1 :
名無しさんだよもん:
ここは、期限内に与えられたテーマに沿った SS を書くスレです。
他人と腕を競いあうもよし、ネタで盛り上げるのもよし、テーマに沿っていれば何でも(・∀・)イイ!!
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん参加してみましょう。
このスレを育てるのは、あなたが紡ぐ言葉です。
・期間の設定や細かい変更点は告知のなかで発表します。
・テーマはこのスレの話し合いで決定され、開催ごとに毎回変更されます。
・その他、ルールや投稿方法、過去スレや関連スレは
>>2-10 あたりに。
【前スレ】
葉鍵的 SS コンペスレ 15
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1098663567/
【ルール】
・テーマを決めて、それに沿った SS、シチュなどを書く。
・書き手は全員名無し(書き手の知名度で作品の評価が変わるのを避けるため)
・書き手の騙りを防ぐために、作品ごとのトリップを推奨する。
但し、普段コテでトリップをつけている人は、それとは別のトリップをつけること。
・投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、投稿作品の前後には宣言をする。
・告知及び投稿期間→感想期間→総括期間、という流れ。投稿期間終了までは一切感想をつけない。
・感想期間では、参加作品について感想、評価などを行う。
なお、他の人の感想等に影響が出ないように、感想期間中は作者は身を明かさないこと。
これはコンペスレの内外を問わない。
・総括期間では、書き手の挨拶、運営への意見、次々回のテーマの決定などを行う。
また、感想期間で評価が高かったもの選び、最優秀作品として推す。
・各期間は以下のように設定する。
投稿期間: 2 週間
感想期間: 10 日(暫定)
総括期間: 1 週間+α(そのときに応じて期間は変化する)
【注意】
※必ず名無しで投稿して下さい(誰だか判らなければ良い)。
※特に、普段トリップをつけている方はご注意を。
(そのトリップと違うトリップなら構いません)
それ以外の手順は SS 投稿スレに準じます(以下に転載)。
|【投稿の手順】
|
|1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
| 「今から SS 投稿します。なお、××な内容です」など。
| 鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
| (時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
|2:書いた SS を 30 行程度で何分割かしてひとつずつ sage で書き込む。
| (名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
|3:最後に sage で作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
| アップしたところをリダイレクトする(
>>1-2みたいな感じ)と トッテモ(・∀・)イインチョ!
【よくあるかも知れない質問】
Q.複数の作品を投下するのは OK ですか?
A.構いません。期間内でテーマに沿っていればいくつでも結構です。
Q.もうすぐ完成するから、締め切りを伸ばしなさい(`□´)くわっ
A.終了間際の混雑などを考え、締め切りは延長される可能性もあります。
その際は、一言その旨をこのスレに書き込んでください。
ただし、完成まであまりにも時間がかかりそうな場合はその限りではありません。
Q.締め切りが過ぎてから完成したんだけど、ここに投稿していい?
A.締め切りを過ぎたものについては、葉鍵的 SS Training Room や
内容に見合った別の SS 関連スレに投稿してください。
このスレは、決められたテーマと期間の両方を満たす SS を対象にしています。
Q.気に入った SS があったけど、みんな名無しだから作者がわからない。
A.締め切り後にこのスレで訊いてみましょう。教えてくれるかも知れません。
Q.投稿した投稿作品がリアルリアリティに汚染されてます。
A.ときには厳しい意見が付くこともありますが、別にあなたが憎いわけじゃありません。
良い感想職人さんはちゃんと理由も書いてくれますから、次回に役立てて下さい。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『趣味』です。
投稿の締め切りは 3 月 28 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
8 :
音楽鑑賞8:2005/03/28(月) 08:32:31 ID:NxwJ303q0
前スレの続き、ラスト1レスです。
「え……?」
草壁さんはきょとんとしている。そりゃそうだろう。
いきなり昔の話をされてもな。変なやつだと思われただろうか。
でも、俺は言わずにはいられなかった。あんな夢を思い出してしまったら。
「歌ってくれたの、とても嬉しかった」
できるだけ正直な心で、俺は言った。
草壁さんは、もう一度目をぱちくりさせると、頬を赤らめて下を向いてしまった。
あ、誤解させちゃったかな。
しばらく、二人とも無言だった。
なんだか所在なくなって、水槽の魚を目で追い掛け回したりしていると、
ふいに草壁さんがきゅっと俺の手を握ってきた。
「……どうしたの?」
「あの……私たち昔、こうやって手を繋いで水族館を歩きました……よね?」
草壁さんは心配そうにもじもじと、俺を上目づかいで見る。
俺がぶんぶんと首を縦に振って肯定すると、ようやく安心した表情になって、
「音楽鑑賞は女の子だけの趣味ではないと思いますよ、私は」
草壁さんは、あの日と変わらない笑顔で、笑った。
俺は返事の代わりに、彼女の体を力いっぱい抱きしめた。
以上、「音楽鑑賞」でした。
遅くなって申し訳ありませんでした。
スレ容量のこと、うっかりしてました……
通りすがりの俺がシめてやる!
ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆様、どうもご苦労さまでした。
それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、討論などをご自由に行ってください。
期限は 4 月 7 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
以下が、今回投稿された作品一覧です。
前スレ
>575-583 無表情な彼女への傾向と対策 (ONE)
>587-604 趣味と実益の狭間で(こみっくパーティー)
>607-627 人には言えない趣味(痕)
>631-634 考え事(ToHeart2)
>639-645+新スレ>8 音楽鑑賞(ToHeart2)
>1乙
支援カキコ
即死回避支援。
今回は参加できなかった、次回以降も参加できる目途は立っていない。
だからみんな頑張れ。書けるうちに書くのだ。
書きたいときに書けるとは限らない。
即死あるのか。いくつ?
さあ?
念のためにカキコしとくか。
>>13 通勤途中の携帯でSS書いてる奴もいるぞ。
結局は参加出来るかどうかじゃなくて参加するかどうかの違いだな。
私怨
即死回避願
書き手の皆さんお疲れさまです。
時間取れ次第感想書きます〜。
書きやすそうなのに結構数が少ないのな>趣味
保守。
伸ばしておかなくても大丈夫かね?
[PINK]98%の成功率!!LOVE妻!
それでは感想カキコ。
無表情な彼女への傾向と対策
キャラの掛け合いはそれなりに書けてはいるものの、ト書きを読まされているだけの印象。
趣味と実益の狭間で
テーマの消化具合といい、文章のレベルといい、稀に見るハイレベルな逸品。
修羅場のドタバタSSだと思って読んでいたが、いい意味で裏切られた。
ただ、冒頭の時間の表現が間違っている点が悔やまれる。
人には言えない趣味
エッチな初音たんがイイ!
文章のテンポも良くすらすら読めた。
惜しむらくは趣味というテーマの消化不足な点か。
考え事
短編であるせいだろうが、冒頭だけ読まされて「もう終わり?」な感じ。
音楽鑑賞
雰囲気はバッチリ出ているし、テーマにも沿っていた。
夢から覚めた後の水族館に他の人はいなかったのかどうかが気になるw
今回の最優秀作品には、趣味と実益の狭間でを推します。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>11 となっています。
感想期間は、4 月 7 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
久々の感想。
辛口かもしれないが、余り気にしすぎないように。
TH2はやってないのでパス。
>無表情な彼女への傾向と対策
起伏が無い。淡々として終わってしまっている。
登場人物は多いが、状況説明役として、
作者に登場させられている印象が濃い。
>趣味と実益の狭間で
読むのに疲れる。とにかく、無駄に描写が多い。
乱暴に聞こえるかもしれないか2/5は削れたと思う。
表現力はあると思うのだが、
それが生々しい描写(※ティッシュペーパー、インスタントコーヒー)を助ける結果になり、
少々不快だった。
>人には言えない趣味
ぶっちゃけ、はしゃぎまくる初音が、ちとうざく感じたが、
その分クールな楓が良かったと思う。
もう少しサド入れば面白かったかな。
以上です。
「無表情な彼女への傾向と対策」
こういう書き方って失礼かもしれんが、俺は文芸作品が
読みたくてこの板に来ているんじゃない。
ゲームがおもしろかったから、それを補完するためにきちょる。
その俺の視点からすると、10点の作品だった。
何の違和感も感じず(←重要)、
ゲームのウインドウをクリックするがごとく読み進め、
読後に、ほのぼのとした気持ちになった。
どこぞで書いてるなら、スレタイかURLキボンヌ。
無表情な彼女への傾向と対策
リズムもいいし、すんなり読める点は評価できる。
が、それは同時にテーマの練りこみ不足と単調であることも意味している。
趣味と実益の狭間で
確かに描写が多い。が、この先はどうなるのかワクワクしながら読め、それにふさわしい
ヤマとオチで結構ヘビーな内容だったにも関わらず素直に上手いと感じた。
人には言えない趣味
ライトHな作品ですな。
おにゃにに使うニンジンをごまかし引っ込みがつかなくなるシーンに萌えた。
Hの描写もヨカタ。
考え事
あまりにもあっさりしすぎでした。
音楽鑑賞
幻想的な雰囲気。
ヤマとオチといった構成もしっかりしているが、無難な印象がぬぐえない。
総括
出品数が少なかったのに少し肩透かしをくらった感じ。
あくまでも相対評価ですが、最優秀作品にはテーマの練りこみ具合
アフターストーリーとしても優れていた『趣味と実益の狭間で』をプッシュ。
次点に『人には言えない趣味』を。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>11 となっています。
感想期間は 4 月 7 日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
>>28 ありがとうございます。
548 ◆AT4D7UpDws氏が消息不明な件について
今までの人は当日もしくは翌日ぐらいには収録していたものだが……
難しいなら何時ぐらいになるかだけでも書いとくべきだと思う
3つだけ感想。好き勝手言ってますがどうぞお許しを。
「無表情な彼女への傾向と対策」
面白い書き方だと思った。
こういう書き方は色んなヒロインと会話できて楽しいし、一本調子に陥るのを避けるという意味でも良かった。
欠点として、話の展開が途切れ途切れで分かりにくいということはあるけど……。
浩平に独白させるとか、幕間を繋ぐ工夫があればなお良かったと思う。
「趣味と実益の狭間で」
お題の消化と言う面では抜群。文章力も素晴らしい。
が……
重苦しい文章が、原作こみパの雰囲気と決定的に合ってないと思う。
いや、合っている合っていない以前に、合わせようとしていない(ように見える)ことが気に障る。
こんな文章でこみパをシリアスに語られても悪いギャグにしか見えないし、面白みを感じようもなかった。
辛口スマソ
「人には言えない趣味」
王道とも言えるネタだけに、安直さを感じるかなぁ……。
淡々と終わってしまうんで、もひとつオチが欲しかった。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『星』に決定しており、開催時期は 4 月下旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『趣味と実益の狭間で』
>>23 >>30 ということで、今回の最優秀作品は『趣味と実益の狭間で』らしいです。
おめでとうございます。
---
業務連絡です。
手が回りそうもなければ、私のほうで保管所の更新をしますので、
御連絡ください。 >◆AT4D7UpDws氏
スミマセンスミマセン
緊急の私用で昨日まで自宅に居ませんでした。
現在作業中です。
ご心配、ご迷惑をおかけしてすみませんorz
保管所の更新、完了しました。
もしも不備などがありましたら、教えていただけると幸いです。
自分自身では気が付いていないものがあるかもしれませんので。
改めまして。
今回は私事で更新が遅くなってしまったこと、おわび申し上げます。
個人としての仕事ではない以上、予定外の事態だったにしろ
連絡を入れておくべきだったと反省しきりです。
以後、このようなことが無いよう努めさせていただきたいと思います。
モツカレー
まああまり気にしないほうがいいよ。
今回駄目だったとしても、次頑張ればいいんだし。
第1回が開催されたのが 2002/4/4 だから、このスレも4年目突入かぁ。
着実に歴史を積んでいるのが嬉しくもあり、人が少なくなってきたのが寂しくもあり。
ともあれ、◆ofe8RX92rcさん、◆AT4D7UpDwsさん、初進行お疲れ様。
>保管所
前スレ(15スレ)を「過去ログ」のところに収録しておいては?
>39
リンク張り忘れてました、指摘THX(汗)
「人には言えない趣味」 の作者が投稿スレに誘導している姿を見てワラタ
今回『趣味と実益の狭間で』を書きました。
一部感想に対する感想となっている点もありますのでご了承を。
>>23 喜んでいただけたようで何よりです。
確かに時間の描写が間違ってますね。
>>25 CGのついたゲームのシナリオとは違いSSですから、文章表現を多くするのは
ある意味当然だと考えてます。
『2/5』という具体的な数字を出す以上は、削れる場所を一箇所でも具体的に示すと
評価として説得力のあるものに近づくと思うのですが、どうでしょう。
あと、コーヒーの粉一気食いや自慰行為はそれを見る人に不快感を与える行動ですので
それを不快に描けたのであれば、こちらの意図通りです。
>>30 こみパは『大手同人作家の骨肉の争い』『締め切り際の修羅場』『ダミースペース』等の
『裏』の部分の記述が少なかった(あってもソフトに描かれていた)のでこのような
アプローチを試してみました。
>>33 SSに何を求めているか、乱暴に言えば趣味の違いですね。
自分はゲーム本編の設定やシナリオ、キャラの性格や特徴等を活かした新しい話に惹かれます。
(今回はそれに加え、『趣味』というテーマから外れないようにする必要がありましたが)
故に(今回は)原作の雰囲気は無視してます。
確かに雰囲気を重視するのもSSを書く上での一つのアプローチでしょうが、個人的には
『雰囲気を求めるのであればゲームを再度プレイすればいい』と思ってますので。
原作との雰囲気のギャップのあるこのSSに不快感を覚えられる気持ちはわかります。
が、瑞希ED後の話の一つとしては、あながち間違ってはいないでしょう。
わざわざ時間を割いて読んでくださった方、更には感想まで書いてくださった皆様に
この場を借りてお礼申し上げます。
個人的なお気に入りは『人には言えない趣味』です。
初音ちゃんの視点であるため、ハードではなくソフトな展開にしたのも正解でしょう。
前世の記憶といったゲーム本編の要素も作中に取り入れ、Hに結び付けているのも良いです。
ただ『痕』は『趣味』に関する記述が少ないので、今回のテーマにあわせることは
少々難しいかもしれません。
(絵を描くという趣味で三人を誤魔化すところは工夫が窺えます)
余談ですが、ニンジンでは太すぎるので、キュウリで『楓ちゃんと連結』という展開も
見たかったですね。
今回の2票は自作自演ぽくなったな。
総括期間を明示すればもうちっと活発になるんでない?
次々回のテーマは「約束」なんてどうだろう。
葉鍵主人公は債務が多いから書きやすそうだし。
こんばんは。今回は『音楽鑑賞』と『考え事』を書きました。
今回は「無難」という感想を頂きましたね。
ちなみに前作は「薄味」とか前々作は「地味」とかその前は「淡々」とか評されていた気が……
人は簡単には変わらないものですね(w。
『音楽鑑賞』
高城さんのSSって見たことなかったので、自分で書いてみました。
今読み返すと、彼女の口調が少し違うかなぁ?
夢見がちな雰囲気は自然とそうなっちゃいましたね。
ちなみに昔、海遊館に行ったとき、歩いても歩いても出口に辿り着かなかった記憶が。
『考え事』
このスレの感想人にはごまかしは通用しませんね。
最初だけとか中身がないとかの批判は全くその通りで、予定の1/3ほど書いたところで時間が切れちゃったのです。
ホントごめんなさいでした。
以上。
言い訳にしかなりませんでしたが、読んでくださった方、どうもありがとうございました。
>45
そうですね。では、一旦 4/17(日)までとさせていただきます。
>46
テーマの提案ありがとうございます。
4年目に突入したのと、テーマ募集というのも含めて、過去のテーマの
一覧を載せておきます。
花, 走る, 雨, サッカー, 夏だ!外でエッチだ!, 嘘, 絶体絶命,
夢, キス, 旅, 初め, プレゼント, 耳,
桜, 風, 結婚, 海, 過去のテーマ, 復讐,
動物, 友達, なんでもあり, 戦い, 卒業,
お願い, 相談, えっちのある生活, If, 料理・食べ物,
家族, 過去のテーマ・再び, なんでもあり, 冬, 色, 趣味, 星
これらのテーマに対して、計 346 作品が投稿されました。
ありがとうございます > スレに係わるみなさま
このスレが常に廃墟な件について
皆新年度に突入して忙しいのかね
ぶっちゃけ、一回目のなんでもありをやって以降、
質、量とも下降していく一方になった。
そんなんぶっちゃけるより俺が修正してやる!
ぐらいの心意気を見せてクレクレ
テーマに「休日」なんてどうでしょ。
忙しい日常から離れ、休日のひとときを彼・彼女らはどうすごすのか。
…てか、ぶっちゃけ折れが休みを欲しい('A`)
>>52 危険だな。
書き手が全員「休日」を選択して、誰も何も書かない可能性がある(w
『人には言えない趣味』を書きました如風です。
第三十一回の時に、暗く重く長いのを書いたので、今回は、
明るく軽く短めにしてみました。
テーマは趣味ということなので、毎夜一人エッチを趣味にしている
初音たんを書いてみたのですが、どうも趣味には見えなかったようで(^^;
ネタは最近、個人的にハマっている『スクールランブル』です。
あの、ホンワカとして明るさに惹かれました。
最初は楓ちゃんが主人公でしたが、ツッコミ役に初音たんは役不足なため、
攻守変えてみました。
本当はもっと楓をサドっぽくしてみる事も考えました。
初音のアソコへ、楓がニンジンを突っ込むとか。
楓が初音を脅し、毎日のように性的な虐待を行うとか。
いろいろと考えてみましたが、やっぱり明るい話にしたかったので、
ありがちとは思いつつ、無難なオチにしました。
稚拙な文章ではありますが、最後まで読んで戴いた皆様、この場を借りて、
篤く御礼申し上げます。
それにしても………最優秀が取れねぇ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
総括期間は、一旦今日までとさせてもらいます。
作者の挨拶、次々回のテーマ募集、両方ともお待ちしています。
『無表情な彼女への傾向と対策』を書きました者です。こんばんは。
急にONEキャラが書きたくなった→期限がないと書けない→そうだ、コンペスレに行こう!
との流れでお邪魔させてもらいました。
目的がおねキャラなので、趣味有りきで葉鍵作品を当てはめるのではなく、おね有りきでテーマを当てはめる。
理由は後付け。そのため、ヒロインを登場させては会話して行くゲーム的な形式を取る事にしました。
結果は…どうでしょう。
>>23さんや
>>25さん、
>>33から頂いた感想を読みますと、会話の多さや場面転換の不自然さが
目立つようなので、この辺りはなんとか改善していけたらいいな、と思っています。
>>30さんの指摘するテーマ性の薄さは、全く持ってその通りです。
上記のようにキャラに固執しすぎ、ほとんどテーマにまで気が回りませんでした。
なので、テーマとキャラを両立させている他の方のSSは、一読者の目から見ても「凄いなぁ」と思います。
>>26さんからは、なにやらえらい喜びの声が。ゲーム的にしたのを気に入ってもらえたようで。
読後の印象が良かったとの言葉は、素直に嬉しいです。
ちなみに以前はおね系のキャラスレで皆とシチュを出し合ったりしていましたが、今はどこにも書いてないです。
ご期待に沿えず申し訳ないです…。
私からは以上となります。読んで下さった方、ありがとうございました。
>>56 免許合宿いっているうちに全てが終わっていたのでなんも書かなかったけど、俺も楽しめた。
テーマは弱いといわれたらそうだけど、おもしろけりゃー別にいいかぁ。って感じ。
このスレ的にはダメかもしれないがw
場面転換と言えば、久しぶりにONE系の話を読んだので、
柚木と言われてとっさに脳内に雪ちゃんの画像が浮かんで、しばし混乱したのは内緒だ( -∀-)
まぁここらは二次創作だから、あんま気にしないでもいいかもしれない。
そういう意味では、良くも悪くも「二次創作らしい」話だと思う。
原作の雰囲気再現ができていて、落ち着く。キャラもそれらしい。
あー、浩平ならこんなこと言いそう、って感じがあった。
オチがもうちょっとなんかあれば良かったかもね。
ところで話は変わるが、最優秀がとれねぇと言っている人がいるが、みんなそんなに取りたいものなのだろーか。
何度も参加している人は、今度こそ取るぜぇ! とか思いながら書いているのだろうか? と、ふと思った。
そりゃ、参加する以上は取りたいだろ。
聖人じゃないんだから。
だからこそ、人集まらないと面白くないんだが・・・
テーマなんですが、今度は5月。
5月と言えば五月病。
で、「挫折」を推薦します。
60 :
◆ofe8RX92rc :2005/04/18(月) 01:23:02 ID:0T5ev+CT0
【業務連絡】
朝 8:00 ごろから、テーマ「星」で投稿を開始します。
次々回のテーマはそのときに発表します。
【告知】
第三十五回投稿テーマ:『星』
投稿期間: 4 月 18 日の午前 8:00 から 5 月 2 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
次々回のテーマですが、私の独断と偏見で「約束」と
させていただきます。
一応、出てた候補>約束/休日/挫折
64 :
名無しさんだよもん:2005/04/21(木) 16:02:19 ID:taK9WiZY0
timecount=300
timeclose=5
timecount= (数値) 連続投稿注意チェック(現在改良中)
・timecount=書き込みIP記録数
・timeclose=↑中の同一IP確認数
最新timecount回の書き込みのIPを記録し、その中のtimeclose個が同一IPからの書き込みだったら連続投稿注意画面へ
timecount=300
timeclose=5ってのは、
板への過去300の投稿元を記憶しておいて、それが5を越えると書き込めない。
つまり、5回投稿したら他の人が295回投稿するまで待たなきゃいけないってこと。
今回のテーマは“5スレ以内”
×5スレ
○5レス
前口上と後書きを除くと実質3レスだな。
……何書けっちゅうねん
解除されないならどっかのあぷろだにあげるしかないな。
現状だと、まとめページの掲示板が無難でしょうか。
ルールを少々決めないといけないかもしれませんが。
前も言ったかもしんないけど、まとめページ掲示板は連続200レスまで可(201レス目で規制発動)。
容量も十分あるんで、必要ならご自由に使ったって下さいな。
ダイヤルアップなら一度接続を切れば再投稿できるけど……
そうできない人も多いってことかな。
>64
ご連絡ありがとうございます。
なんだか未曽有の事態になっていますね…
問題を回避するため、まとめページの掲示板に新スレを立てて、
そちらで継続したいと思います。
ルールは現状を踏襲する形にします。
今は事情で無理なため、今日の朝に立てる予定です。
何か意見のある方はよろしくです。
ちなみに、他の SS 関連スレってどうなってるんでしょうか…
SS 書きへの仕打ちとしか思えないのですが。
>71 のように書きましたが、十分に意見も聞かず
移動するというのもあまりにも急ぎすぎであり、
もしかしたら設定が見直されるかもしれないという希望的観測も含めて
24(日)までは移動せず、それまでに状況に変化がなければ
掲示板の方へ移動したいと思います。
個人的意見ですが、
・SS本体は避難所にSSごとに個別にスレ立てて投下、然る後にこのスレに投下したことを報告
あるいは
・テーマごとに(=回ごとに)避難所に投下専用スレ立てて、投稿者はそこにSS投下後このスレに報告
こんな感じでいかがでしょ? もちろん葉鍵板の設定が復活するってのが理想ではありますが。
スレ本体が移動する必要はないように思ってます。
>71-72
他サイトに移ったら、実質その後は葉鍵板と関係ない企画ということになり、
歴史や経緯はともかく、個人サイト内で固定メンバーで
細々と行わる企画、ということになっていく。
葉鍵板のスレを放棄することには大反対を表明しておく。
1.挨拶含めて6レス以上になる分は保管所に書きこんで有志にこちらの方へ張りつけてもらう
→手間がかかる、人が集まるか微妙、そもそも最終日の30レスとかどーすんの?
2.人が多い時間単に投稿して板全体で295レス付くのを待つ
→どれぐらいかかるかわからない、締切日間近だと他の投稿人が張り付け出来なくなる恐れがある
3.IPチェックに引っかからない投稿手段を考える
→過疎化が進んでいるコンペスレでさらに投稿人が限定されてしまう
単に作品の貼りつけ場所を外部に置くと言うだけで、それが葉鍵板と関係なくなると言うのは良く分からん。
まぁ自治スレの方でも問題提起しているみたいだし、しばし情勢を静観するかね。
>71-72は「このスレごと」全部まとめページ掲示板に移動して、
今後コンペスレはそこに定住するっていう提案だよ。
そらまた飛びすぎだな。
仮に投降規制がこのままであったとしても、外部に貼り付けてここにリンクという形でいいと思うぞ。
>>77 78のようにSS投稿は向こうでという案だと思うよ。
どうもお騒がせしてスイマセン。
ご指摘のとおり向こうの掲示板に SS を張り付けて、
こちらにリンクを張るという形式にします。
ということで、明日いっぱい成行きを見守りたいと思います。
>79
外部にスレを持っていこうとしてますた。
おなじ文章を読んでこうも読み方が違っちゃうわけだから、
SSの感想だって読んだ人間によって割れて当たり前だよなあ。
書き手の人も読み手の感想をあんま
全部を全部正面から受けなくてもいいってことだね。
? 5レス以内のSSとか、ダイヤルアップで
連続投稿を解除できる投稿者だったら、
ここに投下してもいいと思うけど、ダメ?
>>84 流れっつーか、みんなのことを考えようぜ。
>>84 賛成
5スレ以内のSSだったら、こっちに投下すべき。
連絡先だけが書いてあるスレは、流石に寂しいすぎるし、ハイーキョに見えるから。
まぁ、最終的な判断は ◆ofe8RX92rc 氏が決めるわけで。
今回はともかく、次回からは考慮した方が良いんじゃないかな。
>>86 現状が変更されない限りは、固定IPの人は
感想や感想返しなどが書き込めなくなる可能性が。
難しい問題ですねえ。
> 感想や感想返しなどが書き込めなくなる可能性が。
それは? 5レス以上一度に連投するときが問題なんじゃまいか
感想とかなら、一日でダメなら、二日に分けてもいいだろうし。
SSの方は、間に他の人が投降できなくなるからダメだろうけど。
こっちに投稿と向こうに投稿を分けると、条件が平等じゃなくなるから、全部向こうに投稿でいいと思う。
>>90 それはかなりデリケートな問題ですな。
今回は様子見て好きな方、で、総括期間で話し合おう方がいいと思うが…。
前口上と締めを入れたら3レスしかつかえないのか。
携帯でその両方をしても5レスだな。
ま、向こう使うのが無難だね。
「5 レスに収まると思ってたのに、6 レスになっちゃたよヽ(`Д´)ノウワァァン!!」
ということも無きにしもあらずということ。
また、あんまり条件つけて、ここと向こうを使いわけるのも
投稿者の混乱を招くということで、今回はこの方式で進めさせてもらいます。
もちろん、>86 氏の意見やその他のデメリットというのはあるでしょうが、
それは総括期間でまた考えましょう。
ということで…
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『星』です。
投稿の締め切りは 5 月 2 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
また、今回は葉鍵板の連続投稿規制回避のため、外部サイトの以下の掲示板に
作品を投稿していただく形式をとっています(参考:
>>64-83)
http://kita-kao.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/test/read.cgi?bbs=sscompe&key=1114383443&ls=50 お間違えのないよう、よろしくお願いいたします。
今日の8時か。今から書こうかな。
て、どう考えても無理だよなorz
次回から参加するかな。
>>94氏、おつかれさまです。頑張ってくださいね。
もしかしてもしかすると…な状態? やっぱ規制がな。
【告知】
本日 8 時をもって、投稿期間を終了させていただきました。
今回の投稿作品は 0 件ですた…orz
ネタを考えられていた職人のみなさまご苦労さまでした。
今回はこういう状況ですので、感想期間なしで総括期間に入ります。
主なテーマとしては三点あって、
1.次々回のテーマ決め
2.次回以降の投稿方式
3.進行役募集CHU!
というところです。他に何かあれば御意見をください。
とりあえず、期間は一週間をみておきます。
流れなどを見て適宜延長などを考えます。
今回は、書くに書けない状況だったような。
さすがにこの状況下では、私もモチベーションが全く上がりませんでしたし……
(まあ、元から書かない場合の方が多いですから、偉そうなことは言えませんが)
今回は純粋にノーコンテストにして、テーマ「星」を次々回に持ち越しというのはいかがでしょうか。
投稿方式については、現状がずっと続くならば、今回意見が出た
外部板に投稿→リンクをこのスレに
という形式にしないと仕方が無いでしょう。
ただ、この状況を改善しようと実際に色々と動いている最中ですから、
結論(旧に復すのか、このままになるのか)が一通り出るまでは
待ってみるのも一つだと思うのですが、いかがでしょう?
>今回は純粋にノーコンテストにして、テーマ「星」を次々回に持ち越しというのはいかがでしょうか。
反対。
一度締め切りは過ぎて、気が抜けてしまっているだろうし、
5レス制限が何も改善されていないので、また0作品の繰り返しでは?
逆転ホームラン。
久方ぶりのダブルテーマはどうだろうか。
おめ。
今回はゴールデンウィーク突入ってのも
投稿なかった原因のひとつだと思うよ。
予定入ってる人はいるだろうし。
正直、避難所とはいえ外部板には出たくないというのが本音だったからね…
規制解除されたようでほっと一安心です。
次回のテーマだけど、
投稿なかった理由として、テーマ「星」が難しかったというのもあるだろうし、
単純に持ち越すのはどうかなーと思う。
どうしても「星」で書きたいというひとがいれば、ダブルテーマもいいかもだけど…
一番丸く収まるのがダブルテーマだと思う。
正直『星』で、いい話しが思いつかないのだが…………。
君は無理でも、思いつく人はいるかも知れない。
遅ればせながら
>>103氏ほか諸氏、ごくろうさまでした。
そして規制解除おめ。
実は私も「星」での良い話というのが思いつかないんだけど、
「星」を推した人がいるからテーマが「星」になったわけで……と思いまして。
そのあたりはどうなんでしょう?
そう考えると、一番無難なのはダブルテーマでしょうが、
書いてみたいという人が既に皆無だというならば、持ち越す必要は無いでしょうね。
106さんに賛成。
おだやかにマターリ。このスレの基本。
>>109 仮に現時点で皆無だとしても(その前提もどうかと思うが)、また三週間時間ができるんだから、
その間に星の話を書く人がでるかもしれないじゃないか。
つか、別にダブルテーマでデメリットないっしょ。
たまには多少風変わりな方が、刺激になるかもしれないし。
たまには変わったことを、ということでダブルテーマはいいと思います。
もしかしたら、次回のテーマ「約束」と合わさって面白い作品が
出てくるかもしれないし、そのあたりの可能性を見たいですね。
それと、次々回のテーマと進行役も募集中ですよ、お兄さん。
#今まで出ているテーマ: 休日、挫折
1.次々回のテーマ
2.進行役募集CHU!
あたりの話があまり進んでいないので、
総括期間を 5/11(水)まで延長します。
また、次回は「星」「約束」のダブルテーマにしようと思いますが、
何か御意見があればいっしょによろしくお願いです。
ロリとショタが流行ってた頃に女装の少年をヒロインとして入れて
批判をあびまくったゲームがありますよん
さてさて、ダブルテーマで人が集まるのかな?
なにか思い違いをしているようだが、ダブルテーマって、片方だけ入っていれば、それでよいのだが?
たしかに紛らわしいなぁ。
中身としては>115の言うとおり。なんだけど。
私も >115 氏の言うとおりのことを考えていましたが、
確かに紛らわしいですね。
開催するときには「どちらか片方でもいい」ことを
注意事項として書いておきましょう。
いやはや、言葉というのは難しいです。
それでは、明日朝8:00ごろより「星」「約束」のダブルテーマで
投稿を開始させていただきます。
次々回のテーマはその際に発表させていただきます。
【告知】
第三十六回投稿テーマ:『星』 、『約束』
※テーマが二つありますが、片方だけ含んでいれば(・∀・)イイ!!です
両方含むと、なお(・∀・)イイ!!かも?
投稿期間: 5 月 12 日の午前 8:00 から 5 月 26 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
投稿の稿と縞って似てるヨナ
それはあれか? 次回のテーマを「縞パン」にして欲しいという要望か?
お主、わかっとるのぅ。
「縞パン」
なにげに一票入れたくなりました。
軽く、1レスSSでも。このレスのみです。
むかしむかしあるところに、だらしない星がありました。
そこに住んでいる人達はだらしない人達ばかりですが、もちろん星もだらしなく、
重力もだらしないせいで、時折、星から人は浮いて離れてしまいます。
そんな状況でも「まぁいいか」。
宇宙を漂っても「まぁいいか」。
大気圏突入でも「まぁいいか……あちち」。
万事が万事そんな感じ。
さて、めでたくこの地球に辿り着いただらしない人達は、早速だらしなさを広めに……いきませんでした。
「だって面倒くさいし」
「だからね、だらしなさを広めたりすることはないんだよ」
「いや、俺が言いたいのはそうじゃなくてな」
「こうして星空を見上げても、帰りたいとか思わないし」
「……帰る手段もないくせに」
「多分あの赤い星……もしかしたら、隣の白いのかも。んー、だらしないから、光ってないかもしれない」
「だらしないにもほどがあるぞ、ちょっとは光れ」
「もともと惑星は光らないしね」
「……はるかにしては、知的なひっかけを」
「なんて、だらしない会話を続けてましたとさ」
「なに、まとめに入っているんだ、そもそもお前が自主休講に俺を誘い込むから……」
「冬弥が私をだらしない星人なんて言うから」
「俺か? 俺のせいなのか?」
「だらしなさを広めるなどと言う悪評を、否定しようと思って」
「だらしない星人であることは否定しないんだな……」
「で、冬弥はどこの星出身?」
「俺は地球人!」
「もう一声」
「何も出ないっ!」
残念。
俺はお隣の腐れ縁星から落っこちてきたくらい、いってくれてもいいのに。ねぇ?
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『星』、『約束』です。
※テーマが二つありますが、片方だけ含んでいれば(・∀・)イイ!!です
両方含むと、なお(・∀・)イイ!!かも?
投稿の締め切りは 5 月 26 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
保守。
【告知】
締め切りまで残り 3 日を切りました。
今回のテーマは『星』、『約束』です。
※テーマが二つありますが、片方だけ含んでいれば(・∀・)イイ!!です
両方含むと、なお(・∀・)イイ!!かも?
投稿の締め切りは 5 月 26 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
作品投下行きます。
東鳩2 シリアス風味。
郁乃の一人語りです。
遠く、空を眺める。
空一面の星があたしの眼にその存在を主張するかのように光を飛ばす。
姉が昔してくれた話をふと思い出した。
確か、目に見える星の光は少なくとも一年以上前の光だとか。
また、星の幾らかは、数百年、数千年、数千万年前の光をあたしたちの眼に見せている、だとか。
病院に居る間に姉から聞かされた、退屈しのぎの話。
――あたしの目が見えなくなったら、どっちにしろ見えないじゃん。
そう言うと姉は悲しそうな顔をして眼を伏せた。
姉の感情が解らなかったわけではない。
あたしの目が見えなくなるかもしれない、間違いなく姉も医者から聞かされていたはずだ。
そこを突いて姉を虐めてみる。
姉があたしのことを心から憎んでいたなら、そんな表情しなくてもいいのに。
ほんと、大きなお世話なのに。
そう、その時は感じていた。
その姉は、今はある男と一緒に夜の散歩に出かけてしまっている。
全く、何をするつもりだか。
呆れつつ見送ったあたしは一人、宿に残っている。
あたしと、姉と、その男の三人で来た旅行。
両親は、姉と男の仲を容認している。
案外、一人暮しであるその男と父親は話が合うようだ。
たまに食事の席をともにすると、長く話していることが多い。
野球のことであるとか、近頃の事件のことであるとか。
父からすれば、自分に息子が居ないからかわいがる、そんな感じなのだろうか。
男だから話せる話、というものをしているのかもしれない。
最も、あの男の方とすれば案外冷や汗をかいたりしていて、見てて正直面白い。
かなり父に気をつかっているのが見えてしまっていて。
父の感情を害しないように、と必死なのだろう。
そんなわけで、二人が旅行に行くときには両親揃って賛成した。
けど、あたしがついていきたいと行ったときには両親ともども反対した。
また身体が悪くなる可能性があるから、と。
姉が何時もの困ったような微笑みを浮かべ、母へ向かって言った。
「大丈夫、私がついているから」
「俺もいますし、何かあったらすぐに連絡を入れます」
男の方が続けると、父と母も呆れたような顔をして、あたしに向かって言った。
二人の邪魔をするのは良くないと思う、と。
あたしは両親に向かってきっぱりと言い切った。
「あたしは、貴明の監視役だから」
だが正直、今は姉もあの男もあたしも、それぞれの職分を果たしているとは言いがたい。
でも、仕方ないだろう。
あたしというある意味余計な存在が居ると落ち着かないこともあるだろう。
あの二人の場合は普通にあたしの前でもいちゃついてくれるのが問題なんだけども。
むしろ、周りの目に気付くのがワンテンポ遅いというか。
あたしは、あの二人を見て思うのだ。
ああ、あたしは絶対男と付き合ってこうなりたくはないな、と。
少なくともあたしは、絶対あそこまではならないだろう。
ふと、ひやりとした風があたしの肌に触れる。
今日の風は気持ちいい。
ふと、いい考えが頭に浮かんだ。
風に当たりに屋上に上ってみよう。
そう思って、立ち上がって部屋を出た。
さすがに夜のこんな時間には誰も屋上には居ない。
あたしと風と星。
新月の晩に残るのは、その三つだけ。
それ以外は、全て闇なのだ。
ここが、あたしが普段居る環境よりも田舎だということも手伝っているのかもしれない。
腕を枕にして少し横になってみる。
コンクリートに面する背中が少し痛いのを我慢して、転がった。
「うわぁ……」
あたしの口から感嘆の声が漏れていたのに気付いた。
いや、正しくは、それが自分の声であったのかすら定かでなかった。
仮に誰かが、自分の声だと言ったとしてもあたしはそれに頷いていただろう。
ただ、星の情景に圧倒されていたから。
そんな声が口から出ていることすら、気付いていなかったから。
あたしの身体が宙に浮いているかのような感覚。
背中の痛さすら感じなくなった。
綺麗、荘厳、華やか、美しい。
そんな言葉の組み合わせで紡ぐことはあたしには出来ない。
姉ならもしかしたら出来るのかもしれないけど、あたしには絶対出来ない。
ただ、凄い。
今すぐにも、その星の一つがここに銀の欠片となって落ちてきそうなほどに視界一杯の星。
姉も、あの男も、両親も、誰も周りに居ないこの空間。
今だけは、誰も居ないのがある意味救いだったかもしれない。
――あたしは、泣いていたから。
この光が見れなくなることすら、日常の範囲で。
怖くても、姉に言うのも癪で、両親にも言えなくて。
ここで、この星の海に浸ることが出来て良かった。
目が見えなくならなくて、良かった。
手術の後、初めて目に飛び込んできたさくらと比べてどっちが良かったか、と問われたら迷うかもしれない。
けど、あのときは医者も目の前にいて、泣くことは流石に出来なかった。
姉への感謝の気持ちも、強かったりして。
……今は。
誰も居なくて、一人ぼっち。
この星を眺めながら、一人ぼっち、空を眺め。
声を出すわけでもなく、ただ涙を流す。
ふと指先に目尻を伝った涙が触れた。
と、刹那。
きらり、と星空に輝いた動くもの。
流れ星。
一瞬だけ目に見えたそれを追おうとしたら、次の瞬間には消えていた。
銀の欠片が空から落ちたのはほんの一瞬。
願いをかける時間なんて無かった。
けれど、あたしは、そのことに対して後悔は無いし、そもそも、あたし自身のために願うことはない。
今、この時間が少しでも続けば、それで十分だから。
あ、それと、出来ることならば姉とあのバカ男ももうちょっと続いてくれないかな。
あの二人だと別れたらそのあとずっと引きずりそうだし。
ふと気付いたら姉とバカがあたしを探し回っていたのは別の話。
で、いまさらながらですが、次回のテーマを発表するのを忘れてますた(汗)
またまた進行役の独断と偏見で「休日」とさせていただきます。
次々回のテーマ決めは総括期間で行いたいと思います。
#今まで出ているテーマ: 挫折、縞パン
>>132 ofe8RX92rc氏
お〜い
今日はまだ25日ですよ〜
焦ったーw
まだ一日ありますよね?
「縞パン」どうでしょうか?
なんか面白そうだ(笑
【告知】
締め切りまで残り 7 時間くらいです。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『星』、『約束』です。
※テーマが二つありますが、片方だけ含んでいれば(・∀・)イイ!!です
両方含むと、なお(・∀・)イイ!!かも?
投稿の締め切りは 5 月 26 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
1レスのみ投下です。
CLANNADで壊れギャグ。 朋也×春原です。
テーマは【星】、タイトルは「合体漢字」です。
139 :
合体漢字:2005/05/26(木) 01:28:20 ID:c2EG+zg30
「なぁ春原、星は好きか」
キラキラと輝く目で岡崎が柄にもなさ過ぎる台詞を吐く。
最近暑くなってきたからか。脳をやられたのか。
「…い、いや、まぁ、どちらかといえば好きかな? ほら、ロマンチックな僕によく似合うっていうか…」
「そうか」
言い終わらぬうちに、岡崎が。
ズボンをトランクスごと引き降ろした。
「ひいいいいいいぃいいっ!? あんた人の部屋でなにやらかしてるんですかぁっ!?」
「まぁ聞け春原。 星ってどんな字かわかるよな」
「…あんまりバカにするなよ? 日に、生って書くんだろーが」
僕の答えを受けて、岡崎の顔が歪む。
その歪みは愉悦。 ぎ、ぎ、ぎ、と感情にそぐわぬ擬音とともに岡崎が嗤う。
「そう、日に、下から生が突っ込んでいるって形だな」
「…な、なんだよその言い方」
「日、太陽に、後ろから生が突き刺さっている形だよな」
「…い、意味がわかんないんだけどさ、岡崎」
そう、意味がわからない。 そのはずなのに、何故なのだろう、背中に滲む大量の汗は。
岡崎の、嗤いが、赤い三日月のような口が、耳元まで、裂けて。
紡ぐ言葉は、僕の世界を壊す呪詛となる。
「陽平は生で後ろから突き刺されるのが大好きなんだよなぁぁぁぁぁぁあ!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!?」
「俺も星が大好きだ陽平ーーーーーーーーーーーーッ!」
「ぴぎゃーーーーーーーーーーーーす!!」
ずぷりーぬ。
悠久の時を越えて地に降り注ぐ星の光だけが、許されざる恋人たちを優しく包んでいた、
すみません、気が付いたらマシンにウイルスが食いついてました。
可能な限り早急な復帰を目指しますが、一覧等の更新は遅くなるかもしれません。
ウイルスソフトが認識してくれないから、手動で削除、
最悪リインスト……orz
無事復活、ということで掲載完了しました。
なお、
>>139「合体漢字」の最後の文章の末尾の読点、
勝手ながら句点に直させていただきました。
もしも意図があって読点だったとしたら修正させていただきますので、
どうぞおっしゃってくださいませ。
1レス二つに4レス一つ。
苦しい・・・
書こうと思ったのが先週の金曜。
書けるかもと思ったのが昨日の午前4時。
・・・あと少し早く動いていれば_| ̄|○|||
146 :
名無しさんだよもん:2005/06/01(水) 00:22:35 ID:nr1oY+bB0
ホワルバしか分からんので、一つだけ
>>123 あなたはどこの星の人?(はるか・冬弥)
前半の、はるかの「だらしなさ」を如何なく表現した文章から
その後の冬弥との会話まで、テンポが良くて読んでて引き込まれる。
で、このまま掛け合い漫才で終わるんだろうな、と思わせといて、
最後の一文でのはるかの心の声に、一本とられました。
たった 1 レスながら、はるかへの想いと才能を感じさせる
良い作品だと思いますた。
でも優秀賞とかは言わないよ。「だって面倒くさいし」 (w
死ねよ
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『休日』に決定しており、開催時期は 6 月中旬〜になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
評価の高かった作品ですが、特になしっぽいです。
#
>>146氏の感想がありますが、優秀賞とかつけないと
# 明言されているので
最優秀って最低二票以上推薦が必要だったかな?
よく覚えてないけど。
しかし住人は居ると思われるのにこの過疎化。どうしたものだろう。
明確な基準とかは無かったような。実質そんな感じだとは思う
スレが賑わいは、作品の数からだと思われ
setting関係でごたついたしね…。こんなところじゃないかな
“SSコンペ”としての体系が維持出来なくなってきてるな。
前回は皆KANONこんぺに取り組んでいたと思われ
締め切り15日でそれから感想付けだから今回も厳しくなりそうだな…
【業務連絡】
現在、葉鍵板 SS コンペスレでは
1.次々回のテーマ
2.進行役
の二つについて募集しています。
御意見のある方はよろしくお願いいたします。
>152-155
他のイベントの影響で、投稿数&感想数が少なくなるのは
以前からあるので、まぁ、そういうものだと割り切るしかないでしょうね。
とりあえず、まったりと進めさせていただきます。
一昨日に書き込んだつもりが、鯖の不調で書き込まれてなかったや・・・
仕方ないんでもう一度。
>星彩景色
良い話だった。
本編ではいくのん側の描写が少なくて心残りだったけど、
こういう話を読むと、やっぱり手術してよかったんだなぁ、と思える。
綺麗な心理描写と捻くれた言葉づかいのギャップもまた彼女らしい。
あまりバカバカ連発されるとマジ凹む・・・
それにしても、旅行にまで付いていくとは。
もし愛佳と貴明が別れることがあるとすれば、絶対いくのんのせいだと思うw
形式面で1つ。
レス間以外に空行が全くないのはどうかと思う。読みづらかった。
>155ほか
ネタが広範になってきてるのもあるかもね
今回、WA・鳩2・蔵ときて、全部の元ネタが分かる人ってどれくらいいるんだろう?
(私は鳩2しか分からない・・・)
『星彩景色』作者の者です。
葉鍵というか、おね系を昔書いては居ましたがこっちには初めて投稿してみたもので、よろしうおねがいします。
区切りを付け忘れて申し訳ないです…。
ネタは、聞いたことはある人居るかもしれないけど忘却の彼方に誰もが忘れてしまってそうな曲。
Hi-STANDARD/starry nightです。
>>157 あとから見ると自分でも改行の場所があんまり微妙に見えて仕方なかった…申し訳ないですorz
一レス内に入れるだけの行数で、無理のない区切りにしようと意識したら詰め込みすぎちゃったみたいで…。
もうちょっとそこのところに気を向けるべきでしたね…ありがとうございました。
個人的には、いくのん、貴明と愛佳の二人のいちゃつきっぷりを見る→「ああ、あたしはこーはなりたくないな」→行き遅れ
でも確かにあの二人が別れる要因てそれくらいに無さそうですよねえ。
よーし、今回こそ書くぞ。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいです。
#今まで出ているテーマ: 挫折、縞パン
縞パン
挫折
空気読まず俺は『七夕』を推薦するぞ!
読みたいのは縞パソ
書けるのは挫折
…難しいな。
『監禁』
『ファンタジー』というお題、やってみたいなぁ。
ダルメシアンブレード!?
「涼」
ベタだが、夏だし。
お題上げてる奴は最低限自分が書けるネタを持っていて今現在は
投稿する気があると捉えていーんだよな?
書き込みの流れが止まる予感がするぞw
>>169 読者側からモノを言ってはいけないのか?
前自分が書けるお題を出そう、とかそんな話があったようななかったような。
でも読者視点から出すよりは書き手さんがやりやすそうなお題を選んであげた方がいいと思うよ。
作品がないと感想もなにもないから…。
中には難しければ難しいほど発奮する人もいるかもしれないけど、ここ最近の投稿数を見るとどうしても悲観的に考えてしまいます。
じゃあ全く流れ読まずに俺も。
っ「音楽」
縞パン、やってみたいけど自分が書ける自信無いワァorz
ぶっちゃけ、どれも代わり映えの無いテーマだな。
っ「ツインテール」
漏れも、縞パンは流石にネタが浮かばないw
流れを読まず
つ「笑顔」
>171
書けるか書きやすいかを度外視した「どう?このテーマ、超ウケル」
的なテーマだと、成功例より、結局SSが集まらなかった回のほうが多いような気がする。
作者>読者と言う気はないが、しばらくは書き易さ重視でテーマを選んだ方がいいかもしれないな。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいです。
#今まで出ているテーマ:
挫折、縞パン、七夕、監禁、ファンタジー、
涼、音楽、ツインテール、笑顔
締め切りは、一旦 6/12(日)とさせていただきます。
ネタがあるんで『ファンタジー』押してみる
名前が一番でてるのは縞パンで二票入ってると
思われるのがファンタジーと挫折、後は一票ずつか。
次々回のテーマへの意見、色々とありがとうございます。
「縞パン」も捨てがたいのですが、賛否両論ありそうなので、
次に多い「挫折」にしようと思います。
明日の 8:00 より、テーマ「休日」の投稿を開始します。
164だが…
あの時点であがってる中なら挫折がまだ書けるという意見であって、
別に推薦する意図があった訳でもないんだが…
だから純粋な得票数だけを見ると「挫折」が
>>162の一票で、「ファンタジー」
が
>>166と
>>181の二票だと思われる。
進行人氏が「挫折」に追加で一票を投じ、そちらが書き易そうだと感じたのならすまない。
一応、次々回予告を「挫折」ということにやっておきました。
訂正とかもしもあるならヨロ。
>184 氏
そうでしたか、了解しました。
それならば、次々回のテーマは「ファンタジー」に変更させていただきます。
今回のテーマ募集はこれで一旦締め切らせていただきますので、
それ以降のテーマは次回の総括期間にお願いします。
>◆AT4D7UpDws 氏
お手数ですが、サイトの方の修正をお願いします。
187 :
162:2005/06/14(火) 07:55:01 ID:em33KegM0
俺がいきなり挫折か_| ̄|○
ところで「縞パン」は裏テーマということでどうかw
入れたい人だけ好きに入れるということで。
【告知】
第三十七回投稿テーマ:『休日』
投稿期間: 6 月 14 日の午前 8:00 から 6 月 28 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
>187
強制はしませんが、お好きなようにw >裏テーマ
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『休日』です。
投稿の締め切りは 6 月 28 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
夏コミの原稿が忙しくて、今回はむり。
保管所より
>第三十七回『約束』開催中!
~~~~~
それにしても、なんか寂れてるねー。。。
今はまだしょうがないんじゃない?
