ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第八章

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1臨時教師

    参加者たちが、集まる。
    まるで何かに引かれるように。

    ある者たちは、壊れたコロニーを根城とする。
    ある者たちは、小さな小惑星基地で出会う。
    ある者たちは、死者の遺したムサイに集う。

    しばしの停滞。
    それぞれの中に嵐を孕みつつ、静かに「時」を待つ。
   

   ガ ン ダ ム バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル

      第三回大会、第八章。

   現在 生存 16名。 死亡 10名と1羽。


   もうすぐ、何かが怒涛のように動き出す。


 第三回大会の新規参加者の募集は、既に打ち切りました。

 何か気になったROMの方は、お気軽に管制室までどうぞ。
 第四回大会の開催も計画されています。

 ルール等の詳細は>>1-15くらいに。

前スレ
ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第七章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1077892615/l50

感想・議論用スレ
ガンダムバトルロワイヤル第八管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1078064089&ls=50

基本情報・人気投票
第三回ガンダムバトルロワイヤル管制室データフォルダー
ttp://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/2598/top.html

ネタ・遊び・気長な議論
ガンダムバトルロワイアル緊急避難所
ttp://jbbs.shitaraba.com/anime/1156/
2通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:05 ID:NJHow6/f
2
3通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:05 ID:???
どっちかが重複
4通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:05 ID:MoJen7EC
3
5通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:06 ID:NJHow6/f
重複ですか?
6通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:07 ID:???
7通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:07 ID:???
こっちが2分早いようだ
8通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:07 ID:NJHow6/f
はじめて2ゲッツしますた
9通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:12 ID:???
でも、何か向こうの方がテンプレとか
過去ログがしっかりしてるな。w
10通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:13 ID:???
>2-9
煩い少し黙ってろちゃんと一つに統一するからもう少し待てや。
11通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:18 ID:???
早かった方のスレッドを使うということで、こちらにテンプレ張り直します。

―――――仕切り直し―――――
12リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:20 ID:???
スレ立て規制の関係、および住人の連絡ミスで重複スレとなってしまいました。
旧シャア板の住人のみなさん、このスレのROMの皆さんにはお詫び申し上げます。

そして、先に立っている方のこちらを使用することとし、もう一方には削除依頼を出すことにします。
以下、テンプレとなります。

13リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:22 ID:???

 @ 過去スレ @

・第一回大会 本スレ
第一章:ガンダムでバトルロワイヤルやってみよ〜
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1038/10383/1038324132.html
第二章:【生存21名】ガンダムTHEバトルロワイヤル【死亡1名】
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1039/10391/1039169588.html
第三章:【知略】ガンダムバトルロワイアル第3章【陰謀】
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10410/1041070641.html
第四章:【裏切り】ガンダムバトルロワイヤルpart4【信念】
ttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1042612295/
終  章: ガンダムバトルロワイヤル最終戦場(諸事情によりアクシズ)
ttp://ime.nu/www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi/shar/1048332637/

・第二回大会 本スレ
第一章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会 
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1049713319/
第二章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会lt;二章gt;
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1053350734/
第三章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第三章
ttp://pc4.2ch.net/test/read.cgi/x3/1055663266/
第四章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第四章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1058684058/
最終章:ガンダムバトルロワイヤル第二回大会終章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1063012783/l50

・第三回大会 本スレ
第一章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第一章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1069427705/l50
第二章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第二章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1071387802/l50
第三章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第三章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1073650712/l50
第四章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第四章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1074521682/l50
第五章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第五章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1075739989/l50
第六章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第六章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1076854569/l50
第七章;ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第七章
ttp://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1077892615/l50
14リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:25 ID:???
・議論、感想スレ
ガンダムバトルロワイヤル避難所
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10410/1041000462.html
ガンダムバトルロワイヤル避難所part2
ttp://comic.2ch.net/shar/kako/1041/10418/1041856658.html

ガンダムバトルロワイヤル管制室(アクシズ)
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1043595608&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第二管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1052406249&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第三管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1058521848&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第四管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1071500120&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第五管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1074503247&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第六管制室
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1075186692&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第七管制室(間違えて『第六』となってますがそこはスルーで)
ttp://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1076855882&ls=50
ガンダムバトルロワイヤル第八管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1078064089&ls=50


 @ このスレッドについて @

このスレッドでは、一人の参加者が一人の生徒を担当し、リレー形式で話を進めていきます。
(すでに第三回大会の新規参加者は、受付を終了しました)

参加希望者は管制室で受けつけをし、クジ引きによって『機体』と『支給武器』を決定します。
彼らには、「宇宙世紀」という縛りの中で自由にキャラクターの設定をしてもらいます。
(ただし原則として、アニメやゲームなどに登場した人物はお断りしています)

それぞれの人がそれぞれの登場人物を受け持ち、その行動方針から行動の結果まで、全て決定します。
常識を外れた過剰な行動を防ぐために、『行動値』や『移動』などのルールが設定され、
また、千日手防止や偶然性の演出などのために、『ID判定』のルールが用意されています。

しかし、それでもゲームとしての自由度はかなり高く、それだけに参加者の厨化の危険もあります。
また逆に、読者の方が無思慮に参加者を叩いた場合、参加者がやる気をなくすこともあります。
参加者も読者も、くれぐれも節度を持ってこのスレを楽しむようにして下さい。
15リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:27 ID:???
 @ 行動ルール関係 @
このスレでは『行動値』というものが設定されています。
描写と共に、これを消費しつつ行動を行います。
一人の人間が行動できるのは、現実時間の一日ごとに4P分だけです。

行動値がリセットされるは、現実時間の午前0時です。
行動値が必要な行動としては、
『移動』『探索』『整備』『戦闘行動』『通信』『変形(可変MSの場合)』などが代表的です。
行動値が要求されるのは大きな行動のみで、ちょっとした動作などには必要ありません。
会話も、『通信開きっぱなし』『接触回線での会話』『生身での会話』なら行動値無用です。
ただし、劇中で時たま使われる『全体通信』のみ行動値を2点消費します。注意してください。

尚、行動の描写の後には、位置、所持武器、行動方針、同盟相手等を明記して下さい。
観客の理解や、参加者間の認識の食い違い防止に、大きな助けになります。


 @ 戦闘 @
このスレの戦闘では、最も重要なルールがあります。
それは 『攻撃の結果は、攻撃側の描写を受けて防御側が決定する』 ということです。
撃破されたか、腕が吹き飛んだが、かすったか、シールドで防いだかなど、防御側に決定権があります。
『先行破壊』は厳禁です!
回避の術のないゼロ距離射撃なども『先行破壊』と見なされることがあるので、注意しましょう。

戦闘時の行動については、
『ビームライフルで攻撃』『ミサイル一斉射撃』『回避』などがそれぞれ行動値1点分の行動になります。
撤退については、まず戦闘地帯からの『撤退』で行動値1点分になります。
これは同一エリア内での移動なので、隣のエリアに移動する際にはさらに行動値が必要です。

基本的に、1点分の行動値の攻撃を防御・回避するのに、1点の行動値を必要とします。
ただし、防御側が描写や行動を工夫すれば、1点の行動で複数の攻撃を回避しても構いません。
あるいは、防御を省みずダメージを受けるままにすれば、行動値を使う必要はありません。
目安として、どれだけ多数に袋叩きにされても(1日4点の行動値のうち)1点くらいは他の行動に当てて構いません。

ルールとしての縛りは最低限にし、機体や乗り手の優劣は書き手の裁量に任せています。
くれぐれも節度を守っていきましょう。
16リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:28 ID:???
 @ 特殊ルール『達成値』(通称ID判定) @
『達成値』とは、そのカキコで取った行動の成功・失敗をIDで決めるルールです。

このルールは当事者双方の合意があった場合にのみ、使用します。
特に戦闘においては、延々と回避が続く千日手を防止する意味でよく使用されます。
(ただしこれは、強制でも義務でもありません)

使う場合、メール欄を空欄にしIDを表示するようにして下さい。
出てきたIDに含まれる数字を使い、その行動の『達成値』を決定します。
基本的に、IDの文字列に含まれた最も大きな数字が『達成値』となります。

『In3rKPcy』の場合、含まれている数字は『3』のみなので、『3』となります。
『Atw4g6Qg』では、数字の『4』と『6』がありますが、大きい方をとって『6』と判定します。
『oHI+CUmX』のような数字の入っていないIDは『0以下』とします。
『sp02X9NK』『a0Tf/jEj』のように大文字の『N』または『T』があれば、『9よりも上』です。
さらに、『Ttw4g6Ng』のように、『NT』の2つの大文字が揃えば『NやT一文字より上』です。
小文字の『n』『t』は、いくら入っていても無意味な存在です。無視して下さい。

 早見表
NT(二文字かつ大文字)>N or T(一文字かつ大文字)>9>8>7>6>5>4>3>2>1>0>数字なし

基本的に、両者の合意があったときのみ使うものです。
戦闘時には使うのが通例ですが、義務ではありません。戦闘時以外でも使って構いません。
判定後、敗北側は『なんらかの不利な結果』を受けるようにして下さい。その程度は問いません。
IDの値の差の大きさを、損害の程度に結びつける必要もありません。

もしもその気ではなかった場合には、拒否しても結構です。
しかし、IDを出しておきながら判定を拒否したり、無視が多過ぎれば叩かれることになります。
くれぐれも節度を守ってください。


 @ 所持品 @
初期に支給されるものとして、原作通り
『ディパック』『首輪』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』です。
さらに今回は、宇宙ステージということで『ノーマルスーツ』も支給されます。
後は、参加者が誘拐された時に持っていた『私物』を持ち込むことができます。
この私物については参加者の自由に任せますが、ある程度の節度をお願いします。
17リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:29 ID:???
 @ マップ @
『A〜Z × 1〜24』の624マスで構成されています。詳しくは後に示します。
毎回、今何処にいるのかを明記して下さい。
禁止領域は放送の時に予告され、放送後、現実時間で48時間後に爆破のスイッチが入ります。
尚、参加者は最初から地図を所持していますが、他の参加者の場所は表示されません。


 @ 移動 @
行動値を1点使うことで、マップ上のエリアを1マス移動することができます。
移動可能な方向は上下左右だけで、斜め移動はできません。
MAや、艦船やSFSに乗ったMSは『開けた空間』なら1点の行動値で2マス移動できます。
艦船に乗っている場合、一人が艦ごと【移動】すれば、一緒に乗っている人も同時に移動します。
なお、示されているマップの『外側』は『侵入禁止区域』と同じ扱いになっています。


 @ 索敵 @
どれだけ遠くの敵を察知できるのかは、搭乗している機体ごとに異なります。
策的範囲は、通常機で周囲2マス。 艦船・狙撃型で3マス。 偵察機で4マス。となっています。

他の参加者の位置を確認し、その範囲内に入っていれば、劇中でも「発見」できます。
当然、地形ごとに見やすさは変化しますが、その点は描写で表現して下さい。
(『開けた空間』ならはっきりと相手の機種まで特定できるでしょう。
 『暗礁空域』に潜む敵は、一度存在に気づいても途中で見失うかも?)
ちなみに、通常の「通信」で通信ができる範囲も、この策敵範囲と同じ範囲です。
「見えている相手とだけ通信できる」と考えて下さい。


 @ 爆弾 @
爆弾は、機体と、参加者の首輪につけてあります。
首輪については【バトルロワイヤル】原作の首輪と同性能……のハズです。
今回の『ティーチャー』は、前大会でこの首輪の無力化を図りましたが……。
ちなみに、支給された機体を失い、かつ別の機体を獲得できない場合も、爆破されます。


 @ 参加者の持つ情報 @
劇中の参加者は、現実世界の読者と同じ情報を持っているわけではありません。

まず、彼らは、(随時スレ内で表示されている)他の参加者の位置を知りません。
他のMSと対面した場合、相手の機体名は分かりますが、性能は分かりません。
初期支給MSと参加者の名前の組み合わせは分かりますが、途中で乗り換えた場合は分かりません。
また、他の参加者が脱落しても、それをすぐに知ることはできません。
脱落者の情報は、定期放送で耳にして初めて知ることができます。

ただし、これらは原則です。
NT能力を発揮したり、現場で乗り換えや死亡を見ていれば、この限りではありません。
特殊な支給品によって情報を得られる場合もあります。
『プレイヤーの知っている事』と『キャラクターの知っている事』の混同に、くれぐれも注意して下さい。
迷った場合は、管制室で相談してみて下さい。
18リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:31 ID:???
 @ 放棄された参加者 @
長期に渡って書き込みがない場合、『スレへの参加の放棄』とみなします。
用事などで書き込みできないことが分かっている場合、管制室で相談して下さい。
何の宣言もなく長期間放置された場合、管理側で『この参加者は『放棄』された』と認定します。
こうして『放棄』された参加者を攻撃した場合、特例として、攻撃側が結果を書くことができます。
つまり、積極的に頑張っている参加者の『肥料』にする、ということです。

目安としては、2週間 音沙汰がなかった場合、この判断を下します。
あらかじめ『参加不可能宣言』が出ていればこの限りではありません。


 @ 戦艦運用ルール @
支給武器や色々なイベントで『戦艦』が手に入ることがあります。
その際は以下のルールに従って運用して下さい。

*戦艦にMSが着艦する際には、衝突しないようかなり注意した操縦が必要です。
 また発艦する際には、機体の起動やカタパルトの操作が必要です。
 これらのことを踏まえ、【着艦】【発艦】にはそれぞれ1点の行動値を消費して下さい。

*ブリッジ(操縦席)と格納庫はかなりの距離が離れています。
 ブリッジ・格納庫間を移動する際は、【移動】として行動値を1点消費して下さい。

*ブリッジにいる人間は、行動値を使って戦艦を【移動】させることができます。
 戦艦は、1点の行動値で『開けた空間』を2マス進むことができます。
 この場合、戦艦に乗っている全ての人間・MSが行動値を使うことなく一緒に移動します。
 ただし、ブリッジに何人いても、24時間で【艦の移動】に使える行動値は合計4点までです。
 艦を移動させた後、MSを【発艦】させて【移動】するのは自由です。

*戦艦の特典の一つとして、格納庫の存在が挙げられます。
 この格納庫にMSを収容することで、簡単な補給・修理作業が行えます。
 ただし初期状態では、ちょっとした補修を行う材料と予備の推進剤はありますが、
 武器・弾薬・脱出用ランチなどは一切搭載されていません。

*本来、戦艦というものは、何人もの専門家が役割分担してやっと動かせる存在です。
 一人でも動かすことは不可能ではありませんが、
 操舵・武器管制・通信の各システムはブリッジの中でもそれぞれ離れた位置にあります。
 (さすがに行動値を使って移動する必要はありませんが、描写の際には注意して下さい)


 @ 要点 @
色々ややこしく書きましたが、

@ 行動は基本的に自由。
@ 戦闘の結果は『攻撃を受けている側』が決める。
@ 『両者の合意があった場合』、達成値を使用する。
@ 自分の居場所を毎回、明記しておく。
@ 侵入禁止区域にいた場合は有無を言わさず死亡。
@ 基本は原作と同様。
@ 分からない点があれば、管制室で先生に聞く。
@ 管制室での抗議は、冷静に、論理的に、相手に敬意を持って。

という以上の8点を守って下さい。あとは、楽しく殺しあいましょう♪
19リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:32 ID:???
 @ 会場宙域地図 @

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z 
01■■■■□□□□□■■■■□■■□□□■■■■■□■
02■※■□□□□□□□■■■■■□□□□□□■■■■※
03■□□□□□※□□□□■■□□□□□□□□□■■■■
04□□□▼▼□□□□□■※■□□□□□□□□□■※■■
05□□□□▼▼□□□□■■■■□□□〓〓□□□□□□■
06■□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□■□□□□   □:開かれた空間
07※■■□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□   ■:暗礁空域
08■※※■□□□□□〓〓□□□□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□□□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10■■■■■□□□□□□□□■□□□□※※※※※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■□□■□□■□■■□□□□※※※□□■■   ≠:崩壊したコロニー
12■■■■■□□□□□□■■■■■■□□□※□□■■■
13※■■■□□□□※□■■■□■□■■□□□□□■□■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■□□□▼□□□■※■□■□□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□▼□□□□■■□□□□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□□□□□□□□□□□※□□■■■
17□□■□□□□□□□□■■■□□□□≠≠□□□□□■
18※□□□□□□□□□■■■□□□□□□□□□□□□□
19□□□□□□■□□□□■■■■□□□□□□□▼□□□
20□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□▼▼□□□
21□□□〓〓□□□□□※□※※□□□□□□▼▼▼□□□
22■□□□□□□□□※※※※□□□□□□▼▼▼▼▼□□
23■■□□□□□□□□※※※□■□□□□□▼▼▼□□□
24※■■□□□□□■□□※※■■■□□□□□□□□□■
20リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:33 ID:???
 @ 各地形の解説 @

□ 開けた空間
 ほとんどデブリもない、開けた宇宙空間。
 移動は極めて楽ですが、遠くからも視認されやすく、物資の獲得はほぼ望めません。
 MAや、SFS・艦船に乗っているMSは、1点の行動値で2マス分移動できます。

■ 暗礁空域
 壊れたコロニーの残骸や、岩塊を中心としたデブリ地帯です。
 移動時には慎重に動かないと、岩塊に衝突して自滅するでしょう。
 身を隠したり生活物資を探したりするにはいいですが、戦闘関係の物資はほとんどありません。

※ 戦場跡
 暗礁空域よりも密度が薄く、戦艦やMSの残骸を中心としたデブリ帯です。
 どうやらここは、昔戦闘があった跡のようです。
 無傷のものはほとんどありませんが、多少は武器や弾薬・推進剤の補給が見込めるでしょう。
 ただ、見たくもないような無惨なものを見てしまうかも知れません。

〓 コロニー
 無人となったコロニー。重力と空気は残っていますが、住民はいません。
 生活用品を中心に、さまざまな物資を獲得することができるでしょう。
 マップ上、2マス分で一つのコロニーとなります。全部で4基存在しています。
 (うち、ひとつは破損し、空気が失われています。他の3基は空気が残っています)

▼ 小惑星基地
 ルナ2やアクシズのような小惑星軍事基地です(その両者よりも小さめですが)。
 エリア内には、大中小の3つが存在しています。
 施設が整っていて、多少の武装強化も望めますが、中は入り組んでいて迷路のようです。
 戦闘するにも探索するにも、緊張を強いられることになるでしょう。

≠ 崩壊したコロニー
 壁にいくつも穴が開き、空気が全て失われてしまったコロニーです。
 大気と共に色々なものが飛び去ってしまい、また内部は冷たい真空に晒されています。 
 ですがコロニー全体の形はまだ留めており、港湾部の施設などには空気が残っています。
 物資の調達などの目的には、ある程度使えるでしょう。

◎侵入禁止区域
 ティーチャーにより立ち入り禁止が告げられたエリアです。
 このエリアに侵入すると、参加者の首につけられた首輪が問答無用で爆発します。
 みなさん、くれぐれも移動の際にはご注意を。

×侵入禁止予告区域
 ティーチャーにより、間もなく侵入禁止区域になることが予告されたエリアです。
 予告から現実時間で48時間経過すると、上の侵入禁止区域に変化します。
21リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:34 ID:???
 @ 最後に参加者様へ @

バトロワ参加者心得

一つ、場の空気を読む努力をする。
一つ、戦闘時、無理やり人を自分の土俵に引き込まない。
一つ、極力、相手がなにをしたいかを考える。
一つ、自分勝手な行動をしない。
一つ、決して放棄しない。
一つ、観客もいることも頭に入れておく(管制室を読まない読者の存在も忘れずに)
一つ、誤字、脱字、変換ミスには気をつける。
一つ、ID待ちはしない(みんな、案外見てますよ)。
一つ、管制室で叩かれたら、怒らず、自分を見直す。
一つ、管制室での質問・抗議・意見などは、穏かな口調で冷静に。決して煽らない。
一つ、全てにおいて節度を守る。自分は職人だと自覚する。
一つ、『生きる』為の戦いではなく『魅せる』為の戦いを心がける。
一つ、死んでも泣かない。
一つ、エロスは大事、でも程々に。
一つ、『キャラは憎めどプレイヤーは憎まず』の精神で、互いに敬意を忘れないでオネガイ

一つ、まぁ、人間間違えることもあります。その、色々と。
22通常の名無しさんの3倍:04/03/10 00:37 ID:???
どこかの馬鹿が重複スレ立てたせいでスレ1つ消えちまったよ
23リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/10 00:51 ID:???
【業務連絡】

単純な連絡ミスによって発生した重複スレッドの削除、完了致しました。
現在、旧シャア板にはスレッド数には余裕があるようですが、それでもあやうく迷惑をかけてしまう所でしたね。
このスレの住人を代表し、旧シャア板の住民の皆様にお詫び申し上げ、また削除人の方には御礼申し上げます。
そして今後も変わらぬご支援・ご声援(あるいは無視)をお願いします。
24通常の名無しさんの3倍:04/03/10 01:09 ID:???
>>23
嘘つくなよ。
25イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/10 15:41 ID:???
一瞬だけ向けられた視線に微笑を返し、愁林は二人から離れた。

「貴方には、分からないでしょうね」

戻ってきた彼女の手には、ウェットティッシュのケース。
そこから数枚を抜き取り、濡れて光る少年の肌を、ゆっくりと拭っていく。
まずは額を。
拭き終わったそこにもう一度キスをしてから、首筋や胸元へと手を進めていった。

愁林とて一人の女。
独占欲のやたら強い、こと恋愛に関しては或る意味タチの悪い女である。
だが、それでも。

―――シェラザード。最初に繋がるべきは、体ではなく心よ。

ダグラスとの約束。100年の誓い。ダグラスの見せた涙。
彼女にとってはそれだけで、少年を信じるには十分なのだ。

胸のロザリオを手に取り、その表面を丁寧に拭いていく。

信じる事。赦す事。愛する事。
それこそが、今の愁林の誇りである。
二人の絆の証に唇を寄せ、そっと元の場所へ戻す。

愛するという行為が奇麗事だけで済まないのは、既に彼女も知っていた。
だから愁林は、少年一人の前では幾らでも弱くなれる。
26イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/10 15:43 ID:???
「さあ、艦長室に戻って、シャワーを浴びて。リファニアちゃんも、きっと待ってるわ」

その微笑みは何処までも優しく、力強い。

弱さを受け入れてくれる相手がいる。
弱さを受け入れてやりたい相手がいる。
支えあいたい相手がいる。
その事を誇れる自分がいる。
だから彼女は綺麗でいられる。見栄を張れる。意地を通せる。

だから、今の愁林は強いのだ。

【行動:ダグラスの身を清める(-1)】【残り行動値:3p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、トリィを弔う、ダグラスを休ませる】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
俺の言った一言は、多少ではあるがルイを動揺させたらしい。
うむ、よし。
俺は心の中で小さくガッツポーズを取った。
どうにもあの妙に迫力のある方言に圧されがちだが、些細な事ではあるがやっと
ルイからポイントを取った気分だ。
ただ、ルイも言われたままではいられないらしく、すぐさま反撃に転じる。

「ちゃ、ちゃうわ。
 あの声は・・・・・・そう、今アタシが着てる服にくっついとる蛙が
 『ハラヘッタ〜』ちゅーことで『ぐ〜』と鳴いたんや。
 あ。今、嘘やと思うたやろ〜。
 嘘やないよ。証拠みせたろか?」

…これを反撃というのかどうか、大いに意見の別れるところだと思うが、ルイが
ノーマルスーツを脱ごうとするのには参った。
いや勿論悪ふざけ以外の何者でもない事は分かっているが、だからと言って俺ま
で悪ふざけをするわけにはいかない。
売り言葉に買い言葉で本当に脱がれてしまったら、俺はただのセクハラ野郎だ。

その時、俺とルイの熱砂の攻防を側で見ていたアーネストがポツリと言った。

「(;´Д`)つ コッチ 」

表情をから推測すると、どうやら飽きられた…と言うかあまり関わり合いたくな
い、と言う雰囲気がほのかに感じられる。
その気持ちは分からないでもないが。

それはともかく、アーネストは俺とルイに食堂の場所を指し示したようだ。
方向は、俺が進もうとしていた方と逆である。
まあ何だ、俺の勘と運もあまり当てにはならないという事だ、うん。
そしてその言葉に、真っ先に反応したのはやはりルイだった。

「おっさーん、あーたんが食堂の場所知っとるって言うとるよ。
 こっちやて。
 じゃ、お先に!!
 後についた方が先についた方を奢るっちゅーことで!!」

(続く)
いつもの早口ですっぱり言い切ると、アーネストが指を指した方に向かって文字
通り脱兎のごとく駆け出していくルイ。

(奢る…って、たしか俺達は皆の食事を作りに行くんじゃなかったのか?
 もしかしてジュースか何かが欲しいのだろうか?)

などと言葉にならない疑問が俺の中を駆け抜けていったが、口から出たのは全く
別の言葉だった。

「くう!卑怯なり、ルイ!だが、形勢は悪くとも一度売られた勝負、捨てる事は
 俺には出来ん!今こそ小学校でクラスメイトから『通常の三倍速い』だの『韋
 駄天レイちゃん』だのと呼ばれていたこの俺の俊足、見るがいい!」

ルイに負けないくらい朗々と叫んで駆け出そうとして、ふと止まる。

「じゃあ先に食堂に行ってるから、あとからまあゆっくり来てくれ。色々やかま
 しくてすまな…………??……あ、いや。何でもない。まあそんなわけで、お先に!」

アーネストにそれだけ伝えると、俺もフルブーストをかけて突っ走っていった。

そして走りながら、今感じた違和感を思い返す。

(はて…。何故一瞬アーネストの姿が、昔の俺とだぶったんだ…?)

【行動:ルイを追いかけてダッシュ!(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:食堂へ一直線】
【同盟:不明】
僕は、道を踏み外したのだろうか?
少なくとも、今の状況を望んだ覚えは無い。
ならば、イブの目を逃れれば、シェラと体を重ねても良かったのか?
そんな筈が無い。
そしたら何故、ここに立っているのだろうか?
そんな答えが見つかる筈も無い。

しかし、僕の目の前に居る女性達は、それがまるで然るべき事の様に振舞う。
そう、この道こそが正道だと言わんばかりに……。

『それでも貴方を信じ、愛している』
『あの時の約束を覚えているから。
 だから、私は大丈夫。これからもずっと、貴方を愛し続けられる』
『あなたはとても素敵だったわ。とても素敵で、たくましくて、気持ちよかった。
 だから自信を持って。あなたが立派な艦長で、一人前の男であることを自覚して。
 あなたはあたしの艦長よ。あたしが心から従う、ただ一人の艦長よ。そのことを忘れないで頂戴。
 あなたの側にはあたしがいるわ。いつだって側にいるわ。そのことを、覚えていてね………』

僕に向けられた言葉、行動。
解からない、何故イブがこんなに温かく、
そして、どうしてシェラがこんなに熱いのだろう?
そして何故、僕だけがこんなに冷たくなっているのだろう……。

今だ滑りを感じる体に、シワ寄った下着をかぶせる。
制服を雑把にまとめると、とぼとぼと艦橋を出る。
終始、僕は言葉を出さなかった。むしろ、出せなかった。
出るのは涙ばかり。僕の通った空間に、銀球がいびつな列を生した。

冷たくなった心、熱さを保った体。
そして、どちらにも属さない、シャワーのぬるま湯。
その華奢な体に付着した、二人分の苦い蜜を洗い流す。
残った物は僕の体、そして、明白な記憶のみ。

数分後、再び艦長服に身を包んだ僕は、
戸惑い、不安、自己嫌悪、罪悪感…これらを抱えたまま艦長室を出た。
本当は、部屋に篭りたかった。
暗い部屋で、一人で自分を慰めて居たかった。
そうして、現実から逃れていたかった……。
しかし、シャワーによって取り戻された現実感は、艦長としての責任も呼び覚ます。
トリィのため……彼?のために、艦長として動かなくてはならない。
艦長としての僕は、そう感じていた。

【行動:体を洗う(−1)】
【位置:T−11 通路】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:トリィの弔い】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
>>前スレ250
推進剤のパイプをビギナ・ギナとアビゴルに接続し、補給を開始する。
彼に休んでいる暇なんて無い。

(……俺は、一体どれだけの時を戦い続けてきたんだろう?)

デイパックから自前の工具とコンパネを取り出し、アビゴルに接続する。
頭の中では別のことを考えながら、アビゴル左腕のビーム・カッター発振器――アレンが破壊した――への
エネルギー供給を断つ。
これで爆発の危険は無くなった。
穴は塞ぎようが無いので、細かい補修をして左腕の処置は終了する。

(この闇は、一体どれだけ俺の身体を呑み込めば気が済むんだろう?)

続いて全体の整備を行う。
爆発の際に頭部を保護したおかげでカメラは無事だった。
……そういえば、あの時……。
ふと、思いついてジェネレータ付近のハッチを開く。
中をよくよく見てみると、ジェネレータと融合炉の間にブラック・ボックスとでも言えばいいだろうか、
そういったもの……謎の装置と小さな……アンテナ?のようなものがあった。
ジェガンのような連邦製MSのものならば大体知っているが、彼はこんな装置を知らない。
というか、こんな装置は普通必要無い。
導き出される結論は一つ。

(……やはり、自爆装置か)

一瞬だけ、思考が行動とシンクロする。
首輪の爆弾を封じられても、機体に乗っている限りは保険がかかっているというわけだ。
彼は、できることなら全ての機体の自爆装置を外したかった。
だが、専門の技師や整備士でもないパイロットに、そんな技術は無い。
下手に外そうとしてドカンとやられたら、この港湾部一帯が吹き飛ぶだろう。

(どうやら俺は、まだまだこの闇に喰われ続けなければならないみたいだ)

コロニーの外にはジェガンがいる。
何を思ったのか、コロニーには入ってこない。
たしか彼はシュウジが交渉を行い、コロニーを去ったのではなかったか?
接触する気が無いのか、仕方に迷っているのかは知らないが、
接触されない限りは彼にとっては関係の無いことだった。

(もう、下から半分はくれてやったっていうのにな……)

自爆装置はあとでシュウジとゼファーに見てもらうことにしよう。
駄目なら駄目で仕方が無い。
彼は己の無力を呪って溜め息をつくと、ビギナ・ギナの方へと向かった。

【行動:補給作業×2(-2)、左腕修復(-1)、全体整備(-1)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:もう一度、覚悟を】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
31イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/10 21:46 ID:???
全てが終わったあと。
虚ろな目のまま、少年は艦橋から艦長室へと去っていった。
残されたのは、同じ男を愛する、違いすぎる二人の女。

「シェラザード、良い事を教えてあげる。
 あの子の胸のロザリオ。
 あれ、私のお母様の形見なの。
 それがどう言う事か分かるかしら?」

自らも出口へと歩き出しながら、愁林は背後の恋敵に告げる。

「ダグラス=ロックウードは、シェラザード=ビンス=マクファーソンに抱かれていても。
 葉愁林との絆を、手放す事は無かったのよ」

一度だけ振り返り、彼女は微笑む。

「悔しくないと言えば嘘になるでしょうね。
 でも―――それ以上に私は、その事が嬉しかったのよ」

そしてドアを潜り、

「あの子の様子からすると、今回は痛み分けといったところね。
 お互い、頑張りましょう?
 私たちは同じ男を不器用にしか愛せない、似た者同士なのだから。
 ……そうそう、言い忘れるところだったわ。
 貴方もさぞ疲れているでしょうから、今はゆっくり休みなさい」
32イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/10 21:47 ID:???
ドアが閉まったところで、ようやく彼女は肩の力を抜く事が出来た。
ダグラスは艦長室だろう。
そう見当を付け、いざ向かったその先。
艦長室のドアの前に、少年は立っていた。
罪の意識か。
或いは、言い知れぬ虚無感か。
受け止め切れぬ想いに押し潰される事を怖れ、心が逃げ出したのか。
虚ろな佇まいを見せる彼の傍へ、愁林は歩み寄る。

「ダグラス、今度の事で、話したい事はたくさんあるわ。
 赦すなんて言ったけれど、本当は恨み言だって言いたい。
 それでも私は貴方の姉を辞めるつもりは無いわ。
 この絆を重いと感じるのなら、それが私の貴方に対する罰だと思いなさい。
 他にも言いたい事は山ほどあるけど……でも、それは後にする。
 今の貴方は、空っぽだもの……だから今は艦長として、一緒にトリィの弔いをしましょう」

そして彼の手を取り、誘うように歩き出す。
その途中。
33イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/10 21:48 ID:???
「……ごめん。やっぱり、一言だけ先に言わせて貰うわね。
 ―――馬鹿ダグラス。
 姉さんを、泣かせないでよ……」

今の少年には、想いも絆も重荷にしかならないかも知れない。
それが分かっていたからこそ、無理に抱き寄せる事はせず。
こぼれた涙の一滴を拭い、凛とした表情で尚も歩を進め。
ただ、彼の手を握る自分自身の手に、そっと力を込めるだけにしておいた。

【行動:艦内移動(-1)】【残り行動値:2p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦内通路)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、トリィを弔う、ダグラスの姉であり続ける】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
艦の亡骸とでも言うべきものの格納庫とおぼしき場所に入った。
各部がひどい状態で破壊され、状態は確認しづらいが、
カラーリングと大まかな形状(残骸のまとまり方)を見れば、恐らくムサイ級。

マシンガンのような武器で無数に穴を開けられ、ビームの砲撃でとどめを指されたと言った感じだ。
「あの艦もこうなる運命か・・・。」

無理やり隔壁をこじ開ける、エアーが残っているような衝撃がコックピット内には伝わってくるが損なのは無視だ。

「あった。え〜っと、ザクマシンガンにジャイアントバズ、各種砲弾に
 14F用ビームマシンガンか。他はシュツルムファウストに格闘武器多数か。」

格闘武器を除けばある程度使えそうなものである、使えれば・・・。
「よ〜し、ここに在る武器と砲弾全部一度外に出して全部試し撃つとするか。」

【行動:探索(2)】
【位置W10】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:隠された翻意】
【同盟:皆無】
『くう!卑怯なり、ルイ!だが、形勢は悪くとも一度売られた勝負、捨てる事は
 俺には出来ん!今こそ小学校でクラスメイトから『通常の三倍速い』だの『韋
 駄天レイちゃん』だのと呼ばれていたこの俺の俊足、見るがいい!』
「通常の三倍やて。そんなの甘い甘い。
 アタシは通常の十倍食べる乙女のルイやでー。
 アタシのほうが倍率は高いんやー!!」
もちろん、そないなことはあらへんけど
大阪人たるものボケられたらつっこまなあかん。
しかし、おっさん。年の割には足がホンマ早いな。
追いつかれてまう。
しかし、こっちのほうが元からリードしとるんや。
ほら、食堂の看板が見えてきた。
あと、もう少し・・・・・・ゴールや!!
(ゴチン)
「ふぎゃ!!」

【行動 : 食堂に到着!? (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : ドアに全力で激突!!ドアぐらいキチンと開けんと酷い目にあうんや(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : みんなで御飯食べよ。ねっ。御飯〜。 】
【友達 : 11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
36シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/10 22:34 ID:???
「ん?……そろそろ30分か?」
足の三角巾を一度緩め、もう一度締め直す。
「眠れないな……。ふぅ……。」

ため息を一つ。その時、2、3回ノックの音がする。
そして、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『シュウジさん…、私です。ヨーコです。
 ……入りますよ?』
(……元に戻ったのか?)
「あぁ……。」

ドアが開かれる。そこに立っていたのはゼファーとシュウジのディパックを持った少女。
「荷物、持ってきてくれたのか。ありがとう。」
そう言うとベットから降りて輸血パックごとヨーコの方へ近づき、荷物を受け取る。
そして、ディパックはその辺に置いておき、ゼファーのバッテリーを部屋のコンセントに繋ぐ。
繋ぐと同時に、液晶画面に[充電中]の文字が浮かび上がった。

「これで……よし。」
再びベットに戻る。無重力空間においてベットにいてもしょうがないのだが、どこかに身を落ち着かせてないと落ち着かないのだ。

「……ふぅ……。やっとゆっくり話せるな……いろいろあったからな……。
 ……?なんだか元気がないな?なんかあったのか?」

ヨーコ自体普段から元気いっぱいというわけではないのだが、今の彼女は普段より元気がないように見えた。

【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 港湾部 医務室】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)輸血・点滴中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)ノーマルスーツ
     拳銃 工具セット ゼファー(充電中) 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
37シェラ@規制中:04/03/10 23:03 ID:???
>>25-26>>29>>前スレ285-286
イブはまたもシェラザードを相手にはしなかった。
哀れむような微笑みを見せ、一度2人から離れてウエットティッシュを手に取ると、
シェアらザードが離れた直後に極めて自然にダグラスの身体を拭き始める。

………この女っ!

勝ち誇ることすらしないその姿。男を寝取った女を全く意識しようとしないその姿勢。
何も感じないわけにはいかなかった。全身の毛が怒りで逆立つような感覚を覚えずにはいられなかった。

そう、そこまであたしを無視するわけ。所詮は肉体だけの繋がりだと、軽蔑するというの。

怒りに熱くなる一方、その分だけ冷静になる部分もある。
感情が過熱すればするほど、それを抑える安全装置の機能も発揮されるのだ。
少なくとも、その怒りと熱さが制御可能な範囲にとどまっているうちは。

あたしを甘く見るならそれでいいわ。でも、本当に身体だけの関係と考えているなら、お笑いね。

イブはどう考えているのか。何故ダグラスは自分を抱いたのか、どうして身体を重ねたのか、
その理由は何かと言うことを考えているのだろうか。
自分は肉欲だけでダグラスに迫ったわけではない。淫らな姿と言葉だけで、少年を誘ったわけではない。
シェラザードは、最初に少年の心を抱いたのだ。
その心を正面から見つめ、全てを認め、その望みも苦しみも何もかも受け止めることを伝えたからこそ、
ダグラスは自分に開いたのだ。その魂も、肉体も。

あなた、ダグラスをそんな安い男だと考えているの。
目の前で女が胸を露わにして、脚を開けば、何も考えずに女にむしゃぶりつく男だと思っているの。
このコは肉欲だけで女を抱くような男ではないわ。牝なら誰にでも欲情するような牡ではないわ。
抱く価値があると認めた女だから、心と身体を露わにしても構わないと思える女だから、
ダグラスはあたしを抱いたのよ。あたしに抱かれたのよ。あたしに全てを表してくれたのよ。

それは負け惜しみかもしれない。勝手な思いこみかもしれない。
だが、シェラザードはそう信じていた。シェラザードにとって、それは信じるまでもなく当然なことであった。

………それにしても、いけ好かない女ね。

ダグラスの身体を拭っていくイブを、今は黙って見つめるしかない。
彼の世話役を巡ってキャットファイトを繰り広げたとしても、無様さをさらけ出すだけだ。
ただでさえ疲れ切っているダグラスにこれ以上負担をかけるわけにはいかない。メリットが見あたらない以上は。

「!」

ダグラスが力なく立ち上がり、下着だけを身につけるとブリッジを出ていった。
言葉を書ける暇もなかった。だが、例えその余裕があったとしても、かけられる言葉は今はなかった。
あれほど疲れている状態では、どんな言葉も振る舞いも「重い」だけだろう。
下手に近づいても、拒絶されるだけの可能性が高い。そっとしておく以外に、方法がなかった。

ブリッジに2人の女が残される。黒髪に白い肌の女と、プラチナブロンドに褐色の肌の女。
よく似ているかもしれないが、正反対でもある女。ダグラスを中心にして、対極に位置する女達。
少しの沈黙の後、黒髪の女が口を開いた。
38シェラ@規制中につき代理:04/03/10 23:04 ID:???
『シェラザード、良い事を教えてあげる。
 あの子の胸のロザリオ。
 あれ、私のお母様の形見なの。
 それがどう言う事か分かるかしら?』

ダグラスを追うように、イブも出口へと歩き出す。

『ダグラス=ロックウードは、シェラザード=ビンス=マクファーソンに抱かれていても。
 葉愁林との絆を、手放す事は無かったのよ』
『悔しくないと言えば嘘になるでしょうね。
 でも―――それ以上に私は、その事が嬉しかったのよ』
『あの子の様子からすると、今回は痛み分けといったところね。
 お互い、頑張りましょう?
 私たちは同じ男を不器用にしか愛せない、似た者同士なのだから。
 ……そうそう、言い忘れるところだったわ。
 貴方もさぞ疲れているでしょうから、今はゆっくり休みなさい』

そしてイブも扉の向こうにその姿を消し、艦橋にはシェラザード一人が残された。

ロザリオ? 母の形見? イブとの絆? 痛み分け?

「………やっぱり、あたしにはあなたは理解できないわ、イブ」

思いが呟きとなって唇からこぼれる。シェラザードは、良くも悪くもシェラザードでしかなかった。

何が手放すことはなかった、よ。単に忘れていただけじゃないの。
あたしがダグラスと快楽を共にしている間、あのロザリオの存在を感じ取る機会は何回もあったわ。
胸と胸の間に挟まる金属の塊の冷たさを感じたのは一度や二度ではないもの。
でも、ダグラスは行為を止めようとはしなかった。
ロザリオがそこにあろうがなかろうが、彼はあたしを貪ったし、あたしも彼を貪ったの。
ダグラスはロザリオを手放さなかったのではないわ。手放す必要すら感じなかったのよ。
ロザリオは邪魔にならなかった。あたしとダグラスの妨げにはならなかった。

軽くため息をついて、残された僅かなウエットティッシュで後始末をはじめる。
途中でティッシュは切れてしまったが、薬の山の中にあった脱脂綿で代用した。
後でシャワーを浴びなければと思いながら下着を身につけ、ノーマルスーツを着用する。
身体のあちこちに残る甘い疼きと余熱………特に下半身に残るそれが、心に余裕を与えてくれた。

まあ、いいわ。認識の違いというものよね。
確かに共に過ごした時間そのものはあなたの方が長いもの。出遅れていることは認めるわ。
でも、肉体の重みはあなたが思っている以上に重いものよ。
少なくともあたしはダグラスの肉体の渇きを癒し、あなたはしなかった。この差は馬鹿に出来るものではないわ。

乱れた髪を手櫛で整え、気分を入れ替えて周辺宙域の様子を確認しようとした………その時。
39シェラ@規制中につき代理:04/03/10 23:05 ID:???
『………寒いよ………』

「!?」

声が聞こえた。いや、それは声ではなかったかもしれない。だが、確かに聞こえた。それを感じた。
思わず周囲を見渡すが、当然ながらブリッジには誰もいない。
欲望の残滓が漂っているこの空間にいるのは、自分一人だ。

空耳? 気のせい? ………いいえ、そんなのではないわ。

意識を集中する。もう一度その声を聞き取ろうと耳を澄ませ、感覚を研ぎ澄ませる。
余計なことを考えないようにするために目を閉じる。意識を外に開こうとする。
馬鹿馬鹿しいことかもしれないが、今の自分になら出来るはずだ。そう思えた。

「……………!」

感じた。今度は言葉ではないが、イメージとして感じ取れた。
それは孤独のような、怯えのような、苦痛のような………何かに震えていることを表していた。
震えているのは………知っている相手だ。身近な相手だ。このイメージ、この感覚、確かに自分は知っている。

誰? あなたは誰なの? 何故震えているの? 何が寒いの?

相手は応えない。ただ震えているだけだ。だが、その姿は意識の中で次第に明らかになってきた。

………リファニア!?

寒々しい部屋で、たった一人でベッドに腰掛け、何かを抱いたまま震えている少女。
それはリファニアだった。何の理由も根拠もないが、それはリファニアだと分かった。そう感じた。

何があったというの。

自分の中で何かのスイッチが切り替わるのを感じながら、シェラザードはとっさに艦内放送のスイッチを入れた。

「リファニア、もし聞こえていたなら応えなさい!
 何かあったの? どこか身体の調子がおかしいの? 動けるなら、すぐにこっちに………ブリッジに来なさい!
 動けないならそのことを教えなさい。マイクを叩くだけでも何でもいいから、とにかく応えなさい!」

何故かこの瞬間は、ダグラスのこともイブのことも頭に浮かばなかった。
今、自分はブリッジを離れられない。艦橋を空にするわけにはいかない。だから、リファニアを呼ぶしかなかった。

【行動:大人の時間の後始末(−1)、NT感応(0)、艦内放送(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:1】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:取りあえず充実】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアの様子を確認する】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
「居ない……わね。先に食堂に行ったのかしら?」

 格納庫には誰も居ないみたい。
 でも、道解ったかしら?
 アーネスト辺りが知っていれば良いんだけどさ。

「悪いわね、他の人もう食堂行っちゃったみたい。
 どうする?
 一緒に食事をして親睦を深めよう。
 って、そういう意見が仲間の一人から出てるんだけど?」

 嫌なら嫌で……どうしようかしら。
 一人にしとく訳にもいかないし。


【行動 : 会話(0) 移動(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド 】
41ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/11 01:11 ID:???
中に入り、ゼファーユニットを渡すと、
早速シュウジさんはゼファーを充電させた。

(…よかった。足、大丈夫だったんだ…。)

その様子をみて一安心した。

『……ふぅ……。やっとゆっくり話せるな……いろいろあったからな……。
 ……?なんだか元気がないな?なんかあったのか?』

「い…! いえ…。何でも……無いです。
 …疲れてるだけ。…そ、そう。
 疲れてるだけです…から……心配、しないでください……。」

思わずギクリ…とした。

(ダメ…これは私の…私自身の問題…。
 シュウジさんには……迷惑、かけられない…。)

何とかして話題を変えよう。

「……シュウジさんってさ…。男の人ってさ…。
 やっぱり胸が大きい女の人…って…何というか、その…魅力的に感じる?

 ラーズさんのオッパイってさ、そりゃおっきぃし、形も綺麗なの。
 …デーカップですって。」

左指で半円を作ると、それを真っ直ぐ立てた右の掌にくっ付けた。
…ちょうどシュウジさんから見てアルファベットの“D”になった。

【行動:苦しい言い逃れ(1)】
【位置:s-17:医務室】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:シュウジさんの足の治療 「これは私の問題…」】
イブとシェラの女の匂いに当てられた事で、リファニアの女としての部分が、強く疼き出していた。
そしてその疼きは、リファニアにアレンの肉体の感触を、思い出させた。
だが、アレンの肉体は、もう存在しない。
……幾ら身体が疼いても、彼の肉体を味わう事は叶わない。
リファニアの身体が疼けば疼く程に、アレンの肉体を求めれば求める程に、どうしようもない孤独感が沸き起こる。
そしてそれは強い悪寒を伴って、リファニアを震えさせていた。

「……困ったなぁ。震え、止まらないよ……。」

リファニアの心は、決して折れていない。
生半可な事では折れる事などないくらいに、その心は強くなっている。
……だが、その身体は、か細い。
少女の繊細な肉体と、それに不釣り合いな強い心。
それは酷く危ういバランスの上に、成り立っていた。

「……うう、止まって、止まってよぉ……。」

肩を抱く力を強め、必死で震えを止めようとするリファニア。
身体が悪寒をおぼえれば、それが心にまで伝わりかねない。
今は何とか抑えているものの、いつまでもそれを抑えておける自信はなかった。

……だめ、折れる……!
リファニアがそう感じた瞬間、何者かの意識が、リファニアに触れた。

『リファニア、もし聞こえていたなら応えなさい!
 何かあったの? どこか身体の調子がおかしいの? 動けるなら、すぐにこっちに………ブリッジに来なさい!
 動けないならそのことを教えなさい。マイクを叩くだけでも何でもいいから、とにかく応えなさい!』

そして、その感覚と共に、艦内放送でシェラの声が流れる。
その声は、リファニアの事を心から心配するかのような、声色だった。
……リファニアの震えが、止まった。孤独感が、すっかり消え去っていた。

かつて、リファニアがシェラの苦しみを感じたように、シェラもリファニアの苦しみを感じたのか。
その事が、今のリファニアにとって、本当に心強かった。

「ああ、シェラさんは、私にとって、そういう人なんだ……。
 だから、私はシェラさんに興味を持ったし、シェラさんを護ったりもしたんだね……。」

リファニアはそう呟いた後、室内の端末を操作した。
感謝の笑みを浮かべながら、ブリッジのシェラとの通信回線を開く。

「シェラさん、ありがとう……。私は、大丈夫だよ。
 ……ちょっと、死んだアレンの事、思い出しちゃって。
 そしたら、身体の底から震えが来ちゃって……。
 でも、今は、へいき。
 シェラさんの声を聞いたら、なんか落ち着いたの。
 ……私、これからトリィを弔わなきゃ。
 でも、それが終わったら、ブリッジに行っていいかな?
 ……今は少し、甘えたい気分だから。」

ブリッジに、イブとダグラスの姿はないようだ。
おそらく、二人はこちらに向かっているのだろう。
リファニアは、再びトリィの亡骸を抱きかかえて、子守唄を歌いながら、二人が来るのを待った。
【行動 : 艦橋に通信(-1)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、D−4区画士官室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、推進剤不足、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
誰もいない、邪魔をする者のない通路を風を切ってはしる2人。
ゴールの食堂を目指して逃げるルイに、数秒遅れて追いすがる俺。
スマートなスタイルのルイと少々筋肉質の俺の競争は、動物に例えるならば草原を
駆けるインパラとバッファ……いやサラブレッドといったイメージだろうか。

しかしイメージはともかく、遅れてスタートした分形勢は俺に圧倒的不利だ。
単純に駆け足だけなら俺の方が速いらしくその差は詰まってきているが、それを考
慮しても、最初の不利を挽回できる程の時間も距離もなさそうだった。

「通常の三倍やて。そんなの甘い甘い。
 アタシは通常の十倍食べる乙女のルイやでー。
 アタシのほうが倍率は高いんやー!!」

ルイの余裕の台詞が妙に悔しい。

(ああ、こんな事ならあんな長口上してる暇があれば、とっとと走っとけばよかった…)

俺がそんな後悔している間に、余裕のゴールイン…。

「ふぎゃ!!」

したと思ったルイが盛大な音と、乙女らしからぬ悲鳴と共に食堂のドアに激突した。
一瞬、余裕を見せつけられたのかと思ったが、額をおさえたルイの痛がりようを見
ると、どうやら本気でぶつかったらしい。
たしかにあのスピードでドアに突っ込んだら、俺でもたまったものじゃない。
ましてや華奢なルイの体ではかなりの痛みかもしれない。

痛がるルイの側で止まって声をかける。

「ルイ、大丈夫か?体を張ったギャグも大概にしないと、いくらなんでも体がもた
 ないぞ。……どれ、ぶつけた所見せてみ」

俺はルイの前髪をかき上げて額を見てみた。
照明の光の加減でよく分からないが、少し赤くなっているようだ。

「今は少し赤い程度だがこれから腫れてくる可能性もあるから、取りあえず濡れ
 た手ぬぐいか何かで冷やしておくか。丁度食堂だ。清潔な布巾くらいあるだろ」

食堂のドアを開いて、俺は横にどいた。

「ほれ、早く入れ。…何だかんだ言って先に食堂に着いたのはルイだ。だから先に
 ゴールする資格があるのはお前だろ。…小銭くらいならあるから、自動販売機が
 あったらジュースくらいは奢ってやるよ」

【行動:ルイの額を見てやる(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:飯を作らなければ】
【同盟:不明】
45シェラザード@代理人:04/03/11 10:48 ID:???
>>42-43
リファニアからの応答は、思っていたより………危惧していたよりは………早く返ってきた。
画面で見る限り、その表情に気がかりな要素は見られない。声もそれなりにしっかりしている。
顔色が多少悪いようだが、ムサイが自沈の危機にさらされた時ほど具合が悪そうには見えなかった。

「そう、ならいいのだけれど………」

その笑顔を見ながら、不意に自分が情事の直後だと言うことを思い出す。
ブリッジの空気は空調を強めに効かせればすぐにどうにでもなるが、
自分の身体に染みついた欲望の匂いはシャワーを浴びない限り落とすことは無理だろう。
………普段の自分なら大して気にもしないはずなのに、
リファニアを見ているとそれが妙に恥ずかしいような気がしないでもなかった。

これじゃあ、まるで可愛い妹に彼氏との秘め事を感づかれるのを気にする間抜けな姉みたいだわ。

「………いいわ。勇敢な彼をちゃんと送ってあげたら、いつでも来なさい。
 でも、その時は少しだけ待ってくれるかしら? 色々あったから、シャワーを浴びておきたいのよ。
 その間だけ、ブリッジで待っていてくれる? そんなに時間はかからな………!」

その時、自分の意思ではどうにもならない部分が動いた。
………シェラザードの胃が、空腹であることを訴えたのだ。
ある意味切実な、それだけに間が抜けた音が腹部から響いた。
決して大きくはない音。だが、マイクがそれを拾わなかったとは少し考えにくかった。

そう言えば、しばらく何も食べていなかったわね。

ミョーコウに乗り込んでから今までの間、色々とありすぎて空腹を感じる暇もなかったということか。
少なくとも色欲がそれなりに満たされたところで、今度は自分が満たされる番だと食欲が自己主張をはじめたらしい。
それにしても時と場合を考えて欲しかったが………自分が基本的に本能には勝てないのを忘れていた。

………今の、聞こえたかしら?

