今日俺が近所の公園でショボーンとしていたら 11巻
いきなり中年のおっさんが俺のボールをかっさらって
(◎∀◎)「はっはっは、カモンボーイというところですかな」
と言って、笑いながら手でチョイチョイってやった。
(´・ω・`)「カエシテクダサイ」
俺はボールを持って行かれたままでは家に帰れないのでボールを取りに行った。
ボールを保持してるおっさんはフェイントをかけるような仕草をした。
俺はあっさりとひっかかり、かわされた。
(´・ω・`)「ボール、カエシテクダサイ」
なおも取りに行こうとすると、おっさんは壁にボールを当ててワンツーの要領でかわしていった。
それから俺はしばらくおっさんにもてあそばれて、一度もボールに触れる事が出来なかった。
m9(◎∀◎)「また明日も遊びましょう。待っていますよ」
10分ほどすると、おっさんは満足したのか俺にボールを渡して高らかに笑いながら去っていった。
その後姿を俺は呆然と見詰めた。
七三分けにグルグル眼鏡、スーツ姿の怪しいおっさんだった。関わり合いになりたくないと思った。
へ〜
(´・ω・`)やぁ。ようこそ
今日俺が近所の公園で(´・ω・`)ショボーンとしていたら 11巻 へ。
このJウォーターはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
実は国サカ板の底でひっそり続いていたサカ小説の11スレ目なんだ。済まない。
仏の顔も三度って言うしね、謝って許してくれと言っても許すつもりもない。
いろいろ世代的に苦しいパロもあるけれどやりっ放しで申し訳ない。
でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
ワクワク感みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした2ちゃんねるの中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
このスレを立てたんだ。
(´・ω・`)ローカルスレに相応しいローカルルール(´・ω・`)
◇一応、sage進行で。カキコがあれば底にあっても落ちません
◇自分のチームがネタにされても怒らない
◇ライバルチームにもリスペクトを忘れずに。みんな仲良くね
◇この作品はフィクションであり実(ry
◇みんなで作るこのスレです。設定、イラスト、応援コメント大歓迎
以上、僭越ながら立てさせていただきました。
色々と心配・・・
代理さん乙!
代理さん乙です!
ドメサカ板にもこの手の小説があったとは・・・!
最近見つけてwktkが止まらない
最新巻乙です!
>>8 作者さんが更新再開したところだから、タイミング的に最高かもしれないよw
ドメサカ以外にはどんなとこを読んできたんだい?
俺は三河屋のサブちゃんに似合いそうなバイクくらいしか知らんな。
11 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/04/15(金) 22:32:56.68 ID:efOtswmQ0
/ ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./ / | 全身から湧き上がるこのage!
/ / \ / ̄ ̄ ̄
/ /  ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄| 作者さんにとどけ!
./ /_Λ , -つ \
/ / ´Д`) ./__ノ  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
/ \ / / ⊂_ヽ、
.| へ/ / .\\ Λ_Λ
| レ' /、二つ \ ( ´Д`)
| /. . > ⌒ヽ
/ / / へ \
/ / / / \\
/ / レ ノ ヽ_つ
/ ノ / /
_/ / / /|
ノ / ( ( 、
⊂ -' | |、 \
. | / \ ⌒l
| | ) /
ノ ) し'
(_/
おれもこのスレ3スレくらい前で発見したんだけど、
>>2のコメントって恒例的なものなの?
おい!なんで俺に再開してるの教えてくれなかったんだよ!
15 :
8:2011/04/16(土) 12:32:25.36 ID:Z0WYYIpm0
>>10 僕も三河屋のサブちゃんスレ読んでた派です
>>9 ありがとうございます!公式サイトに入り浸りの日々です。
リーグ戦の再開が待ち遠しいです
ショボンは再び走りはじめた。
勇気を、力を、希望をみんなに伝えるために。
復活の俺ショボ 11巻。
引き続きお楽しみください。
初耳だった。
(´・ω・`)「エ…ホ、ホントデスカ」
o(*>▽<)o「正確に言うとショボノスの前身のチームなんだけどねっ!
ショボノスが昔は、島根医療科学工業という会社のサッカー部だったことは知ってるよね」
(´・ω・`)「シッテマス」
o(*>▽<)o「私のお父さんはそのチームの選手だったの。
もうかなりベテランだったけど、2001年までチームにいて。
お父さんのときは結局、JFLまででJリーグには昇格できなかったんだけど」
(´・ω・`)「ソウダッタンデスカ…」
o(*>▽<)o「小さいころからお母さんと一緒にいつもお父さんの応援に行ってたんだ。
もちろん、プロサッカーの応援とかって感じじゃなく、ピクニックみたいで。
芝生の上でおべんと広げながらお父さんの応援して。それがすごく楽しかった」
広井さんは、昔の楽しい思い出を懐かしむような表情をした。
o(*>▽<)o「お父さんが引退してからは、試合はほとんど見に行くことなかったんだけど、
ずっとショボノスは応援してたし、サッカーは好きだったし!
それで短大を卒業するとき、就職先を探してたら、たまたまショボノスの求人募集が出ていて…
これも運命だなって思って応募したら採用になって…今に至るわけなのだっ!」
>>17 車は宍道湖のほとりを通る国道を走りながら、市街地に入っていく。
(´・ω・`)「ショボノスガ…スキナンデスネ」
o(*>▽<)o「もちろんっ!なんてったってお父さんのチームだもんっ!
それに加えていまは島根のチームなんだもの。好きに決まってるじゃない」
助手席の窓から外を見れば、堤防越しに穏やかな宍道湖の湖面が見える。
o(*>▽<)o「でも、去年まではチームがなかなかうまくいかなかったから…
正直、仕事しててつらいときもあったかなあ…。
でもでも、今年はほんとに仕事が楽しくて充実してるんだっ!
今年のチームはほんと強いし、みんな一生懸命だし。
今日のトークショーだって、この前のサイン会が好評だったからって、壱畑百貨店さんからオファーがあったんだよ!
壱畑さんからイベントのオファーもらったの、はじめてなんだよ!!
だから、私ももっともっと頑張らなくちゃ!!って」
横を見ると、運転席で広井さんがほんとうに嬉しそうに笑っている。
どうしてだろう。この人の笑顔はみんなに元気を与えてくれる。
o(*>▽<)o「これもほんとショボン君たちのおかげだよね。ありがとう!」
(´・ω・`)「イエ…アノ…ソノ…」
o(*>▽<)o「お、もうそろそろ到着なのだ!それではショボン君、頼んだのだっ!」
車は橋を渡った。松江の駅までもうすぐだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
(´・ω・`)の恋の行方も気になるお
更新北是市
作者さま乙です
21 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/04/17(日) 01:21:51.62 ID:j3WvQrMR0
作者様乙であります。
(´・ω・`)は蜆の中の人との話も美鈴さんとの話もあったし、結構リア充なんだよな、くっそ!ショボンくっそ!
ひそかに留美っち言葉がショボノス内で流行の兆し・・・白瀬ちゃん伝染ってるw
作者さん乙なのだっ!
トークショーのMCは誰かな〜
北是市が実在するって思ってた時もありました(´・ω・`)
いや、それはないw
(´・ω・`)・ω・`) !?
/ つ⊂ \ 実在しないのー?
>>25 Googleで検索したら、宮城県角田市藤田北是って地域が出たくらいw
福島県には近いけどね。
北是=きたこれ=キタコレ
>>18 百貨店に着くと、俺と白井さんは店の人の誘導で控室に案内された。
中にはもう既に堂島さんが座って待っていた。
o(*>▽<)o「遅くなってすみません。堂島さん、今日はよろしくおねがいします」
(;・`д・´)「気にすることはない。それより木下こそ、急なピンチヒッターで大変だな」
(´・ω・`)「ヨロシクオネガイシマス」
するとスーツを着た男性が控室に顔をのぞかせた。
( ・∀・)「失礼します、店長の一橋です」
o(*>▽<)o「どうもお世話になりますっ!このたびはお声掛けいただいてほんとにありがとうございます」
( ・∀・)「いえいえ先日のイベントも盛況でしたし、今日もお客様がたくさん来ていただいているみたいで…
あ、ところで申し訳ないんですが、選手の方にサインをいただくことは可能でしょうか。
実はうちの息子がサッカーをやっておりまして…」
(;・`д・´)「ええ、構いませんよ。色紙はありますか?」
堂島さんと俺は差し出された5枚の色紙にそれぞれサインをする。
たぶん息子さんが欲しいのは、堂島さんのサインだと思うのだが、これも大人の心遣いか。
( ・∀・)「どうもありがとうございます。あと不躾で恐縮なんですが写真をお願いできますか」
(;・`д・´)「ええ、いいですよ」
店長を中央に、俺と堂島さんが両脇に立つ格好で並ぶ。
広井さんがデジカメのシャッターを何度か切り、そのたびにフラッシュが光った。
( ・∀・)「ありがとうございます、これで息子に自慢ができます」
(;・`д・´)「ありがとうございます、応援よろしくお願いしますとお伝えください」
店長さんはニコニコ顔で控室を出て行った。
>>27 o(*>▽<)o「堂島さん、ありがとうございます」
(;・`д・´)「いや、当然のことだ…木下、これも俺たちの大事な仕事だからな」
(´・ω・`)「ハイ」
短い言葉だったが、堂島さんの言葉には重みがある。
サポーターたちの入場料収入だけで経費をまかなえるクラブはない。
企業などから得られるスポンサー収入があってこそクラブは運営できる。
(*’∀’)「失礼しま〜す、今日の司会を努めさせていただいてます仕切(シキリ)と申します」
今度は明るい色のスーツを着た女性が顔を出した。
(*’∀’)「いま、やっている演歌ショーが終わりましたら、
ショボノスの皆様のトークショーになります。あと15分くらいですね。
だいたいの流れとしましては、堂島選手に日本代表のお話をちょっと伺ったあと、
いまのショボノスについていろいろお話を聞いていくといった形で…」
広井さんと堂島さんが、流れについて二言三言コメントして、仕切さんがそれをメモに取る。
次の出番があるのか、仕切さんは慌しげにでていき、打ち合わせは三分もかからず終わってしまった。
(´・ω・`)「ウチアワセッテコンナカンジナンデスカ」
o(*>▽<)o「だいたいはこんな感じ。ショボン君は好きなことしゃべっていいからねっ!」
(;・`д・´)「台本があるわけじゃないからな。話の流れに乗っていけばいい」
そんなこと言われても、アドリブは苦手だ。
うまくしゃべれるだろうか。俺の不安はどんどん大きくなっていく。
>>28 (*’∀’)「それでは、島根ショボノス、堂島選手と木下選手の入場です。皆さん拍手でお迎えくださいー!」
舞台のほうから拍手が聞こえてくる。
俺は堂島さんの後ろに続いてステージに上がった。
暗い舞台袖からステージに上がると、まぶしさで目がくらんだ。
何度か瞬きをして目が慣れると、ステージの前にたくさんの人がいるのが見えた。
「堂島ー!」「堂島さーーん!」声援も結構聞こえる。
ただの通りすがりのお客さんもいるのだろうが、
それでもこれだけの人が足を止めてくれるというのは正直、チームに入ったころには想像もつかなかった。
(*’∀’)「ではあらためてご紹介します。堂島選手、木下選手ですー!」
一段と大きくなった拍手に向かって俺と堂島さんは頭を下げた。
(*’∀’)「では、お二人にお話を伺っていきましょう。
どうぞ、そちらの椅子におかけください」
ステージには、背の高い丸いスツールが二つ用意してある。
進められるまま、それに腰掛けようとしたのだが、緊張していたのか体が動かない。
ドテッ
バランスを崩して椅子ごと倒れてしまった。
(*’∀’)「だ、大丈夫ですかーーっ」
(´・ω・`)「ダイジョウブデス」
お客さんがみんな笑っている。恥ずかしさで顔から火が出そうだ。
何とか椅子に座りおなした。
「木下ー、ツカミはバッチリだぞー」お客さんから声援?が飛んでくる。
声のした方向を見ると、場違いなユニオンジャックがはためいているのが見えた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新北是
作者さん乙です
ユニオンジャックwwwwwwwwww
木下“ジャック”ショボン……後に『ジャックナイフ』と呼ばれる彼のトレードマークが
ユニオンジャックだったことは、ある種宿命と言えたであろうか。
32 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/04/20(水) 23:40:57.33 ID:UMmCcsz00
作者様乙であります
ショボンのキャラはもう揺るぎないw
ショボンっていう聞き慣れない名前にユニオンジャック・・・国籍勘違いされそうだな
作者様乙でございます。
流石ショボンwwwww
ショボン個人のサポはユニオンジャック必携だなあw
スタジアムにもはためく事だろう。
そしてやがてショボンが国際マッチに出場した折には、
何故が日本国旗に混ざってユニオンジャックがw
作者さん乙です。
更新を楽しみに早めに帰宅して良かった。
俺ショボのある生活がまた戻ってきたよー嬉しいよー。
>>29 (*’∀’)「そ、それでは、早速お二人にお話を伺っていきましょう。
まず、堂島選手なんですが、長く日本代表でも活躍されて…」
そつなく仕切さんが本来の流れに戻してくれる。
俺は左右に大きく打ち振られるユニオンジャックを意識から追い払った。
仕切さんの振りを受けて、堂島さんが代表合宿や試合でのエピソードなどを話しはじめた。
やはり、日本代表となると関心も高いらしく、お客さんも興味深そうに耳を傾けている。
ひととおり裏話的なエピソードを披露してから、堂島さんが慣れた感じで話を締めくくった。
(;・`д・´)「最近はお声がかからないけど、やっぱり、もう一度代表でやりたいという気持ちはあるんで、
ショボノスでしっかりと結果を出して、選ばれるように頑張りたいですね」
会場から拍手が湧き起こった。「応援してるぞー!」熱い男性の声が飛んでくるのは堂島さんならではだ。
(*’∀’)「さて、そのショボノスなんですが、堂島選手は途中から加入されましたがチームの印象はどうですか?」
(;・`д・´)「率直に言って、こんないいチームだとは思わなかったですね」
(*’∀’)「といいますと」
(;・`д・´)「若いけどいい選手が揃ってる。この前、代表にいった難波はもちろんだけど、いま隣にいるヤツもね」
不意に堂島さんが俺のことをしゃべったのでびっくりした。
>>37 (*’∀’)「木下選手、堂島選手がそういってますが?」
(´・ω・`)「コウエイデス」
(*’∀’)「堂島選手は木下選手のどういったところを評価されてるんですか」
(;・`д・´)「木下には前に進む力があるんです」
そこで堂島さんがちらりと俺を見る。それだけで何か身がすくむ。
(;・`д・´)「たとえばカウンターのような、よし攻撃に行くぞ、というときに前に進めない選手は意外と多いんです。
そういう局面でも上がらないで自陣に残っていたり、
いい位置でボールを持っても横パスとか中途半端なプレイをしてしまう選手はたくさんいます。
でも、木下は違う。彼のプレーは前進する意思を感じさせてくれる。俺はそこを高く評価してます」
(*’∀’)「難波選手も代表に選ばれましたし、そのうち木下選手も代表で活躍が期待できますか?」
(;・`д・´)「本人の努力次第だけど」また堂島さんが俺を見た。鋭い視線。
でも。そこにいま何か優しさのようなものがあったような。
(;・`д・´)「木下は謙虚だから気づいていないけど、同年代の中では持ってるものはピカ一だと思う。
俺がオリンピックの代表監督なら、まちがいなく木下を呼びますね。
世間では、グリューネに行った織田が話題になるけど、俺は木下のほうが上だと思ってますよ」
一瞬、会場が静まり返った。そこまで言い切ってしまうのかとみんなが驚いたのがわかった。
(;・`д・´)「もちろん、木下だけじゃない。難波だっていいもの持ってる。
中尾やルシオだって、地味かもしれないけどしっかりと仕事のできるいいディフェンダーだと思う。
名前を言い出したらキリがないくらい、いまのショボノスにはほんとうにいい選手が揃っている。
こういうチームにくることができて、俺は幸せだと心底思っています」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
堂島さん、時々でいいので天神のことも思い出してあげて…w
作者さん乙です
イングランド代表内定キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ところでまとめサイトの更新をですね…
管理人さんは再開に気付いてないのかな
41 :
40:2011/04/21(木) 21:57:53.11 ID:ILfFodPiP
間違えた…
ロンドン五輪のイギリス代表キタ━ヽ(=゚ω゚)人(*^ー゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)人(´-`)ノ━━!!
作者さん乙です
>(;・`д・´) 世間では、グリューネに行った織田が話題になるけど、俺は木下のほうが上だと思ってますよ
うあ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁうあ゙ぁあ゙ぁぁ
43 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/04/21(木) 23:24:23.15 ID:wy2ZVzRz0
作者様乙であります
堂島さんいいこと言うなあ。確かに躊躇なく前に出るプレーはできない奴にはできないよね
弱小チームほどしょっちゅう逆撃くらうわけだから、当然といえば当然なんだけど
作者さん乙です
ショボンは88年生まれだから五輪では一番下の世代なんだよね
難しいけど選ばれて欲しいなあ〜
作者さん乙です
掲示板が凄いことになりそうだな(;゚д゚)ゴクリ…
作者さんおつ
ええなぁショボノスは将来有望で
そして遅レスだが
>>33 ショボンなんてよくある名前じゃないかっ!
いつの間にか再開してたのか
作者さん乙です
しかし、なんで急に再開したのか以上に気になる
ほしゅうん
あ
(´・ω・`)
wktk!
いつから再開してたの!?
再開してからのざっとした流れを誰かよろしく
>>38 (*’∀’)「さて、そんな期待されている木下選手ですが…
途中から加入された堂島選手についてはどのような印象をお持ちですか」
(´・ω・`)「ヤッパリプレーガチガイマス。アンテイカンガアリマス」
勢いそのままに走ってきたショボノス。
けど、振り返ればひとつ転べば、その勢いが止まってもおかしくない場面は何度もあった。
例えば、京都やグリューネ、天王杯での敗戦。大木キャプテンの離脱。
試合を思い出しても楽勝だった試合ばかりではない。
それでもここまで走り続けてこれたのは、途中から加入してきた堂島さんと三条さんの存在があったからだ。
劣勢に追い込まれても、二人はコンスタントにその高い実力を発揮してくれる。
実績のある選手ならではのプレー。それがチームに落ち着きを与えてくれている。
(*’∀’)「木下選手は今年、高校を卒業したプロ1年目ですが、
完全にスタメンに定着し、チームの主力として活躍しています。
ここまでのシーズン、手ごたえはどう感じてますか」
(´・ω・`)「エエト……マイニチヒッシデス」
そう言われても、ぴんと来ない。
最初は試合に出たくて。試合に出られるようになったら結果を残すのに必死で。
とにかく目の前の試合でベストを尽くすことだけを考え、頑張ってきただけなのだ。
スタメンに定着とか、チームの主力と言われても俺にはまったく実感がない。
俺の戸惑いを察したのか、仕切さんがすかさず話題を変えた。
>>54 (*’∀’)「同じルーキーの難波選手や天神選手とは、プライベートでも仲がよいとお聞きしてますが、
木下選手から見たお二人は、サッカー選手としてどのようなところが優れていますか」
(´・ω・`)「ナンバクンハ…ジツハスゴクサッカーノコトヲカンガエテイテ…ソコガスゴイデス」
難波はとにかくサッカーのことを考えている。
フォワードとして対峙する相手の心理。それをついた効果的な駆け引き。
体の向き。自分の位置取り。ボールの受け方。シュートへの持ち込み方。
あらかじめディテールまで考え抜き、自分なりのイメージを作っておき、
本番では、その場その場で遭遇した局面にあわせて、瞬時に微調整してプレーする。
難波が考える姿を通じて、俺はサッカーの奥深さを教わったのかもしれない。
(´・ω・`)「テンジンハ…ヤハリテクニックガスゴイデス。ホントウニマホウツカイミタイデス」
はじめてあった時の衝撃。それはいまも色褪せない。
一緒にチームメートとして試合を戦い、何度もその技術に助けられたいまは、
天神のテクニックがまさに天才としか呼べないことを実感している。
俺には絶対にできない、柔らかくて正確なボールタッチ。コントロール。
(´・ω・`)「コンナスゴイヒトガチームメートデ…ホントニシアワセデス」
心底そう思う。こいつらがいてくれてよかった。
同じ年なのにこんなに凄いこいつらがいたから。
俺も上を目指そうと頑張ってこれた。
(*’∀’)「木下選手はすごいお二人を認めているんですね。
まさに、理想のライバルという感じですね」
ライバル…か。確かに二人に置いて行かれない様に頑張ってきた。
そんなふうに感じたことはなかったけど、
切磋琢磨する存在として考えるなら、二人は俺にとってライバルなのかもしれない。
でも。俺は。二人にとってそういう存在になれているのだろうか。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新キタ━━━━(´・ω・`)━━━━!!
作者様おつです
Jも再開して楽しみが増えたのぉワッフルワッフル
サクシャサマオツデス
ショボンハイイナカマニメグマレテマス
>>55 (*’∀’)「さて、もうそろそろお時間のほうが来てしまいました。
最後に、我らがショボノスのお話を伺いたいと思うのですが…
ショボノスは現在、3位と勝ち点差1の4位につけています。十分、J1昇格を狙える位置です!」
仕切さんが言うと場内から拍手が沸き起こった。
(*’∀’)「昇格に向けて、堂島さん、あとは何が必要だと思いますか」
一瞬、間をおいて堂島さんが話しはじめた。
(;・`д・´)「俺たちが昇格するんだ、上に行くんだ、という強い意思をどれだけ持てるか。
自分自身の力を本当に信じることができるか。それに尽きると思います。
それができれば、結果はついてくると信じています」
淡々とした口調。しかし口調とは裏腹に、その言葉にこめた思いの強さ。
それを感じ取ったのかお客さんがすーっと静かになった。
堂島さんは訴えかけるように続ける。
(;・`д・´)「俺は途中から加入した立場ですけど、
このすばらしいチームで絶対に昇格という結果を残したいと思ってます。
ショボノスにとって今年は大きなチャンスです。J1がほんとにすぐそこに見えている。
チームは小西監督の下、まとまっています。調子もいい。
ですから…皆さん、ぜひスタジアムで応援してください。お願いします」
さっきよりもさらに大きな拍手が俺たちに浴びせられた。
(*’∀’)「堂島選手から力強いお言葉をいただきました。
木下選手にもお願いできますでしょうか」
(´・ω・`)「ハイ…アノ…サイゴマデアキラメズ、ガンバリマス」
また拍手。
やるしかない。俺はその大きな音を聞きながら思った。
この拍手に、この期待に応えたい。
>>58 (*’∀’)「お二人から昇格に向けた決意を伺いました。
ぜひ、ショボノスへの応援よろしくお願いします。
本日は、お忙しい中、堂島選手、木下選手ありがとうございました!
皆様、拍手でお送りください」
堂島さんと俺は立ち上がって、頭を下げる。
仕切さんの誘導に従ってステージの袖へ戻ろうとすると声が聞こえた。
「堂島さーん、サインお願いしまーす」
堂島さんが、舞台袖にいた広井さんに向かって口をぱくぱくと動かした。
時間は大丈夫?とたずねたのがその口の動きからわかった。
きっとこの後のイベントのスケジュールを気にかけたのだろう。
広井さんが人差し指と親指でOKのサインを作ったのを確認すると、
堂島さんはステージを降りて、袖のほうでファンにサインをし始めた。
さすがの人気だ。そう思っていたら、
「木下さーん、握手お願いしまーす」
物好きな人もいるものだ。そう思いつつ、俺も堂島さんの隣に立った。
>>59 ( ・∀・)「応援しています。頑張ってください」
(´・ω・`)「…アリガトウゴザイマス」
( ・ヮ・)「ショボンさん、絶対昇格だよ!」
(´・ω・`)「…アリガトウ。ガンバルヨ」
( ・∀・)「最近、試合見に行くようになりました。怪我しないでね」
(´・ω・`)「…アリガトウゴザイマス」
驚くことに俺に向けて次々に声がかけられる。
俺は、一人ひとりに言葉を返しながら、お客さんの反応が
以前のシーズンが始まったころとは明らかに変わってきたのを感じていた。
ショボノスに関心を持つ人が増えている。興味を持つ人が増えている。
そのあとも人の列はなかなか途切れず、
僕と堂島さんはしばらくファンサービスを続けることになった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新キタ━━━━( ´ ・ ω ・ ` )━━━━!!
ファンサでユニオンジャックサポーターと握手!
更新乙です
シーズンもいよいよ活気を取り戻し、自分も明日は久しぶりにスタいってくんよ!
>>53 2009/08/24(月) 12:27:33 難波U22召集決定、福岡戦開始
2010/02/17(水) 13:45:09 福岡戦終了
1年間の保守活動乙
2011/03/20(日) 22:55:02.80 連載再開予告
2011/03/21(月) 21:31:10.78 仙台戦終了時点より連載再開
2011/03/22(火) 22:46:56.76 難波U22召集により不在の湘南戦開始
2011/03/26(土) 00:40:30.01 宮ノ前復活宣言と次展開予告
2011/04/04(月) 23:03:07.09 水戸戦終了
2011/04/05(火) 22:41:37.37 U22試合開始、難波ベンチスタート
2011/04/10(日) 22:30:46.31 途中交代出場するも試合終了
2011/04/11(月) 22:06:48.70 ファンイベント編開始
2011/04/14(木) 06:50:14.36 新スレ移行
2011/05/01(日) 21:35:41.93 最新話更新 ←←←いまここ
前スレのログはこのへんから自力で読んでくるといいよ!
http://mimizun.com/log/2ch/soccer/1250054387/
>>60 乙であります。
いよいよ次回はユニオンジャックサポとの交流ネタかーっ!?
>>60 o(*>▽<)o「ショボンくん、今日はほんとありがとうねっ!」
(´・ω・`)「ドウイタシマシテ」
自分の車で来ていた堂島さんとは、百貨店の駐車場で別れ、
俺は広井さんの車に乗って、外へ出たところだった。
o(*>▽<)o「今日はほんとなら休みだったのに、ありがとう。
何かお礼しなくちゃね」
(´・ω・`)「トンデモナイデス。キヲツカワナイデクダサイ」
俺は手を振って遠慮した。
少なくとも、広井さんにお礼をしてもらうような立場ではない。
o(*>▽<)o「あ、私のお財布気にしてくれた?
確かにショボノスのお給料は安いけど、そんなこと気にしないの!」
どこにしようかな、と呟きながら広井さんは車を走らせる。
フロントガラスの向こうに松江城が見えてきた。
(´・ω・`)「マツエジョウデスネ」
なんともなしに言ってみる。
o(*>▽<)o「そう。ショボン君はもう見に行った?」
(´・ω・`)「イイエ」
プロサッカー選手という新しい生活に慣れるのに必死だったことに加え、
一緒に出かける友人が難波や天神、ルシオとくれば、
とてもお城観光などという発想は出てこない。
>>64 o(*>▽<)o「せっかくだから、行ってみようか」
仕事中と変わらぬいつものノリで、広井さんはどんどん決めてしまう。
勝手知ったる様子で、お城の近くにある駐車場に車を入れる。
o(*>▽<)o「じゃ、まずはお船に乗ろうか!」
(´・ω・`)「…フネデスカ」
o(*>▽<)o「松江の名物で、お堀をめぐる船があるんだ。
観光用だけどなかなか味があるのよ」
船の乗り場は駐車場のすぐ脇にあった。
どうやら最初から船に乗ろうと広井さんは決めていたようだ。
財布を取り出した俺に一瞥もくれず、広井さんは二人分の乗船料を支払った。
(´・ω・`)「…スイマセン」
o(*>▽<)o「気にしない、気にしない。私がお礼したいんだから」
ちょうど船の出る時刻らしく、俺と広井さんはすぐに泊っていた船に案内された。
船には、いかにも観光客らしい雰囲気を漂わせた中年の女性のグループやカップルが乗っていて、
余裕はあるけれど、だいたい座席が埋まるくらいの混雑だった。
乗り口に近いところが開いていて、広井さんが腰掛けた。その隣に俺も座る。
あまりくっつかないようにと少し間隔を空けたのだが、
案内役の男性の野太い声が飛んできた。
「あ、お兄さん、水かかるかもしれないからもう少し、中入ってくれるかなあ」
結果として俺と広井さんは、ぴったり横に並んで座ることになった。
近い。と、とても横なんか見られない。この距離で顔を合わせるなんて、近すぎる。
そのまま、前に視線を落とすと、
広井さんのスーツからきれいな膝こぞうが顔をのぞかせているのが目に入る。
細くてきれいな足。
いつもは全然意識しないのに。意識してしまうと妙に心が落ち着かない。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新ktkr
作者さん乙です(`・ω・´)ゞ
ふぅ…>(´・ω・`)
最近フラグだらけだな。ニヤニヤ
作者さん更新乙!
(・∀・)ニヤニヤ
69 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/03(火) 13:38:14.76 ID:93pNOp6H0
作者様乙であります
ワッフルワッフル
判ったわ!
作者は一年取材旅行に行っていたのよ!
松江城も知らない筈の
あれこんな時間に誰qwertyふじこ
ミミ彡#≪◎≫' 〈≪◎≫ .|ミミ彡
从ξー゚)ξ
( 'A`)ノ
川 >ω<)η
誰に出会うのか楽しみだ
>>65 ゆっくりと船が動き始めた。
船の一番前に乗っている船頭らしい女性がマイクを握って挨拶をはじめる。
俺はぼうっとその声を聞き流しながら、周囲の風景を見ていた。
船は水音をかすかに立てながら、静かに堀の中央を滑るように進んでいく。
(´・ω・`)「…ナンカユッタリシタキブンデス」
o(*>▽<)o「でしょ!昔からこの船に乗るの好きだったんだ!
友達とかは、いつも見慣れてるのになんでわざわざ乗るのって言うけど、
この雰囲気が好きで、たまに一人でも乗りに来てたんだ」
堀といっても、水面と周囲の地面の高さはそんなに差はなく、
堀の周囲をめぐる遊歩道を歩いている人たちが、目線の少し上あたりに見える。
そういえば今日は日曜日。観光客も多いようだ。
(´・ω・`)「…ヒロイサンハ、コドモノトキカラマツエニ?」
o(*>▽<)o「うん、ずーっと子どものときから松江。
高校も短大も市内だったし。世界せまいよねー」
(´・ω・`)「…オナジデス」
俺もずっと北是にいてサッカーに夢中の毎日だった。
それが。羽田中のおっさんに誘われるまま何もわからないまま島根へ来て。
新しい街で新しい仲間と、まったく新しい環境で過ごす毎日。
考えればあのとき、誘いに応じたことで俺の人生は大きく変わった。
サッカーを通じて、田舎町の平凡な一高校生だった俺は、
いままでとはまったく違う、新しい世界を見ることができた。
o(*>▽<)o「東京と比べたらお世辞にも都会とはいえないけど、でも、きれいないいとこだと思うんだ!」
(´・ω・`)「ソウオモイマス」
堀の周囲に立つ木々。その緑を映す堀の水。確かにきれいな街だと思う。
>>72 o(*>▽<)o「けど、あんなにお客さんが集まってくれて、今日はよかったー!」
(´・ω・`)「サスガ、ドウジマサンデス」
そう言うと、広井さんは小さく首を横に振った。
o(*>▽<)o「もちろん、元代表の堂島さんが目当てで来た人もいたと思うけど、
ショボン君を応援応援してくれる人もたくさん来てたじゃない。
だから、私嬉しくって。
堂島さんは元代表だから人気があって当たり前だけど、
ショボン君はショボノスの生え抜きだから。
少しずつショボノスも人気が出てきたんだなって」
(´・ω・`)「ダトイイデス」
o(*>▽<)o「でもほんとにショボン君のファン、たくさんいたよねー!
あのユニオンジャック持ってた人たちとか」
そう言われるとちょっと複雑な気分になるが、俺は黙っていた。
船は何本かの橋の下をくぐり、お城の周囲をぐるりと回っていく。
o(*>▽<)o「今日のお客さんがスタジアムまで来てくれたらいいなあ。
それでスタジアムがサポーターでいっぱいになって、みんながショボノスの応援をして、
そしてゴールの時にはワーッ!と盛り上がって…いつかそんなふうになったら…」
(´・ω・`)「ハイ…ガンバリマス…」
o(*>▽<)o「ううん、今年は選手のみんなはほんとよくやってくれてると思うの。
成績はもちろん、イベントにも協力してもらって。
山野社長も言ってるんだ、今度は僕たちスタッフが頑張る番だって。
これから昇格争いで、厳しい試合になるから、
一人でも多くの人にスタジアムに来てもらってスタジアムを満員にしよう、
そのためにみんなで頑張ろうって。
それが私たちスタッフが選手にできる一番のサポートだからって」
(´・ω・`)「シャチョサン…」
>>73 俺だって忘れてない。はじめてこの街に来て山野さんとシャボンスタジアムを訪れたときのこと。
立派なスタジアムに心奪われ、いつかここを満員にするという山野さんの思いに触れた。
そのときの、必ずシャボンスタジアムでプレーしようという俺の誓いは叶った。
でも、まだシャボンスタジアムを満員にするという山野さんの夢は叶っていない。
そして、山野さんはその夢をあきらめていない。
だから。俺にはまだまだやることがある。
(´・ω・`)「スタジアム、マンインニシマショウ」
俺がそう言うと、広井さんは一瞬驚いたように目を大きく開いて。
でも、それからにっこりと優しく笑うと、俺に向かってうなずいた。
船頭の女性が次の停留所をアナウンスする。
o(*>▽<)o「次で降りよっ!とてもケーキのおいしい店があるんだ。
きっと満足すると思うから、つきあってもらっていいかな?」
(´・ω・`)「ハイ」
o(*>▽<)o「今日はほんとにありがとうね、ショボン君」
俺は小さくうなずく。
でも、やっぱり距離が近すぎて広井さんと目を合わせられない。視線はつい少し下を向いてしまう。
目に入るのは、広井さんの柔らかそうな頬。小さなあご。きれいな首筋。
そう、試合試合の毎日で忘れそうになってしまうけど、
広井さんだって一人の、そしてたぶん相当に素敵な女性で。
そして、クラブのそんなひとりひとりがあれこれ考えながら働いているから、クラブは動いていて。
その結果として、俺たちはピッチの上でプレーすることができている。
なら。俺は。俺たちプロサッカー選手は。
応援してくれる人たちに何を持って報いればよいのだろう。
船が泊り、俺は広井さんの後について降りる。
o(*>▽<)o「すごくオシャレなお店で、チーズケーキがお勧めなんだ!
ショボン君はチーズケーキ大丈夫?」
(´・ω・`)「ハイ」
俺はこの街で何を残せるのだろう。何ができるのだろう。
その答えはわからないけど。いつか。その答えは見つかるだろうか。
>>74 【僕らの夢】島根ショボノス・本スレ20【島根の誇り】
しじみ@名無しさん> 壱畑百貨店から今北区。トークショーよかったね
しじみ@名無しさん> 俺も今北区。あんなに人が集まるなんて信じられん。
しじみ@名無しさん> 俺も行ったよ。もしかして、ショボサポみんな行ってたのか?
しじみ@名無しさん> かも。でも、龍さん、かっこよかったなー
しじみ@名無しさん> でも、龍さんがうちの若手あんな高く評価してるなんてびっくり。
しじみ@名無しさん> あれは驚いた。木下は織田より上とまで言い切ってたもんな
しじみ@名無しさん> もしかして木下ってすごい選手なのか?
しじみ@名無しさん> 素人の俺たちにはわからないだけで、実はそうなのかもしれん。
しじみ@名無しさん> ルシオとかも評価してたね。もしかして今年のルーキーは才能の宝庫か。
しじみ@名無しさん> そういえば龍さん、期待してる若手の名前で天神出さなかったね
しじみ@名無しさん> シーズン終了後、どっかに獲られちまうのかな orz
しじみ@名無しさん> いまは今シーズンのことだけ考えようぜ!
しじみ@名無しさん> けど、龍さん効果で動員増えるといいな
しじみ@名無しさん> 今日のお客が興味持って、ホームゲーム来てくれればなあ。
しじみ@名無しさん> 単に言い忘れただけじゃね?>天神
しじみ@名無しさん> もしこのままいって最後のホームゲーム、昇格かかるようなことになったら…
しじみ@名無しさん> みんなに見に来て欲しいなあ。絶対、いい試合になると思うんだ。
しじみ@名無しさん> フロントは一生懸命やってるけど、どう見ても体制十分じゃないし
しじみ@名無しさん> ここまで来たんだから、最後のホームは選手が意気に感じるような熱い雰囲気でやりたい!
しじみ@名無しさん> 言い忘れるような人かなあ
しじみ@名無しさん> サポーターとして何か考えないといけないかも。
しじみ@名無しさん> 同感。俺たちも何かやろうよ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
76 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/05(木) 23:16:36.59 ID:z7jebxrV0
作者様乙であります
いい感じにしじみが増えてきたなあ
作者殿乙です。
天神(´;ω;`)ブワッ
作者様乙れす。
おれは気づいてたよ天神の名がでない事を。
何かの伏線だと信じてる。(´;ω;`)ブワッ
>o(*>▽<)o「きっと満足すると思うから、つきあってもらっていいかな?」
>(´・ω・`)「ハイ」
…イカン、この流れを見るとどうしても『浄水器に興味はあるかい?』が
頭に浮かんでしまう
作者様乙です(`・ω・´)ゞ
難波が帰ってくる前に自家発(ry
ショボンは好きな女優とかアイドルとかいるんだろか
ニョホー!
o(*>▽<)o「べ、別にショボンくんの事気になってたから、誘ったわけじゃないんだからねっ!」
>>75 難波が帰ってきたのは月曜日の夜だった。
(#゚Д゚)「帰ったぞー」
(´・ω・`)「オカエリナサイ」
(;゚ 3 ゚)「お帰りですタイ」
その晩は、俺の部屋で難波の土産話に耳を傾けた。
移動がほんとに大変だったこと。
向こうはとてものんびりとしていたこと。
練習の合間に散歩ついでに海を見に行った話。
(#゚Д゚)「ほんと、海がきれいでなー。大阪の海とはえらい違いや。
世の中にはあんなきれいな海があるもんだとびっくりしたわ」
難波の家が裕福でないのは俺たちも薄々知っている。
やつにとってははじめての海外旅行だったはずだ。
きっと見るものすべてが新鮮で、刺激を受けてきたのだろう。
(´・ω・`)「織田クンハゲンキデシタカ」
(#゚Д゚)「…一言も口きかんかったわ」
(;゚ 3 ゚)「一応、元チームメイトですタイ」
(#゚Д゚)「元チームメイトなら必ず仲良くしなければならない理由はないだろ。
ショボノスにいたときも別に仲良しだったわけじゃねーし」
何となく代表合宿での二人の距離感が想像できる。
>>84 (´・ω・`)「ソウイエバ、シアイ、オシカッタデス」
(#゚Д゚)「ああ、せっかく出場したっていうのにボールすらこないしよ。
最後のチャンスは決めたかったんだけどな。俺に出せば自信はあったんだが」
(´・ω・`)「…オダクン…」
難波は俺を見て、小さく鼻を鳴らした。
(#゚Д゚)「でも、最初からあいつは俺に出さないだろうな、と思ってたからな」
(;゚ 3 ゚)「難波クン、織田クンは個人的な好き嫌いをサッカーに持ち込むような男ではないですタイ」
難波が軽く首を振った。
(#゚Д゚)「ちゃうちゃう、そういう意味じゃねえ。
ま、あくまでも俺の推測だから、この話はここまでにしておこうや。
夜も遅いし、さあ寝るか」
久々に三人で顔を突き合わせて話していると、時間の経つのが早く感じる。
いつのまにかそれなりの時刻になっている。
天神は自室に戻り、俺と難波は布団を引いて寝る準備をはじめる。
(#゚Д゚)「なあ、ショボン…。天神、なんか元気なくねえか?」
(´・ω・`)「……ソウデスカ?」
特に何も変わったところはないように俺には思えたが、
俺はどちらかといえば鈍感なほうだから、気配りのできる難波に言われると自信がない。
(#゚Д゚)「そか、じゃあ俺の気のせいかもな…」
難波は俺の返事を聞くとあっさりその話を切り上げて、布団に入った。
俺は紐を引っ張って部屋の電気を消す。部屋はすぐに真っ暗になった。
目を閉じる。すると難波の声が聞こえた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です
堂島さんの発言といい、難波の発言といい、気になる…めちゃくちゃ気になる…
作者殿乙です。
天神のことも気になるけど、
難波、関西弁が全く無くなってる気がするんだが…これが代表病ってやつか!?
