葉鍵的 SS コンペスレ

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1 ◆qsaJNT.c
 ここは、決められたテーマに沿った SS を与えられた期限内で書いて、競い合うスレです。
 テーマを見て思いついたネタがあればどんどん参加してみましょう。
 他の SS 書きの方と同じ条件で、自分の力を試すいい機会ですYO!

・期間の設定や細かい変更点は告知のなかで発表します。
・テーマはこのスレの話し合いで決定され、開催ごとに毎回変更されます。
・その他、ルールや投稿方法や関連スレは >>2-10 に。
2 ◆qsaJNT.c :02/05/03 22:52 ID:daEiLsMg
ルール】

・テーマを決めて、それに沿った SS、シチュなどを書く。
・書き手は全員名無し(書き手の知名度で作品の評価が変わるのを避けるため)
・書き手の騙りを防ぐためにトリップをつけるのは OK。
 但し、普段コテでトリップをつけている人は、それとは別のトリップをつけること。
・告知及び投稿期間→締め切り、という流れ。締め切りまでは一切感想をつけない。
 締め切り後に、参加作品について感想、評価などを行う。
 (期間内に投稿できないなどの事情がある場合には、投稿期間以前の投稿も可)
・各期間は以下のように設定する。
 投稿期間: 2 週間
 感想期間: 1 週間

参考スレ:第八回顔文字選手権大会
http://pinktower.com/choco.2ch.net/test/read.cgi/kao/1015675389/l50
3 ◆qsaJNT.c :02/05/03 22:52 ID:daEiLsMg
【注意】

※必ず名無しで投稿して下さい(誰だか判らなければ良い)。
※特にいつもトリップをつけている方はご注意を。
 (そのトリップと違うトリップなら構いません)

それ以外の手順は SS 投稿スレに準じます(以下に転載)。
|【投稿の手順】

|1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
|  「今から SS 投稿します。なお、××な内容です」など。
|  鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
|  (時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
|2:書いた SS を 30 行程度で何分割かしてひとつずつ sage で書き込む。
|  (名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
|3:回しは不要。旧スレからの変更です。
|4:最後に sage で作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
|  アップしたところをリダイレクトする(>>1-2みたいな感じ)と トッテモ(・∀・)イインチョ!
4 ◆qsaJNT.c :02/05/03 22:53 ID:daEiLsMg
【よくあるかも知れない質問】

Q.複数の作品を投下するのは OK ですか?
A.構いません。期間内でテーマに沿っていればいくつでも結構です。

Q.投稿期間中はネットに繋げなくなるんだが……。
A.その旨を宣言してから、締め切り前の任意の時期に投稿して下さい。

Q.もうすぐ完成するから、締め切りを伸ばしなさい(`□´)くわっ
A.終了間際の混雑などを考え、締め切りは延長される可能性もあります。
  その際は、一言その旨をこのスレに書き込んでください。
  ただし、完成まであまりにも時間がかかりそうな場合はその限りではありません。

Q.締め切りが過ぎてから完成したんだけど、ここに投稿していい?
A.締め切りを過ぎたものについては、SS 投稿スレを始め、内容に見合った別の
   SS 関連スレに投稿してください。
  このスレは、決められたテーマと期間の両方を満たす SS を対象にしています。

Q.気に入った SS があったけど、みんな名無しだから作者がわからない。
A.締め切り後にこのスレで訊いてみましょう。教えてくれるかも知れません。

Q.投稿した投稿作品がリアルリアリティに汚染されてます。
A.ときには厳しい意見が付くこともありますが、別にあなたが憎いわけじゃありません。
  良い感想職人さんはちゃんと理由も書いてくれますから、次回に役立てて下さい。
5 ◆qsaJNT.c :02/05/03 22:53 ID:daEiLsMg
ということでスレを立ててみました。

とりあえず話を進めるためにテーマを決めましょうか。
今まで出てきたテーマで自分が把握したものを挙げると、

「雨」「口喧嘩」
(「花」)「鳥」「風」「月」
(「花」)「月」「雪」「星」「宙」
「踊り」「旅」「休み」
「時計」「嘘」「影」

というものがありました。他にありましたらどんどん案を出してください。
どこかで「動きのある SS が読みたい」という意見があったので、自分は
「走るっ!」というテーマを挙げておきます。
6 :02/05/03 22:53 ID:6sbl2FSg
7名無しさんだよもん:02/05/03 23:29 ID:lwIZ9Yko
プールも参加します
http://ra.sakura.ne.jp/~tatebar/index.html
8名無しさんだよもん:02/05/03 23:36 ID:wvoyi8Zo
◆qsaJNT.cさん、ご苦労様です。
「走る」というテーマはいいと思います。自分も推しておきます。
9名無しさんだよもん:02/05/04 05:52 ID:i6lphwZm
なんだかりーふ図書館っぽい企画だな。最近行ってないから知らんけど
10名無しさんだよもん:02/05/04 21:39 ID:+YKSUvLu
お、何時の間にかスレ立ってる。
しかも全部ここでやるのか。
11 ◆qsaJNT.c :02/05/04 22:06 ID:jK9Nebkt
>>9
元々は顔文字板でやられている企画を参考にしてます。
りーふ図書館は良うけ知らんのですけど。

>>10
紆余曲折を経て、ここで行うことになりました。
どんどん参加してください。

なんか微妙にこのスレの知名度が低そうなので、告知を兼ねてageときます。

現在、次回の投稿テーマを募集しています。
思いつくテーマがあったら、ここに書き込んでいってください。
12名無しさんだよもん:02/05/04 22:07 ID:G25TTNXC
ついにたったかー!!!!!
13名無しさんだよもん:02/05/04 22:18 ID:Xw6/ejVJ
SS投稿スレに告知した?
14名無しさんだよもん:02/05/05 00:08 ID:Jlzmsx+/
告知しても煽られるだけだと思われ。。。

盛り上がってりゃ勝手に人は増えていくし、ダメなら勝手に廃れるだけでショ。
ま、気長にやりませう。
15名無しさんだよもん:02/05/05 02:53 ID:W97uU7fa
「走る」というテーマに一票。
これなら色々な種類のSSが読めそう。
16名無しさんだよもん:02/05/05 21:01 ID:2fC8yMwl
投稿スレにも、一度ぐらいは告知した方がいいんじゃない?
向こうでやってた企画が正式に移行したわけだし
少なくともスジはある
17地獄車 ◆a6WeBjxs :02/05/05 21:14 ID:L4vy3cCW
…始まったな。皆の力作を楽しみにしているぞ。
個人的にはもうちょっと具体的なテーマの方が面白いと思うが…

>16
そうだね。スジは良いものだ。
18名無しさんだよもん:02/05/05 22:04 ID:YXqK4jRv
SS 投稿スレでの告知ですが、やはり控えておきます。
あそこは基本的に SS とその感想で回すスレなんで、それ以外のネタを
書き込むのはあまりイクナイと思うので。あまり乗り気ではない人を無理に引きこもう
とするのも、お互いにとって為にならんでしょうしね。
無難に、適当にこのスレを上げておくことにしますです。

>>17
あまり具体的なテーマにしてしまうと、SS のネタ(オチ)が被る→(゚д゚)マズー
になってしまうので、適度に抽象的なテーマにしようと思ってます。
テーマからどんなネタを捻りだすか、というのも書き手の腕の見せどころですから。

ちなみに、その「スジ」は何か違うと思いますよ、お兄さん(w


それとテーマ募集の締め切りですが、あんまり長引いていてもアレなので、
連休明けの 7 日の晩ぐらいにしたいと思ってます。
19名無しさんだよもん:02/05/05 23:26 ID:AlNeeZiZ
笑点みたいだな
20名無しさんだよもん:02/05/06 10:12 ID:oMQI5xK5
じゃあまず、前座の芸人が登場しないとな(w
21名無しさんだよもん:02/05/06 22:10 ID:FL1AMStW
ではウクレレ漫談なぞ一席(w
22 ◆qsaJNT.c :02/05/06 23:41 ID:jjbnfFAA
>>19-21
SS じゃないしっ! (w
まぁ、当たらずも遠からずかもしれんですが。

テーマ募集のため age ときます。
23名無しさんだよもん:02/05/07 01:53 ID:8inanTWP
じゃテーマは「雨」。
とかいったら茜SSばっかりになる罠。
24地獄車 ◆a6WeBjxs :02/05/07 07:03 ID:RerG5Fh8
茜禁止で雨にするかい?
25名無しさんだよもん:02/05/07 07:17 ID:M3iApmif
むしろ茜限定で雨にした方が笑える事態になる罠。
流石に葉鍵板で茜大介のSS書くヤツはおるまいて。
26名無しさんだよもん:02/05/07 08:48 ID:JeW7Cd4p
>>25
書いて良いなら書くぞ?
茜×森たんか速水×茜でw
いや冗談ですが。
27名無しさんだよもん:02/05/07 10:25 ID:JeW7Cd4p
そうすると、「走る」だと名雪になるのか?
28名無しさんだよもん:02/05/07 10:59 ID:VFBVpdT8
「花」で花言葉が乱発したように、定番とは異なる色をどれだけ出せるかが腕の見せ所では?
あるいは定番をなぞって、どれだけいいものが書けるか。
29名無しさんだよもん:02/05/07 17:14 ID:/W2oLPew
「雨」だったら、時期的には来月かなと言ってみるテスト。
30名無しさんだよもん:02/05/07 17:44 ID:JdVBeZrz
一本思い付いたので「走る」に一票。
31名無しさんだよもん:02/05/07 18:57 ID:EeUQV1di
>>29
今の時期考えると「五月病(鬱)」なんつーテーマも面白そうだね。。。

でも、個人的には「走る」に一票かな。いろいろバリエーションがありそう。
32 ◆qsaJNT.c :02/05/07 23:41 ID:bl3xZOEk
一応、ここでテーマ募集を締め切りたいと思います。

ざっと見たところ「走る」に賛成していた方が多かったみたいですが、
次回の投稿テーマはこれでいいでしょうか?
明日の晩まで意見を受けつけて、特に異論がなければ 5/9 の 0:00 から
投稿期間の開始とさせて頂きます。

関係ないですけど、>>24 のような「○○禁止」というテーマでも一回やってみたいですね。
雨だけど茜禁止だとか、Kanon, WA だけど冬禁止だとか、誰彼だけど凸禁止だとか (w
凄くストイックな大会になりそうな予感。
33名無しさんだよもん:02/05/07 23:47 ID:M3iApmif
>>32
三点リーダ禁止とか(w
34名無しさんだよもん:02/05/08 00:12 ID:RIwIamRq
>>33
まともなモノ書きなら、なくても困らないんだけどな。
SS専門の書き手なんかだと、けっこう困る奴が多いんだろうな。
35名無しさんだよもん:02/05/08 00:24 ID:pA1BnNue
じゃ、あいうえお五十音のうち1つを使わないでSS書くとかどうよ(w
36名無しさんだよもん:02/05/08 00:28 ID:yTgbnpSW
つかうと魂抜かれちゃうの?(ワラ
37名無しさんだよもん:02/05/08 00:41 ID:G74jXYqQ
回が進む毎に一字ずつ使用禁止文字が増えるとw
第四十五回には……ぶるぶる(((;゚Д゚)))
38名無しさんだよもん:02/05/08 02:17 ID:Ad+c2mBw
>34
エロSSが書けなくなるよぅ
39名無しさんだよもん:02/05/08 02:43 ID:fYRa1pe1
>>34
まともなモノ書きお断り。
40地獄車 ◆a6WeBjxs :02/05/08 04:26 ID:ncz/q7P9
つーか、まんま念能力だよね。あれ。
41名無しさんだよもん:02/05/08 05:04 ID:fYRa1pe1
じゃあ「走る」で「マラソン大会」禁止。
42名無しさんだよもん:02/05/08 05:27 ID:KtrJCl/C
時に、クロスオーバーは可能か?
43 ◆qsaJNT.c :02/05/08 07:44 ID:2WUij378
>42
葉鍵作品なら OK だと思いますが。
44 ◆qsaJNT.c :02/05/08 08:50 ID:wMy6pNiF
>>43 に追記。
前回も、痕と雀鬼のクロスオーバーな作品がありました。
45名無しさんだよもん:02/05/08 12:37 ID:d41IMtVJ
>>32
○○禁止、じゃなくて○○固定ってのはどうよ?(w
カノンで夏固定とか、エアで冬固定とか。
禿しくかぶりそうで疲れそうだけど(w
46名無しさんだよもん:02/05/08 17:30 ID:WoLcBAsx
最初は縛りが少ない方がいいかも知れないとか言ってみるテスト〜。
「走る」はいいと思いまーす。
47名無しさんだよもん:02/05/08 19:57 ID:bEyNyvSu
じゃあ「縛る」でいってみようか
48名無しさんだよもん:02/05/08 20:09 ID:bU1Ifxch
縛るといえば梓。
49名無しさんだよもん:02/05/08 20:29 ID:16kLkEm0
梓といえば巨乳。
50地獄車 ◆a6WeBjxs :02/05/08 21:25 ID:sLwNtKY2
せっかくだから俺は小学生梓を選ぶぜ

つーか、横道に逸れるのはほどほどにな(w
51 ◆qsaJNT.c :02/05/08 23:10 ID:vyu1N1lE
きょにゅうと言ったら、ちーちゃん♪
……と、それは置いとき。

特に反対意見も無かったので(ネタは多かったですけど(w)
先に書いた通り、テーマ「走る」で 0:00 から投稿期間を開始します。

あと、自分でネタを降っときながらアレですが、限定、禁止テーマはしばらくは
やらんと思います。とりあえず、普通のテーマ投稿でどこまで延びるか見たいんで。

>>50
投稿期間中のメンテ代わりにいいかなとか思ってました。
そればっかで埋められると、ちぃーと困りますが。
何事も中庸が一番ということで。
52名無しさんだよもん:02/05/08 23:51 ID:gxq+FxXn
テーマ
「オリキャラのみで葉鍵SS」
53名無しさんだよもん:02/05/09 00:01 ID:YBp+3TUB
>52
時既におすし
54 ◆qsaJNT.c :02/05/09 00:01 ID:fSTwsR0O
【葉鍵的 SS コンペスレ】

第二回投稿テーマ:「走る」

投稿期間:5月9日の午前0時 から 5月22日の午前0時 まで。

テーマを見て思いついたネタがあれば、どんどん投稿してみよう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

同じテーマで、他の職人さんと競い合えるまたとない機会です。
現役職人の方はさらに自分の腕を研くため、初心者の方は自分の作品と
他の職人さんの作品を比較、参考にするため、などに利用してください。

※投稿される方は >>2-4 にある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが

・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない

 の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。


それでは、投稿開始っ!


55名無しさんだよもん:02/05/09 00:07 ID:S9kW59Gd
おお、ついに始まったか。
なかなか考え深いものがあるなあ。

さて……落ちるのを防ぐために何のネタで雑談しようか?(w
5655:02/05/09 00:11 ID:8YlpAoL9
×考え深い⇒○感慨深い
……初っ端からこれか(泣)
57超先生:02/05/09 00:14 ID:u1yKk8fE
雑談

>55
「感慨深い」では?
日本語は大事に使おう!!
58超先生:02/05/09 00:14 ID:u1yKk8fE
みんな、リロードは重要だよ!!
59名無しさんだよもん:02/05/09 00:16 ID:Djap8YMI
超先生、マジ突っ込みは禁止です。
つーか、あなたもSS投稿してくださいよ。ヒマでしょ?
60超先生:02/05/09 00:19 ID:u1yKk8fE
>59
暇ではないぞ!!
テレと誰彼2の、2重ラインで超忙しいのだ!!

と、スレ違い風味なので、ここらで失礼。
61超先生':02/05/09 00:38 ID:zJctnIFB
「がんばってお掃除するですー。とりゃぁぁぁ〜〜〜」
「廊下を走るな、ボケ!」
「はうぅぅ〜〜〜」
62名無しさんだよもん:02/05/09 00:46 ID:ajzPOJ19
SS第一本目が投稿されました〜(ボソ
6359:02/05/09 00:52 ID:Djap8YMI
>>61
短いながらも、テーマに真っ正面から取り組んだ姿勢は素敵です。
しかしあまりにも書き手としての個性が感じられません。
同じ言葉を繰り返し使うなど、鬱陶しい表現を多用してみてはいかがでしょう。
とりあえず、突っ込んでるのがセリオだと妄想して(;´Д`)ハァハァしました。

えーと……投稿期間中は感想禁止だって話だけど、これはいいよね? だめ? 
ダメならメンテだと言い張ってみる。
642作目?:02/05/09 01:08 ID:1neD7nFt
「岩走る 垂水の上を さわたりの
  萌え出ずる春に なりにけるかも」
「・・・」
「・・・」
「天野、」
「な、なんでもありませんっ」
65名無しさんだよもん:02/05/09 01:37 ID:YBp+3TUB
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1020429946/106-
SS討論スレにデムパ降臨中
66名無しさんだよもん:02/05/09 03:29 ID:GV3pa+XM
ネタが思い浮かんだので今回は参加します。
週末までには投稿できれば…。
67名無しさんだよもん:02/05/09 08:41 ID:U3mYVGL/
初参加を画策しております。
ところでうたわれSSってOKですよね?
68名無しさんだよもん:02/05/09 16:00 ID:BdxY8193
ここ、名無し限定だから参加表明されてもなぁ……(苦笑
まぁ頑張れ。さくっと書いて投下してくれ。まだ時間はあるから推敲は忘れずにな。
うたわれも当然OKだ。でもONE2は微妙。どうだろう?

そういえば前回、誰彼のSSはなかったな。月もない。まじアンもこみパすら……。
むしろ出たやつの方が少ないか、Kanon、ONE、東鳩、ホワルバ、そして痕&雀鬼。謎だ(w
69 ◆qsaJNT.c :02/05/09 19:10 ID:r9CgwRRQ
>>63
一応、SS に対する感想は NG なので……
もし >>61 がネタなら、どうか判断に困る微妙なネタ振りは、
ご遠慮ください。

>>67
もちろん OK です。どんどん投稿してください。

>>68
ONE2 は微妙ですね。今もその取り扱いについて話し合いがなされているようですし。
「投稿されたものを拒否することはないが、推奨はしない」ぐらいにしておきます。
ちなみに同棲は OK ですから (w
70 ◆qsaJNT.c :02/05/09 19:11 ID:r9CgwRRQ
>>61 の呪いなのか、この ID は……
71名無しさんだよもん:02/05/09 20:21 ID:HwrnHM/5
>>69
ところであんたは前回参加したのか?
72名無しさんだよもん:02/05/10 00:07 ID:8L/L24U8
>>54
あれ?「感想期間」が終わったところで
「実は○○は自分でした」とかコテバレしてもいいのかと思ってた。
感想期間に感想の公平さが保たれてればいいってことで。俺の勘違い?
73名無しさんだよもん:02/05/10 00:16 ID:yaiPRI6t
>>72
ん? それであっていると思うが。
感想期間が終わればコテバレオッケーだろ。
74名無しさんだよもん:02/05/10 16:19 ID:2hpDyET7
とりあえず出来上がったんで、投下します。
うたわれるものテオロSSです。
75名無しさんだよもん:02/05/10 16:20 ID:2hpDyET7
 ヤマユラの集落――
 つい先頃、ケナシコウルペからトゥスクルと名を変えた國の辺境に位置する小さな村である。
 叛乱の指導者であり、朝廷を打倒して玉座に就いた仮面の青年ハクオロを輩出したこと以外は何の変哲もないこの村は、新王朝樹立後、叛乱軍に参加していた人々が次々に帰還し、また元通りの静かな時を刻んでいた。
 ずっと、刻んでいくはずだった。


「ここはもう駄目だ! 女子供から優先して退却、急げェ!」
 筋骨たくましい髭面の男が大音声を張り上げ、手にした戦斧を振り上げる。
 押し寄せる騎兵の群れの中で、退却する村人たちの指揮を取るその男の名は、テオロ。この村の男衆の統率役を自認する、豪放で快活な男だったが、阿鼻叫喚の戦場でその顔は焦りと絶望に染まりつつあった。
「あんた、後ろ!」
「カァちゃん!?」
 妻のソポクが叫ぶ。同時に、テオロの後ろから槍を振りかざして迫っていた騎兵の一騎が、弓矢の一撃を受けて倒れた。
「オヤジ、おまえ最後。もう後退する」
 矢を放った寡黙な青年が、後方からテオロを呼ぶ。
「すまねぇ、ウー。ヤーとターは無事か?」
「ここにいるダニ」
「ぼ、僕も何とか……」
 小柄な老人と、気弱そうな少年がテオロの声に答える。辺境の小村と侮っていたらしく、敵の第一陣は後退して体勢を立て直しているようだ。
「奴ら、すぐにまた来るよ。こっちも最後の防壁まで後退した方がよくないかい?」
 ソポクの言葉にうなずき、テオロは朝廷に反旗を翻す際に築かれた砦まで後退する。
 物見台に上がって見渡せば、体勢を立て直した騎兵隊が今にも第二陣を送り込もうとしていた。その動きには無駄がなく、熟練した軍隊であることが窺える。
「連中、クッチャ・ケッチャの騎兵隊か? 何だってこんな田舎に」
「さあね。ただ分かるのは、連中がこっちを皆殺しにするつもりだってことさね」
 唇をかみしめながら、ソポクが言う。確かにその通り、単なる辺境の小村を制圧するにはいささか過剰な兵力だった。いきなり現れ、降伏勧告もなしの一斉攻撃。叛乱で培った実戦経験がなければ、刃向かう間もなく蹂躙されていただろう。
 もっともその抵抗も、ここにきて風前の灯火ではあったが。
「次が来たら持ちこたえられねぇ、降伏は考えるだけ無駄。八方ふさがりか……」
 絶望的な心境で、敵軍を眺めながら呟くテオロ。森へ逃げ込もうにも、既に退路は断たれていた。
「……あんた。あそこ、見えるかい?」
 ソポクはテオロの二の腕を軽く叩くと、展開している敵軍の一角を指さす。そこだけは、ほかと比べてやや包囲が手薄だった。
「ああ、確かにあそこは穴だ。けどよ、この人数で、女子供連れて抜けられる穴じゃねぇ。抜けられたとしてせいぜい一騎か二騎……」
 そこまで言って、テオロはソポクの真意に気づいた。
77伝令 3:02/05/10 16:24 ID:2hpDyET7
「おいおいカァちゃん、おめぇまさか……」
「そのまさかさ。どのみち立てこもったって皆殺しにあう。そしたら連中は次にどこへ行く?」
 皇都やここ以外の集落は、この奇襲に気づいていない。次々に抜かれて、下手をすれば都すら危うくなるだろう。
「誰か一人でも、伝令が出なきゃならない。幸いウォプタルも一頭生き残ってる。分かってると思うけど、この村で今一番強くて五体満足なのはあんただよ」
「ば、馬鹿野郎! みんなを置いて俺だけ逃げろってのか!?」
 口の端から泡を飛ばすテオロを、ソポクはぴしゃりと遮った。
「逃げるんじゃない。これはあんたがやらなきゃならない仕事だよ。いや、あんたしかできない。ハクオロたちにこのことを知らせなきゃ、この國が危ないんだ」
「だからってな……」
「オヤジ」
 なおも食い下がるテオロを、今度は三人組が制した。
「仲間、家族、守る。ハクオロも、仲間」
「ここで全滅じゃ、ワシらは犬死にダニ。オヤジが行くしかないニ」
「あ、あの、僕からもお願いします……」
 振り返れば、生き残った村人たちがテオロの周りに集まっていた。彼らは一様に期待を込めたまなざしを、テオロに注ぐ。
78伝令 4:02/05/10 16:25 ID:2hpDyET7
「いや、駄目だ。俺もここでみんなと……」

 パァンッ!

 言い終える間もなく、ソポクの平手打ちがテオロの右頬を襲っていた。
「痛てっ! な、なにすんだカァちゃん!?」
「あー痛い痛い。まったく無駄に頑丈なんだね、この宿六は」
 テオロを打った掌をさすりながら、ソポクが言う。
「いい加減にしなよ。あんたにしかできない仕事が、あんたを待ってんだ。辺境の男なら、ぐだぐだ言わずにさっさとやりな」
「カァちゃん……」
「ここで自分だけみんなと離れるのが嫌だなんて、そんなタマ無しを旦那にした覚えはないよ。でかい図体にごつい顔して、あんたの頭は何のために付いてんだい」
 ソポクはテオロに一歩歩み寄ると、テオロの襟首をつかんで強引に引き寄せた。
 そして、背伸びしてテオロにくちづける。
 わずかな沈黙の後、ソポクはテオロに微笑みかけた。
「……ほら、しゃんとしな。あんただって、もう分かってるんだろ?」
「……ああ」
 テオロは、そう頷いてソポクを抱きしめた。強すぎる抱擁の痛みに身をよじりもせず、ソポクは軽くテオロの背中を叩く。
 お互いの体を離し、夫婦はおそらくこれで見納めになる互いの顔を焼き付けるように見つめ合った。
「……必ず、役目は果たす」
 生きて帰る、とは言えない。それはあまりに儚い約束だから。
「よろしい。それでこそあたしの旦那だよ」
 待っている、とは言えない。それはあまりに哀しい嘘だから。

 けれど、もしも。
 奇跡が起きて、もう一度生きて逢えるなら――

 その思いだけは確かに伝わっていると信じて、夫婦は互いに背を向けた。
79伝令 5:02/05/10 16:26 ID:2hpDyET7
「抜けたぞォーーー! 一騎ィーー!」
 村を包囲するクッチャ・ケッチャの騎兵隊が、囲みを破らんと突進するテオロを阻もうと動いた。
 そこへ、集落の砦からありったけの矢が射かけられた。
「どぉけェェェェェェ!!!!」
 隊列を乱した騎兵の中を、大音声とともにテオロが駆け抜ける。
 立ちふさがる槍ぶすまを戦斧でなぎ払い、慣れないウォプタルの手綱を片手で必死に操って、いくつもの手傷を負わされながらも、テオロは囲みを抜けた。
「弓隊、構え!」
 後方から、敵軍の指揮を取る声がする。しかしその声には一切構わず、テオロはさらにウォプタルに鞭を飛ばし、加速させた。
「放てッ!」
 疾走するテオロの背中めがけ、雨あられと矢が降り注ぐが、ほとんどの矢はテオロの速さを追い切れず、虚しく地面に突き刺さる。
「よしっ……!」
 振り切れる――そう確信したとき。
「グッ!?」
 背中に突然の灼熱感。ついにテオロをとらえた一本の矢が、深々と背中に突き立っていた。
「くっそぉ……この程度!」
 危うく落馬しかけるところで歯を食いしばり、背中の激痛にさえ耐えて手綱を握りしめる。もはや余計な重量でしかない戦斧を放り捨て、なおも駆ける。
 駆けて駆け抜いて、気づいたときには周囲に敵兵の姿はなかった。振り切ったのだ。
 けれどその事実に安堵もせず、テオロは砕けそうなほどに歯を食いしばってウォプタルを走らせた。
80伝令 6:02/05/10 16:27 ID:2hpDyET7
「ハアッ……ハアッ……!」
 傷は深い。一歩進むごとに、背中の矢傷は脳髄にまで響く激痛を訴える。
「畜生……畜生……ッ!」
 けれどそんな傷よりも遙かに深く、テオロの心はえぐられていた。
 矢を抜くことさえ忘れ、泡を吹いて倒れたウォプタルを乗り捨て、一歩たりとも立ち止まらずに駆けぬくこと半日。ついにテオロの眼前に、トゥスクル皇城の威容が姿を現した。
「で……伝令ーーッ!」
 気力を振り絞って声をあげ、動揺する衛士を押しのけて宮内に押し入る。
「ま、待て!」
 止めに入る衛士はしかし、鬼気迫るテオロの形相に思わず一歩退かされた。
 テオロは衛士たちを一顧だにせず、玉座へと続く大扉を押し開ける。
 そこで彼を待ち受けるのは、ともに戦った狩猟部族の若き族長。妹のように親しんだ薬師の姉妹、そして。
 彼らの一番奥、そこに目指す人影はあった。
 仮面の下に優しげなまなざしを隠した青年。テオロが村長と仰いだ漢。
 王となっても変わらない、その懐かしい姿に、テオロは彼のことを呼んだ。

「てぇへんだ、アンちゃん!」

 騒然とする周囲のざわめきが遠くなるのを感じながら、テオロは最後の気力を振り絞ってハクオロに火急を告げた。
81伝令 7:02/05/10 16:29 ID:2hpDyET7
 夢か現か、それはテオロが今際の際に見た光景。
 モロロの生い茂る畑で汗を流しながら、村の仲間――家族たちと笑いあう。
 ここでの時間はゆっくりと、本当にゆっくりと刻まれて。
 もう、痛みに歯を食いしばって走る必要など、どこにもない。
 日差しは暖かく、風は優しい。土の香りが、静かに村を包み込む。
 傍らで微笑む妻を抱き寄せて、テオロは静かに目を閉じる。

 それを最後に、彼の意識は永遠の眠りに沈んだ。
822hpDyET7:02/05/10 16:36 ID:2hpDyET7
以上、おしまいです。
83 ◆qsaJNT.c :02/05/10 19:34 ID:A/x/Y8I4
>>71
「花と真琴と美汐と花と」と「青い花」を書きました。

>>72
いえ、その通りです。
84名無しさんだよもん:02/05/10 23:17 ID:XgsLKU0W
>>83
あの2つはあなただったのか!!(;´д`)
……びっくり、びっくり。
85名無しさんだよもん:02/05/11 00:23 ID:dVruaF7c
スマソ、何か前スレがあるみたいな話をしてるが、どこなんだ。
リンク張ってない…よな?
86 ◆qsaJNT.c :02/05/11 00:36 ID:fi0kdVy5
>>85
そう言えば貼ってない……

えー、実は一回目は SS 投稿スレを借りてやりました。
この辺がそうです。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014537214/189-552n



……つーか、吊ってきます。
87名無しさんだよもん:02/05/11 01:23 ID:QYCKrImA
>>83
はー、なるほど。しかしそれだと前回14作品だけど、参加者は意外に少ないのかも。
これで3人が2本書いたと確定。他にも公言してない複数投稿者はいるのだろうか。
88名無しさんだよもん:02/05/11 02:39 ID:2O8JLpGV
俺も2つ。
89名無しさんだよもん:02/05/11 03:33 ID:37uV8Ki2
>>87
タイトルプリーズ
90名無しさんだよもん:02/05/12 16:17 ID:8ynX3c/Z
保守ー。
91名無しさんだよもん:02/05/13 00:49 ID:oIMlzTFP
ネタがないので点呼〜♪
SSを書いている人、もしくは書こうと思っている人は手を上げて下さいな。
果たして、前回よりも作品数は増えるのであろうか?
92名無しさんだよもん:02/05/13 01:00 ID:vTHRvLXR
参加する気はあるんだが、なにぶんテーマに沿ったネタが思いつかなくて。
93名無しさんだよもん:02/05/13 01:12 ID:H9QuyXED
>>92
Me,too.
94地獄車 ◆a6WeBjxs :02/05/13 01:55 ID:E06rvcKS
今は様子見で、締め切りが近くなってから書こうと思ってる奴が多そうだな。
95名無しさんだよもん:02/05/13 03:13 ID:ha9sVjg9
前回、最終日だけで書き上げたって人、どれくらいいるんでしょうね。
俺はそうだった。しかも2本。困った男だ。
96名無しさんだよもん:02/05/13 07:21 ID:yR3cq9jT
>>91-95
駆け込みは毎度のことだ(w
97名無しさんだよもん:02/05/13 19:19 ID:G1BFoob7
ってか8割が駆け込み(w
98 ◆qsaJNT.c :02/05/13 23:30 ID:quS0FfTf
>>94-97
その辺の投稿数の角度とかも楽しみなわけで(w ……他人事じゃないけど。
それにつけても >>95 のお兄さんぐらいの筆の速さを身に付けたいもんです。

とりあえず、投稿募集ということで age ときます。
99名無しさんだよもん:02/05/13 23:36 ID:BPVw1MAP
今回のお題「走る」についてですが・・
実際に登場人物が「走る」シーンがメインなのでしょうか?
例えば、「なにかに夢中になる」という表現で
「葉鍵に走った・・」という表現はNGでしょうか・・・
100名無しさんだよもん:02/05/13 23:37 ID:5DQW8f1Q
指定はないから、解釈自由と思われ。
101名無しさんだよもん:02/05/13 23:39 ID:H9QuyXED
>>99
いいんじゃないかと思うけど……
他人のネタばらしを恐れず言うと、「目が血走る」とか「走りもの」とか、
しまいにゃ「run(Basicの実行命令)」でもいいんじゃないかと思ってたり(w
102名無しさんだよもん:02/05/13 23:39 ID:KxutsP68
指定はないから、解釈自由と思われ。
そこら辺りのセンスも重要。


103名無しさんだよもん:02/05/13 23:40 ID:KxutsP68
おおう、送信エラー。スレ汚しスマソsage
104名無しさんだよもん:02/05/15 01:22 ID:av9ELbQP
保守……

締め切り日が来て……ずっと締め切り日だったらいいのに(寂)
105名無しさんだよもん:02/05/15 01:28 ID:t325RGub
それはそれで困るよーな(w
106 ◆qsaJNT.c :02/05/16 00:17 ID:KRfZ6RWZ
締め切りの話が出ていたところで、重大なことに気づきました。
>>54 では締め切りが「5月22日の午前0時」となっていますが、
これは「5月23日の午前0時」の間違いです。訂正させてもらいます。

ということで、締め切りまで残り一週間を切りました。
皆さん、完成に向けて頑張りましょう。オレモナー

>>104
「延びないから、締め切りって言うんですよ」と返そうと思ったら、延びますた(;´Д`)

ちょっくら、頭冷やしてきます。
107名無しさんだよもん:02/05/16 00:23 ID:q8pz20AT
そういえば、他スレに告知したの?
108名無しさんだよもん:02/05/16 01:28 ID:p08mpyiQ
なにげに今回のテーマの方が前回より難しい罠。
人って、あんまり走らないんだよね。普通。
109名無しさんだよもん:02/05/16 18:56 ID:akqZP9zs
んだんだ。むずい。
まあ締め切りいっぱいまでは頑張るだ。
110 ◆qsaJNT.c :02/05/17 01:13 ID:zGLS6etM
>>107
告知については、上の方で SS 投稿スレに告知するかどうかの
話題が出たあと、ほったらかしにしちまいました(;´Д`)
急いで雑談スレに貼ってきましたけど、遅すぎだわな……

>>108-109
自分で提案しといて、あとで難しいと気づくワナ。
ありふれたネタしか思いつかん自分の才能が恨めしいぃ。


おもむろに age ときます。
111名無しさんだよもん:02/05/17 22:35 ID:o6SryK2x
今日の出来事スレは?
112 ◆qsaJNT.c :02/05/18 00:48 ID:rzcdNdY7
>>111
スレ圧縮の話題で流されそうなんで止めときます。
113メンテ:02/05/18 04:01 ID:IvD6/doc
今にも出て行こうとするバスに向かって走るみしおたん
しかし直前でドアが閉まってしまう
運転手に目で一生懸命訴えるみしおたん
それに気づいた運転手、なぜか赤くなりながらドアを開ける
ペコッとお礼をして中に入るみしおたん
そこでようやく財布を忘れたことに気づくのだった・・・
114名無しさんだよもん:02/05/18 13:44 ID:PukFFo8m
mente
115名無しさんだよもん:02/05/18 14:23 ID:oGF7g+JC
この土日である程度完成させないとな……。
116名無しさんだよもん:02/05/18 14:37 ID:f/kgfdMp
遊びまくっていますが、何か?(w
117名無しさんだよもん:02/05/18 20:45 ID:Y13RZvll
>>113
;゚д゚) <SSにすれば良かったのに……もったいない




               Σ(゚Д゚;イワレテミレバーッ!<113
118名無しさんだよもん:02/05/19 01:41 ID:H6Sk7aES
>>116
ウラヤマ( ゚д゚)スィ……

>>117
モターイ( ゚д゚)ナーイ……

……ナンニモ オモイツカ( TдT)ナーイ
119113:02/05/19 02:19 ID:nMK1Maeu
あれが「完成作品」なんですけど
120名無しさんだよもん:02/05/19 02:43 ID:oZxdxa/s
>>113
短いのは別に構わないし、萌えもしたんだが。
せめてタイトルはつけてくれんと後々困るのでなんとかしてくれ。
121名無しさんだよもん:02/05/19 02:43 ID:VwkgYgq1
>>119
つまりアレを評価してほしいと? タイトルが「メンテ」で? 本気?
122113:02/05/19 03:57 ID:nMK1Maeu
タイトルは「>>113」です。
123117:02/05/19 03:58 ID:E2/0eL+e
メンテなんて書かれたらネタだと思うyo! 
それに、あれを作品と称するのは構わないが、完成とつけるのはどうかと思われ。
124名無しさんだよもん:02/05/19 04:49 ID:nMK1Maeu
誰か続きを書いてくれるんですか?
125名無しさんだよもん:02/05/19 12:01 ID:3lNZ45n6
騙りだろ。
126告知age:02/05/19 15:26 ID:BgbS2HkU
【第二回 葉鍵板 SS 職人選手権】

今回のテーマ:「走る」

投稿期間:5月23日の午前0時まで

テーマを見て思いついたネタがあれば、どんどん投稿してください。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

同じテーマで、他の職人さんと競い合えるまたとない機会です。
現役職人の方はさらに自分の腕を研くため、初心者の方は自分の作品と
他の職人さんの作品を比較、参考にするため、などに利用してください。

ルール
・テーマを決めて、それに沿った SS、シチュなどをここに投稿する。
・書き手は *全員名無し*(書き手の知名度で作品の評価が変わるのを避けるため)
・書き手の騙りを防ぐためにトリップをつけるのは OK。
 但し、普段コテでトリップをつけている人は、それとは別のトリップをつけること。
・投稿期間と感想期間に分け、投稿期間は作品の投稿だけで、一切感想をつけない。
・感想期間に、投稿された作品について感想、評価などを行う。

第一回の過去ログ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014537214/189-552n
127本当の113:02/05/19 15:31 ID:cv1Dsqe9
あれは作品じゃないっす。
本当にただのメンテっす。
1282ちゃんねるで超〜有名サイトだよ:02/05/19 15:32 ID:+g71eKay
http://web.agi.to/gousuto19/ PC

http://pucchi.net/7/palu22/ iモ−ド

PC iモ−ド対応です! 
コギャル〜???HHHな出会い
2ちゃんねるで超有名サイトだよ



http://web.agi.to/gousuto19/ PC

http://pucchi.net/7/palu22/ iモ−ド 

PC iモ−ド対応です! 
コギャルだよ全員集合
コギャルも時代だよHH
出来る出会い!!
2ちゃんねるで超有名サイトだよ

129本当に本当の113:02/05/19 20:25 ID:D+xbkx4p
>>127
氏ね偽者。
130 ◆qsaJNT.c :02/05/20 00:34 ID:Y7MPW4t1
>>113 についてはメンテカキコの扱いにします。
やはり騙り防止のためにトリップ必須にしますかね。
今回はどちらでもいいですが。

>>126 どうもありがとうございます。

ということで、締め切りまで残り三日となりました。
ラストスパートをかけていきましょう。
131名無しさんだよもん:02/05/20 01:20 ID:1tP/07MR
132名無しさんだよもん:02/05/20 01:20 ID:II4mI0N/
>130
毎回捨てトリップが必要ってことか。
複数投稿するときはそれ毎に・・・はあ、めんどくさ。
133名無しさんだよもん:02/05/20 01:25 ID:QgBnecBR
え……もう三日!? 本当だΣ(゚Д゚; なんとなく週末が締め切りな気分でした。
134名無しさんだよもん:02/05/20 07:08 ID:xAmdg65W
>>130
意味が分からん。何で扱いをお前が決めている?
135名無しさんだよもん:02/05/20 11:09 ID:ZgW3cbU/
>>134
いちいち突っ掛かるなよ。別にこれでいいじゃん。
136名無しさんだよもん:02/05/20 11:50 ID:1LxCsEVv
へいへい、主催者様には逆らえませんな。
137名無しさんだよもん:02/05/20 12:11 ID:WycH/lgm
さてさて、間に合うかな……(;´д`)
ラスト3日というか、仕事の都合で今日中に書き上げないと(ぉ
138名無しさんだよもん:02/05/20 12:28 ID:Ge4TErBv
正直、今回は見送ることになりそうだなぁ。ま、次回に。
139名無しさんだよもん:02/05/20 13:58 ID:wPM1o7ll
>>134,>>136
ニセ113と認定。
140名無しさんだよもん:02/05/20 15:51 ID:Y7Mjld+b
>>139
もういいじゃん、ほっとこうぜ。
141名無しさんだよもん:02/05/20 20:23 ID:G18mIkqe
今よりSSを投下します。
7レス分で、坂下SSです。よろしくお願いします。
142『How not to run』1/7:02/05/20 20:24 ID:G18mIkqe
 放課後のざわめきが残る廊下を坂下好恵は歩いていた。暖かな空気が学校を包む。
もう、夏も近いこの季節。行き交う誰もが、心なしか笑顔を浮かべている気がする。好恵は
そんな人たちが羨ましくて、視線を床に落とした。彼らには悩み事なんてないのだろうか。
 部活の後輩が聞いたら呆れるかもしれない。坂下さんが気弱なことを言うなんて、と。
だが、未だかつてないほどに、彼女は悩んでいた。

 物思いに耽りつつ、下を向いたままで好恵は角を曲がった。それは当然の如く、人に
ぶつかるという事態を引き起こす。彼女自身にとっては思いがけぬ衝撃に、好恵は廊下に
尻餅をついた。
 腹いせから、思いっきり相手を怒鳴ってやろうと顔を上げた瞬間、好恵の息がつまった。
取りも直さず、今の今まで彼女が悩んでいた対象が目の前にいたのだから。喉元まで
出掛けた怒鳴り声は行き場を無くし、代わりに動揺を帯びた熱が顔を上り詰めていく。
 当の浩之は好恵が動転していることに気付くわけもなく、座り込んだままの彼女を引っ張り
起こそうと手を差し伸べた。
「悪い。大丈夫か? ほらっ」
 浩之の手が好恵の手に触れる。その瞬間、電気が流れたように好恵の体が跳ね上がった。
そして2、3歩後ずさりすると、ばっと背を向けて浩之と反対方向に駆け出していく。
「……何だぁ、あいつ」
 訳が分からない浩之は、ただ見送るのみだった。
143『How not to run』2/7:02/05/20 20:25 ID:G18mIkqe
 それから20分後、場面は喫茶店に変わる。すぐ外の商店街の喧騒とは打って変わり、
落ち着いた雰囲気が漂う。端の方の席に綾香と好恵が座っていた。
「……で、何故いつも逃げてしまうのか教えてほしい、と」
 身振り手振りで熱弁を振るっていた好恵を、綾香は遮って言った。好恵が大きく頷く。
「自分で考えろ」
 にこやかな顔で一言告げて、よっこいしょ、と綾香は腰を上げた。今から急いで帰れば
何が出来るだろうと、時計を眺め、レジの方に歩を進める。
「な、何で。そんなこと言わずに」
 必死になって手を掴みその場に留まらせようとする好恵を、無理やり振り払うのも面倒に
なって、綾香はため息をついて言った。
「あのねぇ。浩之が目に入ると、緊張して? 顔が赤くなって? 触られると走って逃げたく
なる? それが何でだか本当に分からないの?」
「全然」
 好恵はきっぱりと言い切った。綾香は怒鳴りたくなるのをぎりぎりの所で押さえこんだ。
 この愛すべき友人は本当に天然なのか、時々疑ってみたくなる時がある。わざわざ
呼び出すなんて何事かと思って来てみたらこれだ。疎い、鈍いというよりも、むしろ一種の
才能だと思う。
 まあ、いい。逃げてしまう理由を自覚した時の好恵の顔が見てみたい。そう思い返して
綾香は席に座り直した。
「まどろっこしいのは嫌いだから、単刀直入に言うわよ」
 好恵が神妙な顔で待っている。綾香はそっと囁いた。
「それは恋よ、恋」
144『How not to run』3/7:02/05/20 20:26 ID:G18mIkqe
「……は?」
 恋話関係については、天然記念物並みの鈍さを誇る好恵の第一声はそれだった。
例えるなら、地球は丸くないことを主張する人に出会ってしまったというような感じ。
「誰が、誰に?」
 軽い頭痛を覚えながら、根気良く繰り返す。
「あなたが、浩之に。恋をしているの。OK?」
「そんなバカなことがあるはずないわよ」
 肩をすくめて、一笑に付す好恵。沸々と煮えたぎっていく怒りと共に、綾香の声は段々と
大きくなっていった。 
「じゃあ、聞くけど他に何があるのよ? 浩之の顔を見るとスプリンターの才能が急に
目覚めるわけ? それとも、吐き気を催すの? 違うでしょ。好きだから逃げちゃうのよ」
「……で、でも」
 気を落ち着けようとしたのか、好恵はコップに入った水に口をつけようと手を伸ばしていた。
だが、綾香の言葉を聞いてコップを倒してしまった。じわじわとテーブルクロスに広がる染み。
それでもコップのあった場所を掴もうとして好恵の手は空をきる。何度も何度も、その動作を
繰り返す。
 ……己はコントをやってんのかい!
 心の中で突っ込んでおく綾香。口に出すとさらに面倒なことになりそうだったので。
「恋、を私が、ひ、浩之に……? あわわわ、そんなことがすす、す、好き?」
 1人で色々呟いていた好恵だったが、やっとその事実が頭の中で認識されたようだった。
彼女の震える手のお陰で、今度はコーヒーまで染みの仲間入りをする。
「それ以外の何物でもないでしょうが! 『あの人がいると緊張して、逃げたくなっちゃうの。
この気持ち、何だろう?』なんて、今時少女漫画でもないわよ! もっと前に気付けぇ!!」
 今さら顔を赤くして焦りだす好恵に思わず怒鳴ってしまった後で、綾香は店内の冷たい
視線に気がついた。方や怒鳴り、方や動揺して騒いでいる2人組み。この喫茶店には
いい迷惑だろう。愛想笑いをしながら、綾香はまだ上の空でいる好恵を引きずってレジに
向かった。
145『How not to run』4/7:02/05/20 20:27 ID:G18mIkqe
「で、仮に、こ、恋だとして、私はその、どうやったら走らないようになるの?」
 店を出ると、正気に戻った好恵が綾香に聞いた。
「任せて。ちゃんと解決策は思いついてるわよ。ちょっと付いてきてね」
 自信たっぷりに答える綾香に安心したのか、好恵は大きく息を吐いて伸びをした。綾香は
それに背を向けて歩き出す。
「要は『走って』逃げださなければいいのよね……」
 そう呟いた綾香の瞳は悪戯っぽく輝いていた。


 その頃、浩之は神社でサンドバッグを叩いていた。葵は今日は拳法の道場に行っている。
1人だと、練習にもあまり身が入らない。つらつらと取り留めのないことを考えるが、やはり
気にかかるのは好恵のこと。今日は露骨に逃げられた。最近、どうも避けられているようで
ある。もしかすると、葵と好恵が戦って葵が勝った、こないだの試合の一件をまだ気にして
いるのだろうか。
 考え始めるときりがなく、休憩を兼ねて神社の縁台に座り込む。このままやっても能率は
上がらないだろう。もう夕暮れも近いし、トレーニングは終わりにして帰ろうか。などと思い
始めたその時。
「ひ、ろ、ゆ、き〜? まだいる〜?」
「……っ……!」
 不意に、綾香の声が階段の下の方からした。もう1人、何やら騒いでいる声もするがよく
聞き取れない。
「ああ、いるけど」
 返事をすると、ほどなくして綾香が現れた。――右手に鎖らしきものを引っ張りながら。
146『How not to run』5/7:02/05/20 20:28 ID:G18mIkqe
 どうもトレーニングのしすぎで頭がやられてしまったみたいだ。早く帰って寝るに限る。
 浩之は首を振りながら、境内を後にしようとした。
「こら、浩之! 無視しない」
「……幻覚じゃないのか」
 出来る事ならば、そう信じたかった。綾香が引っ張っている鎖に首輪がくっついていて
その首輪が好恵にはまっている、なんて光景は。
「趣味なのか」
 ぽつりと浩之は聞いた。
「ん〜。好恵がどうしても、って言うから」
「言ってないでしょ!!」
 浩之の姿を見た途端真っ赤になって俯いていた好恵が、綾香の言葉に猛然と抗議を
始めた。
147『How not to run』6/7:02/05/20 20:29 ID:G18mIkqe
「頼んできたのはそっちよ」
「誰がこんな首輪を頼んだのよ!?」
「あ、大丈夫。ちゃんと人間用の首輪だから雑菌はついてないわよ。それに周りにレースも
ついててかわいいじゃない」
「そういうことを言っているんじゃない!」
 ふりふりの首輪をつけた好恵と、そのリードを持つ綾香。余りにも非日常的な格好をした
2人を浩之は遠い目で眺めていた。
「何よ。まともな会話も出来ずに走って逃げ出す、なんてことが防げるでしょう?」
「だからっていっても首輪はないでしょ、首輪は! あなた何考えているのよ!」
「せっかく好恵のためを思ってやったのに……。そういうこと言う人は、えい!」
 綾香がリードを引っ張る。
「きゃっ!」
 好恵の体が前に振られる。正面に居た浩之が思わずその体を受け止めたが勢いは
止まらず、一緒にもつれあって転んだ。
 それを綾香は狙っていたのか、浩之が起き上がろうとすると、上に好恵が乗っていた。
好恵の足が浩之の体を挟み込み、ちょうど腰の辺りに座り込んで、まるで……騎上位の
ような。
 上の好恵と下の浩之。お互いに言葉も出ない。その間に綾香は鎖を浩之に握らせて、
「好きなようにしてやってね」
 と浩之の耳に囁いた。呆然とする2人を尻目に、綾香は満足げに手を振りながら去って
いった。
148『How not to run』7/7:02/05/20 20:29 ID:G18mIkqe
 とりあえず、綾香を追いかけていってこの首輪を外させよう。浩之には後から釈明すれば
いい。何よりも、浩之の上に座っているというこの状況を打開しなければ。
 好恵は、どう行動すべきか自分の中で結論付けると立ち上がろうとした。しかし。
 くいっ。
 体が下に引かれ、また浩之の上に座る。一瞬、何が起きたのか飲み込めなかった好恵は
浩之を見て、理解した。彼の右手がまだリードを握っていたのだった。
「あの、藤田。それ、離してくれる?」
 そう言うと、浩之は今初めて気がついたように右手のリードを持ち上げた。そして、手から
離す。……のだと好恵は思っていた。だが、思いに反してなかなか離さない。このままでは
綾香に追いつけなくなる。焦れた好恵は左手を伸ばして、リードを取ろうとした。
 くいっ。
 今度は明らかに意図的に引っ張られる。好恵は不意をつかれて、浩之の上にうつ伏せに
倒れこんだ。
「えっと、あの、え?」
「……」
「ふ、藤田?」
 黙りこくったまま、好恵を抱きしめる浩之。
「……は、離して……」
 弱弱しい声で好恵は言った。急に抱きしめられ、困惑、羞恥、その他もろもろの感情が
入り混じる。そもそも何故こんなことをされているのか分からなかった。
 ――浩之が誰に言うともなく、呟くまでは。
「格闘美少女に首輪萌え」 
 好恵がよく意味をしらない単語も含まれていたが、美少女、という言葉だけはそのまま
心臓を揺さぶる。
 好恵はゆっくりと体に入っていた力を抜き、浩之に抱きしめられるままに任せた。

 それを密かに見守る人影1つ。
 
 ほどなくして、神社に夜の闇が訪れた。
149名無しさんだよもん:02/05/20 20:32 ID:G18mIkqe
>>142-148
以上です。色々とおかしい所があります、というか全部が変で、へたれですがよろしくです。
150名無しさんだよもん:02/05/21 23:29 ID:9J2KlTCJ
使える時間もギリギリなので、もう投稿しちゃいます。
走る→運動系→東鳩格闘メンバー→ツナガッター!!と短絡したのでそのまんまですが。

テーマ:「走る」
タイトル:『Believe far behind』
8レスの予定です。
151『Believe far behind』1/8:02/05/21 23:30 ID:9J2KlTCJ
 乾いた風が吹き抜けていった。
 丘の上の境内では、古びた社の周りを囲むようにして、草木の青い匂いが立ちのぼっている。
 重なり合って茂る葉の上に、初夏の陽射しがまだら模様をかぶせていた。
 仰向けに寝ころんでいると、さわさわと葉擦れの音を立てて梢がなびくのが見える。
 その音を聴きながら、来栖川綾香は眩しげに目を細めた。
 風に揺れる葉の隙間を縫って、光の帯が顔に落ち掛かっている。
 あくびをする猫のような表情で、彼女は光を避けて無造作に首をずらした。
 ぱふっ、と。
 柔らかい下草が後頭部を受け止める。
 久しぶりにアップにされた髪の下で、草の葉がうなじに直接当たっていた。
 寝そべったまま、綾香はすらりとした四肢を突っ張ってのびをする。
 天気に恵まれた昼下がりにふさわしく、いくぶん間延びしたその姿は食後の猫に見えなくもない。
 草の香りが火照った身体を包み込んで、熱と一緒に風にさらわれていく。
 それはたぶん、絵に描いたように爽やかな五月晴れだった。

 ――でも、まだ治まらない。

 グローブをはめたままの綾香の右手が、抜けるような空の青に向かって突き出された。
 心拍も、呼吸も、もうとっくに鎮まっている。
 しかし今日に限って、綾香の内に棲む“何か”はいつまでも落ち着こうとしなかった。
 左の脇腹が熱を帯びている。
 身体は冷えつつあるのに、その部分はいつまでも熱が退いた気がしない。
 毛を逆立てて、凶暴に、しかも嬉々として目を細める猫科のケモノ。
 そんなとき、猫じゃらしはたいてい自分の手にはない。
152『Believe far behind』2/8:02/05/21 23:31 ID:9J2KlTCJ
 おもむろに、綾香の視界の端に学生服の脚が現れた。
「ずいぶんバテてるみたいだな。葵ちゃんはもう練習始めてるぞ」
 仰向けになった視界の外から、聞き慣れた男の声が降ってくる。
 社の方に目を向けると、体操服の見慣れた姿が実戦的な型をなぞっているところだった。
 中空を突き、払いのけ、流れるように打撃を打ち込んでいく――。
 投げ渡されたドリンクの容器を受け止めて、綾香は上体を起こした。
「そりゃね、葵は元気いっぱいだもの」
「おまえが胸張ってどうすんだよ」
 浩之は綾香の隣に腰を下ろした。
「浩之はあっちに参加しないの? 疲れるようなこと何もやってないでしょ」
「いや、さっきの観てたらけっこう疲れた」
「あはは、どきどきしちゃった?」
「そういう綾香こそ余裕っぽかったじゃないか。最後の方なんて一方的だっただろ」
 浩之の言葉に、猫科の少女は即答しなかった。
 親指でフタを弾いて、少しぬるくなったドリンクを喉に流し込む。
 そよそよと風が流れた。
「浩之にはそう見えた?」
 何気ない口調に、やや露骨なニュアンスがにじんでいた。
 のんきだった浩之の目に、わずかな怪訝と、それ以上に強い興味の光がよぎる。
 格闘技の経験は浅くても、彼は決して鈍い質ではない。
「途中までは良い勝負に見えたけどな。でも、最初から最後まで綾香のペースだった。
……違うのか?」
 綾香はアップにしていた髪の留め具に手を掛けた。
 ぱちん、と音がして、長い髪がほどけて風に舞う。
「やっぱり葵は期待通り……、というより、期待以上の子だったってことよ」
 顔を撫でた風が、今度は髪をねぶって後ろの林のなかに消えていく。
 目を閉じて、綾香はその感触を楽しんでいた。
153『Believe far behind』3/8:02/05/21 23:32 ID:9J2KlTCJ
 軽快なフットワークと多彩な動きでペースを掴んで、たたみかけるようにコンビネーションを打つ。
 スウェー、フェイント、ステップイン、ステップアウト――。
 くるくると切り替わる間合いを自在に制して、攻守のタイミングを支配する。
 葵の善戦が痛々しく見えるほどに、綾香の試合運びは危なげなかった。
 最後の20秒ほどで立て続けにクリーンヒットを浴びて、焦った葵が踏み込んだところで勝負が着いた。
 体重を乗せた葵の突きが、綾香の左側面を紙一重ですり抜けて空を切る。
 次の瞬間、がら空きになった葵のみぞおちをえぐる寸前で、綾香は拳を止めていた――。

「……やっぱり、ワンサイドゲームにしか見えなかったぞ」

 浩之が憶えている限りのシーンにおいて、綾香はほぼ完全に主導権を握っていた。
 たとえ葵が攻勢に出たとしても、すぐに間合いを取って仕切り直しになってしまう。
 浩之の目には、葵がつけいる隙などまるでないように見えた。
「ワンサイドじゃなかった、とは言ってないわよ」
「はぁ……言ってることが無茶苦茶だな」
 浩之は若草色のじゅうたんの上にワイシャツのまま倒れ込んだ。
「葵に落ち込んでもらいたくないのよ。私にも似たような時期があったから」
「まったく歯が立たないから落ち込むってことじゃないのか?」
「それはないわね、あの子に限って」
 笑って、エクストリームの女王は首を横に振った。
 さらさらと肩にまつわった髪が、風を受けて背中に流れ落ちる。
「しかし、どうも複雑だな。最近ようやく、俺にも葵ちゃんの凄さが判るようになってきたってのに、
おまえはそれさえ子供扱いなんだから」
 木洩れ日が降りて、浩之の全身に不規則な縞模様を描いていた。
 相手と自分との実力差が感じ取れるようになったら、そろそろ素人とは言えなくなる。
 どこか子供じみたその顔を横目にして、綾香が口にしたのは別のことだった。
「ちょっとその辺を走ってこない? 体ぐらいあっためときなさいよ」
「こうやって寝てても充分あったかいけどな」
「バカ、それじゃ眠くなるでしょ」
154『Believe far behind』4/8:02/05/21 23:33 ID:9J2KlTCJ
 そう言って、綾香は振り子のように勢いをつけて跳ね起きた。
 うながすような目配せを受けて、浩之は社の方に顔を向ける。
 クールダウンした綾香と対照的に、葵は組み手の最中とほとんど変わらない熱気をまとったままだ。
「走るって……、葵ちゃんを放っておいていいのか?
いくら相手が師匠でも、あれだけ一方的な試合の後なんだぞ」
 そう言ったときの浩之は、綾香の前では普段みせることのない顔つきをしていた。
 緊張感のないやり取りをしながら、この男は一方でこんな表情もできる。
 ――なるほど、葵の言うような“素敵な先輩”に見えないこともない。
 風が、耳の横を通り過ぎていった。
「葵なら心配いらないわよ」
 日なたの照り返しの鋭さに目を細めて、綾香は歳月の染み込んだ木の建物に視線を向けた。
 寂びた社を取り巻いて、ぴんと張った清涼な気配が満ちている。
 あるいは、ひたむきな後輩がここで重ねてきた時間がそう見せるのだろうか。
 ふたり分の視線に気付いて、当の後輩がぶんぶんと手を振ってきた。
「やっぱり綾香さんはすごいです! さっきの……動きのひとつひとつが凄く勉強になりました!!」
 口を動かしながらも、葵は感極まった様子で体を動かしている。
 手の動き、体捌き、足運び――。
 試合の記憶を辿りながら、葵は噛みしめるようにイメージトレーニングに没頭していた。
 さきほどの立ち会いが、葵のなかでは何度も再現されている。
 小気味よく笑って、綾香は浩之に目を戻した。
「ほら、葵の邪魔をしたくないんならウォームアップしなさい。付き合ってあげるから。
縁側で日なたぼっこしてるよりマシだと思うわよ?」
「日なたぼっこもかなりマシなんだけどな」
 軽口を叩きながら浩之も立ち上がった。
 制服のズボンを軽くはたいて草むらの名残を払い落とす。
 一心不乱に練習に打ち込む葵を見て、浩之の懸念も消えている。
 杞憂を笑い飛ばすかのように、ふたりを送り出す葵の顔は晴れやかだった。
155『Believe far behind』5/8:02/05/21 23:34 ID:9J2KlTCJ
「こら綾香! ちょっとは遠慮しろ」
 安定したフォームで走るスポーツウェアの背中に、制服とワイシャツの男が追いすがる。
「だって、そんなに遅く走ったら逆に疲れちゃうじゃない」
「鬼か……」
 距離が離れそうになると、綾香はたまにスピードを落として足踏みをした。
 しかし、浩之が追いついてくるとまたアスファルトを蹴って走り出す。
 感心なことに、浩之はかなりハイペースな負荷にも、ぶつくさ言いつつ付いてきていた。
「鬼……真性サド……」
 乙女への呼びかけとしてはいささか不適切な語句も含まれているが、綾香は笑いながら聞き流した。
 住宅街から川沿いの道にぶつかって、そのまま進むと少し開けた川べりに出る。
 堤防の上にふたりで腰を下ろすと、湿気を含んだ風が吹き付けてきた。
「うう、アタマいてえ……」
 浩之は大の字になってコンクリートの上に伸びている。
 河原といっても土の露出はほとんどないが、敷石の間から濃緑の茂みが萌え出していた。
 水面からの照り返しはアスファルトとは比べ物にならないほど強い。
 首の後ろに手を差し込んで、綾香は長い髪から熱を逃がしていた。
 河原の風に当たっていると、汗が退くのは驚くほど早い。
 さっきまで息も絶え絶えだった浩之が、いつの間にか身を起こしている。