画面の中で、リファニアは何か包みのようなものを抱えて、子守歌のような歌を歌っている。
その姿を見ていると、何となく、自分から進んで通信を切る気にはなれなかった。
だから、シェラザードは苦笑しつつ、リファニアがどんな反応を返してくるのか待った。少しだけ「覚悟」して。
46シェラザード@代理人:04/03/11 10:49 ID:???
【行動:リファニアと通信継続(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:4】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:空腹であることを確認】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアの様子を確認する】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
 頭が冷静になりすぎていたんだろう。
少し前の彼自信を誇張してみての一つの考えだ。

 沸々と熱された高揚感は死の影にクールダウンされた。
急激な温度変化を加えれば鉄だっても曲がるし折れる。

 随分と穏やかな顔をした彼がいた。
膝の上で手を組んだりなんかしてみている。
ついでにカメラに移る流星を目で追ってみたりもしている。

 自動操縦。
何もすることは無い。
何をすることも無い。
余裕だけはある。

 牙を出し続けることは無かったのだ。
だから思い通りに行かない。失敗が続く。意にそぐわない。
感覚を鋭敏化させること=戦場で動くこと。が、成り立たない場所であると理解した。
多分これで間違ってはいないはずだ。

 『薄気味悪く思慮深くなることもない』
 『悪寒に浸るほど感傷的にならなくともよい』
 『放り出されたように困惑しなくてもよい』

 今はひたすら待つだけの時間。
 
 コロニーはもう少し先だ。

【行動:移動 (-4P)】
【位置:N-06→O-06→P-06→Q-06→R-06】【残り行動値:0P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷+左腕部の損傷】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:少しだけ何も考えることの無い穏やかな時間】【同盟:無し】
唄を歌いながら、シェラの返答を聞くリファニア。

『………いいわ。勇敢な彼をちゃんと送ってあげたら、いつでも来なさい。
 でも、その時は少しだけ待ってくれるかしら? 色々あったから、シャワーを浴びておきたいのよ。
 その間だけ、ブリッジで待っていてくれる? そんなに時間はかからな………!』

くぅ。

シェラの言葉が、お腹が鳴る音と共に、突然途切れた。
少しだけ、戸惑いを見せるシェラ。
その姿が、妙に可愛く見えてしまった。

色々あったから、シャワーを浴びておきたいというシェラの言葉から、何があったのかは想像に難くない。
その一方で、イブとダグラスは一緒にこちらへ向かって来ているらしい。
……結局、あの事態がどう収束したのかは、これではよくわからない。
だが、そんな事はもうあまり気にならなかった。
結局、なるようになるって事なんだよね……。
もし、ダグラスが答えを出せなかったとしても、それを責めるのは酷なんじゃないかと、今は思う。

そんな事を考えていると……。

くぅ。

リファニアのお腹も、シェラのお腹に呼応するように、可愛い音が鳴った。
そういえば私、ここ最近何も食べていなかったんだよね……。
リファニアは顔を赤らめながら、シェラに返答する。

「……今の音、聞こえちゃいましたよね、お互いに。
 あはは、さすがに何も食べないと、もたないですよね。
 トリィを弔ったら、私も血に汚れた体を洗って、着替えたいです。
 それから一緒に、ごはん作りませんか?幾つか使えそうな食材、あるんです。
 こう見えても私、料理には結構自信あったりするんですよっ♪」

……その食事が、もしかしたら最後のまともな食事になるかもしれない。
時間は確実に、無くなってきているのだ。
いつまでもゆっくりとしている時間は、ないだろう。
その事は、リファニアは充分に承知していた。

だが今は、暫しの休息が必要だ。
……リファニアも、みんなも。
そして休息を終えた時、戦いは始まるのだろう。

「今は甘えさせて、もう少しだけ……。」

聞き取れないくらいの小声でそう呟くリファニア。
その言葉はシェラに向けられたものなのかどうかは、解らない。

【行動 : シェラとの通信継続(0)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、D−4区画士官室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、推進剤不足、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>48
空腹だったのは2人とも同じだったらしい。リファニアのお腹からも、可愛らしい音が聞こえた。
顔を見合わせ、笑みを交わす。少し恥ずかしいような、照れているような、穏やかな笑みを。

『……今の音、聞こえちゃいましたよね、お互いに。
 あはは、さすがに何も食べないと、もたないですよね。
 トリィを弔ったら、私も血に汚れた体を洗って、着替えたいです。
 それから一緒に、ごはん作りませんか?幾つか使えそうな食材、あるんです。
 こう見えても私、料理には結構自信あったりするんですよっ♪』

屈託ない笑顔と共に、リファニアがそう持ちかけてきた。
それに対するシェラザードの笑顔は………少しだけ、引きつっていた。

「………え、ええ、もちろん構わないけど………」

料理には自信がある、と言う少女の言葉が、大人の女の胸にまともに突き刺さった。
思わずあらぬ方向を見つめ、何事か呟き、困ったような笑顔を浮かべ………
やがて降参するように、ため息をついた。

「………ごめんなさい、正直に言うわね。
 あたし、料理については食べる方専門で、作る方は、その………まるで駄目なのよ。
 だからその………一緒にやるのはいいけれど、ほとんど役には立たないと思う。
 それでも、いいかしら。リファニアの邪魔にしかならないかもしれないけど………」

申し訳なさそうに、上目遣いでリファニアを見つめる。
何ともばつが悪いというか何というか、小さくなるしかなかった。恥ずかしくて、情けない。
でも、そんな風に会話を交わせるのが、何だか楽しい。
官能と快感に狂うのも大好きだが、こういう穏やかな空気に包まれるのも好きなのだ。
しかし。

………あなたも分かっているのね、リファニア。

少女の屈託のない笑みが、どこか痛々しい。明るい笑顔の影に、哀しみを感じてしまう。
シェラザードは分かっている。リファニアも分かっているのだろう。この時間が決して永続しないことを。
しばらくは続くかもしれないが、そう遠くない未来に、この時間が終わってしまうことを。

あなたも健気なコね、リファニア。だからあたしはあなたも好きでいられるのだわ。

限られた平穏だから、ひとときの夢幻に等しい時間に過ぎないのだから、あえて明るく振る舞っているのだろう。
いつも通りに、普段通りに、何事もないように。その細い首に、首輪などはまっていないように。
だが、リファニアの首には不似合いとしか言いようがない首輪が確かにはめられている。
最後の一人にならない限り、必ず振るわれる死神の刃が。そしてそれは、自分も同じだ。

いつまでもこうしていたいのだけれど、ね。

その輝きを目の前に突きつけられて、それでもリファニアは笑っている。何処までも彼女らしく、彼女のままで。
ならば自分も笑顔を浮かべ続けよう。この時間を、この空気を大切にしよう。
時間も出来ることも全ては限られている。だから、出来る間に、何でもしよう。

『…………………………』

リファニアの呟きには、あえて気づかなかったふりをする。
気づいてしまえば、ふりをしていることが分かってしまう。夢から覚めてしまう。この時間が終わってしまう。
だからシェラザードは気づかない。その呟きは聞こえない。
その代わり、言われなくても甘えさせてあげよう。そう思った。

「………悪いけど、あたしに料理を教えてくれないかしら、リファニア先生?」

そしてシェラザードは笑顔を見せた。リファニアに向けるにふさわしい笑顔を。
【行動:リファニアと通信継続(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:4】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:空腹であることを確認】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
艦長室を出ると、イブが立っていた。
どう反応したらいいのか、僕は戸惑う。
姉さんが歩み寄る。
僕は何の反応も出来ない。

『ダグラス、今度の事で、話したい事はたくさんあるわ。
 赦すなんて言ったけれど、本当は恨み言だって言いたい。
 それでも私は貴方の姉を辞めるつもりは無いわ。
 この絆を重いと感じるのなら、それが私の貴方に対する罰だと思いなさい。
 他にも言いたい事は山ほどあるけど……でも、それは後にする。
 今の貴方は、空っぽだもの……だから今は艦長として、一緒にトリィの弔いをしましょう』

……少し。ほんの少しだけど、心が救われたような気がした。
あの時の聖母の笑み。
怖かった。優しさ、温もり…全てが揃いすぎたがゆえ、
汚れた僕には、逆にその笑みこそが恐怖の対象となってしまった。
だから、恨み言や罰だって、喜んで受けよう、そうもさえ思っていた。

姉さんは僕の手を取り、廊下を進む。
僕は只、それについて行った。
暫くして、姉さんが再び口を開く。

『……ごめん。やっぱり、一言だけ先に言わせて貰うわね。
 ―――馬鹿ダグラス。
 姉さんを、泣かせないでよ……』

その時、空白の心が動いたような気がした。
望んでいた筈の言葉なのに、罪も罰も喜んで受けようと思っていた筈なのに……
……それがとても悲しい事なのだと、今、初めて気がついた……。

姉さんと繋がった手に、ほんの僅かな圧力が掛かる。
それに反応するかのように、僕もその手にそっと力を入れると、「グス」と鼻をすする。

相変わらず返す言葉なんて見つからず、
今も姉さんの顔をとても見られる状態ではないけれど。
僕は何故かその手に、妙な嬉しさ≠感じていた……。

【行動:艦内移動(−1)】
【位置:T−11 通路】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:トリィの弔い】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
52イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/11 17:23 ID:???
>51
ダグラスは、相変わらず無言のままだった。
お互いに、気まずさは拭いきる事などできない。
当然だろう。
あれだけの事を、経験してしまったのだから。

それでも。

「―――っ」

背中越しに聞こえてきた、鼻を啜る音と。
握り返された手の感触に、愁林は微かに頬が緩むのを感じた。

「……」

掌の温もりが、嬉しい。

「……見栄、張ってたんだからね」

だからだろう。
一言だけと言っておきながら、余計にもう一言、口にしてしまったのは。
その言葉が何処か、子供っぽい口調になってしまったのは。
53イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/11 17:25 ID:???
やがて、二人の前にD-4区画の士官室、その扉が見えてきた。
愁林は一度だけ立ち止まり。

「終わったらお説教。覚悟しなさい」

敢えて振り返る事はせず。
痛いくらいに手を握って。

―――緩んだ頬を引き締めるのを忘れず。

そのまま、士官室へと足を踏み入れた。

「お待たせ、リファニアちゃん」

【行動:艦内移動(-1)、】【残り行動値:3p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦内D-4士官室)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、トリィを弔う、ダグラスの姉であり続ける】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
宇宙空間の中、無数に漂うMS用の武装。
そのほとんどが実弾兵器であるが、使えれば威力はビームにも劣らない。艦船などに対しては。

「取合えず、目標を決めなきゃ行かんしなァ。まぁ、あの艦で良いか?」
手ごろな距離に有る、まだ原型をとどめている艦をみる。
ひとつザクマシンガンを取り、マガジンを押し込む。

モニターには2つの照星が現れ、ターゲットは円の中に収まっている。
その照星が重なり合い、モニターの円が赤く表示され、最終目標を確認している。

その後心地良い振動と共に120mm鉄鋼弾が放たれ、漆黒の宇宙を切り裂いた。

【行動:探索(1)試射(1)】
【位置W10】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:隠された翻意】
【同盟:皆無】
>>40

「構わない。
 親睦を深められるかは判らないが
 話し合いの場としては適切だ。」

(断る理由も無いしな。
 ここに居る参加者が一同に集まるんであれば
 話も聞きやすいし問題は無い。)

【行動:移動(-1)会話(-0)】
【残り行動値:3】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
>>49
トリィをベッドの上に降ろして、モニターごしにシェラと会話を続けるリファニア。
リファニアの提案に対しての、シェラの反応は意外だった。
でも、考えてみれば、シェラにはあまり家庭的な匂いというものが感じられない。
シェラの経歴を知れば、それが必然だと思うだろうが、もちろんリファニアは知らない。

大抵の事は、頼り甲斐のある大人の女性であるシェラには及ばないのではないか。
だからこそ、子供らしくシェラに甘える事も許されると、リファニアは思っていたのだが。
今は、モニターの向こうでもじもじとしているシェラの姿が、妙に可愛く見えてしまっていた。

「……先生だなんて、照れるなぁ……。
 家では家事担当だっただけで、別にそんな大袈裟なものじゃないですよ〜。」

そう答えつつも、ちょっと得意になってしまう気持ちが隠せずに、表情に出てしまう。

「……とはいえ、そう言われると燃えるものがあるのも、事実ですっ。
 あまり気合い入った料理が出来るような食材がないのが残念だけど……。
 ここはひとつ、無いなら無いなりに出来ちゃう料理を作っちゃいますかっ!」

えへんと得意げに、その小柄な身体からして心配されがちなものとは裏腹に、
それなりに健全に育っている胸を張るリファニア。

そんな事をやっていながらも、心の奥では、シェラも自分と同じように、
この安らぎがあくまでも一時的なものであると感じている事が、わかっていた。

シェラもリファニアも、それを解っていながら、限られた時間であるが故に全力で生きる。
そういう姿勢においては、極めて波長が合うと言える。考えてみれば、それはアレンも同じだった。
……ああ、もしアレンが生きていたら、もっと楽しかっただろうなぁ。
あ、駄目か。シェラさんにちょっかい出してるアレンなんて見たら、グーで殴っちゃいそう。

……そんな事を考えていると。
>>53
『お待たせ、リファニアちゃん』
そんな声とともに、ダグラスを連れたイブが、部屋に入って来た。
「それじゃあ、シェラさん。また、後でねっ。」
シェラにウインクすると共に、会話を終えるリファニア。

ベッドの上のトリィをひとなですると、その顔に浮かべた笑みが、憂いを秘めたものとなった。
その笑みのまま、イブとダグラス、二人の顔を見る。
二人の絆は……ぎこちないまでも、未だに繋がっていると、感じられた。

……まぁ、良かったかな。
リファニアの笑みが、自然と優しい笑みへと変わる。
そのまま、二人に近づくリファニア。
ダグラスの前に立ったリファニアは、彼の額に手を伸ばして……軽く、でこぴんを当てた。
にかっと、悪戯めいた笑みをダグラスに向ける。

そして再び、憂いを秘めた穏やかな笑みを浮かべ、ベッドの上のトリィを抱きかかえるリファニア。

「……イブさんも、ダグラス君も疲れているよね。
 だから、この場で構わないよ。
 この艦の、小さなクルーの為に、祈ってあげて。
 ……そして、その後の弔いは、私にやらせて欲しいの。」

そう二人に告げて、リファニアはトリィの亡骸を抱えたまま、瞳を閉じた。

トリィ、私には、祈ってあげる事ぐらいしか、あなたに報いてあげる事、出来ないけど……。
でもね、この人達もあなたの為に、祈ってくれるの。……私ひとりじゃ、ないんだよ?
だから、寂しく……ないよね。

【行動 : 黙祷(-1)、残2 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、HLV格納庫) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、推進剤不足、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
リファニアとの通信が終わり、ブリッジに沈黙が戻る。
弔う相手が鳥とは言え、艦内での「葬儀」には艦長が立ち会うのが基本だ。
だからその儀式にはダグラスも参加するのだろう。
リファニアとあの七面鳥の絆がどんなものだったかは分からないが、それを軽視できる彼ではあるまい。
そしてイブの声が画面から聞こえたと言うことは、彼女もそのままダグラスに付き添うのだろう。

人にブリッジ勤務を押しつけといて、やってくれるじゃないの。

何はともあれリファニアと約束は取り付けた。そのためには当然にここを離れることになる。
そうするとブリッジに詰めるのはダグラスかイブと言うことになるが、
今のダグラスは艦橋勤務をこなせる状況ではないだろう。彼のやるべきことは、とにかく休むことだ。
ならばブリッジを任されるのは当然にイブと言うことになる。

………何もしないのも、つまらないわね。

ブリッジを見渡す。誰もいないシート、コンソール、スクリーン、モニター………何かないか。何か。

「…………………!」

しばらく考えながら視線を走らせていると、あるものが目に入った。思わず唇の端がつり上がる。

これだわ。

シェラザードはあるコンソールにとりついた。それは艦内保安/監視システムの制御部である。

記録装置………再生システム………これよ。

艦内の状況を常に把握し、万一の事態に備えるため、
ムサイの艦内各所には各種の監視装置が備え付けられている。それはブリッジといえども例外ではない。
艦橋の様子を確認するために、監視用のカメラとマイクが死角を生じさせないように設置されているのだ。
その性質上、データを勝手に変更したり消去することは不可能である。
だが、記録されたものを再生し、閲覧することは可能だ。

………あった!

多少の試行錯誤の結果、シェラザードは目的となるデータ………音声と映像を呼び出すことに成功した。
それはつい先程までこの場所で繰り広げられていた、男と女がその本能をむき出しにしている姿だった。

我ながら凄いわね。見ているだけで、濡れてしまいそうだわ。
映像も音も質はそれほどよくない。
だが、それがかえってリアルさというか「秘め事」の性質を強調しているように見える。
俗な言い方をすれば「隠し撮り風」ということにでもなるのか。
荒めの画像とくぐもった声が、余計に想像力をかき立てるようだった。

あの時は夢中だったけど、こうして落ち着いてみてみると、なかなか。
………っと、見とれている場合じゃないわね。

再生と一時停止、巻き戻しを繰り返す。そして最も「盛り上がる」箇所を選ぶと、そこで再生を一旦停止した。

さて、と。

使い慣れないコンソールを相手に慣れない作業に取りかかる。
簡単にできるとは思ってはいなかったが、やはり悪戦苦闘しないわけにはいかなかった。
ああでもないこうでもないと首をひねり、頭を悩ませ、ミスとやり直しを繰り返し………
それでも、どうにか目的は達成した。

これでよし、と。

シェラザードの前にあるモニターには、赤い「一時停止」の文字が点滅しているだけである。
だが、ここから「再生」を実行すると、正面のメインスクリーン一杯にこの映像が映し出されるように設定してある。
それも音声付きで。何もかもが全くの無修正のまま。
耳をふさぐほどではない程度に調節された音声出力と共に、ダグラスと自分の「生の姿」が大写しになるのだ。

これを見たあの女がどんな顔をするか、楽しみだわ。

仕掛けを済ませると、シェラザードはスーツケースをすぐ側に置いて、当直士官席に座った。
全てのシステムが問題なく稼働しているのを確認すると、目を閉じて身体の力を抜く。
仮眠を取るかどうかはともかく、少し身体を休めることにした。

【行動:「記録」を確認(−1)、悪戯(−1)、休憩(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:空腹であることを確認】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
60シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/11 22:05 ID:???
『い…! いえ…。何でも……無いです。
 …疲れてるだけ。…そ、そう。
 疲れてるだけです…から……心配、しないでください……。』
「………しっかり休んどけよ?
 動けるようになったら、すべてを始めるつもりだからな?」

疲労がたまっている。それはこの同盟参加者全員に言えることだろう。
……もっとも、あの食欲旺盛加減から言って、ラーズはそんなに疲労がたまっているように見えなかったが。

『……シュウジさんってさ…。男の人ってさ…。
 やっぱり胸が大きい女の人…って…何というか、その…魅力的に感じる?

 ラーズさんのオッパイってさ、そりゃおっきぃし、形も綺麗なの。
 …デーカップですって。』

”ゴン”

「痛だだだだ……。」
右足をベットの柵にぶつける。当然、痛みも結構きつい。
「ふぅ……。
 いや、まぁ、全く大きさがどうでもいいとか言うと嘘になるけどな……。
 でもな、そんなことがすべてじゃないだろ?
 別に俺は大きいとかどうとかにそこまでこだわりはしないさ。

 ……やっぱ何か隠してないか?
 まぁ……そこまで話したくなければいいんだが……。
 でも、よく言うだろ?一人で背負い込むよりは二人で背負い込んだ方が軽いって。
 俺が言っても説得力がないけどな……?痛たた……。」

【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 港湾部 医務室】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)輸血・点滴中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)ノーマルスーツ
     拳銃 工具セット ゼファー(充電中) 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
61リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/11 22:12 ID:???
第八章 >60 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎□□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼07◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□□□□□06□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎23□□■   ▼:小惑星基地
11■□■◎■■◎◎■□□■□■■□□□□03◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□■■■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□▼□□□■※■□■◎□□□□◎■■■◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□0601≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□□□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□◎
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□□◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□□□■◎□※◎■■■□□□◎□□□□□■

01・08・15・19は同一地点。03・05・20・26は同一地点。07・11・14・21・25は同一地点。
03・05・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
62リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/11 22:13 ID:???
生徒名簿

 01番 シュウジ・アサギ         (32) 男性  ビギナ・ギナ(元・ホビー・ハイザック)
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン          (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  (ゴトラタン)
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ジャベリン(元・ジム・ライトアーマー)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性  ガンイージ
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 死亡 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ハンブラビ(元・ガンダム4号機→ジャベリン→ゴトラタン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  ハンブラビ
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー          (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 死亡 リー・ションロン          (22) 男性  (ビギナ・ギナ)
 23番 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 死亡 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  R・ジャジャ
 26番 シェラザード・ビンス・マクファーソン (28) 女性  キュベレイMk-U(3号機)
『ルイ、大丈夫か?体を張ったギャグも大概にしないと、いくらなんでも体がもた
 ないぞ。……どれ、ぶつけた所見せてみ』
そういうておっさんがアタシの前髪をかき上げてデコを見る。
『今は少し赤い程度だがこれから腫れてくる可能性もあるから、取りあえず濡れ
 た手ぬぐいか何かで冷やしておくか。丁度食堂だ。清潔な布巾くらいあるだろ』
そう言って、食堂のドアを開いて横にどいた。
『ほれ、早く入れ。…何だかんだ言って先に食堂に着いたのはルイだ。だから先に
 ゴールする資格があるのはお前だろ。…小銭くらいならあるから、自動販売機が
 あったらジュースくらいは奢ってやるよ』
「あ〜。めっさ痛いわ〜。
 く〜、このルイ・フィルセント。一生の不覚や。
 この勝負。引き分けやな〜。アタシのツメが甘かった。
 っちゅーかな。これでアタシの勝ちやと微妙に情けないやん。
 しくしく。」
そんで、気を取り直しておっさんをビシっとゆびさしながら言葉を続ける。
「しか〜し。
 次の勝負は負けへん!!
 首根っこ洗って待っとるんやな。あはははははのは〜」
そのまま、ドアをくぐって食堂に入る。
そのまま回りをみて、厨房が何処にあるかキョロキョロと探して
どうにかみつかって中に入る。
んで、そのまま冷蔵庫まで直行して、ドアをあけたんや。

【行動 : おっさんに負け惜しみ発言や (0) 冷蔵庫、オープンや!! 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : みんなで御飯食べよ。ねっ。御飯〜。 】
【友達 : 11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
>>30
ビギナ・ギナには大して整備すべき場所など無いはずだ。
装甲表面にも異常は見当たらない。
リナルドはチェックを後回しにしてガズRへと向かう。

(俺には、あとどれくらいの時間が残されているんだろう?)

ガズRの状態をチェックしつつ補給スペースまで移動させると、他の二機と同様に推進剤の補給を開始した。
マヤの攻撃を受け止めた左腕のダメージを最優先で回復するべく作業にかかる。

(俺は、この力をどこまで引き出しているんだろう?)

予想通りダメージは深刻だった。
元々パワーの差が違いすぎるものを、質量と加速度を加えて叩き込まれたのだ。
さらにそれを(スペック上では)無理矢理受け止めた。
以前たった一度だけ見た軍のデータを必死に思い出しながら、丁寧に修復を施していく。
アビゴルの左腕の中で必要の無くなったビーム・カッター発振器周辺のパーツを流用しつつ、何とか修理は終わった。
パーツを流用した分だけ、アビゴルの方には適当にウェイトを加えておく。
加えて全身のチェックと整備を施し、ガズRの整備も終了する。

(俺は、あとどれくらいこの闇に抗っていられるんだろう?)

あとは、ビギナ・ギナと円盤――ザンネック・ベースとか言うらしい――のチェックだけだが……
その前に、リナルドは小休止することにした。
ダウンしてからでは遅いのだ。

この戦場には、あとどれくらいの時間が残されているんだろう?

【行動:ガズR移動(-1)、補給開始(-1)、ガズR左腕修復(-1)、全体整備(-1)、休憩(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:もう一度、覚悟を】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
『構わない。
 親睦を深められるかは判らないが
 話し合いの場としては適切だ』

「そう、こっちよ」

 先に立って歩く。
 話題が無いから無言で歩く。

 気まずい、訳じゃないけど……
 やっぱりあんまり好きじゃない。
 足は早足になって、皆の場所への速度は気持ち急いだ。


【行動 :  移動(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持 : 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド 】
66リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/11 23:59 ID:???
【訂正】

>>61
R-06は「06」でなく「10」、ジェイス氏でなくアシッド氏でした。
ここに訂正し、お詫びします。
『……見栄、張ってたんだからね』

イブの手を握り返すと、そんな言葉が返ってきた。
その言葉に、僅かな喜びが一転、急に胸が切なくなる。
そして、切に思う。もう、姉さんを泣かせまい。≠ニ……。

イブが立ち止まる。
どうやら、リファニアの待つ部屋の前に着いたようだ。

『終わったらお説教。覚悟しなさい』

すると、手に痛覚が働く。
姉さんが手に力を込めたせいだった。
僕は無言のままコクン≠ニ頷く。
もちろん、背を向けたままの姉さんに見えるわけは無いが…。

そして、士官室へ。

『それじゃあ、シェラさん。また、後でねっ。』
リファニアの威勢の良い声。
何か嬉しいことでもあったのだろうか?
疑問を感じ、きょとんとした僕に、リファニアが近づいてきた。
そして、彼女の腕が伸びて…イテッ……。

おでこに手を当てる僕に、彼女はニッと笑いかけてくる。
最初は理解に苦しみ、呆然としていたが、
直ぐに思い当たる節に出会った。

(まさか…シェラさんとの事、リファニアさんにバレてる!?)

彼女にだけはバレていないと思っていた僕は、一気に青ざめた。
シェラが自ら伝えたのか、NTの勘か…それとも、見られていたのか……。
原因を探るうち、恥かしさの余りに今度は顔の赤みが増してくる。
とにかく、彼女にもあの事≠ェ伝わっているのは明白だった。

あの事≠ノついては、簡単に収拾が付くとは思っていない。
実際、僕自身も未だ混乱の極みにいるのだから。
ならば、どうしてここにこうして立って居られるのか?
なるべくその事を考えないようにしているからだ。
早い話が逃げ≠ナある。
頭を真っ白にして、今は艦長としての責任のみで動いていた。

『……イブさんも、ダグラス君も疲れているよね。
 だから、この場で構わないよ。
 この艦の、小さなクルーの為に、祈ってあげて。
 ……そして、その後の弔いは、私にやらせて欲しいの。』

憂いを帯びた、リファニアの声。
今は、目の前の事に集中しよう。
頭を軽く振って、頭を冷やした。

トリィに向けて、黙祷を捧げようと目を瞑ろうとした時、ふと気がついた。
ファスナーを下ろしてロザリオを取り出すと、それをイブに差し出した。
こういう時、姉さんにはコレが必要だった筈。
…だからあの時、ブリッジへ……。

大切なクルーを弔う時に、僕はあんな事を……。
遅すぎる後悔が、頭を過ぎった。

【行動:黙祷(−1) イブにロザリオを差し出す(−0)】
【位置:T−11 通路】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:トリィの弔い】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
69アーネスト・マンソン :04/03/12 08:04 ID:???
 二人に続き、食堂に入る。
 
 ・・・・・・
 スペースは・・・・・・
 以前把握していたとおりだ。
 
 ・・・・・・
 
 ・・・・・・
 
 ・・・・・・

 ・・・・・・

 俺は・・・・・・俺は。
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:食堂に入る(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】

70イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/12 11:03 ID:???
少女の気遣いの言葉に軽く頷き、少年から差し出されたロザリオを受け取る。

「……今は、トリィの事だけ考えなさい」

それだけをダグラスに囁いてから、愁林はリファニアの抱える勇敢なクルーの骸の前に跪いた。

「天にましますわれらの父よ、願わくは御名の尊まれん事を、御国の来たらん事を、御旨の天に行わるる如く地にも行われん事を。
 我らの日用の糧を、今日我らに与え給え。
 我らが人に赦す如く、我らの罪を赦し給え。
 我らを試みに引き給わざれ、我らを悪より救い給え。アーメン」

「めでたし、聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。
 御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イエズスも祝せられ給う。
 天主の御母聖マリア、罪人なる我らのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン」

「願わくは、聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを。
 始めにありし如く、今もいつも世々に至るまで。アーメン」

歌うように玄義を唱え、主の祈りを唱え、天使祝詞を10度繰り返し、栄唱を捧げる。
清らかな声の連なりに合わせてロザリオの数珠を一つ一つ繰り、一連、一環を経て三環に至ったところでようやく祈りは終わりを告げた。
71イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/12 11:06 ID:???
先にリファニアに告げたように、ロザリオの祈りの15玄義は本来、死者を弔う為のものではない。
故に愁林は立ち上がり、数珠の先に連なった十字架を手に再び歌い始めた。

「主よ、永遠の安らぎを彼らに与え、絶えざる光で彼らを照らして下さい。
 神への讃美の歌をシオンで歌い、貴方への誓いをエルサレムで果たします。
 祈りを聞き入れて下さい。罪に苦しむ人は皆、貴方の元に帰ります。
 主よ、永遠の安らぎを彼らに与え、絶えざる光で彼らを照らして下さい」

歌い終え、静かに黙祷を捧げる。やがて徐に瞳を開いた愁林は、手にしたロザリオを再びダグラスの首に掛けた。

「後は、艦長である貴方の役目よ」

ポン、とその肩を軽く叩き、彼女はダグラスの華奢な体をリファニアの、そしてトリィの前に立たせた。

【行動:15玄義、鎮魂の祈り(-1)】【残り行動値:3p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦内D-4士官室)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、トリィを弔う、今はダグラスの姉であり続ける】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
『そう、こっちよ。』

そう言って彼女はまた歩き出した。
しかし、さっきまでより歩数のリズムが早くなっている。

確かに、何一つ話さなくなれば周りの空気が重く感じられるのであろう。
だが、俺にとっては彼女に聞きたいことは大体聞いたので
これ以上話すことは、あまり無かった。
俺も、何も話しかけずそのまま彼女の後を着いていった。

【行動:移動(-1)】
【残り行動値:3】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
俺が横にどいてルイに先に入る事を勧めると、ルイはほんの少しばつの悪そうな表
情を見せて言った。

「あ〜。めっさ痛いわ〜。
 く〜、このルイ・フィルセント。一生の不覚や。
 この勝負。引き分けやな〜。アタシのツメが甘かった。
 っちゅーかな。これでアタシの勝ちやと微妙に情けないやん。
 しくしく。」

しかしすぐにいつもの勢いを取り戻したらしく、またまた俺をビシッッッと指を指
した。

「しか〜し。
 次の勝負は負けへん!!
 首根っこ洗って待っとるんやな。あはははははのは〜」

…本当に、ルイのこの底抜けの明るさはどこから来るのだろうか。
そう言えば、デッキでルイは俺に言った。
『笑いは世界を救う』と。
もしかしたらあれは冗談ではなくて、本気なのかもしれない。
自分の笑いで世界を救おうと、本気で思っているのかもしれない。
それはつまり、殺し合いの場でしかない、このプログラムをも自分の笑いで救おう
としているのだろうか?

食堂に入ったルイのあとから、俺も入る。

言うは易し行うは難し。
どんな楽観的な人間でも、このプログラムを笑いで救えと言われたら、そのあまり
の難しさに頭を抱えるだろう。
こういう同盟とか、仲間内ならばまだいい。
しかし明らかにこちらを敵とみなす人間に対しては、その行為は無駄もいいところだ。
下手な冗談は返って火に油を注ぐ結果になりかねない。
そして、その人間と……つまりは敵と対峙する時は確実に迫ってきている。
その時ルイは…笑いというものの入る余地のない空間で、「敵」に対して引き金を
引く事ができるだろうか…。

(続く)
ルイは厨房の中に入り、冷蔵庫を覗こうとしている。
さすがに食堂にある冷蔵庫だけあって、かなりの大きさだ。
続いてアーネストも食堂に入って来るのがちらりと見えた。
何か気分が悪そうに見えるので、声をかける。

「何だか顔色が悪いぞ。適当な椅子に座って休んでいればどうだ?」

それから俺も、備品が入っていると思われる棚を片っ端から開けていくと、そのう
ちの1つにきちんと折りたたまれたタオルを見つけた。
それを水道の水で濡らして、冷凍庫に沢山あった氷の中から、いくつか巻き付ける。

「ちょっとジッとしていろよ、ルイ」

冷蔵庫を覗いているルイの額の赤くなっている部分に、氷を巻いたタオルを当てて
少しきつく縛る。
うん、これで少しくらい動いてもタオルはずれないだろう。

「はい終わり。簡単な応急処置だが、腫れを止めるだけならこれでも十分だ」

【行動:応急処置(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:飯を作らなければ】
【同盟:不明】
何もなければ、ブリッジ勤務というものは基本的に刺激に満ち溢れた仕事ではない。
任せられる仕事は全部機械に任せて、人間は何かあった場合に備えているだけだ。
従って、異常がなければ、シートのバックレストを倒して身体を休めるだけである。

何もない時ぐらい、休んでおかないと。

悪戯の仕掛けを済ませたら、他には不測の事態に備える以外にやることはない。
もちろん、いつどこから敵が現れるか分かったものではないというのは承知しているが、
だからといって絶え間なく緊張しているわけにもいかないし、その必要もないだろう。
休める時には休むことも、大切な「仕事」だ。
何もない時に妙に張り切っていたせいで、いざというときに疲れ切っていて動けないとなっては話にならない。
単純に、肉体が休憩を欲していただけかもしれないが。

そうして休んでいると、さっきのリファニアの笑顔が自然と脳裏に浮かんできた。

………もし、あのコに得意な料理は何かと訊かれていたら、何と答えればよかったのかしら。

『シェラさんの得意な料理は何ですか?』
『ビューティ・プレートよ』

………まさか、そう答えるわけにもいかなかったし。

料理を作ることより、人を「食べ」たり自分を「食べ」させたりすることの方がよほど得意で、好きだったから。
台所に立った数そのものは決して少なくはないが、そのほとんどが料理以外の目的で、だ。

あのコは、どんな料理を作ろうというのかしらね。

今度はリファニアが台所に立って元気いっぱいに料理に取りかかっているイメージが浮かんできた。
その姿が妙に鮮やかなような霞んでいるような………本気で眠くなってきたのかもしれない。
風邪を引いたらいけないと思って、リファニアに掛けていた毛布を持ってくる。
少女の匂いが感じられるような温もりで身体を覆うと、さらにまぶたが重くなった。

料理、ねえ………まともに、やるのは………何年ぶりぐらいになるのかな………

色気ではなく眠気でとろんとした目をしながら、シェラザードはぼんやりと考える。

………ノーマルスーツで調理室に立ち入るというのも野暮だし、シャワーを浴びたらちゃんと着替えないと。
でも着替えなんてあるのかしら。あったとしても、サイズが合うかどうかは分からないし………
そういえばアレを持ってきておいたのよね。アレならそう過激すぎるということもないでしょうし、
一応「普段着」として言い訳も出来る………かしら。まあ、細かいことは、気にしていられないわ。

眠い。

………そうそう、料理と言えばエプロンが必要だわ。
確かスーツケースの中に2枚は入れておいたはず。
白の普通のエプロンと、レースとフリルで思いっきりデコレートされたピンクの新妻仕様のエプロン。
あの子にはどちらが似合うかしら………

料理が目的で持ってきたわけではないが、だからといって本来の目的のために使えないわけでもない。

………あたしが決めることでもない、か。あの子に選んでもらいましょう………

埒もないことを考えているうちに、シェラザードは睡魔の誘惑を自然に受け入れていた。

【行動:居眠り(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:睡眠中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にするけど、その前に一眠り】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
ぱらぱらぱらと、心地良い音を立てながらマシンガンは弾を吐き出す。
その砲弾が、艦の残骸であろうものに命中し、細かな残骸を撒き散らす。

「使える武器と、お次はバズーカだな。」

ジャイアントバズとラケーテンバズがあるが、ここは敢えて楯付きの
ラケーテンバズを選んだ。他にも14F用のビームマシンガンが有る。それも手に取った。

「こんなのあったか?」

疑問に思いながらも発射態勢に移る。
先ほどの目標とは明らかに違う、これと言って目標は決めてはいない。
なぜなら、命中弾が核爆発を起こしてしまえば、敵を引き寄せる要因になる。

とりあえずは、核爆発がしても自分が巻き込まれない様にしなければいけない。
何も無い空間に向けて、バズーカの砲口を向ける(と言ってもネジなどの残骸はあるが)

無照準でバズーカと、ついでにビームもバズーカと別方向に砲口を向けてトリガーを引く。
実弾兵器爆裂弾が放たれた。

【行動:試射(2)】
【位置W10】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:隠された翻意】
【同盟:皆無】
>>64
……どれくらい、休んでいただろうか。
いい加減、終わりの無い思考の螺旋に別れを告げると、
リナルドはビギナ・ギナのチェックに移った。

結果。
まったく見るべきところは無かった。
構造等よくわからない部分があったのも事実だが、一度も戦闘を挟んでいないのだろう。
いわゆる新品に近い状態だった。
ザンネック・ベースの方は何やら破損箇所があるようだが、そもそもパーツが無いので直しようが無い。
付近の戦場跡でMSの残骸を拾ってくればいいのだろうが、
今の彼にはそれさえも億劫に感じられた。
どうやらそれほどに疲れているらしい。

彼はデイパックの中から携帯食料を取り出すと、水のボトルと一緒に持って船舶の入・出港管制室まで来た。
ここならさっきまでいた場所が見えるし、少しは周囲の状況がわかるだろう。

……

ささやかな食事を終えると水を飲み、そのままリナルドは椅子にもたれかかる。
同時に睡魔が襲って来た。
ここで眠っても……いいわけがない。

≪続く≫
>>78続き

(お兄ちゃん)

「……何だ」

不意に、マヤの声が聞こえた。
対する兄はけだるさ全開で答える。

(あら、不機嫌?)

「いいや。 眠たいだけ」

(なら、そこの“観察者君”に見張りを任せて寝ちゃったら?)

「そうもいかないだろ。
 コロニーの外にはジェガンがいる。
 彼が何を考えているのかは、俺にはわからない。
 観察者君は体調が不安定。 まあ、今一番頼りになるっていうのは認めるけど。
 シュウジは怪我。 あんな状態ではMSに乗せられない。
 ゼファーは未知数。 第一今はシュウジの手元にあるはずだ。
 ヨーコは……こう言っちゃ悪いが戦力外。 ヨーコに実戦レベルの操縦を期待する方が間違ってる。
 クライドはどうかわからないけど、少なくともあいつがMSを実戦レベルで操縦できるとは思えない。
 連邦、ネオ・ジオン両方の名簿を終戦後に全部見たけど、奴の名前は無かった」

はあ、と溜め息とも欠伸ともつかない吐息と共に、リナルドは続ける。

「……故に、俺が起きてる他無い」

(じゃあじゃあ、ジェガンの人と連絡つけたら?)

「それもだめ。
 もし敵意があったとしたら、通信そのものが火種になる。
 今はそういうことは避けたいんだ。
 例え敵意が無くても、この距離でコンタクトをとってこないのは充分警戒に値する行動だ」

マヤの提案をあっさり却下すると、彼は目の前に鎮座するヤクト・ドーガをぼーっと見始めた。
……すると。

≪続く≫
>>79続き

(……あの男、お兄ちゃんの足を引っ張ってばかりいるわね。
 あのステルス機のおじさんを倒した時だって、止めを刺したのは結局お兄ちゃんじゃない。
 あんな人が、人を殺せると思う?
 ましてやフルパワー状態のお兄ちゃんを止められると思ってるの?)

不満を露わにするマヤ。
リナルドは眠たそうな声で冷静に切り返す。

「あのな。
 他人のことをそんな風に言うもんじゃない。
 大体人間ってのは、必ず何かしら他人に迷惑を掛けてるものなんだ。
 無論、俺もな。
 シュヴァイザーの時だってそうだ。
 俺がシュウジの攻撃にあわせて攻撃したから、それがあいつの命を奪った。
 大丈夫だ、直接手に血のつかない人殺しなんて大して難しいことじゃない。
 MSに乗っているならなおさらな」

(でも。 いくらお兄ちゃんが鈍くても気付いてると思うけど、
 おじさんが大爆発して死んじゃった後、あの男が流されたでしょ。
 その後ライブ野郎とニュータイプの女の子がレーダーの端っこに映った時、
 あの男、お兄ちゃんを見捨てたじゃない)

「そうかもな。
 だけど、それはもう終わったことだよ。
 もう、過ぎたことは何を言ったってしょうがない」

(わぁ、許しちゃうの?)

「許す許さない以前の問題だ。
 まずその問題は議題として機能しない」

少なくともリナルドはそう思っていた。
別に、それでいいと思っていた。
マヤはそうでもないようだが。

(寛大ねえ。
 お砂糖直に舐めるより甘いんじゃないの?)

「砂糖は直に舐めてもそんなに甘くないぞ。
 第一お前は砂糖の味を知らない」

そこまで言うと、リナルドは一つ大きな欠伸を挟んだ。

≪続く≫
>>80続き

リナルドの欠伸を見つつ、マヤは続ける。

(言葉のあや、ですよーだ。
 ……それよりも。
 そんなに眠いなら、私が見張っててあげようか?)

「……また、俺の身体を乗っ取る気か?」

一瞬リナルドの眠気が消え、殺気に置き換わった。
マヤは臆することなく言葉を繋ぐ。

(そんなんじゃないわよ。
 何かあったら、私が起こしてあげる)

「……そうか。
 それじゃあ、そうだな……一時間だけ頼もうかな。
 一時間経ったら起こすんだぞ」

(りょーかい)

「警戒対象その1、ジェガン。
 その2、来訪者。
 その3、……これはあまり考えたくないが、観察者君。
 じゃ、よろしく頼む」

そう言うと、リナルドはすぐに睡魔の誘いに乗ってしまった。
後には、マヤが残された。

【行動:ビギナ・ギナ&ザンネック・ベースチェック(-1)、MSデッキ→管制室(-1)、食事(-1)、お話し(0)、仮眠(-1)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:もう一度、覚悟を】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
 食堂の前に立つ。
 一旦深呼吸して、涙の跡をこすって消せないか試してみた。

「送れてごめんね。
 紹介するわ、さっき基地に招き入れたベルクよ」

 中には3人とも、居る。
 ルイとレイモンドは楽しそうに話も弾んでいる。

 アーネストは……まだ手を出していらしい。
 ま、出してくれたら困るのよね、この状況では。
 こうして再び人が増えるなんて……あの時は考えていなかった。

 多分アーネストと二人きり。
 喰うか喰われないか、そういう状況で、生き残り合戦をやると予想してた。

 さぁてサーティア……ここから先苦労しなさいよ。
 他の人達はアーネストの事、まだ気付いていないんだから。
 アーネストの趣味も聞き出しとかないと。
 合致する人が居たら、困るもの。

 気を払えるのは、今のところ同族の私だけよ……。


【行動 : 会話(0) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド 】
『ちょっとジッとしていろよ、ルイ』
おっさんが何処からか、濡れたタオルを持ってきて
アタシの腫れたデコに巻き付ける。
氷も一緒に入ってるらしく、ひゃっこくて気持ちいい。
『はい終わり。簡単な応急処置だが、腫れを止めるだけならこれでも十分だ』
「おっさん、ありがとさん。
 そんでな、冷蔵庫の中身やけどろくな物はいっとらせん」
おっさんに冷蔵庫の中身を見せる。
入っているのは、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、鶏肉。
そして、何故かカレールーが入っとる。
あとの残っているスペースには酒類とイカと枝豆がびっしりとつまっとる。
「この中身やと、作るもんがカレー以外に選択肢があらへんような感じ
 なんやけどな。っつーか、カレー作れって冷蔵庫に言われとる気がする。
 んじゃ、カレーで決定でええ?」

【行動 : 冷蔵庫、オープンや!!  (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : みんなで御飯食べよ。ねっ。御飯〜。 】
【友達 : 11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
ルイにタオルを巻いているところで、サーティアともう1人……新しいメンバーが
入ってくるのも見えた。
意外と早い到着だ…というより、俺とルイの漫才の時間が長かっただけか…。

「送れてごめんね。
 紹介するわ、さっき基地に招き入れたベルクよ」

「いや、俺からすると早いくらいだ。まだ作る料理も決まっていないんでな」

さすがに漫才に時間を取られていたとは言えなかった。

「おっさん、ありがとさん。
 そんでな、冷蔵庫の中身やけどろくな物はいっとらせん」

ルイが冷蔵庫の中身を見せてくれた。
どれどれ…。ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、鶏肉にカレーのルーか…。
どう考えてもこれは……。

「この中身やと、作るもんがカレー以外に選択肢があらへんような感じ
 なんやけどな。っつーか、カレー作れって冷蔵庫に言われとる気がする。
 んじゃ、カレーで決定でええ?」

どうやらルイも同じ事を思ったようだ。
と言うか、これでカレー以外の物を作ろうとする人間がいるとは俺には思えない。
そして、何げに無類のカレー好きである俺にとって願ってもない展開だった事は、
この際秘密である。
あとあるのは…酒とつまみ、か。
出撃前には控えたいところだが、今なら少しくらいは大丈夫だろうか?