88 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/10(火) 07:08:39.59 ID:s3zsshly0
作者様乙であります
どうした天神
作者さん乙です!
天神が気になるな。
悪い方にしか想像出来ないw
作者様乙です
天神に何が起きた…
もしかして移籍か…
>>85 (#゚Д゚)「ありがとな。約束守ってくれて」
難波が遠征に行くときのやりとりが頭によみがえった。
”留守の2試合頼んだぞ”難波の言葉がフラッシュバックする。
(´・ω・`)「…ミンナデガンバッタケッカデス」
(#゚Д゚)「ああ、わかっとる。でもおかげで俺も胸張ってショボノスに戻れる」
自分がチームを抜けることによる影響。難波の心にはずっと引っかかっていたのだろう。
少し会話の間が開いた。
(#゚Д゚)「なあ、ショボン…」
(´・ω・`)「…ナンデスカ?」
(#゚Д゚)「ショボン、代表ってのはやっぱりすごいところやで」
俺は黙って難波の言葉を待った。
(#゚Д゚)「いままで俺は自分が好きだからサッカーやってきた。ほんとにただそれだけだったんや」
正直”国”のことなんて、いままで一度も考えたことあらへん。
でも、そんな俺があそこでは国名が書かれたユニフォーム着て、サッカーするんや。
サッカーしかできない俺みたいなガキが
総理大臣みたいに国の名前背負って、同じように国の名前背負った相手と試合するんや」
>>91 難波が息を吐く音。
(#゚Д゚)「短い時間しか試合は出られんかったけど。ボールもロクに触れんかったけど。
それでもな、ピッチに立っている間、シビれっぱなしだったんや。
手に、足に、電流がビリビリ来た。
アホかもしれんが、自分がまとってるものの大きさにずっと震えとった」
難波が一言、一言押し出すようにしゃべる。
(#゚Д゚)「ショボン、お前も代表に来い。あそこで一緒にビリビリしてみようや」
(´・ω・`)「…ソンナウマクナイデス。エラバレマセン」
(#゚Д゚)「うまくなくてもお前には武器がある。
お前なら俺が感じたものを同じように感じながら、あそこで一緒に闘える。
だから、お前も行くんや。それに」
しんとした静けさが数秒。
(#゚Д゚)「織田もお前をあそこで待ってる。俺にはわかるんや」
それきり難波はしゃべらなかった。
話が終わったのを俺は感じた。
目をあけて、暗闇の中うっすらと見える天井を睨みつける。
いつも難波は俺の前を行く。
ショボノスでレギュラーを獲るのだって。代表に選ばれるのも。
織田もそうだ。
あの選手権のときから。ショボノスでチームメイトのときも。
ずっと追っかけてきた。いまだって追っかけている。
ならば。
追い続けるのが俺の進む道なのかもしれない。
>>92 ( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新ペースがなかなか上げられませんが、気長にお付き合いください。
更新キテル━━━━(´・ω・`)━━━━!!
作者さま乙です
長友が筆頭だがサッカーエリート以外が代表ってのは良くある話だもんな
今後にwktk
乙です
待ってます
難波のシリアスな場面は、いつもとのギャップに痺れる
作者さん乙です
名前欄のつぶやき復活希望!
ショボンが瓦斯米本にちょいダブる。
プロ一年目からボランチでレギュラー(得点記録、J2の月間MVP受賞)とか、五輪代表入りして何ら不思議はないよね。
ワールドユース代表とかならスタメン張れるレベル。
モーニング保守
99 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/16(月) 02:14:59.35 ID:6Gf3dUQj0
深夜保守(´・ω・`)
またageてしまった・・・orz
>>92 {???}「こんにちは」
練習の終わったグリューネの練習グラウンド。
ベンチでシューズの紐を緩めていた織田は、後ろからかけられた声に振り向いた。
ピッチと見学スペースを仕切る金網の向こうで手を振る男。あまり見たくない顔だ。
(|||`ー´)「……ウチの練習場で何をしている?
スパイならすぐにスタッフを呼ぶぞ」
すると羽田中は大げさに手を振って否定してみせる。
(◎∀◎)「仕事ですよ、し・ご・と。
こちらの強化部長さんといろいろお話をさせていただいたついでに、
まあ、ちょっと織田君の様子でも見て行こうかと思いましてね…ハハ」
用事があったというのは嘘ではないのだろうが、相変わらずうさん臭い男だ、と織田は思った。
(◎∀◎)「しかし、この前の代表遠征でのプレーではさすがでしたねえ」
(|||`ー´)「……」
(◎∀◎)「技術面はもちろんのこと、波のない安定したプレーぶり。気迫と闘志。
まさに代表の中心にふさわしい活躍だったと思いますよ」
(|||`ー´)「…よその選手におべんちゃらを言ってるより、
早く仕事に戻ったほうが有意義だと思うが」
(◎∀◎)「いやいや、それもそのとおりですね。
でも、ちょっと個人的に確かめたいことがあったんで、今日はちょっと寄ってみたんですよ」
>>101 (|||`ー´)「確かめたいこと?」
(◎∀◎)「ええ、親善試合の最後。カウンターから決定的なチャンスを作った場面。
なぜ、あそこで難波君にパスを出さなかったのかちょっと気になりましてね」
(|||`ー´)「試合中のプレー選択について、ひとつひとつあなたに解説する必要はない」
(◎∀◎)「まあ、そうですが。ただ、あなたは難波君の力を同じチームにいてよく知っている。
そのフィニッシャーとしての能力の高さをね。ならば、なぜと思ったものですから」
一瞬の間をおいて織田が口を開いた。
(|||`ー´)「親善試合、1−0でリード、残り時間はほとんどないという状況。
その場面で、もう既にわかっていることをあえて試す必要はないだろう」
(◎∀◎)「……なるほど、なるほど。勝負にさほどこだわる必要がない状況で、、
能力がわかっている難波君にパスを出すよりも、
それよりも、もうひとりのフォワードの彼がどんなプレーをするのか確認しておきたい。
確かにそのとおりですね。ホッホッ」
(|||`ー´)「それに、昇格を争うライバルチームの主力選手に、
代表初ゴールをわざわざプレゼントして、自信をつけさせるほど俺はお人好しではない」
(◎∀◎)「プロとしては正しいアプローチでしょうな」
(|||`ー´)「…話は済んだ。さっさと帰ったらどうだ」
(◎∀◎)「はい、もちろんそうします…ところで、どうですかグリューネの居心地は?」
(|||`ー´)「ショボノスよりはるかにいいに決まってる。
チームメイトだって、代表経験のあるベテランに実力ある外国人選手。
若手だってみんな技術が高くて上手い。前いたところとは選手の層が段違いだ。
練習環境なんか天と地ほどの違いがある。
このきれいなグラウンド。充実した設備のあるクラブハウス。
クラブの運営体勢だって歴史があるだけあって、しっかりとしている。
これが本当のプロのサッカークラブのあるべき姿だとあなたも思わないかい?」
>>102 (◎∀◎)「それはそのとおりですね。…しかし、その割にあなたのプレーはいまひとつのような。
いえ、批判しているわけではないですよ。評判どおり額面どおりの働きはしていると思いますよ。
あなたのこのチームへの貢献度はかなり大きいものがある。
けれども、あなた自身、すっきりプレーできていないような気がするんですがねえ」
(|||`ー´)「………」
(◎∀◎)「選手ひとりひとりの個の力はJ2でもダントツでしょうねえ。
ブッキ選手なんか数年後は欧州でプレイしているでしょうし。
でも、その個の能力をチームの力にうまく変換できていない気がするんですよねえ」
しゃべり続ける羽田中を無視して、織田は身支度を始めた。
(◎∀◎)「ブラジル人の監督さんっていうのは、往々にして決まりごとにこだわらない傾向がありますよねえ。
こちらの監督さんもどちらかというとそのタイプの監督さんみたいですね。
いまのグリューネにとって、そのへんはどうなんでしょうね。
外から見てるともう少し約束事を決めて、
選手個々の役割を整理したほうがいいように見えるんですよね。
特にあなたとブッキのところとか…」
>>103 羽田中に背を向けて用具を整理していた織田の手が一瞬止まった。
(|||`ー´)「俺に監督批判でもさせ、内紛でも起こしたいのか。ほんとうにスタッフを呼ぶぞ」
織田の低く凄みのある声。羽田中には背を向けたままだ。
すると羽田中は、また大きく手を振って作り笑いを浮かべる。
(◎∀◎)「いえ、そんな意図はありませんよ。口が過ぎました、退散しますよ。
けれど、かなりライバルチームもグリューネを研究してますよねえ。
失礼ながら最近はあまり勝ち点を伸ばせてないみたいですね。
この調子だともしかしたら、もしかしたらですけど、
最終節、もしかしてショボノスとの試合、昇格をかけた大一番になったりしませんかねえ。
もしそうなれば」
羽田中の眼がなんともいえない怪しさを帯びて光った。
(◎∀◎)「どっちが勝つんでしょうねえ。楽しみです」
織田の眼に怒りの熱。振り返りざまにぶつける。
(|||`ー´)「失せろ!」
だが、ついさっきまで金網の向こうにいた羽田中の姿は、もうそこになかった。
すばやく周囲を見回したが、羽田中らしき人影はどこにもない。
(|||`ー´)「……妖怪みたいなやろうだ……クソッ」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です
ショボノス昇格なんてことになったら泣いてしまうかも…
作者様乙であります
羽田中さんは人をイラつかせる天才やな。織田さん相手は一応年上なんですからw
乙
天神のエピソード期待
作者たん乙!
>>106 織田の方がイラつく天才なんじゃね?
超お子ちゃま。そこがいいんだが。
>>104 週刊サッカーダイレクト
特集『LAST4! 昇格争いはいよいよクライマックスへ』
熱い。今年のJ2の昇格を巡る争いは例年にも増してヒートアップしている。
今シーズンもあと4試合を残すのみであるが、上位4チームの勝ち点差はついにたったの4まで接近した。
勝ち点87で東京グリューネが首位に立つが、ベガ仙台が勝ち点86の2位とその差はわずか1ポイント。
3位の勝ち点84の京都サンタ、4位勝ち点83の島根ショボノスがその後を追う状況だ。
4チームのうち、2チームが自動昇格。1チームが入れ替え戦へ。そして最後の1チームはJ2残留が確定する。
1試合の結果で状況が激変する、勝ち点1の違いが天国と地獄を分ける過酷なサバイバルゲームと言えよう。
それでは首位から順に、4チームの状況を見ていこう。
現在、首位を走るのは勝ち点87の東京グリューネ。
シーズン前半はもたついたが、ショボノスからスーパールーキー織田を補強したのが奏功し、
中盤には破竹の10連勝を記録し、一気に首位まで躍り出た。
ブラジル人トリオに攻撃の組み立てができる織田が加わった攻撃陣が得点を量産。
特に一人で試合を決められるブッキの個の力は他チームの脅威となった。
桁違いの攻撃力を武器に、このままJ2優勝を一気に決めるかと思われたが、
しかし、ここにきてチームは思わぬ不調にあえいでいる。
>>110 他チームが対策として、ラインを下げ守備的なカウンター狙いの戦術をとるようになると、少しずつ歯車が狂いだした。
第39節のセレソン大阪戦では、ボール支配率70%という驚異的な数字を叩き出しながら、
肝心のゴールを奪うことができず、逆にセレソンのカウンターに沈み、敗戦を喫した。
その後も、ほとんどの試合でゲームを支配しながらも、
あっけなくカウンターで失点し、愛媛戦や徳島戦で勝ち点を取りこぼしている。
気になるのは連勝中はスムースだった攻撃陣の連携にぎこちなさが見え始めた点。
ブラジル人が単独での突破に固執して、ボールを失うシーンも目立ち始めた。
快進撃の立役者の織田が「チーム全体でもう一度、攻撃について意思統一を図る必要がある」と語れば、
チームのまとめ役の土谷も「最後まで昇格争いは気を抜けない。(外国人と)きちんと話そうと思っている」と
選手たちも問題を認識している様子。
かつての連勝時の破壊力が取り戻せれば、圧倒的に優位なのは個々の力から疑いの余地はないが、
もし修正ができなかった場合は、まさかの失速の可能性もゼロではない。
(中略)
そして、4位につけるのは勝ち点83の島根ショボノス。
しかし、2位の仙台とは勝ち点差3、3位
Jでダントツのお荷物クラブと呼ばれた昨年までの面影はもうどこにもない。
いつか息切れするだろう、失速するだろうと言われながら、
他のライバルチームが脱落していくのを尻目に、しっかりと昇格争いに生き残った。
>>111 もちろん、その過程は平坦だったわけではない。
シーズン序盤の快進撃の立役者、織田の移籍による離脱は大きな痛手で、
事実、織田がチームを抜けた後に連敗するなど、チームが崩壊しかけたときもあった。
しかし、織田の穴を、織田と入れ替わりに補強した
堂島、三条といったベテラン選手が安定したプレーで埋めていく一方、
難波をはじめとした若手選手が更なる成長をとげ、さらにチーム力は向上した。
中尾・ルシオの若いセンターバックコンビは、試合ごとに成長し、
若手らしからぬ落ち着いたプレーで、コンスタントに失点を抑えた。
そして、攻撃では高卒ルーキーの難波が牽引し、チームトップの16ゴールをあげる活躍。
スーパーサブの天神も高いテクニックで攻撃にアクセントをつけた。
若手の成長に触発されるように、
FWの北村はその恵まれた身体能力を生かし、前線でのポスト役を確実にこなし、
宮ノ前、園地もシーズン後半ぐんぐん調子を上げてきている。
チームに満ちている上昇気流がもたらす雰囲気のよさは上位4チームの中でも随一。
また、チームがいい意味で闘う集団としてまとまっているのも魅力。
名将、小西監督がチームのいい流れを保ったまま、残り試合を迎えることができれば、
昨年までは誰も想像だにしなかった奇跡が起きるかもしれない。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です
いよいよ佳境ですね…ゴクリ
更新キテル━━━━(´・ω・`)━━━━!!
作者様乙です
このまま…このまま…ショボノスの火を消さないで(ry
作者様乙であります。
ズミカンがさりげなく無視されとるw
作者さん更新乙です
>>115 ズミカン?なにそれおいしいの?
(´・ω・`)にノータッチかwwww
>>117 きっと美鈴さんは壱畑百貨店にもこっそり取材にきて、堂島さんがベタボメするのとか、広井さんとちちくりあってるとことか目撃して
|ξー゚)ξ >い、いかん、このままではショボンは甘やかされてダメになる、私だけでも厳しく接しなければ・・・
とよく判らない胸のトキメキを感じての結果に違いない
ていうか、そうなれ。
119 :
【東電 77.2 %】 :2011/05/23(月) 20:53:59.06 ID:A9rpEPVbO
はつこいなのに!
魔界のプリンスだったなんてしかもふたご
天神が90分フルに走れるようになったら、Jリーグどころか世界がだまってないだろうなあ
がんばれ!天神!
>>112 从ξー゚)ξ「坂曲さん、こんにちは」
( ・∀・)「おう、来たか」
J2第49節。徳島−島根の試合が行われるポカリスキットスタジアム。
キックオフを30分後に控えているが、記者席の人影はまばらだ。
席は選び放題だったが、いつものとおり美鈴は坂曲の隣に座った。
( ・∀・)「おたくのJ2昇格争いの記事読んだよ」
从ξー゚)ξ「そうですか、私が書いたのではないですが…」
( ・∀・)「だろうな。木下に触れてなかったものな」
从ξー゚)ξ「……」
( ・∀・)「うちの編集長があの記事見て言ってたよ」
从ξー゚)ξ「何をですか」
( ・∀・)「この記事書いたやつはショボノスのキーパーソンがわかってないね、
試合を見てないか、サッカーを見る眼がないかどちらかだな、だってさ」
ピッチでは既に試合前の練習が始まっている。
美鈴は記者席に来る途中で受け取ったスタメン表を確認する。
ショボノスのスタメンはほぼいつものどおりの顔ぶれだ。
注目されたフォワードは、U-22代表遠征から戻った難波と北村。好調の宮ノ前はベンチだ。
>>121 ( ・∀・)「フォワードはやっぱり難波か。
しかし、直近2試合で5ゴールのフォワードがベンチだからな。おまけに園地までいやがる。
ショボノスもいつのまにか攻撃陣の層がずいぶん厚くなったもんだ」
从ξー゚)ξ「宮ノ前は途中交代で出てきますかね」
( ・∀・)「スタメンの二人で点が取れなければ、当然出てくるだろうね。
徳島にとっては嫌な気分だろうな。これだけの攻撃陣を抑えなくちゃいけないのは」
从ξー゚)ξ「となると、この試合、島根有利と?」
( ・∀・)「そりゃね。いまの順位が示すとおりだ。それに加えて昇格争いのモチベーション。
二週間のインターバルで選手の疲労も抜けて、ほぼ本来の実力が発揮できる。
普通に考えれば、まず島根だろう。ただ」
从ξー゚)ξ「ただ?」
( ・∀・)「こういう試合こそすんなりいかないのがサッカーの常だからな。
ま、ショボノスにはしっかり勝って欲しいな。残り4試合しかないいま、
このゲームを落とせばそれが即致命傷になりかねない」
そのとおりだ。美鈴は思う。
昇格争いに残っているとはいえ、ショボノスはその中で一番勝ち点の少ない4位。
あと4試合でライバルチームより多くの勝ち点を獲得し、順位を逆転しなければならない。
美鈴は静かに祈る。
今日もショボノスにいいゲームを。そして願わくば勝ち点3を。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です!
作者さん乙です!
そうか、美鈴さんが書いた記事じゃなかったのか。
ショボンが愛想つかれてなくて良かったw
乙でーす
作者様乙であります
サカマガの編集長もショボンに注目している、ということか、イイヨイイヨ!
127 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/24(火) 22:30:49.26 ID:J1i0IQUw0
何で作者いねーのに新スレ立ってるんだよ
って捻くれてる俺は思った。
しかしスレを開いたら、復活…だと…!?
ほしゅ
ショボンアンカーの三条堂島のトリプルボランチ、
北村センターウイング宮ノ前難波の3トップで4−3−3、
なんてのもオプションとして使えるね。wktk
そろそろショボンの個別チャントが聞きたい。具体例でベルマーレ石神を挙げてみる。
>>122 ルシオからの正確なロングフィードが、左サイドで張っていた三条さんの足元にぴたりと収まった。
その瞬間、マークのDFの意識が三条さんに向いたのを見逃さず、
前線の難波がすっと距離をとってマークを外したのが見えた。
その動きを見逃さなかった三条さんが、
トラップするとすぐにインサイドでラインの裏へスルーパス。
玉足の長さ、強さ。絶妙にコントロールされたボールが、
ラインの裏に抜け出した難波の前へ出る。
マークのDFは自分の失敗を悟るが、もう彼になす術はない。
飛び出したキーパーより一歩早く、
難波がボールで足を跳ね上げキーパーの上を抜くシュート。
だが、そのシュートはポストすれすれをかすめてゴール右に外れた。
(#゚Д゚)「ああ、くそっ!」
難波の悔しがる声がボランチのポジションにいる俺のとこまで聞こえてきた。
難波は悔しさを振り払うように首を一回振ると、
パスを出した三条さんに親指を立ててナイスパスというメッセージを送る。
難波の動きがいい。俺は思った。
試合が始まって5分ほどだが、徳島がうちの得点源の難波を相当警戒しているのは伝わってきた。
なのに、簡単にマークを外し、あっさりと決定機を作り出した。
はっきりと言葉にできないが、難波の動きの質が以前に比べて上がっている。
これが代表効果か。
難波が代表に行くとき、俺に言った
「自分に足りないものを代表で盗んで帰ってくる」という言葉。
難波は嘘をつかなかった。
>>130 その後も、試合は俺たちのペースで進む。
中盤の両サイド、右の堂島さん、左の三条さんへと、ボールはピッチを大きく動く。
スピードあふれるボールの移動に徳島の選手はついてこれていない。
パスの出所を抑えようとプレッシャーをかけに来ているが、
ボールを奪う網を引き絞ることができず、後を追って走らされるだけになっている。
それにしても。三条さんのプレーが今日はキレている。
さっきの難波の決定機を作り出したパスはもちろん、
安定したボールキープでチームの溜めを作ってくれている。
相手に寄せられた俺や栄町さんが苦しいパスを出しても、
詰めてくる相手をうまく体を使っていなし、引きつけてからパスを出す。
その分、周囲の俺たちはプレッシャーのないところでボールをもらえる。
たぶん、今日の三条さんはほとんどボールを失ってない。
確固たる預けどころがある心強さ。それがショボノス全体に余裕をもたらしている。
ただ気になるのは三条さんの膝の具合だ。
三条さんを見る。相変わらず口笛でも吹いているようなとぼけた表情で、
ボールの動きを楽しそうに見ている。
この二週間の休みで、三条さんの膝の調子もよくなっていればいいのだが。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です
ピンチでショボンがまた一皮剥けるに違いないのだ
作者様乙です(`・ω・´)ゞ
ショボン…せんこう花火はな…終わ(ry
作者様乙であります
なんかショボノスが強豪っぽくなってきた
>>131 栄町さんからボールが回ってくる。
両サイドの三条さんと堂島さん、2トップの北村さんと難波の位置を確認する。
北村さんの頭めがけて入れてみる手もあるが、
せっかくボールを持てている今日のゲーム。ボールを大事につないで流れを保ちたい。
徳島のラインは低い。さっき三条さんのパス一発で決定機になったから下げているのか。
難波で裏を狙えるスペースは残されていない。
ただラインが低い分、ボランチの俺がハーフウェーを越えて敵陣に入っても、
チェックは厳しくなく、ゆっくりとボールを持たせてもらえる。
>>135 グラウンダーでフォワードにくさびのパスを入れてみるか。
俺の考えが伝わったか、難波がすぐさま引いて
ボールを受けに来るが、背後にぴったりマークがついている。
ずいぶん、俺がボールを持っていたせいか、
徳島のフォワードが、一応という感じでチェックに来る。
俺は右サイドにいる堂島さんにボールを回した。
これだけボールを回せているのだから、しっかり結果につなげておきたい。
昇格を争っている俺たちは、このゲーム絶対に落とせないのだ。
>>136 相手を自陣に押し込んだまま、点を取ってしまいたい。
とはいえ、相手の人数が多い分、こっちも人数をかけないとチャンスは作れないだろう。
どこかで、俺も前に出て攻撃に加わるべきか。
トークショーでの堂島さんの言葉が耳に甦る。
「木下には前に進む力があるんです」
ほんとうかどうかわからないけど、
俺の中にある何かを評価してくれるなら、その期待に応えたい。
>>137 俺は視野を広く保つように心がける。
心持ちポジションを前目に、敵陣深くへ移していく。
ルシオからのボールが俺の足元へ。敵は寄ってこない。
栄町さんと一度パス交換。
詰めてきそうな素振りは見せてきたが、やはり寄ってこない。
俺たちのところでボールを奪りに来る気はないらしい。
やはり、攻めてくるのを待って、中で奪う狙いのようだ。
それなら崩しはやはりお願いするしかない。
俺はサイドで張っている三条さんにパスを出した。
少し強めの、前へ動いて受けてもらうパス。
そろそろ仕掛けてみてもらえませんか、というメッセージをこめて。
パスを受けた三条さんがちらりと視線を飛ばし、俺の姿を視野に入れたのがわかった。
ボールから伝わってきたメッセージを確認する動き。
俺は軽く前へジョグして準備ができている旨を伝える。
徳島の選手がすばやく縦を切りに行く。
俺のときと違って、向こうも攻撃の起点の三条さんへのチェックは早い。
そこで三条さんが仕掛けた。
>>138 ほとんどノーモーションで、
寄ってきた徳島の選手の股間にボールを通してライン際へ蹴り出す。
このゲーム、ほとんどパスとボールキープのプレーだった三条さんの仕掛け。
捌いてくるイメージがあった分、相手は完全に裏を書かれる。
棒立ちの相手を置きざりにして三条さんがライン際をドリブルで進む。
俺は、ゆっくりとゴール前に歩く。
まだ走らない。走れば目立つ。いまは気配を殺すとき。
少しずつバイタルエリアに近づいていく。
エリア内の状況を確認する。
北村さんの、難波のいる場所。相手のマークのつき方。
エリアの横まで進出した三条さんの内側を徳島のサイドバックが切る。
クロスか、それともドリブルで仕掛けるか。
この場面、三条さんのキック精度を考えればクロスが怖い。
フェイントをかけて、DFをずらしてからクロスを上げるイメージ。
だけど、三条さんは相手のそのイメージをもう一度裏切っていく。
上半身をかすかに振るフェイントで、クロスに備えた相手の足を止めると、
ドリブルで脇をすり抜け、中に切れ込む。
>>139 自分でシュートか。
ゴール前にグラウンダーのパスで難波に合わせるか。
それともふわっとしたボールを上げ、北村さんのヘッドか。
どれも違う。俺は感じている。
トップギアに入れてダッシュ。
(´・ω・`)「サンジョウサン」
声を出してボールを呼ぶ。
この試合、まったく上がっていなかった俺は、徳島の選手の意識から消えている。
もちろん、マークもケアしてくる相手もいない。
そして、いままでのパス回しと三条さんの突破で、相手はほとんどエリア内に固まっている。
エリアの手前のスペースには誰もいない。
ここにボールを出してもらえればミドルが打てる。絶対、三条さんはここに出してくる。
三条さんの意識が俺の存在を捕らえているのを感じる。
三条さんの左足が動く。来る。ボールは俺のとこに来る。
その瞬間、一度振り切られた徳島のサイドバックが戻ってきて後ろから差し込むように足を入れた。
三条さんがもんどり打って倒れる。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>140 作者さんおつ!!
てか、三条さん!!!
乙です!超良い瞬間で次回とは悔しいです
さっき作者さんの復帰知った。今から過去スレ読んでくる!
作者さん戻ってきてくれて本当にありがとう!
乙です
三条に鶴
気のせいなんだろうけど、更新毎に書き方がちょっとずつ違う気がする。今回は、元祖今日俺が〜っぽかった。
作者様乙であります
しまった、一日マークを外した瞬間随分進んでるじゃないか、早く追いつかないと・・・って
三条さああああああああんーーーー!
>>140 ファールだ!しかもエリア内。PKだ。
だが、聞こえてくるはずの笛の音は鳴らない。
(#゚Д゚)「レフリー、ファールだろっ!」
難波の絶叫のような怒鳴り声。三条さんはうずくまったまま動かない。
徳島の選手がすかさずボールをエリアの外へ蹴り出す。
そのとき、俺の眼に左サイドのタッチライン際に西ヶ原さんがいるのが見えた。
三条さんの外を回る動きを狙って、一気に上がってきていたらしい。
しかし、ということは。いま、ショボノスの左サイドはがら空きだ。
ボールが、さっき三条さんに抜き去られた徳島の選手に納まる。
起点を作られた。やばい。
>>147 俺は全速力で自陣へ走る。
視野に入る選手の数を数える。
うちはルシオと中尾さん、栄町さんの三人。
徳島の選手はボールホルダーとフォワード二人の三人。3対3だ。
戻る俺の左側では、右サイドバックの斉藤さんも走っている。
斉藤さんも高めの位置をとっていたのか、必死の表情で戻っている。
栄町さんがドリブルで進んでくる徳島の選手に寄せに行った。
だが、そのポジショニングはあまりに中途半端だ。
(´・ω・`)「サカエマチサン」
寄せずにディレイを、という俺の声はまにあわない。
>>148 栄町さんが寄せにいったところを、相手は急にスピードをあげてドリブルで抜き去る。
一瞬で栄町さんが置き去りにされる。
まずい。これで3対2だ。
次の瞬間、置き去りにされかけた栄町さんが後ろからスライディング。
ボールを持っていた徳島の選手が前のめりにすっ飛ぶように倒れる。
瞬時に甲高い笛の音。
みんなの動きが止まる。その中を黒い服のレフリーが一目散に走ってくる。
そして栄町さんに向かって高々と赤いカードをかざした。
一発レッドだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新乙です。審判に荒らされるのもJ2らしいといえばらしいがこの展開はきつい。
三条さん大丈夫か?
151 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/05/31(火) 23:51:47.51 ID:z1/GyzR30
更新頻度が前より上がってないかw
おつ
うわあ、三条さああーん。怪我はいやだよおー!
以前、質問して違法という結論になってしまったのですが、まだ疑問が残っているので改めて質問させていただきます。
最近、公園での野宿は違法だっていうのをよく聞きます。
公園は宿泊施設じゃないからダメだとか、条例で「管理に支障をきたす怖れがある」から禁止とか…。
でも誰もいない公園でこっそりやる分には構わないと思うんです。
そもそも公園ってオープンスペースじゃないんでしょうか?
そして野宿は人類が古来から旅する際に日常的に行ってきた文化ですから合法だと思います。
違法じゃなければやっても問題ないと思うんですが、そこのところはどうなんでしょうか?
今回は都市公園に限定して教えてもらいたいです。
何卒よろしくお願いします。
(; ・`д・´)?
アフロ負け犬あきらっていいます
もう40近いです
ちなみに中華系風俗以外での女性経験はないです
だから名前に「負け犬」を付けています
以上の根拠から、野宿は合法という結論が出ました
反論があるなら、私以上の根拠をしっかり出して違法を証明してください
http://i.imgur.com/OEfmU.jpg
三条さん…
( ・`ω・´)!
溜めを作れる貴重なパサーがぁあ!
三条さーん…
作者様乙であります。
栄町さんひさしぶりに見たと思ったらレッドか
>(´・ω・`)「サカエマチサン」寄せずにディレイを、という俺の声はまにあわない。
というのはショボンの脳内で実際は「サカ、ディレイじゃボケ!」と予想。つのまにか闘将としての地位を築いていくショボンであった・・・
そういえば職場が栄町だからなんだか親近感が沸くな
他にも北是メンバーは君ヶ浜に銚子に犬吠と千葉っぽい名前が多かったなぁ
埼玉っぽいのも何人かいたがw
>>149 栄町さんが、呆然とした表情で両手を広げてそのままへたり込むように座る。
堂島さんが、難波が猛然と走ってきてレフリーに詰め寄った。
難波は怒りで完全にヒートアップしている。
(#゚Д゚)「なんでいまのがレッドで、その前のあれがノーファールなんだよっ!!」
遠くエリアのほうを見ると、三条さんはまだうずくまったまま動けないようだ。
堂島さんの顔も怒りに震えているが、エリアのほうを指差して何か言っている。
早く三条さんの状況を確認して担架を入れてくれ、と言っているようだ。
>>161 レフリーがエリアに向かって走っていく。
その後を堂島さんと難波が追う。
迷ったが、俺はまず栄町さんのところへ行った。
(´・ω・`)「サカエマチサン…」
栄町さんはまだ座り込んだままだ。
それ以上かける言葉がない。
そばに来ていた中尾さんが、栄町さんの背中を一度ぽんと叩くと、手を引っ張って立ち上がらせた。
正直、栄町さんのファール自体はレッドもあるかもしれないというレベルのものだったとは思う。
ただ、それならなぜ、その前の明らかな三条さんへのファールを取ってくれないのか。
やりきれない思い。それはきっと栄町さんも同じだろう。
>>162 栄町さんはまだ気持ちの整理がつかない様子で、
しばらく呆然と周囲を見ていたが、一度大きく息を吐き出すと
15( ・∀・)「すまない。後は頼んだ…」
無念と後悔でいっぱいの表情で俺たちに言った。
( *゚∀゚)「後はマカセテ!」
間髪いれずにルシオが栄町さんを励ます。こういうとき、ルシオの明るさには助けられる。
俺は振り返って三条さんの様子を確認する。
もう既にピッチの中にはチームのスタッフと担架が入ってきている。
三条さんはまだ起き上がれていない。
その脇にはレフリーと堂島さん、難波が立っている。
難波が三条さんが倒された場所を指しながらレフリーに何かしゃべっている。
さっきの判定に抗議しているのだろうがレフリーは首を左右に振っている。
>>163 ( #・∀・)「木下ー!」
穴熊コーチがテクニカルエリアで俺を呼んでいる。俺はライン際へ走った。
途中でベンチから王子さんと宮ノ前さんが慌しく出て行くのが見えた。
おそらくウォームアップに出て行ったのだろう。
ということは、誰かを下げて退場した栄町さんのところへ王子さんを入れるのか。
だとしたら、宮ノ前さんは。三条さんと交代?
ということは、三条さんはかなり厳しいのか。
置いてあったボトルを拾い上げ、給水しながら穴熊コーチの指示を聞く。
( #・∀・)「三条は一度外へ出して様子を見る!
その間は、北村も難波も下がらせろ。ただし、DFラインは下げるな。
エリアの外の高さをキープし、全体をコンパクトに保つように。
いいか、しっかり全員に伝えるんだぞ!」
>>164 俺はうなずく。
三条さんが戻るまで、八人のフィールドプレーヤーでしのがなければならない。
しばらくは我慢の時間帯になるだろう。
俺はピッチに戻り、中尾さんとルシオにコーチの指示を伝える。
続いて堂島さんと難波にも。
難波はまだ怒りが収まっていなかったが、それでも俺の指示には冷静にうなずいた。
栄町さんがゆっくりとピッチの外へ歩いていく。
いそがせるレフリーに、わかっていると手をかざすが、その速度は上がらない。
判定への不満ではない。王子さんのアップの時間を稼ぐため。
栄町さんが外へ出ると、レフリーが笛を吹いて試合を再開した。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん更新乙です
正念場だ、ショボンならショボンならやってくれる
更新乙です。ここが正念場か。ショボン頼んだ!
難波は完全に標準語にかぶれたな。
169 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/06/07(火) 21:25:34.79 ID:z37i0tsWO
ここはドメサカと関係ないのに存続を許される希有なスレ
一応舞台がドメサカだからね
パラレルワールドだけど
>>165 ゲームが始まると、さっきまでと打って変わって徳島が一気に攻め立ててきた。
再開したフリーキックをシンプルにペナルティエリアめがけて放り込んでくる。
そのボールはルシオが弾き返すが、セカンドボールを徳島に拾われてしまう。
堂島さんが必死に足を伸ばして、そのボールを奪い返す。
だが、あっという間に徳島の選手に囲まれてしまう。
加勢に行きたいが、俺が動けばDFラインの前を完全に空けることになる。
俺が躊躇していると、前線から下がってきた難波が、
混戦の中に素早く身体を入れ、敏捷な身のこなしでボールをかっさらった。
ボールを取り返そうと、徳島の選手が難波の体に手をかけるとすかさず倒れる。
いかにもファールをもらいにいった倒れ方だったが、レフリーが笛を吹いてくれた。
こういうところが難波の上手いところだ。これで時間が稼げる。
>>171 俺たちはゆっくりと陣形を整え、一度ラインを上げる。
中尾さんが、何度か前線の北村さんにロングボールを入れようかというフェイントを入れた後、
あきらめたという素振りでサイドの堂島さんにボールを渡す。
もちろん、最初から相手ボールになりやすいロングボールを蹴る気はなかったに違いない。
サイドでは難波と堂島さんが細かいパス交換でボールをキープする。
徳島の選手に囲まれると、最後は相手の足にあててボールを出しスローインに持ち込む。
そうやって向こうの勢いをそぎつつ時間を稼いでいると、王子さんがライン際に出てきた。
掲げられたボードには14の数字。北村さんとの交代だ。
北村さんと手を合わせ、入れ替わりにピッチに入ってきた王子さんが走ってくる。
16( ・∀・)「俺が栄町さんの場所にそのままで、前を1枚削る形で!」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん乙でございます
さ…三条さんはっ?><
作者様乙であります
栄町さん後のケアがすんで、あとは三条さんがどうなるかか
保シュボン
ホシュデス
リアルに難波がいたら、浪速のインザーギと呼ばれるだろうな。
>>172 後は、三条さんだ。
バックスタンド側のピッチの外に出された三条さんの様子を見る。
遠くてはっきりとはわからないが、上体を起こし立ち上がろうとしている。
それをスタッフが必死に押しとどめているようだ。
制止を振り切って三条さんが立ち上がるが、明らかに足を引きずっている。
スタッフが三条さんを抱きかかえるようにして止めるともう一度座らせた。
手を振って三条さんが必死に抗議する。スタッフが首を激しく左右に振る。
あの、いつも飄々としている三条さんが感情を露わにしている。
三条さんが悔しそうに地面を叩く。
その脇でスタッフが振り向いて大きく手を交差させた。
バツ印のサイン。ベンチに向けられたものだ。
>>178 (#゚Д゚)「ショボン、ぼやっとすんな!」
ゲームが始まっていた。
堂島さんのスローインを難波が受ける。
二人の敵を背負いながら、難波が必死にボールをキープする。
抵抗むなしく相手にボールを奪われたが、堂島さんがすかさず豪快なスライディングで取り返した。
火の出るような激しさ。
まさに闘将。チーム全体に気合を入れるプレー。
右サイドの堂島さんからボールが回ってくる。
いま、難波がつぶされたばかりで、俺の前に味方は誰もいない。
徳島の選手のプレスが速い。俺に向かって一目散に走ってくる。
開いている左サイドへ展開だ。
横の王子さんに渡そうかと思ったが、パスコースに徳島のユニフォームが見えた。
ならば一人飛ばして左サイドバックの西ヶ原さんへ思ったが、ポジション取りが低い。
さすがにこの状況では上がれないと判断しているのか。
>>179 ディフェンスラインに下げるか。
いや、中尾さんもルシオもここで貰っても大きく蹴り出すしかないだろう。
ならば自分で少しでも前へ。
俺は左サイドに開いているスペースめがけてドリブル。
寄せてきた相手を手でブロックして自分の進む道を確保する。
そのまま必死にドリブルするが、まっすぐは進めない。どんどんライン際に押しやられる。
ラインのすぐそばまで押し込まれ、万策尽きて相手の足めがけてボールを蹴る。
何とか狙いどおりスローインになってくれた。
ベンチのほうを見るとすでに宮ノ前さんがラインのすぐ外に立っていた。
交代が認められてピッチの中に入ってくる。
そのまま、俺のいる左サイドのライン際まで走ってくる。
9( ・∀・)「俺がそのまま三条のところで!」
ということはトップを1枚削ったままの4−4−1で行くということだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様乙であります
ちょこっと前なら、宮ノ前投入なんてタオル投げ入れるのと同義だったのに、頼もしくなったもんだ・・・
乙っす
ショボン落ち着いてるなあ。考えてみるとまだ1年目なんだよな。
堂島さんが持ってるものは織田以上というだけある成長具合だぬ。
小台さんは出場停止かな?
