▼♂▼男の子ブルマ Part.2.1▼♂▼

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811名無しさん@ピンキー
>>776の続き

パジャマ姿のまま朝食を済ませた僕は、自分の部屋に戻って机の3段めの引き出しを一杯に開けた。
一番奥にしまってあったノートを取り出して広げると、1週間前に買ったあの品物が再び姿を現した。
僕は、その品物−−−ビキニブリーフの左右の端を両手でつまんで、目の高さまで持ち上げた。結局1回も試着することのないまま、マラソン大会当日を迎えてしまったのだ。今日1日、こいつが僕の下半身をガードする。ガードするための面積も満足にないくせに。

窓を開けてみる。すごく寒いけど風は弱い。空も青い。「絶好のマラソン日和」とはこんな日の事をいうのだろうな。どう転んでもマラソン大会中止になんかなりそうもなかった。
僕はパジャマを脱ぎ、トランクスをビキニブリーフにはき替えて、制服を着た。そして体操シャツとブルマーをスポーツバッグに突っ込んで、玄関へと向かった。
思ってたとおり、ビキニブリーフは普通のブリーフ以上に窮屈だ。窮屈さと同時に妙な解放感もあった。学生ズボンの生地が直接お尻に触れて、何だか変な気分。こんなので8キロも走れるかな?
812名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:17:58 ID:sAilGLRe
学校まで歩いて20分、今朝みたいに冷え込んでると、学校が遠く感じてしまう。
4丁目の交差点を横切って右に曲ると、左側に空地があって、いつも昼過ぎには小学生の遊び場になる所だ。「あれ? 」
空地のまん中に、小学校低学年くらいの男の子が2人立っている。2人とも、近くの音楽教室の指定の手提げバッグを手にしている。これから音楽教室の日曜コースに通う途中のようだった。
ところが、1人はズボンを泥水だらけにして、ベソをかいている。もうひとりの男の子もどうしたらいいか分からない様子で、途方にくれている。音楽教室に遅れると叱られると思っているのか、家に帰ろうという判断もつけられないような感じだった。

僕は男の子たちに近寄って声をかけた。「どうしたの?」「あのね、かずゆきくんが、水たまりの氷ですべって尻もちついたの」と、ベソをかいてない方の子が答えた。
どうやら、ゆうべりの冷え込みで水たまりに氷が張り、今ベソかいてる男の子は面白がってその氷の上に乗ろうとしたんだけど、脚を滑らせて尻もちをつき、割れた氷の下の泥水でズボンを汚してしまったようだった。
このままでは泥水で体が冷えて、風邪をひいてしまう。僕は男の子たちを空地の隅のプレハブ小屋の裏側につれて行った。

「大丈夫だよ」と言って、僕は尻もちをついた男の子のズボンとパンツを脱がせ、脱がせたズボンの乾いた部分で体をよく拭いてやった。それから何のためらいもなく、僕は自分のスポーツバッグの中からブルマを取り出し、男の子にはかせた。
泥水だらけのパンツをズボンにくるみ、ズボンの乾いた部分が外側になるように全体を丸めて、音楽教室のバッグに押し込んでやった。
「じゃあ、きみ、かずゆきくんをおうちまで連れて帰ってあげてくれるかい?」「うんわかった。かずゆきくん帰ろう。だいじょうぶだよ。かずゆきくんのおかあさんには、ぼくもいっしょにあやまってあげるから」
僕も一緒に家までついていってあげた方がいいかな、とも思ったけど、もうひとりの男の子が意外としっかりした感じの子だったので、僕はあとをこの子に任せることにした。

ブルマをあげちゃったことについては、心配してなかった。学校に着いたら購買部に行って買えばいいや。
813名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:30:22 ID:RVze+8qr
教室にはいってみると、みんなまだ制服のままで誰も着替えていない。ワイワイと雑談をやっている。女子は別の教室で着替えるので、ここにいるのは男子ばかりだった。僕はスポーツバッグを机の上に置いた。
不意に後ろからお尻をポンと叩かれた。「おはよう、さとッチ! この前に買ったアレ、ちゃんとはいて来た?」安村くんだった。「もうピッチピチ。やんなるよ」と僕は答えた。朝イチでちょっとイイ事したせいもあって、気分的に余裕があった。
みんなもビキニはいてるのかな? 安村くんと清田くんははいてきてると思うけど。
あ、そうだ。購買部にブルマ買いに行かなくっちゃ。僕は教室を出て購買部に行った。3年生の購買部員の女子生徒が立っていた。僕のオーダーを聞いて、女子生徒は陳列棚を確認しはじめた。
「…あら、おかしいわね。男子用ブルマ、品切れかな?」 
え゛…