書いてる人は手一杯だろうし。
ということで投下待ち保守
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『休日』です。
投稿の締め切りは 6 月 28 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
投下行きます。
タイトルは
『無惨! のどかな休日に浴室で散る女の命。白昼の住宅街でいったい何が!?』
で、ONEで浩平・繭のほのぼの6レスです。
日曜日の午後、暇を持て余して自室でヘビっぽいぬいぐるみとくんずほぐれつしていた
椎名繭は、母親の華穂に名前を呼ばれて階下へと降りて行った。
「なーにー?」
階段を下りながら、大きな声で訊く。華穂は、繭の姿が視界に入ると何かを確認するよ
うに頷いてから口を開いた。
「ああ、やっぱりだいぶ伸びてるわね。ねぇ、繭。それじゃあ前髪が眼にかかって、見えに
くいでしょう」
「みゅー……うん」
「そうよね。そろそろ髪切ってらっしゃい。はい、これお金」
華穂の言うとおりだったので、お金を受け取るとすぐに靴を履いて玄関を開け、そのま
ま外へ出る。部屋着を着たままだったが、繭は全く頓着しない。恋人ができても、自分の
格好を気にしない所は変わっていなかった。閉ざされた扉の内側で、年頃であるはずの
少女の母親は、そんな娘の色気ない様子にひとつため息をついていた。
春の温かい日差しを頭上から浴びて、ちょっと伸びた髪が熱を持ってうっとうしいなと
思いつつ、ときどき道脇にいる野良猫なんかを眺め足を止めながら、少女は商店街目
指し、てくてくと歩く。街路樹は緑の葉を枝いっぱいに広げ、降り注ぐ太陽のエネルギー
を余すことなく受け取っている。ハチが生垣で咲いている花のミツを吸っている。カラス
がごみ漁りをして、ビニール袋から黒いやつが這い出ている。街は命に満ち溢れていた。
心地いい陽気に誘われて、通りを歩く人たちも浮かれているようだ。元気が有り余って
いるのか、パンを口にくわえてなにやら叫びながら走っている人もいた。
「ほえ〜」
――どんっ。
余所見をして人通りの多い道を歩いていたら、立ち止まっていた誰かにぶつかった。
「みゅっ」
「ぅおっと。……その声は」
ぶつかった男が繭の方を振り向く。体重差のせいで自分だけ転んだ繭が見上げると、
そこにいたのはよく見知った相手だった。
「やっぱり椎名か。どうしたんだ、こんな所で。一人で商店街に来るなんて珍しいな」
男――繭の恋人の折原浩平――が、自分に追突した人物の正体に気づいて不思議
そうに訊ねる。繭が人通りの多いところに一人で来ることはあまりない。だいたいいつも
一人で外にいるときは公園や林で遊んでいる。好物のハンバーガー(てりやき)は、間
食に食べると家で用意されてるものが食べられなくなるので、最近は我慢している。浩
平が差し出した手を掴んで起き上がりながら、繭は質問に答えた。
「あたま切りにきた」
「なにっ! あ、頭の病気かなんかで手術するのかっ」
「ほぇ?」
「いったい何の病気だ! ひょっとして脳卒中か? もしかしたら脳腫瘍か? それとも
あるいは盲腸か!?」
「うぅー。ちがうもぅん。病気じゃないんだもぅん」
一瞬浩平の言ってることが分からなくてぽかんとしていた繭は、彼の意図を理解する
と断固反論した。この場にツッコミ担当の乙女志望はいなかったので、ボケにマジレス
だった。繭の返事を聞くと、浩平はさらにわざとらしく驚いて見せてから続ける。
「なんだとっ。病気じゃないとすると、まさか人体実験か!? どこかの危ない医者が椎
名の頭をいじくろうとしてるのかっ。宇宙人が金属片をインプラントするのかっ」
「ちがうー。かみを切るのっ」
「まあ分かってやってたんだが」
「うー。もうっ。それより浩平はどうしてここにいるの? 今日は誰かとどこか行くって言っ
てたのに」
「ああ、住井のやつが急に都合が悪くなったって電話で言ってきてな。結局行けなくなっ
たんだよ。そんなわけでゲーセンで時間つぶしてたんだ。……そうだ、髪を切るってんな
ら、俺がやってやるぞ。こう見えても手先は器用なんだ」
「みゅー」
浩平の提案に繭は返答を迷った。前に浩平の元クラスメートの七瀬留美から聞かされ
た悪行の中に、髪を切っていたずらされたというのがあったからだ。ちなみにそのときは、
浩平と付き合うようになった繭に彼のことをよく教えるという題目で留美が悪口を言いまく
り、幼馴染の長森瑞佳がフォローと自爆をするという流れだった。
「む、なんだその不安そうな顔は。お前は自分の彼氏の言うことが信じられないのか?」
「みゅ。わかった」
「よしよし。んじゃ、俺んち行くぞ」
何度か来たことがある浩平の――正確には彼が現在世話になっている小坂由紀子の
――家に到着すると、鍵が開くなり繭は住人を押しのけ戸を開けて中へ入った。
「おじゃまします」
「いまは誰もいないぞ。由紀子さんは休日出勤だからな」
背後から浩平の声を聞きながら、いつもの習慣で彼氏の部屋がある二階に上がろうと
する。
「あ、待て待て。風呂場行っててくれ。そこで髪切ってやるから。俺もすぐ行く」
「うん」
浩平に言われて、階段の途中で足を止める。一階へ引き返し、脱衣所のドアを開ける。
風呂場に行くので服を脱ごうと上着に手をかけたところで、考え直して止めた。これから
浴室に行くのは、風呂に入るためでもシャワーを浴びるためでもない。ただ髪を切っても
らうだけだ。風呂場の電気と換気扇のスイッチを入れて、服を着たまま中へ入る。
程なく浩平もやってきた。彼の手にはハサミとバスタオルがあり、準備は万端のようだ。
「えーと。椎名はとりあえずいすに座ってくれ」
指示されたとおり、浴室用の背もたれのないプラスチックでできた丸いすに座る。台が
低いので狭い浴室では足が窮屈になった。浩平がバスタオルを繭にかけて前掛けの代
わりにし、首の裏側で結ぶ。そのまま繭の後ろに立って口を開く。
「おし、準備完了だ。さて――お客さん、どんな髪型にしますか」
「みゅー。え、と。いつもと同じでいい」
「了解。まあ、ずいぶんと久し振りだから万が一にも失敗する可能性はないとは言い切れ
ないが」
「みゅ?」
「大丈夫だ。前の客も俺の仕事に満足してたからな」
「うん」
繭の言葉を最後に、換気扇の回る音とハサミの動く音だけが、小さな部屋を支配する。
髪を切り始めて一分もしないうちに、真冬の高山での遭難者もかくやというくらいの耐え
難い眠気が、じっと座っているだけの繭を襲った。繭の首ががくっと落ちる。
「うわっ」
「みゅ」
浩平の悲鳴で、半分居た夢の世界から現世に帰る。まぶたがくっつきそうな目を手で
こすり、なんとか眠気を振り払おうとする。
「危ないだろ。いきなり動くなよ」
「うー。ねむくなるんだもぅん」
「我慢しろ」
「みゅー……お話してくれたらがまんする」
「はぁー、分かったよ」
かつては幼馴染の特技だったため息だが、この少女と付き合うようになってからは浩
平がする機会も多い。繭の要求を呑んで、手と口を同時に動かすことにした。
「そうだな、あの話をするか。椎名がいつもおいしいと言って食べてるハンバーガー。あ
れには実は秘密があるんだ」
「ひみつ?」
「ああ。そもそも、牛丼がなくなったのにハンバーガーがなくならないのは不思議だと思
わないか?」
繭には牛丼とハンバーガーの関連が分からなかった。自分の興味のないことにはとこ
とん疎いこの少女は、かろうじて牛の病気のせいで牛丼が食べられなくなったことこそ
知っていたが、ハンバーガーに使われているのが牛肉だということは知らなかったのだ。
なのでこう答える。
「べつに思わない」
「くっ、それじゃあ話が続かないだろっ。……よし、ならこれはどうだ。長森が牛乳を好きな
のは知ってるよな」
「うん」
「こら、頷かなくていい。頭を動かすな、口だけで返事しろ。……でな、あいつがあんな牛
乳ばっか飲むようになったのは俺と出会ってからなんだ」
「みゅー」
「そう、あれは夏い暑の日の出来事だった……」
『うーす、長森。遊びに来てやったぞ』
俺は長森の家のドアを開けると、挨拶もそこそこに適当に靴を脱ぎ散らかすと家の中
に入った。うだるような暑さの外とは違って、冷房の効いている部屋から漏れ出る冷たい
空気で、廊下や玄関までが涼しかった。もっと涼しいところへ行こうと、俺はリビングへ
入った。その部屋のテーブルの上には、用意がいいことに既に氷入りの麦茶やジュース
が注いであるグラスが置いてあったんだ。俺はもちろん躊躇せずに飲んだね。一杯飲み
終わってコップをテーブルに置いたところで、長森が部屋に入って来たんだ。
『あー、だめだよ浩平。それは友達が飲むんだから。あ、それとごめんね。浩平の家がい
まクーラー壊れてるのは知ってるけど、今日は佐藤さんたちが遊びに来るんだよ。だか
ら今のうちに帰ってほしいんだ』
『な、なんだってぇー(AA略』
『ごめんね、ほんと。今度わたしの持ってるビックリマンシールあげるから』
『……しかたないやつだ。ギンピカのだからな』
『うん、わかったよ』
ここで長森は会話を打ち切って何かの用意をしに自分の部屋に行った。俺は口では
あいつの言葉に納得したようなことを言ったが、本当はかなり腹が立っていた。だから、
長森が帰ってこないうちにいたずらを仕掛けておこうと思ったんだ。
俺がそのときやったことは、テーブルに出てた飲み物と冷蔵庫に入ってる飲み物に異
物を混入することだった。コーラと麦茶にはソースと醤油を、オレンジジュースには似た
ような色のジャムを入れたんだ。唯一、冷蔵庫にあった牛乳には白いものが何もなかっ
たせいでそのままにしたけどな。ちなみにあいつの家にミネラルウォーターはなかった。
それから、俺が暑い思いをしているときに飲んだ冷たいジュースであいつがどんな顔す
るのか想像しながら自分の家に帰ったよ。
「その後どうなったかは知らない。だが、翌日から長森が牛乳を愛飲するようになった
のは、全世界公認の事実だ」
「ほぇー」
「この話の教訓は、いつでもどこでも誰にでも油断してはいけないってことだな。――切
るのはこんなもんでいいか。浴槽のへりに首を乗っけてくれ。頭洗うから」
「うん」
言われたとおりにすると、空っぽの湯船の底が見えた。浩平が蛇口から水を出して手
に乗せ、繭の頭を湿らす。次はシャンプーをつけて、少女の髪を泡立たせる。
「お客さん、痒いところはありませんか」
「うー。もちょっと右」
「ここですか?」
「そこ。……みゅー♪」
浩平がお約束のやり取りをして繭の注文を受け付けると、年下の恋人は気持ちよさそ
うに鳴いた。
「よし、終わり」
「みゅー」
「ちょっといつもとは違うような気もするけど、まあいいだろ。どうだ、繭」
浩平が繭の頭を掴んで浴室備え付けの鏡へ向ける。肩よりちょっと長くなって少し背
中に回っていた髪の毛は、肩の上で切りそろえられていた。視界を妨げていた前髪も、
眉毛の上まで勢力を後退させている。若干後ろの毛が短くなりすぎているような気はし
たが、特別斬新な髪型になっているということはない。
「ちゃんと切れてる」
「だろ。これから俺のことはバーバー・キラー・インダストリアル・メルヘンチック・折原と
呼んでくれたまえ」
「みゅー……」
「冗談だ。さ、出るぞ」
後片付けはしないで外へ出ると、まだ結構日が高い。用事が終わったはずの繭は、
家の前を動こうとしなかった。髪を切ってさっぱりした繭が期待を込めたまなざしを送る
と、浩平が応えてくれた。
「まだ今日は時間があるし、これからどこか行くか」
「うんっ」
あ、誤字ハッケソ。
まとめ載せるときに
>>202最後の行で繭→椎名としてくれるとありがたいです。
6レス投稿します。
CLANNADの朋也と智代の話です。
タイトルは、『その後のふたり』。
「朋也、起きろ」
いつも通りの智代の声。
だが、今日は休日だ。
寝かせてくれ。
「早くしないと、映画が始まってしまう」
「今日こそ行く約束だろう?」
そんな約束は……した覚えがある。
それも昨日の、しかも寝る前だ。
「疲れてんだよ……。次の休みにしねぇか?」
布団の中から答える。
「上映は今週で終わりだ。券が無駄になる」
最近、ずっと仕事が忙しかった。
残業続きで疲れていて、休みの日は家から出る気がしなかった。
映画は、公開後すぐに行くつもりで前売り券も買っていた。
その予定が、休みの度に(俺が面倒臭がるので)延期して、とうとう最後の週になってしまった。
「私が、今日のデートをどれだけ楽しみにしていたと思ってるんだ」
どうせ、明日からまた仕事なんだ。
今日ぐらい寝かせてくれ。
俺は何も答えずに顔を背けた。
「………………」
智代が沈黙した。
これでやっと眠れる。
「そんなに疲れているのか……?」
再び聞こえてきた声には、俺への気遣いが篭っていた。
「だったら、家にいてもいい……。おまえとふたりで過ごせるなら、私はそれで……」
智代の手が髪を撫でるのを感じた。
観念して、布団から這い出た。
用を足して、顔を洗ってから、ちゃぶ台の上に用意されていたトーストとハムエッグを腹に詰め込み、コーヒーをすすった。
すっきりしない頭で、智代に急かされながら仕度をして、慌しく部屋を後にした。
道に出た途端に、智代に手を掴まれる。
「次の電車を逃すと映画に間に合わない、走るぞ!」
「なっ!?」
そのまま手を引かれて、駅まで全力疾走するはめになった。
「面白かったな」
なんとか電車に乗り込み、無事に映画を観ることができた。
不治の病に冒された少女とその恋人の純愛がテーマの作品で、智代は気に入ったらしい。
「ほとんど寝てた」
俺の方はと言えば、元から眠かったところに、映画のあまりにも淡々とした展開が重なって、本編開始10分後には意識が飛んでいた。
最後にヒロインが助かったのかどうかさえ、よく覚えていない。
「まったく、おまえという男は……」
智代がいつもの溜息をつく。
「だいたい、午前じゃなくて、午後の回にすればよかっただろう。それだったら、もうちょっと寝てられたのに……」
「昼御飯を食べながら、お互いに映画の感想を話せれば楽しいと思ったんだ」
というのが、俺から朝の貴重な睡眠時間を奪った理由らしい。
「昼はちゃんと食べられるのか? もう寝たりはしないか?」
「ああ、一眠りしたから大丈夫だ。腹も減ってきたし。で、どこで食べようか?」
「うん、この近くに評判の良い店があるから、そこにしよう。前から行きたいと思っていた」
「どの店だ?」
「あれだ」
智代の指した方を見た。
「げ……」
店の前には長い行列ができていた。
「かなり待たされるぞ、これは。他の所にしないか?」
俺は、通りに看板の出ているバーガー店や、牛丼チェーン店を指差した。
「何のために、わざわざここまで出て来たんだ」
また、溜息をつかれてしまった。
「それに、ふたりなら待っているのもきっと楽しい」
心の底からそう思っているらしい、目論みも打算も無い笑顔を向けられて、俺はそれ以上何も言えなかった。
結局、1時間以上待たされ、昼飯にありつけたのは2時も過ぎた頃だった。
「うん……待ったかいがあった」
期待通りの味に、智代は満足している様子だった。
「こんだけ腹減ってたら、何でも美味いけどな」
とは言え、確かに美味しかった。
もう人は並んでいなかったので、普段は食べられない料理を心置きなくゆっくり楽しんだ。
それから、適当に店を回った。
智代はあちこちの店に俺を引っ張るが、特に何かが欲しい訳でもないらしい。
専らウィンドウショッピングだ。
智代に言わせれば、それも女の子らしいという話だが。
男の側としては気楽だったが、もしかしたら、俺の甲斐性の無さを分かっていて言い出さないのかもしれない。
そう思うと情けなくもあった。
聞いても智代は、俺と一緒に見て回るだけで楽しいと言うだろう。
電車に乗って、朝出た駅に戻ってくると、そろそろ日が暮れようとしていた。
いつもは使わない駅前のスーパーで夕食の買い物をした。
「朋也は何が食べたい? 今日の私は機嫌が良い。何でも作ってやるぞ」
馴染みの無い店内でカートを押していると、にこにこ顔の智代が尋ねてきた。
「なんでもいいよ」
「そうか、私が作る料理はなんでも美味しいか」
特に反論はしない。その通りだから。
白菜と豚肉が安かったので、その日の夕食は八宝菜になった。
片手に買い物袋を提げ、もう片方の手を恋人と繋いで夕暮れの町を歩いた。
智代は帰り道もずっと上機嫌だった。そんなに俺とのデートが楽しかったのかと思うと、気分が良かった。
しかし、これでもし子供なんか生まれたりしたら、どれだけ家族サービスさせられるんだろうかと、ちょっと心配になった。
まあ、まだ先の話だな。
今の稼ぎじゃ、子供なんてとても……って、その前にまず結婚しないとな。
でも、いつかは、と考えるのは妙に楽しかった。
智代の足が止まった。
「どうした?」
足を止めて智代の方を見た。
智代は学校へと続く長い坂を見上げていた。
去年まで、俺たち二人が毎朝登っていた坂だ。
桜並木は、ずいぶん前に切られていた。
「智代……」
呼んでも智代は振り返らなかった。
どんな表情で坂の上を見ているのかは分からない。
俺はついさっきまで忘れていた。
この道を通らないようにしていたことを。
智代が俺のために、どれだけのものを失ったのかということを。
「私は後悔していない」
手を握る智代の力が強くなった。
「朋也さえいればいい……」
もう何度聞いた言葉だろう。
そう言いながら、智代は坂の上を見上げたままだ。
俺は何も言わずに智代の手を引いた。
坂の下から動けなくなってしまいそうだったから。
夕食を作っている間も、食事が始まってからも、智代の様子は普段と変わらなかった。
今日のデートのここが良かったとか、今度はこんな所に行きたいとか、そんな話を楽しそうにしていた。
だが、俺はあの坂の下でのことを引きずっていて、口が重かった。
「どうした?」
「いや……」
曖昧な返事をする。
「疲れたのか?」
朝と同じ、気遣いに満ちた声。
「やっぱり、家で休んでいた方がよかったのか」
そんなことは無い、
今日は楽しかった、
おまえと出掛けて良かった、
と言おうとしたが出てこなかった。
「すまない。おまえは私のために、毎日頑張ってくれているのにな……」
智代は黙ってしまった。
「別に、かまわねぇよ……。おまえだって働いてるんだし」
どうしてこんな言い方になってしまうのだろう。
もっと優しい言葉を掛けてやりたい。
それから、二人とも黙って食事を続けた。
食事の後片付けをして、しばらくテレビを見たりしながら何となく過ごして、交代で風呂に入った。
その後は、いつも通りだった。
「今日のおまえは優しいな……」
俺の愛撫に応えながら、智代が言った。
「そうか?」
布団の上に横たわる智代の体を眺めた。
きれいだと思ったが、見慣れた体だった。
いつもと違うことをしているつもりはない。
「最近、少し乱暴だった」
そう言って、智代は笑った。
言われて気付いた。
このところ毎晩、仕事で苛立った気分のまま智代を抱いていた。
遅く帰宅して、出迎えてくれた智代をそのまま押し倒したこともあった。
知っていたから。
智代が俺を拒絶することは有り得ないと。
「ほんの少し、辛かった……」
それは責める口調ではなく、ただ、笑顔で過ぎ去った出来事を思い出しているだけだった。
「悪かった」
智代の体をまさぐっていた手を止めて、俺は謝った。
「続けてくれ……。朋也の手は気持ちいいから……」
智代が俺の肩に背中に手を回してきた。
最後まで続けた。
「智代」
隣で眠る智代に話し掛けた。
返事は無かった。
「次の休みも二人で出かけような」
背中を後ろから抱いた。
「俺はまた疲れて寝てるかもしれないけど……」
智代がずっと泣いていたのに気が付いた。
「ちゃんと起きるから」
【告知】
締め切りまで三日を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『休日』です。
投稿の締め切りは 6 月 28 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
投下します。
タイトルは「とあるツインテールの休日」
ONEから浩平&七瀬、7レスです。
オレがこっちに戻ってから最初の休日――
「〜っと」
駅前のベンチに腰掛けたオレは、欠伸を噛み殺した。
日が昇ってから寝たのに、昼前なのにここにいる。圧倒的に睡眠量が足りていない。
十回目でついに堪えきれずに欠伸をもらした所で、約束の相手がこの場に現れた。
「折原?」
「もーっ遅いよぉっ」
「…気持ち悪いからやめて」
心底嫌そうな顔をする七瀬に満足し、腕を差し出す。
「なに?」
「いつもの豪腕で持ち上げてくれ…というのは冗談だ」
額に浮かんだ青筋に、慌てて立ち上がる。あのまま腕をきめられては堪らない。
「それより折原、どうしたの? まだ約束の時間になってないじゃない」
版権が高そうなねずみの腕時計をオレに見せ、心底不思議そうに聞いてくる。
「うむ。オレが今まで約束を破ったことがあったか?」
「守ったことの方が少ないじゃない」
一呼吸もおかず、むしろオレの台詞の語尾に重なるぐらいに早く反論される。
「そうはっきり断言されると悲しいものがあるが…まあ、その通りだな。
しかしオレは生まれ変わった。超スーパー折原にっ」
拳を握り締めて演説するオレを、冷めた目で見つめる七瀬。オレはその視線に耐え切れず、付け加える。
「だから、えっとだな。まあ、その、なんだ。さんざん待たせちまったから、できるだけ約束を守ろうと…
いやまあ、あんまり自信がないんでなるべく、だけどな。
それでもオレが一年待たせたことに変わりないし、単なる自己満足にしかならないかもしれんが…」
「折原…」
しどろもどろに、というか『しどろもどろ』って何だ?
とにかくらしくもなく取り乱したオレを、感激の面持ちで眺める七瀬。
いや、次回以降も約束守り切る自信があまりないんで、そこまで感じ入られても逆に困るんだが。
「うん、わかった。これからは折原を信じるわね」
「おいおい、そんなに誉めても変な汁しか出ないぞ」
「別に誉めてないし、変な汁なんか出すなっ!」
「なに、涙だぞ? お前は感動の涙を流すなと言うのかっ」
「どこの誰が涙を汁なんて言うのよっ」
「オレとか浩平とか折原とか」
「全部あんたじゃない!」
ムードぶち壊しだが、まあこの方がオレ達らしいわな。
やいのやいの言い争いをしながら、駅の構内へと突入。
料金表を見ながら、オレに聞いてくる七瀬。
「どこだった?」
「県境にある水族館だから…○○国際空港だな」
「わかった。○○国際空港ね。って、そんな駅名ないじゃないっ。それに空港に水族館なんてあるかっ!」
わざわざ紙幣を投入してから突っ込む七瀬。いやほんと、こいつといると飽きないな。
「ほら、行くぞ」
オレが手に持った切符を渡すと、目をぱちくりさせながら受け取る。
「え、いいの?」
「なにがいいのかはわからんが、そこに顔出してる野口が嫌いならもらってやるぞ」
「嫌いなわけないじゃないっ」
力強く否定する。これが並の婦女子なら幻滅する可能性もなきにしもあらずだが、七瀬だとなにか清々しい。
「おっと、そうこうしているうちに電車が発車するではないか。ではかの地で会おうぞ!」
しゅたっと手を挙げ、改札口に向かう。
「わあっ、ちょっと待ちなさいよ!」
焦ったような口調に、オレは足を速めた。
「あんた運動不足じゃない?」
「ふぅ、はぁ、気の、せい、だろ…」
電車の車内で息を荒げているオレに、七瀬は呆れたように指摘する。
あの後ホームで追いつかれたオレは、七瀬と共に電車に乗りこんだ。
それと同時に扉が閉まる。別に10分に一度は電車が来るので、ここまで急ぐ必要はなかったんだが…。
「寝ぶ、そくが、たたったんだよ…」
言ってから後悔したが、もう遅い。
徐々に息を整えつつあるオレに、疑問の表情を見せる。
「ちょっと朝方まで勉強してたんだよ」
「…大丈夫なの?」
冗談っぽく言ったのに、本気で受け取られてしまう。
「まあそんな根をつめてたわけでもないしな。休憩の方が長かったような気もするし」
「今からそんなに頑張らなくても…」
尚も心配そうに顔を曇らせる七瀬。
「オレの頭の悪さを知らないようだな。今から勉強しとかないと間に合わん!」
だからオレはふざけて見せる。
こいつのいる大学にどうしても受かりたいなんて、格好悪くて言えないから。だから当然、どこを狙ってるのかも秘密だ。
「そ。でもほどほどにしときなさいよ。体壊したら元も子もないんだからね」
「うむ、心得た。かも」
オレの気の抜けた返事に、七瀬は長森っぽく溜息をついた。
「それにしてもこの車両、ガラガラだな。県境水族館行きで合ってるよな?」
「駅名は違ってるけどそのはずよ。終点がそこだから間違えるはずはないんだけど…」
車内を見渡すと、オレ達以外たった二人。それもジャージを着た男二人連れだから、部活の帰りかなにかだろう。
「まあだいたい電車は昼ごろすいてるからな」
「それもそっか。じゃあ普通ね」
オレが適当に考えた理由に、あっさりと納得する七瀬。相変わらず漢らしい。
「で、昼飯はどうする? 向こうでイルカでも食うか?」
「食べるかっ」
「なんだ、イルカじゃ満足できないのか。じゃあ鯨か?」
「哺乳類から離れい!」
七瀬は声を張り上げ、ダブルジャージのひそひそ声に気付いてうつむいた。
「くぅ〜っ、絶対わかっててやってるわ、こいつっ!」
「クーと言うことはシャチか? いやはや七瀬。お前の豪胆さには…にじみ出る乙女らしさを感じるぞっ」
微かに見えた双眸に危険を感じ、途中で内容をねじ曲げる。
「彼女と言えば?」
は?
反射的にそう返しそうになり、必死でそれをこらえる。今迂闊に答えると命が危ない。よくよく吟味して回答を導き出さねば…。
彼女と言えば…彼女と言えば…。くっ、こんな『男とはなんぞや?』的クエスチョン、答えはいくらでもあるではないかっ。
「頼む、ヒントをくれっ」
オレはワラにもすがる気持ちで要求した。この際、なりふりなんて構っていられない。
「…直前の会話よ」
直前の会話? イルカだのシャチだののあれか?
となると哺乳類関連? いや待て。考えろ、考えるんだ浩平。ここで間違えればジャージ少年が血まみれになるぞっ。
「…昼飯関係、だよな?」
「……」
「……」
「はぁ…しょがないわね。お弁当よ、お弁当」
最初に緊張の糸を緩めたのは七瀬だった。同時に、オレと少年二人も息をつく。
「ああ、作ってきてくれたのか」
「そうよ。この一年の特訓の成果、見せてあげるからっ」
そう言って不敵に微笑む。
「言っとくがオレはNOと言える日本人だぞ。不味いものは不味いとはっきり答える!」
「へぇ。じゃあ美味しいものは美味しいと言えるのね。それは楽しみ」
顔を見合わせフッフッフッ。そしてドン引きジャージ少年。
気がつけば、後頭部がなにやら柔らかなものに包まれていた。
眩い光に瞬きし、目を慣らす。すると巨大な七瀬がオレを覗き込んでいた。
「メカ七瀬?」
「…落としていい?」
「冗談だ」
背中に感じるシートの弾力。首筋から頭にかけての暖かい感触。
なるほど。どうやらこれが遠からん者は噂に聞く膝枕らしい。
「何分ぐらい?」
「ついさっきよ。話してる最中急に、ね」
「そうか」
「ええ…」
時計を見ようとして、止めておく。
時間なんて気にしたって仕方がない。七瀬がさっきと言うのならさっきなのだろう。
例えジャージ君がいなくなっていたとしても。
「もっかい寝てもいいか?」
オレの問いかけが予想外だったのか、七瀬は軽く目を見開いて驚きを示したが、すぐさま薄く微笑んで頷いた。
「しょうがないわね」
渋々と言った体裁を取ってるが、満更ではない様子。
オレはその反応に安心し、再び眠りについた。
「なんというか…」
「……」
「税金泥棒! って、市営じゃないよな」
「……」
「その、なあ?」
「……」
「…悪かった」
『休館日』
そう書かれたプレートの横で、オレは頭を下げた。
くそっ、どうりで車内に人が少なかったわけだ。水族館が休みで他に観光スポットがない以上、ここに来る意味はない。
オレは恐る恐る頭を上げ、七瀬を伺う。すると七瀬は――
「あははははっ」
なんと驚いたことに、楽しそうに笑っていたのだった。
「おい、七瀬。怒りのあまりおかしくなったのか?」
「違うわよっ。なんかあまりにもできすぎた展開で…それに、折原がすっごい必死なんだもん」
……。そりゃあシメられるかどうかの瀬戸際だったら、なぁ?
「怒って、ないのか?」
「え、別に。そんなにすごい水族館行きたかったわけでもないし」
これはこれで嬉しくないやらなんやら。
「まあ、とにかく悪かった。今日のは完全にオレのチェックミスだ」
「うん、それはもういいからさ。これからどうするの?」
そうだな。周りを見渡してあるものと言えば、
「海岸線を歩いて適当な場所で飯を食うってのはどうだ?」
「そうね。折原にしては悪くないかも」
オレにしてはってのが気になるが、同意を得られたのならこれ幸い。
オレは七瀬の手を引いて歩き出した。
「しっかし休日に休館とか…経営者は一体なに考えてるんだろうな」
「きっと、イルカもお休みしたかったのよ」
「全然似合ってないぞ」
「ほっとけっ!」
投下します。
雫もので、タイトルは「SHAMBALLA」
8レスの予定です。
「すいません、面会の受け付けをお願いします。
太田さんです。太田香奈子さん。407号室の…お願いします。
はい…これでいいですか?
えっと、お弁当を持ってきたんですけど…
あの、少しだけでいいですから、はい、…そうです。
ありがとうございます。
そうですね、もう上着も必要なくなるかもしれないですね。
……はい、もうすぐ、半年になります。
はい、先週も、その前も。毎週、できるだけ時間を作って…。
…そう、ですか?そんなこと、とても…。
はい、大丈夫です。分かっています。
それでは…
おはよう、香奈子ちゃん。
元気にしてた?寂しくなかった?
待ってね、今お花を新しいのに替えてくるから。
ただいま、香奈子ちゃん。
今日のお花はね、クロッカスだよ。
お花屋さんに行った時、カウンターの脇に並んでて。
花瓶に生けて香奈子ちゃんの隣に置いた所を想像したら、
なんだかとっても似合う気がして、それですぐに買っちゃったんだよ。
うわぁ…やっぱり似合ってるよ、香奈子ちゃん。
ね?ほら、似合うでしょ?
香奈子ちゃん、私なんかと違って綺麗だから。
うらやましいな。
いいなぁ、本当に。
昨日ね、学校で進路相談の話があったの。
クラスのみんなはなんだかざわざわ騒いでたよ。
そんなのまだ早いよ、っていう様子で。
…なんだか不思議な気分だね。
私がこうやって香奈子ちゃんの隣に座って、
お話をして、それを聞いて。
香奈子ちゃんのお話に私がくすくす笑って、
中学校のときに出会ってから、それがずっと続いてて。
それがこれからも続くんだなぁって思ったら、
なんだかやっぱり不思議なんだ。
だからホームルームの時間に一人でくすくす笑って、
先生に変な目で見られちゃったよ。
…でも、そういうものだよね?
私と香奈子ちゃんだもん、ずっと一緒だよね。
もうこんな時間なんだね。
ちょっと待ってね、今お弁当開けるから。
今日のお昼ごはんはね、カレーコロッケだよ。
覚えてるかな、中三の時の十月…七日か九日…うん、九日。
七日はあれだったね。
私が委員会のお仕事で遅れちゃった香奈子ちゃんを駅前で1時間くらい待ってて、
そのお詫びにって香奈子ちゃんがソフトクリームを奢ってくれた日だったよね。
九日だったね、間違えちゃった。
お昼休みの時間に一緒にお弁当を食べてて、
そのときに香奈子ちゃんがおいしいって言ってくれたのは。
はい、コロッケ。香奈子ちゃんにも食べさせてあげるね。
少しだけならお医者さまも平気だって言ってたから。
はい香奈子ちゃん、お口開けて。あーん。
今、食べやすいように柔らかくしてあげるからね。
………ちゅ……ん……くちゃ…ぴちゃ……
あ、ソースが付いてるよ。
……ぺろ……
ふふふ。
あ、ごめんね香奈子ちゃん、いきなり笑い出したりしちゃって。
いま、すこし昔のことを思い出してたの。
香奈子ちゃんが病院に運ばれたって聞いたとき。
あのとき、頭がパニックになっちゃって、大変だったんだよ。
どうして、って。
どうして香奈子ちゃんがそんなことに、って。
どうして別の人じゃなくて香奈子ちゃんが、って。
ずっとそのことばっかり考えてた。
授業中でも、香奈子ちゃんは今どうしているか考えたりしてたんだ。
…それはおんなじだけどね、ずっと。
だから、どうしていいかわからなかった。
このままじゃ私もおかしくなっちゃうのかなってくらい、悩んだよ。
でもね。
香奈子ちゃんと一緒になれるなら、それでもいいかなって思った。
私を助けてくれたのは、香奈子ちゃんだもん。
だから、香奈子ちゃんのいない世界になんて一秒だって居たくなかった。
そう思い始めたころ、月島さんたちがあんなことになって…
私、嬉しかった。
これでもう、香奈子ちゃんのそばにいられるのは私だけだから。
私しか香奈子ちゃんを愛せないってわかったから。
最近では、家族の人もお見舞いに来てないんだよね。
みんな分かってないんだ。
香奈子ちゃんは何でも出来て、言いたいことがはっきり言える子だってみんな思ってた。
あの人たちにとったら、香奈子ちゃんはもう香奈子ちゃんじゃなくなっちゃったんだ。
だからみんな、香奈子ちゃんのことを嫌いになったんだ。
でも、私は違うよ。
こんなことが出来るとかこんなことが言えるとか、関係ないもの。
そんなものが無くったって香奈子ちゃんは香奈子ちゃんなのに。
その程度の簡単なことも分からない人には、香奈子ちゃんは愛せないよね。
だから、香奈子ちゃんを愛せるのは私だけになったんだ。
つまらない恋愛小説じゃないけれど、
香奈子ちゃんの世界には、もうこの世で二人だけなんだよ?
…きっと、まだそんなに嬉しくないよね。
だって香奈子ちゃん、私のこと、そんなに好きじゃなかったでしょ?
少なくとも、私が香奈子ちゃんを想うのに比べたら。
香奈子ちゃんは私のことを想ってくれてなかったもんね。
それが悔しかったから、私はいつも香奈子ちゃんの側を離れなかったし、
香奈子ちゃんと同じ高校を志望したのもそう。
誰かに香奈子ちゃんを取られるのが怖かったの。
私じゃない誰かが香奈子ちゃんを奪ってしまったら、もう生きていけないから。
だから、今こうしていられることが何よりも嬉しいんだ。
大丈夫だよ、香奈子ちゃん。
今はまだ月島さんのことを覚えてなければいけないかもしれないけれど、
そのうちに私のことしか考えられなくなるよ。
そうしたら、香奈子ちゃんは今よりずっと幸せになれるし、
私ももっと幸せになれるよ。
それって、素敵だよね。
はい、今日はありがとうございました。
…そうですか、半日も…いえ、気付きませんでした。
ですね、とても楽しかったです。
はい。また来週も。
…いえ、まだ……でも、信じていますから。
きっと幸せになれるって。
それでは、失礼しました」
以上です。
ありがとうございます。
四つか……
それだけならニ時間あれば十分書けるな。
週末にでも書いてみるか。
さすがにKANONはなかったなw
ごめんなさい、ちょっとリアル生活が人生の岐路すぎて、余裕が皆無です。
ログは保存しましたが、保管所更新は遅くなるかもしれません。
本当にすみません。
>>239 転職? ケコン? おめでつ。
いつも御疲れ様です。まったりやってください。
いつもありがとうございます。
ごゆっくりなさって下さい。
あまりにも忙しいなら他の人にお願いした方がいい鴨
遅れるのは今回二回目だしナ
それより一時間も取れない状況ってのがまず想像つかないんけどネ
>>242 まあ……気持ちの余裕が出ないとなかなか趣味まで手が回んないのではないでせうか。
ここに通知してくれただけでもよしとしないと。
ボランティアでやってもらってることを忘れちゃいかんですよ(´・ω・`)
冷めたらちょっとのことでも疎ましく思えるようになるものさ
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>236 となっています。
感想期間は、7 月 5 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
---
>>239 まぁ、マターリと待っていますんで、余裕ができたらよろしくです。
お久&乙!
>>とあるツインテールの休日
PCの前でニヤニヤしながら読ませて頂きました。
浩平と七瀬の漫才、大変面白かったです。
感想です。
>>無惨!(以下略
タイトルでネタばれしすぎ・・・w
コメディとしてはもう一押し欲しかった
浩平ばかり頑張っていて、みゅーが終始受身なのが難点か
>>その後のふたり
最初から最後までしっかり書いてあるところが好評価
淡々とした、どちらかというと平凡な話だけど
それがかえって日常らしさを上手くあらわしてると思う
ラストの余韻が良いね
>>とあるツインテールの休日
とても読みやすい。会話のテンポが良いからだと思う
ほどよく笑わせてくれて最後はちょっとほのぼの
なんつーか、模範的とも言いたくなるSS
「長森っぽく溜息をついた」に、なぜかメチャワラタ
>>SHAMBALLA
…とてもすてきだね(棒読み
タイトルの意味が分からなかったのでググったけど
「桃源郷」で良いのかしら?
ひととおり書けてるとは思うけど、みずぴって無口なイメージがあるから、
このSSで語りまくってるのには違和感あったかな
少し口下手なくらいが良いのかも
今回4作ってのは、読む時間が取りづらい私には嬉しかったけど、
スレのことを考えると寂しいな、もっと増えてほしい
最優秀は…う〜ん、迷うw
その後のふたり と とあるツインテールの休日 の2つってのはだめ?
シリアスとギャグを比較するなんてできないよ
ONE しか分からんので 2 作だけ。
>>無惨!(以下略
ギャグ、つーかコメディなんだろうけど、あまり笑えなかったっす。
それよか、会話の合間にある日常風景を描いている箇所が綺麗で、
非常に気持ちよく読めた。
筆者はこういう描写が得意だったりするのだろうか?
ネタで笑いを取るというよりは、何気ない日常を淡々と描いていくような
作風が似合いそうな気がした。
ちなみに
>暇を持て余して自室でヘビっぽいぬいぐるみとくんずほぐれつしていた
この描写で思わずハァハァしたのは折れだけじゃないよね?
>>とあるツインテールの休日
七瀬ものとしては非常に王道で(何?)、安心して読めた。
夫婦漫才やら膝枕やら小ネタ(ジャージ君)やら、それぞれのネタが
うまく散りばめられているなと、くすくす笑いながらも感心した。
個人的に、膝枕のラブラブな二人の描写を増やしてほしかったな〜
とりあえず、最優秀作品は「とあるツインテールの休日」に進呈しときます。
時間が無いので感想を一気に。
・無惨! のどかな休日に浴室で散る女の命。白昼の住宅街でいったい何が!?
タイトル長ぇ!でも上手い。誰もが目に付くよな。
なんつーか、繭繭しい。繭分が存分に補充できる。柔らかい情景描写にほんわかした会話。繭繭しい。
他は……普通。文章はめっちゃ読みやすいんよ。優しい感じがして。でも起伏がちょい薄めかな。
・その後のふたり
渚Afterよりよっぽど現実チックだな。だがそれがいい。
てめ、オレっちの智代様になんてぞんざいな態度をッ!
とか思いつつも朋也に共感できる。肉体労働明けの休日はダルい。
最後の〆もいいな。その場限りの言葉になりそうだが。
・とあるツインテールの休日
まあ、SS。読んでて時たまつっかえそうになるが、そこは追々直していくしかないな。
キャラクター性に主眼を置いてるようなんで、次からはもうちょい周りの描写に注力してみるといいかも。
・SHAMBALLA
怖ぇー。独善的ってか病んでるよな。偶像化して、押し付けて、納得する。
皆から見放されるのとこの瑞穂に付きまとわれるの、どっちが幸せなんだろうな?
全然読み込めなかったので最優秀作品はパスで。
>>無惨!(以下略
タイトルで全て終って(以下略
床屋というアイデアは良かったけど、物語全体で見ればだからどうしたという話。
もう少し事件などのイベントを付ければ、上手く昇華したんじゃないかな。
>>その後のふたり
今回は全て起伏が無いなだらかな作品だったけど、これは成功したと思う。
気だるさが上手く伝わってます。
>>とあるツインテールの休日
平均点狙いで平均点を取れた作品。良くも悪くも。
会話のテンポはいいけど、それだけで成り立つ程ではないので、
もうすこしはっちゃけた方が良かったのでは。
>>SHAMBALLA
作者からの意気込みは一番伝わってきた。
コロッケのくだりは良かったけど、それ以降は山が無いまま終ってしまった。
狂気は書くの難しいですね。
みんな淡々としすぎw
SSというより、シチュを見てる気分でした。
最優秀はその後のふたり
優秀賞はSHAMBALLA
で終ります。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『ファンタジー』に決定しており、開催時期は 7 月中旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『その後のふたり』
>>249 >>252 『とあるツインテールの休日』
>>249 >>250 ということで、今回の最優秀作品は『その後のふたり』、『とあるツインテールの休日』らしいです。
おめでとうございます。
「無惨! のどかな休日に浴室で散る女の命。白昼の住宅街でいったい何が!?」
の作者です。
感想どーもでした。
ではてきとーにレス返し行きます。
>>249 あー、やっぱ繭のぼけが足りませんでしたか。
自分でも後半浩平のことばっかになってるなーと思いました。
>>250 コメディというか、何気ない日常を書いたつもりなんですけど。。。
>会話の合間にある日常風景を描いている箇所が綺麗
お褒めに預かり光栄です(ノ>ヮ<)ノ☆
>>251 ありがとうございます。
繭がちゃんと描けてたようでよかったです。
お気に入りキャラなのに人気は清(ryについで低かったり。
>>252 うーん。イベントですか……。
今回書きたかったのはONE前半みたいな、ところどころに笑いのある日常風景です。
だけど、起承転結はしっかり書かないといけないみたいですね。
あまりに日常過ぎたかも。
笑いもいまいちとのことですし、もうちょい精進します。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいですです。
#今まで出ているテーマ:
挫折、七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔
次々回テーマ、「作る」とかどうでしょうか。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいですです。
#今まで出ているテーマ:
挫折、七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔、作る
期限は、一旦 7/12(火)とさせていただきます。
火曜終了ってことはいつも通り水曜の朝8:00から
ファンタジー開幕ってことでいいのかな?
どうも、「SHAMBALLA」を書いた者です。
感想を頂いた方、誠にありがとうございます。
では、感想返しを。
>>249様
「SHAMBALLA」は桃源郷を意味する仏教用語だと記憶しています。
瑞穂には無口なイメージがありますが、それは本当に正しいのでしょうか?
私たちの知らない瑞穂の一面が、実は隠されていたのではないでしょうか?
…ごめんなさい、そこまでは考えてませんでしたw
ただ、おとなしい娘ほど裏が怖いものだと思います、はい。
>>251様
自分はどっちも御免ですね。
>>252様
>意気込み
ありがとうございます。ただ、後半に山が無かったのは仰る通りです。
精進が足りませんね。
瑞穂の台詞だけで物語を進めてみよう、と思った所から全てが始まりました。
物語の展開や意外性、起伏はやや不足していた点があると思います。
次もまた頑張りますね。
それでは回線吊って首切ってきます。
「とあるツインテールの休日」の作者です。こんばんは。
今回は最優秀作品の一つとして選んで頂き、身に余る光栄です。
発表されて何日も経つのに、未だに自分でも信じられていません。
なにやら怪しい日本語ですね…。それほど混乱している、という事で。
>>248さん
書いてる私もニヤニヤしていました。完全に不振人物です。
「面白い」との言葉は、何よりも励みになります。ありがとうございます。
>>249さん
会話主体のSSは、ともすれば押し付けがましくなってしまいますので、受け入れて頂けたようでほっと一安心です。
長森っぽく〜の件は直感的に頭に浮びました。これだけで状況が伝わるのも、長森ならではですね。
>>250さん
狙った通りに読んでもらえる。嬉しい反面、不安を覚える私がいます。
未だに自分でも(ry
ラブラブ描写は…今回のSSでは流れにはそぐわないかな、と思ってばっさり切ってしまいました。
でもいつかは思いっきり書いてみたいです。
>>251さん
確かに掛け合いに目を向けすぎ、周りの描写がおざなりになっていました。
ご忠告、感謝です。
>>252さん
平均、と言われて喜んでいるようでは駄目なんですよね。
次があればまとまりを崩さず、それでいてもうひと山ありそうな展開を考えてみます。
それではご拝読、ありがとうございました。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいですです。
#今まで出ているテーマ:
挫折、七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔、作る
---
>259
そう考えていたのですが、テーマへの意見がちょい少なめなので、
独断で 7/16(土)まで延期したいと思います。
次回の開催は 7/17(日)の朝ということで。
今からだと七夕じゃなくて盆ぐらいが時期的にマッチするかな
総括期間は、明日 7/16(土)までとなっています。
詳細は >262 を参照してください。
意見がある方はお早めに。
涼ってクラナドの「涼」かと思った。
一昨日トイレで鍵が壊れて十分近く閉じ込められたから「監禁」を
推そうかと思ったけど書きやすそうな「挫折」に投票しておく。
>クラナドの「涼」
誰それ
>誰それ
いたるがいつぞやの夏コミのマウスパットで『杏・涼』と書いてたな。
まあ、夏らしくテーマは『涼』に一票。読んでて涼しくなるの頼む(寒いのは駄目だぞ)。
進行役かぁ。
必ず毎回ってわけじゃなくて偶に代わってもらえるのならやってもいいけど、
そういうのって駄目なんだよね。
予定どおり、本日の 8:00 より投稿を開始します。
>268
残念ですが、今の仕組みだと同じ人にやってもらうことを想定してますね。
このやり方も、そろそろ考え直したほうがいいかもしれません。
【告知】
第三十八回投稿テーマ:『ファンタジー』
投稿期間: 7 月 17 日の午前 8:00 から 7 月 31 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
次回のテーマですが、前回から希望が多かった+ >265 でも票が
入っている「挫折」にしようと思います。
今回は日曜締め切りか。これは駆け込みが期待できるze!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『ファンタジー』です。
投稿の締め切りは 7 月 31 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
投下。
タイトル/Avalon
蔵の朋也とことみということで
「それっ!」
朋也はことみのスカートをめくった。
「あ……」
すると純白とライトグリーンの縞パンがあらわになった。
朋也はしゃがみこんでそれを眺め続ける。
「かわいいパンツだぞ。ことみ」
「いや、なの!」
ことみはスカートを戻そうとするが、朋也が必死にそれを阻止する。
「この先にあるものこそ、男にとっては秘境なんだ」
嫌がる声を無視して、朋也は縞パンに鼻を埋める。
クレヴァスのあるだろう所に差し込むと、あ、という小さな悲鳴が出た。
朋也はことみの太ももに手を這わせ、動かないようにと無言の圧力をかける。
そして、鼻や唇でスリットを感じながら、舌を出してみた。
「いや…やめて、朋也くん」
ことみは足をモジモジさせながら涙声で訴える。
本気で拒絶しているわけではないが、悲しそうな顔をしているのが想像できる声だった。
「ことみ、ことみ」
それでも興奮しきった朋也は、縞パンの一番下の部分に舌をのせた。
「んん!」
ことみの大事な柔らかいものを弄ぶように、舌を生地の上で動かす。
「朋也くん、だめなの〜」
白く長い足をくねらせ、スカートに被さっている朋也の頭をぽかぽかと叩く。
「パンツ、脱がせるぞ」
お構いなしに縞柄の生地に手を掛け、ずり下げる。
腰のラインでひっかかると、指を差し込んでゆっくりと下げた。
「だめ、だめなの! 朋也くん!」
差し込んだ指をお尻にまわし、一気に脱がしにかかる。
さすがに恥ずかしいところを見られるのは嫌なのか、ことみは朋也の手を握り抵抗する。
だが朋也は、そんな儚い抵抗を無視して、縞のパンツを下げきった。
「これぞ、ファンタジー」
男にとってアヴァロンである最後の秘境があらわになった。
「朋也くん……エッチすぎるの……」
ことみが観念した声を上げる。
その声色に満足しながら朋也は、目の前のパイパンという幻想世界を見つめていた。
「――優しくして、なの」
「わかっている」
潤んだ懇願、そして誓約。
ことみは手を離し、自分でスカートをめくり上げ、少しだけ腰を朋也の方に突き出す。
朋也はその差し出された渓谷の突起に、そっと口づけをした。
以上。
補足だけど、縞パンは横縞ね。
日曜までバイトで月曜休みなんで、1日かけて執筆したいんだけど
さすがに締め切りを1日延ばしてもらうってのは無理かな?
月曜なら終了報告もできます。
>>278 まあ無理でしょ。
次回テーマで書くのがいいと思うよ。
しかし保管サイトの人は死にっぱなしだな…
|`)コソーリ
長らくぶりですが、どうにか立ち直り加減です。
今回の更新分はきちんと処理できるつもりでおります。
私的事情で多大なるご迷惑、申し訳ございませんでした。
◆2tK.Ocgon2氏、保管所の更新ありがとうございました。
ご心配くださった皆様、どうもありがとうございます。
それでは引き続き『ファンタジー』、がんばってくださいな。
失礼いたしました。
|ミ サッ
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『ファンタジー』です。
投稿の締め切りは 7 月 31 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
---
>278
すいません、ちょっと無理っぽいです。
投稿場所はここだけではないので、他のSS関連スレや
トレーニングルームにぜひぜひ投稿してください。
作品投下します。
おねの繭視点コメディ、全13レス。
「繭、もう寝なさい」
「あとすこしー」
『……どのような願いでも、宜しいのですか?』
『おお、世界を救ってくれた勇者じゃ。何なりと申せ』
『では、姫を』
『勇者さまっ』
『ああ、姫!私と共に来て下さいますか?』
『ええ、喜んで!』
二人がだきあった。がめんがくらくなった。
まおうたおせばせかいはへいわ。ねがいごともかなえてくれる。
みんなうれしい。まゆもうれしい。みゅー。
「いってらっしゃい。気をつけてね」
「うん」
いえを出た。おかあさんが手をふってる。これでまおうたおすまでかえれない。
かなしいけどがまんする。ゆうしゃはたいへん。
「お、椎名」
「みゅ?」
しばらくあるいてるとこーへーとあった。
いつもとちがうふくをきてる。へんなかんじ。
「この間貸してやった『おねクエ』はクリアしたか?」
「うんっ」
「そうか。じゃあ次に住井に貸すから…おわっ!」
かいしんのいちげきがはずれた。ざんねん。
「いきなり傘で殴りかかってくる奴があるか!」
「てき、たおす」
「敵ってオレかよ!話を聞け…おわっ!」
くりてぃかるがはずれた。ざんねん。
ほぇ?いきおいがとまらない。
どん!
