2 :
過去ログ一覧 :05/02/03 13:17:28 ID:KpZnzgzR0
友人の話。
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。
山道で小石を拾っていた時のこと。
突然、腐ったような嫌な臭いがしたので辺りを見回してみた。
道の下の方から、大きな黒い塊が這い登ってくる。臭いの元はそれらしかった。
向こうがぼんやりと透けていて、表面では何か渦が巻いているようにも見える。
思わず道を譲ったが、黒塊は彼女をまったく無視して山を登っていった。
一月くらい後、同じ道で今度は山を降りてくる何かに出会った。
爽やかな緑色をしていたが、なぜかすぐに、あの黒い塊だとわかったのだという。
嫌な臭いはもうしなくなっていた。
バイバイと手を振ってみたが、緑塊はやはり反応せずに山を下っていったそうだ。
あとよろすく。
lω・`)ノ
>>1さん、乙です。
取り急ぎ新スレが立っているのを見つけたので、とりあえずカキコ。
また夜にでも来ますデス。それでは仕事に戻りま〜す。
今スレもよろしく。
雷鳥たんまたね。
lω・`)
>1
乙華麗〜
雷鳥さん、その塊は湯婆婆の銭湯に行ったのかも(w
1さん、雷鳥さん乙でつ。
その塊にバイバイするあたり、その子の育った環境を感じますねぇ。
それが自然だという・・・不思議な山奥の村。
1さん乙華麗!!
いきなりの雷鳥氏乙!
まるで千と・・・みたいですなぁ。神隠しにあわずなによりでしたw
マンタイの1000はじめてみたw
10 :
本当にあった怖い名無し:05/02/03 16:20:47 ID:u9szLR7S0
990 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:05/02/02 23:17:02 ID:TYvBq+tf0
創元社推理文庫の怪奇小説傑作集第2巻に
載っている、フレデリック・マリヤット
「人狼」ではないでしょうか。
○ これ書いてくれた方ありがとう。何で読んだか思い出せなくて
ジリジリしてました。
覚えている人が多いのは、この物語が持つ力でしょうか。
不条理だわ。
前スレの977や985さんが書いてる話って
ロバート・レッドフォード主演の映画「大いなる勇者」ってのにチョト似てない?
(って、今週発売の漫画雑誌で内容を知ったんだけどもさ)
12 :
袖:05/02/03 19:53:13 ID:8qPre8DWO
1さん乙
マンタイ氏の1000に和んだ
前スレでは一瞬の隙を突き1000ゲットさせて頂きました。
>>1、スレ立て乙です。
ふと気がつくと
山あいに、キレイに列ぶ田んぼの畦道を歩いていた
稲は風に揺られ、青々としているがまだ穂をつけていない
その田んぼの真ん中に高床式の喫茶店が見えている
喉の乾きを覚えアイスコーヒーが飲みたくなった
階段を登り
ドアを開ける、テーブルの上のコーヒーからはまだ湯気が出ているが誰も居ない、気配すらない
誰か戻って来ないかと待ってみたが
突然自分が場違いな所に居るような気がして
不安になり逃げるように店を出てきてしまった
喉の乾きは益々強く我慢出来ないほどに、
田んぼの脇に用水路代わりの小川か流れていたので
思わず手ですくって水を飲んだ
そこで目が覚めた。
枕元にはあの喫茶店のテーブルの上にあった
コーヒーカップが置かれていた
私が飲みたかっのはアイスコーヒーだったのに...orz
新スレ、オメ
>>1さんスレ立て乙です
マンタイさん1000とりオメ!
20 :
本当にあった怖い名無し:05/02/04 19:09:20 ID:G4EsYvsv0
雷鳥一号死ね
死ねとか言わないの。
lω・`) メッ
22 :
本当にあった怖い名無し:05/02/04 20:42:18 ID:27jdPlJT0
>>21 カマっちゃ駄目!耳が腐るでしょうに
l_*)ギラギラギラ
>>22 偉そうに言ってますけど、あんたあげてますから
安西ゆうこ切りー
切腹〜
何故に安西ゆうこ?
26 :
23:05/02/05 01:36:09 ID:m0pt13fI0
>>25 l_*)ギラギラギラっつたら、ギーンラギーンラた・い・よ・う・が〜で
安西まりあだろうが〜って・・・・あ・・おら、間違えてる・・・・スンマソ
>>16 それがマヨヒガだったならば...
終生コーヒーには困らん感じね。
28 :
本当にあった怖い名無し:05/02/06 20:20:33 ID:dIwheq6C0
1日以上もカキコがない。。。いったいなにがあったのか?
たまにはいいじゃぁないですか!w
ここんとこかなりハードでしたから・・・・・
マターリ逝きましょうよ!
いつもの様に
私が蔓を見つけて弟が掘り出す
と言う作業を続けていた
五〜六本も掘り出したころ弟が
なんだか何かに見られてるみたいだ
などと言い出した
いつも森に入ると見られている感じは有るが
確かに今日は間近で何者かが
こちらを凝視しているような気配が強い
肩に担いだ山芋の束を何気なく
振り返ると山芋に複数の眼球が生えていて
こちらを見つめていた
気がするんじゃなくて思いっきり睨まれてた...orz
31 :
本当にあった怖い名無し:05/02/07 09:50:21 ID:gkze7bhD0
でその山芋どうしたの?(・∀・)ドキドキ
おいしくいただきました
フォント小さく表示させてたら
蔓→墓
に見えて怖かった
ぎろっと睨まれて
美 味 し く 喰 え よ
とか言われたら、対処に困るだろうなあ。
すりおろしてとろろ芋にしてしまえ
すりおろすと、白かった山芋が血のように真っ赤なとろろ芋に!
>>36 キャベツとキュウリ」ならやったことあるよ
>38
俺もあるよ
勢い余って自分の指までおろしちまってさ…
紅葉おろしだね。
鉄分豊富で貧血に良さそうだね
自分の血を出して入れて、プラマイ0でしょう。
家族が食べれば、自分はマイナス、家族はプラス〜
なるほど!
でもHIV感染の危険
口腔内にこれといった傷(虫歯含む)がなければウィルスは胃液で消化されます。
ヘモグロビン強化の為、皆さんふるって喰いましょう!
山いもにまつわる怖い話から、ずいぶんずれたなあ(w
みんな山芋が好きっ!
と言うことかなw
ところで携帯だとジネンジョって変換出来ない安堵
漢字が分からない...orz
じねんじょ=自然薯=しぜんいも
ありがとー
自然薯かぁ
エロおぼえだともっと複雑な字だと思ってた
51 :
本当にあった怖い名無し:05/02/08 10:02:30 ID:q35gf/2J0
エロおぼえ(・∀・)?
自然薯プレイ
自然薯をエロいことに使って憶えたんだろう
そりゃ、芋茎だろう(○ ̄m ̄)
痒くなるだろうな(w
53は料理ができないに一票
ずいきの涙ってやつだ
松崎さーん、
>>58の座布団みんなもってっちゃって!
60 :
本当にあった怖い名無し:05/02/08 20:21:40 ID:vDHU6iML0
山田くんでなく松崎さんなのはオカルト板だからかい?
>61
泣くな。
代わりに俺の肉布団をやる…ゲヘゲヘ
>30
オカ板的に言えば「太歳」だったんだね
埋め戻しとかないと祟るよ
>63
太歳はいったん掘り出しちゃったら
戻しても無駄だよ。掘り出す前なら何とか。
>>64 それってアレ?大陸の方で日本軍が掘り出して大騒ぎになったヤツ?
掘り出したのイツの話なんだろう。
太歳か!なんというかもっとでかくてぶよぶよしたイメージがあったから
思いつきもしなかった!63氏すげぇ。
考えたらスリムで山芋状の太歳がいてもおかしくないよな。
なんか細長い方がドリルみたいにして地中を移動しやすそうだし。w
>>53-55 でも江戸時代の陰間茶屋なんかでは、山芋のかゆさを使って
男娼を仕込んだとかなんとか…、ってごめん山芋にまつわるエロい話はこれきりにします。
>>太歳
たしか、例の嵐のときの炭焼き小屋スレで、雷鳥さんが中国で太歳を掘り返したっていう
話を書いていたような・・・もっともこちらは石だったらしいけどナ。
山椒の葉を
採りに森に入った
定位置で葉を採り終え家へ戻ろうとした時
少し先、やや森の奥ほうを誰かが歩いていた
木々の間を見え隠れしているのは熱を出して寝ている筈の弟のようだ
胸騒ぎがして
足早に追いかけた
至近まで近づき肩に手をかけようとした瞬間
弟が厚みのまったくない幅2尺足らずの帯になって
シュルシュルと言う音をたてながら
頭上の梢に向かって伸び上がっていった
呆然と見上げていると帯になった弟は段々と先細って消えた
慌てて家に戻ると
弟はガツガツと飯を食っていた
すっかり熱も冷めあんばい良くなっている
あの胸騒ぎはいったいなんだったのか...orz
70 :
本当にあった怖い名無し:05/02/09 06:07:03 ID:b+Qm/q6p0
すいませんが、どなたか「ジャン=ジャック=バルロワ」のフランス語スペルと
彼の書いた『幻の動物達』の現著名を教えていただけないでしょうか?
当方、海外におり、現地の友人が近々フランスに行くそうなので、
ジャン=ジャック=バルロワやBERNARD HEUVELMANSの原典を
古本屋で見つけてきてもらう予定です。
うちのグーグルは滞在地の言語にあわせてしまったので、
日本語サイトでジャンジャックバルロワで検索してもわからないし、
ジャンジャックバルロワのフランス語つづりは想像はつくのですが、
何せフランス語だと発音しない子音がくっついていたりすることが予想されるので、
自分で調べてもラチがあかないような気がしたもので、
みなさんの助力を請うものです。
よろしくお願いします。
71 :
本当にあった怖い名無し:05/02/09 06:12:36 ID:b+Qm/q6p0
すみません。間違えました。ORZ
おやすみなさい…。
75 :
本当にあった怖い名無し:05/02/09 13:15:52 ID:afIlVzEs0
とろろ芋の群れに襲われますた
ちなみに私の母親は山芋アレルギー
78 :
本当にあった怖い名無し:05/02/09 21:43:26 ID:+VgArPTx0
雷鳥一号死亡記念あげ
原題までは知りませんでしたが、昔読みましたよ。ジャン・ジャック・バルロワ。
「バルロウ」だと勘違いしてました。
多くの人を食い殺した野獣が、実は毛皮を被った人間だったのでは?って話がジワジワと
怖かったなぁ。怖がらす趣旨の本じゃないですが
>>69 うわぁ。さりげに流れてますが、俺こういう人の変形ものって物凄く怖いです。
しかもこんな映像喚起力の鮮やかな話は、想像しただけで…。 (((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
82 :
70,71です。:05/02/10 05:33:49 ID:+9V5zd4y0
73様
情報有り難うございました。
日本と時差があるのでお礼をするのが遅れてすみませんでした。
お礼に友人から聞いた山にまつわる話を。
1980年代だろうか、トルコ東部でPKKの活動がたけなわだった頃の話だそうな。
トルコ軍のパトロール隊が山を移動していたところ、PKKの待ち伏せにあったそうな。
敵は周到に用意していたようで、十字砲火を受けて身動きがとれない。
部隊は全滅かと思われたとき…。
部隊の隠れている場所に一頭の狼が突然あらわれた。
部隊はその狼の後について抜け道を見つけだし窮地を脱したそうな。
ちなみにトルコ人は自分達を狼の子孫と考えており
(たぶんモンゴルの話を近現代になってからパクったもの)、
極右政党の中には狼を政党のしるしにしているものもあるそうです。
似たような話はどこの国でもありそうですね。
PKK=クルド労働者党。非合法組織。
すいません、バーチャファイターを思い出してしまいました。
>>84 ワロスw
まあ実は漏れもバーチャを思い出した訳だが。
PP→PK とかなw
86 :
本当にあった怖い名無し:05/02/10 20:00:08 ID:Vwb5FZEd0
「ペナルティー・キック」の略だな。
Player Killer Killer
ネトゲ用語かと思った
88 :
本当にあった怖い名無し:05/02/11 13:14:34 ID:J40717iDO
一昨日、近くの雪山(丘?)に登った。
いつもと違う道を歩きたくなり、自分は林の中に入っていった。
15分ぐらい歩いてふと前を見ると、陽炎が見えた。
「?」と思い、目を擦りまた前を見ると、陽炎は無くなっていた。
陽炎のあった所の地面を見てみたら、雪が全く無くなり、フキノトウの蕾が1つ咲いていた。
ソレを取り、天ぷらにして食べたらウマ─(゚Д゚)だった。
89 :
88:05/02/11 13:32:38 ID:J40717iDO
サゲ忘れスマソ
92 :
88:05/02/11 19:47:09 ID:J40717iDO
こどものとき
風呂場の窓をあけると
たらの芽がとれました 裸で三歳捕り
>>90 せっかくの春の息吹、命の芽生えを
そっとして置けと言いたかったのだね。
…芥子酢味噌もウマー!
95 :
88:05/02/11 21:39:15 ID:J40717iDO
>>94そうゆう事かっ!
>>90スマソ 採ったからには責任持って美味しく食べたからユルシテ…
来週には陽炎になって気化してしまう88の幸運を祈る
みんな詩人だね。
だからここが好きなんだ。
嬉しくなるな。
なんか説明できる現象なのかもしれんけど、
昔の人はこういうのを見て妖精を思いついたのかなとオモタ
100げと?
そうか、もう春かぁ・・・
新しい命が芽吹く。生命力の輝きみたいな印象だね。
>>88は健康になると思う。
我が住まいの裏庭にもフキノトウが顔を出すんだが、
毎年、食おう食おうと思って時期を逸してしまう
さて、今年は逃さぬよう気をつけねば
全裸で?
山菜取りのシーズンは、山で怖い経験にあう確立高いが、オカっぽい話は
あまり聞いた事ないなあ。
どうなんでしょ?
>>102 全裸隊さん、メチャメチャ久しぶりじゃないですか・・・!
ああ、フキノトウなんて東京さ出て来てから喰ってねえなあ〜!
>>79 >多くの人を食い殺した野獣が、実は毛皮を被った人間だったのでは?って話
それ映画化されてませんでしたっけ。
似たような別の話かもしれませんが…
>>106 少年がその獣を退治する話ならスティーブン・キングだけど。
(原作しか知らんが,映画にもなったと聞いた)
山菜目当てに山をうろついていると、いかにも地元の村から
やってきたという風情の老婆から声をかけられた。
峠の土産物屋を家族で経営しているとかで、まあ、店の宣伝も
兼ねて声をかけてきたらしい。
話をしていると、地元では有名なゼンマイやワラビの群生地へ
案内しようと言ってくれた。
もしかしたら、観光客向けに山菜を栽培している場所が山の中に
いくつかあり、採取した山菜を自分の店で新鮮なうちに
調理し、手間賃を徴収する商売なのかもしれないと思ったが、
まあ、それならそれで良いと思った。
山に慣れた老婆の足は速く、ついていくのが精一杯だったが、
やがて老婆が立ち止まり、
「こっちにゼンマイ」
「ほれ、あっちがワラビ」
礼を言いながら老婆に追いつくと、確かに一面、特徴ある形の
それら山菜で溢れかえらんばかりだ。
「こっちの隅から取れ」
つづく
つづき
言われるままに老婆の指し示す場所に屈み込み、ゼンマイを摘み始めた。
ややあって、老婆の声
「じゃ、頼んだよ」
ん?頼んだって?
顔を上げようとして、目が合った。
老婆とではない。
頭蓋骨。
その眼窩が、まるで俺をじっと見上げているようだ。
眼窩から一本伸びたゼンマイ。
無論、老婆の姿はすでに無い。
前にどこかで読んだ話だ。
怖い話しより雑談ばかりでつまんない
||ω・`)ノ
114 :
ぺこ:05/02/12 19:24:30 ID:558VFQ2ZO
もぅあきちゃったよ?
お昼寝するけど、イタズラしちゃだめだからね?
116 :
88:05/02/12 23:09:49 ID:/SBgc3VgO
不思議な話
中学時代の冬のある日の夕方のこと。
部活が遅くなり、学校を午後6:30位に出て、真っ暗な森道を自分は凍えながら帰っていた。
家まで後五分の所に差し掛かった時、森の中から普通なら絶対聴こえない音が聴こえた。
ピアノの音
それは、今まで聴いた事のない独特な旋律だった。
例えるなら、澄んだ水の小川が流れる音、夏の青嵐が木々の葉を鳴らす音とかをピアノに変換した感じ?。
それに聴き惚れていたら、突然まるで音源が消滅したかの様に途切れて、静寂が訪れた。
自分は、なんだもう終りかと家に帰った。
家で布団に入った時ふと有る事を思い出した。
それは、あの森に誰も住んで居ないことだった。
あれから何度もその道を通っているけど、二度目はいまだに無い。
山菜、といえば
とある山で『ここで八人死んだ』とか『山菜か命か』とかいうでかい看板を大量に見た。
山菜取りでの遭難が絶えないらしく。
しかしあんな看板立てたら交通事故が増えそうなんだが
>>117 地元じゃ麓の土産物屋にアク抜きも済ませたのが瓶詰めで売られている。
素人がうろうろするよりよほど確実なのではあるが。
山菜おこわもウマー!
というわけで「山にまつわる美味い話」ですた。
瓶の中身は中国製、薬まみれの着色料まみれ、なんてのじゃないだろうな・・・・
>>118 そのみやげ物センターのすぐ裏の加工場で煮たり壜に詰めたりしている。
ざいごのばばさまが持ち込む山菜を加工しているので、秤で重さが測られて
代金がばばさまたちに支払われるシステムだからとりあえず安心。
加工している様子は誰でも見学できるし、同じ物を加工場の職員さんたちも
食べているので先ず間違いないだろう。
というわけでパック詰の山菜おこわおにぎりがウマー!でつた。
ぜひ場所を教えて下され。
薪を切らしていたので家の旧式風呂にくべる枝を拾いに
森に入った、
それほど奥までは行かず家が見えるくらいのあたりで
薪代わりの枝を拾い集めた
ふと顔を上げると
目の前に出来立ての小さな納屋があった
家の者は納屋を作るなどとは
誰も言っていなかった、
不審に思い引き戸を開けてみると
作り付けの棚の上に小さな陶製の
お稲荷さんが五十体以上づらりと並んでいる
分けがわからないので薪拾いを続け
先ほどの場所へもどった
今度は納屋が無くなっている、首をひねりつつ家へ帰ると
祖父が庭で落ち葉を燃やしていた、
納屋の事をたずねてみたら
お前もおねだりされたか
と笑った
先々代のころから家の者が森に入ると
納屋が現れる事があったと言う
社でも建ててほしいんだろう
また祖父が笑った
狐に化かされたのは初めてだ...orz
>>122 へえー面白い!そういう話は素直に信じてしまう。
でも、お稲荷さんて怖い印象があるのであまり参ったことが無い
おいらが遭遇したらガクブルだろうな。
>>122 こういうまともに不思議な話が聞けるとほっとするなー。
>>121 四国の山中です。遠いと思うよw
先日、地元の渓流釣の解禁を受けて山奥へと岩魚を狙いに出掛けた。
一晩は山の中で過ごす積もりで、それなりの装備を持って昼から出掛け、
その日の夕方から釣り出した。
自分の秘密の場所なので他に釣り人も居らず、天子を五匹、岩魚を四匹釣って
川原の岩陰にツェルトを張って、飯を炊いて魚を焼き、
骨酒を作って飲んだりしながら過ごしていたら、
木々の間から人の話し声が聞こえてきた。
もう辺りは真っ暗だったので、「こんな時間に上ってくるなんて珍しいな」と思い
話し声がする方を見ていると、男と女がこちらに向かってくるのが見えた。
近づいてくる彼らを見ていたら、明らかに普通の人間じゃない。
男は髭だらけの顔で、目が深く落ち窪んでいる。まるで原人のような風貌だ。
女は切れ長な目のキツそうな美人だが、まだ幼さを残している。
そして、何よりも奇天烈なのが服装だ。
男は襤褸切れのような布を何枚も巻き付けているだけ。
女は薄桃色の着物なのだが、だらしなく肌蹴ている。
その場所は相当な山奥で、林道の執着点から川沿いに何キロも登ってきた所。
雪もかなり深く、この時期に入り込むのは俺のような酔狂な釣り人くらいのモノだ。
俺はあまりの異様な事態に、呆然と彼らが近づいてくるのを見ていた。
彼らは俺のいる川原の対岸に降りてくると、男の方が「今晩は。」と挨拶をしてきた。
異様な風体からは想像も付かない普通の挨拶に、
「アア、コンバンハ」とすっ呆けた声で応じてしまう俺。
彼は「寒いですなあ。火に当たらせてもらえんですか」と普通の声で言う。
俺は「ああ、どうぞ・・・。」と答え、彼らが川を渡ってくるのを呆然と見ていた。
男は女を抱き抱え、3メートルほどの川を一飛びにこちらへ渡り、俺の対面に座った。
すると、女が男から降りていきなり俺の膝に乗ってきた。
俺は驚いたが、男は何も言わないし、もういったい何が起こっているのか
理解の範疇を越え過ぎていて訳が分からず一言も発せられなかった。
彼女は俺の膝の上で火に当たりながら、俺の手を握って来た。
女は意外なほど軽く、手は冷たく、体は冷え切っていた。
黒々とした髪からは若葉のような香りがし、銀細工のような飾りが一つ有った。
男が何処から出したか竹筒の水筒を口に運び、何かを飲んでいる。
俺もまた、先程作った岩魚の骨酒を飲もうかと片手を女の手から離して茶碗を掴んだ。
酒を一気に飲み干し、中の岩魚をもう一度火にくべて焼き始めると
女の腹がぐうと鳴るのが聞こえた。
「腹が空いてるのかい?」と聞くとこくんと頷いたので、先程釣った魚の残りを焼き、
炊いておいた飯を出して盛り付け、沸かした湯で出汁入り味噌を溶いて味噌汁を作り、
女に出してやった。男が「スマンですなあ。」と言うので「あなたもどうぞ」と男にも渡す。
二人はがっつく事もなく、むしゃむしゃと飯を食っている。
その光景を見ていたら思考回路が戻ってきたので、俺は男に「貴方達は何者ですか?」
とストレートに尋ねてみた。
男は、「ワシはごろう、其れ(女)はきりょう。これから奥羽のおじきの所へ向かう所ですわ。」と答える。
「ハアぁ・・・。」俺は聞きたいのはそんな事じゃないんだが、と思ったが言えなかった。
飯も食い終わり、しばらくすると女は軽い寝息を立てて寝入ってしまった。
男も雪の上にゴロンと横になり、また竹水筒を口に運んでいる。
俺もかなり酒を飲んで眠くなってきたので、
マットの上で女を抱いたままシュラフに潜り込んで寝てしまった。
翌朝、寒さで目が覚めると俺は一人でツェルトの中でシュラフに包っていた。
ハッと飛び起きジッパーを空け外を見ると誰もいない。
「なんだ、夢だったのか・・・?」と思いつつツェルトから這い出したら、
昨夜座っていたマットの上に銀細工の髪飾りと竹水筒が二つ置いてある。
髪飾りを手に取り「夢じゃなかったのか・・・?」と思いつつ竹水筒を開け、
一口含んでみると、爽やかな笹の香りのする酒だった。
131 :
本当にあった怖い名無し:05/02/13 11:16:03 ID:f5CjW3HeO
あげ
132 :
本当にあった怖い名無し:05/02/13 11:50:13 ID:gOhiSOsx0
前スレにあった、ドコモさんという人の、
大山(?)とかいうところにあるドコモの塔を
定期チェックするときに起きた怖いはなし、
あのあと登場人物たちがどうなったのか、とても知りたいです。
>>125-130 GJ!いい話でした。
こういう話を聞くに付け、サンカを思い出しますな。
それにしても、その笹の香りのする酒は是非飲んでみたい…
創作は創作って書いてほしいなあ。
>>132 おれも知りたい。そもそも、あのドコモさんの書き込みがきっかけで、
このスレチェックするようになったんだよなあ、おれ。
>>125-130 >>133 やはりこの男女ってサンカなんでしょうか?
>>122さんの流れで、てっきり狸と狐かと
思っちゃいました(w
それにしても「奥羽のおじき」ってことは、おれの地元(新球団が設立された、”○の都”です)の
周辺にもサンカっていたりするのかなあ・・?
>>132 大山と言うと鳥取?
その話はしらないので詳細キボソ
137 :
132:05/02/13 13:08:20 ID:gOhiSOsx0
鳥取ではなくて、たしか、関東のどこかだったかな?
過去ログをどうやって見るのかわかりません、すまん。
ドコモさんのこの話は、怖くて不気味で、忘れることができない。だれか、こぴべしてくれ。。
文才がないので、うまく詳しく書けない。
過去ログを見たけど、ドコモ氏は「大山」とだけ書いて消えてしまったんだよね。
だからどこの山かは結局分からずじまいだ。大山なんて全国にありそうだし。
山菜だけどさ、あれって遭難してるのの大半は商売目的の人だよね。
もうちょっと採ろう…って深く入っていって迷う。いい迷惑。
漁業だけどさ、あれって遭難してるのの大(ry
>>140 アレがなー、地元でも遭難者が出るたびに
「いい歳した大人がナニを好き好んでこの糞天気の悪い日に船を出すか」
と思ってたら親父が
「管理職が何日も前からスケジュールを都合して出張っているのだ、
引き返すのにも抵抗があるのだろう」
という話。
ちなみに知り合いの船頭は自分がヤバイと思えば
いくら客が怒鳴ろうが金は弾むと言おうが
頑として船は出さんね。
>>139 まったくもって御尤もですが、たまにはこんなこともあるのかなと。
去年の冬、確か1月だったと思います。
その頃、山の中腹にある現場に仕事で行ってたんですね。
それで作業が終わったある日、そう、19時頃だったでしょうか。
山を下る道の途中に細い脇道があるんですが、その道からでも下れるという話を聞いてましてね。
仕事柄いろんな所に行くもので、裏道探しが趣味みたいなものですから。
よし、今日はちょっとそっちから下ってみよう、いつもより早く着けばめっけものだと。
それで、その道に車を入れた訳ですよ。
道は細い上に外灯なぞありゃしませんでしたが、丁度高速が近くてかなり明るかったのを憶えています。
途中、前の道がガードレールごと途切れてたりしましたが、なんとか回り道をして進みまして。
結構ちゃんと舗装された道で、対向車もなく快調に走ってたんですね。
ですが、道がどんどん上りになっていくんですよ。山を下んなきゃいけないのに。
こりゃ違うんじゃないかとすぐに気付いたんですが、何故か気が進むんです。
この舗装が切れた所で引き返せばいいや、そこまで行こう、って。
何度か引き返すタイミングもあったんですが、もうちょっと、もうちょっとと。
で、当初の目的も忘れてずるずると山の中に入ってったんです。
ところが、幾つめかのトンネルをくぐった所でですね、涙が出てきたんです。唐突に。
最初はにじむ程度だったんですが、だんだん激しくなってきまして。
それでも涙を片手で拭いながら車を進めたんです。
普通は車を止める所なんでしょうがね、何故かその考えが浮かばない。
ふらふらしながらも車を走らせまして。
アクセルを緩めた記憶もありません。細い山道で。危ないですね、我ながら。
そんな内に滂沱といっていい涙になりまして。ほとんど前が見えなくなって流石に避難帯に車を止めたんです。
拭っても拭っても涙が出るもんで辟易してますとね、一瞬悪寒が走ったんです。背筋というか背骨に。
なんというか、文字通り背骨を抜いて換わりに氷柱を突っ込まれたような。
速攻で車を転回して駆け下りるように山を下りました。
その後しばらく、涙腺が緩くて困ったのを思い出します。
アレルギーとしか思えん
>>125-
>>130さん、不思議な話をありがとう。
しかし自分ならその器量チャンとチューしたり乳もんだりまんうわなにをするやめフアshbjkbcbふじこ
148 :
137:05/02/13 22:37:22 ID:gOhiSOsx0
おおっ!!!ありがとう!!
そうですね、パート17、また読みたいと思う話が多かったです。
ドコモさん、元気でやっているんだろーか。元同僚たちも大丈夫なのかなあ?
管理人氏乙です
さっそく読ませていただきマスタ
>>142 呼ばれたんでしょうか…?
その後は何もなかったんでしょうか?
>>147 いつもROMってばかりですんません・・orz
ありがとうごぜーますm(_ _)m
151 :
本当にあった怖い名無し:05/02/14 18:10:53 ID:CnjNLuJO0
しかし雷鳥さんはどうしたのだろう。
>>151 年度末なんで半死半生で仕事してるのであろうと。
シュレ猫か>半死半生
>>152 まさか、半生(はんなま)ぢゃぁないよね、そうだよね。
燻製にされかけた雷鳥を一瞬想像。ウマー
155 :
困った時の名無しさん:05/02/15 09:06:26 ID:GZu9KwMy0
全裸隊さんも、どうしたのだろう。
常連が来ないから小話を…
自分は12歳位まで、親父と一緒に山に入って茸取りを手伝っていた。
と、言ってもガキの自分が茸を見付けられる訳もなく、歩き回って迷いそうになって親父に迷惑を架けるだけだった。
ある日、毎回の様に歩き回っていて、フト顔を上げると約20m先に変な物が在った。
それは、岩みたいだけど赤く、だけど粘膜みたいのでテカテカして収縮していた
それはこっちに少しずつ近ずいて来ていた。
157 :
156:05/02/15 18:08:22 ID:USHTYXonO
俺は親父に「あれなに?」
と、訪ねたところ、今まで茸探しに目を輝かせていた親父の顔が、豹変して今までに採った茸を全て「ソレ」に向かって投げつけ、俺の手を強く掴みながら走り出しました。
手を引かれながら振り返り「ソレ」を見ると親父の投げた茸を触手で取り込んでいる所でした。
帰りの車の中で親父が「今日みたアレは忘れろ。」と、恐ろしい顔で言うので自分は、何も言えませんでした。
それから何年も経った今でも親父は教えてくれません。
アレは何だったんでしょう?
158 :
本当にあった怖い名無し:05/02/15 18:15:46 ID:GZu9KwMy0
その、山っていうのは、どこの山なんだ?なんて名前?
本州か?四国か、九州か、北海道か?それだけでも教えてくれ。
親父さんはご健在なの?
>>156 こ、こえー・・・
ローパーみたいなもんかな
160 :
本当にあった怖い名無し:05/02/15 18:20:44 ID:e6jeavo60
161 :
本当にあった怖い名無し:05/02/15 18:23:20 ID:V9zAdGsr0
嫌なこと思い出した。
162 :
156:05/02/15 19:01:35 ID:USHTYXonO
>>158 本州、てか日本アルプス周辺。
親父は健在です。
163 :
本当にあった怖い名無し:05/02/15 19:06:03 ID:GZu9KwMy0
156さんレス、サンキュー!!
日本アルプス周辺ですか。自分あまり詳しくないです。
親父さんとその事件について、話し合ったりしないんですかー??
こわくて山歩き出来なくなったです。。。
そのテのスライム状生物は粘菌じゃねーの?
165 :
ぽたみがん:05/02/15 19:53:40 ID:lQB2LsOL0
>>164 「風の谷のナウシカ」の世界じゃないんだから、粘菌はそんなにアクティブじゃないと思う…
こういうのはホラーSFの世界だけかと
思ってた。
実在するのか…
ジョークだったらただでは置かねぇ!
>>163 もう何度も尋ねてルンですけど…今だ吐きません(;´∀`)
>>166 嘘じゃないですよ((((;゚Д゚))))
気になるからその山に行って探してくる!とかいって親父さんの不安をあおってみれば
情報をもしかしたら教えてくれるかも
156読んだらサウスパークに出てきたしゃべる巨大栗とりす思い出した
171 :
本当にあった怖い名無し:05/02/16 02:57:03 ID:0FfwMYZX0
ギャーッ、全裸隊さんも登場!
知り合いの話。
彼の実家の裏山には、昔から小さなペット霊園がある。
そのせいか、家の中に犬が通る道があるのだという。
彼の部屋は一階だ。玄関から一直線の廊下の突き当たりにあり、部屋の外からは
すぐに山が始まっている。
夜になると時々、外の廊下からタッタッタと何かが部屋に滑り込んでくる。
引っ越してきたばかりの頃は、さすがに飛び起きて布団の周りを確認していたが、
気配はすれど何の姿形も見えない。
そのうちに慣れてしまい、今ではまったく気にならなくなったという。
なぜ犬とわかるのかと聞くと、フンフンと匂いを嗅ぐ音がするだからだと。
寝ている彼の頭をしつこく嗅ぎ回って、飽きると山の方に向かうのだそうだ。
近所には猫の道もあったらしい。
夜中になると台所で、ニャアと餌をねだるような泣き声がしたと聞く。
家人が不憫に思ったのか、床には餌を入れた小鉢が置いてあったらしい。
その家は随分前に取り壊されたので、今でも道があるのかは不明だそうだ。
ども。
>>152さんの仰るとおり、もうピィピィでつ。
風邪も治らないし。咳が止まらないッス。
という訳で、単発的に行きますデス。
オヤスミなのデス。
雷鳥はんキター!
作業の途中で気分転換にアクセスしたけどぐったいみんぐですた。
雷鳥さん風邪には気をつけてガンガレ!
雷鳥さん待ってましたっ!風邪どうぞお大事に!