今まで西ヶ原さん王子さんより優先順位上だったし。
>>180 ボールボーイから渡されたボールを受け取り、スローインの位置に立つ。
審判の視線の向きを確認しながら、少しでも自陣から遠い位置を、とすり足で進む。
さっき逆サイドで奮闘してた難波がこっちのサイドまで走ってくる。
大変だがトップが1枚しかない以上、がんばってもらうしかない。
難波か、宮ノ前さんか。俺は難波めがけてスローイン。
難波が後ろに相手を背負いながらトラップ。
どうにもならないと見るや、俺にボールを戻してくるが、俺も既に狙われている。
あきらめて、セーフティに一歩前に出て大きくボールを蹴りだした。
ボールは敵陣深くの位置まで飛び、大きく弾んだ。
少しだけ時間を稼いだが、すぐにボールが自陣へ戻ってくる。
>>184 ボールがショボノスの左サイドに回る。
不慣れな宮ノ前さんのサイドから攻撃を仕掛けようということか。
(;・`д・´)「受身になるな!」
堂島さんからゲキが飛んだ。
徳島の選手がドリブルで中に切れ込んでくる。
王子さんが飛び出して前をふさぐと、ライン際を駆け上がってきたサイドバックへ展開。
今度は西ヶ原さんがチェックに行く。
徳島の選手が二人、エリア目指して中へ入ってくる。
16( ・∀・)「木下、そっち頼む!」
王子さんとそれぞれ入ってくる相手につく。
サイドバックの選手はクロスをあきらめてボールをいったん下げる。
受けたのは徳島のセンターバック。ショボノス陣内まで入ってきている。
>>185 19( ´・∀・)「ライン上げて!チェック前から!」
ボランチの俺たち二人が下がった分、中盤はぽっかりがら空きだ。
難波がボールホルダーを懸命に追うが、数人で軽々とボールを回されてしまう。
そのとき、徳島が素早くくさびのパスを入れてきた。
ボールを受けた選手のトラップがわずかに流れた。
そこを見逃さず、間合いを詰めた堂島さんが身体を入れる。ボールを獲った。
小さなミスを許さない。こういうプレーの厳しさはさすが元代表の風格だ。
堂島さんが前を向いた。だが、前方には難波しかいない。出しどころがない。
このまま下がっていてもジリ貧だ。俺の中で叫ぶ声がした。
中央が空いている状況はさっきと変わっていない。
行くならいまだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新乙です!
カウンター!!
ショボン行けーーーー!!
(´・ω・`)イケイケー
更新キテターーー!!
作者さん乙です。
ショボン男を魅せろ!
>>186 思い切って前へ出た。
ボールを呼ぶ。すぐに堂島さんから横パスが出てくる。
周囲を確認。周りに誰もいないから視界が広い。これはカウンターが狙える。
難波と目が合う。さっきまでとは違って広大なスペースがラインの裏にある。
シンプルに裏に出して難波を走らせるか。
そのとき、左サイドに視線が行った。
宮ノ前さんと視線があった。
左サイドから宮ノ前さんのドリブルで運んでもらおう。
俺は左サイドめがけて長いボールを蹴った。宮ノ前さんの前にあるスペースへ。
そして前へ走る。
ボールが宮ノ前さんに渡る―そう思ったとき、視界に徳島のユニフォームが見えた。
パスカット。読まれてた。
>>191 奪られてはいけないところでやってしまった。
追いかけようとしたが、がら空きの中盤を逆に使われてすぐに長い縦パスを入れられる。
ボールはあっという間にショボノスのエリアの前だ。
相手は前に人数を残している。うちのディフェンスは、急な展開の変化に浮き足立っている。
細かいパスを数本つながれて、エリア内に進入を許す。
最後はワンツーで揺さぶられ、フリーの選手の足元にボールが入った。
次の瞬間、ネットが揺れていた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
おつです
作者殿乙です。
ショボン…これは普通じゃ立ち直れん(;´Д`)
>>192 レフリーの長い笛。先制点に沸き立つ徳島の選手たち。
俺の軽率なパスが原因だ。
氷を押しつけられたようにすうっと体から熱が引いていく。
一人少ない以上慎重に行くべきじゃなかったのか。
いまのは点を取ろうと焦った俺の判断ミスじゃないのか。
(;・`д・´)「気にする必要はない。切り替えろ」
いつのまにか堂島さんが脇にいた。
(´・ω・`)「ドウジマサン…」
(;・`д・´)「退場者が出ても、ドローでOKというゲームはいまのうちにはない。
いまのでいい。前に出る意識をなくすな」
(´・ω・`)「ハイ…」
堂島さんの言葉はありがたい。
しかし、これで勝ち点3をとるためには2ゴールが必要になった。
しかも一人少ない状況で。
点を取るしかない。
だけど。逆にもう1点とられ2点差がついたらどうなる?
そうなったらこのゲームは終わる。
それは同時に、みんなの、ショボノスの、
昇格という夢の終わりかもしれないのだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>195 連日の更新乙です
迷うなショボン!思い切りいけ〜
197 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/06/18(土) 02:39:15.04 ID:SW5XddT80
機を見てageていけ
作者様乙であります
堂島さんが壱畑百貨店で言ってたことが現実になったんだな、ショボンの資質が試されるときだ
ショホ-゙ン(´・ω・`)になって、堂島さんに見捨てられそうな気もしないでもない・・・
うぉー、津波とか原発とかでどんよりしてたんだが、
とうとうこの続きが再開されてたのかー。
休載してる時期は、何回も読み直していたよ。
作者さん乙です。
200 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/06/18(土) 23:25:37.81 ID:hXtj6VXS0
200
作者の人ってリフティングに人とは別の人だよね?
ホシュ
保守。うちは今厳しいがこのスレ読んで元気が出てきた。ショボノス見習って浮上するぞ!
>>195 ( ・∀・)「うーん、これは厳しいなー」
隣で坂曲がため息まじりに呟く。美鈴も同じ気持ちだった。
三条の負傷、栄町の退場と続けざまのアクシデントから先制された後も、
自陣に押し込められる展開が続いている。
从ξー゚)ξ「一人少ない状況で1点ビハインドは確かに厳しいですが…」
( ・∀・)「それでもここまでの島根の力を考えれば何とかできりそうにも思うんだがなあ。
いろいろなことが立て続けに起きて、一気に流れを持ってかれた感じだね」
从ξー゚)ξ「退場者が出てからはずっと徳島の流れですね」
( ・∀・)「ちょっと引き過ぎだな。もう1点取られたら厳しいのはわかるが、
どんな形でも1点取れさえすれば、まだまだわからないゲームなのに」
確かにこんなに元気がないショボノスを見るのは久しぶりだった。
やはり、三条の負傷退場がチームを動揺させているのか。
>>204 ( ・∀・)「難波、宮ノ前、堂島と前のコマは揃ってるんだから
数的不利でも打開できる力はあるんだがなあ」
中盤の底にいる木下からラインの裏を狙ったロングパス。
難波が裏へ飛び出すが、そのボールは徳島ディフェンダーにヘディングで跳ね返される。
( ・∀・)「さっきからあればっかりだものな。裏一本じゃさすがに厳しい。
もっと木下がボールを前に出て捌けばと思うんだが…」
从ξー゚)ξ「さっきの失点を引きずっているんでしょうか」
失点はカウンターを仕掛けて前線に上がった木下のパスミスからボールを失い、
人数がアンバランスな状況でもろに逆カウンターを浴びたものだ。
それ以降、木下の位置取りは低いままだ。
( ・∀・)「そんな感じだな。でも、木下が責任を感じる必要はないと思うんだけどな」
从ξー゚)ξ「そういうものなんですか?」
>>205 ( ・∀・)「例えば浦和とやる相手は、桃李王が上がったところをつくことを常に考えているよね」
从ξー゚)ξ「確かに」
( ・∀・)「でも、狙われるからといって上がるのをやめたら、桃李王の良さは一つなくなる。
結局は、リスクをチームとして天秤にかけてどう考えるかという話でしかない。
俺は木下の推進力はショボノスの大きな武器だと思ってる。
失点を恐れて木下が上がるのをやめれば、それこそ相手の思うツボのような気がするんだが」
美鈴は時計を確認した。前半の残り時間はほとんどない。
从ξー゚)ξ「このまま0−1でいったとして、後半はどうなりますかね。
小西監督はどんな手を打ってくるでしょう。天神をアタマから使うとか…」
( ・∀・)「いや、それはないだろう」
坂曲は即座に否定した。
从ξー゚)ξ「どうしてですか?」
>>206 ( ・∀・)「忘れちゃったのかい?ショボノスはもう交代枠を二つ使っている。
天神を入れて交代枠を使い切った状態で、
負傷者やレッドでさらに退場者が出たら、ゲームが終わってしまう。
まして、一人少なく、普段以上の運動量が必要なこの状況で
スタミナに致命的な不安のある天神を、後半アタマから投入するのは無謀だ」
坂曲の解説はもっともだった。
( ・∀・)「スタミナに問題がある天神は、必ず交代枠を一人使ってしまう。
これまで小西監督はうまくごまかしながら起用してきたけど、
今日みたいにアクシデントで交代枠の使い方が制約されるゲームだと
天神は戦力として計算できなくなってしまう」
前半終了の笛が聞こえてきた。
( ・∀・)「小西監督がハーフタイムでどんな手を打ってくるか。
とはいえ布陣の修正の余地はないに等しいし、交代策も使えない。
メンタル面の修正ぐらいしか打つ手はないが、それでどこまで…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>207 オツカレー。
ひさびさに、ショボンが弱気モード突入か。
作者さん乙です。
うーんきついねぇ。
木下を一列上げるか…。
乙です
男、北村の出番か
乙です。
誰がショボンに渇を入れるんだ・・・わくわくするお
監督が采配ミスったなぁ。
とっとと三条さん見切って栄町さん投入して、
難波を左サイドに下げて北村さん1トップの441にしとけば、
二人少ない時間も短く出来たし、前半に余計なカード切る必要も無かったのに。不可解だわ。
・・・もし負けたら、ショボノススレはこんな感じになるんでしょうね(笑
ちょっくら修造呼んでくる
諦めんなよ!
試合ってのは終わるまで試合中なんだよ、だけど諦めたら試合終了なんだよ!!
諦めない限り試合は続いてるんだよ、だからもっと熱く、熱くなれよおぉお!!
作者様乙であります。
坂曲さんはああいっているが、天神がショボンと交代で入って大活躍、
逆転ゴールのアシストをもらった堂島さんのヒーローインタビューで
「ショボノスはいい若手が揃ってるから・・・、難波はもちろんだけど天神とか
中尾とかルシオとか・・・」とか言われちゃう鬱展開が浮かんだw
216 :
212:2011/06/25(土) 19:40:16.46 ID:Eh3Z+iVLO
>>212 栄町さん投入→王子さん投入だった。さーせん
乙です。
三条・堂島・宮ノ前の過去のトラウマとそれを乗り越える展開が好きだ。
Jドリーム読んでるような気分になるよ。
Jドリーム懐かしいなぁ。
今のJ2下位があんな感じだよな。
>>207 ハーフタイムが終わって後半が始まった。
( ・∀・)「最初の5分くらいで同点にできれば、がらっと流れが変わるだろうが…」
ショボノスは前半よりは意欲的にパスをまわしているように見えるが、
ボールの動きはいつもよりスムースさを欠いているように思える。
从ξー゚)ξ「なんかしっくりいってないですね」
( ・∀・)「宮ノ前はあの位置でプレーするのははじめてだろう。
後ろの西ヶ原や王子と連携合わせたこともほとんどないだろうし」
奔放なプレーが持ち味の宮ノ前が、慣れないサイドで窮屈そうにプレーしている。
( ・∀・)「本職のサイドハーフを入れる手もあったんだろうが、それじゃ攻撃が弱すぎる。
小西監督も、連携には目を瞑って宮ノ前の決定力に賭けたんだろうが、
いまのとこうまく機能していないな」
確かに練習でも見たことのない選手の配置だ。
その左サイドに徳島が攻め込む。
小気味のいいワンツーからサイドバックがオーバーラップ。
深くえぐってクロスを上げようとするが、西ヶ原がブロックしてコーナーに逃れる。
>>220 ( ・∀・)「ショボノスの守備は、前線の北村と難波が献身的に走って
ボールの出所を絞るところからはじまっている。
しかし、いまはトップが一枚だ。守備が機能していない理由はそこかもな」
徳島ボールのコーナーキック。弧を描いてボールがショボノスゴール前に飛ぶ。
ヘディングの競り合い。両チームの選手がもつれ合うように倒れ、こぼれたボールに人が殺到する。
ごちゃっとした混戦。その中から不意にボールが飛び出し、ショボノスゴールに突き刺さった。
ホームの徳島サポーターから歓声が湧き上がる。人が跳ね、旗が振られる。
( ・∀・)「あちゃあ…」
从ξー゚)ξ「……」
点を取って流れを取り戻したい時間帯で、逆に突き放された。
これはさすがに厳しい。美鈴はそっと唇を噛んだ。
( ・∀・)「しかし、ショボノスにとってはついてない日だな…
いまもボールの転がりが少しずれていれば…だが、それがサッカーだしな。
あとはこれでいい意味で開き直るしかないが…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙っす。
厳しすぎる状況だな。このままズルズルいくか。ヒーローが生まれるか。
おっつおっつ。
ふつう心が折れる展開だわな・・・
ショボンがんばれ!前へ行け!
おつぅ。
ショボン立ち直れなくなりそうだな。
作者殿乙です。
選手もそうだが、観てるサポーターも心折れるぜこりゃ…
旗振とか大丈夫かね
作者様乙であります
2点+1人差か、これは厳しい。天神投入までにせめて1点返さないと
と、リアルショボノスサポ視点だわ俺
ホシュデス
最近、公園での野宿は違法だっていうのをよく聞きます。
公園は宿泊施設じゃないからダメだとか、条例で「管理に支障をきたす怖れがある」から禁止とか…。
でも自分達がやっているのは野宿ではなく、天体観測やキャンプ用品のインプレ、お外で食べるとなんでもおいしいねの会などと主張すれば合法だと思うんです。
これなら違法じゃないので問題ないと思うんですが、そこのところはどうなんでしょうか?
今回は都市公園に限定して教えてもらいたいです。
何卒よろしくお願いします。
管轄の役所に聞けよ
>>229 多分、公園てワードの入ったスレに自動で書き込みしてんじゃん?
合法なのが悔しかったのかな?
コピペだろ?
前にこの板の他のスレで見たことあるし
おれも見たことある。コピペだよ。
では違う見方でとらえてみましょう
公園で犬や猫が寝ています
これって違法なのでしょうか?
答えは勿論違法ではありません
ならばヒトが寝ていても同じなのではないのでしょうか?
公の場で動物が寝ていても何も問題は無いのです
ヒトと犬や猫など生き物を差別してはいけません
ですが迷惑を掛ける行為をした場合は別なので、あしからず
野宿は合法です
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
猫は起こしたらどっかいく→迷惑はかけていない
犬も起こしたらどっかいく→迷惑はかけていない
人は起こしてもどっかいかない→迷惑をかけている
作者乙とおもtt(ry
満喫で書き込んでる浮浪者っていう設定なんだろうけど、
それなら野宿とかしなくてもいい人じゃないのか。
そもそも、管理に支障をきたすとか、景観を悪くするとかっていうのは、エゴだと思います。
野宿したい人だっているんです。そういう人の意思は尊重されるべきです。
たとえ管理に支障をきたすとか、景観が悪くなったり、多少ニオイがしたとしても、
それは我慢すればいいことじゃないですか。
誰もいない公園ならなおさらです。
公園はみんなのものです。
野宿したい人がいればその人に優先して使用させることも、権利だと思います。
だいたい、誰もいない公園ならむしろ誰かが使わないともったいないと思います。
そして、野宿は日本文化です。古典に学ぶべきです。
公園のようなオープンスペースなら何をやってもいいと思います。
そうですよね?
なので、違法ではないということで納得したいと考えました。
ttp://www.bengo4.com/bbs/read/50976.html
>>237 詭弁もいいとこだな。
臭いを我慢しろ、とか馬鹿も大概にしとけ。
それなら野宿を我慢しろよ。
一個人が利益を得るために、不特定多数の人間に不利益を押し付けるとか論外だろ。
そもそも自分で書いてるだろ。
『公園はみんなのもの』って。
野宿つうかキャンプやバーベキューは、それに適した有料の公園や施設があるんだから、そこに行ってやれば良い。
あとスレ違いだからもう黙ってろ。
公園はオープンスペースだよ
異議があるなら根拠をね
公園でサッカーしたいという話題ならまだしもいいかげんにしろ。
触ったらこうなるの見え見えだったろうに・・・
公園はオープンスペースだよ
異議があるなら根拠をね
都市公園法違反でアウトー
都市公園法には野宿が違法なんて書いてないよ
異議があるなら根拠をね
(;・`д・´)「荒らしに大しては反応しないことがいちばん大事だ。
絶対にスルーの意識をなくすな」
合法ってことですね。
よくわかります。
ここはタイトルに公園とはいってはいますが
公園とは何の関係もないサッカー小説のスレですので、ここで言われましても・・・
合法でいいですから相応しいスレにお引取りくだされば幸いです
n_n
'l゚ω゚| <
,..-─────- 、
+ / : : : : : : : : :: : : : : : \
/ : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :ヽ +
,!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',
,!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : :',
,!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :', +
,:!:: : : : : : : ::,-…-…-ミ: : : : : : : ',
{ : : : : :/-(( ◎)‐( ◎)): : : : } ふさわしいスレ。
{ : : : |:::: ,,ノ(、_,)ヽ |: : : ;! ,. ‐- .. _
+ { : : |::::: ノ___ 、|: : ;! + ./ __ `` ー- 、
{ :|:::: `ト‐‐‐‐ァ' | ノ , ィ/ ゝヽ ̄ヽ ー- '
ゞ \ `ニニ´/ゞ‐' _ / { {ヽ、_ ヽ' ノ_,.〉
/!\ _ /_/_ -ァー- 、_ ... -‐ ' ヽヽ、 `>、..ノ=┘
/j >-‐ ' ´/ / / / _ノ \ `ー '!
, -‐ 7´/{⌒| / _/ j >‐'
/ / //| 〉‐f/ \' ! , ' ´
/ ,' > .|/ レ ゚ノ | ,.. -‐ '"
/ { ヽ | 〉 / n_n t ,. -‐ ' ´
| ヽ| / / 'l゚ω゚| ヽ、 /
| `!//  ̄ ̄ /
(´・ω・`)アッ――――!!
ほしゅほしゅ
まだ疑問が残っているので改めて質問させていただきます。
最近、公園での野宿は違法だっていうのをよく聞きます。
公園は宿泊施設じゃないからダメだとか、条例で「管理に支障をきたす怖れがある」から禁止とか…。
でも誰もいない公園でこっそりやる分には構わないと思うんです。
そもそも公園ってオープンスペースじゃないんでしょうか?
そして野宿は日常的に行ってきた文化ですから合法だと思います。
違法だといってる方は、精神薄弱者なんじゃないでしょうか?
やっぱり合法ですから。
今回は都市公園に限定して教えてもらいたいです。
何卒よろしくお願いします。
(;・`д・´)「絶対にスルーの意識をなくすな。集中だぞ集中!」
(´・ω・`)「ハイ」
では違う見方でとらえてみましょう
公園で犬や猫が寝ています
これって違法なのでしょうか?
答えは勿論違法ではありません
ならばヒトが寝ていても同じなのではないのでしょうか?
公の場で動物が寝ていても何も問題は無いのです
ヒトと犬や猫など生き物を差別してはいけません
ですが迷惑を掛ける行為をした場合は別なので、あしからず
野宿は合法です
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
(;・`д・´)「よし正念場だ!スルーの気持ちが強い者が勝つ!」
>>221 どうして。
俺はゴールの中で転がるボールを見ながら考えていた。
どうして今日はこんなにもすべてがうまくいかないのか。
ヘディングのこぼれ玉が相手のところへ転がった。
一度は中尾さんがブロックしたがそのボールもまた徳島の選手の元へ。
そして、相手ががむしゃらに放ったシュートは、
敵味方が入り乱れた密集の中の狭い隙間を
針の穴を通すようにすり抜けていった。
>>256 中尾さんの表情が凍りついている。
いつも陽気なルシオでさえ表情がこわばっている。
鵜殿さんはゴールラインで膝を突いたまま動かない。
そして俺も。体内の力が、熱が、すーっと身体から引いていくのを感じる。
この試合、負ける。そして、昇格も―
(#゚Д゚)「なに、真っ青になってるんや」
>>257 振り向く。難波の顔。
(#゚Д゚)「どうみたっていまのはただのまぐれや。しゃあない、しゃあない」
俺の脇を通ってゴールまで歩いていき、無造作にボールを拾い上げる。
そのまま、手に持ったボールをセンターサークルに向かって大きく蹴る。
失点のショックなど微塵も感じさせない難波の堂々たる態度。
俺たちはそんな難波の姿を吸い寄せられるように見ていた。
そのまま、難波が俺の脇に寄ってくる。
>>258 (#゚Д゚)「まず、俺が1点とるさかい、
あとは、誰でもええからドリブルでエリアに突っ込んで派手にこけりゃええ。
きっとお返しのPKもらえるで。で、それ決めて同点。
最後に天神のアシストでもう一本決めればこっちの勝ちや。
そんなに無理な話でもないやろ」
その声には何の震えも、焦りもない。
虚勢でも、強がりでもない。いつもどおりの素の言葉。
さらに難波が俺に耳打ちする。
>>259 (#゚Д゚)「ショボン、相手ががっつりあたってきたら大げさにコケろよ。
自分の微妙なジャッジでこれだけゲームの流れが傾いた以上、
レフリーは絶対に帳尻合わせしたくてたまらんはずや。
うまくすれば相手にも一発レッドが出るで。
特に、普段こけないショボンみたいなのが倒れればチャンス倍増や」
俺は内心驚いていた。
この二点差のついた状況でも、
審判の心の揺れをつけないかと考えている、難波の冷静さと落ち着き。
>>260 この男は、難波は。
置かれた状況の中で、自分に何ができるかだけを考えられるんだ。
不安や心配、そういったものに足を止めることなく、
三点差がつけば四点とる方法を。
十点差がつけば十一点とる方法を捜し、考えることができる。
失敗と敗戦を認めるのは試合終了の笛がなってからでいい。
難波の横顔が俺にそう言っていた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
難波かっこいい・・・ ちょっと、じん、ときた・・・
作者さん乙であります。
難波ってすごい人だね・・。おれも仕事がんばろ。
作者様乙です。
今回は試合終わって、”試合終了後の各選手コメント [ J's BALL ]”になると思ってたよ。
まだあきらめていないんだよね。
それにしても難波△
俺の脳内で難波は、はじめの一歩の千堂武士のイメージになってる。
おつです。
ショボンの巻き返しに期待。
シマーネショボノス! シマーネショボノス!
作者様乙であります
>「まず、俺が1点とる・・・
なにがかっこいいって、ここだよな。実績と自信がない俺には言えんセリフだわ
♀*・v・)♀*・v・) ( 'A`)ノホシュヽ( 'A`)人('A` )ノ ♀*・v・)♀*・v・)
__________シマーネショボノス!___________
俺がサポなら実況スレに描き込みながら心が折れてると思う。
正直折れる自信すらある
>>261 2点差でゲームが再開される。
( #・∀・)「木下ーっ!」
ベンチから穴熊コーチが出てきて、大きな身振りで
俺にもっと前にポジションを取るように促す。
わかっている。もう点を取るしかない。
守備はDFに任せて、攻撃に絡むプレーがいまは必要だ。
キックオフのボールをDFラインで一度落ち着かせる。
ボールを持つルシオと目が合った。
>>270 センターサークルのあたりで、ルシオからのパスを受ける
ターンして前を向く。誰も詰めてこない。
さっきまでと違って、徳島はプレッシャーをかけてこない。
追加点が奪れたことで、相手は守備位置を少し下げたようだ。
攻撃をしっかりと受け止めて時間を使い、
相手を自陣深くまで誘い込んでから、カウンターで追加点を狙う。
2点リードを奪ったチームの定石だ。
もちろん、それを承知でこちらは攻めていくしかない。
>>271 改めて前方の状況を確認する。
味方で前にいるのは難波に、宮ノ前さんと堂島さんの三人。
一方、徳島は選手全員が引いて待っている。
特にペナルティエリア近辺の中央は、人数をかけてがっちり固めている。
フットサルのコートでサッカーをやらされているような錯覚に陥る。
人がいっぱいで、パスコースがない。スペースがない。
出しあぐねた俺は王子さんへいったんボールを預ける。
その王子さんはルシオへ、そして中尾さんとボールが回り、もう一度俺へ。
次の手が見つからないのは他のみんなも同じようだ。
>>272 すると、エリアの辺りにいた難波が引いてきた。背後にはDFがぴったりとついている。
試しに楔のパスを難波の足元に入れてみる。
足裏でぴたりと難波がボールを止めるが、
後ろにDFが張り付いたままで前を向かしてもらえない。
前に出てボールを受けに行く。気づいた難波からボールが返ってくる。
だが、今度は徳島の選手が左右から寄ってきた。
このあたりがいまの徳島の防衛ラインらしい。
そのまま、ドリブルで切り込もうにも、前方にスペースはない。
あきらめて後ろを向きルシオへパス。ルシオからダイレクトでそのボールが右サイドの堂島さんへ。
ボールは動くが、堂島さんもサイドで1対2の状況を作られて囲まれてしまう。
俺は走ってフォローへ。
堂島さんが何とかマイボールのスローインに逃れる。
>>273 こういうときは、サイドバックが攻撃参加し、
数的不利にならないようにして崩していくのがセオリーだ。
しかし、うちのサイドバックの二人―斉藤さんも西ヶ原さんも、
確実な守備とシュアなカバーリングで持ち味を発揮するタイプで、
がんがんオーバーラップしドリブルで相手を突き崩す攻撃型の選手ではない。
天神がいてくれれば。そう思わずにはいられなかった。
その天神は、ピッチの隅のウォームアップエリアで身体を温めている。
小西監督は、最後のカードで天神を投入してくるだろう。
だが、スタミナのない天神の出番はまだもう少し先。
それまでの時間を、天神を待って無駄にすることはできない。
だけど、三条さんを欠き、ポスト役の北村さんが下がって一人少ないいま、
この徳島の分厚い守備をどうやって崩す?
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん乙でーす!
作者たま乙!
プレーの描写が細かくなってきてwktkが止まらねー!
乙です。
斉藤さんって、しょっちゅう駆け上がってるイメージしかなかった。
作者様乙であります
1人少なくて縦ポンも使えないのか、キビシー
279 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/07/14(木) 22:11:10.26 ID:Gwtw0RM40
がんがんオーバーラップしドリブルで相手を突き崩す攻撃型の選手=斉藤さんだとばかり思ってた
西ヶ原さんもその劣化版のイメージだった。
リアルだと、川崎が最近10人になってから追いつきましたよね
ホシュデス
>>274 スローインのボールが堂島さんから斉藤さんに渡り、中尾さんへ。
すぐに中尾さんが俺へボールを送ってきた。
さっきより高い位置でもらえたが、まだエリアまで距離がある。
徳島の選手が網を絞るように、複数の方向から迫ってくる。
パスか、それとも自分で切り込むか。選択に使える時間は短い。
そのとき、視野の中で難波が動くのが目に入った。
小さい体が敏捷にステップを踏んでダッシュ。
マークの選手の反応が遅れた。マークが外れた。
>>281 走る難波に目が吸い寄せられる。その右側。
突然、はっきりとスペースが見えた。
さっきまで、スペースなんかどこにもなかったのに。
難波の意思ある動きが俺にスペースを見せてくれた。
センターバックとサイドバックの間。
そこを突ける、そこを狙う、と難波の動きが言っている。
俺は間髪いれずにインサイドキックでボールを送り込んだ。
狙いどおりのスピードとコース。
俺のパスを滑らかに足元に収め、難波が加速する。
>>282 難波の突然の侵略に、センターバックが穴をふさぎにかかる。
構わず難波は縦へさらに加速。シュートコースを切ろうと相手は内側を併走する。
すると、難波は足裏でボールを止め急ストップ。
勢いあまってたたらを踏んだ相手DFを、切り返してかわす。
次の瞬間、左足で放たれたシュートが徳島ゴールめがけて飛んだ。
ボールは飛びついたキーパーの手の数センチ先を通り、
ポストをかすめてわずかに左へ外れた。
難波が天を仰ぐ。
( #・∀・)「いいぞ!難波!」
ピッチサイドから穴熊コーチの大きな声。
すごい。俺は感心していた。
文字どおり分厚い相手の守備を強引にこじ開けてシュートを打った。
口だけじゃない。プレーでさっきの言葉が嘘じゃないことを見せてくれた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です
ヽ( 'A`)人('A` )ノオオオオオッアアアアア...
キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━!!!!
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ .☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ ☆※ ※ ☆ ※ *
* ※キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ ☆※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ .☆※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
あ、作者様乙であります
作者さん乙!難波も乙!
287 :
285:2011/07/20(水) 21:48:22.09 ID:o9aKe63x0
あー惜しい、くそー、まじでゴールと勘違いした
ちゃんと見ろ俺・・・orz
オツー。
難波が外したのが嫌な予感がする。
まだまだ。なでしこだって最後まで諦めずに栄光をつかみ取ったじゃねえか。
ホシュシマス
まだだ!俺たちには天神がいる!!
>>283 あきらめるにはまだ早い。
いま、難波が見せてくれたように可能性は十分にある。
相手のゴールキックのボールをルシオが競り勝って弾き返す。
そのボールが俺のところへ。
すかさず徳島の選手が張り付いてきた。すかさず背を向けボールを守る。
両足の隙間から脚をこじ入れてきたが、尻と腕でブロックしながらキープ。
16( ・∀・)「ショボン!」
もらいに来てくれた王子さんへ戻す。
徳島の選手がプレスをかけるが、
囲い込まれる前に、俺たちのワンタッチのパスが回る。
パスが二周りもすると、
気勢をそがれたらしく徳島の選手もいったん引いた。
>>292 俺は位置を変えながら、何度かボールをもらう。
受ける。前線を確認して戻す。
今度は大きくポジションを横に移動してもう一度もらう。
前線で難波が動く。それに連動して徳島の選手も動く。
さっきみたいにパスを出すスペースがイメージで見えてこない。
まだだ。もう少し揺さぶらないと。
俺は右サイドに寄って堂島さんとワンタッチのパス交換。
ボールを持っていると、サイドバックの斉藤さんが上がってきた。
斉藤さんに出してみるか、それとも堂島さんに渡して任せるか。
すると逆サイドで宮ノ前さんがフリーになっているのが見えた。
>>293 敵も味方もこのサイドにすっかり寄っている。
あれだけスペースがあれば、宮ノ前さんならきっと何かしてくれる。
宮ノ前さんまで距離はあるけど、なんとか通したい。
俺はしっかりと脚を振り切ることを意識して、サイドチェンジのボールを蹴った。
足の甲に心地よいインパクトの感触が残った。
宙高く上がったボールは、イメージしたとおりの放物線を描いて飛んでいく。
反対側のライン際、足を止めて待っていた宮ノ前さんの足元にぴたりとボールが入った。
今度は左サイドの西ヶ原さんが猛然と上がっていく。
だが、西ヶ原さんを待たず、宮ノ前さんは猛然とドリブルで進む。
>>294 俺も前線へ全力で走る。
宮ノ前さんはあっという間にエリアまで到達。
だが、その先は徳島の選手が待ち受けている。
どうする、そのまま切り込むのか。それとも俺たちの押し上げを待つのか。
宮ノ前さんが行った。スピードを落とさずそのまま。
風のように徳島のDFの間をすり抜けエリア内へ。抜けた。
そう思った瞬間、視界から宮ノ前さんの姿が消えた。
同時に甲高い笛の音。
少し離れたところにいたレフリーが地面を指しながら走っていく。
宮ノ前さんが倒されてPKになった、とわかるまでほんの少し時間がかかった。
>>295 (#゚Д゚)「よっしゃ!」
喜びの声を上げながら難波が走っていく。
その先には、宮ノ前さんが膝を抑えて倒れこんでいる。
俺はPKゲットの喜びよりも、宮ノ前さんの様子が気になった。
(´・ω・`)「ダイジョウブデスカ…」
声をかけると芝の上でのたうっていた宮ノ前さんが顔をこっちに向けた。
目が、大丈夫だと言っている。俺は安心した。
それにしてもさっき難波の言っていたとおりになった。帳尻合わせのPK。
レフリーに笛を吹かせた、宮ノ前さんのスピードある突破も見事だった。
あとはこのPKをなんとかものにしたい。
立ち上がった宮ノ前さんと難波がスポットの辺りで話している。
PKを誰が蹴るかの相談か。
どうやら二人とも自分が蹴る気でいるようだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です。宮さんならやってくれると信じてました
298 :
285:2011/07/25(月) 22:40:57.00 ID:87fooH/T0
作者様乙であります
宮様、マリーシアか PKとわかったとたん、ダッシュする様が目に浮かぶw
乙ー。
宮さん良い人になったから、本当にマリーシアかどうかわからない。
三条さんみたいなことにならなきゃいいが。
作者さんおっつ!
宮ノ前さすがだわー
>>296 1メートルほど離れて堂島さんが二人の様子を見守っている。
こんなところで揉めなければいいけど。
そんな俺の心配は杞憂に終わった。
難波がエリアの外に出て、宮ノ前さんがスポットに残った。
このPKを決められるかで、今日の試合の流れは大きく変わる。
それはショボノスの昇格を左右するキックでもあることを意味する。
想像を絶するプレッシャーがかかるだろう。
それでも宮ノ前さんも難波も自分が蹴ると一度はスポットに立った。
そこに共通しているのは、点を決めるのはFWの仕事という信念。
まちがいなく二人とも本物のフォワードだ。
>>301 宮ノ前さんが助走を始める。
乾いたミート音。次の瞬間、ボールはゴール右隅に飛びネットを揺らしていた。
逆方向に飛んでいたキーパーが悔しそうな表情を見せる。
決めた宮ノ前さんは一度こぶしを突き出して吼えたが、すぐに厳しい表情に戻った。
まだ不利な状況は変わらない。
それでも。希望の灯は少しその明るさを増したように思える。
難波が、宮ノ前さんのところへ寄っていって無言で手を合わせるとすぐに離れた。
この二人の間には緊張感がある。だがそれがいい。
続いて堂島さんと俺。
(;・`д・´)「よく決めたぞ、宮ノ前」
(´・ω・`)「ナイスゴールデス」
>>302 宮ノ前さんは、どうも、と言っただけで俺たちの祝福にも表情を緩めない。
頭の中は、次のゴールをどうやって奪うかに切り替わっているようだ。
(;・`д・´)「木下」
自陣に戻ろうとしたら堂島さんに呼び止められた。
(´・ω・`)「ハイ」
(;・`д・´)「厳しい状況は変わらんが絶対に心を折るな。
この前のトークショーで、俺たちはサポーターに何て約束した?」
そうだ、俺は。あの時言った。サイゴマデアキラメズガンバル、と。
(;・`д・´)「どんなときも気持ちだけは強く持っていこう」
俺がうなずくと、堂島さんはかすかに笑って、右サイドへゆっくり走っていった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
なんと連続更新乙ですー。
宮ノ前かっけー。
龍さんのAAでなごむ。
作者さん更新ありがとー。
緊迫感が伝わってくるたまらんわ
>>303 試合再開。
少しプレーしただけで、ゲームの流れがこっちにきているのがすぐにわかった。
徳島の選手の心が微妙に揺れているのが対峙していて感じられる。
それがプレーのわずかな迷い、躊躇になり、微妙なプレーのキレを奪う。
さっきまではまったく見えなかったスペースが、徳島陣内のあちこちに見える。
俺の見ていたスペースに難波が斜めに走りこんでいく。すかさず縦パスを通した。
難波がキレのいいターンでマークを振り切って前を向く。
一回、突破のフェイントを入れて相手のリズムをずらしてから再加速。
シュート。だが、バウンドが合わなかったかしっかりミートせず、
ぼてぼてのゴロがキーパーの正面に飛んだ。
9( ・∀・)「こっち、フリーだぞっ!」
左サイドから、宮ノ前さんのアピールする大きな声。
難波は軽く手を上げて了解、というサインを送ると、
すぐにキーパーのスローしたボールを追って走る。
>>306 ( #・∀・)「木下!難波をフォローしろ!前から追ってけ!」
穴熊コーチの大声。
後ろは王子さんたちに任せることにして、難波に続いて高い位置から追う。
横パスで逃げられる。俺はさらに追う。
左サイドに追い込むと、今度は宮ノ前さんがボールホルダーに張り付く。
お世辞にも守備がうまいとはいえない宮ノ前さんだが、
気迫で相手に張り付いてボールを自由にさせない。
この調子でいければ。チャンスがある。
そして、何といっても俺たちには最後のカード。天神がいる。
天神が入ればショボノスの攻撃力は劇的に上がる。
>>307 プレーの合間にスタジアムの時計を確認する。
時計の表示は後半15分を過ぎたところか。まだ時間はある。
おそらく天神の投入まであと5分か10分程度。
この点差でいけば、一人少なくてもきっと何とかできる。
俺たちのプレッシャーに耐えられなくなった徳島は苦し紛れに前線の選手へロングボール。
だが、そのボールは上背に勝るルシオがヘディングでストップ。
拾った王子さんから俺へパス。前を向く。
かなり高い位置で受けているのにプレスが来ない。
徳島の選手たちは無意識に引いている。受身になっている。
右サイドにいる堂島さんへパス。
俺のパスを見た斉藤さんが、ライン際をトップスピードで上がってくる。
前半は守りで、そして後半は攻めで。相当な量を黙々と走っている。
>>308 一気に駆け上がった斉藤さんが堂島さんを追い越した。
堂島さんが斉藤さんへのスルーパスを狙う素振り。
堂島さんを見ていた相手は、それを見て斉藤さんのマークへずれた。
その分、自由になった堂島さんは自分でドリブルし中央へ切れ込む。
俺はその動きに合わせ、堂島さんの背後を×印を描くようにクロスして走る。
スイッチのパスを想定した徳島の選手の注意が一瞬俺に向く。
パスは来ない。だが、注意をひきつけることには成功した。
ゴール正面まで進出した堂島さんに対し、
徳島のDFは距離も詰めずに、エリア内にとどまったままだ。
すると、堂島さんが右足を振った。
DFの頭を越すドライブ性のミドルシュート。
手前でわずかに鎌首を下げてゴールを襲う。
>>309 カーン!バーを叩く澄んだ音。
エリア内に落ちたこぼれ玉に人が密集する。
宮ノ前さんが必死で競るが、上背の差で押しつぶされDFと絡み合って倒れる。
ボールはどこだ。
あそこだ。倒れた選手の脇に転がっている。
誰よりも速く反応したのは難波だった。
スライディングしながらボールの芯を射抜くトゥキック。
だが、キーパーの出足がいい。
至近距離から打ったシュートはキーパーの顔面を直撃した。
キーパーが悶絶して倒れる。
キーパーの前にこぼれたボールを徳島の選手が必死の形相で、
ラインの外へと大きく蹴りだした。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
はあああ…
おちゅ
312 :
285:2011/07/27(水) 23:05:01.94 ID:RctDXtCa0
作者様乙であります
なにこの便所いってる間に試合が動いてました感
乙です!!