「あーあ。椎名、大丈夫か?」
「う〜…うぐぅ、ひっく」
「おわっ、泣くなっ。えーと、そうだ、戦士は簡単に泣くものじゃないぞ?」
「…せんしじゃなくてゆうしゃだもぅん」
「勇者はもっと泣かない。ほら、立てるか?」
「みゅー」
こーへーの手をもつ。いっきにたたされた。こーへーはちからもち。
「なかまになってくれる?」
「オレか?今日はこれから映画に…」
「う〜…ぐすっ」
「あー、わかったわかった。仲間でもなんでもなってやるからもう泣くなっ」
「うんっ」
こーへーがなかまになった。みんなうれしい。まゆもうれしい。みゅー!
こーへーといっしょにぼうけんさいかい。
こんごのためにしょくぎょうをきいてみる。
「せんし?」
「オレか?そうだな…美男子星人でいいぞ」
「うちゅうじん?」
「美男子星人だって」
「うちゅうじん?」
「…戦士でいい」
こーへーはせんし。だからつぎはまほうつかいとそうりょをさがす。
「しかし、椎名。お前もうちょっと色気のあるパンツをはいた方がいいぞ」
「ほぇ?」
ぱんつ?
「その年で熊のバックプリントはないだろ」
こーへーとおふろはいってない。なんでしってるんだろ。
「みゅ?」
「いや、倒れた時に偶然見えたんだが…本当に偶然だからなっ!」
こーへー、あわててる。へんなの。
「どんなのがいい?」
「うん、そうだな…それは非常に繊細かつ複雑な質問だ」
「うくー」
「世の中には様々な主義、主張の持ち主がいて、その嗜好も十人十色。皆が満足できるパンツを探すのは困難を極めるだろう」
「ほぇー」
「しかしその中でも総じて評価の高いものがある。グローバルスタンダード。いわゆる世界標準。それが…縞パンだっ」
「しまぱん?」
「そう、縞パンだ。それも青と白の横縞。あの見事なコントラストに世の男どもは魅了され、女たちは羨望の眼差しを向ける」
ふぇ、よくわからない…。でも、
「しまぱんはくとこーへーよろこぶ?」
「喜ぶ喜ばないは別にして、成長したお祝いに頭ぐらいは撫でてやるかもしれないな」
こーへーのなでなで、きもちいい。
「しまぱん、はく!」
「おお、そうか!椎名もこれで1人前の大人だなっ」
「みゅー!」
「椎名、道を変えるぞ」
「みゅ?」
あるいてるとこーへーにうでをつかまれた。ちょっといたい。
かおをしかめてると、むこうから大きなこえがした。
「あーっ、折原君が女の子を誘拐しようとしてるーっ!」
「人聞きの悪いこと言うなっ!」
「乱暴しようとしてた…?」
「なお悪いっ!って、マジ顔で引くなっ!」
あらわれたのはがっこうであうおねえちゃん。
きれいなおねえちゃんもいっしょ。
「えっと、繭ちゃんだったよね」
「うくー」
みたことあるけど、はなしたことない。ちょっとこわい…。
「…詩子」
こーへーのうしろにいこうとする。きれいなおねえちゃんがまえにでた。
「教室では顔を会わせた事もありますけど、自己紹介はまだでしたね。
私は里村茜。茜と呼んでください。そしてこちらにいるのが…」
「柚木詩子。詩子さんだよ〜」
ふたりとも手をだしてくる。…こーへー?
「ほら」
こーへーがうなずいた。だから手をにぎってみた。
するとふたりともわらった。とくにきれいなおねえちゃんがきれい。
「…なんか微妙に馬鹿にされたような気がしたんだけど」
「なんだそりゃ」
「しょくぎょうは?」
「椎名、こいつらも仲間にするのか?」
「うんっ」
うなずくと、こーへーがちょっとこまったかおになった。
「茜、その…」
「…はい。私と詩子は大丈夫です」
「特に予定もなかったしね」
「そっか。サンキュ」
「うわっ、折原君がお礼を言ったよ?明日は槍だねっ」
「…せめて雨に負からんか?」
「みゅー!」
こーへー、むしする。おもしろくない。
「ああ、職業な。こいつが詐欺師で」
「茜〜、あんなこと言ってるよ?」
「お前だ、お前っ」
「うくー」
またむしされた。みゅーっ…。
「すまんすまん。えーと」
「あたしが賢者で茜が僧侶かな?」
「『自称』賢者と僧侶な」
けんじゃ、まほうつかいのうえ。
「みゅー♪」
「お、喜んでる。満足したのか?」
「うんっ」
よにんそろってぼうけんさいかい。
ゆうしゃとせんし。そうりょとけんじゃ。
げーむであった、さいきょうのぱーてぃ。
「それで、どうするの?」
「ほぇ?」
どうする。これから。げーむでいちばんわるいやつやっつける。
「まおうたおす」
「…魔王、ですか?」
うくー、なにかわすれてる。まおうたおしておおさまに……みゅ、おひめさま!
「おひめさま、たすける!」
「お姫様ねぇ。そんな都合よく…おっ」
こーへー、なにかみつけた。
「あれは…長森さんと七瀬さん」
「逢引きかな?」
「なんでそうなるっ」
こーへー、ちょっとつかれたかお。でもきゅうにげんきになった。
「そうだ、椎名。魔王とお姫様がいたぞっ」
「みゅ?」
「…浩平、まさか」
「そのまさかだ。椎名よく聞け。あっちにいるのが」
こーへー、みずかおねえちゃんをゆびさす。
「ミルクの国のお姫様。ご飯に牛乳当たり前。だよもん王の第一皇女であるナガモリ姫だぞ」
「ほぇー」
みずかおねえちゃんがおひめさま。びっくりしたけど、なっとく。
「そしてその隣にいるのが」
こーへー、ななせおねえちゃんをゆびさす。
「魔界からの生還者。ツインテールはエビの味。破滅を夢見て戦い続けるナナセ魔王だ」
「ふぁー」
ななせおねえちゃんがまおう。びっくりしたけど、なっとく。
「折原君、語呂だけで話してない?」
「気のせいだろ」
まおうとおひめさま。とらわれのおひめさま。まおうたおして、おひめさまたすけるっ。
「みゅー!」
「椎名、待てっ」
「あ、折原じゃない。それに、繭?」
「里村さんに柚木さんも。みんなで遊びにいくの?」
ふつうにはなしてる。でもゆだんはきんもつ。
「せかいのはんぶん、いらないっ」
「よく言った椎名。一気に魔王を倒すぞっ」
「折原君、早く終わらす気満々だねー」
「ほっとけ!」
「え、なに?」
ふいをうたれたななせまおう、とまどってるうちにこーへーのこうげきっ。
「七瀬、悪い。後でキムチラーメンおご…ぶはぁ!」
「うわーっ、浩平がきりもみしながら吹っ飛んでいくよっ」
「壁にぶつかって落ちた所を自転車にひかれるなんて、貴重な体験だねっ」
こーへにかけよるあかねおねえちゃん。くびをよこにふっている。
こーへーはせんとうふのう。いよいよゆうしゃのでばん。
「みゅーっ!」
「繭、ちょ、危ないっ。もうーっ、はっ!」
「みゅっ」
かさをりょうてではさまれた。そのままかさをうばわれた。
「な、七瀬さん…真剣白刃取りっ?」
「ハッ。これは…アレよ、アレ。48ある乙女のたしなみの一つよっ」
「それって殺人技じゃあ…」
ぶきがなくなったゆうしゃまゆ。かこさいだいのぴんち。
「さーて、繭。ゆっくりと話を聞かせてもらおうかしら」
「うくーっ…」
まおうのうしろにけんじゃのおねえちゃん。くちをぱくぱくしてる。
「ほぇ?」
よくわからない。なんとなくまおうとはなしをしてみる。
「そのしゅうきにみなはたおれふすのでした」
「臭くなんかないわよっ!」
おもいついたことをはなすとおこられた。
じわじわちかよるななせまおう。おいつめられるゆうしゃまゆ。
こわくなってめをつぶる。
ぱちん
「ひゃっ」
「ホックはフロントにしないとね〜」
ひめいがきこえてめをあける。
へたりこんだまおうと、わらってるけんじゃのおねえちゃんがいた。
「ひんっ、なんでこんな目にっ」
「落ちてるシケモク拾うからだろ」
「するかっ」
ふっかつしたこーへー、またふっとんでいった。
「まあ事情はわかったけど…」
「あはは…」
どこかへいってたななせまおう。まけたせいかきげんわるそう。
「こうして勇者繭の活躍により、世界に平和が戻ったということだ」
「折原君、早く終わらす気満々だねー」
「ほっとけ!」
まおうたおしたせかいはへいわ。みんなうれしい。まゆもうれしい。
「…これで、エンディングですか?」
あかねおねえちゃんがきいてくる。げーむもまおうたおすとえんでぃんぐ。
「うんっ」
「そうですか。おめでとう、繭」
あかねおねえちゃんがあたまをなでてくれた。
「みゅ〜♪」
どこかなつかしいかんじがするつめたいて。きもちいい。
「茜、良いとこ取りだねー」
「オレなんて二回も吹っ飛ばされたぞ」
「あたしなんて急に襲われて、ぶらっ、ぶっ…」
「ブラックデビル?」
「だまれっ」
こーへーがまたふっとんでいった。
「ごほーび」
「…なに?」
あかねおねえちゃん、ふしぎそう。みずかおねえちゃんもおなじかお。
「まおうたおすとおうさまくれる」
「浩平、そうなの?」
こーへーならしってる。でもこーへー、くびをよこにふった。
「らしいな。オレもよく覚えてないが」
「らしいって…元々あんたが貸したゲームでしょうが」
「七瀬は今まで食べたパンの数を覚えてるのか?」
「それとこれとは全然違うっ」
なにかもめてるみたい。うくー。
「…それで、繭はなにが欲しいの?」
「うー」
げーむではおひめさま。みずかおねえちゃんをつれてかえる。
「みず」
「…人は無しにしましょう。繭も、お母さんがいなくなったら困るわよね?」
「ほぇ?」
おかあさんがいなくなる?
「椎名が七瀬を連れて帰ったら喜ぶって話だ」
「…浩平は黙っていてください」
「はい」
あかねおねえちゃんににらまれてこーへーがしずかになった。
「…いいですか、繭。私たちには家族がいます。その家族がいなくなったらどう思いますか?」
「みゅ…」
おかあさんがいなくなる。いえでひとりぼっち。
「かなしい…」
「そう、悲しいわね。もし繭が長森さんを連れて帰ったら、長森さんの家族はどんな気持ちになるでしょう」
「きもち?」
みずかおねえちゃんがいなくなる。おねえちゃんのおかあさんはのこされる。
「かなしい」
「うん、そうね。残された人が悲しむ。だから、人を連れて帰ったら駄目なの」
うー、そうだけど。
「でも、げーむではつれていってた」
「…それは、その人たちが大人だったからです。自分の力で生活することができる、大人。
私たちはまだ子供です。誰かの手を借りないと生きていけない、子供」
「おとなだったら、いい?」
「はい。その時は相手の意思を確認して、了承を頂けたらいいと思います」
「みゅ、わかった」
まゆはこども。いまはおねえちゃんをあきらめる。
かわりにおとなになる。こーへーがいってたおとなのなりかた。
「しまぱんっ」
「………え?」
みんながとまった。さいしょにこーへーがうごきだす。
「さあ椎名。ハンバーガーだよな?よし、特別二つまでならおごってやろう」
「わぁ♪ …みゅ、しまぱんっ」
はんばーがーおいしい。でもいまはしまぱんっ。
「ね、ねぇ、繭。なんで縞パンなんかが欲しいの?」
「椎名、てりやきバー」
「しまぱんはいたらおとなになる。こーへーいってたっ」
ぴきーん
なにかきこえたようなきがした。
「浩平…」「折原、あんた」「やっぱりそうだったんだねっ」「…お話があります」
「お、おい椎名っ。違うだろ、あれは」
ちがう?うくー。
「ぱんつみていわれた」
「違うっ」
こーへーが手をのばしてきた。その手をななせおねえちゃんがつかむ。
「折原、ちょっとあっちに行きましょうか」
「こればっかりは言い訳できないよねぇ」
「長森さん、繭を…」
「うん、わかったんだよ」
みずかおねえちゃんに手をひかれる。こーへーはみんなにかこまれてる。
「しまぱんは?」
「えっと…いろいろ準備が必要なんだよ。だから、先にハンバーガー食べにいこ?」
「うんっ」
しまぱんあとでもらえる。はんばーがーもたべられる。
きょうはとてもいいいちにち。はっぴーえんどでめでたしめでたし。
「オレは無実だーっ!」
締め切り、今日だったのか………il||li _i⌒i○ il||li
二作品では最優秀とか付かんだろうが、
基本に忠実で古きよきってなONEの方は
ポイント高い。
シチュ云々は無粋なんでつっこまないw
そこはともかく、キャラの不自然さや
文章の粗が少ない、安心できる作品だった。
Clannadと思われる方は、原作を知らんので
何もいえん。スマソ
締め切り1日間違えた…_| ̄|○|||
同じくです・・・
てっきり土日を使えるものとorz
今思えば、
>>278も勘違いしてたっぽいな
四人ぐらい討ち死にしてるなw
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>299 となっています。
感想期間は、8 月 7 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『挫折』に決定しており、開催時期は 8 月下旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
今回の最優秀作品は、とりあえず「なし」とさせていただきます。
感想ひとつかよ……
掲示板に投稿する大きな理由に「感想がもらえる」ってのがあるのに、これじゃあ。。。
投稿数が多いから読みきれなくて感想書けないってのは違うみたいだね。
うわ、いつの間にか感想期間終わってたorz
さすがにもう感想投下はNG? 今回は結構お気に入りの作品があったので残念だけど
遅れましたが感想を少し。
>Avalon
よくあるSSの域を出てない。
この場合、過程を作り上げるほうが好みかな。
めくるまでの心境あればまた評価が変わるかも。
>ながもりくえすと
楽しいSS。地の分が良い意味でファミコンしてると思った。
展開を読めるのがこの系統の作品の場合やむなしだが、
それでもまとまっていると思う。
テーマはまんま直球勝負だったが、こういう方が気持ちいい。
総括。
テーマが縞パンかと思った…とは、冗談だがファンタジーはきつかったのかも。
U-1SSがギャグ系で来ると思ったが、まったく来なかったのは嬉しいやら寂しいやら複雑な気分に。
次回のテーマが『挫折』もまた難しそうな気がする。
書き手さんの奮闘に期待。
以前10日あった感想期間が7日に戻ってから、いまいちリズムがつかめないんだよな・・・w
ギリギリまで手をつけない私が悪いんだけど。
それとは関係なく、今回はONEも蔵も未プレイだったから感想書けなかった。作者の人ゴメン
>308
いえいえ、感想を書いてもらって構いません。
>310
あ〜、感想期間を前のように 10 日に戻したほうが良いですかね〜?
これについての意見ももらいたいです。
むしろ、ファンタジーなんてまともに書いたら、
内容以前にU-1認定される事間違いなしだから、
やる前から今回は失敗だろうと思った。
ファンタジーと聞いて剣と魔法の世界しか想像していないんじゃないか?
色々書き方はあるぞ。つか、実際書き手はいつもと同じぐらい居た訳で。
期限が間に合わなかっただけでな。
>つか、実際書き手はいつもと同じぐらい居た訳で。
>期限が間に合わなかっただけでな。
作品が少ないたびに出てきてる気がする。
>>311 すいません、お言葉に甘えます
>>275-276 クラナドの作品が来たのは嬉しいけど、短すぎたかな…。前フリが欲しかったです
>>284-296 お気に入り。読んでてほんわかしました。七瀬が最高ですw
>「そのしゅうきにみなはたおれふすのでした」
>「臭くなんかないわよっ!」
ここで思い切り笑いました。オチも王道ですが、捻り過ぎなくて良かったと思います。
>>314 いやまあ感想かくでもなく作品かくでもなく、
こういう風に書くのもな…。
流れを読まない発言でスマソだけど、感想、総括が1週間ずつで投稿が二週間、
各〆切りが日曜夜12時とかならみんな書きやすいし進行もやりやすいと思う。
ぶっちゃけその条件なら俺が進行役できるしw
でもサービス業で働いてる社会人とかだと日曜のメリットってないんだよな。
誰もいない・・・
今お題を出せばそれが採用される・・・
ニャソ
>>317 色々な曜日に締め切りがあった方が公平という理由で現状なんじゃなかったっけ?
確かに日曜締め切りの方がいいって人多そうだけど。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいですですです。
#今まで出ているテーマ:
七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔、作る
テーマかぁ。
夏コミ組が参戦するから次回はちょっとマシになると思うから
その次、何にするかは意外と重要だよな。
今回討ち死にした4名(俺含むw)の救済策ってことで「過去のテーマ」
間隔的にもそろそろいいんじゃないでしょうか
過去のテーマが選ばれたらその四人は
「うはwww二ヶ月あるwwwテララクスwww」
二ヵ月後
「うはwww全然進んでないwwwテラワロスwww」
になる方に50カノッサ
俺なんて80カノッサ賭けちゃうもんね!
事前の連絡となってしまいますが、総括期間は一旦明日 8/14(日)で
しめさせていただきたいと思います。
次回の投稿開始は 8/15(月)を予定しています。
次々回のテーマはまだですよね?
今あがっている「笑顔」をちょっと広くして、「表情」なんてのはどうでしょうか
#個人的事情で一時間早く告知します
【告知】
第三十九回投稿テーマ:『挫折』
投稿期間: 8 月 15 日の午前 8:00 から 8 月 29 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ! …まであと一時間ちょっと
総括期間、昨日までだったのか…il||li _i⌒i○ il||li
挫折とはまた難しいのを・・・
ま、来週になったら暇ができるから何とか書いてみるか
つまり
>>328は投稿作だったんだよ!(キバヤシ略
>>328は今回の最初の投稿作品で間違いないですな。
まさにテーマ通りだし。
(;´Д`)/ 先生!! 葉鍵キャラが出てません!
あのセリフが誰のものか推定する楽しみもあるのだよ。
【告知】
締め切りまで残り一週間です。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『挫折』で、締め切りは 8 月 29 日の午前 8:00 です。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
トレーニングルームが閉鎖?されたみたいだね。
うお、マジでつながらねぇ。閉鎖なのか鯖落ちなのか。
ホワルバコンペ分くらい取っておきゃよかった。
保守sage。
皆、書くのに挫折した……なんて言ってみたり。
【告知】
締め切りまで残り一日くらいです。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『挫折』で、締め切りは 8 月 29 日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
挫折しそうな俺ガイル
感想文。
>>340 自身の感情を短い一文に込めた、インパクトの強い作品。
挫折しそうな自分自身を、常にしゃがんで溜めているガイルに例えたのは秀逸。
ただ、葉鍵との関連性があまりに薄いのが疑問。どちらかというとアケ板に出品すべきだったかも。
あと、文章力の独自性に欠けるのが惜しい。もっと自分独自の表現を叩き込んで欲しい。
ただ、雰囲気に将来性を感じる。次のコンペでは是非頑張ってもらいたいところ。
締め切り後も作品0。
山のように書くのに挫折しましたレスが来る。
まさか、そんなマンネリネタが・・・
>59に責任とってもらってSS書かせる。
【告知】
8/29 の 8 時をもって、投稿期間を終了させていただきました。
今回の投稿作品は 0 件ですた(前衛作品含まず)…orz
ネタを考えられていた職人のみなさまご苦労さまでした。
>>344 進行役まで16時間遅刻しちまう辺り、素晴らしい挫折っぷりですな。ははははははははははorz
ということで、前衛作品の感想期間+総括期間とさせていただきます。
議題としては、次々回のテーマ決めがありますが、
振り返ると次回のテーマも決めていなかったようなので…
同時に募集したいと思います。
その他、何かあれば御意見ください。
期間は一週間を考え、状況を見て適宜延長します。
補足です。現在挙げられているテーマは以下のとおりです。
七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔、作る、表情
つ監禁
誰もいえなさそうなので代わりに俺が言おう
そろそろ潮時かな
おねSSこんくーるが近々あるからそっち用の書いてる人も多いんじゃない?
黄色五号「まだだ、まだ終わらないんよ!」
結構、締め切り前の駆け込み投稿好きだったんだけどな。
朝起きたら100レスくらい付いてたりするの。
もうそれを見ることはないのかな…。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見等あれば書き込みお願いします。
また、次回、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいです。
#今まで出ているテーマ:
七夕、監禁、涼、音楽、ツインテール、笑顔、作る、表情
締め切りは、一旦 9/4(日)中とさせていただきます。
次、四十回で切りもいいし、「なんでもあり」で終わりにするか?
少し締め切り長めにして。
な、なんだtt
少し前に他スレにSS落としちまったよ、そんなイベントになるならこっちに落とせばよかった
でもまあ、まだわからんよね?
まぁ、やめる、やめない、は進行役に任せるとして…
テーマは、WA 作品が出てくることを願って「音楽」、
比較的書きやすそうな「笑顔」をキボン。
今回の「挫折」をスライドさせてもいいかもね。
トリプルテーマにしておいて、最優秀取った作品が使ったテーマから
抜けにしていくっていうのはどうか? だめか。そうか。
「挫折」は書きづらいから今回作品0だった可能性があるのでやめたほうがいいかと
んだな。
挫折は止めといたほうがいいな。
「音楽」なら、歌とか楽器とか、ある程度幅持たせられるから、一票いっとくかな。
むしろWA系は少なそうだが。
>349-356
とりあえず、書きたい人がいる限りはやめるつもりはないですね。
もし止めるときは、ちょっとしたイベントでも用意しておきましょうか。
さてテーマですが、次回は票数の多い「音楽」とさせていただきます。
今回のテーマの「挫折」をどうするか、ですが、>357-358 でいわれているとおり、
書きにくくて 0 であった可能性があるので、スライドは無しとさせていただきます。
また次々回は、特に多いものはなさそうなので、独断と偏見で「笑顔」とさせていただきます。
それでは本日 8 時(ごろ)より、テーマ「音楽」で投稿を開始させていただきます。
1レスSS。後レス無し。うたわれるもののアルルゥ主観、『獣の歌』。
それは山の奥にある、とても細くて、とても深い、奥の見えない深い洞窟。
そこからは、悲しい歌が聞こえてくる。
泣いているような、吠えているような、暗い暗い、震えが走るような音鳴りが。
そこには悪い獣がいると、信じられていた。
昔、昔、さんざん悪いことをした獣がつかまって、閉じこめられて、重い石を乗せられた。
だから苦しいって泣いているのだと。今でも反省しているのだと。
いつまでも、いつまでも、そこでごめんなさいと歌い続けるのが、それに与えられた、罰。
そう、おばあちゃんは言っていた。
少し、かわいそうだ。
いつまで泣いていればいいのだろう。
アルルゥだっていたずらはする。エルルゥだって失敗はする。だけど謝れば許してもらえる。誰だってそうなはずだ。
だから、入っちゃダメと言われてたけれど、入ってみた。
ものすごく狭くて、エルルゥだったら絶対お尻がつっかえる。
少し恐いけど、ガチャタラが一緒。大丈夫、大丈夫。
時折ガチャタラの雷で、奥を照らしてゆっくり進む。
少し曲がって、少し下って、頭がぶつかりそうになったけど、ゆっくりくぐり抜けて。
どこまで続くんだろう、もう帰ろうかって三回考えたとき、洞窟は急に真下に曲がった。
下を覗き込めばその先は、何も見えない広くて暗くて深い闇穴。
その穴の入り口を半分ふさぐみたいに、細長い岩がはまっていた。
獣は、いない。
ただ、その下から風だけが時々吹き上げてくる。――あの歌だ。
ちょっと恐かったけど、岩をどけることにした。もしかしたら、まだ挟まっているのかもしれない。
岩は固くはまっていたけど、思い切り力を入れたら外れて、はずみで手を滑らせて、下に、落としてしまった。
長く長く、風を切る音(ね)が尾を引いて、ずっと下から、ようやく落ちる音が聞こえた。
途端、下から吹き上げる風が、前髪を跳ね上げた。
歌が、変わった。
苦しい声は、悲しい歌は、涼しい、優しい音に変わった。
獣はいない。どこにもいない。最初からいなかったのかもしれない。
そして今、その洞窟に悪い獣がいるなんて話は、誰もしない。
綺麗な喜びの歌だけが、聞こえる。
【告知】
第四十回投稿テーマ:『音楽』
投稿期間: 9 月 5 日の午前 8:00 から 9 月 19 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
>361
今回のテーマの作品と考えてよろしいでしょうか?
厳密には期間外ですが、そうであれば対象作品に入れようと思います。
トリップつきで回答ください。
ごめんなさい。寝ぼけてて、もう始まったかと思っていた。
今回の作品ということでよろしくお願いします。
念の為に保守っと。
次回は書けそうだからみんな頑張れー
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『音楽』です。
投稿の締め切りは 9 月 19 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
>364
了解しました。入れておきますね。
1〜2レスSS。
カノン。
『無音』
ことみ「iPod nanoなの。」
ことみ「その驚くべき薄さを10のマイナス9乗を表すnanoで表した…」
ことみ「とっても高度な…」朋也「高度とかそういう以前に洒落にもなってないからな。」
ことみ「……朋也くん、いじめっ子?」
朋也「…ともかく、それを何に使うんだ?」
ことみ「わたしのバイオリン、いろんな人に聞かせるの。」
朋也「まさかiPodがテロに使われる日が来るとは誰も予想してなかっただろうな…」
ことみ「やっぱり、いじめっ子…」
371 :
◆6kQJsBDTY2 :2005/09/09(金) 00:06:00 ID:oJw1RRx7O
人は私を無口だと言うけど。
でも私は違うと知っている。
夜、人がきみわるがるような学校の中で私は語っていた。
将来の事、過去の事。
もともと父と母の愛だけで嬉しかったのだ。
そんな話をするたびに暗くノイズを感じる廊下の向こうから影はいうのだ。
ぶち壊したのはお前じゃあないか、と。
なので私は話を変える。
―今日、彼女が私の事、褒めてくれたんだ。
そんな他愛のない話にも影は言うのだ。
あんな馬鹿な女は忘れてしまえ。あいつはお前に何をした。
笑ってくれるだけではないのか?
最初に話す時、影はいつも優しいのだ。
でも、なんで?
なんで影は期待を裏切る、私を傷つける。
我慢が出来ない。自然と身体が寒くなる。
世界から孤立している感覚。
なので私は影をいいまかす最後の言葉をいいはなつ。
最近、一つ下のコが好きになったんだ。優しいんだよ。かっこいいんだよ。
372 :
◆6kQJsBDTY2 :2005/09/09(金) 00:07:37 ID:oJw1RRx7O
影は、少し間を置いて。
そんなやつ―俺が殺してやる。
お前は孤立していればいい、お前はただ膝を抱えているだけでいい―
『やめて!』
私はいつものように剣を抜き、虚無と対峙する。
わかってはいるけど。
なんておかしい独り舞踏会。
切っ先は自分を傷つけ心と体が分離する。妙な躁鬱感。
日常、昼間、そんな世界は私に与えられはしない。
影は未だ心の中に。
誰か私を助けてください。
―物語は始まる。
373 :
◆6kQJsBDTY2 :2005/09/09(金) 00:08:11 ID:oJw1RRx7O
以上です。
まだ寝苦しい夜が続く中、みなさんいかがおすごしでしょうか。
そんなあなたもぐっすり眠れそうな気分になれるかもしれないSS、
『眠れぬ夜には』
秋子さんメインのKanonもの、2レスでお送りいたします。
なにか、大事なことをしていない。
秋子は不意にそんな強迫観念にとらわれるときがあった。何年も、何年も昔から。
命に関わるとか、大切な約束とか、そういったことではない。課せられた義務というわけでもない。
だが、僅かに物足りないのだ。
それも、すでに手遅れになってしまっているような、漠然とした不安と喪失感に襲われる。
普段は気にならないが、ごく稀に、そういった想いが首をもたげてくる。
まるで、ごくごく小さな魚の骨が、喉に引っかかっているように。
「あうーっ」
真琴がごしごしと目を擦った。
真琴、名雪、祐一と、三人で並んでテレビを見ていたのだが、九時を回る前に名雪は撃沈。
十一時を過ぎた今では、真琴もかなり眠そうで、生あくびを繰り返している。
「もう寝たらどうだ」
「んーっ、なんかね、眠いんだけど、眠くないのよぅ」
「あぁ、そういうときあるよな。中途半端に寝るタイミングを逃して、眠れなくなるの」
「でしょーっ。名雪はいいわよねぇ、いつでもどこでもすぐ眠れて」
「……こいつほどすぐ眠れるのも困りもんだが」
名雪はぺたりと横倒れになって、祐一の腿を枕にして寝こけていた。
……あれ、なんだろう? なにかが分かりそうな気がする。
「あうーっ、イライラするーっ。祐一、何とかしなさいよぅ」
「俺に当たるなっ。秋子さーん、なんか、ぐっすり眠れるような方法、知りませんか?
あ、ほら、ホットミルクとか……秋子さん?」
違う、違う。そんなんじゃない。もっといい方法があるはずだ。ミルクじゃない。ジャムでもない。肉まんも違う。
なんだろう、なんだろう。ほら、あれよ。あれ。そう、望んでやまなかった、あれ。
「秋子さん?」
祐一と真琴が、考え込んでしまった秋子を不思議そうに見る。
はずみで名雪が膝から転がり落ちた。が、もちろん名雪は起きない。
――起きない。眠る。眠っている。いつでもどこでも。どんなことをしても。
ああ、そう。だから名雪は手が掛からなかったけれど、でも、だから必要ないことがあった。そう、あれだ。
秋子は、ぽん、と両手を合わせた。
「子守歌を歌いましょう」
「はぁ!?」
「あぅ!?」
そう、そうだ。赤ん坊の名雪があまりにも寝付きがよくて、一日の98%を睡眠で過ごしていたために、
一度も起きているときには聴かせられなかった子守歌。
ささいなことかもしれないけれど、たった一人の娘との思い出が、一つ欠けているのがひっかかっていたのだ。
気づいたからには、もう、その衝動を抑えきれない。が、当の娘は相変わらずぐっすりだ。ならば。
秋子が真琴に照準を合わせると、ただならぬ気配に気づいたのか、真琴がじりと後退する。
「ま、真琴、そんな子供じゃないもんっ」
「眠れないんでしょう、真琴」
「で、でもっ」
「眠れないんでしょう、真琴」
「あ、な、なんか急に眠くなって来ちゃったかなー……」
「眠れないのよね、真琴?」
「あ、あぅ……」
かくして、ソファーには秋子が陣取り、真琴はその胸に抱きかかえられた。さすがにサイズの問題もあって、半ば寄りかかるようにして。
秋子の胸は暖かいし、気持ちもいいが、自称大人の女性である真琴としては、非常に恥ずかしい。
賢明にも祐一は脱出を果たしていた。さすがにいい年こいた男がやられるのは沽券に関わる。
もったいないと思う気持ちも少しだけあったが。
「はい、それじゃ目を閉じて」
「う、うん……」
「ねーん、ねーん、ころーりーよぉー♪」
あまりにもべたなチョイスから、秋子はリサイタルを開始した。
軽く真琴を揺らしながら、朗々と歌声を響かせる。念願叶った秋子は実に幸せそうだ。
真琴としても、秋子の幸せに貢献するのはやぶさかではない。
が、密着した熱と羞恥心とが重なって熱いし、ただでさえ寝づらい精神状態だった所を動揺させられて、睡眠どころではない。
くわえて嫌がらせのように秋子の歌声は、真琴の耳で反響する。いや、ジャイアニズム的なわけではないのだが。
だがしかし、秋子さんに逆らえる者がこの家にいようか。
いやさ、義理と人情の板挟みが、真琴を縛り付けているのだ。そうに違いない。たまには恩返しだ、頑張れ居候。
真琴にとって不幸なことに、秋子の子守歌レパートリーは豊富だった。
『ね、眠れないよぉーーーーっ』
真琴の長い夜が始まった。
足元に転がる実の娘だけが、その歌声を気持ちよさげに聞きながら、すやすやと眠っていた。
以上、『眠れぬ夜には』でした。
秋子さん、こんなことされたら違った意味で眠ることができません(*´Д`)ハァハァ
小ネタ。
「なぁ、セリオ。サテライトシステム使えば、どんな歌でも歌えるのか?」
「はい、可能です。データさえあれば」
「へぇ、じゃあ、うちの校歌とかは入ってるか?」
「少々お待ちを……ありました」
「お、ちょっと歌ってみてくれよ」
「かしこまりました。では……」
伴奏付きだった。
上手いんだけど、なんか違う。
【告知】
締め切りまで残り一週間です。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『音楽』で、締め切りは 9 月 19 日の午前 8:00 です。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
1192作ろうジンギスカ〜ン
794坊さんジンギスカ〜ン
1941発ジンギスカ〜ン
ひつじ〜ひつじ〜ひつじ肉〜
【告知】
締め切りまで残り三日を切りました。
ラストスパートがんばっていきましょう!
今回のテーマは『音楽』で、締め切りは 9 月 19 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『笑顔』で、開催時期は 10 月中旬になる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
で、申し訳ないのですが、急用のため 19 日の朝の投稿終了の
告知ができなさそうです。
20 日の夜にはできそうなので、そのときに後追いで終了告知を
したいと思います。
投稿します。
序盤ネタバレになるので、ジャンル・キャラは伏せで。
表題は『胡蝶の旋律』
7レスです。
具合はいかがですか……
あら、そうですか、よかったわ。
お次の方……ああ、お久しぶりです。
ええ、ええ……あらまぁ。
元気になったみたいで、嬉しいですわ。
はい、次の方は……
「お疲れ様です、先生」
看護婦の声に、眼鏡を外して目元を揉んでいた女医は、顔をあげた。
気がつけば、窓の外はすでに夕闇に包まれ、すでに診察の時間は終わっている。
女医は眼鏡をかけなおし、若い看護婦に向けてにっこり微笑んだ。
三十路を超え、いくばくかの年齢は感じさせたものの、その笑顔はもっと若く見える。
「あなたも、お疲れ様。今日は患者さんが多かったわね」
女医は軽く肩を叩くと、再びカルテに文字を綴り始める。
流暢に書かれていくドイツ語は、彼女の几帳面さを表していた。
「ところで藍原先生、さっきの患者さんなんですけど…」
「え、どうかしたのかしら」
看護婦の相談に乗りながら、彼女はふと、カレンダーに目を留める。
「……それで、アモキシシリンを処方したんですけど……先生?」
「あ……ああ、ごめんなさい。それで?」
ぼぉっとしていた彼女は、はっと目をすると、慌てて笑顔を作った。
看護婦は少し訝しげな顔をしてから、彼女の視線の先に気づき、ああ、と理解の色を示す。
「そう言えば……そうでしたか」
見破られた事に、女医は苦笑を浮かべてから、僅かに目を伏せた。
「ごめんなさい、今週の金曜日は……」
「ええ、わかってます。お休みにしておきますから」
「ありがとう」
礼を口にしながらも、彼女の思いは、どこか別の方向を向いているようだった。
数日で残っていた仕事を全て終わらせると、彼女は簡単に荷物をまとめ、単身電車に乗った。
揺れる景色をぼんやりと眺めながら、彼女は心の奥にざわめく何かを感じ取っていた。
がたり、と大きく電車が揺れる。
「あ……」
疲れでも出ていたのだろう。
いつの間にかうとうとしていた彼女は、はっと目を見開く。
平日の、この時間。
電車の中はガラガラで、彼女以外に人はいない。
向かい合う形の座席を持つこの電車は、隣り合う席以外には視線が届かなかったが、それでも人の気配は感じなかった。
彼女は腕に抱いていたバッグを抱え直すと、そっと中の荷物を確かめる。
「…大丈夫」
大切に箱に入ったそれの無事を確認し、彼女はほっと息を吐いた。
カタン、と再び電車が揺れる。
外の景色は、やがて、彼女の見覚えのある光景に変わっていた。
駅名を告げる、無機質なスピーカーの声。
懐かしい気持ちよりもむしろ、この街を「捨てて」出て行った頃の、居心地の悪さが心をざわめかせる。
「変わらないなぁ……この辺りも」
身覚えのあるデパートが、ホームから同じ顔を覗かせていた。
身覚えのある改札。
身覚えのある町並み。
身覚えのある雑貨屋………
それでも、まったく同じではない。
記憶には無かった花屋を見かけ、花束をひとつ買う。
外へ出て、タクシーを呼びとめ、彼女はあるひとつの霊園の名前を告げた。
後ろに乗り込み、彼女は小さく息をつく。
窓の外を流れる景色は、ますます見慣れたものになっていく。
ひとつひとつ、間違い探しでもしているような気分で、彼女は街を眺める。
………いい思い出よりも、嫌な思い出の方が、多かった。
「……ちゃん、この服は派手だと思うけど……」
「何言ってるの、あんたは地味なんだから、これくらい……」
ふたりの女の子が、楽しそうに服を選んでいる。
眼鏡をかけた背の低い子は、しきりにその服の派手さを気にしていた。
対して、向かいの少女は、勝気な様子で次々と服を手にとっていく。
もう戻らない日々。
もう終わってしまった日々。
懐かしさに胸を突かれながら、彼女はその光景を見続ける。
胸を突くのは、懐かしさだけではなかった。
むしろ、鋭い痛みの方が、より激しさをもって、彼女を責めさいなんでいる。
彼女は目を逸らそうとして、そもそも逸らす目すら、与えられていない事に気付いた。
苦痛に耐えながら見続けている彼女の前で、ふたりの少女は談笑しながら、遠ざかっていく。
(……待って)
既に過ぎ去った過去を、彼女は反射的に呼び止める。
それでも、光景は遠ざかっていく。
「…さん、お客さん」
肩を揺すられ、彼女ははっと…というよりむしろ、ぎょっとして目を見開いた。
「あ」
「大丈夫ですか? 随分よく寝てらしたみたいですが」
「え、えっと…」
タクシーの運転手は肩を竦めると、首をしゃくって後ろを示した。
「着きましたよ」
「…ありがとう」
軽く頭を振って不快感を振り落とすと、彼女はお金を払って外に出る。
「待っておきましょうか?」
「ええ…いいえ、いいです」
タクシーを追い払い、彼女は息を大きく吸った。
秋の澄み切った空気と、木々の匂いが胸の奥に満ち、彼女は目を細めた。
立ち並ぶ墓石の群れも、すでに見知ったものである。
無表情に立ち並ぶ墓石の間を縫って歩きながら、彼女はある名前のついた、ひとつの墓石を探す。
「……あ」
墓石は、すぐに見付かった。
同時に、その前で手を合わせる、人影の姿も。
「……」
手を合わせていた男は、彼女に気がつくと、少し困ったように……昔を思わせる、どこか透き通った笑みを浮かべた。
「帰ってきたよ」
彼女は男と並んで、墓石に手を合わせる。
「……香奈子ちゃん」
彼女の、親友が眠る墓へ。
「変わったね、瑞穂ちゃん」
ぽつり、と呟く長瀬祐介に、瑞穂は眼鏡の奥で、苦笑を浮かべる。
「そう言う長瀬君は、全然変わってないですね」
「そう、かな」
瑞穂と同じ歳なのだから、祐介も結構な歳であるはずだ。
とはいえ、まだどこかあどけなさを残したその表情は、歳よりも遥かに若く見えた。
「今年で、ちょうど15年になるんですね」
「……うん」
その墓石には、祐介が供えた花束と、瑞穂が供えた花束がふたつ、静かに横たわっている。
「病院の方は、どう?」
「はい、何とか順調です」
そう言って、薄く笑う瑞穂から、祐介は目を逸らす。
彼女が医師の道を目指し、そして、そこへ辿り付いた理由を、祐介は知っている。
「でも、毎日、大変ですね。患者さんも多いし、夜勤もこなしてるから」
「……」
「早いですよね」
ぽつり、と呟く瑞穂の瞳に、墓石に刻まれた名前が、映っていた。
「もう、15年」
柔らかく吹く秋の風が、瑞穂の栗色の髪を、そっと揺らしていく。
「まだ、15年」
目を伏せ、墓石の脇に彫られた、没年を撫ぜる。
あの日。
決して戻る事の無い、彼女の看病に明け暮れた日々。
懸命に声をかけ、世話をし、ベッドの脇で、楽しげに学校の話を聞かせ続けた彼女。
いつしか親は見舞いにも来なくなり、やがて医者も匙を投げた。
けれども、瑞穂だけは。
最後まで、そう、最後の瞬間まで、香奈子の傍にい続けた。
その日の事を、長瀬祐介は、今でもはっきりと思い出すことができる。
(長瀬君、私、医者になります)
もはや、永遠に動く事の無い、香奈子の腕を取り、泣きはらした目で、瑞穂は呟いた。
赤く腫れた目元が、笑っていた。
(医者になって、私みたいな思いをする子が、二度と出ないように)
「約束は、まだ、守れてはないけど」
ぽつり、と呟く瑞穂の目元に、昔は無かった、うっすらとした皺が見えた。
昔と同じ丸眼鏡の奥で、瑞穂は昔とは違う微笑みを浮かべる。
精神科医であり、脳外科医であり。
画期的な論文で、世界的に注目を集めるこの医師は、どこか遠い目をしていた。
「…そっか」
祐介はただ、苦笑を浮かべる事しかできない。
「だから、今日はけじめをつける意味で……持ってきてしまいました」
そういって、瑞穂は鞄から、木でできた箱を取り出した。
几帳面に包みこんでいる布を外し、瑞穂は大切そうに中身を取り出す。
「それは…」
「はい」
古ぼけた、オルゴール。
「あれからも、辛かったり、苦しかった時は、よくこのオルゴールを鳴らして聞いてました」
古ぼけたオルゴールは、しかし、錆も無く、きちんと手入れがされているようだった。
だがそれでも、細部にわたる劣化は免れず、まともな曲が聞けそうな代物には見えない。
瑞穂は愛撫でもするかのように、そっとオルゴールの表面を撫で付ける。
「でも、それも少しずつ回数が減っていって…5年くらい前からは、ずっと箱にしまったままで、ほとんど開ける事すらしなくなりました」
「……」
まるで罪の告白のような瑞穂の言葉は、祐介の内に重く響いた。
「…でもそれは、悪い事じゃないと思う」
低く呟いた祐介に、瑞穂は少し驚いたような視線を向ける。
「忘却と言う罪無しには、僕たちは一日だって生きてはいけない。
嫌な事も、楽しい事も、何もかも全部忘れて、その上に僕らは乗っかって生きていくんだ」
瑞穂は目をぱちくりさせてから、くすっ、と笑った。
「何かおかしい事を言ったかな」
「いいえ、ただ、やっぱり変わってないな、と思って」
どこか透明な笑みを浮かべながら、瑞穂は静かにオルゴールに手をかける。
穏やかに流れる曲は、どこか物悲しく、そして懐かしく響いた。
瑞穂は、思い出の曲と言った。
それは同時に、祐介にとっても、過去の、辛い記憶を呼び覚ます曲でもある。
時に低く、時に甲高くうつろう旋律に耳をそばだてながら、祐介はあの日の事を想う。
高校の制服を着て、内気そうに見つめてくる瑞穂の姿が、脳裏に蘇る。
壊れてしまった太田さんの、甲高い笑い声。
薄暗い狂気に沈んだ目をした、月島さんの低い嘲笑。
過去の音がいっぺんに湧き上がり、渦となってオルゴールの旋律に絡みつく。
月島さんが嘲った。
「……どうだい、長瀬君。素敵な夢じゃないか? 少しの時間は開いたけれども、君は想いの女性と無事再会できた。
こうして君と彼女は結ばれ、結婚し、子供ができて…はは、いいね。実に…儚くて。
壊れてしまう間際に見る、小さな小さな安らぎの夢にしては……はは、あははははははは………」
「長瀬君?」
瑞穂の声に、祐介ははっと顔をあげた。
いつの間にか、ぼんやりとしてしまっていたらしい。
「やっぱり、鳴らないですね」
少し残念そうな瑞穂の声に、祐介はぎょっと目を見開く。
「え……でも今…」
「あ、ほら長瀬君。ネジが完全に割れてしまってるみたいです」
瑞穂の言う通り、オルゴールを回転させる取っ手と本体を固定するネジが、完全に折れてしまっていた。
瑞穂は残念そうにそれを見つめると、そっと墓前に置いた。
「長瀬君、今日は、ありがとう」
「いや、礼を言われるような事なんて」
ゆるやかに流れる、秋の風を感じながら、祐介は目を閉じた。
「瑞穂ちゃん、これから、どうするつもり?」
「仕事があるから、明日には帰ろうと思ってます」
「じゃあ、今日これからの時間は開いてるんだ」
祐介は瑞穂の目をまっすぐ見つめ、そう問いかける。
瑞穂は少し逡巡してから、こくりと頷いた。
「じゃあ、何か食べに行こう。せっかく再会した記念に…ね」
瑞穂の手を取り、祐介はゆっくりと歩き出した。
瑞穂が後ろを振り返り、小さく、香奈子ちゃん、バイバイ、と呟くのが聞こえた。
「また、来ようよ」
「はい」
瑞穂の手を引きながら、祐介は静かな霊園を後にする。
風に乗って微かに響く嘲笑は、しかし、祐介の耳には届く事はなかった。
以上、『胡蝶の旋律』終了です。
なんか後味悪目の話ですいません。
しかも、連投規制に引っかかったし…orz
投稿します。
キャラ―澪。
ジャンル― シリアスじゃないよなあ、多分ほのぼの。
タイトル―聞こえない、だけど聴こえる歌
4レスです。
パチ、パチ、パチ。
幕が下りて、立ち尽くす男たちも、泣き続ける女も、倒れた男も、全てその裏に隠していく。
会場内を拍手の渦が包んだ。
「ブラボーっ!」
後ろの席から男のそう言う叫び声が聞こえてきた。
横に居る連れ合いを見ると、手が赤くなるほどに強く拍手をしていた。
……全くまあ、相変わらずだ。
少し会場内の拍手の音が小さくなっていく。
と。
再度、幕が上がり始めた。
それと同時に止み掛けていた拍手がさっきよりも大きなうねりとなってホールを包み込んだ。
主演の男女が花束を持って、満面の笑みを振りまいて。
脇役達は拍手をしながらその周りを取り巻いて。
拍手をしつつ、連れ合いの顔を見ると。
手を真っ赤にして拍手をしたままだった。
――でも、なぜか彼女は少し複雑な表情を浮かべていた。
「はぁ、全く」
ため息一つついて、残っていた甘い缶コーヒーを飲み干す。
知りあいに挨拶をしてくる、と言ってさっき、彼女が駆けて行ったのが30分前。
表は閉館なので仕方なく、近くの駐車場の自販機の前で待ち合わせの約束。
飲み干したコーヒーの缶を、空き缶専用のゴミ箱に放り込む。
カラン、といい音が響いた。
「ま、別にいいけど……」
彼女に一緒に行こうと誘われる劇は、大体俺の知らない現代劇が多い。
今日は珍しくその例から外れていたが。
流石にアレくらいは俺だって知っている。
映画で見たことだってあるしな。
まあ、流れを知っていたからつまらない、ということは全く無かったけれども。
歌が有名な、彼女が決して触れられない領域が有名な劇。
どんな気持ちで、眺めていたのだろうか。
ふとそんなことを考えてしまう。
『Tonight...Tonight...won't be just any night...』
……そのシーンに引き込まれていて、つい気付かなかったが。
あのとても有名なシーンを、どんな顔をして見ていたのだろう?
ふと、ジーッ、という自販機のライトの音が、死に際にある蝉の鳴く声のように聞こえた。
「考えてみれば、もう夏も終わりか……」
空を見上げて呟く。
中秋の名月、と呼ばれる月はまさしく秋のもの。
花火大会をを見に行ったのが、八月末だったものだからどうしても夏がとっくに終わっているという実感が湧かなかった。
数日前まではかなり夜中も暑かったのだが、ここ最近はむしろ肌寒い。
窓を開けたまま眠ってしまったならば、風邪を引いてしまいそうなくらいに。
鈴の鳴くような声が近くの草むらから響く。
蟲の声に耳を任せていると、くいっ、と服の裾を引っ張られるような感覚がした。
「……遅いぞ、澪」
わざと不機嫌な声を出してに振り返ると、目の前で揺れるリボンがその存在を証明していた。
『ごめんなさい』
スケッチブックのそう書かれたページを掲げて、そのスケッチブックで口元を隠している。
「……ま、別にいいって。気にしてないし」
そう言って、頭を撫でてやると目を猫のように細めて澪は笑った。
「帰るぞ?」
ふるふる。
澪が首を横に振る。
……劇も終わったのでそろそろ帰ったほうがいい時間なのに、一体何をするつもりなのか。
疑問を浮かべた俺の顔を見た澪はスケッチブックにささっ、と言葉を書いた。
『公園、行きたいの』
そう書いた澪はにこっ、と笑みを浮かべる。
「……うちの近くの公園にして欲しいんだが。出来ることなら」
ため息をついて頷いた俺に澪はこくっ、と首を縦に振った。
流石に九時を過ぎると公園に居る人の数はほとんど居ない。
昼に出かけるときに通りがかったときにはもう少し子供がいたけれども、まあ居ないのは当然か。
誰か居てもそれはまた、散歩に出たカップルか何か、くらいだろう。
少し大きめの公園なので、流石に俺たちだけということはないだろうけど。
澪が公園の中で、緑の多い方に向かって歩いていく。
街灯の光のあまり届かない方へ。
光よりも闇に支配された空間――。
その中で澪は振り返った。
瞳を閉じて、微笑んだまま。
そして、歌った。
声無き歌を。
響く。
歌が、俺の耳まで届く。
『Tonight...』
澪の唇がそう動く。
鈴虫、コオロギ。
『Tonight...』
虫が歌う。
奏でる。
『won't be any night...』
聞こえない、聞こえるはず無い、だけど聴こえる歌。
幻聴だとは、思えない、思わない。
澪の声――。
虫と澪の合唱に、月と木々と俺は聴き惚れていた――。
感想期間入ってるよね?
>>361 すまない、うたわれあんま知らんのでコメントできない。
>>369 短い文で、時事ネタ、駄洒落(1行目)、ことみと朋也の掛け合いを詰め込んだ良い文だと思う。
ところで3行目の朋也のセリフはあえて改行しなかったんだよね?
>>371-372 舞のSSとしては普通だけど…これ『音楽』というテーマ入ってるのかなぁ?