「そう…だな。カレーしかないだろう、これは。じゃ、もう全員食堂に揃っている
 ようだし、さっさと取りかかるか。…俺は料理、あまり得意じゃないから、ルイ
 が指示出してくると有り難いが」

【行動:冷蔵庫の中身は…(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
>>70
イブの祈りの言葉と共に、リファニアの中でパパが祈る姿が思い出される。
その祈りは、リファニアがかつてフィニー=ディクセンに捧げた祈りと同じだった。
心の中で、イブと同じ祈りの言葉を紡ぐリファニア。
その祈りはシンクロして、トリィの魂を確かに安らげるだろう。
たとえ、それが鎮魂の祈りの形を為していなくとも、今は些細な問題だ。

イブの祈りが、終わる。
続いて、イブは声も高らかに、歌い始めた。

『主よ、永遠の安らぎを彼らに与え、絶えざる光で彼らを照らして下さい。
 神への讃美の歌をシオンで歌い、貴方への誓いをエルサレムで果たします。
 祈りを聞き入れて下さい。罪に苦しむ人は皆、貴方の元に帰ります。
 主よ、永遠の安らぎを彼らに与え、絶えざる光で彼らを照らして下さい』

ああ、綺麗な歌声だね、トリィ……。
トリィは、歌が好きだったから、嬉しいよね……。

歌が終わり、暫しの黙祷。リファニアも共に、黙祷を捧げた。
そしてロザリオは、再びダグラスの首にかけられた。

『後は、艦長である貴方の役目よ』

イブの言葉と共に、リファニアの目の前にダグラスが押し出される。
リファニアは穏やかな笑みを浮かべながら、ダグラスの顔を見て頷いた。

【行動 : 葬儀を継続(0)、残4 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、D−4区画士官室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
86ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/03/13 09:00 ID:???
>78-81
リナルドの判断は…かなり正解に近かったようである。
現在、彼女のMSはエネルギー補給車と接続されている。
スキウレも推進剤補給中である。…MSに乗ったままで
これらの作業をする辺り、ある意味凄い物があるが。
…そして、当本人は仮眠状態のようだ。
【行動:補給+休憩中(4p)】
【状況:ヨーコと通信回線継続 シュウジと通信回線継続 】
【残り行動値:0p】
【位置:S17】  
【機体状況:電源カーに接続。エネルギー補給中。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:≪できれば欲しいモノ≫の入手 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ベルク リナルド ヨーコ…?】
【特記事項:ノーマルスーツなし 仮眠】
イブの輪唱に耳を傾け、トリィの亡骸に黙祷をささげる。
今頃、天国でアレンと共に居るのだろうか?
もしそうなら、二人でリファニアを温かく見守っているに違いない。

輪唱が止まり、ロザリオが僕の胸へ再び戻ってきた。
僕が『弟』であり続ける事を許してくれた姉さんに、
深い感謝を感じながら、今度は僕がリファニアとトリィの前に立たされた。

射手もラッパ手もいない、そもそもこの艦は国籍も、所属元も無い。
しかし、それでもこの艦はミョーコウ≠ニいう名を付けられ、
皆の為に立派に機能している。

ならば、僕は一艦長として、胸を張ってトリィを送り出すべきだろう。
リファニアの頷きに答えて自分もも軽く頷くと、邪念を振り払って真剣な顔を作った。
そして背をピンと伸ばし、トリィに最敬礼を送りながら二人に向けた。

「自らを捧げ、愛する者を守り抜いたその強い心。
 貴方のようなクルーがいた事を、私は艦長として誇りに思い、そして深く感謝します。
 戦士の魂よ…宇宙に飛び、永遠の喜びの中に漂いたまえ……。」

敬礼を戻すと再びイブの隣へ戻り、リファニアに視線を送った。

【行動:僕なりの軍装(−1)】
【位置:T−11 D−4区画、士官室】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:トリィの弔い】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
>>87
リファニアの頷きに対して、ダグラスも頷き返す。
すると、どうだろう。先程までとは別人のように、ダグラスの顔が引き締まった。
背筋を伸ばし、堂々と最敬礼。
リファニアが戦士たらんとする事で強くなれるのと同じように、
艦長であろうとし続ける事で、ダグラスも強くなれるのだろう。
……普段は、少しくらい弱い顔を見せたっていい。ここ一番で、強くなる事が出来れば。

リファニアは、気を張りすぎていたのかもしれない。
強く、強くと思うあまり、時々それが脆さとなって、突発的に崩れそうになってしまう。
……それらを思えば、子供となってシェラに甘える事は、まさに今のリファニアにとって必要な事なのだろう。

『自らを捧げ、愛する者を守り抜いたその強い心。
 貴方のようなクルーがいた事を、私は艦長として誇りに思い、そして深く感謝します。
 戦士の魂よ…宇宙に飛び、永遠の喜びの中に漂いたまえ……。』

そのダグラスの言葉に、リファニアの瞳の奥が、熱くなる。
リファニアは、その衝動に抗わなかった。
涙は、流れ落ちるままに。だが、あくまで笑顔は浮かべたままで。

「ありがとう、イブさん。そして、ダグラス艦長。
 きっとトリィも喜んでいると、思う。
 ……良かったね、トリィ。こんな優しいひとたちに、送ってもらえて……。」

ぽろぽろと泣きながら、腕の中のトリィをぎゅっと抱きしめるリファニア。
その涙をぬぐい去って、リファニアは二人に感謝の笑みを向けた。
そして、トリィを抱えたまま、士官室を出ようとするリファニア。

「……本当に、ありがとう。
 後は、私がやるね。トリィを迷わせないように、ね。」

その言葉と共に敬礼を捧げた後、リファニアは格納庫へ向かった。
格納庫へ着いたリファニアは、愛機のコックピットに入った。
しんと静まりかえった愛機のコックピット。シートに、トリィの亡骸を乗せる。
「少しだけ、アレンと待っててね。」
そう言って、アレンのギターをトリィの亡骸の隣に置いてあげる。
トリィを残し、リファニアはいったんコックピットから降りた。
補給チューブを愛機に差し込み、推進剤の補給作業を開始する。
無言で推進剤が補給される様子を見つめるリファニア。

「……推進剤の補給が終わったら、お別れなんだね……。」

推進剤が満たされてゆくに従って、抗う事が困難な程の寂しさがリファニアの心を支配してゆく。
そして、その寂しさと哀しみに、リファニアの膝が崩れそうになってしまう。

……だが。

「……しっかりと、自分の足で立たないと駄目だよ、私……。」

リファニアはすぐに気持ちを奮い立たせ、背筋をピンと、伸ばした。
身を挺して私を護ったトリィの強さ、受け継がないとね……。
じゃないと、トリィに申し訳たたないもの……。
大切なものを失う度に、何かを確実に受け継いでゆく。
そうすれば、それは失われた事には、ならないから……。

パパからは、生きる道を。
アレンからは、魂の輝きを。
トリィからは、本当の勇気を、それぞれ受け継いだのだから。

【行動 : 格納庫へ移動(-1)、補給(-1)、残2 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、HLV格納庫) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>84

食堂に着くと彼女はその場に居る参加者に俺を紹介してくれた。
しかし、何やら料理のことがどうやらこうやらと論議していて
話し掛けにくい状況だったのだが、一様、自己紹介をしておく。

「ベルク=クロフォードだ、よろしく。」

(騒がしい連中と言うか、楽天的な連中と言うか、
 危機感とかを感じられないのか?
 何だか明る過ぎる。)

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
『そう…だな。カレーしかないだろう、これは。じゃ、もう全員食堂に揃っている
 ようだし、さっさと取りかかるか。…俺は料理、あまり得意じゃないから、ルイ
 が指示出してくると有り難いが』
「だったら、そこらへん探して米を見つけて炊いてもらえへん?
 御飯がないとカレー作ってもつまらへんからな(笑)」
とりあえず、おっさんに米の炊き出し命令を出してこっちは冷蔵庫の中の
材料を引っ張り出す。
普通のタマネギに普通のニンジン、普通のジャガイモ。たぶん普通の鶏肉。
そんで、ルーが二種類。
普通の辛さの中辛と、20倍激辛カレーの二種類や。
これは・・・・・・ふっふっふっふっふっふっ。
と、考えているとどっかから声がする
『ベルク=クロフォードだ、よろしく。』
そういえばさっきさーちんが
(送れてごめんね。
 紹介するわ、さっき基地に招き入れたベルクよ)
っつーてたな。
「アタシはルイ・フィルセントや。
 よろしゅーな。べるべる!!」
自己紹介を含めて大声で声をかけたる。
その間にも体は動かし、包丁と鍋を二つ発見。
二つの鍋に水を入れて、コンロにかけてお湯を沸かしつつ
ニヤニヤしながら野菜をリズミカルの切り始めた。

【行動 : 料理開始や (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) なんか悪巧みをしている顔してるやもしれん 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
推進剤の補給が、終わる。
再び愛機のコックピットに乗り込むリファニア。

「おまたせ、トリィ。……行くよっ。」

傍らのトリィに言葉をかけながら、リファニアはサイコガンダムを発進させた。
リミッターが作動しなくなったおかげか、サイコミュの波動が蘇っていた。
ただ、リファニアの気持ちを察してでもいるのだろうか。
その波動は荒々しいものではなく、今はリファニアの感覚を広げてゆく手助けをするだけだった。

ああ、やっぱりこの宇宙には、アレンは居ない……。
アレンの身体は光となって消え、その魂は私が送ったんだもんね……。

そう感じながら、ミョーコウからある程度離れた所で、機体を止める。
リファニアは、トリィの亡骸をくるんだタペストリをめくった。
顕わになる、小さな友達の姿。
その身体は、無惨な姿になってしまっていたが、その小さな頭は、幸いにも無傷だった。
トリィの顔をしばらく見つめるリファニア。

「あなたを、アレンの所に送ってあげるね。
 ……アレンと一緒なら、あなたも寂しくないもんね?」

そう呟いて、トリィの小さな頭にキスをした。
再びタペストリでトリィを優しく包み、ヘルメットを被る。
そして、コックピットハッチを開き、トリィを抱きかかえたまま、宇宙にその身を投げ出した。

「さよなら、トリィ……。そして……またねっ。」

その言葉の後、リファニアはトリィの亡骸をその手から解き放った。
リファニアから離れ、宇宙の闇に消えてゆこうとするトリィの亡骸。

突然、宇宙に輝きが満ちた。
リファニアの意思に呼応して、紫の悪魔が光を放ったのだ。
その輝きは、トリィの亡骸を呑み込み、トリィは完全に光と化してゆく。

アレンは、光となって消えた。
トリィもこの瞬間、光となった。
……その光の向こうは、同じ場所のはずだ。
アレンとトリィは、魂で繋がった、相棒。
その魂の安らぐ場所は、同じでなければならないのだ。

―――そして。

「私の魂の安らぐ場所も、同じ―――。
 この身体も光の奔流に呑み込まれれば、アレン達の所へ……行けるかな?」

……もちろん、今はその時ではない。
受け継いだものを大切にしながらしっかりと生き、自分の生きた証を残して……死ぬのだ。

【行動 : 発進(-1)、トリィを送る(-1)、残0 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、トリィを弔う 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
93リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/14 00:01 ID:???
『定期放送のお時間です。
 ……今回の大会は、生徒全滅で優勝者なしかな〜、とか思い始めました。
 まぁ、動き出したら一気にみんな死にそうな気もするんですけどね♪

 それでは、次の立ち入り禁止区域を発表します。

 『B-11』 『G-18』 『H-14』 『J-02』
 『L-13』 『R-24』 『V-22』 『Y-15』

 以上です。

 ……それにしてもみなさん、度胸ありますね〜。
 他の参加者の作った料理を平気で食べちゃうなんて♪
 実はね、最初に支給した武器の中には『毒薬セット』もあったんですよ〜。
 誰に支給したかはヒミツですけどね♪
 上手く入れるチャンスがなかったのか、一旦安心させるのか、これから使うのか……
 その辺は先生にも良く分かりませんけど☆

 じゃ、先生もこれから食事にいってきますね〜♪』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう】
94リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/14 00:02 ID:???
第八章 >92 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□×■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎□□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼07◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□□□□□10□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎23□□■   ▼:小惑星基地
11■×■◎■■◎◎■□□■□■■□□□□03◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□■×■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□×□□□■※■□■◎□□□□◎■■■◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■×■
16■□■■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□0601≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□×□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□◎
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□□◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□▼▼×◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□□□■◎□※◎■■■□×□◎□□□□□■

01・08・15・19は同一地点。03・05・20・26は同一地点。07・11・14・21・25は同一地点。
03・05・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
95リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/14 00:03 ID:???


カレー (゚д゚)ウマー




【行動:食事(辛さよりも味わいの深さにこだわった手作りカレー)(−1p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
96ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/14 01:21 ID:???
>>60
『……やっぱ何か隠してないか?
 まぁ……そこまで話したくなければいいんだが……。
 でも、よく言うだろ?一人で背負い込むよりは二人で背負い込んだ方が軽いって。
 俺が言っても説得力がないけどな……?痛たた……。』

「シュウジ……さん…。
 私…私ッ…」

自分の足の怪我より、
私のことを心配してくれたシュウジさんのやさしさ。
…嬉しさに思い余って、眼からは涙がこぼれた。

しかしそのやさしさが、逆に私を苦しめる。

全てを吐けば私は楽になれる。
でも、全てを吐いた時、一番苦しむ事になるのはシュウジさん。

シュウジさんのやさしさは同時に彼を苦しめる事になる。

甘えてはならない。頼ってはいけない。

私の甘えが皆の結束に波紋を生み出す。
…それだけは何とか避けたかった。

「……いえ。
 何も隠してませんよ。
 それに…、好きな人の間には隠し事は…ナシですよ。」

涙でぐしゃぐしゃの顔を、必死に笑顔を作った。
彼の眼を見つめた。見つめ合った。


…………。

不意に彼の胸板に飛び込む少女。
少女はやさしく彼を抱きしめ、囁いた。

「…ずっと。できれば、ずっと……こうしていたいです。」
97ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/14 01:22 ID:???
【行動:葛藤(1) ハグ(0)】
【位置:s-17:医務室】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:シュウジさんの足の治療 「これは私の問題…」 安らぎの時】

98アーネスト・マンソン:04/03/14 10:32 ID:???
 包丁のリズミカルな響きに、鍋の中で湯が沸く音が重なる。
 ・・・・・・飢えを、自覚する。

 ここには重力が効いている。効果は不完全だが・・・・・・
あの手が使えるだろう。 
 
 近くの棚の中に、小麦粉が入った袋がある。
 それをさもパンでも作るかのように開き・・・・・・それめがけて酸素ボンベを
投げつけ、爆発させる。拳銃を打ち込んでもいい・・・・・・
 空気中に舞い散った小麦粉と酸素の組み合わせは絶大だ。
 そして、コンロには火がついている・・・・・・・

 粉塵爆発。
 俺はノーマルスーツをつけている。
 耐熱、対衝撃性に優れた宇宙服は、防火服としても有効に働くだろう。

 しかし、そうした備えを怠った連中は・・・・・・

 全身を炎に焼かれ、爆発の衝撃に鼓膜を破られ・・・・・・
 死ぬ。 

 酸素によって燃焼を促進された粉塵は、機体の爆弾と呼んでいいものに
なりえる。
 無重力ならば、もっと確実な効果が見込める・・・・・・
漂う粉塵は重力に引かれることなく、酸素ボンベから噴出す酸素に運ばれ、
ほぼ一瞬で視界を白に染め上げるだろう。

 ・・・・・・
 衝動に耐え、踏みとどまる。

 まだだ、まだ始まったばかりだ・・・・・・
 この連中をただの「肉」と決め付けるには、早すぎる・・・・・・・
「食事を終えたら、行動を開始しよう。考えられる手は、いくつかある。
その実行法を模索するのもふくめて。真剣に考えなけりゃ、いけない。
 何もしなければ・・・・・・それで、終わる」
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:食堂に入る(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
99イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 11:55 ID:???
「私たちは行かないほうが良いわね。
 最後は一番親しかった友だちだけで見送らせるべきよ」

胸の前で切られる十字架。
リファニアの後姿を見送り、愁林はそう言って再び少年の手を握り、歩き出した。
通路に出て、閉まった扉を後に元来た道を戻っていく。
と、何を思ったか愁林は徐に立ち止まり、ダグラスの方へと振り返った。

「お説教の覚悟、できているわね。
 ―――歯を食いしばりなさい」

パンッ

振るわれた右手の掌はダグラスの頬を捉え、乾いた音を通路に響かせる。
一瞬の空白の後、彼女は搾り出すように問いかけの声を発した。

「何で……」

その声は、先程までのものとは酷く異質な響きを以って発せられた。
なじるように、責めるように。けれども、何処か歌うように重ねられる言葉の連なり。
少年に背を向け、牛歩の歩みで足を進めながら、尚も言葉を紡いでいく。
100イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 11:59 ID:???
「何で泣いたりなどしたのよ。冗談じゃないわ。
 どうして裏切った本人が泣いて、裏切られたほうが我慢しなくてはならないのよ。
 ……泣きたいのはこっちよ!
 貴方は私の信頼を、気持ちを、約束を裏切ったのよ。私を裏切って、他の女と寝たのよ。
 それなら堂々としなさいよ。涙なんか見せず、笑いながら三行半でも突きつけなさいよ!
 少なくとも貴方は、シェラザードを抱く事を受け入れたのでしょう。
 真摯な気持ちで、あの女を受け止めたのでしょう。
 私が、男の子の扱い方もロクに知らない私が精一杯誘っても抱かなかった貴方が、彼女を抱く事を選んだのでしょう!?
 ―――っ。
 私だって……私だって女なのよ!
 姉さんと呼ばれる事が嬉しくて……でも、それ以上に女として見て貰えない事が辛くて……切なくて!
 苦しくて……泣き出したくて!!
 でも、貴方が私を姉さんと呼ぶときの顔が、とても綺麗で……。
 だから、我慢して……満たされたふりをして……。
 貴方のその想いを、傷つけちゃいけないと思って……。
 だって仕方ないじゃない!
 貴方があの時、『夢ができた』って語ってくれたから……その夢を壊したくなかったから!
 だから私もその日が来るまで、貴方を弟だと思おうとして……。
 貴方から姉さんと呼ばれる度、私がどんなに辛い思いをして……。
 貴方を弟として見ようとする度に、私がどんなに苦しい思いをしていたか、貴方は知らないでしょう!?
 それを……あんな風に泣かれたら……こっちだって見栄を張るしかないじゃない……。
 悔しくなんかないって、負けてなんかいないって、私は全部赦せるんだって―――
 必死になって見栄を張るしかないじゃないっ!
 そんな風に空っぽの貴方を見たら、怒るに怒れないじゃない。
 空っぽなのはこっちだって同じよ。
 どれだけショックだったか……どれだけ傷ついたか……奇麗事を信じ込むのに、どれだけ必死だったか、貴方に分かる!?
 奇麗事を信じ込んで、それを自分の気持ちだと思い込んで……
 ……私があの笑顔を作るのに、どれだけ苦労したか分かるの?
 膝が地面に付きそうになる度、我慢するのにどれだけ苦労したか分かるの?
 折れてしまいそうな体を真っ直ぐ伸ばすのにどれだけ苦労したか分かるの?
 泣きじゃくりたい気持ちを抑えるのに私がどれだけ苦労したのか、貴方には分かるの!?
 ねえ、私が今、どれだけ悔しくて、どれだけ怒っていて、どれだけ貴方達を恨んでいるか、ダグラスには分かるの!?」
101イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 12:02 ID:???
「何様のつもりなの、貴方。
 私に見られて泣くぐらいなら、最初から拒みなさいよ。
 私の顔を思い出しなさいよ。
 胸のロザリオの重みを思い出しなさいよ。
 私を抱き締めて語ってくれた、あの貴方の夢を思い出しなさいよ。
 私がなけなしの勇気を振り絞ってした、あの時のキスの感触を思い出しなさいよ!
 それをできなかった貴方が、偉そうに涙なんか流してるんじゃないわよ!!
 笑いながら、あっけらかんと私を捨ててみなさいよ!
 ロザリオを私に投げつけて、バイバイって笑いながら、あの女の上で腰を振ってみなさいよ!!
 私に見せ付けるように、あの女と愛し合ってみなさいよ!!
 こっちに中指突き立てて、親指で首掻っ切って、『あばよビッチ!』とでも言い放ってみなさいよ!!」

凡そ彼女のイメージとは異なる、幼く醜い感情の爆発。
その筈なのに、やはり声は何処か歌うような響きを持っていた。

「……卑怯よね、私。
 ダグラスが、優しいって知っているから……そんな事のできる人間じゃないって知っているから……。
 平気で、こんな風に貴方を罵倒して―――
 ……馬鹿よね、私。
 それでも……あんな事をされてもまだ、貴方を許してしまうんだから……
 ホント、8年前から全然進歩無い……男のせいであんなヒドイ目に遭って、それでも全然懲りずに、また裏切られて……。
 それでもまだ懲りずに……。
 苦しいくらいに、貴方が好きで……馬鹿よ。ホント、大馬鹿者よ、私は……っ。
 馬鹿よ。ダグラスなんかより私のほうが、よっぽどの大馬鹿者よ。
 呆れ果てて、ホント、いっそ死にたくなるくらい。自分に愛想が尽きてしまうくらい……筋金入りの、馬鹿」
102イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 12:04 ID:???
「……ダメね。
 貴方の前だと、私は平気でどんどん弱くなれる……こんな私だから、愛想が尽きたのでしょう?
 私の弱さが、貴方への想いが、鬱陶しくて仕方なかったのでしょう?
 こんな子供っぽい私より、シェラザードの方が魅力的に思えたって、それは仕方のない事よね。
 散々やせ我慢しておいて、いざとなったら自分勝手にヒステリックに喚く子供みたいな女より。
 大人っぽくて、スタイルだって良くて、うん、きっと貴方の心の機微にも敏感で……そんな彼女に心を奪われたって、それは私の自業自得よね。

 そうよ、私が悪いのよ。
 貴方がこれまで感じてきた重圧、責任感、貴方の優しさ、強くあろうと頑張る姿。
 私たちの為に精一杯背伸びして、胸を張って堂々として―――
 そのせいで、貴方の小さな体は押し潰されそうになっていて……貴方の心は疲れ切っていて。
 それなのに私は何も声を掛けず……言葉にしなくても、伝わる筈だって勝手に信じて……。
 臆病な私は、自分の想いを言葉にする事を怖がっていた。
 貴方が支えて欲しかった時、私は貴方を見守っているだけだった。
 貴方の苦しみ、貴方の痛み。
 貴方の欲望、貴方の絶望……っ!!
 溺れそうになって、それでも頑張っていた貴方を、私は見守っていただけだった。
 きっと、貴方なら大丈夫だと……自力で岸まで泳ぎ着けると思い込んでいた。
 ―――貴方の力に、なれなかった!!
 手は差し伸べなければ届かないって、想いは言葉にしなければ伝わらないって、そんな事も分からなかった!!
 私に、貴方を責める資格なんて無いのよね……。
 ご免なさい……ご免なさい、ダグラス……ご免……なさい……。
 こんな情けない女で……ご免なさい……」

そして独白は、唐突に終わりを告げる。
103イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 12:05 ID:???
「……ふう、スッキリしたわ。
これがあの時の私の本音。
もしかして、幻滅してしまったかしら」

長い長い独白を終え、もう一度振り返った愁林。
その顔には、先程までの台詞とは不釣合いなほどに明るく清々しい微笑みが湛えられていた。

「愛するという事は、愛し合うという事は奇麗事だけでは済まない、それは私だって知っているわ。
 世の中綺麗なものばかりというわけではないもの。
 でも―――
 奇麗事を言えない人間に奇麗事を信じる事はできないし、奇麗事を信じられない人間に人として綺麗な事はできないと思うから。
 だから、あの時私は見栄を張って、奇麗事を信じ込んで、笑えた」

その目は、じっとダグラスを見つめたまま。

「私はまだ、奇麗事を信じられる。
 だから私たちの間の絆だとか、貴方が語ってくれたあの夢だとか……
 そんな綺麗なものを、ダグラスも、もう一度一緒に信じてくれると嬉しい」

「さあ、先ずは反省しなさい。
 十分くらいじっくり自分を省みて。
 それから一度、艦橋に来なさい。
 思いっきり貴方の頬を引っ叩いてあげるから。
 平手打ちは2回で1セット。それが香港黒社会の女の掟よ」

先程叩いた少年の頬、未だ赤味を残すそれを掌でそっと撫でながら、冗談とも本気ともつかぬ口調で愁林は言った。
104イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 12:08 ID:???
「それが終わったら……心も、体も、ゆっくり休めなさい。
この先、そうそう休める事も無いと思うから。ゆっくり眠って、綺麗な夢を見なさい。
その後で、一緒にお弁当、食べましょうね」

ダグラスの髪をそっと撫で、艦長室のドアを開ける。
薄暗い室内へ少年の背中を軽く押し込み、愁林はくるりと踵を返した。
ふわりと舞った黒髪を押さえ、目指すは艦橋。
ドアのスライド音を背中に聞きながら、通路をゆっくりと進み―――

「―――非常に不本意だけれども、貴方も休息を採ったらどう?」

シートの陰から覗く女の後姿に、愁林はそう声を掛けた。

【行動:艦内移動(-2)、ダグラス連行(-1)】【残り行動値:1p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
どれくらい眠っていたのだろうか。ふと、何かの気配のようなものを感じて目が覚めた。
相変わらず周囲の宙域は静かなものだ。
周りに浮いているのは死んでいるものばかりで、生きている反応は見あたらない。

………あら?

通信装置のモニターにサインが出ている。眠っている間に誰かが通信を入れてきたらしい。
まさか誰かに近づかれていたのではと一瞬緊張したが、
確かめてみるとその必要がないことが判明した。
………本来は緊張しなければならないのかもしれないが、
今すぐ危険が迫っているとかいうわけではない。

定期放送とか言うものね。

通信記録は2件残っていた。再生し、内容を確認する。
自称ハロの神経を逆なでするような声での掛け合いは聞き流した。
立ち入り禁止区域を確認して、それで終わりだ。
問題は、あの貧乳女の放送の方だった。

全滅。料理。毒薬。

全滅に関してはどうでもいい。自分に関しては結果は何も変わらない。
毒殺もさほど気にする必要がないだろう。少なくとも、このミョーコウにいる限りは。
もし誰かがその気になっていたのなら、自分は既に2回死んでいる。
最初の顔合わせでダグラスから渡されたコーヒー。スタンリーが自分に向けた銃。
少なくとも、ダグラスとリファニアは自分のことを殺そうと思えば殺せたのだ。
だから、自分のお気に入りの美少年と美少女については、しばらく心配する必要はあるまい。
イブについては………難しいところだが、ダグラスの目の届くところで自分を謀殺するような真似は
しないのではないかと思われる。彼の心が完全に離れたと思わないうちは、だが。

問題は、料理の話だ。

自分とリファニアの話をこそこそ盗聴していたのではと思ったが、
自分たちの場合はあくまで「予定」の話だ。まだ実際に作っても食べてもいない。
だが、あの女は完了形で話していた。
つまり、自分の知らない誰かが別の誰かの作った料理を実際に食べた、と言うことになる。

あたしの知らないところで2人以上の「生徒」が組んでいて、
しかも料理と食事を共に出来るほど深い関係を形成しているという訳ね。

こうして自分たちが組んでいる以上、
他の誰かも仮初めのとはいえ一時的停戦なり同盟なりを組んでいてもおかしくはない。
だが、そこまで信頼しあえるような関係だと、実際に敵として出会ったときに厄介になる。
出来ればミョーコウの数の有利を生かして各個撃破を、と考えていたのだが、
やはり世の中はそれほど甘くないらしい。集団戦も十分にあり得ると言うことだ。
一度、集団戦のシミュレーションぐらいしておいたほうがいいかしら。

そう考えたとき、わずかに艦が震えたかと思うと、サイコガンダムが発進したという表示が出た。
何事かと思って見ていると、紫の巨人はミョーコウからそう遠くない位置で停止し、
そして虚空に向かってその砲門を開いた。ごくわずかの間、光の濁流が闇を切り裂く。

………葬儀の締めに弔砲、ということかしらね。

何となく荘厳な雰囲気を感じたので、軽く姿勢を正し、勇敢な七面鳥君に敬礼を送る。
理由はともあれ、あの鳥はリファニアを護った。自分の好みの美少女を生かしてくれた。
ならば、それに対して礼を言うことは理由のないことではないだろう。

リファニアを護ってくれてありがとう。そしてさようなら、勇敢な七面鳥君。
あたしがそっちに行ったら、また会いましょう。そのときは、ご主人様も一緒かもしれないけれど。

光が消えると同時に手を下ろす。死者への手向けは終了した。
コンソールの前からシートに戻り、腰を下ろして再び目をつぶる。
………少しして、扉が開く音が聞こえた。

『―――非常に不本意だけれども、貴方も休息を採ったらどう?』

現れたのはイブだった。「葬儀」が終了したので、ダグラスを艦長室で休ませてから、
交代に来てくれたという訳か。それにしても、随分な言い方ではあるけれど。

「何が不本意だか知らないけれど、少なくともあたし達はダグラスの盾としては同じなわけでしょう?
 親友同士になろうとは言わないけれど、もう少し言い方を工夫してもらいたい所よね。
 ………それとも、姉妹にでもなってみる? あたしは別に構わないわよ」

あくまで穏やかな笑みを浮かべながら、シートから立ち上がる。
相手に気を遣えと言いつつ、自分も結構な台詞を言っていると分かってはいるのだが。
だが、やはりさんざん無視されていたことを意識せずにはいられなかった。

「取りあえずは、あたしにブリッジを任せてくれてありがとう、と言っておくわ。
 現在の所は外も中も異常は無し。至って平和なものよ、今のところはね」

スーツケースを手に取ると、そのまま出口に向かう。
イブとすれ違おうとしたところで、足を止めた。

「………そうだ、リファニアにあたしが何処にいるか聞かれたら、
 シャワーを浴びてから調理室に行くと伝えておいてくれると助かるわ」

一瞬だけ、艦内保安/監視システムに視線を向ける。画面の点滅はちゃんと確認できた。
後はイブが引っかかるかどうかだが………こればかりは、運を天に任せるしかない。
イブに視線を向け直すと、もう一度笑みを浮かべた。

「心配しなくても、このまま艦長室に直行することはないわよ。
 今はダグラスに休んでもらわないといけないのは分かっているし、彼も色々大変でしょうから。
 あたしは貪欲な女かもしれないけれど、満足することを知らない女でもないわ。
 今のところはあれで十分。彼、凄く素敵で、たくましかったから」

お裾分けして欲しい? でも、あげない。

「………って、あなたには言う必要もないことかもね。
 それじゃ、後はよろしく♪」
ひらひらと手を振って、ブリッジを出る。そのまま居住区のシャワー室に直行した。
ダグラスの匂いと跡が消えてしまうのが少し残念だが、また後でつけてもらえばいいだろう。
少なくとも、彼の心と体を一度は抱いた。最初の一歩を踏み出せば、後は勢いが付く。
彼に刻み込んだ女の匂いと味を、機会を見つけては思い出してもらうつもりだ。

それに、リファニアにはこの匂いは少しきついかもしれないし。
 
シェラザードは鼻歌を歌いながら、心地よい水流にその身を打たせた。
その褐色の肉体のあちこちに、ダグラスと1つになっていた証が淡く残っていた。

【行動:通信確認(−1)、艦内移動(−1)、シャワー(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:1】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:シャワー中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にしようとする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
108シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/14 14:13 ID:???
『シュウジ……さん…。
 私…私ッ…』
うれしさからなのか、自分が変なことを言ってしまったのか。
泣き出すヨーコ。そして。

『……いえ。
 何も隠してませんよ。
 それに…、好きな人の間には隠し事は…ナシですよ。』
「そう……だよな。」
涙に濡れた顔に無理矢理笑顔を浮かべ、こちらを見るヨーコ。
その様子が、とても儚げに、苦しげに、悲しげに見えた。
そして、こちらに飛び込んできた。
『…ずっと。できれば、ずっと……こうしていたいです。』
こちらも優しく抱きしめてやる。
そして、ヨーコの顔をこちらに向けさせ、涙をぬぐってやると、目を見つめながら言った。
「……俺もずっとこうしていたい……。
 しかし、ここは戦場だ……。個人と個人が互いを敵と見なし、個人と個人の戦争をする……戦場だ。
 でも、今だけなら……しばしの平和を手に入れることのできた今だけなら……ずっと、気が済むまでこうしていてもいい……。
 
 ……こんな状況でなければ……。ここが戦場じゃないなら……ずっとこうしていられたのにな……。」

【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 港湾部 医務室】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)輸血・点滴中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)ノーマルスーツ
     拳銃 工具セット ゼファー(充電中) 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:少しの間の平和を。】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
109イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 15:01 ID:???
ドアが閉まる。
当直士官用のシートに腰掛け、愁林は唇を噛み締めた。
恐らくは知っているのだ。
自分とダグラスとの間に肉体的な関係が未だ結ばれていない事を、あの女は知っているに違いない。
だが、嫉妬を悟られてはいけない。
そしてカードを伏せている事も悟られてはいけない。
伏せたカードの内容を知られるなどもってのほかだ。
それが、小娘の如きこの身に叶う数少ない抵抗であるのだから。
そう自分に言い聞かせ、彼女はレーダーなどの各計器類へと視線を巡らせてから、暫し瞳を閉じた。
やがて唇から零れだすのは、小さな祈りの言葉。
こうありたいと愁林が願う、愛のあり方を示す言葉だった。

  そこで、私は貴方がたに最高の道を教えます。

  仮令、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、
  愛がなければ、わたしは騒がしい銅鑼、やかましいシンバル。

  仮令、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、
  仮令、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、
  愛がなければ、無に等しい。

  全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、
  誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、
  愛がなければ、私には何の益もない。

  愛は忍耐強い。
  愛は情け深い。
  妬まない。
  愛は自慢せず、高ぶらない。
  礼を失せず、自分の利益を求めず、苛立たず、恨みを抱かない。
  不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
  全てを忍び、全てを信じ、全てを望み、全てに耐える。
  愛は決して滅びない。

コリントの信徒への手紙、その一節。その通りに行動する事の、何と難しい事か。
110イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/14 15:02 ID:???
「……ダグラス、来るかしら」

可能性は5分といったところだろうと愁林は思っている。
申し訳程度のオブラートで包んだとはいえ、彼女が投げかけたのは劇薬たる言葉。
打ちのめされ、或いは受け止めきれずにいても不思議ではないのだ。
けれどもそういった理性面とは別に、感覚的な面ではダグラスの来訪を愁林は信じていた。
彼女の言葉を受け入れてのものか、或いは反発してのものか。
そこまでは、流石に予想がつかない。

愁林は静かに首を振る。
今はただ、真摯な気持ちで待てば良い。
反発されようと拒絶されようと、受け止める覚悟をすれば良い。
ボールは投げた。投げ返すかどうかは、少年が決めるべき事なのだから。
胸の前で小さく十字を切り、彼女は再び祈りの言葉を口ずさみ始めた。

【行動:コリントの信徒への手紙1、12章31b節〜13章8a節(-0)】【残り行動値:1p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、引っ叩かれに来るダグラスを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
「だったら、そこらへん探して米を見つけて炊いてもらえへん?
 御飯がないとカレー作ってもつまらへんからな(笑)」

ルイが冷蔵庫から材料を出しながら頼んできた。
それなら俺にも簡単に出来る。

「はいよ、了解した」

俺は厨房の奥へ入っていった。
奥の一角に倉庫を見つけ中に入り、電気をつけてみると、袋に詰めてある食材が
そこここに目についた。
俺の期待通り、米もあるようだ。

「えーと…コシピカリ…。うん、これでいいか」

適当に1袋抱えると倉庫を出て厨房に戻った。

厨房では丁度ルイが、冷蔵庫から出した野菜を刻んでいた。
リズミカルな包丁の音が厨房に響く。
見ているとなかなか手際が良さそうだ。

そちらはルイに任せておいて、俺は水道で米を洗い始めた。
厨房の炊飯器はそれなりに大きいし、この人数とお代わりの分を考えたら、少し多
めに炊いておいた方がいいだろう。
そして米を洗い始めてから暫くして、基地内に例の放送が入ってきた。

『定期放送のお時間です。
 ……今回の大会は、生徒全滅で優勝者なしかな〜、とか思い始めました。
 まぁ、動き出したら一気にみんな死にそうな気もするんですけどね♪』

たしかに俺もそう思う。
今は誰もがその瞬間に向けて、戦力を、そして闘志を温存しているのだ。

『……それにしてもみなさん、度胸ありますね〜。
 他の参加者の作った料理を平気で食べちゃうなんて♪
 実はね、最初に支給した武器の中には『毒薬セット』もあったんですよ〜。
 誰に支給したかはヒミツですけどね♪』

(続く)
……毒薬、か。
……俺がルイならばこの状況、少し目を盗めればカレーに毒を混ぜる事は容易い。
そして……。
俺は野菜を切るルイの横顔を見る。
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ……
そう。ニヤニヤ笑いながら野菜を切るルイの横顔を。

(あ、怪しい…。あからさまに何かを企んでいる笑みだ)

ただ…あまりにもあからさますぎて、返って何もないような気もするしな…。
非常に判断に困る笑みだ(汗)

「…だとさ、ルイ。先生もえげつない事をするな(笑)」

こういう場合えてして沈黙に陥り易いが、俺は敢えて話し掛ける事にした。
ルイにとってもそちらの方がいいと思ったからだ。
隣の女性を信じるか信じないか。
信じても信じなくても、プログラムにある参加者の結末は常に生か死かだ。
だが、やはり、だからこそ……少なくとも、俺は信じるべきだろう。

デッキで初めて会ってからまだ短い付き合いだが、ルイの裏表のない性格といつも
浮かべている屈託のない笑顔を知る俺は、他の選択肢を作ろうとは思わなかった。
 
【行動:米を研ぎながらルイに話し掛ける(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
メガビームの残照が消え、そこに存在する光は再び星々の輝きと、
そして紫の悪魔とミョーコウが発する光のみとなった。
静寂を取り戻した宇宙に浮かび、トリィの消えた空間をただぼーっと見つめるリファニア。

―――Pi−Pi―――

そんな音に、リファニアの意識が引き戻される。
ヘルメットの中に鳴り響いたアラームは、エアの残量が残り少ない事を示していた。
……サイコに、戻ろう。
エアを吹かし、愛機のコックピットに戻るリファニア。
ハッチを閉じて、エアが満たされるのを待ち、ヘルメットを脱いだところで、
コックピット内に浮かぶ小さなものを見つける。
……それは、一枚の羽根。
その羽根を手に取るリファニア。
少しの間、それを無言で見つめた後、アレンのギターの弦の間に、それを挟んだ。

「……ミョーコウに、戻ろ。シェラさん、待っているし、ね。」

そう呟き、機体を動かそうとした所で、モニターに通信が入っていた事を示す文字が点滅している事に気がついた。
……そういえば、定期放送の入る時間だったっけ。
いまいましい事この上ないが、内容は確認しておかねばならない。
通信ログを再生するリファニア。

>>93

その内容は多分に挑発的なものだったが、リファニアは落ち着いた心でそれを聞いていた。
……優勝者は、なしか。確かに、そうなるかもね。……あなたの意図している事とは、別の原因で、ね。
首輪に触れる、リファニア。
相手がやろうと思えば、いつでもこの爆弾を爆破する事ができる。
……一方的に、こちらを殺す事ができる。
リファニアは、一方的な事や理不尽な事が、大嫌いだ。
いや、好きな人間など居ないだろうが、リファニアは特に過剰に嫌うのだ。
リファニアは、出来るだけ早いうちに、この首輪を何とかしようと思った。
逃げる為ではない。あくまで戦う為に、やっておかなければならない事だ。

……一度この話、みんなにしておいた方がいいかも知れないなぁ。
でも、その時には、言葉に出しちゃ、まずいかもね。
今回の放送で、リファニアには一つ気がついた事があった。
リーア=ミノフスキーは、知りすぎている。こちらの行動を、把握しすぎている。
でも、どうやって?
……おそらく、こちらの会話を聞いているのだ。
では、どのようにして、聞いているのだろう?
リファニアは、直感的に、思い至った。
おそらく、この首輪から盗聴されているのだろう、と。

だから、なんだね……。この首輪から、物凄くイヤな感じがしたのは……。
どこまで私達を縛るつもりなの、この首輪は……。

だが、リファニアは、恐怖していない。
強い憤りを感じ、それを戦闘意欲へと変えていた。
その精神のあり方は、まさに戦士である。

……でも。

今は、戦士である時間じゃない。
私にはもう少し、癒しの時間が必要。
……じゃないと、また張りつめ過ぎて、崩れちゃうもの。

リファニアは、ミョーコウに戻った。
今はただ、シェラに甘える為に―――。

【行動 : 着艦(-1)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、HLV格納庫) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『今は、甘える時間……』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
リファニアを見送り、一先ず艦長の任を解かれる。
そして、再び疲労と麻痺したままの頭を取り戻した。
ふうっ、と軽くため息をつくと、イブが口を開いた。

『私たちは行かないほうが良いわね。
 最後は一番親しかった友だちだけで見送らせるべきよ』

彼女の手に引かれ、廊下へ出る。
バランスを取り直し、そのままイブへついて行った。

しばし廊下を歩き続ける。
僕はその間、思考らしい思考を働かせてはいなかった。
言い訳をすれば、疲労の影響という事になるだろう。
とにかく、ただボーっとついて行くだけだった。

ふと姉さんが足を止める。
・・・何かあったのだろうか?
半分死んだような状態の僕は、全く持って他人事しか考えていなかった。

『お説教の覚悟、できているわね。
 ―――歯を食いしばりなさい』

考えるより先に、イブの手の平が僕の頬を張った。

『何で……』

張り手を食った瞬間、申し訳なさ程度に開かれた目は完全に見開かれ、
空に浮いていた意識は、瞬時に体へ定着する。
ただ、僕は体を動かす事も、姉さんの背中を見つめる事も出来ない。

廊下にイブの声が響く。
耳を塞ぎたくなるような、そんな内容だった。
逃げ出せるものなら、今すぐ駆け出したかった。
でも、なんで姉さんの声が抵抗無く心の中に入って行くのだろう。

耳を塞ぎたい反面、心はその言葉を素直に受け入れてゆく。
拒絶と受諾。二つが渦巻き、葛藤を繰り返す。
体が動かないのは、逃げ出す事も素直に受け入れることも出来ないためか。
『……ふう、スッキリしたわ。
これがあの時の私の本音。
もしかして、幻滅してしまったかしら』

そして急に姉さんの口調が変貌する。
眼球を向け、それから恐る恐る首を上げた。
・・・・・・姉さんは、笑っていた。

『私はまだ、奇麗事を信じられる。
 だから私たちの間の絆だとか、貴方が語ってくれたあの夢だとか……
 そんな綺麗なものを、ダグラスも、もう一度一緒に信じてくれると嬉しい』

姉さんと目線が合う。
その漆黒の瞳が、本当に久しく感じられた。
そして、その引き込まれそうな美しさを再確認する。

『さあ、先ずは反省しなさい。
 十分くらいじっくり自分を省みて。
 それから一度、艦橋に来なさい。
 思いっきり貴方の頬を引っ叩いてあげるから。
 平手打ちは2回で1セット。それが香港黒社会の女の掟よ』

熱を持った頬に、柔らかな衝撃が走る。
毛細血管の内出血を起こした頬に、姉さんの手の平が本当に心地良い。

『それが終わったら……心も、体も、ゆっくり休めなさい。
この先、そうそう休める事も無いと思うから。ゆっくり眠って、綺麗な夢を見なさい。
その後で、一緒にお弁当、食べましょうね』

頭にそっと置かれる手。
姉さんの言葉を聞いた時、涙腺が一気に緩む。
・・・・・・でも、我慢しなくては。
一人になったら、好きなだけ泣けるから、今だけは・・・・・・。

扉が口を開く。
背中に軽い圧力を感じると、そのまま部屋へ吸い込まれて行く。

体をひねり、扉に向き直る。
ドアが閉まる瞬間、一瞬だけ姉さんの横顔と跡を曳く黒髪が目に入った。

「・・・・・・ごめんね。そして、ありがとう。」

呟くと同時に、ボロボロとこぼれる始める涙。
直ぐに嗚咽も混じり、僕は艦長室の奥へ消えていった・・・・・・。

【行動:黙祷(−1) イブにロザリオを差し出す(−0)】
【位置:T−11 通路】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:トリィの弔い】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
リズミカルに包丁で野菜を切ってコンロにかけた二つの鍋にザーっと流しこむ。
これで、あとは御飯が炊き上げるまではつきっきりでアクをとったりして
世話してあげて、御飯が炊き上がってからルーを入れてやれば完成や。
カレーをつくるなんてこないなもんで十分。
味は市販のルーをつこうている以上はあんまりかわらへん。
それにしても、火をつこうていると熱いなー。
ちょっと、汗だくっぽくなってもうた。
そんなときになんかまた放送が入る。
(定期放送。内容は省略)
「なんや、またこのケッタイな放送。
 このルイルイが毒なんかいれるか、アホ!!
 ついでに、毒なんかもっとらへんわ!!」
思わず身を乗り出して叫んでもうた。
(その身を乗り出したのが丁度鍋の上。
 さらに、顔から汗が一滴鍋の中に落ちる。毒物混入決定)
『…だとさ、ルイ。先生もえげつない事をするな(笑)』
おっさんがとなりから声をかけてくる。
「そやそや。このルイルイが毒を入れるなんて
 そんな知恵あると思ってるんがまちがっとる。
 アタシにそこまで考える知恵はあらへんあらへん。
 なんか放送しとる先生っちゅー人にそれだけは意義したい。
 猛烈にしたい。激しくしたいっちゅーんや。
 ルイルイはご立腹や。ぷんぷん。
 んで、それはちょっと置いておいて、おっさんちと裏向いておって」
おっさんにそう声をかけると、こっちも裏を向いておもむろにのーまるすーつの
チャックを少し引き下げて腕をひっこぬく。
そんで、腕のところを胸の上あたりでぎゅっぎゅっと縛ってズリ落ちんようにする。
これでちっとは涼しくなるやろ。

【行動 : いろいろしとる(笑) (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ご立腹 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
118リナルド=グレイス@代理:04/03/14 21:17 ID:???
夕方の雑踏の中を、安っぽい傘を差して歩く男女がいる。
少年は片手で少女の手を引いて、もう片手で傘を持っていた。

少女は、強力な霊感体質だった。
あまりに霊と感応しすぎるために、常に衆人環視のような状態になり、
事あるごとに過剰に反応してその精神を衰えさせていた。

前日、少年は少女をデートに誘った。
彼女のあまりの惨状を見かねて、気分転換にでもなればいいと思って。
単純に、付き合っている女の子とデートがしたかっただけなのかもしれないけれど。

翌日、つまりデート当日の朝。
少女の精神は既に臨界点を超えていた。
霊の持つ負の感情だけが彼女の地盤になり、霊達の怨嗟は無差別に他人に向けられようとしていた。
今回その憎しみが向かったのは、一番近くにいた少年だった。
台所から果物ナイフを拝借し懐にしまうと、彼女はその憎しみを笑顔の裏に隠して家を出た。


至極普通のデートの後しとしとと小雨が降る中、少年は少女を家まで送ろうと手を引き歩いていた。
天気予報は晴れだったが、西の空に黒い雲があるのを見て、傘を持って来ていて正解だった。

軽い世間話をしながら歩いていた少年は、路地裏に通じる道の前でふと足を止めた。
……こっちを通った方が近いな。
そう言って、彼は少女の手を引いて進路を変えた。
少女の内に隠された霊達の憎しみが、その鱗片を見せ始めた。

路地裏に入って10分ほど歩いただろうか。
少年は少女の様子がおかしいのに気付いた。

リーア。 どうしたの?
どこか……具合でも悪いの?

少年の声を聞いた少女は何かを呟いた。
少年にそれは聞こえなかった。
次の瞬間――

≪続く≫
119リナルド=グレイス@代理:04/03/14 21:18 ID:???
少女は、自らを打つ雨の音で目を覚ました。
いつの間に雨が降り始めていたのか、既に己の身体はずぶ濡れだった。
あれ? 天気予報は晴れだったのに……。
身震いをしながら辺りを見回すと、そこには――

少年が、倒れていた。

慌てて少年を抱き起こした少女は、ハッとなって自分の左手を見た。

赤い。

少女は自分の服を見た。
何やらドス黒い斑点が付いている。

よく、周りを観察する。
見覚えのある傘と果物ナイフが近くに転がっていた。

少女は、自分が何をしたのかを察した。
おそらく、私が彼を刺したのだ。
霊達の思念に取り込まれた私自身が、と。

少女は、目の前が真っ暗になっていくのを感じた。
……実際、時間的にも辺りは暗くなっていたのだが。

私のために時間(とお金)を割いてくれた人を、私が刺した?
普段から私のためにいろいろと尽くしてきてくれた人を、私が刺した?
私が?
彼を?
……そう、私が……

少女の目から涙が溢れ出る。
いよいよ雨は激しさを増し、少女の涙をも呑み込んでいく。

彼女は助けを呼ぶこともなく、雨で冷え切った少年の身体を抱いて、
絶望のうちに謝罪の言葉を紡ぎ続けた。
狂ったように、何度も、何度も。

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい――

≪続く≫
120リナルド=グレイス@代理:04/03/14 21:19 ID:???
少年は、何やら聞こえる声で意識を取り戻した。
声が聞こえる。
リーアの声が聞こえる。
……俺に、謝ってる……?
少年は、ゆっくりと目を開いた。

雨は激しくなっていた。
少女の顔が見えた。 泣いているみたいだ。
少年は、腹部に感じる痛みをこらえて口を開いた。

いいんだ。
君は何も気にしなくていいんだ。
俺は大丈夫だよ。 ……うん、大丈夫。
俺が、君を助けるから。
今度こそ、ちゃんと、守るから――

言い終わらないうちに少年は少女の腕を解き、
震える足で無理矢理立ち上がると、少女に言った。

君はすぐに家に帰って。
シャワーを浴びて、その服を処分するんだ。
後は俺に任せて、いいね?

少年は少女を送り出すとナイフと傘を拾い、なおも震える足で家に戻った。
母親はいつも遅くまで働きに出ているから、家には祖母しかいない。
祖母の目を盗んで家に入り、少年は髪を拭いて着替えると、上着の傷口の辺りに凶器で穴を開ける。
そしてナイフの指紋を拭き取り自分の血と指紋をでたらめに付け直すと、レスキューを呼んだ。

……少女を助けたい。
少年はそれしか考えていなかった。
朦朧とする意識の中、異変に気付いて慌てる祖母の声を聞き、
到着したレスキューによって病院に運ばれ、集中治療室に入って何やら針を刺され、
……そして、少年は意識を失った。

少年が次に目を覚ました時、そこは病室のベッドの上だった。
意識があるうちに全ての布石は打った。
リーアは、ちゃんと家に辿り着いただろうか?