>>310 張り詰めた空気が少しだけ緩み、入り組んで倒れていた人の塊が解ける。
宮ノ前さんも難波も立ち上がる。無事だ。
ただ、至近距離でシュートを受けたキーパーは倒れたままだ。
肩を叩いた難波に手を上げて反応したから、
怪我はなさそうだが、レフリーはすぐにスタッフを呼んだ。
俺はこの間にラインの外においてある水筒で給水する。
後から難波が来た。水筒を渡すと難波はごくごくと喉を大きく動かして飲む。
(#゚Д゚)「もう少しみたいやな」
難波が顎を軽く動かしてベンチのほうを指す。
天神の巨体がベンチの脇でウォームアップしている。
(´・ω・`)「テンジンクンガイレバココロヅヨイデス」
難波がうなずく。が、その表情に一瞬影が差したのを俺は見逃さなかった。
>>314 (´・ω・`)「ナニカキニナルコトガ?」
俺が尋ねると難波は少し躊躇したようだったが
(#゚Д゚)「遠征から帰ってきたときも言ったけど、天神、最近少し変じゃねえか?」
(´・ω・`)「ヘン…デスカ」
(#゚Д゚)「最近ずっと元気ないし、話しかけてもあまりノってこないし。
以前は、夜は俺たちの部屋でポテトチップス喰いながら
いつまでもだらだらとのんびりしてたのに、
最近はすぐ自分の部屋に帰っちまうし…」
(´・ω・`)「イワレテミレバ…」
確かに難波の言うとおりだった。
(´・ω・`)「ナニカテンジンクンヲオコラセルヨウナコトシマシタッケ」
難波が首を横に振る。
(#゚Д゚)「それなら最初から俺たちの部屋に出入りしないし話もしないだろ?
それに俺が遠征から戻ってきたときにはもうちょっと変だったぜ。
ショボンこそ何か思い当たることはないんか?」
>>315 そう言われても何も思い浮かばない。
(#゚Д゚)「体調が悪いとか病気の可能性もゼロじゃないからな。
ショボン、入ってきた直後は天神の様子に注意な」
そこまで話したところで、キーパーの怪我の措置が終わった。
どうやら交代するほどではなかったらしく、エリア内でぐるぐると腕を回している
エリア内にいた徳島のスタッフがピッチの外へ出て行く。
難波も自分のポジションに戻っていく。
しかし。もし天神が万全の状態でないのなら、このゲームはどうなる?
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
連夜乙です。
天神のまさかの移籍フラグが。
おお。連日の更新乙です!
天神・・・まさかのできちゃった婚とか?
作者様乙であります
むしろ代表で標準語に感染した難波がヤバい
関東クラブに引き抜かれるのではgkbr
天神はねえ…ほら、アレだよ
320 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/07/30(土) 08:08:42.34 ID:seos0WLS0
天神て確か監督と個別に何か話してなかったっけか?
あの時に何かがあったんだと思われ
作者たまおっつであります
( =´灬`)「天神君、体脂肪率を1桁にしてから君をゲームで使うことにしました」
・・・とか?
実は天神の体は度重なるダイエットですでにボロボロだったのだ。
余命が危ないレベル。
実は天神のスパイクには、己の寿命と引き替えに
スーパープレーできる能力があったのだ。
スパイク側面のスイッチを1回押すことで1年分となり、
徳島を倒すためには30年分の能力が必要だった!
>>323 最初に30年スーパープレーを打っておけばよかった!!
となるわけ(ry
仮面フットボーl(ry
( =´灬`)「天神君、正念場がやってきました。ブンデスリーガ養成ギプスを外しましょうか?」
ホシュ
喪主・・・
hoshu
盟主
冷酒
古酒
なんか見つけたけど11スレも読む気になれない っしゅ
作者様こないね
まさか
>>323のネタが図星だったんじゃあるまいな
作者のキーボードが、キー1個叩くと寿命が一年縮まるように作られてたんじゃね?
Ctrl+Alt+Shift+なんとかで30年分とか
336 :
【中部電 69.6 %】 :2011/08/12(金) 11:20:39.45 ID:8EMrpWul0
電車が遅れてるさあ
なんくるないさあ
>>316 スローインからゲームが再開される。
徳島の選手のプレスが急に速くなった。ボールホルダーをしつこく追いかけてくる。
変化があった理由はおそらくさっきのアクシデント。
キーパーにダメージがある可能性を考慮して、
エリア内にしばらくボールを入れさせたくないのだろう。
ならば大きくボールを動かして、相手の布陣に穴ができるのを待てばいいのだが、
こちらも一人少ないこともあって、なかなか相手のプレスを突破できない。
中盤での競り合いが繰り返され、時間が消費される。
ボールが近くにない間に素早く横目で確認すると、
準備ができた天神が、ライン際に立って交代を待っている姿が見えた。
あれ。かすかな違和感を俺は覚えた。
なんか天神が少し細くなったように見える。
もしかして、難波が言っていた体調の話は当たっているのか。
>>338 ボールがラインの外へ出ると、レフリーが交代にOKを出す。
西ヶ原さんが走っていって天神と手を合わせて外に出る。
天神が颯爽とピッチの中に入ってくる。
左サイドのポジションへ走る途中で、天神を待つ。
(;゚ 3 ゚)「おいどんは左のサイドバックに入って、
どんどん攻撃に参加しろ、との監督の指示ですタイ。
上がったあとのスペースを、ボランチとセンターバックで連携して
ちゃんと埋めるようにとのことですタイ」
すぐにゲームが再開される。
(;゚ 3 ゚)「必ず追いつくですタイ!」
体調不安など微塵も感じさせない力強さ。俺たちの心配はただの杞憂かもしれない。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん乙っす!
待ってたよ天神ー!
作者さま乙です
今気づいたけど、天神の口って 3 なんだな…
作者様乙であります。
あれ。かすかな違和感を俺は覚えた。
なんか作者様が少し真面目になったように見える。
もしかして、
>>323が言っていたネタの話は当たっているのか。
>>339 マイボールでゲームが再開される。
一度、DFラインでボールを回してゲームのリズムを落ち着かせる。
徳島も時間が経過し、キーパーは大丈夫とわかったのかプレスが弱まった。
ボランチの俺と王子さんは、中尾さんやルシオからボールをもらいながら、
パスの出しどころを探っていく。
さっき絶妙の動き出しでチャンスを作った難波へのマークは厳しくなっている。
それでも難波なら。きっとどこかでチャンスを作ってくれる。
そのタイミングを俺が見逃さずにパスを出せばきっと決定機になる。
だけどいまはその前に。俺は左サイドに意識を向ける。
ここはやっぱり天神を使った攻撃の組み立てをしていきたい。
>>343 天神がかなり高い位置にいる。
ボランチの俺よりも前。
だが、天神の前は対面の選手がしっかり抑えている。
フォワードの選手も天神の位置を気にしているようだ。
さすがに相手も天神の攻撃力は意識せざるを得ないようだ。
それでも。ここは天神しかいない。
それに、今日の天神のプレーのキレがどんなものか。確かめておきたい。
俺はボールを持って前に出る。
連動するようにライン際にいた天神が少しだけ中にポジションを変えた。
パスコースができた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙であります!
作者さま乙であります!
天神…いよいよだな。
どうかキレを失っていませんように(ー人ー)
作者様乙であります
痩せた天神の似顔絵書いてみた (;゚3゚)
俺の中のイメージでは、天神は下腹が出た家長
>>347 家長はスタミナが無くて走らないんじゃない!
走りたくないだけだ
家長は、ガンバの先輩の礒貝と立ち位置も似てるしな。数年後、リアル天神あるで
350 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/08/20(土) 18:58:15.10 ID:wMcZDiBH0
ポジションやストロングポイントを考えると、家長より柏のジョルジワグネルじゃね?
三条さんも怪我してしまったし、左前目での起用を期待
ホシュ
>>344 インサイドで贈り出す。
ボールが天神の足元に入る。
と、同時に徳島の選手が二人、挟み撃ちにするように天神を囲む。
天神がうちのキーマンということは徳島もわかっている。
そのキーマンにボールがわたったところをつぶす狙いらしい。
だが、囲まれても天神は落ち着いている。
二人がかりのチェックにも動じることなく、
からかうように、足の裏でくいくいとボールを微妙に揺らしてボールキープ。
どうする?フォローに行くか、それとも奪われた場合に備えたポジションをとるか。
だが、それは完全に杞憂だった。
>>352 次の瞬間、天神は鮮やかに二人の間をすり抜けていた。
その巨体とは不似合いな羽のように軽やかなステップ。
呆気にとられたように見送る相手の選手。
ワープしたかのように二人を置き去りにすると、天神が猛烈に加速する。
二人の寄せを引き付けていた分、一歩抜け出せばそこにはスペースがある。
離陸するための滑走路を天神が走る。
俺は天神の右を併走。
前線の難波はショートビートのステップを刻んでDFを幻惑する動き。
左サイドからは点取り屋の性分か、
ゴールの匂いをかぎつけた宮ノ前さんが中央に入ってくる。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
わー、作者さんだ作者さんだ。メアド欄まで完璧に復活だー
乙!
自分のペースで更新していってくれ
こっちはずっと楽しみに待っているから
久々作者殿乙。
サカつく7って一部ではかなり評判悪いらしいけど…どうなんだろう?
作者さまオッツ!オッツ!
更新ペースは早ければ嬉しいし
遅ければ楽しみなだけだから
自分なりに楽しく書いて下さいな。
ところで・・・
離陸するデブきたーーーーーーーーー!
作者さん乙。
なんか以前より文体が格好良くなっている気が‥
てst
おかえり作者さーーーーーーーーん
作者様乙であります
無理せずがんばって・・・
いま気づいたけど、ギラパンツはリアルショボノスっぽい
去年低迷してたのとか、監督交代したら若手つかいだしてブレイクとか
>>353 中央突破は許すまいと、徳島のボランチが天神の前を塞ぐ。
が、天神はおかまいなしだ。
ほんの少しだけスピードを緩め、相手がそれにあわせ構えた瞬間、
さらに加速して、一気に脇をすり抜けようとする。
足が揃ってしまった相手は天神の緩急ある動きに対応できず、
天神に身体をぶつけるようにして止めようとするが、
天神の柔らかな巨体はそれを跳ね返した。
突破した。チャンスだ。
このまま自分で行くのか。
けど、俺が考えるよりもはるかに天神の判断は速かった。
左足アウトサイド。
左斜め前、エリアに入るか入らないかのところにパスが出た。
そこにどんぴしゃりのタイミングで、サイドから一気に宮ノ前さんが入ってきた。
そうだ。俺は心の中で膝を打った。
天神が相手を引き付けながら突破してきたから、同じ左サイドの宮ノ前さんはフリーだ。
>>363 足元に吸い寄せられるように入ってきたボールに、
わずかな躊躇も見せず、宮ノ前さんが効き足を振る。
ボールを弾くようなコンパクトな振りのダイレクトシュート。
低く真っ直ぐな弾道でゴールへ飛ぶ。が、さすがに角度がなさ過ぎた。
コースを切っていたキーパーが身体でブロック。
その跳ね返りがもう一度宮ノ前さんのところへ。
相手DFが二本目のシュートは打たせまいと、ゴールとの間に立ってコースを切る。
宮ノ前さんならそれでも強引に仕掛けに行くか。
だが、あっさりと宮ノ前さんはボールを離した。
マイナスの角度のボールをゴール正面へ。
ぼてぼてのボールがエリア内をゆっくりと転がる。
そのボールには、エリア内を右から左へ横に動いた難波が走っている。
DFが少し離れている。打つか、一度持つか。
難波の選択は前者だった。
軸足となった右足が地面を踏み込み、効き足でない左足が地を離れる。
>>364 シュートの気配を察した相手DFがスライディングで飛び込んでくる。
だが、それよりも難波の動きが速い。
左足に引っ掛け、腰を強引に捻って巻き込むようにシュート。
その反動で尻餅をつくように難波が倒れる。
ぎりぎりのボディバランスで打った分、シュートに威力はない。
ボールが散歩するように芝生の上を跳ねながら転がる。
だけど、さっきのシュートでキーパーが左サイドに寄った分、いまゴールの右側はがら空きだ。
コースは完璧。そのまま転がって入ってくれ。
それほど甘くはなかった。戻ってきたサイドバックが大きくクリア。
そのまま、ボールはラインを割って外に出た。
相手の選手たちが手を合わせて、失点を防げたことを喜び合っている。
だけど、俺たちにも気落ちはない。
いつのまにか立ち上がった難波がそばにいる。
>>365 (#゚Д゚)「芯、食わんかった」
(´・ω・`)「オシカッタデス」
難波は、入らにゃ意味あらへん、とあっさり言い捨てると、
(#゚Д゚)「天神もオッケーだしこの試合まだまだいけるで」
俺はうなずいた。
不調どころか、今日の天神は一段と切れている。
(#゚Д゚)「勢い来てるうちにもう一本いただこうや」
俺も同感だった。
スローインからのボールは、相手に奪われた。
そのまま、徳島は後ろでボールをゆっくり回している。
天神の突破でショボノスに傾きかけたゲームの流れを一度切っておきたいのだろう。
そのボールを難波がしつこく追いかけ回す。
ボールを奪うことはできないが、
徳島がゆっくりとビルドアップするだけの時間も与えない。
走る難波の後姿を見て思う。
こいつの性格は少々手に負えないとこもあるけど、決してエゴイストではない。
チームのために、仲間のために自分を犠牲にすることができる男だ。
>>366 徳島がパスをつないで中央へ攻めてくる。
だが、そのパスは苦し紛れのもの。崩されている感じはない。
現に、相手のFWはルシオと中尾さんがきっちり見ている。
俺がボールを持っている選手に寄せると、
相手はダッシュで横に逃げ、その位置から強引にシュートを打った。
まだエリアまで距離があるところ。
振り返るとボールがゴールの枠を大きく外れたところを飛んでいた。
あっさりマイボールに戻ってきた。
いまのシュートからも相手の焦りを感じる。悪くない流れだ。
ゴールキックのボール。
ロングキックは蹴らず、ウガさんが中尾さんに渡す。
そのボールが俺へ来た。徳島の選手は全員が自陣まで引いている。
俺はそのボールを左サイドの天神へ渡す―が、少し驚いた。
天神のいる位置が低い。
いや、本来のサイドバックのポジションを考えれば、
別に驚くような位置ではないのだが、
現在のゲームの状況と天神に求められている「攻撃」を考えると、
いまいる位置はゴールから遠すぎる。
さっき、あっさりと徳島ディフェンスを切り裂いたのに、なぜ?
>>367 プレスも来ないため、天神はゆっくりとボールが持てる。
まるで、山の頂上からゆっくりと周囲の景色を楽しむように、
前線の様子をのんびりと眺めてから、天神がボールを戻してくる。
緊張感のないパスのリターン。
少しだけ前へ出て敵陣に入る。
相手のFWとの距離が詰まるが、この位置ではまだ寄せてはこない。
後ろが引いている分、無闇に前からプレスはかけられない。
俺は試しにもう一度天神にボールを戻した。
すると、天神が急に動いた。
ダイレクトでボールを前線に大きく蹴りこむ。
左サイドの敵陣深く。DFラインの裏をとった宮ノ前さんが走っている。
>>368 天神の狙いはこれか。
自分の突破は警戒されていると見てのロングボール攻撃。
ぴたり。走る宮ノ前さんの足元にボールが入る。
おそらく10センチのずれもない。驚異的なロングフィードの精度。
宮ノ前さんもさすがだ。そのボールを一発で止め、ロスなくドリブルに入る。
さすがに俺のいる位置は遠すぎる。ここは前の三人にお任せだ。
今度は、宮ノ前さんが自分でいった。
進入速度そのままの勢いでシュート。
白いボールが左から右へと飛んでいった。わずかにボールが浮いたか。
それにしても天神のテクニックはすごい。俺は内心舌を巻いた。
相手がこれだけ守備的に構えていても、
味方の動きに合わせ、センチ単位の精度でロングボールを蹴れる天神なら、
裏一発で十分チャンスが作れるのだ。
俺のキック精度では難攻不落の人の壁も、天神にとっては障壁とならない。
まさに。天神の足は魔法使いの杖だ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
こんにちは。作者の(´・ω・`)です。
まず、まとめサイトの管理人様、更新いただきありがとうございます。
実は更新いただいたのはずいぶん前に承知していたんですが、
お礼と同時にやりたいことがありまして。
ところが更新が遅れてストーリー展開のほうが予定のとこまで進まず…
ということでお礼まで遅れてしまいました。失礼いたしました。
ということでやりたいことも先にやってしまうことにしました。
まとめサイト掲示板に第3回アンケートスレッドを立てさせていただきました。
心優しい皆様の回答を心からお待ちしております。
作者さん更新乙です。
いつもほんとにありがとうね。
大好きだよ俺ショボ。
しっかし天神すげえわ・・・
作者様乙であります
なんか久しぶりですねえ、作者様がコメントだすの
好きよ作者ん
>>369 相手のゴールキック。
つないでくるかと思ったが、徳島の選手が一斉に上がってくる。
ロングキックで放り込んできた。
19( ´・∀・)「ルシオ!」
中尾さんの声に応えるようにルシオの巨体が浮き上がる。
豪快なヘディングで跳ね返したボールを、徳島の選手がまたヘディングで返す。
そのボールが俺の目の前で徳島の選手の足元に落ちる。
すかさず体を寄せ、相手の足元からボールを掻き出す。
相手の抵抗を押し返してなんとかボールを奪うことができた。
前を見る。難波がラインの裏を狙う動きをしたのが見えたが、
俺のテクニックでは、この位置から難波へパスを通すのは無理だ。
あきらめてフォローに来てくれた王子さんへ。
二、三回パスを回してボールが落ち着いたころには、
徳島の選手はすっかり自陣に戻っている。
監督の指示なのか、守備に戻る意識は相当徹底されている。
これを崩すためには、やはり天神の力が必要だ。
>>374 その天神は、ハーフウェーから少し入ったところ、
相手のチェックが来ないところに立っている。
中尾さんがボールを天神に渡す。
天神にボールを集める意思統一は自然とできている。
時折、ロングボールを蹴ろうかというフェイントを入れながら、
天神がゆっくりとボールをキープする。
徳島にしてみれば、さっきのプレーで
天神のロングフィードの精度を見せ付けられた以上、
本来なら天神にボールをゆっくりと持たせるのは避けたいはずだ。
けれど、天神は、彼らの設定している守備を始めるラインからまだ奥にいる。
天神は抑えたいが、かといってチェックにいけば、
最終ラインとの間隔が空き、徳島の陣形は間延びする。
― もしかしたらそれが天神の狙いか。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
作者さん乙です
作者さん更新あんがとー!
来たぜ天神ーーーーーーーーー!!
>>375 ロングボールでラインの裏もつけるぞ、というプレーを見せれば、
DFは裏のスペースを警戒して下がり気味になる。
一方で、攻撃の起点の自分が相手の守備ラインの手前に位置することで、
マーカーを少しでも前に引きずり出す。
たぶん、そうだ。天神はロングボールと自分での突破を織り交ぜることで、
相手の陣形を間延びさせ、スペースを作ろうとしている。
なら、俺がするべき動きは。
俺は相手に気づかれないよう気配を殺しながら、少しずつ前へ前へとポジションを移していった。
>>378 天神がルシオとパス交換しながらゆっくりと徳島陣内に入ってくる。
本来の防衛ラインまでまだ間隔はあったはずだが、焦れた徳島の選手がチェックにいく。
それは天神の思う壺。
スピードを上げた天神のドリブルに、実にあっさりと交わされる。
後ろと連動していないプレスが空振りに終われば、
そこにスペースが生まれるのは自明の理。
天神が加速する。タッチラインを離れやや中央よりのルート。
突破に備え、徳島の選手が動く。
スペースが見えた。ぽっかりとバイタルエリアが空いた。
俺はそのスペース目指して走る。
すると、その動きを待っていたように天神からパスが来た。
自分に相手の意識が集中したこのタイミングで、裏をかくようにボールを放す。
天神のパスが寸分の違いなく俺の右足へ。スピードと力の乗ったボール。
トラップすると脚に心地よい感触が伝わってくる。
俺の周りに敵はいない。前を確認する。
>>379 難波が見える。まだマークは外れていない。
宮ノ前さんは。さっきと同じようにサイドからエリア目指して走ってきている。
堂島さんの位置は。右だ。俺より少し前の位置。
一気に畳み掛けたい。ここで迷うことは間違った選択をすることよりもマイナスだ。
すぐに堂島さんに流した。徳島を左右に揺さぶる。
ボールをもらった堂島さんが自分で切り込む。
エリアには入れまいと、徳島も必死のディフェンス。
20( `・∀・)「龍さん!」
堂島さんの背後、がら空きの右サイドを斉藤さんが駆け上がってきている。
堂島さんがサイドを向いて、フリーの斉藤さんへパス。
プレッシャーのない状態。斉藤さんは落ち着いてボールを止めると、
ゴール前の位置取りを確認する。
俺も突っ込むか。いや、中は人が多い。
エリアの外で、ボールがこぼれてくるのを待つ。
斉藤さんがクロスをあげた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
盛り上がってキタ - .∵・(゚∀゚)・∵. - ッ!!
…でも時間ないぞホントw
作者様乙であります
このプレーでそろそろ決めたいね
>>380 球足が長い。ゴール前の難波は飛ばしてファーの宮ノ前さん狙いだ。
だが、徳島の選手がしっかりその手前で張っている。
宮ノ前さんも競りかけるが、ヘディングでクリアされる。
エリアの外に落ちてくるボールをとりにいく。
エリアから飛び出してきた徳島の選手も走ってくるが、俺のほうがボールに近い。
ダッシュしながら天神を捜す。
いた。左サイド。いつのまにかポジションを変えている。
天神と目が合った。ボールを欲しがっている。
徳島の選手がスライディングしてきたが、
一歩早く右足でボールを掬い上げて天神へパス。
今度は、サイドから天神が切り込みにかかる。
リズミカルなボールタッチに、ブレンドされた細かいフェイク。
対面の選手はコースを切るのが精一杯でボールを奪いにいけない。天神のペースだ。
>>384 ナイフを振り下ろすように、天神の膝下が振られた。
エリア内、DFに囲まれた難波へのパス。
ゴールに半身の状態の難波がさらにワンタッチではたいた。
キーパーの前に残されたわずかなスペースへのショートパス。
そこに来るとわかっていたかのように、宮ノ前さんが反応している。
あうんの呼吸での飛び出し。
一歩先んじた宮ノ前さんが足を伸ばしてシュート。
飛び出してきたキーパーの手に当たる。
そのこぼれ玉が難波の前に転がった。
(´・ω・`)「ナンバクン!」
難波が少し体を傾け、ゴール右を狙ったシュート。
今度は誰も止められない。
DFが見送ったボールがゴール右上隅に収まり、柔らかにネットを揺らした。
ゴールだ。追いついた。
>>385 難波が猛然とゴールに走っていく。
ゴールの中のボールを拾い上げると、小脇に抱え戻ってくる。
(´・ω・`)「ナイスゴールデス」
(#゚Д゚)「1点とるっていったやろ。でもまだ足りない。もう1点や」
堂島さんが傍に来て、よくやったというように肩をぽんと叩く。
堂島さんの無言の祝福にも難波は表情を緩めない。
そう、この大詰めの昇格争い、欲しいのは常に勝ち点3だ。
(;・`д・´)「同点になった以上、向こうも前に出てくるぞ!
気持ちで負けるな、必ずもう1点とるぞ!」
俺は大きくうなずいた。
(#゚Д゚)「龍さんの言うとおりや!もう1点取りにいくぞ!」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様乙であります
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ .☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ ☆※ ※ ☆ ※ *
* ※キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ ☆※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※☆ .☆※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ *
* ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
こんどこそ、ナンバゴーーーーーーーーーーーーーーーーール!
は?徳島は勝ち点1を守るために引くんじゃないの?
昇格がかかってるショボノスとはモチベ違うだろ。
>>388 ホームで相手よりひとり多い状況。
同点に追いつかれて引き分け狙うチームは普通ないと思うぞ。
んだ
>>388 降格の恐れのないJ2で勝ち点1にしがみつくとか無いだろ
ショボンオタオメ!!
2-0で勝ってた試合を、2-3にひっくり返されるほどいやな試合はそうそうない
>>393 0-3で負けてたのから逆転したのが合計四回あるクラブのサポですが何か?
試合の流れによるんじゃないのかな?
徳島のメンバーと監督が点を奪いきれないと思えば攻めないし。
三条さんがいない事を考えれば攻めてもいいと思うかもしれない。
ただ引き分けでいい試合なんてないと思う。
世の中にはなぁ
前半終わって3点リードしてても
たった15分で追いつかれて逆転されることがあるんだぜ…(´;ω;`)
397 :
桜:2011/09/12(月) 00:11:47.57 ID:+XhufNqD0
>>386 徳島のキックオフでボール再開。
時計は35分になろうかというところ。
だが、焦りはまったく感じない。
ロスタイムを含めれば残り時間は10分以上ある。
天神が入ってあれだけの攻撃ができている。この流れならもう1点とれるはずだ。
徳島は、一度自陣でボールを回すと、左サイドから攻めてきた。
ショボノス陣内に入ったところでのボールの奪い合い。
献身的にボールを追う難波が相手からボールを奪うが、その難波も徳島の選手に潰される。
そのままドリブルで突っ込んでくる。
中央の守りは俺の役割だ。
相手の前を切り、スピードが落ちたところをすかさず相手の体に張り付く。
相手が振り払おうと抵抗してきたが、そのまま腰の部分をてこに、がつんと体をぶつけていく。
堂島さんの言うとおりだ。気合負けだけはしない。
>>398 俺のアタックに相手の腰が砕けた。視界が開けた。
比較的高い位置でボールがとれた。カウンターいけるかもしれない。
俺は、転がっているボールを蹴ってドリブルへ入ろうとした。
そのとき、何かが来た。
足に伝わってくるのは泥の沼地に踏み入ったような重い感触。
なんだ、いまのは。
長い笛の音が耳に飛び込んできた。
レフリーがいまのプレーをファールにとったらしい。
そんなラフなプレーではなかったはずだが。
内心、首をかしげながらポジションに戻る。
それより気になったのはさっき足に伝わってきた感触。
怪我かと思って一瞬ヒヤッとしたが、足はどこも痛くない。
ということは、さっきの足の重さは。
嫌な予感。認めたくないが俺は悟った。
>>399 从ξー゚)ξ「どうしちゃったんでしょうか、ショボノスは…」
難波のすばらしいゴールで数的不利を跳ね返して2点差を追いついた。
流れは完全にショボノスのもの。逆転だって時間の問題。
ゴールが決まったときはそう思ったが、
いま眼前でショボノスは、徳島の猛攻を浴びている。
時計の針はもう40分を回っている。
( ・∀・)「いやー、サッカーっておもしろいなあ」
隣で坂曲が感嘆したような声を上げる。
从ξー゚)ξ「…どういう意味ですか」
( ・∀・)「サッカーというスポーツは実に微妙なバランスの上にあるんだなと思ってね」
美鈴は黙って先を促す。
( ・∀・)「2点リードしたことで徳島は引いてカウンター狙いの戦法に切り替えた。
セオリーどおりだ。決して間違っていない。
だが、そのおかげでショボノスは守備の負担が減り、攻撃に専念できた。
そして、いまのショボノスには引いた相手でも攻めきってしまう攻撃力がある。
その攻撃力がものをいって同点にすることができた。ところが…」
>>400 鋭いミドルシュートがショボノスのゴールを襲う。
キーパーの鵜殿が左手一本ではじき出す。ナイスセーブだ。
試合も大詰めを迎えての猛攻に、
ホームの徳島サポーターのボルテージが上がってきたのが記者席にいても感じられる。
( ・∀・)「同点になって徳島も腹を括って前に出てきた。
ホームゲームで一人少ない相手に2点差追いつかれて
ドローでしたじゃサポーターだって納得しない。
だが、徳島が攻めに転じたことでこのゲームのバランスは大きく変わった」
コーナーキックのこぼれ玉を難波が大きく外へ蹴りだす。
ラインを上げろ、とDF陣に大きく手を振って指示している。
>>401 ( ・∀・)「いざ、徳島が前からプレスに来たら、ショボノスは対応できなかった。
元々、今日のショボノスの布陣は退場者と負傷者でスクランブルだ。
守備面で安定していない上、左サイドバックは天神で守備面はからきしだ。
それに加え、後半攻めまくったことによる攻め疲れも大きい。
ごらん、右サイドバックの斉藤も足が止まっている。
目立たないけど地味に上下動繰り返していたからね。
彼は走れる選手だけど、さすがに足に来ている」
確かに少し前までの躍動感が嘘のようにショボノスの選手の動きは重い。
チーム全体が電池が切れたように緩慢になっている。
从ξー゚)ξ「坂曲さんは…この試合どうなると思います?」
( ・∀・)「もう残り時間も少ない。普通に考えれば、このままドローだが、
とてもこのまますんなり終わるとは思えないが、さて…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
404 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/09/13(火) 21:26:05.52 ID:FAaInzCK0
作者殿乙です。
まさか…ここに来てガス欠ってやつか…
乙です。
この小説がすごいおもしろいことを皆に伝えたい…
>>402 また放り込んできた。
ボールが俺の頭を越えてゴール前へ。
徳島は手数をかけずに、シンプルにそして執拗にロングボールを入れてくる。
ルシオが飛ぶ。が、相手に競られてクリアするはずのボールはエリア内に落ちる。
ひやっとしたが、近くにいた斉藤さんがダイレクトでそのボールを大きく蹴り出す。
ボールがラインを割った。
と、同時に斉藤さんが倒れこむ。
まさか。斉藤さんまで負傷したのか。
一瞬、どきりとしたが、駆け寄った中尾さんがすぐに
斉藤さんの左足を持ち、体重をかけて伸ばす。
足をつったらしい。
無理もない。今日のゲームで斉藤さんは相当な距離を走っている。
>>406 すぐにゴール裏からとびきりのブーイングが飛んできた。
ドロー狙いの時間稼ぎだと思っているのだろう。
いま、一分一秒が金塊なみに貴重なのは俺たちだって同じなのだが。
審判がすぐに斉藤さんに駆け寄っていく。
二言、三言、斉藤さんと言葉を交わす。
斉藤さんが首を振り立ち上がった。
おそらく、一旦、外へ出たらどうかという審判の問いかけを拒否したのだろう。
立ち上がったものの、足を不自然に引きずっている。
残り時間、どれだけのプレーができるか。
(#゚Д゚)「天神!前で張っとれ!」
難波の大きな声。
見ると、左サイドから天神がとぼとぼと前へ歩いていく。
投入から天神タイマーの15分は既に経過している。
>>407 同点ゴールを奪った後は、天神の足もすっかり止まっていた。
(#゚Д゚)「ショボン、あきらめてないよな」
守勢に回ってからも難波は献身的にピッチを走り続けていた。
さすがに、難波の表情にも疲れがはっきりと見て取れるが、
それでも難波の目は力を失っていない。
一流品のダイヤが小さくても綺麗に光るように、
ゴールを欲する意思が光を放ち続ける。
俺がうなずくと
(#゚Д゚)「向こうもかなり前がかりや。
2枚しか残しとらんし、いまならカウンターいけるで」
もう一度俺はうなずく。
(#゚Д゚)「絶対、もう一度チャンスは来るからな」
徳島の選手がボールを入れようとしている。俺たちはゲームに戻った。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん乙でありますです
天神・・・・もう足止まってんのかよ
作者様乙であります
敵ゴル裏からブーイング、ってのはふいんき出てるね
徳島も勝ち点3狙いなのが感じられてイイ
さあ2-2のスコアレスドローから、決勝点を決めるのは誰だろう
乙です
天神の体力トレーニングはどれくらい成果があったのだろう
体絞って、スタミナ無くなるケースもあるしね。
>>408 右サイドから徳島のスローイン。
斉藤さんが寄せに行くが、あっさりと交わされてしまう。
19( ´・∀・)「ルシオ!9番」
クロスの予感に、マークを指示する声が飛び交う。
間髪いれずにゴール前にボールが上がった。
1( ・皿・)「ウガッ!!」
飛び出したウドさんがパンチングでボールをエリアの外へ弾き出す。好判断だ。
しかし、そのボールがまた徳島の選手のところへ。
だけど、そこに難波が猛然と走って詰めていく。
その勢いがプレッシャーとなったか、トラップがぶれ、ボールが足からこぼれた。
難波がそのミスを見逃すはずもなかった。
抜群の動き出しで先にボールにたどりつく。
>>413 (#゚Д゚)「ショボン!」
俺はもう走り出している。俺の走る先に、ボールを奪った難波からのパスが出てくる。
徳島の選手が斜め後ろからスライディングしてくる。
一歩先に相手の足がボールに入る。やばい。
だが、勢いがありすぎた分、ボールは足に収まらずがこぼれた。
俺は軽くジャンプして相手の足を飛び越えると、ボールをかっさらう。
前を見る。
周りには誰もいない。このゲームで、ここまで視野が広いのは初めてだ。
全力でドリブル。
足が重い。体に鞭打ってスピードをさらに上げる。
左サイドの天神の位置を確認する。ハーフウェーのあたり。視線が合った。
(#゚Д゚)「ショボン!」
右後ろから難波の声が聞こえた。
たぶん、俺の後を追って走ってきている。
本当にすさまじいスタミナだ。そして、絶対にあきらめない心の強さ。
>>414 ハーフウェーラインを越えた。
背後の気配を探るが、徳島の選手が追ってくる様子はない。
疲労の分、俺のドリブルもそんな速くないはずだが、追うのをあきらめてくれたか。
代わりに俺の右側を難波が走っている気配。走る音と荒い息遣いがかすかに聞こえる。
きつい。体中の筋肉が悲鳴をあげている。
それでも、いまは前へ走るしかない。
隣を走る難波は俺よりもっときついはずだ。
俺だけここであきらめるわけにはいかない。
俺たち三人と相手のセンターバック二人、そしてキーパーとの勝負だ。
数的不利を見てとったのか、徳島のセンターバックはじりじり下がっていく。
ゴール前まで引き寄せるつもりのようだ。
>>415 どうする?あれだけ裏のスペースがあるなら、できればスルーパスを通したい。
だが、天神にパスに反応してダッシュするスタミナが残っているか。
難波はようやく俺と並走するぐらいの位置まで来たところ。
ラインの裏を狙える位置に到着するにはまだ時間がかかる。
決めた。ゴール前で勝負だ。
ならば、相手を崩すためのテクニックがある天神にボールを持たせたい。
天神がプレーを選択し、難波と俺がレシーバーになる構図だ。
さらに走る。難波の姿が視界の右側に入ってきた。
徳島のセンターバックは、エリアの手前まで引いている。
このタイミングだ。
俺は天神の位置を確認して、その前へパスを出した。
そして自分はゴール前へ、ファーは難波に任せてニアへ走りこむ…つもりだった。
>>416 だが、俺がパスを出した瞬間、
走る天神のスピードががっくりと落ちた。
ガス欠になった車のように、足の回転が鈍くなり、そして止まった。
しまった。血の気が引いた。
あとワンプレー分の燃料は残っていると思い込んでいたが、
天神のタンクはもうすっかり空だった。
呆然とする俺の前で、徳島のセンターバックが転がるボールを
悠々と回収すると、誰もいない自陣をドリブルで進んでいく。
そしてロングパス。ボールがまたショボノス陣内に戻っていく。
あきらめてはいない。あきらめちゃいない。
だが、自陣への帰り道はとてつもなく長い。
みんな、止めてくれ。そしてもう一度ボールを送ってくれ。
俺は祈った。
>>417 息を吹き返した徳島が、小気味よくパスをつないでいるのが遠めにわかる。
ボールがゴール前に入った。嫌な予感。
次の瞬間、ボールが白いゴールの枠に飛び、ネットが揺れたのが見えた。
スタンドの徳島サポーターが一斉に飛び上がった。
大喜びでベンチに向かって一段となって走っていく徳島の選手たち。
その脇でばったりと倒れたのは、中尾さんか。
白いユニフォームの選手たちが精根尽きたようにうずくまる。
そのとき、長い笛の音が聞こえてきた。試合終了だ。
ああ。最後に入れられたんだ。今日の試合、負けたんだ…
足に力が入らない。たっていられない。
尻餅をついた。そのまま芝生の上に上体ごと倒れこむ。
頭の上に広がる空。俺はその空を見ながらもう一度だけ、自分に問い直す。
俺たち、負けたんだ…
― 次回予告 ―
絶望に沈むショボノス。
けれども、その闇の中でも、
語られる言葉、紡がれる言葉があった。
そして、その言葉があの男の完全なる覚醒を促す。
( =´?`)
(´・ω・`)
(|| ゚ _ゝ゚)
川*’ヮ’)
(;゚ 3 ゚)
復活の俺ショボ。
この次も、サービスサービスゥ!
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です
乙です。小説でも負けは悔しいな。「あの男」が誰なのか。すごく気になる。
うわあぁぁぁ・・・負けちゃった・・
>>421 ミミ彡 ≪◎≫' 〈≪◎≫ .|ミミ彡
天神15分も持たないのかぁ。
もう一列前での起用を期待してみたいのう
作者様乙であります
これは痛いな・・・この段階まで来ると、相手もなかなか勝たしてくれないよね
まあまだ可能性がなくなったわけじゃないし
次回は峰フィジコの久々の登場きぼん。
まだ覚醒してないキャラというと・・・、忘れ去られたショーノあたりか
>>418 【昇格争い】島根ショボノス・本スレ21【参戦中】
しじみ@名無しさん> つらいのう・・・
しじみ@名無しさん> くやしいのう・・・
しじみ@名無しさん> 厳しいのう・・・
しじみ@名無しさん> 悲しいのう・・・
他サポ> ちはあ。やっぱり御通夜だな。でも、まだ昇格の可能性あるんだろう?
しじみ@名無しさん> 数字上はね
しじみ@名無しさん> グリューネも仙台も京都も勝ったから・・・
しじみ@名無しさん> グリュ90、仙台89、京都87でうちが83
しじみ@名無しさん> うちが残り3試合、3連勝しても92だから、
しじみ@名無しさん> グリュと仙台が1勝したら追いつけない
しじみ@名無しさん> 京都も2勝か1勝2分で92到達。
>>429 他サポ> 得失点差はどうなの?