これだとちょっとテーマの意味がないよね。
>>374-376 素直に楽しませてもらいました。真琴に黙祷を捧げとこう。
>>378 確かにセリオならやりかねんな。
>>380 歌としてはそれなりに笑えるが葉鍵キャラ入っとらん。
>>383-391 すまない、やったこと無いキャラなのでコメントしたくてもできない。
>>392-393 すまない、題名見て某所にある「聞こえない歌声、それでも聞こえるメロディ」っていうSS思い浮かべてしまった。
(内容は違うけどやっぱり澪が声無き歌を歌うお話。)
内容としては悪くないと思う。
P・S・・・3スレ目13行目の澪のセリフは『ごめんなさいなの』の方が澪らしいような…
象徴的な意味での「歌」を、果たして音楽と言っていいのかと考えてしまう俺。
うむむ…
>◆AT4D7UpDws 氏
代わりの告知、どうもありがとうございます。
助かりました。
ネタ分かるところだけ感想書きます。
>獣の歌
言わんとすることは何となく解るけれど…
「綺麗な喜びの歌」って表現にはいまいち中身が感じられないな。
>369
短いけど小ネタとしては纏まってる。
iPodが新鮮でGood
>無音
ぐは、難解。
舞シナリオを良く理解してない私にはお手上げですた…ゴメン
>眠れぬ夜には
そう落ちるとは思わんかった。ほのぼのSSだと思ってたし。
いい意味で裏切られた気分。
秋子さんの子守唄は聞いてみたいな〜
>378
ワロタw
イルファさんならきっと同時発音数が増えてるんですね。
>380
貴明「――という歌なんだが」
セリオ「検索します……申し訳ありませんが、既存のデータベースには該当するデータがありませんでした。
しかし、今聞かせていただいた歌をサンプルとして登録し、全世界に配信可能に…」
このみ「…ヤメテクダサイオネガイシマス」
>胡蝶の旋律
しんみり…(ノД`)
個人的にはこういう時間差アフターは好きじゃないんだけど、好きか嫌いかは別にしても、
ま、しんみりするんだこれが…(ノД`)
暖かみを感じさせる語り口が良いね。
>聞こえない、だけど聴こえる歌
ごめん、ONE未プレイ
以上です。
上手いと思ったのは胡蝶〜
楽しめたのは眠れぬ夜に〜
笑ったのはセリオさん。
最優秀なんて選べないよぅ。
感想を述べさせてもらいます。
>獣の歌
細い洞窟で雷放つのはどうか、というのはおいといてw
アルルゥが意図しなくても、彼女のありあまる好奇心と行動力は喜びの歌をも生むんだ、という所が素敵。
洞窟内のドキドキ感は感じられなかったので、その辺に工夫があるともっといいのかも。
>無音
読んでいてイメージしやすかった。
残念ながら舞シナリオをクリアしてないのだけど、舞という子がなんとなくわかった気がした。
けれど、作者がどう『音楽』というテーマを消化したのかは読み取れなかった。
>眠れぬ夜には
神の視点で語られている中に秋子さんの心情が入るのはちと読みにくい。
が、しかしそんなことよりなにより……秋子さん可愛すぎです。子守歌が念願だったとは。ぜひとも私で叶えてくださいよ!
>胡蝶の旋律
うわぁ、すごい好き、この作品。
バイト帰りで疲れてたけど、吸い込まれるように一気に読めた。
オルゴールが取り出されたとき、ちょっと涙が出たりも。
月島さんもいい味出てるねw
祐介と瑞穂が結ばれたらいいな、と思えたのは今までで初めてのことだなぁ。
>聞こえない、だけど聴こえる歌
んー、私の中では消化不良だった作品。
最初の方で彼女が澪だということを明かさない理由はあるのでしょうか?
最後の方の主人公(もちろん浩平だよね?)も、待たされて、公園まで付き合わされて、という多少は苛ついているような流れなのに、澪の声無き歌がしっかり届くというのも疑問。
でも最後の澪と虫たちの合唱という雰囲気は幻想的で好き。
全体的に偉そうな文体でごめんなさい。
最後に、最優秀として胡蝶の旋律を推させてもらいます
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『笑顔』に決定しており、開催時期は 10 月初旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『胡蝶の旋律』
>>405 ということで、今回の最優秀作品は『胡蝶の旋律』らしいです。
おめでとうございます。
このレス数で最優秀認定されるとは。
賑やかしにしかならないけど、俺も感想書ければ良かったのかも知れない。
正直スマンカッタ_| ̄|〇
今回「聞こえない、だけど聴こえる歌」書いた者ですが…。
ごめんなさいっ!自分でもかなり不満の残る出来になってしまいました。
最後のシーンのインパクトしか頭に無く、時間ギリギリに思いついてしまったのでこんな形に。
テーマの言い出しっぺが書かないのも うーん、と思いまして。
もっと早いうちから計画立てて書かなきゃならないですね、申し訳ありませんでした。
精進させて頂きます。
>>397 ネタ被り正直申し訳ありませんです。
しかも、言われてみれば何処かで見た気がするタイトルで…。
>>405 おっしゃる通り消化不良です…。
こればっかりは弁解の余地もありません。精進させていただきます。
無音を書いたものです。
トリップあってるかな…
テーマについて多く言われましたが…
正直私の力不足でした。すみません…
テーマについては、音楽を舞の独りダンスと人生に対しての普通とは異なる『旋律』で表現したつもりでした。
テーマは前面には決して出さず、根底に置いた後、加工する事が多いのですが、このへんはどうしたら良いものでしょうか?
精進します。この度は評価ありがとうございました。
ことみ・朋也の奴書いた者です…
鳥ついてないから証明はできないけど。
nanoの発売が衝撃的で、ふと思いついたことを書きなぐりました。
思わぬ好評価を頂き、うれしく思います。より精進していきたいと思います。
改行の件は、わざとやったのかも知れないし、携帯だから忘れたのかも知れないです(´・ω・`)
nanoに興味ある方はポータブルAV板をのぞいてみてください。なのスレが乱立しています。
寝ちゃったよ。ごめんなさいね。
>>361 獣の歌(アルルゥ)
元ネタを知らないので。よさげなんですが。
>>369 (無題)(ことみ・朋也)
小ネタシチュですね。
>>371-372 無音(舞)
原作に沿ったポエムみたいな感じ。
>>375-376 眠れぬ夜には(秋子・真琴)
萌えシチュとしては、子守唄が始ってからが本体のような。
でも前置きのほうが長いですね。
「ジャイアニズム」というのはジャイアン的精神、具体的には「俺のものは俺のもの。
のび太のものも俺のもの」という思考法を指すことが多い言葉ですので、
「ジャイアンソングレベルの歌唱力」を表したい場合は別の言葉が吉かも。
>>378 (小ネタ)(セリオ)
なるほどw
名前欄が文字化けするのがmozillaの弱点。
>>384-390 胡蝶の旋律(瑞穂・祐介)
過去の思い出に対して、「痛みや嫌な思いのほうが多い」というのと
「辛かったり苦しかった時は(その思い出の)オルゴールを鳴らして聞いていた」
というのが少し互いに矛盾している気がします。少しSS内で説明を加えて欲しかったかな。
仕掛けSSをしたかったんだとはわかりましたが、月島さんのセリフひとつで
説明するのはちょっとわかり(入り)辛かった。作者さんの
> なんか後味悪目の話ですいません。
というSS後のあとがきがなければ、一読では気づかず
「なんだろう?」と思ってたかも……。
月島さんが長瀬ちゃんになんでこういう夢を見せたのかもわからない。
結果として、作者さんが望んだほどの効果をこちらは感じなかった気がします。
祐介に対する仕掛けで終わるなら、冒頭からずっと瑞穂で始まり
瑞穂の主観で続く、というのは構成的にちょっと違和感をおぼえました。
>398(進行役さん)
> 序盤ネタバレになるので、ジャンル・キャラは伏せで。
作者さんがこう言ってることですし、次からはこういう場合キャラ名は伏せたほうが。
>>393-396 聞こえない、だけど聴こえる歌(澪・浩平)
いいアイディアだと思いました。今回のテーマの処理としても。
盛り上げどころの文章の並びも見た目にきれいですね。
歌は、いま頭の中に響いてるこの歌で正解なんだろうか? 浅学ですみません。
投稿終了後のお知らせレスと、そこに曲名を書いていただけると嬉しかったかも。
最優秀は、ちょっと小粒に思いましたがテーマの処理の上手さと
字面の美しさも加味して「聞こえない、だけど聴こえる歌」を推すつもりでした。
これからは第一回からの方針が変わって、
ひとりでも推す人がいたら最優秀、になるのかな?
とにかく、みなさん、執筆・投稿お疲れ様でした。読ませていただいてどうでもです。
名前欄はトリップじゃなくて、「感想」と書いてあります。
すみません、
>>409です。
>>412 >>お知らせレス
すみませんでした_| ̄|〇
5レス制限引っかかって、次の日の時間が一杯一杯になってて…。
多分その曲で正解です。
ついでに、最初、サウンド・オブ・ミュージックのテーマだと完全に勘違いをしていて、企画倒れしかけたのは内緒です。
というわけで。
ミュージカル「ウエストサイド物語」より、「Tonight」でした。
>>413 ああ!
手抜きでまとめページからリストをコピペしたせいで、
すっかり失念していました(汗)
『胡蝶の旋律』作者様、本当に申し訳ありません。
以後、こういう手落ちがないようにいっそうの注意をこころがけたいと思います。
417 :
414:2005/09/28(水) 02:13:09 ID:WlAgYuJo0
なるほど……そうだったんですか。おふたりともご苦労様でした。
しかし俺も
>読ませていただいてどうでもです。
「どうもです」です。最悪のタイポ……_| ̄|○
今回は久々に盛りあがってるね。
オラ、わくわくしてきたぞ!
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のの募集も行っているので、 どしどしご意見をくださいです。
#今まで出ているテーマ(ちょいと整理しました):
ツインテール、作る
締め切りは、一旦 10/2(日)中とさせていただきます。
>408
あくまでも最優秀は参考ってことで。
感想はいつの回も募集しています。
>414
特に方針は変えていないと思います。
逆に、二人以上の推薦がないと最優秀と認定しないというルールはありましたっけ?
まったく推薦されないので、最優秀は「なし」というのは何度かありましたが。
もし認識が間違っていたら教えてください。
今まで一票のみの作品は最優秀認定されてこなかったので、
そういうもんだと思ってきた。
もし、それがOKなら動物の回は5作が最優秀になってた。
第七回とかは、普通に一票×3で、最優秀が三つ選ばれとるな。
俺は個人的には、いいのかねぇ、と当時思ったけど、コンペスレのルール上は問題ないと思われ。
主宰の裁量でいいのでは。
テーマに「学校」などはどうっしょ。
どうも、遅れまして申し訳ありません。
「胡蝶」を書かせていただいたものです。
感想を書いて頂いた皆様、ありがとうございました。
暗めでギミック系という、偏ったジャンルながら、思ったよりも評判が良くて、嬉しい限りです。
>>413 はい、確かに説明不足でした・・・
ただ、この話は、そういう「もやもや感」をイメージして作ったのですが、逆にわかり辛くなってしまったようです。
掟破りですが、最後に、少しだけ解説をさせてください。
タイトルにも使った「胡蝶の夢」は、中国のある物語から来ています。
荘子が僅かなまどろみの中で、蝶に生まれ変わった夢を見ます。
やがて目を覚ました荘子は、「自分が蝶の夢を見たのか、それとも、蝶が人間の自分の夢を見ているのか」という問いを呟きます。
月島兄の言葉が真実であるならば、これは、祐介が壊れる間際に見た、走馬灯のようなものと解釈できます。
だから、視点はあくまで祐介のもので、祐介が造り出した「大人になった瑞穂と自分」という願望の産物を、
映画のように眺めている事になります。
逆に、あの台詞がただの幻聴でしかないなら、これは単に、事件から十数年後の、瑞穂と祐介の再会の物語です。
どちらが真実だとは、あえて決定する事がないよう、ちょうど、見方によってツボと向かい合う顔が見える騙し絵のような、
そんな雰囲気を感じ取っていただけたら、幸いです。
ただ、やっぱり「曖昧な描写」と「説明不足」は別物だと、改めて身にしみた思いです。
それでは長々と失礼しました。最後に、読んで下さった方、本当にありがとうございました。
お題、そろそろ「クロスオーバー」を推したい
【告知】
予定どおり、本日の 8:00 よりテーマ「笑顔」で投稿を開始します。
次々回のテーマのその際に発表します。
---
>421-422
主宰が変わっているので、そのときどきで基準が変わるのもしょうがないかな〜と。
特に統一する予定もないですし。
うみゅ? 作品が7つで、返事した作者さんが四人だから、あ、後全部俺のだ。では俺も挨拶入れねば。非礼者になってしまう。
三本とはいっても「獣の歌」「眠れぬ夜には」「セリオ小ネタ」と、超短編ばっかです。
内容短いだけに語ることもあまりないけど、まずは感想くれた方、感謝。ぺこり。
初っぱなから寝ぼけてフライング噛ましたアルルゥのあれは、何だろう。
時折こういう昔話が書きたくなるのです。童話のほうが近いかも。
水瀬家のは、あえてほのぼのを外してみる方向でフェイント。でも実はいい話なのかも。
セリオさんのあれはなんか受けてますな。まぁおまけです。
>>397氏
んじゃ俺も一緒に(−人−)南無。まぁあれはあれで家族の幸せなんです。きっと。
>>402氏
んー、なんでしょ。その歌自体には本当に中身無いんですけどね。
子供が夜、風の音を怖がるのと同じで、ありもしないものを聞き取るものですから。
んでも新しく生まれた昔話のエピソードでも入れたら違ったかなぁ。うにゅ。
子守歌話は、いつもは自分はほのぼのよりのものを書いているんで、あえて落とし方を変えてみました。
序盤、ちょいとシリアス気味なのも、そんな効果を狙ってです。
>>405氏
洞窟の闇に対する恐怖は、アルルゥにはあんまないかなーと。好奇心と行動力と、今回は義侠心に燃えていましたのでw
水瀬家話は実のところ俺も、混ぜたら読みにくいかな、読みにくいなぁ、心情の前に――引こうかな、
でも全部秋子さんの声でもいいかな?ちょと違わない?違うね。そんな書きかたしてないね。直す?でもなんだかしらんがとにかくよし!
こんないいかげんな発想でした。うーむ。問題あるなぁ。自覚あるのに、直さないのはなんでかなぁ。俺は変な人なのです。すまぬ。
>>412氏
ジャイアニズム的は、ちょっと世間一般的な用法と違うなぁと思いつつ(また自覚有りでやってんのか)、
まぁあいつ、リサイタルとか開くし、あれもジャイアニズム=ジャイアン的の一環だよな、ということで採用してしまいました。
どちらかといえば、萌えシチュを外す方向でいきつつ、
最後に、でも娘さんは眠っているけどちゃんと聞いているんだよ、という落としどころで。
こんな感じです。皆様お疲れでした。では、また次回に。
【告知】
第四十一回投稿テーマ:『笑顔』
投稿期間: 10 月 3 日の午前 8:00 から 10 月 17 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
次回のテーマですが、独断と偏見で「学校」とさせていただきます。
ofe8RX92rc氏は司会やってくれてるけどまだ大丈夫なの?
>429
ご心配ありがとうございます。
とりあえず、今のところは大丈夫っぽいです。
突発的に忙しくなるときもあるのですが、
その際はなるべく事前に連絡します。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『笑顔』です。
投稿の締め切りは 10 月 17 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
保守
軽いKanonの小話でも。
出演者は祐一と舞と美汐。それに佐祐理分と久瀬分を少々。
タイトルは、「人の不幸は蜜の味」。4レスほど。
てなことで、いきます。
434 :
1/4:2005/10/10(月) 01:26:44 ID:yjx4G3yO0
一つ、疑問に思うことがある。
「あははーっ」
と、年がら年中ほがらかに笑っている佐祐理さんの横で、口を真一文字に引き結んで弁当をつついている舞。
こいつは一体全体、笑うことなどあるのだろうか?
本人に聞いてみる。
「……」
じっと見返された。わからん。
佐祐理さんに聞いてみる。
「そうですね、舞が大口開けて笑っているところは見たことありませんけど、
でも嬉しいときや楽しいときは、分かりますよ」
やっぱり見たことはないんだ。
「そうですね」
舞、ちょっと笑ってみ。
「……」
目つきが険しくなった。難しい年頃だ。こいつが大口を開けるのは、団子を口一杯に頬張るときだけか。
だが、見れないとなると、なんとしてでも見たくなる。
舞、ちょっくら万歳。
「……?」
素直に万歳した脇に両手を伸ばし――たら、ジャキン、と箸が俺の喉元に突きつけられた。
「手つきがいやらしい」
確かにその胸をがしっと掴んでしまえたらと、ちょっと思った。相変わらず鋭い。
しかしこのままではまずいな。
みんなに親しみを持って貰うため、はちみつくまさんを導入したが、どうも効果は上がっていないっぽい。
やはりスマイルが必要だ。……よし、舞。放課後、特訓するぞ。
「はちみつくまさん」
……やっぱこれだけじゃ、舞の無愛想を補いきれないよなぁ。口調と表情の合ってない、ただの変な人だ。
あいた。悪かった、悪かったから、チョップはやめろ。
435 :
2/4:2005/10/10(月) 01:27:58 ID:yjx4G3yO0
よし、特訓を開始するぞ。
「なにをするの?」
にっこり全開の笑顔は無理にしても、ちょっと微笑むくらいはできるだろう。まずはそこからやってみよう。
……やってみろっていうに。
「……?」
できないのかよ。自分の顔だろうが。
「祐一はわがまま」
おまえな、俺が誰のために特訓を始めたと思って。
「別に頼んでない」
くそぅ。……だが備えあれば憂いなし。ほら、お前の大好きなみたらし団子だ。
にっこり笑えたらこれをやろう――って、取ろうとするな、こら。
笑えたらあげると言っているだろう。少しは頑張って見ろ。
「やってみる」
お、少しほっぺたの筋肉が。おお、ぴくぴくしてる、頑張れ、舞。
ちょっとつり上がってきた。いいぞ、舞、もう一息……ぷっ。ぷはははは。変な顔だ。
――がぶ。
あいたーーーーーっ! ごめんなさい、ごめんなさい。……あいたたた。手ごと団子にかぶりつくことないだろう。
「むーみちがまむい」
悪かったよ。でも努力してあれじゃ、自然に笑うなんて、相当苦労しそうだ。
他になにかいい手は……。こら、舞。お前も団子食ってないで考えろ。
「どっこいしょ」
ん? このおばさん臭い掛け声は。おお、やはりみっしーか。
「みっしーじゃありません。勝手にフレンドリーに呼ばないでください」
ちょうどいいところにいてくれた。……なぜ警戒する?
「なんとなくです」
いや、これも天野のためを思ってのことだ、まぁ聞いてくれ。
こちらにいる舞も、天野同様、無愛想で誤解されやすく、友達の少ないタイプだ。
そこで仲良く二人で笑顔の特訓をすれば、対抗意識や相乗効果とかその他諸々で、
二人とも素敵な笑顔を見せられるようになるに違いない、といった寸法だ。
「余計な御世話です」
「祐一はお節介」
……二人して、そう責めなくても。
436 :
3/4:2005/10/10(月) 01:29:23 ID:yjx4G3yO0
だが、俺の誠心誠意を尽くした説得の結果、天野も特訓の参加を快く了承してくれた。
「三十分だけですよ。スーパーの特売に間に合わなくなりますので」
分かった、分かった。
「なにをするの?」
おお、舞もやる気満々だな。
「早く帰りたい」
うん、前向きな態度だ。そういうことにしておこう。
二人に増えたからにはやるべき事は一つ。にらめっこで勝負だ。
負けた方は大笑いする上に、勝つためには顔の筋肉を柔軟に駆使しなければならないと、まさに一石二鳥の。
って、なぜ帰り支度を始める。
確かに、いい年こいてにらめっこするのはどうよって俺も思うけど、これもお前達のため、涙を飲んでだな。
「恥をかくのは、私達です」
まぁ、そう言わずに。ほらほら、にらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷー。
……凄まじい勢いで空気が凍り付いた。
たのむから、思い切り蔑んだ目で俺を見ないでくれ。
ああ、おれだって、あっぷっぷーってのはどうかと思うさ。
だけどしょうがないだろう、にらめっこをするときは、こう言うものだと決まってるんだから!
俺がこの呪文を考えた訳じゃないんだ!
と叫ぶと、天野は盛大にため息をついて、
「相沢さんの捨て身のギャグに免じて、五分だけつき合いましょう」
「滑ったけど」
捨て身かよ、ギャグ扱いかよ、滑ったのかよ、ちくしょう。
所詮、俺は悲しい道化師。笑いの一つも取れないさ。しくしく。
――ん、五分だけ? 随分短くないか?
予定では三十分……あー、いいです。それでお願いします。でははりきってどうぞ。
くそぅ。いやなら帰りますよと、目で脅された。
437 :
4/4:2005/10/10(月) 01:34:03 ID:yjx4G3yO0
しかし、にらめっこ開始から三分を経過しても、この二人、一向に表情を崩そうとしない。
天野はまだ、どうしようかと考えて、眉をひそめたりしているが、舞はあからさまに明後日を向いている。
これでは天野の努力も無意味じゃないか。
確かにこの二人の場合、笑顔なんかより、にらめっこのために盛大に顔を崩している様の方が想像しづらいが。
舞が人差し指一本で、「ブタさん」とかやったら、さすがの天野も引きつけを起こすほど笑い出しそうだ。
……見たい。
そんな期待をよそに、舞の奴は船を漕ぎ始めた。立ったまま寝るとは器用な。
天野はそれをいいことに、ぼーっとしている。
きっと今頃「空からお菓子が降ってきたら素敵ですね」などととりとめのないことを考えているのだろう。
あるいは、「今日の夕ご飯は芋の煮っ転がしにしましょう」とか、おばさん臭いことを。
だが、これはチャンスだ。舞には失敗したが、天野は舞ほど鋭くはあるまい。
こっそり背後から忍び寄って……思いっきりくすぐりたおすっ! どうだっ!
「……っ、きゃあああああああああああああああっ!」
あ、あれ? 笑い声は? 素敵に愉快な天野の笑顔はどこだ?
なんで怯えた表情で我が身を抱いて、震えながら俺を見てるんだ?
俺はちょっとくすぐっただけじゃないか? そんなにびっくりすること……あ、こら、なんだ生徒会の走狗ども。
俺は天野と楽しく親しいコミュニケーションをだな。なぁ、天野?
「……」
天野、無言で首を振る。舞、冷たい目で俺を見る。
あれ? 天野さーん、舞さーん。
「やれやれ、とんだ問題児だな、君も」
俺は生徒会室の前に正座させられ、
『僕は女生徒にセクハラを働いた不埒な男です』というプレートを首からかけられていた。
よく修学旅行で使われる刑罰の、あれだ。
久瀬のいやみたらしい説教を軽く聞き流していると、廊下の角から顔を覗かせている、天野と舞を見つけた。
二人は、ニヤニヤしていた。
そうか、これが二人の笑いのツボだったのか。あの無愛想な二人が、あんなに楽しそうに笑って……。
いやお前ら、それでいいのか。なんか人として間違っているぞ。
「聞いているのか、相沢?」
久瀬もニヤニヤしている。いや、お前の笑顔が見たかったわけじゃない。
以上、「人の不幸は蜜の味」でした。
それでは、失礼します。
【告知】
締め切りまで残り一週間です。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『笑顔』で、締め切りは 10 月 17 日の午前 8:00 です。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
ほっしゅっしゅ
【告知】
締め切りまで残り一日くらいです。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『笑顔』で、締め切りは 10 月 17 日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
【告知】
締め切りまで残り 8 時間くらいです。
今回のテーマは『笑顔』で、締め切りは、明日 10 月 17 日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
投稿します。
タイトルは「フロム・ザ・サイドライン」、THの琴音ものです。
5レスの予定です。
…なあ。
どうした?
姫川なんだけどさ。
姫川がどうした?
最近さ、可愛くなったと思わねえ?
あ、お前も?
やっぱそうだろ?
そうそう、俺も思ってた、俺も。
なんか夏休み前くらいからさ、変わってねえ?
だよな。夏休み明けにはもうすっかり明るくなってた。
なんつーかさ、前とは別人だよな、あれ。
俺さ、あいつ最初に見た時、マジでヤバイって思った。
最初って? 入学説明会の時?
そうそう。その前からなんとなく噂では聴いてたけどな、中学の頃から。
あの時、結構な数の奴が姫川のほう見てたじゃん。
見てた。俺すぐ近くに立ってたから、視線が集まってくんのわかったもん。
あれは正直怖かったわ。引いた。
あの頃の姫川ってさ、なんつーか、あれだよな。人形?
人形っつーか、冷血って感じだった。近付いたら殺します的な。
完璧に浮いてたもんな、一学期は。お前姫川と話した事あった?
一回だけ。古畑先生どこ?って聞いたら、職員室です、って言われて、それっきり。
お前それ会話って言わねーぞ。
それしかなかったんだからしょーがねーだろ、お前だってどうだったんだよ。
俺、二回ある。と、委員会のあれで松原捜す時。
そういやさ、松原と仲いいよな、最近の姫川。
あいつといる時、やけににこにこしてんだよな。出来てんのかな?
「廊下のモップがけ、終わりました」
あ、こっちももうすぐ終わるよ。
「あの、なにかお手伝い出来る事は…」
いや、別にそこまで…
それじゃあさ、机拭きだけやってくれるかな。それで終わりだから。
「それなら、雑巾を絞ってきますね。ちょっと待っててください」
お前、なんでわざわざ姫川の仕事増やすの?
いや、姫川いた方がなんかいいじゃん、気分的に。
…ふーん。
何だよ。
何でもねーよ。
「机って、これ全部ですか?」
いや、こっち半分はこっちでやってるから。
そっち側の半分でいいよ。
「分かりました。椅子も上げておきますね?」
じゃ、そっち側お願いします。
「はいっ」
…なぁ。ちょっと。
…なんだよ、いきなり小声で。
…やっぱりさ、姫川って変わったな。
…だな。向こうから話しかけてくるってだけでもな。
…それにさ、今の見た?
…見た。姫川が、なあ…
…普通に笑ってんだもんな…
…やっぱさ。
…なんだよ。
…………姫川って、綺麗だよな。
…………ああ。
以上です。
ありがとうございます。
感想書こうと思えば書けるなぁ、と思った時に書かないと書き逃す…。
>>434 背景について詮索は野暮なので、楽しめたか否かだけを考えるとGJ
違和感を感じさせないよう考えられたキャラの動かし方と、跳ねるようなリズム。
そしてネタのキレ。
容量(長さ)に似合ったちょうどいいだけの材料が、きれいにまとまってます。
なんか、すっごく手慣れてるな〜と、印象を受けました。
>>444 THは未プレイのため、責任ある感想は付けられません。あらすじ参照程度。
娯楽要素が薄すぎる嫌いはあります。体裁に拘らないスレなので、これもありかと。
目的に必要なだけのシンプルな文を使っている場面進行が、個人的な印象。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>450 となっています。
感想期間は、10 月 24 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
>>434 非常にテンポがよく、読みやすいと感じました。
とりあえず祐一のハイテンションっぷりが素敵だなあとも。
そしてこれを5レスに抑えるのは上手いなあ、と。
>>444 淡々と会話分だけを繋げてキャラを中心に背景を浮かび上がらせる手法でしょうか。
(書き手の立場からすると)面白い試みに見えますね。
ただ、やはり淡々としすぎてるきらいがあると思います。
そうならないように気をつけるのが難しい書き方だなあとも思いますが……。
今回書くことが出来なかった人間が感想をつける立場に回ってみたりしてみました。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>450 となっています。
感想期間は、本日 10 月 24 日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『学校』に決定しており、開催時期は 11 月上旬〜になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
最優秀作品ですが「特になし」ということで…
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、書き手の挨拶、 等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいです。
#今まで出ているテーマ: ツインテール、作る、クロスオーバー
久しぶりに来たら、なんか人気(ひとけ)が無いな……(゚Д゚;≡;゚д゚)
今更だけど読ませてもらったんで、感想など書いてみるよ。
「人の不幸は蜜の味」
読みやすい文章で途中まで楽しく読んでたんだが…
そういうオチかよっ! ブラックだなっ!!
前半のノリとギャップがありすぎて私的にはX。
「フロム・ザ・サイドライン」
こっちは逆にオチがないなぁ。
個人的なイメージでは、琴音はこの種の無責任な好奇心を嫌ってそうだ…
その辺のギャップをついたオチにすれば良かったかな、とも思う。
行間の一行空けは、一見読みづらいなーと思うけど、いわゆる周囲の
人間の得体の知れない蠢きを感じさせて面白かった。
以上。
う〜ん、短編が2作だけってのも寂しいな。
でも、「笑顔」っていうとりとめのないテーマの割には、両作品とも上手く纏めてると思った。
あと、まとめサイトの中の人、トップページが「音楽」の回のままになってますよ、と。
こんばんは。今回、「人の不幸は蜜の味」を書きました。むー、拙作を含めて二本とは、ちょっと寂しいですな。
まぁそこはそれ。そんな中、感想頂いたので、感想返しなど。
>>451 まあ、手慣れていると言えば、結構手慣れているかも知れません。このスレも長いんでw
背景に関しては、今回は接点のない二人が、使えそうだったので、なにも考えず、ぽんと。
正しく楽しんでもらえたようで、幸いですw こういう、本編で接触してない人たちを、会わせるのは好きです。
この『一人称・自分のセリフも非「」形式』、なんか書きやすくて使ってしまいます。正式にはなんというのか知りませんが。
実のところ、材料とか構成とかは、あんまり考えてませんが、この形式、描写を極端に削ぎ落とせるので、
(ただしセリフと心情の区別がつくよう気を使わなくてはならない諸刃の刃)
たぶんにそれで読みやすくなっているものかと。良くも悪くも、ライトな二次創作仕上がりです。
キャラに違和感がないように、は常々心がけているので、そこのところを評価してもらえて嬉しいです。
落ちの所が、少し壊し気味なので、少々不安だったのですが。
>>453 うちの祐一は、浩平ぽさが多めになる傾向があります。真琴が入浴中に平気で突入するようなあれです。
真琴よりもむしろトラブルメーカな感じです。テンポに関しては前述しましたので省略をば。
短くまとめるというか、この形式だと、中身に比して、どうしても短くなります。
普通、周りの情景とか、克明に口に出したりしないのでw
それをいいことに、天野発見時も、どこらへんに座っていたのかとか、綺麗にスルーしてあったり。
まぁ、べつに書かんでもええやろ。くらいのいいかげんなノリで。
>>458 んー、ブラックですか。ブラックなのかなぁ……いや、なんか予想外な感想だw
落ちに関しては少し悩んだのですが、くすぐって大笑いは芸がないし、なんかひねってたらこんなことに。
タイトルにこっそりネタバレっぽく紛れ込まさせてみたりもしたのですが。
百万ドルの笑顔が見られるような素敵な話に持っていけそうにもないしw
それともあれか、やはりブタさんでオチを付けるべきだったのか!?
などと悩みつつ、終わります。皆さんどうも感想ありがとうございました。では、また。
460 :
458:2005/10/27(木) 02:17:42 ID:5TE9gnDF0
>>459 うん、辛い感想でスマン
タイトルなんてものは、作品を読んだ後に目にするものだよ(w
いやマジな話、2chに投稿されたSSってタイトル読まないや……私だけか?
ブラックって言ったのは、楽しく笑えないってことで〜
SSの読み方なんて人それぞれだけど、少なくとも祐一という主人公キャラをひとつの独立した主体として読むか、あるいは読み手自身と重ね合わせて読むか、という大雑把なスタンスの違いはあると思う。
後者の読み方は、原作が恋愛ギャルゲだからこそ出てくるものだろうけど。
で、この話、祐一と読み手自身を重ね合わせて読んじゃうと、あたかも読み手自身が笑われているような話になるんだね。ラストの部分。
笑いたいからギャグSSを読んでるのに、逆に笑われるとはなんだかねぇ…ってわけですよ。
ギャルゲ主人公の一人称で書くということはそういう感情移入の可能性があるってことです、はい。
いや、あんま気にしてはいなかったりw
叩かれているのとは違うということは分かるし、ここにいると、結構色々な感想来るしね。手厳しいのもw
あー、そうか。感情移入か。エロゲ主人公だもんなぁ、本来は。顔なしの。
葉鍵主人公は基本的にキャラ立てされてるし、それを元に話を組み立てるから、書き手としては、完全別人感覚なんだよな。
それに俺の感覚では、祐一は笑われていること自体は、全然堪えてないから、盲点ではあった。
なるほど。興味深い。それでブラックという表現か。
……ふむ。ちょっくら感情移入気味で再読してみたが、んー、すっかり蛙の面に水だわw
なんかあの二人のニヤニヤ顔見れた方が、はるかに価値あると感じてしまうw レアだ。
んでも感覚的なズレはあるけど、その表現を使われることについては納得した。うん。
どうも、「フロム・ザ・サイドライン」書いた者です。
なんか変な時間に空きが出来てしまったので、感想返しなど。
>>451 今回の作品を書くに当たって、自分にいくつかの課題を課して書いてみたんです。
その1つが「目的に到達するまでの進行をどれだけシンプルに出来るか」という点でした。
余分なものを削ぎ落としたら、必要な部分も一緒に落としてしまったような感じでしたね。
>>453 で、もう1つが「なるべく主役を登場させない」という点でした。
脇役がストーリーを進行させていく、主人公の外枠を埋める、という形で書いてみようかな、と。
一風変わった文章の形を目指してみました。
>>458 1行空けにしたのには「『中身が大して進まない会話』を表現する」という理由がありました。
早く先に進めよ、だからどうしたんだ、というものを感じてもらえたらいいな、と。
(文字数が少なかったから1行空けにしてレス数稼いだ、というのも無くはなかったですがw)
そのおかげで、彼らの会話に何やら不穏な下心が見えてくるかもしれません。
まあ、それはそれでw!
意見を総合すると「淡々としすぎている、エンタテイメント性が薄い」ということになると思います。
もう少し物語に起伏があっても良かったかもしれませんね。
それではこの辺りで挨拶を終わらせていただきたいと思います。
時間が取れればまた次の機会にお会いしたいです。
それでは回線吊って首切ってきます。ありがとうございます。
回線吊って首切る……ってことはあれか、天井から吊り下げたLANケーブルに
……どうやるんだろう?('A`)
この単分子LANケーブルならば、いかなる物質も真っ二つにっ! とか。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見、等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマの募集も行っているので、 どしどしご意見をくださいです。
#今まで出ているテーマ: ツインテール、作る、クロスオーバー
期限は、一旦明日 10/30 までとさせていただきます。
すいません、諸般の事情で総括期間は本日(10/31)中までと
延期させてください…
次々回のテーマとか、その他の意見をお待ちしています。
今まで出ているテーマは
>>465 です。
【告知】
第四十二回投稿テーマ:『学校』
投稿期間: 11 月 1 日の午前 8:00 から 11 月 15 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『学校』です。
投稿の締め切りは 11 月 15 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
【告知】
締め切りまであと三日ぐらいです。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『学校』です。
投稿の締め切りは 11 月 15 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
投稿します。
緒方理奈主演。時々シリアス、合間に軽いコメディタッチ。全18レス予定。タイトルは、
『最後の始まりの「alternating current」』
昼間の学食は戦場と同じ。
僅かな陣地を確保して、確実にミッションを――
たとえば人気のスペシャルランチを手に入れるとか――遂行し、敵を撃破したら、即座に撤収がお約束。
だけど私と裕子の2人は、とっくに食事は終わっているのに、未だに陣地に貼りついている。
延々と、大食いなわりに食べるのが遅い、沙恵の健啖家ぶりを見せつけられているのだ。
今日も変わらず、元気でおいしそうで幸せそうな食べっぷりだ。
「あれがあそこにいってるのよねぇ」
平均を大きく上回る、彼女の胸。私も並程度にはあるつもりだけど、さすがにかなわない。
「安心しろ、理奈くん。日本は軽量コンパクトがもてはやされると、大正時代から決まっている」
そんな励ましをする裕子の胸は、見事なまでにぺたんとしている。
本人曰く、脳というものを活動させるには、莫大なカロリーが必要なのだ、胸に回す余裕などない。と。
普通の人がいったら負け惜しみだが、この子の場合、本気でそう思っている。
「ごちそーさまでしたっ」
ようやく食べ終わった沙恵が、大げさに手を合わせた。
「それじゃ、いきましょうか」
「おーっす」
「きみはいつもAランチと月見うどんだな。栄養学的に問題があるぞ」
「経済と満腹感をコラボレートした芸術的な組み合わせが、なんでわかんないかなぁ」
「偏るのが問題なのだ。毎日続けるなら、もう少し炭水化物を減らしてだな」
「ほらほら、迷惑だから、さっさと出ましょ」
と、2人を注意してたら、私が別の人にぶつかってしまった。
といっても、すれ違い様に、トンッ、と肩が軽くぶつかっただけ……なのに、一方的に押しのけられる。
っと、ととっ、なに、この人? 格闘家かなにか?
「失礼しました」
「あ、いいえ、こちらこそ」
と返してふと、違和感に気づく。今の人、なにか変なものつけてなかった?
「どうしたね、理奈くん」
「ねぇ、今の人――」
「すみません」
確認しようと振り向きかけた先から、同じ声がもう一回。
「あ、はい」
「こちらを落とされたのではないでしょうか」
差し出されたハンカチは、確かに私の物だ。ぶつかった拍子にポケットから滑り落ちたのだろう。
「あら、ごめんなさい。ありがと……」
「いえ」
礼を求めるでもなく、無表情に答えるその顔は、明らかに人工のそれだった。
綺麗だけどガラスみたいな無機質な瞳に、なによりも耳についた白いカバー。
「おお、これはまさしく噂のメイドロボっ」
沙恵が大声を出したせいで、むやみに視線が集まった。
「はい。こちらで試験運用させていただいている、HMX-13、セリオともうします」
確かに噂には聞いていた。去年からうちの学校で生徒として通っているメイドロボ。
遠目には見たことがあったけど、学年が違うせいで、こうも間近で見たのは初めてだ。
人間によく似てはいるけど、でも、やっぱり人間とは違う。
ハンカチを差し出したセリオの手と、動きが止まってしまった私の手とを、裕子が上からがっしと掴む。
「きみ」
メガネの奥の瞳が輝いた。
「なんでしょうか?」
「ここであったのも何かの縁だ。少々分解させてもらえるかな? なに、とりあえずは腕の一本でいい」
「申し訳ありませんが」
「そうか、残念だ」
意外とあっさり裕子は諦めた。いや、食い下がられても困るけどね。
「ちょっと、ちょっと、うちのセリオは時計じゃないんだから、変なこと試みないでもらえるかしら?」
いたずらっぽい笑顔で、セリオの肩に手をかけたのは、やっぱり噂の来栖川綾香。
お嬢様学校の寺女にあって、エクストリームチャンプという異色の有名人だ。
一年先輩の相手に、裕子は軽く肩をすくめ、
「残念ながら、今し方断られたところです」
「そりゃそうよね」
「いやいや、こいつは断られても、やるっすよ」
沙恵が割り込んで、裕子のほっぺたを引っ張った。それでも裕子は生真面目に、
「……ひゃひかに(ぺしっ)、時と場合によっては抑えが効かないときもあるな。きみ自身も気をつけてくれたまえ」
「私に危害を加えられた場合、半径三キロ以内が放射能汚染されるかも知れませんので、ご留意を」
「な、なんだってーっ」
驚愕のざわめきが学食を走る。
「と、言っておけば、どことなく不気味で手を出す気になれないだろうと、綾香様に言われまして」
「こらこら、そこまで言っちゃったら、脅しにならないでしょ」
綾香さんは、セリオの髪の毛を、軽く引っ張った。友達そのものの仕草で、微笑ましい。
だが、なぜか裕子は得意げに、
「残念ながら、私は本気で目の前のものに取り組むときは、周囲の迷惑など考えないタイプだ」
「ちょっと裕子、放射能汚染はシャレにならないから、考えてよね」
「いやーっ、禿げて死ぬのはいやーっ」
「面白い子達ねぇ」
もうっ、笑われちゃったじゃないっ。
ふと、沙恵が興味津々な目つきで、
「ところで、メイドロボも食事をするんすか?」
「しないしない、今日は私のつき合いよ。ちょっとお弁当が用意できなくってね。
っと、いっけない。ただでさえ出遅れたのに、食べ損ねるわ。それじゃあね、後輩さん」
「失礼します」
そうして一人とメイドロボは、学食の喧騒に消えていった。
私達は教室に戻り、早速、先ほどの出来事を語り合う。
「いやぁ、いいものみたねぇ。みんなに自慢しようか」
「興味のある人は、とっくに見に行ってる。今頃自慢しても、感心されまい。
……しかし、機械工学は専門ではないが、あれほどの出来だと仕組みを調べたくなるな。かなりの完成度だ」
「むー。どうですか、理奈っちは? ハンカチ手渡されたりして。恋が芽生えたりした?」
「しないわよ」
苦笑しながら答える。印象的ではあったけど、さすがに、恋はねぇ。
ん? あれ?
「あ……」
「どしたん?」
「ハンカチ、返してもらってなかった……」
そこで裕子が、なぜか訳知り顔でメガネをずり上げる。
「それはフラグだな」
「なにそれっ!?」
「しかも二本目だ」
「なんでっ!?」
「綾香様」
「んー、どしたの、セリオ?」
「先ほどの方のお名前、分かりますか?」
綾香はちゅるんと、うどんをすすりこんで、
「そうねぇ……いい機会だから、自分で調べてみなさい。サテライト使っちゃダメよ」
「かしこまりました」
セリオは手の中のハンカチを見ながら、頷いた。
えっと、裕子からはフローチャートがどうのと説明されたけど、よく分からないことにしておいた。
その日の放課後、裕子の予言よりいささか早く、『二本目のフラグ』がやってきた。
「理奈っちー、おっきゃくっさんーっ」
沙恵の横でぺこりと頭を下げるのは、やっぱりセリオだった。
「二本目か……」
うるさい、うるさい。なに、にやりと笑ってるのよ。もうっ。
「ありがとう。わざわざ、探してくれたんだ」
……やっぱりメイドロボ相手だと、敬語使うのも変よね。向こうが敬語なんだし。
「はい。あちらの方の特徴を伝えたら、すぐに判明いたしました」
視線の先には裕子がいる。
「おそらく同じクラスだと思いましたので、後は簡単でした」
「参考までに、どのような特徴を伝えたんで?」
「眼鏡をかけて、私を分解したがるような方に心当たりはありませんかと」
思わず吹きだしてしまった。
「あははっ、そりゃ一発だわ。そんなマッドサイエンティスト、この学校に一人しかいないっ!」
「確かにね」
と、笑いあう私達の背後に、揺らめく影が。
「……どうやら先に、君たちを分解した方が良さそうだ」
「わーっ! マッドが来たぞ、逃げろーっ」
え? 私も? セリオもまとめて引っ張られてるしっ!
「ちょっと、ちょっと沙恵っ!」
「あはははははっ」
結局、屋上にまで引っ張ってこられた。って、逃げ場ないじゃないっ! 走って引き離した意味ないわよっ!
「ふ……、どうやら、ぜぇ、ここがきみたちの、はぁ、墓場のようだな……」
少し遅れて追いついた裕子は、いつの間にか、殺す気満々に。
「ふ……、はたして、そう上手くいくかな?」
さすがにバスケ部の沙恵は、息も切らしていない。
沙恵と裕子は互いにきゃーきゃーいいながら、狭い屋上でぐるぐると走り回る。バターにならなきゃいいけど。
息も切らしていない、と言えば、こっちもそうだ。
「ふぅ……。ごめんね、セリオ。こんなことにつき合わせて。時間は平気?」
「はい、大丈夫です。あの、こちらをどうぞ」
「あら、ありがと……って、これやっと返してもらえたわね」
差し出された私のハンカチで、汗を拭う。
「そうですね」
気のせいか、光の反射か、一瞬セリオが微笑んだように見えた。
セリオはふと、フェンスの外に視線をやって、
「屋上に上がれるとは、知りませんでした」
「そうなの? 私達は、けっこうよく来るのよ」
「逃走経路ですか?」
学習能力高いわねぇ。
「あー、うん。それもあるけど、ここは、ほら、気持ちいいじゃない」
言うと同時に、風が吹き抜けた。私とセリオの長い髪が、心地良く煽られる。
風もあるし、日差しも暖かいし、眺めもいい。壁に覆われた教室とは、やっぱり違う。
「そうなのですか」
セリオは首を傾げて、風に向けて、目を閉じた。
今、彼女は、これが『気持ちよい』ことだと、学習しているのだろうか。
だけど、彼女の中のなにかは、それを理解しきれない様子で、セリオの顔には戸惑いが見える。
これも気のせいや光の加減……だとは、思いたくはない。
やっぱり、はっきり目に見えるような変化をしないだけで、この子にも心はあるんじゃないだろうか。
ただ人の言うことを聞くだけなら、さっきみたいに、気づいたことを語り始めはしないはずだ。
それとも、それもプログラミングや、学習機能の成果なのだろうか……。
セリオの横顔は、今はなんの表情も見せない。耳のカバーだけが、メイドロボであることを、やたらと主張して。
「どう思いますか、教授」
「うむ。やはり私の仮説は間違ってなかったようだ」
「三本目ゲットっすね!?」
「予想以上にペースが早い、これは私も上方修正を入れて、計算しなおす必要があるな」
「なっ……」
いつの間にか2人が、私の横顔を観察しながらニヤニヤしていた。
「ちょっと、なんの話よっ!」
「ふっ……やはり女の友情なんて儚いものさぁ……理奈っちよ、今は恋に生きて恋に死せ」
「なかなかレアなケースだ。今日から彼女との蜜月の日々を、詳細に記録してもらえるか? なに、悪いようにはしない」
「あ、あなたたちねぇっ!」
今度は私がぐるぐる追いかける役だ。セリオは時折盾にされて、困った様子。
危うくぶつかって抱擁しかけたり、そこをまたからかわれたりで、もうさんざん。
いっとくけど、そんな趣味ないんだからっ! 裕子みたいにメカフェチでもないしっ!
「で、肝心のセリオちゃんの今のお気持ちは? さぁ、忌憚なくどうぞっ」
「……複雑です」
「なに聞いてるのよっ、もうっ!」
こんな出来事も、セリオはメモリーに保存して、永遠に記録しておいてくれるのだろうか。
それは、少し素敵かもしれない。
――なんて、気楽に学生生活を楽しんでいた私だったけど。
それは突然に、帰ってきた。
「おう、お帰り」
「……それはこっちのセリフよ」
「ははっ、そうだったか?」
そんな食えない返事で、帰宅した私を迎えたのは、実兄の緒方英二。
安楽椅子にだらしなく寄っかかって、身体を揺らしている。
とても人前にはさらせない、情けない姿。
こんなののファンがミリオン単位でいるんだから、世の中わけがわからないわよね。
だけど今は、天才ミュージシャンとしての地位も名声もなげうって、収入なしの自称プロデューサー。
色々なところを飛び回って、なにかしているみたいだけど、遊んでるんだか仕事の準備してるんだか。
うちに帰ってきたのも、二週間ぶりだ。
ため息混じりに横を通り過ぎた私に、なげやりな声をかけてくる。
「決まったぞ」
「なにが?」
「お前のデビュー」
鞄をベッドに投げようとした手が、止まる。
いつもいつもこんな風に、どうでもいいような調子で、聞き逃せないことを言ってくる。
振り返ってみれば、やっぱり勝ち誇っている顔。
「唐突ね」
「そうでもないさ、今からきっかり半年後」
少し、ほっとする。芸能界へのデビューは、とっくに合意していたし、それなりにレッスンも積んでいた。
だけどいきなりよりは、覚悟を決める時間があった方がいい。
「ちょっと、のんびり過ぎない?」
「全然。足りないくらいだ。明日から本格的なレッスンにはいる。今までのお遊びとは違うぞ。
ああ、そうそう。退学届けは俺が出しておいてやるよ。一応、保護者だしな」
「え――」
明日? 退学? それは……いずれそうなるかも、とは思っていたけど、でもっ!