……

少女は、少年に言われた通りにした。
泣きながら家に帰り、泣きながらシャワーを浴び、泣きながら服を処分した。
家族に何を聞かれても、彼女はただ涙を流しながら黙り通した。

後日、少年が目を覚ましたと聞き、少女はすぐに面会に行った。
少年は、少女の顔を見て安堵の溜め息をついた。

少年は、よかった、と言った。

何がよかったの?

少年は、会いに来てくれて嬉しいよ、と言った。

私、あなたを刺したのよ?

少年は、表情の堅い少女に問うた。
どうして、何も言わないの?

≪続く≫
121リナルド=グレイス@代理:04/03/14 21:20 ID:???
「……どうして、あなたはそんなに優しいの?」

涙が溢れ、少女の表情は曇る。
少女はベッドサイドまで行くと、泣きながら自分の覚悟を伝えた。

私はもう、あなたの傍には居られない。
あなたにあんなことしたのに、あなたの愛を受けることはできないの。
私はあなたの前から消えるわ。
ごめんなさい。

そう言って席を立とうとする少女を、少年は袖口を掴んで引き留めた。

君は、俺のことが嫌いになったの?

少女は首を横に振る。
少年は言葉を続ける。

俺は君と一緒にいたいと思った。
だからあの日、自分で何とかしようと思ったんだ。
……リーア。
俺は、君を愛してる。
心の底から。 他の何にも形容できないくらいに。

少女の涙は一旦止まり、再び溢れ出した。

……私……私は、あなたを……刺したわ。

少年は首を横に振る。

いつか、それだって笑い話にできる日が来るよ。
いや、そうでなければ、君は癒されない。
だから、せめてその日が来るまで、俺の傍にいて欲しいんだ。
ああ、えと……ずっと一緒にいて欲しいっていうのが、本当のところだけれども。

最後の方は顔を赤くしつつ少年は言う。
同時に少女を引き寄せ、その唇を塞いだ。

だめかな?

キスの後、少年は少女に尋ねた。
少女は指で涙を拭い、ようやく笑顔を見せて言った。

それが、あなたへの償いになるのなら、喜んで。

それを聞いて少年は、いつものように笑った。

よかった、やっと言えたよ。
「ごめんなさい……」なんて言われたら、どうしようかと思ったけど。

少女も笑い、少し頬を赤く染めながら言葉を返した。

あなたから言ってきてくれて、手間が省けたわ。
私も……その、ね。 あなたと、一緒にいたいと、思ってたから……

再び二人は寄り添い、そして……
122リナルド=グレイス@代理:04/03/14 21:21 ID:???
【行動:長い長い、夢を見る(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:もう一度、覚悟を】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
『……それにしてもみなさん、度胸ありますね〜。
 他の参加者の作った料理を平気で食べちゃうなんて♪
 実はね、最初に支給した武器の中には『毒薬セット』もあったんですよ〜。
 誰に支給したかはヒミツですけどね♪』

「けっ、良く言うわ。
 そりゃ開催側にしてみりゃ、殺しあってくれた方が良いんだろうけどさ」

 さて、と……
 ルイもレイモンドもカレーを作ってる真っ最中。
 アーネストは踏みとどまってるし、ベルクはまだ来たばかり。

「さ、座ってよ。
 皿は私が用意するからさ」

 皿を用意する。
 スプーンを用意する、御飯を確認する。

 そして最後にもう一つ、準備しなければいけないもの。

「あ、ルイ……悪いんだけれど、私一応毒見するわ。
 ベルクは今来たばかりだし、まだ信用できないかもしれないし、ね?」


【行動 : カレー準備(0) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
紫の悪魔のコックピットハッチが、開く。
リファニアは、コックピット内に転がっていたディパックを持って、愛機から降りた。
格納庫から出る途中に振り返って、愛機を見上げる。

「私が死ぬ時はきっと、あなたに抱かれながら、死んでゆくんだね……。」
最初は怖いと思っていた、紫の悪魔。
そのサイコミュの波動は、荒々しく、暴力的で、リファニアをひたすら戦いへと駆り立てて……。
……それがたまらなく、不快だった。
でも、ねえさんと呼んだ少女のまぼろしを、見たからだろうか?
それとも、アレンとトリィ、大切なひと達を送る手助けをしてくれたからだろうか?
……今では、そんな愛機とは、決して浅くない絆すら感じる。

「……休息の時間も、あと僅か、かな。そしたら、またあなたのお世話に、なるからね。」
そう、愛機に語りかけて、格納庫を後にするリファニア。
その顔は決意に満ちた厳しい表情をしていたが、格納庫から離れるにつれ、リファニアらしい明るい顔に戻っていった。


格納庫を後にしたリファニアは、居住区の、思い出の士官室に向かった。
……さすがに、いつまでも血がべっとりとついた士官服を着ている訳には、いかない。
士官室に入ったリファニアは、クロゼットを開けた。
クロゼットの中にある、もう一着の予備の士官服と、替えの下着をディパックに放り込む。
あと、必要な物は……。
部屋にあるテーブルの引き出しを開けるリファニア。
日記帳とペンを、発見する。とりあえず、日記帳の中を見てみると……。
この部屋の前の主がものぐさだったのか、それとも死んでしまったからなのか、日記は途中で途切れていた。
「ごめんね、服や銃も、勝手に使わせてもらっちゃって。
 ……この日記帳も、使わせてもらうね。」
リファニアは、ぺこりと頭を下げると、日記帳とペンを、ディパックに放り込んだ。
「とりあえず、こんなもんかな……。
 さてと、シェラさんの所に行く前に、身体洗わないとね。
 ……血まみれのままお料理なんて、ちょっと、ね。」

士官室から出るリファニア。目的の場所はシャワー室なのだが、その前に洗濯室へ立ち寄る。
洗濯室で、内側も外側も血まみれのノーマルスーツを脱ぐリファニア。
……死に装束は、綺麗にしておかなきゃ、ね。
リファニアは、ノーマルスーツを洗浄機にかけると、そのままシャワー室へ向かった。

脱衣室に入ると、シャワー室から水音と、鼻歌が聞こえた。
聞き覚えのある、ここちよい声。
それは、間違いなくシェラのものだ。
……女同士だったら、一緒に入っても構わないよね。
そう思ったリファニアは、ディパックを置いて、血まみれの士官服を脱ぎ、下着も脱いだ。
「……シェラさん、入りますねっ。」
ほんのりと頬を紅くして、シャワー室に入るリファニア。
……何故か、タオルで身体を隠していた。

【行動 : 艦内移動(-1)、いろいろ発見(-1)、クリーニング(-1)、残0 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、シャワー室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『今は、甘える時間……』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
艦長室に入ってから、約20分が経過した頃……。

暗闇の艦長室。
僕は充血した目で天井を見つめていた。
枕は多くの水分を含み、後頭部に不快な感触が広がっていた。
涙、涎、鼻水……この枕は、もう使えないな。
苦笑しながらそんな事を思った。

さっと身を起こし、その不快な枕を処理すると、新品を調達した。
もうこの部屋に枕の予備は無い。
ならば、この枕を大切にしよう。
もちろん、もう同じ事は繰り返さない。と言う意味だ。

次に、洗面所で後頭部を重点的に頭を洗う。
心なしか、自分の髪がとても綺麗に見えた。
光の反射具合等、理化学的な物かも知れないが……。
それでも何となく、本当に何となく金髪が光り輝いて見えた。

さて、次は身だしなみ。
わっ……、酷い顔。
目は赤く充血し、目の下にはくま≠ェ出来ている。
一応顔を洗っておくが、直るわけが無い。只の気休めだ。
ロザリオをちゃんと掛けなおして……。
後は着こなしを整えて。…っと、艦橋に帽子忘れちゃったよ。
ブリッジへ行くついでに、取ってこないと。
さて、準備完了っと。よし、引っ叩かれに行こう。
艦長室を出て、ブリッジに向かう。
室内より若干涼しい空気が、泣きはらしてスッキリした体に妙に心地よかった。
吹っ切れたとでも言うのか……自分でも良くは解からない。
只、何かを掴んだような、そんな気がした。
もはや見慣れた艦橋の扉の前に立つ。
扉一枚向こうには、恐らくイブが居るだろう。流石に緊張と不安も、若干ながら混じってくる。
だが、それらを自覚した時には、既にブリッジの中へ入っていた。

「失礼します。」
入室の際に一言。
そして人影を探す……一人だけ居た。
当直士官の席に座っている黒髪の女性。
じわじわと増す緊張と共に、ゆっくりと、ゆっくりと足を進めた。
探し物の軍帽は、イブの直ぐ側のコンソールに引っかかったままだった。
近づきざまにひょいと帽子を取ると、それを小脇に抱える。
そして、イブに向かって口を開いた。本当に久し振りだった。

「あの、罰の続きを……どうぞ。」

顎を引いて歯を食いしばると、先ほどは不意を突かれた衝撃に備えた。

相変わらず気まずさは拭えない。
それに、言葉も上手く出ない。
基本的な対応はさっきと変わらない。
問題だって解決出来た訳ではない。
それでもさっきまでの逃げ≠セけは捨てられた筈だ。
少なくとも自分ではそう思っていた。

【行動:(前回分 艦内移動−1) 反省−1 ブリッジへ−0】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:立ち直り?】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
俺の話に、答えはすぐに返ってきた。

「そやそや。このルイルイが毒を入れるなんて
 そんな知恵あると思ってるんがまちがっとる。
 アタシにそこまで考える知恵はあらへんあらへん。
 なんか放送しとる先生っちゅー人にそれだけは意義したい。
 猛烈にしたい。激しくしたいっちゅーんや。
 ルイルイはご立腹や。ぷんぷん。」

話し方はいつもと変わらなかったが、その節々には何となく怒気が感じられる。
まあ無理もない。
普通なら今の放送で疑われるのは、間違いなくカレーを作っているルイだからだ。
それは最悪の場合、ルイ自身の命が危険にさらされる事を意味している。
怒るなと言う方が無理だろう。

問題は…他のメンバーがどう思うかだが…。
厨房にルイ1人だけなら疑われても反論できない部分はあるが、もしそうなって
も、俺がフォローすれば大丈夫だと思いたい。

「んで、それはちょっと置いておいて、おっさんちと裏向いておって」

米の水を切っている所で、ころっと態度を変えてルイが言う。
裏……ようするに後ろという事だろうが、何をするんだろう。
後ろを向いた方に丁度炊飯器がある為、そのついでに研いだ米を炊飯器に入れて
さっそく炊きはじめる。
ルイの方は何やらノーマルスーツのチャックの音が聞こえたが、何をして…?
微妙に、いや、かなり気になる。

食堂の方から声が聞こえた。…サーティアの声だ。

「あ、ルイ……悪いんだけれど、私一応毒見するわ。
 ベルクは今来たばかりだし、まだ信用できないかもしれないし、ね?」

…サーティアも同じ事を考えていたのか。
毒が入っているかどうか、確認するのは至極簡単だ。
誰かが試しに食べてみればいい。
正直、他のメンバーがルイの事を信用するかどうかいまいち自信が持てなかった
が、サーティアに関しては大丈夫らしい。
仲間の信用は自分が体を張って証明する。
やはりサーティアも信用に値する人物と見て間違いはなさそうだ。

…で、俺はいつまで後ろを向いていればいいのだろうか。

「なあルイ。もういい加減そっち向いてもいいか?」
 
【行動:米を炊く(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
128ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/15 00:58 ID:???
>>96>>108
私の抱擁にやさしく抱擁で答えてくれたシュウジさん。
その手でそっと涙をぬぐってくれた。

後頭部の辺りがぴりぴりする。
それは辛いものではなく…、どちらかというと心地よい…快感に近いもの。
嘘つき女として、やや後ろめたさを感じながら…。

『……俺もずっとこうしていたい……。
 しかし、ここは戦場だ……。個人と個人が互いを敵と見なし、個人と個人の戦争をする……戦場だ。
 でも、今だけなら……しばしの平和を手に入れることのできた今だけなら……ずっと、気が済むまでこうしていてもいい……。』

トクン。トクン。

シュウジさんの命の音が聞こえてくる。
静かで…、とても心の安らぐ音。

『……こんな状況でなければ……。
 ここが戦場じゃないなら……ずっとこうしていられたのにな……。』

それならば、せめて今だけでも…生きていることの幸せを噛みしめよう。
私達が生きていたという証を残そう。

そう思った瞬間(とき)、私はすでに彼の唇の自由をうばっていた。

「ン…ンン……。」

こぼれ出る鼻息。絡み合う2人の舌。混ざり合う二人の心。
彼の舌が私の歯茎を、口腔を甘く刺激する。

突然燃え上がった女としての情念。
それが先ほどまで抱いていた彼に対しての後ろめたさなど忘れさせてくれた。

【行動:kiss(1)】
【位置:s-17:医務室】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:シュウジさんの足の治療 安らぎの時 生きてきた証】
129イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/15 11:58 ID:???
「……どうにも、困ったものね……」

各種レーダーに気を配る以外、取り立てて何もする事の無い空虚な時間。
無為に過ごすのも非効率だという事で、愁林は予てより考えていた脱出の腹案を再検討していた。

「解決すべき要素、並びに不確定要素には共に目処は立たない……どうしたものかしら」

そもそも、根底からして穴だらけのアイディアだったのではないか。
そんな自らの問いかけに、否定の言葉を用意することもできず、愁林は幾度と無く嘆息を繰り返した。
人が生きていくには希望が必要だ。
ならば自分は、ありもしない希望に縋ろうとしていただけなのではないか。
否。
それはあの少女と、そしてあのお調子者への侮辱に他ならない。
立ち止まって嘆く時間があるのなら、少しでも前に進む方が断然、建設的な生き方だ。
俯いて足元を眺めるより、見栄を張って顔を上げ、遠くを見渡したほうが良いに決まっている。
事実、愁林はそうあろうとして8年の歳月を過ごしてきたのだ。今更、それを違える事にどれだけの意味があろうか。
その時だった。
モニターの端に点滅する“ソレ”に、愁林が気付いてしまったのは―――

「……随分と悪趣味な真似をしてくれたものね……!」

最初は呆然とし、愁林はスクリーン上で展開されるその光景から目を逸らせなかった。
続いてこみ上げてきた怒りに思わず悪態をついた彼女は、ふいに艦橋へ近づく気配を感じてとっさにコンソールを操作した。
ドアの開く音と、件の画像が再び一時停止状態に戻るのとでは、何れが早かっただろうか。
130イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/15 12:00 ID:???
『失礼します』

愁林がドアの外に感じた気配は、やはりダグラスのものであった。
軽く床を蹴り、ゆっくりと近づいてくる足音。緊張の色の隠せないその様子に、彼女は微かに苦笑した。

『あの、罰の続きを……どうぞ』

そう言って歯を食いしばり、顎を引く少年。
泣き腫らした両目の瞼は腫れぼったく、目の下には微かに隈までできてしまっている。

「ふふ、さっきとは見違えるくらい、いい顔になった」

それは決してからかいや皮肉の言葉ではない。
からっぽだった心に、目の前の少年はしっかりと自分を取り戻そうとしている。
そんな様子を表情の中に見て取ったからこその、愁林の心からの褒め言葉だった。

「それでは、行くわね」

ゆっくりと立ち上がり、ダグラスの前に愁林は立つ。振り上げた左手は確実に少年の頬を捉えた。
脳裏に浮かんだのは、先程見せられたあの光景。
軽く乾いた音が艦橋に響いた次の瞬間―――彼女は、目の前の少年を抱き寄せ、包み込むように抱き締めていた。

「……ダグラス。貴方にとってはとても辛い問いになると思うけれど、答えて。
 貴方は、シェラザードの心と言葉を……真摯な気持ちで受け止めようとしたのよね?」

背中に回した腕に、そっと力を込める。
愁林の後ろには、点滅する一時停止表示の映ったモニター。
恋敵だと思っていた女の残した、卑劣な仕掛けの跡。
ダグラスの目には映すまいと体を動かした試みも、愁林自身には既に手遅れだったと分かってしまっていた。

「私の前で嘘やごまかしはやめて。YesかNoかで答えなさい」

だから、彼女はもう一度両腕に力を込めた。
その中に華奢な体を預ける少年が、安易に逃げに走る事のないよう、留めおくかのように。
131イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/15 12:02 ID:???
【行動:コンソール操作(-1)、修正と抱擁、そして確認(-0)】【残り行動値:3p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、???】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
『ふふ、さっきとは見違えるくらい、いい顔になった』

……そうかなぁ?随分酷い顔だと思ったけれど……。

『それでは、行くわね』

その言葉を確認すると目を閉じ、衝撃に備える。
次の瞬間、ヒュッと風を切る音と同時に、艦橋に乾いた音が響いた。

次の瞬間。何かふわっとした、頬を張られた物とは相対的な感覚が体を包み込む。
何が起きたのだろうか?まさか、姉さんに叩かれて快感なんて事を……。

ゆっくりと、恐る恐る目を開く。それと同時に、鼻一杯に甘い香りが広がった。
まさかとは思ったが、正にそのまさかだった。
僕は姉さんの腕の中にいた。
再び目を閉じてみる。……とってもあたたかい。
そしてほんの少しだけ、姉さんに体重を預けた。
『あ、ルイ……悪いんだけれど、私一応毒見するわ。
 ベルクは今来たばかりだし、まだ信用できないかもしれないし、ね?』
さーちんが声をかけてくる。
さっきの放送で念のために確認みたいや。
「ええよ。鍋二つあって
 一つは普通の辛さで、もう一つが激辛カレーになるんやけど
 さーちんは辛いのだいじょうぶなん?」
一応いっとかんとな。
ついでに、おっさんからも声をかけられる。
『なあルイ。もういい加減そっち向いてもいいか?』
「あ、もうかまわへんよ。着替えはおわりよったからな」

【行動 : いろいろしとる(笑) (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ご立腹 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
『……ダグラス。貴方にとってはとても辛い問いになると思うけれど、答えて。
 貴方は、シェラザードの心と言葉を……真摯な気持ちで受け止めようとしたのよね?』

姉さんの問に、眠りから覚めたかのように目を開く。
預けた体重を元に戻し、そっと姉さんの肩を掴むとそのまま上体を引き離した。
すると、姉さんの首脇からある場面≠写したモニターが目に入る。

『私の前で嘘やごまかしはやめて。YesかNoかで答えなさい』

目線を姉さんの方に戻し、さらに腕に力を込めると、体全体を姉さんから引き剥がした。
こんなモニターを見るまでも無く、僕の出す答えは決まっている。
もちろん、不安や恐怖心は大きく募る。
けれど決めたんだ。もう、逃げないって……。

「はい。」

姉さんと視線を絡ませながら、キッパリと言い放った。

「シェラさんとの行為、僕が求めた事には違いありません。
 実際、その時だけは満たされていた≠ニ言ってもいいでしょう。
 只、後悔は積もるほど残っています。
 女々しい事言いますが……、自分の心の弱さ、痛感しました。」

姉さんの肩から手を離すと、身を無重力に任せ、ゆっくりと後退する。

「でも、この艦に彼女を招き入れたのも僕です。
 やはり、彼女に対して多少なりとも答える°`務があります。
 たとえそれが、どんな形であろうとも……。しかし、行き過ぎた事は自覚しています。」

ふわりと浮いた足を床につけると、ブリッジに小高い靴音が短く響く。
そして、姉さんの真正面。体の中心線が合うように立つと、踵を返しながら続けた。

「……許せないと言うなら、僕はどんな罰でも受けるつもりです。
 好きなだけ殴っても……どんな事でも受け入れます。」

姉さんが腰に下げている、その軍用の物とは一風変わっている拳銃を見つめながら言った。

行動:イブと会話(-0)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:4p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブの気持ちを確かめる】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
135シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/15 22:22 ID:???
>>128

舌の感覚、汗とシャンプーの匂い、心臓の鼓動、体温。そして何よりもその心。
五感全て、いやそれ以上の感覚で、ヨーコを感じる。
この貴重な時間を無駄にしないために。
この危うい平和を無駄にしないために。
この後起きる悲劇で後悔しないために。
今、出来るだけヨーコを感じたい。

「コンピュータ以外に能のない……こんな俺だけど……いい……よな?」
絡み合う体。野蛮な愛の確かめ方。

(さようなら……プログラマー、シュウジ=アサギ。
 そして……その婚約者、エルザ=ローレンツ。)

【行動:自主的規制(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:S−17 港湾部 医務室】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)輸血・点滴ほぼ終了 ???】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)ノーマルスーツ
     拳銃 工具セット ゼファー(充電中 99%) 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:束の間の平和を。】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
一様、一番忙しそうにしていた女の子は
俺が自己紹介したことに気づいたらしく
挨拶を返してきた。が・・・・・
妙な方言で他人の名前を自分の呼びやすい名前に変換していた。
そしてまた、料理を作り始めていた・・・・・・・・・・
と言うより料理をしながらこちらに対処していたみたいだ。

(何とまあ、器用な奴だな。)

>>93

今の俺達への疑問というか混乱を誘うような内容だった。
それを察してか、サーティアは俺を座って待たせ料理をしている
ルイと言う子の側へいき毒味をしようとしていた。

俺は椅子に座り、静かにしている参加者にも気を配りながらこう答えた。

「そんなことをしなくとも、多人数で食事をするカレー
 と言う料理はその人数分を用意する為、鍋でその量を
 作る。つまり作ったものを分配して食う訳だから
 最初に誰かが食うのを見てから食えば何も問題は無い。
 食器に毒を塗るという方法もあるがそういう場合どうしても
 不審な行動であることがわかる。
 もとから全てを信用している訳では無いしな。
 警戒は怠ってはいないさ。」

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
「あ、もうかまわへんよ。着替えはおわりよったからな」

着替えね。
特に着替えの服を持っていなかったルイが、どういう着替えをしたのか。
俺は多少の期待と共に、心の中でカウントダウンして振り向いた。
そして俺の目に映ったルイは、ノーマルスーツから腕を出して、スーツの腕を胸
の上のところで結んだ姿をしていた。
多分厨房が暑くて汗をかいたから、それでこういう格好になったのだろう。
ルイの顔には玉のような汗が浮かんでいる。
俺は俺でノーマルスーツの中がじっとりと汗で濡れてきている。
あとで少し時間を取って、シャワーでも浴びておきたいところだ。

しかしまあ、ルイもこういう格好をして黙っていると色気が醸し出されてくるか
ら、分からないものだ。
これでもう少し胸が大きければ、町の男達も10人に7人くらいは振り向………。

(おっといかんいかん。あまりじっと見ているとただのスケベ親父だ)

俺は心の中で苦笑しながら、再び炊飯器の前に行く。
御飯が炊けるまでもう少しだ。

それと俺には、ルイがサーティアに言った言葉の中に気になる所があった。  

「ルイ、今普通のカレーと激辛カレーを作ったって言ったろ。俺激辛は全く駄目
 だから絶対に食わすなよ。いや本当に」

【行動:少しルイを見直す(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
>>124
シャワー室はブースごとに区切られているものの、その扉は上下が開いたタイプのものである。
だから、脱衣室から誰かが入ってきた音と気配は容易に感じ取ることができた。
もっとも、入ってきた人物は音も気配も殺そうとはしていなかったが。

『……シェラさん、入りますねっ。』

シャワー室特有のエコーがかかった声が響く。
水流からいったん身を離して扉の上から顔をのぞかせると、入ってきたリファニアと目があった。
頬を淡く染め、タオルで前を隠して、少女は妙に恥じらっている………そう見えた。

「あら、いらっしゃい♪」

柔らかな笑顔で迎えながら、シェラザードの目はリファニアの姿を一瞬のうちにスキャンした。
タオル1枚程度の障壁などその視線の前では無力、と言えば大げさになるが。

………着やせするタイプだったのね。

今までの接触から感じ取れていなかったわけではないのだが、それでも改めて見直してみると
まだまだ未熟ではあるが子供とは呼べないボディラインをしている。
出ているところはそれなりに出ているし、くびれの具合も悪くない。
青い果実ではあるが、これはこれで特有の甘味というか味わい深さがありそうだ。

何を意識しているのか知らないけど、赤くなっちゃって、可愛いわね。食べたくなるじゃないの。

笑顔の下に舌なめずりするもう一人のシェラザードが現れる。
シャワー室に二人きり。相手は好みの美少女で、しかも無防備に等しい。
邪魔が入る可能性もきわめて低い。加えて、リファニアは自分に好意を持っていると思われる。
据え膳が鴨鍋付きで向こうからやってきたと言うに等しいこの状況。

なのに。

「………残念だわ。もっと早く来てくれれば一緒に浴びられたのに。
 あたしはもうすぐ出るけど、あなたはゆっくり汗を流しなさい。いろいろ疲れたでしょうから」

本気でそんな言葉が出るのだから、自分でもあきれるというか驚いてしまう。
リファニアを食べたいと思う自分も確かにいるのだが、なぜか前面に出てこないのだ。
どうもこの少女を前にすると調子が狂うというか、「いつもの」自分になれない。

最後の一浴びをすませながら、思わず苦笑する。
考えてみれば、リファニアと物理的に接触した回数はダグラスとのそれより多いかもしれない。
触れあっていた時間に関しては、明らかに彼女との方が長いだろう。
だが、タイミングが悪いと言うべきか、巡り合わせが妙な感じになっている。
リファニアといると、ただ触れあっているだけで満たされたような気分になってしまい、
そこから先に進む気分になれないのだ。
その気がないわけではないし、状況によってはと考えていないわけではないが、
気がつくと情欲が遠ざかっている。そして、そのことに不満を感じない。

あたしらしくないわ。何もかも。

シェラザードが感じる美しさには2種類ある。
堕としたいと思う美しさと、そのままでいさせてあげたいと思う美しさだ。
ミョーコウで言うならダグラスが前者に当たり、リファニアが後者に該当することになるのだろうか。
ダグラスとは欲望の混沌に共に溺れたいと思うのに、
リファニアはこのまま綺麗なままでいさせてあげたいと思う。
この違いはどこから来るのだろうか。

歌、かしらね。

お湯を止め、掛けていたタオルで髪と体を拭いながら、そう思った。
この世界でのリファニアとの最初の「出会い」………あの綺麗な歌声が、
自分を深いところで縛っているのかもしれない。
あれで魔法をかけられたのだろうか。
少女を「汚す」ことなく可愛がろうと思わせる、魅惑の魔法を。

「………お先に失礼。あたしは着替えたり色々しているから、急ぐ必要はないわよ」

体にタオルを巻き付けると、ブースに入った少女に一声かけて脱衣室に入る。
水気を完全に拭き取り、火照った体を適度に冷ましてから、
スーツケースから「着替え」を取り出した。
シェラザードが選んだのは………エゥーゴの女性用制服だった。
色はパールホワイト。無意味に上質の生地を使っているので、「それ系」の安っぽさはない。
品質に限って言えば、オリジナルより品質はいいかもしれない。扇情的なのはそれ以上だが。

何度見ても、軍人の制服じゃないわよね、これ。

多少のアレンジはされているが、基本的なデザインは変わらない。
両腕は完全にむき出しになるし、スカートの丈は犯罪的なほどに短いものだ。
これを着用していたエゥーゴの女性は、
敵よりも味方陣営の男どもをよほど気にする必要があったのではないだろうか。

それでも、一応は「軍服」扱いだし、悪くはないでしょう。

下着は今度は赤にする。ダグラスに見せたものよりはカットが大胆になっているが、
それでも相対的には「まだ」おとなしい部類にはいるだろう。
ケースの中には下着としての機能を果たすのかどうか疑わしいものも大量に収納されている。

中も外も白というのも悪くはないけれど、ね。

続いて制服を着用。鮮やかな褐色の肌に、落ち着いた艶を見せる制服がよく映える。
白のハーフストッキングに、同じく白のブーツを合わせ、
最後にこれも白のロンググローブで着用完了。
黒の首輪がいまいちな感じだったので、紫のスカーフでカバーした。

我ながら、いい感じよ。
備え付けの姿見の前でポーズをとってみた。
直接の露出度はそれほど高くはないが、スカートとストッキングの間と、
そして肩口と手袋の間からのぞく素肌が何とも艶めかしい雰囲気を漂わせている。
これで無反応な男がいたら、そいつは「まとも」ではないだろうと思った。

料理をする格好ではないかもしれないけれど、ノーマルスーツよりはましでしょ。

そこで、どこからともなく低い音と振動が響いてくるのを感じ取った。
何かと思って耳を澄ませ、それが別の部屋からきていることを確認する。
扉を開けて周囲を見渡すと、隣の洗濯室が震源地であることがわかった。

「………………」

脱衣室から出て、そこで何が起こっているのか自分の目で確かめる。
いくつも並んだ洗浄機のうちの一つが稼働中だった。
蓋の透明な部分から見える内容物は………ノーマルスーツだろうか。

リファニアがシャワーついでに洗っているのかしら。

真似するのも悪くないと言うことで脱衣室に引き返し、ノーマルスーツを取ってくると
別の洗浄機に放り込んだ。時間優先のモードを選んでスタートさせると、
もう一度脱衣室に戻る。今度はシャワー後の自分を磨き直す番だ。

スーツケースから必要な道具を取り出し、備え付けの洗面台の前に座ると、
シェラザードは女としての身だしなみを整えながらリファニアを待った。

【行動:着替え(0)、クリーニング(−1)、身だしなみを整える(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:シャワー中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にしようとする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
141ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/15 23:29 ID:???
>>135
『コンピュータ以外に能のない……こんな俺だけど……いい……よな?』

唇を離すと、舌先からツツー…とお互いの混ざり合った糸が引いた。
そして、シュウジさんが確認をとるかのように聞いてきた。

私は当然のように返した。

「…何を言ってるんですか。シュウジさんだから、いいんですよ。
 コンピュータしか能がなくても、それがありのままのシュウジさんなんだから…。
 私は…そのありのままのシュウジさんを……す…好きに…。」

もうここまで踏み込んだというのに、
このようなセリフがなんだか気恥ずかしい。

シュウジさんがフッと笑うと、その腕で私のカラダを引き寄せてきた。

それから先のことに言葉は要らない。
言葉にするまでも無く、お互いがわかっていた。
私たち2人の間にはそれだけで十分だった。

142ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/15 23:30 ID:???
互いの行為が終わった時、
私は彼の横顔を見つめていた。

彼も私を見つめた。

なんだか急に恥ずかしくなって、思わず笑みがこぼれてしまった。

「…シュウジさん。
 これから、どうします?

 私としてはずっと、ず〜〜っとこのままでいたいんですけど…ね。
 そういうわけにもいきませんよね。
 リナルドさんやラーズさんをあまり待たせるわけにもいきませんし。」

残念、と言わんばかりに笑顔でペロっと舌を見せた。

【行動:男女のカンケイ(2) 会話(0)】
【位置:s-17:医務室】【残り行動値:残り1p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:安らぎの時 生きてきた証 これからのこと】
143リーア先生(代理):04/03/16 00:16 ID:???
第八章 >142 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎□□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼07◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□□□□□10□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎23□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□□□03◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□■◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■■■◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□■■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□0601≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□◎
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□□◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□▼▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□□□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・08・15・19は同一地点。03・05・20・26は同一地点。07・11・14・21・25は同一地点。
03・05・20・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・20・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
144シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/16 01:11 ID:???
行為が終わって、天井を見上げていると、視線を感じた。
そちらに視線を移し、見つめ合う。
すると、まずヨーコから話を切り出した。

『…シュウジさん。
 これから、どうします?

 私としてはずっと、ず〜〜っとこのままでいたいんですけど…ね。
 そういうわけにもいきませんよね。
 リナルドさんやラーズさんをあまり待たせるわけにもいきませんし。』
残念そうに舌を出し、笑うヨーコ。

「……そう……だな!こうしているのもいいが……。」
ベットから降りる。と、同時に点滴用のチューブを抜き、足をくくっていた布を解く。
「動こう。」
ノーマルスーツを着る。実のところ新品に変えたいが、待たせているのだ。そうはいかないだろう。
「ゼファー!再起動!」
〔サイキドウジュンビチュウ……シコウ・ゲンゴキノウオープンチュウ……〕
「ヨーコ。とりあえず格納庫に向かう。
 が、来る前にシャワーでも浴びて来いよ?」
もう一度口づけし、薬品棚から鎮痛剤やガーゼなどを取り出し、ディパックに入れる。
そしてゼファーとディパックを持ってドアを開け、外に出ようとして踏みとどまり、振り返る。

「死ぬときは一緒だ。先に死んだら承知しないぞ?」

そう言うとドアの外に出た。目指すは格納庫。今、なすべき事は……。
(自爆装置の……無効化!)
145シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/16 01:22 ID:???
〔再起動完了!〕
「状況報告!」
〔定時放送が2件入っています。〕
「……再生。」
〔『リーアセン……』〕
「次。」
〔 >>93 〕
「……今考えると、治療中に毒物投与されたら死んでたな。」
〔え?〕
「独り言だ。気にするな。」
〔後、ジェイス=カーライルが隣のR−17にいます。〕
「通信、誰かしたのか……?」
〔さぁ……。〕
「ま、後で聞いてみるか。」

格納庫に到着した。リナルドの姿は……確認できない。

【行動:会話(−0)探索(−1)色々と準備(−1)移動(−1)状況確認(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
146ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/16 02:10 ID:???
『……そう……だな!こうしているのもいいが……。
 動こう。』

そう言ってシュウジさんは立ち上がって着替え始めた。
…いくら愛する人とはいえ、着替えている後ろ姿は少し間抜けに見えた。

『ヨーコ。とりあえず格納庫に向かう。
 が、来る前にシャワーでも浴びて来いよ?』

と、突然のくちづけ。
不意をつかれてボーっとしている間に
シュウジさんは次々と物をデイパックへと詰め込んでいた。

『死ぬときは一緒だ。先に死んだら承知しないぞ?』

そう言い残してシュウジさんはドアを開いた。
…その後ろ姿はとても頼もしく見えた。

「…一つ、間違ってるわ。シュウジさん。
 一緒に死ぬのではなく……、2人とも生き残るのよ。」

ドアが閉じられ、一人呟いていた。
その静かな決意と共に。
147ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/16 02:12 ID:???
とりあえずは、シュウジさんにもいわれたよう、シャワーを浴びることに。

近くのシャワールームを捜し出し、体を洗い流す。
先客が一人いたけれど、下手に刺激してはいけないような人だと感じたので
私は別のシャワーを使っていた。

…まだ入ってる感じがする……。

痛かった。痛かった…。
けれど、それと一緒に女としての幸せも感じた。
それがあったから痛みは耐えれた。

…母の苦労がほんのちょっとだけわかった気がした。


シャワーで汗を流し終えると、
服を着て、ノーマルスーツに着替えた。

すると、さきほどの激しい運動のせいか、おなかが鳴った。

格納庫へと向かう道中、
デイパックから出したコッペパンにジャムを塗りつけて食べていた。
行儀の悪いことだとわかっていたけど、あまり待たせるわけには…。

ノーマルスーツのバイザーを閉じると、
格納庫の扉を開いた。

(これから始まるのは殺し合い? それとも……)

できることなら前者にならないように祈って、格納庫へと足を踏み入れた。

【行動:エリア内移動〔医務室→シャワールーム→格納庫〕(2) シャワー(1) 食事(0)】
【位置:s-17:MS格納庫入り口】【残り行動値:残り1p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
『ルイ、今普通のカレーと激辛カレーを作ったって言ったろ。俺激辛は全く駄目
 だから絶対に食わすなよ。いや本当に』
(゚∀゚)ニヤニヤ

【行動 : いろいろしとる(笑) (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ニヤニヤ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
俺の心の底からの願いにルイは無言だった。
ただ俺には何となく、ルイがさっきのニヤニヤ笑いを浮かべているような気がした。
ルイは基本的に笑いの為には手段を選ばないところがあるから、おそらく激辛カレ
ーを俺に食べさせようとするだろう。
たしかに俺はカレーが大好きだが、カレーの香辛料には非常に胃が敏感なのだ。
それが激辛カレーともなれば、その辛さは俺の脳では想像できない。
少し前までは甘口しか食べれなかった程なのだから。
せいぜいが1,2口くらいが関の山で、それだけにしても多少胃をやられてしまうのは
覚悟しなければならないだろう。
だからこそ俺は、激辛だけは食べるわけにはいかない!

(辛い戦いになるかな…?)

俺はすぐに起こるであろうカレーバトルに思いを馳せた。

と、そんな事を考えているうちにそろそろ御飯が炊けたようだ。
炊飯器からは盛大に湯気が上がっている。
頃合を見計らってフタを開けて御飯を見てみる。
…うん、我ながら見事な炊きあがりだ。ふっふっふ。
では定石通り、少しの間このまま蒸らしておくか。
フタを閉めてから、またルイの方へ向き直る。

「ルイ。御飯はほぼ炊きあがったぞ。あとはカレーだけだ」

少し暇になったので、ルイの作業を見守る。
…といっても彼女は俺よりずっと料理の腕はいいから、その必要はないのかもしれ
ないが。
…ただ少し気になっている事を、邪魔にならない程度に聞いてみる事にした。

「なあ。俺が見ている限りルイは本当に笑顔が絶えないんだが、ルイは…今までの
 人生で…何と言うか、本気で自分が嫌になったとか、笑うのが嫌になったとか、
 そういう事はなかったのか?」

【行動:御飯を蒸してる、ルイに質問(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
150イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/16 11:24 ID:???
>132>134
凛々しく輝く少年の瞳。
決意と覚悟、確固たる意思の強さをその奥に宿した輝き。
その視線が向けられた先を見た愁林は、ホルスターへとゆっくり手を伸ばした。

「……この銃はね、私の命の恩人から頂いたものなの。
 8年前、酷い裏切りに遭って、酷い目に遭わされていた時に助けてくれた彼女が、くれたもの」

言って愁林はホルスターから銃を抜き、右手に握る。

「……さっきの質問に貴方がNoと答えていたら、私のほうから三行半突きつけていたでしょうね。
 貴方が、ダグラスがそんな風に言える人だから、私は貴方に惹かれて止まない……。
 弱さを恥じる心は大切。でも、否定しては駄目よ。
 パートナーとは、お互いの弱さを支え合うものなのだから」

そうして拳銃をシートの上に放り出し、改めて彼女は少年へと向き直った。
クッションに当たって跳ね返った銀色の銃は、無重力のままにふわふわと流れていく。
軽い金属音が響く。
愁林の視界の外、流された拳銃がスクリーンの端に触れた事を示すその音が、長い沈黙を最初に破った音だった。

「どんな罰でも、と言ったわね。それじゃあ―――」

黒玉の瞳が、射抜くように少年の心を見つめる。
151イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/16 11:28 ID:???
「―――私にキスをしなさい。勿論、唇に……貴方の、心からの気持ちを込めて」

シートの背もたれに軽く腰を預けるようにしてそう呟く愁林。
頬は微かな朱色。
儚げで、それでいて力強い眼差しがダグラスへと投げかけられた。
流れた黒髪を指先でかき上げ、艶やかな唇から言葉を紡いでいく。
何処か悪戯っぽい微笑み。
だが、言葉に込められた意思は限りなく切実であり、そして誠実な響きを伴っていた。

「今日から未来に向けて、
 良き時も悪しき時も
 富める時も貧しき時も
 健やかなる時も病める時も
 命ある限り、私と共にあると誓いますか?」

そして彼女は瞳を閉じる。
全てを今、愛する少年に委ねながら。

【行動:誓いを求める(-0)】【残り行動値:4p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、???】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
『あら、いらっしゃい♪』
ブースから顔を覗かせて、明るい声で答えるシェラ。
その視線がこちらの姿をスキャンするかのごとく動いたが、それは一瞬だけだった。

思わず、自分の身体を見るリファニア。……酷い有様だ。
士官服に染み付いたトリィの血は服の内側にまで浸透し、身体のあちこちに固まった血が赤黒くこびりついていた。

『………残念だわ。もっと早く来てくれれば一緒に浴びられたのに。
 あたしはもうすぐ出るけど、あなたはゆっくり汗を流しなさい。いろいろ疲れたでしょうから』

そう言って、タオルを身体に巻きつけたシェラが、ブースから出てくる。
褐色の肌の至る所についた、いわゆるキスマークにさらに顔を赤くするリファニア。
……いまさら、なんでキスマークくらいで赤くなっているのよ、私……。
そう思いつつも、リファニアはシェラの身体を凝視してしまった。
タオルに隠されているとはいえ、その見事なボディラインは、隠しようがない。
思わず感嘆の声をあげてしまいそうになるリファニア。
だが、ブースに入った後に自分の身体と見比べてみて……結局出たのは、溜息だった。

……そんなに悪くない体形だと思ってたけど、シェラさんとかイブさんとかと比べちゃうと、情けなくなるなぁ……。

まだ成熟しきっていない15歳の少女なのだから、当たり前である。
だが、中身はすでに立派に女であるリファニアには、そんな事が気になってしまう。
……そんな事を考えられるのも、この意図的に作り出した日常的な空気があるからなのだろうが。

『………お先に失礼。あたしは着替えたり色々しているから、急ぐ必要はないわよ』
リファニアに声をかけ、シャワー室から出るシェラ。
「あ……はい。すこしだけ、待っていて下さいねっ。」
そう答えて、リファニアはシャワーを浴び始めた。

シャワーから勢い良く流れ出る湯に身を晒す。
「……ぃったぁ……!」
湯が肩の傷に染みるが、我慢して、全身の血をこすって洗い落とす。
トリィの血が洗い落とされてゆくにしたがって、一抹の寂しさをおぼえてしまうリファニアだったが……。
だが、日常を味わう最後の時間は……血に染まったままでは過ごしたくない。

血を洗い落とした後、あらためて、湯に身を晒すリファニア。
今度は、シャワーの心地よさを純粋に楽しむ為に。
その為ならば、傷の痛みも、へっちゃら。
「〜〜〜♪」
自然に、鼻歌を口ずさんでしまう。
存分に大好きなシャワーの心地よさを味わったリファニアは、
軽く身体を拭いた後にタオルを身体に巻きつけて、シャワー室から出た。
「おっまたせ〜♪」
明るい声とともに脱衣室に入ったリファニアの目に、みだしなみを整えているシェラの姿が飛び込んで来た。
その姿に、思わず目を見開いてしまう。
……何と言うか。
「……え、えっちい格好……。」
思わずたじろいでしまう、リファニア。
一応、軍服らしいデザインではあるものの……。
あれを採用した軍の上層部って、きっと物凄いセクハラオヤジばっかりだったんだろうなぁ……。

そんな事を考えながら、しっかりと身体を拭いて、ディパックの中から着替えを取り出す。
下着を身に着けて、制服を着ようとした所で、ふと、思い至った。
「……あっ、換えの包帯、わすれちゃった……。」
今巻かれている包帯は、さすがに新しいものに換えなければならない。
血が染み付いた古い包帯の上から、新しい服着る訳にもいかないし……。
……仕方ないので、リファニアはスカートとタイツだけとりあえず穿いて、ブラウスと上着は、軽く肩に羽織る程度にした。
そんな、あまりお行儀がいいとは言えない格好のまま、リファニアはシェラの隣に行って、ドライヤーで髪を乾かし始める。

あと少しで、この日常的な安らぎの時間も、おしまいか……。
それが終わったら、戦いの時……。
……私の全てを捧げる戦いの時が、始まるんだ……。
髪を乾かしながら、そんな事を考えてしまうリファニア。
今は甘える時だと決めていても、やはり完全に忘れ去るまでには至らない。
……戦うためには、やらなければならない事が、沢山あるのだ。

「シェラさん、ちょっと、聞きたい事があるんですけど……。」

ドライヤーを止めて、リファニアは唐突に口を開いた。
口元を手で隠しながら、上目遣いでシェラを見る。
少しの間をおいてから……。

「……機械いじりとか、得意ですかぁ?」

その言葉と共に浮かべるものは、いつもの笑み。
その笑顔の裏の決意は、表には出ていない。

【行動 : シャワー(-1)、おきがえ(0)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、シャワー室前脱衣室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『今は、甘える時間……なんだけど』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>152-153
手袋を取って湯上がり用の化粧をしていると、シャワー室からリファニアの鼻歌が聞こえてきた。
相変わらず綺麗な声だ。耳にしているだけで、思わず笑みがこぼれてしまうような。
………1回だけ悲鳴のような声が聞こえたが、お湯が傷に染みでもしたのだろうか。

それでも、シャワーを浴びられる程度だったのね。

文字通りの薄化粧をすませ、ドライヤーで髪を乾かし、ブラシで整えて輝きと艶を出す。
細かい修正にかかったところで、リファニアが脱衣室に入ってきた。

『……え、えっちい格好……。』

思わず口から出たらしい言葉と、たじろぐ気配。やはり少女には刺激が強すぎる服装だったか。
だが、それほど引かれてはいない………と思う。

どう、あなたの目から見てもあたしは魅力的かしら。

そんな思いを込めて笑顔を浮かべた。特に言葉は発しない。
リファニアもそのまま身体を拭いて着替え始めた。
鏡に映るその姿を自然と目が追うのは、もはや本能的な行動である。
少女が下着を身につけ、ジオン公国軍の制服を着ようとしたところで、
何かに気づいたようにその動きが止まった。

「?」

右肩のあたりを気にしている。
傷口はほとんど乾いているらしいが、それでも痛々しいことに変わりはない。
改めて、リファニアを傷つけた男に対する怒りを覚えた。

こんなに可愛らしくて美しいものに、よくも平気で傷を付けられるものだわ。

美しいものは美しいままに、そう思う。
傷つくことで一層輝く美もあるが、少なくとも、彼女に銃創は似合わない。
一瞬だけ浮かんだ複雑な思いを奥底深くに封じ込めると、
シェラザードは美しさを増すための作業を継続した。

「………………」

スカートとタイツだけを身につけ、ブラウスと上着は羽織っただけのリファニアが隣に座る。
ドライヤーで髪を乾かし始める少女。その手つきは、まだどこか「慣れて」いない。
ただ単に髪を乾燥させているだけだ。
オレンジに近い金髪はただそれだけでも美しいが、「磨き方」が甘いと感じた。
自分の方の微修正はほぼ完了した。ならば、と思ったとき、リファニアがその手を止めた。

『シェラさん、ちょっと、聞きたい事があるんですけど……。』

口元を手で隠し、上目遣いでこちらを見上げる。
そのブルーの瞳が、意味ありげな輝きを放っていた。

『……機械いじりとか、得意ですかぁ?』

いつもの彼女の笑顔。いつもの口調。だが、その内容に、違和感を感じる。
少なくとも、ただの雑談をしたいわけではないと感じた。視線に妙に、固い。
そこにいたのは、シェラザードにひたすらに甘えていた少女ではなかった。
今のリファニアは、無防備ではなかった。

何も考えずに答えるわけには、いかないわね。
「………いきなりな質問ね。でも、少し待ってもらえるかしら」

ブラシを手に取り、立ち上がってリファニアの後ろに回ると、
その手からドライヤーを優しく取り上げてスタイリストの真似事を始めた。
髪そのものの美しさとボリュームをさらに増すように細心の注意を払いながら、
右手のブラシと左手のドライヤーを操ってその艶と輝きを際だたせる。
プロの美容師のようにとはいかないが、それでもそれなりに見られるものにはするつもりだった。

毛繕いは、もっとも原始的なコミュニケーションの方法だわ。

「あたしはパイロットだから、それほど大したことはできないわ。
 モビルスーツの簡単な整備や修理ぐらいなら出来ないこともないけれど、
 本職の機械屋さんほど何でも出来るというわけにはいかないわね」

大まかな形を整えたところでいったんドライヤーを切り、
出しておいた化粧箱から乳液と化粧水を取り出す。
肌との相性をほとんど問わない万能系のものだから、まず合わないと言うことはないだろう。

「ちょっと、手を出してくれる?」

念のため、その華奢な手の甲にそれぞれ1滴ずつ垂らして様子を見る。
大丈夫だ。女を美しくする魔法の水は、リファニアの肌によく馴染んだ。

そのままでも十分綺麗だけれど、もっと綺麗にしても悪いことはないわよね。

「そのまま動かないでね。目を閉じて、気持ちを楽にして………」

適量を自分の手に取り、リファニアの顔に馴染ませていく。同時に顔面をマッサージして、
わずかに存在するそのこわばりと緊張を解きほぐそうとした。
自分の手と指の感触と、その温かさを、ゆっくりと伝えていく。
リファニアの額、頬、鼻、唇、目………そのすべてにシェラザードを染み通らせるように。

「ねえ、リファニア。
 どうしてそんなことが、あたしが機械いじりが得意なのかどうか気になったの………?」

リファニアの顔から首にかけて優しくマッサージしながら、シェラザードはそっと問いかけた。

【行動:リファニアをメイクアップ・マッサージ(−1)、会話(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:シャワー中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
ステータスの修正です。スレ汚しをお詫びします。

【行動:リファニアをメイクアップ・マッサージ(−1)、会話(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@エゥーゴコスプレ中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にしようとするが、その前に………】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
>>118-122
「……ん……」

彼は久しぶりにあの日の夢を見た。
でも、この夢を見た後の目覚めは、限り無くよろしくない。
絆の記憶だからだろうか?
一つの秘密と同じ想いを共有していた頃に戻りたいと思うからだろうか?

「……ッ!」

(ぐっど・もーに〜ん)

マヤが気の抜けるような声で目覚めの時を告げる。
対するリナルドは幾分慌てていた。

「な……、俺……。
 どれくらい寝てた?」

(二時間くらいかなあ。
 起こそうとしてもちっとも起きないから、放っておいたの。
 一つビッグ・ニュースがあるけど、聞く?)