しじみ@名無しさん> シーズン序盤に何度か大量失点してるから
しじみ@名無しさん> 得失点差じゃどうやってもだめ。
しじみ@名無しさん> 要はよそに92いかれたらおしまい
しじみ@名無しさん> しかもけが人続出に出場停止でそもそも3連勝できるかどうか・・
他サポ> そうか・・来年、難波はうちでもらってやるから気落とすなよ、ほいじゃ
しじみ@名無しさん> ・・・はあ、言い返す気力もないわ
しじみ@名無しさん> 最後、ドロー狙いでもよかったんじゃね、一人少なかったんだし
しじみ@名無しさん> いや、最後、勝ち点3取りに行ったのは正しいと思うよ
しじみ@名無しさん> ただショック残る負け方だよな・・・
しじみ@名無しさん> 最後のカウンターが決まってればな
しじみ@名無しさん> 天神のウルトラマン体質はわかっていたけどさ・・・
しじみ@名無しさん> くやしいなあ・・・
>>430 徳島戦の翌日の午後。
穴熊がクラブハウスに行くと、
小西監督は先に着いていてコーヒーをすすりながら、穴熊を待っていた。
( #・∀・)「すいません、遅くなりました」
穴熊が詫びると、小西監督はいつものようにフォフォと笑いながら、
( =´灬`)「いやいや、勝手に早く来ていただけですから。
年寄りはやることがなくて時間があるのですよ」
そんなことはない、と穴熊は思う。
昨日までの徳島遠征で、監督も相当疲れているはずだ。
そもそもシーズンを通して繰り返される全国各地への遠征。
交通機関を乗り継ぎ、時には長距離をバスで移動する。
それが監督の体にどれだけの負担をかけていることか。
>>431 けれど、選手は今日、オフなのに、
次の試合に向けて戦略と今週の練習メニューを練るために自分はクラブハウスへ出てくる。
この人のサッカーに向ける情熱、そしてショボノス愛の深さ。
俺はこの人に敵わない。穴熊はしみじみと思う。
( =´灬`)「さて、三条君の具合は…どうですかね」
穴熊は、午前中、三条と一緒に病院へ行き、診断結果を確認してきたのだ。
( #・∀・)「思ったよりは軽傷でほっとしました」
靭帯を痛めているが、全治二週間程度の比較的軽傷とのこと。
立ち会った峰フィジコの意見は、来週からは別メニューで練習復帰が可能で、
最終戦には間に合うだろうというもの。
穴熊は得た情報をてきぱきと小西に伝えていった。
( #・∀・)「ただ…ですね」
( =´灬`)「ただ…どうしました?」
( #・∀・)「本人は次も出られるといっています。それもかなり強く…」
いつも飄々としている三条があれほどむきになったのを見たのは穴熊も初めてだった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です。三条さんも熱い男なんだな。
>>432 峰( ・∀・)「三条君、無理だって言ってるのがわからないの?
あなたの膝は元々、状態がよくないのよ!?」
(|| ゚ _ゝ゚)「この膝をだましだましやってきたのはいままでも同じさ。
その意味では、少し程度が変わっただけのこと。プレーはできるさ」
峰( ・∀・)「三条君!」
(|| ゚ _ゝ゚)「コーチ、お願いだ。俺は次も出られる。必ず監督にそう伝えてくれ」
峰と三条のやりとりを前に、穴熊が口をつぐんでいると、
(|| ゚ _ゝ゚)「監督がスタメンとして俺を選ばないならそれで納得できる。
ただ、俺がこう言っていたということ、それは監督に伝えてほしいんだ」
( #・∀・)「…わかった」
>>434 ( =´灬`)「…なるほど」
( #・∀・)「…どうしますか、監督」
すぐに答えが返ってきた。
( =´灬`)「使いません」
迷いを微塵も感じさせない口調だった。
( =´灬`)「膝が悪いのはわかっていたのに、三条君にはちょっと無理をさせてしまいました。
これ以上、迷惑をかけられません。
まして、彼は東京さんから預かっている選手。
ショボノスのために使い潰すようなまねは絶対にできません」
さすがだ。穴熊は思う。
昨日の敗戦でかなり厳しくなったとはいえ、
ショボノスはまだ昇格の可能性を残している。
普通の監督ならついつい無理使いしたくなるところだが、
この人にはそういう発想はまったくない。
>>435 ( #・∀・)「わかりました…で、監督、山形戦のスタメンはどうしましょうか」
三条に加え、栄町も次節出場停止。スタメンを二人欠くことになる。
しかも残り3試合を全勝することが、昇格のための最低条件という状況だ。
もはやドローさえも許されない。
少し沈黙の時間があった後、
( =´灬`)「いまのところは、こんなふうに考えています」
小西は手元の紙にすらすらとフォーメーションと選手の名前を書きはじめた。
選手の名前には1本から3本の矢印が添えられ、
それぞれの選手が主にどのように動くかも示されている。
書かれた内容を見た穴熊は、ある箇所で思わず息を呑んだ。
( #・∀・)「監督!天神に先発は…無理ですよ!
昨日の試合だってたった15分でスタミナ切れしていたじゃないですか!」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん、乙!
更新スピード早くて毎日wktkしてます。
天神覚醒北是
作者さん乙!
つ・・・ついに養成スーツを外す時がきたのか!?
>>436 これまで天神がショボノスの窮地を何度も救ってきたのは穴熊も理解している。
それでも、昨日の試合終了後は、
他のメンバーが足がつるまで走っているのに、あっさりとスタミナ切れを起こした
天神のふがいなさに少なからず怒りを覚えたのも事実だった。
( =´灬`)「フルで行くのは無理かもしれません。
それでも、残り試合3つを全部勝つためには、
天神君にもう一段高いステージへと到達してもらうことが必要です」
穴熊は紙に書かれた選手の配置と矢印を改めて見直した。
やがて、そこに込められた小西の意図が見えてきた。
意図はわかる。しかし、これはあまりにラディカルな布陣だ。
そして、それは天神が一定時間、稼動することが前提になっている。
>>439 ( =´灬`)「天神君が昨日の試合のように開始15分でガス欠を起こしてしまえば、
このフォーメーションが機能しないことは私も承知しています」
穴熊の考えを読み取ったかのように、小西が言葉を添えた。
これはバクチだ、と小西は言っている。
この布陣が一人の選手のデキで
まったく機能しないリスクがあることをわかって、なおこのバクチを打つ、と言っている。
つまり天神に賭けるということだ。
( #・∀・)「…わかりました」
穴熊は了承した。
監督が腹を括っている以上、コーチの自分はついていくだけだ。
( =´灬`)「じゃあ、今週のメニューについて決めましょうか」
二人は、対戦相手の分析と明日からのトレーニングメニューの検討に移った。
>>440 このアイディアを機能させるためには、
選手に布陣に即した動き方を身につけさせるためのトレーニングが必要だ。
だが、シーズン終盤で選手の肉体的疲労はかなり蓄積している。
それに加えて徳島戦のショッキングな敗戦。
二人は思い切って、明日の火曜日は軽めのメニューでリカバリーに充てることに決めた。
水曜日は、徳島戦でうまくいかなかった部分と選手の調子の確認。
そして木曜からこのフォーメーションを選手に落とし込む。
時間的にはぎりぎりだ。選手が消化できない可能性もある。
日曜のホームゲームということで、土曜も練習できることが唯一の救いだ。
小西の考えに、穴熊が異論や提案を挟みながら、議論を重ねていく。
二人きりのミーティングが終わったころには、日は傾き夕方になろうとしていた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です!
天神フォメキター!
作者さん乙ざます!
さては…ピザBOXシステムだな!?
四畳半の男天神になるのか
>>441 練習を終えた俺は、クラブハウスの上にある自分の部屋に戻った。
もうシャワーは浴びた。午後の練習はなく、予定もない。
どうしよう。ゆっくり休もうか。難波はどうするのだろう。
それにしても、今日の練習の雰囲気は重かった。
月曜のオフを挟んでの練習。
ほとんど誰もしゃべることなく、みんなが黙々と
穴熊コーチの指示に従ってリカバリーのための軽いメニューを消化した。
やはり徳島戦でロスタイムに決められたことが後を引いている。
その結果、上位3チームとの勝ち点差も開いた。
いくら頑張っても上位が勝ってしまえば俺たちの昇格の可能性はない。
ふう。大きな溜め息をついたそのときだった。
いきなり難波が部屋の中に飛び込んできた。
>>445 どうした、と聞き返そうとして口をつぐむ。
難波が口元に人差し指をあてて、静かにしろと身振りで示している。
(#゚Д゚)「すぐに支度するんや。ただし静かにな」
耳打ちするような小声で難波が言う。
(´・ω・`)「イッタイドウシタンデスカ」
(#゚Д゚)「天神が出かけるらしいんや。後をつけるぞ、ショボン」
ドアの向こうで足音がする。
方向と、足音の重みからして、
天神が自分の部屋を出て、俺たちの部屋の前を通り過ぎ、外へ出て行く音。
(´・ω・`)「テンジンクン、イッテシマイマシタ」
(#゚Д゚)「さっき廊下にいたら、携帯で誰かと話してるのが聞こえたんや。
2時に駅前で集合だって言ってた。
同じバスじゃばれるさかい、一本後のバスで追うで」
(´・ω・`)「ナンデビコウスルンデスカ」
(#゚Д゚)「だって最近の天神、明らかに変やろ。
この前も言ったけど、元気ないしすぐに自分の部屋に帰っちまうし。
どう見ても様子おかしいで」
>>446 心配だからといっていくらなんでも尾行はやりすぎでは。
そう言いかけて、俺は思い直した。
一昨日、帰りのバスの中での天神の様子を思い出す。
ロスタイムでの痛恨の敗戦に、車内では誰一人言葉を発しなかった。
そんな沈鬱な空気の中、天神は巨体を縮め、
無表情でバスの座席に身を押し込んでいた。
天神が責任を感じているのは痛いほどわかった。
けど、その責任は本来、天神一人が負うものではない。
俺だって昨日の試合、失点につながるミスをしているし、
天神へのパスを選択したのも俺だ。
でも、天神の性格を考えれば、必要以上に責任を背負い込んでいる可能性もある。
昨日も、今日の練習でも、いままでにもまして、天神に元気がなかったのは事実だった。
(´・ω・`)「ワカリマシタ、イキマショウ」
俺と難波は手早く出かける準備をすると、いそいでバス停まで走った。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
作者さま乙です。
一本後のバスで追うって・・・いくらなんでも無理じゃね?
>>449 駅前に集合は分かってるんだから問題ないさ
作者さん乙です
>>447 バスで松江駅まで来た。
時刻はもう2時ぎりぎりだ。
バスを飛び降りると、難波と一緒に天神の姿を懸命に捜す。
(#゚Д゚)「いたで!」
天神の巨体が駅改札の傍に見えた。
俺たちは天神に気づかれないように、
離れたところにある自販機の影から様子を伺う。
(#゚Д゚)「とりあえず、相手が誰か。それを突き止めんとな」
(´・ω・`)「アイテハデンシャデクルンデショウカ」
(#゚Д゚)「改札で待ってるんやからたぶんそうなんやろ」
改札の上にある時計が2時を指す。
難波の情報が確かなら待ち合わせの時間だ。
(#゚Д゚)「来たで!」
>>451 天神が改札の中に向かって手を挙げるのが見えた。
天神に向かって手を振り返す女性。あれは…
(´・ω・`)「マネイサンデス」
アウェー福岡戦のときに天神の激励に来ていた
高校時代のサッカー部のマネージャー。
そのあと俺たちが会う機会はなかったけど、
なるほど、こうやって天神のオフを利用してデートしていたのか。
(#゚Д゚)「ムムム、天神のやつ…」
思い出した。真似居さんは、難波の意中のタイプだったのだ。
まあ、既に勝負付けは済んでいたので
難波もそれ以上アクションを起こすこともなく、
代わりにその無念さをプレーにぶつけ、2ゴールを決める活躍をしたのだった。
(´・ω・`)「カエリマショウカ」
天神の今日の外出の目的が、恋人とのデートとはっきりわかった以上、
これ以上俺たちが偵察する理由はない。
>>452 (#゚Д゚)「何言うとんや、ショボン、これからが本番やで」
(´・ω・`)「エ?」
(#゚Д゚)「天神が最近変なのは、真似居ちゃんとうまくいってないからかもしれん。
そのへんをはっきり確認せんと、根本的な解決にならへん」
そういう難波の目が妖しく光ったような気がした。
もしかして難波のやつ、天神と真似居さんがうまくいってないのなら…などと
よからぬことを考えているのでは。
俺は念のため釘を刺しておく。
(´・ω・`)「ワカリマシタ…デモ、ヘンナコトヲシタラ、スグトメサカヤサンニイイマス」
(#゚Д゚)「お、お…何、誤解してるんやショボン!俺は天神のことが心配で…」
まあ、とりあえずこれで大丈夫だろう。
天神と真似居さんは並んで歩きながら、駅前にある商業ビルに入っていった。
俺たちもその後を追う。
すると、二人はビルの2階にある店に入っていった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
連日の更新乙であります!
し…色恋沙汰
>>453 俺たちはすかさず店の入口に張り付く。
ショーウィンドーを見ると、喫茶メインだがサンドイッチやパスタの軽食もあるらしい。
(´・ω・`)「ミセノナカハイッタラ、サスガニキヅカレマス」
(#゚Д゚)「しかし、ここからじゃ二人が何話してるかわからん…
ん!ショボン、行くで!」
中の様子を伺っていた難波がいきなり俺の手を引っ張った。
わけもわからず難波についていく。
案内しようとする店員を身振りで遮って、
難波が忍者のような走り方で店の奥へ駆け込んでいく。
そして、その奥にあったテーブル席に座ると手振りで俺を呼ぶ。
とりあえず難波の指示のとおり、俺も席に座る。
>>456 (#゚Д゚)「ここならばっちりや」
難波が小声で囁く。
耳を澄ませると天神の声がかすかに聞こえてくる。
周囲を確認して状況がわかった。
天神たちの席と、俺たちがいまいる席は背中合わせになっている。
それに加え、この店は店内に段差があり、
俺たちの席のほうが天神たちの席よりも少しだけ高い位置にある。
これなら天神たちから、こっちの席の様子は見えないだろう。
(#゚Д゚)「へへ、ここ、この前、留美と来たんや。ツイてるで」
ぽろりと難波がしゃべった。
その件について細かく問い詰めたいとこだが、
この状況では話し声で後ろの二人に気づかれかねない。
非常に残念だが、我慢することにした。
>>457 俺たちのいる席は4人席だが、
俺と難波は、天神と背中合わせの位置になるシート席に二人並んで腰かけた。
そうしないと天神たちの声が聞き取りにくいからだ。
注文をとりにきた店員に、
声を出さずメニューを指差すなどの身振りで飲み物を頼む。
店員の女の子が明らかに怪訝な表情をしている。
変な客と思われているだろうがやむをえない。
(;゚ 3 ゚)「こんな遠くまで来てくれて…ほんと申し訳ないですタイ」
声の聞こえ具合からすると、
天神がシート側、つまり俺たちと背中合わせの位置に座り、
真似居さんが向かいの椅子の席に座っているようだ。
巨体の天神に椅子に座れ、というのは確かに厳しい。
>>458 川*’ヮ’)「ううん、友だちと旅行で来ることになったから、天神君にも会いたいなと思って。
福岡で会ってからなかなか会う機会なかったしね。
天神君こそ疲れてない?今日も練習だったんでしょ」
ん、この二人、会うのは福岡以来なのか。
ということは、まだお付き合いしているという感じではないのかもしれない。
隣で難波の目がきらっと光った気がしたが、とりあえずは放っておこう。
引き続き背後の会話に耳を済ませる。
真似居さんがいろいろ話しかけているようだが、天神の反応が鈍い。
川*’ヮ’)「もしかしたら昇格できそうなんでしょう?」
(;゚ 3 ゚)「……」
川*’ヮ’)「この前の試合もテレビで見たよ。
負けたのは残念だったけど、まだ可能性がなくなったわけじゃないんでしょ」
(;゚ 3 ゚)「……」
>>459 川*’ヮ’)「……どうしたの?天神君?」
(;゚ 3 ゚)「…見てのとおりです、この前の試合、おいどんのせいで負けたんですタイ。
最後のカウンター、あれを決めていれば…
いや、決められなくてもせめてシュートに持ち込めていれば、
引き分けで済んでたんですタイ。
おいどんがショボン君からのパスに追いついてさえいれば…」
そのまま天神は黙り込んでしまう。
俺と難波も黙って座っていた。
川*’ヮ’)「でも、ほら…天神君がスタミナないのはみんな知ってるし…」
真似居さんが必死にとりなそうとする。
(;゚ 3 ゚)「…この前、監督に呼ばれて言われたんですタイ」
川*’ヮ’)「…監督さんに?」
(;゚ 3 ゚)「そうです…『天神君、サッカーは90分やるともっと楽しいよ』って」
>>460 思い出した。
俺が広井さんの頼みで急にトークショーに出ることになった日。
出かける間際、広井さんが天神に監督が呼んでいると話していたことを。
きっとあの日に小西監督は天神に話をしたのだ。
(;゚ 3 ゚)「その次の日、たまたまクラブハウスで堂島さんと会う機会があったんですタイ。
監督と同じことを言われましたですタイ。
『いまのままでいいのか』って。
お前のサッカー人生、15分限定のタイマープレーヤーで終わって悔いはないのかって」
真似居さんは何も言わずに天神の話を聞いている。
(;゚ 3 ゚)「自分でもわかってたんですタイ。
15分しか走れないプロサッカー選手なんておかしいって。
でも、それでもみんな何も言わず、チームメイトとして扱ってくれた。
監督だってスタミナには目を瞑って試合に出してくれた。
つい、おいどんも周りの優しさに甘えてしまいましたタイ。
でも…それはやっぱりおかしなことだったんですタイ」
>>461 気づかなかった。天神が内心、そんなふうに悩んでいたなんて。
隣の難波も複雑そうな表情で神妙に聞いている。
(;゚ 3 ゚)「いま、ショボノスは昇格争いの真っ只中ですタイ。
ショボン君も難波君も、試合中、
必死でチームのためにへとへとになるまで走って戦ってるですタイ。
二人だけじゃないですタイ。チームのみんなそうやって走ってるんですタイ。
だから、おいどんも走らなければいけないんですタイ」
川*’ヮ’)「みんな、それだけ天神君に期待してるのよ。
これから頑張ってスタミナつけてみんなに負けないように走ればいいのよ」
真似居さんの励まし。
それでも天神の口調は冴えない。
(;゚ 3 ゚)「その日からスタミナつけるために走りはじめたんですタイ。
夜、こっそりと一人で。
辛かったけど、夜食のポテチもやめましたですタイ」
川*’ヮ’)「すごいじゃない」
>>462 これで謎が解けた。
天神が夜、すぐ自分の部屋に戻っていたのは自主トレのためだった。
そして徳島戦、ピッチに入ってきた天神が細く見えた理由も。
実際にトレーニングで天神は体を絞ってきていたのだ。
(;゚ 3 ゚)「徳島戦まで二週間ありましたですタイ。
期間は短いですけど、以前よりはよくなっている手ごたえもありましたですタイ。
…でも、実際にプレーしてみるとまったくだめでしたタイ。
前と同じだったんですタイ」
川*’ヮ’)「しょうがないわよ、二週間だけじゃ。まだ効果も出ないでしょう…」
そのとき。急に天神の声が大きくなった。はっきりと聞こえる。
(;゚ 3 ゚)「違うんですタイ!違うんですタイ!」
川*’ヮ’)「どうしたの!?天神君!」
(;゚ 3 ゚)「走れなかったんじゃないんですタイ……
おいどんは、おいどんは…走らなかったんですタイ……」
>>463 川*’ヮ’)「…どういうこと?」
直接、姿は見えないが、肩を震わせている天神の姿がありありと想像できた。
(;゚ 3 ゚)「最後、足が重くて、心臓がバクバクいって、とにかくしんどくて…
そのとき、おいどんの中で何かが言ったんです。
お前はどうせ走れないんだから無理して走ることない、
そんなに必死になって走らなくたっていいんだ、って…
そして、おいどんは…その声に負けたんですタイ…」
空気が重い。俺たちのテーブルの空気までも。
(;゚ 3 ゚)「あのカウンターのときもそうですタイ。
ショボン君がおいどんにパスを出すと感じてて、どこに出すかもわかっていて、
でもいざパスが出たとき、おいどんは走るのをあきらめてしまったんですタイ…
いままでずっとサボッていたから…楽ばかりしてきたから…
おいどんはダメな人間ですタイ…」
>>464 隣の難波は腕を組んでじっと虚空を見つめている。
そこまで悩んでいたのか。天神。
でもな、天神。俺たちは仲間だ。
三人で一緒にショボノスに入って切磋琢磨しながら何とかここまでやってきた。
天神、もしお前がいなくて。独りだったら俺はきっとここまで来られなかったと思うんだ。
そして多分。横にいる難波もきっと同じように思ってるはずなんだ。
そのとき真似居さんの透き通った声が聞こえた。
川*’ヮ’)「…天神君はダメ人間なんかじゃない。それは私がよくわかってる」
隣で難波がそっとうなずいた。
そうだよ。天神。お前がダメ人間なわけがない。
>>465 (;゚ 3 ゚)「マネージャー…」
川*’ヮ’)「高校時代、ずっと見てた。
どんなときも優しくて。いつも周りに気を使ってて。
そんな天神君と、三年間、一緒に過ごせてほんと幸せだった。
天神君のいいところ、私はたくさん知ってる。
きっと走れるようになる。私がずっと応援する。
天神君がサッカーしているところを私はずっと見ていたい…」
言葉が降ってくるような気がした。
真似居さんの言葉が、街灯に照らされる雪のように
きらきらと光を放ちながら天から降り、
天神の焦りを洗い流し、潤いを与え満たしていく。
天神の心に充ちていく。
>>466 しばらくの間。
背後から天神の落ち着いた声が聞こえてきた。
(;゚ 3 ゚)「…ありがとう、マネージャー。力をもらいましたですタイ」
川*’ヮ’)「よかった…」
思わず口から息が漏れた。安堵の吐息。
もう、俺たちが何か言う必要はまったくないだろう。
あとは練習場で、試合のピッチで。プレーで伝えていけばいい。
(;゚ 3 ゚)「ショボン君も難波君もすごい選手なんですタイ。
いつもベンチで見てて思ってるんですタイ。
何でこの二人のプレーを見てると、こんなに引き込まれるんだろう、
こんなに心が揺さぶられるんだろうって…
こんなすごい選手と一緒にプレーできておいどんは幸せですタイ。
だから、おいどんも二人に置いていかれないように頑張りますタイ。
二人みたいに一所懸命に。ひたむきに。あきらめずに走りますタイ…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さん乙
お・・おれも4年半ずっと作者さんを見てるよ
作者さま乙です。
なんだろう、目から汗というのは出るものなんだな…
必死に読み続け目から汗が出てきたよ…(´;ω;`)
乙です。俺も目から汗が・・・。天神、次はきっと走れるよ!
>>75 しじみ@名無しさん> そういえば龍さん、期待してる若手の名前で天神出さなかったね
これは…
>>461の伏線…!
龍さんは厳しいな。天神は最初のスタートラインにも立っていないと判断したのか
>>467 もう俺たちがこの場にいる必要はなかった。
席を立って外に出ようかと思ったが、ここで見つかってもばつが悪い。
耳をそばだてる必要のなくなった俺たちは、
見つからないように頭を低くしながら、手をつけてなかった飲み物をストローですすった。
俺の頼んだアイスティーは氷がすっかり解けて、味が薄くなっていた。
後ろでは、たわいない話がしばらく続いていたようだが、
(;゚ 3 ゚)「名残惜しいですけど、そろそろ戻りますタイ」
川*’ヮ’)「うん、ちょうど私も友達との合流時間がそろそろだし…」
(;゚ 3 ゚)「どうしましょう、駅まで送りましょうか」
川*’ヮ’)「大丈夫、大丈夫。
天神君はトレーニングもあるんでしょう。気にしないで先に帰って」
>>474 少し支払いを巡って押し問答をしていたが、
天神が会計して店を先に出ることで話はまとまったらしく、
(;゚ 3 ゚)「マネージャー、ありがとうですバイ」
川*’ヮ’)「ううん、私も楽しかった。福岡に帰ってきたときは連絡してね」
やがて、天神が勘定を済ませて店を出て行った。
その間、見つからないように俺たちがずっと身を小さくしていたのは言うまでもない。
さて。天神とバスで一緒にならないよう、もう少し時間が経ってから店を出るか。
そんなことを考えていたときだった。
いきなり俺たちの席の前に人が立った。
川*’ヮ’)「お二人は確か…ショボノスの人ですよね」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
ミツカッタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!
作者様乙であります
ちょw
さすが女は意味もなく鋭いな
作者さま乙です。
紅茶吹いたw
作者たん乙でーす
ショボンも難波も乙。
よくトイレにも行かずにがんばった。
感動した!
>>475 真似居さんは俺たちの席に移動し、向かいの椅子に座った。
(#゚Д゚)「最初から気づかれとったとはいやはや」
川*’ヮ’)「なんか店の中にすごい勢いで駆け込んできたからあれ、と思って…」
真似居さんはフフッと可笑しそうに笑った。
かわいい。いわゆるぐっとくる一瞬だ。
よりによってこんなかわいい子がどうして天神なんかに。
別に天神を貶めるつもりは毛頭ないが、そう思わずにはいられなかった。
川*’ヮ’)「天神君とは時々メールしてたんですけど、
最近、急に元気がなくなって、内容も短いし。
日曜の試合の後、残念だったねとメールしたら、
すっかり自分に自信をなくした、みたいなメールが返ってきて…
心配で思わず来てみたんです」
なるほど。
>>480 川*’ヮ’)「天神君のこと、ほんとによろしくお願いします」
真似居さんが真剣な表情になって頭を下げた。
俺たちが事情を承知しているのは真似居さんもわかっている。
まあそりゃ、盗み聞きしていたのはバレバレなわけだし。
(#゚Д゚)「真似居はん、そんな大仰な。
言葉にうまくできへんけど、
俺たちはなんでも『お互いさま』やから、そんな気つかうことあらへん」
俺も脇でうなずく。
真似居さんは安心したらしく口元に少しだけ笑みを浮かべた
川*’ヮ’)「実は声をおかけしたのは、お二人に伝えておきたいことがあって…」
(#゚Д゚)「伝えておきたいこと…でっか?」
川*’ヮ’)「はい。天神君がどうして走れなくなってしまったのか、
それを伝えておきたくて…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
オオオ!天性の15分プレーヤーじゃないのかよっ!?
・・・あ、作者さん乙でございます
作者様乙であります
・・・天神は昔、出場時間15分ごろ 偶 然 フィールドに迷い込んだ仔猫と接触、ケガをさせてしまい、それ以来15分以上フィールドに居ようとすると体が拒否反応を(ry
真似居邪子ちゃんかあいいなぁ
のちの天野邪子である
作者様乙です
真似居さんは栄養学か何か専攻してたんだよな、確か
天神は割とモテる要素あるんじゃないか?
真似居さんにめっちゃ惚れた。
作者様乙です。
ピザは痩せたらイケメンだったとかリア充過去暴露か
>>481 真似居さんが脇に抱えていたバッグから
少し大きめの手帳を取り出した、と思ったらそれはアルバムだった。
どうして女の子は必ずこういうものを持っているんだろう。
不思議でしょうがないが、俺が女心にうといのかもしれない。
真似居さんはアルバムをぱらぱらとめくると、
写真を一枚抜き取って俺たちのほうに差し出した。
川*’ヮ’)「高校一年の時の写真です」
背景から推察するに学校の教室で撮ったものらしい。
制服を着た生徒が四、五人ピースサインやポーズを取りながら笑顔を向けている。
一番最初に目に飛び込んできたのは、中央でにっこりと笑う、
笑顔のとびきりかわいいセーラー服姿の女の子。真似居さんだ。
(#゚Д゚)「むちゃくちゃ、かわええ…」
(´・ω・`)「カワイイデス」
まさに学校のマドンナという感じだったのだろうな、などと思いながら、
写真を見つめていると、真似居さんの後ろにいる長身の男子に目がとまった。
>>491 (#゚Д゚)「げ、げ、げげげげーー」
そのとき、難波が飛び退るように身を引いた。
(#゚Д゚)「や、痩せとる…」
(´・ω・`)「モ、モシカシテ、コレガ…テンジンクン…デスカ」
俺が目をとめた若々しい高校生。
よく見てみると目のあたりが、天神とそっくりだ。
しかし、顎はそれなりに鋭角だし、頬もすっきりしている。
体の線も少しがっしりとした肩幅からすっきりと下に落ちている。
一言で言えば、難波の言ったとおり痩せているのだ。
(#゚Д゚)「念のため聞くが、こいつがピザ男…いや、天神か!?」
川*’ヮ’)「そうよ。天神君だってはじめから太っていたわけじゃないわ」
(#゚Д゚)「し、信じられん。これが数年前の姿なんて…」
(´・ω・`)「ショウゲキデス」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です( `・ω・´)
ショウゲキデス(´・ω・`)
作者はん乙
女子高生真似居ちゃんはぁはぁ
作者様おつです
天神に何が…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
作者様乙であります
長身天才と学校のマドンナか、いかん天神を応援する気持ちが揺らいできた、ショボンに乗り換えるか・・・
ショボンもリア充だけどな
ルシオに乗り換えればおk
499 :
【東電 73.4 %】 :2011/10/10(月) 23:23:41.44 ID:kUiZ6xGo0
おつおつ^^
500 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/10/11(火) 23:12:41.06 ID:aNtglcCc0
500
作者さま乙です( `・ω・´)
同じく数年前から激太りしたオイラがホシュ!
>>492 俺たちの動揺が収まると、真似居さんはゆっくりと話し始めた。
川*’ヮ’)「私、自分では全然できないんですけど昔からサッカーが大好きで。
恥ずかしいけどマンガの『キャプテンシー翼』とか『戻りオフサイド』とか大好きで…」
(#゚Д゚)「恥ずかしくなんかあらへんっ!どれも名作やっ!
サッカーの魅力のすべてが詰まっとる」
川*’ヮ’)「あ、難波さんもご存知なんですね。あれ、おもしろいですよね」
(#゚Д゚)「もちろんや。翼のジュニアユースのPK戦のシーンなんか最高やで」
川*’ヮ’)「あ!私もあのシーン大好きです!」
話が変な方向に行きそうになったので、俺はさりげなく会話に割って入って先を促した。
>>502 川*’ヮ’)「それで中学のときはサッカー部のマネージャーをやっていて、
高校でもやる気満々でいたんですけど、
ところが、うちの高校のサッカー部はまともに活動していないような状況で…
放課後の練習もみんなサボってばかりで、自然消滅になることもしょっちゅう。
たまに集まっても、まともな練習になるわけもなく、
そんな有様だから、顧問の先生もまったく顔を出さないし…」
サッカーをやっていた俺でも、確かに天神に会うまで
博多どんたく高校の名前を聞いたことはいままでなかった。
川*’ヮ’)「そんなとき、体育の授業でたまたま、天神君のプレーを見たんです。
いま思うと、全然天神君は本気じゃなかったけど、
それでもボール扱いとかが他の人たちとと次元が違っていて。
その日の放課後、すぐに天神君のところに行って頼んだんです、
サッカー部に入ってもらえないかって」
>>503 (;゚ 3 ゚)「申し訳ないんですけど、いまはあまりやる気がないんですタイ。
かわいいお嬢さんにこんなことを言うのは心苦しいんですが…
勘弁してください」
川*’ヮ’)「どうして?あんなにサッカーうまいのに」
(;゚ 3 ゚)「…うまい、へたとは関係ないと思いますタイ。
ほんとに申し訳ないけど勘弁ですタイ」
>>504 川*’ヮ’)「何度か頼んだんだけど、うんと言ってくれなくて…
でも、一年生の夏休みに、
お母さんと地元の百貨店に買い物にいったときに、
何の気なしに、母親と離れて屋上にぶらりと上がってみたら、
たまたまそこにフットサル場があって、そして…天神君がいたの」
真似居さんの眼が遠くを見ている。美しい思い出を振り返るときの眼。
川*’ヮ’)「緑色のネットの向こうで、天神君がとても楽しそうにプレーしてて。
そして、天神君のプレーが美しくて。
ボールがワルツのように天神君の周りを踊ってて。
サッカーは好きだったけど、
そんなふうにプレーを見て息が止まったのははじめてだった…」
わかる。
天神のプレーを始めてみたときに受けた衝撃を思い出す。
選ばれた者だけが持つ才能。その才能だけが作り出せる芸術性。
川*’ヮ’)「そのままずっと見てた。
少しずつ陽が落ちていって、少しずつ世界が橙色になっていって。
そして、ゲームが終わったときに、天神君が私に気がついた…」
>>505 (;゚ 3 ゚)「いつからいたんですか」
川*’ヮ’)「少し前。お母さんと買い物に来て、
たまたま屋上に上がってみたら天神君がいたから…」
(;゚ 3 ゚)「声かけてくればよかったのにですタイ」
川*’ヮ’)「ううん…見てるだけでほんと楽しかったから…」
(;゚ 3 ゚)「…なんか照れくさいですタイ」
川*’ヮ’)「そして、天神君が話してくれた…」
>>506 川*’ヮ’)「天神君、サッカー好きなんだね」
(;゚ 3 ゚)「はい…ボール蹴ってるときが一番楽しいですタイ。
みんなとボール追っかけて取り合って、ゴールして喜んで…」
川*’ヮ’)「…あれだけうまいのに、もう部活とかではやらないの?
天神君ならプロにもなれると思うんだけど…」
(;゚ 3 ゚)「…おいどんは楽しくできればそれでいいんですタイ」
川*’ヮ’)「…そうなんだ」
(;゚ 3 ゚)「小学校のときは少年団、中学は部活でやってたんですタイ。
みんなでやるサッカーはほんと楽しいですタイ。
でも…おいどんはわがままなんで、
人にあれこれ言われるのは嫌なんですタイ」
川*’ヮ’)「あれこれ言われる?」
>>507 (;゚ 3 ゚)「コーチや顧問がグラウンドの脇からいつも大声で叫んでるんですタイ。
『しっかりやれ!』『気を抜くな!』『何やってんだ!』
そんなふうに言われながらサッカーをやらなくても、
おいどんはいいと思ってしまうんですタイ」
川*’ヮ’)「…そうね…」
(;゚ 3 ゚)「サッカーに限らず、子どもがやるどのスポーツも
コーチや監督が厳しく指導することがあるのはわかってますし、
強くなるためにそういうことが必要だというのも理解してますタイ。
でも、おいどんはわがままだからそういうのに馴染めなかったんですタイ。
中学を出るときにいろいろ誘いももらったんですが、全部断りましたですタイ。
楽しみでやるサッカーだけやろうと決めたんですタイ。
だから、申し訳ないけど、部活のお話もお断りしたんですタイ」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
天神…しかし肝心の理由までは紆余曲折ありそうだな…
作者様乙です
何故かロナウジーニョのバカンス姿を思い出してしまったw
>>508 川*’ヮ’)「私は、天神君に話したの。
うちのサッカー部は顧問もいないし、指導者もいない。
だから、天神君が心配するようなことはないから、
ぜひサッカー部に入ってって。
天神君はしばらく迷ってたけど、OKしてくれた。
私はとても嬉しかった」
真似居さんは甘美な思い出を語り続ける。
俺と難波は黙って真似居さんの話に耳を傾ける。
川*’ヮ’)「私も他のメンバーがサボらないようにせっせと声かけして。
徐々に練習にも人が集まるようになって、
だいぶ部活らしく活動できるようになったわ。
指導者もいない、伝統もない普通の学校で、
強い学校のような厳しさはなかったかもしれないけど、
それなりに必死に練習して、
練習が終わればみんなでご飯食べたりおしゃべりしたり。
大会に出てひとつでも勝てばみんなで喜んで、負ければ悔しがって。
そんな毎日がとても楽しかった。
サッカー部がなかったら私の高校三年間、きっとつまらないものになってた。
だから、天神君には本当に感謝してるの」
>511
そこで真似居さんは深い溜め息を一度ついた。
川*’ヮ’)「でも…天神君はどうだったのか。
いまでも、時々考えることがあるの。
天神君は優しいから私の頼みを断りきれなくてサッカー部に入ってくれたけど…
天神君は楽しかったのかなって…」
(#゚Д゚)「なんでそんなこと考えるんや?」
川*’ヮ’)「天神君はうちの学校のほかのメンバーとはレベルが違いすぎたの…」
天神のテクニックは、プロの中でも突出している。
普通の高校生と比較にならないのは確かだろう。
川*’ヮ’)「部活でやる紅白戦で、本気を出せば、
天神君は一人で全員抜いてゴールできちゃうくらいだった。
でも、それだと正直、他のみんなは楽しくない。
抜かれる相手チームの側も、自分の出番がない味方チームの側も。
意識の高い強豪校なら、みんなが天神君に追いつこうと努力したんだろうけど、
うちの部はそこまで厳しくなれなかった。
だから、天神君は周りが気持ちよくプレーできるようにすごく気を遣ってた。
自分はパスを出すことに専念して、なるべく周りにゴールを決めさせたりね。
だから、天神君はまるでギブスをはめたみたいに、いつも力をセーブしてプレイしてたの。
自分のやりたいプレーでなく、周りを生かすためのプレーに徹して。
…そんなサッカーが天神君にとって楽しかったのか…私にはわからない」
真似居さんは顔を伏せた。
>>512 川*’ヮ’)「天神君が太りはじめたのもサッカー部に入ってからだった。
さっき話したように、うちの学校は、基礎トレーニングなんて適当だったし、
天神君は、ゲームではほとんど動かないで、
ボール捌きに徹していたから、運動量はなくて。
たぶん二人はご存知でしょうけど、天神君、もの凄い量を食べるから…
中学までは、運動で消費する量とバランスがとれていたんでしょうけど、
そういう状況でそのバランスが崩れてしまったらしくて。
気づいたときにはいまみたいな体形になってたの」
引退した元一流選手がチャリティーマッチ等に出てくると、
お腹がぽっこりでていたり、現役時代からの体形の変化に驚かされることはままある。
ただ同時に、ボールを扱わせたときの動きは相変わらず目を見張るものがあって、
テクニックは衰えないという言葉を思い出したりもするのだが、
天神にはその変化が高校で起きてしまったということなのか。
川*’ヮ’)「でもね、天神君がああなったのは、高校時代走らなくてよかったからなの。
走らなければいけないときには、天神君は走れる。
だって、とても優しい人だから。絶対にダメ人間なんかじゃない。
だから、だから、少しだけ待ってあげてください…お願いします」
>>513 難波が口を開いた。
(#゚Д゚)「俺たちも…天神を信じてる。
その気持ちは…真似居はんと一緒や」
真似居さんの顔に笑顔が戻った。
お話できてよかったです、と真似居さんが頭を下げた。
俺と難波も頭を下げた。
川*’ヮ’)「いま、天神君はサッカーが本当に楽しいんだろうなと思うんです。
自分の自覚を促してくれる指導者の方のもとで、
自分の実力を受け止めてもらえる仲間と一緒にプレーできて。
それはメールとか見ていてもわかります。
私はそんな天神君を少しでも長く見ていたいし、応援したい…」
きっとその気持ちは通じると思うで、と難波が言った。
真似居さんの笑顔がますます明るくなる。
川*’ヮ’)「そうだったら…いいな」
そのとき、天神にちょっとだけ嫉妬したのはここだけの内緒だ。
>>514 俺と難波は真似居さんを駅まで送った。
(#゚Д゚)「なんや、友達と一緒ってのは嘘やったんか」
川*’ヮ’)「はい、一人でっていったら天神君心配するし、遠慮するし…」
この子はほんとに天神のことを大切に思ってるんだな、と俺は思った。
九州までは遠い。気をつけて帰るように、と俺たちは声をかけた。
川*’ヮ’)「週末はホームで試合ですよね。私、見に来ます!」
(#゚Д゚)「水かけるようなこと言うてまうが、天神が出るかどうか保証はでけんぞ」
川*’ヮ’)「いいんです。5分でも10分でももし出れたなら、応援したいんです。
そのときにいなかったら自分自身で納得できないから。
ずっと天神君に応援してもらったから、今度は私が応援したいんです」
(#゚Д゚)「そこまで腹決めてるんなら俺たちが言うことあらへん…な、ショボン!」
俺も笑ってうなずいた。
列車の時間が来て、真似居さんは手を振りながら改札の中へ消えていった。
>>515 (#゚Д゚)「さ、行こうか、ショボン」
俺たちはバスの停留所に向かって歩き出した。
(#゚Д゚)「しかし、天神も幸せなやっちゃな。
あんないいい子にあれだけ想われてるなんてな」
(´・ω・`)「ナンバクンニハ、ルミサンガイマス」
(#゚Д゚)「そうそう俺には留美が…って何言わすんや!