個人的にわんこ霊道ならすげえウェルカムです。うちのど真ん中にでも通ってほしい。
別スレ過去ログで読んだ「ほんのり怖い話」だったと思うけど、生まれて初めて
金縛りに合い「ををを、何じゃこりゃあっ」と怯えていたら、耳元でくんくん…
きゅうんきゅうん………子犬の霊だったんだよっ!…という話思い出しました。
ほのぼの…。
スレ違い申し訳ありません。ということでサゲ。
>>172 い、いいなぁ・・・。ワンコの通り抜ける部屋。
他に障りがなければ是非住んでみたい。
犬好きにとっては堪らんです。
これって霊道ってヤツですかね。
動物ごとに違うかもっていうのが面白いですな。
乙でした。
あーあーあ ああああー
あーあーあ ああああー
霊道ぉ〜一直ぅ線んーーーー!
でぇーい!
カーーーーン!
(鐘ひとつ)
180 :
本当にあった怖い名無し:05/02/16 19:06:13 ID:FUIz8YHw0
ワロタ
>>172 山とは関係ないけど、昔飼ってた猫が、ウィルス性白血病で死んだ。
1週間後の夕方、玄関前で姿を見かけたので騒いだら逃げた。
尻尾の先がかぎ状に曲がった特徴のある猫だったよ。
知人の話によると、心配して様子を見に来たらしい。
>>156 いいですねーこういう山の怪の話は面白い
まとめサイト読み返してこよう
実家も犬が駆け抜ける。
隣家のアホわんこだが。
この話は全然怖くないです。個人的にトラウマになっただけですので、予めご了承下さい。
私はテレビ技術が好きなので、去年、テレビとFMが一緒の、比較的大きい中継所を見に行った。
そこは数十年前に起こった自然災害のせいで市街からすぐの道が崩壊していて、迂回ルートが別にある。
迂回ルートがその道につながると、郊外から市街に向かってしばらくは行けるけが、中継所
などのある市街の方向へは行けないよう、途中に公道に鍵付きの門があり一般車は入れなかった。
そこで、遊歩道があることを知り、そこから中継所のある山につながっていないか確かめに行った。
だが、案内看板では行きたい山へいける道はないようだった。
仕方がないので、その山の近くを通るであろう行き先にしたがって遊歩道を進んだ。
途中、ショベルカーか何かが止まったせいか、地面がえぐれている道があって、
立入禁止の札が木にぶら下がっていた。
これは怪しいと思い、後ろから誰か来ないか気にしながら立入禁止の方向に進んだ。
すると、草が少し生い茂っていて、誰も通ってないと思われる道が続いた先にガードレールと電線が見えた。
枯れた松の葉っぱ?のようなものが道一面に広がり、車が通った跡がある舗道に出た。
ここが立入禁止の道に違いない、とうれしくなり、中継所があるであろう右側へ進んだ。
すると、枯葉の跡が砂利の分かれ道に進んでいた。ここが中継所だろうと思い、そっちへ行った。
続きまだー?
続きなんて、ない。
じゃあ、しょうがない。
怖くないですけど、子供の頃の話を一つ。
近くに小さい山があって、友達と遊んでいました。
山の中に何故か扉があって(木と木の間にどこでもドアが括り付けてある感じ)ドラえもんごっこをしたりして遊んでいました。
ある時、扉をくぐって反対側に出た瞬間に急に蝉の音が消えて、振り返ると一緒に遊んでいた友達がいなくなっていました。子供ながらに異常を感じ、もう一度扉をくぐって戻ると、蝉の音はするのにやっぱり友達はいない。しかも夕方になってる。
泣きながら家まで走って帰りました。その後も何度かどこでもドアで遊んだけど、何ともなかったなぁ。
189 :
188:05/02/17 04:09:44 ID:tFTXuF9EO
そういえば、その山は何故かきのこがたくさん生えていて、何箇所か輪になって生えてるところがありました。
上級生から、「きのこの輪の中に入ると違う場所に連れて行かれるから気を付けろ」と言われていました。
滑りやすいからかなぁ?とも思うのですが、きのこの輪について何か知っている人がいたら教えてください。
「妖精の輪」と「キノコの輪」が
ごっちゃになったんでネーノ?
妖精はともかく、キノコ風情に拉致
られるんでは、納得イカネー(w
192 :
188:05/02/17 04:35:17 ID:tFTXuF9EO
妖精の輪ですか!ちょっとぐぐってみます。ありがとうございました。
小学生の言う事ですしね、何か混乱があったんでしょうね。
ある種のきのこっていうのは輪になって生えていることが多いのさノコ。
菌糸が放射状に広がって、その末端からきのことなって生えてくるからねノコ。
科学的にはまあ、そういう理由による現象なのさノコ。
でも、ここオカルトの国では、違う解釈があるんだよノコ。
輪になって踊るのが大好きな妖精たちが、人間がやって来ると慌てて姿を変えるノコ。
場所を移動する時間なんてないから、とりあえずその場で変身するノコ。
それが、きのこが輪になって生えている真の理由なのさノコ。
きのこと菌類は基本的に同じ物(肉眼サイズの子実体を作るか否か)。
どちらも放射状に広がった物を「菌輪」という。
芝生だと輪状に枯れて妖精の輪になるし、キノコだと輪になって生える。ノコ。
雷鳥さんの話でちょっと思い出した。昔大学生のころ暇な時間を
利用して、泊り込みのアルバイトをしていました。場所は京都の宇治の
山のふもとあたり。仕事は建築装飾用のFRPの制作で、夜遅くまで
残業があったり、現場へ製品を取り付けに地方までトラック飛ばして
行ったりで、きつかったけど月に20万を越える収入になったのです。
工場の横には大きな倉庫があり、作ったけれど商品にならなかった
製品が山のように押し込まれています。中でもダントツで気色悪かった
のは、FRPで作られた水子地蔵で何体も並べてあり、目にはいる度にぞっとしました。
夜は一人で工場に泊まりこみするのですが、主電源を切られてしまうので
真っ暗。田舎だし本当に闇。冬の夜はしんしんとして寒かった。そんな中で
も仕事がきつかったせいもあり結構平気でねてました。
ある冬の寒い夜、10時くらいに布団に入り眠りにつくと、夜中にいきなり
枕に付けている方の耳に激しい耳鳴りがし始めた。こりゃ〜金縛りが
くるな〜。といつものように耳を枕から引っぺがそうとしたり、声をだそう
としてみたり、目を開けようとしてみたりの無駄な抵抗を試みた。色々
やるのだけれど効果が無く、僕の体は金縛りに絡めとられてしまいました。
意識ははっきりしているが体が動かない。目は開いているのか閉じている
のか、それとも夢を見ているのか。いつもはしばらくしたら金縛りが解けて
めでたしめでたしなのだけど、そのときは違った感じがしました。僕の枕もとに
何かが居るのだ。あっ犬だと思った。なんで犬だと判ったかっていうと。僕の
耳元にフンフン、フンフンという吐息をしきりに吹きかけてきたからです。恐怖
感はありません。しばらく僕の耳を嗅ぎまわった後、金縛りが解けると同時にそ
の犬の気配も消えました。近くで消防車のサイレンの音が聞こえていたが気にせず
にまた寝入りました。
翌朝出勤してきた職人たちが近所で火事があり、一人暮らしの老人
が焼死したらしいと聞いた。ちょっと驚いたのは、その老人は動物好き
で犬やネコを何匹も飼っていたそうだが、その動物達が一匹も逃げ出さずに
老人とともに焼け死んだ、という事を聞いたからでした。
あの夜僕の枕もとへやって来たのは、老人とともに死んだ犬のうちの一匹
だったんだろうか?だったらなんで僕の所へ?もしそうなら何も気づかずに
寝てしまってごめんなさい。
以上雷鳥さんの話で思い出しました。
しんみりと、いい話だ。
文章もうまい。
>>198-199 確かに“しんみり”といい話なんだろうけど・・・
『一匹も逃げ出さずに』というところ、実際は『一匹も逃げ出すことが出来ず』じゃないのかな、
という可能性を頭から消せない俺がいる・・・orz
>>200 >>201 レスありがとう御座います。200さんお褒め頂き恐縮です。
なかなか常連さんたちの様にはいかなくてお恥ずかしい。
201さん良いように解釈して頂いて良いかと・・。それで
また違う話が見えてきたりしたら面白いと思います。
>>201 同じことを言っても
ただ水を注すだけの内容になることもあれば、
ツッコミに対して第三者の共感を得つつも
さらに余韻を与えることもできる。
でも、ちゃんとした現場検証したのなら逃げようとして逃げられなかったのか、
それとも逃げられたのにあえて逃げなかったのかくらいははっきりと判るはず。
>>203 かまうなかまうな。201とか204は何か理由があって
「逃げられなくて焼け死んだ」のでないと困るのだろう。
>>205 君もわざわざ相手を貶めないと困る事でも有るのかい?
まあみなさん餅でもついて&食って・・・・
私はやっぱりその動物たちは自分の意思でそいとげたんじゃないかと思うよ。少なくともオカ板的には。
でもまあここは2chなんだし、いろんな人がいるわけだから、もしここがよそのスレだったら、
「逃げることができなかっただけとわからない199は池沼」ぐらいのレスがついても何の不思議もないよね。
それにくらべたら201や204なんてはるかにまともなんだし、自分なりに楽しんで参加してはいるんでしょう。
それをそこまでNGにしてしまうのはちょっと酷なのでは? スレ伸びなくなっちゃうよ。
私も、同じような書き込みをしてしまわない自信なんて全然ないしなぁ・・・。
ここは、他人に厳しく自分に甘いインターネットだからな。
どっちでも良いから早く次の話をくだされ
щ(゚д゚)щ カモーン
森の開けた場所でキャッチボールをしていると
まるで芸でも仕込まれたかの様に
四頭の犬が茂みから前足を胸の前にぴょこりと上げて二本足でよたよたと歩き出てきた
茂みから出て五〜六歩もすると申し合わせたかの様に
四頭そろってばたりと倒れた
面白がってみていると今度は四頭そろってムクリと起きあがった
そしてまた二本足で歩きだした
気のせいか、さっきより上手く歩いている様だ
今度は十数歩歩いてから倒れた
そんなことを繰り返しているうちに
気のせいではなく確かに足取りがしっかりとしてきた、今や早足程度の速度になっている、
しかも真っ直ぐこちらに向かってくる
口から泡を吹きぜいぜいと喘ぐような音も聞こえてくる
まだ小学校の高学年だった私は一年生だった弟を脇に抱えるようにして
全速力で家を目指して走った
その後ろからは地面を蹴りたてる複数の音が迫ってくる
息を切らせて家に逃げ帰った私たちを見て母親が
またあの空き地で遊んだね
と冷ややかに言った
当然の事だが空き地に忘れて来たグローブと軟球はしばらく取りに行けなかった...orz
あ、餅美味しく頂きましたよw
>>210 その空き地には何かいわくがあったんですよね?それを
知ってそうなお母さんが怖いw
>>210コワッ!
後、
>>210を聞いて思い出した、友から聞いた話を…
十年ほど前友達のAは、山に登った(どこの山だか忘れたらしい)。
そんな急な斜面じゃ無かったから、Aは親達を置いて走って登っていた。
親と離れすぎたので、待っていると道から外れた所に鳥居が有るのを見つけた。
好奇心から鳥居をくぐろうとした時。
「くぐるな。」
と、女の子でも出せ無いような声で止められた。
周りを見るとすぐそこに狐が一匹いた。
「?」と思った時、狐があの透き通るような声で、
「この先は、人の入る所に非ず。」
と言って鳥居をくぐった瞬間、狐は消えてしまった。
急に怖くなり、親と合流して、さっきの場所を通ると鳥居は無くなっていた。
Aが言うには、「あの先は、狐の国になっているに違いない。何故ならあの狐は、鳥居に入る時二本足で歩いていたからだ。」と、しみじみと語っていた。
>210
怖っ!前スレの2本足ウサギ思い出した。
>>214コエえな。
でもいいよ、この話。すごくいい。
狐の国なんて考えてみもなかった。
どんなとこなんだろう。
219 :
:05/02/20 03:46:47 ID:xpRKdc/U0
しらねえよ
>>218 一北海道人としてはエキノコックスの所在について気になる
221 :
本当にあった怖い名無し:05/02/20 06:11:10 ID:4ey+GOnX0
>>214 俺ならキツネにそんなこといわれたら
・「ヘヘッ スンマセンねぇ」とか言って苦笑いしながら立ち去る
・固まる
・キツネタンに欲情しゅる
のどれかだな・・・。
223 :
本当にあった怖い名無し:05/02/20 08:23:21 ID:8pnD9lhi0
>>214 その狐が真っ黒なゴスロリ美少女だったらついていく
>>223 なに言ってんだい真っ白なエプロンドレスの狐少女だろ!
緋色の浴衣一枚引っ掛けた狐少女もハァハァ。
私は学生帽に学ラン姿を想像しました
そして声は目玉親父...orz
>>225 足元はエナメル靴?
まさか下駄履きに手拭いじゃないよねw
さすがにそこまではw でも良い話でしたね
あぶらげもって訪問したい
もうそのキツネが萌え美少女に見えてならない
お狐様だろうがなんだろうが貶されれば怒るし、ほめられれば
嬉しかろう。嬉しがるなら口説ける。
あかん、この流れはあかん。
このままだとキツネタンのエロ画像キボンヌする奴がでてくる。
そうなる前に軌道修正して怖い話を・・・ッ
232 :
こむぎやき:05/02/21 00:52:38 ID:ryysReie0
ほん怖の新しい分だったけ、JETのお稲荷さんの話が載ってたのは。
>214読んでて、最後のおひい様の姿したおキツネ様が頭に浮かびますた。
>>210 それきらきらさんだろ
後ろ髪に気をつけろよ
234 :
ぽたみがん:05/02/21 03:27:38 ID:qpiBlj9i0
235 :
ぽたみがん:05/02/21 03:29:07 ID:qpiBlj9i0
(´・ω・`)知らんがな
きらきらさんって何?
携帯でぐぐっても無かった...orz
>237
233違うけど死ぬ程洒落スレ92から転載。
805 名前:本当にあった怖い名無し メェル:sage 投稿日:05/02/18 01:38:07 ID:CyHk72sr0
友人が「お前の話とすげー似た話が書いてあった」と言うので
ここのまとめサイトを読みに来ました。
私は幽霊とか得体の知れないものの存在などは信じていなかったのですが
正直、今ぞっとしています。
「ヒサルキ」・・・私のときは「きらきらさん」と呼ばれていました。
本当にそんなものが存在するのでしょうか。
差し障りがあるといけないので、時と場所はぼやかして書きます。
そこの施設内で、たびたび動物の惨殺死体が発見されるのです。
そこにいた子供に聞くと「きらきらさんがやった」と言います。
「きらきらさんってなに?」と聞くと
両目を両手で隠し「しらない」としか言いません。
そこの職員も「きらきらさん」がなんなのか、さっぱりわからず不気味に思っていました。
806 名前:本当にあった怖い名無し メェル:sage 投稿日:05/02/18 01:39:09 ID:CyHk72sr0
あるとき、施設内の庭に子供達を連れ出したとき
私と手を繋いでる男の子が小さく「あっ」と声をもらし
「きらきらさんだ」と言って、青空の一点を見つめます。
私も空を見つめましたがなにも見えません。
ふと気がつくと、他の子供達も徐々に「きらきらさん」に気がついたらしく
ひとり、またひとりと空を見上げ、結局その場の子供達全員が
同じ空の一点を見つめているのです。
「きらきらさん」に向かって、にこにこ手を振っている子もいます。
とても晴れ渡った明るい昼下がりに、突然起こったこの不安な静寂に耐え切れず
私は手を繋いでいた男の子の前にしゃがみこみ
「なんにも見えないよ?きらきらさんってなんなの?」と問いかけました。
するとやはり、両目を両手で隠し「しらない」というのです。
私は彼の両目を覆っている両手をはずし
「私も知りたいなー。教えてよ」と言いました。
すると。
その子はいきなり、両手の人差し指をおもいっきり突き出し
私の両目を衝こうとしたのです。
驚いてシリモチをついたので、その攻撃を避けることができましたが
今度はその突き出した両手の人差し指を、同じ勢いで、なんのためらいもなく
彼は自分の両目に突き刺したのです。
あまりのことに我を忘れて私は彼に飛びかかり、押し倒し、
さらに力を込めて自分の目にねじ入れようとしている小さい両手を必死に押え
「だれかっ!だれかああぁあ!!たすけてったすけてぇぇぇ!!!」と絶叫していました。
子供とは思えないような力でした。
807 名前:本当にあった怖い名無し メェル:sage 投稿日:05/02/18 01:39:56 ID:CyHk72sr0
私ともみあううちに、彼は自分をとりもどしたのでしょうか。
ふいに「目が痛いよーーー!!痛い痛いよーー!」と泣き出しました。
まるで今ケガに気がついたように。
すぐに病院に連れて行き、失明を免れることはできましたが、後遺症は残ってしまいました。
私は今まで、この体験は集団ヒステリーのようなものだと思っていました。
または空想の産物の共有みたいなことが起こっていたのかもと解釈していました。
しかし、おそらく時も場所も違うにも関わらず、
「ヒサルキ」という話が存在し、「きらきらさん」を体験した私がいる。
言葉をうまく操れない子供達は
得体の知れないものに対して勝手に名前を付け、親しんでしまうことがあります。
大人があるときふと耳にする聞きなれない子供達の「造語」に
立ち入ってはいけない場合があるのではないか・・・
ここにきてそう思いました。
日付けで判ると思うが、つい最近の話題だからググッっても出てこないよ(w
さっき新スレがたったし、92は1000逝ったので今日中にスレおちすると思うので
興味があれば早いうちにいった方がいい。
凄く怖かった...orzようするにきらきらさんが犬にってことですね
違いますように
違いますように
違いますように
243 :
本当にあった怖い名無し:05/02/22 05:39:47 ID:bh1M8rFa0
,:::-、 __
,,r::::::::::::〈:::::::::) ィ::::::ヽ
〃::::::::::::;r‐''´:::::::::::::::::::::ヽ::ノ
,'::;'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::
l::::::::::::::::::l::::::::::●::::::::::::::●:::::ji
|::::::::::::::::::、::::::::::::::( _●_)::::::,j:l クマー!
}::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::|∪|_ノ::;!
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';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/
`ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
犬と熊で思い出した
だいぶ前になるが、飼い犬と散歩にでかけた。
いつもの散歩コースの山道で、林道から少し山の奥まったほうに行くような感じ。
その山の道に入ろうとしたら、犬がピタッと止まった。歩いている姿勢のまま、剥製みたいに。
?何やってんだコイツ??と思いつつ、引っ張って先に行こうとするが、頑として動かない。
おかしいな。なんかあったのか?とか考えてたら、いきなり後ろを振り向いて唸り出すし。ていうか、周りを見回しながら。
熊でも出たか?と恐くなって、犬の硬直が解けたのを確認してダッシュで帰った。
ゴメン続く
続き
「じーちゃん!ばーちゃん!っく、熊が出たかもっ!ジロ(犬の名前)が教えてくれたんだよ!」
家につくなり、犬と一緒に居間に飛び込んで事の顛末を祖父母に話す。そしたら祖父がいった。
「ばかたれ。ジロが熊なんかに怯えるか。むしろ飛び掛かってくわい。でも、いまの話がホントなら、ジロに感謝せい。熊なんかよりよっぽど怖いわ。マシラ様かもな。姿見なくて良かったな。」
今思うと、マシラって猿の呼び名だけど、山神かなんかだったんだろうか。
もしそうで、姿を見てたらどうなってたんだろう。
長文&改行下手スマン 携帯なんで。
>>244,245
携帯から乙です。
ヨウコウを思い出しました。まとめサイト読んでみて。
>>244 よろしければ、どちらの地方か教えて下さい。
248 :
244:05/02/22 11:07:43 ID:8Nun/2tPO
>>246今、ヨウコウっていうのについて見てみたけど…
老婆とか、毛のない赤い猿とか、どちらも良い存在ではないっぽいね。
マシラ様の詳しい話は、祖父母がもう死んじゃってるもんだからワカンナイや。
ただ、飼い犬が山で飼い主に異常を知らせる話がちらほらあったから、この手の話は珍しくないのかも。
実体験がベタな話ってのもなんかなぁ…。俺の場合は化け物かどうかもわかんないし、微妙。
>>247 東北の田舎出身だべさ。
ヨウコウは福井発?
地理的には離れてるなぁ。
中学時代、国語教師に聞いた話。
大学生の時、お盆に友人数人と連れ立って、花火を見物するため山の中腹に
ある展望台に出かけた。
周囲には街灯も少なく、最後の花火が消えた余韻に浸る中、ふとあることを
思い出し、何気なく呟いてみた。
「そう言えばさ、お盆って、『地獄の釜の蓋が開く』って言うよな」
すると、一緒に来ていた女の子の一人が顔色を変え、「花火も終わったし、
今日はもう帰ろう」と言い始めた。唐突だったので訝りながらも街に戻り、
その女の子に何があったのか聞いてみると、彼女は言葉少なに語った。
「展望台の端っこの方に大きな木があったんだけど…S君(先生)がああやって
言ったら、いきなり枝に青白い人の顔がたくさん浮かんで見えたの……」
…文章力ないせいか、あまり怖くないですな。精進します。
きっとその大きな木の中の人が「怖いこと言わないでくれよぉ」ってビックリしちゃったんだよ
>>250 施餓鬼にもなにやら涌いて出るという話だね。
>>250 ハウスオブザデッドVのバイオラボのボスみたいだ。
256 :
本当にあった怖い名無し:05/02/24 18:10:20 ID:OFzmSsaV0
「地獄の釜の蓋が開く」
京都のある地方では、釜が開いて、そこからトンボが出てくると
言われているそう。確かその地方の言葉で「トンボツイタチ」というはず。
こっちはメルヒェン♪
257 :
1/2:05/02/24 18:23:41 ID:vX3txy0e0
山じゃないけどかなり怖かった話
中学に入りたての頃、4人くらいでグループを作り
県内の観光地や食文化etcを調べる学習があった。
日帰りで結構遠くまでいくんだけど
私の班は県で最大級の砂防林について調べに行った。
晴れていたし、仲良しグループだったのでかなりテンションがあがっていた。
市役所の人に道を聞いてバスで砂防林に到着。
まずびびったのはその広さで、明らかに森だった。
砂浜に松の木が生えてるのを想像してたからびっくりした。
いろんな種類の草木が生えていてただの森に見えた。
木は皆背が高くて、空はほとんど見えない。木漏れ日がきれだったけど。
私たちはとりあえず道らしきものにそってどんどん進んだ。
奥に進むにつれ人の気配がなくなってきて何か異様な雰囲気を感じた。
青樹が原樹海ほどではないが妙な感じだった。
聞けばはるか昔につくられたものらしく、道が消えかけていて迷路のようなのだ
案の定私たちは迷子になった。不吉なことは重なるもので雷が鳴り始めた。
雨が降ってきた。
258 :
2/2:05/02/24 18:39:17 ID:vX3txy0e0
それからかなりこわくなって来た道を引き返そうとしたけど
道がわからない。ポケベルもつながらないし、かなり焦った。
まさかこんなとこで迷子になるなんて考えてもなかった。
とりあえずひとつの方向へ進むことに意見が一致した。
しばらく歩いたところで「あれなんだ?」と判の一人が言った。
前方に白くて丸いものがもぞもぞ動いている。
なにかわからなかったがかなり焦った。それはけっこう機敏に動いている。
そして遠くを走り始めた。犬だった。
白い毛が茶色く黄ばんでいて痩せこけていた。いわゆる野犬のようだった。
一匹だったのでちょっと安心してましたが、私たちは固まりました。
20匹くらいの犬が遠くを走ってるのが見えたのです。群れだったのです。
犬が一転に集まってキジか何かを食べていました。
20匹もいるもんだから、走る音が不気味に大きいものでした。
ほとんどオオカミに見えたので相当びびって、走って逆方向へ逃げました。
あの犬達に気づかれて噛まれたりしていたらマジでニュースになっていたかも
2時間後くらいに道路を発見して無事戻れたのですが・・・
後から聞いた話によるとその砂防林は自殺の名所らしく死体を犬やカラスが食い散らかすそうで
気味悪がって地元の人はあまりいかないのだとか。
現在野犬は駆除されたようです。
上の方で犬関係の話が出てたからおもいだした。
なんかインパクトなさげな話でスマソ
頼むから長文分割カキコするときは
一旦メモ帳かなんかに書いてからそれをコピペしてくれ
俺野良犬きらいだからその場にいたら確実に失禁するな
>>260 一頭だけだと控えめに生きているのに数頭以上集まると途端に態度がでかくなるのね。
明け方タバコを買いに行って一度に7,8頭に追いかけられたときにはびびったよ。
考えてみりゃ珍走と同じだなー。
連中野良ワンコ並みかい。
余談になるが群馬の某村では一人だけで珍走張ってる椰子がいて
ブイブイいわせているとソンのじっつぁんたちが手を振ってくれるそうだがw
>261
想像するとちょっと和むねw
「おーう あいつまた来たかぁ〜」とか言ってそうで
山行6日目、3000メートルから一気に高度を下げる
行程は、その一年坊にとって地獄そのものだったろう。
歩き始めてすぐ、彼の顔色が非常に悪い事に気付いた。
先頭を歩いていた俺は、彼に俺のすぐ後ろにつくよう指示し、
ザックを降ろさせ、彼のザックを、俺のザックの上に細紐で
しっかり固定した。
一呼吸入れて歩き出し、ふと気付くと奴が居た。
山に入ってから、ずっと俺の視界ギリギリのところに居続けていた
あの男が今は、すぐそばに居る。
先頭の俺と二番目を歩く一年坊の間に。
ようやくテント場に着いたが、その一年坊は、テントで横に
なったきり、ほとんど動けない。
そして、図々しい事に「奴」はテントの中にまで入り込んできた。
奴は笑顔で包み込むように一年坊を外へと誘い、その都度、
動けないはずの一年坊がトイレやその他の用足しにテントの外へ出る。
俺は二人に付いて行き、奴は俺に対する不満を募らせていた。
奴は一晩中、一年坊を誘い続け、誘われるままに動きつづける
一年坊の消耗は目に見えるほどだったし、それに付き合わされる
俺にとっても、決して楽しい夜ではなかった。
一年坊と奴の間に割って入り、奴の目を何度も睨みつけた。
奴はやたら不機嫌になり、夜明け近く、初めて俺に声をかけてきた。
「どうして駄目なんだよ」
朝になると、奴は居なかった。
一年坊は、時間が過ぎるほどに元気を取り戻しているようだ。
テント場を出発した俺達の正面に、奴が居た。
奴を初めて見た場所だ。
遭難者の遺体を焼いた事もある広場。
右の首筋あたりで声が聞こえた。
「お前は、二度と来るな」
サンカvs憲兵隊のお話は終わった?
>>264 どうして君には見えたのかな。
そういう能力の持ち主だから登山部にいたとか。
全裸隊氏乙です
そういゔ奴゙が山で遭難者を出すのか・・・
ガクブルもんですねぇ
>>266 否定的に考えれば、俺自身もかなり疲れていたし、それが原因で
ありもしない何かが見えたような気がしているだけもしれない。
そうした可能性は否定しないし、多くの場合、超常現象(と思える体験)の
真相は、そんなものだろうと思ってもいる。
だが、俺自身の実感としては、その頃は妙なものをよく見ていた(と思える)
時期でもある。
>>267 一方で、そうした奴に導かれたおかげで無事下山した者も多い。
>257の防砂林で思い出した話。
中学の頃友達から聞いた話。
友達が小学生のとき、修学旅行で鏡山に登った。
それほど高くはない山だが眺めは良く、海岸沿いの防砂林である虹ノ松原や玄界灘を見渡せる。
そこで、友達は不思議な人を見たらしい。
海を見つめている女性。
髪の毛を結い、手に布を持ち、まるで日本史の教科書から抜け出したような
きれいな古代の服を着ていたという。
とても美しい女性だったと。
修学旅行の隊列の中で、気付いたのは友人だけ。他の人は何も見なかったという。
松浦佐用姫の伝説、案外本当なのかもしれない。
270 :
本当にあった怖い名無し:05/02/26 23:07:08 ID:2a0XQaPyO
マシラ様?名前だけは聞いた事あるようなないような、確か昔話には、武芸者の狒狒退治の話もありましたな(内容はあんまし覚えて無い)
去年の夏、北穂を下山してたら凄い雷雨に襲われていっそいで下山したんだが、
途中で「ぎゃああああぁぁぁぁ・・・・・・ッ」って声が俺の真後ろでして振り返ってみたんだが、何も無かった。
ちょっと怖かったけど雷のが怖いので気にせず降り続けたんだが、
なんだったんだ?アレ?
そういや山の道が変化していたことがあったな。
276 :
本当にあった怖い名無し:05/02/27 11:08:16 ID:/nmjJG9EO
、
278 :
本当にあった怖い名無し:05/02/28 00:31:10 ID:vnwglKLY0
ここの森は違う
何か言い表す事が出来ないが
まったくその手のセンスがない僕にもひしひしと気配が伝わってくる
ポラロイドを首に下げ、
集音マイクを片手にいろいろな山や森を歩いてきたこの数年間
どんなに噂になっている場所でも収穫は無かった
今日は必ず何かを記録できそうだ
内心ほくそ笑みながら暗くなってきた森の小道を歩いていると
突然前に進めなくなった、
足は動いているそれなのに全く前に進んでいない
足踏みと言うかまるでムーンウォークのようだ
無意識に首のカメラをとり前方に向かってシャッターを切る
ピカッとフラッシュが瞬く
いきなり体が前に進みもんどりうって顔から倒れ込んでしまった
ベチャリとゆう音とウィーンと印画紙がモーターで送り出される音が同時にした
臭い、ベチャリの方は何か動物の糞に顔がぶつかった音の様だ
そんなことには構っていられない
送り出された印画紙をペンライトで照らして見ると全面に暗灰色の物が写っている
表面はブロック塀のの様に痘痕だがツヤツヤとしてフラッシュの光を反射している、
とうとうやった!
何か不思議なものを捉えた!
つうか道に迷いました...orz
友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友d(ry聞いた話
夏に山に登ったらしい。
入山から、二時間程度登った所でAは休憩を入れた。
お菓子を食べてマターリと休んで居た時突然、前の森から、犬が顔を覗かせた。
犬は、近ずいて来てAのすぐ側まで来ると急に、Aのケータイをくわえて森に入って行ってしまった。
慌てたAは、犬を追い掛けようと森に入った。
すると、すぐソコにAのケータイとあの犬の物らしい古い動物の骨が有った。
成程、あの犬は寂しかったのか。
妙に納得したAは、穴を掘り、骨と、お菓子を少し入れ、埋めてあげた。
Aが山を降り終えた時、山から犬の遠吠えが一度聞こえた。
A曰く、あの遠吠えは犬のお礼だ。らしい
>281
いい話だ〜(ToT)
284 :
本当にあった怖い名無し:05/03/01 15:06:38 ID:vupLrubXO
わかれたばっか
ある日のこと 私が柱時計の修理をしている時、その知人はやってきた。
久しぶりに見る彼は青白い顔がさらに血色を失っていた。
テーブルを囲み彼は私に話し始めた。それはとても信じられない話だった。
彼はある薄暗い山奥で異国風のホテルを見つけそこに泊まることにした。
彼以外宿泊客はいないようだった。彼は4階の部屋を選んだ。
そして4階の部屋へいく廊下に掛けられていた絵に何かを感じて立ち止まった。
薄暗い廊下に掛けられたその絵は2匹の黒豹が爛々と目を輝かす不気味な絵だった。
彼はその絵に興味を引かれながらも自分の部屋に入った。
夕日が沈む頃、彼が飲み物を買いに部屋から出、その絵の前を通り過ぎた。
その時、グゥル・・彼は獣のうめき声を聞いた。まさか?・・彼は恐る恐る振り返った。
そこには本物の二匹の黒豹が今にも彼に襲い掛からんとしていた。
うわぁー 彼は必死で逃げた。追いかけてくる黒豹。階段を駆け上がって5階に逃げた。
彼は後ろを振り返る。黒豹の姿はなかった。・・・幻覚だったのだろうか?
しかしその時彼はある旅人が書いた詩を思い出した。
薄暗い森を抜けると 古い洋館がそびえ立つ
壁絵に描かれた 2匹の黒い獣
夕暮れ時 獲物を求め徘徊す
は! このホテルのことか?彼は思いをめぐらす。いやこんなことはあり得ない。
ここまで話を聞いて、私は彼がおかしくなったと思った。
彼のいうホテルは私も知ってる。静寂な雰囲気で古い洋風のホテルだ。
確かに似つかわしくない2匹の黒豹の絵はあった。しかし詩は聞いたことがない。
彼は幻覚でも見たのだと思い直し、4階の部屋に戻ることにした。
階段から廊下をのぞき見る。いない・・・意を決して彼は絵の前を通る。
背後に気配がする。彼は必死で走り自分の部屋に駆け込んだ。鍵を掛ける。
バリバリッー 黒豹がドアに体当りし、引っかくような音。ベキ ドアが壊れそうだ。
恐怖で引きつる彼。?・・・・しかし何故か物音がしなくなった。
彼はその日 一歩も部屋から出ず、翌日早々にホテルを後にしたそうだ。
私は彼が疲れているのだと思い、彼を家に帰した。・・?何か妙な感じがする。
彼の帰った後、部屋の雰囲気が何か違うことに気づいた。違和感がある。
テーブルだ。いつの間にかテーブルの上に見慣れた花瓶が置いてあった。
チッ チッ チッ ゴォーン 柱時計が午後4時を告げる。
はっ・・・・・・・・・その時 私は気づいた。
彼の話はすべて事実だったのだ・・と。
287 :
本当にあった怖い名無し:05/03/01 19:44:24 ID:XCmHWJxn0
なんだろうこの自己満足溢れる情景描写は。
一休さん呼んで来ーい!
と混ぜ返す。
289 :
本当にあった怖い名無し:05/03/01 20:18:37 ID:IzzmOd5Y0
真ん中渡るべからず!!