「ったく……起こせよ……。
 で、何、そのビッグ・ニュースって」

(あの二人のこと)

「あー、いい。
 想像つくから」

メットをかぶると、すぐに機体のもとへと戻る。
既にシュウジは到着していた。

≪続く≫
>>157続き

(ねぇ〜、いいの?)

(うるさいな、これから話をするから
 少し黙ってろ)

(んもぅ、意地っ張りなんだから)

(黙れ)

(は〜い)

リナルドは頭の中でマヤとの漫才にけりをつけると、シュウジの方に向かう。

「シュウジ、済まない。
 はた迷惑な妹が仮眠から起こしてくれなかった…………え」

そう言った時、彼は急にこみ上げる黒い感情を感じた。

(何だ、この……、これは……)

「……不信……感?」

お世辞にも心地良いとは言えない負の感情は、確かにシュウジの方から流れてくる。
不完全なニュータイプ能力の成せる業なのだろうか。
だが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
彼は二、三度首を振り、悪いイメージを払拭する。

リナルドはポータブルコンパネのテキストエディタを起動すると、文章を打ってシュウジに見せた。

〔機体のジェネレータと融合炉の間に自爆装置らしきものがあった。
 外したかったが、俺の技量じゃ無理だ。
 お前とゼファーの方で何とかならないか?
 それから、補給と整備は完了している。
 ザンネック・ベースとやらは直せそうもない〕

【行動:管制室→デッキ(-1)、テキスト作成&提示(-1)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
159ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/16 22:33 ID:???
>>147
格納庫の入り口に私は立っていた。
数メートル前にはシュウジさんが立っていた。
リナルドさんラーズさん、両方の姿は…見当たらない。
MSの中だろうか……?

とりあえずシュウジさんに話しかけようとした…時だった。


「……ッ!!?」


思わず後ろを振り向いた。
……誰もいない。

今、確かに何者かが私の体を通り過ぎていった。

ならば今度は前だ!!

…眼の前に広がるのは、機械的な空間。
その中には4機のMSが立っていて、それらの手前にはポツンとシュウジさんが立っている。

そして…、それはいた!!
それは辺りを見回すことなく……、
アビゴルの……リナルドさんのMSのコクピットへと入っていった。

……と、いうことは…。

「……今の、マヤ…ちゃん?」

(なぜ私の後ろから…私たちがいた方向から……。)

ふと湧き上がる疑問。
そして、私はそこから考えうる最悪の答えを導き出した。

(まさか……私達を監視させて…いた?)

【行動:疑心暗鬼(0)】
【位置:s-17:MS格納庫入り口付近】【残り行動値:残り1p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
『ルイ。御飯はほぼ炊きあがったぞ。あとはカレーだけだ』
「あーい。あとは御飯を蒸す間にカレールーを溶かして出来上がりや。」
二つの鍋の片方に中辛。もう一つに激辛を入れてお玉で中身をかき混ぜていく。
その最中におっさんにまた声をかけられる。
『なあ。俺が見ている限りルイは本当に笑顔が絶えないんだが、ルイは…今までの
 人生で…何と言うか、本気で自分が嫌になったとか、笑うのが嫌になったとか、
 そういう事はなかったのか?』
「イキナリ変な事ききよるなー。
 そないな事があらへん人ってまずおらんやろ。
 アタシの場合はね・・・・・・
 おとんが事業やってて失敗して会社が倒産した時に
 おとんが全然性格が変わって、昔は優しかったんが凶暴になって
 おかんに手をあげるようになってもうたんや。
 んで、最終的にはアタシが学校から帰ってきたら、おとんが包丁で
 おかんを刺しておった。
 そのままアタシにも襲い掛かってきたんや。
 アタシはなんか無我夢中でな。気がついたら、血に濡れた包丁を手に持ってて
 おとんが腹から血を出して倒れておった。
 急いで、救急車呼んだんやったけど手遅れやった。
 あんときはなんちゅーか、大変やったなぁ・・・・・・
 その後、おかんの実家のほうに引き取られたんやけど
 2人とも事故にあって、死んでもうたし。
 その後に、親戚の醜い遺産争いとかもありよったしな。
 泣きたい事ぐらいいくらでもあったわ・・・・・・
 あ、ごめんごめん。ぜんぜんおもろない話してもうて。
 聞いとってヒマやったやろ?」
話しとる間に、鍋をぐ〜るぐるかき混ぜておったんでカレールーも溶ける。
そこでさーちんに大声で話し掛ける。
「さーちーん。カレーできたでー。
 味見するんやろー。」

【行動 : 過去の話。略してカコバナ (0) 残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) ニヤニヤ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
再び出てきた姉さんの8年前=B
それがどんな事だったのか、
僕の想像力では到底及ぶ所ではない。
香港の裏社会…、勢力争いか何かだろうか?
いつの日か、ゆっくりした時にでも聞いてみよう。
そう、この狂ったゲームを抜け出した時にでも……。

姉さんはその拳銃を放り出した。
真正面に向き合う二人、暫くはそのまま。
そして艦橋独特の機械音の中、『コッ』という不自然な音が産まれ、
同時に沈黙を破る姉さん。

『どんな罰でも、と言ったわね。それじゃあ―――』

全てを見透かさんとするその瞳。
生唾を一回飲み込むと、その答えを待った。
そして、体勢を崩した姉さんは……。

『―――私にキスをしなさい。勿論、唇に……貴方の、心からの気持ちを込めて』

……へ?

多少の間の後、ようやく理解まで到った僕は、
それでもその言葉が信じ難く、思わず自分の耳を疑った。

『今日から未来に向けて、
 良き時も悪しき時も
 富める時も貧しき時も
 健やかなる時も病める時も
 命ある限り、私と共にあると誓いますか?』

いつものように赤くなった僕を尻目に、そっと目蓋を下ろすイブ。
……本気、なんだ……。
イブの心を感じ取った僕は、真剣な眼差しで姉さんに迫った。

少し踵を上げて身長を補うと、彼女の上腕に手を当てる。
そして、誓いを立てた。
「誓います。神に……いや、貴女に誓って……。」

ゆっくりと、普通の挙動よりも何倍ものスローペースで顔を近づける。
姉さんの香り、吐息、呼吸音。
近づくに連れ、全ての濃度が急上昇する。
そして……。

最初は少し触れるだけ。そして、それは確実に段階を変えてゆく。
外から中へ、中から中心へ……。
器用では無いが、優しく中を舐め取るように舌を進める。
……そして、それは少しずつ激しさを増していく。
イブの腰に手を回し、彼女の背骨が折れんばかりに求め、注ぎ込んだ……。

【行動:口付け+誓い(-1)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:激しく疲労】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブの気持ちを確かめる】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
162シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/17 00:47 ID:???
『……ッ!!?』
後ろを振り返ると、ヨーコがいた。なにやら警戒しているような感じだ。
「ん……?ヨーコ?どうした?」
一体どうしたのか聞いてみたが、答えを聞く前に、別の方向から声がした。

『シュウジ、済まない。
 はた迷惑な妹が仮眠から起こしてくれなかった…………え』
「………?何だ?」
様子がおかしい。そう感じて、声をかける。
すると彼は2,3回首を振り、ポータブルコンパネを取り出すとなにやら打ち込み、こちらに渡してきた。

〔機体のジェネレータと融合炉の間に自爆装置らしきものがあった。
 外したかったが、俺の技量じゃ無理だ。
 お前とゼファーの方で何とかならないか?
 それから、補給と整備は完了している。
 ザンネック・ベースとやらは直せそうもない〕

「あー……あれか。」
コンパネを操作し、返答を書く。
[ここに来る前に一度それは確認した。あの時は貧血気味で途中でダウンしたが、今回は大丈夫だ。
 少し待っててくれ。超特急で調べる。
 調べ終わったら呼ぶから、後で少し手伝ってくれ。
 後、補給と整備をやってくれたことは、感謝する。
 まぁ、ザンネックベースは後でもいいだろう。]
打ち込み終わると、リナルドにコンパネを返す。

「あ……そうだ。外にいるジェイスには通信したのか?
 やってないなら俺が通信しとくが……。」

【行動:通信再接続(−2)コンパネで筆談(−0)】
【残り行動値:2p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
俺の問いに対して、ルイは実にあっけらかんと、そして淡々と答えた。
しかしその内容は・・・俺の想像を遥かに超えていた。

『気がついたら、血に濡れた包丁を手に持ってて
 おとんが腹から血を出して倒れておった』

おそらくルイにとっては思い出したくない話だった筈だ。
それを軽々しく聞いてしまった自分に腹が立つ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
気がついたら・・・。
  気がついたら・・・。
    気がついたら・・・。

・・・・・・。
俺は家族の中で浮いた存在だった。
一流企業に勤め家庭を顧みない父と、良く出来た妹ばかりを贔屓する母。
そして・・・。そして、俺の秘密に感づいてしまった・・・妹。
家族に溶け込めない日々は、俺の中に徐々に、だが確実にストレスと・・・
そして恨みを溜め込んでいった。

あいつにしてみれば、そんな俺を誘惑する事など造作もなかっただろう。
あいつは俺に一言だけ言った。

《自由になれ》

あとはもう記憶に残ってはいない。
気がついた時には、家族は皆いなくなっていた。
俺は・・・自由になった・・・筈だった。
俺を無視する両親も、何か別のものを見るような目を向ける妹もいなくなった。
だが1人になって思い出されるのは、昔の楽しかった、幸せだった頃の記憶
ばかりだった。
父に釣りに連れていってもらった事。母にあやとりを教えてもらって喜んだ事。
妹に駄々をこねられてやったままごとが、意外と楽しかった事。
日曜日に皆で出かけた川原でバーベキューをした事。

それを思い出した時、俺は自分の手でかけがえのないものを壊してしまった事
に気がついた。
あの時傍にマリーがいなかったら、俺自身もそこで壊れていたかもしれない。
中身のない器のように、からっぽの人形になっていたかもしれない。
(続く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
一息ついて、また少しだけルイを見る。
程度の差、状況の違いはあっても、ルイはその手で父を死なせている。
その後も決して平穏な時を過ごしているわけではない。
では何故・・・。

蒸し終わった御飯をほぐしながら、俺は聞いた。

「すまない。辛いことを思い出させてしまって・・・。ただ、失礼を承知でもう1つ
 だけ聞かせてくれ。ルイは・・・君はどうして笑えるんだ?何故そんな辛い過去
 があるのに、そんな良い笑顔で笑えるんだ?俺には、分からない・・・」

【行動:御飯をほぐしてる。ルイに質問(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
『………いきなりな質問ね。でも、少し待ってもらえるかしら』
シェラはそう答えると、ブラシを手にとって、リファニアの背後にまわる。
リファニアの手に握られたドライヤーが、シェラの手に渡る。
次の瞬間、リファニアは髪に触れられる感覚を味わった。
鏡に映るシェラは、リファニアの髪を優しく、優しくセットし始めている。
最初は突然の事に少し驚いたものの……悪い気はしない。
むしろ、ここちよくて、リファニアはシェラにされるがままに、髪をいじられていた。
……魔法のようだった。
自分の髪の美しさをある程度は自覚していたものの、特に手の混んだセットはしていなかったリファニア。
……すこしいじるだけで、こんなにも輝くものなのかと思うと、まるでシェラは魔法使いなのではないのかとも思えた。

……そういえば、ジュニア・ハイで良く友達にからかわれていたっけ。
「リファニアは、お子様だね〜」とか、「女の子なんだから、もう少し自分を磨いた方がいいよ〜」とか……。
実際はそうからかう友達よりも、リファニアの中身は遥かに大人だったのだが、
そんなことはリファニアの普段の振る舞いからは想像もできなかっただろう。
いつも無邪気に笑い、周りを明るくさせて……でも、時には男の子とも喧嘩するような、元気印の少女からは。

『あたしはパイロットだから、それほど大したことはできないわ。
 モビルスーツの簡単な整備や修理ぐらいなら出来ないこともないけれど、
 本職の機械屋さんほど何でも出来るというわけにはいかないわね』

思い出に浸るリファニアの意識を引き戻す、先程のリファニアの質問に対する、シェラの返答。
ああ、そっか。ならば、これを何とかするという訳には、いかないかなぁ……。
思わず首輪に触れる、リファニア。
そこで、リファニアは鏡に映っている自分の顔が、険しい表情になってしまっている事に気がついて、
慌てて表情を元の笑顔に戻した。
……まったく、今は甘える時間だと決めたのに、こんな質問しちゃうなんて……。
……結構、焦っているのかなぁ?

『ちょっと、手を出してくれる?』

……な、何?
シェラの言葉に、慌てて手を出すリファニア。
その手の甲に、ひんやりとした雫が垂れて、リファニアはビクッと身体を震わせた。

『そのまま動かないでね。目を閉じて、気持ちを楽にして………』

言われたとおりに目を閉じるリファニア。リファニアの顔に、シェラの掌が触れてゆく。
そのここちよいマッサージに、自然に、リファニアの気持ちが、リラックスしていった。
……ああ、やっぱり今は、甘える時間……。
リファニアは、何となく、嬉しかった。
リファニアは、今まで生きてきて、甘える事が出来る同姓を知らなかったのだ。
だが今は、シェラの事がまるで歳の離れた姉であるかのようにも、感じられる。

『ねえ、リファニア。
 どうしてそんなことが、あたしが機械いじりが得意なのかどうか気になったの………?』

そのシェラの問いかけに、リファニアはあくまで気持ちをリラックスさせたまま、答える。

「あ……いえ、ちょっと。
 ……あの、後でいいんですけど、私のサイコ、一緒に見てもらって、いいですか?
 できるだけ、完全な状態にしておきたいの。
 色々細かく壊れちゃってますけど、たぶん直せない程の損傷じゃないと思うんです。
 ……でも私、機械いじりとか苦手なの。だから、シェラさんに一緒に見てもらおうかなぁ、なんて。」

リファニアは、マッサージを続けるシェラの手に触れながら、答えた。
それは、戦いへの準備なのかも知れなかったが、リファニアの心のどこかで、シェラともっと触れ合いたいとの気持ちもあった。
【行動 : されるがままに(-1)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、シャワー室前脱衣室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、抗生物質
      ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『やっぱり今は、甘える時間♪』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
167偵察中:04/03/17 10:10 ID:???
 騒ぎの中、一人俺は考える。
 ・・・・・・サーティアの言う、コロニー攻撃は不可能だ。
 あれほどの大質量を移動しうるだけの運動エネルギーを
発生させられる動力が、無い。
 ミノフスキードライブか、あるいは一年戦争末期のレーザー
推進システムが手に入るならそれも可能だろうが・・・・・・
 核パルスエンジンが一番適しているが、そんなものを連中が
用意しているとは思えない。
 では、他に何が・・・・・・一撃で、大規模破壊をなしえる
兵器・・・・・・地上ならば、TMSで音速飛行をすれば
どうとでもなる。ソニックブームで全てを吹き飛ばせる、が、
ここは宇宙だ。それは不可能。毒ガスも同様の理由から
不可能。
 ではどうすればいい、どうすれば・・・・・・
 核パルス・・・・・・核。
 
 ・・・・・・そんなものが手に入るはずも無い。
 やはり、おとなしく殺し合いを・・・・・
 
 にごった目で、ふとルイを見つめる。
 彼女は、丁度なべにルーを入れているところだった。
「あまりルーを入れすぎないでくれよ。
 味が濃くなりすぎると、胃の調子がおかしくなるから」
 何とはなしに注文をつける。

 ・・・・・・入れすぎる・・・・・・入れすぎる。

 核。

 核兵器には二種類。核分裂反応を利用した原子爆弾と、
核融合反応を利用した核融合爆弾。

 核融合・・・・・・MSには、核融合炉が取り付けられている・・・・・・

入れすぎれば・・・・・・・

 そう。入れすぎれば、いいのかもしれない。
「サーティア」
 俺は、サーティアに語りかける。
「一つ、たずねたいことがあるんだけど。いいかな?」
 
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:食堂に入る(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】


168アーネスト:04/03/17 10:23 ID:???
>>167はアーネスト・マンソンの書き込みです。大変失礼致しました(滝汗)
実弾兵器のバズーカの方は難なく放たれた。
しかし,ビームはその灼熱の咆哮をあらわにしない。
機体が変わると、やはりライフル側のコネクタと合わないのだろう。

仕方が無くビームライフルを捨てる。
他の武器も色々と試してみたいが、マシンガンとバズーカがあれば十分だろう。
左の腰にバズーカを取り付けて、マシンガンをもう1丁と、マガジンを持って行く。
もう1丁のマシンガンの方も試射は怠らない。
弾が出なかったと言うのならばしゃれにならない。

「さぁ、勝負だ。」

【行動:試射(1)投棄(1)】
【位置W10】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
170イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/17 11:31 ID:???
>161
『誓います。神に……いや、貴女に誓って……』

嬉しかった。ただひたすらに、その言葉が嬉しかった。
心から一人の人間を信じられる事が、とても幸せな事だと感じられた。
頬を伝う熱い涙。
その涙よりも、もっと熱く、そして温かい感触が今、愁林の唇に触れている。

とくん

胸は恥じらいに高鳴り、心は喜びに踊り、されど気持ちはとても穏やかに満たされていく。
温もりが傍にある。鼓動が傍にある。
それが神聖な事であるかのように、愁林は少年の口付けに身を任せていた。
全てが初めての感触だった。

―――?

だから、口腔の内をなぞる様に愛撫するソレの正体に思い至った時、彼女は驚きに目を見開き、思わず身を捩ってしまった。
腰に回された手で荒々しく抱き寄せられた体。

「はぁ……ん……ダグラス、痛い……」

その痛みこそ少年が彼女を求めて止まない証。
だが、やはり真っ当な男を知らない身には、少しばかり強すぎる刺激だったようだ。
潤んだ瞳が、濡れた黒曜石の光を湛えてダグラスを見つめる。

「……ご免なさい。こんなキスの仕方があるなんて、知らなかったから……」
171イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/17 11:34 ID:???
美しい睫毛が申し訳無さそうに伏せられる。

「……初めてよね、貴方からしてくれたのは……。
 だから、この時間をもっと大切にしたいの―――」

もう一度瞳を閉ざし、今度は愁林のほうから徐に体を寄せていった。
疲れ果てているであろう相手を気遣う気持ちと、そして女として彼を求めて止まない気持ちの二律背反。
キスだけなら。
それは、或いはあまりに稚拙な自分への言い訳だったのかもしれない。

「―――お願い。優しく、して……」

体の奥に灯った炎。
情欲よりも更に深い場所で相手を求めるその心地良い衝動に身を任せ、彼女は行為の続きを少年へと求めた。

「愛されるの、初めてだから……」

唇が、再び重ねられた。

【行動:キスの続き(-1)】【残り行動値:3p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、???】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
              ☆ チン  激辛カレーマダー?
                        マチクタビレタ
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)< 毒見の決意、覆っちゃうわよ?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_____
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |            . .|/

 実は……もうおなかがへってんのよね。
 さっきから為りっぱなし。
 これだけお腹が減ってるんなら……毒で真でも良いわ。

『サーティア。一つ、たずねたいことがあるんだけど。いいかな?』

 アーネストが声を掛けてくる。

「何……どうかした?
 私で答えられる事ならなんでも」


【行動 : カレー準備(0) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 超・空腹! 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
>>165-166
リファニアは自分に全てを任せてくれていた。
全身の力を抜いて、自ら進んで自分の手に彼女自身を委ねてくれるのが嬉しくて、楽しい。
自分の手に重ねられるその手の感触が、心地よい。
だから自然と気合いも入ったし、その身を磨き上げることに集中することも出来た。

………だが、リファニアにひたすら奉仕しようとするシェラザードの裏側には、
もう一人のシェラザードがいる。どちらもシェラザードだが、その性質と考えは全く異なる。

リファニア、あなたは何を考えているのかしら。

自分の答えに一瞬表情を険しくしたリファニア。
意識したのか無意識の行動なのか、首輪に触れたその手。
そして機械いじりの技量に関する質問。

ひょっとして、首輪を外そうとでも考えたのかしら。

だとすれば、正直言って甘いと思う。
この首輪は、あの連中が自分たちに殺し合いをさせるために絶対に必要な道具であり手段だ。
おそらくは自分たちの「状況」も、これを通じて把握しているのだろうと考えられる。
哀れな生徒達が「先生」の期待にきちんと応えられるかどうか、妙な悪巧みをしていないかどうか、
連中が把握しようと考えないはずがない。
生徒達にそれなりに強力な武器となるものを与えた以上、
それが先生に向けられるようなことは「あってはならない」だろうから。

爆弾であり、発信器であり、そして各種のセンサーでもあり、盗聴器でもあるはずの首輪。
そう簡単に解除できるような代物ではあるまい。
そして、下手に手を出せば、その瞬間に起爆装置が働くようになっているのは確実だろう。

爆弾はね、素人が気軽に手を出していい玩具じゃないのよ。

絶対にはずせない、とは言えないかもしれない。
だが、それにはかなりの知識とそれを現実にすることが出来る技量、
それに相応の設備が必要だろう。ハードに関してはどうにかなるかもしれないが、問題はソフトだ。
この首輪を解除できるような技術者が、この殺戮の世界に果たして存在するのか。
闘技場に放り込まれるのは戦士であって、学者や技師ではない。

『あ……いえ、ちょっと。
 ……あの、後でいいんですけど、私のサイコ、一緒に見てもらって、いいですか?
 できるだけ、完全な状態にしておきたいの。
 色々細かく壊れちゃってますけど、たぶん直せない程の損傷じゃないと思うんです。
 ……でも私、機械いじりとか苦手なの。だから、シェラさんに一緒に見てもらおうかなぁ、なんて。』

マッサージを受けながらリファニアが答える。 その声からは嘘は感じ取れない。
しかし、全てを答えてくれたわけではないと思う。
「いえ、ちょっと」と言ったときに、少しだけ何かをためらうような響きが含まれていた。
サイコガンダムの修理を一緒にして欲しいというのは本当だろうが、
理由はそれだけではなかったのだろう。
妙に先走ろうとするのは感心しないわ。
あなたは最後の最後まであたしが生き残らせてあげるから、
妙な悪戯をしようとして先生方に途中退場させられるような真似をするのはおよしなさい。
世の中にはね、どんなに嫌でもどうにもならないことがあるのよ。
だから、ね。あたしがあなたを一杯綺麗にしてあげるから、それで満足して頂戴。

「いいわよ。あのタイプは初めてさわるけど、あたしに出来ることなら何でもしてあげるわ。
 キュベレイのお手入れもするつもりだったし、構わないわよ」

マッサージを首から肩、肩から背中へと加えていく。
化粧というものは全身に施すものだ。
身体が疲れていればそれは顔にも出るし、バランスが乱れていれば容貌にも乱れが出る。
逆に言えば、身体の調子を十分に整えれば、美貌はさらに輝きを増すのだ。

やるなら徹底的に磨いてあげる。

マッサージが一段落したところで、今度はメイクを開始した。
道具は限られているし、リファニアとは肌の色が全く異なる自分用の化粧用品なので
使えるものはかなり限定されるが、それでも何も出来ないというわけではない。

何より、若さが最高の化粧品よ。

眉とまつげを整え、目元にごく淡い紫のラインを引き、
唇にローズピンクのルージュを薄く筆で乗せる。イメージは「少しだけ背伸びした少女」だ。
まだ幼さを残しながら、大人への階段を一歩一歩、だが確実に上っていこうとするリファニア。
今でも十分魅力的だが、あと5年もたてば、
自分をも超える魅力的な女性に成長するのは確実だと断言できる。
自分を飾ることを憶え、化粧を憶え、女として必要で有益な様々なことを憶えれば。

だけど、あたしがその姿を見ることは出来ないのよね。

リファニアが生き残っても、そうでなくても、自分にとって結果は同じ。
ならばこそ彼女をさらに磨き上げたくなる。
そして、心の片隅では、その美しさを極めたときにそのまま散らせたいとも思うのだ。
その矛盾がシェラザードの顔に笑みとなって表れる。
何とも表現しがたい、ただ深い何かを感じさせる柔らかな笑顔が。

「………どう、悪くないと思うけど?」

最後の仕上げと微修正をすませ、その両肩にそっと両手を触れる。
鏡の中に移るリファニアはさらに綺麗になった、そう思った。

【行動:リファニアをメイクアップ・マッサージ・完了(−1)、会話(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@エゥーゴコスプレ中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にしようとする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
>>162
リナルドはシュウジから返された文章を読みつつ言葉を返す。

「ジェイス……?
 ああ、ジェガンの人か。
 連絡はつけてない。
 この距離で通信を入れてこないのはおかしいと思ってな、
 少し警戒させてもらった。
 結構前から動きが無いんだ。
 お前の方からコンタクトを取ってくれないか?」

文章に対してジェスチャーで了解を示しつつそう言うと、彼は通路の出入り口付近に目を向ける。
そこにはヨーコが何やら不可思議な表情で突っ立っていた。

(……何やってるんだろ)

「ヨーコ。
 何をそんな戦慄したような表情で突っ立ってるんだ?
 ガズRの右腕……、半分は俺のせいのようなもんだが、
 ちゃんと修理しておいたぞ」

彼は、とりあえず声を掛けてみることにした。

【行動:会話(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ 19番ラーズ??】
176シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/17 18:54 ID:???
『ジェイス……?
 ああ、ジェガンの人か。
 連絡はつけてない。
 この距離で通信を入れてこないのはおかしいと思ってな、
 少し警戒させてもらった。
 結構前から動きが無いんだ。
 お前の方からコンタクトを取ってくれないか?』

「解った。
 ……ゼファー。」
〔通信、繋ぎました。〕
床を蹴り、ビギナ・ギナに向かいながら話す。
「ジェイス。久しぶりだな。シュウジ=アサギだ。
 ま、お互い生きてたみたいだな……。
 それはそうと、なんで外でずっといるんだ?
 入りたいなら、一応FCSを切って入ってきてくれ。
 機体の修理も、やらないでもないぞ?こっちの用事が終わってからだが……。」

〔メンテナンスハッチ、コックピットハッチ、開きます。〕
「よっ…と。」
開かれたコックピットハッチの中にディパックを投げ入れ、工具セットを取り出す。
そして、核融合炉の前へ移動する。
「さて……続きを始めるか。警戒頼む。」
〔了解。〕
(……これを成功させない限り……進むことは出来ない……。
 さらに急がなくてはならない……。きついな。どうにも。)

【行動:通信(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
心身共にリラックスしながら、リファニアはシェラのマッサージを受け入れていた。
その心も身体も、全くの無防備。それ故に、シェラの心の内を感じる事は無い。
ただ、姉のようにも感じれれるシェラに、身を委ねるのみ。

『いいわよ。あのタイプは初めてさわるけど、あたしに出来ることなら何でもしてあげるわ。
 キュベレイのお手入れもするつもりだったし、構わないわよ』

そんなシェラの返答に、明るい声で答えるリファニア。

「ありがとう、シェラさんっ。やっぱりこれから先、なにがあるか解らないし……。
 私に出来ることなんて、せいぜいサイコを駆って艦を護る事くらいだから……どうしても、直したかったの。」

艦を護る為に、愛機を直したい。それは偽りのない本当の気持ちだったが……。
その一方で、シェラと触れ合う時間を少しでも長くしたいという気持ちも強かった。
そして、それが受け入れられた事が、リファニアには嬉しくて仕方ないのだ。

じきに、マッサージが終わる。続いて、化粧道具を取り出すシェラ。
まさか、メイクを施されるとは思っていなかったリファニアは、少し驚いてしまった。
だが、リファニアも女の子である。せっかくだから、ちゃんとメイクした自分の姿を見てみたいと思った。
……こんな機会が再び訪れる事など、二度と無いだろうと思えたから。

……暫くして、メイクが完成する。
鏡に映った自分の姿に、目をぱちぱちさせるリファニア。
メイクは決して濃いものではなかったが、そこに映る自分の姿がまるで自分でないかのように、思えた。
あどけなさが残る顔はそのままだが、それに女としての色気が加わったかのような。
……まさに、子悪魔的な魅力。そんな形容が、良く似合っていた。

『………どう、悪くないと思うけど?』

肩に手を置き、そう聞いてくるシェラ。
そんなシェラの顔を見て、リファニアはにっこりと、微笑んだ。
その微笑みは、今まで浮かべた事のない微笑み。
とびっきりの"いい笑顔"である事は、いつものリファニアと同じだったが―――。
その"いい笑顔"からは、しっかりと女の色気が、滲み出ていた。

「ありがとう、シェラさん。私、結構イケてるかも?
 ……自分でも、びっくりしちゃったよぉ。」

だが、口調や言動は、あくまでも元のまま。
立ち上がって、鏡の前でポーズを取ろうとするリファニア。
……そこで、自分の格好があまりにだらしない事に気がつく。

「ちょ、ちょっと待ってて、シェラさん。」
ディパックを抱えて、脱衣室から飛び出すリファニア。
……たしか、包帯とかは、医務室にあったはず。ブリッジよりも、そちらの方が近い。
医務室に入ると、アレンの処置に使った包帯やガーゼ類、消毒薬、そして明らかに怪我の治療には使わないであろう薬類が、置いてあった。
「……えっと、たしか、この薬で合ってるよね……。」
傷口をしっかりと消毒するリファニア。薬が傷口に染みるが、何とか我慢する。
……こういう痛みには、女の方が強いっていうけど、実際にはどうなんだろう?
そんな事を考えながら、傷口にガーゼを当てて、上から包帯を巻いた。
包帯の交換を終え、ディパックに包帯やガーゼ、必要な薬を放り込む。
そして、ブラウスと上着を着たリファニアは、シェラの待つ脱衣室へ戻った。

「おまたせ〜♪……どう?」

脱衣室に入るなり、くるりと回ってみせるリファニア。
軍服が、まるで煌びやかなドレスのように感じられるくらい、リファニアは輝いていた。
【行動 : 艦内移動(-1)、包帯交換(-1)、残1 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、シャワー室前脱衣室) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ナバン61式拳銃(艦橋)、
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬、ノーマルスーツ、アレンの遺したギターとアンプ、
トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『やっぱり今は、甘える時間♪』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
179通常の名無しさんの3倍:04/03/17 20:43 ID:???
>172 
 さて
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:食堂に入る(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
180アーネスト・マンソン:04/03/17 20:45 ID:???
>172 
 彼女に、果たしてそれが可能なのかが問題だけど・・・・・・
 ひとまず、問わなければうまくいくかどうかも、わからない。
「サーティア。君は、MSのジェネレータの整備はできるのか?」
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:食堂に入る(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
>>178-179
結果は、完璧だった。
メイクの出来映えも、リファニアの反応も、まさに望み通りのものとなった。
リファニアが脱衣室を飛び出していったときには何も出来ずに見送るしかなかったが、
戻ってきた少女が見せてくれた笑顔は………最高だった。

『おまたせ〜♪……どう?』

満面の笑みを浮かべ、くるりと回ってみせるリファニア。
その姿が輝いているように見えたのは、気のせいだけではないだろう。
リファニアは、まさにリファニアだった。
シェラザードがその価値を認めるのにふさわしい少女であり、女だった。

だから、シェラザードは何も言わなかった。あるいは何も言えなかったのかもしれない。
満足げな笑みを浮かべたまま、リファニアに歩み寄り、そのまま抱きしめた。

あなたは最高よ、リファニア。

右手をその頭に、左手を腰に回して、自分の胸の中に埋めるようにする。
ポーズそのものは、かつてダグラスにしたものと大差ない。
だが、今回は相手を官能の渦に引き込むことを目的とするものではなかった。
自分がその美しさを認めた存在を、出来うる限り近くで感じようとする思いの表れだった。
そして、それに自分を少しでも刻みつけ、染みこませようとする意思の表現だったのかもしれない。

リファニア、あたしはあたしの中にあなたを刻みつけたわ。
あなたがあたしの中にあなたを刻んだのかもしれないけれど。
あたしはあなたを忘れないわ。今のあなたは、あたしの中で永遠になった。
あなたの姿、あなたの匂い、あなたの温かさ。みんな覚えた。

自分の手で美しくなった少女。自分によって磨かれた女。
シェラザードの中で、リファニアは「自分の女」となった。
それは傲慢であり、独善であり、身勝手な思いこみである。
だが、それ故に純粋な想いであったのも事実だった。

リファニアはシェラザードの前では無防備だった。
だから、シェラザードもリファニアの前では無防備になったのかもしれない。

しばらくの間リファニアの全てを全身で味わってから、
シェラザードは彼女を自分の胸から解放し、笑顔と共に話しかけた。

「………ごめんなさいね、急にこんなことをして。
 でも、今のがあたしの感想よ。あなたは言葉に出来ないぐらい素敵だわ。
 さあ、汗も流したことだし、そろそろ料理に取りかかりましょうか。
 今度はあなたがあたしに教えてくれる番になるわね。よろしくお願いします、リファニア先生♪」

名残を惜しみながら少女から離れ、化粧道具や手袋をスーツケースにしまう。
洗濯室でノーマルスーツを取り込んでから、調理室に向かうつもりだった。
【行動:リファニアを抱きしめる(0)、会話(0)】
【位置:T11・ミョーコウ・居住区(シャワー室)】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@エゥーゴコスプレ中】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアと料理・食事を共にしようとする】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
『―――私にキスをしなさい。勿論、唇に……貴方の、心からの気持ちを込めて』

この罰≠遵守すべく、ただ一心にイブの口内を屠り、その体を手繰り寄せる。
そして今までの記憶に無い音調で放たれた、善がるような声。

『……ご免なさい。こんなキスの仕方があるなんて、知らなかったから……』

実は僕自身、こんなキスを交わしたのはついさっきが初めてだった。
こんなにも深く、熱みを伴う接吻はシェラから学んだ物だ。
姉さんには些か刺激が強すぎたか?それとも僕の経験がまだ未熟なのか……。
イブの体は呼吸する場所を求めるかのように、僕の腕を離れる。
だが、場の雰囲気までは崩れなかった。

露に濡れたような彼女の瞳は再び閉じられ、再び繋がれる二人。
今度は優しく、互いを労るように……。

姉さんと前に交わしたような、先ほどに比べれば随分と質素≠ネ口付け。
シェラが目にしたら、稚拙と笑うかも知れない。
だが、僕はこれでも十分満足だった。
先ほどのキスを情熱≠ニ例えるならば、今は安らぎ≠ナあろうか。

しかし、その口付けは不意に途切れてしまった。
全身の力が完全に抜け、無重力に漂い始める僕の体。
今だ頬を朱に染め、続きを求めるかのように口を半ば開けたままの僕は、
静かな寝息を立て、深い眠りに就いていた……。

【行動:続き(-1) 寝(-3)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:睡眠中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 休養】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
ピ――ピ――ピ――

「っ!?」

突然コクピットに鳴った音。
浅い眠りだった俺は当然、目を覚ます。
寝苦しい椅子から素早く起き上がって機体のシステムを起動させる。

「敵は何処だァ!?
 …………あれ…?」

レーダーには敵機の影すら映っていない。
MSの配置も寝る前と変わっているようには見えない。
変わりにランプがついているのは――

「……こんな警戒してたらそのうち参っちまうぞ、オイ……」

ただの通信だったようだ。
今の素早い対応。
今までの人生、寝起きで一番早く動けた気がする。
いささか気抜けしながら通信を開く。

「ジェイス。久しぶりだな。シュウジ=アサギだ。
 ま、お互い生きてたみたいだな……。
 それはそうと、なんで外でずっといるんだ?
 入りたいなら、一応FCSを切って入ってきてくれ。
 機体の修理も、やらないでもないぞ?こっちの用事が終わってからだが……。」

シュウジ・アサギからの通信。
――ヤバイ。
寝起きで頭が真っ白になってる。
どのように話し掛けるか考えていた筈なのに出てこない。
思い出せ。
何て話し掛けるつもりだったんだ?
思い出せ、思い出せ。
早く応答をしないと不審に思われるぞ、何か考えてたんだろ。

「や…やあ、数時間ぶりだねェ。
 って違う!!
 これじゃない…これじゃない……。
 え…えっと何だったか…ああああああ!?もういい!!」

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ――
テンパリすぎだ俺。
これだから人付き合いって奴は嫌いなんだもうやだ俺の馬鹿馬鹿馬鹿なのは百も承知だ。
違う何か話しをするんだ話話話って何をするんだ世間話か違うだろ違う。
もうやだ死にたい死にたいけど死にたくないけど一体何を言えばいいのかああもう。
落ち着け俺今は落ち着けば落ち着く落ち着くときだそうだ落ち着け訳わかんねェよ。
ああ何でそここにいるんだ訳わかんねえあいつが出張って俺をここに来させたあの野郎。
何処がこの殺し合いが出張なんだあの野郎左遷より酷いじゃねえかよ殺し合いって馬鹿。
馬鹿馬鹿馬鹿もういやだもう本当死ぬって死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬシヌシヌシヌシヌ。
いやむしろ死ねェェエェ!!

モニターに思いっきり頭突きする。

衝撃と共にゴンッという鈍い音。

頭から一筋の血が流れる、どっか切ったかな。

俺のない頭フル稼働したのが間違いだった。
おっさんが神妙な顔つきになって御飯をほぐしている。
おっさんもそないにお腹へっとるんかと思ったらまた声をかけられた。
『すまない。辛いことを思い出させてしまって・・・。ただ、失礼を承知でもう1つ
 だけ聞かせてくれ。ルイは・・・君はどうして笑えるんだ?何故そんな辛い過去
 があるのに、そんな良い笑顔で笑えるんだ?俺には、分からない・・・』
「じいちゃんがゆっとたんや。
 『世の中一番カッコよくて強い人は、心の底からいつでも笑っている人や。
 更に他人を笑わす事ができる奴はもっとカッコよくて強いで。
 逆に心の底から笑えん奴はいつら金持ちになっとろうが、いくら強くなろうが弱いままや。
 心が強い人は本当に強いんや。
 もし、自分が嫌いやったんら、心の底から笑っとれ。そのうち好きになれるやろ。
 そんで、他人を笑わしてやるんや。
 みーんな心の底から笑えるようになればハッピーや。
 みーんな笑って争う事が馬鹿馬鹿しくなって平和にもなるんやで』
 って。
 その後、試しに思いっきり股間を蹴り上げたら悶えながら笑っておったけど(笑)
 ついでに、その後にも言われたんや。
 『も一つ言っておこか。
 【後悔先に立たず】って言葉あるやろ。
 【後悔しても後じゃ遅い】って言う意味や。
 でも、ホンマの意味は違うんや。
 【後悔するような生き方をするんやない】っつー意味なんや。
 だから、じいちゃん今のでも怒らんで笑っておったんや』
 って。
 その後でも晩御飯抜きっちゅーて言われたけどな。
 ソッコで後悔したわ(笑)」
『あまりルーを入れすぎないでくれよ。
 味が濃くなりすぎると、胃の調子がおかしくなるから』
「わかったとるがな。でも、激辛があるんやけどな。
 当たっても恨みっこ無しやで」
あーたんにも声をかけられ、更にさーちんにもまだかとせかされる。
しゃーないしゃーない。
とりあえず、おたまで激辛カレーを一すくいしてさーちんのところまで行く
「さーたん。さぁ、あ〜んして」

【行動 : 過去の話。略してカコバナ (0) さ〜ちんあ〜んして (0(残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) さーちんにおたまのままカレーを食べさせようとしとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】

「と、取り乱してすまない…。
 何とか無事ってところだ、2回も戦闘したからなァ…。
 畜生、ギラ・ドーガっつう奴のせいで相棒の左腕持っていかれちまった」

そのまま話すんだ、直感で話すんだ直感。

「あーコロニーに入らなかったのはな。
 コロニーが壊れてるし、人も多くなっているし。
 俺はあんたの名前しか知らないからな。
 内乱が起こったんだろ?あんた以外の奴が出てきて俺をいきなり殺すかもしれないしな」

何を話してるか訳わからない、がもういいや。

「ここに戻ってきたのは情報提供と修理もあるけどな。
 本格的にあんたらに協力しようと思ったからだ。
 ま、それは建前でな。
 ほかにグループ組んで戦艦まで持ってる奴等がいたからな。
 もし、そいつらと戦うことになったりすると俺一人では生きてくのは難しいから
 ってのが本音だな」

あ、本音まで言っちまった。

【行動:起きる(-0p)寝ぼけて通信(-1p)】【残り行動値:残り3p】
【位置:R-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:この殺し合いを仕組んだ奴を後悔させてやる】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
187シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/17 23:05 ID:???
(ここから……こっちで……。
 と、言うことはここを……、後少し……後少しで解りそうなんだが……。)
〔返信です。〕
(ちっ)

>>184 >>186

(取り乱してるなぁ……。落ち着き払ってる俺も俺だが。
 ……慣れって言うのは怖い。
 むしろ慣れてどうする?)
「俺にも解らない……ここのメンバーが全員反乱を起こす確率が0%かどうか。
 だから保証できないぞ……数という物は強力な武器となり、盾となる。
 一人で行動するよりかは安全だろうが……ここが100%安全かどうかは……俺には保証できないぞ?
 それでもいいなら……入ってきてくれ。」

(疑わしきは……全員か。未だに本心が見えないラーズ。
 諸刃の剣、バーサーカーを持つリナルド。
 霊に乗っ取られやすいヨーコ。そんなことはさせる気はないが……。
 さて……大体仕組みはわかった。作業に足りない物……は。あれとあれ。
 もしかしたらあれも。
 そして……。勝つために必要な鍵。)

「足りない……足りない……致命的に足りない。
 決定的な切り札が……。」

【行動:調査(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス(同盟?) 14番 レイモンド】
ルイは再び話してくれた。
俺からすればルイのルーツとも言える事を。

「自分が嫌いな時程…笑え、か」

俺の心にその言葉がのしかかる。
俺はあいつと出会ってからこれまで、純粋に自分の為に笑った事があっただろうか。
自分を誤魔化す為。
自分を他人に悟られない為。
俺はどんな時も白々しい、乾いた笑いしか浮かべる事が出来……。
……いや違う。
マリーと…彼女と一緒に笑いあっている時だけは、俺は心の底から笑えた。
その時だけは俺の中の罪や業、血の臭いを忘れる事が出来た。
…もしもあのままずっとマリーと一緒にいれたら、俺もルイのような笑顔を浮かべ
れるようになったのだろうか。

「いいお爺さんだったんだな、ルイ」

俺は素直に言った。

「俺の傍にもその事を示してくれた人がいた。……だが、結局、気がつかないまま
 ……俺は……」

御飯をほぐし終わった炊飯器を持ち上げる。

「ホント…。何もかも気がつくのが遅すぎたよな。俺は…」

そしてサーティアにカレーの味見をさせているルイを振り返った。

「それじゃ、向こうで御飯を皿に盛っておくからな」

【行動:御飯出来上がり!(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
腰に携えられたバズーカは鈍い光を放ち、マシンガンは見るものを威圧する。
大量の銃器と弾薬にまみれた機体は、滑稽な形をしていても気にしない。
武器は十分に持った、後は運次第だ。

「さて、逝くか。」
いつにも無く沈んだ声で、機体を動かし始めた。


【行動:移動(2)】
【位置V11】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
190シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/18 00:41 ID:???
−格納庫・整備エリア片隅−
「……さて……?望みの品は……これで全部か。」
〔作業は返答を待ってもいいのでは……。〕
「ふぅ……。
 時間がないのは解ってるな?
 解ってるんだろう?」

(……今、W−22への道は開いてる。だがいつ閉じるかは解らない。
 禁止区域強行突破の方法はもうすぐ全て揃う。
 だが、これは切り札に近い。使うのはクライマックス。不意打ちに近い形で。
 今それを使ってしまい、奴らに感付かれたまま計画を始めるのは無謀だ。
 無謀と勇気は他の者から見てその行動が告示していても、
 その実は違う。天と地の開きがある。無謀はただの馬鹿だ。
 俺は無謀な真似はしない。
 やるからには徹底的に。不意打ち、トラップ、ブラフ。卑怯な手上等。
 ここは戦場。ノン・フィクション。卑怯な手を使った者が必ずしも悪ではない。
 他人の目は気にするな。徹底的に。他人から悪と見られようとも関係ない。
 結果が全て。やるからにはパーフェクトに。完璧に。100%。
 
 おい……なんで俺はW−22の襲撃を念頭に考えているんだ?)

〔どうかしましたか?〕
「いや、なんでもない。ゼファー。俺が今からする作業を全て記録しろ。」
〔了解。〕
ビギナ・ギナに向かうシュウジ。その手には、多数のコードと、電子部品。
「さて……。うまくいくかな?いや、うまくいかせるさ。」

【行動:探索(−1)作業開始(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと腹減った。】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 電子部品 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス(同盟?) 14番 レイモンド】
191ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/18 00:55 ID:???
>>175
『ヨーコ。
 何をそんな戦慄したような表情で突っ立ってるんだ?
 ガズRの右腕……、半分は俺のせいのようなもんだが、
 ちゃんと修理しておいたぞ』

「リナルドさん…いえ、敢えてリナルドと呼び捨てにさせてもらうわ。
 あなた…シュウジさんと私を攻撃した後…、何て言ってたかしら?

 たしか…
 『実は、シュウジがガズRの手に乗ったあたりから今の今までずっと
 マヤに身体を乗っ取られていたんだ〜』」

リナルドの口真似を皮肉を込める意味で言った。

「…どこまで本当なんだか……。」

文字通り、はき捨てるように。
リナルドに突きつけるように、一語一句、煽るように言ってやった。

「そうよねぇ〜。
 あなたの大事な妹がどれだけ『力』を持っているかなんて、
 誰ぁ〜れも知らないしね。

 ……困ったら妹に押し付けてやればいいのよね。
 大事な大事なマヤちゃんにさ。」

【行動:口舌の刃(1)】
【位置:s-17:MS格納庫入り口付近】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ 信用失墜→リナルド】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
192イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/18 01:59 ID:???
>183
お互いの唇を啄ばみ合うような、穏やかな口づけ。
ただ触れ合うだけの行為が、どうしてこんなにも心を満たしていくのか。

「……ん……っ」

体の奥に灯った炎は決して燃え盛ろうとせず、柔らかな光を放ちながら揺らめき続ける。
お互いの鼓動。
お互いの体温。
お互いの息遣い。
それらを感じようと何度も啄ばみ合うその様子は、技巧に長けた者から見ればもどかしい事この上ない代物であったろう。
だが、二人にとってはそれだけで十分だった。
肝心なのは、心の一番奥深い場所で繋がり合えたというその事実なのだから。

「ダグラス?」

幾度目かの口づけの後、ふいに訪れた空白のひと時。
目を開けた愁林は、腕の中の少年の安らかな寝顔に思わず笑顔を綻ばせた。
小さな寝息を立てながら、それでも尚触れ合いを求めるかのようなダグラスの表情。
クスリと微笑み、薄らと開かれたままの唇にもう一度だけ口づけ、そして愁林は一度彼から体を離した。

「……無理なお願い、聞いてくれてありがとう。
 キスの続きは、また今度にしましょう―――」
193イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/18 02:02 ID:???
そうして少年のほっそりとした体躯を抱き上げ、一旦艦橋を後にする。
通路を抜け、艦長室のドアをくぐって室内のベッドへダグラスの体を横たえる。
その一連の作業のさなか。

「シェラザード……。
 ダグラスの心を……涙を踏みにじった貴方を、私は絶対に許さない」

そう呟いた彼女の声を、果たしてダグラスは聞いたのだろうか。

緩やかに上下する胸元まで毛布を掛けてやり、寝顔の頬にそっと唇で触れる。
照明を落とし、足音を忍ばせながら出口へと向かい、

「綺麗な夢を見なさいね……」

最後にそっと眼差しを送ってから、愁林は薄暗い艦長室を後にした。

【行動:艦内移動(-2)、パートナーに安らぎを(-1)】【残り行動値:1p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、???】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
『サーティア。君は、MSのジェネレータの整備はできるのか?』

 はぁ? なに言ってんのかしら、一体……
 だってあんた、そんなの。

「当然よ。私何して食ってきたと思ってるの?
 ジェネレーターの整備さえ出来ないんじゃ仕事にならないわ」

 ……なんで一体、こんな事を。
 それに意味がある、のかしら?
 アーネスト、肉とは関係無い筈じゃない……?