「待ってよ、そんな勝手に……」
「俺は聞いたぞ。理奈、お前、アイドルとしてデビューする気はあるかって。
んで、うんと答えたお前に、いいんだな、本当にアイドルにするぞって、念を押した。
お前はこれにも頷いたな」
なぜか、気圧される。
「そうだけど、私にだって、自分の生活があって……」
「芸能人にそんなもんはない。あるやつは売れない芸能人だ。
俺はお前を、そこらの二束三文の奴らと同格にするつもりはない。
お前は俺が、緒方プロダクションがプロデュースする、最初のアイドルだ。
ましてや身内人事。絶対に失敗は許されないし、失敗を願う奴らをねじ伏せて、黙らせなくちゃならない。
そのためには環境や演出、本人の資質もさることながら、タイミングだって完璧を狙わなくちゃダメだ。
今から一年後がその時で、準備時間的にはギリギリだ。タイアップの話だって進んでいる。
コーチや振り付け師、スタジオのスケジュールも押さえた。他にも何百って人間が動き出している。
もうお前一人の身体じゃない。お前は『緒方理奈』という名前の商品になる」
淡々と、だけど口を挟む余地のない口調で、まくし立てられる。
いつもよりも、はるかに強引で、乱暴で、でも反駁の余地のない、正論。
それにしたって、いきなりすぎる。こんなの、納得できっこない。
「なぁ、理奈」
ずるい兄さんは、不意に優しい声を出して、私の反論の行き場をなくす。
「なんで俺が、ミュージシャンをやめたのか分かるか?」
「……知らないわよ」
聞いても曖昧に笑って、ごまかしていたくせに。
「俺は天才だよ。ミュージシャンとしてももちろんそうだが、演出家、プロデューサーとしても」
「なによ、今さら自慢? だから、やめてそっちへ行ったの?」
「いいや。そっちの方でも天才だから、分かってしまった」
兄さんは、椅子に深くかけ直した。視線は天井。声は優しいのに、なぜか、恐い。
唐突に煙草に火を点けた。私は嫌いだっていってるのに。
赤い炎の欠片が、迷うように唇の先で揺れる。まるでネオンサインだ。
そのサインには、どんな言葉が描かれているのか。
長い沈黙。
兄さんはため息と一緒に煙を吐き出して、言った。
「……ミュージシャン、いや、アイドルとしては、理奈、お前の方が上だ」
なにかが崩れる音がする。
「なに言ってるのよ……」
聞きたくなかった、そんな緒方英二の言葉。そんな褒められかたしても、ちっとも嬉しくない。
いつも傲岸不遜で、人を食ったように笑って、大口叩くけど、全部それを現実にしてしまう、緒方英二の――。
らしく、ない言葉。
「本音だ。忌々しいことにな。っと、お前が忌々しいんじゃないぞ。
俺より上の存在を認めることが、忌々しいって言ってるんだ」
「――同じよ」
「そうかな? ……そうかもな」
兄さんは、いやな笑い方をした。
「お前、一回だけテレビに出た事あったろ。俺の妹ってことで、ほんの三分だけ紹介されて。
あの時の反響、凄かったんだぜ。俺の方が霞んでしまうくらいさ。
俺もちょっとしたもんかと思っていたけど、いや、驚いたね。とんだ道化だよ」
そんなの知らない。私の知ったことじゃないっ。
あんな、見せ物みたいなの、いやだって言ったのに、面白がったの兄さんじゃないっ。
兄さんは、必要以上に力を込めて、煙草を灰皿に押し潰した。
「……本当は、とっくの昔に気づいていたんだけどな」
声色が、変わった。
「だから理奈、期待に応えろ」
立ち上がり、尋常じゃない目つきで、私に迫る。
私はその迫力に、恐怖に押されて、私の部屋にまで後ずさりして、ベッドに躓いて、座り込む。
兄さんは、私の上に半ば覆い被さるような姿勢。
逆光が、影を落とした。
「俺はお前みたいな本物を前にして、のうのうと歌い続けられるようなお気楽じゃない。
俺がお前に勝つには、お前と違う分野でないとダメなんだ」
兄さんの手が、肩に痛いほど食い込んだ。
「お前がミュージシャン・緒方英二の命を奪ったんだ。責任を取れ」
血を吐くような、本音が襲ってくる。
「勝手に、自殺しただけじゃないっ」
「じゃあ、遺言だ。叶えろよ。それが生者の義務ってもんだ」
息が、私の顔にかかった。
それで気がついた。
兄さん、酔ってるんだ。
そうでもしなければ、きっと言えなかった言葉なんだ。この、遺言は――。
――やだ。
こんな兄さん、悲しすぎる。
バカみたいに自信過剰で、私を散々振り回した、兄さんの言うべき言葉じゃない。
こんな、敗北宣言……緒方英二にしてほしくないっ。
――だけど、それをさせてしまったのは、私なんだ。
胸の奥が、寂しさで震えた。
視界がにじみ、熱い雫が頬を滑っていく。
それで、悪い魔法が解けた。
「……理奈?」
兄さんの声が正気に戻る。
驚いた瞳は、昔の――ずっと昔の、兄さんのものだった。
私が子供の頃の、よく泣いていた理奈に戻ったように。兄さんも。
素直に、仲の良い兄妹だった頃の、一緒に歌をよく歌っていた、私達の――。
「……すまん。ちょっと、酔っていた」
あ……。
自嘲するのは、兄さんが大人になってから身につけた、私の嫌いなクセ。
身を起こす兄さんが、また遠くに行ってしまいそうで、私は、服の裾を掴んだ。
だけど、言葉が喉から出てこない。
……いつから私達は、素直に兄妹でいられなくなったのだろう。
2人だけで生きていくことを決めた、あの日から――かもしれない。
だとしたら、今の兄さんを作ったのは、私でもあるんだ。
天才という偶像の上で足掻き続ける、『緒方英二』という、道化師を。
責任、と兄さんは言った。
確かに、それはある。
私がのんきに学校で友達とふざけていられるのも、兄さんが体を張ったおかげだ。
兄さんの人生は、人から見れば、天才の順風満帆なサクセスロードに見えただろう。
それは否定しないけど、でも、それだけじゃない。
兄さんを大人になったんじゃなくて、ならざるをえなかった。
少なくとも半分は、私のために。
そんな兄さんを、私は――。
兄さんは、そっと私の手を外し、背中を向けて、
「俺としたことが急ぎすぎた。もう少し、頭を冷やすとしよう。それからスケジュールを組み直して……」
「いいわ」
兄さんは肩をすくめ、やっぱりな、と呆れた笑顔で振り向く。
私達は、本当は、互いに分かりすぎるほど分かってるんだ。
たった2人の兄妹なんだから。
「なるわ、私。『緒方理奈』に」
兄さんと同じ、偶像に。
なれるのか、というのは野暮な疑問だ。
緒方英二が、あの天才が認めたんだから、なれないはずがない。
だからあとは、ちょっと覚悟を決めて、時計を予定より早めに回すだけだ。なんてことはない。
「学校はいいのか?」
なんてこと、ないけど……。
友達の顔が、脳裏に浮かぶ。好きな先生、嫌いな先生、教室、学食、グラウンド、屋上。
さ来月に控えた学園祭のことや、受けたくもないテストの予定まで。
色々なことに、心を乱される。
私はそれを、全部即座に切り捨てられるほど、強くなかった。
「……今週だけ、行かせて。その分のレッスンは、寝るのを削ってでも受けるから」
残り四日。それが私の、多分最後の学園生活。
兄さんは、背中を向けて、表情を隠した。
見えないけどその顔は、きっと、ある種のやるせなさに、彩られていたんじゃないかと思う。
理不尽ななにかに、怒ることさえ出来ずに。
だけど、口に出したのは短く、
「ああ、そうだな……」
そう、呟いただけだった。
翌日、こっそりと、沙恵と裕子にだけ話した。
「なんですとーっ!?」
「しーっ、しーっ」
昼食後の教室は、適度にざわめきがあって、内緒話には持ってこい。
まぁ、誰かに聞かれたとしても、いつかばれることでもあるからいいけど。
にしても、声、大きすぎ。
「あいや、すまぬ」
ストレートに驚いてくれた沙恵に対し、裕子は納得顔で、
「ふむ、そうか」
と、肩透かしな反応。
なんだか……どっちもいつも通りの2人で、少しブルーが入っていた私が、たちまち日常に引き戻される。
「ちょっと裕子、ドライにも程があるぞ。もちょっと驚きと義理と人情の板挟みをだな」
「いずれそうなるかも、という想定はしていた。緒方英二の実妹であるのは、一部の人間には公然の秘密だったからな。
時折、修行と称して海外旅行に行っては研鑽を積んでいたようだし」
「……私、海外でレッスン受けてたなんて、話したっけ?」
なんで目を逸らすのよ。
「いやー、そりゃあたしも、そんなこともあるかもとは思っていたけどねぇ、
それにしたっていきなりっすよ、今週中なんて」
「ごめんね、もっと早く話せれば良かったんだけど……なにぶん昨日、急に決まって」
「芸能界ってのは、恐ろしいですなぁ」
「あはは……正直、ちょっと不安もあるし、学校に未練もあるんだけどね」
覚悟を決めても、じゃあ他のは全部いらない、というとこまでは、なかなか思い切れない。
今、目の前にいる2人だって、私の未来と、どっちが重いかなんて比べることも、引き替えにすることも出来ない。
捨てるのではなく、ちょっと離れるだけ。それなら、我慢できる。
沙恵が私の手を、ぎゅっと握ってきた。
「理奈っちが芸能人になっても、あたし達、ずっと友達だよね?」
「当たり前でしょ」
握られた手を、強く握り返す。ちょっと潤みそうになったところ、なぜか沙恵は、企み顔でにやりと。
「となると、将来、緒方理奈の過去にスポットが当たった場合、あたし達に取材が来たりもするわけか」
「可能性は高いな」
あら? なんか雲行きおかしくない?
「そしてカメラの前で私達は言うわけだ。『こんなことをするような人には思えませんでした』」
「ちょっと、それ違うっ!」
「あはははは」
もうっ……。まぁ、変にしんみりするより、こうしてくれた方が気楽かも。
「理奈くん」
「な、なに?」
「きみが上手いことミリオンセラーでも出して、莫大な報酬を得た暁には――私の研究に、是非とも投資を。」
あの、なんか、随分と即物的な……。
「もちろん見返りはつけよう。ちょうど今開発している画期的なOSがあってだな。
これにきみの名を採用して、『理奈ックス』と名付けようではないか。どちらにとっても、いい宣伝になるぞ」
「……いらない」
「そうか? 随分と謙虚だな」
あ、投資はもう確定なんだ?
「……ミリオン出したら、考えるわ」
「うむ。よろしく頼む」
「いーなぁ、私にも投資しない?」
「きみのなにに投資しろと言うのだ」
「えっと、ほら、変わらぬ友情に対する感謝を形で現してみるとか」
「俗物だ……」
「俗物ね……」
「うわ、二人していじめるっ。あたし達の友情はこの程度のものだったのねっ」
あー、もうっ。この2人といると、シリアスに落ち込んでる暇もない。
気を使ってくれたのか、地なのか知らないけど。……とても、ありがたい。
「お手紙ちょーだいね」
「引っ越すわけじゃないんだから」
「歯ぁ磨けよ」
「うわ、裕子がギャグ飛ばした。明日は雨だっ」
「ふふふ。体育など全て潰れてしまえ」
「おぉ。そーいや、明日はマラソンだっけ」
「やぁねぇ。どうせなら、もっと楽しいことにして欲しいわ」
「よし、裕子を逆さてるてる坊主にしよう。脳に血行が集まって、なんかいいかも知れないしっ」
「いいわけなかろう」
「まぁそう言わずに。理奈っちでもいいけど」
「いくら女子校でも、スカートでそれはちょっと」
「ジャージかしたげる」
「自分でやりなさいよっ」
「そうか……理奈くんのブルマ姿も、これで見納めか……」
「あ、あのねぇ。そこって大事なとこ?」
「高く売れたのだが……」
「ちょっと、撮ってたの!?」
「ふっ……軽いジョークだ」
「裕子、私の目を見て言ってくれない?」
「ちなみに相場の三倍っす」
「あれは儲かった……」
「やっぱり撮ってるんじゃないっ!」
こんな馬鹿馬鹿しい会話も、なかなか出来なくなるんだろう。
やっぱりそれは、少し残念。
……ううん、大分残念。
そんな2人ではあるけれど、やっぱり別れには儀式が必要と言うことで、
放課後、遊びに行こうかということになった。
だけど2人は、掃除当番だったので、少し時間を潰しに屋上へ。
と、そこにはセリオがいた。
「あら」
気づいて、一礼する彼女に向けて、手を上げて挨拶。
「どうしたの?」
「今日、綾香様が掃除当番で、私も手伝いを申し出たのですが、断られまして」
「あはは、私と一緒だわ。それで暇を潰しに?」
「経験値を積んできなさい。学校なんて狭いようで、あなたの知らないことがいっぱいあるんだから、
と、常々綾香様がおっしゃられているので、昨日、初めて上がったここに、来てみました」
「そうなの、感想は?」
「よく、分かりません」
あらら。
「ですが、知らない場所というのは、なにが起こるのか、準備するべきもの、非常時の対処方法、
そういったデータが不足しているので……困ります」
私はセリオの横に並んで、フェンス越しに遠くの空を見る。
すっかり日が短くなって、もう夕焼け色が、空の片隅を染め始めている。
「あなたにとっては、この屋上に来ることも、ちょっとした冒険なのね」
「そうかもしれません」
でも、この子はここに来た。
「分からないことはたくさんあります。
昨日の学食、屋上もそうでしたが、なによりも、出会ってない人が、たくさんいますから」
セリオが私の目を、じっと見返す。オレンジ色の髪が、オレンジ色の光で、いっそう赤く映える。
「ですが、そういう新たな発見や出会いは、私にとって、きっといいことだと思われます」
――あ。これ、この子の言葉だ。
誰かに言われた言葉そのままではなく、いくつもの経験を通して、自分で探し当てた言葉。
その言葉が素直に染みこんで、私の背中を後押ししてくれる。
「そうね。きっと、そういう経験を積んでいくことで、人は――私達は、成長していくんだわ」
「はい」
少し心が軽くなる。
「誰かと出会って、誰かと別れて――。私達がこうして話している時間も、いつか思い出に変わって」
だけどため息は零れる。
「別れるのが、遠い未来じゃないのが、残念だわ」
セリオは言葉の意味を掴み損ねて、黙っている。
「私ね、今週で学校を辞めるの」
「……なぜですか?」
「新しい場所へね、踏み込んでいくの。私が選んだ道へね。だから、学校には、もう来られない。
なにかを得るためには、なにかを犠牲にしなくちゃいけないこともあるから。
だけど最後に、あなたと友達になれて良かったわ。一つ、思い出が増えたもの」
多分私は、上手く笑えていたと思う。だけど、セリオは、
「私は……」
言葉を途切れさせる。
それは、次になにを発言すべきかの、演算処理が間に合わないだけかも知れない。
だけど、それは人が言葉を失うのと、どう違うというのだろう。
「そんな顔しないで。半年後には、また会えるわ。ブラウン管……じゃなくて、液晶越しかしら?
はでにデビューするから、見のがさないでよ」
「デビュー……ですか?」
「そう、期待の新星、緒方理奈のアイドルデビュー。
ミリオン取って、街中の至る所に歌を流させて、いやでも聞かせてあげるけどね」
セリオはまだ私の言葉を処理しきれてない様子だったけど、
「分かりました」
頷いて、こう続けた。
「楽しみにしています」
その時セリオは、確かに微笑んでいた。
「……なんか教授、これ確定フラグではないですか?」
「間違いないな。以後、別の出会いフラグは発生せず、
このルートをそのまま進むか、無理に外れてバッドエンドかの二択だ」
「困ったわねぇ。あの子、私の嫁入り道具の予定だったんだけど」
屋上の出入り口からこちらを伺う、縦に並んだ三つの頭。
なぜか頬が、ひどく熱くなる。
「ところでこれ、重大なスキャンダルじゃないっすか?」
「むぅ、デビュー前だから影響力は低いが、不安の芽は刈っておくにこしたことはない。
揉み消してもらえますか。来栖川の財力があれば可能でしょう」
「私としては、このまま世界中に広めて、あの子をちょっと困らせてみようかなと構想しているとこなんだけど」
良からぬ妄想をしている三人を、私は睨みつけ、叫んだ。
「だからなんの話よっ!」
「……複雑です」
結局この誤解は――おそらくは意図的に、だと思うが――最後まで解かれることはなかった。
三日後、私は西園寺女学院を退学した。
半年は、あっと言う間に過ぎた。
辛くはないけど、思いっきりきついレッスンの合間に思い出すのは、
やっぱり現実から逃避したいのか、お気楽だった学校生活のことばかり。
特に最終日は、ひどい大騒ぎになって、印象深い。
いつも以上にはしゃいでいた沙恵が、最後の最後で大泣きして、私やあの裕子までもらい泣き。
またセリオからハンカチを渡されて、ぐしゃぐしゃにしちゃったっけ。
カラオケ屋の店員さんに不審がられるし、ろくに歌えないしでもう散々。
けど、楽しかった。
そういえばセリオの歌、ものすごいトレースぶりで、驚いたけど、納得もした。見方によっては、私より上手い。
あれでもう少し情感込められれば素敵なんだけど……私もセリオも、まだまだ修行が必要ってことよね。
歌って言うのは、やっぱりただ上手いだけじゃ駄目なんだ。
色々な気持ちを込めないと、ただ綺麗な声や、素敵な歌詞だけじゃ、きっと人を感動させることは出来ない。
その点、今練習している歌は、凄く、気持ちが込めやすい。
兄さんが企画した、緒方理奈のデビューシングル、第六弾……って、それもうデビューじゃないわよ。
困ったことに、あの男、デビューから毎週、十連続で、私のシングルを出すという暴挙に出た。
十週連続で初登場第一位を繰り返し、ベストテンを緒方理奈で埋めるんだ、ってバカな企画。
普通なら考えないし、考えてもやらない。
……今のところ、成功しちゃっているけど。
さておき。第六弾シングルのタイトルは、「alternating current」。
交流電気って意味だけど、そこに込められた意味は、もうちょっと深い。
機械と人間と、互いの交流は可能か否か。そんな歌詞になっている。
そう、これは、今月から発売になるHM-13……セリオの妹たちの、CMソングでもあるのだから。
『妹たちを、よろしくお願いします』
そのことを伝えたセリオからは、そんな堅苦しい返事が届いた。
CM撮影は終わっていて、今日の新曲発表と同時に、大々的に流すことになっている。
『今日のは特に、見のがしたらダメよ』って、セリオには念を押しておいた。
今頃、ちゃんとテレビの前にスタンバイしているかしら?
「綾香様、そろそろチャンネルを」
「はいはい。まだ十分は時間あるのに、落ち着かないわねぇ」
「……そうでしょうか?」
「ビデオの確認なら終わってるし、念のため三カ所で予約してるわよ」
「ありがとうございます」
「……本気で、取られちゃったかしら?」
「なにがですか?」
「秘密」
『もしもし、私だ。ちゃんと待機してるか?』
「バッチリっすよ、旦那。今度は見逃しはしませんて」
『前科者にバッチリもなにもあるか』
「あうー。一回ちょこっと録画をミスって寝こけただけなのにー」
『そんなうかつな女に、わざわざ確認の電話を入れてやってる、私への感謝はまだか?』
「あー、そろそろ始まりそうだねぇ。また後でのー」
『……やれやれ』
ステージの中央で、開演の時を待つこの時間が、たまらなく不安で、たまらなく心地良い。
新しい場所。私の場所。すでに経験して、慣れたはずの場所。
だけど何度この場に立とうとも、胸の鼓動が完全に落ち着くことはない。
同じ場所でも、時間や人や、歌が違っただけで、そこは全然別のステージになるのだから。
多分、他のスタッフもそれは同じだ……けれど、袖の兄さんは、あいかわらず憎たらしいほどの余裕の笑み。
あー、もう。あなたはそんなとこにいていい人じゃないでしょっ。ちゃんと統括してなさいっ。
おまけに今日のバックダンサーは、ほんの少しも動揺しないから、私だけが損している気分。
私の後ろでは13体のHM-13が、微動だにせず、最初のポーズで開演の時を待っていた。
……あら? だけど一体だけ、ちょっと強張っているみたいに、腕を固くしている。
私はその子に歩み寄って、軽く肩を叩く。
「大丈夫よ。ちょっと不安なのもわかるけど、でも、踏み出してしまえば、意外となんとかなるものよ」
「はい」
その子は分かったのか、分からないのか、無表情に返事。
けど、これでちゃんと、肩の力は抜けたかしら?
「一分前です」
鼓動は高鳴ったまま。でも、その高鳴りが身体に馴染んでいく。
心地良い緊張が不安を吹き飛ばし、私を高揚させる。
そう、いつだって私達の前には新しい世界が開けている。
次から次へと扉を開いて、時折、通ってきたルートを懐かしんで、その思い出を力にして、前へと進む。
今日は、最後の五日に出会った友達との思い出を、胸に抱きながら――。
そして、幕が上がった。
>>471-478 以上、『最後の始まりの「alternating current」』でした。
……我ながら妙なタイトルだ。
んでは、よろしくお願いします。
ところでこの次のテーマ、決まってましたっけ?
>489
Σ(´д`;)…決まってませんですた…
えー、独断と偏見で「作る」に決めます。
料理や、創作や、子作りなど、範囲は広そうなので。
【告知】
締め切りまで残り 8 時間くらいです。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『学校』です。
投稿の締め切りは 11 月 15 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
493 :
名無しさんだよもん:2005/11/16(水) 12:57:48 ID:NDDfec0x0
>493
情報どうもありがとうございます。
しばらくウォッチしてみます。
軽く感想など。
>>471-478 最後の始まりの「alternating current」(理奈、セリオ)
全体的に書きなれているという印象を受けた。
最初の学食のシーンを読んだとき、そこで描かれている『理奈』のイメージには
ゲーム内のそれとかなり違和感があったが、デビュー前という設定が後で分かって多少納得。
それでも、サブキャラの色の強さに飲まれてしまっているような感じがした。
最後の段落で学校生活の回想がでてきたとき、正直、サブキャラの漫才のシーンしか
思い出せなかったっす。
理奈がどう感じて学園生活を過ごしたか、そこをもっと強く書けても良かったのでは。
あと、セリオを出すことでどういう効果(意図)を狙ったかも、よく汲み取れなかった。
東鳩をプレイしたことがないので、そこらへんの前提知識が欠けているのが大きいかもしれないけど、
出したことで、筆者が、理奈を書きたいのか、セリオが書きたいのか、両方書きたいのか、
そこのフォーカスがぼやけてしまったような印象を受けた。
ラストシーンの「一分前です」から始まる文章は、理奈の思いやら決意が伝わって非常に良いので、
この言葉が生きるように、全体の文章構成を考えるともっと良くなると思うです。
理奈ックス( ゚Д゚)ホスィ…
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『作る』に決定しており、開催時期は 12 月上旬になる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
少し遅れてしまいましたが感想です。
489
よく書けてると思います。
文章も流暢だし、話の運びも明快。個性の強いサブキャラ陣も、物語りのスパイスとしてはいい感じなんじゃないでしょうか。
ホワルバでも東鳩でもない別のギャルゲーを読んでるような気分になりました。
ただゲスト格であるセリオさんの存在感が埋もれ気味なのはどうかと。他のキャラ強すぎっすw特に緒方兄の存在感ヤバすぎw
500ゲト(ノ゚∀゚)ノ
などと遊びつつ、こんばんは、今回『最後の始まりの「alternating current」』を書きました。
今回、拙作一本切りという事態にあっては、総括期間は私が一人で道化にならねば。
どうせ俺しか書かないから、長々と書こう。いや、いつも長いけど、俺の感想返し。
そんな斜め右下に決意を抱きつつ、しばしお目汚しを。
>>496 理奈のイメージとありますが、それはどの理奈でしょうか。
冬弥の前ではお澄まししてますが、英二の前だと振り回されたり、拳を振り回したりと、意外に脆くてアグレッシブ。
由綺との対決に話が及ぶと、大切な親友だと思いつつも、本気モードに入る激しさを見せたりもするわけで。
意外とこの子、周りに合わせて自分を作っていそうな、そんなイメージを自分は持っておりました。
んで当局では、セリオの前ではお澄まし、友人の前では振り回されモードと、大体そんな感じになっております。
沙恵と裕子に関しては、予想外にキャラが立ちすぎて、確かに飲まれたというか流されてしまった感があります。
投下してから読み返してると、こいつら半分こみパキャラが混じってる? などと思ったりも。
理奈は理奈で、「彼女の学園生活の思い出」というスタンスなら、こやつらの印象が強くてもいいかもしれないけど、
セリオはちょっとかわいそうだったかも知れないです。
でも逆に、2人がキャラ立っただけに、タイトルとか最後とか、セリオを引っ張りすぎたかなぁ、という印象も本音。
2人はオリキャラですが、重要度というか、理奈の印象としては、やはりセリオより強いわけで。
個人的には、『理奈の学園生活』はどのような物だったのか、が主のつもりだったので。
セリオはただ当然のように、理奈は寺女だから、セリオとあってるかも知れない。というだけの適当ぶり。
当初はセリオと綾香、どっちをメインに絡ませるか悩んだりも。
一応、セリオで理奈の芸能界突入の後押し……とかも構想してみたけど、そのことは決意済みらしいので没に。
でも結果的にセリオで引っ張ったのだから、なにか入れてあげれば良かったかなぁと反省もしております。
芳晴とエビルが働いてるCDショップに、シングル買い占めに来るとか。ファンレターを日に百通送るとか。
今にして思えば、も少しどうにか出来たかもしれません。
>>499 お褒めにあずかり恐悦至極。
別のギャルゲに見えたのは、やはりゲストの存在でしょうか。
実はあの二人、未プレイだけどなんとなく知っている、東鳩2のちゃるとよっちが三割くらいインスパイヤ。
いや、未プレイだから、全然違うのかも知れないですがw 予想外に暴走しましたね、この2人。
んで、英二さんが予想外第二弾。あんなこと書くつもり全然なかったのだ。
芸能界入りの話をきっかけにするっていう、方向性は決まってたんですが、
酒飲んで脅して愚痴はいて押し倒したりするなんて(一部誇張)全然知らなかった。あそこは、
「なに!? 英二さんそれでミュージシャン引退したの?
そーかそーか、納得したぜ、そりゃ酒もかっくらうよなぁ(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ」
と、妙な電波と脳汁を垂れ流しながら、筆が勝手に走っていったところです。
まったく考えもしてなかったので、自分にびっくりする半面、浮かれながら書いてたり。
ここのところを書けただけで、満足してしまったりもするダメな私でした。
しかし、やはり無口なセリオさんは、勢いのあるキャラには飲まれてしまうのか。
目からビーム、サテライトからキャノンを撃つくらいでなくてはダメなのか。
綾香に毒舌を吐いて陥れて、ニヤソとしている方がやっぱり素敵で(*´Д`)ハァハァすると、キミは!
すいません、それは俺です。
まぁ意識的に、あまり感情表現をしないノーマルセリオでいこうとは決めてましたが……。
いや、自分の表現不足ですね、はい。反省しております。
楽屋に花束持って現れたり、バックダンサーの中にこっそり混じってたり、
サテライトでストーキングしたり、実は理奈の専属マネージャーに就任したりと、
いくらでも、うはw夢がひろがりまくりんぐw出来ましたね。
長々とアホな文を書いてしまいましたが、本日はここら辺で。
本文にもこのアホ文にも、おつきあいありがとうございました。
【告知】
現在、葉鍵板 SS コンペスレは総括期間に入っております。
今回の運営への意見等あれば書き込みお願いします。
また、次々回のテーマと進行役の募集も行っているので、
どしどし御意見くださいです。
#今まで出ているテーマ: ツインテール、クロスオーバー
※テーマのストックが枯渇ギミなので、特に大募集中ですです…
久しぶりに『過去のお題』もいいかもしれん
『花』『走る』『雨』
『サッカー』『夏だ!外でエッチだ!』『嘘』
『絶体絶命』『夢』『キス』
『旅』『初め』『プレゼント』『耳』
『桜』『風』『結婚』『海』
『過去のテーマ』『復讐』『動物』
『友達』『なんでもあり』『戦い』
『卒業』『お願い』『相談』
『えっちのある生活』『If』『料理・食べ物』
『家族』『過去のテーマ・再び』『なんでもあり』
『冬』『色』『趣味』
『星』『約束』『休日』
『ファンタジー』『挫折』『音楽』
『笑顔』『学校』
・・・・・・っと、以上が過去にやってきたテーマだわな。
個人的にテーマを考えると…
栞だけじゃなく他にも色々使えそうな『病気』とか、
捻れば面白くなりそうな『お酒』とか、
少し難しそうな『10年後』ってのも、一度見てみたいかな。
ここはむしろ「なんでもあり」で
……俺しかいない予感っ(゚∀゚)
久しぶりに板を覗きに来たついでに、
久しぶりにコンペスレも覗いてみた。
盛況だった頃よりは人数減ってるみたいだけど、
それでも脈々と続けられてきたんだなぁと思い、
感慨もひとしお。
感想期間すぎてるけど、最新の作品についてちょろっと。
久々に訪れた板、スレッドで、知ってる作品のSSが読めたことに、嬉。
その出来がよかったことに、嬉。
……でした。
文章も丁寧だし、小ネタもいろいろと散りばめてあって、
物語自体も、軽い部分と重い部分のバランスがいい。
ゲスト二人は確かに存在感があったけど、
空気みたいなキャラなら出してもしょうがないし、
今回みたいな位でいいんじゃないかと。
英二の引退理由の吐露も良い感じかな、と。
さてさて、横紙破りな感じのレスでしたが、この辺で。
では、また(?
>503-505
テーマどうもです。
さて、また独断と偏見で申し訳ないのですが、
次々回のテーマを決めさせていただきます。
過去のテーマをまとめられていたので眺めてみたら、
ちょうど周期が良さそうなので
『なんでもあり』
にさせていただきます。
年明け最初(予定)の回に相応しいよう、たくさんの作品をお待ちしています。
それでは本日の 8:00 より、テーマ『作る』で投稿を開始いたします。
>507
どうもどうも。
コンペスレは、投稿人と感想人がいる限りえいえんに続きますよ。
なので、次回も感想よろしくです〜
【告知】
第四十三回投稿テーマ:『作る』
投稿期間: 12 月 1 日の午前 8:00 から 12 月 15 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
ほしゅ
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『作る』です。
投稿の締め切りは 12 月 15 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
【告知】
締め切りまで二日を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『作る』です。
投稿の締め切りは 12 月 15 日の午前 8:00 までとなっています。
思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
業務連絡です。
明日が投稿期間の締切ですが、その連絡が夜になってしまう予定です。
予め御了承ください。
ということで、残り 9 時間ラストスパートでがんばってください!
思いつきのネタで投稿します。
先に謝罪、「あずまんが」のあの歌知ってないと理解しにくいかも。
♪作りましょ〜作りましょ〜さてさて何が、できたかな?
「あはは〜、できました〜」
「佐由理さんの料理を食べれる俺たちって幸せだよな、なぁ舞」
「はちみつくまさん」
♪作りましょ〜作りましょ〜さてさて何が、できたかな?
「できたよ、浩平くん」
「へぇー、先輩って料理作れたんだ」
「浩平くんひどいな。視覚障害者用の食材や調理器具があるから、目が見えなくてもごはんが作れるんだよ」
「ふ〜ん、ところで大量のお皿しか見えないんだけど俺の分は?」
「あっ・・・」
♪作りましょ〜作りましょ〜さてさて何が、できたかな?
「・・・・・・・・・・・・・」
「『できました』って、・・・おっ、シチューかぁ〜先輩の煮込み料理はいつも別格だからな〜」
「・・・(ぽっ)」
「でも姉さん、真っ暗な部屋でいつもの衣装着て大鍋で煮込むのだけはなんとかならないの?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「『こうしないと気分が乗らない』って・・・まぁいいわ。ところで材料はどこで調達したの?」
「・・・」
「あ〜言わなくていいわ姉さん。聞いたら食べれなくなりそうだから」
♪作りましょ〜作りましょ〜さてさて何が、できたかな?
「はい、できました」
「(う〜ん、このジャムは甘く見えるような、甘く見えないような・・・)お母さん、このジャムは甘いの?」
「甘くないですよ」
「え〜と・・・食べなくてもいい?」
「不了承」
♪作りましょ〜作りましょ〜さてさて何が、できたかな?
「耕一さ〜ん、できたわよ〜」
「そ、そうですか、千鶴さん・・・」
「一杯作りましたから、たくさん食べてくださいね」
「はい・・・」
・・・その後、耕一の姿を見たものは・・・いない。
♪チャンチャン!
時間ぶっちぎりOverなので、無理なら外してしまってくださいー
WAで1レス、「仮面の微笑み」
「森川由綺って、最近変わったよな」
「ああ」
心地よい揺れに身を任せて瞼を閉じようとしたところで、そんな会話が聞こえた。
薄目を開けて様子見る。平日の昼間。中途半端な時間とあってか、閑散とした電車の車内。
正面のシートに並んでいる大学生らしき二人組が、音楽雑誌を片手になにやら話している所だった。
「なんか一気に大人っぽくなったって言うか…」
「前まで可愛いってイメージあったけど、最近は綺麗って感じだよな」
「そうそう、アダルティー」
そう言ってけらけらと笑う。
もう一人の方はそんな連れに構わずにパラパラと雑誌をめくり、興味を引く記事がなかったのかぱたりと閉じて鞄へとしまった。
「きっと彼氏でも出来たんだろうな」
「森川の彼氏か…お笑い芸人とかそんなのか?」
「さあ?案外緒方英二と付きあってるかもしれないぞ」
「まあよくあるパターンだけどな」
そのまま話題は『緒方理奈』へとシフトしていった。
俺は我知らず握り締めていた拳を紐解き、シートに背をもたれかけさせながらも感慨にふけった。
(そっか、もう由綺ちゃんって呼ばれてないんだな…)
庶民的、親しみやすい、自然体、癒し系。
過去に呼ばれていたどの呼称も、今の由綺にはふさわしくない。
先ほどちらりと視界をかすめた、雑誌の表紙を飾っていた由綺の笑顔は――
間違いなく「女」で、自分を引きたてる術を心得ている「女優」の顔であった。
今回は短いシチュエーションが二つか。
無題の方は、主人公たちそれぞれのシチュエーション、って感じかな。
それぞれにオチが配してあってその点が面白いかも。
少々手あかのついたネタもあるけど、葉鍵キャラを表現する上では、
避けては通れないのかもしれないなぁ。
ちなみに、さゆまい組のはオチが分からなかったのだけど、
この組は、他がオチが付くこととの対比のために、
単純に幸せそうなシチュエーションを配した、ってことなのかしらん?
あと、元ネタ(?)の曲が分からないのでその点は残念。
分かるともっと面白いのかもしれないが。
仮面の微笑み
我知らず握り締めていた拳〜のセンテンスから、冬弥(の視点だよね?)と別れた由綺は、
英二とくっついたんだな、と分かる。
ゲームオーバーになっちゃんたんだな、青年。
しかし、由綺なら、英二とくっついた場合、個人的にはあんまり幸福そうな光景が浮かばないな。
不自由はしないだろうけど。いっそ、本文中のようにお笑い芸人とくっついた方が、
幸せな関係を築けそう。
短すぎて、どう評価したものかと思うが、まぁ、良いんじゃないかなぁ。
個人的には後者の作品の方が技術を感じるし、好きかな。
それにしても、風の噂で最萌がまたやると聞いたが、ホントに行われた場合、
ここにも影響があるのだろうか。……余談か。
ホントにやるどころか今夜からだよw
つーかここの企画自体が、前最萌が終わって暇になった職人の、受け皿の一つだったからなぁ。
大なり小なり影響はあると思うけど、あんま気にせんでも。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>520 となっています。
感想期間は、12 月 22 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
---
>521-522
スレを立てたときは、よもや再度最萌に会うとは思いませんでした。
いや〜、驚きですね。
冬弥に妹がいたことも驚きですが。
冬弥に妹が居るかどうか、通常会話の選択肢に出るんですよ。
居ると答えると居ることになる。
居ないと答えればいないことになるw
出番はそこだけ! (……の筈)
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>520 となっています。
感想期間は、明日 12 月 22 日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『なんでもあり』に決定しており、開催時期は 12 月下旬〜 1 月上旬に
※なる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
連絡。
ちょいと事情がありまして、1/10までネットに一切接続できません(除携帯)
なので、開催期間のタイミング次第では、まとめページが作れない可能性が。
1/10以降、家に戻ってからならばHP作成が行えますので、
それまではまとめページは一時更新停止とさせていただきます。
唐突ですみませんが、もうそろそろ家を出ないとまずいもので
引継ぎとか色々と言い出す暇がなくてごめんなさいorz
次々回のテーマ…
時期が時期というのを考えて。
雪。
時期感読まず、よく解らないテーマとして。
金曜日。忘却。
と、三つくらい挙げて見るですよ。
三つなら
姉、妹、幼馴染だろうがッ!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、今回の運営への意見、
書き手の挨拶、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、感想を書き込んで
もらっても構いません。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『なんでもあり』に決定しており、開催時期は 1 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
>527
了解です。 また戻ってきてから更新をお願いします。
さて、次回の投稿期間の開始日についてのお話です。
年末、年始を挟んでだと色々と忙しく(自分含む)
投稿&感想もあまり見込めないと思いますので、
年明けの 1/4 からの開始にしたいと思います。
何かご意見あればよろしくお願いいたします。
「海の音楽」とかで優勝したAF団の人、商業エロデビューおめw
533 :
名無しさんだよもん:2006/01/01(日) 21:29:03 ID:7nmUJovO0
誰一人として悪くはない。
この企画は構造自体が不幸を孕んでいた。
戦犯はいない。
理解できない、根源から違った存在がいただけだ。
誰にとっても。
本当なら決して出会うことのなかった、覚悟も、創作態度も、何もかも違う人々に、
関わってしまった事自体がお互いに不幸だった。
つまり関わった時点で無残な結末が予定されていた。
その不幸を呪い、やがて忘れる時を待つしかない。
新年早々誤爆かしら
酒に酔った人間が書きそうな文体だな。流石は正月。
あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さてさて、予定どおり明日からテーマ『なんでもあり』の投稿を開始します。
次々回のテーマですが、意外なことに(?)今まで挙げられてなかった
由綺、ではなく『雪』にしたいと思います。
【告知】
第四十四回投稿テーマ:『なんでもあり』
投稿期間: 1 月 4 日の午前 8:00 から 1 月 18 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『なんでもあり』です。
投稿の締め切りは 1 月 18 日の午前 8:00 までとなっています。
テーマを見て、思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
また次回のテーマは『雪』で、開催時期は 2 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方は、こちらの執筆に
力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
【告知】
締め切りまで一週間を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『なんでもあり』で、締め切りは 1 月 18 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『雪』で、開催時期は 2 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方は
こちらの執筆に力を注いでもらっても構いません。
ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
現在、執筆中。
締め切り数日前には投下したいなぁ………。
【告知】
締め切りまで残り三日を切りました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。
今回のテーマは『なんでもあり』で、締め切りは 1 月 18 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『雪』で、開催時期は 2 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
>>540 お待ちしてます!
542 :
540:2006/01/17(火) 13:14:22 ID:bXBncUKt0
ほぼ書き終わりましたが、テキスト量が40kb近くに。
htmlにして、どっかにUPしたほうが良いかも(^_^;)
【告知】
締め切りまで残り 9 時間ちょいです。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『なんでもあり』で、締め切りは明日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
>>542 大作ありがとうございます。
直接投稿が難しければ、他の場所にUPしてリンクなど、
何かしらの形で投稿してほしいですです。
544 :
540:2006/01/17(火) 23:53:41 ID:hPb1HTFE0
軽く序盤だけを読んでみて。
これ、Wiz知らないとほとんど楽しめないと思う。
呪文とかは軽く説明してあるけどそれでもイメージが掴めなさそうだし、
武具などは名称だけが急に登場しているし。
ファンタジーという題材を選んでさらに特定のゲームを知らないと通じ難い話
ってのは読み手を選びすぎるんではないだろうか。
Wiz分かった上で読んでみたけど起伏不足気味。
盛り込んだ設定は多いけど、キャラが動いてない冗長感が。
娯楽として物足りなさはあるけど、書き物としてはまとまりがあった。
たぶん、描写とかの技術があるせい。
キャラ多すぎ。俺なら半分にする。不幸予言は瑠璃子一人で締めも彼女。
今の構成だと雫パーティー、読者に余分な負担を与えてるだけ。誰がどの職業とか、作品内で何の意味も持ってない。
書きたい場面を書くことだけが先行していて、原因とか繋がりとか作品内での意味とかが見あたらないものが多い。
理由もなくわいたグレーターデーモンは百歩譲っても、
ヴァンパイアがただ、葵(と坂下)に不幸を与えるための、ツールでしかない。
仲間である葵を自ら葬ることになった原因なのに、智子達は何とも思ってないし。
ウィズの世界観にしても、葉キャラの横の繋がりにしても、読者に情報を期待しすぎているから、
原因も説明も過去もそこから始まる心の動きも、作品内で描けてない。現実の描写があるだけで。
ポーカーやパーティー編制の場面はあるけど、実質痕パーティーも作品内の主題を考えるとリストラ候補。
その場面で描かれたことが、後ろに全く繋がってないから。
だから最後、葵を殺す瞬間に、楽しかったと言われても、何も伝わらない。想像は付くけどさ、本編内で接触無いし、この二人。
それで「こんな絶望的な世界で起こったよくある悲劇」、ってやられても、後味の悪さが目立つばかりだよ。
そのくせなんか、最後軽いし。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>545 となっています。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>545 となっています。
感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
二次創作を思いッきり楽しんで書いてることが伝わってくる。
が、出だしから読者を全力で置きっぱなしはちょいマズイ。
M属性なら放置プレイハァハァなのかもしれんが、いきなりプリ―ストだのワードナーだの言われても普通の奴なら引く。とりあえず俺は引いた。
まずは世界観の説明から入るべき。そこで知識の均等化を図り、読者の立ち位置を定めてやる。
話の方なんだが…うーん。連載SSの中盤辺り?
終わりとなってるけど全然終わってない。むしろここからが始まりなんじゃないか?
必要な部分を省き、不必要な部分に力を入れすぎていたような感じがする。容量的に見て。
あー、批判的な感想になっちまったけどラストの焙り出しの件は上手いな、と思ったよ。
でもあそこも呪文の知識がなければポカーンだろうなぁ。惜しい。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『雪』に決定しており、開催時期は 2 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、今回の運営への意見、
書き手の挨拶、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、感想を書き込んで
もらっても構いません。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『雪』に決定しており、開催時期は 2 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
#今ままで出ているテーマ
ツインテール、クロスオーバー、過去のお題、病気、お酒、
10年後、金曜日、忘却、妹、姉、幼なじみ
ハイーキョ
誰もいないんで妹に一票投じとくか。
つか本当に誰もいないな・・・
クロスオーバーに一票いれとこ。
・・・でもたしかに廃墟になってるわな。
では廃墟をテーマに(゚∀゚)
全体的に退廃的なムードが漂ってるでありますなァ
昔と違って投稿数も少なければ感想数も少なく、感想返しもない有り様を
見てると悲しくなってくるでありんす
感想返しは欲しいよな。
>感想返しは欲しいよな。
そういうのは、締め切りが過ぎてから書くべきでは?
感想返しの締め切りは、次の投稿が始まるまでだろ。
意見くらいいいんでは。要求じゃなくて、要望だし。
それに今回のに限った話でもない。
>>560 ・投稿期間
・感想期間
・総括・お題決め・感想返し(書き手の挨拶)期間 ←今ココ!
・投稿期間
む、勘違いしておった。
無視してたもうれ。
ところで皆の衆、すれっど存続のためにここらで
いっちょ奮起してやってくれんか。
今回は締め切りが最萌はるか戦の日に重なっていたんだよもん……
そういや最萌終了後のSS書きの受け皿という側面もあったんだよな、この企画。
以前はよく投稿してたけど、もう2年も何も書いてないなあ…
よーっしゃー、まーだまだぁ。
とりあえず自分は幼馴染に一票。
ここって結構辛口に批評してくれる節があるから、個人的には書き方考えさせられて面白かったりするんだよな。
『闇に魅入られし者』を書いた如風です。
久しぶりに作品を投下させて戴きました。
今回の作品は、去年の4月に落ちてしまった、
『葉鍵キャラが狂王の試練場に挑戦したら』
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1100007510/ というスレに投下していたものです。
物語の途中でスレが消失。
他に投下するところもなく未完のまま放置していたところ、
今回のお題が『なんでもあり』。
これ幸いと、加筆修正しました。
全体の3分の1がすでに完成。全体の構想も固まっていたので、
楽勝……と思っていました。
しかし、もともと読み手にWizの知識があることを前提として
いた為、説明文を増やしたところ物語が冗長気味に。
ついでに文章量も増加の一途。
さらに書き上げていた文章も、去年もので粗が目立ちまくり。
結局ほぼ一から書くハメになり。
締め切りに間に合わねぇヽ(`Д´)ノ
つーことで、物語も急遽後半部分を切り捨て。
結果、中途半端な作品に相成りました………il||li _i⌒i○ il||li
久しぶりにオリジナル設定の難しさを痛感しました。
序章の瑠璃子さんも、後半を削った段階で削除すべきでした。
回収されない伏線は張るだけ無駄ですし。
ちなみに一番苦労したのは、委員長の関西弁だったりします(^_^;)
最後に。
この度、作品に目を通して戴いた皆様に篤く御礼申し上げますm(_ _)m
> ◆ofe8RX92rc 様
一部、誤字脱字を修正しました↓
http://www.conohana.com/60117.htm お手数ですが、保管庫の文章をアップし直して戴けると幸いですm(_ _)m
>>540 そんな裏話があったのね・・・
せっかくだから完成版を書いてみてほしい。
このまま終わったら作品が哀れすぎるような気がする。
どうもどうも、お久しぶりでございます。
申し訳ないですが、個人的な事情で週末は PC が触れないため、
次回の投稿開始は 2/6 とさせてもらいます。
>568
私では保管庫の修正はできないのですよ、お兄さん。
ということで、差し替え修正をおねがいします。 > ◆AT4D7UpDws サマ
あと、引き続き次々回のテーマ募集してますです。
>568、>570
修正しました。
>540氏
Wizの知識皆無につきよくわからないことも多かったですが、
どうせなら完成品を見てみたいに私も一票。
ただ、発表の場が難しいのですよねえ。
【告知】
第四十五回投稿テーマ:『雪』
投稿期間: 2 月 6 日の午前 8:00 から 2 月 20 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
# また、次回のテーマは『妹』で、開催時期は 3 月初めになる予定です。
# 「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの執筆に力を
# 注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
東鳩2の由真で軽く1レスものを。
ではよろしくお願いいたします。
アパートを出るとき、軒先の梅が綻びはじめているのに気づいたが、駅に着く頃にはすっかり体が冷えきっていた。
貴明はあたしの隣りで、女物の大きなショルダーバックを持って、白い息をはいている。
冷たい風が吹き付ける、屋根のないプラットホーム。時計に目をやる。あと10分は一緒にいられる。
おじいちゃんとの約束は一年。都心に進学した貴明の下宿に転がり込んで、声楽のレッスンや予備校にかよって、
やがてまた春がきて、
あたしは駅のホームに立っている。
貴明は何も言わない。視線を交わすでもない。
立ち食いそばのスタンドから、だしの匂いとラジオの音がするだけ。
二度と会えないわけじゃないのに、別れたわけじゃないのに、ぼんやりとした不安が胸の奥にわだかまってる。
右手をのばし、貴明の手を握る。冷たい手が、力無く握りかえしてくる。ラジオから昔の歌が流れる。ハスキーだが舌足らずな優しい声。
−−−汽車を待つ君の横で僕は、時計を気にしてる。季節外れの雪が降ってる
まるで歌のとおりに、白いものがかすかに、ちらほらと舞い落ちる。貴明も私と同じように空を見あげてるだろう。
−−−東京で見る雪はこれが最後ね、と、寂しそうに君が呟く
きっともう、ここでこうして雪を見ることはない。
貴明の左手が私の手をはなす。
すると何を思ったか、貴明はバックを置き、ベルトをゆるめはじめ、
ズボンと下着を下ろし、あたしにむかってむき出しの尻を突き出した。肛門のまわりのまばらな尻毛までまる見えだ。
−−− な ご り 雪 は 、 降 る と き お 尻
ああ、もうこの男に会うことは、二度とないんだろうな。
あたしはぼんやりとそう思った。
由真の一人称が、一部「私」になってました。
大変失礼しました
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿作品を募集しています。
今回のテーマは『雪』です。
投稿の締め切りは 2 月 20 日の午前 8:00 までとなっています。
テーマを見て、思いつくネタがあればどんどん参加してみましょう。
その際に
>>4-6 のルール、FAQ に一度お目通しを。
また、次回のテーマは『妹』で、開催時期は 3 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方は、こちらの執筆に
力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
すげえ久しぶりにこのスレ見たが、ありえないほど過疎ってるね
書ければ何か投下したい、でも今更書けるかねえ
【告知】
締め切りまで残り三日を切りました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。
今回のテーマは『雪』で、締め切りは 2 月 20 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『妹』で、開催時期は 3 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
今からKanonのSSを投稿します。なお、内容は祐一視点の”ギャグありのシリアス”です
タイトルは『おおきな雪だるまを』
「でかいなあ…」
この広い空き地にばかでかい雪だるまの胴体が鎮座している。
でかい…本当にでかい。
とても学生が二人で作るものではないな。
こうして見ているとこの空き地だけ遠近感とか、常識とかが激しく狂ってるみたいで笑える。
「うはははは」
「…相沢君、何笑ってるのよ…」
振り返ると、手押し車で雪を運んできた香里が、呆れた顔で俺をみつめていた。
いつにもまして香里のツッコミはクールだった。
それが俺の奇行のせいなのか、連日の雪だるま制作の疲れから来るものか、判断が難しい。
まあ、両方だろうな、この場合は。
「いやあ、我ながらばかばかしいほどでかい物を作ってるなあと、笑っていたところだ」
「人を巻き込んでおいて、ばかばかしいというのはひどいと思うけど…」
素直な感想を述べた俺に、香里は文句を言いながらも苦笑した。
実際、このばかみたいにでかい雪だるまを目前にしたら笑うしかないよな。
今、俺と香里が二人でやっていることは、常識で考えれば愚かなことだろう。
でも、これは果たすべき約束の証だ。
その約束とは、大きな雪だるまをいつか一緒に作ろうと話した、そして今はここには居ない、
一人の女の子との約束のことだ。
この話を持ち出したのは俺の方からだ。
『私は、一週間だけ普通の女の子になれるんです』
かつて栞がそう告げた一週間は瞬く間に過ぎ去った。
あれからあまり時間は過ぎていないはずなのに、なんだか遠い出来事に思える。
その日、俺と香里は図書室にいた。
「なあ香里、香里は雪だるまを作るのは得意か?」
「…何?、いきなりそんなこと…」
香里は読んでいた本から顔を上げることなく呟いた。
栞が集中治療室に移された頃から、俺と香里は一緒にいる時間が多くなっていた。
香里は栞の病状の変化を逐一俺に説明してくれた。
残酷なくらい、丁寧に教えてくれた。
香里からの”報告”を受けたあとは、しばらくなにもする気になれなくなる。
香里もそんな俺を置いて立ち去ることもなく、俺たちは図書室で、百花屋で、あるいは俺の部屋で――
ほとんど交わす言葉もなく、静かな時間を共に過ごした。
そんな日々がここしばらく続いていて、今日もまた静かな時間が始まったところだった。
「香里はこの町で育ったんだろ?雪だるま作りに慣れてるんじゃないのか?」
「別に…小さい頃はたくさん作ったけど…」
俺は重ねて問うが、香里はほとんど関心が無いらしかった。
別にこの話題に限ったことではない。
ここ最近の香里の感情はどこまでも平坦だった。
”報告”の後で泣き出してしまうことも、だいぶ少なくなった。
その代わり、笑顔もほとんど見せなくなっていた。
「俺、”元気になったら一緒に大きな雪だるまを作ろう”って、栞と約束してるんだ」
「栞と?」
”栞”という言葉を聞いて、初めて香里が顔を上げた。
「けど、俺も大きな物に挑戦した経験がなくてな、どれだけ大きな物が作れるか練習したいんだ」
「………」
「どうだ?試しに俺とやってみないか?」
「………」
だが、香里は何も答えなかった。
ふと立ち上がり、本棚から新しい本を次々と持ち出してきた。
そして、一冊ずつじっくりと読み始めた。
(また、返答なしか…)
そんな香里の態度も、ここしばらくは珍しくなかった。
だから、俺もこれ以上この話題については触れないつもりだった。
――ん?
ふと、香里の持ってきた本の題名が、俺の目に入った。
「さっぽろ雪まつり」「雪の科学」「雪国の生活」「地方の雪遊び」―――「雪だるまの作り方」
「お、おい、香里…」
「今、話し掛けないで」
にらまれた。
香里は図書館から追い出されるまで本を読みふけり、俺の貸し出し枠まで使って何冊も借りて行った。
次の日の朝、部屋の目覚し時計が鳴る前に俺を揺すって起こそうとする奴がいた。
「相沢君、起きて、相沢君」
目を開けると、香里がそこに立っていて驚いた。
顔には”私は昨日徹夜しました”と書いてあって、なお驚いた。
眠気の覚めきらない俺の前に、香里は十数枚のレポート用紙を突き出して、告げた。
「これは雪だるまの設計図よ――」
俺は笑った。爆笑した。
だって笑うだろ?普通。
「うははは、何処の世界に雪だるまの設計図を作る女子校生がいるんだよ、あははは」
しかも、設計図は猛烈に気合の入った完成度で、さらに笑えた。
俺は久しぶりに笑いまくった。
もちろん、徹夜明けで機嫌の悪い香里に説教されてしまった。
いや、機嫌が悪くなくても説教されるだろうけど。
あの時は悪かったな、香里。笑ったりして。
でも、俺はお前を馬鹿にして笑ったわけじゃない。
香里が真剣になってくれたことが嬉しかったんだ。すごく。
本当は泣きたいぐらいだった。
そして今、俺たちは雪だるま作りの山場に差し掛かっていた。
『雪だるま作成の難易度は、その身長の3乗に比例する』
それが雪だるまの方程式よ、と香里は言った。
方程式かよ!