「昔ね、ある人の背中を追いかけてた」

 話を切りだしたのは、別に綾香の胸で感傷の虫が鳴き出したせいではなかった。
 センチメンタルな気分になるには、今日の陽気はぽかぽかと爽やかすぎる。
 気持ちよく走って、相手が浩之で、この場所なら話してもいいと思っただけだ。
 柔軟性のままに体をしならせて、少女は大きくひとつのびをした。
156『Believe far behind』6/8:02/05/21 23:34 ID:9J2KlTCJ
「走って、走って、息が止まるほど走り抜いても、相手の背中が近づかないって――。
勝手にそう思ってた。でも、気が付いたらその人は目の前に居たの。
必死に追いかけてた相手に、いきなり手が届いちゃったわけよね。
遠くからは大きく見えたんだけど、近くで見たらその人はもうへろへろだったわ」
 静かに話す綾香の顔に、強い感情は浮かんでいなかった。
 それはすでに、ラベルを貼って過去にしまい込んだ思い出だったから。
「必死に追いかけてたつもりだったけど、考えてみると相手のことはほとんど知らなかった」
 浩之は黙って聞いていた。
 川面から照りつける太陽と、空に映り込んだ水の青。
 誰かに聞かせることは二の次で、しゃべることの方が重要なときもある。
「たぶん、葵がそういう意識を持つのはまだ先のことよ。
でも、そのときが来たら、あの子に同じ思いはさせたくない。
ギリギリの真剣勝負になればなるほど、優勢とか主導権なんて言葉は考えなくなるわ。
一撃入れて……あるいは入れられて、それで終わり。
今日あの子は自覚してなかったかも知れないけど、ラストの30秒はそういう試合だった」
 小さな悔恨と、遠くない未来への決意――。
 その日が来るのが楽しみだと言って、綾香は不敵に微笑んだ。
「葵はただまっすぐに走ってくれればいいの。
あの子が走ってる限り、私はいつも私でいるつもりだから……」

 浩之が口を開いたのは、かなり時間が経ってからだった。
 
「たしかにエクストリームの競争なら、葵ちゃんは追っかける方だよな。
でも、綾香だって葵ちゃんを追っかけてるんじゃないのか?」
「え……」
 切れ長の目が、珍種のネズミを見つけたような形に固まった。
 清楚な美人である姉に似て、綾香も澄ましてさえいれば相当な美人で通用する。
 しかし、目の前でゴム製のカエルが跳ねたら、やっぱりそれまでなのだ。
157『Believe far behind』7/8:02/05/21 23:35 ID:9J2KlTCJ
「目標とか、憧れとか言っても、葵ちゃんと綾香は一方通行じゃないだろ。
ぶっちぎりで前を走ってても、同時にすぐ隣に居るみたいな感じでさ。
俺が格闘技に興味を持ったのだって、ひたむきな葵ちゃんが気になったせいだしな。
お互いがお互いを見てるんなら、ややこしいことなんて考えなくて平気だと思うぞ」
「すぐ、隣……」
「それか、こっちが追いかける方だな。というか、お互いに追っかけ合ってる」
「みんなでお互いに?」
「俺はそう思うけどな」
 陽射しを浴びた川面から、湿り気を帯びた涼風が立ち上がっていた。
 日はまだ充分に高い。

 ――みんなでお互いに、だとしたら。

 おそらくは何気ない浩之の言葉が、綾香の心を静かにかき回し始めていた。
 友人であり、ライバルでもある後輩のことは整理できても、今度は次の問題が出てきてしまう。
 急に自分が女であることを思い出して、綾香は心の中で小さく舌打ちした。
 こんなときぐらい忘れていたかったのだ。
 今日は本当に、天気に恵まれた爽やかな日だから――。
 一度走り出してしまったら、綾香は息が切れたくらいで立ち止まれる性格ではないから。
「ねえ、浩之」
「なんだ?」
「帰りは競争しましょ。葵のとこまで」
「……勘弁してくれ」
 浩之は情けない声を上げた。
158『Believe far behind』8/8:02/05/21 23:36 ID:9J2KlTCJ
「浩之が棄権するんなら、葵は私がもらっちゃうわよ」
「なんだよ、それは……」
 そのとき綾香が思い描いたのは、走り続けてバターになってしまった虎のことだった。
 木の周りを廻る虎たちは、本当は楽しくてしかたがなかったに違いない。
 体のバネを確かめるように、綾香はつま先で飛び跳ねてリズムを取った。
「って、おい、まじか? マジなのか?」
 今にも死にそうな勢いで、浩之の顔が引きつっている。
「無理にとは言わないわよ。でも、ちょっと鍛え方が足りないんじゃない?」
 “まじ”という言葉は、もちろん、帰り道が来るとき以上のハードワークになることに対してだ。
 笑い声を上げて、綾香は堤防の上を振り向かずに走り始める。
 すぐ後ろで半ばやけを起こしたような足音がスタートしたのも、それとほぼ同時だった。
159 ◆wSXS9bnM :02/05/21 23:42 ID:9J2KlTCJ
>>151-158
以上です。
160業務連絡 ◆qsaJNT.c :02/05/22 00:09 ID:/VeW6aJE
とうとう今回も締め切りが近づいてまいりました。
投稿締め切りは明日 23 日の午前 0 時となっております。
投稿される予定の方はお早めにお願いします。
161名無しさんだよもん:02/05/22 02:25 ID:km6SJRtc
ん、できたできた。
河島はるか系、一人称型ほのぼの(?)SS。投下します。6レス分。

『坂を越えた向こうに』
 その街には2本の坂道があった。

 1本は住宅街を突っ切って伸びる、一直線の長い坂。通称「裏の坂」。
 下から見上げると首が痛くなりそうな……大げさかな? とにかく歩いて登るのもきつい、急な坂。
 私はその坂を、なぜか自転車で上っている。
 一漕ぎするたびに前へ、そして上へと進んでいるはずなのに、いつまでたってもてっぺんに着かない。
 でも何度も通った道だから、目印のポストや、家の形とかで大体の距離は分かる。
 そしていつも通りがかると吠えてくる犬。ここでやっと半分てところ。
 もう半分? まだ半分。
 坂道を上るには勢いが大事。平地で溜め込んでいたスピードは、上るにつれて落ちていく。
 だから、今までの半分に比べて、これからの半分は3倍きつい。
 正直、ここで降りて、押して歩いちゃおうかなって思う。
 そう毎回思うんだけど、私は何かに取り憑かれたように、ペダルから足を下ろさない。
 冬が終わったばかりだというのに、すっかり全身汗だく。
 額から流れた汗が目に入るけど、ハンドルから手を離す余裕なんかなくって、目をしばたたかせ、首を振って追い払う。
 乾ききった喉は水分を、肺は酸素を激しく要求し、踏み込む足も悲鳴を上げている。
 そのくせ私の相棒は、涼しげに銀の車体を煌めかせている。
 バイクだったら私の代わりに走ってくれるのに、この子は逆に私に労働を要求する。
 結構高かったのにな……あはは、よく考えたらバイク買えるや。
 免許持ってないけど。
 バカなことを考えているうちに、遠くに見えていた頂上は、確実に近づいている。
 だけど意地の悪いことに、この坂道はラスト20メートルで、一段傾斜がきつくなっていた。
 だからといって、ここら辺までくるともうやめるわけにはいかない。
 体の中に溜め込んだ最後の力を振り絞って、力強くペダルを踏み込む。
 小さな車が苦しそうに喘ぎながら、私の横を通り過ぎる。ちょっとした拍子で、ころんと後ろにひっくり返りそう。
 お互い大変だよね、頑張ろうね。
 そう話しかけるんだけど、彼は素知らぬ顔でゴールを通過。坂の向こうに消えていく。ちょっと悲しい。
 残り10メートル。5メートル。3メートル。あと、一漕ぎ。
 もう、ゴールしてもいいよね。
 なんてどこかで聞いたセリフを呟きながら、私は見えないゴールラインを通過。
 ……やっとついた。
 私は大きく息を吐いた。
 今まで私を引っ張っていた見えない力から、ようやく解放される。
 太腿はぱんぱんで、膝はがくがく。ハンドルを握る手も強ばっている。
 ハンドルを左に切り、僅かな傾斜に任せて、崖っぷちに面した公園に自転車を滑りこませた。
 ペダルから下りたつま先が、だらしなく地面を擦る。
 こつんと、公園の隅っこに埋められた、大きいタイヤにぶつかって停止する。
 ……疲れた。
 ハンドルに覆い被さるようにして寄りかかり、フレームに取り付けたドリンクホルダーに手を伸ばす。
 ボトルを持ち上げるのもかったるいけど、それ以上に乾いた体は水分を要求する。
 くわえたストローを通して、甘く、微かに酸っぱい液体が喉を潤す。
 疲れた全身に染み渡ってゆく。
 あー……生き返る。
 一息ついて、もう一啜り。
 ようやく私は顔を上げる元気が出た。
 顔を上げた先になにがあるか分かっている。それでも、何度見ても見飽きないものがそこにある。
 広がっている。
 私の街が。
 フェンス越しに見える、いつも歩いている街の、少しだけ角度の違う風景。
 手前の森が、まるでミニチュアのような街を囲んで、緑で飾っている。
 毎朝乗り込む電車の駅。通い慣れた通学路。よく帰り際に覗くお気に入りの店に、住宅街の色とりどりの屋根。
 道行く人々がちょこまか動いている。車も消しゴムより小さい。数珠繋ぎになって、走ったり止まったり。
 目を凝らせば、もっと遠くに私の学校も見える。山も見える。天気が良ければその隙間に海だって見える。
 なによりも、空が、雲が、大きく広がって見える。
 どこまでも遠くに、どこまでも高く。
 永遠に続いているんじゃないかと思うような、青く透き通る空が。
 注ぐ光があんまり綺麗で、目が少し痛くなる。ぱちぱちとまばたきして、目を細めて、遠くを見る。
 ずっとずっと、流れる雲を視線で追い続ける。世界の果てまで流れて消えるまで追って、次の雲に。
 形を変えながら遠ざかってゆく雲たちを見送る。
 ん……上ってきて良かった。
 本当に、そう思う。
 別に苦労して上る必要はないんだけど。
 
 風が通りすぎ、私の体から汗と体温を奪ってゆく。
 ぶるっと体が震えた。少し気持ちいいけど、まだまだ冷える季節だし。
 タオルで汗を拭って――ほんとはシャツも着替えたいけど、さすがにそれは無理。
 ドリンクボトルを半分空にして、栄養補給でチョコを一囓り。
 軽く全身をほぐし、愛用のグローブをはめ直す。
 そして私は、もう一つの坂に挑む。
「裏の坂」の頂点から、右に曲がれば高台の住宅街。
 左に曲がれば、切り崩した崖に沿って、駅前に繋がる長い下り坂が伸びている。
 通称「表坂」。「表の坂」じゃなく。
 駅前から見えるからこっちが「表坂」で、山に隠れているから「裏の坂」、らしい。
 そしてその「表坂」。右は切り立った壁。左は切り立った崖。
 その合間に刻まれた、直滑降オンリーのジェットコースター。
 勾配の角度なら、「裏の坂」に勝るとも劣らない。距離も一緒で、ざっと百メートルちょい。
 坂が終わったところで直角に曲がって、すぐ先の国道に繋がっているけど、その割にはこの時間の交通量は極端に少ない。
 それでも一応、誰も来ないことを確認して、私は軽く地面を蹴った。
 ペダルを踏み込む必要はない。地球に引かれて、勝手に少しずつ加速していく。
 さっきまでの怠惰な自分を反省するように、私の相棒はスピードを上げる。
 なにもしてないくせに……まぁいいや。
 風が流れる。風景が後ろに飛んでいく。髪の毛が舞い上がって、吹き飛びそう。
 ふっとハンドルから手が放れた。
 飛び降り自殺ってこんな感じなのかな? と思いながら、私は両手を広げて加速してゆく風を受け止める。
 ちらりと左に視線を送ると、街もゆっくりと後ろに流れてゆく。
 ちょうど同じ速度で鳥が併走している。翼をぴんと伸ばし、風を切って飛ぶ。
 なんていう鳥だろう? 彰だったら知ってるかもしれない。
 その姿があんまり綺麗で、手を伸ばそうとしたら、体を傾けて街の方向に流れていった。
 気づけば並んでいるガードレールは、恐ろしいほどの速度で後ろへ走っていた。
 こんなことしていたら、いつか死ぬかもしれない。そう、ぼうっと鈍い頭の隅で考えながら――
 ガタンッ。
 地面の突起で前輪が跳ねた。
 慌てて両手がハンドルを掴む。一瞬汗が引く。恐ろしいほどの速度で迫ってくる坂の終わり。
 その先は直角の曲がり角。真っ直ぐ進めば白いコンクリートの壁が待っている。
 無意識にブレーキを引いていた。急激にスピードが落ちてゆく。
 キキーーッ、と悲鳴のような音を立てながら、私の相棒は坂の終わりぴったりで止まった。
 小さなため息が漏れた。残念なような、ほっとしたような。
 安全装置の壊れかけたジェットコースターはおしまい。
 ブレーキを握りしめた両手を眺める。
 そこには誕生日に冬弥からもらったグローブがはまっている。
 ……私、まだ死にたくないみたいだ。
 そんなことを確認するために、こんなバカなことをしているのかもしれない。


 私はそのまま自転車を走らせていた。
 特に目的はないけど、なんとなく。自転車に乗るのは好きだし、散歩も好き。
 そう思っているのはほんと。だけどそれ以外の理由があるのも、私は知っていた。
 ……素直じゃないなぁ。
 適当に自転車を走らせているようで、いくつかのポイントを確実に通過している。
 そのうちの一つ、某アパート前。狙い澄ましたように出てくる見慣れた人影。
 なんだろうね。飛び込むみたいに今度はブレーキを引かない。
 ギリギリになって、驚いた顔の冬弥を見て、ようやく私はブレーキを引いて、ハンドルを切る。
 バランスを失って、アスファルトの上に転がる私と相棒。いたた……。
「はるかっ! またお前か!」
 冬弥は怒ったように、少し申し訳なさそうに怒鳴る。
「ん、また私。あはは」
「まったく……気をつけろよ。平気か?」
「んー、ちょっとでこぼこかも」
 相棒はこんなことを繰り返すうちに、あちこちへこんでいた。
「自転車じゃなくてな」
「分かってる」
 うん。分かってるけど、確認したくて。
「ほら」
 ぶっきらぼうに伸ばされた手を掴んで、私は立ち上がった。
 グローブ越しに触れる冬弥の手は、昔握ったときより、かなり大きくなっている。
「ありがと」
 照れくさげに横を向く冬弥が、なんだかおかしい。
「冬弥、時間ある?」
「え? あるけど」
「散歩。行かない?」
 冬弥は少し悩んで、そしてあきらめ混じりのため息をついた。
「……まあいいや、つきあうよ」
「よかった」
 私は自転車を挟んで冬弥の横に並び、一緒に歩き出す。
 頭の上を、短い羽ばたきを残して鳥が通過した。
 空を掠める残る白い鳥の残影。ひょっとしたら、さっきのと同じ鳥かもしれない。
 鳥は西の方、赤らみ始めた空に、溶けるように消えていった。
「空が赤いね」
「そうだな」
「綺麗だね」
「ああ」
 少しだけ言葉を変えて繰り返される、いつもと同じ、なんでもない会話。
 色を変えても、日々が過ぎても、いつもと同じように綺麗な空。
 空が毎日そこにあるように、私と冬弥はなにも変わらない。
 きっと、それでいいんだと思う。
168名無しさんだよもん:02/05/22 02:31 ID:km6SJRtc
>>162-167
『坂を越えた向こうに』でした。
あんまし走ってないような気もするが。
169名無しさんだよもん:02/05/22 20:29 ID:6S2jUUZP
今から書いて間に合うか試してみるテスト。
170名無しさんだよもん:02/05/22 21:17 ID:NoUCLQQ6
せっかく書いたので、投稿します。
『闇のむこうに』というタイトルです。
171『闇のむこうに(1/6)』:02/05/22 21:19 ID:NoUCLQQ6
 風と陽射しが気持ちいい。
 やっぱり、校庭は教室と違ってのびのびした気分になる。

 だれかが近づいてきたようだ。
「みさき、退屈じゃない?」親友の雪ちゃんの声だ。
「ううん、そんなことないよ」私は答えた。「それより雪ちゃん、授業中に話しに来たら怒られるよ」
 雪ちゃんは戻っていった。
 今は体育の授業中。私は見学だ。見えないのに見学っていうのも、変かもしれないけど。
 そう、私の目はもう見えないのだ。

 今日は、私が事故で光を失ってから、はじめての登校だった。
 友達や先生が、私にすごく気を遣っていた。まるで腫れ物に触るような感じだった。私を傷つけまいとしてくれているのだろうが、私は普通に接してもらいたかったのに。
 授業ではノートを取ることもできず、ただ先生の声を聞くしかできない。
 そして体育では、校庭の隅に座って、クラスメートたちが運動するのに耳を傾けるしかなかった。
 やはり、以前の学校生活とは違う。
 盲学校ではなく、普通の学校に通いたいと思ったのだけど…

 これでは、前と同じ学校に通う意味があるんだろうか?
172『闇のむこうに(2/6)』:02/05/22 21:20 ID:NoUCLQQ6
 体育は、100m走のタイムを計っているようだ。
 私は走るのは好きだった。クラスでもタイムは早いほうで、それが私の自慢だったのに…
 それなのに、今はこうして駆け抜けるみんなの足音を聞くだけ。
 とても寂しくて、悲しい気分になってきた。

 そんな気分を吹き飛ばしたくて、私は叫んだ。
「先生! 私も走らせてください」

 しんと静まったクラスメートたち。先生も危ないからと言った。
 しかし、私がもう一度走りたいと言うと、それ以上はとめなかった。
173『闇のむこうに(3/6)』:02/05/22 21:21 ID:NoUCLQQ6
 友達がスタートラインまで案内してくれた。
「位置について」の声に、私はスタートの体制を取る。
「よーい」緊張が走る。みんなが注目しているのを感じた。
「スタート」私は地面を蹴った。
 しかし、数メートルも走らずに、私は立ち止まった。
 そして、その場にうずくまってしまう。

 闇の中を走ることは、想像以上に恐ろしかった。
 障害物のない運動場だと分かっていても、何かにぶつかってしまわないかという不安が足を止めてしまう。第一、まっすぐ走れるかもわからない。

 みんなが心配して駆けよってきたようだ。雪ちゃんが「大丈夫?」と声をかけてくれた。
「ダメだね…やっぱり私、走れないよ」そんな弱音が、口から漏れた。
 自分が情けなくて、涙が出た。
174『闇のむこうに(4/6)』:02/05/22 21:22 ID:NoUCLQQ6
 雪ちゃんに手を貸してもらって、私は立ちあがった。
「みさき…もう一度、挑戦してみない?」と雪ちゃんが言った。
「え? でも…」私はひるんだが、雪ちゃんは私を再びスタートラインへ連れて行った。
「ちょっと待ってて」と言い残すと、雪ちゃんは駆け出した。
 どこへ行ったんだろう?
 そう思っていると、遠くから雪ちゃんの声が聞こえた。
「みさきーっ! ゴールはこっちよーっ!」
 そして、その方向から、手拍子が聞こえてきた。
 やがてその手拍子は増えていった。
 みんなが、音でゴールの位置を示してくれているのだ。

 みんなのところまで行かなくちゃ! 
 私はスタートの体制を取った。
「位置について」みんなも応援してくれている。
「よーい」暗闇なんかに、負けるものか。
「スタート」渾身の力を両脚に込めて、私は駆け出した。
175『闇のむこうに(5/6)』:02/05/22 21:22 ID:NoUCLQQ6
 闇の中を、私は風を切って走った。
 恐怖はいまだにつきまとっている。しかし、その恐怖に身をまかせて走ることは、不思議な解放感を与えてくれた。
 手拍子に混じって、がんばれ、あと少し、という声が前方から聞こえる。
 この闇のむこうに、雪ちゃんやみんながいる。私は懸命に走った。
「あと20メートル!」だれかが叫んでくれた。
「あと10!」
「ゴール!!」

 100mといっても、久しぶりの運動はちょっと息が切れた。
 大きく息をつく私に、だれかが抱きついた。
「やったね、みさきっ!」雪ちゃんだ。ぎゅっと私を抱きしめてくる。
「苦しいよ、雪ちゃん」私は照れくさくて、そう言った。
 ごめんごめん、と雪ちゃんは腕をゆるめた。
 自分のことのように喜んでくれる雪ちゃん。ゴールできたという充実感が、徐々に湧いてきた。
 やがてみんなも私を取り囲むと、口々に誉めてくれた。
 なんだか気恥ずかしかった。100mを完走しただけなのに。
176『闇のむこうに(6/6)』:02/05/22 21:23 ID:NoUCLQQ6
 そう、たった100m走っただけだ。
 でも私にとっては、その100mには暗闇という大きな障壁が怪物のように横たわっていた。
 だけど、みんなの励ましもあって、私はその壁を乗り切ることができた。
 
 今日の気持ちを忘れないでいよう。
 これからまた暗闇の恐怖に負けそうになっても、ぶつかっていこう。

 きっと、闇のむこうに何かが待っていると信じて。
177名無しさんだよもん:02/05/22 21:24 ID:NoUCLQQ6
『闇のむこうに』
以上です。
178名無しさんだよもん:02/05/22 21:28 ID:D/4MpR7g
ぐぁっ、と言ってみるテスト。
179名無しさんだよもん:02/05/22 21:53 ID:9/jq2RuK
あっと2時間♪ さて、仕上げにかかりますか。
え、今日が締め切りだったの!? って人、多そうな予感。なんとなく。
180名無しさんだよもん:02/05/22 22:07 ID:Oi+3+jNa
間に合ったので投稿します。
長さは5レス分です。
181『run with the dogs』(1/5):02/05/22 22:08 ID:Oi+3+jNa
 あーあ。なんでこんな事、引きうけちゃたんだろう。
 真琴は川の土手に座ってため息をついた。

 彼女の周りには、犬が十頭、走り回っている。
 クランバー・スパニエル、スコティッシュ・ディアハウンド、マスティフ、シベリアンハスキー…。
 大型犬が多い。
 犬種はバラバラだが、共通しているのは、みな由緒正しい血統書つきで、良く訓練されているということだ。
 彼らにはヘンリーだかピーターだか名前があったけど、もうすでに真琴には区別がつかなくなっていた。
 頭が良くて人懐こいという話だけど、初対面のあたしにこんなにじゃれついてるようじゃ、番犬としては失格ね。
 真琴はひとりごちた。

 そもそもの始まりは、秋子さんだったように思う。
「友達が欲しい」というあたしに、なぜか秋子さんは、三日間の犬の散歩のアルバイトを紹介した。
 どうせあたしには人間の友達なんて出来ないから、犬の相手でもしてなさいって事なのだろうか。
 まあ二時間で結構な額をもらえるからしばらくは肉まんに困らなそうだし、確かに犬相手なら気が楽だ。
 こうして休んでいても告げ口されるわけじゃないし…。
182『run with the dogs』(2/5):02/05/22 22:09 ID:Oi+3+jNa
「でもあたしの力でこいつら引きとめるの大変なのよねえ。車道に出ようとするわ、他ん家の犬に吠え掛かるわ…」
 真琴がブツブツ言ってると、ちょっと離れた場所から犬の鳴き声がした。
 そちらに目をやると、彼らの中でも一番小さい犬が川に落ちて、溺れそうになっている。
「あーっ!!」
 慌てて、川の縁に走り寄る。
 こんな寒い時期に川に入ったら、長い時間は 持たないだろう。
 どうしたらいいのか。

 見捨てよう。

 そんな考えが真琴の心に浮かんだ。
 あたしのせいじゃないわ。
 大体、犬のくせに川に落ちて泳げないなんて、どん臭いもいいところじゃないの。
 そんな犬、死んで当然よ。
 だが、その次に浮かんだのは、ぴろを歩道橋の上から落っことした時の祐一の怒った顔だった。
「ええーい!!」
 意を決して、川に飛び込む。
 幸いそれほど深さは無いが、真琴の腰から下は尋常ではない冷たさに包まれた。
 何とか子犬のところまで辿りつく。
 子犬を抱きかかえ、川の流れに足を取られないように気を付けながら、岸に這い上がった。
「ふう…」
 安堵の息を漏らして、自分が助けた犬を見つめた。
「もう、あんたのおかげで、スカートがびしょ濡れじゃないの」
 そういえばこの犬は体が小さくて、エサの時間でも他の犬に押しやられてあまり食べてなかったっけ。
 真琴はにっこりとその犬に笑いかけた。
「まったく、世話のやける奴ね…」
183『run with the dogs』(3/5):02/05/22 22:09 ID:Oi+3+jNa
 約束の時間も近付いてきたので、そろそろ真琴は彼らを連れて戻る事にした。
 ここから元の家までは歩いて二十分程度だ。
 一応散歩ルートの地図をもらっているのだが、こちらの命令をなかなか聞いてくれず、好き勝手に歩いている。

 通りには学生服が目立つようになってきた。
(祐一の…学校の制服だ)
 真琴とて、家で肉まんと少女漫画に明け暮れて過ごすことに、なんら後ろめたさを感じていないわけではない。
 もし、自分がいつまでも記憶を取り戻せなかったら。
 その間に祐一や名雪はどんどん自分を置いて、前に走り去ってしまうのではないか。
(あたしも学校行きたいな…勉強はイヤだけど)

 急に握っていたロープが引っ張られ、真琴の物思いは破られた。
 犬たちが、一斉に走りだしたのだ。
「え、な、何!?」
 真琴の力ではとても押さえきれない。
 真琴が体のバランスを崩して転倒しても、彼らは真琴を引きずり、なおも走る。
 雪が多少残っているとはいえ、アスファルトに擦られて、背中に痛みが走った。

「こらあ、止まりなさい!!飼い主の命令が聞けないの!!」
 真琴の言葉などまるで意に介した様子も無く、走り続けた。
 まるで西部劇で、無法者が逆らう市民の首に縄を巻いて、馬で連れまわすかのようだ。
 周りには通行人が居ないでもないが、光景の異様さに息を呑んで、手を出せずにいる。
184『run with the dogs』(4/5):02/05/22 22:10 ID:Oi+3+jNa
 真琴は観念して、目を閉じた。
 ああ、もう駄目だ…。
 なんでいきなり走り出したんだろう。
 これは陰謀だわ。
 きっとエサに興奮剤が混ぜてあったに違いない。
 二時間ドラマでそういう手口、やってたもの。
 事故に見せかけてあたしを殺すために…。

「って、あれ?」
 気がつくと真琴は、制服を着た柔らかな黒髪の少女に抱きかかえられていた。
「大丈夫?」
「あ…」
 真琴には、その顔に見覚えがあった。たしか夜の学校で…。
「まったく、世話のやける奴だな。舞、ありがとよ」
「ゆ、祐一?なんでこんなところに?」
 目を丸くする真琴にむかって、祐一は呆れた様に言った。
「ここは通学路で、俺は学校から帰る途中。納得したか?」
 それにしても、と祐一は続けた。
「危なくなったら、手綱を放しゃ良いじゃないか」
「あ…そういえば」
「あははーっ、それだけこの子が、お仕事熱心だったってことですよ」
 もう一人の少女の周りに、犬たちが行儀良くおすわりをしている。
「なんでこいつら、この人の言う事を聞いてるの?」
「だってこの子たち、佐祐理の家で飼ってるんですから」
「へ?それじゃ、真琴のバイト先って…」
185『run with the dogs』(5/5):02/05/22 22:10 ID:Oi+3+jNa
 真琴にとって長いようで短い三日が過ぎ、アルバイトは何とか無事に終了した。
 真琴と祐一、舞は、佐祐理の誘いで、紅茶とおやつをご馳走になった。
「あーあ、せっかく面白くなってきたのに」
 シフォンケーキをフォークでつつきながら、真琴がぼやいた。
 名残惜しそうに、庭先でじゃれている犬たちを見つめている。
「涙目になってるぞ、真琴。そんなに離れるのが嫌なのか?」
「バ、バカね、あんなワガママな犬たちにもう振り回されずにすむと思うと、嬉しくて涙が出てくるだけよ」
「あははーっ、これで一生のお別れというわけではありませんから、佐祐理の家に来てくれれば、いつでも会えますよ」
「うん…」
「よかったな、犬と人間の友達がいっぱいできて」
「なによ、その『やっと人並みになった』みたいな目はー!!」
 そんな二人の掛け合いを、佐祐理と舞は微笑ましそうに眺めていた。

 ほどなくして、真琴には過酷な運命が訪れることになる。
 あまりにも短い真琴の人生の中で、安らぎのひとときであった…。
186 ◆Maya4d9M :02/05/22 22:12 ID:Oi+3+jNa
>>181-185
『run with the dogs』でした。
187名無しさんだよもん:02/05/22 22:18 ID:45sOv9oc
え、今日が締め切りだったの!?
えーっと、夜が明けるまで待ってくだちい・・・。
188 ◆qsaJNT.c :02/05/22 23:00 ID:7oB1sl45
残り一時間です。
終了間際は混雑しやすいので、投稿はお早めに。

>>187
夜明けまではさすがに延長できんです、スマソ。
189名無しさんだよもん:02/05/22 23:20 ID:5lIgDa9S
待った。
朝までぐらいはいいでしょ。別に。
そのくらいのマージンは推敲のために置いてもいい。
締め切りに拘ってみすみす作品を減らすのは惜しいよ。

感想は早ければ明日から付けていきます。
190 ◆qsaJNT.c :02/05/22 23:25 ID:7oB1sl45
>>189
なるほど、そういう意見もありますか。
ちなみに >>187 さんは、どれぐらいかかりそうですか?
191名無しさんだよもん:02/05/22 23:34 ID:5lIgDa9S
感想解禁のタイミングの問題だよね>締め切り
感想はさほど焦らなくてもいいかと思ったんだけど

書きかけを放り出すぐらいなら、ね
192名無しさんだよもん:02/05/22 23:40 ID:MV+7gFi1
で、1日待て、2日待てとどんどんズルズルと引き延ばして行くわけだ。


1週間以上も前から締切がわかってたのに、それまでに書ききれない方が悪いっつーの。
193名無しさんだよもん:02/05/22 23:43 ID:5lIgDa9S
連続でスマソ
192の話は正論だと思う
でも、駆け込み組にもなるべく書いて欲しいんで
最初から締め切りを朝六時とかにしない?
それで延長無しにする
194 ◆qsaJNT.c :02/05/22 23:52 ID:7oB1sl45
>>192,193
延長するのは別にいいと思うんですけど(前回もやってるし、FAQ にも書いてるし)
問題は、どれぐらいなら延長していいかなってことで。
それこそ >>192 氏のように、一日、二日と延びちゃマズイでしょうしね。

ちなみに、駆け込み組ってどのぐらいいるんでしょう。
195名無しさんだよもん:02/05/23 00:01 ID:k5N4FDKD
(・∀・)オワッタ!
196名無しさんだよもん:02/05/23 00:02 ID:KPCw3Jx8
あ、ちょっと過ぎた……スマソ
坂下、綾香と来たから……ってわけじゃないけど、松原葵SS。

「時に歩いても」投下します。
197『時に歩いても』(1/5):02/05/23 00:02 ID:KPCw3Jx8
 太陽の光が東から差し込む。
 山間の向こうから顔を出した日差しに、葵はまぶしげに目を細めた。
 目覚めたすずめが枝から飛び立ち、ちゅんちゅんと挨拶を交わす。
 その合間には、足音が小気味よいリズムを刻む。
 冷えた空気が少しずつ暖まり始め、首に掛けたタオルで汗を拭い、スウェットの上を脱いで、袖を腰に巻き付けた。
 当然のようにスウェットは青色。
 友達にはギャグ? と突っ込まれるが、自分の名前が入っているだけあって、やっぱり青は好きだ。
 今日は調子がよかったので、少し遠回り。誰もいない学校を覗くのもいいかな、と思いながら、通い慣れた通学路を走る。
 満開を通り越して、散り始めた桜の花びらが、一枚、二枚と降ってくる。
 ふっと葵の右手が掻き消えた。と思うと、手元に戻っている。
 開いた手のひらの上に、花びらが二枚乗っていた。
 えへへと笑って、お守りみたいな気分でポケットにしまった。
 角を曲がってしばらくすれば、すぐに校門だ。
 と、そこに早起きさんがもう一人いた。
「あ、葵さん。おはようございますー」
「マルチちゃん?」
 同学年の研修メイドロボ、マルチがほうきを片手に掃除をしていた。
198『時に歩いても』(2/5):02/05/23 00:03 ID:KPCw3Jx8
「おはよう。早いんだね」
「学校のお掃除です。桜の花びらがいっぱい散って、大変なんですよー」
 そう言いながらも、マルチは楽しそうに笑っている。
 けなげで一生懸命なこの同級生は、ことのほか掃除が好きだった。
「そっかぁ。マルチちゃんはえらいね」
「そ、そんなことはありませんー。私はお掃除が好きなだけですから」
 マルチは照れて手をぱたぱた振る。そんな姿が何とも微笑ましい。
「そうなんだ」
「そうなんですよー」
 顔を合わせて、声を重ねて二人が笑う。
 そうしていると、同じような髪型をしていることもあって、まるで姉妹のように見えた。
「葵さんは、どうなさったんですか?」
「私? ジョギング。日課なんだ」
「朝からジョギングですか。すごいですねー」
「すごいって事はないけど……」
「私が42・195キロも走ったら、バッテリーが上がっちゃいます」
「マルチちゃん、それフルマラソン」
「はわ?」
199『時に歩いても』(3/5):02/05/23 00:04 ID:KPCw3Jx8
「はー、なるほど。ちょっと勘違いしてました」
 葵から説明を受けて、納得顔で頷くマルチ。
「葵さんなら、フルマラソンで前人未踏の2時間を切るタイムを出せると思ったんですが」
「あはは……それはちょっと無理かな」
 大雑把なことは知らないくせに、細かなことは妙に詳しい。
「陸上選手なら分かりますけど、格闘技にもジョギングって必要なんですか?」
「うん。持久力と心肺機能を鍛えるために、こういう地道な走り込みは欠かせないんだよ」
「心配機能?」
「ううん。そうじゃなくってね」
 葵もだんだんマルチの思考パターンが掴めてきたようだ。

「一つ賢くなりました」
「うん。それじゃあ、私はもう少し……ええっ!? もうこんな時間!?」
 マルチに説明したり、ボケに突っ込んだりしているうちに、いつの間にか時計の針は、七時半を回っていた。
「大丈夫ですよー。鐘が鳴るまでまだ一時間もありますよ」
「わ、私、家に帰ってシャワー浴びて、食事しないといけないのっ! ごめんねっ! また後でっ!」
 葵はフルマラソンを2時間切れそうな程の、恐ろしい勢いですっ飛んでいった。
 見る見るうちにその後ろ姿は小さくなってゆく。
「なるほど。あれがジョギングの成果なんですね」
 妙に感心したようにマルチは何度も頷いた。
200『時に歩いても』(4/5):02/05/23 00:05 ID:KPCw3Jx8
「というわけで、私もジョギングしてみることにしました」
「はぁ?」
「……」
 学校指定のジャージを着て、意気揚々と言い放つマルチに、綾香は露骨に怪訝な顔。
 セリオは無表情ながらも微かに驚いたような目でマルチを見る。
「葵さんに教わったんです。健康と体力と美容を維持するのに、朝のジョギングは有効なんです。
綾香さんとセリオさんも一緒にどうですか?」
「いや、どうってあなた……」
「メイドロボの私たちがジョギングしても、健康も美容も体力も好転しませんが」
 言葉を濁す綾香に代わって、冷静に、そして残酷に突っ込むセリオ。
「はわっ!?」
「フレームが摩耗することはあっても……健康は、ねぇ」
「がーんっ!」
 よほどショックだったらしく、打ちひしがれるマルチ。
 涙で目を潤ませながら、悲痛な声で訴える。
「そ、それじゃあ私は、ジョギングしても健康になれないんですかぁ〜〜っ!?」
「ちょっと無理、かな……」
 がーん、がーん、がーんと、絶望の鐘を三度鳴らすマルチ。が、
「ですが」
 救いの手は絶望に落とした当の本人から来た。
「マルチさんの場合、ジョギングすることによって効率的なボディコントロールを学び、階段から落ちたり、なにもないところで転んだりしなくなるかもしれません。これはマルチさんにとっては大きな進歩と言えるのではないでしょうか?」
「なるほど。そういうこともあるかもしれないわね」
「なんだかちょっと複雑ですけど、それじゃあ私のジョギングにも意味はあるんですねっ!?」
 頷く綾香、ぱっと顔を輝かせるマルチ。
「私のオートバランスは完璧ですのでそんな必要はないのですが」
 再び目に見えてマルチが落ち込んだ。
「あんた……一言多いわよ」
「申し訳ありません」
201『時に歩いても』(5/5):02/05/23 00:09 ID:KPCw3Jx8
 翌日、姉妹のような二人が並んでジョギングしていた。
 見慣れない朝の景色が新鮮らしく、マルチはきょろきょろ辺りを見回しながら走っている。
「なんだか朝のうちは、空気が気持ちいいですねー」
「そうだね。ちょっと冷えているし、車も走ってないから綺麗だよね」 
 ふと気づいたように、マルチが聞いた。
「やっぱり空気っておいしいんですか?」
「え? うん。夜のうちに木が酸素を作ってくれているから、新鮮でおいしいね」
「私はお食事も呼吸もしないから、おいしいというのが分かりませんけど、なんだか羨ましいですー」
 当たり前のように自分の横にいるマルチが、自分とは少し違うと言うことが、不意に思い出される。
 同じように笑い、走っているのに、どこかが決定的に違う。
 何故だかそれが、無性に悲しい。
「……マルチちゃん」
「はい?」
 だけど、マルチは屈託のない笑顔を見せる。
 生まれてきた喜びをなによりも誰よりも知っているから。
 だから、同情なんかするのは、かえって失礼に思えた。
「……ううん。なんでもない。それじゃ、ちょっとペース上げようか」
「はいっ! まだまだガンガン行けますよーっ!」
「よしっ! 行くよっ!」
 足を速めて二人が走り出す。
 時折休み、時折葵が手を引きながら。
 知らない道を抜けてみたり、迷ってなかなか帰れなかったり。
 小さなネコとの出会いさえ、なんだか素晴らしい発見みたいな気がした。
 マルチがオーバーヒートして葵に背負われることもあった。
 なんだかこれじゃ立場が逆ですーと悩むマルチをフォローしたり。
 ただ、どんな形でも、二人は一緒に走っている。
 たったそれだけだけど、それが二人にとってはなによりも大切だった。
202名無しさんだよもん:02/05/23 00:10 ID:KPCw3Jx8
>>197-201
『時に歩いても』でした。
滑り込み失敗……申し訳ない(´Д⊂)
203名無しさんだよもん:02/05/23 00:14 ID:nkABuEto
感想の書き込みはOK?
204 ◆qsaJNT.c :02/05/23 00:17 ID:7jNhcfND
>>187 のお兄さん、いますか〜? 
いたら、レスしてくだせぃ。

>>203
とりあえず 0:30 まで待ってください。
205187:02/05/23 00:17 ID:Sdrll5sC
あと2時間は・・・ダメならしょうがないけど。

自分の事は棚に上げて言うけど、
夜に書く人が多いなら0時締め切りは具合が悪いと思うよ。
206名無しさんだよもん:02/05/23 00:18 ID:nkABuEto
>205
前夜に書けばいいだけの話では?
207名無しさんだよもん:02/05/23 00:19 ID:1pbZx937
それができれば苦労はしない。
208 ◆qsaJNT.c :02/05/23 00:29 ID:7jNhcfND
>>205
2 時間ですか、それぐらいなら OK だと思います。
が、問題は自分が起きていられないっちゅーことで……
どなたか、その時間に終了宣言と投稿された SS のまとめを
やっていただける方がいればいいんですが。

あと、終了時間については考えさせてもらいます。
209名無しさんだよもん:02/05/23 00:32 ID:nkABuEto
自分も今回は感想つけるのをやめときます。
210名無しさんだよもん:02/05/23 00:35 ID:TCfBYBqt
>>208
終了時間が午前0時というのは誤解を生じやすい。
事後処理もあるので、午後11時ぐらいにしたら?
…次回からの話ね。
211 ◆qsaJNT.c :02/05/23 01:08 ID:7jNhcfND
締め切りですが、午前 8 時まで延長します。
ちょっと、その時間にならんと繋げないと思うんで。
但し、その後の再延長は行いません。

187 氏の他でも書ききれなかった人がいれば、投稿してもらって結構です。
212名無しさんだよもん:02/05/23 01:20 ID:0jfCCo/c
正直、期限に間に合わない作者さんには(´・ω・`)ショボーン。
期限を守らない人には感想なんか書きたくない。
213名無しさんだよもん:02/05/23 01:43 ID:dn1/ZDy/
ところで曜日的には何曜日が終わりなのが、みんな都合がいいのだろう。
やはり日曜日が最終日の方がいいのだろうか?
214名無しさんだよもん:02/05/23 01:50 ID:TCfBYBqt
盛り上がり的には土曜夜締め切りでそのまま感想になだれこむってのがいいような気がするが…

書く側にとっては日曜夜締め切りのほうがいいのかな…
215187:02/05/23 01:56 ID:Sdrll5sC
>>212
うーん・・・じゃあ書かない。
216名無しさんだよもん:02/05/23 02:03 ID:j3Jyvx49
つか、本当に今必死こいて書いているのであればスレを覗いている暇などないと思うのですが。
締め切りを守れない、または守らない人間の態度、しかと拝見させて頂きました。
217名無しさんだよもん:02/05/23 02:04 ID:2sS8cBW7
>>187
ここまで来てそれはないだろう。
せっかくだから書きたまえ。途中までは上がっているんだろ?
君のために締め切りも延びたのだ。頑張れ。
>>212も怒る気持ちはわからんでもないが、もうちっと寛容に。
感想つけたくないなら、それでも構わないが、宣言することでもなかろう。
218名無しさんだよもん:02/05/23 02:06 ID:k5N4FDKD
今の段階で長編SSが八本か。
前回よりちょっと少ないね。
このスレの認知度がまだ少ないのか、
今回のテーマが難しかったのか…。
219名無しさんだよもん:02/05/23 02:38 ID:T3PUequn
祭ってのは回を重ねるごとに寂れるものだよ。
220名無しさんだよもん:02/05/23 02:48 ID:62rnDp1W
こんなクソスレもういらん。
これが落ちたら二度とたてるなよ!
221名無しさんだよもん:02/05/23 06:44 ID:yPGdU9Rb
企画絡みのSSスレではこれまでもいろいろあったからね

やっていくうちに修正点も見えてくるでしょ
運営への建設的な注文はどんどん付けて貰えばいいし
222名無しさんだよもん:02/05/23 06:59 ID:5tJ85W+t
後一時間?
223投稿終了 ◆qsaJNT.c :02/05/23 08:00 ID:gzT+2l/9
ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆さん、どうもご苦労さまでした。

以下が、今回投稿された作品一覧です。
(今回は SS のジャンルの明記は行ってません)

>>61    無題(マルチ)
>>64    無題(美汐)
>>75-81  『伝令』(テオロ)
>>142-148 『How not to run』(坂下)
>>151-158 『Believe far behind』(綾香)
>>162-167 『坂を越えた向こうに』(はるか)
>>171-176 『闇のむこうに』(みさき)
>>181-185 『run with the dogs』(真琴)
>>197-201 『時に歩いても』(葵)

それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、批評などをご自由に行ってください。
期限は5月30日の午前0時までとさせていただきます。
224名無しさんだよもん:02/05/23 12:45 ID:UyTCdPeB
わーい、間に合わなかったよー。
ていうか、私には執筆期間が短すぎました。
やっと第一稿が書けただけ。
締め切りを厳密に守ることは当然と思いますが、
次回から募集期間をもっと長くとれませんかね?
仕事あると二週間じゃ難しいです。
225名無しさんだよもん:02/05/23 13:58 ID:/eFmKqc0
感想期間の最終日に投票するというのはどうでしょう。
226名無しさんだよもん:02/05/23 14:27 ID:L/L8PT8e
他の人の意見に影響されず、純粋に読んだままの感想が書けるように、
投稿期間の感想を禁止している。
投票するにしても同じ。
やるなら感想=投票という形だろう。
227名無しさんだよもん:02/05/23 14:58 ID:c+YDrjsy
あー、そういえばそうか。
全部の作品に感想つけたい人もいるだろうから
やっぱり無理かな。
228名無しさんだよもん:02/05/23 15:03 ID:Qr+2wvgz
読み終わったものから感想を。
>>142-147 『How not to run』
感じたことを正直に書かせていただきます。
はっきり言って、今まで葉鍵板で読んだSSのうちでも最悪の部類に入ります。
SSは作者の自己満足であることは理解できますが、読者を話の流れに乗せて愉しませる要素が
全くないというのも問題ありではないでしょうか。
逆アナルスレやキャラスレ、陵辱スレではともかく、仮にもSSであればキャラが行動する必然性やプロットを考えて当然です。
以下は所感。
キャラの行動が不自然過ぎ(=作者の都合丸出し)
少なくとも本編中ではストイックな坂下が無抵抗で首輪なんかつけられるんですか?
>「自分で考えろ」「もっと前に気付けぇ!!」
この口振りが綾香のものだと思う人は果たしてどれくらいいるやら。
>「だからっていっても首輪はないでしょ、首輪は! あなた何考えているのよ!」
だったら何故首輪をつけられる前に抵抗しなかったんですか?
>好恵はゆっくりと体に入っていた力を抜き、浩之に抱きしめられるままに任せた。
あれだけ浩之の前ではどぎまぎしていた好恵がいきなりこんな行動に出るのでしょうか?
キャラの行動に説得力皆無で、何も考えずにキャラを動かしたのが一目瞭然です。
>色々とおかしい所があります、というか全部が変で、へたれですがよろしくです。
本当ですね。

もし作者さんがダーク路線を狙ったというのであれば、その目論見は完全に失敗しています。
そのキャラの特性を生かして、そしてキャラが壊れる過程を描いてこそ暗さが引き立つものです。
暗い要素や行動の描写と、キャラの性格や行動原理がちぐはぐで話が破綻しています。
また、SSに限らず書くということは、その人の読書歴や作文歴を如実に反映するものです。
自分の設定に読者を引き込む為には、読者を説得する(極端に言えば騙す)努力が必要。
何の脈絡も考えず、ただご都合主義の話ばかり書いている人間の作品という印象を受けました。

別に私はダークSSに嫌悪感をもよおすというわけではありません。
以前に芹香と綾香が浩之を虐待する作品がありましたが、キャラを上手に壊した好例だと思います。
229名無しさんだよもん:02/05/23 15:03 ID:Qr+2wvgz
>>151-158『Believe far behind』
格闘技という要素を使って、綾香、浩之、葵の三人を生き生きと描けています。
しいて欠点を挙げれば、昔、ある男に憧れていた綾香と今の葵が何故同じ思いを持つのか、
何故同じ思いをさせたくないのかが説明不足であること。
ゆえに
>「葵はただまっすぐに走ってくれればいいの。
>あの子が走ってる限り、私はいつも私でいるつもりだから……」
のせりふが綾香の決意表明なのか、それとも迷いを表しているのかがいまいちはっきりしませんでした。
そこを除けば、最後までスムーズに読めました。
230名無しさんだよもん:02/05/23 17:37 ID:L/L8PT8e
>>142-147『Hownot to run』は不条理ギャグだろう。
まあ、中途半端な印象はあるが。
231名無しさんだよもん:02/05/23 20:54 ID:B8T3nbCg
さて、ぼちぼち書いていこう。

>>75-81【伝令】テオロシリアス
われもの積みっぱなしなのがちと悔やまれる。
固有名詞も時系列も全然わからん…。
葉東京の新作は渋い戦記系SSのフロンティアになりうるのかな?
これ読んだら早くプレイしようとオモタよ。
キャラ把握してないから感想が的はずれだったら勘弁ね。

熟年(らしき)カップルが出てくるけど萌えてるヒマはなし(w
一刻も早く、そしてなんとしても目的地にたどり着かなきゃいけない舞台設定で、
テーマへの取り組みとしては正統的だと思う。
切迫する状況のなかで、“戦士である男”と、“家族である戦士”がいる。
うーん、これは燃えるじゃないか…。
これは今までの葉鍵作品にはなかったテイストなんじゃないかな。
短くて切り替えの早い別れのシーンが、逆にずっしりと響いてくる。
描くべきモノはしっかり描けてる気がするね。
文は速くて上手い感じ。状況は荒々しいけど文は荒れてない。
この板にこういうジャンルが確立するとしたら嬉しいことだ。
232名無しさんだよもん:02/05/23 20:56 ID:B8T3nbCg
>>142-148【How not to run】坂下ギャグ
俺も不条理ギャグ&壊れ萌え作品として受け取ったんで、
そのつもりで感想書きます。

ここまで逝っちゃってるわけじゃないだろうけど、
坂下の日常って前半部みたいな感じなんだと思う。
虚勢を張ってはみるものの、空手以外の場所ではてんで自信がない。
ついでに、そっち方面の知識も経験もない(w
最後の、転けるか突っ込むかどっちかしかない場面までボケ切ったのは面白かった。
まともな人間が一人もいない(本人含む)状況で、
TPOをわきまえずに暴走する乙女心…。
“バカ”と“萌え”の作品として評価すれば、けっこう良い感じなんではないかな。
文章がやや洗練されないところがあるので、読み直しと推敲を強めていこう。
…坂下の切羽詰まった混乱ぶりとシンクロしてちょっと面白かったけど。
まあ、練り込むに越したことはない。

しかし、坂下ってつくづくツッコミに向かない人間だと思う。
いじりがいがあるというか。
233232:02/05/23 21:25 ID:H2fgTqSF
続きはゆっくり書いてきます。

しかし今回は筆の達者な人が多いね。
反面、サラッと読めて胃にもたれないネタシチュがなかったのはちと寂しい。
Kanon勢は討論スレで話題になってる企画に行ってるんだろか。
もしそうでなかったらもっと寂しい…。

187と224の人は、ぜひどっかで発表してもらいたいな。
このスレで「過去のテーマOK」とかいう形で、
インターバル的な受け付け期間を設置するのも良いかも知れない。
実際に作品が来るか来ないかは別にしても。
234名無しさんだよもん:02/05/23 22:21 ID:L/L8PT8e
>>233
今回は書きにくかったんじゃない?
>>117-みたいになりかねないから。
235名無しさんだよもん:02/05/23 23:13 ID:tOPlIP79
俺は>228の感想に同意。
不条理ギャグだろうがなんだろうが、読み進めていくうちに話の整合性が
無くなりつつある時点で失笑。
オチも取ってつけた感じなのは否めない。

つーか、本当に推敲して書き込んだのかどうか疑わしい作品ほど寒いものは無いぞ。
236名無しさんだよもん:02/05/24 03:45 ID:8r9QEau3
・・・なんだか感じ悪い
237名無しさんだよもん:02/05/24 04:32 ID:iXMgdhBs
そうだね。マンセーしろなんて言わないが、へこませるのが目的で嫌な書き方をしているように見える。
とくに>本当ですね。の一言は目を疑った。なんの必要がある? 
どう考えてもダーク路線なんか狙ってないしな。
自分も嫌な人間になった気分だ。ちと、頭を冷やしてくる。失礼。
238名無しさんだよもん:02/05/24 04:32 ID:MwsJY5e+
お前は「不条理」の意味を分かってるのかと小一時間問い詰めたい。
239名無しさんだよもん:02/05/24 14:31 ID:3Mr6s1qs
不条理という感想もかなり失礼だと思う。
結局は>>228さんが指摘しているように話が支離滅裂だと評していることになるのでは?
読み間違い故の酷評だという声もあるが、正直私もダークなのかギャグなのか区別が
つかない中途半端な作品だと思った。
キャラの一般的な姿と、壊れた姿を対比することで初めて面白みが出るという考え方は
別にダークだろうが壊れギャグだろうが両方に当てはまる正論だと思う。

あと、作者も付け込まれる隙がありすぎ。
240名無しさんだよもん:02/05/24 15:23 ID:I7vZGpmW
締め切り厳守でケチつけられたヤツや
読ませてやってる分際のROMが偉そうにしやがってなって思ってるヤツが
荒らそうと煽ってるんだろ。

>>142-148【How not to run】坂下ギャグ
展開に無理があり、キャラも破綻しているのは俺もそう感じるが
キャラ萌えシチュのSSは大抵そんなもんだと割り切ってるからなあ。

推敲がどうのこうのいうなら感想だって相手に自分の意図が伝わり
易いような文章にしろよ。みっともないったらありゃしない。
241名無しさんだよもん:02/05/24 15:34 ID:3Mr6s1qs
なんでもかんでも煽り荒らしのせいにするのは楽。
そういう連中にもぐうの音も出なくさせる作品を書こうとするのが建設的。
242名無しさんだよもん:02/05/24 16:21 ID:n5+kAy1N
酷評をくらった作者本人じゃあるまいし、どうしてそこまで他人の感想に拘る?
書き手にとって都合の悪い感想は全て煽り扱いか?おめでてーな(w
スレに書き込んだ時点で万人の目に触れ、評価を下されるのは当たり前だろ。
それが嫌なら最初から書き込むなっつーの。
243名無しさんだよもん:02/05/24 16:31 ID:SZhOOviN
このスレの中では都合の悪い感想を出さない様に涙ぐましい努力をしてる風に見える。
そりゃあ酷評は作者をへこまそうとしているようにも取れるだろ。
244名無しさんだよもん:02/05/24 17:05 ID:xoqLT6y6
>>242
それは感想もまた万人の目に触れるものだからです。
的を射てない感想はその人の鑑定眼が疑われるし
品性のない感想は人間性が疑われる。
245名無しさんだよもん:02/05/24 17:10 ID:xoqLT6y6
まあ人の感想にケチをつける理由にはならないかも知れないねえな。
俺は自分の感想を書くのに集中することにする。
246名無しさんだよもん:02/05/24 17:23 ID:ffYtYxAW
作品の擁護カキコはその作者本人、もしくは酷評されることを嫌がる他の作者達の仕業だろ(藁
247名無しさんだよもん:02/05/24 17:34 ID:8TVt8o7J
感想に対する過剰なレスを読むとそう思えなくもない
248名無しさんだよもん:02/05/24 18:06 ID:RK8zGs+6
スレを分立させても、厨房はついてくるわけね。
まあ、同じ2ちゃんでやってるんだから、それも当然だな。
249名無しさんだよもん:02/05/24 18:35 ID:wk92YxJS
>>162-167 『坂を越えた向こうに』
なんとなく、教科書に出てくる『あの坂をのぼれば』を想起させる。
街の描写が丹念に綴られており、文章を通して情景が目に浮かぶ。
日常的なストーリーを文章力と演出で上手く盛り上げていて、
手堅い印象を受ける。
ただ、地に足がついている反面、けれん味や驚きが少ないのが残念。

>>171-176 『闇のむこうに』
非常に正統的かつ安定した作品だと思う。
冒頭部(>>171)でみさきの現在の状況を的確に伝え、
その後の話の流れもメリハリがついている。
余計なものを省いた構成と、テーマへの直球勝負に好感を持った。
敢えて問題点を言うならば、文章が無個性というか無機質な点かな。

>>197-201 『時に歩いても』
葵とマルチ、二人がジョギングを始めるまでを描いたSS。
人物の描き方が上手く、とくにセリオがいい味を出していると思う。
コメディと思わせて最後のほうでシリアス色を織り交ぜているのも良い。
これ自体がプロローグ的な位置付けだからしょうがないかも知れないけど
ちと山場不足な感じが否めない。続きが気になる作品。
250名無しさんだよもん:02/05/24 19:06 ID:Atr40xdb
>>242
感想書きってそんなに偉いんだ?
「総括期間」ってのはアホな感想書きを晒す期間にしようか?
251名無しさんだよもん:02/05/24 19:19 ID:XzLDWvEE
内ゲバか?