『さーたん。さぁ、あ〜んして』

 は? え、や、待ちなさいな。
 ベルクやアーネストだって居るじゃない、あとケリック。
 レリックだったっけ? ま、いいわ。

「恥ずかしいわよ、さすがに」

 ……まぁ、いいや。
 自分で食べるって言ったって聞き入れてもらえ無さそう。

 カレーを目の前にする。
 毒が入ってたら困る、けれど……根性いれよっか。
 
 ゆっくり口を開いて食べる。
 ……今のところ、変な点は無し。
 だけれど……
 だけれどそれ以上に……恥ずかしいっ。
 何で他の人にこの激辛カレー食べさせられてるのかしら。

「ほ、ほら! 毒なんて入ってない」

 あーあ、姉貴が居たらなぁ。
 姉貴が食べさせてくれたかなぁ……。


 ……辛い。


【行動 : カレー(0) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : まだ空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
195ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/03/18 13:13 ID:???
まだ眠っている様子…。起きても動きようが無いだろうが。
【行動:補給+休憩中(4p)】
【状況:ヨーコと通信回線継続 シュウジと通信回線継続 】
【残り行動値:0p】
【位置:S17】  
【機体状況:電源カーに接続。エネルギー補給中。】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り3本』『地図』「食糧(彼女にとっての)2、5日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:≪できれば欲しいモノ≫の入手 小惑星にあるであろう薬の入手】
【同盟:シュウジ ベルク リナルド ヨーコ…?】
【特記事項:ノーマルスーツなし 仮眠】
>>181-182
最高の笑顔をシェラに向けたリファニア。
そんなリファニアに、シェラは微笑を浮かべながら、歩み寄って来る。
……突然、抱きしめられた。
頭も腰も、しっかりと抱かれて、そのままシェラの胸の中に埋められる。
「……あ……シェラ……さん……?」
突然の事に驚き、ただされるがままのリファニア。
だが、すぐに落ち着きを取り戻したリファニアは、その抱擁を受け入れていた。

リファニアの中に、シェラの感情が流れ込んでくる。
……悪い気はしなかった。

……いいよ、シェラさん。
安らぎの時が終わるまでは、私はシェラさんのもの。
だからシェラさん、私の全てを、その身で感じて……。
そして、忘れないで……。
……私もシェラさんの温もり、絶対に、忘れないから……。

じきに、リファニアはシェラから解放される。

『………ごめんなさいね、急にこんなことをして。
 でも、今のがあたしの感想よ。あなたは言葉に出来ないぐらい素敵だわ。
 さあ、汗も流したことだし、そろそろ料理に取りかかりましょうか。
 今度はあなたがあたしに教えてくれる番になるわね。よろしくお願いします、リファニア先生♪』

そんなシェラの言葉に、少し頬を染めるリファニア。

「素敵だなんて、そんなぁ……。あはは、照れちゃいますねっ。
 でも……。シェラさんの方が、もっと、素敵ですよ……。」

リファニアが今まで見た誰よりも、シェラは女である事に、正直だった。
"女性"である事に強い憧れを持つリファニアには、そんなシェラが眩しくて仕方ないのだ。

「さてと、それじゃあ、調理室に行こっか、シェラさん♪」

シェラにならって、リファニアも荷物をまとめる。
左肩にディパックをかけて、シェラの腕にしがみつきながら、廊下に出た。
途中、洗濯室ですでに洗浄と乾燥が終わったノーマルスーツを取り込んでから、調理室に向かう。

「〜〜〜♪」
るんるん気分で調理室前まで来たリファニア。
だが……。

「………っ!?」
突然悪寒が襲い、ふらっと倒れ込みそうになる。
シェラにしがみついて、何とか身体を支えるリファニア。
……一瞬、熱が再発したのかとも思ったが、悪寒はすぐに収まった。
シェラに笑顔を向け、大丈夫である事をアピールする。
悪寒はすでに無かったが、頭の片隅に、妙な違和感が残っていた。
【行動 : 艦内移動(-1)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、調理室前) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、要静養、おなかすいた…… 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃(艦橋)
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : リーア=ミノフスキーに負けない、ミョーコウを護る、『やっぱり今は、甘える時間♪』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
198イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/18 17:23 ID:???
コンソールを操作する指が最後の一押しを終え、ゆっくりと下ろされる。
シェラザードによって仕掛けられた度の過ぎた悪戯の痕跡は、未だ操作記録の中に残っている。
その記録を調べれば、あの悪意に満ちた仕掛けの犯人を特定する事など造作もない。
操作記録もまた、求められる性質上故意に抹消する事は不可能なのだから。

だが、敢えて呼び出そうとさえしなければ、少なくともあの映像だけは二度とダグラスの目に触れる事はない筈だ。
愁林は安堵の溜息と共に当直士官用のシートに沈んだ。

誰よりも深く求め合い、労わり合い、誰よりも強く支え合い、信じ合う。
それが、愁林がダグラスに求める愛の形。
それこそが、彼女にとっての愛というモノ。
故に彼女には、シェラザードの行いが許せない。

ダグラスの事を考えるならば、何故あのような映像を見せることを思いつくのか。
彼の涙を目にしたのならば、その行為でどれだけ彼が傷つくかを考えられない筈がない。
少なくとも彼を愛しているというのならば、決してやってはならない行いというものを理解していなければならない。
だというのに、シェラザードはその禁忌を犯した。
恋敵への敵意を、想い人への労りよりも優先させた。

その行為を許すわけには行かない。
彼女を恋敵と認めるわけには行かない。
自分本位で思いやりに欠けるその想いの在り方を、愛などと認める真似は絶対にできない。
199イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/18 17:25 ID:???
―――貴方はダグラスを不幸にする。

自分の想いが高尚だなどと嘯くつもりは、愁林には毛頭ない。

―――だから、私は貴方を認めない。

だが、あのような在り方をする想いと同一視される事は我慢がならない。

「シェラザード、貴方にダグラスは渡せない。彼は私の……生涯のパートナーよ」

静かな怒り。
憎悪と呼ぶにはあまりに澄み切った激情を心の奥底に沈め、愁林は手にしていた拳銃をホルスターに収めた。

唇に、そっと指を当てる。
思い起こされるのは、数分前までの甘美なるひと時。
燃えるように刺激的で情熱的なキスと、そして穏やかな安らぎをもたらした口づけの感触は、未だ熱い温もりと共にそこに残っていた。

【行動:コンソール操作(-1)】【残り行動値:0p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、シェラザードに負けない】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
『いいお爺さんだったんだな、ルイ』
『俺の傍にもその事を示してくれた人がいた。……だが、結局、気がつかないまま
 ……俺は……』
『ホント…。何もかも気がつくのが遅すぎたよな。俺は…』
『それじゃ、向こうで御飯を皿に盛っておくからな』
「えっ、いまさらアタシみたいに魅力的な子がいるんに気がついたん。
 あちゃ〜。手遅れやな(笑)
 それは置いておいてや。了解や。さーちんに味見してもろたら持っていくで。」
そして、正面に向き直りさーちんをみる。
『恥ずかしいわよ、さすがに』
そういいながらもおたまに口をつけて食べる。
『ほ、ほら! 毒なんて入ってない』
「あたりまえやん。アタシが毒なんていれるはずないやん。」
さーちんにそういって厨房に戻っておたまを普通の辛さのカレーの鍋につっこんで
両方の鍋を持っておっさんのいるテーブルに向かったんや。

【行動 : カレー準備完了や (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) さーちんにおたまのままカレーを食べさせようとしとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : ふっふっふっふっふっふっ。 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
201アーネスト・マンソン:04/03/19 09:32 ID:???
>194
 サーティアの言葉を聞き、わずかながらも可能性が出てきた事に
安堵を覚える。
 こういう介入は無粋なのかもしれないけれど。
 
 そして、ゆっくりと可能性を言葉にしていく。
「・・・・・・なら、いい。
 一つ、考えついた事がある。
 一応、ジェネレータの原理あたりから説明しておこうか。
 説明は聞き飛ばしてくれてもかまわない。あまり面白い話じゃないから。
 
 いわゆる「ジェネレータ」の別名は、「ミノフスキー・イヨネスコ式核融合炉」だ。
ジェネレータの燃料はヘリウム3、そして重水素。
 この二つをどんどん加熱していきプラズマ化するし、強烈な磁力・・・・・・
馴染み深い言葉でいうならIフィールドだね・・・・・・を使って、
プラズマを封じ込め、内部を高圧状態にする。
 高温になればなるほど原子核の速度は加速していって、
内部でヘリウム3原子両者が衝突を始める。どんどん温度が上がっていくに
つれ、さらにその速度は増していき、その速度がある一定の速度を越えると、
原子が衝突し、融合する。ヘリウム3は陽子二つと中性子一つ、重水素は
陽子一つと中性子一つから構成されていて、この二つが衝突し核融合すると、
陽子が一つ、それに陽子二つと中性子二つで構成されたヘリウム4って原子が
新たに生まれる。そして、これらの分子が生まれる時、すさまじい量の
エネルギーが放出される。これがいわゆる核融合反応だ。
 そして、この核融合にはとんでもない温度が必要になる。
 比較的、核融合が起こしやすい重水素と3重水素の核融合でさえ、必要と
されるのは概ね6000万度。この状況を一定時間持続する必要がある。
 MSの核融合炉に用いられているのは、さっきもいったけど、ヘリウム3
と重水素だ。
202アーネスト・マンソン:04/03/19 09:34 ID:???
 この二つの反応温度は、もっと高い・・・・・・12億度にもなる。
 そうした恐るべき高熱エネルギーを、Iフィールドという磁場の檻に閉じ込め、
炉の壁に接触しないようにする必要がある。もしプラズマが破れれば、炉の壁は
溶け、内部のエネルギーが外部に放り出される。 
 まぁ、必要なエネルギーを得る分だけの燃料しか放り込んでないわけだから、
むちゃくちゃな爆発は発生しないんだけどね。
 なんにしても、とんでもないモノだって事はわかってもらえるかな。

 で、核融合なんてモノを距離にして10メートル以内で起こされながら、
それでもとりあえず安心してMSに乗っていられるのは、M式核融合炉の
内部に形成された、ミノフスキー粒子によって形成されたM空間のおかげ。
 核融合が起こってる間、このM空間は核融合反応から得られるエネルギー
によって維持される。
 で、(この空間が10次元空間だとかそういう説明はあえて抜きにするよ)
この空間へのエネルギーの供給が止まってしまうと、どうなるか。
 M空間は、エネルギーが得られないと、そのまま萎んでしまう。
 さらに、スウガクの魔法のせいで、しぼむときに周りからどこかこことは違う
次元にエネルギーを放り出してしまう。
 MSが爆発しても被害はたいしたことにならないのはこのおかげなのさ。
 何かの拍子にプラズマが破れても、反応炉に設けられた制御機構が作動して、
M空間を縮退させてしまう。
 で、プラズマの温度が下がってしまうから、結局被害はたいしたことに
ならない。

 さて、説明が長くなったけど・・・・・・

 ここからが本題。
 いわゆる核融合反応は兵器に利用されてる。
『水素爆弾』聞いた事あるだろ?
 威力によっては、巨大な島一つ吹き飛ばすことすら可能な、中世に開発された
兵器。
 その威力は・・・・・・まぁ、デラーズ事件の本を読んだことがある奴なら
分かるはず。
 
203アーネスト・マンソン:04/03/19 09:43 ID:???
 そして、さっきの核融合炉の話を組み合わせると・・・・・・
 一つの可能性が出てくる。

 条件はいくつかある。  
 まずは、炉の中に通常の何十倍もの燃料を放り込めるようにすること。
放り込んだ燃料のうち、核融合反応を起こすのはごくごく一部の燃料だけだ。
逆にいえば、そういう連鎖核融合反応が起こりにくいからこそ、
核融合炉は安定して動作するんだから。
このへんは、燃料供給機構を少しいじるだけでいいはず。
 そして、可能性を高めるために、ヘリウム3の供給をカットして変わりに重
水素を供給するようにする。
 最後に、プラズマを加熱するためにはプラズマに電流を流す必要が
あるんだけど、その量を増やすために、基地の倉庫のMS用か、あるいは
核融合炉用のコンデンサを増設する。
 機構は乱暴に言えばカメラのフラッシュのそれと同じかな。


 そして、安定化のためのM空間発生装置を取り去ってしまうか、あるいは
その出力を弱めてしまうこと。
 
 もし、これらの条件を満たしたなら・・・・・・
 いや、ヘリウム3の変わりに重水素を供給できるようにする
だけでもいいんだけどね。
204アーネスト・マンソン:04/03/19 09:45 ID:???

 さっきも言ったけど、ヘリウム3と重水素の核融合に必要な温度は
極めて高い。
 だけど、重水素と重水素同士の反応は半分程度の温度で済む・・・・・・
質量も、ヘリウム3より低い・・・・・・
 過剰な核融合連鎖反応を起こすのが、可能になるかもしれない。

 もう分かるね。俺の言いたいことが。
 俺が言っているのは、核爆弾製造の可能性だ。
 
 実際のところ、ある程度設計に詳しくないと出来ない。
 さっき、整備ができるかどうか確認したのはそのためさ。
 もっとも、整備と設計は別・・・・・・
 設計に詳しくなきゃ、できるもんじゃない。
 
 そこで、改めて、聞きなおすよ。

 君の知識で・・・・・・
 可能かい?

  
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:質問(0)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
『あたりまえやん。アタシが毒なんていれるはずないやん』

「ごめんね。怒った?」

『・・・・・・なら、いい。
 一つ、考えついた事がある』

 ルイに声を掛けた時、アーネストの重い声が響いた。
 MSエンジンの原理説明から始まり、そして、核爆弾製造の可能性を見せる。
 確かに……威力は、威力は最大級でしょうけれど……

『そこで、改めて、聞きなおすよ。
 君の知識で・・・・・・
 可能かい?』

 ……不可能、ではない。
 私は全然覚えてないけれど……
 ここは軍事施設だから、そういうデータもあるかもしれない。

 くそっ、あの時ちゃんと資料内容を覚えておけば良かったわ。

「……無理とは言わない。
 ただ、保証は一切無いわ」

 アーネストの顔を見上げる。


【行動 : 会話中(0) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : まだ空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
「えっ、いまさらアタシみたいに魅力的な子がいるんに気がついたん。
 あちゃ〜。手遅れやな(笑)
 それは置いておいてや。了解や。さーちんに味見してもろたら持っていくで。」

俺は少しだけ考える仕草をして答えた。

「まあルイが魅力的である事は認めるよ。そうだな…御飯4粒分くらいな(笑)。
 俺も面白くない話をして悪かったな。…全ては俺の中の問題だ。忘れてくれ。
 じゃ、向こうで待ってる」

…俺がプログラムの中で、あとどのくらい生きていられるかは分からない。
ただその時が早く来ようと遅く来ようと、不様な死に方だけはすまい。
もちろん死ぬのは嫌だし、怖い。
この身がビームに焼かれ、破片に貫かれるなんて考えたくもない。
だが、MS戦での死は時間はかからない。
早ければ一瞬。長くても1分もあれば昇天できるだろう。
ああ、これまで俺に生きながら切り刻まれた人間達の恐怖と痛みに比べれば、何と
神の慈悲深い事であろうか。

あとは……そう、覚悟だ。
いざ笑って死ぬとなると、相当な覚悟が必要になるかもしれない。

「はいよ。御飯だけだがお待ちどうさん」

炊飯器を皆のテーブルに持っていくと、カレーの味見をしたサーティアとアーネスト
が何やら話をしていた。
皿に御飯を盛りながら聞いていたが、俺には専門的な事はよく分からなかった。
ただ何か水素爆弾とか、凄い事を考えているのは理解できるが。

一方で、2人の話を静かに聞いている青い目をした青年がベルクらしい。
ルイは早速べるべると呼んでいたが…(笑)
…どこかで会ったような気がするのは、俺の勘違いだろうか?

「レイモンド=デリック。一応元軍人だが、宜しく頼む」

ベルクの皿に御飯を盛りながら自己紹介しておく。
そして厨房の方から、完成したらしいカレーの鍋を持ってくるルイの姿が見えた。

【行動:御飯を盛る!ベルクに挨拶!(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを作るか…】
【同盟:不明】
207イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/19 17:44 ID:???
保存されていた放送のデータも粗方聞き終え、泡沫の夢に落ちようとしたその時。
変化は突如として起きた。
索敵網の捉えた微弱な熱源反応。
微かな予感を胸に更なる索敵を進めたところ、V-11宙域にMSの反応を発見したのだ。
デブリの多い宙域の為、得られる情報は限られてくる。
その限られた情報を元に過去の記録から当該機体を分析した結果、最も可能性の高い機体として挙げられたのが―――

「X2……スタンリー・M・イプキス!!」

リファニアに怪我を負わせ、ミョーコウにトラップを仕掛けて沈めようとした裏切り者の機体。
愁林は、静かな怒りに全身が総毛立つのを感じた。
直ちに艦内放送用のマイクを取る。

「V-11宙域に敵影発見。スタンリーのX2である可能性が高いわ。
 相互の索敵能力から考えてこちらは未だ発見されてはいないようだけれど、全員一度艦橋に集まりましょう」

スッと怒りを殺し、彼女は極めて事務的な口調で伝達した。

【行動:索敵(-1)、コンソール操作(-1)、艦内放送(-1)】【残り行動値:1p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、シェラザードに負けない、現状への対処】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
安らぎの時は、唐突に終わりを告げた。

『V-11宙域に敵影発見。スタンリーのX2である可能性が高いわ。
 相互の索敵能力から考えてこちらは未だ発見されてはいないようだけれど、全員一度艦橋に集まりましょう』

突然鳴り響いた艦内放送。
頭の片隅に残る違和感の正体が何なのか、判った。

……スタンリー・M・イプキス……。
今度は、私の貴重な安らぎの時すら奪おうというの……?

血が滲む程に拳を握り締めるリファニア。
笑みが消え、その瞳に、冷たい殺意が宿る。

「……シェラさん、ブリッジに、行こう。」

その声は、かつてスタンリーに銃を向けた時と同じように、低かった。
空腹も忘れ、ブリッジへ向かう。


ブリッジに入ったリファニア。そこにはダグラスの姿は無く、イブが一人でブリッジを任されていた。
……ダグラスは、艦長室で休んでいるのだろう。無理は無い。恐らく、彼が一番疲れているはずだ。

「イブさん、状況は……?」

イブの傍らに行き、レーダーに映った光点を確認するリファニア。
艦外を見て、その光点がある宙域に目を向けると―――。

リファニアの頭の中に、様々なイメージが流れ込んで来た。

煙草を吹かす、スタンリー。
リファニアのカレーを食べて、その辛さに情けない声をあげるスタンリー。
リファニアを優しく抱きしめる、スタンリー。
リファニアに頭を抱かれる、スタンリー。

―――リファニアに、不器用だが、優しい笑みを向ける、スタンリー。

「間違いない……。
 スタンリー・M・イプキス……。」

リファニアの瞳に宿った殺意が薄らいでゆき、優しい光が灯ってゆく。
だが、最後に見たものは―――。

―――無残に弾ける、トリィのイメージ―――。

リファニアの瞳に、再び殺意の光が灯る。
それは、優しい輝きを打ち消して、かつて無い程の冷たい殺意の光へと、変貌してゆく―――。

「殺す……。
 私が、殺す……。
 スタンリー・M・イプキスは―――。」

冷酷な笑みを浮かべるリファニア。
美しく化粧が施されたその顔が、美しいだけに、かえって凄惨に見えた。

「この私が、絶対に……殺してやる……。」
【行動 : 艦内移動(-1)、残3 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、艦橋) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、冷たい殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃(艦橋)
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『スタンリーを殺す』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
椅子に座りながらサーティアとまともそうな奴が
話しているのを聞いていた時、
炊飯器から皿に御飯を盛っている
三十路ぐらいの男が挨拶をしてきた。

『レイモンド=デリック。一応元軍人だが、宜しく頼む。』

(こいつ・・・そういえばあの時の・・・・・・・。)
俺がまだS−17のコロニーに居た時に見たMSのパイロット。
シュウジと交渉していて”計画書”を見る為にコクピットを
空けていたので少しだけだが顔を覚えていた。

「俺も元軍人、ベルク=クロフォードだ。
 よろしくレイモンド・・・さん。
 始めまして・・・・・では無かったな。
 顔だけは覚えてるよ。シュウジと交渉してるときチラッと
 見えたんでな。まあ、アンタは俺の顔も知らないだろうが。」

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
>>191
何が目的でヨーコはこんなにも挑発的な言葉を口にするのだろう。
普通の人間なら、まず不快感……人によっては怒りを露にするような言い方だ。
ましてや目の前にいる人間は人殺しのプロフェッショナル。
MSだけでなく、軍隊格闘にまで通じている戦士。 さらに拳銃まで持っている。

いわゆる『自殺行為』である。
シュウジが近くにいる限り手は出せないと考えているのだろうか?
だとしたら、彼女はとんでもなく甘い認識でこの戦場に立っていることになるが。

(“偶然”や“運”とかいう要素を排して考えると、あの戦場で死んだ人間ってのは
 迷っているか認識が甘いか無謀な奴か、この三種類くらいしか思いつかないんだよな……。
 俺が前者だとすれば、ヨーコは後者二つだな)

ごめんよ、ケーラさん。
俺は既に亡くなったあなたを『無謀な奴』と評価してしまった。
文句があるならあの世で頼む。

……そんなことを考えながら、リナルドは丁寧に言葉を選ぶ。
堪忍袋の緒は辛うじて繋がっていたが、腸は既に煮えくり返っている。
正直なところ、すぐにも弾丸を叩きつけてやりたかった。
自分をいくらけなされようと構わなかったが、死んだ妹をそんな風に言われるのは心外だった。
でも、今は余計な火種を作るわけにもいかない。
外にはジェガンがいる。
彼と交渉したのはシュウジだ。
自分はまだ中立(もしくは既に敵)扱いのはず。
ヨーコに害をなすということは、巡りに巡って敵を余計に増やすことになる。
例え自分に正当性があっても、それだけは避けなければならない。
そう考えると、彼は丁寧に言葉を選ぶしかなかった。

(思ってみれば初めてかも。
 ヨーコに殺意を抱いたのは)

彼は自分の甘さ加減にいい加減うんざりして溜め息をつくと、
丁寧に選んだ言葉をヨーコに発した。

「君がそう思いたいのなら、そう思っていればいい。
 それが君にとっての“真実”だ。
 誰もそれを批判しないし、否定もしないよ。
 他人が何かを言ったところでそれが君の“真実”と異なっているのなら、
 君はそれを否定しようとするだろうしね。
 そうして君は、“真相”に触れていながらそれを認めずにこれからの時間を生きていくわけだ。
 
 ……もう一度言おう。
 君の言ったことが君にとっての“真実”なら、それでいいんだよ。
 二つほど、俺がヒントを与えるとするならば。
 俺は今まで、君に嘘の情報を教えたことは無いよ。
 この宇宙とこの命と死んだ妹に誓って、保証しよう。
 それから、“身体の中身が入れ替わる”可能性……。
 君には否定できないだろ?
 君がその体現なんだからな。
 そんなところだ」

どんなに柔らかい表現を選んでも、言葉が少々棘を出す。
だが、ヨーコの見せた刃に比べれば、それは何も傷付けられない可愛らしいものだ。

無理矢理怒りを押さえつける必要は無い。
必要な時に一度に放出するべく溜めておけばいいのであって、自分の中に留め続けておく義務も義理も無い。
リナルドはそう自分に言い聞かせると、作業を続けるシュウジのもとへと向かった。
【行動:会話(0)、ビギナ・ギナへ移動(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ?19番ラーズ??】
イブによって艦長室まで運ばれた僕は、
ピクリともせずに、静かな眠りに就いていた。
泥濘のような眠り、夢に浸る余裕などは無かった。

その寝室に突如、呼び出しのコールが響く。
確実に起こさせるために、耳に痛いほどの雑音が響いた。
しかし、その音響をもってしても、僕はそう簡単に目を覚まさなかった。

何度目かのコールで、ようやく鉄の目蓋をこじ開ける。
『V-11宙域に敵影発見。スタンリーのX2である可能性が高いわ。
 相互の索敵能力から考えてこちらは未だ発見されてはいないようだけれど、全員一度艦橋に集まりましょう』

(う〜ん、艦橋に集合?スタンリーさんの何が何だって……?
 …………スタンリー!?)

寝ぼけたままの頭は、その男を一時的に味方と認識してしまったようだ。
しかし、今は紛れも無い敵だ。
ベッドから飛び起きると、暗い艦長室を出た。
その矢先―――。

「うあっ!?」
―――ガッ!!

明るい通路に出た瞬間、目が眩んだ隙に足が縺れ、思いっきりコケてしまった。

「いったぁ〜っ!…うう、情けない……。」

睡眠時間、約1時間半。
疲労は相変わらず体に染み付いている。
しかも中途半端に寝てしまったために、変な頭痛さえしていた。
だが、ここで伸びている場合ではない。
よろめきながら立ち上がると、艦橋へ走った。

【行動:コケた(−0) 艦内移動(−0)】
【位置:T−11 艦長室→艦橋】【残り行動値:4p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労蓄積中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む 現状確認】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
ベルクは俺の挨拶に意味ありげな口調で答えた。

「俺も元軍人、ベルク=クロフォードだ。
 よろしくレイモンド・・・さん。
 始めまして・・・・・では無かったな。
 顔だけは覚えてるよ。シュウジと交渉してるときチラッと
 見えたんでな。まあ、アンタは俺の顔も知らないだろうが。」

それを聞いた俺の頭の中に、あのコロニーの事が一瞬だけ浮かんで、消えた。
俺とシュウジが話をしている時に周囲にいた3機のMS。
三つ目のMSと魚みたいなMSと、あと肩に突起があるゲルググに似たMS。
そのうち突起のMSは起動していなかったようだから、おそらく違う。
だからベルクは、残る三つ目か魚みたいのかどちらかのパイロットという事になる。

問題は何故ベルクがコロニーを離れてここにいるのか、という事だが…。
その理由にも、一応心当たりがないわけではなかった。
俺はその心当たりを確かめる為に、ベルクに聞いた。
勿論大声では話せないので極力声を抑えて、だ。

「お前があの場にいたのなら俺を知っていても不思議じゃないが…。それよりも、
 何故お前はここに来たんだ?コロニーで何かあったのか?…憶測でものを言いた
 くはないが、もしかしてシュヴァイザーが関係しているのか?」

俺があのコロニーに行った時、シュウジ達はかなりの大所帯だった。
だからそうそう戦闘をしかけようという奴はいない筈だ。
では何故シュヴァイザーは死んだのか?
考えられる現実的な答えは1つ。…内部分裂。

【行動:ベルクに質問…(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを食べたい】
【同盟:不明】
215シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/19 22:17 ID:???
「……あとは切るだけ……。」

作業開始、30分。自爆システムの解除作業は最後の段階を迎えていた。
自爆装置の信号受信機と、自爆装置自体を分離するという方法をとったわけだが、
ただ普通に回線を切断した場合、ティチャーにそのことを伝える仕組みがある場合がある。
そのため、その回線の両端子から一本のコードをコックピット内部まで延ばし、
そこに二つのスイッチを繋ぐ。
一つは回線の接続・切断を決めるスイッチ。ここは自爆システムを解除するときまでONのままに。
もう一つは……自爆装置を自らの意志により作動させるスイッチ。こちらは無論OFF。
自爆したいときには二つのスイッチをONにすればよいのだ。
そして、仕上げに元有ったコードを切断する。

「これで……よし?記録終了。」
〔了解。〕

その時、開いていたノーマルスーツの回線から、ヨーコとリナルドの会話が聞こえてきた。

>>191 >>211

……どちらの言うことも解らないでもない。
どちら真実なのか、リナルドの性格から考えるとリナルドなのだろうか?
しかし自分にはNT能力もない。霊感も有るとは思ってない。

(蚊帳の外な気分だな……。
 しっかしなぁ……あそこまで煽る口調で言わなくてもな……。
 ……また憑依された?そうとは思いたくないな。
 それにしても撃たれるぞ……?
 ……その二秒後にはリナルドの体は消し飛んでるだろうけど。

 でも、今回のことで解ったことが一つ……。
 リナルドの後ろには「いる」って事だ。妹ってそう言うことだったんだな。
 しかし……)
「殺意を俺でも感じられるな……。手が震える……。」
〔殺意、ですか。〕
「お前は感じられないからなぁ……。俺でも感じることが出来るほどの殺意……。
 ……一触即発って奴か……。」

【行動:作業終了(−1)盗み聞き?(−0)】
【残り行動値:3p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと腹減った。】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 電子部品 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド??
 中立:06番ジェイス(同盟?) 14番 レイモンド】
『ごめんね。怒った?』
「べつに怒っておらへんけどな。そないな事で怒るほどこのルイルイは
 肝っ玉小さくないで。」
『まあルイが魅力的である事は認めるよ。そうだな…御飯4粒分くらいな(笑)。
 俺も面白くない話をして悪かったな。…全ては俺の中の問題だ。忘れてくれ。
 じゃ、向こうで待ってる』
「御飯粒4粒ってどういう意味や!!しっつれいやなー。
 んで、結局考えごとばかりしとるんから禿になってまうんやな、おっさんは。」
さーちんとおっさんに話しかけられて答えながら厨房から鍋を二つもって出てくる。
「さ、おまっとーさん。ルイルイ特製のカレーの出来上がりや。
 たんとめしあがれ。」
そういいながら二つの鍋をテーブルの真ん中において適当な席にアタシも座る。
「カレーは自分でよそうんやで。
 ちなみに、カレーがどっちが激辛か教えてあげへんよー。
 あははははははは。」

【行動 : カレー準備完了や (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) にょほほほほほ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ)
      幻の名包丁 ガーベラストレート
      伝説の鍋 アルテミスの鍋】
【方針 : 意地悪意地悪 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :まだ声しか聞いとらんなー 
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
暗礁宙域。この宇宙の墓場にいつまで居れば良いのか?
その答えを知る者は少ない。暗礁宙域に限ったものではない。
この戦場そのものが、宇宙の墓場なのだ。

「そろそろ潮時かもしれんな・・・。・・・!?不信熱源?」
暗礁宙域では残骸が濃密な上、ミノフスキー粒子もまだのこっている。
中にはリアクターが生きている艦も有り、赤外線センサーでの感知もきわめて難しい。

不信熱源と警告は鳴らされたものの、反応は二つある。アイドリング状態に有れば
この程度の核熱反応は普通ありえるのだ。警告も鳴り止んだ。

「万が一ってこともある、確認するぞ!
 全周囲索敵モードアクティブ、警戒レベルイエロー第2戦速で移動する。」

機体を動かす。恐らく、こちらの方面に逃げていれば、暗礁宙域で出くわすだろう。
暗礁宙域で出くわさないと言う事は、西に逃げたかそのままこの近辺に居ると言う事である。

「あの宇宙の愚民どもには思い知らせてやらねばならん。特にあのアマが!」


【行動:移動(4)】
【位置T11】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
>>196-197
リファニアは自分を受け入れてくれた。シェラザードのものになってくれた。
頬を染めて少しの恥じらいと共に喜びと憧れを見せてくれた。
自分の腕にしがみついて、一緒に調理室に向かい、時間と空間を共有しようとしてくれた。

なのに。

リファニアが一瞬ふらつく。どうしたのと問いかけようとした直後、
何とも表現しがたい不快感のようなものがまとわりついたような感触を憶え、
そしてそれはスピーカーから響いたイブの声によって現実化した。

スタンリー・M・イプキス。
あの男は、一体どれだけ自分を不快にさせれば気が済むのだ!

あの男がミョーコウの近くをうろついているとは、全く予想していなかった。
理由はともかく、あの男は自分に銃を向け、リファニアを傷つけ、七面鳥を殺し、
ダグラスとイブを艦ごと自爆一歩寸前まで追いつめた。
ミョーコウにとってあの男は控えめに言って不倶戴天の仇敵、
普通に言えば見即必殺の対象以外の何ものでもなく、
大げさに言えばその細胞1つこの世に存在することを許せない「アレ」だ。
それはあの男にも分かっているはず。
ミョーコウとの出会いは、スタンリー憎しで強固に団結している4人を
同時に相手にすることを意味するのは明らかだ。

だからこそ、自分は「あの男はミョーコウから出来る限り離れようとするはず」と考えたし、
近寄ってくるはずがないと確信したからあんな悪戯を………

我ながら、油断しすぎたかしら。

とにかくタイミングが悪い。
ダグラスの体力が戦闘可能なほどに回復しているとは考えにくい。
現在の状況では戦力外と見なさざるを得ないだろう。
自分とリファニアは空腹であることが明らかだ。空腹では戦争にならないといううのは、
2000年前も今も変わらぬ戦争の常識でもある。
精神力でそれを忘れるというのも不可能ではないが、そもそも気合いや気力というのは
非常用燃料というか万策尽きたときの最後の手段であって、
最初からそれをあてにしていいものではない。
精神と肉体のバランスが崩れていては、ろくな事にはならないのだ。

それに、自分がまいた種とはいえ、イブのことを考えれば、まともに集団戦が出来るかどうか。
あの「色々と鋭そうな」女が自分の仕掛けに気づかなかったとは考えにくい。
元々あの女を怒らせることが目的の悪戯である以上、
今の時点でイブは自分に悪感情を持っていないとはそれ以上に考えられない。
ある程度の時間をおけば「今はダグラスの盾として自分を利用する」と
考える余裕も出来るだろうが、現在の彼女にそれだけの余裕を期待できるのか。


自分の仕掛けた「悪戯」がどんな結果をもたらしたのか、シェラザードは知らない。


「!」

色々考えている間に、リファニアはブリッジに向かってしまった。
慌ててその後を追い、ブリッジに入る。
そこにはイブ、リファニア、そしてダグラスも既に揃っていた。

「状況は………!」

………余裕を見せているわけにはいかなそうね。

レーダー上に、忌々しい光点が接近しているのがはっきりと映し出されていた。

【行動:艦内移動(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ・ブリッジ】【行動値残り:3】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@エゥーゴコスプレ】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分 
     ノーマルスーツ一式携行中】
【方針:対応を考える】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
「俺にも解らない……ここのメンバーが全員反乱を起こす確率が0%かどうか。
 だから保証できないぞ……数という物は強力な武器となり、盾となる。
 一人で行動するよりかは安全だろうが……ここが100%安全かどうかは……俺には保証できないぞ?
 それでもいいなら……入ってきてくれ。」

ポケットから煙草を出す。
一分ほどライターを手でもてあましてから、火をつける。
吸う、吐く。
吸う、吐く。
吸う、吐く。
……よし、大丈夫だ。
頭が回ってきた。

「保障なんて最初から期待してねェよ。
 そもそもこのふざけた殺し合いの間は安全なところなんてねェしなァ…?
 俺は臆病者だから自分で自分の警戒ぐらいはするさ」

いつもの俺なら相手がどんな奴でもごく普通に話せるだろう。
こんな状況だから。
余計、駄目だ。
相手が何を考えているのかが気になって仕方がない。

「俺はジェイス=カーライル、ごく普通の民間人だ。
 改めてよろしく」

どうせ解る筈はないんだし、邪推しても仕方ねェだろォ?
俺は協力すると決めたんだ。
俺はやりたいことやって死ぬって決めたんだ。
俺はただの臆病者だが――
お前等に命あずけてやる。

【行動:通信中(-0p)移動(-1)】【残り行動値:残り3p】
【位置:R-17→S-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:この殺し合いを仕組んだ奴を後悔させてやる】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
221ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/20 01:48 ID:???
>>211
『……もう一度言おう。
 君の言ったことが君にとっての“真実”なら、それでいいんだよ。
 二つほど、俺がヒントを与えるとするならば。
 俺は今まで、君に嘘の情報を教えたことは無いよ。
 この宇宙とこの命と死んだ妹に誓って、保証しよう。
 それから、“身体の中身が入れ替わる”可能性……。
 君には否定できないだろ?
 君がその体現なんだからな。
 そんなところだ』

そういったきり、リナルドは私に背を向けた。

「…そんなの…知ってるわよ。」

わかっていた。でも認めたくなかった。
認めてしまってたら、私は過去の重圧に耐え切れずに
自らこの場を去っていたであろう。

しかし、そうなっては私は「生きた証」の欠片さえも手に入れることなく
あちら側の人間になっていただろう。
それだけはなんとか避けたかった。

ただ…、私が許せなかったのは……許せなかったのは……

「私たちのこと、勿論知ってるんでしょう?
 マヤを監視役にしていたんだから。」

私には親切そうに振舞っておいて、裏で腹黒い事を考えてるお前の心だ!!

【行動:誤解(0)】
【位置:s-17:MS格納庫入り口付近】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ 信用失墜→リナルド】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
222アーネスト・マンソン:04/03/20 08:08 ID:???
>205
「ああ、正直なところ、これは博打さ。
 博打に保証なんてものはない。
 だけど、このフィールドで手に入るもの全てを考慮したとして・・・・・・

 唯一逆転の可能性があるとするなら、核攻撃で相手の本部を一撃で吹き飛ばす
よりほか、ない気がする。・・・・・・むろん、その前にMSを爆破されて
終い、という可能性もあるけどね。
 
 ・・・・・・幸い、核融合炉はもう、ある。

 おれの支給武装を教えようか。
 MS−05。人類が作り出した、最初の鉄巨人。
 人類の実に半数を死滅させるにいたる殺戮劇の立役者だよ。
 ・・・・・・そして、こいつにはミノフスキー・イヨネスコ式
核融合炉が搭載されている。
 誰かのMSを破壊して核融合炉を手に入れずに、すむって訳だ。
 もし、こいつが・・・・・・なかったら、核融合炉を積んだ誰かの
MSを解体して作らなきゃならない。その瞬間、そいつはMSを
失ったことになり・・・・・・死ぬことになる。
 ルールがそう規定しているんだからね。
 どうやら、運命の女神はおれ達にそれなりに同情してくれて
いるようだね。

 このゲームは、おぼれ行くものたちが唯一の命綱である
1枚の薄っぺらな板を求めて争いあうようなものだ。
 
 ・・・・・・カルネアデスの、板。
 殺さなければ、生き延びられない。

 だけど・・・・・・必ずしも、その板をつかまなければ生き延びられないのか?
 ならば、おれたちは唯もう一つの板を探り、それをつかむまでのことだ。 

 ・・・・・・全ての材料は、この基地で手に入るだろう。
 核融合炉自体のサイズは小さい。
 爆弾自体は、以外に小型にすることが可能だろう・・・・・・

 腹ごしらえを終えたら、行動開始したいんだけど。

 いいかな?おれは重水素を確保する。君は、おれのザクIの
核融合炉の取り出しと改造に当たって欲しい。
 ・・・・・・手助けできることがあるなら、協力する。

 俺らしく、ないかね。こういうのは」
223アーネスト・マンソン:04/03/20 08:16 ID:???
 苦笑すら浮かべつつ、俺はサーティアに運命の決断を迫る。

 そして、談笑していた三人に、視線を向ける

>ルイ・レイモンド・ベルク
「そういうわけだ・・・・・・

 俺は、この素敵なゲームをぶち壊しにしようと思ってる。
 こういうゲームは嫌いじゃないが、どうにも強要されて人を
殺すって言うのは好みじゃあない。どうせ殺すなら、自分の意志で。

 そういう自由に似た不自由を強要されるのはごめんでね。

 なんであるにしても・・・・・・

 俺は君達に、いわば秘密を語ってしまったことになるわけだ。
 
 君達は、どうする?
 ゲームマスターの足を挫くため、俺が仕掛ける別のゲームに、
乗るか、乗らないか?
 言っておくけど、もう時間がない。
 フィールドの大半はもう進入不可能になっている。

 談笑し、雰囲気が良くなっているところ、恐縮だけど。

 一応、決めるなら早めに決めておくべきだと思ってね。
 創り上げたとして、使うことすら不可能になってはもう終いだから。
 
 全員に聞こう。

 YES OR NOだ。
 少し待ってくれ、という答えは・・・・・・意味がない。


 あ、それとルイさん。 
 俺のカレーはあんまり辛くないほうでお願いね」
224アーネスト・マンソン:04/03/20 11:51 ID:???
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:質問(0)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
225イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/20 13:02 ID:???
「22分前にV-11宙域で移動する不審な熱源反応をキャッチ。
 19分前に活動中のMSの反応と判明。
 16分前に過去のデータから機種をほぼ特定。
 13分前にX2の移動開始を確認。艦内放送はこのタイミングね。
 11分前に一時ロスト。
 8分前に接近する反応を再確認。
 現在、このミョーコウと同じ宙域に進入した事を確認したわ。
 相対距離はまだ十分にあるようだけれど―――」

艦橋に集結したクルーの面々に向かって、現在までの推移を説明する愁林。
殺意に燃える少女、疲労しながらも義務感に拠って立つ少年。
順々に各々の顔を見渡していった愁林の視線が、シェラザードの前で一瞬止まった。

「……」

軽くかぶりを振る。
今は個人的感情を表に出す場面ではない。

「向こうの動き方から考えて、恐らくこの艦の反応は既に捕捉済みでしょうね。
 確信を持って艦の種類まで特定されているかは不明だけれども……。
 予想される接触時刻までは、あと約14分の余裕があるわ。
 但し接触を回避するために艦を動かすとなると、出力を上げる為に最低でも約8分強の時間を要する筈。
 以上が現状よ、艦長」

彼女の考える要点を説明し、愁林はもう一度全員の顔を見渡した。
226イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/20 13:04 ID:???
【行動:索敵続行・分析(-1)、コンソール操作(-1)、口頭による説明(-0)】【残り行動値:2p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、シェラザードに負けない、現状への対処】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
>>225
「……逃げたとしても、イタチゴッコの繰り返しだよ。」
ソファーの上に転がる自分の拳銃を手に取り、ホルスターに納めながら、言う。

……リファニアは、我慢できない。
これ以上、一方的に奪われ、弄ばれるのが、我慢できない。
このまま殺し合いを行う事は、再びリーア=ミノフスキーに敗北する事を意味しているかも知れないが、
だからといって、このままスタンリーをのうのうと生かしておくつもりは全くない。
……スタンリーと再び接触する事がなければ、このような殺意が蘇る事はなかったかも知れない。

「攻撃を仕掛けてきた相手は、容赦しないで叩く。
 ……つまり、殺す。
 私は、そのつもりだよ。
 殺すために殺すんじゃなくて、護る為に殺す。
 ……そんな戦いなら、私は躊躇したりなんかしない。」

……それは、自分に対する言い訳だったのかも知れない。
今のリファニアは、間違いなくスタンリーを殺す為に、戦おうとしているのだから。

【行動 : 銃回収(0)、意見を述べる(0)、残4 】
【位置 : T-11(ミョーコウ、艦橋) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、冷たい殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『スタンリーを殺す』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
彼は声を抑えて俺に質問をしてきた。

『お前があの場にいたのなら俺を知っていても不思議じゃないが…。それよりも、
 何故お前はここに来たんだ?コロニーで何かあったのか?…憶測でものを言いた
 くはないが、もしかしてシュヴァイザーが関係しているのか?』

俺は何故かはわからないが彼の声の音量に合わせるように答えてしまった。

「まあ、それもあるがその前から異変は起きてたな。
 人が大勢集まれば珍しいことじゃない、人の心は変わりやすい物さ。
 シュヴァイザーはその引金になったに過ぎない。
 俺もまだ探し物があったんであそこからは出るつもりだったしな。」
 
淡々とした口調で答える。さも、それが他人事のように・・・・・・ 

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
「まあ、それもあるがその前から異変は起きてたな。
 人が大勢集まれば珍しいことじゃない、人の心は変わりやすい物さ。
 シュヴァイザーはその引金になったに過ぎない。
 俺もまだ探し物があったんであそこからは出るつもりだったしな。」

ベルクは俺の質問に対して、いささかの躊躇もなく答えた。
シュウジのグループはああなっても仕方がなかったと言う事らしい。
そしてベルクの目には、その事に対する動揺は欠片も見られない。
…どうやら問い返すまでもないらしい。

前から異変、と言う事は俺がコロニーに来る前にその兆候はあったと見ていいのか
もしれないが、あの短い滞在時間ではそこまでは分からなかった。
たしかに、プログラムの中であの人数をまとめるのは大変だと感じはしたが…。

そこで気になるのはシュウジは今どうしているかという事だが、これはベルクに聞
いても分かるものではない。
先生の放送に名前が出ていない事からして、生きているのは間違いないところだが
、果たしてどこにいるのか?
シュウジの人をまとめる才能はともかくとして、彼の考えた計画自体は優れたもの
だと思う。……詳細は知らないが。
ならばその計画に引かれて彼の元に集まる、若しくは残った参加者もいる筈。
かなり計画に遅れが生じてはいるだろうが、おそらく彼はまだコロニー周辺か南の
基地にいるのではないか…………

そんな事を考えていた俺やベルクにアーネストが声をかけてくる。
YES OR NO
まあここまで来ておいて今更聞かれても困ってしまうのだが、今一度意志表示はして
おいた方がいいらしい。

「俺は言うまでもなくYESだ。だが俺はお前の言うような核の知識など無いに等し
 いから、部品集めとか、そのくらいしかできないぞ。…ところで…その爆弾は1
 発で足りるのか?俺の記憶に間違いがなければ、以前戦闘があったコロニーの港
 に捨てられたケンプファーがあると思うんだが……使うか?」
 
【行動:アンサー(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:カレーを食べたい】
【同盟:不明?】
>>221
(ただ…、私が許せなかったのは……許せなかったのは……)

『私たちのこと、勿論知ってるんでしょう?
 マヤを監視役にしていたんだから』

(私には親切そうに振舞っておいて、裏で腹黒い事を考えてるお前の心だ!!)

「……はぁ?」

不完全なニュータイプ能力のおかげか、リナルドの耳にはヨーコの叫びがしっかりと聞こえていた。
今度は心外とかそういう次元ではなかった。
“私たちのこと”というのは大体想像がつくが、“監視”とは一体何のことだろう。
これはいわゆる“冤罪”というやつだろうか。
ならばここはシャキーンと異議を申し立てるべきなのだろうか?

そんなことを考えるリナルドだが、既に一つの仮説に思い当たっていた。
すぐに表情を引き締めると、シュウジやヨーコに聞かれるのも構わずマヤに詰問する。

「マヤ。 これは一体どういうことだ。
 お前、監視なんてやったのか?
 俺はそんなこと頼んでないぞ」

(や、やるわけないでしょ!
 その子が誤解してるだけよ!)

「ふむ、なら質問を変えよう。
 俺はお前に仮眠の間の警戒を頼んだ。
 警戒対象、全部覚えてるな?」

(そりゃ、覚えてるわよ。
 その1、ジェガン。
 その2、その他の来訪者。
 その3、考えたくないけど観察者君)

「そうだな。 確かにその通りだ。
 じゃあ、何で俺が起きた時に二人のことを報告しようとした?」

(……あ)

「……見に行ったんだな?
 だから俺を起こせなかった」

(うにゅー……)

「『うにゅー』じゃない。
 行  っ  た  ん  だ  な  ?」

(……はい。 覗きに行きました)

認めた。
仮説が確信に変わり、リナルドはうんざりした表情で続ける。

≪続く≫
>>230続き

「ったく……また、お前は俺に誤解が降りかかるようなことを……」

(だ……だって、気になるじゃない!
 気になるでしょ!)

「俺はそうでもない。
 お前の好奇心はわからないでもないが、もう少し手段を選べ。
 お前の行動の煽りを喰うのはいつも俺なんだぞ」

(ううう……)

手段を選べばいいというわけでもないが、マヤの場合は選んでもらわないと困ることが多々発生する。
そこまで来て、リナルドはようやくヨーコに向き直った。

「ヨーコ、聞いていたな。
 今の話の通りだ。
 俺は君らが医務室にいた間、機体の整備と修理、補給を済ませてそこの管制室で仮眠をとっていた。
 この不肖の妹に外部の警戒を任せてな。
 俺は君らの監視なんて頼んでない。 マヤが勝手に覗きに行っただけ。
 ……悪かったな。 また妹を止められなくて。
 それとな。
 俺も相手の動きを計算することはあるが、別に腹黒いことを考えてるわけじゃないぞ。
 今だってそうだ。 勝手に俺の心を腹黒い存在にしないでくれ。
 まあ、さすがにそういう扱いを受けるとは思っていなかったけれども。
 『心外』ってやつだな。
 
 さて、情報……即ち、ヒントはやった。
 後は何が“真実”なのか、君自身の頭で考えて決断を下せ。
 その決断を、その“真実”を、誰も否定しない。 覆そうとはしない。
 だから君も、その決断と“真実”を最期の最後、死ぬまで信じ、貫き通せ。
 それが“真相”であろうと“事実誤認”であろうと、君にとっての“真実”はそれしか無いんだ」

あの時、自分の信じた道は崩れ落ちた。
それほどまでに自分の決断は脆く、価値の無いものだった。
きっと、その代償がこの首の傷なのだろう。
だから、数時間前に下したばかりの決断は、価値あるものにしよう。
そうできなければ、いずれ自分が自分でいられなくなる。

【行動:質疑応答(0)、会話(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ?19番ラーズ??】
先に艦橋に着いていたリファニアに加えてシェラも合流し、艦橋に全員が揃った。

シェラが現状を尋ねる。
僕も詳しい状況をまだ知らない。
イブに説明を求める目線を合わせた。
そして、それを受けるまでも無く現在までの移行を説明するイブ。

「逃げようとすれば逃げられる、か……。」

説明を受けながら部屋に漂っていた軍帽を取り、それを被りながら呟く。

『……逃げたとしても、イタチゴッコの繰り返しだよ。』
『攻撃を仕掛けてきた相手は、容赦しないで叩く。
 ……つまり、殺す。
 私は、そのつもりだよ。
 殺すために殺すんじゃなくて、護る為に殺す。
 ……そんな戦いなら、私は躊躇したりなんかしない』

拳銃を装着し直すリファニア、彼女の気持ちは痛いほど分かる。
信じていた仲間に裏切られ、更に大切な者まで奪われたのだから……。
護る≠ニ彼女は言っているものの、復讐、或いはそれに似た感情もあるのではないだろうか?
数の差では圧倒的に此方が上、個々の戦闘力もかなり高い。
ならば、一丸となってスタンリーを叩くのも手か。

しかし、相手はジオン海兵隊。歴戦の強者である事に違いは無い。
4対1、いや、3対1とはいえ、こちらも無事で済むだろうか?
艦長として、そして僕自身として大切な仲間達に危険は冒して欲しくなかった。

だが、他のクルーの意見も聞いておきたい。
僕の意見の保留を兼ねて、エンジンの始動を済ませることにした。
「一応、今の内に機関を始動させておきます。
 熱量が増えるので、相手から完全に捕捉されてしまうとは思いますが、
 どちらにせよこのまま接近されてしまえば同じ事ですから……。」

時折消滅を繰り返すレーダーのそれを確認すると、
機関管制パネルの操作に取り掛かった。

「ふあぁー……ッ!!」

不意にあくびが出る。
刹那、自分でも驚愕したような表情でそれを必死にかみ殺す。
皆に背を向けていたのでそれを見られていたとは思わないが、
それでも、こんな時にあくびを出した自分を叱咤しながら、起動準備を続けた。

【行動:機関始動(−1)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労蓄積中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む スタンリーへの対応を検討中】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
>>225

さっきまでサーティアと話してた男が問い掛けてきた。

「・・・・・・YESの方になるかな。
 出来るだけ協力はするが、抜けたくなったら自由に抜けさせてもらうぞ
 あんた等の邪魔をするつもりは無いが俺も探し物があるんでな。
 
 けど、こう言う事を会話レベルで話していいのか?
 盗聴されてるかもしれないのに。」

自分の首に付けられている首輪をコツコツと指で叩きながらそう答えた。

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
取合えず、不信熱源が感知された宙域には到達した。
もしかしたらこの宙域に居るかもしれないと言う感情からやはり奇襲される恐怖が有る。

「とりあえず、反応のあった場所へ移動する。こりゃあ、相当ミノフスキ―粒子が濃いな。」

こうしていると、昔の事を思い出す。訓練、ト称されて暗礁宙域に放り出された。
後少しでも遅かったら酸欠だったなァ。
連邦時代にアリスタイドヒューズという砲術長が居て、親父さんの名で親しまれていたこと。
結婚して、子供が出来たときのこと。ハイスクール時代に共にすごした友の事。
母の背に揺られ、よく聞かされた歌・・・。

生まれる前から好きやったと
あんたにいうたね
そしたら あんたは 抱きよせて
分かってるとうなずいた
その場限りの夢ばかり 見つづけてきたから
幸せ過ぎるほどに 明日が怖かった
生まれる前から好きやった
気付くのが遅かっただけ

なさけない女になったんや
回り道してるまに
愛されるねうちももうないよ 悲しいけど出て行くわ
もっと早く あんたに 会えたら良かったのに
もう一度 きつく抱きしめて 背中ちぎれるほど
けれどなんで女にだけ
回り道 許されないの

生まれる前から分かってた みんな終わりになるんや
幸せ過ぎて悲しくて 涙が止まらへん
生まれる前から好きやった

それはあんただけ

人は死ぬまえに今まで有ったことを走馬灯の様に思い出すと言う。
「いけねぇいけねぇ。さてと、チェックだ」

【行動:全体通信】
【位置T11】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
>234
最後のところに

全体通信のスイッチに触れていたことにまだ俺は気付いていない。

と一文入れてください。
スレ汚しをお詫びします。
236ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/20 22:01 ID:???
>>230-231
リナルドの話が終わった…。

「あなたは…私が17年間生きてきて…、
 女性として……その…初めての時を覗かれていた……というのに」

思わず声が詰まった。
すでに泣き声も混じってきている。

「……『勝手にやってた』、『悪かった』で済ませるつもりなの?」


……〜〜!!