あいつとは何の関係もあらへんって言うとるやろ」
(´・ω・`)「デモ、キョウノミセ、イゼンニルミサントキタッテ…」
(#゚Д゚)「う、う…そういうお前こそ白瀬ちゃんと北条はんと二股かけてるやないかっ!」
(´・ω・`)「ハナシヲソラサナイデクダサイ」
(#゚Д゚)「逸らしてなーいっ!今日こそはしっかり聞かせてもらうでっ!」
走り出した俺の後を、難波が笑いながら追ってくる。
今度の週末は、先週よりもまたもっと厳しいゲームになる。それは覚悟している。
でも、いまは。こうやって難波と笑いあって過ごすこの時間がたまらなく愛おしかった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です( `・ω・´)
そうか天神は優しさ太りなのか…
作者様超乙です
今更ながら(◎∀◎)羽田中って凄いな
>>519 それがショボンのすごいところ。
さすが座長w
作者様乙です
ほしゅ
ホシュシマス
>>516 ふう。
クラブハウスのドアを目の前にして、山野は大きな溜め息を吐いた。
けど、この溜め息はクラブハウスの中に持ち込んではいけない。
必死で頑張ってくれているスタッフのためにも。
もう一度息を吐き―今度は少し力強く―山野はドアを押した。
規定の勤務時間はもう過ぎているのにスタッフが残っている。
o(*>▽<)o「社長、お帰りなさい」
広報の広井が声をかけてくれる。
その笑顔に癒されながら、山野は自分のデスクに座った。
日中、留守にしただけなのに、机の上には書類が山積みだ。
少人数で回しているショボノスでは、
山野が目を通さなければならない書類の量は膨大だ。
山野は目の前の書類の処理に集中し、整理に没頭する。
その間に仕事を終えたスタッフが一人、また一人と退勤していく。
いつのまにかクラブハウスには山野ひとりだけになっていた。
>>524 書類の整理が終わると、山野はまた大きく息を吐き出し、椅子の背もたれに身を預けた。
社長の椅子と呼ぶにはあまりに質素なそれが悲鳴を上げる。
もうこの椅子もあちこちがたが来ている。だが新しいのを買うなんて考えられない。
山野は机の左の引き出しの鍵を開けて、一枚の書類を取り出した。
この引き出しには特に重要な書類だけをしまってある。
今年のショボノスの決算見込み。
数字だけを見れば昨年より状況はいい。
チームの好成績もあいまって観客も増え、入場料収入も前年比でかなりプラスだ。
織田をグリューネに放出したことによる移籍金収入も貢献している。
昨年、戦力外で多くの選出を放出し、新人選手に切り替えたことで
人件費も着実に圧縮できている。
今年は何とかなる。だが、あくまでも今年だけの話だ―
>>525 山野はさらに引き出しから書類を一枚取り出す。
まず、小西監督と話し合いの結果決まった、
今月末、戦力外を通知しなければならない選手のリスト。
見るたびに気が重い。11人に通知した昨年に比べれば今年は数が少ないが、
それが気休めになるものでもない。
ついで、もう一枚。
来年も契約を考えている選手の現在の年俸が一覧表になっている。
仮に残り試合の結果がどうであれ、
今年のレギュラーメンバーの活躍は高く評価されてしかるべきだ。
大きく順位を上げ、ショボノスより規模の大きなクラブと互角に渡り合った。
しかし。
その彼らの活躍に、自分は報いることができるのだろうか。
山野は苦しんでいた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です。戦力外通告は毎年きつい。貧乏クラブサポとしては
十分報いてあげられないのも申し訳ない気持ちでいっぱいなんだよね。
528 :
草:2011/10/21(金) 23:20:01.82 ID:MUNUOFtm0
作者さん乙です。
クラブにお金が無いから高給のベテランをクビにする
悲しいけど現実にあるお話ですよ
529 :
赤:2011/10/21(金) 23:22:16.35 ID:g/b0iKwzP
…
作者さん乙です。
社長の悩みは誰にも話せないからなあ。
しかし関係者全員にドラマがあるな。
532 :
札:2011/10/22(土) 14:08:59.25 ID:YKyfug5g0
作者さん乙です。
毎年嫌な時期だよね。
通知出す社長さんや強化部長さんの気持ち考えると
本当に胃が痛くなる。
>>529 君のところには関係ないネタだと思うよ。
いらない選手切って、欲しい選手強奪するだけだから。
>>532 やきう界では嬉々として監督を首にする社長がいると聞きましたw
遠い夜空にこだまする 蜆のチェロを耳にして
シャボンスタジアムにつめかけた 僕らをじ〜んと痺れさす
いいぞがんばれ ショボノス
燃ーえよショボノス!
ホシュ
もう10月も終わりか…
ほしゅ
538 :
【大吉】 :2011/11/01(火) 08:46:17.41 ID:6Z8kFzlv0
今月のショボノスの運勢
539 :
【凶】 :2011/11/01(火) 21:48:10.19 ID:gZldI7/G0
もうひとつ大吉が出たら……
hoshu
ほっしゅ
こんな良スレがあるなんて
>>526 山野は日中の出来事を思い出す。
島根医療科学工業本社での来季スポンサー料に関する話し合い。
以前、泉監督の不祥事のときに、
スポンサー撤退も含む契約の見直しを通告されている。
その後は小西監督の手腕でショボノスの成績は上昇一途、
考えも変わってくれているだろうと山野は期待して赴いたのだが、
応対してくれた総務部長は、来季のスポンサー料の減額を打診してきた。
( ・∀・)「うちの会社も決して余裕があるという状況ではありませんので…
この前の取締役会でも、完全撤退を主張する意見がかなり出ている状況です。
一応、これまでの流れもあるから、来年もスポンサーを継続するとしても
金額については、最低でも20%の減額でお願いできればと」
(*○ヮ○)「そ、それは困ります。
いまでも年俸の安い若手選手中心でなんとかやりくりしている状態でして…」
( ・∀・)「と言われましてもウチも企業である以上、ショボノスの費用対効果を考えますと…
慈善事業に使うお金にも限度がありまして。
そもそもショボノスはうちだけでなく地域のチーム。
ウチの関与を下げ、地域の皆様に
広く薄く支えてもらうような形に変えていくことも必要では?」
>>543 正論だった。そういう方向で運営しているクラブもあるのは事実だ。
しかし、地方経済は疲弊している。数万円の小口スポンサーでさえ、渋るところは多い。
それに加え、いまのショボノスには地味にスポンサーを拾っていくだけのマンパワーもない。
(*○ヮ○)「今年はチームの成績も好調です。
入場者も増えてきておりますし、来年はさらに期待できます。
広告効果も絶対に上がります」
( ・∀・)「それは結構ですね。ウチから自立するまたとないチャンスではないでしょうか。
広告効果があるのであれば、ウチ以外に手をあげてくれるところも増えるでしょう」
巧妙なレトリックだ。
(*○ヮ○)「は、はい。私たちも一層の努力が必要だと当然、考えております。
し、しかし、来年はもしかしたらJ1に昇格できるかもしれませんし、
そうした場合、予算規模についても現状のままというのは…」
( ・∀・)「私もお話をさせていただく立場にある以上、チーム成績はいつもチェックしていますよ。
残り3試合で勝ち点差が4ですよね…客観的に戦力も踏まえますと
逆転できる可能性はどの程度あるのでしょうね…
あまり仮定の話に意味はないと考えますよ」
部長は終始冷徹だった。
持ち帰って検討したい、ということで話は引き取ったものの、
向こうが、最終通告は終わったと考えているのは手に取るようにわかった。
>>544 「二割減か…」
思わず山野の口から独り言が漏れた。
机上の決算書を見て考える。余剰経費はどこにもない。
山野にはサラリーマンの経験がある。
もう無理だ、と思っても、企業体には意外とムダなコストが隠れていることは理解していた。
だが、もう限界だった。
社長に就任してから、コストの見直しは徹底にやってきた。
自身の給与の減額は当然のこと、
スタッフの人数、配置。業者への委託内容の見直し。
消耗品の購入やコピー費用の削減。出張費用の節約。
もう削れるところが思いあたらない。
少なくとも自分の能力ではこれが精一杯だ。
となるとあとは選手の人件費だ。といっても給料は既に削りこんでいる。
保有選手の数をさらに減らすか。残す選手の年俸もアップするのは無理だ。
あとは…選手を売るか。山野は唇を噛んだ。
>>545 今年は成績がいい。選手の評価も上がっている。
他クラブの関係者や代理人との何気ないやりとりから、
周囲がショボノスの選手に興味を持ち始めているのは山野も察していた。
難波、木下、天神…
山野は三人の名前を年俸リストで確認した。
この三人はいまなら引く手あまただろう。J1からももしかしたら声がかかるかもしれない。
成長著しい中尾やルシオなどの若手も、
これからがある分、食指を伸ばすクラブがあるだろう。
宮ノ前や北村など今年奮闘した中堅も、J2のクラブなら相当魅力的な存在のはずだ。
予算規模の大きいクラブにとっては「安い買い物」でも、
ショボノスにとって、それで得る移籍金は砂漠のオアシスのように財政を潤してくれる。
チームが好成績を収めた今年は、選手の売り時としては正しいタイミングだ。
それに。山野の眉が寄った。
プロスポーツ選手、特にサッカー選手の寿命は長くない。
彼らの生活や人生を考えれば、移籍して
ショボノスよりはまちがいなく多い年俸を手にしてもらうことが幸せなのかもしれない。
しかし。
それでサポーターは納得してくれるのか。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
うぁ〜これはプロビンチャの悲哀だなぁ…オレンジを彷彿とさせるわ
作者様乙です
最近は大卒新人が増えてるのは即戦力と金額安いってのがあるんだろうな
サポしてるチームの苦悩が目に浮かぶ
作者様乙であります
昇格争いしながらこの状況ってかなりキツいよな
やべぇ、ネタで言ってた難波の移籍がマジできそう。せめて本人の納得するタイランツへの移籍を・・・
タイランツでどのポジションを守るんだw
>>551 フォワードに決まってるやろが。めざすはホームラン王やで!
誰かドナドナされちゃうのか?
>>552 得点王じゃなくてホームラン王なのかw
マエケンの渾身のストレートをボレーでスタンドに蹴り込む難波…
555 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/11/09(水) 12:44:01.22 ID:HoFJPUwA0
GOGOGO
持ち前の戦術眼とインテリジェンスで投手の癖とブロックサインを盗む名参謀難波
ほしゅ
捕手
保守
政党
自民
しじみん
ほしゅ
(´・ω・(´・ω・(´・ω・`)ジェットストリームショボーン
(´※・ω・※`)照れショボーン
保守しじみん党
しじみーん
保守なんです
ショボリーノ
ロスタイム二発逆転勝ちが嬉しい保守
ほっしゅ
ほしゅでしゅ
573 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/11/25(金) 06:49:05.10 ID:44xYPe6u0
ほっしゅり0の
週明けの保守
ほしゅ
夜明けの保守
また長期放置か。
こんなとこでまた終わっちまうのかよー!
ショボノスの夢は
ほしゅ
oyz
しょぶぉーん
(´・ω・`)キナガニマッテマス
585 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/12/11(日) 03:06:26.35 ID:viQoE2NW0
ほしゅ
ほしゅ
>>546 数は少なくても、ショボノスの試合に足を運んでくれるサポーター。
クラブの、選手の成長を楽しみに試合を見に来てくれる彼ら。
仮に選手を放出したら、どう思うだろうか。
うちのサポーターは我慢強いし、クラブが置かれた状況をよく理解している。
たぶん、面と向かってクラブに抗議してくるようなことはない。
けれどもショボノスの歴史ではじめての上位進出の立役者たちを放出しておいて、
サポーターは来シーズンも応援してくれるのか。
山野にも自信はなかった。
>>587 背後の窓から、寒さが伝わってくる。
立ち上がって窓のガラス越しに外を見る。
日も落ち、外は真っ暗だ。夜になって気温も下がり、冷え込んでいる。
ガラスに自分の顔が写っている。
なぜ、自分はこの仕事をやっているのか。
山野はガラスに写る自分に問いかけた。
因果な、労多くして人に認められず、割に合わない商売。
なぜ―?
そのときガラスの向こうで何かが動いた。
>>588 目を凝らす。動物や植物ではない。人の動く気配。
不心得者か。一瞬、緊張が走る。だが、その緊張はすぐに解けた。
山野は窓を開ける。冷気が頬をなでる。
「おーい、こんな寒い中いったいどうしたんだ?」
人影に向かって声をかけた。
(´・ω・`)「コンバンハ…」
(#゚Д゚)「あー、山野はん。遅くまでお疲れ様です」
(;゚ 3 ゚)「ゼエゼエ…」
聞きなれた声が返ってきた。
闇の中からトレーニングウェアを着た三人が現れた。
(*○ヮ○)「どうしたんだい、三人揃ってこんな寒い中…」
(´・ω・`)「自主トレです」
(;゚ 3 ゚)「おいどんに…二人は付き合ってくれてるんですタイ」
(#゚Д゚)「うんまあ、一人でやるより何でもみんなでやったほうが楽しいからな」
三人の言葉と表情からすぐに事情は飲み込めた。
>>589 (*○ヮ○)「そうか…君たちはほんと頑張り屋だな。
くれぐれも疲労を残さないようにね」
(´・ω・`)「山野サンモ無理シナイデクダサイ」
(#゚Д゚)「今度のホームゲームはたくさんお客さん集めてな。
わいがスーパープレー見せて必ず満足させるさかい」
(;゚ 3 ゚)「この前は情けない試合してしまいましたけど、今度は頑張りますタイ」
(*○ヮ○)「……ああ。…頼んだよ」
三人は楽しそうに話しながら自分たちの部屋へと階段を上がっていく。
その姿を山野はじっと見守っていた。
>>590 何を悩むことがあるだろう。
高校を出たばかりの若い彼らが一心に自分のすべきことをやっているのに、
肝心の彼らを預かる立場の社長の自分が迷っていてどうする。
山野は顔を上げた。もう迷いはない。
批判も受けるだろう。辛い決断を迫られるときもこれからあるだろう。
それでも。いまは進むしかない。自分の信じる道を。
いつか自分に代わって社長の座を引き受けてくれる人が現れるまで。
ショボノスの夢。そして携わる人たちの未来のために。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
久々の更新キタ――(゚∀゚)――!!
作者殿乙です。
遺跡やフロントの苦悩とか、まさに今の季節にぴったりですなぁ(;´Д`)
でも物語上のJは確か今から3年前なんだっけ…
作者はんおつです!
あっちは2007年だよ
アジアカップ4位とか、北京五輪最終予選とか、U20カナダ大会とか、あとオシム脳梗塞とかそんな時期です
作者さま乙です。
久しぶりの更新にテンション上がった。
更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
作者さま乙です
おお、久々の更新だ
レイソル効果でテンション上がってきたのか?
>>591 坂( ・∀・)「意外と…人がいるな…」
記者席についた坂曲はスタンドを見渡して思わず呟いた。
J2第50節。山形を迎えてのホームゲーム。
スタンドに見える観客が明らかに多い。
坂( ・∀・)「昇格も絶望的だって言うのにどうしたんだ?」
スタジアムに来る途中、坂曲も汗ばんで思わず上着を脱いだほど、
今日は風がない一方で日は暖かく、天候に恵まれている。
だがそれにしても、ここまでの出足のよさは、
ショボノスのゲームを多く見てきた坂曲でもちょっと記憶になかった。
>>597 バッグからノートを取り出して確認する。
今年一番観客の入ったゲームは八月の徳島戦。
キャンペーンが功を奏して約八千人の観客が来場している。
しかし今節は特別なキャンペーン等は打っていなかったはずだ。
坂( ・∀・)「少しずつ地域に定着してきたということなのかな…」
チームの調子が上向き、昇格を争うようになって
観客数は堅調に、そして徐々に上昇傾向で推移しているのは
坂曲も承知していたが、それにしてもこの人の入りには驚いた。
坂( ・∀・)「来年が楽しみだな」
すると隣に美鈴がやってきた。
>>598 从ξー゚)ξ「こんにちは。…今日は結構入ってますね」
坂( ・∀・)「驚いたよ、なんかキャンペーンか無料券配布でもやったのかい」
从ξー゚)ξ「いえ、そういう話は知らないですね。
普通に天候に恵まれたのと、まだ昇格を争っているということで、
足を向けた人が多いのかもしれませんね」
坂( ・∀・)「残念なことに昇格はもう他力頼みだけどな」
从ξー゚)ξ「そういう細かいことは理解してないお客さんが多いかもしれませんね。
でも、なんとか最終節のホームゲームまで昇格の可能性が残れば、
集客面の効果はかなり大きそうですね」
今日は、他会場でグリューネと仙台の直接対決が組まれている。
勝てば昇格に向けて圧倒的に有利になる大一番だ。
その結果次第ではショボノスの昇格はさらに厳しくなる。
両チームの選手が姿を現して、サポーターが少し湧いた。
練習が始まる。その間も、スタジアムの観客席は順調に埋まっていった。
キックオフの時間が近づき、スタメン表が記者席に配られる。
坂( ・∀・)「…ほう」
从ξー゚)ξ「……」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
つ、ついに、あの布陣を試すときがきたか!
T-BOX
T−SQUARE
ショボンBOX
作者様乙です
作者様更新乙です
>>599 負傷と出場停止で複数のスタメンを欠いた緊急事態のショボノス。
しかも勝利しか許されないこの一戦、
当然、何らかの手を打ってくるだろうとは誰もが予想するところだったが、
坂( ・∀・)「天神がスタメンか…
小西監督は天神を信頼しているのか、
それとも他の選手では厳しいと判断しての苦渋の選択か」
从ξー゚)ξ「フォーメーションは4・4・2ですかね…」
スタメンに連なる名前を確認しながら二人は考える。
坂( ・∀・)「徳島戦の途中からと同じなんだろう。
DFは左から天神−中尾・ルシオ−斉藤。
木下と王子が中で、堂島と宮ノ前がサイドハーフ、
トップは北村と難波という形じゃないか」
>>607 从ξー゚)ξ「ただ、天神はさすがに1試合フルには持たないですよね。
徳島戦では、天神がスタミナ切れを起こした後、
全体的にバランスを欠いていたように思いますが」
坂( ・∀・)「そこは練習で修正しているんだろう。
または、メンバーの都合で他に手がないのかもしれない」
小西監督は、当然、交代策も含めて考えているんだろう。
天神をどこまで引っ張れるかがひとつの鍵になるかも知れんな」
資料など取材の準備を進めているうちに、キックオフの時間になる。
アップテンポの音楽がかけられ、選手が入場する。
写真撮影などのセレモニーが終わり、選手がピッチに散っていく。
从ξー゚)ξ「…おや」
坂( ・∀・)「木下の位置が…違うな」
いつもだとセンターサークルの後ろに陣取る木下が明らかにサイドの位置に立っている。
代わりにサークルの後ろに控えるのは王子と堂島。
坂( ・∀・)「中盤は、左から木下−王子−堂島−宮ノ前か。
王子のワンボランチ気味にして攻撃重視で行くのか?」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新乙です!
LSH 木下 ショボン Age 19
前所属 : 是北高校
乙であります
ショボンに天神のフォローをさせる・・・のか?
天神FWか
613 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2011/12/19(月) 00:13:59.62 ID:pLktE/P30
よくよく考えたら、運動量が要求されるサイドバックでわざわざ天神使う必要も無いんだよな。
天神はガンソか家長か
ホシュ
まとめサイトはもう更新無いのかね。まぁ中断長いし仕方ないのかな。
ほしゅ
>>608 キックオフ。ボールがピッチの上を行き来し始める。
やがて、ゲームの流れはショボノスに傾く。
ホームチームががボールを保持する時間が長くなる。
从ξー゚)ξ「ショボノスはいい入りをしましたね」
坂( ・∀・)「ああ、急造布陣にしては機能している」
ショボノスの右サイドを中心にパスがつながる。
トップに張る北村にボールをあてて縦の奥行きを確保しながら、
宮ノ前と堂島が体を張ってキープしながら、ボールをシンプルに捌く。
時折、難波が前線から引いてリズムに変化を付け、
さらに斉藤や王子も絡んで、ボールを自在にキープして山形を翻弄している。
坂( ・∀・)「しかし、ボールがよくつながるなあ…こりゃ、ちょっとした驚きだな」
坂曲は感嘆の声を漏らした。J2のゲームではなかなか見られないパス回しだ。
从ξー゚)ξ「明らかに右からゲームを作っていますね」
美鈴が冷静に指摘した。
坂( ・∀・)「ああ、鵜殿もさっきからゴールキックを全部右に蹴っている。
明らかに、戦術的に右から行くと意思統一しているね。
しかし、ちょっと固執し過ぎじゃないのか」
>>619 アウェーゲームということもあって、元々攻撃的に行く気はなかったのだろう。
山形は低い位置に人数をかけてブロックを作り、ショボノスの進攻を食い止めている。
坂( ・∀・)「ボールは持てているが、木下も天神も全然ゲームに参加していない」
木下は左サイドのポジションから離れる様子もなく、遠巻きに右サイドの攻防を見るばかり。
その後ろに控えるサイドバックの天神も、ボールタッチすらほとんどない状況だ。
从ξー゚)ξ「天神のスタミナを考慮してのことなんでしょうか」
坂( ・∀・)「いくら天神のスタミナが不安だからといって、
試合中ただ立たせておいても、何の意味もないよ。
天神のプレイこそが脅威なのであって、立ってるだけなら置物と同じだ」
その間も、ショボノスは右サイドをごりごりとこじ開けようとしている。
坂( ・∀・)「木下も完全にゲームから浮いちまっている。
ポジションチェンジでこっちのサイドに顔出してもいいのに、
やはり不慣れなサイドじゃそのへんの感覚がわからないのかな」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新おつかれさまです!
うほ、wktkしますね。
作者殿乙です。
うごめく戦略と戦術の匂いを感じる…
hoshu
>>620 坂曲の声に苛立ちが混じる。
そんな坂曲の気持ちが届くわけもないショボノスの選手たちは、
ひたすら右サイドをパス交換で突破しようとする。
決定機もないままゲーム開始から既に15分が経過しようとしている。
坂( ・∀・)「ダメだ、ダメだ、時間がもったいない。
このゲーム勝たなきゃ昇格はアウトなんだぞ」
そのときだった。人の密集する右サイドでボールを受けた堂島が左を見る。
横パス。ボールを受けた王子が迷わずさらに左にはたく。
木下にボールが渡った。
从ξー゚)ξ「あ…」
坂( ・∀・)「おっ…」
いつのまに移動したのか、
木下が絞ってピッチの真ん中あたりでポジションを取っている。
そして木下が空けた左サイドは、
両チームの選手が右サイドに寄っていた分、ぽっかりと空いている。
>>625 ボールを受けた木下がさらにワンタッチでそのスペースへパスを出した。
坂( ・∀・)「おっ、もうあんなところにっ」
天神が既に木下よりも高い位置まで上がってサイドに開いて待っている。
天神は走りながら木下からのパスを受けると、
スピードののったドリブルでエリアめがけて突き進む。
山形の選手が一人、天神の前をふさぐ。
相手を確認した天神は臆する素振りもなく、
魔術師が水晶玉に手で念を送るように、
天神の足がボールの周囲で、妖しい幻惑のステップを踏む。
抜いた。魔術にかかったように動きの止まった相手を置き去りにする。
加速。
すかさず別の選手が跳びこんでくる。体ごとコースにいれ、腰で天神を抑えようとする。
しかし、天神はするりと体を入れ替え有利なポジションを取ると、
今度はその厚みのある体で相手を跳ね飛ばす。
バランスを失った相手の選手が転倒して尻餅をつく。
天神のボディバランスにスタンドが沸く。
>>626 スタンドで見ていた美鈴も思わず感嘆の声を漏らした。
すごい。天神のテクニックの高さは知っていたが、
今日はそれに加え体の動きもキレている。
二人をぶち抜いた天神はそのままエリアの手前まで到達する。
美鈴は遠いピッチを凝視する。
ここまでは今日のゲームでも来れていた。問題はこの先だ。
エリア内に作られた、山形の固い守備のトーチカ。これをこじ開けなければ。
だが、天神はあっさりと魔法の杖を振るった。
構えた相手DFの足が止まった瞬間にエリア内にスルーパス。
エリアを斜めに走ったボールは、ゴールの右側へ。
そのパスをラインまで数十センチという位置で受けたのは、難波。
キーパーが両手を広げてシュートコースをふさぐ。
>>627 角度はない。
だが、難波なら、強引にキーパーの頭上を打ち抜きにいくか。
難波がシュートモーションに入ると同時に、山形の選手がスライディングで飛び込む。
間に合わない。よくてコーナー。
そう思った瞬間、難波は振り上げた足を止めてボールを左足に持ちかえると、
エリア内、ゴール正面の位置にパスを送った。
走りこんできたのは天神。完全にDFの前の位置を取っている。
天神がダイレクトで合わせた。だが、間合いを詰めていたキーパーに弾かれる。
ゴール前に落ちたボールに一歩早く足を出したのは…北村だ。
DFに背後から押し倒されながら、それでも足はボールをとらえ、ゴールへ押し込んだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>628 今年もお世話になりました。
来年も楽しみにしております
作者さん、一年間乙です
復活してくれて、ショボノスの話がまた読めてうれしかったです
来年もよろしく。適度に。
作者様乙です。本当に復活嬉しかったです!来年もよろしくお願いします!
今年のショボノスの運勢とショボンの月給
omokujiってorz
間違えたので今度こそ!
634 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/01/01(日) 03:28:58.13 ID:kK/LZ6pNO
今年もよろしくお願いします
乙です。今年もよろしく、楽しみにしてます。
今年もショボノスとショボンの活躍が読める幸せ…
二川さん何か言ってくださいよ(´・ω・`)
hoshu
>>628 从ξー゚)ξ「よし…」
思わず言葉が口をついて出た。
ピッチの上では、北村の周りにショボノスの選手が次々と集まって、祝福している。
負けられないゲームでの先制点は、緊張を解く何よりの良薬だ。
これでショボノスの選手たちは多少楽にプレーできるだろう。
隣を見る。
ショボノスが先制したというのに、坂曲は厳しい表情を崩さない。
从ξー゚)ξ「この時間で先制できたのはショボノスにとって大きいですね」
坂( ・∀・)「ああ…」
話を向けても生返事だ。
美鈴は、坂曲の邪魔をせず、再開されたゲームに集中することにした。
試合の流れを掴んだショボノスの選手たちが軽やかに動き、
中盤でボールを支配していく。
だが、その攻めは相変わらず右サイドに偏っているようだ。
坂( ・∀・)「すごいな…」
坂曲が独り言のように呟いた。
>>641 从ξー゚)ξ「何がですか」
坂( ・∀・)「小西監督さ…。俺はあの人の凄さをほんとうにはわかっていなかったんだな」
从ξー゚)ξ「…どういうことですか?」
美鈴が聞き返すと
坂( ・∀・)「しばらくショボノスのフィールドプレーヤー全員のポジションを見ててごらん。
なるべく俯瞰的に。ボールサイドだけではなく全体を見て」
言われたとおり、ピッチに目を向ける。
その間も、ショボノスは右サイドからの攻めを中心に、
時折、効果的なサイドチェンジで天神を使って攻撃にアクセントを付けている。
いつのまにかゲームの流れは一方的にショボノスに傾いている。
しばらく見ていて、美鈴は気がついた。
从ξー゚)ξ「これは…4−4−2ではない…?」
坂( ・∀・)「ああ。スタートポジションこそ4−4−2だが、実際は3−4−3だ」
>>642 坂曲が解説を始める。
坂( ・∀・)「右サイドの宮ノ前のポジションが高い。
難波とつるべの動きになっているのがわかるだろう。
難波が引いてきたときは必ず宮ノ前は高い位置をとっている。
微妙に高さを調整しながら実は常に前線に最低でも2人、
状況によっては3人の選手がいる仕組みになっている」
坂曲は記者席からピッチを指しながら解説を加えていく。
坂( ・∀・)「宮ノ前が上がったスペースは、実は堂島が右に寄って埋めている。
王子も堂島に連動してセンターポジションに寄っている。
木下は一見、サイドから動いていないように見える。
これなら4−3−3だ。ただ、ここぞというときには木下が絞って
天神がサイドハーフの位置まで上がってくる。
ほら、いまちょうど絞り始めた」
木下がポジションを中央に移し始める。するとその後ろを、ゆっくりと天神が上がっていく。
坂( ・∀・)「天神の体力を考え、やつに守備をさせるのを避けようという出発点なんだろう。
そのために、徹底して右サイドでゲームを進め、
敵の選手がサイドに寄ったと判断したら、木下が絞って天神を前に出す。
ボールが渡れば、天神は前にスペースがふんだんにある状況で攻撃に行けるわけだ」
>>643 堂島がボールを捌き、サイドを変える。
木下がつなぎ、天神へ。天神がライン際をドリブルで上がる。
坂( ・∀・)「これなら天神をある程度、前に出した状態からプレーさせられる。
体力面の負担も軽減できる」
天神が左サイドからクロスを入れる。
うまくマークを外した難波がエリア内でボールを受けると右足一閃。
グラウンダーのシュートがゴール右隅に突き刺さった。2点目だ。
坂( ・∀・)「ショボノスは今シーズンほとんど4−4−2でやっているからな。
山形は3−4−3は想定していなかったんだろう。
3トップとサイドから仕掛けてくる天神に対して、マークが混乱しっぱなしだ。
このまま修正できなければ、この試合、いくらでも点が入るだろうな」
山形の監督が、ピッチサイドまで出て、大きく手を振り回して選手に指示を送っている。
内容は坂曲の言うマークの修正か。
効果的な手を打てなければ、確かに坂曲の言うとおり、
今日はこのままショボノスのワンサイドゲームだろう。
>>644 坂( ・∀・)「山形も天神対策など準備はしたんだろうが、ゲームでの修正が完全に後手を踏んだ」
山形のDFラインが互いを指差しあいながら必死にマークを確認している。
从ξー゚)ξ「それにしてもショボノスだって急造布陣のはずなのに…」
坂( ・∀・)「それが監督の力量の差さ」
从ξー゚)ξ「監督の…力量…」
坂( ・∀・)「小西監督も、今週のトレーニングで、細かい動きまで叩き込む時間はなかったはずだ。
基本的な動き方を約束事にして、数を絞っていくつか落とし込んだだけだと思う。
それでも、こうやって機能させているのは、
監督として、的確なトレーニングを組み立てる能力の表れだよ。
小西監督の、選手の力を見抜く能力や統率力は知っていたけど、
戦術面でも、これだけの引き出しを持っていた人だったんだな。
率いる選手のレベルが高くなれば、これぐらいのことはできるってか…」
>>645 ピッチでは前半の終わりを告げる笛が吹かれた。
坂( ・∀・)「お世辞にも仲のいいとはいえない難波と宮ノ前も、
このゲームでは常に互いの位置に気を配ってプレーしている。
選手全員が小西監督の人柄を慕い、
その手腕を信頼し、期待に応えるプレーをしようとしている。
11人のプレーヤーが、ひとつの”チーム”になって動く基盤ができているから、
急な戦術の変更にも、これだけ対応できるのさ。
いまのショボノスは…ほんとうにいいチームになってるよ。
もうすぐシーズンが終わってしまうのがほんとうにもったいない。
できるなら、このチームがどこまで成長するのか、もっと見ていたいものだけどな…」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
あぁ…小西監督がビュコック元帥に見えるよ…
作者様乙であります
坂曲さんもショボノスの財政状態のヤバさを的確に認識してるんだな。せつねえ、フリエを思い出すぜ
うおお、おれも作者さんのすごさをわかってなかったよ
651 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/01/13(金) 02:41:39.72 ID:bfE0Wd1Q0
作者乙!
>>646 風を感じた。
ホームのゴールから、ひんやりとした風が芝の上を走ってくる。
前半は気候も程よく暖かくプレーしやすかったが、
夕刻が近づく後半は冷えるかもしれない。
俺たちはもう既に円陣も組み終わり、ピッチに散らばっている。
出てくるのが俺たちより遅かった山形は、ちょうどいま円陣を組んでいるところだ。
2点リードしているが、気は抜けない。
山形もこのままあっさりと引き下がってはくれないだろう。
特に立ち上がりの失点は絶対に避けたい。
山形の円陣が終わり、相手の選手たちも自分のポジションをとる。
様子を観察するが、どうやら選手交代はないようだ。
レフリーの笛が鳴って後半が始まる。
俺たちは、後半もプランどおり右サイドにボールを集めて攻撃を組み立てる。
前半とやるべきことは変わらない。
しかし、後半が始まると、すぐに山形が戦術を変化させてきたのに気づいた。
>>653 俺の前、左サイドから対面の選手が動かない。
前半は右サイドにボールがあるときは絞って、サイドを空けていたのに。
ライン際に張って動こうとしない。
やはり対策を打ってきたか。
おそらく天神の攻め上がりを封じるねらい。
プレーの切れ目で王子さんが寄ってきた。
王子さんも山形の変化に気づいたようだ。
16( ・∀・)「天神のマークに来ているな。どうする?いまのままでいくか」
ベンチを見るが、この変化を把握しているのか、それとも気づいていないのか。
小西監督も穴熊コーチもベンチに座ったままで、何か指示を出そうという気配はない。
16( ・∀・)「このままでもいいんじゃないか?しばらく様子を見て」
前半はうまくいっていた以上、相手の動きに合わせて
ここでやり方を変えることが、かえって相手の思うつぼになることもある。
天神の突破力を考えれば、一人ぐらいなら何とかできる可能性は高い。
だが、天神の動きにぴったりと張り付かれればそれだけ体力の消耗は早くなる。
どうするか。
>>654 堂島さんに相談したいところだが、ゲーム中にミーティングしている時間はもちろんない。
自分で考えるしかない。そしてゆっくりと考えている時間もない。
(´・ω・`)「テンジンクンヲ前ニダシマショウ」
俺は言った。裏目に出るかもしれないが、決めた。
反論されるかと思ったが、王子さんは何も言わずうなずいて離れていった。
次にプレーが切れたタイミングで天神を掴まえる。
(´・ω・`)「テンジンクン、少シ前メニ来テモラエマスカ」
(;゚ 3 ゚)「了解ですタイ。ショボン君との距離を近くしておいたほうがよさそうですタイ」
天神は即座に同意してくれた。
(;゚ 3 ゚)「サイドに寄ってるのは一人だけで、その後ろは空いてますタイ、
裏への長いパスでばんばんおいどんを走らせるですタイ」
俺が天神の顔を見返すと、天神はじっと俺の眼を見返して
(;゚ 3 ゚)「大丈夫、まだ余裕ですタイ」
にっこりと笑った。
>>655 ゲームが再開される。
右サイドを中心にボールが動くのでなかなかこちらにはボールは出てこない。
だがそれが俺たちの狙いだ。
天神の体力を無駄に消耗させないため、右サイドでボールを運ぶ。
ボールをとられた時は必ず中を切り、中盤でサイドチェンジされるのを防ぐ。
3トップの三人は、北村さんが前に張ってラインを押し下げ、
宮ノ前さんと難波がポジションを入れ替えながら、執拗に右サイド深くをつつく。
どうしても行き詰ったときは、左サイドに展開するが、
左サイドにスペースがあると判断したときだけ俺が中に絞り、
俺が絞ったときだけ、天神が上がり攻撃することになっていた。
ここまでは小西監督から指示されたプランを、ほぼ完璧に遂行できていた。
ピッチにいる全員が、サボることなく、集中を切らさずに、
自分のやるべきことをやり続けている。
俺はポジションを中に変えた。ボランチに近いいつもの場所。
連れて天神がほぼサイドハーフの位置まで上がり、対面の選手と接近する。
(´・ω・`)「堂島サン」
声を出して、右サイドにあるボールを呼んだ。
657 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/01/16(月) 23:08:02.40 ID:+nxXHpQM0
>>656 俺の声が届いたらしく、堂島さんが中に切れ込みながら強いパス。
さすがのコントロール、ぴたりと強いパスが俺の足元に入る。
すぐに左サイドを見る。
張っていた山形の選手が、天神にぴったりとくっついている。
ドリブルで前に出る。ボールを前に運ぶ。
この試合、ドリブルするのは初めてだ。
天神の上がりをコントロールし、守備を固めるバランサー。
それがこの試合で俺に与えられた役割。
だけど、ここは。指示された戦術に反するかもしれないが、
俺がボールを持って上がっていくべきだ。
相手が俺の動きに戸惑ったのがわかった。
中盤の底から俺が攻めあがってくるとは思わなかったのだろう。
左サイドに視線を飛ばす。
天神のマークの選手と目が合った。予想外の俺の動きに気をとられている。
ということは。天神の動きからは目が離れている。
その背後で、加速した天神がライン際を走るのが見えた。マークが完全に外れている。
左サイドにパスを出した。
川*’ヮ’)「天神くん!」
スタンドから天神の名を呼ぶ透きとおった声が聞こえてきた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
久々のショボン目線キター!
作者さま乙です!
乙です!