 SSスレ常駐「面白い奴」の活動が
 活発化している模様です(w

最萌当時からはや半年以上。スレ分けまでしたのに、まだ付いて来ているような気が
どっち側を自作自演するのも上等な奴だから、いちいち論旨に噛み付いても無意味だよ。

「煽りに煽り返し」はスレを荒廃させる。
荒らそうと思ってるんじゃなきゃ、無意味な行為。
普通に皆で全作品読んで、普通に感想付けてればいんじゃナイ?
特定の感想が浮き上がってるか妥当なのかは、それで自然にわかるでしょ。
253名無しさんだよもん:02/05/24 20:02 ID:8FXPiVRs
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  次から何事もなかったかのようにどうぞ。
   ∧ ∧ |/\___________
   (,,゚Д゚)____.    |..          |
   (つ/~ ※ ※ \   |           |
   /※ ※ ※ ※ \  ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
254お知らせコピペ:02/05/24 21:18 ID:6VNylEcb
ただいま、スレ移動後最初の【葉鍵板SSコンペ】が進行中です。
現在、投稿期間を終えて感想期間に入っています。
第二回となる今回の詳しい詳細は >>54
投稿期間中に投稿された参加作品のリストは >>223

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ何か書き込んでください。
書き手と読み手の有意義な関係の構築に御協力お願いします。
255名無しさんだよもん:02/05/24 21:47 ID:fA6auEnR
人間、とあるレスに図星を指されるとそのレスに対して何か言いたくなる典型的な例だよ。
感想に対して文句をつけるヤシを見ると尚更そう思えるわ。
256名無しさんだよもん:02/05/24 21:53 ID:KsFBKAFT
作者の皆さんお疲れさまでした。のんびりとですが感想レスしますので
よろしくお願いします。ではまず、最初の作品から。

>>75-81 『伝令』

 写実的な文体が、”侵略される”というシチュエーションと上手く噛み合い、
キャラクター達の絶望感と悲劇性を際立たせてますね。テオロが走る事の動機付けが
しっかりしているので、テーマが無理なく溶け込んでいるのも好印象です。
 少し残念なのは、後半での家族、仲間への哀別と使命感が割とあっさりしていて、
大勢の者が命をかけた(かかっている)行動にしては緊迫感が薄く感じられるのと、
命運を託すハクオロに対する信頼感が今ひとつ書ききれておらず、命の対価としては
落ちのカタルシスが不足している点でしょうか。
あと、作中に時間を示すような描写が無いので、昼か夜か判りません。
 最後になりましたが、一人目、しかもかなり早いタイミングでの投下には
感服しました。これには賞賛を惜しみません。

ところで、感想は名無しでいいのかな?
257名無しさんだよもん:02/05/24 21:54 ID:sJegTNES
漏れも便乗してみよう(w
>読み手と書き手の有意義な関係
何故そのような感想なのかをストレートに書き、悪い箇所を指摘することでは?
少なくとも厳しい感想を書いた人はそれを守ってると思うが。
感想を封殺する光景を見て愕然。
258名無しさんだよもん:02/05/24 22:17 ID:CtiizN9b
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  次から何事もなかったかのようにどうぞ。
   ∧ ∧ |/\___________
   (,,゚Д゚)____.    |..          |
   (つ/~ ※ ※ \   |           |
   /※ ※ ※ ※ \  ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
259名無しさんだよもん:02/05/24 23:18 ID:WGrUJUb+
age
260名無しさんだよもん:02/05/24 23:53 ID:exBNTFp5
>>151-158【Believe far behind】(綾香)
普段は陽性で、ちょっと切なくてもやっぱり陽性なキャラ。
猫科のイメージをちりばめて、綾香を違和感なく躍動的に描けてると思う。
格闘技と恋愛を微妙な重ね合わせにしたのも面白い。
欲を言えば、どこかでもう少し「溜め」を作ってもいい気がするね。
綾香らしいといえばそうかも知れないけど、爽やかな中にも強い感情が見たかった。
それから、
>「葵に落ち込んでもらいたくないのよ。私にも似たような時期があったから」
この言葉がいささか唐突な気がしたかな。
後になって意味は判るんだけど、会話の流れで少し引っかかりを感じてしまった。
でも、温かいけど涼しげな、気持ちのいい作品だと思ったよ。

>>162-167【坂を越えた向こうに】(はるか)
作中でキャラの動機や内面にほとんど触れてないのが逆に凄味になってるね。
直接に描写されるのは主に表層意識と情景だけ。
一人称の主人公でありながら、読み手ははるかを捉えられない。
この上なくはるからしいはるかを描けてると思うよ。
一歩間違えれば淡白で冗長になりかねないところを、
丁寧な描写と高い文章力に支えられて平板化を免れてる。
最後に至って、ともすれば風にさらわれそうな頼りない存在が、
緩やかながら地上につながれてるのが判ってホッとする。
なんでもない日常のように見えて、けっこう演出に凝ってると思った。
261感想:02/05/25 02:09 ID:QsKeXl2V
>>61    無題(マルチ)

短すぎ

>>64    無題(美汐)

申し訳なし。よくわからなかった(;´ー`)

>>75-81  『伝令』(テオロ)

この短さでシリアスでハードな展開、充分描けてると思います。力量を感じます。
ワンシーンカットって感じでもしますが、でも、ただのカットじゃなくて
エピソードの中で主人公のキャラや村の人間達も書けてるかと。
>>81ラスト部分は力を入れてらっしゃると思いますが、
それだけに一行目がちょっとだけ引っ掛かったかな。

>>142-148 『How not to run』(坂下)

面白かったです。ギャグ連発SS、結構何度も笑いました。
同人のマンガノリだな、という印象。そういう(マンガノリ)SSも結構あるし、
そういうものとしてスラスラ読めました。自分は。
ラストは、それなりに着地してはいますが、もう一工夫欲しいかな、という感じも。
262感想:02/05/25 02:10 ID:QsKeXl2V

>>151-158 『Believe far behind』(綾香)

書き慣れている方ですね。文章、描写に確かなものを感じました。
目に見える情景が描き出す明るいムード。爽やかな印象に好感持てましたです。
「走る」が作中のテーマに掛かってるのも、やっぱ好印象。
(こっそり忍ばせるとか、奇手で入れ込むとかでも勿論いいんですが)
ただ、個人的には>>157の浩之の台詞が自分はよくわからず…。

>>162-167 『坂を越えた向こうに』(はるか)

一人称で、主人公の感情や思惑だけでなく体感も描いてる。文章も映像的。
一人称の達人やね。
ヒロインが、ひとりで自転車で坂を登って降りるだけなのに、ドラマがある。
ヒロインのキャラもすごく描けてて、テーマも感じる。いや、いいです。
俺この人好きかも……。

>>171-176 『闇のむこうに』(みさき)

みさき先輩に「走る」というテーマを与えたらなるほど例えばこうなるか、と
感心しました。良かったです。今回は6レス前後のSSが多かったですが、
一番速く読み終えられました。文章力の証しかと。
前向きな話なので、「闇」って言葉が強くてタイトルが暗めの印象なのが、
個人的に、少しだけ気になったかな。悪いタイトルではないので、
も少しタイトルを長くして「闇」の印象を薄めてあったらとか思いました。
あるいは逆に、100m走での「闇」の描写をもっと増やすとか?
263感想:02/05/25 02:11 ID:QsKeXl2V

>>181-185 『run with the dogs』(真琴)

犬飼い人なんでいろいろ思いましたが、個人的バイアスなのでそれは置いといて(w
並列的でヤマがないように感じたので、>>182の事件をもう少しふくらませて、
ラストにも掛けてみては…とか思いました。ラスト二行も、直接的ではなく
暗示的な文章にすると風格が増します(w 
口癖の多用ももう少し抑え目にしてもいいかと。
キャラへの愛情と、幸せな日常を補完してやりたいって気持ちはよく伝わってきました。
どことなく、シリーズアニメのうちの一話っぽい感じもするなあ。

>>197-201 『時に歩いても』(葵)

双子仲良しSSですな(w マルチが葵とジョギングを始める、というのが
メインのアイディア&クライマックスだと思うので、その部分の分量や
事件・描写の比重を増やした方が良かったような。もしくは、そこは単なる
ラストシーンということであっさり短くして前半の掛け合いをメインにするか、とか。
今のままだとやはりヤマが物足りないような気がして……。

###

なんか構成とかヤマとかにうるさい感想だなあ……。
起伏にこだらないでまったりSSってのも有りかな? ただ、序破急とか起承転結が
上手く出来てる作品の方が、SSも良さげに見えるんですよね。

今回の個人賞は>>162-167『坂を越えた向こうに』(はるかSS)さんに送らせていただきます。
>>165の、両腕を広げて以降の部分なんて、すごいいい絵が脳裏に浮かんで来てドキドキしましたな。
264名無しさんだよもん:02/05/25 08:25 ID:iA2PGasQ
たまには変わった切り口から感想を。
今回のテーマ「走る」について、どこまで深く掘り下げられたかを主眼に感想をつけてみました。
文章のうまさ、読みやすさなどはまるで考慮してません。
変な見方をするやつもいるもんだ、ぐらいの考えで受け止めていただきたい。
……怒らんといて。

1作目 超先生’のマルチSS「無題」
いけません。一生懸命マルチが走っているのに、それをいきなり止めてしまうなんて。
それで止まってしまうマルチも根性が足りませんね。
むしろ止めた何者かを、無理矢理一緒に走らせるぐらいの気概を持って欲しいところです。
気がつけば、今回の作品、マルチで始まりマルチ(&葵)で終わっているんですね。
さすが一時期、人気街道をトップで爆走していただけのことはあります。

2作目 2作目?さんの美汐SS「無題」
短歌ですね。どっかで聞いたことがあるような気もします。
察するところ、「走る」というテーマでSSを書こうとした美汐さんが、
思わず記憶の中からこんな歌を引っ張り出してしまったのでしょうか。
突っ込まれて焦る美汐さんには思わず笑みがこぼれますが、走り損ねてます。
美汐さん、テーマ再現失敗です。また次回、頑張ってください。

3作目 テオロSS『伝令』
今回の作品の中で、一番真面目に走っているのがこの人です。なんせ命がけですから。
走る理由も國を救うため、あえて家族の元から離れて……重い、重いです。
しかも最後にテオロ氏は息絶えてしまいます。
私はわれものはやってませんが、彼の生き様には目頭が熱くなります。
唯一のマイナス点としては、ウォプタルと呼ばれる動物に乗っているところでしょうか。
まぁ、背中に矢が刺さっているので、仕方ないですね。途中から降りてますし。
265名無しさんだよもん:02/05/25 08:27 ID:iA2PGasQ
4作目 坂下SS『How not to run』
今回走るのは空手っ娘の坂下さん。
脊髄反射で逃げるために走っている……後ろ向きです。
しかも綾香の手によって首輪がはめられ、走れなくなってしまいました。
綾香はまんまと逃亡。追いかけようにも藤田の手に鎖は握られ、走ることもままなりません。
体育会系の坂下さんですが、あまり思い切りのいい走りっぷりは見られませんでした。残念です。
次の機会があったら、その無限の体力を活かして、地の果てまで駆けめぐってください。

5作目 綾香SS『Believe far behind』
前作に引き続いて、綾香登場です。なかなか走りません。
来栖川家のお嬢様は、走るなんて泥臭いことはしないのでしょうか……
と思いきや、5レス目でようやく走り始めました。
スロースターターです。そして行為としての「走る」から、ある人を目標にする意味での「追いかけて、走る」に切り替わりました。
二段構えとはなかなか憎いです。浩之も息も絶え絶えになるまで走ってますね。
ですが綾香本人が涼しい顔をしているため、あまり走った印象が感じられないのが残念でした。

6作目 はるかSS『坂を越えた向こうに』
小道具として、自転車が登場しました。
みんなが2本(1人だけ4本)の足で走ってる中、自転車ですいすい進むなど……と思いきや、坂道に苦労してます。
大変そうです。しかし、走ると言うよりは、上って、下った、という印象を受けます。
おそらく、今コンペの中で最高速度を記録したのはこの作品でしょう。
そこのところは大いに評価したいです。
なお、下り坂での手放し運転は、生命に関わるので素人にはお勧めできません。
266名無しさんだよもん:02/05/25 08:31 ID:iA2PGasQ
7作目 みさきSS『闇のむこうに』
広い場所でも目を閉じていると、なにか頭にぶつかりそうで、あまり歩けないものです。
暇人だった私は、それが悔しくて十メートルほどなら平気で歩けるように特訓したりしましたが。
ですがそれは、まわりの風景を記憶できるからであって、
完全に目が見えない人は、歩くというだけでも恐ろしいと思います。
途中で挫折するのも無理がないでしょう。
その恐怖を乗り越えて、友達に助けられて、走ったみさき先輩。なかなかいい話です。
走るというテーマに真っ正面からぶつかったところにも好感が持てます。
……ひょっとしたら、ゴールにカツカレーでも置いておけば、すいすい走ってくれたかもしれませんが。

8作目 真琴SS『run with the dogs』
今回英文のタイトルが目立ちますね。英語が苦手な私に対する挑戦でしょうか? 
走ってるのはあくまで犬。真琴はただひきずられるのみ。
もうちょっと自力で走って欲しいところです。
狐が犬ごときに負けてられるかと、犬共を追い抜くほどの勢いで。
しかし真琴の見ていた2時間ドラマ。
犬の餌に興奮剤を混ぜて、引きずり回して殺す計画ですか。見てみたい気もします。
最後にちょっとだけマジレスを。最後の2行カットして、
ほのぼのもので終わらせた方がよかったなぁ……個人的には。
急激に鬱モードに入ってしまいます。真琴ぉ……・゚・(ノД`)・゚・。

9作目 葵&マルチSS『時に歩いても』
いよいよ最後です。が、タイトルからして「走る」事を否定してます。よいの? 
走るのも軽めのジョギング。
格闘家の葵ちゃんらしい、魂が千切れるほどの快走を見せてもらいたかったのですが。
ともあれ、これで東鳩格闘3人娘が揃いましたね。やはり格闘家は走るイメージがあるのでしょうか?
マルチと別れるときの葵ちゃんの走りっぷりはなかなかいいですね。
ただやっぱりマルチは走るという行動は向いてなかったようで……。
ぷしゅーと煙を吹いて倒れる様が目に浮かびます。
ですが彼女なりに精一杯走ったので、それもいいとしましょう。
267名無しさんだよもん:02/05/25 08:32 ID:iA2PGasQ
すみません……誘導つけるの忘れてました。

>>61    無題(マルチ)
>>64    無題(美汐)
>>75-81  『伝令』(テオロ)
>>142-148 『How not to run』(坂下)
>>151-158 『Believe far behind』(綾香)
>>162-167 『坂を越えた向こうに』(はるか)
>>171-176 『闇のむこうに』(みさき)
>>181-185 『run with the dogs』(真琴)
>>197-201 『時に歩いても』(葵)

今回、エントリー作品は少なかったのですが、
長めのしっかりしたものが多く、読み応えがありました。
晴子さんが若い頃、レディースのヘッドとしてバイクで暴走していた……
なんてSSも見たかったのですが、でませんでしたね(w
陸上部部長の名雪も、ベタだったためか出ませんでした。ちょと残念です。
では、次回も皆さん、頑張ってください。お疲れさまでした。
268名無しさんだよもん:02/05/25 13:05 ID:Z8peKgcZ
順位とか点数とか付けないのか?
ただ感想付けるだけなら、コンペでも何でもないような?

本家スレがすっかり寂れたけどね(w
269名無しさんだよもん:02/05/25 13:55 ID:9yA30i99
10点満点で感想つけて、平均点の一番高い人が優勝とか…?
「つまんない。1点」とか言う奴がいたら寒くなりそうだが。
この板で感想者の良心に過度の期待はかけられないしな(w
270名無しさんだよもん:02/05/25 16:56 ID:z4PJrISn
感想つけた人が、一番良かったと思う作品に一票入れるという
方式はどうですか? 一番得票の多い作品が第×回最優秀作品って事で。
271名無しさんだよもん:02/05/25 18:07 ID:s3SE2dy2
とりあえず責任者の◆qsaJNT.c氏の意見も聞かんと……あの人忙しいのか、あんまり顔を出してくれないが。
それとも名無しで潜んでいるのだろうか? 
しかし多重でいくらでも得点の調整ができる罠はどうするよ(;´Д`)
感想期間が長いからコードも意味ないし、あれもどこまで有効なのかちと疑問。

俺は感想もらえるだけでいいや。スレの総意としてやると、問題が浮上しそうだし。
得点をつけたい人は、前回みたいに自由につけてくださいな。
まぁ、高い点もらえれば嬉しいけどな。
272名無しさんだよもん:02/05/25 18:43 ID:EwlFVqd6
>>271
感想だけでいいなら、作品にそう明記しなよ。
評価対象外ってことにするから。

つか、感想だけでいいなら、コンペと言うスタイルでなくてもいいじゃん。
273名無しさんだよもん:02/05/25 20:17 ID:s3SE2dy2
>>272
別に得点つけても構わないって書いてあるじゃん。
それと、最優秀賞とか決めるのなら、でている問題点についての解決策も明示してもらえるとありがたい。
どちらにせよ、もすこし住民が集まってきてから話し合いだね。
274名無しさんだよもん:02/05/25 21:42 ID:2TReVwRv
投票なんて適当でええやん。
どうせ2ちゃんなんだから、厳密にやるだけアホらしくないかい?

275名無しさんだよもん:02/05/25 22:43 ID:lcT4F6AJ
>>75-81  『伝令』
うたわれは未プレイだけど、このSSはとても興奮して読めた。
命を賭した使者、というのは戦記物語の中では良くある
ストーリーであると思うが、中だるみをすることなく、
最後まで緊迫した雰囲気を保っている。

>>142-147 『How not to run』
やや堅めの文章でギャグをやるアンバランスさは面白い。
坂下と綾香のやり取りも笑った。
が、後半の展開には首をひねらざるを得ない。
話に説得力を持たせるためには、論理的補強と、
人物の造型の見直しが必要だと思う。

>>151-158 『Believe far behind』
達者な文章力によって、綾香というキャラクターを、
非常に瑞々しく、生き生きと描けている。
安定度の高い作品であるとは思うが、
綾香の心境を語るくだり(特に>>156)が、
何を言ってるのかいまいち理解しづらかった。
276名無しさんだよもん:02/05/25 22:57 ID:lcT4F6AJ
一位は総合力の高さで『坂を越えた向こうに』
二位は明快さで『闇のむこうに』
三位は…決めれず。横一線。

今回は作品の数こそ少ないが、良作が多かったように思いました。
277 ◆qsaJNT.c :02/05/26 01:10 ID:WdQli1Zi
>>268-273
投票については前も出ていましたが、スレ自体でやることは考えてません。
作品につけられた感想を、今後の糧に生かしてもらえれば十分だと思うんで。

スレのタイトルは、前回の「葉鍵的 SS 職人スレ」って名前が評判が悪くて、
それの代替案として決まったものですから「コンペ」という言葉に
あまり意味はなかったりします(w 他のスレと区別するための記号ぐらいに
思ってくだせぃ。

とりあえず、この辺の話とか、前に出てた投稿期間の期間や締め切り
時間などの話は、感想期間が終わってから考えましょう。

>>271
忙しいというのもありますが、スレの進行以外はこのトリップでは
書き込まないようにしてるんで、あんまり顔を見せないように
思われているんでは。


それと、雑談スレと今日の出来事スレに感想期間の告知をしておいたので、
一旦 age ときます。
278名無しさんだよもん:02/05/26 02:05 ID:rhzveEPu
責任者つー言い方は好きじゃないんだけどさ。
アンタがそんな風に曖昧な態度とってると、スレの方向がきまらんよ?

コンペでも何でもない「ただの発表会」なら、テーマと期限だけ決めて投稿スレでも
出来るんじゃないの?
ウザいって言われて分かれた経緯は知ってるけど、別に採点とか順位とかナシと
言うなら、厳密に締め切り作る必要もないし。感想だって期限付きでやるこたぁないし。
279名無しさんだよもん:02/05/26 02:29 ID:rCCMcyNC
>反面、サラッと読めて胃にもたれないネタシチュがなかったのはちと寂しい。
あったじゃん。しかも三つも。
何見てんだ俺は。

>>61【無題】(マルチ)
前フリもフォローもなく、それでいて身も蓋もない…。
なかなかのRR達者ぶりだ(w
しかし同時に、それだけではRRの深奥を極めたとはいえないだろう。
あの世界は不可解で底が知れないからね。
さらなる精進を期待したい。
ところで、RRオマージュ(?)作品は短い方が無難という気はする。
アレは一度に大量に摂取できるもんじゃないし…。

>>64【無題】(美汐)
古典か何かで本当にそういう歌があるんだろうか。
もしそうなら、テーマの語句が入ってて、
さらに「沢渡」と「萌え」が入ってる歌なんてよく見つけたもんだ。
前回の【花談議】みたいに、葉鍵キャラがテーマのネタを考えるシチュだと思う。
美汐が祐一と一緒のときに、何気なく振られたテーマの話。
特に興味がない素振りで流した後、しばらく経ってからポロッと口から出てしまう。
…と、そんな状況を妄想してみたけども、もう少しふくらまして付帯状況が入っててもいい。
作品としてみると、ちょっとあっさりしすぎだね。
でも、妄想する余地があるのも個人的には結構悪くなかったり。
しかし、古文がダメなんで歌の意味はわからなかった。
280名無しさんだよもん:02/05/26 02:31 ID:rCCMcyNC
>>113【無題】(美汐)
メンテという扱いだけど、別にこういう超短シチュがエントリーされてもいいと思う。
その状況をイメージしてニヤリとできるような単発のワンシーン。
肉付けをしてふくらましたモノ以外は受け付けないって読み手もいるだろうけど、
作品にもいろいろ種類があるのは良いことだと思うし。
読みごたえを考えると不利ではあるけどね。
テーマから思いついたネタを気軽に出すのもいいでしょ。
ただ、萌えシチュというのは文章力でハッタリかませない分、
評価を考えるとかなり難しい分野かも知れず。


>>267
たしかに「走る」だけどモーター系は出てこなかったなあ。
運転するシーンのある葉鍵キャラって少ないんだよね。
晴子と弥生さん以外にハンドル握ってたキャラが思い出せない。
281名無しさんだよもん:02/05/26 02:51 ID:AQydth8z
>>280
自転車に乗ったキャラさえ、あんまりいないね。乗れないことはないんだろうけど。
車やバイクはほとんどのキャラの年齢が年齢だから仕方ないとして。
あ、いた。こみパの風見鈴香。あと、エンディング後の志保とか。
そしてセバスチャン。うむ。妙なラインナップだ。
名雪車はなしだよな?(w
282名無しさんだよもん:02/05/26 02:54 ID:QC2g/T1Y
>>278
つーか、SS投稿スレに嫌気がさしたんで独立したかっただけでしょ。
スレ立相談所での振るまいみてたら、そうとしか思えない。
283名無しさんだよもん:02/05/26 04:21 ID:FoPGjM5q
>>278
>スレの方向がきまらんよ?
今の方向でいいと思ってるのもいると思うよ。

あと、SSスレではただの発表会でも企画ってもの自体を
別スレでやって欲しいって意見があったのも事実。

……なんか今度はこのネタに「面白い奴」がくっついてきそうなヨカーン
28464:02/05/26 04:35 ID:6O6OD6LJ
「岩走る垂水の上の早蕨(さわらび)の萌えいづる春になりにけるかも」(万葉集・志貴皇子)
285名無しさんだよもん:02/05/26 07:26 ID:sNWEkl77
企画宣伝コピペ、うざいんじゃゴルァ(゚д゚) !!
286名無しさんだよもん:02/05/26 09:45 ID:Nd9IQjyg
>>284
なるほど。アレンジバージョンだったわけですな。
287名無しさんだよもん:02/05/26 11:11 ID:WdQli1Zi
>>284
全然分からんかった……(;´Д`)
288感想:02/05/26 14:35 ID:9Low+EGw
俺の独断と偏見で決めた順位を。

3位 『時に歩いても』葵ほのぼの
   コメディかと思わせながらシリアス風味。この作品のマルチには萌える(w
   キャラだけで言えば一番だ。コンパクトにまとまっている良作。
 
2位 『伝令』テオロシリアス
   走っている躍動感が伝わってきた。今回のコンペで1、2を争う文章力なのでは
   ないかと。ただし、ややありふれている展開かもしれない。最後のテオロの
   セリフにも少し萎えた。われものをやっていないので感想が的外れだったらスマソ。

1位 『坂を越えた向こうに』はるかシリアス
   情景が目に浮かぶ。ミスが少なく、かなり綺麗に仕上がっている。卓越した 
   文章力の賜物だろう。キャラも上手に描かれている。

上位3作品の差はほとんどなかった。同率1位でも良かったか。
ところで、次回のテーマは何にする?
289名無しさんだよもん:02/05/26 15:06 ID:rRBRKG9a
散々な意見を貰ってる>>142-148【How not to run】だけど、
俺はちょっと注目してる。
何故なら他の作品に比べて情景描写に気を使ってる感があるから。
アンソロジーってのは元ネタがある分
癖のあるセリフや少しの記述だけで情景を連想できちゃうけど、
件の作品はそれに真っ向から取り組んでると思う。
実力不足は否めないのだけどね。
290名無しさんだよもん:02/05/26 15:25 ID:iX9e3tng
>この作品のマルチには萌える(w
原作というよりは二次創作ベースのマルチかな?とも思ったけどね。
今時珍らしくもないか。
291感想人1:02/05/26 16:49 ID:0t+mLHdI
ちょっと遅れた感もあるけど、一通りの感想を。採点は10点満点で、もちろん俺の個人的評価。

>>61    無題(マルチ)――(4点)
一発ネタと解釈すれば、悪くはないけどね。ありがちなネタながら、ここまで削っても通用するし。

>>64    無題(美汐)――(2点)
本歌があると言うことだが、こちらの方はマルチのに比べて、意味不明になっていると思う。

>>75-81  『伝令』(テオロ)――(8点)
キャラの動きには不満はないものの、やや展開に強引さを感じる。
「女子供を逃がせ」と言う指示が出されているのに、本編では「ヤマユラ全滅」と言う結果が出ており、その辺の経緯がはっきりと書かれていないことや、相手がクッチャ・ケッチャであることを知っていた、など。
でも、全体として雰囲気にこだわった書き方で、非常によくまとまってると思う。

>>142-148 『How not to run』(坂下)――(7点)
むー…綾香の言動にやや違和感を覚えるものの、坂下の可愛らしさと言うのを真正面ではなく、やや違った方向から書いたラブコメ作品とみた。
展開が唐突な印象も拭えないが、浩之の言葉にあるように「格闘美少女に首輪萌え」と言うのが、この作品のすべてではないかと…。

>>151-158 『Believe far behind』(綾香)――(9点)
非常に綺麗にまとまっている作品。綾香を「猫科の少女」と表するセンスには脱帽。
情景描写もキャラの描き方も一貫した雰囲気の中、ちょうどいい具合になっていると思う。
ただ、一つだけ残念だと思ったのは、最後の部分がなくてもよかったかなと感じたところ。この作品、7/8の部分で終わっていた方が、初夏のさわやかな雰囲気そのままに終われるように思えたのだが…。
292感想人1:02/05/26 16:52 ID:0t+mLHdI
うっ…改行ナシで見にくくて申し訳ない。

>>162-167 『坂を越えた向こうに』(はるか)――(8点)
坂を上り下りするだけ、と言ってしまえばそれまでだが、今ひとつ訴えるものがない
ように思える。描写は丁寧で、坂を上り下りする理由も分かるのだけど、それがスト
レートではない……と書いて思ったのは、はるかがそう言うキャラであるがゆえか。
うん、悪くない。

>>171-176 『闇のむこうに』(みさき)――(2点)
一見するといい話なのかも知れないが、中途失明だと走るどころか歩くことさえ、
とてつもない恐怖に襲われると思うので……作りすぎと言う感じ。原作もその辺は
深く追求していないのだけど、真剣に書かれると興ざめしてしまうだけ。

>>181-185 『run with the dogs』(真琴)――(4点)
真琴の一人称に思考の部分と、三人称による情景描写とがごちゃ混ぜになっていて、
やや読みにくさを感じた。ほのぼの路線なのかギャグなのか狙いが絞り切れてない
ようで、「真琴が引きずられる」と言う状況はほのぼのとしては行き過ぎ。ギャグと
しては、全体的に笑いの要素がなさすぎる。

>>197-201 『時に歩いても』(葵)――(5点)
ほのぼのとした空気が何とも言えない作品だが、同時にそれしかないのが弱い。
マルチを中心としたやり取りの部分はテンポもいいのだが、冒頭の葵の登場シーン
などでは表現が雰囲気に今ひとつ合ってない印象を受ける。
どうでもいいが、木は夜の間は光合成できないので、酸素は作り出さない、
と葵に言ってやりたい(笑)

293288:02/05/27 01:02 ID:RbLn5ZqM
>>291-292
前回もそうだったけど、やっぱり今回も俺と感想人さんの評価は合わないなぁ(w
趣味が違うのか、観点が違うのか。
ま、色々な感想があった方がいいのは勿論なんだけど。

感想期間中に次のテーマを決めるんだよな?
オーソドックスに『雨』。
適当に思いついた単語だと『時計』『写真』とか。色々出来そうでは?
294名無しさんだよもん:02/05/27 02:50 ID:lQR8Jlof
『写真』いいなぁ。書きやすいかも(w
『雨』も悪くないかな。そして茜SS大量発生の罠。それもまたよし。
そういや、雨で茜禁止って提案が前にあったねw
今日も雨が降ってた。嵐大好き人間なので楽しかった。雷も大好き。……見てる分にはね。
あ、やばい。写真だとまた……いやなんでもない。
新ネタで、『本』なんてのも提案してみる。
295名無しさんだよもん:02/05/27 03:18 ID:h7XzkTUO
>>293-294
いや、違うだろ。
テーマ決めは感想期間が終わってから。
http://jbbs.shitaraba.com/game/bbs/read.cgi?BBS=1097&KEY=1019648130
296294:02/05/27 03:48 ID:lQR8Jlof
そうだったか、失礼した。
ん……>>2-10見たけど、そのことについて触れられていないな。
次に告知テンプレ貼るときは、そのことについて明記した方がいいね。
297名無しさんだよもん:02/05/27 14:37 ID:MgizsBJI
感想期間、いつまで?
298名無しさんだよもん:02/05/27 15:35 ID:A36qAs1s
>>297
22 日いっぱいじゃなかった?
299名無しさんだよもん:02/05/27 15:42 ID:S5/rnNwT
29日の終わるまでです。
300 ◆qsaJNT.c :02/05/27 21:22 ID:SCuv89Gl
>>278
要は、
>コンペでも何でもない「ただの発表会」なら、テーマと期限だけ決めて投稿スレでも
>出来るんじゃないの?
が出来ないから別スレになったわけです。点数をつけなくても「テーマ」と
「制限時間」をつけるだけで浮いていると感じました。

>>296
すいません。次回のテンプレからは入れときます。

>>297-299
>>223 に書いてあるとおり、30日の午前0時、つまり29日の深夜までです。
にしても、何故に22日……
301名無しさんだよもん:02/05/27 21:32 ID:rR1/1MGN
>>171-176【闇のむこうに】(みさき)
コンペのテーマを前面に出して、しかもストレートに取り組んだ作品だね。
前向きな行動が信頼の確認と希望につながるのは、直球ながらいい話だと思う。
冒頭の陰鬱さからラストのカタルシスまでの流れが明快なのも良い。
しかし描写が平易なこともあって、やや踏み込みの浅さを感じてしまった。
題材がシリアスなだけに、読み手としてはもっと強い重み付けが欲しくなってしまう。
キャラの動きやアイデアは悪くないと思ったけど。

>>181-185【run with the dogs】(真琴)
人が引きずられるのか(w
テーマに合わせて多少オーバーにしたのかな。
たしかにマンガ的な光景だけど、その後に暴走する思考は面白いと思った。
普通の思考経路じゃ出てこないような無茶がキャラの持ち味だからね。
>見捨てよう。
この辺の描写なんか真琴らしさが出てて良い。
助けるのはお約束としても、その子供っぽさがあるかないかでずいぶん違う。
驚くようなトリックではないけど、
「友達が欲しい」から犬と交流してさゆ舞にたどり着く流れも楽しかった。
最後の二行だけど、暗示的にサラッと終わらせるか、
逆にもう少しあざとい表現に走るかした方がいい気がする。
302名無しさんだよもん:02/05/27 21:34 ID:rR1/1MGN
>>197-201【時に歩いても】(葵)
軽妙なやり取りでキャラを活き活きと描くのが実に上手い。
ぽやぽやした雰囲気で見れば間違いなくトップクラスの作品だと思う。
文体も概ね雰囲気にマッチしてるし、小道具の発想なんかもいい。
しかし、ラストが少し浮いてしまってるのが惜しいな。
結びの時点で、ラスト二行を受けきるだけのシリアス成分は溜まってないと思う。
最後の締めがシリアスでなければ全く気にならなかったかも知れないけど。
ほのぼので貫徹するか、掘り下げて書くかを分別した方がいいんじゃないかな。


【総評とか】
やりにくいテーマかと思ったけど、それぞれに考えられていて面白かった。
どれも違った見所があって、粒ぞろいの良作が多かったように思える。
個人的には、緊迫感と激しい動きで情感を盛り上げた【伝令】と、
稀に見る表現力でキャラを描ききった【坂を越えた向こうに】を推しておこう。
僅差でごちゃごちゃ固まってるから参考程度だけどね。
303名無しさんだよもん:02/05/27 23:56 ID:nTAdFsSX
(余談)昔、犬飼ってたけど、若くて力の強い中型犬以上の犬なら、
女の子だと一匹相手でも引っ張られたりするよ。
歩いて引っ張り合っても勝てないで引きずられたり。
大型犬なら、力の強い成人男性が引っ張らないと散歩はわりと大変。
訓練師とか専門の人間に散歩を頼む例もあるらしい。十匹なんてのなら、もう。
犬ぞりを想像しても、女の子一人引きずるくらいなら可能って感じかと。
304名無しさんだよもん:02/05/28 00:20 ID:uajGoZud
そんな危険な仕事をよりによってまこぴに……(w
確かに複数の犬を頼むなら、専門家に任せるが吉なのだが。
これもまこぴ、社会生活復帰のための試練か。
305感想人1:02/05/28 01:22 ID:TCh673G8
>>293
価値観の相違でしょ、きっと(笑)
設定や展開に納得できるかで否かで評価分かれるし、雰囲気や表現でも大きく分かれるけどね。
雰囲気なんかで、うまく騙してさえくれれば、設定が独善的でもいいんだけど。

>>303
可能か不可能か、じゃなくて。
引きずられる様を書いたりしたら、ギャグにしかならんなぁと思っただけで。
真面目に考えれば、真琴じゃ大型犬一匹にさえ力負けするだろうし。
ま、十匹と言う数が出た時点でギャグだと言うしかなかったのかな?
でも、ギャグとしては不徹底と言う感じだったので、あの評価になったわけなんだな。
306名無しさんだよもん:02/05/28 08:58 ID:fLpwJi/v
>>303>>301じゃないの?
307301:02/05/28 20:41 ID:qTbuTZcq
感想期間も明日いっぱい。
今回は複数の人に付けてる感想書きが多いけど、
別に全部読んで全部感想書かなきゃいけないってことはないよ。
一作品だけでも、気軽に書いてってあげてください。
書き手になるべく多くの「反応」がいくように。

>>303
俺も実現可能性の問題とはちょっと違うな。
あの場面で引きずられることに、
プロット上の要請があったのかと思った。
作品全体や前後の部分と比べて、いささか強い展開に見えたから。
感想人1氏とは違って、特にマイナス要素とは思わなかったけどね。
308名無しさんだよもん:02/05/29 03:57 ID:kDCyLQnC
今回の感想はパスしようとも思ったんだが、書くか。
上から順に3つ。

>>75-81  『伝令』
最もテーマをよく表した作品だと思う。
読んでて筋肉痛になるくらい。
ただ、俺は「戦争」は善悪・勝ち負け・敵味方じゃないと思うので、
テーマが浅く見えるのは仕方がない。

>>162-167 『坂を越えた向こうに』
坂を下りた所で終わってればこれが一番いい出来だったと思う。
下りた後は走ってないし、そこでの萌えが描きたければ、
前半上ったり下りたりした意味が無い。

>>61 『無題』
ウケた。
309名無しさんだよもん:02/05/29 19:12 ID:xqT2UDhr
>>224氏のSSは来ないのだろうか……。
投稿スレの「月下にて」は締め切り後に思いついたと書いてあるから違うだろうし。
第一稿なら上がったとか書いてあるのを見て、いつも行き当たりばったりな自分に恥じ入ったりしたのだが。
やはり仕事が忙しくて完成していないのか。完成したら投稿スレやキャラスレで発表して欲しいものだ。
310名無しさんだよもん:02/05/29 23:30 ID:LuPJ4aW5
もうすぐ感想期間が終了。
311 ◆qsaJNT.c :02/05/30 00:01 ID:1yHbb5lR
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。

引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、次回テーマの決定
などを行いたいと思います。
上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
312名無しさんだよもん:02/05/30 00:14 ID:OpUBqoYv
やはり、コンペであるからには最優秀賞を選出したいですね。
感想を読むと、ほとんどの人が高い評価を与えた
『坂を越えた向こうに』が今回のグランプリだと思いますが。
313名無しさんだよもん:02/05/30 00:19 ID:HaNoyuYa
次のテーマ。時期が6月なだけに<<雨>>に1票。当方CATV。
314名無しさんだよもん:02/05/30 00:21 ID:BRurpH2c
>>311
で、それはいつまで続けるのでしょうか。期限を定めた方がよいかと。
テーマを決める指針でもあるし。テーマの候補として上がっていたのが
「雨」「時計」「写真」「本」「口喧嘩」
(「花」)「鳥」「風」「月」
(「花」)「月」「雪」「星」「宙」
「踊り」「旅」「休み」「嘘」「影」……と、「縛る」(w
315名無しさんだよもん:02/05/30 00:23 ID:KwRd8KJC
最優秀だけを出すことには賛成。
何かしらあった方がおもしろいし。
今回の最優秀に関しては上に秀銅。

次のテーマは……雨、か? やはり。
316名無しさんだよもん:02/05/30 00:25 ID:PkZ35PX3
これまでに出てるテーマ案などをコピペってみる。
間違い等あったら補完プリーズ。

「雨」  「口喧嘩」 「鳥」 「風」  「月」
「雪」  「星」   「宙」 「踊り」 「旅」
「休み」 「時計」  「嘘」 「影」  「写真」

今のところ人気があるのは 「雨」 かな?
317名無しさんだよもん:02/05/30 00:30 ID:KwRd8KJC
>>314
確か一週間となっていたような。
318名無しさんだよもん:02/05/30 01:04 ID:f3m0cDSj
>>311
「感想期間」が終了したんで、投稿への感想自体は
別にこれからもしてもいいんだよね。

『坂を越えた向こうに』、自分も一番の評価をしたんだけど、
でも、この腕で「事件が起きる話」も読んでみたいと思ったな。正直。
作者さんに不本意な言われようだったら申し訳ない……

次回テーマは「風」に一票かな。幅、広そう。

そういえば、エロSSの投稿はアリなんだっけ?
319318:02/05/30 01:13 ID:f3m0cDSj
>「感想期間」が終了したんで、
「感想期間」は終了したけど、
320名無しさんだよもん:02/05/30 02:15 ID:R5q4cvE+
投稿SSについて質問。
ここは「説明文抜き=会話のみ」の小説は投稿可能でしょうか?
例[おはようオミクン・・・」
「ああっ!?すずねえか。おはよう・・・ああっ!?」
「うふふっ!!今日も朝から元気ねえ・・・オミクンの・・」
「うっ・・・すっ・・すずねえっ!?」
「オミクンのぞうさんもおっ起してるぞっっっっ!!」
「あっ・・ああっ・・そっ・・・そんないきなりされたら・・・おっ・・おれっ・・・」
「ほーらオミクンのぞうさん・・・パオーン!!パオーンだぞっっっ!!」

他の投稿SSと比べかなり浮いてしまう兆候があるので、{NO}
ならば、普通の文体で投稿させて頂きますがいかがなもんでしょうか。


321名無しさんだよもん:02/05/30 02:40 ID:Suv2t5fv
>>320
そういうのはあったな。>>61とか>>64とか。だからだめとは言わない。
だがちゃんと評価してもらいたいなら、普通の文体の方がいいと思う。
この二つは無視された場合もあったしな。……いや、あれはそれ以前の問題か。
それよか、例文の内容がかなり浮いてて笑った。
次回コンペは初のエロSSの登場か!? どっちでもよいぞ。待っている。
322名無しさんだよもん:02/05/30 03:20 ID:R5q4cvE+
>>321 では、匿名性を尊重して普通の文体で投稿しますです。
    あと、擬態語とか・・・例・雨→「ポタッ、ポタッ・・・」
                 雪→「ポツッ、ポトッ・・・」
323名無しさんだよもん:02/05/30 03:39 ID:E1fOdE6Q
>>311
で、>>113をメンテ扱いとしたのはどういう意図なの?
324名無しさんだよもん:02/05/30 07:58 ID:kaW83VYp
メンテって書いてあるじゃん。
325224:02/05/30 11:49 ID:Yiwdau7H
>>309
6月半ばをメドに、トレーニングルームに投稿するつもりです。
どうせいつもあっちに書いてたし。
326名無しさんだよもん:02/05/30 11:53 ID:OHSfXWS6
レベル低いな。
327名無しさんだよもん:02/05/30 16:10 ID:HaNoyuYa
>>322
文体より先に、三点リーダとかのお約束を考えた方がよいと思われ。
328名無しさんだよもん:02/05/30 16:25 ID:xvgvZPWu
ところで、SSって何の略ですか?
サイドストーリー?
ショートストーリー?
ショートショート?
329名無しさんだよもん:02/05/30 16:41 ID:2IOQWYaw
謎。ショートシチュエーションとか言う説もあったな。
ショートショートは別物に分類して良いと思われ。
なお、そういう話題はSS討論スレッドでやる方がよい。
330名無しさんだよもん:02/05/30 19:29 ID:OKlY0FEo
次のテーマは<<雨>>だなぁ……やっぱり。
とりあえず、基本でしょ?(w
331 ◆qsaJNT.c :02/05/30 22:58 ID:uTHGW6+d
次回テーマの侯補もいくつか挙がっているようですが、
一応、今回の問題点をまとめておきます。

1. 投稿開始、終了の時刻と期間 (>>205 >>224)
 開始、終了の時刻が現在の午前 0 時というのは確かに分かりにくいので、
 次回は 23 時か、夜明けの 8 時ぐらいにシフトさせたい思います。
 また期間のことですが、2 週間なんて短すぎて書けねーよヽ(`Д´)ノウワァァン!!
 という方が多そうだったら、実験的に 1 週間程度伸ばして様子を見るのも
 いいと思いますが、どれぐらいいます?
 それと >>213-214 にあるように曜日も考慮したほうがいいでしょうか?

2. トリップ (>>119-132)
 騙り防止のためにトリップを導入するかですが、必須にすると >>132 氏のとおり
 投稿するのに手間がかかるという問題が。
 適当にランダムな文字列とそれに対応するトリップを生成するプログラムなら
 こちらで作ってみますけど、やっぱり面倒か。

3. 採点及び投票 (>>225-227 >>268-274 >>277-278 >>283)
 今回はこれについての意見が一番多かったような気もします。
 とりあえず、自分の意見としては >>227 のとおり全体で採点することに
 ついては否定的です。ただ、>>278 氏のとおり、SS 投稿スレとさらに
 差別化をはかりたいなら「あり」かもしれません。でも 2ch でやる限り、
 公平性とか確保するのが無理なわけで、その辺の兼ね合いをどうするべかな
 というのが問題なんですよね。
 >>274 氏のとおり、どんな結果でも割り切れるなら構わないと思いますが。

以上のことについて(それ以外でも)意見があれば、お願いします。
332323:02/05/31 01:19 ID:r0qdKuto
>>331
だから投稿するSSを形式で区別するのか?と聞いているんだが。
333名無しさんだよもん:02/05/31 01:40 ID:niH/c/mL
>>331
・採点はともかく、微妙に自然発生した最優秀作品案はどないしましょーか。
  そのくらいならあってもいいかな、とは思うけど。今回の形式に問題は見られないし。
  票が割れた場合は……複数出すのもいいかもね。今回これがいい感じでした、ぐらいで。
・トリップは試験的に導入してみるとか。
  複数投下したい人は共通トリップでも構わないと思うが、
  気にする人は異なるトリップつけてもらえばいい。
・終了時間は朝の方がいいな。23時だと伸ばしてという訴えが出ることに変わりはないと思う。
  曜日は俺は気にしない。
・俺はいい加減な書き手なので、今の期間でも困らない。
  が、書き上がらなかった人が実際にいたわけだし、試みに伸ばしてみるのはあり。
  だが実際に執筆期間はどれくらい欲しいのだろう。これはアンケートかな。
・次回テーマ。……うーん。なんとなく「時計」で。
334名無しさんだよもん:02/05/31 02:13 ID:ydt+NKNE
>  複数投下したい人は共通トリップでも構わないと思うが、

「○○の作者さんなんだ」って先入観もない、完全な名無しさん制ってことでの
「作品ごとにトリップ案」なんでない?
335名無しさんだよもん:02/05/31 02:27 ID:T95G2QZ3
こんなスレがあったんだねぇ…。次は参加してみよう、と。
で、具体的に次のテーマが決まるのって何時になるのかな?

・次回テーマ。特に根拠はないけど「宙」。
 茜禁止なら「雨」も面白いかも。
336名無しさんだよもん:02/05/31 15:39 ID:Gen9s/9F
時間のシフトは朝の方がいい。夜中に書くことが多そうだし。
トリップは書く人まかせでいいんじゃないかな。
騙りが出て面白がる人もいるし、「騙りを防ぐためトリップ推奨」ってのがいいと思う。
感想、投票については、最優秀賞を選出したいし
投稿期間→感想期間→投票期間 の三つに分けるのはどうだろう。
投票は最萌ふうに、1,2日間ほど。トップが最優秀という感じで。
337名無しさんだよもん:02/05/31 17:16 ID:ZyrT83w+
今回の問題は「騙りが出た」ことよりも「投稿作品かどうかわからん作品が出た」ことじゃなかろうかと。
というわけで、とりあえずそっち対策を1案。
どんな短い作品でも「前書き」と「後書き」を1レスずつつけることで、「投稿作品」と認めてはいかがか。
338名無しさんだよもん:02/05/31 18:36 ID:Gen9s/9F
>>337
レス数が跳ね上がる危険性があるかと。
加えるにしても、前か後かどちらか一つにすべきじゃない?
339名無しさんだよもん:02/05/31 20:09 ID:3IFuc2C8
普通、投稿する人は投稿します宣言と終わりました宣言しているけどね。短いの除いて。
前後につけても今回の場合、20レスも増えないから、そんな気にしなくてもいいかもしれぬ。
それと、投稿します宣言は原則のはずだが……あれは投稿スレだったからか。
340名無しさんだよもん:02/05/31 20:11 ID:ZyrT83w+
>>338
そうかね?現状とそう変わらんと思うけど。
……
念のため言っとくけど、「作品全体」の前後に1レスずつだよ?
例を挙げると、>>161みたいな前書きと>>168みたいな後書きを、必須にしてはどうか、ってことで。
そのかわり、前書きと後書きがあれば、どんな駄作でも評価対象にする、と。
341名無しさんだよもん:02/05/31 20:14 ID:Gen9s/9F
それもそうか。前書き後書きを推すとしよう。
342名無しさんだよもん:02/05/31 20:24 ID:3IFuc2C8
しまったsage損ねた。すまん。
343名無しさんだよもん:02/06/01 01:43 ID:97gwcD2a
1レスだけの作品でも「今から投稿します」って必要?
344名無しさんだよもん:02/06/01 02:35 ID:sj3eTTF2
メンテと思われたくないのなら書いておいた方が無難……
と言いたいが、まだ公式ルールになってないので待ちたまえ。
あの三行だけの超先生’の作品も、投稿作品として微妙だった(w
感想つけたけどね。
345名無しさんだよもん:02/06/01 12:47 ID:Dsuqr0Nx
ここに貼られたモンは全部投稿作品でいいよ
コメントが付けられるかどうかは感想書きが判断すればいい
順位を付けたい場合は前書き後書きで判断するってのもアリだけど

ところで、今回の投稿者で前回書いてた人はいる?
346名無しさんだよもん:02/06/01 13:13 ID:J7wKC07x
なんとなくだけど、半分くらいは前回も書いていたんじゃないのかなぁ……俺もその一人。
347名無しさんだよもん:02/06/01 15:12 ID:ksTuSIFt
>>346
どの作品を書いた方ですか?
348名無しさんだよもん:02/06/01 18:38 ID:U5y0uDJ7
>345
「これを作品と認めねえとはどういうことだ」って揉めるのが
ちょっと面倒くさいよね(今回も揉めたけど)。
周知の通り、SSスレ常駐「面白いヤシ」が常に煽りネタ探して吹っかけてくるし。
材料にされてない?

なんでも認めるっつたらその辺のが面白がって一行や三行のを
山ほど書き込んできたりして……投稿期間終了後まとめるのもままなりませんな。
349名無しさんだよもん:02/06/01 22:38 ID:il0vpSry
>>348
同じ。
俺は何行かにはこだわらないが、348は「今から投稿します」と言って、
一行だけなんか書いたものは認めるのか?

「○○は認めねえ」と言う奴の方が問題だと思うぞ。
350名無しさんだよもん:02/06/01 22:43 ID:VRZWYcxd
>>348が「面白いヤシ」の気がする。
351名無しさんだよもん:02/06/01 23:07 ID:Sx2OYwDX
>>350
やめとけって。そういうこと言うやつの方がよっぽど怪しいっていわれるぞ(w
352 ◆qsaJNT.c :02/06/01 23:12 ID:qq6AUz6k
まず開始・終了の時間ですが、一番賛成が多そうなので朝にシフトさせたい
と思います。これで夜に多い人でも安心。

投稿期間はどうしましょうかね。伸ばすとしても一ヶ月だとダレそうなので、
三週間ぐらいがいいかな、とは思いますが。
>>333 氏の言うとおりアンケートをとってみましょうか。

あと投稿作品とその他の区別ですが、何回か挙がっているように「投稿作品の
前後には必ず宣言を入れる」というルールを採用したいと思います。
関連して、トリップについては「推奨」にしておきましょう。

最後、投票についてですが、ぶっちゃけやりたい人ってどれぐらいいるんでしょうか?
書き手と読み手の間でも、この辺の意見の違いがありそうですが。

>>332
んにゃ、投稿形式というよりも >>324 氏と同じ意見なわけで。
バスがロボットで、美汐たんが整備士だったら、話は違うかもしれないですが。

>>335
前回の感想期間終了から一週間ぐらいにしたいですが、今回は色々とあるので
それより伸びそうです。
353 ◆qsaJNT.c :02/06/01 23:19 ID:qq6AUz6k
って書きこんでから気づきましたが、前後の宣言無しでもいい
という人もいますね。もう少し考えてから決めますか。
354名無しさんだよもん:02/06/01 23:53 ID:7OTQhsm8
>>352
形式でしょ?
タイトルは「>>113」なんだから。
355名無しさんだよもん:02/06/02 00:06 ID:DfJyWmym
>>352
>>332>>354はタイトルの「メンテ」も読めない言語不自由者のようだから、レスしない方がいい。
356霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/02 00:15 ID:YO4GG8Hj
まずは自分の拙いSSに感想をつけてくれた方々にお礼を
申し上げます。ありがとうございました。

>>352
自分は投票に賛成です。書き手のやる気を喚起できるし
投稿スレとの差別化も図れますからね。
ただ最優秀を決めるというのは、全ての作品を読む必要があるから
感想つける人は大変かもしれません。

それからテーマは<<雨>>に1票。
つーかもう書いてたり(w
357名無しさんだよもん:02/06/02 00:22 ID:DfJyWmym
>>356
感想人と言いつつSS書きか(w
一週間であの長さが十本前後なら、読むのそんな大変でもないと思うけど。……人によるか。

雨……で1本思いついたんだけど、中身がまるでない。イメージとテーマの料理の仕方だけ。
誰が出るかも決まっちゃいない。ここまで漠然としたのは初めてだな。
雨に決まったら、久しぶりに鍵キャラSSでも書こうかな。
……しかし雨には一票入れていない俺。
358名無しさんだよもん:02/06/02 01:12 ID:RY3etamm
感想期間は二週間が私にとってベストです。
これ以上だとやる気も切れるし、何よりスレのdat落ちの危険が増えるかと。
それに、間が長ければ長いほど荒らされやすくもなると思います。

投票の件については、最優秀だけを決めてみたいです。
後の細かい順位は各自感想人に任せるということで。
仮に全部に点数を付けるとすると、SS書きと感想人を兼任しておられる方が
多そうなので自分の作品を評価する事態が起きそうです。

テーマは<<雨>>に1票。
やっぱり書きやすいですよ、これ。
長文スマソ
359名無しさんだよもん:02/06/02 02:31 ID:mVwLe0t2
360感想人1:02/06/02 12:16 ID:yl9XktDW
俺は一応読み専と言うか、感想専門なんだけどね。
点数を全部につけてるのは、その方が俺の評価の尺度が分かってもらえると思った
からだけど。
今までの反応を見ると、参加者は投票(採点による順位付け)自体そんなに歓迎して
ないみたいだね。どちらかと言うと、「感想クレクレ祭り」と言う感じで。

全部に点数付けるとしても、作者であっても自己採点くらいできるでしょ?
名無しで投票すればいいだけなんだし。
361名無しさんだよもん:02/06/02 20:13 ID:/7ZpHCgc
テーマは<<サッカー>>で
362名無しさんだよもん:02/06/02 21:24 ID:hTmuD3EJ
いいね<<サッカー>>
363名無しさんだよもん:02/06/02 23:09 ID:DrEx13ux
サッカーですか? サッカーの小説って読んだことある? 俺はないんだが。
本気で書くなら、きっとスポーツものは大変だよ。
野球はまだポジションが決まっているし、心理的駆け引きの描写とかできるからいいけど、
サッカーだと位置関係もある程度説明しないといけないから、苦労するだろう。
すごいシュートと一文書くだけなら楽だけどね(w

そういや雅史がマルチとセリオにサッカー教えるというSSなら前に書いた。
半分ギャグでキャプ翼ネタ満載だったけど。
あ……パワプロのSS、書きかけでほっぽりだしてた。やば。
364名無しさんだよもん:02/06/03 00:22 ID:GwDnqwMd
お、サッカーいいね。
雨はどうもべただなーとか思ってたけど。
365名無しさんだよもん:02/06/03 00:48 ID:86j51CWV
サッカー……?
ギャグSSばかりになりそうで(;´д`)マズー
366名無しさんだよもん:02/06/03 01:04 ID:5j6sMtif
サッカー、いいね。時事的で。
もう書いてる人がいるとのことだけどあえて<<サッカー>>を推す。
367名無しさんだよもん:02/06/03 01:07 ID:bm+vBDZR
次のコンペは雅史が主役ですか?
なんか読み手っぽい意見が多いけど、書き手サイドはどうなのだろう。
368名無しさんだよもん:02/06/03 01:28 ID:bDAA4Xeg
>>367 正直「雨」にしてくれ に1票
     葉鍵と絡めようがないと思う。
     
369名無しさんだよもん:02/06/03 02:10 ID:9zYJYsCM
正直、面白がって「サッカー」にしているだけの人が多いように思える。
普段サッカーは退屈といっているのに、ワールドカップの時だけ盛り上がる
熱しやすく冷めやすい日本人の典型のようだ。
時事的というセリフが出てくる辺り、いかにもそれっぽくて、ちと萎える。
すまん、>>366を煽ってるわけではないんだが。
370名無しさんだよもん:02/06/03 02:54 ID:i7RAzcIm
このまま行けば、10月頃にはお題が<<阪神>>になりそうですな(w
371名無しさんだよもん:02/06/03 02:59 ID:DSqjKmd+
>>370
いや、むしろそれこそ今がチャンスではなかろうか(w
うそうそ、冗談です。
372名無しさんだよもん:02/06/03 07:09 ID:YvI9Q0DU
>>367
イメージの幅を考えると、「サッカー」はちょっと限定的すぎるね。
前回も「走る」だから色んなキャラで色んな舞台がありえたけど、
これが「陸上短距離」なんかだと途端に狭まっちゃう。

過去のテーマと被らない趣向がいいな。
前回運動っぽかったし。
<<雨>>でいいんじゃない?
373名無しさんだよもん:02/06/03 10:50 ID:N5GakvK/
もうサッカーで書き始めちゃったよ。
374名無しさんだよもん:02/06/03 12:10 ID:QhXVvBbt
自分で言い出しておいてなんだが、テーマがサッカーじゃ、
作品が集まりにくいだろうね。
375名無しさんだよもん:02/06/03 15:48 ID:/tZGUbkl
史上初のテーマ二本立てでいってみるか?
難しいテーマで成功させた方が、評価は高くなるだろうし。
376名無しさんだよもん:02/06/03 16:01 ID:0KTVeOiC
>>375
それはそれでおもしろそう。サッカー少なそうだけど(w
これなら>>356>>373も無問題。

377366:02/06/03 16:09 ID:rUElFhXj
>>369
まんま、今面白いから題材に推しました。

抽象表現がテーマだとイメージが広がりすぎちゃってマズイと思ったんだ。
題材が「雨」で、頭に浮かんだ話はセリオだし。
>>372の言う通り限定的になりがちだけど、
舞台を制限した方が書き手の技術を判断しやすいよ。
ただ、過去のテーマと被るのは確かに良くないな……。
378名無しさんだよもん:02/06/03 18:15 ID:gvAUemx4
んー? 別にイメージが広がりすぎることは、悪いことではないと思うけど。
いろんな作品を読めた方が楽しいし。
379名無しさんだよもん:02/06/03 21:42 ID:w4WKiS9b
「天気」とかなら広がりすぎだろと思うが、雨ぐらいならいいんでないの?
二本立てもおもしろそうだが。
380名無しさんだよもん:02/06/03 23:10 ID:hPvUK69z
テーマ……<<雨>>
投稿期間……<<二週間>>
期限……<<朝八時まで>>
投票……<<最優秀だけ>>で。
381 ◆qsaJNT.c :02/06/04 00:03 ID:XzvK4dVp
次回のテーマの方に話が流れているようですが、それ以外の
話をまとめておくと、

・開始、終了の時間は早朝にシフトさせ、期間は二週間のまま。
・投稿作品の前後には必ず宣言を入れる。
 トリップの使用はとりあえず「推奨」に。
・投票は、各人が自分が一番良かったと思う作品を挙げ、最も
 多く名前が挙がった作品を「最優秀作品」とする。

何人か、やりたいという方がいるので「最優秀作品」の投票は
行ってもいいと思います。上で挙げている方法の部分は叩き台なので、
何か他にいい案があればお願いします。


あと次回テーマについてですが、この二つから選ぶとすれば「雨」を
推したいです。前回のテーマは、難しくて投稿を断念したという人が
結構いるようなので、今回は間口が広いテーマにしたいですね。

二つのテーマで募集するというのも面白いかもしれんです。
ただ、「サッカー」というテーマでどれぐらい集まるか、予想が
つかないんですけどね。
382名無しさんだよもん:02/06/04 00:43 ID:7P9F1LGd
>・投稿作品の前後には必ず宣言を入れる。
>トリップの使用はとりあえず「推奨」に。

「自分がこの作品の作者です」とかあとで騙られないように、
作品ごとトリップを推奨するってことね。
383名無しさんだよもん:02/06/04 01:08 ID:HmrmbDBF
「二つのテーマ」には反対。
皆で同じテーマに取り組む、ってのがこの企画の面白い点の一つだと思うんで。

最優秀の投票については参加必須ではなく、感想書きの自由ってことでぷりーず。
順位を決めるのが嫌いって人もいるかと思われ。自分もそうだし。

他は>380準拠で。
384名無しさんだよもん:02/06/04 03:22 ID:cGf++p17
うむ。俺は今回は賛成派だけど383の言うこともわかる。
今回かぎり、これからは一回ワンテーマでってことでお願いしたい。
「雨」で書いた人、締め切りまで間が合ったら「サカー」でも
なにか考えてみたらどうか。
385名無しさんだよもん:02/06/04 03:52 ID:zB+A7e42
>>381
それで、テーマ決定日はいつですか? 大体の意見は出たと思うのですが。
負担をかけてすまないが、あなたはもうちょっと、強気で仕切っていいと思うよ。
386 ◆qsaJNT.c :02/06/04 23:31 ID:mjxCIsO1
>>382
Yes.

>>383
「一つのテーマにした方が面白い」というのは良く分かるんですが、
どっちも書き始めた人がいるみたいですし、投稿作品の数を減らすのもアレなんで、
>>384 氏のとおり、今回は二つのテーマで募集したいと思います。
このスレ自体できたばっかりなので、色々と実験しとくのも面白そうだな、という
考えもありますが(w ただし、次回からは一つのテーマにします。
それと、作品の投票については自由参加でいいと思います。

しかし、サッカーの方は全然思いつかねぃですね。>>373 のお兄さんに期待。

>>385
ということで、今回は上記のとおり二つのテーマでやってみることにしました。
明日の夜までに意見を聞いて、特に無ければ 6/6 の 午前 8:00 から始めたいと思います。
強気で、ですか。まぁ、出だしがアレだったんで(w 少し遠慮している部分ってのは
ありますが。とりあえず、スレの進行が止まらん程度には頑張ります。
387名無しさんだよもん:02/06/05 00:56 ID:xBIy8LMx
>>386
結局のところ、最優秀投票はやりたい人はしていいってことだよな?

サッカーは本当に思いつかないな(w
雨とサッカーを無理やり重ねるか?
388名無しさんだよもん:02/06/05 01:24 ID:Fr7Vpal0
んじゃ、相談期間(総括期間? 正式名称不明)も終わりみたいなので、最後に挨拶をば。
2作品書きました。色々感想ありがとうございます。
なんつーか、問題点がわらわらと……今回はちーと、滝汗かいた。
自覚症状があっただけに、反省することしきり。いや、誉め言葉も結構いただいたんですが。
今回学んだことを生かして、次回も頑張る所存であります。では。
389名無しさんだよもん:02/06/05 01:26 ID:sOXJKqb8
>388
何の作品書いた方ですか?(・ω・)キニナル
あと、仮想期終了後はコテとか実ハン出してもOKだよね?
もちろん、作者さんの自由意志だけど。
390名無しさんだよもん:02/06/05 01:53 ID:J9U6NzMW
え、いくつも投稿していいんですか?知らなかった……
391名無しさんだよもん:02/06/05 02:06 ID:Fr7Vpal0
(・ω・)キニナル ←これがなんかワラタ。ので言っちゃうと、「坂を越えた向こうに」と「時に歩いても」。

「坂越え」は正直、「走る」ということを素材としてしか使ってなかったので、好評がちょっと意外。
最後の冬弥への体当たりが不要という意見もあったけど、あれなくしちゃうと、書きたいとこが消失するから……
そしてテーマからはどんどん離れてゆく罠。でも満足して書けたからこれはこれでよし。

「時に歩いても」は……ダメ。ちゃんと時間をかけなかった俺がバカ。文体にも語りたいことにも一貫性がない。
しかしそれよりも光合成の突っ込みに関しては……『バカか俺は!? 逝って良し!』(;´Д`)ゴメンヨアオイチャン・・
繰り返すけど、反省することしきりでした。
東鳩はPCPS共にやっているけど、二次創作の影響は受けているなぁ……ボケ方とか。

こんなところです。次回の俺のテーマは某感想人さんによると「事件」だそうだが(w)、
基本的にはほのぼのSS書きの俺に書けるだろうか……? 
えっと……鉄をも溶かす濃度の酸性雨が降ってくるとか。やりすぎ?
392名無しさんだよもん:02/06/05 04:43 ID:pNhcwE7d
>雨とサッカーを無理やり重ねるか?
それだ!
393 ◆qsaJNT.c :02/06/05 23:06 ID:9lL9F8xO
特に意見も無いようなので、予定どおり明日の朝 8:00 から
新テーマの投稿期間に入りたいと思います。
394 :02/06/05 23:09 ID:y3qKn33w
http://www.petit-cake.com/

サンプル画像もいーっぱいあるし動画も見れますよ♪
とってもHな素人の女の子ばかりなので一度来て見てください。
395 ◆qsaJNT.c :02/06/06 08:00 ID:QlNW9hoa
【葉鍵的 SS コンペスレ】

第三回投稿テーマ:「雨」「サッカー」

投稿期間:6 月 6 日の午前 8:00 から 6 月 20 日の午前 8:00 まで。

テーマを見て思いついたネタがあれば、どんどん投稿してみよう。
面白い作品だったら、感想がたくさんついてきて(・∀・)イイ!!
もちろん、その逆もあるだろうけど……(;´Д`)

同じテーマで、他の職人さんと競い合えるまたとない機会です。
現役職人の方はさらに自分の腕を研くため、初心者の方は自分の作品と
他の職人さんの作品を比較、参考にするため、などに利用してください。

※投稿される方は >>396-400 ぐらいにある投稿ルール、FAQ をよく読んでください。
※特に重要なのが

・テーマに沿った SS を*匿名*で投稿する
・投稿期間中は作品に対して一切感想をつけない

 の二点です。他の各種 SS スレとは異なりますのでご注意を。

※また今回から、作品を投稿する際に宣言が必要になりました。
 以下のルールを参考にして忘れないようにしてください。

それでは、投稿開始っ!
396 ◆qsaJNT.c :02/06/06 08:00 ID:QlNW9hoa
【ルール】

・テーマを決めて、それに沿った SS、シチュなどを書く。
・書き手は全員名無し(書き手の知名度で作品の評価が変わるのを避けるため)
・書き手の騙りを防ぐために、作品ごとのトリップを推奨する。
 但し、普段コテでトリップをつけている人は、それとは別のトリップをつけること。
・投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、投稿作品の前後には宣言をする。
・告知及び投稿期間→感想期間→総括期間、という流れ。投稿期間終了までは一切感想をつけない。
・感想期間では、参加作品について感想、評価などを行う。
・総括期間では、書き手の挨拶、運営への意見、次回のテーマの決定などを行う。
 また、投稿された作品の中で最も面白かったものの名前を挙げていき、
 一番多く名前が挙がったものを最優秀作品とする。

・各期間は以下のように設定する。
 投稿期間: 2 週間
 感想期間: 1 週間
 総括期間: 1 週間(場合によっては延長される可能性もあり)

参考スレ:第八回顔文字選手権大会
http://pinktower.com/choco.2ch.net/test/read.cgi/kao/1015675389/l50
397 ◆qsaJNT.c :02/06/06 08:00 ID:QlNW9hoa
【注意】

※必ず名無しで投稿して下さい(誰だか判らなければ良い)。
※特にいつもトリップをつけている方はご注意を。
 (そのトリップと違うトリップなら構いません)
※投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、必ず投稿の宣言をお願いします。

(例)
xxx 名前:名無しさんだよもん 01/02/14 00:00 ID:TyoSense
   今から作品を投稿します。ジャンルはシリアスです。
   全部で 10 レスぐらいのはず。

(作品を投稿する)

xxx 名前:名無しさんだよもん 01/02/14 00:07 ID:TyoSense
   >>xxx-xxx
   以上「私の感じている感情は」でした。

それ以外の手順は SS 投稿スレに準じます(以下に転載)。
|【投稿の手順】

|1:まず、投稿する旨を告知するカキコをすると良い。
|  「今から SS 投稿します。なお、××な内容です」など。
|  鬼畜・陵辱・スカなどのジャンルでは特に。読むのを嫌がる人もいます。
|  (時間帯・スレの状態・信念・その他で省略可)
|2:書いた SS を 30 行程度で何分割かしてひとつずつ sage で書き込む。
|  (名前欄に、タイトルと通しナンバーを入れると分かりやすい)
|3:回しは不要。旧スレからの変更です。
|4:最後に sage で作者名・タイトル・あとがきなどと共に、
|  アップしたところをリダイレクトする(>>1-2みたいな感じ)と トッテモ(・∀・)イインチョ!
398 ◆qsaJNT.c :02/06/06 08:00 ID:QlNW9hoa
【よくあるかも知れない質問】

Q.複数の作品を投下するのは OK ですか?
A.構いません。期間内でテーマに沿っていればいくつでも結構です。

Q.もうすぐ完成するから、締め切りを伸ばしなさい(`□´)くわっ
A.終了間際の混雑などを考え、締め切りは延長される可能性もあります。
  その際は、一言その旨をこのスレに書き込んでください。
  ただし、完成まであまりにも時間がかかりそうな場合はその限りではありません。

Q.締め切りが過ぎてから完成したんだけど、ここに投稿していい?
A.締め切りを過ぎたものについては、SS 投稿スレを始め、内容に見合った別の
   SS 関連スレに投稿してください。
  このスレは、決められたテーマと期間の両方を満たす SS を対象にしています。

Q.気に入った SS があったけど、みんな名無しだから作者がわからない。
A.締め切り後にこのスレで訊いてみましょう。教えてくれるかも知れません。

Q.投稿した投稿作品がリアルリアリティに汚染されてます。
A.ときには厳しい意見が付くこともありますが、別にあなたが憎いわけじゃありません。
  良い感想職人さんはちゃんと理由も書いてくれますから、次回に役立てて下さい。

Q.作品の投票って参加しなきゃいけないの? あんまり順位とかつけたくないんだけど……(・ω・)キニナル
A.いえ、投票は強制ではありません。気に入ったものがあれば投票してください。
399補足 ◆qsaJNT.c :02/06/06 08:01 ID:QlNW9hoa
今回はテーマが二つありますが、どちらか片方のテーマを含んでいれば結構です。
より難易度が高いものを好む方は、両方を含んだ作品を考えてみるのも
面白いかも知れません。
400名無しさんだよもん:02/06/06 15:40 ID:moRFX8E5
>>398
>Q.もうすぐ完成するから、締め切りを伸ばしなさい(`□´)くわっ

これ削除してほしい……そのために締切を8時間ずらしたわけだし……
401 ◆qsaJNT.c :02/06/06 23:17 ID:E+y9Kwha
>>400
まぁ、時間をずらしてもギリギリまで書く人もいると思うんで、
とりあえず残しておくことにします。
さすがに「仕事が終わってから書くから、夜の 8 時まで待ってくれ」
という人はいないと思いますが……いても却下しますけど。
402名無しさんだよもん:02/06/07 11:13 ID:qTTqC5qD
>>401
そもそも>>1

決められた期限内で書いて競い合う

ってあるのでおかしいですな。
根本ルール的に支障が生じるのでこういうのは無しの方がいいでしょう
期限内に書ききれなかったらやっぱり駄目ですよ
403名無しさんだよもん:02/06/07 12:59 ID:iqh9/aLO
何がダメなのかさっぱり分からん。
これはいかに期限内に書かれるかを楽しむ企画なのか?
404名無しさんだよもん:02/06/07 13:50 ID:+fHZLKd4
融通が利いた方がいいとは思うがね。
しかし、締切りがしっかりしていた方が、自分を追い込んで書ける、というメリットはある(苦笑

難しい所だが、3,4時間程度の延長はありじゃないの?
405名無しさんだよもん:02/06/07 15:57 ID:BC7mAAUa
じゃあいっそ締切を12時にして、延長不可としろ、と。
何のために締切を8時にしたのか、と。
406名無しさんだよもん:02/06/07 16:05 ID:unpd5n+r
締切を8時にしたのは締め切りを延長したわけじゃなくて、
夜型の人が多いから時間帯をズラしただけなのよ。
407名無しさんだよもん:02/06/07 16:08 ID:ED1hP9rS
8時にしようが12時にしようが、締め切りギリギリに書き上げるタイプの人はいるよ。
例えば締め切りが8時の場合に、10時くらいまで延長を求める人は、
12時の場合には14時くらいまで延長を求めるようになるだけ。
8時でいいっしょ。
408名無しさんだよもん:02/06/07 16:23 ID:BC7mAAUa
そういうのが許せるか許せないかってことなんだろうけどね。
まあ、ここでガタガタ言ってもどうしようもないか。
とりあえず「締切以降に出た作品には感想をつけない」ことで、抗議の意志を表すとしよう。
409名無しさんだよもん:02/06/07 17:01 ID:qTTqC5qD
>>408
俺としてはそういう奴に参加の資格は無いと思うんだが
だってさ、仕事で12時の会議で「企画書が間に合いません、あと2時間待ってください」
なんて通用しないし、当然コミケみたいな所でも
「すいません、あと1時間で準備終わるから開場待ってください」
なんて理由にならないじゃん?