・・・って、あっ!間違えた(^h^)
でも最近いろんなひとの書き込み読めて良いゎ〜
291 :
本当にあった怖い名無し:05/03/01 20:50:53 ID:YkHk4xdsO
母がまだ幼少の頃、祖父と祖母で川の字で寝てると、裏山の方から甲高い声でヒュー、ヒューと鳴く声が聞こえてきたそうな、母が祖父に聞くと「ありゃ山の人が、山奥に帰ってるんだ」と言ったそうな、ちなみに山の人とは山童(ヤマワロ)の事らしい
292 :
本当にあった怖い名無し:05/03/01 21:18:04 ID:XCmHWJxn0
妖怪ヤマワロス
>>281 これさ、携帯取り返せなかったらその後
どうなってたかと思うとちょっと怖いね
分かった
黒豹が攻撃をやめたのは日が暮れたから
夕暮れ時しか黒豹は現れない
怪談 お岩
ある夜、男が道を歩いていると白い服を着て
フラフラとしながら歩いてる女がいた。
その女はすでに廃墟になったビルに入っていた。
男は不思議に思い、続いてビルの中へ入った。
女は階段を上がっていったので、男も足音を殺して上がっていった。
どんどん上がりつづける女。男は息が上がってきた。
さらに上へと上へと階段を上がっていく。ふと男は気づいた。
外から見る限りこのビルは4〜5階建てぐらいのはず・・・
しかしもう10階以上の階段を上がってきた・・・
その時、女が男に振り向いて言った。
「・・疲れた」 と。
ごめん、もういいから山の話して。
私の家系は、霊的な物が見える人がよく現れます。
しかも、見えるだけではないようで、私が「見える人」とわかってからは
山などに行く時にはとても注意されました。
霊的な物が見えない兄弟はほとんど放任でしたが私には呪文を
教え込むやらお守りを持たせるやら・・・学期に食い込んでまで山に
修行に行かされた事もありました。こんなに気を使われる私は、
きっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私がおじいいちゃん。孫はもちろん修行三昧。
なぜなら、 彼もまた、特別な存在だからです。
ヽ(`Д´)ノ
ワロタw
今更だけど
>>76はあれやね、うる星やつらの・・・・
>>302 ついに飴がこんなとこにまできちまったか・・・
青白い光が幾つも前方に見える。
その日は祖父がどうしても
たらの芽の天ぷらが食べたい
と言うので森の反対側にある定位置に弟と採りに行った
なかなか良い大きさのたらの芽が見つからず
家の者全員がまあまあ満足出来る量を集めるのに時間が掛かってしまった
帰るころには陽が傾き始めた
暗くなるとろくな事がない、弟と急ぎ足で家に向かった
半ばまで戻ったころには森の中はかなり暗くなっていた
そんな時に狐火を見かけて嫌な気分になった
良く見るといまや数え切れないほどに増えた青白い光が
何かの周りをぐるぐると回っている
その時、ピカッとカメラのフラッシュのような光が瞬いた
すると狐火が瞬時に消えた
まさかもっと嫌な物が出たのでは?
私は遠回りしてでもその場所を避けたかったが
弟はずんずんと進んでいく
どうも家の弟は少し鈍いところがあるようだ...orz
308 :
本当にあった怖い名無し:05/03/03 13:18:13 ID:INHHb717O
わろた
>>307 でぇじょうぶ、トロイのもそこまで行くと返って安全である。
やばいのはもっと微妙にトロイ奴である。
ホントそこまで肝が据わってりゃ物の怪のほうが避けるよ。
弟は真っ直ぐに狐火のたかっていた場所へ進んでいく、そして
大丈夫ですかぁ!
と何かに向かって大声を出した
そこには首からカメラを下げ左手に鈍く光る銀色の棒を持った男が呆けたように突っ立っていた
とにかく男を家に連れて帰ると宣言した弟が道々聞き出した話は呆れると言うか何と言うか
わざわざ森の変なものを撮影に来のだとか
そんな話を二人の後ろについて歩きながら聞いていると
私たちの周りに狐火が現れ始めた、
この男よっぽど気に入られたようだ
あ、まただ!
男が小さく叫ぶと同時に三人共進めなくなった
前を見ると暗灰色の壁が森の木々より高く私たちの歩いている小道をふさぎ聳え立っていた
さっきから何回もだ、いったい何なんだぁ!
この男には壁だけでなく狐火すら見えていないようだ、男がカメラを手に取ったのを制して
弟が杖代わりにしていた木の枝を壁の根本に軽く放った、
轟音をたてて壁が崩れてゆく
目の前で崩壊しているのに小片ひとつ降りかかって来ない
と、ベチャリと音がした
そこには何か動物の糞に顔をうづめた男が呻いていた
フラッシュなど光らせるからおもしろがられる
まったく化かされるにも程がある...orz
>>310 「いねせいぶつ かいろく」と読んでしまって、果たして「稲生物」とはどんなバケモノなのかと
ワクワクしながらググってしまったよ・・・OTL
あの話、稲生物怪録っていうんだね。立ち読みした誰かの本で読んだことあったよ。
山ン本五郎左衛門只今退散仕る
307、311は279の続き?
恐怖の味噌汁
ある朝 私は朝食を食べようとテーブルについた。
しかし 味噌汁を見て、私は驚いて家内に言った。
「なんだ! この味噌汁は! 麩しか入ってないじゃないか」
すると 家内は言った
「そうよ・・・・今日歩の味噌汁よ」
「え?何だって?」私は驚いて箸でかき混ぜてみた。
ガチャ ガチャと音がする。箸でつまんでみると
そこには将棋の駒の歩が・・・・・
春日歩
いつからネタスレになったんだ・・・
というか洒落怖から山にまつわらない話転載するのヤメレ。
しかもおもんない。
>>314 はい、続きです
てゆうかわかりずらくてスミマセン...orz
>>147 ああ、やっとドコモさん読めた。アリガトウございます。
どーにもトップから各Partへの行き方がわからなくて悶々としてました。
オレ、トップから各Partへの行き方は未だにわからん
ある初秋、林道ソロキャンプが好きなおれは県境の林道に出かけた。
クルマが普通のFFなのでそう奥へは入らず、資材置き場だったような
場所にテントを張った。砂利道を挟んで葛折りの伐採跡がある。
朝、撤収する前に伐採跡を登り、テントとクルマを撮影した。
ビルに換算すれば3、4階くらいの高さだったと思う。
斜めに見下ろすからクルマはミニカー大に見える。
後日、現像された写真を見て驚いた。
6台もの軽トラがテントとクルマを取り囲んでいたのだ。
その写真とネガはまだ実家に置いたままだ。
>>323 おぉフレーム付きだったのかTHX!
>>147から入ったからわからんかった・・・結局「戻る」で全部読んだがw
フ、フレーム付きの御ページから何処にも飛べない。
ソレらしきところをクリックしてもフレームが外れるだけ…
何だ!? ヨンデハイケナイと山の神様からの警告なのかっ!?
千日手に陥ったようですねw
友達の友達の友達n(ryから聞いたお話
その友達の実家は山の中腹辺りに有る。
しかも近くに古い御墓も有り夏の夜はかなり雰囲気が有る。
ある夏の夕方、友達(A)はダイエットのため家の近くの山道を走って(歩いて)いた。
件の御墓の前を通り過ぎた時、御墓の近くから声がした。
御墓の周りを見回しても誰も居ない。
気のせいだと想い視線を御墓から背けたら、耳元で
「御墓掃除して下さい…」
と少女の声で囁かれた。
怖くなり、転がるように家に帰り布団に潜り込んで震えていた。
だが、先程の声が余りにも哀れに覚えて次の日花と線香と掃除道具を持ち、御墓に行った。
掃除が終わり、花と線香を添え終えて、手を合わせていたら
「ありがとう。」
と、前より少し明るい少女の声でお礼を言われた。
顔を挙げると目の前の地面に、野苺と一輪の花が有るだけだった。
>>326 セキュリティでJava Scriptを切ってないかい?
そのサイトはJava Scriptがいるよ。
>>328 その友達の友達の友達n(ry ええ人や・・・
330 :
こむぎやき ◆efUia/d9w. :05/03/06 01:43:46 ID:vFk9ZfB80
二十年くらい前の秋の彼岸だったかなぁ
お寺自体が山の上にあって、爺ちゃん婆ちゃんの
墓参りに行ったんだけど親を含む親戚の大人達がなんだか騒ぎだした
墓がないってみんなで探していて
子供だったオレは「それじゃジイチャンとバアチャンがかわいそうだな」
なんて悲しくなった
でもバアチャンの着物の匂いがしてきたから
そっちの方に歩いて行ってみたら○○家の墓って書いてある墓石があった
皆のとこへ戻って
父親に言うと「そんなとこに在るわけない」と言われたんだけど大人達がさんざん探しても見つからなくて
本堂へ行って坊さんに聞きに行くことになった
一人だけ置いて行かれたオレはまた○○家の墓って書いてある墓石のところへ行って
皆が置いていった桶から柄杓で水をかけたりしてた
がやがやと大人達が戻ってきて目を丸くしている
なんとなく自慢げな気分になったのをまだおぼえてる
その寺に飾ってあった地獄絵大好きだったなぁ
怖くないねw
ちょっといい話の方がいいんじゃない?でも面白かった
なんかコテの人達あんまし来ないから
書き込んでみたけどスレチガイだったなぁ
〜(TwT)
グッジョブ(*^-^)b
335 :
本当にあった怖い名無し:05/03/06 20:57:57 ID:SZurTA640
>>331 怖くはないけど 嫌いじゃないです この手の話
>>331 えぇ話やないか・・・
ところでお墓が無いってのは、お墓が何処にあったか忘れたのか、
それとも知らぬ間にお墓が移動されてたのかな?
>>336 いつもの場所?
に無かったとの事です
まぁでも皆勘違いしたんだろう
ガハハ って事で一件は落着してました
家の親と親戚はかなり大雑把ですので
でも大人達が戻って来たときも
父親達に違うだろみたいに言われたときも同じ位置だったんだよなぁ
皆に見えてなかった様なそんな感じかな
悪戯なジイチャンならやりかねんと今なら思うけど(w
みんなのレス嬉しかったっス(TwT)
>312
朝霧の巫女?と思ったら本か・・・。
↑は漫画ね。
これだけだとつまらないから話をしたいけど、自分には面白い話が無い・・・。
夜中に林道をバイクで走ったり、出ると言われる山のお寺へ涼みに行ったり、
川原をさ迷ったりなど、普通の人ならやらない事をした事数たび、
一度足りとも幽霊どころかここに書けるような怖い目にあった事すらない。
霊感が無いとこんなモノなのかな?
ちなみに夜の山では野生動物には沢山出会ったw。鹿、猪、兎、野鼠、いたち、
夜をさえずる鳥達etc。(大阪北部)
夜の闇が怖いとはあまり思わなくなった・・・。
御無沙汰しております。
ヘタレです。
今日は、私が猟を始めた頃の出来事を。
車で1時間ほど走り、更に2時間ほどえっちらおっちらテクりまして、
奥山に入りました。
煙草を一服し、銃を袋から出してノンビリ歩き出します。足元には
親父から譲り受けた愛犬が獲物の痕を追ってジグザグに忙しく走って
いました。
夜の開ける前に家を出たのですが、思ったよりも徒歩で時間を食ったため、
周囲の山からは時々銃声が響いています。
まぁ、今ならば「人は人、俺は俺。ノンビリまったりヘタレの歩み」なんですが、
当時は気が逸りまして・・・。犬を一番険しい方面に誘導していきました。
険しい=人があまり来ない=獲物沢山 バンザイ!という安直思考です。
気がついたら原生林 という言葉が一番ぴったり来るようなところにいました。
犬もサーチをやめ、足元にぴったりくっ付いてしまっています。
「ヲイ!ちゃー君。匂いはないのか??」と急き立てても、私の顔をじっと
みて、尻尾を巻いてます。何か異様な雰囲気がするのに、そのとき気付きました。
静か過ぎるんです。広葉樹が多いので、太陽の光は燦燦ときらめいています。
こんなところなら、小鳥の囀りは常に聞こえるのですが・・・・。
急に、戻りたくなりました。で、来た道を戻り始めます。
犬はといえば、元気すぎるほどトットと前を小走りに戻ってます。
マテをかけても、とっとと。 私も小走りになりました。
喘ぎながら走っていると、変な音が聞こえてきます。
ハァハァと喘ぐ声。
自分の喘ぎが、周りに反響?とおもいましたが、つばを飲み込むために
息を止めても、ハァハァ言うあえぎ声は私の後方から聞こえてきます。
スミマセン。長すぎましたのでぶった切りました。
「チャー!ストップ!ホールト!」と叫び、私も止まって後ろを振り返りました。
が・・・・なにもいません。木立の間を透かしてみても・・・なにもいない。
声をかけても・・・・返事なし。
で、水を一口飲んでまた走り出すと・・・・また聞こえます。走っては止まり、
又はしって・・・・。頼みの犬はもう見えません<薄情な犬
結局、車に戻るまでずっとその喘ぎ声に追尾されてしまいました。
なんだったのか?あれは・・・・。
去り際に、天狗伝説がある山だったのを思い出して、手持ちの握り飯を
(昔読んだ話にしたがって)、「テング!!」と叫びながら頭上の梢に向かって
放り上げて帰ってきました。
薄情な猟友?は、車の横で寝ていやがりましたっけ。
放り上げたムスビが、落ちてこなかったら・・・テングが機嫌がよい。
落ちてきたら・・・・機嫌が悪いのでとっとと撤収しろと・・・その物語にはありました。
落ちてこなかったんですよ・・・・。
でも、怖くなって逃げ帰りました。
ナガナガトスミマセンデシタ。
お茶目な相棒ですね。
>>329 あ、Javaですか。アリガトウございます。
それは古峯ヶ原だったかな…?
神社で深夜にまで及ぶ祭礼があり、闇の石段を上社に向かって上る間に
頭の上に載せた桶から必ず握り飯が消えるのだそうだ。
天狗さまが持っていくのだと。
氏子の奉仕中のつまみ食いだと思えば夢が無いがね…
>>345 お大事にして下さい。
スレ違いゴメンナサイ。
>>341 テクりまして、がテケリリまして、に見えたorz
349 :
本当にあった怖い名無し:05/03/08 16:09:30 ID:hkxTy/utO
スルーよスルー
>>350 またまたどマイナーなネタを…
段一致先生ね。
>>351 そなの?普通に田中芳樹ネタかと思うんだけどな。一応山の中の古城の話だし。
クトリーちゃんの話はするな!!
>>352 やっ、すまない、そっちは知らなかった。
一行目の「えっち」「テク」という言葉を瞬時に抽出して
ぬか喜びしました。
オンゴロの仮面じゃなくて?
>>348はポー発、ラヴクラフト経由の幻覚じゃないの?
あえて諸星ネタを出すのはどうかと思うが。
田中芳樹は何だ?
田中芳樹の作品にあったのよ。(作品名は忘れた。スマソ。)
確か、作中人物が化け物を操る笛の音が「テケリ・リ」。
あの人も読書好きだったみたいだし
元ネタがポーやラブクラフトでも不思議じゃない。
来夢&耕平シリーズかな?
知り合いの話。
彼の父がまだ幼い頃、村外れの山道で首吊り死体が見つかった。
壮年の男性で、間違いなく村の者ではない。
骸を引き取りに行った青年たちが、口を揃えておかしなことを言ったという。
曰く、遺体を枝から降ろそうとした時、何か抵抗しようとする力を感じたのだと。
強い力ではなかったが、ちょっと山の方へ引っ張られるような気がしたらしい。
それを聞いた大人たちは、皆が皆、次のように呟いたのだという。
「逃げられなかったんだな」
お父さんは大きくなるまで知らなかったが、その道を更に奥に進むと小さな集落
に繋がっていたそうだ。
十人足らずの本当に小さな集落で、住民は引きこもりのような状態だったらしく、
まったく外との交流はなかったという。
遺体を返しに行った村人たちは、ただ引き渡したと言った後は口を噤んだ。
今思えば、村側もその集落とは関わり合いになりたくない雰囲気だったらしい。
お父さんが村を出るまでに、いつの間にか件の集落は廃れて無くなっていた。
住民がいつ、どこに去ったのか、誰も知らない。
ご無沙汰しております。
仕事中にカキコです。
いつになったら楽になるのでせうか・・・。
はよ、年度末過ぎないかなぁ。
そりでは。
雷鳥さん、乙です。
364 :
本当にあった怖い名無し:05/03/10 00:37:05 ID:bzo3byvB0
3.0
365 :
本当にあった怖い名無し:05/03/10 00:37:48 ID:bzo3byvB0
面白くない。
報知水晶
友人の話。
彼女の実家は山深い小さな村だ。
里帰りすると、決まってある現象が起こるという。
玄関の鍵は螺子を回して閉める昔ながらの構造なのだが、彼女が泊まった翌朝、
必ずその鍵の芯棒がひん曲がっているのだ。
幼い頃は気にしていなかったが、成長していくにつれ、さすがに何かおかしいと
思うようになった。
お祖父さんに聞いたところ「山の神サンが妬いていなさるんサ」と返ってきた。
どうやらその村の山神様は女性のようで、里に若い女性の客人が来ると、それが
悔しくて悪さをするのだ、ということらしい。
「今は軽くなって良かったサ。
儂の母ちゃんが輿入れてきた時は、屋根引っ剥がされたりしたもんだ。
山神サンが落ち着いたんか、それとも力が無くなったのかわからないけどな」
お祖父さんはそう言って呵呵と笑った。
最近に里帰りした時も、山神様は健在だったそうだ。
友達の友達の友t(ryの話し
彼は実家の裏山が大好きだ
訳を聞いたらこう答えた
「あの山に登ると妖精に出会える。」
との事、詳しく聞くと
「あの山には妖精が居て、その妖精は花に住んでいる。
声が聞こえたらそっと近寄り見てみると、花の上で踊っている。」
だそうだ。
心の中で、{コイツ頭ヤバイんじゃ…}
と、想いながら件の裏山を歩いて居た時
どこからと無く鈴の様な高い透き通る声が聞こえた様な気がした。
周りを捜索してみると、枯れ葉の中にポツリと一輪の小さな花が咲いていた。
雷鳥氏乙です
いちいち実家に帰る度、山の神様に嫌がらせされたらタマランですなぁw
>>358 田中も引用していたのか。
あの二人は影響を与えているんだな・・・。
スレ違いに付き合ってもらいサンクス
つーか引用するのがホラー物のお約束になってるよ。
ハン板では、インスマウスがネタにされている。
えーっと、日本で最初にクトゥルーをネタにした作家は、菊池秀行か夢枕獏か
どっちかであったと思う。
昔、何かで読んで覚えがあるんだけど、どっちだったかはっきり思い出せない…。
>375
風/見/潤かと思ってたよ。
>>375 一番最初にクトゥルーっぽいのを出したのは
高木彬光じゃないかなあ…
はっきりと出してきたのの最初は山田正紀だと
思います。
獏先生はクトゥルーネタはノータッチ。
>>377 ラブクラフトが日本に紹介される以前にクトゥルー物の
短編書いたんだっけ?
>>378 菊地さん何か「クトゥルーオペラ」なんてシリーズ書いてたし ( ^_^)y-~~
なんかの対談本で読んだんだけど、家を壊した時に持ってた本 全部ほかしちゃったからなぁ…。
曖昧な記憶で申し訳ない。
>>372 テケリ・リ!っていうのは、ポーが『ゴードン・ピムの冒険』の中で描写した
シャンタク鳥っていう鳥の鳴き声です。
極地に住む不気味な鳥で、鳴き声だけ知られているとかいないとか。
それをラブクラフトが『狂気の山脈にて』で引用したのだとか。
ラブクラフトはポーを真似た作品を何点か残していますので、読み比べて
みると興味深いですよ。『冷気』とか。
まぁ、ラブクラフトが引用したことで、クトゥルー神話に取り込まれたも同然
ですからねぇ。
日本の作家は、なぜか好んでこの鳴き声を使い回しますな。
>>375 こむぎやき様
最初にクトゥルー作品を書いた日本人作家は、377で管理人さんが記されて
いる通りで、高木彬光の『邪教の神』だったはず。1978年発表。
実は純粋な推理小説なので、神話系を期待して読むといささか微妙かと。
探偵神津恭介シリーズの一作だったりします。
チュールーという表記になっていたりするのはご愛嬌。
山田正紀のは『銀の弾丸』ですね。HPL協会などズバリの名称を出してます。w
この作家らしく、一捻りしているのですけれど、そこそこ面白いです。
これらの作品は、学研の『クトゥルー怪異録』に収録されていますので、興味
ありましたらぜひ。佐野史郎さんも一本書いております。
やっぱファンが多いなぁ。w
知り合いの話。
彼のお父さんはその昔、火葬場で番の勤めをしていたそうだ。
専任ではなく持ち回りであったらしい。
火葬場も立派な物ではなく、農作業小屋に毛が生えた程度の物だったという。
番につくようになってから、時折火葬場の裏山でおかしな灯を見るようになった。
揺ら揺らと暗い斜面を一晩中、青白い火の玉らしき物が動いているのだ。
数は定まっておらず、見る度に大きさや個数が違う。
ある時、思い切って先輩役の年寄りにあれは何かと尋ねてみた。
ありゃ遺恨の火だ。成仏しきれないモンの恨み辛みが燃えてるんだヨ。
あれが見えたら間もなく里に死人が出るんだ。呼んでるのかもな。
聞いて後、お父さんは山で何が見えても無視するようになった。
現在その火葬場は取り壊され、怪しい火も現れなくなって久しい。
384 :
本当にあった怖い名無し:05/03/13 21:42:31 ID:8JtsF7qfO
ら
385 :
本当にあった怖い名無し:05/03/13 21:43:33 ID:lNpriHt20
386 :
本当にあった怖い名無し:05/03/13 21:44:38 ID:lNpriHt20
387 :
本当にあった怖い名無し:05/03/13 21:46:22 ID:lNpriHt20
俺は荒らしだ。
俺は徹底的にこのスレを荒らすことに決めた。消されればまた書き込む
規制されれば他に持ってるプロバに変更してまた荒らすことに決めた。
徹底的にだ。
気に入らないやつが来れば涼しい顔して削除スレに書き込めばいいと思っている
馬鹿スレ住人とやとわれ削除人に目にもの見せてやる。
俺は徹底的な粘着だ、なめたやつは地獄まで追っていく地獄までだ!!!!
呪殺リスト
雷鳥一号
O078047.ppp.dion.ne.jp
cb8a76-170.tiki.ne.jp
flets17-185.kamome.or.jp
eatkyo352035.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
ntmygi043143.mygi.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp
p8027-adsao01sappo2-acca.hokkaido.ocn.ne.jp
p8027-adsao01sappo2-acca.hokkaido.ocn.ne.jp
カレーマニア本人が釣られて出てきた!!!
てめーが嵐の親玉だろーが!!!
pdf7ce1.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
弟の話なんだが、友人と恐怖スポットで有名な「裏高尾」に行ったそうな。それで、そこで道に迷ってしまったらしい。
仕方がないので適当に車を走らせていたら「影信山」と言う所の林歩道に着いた。
それで、ノリで「ここら辺を見て回ろう」ってなったんだって。
で、最初は林歩道を行こうと思ったんだけど当然のように何も見えない訳。真っ暗で。
それで「どうするか?」って事になったらしい。
そうしたら友達が山道の上へ続く階段を見つけた。
で、上っていったら行き止まりだったらしいんだが・・・
行き止まりの壁に張り紙があった。
張り紙には
「この王国を荒らす人がいるので―」どうたらこうたら
って書いてあって、で、張り紙の左端の方に「宗教」の文字が・・・
友達と弟はこれは危険ってことになって急いで逃げ出したらしい。
で、車を急いで出して山道を降りていった。
すると、山道、しかも、午前4時にも関わらず、ワゴンカー2台とすれ違った。
弟は背筋に悪寒が走ったそうな・・・
その宗教(?)の信者な可能性もある訳で、
もし、後5分その場に留まっていたらどうなっていたことか・・・
裏高尾の心霊スポット系は結構多いんだが、その話は初耳だった。その宗教(?)について知ってる人とかいるかな?
長文スマソ
影信山→景信山、じゃなかったっけ?
マンタイ出てきて
嬉しい私って...orz
逝ってイイよ↑
↑オマエも逝ってイイよ。
同僚の話。
春の終わりに実家の墓参りに行ったという。
墓は小さな山の上にあり、結構歩かなくてはならないそうだ。
よく晴れた空の下、山道には虹色の光沢が乱舞していた。
班描だ。この甲虫には人が近づくと、飛び退っては振り向くという習性がある。
そのため『ミチオシエ(道教え)』という別名が付いている。
自分の田舎にこんな美しい虫がいたのかと、彼はすこぶる感心していた。
道が二股に分かれている所で、班描たちは奇妙な行動をした。
明らかに片方の道にだけ進もうとする。
何匹かは別の登り口を行こうとする彼の前に出て、遮ろうとでもするみたいだ。
本当に道を教えているみたいだな。
面白く思った彼は素直に虫に従い、いつもとは別の道から墓所に向かったという。
帰り道、あれだけいた班描は姿を消していた。
残念に思いながら馴染みの道を下っていると、行く手を塞いでいる影が見えた。
大きな朽ち木だった。様子からして、先ほど倒れたばかりのよう。
偶然だろうけど、ひょっとしたら危険を教えてくれたのかもな。
そう笑いながら彼はこの話をしてくれた。
班描(ハンミョウ)っていうのは、本当に綺麗な昆虫です。
私の実家の近くでは、今でも結構見ることができます。
虫好き少年だった自分には、まったくありがたいことです。
乱舞している光景は、なかなかに素敵ですよ〜。
・・・って話を仕事先でしていたら
>>395の話を聞かされました。
ふぅ〜んってな感じで喜んでメモる自分(笑)。
いや、どこに奇妙な話のネタが転がっているかわからないですねぃ。
ま、私の家が田舎の中の田舎ってだけかもしれませんが(汗)。
ハンミョウだけでなく、マイマイカブリとか、タイコウチとか、
ミズカマキリとか、ウスバカミキリとか、タマムシとか。
実際生きて動いている姿を見たことのある子供って、今いるのかなぁ・・・。
>>396 懐かしい虫達だな。
どこいったんだろorz
>>396 ハンミョウは一度7、8年前に曽爾青少年自然の家に行った時
レクリエーション中に見たなぁ、本当に人の歩く前を飛んで行くので
見たことなかったけど名前がわかりました。一匹でしたがきれいでした。
タマムシは年に一回くらい保育園や学校に現れてみんな大騒ぎしていた、
ヤンマが教室に入ってきて優雅に飛んでたのもあったなぁ、
ここのところ本当にあまり見かけなくなった・・・
そういや、羽黒トンボはよく見かけるようになった。
399 :
398:05/03/14 01:54:06 ID:YDpqxlIa0
追加、
そういや、曽爾に行く少し前に天才テレビ君で稲川淳二がゲストで出て
怖い話をしていたけど、それのロケ地が曽爾だったような気がしたんだが、
どうだったのだろう?
400 :
494:05/03/14 05:00:04 ID:hdCZ7eVe0
ほんとに虫はいなくなりました。
四国のど田舎でも上記の虫はすっかり見かけなくなりました。
少し離れた島とかだとまだ結構いるようですが。
よそでやれよハゲ
タイコウチって、実在する生物なんだね。知らなかった…
いや、漫画家の西原理恵子が「恨ミシュラン」って漫画の中で、夜中にギギギギッって鳴くものの正体を
知人に聞いて回るってネタがあって、その中で西原が「たいこうち だと思うの」と言っていたのだ。
他の回答が「ありゃあ、小人よや」とかだったので、露払いみたいなのを勝手に想像してたよ。
ちなみに「さといも」って回答がその中では最強だったw
タイコウチは子供の頃メチャメチャ良く見ましたよ。
タガメやゲンゴロウなんかより頻繁に出会いました。
ミズカマキリと並んで「よく見る水生昆虫ベスト1」って感じで。
小学校の頃はプールの水に紛れ込んでいて、一緒に泳いでましたっけ。
>>381 テケリ・リでおもいだすのはウズラの声かな。
外国だとピック・ア・ベルっていうけどさ・・
昔学校で春のとろ〜んと眠い午後に遠くから聞こえてきたっけ。
誰か飼ってたのかな。東京だもんで。
>>389 それって、例の三色旗を翻している、あの団体のしわざ?
三多摩、神奈川津久井って多いんだよな、あの旗。
>>381 詳細な解説どうもありがとうございます。
しかし博学ですね。
タイコウチとかタガメは夜に飛んで移動することがあり、その直前に
水草の茎に登ってカチカチという音を出すそうです。水中で冷えた筋肉
を動かしてウォーミングアップしているんだそうで、鳴き声とはちと違う
ような。
日暮れ時に聞いてあんまり気持ちよくないのはゴイサギの声ですな。
横溝先生の作品にもゴイサギの声の話あったね。
>>396 昔は田舎にいっぱいいたのに、
最近帰ってもぜんぜん見かけないよ。
どこいったんだよー(ToT)
それは純粋な子供にしか見えなかったんだよ、とオカルトらしく言ってみる。
でも野山を歩けば多分普通にいると思うよ。例えば山際の田圃をぼ〜と覗き込む
とミズカマキリやタイコウチが動いているのを見つける事ができる。大人になった
せいで、子供と同じ気持ちで虫達を探せないだけだと思う。
と野生動物な338は思いますw。
ちなみにタイコウチは前足の動きが太鼓を打っている様に見えるから
太鼓打ち→タイコウチだってさ。
413 :
:05/03/14 21:33:14 ID:lOVGbP3t0
うちの田舎じゃ、タイコウチのことをチンポキリって呼んだたな。
今考えると、何でだろ?
ところで、タニシが鳴くという根強い説があるようなんだが、本当はどうなんだろ。
もし本当なら、
>>403 の夜中に鳴くものの実は正体なのかも。
もしかするとその鳴き声がテケリ・リだったりして。
>>414 螻蛄だと聞いたけどな。オケラね。
>>414 子供はああしたもののネーミングに「チンポ」と入れたがるものだから。
>>415 オケラはジーって電気的にちかい鳴き方。
ミミズが鳴いてるっていわれるとオケラの事。
ギギギじゃないから…正直聞いてみないとわからない。
>>405 漏れが良く見たのはガムシ(w
ゲンゴロウは必死になって探したが中々見付からなかった。
水蟷螂やタイコウチは沢山いたな。
良く泥だらけになって帰って怒られたっけ。
私の田舎ではミミズが鳴くと言われ、その正体がオケラだと教えられました。
オケラの鳴き声は「ジー」とゆう単調なうるさい音です。
しかし実際はミミズはもちろんのこと、オケラも鳴いている瞬間は見たことが
無いので本当の所は?です。
またオケラはその強力な前足で地面を掘り、その羽根で空を飛べ(本当か?
羽根すごく小さいのだが・・・)、またその体は水に浮く事ができる最強の
昆虫とも教えられました。すごいぞオケラ!
こう言う話は出来るのよね・・・。orz オカ板らしい話は全然出来ないのにw
スレ違いsage
かぶったorz。夜の林道へ逝ってきます。
と言いたいけど寒いのでコタツで火あぶりの刑に処されてきますw
420 :
389:05/03/14 22:42:48 ID:DtsjDYQA0
>>390
「影」でも「景」でも表記としては両方有りらしい。只、弟が見たの「影信山」のほうだったらしいんで、それに従ってみました。
>>407
恐らく違うかと。
自分も弟もS学会には慣れ親しんでるけど(何せ八王子在住だし)雰囲気があまりにも違ったらしいし。
そもそも、張り紙には、I田D作の名前は全く出てなかったそうだし。
このスレにカキコしたのも、以前のスレで「影信山で不気味なおばさんを見た」って話があったか(と思う)ら何か関係が有るのではないかと。
ぽっぺん先生シリーズを読みたくなってきたぞい
>>419 逝かんでも(笑
オケラとかミミズって山っていうか田舎にまつわる話だね(笑
山にまつわる話はうちもないんだよね。
良くキャンプ客流されるキャンプ場いってるんだけど見たことないし。。
お玉が池行く前になくなっちゃったし。
この春
弟が東京の大学に進学することになった
どちらかと言えば抜けていて内心、馬鹿ではないかと心配していたが
勉強は別だったようだ
ここのところ
下宿先を探すだのなにやかにやで
父親と何回か上京していたが
いよいよ明日、この家を出ていってしまう
が、感傷に浸る間もなく
こんにちは〜
と間の抜けた声が生け垣のあいだに立つ門のほうから聞こえてきた
森で良いように化かされていたあの男だ
弟が嬉しそうな顔をして玄関に迎えに出ていく
弟は東京の浅草にあるこの男の実家に下宿することになったとのこと、家の者で知らなかったのは私だけのようだ
しかも男の実家は三味線屋だそうだ
生き物の殺生にかかわる家の者だからあれほど執拗に化かされたのかと妙に納得した
弟の門出を祝うささやかだが心を込めた宴席に
この男がいることに苛立ちを覚えてきたときに弟が
そういえばコレを採りに行った帰りに昌志サンに会ったんだよね
とニコニコとたらの芽のてんぷらを頬張っている
あのとき顔中を糞だらけにしていた男が
いゃぁ、あの時は本当に助かったよ
と同じくてんぷらを頬張りながら答えた
続きます...orz
庭で
顔じゅうの糞をホースの水で洗い流されているあいだずっと
ニタニタ笑いながら森での出来事を
祖父に説明していたこの男もかなり抜けているのだろう
弟と気が合ったらしく
あれから後もメールをやりとりしていたらしい
東京に出ての不安は確かに減るだろう
それにしてもあの男の家に下宿することは無いのに...