私はその場で泣いた。
声もあげずに泣きじゃくった。


「…ごめん。取り乱して…。
 最後の質問なんだけど……、
 私には…まだ“真実”なんて見えないし、見たくもない。
 見えた時点で人として生きてゆく意味があるのかどうか……。
 だから人は精一杯生きてゆこうするのだと思うから。

 もし本当の“真実”が見えた人がいるのなら、
 その人は神様か悪魔にでもなってるわ。

 ……ただ、今感じている“事実”ならわかる。
 私が今感じている“事実”。

 リナルドさん。ゴメン、あなたといると疲れるの。」

涙の跡が残った顔のまま、前を向く。
下を向いてばかりじゃいけない。

「…ありがとう、右腕…。」

すれ違いざまに呟くと、
その足取りはガズRへ真っ直ぐ向かっていた。
237ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/20 22:02 ID:???
【行動:答え(0) 移動〔デッキ入り口付近→MS搭乗口付近〕(1)】
【位置:s-17:MS搭乗口付近】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ 信用失墜中→リナルド】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
238シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/20 22:31 ID:???
>>220
「シュウジ=アサギ。今となってはただの……民間人だ。」

>>221
「かっ……監視……。」
〔医務室で何かしてたんですか?慌ててるように見えますが。〕
「なっ!何でもない!何でもない!」
〔……。〕

>>230-231
>>236

他人が見たら引くであろう詰問をし、ヨーコに質問の答えを言うリナルド。
そして、声を上げずに泣き機体へ向かうヨーコ。
何か声をかけるべく、自分もガズRの方へ向かう。

「真実……。殺されかけて、見られて、それを信じるというのも難しいだろうなぁ……。」
〔マスターはどうなんです?〕
「……あの時リナルドが俺を殺し損ねたというのならば、
 俺が気絶していた間に殺す方法も、凶器も大量にあったはずだ。
 信じられる……かもな。霊なんて俺には見えないから解らないが。
 つーかやっぱり見られてたんだな。」
〔いったい待機モード中に何があったんですか……?〕
「……秘密だ。」
〔そうですか。〕

ガズRの前に降り立ち、ヨーコに向き直る。
そして口を開こうとしたら、予期せぬ全体通信に遮られた。

>>234

「流行か。全体通信。
 ん……?全体……通信……。
 …
 …
 そうか。あれなら……。」
〔どうかしたんですか?〕
(奴らの技術レベルにもよるが、この方法なら……鍵となりえる。)
239シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/20 22:37 ID:???
【行動:会話(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと腹減った。】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 電子部品 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド?? 06番ジェイス?
 中立:14番 レイモンド】
「赤外線センサーより、2つのうち1つの熱量膨大を確認
 アンノウンとして、敵艦認定。索敵、及び戦闘管制システムイエローからレッドへ。」

2つのうちの片方の反応が濃くなった。
恐らく、アイドリングからエンジンスタートに持っていったのだろう。
エンジンスタートをしても、可動領域に持って行くには時間がかかる。

「敵艦影を補足、位置情報固定これより、最大速で攻撃を開始する。」

フットペダルを踏みこみ、増大する熱源に向けて、加速をつける。
もうひとつの反応は大型艦船の反応炉だろう。
この大きさからすると、大型貨物船か、チベ級・マゼラン級を少し上回る艦船

「捉えたぞムサイ級、暗礁宙域の戦い方は『隠れ蓑』
 逃亡するものを飲み込むデブリの束
 貴様等はこの状況を自分の利に持っていけるのかな?」

戦闘速度での加速は困難とされるが、大きな残骸はかわしていく。
複雑なベクトル計算が一瞬にして、しかも無意識下で行われているのだ。
それは、舞曲を待っているかのようにも思えるだろう。

スラスターの光芒だけがX2の機体を視認する事を許す。
こげた髑髏が、目の前の艦影を一瞥するとき、彼らには、悪意の砲弾が撃ちこまれるであろう。

ムサイまで、後少し・・・・。

【行動:接近(1)】
【位置T11】【残り1P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
>>234
突然入った全体通信。
その歌を聴き、一瞬だけ、リファニアの殺意が揺らいだ。
歌でもってアレンを送り、歌でもって安らぎを得たリファニアの心を、その歌は僅かながらも揺らしたのだ。

「……何よ……そんな歌、あなたを弔う歌にしては、綺麗すぎるのよ……。」

そう呟くリファニアの瞳には、いまだに殺意の光が宿ってはいたが……。
それと同時に、僅かながらも優しさを取り戻してもいた。
……リファニアは、スタンリーに感謝するべきだったのかもしれない。
あのまま冷たい殺意に心が満たされていれば、リファニアはリファニアで居られなくなってしまっただろう。

「ダグラス艦長。私は、艦の護衛に出るね。
 ……スタンリーは、もうそこまで来ている。
 戦うにしても、逃げるにしても……護衛機は、必要でしょ?」

そんなのは、ただの理由付けに過ぎなかった。
いてもたってもいられない気持ちで、リファニアはブリッジを後にした。

格納庫に入り、愛機に乗り込むリファニア。
コックピットに転がる、アレンのギターを胸に抱き、語りかけるように言葉を紡ぐ。

「どう、アレン。ちゃんとメイクした私、綺麗でしょ?
 ……惚れ直したでしょ?
 でもね、もうちょっとだけ……待っててね?」

そう、もう少しだけ、生きなければならない。
成し遂げなければならない事が、まだ残っている。

ギターを置き、愛機を発進させるリファニア。
宇宙にその姿を現した紫の悪魔は、巨人へと姿を変える。

「スタンリー・M・イプキス……。
 あなたを殺して……私は生きる……。
 弔いくらいは……やってもいいよ?」

【行動 : 艦内移動(-1)、発進(-1)、変形(-1)、残1 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MS形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、冷たい殺意? 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃(艦橋)
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : 『スタンリーを殺す』 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>225
イブが状況を説明する。ほんのわずかだが、対応を考える余裕はあるわけだ。
その彼女が見せている態度は、少なくとも表面上は落ち着いたものである。
殺意すら込めてにらみつけられても不思議ではないと思ってはいたが、
流石にそれほど素直でも単純でもないということらしい。
今のところは共にミョーコウの一員であることにしたのだろう。しばらくの間は。

>>232
着替えた自分の姿にダグラスは無反応だった。
単に疲れていて気づかなかったのか、目の前の事態に集中していたのか、
それとも自分に注目する価値を見いださなかったのか………最後のではあって欲しくないが。
だが、今はそのことにこだわっている場合ではないだろう。
女の部分は、基本的に眠らせておかねばなるまい。

後で余裕が出来たら、ちゃんと見てもらわないと………あれば、の話だけど。

戦うにしろ逃げるにしろエンジンが寝ていてはどうにもならないということで、
ダグラスは出力を上げておくことを決定したらしい。
どのみち発見されるのは時間の問題だろうし、そのこと自体は問題ないと思うのだが。

やっぱり、疲れは抜けきっていないようね。

準備を続ける後ろ姿がどうにも頼りない。その原因の大部分は自分にあることは分かっているが、
あの様子ではダグラスに、そしてミョーコウに戦力として十分に機能することを期待するのは
無理があるというべきだろう。X−2の動きを追い切れるのかどうか。

>>227>>241
リファニアはスタンリーに対する敵意、そして殺意をはっきりと表した。
そう思うのは無理もないし理解も出来るが、少しばかり気負いすぎているように見える。
確かにスタンリーは明確な敵だが、あの男だけが敵なのではないし、
彼を殺すことが最終目的ではない。
正直に言って、あの男を殺すのに積極的にリスクを負う気にはなれなかった。
イブはともかく、ダグラスやリファニアがあの男のために傷つくことなど考えたくはない。
だから、リファニアが感情に任せて飛び出そうとしたならば、
実力を行使してでも止めるつもりだったのだが。

「!」

突然、全体通信で歌声が響いた。声は………スタンリーのものだ。
その歌自体に心を動かしたり、考えを変えたりはしない。
あの男はシェラザードに価値を認めなかった。だから、シェラザードもあの男を否定する。
レーダースクリーンに途切れ途切れに映るその動きも戦意に満ちたものと認められる以上、
歌の一つや二つであの男に対する感情が好転することはなかった。

だが、意表をつかれたのは事実だ。
だから、ブリッジを飛び出したリファニアを制止することが出来なかった。
少女の怒りは予想以上だったらしい。それを受けてか、その動きは思ったより機敏だった。

「………艦長、あたしは今の状況であの男と戦うことに積極的に賛成することは出来ないわ。
 あたしはリファニアのサポートに回るわ。
 頭に血が上っている今のあのコを放ってはおけないから。
 どうするか決めたら通信で教えて頂戴!」

それだけダグラスに伝えるとブリッジを飛び出す。目的地は格納庫のキュベレイだ。
通路を飛ぶように移動して格納庫に入り、眠っていた愛機に飛び込む。
眠っていながらも主人の意思を感じ取っていたらしい深紅の女王の目覚めは早かった。

相変わらずあなたはいいコね。大好きよ。

ノーマルスーツに着替え、脱いだ制服その他をスーツケースに仕舞ったところで
サイコガンダムが発進したらしい振動が伝わってきた。

それ以上先走るんじゃないわよ、リファニア!

スーツケースをシートの下に固定すると、外に出たリファニアに通信を入れる。
繋がった途端に、リファニアの純粋すぎるほどの殺意が伝わってきた。
これはよくない。意識がスタンリーに向かいすぎている。
あの男を殺すことから少しでも意識をそらさないと、
集団としてまともに行動することすら不可能になりかねない。

何より、自分はあの少女にあんな顔をさせるために、化粧を施したのではないのだ。

「少し落ち着きなさい、リファニア!
 あなたが最初に考えなければならないことは、このミョーコウを護る事よ。
 この艦はあなたとあたしの、あたし達の大切な場所でしょう。
 あなたがそう思っているのなら、少しは落ち着いて周りを見なさい!」

少し強めの口調で、その意識をスタンリーから自分に、ミョーコウに向けようとする。
リファニアがそのことを理解するのに必要な間合いを取ると、今度は穏やかに話しかけた。

「………リファニア、叩くとか殺すとか言う言葉は、簡単に口にしていいものではないわ。
 あの男を殺そうとすることは、あの男に殺される危険を冒すと言うことでもあるのよ。
 あたし達はミョーコウという艦のチームなの。あなたの戦闘はあたし達の戦闘、
 あなたの命はあたし達の命でもあるわ。そのことを、ちゃんと考えて」

出来るだけ優しく微笑んでみる。リファニアが落ち着いてくれるかどうか。

【行動:艦内移動(−1)、ノーマルスーツに着替え(0)、リファニアに通信を入れる(−1)】
【位置:T11・ミョーコウ格納庫(キュベレイ搭乗中)】【行動値残り:2】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@ノーマルスーツ】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:リファニアを落ち着かせる】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
敵艦から2機のMSの発進を確認、その後の行動を考えなければならない。
そもそもMSは少数でその真価が発揮される兵器だ。
艦船など大型のものを狙うのは簡単な事だ。

取合えず廃熱を済ませ、その空間に熱を残す。
そのまま、生きているはずのバーミンガムの死角に入る。
バーミンガムの熱で、恐らくは、こちらが見えていない事を願おう。
「ターゲットを確認ロックオン。」

目の前の円が、バーミンガムの方へと向かう。ムサイ級とは死角なため追尾できるミサイルでもない限り
ここからムサイを沈める方法は無いはずだが…。
「残骸に隠れているからと言って安心なわけではない!」
バズーカから二発の砲弾。それは、ムサイには向かわないバーミンガムの艦橋底部と、推進器の付け根にまっすぐとんで行く。

ムサイとバーミンガムの距離はきわめて近い、その距離で核爆発など起これば…。
致命的なダメージは受けないにしても、甚大な被害は出るはずだ。


【行動:射撃【目標】バーミンガム級(2)】
【位置T11】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
「何処だ、スタンリー……。」
周囲の空間に意識を広げるリファニア。
スタンリーが近くに居る事は間違いない。
だが、奴の位置を完全に突き止めるまでには至らない。

そんな時、シェラから通信が入る。

『少し落ち着きなさい、リファニア!
 あなたが最初に考えなければならないことは、このミョーコウを護る事よ。
 この艦はあなたとあたしの、あたし達の大切な場所でしょう。
 あなたがそう思っているのなら、少しは落ち着いて周りを見なさい!』

リファニアを叱るような強い語調の、シェラの声。
スタンリーに向かいすぎていた意識が、多少なりとも呼び戻される。
大切な……場所。
そう、ミョーコウは、大切な場所。
アレンとの、思い出の場所であり……。
私の傷を癒してくれる、優しい人たちの居る場所。

『………リファニア、叩くとか殺すとか言う言葉は、簡単に口にしていいものではないわ。
 あの男を殺そうとすることは、あの男に殺される危険を冒すと言うことでもあるのよ。
 あたし達はミョーコウという艦のチームなの。あなたの戦闘はあたし達の戦闘、
 あなたの命はあたし達の命でもあるわ。そのことを、ちゃんと考えて』

言葉を続けるシェラ。今度は、リファニアの気を静めさせるような、穏やかな声。
言葉の終わりと共に、リファニアにシェラは微笑みを向けた。
それを受けて、リファニアもシェラに微笑み返す。

「……ふふっ。やっぱり、シェラさんは私にとって、そういう人……。
 そんなシェラさんに会えて、私、本当に嬉しいよ……。」

シェラにそう言った後、リファニアの表情が戦士の表情となる。
その心の内の殺意は、消え去ってはいない。だが、それにのまれる事はない。

「……殺させないよ。絶対に。」

そう呟き、再び宇宙に意識を広げるリファニア。
>>244
「!」
突然、研ぎ澄まされた感覚が酷く危険な何かを捉えた。
レーダーに熱源が表示させるのよりも早く、機体をそちらに向けるリファニア。
殺意の込められた砲弾が……二発……!
「……やらせないって……!」
リファニアの意識に呼応して、胸の拡散メガビーム砲が光を放つ。
次の瞬間沸き起こる、爆光。……だが、それはひとつ。
「……言ってるでしょぉっ!!」
ビットが一基、放出される。
狂ったように砲弾に向かってゆくビット。
バーミンガムに到達する直前に砲弾に激突し、爆発が艦を揺らす。

「……私が居る限り、ミョーコウに手出しなどさせるものか……。」

デブリの中にちらちらと動く影を捉え、敵と艦との間にカバーリングに入るリファニア。
サイコのカメラが妖しく輝き……その輝きの先には、漆黒の機体の姿があった。
【行動 : シェラとの通信回線接続(-1)、迎撃(-2)、残1 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MS形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、穏やかな殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×9、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : スタンリーを殺す、ミョーコウを護る 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
247イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/21 12:00 ID:???
リファニアのサイコMk-2と、そしてそれを追うように発進したシェラザードのキュべレイMk-2の姿がスクリーンに映し出される。
敵機はその間も漸次相対距離を縮めてくる。
戦闘開始まで、あと数分もあるかどうか―――

「ダグラス、これを飲んでおきなさい」

医薬品の山の中から愁林が見つけ出したのは、カフェインの錠剤と睡眠導入剤、それぞれの瓶。
それらをダグラスに投げ渡し、愁林は再びコンソールに向かった。

「摂取したカフェインが効果を発揮するまでは凡そ15分。それまでは私がサポートに回るわ」

ノーマルスーツに包まれた指がコンソールの上をしなやかに踊る。

「スタンリーを撃退、或いは撃破した後で青い瓶の中の薬を2錠飲みなさい。よく眠れる筈よ」

丁度その時、スタンリー機から放たれたであろう2発の砲弾の動きをセンサーが捉えた。
コンピューターの演算結果は、その標的がミョーコウをその陰に抱くバーミンガムであると示している。
緊張が走る。
出撃した2機へ迎撃を要請しようとした矢先、閃光が立て続けに二度広がり、艦を小さからぬ衝撃が襲った。
咄嗟に被害状況を確認する。

「損傷なし―――リファニアちゃんのお陰ね」

安堵の溜息をつく暇など無い。
宙域内に於けるデブリなどの暫定的な位置データを算出し、愁林はそれらを紫と紅の2機へと送信する。

「二人とも、できるだけ戦場を引き離して貰えるかしら」

敢えて余裕めいた口調を演出し、即席のオペレーターは不敵に微笑んで見せた。
248イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/21 12:03 ID:???
【行動:状況解析(-1)、薬探し(-1)、通信(-2)】【残り行動値:0p】
【現在位置:T-11(ミョーコウ艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み)、半覚醒?】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に歩む、今はダグラスの姉であり続ける、オペレーティングとサポート】
【同盟:No.05・ダグラス、No.20・リファニア、No.26・シェラザード(?)】
歌が聞こえた。
この殺し合いの場所にはよく歌が流れる。
俺だけじゃない。

「みんな…怖いんだろォ…?」

俺がそう思っているだけかもしれないが。
みんな恐怖してる。
自分が殺されることを――
平穏を壊されることを――
誇りが汚されることを――

終わりを。

誰もが生まれて持つ、遺伝子に刻み込まれている。
生物としての生存本能。
それぞれの方法で自分自身を奮い立たせている。

ここは戦場というにはあまりにも小さな場所だが。
ここでも人は生きている。
戦場に流れる歌。
それぞれの人間としての全てを、限界を超えて――
人間の本質が色濃く滲み出る、それ故に光輝く歌。

「俺も歌ってみるかァ…?」

そう呟くと同時に通信が返ってきた。
煙草二本目。
俺の拠り所、必須アイテム。
気分が落ち着く。

「シュウジ=アサギ。今となってはただの……民間人だ。」

元軍人か?
言い方に陰りが見えた気がした。
怒り?悲しみ?後悔?
……くだらない。

「邪推しても仕方がないって思ったばかりだろォ…オイ…」

自分で自分に呆れる。
弱い。
掲げる物がないからだろうか?
俺の覚悟はあまりにも弱い。


シートに灰が
落ちた。

【行動:邪推(-0p)格納庫探し(-0)】【残り行動値:残り4p】
【位置:S-17】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:空ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:この殺し合いを仕組んだ奴を後悔させてやる】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
250イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/03/21 12:23 ID:???
>247修正
一行目
“〜それを追うように発進した〜”→“〜それを追うように発進準備に入った〜”

13行目
“出撃した2機へ〜”→“リファニアへ〜”

度々申し訳ありません。
唐突に全体放送が掛かる。
内容は歌。その声の主は、スタンリーに間違いなかった。

動揺を誘うつもりなのだろうか?
歌うだけならば、わざわざ通信を発信する必要は無い。
しかし、その歌声に騙しや企み等の邪念は感じられないような……。
……今はそんな事、考えている場合ではない。
戦うにせよ、逃げるにせよ、早く決断を下さねば。
明確な目的が無いままでは、皆の心にも動揺が生まれてしまう。

『ダグラス艦長。私は、艦の護衛に出るね。
 ……スタンリーは、もうそこまで来ている。
 戦うにしても、逃げるにしても……護衛機は、必要でしょ?』

静止する間も無く、リファニアは艦橋を出て行ってしまった。
続いて彼女の補助に回るため、シェラも格納庫へ向かって行った。
シェラも僕と同じ、戦闘には消極派であった。
後はイブの賛否を解いたい所だが……。

間も無くリファニアの駆るサイコガンダムが出撃、MS形態に変形した。
もし、戦闘に突入してしまったら、戦闘中に彼女を回収するのは困難だ。
その巨体ゆえ、格納に時間がかかってしまい、その間艦自体も移動が出来なくなる。
こうなれば、敵の殲滅を優先させた方が、かえって安全なのでは無いだろうか?
撤退するには、最終的に護衛機も全て格納させる必要がある。
そうなれば、ミョーコウは張り子になり、撃沈さえ危ぶまれる事態になるだろう。

『ダグラス、これを飲んでおきなさい』
と、二つの瓶が流れて来る。
それを手に取り、張ってあるラベルを読むと、それらはカフェインと睡眠薬だった。
カフェインを9〜10錠ほど、一気に口に流し込む。
効果が出るまで、15分程掛かるらしい。しかしそれでは遅い、戦況は刻々と変化してゆくのだ。

僕も薬の山から、ある物を取り出した。
雑に剥がしたビニールの下から出てきたのは…皮膚摂取タイプの注射器。
これを摂取するのは初めてだが、迷わずそれを腕に打ち込む。
30秒程経つと、眠気と疲れがいつの間にか抜けていた。

二つの光芒がぼうっと広がり、それに続く若干の振動。
どうやらリファニアが敵弾を落としてくれたらしい。

通信席に飛びつくと、リファニア、シェラの両機に通信を入れる。

「全機に告げます。敵との交戦を許可、迎撃及び、撃退して下さい。
 ただし、相手が撤退した時の追撃は認めません。
 交戦が終ったら、直ちに帰艦して下さい。直ちにこの宙域を離れます。」

通信を入れ終わると、直ぐ右隣に座っている姉さんにギラついた目を向ける。
「僕はなんとかいけます。
 姉さんはミョーコウの護衛、又は二機の援護に向かって下さい。」

本当はもっと付け足したい言葉があったが、今は艦長として振舞う。
その肩に、手でもいい、姉さんに触れたい衝動を抑え、キャプテンシートへ座る。
手元の簡易操作で、各迎撃システムを起動させ、攻撃態勢を取った。
【行動:通信(-2) 薬物摂取(-1) 迎撃体勢(-1)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:薬物投与+摂取中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む スタンリーを撃退】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
『そういうわけだ・・・・・・
 (中略)
 全員に聞こう。

 YES OR NOだ。
 少し待ってくれ、という答えは・・・・・・意味がない。


 あ、それとルイさん。 
 俺のカレーはあんまり辛くないほうでお願いね』
あーたんに話し掛けられる。アタシが答えるまえよりも
おっさんが先に答える。
『俺は言うまでもなくYESだ。だが俺はお前の言うような核の知識など無いに等し
 いから、部品集めとか、そのくらいしかできないぞ。…ところで…その爆弾は1
 発で足りるのか?俺の記憶に間違いがなければ、以前戦闘があったコロニーの港
 に捨てられたケンプファーがあると思うんだが……使うか?』
更に、いままで見たことない人やからべるべるやと思う人が答える。
『・・・・・・YESの方になるかな。
 出来るだけ協力はするが、抜けたくなったら自由に抜けさせてもらうぞ
 あんた等の邪魔をするつもりは無いが俺も探し物があるんでな。
 
 けど、こう言う事を会話レベルで話していいのか?
 盗聴されてるかもしれないのに。』
ふたりの後にアタシも答える。
「カレーは自分で選ぶんやな。
 アタシは教えてあげない。」
そういいながら、激辛カレーを少しと普通の辛さのカレーを御飯の上にかける。
おたまを普通の辛さのカレーにいれながらあーたんに更に話し掛ける。
「んで、さっき言っておった話はアタシには小難しゅうてよく分からへん。
 やけど、なんとなくは分かりよった。
 アタシの答えはYESかNOが答えろっちゅーたらNOや。
 アタシは他の人を殺してまで生き延びるなんてしとうない。
 そないな事しても楽しゅうないし、御飯もきっとおいしく食べれなくなる。
 これからの人生もきっと楽しくなくなってまう。そんなん嫌や。
 誰かを殺さんといて逃げるっちゅー事やったら間違い無しにYESといえるんやけど
 そうじゃないんやったらNOや。」
そんでべるべるにも話かける。
「盗聴されておってもたぶん意味ないで。
 ここは確か基地やろ。監視カメラぐらいあるんやない?
 壁に耳あり障子にメアリーや。
 そんで、監視カメラを壊したりしよったら何か見られたくないもんでもやっとると
 思われて結局どうにもならへんやろ。」

【行動 : とーくたいむ (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙)  】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
ルイが俺の疑問に答えてきた。

『盗聴されておってもたぶん意味ないで。
 ここは確か基地やろ。監視カメラぐらいあるんやない?
 壁に耳あり障子にメアリーや。
 そんで、監視カメラを壊したりしよったら何か見られたくないもんでもやっとると
 思われて結局どうにもならへんやろ。』
 
(理屈は判るが、こういう事をしていると秘密裏にしたい情報も出てくるのに
 それを、何の対策も無しに話しているのはあまりにも無防備過ぎる。)

「監視カメラの映像にも限界があるし、
 仮に監視カメラを見つけて壊せば、
 何かをしていても詳しいことは判らなくなると思うし
 何も対策していないとなると
 必要最低限保持していたい情報も駄々漏れになる。
 それぐらいは考慮したほうが良いと思うぞ。」 

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
256リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/21 17:31 ID:???
(いつもの定期放送より、すこし遅れて放送が開始される。
 今までにない珍しいことだ……)

『ゴメンゴメン、ちょっと遅れました☆
 定期放送を始めま〜す♪

 まずは重要事項の連絡から。
 え〜っと、先生、これからちょっとだけ、フィールドの外にお出かけします。
 それで、次回の定期放送には戻ってこれないっぽいんですよね〜。
 というわけで、次の定期放送は一回お休みです☆
 あ、先生がいない間も、運営スタッフの人がちゃんと残ってるので、安心して下さい♪
 みなさん、先生がいなくても、ちゃんと殺し合いしてて下さいよ〜?

 それでは、立ち入り禁止区域の発表です。
 『D-05』 『E-19』 『J-08』 『P-06』
 『R-11』 『T-22』 『W-18』 『X-14』
 二回分ということで倍の発表してもよかったんですけど、やめときますね♪
 これで、ちょっとだけ時間の猶予ができましたね。
 悪巧みしてる人たちは、頑張っちゃって下さい♪

 それでは……帰ってきた時、何人脱落しているか、楽しみにしてますよ〜☆
 では、いってきま〜す♪』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう】
257リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/21 17:32 ID:???
第八章 >255 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎□□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□×▼07◎□◎□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□□□×□10□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□×〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□×□03◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□■◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■×■◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□■■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□□□□□×□□◎
19□◎□□×□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□□◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□×▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□□□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・15・19は同一地点。03・05・20・23・26は同一地点。07・11・14・21・25は同一地点。
03・05・26はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・26の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
258リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/21 17:33 ID:???

「殺し合いが進んでないからといって、私を呼び寄せても仕方ないと思うけど。
 あ〜あ、きっとオジサンたちにネチネチ虐められるんだろうな〜。憂鬱よね〜。
 殺る気のない生徒たちが生き残ったのは、私の責任じゃないと思うんだけど」
「はぁ……」
「ムサイ組は戦闘始めたし、小惑星組は何やら面白そうな話をしてるし……
 今からが面白いトコなのにねぇ」
「はぁ……」

髑髏とハロを両手に抱え、溜息をつく『ティーチャー』に、男は曖昧な相槌を打つ。
二人が進む先、W-22内の大型ドックには、宇宙戦艦が出港の準備を整え、待ち構えていた。

「じゃ、あとの管理はよろしくね。私はきっと戻ってくるから。
 まさか『上』の人たちも、いきなり私を『処分』したりはしないでしょう。
 くれぐれも、生徒のみんなへの直接干渉は最低限に押さえてね」
「分かりました。お任せ下さい」

管理の全権を委任された男は、慇懃に頭を下げる。
リーア先生は、その最敬礼に応えることなく、艦に乗り込む。


数分後。艦が、出港する。
フィールドの外側、『生徒』たちが立ち入りを禁じられた広い宇宙を目指して。
W-22駐在の『現地管理スタッフ』よりも上位にいる、『偉いひとたち』の元を目指して。


【行動:乗艦(−1p)出港(−1p)
    移動(W-22→X-22→Y-22→Z-22→マップ外、戦艦移動ボーナスあり)(−3p)】
【残り行動値:∞】【位置:マップ外】
【行動方針:『上』の人の呼び出し命令に応じる】
 静かだ。
これがすでに世界の常識だと言わんばかりに。静かだ。
拍子抜けの感覚すら湧き上がっては来ない。
少しだけ残された警戒心も途端に姿を引っ込める。
ゆっくりと首を左右に振った。軽い笑いと共に。

 構造自体はほぼ同じだ。以前入り込んだコロニーと。
小規模の軍備施設と彼方に広がる街と緑。
機体を滑り込ませたドッグ内でも記憶が重なる。
使われている重機まで変わらない。同社の製品とロゴマーク。
遠目に映える市街地も同じ光景なのだろう。
変わらない街並みを抱え、日常の一片を作り出す物達。
統一感がかろうじて現実感を残している空間。
消えた対象の行方を彼らはどこまで見届けているのかもわからない。

 機体の位置を固定させる。コクピットを開放し全身の屈伸運動。
久々に味わう足の下の感触は鉄臭いが非常に心地いい。
辺りを見渡し、一番初めに目に付いたスイッチを入れる。
重々しい金属音が響き背面にあった扉が右方向にゆっくり開放していった。
電力は相も変わらず供給されている。幸運と考えるか、当然と思うべきか。
それよりも機体の損傷具合を確認したい。
デッキに直結しているコンソールを立ち上げ……。

 ……。

 馬鹿馬鹿しくなった。
たまにはナーバスになるぐらい悪いことじゃないだろう。
嫌になるほど深く考えてみればいい。

 《意味》と《理由》 を。
 ふと、幾つか.思い返してみるものがある。

 その頭の中で再生する各々のフィルムはまとまりらしい物も無い。
単に細かい部位はノイズがかかるだけという意味もあるが、
必要とする情報=彼の考えに一致していればいいだけであって、
断片的な会話と眼で見た景色がフラッシュバックしていくだけだ。

 各々、場所も違う。人も違う。時間帯も違う。
共通しているのは彼がその眼で見てきた光景・音・匂い。
私怨から国の革命まで事の大小には関わらない。
そこには必ず意味と理由が存在し、付属する。
だからこそそこで生きる兵がいて戦闘は起こり、戦場が構築される。
そして彼はその中で悦楽に酔える事が出来る。
不都合や違和感は生まれる事は本来ありえないことなのだ。

 では、単刀直入に。この戦場は何だ?
基本的な舞台設定からして大幅に狂っており、
包み隠すどころかそれ自体をさらに広げ見せ付ける。
場を制するものは自らが狂気であると告白するように暗躍し、
戦場の基本的なルールを必要以上に強調し、
時に奇妙な、時に正攻な数々の方法を用いてまで事を押し進める。
まるで、ここが戦闘が行われている事すらも自ら否定しているように。

  "ゲーム"

 自らをそう名付けているこの空間。
自分達がキャラクターであり物語を作っているというのなら、
それを見ているプレイヤーは一体何処にいると言うのか。
人を苛立たせる白衣の彼女に真っ先に疑いが掛かるが、
いちいちとルールを明文化させ続ける行動を考えれば、
あれはゲームを盛り上げる為の調整役と言う方が正しい。
と、なれば…。

 ………。
 デッキの作業場脇の小部屋。
作業用の机と来客用と思われるガラステーブルとソファー。
そのソファーに深く腰掛けたまま、少し虚ろな眼をした彼がいる。
側に置いてあった煙草を加えながら。その灰を落としながら。

 意にそぐわないことをしたという軽い後悔。
いちいちと気にしているようでは到底生き残る事など出来ないはずだ。
ただ、気分だけは妙に晴々しい。古典的表現だが、文字通り頭の中の霧が晴れたようだ。
闇雲に蠢いているだけで物事が解決するレベルはもう終わったと言う事なのだろう。
いわば一種の現実逃避に陥っていたわけで、何もまとまっていなかった。
意味の無い事と分かっていながらも、考える。そして結論を出す。即ち荒療治だ。

 すでに生き残っている参加者全員が何かしら気が付いている。
異常と狂気に隠されながら、ゲームと言う名前でここが呼ばれている理由と意味に。
そして、あの女もまた彼等の考えに気づいている。
改めて、名簿へと目を通す。死亡者には打ち消し線が施され、随分と汚れた。
16人。まだ随分と残っている。
徒党を組んでいる者、虎視眈々と好機を狙っている者、あくまで和平を貫く者。
しばしの膠着。思惑はそれぞれあれど動きを取れなくなった状態。
誰がカードを切ろうと奈落に向かって一気に展開は進んでいく。
ならば、自分のやるべき事は? そんなことは至極単純。
最高のタイミングで横合いから思い切り殴りつける。
きっかけさえあれば動くと言うならば、そのきっかけを作ってやればいい。

 立ち上がった彼の顔に邪悪な笑みが戻る。
ドッグへと急ぎ戻ると、中途半端になったままの機体の補修作業を進める。
ポッカリと穴のあいた左肩。傷は意外と手間取りそうだ。
そうだ。奴のことも片をつけておかないといけない。
脳裏に一瞬マントを羽織った姿がトリップする。

 「レイモンド…デリック…だったか。」

 初めてその者の名を口にする。随分と厄介な傷を負わせてくれた。
改めて、共に混沌とした戦場を歩きなおそうじゃないか。
そちらの如何に関わらず…な。
【行動:移動 (-2P) 思考(-0p) 補修作業(-1p)】
【位置:R-06→S-06→S-05】【残り行動値:1P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷+左腕部の損傷】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:戦場を求める】【同盟:無し】

かなり亀レスになりますが、
先生、>>66 お気になさらずに。
漆黒の機体から放たれた、殺意の砲弾は、一筋の光と光芒によって防がれた。
「なるほど、サイコミュ搭載兵器か。面白いな。」
バズーカを右手に持ったまま、砲口を上に上げる。
そして、バズーカ下部に有るマガジンが排出され、目の前の宙域に放り出される。

ムサイ級軽巡洋艦
初期型ならば、MSに対する防御は薄い。
「リロードもしなければならんしな。」

砲を元の位置に戻して、マガジンに手をかけた。

【行動:マガジンの排出(0)】
【位置T11】【残り2P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2 120mmマシンガン×2 ラケーテンバズ (予備弾奏各1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
『俺は言うまでもなくYESだ。だが俺はお前の言うような核の知識など無いに等し
 いから、部品集めとか、そのくらいしかできないぞ。…ところで…その爆弾は1
 発で足りるのか?俺の記憶に間違いがなければ、以前戦闘があったコロニーの港
 に捨てられたケンプファーがあると思うんだが……使うか?』
『・・・・・・YESの方になるかな。
 出来るだけ協力はするが、抜けたくなったら自由に抜けさせてもらうぞ
 あんた等の邪魔をするつもりは無いが俺も探し物があるんでな。
 けど、こう言う事を会話レベルで話していいのか?
 盗聴されてるかもしれないのに。』

 ベルクと、レイモンドからYESの返答が帰ってくる。

「盗聴の事は……さっき言ったわ。
  彼らは私達がなにをするのか、期待している筈なのよ。
  聞かれていても、聞かれていなくても……結果は変わらないわ。
  やる以上は、徹底的にやるけどね」

『んで、さっき言っておった話はアタシには小難しゅうてよく分からへん。
 やけど、なんとなくは分かりよった。
 アタシの答えはYESかNOが答えろっちゅーたらNOや。
 アタシは他の人を殺してまで生き延びるなんてしとうない。
 そないな事しても楽しゅうないし、御飯もきっとおいしく食べれなくなる。
 これからの人生もきっと楽しくなくなってまう。そんなん嫌や。
 誰かを殺さんといて逃げるっちゅー事やったら間違い無しにYESといえるんやけど
 そうじゃないんやったらNOや』

 ……私は。

「ルイ、ゴメン!」

 ルイの頬目掛けて思いっきり手を振った。


【行動 : ルイをビンタで攻撃(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : まだ空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
『監視カメラの映像にも限界があるし、
 仮に監視カメラを見つけて壊せば、
 何かをしていても詳しいことは判らなくなると思うし
 何も対策していないとなると
 必要最低限保持していたい情報も駄々漏れになる。
 それぐらいは考慮したほうが良いと思うぞ。』
「それはな・・・・・・」
べるべるからの質問の前に
『ルイ、ゴメン!』
さーちんから声がかかり同時に頬をはたかれる
(パチンと小気味良い痛そうな音が響く)
思わずたはかれた頬を抑えながらさーちん言う。
「さーちん・・・.・・・一体何?」

【行動 : とーくたいむ (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) さーちんにはたかれ自失呆然 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん もう、持って帰りたいわ
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
『さーちん……一体何?』

 叩いたまま、手が動かない。
 身体も、動かない。

「……私はもう、何人も殺した。
 ライブ野郎はどうか知らないけど……少なくとも、二人。
 ルイは! アナタは! 自分の命がそんなに安いわけぇ!?

 それも殺すのはアノ外道どもよ!?
 私達に殺し合いをさせようとした、奴らなのよ!?」

 そうよ、リオンは……

「これをやらない事はアナタが死ぬだけじゃない!
 私達と戦う事になる人達も助かるかもしれない!
 それなのに、やらないっての!?」


【行動 : 会話中(0) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 正常 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 : 怒 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
『……私はもう、何人も殺した。
 ライブ野郎はどうか知らないけど……少なくとも、二人。
 ルイは! アナタは! 自分の命がそんなに安いわけぇ!?

 それも殺すのはアノ外道どもよ!?
 私達に殺し合いをさせようとした、奴らなのよ!?』
一呼吸おいてからさーちんが言葉を続ける。
『これをやらない事はアナタが死ぬだけじゃない!
 私達と戦う事になる人達も助かるかもしれない!
 それなのに、やらないっての!?』
「安いかどうかはわからへん。
 ちゅうよりも安いかどうか人の命ははかるもんやない。
 それはアタシもさーちんもおっさんもあーたんもべるべるも
 みーんな一緒や。この中で誰の命が一番安くて一番高いんか。
 そないな事比べてみたいとも思わへん。
 例え、救いようの無いような外道やて命は命や。
 殺してしまう権利なんてアタシ等にはあらへん。
 誰にもあらへんのや。
 それに、誰も殺さへんで抜け出す方法があるかもしれへんやん。
 アタシは馬鹿だからまだ思いつかへんけど。きっとある。きっとあるはずや。
 それを探し、みーんな一緒に逃げるんや。
 そのほうがみんな幸せになれる。アタシはそう信じる」
息が切れて荒い息になるけど息を吸ってから言葉を続ける。
「アタシだって死にたくはあらへん。
 お金も欲しいし素敵な恋とかもして見たい。
 素敵な旦那さんとかと子供も欲しい。
 やけど、人を殺してしもうたら絶対そんな夢も見れなくなる。
 そないな事はアタシはいやや。
 誰も殺さんでアタシは生き残りたい。
 最後までジタバタしたる。諦めずにずっとジタバタしたる。
 アタシはそっちのほうが後悔のしない生き方や。
 だからアタシはあーたんの計画には乗らない。
 それで邪魔やというんやったらアタシは出て行く。」

【行動 : まんがんとーくふたたび (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) さーちんを微妙に睨みつけとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん 
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
「安いかどうかはわからへん。
 ちゅうよりも安いかどうか人の命ははかるもんやない。
 それはアタシもさーちんもおっさんもあーたんもべるべるも
 みーんな一緒や。この中で誰の命が一番安くて一番高いんか。
 そないな事比べてみたいとも思わへん。
 例え、救いようの無いような外道やて命は命や。
 殺してしまう権利なんてアタシ等にはあらへん。
 誰にもあらへんのや。
 それに、誰も殺さへんで抜け出す方法があるかもしれへんやん。
 アタシは馬鹿だからまだ思いつかへんけど。きっとある。きっとあるはずや。
 それを探し、みーんな一緒に逃げるんや。
 そのほうがみんな幸せになれる。アタシはそう信じる』

『アタシだって死にたくはあらへん。
 お金も欲しいし素敵な恋とかもして見たい。
 素敵な旦那さんとかと子供も欲しい。
 やけど、人を殺してしもうたら絶対そんな夢も見れなくなる。
 そないな事はアタシはいやや。
 誰も殺さんでアタシは生き残りたい。
 最後までジタバタしたる。諦めずにずっとジタバタしたる。
 アタシはそっちのほうが後悔のしない生き方や。
 だからアタシはあーたんの計画には乗らない。
 それで邪魔やというんやったらアタシは出て行く』

「……ゴメン、アーネスト。
 私乗れない。
 乗れなく、なった……。

 核製造の手伝いぐらいなら、構わない。
 けど……私には、もう乗れ、ない……」


【行動 : 会話中(0) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : まだ空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
アーネストからの返答を待つ間に、ベルクも賛成の意志を示した。
まあ微妙な反応ではあるが、一応はこれでもいいのだろう。
続いてルイが少し考えてから意見を言った。
その答えは…明確なNO。
だが……俺はルイがNOと言う事が、何となく分かっていたような気がする。

『笑いで世界を救う』
『みんな笑って争う事が馬鹿馬鹿しくなって平和にもなる』
……ルイにとって武器とは銃ではない。
ナイフでも爆弾でも毒でもなければ、MSでもない。
笑い。
若しくはそれを生み出すルイ自身の笑顔だ。
そしてこの計画は、ルイの唯一の武器である笑顔を、奪う。
彼女が納得できないのも当たり前なのかもしれない。

パシッ

食堂内に乾いた音が響く。
ルイの答えを聞いたサーティアが、その頬を張ったのだ。
一瞬凍りついたような空気の中でサーティアは続ける。

「……私はもう、何人も殺した。
 ライブ野郎はどうか知らないけど……少なくとも、二人。
 ルイは! アナタは! 自分の命がそんなに安いわけぇ!?

 それも殺すのはアノ外道どもよ!?
 私達に殺し合いをさせようとした、奴らなのよ!?

 これをやらない事はアナタが死ぬだけじゃない!
 私達と戦う事になる人達も助かるかもしれない!
 それなのに、やらないっての!?」

サーティアは身じろぎもせずに、ルイを説得しようとする。
彼女の目を見据えて。
ただ、ルイも引くつもりはないようだった。

(続く)
「安いかどうかはわからへん。
 ちゅうよりも安いかどうか人の命ははかるもんやない。
 それはアタシもさーちんもおっさんもあーたんもべるべるも
 みーんな一緒や。この中で誰の命が一番安くて一番高いんか。
 そないな事比べてみたいとも思わへん。
 例え、救いようの無いような外道やて命は命や。
 殺してしまう権利なんてアタシ等にはあらへん。
 誰にもあらへんのや。
 それに、誰も殺さへんで抜け出す方法があるかもしれへんやん。
 アタシは馬鹿だからまだ思いつかへんけど。きっとある。きっとあるはずや。
 それを探し、みーんな一緒に逃げるんや。
 そのほうがみんな幸せになれる。アタシはそう信じる」

更にルイの言葉は続いていく……。

生き残る為に殺すサーティアと、生き延びる為に逃げるルイ。
どちらが正しいかなんて、誰にも決められるはずがない。
どちらを選んでも困難な事に変わりはない。
だが、俺は俺の中の判断をつけるべきかもしれない。
俺は前思った事をルイに聞いてみる事にした。

「ルイ。このプログラムの中で、君と同じ考え方をする人間はおそらくいない。
 このまま君がここから出たら、周りは全て敵になる。そしてその中には話の
 通じない者、執念深い者もいるだろう。そいつが向かってきた時……ルイ。…
 君は引き金を引く事ができるのか?」

【行動:ルイに質問(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:………】
【同盟:不明?】
『……ゴメン、アーネスト。
 私乗れない。
 乗れなく、なった……。

 核製造の手伝いぐらいなら、構わない。
 けど……私には、もう乗れ、ない……』
「さーちん。一つだけ聞いてもかまわん?
 さっき2人殺してもうたと言っておったけど、その事後悔しとる?
 後悔してるんやったら、その2人の分も頑張って生きるんや。
 カレーに入ってる鶏肉かて元々生きてた鳥さんの肉や。
 死んでもうてもアタシ等の栄養になってくれる。
 役に立ってくれてる。
 そのかわりアタシ等はその栄養の分頑張って生きなあかん。
 だからさーちんもがんばって生きるんや。
 アタシはあーたんの作戦には乗れへんけど
 さーちんが乗るかどうかはさーちん次第や。
 本当はさーちんにもこれ以上人を殺したりして欲しくあらへんけど
 それ以外に方法が思いつかへんのやったら乗ってもええんや。
 さーちんはさーちんなんやから。
 それにアタシはさーちんには。うんや。ココに居る人たちにも
 死んで欲しくあらへんから」
さーちんに話し掛けたあとにおっさんからも話かけられる
『ルイ。このプログラムの中で、君と同じ考え方をする人間はおそらくいない。
 このまま君がここから出たら、周りは全て敵になる。そしてその中には話の
 通じない者、執念深い者もいるだろう。そいつが向かってきた時……ルイ。…
 君は引き金を引く事ができるのか?』
「わからへん。
 思わず引いてしまうかもしれへんし、誰か頼れそうな人が近くにいたら
 助けを求めるやもしれへん。
 何も出来ずにそのままダメになってしまうかもしれへん。
 それはそん時になってみないとわからへん。
 わからへんけど、その時はその時や。
 今、自分に嘘付いてまで生き延びてしまいたくあらへん。
 自分で納得の行くようにやって生きてく。
 きっとそうすれば最後の時も納得して後悔せずに終われる。
 そうおもうんや。」

【行動 : ましんがんとーくふたたび (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) さーちんを微妙に睨みつけとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  がんばって
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】

272赤いマフラーの女性:04/03/21 23:15 ID:???
『さーちん。一つだけ聞いてもかまわん?
 さっき2人殺してもうたと言っておったけど、その事後悔しとる?
 後悔してるんやったら、その2人の分も頑張って生きるんや。
 カレーに入ってる鶏肉かて元々生きてた鳥さんの肉や。
 死んでもうてもアタシ等の栄養になってくれる。
 役に立ってくれてる。
 そのかわりアタシ等はその栄養の分頑張って生きなあかん。
 だからさーちんもがんばって生きるんや。
 アタシはあーたんの作戦には乗れへんけど
 さーちんが乗るかどうかはさーちん次第や。
 本当はさーちんにもこれ以上人を殺したりして欲しくあらへんけど
 それ以外に方法が思いつかへんのやったら乗ってもええんや。
 さーちんはさーちんなんやから。
 それにアタシはさーちんには。うんや。ココに居る人たちにも
 死んで欲しくあらへんから』

「だから出来ないって言った!
 ……誓いを、忘れてた。

 忘れてたんじゃない、勘違いしてた……

 完全に……っ!!」

 苦しい。
 痛みが……止まらない。
 何も考えられない……

 形振り構わず走って部屋を飛び出した。

 痛い。


【行動 : 移動中(−1) 】
【残り : 2P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : まだ空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : もう一つの優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
>>272
  |
((´A`)) マジデツッテキマス……
マガジン排出後即座にマガジンを押し込む。
「おまえなんかには用は無い!ここで潔く散るが良い。」

予測射撃も踏まえての完璧な射撃。
一発は肩を狙うと見せかけて、艦橋底部へ。もう一発は、脇を狙って推進器狙い。

先ほどと狙いは変わらないが、できる限りの偽装はしておかねばならない。


【行動:リロード(0)射撃(2)】
【位置T11】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2  ラケーテンバズ 120mmマシンガン×2(予備弾倉1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
「わからへん。
 思わず引いてしまうかもしれへんし、誰か頼れそうな人が近くにいたら
 助けを求めるやもしれへん。
 何も出来ずにそのままダメになってしまうかもしれへん。
 それはそん時になってみないとわからへん。
 わからへんけど、その時はその時や。
 今、自分に嘘付いてまで生き延びてしまいたくあらへん。
 自分で納得の行くようにやって生きてく。
 きっとそうすれば最後の時も納得して後悔せずに終われる。
 そうおもうんや。」

俺の問いにルイは彼女らしい、はっきりとした口調で答えてくれた。
言っている事は厨房の時と変わらない。
それは『後悔しない生き方をする』
俺はこの場面で尚、自分の生き方を曲げないルイが嬉しく、そして羨ましかった。

ルイの傍ではサーティアが落胆している。
彼女もルイの言葉に何か感じるものがあったのだろうか。
と、突然食堂から飛び出していった。
…苦しそうな顔を、していた。
何にせよ、今事態は動き始めている。

『後悔しない生き方をする』
『後悔しない生き方をする』
『後悔しない生き方をする』
そして、俺にとっての後悔しない生き方は…何なのだろう…。

俺は自分とサーティアの皿にカレーをかけてから席を立った。

「ちっと追い掛ける。さすがに1人にはしておけないからな」

とにかく今はサーティアを見ていてやらねば…。
とりあえず、今の俺の後悔しない行動……だと思う。
確信は持てないが。

よし、カレーを2つ持っていようとも、韋駄天レイは追い付いてみせる!
俺はサーティアの後を追って、食堂を飛び出した。

【行動:追いかけて基地内(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:………】
【同盟:不明?】
『だから出来ないって言った!
 ……誓いを、忘れてた。

 忘れてたんじゃない、勘違いしてた……

 完全に……っ!!』

そう言葉を吐き捨てたあとに物凄い勢いでさーちんが
食堂から出て行く。
それを追いかけようかと思っておった瞬間に

『ちっと追い掛ける。さすがに1人にはしておけないからな』

そういって、カレーをかけた御飯の皿を持って走り出す。
アタシは少し考えた後に残った2人に声をかける。

「ごめん。アタシも行って来る。
 カレーは大きい鍋のほうが普通の辛さやからね。」

そう2人に告げたあとにさーちんとおっさんを追いかけて食堂から飛び出したんや

【行動 : さーちんをおいかけるんや (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  がんばって
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
ビットを使ってしまった事は、失敗だったかもしれない。
スタンリーは、おそらくサイコガンダムMK-IIについて良く知らない。
最初の遭遇の際、ビーム兵器でこちらを威嚇してきたという事は、
この機体のIフィールドを知らなかったという事だ。
……となれば、ビットの存在も知らなかった可能性が高い。
スタンリーは歴戦の海兵隊員、しかも機体はあの馬鹿みたいな機動力を持つ海賊ガンダムだ。
……そんな強敵の隙をつくのに有効な切り札を、こちらは早々に切ってしまったのだ。
しかし、付け入る隙は、まだある。
奴は、こちらのビットが"リフレクター・ビット"である事を……知らないはずだ。

「焦っちゃ駄目だよね、パパ……。
 奴は、強敵……。慎重に戦わないと、ね。」

先程の攻撃によりスタンリーのおおよその位置は見当がついた。
その姿もこの目で確認した。奴は再び、デブリの陰に消えてしまったが……。
だが、一度倒すべき敵の姿を捉えたからには、リファニアの感覚は、獲物を逃がしはしない。

「ふふっ、あなたがそこに居るのが、わかるよ……。
 ……じっくりと、追いつめてやるからね……。」

ミョーコウからこの宙域のデブリ等の位置データが送られて来る。
これで、だいぶ戦いやすくなった筈だ。
『できるだけ戦場を引き離して貰えるかしら』
余裕のある微笑みと共にイブから与えられた指示に、ブリッジとの通信回線を開いて、ウィンクと共に答える。
「了解了解っ!イブさん、サポート感謝するよっ。」

続いて、ダグラスからも指示が入る。
『全機に告げます。敵との交戦を許可、迎撃及び、撃退して下さい。
 ただし、相手が撤退した時の追撃は認めません。
 交戦が終ったら、直ちに帰艦して下さい。直ちにこの宙域を離れます。』

「……了解、艦長。」
その指示に対し、少々不服そうに答えるリファニア。
だが、一度明確な指示が出されたからには……従わないと。
ダグラスを艦長と認めたのだから、それに応えなければ、ミョーコウは艦として成り立たない。
……要は、逃げ出す余裕を与えずに倒せばいいのよ。
そう、自らに言い聞かせたリファニア。
>>256
そこで、少し遅めの定期放送が入った。
「……へえ。」
リーア=ミノフスキーがこの殺し合いを見てほくそ笑んでいないのであれば……。
……あの女の目を気にせずに、心おきなく、スタンリーを倒す事ができる。

「さあ、私の心をいいように引っかき回してくれたスタンリー・M・イプキス……。
 あなたを乗り越えないと……私はこれ以上、強くなれないのよっ……!」

数々の理不尽な存在に、命を、魂を弄ばれてきたリファニア。
その理不尽な存在の一つを自ら消し去る事で、それを乗り越える強さを確立できる。
そうすれば、リーア=ミノフスキーにだって……負けないはずだ。

>>274
スタンリーより、再び二発の砲弾が放たれた。
「………。」
ぼうっと、正面から飛来してくる砲弾を眺めるリファニア。
砲弾は刻々と迫って来る。すでに回避運動も間に合わないかと思われる距離で……。

PAW!!