例えこういう場でもそれは守るべきルールって感じで
同人の世界に多い、延期とか、落ちたとか、やな意識を払拭するっつーことで

いくらいい話でも延期はいかんよ延期は・・・
SNOWなんて・・・くっ、いつ出るんだ(;´д⊂
410名無しさんだよもん:02/06/07 21:56 ID:iqh9/aLO
これは仕事か?
これは企画書か?
時間に厳格な人がいるのは分かっている。
だがこの企画自体に関係はない。
個人の好みを持ち込めばネタスレは潰れる。
411名無しさんだよもん:02/06/07 23:20 ID:oj4d8e/f
>個人の好みを
っていうか、意見が割れた時に「絶対許せない」って人が現れた場合だな。
この後「面白い奴」に付け込まれないようにすべ。>all
412名無しさんだよもん:02/06/07 23:45 ID:1Ved+48+
この企画自体、わりと長めのスパンでやってるわけだし
一日二日ずれ込んだところで実害があるとは思わないけどね

でも、411には同意
より盛り上げるための妥協点を探る方向でひとつ
413名無しさんだよもん:02/06/08 00:06 ID:Xz04FbSm
うーん、妥協案としてこんなのはどうでしょう。
8時からを「感想を書くことのできる時間」としておいて、最初の感想があがるまでは
SSが遅れてもOK、とか。
>>409の例で言えば、企画書、2時間遅れたけど、相手も2時間遅刻して来たから
運良くセーフだった、って感じで。
あくまで「運良く」なんですけどね。
414 ◆qsaJNT.c :02/06/08 00:34 ID:P2r4A3e3
え〜、色々とご意見ありがとうございます。
まさか SNOW まで引用されるとは思わなかったですけど。

個人的には、ある程度なら締め切り伸ばしても構わないと思います。
>>409 氏のとおり、会社なら締め切り厳守は常識でしょうが、
ここは 2ch です。あんまりガチガチせず、肩の力を抜いて考えて
もらったほうがいいと思いますよ。

ただ、この「ある程度」ってのが問題で、>>412 氏のとおりに一日、二日
伸ばしてしまうのは、正直長過ぎかな〜と思います。
一、二時間ぐらいが適当ですかね……と言いつつ前回はそれ以上伸ばしてますけど(;´Д`)
これも、また総括期間に話し合いになりますかね。

とりあえず今回は、今までの通りに状況に合わせて対応したいと思います。

>>413
面白いアイディアだとは思うんですが、締め切られたとたん

>>xxx-xxx
(・∀・)イイ!!

とか書かれてしまうと、全然意味がなくなってしまうような気が。
で、「これ感想?」「感想に決まっているだろ(゚Д゚)ゴルァ」とかいう
騒動が……って考えすぎか?
まぁ、ちょっと根本的な解決にはならないような気がします。
415名無しさんだよもん:02/06/08 01:36 ID:ok5uTEUd
>>414
>「これ感想?」「感想に決まっているだろ(゚Д゚)ゴルァ」とかいう騒動が……
「意見が割れた時に「絶対許せない」って人が現れた場合だな。」
の意味分かる?
意見が割れた時に個人の好みを反映させない方向に持っていくのが(・∀・)イイ!!って事だよ。
どっちの意見が正しいか決める必要が無い。
感想だと思う人は思えばいいし、思わない人は思わなければいい。
自分が思ってるだけの事を人に押し付けるのが問題なわけだ。

「これ作品?」「作品に決まっているだろ(゚Д゚)ゴルァ」の騒動の時の君の態度を見る限り、
おそらく分かってないんだろうな。
416412:02/06/08 02:15 ID:lnJiLMSH
「このコテが絶対許せない」って人が現れた場合も荒れるんだが…。

>>413
俺も、例えばそれが正式にルルとして採用されたとして、例えば408さんみたいに
個人的な考えとして自分の中で咀嚼してる人が、個人的な意志と決断で
8時ちょうどに感想入れてシャットアウト、するのを誰も止める権利はないと思う。
それに、投稿期間終了直後に感想入れるなんて風習も今んとこないと思うし
遅刻の例は当たらないような気がするヨンヽ(´ー`)

>>415
感想だと思う人思わない人が現れて、意見を押し付けあって荒れちゃいかん……。
って、実は414と同じことをおっしゃってるように思いますた。
何にしろ、413さんの案が採用されたらって仮定上の議論はあくまで仮定上の議論、
413さんの案がまだ採用されたわけでもなし。
417413:02/06/08 02:47 ID:Xz04FbSm
 そうそう。ただの案です。いくらでもたたき台にしてください。
 ただまぁ、個人的な意見としては遅刻絶対反対なので、そちらよりの提案に
なってしまいましたかなぁ。8時ちょうどに感想入れるのもありかと思ってます
し。(さすがに全部まとめて1行だけ、ってのはやりすぎだとは思うけど)
 遅刻云々は……この方法が稼働した時の状況で、ってことね。
418名無しさんだよもん:02/06/08 04:24 ID:PlJ8LZRG
なかなかきてるねぇ(w
>>413氏の意見には俺は反対。極端な話、誰も感想つけなかったら締め切りが無限に延びる(w
それは冗談としても、>>413氏自身が八時ちょうどに感想入れるのを狙っているんだとしたら、
妥協案のように見せて、有名無実な制度だよ。

今まで多少の延長は認める方向だったんだから、そのままでもいいと思うが。
それが許せない、という人は、感想をつけない、どんなに出来がよくても最優秀作品への投票をしない、とか。
前回もそういう意見の人がいた……というか、同じ人かな?
逆に気にしない人は感想つけてくれればいいし。

このコンペはもともと同じテーマで作品を書いて競い合うことが趣旨だったはずだから、
締め切りに厳格になる必要はないと思うんだが。
でも、今回締め切りを八時にしたことで、「締め切りを延ばして」という要求は確実に減るだろうけどね。

うーん……かといって、何時間まで延ばせるか、なんてのは決めたら意味ないし。
火種になるようなら遅刻厳禁にしてくれてもよい。
前回はちょっといやな雰囲気になったしな。

これって書き手と読み手の温度差の問題もあるのだろうか。
419名無しさんだよもん:02/06/08 04:35 ID:/wMX/Vj/
荒れる事を恐れてはイケ(・∀・)ナイ!!
420415:02/06/08 04:36 ID:Wr2kmuZV
>>416
414がどう思ったにせよ、現実に思わない方の意見を押し付けた事を指している。
遅刻云々も同じでしょ。
「仕事」ですら事前に知らせれば場合によっては延期できるものを、
絶対不可とする客観的な理由なんてないだろうし。

一部住人の好みを押しつけ、また、そこを荒らしにつけ込まれて、
今はメンテとしか書かれなくなってしまったスレを良く知っている。
421名無しさんだよもん:02/06/08 09:54 ID:T81L/Kxl
・特定の作品(遅刻など)に感想を付ける、付けないは感想書きの裁量
・無題で数行の作品を貼るのも自由、それに感想を付けない(付ける)のも自由
・優秀作品を挙げるのも全く挙げないのも、全作品に点数評価を与えるのも自由

この辺の判断は個人に任せて、運営人さんが決定する必要はないってことかな
俺もそれでいいと思う
まあ、提言はドライにやろうや
前回でゴタゴタしたのなら、次に繰り返さなきゃいいんだし

期間の線引きはしなきゃならんだろうけど
まあ柔軟に
422名無しさんだよもん:02/06/08 14:36 ID:Wr2kmuZV
まあ、総括期間はゴタゴタするための期間でもあるわけで、
総括期間の延長を希望とか言ってみる。
こんなに速いサイクルでやる必要性は感じないし。
423名無しさんだよもん:02/06/08 18:25 ID:ckIGE3wg
終わる前ならともかく、一旦募集期間がスタートしてしまったのに、突然総括延長は良くないと思われ。
投稿の邪魔にならないように注意だけはして、メンテ代わりにマターリ論議しましょ。
424名無しさんだよもん:02/06/08 20:29 ID:pjD5fb4G
今からお話を投稿します。

タイトルは『まどのそと』です。栞SSです。

4つに分割して投稿しますので、よろしくおねがいします。
425まどのそと:02/06/08 20:34 ID:pjD5fb4G
 栞はいつものようにTVをつけて側のクッションの上に座った。夜8時から始まるお気に入りのドラマを観るためだ。
 チャンネルをつけた時刻は8時よりも少々早く、TVでは中年のアナウンサーが天気予報を知らせていた。もどかしい。
なんでみんな明日の天気なんか知りたがるのだろう。明日もあさってもずーっと雪に決まってるのに。
 そんなことを考えて、栞はTVの斜め上の四角い空間に目をやった。その空間は壁が切り取られてガラスがはまっている。
かれこれ1週間ほど降り続けている雪が、近くの常夜灯にちらちらと照らされていた。
 あらためて外を見ると肌寒くなってくる。栞はタートルネックの白いセーターの上半身に、椅子にかかっていた
タータンチェックのストールを引き寄せた。栞の部屋はただでさえ暖房の効きが悪い。それでも栞はリビングのTVを
使いたくなかった。栞は自分を露骨に避ける姉に遠慮していた。

 やがてTVにはおなじみのキャラクター達が登場してくる。ヒーローとヒロインがひょんなことから手を繋いで、
ヒーローを毛嫌いする三枚目が割って入って邪魔をする。とりとめのない小話の後にどこかふざけた可愛らしい番組の主題歌が流れ、
回が進むに連れて栞はその曲に涙腺を刺激されるようになる。
 内容は、人間に化けた悪魔の男の子と、人間の女の子のラブストーリー。荒唐無稽な、見ている間楽しむためだけのお話だった。
 でも栞は憧れていた。主役の2人だけではなく、このドラマの中に登場する人物すべてに。
 ドラマの中の、あったかい世界に。
 明かりをつけても栞の部屋はどこか蒼く、寒々しかったから。
 せめてこれを見ている間はすべてを忘れて引き込まれていたかった。栞の目の前にある、暖色にあふれたブラウン管の映像を、
この瞬間だけは自分の全てにしたかった。
 画面の光が顔に反射している少女のことをかけらも思うことなく、窓の外で雪は降り積もり続ける。
426まどのそと:02/06/08 20:36 ID:pjD5fb4G
 ヒーローはこの世界を去らなければならなくなった。すてきな魔法を自在にあやつる悪魔の男の子でも、女の子との別れは
どうすることもできなかった。元の世界に帰るか、それともここで身体を灰にするか。悪魔の男の子は選択を迫られていた。
 でも、男の子はすでに女の子の魔法の虜になっていたのだ。

 TVの映像がブレた。栞は噴水の前で祐一と結んだ約束を思い出していた。
「1週間だけ、私は普通の女の子になります。そして、1週間が過ぎたら……私は普通の女の子であることを、やめます」
 確かに栞は祐一にそう告げた。祐一にその約束を守ってほしかった。でもその反面、破ってもほしかった。
 ドラマには終りがあるから楽しめる。栞の命はドラマじゃない。最後まで格好いい自分を見せたいと思うと同時に、
栞はどこかで祐一にはみっともなく食い下がってほしいと思っていたのかもしれない。

 映像のブレが元に戻ると、悪魔の男の子は古い屋敷の屋内時計の前で一人立っていた。長針と短針が同じギリシャ文字の
XIIをさす瞬間、男の子は目をつぶって今までに自分に起こったことすべてに感謝を捧げているように見えた。

 栞の部屋の電気は消えていた。ただTVだけがその周辺にぼんやりとした光を投げかけていた。
 栞は部屋にいなかった。誰も見ていないブラウン管の中で、男の子の姿が霞んでいた。
 窓には雪が吹きつけていた。夕方から降りだしたそれは厳しさを増すばかりだった。

 男の子のもとに今ごろになって女の子が駆けつける。もはや掴んでいるのかも希薄な感触で女の子は男の子を抱き寄せる。
男の子は最後に笑顔を見せて、サラサラと女の子の腕から消滅した。
427まどのそと:02/06/08 20:37 ID:pjD5fb4G
「ほら、TVにばかり気がいってる! あんた進級する気あるの?」
 香里が、視線を勉強机とTVの間でさまよわせている栞を叱咤した。
「えぅー、でもちょっとした食生活の改善で70まで肌の艶が保てるなんて番組やってたら気になりますー」
「じゃあ消すよ」
「あ、まって消さないで、ちゃんと勉強するから」
 すでに手にリモコンを収めていた香里は妹の意見を無視してTVを消した。
 栞が膨れる。
「あんたが言ってる観たいドラマの再放送ってまだ1時間も先じゃない。それまでは勉強に専念すること。いい?」
「でもでも、その前にちょっとやってる明日の天気も気になるし」
「あしたは雨です」
「……預言者?」
「梅雨時なんだから雨に決まってるじゃない。いまだって、ほら」
 香里が窓を指さす。確かに雨。曇り空にいくつかの外灯が勘違いして明かりをつけていた。
 しとしとしと。さらさらさら。窓越しの外からはいくつもの音が聞こえる。
「私、雨の音好きだな」と栞。
「そうね」
 香里も雨の音が嫌いではなかった。地域がら、いつも無音で降り積もる雪ばかりを見ているから。
 雨の音は冬の終りを知らせてくれる。

 勉強のあと、姉妹は一緒にTVを観た。辛辣な姉は丁寧にもそのドラマの作り込みの甘さを逐一指摘した。
妹はドラマの世界観を粉々にされたことに特別怒るふうでもなく、むしろ笑って一緒に楽しんだ。
 このドラマのラストは、やはり楽しむためだけの後味のいいエンディングが用意されていた。
 突然のスラップスティックな展開。
 嘆き悲しむヒロインの側でゴトリゴトリと何かに引っ掛かりつつも落ちてくる音。辺りを見回しても誰もいない。そこへ、
暖炉の中からススだらけのヒーローが突然吐き出されてくる。
 男の子は死んでしまった。「悪魔」として。そして最大級の罰として、悪魔のもっとも嫌悪する「人間」として彼は生かされたのだ。
 胸の晴れ渡るようなつまらない展開。
 人間の男の子と女の子。
 何も残らないドラマを見て冬を1つ過ごし、栞には人間の女の子であることが残った。
428まどのそと:02/06/08 20:39 ID:pjD5fb4G
 ――早く雨、止まないかな。晴れたら祐一さんと一緒に街を歩きたい――。
 栞は思う。夢想にふけりながら窓の外を見ることが多くなったのは6月のせいに違いない。だから夏を待つ。
 そこでは、Tシャツにデニムスカートの軽装でもきっと暑いくらいの陽気が栞を待っているのだ。
「栞」突然ドア越しに呼び声。栞がドアを開けると香里がいた。
「相沢君来たよ」
「ええ?」
「『栞とデートしにきた』って言ってたけど……」
 姉の横を通りすぎ、栞は階段を下りて玄関先に出た。栞を認めると祐一は軽く手を上げて挨拶した。
「今日雨ですよ?」
「いいだろ別に」
「私の都合は?」
「どんな都合?」
「久しぶりの晴れ空の下を恋人と歩くという都合です」
「いいだろ別に。雨に歌っとけよ、そんなの」
「うー」
「栞の顔が見たくなったんだよ。これから街でもぶらつかないか?」
「…………」
 相沢祐一はこういう人間だ。良くも悪くもドラマの予定調和とは無縁の人間だった。
 だからこそ、彼の影響を受けすぎた栞は、悲劇的なラストのために用意した格好いい筋書きを捨てた。

 いま祐一の目の前にいるのはただの女の子。

「途中でアイスでも買うか?」
「行きます」
 栞は即答した。
429名無しさんだよもん:02/06/08 20:40 ID:pjD5fb4G

以上です。ありがとうございました。

430名無しさんだよもん:02/06/08 21:40 ID:Xz04FbSm
>>424-429 IDが変わらないうちに、トリップをつけておくことをおすすめします。
もう手遅れかな?
431 ◆qsaJNT.c :02/06/09 00:23 ID:XUcrN4/b
>>415
おそらくちゅーか、全然分かってないです。
「二つのどちらでもなく第三の意見に持って来い」ということでしょうか?

>>421
>無題で数行の作品を貼るのも自由、それに感想を付けない(付ける)のも自由
についてですが、
>※投稿作品とそれ以外の書き込みを区別するために、必ず投稿の宣言をお願いします。
の一文のとおり、正式な投稿作品としては宣言のあるものだけど採用したいと思います。
もちろん、それ以外のものに感想や点数をつけるのはご自由ですが。

>>422
すいません、一回始まったものを止めるわけにはいかないので。
それに、また別な問題が挙がったりもするでしょうから、投稿期間はこのまま継続します。

>>423
はい (・∀・)⊃旦~ マターリ と。
まぁ、本格的な議論は総括期間の方にしていただきたいので、投稿&感想期間中は
提案ぐらいにとどめて欲しいですです。
432415:02/06/09 02:01 ID:IcBNLpie
>>431
>>348-349参照。
形式で縛るのはナンセンス。
「○○は認めない」という発言自体に問題がある。
その問題を分かっていないという事。
433名無しさんだよもん:02/06/09 02:56 ID:WJmXz/Bz
>>415氏。もうちょっと落ち着け。あなたの発言もかなり強いものになっているぞ。
で、あなたの意見は>>421氏のものに近いって事でいいのかな?
434415:02/06/09 04:20 ID:IcBNLpie
>>433
そう。
435名無しさんだよもん:02/06/09 12:48 ID:3FghQ4Z0
今日あたりに本格的に着手しないとまずいと思いつつ
サッカーやボクシングが気になって(略
例によって駆け込み投稿になりそうな悪寒。
436 ◆xSjwTm9w :02/06/09 16:28 ID:GigdHETx
にゅう。作品第一号は取られてしまった。無念。
昨日エスカレーターを昇りつつ思いついたSSをば。内容と関係ないけど。

『突然の、雨と出会いと肩すかし』 4レスです。
 まぁ、あれだ。6月初旬ともなれば、いきなり夕立とかが降ってくることも珍しくない。
 俺はいきなり叩きつけてきた雨に驚くこともなく、潰れた駄菓子屋の軒先に隠れ、鞄を漁った。
「……あれ?」
 一部繰り返すが、6月初旬ともなれば、夕立を警戒して折り畳み傘の1本も鞄に入れておくのは常識だ。
 俺は自分が常識人であると思いたかったが、その信念が、失われた傘の代わりになってくれるはずもない。
 あー、そういえば、5日ぐらい前だったか。
 同じような状況に陥って、意気揚々と傘を取り出し、突然の雨に慌てて走る人達を横目に、悠々と歩いて帰ったっけ。
「6月だぞ、6月。傘持ってないなんて、バカじゃねーの?」
 と、見下しながら。これはその天罰かあるいは復讐の念か。
 どうやら俺は、新型の補充をしなかったらしい……てーか、した憶えがない。
 親切な妖精さんが、勝手に補充してくれたりもしなかったようだ。
「バカじゃねーの、俺……」
 雨の勢いは激しい。バケツをひっくり返したようなという表現があるが、まさにそれ。
 雨雲は厚く空を塞いで、しばらくの間退散しそうにもない。
 風がないから、狭い屋根の下にまで吹き込んでこないのが不幸中の幸いか。
 でも結構肌寒い。冷えるねー。学ラン着てきてよかった。
 この近く、コンビニとかもないしな……駅前まで走ればなんとでもなるけど、そこに行きつく3分の間に、俺は絶対濡れ鼠だ。
 しゃーない、しばらく待つか。これだけ激しけりゃ、そのうち弱まるだろ。
 そもそも、なんで今日、体育委員会の会合なんかあるんだよ……いや、球技大会が近いからなのだが、恨み言の一つも言いたくなる俺の気持ちも分かってくれ。
 そんな主張をここにはいない誰かに訴えながら空を見上げていると、この雨の中、走ってくる人影がある。
 鞄を頭の上に掲げた女の子が、長髪を揺らしながら走っている。
 よーやるなぁ、がんばれー……などと無責任な声援を送っていると、その娘は俺と同じ屋根の下に向かって走ってきた。
 うーん、出会いの予感。ギャルゲーだったらフラグが立つところだ。
 いや、単にここ以外には雨宿りできそうなところがないだけだが。
 女の子は息を切らせて、俺からちょっと離れたスペースに滑り込んできた。
 シャッターにガシャンと背をぶつけて寄りかかり、荒い息をついている。
 鞄はずぶ濡れ。制服もずぶ濡れ。あ、ブラのライン見えてる……コホン。
 ハンカチを取り出して額を拭っているけど、そんなものじゃ追いつくはずもない。
 当然のごとく、俺の学校の制服だけど、はて、この赤い長髪とピンと跳ねたもみあげには見覚えが……。
 と、観察してるとその娘は俺の方を見て、軽く会釈。
 あ、思い出した。さっきの会合に、確かこの娘もいたはずだ。
「あー、まいっちゃった。いきなり降ってくるんだもん」
 たはは、と情けない笑顔を見せて、濡れた髪を掻き上げた。
 しっとりと潤んだ髪が、重く揺れる。水滴が跳ねる。なんだかそのしぐさにどきっとした。
「傘、持ってなかったの?」
 照れ隠しに、どうでもいいことを聞く。持ってるはずないのに。
「うん……この前の夕立の時に使っちゃって。補充忘れてた」
 バカだよねー。と小さく呟いて、スカートをぎゅっと絞った。
 不意に見えた太腿に視線を奪われていると、ちょっと赤くなって、目を逸らした。
 あ、やば。えーと、フォロー、フォロー。
「俺もそう」
「え?」
「この前の夕立でさ……使っちまった。傘」
 きょとんとした顔が、すぐに崩れて、笑い出す。雨空には似つかわしくない、明るい笑い声。
 くるくると変わる表情が、なんだか可愛らしい。
「笑うなよ」
「あははは、ごめんね。でもいるんだねー、私とおんなじことする人」
「いるだろ、そりゃ」
「そうだね。うちの学校だけで二人もいるもんね。きっと全国には五万人ぐらいいるよ」
「そりゃ多すぎだ」
 女の子はまだくすくす笑ったままだ。
 だけどまた、くるっと表情を変えて、
「あー、でも、困ったなぁ」
 時計をちらと見て、すぐ空を見る。相変わらず雨雲は元気全開で、雨粒を無尽蔵に落としてくる。
「待ち合わせ?」
「え? ……うん」
 女の子は、ちょっと頬を赤らめた。嫌な予感を覚えつつも、確かめずにはいられない。
「……デート?」
 またくるりと。赤くなって、慌てて、困って、でも嬉しそうにほっぺたを押さえて、ひゃーっ、って顔をして。
「え、やだ。そんなんじゃぁ……でも、やっぱりそうかも」
 なんて幸せそうに告げる。フラグ、あっさり消滅。
 ちっ。結構好みだったのに……。
 俺は胸を吹き抜ける冷たい風に、心の中で涙しつつ、会話を繋げる。
「どこ集合?」
「駅前のヤック」
 俺が3分でずぶ濡れになるとシミュレートした駅前のヤックか。
「何時?」
「……5分前。遅くなるかも、とは言ってあるんだけど」
 5分前……か。
 しゃーない、三枚目になるか。
「傘、貸そうか?」
「え?」
 なんかこのびっくり顔、可愛いな。ま、これが見返りだと思えばいいか。
 目をまん丸に見開いたまま、俺が学ランのボタンを外していくのを、不思議そうに眺めている。
 湿気を帯びている学ランをその娘の頭に、ぽんとかぶせた。
「え? え?」
「傘」
「え?」
 さっきから、目ぱちくりさせて、「え?」ばっかりだ。
「鞄と重ねれば、ヤックまでは持つだろ」
「で、でも……」
 学ランの中に埋もれて困っている。雪ん子みたいだな。
 俺が役得とばかりに学ランの上からその娘の頭をぐりぐりと撫でると、ひゃん、と目をつぶる。
「どうせ、もう衣替え期間だから、明日っからはYシャツにすればいいし」
「……君はどうするの?」
「傘マーク2」
 俺は鞄を頭の上にぽんと乗せた。
「それに、俺は急ぐ理由もないしな。もうちょっと弱くなってから行くよ」
「いいの?」
「待たせてるんだろ。行きなよ」
「……ごめん。洗って返すから」
 女の子は申し訳なさそうに頭を下げ、最後に小さく手を振って、笑顔を一つ残して、駆けだしてゆく。
 俺は赤い髪が雨の中に消えてゆくのを見送りながら、そういえば、あの娘の名前知らないんだよな……なんて事を今さら考えていた。
 そしてあの娘がヤックについた頃を見計らって、鞄を掲げて、雨の中を駆け出した。
 もちろん雨足は弱まっちゃいない。うわー、ひでぇ。あっと言う間にパンツまで濡れる。学ランがないから防御力落ちているし。
 ちくしょー。三枚目は辛いね。相手の男、殴ってやりてぇ。俺にも素敵な雨の女神様とか現れねーかな。
 あー、冷てぇ。
441 ◆xSjwTm9w :02/06/09 16:35 ID:GigdHETx
>>437-440
『突然の、雨と出会いと肩すかし』でした。
あえて本文では名前に触れませんでしたが、女の子は新城沙織、男は誰でもありません。
あー、俺もさおりんとデートしてぇ。
失礼。
442名無しさんだよもん:02/06/09 21:50 ID:nG38S1An
>431
「正式な」とか「採用」を運営側で決める必要はないって話なんだな
運営として関係するのって、締め切り直後のリストアップぐらいのもんでしょう
片っ端から拾っちゃえばいいと思うけどね
下手に指針を設置しない方がいいかと
443 ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:12 ID:C4ESYSn0
 書き上がりましたので投稿したいと思います。

タイトル:狐的蹴球の事
元作品:Kanon
ジャンル:ほのぼの系
使用テーマ:「サッカー」&「雨」
レス数:14
注意:真琴シナリオネタバレ全開です。
444 ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:18 ID:C4ESYSn0
 ……すみません、改行数が多すぎると言われてしまいました。
 調整してから投稿し直しますので、443は無視してください。
 失礼しました。
445 ◆qsaJNT.c :02/06/09 23:21 ID:XUcrN4/b
>>444
ちなみに、この板では 1 レス 30 行以内という制限がありますので、
参考にしてください。
446 ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:34 ID:C4ESYSn0
>>445
 どうもです。
 うかつでした。30行ぴったりにしたつもりが、31行だったのです。
(19行目から49行目だったら、31行あるよなぁ)
 仕方ないので調整して、1レス増やしました。

 というわけで改めまして。

タイトル:狐的蹴球の事
元作品:Kanon
ジャンル:ほのぼの系
使用テーマ:「サッカー」&「雨」
レス数:15
注意:真琴シナリオネタバレ全開です。
447狐的蹴球の事[1/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:35 ID:C4ESYSn0
「真琴、いるかー?」

 明日の予定を聞こうと部屋の扉を開く。

「んー」

 返ってきたのは全く気の入ってない返事。そこにはいつもと同じように肉まん
を食べつつ漫画に没頭する真琴の姿があった。まったく、せっかく帰って来たっ
てのにこいつは全然変わらない。

 ――そう、真琴は帰ってきた。ある日突然、何事も無かったかのように。それ
以来、また同じように水瀬家に住み着いている。
 あの時の記憶は、はっきりとしないらしい。それが良いことなのか悪いことな
のか、今の俺にはまだよくわからないし、考えるつもりもない。真琴がここにい
る、それだけで十分だからだ。

 十分なんだけど……でも俺より漫画を優先されるのはちょっとなぁ……。嫉妬
とも怒りとも悲しみともつかない感情に押され、頭を軽く小突いてやる。

「あぅ? あーっ、祐一、なにすんのよぅ」
「俺が苦労して働いて来たというのに、お前は優雅に肉まんで漫画か?」
「違うわよぅっ、これも仕事なのっ!」

 漫画を読んでるだけで仕事になるなんて、俺が替わりたいくらいだ。
448狐的蹴球の事[2/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:35 ID:C4ESYSn0
「真琴、これでサッカーをべんきょーしてるのっ」

 頬ふくらませ、タイトルが見えるように本を突き出して見せる。
 キャ○テン○。
 確かに、サッカー漫画といったら十中八九はこのタイトルが出てくるだろう。
しかし……

「サッカーを? これで?」

 冗談としか思えない。が、真琴の顔は至って本気だ。

「明日、保育園でサッカー、するんだって。真琴、審判しなくちゃいけないの」
「真琴が審判かぁ。そりゃあ大変なことだなぁ」
「あぅーっ、大変だと思ったら笑わないでよぅ」

 ついつい顔が笑ってしまったらしい。でも笑う他ないじゃないか。あの真琴が
審判なんて。

「大体お前、サッカーなんてやったこと、あるのか?」
「あぅー、あるもぅん……」

 とたんに俯き、上目に俺のことを見る。困ったときの仕草は昔からちっとも変
わっていない。だいたい、元が狐のこいつに、そんな経験あるわけが――
449狐的蹴球の事[3/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:36 ID:C4ESYSn0
「でもボールを追っかけた憶えはあるもんっ」
「やれやれ、それだけじゃあなぁ」

 話にならない、という様に首を振ると真琴は顔を真っ赤にして突っかかってき
た。

「あぅーっ、じゃあ祐一はやったこと、あるっていうの?」
「そりゃあ男だからな。よく仲間とやったぞ」

 昔はボール一つあれば、何時間でも遊べたものだった。雨の中、泥まみれにな
りながら走り回ったものだ。今はそんなこと、する気も起きないけど。

「でも審判なんて出来ないでしょ。審判って難しいんだもん」
「そんなことないぞ、簡単なもんさ」

 売り言葉に買い言葉。うかつだった。

「わぁ、じゃあ安心」
「……まて、何が安心だというんだっ」
「だって祐一が審判、やってくれるんでしょ?」
「誰がそんなこと――」

 やるか、と言いかけた瞬間、背後から声がかかった。
450狐的蹴球の事[4/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:37 ID:C4ESYSn0
「あら祐一さん、審判をやってくださるんですか?」

 あわてて振り向くとそこにはいつもの笑みを浮かべた秋子さんが立っていた。

「いや、その……」
「助かるわ、男の人がいてくれると安心ですものね」
「はい……」

 頬に手を当てにっこりと微笑まれては、もうこちらに勝ち目はない。
 まぁいいか。どうせ明日は真琴と遊ぼうと思っていたところだ。真琴自身に用
事があったら、それもできないわけだし。
 でも……。ふと朝のニュースを思い出す。

「そういえば明日の天気予報、雨じゃなかったっけ?」
「えーっ!」

 あわてて階段を駆け下りると、夕刊を掴んで戻ってきた。

「えーと、天気図天気図……あぅー、そんなぁ……」

 肩を落とし座り込む。こんなに失望するとは意外だった。そんなにサッカーが
好きだったなんて。やったこともないはずなのに。
451狐的蹴球の事[5/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:37 ID:C4ESYSn0
「どうしたの?」

 足音が聞こえたのか、名雪まで顔を出す。事情を話してやると、ゆっくりと微
笑みを浮かべ、嬉しそうに提案してきた。

「じゃあ、てるてる坊主、作ろうよ」
「てるてる坊主なんて久しぶりね」

 なにしろイベントが好きなところがこの家族のいいところだ。むろん、俺に異
論があるはずもない。

「まぁやれることはやっておくべきかな」
「とにかく、まずはお夕飯にしましょう」
「はーい」

 そして夜、水瀬家の軒下にてるてる坊主が四つ、並んだのだった。

「大丈夫かなぁ……」

 夜風に揺れる頼みの綱を不安げに見つめる真琴。

「みんなで作ったんですもの。大丈夫よ」

 今は秋子さんの根拠のない微笑みだけが頼りだった。
452狐的蹴球の事[6/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:38 ID:C4ESYSn0
 しかし、願いもむなしく。

「あぅー、雨……」

 翌日は見事に雨だった。てるてる坊主たちが重く濡れている。屋根から流れる
リズミカルな水音も鬱陶しいだけだ。

「残念だったな」

 悔しげに空を見上げる真琴の肩を抱き寄せながら、声をかける。まぁしょうが
ない。今日は思いっきり甘やかしてやるか。

「あぅー、着替えてくるー」

 足音も重く、自分の部屋に戻る真琴。珍しいな。休みの日は大抵、パジャマの
まま過ごすのに。
 しばらくすると重い足取りで真琴が戻ってきた。デニム生地のオーバーオール
にトレーナー。いつも保育園に行く格好だ。さらにその上から雨具を着込む。
453狐的蹴球の事[7/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:39 ID:C4ESYSn0
「あれ? 真琴、その格好は……」
「だって傘だけじゃ、濡れちゃうし」
「……え?」

 もしかして、雨天決行なのか? 確かに中止になる、と聞いた覚えはないけど。
じゃあ……真琴が嫌がってたのは……濡れること?
 俺の勘違いにも気づかず、真琴は俺の手を引っ張るとぐいぐいと引っ張り出す。

「そりゃ、祐一も泥まみれになるのは嫌いだと思うけど、真琴の方がもっと嫌い
なんだから」

 そりゃあ、泥まみれになるのが好きな女の子がいるとはあまり思わないけど。
というか俺も泥まみれになるつもりなんてないぞっ!

「ほらっ、祐一も早く準備、するのっ!」
「わ、待て、ひっぱるなこらっ!」
「いってらっしゃい、お風呂沸かしておきますからね」

 今はその秋子さんの笑顔も恨めしかった。
454狐的蹴球の事[8/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:40 ID:C4ESYSn0
「まことせんせーっ、遅いーっ」

 ボールとホイッスルを持って保育園に着くと、子供たちはもう準備万端整って
待っていた。
 雨の中だというのに、雨具も着けず走り回っている。水たまりの飛び込み、飛
沫を互いに掛け合ってはきゃあきゃあ笑っている。ああやって無邪気に笑うこと
ができなくなるということが、年をとるということなのかもしれない。ちなみに
俺は雨具を着た上に傘まで差している。
 しかし……人数が少ないな。大体十人ぐらいか。普通に試合をするなら、この
倍は必要だ。

「やっぱり来てる子、少ないね」
「ま、この雨の中サッカーしようってヤツが十人もいる、って方が俺には驚きだ
けどな」
「なんか、ヘンに乗り気な親がいるのよぅ」

 どうやら、ワールドカップ熱に浮かされた人たちのようだ。日本人らしい、と
いえばそれまでだけど。

「どうするんだ? ここまで来て中止ってわけでもないんだろ」
「うん、真琴たちも入るしかないわね」
「……なにっ? 真琴『たち』ってことは俺も入るのか?」
「あたりー」

 そういうとイタズラっぽく笑う。はめられた。最初からこういう予定だったの
か。
 はめられたショックに落ち込む俺をよそに、真琴が子供たちに声をかける。
455狐的蹴球の事[9/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:40 ID:C4ESYSn0
「じゃあ、真琴先生とこのお兄さん、好きな方と一緒にサッカーするわよっ」
「……真琴せんせぇと一緒がいいな」
「ボクもっ」
「真琴せんせーと一緒にするっ」
「オレもー」
「……よかったな、大人気じゃないか」

 正直、真琴にこれほど人気があるのが意外であり、嬉しかった。まぁ、精神年
齢が子供に近いから、気が合うだけかもしれないけど。

「でもこれじゃ、サッカーできないわよぅ」

 確かにその通り。とはいっても、俺対残り全員ってわけにも行かないだろう。
いくら子供とはいえ、全員集めれば大人一人分ぐらいにはなるだろうし……そう
だ。

「いい手があるぞ」
「どんなの?」
「子供全員、対、真琴先生、ってのはどうだ?」

 一瞬ポカンとする真琴。

「あぅーっ、そんなの――」

 顔を真っ赤にして反対しようとする前に響く、子供たちの歓声。

「ほら、子供たちはみんな賛成だってよ」
「あぅーっ、みんなーっ」
456狐的蹴球の事[10/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:41 ID:C4ESYSn0
「ほら真琴、パス」

 ひょいっとボールを足下に放り投げる。反射的に受け止める真琴。

「じゃあ俺は、最初の約束通り審判するから」
「えっ!」
「じゃあ頑張れよー」

 さっと退くと、ホイッスルを一つ吹き鳴らした。
 試合開始。
 わーっ、という歓声と共に、子供たちが全員、真琴めがけて突っ込んできた。

「あぅーっ!」

 いやこれは……サッカー、なんてもんじゃない。全員がボールに殺到している。
とにかく自分がボールに触りたい、って感じだ。
 対する真琴は……いくら相手が子供だといってもこの人数差は厳しすぎる。

「すきありーっ!」
「あぅーっ!」
「とりゃーっ」
「あぅぅーっ!」
「かくごーっ」
「あぅぅぅーっ!」

 それでも必死にボールをキープする。突き飛ばす訳にもいかないし、とにかく
人のいないところ目指して走ろうとするが、周りを囲まれるとさすがにどうしよ
うもない。まぁそれでも楽しそうだからいいか。
457狐的蹴球の事[11/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:41 ID:C4ESYSn0
「あぅーっ、祐一も手伝えーっ」
「がんばれよー」

 悲鳴に笑顔を返しながら、俺は観客に徹することにした。
 それにしても真琴も頑張るなぁ。お、またかわした。今のなんて完全に真後ろ
からだったのに。かわされた方は……あ、転んだ。あーあー、ドロドロじゃない
か。
 でも即座に起きあがると、また真琴目がけて突っ込んでいく。楽しそうに……
本当にただ楽しそうに。見ているとうらやましくなってくるほど。

 うらやましい? 何を今更。

 だけど……。

 ……既視感。
 俺にも確かにこんな思い出があった。

 そうだ。俺もこんな風に――
 子供のころ、俺は――
458狐的蹴球の事[12/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:42 ID:C4ESYSn0
『あははっ、ほらこっちだよ』
『くーん』
『すごいすごい、じゃあ今度はこっちだ』
『きゅーん』

 転がるボール。安物のゴムボールが水しぶきをあげて転がっていく。
 追いかける俺。雨の中、泥がはねることも気にせず駆け回る。
 そして一緒にボールを追いかける一匹の子狐。手足を、耳を、しっぽを泥まみ
れにしながらも、走ることをやめようとしない。

 あれは……そうだ。怪我をした子狐を拾った夏。部屋の中で退屈そうにしてい
たこいつと一緒に遊ぼうと思って、雨の中に飛び出したんだ。さすがに雨ともな
ると名雪は表に出てこないから、狐のことを秘密にしておけると思ったんだっけ。
 一緒になって走り回って、共に泥だらけになって、家に帰る時、綺麗にするの
に苦労したことなどが次々と思い出される。

 でも、面白かった。一つのボールに、一人と一匹が戯れる。ただそれだけのこ
とだったのに。

 ……狐は……真琴はどうだったんだろう。
 あいつも、楽しかったんだろうか。
 単に本能でボールを追いかけていただけだったんだろうか。

 それともあの思い出も、真琴が命をかけてまで人間になりたがった理由の一つ
になるほどのことだったんだろうか。
459狐的蹴球の事[13/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:43 ID:C4ESYSn0
「あぅーっ!」

 ひときわ高い悲鳴と共に、ボールがけり出される。辛くもクリアした、といっ
たところか。
 俺の足下まで転がってきたボールを、真琴が追いかけてきた。ひどい格好だ。
ズボンは灰色に染まり、長い髪の毛も縺れて泥にまみれている。
 足下のボールに手を伸ばしてようやく、俺の側だと言うことに気が付いたよう
だ。屈んだまま見上げると、

「あぅーっ、てつだってよー」

 息を切らせつつ文句を言ってきた。

「そうだな……」

 言葉を止めつつ真琴の顔を見つめる。その迷彩ペイントの中から覗く目。その
澄んだ眼差しに俺は見覚えがあった。それはあの幼い日の――。

「なぁ、楽しいか?」

 気がついたら、そんな言葉を口にしていた。

「あぅ?」

 突然の俺の質問に首をかしげる。
460狐的蹴球の事[14/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:43 ID:C4ESYSn0
「いや、その、苦労してるみたいだし……」
「大変よぅ! みんな手加減、しないんだもん」
「はは、そりゃあそうだ」

 子供たちも疲れたらしく、向こうで立ち止まっている。小休止、といったとこ
ろか。
 一瞬訪れる静寂。雨が地面を叩く音だけがあたりを支配する。

「でも……楽しいかも」

 真琴は不意にそういうと、クルっと向きを変えた。重く濡れた髪がわずかに広
がる。

「よく覚えてないけど、昔もこうやってボールを追いかけて、走った気がするの。
その時もとっても楽しかった。だから――」
「昔からお転婆だったんだな」
「あぅーっ、そんなことないもんっ」

 頬をふくらませ、再度俺のことを見上げる真琴。俺は濡れた頭に手を伸ばし、
ガシガシと撫でてやった。

「真琴らしい、ってことだよ」
「やめてよぅ」

 口ではそういいつつも、嬉しそうに頬をゆるませる。
461狐的蹴球の事[15/15] ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:44 ID:C4ESYSn0
「ほら、呼ばれてるぞ」

 気がつくと向こうから子供の呼び声が聞こえる。すっかり充電完了したようだ。

「うんっ。でも……」
「でも?」
「でも……祐一と一緒だったら、もっと楽しいかも……」

 上目づかいに俺を見る。

「まったくしょうがねぇなぁ」

 俺はそう言うと、傘を放り出した。雨が直接顔を叩く。でも今はそれがとても
気持ちよかった。

「ちゃんと俺のアシスト、するんだぞ」
「あぅーっ、祐一こそ真琴の邪魔、しちゃ駄目だからねっ」

 そして二人一緒に走り出す。雨の中を。泥の中を。
 あの時を思い出すかのように。


〜終わり〜
462 ◆bd7f0/p2 :02/06/09 23:45 ID:C4ESYSn0
 以上、
>>447-461 『狐的蹴球の事』
 でした。

 テーマを見た時、[12/15]の部分のイメージが頭に浮かびました。
 イメージが浮かんだなら書かないとな、と思い、今回参加させていただきました。
 よろしくお願いいたします。
463 ◆qsaJNT.c :02/06/10 00:05 ID:H5DFO4Ym
>>432-433
だいたい話の流れは掴みました。
そうすると、投稿期間を締め切った後の各作品へのリダイレクトも
控えた方がいいのかな、などと考えてしまいますが。
それとはまた違いますか?

ただ、>>421 氏のとおり期間の線引きは必要なんで、これは自分が
やっても構わないわけですよね?

一旦 age ときます。
464415:02/06/10 01:07 ID:eU17nelz
>>463
まあ、控えたければ控えてもいいだろうけど、やるなら>>442かな。
465名無しさんだよもん:02/06/10 19:01 ID:2onbVwU5
415さんは正論を言っていると思うが、強い口調は改めて下さった方がいいかなと。
いや、何となく、ね。
466 ◆77.xx6hA :02/06/10 20:21 ID:lsqGd6Uv
今からSSを投稿いたします。
4レス分、テーマは雨で綾香のシリアスです。
467雨が降ったら 1/4:02/06/10 20:22 ID:lsqGd6Uv

「今日も全国的に晴れ、30度を超す蒸し暑い一日となるでしょう……」
 部屋にあるテレビが不快な情報を告げる。目を向けると、黒の無機質な箱の画面は
天気図から切り替わり、何所かのスタジオを映していた。にこにこと笑いながら話している
二人の女性。
「こう暑いと嫌になりますねー」
「本当ですねぇ。たまには雨でも降ると涼しくなるんじゃないですか?」
「そうですね。雨が降ったら……」
 アナウンサーの能天気な会話を皆まで聞かず、リモコンのスイッチを押して追い払う。蝉の
鳴き声が急に勢いを増した部屋をゆっくりと横切り、わたしは窓枠に手を掛けて外を眺めた。

 
        「雨が降ったら」



 一面に抜けるような青空が広がっている。余りにも、それはあっけらかんとしすぎていた。
夏の大気は時として不自然なまでに蒼を演出する。
 むっとする暑さを、1台の車が引き裂いていく。さながら滑り終わったジェットコースターの
ように、ぴたりと2人の人間の前で停車した。
 セバスチャンが日傘を差した姉さんを先導して、黒塗りのハイヤーのドアに手を掛ける。
車に乗り込む寸前、姉さんはふと後ろを振り返った。2階の窓から見送っているわたしと
目が合うと、ほんのり、顔を赤らめる。
 姉さんを乗せて動き出した車に、わたしはいってらっしゃいと口を動かし、右手を左右に
振り続ける。車が角を曲がってわたしの視界から消えるまで、姉さんはずっとこちらを
見ていた。
468雨が降ったら 2/4:02/06/10 20:23 ID:lsqGd6Uv

 今日も姉さんは浩之とデートらしい。弁当を作って、バスケットに入れて、シートを持って、
まるで遠足に行くかのような格好をして出かけていった。幼い時に学校の行事に参加
できなかった分を取り返すかのように、ここの所、休日にはいつもどこかに浩之と遊びに
行き、バスケットを空にして、必ず幸せそうに帰って来る。
 あの内向的な姉さんの、そんな劇的な変化は喜ぶべきことなのだろう。けれど、わたしは
どこか割り切れないものを感じていた。例えるなら、喉に魚の骨が引っ掛かっているような、
もどかしい気持ち。取れそうで、取れなくて。
 姉さんのことなら、浩之に任せておけば心配はいらない。彼ほど純粋な人間もそうは
いないから。 
 いくら自分に言い聞かせても、心のもやもやは収まらずに、大きくなるばかりだった。一体、
何が引っ掛かっているのだろう。

『分かっているくせに』
 窓ガラスに映っているわたしがにやりと笑って囁いた。思わず息を呑み、鏡像の言葉を
振り払うようにカーテンを閉め、床にへたり込む。しかし、今度は壁に掛かっている時計の
音が、段々と大きくなり始め、遂には言葉のようになり始めた。
 耳を塞いでも体の内側から聞こえるその声は、人の名前のようでもあり、わたしを責める
言葉のようでもあり、呪詛のようでもあった。
 頭を抱え、髪を掻きむしり、かき消さんばかりに声を張り上げ喚く。それでも綿々と苛む
読経に、このままでは気が狂うのではないか、もしかしたらもう狂っているのかと思い始めた
時――
「――綾香お嬢さま。お昼の用意が出来ましたが」
 ドアをノックする音と共に、召使の声が聞こえた。その途端、ぱたりと声はやんだ。
「え……ええ。まだいいわ」
「そうですか。ではまた」
 去っていきかける召使に、ありがとうと呼びかけた。2重の意味を込めたつもりだった。
握り締めていた手を開くと、びっしょりと汗ばんでいた。もう幻聴は聞こえない。カーテンを
思い切りよく開け、窓から外を見下ろす。茹るような気温のせいだろうか、人っ子1人いない
アスファルトの道路が、ずいぶんささくれだっているように見えた。
469雨が降ったら 3/4:02/06/10 20:24 ID:lsqGd6Uv


 わたしは今度は自分の意志で床に座り、後ろのベッドに体を預け、ため息をついた。頭の
後ろに投げ出した左手が触れた何かが、かすかに音を立てる。引き寄せ、手にとって
眺めた瞬間に後悔をした。つぶらな瞳をした、鈴を首につけている猫のぬいぐるみ。その
愛くるしい表情は、決して消えない胸の痛みを蘇らせる。
『俺、芹香と――』
 浩之に呼び出された日曜日。雨が降っていたけれど、わたしの心は浮き立っていた。
商店街に駆けつけると、浩之はまだ来ていなかった。少し経って現れた浩之は、腕組みを
して待っているわたしに必死で謝った。向かいにあるゲームセンターのUFOキャッチャーが
目に入り、あそこの景品を取れば許してあげる、と冗談のつもりで言うと、彼は1000円も
つぎ込んでぬいぐるみを取ってきた。自慢気にわたしに差し出す仕草が可笑しくて吹きだすと、
浩之もつられたように笑ってくれた。
 わたしは幸せな勘違いをしていた。愚かな期待まで抱いていたのだ。
 喫茶店でコーヒーを飲み終わると、それまでの雰囲気を払拭するように、浩之は真面目な
顔をして、実は、と言った。わたしは動悸が早くなるのを感じながら、続く言葉を待った。
浩之はゆっくりと続けた。
『俺、芹香と付き合うことにしたんだ』
 その瞬間、周囲の喧騒が静まり返った。ただ、雨が窓ガラスを叩く音だけがわたしの心に
響いていた。浩之が言った言葉が、わたしの時間を止めた。姉さんと付き合う? 耳を疑った。
勿論、姉さんと浩之が最近ちょくちょく会っていることは知っていた。でも、まさか二人が
付き合うなんて微塵も予想していなかった。芹香、と浩之は呼んだ。それが意図するものが
心を締め付ける。わたしは結局のところ、自惚れていたのだろうか。浩之がわたしに特別な
感情を持ってくれている、というのは妄想に過ぎなかったのだろうか。そんな逡巡も次の
言葉で打ちのめされた。
『そのことを知らせたくて。綾香は何てったって、俺の友達だから』
470雨が降ったら 4/4:02/06/10 20:25 ID:lsqGd6Uv
 あの時、わたしは叫び出しそうになっていた。このぬいぐるみは友情の証なの? 全ては
一人相撲に過ぎなかったのだと、初めて理解した。そう、とだけわたしは呟いた。
 それからのことはよく覚えていない。のろけのような浩之の言葉に、適当に相槌をうって
いた気もするが、はっきりしているのはわたしが家に濡れて帰ってきたところからだった。
召使が言うには、わたしは本当に濡れ鼠のようだったらしい。浩之と別れた後に、傘も
差さずに歩いてきたようだった。後生大事に、猫のぬいぐるみだけを抱えて。
 あの晩、わたしはぬいぐるみを枕もとに置いた。可愛いから、捨てるには勿体無いからと
いくら理由をつけても自分は誤魔化しきれない。それは曲がりなりにも、浩之からの初めての
プレゼントだったから、捨てきれなかったのだ。
 ぬいぐるみは取っておくべきではなかった。
 
 あの日から、わたしの罪は始まった。
 
 天井の煤けた染みが、ぼやけて視界に映る。わたしの頬を、ほんの少しだけ涙が伝って
いた。出かけていった姉さんの照れていた顔を思い返す。あの顔を曇らせたくない。
 けれど、今のわたしは毎日部屋に閉じこもり、何をするわけでもなくうずくまっている。
容赦ない夏の日射に焼き払われる外の世界は、厳しすぎるから。
 きっかけが欲しい。全てを洗い流し、もう一度最初からやり直させてくれるものが。これも
卑怯な言い訳に過ぎぬと分かっていても。

 雨が降ったら。
 猫のぬいぐるみを胸に抱きしめ、すがるように誓った。
 あの日のように雨が降ったら、あの日言えなかった祝福の言葉を言おう。
 『おめでとう』と心からの笑顔で2人に。
 

 胸の奥で、ちりりん、と鈴の音がまた鳴った。
471 ◆77.xx6hA :02/06/10 20:28 ID:lsqGd6Uv
>>467-470
以上「雨が降ったら」でした。
それでは失礼します。
472名無しさんだよもん:02/06/11 06:27 ID:RQeV5mvD
( ´Д`)/先生!名スレを発見しました
473名無しさんだよもん:02/06/11 23:03 ID:m+fQdvZ7
この時期で四本目のSS……。
今回は数が増えそうな予感。
474名無しさんだよもん:02/06/12 04:29 ID:woI2YWsI
今回はテーマが雨で確定気味だったから、あらかじめ書いていた人も多かったのかも。
誰かあえて茜SSにチャレンジする勇者はいないのか。
475メンテ:02/06/12 21:30 ID:jhOSq0P+
ヘイ!ひろゆき。今日は午後から矢がふるらしいネ。

ttp://wc2002.sports.yahoo.co.jp/worldcup/country/fra/headlines/20020611-00000079-kyodo-wcp.html
「やっぱり、起きないから奇跡って言うんですよね」
477メンテ:02/06/13 12:56 ID:5btGH9O5
由宇「おっしゃー!日本勝ったで!次の題材はサッカーに決まりや!」
玲子「そうねー稲本×鈴木かなぁ」
由宇「あんさんは黙っとき」
478 ◆qsaJNT.c :02/06/13 20:05 ID:YLobiGMH
締め切りまで一週間を切りました。

締め切りは 6 月 20 日の午前 8 時です。
今回から締め切りの時間が午前 8 時になっています。
間違えのないよう、お願いします。
479 ◆ZO8gDhRQ :02/06/14 16:43 ID:Qfc6gTVJ
タイトル:『雨に降られたら』
茜SS、レス数は7です〜。
480『雨に降られたら』(1/7):02/06/14 16:44 ID:Qfc6gTVJ

 雨は嫌いだった。
 悲しい思い出ばかりが思い起こされるから。


 弱々しい雨の音。
 ガラスに遮られているため、本当に小さく聴こえてきた。
 地面と透明なガラスを叩くその音に、私は不満顔で空を見た。

 先ほどまでは雲の多いだけだった空が、鉛色を濃くしている。
 鈍い灰色の雨雲の狭間から、だんだんと強くなっていく水滴。
 窓の外を見れば、かすかに溜まった水たまり。
 当然だが、薄暗い。
 隠れてしまった太陽の方向を睨み付けると、私は黒板に向き直った。
 教師はよそ見をしている生徒がいることなぞ知りもしない。
 ひたすら黒板を白い文字で埋め尽くしていた。
 
 その時間の授業が終わった。
 ノートを取るのに必死で、降り始めたばかりの雨に気が付いている人間は少ない。
 黒板に目一杯書かれた乱雑な文字に、わずかばかりのため息を吐き出す。
 書き写す苦労と、予定が崩れた不満に対して。
 カリカリとシャーペンの音が鳴り響き、鉛筆が動き回る。
 休み時間の数分を奪い取って、やっと書き終わる。
 私は立ち上がり、浩平の席まで歩いていく。
 三年生になったとはいえ、この学校にはクラス替えはない。
 ただ、はっきりと宣言した覚えはないのに、いつの間にか私と浩平の仲は広まっていた。
 私たちには気にする必要もないので放っておく。
481『雨に降られたら』(2/7):02/06/14 16:45 ID:Qfc6gTVJ

 ……なんとなく誰の仕業かは判っているのだけれど。
 好奇なのか祝福なのか、いまいちよく判らない視線を感じる。
 それには反応しないで、浩平に話しかける。
「浩平」
「……ん。どうした茜?」
 私が声を掛けると、浩平は笑みを浮かべて聞き返してきた。
 このやりとりすらも楽しくて、私も笑みを浮かべているらしい。
 自分では気付かないけれど、少し前に、詩子から指摘されて驚いた。
「デート」
「デート?」
 オウム返し。
 その顔を見る限り、外の様子には全く気付いていないらしい。
 私は軽く腕を上げると、浩平の目の前に持っていく。
 通り過ぎて、そのまま暗い空を指す。
「今日は、どうやらデートはできないようです」
 ゆっくりと窓の外に目を向ける浩平。
 いまさらのように気が付いたらしい。
「……あー。雨降って来ちまったか」
 ものすごく残念そうだ。
 私は浩平と同じ気持ちで強くなっていく雨を見ていた。
 
 会話の通り、今日はデートの予定だった。
 いつものルート。甘いものを食べて、お買い物をして。
 ときどき詩子が邪魔をしに来たりもする。
 そんな感じの、だけど幸せなデート。
 浩平が変なことをしでかすこともある。それすらも楽しい。
482『雨に降られたら』(3/7):02/06/14 16:45 ID:Qfc6gTVJ

 好きになってしまったのだから仕方がない。
 ただ歩くことすら嬉しくて、今日も楽しみにしていた。

 雨が降るのは仕方がないことだけど、嫌なことばかり思い起こさせてくる。

 
 お昼休みになった。 

 静かに続く雨音と、教室のざわめきと。
 私は黙って席で待つ。
 しばらく待てば、人の数は減っていく。
 学食へと向かう人間と、弁当やパンを食べる人間で別れていく。
 まばらになった教室のなか、私と浩平が向かい合ってお弁当を食べている。
 雨の様子は強くなるばかり、どうやら、学校から帰るころにはもっとひどくなるようだ。
 苦々しい思い、感じたことを悟られぬよう、浩平に話しかける。
「で、浩平。今日は何点ですか?」
 もぐもぐと食べていた浩平は、一度、箸を置く。
 目をつぶって悩む。
 ちょっと間を開けて、それから答えが返ってきた。
「……10点」
「……何点満点かを言ってください」
 ひとこと。
 私の言葉に浩平は、当然、とばかりの笑みを浮かべた。
「9点満点」
「なんでそんな中途半端な点数なんですか」
「いや。言ってから10点満点中10点だと物足りない気がしたんだ」
 はははっ、と笑って食事を再開し始める。 
「ありがとうございます」
483『雨に降られたら』(4/7):02/06/14 16:46 ID:Qfc6gTVJ

「しかし……美味い。ホントに美味い。朝昼晩、全部茜の料理を食いたいくらいだぞ」
 その言葉に、私も微笑んだ。

 午後の時間は静かに過ぎていく。
 カチカチと鳴る時計の針音。硬いシャーペンの音。
 ざあざあと落ちてくる、雨の粒。
 厚い黒い雲の隙間は見えない。
 敷き詰められている空は、なおも深くなるばかり。
 今日何度目かのため息を、誰にも気付かれないように吐き出した。
 ぼんやりと空を見上げていると、教師に指されそうな順番が回ってきていた。
 視線を戻して、ノートと教科書に集中した。

 午後の授業も全て終わり、もうこれ以上は学校にいる必要はない。
 けれどやっぱり雨は止まないまま。
 本日最後のホームルームを待っている。
 浩平を見ると、どうやらあちらも空を見上げているらしい。
 悔しそうな顔の浩平。なんとなく私も悔しかった。
「あんにゅい?」
 横から、唐突に話しかけられた。
 聞き慣れた声。
 とっさに反応する。
 まあ、いつもだいたい同じ切り返しなので問題ない。
「……詩子、いつの間に来たんですか?」
「いやー、今日はデートだって聞いてたからついつい邪魔をしに」
「そうですか」
「あれれ……邪魔しに来たのに怒らないの?」
「もう慣れました。それに今日はどうせデートは中止です」
「あっちゃあ〜。すごい大雨だねー」
 いままで気付かなかった、とばかりの言い方。
484『雨に降られたら』(5/7):02/06/14 16:47 ID:Qfc6gTVJ