そんな考え事をしていると
台所の窓からこんもりとした影に見えていた夜の森が明るくなった
無数の狐火が森の木々の間や空中を乱舞している
今までに見たこともない異常な数だ
茶の間に行き家の者達に報告しょうと振り返ると弟がいた
あいつらも別れを惜しんでくれてるのかなぁ
弟がいつになく神妙な顔で言う
洗いたてのたくあんから
微かに糠の匂いが漂うなか
しばらく弟と二人で台所から狐火を見ていた
集団で円を描いたり、稲妻の様にジグザグと動き回ったり
弟の言うように別れを惜しんでいるのだろうか
あれほど嫌だった青白い炎に少し親しみを感じた
あいつら他に行く処が無いんだよ
姉ちゃん頼んだよ
弟が寂しそうに言った
あんなもの頼まれても...orz
>>425 自分も最後の一行でずっこけました(ゲラ
でも読んでてたのしかった。情景が浮かびやすかったよ。
427 :
本当にあった怖い名無し:05/03/15 20:38:03 ID:drLeIdf00
てか、女性だったのね♪
428 :
本当にあった怖い名無し:05/03/15 20:39:53 ID:drLeIdf00
で、ケータイから?
おけらを指でつまんで「おいらのち○ち○、どれぐらい」ときくと両手で大きさを教えてくれんぞ
おまいら知ってたか
>>424 >>311で書いてた弟さんとカメラ男のその後ですか?
情景が目に浮かぶような文章ですね、うまいな〜。
つかほのぼのした弟さんにホレタ。
431 :
本当にあった怖い名無し:05/03/15 21:11:28 ID:VjKzD2bZ0
なんかホッとしました
長くてウザイとか怒られるんじゃないかとドキドキしていたので
高床式の喫茶店が出てくるレスから微妙に続いてるつもりなのですが
やっぱり解りずらいですよね...orz
てか私がオケラに聞いたらどうなるんでしょうかw
433 :
本当にあった怖い名無し:05/03/15 21:19:35 ID:58nFXY7b0
>>424
百鬼夜行抄のようだ
>>432 うんわかりづらい
高床式の喫茶店ってどれだ??Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)
面白いだけにコテハンにして欲しかった・・・
>>435 有り難うございます!
自分でもアンカーわからなくなってました
もう一度読み直してみます
何度も書き込んでスミマセンでした...orz
>>435 お〜ありがとう!
通しで読み直せて便利だ!
>>435 凄く面白いから書く商売をするべきだと思う。
>389
「景信山 宗教」でググルとその辺の地理紹介の文中から”真の光”と言う
宗教団体の建物ではないかと思う。
おそらく監視カメラか何かがあって信者が事情聴取に来たんだろうね。
なんにしても巻き込まれないで良かった。
ただ、カメラがあるなら面が割れているんじゃないかなと思うので、暫く
近づかないか、近づくなら変装して車ならナンバーとか身許の割れそうなもの
は隠すかした方が良いかと。
まぁ、宗教団体に半分偏見入ってる意見だけど。
>>439 イチイチ時々迷い込んでくる人間に対して
警告はしても執拗に追い回すとかは無い
>>435 なるほど!続けて読めばなにげにほのぼのしてて面白い
ぜひorzで酉付けてもらいたい・・・・w
あの話は続きだったのか。
何か良い話だったね。
弟を抱きかかえて逃げたのが女の子だったとは、気付かなかった。
続きはあるのかなぁ、姉と化かされ男とのw
知り合いの話。
彼の実家は小さな酒屋を経営している。彼は専ら配達専門だ。
お得意の配達先に、不思議な家があるのだという。
その家は山の中腹にポツンと一軒だけあって、小口だがちょくちょく注文がある。
それはありがたいのだが、今まで一度も家の主に会ったことがないのだ。
酒の注文は電話でおこなわれる。ボソボソとした男性の声だそうだ。
配達の品は、家の納屋の決まった場所に置いておく。
月末に支払金額を尋ねる電話があると、次の日にはお金が入った封筒が、やはり
納屋の同じ場所に置かれているのだという。
家屋も納屋も綺麗だが埃がかっていて、まるで使われず古くなった新品のような
印象を受けるのだそうだ。
お金はすべて硬貨で構成されており、なぜか乾いた泥がこびり付いた物が多い。
奇妙には思うが、親の代からの付き合いなので、特に気にしてはいないそうだ。
雷鳥さん、乙
狐に一票
>>446 タヌなら自分で買いに行く!
ごんご徳利下げてw
ちゃんとお金を払ってくれるのなら
人間だろうがそうじゃなかろが大事なお客様
しかしその金の出所が気になるな
お賽銭とかなのかな
葉っぱ
一生懸命お金を拾い集める姿を想像して和みましたw
>>447 今量り売りってやってるの?と普通に疑問に思っちゃった。
>>451 蔵元が近くにあるなら量り売りもあるよ。
うちの近所じゃ蔵元直販の店がやってる。
>451
うちの近所じゃ7時から11時のはずなのに24時間営業なコンビニでも量り売りしてるよ。
電話をかける能力があるなら、次は自販機で酒を買える
くらい進化するやもw
>>452 蔵元はね、わかるんだけど。
でも、いいね。蔵元が近所にあるって。
>>453 えー?そーなんだ。
そのうち五銭玉とかが混じり始めたりして。
ひさびさに来ました。雷鳥さんの443を読んで思い出したこと。
南東北の某所に倒産した温泉ホテルがあったのだが。ホテル内
にある古新聞の日付だと’81年で営業が終了していたらしい。
でそのときは‘93年だったのだが散乱ほうだいのフロントに対し
3階以上の客室はとても綺麗でつい最近まで使われていたような
感じだった。布団も引きっぱなし。畳も水分を吸ってまくれたよ
うなところもなくて。倒産から丸12年、廃屋ビルの中ってあんな
に綺麗なんだろか?
布団にも畳の上にも埃はたまっていなかったな。
あれからさらに12年が経ってしまった。。
458 :
本当にあった怖い名無し:05/03/18 12:15:10 ID:8xmp4JOsO
ターイホ
>>457 よっぽど気密性が高くて雨漏りもなかったんじゃないの?
建物自体使える建物で窓も割れてなかったら綺麗に保ててるかもね。
もしくは管理人はいってた可能性も…来るべき再開の日を待ち望んで。
ホームレスの方とは違うのかな…?
オカ板的に、
「実はそこの3階以上には、時空の歪みが発生していたのです…!」
とか言ってみる。
階段を上ってみるとそこは12年前の世界…
温度差だと言ってみる。
ぬこの仕業だといってみる
マリブロゴングロンの仕業だといってみる
実は俺が保守してたといってみる
3階以下が倒産しただけで、それ以上は営業中である。
467 :
466:05/03/18 15:27:41 ID:6jCa5GQi0
訂正
3階以下→2階以下
実は2階建てだったんだよ
ΩΩΩΩ
実はしっかりさびれていたんだがだまされていた。
3Fからは何処か違う建物に繋がってたんだよ。
そこは第13茜マンションだったのです
新井素子かよ!
もうおなかいっぱい
474 :
本当にあった怖い名無し:05/03/19 01:30:56 ID:9M46xrtS0
おとといの話。正午、母親と二人、軽トラで地元のごみ処理施設に向かっていた。
葛折りの山道を登り終わり、ゆるやかな登りの直線道路に出た所で、突然のエンスト。
さっきまで快調に回っていたのに。10分ほど悪戦苦闘したがダメ。
「JAFかよ〜・・・」諦めかけたところであっさり復活。
さっきまで母親と、この辺の山城のことや、工事中、骨のいっぱい出てきた寺のことなんぞ
話してたからかなあ。にしても真っ昼間だぞ。
先日も、この辺通ったあと下の国道で謎のこっぴどいパンクしたし
この辺りは鬼門だなー、なんてこと思っていたら、昨日の朝刊、
「○○市○○の山林で山芋堀の地元民、身元不明の女性死体発見。死後一月ほど・・・」
の記事。もろその辺り。
「見つけてほしかったんだね」母親とも妙に納得して話している。
>>473 出遅れたが、人間以外の方たち御用達のホテルだったのだ。
元JAFの俺が来ましたよ?
イニシャル○舞台の近くやねΣ( ̄Д ̄;)
479 :
かっとれ:05/03/20 08:35:07 ID:lRz/gDLs0
観光地や山中でのサル撃退法
教えて下さい。
サル集団の撃退法を研究したいです。
サルと格闘した体験談キボン!!
480 :
本当にあった怖い名無し:05/03/20 08:48:44 ID:P2sYqIon0
>>479 目を合わせないことだ。
僕がツーリングで離れ小島の観光地でキャンプしたときのこと。
その日最後の連絡船を見送って飯など炊いていたら
山からそろりそろりと下りてくるゴーロン星人の群。
看板の警告が脳裏を掠める
「猿と目を合わせると猿は喧嘩を売られたと思って襲い掛かってきます。
決して猿と目を合わせないで下さい」
朝までゆっくり出来なかったヨ。
翌朝管理人が
「この島は夜間は無人になるからキャンプは断ってんだけどねー
浜から誰か手を振ってるものだからびっくりしたよ、でも船を戻すわけにもいかんし。
ところで猿は何とも無かったの?ああ無事だった、そりゃ運が良い」
あいつら勝手に観光客の包みを開けて弁当使ってるもんなー。
少し前の大型台風で荒れた山で、沢筋を詰める事数時間、
沢が尽き、そこから先は尾根までの直登となった。
尾根までの距離は長く急斜面で、台風に流され、浮いた状態の
木切れや石が、踏ん張りがきかずに滑る足を痛めた。
岩が消え、木が流され、地面さえその高さや形を変えてしまっている。
天候は良かったが、山は、お遊びで登るのに適しているなどと、
決して言えない状態だった。
そんないつもと違う山が俺たちを、浅はかにも高揚させていた。
普通に考えれば、あるいは今なら
絶対に奥まで踏み込まないが、それは今回の本題ではない。
沢から抜けてすぐ、臭いには気付いていた。
沢登りが好きだった俺たちは、登山やハイキングのコースから外れた
あたりを歩くことが人より多かったが、時に出くわす、あの臭い。
山中で息絶え、土に返ろうとする大型生物が、自らの生きた証として
周囲に染み付かせようとするかのように撒き散らす、あの臭い。
空の上の誰かさんが念入りに調合した青を流したような空、
そこにあるだけで、充分に恵みと言えそうな太陽、
丹念に葉を揺らしながら、斜面をゆったりと行く風、
地面から、木々から、もしかすると岩から立ち昇る、程よい湿り気。
そうした気持ち良いはずの一切合財を、台無しにする死臭。
やがて分かった。
斜面の一角に、多くの鹿の屍骸。
30頭までは居ないだろうが、20頭以下という事はなさそうな、
そんな多くの鹿が倒れ、足を突っ張り、腹を膨らませ、微動だにしない。
鳥や熊にでも食われたのか、腹が裂けている屍骸もある。
大嵐の中、何があったのか、ともかくこいつらは、ここに追い込まれた。
不思議なのは、木や岩に挟まれて動けないまま死んでいるのは
3〜4頭で、その他のはなぜここで死んだのか見当がつかない。
不自然に折れ曲がった背中、口から突き出された舌、すでに血膿で
しかない眼球、こんな場所、状況でなければ、きっと欲しくなったはずの、
見事な牡鹿の角。
流れ出た内蔵には、赤やピンクだけでなく、青っぽい色をしているのもある。
明るい空の下、奇妙に光る死の塊。
長く見ているようなものではないと分かっていながら足が止まり、息が止まり
思考が止まった。
地獄絵図と言って良いだろう。
不意に肺から空気が押し出され、まともな意識が舞い戻った。
よく見ると、動いている。
白い元気いっぱいな奴らが、ざわざわと動いている。
目や口から溢れた奴が地面にこぼれ、避けた腹から押し出された奴が
盛り上がり、波打つように動いている。
鹿の内容物が化学変化を起こし、この白い小さな生き物に変わるプロセスを
想像した。
いや、もしかすると、鹿は元々こいつで満たされていたのかもしれない。
それほどの量に見えた。
そして、蛆虫の音というのを初めて聞いた。
一種独特の湿った重い音。
炊き立ての白米にしゃもじを突き入れ、かき回しているような音だが
もっと活動的でエネルギーに満ちた音。
吐き気を感じたが、自分の口から大量の蛆虫が吐き出されるのを想像した。
喉を、口を、内側から逆流する蛆虫の感触までリアルに感じた。
その沢に行ったのは、それが最後だった。
485 :
本当にあった怖い名無し:05/03/20 12:25:00 ID:JPV+SNcHO
サゲ忘れスマソ…orz
リアルなビジュアルでリアルに怖い。
>>484 小学校のとき、構内の林の中で地面掘ったら蛆虫が大量に出てきたのを思い出したorz
ペットショップ店員だった時
フクロウの餌のマウスをちょっと切ったら
蛆さんたちがわさわさっと出てきたのを思い出した・・・orz
しかも店長が
「それマウス業者にクレーム出すからジップで保存しといて」
とか言うもんだから、ジップした後
怖かったので新聞紙でぐるっぐる巻きにした。
ところが店長がその存在を忘れてしまったらしく、
しばらく店長の机の上に新聞紙の塊が放置されていた。
その後店を辞めたので、どうなったかは知らない。
私の体験した話。
冬場に仕事で遠出した時のこと。
山中の裏道を走っていたのだが、ふと喉の渇きを覚えた。
近くの峠に休憩場があったのを思い出し、そこの自販機で何か買おうと決める。
休憩所に車を停め、車内の空き缶を持って外に出る。
空き缶はゴミ箱に捨てて、ブラックコーヒーを一本購入。
車に戻りコーヒーを缶スタンドに置こうとして、少し身体が固まった。
缶スタンドには、口を切った缶コーヒーが既に置かれていた。
つい先までこのスタンドには、今しがた捨てた空き缶が収まっていたはずだ。
誰の物かわからない缶コーヒーは半分ほど飲まれていたが、まだ仄かに温かい。
周りを見回してみたが、冬の山には誰の姿も確認できなかった。
ご相伴に与るような気持ちでブラックコーヒーを口にした、そんな午後だった。
>>491 雷鳥氏乙です。
コーヒーが飲みたかったのかな。
昨日行われましたトナメ予選にて、オカ板は無事 予選突破することが出来ました。
これも皆さまのお力添えがあってのこと、ご報告させていただくとともに
御礼申し上げます。<(__)>
>480
そこのサイトさかのぼるとある山女の話…すごく怖いな
友人の話。
初夏の山道を歩いていた時のこと。
新緑が自然の天蓋を形作っており、爽やかな空気を楽しみながら足を進めていた。
パラッと小さな音が背後で聞こえた。
振り向くと小さな枝が、自分の残した足跡の上に今しがた落ちたばかり。
何気なく拾って歩き続けたが、再びパララッと落ちてくる。
以降、奇妙にも自分の歩くすぐ後ろで、パラッパラッと枝が振って来るのだった。
何とも偶然だな。そう考えながらふと見上げた緑の天蓋に、ぼんやりと黒い影。
慌てて視線を下ろす。はっきりではないが、確かに見えた。
何か大きいモノが自分の後をつけて来る。支える物とてない木立の上を。
意識して冷静を保ち、歩調を変えずにそのまま歩き続けた。
やがて木立の間を抜けたが、それ以上は何もついて来なかったそうだ。
山のストーカーですねぇ・・・
498 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/22(火) 22:48:58 ID:ioOMOSNW0
175R
全裸隊さんや雷鳥一号さんが降臨すると、うれしいですね。
やはりひと味ちがいますね。
ななしでも面白い話はあるさ
>499
山の中にある注文の多いペットショップかもよ
いらっしゃいませ。
奥の檻をお見せする前に
どうぞお体にクリームをたっぷりお塗りください。
その前に風呂入らなきゃ
∧_∧
(0 ・∀・) さあ準備は整った!
( ∪ ∪
と__)__)
506 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/23(水) 19:38:27 ID:5yFWfW9u0
堀江貴文
508 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/23(水) 23:54:46 ID:91MP9oHl0
俺の知ってる、山にまつわる一番怖い話というとアレだな、米のとぎ汁を・・・・
スマン、これ以上は怖くて言えん。
>>509 米の研ぎ汁が血のように真っ赤に染まったあの話だな!
うんうん、分かってるからね。
512 :
ちんぽ汁:2005/03/24(木) 11:46:36 ID:RAWVgyebO
はーなーびらーまいちーる
513 :
まん汁:2005/03/24(木) 16:45:09 ID:RAWVgyebO
きーおーくーまーいもどーる
ライブドアスレってまだあんの?
あっちは盛り上がってるんですか?
なぜこのスレで聞くのかわからないけれど
ライブドアスレは・・・ない板ってあるの?
俺の知ってる山の怖い話なら
うちの実家(山奥)の前の川(生活用水)の上流20mの家で
介護してたじーさんのしびんの中身投げ捨ててたその真下で
米洗ってたくらいだが理論上は10mくらいで浄化されんだっけ?
ガンジスなんかトイレも飯炊きも果ては死体まで流れてくるから
でもやだよなぁ。大丈夫って言われても
518 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/25(金) 03:21:50 ID:GnHzfvWP0
505はまだ正座をして待っているのだろうか。
>>505 そろそろ足崩したほうが良いと思うぞ。
痺れるだろ?
崩すあしが
もうありません
おアシのほうか… 俺もない。
拡散するだけで浄化はしないし…
524 :
アナル処女:2005/03/25(金) 15:24:49 ID:3ojPaU4xO
ぷっぷどぅー
>>517 沐浴してる場所の近くで犬の死体浮いてたりとかな。
犬一匹丸ごと入ってるヤセ薬を思い出した
>>526 なるほど…できるかっ!
虫が蠢いてたりガスでパンパンに膨らんだ
様子でも想像してみろ!
うーんマンダム
530 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 01:11:27 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
531 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 01:13:01 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
532 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 01:14:03 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
533 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 01:14:37 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
534 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 01:16:14 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
自分のレスの直後に九字切られるとは微妙な気分だ
>>535 もののけでも憑いてたんだろ。w
もう終わっちゃったけど、今日の「ドシロウト」に
ハンターが高じて剥製屋さんになったおじさんが出てた。
オカルト話は無かったけど。
洒落で九字きると洒落にならなくなります
ついてんのかなあもののけ。
ピンとこないなあ。
539 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 08:52:21 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
俺>背中になんか付いてるよとろうか?
友人>うん、とって。
俺>瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴……
541 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 09:16:35 ID:S83vfDxN0
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄
542 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 09:20:54 ID:S83vfDxN0
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄
明け方のこと
栗鼠になった私は
樹上で何かの実を食べていた、酷く苦いが仕方が無いようだ
すると突然、辺りの空気をビリビリと震わせながら
ひとぉおつうぅ!
夢の中で誰かが大音声で数を数え始めた、そして太鼓の様な音
ドォーオンッ!!!!!!
寝ぼけていたのだろう
余りの音に屋根瓦が落ちるなどと思い
飛び起きてそのまま走って庭に出てしまった
まだ星が瞬いている空の東端がほんのり明るくなってきたなか
健康サンダルを履いて屋根を見上げていると
背後から
ずいぶん早起きだねぇ
と母親の声
飛び上がるほど驚いて後ろを見ると誰もいない
確か母親は弟の下宿先に遅ればせながら挨拶に行くとかで東京に居るはずだ
また狐か、と思いながら部屋に戻り
なにげなく携帯を見るとメールの着信があった事を知らせるダイオードが点滅している、弟からのメールを開いてみると
ハハモウチョウ
と一言表示してある
昔の電報じゃないんだから...orz
春の山菜フェアー
近くの観光ホテルの朝市に卸す為
薇を大量に採らなければならない
弟が上京してからは母親や祖父と森に入るようになったが
どうもペースが合わない、しかも母親が盲腸で入院
祖父は抜けられない寄り合いがあり
陰干しするのは手伝うよ
などと鼻歌まじりで出かけてしまった
一人で森に入りたくは無いが私の収入源はこれしかない
仕方無く出かける準備をしていると
茶の間の電話が鳴った
いま昌志サンとそっちに向かってるからさぁ、薇採り手伝うよ
受話器の向こうで東京弁のつもりか気妙な語尾の弟の声がする、
あの男が趣味にしているマウンテンバイクを車に載せて後三十分もしないで家に着くところまで来ているとの事
嬉しくなり、会ってから話せば良い様な話をしていると
ガリガリと電話に雑音が入り始めた、そして
ふたぁあつうぅ!
ドォーオンッ!!!!!
受話器を落としそうになる程の大音響がし、プツリと電話が切れた
電波悪すぎ...orz
僕の愛車トヨタセプター(紺色)のキャリアにマウンテンバイクを積み
あの森へ向かっている、家に下宿しているなんだかボーっとしてる大学生の実家だ
助手席に乗っているのがその大学生、丈治くん
春の爽やかな風が窓を開けた車内に少し冷たい空気をはこぶ、こんな時に男二人でドライブなんて、
しかし!その実家には丈治くんのお姉さんが僕(達)の助けを待っている
ゼンマイ採りなんて生まれて初めてだ
そねお姉さんと携帯で、丈治くんが話している漏れ聞こえてくる彼女の声はなんだか楽しげだ
あれ、切れた
呟いたと同時に丈治くんがいきなりサイドブレーキを思いっきり引いた、
グワシャンっ!
車が前方につんのめるように急停止し
ぼむっ、とエアバックが膨らむ、視界がエアバックで一杯になるまえに
見えた光景は背筋が寒くなるようなものだった、大人三人が両手を広げても抱えられないほどの岩がボンネットの上に落ちて来た
昌志サンこのエアバックって再利用するの?
助手席もエアバックが作動したのだろうもかもがと丈治くんが言う
多分しないと思うよ
僕ももかもがと答える
プスッと音がして徐々にエアバックが萎んで行く
丈治くんが愛用の折りたたみナイフで穴を開けたようだ
ナイフを持ち歩くなんて今時の子は...orz
>そね→その
>もかもがと→もがもがと
間違いだらけ...orz
547 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 10:13:07 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
548 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 10:14:53 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
549 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 10:20:43 ID:0vf7qhdqO
雷鳥死ね 死ね
>545
エアバッグは展開して一秒以内に自動的にガスは排出されるよ、と空気を読まずにマジレス
551 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 10:30:36 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
しらなかった...orz
車は家の軽トラしか乗らないもので
精進します
漏れが消防の時に、実際に朝日新聞の地元版の所に乗っていた話。
東北のとある山で、霧で道に迷った登山者が困っていると、どこから
ともなく青年が現れて、ついて行くと登山道に出れたというもの。
複数の体験者がいて、皆同じ青年に会ったという。その現れた青年
というのは、地元の登山好きの若者で、遭難か何かの理由で亡く
なった人だった。その青年の母親のコメントも載っていて、息子は
登山が好きで、死んでからも親切に道案内をしているんだろうとの事。
こんな話が実際に新聞に載っているのにびっくりした。確かその方の
生前の写真も載っていたような気がする。25程前の話だけれど。
554 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 12:17:30 ID:S83vfDxN0
サントリー万歳!!
556 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 16:07:29 ID:S83vfDxN0
___
/■■■■\
/ ::::::::::::::::\
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わつしよい
| .゙  ̄" |゙ ̄ " :::| わつしよい
. | ` ' ::|
. | `-=ニ=- ' ::::::|
\ `ニニ´ ::::/
/`ー‐--‐‐―´\
今さっきの出来事
一昨日雪が降ったから、近くの山(丘?)を散歩して来たんだけど、ふと何気無く森の中を見たら
道から5m位離れた所にポツンと一つだけ小さな裸足の足跡があった…
周りはうっすらと雪に囲まれていて、どう考えてもあんな風に足跡を付けられる筈がない。
ちょっと怖かった…(´・ω・`)
558 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/26(土) 19:48:50 ID:S83vfDxN0
臨兵闘者皆人列在前
瘟羅有無羅験縛縛大婆薬師索鈎縛鈴
>>516 ・・・普通生活用水では決してそんなことはしないんだが・・・どぶと生活用水は別なんだが・・・・
人 ×
陣 ○
>559
漏れは516ではないが、田舎では未だに家の近くを流れる
小川で米や野菜類を洗う所もあるよ。
用水路ってので排水溝とは別のがね。
そこに汚水を捨てるとは、何て奴だ。
俺が山で一番ビックリしたのっていったら、「ゴロン!ゴロゴロ!」って感じ
で上流から逞しい一本糞が流れてきた時。よくよく見れば、上流でオッサンが
下半身すっぽんぽんで「ウン!ウウ〜ン!」ってキバってたんですけどね。
それはそうと、俺が過去経験した話を。ただ、あまりにも現実離れしてるんで、
自分でも微妙に信じ難いところがあるんですが…。かなりの長文ですので、読
み飛ばして頂いても結構です。
中学時代、夏休みを利用して友達と川釣りに行こうって話になりました。夜中の
午前3時頃に集合、市街地からひたすら自転車をこいで約3時間、目的の川に
到着しました。
早速皆で思い思いの場所に散って釣り糸を垂れましたが、サッパリ釣れません。
ポイントを変えてみるも、やはり駄目。なので、私は徐々に皆から離れて上流へ
と移動していきました。
そして、自分が釣れそうだと思うポイントを見つけて釣り糸を垂れていると…
背後から、川原の石を踏む音がしました。最初は「仲間の誰かが、やっぱり釣
れなくて移動してきたのかな?」程度に考えて無視してたのですが、足音は私
の背後で止まったまま、動こうとしません。「なんだ、釣らないのか?」と言
いながら振り返ったのですが…。
563 :
562:2005/03/27(日) 00:11:10 ID:Hn7qsygZ0
そこには誰も居ませんでした。更に周囲を見渡すも、居るのは自分1人です。
「あれ?気のせいかな…」
そんな事を1人で呟きながらも釣りを続行しましたが、やがて再び場所を移動し
ようと考え、更に上流へと歩き始めました。
『ここいら辺じゃ駄目だ。今度はずっと奥の方まで移動してやろう』
そう考えながら、川沿いを若干早足で移動します。すると今度は、私の背後を
付いてくる足音がします。
「なんだ、お前も移動すんの?」
と言いながら、また後ろを振り返りました。
すると、今度は確かに人が居ました。ですが、それは友人ではありません。年
の頃は15〜16でしょうか。少年が1人、私のすぐ後を歩いてきます。私が思わ
ず歩くのを止めると、向こうも止まって私の顔を無言で見つめ返してきました。
「なんだか変わった服を着てるなぁ」
というのが、私の第一印象でした。下半身はズボンに近いものを履いているの
ですが、上半身は裾の短い着物を着ています。腰には地味ではあるが、立派な
ナイフ…と言うより、短刀(短剣?)のようなものをぶら下げています。
私は彼を見ても全然驚きませんでした。近くで映画の撮影でもやってるのかと
思ったのです。
今から考えると、あんな田舎の山奥で映画の撮影なんてやってる筈がありませ
ん。それでも、当時の私はそう考えました。
何故そう考えたかと言いますと、まず彼の衣装が、確実に現代のものではない
事。また、背中にまでかかるぐらいの黒い長髪をしていました。更に、これは
私の主観が入ってしまうのですが、その少年がかなりの美形で、俳優と思った
からです。美形とはいっても、ジャニーズ系のような顔とは違うタイプです。
意志の強そうな顔、と言えばいいでしょうか。そんな感じの顔でした。
564 :
562:2005/03/27(日) 00:11:50 ID:Hn7qsygZ0
「映画の撮影?どっから来たの?俺が釣りしてると邪魔?」
私は彼に聞きましたが、何も答えません。少々困ったものの、『こっちだって
朝早くに起きて釣りしてるんだ、一匹でも釣らないと割に合わない』と思い直
し、さっさと上流へ歩を進めました。
やがて、かなり上流まで到達した私は喉が渇き、腹も減ってきたので携行して
きた食料を食べる事にしました。適当に腰を下ろし、自分で作った握り飯を食
べていると、下流から人が歩いてきます。さっきの少年でした。
私はどう声を掛けて良いか分からず、黙々と握り飯を食べていました。少年は
私のすぐ近くに腰掛けると、こちらを興味有りげに見ています。
『なんなんだよ、気味悪りぃな。言いたいことがあるならさっさと言えよ…』
内心ではそう思いつつも、当たり障りの無い事を話し掛けました。
「もしかして、釣りに来たの?」「その服、どこで売ってるの?」「他に一緒
に来てる人は居るの?」…全て無言で返されました。
やがて、彼の視線が私の持っているペットボトルに注がれているのに気付きま
した。事態の打開を図りたいと思っていた私は、「喉渇いてる?あげるよ?」
と言って手渡しました。
彼はペットボトルを手に取ると、それを太陽に向けて光の反射を楽しんでるよ
うでした。『変わった奴だなぁ…』と思っていると、今度は向こうが私に茶色
の塊を差し出してきました。どうやら食べ物らしいというのは分かったので、
一口齧ってみました。
少々粉っぽいが、僅かな甘みがある。決して不味いものではありませんでした。
「美味しいねぇ、これ。自分で作ったの?」と言うと、初めて「うん、そう」
と答えてくれました。
565 :
562:2005/03/27(日) 00:15:58 ID:Hn7qsygZ0
それからは、彼も徐々に話してくれるようになりました。腰のナイフを褒める
と、とても喜んで見せてくれました。両刃のもので、やはりナイフというより
は短剣でした。若干青く光っていて、よく手入れされてる感じがしました。
どこで買ったのか聞くと「譲って頂いたもの」と、誇らしげに言いました。
彼の話はまだ続きます。その殆どは山の話でした。そして、この山がいかに豊
かな山であるか、を私に聞かせました。他にも、怪我で動けなくなった人に手
当てをしてあげたとか、山に迷い込んで泣いてる子供を助けてあげたとか、こ
の山に逃げてきた男女を匿ってあげたとか。
今考えれば、きっと古い時代の話なんだと思います。「草履も脱げて…」とい
う一節があったので。ただ、その時は珍しい話に聞き入るあまり、突っ込みを
入れるのを忘れていました。
どれぐらい話していたか…突然、「そろそろ行かないといけないから」と言っ
て彼は立ち上がりました。
別れ際に彼は「今日はすまない。だが、明日もここへ来てみてくれ」と言い残
し、上流へと歩いて行ってしまいました。
結局、その日は一匹も釣れませんでした。他の友人は、小ぶりながらも何匹か
釣っていたというのに。
そして、友人達にこの話をしたものの、誰もその少年は見ていませんでした。
家に帰った私は、両親にこの話をしました。母親は「それって変な人なんじゃ
ないの?」といった感じでしたが、父親は黙って聞いてくれて、「じゃあ、明
日そこに行ってみようか」と言ってくれました。元々山好きな父親(私が山好
きになったのも父親の影響)なので、まともに相手してくれたのかも。
566 :
562:2005/03/27(日) 00:16:30 ID:Hn7qsygZ0
次の日の朝早く、父親の車でその川まで向かいました。自転車だと3時間掛かる
道程も、車だとあっと言う間です。川に着くと、早速上流へと登り始めました。
やがて、昨日少年と話した辺りに辿り着きました。
私と父親は早速釣り糸を垂れました。が、やはり釣れません。
『なんだ、やっぱり駄目じゃないか…』と思った時。竿に強力な当たりがきま
した。「川魚でこんな強力な引きなんて、おかしいぞ?」と思いながらも、何
とか引き上げてみると、何と1尺超えの岩魚でした。
それからは、面白いように岩魚が釣れました。しかも、その殆どが1尺前後の
ものばかりです。最終的には、8匹もの岩魚を釣り上げました。
自分で釣り上げたとはいえ、信じられない出来事に唖然としてると、父親が
「頂いたからにはお礼をしないと」と、帰り際に山の麓にある小さな祠のよう
な場所へ、一升瓶のお酒を置いていました。
この出来事から何年も経ちましたが、未だに彼が何者だったのか分かりません。
聞く所によれば、山の神様は通常、女性なんですよね?それが男性、しかも
少年というのは聞いたことがないので…。
東北某県、某山の神様は少年ってことなんでしょうか。
超かっちょいい話!
568 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/27(日) 00:55:32 ID:DwQ4Ek8B0
久々のヒットのヨカーン
>>562 ええなぁ。
しかし前置きの話がインパクト強すぎて… うう
>>562 感動した。その後はそこに行ってないの?
572 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/27(日) 01:23:43 ID:mGG6LV1JO
>>562 ええ話ですなぁ…。一度でいいから山の神様系に遭遇してみたひ…。
あと「orz」さん、話の続き待ってますっ。
きっと
>>562さんの対応が良かったんだね。
岩魚の塩焼き食べたいw
単にタイムスリップした人かと思った自分って夢が無い?