俺にはギャグにしか聞こえなかったので、聞き流していた。
だが、方程式の正確さはともかくとして―――
俺はここ数日の作業を通して、大きな雪だるまを作る事の難しさを身を持って思い知らされていた。
雪はもろくて壊れやすかった。
冬の天気は変わりやすかった。
そして、雪は重かった。量がかさむと本当に重い。
”大きな雪だるまを作る”という作業は、俺の予想をはるかに越えて困難だった。
しかし、香里の細かい指示と周到な準備のおかげで、作業はここまで順調に進んでいた。
傾斜を利用して、大量の雪を手早く集める。
雪だるまを安定させるため、胴体を作る前に土台を作る。
香里は雪だるまを作らせても優秀だった。
だが、最大の難関はここからだ。
雪だるまを作る上で最も難しいのが、『頭部を胴体に乗せること』なのだ。
雪だるまの身長が高くなればなるほど、格段に難しくなる。
そして、これに失敗した雪だるまは哀れにもすべてが崩れ去る。
胴体はすでに完成している。
いま、香里は頭部となる雪玉の最終チェックを行っていた。
「”雪だるま”じゃなくて、”雪像”ならもっと簡単にできるんだけど…」
香里はチェックしながらそんなことを呟いた。
…そのこだわりっぷりは、頼もしいんだか、頼もしくないんだか…
雪像と雪だるまがどう違うんだ?
香里はルーペのような物を使って頭部となる雪玉を観察していたが、やがて静かなため息と共に呟いた。
「だめね、これは…」
「どうしてだよ」
「雪質が、あたしの期待したよりも悪かったみたい。これだと胴体に乗せるときに砕けてしまうわ」
ごめんなさい、あたしのミスね。と謝った。
「いや、俺が根性で持ち上げる」
「根性があっても無理だと思うわ…」
香里は睫毛を伏せて俯いた。
さっきまで、あんなに懸命に雪だるまを作っていた香里が、なんだか急に元気を無くして見える。
「なあ、香里…」
「………」
問い詰めようとして、思いとどまる。
俯いた香里の顔には、どこか傷ついたような表情があった。
さっきのことで責任を感じているんだろうか?
「よし、香里は少し休んでろよ。力仕事は俺の領分だ」
「えっ?でも…」
「いいから。二時間もすればやってみせる。でも最後のところは手伝ってくれよな」
俺は戸惑う香里を近くの喫茶店に引っ張っていくと、自分は作業に戻った。
「ぐおおおっ!!」
奇声と共に雪玉を押し上げるが、びくともしなかった。
もちろんこんな大きな雪玉を腕力だけで持ち上げようとしているわけではない。
俺と香里は前もって木箱や木版を利用して滑り台のような坂道を作っておいた。
その道を利用して雪玉を転がして押し上げるという工夫だ。
しかし、それでも俺の力では雪玉は動かない。
よし、やり方を変えてみよう。
俺は少し体勢をひきしぼり、勢いをつけて雪玉を突き飛ばした。
”ずずずっ”
おお!押しても引いてもびくともしなかった重い雪玉が坂道を上がっていく!
やった!一歩前進だ!
と、思った瞬間、反動をつけたぶんだけ重量を増した雪玉が坂道を戻ってきた。
その重量を受け止めきれない。
「うぐぅ!?」
おもわず鯛焼きを喉に詰まらせたかのような悲鳴を上げて、俺は雪玉に押し倒された。
おお!押しても引いてもびくともしなかった重い雪玉が俺を押しつぶしている!
い…いきができん…
雪玉はめちゃくちゃ重かった。
なんとか抜け出そうとするが、手足もろくに動かない。
これは、マジで死ぬかも…
俺の脳裏に、ここで死んだらどうなるんだろう…という恐怖が浮かんできた。
…きっとお昼のワイドショーとかに、
”美少年高校生、愛のための雪だるま制作中に、悲劇の事故死!!”
なんて記事が踊るだろう。
そこになぜか俺の親友代表として、北川がインタビューに答えていた。
”相沢は、アホだけど悪い奴じゃなかったのに…”
涙ながらに語る北川。
おい、ちょっと待て!お前にアホとか言われたくないぞ!
くそ、俺は死ねない!北川を殴るまでは!
「ぐおおおっ!動け!俺の身体よっ!」
俺の執念と北川への怒りが得体の知れないパワーを呼び覚ました。
今、俺は祐一ではない!U−1だ!
こんな雪玉、屁でもないぜ!
だが、不思議なことに雪玉はぴくりともしなかった。
何故だ?!
ああ…冗談抜きで意識が遠くなってきた…
「相沢君!しっかりしなさい!」
その時、まるで調教師のように、厳しくも頼もしい声が俺の意識を呼び覚ました。
「雪玉を少しだけ動かすから、その隙間から這い出して!」
香里はスコップを手にしていた。
スコップを地面と雪玉の隙間にこじ入れて、てこの原理で力を込める。
わずかにできた隙間から、俺は必死に這い出した。
た、助かった…
「相沢君、大丈夫?けがはないの?」
駆け寄ってきた香里が、優しく丁寧に雪を払いながら俺を気遣ってくれた。
ああ…香里が救いの女神に見える…
「か、香里様…どうしてここにいらっしゃるのでしょうか?」
つい敬語になってしまった。
「…作業、あまり進んでないわね…」
…女神様には下賎な人間の言葉が聞こえないのだろうか?
香里は独り言のように呟いた。
「いや、これから一発逆転で遅れを取り戻す準備をしていたんだ」
「…あたしには、ただ雪玉に押し潰されていただけにしか見えなかったけど…」
「あれは、ただのギャグだ」
「………」
「すいません、ほんとはマジで死にかけてました。作業も進んでないです」
「そう…」
香里はため息をついた。疲れたようなため息だった。
「香里、やっぱり俺一人ではろくに出来ないみたいだ。いまから香里も手伝ってくれないか?」
俺はプライドを捨てて香里様にお願いした。
「相沢君、あたしがどうしてここにいるか、さっき聞いたわね…」
「ああ」
「あたし、あなたに謝りにきたの」
「謝る?何をだ?」
「ごめんなさい…あたし、もう手伝えないわ…」
…正直、ショックだった。
「香里…どうしてだ、何故なんだよ。あんなに一生懸命に雪だるまを作ってくれたじゃないか」
「………」
香里は何も答えない。
「疲れたか?」
「そうね…あたし、疲れたわ…本当に…もう…」
その言葉からは、本当に…深い、深い疲労が感じられた。
だから、俺はしばし言葉を失ってしまった。
これ以上香里に何かを望むのは許されないことなんだろうか?
それでも、俺はどうしても…
「香里、疲れたのならそこで見ているだけでいい。いや、最後に完成に立ち会ってくれるだけでもいいんだ。
抜けるなんて、言わないでくれ。一緒にやろう、お願いだ…」
俺は雪の中に膝をつき、必死に香里に頼み込んだ。
たとえどんなに理不尽であっても、香里には去って欲しくない。
「相沢君…どうして、そんな…」
香里はそんな俺から目を背けてしまう。
「名雪や、北川君に協力してもらって…あたしからも頼んでみるから…」
「香里じゃなきゃ駄目なんだ」
「どうして…あたしなのよ…」
「香里だからだ」
「答えになってないわ…」
「いや、それが答えだ。頼む、香里。一緒にやろう」
「………」
しばらく二人して押し黙ってしまう。
香里は俺と目を合わそうともしなかった。
そこには、徹底した拒絶の意思が感じられた。
やがて香里が呟いた。
「無駄なのよ…こんなことしても…」
「いや、無駄じゃない。あの雪玉わりと頑丈だったぞ。たとえ俺一人でも持ち上げて…」
「そんな意味じゃないわ…」
必死に弁明しようとする俺を香里は遮った。
「無駄なのよ…なにもかもが。この作業そのものが。だって――」
だって?
「だって、栞が元気になるなんて、ありえないんだから」
――この言葉には、思ったよりショックを受けなかった…と思う。
ただ、ショックよりも大きな疑問が生まれた。
「香里…それなら、どうして今まで協力してくれたんだ?」
「………」
「香里は、本当に一生懸命に俺に協力してくれた。香里が真剣な気持ちで手伝ってくれていたことが、
俺にはよくわかる。だから納得できないんだ。何故急に…」
俺と香里とは、普段は栞の話はほとんどしない。
特に香里から栞について話すことと言えばいつも栞の症状のことだけだった。
だから嬉しかった。香里が雪だるま作りに協力してくれたことが。
栞のために俺と一緒に頑張ってくれたことが。
「香里…何故なんだ…」
香里は、少し迷ったように視線を泳がせていたが、答えてくれた。
「相沢君を手伝いたいって思ったのは、あの娘のために何かがしたかったからよ」
それは、俺が望んでいた答えだった。
「じっとしているのが辛かったの…たとえ形だけでも、あの娘のために自分は頑張っているんだって
思いたくて…そうでもしないと、何も出来ない自分に押しつぶされそうで…」
図書室で”雪だるまを作ろう”と、俺から香里に持ちかけたあの日。
俺は香里から、栞との面会が許された時の話を聞いていた。
――香里が栞の病室に一人で訪れたとき。
そこには包帯やチューブで全身を埋め尽くされた見るからに痛ましい栞の姿があった。
栞はその時、身体を動かすことも、言葉を話すこともできなかった。
香里が栞の手をそっと握ると、栞の目から涙がこぼれた。
だが、香里は栞に言葉を掛けることが出来なかった。
栞には、返事が出来ないから。
どこか痛いのか、苦しいのか…涙の意味さえ聞くことは出来なかった。
掛ける言葉も無いまま与えられた面会時間は終わり、香里は栞の涙を拭って病室を後にした――
あの日、香里からその話を聞いたからこそ、俺も雪だるま作りを思い立ったんだ。
だから香里の気持ちは痛いほどよくわかった。
「でも…急に空しくなったわ…」
香里は、先ほど俺を押しつぶした雪玉に近づき、観察しながら言った。
「この雪玉、硬かった?」
「ああ、俺に乗っても壊れないぞ」
「そう…この子は丈夫なのね…」
呟きながら、香里は雪だるまに手を触れた。
「でも、もしあたし達が失敗したら、こなごなに砕け散ってしまうのよ…」
「香里…」
「たとえ成功したって、春には溶けて消えてしまう…そのことに気付いたら、なにもかもが空しくなった…」
そして、香里は俺を振り返った。
「相沢君、あの娘に”奇跡を信じて欲しい”って、言ったそうね」
「ああ…」
「残酷なことを言うのね…」
「………」
「あの娘は、あなたの言葉に応えるためだけに…ほんの…ほんの僅かな可能性のために、
一番苦しい治療を選んだのよ…」
「………」
「身体を切り刻まれて、強い薬に何度も吐いて、体中が痛いって涙をこぼして…」
「………」
「なぜ…そうまでしなければいけないの?あたしには、あなたがわからない…」
栞の命が切り刻まれている。
自由もないまま、痛めつけられている。
何度も、何度も繰り返して…
そのことを思うと、俺の心も荒波に舞う小船のように激しく揺さぶられる。
こころがはじけて、あふれそうになる。
「相沢君…あなたは、なぜ奇跡を信じられるの?」
「栞に会いたいからだ」
俺は即答した。
その質問は、俺が俺自身に何度も繰り返してきた質問だったからだ。
「俺は栞に側にいて欲しい…ただそれだけなんだ」
「………」
「栞との毎日が本当に楽しかった。あの日々がもう来ないなんて、俺は認めない」
「………」
「俺は栞と一緒にたくさんの夢を叶えた。でも叶えてない夢もまだたくさんある。
特に、大きな雪だるまを作れなかったことを、栞はとても残念がっていたんだ」
「ええ…知ってるわ…」
香里から初めて返事があった。
「だから、雪だるまを見るたびに俺は思い出せるんだ、栞が未来を望んでるってことを」
「あの娘の、未来…」
「俺もときどき挫けそうになる。栞がいつか元気になることは信じていても、今のあいつが
苦しんでいることに変わりは無い。俺の言葉でその道を選んだのなら、なおさらだ」
「………」
「だからこそ、俺は雪だるまを作りたいんだ。練習のためだけじゃない。俺の気持ちを形にしたいんだ」
「………」
「そして、その作業を香里と一緒にやり遂げたい」
「どうして…あたしなのよ…」
「香里は、『栞のために何かがしたい』って、言ってくれたよな。俺はその気持ちがすごく嬉しいんだ。
栞を強く思ってくれる香里がそばにいて、一緒に栞のために頑張ってくれることが心強いんだ。」
「………」
「だから香里、俺と一緒にこの雪だるまを完成させよう。俺と香里が栞を思う気持ちを、
はっきりとした形にしよう。誰にも負けないくらい大きな雪だるまにして、俺たちの気持ち
を証明しよう」
「………」
香里は雪だるまを見上げた。
まだ、作りかけの雪だるま。
完成したら、本当におおきなおおきな雪だるまになるだろう。
「相沢君…ひとつだけ条件があるわ…」
「なんだ?」
「あたしの両親は仕事で忙しいから、先生から栞の病状について説明を聞いたりするのは、
だいたいあたしの役目なの」
その事は俺も知っている。
そしてずっと香里が一人で耐えていたことを。
その足で俺の家に報告に来てくれていたことも。
「でも、あたしは、もう一人で病院に行くのが怖いの…病院の前まで来るだけで足が震えてくる…
先生には、あたしからお願いしておくから…だから…」
その覚悟ならもう出来てる。
「これからは、一緒にいてくれる?」
「ああ。一緒にいこう。これからは」
――そして、俺と香里は雪だるま作りを再開した。
三時間ほどの苦闘を続け、俺と香里は雪まりれになりながらも、ついに雪だるまを完成させた。
苦しい作業だったが、香里は最後まで本当に頑張ってくれた。
そう、香里は最後まで…
「相沢君、大丈夫?」
「な、なんで香里のほうが元気なんだよ…」
俺は途中でへばっていた。
「男のプライドに関わる大事件だ…」
「そんなことない、相沢君はあたしが期待したよりも頑張ってくれたと思う…」
「………」
なんだか、香里の優しさが容赦なく身に染みる…
ちょうど、傷口にあたたかい砂糖水が染みるような感じだ。
今すぐフルマラソンでもして見返したいところだが…
ちくしょう…俺はもう一歩も動けそうにないな。
そのまま雪の上にあお向けに寝転んだ。
「ちょっと相沢君、風邪引くわよ」
「いや、これ以上立ってたら、それこそ死んでしまう」
「もう…」
それに労働でほてった身体に雪は冷たくてきもちいい。
と、俺のすぐ隣に香里が寝転んだ気配があった。
「なんだ…香里もかよ…」
「ええ、あたしもさすがに疲れたわ…」
二人して、雪の上に寝転んで、完成したばかりの雪だるまを見上げた。
「ほんとにでかいな…」
「ええ、そうね………」
寝転んだ視点から見ると、さらに大きく感じる。
「こんなばかでかい雪だるまを作ってしまうなんて、俺たちは本当にばかだなあ」
「俺たち…って、あたしも一緒にしないでよ…」
「いいや、香里はもう俺の同士だ。俺と一緒にこんなでっかい仕事をこなしてしまったんだからな、
もう言い訳できないぞ」
「………」
香里からの返事はなかった。
別に同意はいらない。
香里には、俺がいつでも仲間だと思っていることが伝わればそれでいい。
俺たちが見上げる雪だるまには、普通なら付けるはずの、目、鼻、口などの装飾がついていない。
だから、この雪だるまは本当の意味では完成させていない。
いつか栞が元気になってから、みんなで本当の雪だるまを完成させる。
香里と二人で相談してそう決めた。
「ねえ、相沢君…栞が大きな雪だるまと言ったのは知ってるけど、これは大きすぎない?」
香里は突然そんなことを言った。
冗談ではない。
そんなことを言ったら栞に笑われるぞ。
「栞は10メートルの雪だるまを作りたいって言ってたぞ…」
「じゅ、10メートル?!…正気の沙汰じゃないわ…」
耳元で香里のため息が聞こえて来た。
「ああ、さすがにそれは無理だからなるべく大きいので我慢すると言っていたが…」
「だいたい、あの娘は常識というものを知らないのよ」
香里は少し興奮気味だ。
いろいろと栞について思うところがあるらしい。
「それに、おとなしく見えてけっこう我儘なんだから」
「そうかな…」
「そうよ。あの娘一人に合わせるために、うちの食卓は全員お子様カレーなのよ」
「ぶはははは」
俺は、香里がため息をつきながら、お子様カレーを食っている姿を想像してしまう。
わ、笑いが止まらん…
「あたしのお気に入りだったストールも持っていかれちゃったし…それにね、相沢君…」
香里の愚痴はまだ続いて、俺も栞に振り回されたことを話したりして、話題は続いていく…
――――――
俺、栞と雪合戦したことがあったんだ。
本当?
ああ。栞のやつ、雪玉に石を入れていいか、なんて言うんだ。あんなことどこで覚えたんだか…
………
なんで黙ってるんだ?おい、ひょっとして、香里が…
…だって、かよわい女の子が身を守るためには許されると思わない?
そんなわけあるかっ!
栞にストールを手編みで作ってくれって言われてるんだけど…
相沢君がストールを手編みで作るの?…ふふっ…
わ、笑うんじゃね〜よ!そんなの出来ないって!
栞が楽しみにしてるんでしょ?教えてあげるから、編物がんばりなさい。
マジかよ…とほほ…
――――――
俺と香里は、そうやってずっと栞のことを話していた。
今までの静かな時間が嘘のように、言葉があとからあとから溢れ出し、栞との思い出も次々に溢れ出し――
そしていつしか、涙が溢れ出した。
俺と香里は、雪の中で冷え切った身体を寄せ合いながら、いつまでも泣き続けた。
そして――
結局、俺たちに出来ることはそんなことだけだ。
だから、二人で泣いた夜が明けて、次の日も、その次の日も…
そして今日も、俺と香里はそんなふうに、泣いたり、笑ったりしながら、一緒に栞のことを待っている。
いつか春が来て、いつか、あの大きな雪だるまがすべて溶けて――
いつか、栞の元気な笑顔に出会えるその日まで。
【告知】
締め切りまで残り 12 時間です。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『雪』で、締め切りは 2 月 20 日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
現在見直し中ですが、投下はひょっとすると明日の朝になったりするかもしれません。
一応申告しときます。
やっぱりさっさと投下しちゃうことにします。
東鳩2のるーこ独自アフター、微黒このみ仕様です。
「一面の銀世界でありますよ隊長ー!」
「それはおおげさだろ、このみ」
とはいえ、目の前の空き地はすっかり雪に覆われていて、朝が早いだけにまだ足跡ひとつつけられていない。これだけの雪景色をみるのは久しぶりだ。
「ほらゲンジ丸! 犬は喜び庭かけまわらなきゃ」
「喜んでいるのはむしろ、うーこのの方ではないか。存分にかけまわるがいいぞ」
ゲンジ丸の引き紐をこのみの手から奪って、るーこがにやりと笑う。このみはちょっとだけ悔しそうに頬をふくらませたが、ぷい、と俺たちに背をむけ、雪の中へかけだしていった。どうやら開き直ったらしい。
転げまわりそうな勢いのこのみを追って、るーこと俺も雪の野原へ足を踏み入れる。ゲンジ丸も紐に引かれ嫌々ついてくる。
「随分とつもったな、うー」
「うん、この分だとクリスマスくらいまではとけずに残りそうだね」
「こうやって、うーと一緒の冬を迎えるとは思っていなかったぞ。」
十二月の空は高く晴れて、その先の宇宙まで手が届きそうだ。
「迎えはこなかった。うーかりやうーこのたちの心づくしは嬉しかったが、
るーの掟を曲げることなど、やはりできはしない。
るーパパやるーママにもう会えないのはとても悲しい。だがな、」
るーこの左手がのびて、俺の手をとる
「ここにはうーがいてくれる。
るーは、”うー”になる。ずっと一緒だ、うー」
雪の野原を、手をつないで、俺達はこうして歩いてゆく。
「るーこさーん、とりゃっ」
「わぷっ」
るーこの顔面を雪玉が直撃する。彼女はしばらく怒りに肩をふるわせていたが、やおらしゃがみ込むと雪をまるめて、このみを追いかけ走っていった。
この二人は、仲が悪いわけでもないのだが、なにかにつけてちょっかいを出しあうというか、いつもこんなふうにじゃれあっている。
ほうり出された引き紐を拾うと、取り残されたもの同士、のんびり雪見としゃれこむことにした。
雪にうもれた灌木がこんもりとした山をなしている。奇妙な形の白いオブジェは、よく見たらひっくり返った放置自転車だ。
『――ヲフ!』
「なんだ、ゲンジ丸」
空き地の隅に、段ボール箱やらバケツやらが積み上げられたまま雪に覆われている。そのがらくたの隙間に、ゲンジ丸はご執心らしい。
『ヲフ! ヲフ!』
「どうした、なにかあるのか?」
「何ごとだ、うー」
「これをどけてほしいの? ゲンジ丸」
駆けよってきたこのみ達とともに、段ボールの山を崩すと、そこには、
息絶えた数匹の子猫と、衰弱しきった成猫が横たわっていた。
いや、子猫のうち一匹が微かに身じろぎした。まだ助かるかも。
「ゲンジ丸のかかってる動物病院、わりと近いよ!」
「そのままでは寒かろう。るーのマフラーでくるんでやる。」
「頼んだよるーこ。親猫のほうは俺が持つから。このみ、案内頼む」
「うん。ゲンジ丸はここにつないでおくね。
すぐ迎えにくるから、いい子にしてるんだよゲンジ丸!」
結局、子猫は助からなかった。
母猫のほうは、積もった雪がとける頃、なんとか回復した。
だが、もともとからだの弱いたちらしく、退院の折にも、獣医さんの表情は硬いままだった。
あまり外に出さないようにとか、食べ物にいろいろ気をつかえとか、注意事項が多すぎて、とても「野良にかえせませんか」なんて言えやしなかった。
そんなわけで、リビングの窓際がこいつの定位置になった。
かつてマフラーだったモノを寝床にして、猫はいつも窓から庭を眺めていた。
庭には時折、るーこの友達の「ニャー」が姿をあらわすが、同族に興味をもつでなく、かといって縄張りを争うでもない。ただ、け怠げに窓辺に横たわっていた。
植え込みのかげにはあの時の雪が、まだかすかにとけ残り、夕日を映えて朱に染まっていた。猫の、まっ白いからだも、いまだけは夕焼け色だ。
「あいかわらず元気がないな、ニャーママ」
庭の七輪で魚を焼いていたるーこが、窓をあけてリビングにあがってきた。猫を踏まないように足下を気にしている。
「上手く焼けたでありますかるーこ隊長!」
「当然だ、うーこの。それより、もっと大きい皿がいるぞ、うー」
「やっぱりあれじゃ小さかったか。まってろいま出す。
あ、るーこ、鼻の頭に炭がついてるよ」
「る?」
「あー、教えちゃだめだよタカくん。つまんない」
手のひらで鼻をごしごし擦ったるーこが、その手をこのみのスカートで拭こうとして、また追いかけっこがはじまる。
「二人とも暴れるな! ほらるーこ、皿。このみはご飯とみそ汁よそってくれ」
「了解でありますよー」
「るー」
今日はこのみが泊まりに来て、三人で早めの夕食だ。
「商店街でもっとも良い鰆だぞ。しかもそれをるーが手ずから焼き上げた逸品だ。
心して味わうがいい」
「おみそ汁はお母さん直伝、殲滅なめこ汁だよタカくん!」
「ニャーママのぶんもあるぞ。よろこべ、ニャーママ」
るーこは、大皿に盛られた鰆の切り身をひとつ取り、猫の餌皿に入れてやる。
「では、いただきましょうか」
「えへー、いただきまーす」
「るー」
「ぷりぷりしててしかもジューシーだよ。さすが炭火焼きは違うねるーこさん」
「その通りだなうーこの。ああ、そういえば、うー、炭がもうないぞ。」
「またか。まあそのうち買っとくよ。」
「そうしろ。あと、炭の入っていた段ボールはどうする。随分たまっているぞ。
とりあえず庭の隅に積んでおいたが」
「それも気が向いたら俺が潰してまとめとくよ。」
「すまんな、うー」
「むぅー。タカくんはるーこさんのこと甘やかしすぎだよー」
にぎやかな食卓からすこし離れて、猫は、切り身の腹のあたり、脂のよくのった柔らかいところだけ、三口ほど食べて、そのまま横になってしまった。
「あ、またか。ちゃんと食べないと元気になれないぞ」
「食べてすぐ寝ると”モー”になるらしいぞ、ニャーママ。
さすがに”モー”が飼えるほどこの家は広くない。そうしたらどこへ行くつもりだ」
「でもそうなったら、毎朝おいしい牛乳がのめるかもー」
しかし、猫は不貞腐れたようにのどを鳴らすばかりで、決してそれ以上口をつけようとしなかった。
その食べ残しが、次の日、俺の朝食として出された。
るーこをグーで殴ったのは、後にも先にもこのときだけだ。
「うーこのの民族衣装、綺麗だったぞ。
天気も良くて、暖かくて、祭礼にはもってこいの日だったな。
うーたちの崇める神殿は実に風情があった。それに賑やかで楽しい。気に入ったぞ」
「これでも人出は少ないほうだよ。三が日は過ぎちゃったからね。
あ、るーこもあれ着てみたい?」
「……どうだろう。きっと似合わないな。それに窮屈そうだ」
「今度春夏さんに頼んでみるよ」
「いや、いらないといっているのだ、うー」
「るーこの和服、たのしみだなー」
「……るぅー。
それよりも、やっと家に帰ったのだから、一息つきたいぞ
るーが紅茶をいれてやる。感謝しろ、うー」
「ああ頼む……って、あれ? るーこ、口にたこ焼きのソース付いてるよ。
あーあ、帰り道ずっとこのままだったのか。なんで気づかなかったんだろ俺」
「手で拭くな。ちゅーで取れ、うー」
「できるか!」
「できんのか? ならば罰として紅茶はなしだ」
「そんな無茶な」
「それは洒落のつもりか? うー。
ああそうだ、ニャーママ、こんなものを買ったのだぞ」
窓辺でつまらなそうにしていた猫にむかって、るーこがポケットからなにか取り出す。
ビニール袋に入った小さなガラスの玉。赤青黄色緑、ビー玉だ。
「留守番の礼だ。ほら、ころがるぞ、綺麗だぞ、たのしいぞ」
ころころころ
「赤いぞ、青いぞ、黄色いぞ」
ころころころ
色とりどりのビー玉が、絨毯の日だまりをころころところがる
いつもはクールに決めている猫も、さすがにこの刺戟には抗えなかったとみえて、
前足を、あっちへぱたりこっちへぱたり。もう夢中。たいしたツンデレぶりだ。
「珪素のアモルファスに、顔料を封入しただけのものが、これほど美しいとはな」
「そんなに気に入った?」
「うむ、これはいいものだ。見ろ、うー。まるで”ニャー”の瞳のようではないか」
るーこがさし出したのは、黄色い絵の具を閉じこめたビー玉だ。
「ああ、たしかにちょっと猫の目みたいだね」
「るーはこれを”猫目石”と名付け宝石として……」
「いやそれ既にほかにあるから!」
「……つまらんな、うー。だがまあいい。るーがこれを美しいと思う事にかわりはない」
るーこは、ビー玉の中から黄色ばかりをいくつかつまんでスカートのポケットに入れた。
「そんなに黄色がいいのか? 黄色って人気ないだろ。普通は赤とか青とか」
「世間の評価など関係ない。るーはこれが一番綺麗だと思う」
猫はというと、あいもかわらず。ビー玉をころがしては追いかけていた。
「今宵も随分と冷えるな、うー」
るーこが眉をひそめる。
「もう二月も近いからな。
まだ冬は長いし、体力が持ってくれればいいけど」
「こんなに苦しそうな息してるよ! タカくん、どうすればいいの、ねえ」
あんな寒空の下で出産をした時点で、か弱いこいつの身体は限界を超していたそうだ。
それでも、冬を乗り切ればあるいは、と、獣医の先生は言った。
るーこのマフラーとボロ毛布にくるまって、猫はいまも窓のほうを見つめている。カーテンのむこうに、いったい何を見ようとしているのか。
「俺たちにできることはもうやってるだろこのみ」
「でも、こんなに、こんなに……
どうしよう、タカくん。どうしよう」
このみは目をうるませて、いまにも泣き出しそうだ。
「そばにいてやってくれ、うーこの。それだけでいい
ニャーママを心配してくれているのだな。礼をいうぞ」
「何でそういうこというの!」
ふいに、このみが語気をつよめた。
「どうしてるーこさんがお礼をいうの。
るーこさんはいつもそうだよ。自分だけがタカくんの家族みたいな顔して」
ぽろぽろと涙がこぼれる。
「わたしだって、この子を拾ったときからずっと一緒にいたのに。
タカくんとだってちいさい頃からずっと一緒だったのに」
「おちつけこのみ、おちつけ」
「ずっと変わらないで、あのころのままでいたかったのに。
タマお姉ちゃんは大学に行っていなくなっちゃうし、
タカくんの一番はとられちゃうし。
もうこれ以上お別れはいやなの。ずっとこのままがいいの」
声はやがてすすり泣きに変わる。猫がかすかにのどを鳴らす。台所のやかんがカタカタと音をたてる。
「変わらないものなど存在しない。悲しいけれどそれが真理だ、うーこの」
るーこは呟くようにそう言って、天井を見あげた。
いや、屋根のむこう、彼方にある何かを、るーこは見ようとしていたのかもしれない。
「朝だぞ、うー」
堅いものであたまを小突かれて目をあけると、おたまを持ったるーこがこちらを睨んでいた。
「昨夜は特別なのだからな」
身体の節々が痛い。ソファーで寝たせいだ。泣き疲れたこのみを抱きしめたままで。
「うーん、あれ?
……タカくんおはよう、えへー」
「おはよう、このみ。起きたら離れろ」
「もうちょっとこうしていたいであります」
「却下する、うーこの」
「あ、るーこさんもいたの?
えと……きのうはごめんなさい」
「いや、謝るべきなのはるーの方かもしれない。
それはよいから速やかに離れろ」
「嫌ですよー、ふふー」
るーこがこのみを引きはがそうとするうち、いつのまにか女の子二人のとっくみあいになる。あ、パンツみえた。
気恥ずかしいので背をむけた。窓辺に向かうと猫は静かに寝息をたてている。少しは落ち着いたようだ。
猫を起こさないようゆっくりとカーテンをあける。
「あっ」
思わず声をあげた。
いつのまに降ったのだろう。
「雪だね、タカくん!」
「随分とつもったな、うー」
庭はすっかり白一色に覆われていて、当たり前だが足跡のひとつもない。
雪晴れの空は明るいが、窓を開けてみたら風は冷たかった。
「さすがに寒いな」
「でも気持ちいいよ」
「身が引きしまるぞ」
不意に、足もとを白いかたまりがすり抜け、庭へ飛びおりた。
「駄目だ、ニャーママ!」
「風邪ひいちゃうよ!」
サンダルを履くのももどかしく、庭へおりる。
猫は、すばやいという程ではないが、昨日までの衰弱ぶりからは考えられない動きで、俺の手をすりぬける。
それでもなんとか取り押さえようとしたところ、
がりっ
手の甲に鋭い痛みが走り、見れば真っ赤な筋が引かれている。
「どうした、うー」
「大丈夫? ひっかかれたの?」
俺が怯んだ隙に、猫はトコトコと雪の庭を横切り、植え込みのかげにもぐり込んだ。
「消毒が必要でありますよ隊長」
「ニャーママはるーがなんとかしよう」
「気をつけろ、興奮してるのかもしれない」
リビングに戻り、このみに薬をつけてもらう。
「あいつの我が儘はいつものことだけど、引っかかれたのは初めてだな」
「タカくんも大変だねー、わがまま姫が二人もいるんだから」
「え、三人だろ……って痛い滲みる滲みる!」
庭に戻ると、るーこが植木の根本を覗き込んでいる。
「どうだ? 捕まえたか?」
「探している」
「見失ったのか」
「そこにいる。そして探している」
「どういうことでありますか?」
見ると、猫はよろよろとした足取りで、木のかげや草むらの匂いを嗅ぎまわっている。
「うわ、さっきは元気だったのにもうこれか。早く捕まえないと」
「待て、うー」
「待てないでありますよ」
「いいから待て。ニャーママは探しているのだ」
猫はふらふらと庭をさまよう。たしかに、まるで何かを探しているかのようだ。
「探すって、何をでありますか隊長!」
ふと、猫が立ち止まる。庭の隅、るーこの七輪や防火用バケツが置いてある一角だ。
積み上げられた空の段ボール箱にむかって、か細い鳴き声をあげる。何かを見つけたのか、手がかりでも掴んだのか。しきりに鳴き立てる。
やがて、段ボールとバケツのあいだにわずかな隙間を見つけると、そこにもぐりこんでしまった。
雪におおわれたがらくたの山。積まれた段ボール。
その隙間から、悲しげな猫の声が聞こえる。
探している。呼んでいる。
そこにいるはずなんかないモノを。
そこはかつてお前がいたあの場所じゃないのに。
ついに声がやんだ、猫が隙間から這い出てくる。もう足取りもおぼつかない。
「やっと、わかったのか」
猫の傍らにるーこがしゃがみ込む。俺のとなりではこのみがべそをかいている。
「これで我慢しろ、ニャーママ」
るーこは、猫の傍らにいつものマフラーを敷くと、その上に雪をまるめて小さなお椀型をつくり、落ち葉で耳をつけた。
最後の仕上げは、ポケットからとりだしたビー玉だ。
雪うさぎなら、なんてんの赤い目だけど、これは黄色くかがやく猫の瞳。
猫は、雪でできた子猫に寄り添うように横たわると、静かに目をとじた。
かすかだが穏やかな呼吸が、すこしずつ弱まってくる。
るーこがその背をやさしく撫でると、猫は細く細くのどを鳴らした。
「行ってしまうのか、ニャーママ」
るーこの声も、消え入りそうなほど細い。
「そうか、寂しくなるな」
冬の青空は高く高く澄んで、彼方の星々まで届きそうなほどだった。
(了)
以上です。
606と607のあいだには、原稿では空改行がいくつか入っていたのですが、
投稿時に省略したら、場面転換がややわかりにくくなってしまいました
申し訳ありませんが、脳内補完お願いします。
こみパのSSを投稿します。主人公は和樹で内容は”熱血”です。
タイトルは『雪ニモマケズ』
その年、日本各地が豪雪に見舞われた。
気象庁すら予測できなかった突然の大雪。
各地で道路が封鎖され、人々の生活が圧迫された。
その中に、一つの物語があった。
「そんな!どうしてですか!大丈夫だって約束してくれたじゃないですか!」
こみパ会場に、和樹が携帯に怒鳴りつける声が鳴り響いた。
いや、彼は本当に怒鳴っているのだろうか?
唇はひび割れ、声はかすれ、目は虚ろだった。
彼は怒鳴っているつもりでも、その声に迫力はなかった。
このこみパに同人誌を間に合わせるために連日の徹夜を重ねてきたせいだ。
だが、その同人誌が、雪のため印刷所から搬送出来ないという電話が彼の元に届いたのだ。
「お願いします!俺、なんでもしますから!金もいくらでも払います!
間に合うなら、今すぐ本を取りに行きます!だから…」
和樹は叫ぶが、無常にも電話は切られた。
「くそっ!」
和樹は携帯を床に叩きつけた。
「和樹…仕方ないよ…和樹に責任は無いんだし…」
先ほどまで販売の準備を整えていた瑞希が彼を慰めた。
「とにかく、和樹はもう休んで…片付けは私がしておくから…」
「休む?何を言ってるんだ?そんな暇は無い!」
和樹は血走った目で瑞希を睨み付けた。
「だ、だって本が届かないんじゃ、どうしょうもないよ…」
たじろぐ瑞希。
「本が無いなら…本が無いなら…”今から描く”!!!!」
和樹は獣のごとく吼えた。
その叫びに、付近のブースで準備をしていた他のこみパ出展者たちも驚き、振り向いた。
今から原稿を描くなど、正気の沙汰ではない。
ついにやけになったのか、それとも狂気に犯されたのか…周囲の者はそう考えた。
「な、何言ってるのよ…和樹、冗談でしょ?冗談だって言ってよ…」
しかし、瑞希には彼が冗談を言っているわけではないことがわかっていた。
この目は何度も見て来た、和樹の決意の目。
「そんなの…道具だって、時間だってない…なんにも描けないよ…」
「絵さえ描ければ道具なんてなんでもいいんだ!いざとなったら俺の血を使っても…」
「ばかぁ!!」
瑞希は思わず和樹にしがみ付いた。
「お願いだから、もうやめてよぉ…どうしてそこまでしなくちゃいけないの…」
和樹にしがみ付き、涙ながらに訴える瑞希。
和樹はそんな瑞希の肩を抱き、優しく引き離した。
その目は先ほどの血走った目ではなく、恋人に対する優しさに満ちていた。
しかし、瞳に宿る決意は微塵も揺らいでいない。
「瑞希、これを見ろ。ここに何が書いてある?」
和樹はこみパのカタログを開き、ある一点を指差した。
ブース番号G-24。
そのブースを与えられたサークル名は…
「ブ、ブラザー2…」
「そうだ、俺たちブラザー2はこみパに出展を許されたサークルだ」
和樹は誇らしげに頷いた。
出展サークル。
こみパでは、望んだ者全てがこの栄光を勝ち取れるわけではない。
抽選という厳しい戦いをくぐり抜けた者だけが、その栄誉を得ることができるのだ。
そのことは、瑞希もよく知っていた。
「俺はこの栄光を勝ち取ったとき、同人界からあるものを引き継いだんだ…」
「あるもの…?」
「それは……”こみパの魂"だぁ!!!」
再び獣が吼えた。
「こ、こみパの魂…」
「瑞希、忘れてはいけないんだ…この栄光には、多くの犠牲が伴うことを…」
和樹は涙をかみ締めるように俯いた。
まるで、戦友の死を悼むかのように。
「俺たちは、参加できなかった多くの人々の夢を踏みにじって、
ここに立っているんだ。それを無駄にはできない…」
「和樹…」
瑞希の目から、先ほどとは違う、熱い涙が溢れ出した。
「そして、見ろ!これを!」
懐にしまってあった紙の束を取り出した。
それは読者から贈られた感想のメールをプリントアウトしたものだった。
「『ブラザー2の漫画、面白かったです』『次も買います』『頑張ってください』」
和樹は感想の内容を愛しげに読み上げた。
「俺たちの本を待ってくれている人たちが、贈ってくれた言葉だ…」
「うん…」
瑞希は頷いた。
その顔には先ほどの弱気はもう残っていない。
「ブラザー2は、なにがあろうと諦めてはいけないんだ…結果が全てじゃない、俺は心臓が動く限り、漫画を描く!」
「わかったよ、和樹…私、もう止めないよ…ううん、一緒に連れてって…和樹の進む道を…」
「…ありがとう、瑞希…」
二人は静かに抱き合った。
『ふははははっ!!』
その時、二人の耳にあの笑い声が響いた。
「こ、この声は…」
「見事だぞ!わが同士よ!」
「「大志!!」」
「話はすべて聞かせてもらった!お前の同人魂に応えて、我輩からこれを贈ろう!」
「こ、これは家庭用携帯コピー機!」
「お前が書き上げた原稿は、我輩が力の限り、刷り出してみせよう!」
「大志…ありがとう、心強いぜ…」
「我輩だけではない!見よ!和樹!」
大志の指差す方には、和樹の叫びを聞いた他のサークル出展者たちが集まっていた。
「和樹、ウチも何枚か原稿描いたるわ…」
「由宇!?お前、五日も徹夜して、ぼろぼろじゃないか!俺の為に何故そこまで…」
「あんたの為やない…自分の為や…あんたのこみパ魂が、ウチの心に火をつけたんや!」
「由宇…」
他にも何人かの作家たちが名乗りをあげた。
道具や画材を提供する者もいた。
和樹の隣のブースに座っていた女の子が静かに立ち上がった。
「…手伝います…」
みんな、和樹と同じ思いで雪を掻き分け、この会場に辿り着いた猛者たちだった。
和樹はみんなの顔を見渡し、言った。
「みんな…ほんとうに手伝ってくれるのか…?この大雪でお客さんだって一人も来ないかもしれない…
それどころか、避難命令が出て、こみパが中止されるかもしれないんだ…みんな…それでも、それでも
やってくれるのか…?」
皆、一様に頷いた。
「よおおおおし!!みんなあ!!!俺たちのこみパ魂を見せてやるぞおおおおお!!!!!」
三度、獣が吼えた。
その獣の叫びと、それに応える獣たちの叫びが、こみパ会場を揺るがした………
――その日
大雪にもめげず、こみパ会場に訪れた少数の客は、G-24番ブースで奇跡を見た。
そこでは手負いの獣たちが、叫び、唸り、時には泣き声を上げながら、一丸となって激しい戦いを繰り広げていた。
やがて、ひとりが倒れ、もうひとりが倒れ、最後のひとりが倒れたとき、そこには数十冊の同人誌が残されていた。
この同人誌は彼らの魂が乗り移ったかのごとく、同人界の伝説とまでいわれる傑作となり、
後に小部数ながらも世界中を駆け巡った。
”同人作家”と呼ばれる人種がいる。
無為な二次創作物に血心を注ぎ、時に社会からゴミくず扱いされる異常種。
しかし、彼らの心に宿る熱き魂を、和樹と、和樹と共に戦った全ての仲間達は知っている。
雪ニモマケズ
締メ切リニモマケズ
世間ノ冷タイ目ニモマケズ
丈夫ナカラダヲモチ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
心ニハ熱キ炎ヲ燃ヤス
サウイフ同人作家ニ
ワタシハ
ナリタイ
(了)
以上が『雪ニモマケズ』となります。
1/5の名前欄に変なトリップがついてますが、これは番号を巻き込んでしまったためです。
申し訳ありません。
◆KlN7gz2soE のほうが私のトリップです。
リダイレクトは
>>614-618です。
久しぶりに尺のあるのが数揃ってほんわか
単純に嬉しいだけしか言えん
このスレに書き込むの初めてです…。素人意見且つ主観的意見で申し訳ないですが、感想を。
>>575 なごり雪(由真)
あなたは馬鹿ですね(褒め言葉)。
感傷的な場面からアホなネタに持ってくる落差のつけ方は上手いと思いましたけど、不条理過ぎて一瞬(´・ω・`)?となりました。
お尻を突き出さないといけない状況になるように、自然な話の運びになっていた方がよかった気がします。
>>581-595 おおきな雪だるまを(Kanon)
徹夜で設計図を作る香里に萌えました。
美しい余韻が残る作品だと思います。話の展開も急すぎず、緩すぎず、完成度が高いと思いました。
ラストにもう一捻りあった方が個人的には好きですが…締めとしては無難に落ち着いた感があります。
>>600-611 きれいな冬の空(東鳩2)
このみとるーこの絡みが楽しく書けていると思います。
互いにちょっかいをかけあったりとか、こういうほのぼのコメディが大好きなので、非常に和みました。
大切なものを失った、母ネコとこのみを暗喩的に対比してるのかなあと思ったのですが…考えすぎでしょうか。
>>614-618 雪ニモマケズ(こみパ)
こみパ未プレイなのですいません。(キャラはある程度把握していますが)
話の展開が急というか、SSではなくシチュエーションなのでは?という印象を受けました。
こういう熱い話は好きです。
ほとんど主観的なものですいません。
最優秀は、『おおきな雪だるまを』と『きれいな冬の空』で迷いましたが、『きれいな冬の空』を推します。
完成度やまとまりは『おおきな雪だるまを』の方が高いと感じたのですが、『きれいな冬の空』の方が印象的だったので…。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>620 となっています。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
えらく静かだねしかし
久々に4つも作品が出たんだ。感想くらい書かなきゃな。
出来れば今夜くらいに。
ぜひお願いします
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>620 となっています。また、
感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
---
業務連絡です。
個人的な事情で、感想期間の終了宣言は
明日の夜にさせていただきます。
酔ってるので適当でゴメンね。
>>575 なごり雪(由真)
たぶん後ろから3行目が何かに係っているのだろうけど、ちょっと心当たりが…。
理解不能だし元ネタ分からないので、これにはごめんなさいします。
>>581-595 おおきな雪だるまを(Kanon)
状況や時期を考えると、主人公が能天気すぎはしないか?
そのあたりに好感が持てないことを除けば、お話は(・∀・)イイ
シリアスベースでコメディタッチを進める、こういうタイプはツボなわけで。
先に言ってしまうと、今回はこの作品に金色の星を進呈したいなーと。
>>600-611 きれいな冬の空(東鳩2)
猫の話を聞かせたいのか、キャラの絡みを見せたいのか?
そういう風に考えてしまう時点で、ボク様にはこれを楽しむ資格が無さげ。
登場したものたちは不足無く使いきれてる、簡素な美。
この構成はうらやましいな、真似できそうも無いな。
>>614-618 雪ニモマケズ(こみパ)
5レスくらいのボリュームでは、ストーリーは書けないと思うので
勢いと粗の無さが売りでもいいよね?
詩の改変とかで、もうちょっとハジケっぷりを見たかった気も少し。
どれもそつの無い、どこか枯れた味わいを醸し出していると思いました。
基礎(?)のある作者さんが参加されたようで、読んでいて安心できました。
今月のチラシの裏。
>>なごり雪
二回読んだ。意味がわからない。
『そのうち俺は、考えるのをやめた』
>>おおきな雪だるまを
大作、乙。
内容はシリアスだけど展開は会話中心。
んでその会話がかなり芝居がかってるのは何故だろう、と考えてみた。
ああ、なるほど。二人しかいないのに常に名前で呼びかけてるからか。
その辺りにやや不自然さを感じた。ゲームでは気にならないんだけどな。
>>きれいな冬の空
「うーこのの」と出てきて?となり、しばらく読み進めて理解した。るー子語は奥が深い。
キャラの配置はなかなか上手い。
上の「おおきな雪だるま」同様、登場人物を必要最小限に絞り、場面場面で有効に機能させている。
このみの軍隊口調には少し辟易したが。一つのSSで三回以上出てくると個人的に辛い。
>>雪ニモマケズ
和樹が完全に大志化しているんだが。
オールキャストで18禁漫画を書いてる場面を想像するとめっさシュールで笑った。
ん、一般モノか?
ひさしぶりに、漏れも書いてみるかな。
辛いこと書くと思うけど、適当に流してください。
批判は得意だけど批評は苦手なのでorz
>>575 なごり雪
東鳩2はPS2版もPC版も積みっぱなしなのでシチュやキャラはよくわからないが、
要は、夢ついえて彼女一人のみ故郷へ帰ることに、という場面だよね。
そのシリアスから不条理への急落にはポカンとしてしまった感のほうが強い。
主人公が、ONEの折原みたいな体張って笑いをとるキャラクターなのだ、と
事前に知っていれば笑えたのかな。
言葉いじりとしては、その頭の悪さが気に入ったけれど。
あの名曲をそんな変なものにするなやw(ほめ言葉)
あと、「なごり雪『も』ふる時を知り」な。
ただ、
>>628・
>>629両氏が陥っているように、
原曲がわからないと完全に???となるのがちょっと残念。
サビとか曲を聴けば、とはなっても歌詞まできちんと知っている人は
フォークソング好きか、はたまた45歳以上かのどっちかになりそう。
ちなみに、イルカの「なごり雪」という70年代フォークソングの名曲。
>>581-595 おおきな雪だるまを
抑え目の雰囲気と内容の重さが非常にいいと思う。
ところどころにちりばめられたコミカルさが、逆にその重たさを引き立てて。
完成度はかなり高い。
ただ、一部狙いすぎてあざといというか、逆にマイナスな印象を抱いたところも。
そこが「コミカル」じゃなくて「ギャグ」と書いているゆえんだろうけど、
ならばこそあえて問いたい。
貴方は、それを書きながら笑えましたか?
「こう書けばウケるだろう」で書きませんでしたか?
>>600-611 きれいな冬の空
東鳩2は積みっぱなしなのでキャラやシナリオは把握できていません。
全体的な雰囲気はすごく好き。
自分にとって最も平和な時代にとどまり続けたいこのみと、
変わらないものは何もないということを受け入れているるーことの対比。
変化の象徴として生命というテーマを取り込んだのはうまいと思います。
ただ、それにしては猫と二人の絡みが少ないせいで、唐突な印象が。
もう少ししっかりと猫を中心に据えてもよかったのかもしれません。
>>614-618 雪ニモマケズ
はじけきった頭の悪さがいいね。
こいつら間違いなく馬鹿だ、と笑わせてもらいました。
粗もなくきれいにまとまってるし。
ただ、同人作家は二次創作とは限らないかと。
最優秀は、「きれいな冬の空」を推したいと思います。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『妹』に決定しており、開催時期は 3 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『きれいな冬の空』
>>622 >>631 『おおきな雪だるまを』
>>628 ということで、第四十五回の最優秀作品は『きれいな冬の空』のようです。
おめでとうございます。
『妹』かぁ……。
最近流行りのあの人は見られるかなぁ。わくわく。
え、もしかして、あの、あれか?
知っているのか雷電!?
とりあえず「クロスオーバー」に一票入れたい。
あのWIZクロス作者のリベンジ完結編を見てみたい。
あと作品本数低下につきフリー部門創設希望・・・
とか言おうとか思ったけど撤回。
「なごり雪」を書いた者です。
元ネタを御存知でない方にはさっぱりわけわかめであろうし、
そういうのってコンペ向けではないとわかってはいたのですが、
「雪」というテーマを見た瞬間にこのネタを思いついて、我慢できずに投下してしまいますた。
大変失礼をいたしました。
元ネタをわかって笑ってくれた方には、心からのお礼と俺の尻の処女を捧げます。
「きれいな冬の空」の中の人も私です。
猫の印象がいまいち弱かったのでしょうか。
三人のやりとりの中にいろいろ仕掛けをおりこむのが楽しくて、
日常シーンの方に力がはいってしまい、肝心のクライマックスの書き込みが足りず
バランスを崩してしまった自覚はあります。
このみの口調はまだ研究の余地ありですね。
でも、「えへー」「ふふー」とかって、いまいち使いにくいです。
まあ、今回の話ではこのみの性格自体がかなりギリギリだと思いますので、
こういうこのみなんだということでご勘弁ください。
なんか最優秀っぽいものも頂いたみたいですが、
「おおきな雪だるまを」を押す声も強いようなので、かろうじて、ってところでしょうか。
ともかくも、大変光栄です。ありがとうございました。
でも本当に、「おおきな雪だるまを」は丁寧に書かれていて、よい作品だと思います。
丁寧すぎて、ちょっと説明的かな、と思った部分もありましたが。
郁乃のために雪だるまを作る愛佳の話、途中までプロット作ってました。没にしといてよかった。
「雪ニモマケズ」も、一見いきおいだけの話のようで、それを支える文章や構成はしっかりと安定感があり、
いかにも書き慣れてる感じです。
締めの宮澤賢治は蛇足な感もありますが、そのクドさこそがこの作品の味なのかなとも思ったり。
ということで、失礼いたします。
あ、忘れてました。
保管庫用に、改行とか整形したファイルを送りたいのですが、
メールに添付でよろしいのでしょうか >>◆AT4D7UpDws 様
>>642氏
どうぞ送りつけてくださいな。
一応、注のあった改行のみ勝手に整形して保管していますが、
ご本人がきちんと納得いくようにしたものが最良ですから。
今回『おおきな雪だるまを』と『雪ニモマケズ』を投稿した者です。
皆さん丁寧なご感想を有難うございます。
感想返しは作品別に行いたいと思います。
長くなりますがどうかご了承ください。
>『おおきな雪だるまを』
シリアスでギャグをやるのは難しい、と痛感させられました。
というか、ここまでシリアスなものも書いた経験はなかったので…
その経験不足がいろいろまずかったようです。
>>622 ラストにもう一捻りあった方が個人的には好きですが
『捻る』となるとなかなか難しいですね…思いつくのはオチで笑いを取るか、
悲劇として簡潔に終わるか、でしょうか。正直悲劇にはしたくないので、自分なら笑いを考えます。
時期を考えるとバレンタインのネタが妥当でしょうか。
>>628 状況や時期を考えると、主人公が能天気すぎはしないか?