 もしかして、と訊いてみた。
「あの、詩子。この時間までどこにいました?」
「他の教室で授業受けてた」
 至極当然と言いたげな表情。
 自信満々の笑み。
 さすがに何と言えばいいのか、私にはよく判らなかった。
 ちょっと黙る。
「……」
「……」
 先に口を開いたのは詩子だった。
「この学校って面白いひとが多くて楽しいんだもん」
 手をひらひらとさせながら、笑った。
 誰も気付かないというのも、問題な気がする。
「そういう問題じゃないです」
「まあ、見付かっても笑って許してくれるわよ」
「……なら、いいんですけど」
 詩子が窓の外を見下ろしてから、空を見上げた。
 水ばかりが見える。
 困ったような顔になる詩子。
「しかし、この雨だと帰るのが大変かもしれないわね」
「たしかに」
 肯定すると、詩子は考え込んだ。
 ちなみに、もう慣れたのか、誰も注意しようなどと言う人はいない。
 浩平の日頃の行いが悪いせいだろう。 
 詩子の分まで積み重なるのは、自業自得とは言えないけれど。
 浩平はこっちの様子に気が付いているのかいないのか。
 どうやら放って置いているらしい。
 詩子と話すと面白い代わりに、ものすごく疲れる、と言っていた。
485『雨に降られたら』(6/7):02/06/14 16:47 ID:Qfc6gTVJ

 たぶん、自分から話しかける気にはなれないんだろう。
 詩子はしばらく私のまわりをうろうろすると、勢い込んで訊いてきた。
「茜お願いっ、傘貸してーっ!」
「……どうぞ」
 教室の隅に置かれた傘立てから、一本。
 詩子に手渡す。
「ありがと茜っ。今日は朝からいたから、傘を持ってくるの忘れちゃったんだよねー」
「次からは忘れないでくださいね」
「うんうん。分かってるって」
 満面の笑みを浮かべて、そのまま続けた。
「じゃあ、あたしは帰るね」
「もう帰っちゃうんですか?」
「いやー、デートも中止みたいだし。そこまで野暮じゃありませんよーっだ」
「……はい?」
「ま、分からないならいいからいいから。じゃっ」 
 そのまま手を振って出ていく。
 どういう意味だろう。
 考えていると、すぐにホームルームが始まってしまった。
 明日のこと。注意事項。雨の日だから気を付けて帰りなさい。
 ……などといった話。それほど長くはない。
 最後に挨拶をして、終わる。 

「さて、茜。帰るぞ」
「あ、はい」
 声を掛けられて、浩平に近づく。
 鞄を持って、まだまだ強いままの雨を見て。
「……あ」
「どうした?」
486『雨に降られたら』(7/7):02/06/14 16:48 ID:Qfc6gTVJ

 浩平が、私の声に聞き返してきた。
 答える。
「傘、詩子に貸してしまったのでありません」
 完全に自分の分のことを忘れていた。
「ああ、気にするな」
 そんな風に言いながら、自分の傘を持ってくる浩平。
 中身の入っていないように見える鞄をつかみ取り、教室のドアへ向かう。
 廊下に出た途端、浩平がつぶやいた。 

「……家まで送ってやるから」

 どこか、照れたように。
 その微笑みに、私は少し、顔を赤くした。


 帰り道を、寄り添って歩く。
 雨に濡れないように、ぴったりくっついた体が、ほのかに温かかった。

 ……雨に降られたら、浩平の傘のなか。

 不純な動機かもしれないけれど、私はとても幸せだった。
 いま、私の隣に浩平がいるから。
 降り注ぐ、痛いほどに冷たいこの雨さえも嬉しかった。


 今なら。
 嫌いだった雨を、好きになれそうな気がした。
487 ◆ZO8gDhRQ :02/06/14 16:50 ID:Qfc6gTVJ
>>480-486
『雨に降られたら』でした。
拙い文章にて失礼。では。
488名無しさんだよもん:02/06/14 18:24 ID:CN+ot1hP
(´-`).。oO(なんで今回はみんな早いんだろう…?)
489名無しさんだよもん:02/06/14 22:28 ID:4zsxERwA
圧縮が近いので保守
490 ◆qsaJNT.c :02/06/15 01:05 ID:5teF9C+v
もし、投稿期間中に dat 落ちをしたらどうすんべ?
ということをマターリと話し合いたい、と思いつつメンテ。
491名無しさんだよもん:02/06/15 01:48 ID:1xJAz/aw
……新スレ立てて、再投稿していただくしかないですな。
最近は圧縮期間が短くて、運が悪けりゃどのスレでも落ちるからなぁ。
492名無しさんだよもん:02/06/15 09:17 ID:8eFEJGgW
圧縮でのDAT落ちは嫌すぎなので、メンテ。
493名無しさんだよもん:02/06/15 09:18 ID:8eFEJGgW
ミスってあげてしまった、鬱……。
494名無しさんだよもん:02/06/15 16:15 ID:mhBe2MOn
まあ、一応メンテ。
495名無しさんだよもん:02/06/15 23:41 ID:rh+FmrWU
496 ◆w3Qz0wDo :02/06/16 20:01 ID:jX7wnvua
なにやら変な話になったが、できたので投稿。
11レス分。テーマは雨で、内容は葉のほのぼのっぽい何か。
497雨三編(1/11):02/06/16 20:02 ID:jX7wnvua

   『雨について
    雨とは地上で生まれた水蒸気が上空の冷気によって冷やされ、
    細かい水の粒となって地上に落下する現象のことである。
    これは物質としての雨に対する説明であるが、アストラル面はど
    うなっているのであろう。
    水が思念をよく吸収することは前章で説明した通りだが、この思
    念溶水は他の精神波の伝達を妨害する性質がある。人間でも他人
    の思念は容易に受け入れたりしないことを考えれば、これは納得
    のいくものであろう。
    自然から生まれた水蒸気にはこれらの思念が入ることもないが、
    人間の営みの中から生まれた水蒸気の場合、思念が含まれること
    が往々にしてある。
    これら思念溶水が雨となった場合、通常の電磁波の減衰に加え溶
    水の性質により一層の伝播の困難を伴うことになろう――』

           〜民明書房「自然界に潜む超常力」三章第一節より抜粋〜

498雨三編(2/11):02/06/16 20:02 ID:jX7wnvua

 屋上の重い扉を開けると、とたんに辺り一面が水っぽくなったような気がした。
 外は雨。それもものすごい霧雨だ。霧雨にものすごい、っていう形容も変な気がするけど。
 しとしという音すら聞こえず、細かい水の粒が空中に漂っている、そんな感じだ。
 だけど僕はここにいる。なぜかというと――
「瑠璃子さん!」
「長瀬ちゃん、電波届いた?」
「届かないから来たんだよ」
 そこには一人の女の子が傘も差さずに佇んでいた。制服も重く湿っている。
 でもその顔には、不思議な微笑みが浮かんでいる。
 僕は瑠璃子さんの隣まで歩み寄った。
「雨の日は、ちゃんと届かないからね」
「でもなんで瑠璃子さんはここにいるの?」
「別のものが届くから」
「別のもの?」
「くすくす、長瀬ちゃんも耳、澄ませるごらんよ」
 耳を澄ませるというのはもちろん比喩だろうが、言いたいことは分かった。
 いつもは感度を落としている電波の受信レベルを、徐々にあげていく。
 普段だったら、学校の中にいる人間の心の声が聞こえてくるんだけど、今日は違った。
499雨三編(3/11):02/06/16 20:03 ID:jX7wnvua
(そんなこと――――ない、七――――崎最――――)
 なんだろう。雑踏の中のざわめきをさらに水の中から聞いているような、そんな感じがする。
(春が来て――――たの事――――逝って――――)
 これが前に瑠璃子さんから貸してもらった本に書かれていた、水の中の残留思念なんだろうか。
 だとしたらこの思念は、一体どういうところで生まれたんだろう。
「よく分からない言葉ばっかりだけど、でも時々意味のあることが聞こえたりして、面白いよ」
「うん、どういうところで生まれた声なのか考えるのも、面白そうだね」
 瑠璃子さんは僕の言葉にコクリとうなずき、残念そうに付け加えた。
「でも、長瀬ちゃんの電波も聞こえないのはちょっと寂しいね」
「僕の電波だったら――」
 そういうと瑠璃子さんの手に自分の手を重ね、チリチリと電波を流した。
「――うん、届いたよ、長瀬ちゃんの電波」
 先ほどとは違い、目を細め嬉しそうな笑みを浮かべる。
「やっぱり長瀬ちゃんの電波は暖かいね」
 チリチリ。今度は逆に瑠璃子さんから電波が流れ込んできた。
 ほっとするような柔らかさを持った電波。その暖かさは僕も嬉しくさせる。
「瑠璃子さんのも、とっても暖かいよ」
「うん……」
 それから僕たちは互いの電波に浸りながら水の中の声に耳を傾けたのだった――

500雨三編(4/11):02/06/16 20:03 ID:jX7wnvua

   『――
    ではこの水中の思念を利用する方法はないのであろうか。
    実は共鳴という現象がある。この水中の思念に対し、自分の思念
    を共鳴させることができれば、この水中においても自分の精神波
    を流すことが可能となる。
    当然この現象は雨に対しても同様に考えることができる。さらに
    雨の場合、大気中の雨粒の間隔と精神波の周波数が同期すれば、
    通常届く範囲を超えて、遙か遠くまで伝えること可能になるのだ。
    とはいえ、この現象を意図して起こすことは至難の業である。
    起きた場合にはその偶然に感謝せざるを得まい――』

           〜民明書房「自然界に潜む超常力」三章第三節より抜粋〜

501雨三編(5/11):02/06/16 20:04 ID:jX7wnvua

「えっ――」
 手に持っていた本を落とし、そう言ったきり絶句する楓ちゃんを前に、俺はバツの悪い思いをしていた。
 柏木家の玄関に俺は立っている。全身ずぶぬれだ。
 こうしている今も、したたり落ちる水が床にシミを作っていく。
「突然ごめんな、驚かせちゃったな」
「いえっ、そんな……」
 慌てて本を拾う楓ちゃん。ずいぶんと古い本のようだ。何の本だったんだろう?
「……突然どうしたんですか?」
「いやそれが……」
 言ってもいいものか迷う。大体、普通では考えられない理由だし。
 けど楓ちゃんの瞳に見つめられ、俺は素直に伝える事にした。
「なんか楓ちゃんに呼ばれた気がしてさ。気が付いたら走り出してたよ」
「……何て呼ばれたんです?」
「逢いたい、ってね――いや、本当なんだ、信じられないと思うけど」
「いえっ、信じますっ。それに――」
 そういうと楓ちゃんはわずかに目元を赤く染めた。
「それに?」
「確かに私はそう想いましたから」
502雨三編(6/11):02/06/16 20:04 ID:jX7wnvua
「えっ?」
「いえ、本当に想っただけです。想っただけ……」
 じゃあ、楓ちゃんの想いが、俺に届いたっていうんだろうか。
「エルクゥの力……なのか?」
「分かりません。でも……耕一さんは確かにここにいます」
 そういうと細い腕を俺に向かって伸ばしてきた。白い指が胸に触れる。
「あ……冷たい」
 雨の中を走ってきたのだ。
 動いているうちはよかったけど、さすがに止まると冷えてくる。
「すみません、すぐにお風呂の用意をしますね」
「うん。頼むよ。まあ俺は楓ちゃんが暖めてくれる方がいいんだけど」
「…………? あっ――! …………」
 それが何を意味するか分かったのだろう、楓ちゃんは耳まで真っ赤に染めて俯いてしまった。
「ははっ、冗談冗談」
 俺はそのおかっぱ頭に手を乗せるとポンポンと撫でてあげる。
 そしてこう言葉を続けた。
「俺も楓ちゃんにはとっても会いたかったんだよ」
 すると楓ちゃんは首筋まで赤くし、ますます俯いてしまったのであった――

503雨三編(7/11):02/06/16 20:06 ID:jX7wnvua

   『――
    ではこの雨を効果的に利用する方法はないのか?
    そんなことはない。周囲への伝達に関しては効果を減少せしめる
    この雨であるが、魔法や神の奇跡の様に、術者の精神力を使いな
    んらかの現象を起こす術式を執り行う際、この雨の中ならば成功
    率を上げることができる。
    すなわち、術者が発する精神波が周囲に拡散する事を防ぎ、狭い
    範囲内に術者の精神がより濃く充満するため、儀式成功に対する
    影響力を増大するのである。
    ただし、術者の精神力がある程度ないと、逆に吸収されてしまう
    ため、初心者には勧められない――』

           〜民明書房「自然界に潜む超常力」三章第四節より抜粋〜

504雨三編(8/11):02/06/16 20:06 ID:jX7wnvua

「先輩、わざわざこんな雨の中でやらなくても……」
「…………」
「でもその本、信用できるのかよ」
「…………」
「まぁそりゃ試さないとわかんない、ってのはあるけど……でも本当に?」
「……マジです」
 最後に先輩にしては珍しく強く言い切り、部室を出る。俺も慌てて追いかけた。
 なんでも昨日読んだ本に、雨の中では魔術が成功し易くなる、って書かれてたらしい。
 是非とも試してみたい、というんだけど問題が一つ。
 左手に呪文の書を持ち、右手で印を結ぶため、傘をさせないのだ。
 じゃあレインコートは? というと、あれは材質が魔法を使うのに適していないらしい。
 つまり、雨に濡れながら呪文を唱えないといけないというのだ。
「大体、制服が濡れたら大変じゃんかよ」
「…………」
「準備してある……って、一体どんな準備を? それにどんな魔法を?」
 聞くとなぜか先輩は黙ったまま顔を赤らめた。

 そうこうしているうちに、中庭に着く。正確には、中庭に出られる渡り廊下だ。
 雨の日の放課後ということもあり、あたりに人がいる様子はない。
 それでも周りから見られていないかを一応確認する。
 何しろ魔術、なんて一般に受け入れられないものを試そうというんだから。
「先輩、大丈夫みたいだ――って先輩、何を……っ!」
 振り向くと先輩はちょうどスカートを脱ぐところだった。
505雨三編(9/11):02/06/16 20:07 ID:jX7wnvua
 ファスナーを下げると、スカートが床に落ちる。その下は白い――
「せ、先輩、まずいって!」
 思わずそこから目をそらしながら叫んでしまった。
 しかし先輩は頬を赤く染めると、水着です、とつぶやいた。
「そっか、準備ってこのことか」
 無言のままうなずく。
 とはいっても刺激的なことにはかわりない。
 ブラウスを脱ぐと、白い布に包まれた豊かな胸が露わになる。
 その上からいつも着けている黒マントを羽織った。
 白い水着に黒いマント。そのコントラストにくらくらする。
「…………」
「あ、あぁ、ちゃんと持ってるよ」
 丁寧に脱いだ服を折りたたむと、俺に手渡す。
 立ち上ってくる先輩の残り香を意識して無視する。何しろこれから、実験が始まるのだ。
 頭に魔法使いの帽子をかぶる。左手には油性マジックで書いた呪文の紙。
 準備を整えると、中庭に歩み出た。水たまりの中を、ゆっくりと素足で歩いていく。
 およそ中心と思われるところまで行くと立ち止まり、俺の方に向き直る。
 そして呪文の詠唱を開始した。
「……der……nly……qas……」
 先輩の呪文が雨の中、かすかに響く。
 弱い弱い声。ともすると、雨粒が地面を叩く音にかき消されてしまう。
 それはまるで周囲の水の壁に吸い込まれているような錯覚を覚える。
506雨三編(10/11):02/06/16 20:07 ID:jX7wnvua
「……tic……vi……wmy……」
 先輩が右手を動かすたびに黒マントが動く。
 白い肌が、水着が、マントに隠れ、また現れる。
 ……いやいや、先輩はまじめにやってるんだ。そんな目で見るのは失礼……だよなぁ……。
「……kon………………」
 呪文が終わったのだろうか。しかし何も起きない。
 一分……二分……緊張した時間が続く。
 と先輩が突然ふらふら、と歩くと座り込んだ。慌てて駆け寄る。
「先輩!」
「…………」
 俺を見上げるその表情を見れば、結果は聞かなくても判る。
「あぁ、でもまた挑戦すればいいじゃねーか」
「……はい」
「でももっと暖かい季節にしようぜ? こんなに冷たくなっちゃって……」
 小刻みに震えている体をそっと抱え込んだ。
 唇もほとんど赤い色を失っている。
 その唇がわずかに動いた。俺でも聞き取れない。
 震える口元に耳を寄せる。
「でも今は……浩之さんが……暖めて……くれますか?」
 もちろん、俺に異論があるはずもなかった――

507雨三編(11/11):02/06/16 20:08 ID:jX7wnvua

   『――
    以上、説明を終わりたい。
    この実用性に乏しい書が活用されることを願い、筆を置くことと
    する。
    神秘を探求せんとする者たちに祝福を』

              〜民明書房「自然界に潜む超常力」後書より抜粋〜

508 ◆w3Qz0wDo :02/06/16 20:09 ID:jX7wnvua
>>497-507
以上、「雨三編」なり。
もっと地味な話になるはずだったのだが、芹香の話はちと暴走したかな。
509名無しさんだよもん:02/06/17 09:24 ID:P0dSiFnA
めんて
510名無しさんだよもん:02/06/17 23:52 ID:db+DuNpu
週末にたくさん投稿されるかと思ったんだけど、読みがはずれたな〜。
といいつつメンテ。
511名無しさんだよもん:02/06/18 01:13 ID:3d7OEavt
サッカーで書いてるんだが……。本物のサッカーが大変なことになってて、
大変なことに……。なんていうか、Keyの新作の発売日〜翌日ぐらいに
SSを書く時間もみつなきゃいけない、なんてのに似た状況……
512名無しさんだよもん:02/06/18 01:44 ID:KUgkg9qx
つまり……Keyのゲームをクリアした熱気そのままに
SSを書くようなものなのかと思う事に意味はあるのでしょうか?
513名無しさんだよもん:02/06/18 02:35 ID:3d7OEavt
いえ、クリア(決勝・30日)まで待ってると
投稿締め切り(20日)に全っ然間に合わないということです。
……ゲームをプレイする(試合ヲチ&ビデオチェキ)だけで睡眠不足で氏にそうなのに、
SSまで完成させる時間なんてあるのでしょうか?奇跡よ起これ。

起こらないk(以下略)
514名無しさんだよもん:02/06/18 07:24 ID:X3JPoFRV
9レスほど書きます。
515名無しさんだよもん:02/06/18 07:27 ID:X3JPoFRV
「あっ、天野?」
放課後、ダッシュで校門の前を駆け抜けようとした相沢祐一は、下校途中の天野美汐の後姿を確認すると声をかけた。
「えっ?」
美汐が振り返ってみるとそこには誰もいなかった。……祐一は勢い余って通り過ぎてしまったようだ。
「こっちこっち」
もう一度美汐が振り返ると、少し息を切らせた少年の笑顔があった。。
「あ、相沢さん」
「良かった、探したぞ?」
「はい?」
「天野、今日これから予定とかある?」
「いえ、ありませんが……」
「じゃあ、今から家来ない?」
「え?」
突然の誘いに戸惑う美汐。カーッと顔が熱くなっていくのが自分でもわかる。
「そ、そんな、いきなり……あ、でも、決して嫌だと言うわけでは……でも、その、心の準備が……」
「ほら、今夜日本戦あるだろ?ワールドカップ」
「は?」
「みんなで観戦することになったんだ。天野も一緒にどうだ?」
ここでようやく重大な勘違いをしていた事に気づいてますます赤くなる美汐。
「は、はい」
「よし、決まりだ」
「あ、あの、他の皆さんは?」
「北川と香里は何か買ってから来るらしいから、俺が先に行って秋子さんの手伝いしなきゃならないんだ。
 名雪は部活で時間ギリギリぐらいになるそうだ」
「そうですか」
「というわけで少し急ぐぞ」
「え?あっ」
言うが早いか、祐一は美汐の手を引いて走り出した。少し熱を帯びた大きな手。
美汐の動悸は当分止まりそうもない。
516名無しさんだよもん:02/06/18 07:29 ID:X3JPoFRV
水瀬家に着く。
「ただいまー」
「お、お邪魔いたします」
こういうことに慣れていないのか、美汐は少し緊張気味のようだ。
エプロンで手を拭きながら秋子さんが台所から出てきた。
「おかえりなさい、祐一さん……そちらは?」
「前にもお話した天野です。彼女も一緒にワールドカップを見ようと思って」
祐一は振り返って美汐にも紹介した。
「で、叔母の秋子さんだ」
「は、初めまして、天野と申します」
すっかり固くなる美汐。
「よろしくね天野さん、自分の家だと思ってくつろいでくださいね」
秋子さんはすかさず気配りを見せる。
そして手際良く二人にお茶を出すと、
「悪いけど、二人でお留守番頼まれてくれないかしら?」
と言って出かける仕度を始めた。
「あ、買い物なら俺が行きますよ」
「いえ、ちょっと用事があるんですよ」
立ち上がりかける祐一を秋子さんが穏やかに制して微笑んだ。
「そうですか、わかりました」
「すぐ戻りますからね」
そう言い残して秋子さんは玄関を出ていった。

「とても若いのですね」
「だろ?とてもあれで高校生の娘がいるとは思えないだろう」
「そうですね」
ズズズ……
とりあえず出されたお茶をすすって少し緊張もほぐれてきたところで、ようやく美汐は状況を理解した。

今、この家には祐一と美汐の二人っきりであるということを。
517名無しさんだよもん:02/06/18 07:30 ID:X3JPoFRV
カッチ、コッチ、カッチ……
急に時計の音が大きくなったように美汐の耳に聞こえた。
ドキドキドキ……
心臓の音が祐一にも聞こえてしまいそうだ。
「あ、あの、」
思わず美汐は口を開いた。
「ん?」
いつもなら何かとからかってくるはずの祐一は、ただのんびりとお茶をすすっている。
「あの、その……み、皆さん遅いですね」
「んー、まあ、そのうち来るだろう」
「そ、そうですね……」
話が終わってしまった。少し喋っただけなのに美汐は顔が火照ってきた。
こんな時何を話せばいいんだろう、考えれば考えるほどわからなくなる。

『今日はいいお天気ですね』……は、ここに来る途中にも話したことだし……。
『真琴も一緒に見たかったですね』……いきなりシリアスな話題もなんですし……。
『相沢さんが好きです』……な、何を言うつもりですか私はっ。

美汐は一人で混乱している。
どうやら祐一はひそかにその様子を楽しんでいるようだ。
「え、えっと、あの……お、おいしいお茶ですね」
「ああ」
「あの、きっと、お料理もお上手なんでしょうね」
「うむ、あとで食べてみればわかるぞ」
「はあ……それで、あの……」
「何だ?」
「えっと……」
とうとう言葉に詰まってしまった。美汐は真っ赤になってうつむいている。
「あのぅ……」
518名無しさんだよもん:02/06/18 07:32 ID:X3JPoFRV
「プッ、ハハハハッ」
耐えきれなくなった祐一が吹き出した。
「な、何がおかしいんですか」
「いやな、天野が一生懸命喋るのって珍しいなと思って」
「わ、悪かったですね」
やっとからかわれていたことに気づいて美汐はすっかり拗ねてしまった。
「笑ったのは謝る。でも、俺も……」
「何です?」
「……いや、何でもない」
「もう、何ですか」
自分も二人っきりで緊張していたことなど、祐一には言えるはずもなかった。
つんとそっぽを向く美汐。
「あのさ、天野はワールドカップとか見る?」
祐一は別の話でなだめてみることにした。
「……いいえ」
美汐もまだ怒っている振りをしていたいのだが、
「少しは知っておいた方が楽しめるだろう?」
「……え、ええ」
あっさり折れてしまったのは、やはり二人でお喋りできるのが嬉しいのだろうか。
あまりに単純すぎる自分を美汐は恨めしく思った。
「よし、じゃあまずワールドカップの歴史からだ」
これならなんとか機嫌を取り戻せそうだと、祐一は勢い込んで解説を始めた。

ピンポーン
第一回大会のウルグアイ優勝が高らかに宣言された時、玄関のチャイムが鳴った。
「お、来た来た」
玄関を開けると、ジュースやお菓子を大量に抱え込んだ北川と香里が、
(正確に言えば抱え込んでいるのは北川だけだったが、)立っていた。
少し遅れて用事を済ませた秋子さんと、どこへ行ってたのかぴろも一緒に帰ってきた。
部活を終えた名雪を加えて、決戦の前の宴が開かれる。
519名無しさんだよもん:02/06/18 07:34 ID:X3JPoFRV
ホイッスルが鳴り響き、大歓声の中、ついに試合が始まった。
水瀬家の食卓にも歓声が上がる。
「おおっ、いきなりシュートだ!」
「まず緊張はさほど無いようね」
騒がしく実況する北川と冷静沈着に解説を加える香里。妙に息の合ったコンビネーションを発揮している。
秋子さんはただニコニコと見守っている。
ワンテンポ遅れて、
「わ、すごい」
と、名雪が本当に凄いと思っているのかどうかわからない歓声を上げる。
皆それぞれにサッカー中継を楽しんでいるようだ。
「ほら、今のがクロスボールと言って、サイドからラストパスを送るんだ」
「な、なるほど」
最初は北川と一緒に騒いでいた祐一も、いつの間にか美汐専属の解説者となっていた。
その横で一生懸命うなずいている美汐ではあったが、
「再度から……ラストですね……?」
おそらく半分も理解できていないのだろう。それでも嬉しそうに聞いていた。

前半が終わって0−0。
応援も一段落する。
「あー、あの時がチャンスだったのになー」
「引いてはダメね」
ハーフタイムも相変わらず息の合った実況と解説を見せる二人。
「あれ?どっちが勝ったの?」
と言っているのは名雪だ。
秋子さんはわかっているのかいないのか、ただニコニコと見守っている。
「面白いか、天野?」
自分ばかりが喋っていることに気づいて祐一が心配になった。
「ええ、非常に興味深いです、サッカー」
そう言って美汐は微笑み、少し目を伏せた。
520名無しさんだよもん:02/06/18 07:38 ID:X3JPoFRV
「サッカーも似ていますね……」
美汐がポツリとつぶやいた。
「え?」
すぐ横にいる祐一にも聞き取れないほどかすかな声で。
「私はいつもシュートを外してばかりです……」

『こうなったら俺が決める!俺を出せ!』
『それにはまず日本代表に選ばれるところからね』
『え?え?北川君も出るの?』
まだ大騒ぎしている皆はこの様子に気づいていないようだ。

「まるで今の私のようです……」
最後の言葉だけ祐一にも聞こえた。
「どうした、天野?」
やはりそれほど面白くはなかったのだろうか、と祐一は再び不安になった。
「私は……ダメなんです……」
どこか張り詰めた表情の美汐。
「いつも味方に助けられて、甘えてばかりで……」
どうやらサッカーとは関係ないのだろうか、と祐一は思ったが、美汐の話をつかめたわけでもない。
「何だかよくわからんが、別に甘えたっていいと思うぞ」
「でも……」
「俺にできることがあったら何でも言ってくれ」
「だから……それがダメなんです……」
「え……?」
「……」
美汐はそれきり押し黙ってしまった。
祐一もそれ以上どういう言葉をかければいいのかわからなかった。
二人の間にだけ沈黙が流れる。

後半戦が始まった。
521名無しさんだよもん:02/06/18 07:40 ID:X3JPoFRV
『さあ、始まったぞー』
『まずは先手を取りたいところね』
テレビの前は再び大盛り上がりを見せる。

「ごめんなさい、せっかくサッカーを楽しんでいるのに、私のせいで……」
無理に笑顔を作って美汐が言った。
「いや、天野の方が大事だ」
祐一がじっと美汐を見つめる。

『おおっ、いきなりシュートか?』
『逆に先手を取られてしまってるわね』

「そんな、私は、別に、そんな……」
「無理に誘ったのは俺だから、俺が悪い」
「違うんですっ……そうじゃないんです……」

『なんかボールがつながらないなー』
『リズムがあまり良くないわね』

「相沢さんは……」
「え?」
「相沢さんは、私と話して楽しいですか……?」

『おっと、いきなり放り込んできた?』
『ちょっと今のは意図がわからないわね』
『わ、すごい』
『リアクション間違ってるわよ、名雪』
522名無しさんだよもん:02/06/18 07:42 ID:X3JPoFRV
「当たり前だろ?だから誘ったんじゃないか」

『お、ボールを取った、カウンターだ!』
『ここで一気に押し上げて』

「さっきのことなら、やっぱり俺が悪かったんだって」
「でも、私……」
「俺は……」

『なんかもたついてるな』
『ここが勝負所よ』

「天野はそれでいいんだ。何もしなくても、ただいてくれるだけで俺は嬉しいから」
「相沢……さん……」

『よし、スルー通った!』
『相手は完全に無防備だわ』

「だから、甘えてもらえるともっと嬉しいから……」
「そんな……私なんか……」

『ここだ!決めろ!』
『シュートよ!』

「これからも、その……誘っていいかな……?」
「あの……はい……」

『入った!ゴール!』
その瞬間、ワッと画面の中と外の両方で歓声が沸き起こった。
523名無しさんだよもん:02/06/18 07:50 ID:X3JPoFRV
「やったー!」
両手を広げて北川が待っているのだが、
「おい、相沢!やったぞ!」
誰も来ないので、わざわざ祐一の方に抱きついてきた。
「お、おお、ありがとう!」
「ん?何が?」
「あ、いや、こっちの話」
祐一が鼻の頭をかきながら美汐の方をチラッと見ると、美汐もはにかみながら微笑んだ。
「良かったですね、祐一さん」
実は全てわかっていたのか、意味深な笑みを浮かべる秋子さん。
「よくやったわ!」
香里が画面に向かってしきりに頷く。
「あれ?勝ったの?」
そして相変わらずの名雪。

試合は1−0のまま終了のホイッスルが鳴った。
素晴らしい試合をした両者を称え合う。
熱気はいつまでも続いた。

日本中が歓喜の渦に包まれる夜。
特別な想いを感じている二人がいた……
524 ◆qsaJNT.c :02/06/18 08:06 ID:fJFgYawo
締め切りまで残り三日となりました。
そろそろラストスパートをかけていきましょう。

締め切りは 6 月 20 日の午前 8 時です。
今回から締め切りの時間が午前 8 時になっています。
間違えのないよう、お願いします。
525メンテ:02/06/18 18:08 ID:9O+2a+J6
今日の試合はテーマに沿って行われました。
526名無しさんだよもん:02/06/19 00:27 ID:hjKUNPlg
ありがとう日本。
そして、さよなら日本……。
527名無しさんだよもん:02/06/19 19:53 ID:SIcXDZDR
528名無しさんだよもん:02/06/19 22:02 ID:ajeD5qJH
投稿させていただきます。
タイトルは『雨乞いの神奈』
5レスの予定です。
529『雨乞いの神奈』(1/5):02/06/19 22:05 ID:ajeD5qJH
「はあ〜〜〜〜〜っ、きええええ〜〜〜〜〜っ!!」
 奇声が小さな社にこだまする。
「おんなぐまたらたみれやうんたらた……か〜〜〜っ!!」
 謎の祝詞。その声の主は神奈だ。
 社殿にいたころに比べると、いくぶん粗末な巫女装束に身を包んでいる。
 手にした榊の枝を振りながら、護摩の炎の前で一心不乱に祈りを捧げる。
 何かにとり憑かれたような、鬼気迫る形相である。

 その姿を後ろからじっと見つめるのは裏葉。隣には柳也が控えている。
 居ずまいを正して見守る裏葉に比べ、柳也はやや呆れ顔である。
(なんでこんなのに付き合わなきゃならんのだ……)
 柳也は心の中でつぶやいた。
530『雨乞いの神奈』(2/5):02/06/19 22:06 ID:ajeD5qJH
 数刻前。
 神奈たち主従一行は、とあるひなびた農村を通りかかっていた。
 小さなお宮の前で、宮司らしき男と村の庄屋とおぼしき男が話し合っていた。

 その夏はひどい日照り続きだった。
 川は涸れ、田は干上がり、百姓たちは困り果てていた。
 そこで村の庄屋が宮司に相談に来たのである。
 宮司は雨乞いの儀式を行おうをしたが、問題があった。
 その儀式は巫女が必要だ。しかし、村には適当な若い娘がいなかった。
 そこに通りかかったのが、神奈たちだったのである。

「ほう。それは難儀であるな」話を聞いた神奈はすぐさま答えた。
「余にまかせておくがよい。雨くらい、すぐに降らせてくれようぞ」
「ちょっと待て!」止めに入ったのは柳也である。
「俺達の旅は先を急ぐものだろう?」声をひそめて、
「第一、こんなところで道草を食っては追っ手に……」
「まあまあ、よろしいではございませんか」裏葉が口をはさむ。
「このような辺鄙なところまで追っ手が来るとは思えません。
 それにこのように困っている人たちを見捨てては……」
「うむ」神奈は満足そうに頷いた。
「そうと決まれば、早速とりかかりましょう。まずはお召し物を……」
 裏葉は楽しそうに、いそいそと神奈を着付けに連れて行った。
(まさか裏葉は、神奈の巫女姿がまた見たいだけじゃないだろうな……)
 柳也は舌打ちしながら一人ごちた。
531『雨乞いの神奈』(3/5):02/06/19 22:07 ID:ajeD5qJH
 こういうわけで神奈は、雨乞いの祈祷をしているのであった。

「かあ〜〜〜〜〜っ、きええ〜〜〜〜〜いっ、……はあはあ」
 激しい動きに、さすがに息が荒くなる。
「う、裏葉……」ぜいぜいと肩で息をしながら、「ま、まだ雨は降らぬのか?」
「まだ始めて半刻あまりですが……」
「一体どれくらいで振り出すものなのか?」
「宮司様の話では、三日三晩は祈り続けなければいけないとか……」
「やめじゃ」神奈は手にしていた榊の枝をぽいっと捨てて、祭壇を降りてきた。
「おいおい」柳也が止めようとする。「そりゃ無責任だろ」
「三日三晩もやったら死んでしまうわ!」
「あれだけ自信たっぷりに請合ったのは誰だ!?」
「三日もかかるとは聞いておらぬ」
「だがそうあっさりと止めたら、村の人にも悪いだろ」
「ならば柳也どのがやればよい」
「俺が巫女などできるか! そもそもお前が……」
 二人が言い争っていると、裏葉が西の空を指差した。
「あれをご覧くださりませ。雨雲ではございませんか?」
 見ると、確かに鉛色の雲がちらりほらり……

 やがて空がにわかにかき曇り、ポツリ、ポツリと降り始めたかと思うと、
 ザーーーーーーーーーーーーッ!!!
 たちまち車軸を流すがごとき大雨。
「本当に降りましたね……」裏葉が感嘆の声を漏らす。
「ふっ、余にかかればこんなものよ」不敵な笑みをこぼす神奈。
(単に自然の摂理で降った気がするんだが……)
 柳也のつぶやきは、雨音に掻き消された。
532『雨乞いの神奈』(4/5):02/06/19 22:08 ID:ajeD5qJH
 恵みの雨に飢えていた村人たちの喜びは一通りではない。
 神奈たち一行は庄屋の家に招かれ、下へもおかぬもてなしを受けた。
 先を急ぐ旅だというところを無理にもと留められ、とりあえずは雨が止むまで逗留することにした。
 野宿続きだった一行にとってはまたとない休息となった。

 そうして数日後。

 裏葉が深刻な面持ちで部屋に入ってきた。
「神奈さま」
「どうした、裏葉」
「庄屋さまが雨を降り止ませてほしいと……」
「なぜだ? あれほど雨が降って喜んでおったではないか」
「今度は降りすぎて困っておられるようです」
「まあ、十日近くもこの雨ではな」柳也が口をはさむ。
「はい。このままでは洪水にもなりかねません」
「う〜む」と神奈は唸って、「で、どうすればやむのだ?」
「宮司さまも、雨乞いの方法はともかく降り止ませる術は知らないそうです」
「なに!? ならば余にはどうにもならぬぞ」
「どうするんだよ?」と柳也。「降らせた本人がそんなじゃ……」
「実は余が降らせたというより、勝手に降ってきたのだ」神奈はすっかり困惑している。
(やっぱりそうだったのかよ……)柳也は、あえて声には出さなかった。
「神奈さま、どういたしますか?」と裏葉。
「う〜むむむむむ……」神奈はしばらく思案した……
533『雨乞いの神奈』(5/5):02/06/19 22:10 ID:ajeD5qJH
「よし!」やがて顔を上げた神奈は一言、「逃げるぞ」
「逃げるってどういうことだよ」柳也が詰め寄る。
「夜逃げだ」
「む、無責任な奴」
「では、この雨はどうするのですか?」裏葉が訊ねた。
「知らぬ。降るときは勝手に降ってきたのじゃ。止むときも勝手にやむであろ」
(おいおい……)
 柳也にはもはや言葉もなかった。

 かくして、一行は再び逃走の旅を続けることとなった。


 なお、雨はその後も数日降り続き、川は溢れ、堤は切れかけ、村人たちはたいそう難儀をしたそうな。
534名無しさんだよもん:02/06/19 22:11 ID:ajeD5qJH
『雨乞いの神奈』
以上です。
失礼しました。
535名無しさんだよもん:02/06/19 23:18 ID:9miIWWKY
今からSSを投稿します。
タイトルは『想い』で4レス分です。
536『想い』1/4:02/06/19 23:19 ID:9miIWWKY
 ぱらぱらと、マシンガンのように雨が軒先を叩いている。
 昼過ぎに突然降りだした雨は、放課後になっても止むどころか激しさを増すばかりだった。
ここ一週間快晴が続いていたために少しばかり安心していた生徒たちは、昇降口で空に
文句をぶつけて留まっていた。
 祐一は彼らの隙間を潜り抜けて、自分の下駄箱に辿りついた。上履きをスニーカーに
履き替えて、いざ外に出ようと玄関に足を向けた時、見覚えのある後ろ姿が目に入った。
栗色の、美しくウェーブがかかった髪の持ち主は、この学校には数えるほどしかいない。
 ぽん、と肩に手を置いて祐一は言った。
「いくら床を探してもたぶん傘は落ちてないと思うぞ」
「……あなたじゃないんだから、そんなことはしないわよ」
 後ろを振り返り、やんわりと祐一の手を躱しながら呆れたように香里が応じる。
「それにあたしは傘を持っているわ」
「なにぃっ!? 天気予報でさえも予測できなかったのに、お前は傘を持っているのか?」
「普通の人なら折り畳み傘ぐらい常備していると思うけど」
 大げさに驚く祐一に、これまた大げさにため息をついてみせる香里。
「だったらここで留まっている生徒たちは何だというんだ?」
「変人が多いのね、この学校は」
 言葉に詰まる祐一を尻目に、香里は昇降口の扉を開けて、未だ大粒の雨が降り続く暗い
空の下に出て行こうとした。
「おいおい、待ってくれよ」
 慌てて祐一が前に回り込む。その機先を制して香里は
「傘なら貸さないわよ」
 と言った。なおも言い募ろうとする祐一を突き放す。
「相合傘なんてもってのほか。相沢君には鞄があるでしょ。それを傘代わりにするのね」
「どうしても、か」
「勿論。絶対に、よ」
「……じゃあ、せめて一緒に帰ろうぜ」
「その行為に何の意味があるのかしら?」
「ゆ、友情の高まりを」
「求めないわ」
537『想い』2/4:02/06/19 23:20 ID:9miIWWKY
 完全に打ちひしがれた祐一に、香里はくすりと笑って、冗談よ、と言った。
「途中まで一緒に帰りましょ」
「どうやって……?」
「当然、あたしは傘で、あなたは鞄でよ」
 そう言って、香里は昇降口の外に足を踏み出した。


 小さな鞄では、到底、体全部を覆うことは不可能だった。時折吹き付ける強い風がそれを
助長して、祐一は殆ど傘を差していない状態と変わらず、全身ずぶぬれで帰途を進んでいた。
 もうやけになったのか、水たまりに思いっきり足を突っ込んで歩くその姿が、香里には少し
痛々しかった。傘を譲る気は毛頭ないのだけれども。
 見かねて、近くのコンビニで傘を買ったら、と言おうとした時だった。
「雨は、空が流す涙だ」
 校舎を出た途端、急に静かになり、それまで黙々と歩いていた祐一が唐突に喋りだした。
「何を悲しんでいるのかは知らないけれど、ともかく、空は定期的にこうやって涙を流す」
「ずいぶんとまたノスタルジックな解釈ね」
 香里の茶々を気にする様子もなく、祐一はさらに言う。
「そう、感傷的だろう?――まるでどこぞのドラマのように」
「……まさか」
 ドラマという単語に記憶がフラッシュバックし、香里は思わず息を呑んだ。ほんの一瞬、
雨に濡れた唇をなめて祐一は続けた。
「この、空が流す涙、っていうフレーズは、そういうドラマの主人公になりたがっていたあいつが
言っていたものだ」
538『想い』3/4:02/06/19 23:21 ID:9miIWWKY
「やめて……」
 遮るように香里は呟いた。しかし、祐一は淡々と言い続ける。
「たぶん、空を何かに見立てていたんだと思う。だから、あいつは雨の降る日はいつもどこか
不安げだった」
 降り注ぐ雨に隠れて、その表情は分からない。もうとっくに祐一の鞄は傘の役割をやめ、
腕に抱えられていた。
「一体、何が空に見えたんだろうな?」
 香里は耐えるように地面に俯く。
「そんなの、分かる訳ないじゃない……」
「いや、分かる!」
 祐一は空を見上げて吼えた。
「あいつは、栞は、空を自分と重ねていたんだ。いつも笑っていられるように、だから涙を
空に流して、雨に自分の想いを閉じ込めて」
 そしてあいつは!と、祐一はもう一度叫んだ。
「最後まで、戦っていた。自分の弱さと、脆さに反抗していた! なのに、なのに……っ」
 そこまで一気に言い終わり、祐一は慌てて香里に視線を戻した。
「わ、わりぃ……何か興奮しちまった……」
「――あたしには……ないから」
「へ?」
「あたしには、栞のような強さがないから」
 ぽつりと香里が呟いた。傘を持つ、その手は震えるほどに固く握られていた。
「それに、栞のために泣く権利すらないから」
 噛み締められる唇。
539『想い』4/4:02/06/19 23:22 ID:9miIWWKY
「あ、ああ、いや。俺は、俺が言いたかったのはそういうことじゃなくて。え〜っと、何が
言いたかったんだろうな……? 
つまり、あれだ。俺は雨に濡れて帰ることも嫌いじゃないぜ、って。うん」
 祐一はびしょぬれの肩を持ち上げ、おどけるように笑った。けれど香里は、祐一の顔が
濡れているのは雨のせいだけではない気がして、頷くことしか出来なかった。
 思い出したように祐一は灰色の空に視線を向ける。
「そろそろ小雨になったみたいだな……。この隙に俺は走って帰るわ」
 また明日、と言って祐一は鞄を小脇に抱えて走り出した。水飛沫を跳ね飛ばしながら、
小走りで去っていく。その姿を目を伏せて見送るうちに、香里の傘を持つ手の力が段々と
緩まっていった。ついに、からん、と音を立てて傘が地面に転がる。
 それを拾い上げて、香里は僅かに息を吐いた。自分らしくないと思いながらも、この雨に
濡れてみたいと思った。
 傘を閉じ、ゆっくりと家に向かって歩き出した。髪を、肩を、足を、雨が流す。そっと空を
見上げると、雨が目の中に柔らかく入ってくる。
 香里は水たまりだらけの道の真ん中を歩きながら、ぼやけた空をぼんやり眺めていた。
 
 空の涙は、いつまでも続きそうだった。
540名無しさんだよもん:02/06/19 23:25 ID:9miIWWKY
>>536-539
以上です。

今回は何作品出るのかな〜♪
前回より多く出るかな?
541名無しさんだよもん:02/06/19 23:26 ID:i5J0HGmN
プロットだけで10日かかりますた
こりゃダメですな

今回はTraining Room逝きっぽい…
542メンテ:02/06/20 00:07 ID:7GR8sBQa
      /V!
       ! ゚_゚フ
   _ <Z)__ノ
   l[》'《|l   ヽl|
   i| lノノリノ)))〉 
   !! !(l ゚ ヮ゚ノl| がんばって、あと8時間よぅ。
   i| |⊂!Flつ○
   从!リくム〉ノリ
      し'ノ
           
543 ◆qsaJNT.c :02/06/20 00:14 ID:t/3FD6L2
締め切りまで残り八時間です。
最後の追い込み、がんばっていきましょう!

# 締め切りは 6 月 20 日の午前 8 時です。
# 今回から締め切りの時間が午前 8 時になっています。
# 間違えのないよう、お願いします。
544名無しさんだよもん:02/06/20 01:11 ID:2WJvapy8
すいません間に合いません。
545名無しさんだよもん:02/06/20 02:01 ID:DrSmLGfS
今からSS投稿いたします。4レスの予定で
タイトルは『雨の詩』です。
546『雨の詩』1/4:02/06/20 02:02 ID:DrSmLGfS
 雨音が奏でる詩は、私にとって最も聞きなれた詩だ。
 空から落ちる銀の糸。傘に路面に弾かれ奏でられる静かな
調べ。
 もっとも、私はその詩が好きな訳ではない。私にとって雨は
別離の象徴であり、胸の痛みを疼かせる嫌な舞台だからだ。
 浩平もその事を理解してくれているのだろう。会う時に雨が
降っていると過剰なまでにおどけて私を笑わせようとする。
あまり騒がしいのを好まない私は面食らい、少々きつい言葉を
返してしまうこともある、けれど彼の私を思いやってくれる不
器用な優しさが嬉しかった。
 そう…優しいからこそ、今日この場に浩平は呼ばなかった。
後でこの事を話した時、きっと浩平は怒るだろう。私が浩平を
呼ばなかった事ではなく、自分がその場にいられなかった事にだ。
 それでも、浩平をこの場に呼びたくは無かった。これは私が招
いた罪なのだから……。
 内側へと沈んでゆく私の思考を遮り、雨の音にパシャパシャと
水をはねる足音が重なる。その快活そうなテンポは彼女の性格そ
のままだ。
547『雨の詩』2/4:02/06/20 02:03 ID:DrSmLGfS
「ごめん茜、待った?」
「いえ、詩子丁度良い時間です」
 詩子が私に都合の悪い時に現れた事など無い。いつもタイミング
よく現れ風のように去ってゆく。それは至極当たり前の話なのだ。
「珍しいね、茜が私を積極的に呼び出すなんて。しかも日曜に
学校とはねぇ。卒業して一週間でもう学校が恋しい?」
 どんな雨でも曇らない笑顔が、いつもと変わらず私に向けられ
ている。
「理由はわかっているのでしょう?詩子」
 その笑顔からついと視線をそらし、降りしきる雨に向かい語る。
中庭から遠く見える校庭の桜は雨の中で墨絵のようににじんでいる。
世界を煙らせる雨音の詩は、しばしの間私たちの沈黙を埋める役目を
果たした。
「まあね」
 指先で頭を掻きながら、はにかむ様なそして淋しげな表情。
「ねえ、いつ気がついたの茜?」
「多分ずっと前から。そして目を背けていたんです……」
 胸の奥の痛み、張り裂けそうな悲しみ。あの遠い雨の日に
失ったものの大きさに押しつぶされようとした過去の私。その
壊れそうな心が求めたのは何だったのだろう。
548『雨の詩』3/4:02/06/20 02:07 ID:DrSmLGfS
「ごめんなさい詩子。ご…めんな…さ…」
 違う。言いたいのは謝罪ではなく感謝の言葉のはずだったのに、
なぜか声がかすれる。視界が曇るのは雨のせいだ、けれど頬を流れ
る暖かい雫は何なのだろう?
 詩子は私のこんな姿を望んではいない。誰よりもそれを判って
いる筈なのに泣いてしまう私の愚かさが痛かった。
「しょうがないなぁ。茜、泣くのはこれで最後だよ」
 あきれたような声で詩子の指がうつむいた私の目尻に触れる。
そっと涙をぬぐう詩子の指の温もりが冷たい頬に心地よい。
「暖かい……」
「ふふっ、そっか私の指温かいんだね。ちょっと意外かも」
 悪戯っ子の様な表情。おどけるようにくるりと傘をさしたままその
場で一回りする。足元の水溜りに漂う桜の花びら達が詩子の回転に合
わせてゆれる。けれどその水溜りの影には、肝心の詩子の姿は映らない。
「茜、もう平気だよね。あいつは茜の元へ帰ってきたし…。あいつと
一緒に幸せになれるよ」
549『雨の詩』4/4:02/06/20 02:09 ID:DrSmLGfS
 柚木詩子と言う存在が何処から来たのかは分からない。求める私の心が
生み出したのか、それともいつか誰かと交わした盟約により現れたの
だろうか?
 ただ、彼女は私の傍に何時の間にか当たり前の様にいて、私を救って
くれた。彼女が与えてくれた偽りは、絶望と悲嘆に踏み荒らされた私の
孤独な心が壊れないように包んでくれたのだ。
「それじゃね茜。雨に濡れて風邪ひいちゃ駄目だよ」
 まるで、また明日会えるかの様に軽い挨拶で詩子がきびすを返す。
「詩子…っ…!」
 そして雨の中に詩子の姿は霞んで消えた。

 雨音が奏でる詩は、私にとって最も聞きなれた詩だ。
 空から落ちる銀の糸。傘に路面に弾かれ奏でられる静かな
調べ。
 私は誰もいない校庭に一人立ち、その静かな雨音の詩を聞いていた。
「ずっと優しい嘘を…ありがとう詩子…」
 私はその詩が好きな訳ではない。けれど今はただ、この詩を聞いて
いたかった。この雨が私の涙の代わりになる事を願って。
550名無しさんだよもん:02/06/20 02:11 ID:DrSmLGfS
 以上です。間に合って良かった…。
551名無しさんだよもん:02/06/20 02:28 ID:Sfgp9NoC
締め切り間際……入稿します。
レス数7で、タイトルは『発露』です。
552『発露』1/7:02/06/20 02:29 ID:Sfgp9NoC
 突然の雨にうろたえる人々が道路を駆け抜けてゆく。
そんな中傘も差さず、表情一つ変えず歩を進める少女がいた。
 『先刻調べた天気図からすると、激しいながらこれは通り雨である』
 『少し経てば止むはずだ』
 『雨を避けられる場所にて5分待つ事が推奨される』
 エメラルド色の瞳が僅かに動き、商店街の一角にポイントを見定める。
目標に向かい少し駆け足になると、髪の隙間から白い耳あてが姿を覗かせた。
大きめのカバーと空に伸びるアンテナは彼女が来栖川のアンドロイドである事を語っていた。
壁に身をもたれさせ、湿った髪をかき上げると、白い指先を耳あての中に潜らせる。
 彼女は試作機だった。
 プロトタイプ数機を街中に放ち、逐一現況を伝えさせ、データを収集する。
これらのデータを元に、来栖川重工はHMX−12型の開発に当たる事となるのだ。
予期せぬ雨は報告を遅らせた。通信制御装置は水に弱く、また重要な回路を傍に置いている。
機体を危険に晒さず、安全な通信が出来る状況を確保するのは当然の事と言えた。
 通信が始まった。眼から光が消え、瞳に0と1のみの数字が羅列されていく。
 『報告に2分13秒の遅れ。○○町XX−YYにて雨が発生。認識時刻XX:XX
  0.002秒後に天気図解析。解析時間0.0004秒。機体保持のため0.1秒後に……』
 カタカタと小さな音を響かせて通信が続く。報告が終わるころには雨は上がっているだろう。
553『発露』2/7:02/06/20 02:30 ID:Sfgp9NoC
 と、その時。彼女を雨から守っていたコインランドリーのホロが、音も立てずに破れた。
強い雨に布が耐えられなかったのだろう、溜まった水が一斉に流れ出して真下の彼女を襲う。
危険な事態を察知した時には、既に通信は途切れてしまっていた。
 靴の先まで濡れ鼠となってしまった彼女だったが、中途半端に開けたカバーが幸いしてか
内部に入り込んだ水は少量で、致命的に回路を傷められてはいないようだった。
 『緊急事態発生……通信が遮断されました……原因不明……』
 『通信不可能……無線回路が正常に動作していません』
 『……優先事項は……1.現状把握 2.機体の保持 3.救助を求める、もしくは……』
 頭をもたげ周りを見渡す。水溜りと破れた布から何が起こったか理解した彼女は、カバーを閉じ、
雨の降り注ぐホロの穴を避けようとした。
 しかし体が反応しない。
 『ボディー……フィードバック機能に異常が発生しています……』
 雨は少しずつ、だが確実に彼女の体に水滴を送り込んでいく。
集積回路が直接水に浸されるのは大いに危険である。
 試作機だけあって、彼女には運用のサブシステムが組み込まれていなかった。
故障時の原因などを調べるために、情報収集のみを目的としたブラックボックスが存在し、
体が動かない事とは裏腹に状況を保存していくが、今の彼女には何の助けにもならなかった。
554『発露』3/7:02/06/20 02:31 ID:Sfgp9NoC
 バチリ、とショート音が響き、彼女は膝をついた。拍子に手さげ袋から荷物がこぼれ、
道に転がる。筆記用具、身分証明書、財布、携帯電話。それらを視界に捕らえた時、
メモリーに保存されていた今朝の工場の画面が浮かび上がった。
 傍らで主任が荷物をまとめている。
 「……それにケータイ、と」
 「移動に貨幣が必要なことは理解できますが、その他の道具は必要ないかと思われますが」
 「そんなことないさ。何か忘れたり、道に迷ったりするかもしれないだろ?」
 「町の地図は記憶されています。またサテライトサービスβも搭載されております」
 「む……大地震で地図が変わるとか」
 「現在の地形図ではそのような事態は起こり得ません」
 「いいから!何かあったら困るだろ」
 そう言って彼女の頭にぽんと手を乗せる。
そのままわしゃわしゃと髪の毛を崩し、ばつが悪そうに笑顔を浮かべる。
主任の彼女たちに対する態度は、機械に対するそれよりも、母が子に対するものと似ていた。
かつて試作機の総合検査を行った際に、全てのロボットがこぞってそう認識していたため、
研究員達に失笑を買っていたことを記憶している。
555『発露』4/7:02/06/20 02:32 ID:Sfgp9NoC
 彼女のメモリーには主任の事が多く記憶されていた。
これから先も増え続けると予測ができたので、主任に対しての情報は特別に扱われていた。
 『今回のような事態こそが主任の言っていた事だ』
 彼の発言の正しさを認め、メモリに記録する。だが、それだけでは足りない。
 『主任の正しさに対し謝罪しなければ。間違いを認めた事を伝えなければ』
 また、バチリ、とショート音が鳴り、彼女は前のめりに倒れこんだ。
水溜りで衣服が泥だらけになる。
 『……サイドアームの再起動を確認……』
 倒れたショックで片手が動くようになったようだ。これ以上回路に衝撃を与えないよう、
ゆっくりと携帯電話に手を伸ばす。視界に砂嵐を交えつつボタンに親指を添え、主任の言葉を思い出す。
 「いいか、工場の番号はな……」
 『工場の番号は……0……46……』
 おぼつかない手付きでボタンを押していくが、やがて主任の言葉にもノイズが入るようになった。
 「17……ザー7……2…………ザーーーーーーーーーーーーーーー」
 『最後の番号が……わからない…………』
 『主任…………「私の名…………瀬源五郎…………んだ。覚えておいてくれ……」』
 ぶつり、と線が切れたような音が鳴り視界が暗転する。瞳は明色を消し、支えを無くした様に
地面に突っ伏す。先ほどまでの雨を忘れるように、空は青く晴れ渡っていた。
556『発露』5/7:02/06/20 02:32 ID:Sfgp9NoC
 夕刻の薄暗い影の中を明かりも付けず、椅子にもたれかかり外を眺める。
火を灯したばかりの煙草を灰皿に押し付けた時、内線電話が呼び出しを告げた。
やる気の無さそうな手つきで受話器を取ると、電話口から聞き慣れた声が響いた。
 「主任、試作機9号の回収が終了しました」
 「うん……ごくろうさん」
 一時間ほど前のこと、工場の緊急回線に一本の電話が入った。源五郎の指示のもと各々の試作機に
与えられた携帯の番号であったことと、一言も告げぬ電話口が非常事態であることを知らせていたが、
回収係が現場に訪れた時には試作機9号は機能を停止していた。
 源五郎が第一研究室の扉を開くと、既にブラックボックスの調査が始まっていた。
研究員たちにねぎらいの言葉をかけた後、傍らに横たわる9号機の姿を見やり、悲しそうに眉をひそめる。
 「困ったことなんて、起こらない方がいい……」
 主任の様子を見て、研究員の間にしんみりとした空気が流れる。それを察してか、源五郎は言葉を続けた。
 「雨で壊れちゃうなんて、本当に困るね。改善しなきゃあ」
 失敗は次への糧にしなければならない。新たなる開発の手助けとならなければ、彼女は無駄死にだ。
噛み締めるようにそう語り、調査の続行を促すと、研究員の一人が静かに声を上げた。
 「主任。これは……」
557『発露』6/7:02/06/20 02:32 ID:Sfgp9NoC
 灰色の校舎が雨に染まり、常にも増して重厚な雰囲気をかもし出している。
ため息をついて校門を抜けると、傘を忘れてしまったのか、小柄の少女が走って行くのが見えた。
 「マルチー?」
 声に反応し振り向こうとした瞬間、彼女は足をもつれさせ豪快にすっ転び、水溜りに倒れこんだ。
あわてて駆け寄って助け起こし、泥まみれの服にハンカチを当てる。
 「悪い悪い。変なタイミングで声かけちゃったな」
 「あうぅ……」
 靴先まで濡れ鼠になって、体に張り付くスカーフをつまみ上げると、マルチは声の主の方に向き直った。
 「浩之さん、申し訳ありませんが、傘に入れて頂けませんか……」
 涙目で心底困った顔を浮かべると、本当に申し訳なさそうに言う。それだけずぶ濡れでは関係無いと
思いながら、口には出さず傘をかざし、藤田浩之は笑顔を見せた。
 「そのつもりだよ。一緒に帰ろうぜ」
558『発露』7/7:02/06/20 02:33 ID:Sfgp9NoC
 二人で入るには小さな傘に左肩を濡らしながら、浩之はふと沸いた疑問を口にした。
 「なあマルチ。お前って精密機械なんだろ?そんなに水に濡れて大丈夫なのか?」
 「あ、はい、こういう風に雨に降られたりするのを考慮して、防水処理はかんぺきにしてあるんです。
  プールとか海とかでも、少しの間なら浸かっていても大丈夫なんですよ」
 そう言って笑う姿を見る限り確かに心配は無さそうである。湿った髪を撫ぜながら、マルチは話を続けた。
 「以前、新しいアンドロイドを製作するための試作機のひとりが、雨で故障しちゃった事があったんです。
  その時の失敗と壊れちゃった子のデータが、私の製作に貢献したと主任がおっしゃってました」
 「壊れたロボットのデータ?」
 聞き返す浩之の言葉に、少し戸惑いを見せるマルチ。
 「はい。なんでも、ショート寸前にブラックボックスに保存された記憶情報が、
  人間の感情に近しい変化を及ぼしていたという……つまり、その…………」
 指先を忙しげに絡ませながら頬を赤く染める。
 「試作機さんは、主任の事が好きだったらしいんです」
 そういった不慮の事故による研究の発達を無くして自分の完成はあり得なかった、と照れ臭そうに言う。
技術的な事は浩之にはわからなかったが、マルチの人間っぽさ、不完全さは心を通わすに相応しい。
 マルチに傘の主導権を渡し、ぽん、と頭に手を乗せる。
 未だ水滴を落とす髪をわしゃわしゃと掻き混ぜると、エメラルド色の瞳が笑った……。
559名無しさんだよもん:02/06/20 02:35 ID:Sfgp9NoC
以上です。あと4時間半……(・∀・)セーフ
560名無しさんだよもん:02/06/20 02:35 ID:r88m+jDW
今から投稿いたします。
題は『五月雨堂奇譚』です。
ジャンルはホラー風味出来損ないです。

拙い作品ではありますが、どうぞよろしくお願いします。
561五月雨堂奇譚:02/06/20 02:36 ID:r88m+jDW

 しとしとと降り注ぐ雨は、五月雨堂の中にまで湿気を含んだ空気を運んでいた。
 湿気は五月雨堂の中に置かれている骨董品の空気と混じり、独特の匂いを発している。
 スフィーはこんな匂いが嫌いではなかった。
 この匂いを嗅いでいると、自分の中の郷愁にも似た想いに浸る事ができる。
 こんな雨の日は客もめったに入って来る事は無いし、スフィーは好きなだけ、自分の空想に耽っていた。

 それとは対照的に、溜息が尽きないのが健太郎だ。
「……はぁ、今月もトントンだなぁ」
 電卓を手に、帳簿とにらめっこしながら健太郎はぼやく。
 その横であくびをひとつして、スフィーはことん、とカウンターに頭を乗せた。
「ねぇけんたろ、暇だね」
「……まったくだ……けど、さすがに天気まではなぁ」
「ひょっとして、あたしに期待してる?」
 組んだ両腕に小さなあごを乗せ、スフィーはちらりと健太郎の方に目をやる。
 健太郎は一瞬、何か言いたそうな顔をし……次いで、小学生並のスフィーの身体を見て、溜息混じりに首を振った。
「いや、これ以上小さくなられたら困る」
「ふふふ、レベル1になったら、H出来ないもんね」
「……ぐ、な、何言ってるんだ。俺は純粋にだなぁ……」
 しっかりと言葉に詰まった健太郎は、言い訳がましく弁解を続けるが、スフィーは半分も聞いていなかった。

 ぼんやりと、室内の灯りに照らされた骨董品の列を眺めている。
 健太郎は珍しいスフィーの様子を見て、ふと悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「なぁスフィー、お前こんな話知ってるか?」
「お話? 何々、訊かせて!」
562五月雨堂奇譚:02/06/20 02:37 ID:r88m+jDW

 少しばかり退屈していたのか、スフィーは何の疑いも無く健太郎の話に跳びついてきた。
 健太郎は充分に演出効果を意識しながら、もったいぶって窓の外を眺める。

「……この店は、『五月雨堂』と銘打っているだけあって、雨に深い関わりがあるんだ。
 こういう商売をしていると、おのずと不可思議な話や体験を耳にする事も多くなってくる。
 けど、雨の話だけは……また別なんだ」
「別?」
 健太郎の策略を知ってか知らずか、スフィーは無邪気に問い返す。
「そう、『雨』という言霊が、それに関わるもっと深いモノを呼び寄せるんだ。

 ……これは親父から聞いた話なんだがな。
 ちょうどこんな雨の日、親父は一人で店番をしていたんだ。
 客も入って来ない、店の中はじめじめする……コンディションは最悪さ。
 だから、親父も早々に店じまいするつもりだったんだ。

 ところが、だ。

 親父が今まさに店を畳もうとしたその時、急に目の前で車の軋む音が響いた。
 ぱっと道路に飛び散る鮮血……若い女の人が、くるくると回って地面に倒れるのが、スローのように見えたって話だ。
 ひき逃げだった。
 親父は驚いて、彼女の側に駆け寄ったが……もう彼女は虫の息だった。
 親父は店に舞い戻り、大急ぎで電話をかけ、救急車と警察を呼んだ。
 そして慌てて彼女の元に戻ってみれば……彼女はその場にいなかった」

 ちらり、と健太郎が視線を横にやると、スフィーは目をまん丸にして話に聞きいっていた
563五月雨堂奇譚:02/06/20 02:38 ID:r88m+jDW

「……驚いた親父は、慌ててその場を探し回った。
 本当なら、彼女が動けば血の跡が着くのだろうが……あいにく、その日は雨だったって言ったろう?
 救急車も警察も辿り着いたが、ひき逃げされた女性はどこにもいない。
 みんなで必死になって探したが、全然見当たらないんだ。
 親父は疲れて、探してくれている皆の為に、お茶でも入れようと考えた。
 店の中に戻り、開け放していた玄関を閉めて……その時、とんでもないものを見たんだ」

 いったん言葉を切って、余情たっぷりに健太郎はスフィーを見詰める。
「何と、五月雨堂の窓ガラスに、べったりと血の手形が付いていたんだ。
 その時までずっと玄関を開けていたから、気付かなかったんだろう。
 親父は慌てふためいて、外の刑事さん達に手形を見せたんだ。
 手形はちょうど、五月雨堂の裏手に向かうようについていた。
 ……そして、皆で裏手に行ってみると……
 裏手にあった電話ボックスの中が、血塗れに………!!」

「んきゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 絶叫したスフィーの指先から放たれた、マジカルサンダーが、健太郎を直撃する。
「ぐわああっ!!!」
 まともに電撃を浴び、黒焦げになった健太郎は、口から煙を吐き出しながら、ばったりと倒れた。
「……あ。け、けんたろっ、大丈夫!?」
「だ、大丈夫じゃねぇ……何すんだ」
 非難がましい目で睨まれ、スフィーは潤んだ目を吊り上げる。
「だって、けんたろが脅かすのが悪いんでしょう!」
「あ、あのなぁ、そんなの何十年も前の話なんだぞ……」
564五月雨堂奇譚:02/06/20 02:38 ID:r88m+jDW

 焦げた髪の毛を撫でつけながら、健太郎は憮然と椅子に座り直した。
「とにかく、その人は電話ボックスの中で血塗れになって息絶えてたんだ」
「……ふーん」
 健太郎は何とか雰囲気を取り戻そうと、再び声を潜めて話を続ける。
「何でその人は、電話ボックスなんかに行こうとしたのか……それは誰にもわからなかった。
 ただ確実に言える事は、その人は電話を掛けようとして……結局果たせなかったって事だ」
「果たせなかった?」
「受話器は外れてたんだけど、どこにも繋がってなかったんだよ。
 結局、ひき逃げ犯は捕まらず終い……その女の人の身元も割り出そうとしたんだけど、どこからも連絡が来なかった。
 おかげで事件は迷宮入りしちまったんだが……問題はこの後なんだ」

 ふと健太郎は口をつぐみ、辺りを憚る様に顔を巡らせる。

「その女の人は、さぞかし無念だったんだろう……
 今だ成仏できない霊が、この店の前をさ迷っているらしい。
 特にこんな雨の日には……電話を求めてさ迷う女性の、血塗れの顔が覗いたり……
 入り口のガラス戸に……べた、ずずず………と、真っ赤な手形が描かれるとか……
 どこからとも無くかかって来た電話が、何故かこの五月雨堂に繋が」

 じりりりりりりりりりりん…………!