>>575 単に・・・
なんか分かんないけど、あんたスゴイ。
577 :
562:2005/03/27(日) 06:38:18 ID:Hn7qsygZ0
>567-573さん
レス、ありがとうございます。この話は何度か友人達にしたことがあるのです
が、「ちょっとアレな人だったんだよ、それ」と一笑に付されてしまっていた
ので、何だか嬉しいです。
>571さん
この出来事の後、何度か行きました。けれど、少年に会ったのは一度きりで
す。それでも、行く度にお供え(日本酒とペットボトル入りの清涼飲料)はし
ています。特に、ペットボトルはお気に入りだったみたいなので(笑
ちょっと追記ですが、少年は山の話と短剣の話の時は、とても生き生きとして
いました。「短刀を譲ってくれたのは誰?」と聞くと「あちらに居られる」と、
その地域では代表的な山を指し示しました。
意味が分からず「立派そうな短刀だし俺も欲しいんだけど…まだあるのかな?」
という質問には、笑うばかりで答えてくれませんでした。
こんな遣り取りの間も、少年は短刀を空にかざしたり、太陽の光を反射させた
りしていました。誉められたのが余程嬉しかったんだと思います。
兎に角、綺麗な短刀でした。一流の刀鍛冶が打った刀は神聖な感じがしますけ
ど、丁度そんな感じを受けました。淡い青色の光を放つ刀身は、未だに忘れら
れません。
その時、私も登山用としてナイフは携行していたのですが、近所のホームセン
ターで買った安物でした。なので、とても見せる気にはなれませんでした。
それにしても、昔話に聞く山の神様(女性の場合)は美人が多いみたいですけ
ど、男性の場合でもやはり眉目秀麗なんですね。男の私でも、思わず見とれ
る位でしたから(俺はゲイじゃないですよ)。
できればもう一度会ってみたいですが、神様はそうそう簡単に現れるものでは
ないし、多分無理だと思っています。しかし、生涯忘れない良い思い出です。
578 :
562:2005/03/27(日) 06:47:23 ID:Hn7qsygZ0
>574さん
どうでしょうか…神様相手に「短刀が欲しい」だの、「その服どこで売ってるの?」
だのと、変な要求や質問してたので…。きっと、心の広い神様だったのではないか
と思います(笑。ちなみに、岩魚は脂が乗ってて美味しかったです。
>575さん
相手の少年も普通に現代語(多少、かしこまった言い方ではあったけれども)を話
していたので、それは多分無いと思います。
でも、そういう考え方も面白いですよね。
なんか良い話の後にスマンが、山の神様つながりで、ウチの親父さんから聞いたヘンな話。
若かりし頃、早朝に川沿いの土手をジョギングしていたら、前方に一人の男が立っているのが
見えてきた。田舎にいるはずの兄だ。良く似た人だろうと思っていたが、近くに寄ってよ〜く見ても
兄そのものにしか見えない。声をかけると、
「おう、お前か。早いな」
と応える。他人の空似ではなく、間違いなく兄その人。
アレ、いつコッチ出て来たの? と訊くとギュッと顔を顰めて、
「山の神様? わからんなぁ」
と脈絡のない言葉が返って来た。え? と戸惑ってるうちに、パッと消え去る兄の姿。
これは兄ちゃんの身に何かあったな、場合によっては死んだのかも知れん!
と家に引き返し、田舎の兄宅に電話。ところが
「おう、お前か。早いな」
と電話に出る兄本人。土手で兄を見て云々、山の神様などと言って云々、と
今しがた自分が見て来た事を説明すると、
「山の神様? わからんなぁ」
と訝しげな返答。まあ山には気をつけとくよ、と話を切り上げる兄。
電話を切って一拍置いて、兄の言葉が土手で聞いたものと同じだと気付き、
数日間釈然としない嫌ァな気分が残った。
だ、そうだ。ちなみに親父さんの兄は未だ健在。
>>562 すてきな話ありがとね、その美しい少年は山の神様の眷属であられるような
あなたはとても綺麗な心の持ち主でしょうね
>>579 無責任だけど、はためから見るとちょっと不思議でたのしいお話
こういうのとても好き
もれも山の少年系のお話あるけどネタに思われかねないしな〜
562さんみたいに素敵じゃないし、もれ自体が毒男だしな残念
>>562 現実離れしているのは一本糞の話かと思ったよ。
しかし久方ぶりのクリーンヒットのお話でつた。
きっとその美少年は山の神様の御使いなのでしょう。
御父上も素敵な方ですね。
584 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/27(日) 09:46:24 ID:/sEif3bd0
>>562 両刃の短剣ってサンカの持っていたウメガイってやつじゃないか?
まだ小学生の頃、両親に連れられて山に行きました。
その山は、頂上からちょっと下がったところに小さな神社が
あります。小さいけれど霊験あらたかで、年に一度のお祭の
日には、直接の氏子でない人も沢山集まります。
父の実家は直接の氏子でしたので、その境内でお弁当を食べ、
両親は山菜取り、私は最初は手伝っていたのですが、幼い子供
の事、すぐに飽きてその辺を走り回っていました。
走り回っている内に、神社のお社の裏に入りました。そこにあった
のは、
てんこ盛りのお稲荷様。
小さなお稲荷様が山と積まれていました。
お稲荷様が怖い人が結構いるようですが、私は怖くありません。
野ざらしで無造作に積まれているお稲荷様が可哀想で、その中
から比較的綺麗なものを2セット、近くの灯篭の上に飾りました。
山を降りた後両親にその話をすると、その神社のお祭では籤を引き、
当たった人に小さなお稲荷様を下さるそうです。おそらくそれをお返し
したものをお社の裏にうっちゃっているのだと。
我が家も、父が毎年お祭で籤を引いているのですが、一度も当たった
事がありませんでした。
588 :
587:2005/03/27(日) 16:55:50 ID:Intn4zIK0
翌年のお祭。
あんたも大きくなったからお祭に行きなさい、と母が私と父を送り出して
くれました。
「座」と呼ばれる食事の場に上がり、籤を引きました。
当たりました、お稲荷様が!
まだ小さな子供が当てた事もあり、「座」の他の人が口々におめでとうと
言ってくれました。
その数年後、今度は父がお稲荷様を当てました。
今思うに、打ち捨てられたお稲荷様達は、まだお祭りしてもらいたかった
のでしょう。
それを私が拾い上げ、お祭りとまでは言わないけれど、きちんと飾った。
その御礼として、我が家にいらっしゃったのではないか、と思います。
私が飾ったのは2セット。我が家にいらっしゃったのも2セット。
実家の神棚にはお稲荷様が祭られています。おそらくこの先もお返しする
事はないでしょう。
内容的には怖くないのですが、絵的に「てんこ盛りのお稲荷様」が怖いかと。
>>587 素晴らしいお話ありがとうございます。
この週末は興味深い話が「てんこ盛り」でしたね。
今週末はいい話多かったね〜。
話手さんありがとうでした。
漏れはそういう経験が見事にないのでロムるだけですが
すごく楽しみにしてるです。
知り合いの話。
子供の頃、実家の裏山で不気味な物を見たのだという。
風呂の焚き付けにする木っ端を拾い集めている時のこと。
普段足を踏み入れない森の奥に、何かぶらぶら揺れる黒い影が見えた。
彼のランドセルくらいの大きさだ。
何だろうと、側に近寄ってみた。奇妙な物が木にぶら下げられている。
腹を掻っ捌かれ、臓物を抜かれた小動物の死骸だった。
頭は落とされている。見たところ狸のようだ。
慌てて一緒に薪集めをしていたお祖父さんを呼びに行ったが、引き返してくると
既に死骸は消え失せていた。話を聞いたお祖父さんは渋い顔。
聞けば、猿神の仕業なのだという。
滅多に出ないのだが、件のように捌かれた死骸を見つけると、里ではしばらく
山に入るのを止めるのだと。
それを聞いて思わず「人間も捌かれたことがあるの?」と尋ねてしまう。
お祖父さんの答えは「さぁて、それは聞いたことがないな」ということだった。
以降、彼はしばらく一人で山に入れなかったそうだ。
>>591 乙です。おじいさんちょっとカコイイ…。
のっぺりした岩に貼り付いたまま、次の手がかりを指先で探る。
どれくらいの時間をこうして過ごしているのだろう。
涸れた沢の、ひからびた15メートルほどの滝にとりつき、半ば以上を
登った俺はその場にかじりつく以外、何も出来ない状況に居る。
太さ10ミリのザイル20メートルを輪にして袈裟がけにしているので、
その重みが肩にかかり、右腕がひどく使いづらい。
手足がしびれ始めている。
前に落ちた時は、分厚く降り積もった木の葉があった。
それでもひどく足首をひねり、その後の登りには大いに苦労した。
登り始める前に踏みしめた、冷たく堅い一枚岩の上に木の葉が
降り積もるほどの時間が経ったはずもない。
今日落ちれば、足首をひねるくらいでは済まないだろう。
しびれた爪先から、ついに力が抜けた。
支えられない。
腕が伸びきり、指先に力はなく、馬鹿な話だが手がなければ歯で、
などという言葉がよぎる。
身体がうんと軽くなった。
胃袋がせりあがり、右肩にずしりと来ていたザイルの重みが消えた。
気が付くまでもなく、身体は宙にあった。
眼前を流れる岩肌に手を叩きつけた。
瞬間、ザイルの重みが右肩にかかり、身体が右方向に傾くのを感じた。
浮遊感は薄れ、真下に引かれ、加速を感じ、身体はますます軽い。
手首を掴まれた。
振り子のように振り回され、岩壁が遠ざかる。
何が起こっているのか分からない。
実際のところは、今もって分からない。
真下ではなく、斜め下に飛ばされた。
全身に衝撃を感じ、鼻の奥がちりりと焦げたように香った。
どうしたことか、落ちたのは土の上。
「もう、いらない」
声が、はっきり聞こえた。
その沢では、毎年のように死者が出る。
場所は一定ではないが、毎年のように一人死ぬ。
その年、俺の前に一人。
>>594 内容も文章もハイレベル!!
「超」怖い山話だね
今週はどれもレベル高すぎ、とてももれの話書けないよ(泣)
ダイジョブ!
上手い下手ではないと思います
是非お話くださいノシ
>>594 ロッククライミングもされるのですか。
僕はワンゲルしか経験無いものですから。
しかしこのしばらくは本当皆様ハイレベルですね。
>>597 ですよね〜 もうどの方も味わいあって素晴らしすぎ
今日は山物の良質な怪談本を読んでる感じです
ほんと投稿者の皆様ありがとうです!!
>>591 雷鳥さん、乙であります。これもヒサルキ系の話になるのかなぁ。
子供の頃の話。30年以上前のことです。
私が生まれ育ったところは、武蔵野の面影を残す森や林が多いところでした。
夏になればカブトムシやクワガタがたくさん捕れ、早朝や夕方に友達と一緒に
森に入ったものです。あれは小学校の高学年になった頃だったでしょうか。
いつものようにカブトムシを捕りに行こうと集まった私たちは、今まで入った
ことのない深い森に行ってみようということになりました。
その森の入り口は、線路のすぐそばでした。都心へと続くこの路線は
この付近で両側が森となり、運転手の目を休ませるのだそうです。
森の入り口で自転車を乗り捨てた私たちは、歩いて森に入りました。
カブトムシが目的ではありましたが、初めて入る深い森ということもあり、
何か冒険にでも行くような気持ちだったのを覚えています。時刻は夕方の
4時頃だったでしょうか。私たちは森の中へと続く道を進むと、カブトムシが
いそうな木を見つけては道から外れ、次第に森の奥深くへと入っていきました。
どれくらい経ったでしょうか。私たちはいつしか、電車の音が聞こえなくなって
いることに気づきました。不安になった誰かが「帰ろう」と言いました。
異論はなく、私たちは帰ることにしました、しかしまわりを見渡しても、「道」は
ありません。カブトムシに夢中になっていた私たちは、いつの間にか道から遠く
外れていたのです。あたりはすでに薄暗く、うっすらと霧がかかっていました。
いったい「道」へ出るにはどうすればいいのか・・・? 霧に音が吸収されて
しまうのか、あたりはしーんとして、物音ひとつ聞こえません。私たちは道だと
思う方向へずっと歩いていきましたが、一向に道に出ることはありませんでした。
やがて一人が突然座り込み、泣きべそをかきはじめました。その不安な気持ちは
一瞬で全員へ伝わりました。私は泣きたいのをぐっとこらえ、森を見上げました。
おかしい、何かが違う。私はそう思いました。この森に入るのは初めてだったけど、
近所の森には何度も入っているし、迷ったことも一度や二度ではありません。
しかしそのときは、その森に何か得体の知れない違和感を感じました。
何がおかしいかって、夏の夕方なのにヒグラシが鳴いていなかったのです。
蝉の声が聞こえない夏の森。私は、迷ったこととは別の恐怖を感じました。
その時です。森の奥から何か物音が聞こえたような気がしました。
泣いている友達に「しっ、だまって!」と言うと、全員で耳を澄ませました。
すると、確かに音が聞こえます。
ちん、どん、じゃーん、ちん、どん、じゃーん、ちん・・・。それは、鐘や太鼓、
どらの音でした。「わーー、出た! おばけだー」。一人が叫びました。
全員がパニックになりました。しかし、ひとしきり騒ぎが収まって冷静になった
私たちは、その音の方に行ってみようということになりました。
あたりはいよいよ暗くなり、足下もおぼつかなくなった私たちは、音の方向に
必死に歩いていきました。ちん、どん、じゃーん、ちん、どん・・・。
音は遠くに聞こえたかと思うと、急に近くで聞こえることもありました。
私たちは恐怖も忘れ、音の正体を探ることも忘れ、まるでその音に導かれるように
歩きました。どれくらい歩いたでしょうか。疲れ果てた私たちは前方に電車の音を
聞きました。それに続いて、暗闇を切り裂く電車のヘッドライトを見たのです。
そう、私たちは入り口近くへと戻っていたのでした。もうすっかり夜になっていました。
あの鐘の音は、もう聞こえませんでした。
家へ帰った私は両親に怒られました。こんなに暗くなるまで、どこへ行ってたんだ?
森の中で道に迷って、そしたら鐘や太鼓の音が聞こえてきて・・・。
私は泣きながら言いました。すると父が急に黙り、「そうか・・・」。
そうして私の頭を撫でると、「よかったな」と。
>600-602、乙
不思議でいい話ですね、お囃子が聞こえるとは、山の神様か狐か狸、狸の腹太鼓だったりw
>>597 縦走が多かったが、沢登りやクライミングの真似事もした。
理由は歩くより面白かったのと、荷物が軽かったからだ。
過去スレに書いたが、とんでもない靴ずれを作ったり、
普通のスタイルの登山ではあまり良い思い出がない。
>>595 色々な話が出てこそ面白い。
楽しみにしている。
私は目撃していないのですが、怖い話を。
私が出た小学校は、年度末に『お別れ遠足』と称して、近くの
山に登ります。
A山からM山に抜ける山道があり、距離は2キロほど。
6年生を先頭に、1、2、3、4、5年生の順番だったと思います。
ある年、私は3年生か4年生でした。
山道を登っていくと、途中で列が止まりました。
かなりの長時間です。何があったんだろう、誰か怪我でもした
のかな、とクラスメイトと話していました。
やっと列が動き出し、前の方から伝わってきたのは…。
山道の脇に自殺と思われる首吊りの遺体があったそうです。
この話を最近友人にしたところ、
「その遺体はどうしたんだろう?」
と言われました。
普通なら警察が処理するところでしょうが、私達は警察を見て
いません。
逆のM山側から来たのかも知れませんが、まだ山に入ったばかり
のところで、M山側から入ると随分遠回りになり、また2つの山の
山頂を経なければなりませんので、私が思うに、おそらく先生方が
現場維持もそこそこに、何とか遺体を自分達で降ろしたのではないか。
すると、私達が進んでいく山道の、さほど離れていない場所に遺体が
あったのでしょうか?
(事実を確認したいがためにまちBBSに書き込みたくても、怖くて
出来ません)
>>600 ちんどんやが出てくるまで、「まっくら森の歌」が思い浮かんだ。
607 :
60:2005/03/29(火) 10:12:55 ID:peZV3pb10
えぇーっ、チンドン屋だったのぉーっ?
>600
ウチは曹洞宗だけど葬式の時に3人の坊さんが鉦・太鼓・シンバルの小さいヤツ
(銅鑼って言ったっけ?)を順番に鳴らしてた。
ちょうどそんな風に聞こえるよ。
みなさんは夜中の滝を見たことありますか? 俺は、あります。
日光の湯滝なんだけど、そりゃもう凄かった。とにかく言葉では
表現できない。迫力だとか、荘厳だとか、不気味さとか、とにかく
あらゆる事象の表現を超越していた。また、その怖さもハンパじゃ
なかった。夏の深夜1時ごろだったんだけど、そこだけ季節が違う
んじゃないかと思うくらい寒かった。そして、その場でどんな
怪異が起きても不思議じゃない雰囲気だった。とにかく夜中の滝は
一見の価値ありです。
で、本題はここからです。それは深夜のドライブだったんだけど、
湯滝を見た俺たちはそれから金精峠を越えて群馬県に入りました。
そこで見たんですよ。ちょっと信じられないモノを。
それは金精トンネルを抜け、菅沼を通り過ぎたあたり。そのへんは
照明など全くなく、あいにくの曇り空だったため星明かりもなく、
車のライトを消せば漆黒の世界でした。そしてあるカーブを抜けた時、
対向車線を1台の自転車が走ってきたんです。
それは、夏にはよく見かけるツーリストでした。昼間だったら別に
珍しくない光景ですが、時刻は深夜2時。しかも一人。そして場所は
国道120号線の丸沼と菅沼の中間あたり。どう考えても普通じゃないです。
彼はこちらを見ることもなく我々とすれ違いましたが、俺は振り返って
何も見えなかったらパニックになりそうだったので、バックミラーも見ずに
そのまま走り続けました。後で助手席の友人に聞いてみたら、やっぱり
怖くて後ろは見なかったそうです。はたして彼は生身の人間だったのか、
それとも・・・?
ごめん、俺だわ。
バードウォッチングのために山に入ったときのこと。
集音マイクをあちこちに動かし、かすかな音を拾っていく。
葉擦れの音、渓流のせせらぎ、お目当ての鳥の鳴き声……それに混じって、何か聞こえたような気がした。
…か〜? ……の…か〜?
人の声?まさかと思ったが、次第に近づいてくるようだ。思わず身構える。どんどん声は近づき、何を言っているか聞き取れるようになった…
ええか〜? ええのんか〜〜〜?
……志村けんだった(激しくCMネタですごめんなさい)。
>612
はいはい、クマクマっと……
しかしあれが志村けんに見えるとは…若い人は元ネタをしらないんだろうなあ。
614 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/30(水) 01:15:04 ID:+lZXmFJH0
鶴光のゴールデン
どうやったら志村に見えるんだろ・・・
関西人じゃないんじゃないの?
20代ですが「鶴光でおまっ!」とか分かりますが。
618 :
蛙:2005/03/30(水) 03:18:23 ID:TIY61Pv8O
『死体遺棄』が多いS県山中の峠道に纏わる話。『出る』と言う噂は良く聞いていた。肝試しではなく、友人を送るために夜中に車でそこを走っていた。確かに『死体遺棄』が多そうな所。山々に囲まれ月明かりしかない。他車も10分に1台すれ違う程度。
619 :
蛙:2005/03/30(水) 03:23:50 ID:TIY61Pv8O
助手席の友人と『まぢ雰囲気恐いな。景色見るのも恐いわ。』とか言いながら走ってた。峠道なんで、もちろんカーブが多い。要所要所にカーブミラーが設置されている。真っ暗闇なのでカーブミラーで対向車がいるか否かを判断できる。
>>612 ん?オレ関西在住だけど、そのCMは鶴光じゃないの?
他地域は志村なの
622 :
蛙:2005/03/30(水) 03:31:52 ID:TIY61Pv8O
言ってみればカーブミラーに他車のヘッドライトが反射されなければ、斜線を多少はみ出して、楽な運転が出来るわけだ。
30分ぐらい走っていただろうか、、。前方に急カーブがあり、カーブミラーがある。ん?何かカーブミラーが変だ。形に違和感を覚えた。少しずつ俺の車がそのミラーに近づいたときに『それ』はいた。
623 :
蛙:2005/03/30(水) 03:38:06 ID:TIY61Pv8O
カーブミラーの輪郭が遠目には異様にデカく見えていたのだが、、通過するとき目を疑った。カーブミラーに白髪で異様に長髪の老人が動物の『ナマケモノ』の様にぶらさがっているではないか!
ビビリ過ぎて声も出なかった。
ワクワクテカテカ!
625 :
蛙:2005/03/30(水) 03:40:24 ID:TIY61Pv8O
何か、『長文エラー』ばっか出て、1レスにまとめられなくて連レスすいません
m(__)m
気にしないで、こんな時間だしw
このまま書いてくれるなら待つし、改めてと言うならとりあえず寝るww
とりあえずメル欄にsageと記入してくれれば幸い
…あ、終わってたんだ…('ω` )
乙ー。
「なまけもの」にちとワロタ。すまん。
>>614 俺も。w
チン、ドン、ジャーンって言ったら家族全員葬式のあれを想像する。
631 :
562:2005/03/31(木) 07:56:28 ID:7JSn77uQ0
>582-584さん
遅レス、申し訳ありません。
確かに彼は、神様の使いかも知れませんね。神様そのものなら女性だと思います
し(私が彼に会った山の神様は女性だそうです)。
きっと、神様に何かの用事を言い付けられて行く途中か帰る途中に、魚が釣れな
くて文句垂れてる私を、見るに見かねたんじゃないかと思います(笑
あの後、「ウメガイ」について調べ、画像も見ました。しかし、多分違う種類だ
と思います。ウメガイは柄に近付くにつれて幅広になるみたいですが、私が見た
ものは柄の部分に至るまで、一定の幅を保っているものでした。
これだけだと何なので、もう1つ話をさせて頂きたいと思います。ただ、この話は
自分の体験ではなく人から聞いた話です。本当なら実体験の方が良いのですが、
私が体験した話といえば>562の話ぐらいなので…。
私の父親は山好きです。当然、山関連の友人も多く、私も山へ行く度にそうした
方々と話をしました。そして、その友人の中にAさんという方が居ます。私が彼と
最後に話をしたのは高校生の頃です。高校卒業後、進学の関係で地元を離れてから
は一度も会っていない上、結構な年齢に達していた筈なので今は亡くなってしまっ
ているかも知れません。
Aさんは県内でも山深い山村の出身で、実に色々な話を知っていました。私にも沢
山の話を教えてくれましたが、その中でも印象深い話をさせて頂こうと思います。
632 :
562:2005/03/31(木) 07:57:33 ID:7JSn77uQ0
Aさんが少年の頃(戦前)、罠を仕掛けては狸や狐、イタチなどの小動物を獲って
は皮を剥いで売っていたそうです(当然、今では許されない事だと思いますが)。
そんなある日の事。Aさんはいつものように仕掛けた罠を見回りに、山へと入りま
した。
「獲らぬ狸の皮算用」をしていたAさんですが、その日の収穫はゼロ。すっかり気
落ちしたAさんは、元来た道を引き返し始めました。
ところが。『通いなれた道、目を瞑ってでも帰れる』自信のある山道であった筈
なのに、周囲の風景がまるで違うのです。「どこかで道を間違えたのか?いいや、
そんな筈は無いんだが…」Aさんは見覚えのある道を探し始めました。
が、行けども行けども知らない場所ばかり。そうこうするうちに日も暮れ始めまし
た。「これはいよいよマズイぞ。下手をしたら、山で夜を明かさないといけない」
何とか元の道に出ようと必死になりましたが、全ては徒労に終りました。
すっかり暗くなった山の中でAさんは途方に暮れました。ところが…。
耳を澄ませると、どこからか人の話し声が聞こえる。最初は幽霊か何かと思ったの
ですが、よくよく見渡せば遠くに灯かりも見える。
「しめた!人が居る!今日はあそこに厄介になろう」Aさんは灯かりを目指して歩
き始めました。
やがて、灯かりのすぐ目の前まで来たAさん。焚き火がチロチロと燃えています。
焚き火を起した主に事情を説明しようとしたのですが、そこで言葉に詰まってしま
いました。
633 :
562:2005/03/31(木) 07:58:15 ID:7JSn77uQ0
焚き火の前には、2人の人が居ました。どちらも女性で、焚き火を挟んで向かい合
い、何事かを話しています。2人はとても美人で、豪華な着物を着ていました。
『綺麗なのは大変結構なんだが…でも、どうしてこんな山の奥に、女性が2人きり
で居るんだろう?』
何も話せずに突っ立ってるAさんに、片方の女性が「そこでは寒いでしょう、近く
で当たりなさい」と優しく声を掛けてくれました。
Aさんは無言で火の近くに行くと座りました。2人は相変わらず話を続けています。
そこで、Aさんは変な事に気付きました。
目の前の焚き火なのですが、確かに燃えている。燃えてはいるが、薪が無い。ま
た、音も全然無い。ただ、地面の上で火が燃えてるだけなのです。
『こんな火などあるものか。きっと、この2人は人ではない。狐か狸か知らんが、
きっと化かされているのだ…これは大変な所へ迷い込んだものだ…せめて、怒ら
せないように気を付けないと』
さっきまでは「人が居て助かった」と思っていたAさんは、急に心細くなりまし
た。兎に角、目の前の2人は人でない事は確かだ。下手をすれば命まで取られかね
ない…。
すると突然、「お前は、○○の所のAでしょう?」声を掛けられました。先程声
を掛けてきた女性が、いきなり話し掛けてきたのです。
『何で俺の事を知っているのだ…』内心ビクビクしながら、正直に答えようかどう
か迷いました。『正直に答えたら喰われてしまうかも知れん。何せ、今まで俺は
結構な数の狸だの狐の皮を剥いでるんだ。こんな所で仲間の敵討ちなどされたら、
逃げようが無いじゃないか』
「隠さなくても良い、こちらはお前の事をよく知っている。お前の父や母の事も、
よく知っている」
Aさんは何を言われているのか全然分かりませんでした。俺の父親や母親を知って
いるってどういう事だ。
634 :
562:2005/03/31(木) 08:01:44 ID:7JSn77uQ0
「あまり子供を驚かせるものじゃない。見なさい、怖がってるでないの」
もう1人の女性が、答えに詰まっているAさんを見かねてか、助け舟を出してくれ
ました。彼女は続けて話します。
「私達に化かされていると思ってるみたいだけど、決してそんな事はしないから
安心しなさい。明るくなってきたらね、道を1つ越えて更にずっと下りなさい。
そうすれば、村への道に出られるから」
何とかAさんは声を出しました。
「何で俺の事を知ってるんですか?二人は誰?」
すると、2人はそれぞれ名前を言いましたが、やたらと長くて難しい名前でした。
「立派な名前ですね」
と言うと、二人は笑って返しました。そして、「私達は皆、こんな名前だから」
と言いました。
やがて、夜も明けてきました。すると、
「そろそろ山を下りなさい。さっきも言ったけれど、ここを真っ直ぐ下りなさい。
途中で細い道があるけれど、それを行ってはいけない。その道を越えて、更に下
へと下りなさい」
「その細い道は何の道なんですか?」とAさんは質問しましたが、「知ってもしょ
うがない事だから」と返されるだけでした。
2人に別れを言い、Aさんは山を下り始めました。下りる途中、後ろを振り返りま
したが、既に灯かりは消えて人の気配も消えていたそうです。
女性に言われた通り山を下ったAさんですが、さっき言われたような細い道が見え
てきたそうです。
『ここを下った方が、早く山から出られそうなんだけどなぁ…』そんな考えが頭
を過ぎります。「行っては駄目だと言われたけど、見た目は全然普通の道だし、
この道を下ってしまおう!」
635 :
562:2005/03/31(木) 08:02:50 ID:7JSn77uQ0
そう思って踏み出そうとした時です。道の奥から人が1人歩いて来るのが見えまし
た。
『なんだ、俺以外にも人が居るじゃないか。やっぱりさっきの2人は狐か狸だ。こ
の道を無視して更に下ったら、滝壺なんかがあるに違いない。危ない危ない、騙さ
れるところだった』
そう思いながら、道を歩いて来る人に声を掛けようとしたAさん。が、相手の姿を
見て絶句してしまいました。
見た目は確かに人でした。そして、昔の貴族の従者が着てるような狩衣を着てい
ます。しかし、Aさんが驚いたのはその人の服装ではありません。
その狩衣を着た人物。袖から出ている手足に皮膚も無ければ肉も無い。要するに
白い骨が剥き出しになっていました。また、顔には目の部分だけに穴を開けた木
の面を被っています。その下も白骨であろう事は、当然予想できました。
そいつがフラフラと道を歩いて来る。『何故白骨が歩けるんだ。これこそおかし
いじゃないか』
Aさんは、とっさに茂みに身を隠しました。逃げようとして下手に動くより、藪
に隠れてやり過ごそうと考えたのです。
その白骨は、相変わらずフラフラと歩いてきます。そして、よくよく見れば何か
を引きずっているようでした。その引きずってる物を見て、Aさんは再度仰天し
ます。
636 :
562:2005/03/31(木) 08:04:16 ID:7JSn77uQ0
足に縄を掛けられた白骨でした。しかし、引きずっている奴が狩衣を着ているの
に対して、引きずられている白骨は立派な着物を着ています。恐らく、貴族か何
かなのでしょう。
Aさんが推測するに、狩衣の男は主殺しをしたのではないか、との事です。ここ
で言う「主」とは引きずられている貴族風の白骨。その従者たる男はその罪の為
に死罪となったのではないか…。
が、当時のA少年はそんな事を考えるほど余裕がありません。ただただ、『頼む
から気付かれませんように…』と願うのが精一杯でした。
やがて、その白骨はAさんの隠れている茂みの前までやって来ました。そして、
そのまま通り過ぎてくれるかと思いきや…そこで立ち止まって周囲を見渡し始
めました。
『しまった!気付かれたか…』
狩衣の白骨は、縄を持つ方とは逆の手を、そろそろと腰の刀に伸ばします。
もはや、一刻の猶予もなりません。見付かるのは時間の問題であるように思え
ました。いや、既に見付かっているのかも。
『じっとしていても見付かる。ここはイチかバチか…やるしかない』
637 :
562:2005/03/31(木) 08:08:57 ID:7JSn77uQ0
Aさんは声にならない声を挙げながら藪から飛び出し、一足飛びに道を飛び越え
て、転がるように山を下り始めました。後ろからは刀が空を切るような音がし
ましたが、振り返る勇気などありませんでした。
躓いたり転んだり、枝に顔を打たれたりしながらも必死に山を下り、気付けば
自分の住む村のすぐ近くの道に出ていました。日はすっかり昇っていましたが、
それでも安心できずに村まで駆けて行きました。
村では、「Aが消えた、神隠しにでも遭ったのではないか」と話し合ってる最中
でした。
Aさんは事の次第を両親に話したそうです。それを聞いた両親は「山の神様が息
子を護って下さった」と大層喜んだそうです。また、2人の女性が話した「自分
の名前」ですが、1つは村の近くにある山、もう1つは少々遠方だが有名な山に
居る神様の名前ではないか、との事でした。
狩衣の男と貴族の白骨に関しては、両親も全く知らなかったそうです。Aさん自
身も色々調べてみましたが、結局分からなかったそうです。
もし、Aさんが女性の言う事を聞かずに最初の道を行ったらどうなっていたか、
もし、狩衣の男に捕まっていたら…全ては闇の中です。
Aさんからは他にも色々と話を聞いているのですが、時間に余裕ができたら少し
ずつ書いてゆこうかと思っています。
長文、失礼しました。
>>632-637 GJ!!
もう一つは黄泉への道だったんでしょうか?
後日その人は罠を仕掛けなくなったとか?
これはいい怪奇話ですね。
次のお話に期待します。
562さん、お話しありがとう!
その場の情景が浮かぶようです。
またお時間のあるときにでも是非書き込んでくださいませ。
すごく楽しみです。
黄泉平坂にでも入ってしまったのですかね…
しかし子供の頃から山に入ってる俺には何の不思議経験も無い…不公平だw
642 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/31(木) 12:08:26 ID:RtKMV7vZ0
最近の山スレは神がかってる!!
このスレは神がノットッタ(AA略
自分が怖かっただけなんですが・・・
大学入学のため郷里を離れてしまうので昔から行ったことがなかった山の中に弟と一緒に入っていってみました。
いろいろ分かれ道などもありましたが一つずつつぶしていく感じで練り歩きました。
その分かれ道の中に入り口からなんだかどんよりと暗い不気味な感じのする道がありました。
で、二人で入っていったわけなんですが5分ほど進んだところに異様なものを見かけたんです。
それは山の斜面に沿って20m×30m四方程度のスペースを囲った高さ2mほどの金網でできた柵でした。
その中には
鉄の棒4本を支柱にして上に木の板を置いたような建物(はしごで上に登れる)
タテ1m×ヨコ2m×タカサ1m程度の檻
なぎ倒された杉の木
水を入れる容器
のようなものがありました。
また柵の外には大量のアルミ缶が捨ててあり最も新しいと思われるものの製造年月日は04年8月といったところでした。
結局こんな山の奥で一体何をしているのか?という疑問とそのあまりもの異様さに二人とも恐怖を感じそれ以上踏み込むのは断念しました。
ティキンですみませんorz ケータイもってけばヨカタよ
山って怖いのな…
神様から変態まであらゆるものが集う場所
>632-637乙です。
日本昔話を思い浮かべて読んでいました。
また不思議な話を読ませて下さい。
いつも思うんだが
山の神やら海の神やらの「神」と人間と動物が
なぜ協力して生きられないんだろうな
>>647 動物はどうかシランが、人間はすぐ欲をだすからな。
協力じゃなく、利用しようとする奴が必ず出てくる。
>>648 「神」にしろ然り、ってかんじだろ。
かなり「神」サマも欲深いし。
欲深と欲深が一緒のところにいるとドラブル
ってのが原因なのかな
誰かが笑えば誰かが泣くのが人の世だからなぁ・・・
神様みたいな力あるものが加われば、バランスが崩れて
今よりももっと混沌とした世の中になりそう。
>>647 縄文期よりもうひとつ旧い時代にはそういう世界もあったろう。
しかし2ちゃんには偏見あったけど、こういう素敵な話も読めるんだねー。
たった一人で山で夜明かしをすると、あらゆるものに
神だか何だか知らんが、ともかく意志あるものが宿っていると感じる事がある。
ふとした瞬間に、地面に落ちた木の葉、転がっている石ころといった
つまらないものの存在に必然を感じた事もある。
似たようなことを言っていた連中がいる。
宇宙から地球をみた人々だ。
ぼんやり、そんなことを感じた。
感じたままに書いて、推敲もしていないので
分かりづらく、まとまりがなさそうだ。
すべての存在には理由があるという考えですな
その理由とは神が定めたものであると
定めたとか、そんなに構えた事ではないんだが・・・
神などという絶対的な存在でもない。
ただそこに「ある種の」働きかけがあったかと感じるようなものなんだが、
ある種の働きかけという言葉自体、何か一定の方向性を示してしまう。
言葉とは不便だ。
そして、表現とは、実に難しい。
スレ違いだな
難しい神様論より、小山の神様の不思議な話がいい
ちょっと怖い妖怪話や、山で起こった不可解なお話希望!!
