▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼

このエントリーをはてなブックマークに追加
834名無しさん@ピンキー
>>815 のつづき

教室に戻ると、まだ制服着てるのは僕だけで、他は全員が体操服とブルマに着替えていた。気のせいかな? マラソン直前の高揚感からか、みんな、ブルマのお尻の形がプリッとカッコよく見える。
いや待てよ、そうじゃなくて、みんなブルマの下にビキニとかはいてるせいかも知れない。いつものスタンダードブリーフじゃなくて。
「さとッチ、どこ行ってたんだ? 早く着替えないと!」
岡野くんが僕を急き立てるように言った。岡野くんのブルマからスラッと伸びる今にもはち切れそうな太腿が、今すぐにでも走り出したくてウズウズしているように見える。

僕は体操服に着替えた。学生ズボンを脱ぐ時ちょっとためらったけど、気にしない素振りでズボンを降ろした。下にはいていた女子用ブルマがクラスメートの目にさらされた。僕の顔が少しだけ紅潮した。
でも自然体でズボンを降ろしたのがよかったのか、女子用ブルマだということは、クラスの誰も気づかなかったみたいだった。

脱ぎ終えた学生ズボンをたたみかけた時、教室の前側の戸がガラリと開いて、先生がはいってきた。あれ?
先生に続いて、見慣れない女子生徒が3人、体操服姿ではいってきた。
先生が教壇に立った。「おはよう! いよいよこれからマラソン大会だが、体調の悪いものはいないか? …いないようだな。ではこれからタグを配るから、1人1枚ずつ取っいてってくれ」
「タグ」といって配られた物は、縦5cm、横10cmくらいの小さな白い布だった。布の左上の隅っこに校章が小さくプリントされている。これ、どうするのかなあ?

全員にタグが配られた様子を確認した先生が、顔を少し上に向けて言った。
「タグ、みんな行き渡ったかー? それではこれから、タグをブルマに縫い付ける。3年生の手芸部員がきみたちの席を回って順番に縫い付けてくれるから、自分の番が回ってくるまで、着席して待っているように」
先生の後に続いて教室にはいってきた3人の女子生徒は、3年生の手芸部員だったのだ。
3人はそれぞれ教室の左端、右端、そして中央の、それぞれの列の一番前の席の近くに立った。3人の女子生徒はそれぞれが用意してきた縫い針に手際よく木綿糸を通した。
835名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 21:58:41 ID:fNH5AnnW
「じゃ、あなたからいきますね」
女子生徒に声をかけられて、最前列の小谷くんが立ち上がった。女子生徒は小谷君のブルマの上側のゴムのところから、ブルマの内側に手を差し込んだ。小谷くんが神妙な顔つきになった。
女子生徒はためらうことなく手際よくタグを小谷くんのブルマに縫いつけていく。
その光景に一瞬めんくらった僕だったが、すぐ気を取り直して後ろの席の安村くんに尋ねた。

「ヤッチンさあ、あのタグって、何のためにつけるの?」
「縫い付けてもらった後で、自分の名前を書くんだよ。順位の判定のとき、先生が生徒の名前を分かるように」
「でも、どうして当日の朝になって縫い付けるの?」
「昔は、前の晩に家で縫い付けるようにしてたらしいよ。でも、おっくうがって縫い付けて来ない生徒が多かったんだって。それで当日の朝に学校で縫い付けることになったんだ。
女子は自分で針と糸を準備するんだけど、男ってこういうの不器用だろ? だから男のタグ縫い付け専門に、手芸部員が動員されるんだってさ」
「でも、あんなふうにブルマの中に手入れられるのって、何だかやだなあ。ヤッチン平気なの?」
「仕方ないじゃん。ブルマは、はいた時に伸びるから、脱いで縮んでる時に縫い付けると変になっちゃうんだよ。縫い付けた糸が、はいた時に切れちゃうこともあるし」

「はい、きみの番よ」
後ろの席の安村くんの方に体を向けていた僕のすぐ背後から、女子生徒の声がした。もう僕の番か…
僕はちょっと緊張して、おずおずと立ち上がった。僕がはいてるのは女子用ブルマだ。ばれたらどうしよう。
「この辺りがいいわね」女子生徒は僕のブルマの左寄りの腰のところにタグを当てた。
そして小谷くんの時と同じように、上のゴムのところから僕のブルマの内側に手を入れて(ワッ…)、手際よくブルマに針を通していった。
小さい頃、シャツのボタンがとれて、シャツを着たままお母さんにボタンをつけてもらってた時の感覚に似ている。でも時折、僕のブルマの中で女子生徒の手の甲がビキニブリーフに触れる。そのたびにゾクッとした。さすがに、都合の悪い場所に触れることはなかったけど。
836名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 22:17:46 ID:dN/V7GPS
女子生徒は、僕が女子用ブルマをはいてることを指摘しなかった。全く気づかないのか、それとも、本当は気づいているけど口に出して言うと僕が可哀相だからと考えて敢えて黙ってくれてるのか、僕には分からなかった。
ふっと、タグを縫い付けてくれている女子生徒のブルマに視線を向けた。やっぱり、本家本元の女子にこそブルマはよく似合ってる、と思った。
そう考えると、僕ら男がブルマをはくことは、男のプライドを捨てて女子の軍門に下ったことを意味しているように感じられて、何かみじめに思えた。
「はい、できあがり!」女子生徒は糸を玉止めにしてから余った糸を糸切り鋏みでプツンと切った。僕のブルマの左側に、真っ白い布が縫い付けられた。