 突如鳴り響いた電話に、スフィーだけでなく健太郎もびくっ、と身体を震わせる。
「……つ、繋がった電話からは、無念の内に死んだ女の人の、断末魔の呻きが……」
「止めてよバカッ!!けんたろ、早く受話器取りなさいよ!」
「そ、そんな事言われても……」
565五月雨堂奇譚:02/06/20 02:40 ID:r88m+jDW

 さすがにこのタイミングで、電話が掛ってくるとは思わなかったのか、健太郎の顔色も悪い。
「けんたろっ、まさか幽霊なんて非科学的なもの、信じてるわけじゃないでしょっ!」
「魔法使いのお前が、そういうこと言うか? 大体、なつみとかましろの例だってあるわけだし……」
「あれは幽霊じゃないでしょうが! それにもし、重大な取引の電話だったらどうするのよ!」
 スフィーの言葉に、健太郎の顔がはっと引き締まる。
「そ、そうだな。確かに幽霊が怖くて、取引逃したら、末代までの恥だ」
 言って、健太郎は恐る恐る受話器を取り上げ、耳に当てた。
「………はい、五月雨堂です……はい、はい」

 スフィーはごくりと唾を飲み込んで、健太郎の声に耳を傾ける。
「……はい、わかりました。すぐに向かいます」
 かちゃ、と受話器を置いて、健太郎は立ち上がった。
「どうだった、けんたろ?」
「どんぴしゃだ、スフィー。長瀬さんの計らいで、結構な大物を取引出来るらしい」
「え、じゃあ……」
 戸惑った声を出すスフィーを他所に、健太郎は傘立てから傘を取り出すと、振りかえる。
「ちょっと長瀬さんの所に行ってくる。どうせもうすぐ店仕舞いだから、ちょっとの間店番頼むな」
「え、え、ちょっと、けんたろっ……!」
 慌てて止めようとする努力も虚しく、健太郎はさっさと傘を差して、雨の中出て行ってしまった。

「……な、なによけんたろ……もう」
 ぶつくさ言いながら、スフィーは上げかけた腰を下ろす。
「あたしを置いて勝手に出て行っちゃうなんて……ぶつぶつ」
 再び頭をカウンターの上に乗せ、スフィーは不機嫌そうに呟いた。
566五月雨堂奇譚:02/06/20 02:41 ID:r88m+jDW

 気のせいか、次第に雨足が強くなっているようだった。

 スフィーは骨董品の列を眺めながら、落ちつかなげに身体を揺ら揺らさせる。
「……そうよ、お化けなんて非科学的なもの、この世にいるわけないじゃない……
 それにもし出て来たって、あたしのマジカル★サンダーで一発なんだから……」
 ぶつくさ言いながらも、視線はしきりと周囲を気にしていた。

 その時……突然、雷鳴と共に凄まじい閃光が五月雨堂の中を満たす。
「ひっ!?」
 同時に、どこか断線したのか、五月雨堂の中の電灯がふっと消えてしまう。
「ちょ、ちょっと止めてよ……なんなのよぉ……」
 雨の日独特の、蒼く薄暗い室内に怯えながら、スフィーは慌てて指先に魔法の明りを灯した。

 そして……追い討ちをかけるように……五月雨堂の外で嫌な音が響いた。
 濡れた肉を思い切り打ち据えたような、何故か吐き気を催すような音。
 次に轟いた鋭いブレーキ音に掻き消されても、いつまでも耳の奥に残りそうな音。
「……勘弁してよ……うう」
 半べそをかきながら、スフィーは恐る恐る入り口へ向かう。
 ガラス戸を手で開け、手に電光を纏わりつかせながら、スフィーはちらちらと目の前の道路を窺った。
 そこには半ば予想通り、車はおろか、人っ子一人いない、まったくの無人であった。
 それでも念の為、軒先まで身を乗り出したスフィーは、やはり誰もいないのを見て、安堵の溜息を漏らす。

 べたっ……

 まるでその瞬間を狙いすましたかのように、鮮血の手形がガラスに貼りつけられた。
「ひっ……!?」
567五月雨堂奇譚:02/06/20 02:42 ID:r88m+jDW
 ずず……ずずずず……

 死の間際の人間を彷彿とさせる、力ない手探りの動作。
 凍りついたスフィーの前で、鮮血の手形はずるずると這い……そして急に途切れた。
「ざ、残留思念………そっか」
 額にびっしりと汗をかきながら、スフィーは小さくうめいた。
 あまりに強い情念、思念が発せられると、まるで磁気に触れた金属のように、物や空間にその情報が刻まれる事がある。
 繰り返される事故の幻、それは恐らく、この五月雨堂に刻まれた残留思念によるものだろう。

 だが、たかが残留思念ではあるが、ものによれば、簡単に人の命を奪う結果をもたらす事さえある。
 この残留した情報に憑り込まれれば、発狂や事故を引き起こす原因になるのだ。
 そしてまた、人の思念によって刻まれた幻であるがゆえに、人の精神によって変質する事もある。
 新たな恐怖によって上書きされた残留思念は、より強固なものとなって、人の精神に働きかけるのだ。
 魔力の濃い五月雨堂では、特に残留思念が強く残っているのだろう。

「これは……あたしが一肌脱ぐしかないのかなぁ……」
 ぼそり、と呟いて、スフィーは憂鬱に目の前の血の手形を見詰める。
 残留思念を消す方法のひとつは、物語に一応の決着をつけ、完結させてやることだ。
 だが、ちらりと周囲を見まわしても、健太郎の話にあった、裏手の電話ボックスなど影も形も無い。
 恐らく、改修に次ぐ改修の末、取り壊されてしまい、新しい別の建物が建ってしまったのだろう。
「やっぱ、強引に消しちゃった方が早いか……この人には悪いけど……」

 そう結論に達し、スフィーは指先に魔力を込め、呪を唱えた。
 やがて見る間に血の手形は消え去り、何事もなかったかのように、全ては元通りになった。
568五月雨堂奇譚:02/06/20 02:43 ID:r88m+jDW

 停電の方も直ったらしく、急に電灯のついた五月雨堂の中に戻ると、スフィーは大きな溜息をついた。
「はぁ、結局けんたろのお化け話の通りになっちゃった。ま、残留思念だってすぐわかってたけど」
 少しだけ緩くなったワンピースをずり上げ、スフィーはカウンターに座り直した。
「けんたろ、早く帰って来ないかな……ふふ、今度はあたしが驚かせてやる番だからね」

 にやにやしながら、スフィーは健太郎を待ち続ける。
 そして、スフィーは何の気無しにガラス戸に目をやった。

 そこには何故か、血塗れの女がべったりと顔をガラスに押しつけ、ぎらぎら光る目でスフィーを睨んでいた。

「…………!!!!」
 折れ曲がり、グネグネと歪んだ身体。
 皮が裂け、肉と白い骨さえ垣間見せる顔面。
「う…そ……」

 じりりりりりりりいいいいいいん……!!!!

 突如泣き出した電話に、スフィーは跳び上がった。
 はっと目をやれば、あの歪んだ女の姿は消えている。
 スフィーは憑りつかれたように、電話に手を伸ばした。

 くるしぃ……誰か……はぁはぁ……助け……た……死にたくな………

「…………!」
 がちゃん、と取り落とした受話器から、なおも女の断末魔のあえぎが響いてくる。
569五月雨堂奇譚:02/06/20 02:47 ID:r88m+jDW

「ど、どうなってるのっ? 残留思念はもう消したのにいっ!?」
 悲鳴を上げて仰け反るスフィーの目に、再びあの女が映る。
 窓の外から、じっと恨みがましく見詰める、潰れた眼球。
「あ………あ……ああ」
 がくがく、と震えながら、スフィーは周囲を見回す。

 壷の陰から。
 戸棚の間から。
 薄く開いたドアの向こうから。

「何で…何で……何で何で何で」
 がちがちがち、とスフィーの小刻みに震える歯が、奇妙なカスタネットとなって鳴り響く。
 
 ありえない怪奇が、スフィーを取り囲んでいた。
 物言わぬ血に染まった顔が。顔が。顔が。
 恨みがましく、スフィーを睨みつけている。
 じっと……何をするでも無く……ただ、顔の潰れた血塗れの女の目が、スフィーを見ていた。

 くるしぃ……誰か助けて……お願い…………助け……

 かすかな囁きが、生臭い吐息と共に、スフィーの耳に触れた。
「いやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
570五月雨堂奇譚:02/06/20 02:48 ID:r88m+jDW

「残留思念酔いです」
「残留……なんだって?」

 長瀬の元から帰ってきた健太郎が見たものは、高熱を出し、小さな姿で床に倒れていたスフィーだった。
 慌てて妹のリアンに連絡を取り、急いで来てもらって聞いた言葉が、それだった。

「残留思念というのは、人が驚いたり、恐怖したりした時に、空間に記録される情報の断片なんですが……
 これは、魔力が強い人ほど、より濃く刻まれるんです。
 健太郎さん、姉さんになにか怖い話とかしませんでしたか?」
 リアンに睨まれ、健太郎はバツが悪そうに頷いた。
 それで納得がいったように、リアンは大きく頷く。
「多分、姉さんが思いきり怖がって……無意識のうちに、周囲に自分の怖いって想像を書き込んじゃったんです。
 他人が残したものでなく、自分が描いた残留思念なので、なかなか消えない上に、酔いやすいんです。
 その上、姉さんの想像通りのイメージですから……あ、ほら」
 リアンが指差した先には、ガラスから顔を覗かせる、血まみれの女の顔があった。
「……うあ」
「姉さんてば、よっぽど怖かったんだと思います。
 いくら姉さんの残留思念と言っても、ちゃんと手順を踏めば消えるんですよ。
 ともかく、安静にしていれば治りますが……姉さんの意識が戻るまで、当分幻はそのままです」
「ま………マジで!?」
「姉さんを怖がらせた罰です」

 きっぱりと言い放つリアンに、健太郎は顔を真っ白にして惚けていた。

 それから1週間。
 へそを曲げたスフィーが幻を消すはずも無く、健太郎は昼夜関係なく出没する幽霊に、悩まされる事となった。
 だが何故か『お化けの出る店』として、妙に五月雨堂が賑わい、余計に健太郎を苦悩させたのだった。
571名無しさんだよもん:02/06/20 02:49 ID:r88m+jDW
以上、『五月雨堂奇譚』でした。
できれば夜中に読んで欲しいかもしれません(苦笑
お目汚し失礼しました.
572名無しさんだよもん:02/06/20 03:45 ID:/I5uHsmH
感想、ってほどのことじゃないんですが……
>>564
>じりりりりりりりりりりん…………!
にさしかかった辺りで、近所の家から目覚ましの「じりりりりりりりりりりん…………!」ってな音が聞こえて、
一瞬マジビビリ入りました。
ええ、そんだけですけど。
573名無しさんだよもん:02/06/20 04:07 ID:z+3h1DRo
ぎりぎりまで粘ったもののもう限界。
今から7レスほど投下いたします。
  
タイトル:流転
  
ジャンル:誰彼考察系シリアス、ややネタばれ風味
574『流転』:02/06/20 04:11 ID:z+3h1DRo
「お日様や水の中が苦手だなんて、ヴァンパイアみたい」
 黒くて大きな瞳を輝かせて、月代は笑った。
 居間中に響く朗らかな笑い声。 
 それに合わせるように、肩で切りそろえられた髪が楽しげに揺れる。
 その笑顔に俺も相好を崩したが、その実、俺は月代の言葉の一部を理解できず、
聞き返すことになった。
「ばんぱいやとは?」
 月代は少女期に良くある得意げな澄ました顔で、ばんぱいやについて俺に語って聞かせた。
 人の生き血をすすり、仲間と下僕を増やす西洋の物の怪。流水を嫌い、日光の下では生きられぬ闇の生き物。
 しかし、暗視に、人外の怪力、果ては不老不死。伝承によっては蝙蝠や狼などを操り、霧にも姿を変えるとか。
さらにその不死性は心臓に杭を打ち込まれるか、銀製の武器で傷つけられることなしには破られぬという……。
 他にも、弱点らしい弱点が幾つかあると聞いたが、なるほど、俺のような仙命樹を住まわせている者に似ている部分がある。
 それに、局面次第では俺たち強化兵を遥かにしのぐ強さを発揮するかもしれない。
 だが、俺とそいつらには決定的な違いがある。
 伝承上の存在であるか、実在であるか、だ。
「蝉丸も、十字架とかニンニクが苦手だったりして……」
 屈託のない笑みを浮かべて、月代は吸血鬼が苦手とするものの名を挙げる。
 俺は柄にもなくおどけて見せる。
  
575『流転』:02/06/20 04:14 ID:z+3h1DRo
「ならば、今晩辺り月代の血をいただきにあがるとしよう。せいぜい、用心しておくことだな」
 俺の言葉に、月代は意外にも真剣な表情を見せる。
「あたし、蝉丸にだったら……ううん、何でもない」
 月代が最後の言葉を飲み込むように言うと、他愛のない会話はそこでお仕舞いになった。
「また後でね、蝉丸」
 月代が自室へと戻っていく。
 居間に残された俺は月代の出ていった扉を眺めつつ思った。
 俺は、ああいった活発な娘が苦手の筈だったのに、と。
 それよりも、きよみのように清楚でおとなしい……。
 いや、50年も前に失った人物の面影を追いかけているときでもあるまい。
 俺もまた自室へ向かう。

あてがわれた部屋に戻っても相変わらず、窓の外では雨が自己主張に余念がなかった。
 先ほどの会話も、元をたどればこの雨が原因だった。
 50年の時を経て目覚めた俺をつけねらう、御堂、岩切。そして、強化兵たる二人の周囲にちらつく影。
 奴らの拠点と目的を探るべく日中に活動していた俺だが、今日はあいにくの雨だった。
 雨の中を出歩くのは非常に危険だ。
 俺は今日の探索を中止する旨を、俺の複製身に、そして月代たちに伝えた。
 仙命樹は一般に水を嫌う。流水や、水の中においては、その機能が著しく低下する。完全体と呼ばれる俺でも、機能低下は免れない。
火戦試挑躰たる御堂に至っては、長所を伸ばした代償に水への拒否反応がより大きくなり、
触れた部分が酸をふりかけられたがごとく、ただれることになる。
576『流転』:02/06/20 04:17 ID:z+3h1DRo
  
 この点だけを取れば、雨の中の外出は思いのほか安全なようにも思えてくるが、問題は岩切だった。
 水戦試挑躰たる岩切は、水に触れている最中でも仙命樹の力を全く失うことなく活動できる。
しかも、岩切の穏形は強化兵随一だ。周囲の状況を感じ取る力では双璧と言われた俺と光岡でも、
岩切の穏行を破るのは困難だった。
 ましてや、雨の中では彼我の能力に大きな差がでる……。
 俺が何一つ手を打てないままに、岩切の思惑通りに事を運ばれる危険が大きかった。
 故に、今日の外出は控えるのだ。
 報告が終わり、複製身と高子が居間を去った後、月代と俺だけが残り、先ほどの会話になったのだった……。
 窓にたたきつけるように降り注ぐ雨。
 雨音もまた、それだけに激しい。
 だが、俺は強化兵だ。
 神経を研ぎ澄ませば、上流階級向けのこの広い屋敷でも、室内の状況をくまなく把握できる。
 ……家人は皆、自室でくつろいでいるようだ。
 俺は、侵入者があってもすぐに対応できるようにしていなくてはならない。
 しかし……。
 奴らはなぜ俺を狙うのだろうか。
 奴らが企てている計画に、俺が邪魔だというのなら、そもそもの出会いを作らなければ干渉し合うこともなかった。
 御堂との2度目の邂逅。
 自尊心の高い御堂が自らを出来損ないだと言い放ち、また、俺を羨んでいると言った。
 完全体の俺を。
  
577『流転』:02/06/20 04:20 ID:z+3h1DRo
  
 思えば一度目の邂逅時、御堂を本調子ではないようだと俺が判断したのは、誤りだったのかもしれない。
 あれが御堂の本気であったと仮定すれば、奴は老いたのではないかということになる。
 強大な能力とともに手に入れたはずの不老。
 並の人間のそれと比べれば永遠に等しいと思われるかもしれないが、それでも御堂達には寿命という要素が残った。
 この五十年の間に、御堂はわずかばかり老いたのだのではないか。
 だとすれば、御堂達が完全体であると言われる俺を羨むのも無理はないかもしれない。
 しかし、俺を狙う理由はそれではないと、御堂はそうも言った。
 では何故?
 ……岩切もまた、俺を狙う。
 『お国のため』だと? 愚かな。そして不憫だ。
 俺達の戦いの舞台になるはずだった戦争は既に終結している。
 今は、平穏な世の中なのだ。女はより奔放な人生を送っているようだ。
 なのに岩切は、誰に何を吹き込まれて俺を狙う……?
 そして、あの女医。
 俺が50年の時を経てきたことを知っている節があるのに、俺がそう振る舞うのを認めようとしなかった。
 いったい、何だというのだ。
 俺が50年の歳月を超えて来たことがそれほどまでに禁忌だとでも言うのだろうか?
 さらに俺の複製身もまた、己を羨んでいる節がある。
 原身である俺だけが不老不死で、複製身の自分がどんどん老いていくことに、やりきれぬものがあるらしい。
  
578『流転』:02/06/20 04:25 ID:z+3h1DRo
  
 ……。
 他の者のことも大事だが、俺はどうなのだろう。
 ほぼ初対面の時に、俺は月代に自分が化け物のような存在であることを告げた。
 そんな俺に、月代は『蝉丸は蝉丸』だと言ってくれた。
 あの時は、そんな考え方もありだと俺も思ったが、やはり、俺は特殊な生き物だ。
 長くこの地にとどまることはできない。
 老いぬ者が一つところに定住するわけにはいかないだろう。必ず、不審の目で見られるようになる。
 戸籍も既に失った俺だ。周囲の庇護なしには常人の生活は送れん。
 しかし、この地を追われたとして、俺は何処へ行くのか。
 雨は、天から降り、やがて集まり川となって、最後には海へと流れ込む。
 ならば、各地を流れ流れていったとして、俺のような者が最後に流れ着くのは何処なのだろうか。
 それにふさわしいような場所などがあるのだろうか……。
 次第に、永遠に生きることに何の価値があるのか、とまで思えてきた。奴らはそれを羨んでさえいるというのに。
 流れゆく時の中で、一人そのままであることが、他の者にとっては見過ごせない事実なのか。
 いや、時そのものが超越した意志を持って、俺を排除したいのか。
 ……いかんな。
 思考が取り留めもなくなってきている。 警戒もすっかり解けてしまっていた。
 岩切の、あるいはまだ見ぬ強化兵の、襲撃に備えなくては……。
 将来(さき)のことは、現在(いま)が過ぎ去ってから心配すればいい。
そもそも俺が軍人になったのは、大切なものを守るためだ。 国を、いや、家族を守るためだ。
 そして50年の時を経た今、俺にとってもっとも大事なのは、月代達だ。
 俺の行く末など些末事にすぎん。今は月代の言葉に、しばし現実を忘れよう。
 月代達を守るということ以外に、心奪われている余裕など無いはずだ……。

 そう自らに言い聞かせながらも、俺は窓から視線をはずすことができなかった。
 硝子に叩きつけられ、やがてそこから流れ落ちてゆく雨から、目をそらすことができなかった。
 いかに言の葉を操り、それらしい結論を導き出そうとも、未来への不安はそう拭いきれなかったのかもしれなかった。
 窓に叩きつけられた雨は、尽き果てることのない濁流のように硝子を滑り落ちていく。 
  
579名無しさんだよもん:02/06/20 04:27 ID:z+3h1DRo
以上、『流転』をお送りしました。
このSSにいかなる裁定が下るのか?
よろしくお願いします。
580 ◆Oxgb3AUA :02/06/20 05:50 ID:QGqq/Tsp
SS投稿させていただきます。

「さおりんといっしょ! スタジアム編」


テーマ:サッカー 
キャラ:新城沙織(「雫」)
さおりんとサッカーを見に行くだけの話です。
ストーリーの都合上、沙織と祐介の学校の地域を勝手に決めてます。お許しを。

20レス以上になってしまってました……おいおいおい
「祐くん、遅────い!」
「ごめんごめん」
Tシャツに膝上までの短いパンツの、ラフな姿の沙織ちゃんが、
駅の前でぶんぶんと手を振っていた。
初夏の空はそろそろ日が傾いて、雲に赤みが差して来る頃合いだ。
スタジアムに着く頃には、真っ赤に染まってるだろう。

もう長袖を着てる人なんて一人もいない。
夏の夕方らしい、ざわざわ浮ついたようなハイな空気が、
電車の中にまで充満している。
電車の揺れに身を任せながら、ぼくらは話をした。
「わー、どきどきしてきたよー…」
「いろいろふたりで遊びには行ったけど、
サッカーを観に行くことになるなんて、けっこう意外だなあ」
ふたりとも、もともととくにサッカーに興味があったわけじゃない。
今日試合を見に行くチームも、地元にあるのに、以前はさして話題に上ることもなかった。
ただ、沙織ちゃんの場合、真紀ちゃん(沙織ちゃん呼称「まっきー」)という
その地元チームを熱烈に応援している友達がいて、
「生で見れば絶対サッカー面白くなるよー」と
まわりの友達を熱心に試合観戦に引き連れて行ってるのだ。
で、誘われた友人達の中で最近もっともハマっているのが、沙織ちゃんらしい。
その真紀ちゃんや他の友達と一緒に、
ここ三ヶ月でもう二、三回、試合を見に行っている。
「でも、弱いんでしょ? そのチーム」
「弱いよぉー」
…なぜ、嬉しそうに言うんだ、沙織ちゃん。
「なんか、見てたら放っておけないってゆーか…。
保護欲を刺激される弱さなんだよねー」
沙織ちゃんから聞いているが、今年は特に、がんばってもがんばっても
終了間際に点を取られてしまって負け、という展開が続いているらしい。
そして今日は最終戦。
今日負けたら、チームは、
二部リーグのJ2に降格が決まってしまうっってことだった。
(夏に最終戦ってのも不思議な感じがするけど、海外のサッカーリーグの
スケジュールに合わせて、日本でも去年からそういう風に変更されたって
ことだそうだ。以上、真紀ちゃんからの受け売りの沙織ちゃん情報より…)
「今日は、肝心の真紀ちゃんは一緒じゃなかったの?」
「……まっきーねぇ……。今日、“恐くてもう試合観れない”って言って、
スタジアムにも来ないんだよ……」
そ…、そんなに好きなのか……。
「実は今日の祐くんのチケット、そのまっきーのなんだよ。
ふたりでいっしょにローソンで買ったんだけどね〜……」
「なるほど」
沙織ちゃんはサッカー場にはこれまでは女友達と行ってたし、
僕が特に興味ないのも知ってたからこれまでは誘ってこなかったけど、
別に僕の方は、沙織ちゃんと一緒にサッカーを観に行くことに何の異存もない。
……きっと、沙織ちゃんと付き合う以前の僕だったら、違っただろうけど。
正直、スポーツに浮かれて騒いでいる人達に違和感を感じないこともないし。
でも、以前沙織ちゃんに出会って思ったことがある。
例え同じような鬱屈を抱えていたとしても。
その上で、抱えたまま前向きに生きている人も多いのかもしれない、って。
ここにいる沙織ちゃんみたいに。
だから僕も、いろんなとこに行って、いろんな経験をしてみるのもいいさ、と、
いまは考えている。

電車を降りて、最寄り駅からスタジアムへの
直通バス(試合日にはそんなのが出てるらしい)に乗り込むと、
やがて今日の会場、チケットの記述によると
“市原臨海競技場”の大きな施設が見えてきた。

 * * * *

バスを降りると──海からの風だろう、半袖の腕を撫でる風が、意外に肌寒い。
「いっぱいいるなぁ〜」
「ほんと」
大きなスタジアムの周りは、もう、
まるで東京都内の雑踏ど真ん中並みのおおぜいの人たちでひしめいていて、
当たり前だけどその全員が全員、同じ方向、
スタジアムに向かって歩みを進めている。
けっこう壮観だ。
ユニフォームを着たり、大小の旗を持った、例の“サポーター”って奴も多い。
だが、それ以上に普通に地元の親子連れや中高生の客も多いのが、
僕の先入観とちょっと違っていた。
雑踏はそんな人たちの、ざわざわとした思い思いの話し声に満ちている。
入場口までの間には、チームのグッズや食べ物を売るような小さな店も出ている。
なんとなく、この賑(にぎ)わいは……夏祭りって感じの雰囲気だ。
意外と、悪くない。
「いままでで一番すごい人だよ〜。
やっぱり、今日は特別だね。なんせ、生死がかかってる試合だし!」
「おおげさだなあ」
僕はクスっと笑ったけど、たしかに話し声以外に
あちこちから次々と応援の気勢があがっている。

ジェ〜〜〜〜〜〜フ ユナイテッド!

誰かが叫ぶと、何人かがそれを繰り返し唱和する。
それが、雑踏のそこここから続々発生している。
さらに、スタジアムの中からはもう、
何百人分…何千人かな?それだけの、夕空を圧するほどの応援コールが湧いていた。
人間の声も、何千人分も響くと、腹にずんと響くほど重いもんなんだな…と思った。
こんな感じ、覚えてる。あれはたしか……、
そうだ、小学校の頃、家族でドームに野球の巨人戦を観に行った時だ。
スポーツ観戦なんてそれ以来の事件だから、落ち着いてるつもりの僕も、
少々気分がうわずってきているのは否定できなかった。
これが、TVの中継を観るんじゃない、
“現場”に立ち会うってことなんだな……。

ふたりとも手ぶらだったので、手荷物検査も受けずにすんなり入場できた。
コンクリの階段を昇って、スタジアムの建物の中に入る。
休日にスポーツ観戦を楽しみに来た、って感じの人ごみの中に、
深刻そうな顔で何事か話し合うグループが沢山混じっているのが、
選手たちにとってだけじゃない、ファンにとっても
今日の試合が重大な一試合なことを物語っているんだろう。
自分たちの席に向かう前に、通路の売店で飲み物を買った。
かなり混み具合だから、けっこう並ばなきゃいけなかった。
沙織ちゃんは、記念にと今日の試合のパンフも買っている。
スポンサー企業らしいロゴの入ったビニール袋入りで、パンフ以外にも
チーム・ステッカーとか小さなオマケがいろいろ入っている。
「あと、……よぉし!これも買っちゃおう!」
お願いしまーす、と言って沙織ちゃんが買ったのは、チームの応援用の、
黄色い、チーム名“ジェフユナイテッド”ロゴ入りのタオルだかマフラー、二枚。
「僕の?」
「うん!」
僕ら高校生にとっては、それなりの値段だ。
「悪いよ。お金払うって」
「いいの。今日はあたしが付き合ってもらったんだし。エスコート代だよ♪」
ちょっと可笑しかった。エスコートされてるのは、初めて来た僕の方なんだけど…。
首にタオルを掛けると、僕も、にわかサポーター一名様に一丁上がりだ。
…サッカーの日本代表の試合がある度どこからともなく現れて騒ぐ
にわかサポーター達を、僕も、笑えなくなっちゃったかもしれない。
でも、これで応援団一人増員完了っ!と言って
僕のタオルの両端をビシッと引っ張って喜ぶ沙織ちゃんを見てると、
まあ、これはこれでいいか、と思う。
僕も、今日のこの雰囲気の一員に混ざることにしようか……。

さらにもう一度階段を昇って客席に出ると、
「おお…」
僕の視界に、巨大な芝生のピッチが現れた。
100m×50mぐらいはあるだろう大きな緑色のステージって感じの佇まい。
照明に照らされて、芝の緑色が素晴らしく映えていた。
応援の音声(おんじょう)も、外でとはがらっ音量が変わって、
空気の圧力のようなものまで伴って響いてくるようになった。
それにやっぱ、スタジアムって大きい。
反対側の席のお客さんたちは、米粒ほどのサイズにしか見えない。
スタジアムの中と外。確かに、別世界だ。
「……大きいんだねー」
「そうでしょ? でも、Jリーグのスタジアムでは一番小さい方なんだって。ここ」
「へえ…」
僕たちの席は自由席で、ゴールの裏、ゴールキーパーの真後ろあたりらしかった。
TV中継ではシュートの場面で以外、あまり観ないアングルだ。
ここから試合が見やすいかどうかは、正直僕にはよくわからない。
「あ、こんにちわー」
沙織ちゃんが、目が合った30才前後くらいの女の人に、挨拶した。
「あ、こんにちは。この前の、まっきーのお友達さんだね?」
以前真紀ちゃんと観戦に来た時会った人らしい。
ロングのソバージュにユニフォーム姿で、席に深く腰掛け
うちわをパタパタ仰いでいる姿が、なんかサマになっている。
いかにもサポーターって感じだ。でも、こざっぱりとした人で、
過剰なテンションがほとんど感じられない。
むしろ、なんだか落ち着いた風格みたいなものまで漂っているのが不思議だ。
「そっちはカレシさん?」
「はーいっ♪」
「いいねえ…若い者は。あと、まっきーも一緒に来たの?」
「それが……」
沙織ちゃんが、真紀ちゃんが今日来るのを取りやめたことを話す。
「ああー……。わかる。けど、来なくちゃいかんよ。こういう試合は」
オギさん、という名前らしいその女の人は、腕を組んで言った。
「来なくちゃいかん。……でも、わかるなあ……。うむ」

いよいよ、試合が始まりそうだ。
選手の名前が場内アナウンスで次々コールされ、
そのたびサポーターと観客がコールに応えて歓声をあげる。
沙織ちゃんも、一緒にお──っ!とか腕を突き出して声をあげてる。
あはは、ノリノリだ。
「沙織ちゃんは誰がお気に入りの選手なの?」
「阿部くん!」
…全然わからん。
「そう? 最近、日本代表の試合にも出てるんだよ。まだ若いのに。
背番号6番の子。すっごい、パスとか上手いんだよ〜」
「へえ…」
ちょっと気のない返事だったかもしれないが、一応、試合中、
6番はチェックしておこう。でも、観客席からも背番号って判別できるのかな。
そんな風にホーム・チームの選手紹介は盛り上がったのに、
その後の対戦相手のチームの選手紹介は、
棒読みのように全員まとめてさらっとアナウンスして終了。
あまりのえこひいきぶりに、かえって笑ってしまった。
これが、“ホーム”とか“アウェイ”ってやつなのかね。
こっちと反対側のゴールの方の席には、当然ながら対戦相手のサポーターたちが
何百人も青いユニフォームを着て陣取っている。
FC東京ってチームだが、こちらも僕は詳しくは知らない。
彼らが、コールを始めた。

サヨナラ イチハラ!

サヨナラ イチハラ!

「何あれ?」
「ひっどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜い」
沙織ちゃんがむくれている。
二部落ちの瀬戸際のジェフ市原を、ああやってからかっているということだ。
沙織ちゃんや、さっきのオギさんに、今日の応援チーム、ジェフの選手たちや
最近の戦いぶりの説明を少々受けながら、待つ。
サッカーの順位が、勝利3点、引き分け1点の
「勝ち点」の年間合計で争われているのは知っている。
二部リーグの「J2」へ降格争いをしているライバルチームの試合が、
今日、そのチームの負けで先に終わったので、ジェフは
この試合を引き分けさえすればライバルを上回り、「J1」に残留できるそうだ。
そんなことを聞いてるうちに、なにかの音楽とともに
両チームの選手たちが入場して来た。

うぉぉおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっ!!!!

拍手と歓声が、ものすごい。
耳元で聞いてるこちらとしては、鼓膜が痛くなるほどだ。
チームが降格するかどうかの瀬戸際の緊迫感が、
そのままこの観客の勢いになってるのだろうか。
「あれ……?」
あらためて見渡してみると、ゴール裏の僕らの席の周りは、サポーターだらけだった。
右も左もチームのユニフォーム姿でぎっしりだし、
一番前の方には、サポーターたちが持つドでかい旗が、
スタジアムに向かって、何本も待機状態で下がっている。
座って落ち着いて観てる人など、ほとんどいない。
歓声の中、沙織ちゃんに聞いてみた。大声を出さなきゃ聞こえない。
「ここー! ひょっとして!
サポーターの人たち専用の、応援席なんじゃないの!?」
「わかんないー! まっきーと来る時は、いつもここだからー!!」
……いいのかなぁ。

黄色いユニフォームのジェフの選手たちは、円陣を組んで気合の声を発すると、
それぞれのポジションに散らばった。
試合が、はじまった。

 * * * *

切羽詰まった状況からか、
それともサポーターや満員の観客からもらった勢いか、
ジェフは少しパスを交換した後、すぐに次々相手のゴールに攻め込んで行った。
シュート!
外れ。
また一分も経たないうちにシュート!
これはすごい速さでゴールの隅っこに飛んで行ったが、
相手のキーパーが横っ飛びして手に当てた。
悲鳴のような歓声が、一瞬でどよめきに変わって、消えた。
満員=一万人以上?の、揃ってのどよめき。
自分も思わず声が出てたのに、なんだか妙に可笑しかった。
それにしても、今のはいわゆるスーパーセーブって奴だろう。
TVでやるサッカーそのままを、いま生で見ているんだってことを、今更実感する。
「うん、今日はいきなりやる気がおもいっきり出てるみたい!」
だが、すぐにえへへ、と笑う沙織ちゃん。
「でも、こうしていいところでシュートが入んないのが、
まだいつも通りなんだけどね」
この時は、まだそうして笑ってられる余裕があったんだ。

試合は、ジェフが押していた。
スタジアムの時計によると、前半30分を過ぎているのに、
これまでほとんど相手の方の陣地の方でばかりプレイが行われている。
たまにボールが跳ね返されても、後ろに残っているジェフのディフェンダーや
キーパーの手で、すぐにまた相手陣内に送り返される。
そして、シュートや、コーナーキックや、フリーキックの嵐。
「ほとんどリンチだなこりゃ」
今日は強いんじゃないの、このチーム。
なんだか僕はちょっと相手チームに同情的な気分になってしまった。
「でもまだ点が入ってないよ」
沙織ちゃんは、心配そうな表情。
「点が取れそうな時に取れないで、逆に点を取られちゃう。
あたしが観に来た試合はいっつもそうだもん」
……疫病神?
とは、思っても絶対に言わないでおく。
「阿部くんって、あの茶髪の選手だよね? 確かに上手いなあ」
選手の背番号は、ちゃんと観客席からも判別できた。
試合を上から見るとわかるんだけど、敵がまわりにいない選手、
さあ攻撃だ!ってダッシュをスタートした選手。
そういう、ここにパスを出せば……ってところに、
阿部は必ずパスを出している。上から見てるわけでもないのに。
で、パスも、ちゃんとその味方の取れる場所に飛んで行く。
当たり前のことみたいだけど、この当たり前を今日“毎回”できている選手は、
敵味方の中で彼一人だけだった。
他の選手は、ボールを持っても、敵が来ちゃったからとりあえず、って感じで
すぐ近くにパスするのが精一杯だったり。
どの味方にパスを出そうとしたかはわかるんだけど、
パスが長すぎて味方が届かなかったり、
蹴ったコースが悪いのか敵に途中で取られちゃったり。
必ず何回かに一回はそういうことになるんだけど、
今日の阿部にはそういうのが全然ない。
しかも、走り回っていつも「またいた!」って感じのいい所に現れる。
相手ボールになってもそうして敵の前に現れて、簡単にボールを取り返す。
自分でボールを持ってドリブルして攻め込んだり、いいシュートも打つ。
これなら、僕にもわかる。
サッカーのいい選手やいいプレイって、
意外と一目見れば誰でもわかるものっぽいかもと思った。
いままでで一番惜しいシュートも、阿部のシュートだった。
ゴールポストに当たって跳ね返り、ゴールを判定する白線の上を
真横に転がったのを、相手キーパーが慌てて抱え込んだ。
僕の周りのサポーターたちは、頭を抱えるやら、仰け反るやら、一騒ぎ。
沙織ちゃんもその瞬間、思わず僕に抱き着いてきていた。
「なんで〜! なんで、入んないの〜〜〜……!」
惜しいシュートより抱き着かれたぬくもりの方にちょっと動揺しながら、僕は
「そのうち入るよ。そのうちに」
なんて適当な慰めを言っていた。
そして、僕のいいかげんな予言は当たった。
……ただし、そのうち入ったのは入ったが、相手のシュートが。
ジェフの陣地にボールが跳ね返された時、その時ばかりは
逆襲して来た敵が三人で、味方が二人。一人、足りなかった。
右のサイドを全速力でドリブルして来た敵が、ジェフの選手とぶつかって
転びそうになりながらも強引にボールを前に運ぶと、
もう、彼の前はキーパー一人だけ。
あれほど入らなかったシュートが、その選手が足を一振りすると、
飛び出して来たキーパーの横を抜け、あっさりゴールに突き刺さった。
「うえ……」
他人事ながら、なんてこった、としか、言いようがない。
スタジアムは、悲鳴、絶叫、悲鳴。一万人の落胆。阿鼻叫喚の様だった。
沙織ちゃん?
沙織ちゃんは……、固まっていた。
両の手のひらを前に突き出した“ちょっとお待ちになって”というような手つきで。
朝からすっごく楽しみにしていたお弁当箱を開けたら、
ゴキブリが中でひっそり暮らしていたのを発見した瞬間の人の顔、といった表情で。
「また……」
さ、沙織ちゃん……。
「またなのね……」
「沙織ちゃん」
「こんな期待には毎回応えなくていいよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
前半が、終了した。

 ジェフ市原 0−1 FC東京

 * * * *

ハーフタイムの休憩時間、沙織ちゃんは見るも無惨に落ち込んでいた。
コカコーラをまるでお茶のようにすすって飲んでいる。
普通に飲み干す元気もなくなってしまったのだろうか…。
「見に来る度に、こうだぁ……。
今日の大事な大事な最終戦までこれじゃあ、あたしが疫病神みたい……」
そうそう。僕もさっきそう思いました。
などとは死んでも言わない。
「今日のウチの調子は、いいよぉ〜」
「えっ」
オギさんがちょうどよく、意外な言葉で助け船を出してくれた。
「特にエイスケが全然やれてる。本当に病み上がりなのかってぐらいだよ」
「何番の選手ですか?」
「2番。中西エイスケ」
「ほら、試合の前に教えた、まっきーが一番好きな選手だよ」
沙織ちゃんも話に加わってきた。
「ああ、ディフェンスのちっちゃい人?」
前半、相手陣地から跳ね返ったボールを一番多く拾って、
何度も味方に送っていた選手だ。
たしか、二回ぐらい前の方に出てシュートも打ってたはず。
「ケガで今年後半はほとんど出られなかったからね〜」
「あたしが観に来た試合も、ほとんどベンチに座りっぱなしだったよ。
まっきーが悔しがってたなあ」
「そんないい選手なんだ」
「ワールドカップにも出たんだって」
「ほんと? でも、名前聞いたことないなあ」
僕も、一応日本の試合やニュース報道はぼーっと観てたんだけど。
「日本でやったやつじゃなくて、日本が最初に出た時のワールドカップだって」
「あ、そうなんだ」
なら覚えてないのはしょうがないかもな。
「それに、ユウキが絶好調だ。今日のウチは、一点以上は必ず入れるね」
「ユウキって、6番の阿部ですね」
「そう、阿部くん!」
前半後半を戦って同点だったら、延長戦。
延長戦は、点が入ったらその瞬間試合終了、
入れたチームの勝利。(勝ち点は1点減って、2)
延長戦でも同点のまま終わったら、そこで引き分けになる。
そう試合前にふたりから教えてもらっていた。
勝つためには、二点以上が必要だ。後のないジェフには厳しい。
必ず入れる、ってオギさんのセリフには、願いも多分に込められてるんだろう。
「前期なんて10連敗したからねえ。その時来た客が疫病神なら、
あたしら全員疫病神だよ。気にしないで。応援続けて!」
「…はいっ」
沙織ちゃんも、うなずいた。

 * * * *

試合が再開された。
ジェフは一人、二人と疲れの見えた選手を交替し、まだ攻勢を保っている。
しかし、さすがに攻め疲れが出てきたのか、
相手に攻め込まれるシーンも、いくらか増えて来た。
いや、いくらかじゃない。
あきらかに、徐々に押されつつある。
オギさんによると、向こうも、押されまくった前半を見て
選手とやり方を変えて来た。それが功を奏しつつあるということらしかった。
だが、まだ負けそうだってわけじゃない。
現に阿部は相変わらずいいパスを出していたし、
真紀ちゃんお気に入りだという中西選手も、前半にも増して
前に上がって来てシュートを打つ場面が増えていた。
その中西のシュートの一本は、相手が気付かないうちにスッと抜け出し
完全に虚を突いたヘディング・シュートで、キーパーも打たれた時にはもう
ボールの軌跡を見送るしかない、完璧なタイミングだった。
だがそれも、ゴールバーに当たって跳ね返された。
沙織ちゃんも、声を枯らして声援を送っている。
僕も、驚き、落胆、悲鳴、安堵……思わず声が出る機会が増えていた。
そのまま、0−1のまま、残り時間は、もう15分になっていた。
「中西さんが変」
…?
ふいの沙織ちゃんの声に背番号2の姿を探すと、
まだプレイ中なのに中西はピッチに座り込んで、足を必死でさすっていた。
「足を攣(つ)っちゃったみたい! 病み上がりにあんなに動いてたんだもん……!」
そして。
よりによってそんな時に、それは起こった。
「あっ…? 駄目ーっ!」
沙織ちゃんが口を両手で覆った。
ジェフのディフェンスの一人が相手の足技できれいに抜き去られた。
目の前にはキーパーと、だだっ広くひろがるゴールだけ。
飛び出したキーパーは、ボールには触れることができず、
その選手の足だけを、両腕で刈り倒してしまった。
審判の笛が鳴る。反則。
レッドカード。退場。
相手に、ペナルティ・キック。
数千の悲鳴が響いた。
あまりの音量に、一瞬、悲鳴以外の音が、耳に届かなくなった。

「ヤバいね」
沙織ちゃんからの返事が、返ってこない。
少ない残り時間。
しかも相手に追加点の絶好の機会。
退場になったキーパーのかわりに交替のキーパーを出さなきゃいけない。
それで3人の選手交代枠は、使いきってしまう。
中西が足を攣って、治療のためにピッチの外に出てるっていうのに。
相手チームのサポーターたちは大喜びでコールしている。

サヨナラ イチハラ!

サヨナラ イチハラ!

ジェフにとっては、まさに地獄のような状況だった。
「……オネガイ」
沙織ちゃんが胸の前で両手を組んでいた。
入ったばかりのキーパーが、
緊張の面持ちでグローブをはめた両手をぱしっぱしっと叩いている。
「あっ沙織ちゃん」
「え?」
審判が、誰かをくいくいと手で呼んでいた。
中西が、ライン際に立っていた。
キーパーの交替、そしてペナルティ・キックの準備の間に
もう治療を済ませ、ふたたびピッチに戻ろうというのだ。
キーパーを応援するコールがサポーターから続いていたが、
すぐに中西へのコールも始まった。
この短い時間で足が元に戻ったかどうかは正直判断し難いが、
それでも、中西はこの危機を黙って見ていられなかったのだろう。
無理矢理戻って来たのだ。

中西の復帰が審判に認められて、ボールがセットされる。
キッカーとキーパーの二人以外の選手は、全員一旦ペナルティ・エリアの外に出され、
ライン際でプレイの再開を待ってじっと身構えている。

笛が、鳴った。
東京の選手が、蹴った。
キーパーは、ヤマを張った右へ飛んだ。
だがボールは、ど真ん中へ飛んでいた。
キーパーが、必死に足を出した。

──ボールは、足に当たって、跳ね返った。

「まだ!」
沙織ちゃんが叫ぶ。
こぼれ玉が東京の選手の一人の足元に落ちて来ようとしている。
振りかぶった。
ジェフの選手が、走り込んでいた。
交錯。
ボールは……、ジェフの選手の方の前にこぼれ出た。
ジェフの選手が、前線に残っていた味方めがけ、思いきりボールを蹴った。
「中西だ!」
誰かの声がした。
走り込み、蹴り出したのは、さっき足を攣って、いま戻ったばかりの中西だった。
そんな足で、チームの窮地を救ってみせたのだ。
受け取った前線の選手は、阿部。
相手のゴールめがけて、阿部が、全速力でドリブルをはじめる。
追いすがる敵。
全力で走る二人の選手の軌道が、あっという間に接近する。
……と、突然、阿部が誰もいない場所へ大きくボールを蹴った。
「あっ」
誰もいない場所……、しかし、そこには走り込んでいる選手がいたのだ。
「…中西…!」
足を攣ったばかりなのに。病み上がりなのに。
試合が始まって一時間以上経ったピッチの上で、中西は懸命に走っていた。
阿部を追って一番最初に走りはじめていた中西に、誰もが遅れをとっていた。
一人も追いつけない。足を攣ったはずの中西が、一番速い。
飛び出してきたキーパーの横を、中西のシュートが一直線に打ち抜いた。
ジェフのシュートが、今日、初めて、ゴールに飛び込んだ。
もう今度は、大歓声以外僕の耳には何も聞こえて来ない。
僕に抱きついて狂喜乱舞している沙織ちゃんが何を言っているのかすら、
歓声のあまりのすごさに聞き取れないのだ。
「すごいな……。すごい」
こんな土壇場の起死回生劇を、僕は、TVじゃなく生で見てしまった。

 ジェフ市原 1−1 FC東京

 * * * *

ふたたび、ジェフの攻勢が始まっていた。
中西は、笛でプレイが止まる度に、足をさすっている。辛そうだ。
やはり、さっきのプレイは相当の無理をしたのだろう。
まだあのプレイの余韻が残っているせいか、
そんな中西があれをやってのけたのが、どこか信じられない気分だった。
と、いつの間にかライン際に一人、東京の選手が立っていた。
かなり背の高い、丸坊主の、ブラジル人っぽい選手。背番号11番。交替だった。
「…試合を決める気だね」
言ったオギさんの方を、僕は見た。眉間に、皺が出来ていた。
向こうの席の東京のサポーターたちが、大盛りあがりになっていた。
その11番のらしい名前を、連呼する。
交替する選手と抱き合って互いに背を叩き会うと、11番はピッチ内に走った。
大歓声が湧いていた。

最初のシュートが、いきなり、ゴール左上の隅も隅だった。
しかも、すごい弾道で。
ジェフのキーパーが、これもすごい反応でジャンプして、手に当てた。
当てたことが奇跡としか思えないプレイだった。
安堵のどよめきがスタジアムを圧する。
キーパーの個人プレイがなければ、死んでいたかもしれない場面。
次のコーナーキック、競り合ったのは、またもその11番。
ジェフの選手の頭の上に肩まで出すものすごい跳躍で、
ヘディング・シュートを放った。
幸い、シュートはわずかにゴールの上を越える。
再度の、重いどよめき。
そして、相手サポーターは大歓声をあげ、応援のコールがはじまった。
負けずにこちらのサポーターたちもコールを再開する。
でも、1点取り替えした直後の、イケイケの勢いの声じゃない。
必死の声だ。
たった一人の人間がサッカーボールを二度触っただけで、
一万人以上いるスタジアムの空気を、一変させてしまった。
これが、本当のプロなんだな、と思った。
身体が、なぜかちょっと震えた。

コール。
東京の勝利を祈って。
コール。
ジェフの生き残りを祈って。
沙織ちゃんももうサポーターのコールに加わっている。
必死に声を振り絞って。
もはや途切れることもない応援の歓声の中。
選手たちは、合計一時間半も走った疲れた身体でボールを追いかけ、
試合を決める得点のためのパスを、出し続けていた。
東京の11番のブラジル人に、必死に中西がついてボールを奪い取る。
11番も、プレイが止まる度にしきりに自分の膝を気にし、
ここまで投入されなかった理由をうかがわせる。
中西も、プレイが止まる度、足を引き摺っている。
やはり限界が来ているのだ。
それでも、プレイがはじまると全速力で走り出してしまう。
あれは何なのだろう? 尽きた体力を気力で補充してるんだろうか。
ロスタイム。大歓声が湧いた。
東京ゴール前でボールを拾った阿部が、ポーンと高くボールを浮かせたのだ。
前に飛び出していたキーパーの頭上を越えた……?
慌てて戻るキーパー。だが、追いつかない。
ゴール???
しかしもう一人、必死に走り込んだ東京の選手がいた。
彼は、なんとオーバーヘッド・キックで、ボールをゴールから掻き出した。
飛んだボールは、運悪く東京の選手の前に落ちた。
東京の選手は、ロングパス。
歓声がその音量をマックスに上げるまで、0,5秒もかからなかった。
11番に、パスが渡ったのだ。
攻めに出ていた中西が、必死に戻る。11番に接近する。
だが、11番も懸命に走る。そして、中西に身体を寄せられてもボールを零さない。
素晴らしく頑強だった。
……シュート!!
中西の出した足の下をボールが飛んで行った。
ボールは、飛び出していたキーパーの手に当たった。
しかし、わずかに軌道を変えてボールはゴールにゆっくりと転がってゆく。

ああぁぁあああああぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!

数千人の悲鳴がスタジアムの空気を斬り裂く。
僕は、見た。
中西があきらめないで、転がるボールを追って走るのを。
そして、足を伸ばしてスライディングし、ボールに飛び込んでいくのを。
ボールは、中西の爪先に当たって、

また軌道を変え、

そして、

ゴールの隅に転がっていった……。

 ジェフ市原 1−2 FC東京

 * * * *

「頑張ってたのに……」
ホイッスルは鳴り、試合は終わった。あのゴールから、十数秒後だった。
「今日、一番頑張ってたのに……」
沙織ちゃんは、泣いていた。
一番頑張っていた、中西のオウン・ゴール(自殺点)で、試合は終わった。
ジェフの一年の戦いも、終わった。
「これもサッカー」
他人事のように、オギさんは言った。
だが、その顔は険しく、真正面を向いたままだ。
そのまま、オギさんは、微動だにしなかった。
サポーターたちは泣いていた。
だが、コールはいまだ続いている。

ジェ〜〜〜〜〜〜フ ユナイテッド!!

ジェ〜〜〜〜〜〜フ ユナイテッド!

下を向きながら、選手たちがサポーターたちの席に向かって歩いて来た。
これまでの応援に応えるために。
選手たちもやはり、泣いている。
だが、選手に向かって罵詈雑言を浴びせたり、
物を投げたりするサポーターはいなかった。意外だった。
中西も、来た。
引き摺る足で、肩をチームのスタッフの一人に抱えられて。
どんな言葉を浴びせられても仕方ないかもしれないのに。
それに対してサポーターが返したのは、これだった。

ナカニシ!   ナカニシ!

   ナカニシ!    ナカニシ!

全員での、中西コール。

 * * * *

沙織ちゃんとスタジアムを出た時には、もう日はすっかり落ちていた。
そういえば試合の途中ですっかり日は落ちて暗くなってたよな……と、
いまさら思い出す。
なんだか、ほんとうに現実とは別の世界に行っていた感じだった。
まだ頭の中に、歓声と悲鳴の余韻が残っている。
沙織ちゃんは、試合前に買ったタオルを首にかけたまま、
すっかり押し黙ってしまっていた。
スタジアムを出てすぐ、ちょっと嫌な光景に出くわした。

サヨナラ イチハラ!

サヨナラ イチハラ!