656 :
562:皇紀2665/04/01(金) 01:02:02 ID:shfE6z7E0
次にお話させて頂くのも、引き続きAさんの体験談です。
これも戦前の体験だそうですが、この話をしていた時のAさんはしたたかに
酔っていました。ですので、実際の体験とは異なる部分が入っているかも
知れません。
前回の話から時は流れ、Aさんは17,8歳位になっていました。
そんなAさん。ある日用事があって山道を歩いていました。昔の人というのは
凄いもので、峠の5つや6つは休み無しでも平気で歩いたそうです。
初夏の日差しを浴びながら『もうひと踏ん張りで峠の頂上だ…』と考えてい
たのですが、その時妙な音が聞こえてきました。
何やら、後ろが騒がしい…足を止めて後ろを振り返りました。音からすると、
誰かがこちらへ駆けてくるようです。
ガシャ、ガシャ、ガシャ…何かがぶつかり合うような音…何の音だろう?
Aさんは気にせずに先を急ごうと思ったのですが、音が気になってしょうが
ありません。
「鍋釜を背負って夜逃げでもしてるのか?でも今は昼間だから夜逃げじゃ
ねぇよなぁ…」
暢気な想像をしていたAさんの前に、その音源の主が姿を現しました。
657 :
562:皇紀2665/04/01(金) 01:03:00 ID:shfE6z7E0
「なんだ、ありゃ…」
思わず呟くAさん。無理もありません。彼の目の前に現れたのは全身を甲冑
に身を包んだ男だったのです。外見を見る限り、Aさんとそれ程違わない年
齢…いや、あどけなさが残っているので、1歳か2歳年下かも知れない…の男
性が、やはり同い年ぐらいの女性の手を引きながら、こちらへ駆けてきます。
「そんなに急いで、何処へ行く?」
Aさんは声を掛けましたが、2人はその声を無視して、と言うよりまるで聞こ
えない感じで走ってきます。やがて、Aさんの前を2人が通過しました。
「人を無視して、なんだあいつ等は。女連れて歩いてるからって調子乗りや
がって」
少々嫉妬が混じった独り言と共に2人を見送ったAさん…と思った瞬間、今度
は凄まじい速さで数人の集団がAさんを追い抜いていきました。
「危ねぇな、コノヤロー!」
突然の事にビックリしてと叫ぼうとしたAさんですが、その集団の姿を見て、
再度ビックリしました。
先程の男性と同じく、全員が甲冑を着込んでいます。手には日本刀だの槍だ
の、物騒な物も持ってます。
「物騒な連中だなぁ。あんな物で何をするつもりだ、オイ」
少々好奇心が出てきたAさんは、峠の頂上まで一気に駆け上がりました。そし
て下を見下ろします。頂上からは真っ直ぐな一本道が続いてます。そこから
は、さっきの2人組の男女、それに甲冑集団も見えました。
658 :
562:皇紀2665/04/01(金) 01:03:36 ID:shfE6z7E0
集団は男女を取り囲んでいました。そして、槍や刀を2人に向けています。
「尋常じゃないぞ、これは…一体何が起きたんだ?」
そう呟いた瞬間。槍を持った1人が女性を一突き。
「あっ!やりやがった!」
思わず叫ぶAさん。が、包囲した集団は情け容赦なく、今度は男性の方に槍や
刀で襲い掛かります。男性は僅かに抵抗したようですが、これまた槍や刀で
メッタ刺しにされ、斃れてしまいました。
『寄ってたかって酷い事しやがる!』そう思ったものの、Aさんとて安心はで
きません。殺害現場を見た以上、自分だって殺されるかも知れない。こんな
山の中じゃ助けも呼べない…。
が、Aさんの心配とは裏腹に、誰もAさんの事を気にしてる様子はありません
でした。彼等は既に虫の息となった2人を、尚も槍や刀で刺し続け…最後に、
なんと首を切り落としてしまいました。
昼間の惨事を目の当たりにして、呆然とするAさん。やがて、その集団は首を
乱暴に掴むと、こちらへ引き返してきます。
『逃げないと…』
そうは思うものの、体が動きません。甲冑集団の人々は、顔や鎧に飛び散っ
た血を拭こうともせず、こちらへ歩いてきます。
やがて、Aさんの目の前まで来た彼等は、Aさんには目もくれず、さっさと峠
を下って行ってしまいました。
「何だったんだ、あいつ等は…そんな事より警察だ、警察に知らせないと!」
そう思い直し、再び峠道を見下ろします。しかし…
659 :
本当にあった怖い名無し:皇紀2665/04/01(金) 01:04:50 ID:shfE6z7E0
「あれ?あの2人はどこへ消えた?!」
ついさっき、集団に寄ってたかって殺されて首を刎ねられた筈の2人の遺体
が消えていました。急いで峠を下りて、先程の惨事が起きたであろう場所に
駆け寄ります。
現場には死体はおろか、血の一滴も残っていません。
「首の無い奴が1人で歩き回る筈は無い。それに、さっきの奴等は首しか持っ
てなかった。じゃあ、俺が見たのは一体…」
この惨事は、夜中や明け方ではなく、白昼堂々と行われました。また、甲冑
の音を覗いては走る音も叫び声も一切しなかったそうです。
この不可解な出来事に関しては、Aさんなりに結論を出しています。
彼が言うには、村からそう遠くない所に、小さな城跡がある。ある時、何ら
かの理由で城から女性を連れて脱走した者が居るのではないか。
追撃隊まで組んで追いかける程だから、何か重要な情報でも持ってたのだろ
う。もしくは、逃げられては困る人物だったのかも知れない。
そして、数百年の時を超えてその時の光景が何度も繰り返されているのでは
ないか。それをたまたま、Aさんが目撃してしまった…。
660 :
562:皇紀2665/04/01(金) 01:06:00 ID:shfE6z7E0
すいません、名前を入れるのとsageを忘れました。>659の続きです。
上の件については、私も独自に調べました。ただ、ネット上で調べただけな
ので限界があります。
まず、Aさんの言う「村からそう遠くない」というのは、人それぞれだと思い
ます。私にとっては「結構遠い」と思える距離でした。また、城跡にしても
「青葉城址」や「久保田城址」のように立派なものではなく、本当に小さな
もので、県内の田舎に小山(と、言うよりは丘)がポツンとある感じです。
城跡に関わる歴代城主やその一族なのですが、その末裔は今でも居ますので、
ここで出すのは控えさせて頂きたいと思います。
それにしても、この残酷な光景は今でも繰り返されているのでしょうか。
Aサンて何気に
サイコメトラーなんでしょうか?
興味深い話
聞かせてもらいました
乙です
・・・あぁっ日付が、日付が皇紀になってるぅ〜!?
何事か!?
昨日雪山で遭難した40数名の老人パーティが無事下山しましたね。
寒い一夜を雪山で過ごして元気だったのは、ずっと合唱していたからだそうです。
山登りするくらいだから壮健な老人達なんでしょうが、歌を歌うというのは
一種のお神楽奉納のようなもので、きっと山の神様が喜ぶのではないかと
思いました。
いい話・・・とはいい難いが、興味深い話ではあるな、うん。
たぶん同じ地方に在住だとは思うが、いろんな話が出てくる懐の深さには驚かされるわ。
俺はそんな神秘的な話なんざ聞いたことねぇよ。
>>656-660 〜戦国妄想伝〜
ある国境の城(砦)にその地方の城主が御輿をつらねてやつてくる。
用向きは、その一人娘が隣の国の大名の息子との婚姻が決まった為、結納の儀から戻る途中であつた。
おりしもその時期は台風がの到来が多く、城主一行は足止めをくらつてしまふ。
さて、ここにその砦の中で任務についている、一人の元服して間もない侍がいた。
この侍、下級の出身ながら武芸に秀で、眉目秀麗で人当たりもよいため
城主の身の近辺の警護を任されることになつた。
かつてない大役に、夜通しの立ち番中にも一瞬の気も抜かない若き侍。
夜半を過ぎ、ふくろうの啼き声しか耳に届かないその刻に中庭から不審な水音を聞く。
「だれも起きていない夜更けに誰あらう?」 と井戸の方向へそっと足を向けると、
そこには、月あかりに照らされて夜着のまま濡れ羽のやうな美しい髪を洗う乙女の姿があつた。
思わず息をのむ。 まるで伝説の天女が舞い降りたかのようなその光景は、いままでの侍の人生で
想像も出来ないほど神秘的かつ蟲惑的で、頭のどこかで無礼を働いていると思いつつも、その女人から
片時も目を離せない己を叱ることもできなかつた。
しばらくボウと立つているさむらゐに、遠くに過ぎ去ろうとしていた台風の残り風が吹きつける。
放心していた侍は、この不意の突風にかすかにバランスを崩されて槍の穂先を櫓の柱にぶつけてしまふ。
夜のしじまに、かすかに響く木ずれの音。 しかし乙女が気にとめるには充分な大きさだつた。
ハツとして白い単衣を胸の前で掻きいだき、不審な音のする暗がりへ勇敢に瞳をこらす乙女。
「そこへゐるは誰あるか!!」 幼く、たおやかな外見に似合わず凛とした声が誰何する。
槍を柱にぶつけた事でやうやく正気に戻ったものの、いまだ夢うつつのまま侍は自然とその声に従って
櫓の影から月あかりの下へ進みでた。
突然、端正な顔立ちの武者がでてきた事実に驚く乙女。 しかし不思議な胸の高鳴りも感じていた。
〜第一部 了 〜
うぁぁ・・・・・・酒の勢いで書いてもた;; つか続編ねぇし。
>>562とAさんスマソ。 俺は失われるぞぉ〜〜;;
667 :
本当にあった怖い名無し:皇紀2665/04/01(金) 05:03:36 ID:LSHBxk8e0
>665
一行目の途中まで読んだ。
他人の話を貶めるのは止めとこうな。
ましてや酒のせいにするなんて。
>665、面白い。
>>562さん、乙です。
>>656のお話は、Aさんが数百年前にタイムトリップしたのでしょうか。
それとも斬殺された男女の霊が近代まで彷徨っていたのでしょうか。
その男女は、何故未来永劫斬り殺されなければならないのでしょうか。
それは切ないな。
手塚治虫氏の火の鳥を思い出してしまいました。
あと、ホントに昔のひとはよく歩いたようですね。感心します。
草蛙、もっと貧しいひとは裸足で、平気で山道を10里位は普通に歩いたらしい。
数万円もする靴を履き、雪が降ればアイゼンやスノーシューを着け、
それでも5〜6時間も歩けばヘバってしまう現代人(私がヘタレすぎ?)には
山はどんどん遠い存在になってしまう気がします。
アンゴルモア暦かよw
夜の11時に山道の脇に車止めて和太鼓の練習してる奴等がいた。
こっちも車だったし、一瞬で通り過ぎてしまったけど、
夜の山道を歩いてて、あんな太鼓の音が聞こえてきたら
狸囃子を連想して怖いだろうな〜、と思った。
関係ないけど、暫く走った先でランクルと軽自動車が正面衝突やってた。
お祭り前の太鼓の練習かもね。
そんな所で練習するか?
普通公民館の側で夜8時くらいまでとかじゃないか?
夢中になっちゃえばどこでもやるでしょ。
時間が時間だから山ん中でやってたのかな?
もし誰かが聞いたらでも常識で考えたらそんな時間に山ん中で
太鼓叩くとは思えないから怪奇現象として認知されてしまうんじゃないかな?
ある時期、毎月登っていた山には、湧き水があった。
水道からポリタンクに注いだ水を持ってそこまで行き、そこで水を捨て、
湧き水に入れ替えるのが習慣だった。
ポリタンクは直方体に丸い口がついている形で、容量は1リットルから
2リットル程度。
必ず、どんな時でもそこでは小休止を取った。
週休二日など夢物語だった頃、仕事を片付け、一人で夜の山道を歩いていた。
翌朝の出発地まで、できるだけ早く着いて、眠りたかった。
休憩したのは、そこがいつもの場所だから、大変うまい水が
湧いている場所だからに過ぎない。
とはいえ、ぽつんと一人。
さっさと水を入れ替えてしまおうと、ポリタンクから水を捨てて
藪を掻き分け、湧き水の流れにポリタンクを沈めた。
ふと気付いた。
手元が明るい。
見回すと、漆黒といって良い闇。
手元に目を落とすと、やはり明るい。
ポリタンクが、というよりポリタンクの中で水が光っているのだ。
ゆらゆらと揺れる水に合わせるように光が揺れている。
小さな流れからポリタンクの口に触れ、流れ込んだ水が
光を発している。
不思議な思いで水を眺め、ポリタンクを目の高さに掲げた。
半透明のポリタンク越しに光る水の水面上、何かが光を
はね返してきらめいている。
虫だろうか。
光はともかく、虫や木の葉が入り込むのは、それほど珍しい事ではない。
ポリタンクの口から中を覗いた。
合戦中だった。
小さな小さな船にのぼりを立て、もっと小さな人間同士が刀と槍で戦っている。
声は聞こえず、赤と黄色の二手に分かれた小船の集団同士が船を寄せ合い、
小さな人々が船から船へと跳び渡り、突き合い、斬り合っている。
服装は色鮮やかだが、それ以上はよく分からないほど人々は小さい。
もっとよく見ようとポリタンクを傾けると、船が湧くように現れる。
水面が揺れると、その小さな突起が形をなし、小船が現れるといった按配だ。
斬り合いに負け、船から転げ落ちた小人は、しぶきも上げず、そのまま
水に溶けてゆく。
何かを積み上げ、それに火を放って火の玉のようになった小船が水面を走り、
それに体当たりされた小船は、ひとたまりもなく砕け、沈んでしまう。
ポリタンクを揺らし、水面が揺らめくと、沈んだよりも多いかと
思えるほどに、小船が湧き上がる。
際限のない殺し合いを目の前で見ているにも関わらず、美しかった。
間違いなく、美しかった。
ぴちっと水がはね、俺の目に当たった。
目をつぶり、目を開き、まばたきをした。
闇だった。
水の流れる小さな音が聞こえた。
ポリタンクに口をつけ、水を飲んだ。
うまかった。
際限なく湧き出でた小人たちが溶け込んだ水を
飲んだ・・・・・・・
その前に何故事前に水道水を入れてたのか気になる。トレーニング?
キタキタキタキタ━━━(゜∀゜≡(゜∀゜≡゜∀゜)≡゜∀゜)━━━━!!!!!!!!
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
またもや良話が降臨!!
もう山スレ神がかりすぎ!!
>>679 家を出てから、その湧き水にたどり着くまでの間に喉が渇いたら困るだろ。
成る程、合理的。
全裸隊様、数々名作乙!!
心から感謝です、本にしてほしいぐらいだよ
「超」怖い話に投稿なさってる?
>>683 超怖い・・・には書いていない。
この板のスレッドをまとめたサイトで、自分の書き込みを
見かけたことはあるが、そんな程度だ。
685 :
超怖ファン:アンゴルモア暦06/04/02(土) 01:27:45 ID:X4cne/le0
全裸隊様、超怖いの作者、平山様、加藤様(アズキタン)に
直接投稿してはいかがでしょうか?
採用の可能性がすごく高いと思われます
あなたのお話はすごくレベル高いです
今、超怖に足りないのはまさにあなたのカキコされたお話みたいなのです
不思議で不可解で捉えどころの無い話
恐怖というより、異界を覗いたような好奇心をくすぐられます
これからも良いお話を待ってます
本当にありがとうです
>X4cne/le0
まあ、とりあえず茶でも飲んでモチツケ
>>673 そういう場所のそういう時刻だから心行くまで稽古できるのだ。
あるいは何かの儀式かも知れん。
>>677 小泉八雲の「茶碗の中」以来の感動と恐怖である。
ロハでこんなもの読めていいのかなー。
僕の場合予備のポリタンは飲まずに持って帰って
ばーちゃんに御抹茶淹れてもらいまつ。
>>676-677 話しにひきこまれる、とはこういうことを言うんですね。
内容と、淡々とした語り口が相まって
目の前でその情景を見ているようでした。
良いお話をありがとうございました。
>>676 乙カレー。すごくきれいな話です。
小さいころに大好きだった絵本で、
ある老夫婦の畑で出来たかぼちゃの中に村があるっていう本を思い出しました。
436 名前:ななしのいるせいかつ メェル:age 投稿日:2005/04/02(土) 19:58:55
二年前の夏、女と二人で夜遊びしてた時、車でHしようと山奥に行きました
女が『あんまり奥行くと恐いよぉ』と言うので恐がらせようとドンドン奥に行きました
ようやく茂みに車を置くスペースがあったので、車を止め、少し話し込むと左斜め前に白い車ハケーン
先客か、と思い場所変えようと思ったら女が『あの車ナンバーないよ』と言うから、俺は思い切って車を下り携帯の明かりでその車の中を確認した。すると・・
死体に見えた
明らかに生きていなかった
すぐに車に戻り女に説明。涙が止まらなかった。最初は恐くて逃げようと思ったけど落ち着いてから110番しました
30分くらいで警察が来て自殺と判断しました
事情説明してる時、その警察官が一言
『通報はどこから掛けたんですか?この辺は携帯は通じないみたいだけど・・』
そう言われ携帯を見ると圏外だった
さっきは通じたのに!
Σ(II゚д゚)ヒィィィイ
俺は、また涙が出てきていた
692 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/03(日) 17:35:56 ID:CuG3Z77+0
で?一発やったのか?
>>692 なぁ房、ちょっと黙っとき、雰囲気ぶち壊したいのは分かるが。
だからコピペですってばw
わぁ、明らかに他殺なんですね。
被害者の怨念か。ナムナム(ー人ー)
やばい。なんかグダグダになりそうだ。
皆さんほど不思議な話ではありませんが、
今から10年程前、山で遺跡の発掘調査をしておりました。
はじめた頃は、作業員の応募が少なく2人の地元の方しかいませんでした。
地元の作業員は、しきりに「山の神様にお供えはしたか?」聞くので、「しなくても大丈夫だ」と
答えていました。「やっとかないと山の神さんおこるかもよ」と冗談ぽく毎日のように言われて
ました。
当然そのような予算はないので、お供えをするとすれば自腹を切らなければならず、おまけ
に迷信は信じていなかったので、聞き流していました。
ある日、山の表土をパワーショベルを使って剥ぐ作業をしていたところ、現場へ登るスロープ
に向かって、作業員が小型のダンプ(乗用ではない土砂運搬用)に荷物を載せ、機械を操作
しながら歩いていきました。
普段なら、パワーショベルの旋回内に入らなければ危険はないのですが、そのときは何か
危険を感じて15mほど手前で待機するように言いました。
つづき
それでもいやな予感はおさまらないので、一応スロープから出るように言いました。
そして、よけ終わってから数秒後、「ダァーン!」と、ものすごい音を立ててパワーショベルが
倒れてきました。
スロープは坂になっていたので、パワーショベルはキャタピラを上にしてひっくり返り、アーム
の先のバケットは丁度先ほど作業員がいたところにあり、よけていなければ作業員はおろか
私まで命はなかったと思います。
作業員からは、「あんた命の恩人だ!」と言っていただきましたが、生きた心地がせずしばら
く呆然としていました。
幸いパワーショベルのオペレーターも無傷で、大事には至りませんでした。
原因は人為的なミスでしたが、翌日さっそく酒と塩を買い、現場の四隅にまき山の神様に今
後の無事をお願いしたのはいうまでもありません。
事故後、作業員が「山の神様は女の神様だから、案外あんた気に入られたのかもよ」とか言
っていたので、気休めでも怒っていたのではなくて守ってくれたんだと思うようにしました。
その後は作業員も増えて特に何事もなかったのですが、倒れたパワーショベルを元に戻す
ときに、つっていたワイヤーが切れ、もう一度パワーショベルは坂を転がったわけですが、そ
のときに油圧の油が血を吹いたように出ていた光景を見たときは、機械なのになんだか悲し
くなりました。
面白くもない長文すいません。
いや重機一回転は相当に怖いよ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
700 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/04(月) 00:15:20 ID:gyApAqMN0
JJにoccultが出るまで頑張る予言者
701 :
697:2005/04/04(月) 00:30:02 ID:9mI5Zi5b0
>>699 はい。あんなのを見たのは同業者でも私ぐらいです。
>>698 遺跡というと生活跡、埋葬した場所とかもあっただろう。
気は心、気持ちほどお供えもしよう。
何でもいいからみんな書こうよ、本人は些細なことと思っていても
字にしてみれば奇天烈なこともあるし。
読ませて面白いのも2ちゃんなら集って楽しいのも2ちゃんだろう。
友人の話。
真夏日に山歩きをしていた時のこと。
開けた道を進むうちに、崩れかけた廃屋が見えてきた。
丁度いいや一休みしよう。
彼は強い陽を避けようと、薄暗い屋内へ踏み入った。
廃屋はかなり崩れていたが、しっかりと日陰になった上、風通しが良かった。
ホッと一息ついていると、奇妙な物が目に入った。
神棚の残骸の下、柱の途中から赤い網がぶら下げてある。
季節外れの蜜柑だった。三個入っていて、表面が白くなっている。
てっきり黴だと思ったが、やがて間違いに気がついた。
蜜柑はカチカチに凍って霜を噴いていたのだ。溶け始めている。
なんで冷凍蜜柑がこんな所に? 考えてみたが答えは出ない。
(続き)
唐突に、山から自分への贈り物だという考えが浮かんだ。
まさかなとすぐに否定したが、その考えは頭からなかなか消えず、食べずに
ここを出るのも失礼に当たるのではないかと悩んでしまったらしい。
混乱してしまった彼は、とりあえず神棚に手を合わせ礼を言上した。
ありがとうございます。ただ今は喉が渇いておりません。
気持ちだけ頂戴いたします。
そう頭を下げると山道に戻ったのだという。
麓が近づくにつれ、何かすごく間抜けなことをしたような、いやあれで良かっ
たのだと、思いは千々に乱れたそうだ。
数ヶ月後、再びそこを通ったが廃屋は陰も形も見えなかった。
白昼夢だったのかもしれない、と彼は頭を掻きながらこの話をしてくれた。
毎度です。今夜はちと判断に悩む一話で。
しかし、書き起こしてみてもちょっと不思議。
なぜに冷凍ミカンだったんでしょうね?
仕事、そろそろ少しは楽になれそうです。
去年は後半から無茶苦茶忙しかったなぁ。
今年度はどうなることやら・・・。
それではオヤスミナサイ。
706 :
706:2005/04/04(月) 04:19:43 ID:HwiPwiT+0
祖父から聞いた話。
45年程昔の出来事です。
私の祖父は当時、鍛冶屋を営んでおりました。
釣りが好きだった祖父は、近所の遊び仲間と共に
やり貯めた仕事の合間しばしば釣りに出かけたそうです。
釣りは朝早く、車に大人4人が乗り込み仕事も忘れ、休日を満喫しに釣りへ出掛けます。
山を二つ越えた所の渓流に目当ての魚が泳いでいたそうです。到着まで1時間。
当時の(現在もあまり変わらないでしょうけども)田舎の夜明け前、山の中ですから
車のライトがあれど相当に暗いです。轍も定かでない道を進んでいきます。
707 :
706:2005/04/04(月) 04:20:29 ID:HwiPwiT+0
渓流にはもう何度となく祖父たちは通っていたそうで、迷うはずはありませんでした。
一時間、10分、20分、、30分、、、、
目的の場所に辿り着けません。
眠い目をこすりながら、4人は確認し合います。
「あんれぇ?迷ったんか?」「何時になってもつかねぇからおかしいと思ってたんだぁ?」
一息ついてまた走り出しました。
ですが、いつになっても目的地に着きません。
さすがに事態を重く見た4人はその日の早朝釣りを諦めて
明るくなるまで少しの間仮眠を取る事にしたそうです。
夜明けが近づくに連れ、だんだんと辺りの様子が少しだけ見えてきます。
708 :
706:2005/04/04(月) 04:21:05 ID:HwiPwiT+0
後部座席に座ってた祖父が一番最初に目を覚ましたそうです。
「おい、ぼちぼちいってみんべか?」他の者も目を覚まし言います。「んだな。いってみんべ」
エンジンを掛けなおし、発進しようとした瞬間運転手が言いました。
「おめぇら黙って伏せろ!!」
何事かと祖父が小さな声で尋ねます。「どしたんだぃ?」
運転手は言います。「そーっと、そーっとだぞ!そーっと窓の外見てみろ。目を合わすなよ!」
4人はそーっと伏せていた身を起こし、窓の外をゆっくりと見ました。
709 :
706:2005/04/04(月) 04:21:35 ID:HwiPwiT+0
白い顔をして、赤い紅を引く小さな動く人のようなもの。
ほっかむりのようなものを頭に乗せて、ゆっくりゆっくりとすり足で車の横を通り過ぎていきます。
和風の結婚式のような感じです。隣には黒の着物を着た小さな人のようなものが同じように歩いていきます。
灯篭を手に持ち、ゆっくりと片足をあげてゆっくりゆっくりと前へその足をつき、進んでいく者も居ます。
その列が後ろから前へ車の両側をズラーーーーーーーっと並んでいます。
ぼんぼりのような物が定期的な位置にに置かれていたそうです。
白い和服の後ろから出ていたものは、茶色と白の尾です。
全員が後ろから尾が出ていたそうです。
そうです、狐の嫁入りです。全てが通り過ぎるまで20分程度掛かったそうです。
終始4人は息を呑み、黙りつくしていました。
710 :
706:2005/04/04(月) 04:22:39 ID:HwiPwiT+0
気味が悪くなった祖父たちは一目散に家に帰り、その後その山にはあまり近づかなくなったそうです。
4人全員がひとまず私の母親の実家、つまり家に到着し、お茶をブルブルした手で飲みながら
家族全員に今見てきた事を伝えたようですが、尋常じゃない形相だったと私の母親は言っていました。
こんな事実際にあるわけないとは思いつつ、こんな儀式が行われている所を一生に一度は見てみたいとも
思いました。
雷鳥さん乙
雷鳥さんも706さんも乙です!
713 :
ぬこ:2005/04/04(月) 08:30:40 ID:eb6SElqw0
サンダーバード様、706様乙ですにゃん
不思議なお話o(^・x・^)oありがとにゃん!!
また、お話してくださいにゃん
>>雷鳥さん乙です。
マヨヒガかヨモツヘグイか……。
食べたらどうなったんでしょうね。
>>706-710さんも乙です。
やっぱりこっちで見る方がしっくりくる感じです(^^)
ウチの実家の犬の話を。
父の手違いで血統書をもらい損ねた柴犬。
どうもトロい。すぐ近所で迷子になる。遊びに来た猫に餌を
食われる。予防接種をした獣医を尻尾を振って見送る。
この犬を連れて、両親は山菜取りに出掛けた。
父が何故か、犬を放してしまった。いつも鎖につながれて
可哀想、程度の軽い気持だったらしいが。
「何ばしよっとね! 迷子になって戻ってこられんが」
と母が指摘して、父は我に帰り、
「……なるようになるさ」
と山菜取りを続けた。
やがて山菜がある程度の量取れたので、父が口笛を吹き、
「○○〜! 戻ってこんか〜!」
がさがさと音がして、すぐに犬は戻ってきた。
近所でさえ迷子になる犬が、はじめて来た山の中でどうして
迷わず戻ってこられたのか。
山の神様は女だと言うが、イケメンの犬なので、もしかして
神様が道案内をしてくれたのだろうか。
(本当にイケメンなんですよ。通りすがりの人が、どうして
こんなに格好よく育ったのか、とわざわざ尋ねてくるほど。
切れ長の目で程よく筋肉質、人間で言うと東山タイプ)
716 :
sage:2005/04/04(月) 17:54:47 ID:REDIqZQA0
ここは良いスレですね。
少しながいですけど、私も話を、、、。
子供のころ住んでいた家は集落の一番はずれで裏は里山でした。
家から100m程離れた所に数本のクヌギの木があり、毎年夏にはたくさんのカブトムシを採ってました。
20km程はなれたS市のペットショップにもっていくとオス30円、メス10円で売れ毎年2万円位稼げましたので
それは夢中で朝早くから夜遅くまで採りまくってました。
ただ夜の山は不気味なので、当時小学生だった二歳下の弟を連れていくのですが、
毎回異常に恐がりまして
「頭の無い人が歩いてるから嫌だ、なんでにいちゃんにはわからないのか」
ええ、今でも弟はすごく霊感が強いのです。
「そんなもんいるか、あれは何かの動物が歩いているの、こんど売ったら前から
ほしがっていた釣り竿買ってやるからいくぞ」
ぶんなぐってでも連れていきました、やはり怖かったので。
ただ、なまくらな私にも聞こえてはいたんです、ざく、ざく、と熊笹を掻き分けるまぎれもない、
2足歩行でしかない音は、、、。
続く
717 :
sage:2005/04/04(月) 17:55:42 ID:REDIqZQA0
ある夜、行く行かないで兄弟ゲンカしていると、仲裁に入った母親から
「おばけなんていないから、今日は母ちゃんが一緒にいくからケンカやめなさい」
三人で山へ行き、さあ捕まえようとすると、やはりざく、ざくと歩く音がするのです。
「ほらね」と弟。
「帰るよ」と母親の一言。
家に帰ると母が江戸時代に近所で侍同士が争って死人がでたと母親の爺さんからきいたことがある、
また、近所の何軒かが、家の周りを夜中に誰かが歩き回るとの理由で家を捨てたことを聞かされました。
そして夜には二度と山へ入らないよういわれたのです。
それでも親の目を盗んでちょくちょく山へいきました。
えたいのしれない足音よりも目の前の現金(カブト虫)が大事でしたから。
ある日出稼ぎから帰った親父が話を聞くと、クヌギの木を根こそぎ切り倒しました。
その日以来、貧乏で暇な普通の中学生の夏休みでした。
今でも親戚の家があるのでそこにいくことがありますが
昼でも何とも言えず陰気な所で我が事ながら、よくもまあ夜にいけたものだと思います。
718 :
sage:2005/04/04(月) 17:58:08 ID:REDIqZQA0
名前とメール欄まちがえました。
失礼。
719 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/04(月) 18:18:00 ID:Pmj6XV1Q0
まだ間違ってるよ
>>718 乙です。結構怖かったです。
あと、20円足らずで2万円!スゲ〜。
山奥の小学生だった頃の話
初夏の暑い日だったと思う。
隣の村の親戚に行く山道の途中だった。
トンネルを抜ける道路はあるけど、徒歩だとこちらを使うのだ。
峠を越えて少し下ったところに、湧き水を飲める場所がある。
そこで、手作りの小さなベンチに腰掛けて休んでいた
すると一人のお婆さんが現れた。
今となってはどんな格好か思い出せないが、普通の人だったように思う。
「あんたはどこに行くんかな?」「一人で大変じゃなぁ。」
とかいろいろ話しかけてきたように思う。
そのうち
「パンがあるけえ、ひとつ食べんさいや。」
と言ってアンパンを取り出し、差し出した。
自分は
(なんだアンパンか)と少しがっかりしたのと
おなかもすいていなかったので、いらないと断った。
すると、お婆さん、明るく振舞う感じで
「やっぱり、婆の出すもんじゃ食べとうなあよね。
(食べたくないよね)。」
小学生だった私は、一瞬答えに詰まって下を向いてしまった。
(もしかして家で、孫にでもそんなことを言われたのかなぁ。悪いことをしたかな。)
そんな思いが頭を駆け巡った。
(でも食べたくないしな、、、、)
思い悩んだ挙句、何とか言いつくろおうと思って顔を上げた。
しかし、隣には誰もいなかった。
一瞬、何が起きたかわからなかった。
別れも告げずに行ってしまうとは思えないし、、、、。
一人っきりの木陰のベンチに涼しい風が吹いていた。
帰ってから母親にそのことを話した。
「不思議だねぇ。でも気持ちは伝わったじゃろうから、ええんよ。」
すごい山奥の育ちなせいか、にっこり笑ってそう答えた。
723 :
カフカ:2005/04/04(月) 21:41:20 ID:GW+HTtYU0
いいスレですね。僕も何か語ろう。。
去年の秋の話。
うちの裏に御嶽山っていう100mくらいの山がある。山頂に御嶽社があり、200年ほど昔に偉い験者が木曽御嶽から分霊して開山したからこういう名前なのだそうだ。
とても暇だった僕は、天気がよかったのでこの山の探索をすることにした。
旧参道から鬱蒼とした山の中に入ると、両脇には無数の石碑、石碑、石碑…どうやら神道系の墓らしい。
森の中に石碑が混ざっており、まるで廃墟のような雰囲気だ。
時々龍の形をした石像や、延命地蔵や不動明王像なんかもある。
途中ひときわ眼を引いたのは3m程の大きさの天狗像だった。ここまでくると正直怖い。
それでも山に入る人は結構いるらしく、花や線香がお供えされた石碑も多い。
さらに道を外れて奥の方に進むと、わりと新しい感じの像があった。
剣に龍がまきついてるというデザインで、八大竜王と書いてある。
山奥なので当然暗いんだけど像の後ろの蝋燭立てから光が漏れていて、その周辺だけぼんやりと明るい。
なんとなく手を合わせてると、道なりに行く方向から水の音が聞こえてきた。
行ってるみとそこにはやたらと透き通った小さな池があった。湧き水でもあるのだろう、葉っぱが少し浮いてるだけで水が全く汚れていない。
傍目には生きてるのか死んでるのか分からない速度で大きな鯉が泳いでいる。
池の横に、潰れた小さな社があった。社の前には白い蛇の置物が置いてある。
時が止まったような場所だなぁ、と思った。
それでさ、帰る時「八大竜王」の石像の前を通ったんだけど、さっきと違って明かりがなかったのね。
気になって像の後ろの蝋燭立て見たら、蝋燭なんて一本も立ってなかった。
火が消えただけなら蝋燭はあるはずだし、全部燃え尽きちゃったとしても燃えカスは残る…はず。
って事はさっき見た光って?