やがて教室にいる男子全員のブルマにタグが縫い付けられ「じゃ、マラソンがんばってね」と、3人の手芸部員は教室を出て行った。
先生が再び教壇に立った。「これから油性マジックを配るから、全員、いったんブルマを脱いで、タグの上半分に自分の学年とクラス、タグの下半分に氏名を書くように。名前は必ずフルネームで書くこと。名字だけではダメだぞ」
先生の指示で、全員、いったんはいたブルマを脱ぎ始めた。学生ズボンの下にブルマをはいていた僕は、このとき初めてクラスの男子全員にあのオレンジのビキニブリーフを晒した。

「さとッチ、よく似合ってるじゃん!」安村くんが大声で言った。教室中の視線が僕に集中する。「うわー、オレンジ。超過激じゃんさとッチ」なんて声も飛んできた。そんな大声、たてるなよな、もう。
いそいそと学生ズボンをはいて、今脱いだブルマを机の上に広げる。さっき安村くんが言ったことを裏付けるように、タグの縫い付けられた部分はブルマの布地が少し波打っていて、字が書きづらそうだ。
837名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 22:20:58 ID:dN/V7GPS
油性マジックの栓をはずしたまではよかったんだけど、土壇場で僕はためらった。この女子用ブルマに、男の僕が自分の名前をフルネームで書かなくちゃいけないなんて。
「女子用」と意識するたびに、股間がドクッと疼いてしまう。タグに名前を書いたが最後、僕がこのブルマをいったんはいてしまうと、永久に脱げなくなってしまうんじゃないかな。そんな不安が頭をよぎった。
そして、この女子用ブルマのタグに「2年5組 幸 崎  悟」と、油性マジックで文字が書き込まれた。
(お父さん、どうして虎楠市のハーパン中学の校区内に家建てなかったんだよ…)目の前には、僕の名前が直筆で書かれた女子用ブルマがあった。

頬を突き刺すような冷気。
僕は他の男子生徒とともに、自分の名前が書かれたタグ付きのブルマをはいて、グラウンドに立っていた。
正直、冷たいのは頬だけではなかった。太腿のつけ根、僕のプライベートゾーンの間際ギリギリまでが、冷気にさらされている。露出度だけで比べたら、ブリーフ一丁のときと同然だ。
いや、僅かだけど、ブリーフだったら隠れるはずの所まで露出していると思う。本当にこんな格好のまま、校門の外に出ていかなきゃならないのか。
ブルマがあまりに頼りない。しかも女子用。神様どうか、マラソン大会が終わるまで、僕が女子用ブルマをはいていることに誰も気づきませんように・・・
体育の先生が朝礼台に上がった。ピストルを構えた右手を上げている。
「位置について! ヨ〜イ…」

ピストルの音が鳴り響き、一斉にスタート。校門を通り抜けて、外周道路に出る。
僕ら生徒は、自動車の乗り入れが規制されている車道のまん中を走る。歩道には生徒の家族はもちろん、たくさんの見物人で埋め尽くされている。
当たり前だけど、見物人は冬の日らしくみんな厚着をしている。生徒だけが男子も女子もブルマ姿。どう見ても別世界の住人になってしまっている。
838名無しさん@ピンキー:2005/05/03(火) 22:23:20 ID:dN/V7GPS
見物人はみんな、教育委員会が手配した小さな手旗を振っている。
走っているうちに僕は、見物人が持っている手旗に何が描かれているかに気がついた。男子生徒と女子生徒の2人が横並びで走っているイラストだった。2人ともブルマをはいている。
「どうして男子生徒までブルマをはいてるんだ! いい加減な絵を描くな!」と、普通であればそうなるところだが、ここは俣岡市だ。俣岡市ではこれが常識なのだ…と、こんな時に改めて思い知らされる。

現実に生きている僕らのほうが、非常識なイラストに従わされている…そんな不条理を痛感する。
しかし僕の場合は事情が複雑だ。僕の上半身は、手旗のイラストでは左側を走っている男の子なんだけど、女子用ブルマをはいている僕の下半身は、イラストの中で右側を走っている「女の子」なのだ。
今の僕は、手旗に描かれたイラスト以上に非常識な格好をしているんだ。股間がブルマで圧迫されているように感じた。まだ走り始めたばかりだというのに、なんでこんなに息苦しいんだろう…

走りながらそんなことを考えているうち、集団がばらけてきた。
スタート直後にもみくちゃになって走っている間は感じることのなかった見物人の視線が、じわじわと気になり始めた。自分の順位がどの辺りなのかはよく分からないけど、僕の前後30メートルで、僕と競り合っている生徒は1人もいなかった。
道路の両側から、たくさんの見物人が僕の方を見て「ガンバレー」とか叫びながら手旗を振っている。不意に「幸崎くん、ガンバッテー」と聞き慣れない女の人の声がした。たぶん、ブルマに縫い付けられているタグに書かれた僕の名前が見えたんだろう。

タグが見られたということは、ブルマも見られてるんだ。見物人の視線は、僕の女子用ブルマ姿の1点に集中していた。
見物人が僕に向けてカメラを構えている。わっ、ビデオカメラまで僕の走りに合わせて向きを変えている。あ、みんな、そんなにジロジロ見ないでよぉ。こんな格好なんか撮らないで、こんなのイヤだ・・・
不意に、太腿のつけ根をすり抜けて行く寒風を感じた。走っているうちに、脚の動きでブルマの裾がかなりずり上がってきていたのだ。