何人かの東京サポーターが、そう言って嬉しそうにジェフサポーターに近づいては
囃し立てていたのだ。
ひどい。
…ひどい、と思った。
その光景だけのことじゃない。「負ける」ってことは、こんなにひどいことなのか、と。
僕は生まれて初めて、スポーツってやつの人間を勝者と敗者に峻別する
ゲーム・システムのシビアさに触れた実感を味わっていた。
沙織ちゃんは、その光景の横を通り過ぎても、一言もなかった。
落ち込みすぎていて、ちょっと、あまりにも沙織ちゃんらしくない。
僕は声をかけてあげようとした。
「あ……」
と、沙織ちゃんが声をあげた。
どこかを見ている。
「?」
沙織ちゃんの視線の先には、街頭に寄り添うように立っている、
僕らと同い年ぐらいの女の子が一人いた。
手に携帯TVか何か……?を持って、呆然と沙織ちゃんを見ている。
「まっきー……」
「え?」
沙織ちゃんは、ゆっくりと彼女に近づいた。
「来てたんだここまで……」
そして、彼女を、ぎゅっと抱きしめた。
そうか──。
まっきー……ぼくのチケットの本来の持ち主だった子。真紀ちゃん。
試合を観るのが恐くてチケットを手放したけど、
結局、いたたまれなくて試合中のここまで来て、
おそらくは携帯TVですべての経過を追っていたのだ……。
真紀ちゃんも、ぎゅっと沙織ちゃんを抱き返した。
小さく、彼女の鳴咽が響き出した。
僕は、スタジアムを出る直前オギさんが言っていたことを、思い出していた。

「ただ偶然、知らないチームが優勝した日に、その試合を観るのとさあ」
オギさんは、僕と沙織ちゃんをみつめていた。
「こういう試合を経験した後………、そのチームが、優勝するのに立ち会うのとでは」
沙織ちゃんの頭を、ぽん、ぽんと優しく叩いてくれた。
「全然ココロに響くものが、違うとは思いませんか?」
沙織ちゃんは、うなずいた。僕も、うなずいた。
「だから来なくちゃいかんのですよ、こういう試合は」
オギさんが、後ろを向いた。その後、オギさんは二度と振り向いてくれなかった。
「……わしらサポーターは、こうして日々過ごしているのですよ」

 * * * *

「おっはよ〜〜〜〜〜〜! おっすおっす」
沙織ちゃんが、ぽふぽふと僕の背中を軽く突いた。
登校の雑踏の中から僕を発見して、走り寄って来てくれたのだ。
「なんだ、元気じゃん」
「元気だようっ!」
にぱっと沙織ちゃんが笑った。
すごい。
昨日の今日だってのに、この回復力は、素直に敬服に値する。
こういう大した子と付き合っていることが、なんだか嬉しい。
沙織ちゃんが勢いよく現在の心境を語る。
「何かさぁ〜、ほんと、観に行って良かった。すごい体験して良かった。
まっきーにいままで試合に連れってってもらってて、得したカンジ」
得した……。
ちょっとネガティブな質問もしてみる。
「プロの人たちでもさあ…、そのプロの人たちが、あんなに頑張っても、
あんな結果になることもあるんだよ。
自分の今後のバレー部の活動とかに不安とか感じない?」
「え? 不安? なんでなんで?」
沙織ちゃんは面白そうに返事をする。
「真逆(まぎゃく)!」
真逆ですか。
「プロの人たちがあんなに頑張っても、ああなることもあるんだよ?
あたしたちなんて、もっともーっと、頑張らなきゃって駄目って思ったよ!
うん。思った!」
僕は、クスっと笑ってしまった。
答えてもらった後、沙織ちゃんがどういう返答をして来るか、
僕はすっかり予想済みだったことに気付いたから。
「わらうなー! 本当に、もっと頑張るんだから。パワーもらったもん。
頑張れば頑張るほど、後で嬉しいのも悔しいのも悲しいのも何倍でしょ?
それが生きてて楽しいってことだ! …って、思うから」
「うん。僕もそう思うよ。そういう沙織ちゃん、いいと思う。やっぱり、好きだよ」
登校中にそんなこと言われるとは予想していなかったのか、
沙織ちゃんの顔が急に紅潮していった。
「ゆ、祐くん」
スポーツ…でもなんでもいい。
そんなものを観て、熱中して我を忘れる人たちを、僕は心から馬鹿にしていた。
世界中全員が馬鹿に見えて、世界中全員へ無性に攻撃衝動を向けていた、あの頃の僕。
でも、そんな自分は、ただ自分一人だけを観て、
自分一人の殻の中に熱中しているだけだった。
そんなことに、女の子にたった一人触れてみるまで、僕は気付いていなかった。
今の僕には、少なくとも二つの視点、世界がある。
今にして思う。
自分ひとりだけしか見ないで過ごすには、人生はあまりにもヒマだろう。
沙織ちゃんとふつうに付き合いはじめてから今まででも、
嵐のようにいろいろなことがあった。
そして昨日出会ったサポーターの人たち。
別に、応援チームがどうなったからって、本人の人生がどうなるわけじゃない。
でも、彼らは、ヒマを有効に使って、楽しく生きている人たちなのかもしれない。
ただ、チームがすべてになっちゃったら、それはチーム=自分ってことで、
結局自分だけ見て生きているのと同じことで、困りものだろうけど……。
かつての自分ならそうは思えなかっただろう考えを、
自然に肯定できる今の自分が、嬉しかった。
「とりあえず、じゃ、僕は何をしようかなー…」
「?」
「うん。とりあえず、次のシーズンの開幕戦も、一緒に観に行こうよ。沙織ちゃん。
今度は、真紀ちゃんと一緒でもいいな」
「あっ、うん!」
僕自身はサポーターにはならないだろうけど、あんな試合を観ちゃったら、
きっと、来季のニュースでのジェフの試合結果は気になりそうだ。
もし来年、二部での戦いを勝ち抜いて再昇格、なんてことになったら、
やっぱり、嬉しいと感じるだろう。きっと、他のチームと同じには、見れない。
「あっ、まっきーだ。お───い」
沙織ちゃんが、登校中の人ごみの中に真紀ちゃんをみつけたようだ。
駆け寄って、その肩をぽんと叩いた。
「おはよっ!」
今日も、沙織ちゃんの声が明るく元気に響く。
そろそろ夏らしい雲が出てきた、真っ青に晴れ渡る、朝の空の下で……。


                              終
>>581-609
以上、「さおりんといっしょ! スタジアム編」です。

……せっかく日本がサッカーの国になるたった一月の間にお披露目する
SSですから、こういうアレなものも……と思ったもので……
ちょっとひねくれて、WCを逸れてマイナー気味のテーマで。
で団体・選手名は実在のものですが、嘘、意図的改変・創作、間違いなどが
設定等に混入している場合もあります。
611 ◆qsaJNT.c :02/06/20 07:35 ID:J3vLT+/F
残り 30 分弱ですが、延長希望の方はいますか?
612名無しさんだよもん:02/06/20 07:40 ID:N2AQwX6Z
>>611
あ、これから出します。
投下よろしいでしょうか?
613名無しさんだよもん:02/06/20 07:45 ID:N2AQwX6Z
ではさっさと投下します。
タイトル:梅雨時

ジャンル:Kanon、たぶんギャグ
614梅雨時 1:02/06/20 07:46 ID:N2AQwX6Z
最近雨の日が多い。
当たり前だ。
梅雨だからだ。
で、どうなる?
食べ物が腐る。


「秋子さーん。これも駄目ですね」
梅雨も半ば。祐一は秋子に頼まれて、食料の無事の確認を手伝っていた。
「あらあら。勿体無いわね」
「まだ、食えそうなんですけどね」
予想をはるかに超える、壊滅ぶりに両者とも落胆を隠せない。特に残念がっているのは祐一だ。
食べ盛りの年齢であるし、根っからの貧乏性でもある。この二つが合わさりあってどうにか再利用できないものかと考える。
「腐らせるくらいなら新たしいジャムの実験に使えばよかったですね」
その言葉を聞き、一つのアイデアが脳裏に浮かび上がった。
「これもらっていいですか?」
「え、別にかまいませんが」
「ありがとうございます!」
言うが早いが、さっさと腐った食料を祐一はまとめ始めた。
「……いいけど、何に使うのかしら」
615梅雨時 2:02/06/20 07:47 ID:N2AQwX6Z
「ありがとうな。招待してくれて」
祐一は秋子のいない日を狙って、北川を招待した。女の子の手料理が腹いっぱい食えると囁いて。
「おう。せっかくの女の子の手料理だ。とくと味わえ」
「祐一くん。僕頑張るよ!」
あゆも招待した。料理ならなんでも食う奴がいると囁いて。
「まあゆっくり日本戦でも見ながら待ってくれ」
テレビをつける。
「ありがたいな。でもちょっと音大きすぎないか?」
近所迷惑寸前の大きい音だ。
「馬鹿。これぐらいじゃないと日本に俺たちのエールはとどかん」
「なるほど」
妙に納得する北川。
「では俺たちは厨房にいく。まってろよ」
「期待してるぞ!」

祐一はピタリとドアを閉めたことを確認すると、あゆに呟いた。
「あゆ。今日は訓練だ。だから失敗してもいい。思い切ってやれ」
「うん!」
616梅雨時 3:02/06/20 07:48 ID:N2AQwX6Z
以下ダイジェスト
「祐一くん! マヨネーズが固まらないよ!」
「完全に分離したな。まあ良い。このままかけろ」

「祐一くん! 野菜の皮が切れないよ!」
「無理するなよ。切れないところはそのまま出していい」

「祐一くん! サラダに見たこともない野菜があるよ!」
「大丈夫。俺が図鑑片手に山でとってきたやつだ」

「祐一くん! 手が真赤になっちゃったよ!」
「馬鹿! 豆腐ごと手を切ったな!」

で、三時間後
料理がテーブルに並べられた。

北川はピクついていた。どうやら何からつっこんでいいのかわからない状態らしい。
とりあえず、手始めに生以外の何者でもないハンバーグを指さしてみる。
「まったく焼けてねえ!!」
「焼けたって」
「絶対食えねえ!!」
「食えるって」
ちなみにこれはあゆが火を怖がったため、二秒しか火を通していない。
617梅雨時 4:02/06/20 07:49 ID:N2AQwX6Z
その後、何故か赤い豆腐。いかにも床に落とした汚いプリン。まだ庭の草のほうがおいしそうなサラダ等を巡って二人は論争を続けた。
やがて、痺れを切らした祐一は最終手段を使った。
「ほら、女の子が悲しそうな目で見てるぞ」
「ぐ」
「うぐぅ……」
手に絆創膏、ではなく包帯をまいた女の子が悲しそうに見つめている。
北川は根本的にいい人だ。この光景に耐えられない。

やがて意を決したのか。深く息をすうと。
「ちくしょお!!」
思いっきり飲み込んだ。
「ど、どうだ?」
暫しの沈黙。
そして。
「お、結構いけるぞ!」
笑顔が返ってきた。
618梅雨時 5:02/06/20 07:51 ID:N2AQwX6Z
「おい、マジでか?」
「やったー!!」
あゆが無邪気に喜ぶ。本当に嬉しそうだ。
「ねえねえ。祐一くんも食べてよ」
耐えかねたように抱きつきながら懇願する。
「よし、食べるぞ」
笑顔の二人が見守るなか、祐一はスプーンを、
「うぐっぅ」
あゆの口へ持っていった。
結果、一瞬で料理人は倒れた。

「ツメが甘いぞ、北川」
「お前っ、気づいて……」
不適な笑みを浮かべる祐一。
それに対して、策略を見抜かれたショックと今まで我慢してきた不味さのダブルパンチが北川を襲う。
「見え見えだったぞ。さて、この残飯。食べてもらおうか」
「や、やめろ…やめてくれ……」
「死ねやあ!! 北川!!」

その時、
「祐一さん。あーん」
天使の声が聞こえた。
619梅雨時 6:02/06/20 07:52 ID:N2AQwX6Z
「あーん」
素直に口を開ける。

「……」
「……」

「まずい」
そして、素直に倒れた。

「ああ、ありがとう女神さま……」
北川が涙ぐみながら感謝する。
すると

「はい、あーん」
「あーん」

「喧嘩両成敗ですよ」
女神は倒れた三人やさしく囁きながら、自分の厨房の惨状にため息をついた。
620梅雨時 7:02/06/20 07:53 ID:N2AQwX6Z
「北川! ごめんな! ごめんな! あんなひどいことしちまって!」
「こっちこそごめんな! 騙そうして!」
「北川!!」
「相沢!!」

登校途中の異様な風景を名雪と香里は距離を置いて見ていた。
「どうしたの? あのホモカップルは」
「うん。仲直りしてるらしいよ」
「なんであんなに熱烈なのよ」
「同じ地獄を見たかららしいよ」

「はあ…雨降って地固まるってやつかしら」
その光景にちょっと馬鹿だと思いながらも
微笑の羨ましさと微笑ましさを感じた香里だった。
621名無しさんだよもん:02/06/20 07:54 ID:N2AQwX6Z
以上失礼しました。
622名無しさんだよもん:02/06/20 07:57 ID:qgvsoz0I
>>611
あと30分ほどで、完成しそうなのですが……。どうでしょ。
「同じ期間内で競う企画でしょ」って方からのスルーは、
当然受け入れますが……。
623 ◆qsaJNT.c :02/06/20 08:00 ID:J3vLT+/F
>>622
それぐらいなら延長しますよ。
624名無しさんだよもん:02/06/20 08:27 ID:G7e/HVYb
8時でもこれとは、SS書きの駆け込み根性には恐れ入った。
確かに2週間はきついよね。
625 ◆qsaJNT.c :02/06/20 08:41 ID:J3vLT+/F
>>622 氏、進行具合はどうですか?
626名無しさんだよもん:02/06/20 08:42 ID:7GR8sBQa
延長してもらってお礼もなく、延長時間すぎても何もなし……か。
やれやれ。
627622:02/06/20 08:49 ID:hhuDiFru
ごめん、もうちょっとみたいです…。あと20分ほど…
いえ、SS書きというか今回は自分一人がアレなだけです。本当にやれやれ野郎です…
628 ◆qsaJNT.c :02/06/20 08:55 ID:J3vLT+/F
とりあえず 9:20 まで待ってみます。
それまでに、なんとか完成させてください >>622 氏。
629投稿終了 ◆qsaJNT.c :02/06/20 09:20 ID:J3vLT+/F
ただ今をもって、投稿期間を終了させていただきます。
参加された書き手の皆さん、どうもご苦労さまでした。

以下が、今回投稿された作品一覧です。

>>425-428 『まどのそと』(栞)
>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』(沙織)
>>447-461 『狐的蹴球の事』(真琴)
>>467-470 『雨が降ったら』(綾香)
>>480-486 『雨に降られたら』(茜)
>>497-507 『雨三編』(瑠璃子・楓・芹香)
>>515-523 『無題』(美汐)
>>529-533 『雨乞いの神奈』(神奈)
>>536-539 『想い』(香里)
>>546-549 『雨の詩』(茜)
>>552-558 『発露』(マルチ)
>>561-570 『五月雨堂奇譚』(スフィー)
>>574-578 『流転』(蝉丸)
>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』(沙織)
>>614-620 『梅雨時』(Kanon)

それでは、これから感想期間に入ります。
投稿された SS について感想、批評などをご自由に行ってください。
期限は 6 月 27 日の午前 8 時までとさせていただきます。
630 ◆qsaJNT.c :02/06/20 09:27 ID:J3vLT+/F
>>622 氏には申し訳ありませんが、あまり時間を伸ばしても後に支障が出るので、
先ほど書いたとおり、締め切らせていただきました。

書かれた作品は、SS 投稿スレ、Training room 等に投稿していただけると
ありがたいです。
631622 ◆Oxgb3AUA :02/06/20 09:27 ID:0KD9uDSA
いや、申し訳ありませんでした……。
完成はしましたので、何処か(訓練所?)に投稿して参ります……。

◆qsaJNT.cさん、一時間以上もお待たせしてこの結果、お詫びのしようも有りません。
吊って来ます……。
632名無しさんだよもん:02/06/20 10:12 ID:g+1WkE7Y
投稿者の方々お疲れ様
今回は書きたいゲームに対してテーマ(雨/サッカー)がきつかったので当方は見送りさせていただきました
次回参加できるテーマだったときは書かせていただきます
では、今夜読んで感想書きます〜

>>622
次は頑張れ!

しかしなんつーか、これだけ散々意見が出てたのに
>>400前後で危惧していた通りの結果になったのが少しびっくり
633名無しさんだよもん:02/06/20 18:33 ID:GVVWAUpk
>622
やーいヴァーカ
634感想を待ってる一参加者:02/06/21 00:39 ID:Liui4QH0
どきどきわくわくぶるぶる
635名無しさんだよもん:02/06/21 01:15 ID:qggn7ePx
>>634
別に参加者が感想書いてもいいんやでー。
名無しでもいいし、もう終わったから、どの作者かを名乗ってもオッケーだし。
俺はまだ全部読んでない……。
636感想:02/06/21 01:52 ID:5kofkF2Y
今回も俺の独断と偏見で決めた順位を。

2位 『雨の詩』茜SS
   何というか、まあベタと言えばベタなんだが。タイトルも含めて。
   短い文章に詰み込みすぎた感も拭えないのだが。
   それでも何故3位なのかというと、こういう雰囲気のSS好きだから(w
   俺が思うにSSってのは何を伝えるかが一番大事なわけで。
   このSSはそこの所がはっきりしていた気もする。

同着 『さおりんといっしょ! スタジアム編』沙織SS
   FC東京ファンの俺に対する挑戦か!?……ってのは冗談。
   サッカーシーンはわくわくして読めた。結構な表現力。
   ただし。いまいち何が主題なのかよく分からなかった。さおりん萌え〜って
   いうだけでもないだろうし。
   まぁ、おもしろいSSだったからいいんだけどね。

1位 『五月雨堂奇譚』スフィーSS
   ホラー風味ってだけで珍しいが、これはそのことを免罪符にせずにイイ!SSに
   仕上げていると思った。
   ってか純粋に怖かったです、はい(w 

今回は非常に順位が付け難かった。俺の目にはどれも均衡しているように映った。
この順位に入っていなくても良いのは沢山あったと思う。
正直5、6位ぐらいまで書きたかった。面倒くさくてしなかったが(ぉぃ
そんな中で他に比べて一歩抜きん出ていたのが1位の『五月雨堂奇譚』である。
着想も良かったし、それを表現できるだけの技術もあった。

それと1つ。ただ雨が降っていればいいという訳でもないと思う。あくまでも
テーマなのだから、話にちょっと登場しました、無理やり結び付けました、ってのは
宜しくないかと。自戒も込めて。
637名無しさんだよもん:02/06/21 01:58 ID:5uJu05P+
あ、上の『それと1つ〜』は今回のコンペに出てた作品の一部に対してね。
幾つかそういうSSが見受けられたので。

俺のだけでは心もとないので他の感想人さんの降臨キボンヌ。
638名無しさんだよもん:02/06/21 07:28 ID:oCGFiOTv
前回のログを見る分には、『テーマ』って割には、『主題』というよりも
『お題』程度にしか使ってない作品が多かったと思う。
それゆえ、うまく絡めてあればなお良い、程度に考えていたのだが、
本当の意味での『テーマ』になってないと駄目なのだろうか?
まぁ、人それぞれの判断基準だから、で済まそうかとも思ったが、
1さんや、他の書き手の方々の考えが知りたいとも思うところ。

※この話題、この期間でやっても良いネタなのかな?
639感想を待ってる一参加者:02/06/21 08:38 ID:Liui4QH0
>>636
感想キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
でも俺のSSへの感想ナイ━━━━━━(T∀T)━━━━━━ !!!!!

>>635
なんだ、よかったのか。じゃあ書いてみようかな。

>>638
そこらへんは感想人さんそれぞれが感想を書く時のネタにすればいいんじゃないかな。
いろんな視点からの感想があった方が面白いし。
640感想人1:02/06/21 13:44 ID:Oh879Qg0
と言うわけで、感想いくよ。いつも通りに俺の勝手な採点(10点満点)つきで。

>>425-428 『まどのそと』(栞)……3点
どうも文章のテンポと言うか、流れがよくないような気がしたよ。
全体的に紋切り口調で描写がなされてて、とっつきにくい印象を受ける。
雨もほとんど絡んでないし。

>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』(沙織)……7点
自然なスタンスで書かれていて、好感が持てる三枚目な主人公に乾杯。
沙織の表情の描写もいい感じ。ただ、これだけだとちょっと物足りない気が
するのがマイナス点かな。
しかしまあ、よく学ランを着ていたものだと思ったり。

>>447-461 『狐的蹴球の事』(真琴)……6点
真琴とサッカーを楽しむ、と言うのは悪くないのだけど、雨であることと、そ
れが保育園でのイベントである必然性を感じない。
WCで盛り上がってるとはいえ、雨の日に外でやろうという親はいないと思う。
やるとしても、保育園の遊技室(ちょっとしたホールみたいな部屋)ではない
かと。
641感想人1:02/06/21 13:46 ID:Oh879Qg0
>>467-470 『雨が降ったら』(綾香)……5点
綾香の心情を綴る様は丁寧と言えば丁寧だけど、少し文体に馴染めない感じが
した。座りの悪い表現が続くような感じで。
ただ、この流れの中の浩之だと、芹香と綾香の二人の間をうろちょろしてるよ
うな印象があったのがちょっと気になった。綾香が姉の彼氏に横恋慕したのか、
それとも浩之が両方に手を出してたのか。どちらにしても、そこに至るまでの
流れがないので説明不足で、綾香が一人で勝手に悩んでいるだけのようにも思
えた。

>>480-486 『雨に降られたら』(茜)……8点
淡々と重苦しい雨に対する負の感情が綴られたと思ったら、なるほど、そう言
う展開かと。話としてはありがちながら、よくまとまっていると思った。
雨を見て鬱になる茜と、浩平と一緒にいるときの茜の、対比がうまいね。

>>497-507 『雨三編』(瑠璃子・楓・芹香)……4点
ネタとしては面白いと思うのだけど、三人とも一部のセリフに違和感を覚えて
しまったので何だかなぁと言うところ。もう一工夫欲しかったかな。

>>515-523 『無題』(美汐)……5点
サッカーに喩えての展開、と言うか美汐と祐一以外の解説もどきなセリフとの
対比がこの作品のミソか。でも、それだけとも言える。

>>529-533 『雨乞いの神奈』(神奈)……6点
せっかくの翼人様の雨乞いなのだから、本当に神奈が降らせたのだと言う方が
説得力もあったのに…と思ったり。と言うか、夜逃げと言う選択肢を神奈が告
げて裏葉もそれに反対しないのがちょっと気になった。
642感想人1:02/06/21 13:47 ID:Oh879Qg0
>>536-539 『想い』(香里)……8点
その後の話か。うーん、いいね。いいんだけど。ちょっと最後の締めがもう少
し欲しかったような。泣けないと言ってた香里の代わりに、雨が…と言うのは
分かるんだけど、それから後はどうなんだ? とすごく気になった。

>>546-549 『雨の詩』(茜)……5点
書きたいと思うところは何となく理解できる。けど、雰囲気に浸っているだけ
と言う感じもする。これだけだと、詩子と茜の関係ってのが今ひとつ分からな
いのは…俺がONEよく知らないせいなので、評価はあまり気にしないで欲しい。

>>552-558 『発露』(マルチ)……9点
マルチに至る一つのエピソードとして、よくまとまっていると思った。と言う
か、素直にいいよ、これ。設定にやや気になる点はあった(試作機だけを単独
行動させるときは、何かあったときのために監視員がつくんじゃないか?)もの
の、素直に納得できる流れだったので、よし。

>>561-570 『五月雨堂奇譚』(スフィー)……8点
怖かったよ、マジで。作中のスフィーじゃないけど、文章で読むと自分で想像
してしまって、それがまた妙に怖さを増すのだなと納得。
あ、でも、リアンが怖がらなかったのがちょっと気になった。分かっていても
血塗れの顔は怖いと思うのだが…。
643感想人1:02/06/21 13:47 ID:Oh879Qg0
>>574-578 『流転』(蝉丸)……4点
誰彼は完全に知識ゼロなので、突っ込んだ話は出来ないのだけど。
これだけだと単に蝉丸が己の今の立場を認識してるだけという感じで、話とし
ては中身がないような気がするのだけど。知らない人向けに意識したのか、ど
うも人物の説明だけに終始してるようだし。何か、長編か中編の、一場面だけ
と言う印象が拭えない。

>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』(沙織)……2点
あー、俺は別にJEF市原のファンじゃないからどうでもいいや、って感じ。
何というか、作者の思い入れとかは分かるんだけど、そこまで書く必要あるの
かなと。これだと、JEFの試合を書きたいのか、沙織のSSを書きたいのか、はっ
きり言って分からないよ。共感出来る人はものすごく共感できるんだろうけど、
ファンでも何でもない人にはこのSSは通じないと思った。

>>614-620 『梅雨時』(Kanon)……3点
いや、梅雨だから腐るってことはないと思うが?
ま、ケンカ両成敗と言うまとめ方は好感持てるのだけど、テーマがどこにも生
きてないんじゃないかと。
644感想人1:02/06/21 13:57 ID:Oh879Qg0
と言うわけで、よかったものは。

俺的最優秀作品
>>552-558 『発露』(マルチ)

次点
>>561-570 『五月雨堂奇譚』(スフィー)
>>480-486 『雨に降られたら』(茜)

こんなところ。

感想期間終わったら、作者の方のコメントも見たい気がするんだけど。
これまで作者の方からのレスはほとんどなかったけど、俺の感想をどう受け止めた
かが少しだけ興味あるんだよね。
645感想人1:02/06/21 16:00 ID:hCnpQFyu
あ、そうだ、ちょっと番外と言うか追伸。

タイトルで今回一番光ってたのは、これ。

『突然の、雨と出会いと肩すかし』(沙織)
狙ったんだと思うけど、綺麗に五・七・五でまとまってるし。と言うか、他の作品はタイトルにちょっとひねりが足りないような。
タイトルも作品の顔として結構重要だと思うので、もう少し練って欲しいね。
646名無しさんだよもん:02/06/21 19:56 ID:9wGeSTbc
さおりんスタジアムは長すぎる感があるね。
選手の働きとか点の推移とかなんてサラッと流しちゃっていいよ。
「吊るし上げられている選手を見て沙織ちゃんが云々」で十分。
それより、沙織の存在によって祐介の性格が変化したくだりを
もっとじっくり書いて欲しかった。
サッカーが分かる人なら面白いのかな?
647感想を待ってた一参加者:02/06/21 21:41 ID:Liui4QH0
>>640-643
感想キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
色々ショ━━━━━━(;∀;)━━━━━━ック !!!!!
精進が足りなかったようです。
出直してきます……。
648 ◆qsaJNT.c :02/06/21 23:47 ID:ivPimner
返事が遅れますた(;´Д`)

>>631
こちらこそ申し訳ないです。
その時間で出来上がっていたなら、締め切る前にもう一度声を
書けておけば良かったですね。ちと反省。

>>632
まぁ、あれッス。締め切りの問題は総括期間で。

>>634-635
一応、感想期間終了までは作者の方は名前を明かさないで欲しいです。
匿名にしてるのって、書き手で評価が変わらんようにするためなんで。
もちろん、書き手で参加した方も感想を書いても構わないですよ。

>>636-639
テーマを捉えるかは、その人によって変わると思うので、こちらで
「こう捉えるべし」という指定をすることはないです。
それこそ、気の向くままに自由に書いてください。

>>647
( ノ゚д゚)ガンバ


感想募集につき、age ます。
649名無しさんだよもん:02/06/21 23:57 ID:+hWQc3UW
今回の投稿作品一覧は、>>629に。
650名無しさんだよもん:02/06/22 04:33 ID:8WcOVhPH
>>648
名前を明かすのではなく、「このSSの作者です、感想どうも」とか名乗るのはオッケーじゃないの?
捨てトリップなんだし。俺の勘違い?
651名無しさんだよもん:02/06/22 05:17 ID:SDvKG9pW
>>638>>650
「感想の感想」も総括期間でやる事になってたはず。
議論になるとアレだし。
652名無しさんだよもん:02/06/22 05:56 ID:uQLOVEE+
感想に対するレスも評価の対象になり得る。(・∀・)キケーン
653名無しさんだよもん:02/06/22 05:59 ID:rjTbkZQ8
いままでもそんな感じだったね。
「○と×の作者です」ってだけでも、それぞれの作品の印象が変わったりするかも。
前回も意外だった。
654名無しさんだよもん:02/06/22 06:00 ID:rjTbkZQ8
653は>651。 
655名無しさんだよもん:02/06/22 20:29 ID:f07Okf+B

     〃┏━━ 、       
  (⌒\|  ノノソハ)))  +  
   \#ヽリ# `Д´)リ  ウグゥ!   
    (m ヽ ∞ ヘへ  ミスズチン氏ネー!! +
 +    ノ   `⌒⌒ヽヽ  +
    < ヽ (((ハ(((  》                 うぐぅ VS が、がぉ
   ヘノ\∩ Д` ||/|) ガ、ガオ…    +
  (ヽ_ノゝ _ ノ リ     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
656名無しさんだよもん:02/06/22 22:35 ID:iq4Qrzjc
めんて
657名無しさんだよもん:02/06/22 23:03 ID:XiLlFwRf

     〃┏━━ 、       
  (⌒\|  ノノソハ)))  +  
   \#ヽリ# `Д´)リ  ウグゥ!   
    (m ヽ ∞ ヘへ  ミスズチン氏ネー!! +
 +    ノ   `⌒⌒ヽヽ  +
    < ヽ (((ハ(((  》                 
   ヘノ\∩ Д` ||/|) ガ、ガオ…    +
  (ヽ_ノゝ _ ノ リ     
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
658名無しさんだよもん:02/06/23 00:20 ID:T6XuPCA7
なんだなんだ、もうこのスレも終わりか?
まあ正直コンペという名の馴れ合いになって来つつあるからな。仕方ない。
とりあえず色々言っとこう。どれもこれも雰囲気を作りすぎだ。
SSだろ?雨っていう題材に惑わされて雰囲気を描く事に従事しすぎて起承転結を忘れてる。
「流転」なんかその典型だ。切り取って貼り付けただけの描写なんて読んでてつまらん。
例えば「雨に降られたら」こいつは良かった。ありがちと言えばありがちだが、
最後が見事にオチてる。序盤のダルさがもっとおとなしければ尚良かったんだが。
レスの少なさを見るに、恐らくこのスレには感想人より職人の方が圧倒的に多い。
感想人みたいな事細かな意見を付けるより、読んで「良かった」の一言で済ます方が楽だろうし、
そもそも意見が書けるならSSも書きたくなるだろう。
職人も気にいらねー所とかを叩けよ。名を明かせとは言わないから。
自分が至らないから叩きたくも無いと考えてるんだろうけど、
それは他人が未熟な理由にはならないぞ。ちなみに俺もSS書きの一人だが、
後で「てめーこそ雰囲気作ってんじゃんよ」とか言われようが知ったこっちゃない。

qsa(略)さん、せっかくまとめてた制度を崩すような書き込みですまない。
だけど、今回から入ってきた者としてはこのまま潰れてしまうのは忍びないんだ。
659霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/23 02:14 ID:G6XphSfs
一つ書くのに何時間かかってんだ、自分…。
今回は問題だと思ったところをなるべく具体的に書くようにしてるので、
批判ばっかりしてるように見えますが気を悪くしないで下さい。

>>425-428 『まどのそと』
語彙が豊富で、それでいて文章も上手くて読みやすい。
栞のキャラも良く描けていると思う。
栞を取り巻く『現実』と、ドラマという『虚構』との対比をさせるという
基本構造は良いとして、素材の調理の仕方には疑問を感じた。
2レス目の終わり、栞は部屋を出ていった後、公園で祐一に会うのかな?
本編でのシーンをなぞるのを嫌って、ドラマの主人公の消滅で、栞の死を
暗示させていると解釈したけど(勘違いだったらすまん)、公園の場面を
カットしたために、作品全体が平板で、山場不在の印象を受けた。
あらすじと最終回だけのドラマでは、さすがに感情移入しにくく、
クライマックスの代役とはなり得ないだろう。
その後の3レス目の舞台が同じ栞の家だから、読んでて多少混乱するね。
ここは難しいところだけど、梅雨どきを表す情景描写から書き出して、
時間の飛びを読み手に知らせた方が良かったかも。
660霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/23 03:01 ID:ciXsoCVz
>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』

おちゃらけた語り口なのに、文章は上手い。
ありがちな話なのに、ツボを押さえている。
そして、この二人の人物は初々しくて、好感が持てる。
よくよく読んでみると、完成度の高い、優れた作品のような
気がしてきた。悔しいけど、口を挟む隙が少ないわ、これ。

>>447-461 『狐的蹴球の事』

真琴がとても生き生きと描かれている。
封印された記憶という、本編の手法に則ったオーソドックスな展開。
が、ちょっとオチが弱いかな。
保育園の園児が雨の中でサッカーをやるかどうかというのは
いささか疑問。真琴が保母さんだから、しょうがないかもしれない
けれど、整合性をつける作業は疎かにしない方がいいと思う。
真琴と祐一が雨中サッカーをしているだけで、テーマ的には
そんまんまという気がしなくもない。もうひと工夫を。
661名無しさんだよもん:02/06/23 04:07 ID:UPHFNuL7
やっと全部読んだ。
感想書くのも何レスあるのか宣言する必要が・・・まあ、ないけど。

全部に感想書きたいけど自分のには書けないから少しだけ。

>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』
ドキドキしますた!
雨と少女ってホントいいもんすね!
細かい批評なんて要らないでしょ?
ただ誉め言葉が並ぶだけだよ。

>>497-507 『雨三編』
最近民明書房も復活したしね。
オムニバスの利点を生かせてない気はするけど、
各話の雨でしか成り立たない萌えがお題と見事にマッチしている。
あと、ちょっと設定を理解するのに時間がかかった。

惜しいのが>>552-558 『発露』。
「人の心は恋心から成る」というテーマは非常に共感できて良かったが、
アンドロイド造る技術を持ちながら日常生活防水ってのはあんまりだ。
作品としては故障の原因が「雨」じゃなければ完璧なんで、
つまり、お題とテーマが乖離している。

逆に>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』は、
サッカーのドラマ性を見事に表現されてて大変に感動したが、
肝心のさおりんがそれに比べるとどうでもいいのでは、
二次創作の作品としては大いに難有りだと思った。
662名無しさんだよもん:02/06/23 06:12 ID:oaiKaJAs
今回は作品数も増えたしね。
感想期間も一週間あるし、週末にゆっくり読もうと思った人も多いのでは。

感想も、全部網羅しなくても自分の読んだのだけや、
書くにしても書けなきゃ一、二行でも構わないよね。
663名無しさんだよもん:02/06/23 06:14 ID:oaiKaJAs
とりあえず自分もまだ半分読了ってとこですー
664名無しさんだよもん:02/06/23 08:34 ID:EYKJtCMe
意外とサッカーでも書けるものなんだな〜
折れは 0 だと思っていたが。
665名無しさんだよもん:02/06/23 12:59 ID:G6XphSfs
>>467-470 『雨が降ったら』

出来は良いと思うが、なんだかすっきりしない、微妙な作品。
「雨が振ったら」という綾香の牽強付会ともとれるロジックは、微妙。
葛藤する姿が綾香の性格にそぐわない気がして、微妙。
綾香が浩之とどの程度の親交があったか書いてないのが、微妙。
文体も、ストーリーもしっかりしているだけに、細かい点が気になった。
こっちもはっきり問題点といえるほどの点じゃないところがまた微妙。
あと、ラストのほうで雨が近い事をにおわせて終わって欲しかったかなあ。
このままじゃ救いが無さすぎて鬱だ…。

>>480-486 『雨に降られたら』

テンポのゆったりした、日常性あふれる、ちょっと切ない作品。
自分の作品志向とは対極にあるので、読むのが困難だったけど、
ストーリーの完成度には目を見はるものがある。
冒頭で雨が嫌いだった茜が、最後にはちょっと好きになれそうに
なるまでを丁寧に描いている。その心理描写は巧み。
ただ、もうちょっと話の進行を早めた方が良いと思う。

>>497-507 『雨三編』

いきなりの男塾ネタには意表を突かれた。雨にまつわるオムニバス形式
という構成は面白いとは思うけど、肝心の中身がどれもメリハリが無い上
に短いので、物足りない。それぞれの話の練り直しが必要かと思う。
666名無しさんだよもん:02/06/23 14:02 ID:K5mj4HnH
>>665
これって霧の感想人氏だろうか……?
667御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:20 ID:eqMaQU+G
今回からコテ付けます。誰に言われたか分かる方がいいだろうから。
一応点数付けてるけど、
主観バリバリなのであんま気にしないでください。


>>425-428【まどのそと】 5点
1レスごとに時期が変わってるわけね。
ドラマのストーリーと同期した構成ってのは面白い。
暗い部屋で思い焦がれたおとぎ話が、
ラストでは失笑と共に消えて現実に取って代わるわけだ。
キャラがシナリオを考えるというメタ的な要素もあるのかな。
アイデアはイイと思うんだけど、描写と見せ方で損してるような気がする。
いわゆる「物語」として評価すると、起承転結が弱くて心理の流れが見えない。

でも、最初からスナップショット的な作品を狙ったのであれば悪くない。
スライド音と共に切り替わっていく「シーン」を追想していくような感じ。
一見結合の弱い場面同士で、読み手に時系列を示すのが「雪→雨」の描写だね。
テーマの扱いもいいと思う。
ただ、やはり文章のリズムが平板で、あっさりしすぎちゃってる印象はある。
狙い澄ましたフレーズを置くなりして、リズムを付けたらいいんじゃないかと。
構造はなるほどと思うのだけれど、一読して印象に残りにくい作品。
668御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:21 ID:eqMaQU+G
>>437-440【突然の、雨と出会いと肩すかし】 8点
なかなか洗練されたギャルゲー的テキストが良いね。
オリキャラも違和感はない。
というか、むしろ萌えキャラ化してるのは大したもんだ(w
傘代わりに学ラン貸すなんて普通やんないとは思うけど、
気を回して遠慮したりせず、サッと受け入れたのは沙織らしい描写だと思った。
「普通じゃないけど違和感までは至らない」という線の見切りが巧いね。
フィクションならではの距離感というのか。
恋愛フラグは別として、さっぱりした友達関係の始まりを予感させますな。
安定した秀作だと思う。


>>447-461【狐的蹴球の事】 7点
コミカルな雰囲気で一貫させるかと思いきや、
過去の記憶につなげてシリアスに締める。
淡いイメージのネタ(主題)に比して、準備段階の部分が少し長く感じるかな。
しんみりした良い絵なんだけど、単に回想するだけだから話の要素としてはやや弱い。
それを中心に置いて、そのために話を組んだ(ように見える)とすると、やはりちと長く感じる。
テンポは悪くないし、冗長というわけでもないんだけどね。
キャラの特徴や雰囲気は上手いと思う。
レベルはむしろ高めなんだけど、有無を言わせぬ「引き」には欠ける感じ。
669御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:22 ID:eqMaQU+G
>>467-470【雨が降ったら】 6点
状況が限定的なのは意図してのことだろうか。
長編の1シーンのような印象を受けたな。
広がりそうな予感はあるのに、そこで終わってしまう物足りなさというか。
読み手側でふくらませようにも、与えられた情報が少なすぎる。
心理描写は丁寧で、演出の間の取り方も悪くない。
文章はしっとりしてていいと思うんだけどね。
もうひと転がり欲しかった。
最後の鈴はちょっと唐突な印象がある。


>>480-486【雨に降られたら】 8点
特にひねりはないながら、よくまとまった秀作。
小さな憂鬱は、より大きな幸せに包まれてるわけだ。
深刻ぶっといて結局ノロケかゴルァ!! …って感じで。
ごちそうさまでした。
ひとひねり欲しいとも思ったけど、尺を考えるとこれで良しか。


>>497-507【雨三編】 4点
萌えシチュ三本パック。
雨の日のバカップル模様とでも言おうか。
というか、それ以外の何物でもない(w
ほのぼのしてるし悪くはないけど、並べただけって感じかなあ。
前のエピソードを受けてつなげる形式の連作だったら2,3点は上がったかも。
文体やテンポはよくこなれてる。
670御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:23 ID:eqMaQU+G
>>515-523【無題】 8点
テンポ、ネタ、キャラの「らしさ」がかっきり嵌った快作。
キャラたちの、愛すべきにわかサッカーファン具合が軽妙に書けてるね。
それぞれに祭を楽しむなかで、美汐の不器用な悩みも祭の一部になってる。
特に厚みのある話ではないけれど、(ベタながら)ネタの切れが良い。
美汐が恋する雪解けモードになってるから、本編とはちと違うのかも知れないけど。
作品として過不足はないと思う。


>>529-533【雨乞いの神奈】 4点
最初から最後まで雨と神奈は無関係なのか(w、
大雨の責任はないけど、首を突っ込んだからには巻き込まれてほしかったな。
特に因果があるわけじゃないから寓話としても弱いし。
正直、何を描きたいのかが見えにくかった。


>>536-539【想い】 7点
やるせない想いをぶつける先がないまま、
登場人物の代わりに空が泣いてる…と。
ちゃんと起伏があるし、流れはスムーズだから構成はいいと思う。
香里と祐一はこうやって対話するのが精一杯なんだろう。
最終的にはどうやってもやるせない状態に行き着く。
一つのセリフで風景が一変するところなんかは面白い。
ただ、イメージの使い方はやや直球な印象があったかな。
671御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:24 ID:eqMaQU+G
>>546-549【雨の詩】 6点
多分に詩情的な文章は、おそらく作品とよく合ってるのではないかと思う。
けど、うーむ、チョト静かすぎて個人的にはピンと来なかった。


>>552-558【発露】 8点
まずタイトルがいいね。
コンペのテーマと、作品の主題のイメージがリンクしてる。
試作機が最後まで試作機のままだったのは抑えが利いてて良かった。
ただ、やっぱり最初から無防水って設定はちと戴けない。
浸水の理由を一工夫すれば、違和感を消してさらにドラマ性を狙えたと思う。
あとマルチのなかの「試作機」を具体的に描写した方が、
読み手が流れを明確にイメージできていいんじゃないかな。
いくつか惜しいところがあるけどアイデアが評価できる作品。


>>561-570【五月雨堂奇譚】 9点
お約束と約束事をキチッと組み合わせてて読みやすかった。
物語としての完成度は今回のなかで一番高いんじゃないかな。
緊張のなかに小さな安堵を混ぜて煽っていく手法も安定してるし。
まじアンのキモであるキャラ同士の気安さも自然に描けてる。
うん、特に言うことがない…。
672御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:25 ID:eqMaQU+G
>>574-578【流転】 6点
話の展開というものがないので、ストーリーとしては評価不能気味。
硬質な文体が昔ちょこっとだけやった誰彼を彷彿とさせるな。
意識してトレースしてるんだろうか。
実はオープニングで挫折したんだけど、何となくまたやってみようかと思ってしまった。
完全に静的な状況とはいえ、心理描写はうまくできてると思う。
状況説明で止めてしまったのが残念と言えば残念だけど。
誰彼プロモーションSSとしては結構良い。
#ていうか、本編も超の代わりに君が書けばよかったのに(w


>>581-609【さおりんといっしょ! スタジアム編】 6点
これは微妙な作品だなあ。
スタジアムの熱気とか昂揚感に関しては良いセン行ってると思うけど、
さおりんと祐介の影がほとんどない…。
身近にこういうの好きな人間がいるけど、聞いてみるとまさにこんな雰囲気だった。
「葉鍵のSS」としては如何ともしがたいけど、一つのエピソードとしてはよさげ。
読み手の重心の置き所でまったく評価が変わる作品だと思う。


>>614-620【梅雨時】 4点
非道い連中だ(w
ドタバタかつほのかにシュールという趣だけど、
ちょっとムラが目立つ気がする。
勢いはあるけど、意外性も薄くいま一歩という感じ。
もう少し壊れ方面に突っ走った方が座りが良かったかも知れない。
673御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/23 14:26 ID:eqMaQU+G
以上。

今回は【五月雨堂奇譚】が頭一つ抜けた感じだった。
あと目に止まったものとして、>>515-523【無題】、>>552-558【発露】あたり。
タイトルにも工夫して欲しいというのは俺も思ったな。
タイトルが良いと、中身の印象も確実に変わってくる。
SSにとっては画竜点睛じゃないだろうか。
674名無しさんだよもん:02/06/23 18:15 ID:EYKJtCMe
感想って難しいよな〜
(・∀・)イイ!! だけなら簡単だが、上の感想人たちのような
ある種の分析的な感想って、おいらには無理ぽ。

それでも良ければ書いてみようかなとか思うけど。
675名無しさんだよもん:02/06/23 20:07 ID:baJXZDjx
>>674
それでも良いから書いてほしいと、参加者は考えてると思う。
たとえどんな感想であろう(それが否定的な内容であっても単なる罵倒でなければ)と、
聞かせてほしいところだろう。
676名無しさんだよもん:02/06/23 20:09 ID:uhKhF/1a
書き手がこういう感想しか求めてない、ってことはないと思うから、
「良かった」「自分はいまいちだった」の一、二行でもいいんじゃないかな。

自分が難しいと思うのは、他の人の感想を読むと、
自分の感想にも影響受けちゃいそうってことが(w
でも、他の感想を読んだ後なら、他の人は評価してない部分を指摘したり、
なんてこともできるし。どっちがいいんでしょうね。
677名無しさんだよもん:02/06/23 20:35 ID:XWikdglo
まずは作品読んでみて、いいと思ったものに(゚∀゚)イイ!!と書けば、
いいんじゃないでしょか。
批判的な意見を書くなら、できるだけ相手が納得できるようにと、
説明過多になってるだけでしょう。
特に全作品にレスしようとするとそうなりますね。
678霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/24 02:25 ID:4xm9MREh
>>515-523 『無題』

これはテーマの扱い方が見事だね。
サッカーの実況と、祐一と美汐の会話とを上手くシンクロさせている。
解説役の香里、北川や一人マイペースな名雪、二人を見守る秋子さん
など、他の登場人物もそれぞれ存在感がある。
敢えて苦言を呈するなら、文章表現は巧みとは言い難い。
会話過多な気もするけど、すらすら読める側面もあるので、
こちらについては、あまりどうこう言いません。

>>529-533 『雨乞いの神奈』

神奈、無責任すぎ(w
しかも雨が降ったのが偶然というあたりで、無力感も漂っていて、
神奈にあまりいい印象を受けなかった。
他の人たちも、もっと能動的に動いて欲しかった。
しゃしゃり出た神奈に、宮司がライバル心を抱くとか、
切羽詰った村人が、神奈や裏葉を生贄にしようとするとか、
もうちょっと話を膨らませる事ができたように思う。
説話、寓話としての試みは面白いと思うので、
消化不良のまま終わってしまうのは、もったいない。

>>536-539 『想い』

何だかドラマCDで見かけそうな雰囲気を持った作品。
文章は良いと思うし、ストーリーの構成も手堅いけど、
一場面を切り取ったような感じで、ちょっと座りが悪い。
栞の死んだ事実をぎりぎりまで読者に知らせないのは、
狙いなのかもしれないけど、設定が掴みにくかった。
679661:02/06/24 02:54 ID:PDtFHfYw
うーん・・・まあ、アレだ、別にいいだろう。

『ぼく色の青春』
http://hakagi.net/ss/beginner/index.cgi?action=html2&key=20020622211800

>>661で挙げた上2編の次に良いと思ったのが実はこれ。
テーマの取り上げ方は一番だと思った。
具体的な感想はここでは省略。
680名無しさんだよもん:02/06/24 05:13 ID:/YymHx89
>>674
書き手としては、それでもいいから書いて欲しいぞ。
短くても感想がつく→読まれてる、というのは嬉しいもんだ。
まぁ、場合によっては凹んだりもするけど(w それも修行の一環だし。
681名無しさんだよもん:02/06/24 12:13 ID:zli1/P8X
>>679
どっかで見たタイトルだと思ったら、ただのパロディじゃないか。
書ききっていると言う点では評価するけど、そのまんまの部分が多いので
何ともいえず。
どっちにしても、評価対象外だけどね。
682名無しさんだよもん:02/06/24 12:15 ID:IekJnU2r
>>679
ああ、あれか。どーりで妙に恥ずかしいタイトルだと思った(w
683名無しさんだよもん:02/06/24 21:23 ID:jB/fQlP3
  
では、俺も批評の真似事を。
判断基準は以下の通り。
●文:基本的な文章力。
●描:登場人物の描写に違和感がない(不条理系は逸脱してもOK)か、個性をとらえているか。
●感:読中か後、感情(感性)に訴えかけるものがあるか。
●テ:深いテーマ性があるかどうか。理性に訴えかけるなにかがあるか。
●総合:総合点。

なお、『感』か『テ』は、どちらかの評価が高ければ総合でも高得点とした。
また、雨orサッカーが、作品内でうまく料理されていると思った作品には、より好意的な点数をつけてみた。

良いと思った部分はたいてい他の人が書いているので、
問題だと思った部分についてがコメントの大半をしめることに。
作者の方はその点さっぴいて読んでほしい。


>>425-428 『まどのそと』
文:7 描:7 感:5 テ:4 総合:5
やはり、時の流れを読み取りにくかった。
物語の中に別の寓話を取り入れるスタイルはまず成功してると思う。
寓話が現実を示唆したり、あるいは反対の現象を見せることで
コントラストを強めたりする効果は無視できない。
しかし、文章力自体はあるものの、構成力がやや不足してるんじゃないかと思う。
前述のとまどいの他、盛り上がりに欠けるような感じもそのためかな、と思う。
  
684名無しさんだよもん:02/06/24 21:25 ID:jB/fQlP3
  
>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』
文:8 描:7 感:7 テ:3 総合:7
さおりんと突然の接点を持った少年のちょっとしたお話。
登場人物の名前を作中で出さない手法も、今回は効果的に使われてるように思う。
文章も砕けた雰囲気ながらなかなかの腕前と見た。
なお、下記の一節にはには激しく同意w
>あー、俺もさおりんとデートしてぇ。

>>447-461 『狐的蹴球の事』
文:7 描:7 感:6 テ:3 総合:5
雨の中での、という説得力がやはり不足してると思う。
狐だったときに雨中で玉遊びした理由は納得のいくものになってるだけに、
それと対応するはずだった現代がそうなるにご都合を感じさせる展開だったのが惜しい。
全体的に雰囲気は出てると思うだけに、その分なおさら。
やはり、雨とサッカーの両方取りは難しかったのではないだろうかと思わされる作品。

>>467-470 『雨が降ったら』
文:8 描:7 感:6 テ:3 総合:6
PS版THの綾香ED後、芹香シナリオも発生、進行した感じかな?
綾香EDって、ただの親しい友人ともとれるEDだし。
それでもこのままいけばいつか恋人に、と思っていた綾香と、あくまで気の置けない友人、
という認識だった浩之との意識のずれ。状況はそんなもんだと思う。
で、綾香の描写としては、どんなに普段さばさばしてたって、
綾香も女の子だということで、思い悩むことだってあると思う。
ましてや、かつてのトラウマから解放してくれた浩之と、大好きな姉とのことだったらなおさら。
こうなってくると、気になるのはやっぱり、もう一度あの日のように雨が降ったら、
という契機の決定がやや唐突な感じなことか。
鈴の音が、綾香の中で一つの整理がついたことを匂わせるが、しかし、どうにも消化不良さが拭えない。
  
685名無しさんだよもん:02/06/24 21:29 ID:jB/fQlP3
>>480-486 『雨に降られたら』
文:7 描:8 感:5 テ:3 総合:6
長さの割には、こう、くるものがなかったというか、何というか。
全体的な読みやすさや構成力の高さは買いだけど、もう一つ何かがほしい。
あとは雨の好き嫌いに関して、トラウマからの解放へのカタルシスというか、
元々の、なぜ雨が嫌いなのかということの描写とかがあったりした方が良かったかなと思う。
そこはもう、みんなが承知してるからいいということなのかな。

>>497-507 『雨三編』
文:6 描:6 感:4 テ:6 総合:7
アイディアが面白いと思う。
民明書房がではなく、雨と葉各作品の超常的力に関連性を、という着想が。
雫は本編で言及されたことの発展、あとの雨の影響は完全オリジナルながら、
うまいところをついていると思う。(痕はややご都合な法則だが)
惜しむらくは、雫、痕と、雨の効能が民明書房の記す通りに、
プラスの働きをしている中で、締めのTHが失敗に終わっている点。
もっとも、作者の目的は萌えシチュの方に強く指向性を示しているようなので、
その意味では失敗して良かったのだが。
着想を元にさらに練り直すと、もっと面白いものになりそうな予感。

>>515-523 『無題』
文:7 描:6 感:4 テ:4 総合:4
この長さにこのメリハリの弱さ、というのが一番の弱点かと。
何か光るものが一つほしい。
  
686名無しさんだよもん:02/06/24 21:31 ID:jB/fQlP3
  
>>529-533 『雨乞いの神奈』
文:4 描:4 感:2 テ:2 総合:3
ちょっとしたギャグ系のお話がやりたかったのかなぁ?
いまいちやりたかったことが見えてこない。
こちらの言いたいことは上記の点数で言い尽くしてしまったかな。

>>536-539 『想い』
文:7 描:7 感:5 テ:4 総合:6
確かな文章力で栞の死後を描いているのだが、本人にとっては何気ない台詞で、
人を傷つけてしまうところは、祐一よりも浩平っぽいような気も。
なんか興奮してしまったというところが、やや唐突か。
それ以外は雰囲気も出てると思うし、空に栞が何を重ねたのかというのも、
良いネタだと思う。あとは、そこからどうひねるか、かなぁ?
それと、作者さんのやりたかったことがもう少し見えやすいと良いかも。

>>546-549 『雨の詩』
文:6 描:7 感:5 テ:7 総合:7
これは、結構野心的な作品何じゃないのかな?
実はこの作品、完全には理解できてないんだけど、
『実はこうでした』って解釈はどうよ? っと、まぁ、そういう作品だよね?
やや説明不足と受け止めるか、はっきりと書かないことで切なさを増幅させてる、
ととるかで微妙なところかなぁ。
  
687名無しさんだよもん:02/06/24 21:36 ID:jB/fQlP3
  
>>552-558 『発露』
文:7 描:7 感:4 テ:7 総合:8
全体的にまとまった作品だと思う。
着眼点も面白い。試作機に関する描写はもう少し短くても良かったような気もするけど、
それは些細なこと。
しかし、彼女が偶然の故障に見舞われなければ、マルチ達の登場がさらに遅れる、
あるいは生まれてこなかった、と考えるとさらに切ないね。

>>561-570 『五月雨堂奇譚』
文:8 描:8 感:9 テ:3 総合:9
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!
今回の作品群で一番インパクトがあるのはこれでしょう。
最後の3行は蛇足な気がしないでもないけど、あとは文句無し。

>>574-578 『流転』
文:6 描:6 感:2 テ:4 総合:3
知名度に反比例して、やってない人間が多そうな誰彼。
それを意識してか説明があるのはまあ良しとして、
最後までのほとんどが、それで終わってるのは良くない。
やりたいことがあまり見えてこないのもどうか。
表現したかったことを良くまとめた上で書いてほしかったかも。
  
688名無しさんだよもん:02/06/24 21:37 ID:jB/fQlP3

>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』
文:6 描:9 感:7 テ:7 総合:8
感感があったりするのがちょっと気になったw
でも、サッカーにはあまり興味がない俺にも楽しく読ませるのは凄い。
読む前には長いなぁ〜と思ってちょっと身構えてたんだけど。
キャラも生き生きとしてて、いい。
雫本編後の、現実と向き合うようになった祐介たちの物語としても価値があると思う。
しかしながら、作者さんの今回でのSSでもくろみは、
雫ファン層のサッカーファン人口を増加すること、だったりするんだろうかw

>>614-620 『梅雨時』
文:6 描:7 感:4 テ:3 総合:4
暴走系ギャグならもっとロケットのように突き抜けても良かったのでは無かろうか。
それなりに面白いと言えば面白いんだけど、やはり、それなりでしかないというか。
作者さんが一番やりたかったのは、香里の台詞なのかな?
>「はあ…雨降って地固まるってやつかしら」
って奴。……何か、もう一インパクトがほしいと思う。

以上、生意気な感じで書き込んでみた。
点数は差を付けるようにしたこともあって、結構辛目。
このレスに耳を貸すか貸さないかは、作者さん次第。

おまけ
>>681
ただのパロディーだということは、本人が向こうで書いてるよ。
689 :02/06/24 22:27 ID:D49WcL+u
>>687
最後の三行、無かったら逆に尻すぼみじゃない?
あの作品は上手く纏まってると思うよ。
細かく追求するなら、序盤のスフィーの物憂げな感じが、
暇を持て余して健太郎の話に食いつく姿と直結しないかと。
いらない……というか考慮した方が良かったのは最初の方じゃないかな。
 あげ
690名無しさんだよもん:02/06/24 22:54 ID:7KLvM69y
>>687>>689
そうかな……。
俺は最後の三行をもう少し膨らませるべきだったと思うんだが。
健太郎が幽霊に怯える描写をもっと入れたりして。
このままだと健太郎の苦悩がいまいち伝わってこない気がする。
あ、序盤は今のままでいいと思う。
無難に幽霊話への導入部分の役割を果たしているし。
スフィーは物憂げな感じというよりも、暇を満喫しているって感じでは。

しかし幽霊の描写が上手いな……。文句ナシにグランプリ候補だねぇ。
691 ◆qsaJNT.c :02/06/24 23:00 ID:b3DKUzjw
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現在、葉鍵的 SS コンペスレでは投稿期間を終え、感想期間に入っています。
今回、投稿された作品の一覧は >>629 となっています。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ何か書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
692幼い中高生、直アポ直電聞ける:02/06/24 23:01 ID:zPypHNvg
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693名無しさんだよもん:02/06/24 23:44 ID:yqsJ9rkN
感想もいろんな視点が見られていいですね。
触発されて、個人的に「気になった作品」をひとつ書いてみます。

>>425-428 『まどのそと』
着眼点が面白いと思いました。
テレビと現実(栞シナリオ)が並行して進んで、ときには不在の栞に代わって
ドラマがシーンを担当しています。もっとも感傷的でロマンティックなはずの別
れのシーンで、あえて誰もいない部屋を描写してみせたのにセンスを感じまし
た。一歩退いた場所に読み手の視点を設置したことで、二つの物語を突き放
して対比できるようになっています。他ならぬ美坂姉妹が「ドラマの御都合主
義を笑う」という陽性の皮肉もいい感じです。
ただ、文章が乱れているわけでもないのに、どことなくまとまりを欠く感じがしま
す。説明臭くならないよう気を付けて、めりはりの利いた場面転換をすれば見
違えるんじゃないでしょうか。
今回もかなり上手い人は多かったんですが、「惜しい」と思ったことも含めて、
一番気になった作品はこれでした。

蛇足ですが、固定カメラ的な手法にしても面白かったかなと思ってみたり…。
694名無しさんだよもん:02/06/25 00:10 ID:J4X1n2t1
>>690
3行ってのは確かに少ないかもしれないけど、
健太郎の苦悩とか入れるとクドくなりすぎると思われ。
オチとしてはすっきりしてた方が読後感あっていい。
>>693
最初の投稿って事で贔屓してるかもしれないけど、
俺も『まどのそと』は結構いかった。
栞の感情の推移をドラマに見立てるのはいい考え。でも、
いかんせん構成力不足というか、話の流れに取りとめが無い。
唐突にドラマのストーリーが並べ立てられると、何と言うか……引くかな。
>>425>>426の間に、1テンポ置くと入り込みやすそうだと思った。
695名無しさんだよもん:02/06/25 00:45 ID:/dZxbxHu
構成力という立場だけから見るなら、『雨に降られたら』は巧いと思う。
地味過ぎて少々印象に欠けるけど。

……詩子の使い方とか、ね。
696名無しさんだよもん:02/06/25 01:50 ID:J4X1n2t1
登場人物に無駄のない構成になってるよね。>『雨に降られたら』
ただ、一部の作品を除いては、どれも「雨の情景描写」が強すぎるような。
水滴が落ちていく様なんて、読んでれば勝手に頭に浮かんでくるし。
オリジナル作品と違って、テーマもキャラも決まってるから余計にクドく感じるよ。
短い文章で、「嫌いな雨」の陰湿さを表せる事が重要だね。
『雨が降ったら』はその逆……。情景描写が少なすぎる。っていうか、これ雨じゃなくてもいいよね。
鬱を表現するのに雨を利用してるんだとは思えど、テーマと呼ぶほどには生きてないかな。
テーマが「恋」とか「失恋」だったら相当の高得点を上げたと思うんだが。
綾香視点で進むストーリーの流れ自体はかなりいいし、文章力もある。
読み終えて凹んだからね。読み手の感情を揺さぶる事ができる作品は良いよ。
697名無しさんだよもん:02/06/25 05:31 ID:crB8ULok
>>561-570 『五月雨堂奇譚』 、評価高いのか。
うーむ、俺にはどこら辺が「雨」なのかさっぱりだったんだが・・・。
698名無しさんだよもん:02/06/25 05:53 ID:FqIwtgL3
やはり今回のテーマを2つにしたのはある意味失敗だったと思う
サッカーを題材にしたSSが軒並み出来が悪いので、
どうしても雨側の大したこと無い出来がサッカーの上手い作品を上回っているように感じられる
(葉鍵住民が雨・サッカーですでに評価が分かれているような気もする)

公正を期す、と言えば硬いかもしれないが次からは一つに通してほしい
699名無しさんだよもん:02/06/25 07:23 ID:HxFOk9rK
>次からは一つに通してほしい

そういうことになっています
>>383-386
700名無しさんだよもん:02/06/25 07:26 ID:/dZxbxHu
『五月雨堂奇譚』
雨というテーマを考えると、個人的には評価できない。
面白いとは思うけど、あまり雨と関係していないと思う。

テーマに沿ったものが大前提だから、ちょっとね。
まあ、テーマにこだわり過ぎるのもダメだとは思うけれど。
701名無しさんだよもん:02/06/25 09:07 ID:ZjNbmxc0
>>699
698はそれを踏まえた上で、今回の2つテーマは予想通り失敗だから次はちゃんと1テーマでね
と、念押ししてるんだと思う
702名無しさんだよもん:02/06/25 10:36 ID:kYmyA6z4
ってゆーか、俺にはサッカーも十分に評価されてるように見えるんだが。
作品数そのものが少ないだけで。
703名無しさんだよもん:02/06/25 13:17 ID:XkE0ofWM
んー、いくつか感想を。ちなみに評価が高い順……というわけでもないです。
某作品の作者なので、全部の感想は書けません(w

今回の作品、最近メイドロボに傾倒していることもあってか、「発露」が結構心に残ったのだが、
試作機9号さんが、壊れて修復不可能になったことが気になった。
ブラックボックスにデータが保存されているなら、直してあげてくれぃ。この訴えは(略
それと、電話をかけるまでもなく、通信途絶したら緊急事態だと思うのだが。
通信が終わったあとにした方が、納得はいくね。監視しとけという突っ込みは既出なので略。
……よくよく考えりゃあ、雨で壊れる構造なんて事は、
雨に見舞われる前に作った本人達の方がよく知っているはずではないだろうか……?
主任! 携帯もいいですが、折り畳み傘を!
う、読み返ししていたら、あら探しになってしまった(汗
ちょっと関係ないけど、防水はともかく、海に入ったら塩分はピンチじゃないのかな。

サッカーSS>個人差はあっても評価はまちまちで、雨に比べて評価が低めということはないと思うが。
「さおりんといっしょ(略)」は、二次創作としては微妙だけど、作品としては悪くない。
選手のことはよく分からないが、読者がそのまま祐介の立場だとすれば、一応感情移入はできる。
リアルで細かい描写は、作者自身がジェフの応援をしていて、スタジアムに何度も足を運んでいるならではだろう。
ただ、それでも細かすぎるけどね。余分な部分はざくざく削っちゃってよい。
ジェフの頑張りを書きたいのか、まっきーと沙織の友情&悔しい想いを書きたいのか、
そこら辺が不明瞭なので散漫な印象を受ける。
あと、オギさん。「話し方がおばさんくさい」。おかげでおばさんの脳内イメージが。
モデルがいそうだけど(w だとしたらオギさん、ごめんなさい。
どれかといえば「さおりんのジェフユナイテッド入門講座」って感じ。
704名無しさんだよもん:02/06/25 13:18 ID:XkE0ofWM
五月雨堂奇譚>雨にまつわる言い伝えがあるという関わり方をしているし、演出としても使われている。
テーマというには確かに少し弱いけど、必要な素材にはなっている。
最後の三行については、オチとしてはあれくらいでいいのではないだろうか。主役はスフィーだし。
ただ賑わったのなら、健太郎は苦悩するだけでなく、複雑な喜びを感じるくらいの方が自然かな。
あと「そ、そんなこと言われても……」のセリフは、この板では無条件で笑ってしまうネタなので、
ホラーを書くのなら避けた方が無難だったなぁ(w

流転>誰彼やったことないけど、そのおかげで彼の独り言に頷きながら読めた。
が、逆にやったことある人にはくどく感じるんだろうな。
本編の舞台裏の、1シーンを切り取ったみたいな構造だね。
雰囲気作りはいいけど、それだけといえば、それだけになってしまったのが残念。
これで岩切と雨中決戦をしなくてはならない状況に陥ったりしたら、燃える展開になったかも。
んで、冒頭のくだりのヴァンパイアの話が勝機になったらおもしろかったんでは。(と勝手なことを気楽に言う)

雨の詩>詩子さーん・゚・(ノД`)・゚・。 いいのかなぁ……これ(w 着眼点はおもしろいね。
それとも俺が知らないだけで公式の裏設定とかΣ(゚Д゚;!?
>>548の頭のセリフが微妙に唐突。タメが欲しい。
それと改行が30文字なせいで、ぎゅっと詰まって読みづらいのが気になった。 
でも文章は丁寧で細かい演出も上手い。泣かせるSSは結構好きです。

グランプリ……うーん。良作は多かったけど、頭一つ抜けているのはなかったなぁ。
感想は書かなかったけど、他にも上手いものはあるし。今回は保留。
んでもコンペ自体は盛り上がってきたようで嬉しい。
705名無しさんだよもん:02/06/25 17:41 ID:J4X1n2t1
そう言われれば五月雨堂奇譚、雨がほとんど絡んでないね。
出来の良さに目を奪われて、言われるまで気付かなかった。
怖い話の元になってはいるんだけど、作品の面白さは健太郎の話がベースじゃないし。
健太郎がスフィーを怖がらせる話に、テーマ故に雨を付随したというか。
でも時間帯はたぶん夕刻間近、5、6時くらいだと思うし、
その時分に快晴だったら幽霊が出ても怖くないだろうし。これでいいのかな?
ただ、感想を書くために読み込んだから雨の重要さを考えるのであって、
普通に読んだだけじゃ「雨ゆえに面白い」っていう考えは全く浮かばなかった。
テーマと離れてるってのは言えてるかもしれない。
もっともテーマを内包、凌駕する良作とも言える。
つっても俺の1番は『雨に降られたら』なのだが。
706霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/25 17:56 ID:vicOgmo/
>>546-549 『雨の詩』

投稿された作品の中では最も個性的な文章。
流れるような詩的なレトリックで始めから終わりまで、澱みなく話が
進んでいく…のは良いんだけど、ストーリーの中身が薄い。
茜と詩子が学校で会って、いきなりの真相暴露では、
( ゚д゚) ポカーン としてしまう。
筆の上手さに寄りかかり過ぎではないだろうか。

>>552-558 『発露』

試作機が雨に濡れるまでの状況設定が、ちょっと強引かな。
傘やタオルはどうして持ってなかったか、研究所の人が同行してしかるべき
ではないのか、そもそも防水機能は最初に付いているべきではないのか…
など。その点を除けば、プロットといい、文章のテクニックといい、
電話番号の最後の数字の(源五郎の五…だよね?)心憎い演出といい、
多くの美点をもった良作であると思う。

>>561-570 『五月雨堂奇譚』

オカルト系の作品では、残留思念というのは、よく見かけるネタだけど、
うまく捌いて、後半の意外な真相に繋がっている。
全ての面で、結構高い水準に達しているんじゃなかろうか。
特に、健太郎の怪談と、スフィーの恐怖体験を絡ませた、見事なまでの
構成力に脱帽。読んでいるうちに、どんどん引き込まれました。
707霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/25 17:57 ID:vicOgmo/
>>574-578 『流転』

誰彼は未プレイなので、独立した作品として読みました。
水に強い強化兵が居る、というあたりで、ああ、『デビルマン』
のシレーヌ編みたいな展開になるのかな、と予想してたんだけど…。
そのまま終わりかい!これでは話に動きが無さすぎて、
評価のしようがない。
文章も悪くないし、期待させるものがあっただけに残念。

>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』

書きたいことを書きすぎた作品。いや、その熱意は凄いと思うけど。
もっと削るべきだし、テーマの処理もひねりが足らない。
そもそも、登場人物が沙織と祐介である必然性はあったんだろうか。
いっそのこと、オリジナルキャラを用いて、一次創作のサッカー小説として
作った方が、高い評価を得られたような気がする。

>>614-620 『梅雨時』

北川が出て来たところで、彼の悲惨な運命が予想できて笑ってしまった。
ダイジェストのくだりも面白い。豆腐についた血ぐらい洗えよ、二人とも…。
ただ、残念ながら、後半の展開は、ちょっと突き抜け方が足らなかったと思う。
708名無しさんだよもん:02/06/25 18:04 ID:/dZxbxHu
雨をきちんと絡めて、テーマとして使ってると言うと、
『突然の、雨と出会いと肩すかし』と『雨に降られたら』かなぁ・・・。

「テーマ」としてまとまってるのは、このふたつだと思う。
話の理由とかキッカケは別に雨じゃなくてもいいじゃん、ってのもあるし。
このふたつ、どっちも好きなので一応書いておく。
709名無しさんだよもん:02/06/25 18:05 ID:J4X1n2t1
でも、『雨に降られたら』もちょっとそうだし、狐的蹴球も梅雨時もそうなんだけど、
行間が悪く働いてる面が多い。雨に降られたらはほど良くまとまってるし、
最後の「〜〜浩平の傘のなか」が印象付けられるからいい。
でも梅雨時なんかは……秋子さんが食べさせるシーンを印象付けるために行間を
取ったんだろうけど、なんだかテンポが悪くなるだけだったような。
行間を空ける事自体は悪くないけど、描写力の足りなさが味の悪さに拍車を掛けてる。
秋子さんの言葉に反応して素直に口を開けるのは構わないとしても、
素直に倒れるっていう表記は何か変だ、というか「素直に倒れる」って何?みたいな。
710霧の感想人 ◆kaNSOFOg :02/06/25 18:12 ID:vicOgmo/
昨日から突然のプロキシ規制。感想期間に間に合わなくなりそうになったので、あわてて通る串探し。この串、いつまで持つのやら…。
 全体的な感想としては、もう少し起承転結、特に結の部分を大事にして
欲しいなと思いました。そういった点では、『無題』(美汐)、 『五月雨堂奇譚』、『梅雨時』などは良かったんじゃないかな。
 もう一つ、テーマについても、雨が降っているだけ、サッカーしている(あるいは、観ている)だけの作品が目立った。雨が不可欠な要素になって
いるか、もっと吟味して欲しかった。逆にいえば、雨が降っていなくても
成立し得るような作品はよろしくないと思います。
 作品数が多いので、ベスト5まで挙げます。

一位 『五月雨堂奇譚』
二位 『突然の、雨と出会いと肩すかし』
三位 『発露』
四位 『無題』(美汐)
五位 『雨に降られたら』

以上、長文失礼しました。
規制が解けていたら、また次回。
711名無しさんだよもん:02/06/25 18:33 ID:vicOgmo/
二つのテーマって言うほど失敗だったかな。
Aのテーマで思いつかなくても、Bのテーマならネタがあるって
事もあるだろう。今回、サッカーというテーマが困難だったから
そちらの作品数が三つに留まっただけで、ニテーマ制自体は
安定した投稿数の確保、という観点からは有効じゃないかな?
712名無しさんだよもん:02/06/25 18:51 ID:YCbJ+Rw2
>711
同意。
だが、限られたテーマからどんなSSが生まれてくるのかも醍醐味だったり。
2つのテーマにして、投稿されたSS群にまとまりがなくなるのもいやかもしれん。

投稿されるSSの数と投稿されたSSのまとまり。どっちを取るのか悩む。
713名無しさんだよもん:02/06/25 20:06 ID:emrsFbJ3
うーん。書き手として一言。
テーマが二つあれば、その分自由度が上がるので、書きやすくなるかもしれない。
だけどテーマの再現性を評価基準の一つと考えると、
書きづらいテーマ、書きやすいテーマの差で、評価が変動するのは避けたい。
かといって、テーマごとに作品を分けて、別物としてそれぞれ評価するのは意味がない。両方のテーマを含む作品もあるし。
でもたくさんの作品は読みたいジレンマ。

一応、次からはテーマを一つに絞る方向らしいけど。
いっそのこと三題噺みたいにするのもおもしろいかな……と本末転倒してみる(嘘
……結局俺はどっちの主張がしたいんだ?
そこら辺も含めて、統括期間で話し合うべきですな。
714名無しさんだよもん:02/06/25 23:44 ID:ODbSjzTO
「さおりんと一緒」は祐介が殻を破る事を主眼に据えたかったように思えるけど、
それにしては前フリが長すぎたね。
715 :02/06/26 00:17 ID:uLNc0Wav
いや、サッカー書きたかったんじゃない?俺にはそう思えた。
つってもサカわからんからつまんなかったけど。
716714:02/06/26 00:20 ID:ZIJN+TAM
>>715
まぁ、そこら辺は作者さんに聞かないと分からないわけだが……
感想期間終わったら、作者さんたち集めて座談会とかしたらおもしろいかも。
サロン化、とか言われそうだけど。
作品に対する質疑応答の方がいいかな?
717名無しさんだよもん:02/06/26 00:23 ID:M2zKIw8k
ちょっと気になった作品をいくつか
五月雨堂奇譚:おそらくコンペ初のまじアン作品。
       そのせいか新鮮に感じまじた。
       テンポもよく良作。
流転:これもおそらく初の誰彼作品。
  実は読んでいる時一番引き込まれたのがこの作品だったりします。
  構成力が上手かったです。もうちょっと続きが読みたかった。
718 :02/06/26 00:48 ID:uLNc0Wav
流転は「起」「承」終わり、みたいな感じがしたよ。
文章は読ませるから話を煮詰めて作って欲しいね。
月代のキャラがちょっと大人びてるような気もした。
719名無しさんだよもん:02/06/26 01:34 ID:ZIJN+TAM
ちょっと「テーマ」っていう言葉について悩んでみた。
辞書によると、テーマ=作品の主題。主題=作品の中心となる思想内容。
作品の中心となる思想内容は雨です。というのはなんか妙なような……?
「素材」が「雨」というなら納得がいくんだけど。俺の解釈、変かな?