監督の描写があるとスラダンの安西監督浮かんで来ます
乙乙乙です。
なんか青春サッカー漫画っぽいふいんきになってきたw
作者はん乙です
♪心から好きだよー邪子 抱きしめたいー
作者様乙であります
マークの選手と目があった途端、「ニタアー」っといやらしい笑いを浮かべて挑発してほしいなあ、とか考える俺は心が汚れているのか
>>661 川*’ヮ’)#゚Д゚)´・ω・`)「♪だけどもおまえはー つれなくてー」
(;;゚ 3 ゚)「・・・な、なんですタイ?そ、そんな冷ややかな目で見ないでほしいですタイ」
>>657 坂( ・∀・)「決まったな」
从ξー゚)ξ「そうですね」
電光掲示板で「GOAL!」の文字が揺れている。
後半30分、コーナーキックから北村がヘッドで叩き込み、今日2点目となるゴール。
後半の立ち上がりに木下の奪ったゴールと合わせて4−0。
もう流石にここからの逆転は厳しい。
坂( ・∀・)「お、小西監督が動いたぞ」
アップを終えた西ヶ原がベンチから出てくる。
レフリーの掲げたボードには、予想どおり天神の「29」が表示された。
>>665 坂( ・∀・)「もう、今日はこれで十分、お役ごめんということだな」
从ξー゚)ξ「結局、ここまで持ちましたね…驚きました」
坂( ・∀・)「ショボノスもうまくカバーしながら戦ったとはいえ、
天神がここまで走れるとは、山形は完全に予想外だったろうな」
天神が西ヶ原と入れ替わりピッチを退く。
川*’ヮ’)「天神くん!」
スタンドの最前列で、若い女の子が立ち上がって、ベンチに歩く天神に手を振った。
天神が飛び切りの笑顔で手を振り返す。
坂( ・∀・)「おっ、天神も隅に置けないな。彼女かな」
从ξー゚)ξ「どうでしょうかね…」
ベンチに戻った天神が、糸が切れた人形のようにどうとベンチに倒れこんだ。
周囲にいた他の選手たちが慌しく天神を抱き起こす。
坂( ・∀・)「…限界だったんだな」
从ξー゚)ξ「でも、そこまで走りぬいたということですね」
>>666 ピッチを見ると、この試合ずっと右サイド奥深くのポジションを取っていた
宮ノ前が左サイドに移動している。
そこにいた木下はスライドして、見慣れたボランチの位置へ。
从ξー゚)ξ「4−4−2に戻しましたね」
それはこのまま試合をクローズするぞという明確なメッセージだった。
从ξー゚)ξ「終始、ショボノスペースの試合でしたね」
坂( ・∀・)「山形はボールサイドに寄る守備のやり方をしているんだが、
それを見抜かれて、右サイドに誘導されてから左サイドを使われた。
後半は、左サイドに人を置いて天神につかせて攻撃を抑えるとともに、
天神の体力を奪い、ショボノスの片翼をもごうという狙いだったと思うんだが」
从ξー゚)ξ「でもほとんど効果はなかった」
坂( ・∀・)「ああ、山形の変化に対し、ショボノスは
天神がサイドハーフに近いところまで上がって対応していた。
結果、サイドに置いた選手は、終始、
木下・天神相手に2対1の数的不利にさらされ、後手を踏み続けた。
下手な戦力の分散は各個撃破の餌食になるだけという兵法の基本だな」
続いて小西監督は、宮ノ前を園地にスイッチ。
左サイドに移動した宮ノ前が悠々と歩いてピッチを出る。
代わりに園地が駆けていく。園地にとってはおそらく初体験の左サイドでのプレーだろう。
>>667 坂( ・∀・)「前半、左サイドをやられたといっても、天神の攻め上がりだけだったからな。
一人置いて天神につければ対処できると山形が考えたのも不思議はない。
でも、後半の立ち上がり、木下が上がって、サイドをえぐった天神にパスを通し、
その流れの中から木下のゴールが生まれた。
これで山形の守備は完全に混乱した。
天神だけじゃなく、木下の攻め上がりも考えなければいけないのか、とね。
ポジションを変更した狙いが曖昧になり、それはプレーの曖昧さにつながった。
実際は、木下が攻めあがったのはほぼあの一回だけだったんだけどね。
もし、あの上がりが流れの中での木下自身の判断だったとしたら…
ゴールという結果は脇においても、この試合を決定付けたビッグプレーだったな」
坂曲は珍しく一気に捲くし立てた。
常に客観的な視点を保ち続ける坂曲にしては珍しい、と美鈴は思った。
坂( ・∀・)「裏の試合はどうなってる?」
坂曲が聞いてくる。机の上のパソコンで、他会場のスコアはチェックしていた。
>>668 从ξー゚)ξ「グリューネ−仙台は0−0ですね。
京都は3−0でリード…まず、勝ちはまちがいないでしょう」
このまま、各地のゲームが終われば、2試合を残して、
首位のグリューネが勝ち点91、そして仙台と京都が90で並び、ショボノスは86となる。
坂( ・∀・)「グリューネが仙台に勝てばなあ。ショボノスにも3位で入替戦の目が出てくるんだが。
いまのショボノスならJ1とやったっていい勝負になるかもしれないぜ」
从ξー゚)ξ「まだ、可能性はあります」
思わず口調が強くなった。そんな美鈴を坂曲が優しい目で見る。
坂( ・∀・)「そうだな。いまのショボノスは可能性がある限り、絶対にあきらめないチームだ」
>>669 【J2:第50節 島根 vs 山形】 小西 忠夫監督(島根ショボノス)記者会見コメント(07.11.18)
Q:今日のシステムはいつもの4−4−2と違っていたように見えたがその狙いは?
「まだ試合も残っているので、細かいお話は差し控えさせていただきたい。
ただ、いつもスタメンで出ている選手が何人か使えなかったため、
いつもと違うやり方でこの試合に臨んだのは事実。」
Q:細かい話は控えたいとのことだが、前半は4−3−3で後半は3−4−3と
システムを変えていたように思うが、これはベンチからの指示か。
「いいえ、選手が自分たちで判断した結果です。
それがうまく機能してたので私も特に修正はしませんでした。」
Q:3位まで勝ち点差4とまだ昇格の可能性を残しているが、
ゲーム後、ロッカールームで選手にどのような話しをしたのか。
「他の試合の結果は知りませんでした。ですので何の話もしていません。
ただ選手たちは、私が何も言わなくてもベストを尽くしています。
それは今日の試合にも現れていたと思います。」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です!
ほ〜う、そうか。
主人公のゴールシーンをそういう記述できたか。
作者、いやらしいぞ!
だが好きだw
俺もショボンのゴールシーンを読み飛ばしたかと思って前更新分を読み返したw
>>670 「なんかすごく久しぶりの気がするな…」
大木は車を降りると、一ヵ月半ぶりのクラブハウスを仰ぎ見るように見上げた。
見慣れた3階建ての、鉄骨造のクラブハウス。
ずっと小さいと思っていたが、今日はやけに大きく見えた。
車を運転してくれた妻に、少し待っててくれるよう頼んで、
大木はゆっくりとクラブハウスの中に足を踏み入れた。
ドアを押す。前は軽々と押し開けていたドアも腰への負荷が気になる。
ゆっくりと体全体で押すようにして中に入った。
(*○ヮ○)「大木君…!」
奥の席に座っていた山野が立ち上がってこっちを見ている。
そのまま、机の間をドリブルするようなステップで走りぬけ、大木のところへやってくる。
>>676 (# ゜凵K)「社長…すいません、ご迷惑をおかけしています」
(*○ヮ○)「何を言ってるんだ。腰のほうはどうなんだい?」
(# ゜凵K)「ええ、おかげさまで医者からもう外へ出てもよい、と。
練習はまだだめですが、軽いトレーニングなら少しずつ、と許可も出ました」
数週間の入院。そしてその後の自宅安静。
昨日の検査で、ようやく主治医から少しずつ体を動かしてよいとの言葉をもらえた。
ほぼ、ずっとベッドに寝ているだけの長い時間。
それは肉体的にも、精神的にも、決して楽な時間ではなかった。
でも、それもようやく終わった。
(*○ヮ○)「それはよかった、ほんとによかったなあ」
山野の笑顔がまぶしい。大木の回復を心底、喜んでくれていることがわかるからこそ、
いまはその笑顔が放つ光が刺さる。
>>677 (# ゜凵K)「社長…すいません、ちょっとお話があるんですが」
大木の真剣な表情に気づいたらしく、山野は笑顔をしまって、
(*○ヮ○)「…じゃあ、打合せスペースへ行きましょうか」
ショボノスのクラブハウスには社長室や応接室といった場所がない。
事務室の奥まったところをついたてで目隠しして仕切ったスペース。
もちろん、上は開いているので、
聞こうと思えば会話の内容は事務室にいる者には筒抜けになるが、
それを気にするような者は、ショボノスには一人もいない。
(*○ヮ○)「で、話というのはなんでしょうか」
(# ゜凵K)「…先日、いただいた来年の契約の話です…」
(*○ヮ○)「何か不満がありますか?」
山野があっけらかんと聞き返す。
その優しい表情に、大木は喉の奥が詰まるような感触を覚える。
それでもゆっくりと声を絞り出した。
>>678 (# ゜凵K)「いえ、不満などありません。あるわけがありません…
こんな状態の自分に、来年の契約のオファーをいただけるなんて…」
(*○ヮ○)「それならばよかったです」
(# ゜凵K)「でも…。この怪我が治るのにどれくらいかかるのか、
来年、どの程度のプレーができるか自分でもわかりません。
いまのこのような状態で選手として契約するのは申し訳なさすぎます」
山野の目が少し大きくなった。
(*○ヮ○)「…それは…引退するということでしょうか」
(# ゜凵K)「いいえ…自分が大した選手ではないのは百も承知していますが、
それでもまだやり残したことがある…
特に、家にいる間、テレビでショボノスの試合を見ながらずっと思っていました。
どうして一番大事なときに、俺はピッチでもベンチでもなくここにいるんだろう、と…
まだ、選手として、現役としての生活に未練がある。
ですから、引退は考えていません」
大木は顔を上げて山野の目をじっと見据えた。
これから話そうとしていることは、昨晩、妻と話し合って了解をもらったことでもあった。
(# ゜凵K)「自分なりにショボノスの財政状況は理解しているつもりです。
プレーではまだ負けていないと自分では思っていますが、
今後、自分が現役で働けるのは長くて3年でしょう。
しかも、この怪我が治るのか、その後のプレーに影響はないのかわからない。
そんな不確かな選手にお金を払う余裕はないでしょう。
ならば…契約外の練習生としておいていただいて、
来年、プレーができることを確認してもらった段階で、
契約していただければ十分です。
もし、その見極めの時点で、契約が無理とのことなら戦力外で構いません」
>>679 外に駐めた車の中で待っている妻は、
昨夜、何度もわがままを詫びる大木を前に、あなたらしくていいじゃない、と笑って賛成してくれた。
家族の了解を得て、大木は契約辞退の申し入れに出向いたのだった。
(*○ヮ○)「なるほど…お話の内容はよくわかりました。
おっしゃるとおり、ショボノスにはお金がありません。
残念ながら例年にも増して、状況はよくありません」
大木はうなずいた。もう覚悟はできている。
(*○ヮ○)「ですので、大木さんにオファーを出したのは、
怪我への同情でも、これまでの長年の貢献を評価したのでもなく、
純粋に戦力としての編成の結果です。
ウチには戦力にならない選手を置いておく余裕はもうほんとにありませんので…
これは監督と話し合っての決定です」
(# ゜凵K)「社長…しかし…」
>>680 (*○ヮ○)「大木さんの考えていることもよくわかります。
とりあえず、最終節が終わった後でもう一度話し合いましょう。
そのときに、もう一回、考えを聞かせてください」
(# ゜凵K)「…わかりました」
(*○ヮ○)「あと、もうひとつお願いがあるのですがいいですか。
このあと、チームの練習のほうには…」
(# ゜凵K)「はい、顔を出すつもりです。
医者からも少しずつ普通の生活を始めるように言われていますので…」
一ヶ月以上、ほとんどの時間をベッドで過ごしていたので、
基礎的な筋力が相当落ちている。足もすっかり細くなってしまった。
これからその分を取り戻さなければいけないが、もう自分の体は若くない。
リカバリーの過程はかなり厳しいものになるだろうという覚悟はあった。
>>681 (*○ヮ○)「それはよかったです。…ならば、可能な限り、
チームの練習に顔を出してもらえますか。
そしていまのチームの状況をつぶさに見て欲しい。
どんな小さいことも、細かいことも。よろしくお願いします」
昇格争い真っ只中の状況で、
チームのよい雰囲気作りに貢献してほしいということなのだろうか。
山野の依頼の意図は読めなかったが、おそらくそんなことではないかと大木は解釈した。
ベテランに求められる役割の一つにそういった部分があることは理解している。
言われなくても、必要であればチームのためにやるつもりだった。
ただ問題は。大木は心の中で小さく唇を噛む。
いまのチームが俺を必要としているかだ。
試合を見る限り、チームは困難を一つずつ乗り越え、うまく回っている。
けが人の自分がベテラン風をふかして何か言えば、かえってチームのよいリズムを乱すのでは。
大木は内心迷いながらも、とりあえず山野の言葉にうなずいた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です!
てか大木さん…
シマーネショボノス! ドドンガドンドン!!( ´・ω・` )
シマーネショボノス! ドドンガドンドン!!( ´・ω・` )
ガンバレ オオキ!! フッキヲマッテル!!
乙です
ミスターショボノスに涙した
更新おつおつ
キャプテンは社長より年上なんだっけ?
このふたりはずっとショボノスで苦労をともにしてきたんだな・・・
作者さん乙でーす。
大木さんの今後が気になるねぇ
689 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/02/03(金) 14:57:11.34 ID:zRa/5b+Z0
しょぼーん
>>682 大木が挨拶を終えると、チームメイトから拍手が沸き起こった。
大木は頭を下げると、小西監督と穴熊コーチに会釈をして後ろへ退いた。
できるなら挨拶はしたくなかったが、
小西監督と穴熊コーチに言われたら断れない。
いまの自分が、戦っている仲間にかけられる言葉はないと大木は感じていた。
練習の重み、試合で結果を出す重み、それはゲームに出ている人間が一番よくわかっている。
だから、大木は自分の怪我の状況について簡潔に報告し、
自分が出られないのが悔しいが、残り試合でぜひ昇格を果たしてほしいと、短く述べた。
チームメイトが真剣な表情でじっと大木の顔を見つめ、
聞き入ってくれたのがせめてもの救いだった。
大木の挨拶の後は、穴熊コーチが今日の練習メニューを指示する。
指示が終わると、選手の輪は解け、きびきびと移動を始めた。
>>691 いい雰囲気だ。大木は思った。
緊張でぴりぴりしているわけでなく、かといって決して弛緩しているわけでもない。
大事な試合を前に、モチベーションとリラクゼーションが程よくブレンドされている。
それはずっと大木がショボノスに求め続けてきたものだった。
下位に沈むことが多かったショボノスでは、
緊張感や厳しさのないだらだらとした練習になることがしばしばだった。
そのたびに大木は、嫌われるのも覚悟で、
時に声を荒げ、また時には厳しい言葉を投げつけてもきた。
今日は違う。いまのショボノスにはプロのチームにふさわしい厳しさがある。
ただ、同時に大木は自分がそこに選手として参加していないことが辛かった。
最初のメニューはウォームアップをかねたランニングのようだ。
見ていると、新人三人組が大木のところへと走りよってきた。
(´・ω・`)「キャプテン…ハヤクケガナオシテクダサイ」
(#゚Д゚)「キャプテン、早う戻ってきてな!」
(;゚ 3 ゚)「キャプテン、ファイトですタイ」
(# ゜凵K)「…お、おう!」
その後もチームメイトが次々に声をかけてくる。
大木はそのつど言葉を返しながら胸が熱くなるのを感じた。
>>692 チームメイトたちがランニングを始めたのを見届けると、
大木は、峰フィジコとの打ち合わせをはじめた。
チームメイトの走る姿を横目に見ながら野外での打合せ。
風が吹いて寒いが、文句を言う立場ではない。
峰フィジコは、大木の復帰のプランを2枚のペーパーにまとめてくれていた。
1枚は復帰までのスケジュールが示されている。ペーパーに示された期間は5ヶ月。
1ヶ月単位で目標とする回復の度合いが記されている。
もう1枚は、これから一ヶ月のメニュー。
目を通すと、想像していたものよりもはるかに負荷の少ない内容だった。
もちろん喜べない。それはこれからの道のりが長いことの裏返しだ。
このあとのスケジュールやメニューをこなす上での注意事項を確認して、
峰フィジコとのミーティングは終わった。
礼を言って立ち上がった大木の目に、
練習場のグラウンドの端でひとりストレッチをしている三条の姿が目に入った。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
694 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/02/06(月) 22:41:16.95 ID:ra1ISFuD0
なんか前回との繋がりかたが変だ。
一冊の本にまとめられてる小説ではなく、2ちゃんのスレ内で更新されてる小説なんだからちょっと書き方考えてよ。
新聞の連載小説だったらこんな繋げかたしないと思うぞ。
作者殿乙です。
>>694 別に普通だと思うが?
時系列的に飛んでるけど場面円環としては極普通。
連載小説でも冊子でも変わらんぞ。
ちっちぇーやつは、猫さんを見習え。
にゃーにゃー言いながらマラソンすればいいぞ!
あとは、競馬騎手とかちっちぇーやつの方が有利なものもあるし、
あひるの空の主人公だってちっちぇーし・・・まぁ元気だそうぜ!
697 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/02/07(火) 14:42:35.31 ID:l6yHXXPy0
そんなに繋ぎが変とも思わないなぁ。
小台さんは一応副キャプテンなのに干されてもうたん?
作者さんおつ
もう2007シーズンも残り2試合やんけ!思い出したら胃がムズムズしてきた。
6連勝からのガタガタの連敗で崖っぷちでオシム脳梗塞で川淵涙のくそ会見で、
たったその程度のことで気が変になりそうだったあの頃・・・。
作者様乙であります
細かい奴だな。つなぎが多少変だとしても、更新があること自体が幸せなんだよ。気になるんなら自分で書けば?歓迎するよ
そういえばこの小説も、ドメサカ板の別の小説のオマージュとして始まったんだよな、なつかしい
作者様、乙です。
>>698 おぉ同士よ。確かにあの時を思い出すとムカムカしてくる。
だが今にして思えばあの時はまさに
「これからが本当の地獄だ・・・」
だったわけで。
二川さん何か言ってくださいよ!
二川さんはちゃんと「作者さま乙です!」って言ってるよ。
そういや、この物語中では、まだ2008年なんだなあ。
あれから、上がって落ちて、色々ありましたわ。
いや、07年だろ…?
>>693 大木は三条のところまで歩いていった。
それなりに負荷をかけて伸ばしているのか、それとも痛みがあるのか
ストレッチをする三条の口元がわずかに歪んでいる。
それは普段、見せることのない表情だった。
(# ゜凵K)「征治…」
(|| ゚ _ゝ゚)「キャプテン。どうですか、腰の具合は?」
声をかけると、三条は口元の歪みをすぐに引っ込め、いつものシニカルな視線を向けてきた。
(# ゜凵K)「恥ずかしながら…いいとは言えんな」
大木は腰を気遣いながらゆっくりと三条の隣に腰を下ろした。
(# ゜凵K)「邪魔していいか」
(|| ゚ _ゝ゚)「お気遣いなく。自分もリハビリ中ですから」
大木を気にかけるでもなく、三条は黙々とストレッチを続ける。
>>709 (|| ゚ _ゝ゚)「復帰まではどれくらいかかりそうなんですか」
(# ゜凵K)「順調にいって半年ぐらいらしい。順調にいって…だが」
自分の年齢を考えると、先行きにはつい悲観的になる。
(|| ゚ _ゝ゚)「それなら、来シーズンの開幕にはぎりぎり間に合いますね。
せっかくクラブ初のJ1で迎えるシーズンに、ミスターショボノスがいないんじゃ締まりませんしねぇ」
大木は思わず三条の顔を見た。
三条も大木の顔を見返してくる。
(|| ゚ _ゝ゚)「まさか、キャプテンは昇格をあきらめてるんですか?」
三条がからかうように笑う。
(# ゜凵K)「いや、決してそういうわけではないが」
どうやら予定していた分は終わったらしく、三条がストレッチを止めた。
(|| ゚ _ゝ゚)「上にいる3チームは、一見ウチより優位に見えますが、
それはあくまでも残り2試合を勝ってこそですからねえ」
三条がさらに楽しそうに笑う。こういうときこいつが笑うと、どこか悪魔みたいだと大木は思う。
(|| ゚ _ゝ゚)「3クラブとも勝つなんて絶対にありえないですね。
それだけの力があれば、もうさっさと昇格を決めています。
少なくとも1つは必ずこけるでしょうねぇ。下手すりゃ3つ全部…」
(# ゜凵K)「こっちが負ける可能性だってあるんだぞ」
大木の言葉には答えず、三条はわざとらしく首をグラウンドのほうに向けた。
>>710 いつのまにかゲーム形式の練習が始まっていた。
ボールを持った難波がドリブルで切り込む。
その難波に、小台が横から体を思い切りぶち当てた。
多少強引だが、決してラフなプレーではない。吹っ飛ばされた難波が転がる。
( #・∀・)「いいぞ、小台!」
穴熊が賞賛の檄を飛ばすのが聞こえた。
8( ・∀・)「切り替え!切り替え早く!」
パワフルなプレーでボールを奪った小台が周囲に大声で指示を出す。
倒された難波が怒りの表情を浮かべながら立ち上がり、ボールを取り返そうとすぐに走り出す。
三条、堂前がチームにフィットしたことに加え、宮ノ前がサイドで起用されるようになって、
小台は出場機会を減らしている。
大木の抜けたボランチも、木下が完全にレギュラーに定着し、
栄町とのコンビで安定したプレーを見せている。
どんなポジションもそれなりにこなすソツのなさが小台の売りだが、
長所を持ったライバルがポジションで力を発揮し始めると、
それは逆に決め手のなさというマイナスポイントになってしまう。
>>711 小台も自分の置かれている状況は、当然、自覚しているに違いない。
いまの激しい当たりは、守備でも負けてないぞというアピールだろうと大木は思った。
もちろん、小台は単に自分のアピールだけを考えて、激しくプレーしているのではない。
控えにいる自分が、気合の入ったプレーを見せることで、
レギュラーに緊張感を与え、控えには自分もというやる気を起こさせる。
そのことを副キャプテンを務めてきた小台はよくわかっている。
本来ならば自分がその役を担わなければならないのだが。
(|| ゚ _ゝ゚)「サンフレッシュでもLPでも、ここまで引き締まった雰囲気の練習はなかったですね。
このムード、チームの勢い…まあ次の試合はまず勝てるでしょ」
(# ゜凵K)「…相変わらず楽観的というかポジティブというか」
(|| ゚ _ゝ゚)「自分では、冷静で的確な分析だと思うんですがね」
大木は話題をかえた。
(# ゜凵K)「俺が聞くのもなんだが、征治こそ膝の調子はどうなんだ?
残りの2試合はいけそうなのか?」
>>712 (|| ゚ _ゝ゚)「いけますよ、周りが慎重になり過ぎてるだけです」
さっきまでとの楽しそうな表情と引っ込み、眉をひそめ眉間にしわが寄る。
大木はじっと三条の目を見る。
ごまかしても無駄と悟ったらしく、三条は軽く肩をすぼめて続けた。
(|| ゚ _ゝ゚)「「パーフェクトとはいえませんがね。騙し騙しやるしかないですよ。もう慣れました」
(# ゜凵K)「征治、変わったな」
三条がきょとんとした表情になる。
(# ゜凵K)「昔、お前が言ったセリフ覚えてるか。
『サッカーなんて怪我してまでやるもんじゃない、スポーツなんだから』って」
一瞬の間。そして、三条が声を上げて笑いだした。
(|| ゚ _ゝ゚)「アハハハ…そうですね、そう言いました。キャプテンもよく覚えていますね」
(# ゜凵K)「いまでも記憶に残ってるよ。それだけ印象が強烈だったんだな」
(|| ゚ _ゝ゚)「そうですか、自分ではそうはまったく思いませんが…」
三条には珍しく、少し遠くを見るような表情になって、
(|| ゚ _ゝ゚)「もう十年近く前になるんですね。あれから、それなりに時間が経ったんですねえ」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
更新キタ━━━━(´・ω・`)━━━━!!
作者様乙です(`・ω・´)ゞ
次回は三条の昔話か+(0゚・∀・) + ワクテカ +
作者様乙であります
なんだこの死亡フラグくさい流れは・・・gkbr
二川さん最近よくこのスレに来ますね
二川さんが保守する俺ショボスレ
2時間以内に二川さんが「止めろ!」と叫ばなければ、白瀬ちゃんは俺の嫁(´・ω・`)
二川さんIDがPとか、毒舌もほどほどにしてくださいよ
その報せを最初に聞いたとき、大木の頭をよぎったのは
「もうサッカーをやめなきゃいけないかな」という思いだった。
夜、家で妻と見ていたテレビのローカルニュース。
会見する知事の映像と合わせて、
サッカースタジアム建設の発表と島根医科工業サッカー部のプロ化が報じられていた。
知ってたの?という妻の問いかけに、大木は黙って首を振った。
スタジアム建設が検討されていることは、以前の報道で知っていたが、
それが自分の会社のサッカー部のプロ化につながるとは想像もしていなかった。
事前に知らされていないことに別に腹は立たなかった。
こういうことは自分たちの知らないところで決まるのだろうという気がしたからだ。
そのあとニュースでは、数年後の知事選と絡めて政治的な背景を報じていたが、
大木は興味が湧かなかった。
ほんとうにこのニュースのとおり、プロ化されるなら、
サッカー部に俺の居場所はないだろうなと感じただけだった。
知事の会見の翌日、大木たちは会議室に集められ、会社から今後の方針の説明を受けた。
とはいうものの、説明をした総務部長の話は、ただ方向性が決まったというだけの内容だった。
( ・∀・)「あくまでも将来、プロ化を目指すことが決まっただけで、
今日、明日で今すぐどうこうという話ではない。
みんなはこれまでどおりに活動してもらえればいい。
リーグ戦もすぐにはじまる。いままでどおりにプレーしてもらえれば」
時間もない。すぐに選手を根こそぎ入れ替えることはないのだろうが、
これから徐々にいろいろと変わっていくのだろう、と大木は思った。
特に質問も出ることなく説明は終わり、
サッカー部のメンバーは集められた会議室から三々五々出ていった。
廊下で集まってひそひそ話をしている者もいるが、みんな淡々とした表情をしている。
別に会社を首になるわけではないし、
サッカーをやるためだけにこの会社にいるのでもない。
あくまでも島根医科工業のサッカー部は、企業の社内の親睦スポーツ活動。
部員は、残業こそ免除されていたが、ちゃんとフルタイムで働いている。
そもそも。大木はひとりで廊下を歩きながら、いままでのことを考える。
ここまでサッカーやらせてもらえただけでも恵まれていた。
大木は地元島根の高校の出身だ。
島根県内では、という但し書きがつくが、サッカーの強豪校として有名な学校で、
レギュラーとしてプレイし、3年次にはキャプテンも務めた。
2年と3年のときは、上位進出こそならなかったがインターハイや冬の選手権にも出場した。
普通に就職をしようと思っていたときにもらった島根医科工業からの誘い。
地元屈指の大手企業からの誘いを断る理由は何もなかった。
そして、卒業後いままで、昼間は工場で働き、
夜は会社のグラウンドで練習し、週末は試合をする生活。
仕事も趣味のサッカーも楽しみ、十分に満ち足りていた。
ここまでやらせてもらって、会社には感謝の気持ちしかない。
(*・∀・)「大木ぃ」
振り返ると広井の顔があった。大木の後ろから廊下を歩いてくる。
広井はサッカー部のキャプテンだ。
快活な人柄でチームの誰もがそのリーダーシップを認めている。
(*・∀・)「今日、うちに晩飯食いにこないか。そっちの嫁さんも一緒にさ」
いままでも広井の家に招かれて、妻ともども食事を一緒にすることは何度かあった。
今日は部の練習はないのもあって誘ってくれたのだろう。
(# ゜凵K)「いいですね、妻も喜ぶと思います」
(*・∀・)「じゃ、仕事定時で上がったら門のところに集合な」
広井はそれ以上の話はせず、手を振りながら大木を追い越して歩いていく。
おそらく、今後のサッカー部絡みで何か話があるんだろうと大木は思った。
広井の家に着いたときは、もう大木の妻は先に到着していて、
広井夫人と一緒に料理の準備をしているところだった。
大木も広井も社内結婚だ。
ともに、相手は結婚を機に会社を辞めて、主婦業に専念している。
妻と広井夫人は、会社にいたころ多少交流があったらしく、
こういう食事会のときは二人で楽しそうにおしゃべりをしている。
大木自身は、会社にいたときの広井夫人と面識はないが、
秘書をしていて社内でも評判の美人だったという話を妻が以前聞かせてくれた。
それも素直にうなずける美貌の持ち主だ。
今日もキッチンで料理を作りながら、女性二人の会話は弾んでいるようだ。
料理の準備は任せて、大木と広井は先に一杯やることにした。
テーブルにおいてあったビールの瓶を持って広井のグラスに注ぐ。
o(*>▽<)o「こんにちはーっ!」
いきなり乱入してきたのは広井の娘だった。
(# ゜凵K)「おお、白瀬ちゃん。おじゃましてるよ」
目鼻立ちのしっかりしたかわいらしい顔は、きっと母親譲りだ。
大木の妻も、白瀬ちゃんみたいなかわいい娘がほしい、としょっちゅう言っている。
(# ゜凵K)「白瀬ちゃんも今年で中学は卒業だっけ?」
高校が推薦で決まったから遊んでしょうがない、とビールを口に運びながら広井がぼやいた。
そう言いながらも、表情には安堵の色がにじんでいる。
o(*>▽<)o「ねえ、ニュースみたよ!サッカー部、プロになるんでしょ!Jリーグに加入するんでしょ」
(# ゜凵K)「そういう方向が決まったというだけで、
実際にJリーグにいくのは遠い遠い先の話だよ」
J加盟までに乗り越えなければならない関門はたくさんある。
本当にJリーグまでたどりつける保証も実際はないのだ。
o(*>▽<)o「もし、Jリーグに入ったら、わたし絶対にサポーターになって応援する!」
(# ゜凵K)「ははは、そうだな。白瀬ちゃんはいまでも
うちのチームの一番のサポーターだもんな」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
これは…!新たな切り口にwktk
作者さま乙です!
おおっ、ここで医科工時代か!この展開はたのしみだ
作者様乙であります
たしかにこの辺は触れずに突っ走るのかと思ってたから、ちょっと楽しみ
白瀬ちゃんのち・・・父、初登場か
ほほー…そうきましたか
作者さん乙です
新しい流れにwktkが止まりません
保守に徹する二川さんがこわいw
二川さん保守乙ですぞ。
(´・ω・`)
二川さん、J1開幕なのに保守ご苦労様です
二川さんは自分のチームの心配をしたほうがいいと思うの
>>745 バッカ、二川さんはこうやって
>>745の言葉に怒り狂うセホーンを必死に抑えてるんだぞ!?
セ
…
また次は2年後投下とかか。
753 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/03/16(金) 20:14:46.18 ID:mjtmPFgi0
七五三ゲッツ
この速さなら言える…白瀬ちゃんは俺の嫁!
おい、中学生だぞ
おまわりさんこいつです
>>733 広井の家族は、近場の試合のときは欠かさず応援に来ている。
グラウンドの脇に立つ広井の妻と白瀬の姿は、大木にとっても見慣れた光景だ。
o(*>▽<)o「大木さんもJリーガーになるんだね!」
(# ゜凵K)「おいおい、別に自分はプロになる気はないよ」
o(*>▽<)o「え、そうなの?大木さん、とってもうまいじゃん」
(# ゜凵K)「プロはレベルが違うよ。テレビ見たってわかるじゃないか。
Jリーグでやってるのは、俺たちなんかと違ってもっともっとうまい人たちさ」
o(*>▽<)o「…そっかぁ。でもそれじゃあつまらないね、別のチームになっちゃうんだ」
少し余計なことをしゃべりすぎた気がする。
大木はちらりと広井のほうを盗み見たが、表情は変わらない。
そこに大木の妻が料理を運んできた。
そのあとも次から次へと二人が腕を振るった料理が机の上に並べられる。
o(*>▽<)o「すごい豪華ー!おいしそー!」
準備を終えた女性二人もテーブルについて、楽しい食事が始まった。
会社のこと、共通の知人のこと、そして白瀬の進路のこと。会話は弾んだ。
しかし、大木は会話を楽しみながらも、いつもの夕食会では必ず出る
サッカーの話題に、今日は誰も触れないことに気づいていた。
>>758 一時間近く、気取らない会話を楽しみ、
料理があらかた片付くと、さりげなく女性陣が片付けをはじめた。
白瀬も、キッチンに入って二人を手伝いはじめる。
リビングには自然と大木と広井の二人だけになった。
すると、広井が口を開いた。
(*・∀・)「今後のサッカー部のことなんだが…、大木はこれからどうするんだ?」
(# ゜凵K)「会社に言われれば、いつでも部は辞めて仕事に専念しようと思ってます。
逆に聞きたいんですけど、部はこれからどういう形でやっていくんでしょう?
広井さんには何か情報は入ってますか」
(*・∀・)「たいした情報じゃないが多少はな。
まず、監督が変わる。これは近日発表になるらしいからしゃべっちまうが、
小西さんがなるらしい。小西さんは知っているか?」
(# ゜凵K)「え!あの小西さんですか」
面識はないが名前は知っている。いや島根のサッカー関係者なら知らない人はいないだろう。
日本代表のDFで活躍した、島根の輩出したもっとも有名なプレイヤー。
引退後は、関西の名門実業団でコーチや監督も務めていたはずだ。
>>759 (*・∀・)「他に補強ということで、J経験のある選手が入るらしい。
おそらく二人ぐらい。まだ、具体的に誰と決まったわけではないそうだが」
想像はしていたが、実際に話を聞かされると、
これからサッカー部がプロ化に向けてどんどん変わっていくのだという実感が湧く。
(*・∀・)「あと、それに高卒の新人も一人入るそうだ。
こっちはプロ化の話と関係あるのかどうかちょっとよくわからない。
なんでも羽田中さんのヒキらしい」
(# ゜凵K)「羽田中さん!?元気なんですか?」
(*・∀・)「どうやらな。ただ、その高卒の子の話も細かい事情はわからないから、
いま羽田中さんがどういう状況なのかは俺もまったく検討つかん」
大木は思い切って、思っていたことを相談してみた。
(# ゜凵K)「これからどうすれば…。自分から退部届を出したほうがいいんでしょうか」
(*・∀・)「難しく考えることはない。まだ、プロになったわけじゃない。
正式に会社から言われるまでは、いままでどおりにプレーすればいい。
選手を獲るといってもさっき言ったように数人だろう。
いま、他の選手に抜けられたら会社も困る。
11人いないとサッカーはできないからな」
そう言って広井は口をあけて笑ったが、大木は愛想笑いを浮かべるのがやっとだ。
>>760 (*・∀・)「ただ最終的には大木次第だ。自分の考えで決めればいい。
繰り返すが、うちはまだプロじゃない。ただの会社のサッカー部だ。
やるのもやめるのも個人の自由さ」
(# ゜凵K)「キャプテンはどうするんですか」
単刀直入に聞いてみる。
(*・∀・)「俺?俺はさっき大木に言ったとおりさ。いままでどおりにプレーするだけだ」
キャプテンの自分が、先陣を切ってやめるわけにはいかない。そう思っているのだろう。
この人はそういう人だ。だから、この人の下でいままで部もまとまってきた。
(*・∀・)「まあプロ化の話がなくても、部でやらせてもらえるのも
あと一、二年だと思ってたしな。
やっぱり最近は体がついてこない。悔しいけどな」
(# ゜凵K)「そんな。まだまだいけるでしょう」
お世辞ではなく本音だ。ベテランになったいまでも、
広井は島根医科工業サッカー部で一番のプレーヤーだ。
もしかして、この人はJでも十分やれたんじゃないかと、大木は秘かに思っていた。
>>761 (*・∀・)「いつかお前も俺の年になればわかるよ。
年をとるってのは厳しいぜぇ。簡単に負ける気はないが強敵だぜ」
広井がビールの瓶をとる。いそいで瓶を持とうとした大木を手で制して、
自分のグラスに黄色い液体を、グラスの底に少しだけ注ぐ。
もう、今日飲む分はここまで、ということか。
(*・∀・)「なあ、大木」
(# ゜凵K)「はい」
広井がゆっくりとソファーの背もたれに体を倒す。
(*・∀・)「さっき、うちの白瀬が言ったじゃないか。別のチームになるんだ、ってな。
それは正しい。そのうち、俺みたいに趣味でサッカーをやっている奴は淘汰され、
プロとしてふさわしい選手でチームが作られるだろう。
数年もすればチーム名もカタカナのよくわからないのがつけられ、ウチの会社の名も消える。
島根医科工業のサッカー部はなくなるんだ」
(# ゜凵K)「…わかってます」
(*・∀・)「俺はそれでいい。年齢的にもそろそろ限界だ。
だがな、大木…。お前はサッカー選手としてもっと高いところまでいけると思う。
一緒にプレーした俺の、これは正直な意見だ。
今回の話はお前にとってはチャンスだ。
もっと高いところを目指してみろ。お前にはそれだけの力がある」
(# ゜凵K)「そんな…自分なんて、気合だけが売りの平凡なプレーヤーですよ」
必死になって否定する大木を見ながら、広井はにっこりと笑う。
(*・∀・)「もちろん強制する気はない。お前の考え次第だ。
でもな。俺はお前が、この島根にできるクラブを引っ張っていく存在になるんじゃないか、
そんな予感がするんだよ」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
732の5行目から9行目は脳内で削除をお願いします。
よく考えたら時間軸があわないので…
乙です。
作者様乙であります!
久々にアタマから全部読んできたぜ保守
久しぶりに作者様乙であります
とりあえずこのスレを読み返してみた。ロンドン五輪までに決着するか、禿げしく不安だ
てっきりロンドンでショボンのためにユニオンジャックが振られると妄想していたのに
>>772 残念ながら、ショボンは88年9月9日生まれだからギリギリ北京世代なのだ…
二川さんの言葉が胸に響くでぇ……。
>>774 そのへんは辻褄合わせで。
来年のJ1での戦いでは、一歳年齢上げて2012年にワープでいいんじゃね?
二川さんはそこまで俺ショボのことをおっしゃっていたのか
>>774 二川さんセホーン解任リークしてたのか、今気づいたわ
みんな秘密を守るとかさすが紳士の社交場俺ショボスレ
松波を漢にしようず
今こそ、釜本監督復帰。
最終話 希望を胸に
東京G「さあ来いショボン!実はウチは先制されただけで負けるぞオオ!」
(´・ω・`)
東京G「こ このザ・J1.9と呼ばれる四天王の東京Gが…こんな小僧に…バ…バカなアアアアアア」
仙台「東京Gがやられたようだな…」
京都「フフフ…奴は元J1四天王の中でも最弱…」
札幌「島根ごときに負けるとはエレベータークラブの面汚しよ…」
(´・ω・`)
3チーム「グアアアアアアア」
(´・ω・`)「ヤッタ…四天王ガ自爆シテJ1昇格ヲ決メタゾ゙」
???「よく来たなショボン…待っていたぞ…」
(´・ω・`)「オ…おりんぽす16FCニ電撃移籍シタ織田クン…!」
(|||`ー´)「ショボンよ…戦う前に一つ言っておくことがある。お前は俺を倒すのにJ1に行ってCWCに出ないといけないと思っているようだが…別に行かなくても戦える」テンノウハイモPSMモアルシネ
(´・ω・`)「ナ、何ダッテ!?」
(|||`ー´)「そしてショボノスは織田財閥がスポンサーになったので、来年からJ1でもぶっちぎりの金満クラブだ。あとは俺を倒すだけだなクックック…」
(´・ω・`)「謎ノ幼馴染ヤ彼女ガイルヨウナ気ガシタガ気ノセイダッタゼ」
(|||`ー´)「さあ来いショボン!」
ヤマトの勇気がショボノスを救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!
作者本人のエイプリルフールネタなのか判断が付かんな……。鳥あった方がいんじゃね?