言われる通りだと思います。私自身も漫画やアニメを見て同じようなことを感じていたのに、
自分で書くときは気付かないものですね…
こういう書き方では読み手に不快な感情を与える可能性があるでしょう。
今後は肝に銘じます。
非常に参考になる意見を有難うございます。
>>630 貴方は、それを書きながら笑えましたか?
恐ろしいことに、自分では面白いと感じて書いています…
それが読み手には笑えないというのは、私のセンスの問題か、
上に書いたようにシリアスな状況がギャグに合わないのか…
今の自分にはちょっと判らないです。
このような状況ではギャグではなく、コミカルに止めるべきという意見を正しいと感じます。
>『雪ニモマケズ』
『おおきな雪だるまを』を投稿した後で、思いついたネタをそのまま勢いで書いたSSです。
締め切りまで時間が無かったので後で見返すとかなり穴だらけ…
特に言わなければならないことは『和樹達が作った本は『突発コピー本』である』ということです。
家庭用の携帯コピー機で印刷した本は普通はペラペラで、これを上質紙などで印刷された通常の
同人誌の替わりに出すのはいろいろな問題があります。
劇中ではそれについてなんのフォローもないので…
これで”こみパの魂”とか言ってると、別の意味で笑われますね。
誤解のもとですのでここで訂正しておきます。
コミケ未経験者が下調べもなしで書くとこうなりますね…
>>622 SSではなくシチュエーション
すいません、SSとシチュエーションの違いを知らないので…
話の展開が急だというのは仰るとおりだと思います。
説明も少ないのでとくにこみパ未プレイのかたには不親切だったかと思います。
>>631 同人作家は二次創作とは限らないかと。
その通りですね。これも認識不足でした。
そういえば、宮沢賢治も昔は同人作家だったんですね…
というか、当時の作家はそんなスタイルから始めることが多いようですが。
以上です。長くなって申し訳ありません。
このスレに投稿するのは初めてで、今回のような核心をついた感想を頂いた経験が無かったので、
大変嬉しく思います。
誰かの感想を聞いて初めて気付くことが多くて、とても参考になりました。
なるべく今後に生かしたいと思っています。
それでは失礼します。
SSは4本だったのに作者は2人だったという、ある意味現実的なオチ。
まあ感想人も個別に4人出てくれたし、今回は成功の部類に入るんじゃないか?
返レスでスルーされてる感想人もいたけどなw
書き手はホントは二人だったのね
このスレの住人何人くらいだろ?と思ってしまうな
お題だけど、萌えを期待して「初恋」「同居生活」あたりをお願いしたい
別に感想をスルーしたかったわけではないのですが…
以前別のSS投稿スレで「全レスはウザイ」という発言で荒れたのを見て、
全レスはいけないのかと思っていたので。
そう考えると個別に返レスしようとしたのがまずかったですか…
個別にアンカーはってレスをかえし、
それにリアクションがあると、またいちいち全部に返事をし…、
というのを繰り返されると、長ったらしいし私信っぽくて割り込みにくいから
ウザがられる、ってのが、全レス返しの嫌われる理由だと思われ。
一個を外せば全部じゃないからいい、って発想はすごく変だよ。
むしろ、>629氏が「チラシの裏」って明記してるから、
あえて返事を控えたのかと思ってた。
レス番ごとに返事するんじゃなくて、
トピックごとにレスをつけるようにするのがいい……んですか?
教えてえろい人。
過去スレ見てみりゃ分かるが、ここに限ってはむしろ、感想返しは全レスが普通。
普通のところで嫌われるのは、延々会話が続いたりするから。
けどここは、感想期間と総括期間が別れているわけで。
まぁ、感想返しに返事してもいいんだけどさ。
お題は「クロス」に一票入れてみるか。オーバーつけると限定されるから、あえてこんだけで。
これなら聖闘士星矢ネタも大丈夫だ(ノ゚∀゚)ノあれ?
少々過疎ってるから会話が続いても別にいいんだけどね。
総括人氏の呼びかけから一週間レス無しとか泣けてくるから。
お題。上の人と同じく「クロス」が面白そうだね。
上級生からクロスを渡され、姉妹の契りを交わす葉鍵ヒロイン……おや?
皆さんご忠告有難うございます。
過去ログを見返してみて、このスレでは比較的全レス返答が多いことを確認したので、
私も次の機会があればそのスタイルにしたいと思います。
トピックごとにレスをつける、という意見もあって、恐らくはそれが一番スレの安定にふさわしい
のではと思いましたが、スレがにぎやかになるという方向性は自分にとって望ましいことなので。
今回の不手際についてはどうかご容赦願います。
それではお騒がせ致しました。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、
今回の運営への意見、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、
感想を書き込んでもらって構いません。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
#今ままで出ているテーマ
ツインテール、クロスオーバー、過去のお題、病気、お酒、
10年後、金曜日、忘却、姉、幼なじみ、初恋、同居生活、
クロス
また次回のテーマ「妹」の投稿開始は、3/7(火)を予定しています。
それまでにご意見をお願いいたします。
次々回のテーマですが、支持の多かった「クロス」にしたいと思います。
それでは、本日の朝 8:00 よりテーマ「妹」の投稿を開始します。
【告知】
第四十六回投稿テーマ:『妹』
投稿期間: 3 月 7 日の午前 8:00 から 3 月 21 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
【告知】
葉鍵的 SS コンペスレでは投稿を募集しています。
今回のテーマは『妹』で、締め切りは 3 月 21 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『クロス』で、開催時期は 4 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
今からSSを投稿します。
タイトル・『わたしが初めて恋を知ったとき』
世界 ・ToHeart2・ヒロイン郁乃の一人称
内容 ・シリアス
本文 ・9レス
その日、家族と病院職員以外はめったに人も来ないあたしの病室に、珍客がやって来た。
「郁乃、こちら同じクラスの河野 貴明くん。クラスの用事でちょっと寄らせてもらったの」
お姉ちゃんの説明を受けて、その男は軽く頭を下げた。
あたしも冷静を装って返事をしておくけど、内心は落ち着かない。
あのお姉ちゃんが男を連れて来るなんて……
なんか名前で呼び合ってるし……やっぱりこれってあれだよね?
そんな日はあと十年は先か、へたしたら一生来ないかも……とか思ってた。
というか、どうしてあたしの病室に連れて来るのよ……
心の中に、いろんな種類の焦りが渦巻いている。
「たかあきくんごめん、洗濯物片付けてくるから、郁乃をお願い」
そう告げてお姉ちゃんは出て行ってしまう。
ちょ、ちょっと待ってよ!
おかげであたしは、名前以外はなんにも知らない男と二人きり。
困ったなあ……
その気持ちは相手も同じらしい。
せわしなく視線を動かして部屋を観察し、ふとあたしと目が合ってしまう。
そんなにじろじろ見ないで欲しい。
ほんと、困ったなあ……
貴明との出会いはそんな感じだった。
あたしは男の子と話すのは苦手……と言うより、あんまり話した事が無い。
普段はずっと病室や家にいるし。学校にも一応行ってるけど……
でも、そこは闘病生活が長い子にも学歴を与えるための小さな擁護学校で、同年代の男の子なんて一人もいない。
だから、今あたしの病室であたし宛のお見舞い品を無遠慮に品定めしてる貴明を見ても、
(男の人ってこういうものなのかな……)
とか考えてしまう。よくわからない。
だいたい貴明は、何しにここに来てるんだろう。
あたしがいろいろキツイことを言って、最初は怯んでたみたいだったけど、今日は平然としてる。
やりにくいなあ、もう。
「で、あんたのお見舞いは?」
まだお姉ちゃんが来てないので、嫌味も含めて聞いてみる。
「郁乃には鉢植えでも持ってくりゃよかったな」
あっそ。まあ本気で期待したわけでもないけどね。
「プレゼントって難しいよね。相手のことをずっと見てないと、欲しがってる物なんてわからないんだから」
「え……?」
貴明があたしの言葉で動揺したみたいだった。
そのまま何事かを考え込んでしまう。
急にどうしたのかな……ほんと、よくわからない。
「わかったよ、次に来た時は何か持ってくる」
「ほんと?」
「ああ、楽しみにしてろよ」
「じゃあ、せいぜい楽しみにさせて貰うね。いったいどんなものを持って来てくれるのかな」
「あ、ああ……」
「どんな素敵な物を持ってきてくれるのかな、ほんと楽しみだな」
「う……」
プレッシャーを懸けてやると、貴明は頭を抱えて考え込んでしまった。
えへへ……なんか、久しぶりに貴明をやり込めた感じ。
――貴明が帰ったあとでお姉ちゃんにこの事を話したら、すごく困った顔してた。なんでかな?
次の日、ぼんやりとベットに寝転んで昨日の事を考えていた。
”た、たかあきくんが誕生日プレゼントを選んでくれたの……”
恥かしそうに、でもすごく嬉しそうに話してくれた……
「相手のことをずっと見てないと、欲しがってる物なんてわからない、か……」
それは、前にお姉ちゃんとあたしとで交わした言葉だった。
『いつか大切な人に出会って、素敵なプレゼントが貰えるといいね……』
二人でそんな事を話したことがあった。
だからお姉ちゃんも貴明に同じ言葉を……
プレゼントを話題にしたせいで、昨日はお姉ちゃんにずっと貴明とのなれそめを聞かされた。
はあ……お姉ちゃんってば、”言えないよ〜”なんて照れながら、勝手に全部喋っちゃうんだから。
それにしても、あのお姉ちゃんが”恋”かあ……
そう思うと、また焦りが沸きあがってくる。
あたしは、恋なんてした事ないな……
お姉ちゃんが貴明を連れてきた時にも感じた焦り。
お姉ちゃんがあたしから離れちゃうかもしれないって事と、またあたしより先に行っちゃうこと。
あたしもお姉ちゃんと同じ高校生だ。
なのに、今のあたしは誰かに面倒かけないと、生きていくこともできない。
このままじゃ……あたしの将来とか、未来とか、どうなるんだろう……
はやく、あたしも何かをしないと……
だから少しリスクを背負ってでも手術を受けて早く退院するつもりだった。
それにしても、恋ってよくわからないなあ……
お姉ちゃんが欲しがってたプレゼントじゃないのに、あんなに喜んだのは、なぜなんだろう?
やっぱり貴明が好きだから?
お姉ちゃんは、貴明のどこが好きなんだろう……
そんな事を考えていたとき、ドアをノックする音が聞こえた。
「はぁい、どうぞ」
応えながらも、誰だろうと考える。
検温の時間……にはまだ早いから、世話好きでよくここに来る看護婦の高崎さんかな?
でも、ドアを開けて入ってきたのは……
「よう、郁乃」
「た、貴明!?」
な、なんで? 今日はお姉ちゃんはここに来る予定じゃなかったはずなのに。
「いや、病院に一人でくるのはなんか緊張するな」
……緊張してるのはこっちだと言いたい。
貴明のこと、ずっと考えてたときに来るなんて……
「なにしに来たのよ……」
「そう睨むなよ……近くまで来たから、約束を果たしに来たんだ」
「約束?」
「これだよ」
そう告げて差し出されたのは四角い包み。
以前約束したお見舞いのことだろう。
でも、形状から察するに、内容物は――
「あたし、本なんか読めないよ……」
「心配するな。看護婦さんにも相談して選んだから、お前でも読めるよ」
そう言ってあたしにを本を押し付けると、
「じゃあ俺、長居するのもなんだし、もう行くよ」
「あ、あの……」
「何?」
「あ、ありがと……」
貴明は、ちょっと驚いたみたい。
あたしも、なんでお礼なんか言ったのかな……
じゃあ、と言って貴明は出て行った。
ああ、まだ胸がどきどきしてる…… 突然来るからだよ、もう……
あたしはベットに寝転がりながら、貴明から貰った絵本を読んでいた。
そう、貴明がくれたのは絵本。
子供じゃないんだから馬鹿にするな、と思ったけど、最近は恋人なんかに贈ったりするんだって聞いた。
……別に恋人じゃないけど。
貴明は看護婦の高崎さんに頼み込んで、プレゼント選びにつきあって貰ったらしい。
その時のことがナースセンターで噂になってて、看護婦さんの間では、貴明があたしの彼氏みたいに思われている。
「彼氏、一生懸命選んでたわよ」
だから……あたしの彼氏じゃないんだってば……
でも、お姉ちゃんの彼氏なのかな? それはまだ確かめていない。
なんかこの本を貰ったことも言いにくいなあ……
別に変な意味は無いんだけど、お姉ちゃんはどう思うかな?
それとも、もう知ってるのかな……
絵本の内容は、ありふれたいろんな品物にも大切な役目がある、ということを表現したものだった。
またページをめくる。
”シーツにとってたいせつなのは、だれかをあたたかく包み込むこと”……
退屈で他にすることも無いし、もう何十回と読んでいる。
あたしが読めるように文字も大きくて、この部屋と同じ暖色系の色でまとまっていた。
そういうチェックは看護婦さんがしたんだろうけど、貴明もいろいろ探してくれたのかな……
なんか、そういうのって……
眠くなってきた頭でぼんやりと考える。
貴明って、あたしのことどう思ってるのかな……
あたしはそのまま眠ってしまった……不覚にも。
おかげで検温にきた看護婦さんに見られてしまった。
あたしが絵本を抱きしめて眠っているところを。
「やっぱり彼氏からのプレゼントは特別みたいね?」
だ、だから……彼氏じゃないんだって……
もう、困ったなあ……
でも――
そんなふうに夢を見ていられたのも今日までだった。
なにも……なにもあたしの寝てる間にいちゃつかなくたっていいじゃない……
昼寝から目を覚ましたとき、貴明とお姉ちゃんが慌てて離れるのが見えた。
どうして? あたしが居るこの病室で……
あたしに見せつけたかったの?
……そんなわけないか。
だって、貴明はあたしの気持ちなんて知らないんだから。
なんだ……結局あたしが一人で舞い上がってただけなんだ。
じゃあ、問題ないか。
後はあたしの気持ちだけ。そして、気持ちなんて泣けば済むだけのことだ。
だから、あたしは泣いた。
一晩中泣いた。
……別に、傷ついてなんか、ない。
もともと恋なんてしてなかった。
今までの毎日が退屈すぎて、ちょっとした刺激で驚いただけだ。
あんなのは、ほんとの恋じゃない。
でも……だったら、ほんとの恋ってどんなものなんだろう?
あたしは、包帯をはずして貰うために、診察室でお医者さんを待っていた。
「はあ……」
これで、今日何度目のため息になるだろう。
ちゃんと、納得できたはずなのに……
手術も無事終わって、お医者さんも『大丈夫だよ』って言ってくれたのに……
まだ、こころの中にもやもやした気持ちが残ってる。
やだなあ……いつまでも気にしたって仕方ないのに。
それに、お姉ちゃんのことも気に掛かる。
”桜が見たい”なんて言うべきじゃなかった。
後で看護婦さんに聞いてみたら、とっくに桜の季節は終わってるって……
余計なこと言ったなあ……もしかしたら今ごろお姉ちゃんは責任を感じているかもしれない。
なんか、形だけ見ると、あたしがお姉ちゃんに復讐してるみたいだ。
もちろん、あの時はそんなつもりで言ったわけじゃないけど。
でも、もしかして無意識の内に……そんなはず、ないよね?
「郁乃さん、大丈夫ですか? 包帯とりますよ?」
「あっ、はい。お願いします」
いつの間にかお医者さんが戻ってきていた。
そしてあたしの包帯が取られて行く。
さすがに緊張する……
「ゆっくりと目を開けて 」
「……」
「まぶしい?まだよくみえない?」
「はぁ……」
何度もまばたきするうちに、だんだんはっきりと見えるようになってきた。
診察室の白い壁も、心配顔で見つめているお医者さんもはっきり見える。
よかった……視力は戻っているみたい。
もっといろんなものが見たくて、あたしは窓に駆け寄った。
「あ……」
窓から見える大空に、花びらが舞ってる。
桜色の花びらが。
五月の風に乗せて、ゆっくりと舞っている。
ううん、あれは桜じゃないよね?きっと、これは……
詳しい事はわからない。
でも真面目なお姉ちゃんが一人で思いつくことじゃない。
これはきっと貴明の仕業だ。
あたしのため、というよりお姉ちゃんのために。
空にはどんどん桜吹雪が舞っていく。
ああ……こんなにたくさん……
とんでもないことするなあ。
好きな人のためにここまでできるんだ……
初めて知った。
恋ってこんなにすごいんだ……
これが本当の恋なんだ……
桜の花びらは、もっともっと空に広がっていく。
鮮やかな桜の色が青い空を染めていく。
「……先生、姉の話を聞いてもらえますか」
「お姉さん?よく看病に来られてた?」
「ええ。ちょっと泣き虫だけど……たぶん、世界一の姉です」
胸のもやもやは吹き飛んでいた。
視力も戻ったことだし、これからいろんなことを頑張ろう。
学校にも通って、本もたくさん読んで。
そしていつか、あたしもほんとの恋をしてみたい。
(了)
以上が『わたしが初めて恋を知ったとき』です。
>>659-667 が本文です。
あと、659から662までの最下段を一行開け忘れました。
申し訳ありません。
ではクラナドのSS行きます。内容は不条理ギャグとでもいうか……
13スレになります。
13スレはながすぎだろ。
その日は朝から全てが異常だった。
俺は何故か朝七時に目が覚めた。
「変だな……なんでこんな時間に?」
しかも眠気もまったく無い。
「仕方ない……学校でも行くか……」
頭を捻りながら着替えて居間にやって来ると、いつもなら昼まで寝てるはずの父親が、
コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。
「なんだ朋也? 今朝は随分ゆっくりだな」
茫然としている俺を気にすることもなく、父親はふと時計に目をやると、
「お、もう会社に行かんとな。じゃ、行って来る」
鞄を抱えて行ってしまった。
な、なんだこりゃ? 今朝のあいつ、スーツ姿だったぞ? おまけに俺のこと名前で呼び捨てにして……
あれじゃまるで普通の父親みたいだ。
いったいどういうことなんだ?
全てが狂った今日の一日が、こうして始まった。
「あっ、智也君! おっはよー!」
「よう! 朋也。急がないと遅刻だぞ」
「お、岡崎先輩、おはようございます……」
学校へと向かう俺に、すれ違う生徒がにこやかに朝の挨拶をぶつけて行く。
そのほとんどが、昨日までろくに口をきいたことも無い奴ばかりだ。
顔も名前も知らない奴もいた。
もう、なにがなにやら……
全てがおかしい。父親だけじゃなく、他の奴らまで……
学校へ近づくに連れて、不安は増すばかりだ
と、見慣れた金髪の後ろ頭が俺の目に飛び込んできた。
俺は軽く挨拶した。
「よう、春原。今朝はいつもみたいに裸踊りはしないのか?」
「僕はそんなことしたことないよっ!」
「は、裸踊り……?!」
近くに居合わせた大人しそうな女生徒が、驚いたように呟いた。
「いや、これは冗談で……僕はそんなこと……」
「わ、わたしに近づかないでください……」
「い、いや……だからね……」
「いや〜! おかあさ〜ん!」
女生徒は悲鳴をあげながら逃げ出してしまった。
「……」
「……」
「なんてことしてくれるんだよっ! さっきの女の子、僕のこと犯罪者みたいな目で見てたよっ!」
「よかった……春原はいつもどおりだな」
「なに言ってるのかわかんないけど、君もいつもどおりだよね……」
皆がおかしく見えたのも偶然だろう。
俺はそう安心して校門まで辿り着いたが……
「なんだこれ……」
やっぱり、世界は狂っていた。
校門はまるで文化祭当日のようなディスプレイに飾られていた。
そしてその看板には大きな文字でこう書かれていた。
”第一回妹選手権”
なんだこれ……妹選手権?
たち竦み、看板をただ見つめる俺に、春原が声をかける。
「ついに、今日は妹選手権の当日だな。お互い頑張ろうぜ」
ああ……ついに春原の奴までわけのわからないことを……
「智也さん、おはようございます」
俺が頭を抱えていると、登校して来た宮沢有紀寧が声をかけてきた。
「今朝はなにやら顔色が悪そうですね……何かお困りですか?」
「そうだな……すまないが、この選手権とやらがなんなのか俺に説明してくれないか?」
「はあ……私が知っていることでよろしければ……」
「ああ、頼む」
できればジョークだと言って欲しい。
「今回の”妹選手権”は一人前の妹になるために、日夜努力を続けている女の子たちの登竜門です」
「……つづけてくれ」
「参加者の中から、最も妹にふさわしい女の子として審査員に選ばれた娘は、本物の妹となることができます」
「……」
「審査員は参加者と一人づつ面談し、参加者はその中で自分の”妹”ぶりをアピールします」
「……」
「その審査員が朋也さん。そして、司会が春原さんです」
ああ……神は死んだ……
「私が知っているのは、これくらいですね。こんなこと、いまさら朋也さんに説明するのも恥かしいですが……」
「いや、助かったよ。ありがとう宮沢」
「いえ、それでは私は行きますね。朋也さん、春原さん。お仕事頑張ってくださいね」
宮沢はぺこり、と頭を下げると、そのまま行ってしまった。
「さて……春原、後はよろしくたのむぞ」
「ちょっとまて! お前どこに行くつもりだよ」
「いや、俺は朋也のように見えても、実は本物の朋也ではないんだ。本物は後で来るから」
「なるほどね……って、だまされるか! 審査員はどうすんだよ!」
「そんなの適当なだれかに代わってくれ……」
「ばかやろう! 参加者たちは妹になるために今日まで頑張ってきたんだぞ!」
春原はそう叫ぶと、とても春原とは思えない強引さで俺を会場へと引っ張っていった。
「ちくしょう……本当にやらないといけないのか……」
「あきらめなよ。もう決まったことだから」
会場は既に準備が整っていたが、まだ人の気配はない。
今ここにいるのは、俺と春原の二人だけだった。
「だいたい”妹になる”ってわけわかんねえよ。だれの妹になるっていうんだよ」
「朋也が選ぶんだから、朋也の妹になるに決まってるだろ」
「……やっぱ俺帰る! 絶対帰る!」
「なんだよ、照れることないじゃん」
「照れてねえよ!」
「いや、最初はだれだって”おにいちゃん”なんて呼ばれるの、気恥ずかしいと思うよ。僕もそうだったし」
春原は勝手に納得しながらうんうんとうなずいていた。
「でも、できてみると、妹って可愛いもんだよ。実はつい先日、僕にも妹ができてさ……」
春原はでれでれと鼻の下を伸ばしながら告白した。
「彼女は僕の妹になるって決まったとき、泣きながら喜んでくれたんだよね」
「それ、ほんとに喜んでたのかよ……」
「妹がいてくれるから、こんな僕でも少しは頑張ろうって思えるしさ」
「なるほど……春原みたいに未来に希望がなくても、妹がいるからどうにか死なずにいられるのか」
「うん、最低な僕でも……ってそこまで言ってねえよ!
……とにかく彼女たちと話してみなよ。考えも変わると思うよ」
悲しいかな、結局俺は審査員にされてしまうようだ。
しかしも、世界はまだまだ狂っていた。
「で、彼女が今回解説を務めてくださる風子さんです」
「……なんで、風子が解説なんだよ……」
「ヘンな人に否定されてしまいましたっ! 風子、傷つきましたっ!」
「失礼だぞ、朋也。風子さんはプロの妹なんだぞ」
プロって……たしかに風子は公子さんという姉がいるから、本物の妹だけど……
いや……もう、細かいことを気にするのはよそう。
要はこういうことだ。
俺はこの妹選手権の審査員。参加者のうち一人を選べば、その子が俺の妹になってくれる。
しかも、プロが解説についてくれている。そういうことだ。
状況はわかった。常識さえ無視すれば、理解はできる。と思う。
「では、一人目の参加者の入場です!」
春原の呼び声とともに、一人目の参加者が姿を現した。
そこに現れたのは、学園の生徒会長、坂上智代だった。
「智代……お前が参加者の一人なのか?」
「ああ、私の場合は生徒会として、この選手権の監査に来た、という意味もあるんだが」
「そうだよな、智代が妹になりたいって言うのも変だしな…」
「変、と言われるのも悲しいな……私もこれでも女の子だぞ」
智代は少し傷ついたようだった。
「いや、お前を悪く言ったつもりはないんだが……」
困ったな……智代は実直だ。俺の言葉も真剣に受け止める。
「俺はみんなが妹になりたいって言うのがわからなくてさ」
「女の子のあこがれだからな……」
智代は頬を染めてうつむいた。
むう……智代にこんな乙女ちっくな表情をさせてしまうとは……
妹、恐るべし。
「朋也はこの選手権が気に入らないのか?」
「……家族なんて、今更どうしようっていうんだよ」
あんなのは、もう父親だけで十分だ。
「それに、俺はだれと一緒でも、うまくやっていく自信がないよ」
「岡崎……」
それが俺の本音だ。
「逃げられないから審査員だけは引き受けたけど……誰かを選ぶつもりはないよ」
智代はしばらくの間、俺を悲しげな目で見つめていたが、やがて口を開いた。
「岡崎は知っているか? 私も一度は家族というものを見失ったんだ……」
智代が伝説の女と呼ばれた頃のことだろう。
その時の智代の家族については知らないが……きっと俺と似た部分はあるのだろう。
「でも、今では家族を大切に思っている。だから今の私があるんだ」
「智代はそんなふうに変われたんだな……それはすごいと思う。でも、俺には無理だよ」
「いや、私は変われたんじゃない、思い知らされたんだ。家族を失うことが、どれだけ恐ろしいかを……」
「智代……」
「岡崎、投げ出してしまうのはまだ早い。少なくとも参加者の女の子たちはお前を家族として求めているんだ。
今は彼女たちの話を真剣に聞いてあげて欲しい」
俺と家族になりたい、か……どうしてそんなことを望むのだろう。
少しだけ興味がわいてきた。
「でも……妹になっても、うまくいくとは限らないよな……」
「ああ。きっといろいろなことがあるだろう。だが、なにがあっても私はお前の味方だと約束しよう。
いろいろ相談に乗るし、きっと力になれることがあると思う」
そこまで言われちゃ仕方ないな。
「わかった、とにかく話してみるよ」
「うん、それがいい」
智代は嬉しそうに頷いた。
「あ、あとだな……もしお前が望んでくれるなら、私がお前の妹になりたいと思う……」
「ええっ?!」
「ああ、きっとお前となら家族になれると思う。妹としてはまだ未熟だが……お前が選んでくれるなら、
これからは私も頑張るつもりだ」
「そ、そうか……」
「そ、それではよろしくな……お、おにいちゃん」
智代はそれだけ言うと、真っ赤になって出て行ってしまった。
「うわぁ……”おにいちゃん”か……」
智代を妹にしたら、毎日そんなふうに呼ばれるのか……
その状況を想像して、俺も智代と同じように赤面した。
「いやー、二人の家族としての絆が見られましたねー。これはなかなか好印象だと思います。
解説の風子さんはどう見ます?」
「でも、妹らしさに欠けるのです。風子の目はごまかせません」
「いやーさすがプロの目は厳しいですねー。では次の参加者どうぞっ!」
「で……なんでお前がここにいるんだ?」
「あたしも参加者だからにきまってるでしょ」
「……えっと……」
「”似合わない”とか言ったら、明日の日の目が拝めなくなるから、よろしく♪」
「い、いや……」
今俺の目の前に立っているのは、暴走乙女・藤林杏その人だった。
「というか、お前は俺の妹になりたいのか?」
「そう聞かれると、複雑なものがあるのよね……」
杏は、んーと首を捻りながら答える。
「なんていうかさ、もうすぐ卒業だからさ、そしたら、お別れだよね?」
杏が一歩踏み出してきた。
「ああそうだな」
「そう思ったら、なんだか寂しくて……」
卒業か……確かにそうなれば杏との接点はほとんど無い。
「もうじきお別れだって思ったら、今まであんたと過ごした時間とか、
楽しかった思い出とか、急に大事な物のように思えてきて……」
言いつつ、もう一歩。
「あたし、まだあんたと一緒に居たい。これでお別れなんていやだなって……」
もう一歩、踏み出した。いつの間にか互いの息がかかるほど近づいていた。
「あ、あのね、あたし、あんたのこと、す、好き……なのかも……」
「な、なんだって?!」
杏が、俺のことを……
「で、でも! まだ、あたしにもよくわかんないし……だからさ、一緒に暮らしてみない?」
「い、いきなりそんなこと言われても……俺が突然家族になって、おまえは平気なのか?」
「まあ、あんまり堅く考えないで。今までどおり、気楽につきあってくれればあたしは嬉しいから」
気楽に……か。
たしかに杏と一緒にいるのは楽しかったし、今までみたいに友達としてなら……
そして、その延長上に”妹”っていうのがあるのなら、俺にも……
「本当に俺にもできるかな……」
「大丈夫、きっと楽しいわよ。妹らしくお世話してあげるわよ」
お世話か……そういうのは嬉しいかもしれない。
杏の作る料理は美味いからな……時々弁当の余り物を分けて貰ってた。
でも、『俺に毎日メシを作ってくれ』なんて、まるでプロポーズの台詞みたいで恥かしいな……
よし、遠まわしに聞いてみよう。
「なあ、妹になったら、お前に……アレ、頼んでもいいか?」
「アレ? アレってなによ。それだけじゃわかんないわよ」
「いや……言いづらいだろ、やっぱこういうの……」
「……?」
「つまり、男が女に頼みたいことだよ……わかるだろ?」
「おとこ……おんな……ってまさかあんたっ!」
杏の顔が一瞬で朱に染まった。
「そ、そんなこと、いきなり頼まれても……」
「いやか?」
「い、いやっていうか……あたしたち兄妹だし……」
「別に兄妹でも、仲が良ければそういうこともあるだろ?」
「た、確かにそんな話もときどき聞くけど……」
杏は随分とまどっているようだ。
やはり食事を世話してもらうなんて、厚かましいお願いなんだろうか?
「やっぱり、いやなのか? 俺なんかにそんなこと出来ないよな……」
「い、いやってわけじゃないよ! で、でもそんなこと……恥かしいし……」
杏は涙目で否定する。
「や、やっぱり、今はだめ……欲望だけで求められても……こういうのって、お互いの気持ちが大事だし……」
……なにか話が噛み合わない気もするが、たぶん杏も緊張しているのだろう。
「いや、前からずっとおまえにお願いしたいと思っていたんだ」
俺は杏の手を取った。
「こんなこと頼めるのは、おまえだけだ」
もう何年も誰かの手料理なんて食べてない。
ごくたまに杏が分けてくれた弁当以外は。
「あ、あたしだけ……?」
「ああ、おまえだけだ」
「そ、そこまで言うなら…… あ、あたしも朋也のためなら……」
「できることなら、毎日。朝、昼、晩とお願いしたい」
「そっ、そんなにっ!?」
「ああ、一緒に暮らしてるんだからできるだろ?」
「で、できると思うけど……でも、いやらしすぎるよぉ……」
「そうだな……ちょっと卑しいかもな。でも俺だって若い男だし、それくらいは……」
「お……」
「どうした? 杏」
「お、お、お……」
「お?」
「お、おにいちゃんのエッチ〜〜〜!!!」
ぱあん!と素晴らしくいい音で俺の頬に杏のビンタが決まった。
「……どう思います?解説の風子さん」
「伝統芸でしたね。さすがに破壊力はあるのです」
「それでは最後の参加者の入場です!」
や、やっと最後か……
こんなのがもし十二人もいたら絶対身が持たないな……
心の中でそう愚痴っていた、その時。
「朋也くん……」
懐かしい声に名を呼ばれて、俺は背後を振り向いた。
小柄な少女がそこに立っていた。
「古河……渚……」
渚に会うのは三ヶ月ぶりだった。
『辛いなら……わたしの家に来ますか?』
父親との冷え切った関係を渚に見られたあの日。
渚は古河家に住むことを勧めたが、俺はその優しさを拒絶した。
『他人にそこまで甘えられないだろ?』
あの日別れて以来、渚は学校に姿を見せていなかった。
「お久しぶりです、朋也くん……」
「渚、この三ヶ月どうしてたんだ? 心配したんだぞ」
しかし、渚は俺の問いかけには答えなかった。
「朋也くん……わたしの家に来て下さい、一緒に暮らしましょう」
「……その話は、もう断ったはずだ」
「お父さんも、お母さんも、歓迎してくれています。きっと楽しいです」
「だめだよ……言っただろ? 他人にそこまで迷惑はかけられないって」
「いいえ! 違います!」
渚が叫んだ。
「もう、他人じゃないです……わたしは、朋也くんの妹です」
「! お、お前……そのために参加したのか……」
たったそれだけ。
俺と他人ではないと言い張るそのためだけに……
「朋也、渚ちゃんはたった三ヶ月で妹選手権の予選を全て突破したんだ」
「それはすごいことなのです。プロもびっくりです」
司会と解説から説明が入る。
「渚……お前、俺のためなんかに何故そこまで……」
渚は、にっこりと笑って答えた。
「朋也くんが……わたしの大切な人だからです」
ああ……あんなにも儚げだった渚が。
一人で坂を登ることにも躊躇していた渚が。
俺のためだけにここまで……
「渚っ!」
俺は渚に駆け寄って、抱きしめた。
「渚……一人でよく頑張ったな……」
「一人じゃないです。朋也くんが待っていてくれると信じてたから……」
「……そうか」
「朋也くんも、今日からは一人じゃありません。朋也くんは……わたしのおにいちゃんです……」
「ああ……そうだな、渚……」
俺が渚に頷きかけたその時。
「ちょっと待った〜〜!!」
杏の静止の声が割り込んできた。
「あんた、あたしにあんな恥かしい約束させといて何言ってるのよ!!」
「いや、これはだな……」
「で、朋也。誰を妹に選ぶんだ?」
見渡すと、渚、杏、智代の三人がじっと俺のことを見つめていた。
智代は信頼に満ちた瞳で。杏は怒りに満ちた瞳で。渚は涙に満ちた瞳で。
だ、だれを選ぶ、と言われても……どうすりゃいいんだ?
「大丈夫だ、朋也。自分の信じた選択をしろ」
「あ、あたしなら朝、昼、晩でも大丈夫だから……」
「おにいちゃん、わたしと一緒に暮らしましょう」
だれを選んでもこの場はおさまりそうにない。
あ、悪夢だ……
「ちょっと朋也! はっきりしなさいよ!」
「ぐはっ!く、首を締めるな、杏。い、息が……」
怒鳴り声やら、泣き声やらが交じり合う喧騒を聞きながら、俺の意識は薄れていった……
「うわああっ!」
目を覚ますと、そこはいつもどおりの自分の部屋だった。
「ゆ、夢だったのか……」
正に悪夢だった……
時計を見ると七時だった。早いけど、もう出るか。
着替えて部屋を出ると、居間にはいつもと同じ父親が眠っていた。
床には酒瓶が何本も転がり、父親はだらしなく手足をなげだしていびきをかいていた。
いつもと同じ父親。
スーツなんて着てない。会社なんか行かない。俺を”朋也”と呼ぶこともない……
いつもどおりの、陰気な朝。
「……」
あれが不幸な夢だとしたら、これが幸せな現実なんだろうか……?
もし、いま隣に妹がいてくれたら、こんな暗い気持ちも晴れるだろうか?
そんな想像をしたところで、俺は不意に気が付いた。
「くだらないな……あれは、しょせんは夢なんだ……」
さて、学校でも行くか……
いつもどおりの朝だった。
異常なことなど何も無い朝。
俺は行き交う生徒達の誰とも目を合わせることなく、ひとりで黙々と歩いていた。
「おはよう、朋也。なんか元気ないな」
「別に……っていうか、今朝はやけに早いな、春原」
「今日は大事な日だからね」
大事な日? ひょっとして……
「なあ、今日は妹選手権……なんてことは無いよな?」
「は? 妹選手権? 何言ってるんだよ、そんなことやるわけないだろ」
春原は心底驚いた様子で俺に答えた。
「そうだよな……いや、なんでもない、忘れてくれ」
ああ、やはりあれはただの夢だったらしい。
そうだよな、そんなことあるはずがない。あるはずが……
「妹なんて古すぎる! 今の時代はやっぱりお姉ちゃんだろ!」
「はあ?」
春原の言葉の意味がわからない。
いやな予感がしてきた……
そしてその予感どおり、校門に取り付けられた看板にはこう書かれてあった。
”第一回お姉ちゃん選手権”
会場にはすでに参加者たちが待っていた。
「今日からは、ことみちゃん……じゃなくて、お姉ちゃん。一家に一台、便利なお姉ちゃん、になります」
「あの……トランプ占いでも、私がお姉ちゃんになれば、絶対幸せだって出てますから……」
……とりあえず、
俺はこれが夢であるかどうかを確かめるために、春原を殴った。
全力で。
以上です
>>670-683 ……ちなみに、私なら杏を選びます。
それでは、ありがとうございました。
【告知】
締め切りまで一週間を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『妹』で、締め切りは 3 月 21 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『クロス』で、開催時期は 4 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。ただし、投稿は次回の募集開始までお待ちください。
【告知】
締め切りまで残り 1 日と数時間です。
最後の追い込みがんばっていきましょう。
今回のテーマは『妹』で、締め切りは 3 月 21 日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
今から投稿します。
オムニバス形式、6レス予定です。
世界が光に包まれ、目覚めの喜びに体を震わせているころ、
恵美梨は自室でもぞもぞとベッドから這い出した。
だらだらと続く日々があって、
どうしようもなくバカなお兄ぃがいて、
それでも、これだ、というものが見つかったなら、
それは素晴らしい事と言えるんじゃないのかな、なんて思ったりする。
学校に行って、帰って、ハンバーグを作って、
そんな毎日が楽しくないわけじゃないけれど、
もっと楽しくなるんじゃないか。
――問題は、あのバカお兄ぃをどうするべきか――
身近な存在だから、余計に疎ましい。
恵美梨はそんなことを考えながら、いそいそと制服に着替えた。
恵美梨が愛しの先輩の事で頭をいっぱいにしているころ、
ユズハは木漏れ日の下で昼下がりのひとときを最愛の兄と過ごしていた。
兄にとって、彼女の毎日は小川のせせらぎのように平穏であるべきだった。
妹にとって、自分の毎日は兄を縛り付けているのではないかと不安だった。
一番近くにいながら、二人の意思は異なるベクトルを描いていた。
転機は突然やってきた。
ともすればそれまでの自分がどこか遠くに行ってしまったかのように感じるほど、
二人を取り巻く環境は劇的に、しかも幸福な方向に変わっしまった。
激流に呑まれることで、ユズハの意識は洗練されていった。
かつての小さな世界では見えなかったものが、この世界には実は大いにあふれていたことに気付いた。
そして今では何より、この兄からそれを一番感じ取れるのだ。
――きっと、今、お兄様は笑っている――
見えないから、よく見える。
ユズハはそんなことを考えながら、ムックルの柔らかい毛皮に体を預けた。
ユズハが午後の睡魔に意識を委ねようとしているころ、
理奈はスタジオで兄との衝突を予感して神経を尖らせていた。
来る。
理奈は目を閉じ、ヘッドホンの向こう側に意識を集中させた。
スタジオの空気を緊張感が支配する。
この一瞬を、彼女はいつも心のどこかで待ち望んでいた。
彼女にとって、今の自分は紛れもなく真実だった。
自分の生活の全てがこの瞬間のために回る。そのことに何の異存もない。
兄と同じ道を歩むということ。
兄と共に道を歩むということ。
つまり、兄と戦うということ。
――それで?どうするの?――
尊敬しているから、勝負できる。
理奈はそんなことを考えながら、兄のお小言に耳を傾けた。
理奈が苛立ちを闘志に変えてまた一歩踏み出そうとしているころ、
はるかはベッドの上で兄の記憶を反芻していた。
電気を落としたはるかの部屋は、どこか冷たい空気が漂っている。
ウェアもラケットも、押し入れから引っ張り出すようになった。
あの頃のように、踊るように、コートに立てる日がいつか来るのだろうか。
だけど、それがなんになるというのだろう。
空洞は埋まらない。
枕に顔を埋める。
彼女の部屋に鏡はない。
あれば、自分の顔を見てしまう。
――こんな顔、見せられないよね――
逢えないから、想いは募る。
はるかはそんなことを考えながら、今夜も眠りにつけないでいた。
そして、この世の全ての生物が眠りにつくころ、
瑠璃子は兄とひとつになっていた。
時間も、重力も、光も、音も、一切の物理法則の概念から離れた世界。
その片隅のそのまた片隅に、ひとつになった二つの光があった。
たったひとつ。
たったふたつ。
ふたつはひとつになり、
もうふたつにはならない。
なにもないせかい。
じゃまなものもいらないものも。
かなしいものもくるしいものも。
ここには、なにもない。
「ない」がある。
――ずっと、いっしょだね――
瑠璃子はそんなことを考えているのかもしれない。
そして、彼女が一雫の涙をこぼすとき、
世界に朝がやってくる。
以上です。
眠くて頭がヘロヘロ…今から寝ます、おやすみなさい。
投下します。
シリアス/ONE/瑞佳・みさお/4レス
では、参ります。
ちく、たく。
ちく、たく。
ちく、たく。
部屋の中、時計が時を刻む音が静かに響く。
カーテンを閉めた窓の外からは微かに雨音。
さっきまで大降りだったのだが、今はもう小雨のようだ。
ちく、たく。
耳障りだ。
時を刻む音が、とても。
朝起きれないからと言って、アナログの時計を買わせたのが間違いだった。
どちらにしても彼はわたしの声でなければ起きないのだから。
ちく、たく。
バカは風邪を引かない、とはよく言ったものだ。
でも、よく風邪を引くバカもいるわけで。
目の前の彼はその典型的な風邪を引くバカだ。
浩平の額に滲む汗をハンカチで拭う。
そっと触れただけで、手に彼の身体の火照りが伝わって来る。
熱い。
息も少し荒く、はぁ、はぁ、と言う熱い吐息がふとかざした手にかかった。
本当に、人を心配させて。
自分勝手で、独り善がりで、ワガママで、子供で。
でも、そんな人を好きになったわたしもバカだ。
昔から手がかかってしょうがなくて、わたしが起こさないと起きなくて。
前は前で、雨の中わたしを待ちつづけてずぶ濡れになって。
今回は今回で、雨が降るって言うのに傘を持たないで出かけちゃって。
コンビニで傘ぐらい買えばいいのに。
なんでそんなことすらしないで帰って来るんだろう?
おかげで、わたしが作ったご飯は冷蔵庫の中。
代わりにお鍋の中にはお粥を作っておいたけど、彼が何時起きるかはわからない。
今日はもしかしたら起きないままかもしれないけど、看病はしなくちゃ。
ふと、そんなことを思いながら水を持ってこようと立ち上がると、彼がぼそっとうわ言を言った。
み、さ、お――と。
彼から聞いたことはあった。
亡くした妹の名前だ、と。
彼女がいなくなって、お母さんもいなくなった後、わたしと会った、と。
ひとりぼっちだったときに出会ったんだ、と。
ふと、そのことを思い出して気付いた。
彼女が亡くならなければ、わたしと彼の線が交わらなかったであろう、ということに。
少なくとも、幼馴染という関係ではなかったろう、ということに。
そして、彼女とわたしの線は交わることは決してなかったろうということに。
仲の良い兄妹だった、と聞いた。
思い出がたくさんある、と聞いた。
彼から聞いた。
自嘲気味な、寂しそうな、満たされないような笑みをした彼からわたしは聞いた。
彼をぎゅっと抱きしめた。
彼は、泣いていた。
そしてわたしは、彼がそんなに想うあなたに嫉妬した。
間違っている、と正直自分でも思う。
でも、嫉妬することを止められない。
彼にこんなこと言ったらバカにされるか怒られるかのどちらかだろう。
だから、絶対彼には言わない。
彼の心をひとりじめしたい。
あなたを彼の心から追い出したい。
思い出ひとつも残らずに。
わたしだけ、わたしだけ。
でも、少しだけ思う。
もし、わたしとあなたの線が交わったとしたら、あなたはわたしをお姉ちゃんと呼んでくれたのかな?
絶対ありえないイフなのは、解っているんだけれど。
どんなことを、一緒に話せたのかな?
好きな人のこと?
それともあなたのお兄ちゃんのこと?
好きなお菓子のこと?
そもそも、恋ってなんだろう、って言うこと?
そんな話を二人でパジャマを着て夜通しお話をしたり。
浩平がやるバカを見て二人で呆れたり。
ご飯を一緒に作ったり、つまみ食いする浩平に二人で怒ったり。
そんなこと、一緒に出来たのかな?
「……みず、か?」
その声で夢想から刹那の内に現実に引き戻された。
彼が目を覚ましたらしい。
「浩平」
名前を呼ぶと、安心したように浩平は微笑んだ。
「看病しててくれたのか……」
言いながら彼は起き上がろうとする。
慌ててわたしは彼が起き上がるのを止めさせようとする。
「ちょっ、と、浩平、無理しちゃダメだって!」
「……みさおの夢を見た」
甲斐も虚しく身体を起こした浩平はぼそっと俯いて呟いた。
「え?」
「なんで夢の中でお前のことをみさおに尋問されなきゃならないんだ……疲れた」
問い返す間も無く、言うだけ言って彼はそのままベッドに倒れこんだ。
わたしが布団を直す前に、寝息を立て始める浩平には正直呆れるほか無い。
あなたは彼と夢の中で。
わたしは彼とこの場所で。
同じようなことを考えてて。
ちょっとだけ、ちょっとだけ面白いかもしれない。
ふと気付くと、さっきまで荒い呼吸だった彼の寝息は、もう今は穏やかなものになっていた
>>697-700 以上です。
すみません、訂正部を。
(1/4)の表記が抜けてました。
(4/4)文末、句読点忘れてました。ご容赦を。
なんか、また少し活気づいてきた?
今回レベル高いな。
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>702 となっています。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
目に留まった作品だけでもいいなら感想書こうかね
>>689-694 妹のきもち、兄のかたち
美しい流れが印象に残る短編でした
妹たちそれぞれの兄への気持ちが表現されていていいと思います
なかでも瑠璃子さんの涙が一番よかった
>>697-700 シスターズ・ドリーム
これまた懐かしい
良かったところは微笑ましい雰囲気
でもささやかにほのぼのと終わってしまうので、もう少しなにか欲しかった気が
どうにも偏った感想で申し訳ない。
長編は読むのが辛くて
葉っぱと鍵が二つずつ。今回はバランスいいですね。
・わたしが初めて恋を知ったとき
すいません、ちょっと個人的な理由でパスします…
・第一回妹選手権
言ってしまえば夢落ちで結末も予想できるのですが、そこまでの話運びが
スムーズで、中編であるにも関わらずストレスなく読み進めることができました。
というかもっと読みたいw
お約束ながらも杏のくだりがお気に入り。
読んでてニヤニヤが止まりませんでした。
・妹のきもち、兄のかたち
最初は話しの流れに意味があるのかな?とか思っていたのですが、朝から順に追っていって
最終的には夜になっている構成が上手いなと感じました。
ひとつひとつが短くて、妹キャラの紹介のようになっているのがすこし残念かな。
・シスターズ・ドリーム
まとめてしまうと瑞佳の葛藤、浩平の妹であったみさおへの軽い嫉妬心を描いたものなんだけど、
ドロドロした鬱屈した感情とかそんなのは感じずに、それでいて瑞佳の浩平を思う気持ちが強く伝わってきました。
最優秀作にはシスターズ・ドリームを推薦します。
簡単に。
>>659-667 わたしが初めて恋を知ったとき(郁乃)
鳩2は知らないけれど、気遣いにウブな娘が淡い恋心を
→失恋するも本気の恋愛を見せつけられ、という話の流れはすごくいいね。
女性的というか少女漫画的というか、男性率が高いであろうここでは比較的評価が
割れそうではあるけれど、内面描写がとてもきれいだった。
>>671-683 第一回妹選手権(CLANNAD)
蔵は知らないけれど、説明的でない程度に説明・キャラ立てがされていて読みよかった。
やりとりにちょっと無理がある気はするけれど、普段がそういうノリなのかな。
あと、落ちでは久しぶりに思わず声を立てて笑った。
ただし、名前の誤字はあまりいただけないかな。
>>689-694 妹のきもち、兄のかたち(妹's)
詩的な感じで淡々とそれぞれの兄妹を描くという手法も、その文章もとてもきれい。
とてもきれいなんだけど、ただそれだけだったのがものすごくもったいない。
文章はすばらしいのに話が伝わってこないというか――己が語彙の少なさにもどかしさを禁じえないなあ。
>>697-700 シスターズ・ドリーム(瑞佳・みさお)
すごく重たいのに、後味は非常にほのぼの。
文章は上手いし、一つのエピソードとしてすごくいいものだと思う。
厳しいことを言うと、それ以上でもそれ以下でもないけど。
今回は本当にレベルが高かった。
最優秀とか選ぶのはものすごくもったいない気がするけれど、
あえて言うなら個人的に雰囲気が好きな『わたしが初めて恋を知ったとき』を。
元ネタを知っている作品だけ。
>>697-700 シスターズ・ドリーム(瑞佳・みさお)
嫉妬をする瑞佳という設定で惹かれた。
元の作品中で描かれている、母性溢れる聖人キャラ、に
こういう設定を被せていることで、より人間味を感じさせている。
また全般に渡って使われている短い文を重ねる表現が、
瑞佳の心のうちの嫉妬、葛藤、の情景をさらに際立たせていて、
読んでいくにつれてその情景を感じとれることができた。
下手をすると元のキャラをつぶしてしまう設定なんだが、
表現が上手で、先に述べた『母性溢れる聖人キャラ』を
うまく生かしていることが素晴らしいと思う。
他の作品の元ネタをプレイしたことがないので、一作品だけの優劣を
つけることはできないが、読んで良かった、と思えたことは
最後に述べておく。
>659-667 『わたしが初めて恋を知ったとき』
元ネタ未プレイ、問題なし。ちとばかりクラシックなお話で、
大きいお友達仕様になる前の、りぼん〜ちゃおテイスト全開だ。
短編の分量でキレイに収める技量には、参った参った。
キャラの魅力的な事にかけては、今回随一。
あと、相対的には新鮮さでも。
>671-683 『第一回妹選手権』
元ネタ未プレイ、ちょっと予習した。
多分、プレイした人にはもっと面白いんだろうけど。
分かりやすい漫画的な作品なので、思い入れがない分を引いても、
雰囲気は掴めた。こなれすぎてて驚きがないというのは贅沢だよね。
無駄のなさと勢いにかけては、今回随一。
>689-694『妹のきもち、兄のかたち』
断片一つ一つに、それほど深い前提知識(体験)が不必要で、
だいたい味わえたと思う。未プレイのものでも、調べれば納得だと。
ただ、そういった予習で分かった気になっちゃうのが不思議。
食い足りなさを感じさせて欲しい、みたいな(難しい…)。
読み方が難しいけど、意欲作だと思う。
雰囲気と構成は今回随一。
>697-700 『シスターズ・ドリーム』
よく出来た掌編で、完成度にかけては今回随一なれど、
テーマや展開が原典に近すぎたのかも。
また今まで語られた事が多すぎる為、「上手い」以外に感想が言えないや。
ストーリーは『わたしが初めて恋を知ったとき』の方がベタだけど、
SSとしての新鮮さではなぜか負けた感じ。
無理なく誉めたくなる水準の高さと多様性がうれしかった今回。
うれしくてピンは迷うけど、あえて言えば1番か4番、かなぁ。
一つ欲を言えば、アホでも斬新な実験作とか?