もうひとりの購買部員が箱入りの在庫がないかどうか調べてくれたけど、見事に1箱も残ってないようだった。「ごめんなさい。男子用が1着も残ってないの。今日は日曜日だから、メーカーにも連絡がつかないのよ」 
「ブルマがないからマラソン大会見学する」という理屈が通用するとは到底思えない。「ブルマ忘れるとはどういうことだバカモノ! 罰としておまえはブリーフ1丁で走れ」と言われるのは目に見えている。
百歩譲って、白いスタンダードブリーフであれば、その屈辱も甘んじて受けよう。しかしよりによって今日僕が下半身に着けているモノは、屈辱なんて表現ではおさまりきらないシロモノなのだ。
814名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:32:43 ID:RVze+8qr
「あの、女子用ならあるんですけど…」
購買部員の声に僕は我に返り、そして一瞬耳を疑った。それはつまり、いわゆる、どういうことなんだ? ?? ??? ????
「あの、走ってる最中だったら、そんなに見分けつかないし、応援の人たちもいちいち近づいて見るわけでもないし・・・」と、購買部員はすごく気の毒そうな表情で、でもどこかで「仕方ないでしょ」という思いを滲ませたような表情で、僕の顔を見ながら言った。
思えばこれまで、僕はこの学校で、さんざん妥協してきた。譲歩もしてきた。転校して以来、僕の学校生活は妥協と譲歩の連続だった。でも! 「僕は男だ」という厳然たる事実についてだけは、決して妥協しなかった。
この世に生をうけて以来14年間貫いてきた、この確たる事実に関しては、僕は一歩も譲らなかったし、この先も譲るつもりはない。譲るつもりはなかった。譲りたくはなかった。
しかし、数十分後の未来を思った時、その信念はもろくも崩れた。
「女子用だと、いくらなんですか?」これが葛藤の末に僕の口から出てきた言葉だった。

僕は教室には帰らず、トイレの個室に閉じこもった。そして学生ズボンを脱いだ。下半身はオレンジ色のチェック柄のビキニブリーフ1枚。ズボンのポケットに押し込んでいた女子用ブルマを引っ張り出し、広げてみた。
はいた時に「いかにも女子用」という感じの形だったら恥ずかしい。みんなに見られる前に、とりあえず確かめておきたかった。
男子用と違って、前の部分が立体的に膨らむようにはなっていなかった。それに、脚を通す穴の周りのゴムが、男子用よりもよく伸び縮みするように感じた。
男の子が女の子用ブルマに脚を通す・・・なりゆき上、仕方がなかったとしても、僕が今やろうとしていることは、普通、常識ではちょっと出来ないことのはずだ。
しかも僕は今からこれをはいたうえ、大勢の見物人の前を走らなくてはならないのだ。僕に今残されている選択肢は、それしかなかった。
「マラソン大会が終わるまで、何も考えないようにしよう」僕はそう心に決めた。そして体を前屈みにして、女子用ブルマに脚を通し、続けて右脚も通した。
815名無しさん@ピンキー:2005/04/29(金) 22:41:31 ID:RVze+8qr
はいてしまった・・・はいてみると、男子用も女子用も、露出度そのものはそんなに変わらないような感じだった。でも「女子用」として売られていたブルマに脚を通すと、何となく、女の子になったみたいな気分になった。
前の股間が、ただ無秩序にムックリと膨れてるだけという感じで、いまひとつメリハリがないことがその原因なのかも知れない。裾から指を入れて形をいろいろ工夫してみたけど、具合のいいポジションは見つからなかった。
工夫しているうちに「女の子用ブルマの中に、男の子のモノが包まれてるなんて、何だかエッチだな」という思いがだんだんと高まってきた。

前を触っていた感触が妙な感じで残っている。そのムズムズ感の中で僕は、前だけでなくお尻も自分で撫でてみたい気分になってきた。ちょっと撫でてみた。女子用をはくと、お尻も女の子みたいな形に見えちゃうのかなあ?
お尻のまん中の辺りに手を当てたまま、中腰になるくらいいったん膝を曲げて、再びまっすぐ伸ばしてみた。予想通り、ブルマの後ろ側が縦に食い込んだのが分かった。大勢の人にこんなの見られるの、何だか恥ずかしい、ヤダ・・・
股間がトクン、トクンとしてきた。何でこんなことになっちゃうんだろう? このままだと股間が膨らんでしまいそうだ。股間の前の所が膨らむなんて、女子用ブルマーでは本来あり得ないことなのに。

なんだか僕は、自分がいけないことをしているような気分になってきた。これまでの「いやだ、カッコ悪い」というだけの気持ちとは、何となく違う感じ。
そろそろ集合の時間だ。僕は自分でも抑えきれない妙な感覚を残したまま、ブルマの上から学生ズボンをはいて、教室に戻った。