787 :
785:2012/04/02(月) 06:41:47.25 ID:a8FZczMb0
ああごめん、作者様じゃないです
なんとなく読み返してて書いてしまった
反省は・・・ちょっとしているけどちょっとしていない
今シーズン初勝利おめでとうございます
>>762 4月最初の平日の午後。
年度が変わり、新体制での最初の練習日。
大木は市営のサッカーグラウンドに、部の仲間とともに立っていた。
J入りを目指す方針が発表され、部を取り巻く環境も変化していた。
一番大きなものは、部員の勤務時間減だった。
いままで残業は免除されていたものの、他の社員と同様にフルタイムで働いていたのが、
この4月から、仕事は午前中だけになっていた。
空いた午後は仕事の代わりにサッカー部の練習に出ることになる。
将来のJリーグ入りを見据え、今年は確実に地域リーグを突破しなければならない。
プロ化を唄った以上、会社としても部の強化に取り組んでいることを示す
具体的な事実が必要だったのだろう。
サッカーにより集中できる環境が整えられたことになる。
しかし。部員がそれを諸手を挙げて喜んでいるかといえば、違っていた。
>>795 横目で周りに立つ仲間を見る。
いままで一緒にやってきた顔がいくつか見当たらない。
数人の部員が退部届を出したという話は大木も聞いていた。
一人の社会人として、純粋な趣味として楽しんでいたサッカーを、
仕事として、昇格へのプレッシャーをかけられてやることへの躊躇や抵抗感。
大木自身もそういったものを感じていないといえば嘘になる。
それに加え。今後の社会人としてのキャリアをどうするかという不安もある。
このままサッカーを続けたとして、自分達の力でプロになれる可能性はほとんどない。
いつかはサッカーを離れ、島根医科工業の社員として生活していくことになる。
ならば、サッカーを辞めた後の長い人生を考えるなら、
サッカーよりも仕事をしっかりとやり、社員として必要な業務知識を習得したほうがよい。
半日だけの勤務では、職場で責任ある仕事を任せてもらうことは難しい。
大木は少し離れたところに立っている広井の横顔を見た。
>>796 広井は唇をきりりと切り結び、真っ直ぐ前を見て立っている。
まだ平社員の大木と違って、広井は既に係長になっていた。
親分肌の広井は、社内でも人望がある。判断も早いし、胆力も優れている。
島根医科工業の社員としても順調に出世していっただろう。
しかし、それもサッカー部の活動を続ければ難しくなる。
事実、広井はこの4月で異動になっていた。
半日勤務で、部下もいる係長の仕事をこなすのは無理と会社も判断したのだろう。
そのことを広井自身はどう考えているのか。
そのとき、グラウンドの端から数人の男が歩いてきた。
初老の男と、若い男が二人。そして、高校生ぐらいの少年が一人。
彼らは並んで、大木たちの前に立つ。
>>797 初老の男が口を開いた。張りのあるよく通る声だった。
( =´灬`)「こんにちは。今日からこのチームを預かることになりました小西です」
そういって、ひとりひとりの顔を確認するように、ゆっくりと大木たちの顔を見る。
監督をじっと見ていた大木と目が合った。
その瞬間、大木は自分の背筋にすっと緊張が走ったのを感じた。
視線が合ったのはほんの一瞬。でも。
いま、あの監督は俺のことをしっかりと見ていた。
俺の眼から俺の心を見ていた。
( =´灬`)「ご存知のとおり、島根医科工業サッカー部は
将来のJリーグ参入を目指すことになりました。
これからの道は長く険しいものになるでしょう。
しかし、どんなときもあきらめずに、最後までやり抜きましょう。
私も自分の持っている力のすべてをこのチームに注ぐつもりです」
短い挨拶だった。
ただ、その簡潔な言葉に、大木はどこか安心感を覚えていた。
たぶん。この人は、信頼できる人だ。
根拠のない第一印象だが、まちがっていない自信もあった。
>>798 続いて新加入のメンバーの紹介となった。
若い男が二人、それぞれ名前と前の所属チームを名乗る。
( ・∀・)「十条光。モンテクリフト山形から来ました。ポジションはFWです。よろしく」
( ・∀・)「ベガ仙台から来た大塚稔です。自分もFWです。よろしく」
この二人が広井さんの言っていた、J経験のある選手の補強か。
FW二人の補強。簡単で、手っ取り早い強化策だ、と大木は思った。
地域リーグのレベルなら、決定力のあるFWの有無が一番、試合結果を左右する。
二人とも、おそらく前のチームを戦力外になって、ここへ来たのだろう。
名前に記憶がないから、ごく普通の平凡なプレイヤーだったのかもしれない。
それでも、自分たちとは月とスッポンほどのレベル差があるだろうが。
そして、最後に少年が自己紹介した。
(|| ゚ _ゝ゚)「三条征治です。高校を卒業したばかりです。
ポジションはトップ下やらせてもらってました。よろしくお願いします」
モデルのように細い手足が大木の目を引いた。
女の子にはモテるかもしれんが。大木は内心首を捻る。いくら高校生でも細すぎる。
その体で、大人のサッカーができるのか。地域リーグといえど、あたりはそこそこ厳しいぞ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
800 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/04/08(日) 23:54:37.08 ID:leyTLMhH0
800
801 :
札:2012/04/09(月) 12:10:43.98 ID:9BOTreIX0
作者さん乙です。
三条…。典型的天才肌プレイヤーの匂いプンプンだな…。
作者様乙であります
パターンからいうと、このあと三条をナメてかかった誰かが完敗する流れだな
二川さんたまには一言お願いしますよ
さ
誰か児玉連れてきてー
>>799 新加入の選手の紹介が終わると、練習が始まった。
まず体をほぐす集団での軽いランニング。
先頭を走るのは広井。いつもの風景だ。
そのすぐ後ろで広井の背中を見て走りながら大木は思う。
この人は、こういうところは本当に徹底している。
キャプテンとして、リーダーとして、
常に自ら先頭に立たなければ周囲がついてこないことを知っている。
その部分では妥協しない。
途中で後ろに目をやると、
新加入の元Jリーガー二人は中断から少し後ろを走っている。
三条はさらにその後ろ、競馬の追い込み馬のように、一人、集団の一番最後にいる。
表情は特に苦しそうでもなく、むしろかすかに笑っているようにも見えるが、
あの体つきじゃ、しばらくは体力的に厳しいかもな、と思った。
ランニングが終わると、二人組になっての対面パス。
(# ゜凵K)「一緒にやるか」
>>816 大木が声をかけると、三条はほとんど表情を変えずに
(|| ゚ _ゝ゚)「はい」と短く答えた。
もう少し愛想があってもいいのに、と一瞬感じたが、
いままでのような会社の部活動とは違うのだから、と思い直す。
マネージャーがみんなにボールを配る。
足元に転がってきたボールを、三条が右足で掬い上げた。
息が止まった。
(|| ゚ _ゝ゚)「…何か」
三条が怪訝そうな表情で見ている。
(# ゜凵K)「…いや、なんでもない」
動揺を押し隠し、平静を取り繕う。
ボールを足の甲で拾い上げた。たったそれだけの動作なのに。
なのに俺にははっきりとわかった。こいつのテクニックは桁違いだと。
理屈じゃない。俺の中の何かが感じている。
>>817 5メートルほどの間隔をとって向かい合う。
改めて見直す。どうみても、まだ大人の体になりきっていない、普通の高校生だ。
三条がボールを蹴る。きれいなフォーム。
しかし、ボールに勢いはなく、今にも止まりそうな勢いで大木の足元へようやくたどりついた。
大木はパスを返す。三条の足元にスピードの乗ったボールが入る。
コントロールも完璧。今日は調子がよさそうだ。
三条がボールを返してくる。またゆっくりとしたボール。
右足の内側で止めて、三条を見る。
(# ゜凵K)「遠慮しないで、どんどん蹴ってきていいんだぞ」
(|| ゚ _ゝ゚)「……。はあ…」
いくら練習といえどパスが遅すぎる。
これじゃ、ウォームアップにも、こちらのトラップの練習にもならない。
さっき感じたものはなんだったのか。ただの勘違いか。
ボールを強く蹴って返す。せめてこれくらいのボールを蹴ってくれというメッセージ。
>>818 三条がボールを返してくる。
さっきよりは、心持ちスピードがある。が、まだとても実戦レベルではない。
聞いていないが、どこか怪我でもしているのか?
それともまさか、まじめにやってないのか?
内心、首をかしげながらパス交換を繰り返す。
少しずつ、三条から来るボールが速くなってきた。
ストレートの気持ちいいボールが大木の足に心地よい感触を残す。
最初のはなんだったんだ。
疑問に思いながら、とりあえずは目の前のボールに集中する。
そして、大木は気づいた。
自分がパス交換をはじめてから、まったく前後左右に動いていないことに。
大木はさっきから、一歩も動くことなく三条のボールを止めていたのだった。
三条のボールは、常に大木の右足に寸分たがわずコントロールされていた。
>>819 また、三条からボールが来る。
速い。その速度は大木が蹴るボールを明らかに超えている。
右足にずしんという重い感触。力のあるボール特有の重さ。しかも、コントロールは完璧。
こいつ。やっぱりただの高校生じゃねえ。
やつは少しずつボールの速度を上げている。
こりゃ、気をつけないとトラップでボールを殺せないぞ。
三条からのボール。
さらに右足に重い感触。
ボールが大木の足を弾いて前にこぼれた。
ボールの勢いを殺しきれなかった。
丁寧に。注意して止めにいったのに。高校生のパスを止められなかった。
三条の顔を見る。
(|| ゚ _ゝ゚)「……。強かったですか」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙です。三条くそ生意気wだがそれがいい。
作者殿乙です。
三条…こういうタイプは敵を作りやすいな(;´Д`)
作者様乙であります
Jドリームの赤星鷹みてえだ
外から見ると何考えてるのか分からないけど、実はとんでもないこと考えてると
二川さんガンバ
去年みたいに5発殴られても6発殴り返せば良いんだよ(´・ω・`)
保守
二川さんにばかり保守させて負担かけさせるなよ
疲れてるって言ってるじゃねーか
838 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/05/07(月) 22:13:23.88 ID:axtuiEHF0
あげ
>>820 (# ゜凵K)「いや。俺が下手くそなだけだ」
右足でこぼれたボールをかき寄せる。
いまどきの高校生はこんなにできるのか。それともこいつが特殊なのか。
自分が動揺していることを認めつつ、それを押し隠して大木はパス交換を続ける。
三条から来るボールがまた遅くなってきた。
止められなかったから手加減しているのかと大木は訝ったが、
対面に立つ三条は、ただボールを蹴ることに集中しているように見える。
(# ゜凵K)「…さっきから球の速さがまちまちなのはわざとか?」
三条が顔を上げ、大木の顔を見返してくる。
(|| ゚ _ゝ゚)「もちろんそうですが…」
二人は正面から見つめあう格好になった。
(|| ゚ _ゝ゚)「練習である以上、ただ無闇に蹴るだけでなく、
思いどおりの強さとコントロールで蹴らないと意味ないですよね」
(# ゜凵K)「…ああ」
(|| ゚ _ゝ゚)「正確に同じ場所にコントロールすることは大前提として、
強さを少しずつ変えて蹴ってるんですが、それっておかしいですか?」
>>839 おかしくない。三条の言うことが正論だ。
(# ゜凵K)「聞きたいんだが…強さはどんなふうにイメージして蹴っているんだ?」
(|| ゚ _ゝ゚)「強さは10段階ぐらいに分けてます。
自分、下手くそなんでまだ完全に段階ごとに調節できていないですけど」
大木は言葉を失った。
いままで蹴りの「強さ」なんて、「思いっきり」と「軽く」と「中くらい」程度しか考えたことはなかった。
一方、目の前の高校生は、自分とはまったくレベルの違う繊細さで、蹴りの強さを捉えている。
ふと、ステレオのボリュームが思い浮かぶ。
自分がつまみを捻ってアバウトに音量を調整するアナログ型なら、
三条はボタンを押せば現在の音量が数字で表示され、細かく調節できるデジタル型だ。
(|| ゚ _ゝ゚)「逆に…先輩こそ、さっきからずっと似たようなスピードで蹴ってますが、
それは何か意味があるんですか」
(# ゜凵K)「…いや。意味はない。正直、適当に蹴っていただけだ」
>>840 三条は大木の答えを聞くと、
なら別にいいです、とでもいうような納得した表情を見せた。
それがまたかすかに大木の感情を刺激する。
三条からパスが来る。また正確なコントロール。
いまの高校生のレベルはわからんが。
大木は思う。
少なくともいまのうちのチームにとって、こいつは相当な掘り出し物だろう。
こいつが持っているセンス。それだけでうちの中では別格だ。
と、同時に大木は考える。
こいつが”本物”の掘り出し物なら、うちのチームになんか来るはずがない。
とっととJリーグからお声がかかってそっちにいってしまっているだろう。
おそらく、何かキズがあるはずだ。それは怪我か、性格か。それとも他の何かか。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様乙であります
ああ、でも新人が出てきたときに確かに思うことはある
新人がこんなすげえわけがない、と思って2年目以降伸び悩んだりとか、これは本物だ、と確信したころ海外にいったりとか…orz
作者様乙です。
三条クンの天狗キャラパネェw
作者様乙(`・ω・´)ゞ
>>842 前俊を(ry
このスレ見てたら自分も何か書きたくなった(´・ω・`)
>>845作
『今日俺が近所の公園でハンドスプリングスローしていたら』
近日公開!!
乞ご期待!!
>>847 元体操選手が主人公ですね。わかります。
そして投げたボールのさきに・・・ですね。
今日俺が近所の公園でセホーンとしていたら
860 :
札:2012/05/17(木) 15:26:22.81 ID:lDLsGLxw0
すっかり二川さん常駐スレになったな…
来年ショボノスと対戦する2チームが招待されたんじゃないか?
ショボノスは昇格するから粉雪だよ
2007に昇格すると思ったらもう2012だもんなあ
その間けさいは昇格するわ、瓦斯はあわただしく来て帰るわ、いろんなことがあった
古巣対決に燃える三条さんとか、描写されるヒマもなかった
865 :
sage:2012/05/19(土) 01:17:00.93 ID:ma0yNa5VI
>>841 初練習から一ヶ月ほど経った日曜日。
(# ゜凵K)「ただいま」
大木が家のドアを押したのは夕方だった。
すぐに、おかえりなさい、という妻の声がかえってくる。
(*’∀’)「すぐにご飯にする?」
(# ゜凵K)「ああ…ありがとう」
部屋着に着替えてからリビングに戻る。
帰ってくる前から準備していてくれたらしく、既に何皿かがテーブルの上に並んでいた。
(*’∀’)「試合…どうだったの?」
(# ゜凵K)「勝ったよ。4対0」
よかったわね、と控えめに言い残して、妻はキッチンに戻っていく。
気を遣わせてしまっているな。
大木はしみじみ思った。
地域リーグの試合は、当然仕事のない休日に行われる。
少ないときで月1回、多いときは隔週。
普通の家族が団欒に充てる時間を、自分はサッカーの試合に使っている。
>>875 妻にはせっかくの休日に、つまらない思いをさせてしまっている。
いままでも試合は休日にあったが、ほとんどの部員は家族を優先していた。
連休や夏場は、家族サービスがあるからという理由で、
レギュラーの選手が試合を休むことは珍しいどころか当たり前の光景だった。
しかし、いまは状況が違う。
いまの大木にとってサッカーは仕事だ。それも、会社にとってはそれなりに重要な。
給料をもらって、練習し試合をする。
そして、JFL昇格という明確なノルマも課せられている以上、簡単に休むことはできない。
大木が物思いにふけっている間に、手早く料理が並べられ、食事が用意される。
いただきます、と声を出してから食べはじめる。
何気なく口にしているこの料理。
でも、今年になってから、妻が栄養学の本や雑誌をこっそりと買い込んで、
熱心に読んでいるのを大木は知っている。
以前は出なかったおかずが出てくるようになった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様おっつんこ
作者さま乙でありんす(´・ω・`)
奥さんの優しさが伝わってきます。
>>876 結果を出さなければならないプレッシャーにさらされている自分を
妻なりに思いやってくれているのだろう。頭が上がらない。
テレビではニュースが流れている。
最初は、ニュースを見ていたが、いつのまにか
考えは今日の試合のことに向かっていた。
頭の中で試合中のいくつかのシーンがよみがえる。
前半の先制点のシーン。中盤で自分がボールを奪ったシーン。
相手のカウンターを喰らいかけてひやっとしたシーン。
ダイジェスト番組のように、映像をリプレイしながら試合を振り返っていく。
ふと、横からの視線に気づいた。妻だ。
すっかり自分の考えに没頭してしまっていた。
(# ゜凵K)「すまんすまん、つい試合のことを思い出してしまって」
(*’∀’)「別にいいわよ」
俺にはもったいないいい女だ。大木は改めて思った。
(*’∀’)「でも勝ったのに、ずいぶん浮かない、厳しい顔してるのね」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>881 (# ゜凵K)「まあ…勝って当たり前みたいなところはあるからな」
元々、弱いチームではなかった。いままでもリーグで中位にはいた。
そんなチームが、プロ選手を補強し練習時間も十分に確保した。
高い力量を持つ監督が就任した。
チーム力が大きく向上するのは当然の帰結だ。
ここまでに行われた試合は、まったく危なげなく勝利を収めてきている。
それに加え、大木は試合の中で相手チームの選手の自分たちを見る目が
去年までと違っていることに気づいていた。
プロ化を目指す話は、同じリーグである以上相手も知っている。
自分たちとは体制が違う。
向こうが勝って当然、自分たちが負けたって当たり前だ。
相手の諦念にも似た気持ちを感じることはしばしばだった。
その気持ちはわかる。もし立場が逆であったなら、
自分も同じように感じていただろう。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様乙であります
なんていうか、孤独だね。会社の中でも、家庭でも、リーグの中でも浮いている存在。
奥さんに理解があるっぽいのが救いだが、本当にゴールに到達できるか、不安だろうな
作者殿乙です。
浮いているっつーか、環境の急激な変化に戸惑う感じだなぁ。
企業スポーツの悲哀やで…
明日から何か書いてみる(`・ω・´)
予定(´・ω・`)
>>883 (*’∀’)「ならいいんだけど、勝ってるにしてはあまり楽しそうじゃないから」
痛いところをつかれた。
(# ゜凵K)「…いろいろと変わったからな」
(*’∀’)「そうなんだ」
考えると気持ちが重くなる。
妻は黙って料理を口に運び、食べ終わると皿を重ねて台所に片付けた。
蛇口から水の出る音、皿の立てるかしゃかしゃという音が聞こえてくる。
その音をぼんやりと聞きながら、大木はいまのチームの状態について考える。
大木を悩ませているのは、チームの雰囲気がぎくしゃくとしていることだった。
以前からいる大木のような社員選手は、
いきなりサッカーが仕事に変わったことに戸惑い、
いままで勤めてきた仕事を取り上げられたことに寂しさを感じ、
そして自分の将来が見えない不安と戦っていた。
キャプテンの広井は、そんなチームメイトたちに目配りして、
影に日なたに声をかけて励ましていたが、
それでもみんなの表情にのぞく影は払拭できずにいた。
特にレギュラーを外れた選手が顕著だった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
乙であります
広井キャプテンがこれみよがしに立てている死亡フラグがいつ発動するかgkbr
作者さま乙です(´・ω・`)
やーさん (σ´∀`)σ ゲッツ !!
おつかれさまです
896 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/06/03(日) 14:25:24.35 ID:zmceAEIVO
(|||`ー´)
m9(◎∀◎)
>>888 小西監督はこれまでの試合、当然のことながら
補強したプロ選手二人を不動のスタメンFWとして起用していた。
選択自体は正しいものだった。
プロでやっていた二人の力は誰が見ても部の中で抜けていた。
だが、それまでレギュラーだった選手はスタメンを外れたのも事実。
圧倒的な力の差があるのを承知で、
仕事もそこそこに切り上げて、毎日午後はサッカーの練習をし、
休日は試合のために出かけ、ベンチでわずかな出番を待って座る日々。
最近、練習を見ていてFWの選手たちが
明らかにモチベーションを低下させているのを大木は感じていた。
どうしたものか。
悩んではみたが答えは見つからない。
それに、いまはコンスタントにスタメンで出ている大木も、
いつ彼らと同じ立場に立たされるかわからない。他人事ではないのだ。
そしてもうひとつ、部内にさざなみを立てている者がいた。
いわずと知れた三条だ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
大変な時期に大変なルーキーがキてしまったな…
作者様乙であります
三条さん何やったんだ、なんとなく想像はつくがw
>>899 小西監督は、三条をスタメンに抜擢して使っていた。
しかも3−5−2のトップ下という重要なポジションで。
練習初日に大木が見抜いたとおり、三条のテクニックは図抜けていた。
ボールの扱いはまちがいがなく、キックのバリエーションも豊富で正確。
移籍加入したFW二人とのプレーの相性もよいようで、
今日も三条の効果的なパスがアシストとなって得点を量産している。
その点では確かにプレーでチームに大きく貢献していた。
だが、三条のプレーには課題もあった。
まったくといっていいほど守備をしないのである。
ボールを持った相手と向き合ったときに、おざなりにパスコースを切る程度。
ボールを追っかけてしつこく追いまわすようなことはただの一度もなく、
相手がボールを持っているときは、立ち止まって、
他の選手がボールを奪い合っているのを楽しそうに眺めるばかり。
もちろん、突進してくる相手に体をぶつけたり、
激しいチャージでボールを奪い返すというようなこともない。
今日の試合でもそうだった。
大木は頭の中で映像を再生する。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です。
高卒地蔵キターーーーーー( `・ω・´) ーーーーーー!!!
>>907 自チームのコーナーキック。
セットプレー要員の大木も、広井もゴール前に上がっていた。
左のコーナーのときは三条が蹴るが、
右のコーナーだったので別の選手がキッカーになるため、
三条はエリアの外で待っていた。
競り合うことをまったくしない三条のスタイルを考えれば妥当なポジションだ。
そもそも大木はまだ三条のヘディングを見たことがない。
そして、キッカーの蹴ったボールがゴール前へ。
そのこぼれ球を相手チームが拾った。ちょうど三条の前。
詰めるか寄せるか、普通の選手なら何らかの対処をする場面。
ところが三条は、相手の選手が猛然とダッシュしてボールを運ぶのを
動かずに眺めているだけだった。
>>913 その後、長いパスを一気に通されてゴール前までボールを運ばれた。
もちろん大木と広井は守備のカバーをするべく
必死にフィールドを端から端まで走った。
残っていたDFを交わされ、キーパーと一対一の状況を作られたが、
幸いにも相手がシュートをミスし枠を外してくれた。
大木は、全力疾走で切れた息を大きく吐きながら遠くの三条を睨みつけた。
あそこで三条がしっかりと守備をしていてくれれば。
しかし、目に入ったのは涼しげに笑っている三条の姿だった。
試合中だからこらえたが、内心はらわたが煮えくりかえった。
その場面以外でも、
中盤でパスがカットされたときなど、
近くにいた三条が対処してくれていれば、全体が楽に対応できた場面が何度もあった。
しかも。思い出しながら大木は唇を噛む。
今日だけじゃない。この前の試合も、その前もだ。
別に守備を熱心にやれ、とは言わない。
でも最低限、ボールが近くにあるとき。それなりのことはやってくれてもいいじゃないか。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
916 :
(´・ω・`):2012/06/14(木) 08:25:43.71 ID:dLV1dtI1i
作者さま乙です!
>>914 そして、そう感じているのは大木だけではなかった。
他のチームメイトたちも、練習中も試合中もたびたび、
三条の軽い守備に眉をしかめ、舌を打ち、不快な表情を見せていた。
ただ、三条にも同情すべき点はある。大木はそう思っていた。
いままでいたメンバーは、プレーする環境が変わり、
攻撃的な選手の多くはレギュラーを奪われ出場機会も少なくなっている。
誰もが口に出さなくても、ひっそりと内心では不満を溜めていた。
けれども、J経験者二人に対しては自分を納得させることもできた。
相手は元プロだ。実績が全然違う。
自分でなくて彼らが起用されるのはしようがない、と。
だが、彼らも三条に対しては、自分の感情を整理できない。
>>917 確かに攻撃のセンスはあるかもしれない。
しかし、体は細く、守備の責任は果たさない。
経験もない。人望もリーダーシップもない。
なぜあんな高校出たてのあいつが出られて自分が出られないのか。
三条への厳しい視線には、
元プロの二人に対する不満もこっそりと上乗せされているのは、大木も気づいていた。
とはいえ、このままにしておいていいわけがない。
ただでさえ取り巻く環境が変わって、チーム全体が不安定な状態のいま、、
無駄な感情のもつれは避けたいところだった。
話をしてみるか。大木は結論を出した。
あいつだって若いから生意気なだけで、根は悪いやつではないはずだ。
話せば変わる部分もきっとあるだろう。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
920 :
(´・ω・`):2012/06/15(金) 07:47:52.41 ID:jY6AnXKUi
作者さま連日乙です
922 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/06/16(土) 19:56:35.11 ID:KG5wYwd00
安田理大いわくむっつりスケベらしいですね、二川さん(´・ω・`)
作者様乙であります
作中の三条さんは、二川さんの若き日の姿
>>918 ―その翌々日の火曜日。
午前中の勤務を終えて、大木が職場を出ると
建物の外で、広井と部のメンバーが真剣な顔で話をしているのが目に入った。
二人の表情と素振りから、話している内容は想像がついた。
広井の話していた相手は大木より一学年下。
昨年までトップ下のポジションでレギュラーだったが、
今年は三条にスタメンを奪われて、ここまでほとんど出場機会がない。
相当、いろいろ溜め込んでるだろうなと大木が心配していた面々の一人だった。
大木はそのまま気づかなかった振りをして、今日の練習が行われるグランドへ向かった。
大木が着いてからしばらくすると、二人がばらばらに練習場にやってきた。
大木はさりげなく広井のそばによって声をかける。
(# ゜凵K)「何の話だったんですか」
単刀直入に聞く。
大木の問いかけに広井はかすかにしかめるように眉を上げたが、
聞かれるのを予想していたようにあっさりとした言い方で答えた。
(*・∀・)「…部をやめたいって話さ」
>>925 (# ゜凵K)「どうしてですか」
(*・∀・)「大木もわかるだろう。
試合に出られる見込みもない上に、やっていても楽しくない。
将来の会社での出世のことも気になる」
(# ゜凵K)「それでキャプテンはなんと?」
(*・∀・)「俺は上司じゃないからな。自分で決めろと言ったさ。
とはいえ、いまは業務命令でやっている以上、
やめる時期についてはよく考えろと釘は刺したがな」
自分たちサッカー部の人間は、
午後会社にいないことを前提として、現在の部署に配属されている。
サッカーをやめても会社で仕事がないということにならないよう、
やめるなら人事異動の時期に合わせろという忠告だろう。
(# ゜凵K)「でもキャプテン、やっていても楽しくない、というのは問題じゃないですか。
実は自分も最近そう感じています」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者様乙であります
プロ化のときには、避けて通れない話だよね…
連日更新乙です!
いつも楽しみにしてます!
931 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/06/19(火) 16:11:59.27 ID:h+eS3aHGO
何が“楽しくない"だ!
サッカークラブは仲良し倶楽部じゃねえんだ!
シャッオラア!
>>926 広井が大木の目を見た。大木はじっと見返す。
広井もきっと自分と同じように感じているはずだ。そう信じて。
けれど、広井の瞳の色は深く、何を考えているかは読み取れなかった。
(# ゜凵K)「以前は部員全員が心を一つにしてやっていると感じられました。
いまより弱かったかもしれないけど、
みんなが攻撃も守備も一生懸命走ってやってました。
みんなで頑張っている、みんなで戦っているという実感がありました。
でも、いまは違います。自分本位のプレーをしてるヤツがいます」
広井の眼光が急に鋭くなったような気がした。
(*・∀・)「…誰のことを言ってるんだ。十条?大塚?それとも三条か」
その低い声に凄みを感じて、大木は一瞬ひるんだ。
が、勇気を出してはっきりと口にした。
(# ゜凵K)「フォワードの二人も問題はあると思います。
実力は認めますが、自分が点を取ることだけしか考えていない。
目先の試合を勝つためには個人能力も大事かもしれませんが、
いまのうちのようなこれからプロを目指すチームには、
自分のことだけを考えるのではなく、プロの経験を周囲に伝え
チーム全体に目を配り、メンバーの力を引き上げるような
行動が求められているのではないでしょうか」
>>936 Jリーグが立ち上がってまもないころ。
プロサッカーというものをほとんど誰もが具体的に理解できていなかった時代。
それを教えてくれたのは、各クラブに助っ人としてやってきた外国人選手たちだった。
彼らは卓越した技術でチームの主力としてプレイするだけでなく、
周囲の日本人選手にプロとはどうあるべきかということを教えていった。
大木が彼らに求めていたのは、そんな外国人助っ人と同じように
有能なプレーヤーであると同時に、自分たちを導く指導者としての資質だった。
しかし、彼らは練習でも試合でも、自分のゴール数のことしか頭にないようであった。
それが大木をずっと苛立たせていたのだった。
(# ゜凵K)「三条もそうです。テクニックが凄いのは認めます。
攻撃面の貢献が高いのも認めます。
でも守備をしなさすぎです。できないのではなくそもそもやる気がない。
守備は周囲にやらせて自分はスルーパスを出すだけ。
しかもそれが当然という顔で、周囲への感謝もない。
自分もですし、守備の連中はみんな不満を溜めています。
キャプテンだって気づいているんじゃないですか?」
いつも周囲の観察を怠らない広井が部員たちの不満に気づいていないはずがない。
必ず広井はわかってくれる。そう信じて大木は最後の言葉に力を込めた。
だが、広井から帰ってきた言葉は、大木にとって肩透かしといっていいものだった。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
>>937 (*・∀・)「大木の言っていることはわかる部分もある。
…だが、大事なことが欠けているんじゃないか」
(# ゜凵K)「大事なことが欠けている?自分の意見がですが?
そんな回りくどい言い方でなく何がおかしいのかはっきり言ってください!」
(*・∀・)「…大木の意見は賛同できる部分もあるが、
すべて正しいとは俺は思わない。
だから、俺はキャプテンとして、大木が望んでいるような働きかけを
このチーム全体に対してするつもりはない。
それに納得できなければ、あとは大木自身が行動すればいい」
そこまで話すと、広井はすたすたと歩き始めた。
広井の後姿。一段と大きく見る背中が、会話はこれで終わりと言っていた。
その毅然とした背中に気圧され、大木はそれ以上食い下がることができなかった。
俺の言ってることのどこがおかしいのか。
チームの雰囲気は悪いし、やめようってやつまで出てきている。
いくら移籍組や三条の個人能力が卓越していても、
控え選手がいなくなってしまったらチームそのものだって機能しなくなる。
ならば。広井が言うように、俺は俺の考えに基づいて行動する。
このまま何もせず練習と試合を繰り返すよりは絶対にいいはずだ。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
もう…悲劇の予感しかしねぇよ…(´Д⊂ヽウェェェン
>>938 その日の練習は、休日明けということもあって軽めの内容だったが、
最後に20分間のゲーム形式の練習が組まれていた。
ゲーム練習の前に、小西監督が
直前の試合を踏まえ、改善が必要なポイントを示し、
それをゲームの中で実際にやってみるパターンが多い。
今日の監督からの指示事項は、バックラインからのつなぎだった。
無闇にリスクを侵す必要はないが、安易に蹴ってしまうことのないよう、
つなぐ、蹴るの判断をしっかりと意識していこうという指示。
さらに具体的なものとして、バックラインでボールを持ったときの
ポジショニングについていくつかの約束事が示された。
ボランチの大木には、ダブルボランチの相方とのバランスや、
ボールがサイドに寄った場合、相手がチェックに来ている場合など、
いくつかの状況に応じた基本的な動き方が監督から伝えられた。
>>947 修正点の伝達が終わるとゲーム練習が始まった。
実際の試合を見据えた修正である以上、
チーム編成は自然とレギュラー対控え選手となる。
チーム力の差は明らかで、レギュラーチームが圧倒的にボールを保持して攻め立てる。
小西監督からアドバイスをもらったディフェンスラインは、
互いの動きにスムースに連動してパスコースを確保し、
控えチームのチェックを難なくかわしてボールをつないでいく。
レギュラーチームに入った大木は、
自分もその流れに参加しながら内心舌を巻いていた。
やっぱり、あの監督はすごい。
試合を終えると、監督から修正点がひとつ示される。
そのとおりやってみると、自分もチームも
いままでとまったく違うプレーができるようになる。
そのサイクルを繰り返すなかで、
自分が急激にレベルアップしている実感があった。
小さいころからこういう人に教わっていればな。心の隅で思う。
>>948 バックラインの広井からボールが来る。
小西の言うとおりに動いただけなのに、
大木の周りにはびっくりするほどのスペースがあった。
周囲を落ち着いてみてプレーを選択する時間が十分にある。
前に三条がいる。少し離れている。が、カットできる位置に相手はいない。
思い切って長いグラウンダーのパスを出す。
そのボールを落ち着いてキープした三条が少しタメを作ってボールを離す。
センターバック二人の間を通す絶妙なライン裏へのスルーパス。
FWの十条がそのボールを豪快にゴールに叩き込んだ。
さすがだ。大木は認めざるを得ない。
テクニック、センス。そしてふてぶてしいほどの余裕。
うちのチームの中ではやはり抜けている。
三条の年齢とこれからの伸びしろを考えたら、プロでやっていた二人よりも上かもしれない。
だからこそ。これからのチームの核になるのはこいつかもしれないからこそ。
チームの誰からも認められるエースになってほしい。
>>949 その後も、監督から修正された
バックラインから前線へボールを運ぶ動きはスムースに流れ、
レギュラーチームが順調に得点を重ねていった。
そして、設定された20分が終わろうとしていたそのときだった。
サイド、中央、そして逆サイドと小気味よくレギュラーチームのパスがつながり、
控えチームをあっという間にペナルティエリアまで押し込んでいた。
大木もリズミカルなそのつなぎに参加しながら、
前へ出て、控えチームにプレッシャーをかけていく。
軽快なボール回しの心地よさに少しだけ集中力が落ちていたかもしれない。
サイドから中にいれたクロスがカットされる。
守備に切り替えだ。そう思った瞬間、もう一人のボランチが視界に入った。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
952 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/07/04(水) 22:51:15.67 ID:FeQzBUk60
作者様乙です
ショボノス公式サイトが更新してないんだよな…
管理人さんщ(゚д゚щ)カモーン
楽しく拝読しています。
作者さん頑張って下さい!
作者様乙であります
最近合いの手がいれ辛い
広井CAPもだけど、小西監督も介入しない、ってことはこのまま進むんだな
さあ結果はどうなるか
俺としてはショボノスの昇格争いも気になるところ
>>950 ポジションが前過ぎる。
大木が前に出たときは、大木より後ろにいる約束事なのに。
ボール出されたら一気にカウンターで持ってかれてしまうぞ。
そう、ちょうどこの前の試合のときのように。
大木はダッシュしたがそれより先にパスが出た。
やばい。ボールの行方を追う。エリアの外で待っていた選手にボールが渡っている。
だが、そこに三条がいた。
こぼれ玉に備えてなのか、下がり目の場所に控えていたようだ。
助かった。大木は叫んだ。
「三条!チェック!行かせるな!」
止めてくれ、とまでは言わない。数秒、相手の動きを遅らせてくれれればいい。
だが、三条は立っている位置に立ったまま、一歩も足を動かさず、
自分の1メートル横を相手が猛然とドリブルで進んでいくのを、
口をすぼめて見るだけだった。
>>960 あいつ!
怒りに体中が熱くなった。
すぐ目の先だった。なのに、何もしなかった。
大木は睨みつけたが、三条は素知らぬ顔だ。
必死に走る。全力で相手を追って走る。
何とかハーフウェーラインを過ぎたところで追いついて、潰すことができた。
マイボールにしたところで、監督が笛を吹いた。練習終了だ。
大木はそのままとってかえす。
いい機会だ。監督もみんなもいる。ここではっきりさせておこう。
走って三条の前に立った。
(# ゜凵K)「おい」
三条が顔を向ける。
>>961 大木の怒りは顔にはっきりと出ているはずだが、
三条は大木の顔を見てもまったく無反応だ。
(# ゜凵K)「なんでいまチェックしなかったんだよ!目の前だったろ!」
遠慮しない。思いっきり怒声を浴びせた。
一瞬で、周囲の雰囲気がぴんと張り詰める。
だが、当事者の三条は、自分が何で言われているのかわからないというような表情で、
首を一、二度振って肩をすくめるときびすを返してすたすたと歩き始めた。
大木の怒りは最高潮になった。
(# ゜凵K)「おい!!ふざけんじゃねえっ!」
後ろから三条の肩を掴む。
腕に鞭で打たれたような衝撃。
三条は右手で肩に置いた大木の手を殴るように叩き払ってきた。
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者殿乙です。
あぁぁああああ(;´Д`)
作者様乙であります
大木さんがキャプテンじゃなかったころか
中堅の一人、せいぜい陰キャプくらいの立ち位置だな
975 :
U-名無しさん@実況はサッカーch:2012/07/23(月) 00:54:02.12 ID:QXigORyW0
懐かしい
>>962 (|| ゚ _ゝ゚)「…何するんですか」
端正な顔に配されたきれいな眉が釣りあがっている。
三条の怒った顔をはじめて見た。
三条と激しく正面からにらみ合いながら、
大木は頭の隅の冷静な部分でふと考える。
俺の怒りの感情が単純に燃える炎の赤なら、
こいつの怒りは冷たく物を焼く青い炎だ。
(# ゜凵K)「俺の聞いたことに応えろよ」
(|| ゚ _ゝ゚)「答えなければならない義務はない。さらに言えば答える価値もない」
三条の青い炎が自分を焼いたのを大木は感じる。
(# ゜凵K)「てめえっ!」
そのとき、分厚い大きな体が大木の目の前に割って入り、三条の姿を隠した。
>>976 (*・∀・)「おっと、そこまで」
広井キャプテンの背中。
(# ゜凵K)「キャプテン…」
(*・∀・)「ここから先はちょっと俺に仕切らせてもらおうか。おい、三条」
(|| ゚ _ゝ゚)「はい」
さっきまでの怒りはどこに消え去ったのか、落ち着いた雰囲気で三条が返事をする。
(*・∀・)「いまの件だが、三条には三条なりの考えがあると思うんだが、聞かせてもらえないか。
キャプテンとして俺には一応、聞く権利があると思うんだが」
(|| ゚ _ゝ゚)「…はい」
ほんの一瞬だけ不満そうな表情を見せたが、三条はそれでも大人しくうなづいた。
(|| ゚ _ゝ゚)「あの場面、自分がチェックにいっていれば、カウンターを
多少遅らせられたかもしれない。それは事実だと思います」
(# ゜凵K)「わかってんじゃねえか!なら!」
広井キャプテンが背を向けたままぐっと大木を背中で押し下げる。
黙ってろ、という明確なサイン。
その向こうで明らかに大木を馬鹿にしている三条の顔が見えた。
大木の炎はまた燃え上がったが、広井に遮られては何もできない。
>>977 (|| ゚ _ゝ゚)「ただし、それを自分に問題があるというのはお門違いもいいところです。
あの場面でカウンターを許してしまうポジショニングこそが問題です。
具体的に言えば…ボランチの選手があそこまで上がっている必要はなかった」
三条は冷静な口調で分析を進めていく。
(|| ゚ _ゝ゚)「もちろんサッカーにそういうミスはつきものです。
しかし、そのポジションミスは今回が初めてではない。
というか、繰り返されてきた悪い癖。
この前の試合でも、同じシチュエーションで
不必要なカウンターを喰らってあわや失点という場面がありました」
三条がちらりと大木を見た。
あなたならそれはわかっていたはずだ。その目が言っている。
(|| ゚ _ゝ゚)「この状況を修正しようとするなら、ボランチの方にミスを指摘し、
ミスを繰り返させないようにするのが一番最初にやるべきこと。
その手順を飛ばして、他のプレイヤーにミスのカバーを求めるのは
順序が違うと思います」
( ´・ω・)今日はここまで(・ω・` )
作者さま乙です!
三条は単なるテクニシャンなだけではないのか…
で、この三条も羽田中さんが取ってきたというのか?
作者様乙であります
根本原因があるのに、直接かかわってる人間が非難されることはよくある
さてどう解決するのかな、小西監督にも飛び火しそうな勢いだが
>>980 ( ´・ω・)つ
>>760 ほんの4ヶ月前のことも覚えていないようでは、未来に取り残されちまうぞ