712 :
名無しさんだよもん:2006/03/28(火) 06:44:38 ID:A1GXGQZn0
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『クロス』に決定しており、開催時期は 4 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
感想の中で、評価が高かった作品は以下のとおりです。
『わたしが初めて恋を知ったとき』
>>708 >>710 『シスターズ・ドリーム』
>>707 >>710 ということで、第四十六回の最優秀作品は
『わたしが初めて恋を知ったとき』
『シスターズ・ドリーム』
のようです。おめでとうございます。
715 :
名無しさんだよもん:2006/03/28(火) 11:18:50 ID:p7n6e3hH0
聞いて下さい!!
私の友達のMちゃんが一ヶ月前、歩いていたら
帽子をかぶり、サングラスをかけてる男の人に
声をかけられ、Mちゃんと男の人でラブホに行きました。
ホテルでその男の人の顔をみたら、なんと!!
山Pだったそうです。山Pが
「今、彼女いないけどHしたいんだ。5万あげるからHしようよ」
と言われ、MちゃんはOKしました。
そのときの動画や画像(Mちゃんが携帯で撮った)を
私はもらってびっくりしました。
それと怒りが込み上げてきました。
私は山Pが大好きなのに!!!!
Hの動画やばいです。
Mちゃんのマ○コと山Pのチ○コがすごい勢いで…
画像も山Pのチ○コがあります・・・・・・・
これを2箇所の掲示板やHP、ブログに貼りつけると、
そのサイトがなぜか開きます。
2箇所に貼り付けなきゃ見れませんよ!!
普通、チェンメってみれるわけがない
って思われがちですが、このチェンメはちがいます
ためしに友達のKちゃんにおしえてやったら
みれました。山Pの画像を見たい人は
今すぐやってください!!!!!!
今回『わたしが初めて恋を知ったとき』と『第一回妹選手権』を投稿した者です。
SSを読んで下さった方、特にわざわざ感想を書いて下さった方、どうもありがとうございます。
いまから感想返しを行いたいと思います。
>『わたしが初めて恋を知ったとき』
優秀作品の一つに選んで頂いてありがとうございます。
とはいえ優劣をつけられないと考えた方が多かったようです。
もちろん受賞は嬉しく思います。
悩んだのはお見舞い品とラストシーン。
無趣味で弱視の郁乃が喜んで浮かれるお見舞いは何かと考えても、答えが出なくて。
結局意外性と貴明の気遣いで……という選択に。
ラストシーンは原作でも描写が曖昧なので、どう書くか悩みました。
>>708 女性的というか少女漫画的というか
確かに少女漫画の王道パターンなんですね……書いてる時は気付かなかったです。
ギャルゲーのSSとしては問題かもしれません。
>>710 キャラの魅力的な事
書き手として一番心配だったのが郁乃の内面描写が受け入れられるかどうか、という点でした。
女性の一人称でSSを書いた経験がなかったので……
その点について今回は評価して頂いたようなので嬉しいです。
ただ、感想を頂いた方が鳩2未プレイの方だけですので、郁乃ファンに受け入れられるのか?
という一番大きな問題点についてはまだ不安です。
>『第一回妹選手権』
ヒロインたちが朋也の妹に……という無茶すぎる内容をいかに受け入れてもらうかが、
書き手として最大の不安でした。
妹選手権という無謀企画に読み手からの突っ込みが無かった事は驚きでした。
みなさん懐が深いです……
>>707 言ってしまえば夢落ちで結末も予想できるのですが
夢落ちがオチとして安易すぎるという意見はおそらくあるだろうと思っていました。
それでもこのオチにしてしまったのは、夢から覚めた朋也が父親の姿で
現実に帰る姿を書きたかったからです。
そのシーンについて反響がなかったことを考えると、選択ミスだったかもしれません。
>>708 やりとりにちょっと無理がある気はするけれど、普段がそういうノリなのかな
いえ、かなりキャラを壊してます。
書き手としてはギャグとして壊したつもりでしたが、ギャグが不発なのか、
クラナドを知らない方には通じないギャグなのか、この場合はちょっとわからないです。
名前の誤字はあまりいただけない
これについては平謝りするしかないです……
チェックはちゃんとしたつもりなんですが……
>>710 こなれすぎてて驚きがない
こんな無茶な設定のSSが『こなれすぎてて驚きがない』といわれるとは……
書き手のほうが驚きです。
二次創作ではこの程度は序の口だと考えるべきなんでしょうか?
それとも設定以外の部分、つまり妹萌えや、ギャグの部分が定番すぎたのでしょうか?
公子さんを妹候補に、という無茶すぎる展開も考えていたので、
そこまでやれば驚いてもらえたかもしれません。
今回のコンペは楽しめたと仰るかたが多いようです。
その回に参加できた事を嬉しく思います。
このスレでは書き手も読み手もとても真剣な雰囲気があって、投稿していて楽しいです。
今回投稿したSSの元ネタを知らない方が多かったので、
もし次の機会があればなるべくこのスレの方が知ってる作品で投稿したいと思っています。
比較的古い作品が好まれるように感じています。
……やべ。トリあってたかな。間違ってたらごめんなさい。
『シスターズ・ドリーム』の作者です。
読んで頂いた皆様、感想を下さった皆様、どうもありがとうございます。
そして、優秀作品に選んで頂いてありがとうございます。
最も、自分では少しだけしっくり言ってないところがあったりしたので、そこのところが見えちゃう作品になってしまいましたね……。
少女マンガにあるような感じの嫉妬を目指してはみたのですが……うむむむむ。
タイトル自体はとくに捻り無くいってみましたが、一応読み用は二つあるような感じに。
瑞佳の思う「Sisters Dream」と浩平が見てた『Sister's Dream』みたいな感じでつけてみました。
って、言うよりも正直本音を言えば「出遅れた」です。郁乃ネタで書こうとしてたら 先越されたぁ!? と言う感じだったり。
被って後出しになってしまうのよりも新しいモノを考えようとして出来た、というのが現実だったりします。
だから本編の風邪のと近くなってしまったのかもしれません。完全に最初忘れて書いてましたし。
>>716 自分、郁乃が鳩2で一番好きなキャラですが、キャラが生きてると思いますよ。
自分はこう言うの好きです。
というわけで感想返し参ります。
>>706 確かにほのぼのと終わってしまったことを少し後悔していたりします……。
もう少し、「あなたには、負けない」的な感じを出したいと思っていたんですが、なかなか上手く行きませんでした。
でも、やっぱりそうすると「もしも線が重なったら?」のところが上手く行かなかったかもしれません……。
うむむ、やはり難しいですね。
>>707 もう少しだけ、「思うが故の嫉妬心」って言うのを前面に出したかったです。
ドロドロは……入らないようには一応注意はしてました。
>>708 それ以上でも以下でもない、まさしくその通りですね……。
もう少し重めに行きたかったというのもあるんですが、そうなるとやっぱり↑のようになるわけで……。
>>709 イメージとして、瑞佳って典型的な「ヒロイン」像だと思うんですよ。男性から見た場合としての。
そのイメージは出来るだけ崩さないように嫉妬させてみたんですが、もう少し嫉妬させてみたかったとも思います。
>>710 原典に近すぎて今まで語られたことが多すぎる……全く持ってそのとおりですね。
表現の練習とかはしてるんですが、やはりそこで停止していた、というのは我ながらまずいですね。
斬新な実験作……難しそうですが、考えるのは面白そうですね。どういう形で組むと斬新な形に出来上がるのかが。
やはり、厳しい感想を頂けるのは凄い喜ばしいですね。励みになります。
自分の弱いところを確実に突いてくれる方がありがたいですし。
今回のコンペは書き手側としても面白かったです。
なんべんか読み返すと評価変るな。もう感想書くの止めようorz
別に点数付けなくても、感想を述べる事は良いと思うよ。
実際、書き手さんはコンペでの結果以上に、感想がほしいと思っているんじゃないかな。
それが全員じゃないにしてもね。
自分としては書き手として参加した場合は、感想が凄いありがたく感じる。
書き手として参加した回の場合は、感想を書くのは差し控えているけど……。
キツ目の感想であればそこを次に克服するのが楽しいと思う。
俺は投稿しながら感想を書いた時もあるけどな。
その場合は柔らかく自分の作品を貶すw
こんばんは。
今回「妹のきもち、兄のかたち」を投稿した者です。
この拙作に目を通して頂いた皆様に、この場を借りて感謝いたします。
ありがとうございます。
テーマの「妹」というキーワードから最初に連想したのは理奈、はるかの二人でした。
なので、最初はこの二人だけでシーンを繋いでいこうと思ったのですが、
あとからどんどん「あ、これもやったら面白いかも」と思いついてしまって…
書きはじめがもう少し早ければ上手く話を練れたかもしれません。反省です。
それでは、感想返しを。
>>706 1レス=30行弱の中でどうやってそれぞれのキャラクターを伝えられるか、
ということに気をつけて書きました。
>>707 時間の流れを順に追っていく形で話を進めることで、
彼女たちの世界が「結局は根底で繋がっている」事を表現してみました。
……なんて事をいえたら格好よかったんですけどw
これも「普通じゃつまらないから、こうやってみたら面白いかも」です。
一人一人について上手く掘り下げきれなかったのは失敗でした。
>>708 「手法がきれい。だけど、それだけ」
返す言葉がありません。自分の癖、といってしまえばそれで終わりなのですが…
それで終わったら進歩できないんですよね…。
>>710 「食い足りない」と思われたのは、やはり「中身が薄い」ということでしょうか。
外見ばかり作ってしまって、肝心の中身の肉付けが足りませんでした。反省です。
皆様の意見を自分なりにまとめると、
「まとまっているけれど、中身が足りない(薄い)」
ということだと思います。
自分がSSを書くようになったとき、最初に言われたことがこれでした。
以降、どうしてもこの点を克服できずに現在に至っています…_| ̄|○
>>724の仰る通り、克服するのが楽しみでもあり、苦しみでもあります。
そして、今回もそのような感想が多く見られた事を真剣に受け止め、
今後の判断材料にさせて頂きたいと思います。
最後のほう、愚痴になってしまってすみません。
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
今回は参加させて頂いてありがとうございました。
>>722 まあ、落ち込むことはないさ
感想が後で変わるなんて自然なことだよ
その時はそう感じたんだし、それを素直に書くのは間違いじゃないはず
とりあえず皆さんお疲れ様
今回はなかなか良かったよ
最初に感じた感想、ってのも大事だと思うよ
変な日本語だorz
最初の感想 だな
>>722 漏れは、必ず初発の感想で書くようにしてるから
もう一度書き直したいとか吊りたいとか日常茶飯事だぞ∧||∧
というか、読み込むと逆に、気に入ったのへの賞賛と
気に入らなかったのへの罵声以外書けなくなるものだからorz
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、
今回の運営への意見、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、
感想を書き込んでもらっても構いません。
#今ままで出ているテーマ
ツインテール、クロスオーバー、過去のお題、病気、お酒、
10年後、金曜日、忘却、姉、幼なじみ、初恋、同居生活
※次回のテーマは『クロス』に決定しており、開催時期は 4 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
一旦、4/3 を締め切りとさせていただきます。
テーマか
「クロス」の次だし、書きやすそうなのがいいのかな
「おもいで」とかなら何かは書けるんじゃないかな?
春だから、「スタート」もしくは、「リスタート」なんてどうだろう?
ところで、次回の「クロス」って「クロスオーバー」とは違うモノなの?
交差という意味でも、クロスオーバーという意味でも、聖闘士星矢でも好きに解釈していい
あるがままに「クロス」、なんだねぇ…。
最後の解釈はは歳がばれるぞw
まあ、21禁の特性上、「年寄りすぎて損は無い」か。
どもども、ご意見ありがとうございます。
次々回のテーマですが、開催時期が 5 月ということで
ちぃっとばかし春からずれますが、五月病も吹きとばせ!って
ことで「スタート」にしたいと思います。
それでは本日 8:00 より、テーマ『クロス』の投稿を開始します。
【告知】
第四十七回投稿テーマ:『クロス』
投稿期間: 4 月 4 日の午前 8:00 から 4 月 18 日の午前 8:00 まで。
テーマを見て、思いついたネタがあればどんどん投稿してみましょう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)
※投稿される方は
>>4-6 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが
・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない
※の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。
それでは、投稿開始っ!
【告知】
現在、葉鍵的SSコンペスレでは投稿を募集しています。
今回のテーマは『クロス』で、締め切りは 4 月 18 日の午前 8:00 です。
テーマを見て、思いついたネタがあればぜひ投稿してください!
また、次回のテーマは『スタート』で、開催時期は 5 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
クロスてセクロスじゃ(ry
【告知】
締め切りまで一週間を切りました。
作品の執筆は計画的に。
今回のテーマは『クロス』で、締め切りは 4 月 18 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『スタート』で、開催時期は 5 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
うあー、今回は間に合わないかも…
【告知】
締め切りまで残り三日を切りました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。
今回のテーマは『クロス』で、締め切りは 4 月 18 日の午前 8:00 です。
また、次回のテーマは『スタート』で、開催時期は 5 月初めになる予定です。
「二週間じゃ短すぎて書けない」「テーマが難しい」という方はこちらの
執筆に力を注いでもらっても構いません。
【告知】
締め切りまで残り 8 時間を切りました。
最後の追い込みがんばってください!
今回のテーマは『クロス』で、締め切りは本日の午前 8:00 です。
締め切りギリギリまたは少し越えて投稿をしそうな方は、
前もってお伝えください。それについて考慮いたします。
俺も間に合わない……か……?
少し越えて投稿というか、明晩なら出来るのかも解らんが…とりあえず今頑張ってみる。
投下します。
タイトル;「Cloth over」
元ネタ;TH2
キャラ;このみ
レス数;3レス
パジャマでベッドに転がると、今日見た桜色の景色がフラッシュバックした。
今年、初めてお花見をしたというのも大きいのかもしれない。
タマお姉ちゃんが帰ってきてから、昔みたいにいつも一緒だったし。
「……やっぱキレイだったな……」
言いながら、ごろん、と寝返りを打つ。
枕に顔を埋めてタマお姉ちゃんの顔を思い浮かべた。
桜の花びらが舞い散る中、微笑むタマお姉ちゃん。
女のわたしが見てもキレイだったのに、タカくんはどう思ったんだろう?
もう一度寝返りを打つと、蛍光灯の明かりが目に突き刺さった。
どうしてか、明かりを消す気にはなれなかった。
明日から新しい学校、新しい友達。
タカくんと一緒の学校、タカくんと一緒の景色。
もっと小さな頃、遠足に行く前日の気持ち。
あんな気持ちに似て、それでも違うような感情が心を占めていた。
ただ、何か落ち着かない。
でもあの頃は、タカくんたちと一緒に遠足にいけなくて寂しかった気がする。
今はその差は縮まったのかな。
あの頃の一年の差と、今の一年の差は違うのかな。
ふと制服を見やる。
まだ卸したての制服。
シワも無く、まだほんの数度しか手を通したことは無い。
前の制服よりも、スカートが短くて。
前の制服よりも、明るい色合いで。
前の制服よりも、なんか少し大人っぽくて。
わたしは変われるのかな。
タマお姉ちゃんみたいに。
ぼんやりとタマお姉ちゃんとタカくんが腕を組んで歩いてる光景を思い浮かべた。
普通の恋人同士に見えた。
タマお姉ちゃんが嬉しそうな顔をして、タカくんも嫌な顔をしていなさそうだった。
わたしがタカくんの腕に抱きついている姿を、誰か別の人の視線から見て想像した。
何処からどう見ても兄妹のスキンシップだった。
タカくんが苦笑しながら喜んでいるわたしを見ていた。
その差に不安がよぎる。
タカくんの横を一緒に歩くことが出来るのかな。
一抹の不安にかられて、枕をぎゅっと抱きしめた。
「タマお姉ちゃんみたいに、なりたいよ……」
何時の間にかに口にしている願望。
強くて、厳しくて、優しくて、キレイで。
タマお姉ちゃんに少しでも近づきたい、でも何時になったら近づけるのか解らない。
……考えててもしかたが無い。
いっそ、もう一度新しい制服を着てみた方が寝れるかもしれない。
そう思って、起き上がった。
パジャマを脱いで、制服をハンガーから外す。
まだ卸したての制服の、独特の臭いが鼻を突く。
スカートのホックを止めて、腕を袖に通す。
窓を見ると、髪を下ろした制服姿のわたし。
少しだけ、前と変わって見えた。
大人っぽい雰囲気でも、タマお姉ちゃんに追いつく気配も無いけれど。
でも、やっぱり違っていた。
闇に映えるわけでもなくて。
明るさに輝くわけでもないけれど。
普段と別の服を着たわたしは、わたしらしくなっていた。
自分でも気が付かなかったけど、わたしはわたしだ。
タマお姉ちゃんに、まだ届かなくても。
何か心の中のモヤモヤしたものが取れていくような気がした。
制服をぱぱっと脱いで、パジャマ姿。
そのまま電気を消してベッドに潜り込む。
あした、タカくんはどんな顔するだろう。
そんなことを思いながら、睡魔に身を任せよう。
あしたからが、わたしのはじまりだ。
うがあああ、ジャンル入れ忘れたあああああ_| ̄|〇
それと一つ目、(1/3)を忘れました、ご容赦を。
頑張りきってなんとか間に合った……。
【告知】
ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆様、どうもご苦労さまでした。
それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、討論などをご自由に行ってください。
期限は 4 月 25 日の午前 8:00 までとさせていただきます。
以下が、今回投稿された作品一覧です。
>>747-749 Cloth over(このみ)
告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>751 となっています。
目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ感想を書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回投稿された作品の一覧は
>>751 となっています。
感想期間は明日の午前 8:00 までとなっていますので、
まだの方はお早めにお願いいたします。
感想未満
乙女チックモノローグは最近の流行なのかなぁ。
前回の『わたしが初めて恋を知ったとき』を、つい思い出す。
文も広がる心象風景も、共にきれいで。
ストーリーというか場面の転換が無いんで、原作未プレイ人には
エンターテインメント要素が感じられず何とも。
なんで是非、プレイヤーの、公正な感想を聞いてみたいところ。
他にアクの強い作品が同時に出品されていると、こういう美しさと完成度で
押すタイプの印象はうすまってよく分からなりがち。
だけど、今回はある意味晴れ舞台な気がするし。
原作プレイしていないけど。
>>747-749 Cloth over(このみ)
このみの目を通して見える風景と、回想と、主人公への想いが
テンポよく繰り返されており、その繰り返しの描写のおかげで
彼女の想いがよく伝わってくる。
また、回想を通して不安になった自分の気持ちを払うために
制服を道具を持ってくるところで、今回のテーマの消化と合わせて
素直にうまいな〜、と思った。
インパクトのある作品ではないけれど、
読んでいて何だか優しい気持ちになる作品だと思う。
ぜひ、原作プレイしたことのある他の人の感想を聞きたいな。
【告知】
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。
引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次々回のテーマの決定などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
※次回のテーマは『スタート』に決定しており、開催時期は 5 月初めになる予定です。
※今回決めるのは次々回のテーマです。お間違いのないように。
原作プレイ済み。
うーん……
なんというか、萌える部分が少ないっていうか。
個人的には自分がSSに求めるのがそういう部分なんで。
文章は綺麗なんだと思うけど。
何度か読んだけど、それ以外の感想が出てこない。
申し訳ない…
うわ、時間超えちゃったか。
申し訳ない。
やべ、感想書くの忘れてたw
htt p://ww w.soka gak kai.or. jp/
皆様、感想ありがとうございます。
今回、「cloth over」を書かせていただいたものです。
もう少しひねらずに行けば、もっといい作品書けたんでしょうか……。
テーマでのネタ被りの可能性考えて、読み替え系の中で解り易い奴にしてみました。
ちなみに、一番困ったのは制服の構造忘れたことだったり。
以下感想返し。
>>754 場面の無変換、エンターテイメント性の薄さですか。
この形の作り方すると、どうしても欠けてしまいがちになってしまいますね……。
心情描写との両立目指して、粉骨砕身させて頂きます。
>>755 優しい気持ちになれる作品、ですか……。
素直に嬉しいです、ありがとうございます。
>>757 やはり、萌えとかの要素が薄すぎますか。
実は、個人的に少し悩みがそれだったりするんですよね。
シチュエーション重視にしすぎるとなんか合わないし、と……。
解決策をどうにか引っさげて戻って来ようかと思います。
鳥 間違えました_| ̄|〇
【告知】
現在、葉鍵的 SS コンペスレは総括期間に入っており、
今回の運営への意見、次々回のテーマの決定などを行っています。
「感想期間に間に合わなくて(´・ω・`)ショボーン」という方も、感想を書き込んで
もらっても構いません。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
#今ままで出ているテーマ
ツインテール、クロスオーバー、過去のお題、病気、お酒、
10年後、金曜日、忘却、姉、幼なじみ、初恋、同居生活、おもいで
業務連絡です。
しばらくの間、PC が触れない環境に行ってしまうので、
次回の投稿はGW明けの 5/8 から開始したいと思います。
またスレの容量も制限に近づいてきているので、
新スレを立てて開始しようと思っています。
異議はなさそうですね。開始と同時にスレ立てでいいと思います。
みなさま、お久しぶりです。
それでは、明日の朝 8:00 からテーマ『スタート』の投稿を開始します。
新スレでの投稿になりますのでご注意を。
立てた後にこちらに移動の連絡をする予定です。
スレ立て乙
乙
n
埋めるか……。
/Vヽ
,.r ‐、─,.‐、- 、、 r‐、/ '、/ 〉
,r'X/\X/\Xヽ\ ヽ ヽ ,つ
. ,∠ -^‐''´ ̄`丶.ゝM、X へ、 /´ヽ、_.ノ ヾ
/ `{= }ヽ.X´Vレヘ. /丶 ヾ
. / l ト、 x\ ヽハj‐ト、人 `y′ ヽ ヾ
/ .l | \ X\\ヽ 'メ、ly′ \./ ) )
,' kヽ. \.Xl⌒ヽ V´ \ _./
. | l ヽ Xト、〉 ヾ、_,ハ l ト、 /
V lヽ、Yヽ,ハ.ヽ、 ,.、 l N \./
'ヘ、ヽ\ト、ヾ_) < ヽ ,ノ jヽ、 / + | ┼ __
ヽハ- ヽ、 __ >'ィ ,レV レ' イ⌒) L(フヽ
ヽ ト、Yく rく.__ ヽ
\.トV 〈 ´ ‐ヽ \
j _, ヘ. Y′ \
___ メ、
,ム‐'´ ̄ ̄ ̄`` ‐t--、 X
,. '´ ̄`ヽ/ `ゝヘ. X
/ Y / / l ヽ (‐-)k
| ・ l/ l l / ハ l l. ゝく+ヽ
ヽ. ノl レA.-ル' |ト、ト、]] ヽィ┼ヘ
`ー-r‐l^>| ト、l V ヽNヽ ト土lヘ あんぱんわはー
|7'´ ,ハ. レ==、 ,r==、| l) lXゝ
/ / ,'⊂⊃ ┌─‐ャ ⊂⊃ l ,ハk─ァ
\ l ./ ∧|ゝ、 j、 j _ ィ ,ハ〈. l l Y
ヽl l /Yレ'\`<フ 〉 ,.ヘl l l l レ′
ヽl、l l | '´ヽ l l レ'´
ヽ!]] ,rゑュ_ ヽレ'´
,rx‐-、 ____ _
ム-−´::::::::::::::::::::`:::::`弋X‐x、、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽa a\
/::::::/::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::(ー‐)トk.
. /:::::/:::/::::i':::::::l::::::::::::::l::::::::l:::ヽ::::::::`T,, l`ト|
f:::::::l::::l::::::l:::::::ll:::::::l:::ハト、::l:::::l::::::::::○、l`トl.
|:::::::l::::l.::::::レ‐廾‐/レ′l| l:_l:::_:l::::::::::卜、l`ト|
|::::/l::::l:::::::ハ::::l ∨ ヽl`ヽlヽ::::::卜、l`ト| わはー
. |:/::l:::rl::::::l! V_ l:::::::::::h::::Yメ〉
. |j::::l::ヽl::::::l '´ ` '´ ̄`l:::::::::::lノ:::::l∠_
. (⌒∧::::l::⊂⊃ 「 ̄ ̄`'! ⊂⊃:::::::j:::;ハ;ハ:.:.:l⌒)
V.:.∧八::::レ^ゝ、l j ,.ィ<ノ::::::,.イレl:.:l l:.:.l_ノ
. 〈.:.:l l.:.ハ、∨l;ハ`ー=<ノ `ソ::::ノl:.:l l:.:l l:,ノ
ヽl. l:.:l. /.:/ l:l ヽ ムヘヽ.l:.:l l:.;lノ′
丶:l l:.:l l:l 、__,6,、_, ヽ.l:.:l/
\l. l:l / △ △ヽ Y'
ヽ| { r‐v‐vァ } l
| ハ、ニニ^ニノヽ、 l
| ´'⌒ヽ'⌒ヽ'⌒` l.
| │
| __,r┬′
`ーrニニT´ ̄ヽー‐´|
l l ヽ、__ノ
ヽ、_ノ
,/ xXr''ゝ、 l ;' ll l l!l ゙i lヾ-、‐)、゙l ヾ、; ゙、ヽ|
/xX"゙゙!j::.. ヽ. ! !l-―,l l | ! l l l ゙l N ゙l |i ゙i、i! !
/ xXxヾ、_,) ,.i!"!l / ! /l ′ リ ;r==、、リ゙l i l i. l
/XXxx xl i! l!,r===、 ! └、ヾli l i| l l ,! あんぱんわは〜♪
x"゙ ゙"XXx.l !l//〃::::ヽ ゞ::::ノ l,'/l ! ! /
-―- xX rl l ゙ヾv'")::::::i. ´ ̄ '' ,シ、l,/ l/
/ー=、___l ゙i. ゙i. ヽ-‐" ,. -――‐┴- 、、
l | l l ヽト、 ! ''" ,.-''" ・∴’・:’:∵ `ヽ
l !l. l: lヾN゙i、 ゙i、 ,r' ’ ‘ ’ ゙、
!| l l | ト、l、`゙:、 .l` ー、- l l
゙! Nl ! ヽ! ヽN ゙:、 l. ,.r! ヾ、 ,ノ
゙ ヾ、 ヾ:、` ゙ ,ゝ .l"``ミ==`ヽ、、 ,. -'"
_,. -──=ニヽ
/レ'´ `ヽ、
//● / , ,、 ヽ ヽヽ ト、
/7O j_ノ_/ハHl、_j l lN
〈7イ ´|/l/ `ヘノ} jrく)j
r‐ヶハl c⌒r─ォ⌒c,ハヽ〉 わはー♪
Y//,ハ>、j>l、_ノ.イレ1l レ
\l l//` ` ̄´ j l レ'
_>′r。~。ヽ レ'´
(__ゝ、<ゞニア< |
\`^^´ l
`ーr-、ノ
し′
i./ ! , ヾ"" ''',、`"'7
〃 i i.ハ ', '、 ',. ',、 !i /
. /,' .i ! !ll ',.i , '、 i .!ヽ .!l /
/ ! ! .イ! !l| ',',、ヽ. ',、 ! ! 'i i' おまえらわはーしろわはー!
,'ヽ. ,'.!.i .l ! !l.! N! ',',ヽ',、 ','、_,.! !く.`!
! ヽi、 ! !.!i |', !`!゙i'!‐!、! ヽ ヾ,ゝ''!'、 l .! .l'_
i ヽ. ',l !、l ',、 l .!., ===、 "r =ヾ、.! .lノ_!lニiヽ
、_ .l ヽ! i.\',! ,, ,, ,l .i !、 l ,.!ニヽ
`" ,.. -‐ ''ヽ !、 ヾ、 !7''' ""V! ,.ィ.! !!l ヽ'´
\ r '" .ヾ!、 i`! 、..,'!_ ,l. イ〃,! ./ !!
< !.! ,.´ ̄.iヽ N \ヾ'ー' ,. '//',' ,/ !
∠ ヾ, _.ゝ--' \! ` ー‐ ' ´.//
._,. -──=ニヽ、
/レ'´ `ヽ、
//● / , ,、 ヽ ヽヽ ト、
/7O j_ノ_/ハHl、_j l lN
__〈7イ ´|/l/ `ヘノ} jrく)j おやすみゎ…〆
|__r‐ヶハl c⌒r─ォ⌒c,ハヽ〉
|\__Y//,ハ>、j>l、_ノ.イレ1l レ′
| { __ノ〜⌒:⌒⌒⌒〜⌒ヽ\
\} ..l\:::::......⌒_......:::::::::::_⌒.:::::::\
. ヽl \;;;; .'⌒ヽ ,/:'⌒ヽ:::::::\
\ ( .{ }ヽ、_ノ { }∫ )
ヽ )_.ヽ、_ノ _ ヽ、_ノ ( ____(
778 :
名無しさんだよもん:2006/06/17(土) 19:02:24 ID:8rQrH2+K0
6歳女児を自宅まで連れて行き逮捕…31歳男「仲良くしたかった」
ttp://www.zakzak.co.jp/top/2006_06/t2006061607.html 埼玉県警川口署は15日、強制わいせつ容疑で、
同県川口市の配送アルバイトの男(31)を逮捕した。
調べでは、男は4月30日午前10時ごろ、同市の公園のブランコで
1人で遊んでいた近くの幼稚園の女児(6)の体を触った疑い。
「仲良くしたかった」と容疑を認めているという。
男は、女児の自宅まで連れて行き、逃走。
女児が母親に「怖かった」と話したため、川口署に届けていた。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ | 埋めるよ
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ | 埋めるよ
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ | 埋めるよ
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ | 埋めるよ
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ |
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l:::::::::. |
|:::::::::: (●) (●) |
|::::::::::::::::: \___/ | 今日はここまで
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
>>783 サッカー日本代表に匹敵するハンパな埋めだな。
その程度で止めるなら最初からやるなよ。てめえはジーコかよ。
今日の埋め開始〜
::::::::::::::::::( ノ::::::::::::::::::::::::::::: | 十 ┼ キ . 十 ┼ キ
:::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ ⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ
:::::::/\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !
::::::/ \:::::::::::::::::::::::::::::: /. 十 ┼ キ . 十 ┼ キ
::::/ \:::::::::::( ノ::: / ⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ ⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ
:::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::::::::::: ' /l
::::::::::::::::::::::::::::::::: / 十 ┼ キ / .:|
::::::::::::::::::::: - ⊂ レ ヽ/  ̄ \ヽ _ −' .::└‐- .,/
:::::: _ ―  ̄ / ..::::::::::..l / ..::::::::::::::::::::......
. ̄ ̄ 十 ┼ キ | ::::::::::::::ノ/ ::( ノ:::::::::::::::::::::::::::
∧ ⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ | ::::::::::/ l ::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::
/:. `, | ::::::::::| | :::::::::::::::| ̄ '‐- ._/
/::::. '、 十 ┼ キ .l ::::::::::ヾ :::::::::::::::| /::::::
___/::::::::. `、⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ ! ::::::::::::゙、 :::::::::::::::| /::::::::::::
::::::::::::::::::::: \ ヽ. ::::::::::::\ ::::::::::::|/:::::::::::::::::::
:::::::::::::::::( ) ヽ 十 ┼ キヽ :::::::::::::::` -::::::::::::::::::::_ -''
:::::::_/:::::::::::::.. i⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ \ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ̄ /:::::::::::::::::: l _ ― 、 〉 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::::::::: | / \ ┼ キ . 十 ┼ キ
/::::::::::::::::::::: l | .::::::::::::. ヽ ノ こ (フヽ ⊂ レ ヽ ノ こ (フヽ
\/::::::::::::::::::::: / / :::::::::::::::::: }
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま!
\_/ \_________
/ │ \
∩ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!
さいたま〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
コロッケワッショイ!!
\\ コロッケワッショイ!! //
+ + \\ コロッケワッショイ!!/+
_,,、、,,,_,_ _,,、、,,,_,_ _,,、、,,,_,_ +
. + ,r';;'::゛':::`::;''tr';;'::゛':::`::;''t,';;'::゛':::`::;''t +
'r、;:´∀`:∩'r;´∀`∩r''r、;:´∀`;;r'さくさくほかほか!
+ (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
サンドイッチわっしょい!!
\\ サンドイッチわっしょい!! //
+ + \\ サンドイッチわっしょい!! /+
_____ _____ __ +
. + ////\ ////\ /\ \ +
(´∀` ∩(・∀・ ∩)( ゚Д゚ )
+ (( (つ ノ(つ 丿 (つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
モナー ワッショイ!!
\\ モナー ワッショイ!! //
+ + \\ モナー ワッショイ!!/+
+
. + ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ +
( ´∀`∩(´∀`∩)( ´∀`)
+ (( (つ ノ(つ 丿(つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
ギコ猫 ワッショイ!!
\\ ギコ猫 ワッショイ!! //
+ \\ ギコ猫 ワッショイ!! / +
+
+ ∧∧ ∧∧ ∧∧ +
(,,゚Д゚)∩(゚Д゚∩ ( ゚Д゚)
+ (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) +
| ( .ノ〜(_ヽノ 〜) ) )
∪∪ し∪ ∪∪
(((;;;:: ;: ;; ;; ;:;::)) ::)
( ::: (;; ∧_,∧ );:;;;)) )::: :; :))
((:: :;; (´・ω・)っ ;;;; ; :))
((;;; (っ ,r どどどどど・・・・・
i_ノ┘
((;;;;゜;;:::(;;: ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・`) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
.∧__,,∧
⊂(´・ω・`)⊃
☆ ノ 丿 キキーッ
ヽ .ノ (⌒) 彡
と_丿=.⌒
( ::: (;; _, ,_ );:;;;)) )::: :; :))
((:: :;; (´д` )っ;;;; ; :))
((;;; (っ ,r どどど
i_ノ┘
((;;;;゜;;:::(;;: _, ,_ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂( ´д` ) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |どどど
三 `J
_, ,_
⊂( `Д´ )⊃
☆ ノ 丿 キキーッ
ヽ .ノ (⌒) 彡
と_丿=.⌒
_ _∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂l⌒⊂彡
(_) ) ☆
(((_)☆
_ -─ ¬く  ̄ ‐- 、
/ _==-ミァ-─‐-、 \
/ , ‐''" \ \
/ / / | \ ヽ
/ / / / / || | i ヽ i
i / / / / / / || || |│ |ノス
|// / /___, -一ァ| /! |ト、|│ | | く」
|,-‐¬  ̄---┘'7 |! ハ! |,、-┼十|! | | |
, -‐ ''" し' '´_ /,ィ二l |ト、/!ヽト、\_ヽ!|!l | ハ |
,r/ __ ,イ|リ ヾハ! ヽ! ,ィ⌒ヾミリノ!/リ |
/ ||ヽ -' / ̄ )` __ |ヒノ:} '` ,イ/ | |
,r ' ヾ、 ,-、____ , イ ̄,r==- ==-' レ' /| |
/ ヽ `ーソ ' | |ト、,ヘ ′"" "" / / || |
. / \_ / | ハ ヽ`゙'ヘ ' '__. ィ / / | | |
/ / / | ヽ 川\ ヾ三ニ‐'′//! | | | |
/ / / 八 \川| |`ト- .. __ , イ‐ァヘ | | || |!
/ / / / \ \ 「`ー- 、 / .〉 ト、| ヽ、
,イ /-─=¬ニヘ、_ \ 厂\ 厂ヽ /!| | `ー=ヘ
-‐  ̄ /─ '  ̄ ├- ヽ\ \ノ\ \ 人 ハ!ヽ || |-┤ ヽ
/ /!‐-- | |\ ト、_`ヽ oヽ ト、! || |‐┤- ヽ
// 〉 __ / ├‐- || | 川-‐ | | 厂7! ハ! ├:┤  ̄ヽ
/ / ー ─  ̄ ├‐- リ || ハ!ヘ | | ト┤|/′ ヾ,┤ ゙i_
‐ ' 〉‐- | / /\ .|o | /ヽ/(′ ∨ \
‐--─ ──-r、___-、 /ー_ {( '´>、! /ヽ/ |\ \
|| | |ヽーrイヽ / ! ヾ、 /∨、 / ト、 ヽ \
|! | ! \ \ン / ヽ '´ ! \ \_
ヾ ヾ、 `ーヘ /'′ | ヽ / _∠二_ ヽ
ヽ |'′ ヽ、_ _ イ ,-‐┐ ! ヽi'´-‐‐ ヽ !
| '′ / /// / -‐‐ ヽ |
| / / / / / -‐-、 /
________________ | ' ' / !__/', -─ 、 ヽ /____
_____ ____/_____/ヽ \ / '" / l|____レ′ _)/ / ̄\___
U ! / \ ー''" / / 〉 ! 〈-‐ '  ̄ ̄U
| 〉 、 ヽ __ / / /! / ! |
| /─- ー--一 _ '" / / '´ il , ヽ │ |
─‐‐┬-‐─‐┴───/ ' ̄ -‐ _ '"´ // | _ , _├--── ┴‐-
│ / '  ̄ ̄  ̄ ∠ _ / | | 「i | | T
| |ニ‐ ̄ ̄ ̄  ̄ ‐- ‐--┘ | ! .| ヽ ト '│
| / , ---ァ‐- 、  ̄ ‐- 、 ─- し' ヽ_j |
 ̄ ̄ ̄  ̄ ̄! ̄ / ̄ / / ̄ Tー-- ___ ー-- 、/‐┬--‐┴───--┬‐-
| / / / | |  ̄Tー-┬‐-r--rく ! U
そだ |------、`⌒ー--、
れが |ハ{{ }} )))ヽ、l l ハ
が |、{ ハリノノノノノノ)、 l l
い |ヽヽー、彡彡ノノノ} に
い |ヾヾヾヾヾヽ彡彡} や
!! /:.:.:.ヾヾヾヾヽ彡彡} l っ
\__/{ l ii | l|} ハ、ヾ} ミ彡ト
彡シ ,ェ、、、ヾ{{ヽ} l|l ィェ=リ、シ} |l
lミ{ ゙イシモ'テ、ミヽ}シィ=ラ'ァ、 }ミ}} l
ヾミ  ̄~'ィ''': |゙:ー. ̄ lノ/l | |
ヾヾ " : : !、 ` lイノ l| |
>l゙、 ー、,'ソ /.|}、 l| |
:.lヽ ヽ ー_ ‐-‐ァ' /::ノl ト、
:.:.:.:\ヽ 二" /::// /:.:.l:.:.
:.:.:.:.:.::ヽ:\ /::://:.:,':.:..:l:.:.
;.;.;.;.;;.:.:.:.\`ー-- '" //:.:.:;l:.:.:.:l:.:
( _,, -''" ', __.__ ____
わ ( l ',____,、 (:::} l l l ,} / \
は ( .', ト───‐' l::l ̄ ̄l l │
│ ( .', | l::|二二l | わ こ .|
( /ィ h _,;'┴─-┴ニヽ.、 | は や │
⌒⌒⌒ヽ(⌒ヽ/ ', l.l /レ'´ `ヽ、 | │ つ │
 ̄ ', fllJ. //● / , ,、 ヽ ヽヽ ト、 | ! め │
ヾ ル'ノ |ll /7O j_ノ_/ハHl、_j l lN l |
〉vw'レハノ l.lll 〈7イ ´|/l/ `ヘノ} jrく)jヽ ____/
l_,,, =====、_ !'lll r‐ヶハl c⌒r─ォ⌒c,ハヽ〉 )ノ
_,,ノ※※※※※`ー,,, Y//,ハ>、j>l、_ノ.イレ1l レ′
-‐'"´ ヽ※※※※※_,, -''"`''ー-、\l l//` ` ̄´ j l レ'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `''ー-、′r。~。ヽ レ'´
ミミ、 ヾ==- 〃 ゞヾ,〃 ))`ー-==ニ二三 i l |
`ミミ、 !,-/´゛ ー'_,.-==-_`ー-==ニ l. | エ凡 |
ミミ彡ミ三=-、 { ,' 、-=' 〃 ̄`)〉- `ー/ニ ノ | ハ_ヽヽ|
` y__ '' '- ||||! {-/ /| |
ミミ、 〈,/ヽ ' ー''`` ||| / / | | |
ミミ彡ミ三==- ハ | ||| l / | `ー ' |
〃 "'ーノ i || l/ | l |
彡三='' !〉,\ !.j | /| レ ヽ |
ミミ彡ミ三ン'' ノ ヽ r‐-、 u / l / | フ |
/ /\ `ニ` / l / | ‐┼‐ ヽ
彡三='' _,.-'" / / \ / / / | ' \
,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
/'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
//.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
/〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
{´yヘl'′ | /⌒l′ |`Y}
゙、ゝ) `''''ツ_ _;`ー‐'゙:::::l{ あきらめたら
. ヽ.__ ,ィnmmm、 .:::|! そこで試合終了ですよ・・・・
,.ィ'´ト.´ ´`"`"`゙″ .::::;'
イ´::ノ|::::l \ "' :::/
::::::::::::|:::::l ヽ、 ..:: .:::/.、
:::::: ::: |:::::ヽ ヽ、.......::::/..:::/!\\
::::::::::: |::::::::ヽ ``''‐--ァt''′ |!:::ヽ:::\
:::::::::::::|::::::::::::ヽ、 /i|iト、 |l:::::::ヽ:::::\
:::::::::::::|::::::::::::::/:ヽ、 ∧|i|i|i|〉. ||::::::::::ヽ:::::::\
_Θ_
┗┓-┏┛
┠-┨
┠-┨
┠-┨
┠-┨
┏━....━┓
..┯..┯┯
│ ││
│ ││
│ ││
│ ││
-― ̄ ̄ ` ―-- │ ││
, ´ ........ . . , . ...└━..┘" ー _
_/...........::::::::::::::::: : : :/ ,r:::::::::::.:::::::::.:: :::.........` 、
, ´ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::: : ,ヘ ::::::::::::::::::::::: : ヽ
,/:::;;;;;;;| : ::::::::::::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::: ● ::::::::::::::::: : : :,/
と,-‐ ´ ̄: ::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::r(:::::::::`'::::::::::::::::::::::く
(´__ : : :;;:::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::`(::::::::: ,ヘ:::::::::::::::::::::: ヽ
 ̄ ̄`ヾ_::::::::::::::::::::::し ::::::::::::::::::::::: :●::::::::::::::::::::::: : : :_>
,_ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `' __:::::::::-‐ ´
(__  ̄~" __ , --‐一~∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵・…
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵・ もうだめぽ。。。
・・∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵…
∵∴∵∴∵∴∵・
. -‐- .,. '  ̄ ` . _,.-―- 、__,,....ィ
, ´ ヽ i ヽ '-、
/ \ l , ト 、 ~ヽ.___,,,...,.,, ガ
/ ` 、‐ ' 'z__ l ,>-‐'' ,//ク
i 人 l、 ヾ `´ /// ガ
/ ,ィ / ヽi ヽ. l、 ,| ∪. | | | | | / // ク
"i /^ヽ! / !,/ |,/ | ハj | | | | | 人ヽヽ ブ
i l ハ i/ 丿 \ ヽ. l/ / .| | | | | ゙ヾ.ヽヽ ル
゙l. ヽ_ \ { 、_ソノ \;,,,,. - ..、 '; !~l ブ
/ヽ! ,ィ/ `- ;' ;;;;;' ` :, ヽ!| ル
/ _Y ヽ t 、 /_ ':, ○ ; ヽヽ, ガ
〃´ ̄ 亠─----;:>- 、. `´ /,,. '; ,, _ ` 、 _ ,,, .. ' ;"/ タ
i'´  ̄ __ ,,.. -`<´ ;: ○,:' ,:' ` - 、し ,,.. --‐ // ガ
/l ,. - ´ / \ヽ`´,. ' ` ~ /l|| タ
i ! / / ;;;`'`i ,.-‐ 、 , , ,. -‐' | | ブ
. l i / l '''' .| ! ` -: ' ' ィ i.| ル
l ! / l \\ ,...、__,,.-;; /;'ノ l | ブ
| ヽ/ ! ヽ `-:イヽ-' //// ;リ/ ル
| i ` ~ ´ // ;'.ノ
・・・パトラッシュ、ウリはお腹がすいたニダ・・・。
\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
../::::::::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::
い 女 ホ ヽ:::::::::::::::::::::::::ヽ、,:::::::::::::::::::::::::
ま 子 モ 〉∧i i゙i .|l, 、ヽ斗l' ヽ::::::::::::::
せ な が /`トl、{.ヽ.l!、 イ℃)ヽ,i::::::::::::
ん ん 嫌 >! (℃}`ヽ ヽ!"´´ ヽ l,:::::::::::
!!!! か い l 、 "/// ////// u |:::::::::
な i /// ヽ ._....-- 、. !::::::::
v-"!、u . .r‐''''"゛ l .il:::::::::
.、., i=@.、 ,,/ヽl::::::::`-..、'!、 /・/ l::::::::
! ./ `'".!::::::::::::::::::::`''!-ii=--;;'''".ノ |:::::::::
″ !:::::::::::::::::::::::::::::::::`"''ァ'"゛'., ー''│:::::
,!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/]、,/ l::::::::
/:::::::::::::::::::::::::::::::::,,イ ,l'" ,!::::::::
iヽ,∧/i,7::::::::::::::::::::::::::::/ / ,l'l ,,i'!:::::::
┌, ‐''''ヽr‐┐:::::::::::::::/ __ /ノ |, \, ./ |::::::
. / 、 ゙ッ.l:::::::::,i'"/./゛.--ィ_.ゝ/i"\ |::::::
.| .''" .l /:::::://○iラ"、.フ゛ i' .l′ 'l::::::
.| ...=@ l::::./ ゙゙ノ,ljZr"''''''゙゙".、/ ./:::::
.,! 〈::./ .r'"'!ッ'"._ l'"´ =''゙/ !::::::
.:!. u -'" リ゙ .,iヘ,フ" ,, - ,,,7_,レ ,! /::::::::
: .l'ヽ ./ .|,,./′.,ノ_./ l !::::::::::
.゙'、ヽ_,,,..i''|′.l ./ ./ ''''ー′ l /::::::::::::
::::::.`'ー--'゙/ ./ .│ .| / ""''''""l .!::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::ヽ! ,! ''!'' i |/:::::::::::::::::
あと7k
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ や ら な い か
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ +
+ 人 人 人 +
(__) (__) (__)
+ (__) (__) (__) +
. + ( __ ) ( __ ) ( __ ) +
( ´∀`∩ (´∀`∩) ( ´∀`)
+ (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
━━━mm━━━━━━━━━
||| lll | | 人 ガラッ
| | (__) ||| ________
||| | | (____) /
\\( ・∀・ ) < おやじ!冷やしうんこ下痢だくで!
\ \ \
||| ガラッ ) ト、ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||| / ( | | |||
━━━━━━━━━mm━━━
─────────────‐
∧_∧ このウンコは私のオゴリだ
(`・ω・´) シュッ
(つ と彡 ./
/ ./
/ ./
/ /
/ /
/ /// / ツツー
/ ● /
/ ./
//
/ .人
/ (__) パカ
/ ∩(____) あ、ぽこたんインしたお!
/ .|( ・∀・)_
// | ヽ/
" ̄ ̄ ̄"∪
( ⌒ ) ポッポー
l | /
⊂(#・∀・) ぽこたんがインしたとかしてないとか
/ ノ∪ もうやってらんないっすよ!!
し―-J |l| |
人ペシッ!!
(_)
)(__)(_
⌒) (⌒
⌒Y⌒
人
(__)
カタカタ (__)
(・∀・ ) <あ、ぽこたんインしたお!
_| ̄ ̄||_)_
/旦|――||// /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| . |
|_____|三|/
人
(__) ウンコー
(__) (´⌒(´⌒
(・∀・ ) (´⌒(´≡
O┬O ノ` ≡≡≡(´⌒;;;
◎┴し-◎ (´⌒(´⌒;;
)、._人_人__,.イ.、._人_人_人
<´ 天狗じゃ、天狗の仕業じゃ! >
⌒ v'⌒ヽr -、_ ,r v'⌒ヽr ' ⌒
// // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ //
///// /:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;| /
// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| /
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// ////
/// :|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;|// ///
////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| ///
////|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| ////
// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: : | `ー----−' |__////
__ __ __ __ ___ __ __
∠__∠__∠__∠_.∠_../ | __∠__∠__∠l__
∠__∠__∠__∠__∠__/| | ∠__∠__∠__∠__/.|_
. ∠__∠__∠__∠_.∠_./| |/| ∠__∠__∠__/ /| |/|
. / / ./ / / /! |/| | | / / /| ̄ ̄| |/| |
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| |/ |/| |_| ̄ ̄| ̄ ̄| |__|/| |/|
__ _| |__|__|__|__|/| ̄ ̄| | ∠__|__|__l/ /| |/| |
. / / | ̄ ̄| |.\/\/\. | | |__|/| | | | | ̄ ̄| |/| |/
| ̄ ̄| ̄ .| |/| ̄|\/\/ .|__|/| | | |__|__|__|__|/| |/|
. ___|__|__.| ̄ ̄| |_|/\/ | | |__|/ | | | | | |/| |
. / / / | |/|. |__|/| .|__|__|__|__|/| |/
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| |. | | | .|_| | | |__|/
|__|__|__|__|/ |__|/ |__|__|/
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
トリアエズ _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
ウメオワタ _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
∧__∧ _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
( ´・ω・) _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
/ヽ○==○_| ̄|○ _| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
/ ||_ |_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_)) ̄ ̄(_))