突然、拡散メガビーム砲が幾筋もの光の束を放ち、砲弾は二つの光芒と化す。

「……正面からの撃ち合いで、こちらに勝てる訳、ないのよ。
 インベーダー・ゲームじゃないんだから……いい加減、そこから出てこいっ!!」

言葉と共に、サイコの全身のメガビーム砲が、光を放った。
デブリを吹き飛ばしながら、スタンリーに迫る凶暴な光の渦。

「もうわかったでしょう?
 ……私を倒さない限り、ミョーコウを沈める事なんて出来ないよ。」

……あれで仕留められる程、ヤワな相手では無いはずだ。
リファニアは、集中力を極限まで高め、次なる敵の動きに備えた。

【行動 : シェラとの通信回線継続(0)、ミョーコウ艦橋への通信回線接続(-1)
      拡散ビームで迎撃(-1)、全身メガビーム砲で攻撃(-1)、残1 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MS形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、穏やかな殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×9、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : スタンリーを殺す、ミョーコウを護る 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>>236
ヨーコの答えはわからないでもない。
リナルドは自分が他人にとって付き合いにくい人間だとは自覚している。
ヨーコとすれ違ってから、彼は目を伏せて、本当に本当に小さい声で呟いた。

「……そうだな。
 俺も、君といると余計なことばかり考えてしまう。
 それは君のせいじゃないかもしれないが、余計に疲れるのは確かだよ。
 
 それだけじゃない。
 人は、どんなに頑張ったって神になんてなれやしない。
 全ての人間は、悪魔になる可能性を等しく内包しているだけだ。
 神なんてどこにもいないし、いちゃいけないんだ……」

(それに、“真実”を見たくないというのは傲慢だよ。
 “本当の真実”なんてどうだっていいんだ。
 自分が納得できる決断を下せればいいだけなんだ。
 人は常に、小さな決断を下しながら生きている。
 その分だけ、その人にとってのささやかな“真実”を受け入れながら生きている。
 無意識のうちにそうしながら生きている。
 ……まあ、いいさ。
 いずれ嫌でもわかる時が来る。
 どんなに自分だけの“真実”から顔を背けても、そいつはやがて、必ず“決断”を迫るんだ。
 自らを受け入れさせるために。 決して逃げようの無い、公正さと狡猾さを併せ持った周到なやり方で)

思えば、自分はいくつ道を間違ったのだろうか。
わからない。 正解なんて誰も教えてくれなかったから。
他の人もきっとそうなのだろう。
それが普通だ。 全ての“真相”に触れることなど、所詮は叶わぬ夢。

リナルドはそっと目を開けた。
目を閉じた時と変わらない光景が広がっている。
彼を包む闇も、相変わらず燻っている。

【行動:鬱度レベルアップ(0)】
【位置:S-17コロニー港湾部・MSデッキ】
【残り行動値:4pts.】
【機体状況:MS形態・通信回線継続(シュウジ・ヨーコ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx.4.5、食料4日分、着替え一組、ノーマルスーツ、拳銃(20)、救急箱
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:……】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ?19番ラーズ??】
トリップ変え忘れてました。
以降はこれで行きます。
先ほどの砲弾も、ものの見事に迎撃された。
「やはり、炸裂弾ではだめか。」

思考をしているひまなど無い。
相手の機体には多くのビーム砲が搭載されている。
いくらこの機体とて、コックピットに一撃をもらえば・・・・。
「緊急回避機動を取りつつ一時離脱する。」
その時、サイコガンダムから幾条かの光
その光をAMBACでマガジンを蹴りかわし、身を太陽に潜める。
その慣性でマガジンはサイコの脇をそれて、バーミンガムへと向かう。

ミノフスキ―粒子散布下では、目視か赤外線センサーのみがたよりとなる。
太陽の中というのはその両方を塞ぐ、そして防御側には最大の脅威ともなる。
場数を踏んだ熟練兵で無いとしがたい荒業だ。

古来より、大型のものを叩くときは奇襲が良策と考えられている。

「沈んでもらう!」
炸裂弾がムサイへと向かう。
そして、鉄鋼弾がなぜかバーミンガムへと・・・。

【行動:射撃Bムサイ(2)射撃Mバーミンガム脇(1)】
【位置T11】【残り1P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2  ラケーテンバズ 120mmマシンガン×2(予備弾倉1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
>>264>>272 >>275 >>276

飛び出していったサーティアの後を追って
レイモンドとルイが食堂を出ていった。

俺も後を追うとも思ったが二人も行ったのだから必要無いと
思いそのまま待つことにした。

それともう一人、後を追わなかった男が居た。
協力を持ちかけてきたアーネストという男だ
その男に俺は話し掛けた。

「アンタは追わなくて良いのか?仮にも仲間なんだろ?
 それとも、俺の監視役か?」

【行動:会話(-0)】
【残り行動値:4】
【位置:F-05(食堂内)】
【機体状況:待機 】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1g一本 食料ニ日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
>>281
周囲に浮くデブリごとスタンリーを焼き払うべく、放たれた凶光。
その光から逃れるスタンリーのX2の姿を、リファニアは確認した。
「……丸見えになったっ!」
スタンリーを完全に捉えたリファニア。
X2の動きを目で追いながら、距離を詰めようとする。

唐突に、眩い光がリファニアの瞳を焼いた。X2が、太陽を背にしたのだ。
「……ちっ……。」
眩しさに目が眩んだリファニアは、愛機の脇を通過していったラケーテン・バズのマガジンには気がつかなかった。
「味な真似を……またっ!?」
再び放たれた、二発の砲弾。
太陽にその身を隠したX2から放たれたそれは、サイコの脇を掠めてミョーコウへ向かう。
「私を狙えば直撃だったの……に……ッ!」
アポジを吹かし機体を旋回させ、腕のメガビームで砲弾を凪ごうとするリファニア。
トリガーを引こうとした矢先に、リファニアの肩の傷が痛んだ。
「……つぅっ!」
放たれたメガビームは逸れたかと思えたが……次の瞬間、爆光が沸き起こる。
ただし、それは一つだけだった。
残った一発の砲弾は、ミョーコウに向かってゆく。
もう、こちらからの迎撃は……間に合わない。

「……くっ、耐えてね、ミョーコウ……。」
そう祈って、再びX2へと機体を向けたところで、マシンガンを構えるX2のシルエットを見た。
とっさに回避運動をとろうとするリファニア。だが、放たれた弾は、リファニアから大きく逸れていった。
「……そんな豆鉄砲で、何が出来るのよっ!」
サイコのスラスターを吹かし、X2との距離を詰めるリファニア。
……これ以上、いいように撃たせる訳にはいかない。
こちらに接近されれば、そう簡単にミョーコウを撃てない筈だ。
たとえ目を眩まされようとも、リファニアの感覚は、いまだにスタンリーを捉えていた。

【行動 : シェラとの通信回線継続(0)、ミョーコウ艦橋への通信回線継続(0)
      腕のメガビーム砲で炸裂弾を落とす(-1)、スタンリーに接近(0)、残0 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MS形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、穏やかな殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×9、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : スタンリーを殺す、ミョーコウを護る 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
>281訂正です
【行動:回避・太陽の中に隠れる(1)射撃Bムサイ(2)射撃Mバーミンガム脇(1)】
【位置T11】【残り0P】
さぁて、ここでムサイの方の真価が問われるわけだ。
一発の砲弾は迎撃され、もう一発は直撃寸前。
さらに、バーミンガム脇のマガジンに向かう、鉄鋼弾。

迎撃すらしないのは、その者が無知である証。
「さぁ、でっかい花火を上げてくれ!核の炎と言う花火をな!」
サイコガンダムがこちらに急速接近してくる。
いや、急速接近と言っても、そのあまりにも大質量なきたいは、慣性の法則により
加速が極端に遅い。

「核に巻き込まれんうちにデブリにでも逃げるか。」

【行動:距離をとる(0)かくれんぼ(0)】
【位置T11】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2  ラケーテンバズ 120mmマシンガン×2(予備弾倉1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】

備考@マガジンには残弾一発有り。
>>245
リファニアへの呼びかけは上手くいったらしい。少女が身にまとう空気が、
ほんの少し柔らかくなった。
戦場の狂気にとらわれて暴走することはなくなったと判断していいだろう。
その目の前でよほどのことが起きない限りは。

サイコガンダムがその砲門を開いた。だが、まだ戦闘は本格的には始まっていない。
向こうの様子見に近い攻撃を迎撃した、そんなところか。

>>247
ミョーコウから回線が繋げられ、戦場に関するデータ類が送られてきた。
これで艦の索敵システムがつかんだデータをこちらでも利用することが可能となる。
戦場で使える目と耳は多いに越したことはない。情報は全ての基本だ。
ミョーコウの索敵装置がつかんだ最新情報を自動的に把握できるよう設定し、
同時にこちらが把握したデータを送信するようにする。
数の有利を生かすには、それなりの準備が必要なのだ。

>>251
データリンクの設定が完了したところで、ダグラスから通信が入った。
降りかかる火の粉は払え、だが火元を完全に消し去る必要はないという指示が出される。

結局の所は、「逃げ」なのよね。

確かに自分は積極的に交戦を望みはしなかったが、中途半端な対応を望んでいたわけでもない。
戦うにしろ逃げるにしろ、やるなら徹底的にやるべきだと思う。
ここで一時的な撃退に成功したところで、状況は何も変わらないのだ。
だが、そのことを自分は表明しなかったし、この状況で艦長の判断に異を唱えても
対応を遅らせるだけになってしまう可能性が高い。
ならば艦長の命令には素直に従っておくべきだろう。

それに、画面に出たダグラスの表情と声が気になった。

ブリッジを出たときには疲労の色が隠し切れていなかったのに、
今のダグラスは妙に気合いが入っているというか、興奮しているように見える。
必要以上に強い語調、座った目、強烈な視線………これらの反応が意味するものは。

興奮剤でも使ったのかしら。

ならばさらに戦闘を長引かせるわけにはいかない。
薬物で無理矢理テンションを上げられた肉体にかかる負担は想像以上に大きい。
薬が効いている間はいいが、それが切れたときの疲労と脱力感は相当なものだ。
この戦闘が「最後の」ものでない以上、ここで消耗しきるわけにはいかない。

「了解よ、艦長。さっさと済ませて戻るから、ご褒美の準備をお願いね♪」

わざと軽い口調で応答し、届くかどうか分からないウインクを送る。
ハッチ開放。カタパルト準備完了。発進コースクリア。誘導灯が赤から緑に変わった。

「キュベレイ、出るわよ!」

女が戦士に変わり、紅の女王がその城から飛び立った。
身体各所のスラスターを煌めかせ、緋色の装甲を輝かせながら、漆黒の虚空にその身を躍らせる。
あたしとリファニアの最初の共同作業は、料理じゃなくて戦闘になる訳ね………!

最初にリファニアと接触して簡単な打ち合わせをしようと考えたとき、
再び全体通信が強制的に介入してきた。今度は………聞き慣れたあの女の声だ。

>>256
推測に過ぎなかったあることが、シェラザードの中で確信に変わる。
だが、この状況ではそれに関してあれこれ考えているわけにはいかない。
記録が完了したことを確認して、そのことを意識するのはやめた。

>>263>>274>>277-278>>281>>285
スタンリーがバズーカか何かで攻撃し、リファニアがそれを迎撃する。
モニターの拡大映像の中でそれが何度も繰り返された。
額に骸骨を飾る忌々しい黒の機体と、
人相は悪いが頼りになる外見の紫の巨人がめまぐるしく動き回り、
バーニアの輝きで宇宙を彩り、死と破壊の光をまき散らしている。

だけど、妙な感じよね。

お互い「本気」の攻撃ではないようだ。特にスタンリーの動きが気にかかる。
あの男の狙いはサイコガンダム………リファニアではないのではないか。
サイコは火力と防御力に優れてはいるが、動きそのものは決して機敏ではない。
それに対してスタンリーのX−2は近接格闘戦を得意とする種類の機体のように思われる。
仮に自分がX−2に乗ってサイコを沈めようとするならば、その機動力と運動性の高さを生かして
一気に接近し、射撃兵装の死角に潜り込んで格闘戦に持ち込もうとするだろう。
にもかかわらず、あの黒いガンダムは中途半端な距離から
中途半端な攻撃を繰り返しているだけだ。

「!」

念のために呼び出した広域図でその射線上にミョーコウが存在することを確認した瞬間、
全く別方向に殺気のようなものを感じた。正確に言うなら、殺気の余波のようなものだ。
その方向をスキャンし………ミョーコウが盾としている廃艦に接近する物体に気づく。
ここからではその種類は正確には分からない。だが、嫌なイメージを強く感じた。

片づけておいた方が良さそうだわ。

キュベレイの左手に仕込まれたビームガンから放たれた光の刃がそれを直撃した。
直後にただのデブリにしては大きすぎる爆発が発生する。
どうやら時限信管を作動させたグレネードかその類のものだったらしい。
廃艦を攻撃し、それを爆発させてミョーコウを巻き添えにしよううとした、そんなところか。
もう少し廃艦に近いところで爆発したらどうなっていたか、考えたくもなかった。

小賢しい真似をしてくれるわね。

X−2がサイコから距離を取った。デブリの陰に隠れたつもりのようだが、丸見えだ。
キュベレイの目、ミョーコウの索敵システム、そして意識に直接触れてくるリファニアの意識が
その位置を明確に教えてくれる。このキュベレイを見くびってもらっては困る、とでも言いたくなった。

でも、場所が悪いことには変わりない、か。

このような障害物の多い場所での戦闘だと、多数が少数よりも有利だとは限らなくなる。
特に相手が単機の場合はそうだ。相手は動くもの全てを敵と判断して行動できるが、
こちらは常に誤射や同士討ちの危険性を頭に入れて戦わなければならない。
加えて、集団戦闘の訓練の数をそれなりにこなしているならともかく、
今のミョーコウはその点に関しては素人の集まりと言っても過言ではないのだ。

まともに訓練を受けたことがあるのはあたしだけと考えた方がよさそうだし。

そう考えて、紅の女王は黒い仇敵への態勢を維持しながら紫の覇王に接触した。

「リファニア、あたしが囮になってあの男を引きつけるわ。
 上手くあなたの射線上に奴をおびき出すか、少なくともその位置を露わにしてやるから
 あなたの力で全部吹き飛ばしてやりなさい。
 気をつけなければならないのは、あの男そのものよりも、同士討ちよ。
 みんなの位置をよく把握して、あの男を確実に仕留めることに集中しなさい」

キュベレイがサイコガンダムの耳元にささやきかけるように、その機体を寄せる。

「あたしはあなたを十分に感じているわ。だから、あなたもあたしを感じるの。
 あたしの目はあなたの目。あたしの耳はあなたの耳。あたしが感じたことを、あなたも感じて。
 通信を切っては駄目よ。画面は閉じてもいいから、あたしが感じたことを、常に意識しなさい。
 いいわね、あたし達はチームなのよ。チームは一心同体なの。
 あたしとあなたは同じ。一つに繋がった一緒の存在。そのことを、忘れないで」

ウインクするように目を輝かせると、キュベレイはサイコガンダムから離れた。
あえて敵の銃口にその身をさらすように比較的開けた空間を選んで飛び回り、
そしてX−2に対する攻撃態勢をあらわにする。

さあ、来なさいヤニゴキ男。そっちから来なければ、こちらから行くわよ。

この囮は、ただの囮ではない。敵を誘い出す以外にも出来ることはあるのだ。

【行動:リファニアと通信回線維持(0)、ミョーコウと簡易データリンク設定(−1)
     発艦(−1)、マガジンをビームガンで破壊(−1)、リファニアと接触(0)、「囮」開始(−1)】
【位置:T11】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@ノーマルスーツ】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:スタンリーを撃破】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
289リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/03/23 00:17 ID:???
第八章 >288 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01◎■◎■□□□□□■◎◎■□■■◎□□■■■■■□◎
02◎◎■□□◎□□□◎■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04◎□□▼◎□□◎□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□◎▼07◎□◎□■◎■■□□□◎10□□□◎□□◎
06■□◎□□□□□◎◎◎□□□□◎□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□◎□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□◎〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□◎□□□□◎□□◎□□□□※□※◎□■■   〓:コロニー
10◎■◎■■□□□◎□□□□□◎□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■◎■◎■■◎◎■□□■□■■□□◎□03◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■◎□□◎※□■◎■□■□■◎◎□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□◎□□□■※■□■◎□□□□◎■◎■◎   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■◎■◎■
16■□■■□□□□□□◎□□□□◎□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□◎■■□□□□01≠□□□◎◎■
18◎□□◎□□◎□□□■■◎◎□□□□□□□□◎□□◎
19□◎□□◎□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□◎□◎□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※◎※※□□◎□◎□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□◎◎◎※※※◎□□□□□□◎▼◎◎▼□□
23■■□□□◎□□□◎◎◎※◎■◎□□◎□◎▼▼□◎□
24※■■◎□□□□■◎□※◎■■■□◎□◎□□□□□■

01・06・08・15・19は同一地点。03・05・20・23・26は同一地点。07・11・14・21・25は同一地点。
03・05はムサイ級戦艦に搭乗。03・05の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
290アーネスト:04/03/23 10:34 ID:???
「・・・・・・ふぅ」
 泣きながら飛び出していくサーティア。それを追いかけるルイ、そして
レイモンド。
 残されたのは、男が二人。
 女の子がいなくなるだけで、ずいぶんこの食堂殺風景になるんだなぁ。
 頭の中に浮かんだのは、そんな場違いな考えだった。

「アンタは追わなくて良いのか?仮にも仲間なんだろ?
 それとも、俺の監視役か?」
 
 ベルク・クロフォードが語りかけてくる。

「いや、なんとなく、ね。
 こういう状況で、慌てて追っかけるのは俺の流儀じゃないから。
そういえば、ケンプファーの残骸がまだ手に入るんだったら、
手に入れておきたいなぁ。予備は多ければ多いほど、いいから。
失敗する可能性もあるわけだしね」
 そして、呟く。
「やれやれ・・・・・・
 何を勘違いしてるのかね。
 核は道具に過ぎない。人体が所詮肉と血と骨の塊であるように。
 どっちも人を殺す道具になりえる。だけど・・・・・・
 殺さないために使う道具にもなりえるさ。
俺が提案したのは、あくまで「核」というカードを手に入れること。
そこから先は、まだ何も決まってない。
 使い方については、まだ相談の余地があるのにねぇ。
291アーネスト:04/03/23 10:35 ID:???
 
 若いね、みんな。
 すぐに逆上しちゃって・・・・・・
 そういうとこ、すごく『人間らしい』って思うよ。
 だから俺は、彼らを殺さないのかもしれない。チャンスはいくらでもあったのにね」
 呟くと、カレーを一口口に入れようとして・・・・・・
 あまりの刺激臭に呆然とする。

 やっぱ、辛いの苦手だわ、おれ。
 そして、結局口をつけずに席を立つ。
「さて・・・・・・どうしようかね。
 このまま空中分裂ってのも、どうかと思うんだ。
 実際、もう時間がない。また八つのポイントが、消えた。
 もうマップは迷路みたいになってる。
 早いとこ説得するなりまとめなおすなり相談しなおすなりして、
行動開始しよう。
 ま、土壇場さ・・・・・・なのにチームはばらばら。
 どうにか纏めなおさないとネ・・・・・・
 人を殺す。殺さない。
 どっちを選択しようが、俺はかまわない。なんなら、抜けてもらうのも。
 そして、あの3人の中に、一人、俺の気に食わないことを言った奴が居る
んだ。
 一言、言ってやらなきゃ気が治まらない。
292アーネスト:04/03/23 11:04 ID:???
 さて・・・・・・君はどうする?俺と説得ショーでもするかい?
 やることがないなら、できれば素材集めに入ってもらいたいかな。
 核融合炉用燃料タンクから、重水素を大量に確保してもらいたい。
多分、液体で補完されてるだろうから、そこから空のプロペラント
タンクに移せば済むと思う。 
 あとは、MS用のコンデンサを大量に。それと、電源ケーブルや
使えそうな動力パイプ。
 
 ま、それを全部しないで、ここを出て行くのも自由。俺たちを
殺しに掛かるのも自由。
 それじゃ、俺は行くから」

 そう告げて、俺は席を立ち、ルイたちの後を追う。
 ふと、イメージが湧いた。
 宇宙に浮かぶ、巨大な砂時計。
 こうして、歩を進める間にも・・・・・・砂は一粒一粒ゆるゆると
落ち、時を刻みつづける。 
 全ての砂が落ちきるとき、このフィールドに存在する全ての「生徒」
達はあの世へと旅立つ事になる。
 
 それは、おそらく一番つまらない結末だ。
 冗談じゃない。そんな結末は、観客である俺が許さない。
 どういう形であれ。
 絶対に、納得のいく結末を・・・・・・刻んでやる。
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:疼く・・・・・・疼くんだよ。頭が】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1、スリングクラッカー×2(武装庫に保管)、バズハンマー×1(右手に装備中)】
【行動:ルイたち追撃(−1)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1、
 現在武装庫に保管中】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア?レイモンド?、ルイ?】
(くそっ。カレーを持っている分、スピードは上げられないか)

遠くに見えるサーティアを追い掛けながら、心の中で舌打ちをする。
カレーなどさっさと捨てて走ればもっと早く追いつけるかもしれないのだが……
まあ持ってきてしまったものは仕方がない。
捨てたらあとでルイに、『食べ物を粗末にするな』とか突っ込まれそうだし…。

それにしても……食堂を飛び出す直前に、一瞬だけ見えたサーティアの表情…。
何故あんな苦しそうな、辛そうな顔をしていたのだろう。
理由がルイの話の中にあった事は分かる。
サーティアは2人殺したと言った。
ルイは誰も殺したくないと言った。
このプログラムの中においては、どちらかと言えばサーティアの方が至極当たり
前の行動をとっている。
誰も殺さずに生き残るなど、それこそ不可能に等しい。
なのに当たり前の事をしたと思われるサーティアが苦しんでいる。
……そしてサーティアが飛び出していく直前に、呻くように言った言葉。

『……誓いを、忘れてた。

 忘れてたんじゃない、勘違いしてた……』

それがどこで、誰と誓ったものかは知らない。
ただサーティアが苦しんでいる原因の1つではあるようだ。

…俺は久し振りに肺の機能をフル回転させて叫んだ。

「お嬢さん待て、待つんだ!……サーティア!」

【行動:更に追い掛ける(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:サーティアを追い掛ける】
【同盟:不明?】
 格納庫に飛び出る。
 ベルクのベズ・バタラを除く全員のMSが立ち並び、私のジャベリンも其の中にある。
 けど、ジャベリンなんかより……

 ガンイージの方がよっぽど良い!

 床を蹴って、スラスターを追加噴射して加速……
 一気にガンイージのコクピットへ取り付く。

『僕は、あなたを殺すつもりだったんだ』
『こんな僕でも、信頼に当たり、頼りにしてくれますか?』
『サーティアさん……僕は……』
『ごめんなさい、サーティアさん……ごめんなさい』
『サーティアさん、僕は……サーティアさんと』
『サーティアさんじゃないと駄目なんですよ』
『そんなジムなんかで……勝てる訳がないじゃないですかッ!』
『エリザ、今、会いに行くよ……
 サーティアさん、どうか生きて……僕の分まで……』

 リオン、私勘違いしてたんだよね?
 合いたいよ、リオン。
 アナタの言葉を忘れていた、私を許して……。

 私は、もう、一人で居る。

 もう、知るもんか。

『お嬢さん待て、待つんだ!……サーティア!』
「誰か殺してから言りぇっ!」

 パネルを操作して、ガンイージのハッチ開放コマンドを入力する。


【行動 : パネル操作(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 空腹。 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝 】
【同盟 : No.21/アーネスト No.25/ルイ No.14/レイモンド No.09/ベルク 】
295ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/23 16:22 ID:???
不意に何者からか、全体通信(>>234)が届いた。

「…聞いたことない歌ね。」

でも、なんだか…懐かしい。
そんな感じがした。

(…クライドさんなら知ってるかな?)

そう思って、彼に呼びかけてみたが何も応答が無かった。
…それどころか、彼が近くにいそうな気配さえ感じられない。

ラーズさんの時の件から、そんな気配は一切なくなっていた。

「……ま、いっか。」

いくつかの疑問点を残しつつも、その思考はすっぱりと打ち切った。
彼のことだ。いつかそのうち「よぉ。」とかいって戻ってくるのだろう。

しかし、既に恐ろしいモノが動き出していたとは
まだ気付きもしなかった……。

【行動:全体通信受信(0) 独り言(1)】
【位置:s-17:MS搭乗口付近】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ 信用失墜中→リナルド】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
「誰か殺してから言りぇっ!」

走っていくサーティア。
あとを追い掛けるうちに、通った覚えのある通路だという事に気がついた。
…この通路は……。

(やばい!!サーティアの奴、デッキに向かっている…。基地から出るつもりか!)

通路を抜けてデッキへ出る。
並んでいるMS。
俺は適当な所にカレーを置くと、サーティアを探した。
……いた!
サーティアはよりによって俺のガンイージに向かっている。
たしかに、右腕のないジャベリンよりもガンイージの方が優れてはいる。
…だが、サーティアはABCマントを知らない。
不用意にスラスターを全開にしたら、どこへ飛んでいくか分からない。
その先に岩塊があったりしたら……想像するまでもない。

(それだけは、させん!)

俺はサーティアを追って、ガンイージに向かって飛んだ。
パネルを操作するサーティアまで、あと僅かで手が届く……!!

【行動:追い掛けてジャーンプ!(0)】
【残り行動値:4p】
【位置:F-5】
【機体状況:異常無し】
【参加者状況:健康体】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り2本半、食料21/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:サーティアを追い掛ける】
【同盟:不明?】
>>285>>286-288
背後で起こった爆光に、紫の悪魔が照らしだされる。
「このくらいでミョーコウが……沈むものかっ。」
ミョーコウの無事を信じながら、リファニアはスタンリーに迫る。
そんなリファニアに対して、あくまでも距離をとろうとするスタンリー。
「……よっし、こうやってだんだんと、ミョーコウから遠ざける。
 そうしないと、いつまでたってもこちらのターンが回ってこないもんね。
 ……それにしても、奴の機動力……厄介だなぁ。」
圧倒的な加速でリファニアから遠ざかってゆくX2の後姿。
そのまま、奴はデブリの濃い場所へ身を潜めようとする。
上下左右に忙しく動くX字型スラスターに、リファニアの視線が注がれていた。
「翼を……もぐか。」
そう呟いた所で、こちらに接近してくるシェラの存在を感じたリファニア。
キュベレイが、サイコに触れた。

『リファニア、あたしが囮になってあの男を引きつけるわ。
 上手くあなたの射線上に奴をおびき出すか、少なくともその位置を露わにしてやるから
 あなたの力で全部吹き飛ばしてやりなさい。
 気をつけなければならないのは、あの男そのものよりも、同士討ちよ。
 みんなの位置をよく把握して、あの男を確実に仕留めることに集中しなさい』

その言葉の後、まるで機体を寄り添わせるようにしながら言葉を続けるシェラ。

『あたしはあなたを十分に感じているわ。だから、あなたもあたしを感じるの。
 あたしの目はあなたの目。あたしの耳はあなたの耳。あたしが感じたことを、あなたも感じて。
 通信を切っては駄目よ。画面は閉じてもいいから、あたしが感じたことを、常に意識しなさい。
 いいわね、あたし達はチームなのよ。チームは一心同体なの。
 あたしとあなたは同じ。一つに繋がった一緒の存在。そのことを、忘れないで』

それを聞いて、このまま力一杯抱きつきたくなる衝動に駆られるが……。
紫の悪魔の抱擁は流石に洒落にならないので……やめておいた。

「……うん、わかったっ!
 私達は、一心同体。喜びも痛みもわかちあい……そして共に、その手を血で染めるのっ……。」

リファニアのサイコから機体を離したシェラに、そう返答するリファニア。
軽い興奮状態に陥っていたが、判断力が鈍る程ではない。
スタンリーを誘うように動き回るキュベレイを横目に、
ミョーコウから送られたこの宙域のデータを確認するリファニア。
「……よし、リフレクタービット……射出。」
四基のビットを射出するリファニア。
ただし、推進剤は使わずに、ただ漂わせるだけにさせる。
そのままこの宙域全てに意識を広げるリファニア。
ミョーコウ、シェラ、スタンリーの存在を感じ……そしてデブリの動きを感じる。
今のリファニアは……まるでこの宙域の支配者だった。

「……ふふっ、ミョーコウから送られてきた宙域データ……。
 おかげで、すっごくイメージしやすいよ……。
 ……さあ、私のビットたち……。そーっとだよ。見つからないように、そーっとね……。」

ビットのコントロールに集中するリファニア。
ただ漂うにまかせ、時にはデブリの陰で推進剤を吹かしながら、紫の悪魔から遠ざかってゆくビット。
三基は、にらみ合いを続けているシェラとスタンリーを遠巻きに囲むように。
一基は、スタンリーとミョーコウの間のラインに到達し、それぞれがデブリの陰に潜む。
その四基の位置を結んだラインは、ほぼ正四面体。

「シェラさん、今から四箇所の座標データ、送るね。
 その四箇所に、私のビットを潜ませておいたの。
 ……うまく、そこまで誘導してねっ。」

相手が強いのならば、私とサイコにしか出来ない芸当で……屠るのみよ。

【行動 : シェラ/ミョーコウ艦橋との通信回線継続(0)、
      リフレクタービット射出(-1)、集中(-1)、コントロール(-1)、座標データ送信(-1)、残0 】
【位置 : T-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MS形態 】
【パイロット状況 : 頬にうっすらと傷痕、右肩に軽傷(治療済み)、メイク済み♪、穏やかな殺意 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×5(射出済み4)、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)
      ノーマルスーツ、ジオン女性士官の制服、ナバン61式拳銃
      抗生物質、換えの包帯やガーゼ、消毒薬
      父の形見のジオン十字勲章、アレンの遺したギターとアンプ、トリィの羽根、日記帳とペン 】
【方針 : スタンリーを殺す、ミョーコウを護る 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、26 シェラザード=ビンス=マクファーソン 】
(ノ□T)

【行動 : さーちんをおいかけるんや (0)残り4 】
【位置 : F-5 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 只今お留守番の最中やー 】
【パイロット状況 : デコ腫れとる(涙) 迷子 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 言いたい事はキッチリいわんと 】
【友達 : 07番 ベルク・クロフォード :べるべる 普通の人やな
       11番 サーティア・クワン :さーちん  がんばって
       14番 レイモンド・デリック :おっさん ノリがけっこうええな
       21番 アーネスト・マンソン :あーたん なかなか渋い声やなー 】
爆発が巻き起こる、しかしその爆発は艦船の核爆発と言うにはあまりにも小さすぎる。
「敵艦船健在を確認、別法の攻撃法を選択する。」
太陽に隠れての敵襲も不可能。
ならば、デブリからの奇襲か?しかし、それは護衛機からの攻撃を受けやすい。
ムサイは、大型のデブリには守られているものの、小ぶりなものは周囲には少ない。

思案していると、サイコガンダムから何かの影が現れ、後退する。
「サイコミュ兵器か、何かだな。別ルートよりの一撃離脱戦法を敢行。
 バズーカ全弾発射の後投棄、その後戦線より一時離脱。体制を立て直した後再度攻撃。」


決めるや否や、太陽をでて、その推力を一点に集中する、砲撃を警戒しつつ急速接近。
「核が無理なら、そのまま沈めるだけのこと。」

【行動:ムサイとの距離を縮めにかかる(0)】
【位置T11】【残り4P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2  ラケーテンバズ 120mmマシンガン×2(予備弾倉1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】
>>297-298
接触回線と通信回線の両方からリファニアの言葉と意識が伝わってきた。
感じられるのは興奮と信頼。適度に抑制された戦意と、それを制御する理性の存在。
大丈夫だ。今のリファニアは、僚機として信頼できる。

上出来よ、リファニア。

キュベレイがサイコガンダムから離れ、自ら担った責務を果たすことを開始した。
デブリに身を隠しながら接近するのではなく、あえてレーダーやセンサーを強く発信しながら
虚空に身を躍らせ、これ見よがしに右手のマシンガンを構える。
あの男に自分を最も近くに存在する脅威と認識させ、その意識を絡め取り、
紫の巨人の攻撃範囲に誘い込んでこれを叩く。
あわよくばミョーコウによる砲撃をも加え、三方向からの十字砲火で一気に片づけるつもりだった。

「……………ん?」

そこにリファニアからの通信が入った。同時に座標データを受信する。
4カ所に何か仕掛けをしたらしい。そこに追い込んで欲しいと頼まれる。
詳しい話は分からないが、囮を使って罠に追い込むのは戦術の基本の一つだ。
了解したと応えようとした………だが。

あの男………っ!

X−2はキュベレイなど目に入っていないようにミョーコウへの接近を開始した。
スタンリーにとって一番に沈めるべき目標はモビルスーツではなく戦艦らしい。
迎撃機に構っている暇など無いとでも言いたいのか。

いい度胸じゃないの。上等よ。

キュベレイ、サイコガンダム、そしてミョーコウが把握するX−2の各種データが表示される。
機体そのものは(残念なことに)無傷のようだが、武装に関しては今ひとつのようだ。
外見から確認できる射撃兵装はバズーカ1丁とマシンガン2丁のみ。
それも18mサイズ用の、何処かで拾ってきたものらしい。
対艦装備と言うにはお粗末に過ぎると言うべきだろう。

それに、武器は山ほど抱えていればいいってものでもないのよ。

荷物を大量に抱えれば重くなる。重い荷物を抱えていれば、当然動きに影響も出る。
推進剤の消費量も多くなる。機体にかかる負担も増加する。
あれほど「規格外」の銃器を抱えていては、近接戦闘能力にまで悪影響を及ぼしかねない。

とにかく目障りね、さっさと消えてもらうわ。

この宙域に存在する3機と1隻、それにリファニアから送られた座標の位置を確認すると、
シェラザードはキュベレイを一気にX−2に接近させた。
その左後方から前面に回り込むような軌道を取り、ミョーコウへの接近を防ごうとする。
そして、ミョーコウに迫る危険を実力で排除する為に必要な行動をも開始した。

安全装置解除。ターゲット・イン・サイト。十字照準の中に黒いガンダムの姿を捉える。

嬲らずに殺してあげるから、有り難く思いなさい!
マシンガンから殺意が弾丸となって放たれた。
X−2の進路を塞ぐように、ミョーコウには近づけまいとする意思を露わにして、
火線が次々に伸びていく。
女王の怒りは合計3筋の炎の刃となって仇敵に襲いかかった。
当然一撃必殺を目的とするものではあるが、回避されてもそれはそれで構わない。
回避軌道は計算に入れた上での攻撃でもあるのだ。
この攻撃をよけたところで、あの男を待っているのはリファニアの仕掛けた罠か、
あるいはミョーコウからの一斉射撃、若しくはその両方だ。

一瞬で殺された方が楽だと思うわよ、海兵隊さん。

【行動:リファニア・ミョーコウと回線維持(0)、「囮」継続(0)、
    スタンリーとミョーコウの間に入ろうとする(0)、回避軌道予測(−1)、
    スタンリーをマシンガンで攻撃×3(−3)】
【位置:T11】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】 【パイロット状況:健康、空腹@ノーマルスーツ】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
      軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤13日分】
【方針:スタンリーを撃破】
【同盟:No.03・イブ??、No.05・ダグラス(?)、No.20・リファニア(?)】
303シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/23 23:14 ID:???
「……。」
(全体通信・定時放送はコロニー内の全スピーカーからも聞こえてくる。
 恐らく機体に乗っていない生徒に対する配慮だろうが……。
 それをするには、コロニーの通信システムを経由し、
 コロニー内のスピーカーから通信を流すという方法が一番楽だ。
 全体通信の場合はさらに生徒→W-22の通信システムを経由しているはず。
 と、言うことは全体通信稼働中は音声はもとより、様々なデータを各生徒、ティチャー側に送ることが……
 やりようによっては出来るはず。やりようによっては。
 つまり、……コロニー管制室でちょっと細工すれば……。
 あ、待て。自爆システムの解除が最優先だな。)

「ゼファー。お前をリナルドに渡す。
 やるべき事は解っているな?」
〔先ほどの作業内容の再生、ですか?〕
「その通り。言っておくが音声使用禁止。
 リナルド、受け取れ!」
そう言うとリナルドの方向へゼファーを投げる。
「詳しいことはゼファーに聞け。材料はビギナギナの近くにある。
 ゼファーに妙なことはしない方がいいぞ。数秒後には酷いことになる。
 ……さて、ヨーコ。ガズRを30分ほど借りる。いいかな?」

その時、少し遅めの定時放送が入った。

>>256

(一応、外の世界はあるんだな……。
 マップの変化が開始後から全くないから、
 擬似空間じゃないのかと一瞬ひやりとしたが……。)

【行動:思考(−0)会話(−0)ゼファー投(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 待機中 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) ちょっと腹減った。】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 電子部品 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化(ガズR) 細工 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド?? 06番ジェイス?
 中立:14番 レイモンド】
機動性を活かした攻撃、艦船を狙う時の理にならい【奇襲】を敢行。
しかし、それが塞がれたとなると【一撃離脱】
高機動を保つ機体は通常の機体以上の熱と推力を吐き出す。

「……っぐ、はぁっ。」
Gにむち打たれる体を必死に支え、ムサイに近づく。
「これが、俺からのプレゼントだ!しかと受け取ってくれたまえ。」

4発の砲弾。
今回は迎撃を警戒して、サイコガンダムからはムサイを盾としての死角。
炸裂弾はムサイへと刃を向ける。

【行動:射撃Bムサイ(4)】
【位置T11】【残り0P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:左上腕被弾(貫通)】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
左足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2  ラケーテンバズ 120mmマシンガン×2(予備弾倉1)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草196本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)   自動小銃1丁 予備マガジン4個】
【方針:ムサイの撃沈】
【同盟:皆無】

備考@バズーカ弾切れ
『……了解、艦長。』
『了解よ、艦長。さっさと済ませて戻るから、ご褒美の準備をお願いね♪』

リファニアからは何処か不服そうな、
シェラからはウインクを添え、軽い口調で応えが帰ってきた。

2〜3秒程床が震える、それに続く一際大きい振動の後、
キュべレイが出撃、サイコガンダムの援護へ向かった。
その途中、キュべレイがビームを放ち、不自然な爆発が起こった。

その爆発が何なのか、確認する暇など無い。
先の宙域では、リファニアとスタンリーの戦いが刻々と続いていた。

突如、被弾予測警報が鳴り、それがリファニアの援護によって収められる。
だが、ここでも胸を撫で下ろす余裕などは無かった。
スタンリーは既に移動を開始し、その機動力を生かして機先を取っていた。

「XBガンダム、捕捉継続中、敵機方位、……消えた!?」

突如、スタンリーが熱源探知レーダーから姿を消す。
至急、カメラを途絶角度へ回すと、一瞬、太陽の光に目が眩んだ。
光源が自動的に絞られ、瞬時に白い太陽が映し出される。
その円の中心に浮かぶ、黒い死神のシルエット。

続いて再び音を発する被弾予測警報。
弾数3、着弾予想時間約8秒。

「クッ、右ロール45度。回避運動!!」

艦長席から飛び出し、真ん前の操舵舵輪を握った。
左半身に重力が傾き、回避行動を取るミョーコウ。
一発はリファニアが撃破、一発は廃艦へ、そしてもう一発は……。
回避運動中も着弾予想は秒を減らし、そして0を指す。警報は・・・鳴り止まなかった。

ズンッ!っという体に圧し掛かるような振動と共に、目の前に真紅の光芒が広がる。
艦橋の強化ガラスが爆炎に共鳴し、やがてそれは収まった。

「……ッ!被害状況!!」

正面、一番ディスプレイに映し出されるミョーコウのシルエット。
暫くするとニ番砲塔に×印、砲塔大破の報告が入った。
隣接する第一、第三主砲には異常無し、艦内にも特に異常は無いようだ。
弾頭の突入角が浅かったのか、どうやら砲塔を吹き飛ばすだけに留まったようだ。
小規模な火災は起きたものの、外の装甲を少し焼いた程度だった。
しかし、二番砲塔に着弾とは、初代の……いや、今は関係の無い話だ。

被害確認の最中にスタンリー機が太陽の線上から外れ、再びレーダーが彼を再捕捉した。
だが、捕捉と共に再び警報が鳴り響いた。
急速接近に反応し、自動で対空機銃が弾幕を張り出す。
だが、機銃では基数、威力と共に防御の効果は薄いと見られた。

一つ失われた主砲がゆっくりと動き出す。
スタンリーが直線的に突っ込んで来るのならば、迎撃のしようもある。
だが、相手は元海兵隊。そうそう当たる相手では無いだろう。

「それなら・・・ッ!!」

残った四門の火砲がスタンリーを近づけさせまいと、
彼の動きを追うように、順次に発射されていった。
【行動:迎撃:回避失敗(−1) 機銃(−1) 迎撃:主砲(−1)】
【位置:T−11 艦橋】【残り行動値:1p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:薬物投与+摂取中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブと共に歩む スタンリーを撃退】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 26番シェラザード】
307ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/03/23 23:57 ID:???
>>303
『……さて、ヨーコ。ガズRを30分ほど借りる。いいかな?』

「何か良い考えが浮かんだの?
 いいですよ、シュウジさん。

 …でも、一つ条件があるの。」

ガズRを見上げる視線から、
奥からやってくる愛する人へと視線を変えた。

「それはね…、私も一緒に連れて行くこと…。」

そして何かを決意したかのような瞳は
その愛する人の瞳を見つめていた。

【行動:会話(0)】
【位置:s-17:MS搭乗口付近】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:リナルドさん⇔ラーズさん⇔シュウジさん(ノーマルスーツ)】
【現在の状況:ノーマルスーツ 信用失墜中→リナルド】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手) 】
【所持品:デイバック(水2g2本、修道衣)】
【行動方針:生きてきた証 これからのこと】
308シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/03/24 02:18 ID:???
>>307
何か決意をしたような目でこちらを見つめつつ、答えるヨーコ。

「あー…違う違う。えーと……。ちょっと待っててくれ。」
(全く……口で言えないと言うのは不便だな。)

ビギナギナのコックピットに戻り、ディパックの中から紙とペンを取りだし、
ついでに解体用の道具と材料も取り出す。
そして、
[自爆装置の解体をするため。]
と紙に記し、ヨーコに渡す。

「これしてる間は行動不能になるからな。一応言っておこうと思って。
 ……そうだ。ゼファー。」
〔はい?〕
「ホビーハイザックをここまで移動させておいてくれ。」
〔了解。〕

(……あ。)
一つのことを思い出す。
さっきから何の行動も起こさずにじっとしているヤクト・ドーガ。
寝ているのだろうか?
「そう言えばラーズはどうするんだろうな……?」

【行動:会話(−0)ホビーハイザック移動@ゼファー(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:S−17 港湾部 】
【機体状況 :レーダー不調? 通信ヨーコ・リナルド⇔シュウジ⇔ゼファー⇔ジェイス
       対自爆装置用改造済み 待機中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み) けっこう腹減った。】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン 医療用セット)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6 電子部品 Hハイザック?】
【行動方針:ヨーコと生き死にを共に。 自爆装置無効化(ガズR) 細工 ……?】
【同盟:07番ベルク?? 19番ラーズ? 08番ヨーコ 15番リナルド?? 06番ジェイス?
 中立:14番 レイモンド】
「……何だ、これ……」

冷たい感じ。
何かが突き刺さるような感じ。

「これは……殺気?」

(どこからだ?
 近くない……、結構離れている気がする。
 方向は……だめだな。 わからない)

とりあえず自分たちにはそう関係の無い殺気らしい。
リナルドがそう結論付けると、シュウジの声が聞こえた。

>>303
『リナルド、受け取れ!』

「え」

『詳しいことはゼファーに聞け。材料はビギナ・ギナの近くにある。
 ゼファーに妙なことはしない方がいいぞ。数秒後には酷いことになる』

「……あいつと同じになるってか?
 こんなところでビーム・サーベルなんて振り回したら、皆吹っ飛んじまうぞ」

呟きながらゼファーを受け取り、ディスプレイ上の支持に従って必要なものを揃えると、
リナルドはアビゴルの自爆装置に細工を加え始めた。

しばらく作業を進めたところで、彼はふと手を止めた。

「……殺意が、変わった?」

氷のような殺意が、穏やかさと温かさを伴ったものに変わった。
スイッチが切り替えられたような、そんな気がする。
殺意であることは間違い無いのだが。

(今のは割とはっきりしていたな。
 北、からかな……?)

〔……リナルドさん?
 どうかしましたか?〕

「ん、あ、いや。
 何でもないよ……」

ゼファーのディスプレイに表示されるデータを頭に叩き込みつつ、リナルドは作業を再開した。
やがて、つつがなく作業を終えた後、ゼファーを抱えて天井を見上げてみる。
そんな彼の頭には、未だ穏やかで温かい殺意が流れ込んでいた。

この感じには、覚えがあるような気がする……。

「……あ……。
 もしかして、……リファニア……?」

〔???〕

ゼファーのディスプレイにクエスチョン・マークが表示される。
が、リナルドは天井を見上げているまま。