びくびくしながら帰りました(笑
真っ青でほとんど雲の無い空の下
田んぼの真ん中を貫くアスファルトの農道に立ち
前半分が束ねたダンボールのように潰れたボンネットを
呆然と見ていると
自転車降ろしましょう
丈治くんが少し早口で言った、
岩はセプターの鼻先のアスファルトの上で真っ二つに割れている
いったい何処から落ちてきた?
二台のマウンテンバイクをキャリアからはずしつつ考えていると
とにかく急ぎましょう
知り合って間もないが、丈治くんがこんなにも焦った様子なのを始めて見る
なんとか車外に出てからづっと
お姉さんに電話しているが
繋がらないみたいだ
急かされるまま
それぞれにサドルを着けて
丈治くんの後について走り出す
つうか廃車なんですけど僕の愛車...orz
つくりすぎた
弟たちを待つあいだ飯を炊き、握り飯を握った
一時間以上待っても来ない、手持ち無沙汰も手伝い
大量に作ってしまった上にまだ来ない
待つのに飽きてしまい取り敢えず森に向かうことにした
森の開けた場所を越えれば薇採りのポイントに着く、背負い子に括り付けた竹籠の中の握り飯が重く感じられる
しばらくすれば弟たちも追いついて来るだろう
そう考えると気分が軽くなった、頭上からの木漏れ日を楽しみながら歩き、そろそろ空き地に出ようかと言う辺りで
ゴォッ
と凄い音と共に疾風が吹いた
思わず前によろける、よろけながら空き地に出るとまた
ゴォッ
と疾風が吹く、背中を押される様に空き地の中央近くまでよろめき出ると何時の間に湧いたのか空が黒雲に覆われ辺りが暗くなっている、そして突然
みいぃっつうぅ!
どしゃぁっ!!
目の前に真っ赤な顔が降って来た、三メートルは有るだろう、その瞳は爛々と金色に輝きシャァッと大きく開けられた口の中には鋭く長い牙ばかりが生え
喉の奥には紅蓮の炎が渦巻いている
今まで見た中で一番恐ろしいです...orz
巨大な顔の表面がボコボコと泡立ち始めた
異様さに呑まれて
金縛りにあったかの様に体が硬直し動けなかったが
このままでは喰われる、そう思った瞬間
体が勝手に反応した、くるりと後ろを向き全力で走る
ひゅん
どしゃぁ!
地面が揺れる
追いかけて来ているようだが後ろを振り返っている余裕などない、とにかく逃げなくては
が、何かに背負い子を掴まれガクンと言う衝撃の後に体が引き戻され始めた
足を踏ん張りながら後ろを見ると
赤い顔から枯れ枝のような腕が生え、こちらに向かって幾本も伸びている
振り解こうともがいていると
姉ちゃん!背負い子捨てろぉ!!
弟が空き地と森の境目から叫んだ
我に帰り背負い子を捨て
全力で弟の所まで走る
せっかく握った握り飯が...orz
弟の所まで息を切らせて行くと
あの男がデジカメで撮影している
一体どんな神経をしているのか理解出来ない
撮影しながら
あっ!細かくわかれたよ
弟も黙って指を差す
顔面から伸びきった腕の後から体がついて来ると言う風に
ポコポコと小さいものが溢れ出てくる
ガリガリにやせ細り抜け落ちたのか頭髪は数える程しかない、それなのに腹だけは異様に膨らんでいる
その中でも一番大きな個体が竹篭の中から風呂敷を取り出し握り飯を他の個体に手渡している
餓鬼のように見えるがおかしな事をする
全ての個体が握り飯を食い始めた
ひとくち食べる毎に頭髪が増え肌につやが差してくる、有ろう事か衣服までか現れた
握り飯をくうほんの数秒間に餓鬼から人の子供に変化した
三十個も握っていたとはやっぱりつくりすぎだ...orz
その子供達の着ている物は様々だった
一番大きな個体だった子供は何時の時代のものかボロボロの着物に縄の様に
ヨレてしまった帯を巻いている、像の刺繍のついたシャツに半ズボンそして運動靴の子供までいる
様々な時代の衣服を着た
子供達が眼前に集まって来た
おばちゃん有り難う、俺達腹が減ってお始祖さんの処に行けなかったんだ
でもこれでやっと行けるようになった
ほんとに有り難う
一番大きな子供が嬉しそうに言う
期限が来れば売れ残った握り飯を棄てる店など数え切れない程あると言うのに
この子供達はそんなものすら食べられず一体どの位の間森を彷徨っていたのか
ご飯だったらいくらでも食べさせてあげるからね
私はそう言って弟を振り返り
丈治、家のお櫃に残ってるご飯全部持ってきて
と言った、でも弟は無言で首を横に振り空き地を指差す
誰も居ない、どうせ成仏するならもっと食べてから行けば良かったのに
涙か止まらなくなった
お始祖さんて誰だかわからない、しかもおばさん...orz
後日談希望されるかたは居るのでしょうか?
駄文ほんとにすみませんでした...orz
お始祖さんっていうのは仏様のことだって、
どこかで聞いたか読んだかした気がする。
後日談、ぜひ聞きたいです。
>>724-729 すみません、話の内容がよく分からないのですが。
これは夢の中の話なのですか?
ああなんだかかわきがうるおっていくようで。
こじつだんきぼうします。
(かんじへんかんができなくなったのでひらがなでしつれい)
後日談読みたいです〜〜ノシ
ゼヒゼヒ。
735 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/05(火) 03:34:14 ID:iElp/D2E0
2001年の秋、ある山中での体験です
どんな目的でそこへ行ったのかは記憶にありません。(今思うと
茸を探していたのかも知れません)
車道脇に車を止め友人の滝沢君と2人で山頂の方向へ向かう林道
(獣道かも知れません)を小1時間歩き、見晴らしの良い場所で
煙草を吸い始めました。
時刻は正午を10分ほど過ぎたところです。
何気なく谷を挟んだ反対側の尾根から30メートルほど下を犬が
歩いているのが見えました。
私自身、犬の種類についてはよく知りませんが、どちらかと言う
と和犬だったと思います。
やがて木に隠れて犬は見えなくなり、2人は煙草を消して立ち上
がりました。
15分くらい歩いた後、肌寒くなってきたので車に戻ることにし
ました。
車まであと10分くらいの場所で滝沢君が変なことを言ったのです。
「あの犬やけに大きくなかったか?」
「向こうの山まで500m以上あったよな」
「あんなに大きく見えたってことは、3m以上の大きさだろ」
・・・・・・お犬様伝説の地 での不思議な出来事です。
後日談
ノシ
施餓鬼ってやつですかね
>>735 真っ白で背中に人乗ってなかったか? その犬
八房だと思いつつも、浮かぶのはパトラッシュAA
740 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/05(火) 12:45:51 ID:7G3HQZF1O
雷鳥1号死ね。
しっぺい太郎じゃないのん
743 :
ぬこ:2005/04/05(火) 13:57:30 ID:tDT59IOx0
>>740 そんなことo(^・x・^)o言ってはだめですにゃ
叩くなら「おまいを一生祝ってやる!!」がいいですにゃ(笑)
ここは本当に素晴らしく良スレですね
話し手さんが非常に粒揃いだし、全体の雰囲気も落ち着いてて。
orzさんの後日談、楽しみにテカテカして待ってます
50数年前の親父の話
親戚の家に使いに出され泊まる予定だったのが、急に家が恋しくなり急遽
帰ることにしたらしい。
何とかあたりが見える位の月明かりを頼りに家路を急ぐ親父。
野中の一本道をひたすら急ぐと、なにか前方に白くぼんやりしたものがいる。
しかもゆらゆらゆれている。
そこを通らねば、あとはやたらに村人が狸にだまされる山道しかなく、
親戚の家に帰ろうかと思いながら、
前方を見ているとその白いぼんやりしたものがどんどん自分に近づいてくる。
悲鳴を上げ腰を抜かしつつ必死に走る親父。
後からその白いもやもやしたものはどんどんせまる。続く。
続き
もうだめだ、と親父は覚悟を決めたそうだ。
そしてついに追いついたその白いものが鳴いた。
モゥーーーと
近所から逃げ出した牛が夜の散歩してたらしい。
酔っぱらうといつも話す生涯で一番怖かった親父の話。
749 :
735:2005/04/05(火) 18:43:55 ID:iElp/D2E0
私自身は5メートルくらいあったように感じていましたが、言い出せませんでした。
もう一つ書いておきますね。
これは1987年の2月末から3月にかけての山行での話です。
中央線沿線の山に登る人にはポピュラーな23:50(うろ憶えです)新宿発の
各停に乗り塩山で下車、少しの距離をタクシーに乗りある山の登山口に着きました。
明るくなると同時に山に入り、30分くらいしか歩いていない地点でのことでした。
まだ薄暗いなか、2名の下りて来た人を見て私たち3人は凍りつきます。
堅牢な登山靴・ツーイードらしいニッカ・その下から覗く赤いソックス・チェック
のネルシャツという真冬にしては少し軽装備ではありましたが、彼等の服装は山中
で違和感のないものでした。
しかし彼等2人は自分の首(と思われる・あるべき場所に首はなし)を小脇に抱えて
歩いているのです。
何秒か後には私たちに見向きもせず(もっとも見向く顔がありませんが)、私たちの
横をしっかりとした足どりで通り過ぎて行きました。
リーダーの「振り向くな!」の声を無視して彼らの後姿を見てみると、彼等は少し前
に流行ったフレーム付きのザックを背負っていまいた。
脇の下から覗く首には(胴体と繋がっていたであろう部分の意味での首・顔の部分は
多分下向きに抱えていました)出血はありませんでした。
私は、彼等が木々の間に隠れて見えなくなるまで、何の感情も無く見送っていたのを
憶えています。
雪(風花かも)が少しだけ舞っていました。
うーむ、そういうのを見てもまだ山に登りたくなるものなんだろうか。
私ならばその日の登山をやめにして家に帰りそうだが。
751 :
735:2005/04/05(火) 19:32:01 ID:iElp/D2E0
思い出したこと追加しておきます。
彼等のうち1人の腰につけたラジオから女の声(多分朝鮮語)が大音量で流れていたことと、
1センチ径くらいのザイルをベルトの代わりに巻きつけていました。
>>751 てことはそれは幽霊じゃないな
単に首の取れた人間が山から下りて来ただけ
ロープウェイなど、普段なら使わない俺だが、時には
高みから谷間や峰を見下ろしたい気分になる。
時季はずれということもあり、ロープウェイには
俺の他に、夫婦らしい男女が二人乗っているだけだった。
晴れてはいたが一部に雲があり、行程の半ばあたりまで
来た頃、その雲の中にいた。
一番景色がよさそうな場所で雲にぶつかるとは、ついてない。
やれやれと息をつき、ザックのポケットから携行食の
小さなチョコレートを出し、口に放り込んだ。
やがてロープウェイのプラットフォーム。
係員が扉を開け、同乗の二人連れが席を立った。
「しばらくご一緒しませんか。」
山ではよくあることなので、同意し、立ち上がった。
彼らが降り、俺も続こうとしてふと気づいた。
着くのが、早すぎる。
「すいません、この先で降りますから」
係員に声をかけ、先に降りた二人連れにもそれを告げた。
「そうですか、ではお気をつけて」
係員が無言で扉を閉めた。
俺一人がロープウェイに残り、そのまま進んだ。
振り返ったそこに、プラットフォームなど、無論ありはしない。
大きく息をつき、静かに手を合わせた。
上まで行ったら、小さなケルンを二つ作ろう。
そう思った。
今日のも(・∀・)イイネ!!
757 :
ぬこ:2005/04/05(火) 21:48:14 ID:vKVvt/xj0
キニャ━━━━━━o(^・∀・^)o━━━━━━ !!!!
全裸隊タン乙ですにゃ、よいお話ありがとにゃ〜
さり気なく涅槃に誘おうとするカップルこわー
そんなやつらにケルンを積んでやるなんてやさしいな
ぼ〜っとしてたらどうなったんだろ。こわっ。
しばらくご一緒に・・・
761 :
シェパード:2005/04/05(火) 22:41:37 ID:TOGZU0Zg0
永遠にご一緒に。。
>>754 もし、初めて乗ったロープウェイで
到着時間などの知識が全くなかったとしたら……
| ゼンゼンコワクナイヨ…
| (('A`;))
/ ̄ノ( ヘω)ヘ ̄ ̄
ξζ
ジョ〜
私の家が建っている地域は、台地の端っこで起伏があまりない。
なのに西方数百メートル先にこんもりとした小さな山があった。
父が子供の頃はお正月の鏡餅の下に敷くシダをとってきたりもしたらしい。
その山は15年ほど前から切り崩されて、新興住宅地になっていった。
古墳だったんですね。それはそれは古い人間の骨が出てきたそうです。
オカルトな話は聞きませんが、その新興住宅地に住んでいる人たちは
そんなこと知らないと思います。
航空写真でみると、なるほど古墳だとわかる形もしていました。
古墳はねぇ
古すぎて霊の話とか聞かないね
古代人の霊だっているはずなんだけど
せいぜい戦国移行の例ばかりナ気がする。
飽きて成仏するのかな?
それはそうと俺のすんでるところも元古墳らしいんですよ。
別に怪奇現象にはあってないけど引っ越してきてから見事に
強迫性障害と鬱になりましたよ。タタリ?
もう許して欲しいんですけど。楽になりたい。死にたい。それで楽になれるなら。
>>765 引っ越せばいいんじゃね?
あと電磁波とか低周波とかの影響かもしんないから調べてみれ。とマジレス。
えーっと、奈良の明日香の高松塚古墳とかキトラ古墳で
そういった話があったような...。
オカ板での評価を知らないので、あんまりうかつなこと書きたくないけど、
寺尾玲子の闇の検証っていうシリーズの本で、高松塚古墳を取材してたね。
>>753 懐かしいお話ですね。
大きな犬はどうしてもパトラッシュになるのかな。
今は「タダキチさん」だろうなぁ。
漏れは走れジョリーかソウイチロウさんだが・・・歳がばれるw
何故ラッシーが出て来ぬ
ラッシーは結構小さい印象がある
ラッシーはコリー犬だから、でかいんだよね。
その辺で見かけるのは、飼いやすいシェットランドシープ犬だから小さい。関係ない話でゴメソ。
>>773 昔はけっこういたよねコリー。
ボルゾイとかマスチフとか、さわってみたいな。
>>774 ボルゾイ頭悪いの多い。。狼狩犬だしねー。
相当でっかい。。
マスチフは土佐犬でイイじゃないー。
イベントいけば触れる。
山じゃねぇや。。
今年は北岳いきたいな。。。
アフガンハウンドもでかくて金髪ロン毛にひげ真っ黒な感じが
怪しくていいよね。
>>773 いや、コリーはでかいんだけど、TVの「懐かしの〜」とかで見たラッシー(初代のモノクロ版)だと
結構小さく見える。
子犬時代のフィルムなのかもしれんけど。
そのせいで記憶が上書きされちゃったのかもしれないけど、やっぱり昔見たヤツ(カラー)の印象もそんなに大きくは感じない
最近は最盛期に匹敵する盛り上がりで嬉しいですね。
さて、以前から結構要望のありました携帯サイトを
作ってみました。
http://tada.to/~yamakowa/ 無料のHPスペースなので広告がめっちゃ多いですが
ご勘弁を。
手元にdocomo端末しかないので他社で見ることができるか
わかりませんが、基本的にテキストベタ打ちなので大丈夫
でしょう。
収録中一番の長編だったpart10の雷鳥さんの話も
とりあえず全て表示することができました。
楽しんでいただければ幸いです。
…ところで、過去ログまとめサイト(part9までのところ)って
消えちゃいました?
忘れてますた。
有志の方からログをいただいたので、PCサイトに
まだ収録されていなかったPart14の残り部分を
収録しました。
(携帯サイトの方にも収録してあります)
10から17スレまでは、これで全部収録できたと
思います。
あ、4が4つだ…
AUのWINなんですが見れませんでしたってゆうか辿り着けない...orz
管理人さんご苦労様です!
管理人さん乙&ありがとうございます!
じっくり読まして板だきまつm(_ _)m
古い霊ってどんどん形が崩れてくるらしいよ。
で、他の霊とくっついてわけわからん塊になるんだって。
悪意を持った霊だと悪意のみが残って ソレが他のを呼んで・・って。
だから本当に古い霊ってのはなかなか見ることがないって何かで読んだ。
よく「中々昇天出来ない霊は何百年とかかります」っていうけど、
500年とか1000年くらい前まで遡ればそれだけの時間経ってるから
徐々に薄れてってもおかしくないかもしんないね。
霊の寿命は400年ってのもどっかで聞きましたな。
室井シゲルのエッセイで
知人のカメラマンが桜の下にいる江戸時代の女性を撮って、
この写真に撮られたことで彼女は存在が表に出られたので、
成仏できますって言われたと書いてた。
そういうものなのかなあ。みんな昇るに昇れないなら、
撮ってあげたら楽になるのかなあ。
先輩の話。
彼は母校の山岳部キャンプに指導員として参加している。
ある年どうしても一緒に行けなくなり、キャンプ地で後から合流することにした。
予定が大幅に遅れ、夕暮れの山道を足早に歩いていると。
「あなたは嘘吐き?」
いきなり後ろから声がかけられた。
驚いて振り返るが、闇に沈み始めている森の中には何も見えない。
「ねぇ、嘘吐きじゃないの?」
再び声がする。声の主は見えないが、小さくて無邪気な女の子のようだ。
生真面目な先輩は、むぅ、と少し考えてから答えた。
「他人を傷つけようとして嘘を吐いたことはないぞ」
するとザワザワっと辺りの木々が蠢いた。
「ちぇっ」と残念そうな声を最後にざわめきが納まる。
それ以降、声は二度と聞こえなかった。
何だったんだろうと考えながら歩いているうちに、段々と怖くなったという。
キャンプ地に着いて後輩たちと合流した時は、心底ホッとしたそうだ。
後日その地方に伝わる伝承話を知ったそうだ。
その昔、人を獲る物の怪が出たのだが、通りがかった旅の僧に懲らしめられたと。
僧曰く「悪人以外は襲ってはならん」と言い聞かせ、物の怪も改心したという。
「嘘吐きって悪人なのかな? でも程度によるよな」
あくまでも真面目な先輩は、この話をし終わってからも、一人考え込んでいた。
最近怖い話の書き込みが多いので、一読者として嬉しいサンダーバードです。
>>778 毎度毎度ご苦労さまでございます。ペコリ
でもっ、でもっ、オイラのAUじゃ見れないの・・・ナンでだろう?
あ、まとめサイト、やっぱり消えているみたいですね。
Part9までの怖い話も、ぜひ“管理”人さんのサイトで網羅してもらえないでしょうか?
あと、ログファイルも見れるようにしてくれると嬉しいのデスが・・・。
自分が過去にどのカキコをしたのか、最近わからなくなってきたものでして。アイゴー
>>780 ありゃ? うーん手元にAUがないので原因不明なのですが、
弱った…
今のHPスペースはPCから見れないし、ちょっと移転も
考えようかなあ…と思っています。
ちょっと今日明日は時間がないので週末にでも。
>>788 Part9までの話も載せたいですねえ。
しかし手元にログが…(他力本願)
ログファイルについては、嵐の書き込みをどうしたものか
悩んでいます。
どこまでが嵐かわからないのもあるし、かといって全部
そのまま載せるのもいやだし…というわけで困ってます
あれ?自分はAUからでも見れましたが…
>>787 魔物としては、どう転んでも人を襲えるうまい手だったんだろうなぁ。
「私は嘘つきだ」→嘘つきはコロス
「私は嘘つきじゃない」→そんなこというおまえは嘘つきだ。コロス
なんかクレタ人か一休さんみたいだなw
>>788 ログだけなら「にくちゃんねる」で拾えますよ。
ただ先ほど確認したら2スレ目と3スレ目が途中まででしたが。
795 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 03:57:22 ID:680HZ92m0
>>749の何年か前の大菩薩嶺(峠)山行のお話です。
我々4名は裂石登山口から2時間ほど歩いた見晴らしの良い場所を選んで小休止をとりました。
湯を沸かしお茶を淹れていると、シクシクというような女性の泣き声のようなものが藪の中から
聞こえてきます。
嫌な感じがしたのですが、放って行くわけにはいきませんので、藪の中を探すことにしました。
声が聞こえる範囲ですから4人で手分けすれば5分とかかりません。
数分の後、リーダーの合図で捜索を打ち切り出発することにしたのですが、Bが戻ってこないの
です。
先ほど藪に入ってから10分と経っていませんから、どこかで雉でも撃っているんだろうという
ことになり、もう少し待つことにしましたが30分経っても戻りません。
さすがに心配になって辺りを探したのですが、全然見つからないのです。
2時間以上経過し、さすが焦り始めたころリーダーがBを見つけました。
驚くことに彼は80cm以上ある舞茸(きのこ)を背負って登山道を下りてきたのです。
Bは一通り皆に謝った後、奇妙なことを語り始めました。
続く
796 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 03:59:03 ID:680HZ92m0
B:藪に入ってすぐ声の主(20代女性)を見つけて声を掛けたんだよ。
5分ほどの場所で連れが怪我をしているということなので助けに行たんだ。
途中直径15cmほどの細い木が道を塞いでいた。
邪魔だとは感じなかったけど、女に請われるままその木をどけると彼女はある方向を指差して
「ありがとうございましたこちらへお帰りください」と言ったんだ。
怪我をした連れは何処か?と訊ねても「もう大丈夫ですから」って、少し頭にきて問い詰めたら、
彼女はさっき指差した方角へどんどん歩いて行くんだよ。
何しろ足が速くて追いつけないんだけど、10mくらい離れるとこっちを向いて待っているんだ。
結構歩いたあとに彼女は振り返って「本当にお世話になりました、お礼にこれをお持ちください」
といってこの舞茸を指差して消えちゃったんだ。
そして登山道へ戻って気が付いたら2時間も経っていたんだ。
それにしても、あいつなんだったんだろう???
木をどけた行為にどんな意味があるのかは私たちにはわかりません。
予定していた山行をあきらめて私たちは帰途につきました。
今のように舞茸が人工栽培できない時代でしたので、20kg近い天然舞茸はとても貴重品でした。
無駄になってしまった4人分の旅費以上の金額で売れたことを最後に付け加えておきます。
>>795-796GJ
舞茸は見つけた人が喜んで小躍りするから舞茸というんだっけ。
今でも天然の舞茸は貴重ですよね。いいなぁ。
その女性に見えたものが触れない
ものが木の姿を借りて道を塞いでいたんでしょうか
そして帰るに帰れずみたいな
なんかが木の下敷きになってたかと思った。
で小さいから自分(あるいは自分達)では動かせなくて
ヒトを呼んでお願いしたとか。
800 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 08:40:26 ID:Y7bugy46O
800
801 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 09:32:27 ID:cmc/12Qh0
おもしろいね ここのお話
だれかアニメ化してくれよ
>>801 まんま、雰囲気が日本昔話になりそうだなや w
>>787読んだ限りは普通の怪談に思えたけど、
>>791を読んだ後だと
ナンだか深いやり取り話だったような気がしてきた。
先輩って、意図せずにベストな答え方したんですね。ラッキーマン!
最後に勝つのはやっぱり生真面目か?w
804 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 12:46:39 ID:ECWA12asO
792
怖いというより不思議な話ですが…
工房時代、私は家業が八百屋ということもあり、春先によく山菜採りに連行されていた(山菜は元手タダなんでウマーw)
山の入口に小さな祠があり、いつもはスルーして行くのだが、その日はなんとなく手を合わせてから入山。
母は体力的に足手まといなので、割と低い平地を探索していた。
私と父は春先でぬかるんだ急斜面を探索。我ながらかなり危険だったと思う。
しばらく探索していたら、私の体に異変が起こりました。
音が消えているのです。その日は天気も良く、そよ風が吹いていたにもかかわらず…
続きます
続き
私は不安になり周りを見渡すと、森の中がまるで時間が止まっているかの様に静まりかえり、何も動いていないかの様に見えました。
その時、頭を軽く叩かれた感触があり、そちらを見たら、父が斜面を滑落してきたのです。
間一髪で私は父をつかまえ、事なきを得たのですが…
気付いたら森の中はいつもの様にざわめいていました。
後にその事を父に話すと、『山の神様が助けてくれたのかもな』とのこと
私自身、その山の祭りで奉納舞を舞っていたので、それもあるのかな?と思っています。
東北の、とある霊山の麓での出来事でした。
初カキコです
長文、駄文、大変失礼致しました。
後日談として、父がその祠に酒を奉納しておりました
いまだに奉納舞は続けております。
舞っている最中に半ばトランス状態になることがあるのですが
山の神様が降りてきているのだと私は思っています。
また皆様のお話に期待しつつ、ROMに戻ります。
失礼致しました
面白かったです。山で急に静かになるときは
何かの前兆なんですかね〜。
809 :
805:2005/04/08(金) 14:36:54 ID:fYUvKTWVO
>>808 ありがとうございます。
文才に乏しいので私が文章にすると安臭くなるのですが…
私の存在が希薄になって、その風景を他の場所から見ていた様な感覚でした…
友人に話すと、
『お前はDioかw』
と一蹴されましたがw
すみません、今度こそROMにもどります
810 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/08(金) 14:42:40 ID:tGddtya+0
811 :
ぬこ:2005/04/08(金) 15:08:03 ID:3wYXX+EQ0
>>809 なかなかのスタンド使いですにゃ
あなどれませんにゃ
o(^・x・^)oパンチ(肉球)をおみまいしますにゃ!!(笑)
ワイドな猫だな
目の脇にあるのは耳か
ああ耳だったのか。眉毛かと思ってむかつく顔文字だと思ってた。
∧ ∧
≡(・ω・)≡
ニヤー
携帯から
>>812 いや、自分もまったく同じにそう思ってた。
だからはっきりさせて貰いたくてさ。
816 :
ぬこ:2005/04/08(金) 18:21:18 ID:CSMeDPn20
お騒がせしてすみませんにゃ〜
目の横の^は耳ですにゃ
デカ顔でo(^・x・^)oごめんにゃ〜
∧ ∧
o( ・x・ )o
この方が分かり易いしかわいいよ。
トムとジェリーに出て来る意地悪猫達にまるっこい小さい猫いたな。
つか半角にしたら痩せないか?
∧∧
o(・x・)o
ミッフィーみたい
|┃三,.、 ,r 、
|┃ ,! ヽ ,:' ゙;
|┃. ! ゙, | }
|┃≡゙; i_i ,/
|┃. ,r' `ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃.i" ゙; < 呼んだ?
|┃:!. ・ ・ ,! \____________
| (ゝゝ. x _,::''
.______|┃= ,::`''''''''''''''"ヽ.
|┃ | r';
|┃ ゙';:r--;--:、‐'
|┃≡ ゙---'゙'--゙'
ガラッ
あー、肩揉んでもらおうと思って
結局ぜんまいなんか採る状況ではなくなって
お姉さんが先に歩き僕と丈治くんが後からマウンテンバイクを押して
お姉さんと丈治くんの家まで歩いて行った、真っ暗だった空もいつの間にか晴れ上がって森に木漏れ日が射している
お姉さんは何度も後ろを振り返っていた、涙をポロポロこぼしながら
少しキツイ性格だと思っていたので以外だった
二人の家に着くと丈治くんのおじいさんが門の前に立っていた
無事に帰って来たなら合格だったんだな
ホッとしたように言った
合格ってなんの事か聞いてみたけどもごもごと何かを呟いただけで
あぁ、薇だったらじいちゃんが採っておいたぞ
と話を変えられてしまった
それを聞いても丈治くんとお姉さんはただ頷くだけで
さっさと家の中に入ってしまった
動画なんか撮ってたから仲間外れにされたのか...orz
微妙な誤爆?
家に帰ると
物凄く腹が減っている事に気が付いた
今一度飯を炊き、弟と力一杯食べた
口を動かす度に先程の出来事が思い出され、また涙が溢れだした
見ると弟も涙を流しながらもりもりと食べている
姉ちゃん、ばあちゃんが昔
俺達が小さいときに話してくれた事おぼえてる?
弟が聞く
祖父が婿にくる少し前に祖母が森で体験したと言う昔話の事だろう、
その日祖母がたらの芽を採った帰り道、森の開けた場所を通りかかると
とても大きな大仏さまが三体、遥頭上から声を掛けて来た、
こぉの中でぇどれがぁ本物だぁ?
三体共酷くいやらしい目をして祖母をじろじろ見降ろしている、恥ずかしくなり下を向くと、とても小さな大仏さまがプクプクと動き廻っていた
これなら良いなと思い手にとって
この大仏様ぁ!
と大きな大仏さま達に叫ぶと、チッと舌打ちをして三体とも消えた、と言う話だ
あれってばあちゃん、試験とか言ってたよね
そうだ確か祖母は試験だと言っていた
分けの解らない試験だ...orz
そうですたい。
>>824 すみません、とても小さな大仏様というのがよく分かりません。
…こういうレスを付けてしまうオイラは多分不合格なんだろうな。
その小さな大仏様がその後どうなったか自分もとても気になる
何かいやらしい話ですか?
小仏様ってなんかかわいいな
語り手の視点が複数なのはなぜかしら
今回は弟の視点だと思って読んでたけど
というか正直、毎回唐突すぎてわかりにくいです…
って、自分だけ?
スマソ
視点がぐるぐるかわるのもわかりにくさを増幅してるな。
このシリーズだけでもコテにされてみてはいかがでしょ?
登場人物 姉 弟・丈治 男・昌志
>16 姉? >30 姉 >69 姉 >122 姉弟どっちか >210 姉 >279 昌志
>307 姉 >311 姉 >423-424 姉 >543-544 姉 >545 昌志 >724 昌志
>725-728 姉 >822 昌志 >824 姉 …だと思って読んでたけど。
ここまで行くと残念ながらスレ違いじゃない?
>>552のレス読むと、完全なフィクションみたいだし。
えっと、
スミマセンわかりずらい上に混乱するような
書き込みかたをしてしまいまして、
確かに登場人物がこの全てのエピソードを体験しているわけではありません...orz
ですが各話に出てくる不思議は私が体験した(と思っている)出来事や友人、知人、親戚、もしくは旅先で知り合った方々に聞いた話をなるべく忠実に再現しているつもりです
なぜフィクション形式の話しにしているかと言いますと
そのほうが私にとっては
書きやすいから
と言う事だけです、エアバックの件で精進と言ったのは、現実に有るものや有った(不思議をのぞく)出来事
の裏を取り忘れたことに対する後悔の感情でした
それと全く不思議の出て来ないレスは前後合わせて一話と理解して貰えたら幸いです(改行が多すぎて1レスに収まらないのでw)
こむぎやき様、私のわかりずらい意図を正確に理解して頂いて有り難うございます
小手の皆様の出現率が低下した時期のつなぎとして書き込みを始めてしまいましたが
最近の活況を見るとその必要も無くなったかと思います
不快な思いをした皆さん本当にすみませんでした
...orz
>>839 やっぱり文末はソレなんですねw
問題は、まとめサイトに載せる時・・orzさんシリーズ、とか?
ちゅうかな、誰も不快だなんて言ってないんだがーーあーあーあぁーーアーッ!!!
ごめん 後半ちょっと憑かれたワ
知り合いの話。
秋山で、一人露営していた時のこと。
そろそろ寝ようかという頃合に、微かな音が聞こえた。
音のする方を見やると、営地の外れで黒い影が踊っていた。
黒く濡れたような細長いリボンが、回るように歌うように踊っている跳ねている。
鼬だった。白く大きな満月の下、一匹の鼬がクルクルと舞っていた。
まるで水墨画がそのまま動き出したような、幻想的で幽玄な雰囲気に飲み込まれ、
そのまま魅入ってしまったそうだ。
どのくらい経ったのか。我に帰ると月は既に傾き、鼬も消えていた。
頭を一つ振ると、左の手首に鋭い痛み。ぱっくりと傷が開いており、血が出ていた。
幸い傷は小さく血も止まりかけていたので、応急処置をして寝たという。
山を降りてから、知り合いの炭焼きにこの話をしてみた。
「そりゃ化かされたな。あいつ等の中には血吸いもいるからなぁ」
炭焼きが言うには、年経た鼬は人を化かすようになるのだという。
そのような古鼬は、人間を幻惑して夢現の状態にできるそうだ。
術にかかった人間が桃源郷に遊ぶ間に、ゆっくりと血を吸うのだと。
「大して出血する訳でないし、怪我も小さいけど、一応注意しとけ」
そう言いながら、炭焼きは竹で焼いたという塩を振りかけてくれた。
彼はそれを聞いても、なぜか怖いとか嫌だとかは思わなかった。
以来、苛々したりすると、あの白と黒の情景を思い浮かべるようになったという。
そうすると不思議に心が静まるのだと。
「俺は未だに化かされているのかもしれないな」
そう言う彼の顔はどこか穏やかに見えると、私は最近思うようになっている。
>>839 どうも、orzさん。
・・・いや、こういう呼び方で良いのかどうか不明ですが。ご容赦あれ。
天然姉妹と天然青年のエピソード、毎回楽しみにしております。
マルチアングルの語り口など、私個人には斬新でした。
願わくば、これからも書き込み続けていただければと、一ファンとして思います。
で、これからの展開なのですが・・・
お姉ぃさんと昌志サンの間に、淡いロマンスなど生まれるのでせうか?
・・・すいません、ラブコメ嫌いじゃ無いモンで・・・
>>826 見落としておりました。すいませぬ。
うむ、実は
>>787のお話の舞台は九州ではありません。
中国山地のどこかだったりします。
似たような存在があったりなんかしちゃったりして・・・。
ラブコメ好きの雷鳥氏…ちとカワイイ。
>>orzさん
俺はちょっと不思議なようなとぼけたような一連の話好きなので、
続けてくれるとうれしいです。
でも今のままだと、たとえば三日前からこのスレに来た人には
orzさんが以前から続き物を書いてるということは、非常にわかりづらいと思う。
あなたの話に?となってる人は不愉快とかじゃなくて
単純に疑問なのでは、と思うのですが。
コテの横に通しの連番いれておくとか、読むほうも続き物を意識できるし
コテにしないことに拘りがあったりするのでなければ
できれば何かつけてもらいたいなあ、と。
続き物が終わってないのに読めなくなっちゃうの寂しいし。
>>845 す、好きじゃないぞ、好きなんかじゃないぞっ!!
ただ嫌いじゃないだけなんだ・・・わかってくれよぉ!!
というわけで好きです。ポッ
淡い恋物語が好きな雷鳥氏(;´Д`)'`ァ'`ァ
友達の友達の友だt(ryから聞いた話
去年のお話
Aは秋の小さな連休に実家帰った
そこは何も無い田舎で、遊び盛りのAは暇を持て余していた。
余りににも暇なためAは、仕方ないから近くの山まで散歩をする事ににした
Aが、山の麓についた時、山の奥から不穏な空気が漂ってきた。
しかし霊や化け物を信じないAは、気にせず山に一歩踏み出した時
「コツッ」
と頭に何かが落ちてきた。
近くの地面を調べると栗が落ちていた。
Aが入ろうとしてる山は針葉樹林が大部分を占めている。
上を仰いでも、栗の木何て無い。
「?」と思いもう一歩踏み出そうとしたら
目の前に[いが付きの栗]が落ちてきた。
流石にそれは当たるのは痛いだろうからAは山に入るのを諦めたそうだ。
乙。
天狗の石つぶて栗versionですかね。
入って迷わないように山の神様が教えてくれたのかも?
>>839 ちょっと待て、
>>552を見て創作だと思って安心して(?)読んでたんだが、そうすると
>>725の赤い顔の化け物も実際に誰かが遭遇したってことか?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>>839 orzさん帰ってきてーっ
ただ、まとめ人としては、もう少し話のつながりが
わかりやすいととても助かります
853 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/09(土) 23:19:59 ID:yzJd0ipR0
orzさんは書き出しが突然すぎて、一瞬何これっておもっちゃう。
でも、不思議体験多すぎない?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
orzさんの話、いいです| |_・) チラリ!
マルチアングルもすごくいいです。
吉田秋生の初期の頃の作品を読んだ後のような、大林映画を観た後のような、読後感があります。
今後もどんどん書いてください。楽しみにしてます。
>>839 私もorzさんの書く話、毎回楽しみにしてます。
一種幻想的な、ともいえる情景描写やいつの間にかその世界の中に
引き込まれるような、不思議な感じの内容や語り口。
また続きを是非お願いします!!
もしよろしければ名前欄に「orz」とつけて頂ければ今後
分かり易いかと思うのですが、いかがでしょうか?
イタチ…か。自己解決。
分からない感じがあったらアドレスバーにでも貼り付けて
ドラッグ、右クリック、再変換でGOだ!
ちなみに俺もorzさんの話は好きだな。
でも確かにもうちょっと読みやすく書いてくれた方が嬉しい…
わがままだろうかorz
いたち
再読み込みしてなかったよorz
>>842 謎はすべて解けた!
そのイタチはノロイ様だったんだよ!
スマソ、歳がばれますな・・・。
ノロイの仕業だったら、ガンバ、イカサマ、学者、(以下略)達にまかせろ!!
知人の子供さんにビデオを貸しますた。
「もう「宝島」は見ちゃったって」
「三日で?」
「他に何か無いかな」
「「ガンバの冒険」は?」
「…俺も見たい」
親子で鑑賞、良い子アニメ♪
それは良いとして、「鎌鼬」というそのものずばりの現象がありますな。
消防ん時の担任が子供の頃転んだ拍子にふくらはぎパックリ逝っちゃったそうだけど、
あれって血を吸うためのものだったのか〜!
傷が深くても出血が少ないというのは、溢れたほど舐め取られてるからだね。う〜ん。
術が洗練されていると一瞬の早業なのですな。
念のため言っておくがここはオカ板だ。
下へ
続き
「鼬の魔かけ」
漫画家のよしろう氏(旧「かまちよしろう」)が夜中に一人、仕事をしながら
「東京音頭」を口ずさみつつ
「私は夢を見ているのだろうか?」
冷静さを保とうとする彼の後ろで一心に誰にとも無く
踊りつづけるペットのフェレット。
絵で見る限りまさしく雷鳥氏の描写そのもの。
「思わずこの歌を口ずさんでしまう」
花の都〜の〜花の都の真ん中で♪
ここまで普通のペットマンガだったので不気味さがいや増すのであった。
さらに下へ
タイトル忘れたけど佐藤さとる氏の作品にも出て来た、
鼬が人に向かってひょいと前足を顔の前にかざす仕草。
あれは鼬が人間に術をかけて一種のテレパシーを通じさせる
技なのだそうだ。
これにより鼬はある程度人間のコントロールが効くし
人間と鼬との間で会話も成立する。
佐藤氏の物語では眷属の減少に危機感を感じた鼬の有志が
人間の子供を味方につけて嫁さん探しに奔走していた。
子供が選ばれたのは術をかけやすいし大人は損得で動くので付き合いづらいから。
傑作だったのは、件の鼬から見れば主人公の少年はほんの子供なので
「あのガキ」とか呼んでいたのが、ふとした弾みに少年の方から
「逆魔かけ」をかけられて(鼬が人間の術にかかる)鼬にとっても
高度な技をほんの子供にかけられて大いに慄くシーンがありまつた。
「おっそろしいガキだ、この俺様に「魔かけ」をやりやがった!」
これは地方によっては「鼬の挨拶」と呼ばれていまつ。
くれぐれも言っておくがここはオカ板だ。
たしかちょっと前に野生動物の生態を紹介する番組で、
イタチ(orその仲間)が狩りをする方法を録画したのが
放映されたけど、本当にイタチは踊ってウサギだか鳥を
油断させて捕まえていたよ。
踊りの様子はまさに雷鳥さんの描写通りに見えたけど。
>>867 怖くはないけど、幻想的で良い感じの話ですな〜
ちょっと上で恥じ晒したばかりだけど、このスレ興味深い話が多いね。
山の神様は女性ということで、ちょっと恋愛入ったようなホロリとするような切ない話とかあるといいな。
弟の下宿云々の回から
昌志というのはorzさんの夫なんだろうなと思っている
これは二人が結ばれるまでの壮大なメロドラマに違いないに2000オカルト
いやorz自身気が付いてないだけで、
実は不思議の外つ国より迷い込んだ生命体に2500バイエルン
>>866 興味深い漫画情報、どうもありがとうございます。
鼬の眷属は、踊るのがデフォなんでしょうか?
思わず、友人が困った顔で相談してきた過去を思い出しました。
曰く、
「俺のフェレットってさぁ、俺が見ていない所では踊っているみたいなんだ」
「俺が現場を押さえようとすると、踊ってませんよ〜てな素振りをしやがる」
「でも絶対に踊ってるんだぜ!影を見たことは何度もあるし」
「家のレトリバーも、すっかりフェレットに篭絡されちまったんだよぅ」
・・・一体、どう答えたらよかったのでせうか・・・orz
こんな斜め上な話を聞いていると、なんとなくパラノイアみたいな気もしてきますし。
出くわしてみないとわからないし、わかってもどうしようもないよなぁ・・・
雷鳥個人としては、激しく見てみたいですがw
同僚の話。
彼は実家の裏山で、不気味な物を見たことがあるという。
家族が副業で佃煮を作っているので、その手伝いで山菜獲りをしていた時。
ついうっかり、普段足を踏み入れないような奥にまで入ってしまった。
引き返そうかと考えていた彼の耳に、奇妙な低い音が聞こえた。
ふしゅー じゅしゅー
どうやら大きな動物の鼾のよう。
何だ何だと思い見回すと、視界の外れ、大きな黒い石の脇にそれがいた。
最初は羊歯の下で、黒タイヤが山を成しているのかと思った。違った。
タイヤの表面が波打っている。息をしている。
かなりの大きさの生き物が、そこで蹲って寝ていたのだ。
高さは彼の膝ほどもある。起き上がると一体どれほどあるのか。
体表面に何個も突き出しているのは、逆刺であろうか。
一回深呼吸をして息を整えると、できるだけ足音を潜めて、一目散に下山した。
幸いにも、それが目を覚ますことはなかったようだ。
(続き)
家に帰ってから、祖父に奥山で見たことを話してみた。
お祖父さんは鋭い目で彼を見返すと「そりゃアナマドイだろう」と言った。
「蛇だよ。いや蛇だったと言うべきか」
俗に穴惑いとは、秋の彼岸を過ぎたのに、冬眠をせず穴にもこもらない蛇のことを
言うらしい。俳句では秋の季語にもなっている。穴蝮と呼ぶ地方もあるようだ。
確かに言われてみれば、どこか蛇のような雰囲気も感じられた。
しかし、あの姿形や大きさはどうしたことか。彼がそう不思議そうに呟くと、
「蛇であることを辞めたモノは、まともな蛇の姿では居られんのだろうよ」
お祖父さんはそう言ってから「哀れなことだの」と、ポツリ付け加えた。
冬眠することを自ら止めた蛇は、一体何になるのだろうか。
ヒィッ>(`Д´;)
怖すぎる
フェレットに24時間監視カメラで撮影とかしないか
それいけココロジーで初めて見た時度肝抜いたもんだなあ
誤爆スマソ…
>>877 出かけた振りをしてそっとサッシから部屋をのぞきこむと
愛猫が二本足で立って箪笥の引出しを物色していた
報告もあった。
自分しかいないと確信すると二本足で歩き回っているってさw
カメラでも仕掛けられると今度は死角に回る知恵をつけるぞ。
>880
うちの猫(21歳で死んだが)も漏れがウトウトしてた時にフスマを手で開けたのを見た。
人間が開けるように…。
山話じゃなくてスマソ
882 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 00:22:58 ID:RcrHAu8c0
田丸浩志の漫画であったな
>>882 不惑のオサーンとして宣言するが大マジ。
人間以外の動物は人間より劣るのではなく
人間とは別な力を持っていると解釈すべき。
>>881 正確には前足だなw
二十年も人間の側で生きれば人間臭くもなるか。
歳くった猫は喋るって言うしな。
886 :
882:2005/04/11(月) 00:41:37 ID:RcrHAu8c0
>>884 う〜ん、そうなのか。
もしそうならオカルト好きとしては希望が持てる話だよ。
どこか他のスレで猫や犬たち動物の秘密についてもっと教えて欲しいくらい。
おれも不惑だが、ありがと。
うちの猫はそんなに重く無い戸なら普通に坐って前足片手で開けるけど
それは気付かれてないって思ってるから?
でも目の前でやってるのに気付かれてないって事はバカなのか・・
>>887 いや、バカにされているのではないかと・・・
名無しで書いている人の中に
ホントは猫の人いるでしょ?
怒らないから手を挙げてごらん
>>885 家の猫は「何かあったの?」って聞くと、
「ニャンでもない」って答えるってオカンが言ってたw
イタチと言えば…
猟師さんの話で、「キツネやタヌキよりも、イタチやカワウソのほうがよっぽど残虐なことをやる」と
いうのがあったな。どっかで読んだ話なんだけど、出典どこだったっけ…。
>>889 漏れの手がヌ、ヌコタンの手〜...
萌え〜
どうつたらヌコタンの手になれるのでつか。
うちげの猫も襖や障子くらいなら開けて入ってくる。
「開けたら閉めろ」といつも言ってるが閉めたためしはない。
開けっ放しにして戸を閉めないヤシに「あんたは猫か!?」と文句を言うのは
うちげの方だけの言い方なのだろうか?
ウチの実家は山の中腹で、俺の部屋は谷側に面してた。
谷側ってもすぐにまた小高い峠みたいになってて、
そこの林の中には小さい神社があった。
ある夏の夜。 もう25年も前の話だけど。
夜寝る前に雨戸を閉めようとして窓を開けたら
林の中の神社に明かりが灯ってる。 神主さんとか居ないホントに小さな神社なのに。
そのまま見てたら、参道に沿ってぽぽぽっ、と明かりが次々と灯り出した。
そしてその明かりがゆーらゆーらと揺らめきながら神社に向かって
物凄くゆっくりだけど動き始めた。
何かすごく幻想的な感じがして、しばらく見てたんだけど、
その様子を見て姉が「何見てんの?」と聞いてきた。
姉はこう言う超常現象的な話は大嫌いで、言うと必ずぶたれる。
だから、別に何でもないよ、と言って雨戸を閉めて寝た。
>893
襖を開けて通るうちは猫。
開けて、通って、閉めるようになったら猫又だ、と聞きました。
うちの可愛いメスネコたんは
猫又を越えて擬人化生物にクラスチェンジしますかね?
なるかもな、ヨボヨボのネコミミ婆さんに
ネコタソ話で盛り上がっているところスミマセン
えっと、やっぱり続きは書きたいです...orz
でもご指摘の様にすれ違っちゃって来たかなぁとも思います
あと少しの間だけご容赦下さい
ご教授頂いたように名前欄に
orz...雑談
orz...姉編
orz...昌志編
と入れてみます、少しは分かり易くなるでしょうか
それから弟、丈治視点はありません脇役なのでw
皆さんに読んで頂いているなんて、本当に嬉しいです
でもなんか緊張する...orz
おじいさんと軽トラに乗り
セプターを放置してある農道に行くと
岩が跡形もなく消えていた、しかもセプターもだ
仰天していると
丈治に聞いたよ、車は知り合いの板金屋に持って行ってもらったから
愉しげに笑いながらおじいさんが言う
山の主でも車までは手におえんだろう
そこでまた、さっきの疑問が蘇った
一体合格ってなんなのか、あの巨大な顔から出てきた子供達はなんなのか、デジカメに記録されている画像をおじいさんに見せた
こりゃまた随分恐ろしいもんが出てきたなぁ、だけども人助けになっとる
老眼鏡をしまいながらおじいさんは満足そうに頷いた
特有の訛がない、車に積んであった荷物と車検証などを引き取りに板金屋に向かいながら聞くと
おじいさんは婿入りしたそうだ
それもあの森に山菜泥棒に入り、僕の様に化かされまくった挙げ句、倒れているのをおばあさんに助けられたのが縁だとか
家はなぁ、女がいえを継ぐんだよ、そぉして継ぐ前に森から試験が出されるんだ
森からの試験ってお伽話ですか...orz
軽トラの助手席から少し暮れてきた空を見ながらおじいさんは続ける
最初に聞いた時はとてもじゃないが信じられなかったよ
それでも息子が生まれ、続けて娘二人が生まれて、段々と大きくなる間にばあさんと森を歩きいろんな物を見て話し合ううちに、まぁ在る物は有るのかな、と言う気分になって来たよ
おじいさんは目を細めて何かとても懐かしい様な表情をした
そしてお姉さんと丈治くんの母親、つまりおじいさんの上の娘が試験を受ける順番がきたそうだ
昼過ぎに森に入ったお母さんが夜になっても帰らない
年頃の娘の事だ、おじいさんは真っ青になって夜の森を捜し回った、それでも見付からない
家へ戻り町内の人達に応援を頼みに行こうとすると
邪魔になるから家で待っていましょう
おばあさんが引き止める、
温和なおじいさんもさすがにカッとなったが、おばあさんの何かを我慢するような余りにも真剣な表情に気が付いた
試験なのか?
そう聞くとおばあさんは黙って頷く、それなら待つしかないと思っても
心配で堪らない、門の前に立ち夜中近くまで待っていると
真っ黒な人影がこちらの方へ近づいてくる
続きます...orz
>>872 レトリバーって犬ッスよね?
一体イタチにどう○○されて篭絡されていると言うのでせうか?
そ こ ん と こ ろ すっごく 知 り た い で す
作り話丸出しなのに「友人の話」とか「同僚の話」とか言うのはなんで?
夢と知性のない奴だな
>>903に感性なんていう高等スキルを要求してもムリポ
907 :
ぬこ:2005/04/11(月) 17:17:01 ID:pWNqfNXQ0
ぬこo(^・x・^)oですにゃ
903の人と違いますにゃ
早くつづきのお話ききたいですにゃ〜
不思議なお話すてきですにゃ
ウチのぬこ、取っ手がレバー式のドアなら、取っ手にぶら下がって開けます。
一度冗談のつもりでぬこ様抱いて
「ほら〜、こうやったら開くんだよ〜」と
ぬこ手をレバーにぶら下げて開けてやったら一発で覚えました。
ちゃんとレバーが下がればドアが開くのを理解してます。
ノブ式のドアも開けれるようになったら「化けたな」と思うことにします。
ぬこまた(´Д`)ハァハァ
うちのは抱いたまま冷蔵庫のドア開け閉めしてたら
その後から抱いて冷蔵庫の前に行くと手を伸ばして開けようとする。
けど冷蔵庫開ける程の力がなくて必死こいてます。
あの、4様ってもういらっしゃらないんでしゅか??
913 :
912:2005/04/11(月) 21:48:39 ID:Yqpe68T60
語尾すいません。。。
「ですか」と「でしょうか」が混ざってしまいますた(´・ω・`)
二本足で歩いたり扉を開けたりする猫って、
ブータみたいだな…猫神族なんだろうな。
Uを押そうとしてHにも指が触れてしまうことはよくある
カマイタチかぁ…
1匹目が転ばして 2匹目が鎌で切って 3匹目が薬を塗るんだっけね
薬を塗るから傷の大きさの割りに出血しないという話ですけど…
917 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 02:42:34 ID:6/eVCMDr0
うちの猫(12歳)も、夜中は立って襖を空けるよ。
昼間はやらないのが不思議だったんだけど、
そういうものかと思ってやり過ごしていたよ。
そういえば、既に亡くなった家の猫は、襖のような軽い引き戸は
普通に片手で開けていたし、頑丈な木枠の重たい引き戸に関して
は、ゴロリと横になって両前足で開けていたよ。
しかし、今思い起こすと結構怖い。
何故なら、奴が戸を開ける練習風景なるものは一度も目撃したこ
とは無かったし、当然、どの戸にも爪痕などの痕跡はない。
ある日、突然開け出した記憶しかないんだ。
>>900 orzさん、続き楽しみに待ってます。
お母さんの受けた山の主様の試験とは何か?
そして…試験に合格しなかったら…?
気になってしょうがない…!!
それと、私的な意見で恐縮ですが、スレ違いではないと思いますよ。
>>838さんの意見は視点がクルクル変わる為に
「フィクション」と捉えて、そう書いてしまったようですが
伝聞した話を、分かりやすく話の中の人物視点で書いてるだけであれば
山の主様の試験といい、これまでの内容といい
まさにこのスレ向けの話ではないかと思います。
>>918 夜中も起きて見張ってたわけじゃないだろ。
横になって開けたり両手使うのはざらだよ。
つかもう猫イラネ
>>920 /ヽ /ヽ
/ ヽ / ヽ
/ ヽ / ヽ
/ ヽ、――――――/
!|. __,,,__ ::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::: __,,,__ .|!
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i| ::;;;;;;;;;;: .くO'';;;;;;''O> :;;;;;;;;;;;;: .|i
..i| :;;;;;;;;;;: ,, `::;;: ';:;;: :;;;;;;;;;;;: :|!
ネコ ━━i| :;;;;:;;;: ;;' ,, _, 、_: ',,,;、,, ;; :;;;;;;;;;: ;|i━━━!!!
i| ::;;;: .;; /,,、!,,,I、:|;:,ik;;!;:ヽ .;;、 ;;;;;;: .|i
.i| :;; !|,,, :::::::::;;;::::::::::,,,|! ;;''; |i
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夜風が吹き
門の両脇で生け垣がサワサワと音をたてた
娘が帰って来た!おじいさんはその黒い影に走り寄って肩に手を掛けようとしたが
違う、
それは娘では無く黒くヌメヌメとした
頭と思しき所に大きめの茶碗程の目がどろりと一つだけついている
酷く生臭い何かだった、肝を潰したおじいさんが後ずさるとその黒い物は両手を伸ばして追いすがって来る
たたたたっ
黒い物の真後ろ、森から続く砂利道を誰かが走ってくる音が聞こえた
ざっ!
その音の主は空中から六尺を超える長さの竹の棒を黒い物に振り下ろした
ぶちゃん
奇妙な音と飛沫を上げて黒い物は四散した
その後から現れたのは今度こそおじいさんの上の娘つまりお母さんだった
これで最後の一匹、全て土に返しました
そう言うと白目を剥いてその場に崩れ落ちた
出番が無い...orz
それから一週間近く高熱を出して寝込んだ娘を
おばあさんは寝る事も食べる事も忘れたかの様に看病した
こんなになるなら山も森も守らなくて良いのに
悲しそうに何度も呟く、横で聞いていたおじいさんもひどく悲しくなった
が、娘が起き上がれるようになって始めて発した言葉は
何で病院に連れて行ってくれなかったの?おかげで死ぬところだったじゃない!!
悲しい気持ちなど一瞬にして吹っ飛び
我が儘を言う娘に怒りを覚えるどころか安堵の余り
顔を見合わせて爆笑してしまったそうだ
可笑しな娘だろ?
嬉しそうな顔でおじいさんは言った
この家の人達って...orz
924 :
モチモチ:2005/04/12(火) 16:27:45 ID:skpDuP+V0
天狗の石つぶてで思い出したが
昔、川で銛を突いていると
「ドボーン」
と、1m位の水柱が立ったことがあった。
落石か?と思ったが「ドボーンドボーン」と次々と
自分の周りに水柱が立つ、しかし石は見えない、
だが確実に上から何かが降って来ている
その時頭をよぎったのはプレデターの1シーン
「プレデターだ!!」と叫んで体に泥を塗って逃げ帰った。
今思うとあれが「天狗の石つぶて」なのだろうか?
925 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 17:07:40 ID:l2MUL/Hb0
湖底からガスの大きな気泡が上がってきたという可能性は無いだろうか。
石つぶてはじっさいに落ちてくる奴じゃね?
>>924 謎はすべて解けた!
それは、めたんはいどれーとのせいなんだ。
近くに中国籍の軍艦がいなくてヨカッタネw
>>927 でも、「川」だよ。そんなところにいる軍艦って…
船底にマブチの水中モーターを付けたヤツじゃないか?
929 :
838:2005/04/12(火) 20:44:16 ID:+zVFc1sh0
すみません!
私の訳知り顔な心ない書き込みのせいで
orzさんご本人及び、山怖住人の皆様に
嫌な思いをさせてしまいました!本当にごめんなさい。
そうですよね、経験談を昇華させてフィクション風に文学化したほうが
より多くの人に興味を持って読んでもらえるもの。
ただの、創作系のお話なのかなって勘違いしてしまったので
それだったらしかるべきスレに投稿したほうが良いんじゃないの
なんて、頭悪いからハヤトチリしてしまいました。
orzさん、本当にごめん!
偉そうなカキコをするのは、あと10年ROMってからにするよ。
930 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 21:00:38 ID:l2MUL/Hb0
何言ってんだあんた
極端過ぎだよ。ホントに10年カキコしないなんてありえない。
>>931 大丈夫、838の故郷の10年は地球時間で半年だから。
書き込みはドンドンしましょうw
ついでに怖い話しも添えて
私の話ってあんまり怖くなかった...orz
>933
余り怖くないけどホノボノしてて好きだよ。
翌朝、目覚めると
弟は高校時代の友達の家に遊びに行ってしまっていた
観光ホテルへの薇の納品を手伝わせようと思っていたが
どうやら逃げられた様だ
あれだけ食べたのにまた腹が減るのが不思議だ、昨夜遅くまで祖父とあの男は酒盛りをしていた様だが
もう何処かへ出かけている、台所へ行きながら庭を見るとマウンテンバイクが二台止めてある
昨日の出来事が思い出される、
まるで夢の中で体験したような奇妙で恐ろしく、切ない出来事だった
庭に出て何気なく、その大袈裟なタイヤを着けた自転車を見ていると
背後から
今日は随分寝坊だねぇ
と母親の声がする、こんな時間から化かされるものかと無視していると
お土産だよ
と背中をつつかれた、本物の母親だ
がさがさと紙袋から土産を出して私に手渡す
浅草と言えば雷おこしですか...orz
いや、あの、盲腸?
思わず声が裏返えった
入院したと聞いている、いくらなんでも帰って来るのが早すぎる
薬で散らしたんだよ、ちゃんと医者に行けばどおって事無い
ああなる程と言う暇もなく母親は続ける
ところで合格したんだろうね?
合格したならさっさと婿を取って早いところこの家を継いで欲しいんだけどねぇホラあの昌志さんなんてどうだい?
お化け好きみたいだし実家のご両親もしっかりしてるしあんたのこと憎からず好きみたいだしどうせこの辺りの人達はこの家の森を怖がって婿どころか嫁に貰ってくれるかどうかもあやしいんだから、
兎に角早く普通のおばさんに戻りたいんだよ
充分以上に普通のおばさんです...orz
>>orz
とりあえずどこが山にまつわってるか教えてくれると嬉しい。
山にまつわってた話しから色々繋がってるんじゃないの?
山での話しじゃん。
続きが楽しみw
orzと森の楽しい仲間たちのはなしはオモシレッゾ⌒⌒⌒(~ _△_)~ギャハハ!
う〜ん久々の良スレ、仕事そっちのけでPart11まで読みました。
このスレのおかげで山についての観念が一変しました。
まだまだ自分の知らない世界がある、畏敬と感嘆の念を禁じえない。
自分の活動域は都会ですが、実は都会でも不思議なことに出くわしたりする。
山スレには関係ないので、書きませんが。。
自然がだんだん侵食されてきて、狐狸やお山の方々も都会に降りて来てるのだろうか。
さて、続きを読もう。。わくわく。。(スレ汚しすんません)
子供の頃、親父の実家の山で、若竹(たけのこの皮を被ってる成長途中の奴ね)を「力ラリアート!!」
ってなぎ倒していたら、じいちゃんにすげぇイテェ拳骨貰った。
「無駄な殺生するんじゃねぇ!!」って。
まったく、今考えればとんでもない事やったもんだと。
「生き物に失礼な奴は罰が当たるぞ」なんて怒られたっけ。
これって、とても大事な事だよね。。。
その後なぎ倒した竹になきながら謝ってね。
社会人になった今も、たまに訪れては山の恵みにあやかるけれど、
家族で食べる分位に毟って帰る。
「欲張りも駄目!」とじいちゃんに言われたし。
作法を守れば山は様々な恵みをもたらしてくれるありがたい存在だね。
色んな事を躾けてくれた今は亡きじいちゃんと、山菜うまうまのありがたい御山に感謝。
・・・あれ?怖い話じゃ無いぞ
自然なんて言葉はただの記号です都会も同じ
精一杯生きているなら記号に惑わされる事は無いはずです
うちの方じゃあほっとくと竹だらけになるんで、若竹はほとんど折ったり切ったりしてるんだが、
山の神様から見たら俺は大量殺竹鬼なんだろうか
竹も間引いて手入れしないといい竹にならんらしいね。細工とかの。
手入れはいいんじゃないかい?
昔から言われていることだけど、唐傘さして通れるくらいの密度でないとろくに育たないらしいね。
手入れをされていない竹林は、細い竹がもっと密集して生えまくってる。
947 :
941:2005/04/14(木) 00:57:31 ID:Oe/+so600
>>943 >自然なんて言葉はただの記号です都会も同じ
>精一杯生きているなら記号に惑わされる事は無いはずです
そのとおりです!でも私も一生懸命生きています!
自分も、都会も自然も基本的に変わりはないはずと思っとります。
でも、都会に疲れたら、週末自然で憩います。
都会は電波(電磁波)が飛び交っていて、雑音波で自分がわからなくなります!
自然(山)の中では、電波飛びかっていないからわりといろいろなことがわかります。
(だから、山では不思議なことがいろいろ体験できるのではなかろうか)
いかん、電波発信してもた。。
さいなら〜
戻ってこんかーい
丘板で不思議体験電波発信出来ずに何処でする。
朝焼けのところを見つけてそこから太陽があがるのと同じ速度で移動したらずーっと朝焼けなんだよなーなんかいいなー
誤爆だろうとは思いつつも突っ込まずにはいられない俺が来ましたよ。
>>949の住む惑星には曇りや雨の地域は無いらしい。
951 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 12:51:58 ID:7lep+T5m0
東京の緯度が約35度。この緯度で今東の空0度のところに太陽があるとして、
ずっと0度に太陽が見えるためには時速1300キロ以上で西に移動しないといけない。
結論
>>949はものすごく足が速い。
>950
949は飛行型生物。グレムリンか一反木綿。
雲の上を飛ぶから気候の影響は受けないんだよ。 多分。
>>949 星の王子さまは夕焼けにそう思ってるんだよね
SR71なら本当にできる
…らしい
朝焼けが見えた時点で時を止めれば永遠に朝焼けを見ていられるぞ。
>>952 一反木綿ってそんなに早く移動できるの?
調子いいときは空気抵抗がほぼ0だからな
958 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 17:08:00 ID:j1eyRsou0
>955
光も止まるんだが
959 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 17:09:05 ID:7tRGM+210
空気読めよ
>一反木綿
1300km/hなら音速だから、厳しいんじゃないか?
とか言ってみる
ザ・ワールドッ!
か?
>960
一反木綿は一般的に木綿で出来ていると思われがちだけど、
本当はくねくねの親戚だから木綿じゃない。
よって音速など無意味。 多分。
963 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 17:38:31 ID:s0Oz0PV00
山にまつわる話というと僕は岡本綺堂作「木曾の旅人」が
怖かったなぁ〜。
春分や秋分あたりの北極点・南極点周辺なら
移動せずとも朝焼け夕焼けを見続けることができる
のか?
>>954 > SR71なら本当にできる
> …らしい
コンコルドがやった、とかいう話を聞いたことが…
朝焼け・夕焼けではなく、皆既日食の観測時らしいが
同僚の話。
真冬日が続くと、山里では水道管の破裂故障が多くなる。
大雪が降ったある寒い日、彼も修理で駆けずり回っていたという。
山中の小さな交差点で信号待ちをしている時。
信号灯近くの電線に、真っ白い何かが動いていることに気がついた。
黒い電線に絡みつくように、細長い物がゆったりと這い進んでいる。
まるで大きな白い蛇か尺取虫かのように見えたそうだ。
じっと凝視しているうち、不意にそいつは「ずるりぃ」と滑り始めた。
必死で電線にしがみつこうとしているようだが、滑りは止まらない。
一息つく間もなく下の道路に転落し、濡れたアスファルトの上でパーンと弾ける。
まるで雪合戦の雪弾が落ちた時のように。
後続車がいないことを確認し、車から降りて見に行ったという。
道路の上には散らばった雪片しか残っておらず、生き物の姿は何も見えなかった。
仕事の合間にカキコするのデス。
あ”〜・・・全然遊にならないなったらならないぞっと。
私が何をしたと言うのだ?とボヤいていると、
「何をしたというより、何もしていないからだろ」
と同僚に突っ込み入れられました。アイゴー!!
ハイその通りです。残務片付けさせていただきます。orz
>>876 そうですね、この話聞いて私もノヅチ思い出しました。
蛾の幼虫なんかで聞いた話ですが、生育環境の条件が悪くて蛹になれなかった
幼虫は、そのままの姿でずっと大きくなり続けるのだそうです。
実例見たことあります。あまり気持ちのいいモンじゃありませんでしたが。
所謂、一種の奇形なのかもしれません。
>>891 イタチの類いは小動物にとって天性の殺し屋らしいです。
行き合うと瞬く間に殺しまくるとか。残虐というか、天敵っていうものなんでしょうね。
>>901 レトリバー君、最初はフェレットを嫌がっていたらしいのですが、今では犬枕に
されているのだそうです。
いや、それ馴れただけなんちゃうんかい? と、思わず関西弁になる私です。
>>936 おぉ、やはりこういう展開にw これからはラブラブパワー全開でお願いいたしまする。
それでは皆さん、次スレで会いませう。
仕事に戻るのデス。
>>969 早速読んでみました
「管理」人さんありがとう
別に1300kmで移動するのが普通じゃ無理なんてあたりまえだろうがw
もし同じでいけたらずっとみえるねって話 天気とか気候とかそこまで深く妄想してないってw
いや蒸し返さなくて良いから
973 :
本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 02:57:21 ID:mytpoO7L0
>949
でも、その現象は極点では当たり前のように起こるやつだよなぁ・・・。
スマソ、あげちった。いてくる・・・。
>>954 確か1時間位しか燃料持たなかった筈。
空中給油中はそんな速度出せないので、24時間は朝焼けは無理だろう。
ただ全速飛行すると㍅3出せるので、理論上東へ沈む太陽を拝む事が可能。
ただ、成層圏飛行になるので朝焼け・夕焼けは見れないけどな
お前ら矢口大好きだな
ごめん誤爆
山で楽しく鬼ごっこ!