たとえば「突然の、雨と出会いと肩すかし」。
この作品は「雨」が絶対必要な「素材」なんだけど、テーマなんだろうかこれは?
テーマって、語りたい事って意味じゃないだろうか。
この作品のテーマは、ちょっとした偶然の出会いとささやかな交流、それに尽きると思うんだけど……どうでしょ?
みんなの意見希望……統括期間で言うべき話題だったかな?
でしたら保留ということで。忘れちゃったら困るので、一応書き込みはしておきます。
720 :02/06/26 02:09 ID:uLNc0Wav
このスレで扱われてる「テーマ」っていうのは「ネタ」って感じじゃない?
今回の場合は雨を元ネタに何か作る、という……雨のアンソロジーというか。
「猫耳娘アンソロジー」が猫耳娘をメインに話を進めていく、みたいな。
721名無しさんだよもん:02/06/26 05:06 ID:Jg5Eoaq0
結局のところ、「雨」や「サッカー」を、今回「テーマ」として上手に料理できてたのはどれなんだ?
テーマの定義が幅があって、ひとによって違うのかもしれんが。
722名無しさんだよもん:02/06/26 10:59 ID:Zt8s/kdo
ううむ。実は『さおりんといっしょ! スタジアム編』ではないだろうか。
テーマ、という言葉を厳密に解釈すると。
このSSはサッカーを書きたいのか、二次創作をしたいのか、よく分からないと
何人かの感想人さんに指摘されていたが、裏を返せばそれだけサッカーが話のメインに
出張っているということだと思う。
それがいいのか悪いのかは別にして。
723名無しさんだよもん:02/06/26 13:19 ID:FEZnkYBE
(;´Д`)/ 先生!! それは「上手に料理できていた」とは言えない気がします!
       テーマに振り回されたって感じ?
724名無しさんだよもん:02/06/26 16:31 ID:Zt8s/kdo
……そうかもしれない(;´д`)

さて、今までレスがあまり付いていない作品の感想を。
『雨乞いの神奈』
文章の基本的なルールや、描写の仕方はいいと思う。後は話の構成力だろう。
正直、このSSはもっと落ちが欲しい。
>なお、雨はその後も数日降り続き、川は溢れ、堤は切れかけ、村人たちはたいそう難儀をしたそうな。
これを最後の一文にするには弱すぎるかと。というかこの締め方では、読んだ後に
響くものがない。
ギャグを狙うのなら、もっとはっちゃけた方が。神奈の無責任さや村の迷惑ぶりを
おもしろおかしく描けばいいのでは?
ほのぼのを狙っているのなら、Air本編に多少絡ませてみても良かったかもしれない。
世間知らずのエピソードとか宮仕えをしていた時の苦労話とか、神奈に読者が
萌えるように。
兎にも角にも話を膨らませることが大事。そうしたら、終わりも自然と残る締め方が
出来ると思う。

他にも1つ、2つ感想を付けようと思ったが……。時間がないのでまた今度(ぉぃ
725名無しさんだよもん:02/06/26 19:29 ID:C8OL7XFH
>>724
早くしないと感想期間が終わってしまうぞ。6/27の午前八時で終わりのはずだ。
感想期間って一週間だよね?

さて、そろそろグランプリ作品の候補も選出しないといけないが……。
トップを爆走していた『五月雨堂奇譚』にテーマ性についての突っ込みが発生。
このスキに『雨に降られたら』『発露』などが追いすがる。
トップを守ることができるのか、逆転が起きるのか、
あるいは別の作品が横からかっさらってしまうのか?

……まぁ、厳密に1位を決めなくてもいいんだけど(w
726名無しさんだよもん:02/06/26 20:54 ID:adgcLDb+
>>720
基本的には「ネタ」で同感だけど……
全作品が同じくらいその「テーマ」に縛られないと、書き手としてはちょっと困る。

ほんの少しでも雨が出てればいいってなると、話の枠がどこまでも広くなっちゃうし。
「雨」というテーマで考えれば、色々と派生させることはできるけど。
そこから水の話に変わっちゃうこともあるし、あるいは川の話になるかもしれない。
もしかしたら雨で中止になる運動会かもしれないし、てるてる坊主かもしれない。
でも、それは雨が中心でないと駄目じゃないだろうか。……話の焦点としてなければ。
何故、その作品に「雨」を使ってるのか。
それは本当に素材が「雨」じゃないと、作品として完成していないのか。
きっちりと「雨」の枠内で作られた作品としての意味があるのか。

んで、例として出た猫耳娘云々だったら、50ページのうちの1ページ目だけ猫耳娘がでてます。
ちゃんと猫耳娘のテーマに沿ってるでしょ? ……じゃ駄目だと思うのよ。
猫耳娘が主人公やヒロインです。 「テーマ」としては、こういうことじゃないかな?

そろそろ感想期間も終わりなのに、長文スマソ。じゃっ。
727726:02/06/26 20:59 ID:adgcLDb+
スマソ。さらにちょっと追加。
猫耳娘の例にもうひとつ。
敵として大ボスが猫耳娘でした、ってのもありだね。
要は、その「テーマ」ってヤツが話の中核として存在するべきだと思う……ってことですので。
728名無しさんだよもん:02/06/26 21:00 ID:IgrZOQ5e
その前に2ch自体が閉鎖風味ですよ?
避難所に移動?
729名無しさんだよもん:02/06/26 21:09 ID:uLNc0Wav
避難所の場所がわかりませんよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
730728:02/06/26 21:29 ID:IgrZOQ5e
スマソ、閉鎖発言は騙りっぽいね
なんか情報が錯綜していて、よーわからん。

>729
もし閉鎖になったら葉鍵板羊か避難所避難所あたりかなー。
でも羊は羊で大変そうなので、どうにもならないような気が。
731名無しさんだよもん:02/06/26 21:31 ID:o3n+ngGR
アンソロジーの場合、
作品集としてのテーマと個々の作品の主題は違うことも多いね。
一冊の作品集として完成したときに、
バックグラウンドとして浮かび上がるわけだから。

作品の核心にテーマが関わるべきと考えるか、
ネタ程度で良しとすべきかは読み手の基準で評価すればいいでしょ。
あとは書き手のこだわりと美意識にお任せってことで。
732名無しさんだよもん:02/06/26 22:56 ID:Af14JZeS
>>729
自信ありげな態度にワラタ。日本が沈没するときも、君だけ国内でにやりとしていてくれ(w
733名無しさんだよもん:02/06/26 23:36 ID:YBKypgjT
その上激しい波に洗われてずぶ濡れになりながら読経を続けてくれると最高だ。
存在感でタンバに勝ってくれ。
734 ◆qsaJNT.c :02/06/27 00:00 ID:LpQ0iDoV
【告知】

感想期間は、今日の午前 8 時までとなっています。
まだの方は、お早めにお願いします。

投稿作品の一覧は >>629 です。

目に留まった作品だけでもいいので、よろしければ何か書き込んでください。
あなたの一言が、未来の SS 職人を育てるかもしれませんYO!
735名無しさんだよもん:02/06/27 02:30 ID:Ss8Cmo4m
>>719
Yahooではこんな感じ。
テーマ【(ド) Thema】
(1)創作や議論の根本的意図・題目・中心課題など。主題。

しゅだい【主題】
(2)談話・文章・研究などの,中心となる問題。テーマ。
(3)芸術作品に,作者があらわそうとする基本的な思想。テーマ。

ちなみに、俺は「雨」「サッカー」についてどんなドラマが展開するのかを期待して読む。
736名無しさんだよもん:02/06/27 06:35 ID:hUCL6wn0
感想文です。

>>425-428 『まどのそと』(栞) テーマ・雨
場面転換と、時間が飛んだ時、もっとはっきりそれと知らせて欲しかったかな?
行空けとか記号とかで。ラストの会話も、いい所なのでもう少しスムーズな感じに
推敲して欲しかったような…。劇中劇のドラマのエピソードが爽やかな印象を
醸し出し、暗示も成功してるし、書き手の狙いは成功していると思いました。
好感持てるお話です。

>>437-440 『突然の、雨と出会いと肩すかし』(沙織)雨
>赤い長髪とピンと跳ねたもみあげ
他の部分がリアルなだけに、アニメ絵的な表現が気になるタイプです。自分は。
でも、無いと沙織だと気付かないワナ。…それに、「赤い髪」はアリか。
「ギャルゲーだったら…」も一般的な男子はあまり思わないとか、
知らない男の制服を被って来たら彼氏はかなりびっくりするんじゃないかとか、
ちょっと気になるかな。細かいな俺。この辺、やめろっていうんじゃなくて、
それに関する何がしかの言及があればと。
あと、もっとふたりの関係を「期待させ」れば、「肩すかし」がより効いて
盛り上がったんじゃないかな。主人公が誰かと思わせておいて
実は何者でもない、(でもいい奴)という部分とかも。
雨に濡れた女子高生の描写とか(w、沙織のキャラとかはとてもいい感じでした。
737名無しさんだよもん:02/06/27 06:37 ID:hUCL6wn0

>>447-461 『狐的蹴球の事』(真琴)サッカー・雨
このぐらいの降りで保育児にサッカー、はさすがに親がやらせないと思うので、
その辺は改変が必要かなあ。試合中に振り出すとか。で、も少し小雨にするとか。
過去の記憶と、現在の幸せの確認。いい感じです。

>>467-470 『雨が降ったら』(綾香)雨
雨、がSSの背景かつ、はっきりSSの肝とシメにもなってて、
全体のレベルも高えと思います。
気になる部分は、『分かっているくせに』以下のくだりは本当に狂っていそうで
オーバーに感じたかな。「一体、何が引っ掛かっているのだろう。」後の段を読むと、
こういう疑問が浮かびそうには思えません。はっきり気付いてるかと。
「わたしの罪」も、ちょっと大袈裟に感じたかな。
最後の文の「また」もどこに掛かっているのかもうちょっと納得ゆかず。
テーマを構成に組み入れた上手さでは、今回トップレベルだと思いました。

>>480-486 『雨に降られたら』(茜)雨
決めの文章、セリフがどれも違和感なし、いい感じなのが印象的です。
かなり丁寧に書かれたのではないでしょうか。
もう少し山や谷があったら、もっと印象に残ったかな。
738名無しさんだよもん:02/06/27 06:39 ID:hUCL6wn0

>>497-507 『雨三編』(瑠璃子・楓・芹香)雨
雨に対してそれぞれな行動する三人の葉のヒロインの萌えSSって感じですね。
アイディアは面白いし、三者三様の反応が楽しみどころか。
ただちょっと三編の関連が薄い印象も。この雨が同じ日、同じ時間、同じ雨だった、
とか、三編に関連があったらもう少し印象変わるかも。
民明書房の文はもうちょっと推敲が欲しかった。

>>515-523 『無題』(美汐)サッカー
北川と香里の会話が『』に変わって遠景に退いていくあたりは上手いですね。
サッカーの実況が、ふたりの好いた惚れたの会話の実況に、というアイディアも
面白いと思います。
名雪が笑い所ですね(w

>>529-533 『雨乞いの神奈』(神奈)雨
無責任ドタバタギャグですね(w だとしたら、
面白いんですけどもっとギャグを入れてくれないと、少し食い足りないかな。
オチの最後一文はオチとしてちょうどいい感じ。

>>536-539 『想い』(香里)雨
祐一が突然そんなことを言い出す。いきなり叫び出す。
その二個所がちょっと唐突に感じられました。
ふたりの会話する内容やSS自体は悪くないと思いますので、
そこだけなんですけどね。
739名無しさんだよもん:02/06/27 06:41 ID:hUCL6wn0

>>546-549 『雨の詩』(茜)雨
雨音を詩(うた)の調べ、詩を詩子にかけて、
美しくテーマと繋げていると思います。文章表現もきれいですし。
ただ、雨音、言葉をともなわないものを「詩」といえるかどうかは微妙かな。
大丈夫とは思いますが…。

>>552-558 『発露』(マルチ)雨
突然の予期せぬアクシデントで明らかになったあること、って感じですね。
「雨で壊れるか?」ってツッコミが多いですが、歩いてる最中雨に濡れる
ぐらいは平気で、絶対濡らしてはいけない、雨を避けられる場所でオープンせねば
ならない部分を、アクシデントでドリフ状態で頭から水被ってしまったから…って
ことですよね。……やっぱちょっと脆いかな?(w
「母が子に対するものと似ていた。〜」、エピソードはいいんですが、「失笑」は
違うような。ラストの「瞳が笑った」も、どうでしょうか。
試作機が主任を好きだったのが判明する、マルチが浩之にその事を喋り出す、
どちらも前後にあまり繋がりを感じませんでした。
惜しいのはその辺のもう一歩の演出だと思います。

>>561-570 『五月雨堂奇譚』(スフィー)雨
ホラーはこのスレでは初登場ジャンルですね。(・∀・)イイ!
文章力も確かだ。自分はなぜか、スフィーが一人きり取り残される
お約束の展開への流れのスムーズさが、特に気持ち良かったりしたんですけど。
オチも良かったし。ラストも軽くて楽しくて、らしいですね。
ただ、自分は2chで怪談スレとか覗くの大好き人間なんで、怖いまま終わるのも
面白いかな…と思ったりもしたんですけど、二次創作としては今の方がいいですね。
ああ「新耳袋」の新刊早く読もう。全然関係ねえ。
740名無しさんだよもん:02/06/27 07:08 ID:VYH5Zocq
>>574-578 『流転』(蝉丸)雨
主人公が部屋の中で物思うだけのSS……と言ってしまったらそれまでなんですが。
そう思うのは、自分が原作を未プレイだからじゃないかと思います。
冒頭のバンパイアに関する会話もよくわからなかったし。
テーマということもあって、「雨」を文章で映像的に表現することには
どのSSもチャレンジしていましたが、このSSは特別な言葉を
使ってるわけでもないのに、けっこう印象的でした。
あと、このスレでは元ネタと口調が新鮮ですね。
ラストのシメに、もう一度、冒頭と同じような月代の明るい口調のセリフを入れて
繰り返すと(主人公の回想ででも)、構成としてはシマるかな〜と思いました。

>>581-609 『さおりんといっしょ! スタジアム編』(沙織)サッカー
ラストの祐介の独白の文章が、いまいちこなれてないなあ、と。
試合後の部分の「日はすっかり落ちていた」も二回繰り返しになってます。
あと、オギさんがベテランのサポーターにしてはふたり以外と話す場面がないので、
「他に友達いないのか?」って気がしました。
そして「交替のキーパーを入れなきゃいけな」いから「3人の選手交代枠」を
使い切ってしまう状況なら、普通そこで「足を攣ってる選手」を替えるかと……。
あとは他の方がおっしゃってますので。

>>614-620 『梅雨時』(Kanon)雨・サッカー
ギャグSS、大笑いです(w 
特に「以下ダイジェスト」の部分は爆笑。リズムもいいし。
ただ個人的に自分、車でちょっと出れば山で山菜を取って来れて調理→夕食→ウマーな、
ファンキーな土地にマジ住んでるので、「俺が図鑑片手に山でとってきた」だと
そのまま「やるじゃん」とか感心してしまいます。そこだけ。
ラストはきれいにしめてますね。そのままギャグで押し切っても良かったかも。
741名無しさんだよもん:02/06/27 07:11 ID:VYH5Zocq
自分の最優秀賞は、一番楽しませていただいた『梅雨時』と
一番テーマの料理と工夫が成功してると思った『無題』、
一番技量と完成度が高く感じた『五月雨堂奇譚』、以上三本に贈らせていただきます。
次も楽しみだにゃあ。
742感想期間終了 ◆qsaJNT.c :02/06/27 07:59 ID:s4dSHyVq
ただ今をもちまして、感想期間を終了させていただきます。
投稿された書き手の皆さん、感想をつけてくださった読み手の皆さん、
そして生温かく見守ってくれていた ROM の皆さん、どうもご苦労様でした。

引き続きこのスレでは、今回の運営への意見、書き手の挨拶、
次回テーマの決定などを行いたいと思います。

また、今回投稿された作品の中で特に優秀だと思ったものがあれば
名前を挙げてください。一番多く名前が挙がった作品を最優秀作品として
推したいと思います。もちろん参加、不参加は自由です。
なお、名前を挙げる際は、理由もつけてもらえると トテモ(・∀・)イインチョ

上記のものやそれ以外にも意見が何かありましたら、書きこんでください。
743名無しさんだよもん:02/06/27 08:16 ID:YCME0BWx
お礼――或いは言い訳

 今回、「狐的蹴球の事」と「雨三編」で参加させてもらったものです。
 ご覧いただき誠にありがとうございました。そして感想を書いてくださっ
た方、お疲れ様でございました。

 ではこれらの作品について2,3の説明と、感想に対する感想を。
744 ◆bd7f0/p2 :02/06/27 08:17 ID:YCME0BWx
「狐的蹴球の事」

 二つのテーマを使ってますが、別に無理矢理使ったつもりはありません。
 >>462でも書きましたように、この二つのテーマを見た時にから、
「雨の中狐とサッカーをする幼い祐一」
という図を思い浮かんだ――これだけです。
 それから、これをKanon本編の話とリンクしようかということになりました。
この出来事も、真琴が狐から人間になろうとするほどの思い出の一つ
だった、ということを、この話のメインの部分とすることにしました。
 ……と、かなりテーマと元作品を濃く結びつけたと思ったんですが、ど
うもそういう評価にはなっておらず。残念。

 また現代でサッカーをさせている部分が強引だ、という指摘を数多くい
ただきましたが、他にうまい手が思い浮かばなかった、というのが現状で
す。実際、この部分が一番最後まで埋まりませんでした。(自分は、まず
起承転結にブロックを分け、各ブロックごとに書くという手法をとります)
 まぁ園児たちに慕われてる姿を追加できるから、と安易に保育園を使う
ことにしたところにも問題があったのでしょうね。

 うーん、感想を見渡すに、この作品に足りなかったのは説得力、という
ことになるんですかねぇ。設定的な部分もそうだし、その設定を押さえつ
ける文章力もそうだし。
 まだまだ精進が足りないようです……。
745 ◆w3Qz0wDo :02/06/27 08:18 ID:YCME0BWx
「雨三編」

 これはどうにも評価が分かれてますね。中には民明書房の部分を読んで
ないんじゃないか、って感想もあるし。
 これは>>685で見抜かれたように、初期LVN三作品を雨で繋いでしまおう、
というのが目的です。言ってみれば雨そのものが主人公、って感じですか。
ただ、普通の雨じゃ面白くないので、変な設定を付加してみました。
 設定を説明するのに何かいいものはないか、と探したところ、比較的知
名度が高いと思われる民明書房が出てきました。(男塾、基本ではないかと)
 本当は雨の説明部分はそれぞれもっともっと長かったのですが、あまり
に電波が入りすぎた感じになりすぎたので、あのサイズにカットしました。
 それでもまだ読みにくいと感じる方もおられるようですが……偏執的に
書かれた書物って感じを出したかったので、あえてこういう風に書いてあ
ります。推敲してないわけじゃないです。

 SS部分ですが、こちらはサブの部分にあたるので一話あたりは短い方
がいいし、設定がそもそも無茶なものだから、萌えシチュで統一する事に
しました。暗いの、嫌いだし。一応、暗めシリアスで繋ぐ、って案もあっ
たんですけどね。(瑠璃子さんや月島先輩の声が響く雨の中、屋上で一人
涙する祐介、とか、雨の中、自殺しようとする親父の思念に飛び起きる耕
一、とか)
 萌えシチュだから、話そのものはひねってません。どうもそういう点が
受けてないのかな。(単に萌えシチュだから嫌われるのかもしれないけど)
 あと、台詞に違和感というのは……自分では気づかない部分です。もし
よかったら具体的に指摘してもらえませんか?
746名無しさんだよもん:02/06/27 08:19 ID:YCME0BWx
 他の作品で、これは! と思ったのは……

「雨の詩」
 詩子に対する新しい解釈、面白い!

「五月雨堂奇譚」
 高い文章力がうらやましい……。何しろ雨である必然性が読んだ後気が
つかないくらいの文章力でしたし。

「発露」
 テスト運用ってのが面白かったんだけど、情報を音声ストリームで記憶
しているのはどうかと。


 以上、おつきあいいただきありがとうございました。
747感想人1:02/06/27 11:59 ID:Q0HfIAWe
>>745
> これはどうにも評価が分かれてますね。中には民明書房の部分を読んで
>ないんじゃないか、って感想もあるし。
と言うのは、俺の感想のことかな?
俺は民明書房はあくまでもネタ振りに過ぎないと思ったんで、そちらには何も
触れなかったんだけど、何だか怒られてる気がして思わず謝りたくなるね。
申し訳ない。
でも、俺のことじゃなかったとしても、作者からそこまで言われることはない
ような気がするけど?

それで、違和感と言うのは、
瑠璃子さんにしても楓にしても芹香さんにしても、しゃべりすぎじゃないかな?
と言う気がしたんだよね。いや、たったあれだけなんだけど、あれでもしゃべり
すぎじゃないかなと。
特に芹香さんの「マジです」は萎えた。はっきりとした意志の強さを出したいの
は分かるけど、コクコクと頷いた後に真剣な眼差しでじっと浩之を見つめるだけ
でも十分通じると思ったし。

いずれにしても、これも単なる一人の嗜好に基づく意見でしかないってことで、
さらりと流してくれると嬉しいね。
748名無しさんだよもん:02/06/27 13:07 ID:HUFbQ+lM
ちと古いがフラワー乙女を書いた人のコメントも見てみたいな
749長瀬なんだよもん:02/06/27 13:22 ID:6g7tNZhb
まずは最初に、自分の作品を読んで頂き、また感想をつけて下さった方々に感謝します。
『五月雨堂奇譚』を書かせて頂いた者です。

思っていたよりも、ずっと好評で本当に嬉しい限りです。
コンペでは初作品、そして初ジャンルのホラーということで、
何とか頭を捻って、ホラーらしい話を書けたらな、と思っていました。
内容的には定番のものなので、基本に忠実に書きました。

ただ、幾人かの感想人さんのおっしゃる通り、確かにテーマの必然性が薄かったですね。
雨ということで、五月雨堂を主軸に据え、ホラー風味を増す所までは考えたのですが。
もう少し雨を印象付ける描写を加えるべきでした。
床にびしょ濡れの何かが這った跡が残ってて、スフィーがそれを発見したり…はい。

リアンと健太郎が、幽霊を見て驚く描写も含め、最後はかなり内容を削りました。
話題に上っていた最後3行についても、少し悩みました。
最後をもう少し付け足すか、それともばっさり切り捨てるか。
ただ今回は、沢山の人が見て下さる事を考えて、ごちゃごちゃした説明や描写を省き、
オチとなる最低限の骨組みだけで、まとめる方を選びました。
しかし、人によっては、ちょっと弱かったかも知れません。
もし機会があれば、リメイク版も……いえ、言ってみただけです(苦笑

何はともあれ、本当にありがとうございました。
今回の反省を活かし、次のSSもがんばりたいと思います。
750名無しさんだよもん:02/06/27 15:23 ID:9CaRgExv
皆さんお疲れさまでした。『突然の、雨と出会いと肩すかし』の作者です。
本当は「流星雨」でもう1本書こうかと思いつつ、
あんましいいイメージが浮かばなかったので、残念ながらやめてしまいました。
最終日に別のSSを書いていたことは秘密です(爆

突き抜けた評価はいただいてませんが、概ね好評だったようで嬉しいです。
ただ感想人1氏には以前にも別の作品で物足りないと言われたので、少々気になったり。
次はもっと弾けた作品を書いて、あなたから10点を奪いたいところです(w
感想人1氏は第一回目から御世話になっています。
痛い突っ込みをくらったりもしましたが、うなずけるところなので何も言い返せない(w
参考にさせていただいておりますので、これからもよろしくお願いします。
んでは少々言い訳と苦労したところでも。

一番気を使ったのは、主人公を嫌われないキャラにすることでした。
そのため、彼には「振られる男」という役回りで、少々軽薄気味。
よくいるギャルゲーの主人公タイプにして、テキストもそれに合わせてライトタッチです。
言動も、普通はやらないが、ギャルゲーの主人公ならやるというレベルに押さえ込んでます。
ギャルゲーテキストと言って下さった人がいましたが、まさにそんな感じです。
751 ◆xSjwTm9w :02/06/27 15:25 ID:9CaRgExv
しまった、トリップ忘れてた(汗

たくさん突っ込んでくださった>>736氏には個人攻撃(w
まずこれ、前述の通りリアルさは追求してません。
親切な妖精さんとか言い出す辺り、結構現実世界から剥離した主人公像です。
>知らない男の学ランを……被ってきたら、びっくりするでしょうね、祐介は。
でも多分『沙織は気にしない』あるいは『そこまで考えない』でしょう。
仮にそのことについてなにか言われても、さらっと笑い飛ばして、のろけモードに突入する姿が目に浮かびます。
(感想人1氏に学ランについて言われてましたが、本文内で結構冷えるという表記でフォロー……したつもり)
期待かぁ……確かに。しかし委員会の会合で顔を合わせて、偶然同じ屋根の下で雨宿りしたこの二人をこれ以上どう接近させるか。
『発露』みたいに屋根が崩れて雨が降り注いでくるとか……いかん、フォローができん。むぅ。
そういえば、あえて誰だか描写せず、本文内で悟らせるという手法は、沙織の事は考えていたけど、
主人公のことについては考えていませんでした……失敗。東鳩の矢島とか思った人もいたりしただろうか?(ふられ役だし)

タイトルはふと浮かんだだけでした。『突然の、雨と出会いとすれ違い』……
すれ違ってねーじゃん! と思いつつ、肩すかしに改訂。
昔、幼稚園の俳句大会で、一人で恐ろしいスピードで量産していたことを思い出しました。

ちなみに>>703-704の感想を書いたのも私です。なんだあの的はずれな分析はゴルァ(゚д゚)ノ
と思った方は、こちらまで。

最初の企画段階から参加してきましたが、質・量ともに上がってきて、
嬉しい半面どんどん影が薄くなっていく今日この頃。
まぁおもしろいのでいいですが。それでは失礼します。と、次回もよろしくお願いします。
752名無しさんだよもん:02/06/27 16:57 ID:o7cMbSSr
>>742
>また、今回投稿された作品の中で特に優秀だと思ったものがあれば
>名前を挙げてください。一番多く名前が挙がった作品を最優秀作品として

感想人さんたちはだいたいもう挙げてると思うけど、
その人たちもこれからもう一度挙げないと無効なの?
753名無しさんだよもん:02/06/27 19:37 ID:BbFHlwkP
というか投票しるって事なんじゃないの?<<メンテ>>みたいな感じに。
754 ◆qsaJNT.c :02/06/27 22:15 ID:2evOHZhb
>>752-753
前に「最優秀作品は総括期間で」ということが決まっていたような気が
するんで、そう書いてみたんですが。
確かに、感想期間で挙げてしまっていれば二度手間になっちまいますね。
では、感想期間で挙げられたものを集計することにしてみます。
755 ◆qsaJNT.c :02/06/27 22:17 ID:2evOHZhb
>>754
×「最優秀作品は総括期間で」
◯「最優秀作品の投票は総括期間で」
756御手軽感想 ◆WyJUsNNw :02/06/27 22:35 ID:jGXtFKKB
書き手も感想書きも主宰さんもご苦労さま。
この企画も密度が上がってきていい感じだね。
俺が言うのはアレだけど、雨の詩がさほど強い支持を受けなかったのは少し意外だった。

>>745
> これはどうにも評価が分かれてますね。中には民明書房の部分を読んで
>ないんじゃないか、って感想もあるし。
おそらく俺の感想とみたので少し補足しとこうか。
違ったらネタ振りってことで。
俺に限って言えば、民明書房の部分にはほとんど着目しなかったんだよね。
リクツの部分には必然性がないし、「偏執的な文章の面白さ」も特に感じなかったから。
ほぼ完全にオリジナルの設定が三つと、
独立した短編が三つ並んでいるという印象だった。
つまり三編を貫くような筋道は見えなかったということ。
>>738氏の言うような、作品のなかでの関連付けがあれば良かったんだけどね。
「主人公である雨」が場面に居るから、それで充分ということなんだろうか?
…どうも作者さんのメッセージを受け取り損なってる模様だ(w
まあ、これも個人的な一つの見方ってことで、あまり気にしない方向でよろ。

>>748
第一回と二回は書き手のコメントがほとんどなかったからね。
以前の書き手のコメントも見たい。
総括期間では過去の作品をネタにするのもいいんじゃないかな。
757名無しさんだよもん:02/06/27 23:14 ID:vSpABk69
民明書房ネタをやるなら
「ちなみに現代でも〜」とか
「〜は中国が起源なのは言うまでもない」とか
荒唐無稽なギャグも真似して欲しかったな。
『雨三編』のはなんか電波っぽいだけの文章に
なっちゃってるよ。
758『流転』作者:02/06/27 23:57 ID:+6HSiMYA
  
いやぁ、あの展開だと、読者はアクションの方を期待することになるんですねぇ……。
雨中、岩切との決戦、っていう案は、うまく描写すれば確かに盛り上がったと思います。
そっちの方面でまとめれば、締め切りにも間に合ったかもしれないw
ただ、今回与えられたテーマでやりたかった(というか、思いついた)のは、
そうじゃなかったと。
○蝉丸の、普通の人間とは異質な存在である仙命樹保持者としての苦悩。
○誰彼内で意味づけが放置されいた描写の幾つかに、それなりの意味を持たせること。
○そして、このSSコンペスレにおける、誰彼の浸透度の調査w

『雨ゆえに、本来出かけるはずの調査に赴けぬ蝉丸。
 普段は思考に身をゆだねる類の人種ではない蝉丸に、
 動きたいのに動けないと言う焦燥、先行きの不安などから、
 それ(思索)をさせるための、舞台設置に雨を使用。
 永遠に生きるものとしての苦悩などを絡めて展開。
 さらに、流転していく蝉丸の運命を雨になぞらえてみたら……』

というのが、初期のプロット。
しかし、このスレを知ったのが締め切り間際だったこともあり、
満足に練り混むことのできないまま投稿する羽目に。
正直、山を盛り込めなかったのは痛恨だったので、酷評を覚悟していましたが……。
  
759『流転』作者:02/06/27 23:58 ID:+6HSiMYA
  
なお、文体に関してはトレースしたつもりはないです。
しかし、原作が蝉丸の一人称で進む(Hシーン以外)上、
彼が『場当たり的行動が多い』割に、設定では『理論派』であり、堅い言い回しがよく使われていたのは確か。
つまり、それなりに意識はしました。
実のところ、時間に余裕があれば、拙作の練りこみは当然のこととして、
さらにおまけとして、原作の文体に忠実な(いわゆるRR的)バージョンも用意してみたい、
などと思ったりもしたんですが、時間的には無謀すぎました。

しかし、プレイ人口が少ないのは予想してたんですが、ここまでとは……。
正直ショックw
やりたかったことの二つ目は全く意味をなさなくなるw
それから、人物の描写や状況説明も、入れ過ぎかと思うくらい入れていたつもりだけど、
実はアレでも足りてなかったりして、とかも思った。

最後に上記レス内でうまく解答できなかったことなど。
>>740
 最初のバンパイアに関する会話は、雨中行動ができないと いうことを起点に、
 強化兵よりも有名であるだろうクリーチャーを使って、
 仙命樹保持者いう異常な存在についての説明を記述したつ もりでした。

○軽感想氏へ。
 本編も云々は誉めすぎですよw 小躍りして喜びましたがw
  
760『流転』作者:02/06/28 00:02 ID:MKk5qH/2
  
ともかく、感想をくださったすべての方に感謝。
予想外に多く感想が尽きまして、当方吃驚。
問題作ゆえ弱点指摘が多かったわけですが、いろいろと参考にさせていただきます。
それと、次は締め切りをフルに使って作品を書きますので、またよろしくお願いします。
     
  
間違い訂正
  
誤:○軽い感想氏へ
正:○御手軽感想氏へ
  
しかも、書き込み制限に何故か引っかかってなかなか最後が投稿できなかった……(泣)
761名無しさんだよもん:02/06/28 00:25 ID:KzaWp/WC
流転、硬い文章とはいえ読み辛かったわけじゃないからね。
次回に期待。
762 ◆w3Qz0wDo :02/06/28 01:35 ID:AAT97/n+
>>747
 その……謝られても困ってしまうのですが……。
 別に怒ってるわけでもないですし、読めと強制しているわけでも、読んでないな
ら感想を書くな、と責めているつもりもまったくないのです。
 単に読んでない人もいるみたいだなぁ、という自分の感想を述べたまでです。
 まぁ確かに読んでくれていないのは悲しいけど、それは読まれるような書き方を
していない、っていう自分の問題でもあるわけで。読まれなかった事については、
>>756-757で指摘されてる点が問題だったのかと思います。やるならもっととことん
やる必要があったと。生兵法は怪我の元、ですかなぁ。
 それに設定そのものを優先させてしまったので、各話のシナリオ的な繋がりは確
かにかなり薄いです。(一応各話とも、この本をそれとなく話題にのぼらせてはい
ますが) こういう点も問題でしたね。

 次に書く時はこういう点を考慮して書いてみたいと思います。
 ……まぁまた全く別方面からアプローチした作品になるかもしれないですけど(w
763「雨の詩」作者:02/06/28 01:48 ID:ueYjwDHz
 感想を下さった皆様ありがとうございました。最萌トーナメントからSSを
書き始めた初心者が、こんなにも感想をいただけて光栄です。
 感想人1氏にはSS投稿スレでもお世話になりました。評点がその時と
同じだったのは残念無念。精進します。
 自分は元来同人絵描きなもので、つい頭の中で浮かんだ情景を書こうと
筆が滑ってしまうようです。詰め込みすぎ、浸りすぎと言う感想は、読んで
いる方の事を失念しがちな文章だったのではないかと反省しています。
 次もがんばろう。
 
追記:タイトルが詩子と引っ掛けてある事に気付いてくれる方がいて、少し
   嬉しかったです。 
764名無しさんだよもん:02/06/28 02:20 ID:i55zir2o
『雨の詩』を最初に読んだ時は
「詩子さん」みたいな作風だと思った。
他の作品は誰が書いたのか見当もつかないなぁ。
◆qsaJNT.c氏は今回は書いてるのだろうか。
765名無しさんだよもん:02/06/28 03:41 ID:+hPfUYCc
今回は評価の分かれる作品が多かった。

完成度は高いながらもベタな萌えシチュの『突然の、雨と出会いと肩すかし』。
巧いが無難に過ぎる『雨に降られたら』。
一発ネタが受けるか受けないかの『無題』。
オチが受けるか受けないかの『雨の詩』。
話自体は良いのに設定が強引な『発露』。
構成も文章も確かながらテーマが弱い『五月雨堂奇譚』。
さおりんと言うより中西な『さおりんといっしょ! スタジアム編』。

支持する人も多いがそうでない人も多いのでは、どれが1位とかは決めにくいなあ。
766名無しさんだよもん:02/06/28 07:21 ID:5DFzn2PV
雲が垂れ込めて日は尚暗く、雨が降り、
雷が鳴り、そして落雷による停電……という状況は怪談の基本を抑えてる。
そんな『五月雨堂奇譚』の「雨」がそんなに弱いとは、
自分個人としては思わなかった。
767名無しさんだよもん:02/06/28 08:49 ID:inXkRZkz
落語の「お題」のようにその単語さえ出てくれば良いと認識していたから
俺はぜんぜん気にならなかったけどな>五月雨堂奇譚

前回に比べて「テーマ」に対する突っ込みが厳しいように感じる今日この頃
768名無しさんだよもん:02/06/28 12:16 ID:MKk5qH/2
>>767
言える。
というかそもそも、前回参加作品が767のいう、落語の「お題」レベルの扱いで
済ませてたのがほとんどだったから、今回もそれでいいんだと思ったんだが。
769名無しさんだよもん:02/06/28 12:44 ID:tCmr0poo
新しく来た人が増えたんじゃない?
770名無しさんだよもん:02/06/28 12:56 ID:tCmr0poo
もしくは、前回のテーマよりも深い部分に使いやすい分、
「テーマ」として明確な位置づけをしたほうがいいと思ってるとか。
771名無しさんだよもん:02/06/28 13:08 ID:kUZvB/aT
まぁ「走る」よりは「雨」の方が書きやすかったということは本数を見ても明らかだしな。
それでも『五月雨堂奇譚』は、演出素材としてある程度効果的に使っているから、OKだと思うぞ。
もう少し前面に押し出して欲しいという意見は分かるが。
772名無しさんだよもん:02/06/28 14:08 ID:d4dYm4yd
テーマが一般的すぎると、その分中心に据えて特化する必要性が出る、
という事かな?
例えば「女性」がテーマなら、さすがに女性を出すだけでは、
テーマを決める意味がない。
「走る」や「サッカー」は思いつきにくい分、
それを出すだけで感心したりする。
773名無しさんだよもん:02/06/28 14:38 ID:tCmr0poo
>772
そんな感じだと思う。
774名無しさんだよもん:02/06/28 14:39 ID:Y0jMmDTz
「雨」は『状況』、「走る」は『行動』。
『状況』は必然性が無くても登場させることはできるけど、『行動』には理由が必要。
 だからこそ、その『状況』に何らかの説得力がないと、テーマとして消化したとは言いづらい。
 ということかね? ちょいと変な書き方だが。

 ところで次のテーマはなんにしようか。
775名無しさんだよもん:02/06/28 15:08 ID:tCmr0poo
説明上手いね……。感覚的にはそれが一番正しいんじゃないかな、と思う。

で、次のテーマねぇ。
「夢」なんてどう?(w
776名無しさんだよもん:02/06/28 15:52 ID:Y0jMmDTz
それがしとしたことが! 
SS投稿スレがついに落ちたので、
締め切りをオーバーしてしまった人の投稿先が……トレーニングルームに。
時と場合によってはキャラスレでもいいかもしれない。
777名無しさんだよもん:02/06/28 16:13 ID:HqRmGs6L
ぐわ、長文を書いてたら、もう議論は終わったのか?
どう見ても俺の駄文よりみんなの方がすっきりしてて為になるな。でも一応。

個人的な意見だが、毎回お題を
「必ずSSの中核として使用しなければならない」ってのには、
投稿作の幅がなくなりそうで自分は否定的。

テーマの入れ方や、テーマに対するスタンスも、
書き手の個性や、作戦が出るとこだと思うし。
例えば「二回読み返してようやく発見。こんなとこに
こんな洒落た入れ方してるよ……」なんてのだってアリでしょ。
「雨が降ってる場面のSSばかりになりそうだから、自分は”流星雨”にしよう」
とかだって面白い狙いだと思ったし。
「面白いSSを書いた。批評が欲しいから投稿しよう。テーマは後づけだけど
ここに入れておこう」なんてのですら、投稿してくれて良しと個人的には思う。
入れ方がおざなりだったら批判され、洒落てたら誉められるだろう。

「書き手としては、全員が横並びでお題に縛られててもらわないと困る」ってのも、
ちょっと甘いと思われ。
高評価が欲しくて、「メインに持ってこないで書いた方が高評価が選られやすそうだ」
と思うなら、そうしたっていいと思う。もうそこから、競い合いかと。
いま現在はテーマ重視の評者が多いんだから、実際狙うなら
逆にテーマ重視にした方がずっと高評価は得られそうだし。
778名無しさんだよもん:02/06/28 16:15 ID:HqRmGs6L
このスレの基本、「テーマの重要性をどう捉えるかは、書き手、読み手、各自の自由。
それをふまえて書き手は製作しる」ってのを前提として、だが。

「きちんとテーマが入ってるか」にこだわる評者が多いのはわかるが、
ちょっと今回はこだわり過ぎた評価が多かったようにも、個人的には思う。
葉鍵SSとしての面白さより、テーマをいかに利用したかが
最大の評価ポイントになるのには、ちょっと賛成できない。
テーマの入れ方*も含めて*の、
SS全体の出来と面白さを競う企画、であって欲しい。

次回から、ルール説明で「テーマ」を「お題」と言葉を替えてみるのはどうか。

あと、今回はテーマ重視になったので、逆に一度ぐらいは、
本編のメインテーマにはし辛い「お題」として入れるしかないような
ワードで競うってのも、面白いかも(w
例えば「お相撲さん」「ガンダム」「あばれ牛」「巨泉」とか、そういったもの。
書き手各人が、それをSSのどこでどういう風に挿入して来るか、出すことが
できるのか、そこが工夫と芸の見せ所、とか。
779名無しさんだよもん:02/06/28 16:19 ID:nDnnNPwF
「巨泉」はさすがに勘弁(w 
でも、限定された一般名詞というのもおもしろいかもしれないな。
780名無しさんだよもん:02/06/28 17:47 ID:d4dYm4yd
>>777-778
テーマにこだわらない人も多いから「五月雨堂」が評判なんじゃないの?
SS全体の出来を重視するのは自由だが、
その個人の好みを押しつける事自体に問題がある。
このスレの評価基準を決めるなどナンセンスだよ。
「お題」でも同じ。
781名無しさんだよもん:02/06/28 19:02 ID:6xMIomQm
キャラ限定なんかも意外と面白いかも。ネタ勝負ってかんじで。
782名無しさんだよもん:02/06/28 19:37 ID:yz6OQmHn
んー、でも、キャラ限定だと書き手さんが知らないって場合もあるし。
そこで弾いちゃうのは避けたいなぁ。

そういえば、
>しかし、プレイ人口が少ないのは予想してたんですが、ここまでとは……。正直ショックw
と、「流転」の作者さんもこう言っておられるが、
俺も第一回コンペで「イビルってしらんのだけど」と言われたときにはちょいとショックだった(w
783名無しさんだよもん:02/06/28 22:51 ID:/j9kkErg
誰もが知ってるキャラ……といっても、葉作品、鍵作品しかやってない人もいる事だし。

「約束」「花束」「日暮れ」「お寺」「蚊」……と思いつく限りにあげてみる。
って、文芸板の三語スレみたいだな……反省。
784名無しさんだよもん:02/06/28 23:03 ID:pdbPHmdm
ちょいと趣向を変えて「絶体絶命」とかはどうでしょ
785名無しさんだよもん:02/06/29 00:06 ID:7RhljAEa
「教室」とか。
でも、ゲームによってほぼ不可能なテーマになってしまう。
786 ◆qsaJNT.c :02/06/29 00:28 ID:58QbLvsO
とりあえず投票(らしきもの)の集計をとってみました。
抜けがあったら、よろしぅ。

『五月雨堂奇譚』(>>561-570
4 票(>>636 >>673 >>710 >>741

『突然の、雨と出会いと肩すかし』(>>437-440
1 票(>>708
『雨に降られたら』(>>480-486
1 票(>>708
『無題』(>>515-523
1 票(>>741
『発露』(>>552-558
1 票(>>644
『梅雨時』(>>614-620
1 票(>>741

ということで『五月雨堂奇譚』がトップとなりました。
今回の最優秀作品として推させていただきます。

……うーん、こんな感じでいいですかね。
できれば >>753 氏のとおり <<>> などで囲んでくれると集計が
しやすいかなとか思うんですが。あと一人一票にするか、など。
意見求厶。
787名無しさんだよもん:02/06/29 01:07 ID:IbMZsylE
>>708を取るなら、
>>687(最高点)、>>705>>661>>717あたりも取ってみては。
でも、2chでコード発行もなしにマジ投票するのはちょっと心配。
多重ネタで荒れる可能性あり。
コード発行だって、一日で全員が投票しなきゃ、意味ないしな。
788名無しさんだよもん:02/06/29 02:20 ID:t1p5HIdA
なあに、多重ネタであれるほど、まだメジャーじゃないワイ、このスレは。
……残念ながら。深く考えずにいこうや。
最近の葉鍵板は何でもかんでもきっかりと型にはめようとしすぎるって。
これまでの感想で大体の順位は決まってるんだし、
ここで多重してまで自分がトップになりたいような書き手は参加しとらんだろ。
ましてや、感想人さんたちが多重なんて……w
気楽に行きましょうやw

ちなみに、同一人物の感想で高得点だったものは票に数えていいんじゃないかと思うぞ。
再投票よりもそっちのが健全だしな。
789名無しさんだよもん:02/06/29 02:24 ID:ZGK5+h1K
なんか、一票を数えた選考基準が極めて曖昧だな。
いいよ、数えないで。厳密に決めようとするとかえって面倒。
『五月雨堂奇譚』が頭一つ抜けていたっぽい、ぐらいでいいんじゃない?
790名無しさんだよもん:02/06/29 02:41 ID:t1p5HIdA
>>789
あははw
それはそれで良いかもしれないね〜。

真実は……それぞれの胸の中にある!!
791名無しさんだよもん:02/06/29 03:19 ID:ZGK5+h1K
では発表します。ダダダダダダダ……ジャン

第一回コンペグランプリ 『フラワー乙女』っぽい。
第二回コンペグランプリ 『坂を越えた向こうに』っぽい。
第三回コンペグランプリ 『五月雨堂奇譚』っぽい。

受賞者の皆様、おめでとうございます(w
お遊びだからマジにとらんで。でもこんなもんじゃないかな?
792787:02/06/29 05:59 ID:yXwQQ+Nu
このぐらいのノリ(第一回、二回)のノリでいいと思うし、
>>788にも同意なんだが、次あたり、また例の奴が煽りに来ないか心配でなあ。
793 ◆ZO8gDhRQ :02/06/29 06:37 ID:2iOKPrOM
ども。『雨に降られたら』の作者です。
だいたい結果が本決まりになったっぽいので書きに来ました。

えと、感想つけてくださった方、お疲れさまでした。で、ありがとうございましたっ。
ちなみに、丁寧に書いたつもりはありませぬ。あれくらいは普通ですので。
なんとなく来たらコンペ始まってたのでROMってたら、
>474にて茜SSに挑戦するひとはいないのかとか……で、いないなら書いちゃえ〜、と。
プロットも作らずさっさと書き始め、時間にして、半日も掛かってないのですよ。
書き上がって文章のおかしいところも見受けられなかったのでそのまま出しました。
ということで、わざと山も谷も派手な場面ありませんです。はい。
こんなの書きたいなー、というイメージ通り書けたのでそれで良しでした。

というわけでなんとなくおまけ。(w

 詩子の傘を、雨の粒が滑り落ちる。
「さぁて……茜は、っと」
 見ると、浩平と茜のふたりが校舎から出てくるところだった。
 仲睦まじく。微笑みながら。同じ傘の下で。
「うんうん。恋人同士だったらやっぱり相合い傘よね」
 詩子の手には、差している自分の傘と、茜から借りた傘の二本。

「まったく世話の焼ける……。茜には幸せでいてもらいたいんだからねっ」
 詩子は笑顔で、ふたりの姿が消えるまで見守っていた――。


で、詩子が傘持ってったのはこういう理由だったことに気付いた方、いました?
一応、意図はこういうのも含む感じだったんですが……書き方甘かったかな。
甘い恋人の話と、気を回す親友の話……ってことで。
ではでは〜。
794名無しさんだよもん:02/06/29 06:48 ID:n2uGQ9cJ
投稿期間、2週間は短いので3週間希望。
他の事を犠牲にしてやれば1週間でも書けるかもしれないけど、
今回はヤバかった・・・。

それから、元々の顔文字の奴は「総括期間が終わったら投稿期間が始まる」
という企画ではなかったはず。
前回もすぐに投稿期間が始まって議論が中断されるような事もあったし、
総括期間というのは厳密に期限を決める必要はないと思う。

という事はつまり、投稿3、感想1の1ヶ月サイクルをそのままで、
次はキリのいい所で始めればいいと思う。
795名無しさんだよもん:02/06/29 10:02 ID:t1p5HIdA
>>793
当然そのくらいは読みとってますよ〜。
つか、それを読みとってないと、詩子さん、ただの変な人じゃ……w

>>794
あんまり長いスパンだとだれないかねぇ?
現状ママで良いと思うんだけど。
まぁ、何かプライベートで忙しい月に当たったら、
そのときはそのときってことで。
796名無しさんだよもん:02/06/29 10:24 ID:PevMreZy
統括期間を区切ってるのは、投稿や感想付けの最中に
ルールが替わったりして混乱しないように、ってのもあるかもしんない。

ただ、締め切りにルーズな人以外にも、>>214のような意見もあるんだよね。
「私の書き方では/生活では二週間でSSは無理」って人のために、
長期スパンの企画を、今の二週間の企画と平行して行うってのも一案かもね。
(長期スパンの方だけ行うのは、(・ω・)サミスィ)

二週間以上、だとしたらどのくらい製作期間が欲しいですか?>書き手さん

……単に、次回のテーマと一緒に、
次々回のテーマも決定、発表しておくってのでもいいかも。
二ヶ月スパンで書きたい人は次回じゃなくて、
そっちの次々回の方を書くっていうことで。
797 ◆ZO8gDhRQ :02/06/29 10:28 ID:2iOKPrOM
>795
あ、どもです。良かったです。
いや……誰も触れてくれなかったからちょっと不安になりましてw
798名無しさんだよもん:02/06/29 16:14 ID:4CsfC9n7
>>797
読みとるというか、多分そうなんだろうな、程度には思っていました。
単に確信にいたる材料がなかっただけで(w
本文に>>793をつけたら蛇足だっただろうから、あれでいいと思いますよ。

次々回テーマを作っておくのはいいかもしれない。
時間がとれない人は二回に一回ぐらいの参加になってしまいますが、
それは仕方ない……としてもらうしか。

ちなみに俺はほとんど一気に書き上げプロットありませんタイプのいいかげん書き手なので、
執筆期間自体は、それなりにあれば問題なかったり。
むしろテンションとアイデアの問題。ダメなときは全然出ない。
二週間はちょうどいい感じですね。
799794:02/06/29 17:50 ID:M6VQ1fOv
>>795-796
コンペの単独スレならダレても大丈夫だからって、
執筆期間と投稿期間を一緒にしたんじゃなかったっけ?
なんならもう一度分けたっていいだろうし。
ルールの議論を途中で切り上げて投稿開始する意味がよく分からない。
他の人が2週間で書けるというなら、まあしょうがないけど。
800名無しさんだよもん:02/06/29 21:16 ID:yxMkMe9+
現在462kb。このスレ中にお題は決めましょう。なんとか。
801名無しさんだよもん:02/06/29 21:43 ID:ZL3RrWXw
食事というお題はどうか?
802名無しさんだよもん:02/06/29 21:47 ID:xJ/gNlxP
一枚の絵とか一つの曲とかを提示して、それからイメージ膨らませて書く、ってのが楽しそうなんだけど、
ホントに楽しそうなだけで実現性が見えないんだよなぁ(w
803名無しさんだよもん:02/06/29 21:47 ID:0MNG+gzV
「ペット」はどうかな?
804名無しさんだよもん:02/06/29 21:57 ID:6A0voV9A
「ペット」だと限定されない? 「動物」ならいいけど。

「約束」「花束」「日暮れ」「お寺」「蚊」「食事」
「絶体絶命」「教室」「お相撲さん」「ガンダム」「あばれ牛」「巨泉」「夢」
「口喧嘩」(「花」)「鳥」「風」「月」
(「花」)「月」「雪」「星」「宙」
「踊り」「旅」「休み」「時計」「嘘」「影」

今までに出たお題。前回の候補も含めて。さすがに「花束」はNGかな? 
……「巨泉」と「ガンダム」もw
「絶体絶命」っておもしろそうだけど、例のゲームに影響を受けてのことだろうか。
805名無しさんだよもん:02/06/29 22:19 ID:++ByO0HY
「喧嘩」とか。
806 ◆qsaJNT.c :02/06/29 22:45 ID:zF0138Md
次回のテーマが出ているところ、悪いんですが、
>>400-421 あたりで出ている「締め切り延長」の話題と、
>>794-799 あたりで出ている「投稿期間の長さ」についての
意見も欲しいな、と言ってみるテスト。

自分の意見としては、前者は今まで通りある程度の延長はするつもりですが、
あんまり長いのは勘弁な、という感じで。最高でも 2 時間ぐらいですかね。

後者については、今までも「投稿期間が短すぎ」という意見が何度か出されていたんで、
今回、実験的にテーマを 2 つにしたように、次回は投稿期間を 3 週間にしてやって
みようかな、などと思っているんですが、いかがでしょうか?
メンテは板のスレ数が 550 を越えたあたりで集中的に行えば大丈夫みたいですし。
「間が空きすぎる」という意見もありますが、何かに取り掛かっていると時間って
瞬く間に過ぎていってしまうもんですし、案外気にならなかったりするかもしれんです。

>>767
すいません、今回は書けなかったです。ちなみに前回も(;´Д`)
途中まで書いてあるんで、完成したら SS 投稿スレにと思ったら……はふぅ……
>>789-792
確かに。それぐらいの方が肩がこらんでいいですし、何しろ集計が楽(w

それと、何度か出ている「テーマについての解釈」ですが、それはもう書き手、読み手の
完全な自由ということで(・∀・)イイ!!と思います。書き手によって、そのテーマをどう料理する
かというのも、この企画の面白いところだと思っていますから。
>>778 氏の
>テーマの入れ方*も含めて*の、
>SS全体の出来と面白さを競う企画、であって欲しい。
という意見が、自分にとっては一番近いものです。

上記に対する意見と並行して、次回のテーマも引き続き募集してます。
807794:02/06/30 03:34 ID:zBp7dbny
>>806
「投稿開始時期」についても・・・。
議論に締め切りを設けるのは意味無いんじゃないかと・・・。
808名無しさんだよもん:02/06/30 03:56 ID:zBp7dbny
あ、テーマも決めるんでしたね。

>>804
「約束」「夢」「口喧嘩(喧嘩)」「嘘」のように書きやすい(ベタな)ネタは、
今回のようにストーリーとの関連性が厳しく評価する人がいるかもしれない。
特に「恋愛」から離れたテーマの方がお題を出す意味も出るかも。
もし投稿期間が長くなるならちょっと変わったテーマでもいいと思うし。

というわけで、夏は暑いねーって事で「熱」に1票。
809(=゚ω゚)ノ片腕のぃょぅ:02/06/30 07:20 ID:VLghpJEI
締め切り延長は今くらいの融通でいいし、投稿期間も2週間でいいよ。
むしろ長いんじゃないかと感じるくらいだった。
それより、優秀作品を選出するのに投票形式を取った方が良くない?
説明にしゃちほこ張った今の雰囲気だとROMや新参者が入りにくいし、
一票が作品に対する「良かった」っていう感想にもなる。
多重なんて書き手はしないでしょ。あまりにも空しくなるだけだよ。
テーマは「嘘」を推しとくかな。
810名無しさんだよもん:02/06/30 07:23 ID:Fd08XMdE
次のお題?
無難に「海」あたりもいいかも。
811名無しさんだよもん:02/06/30 10:41 ID:jsUm2D7T
書き手や感想人じゃなく、SS関連スレに常駐してる煽らーが
自作自演で多重騒ぎを起こすのは、確かに心配。
あまり真剣に投票・集計をするとね。

説明にしゃちほこ張った雰囲気っていうのは、
全レスしてる感想人さんたちのことかな?
彼らは今のままでいいと思うけど、逆に、気になったSS一作や二作に
気軽に感想付ける人の方に、もっと増えて欲しいと思ったな。
812感想人1:02/06/30 11:21 ID:9vYIEg4Q
季節ものと言うことで。
「海」とくれば、「水着」でぜひ。

萌え職人さんの健闘を見たいw

気軽に感想をというなら親しみやすいテーマで行くのも、一つの手では?
813796:02/06/30 14:58 ID:P/8PPLvn
訂正。>>796の214は>>224でした。
814名無しさんだよもん:02/06/30 15:18 ID:nS87W5k7
>>809
2週間が長いって・・・809は一作品どのくらいで書けるんだ?
815名無しさんだよもん:02/06/30 15:34 ID:EHnsuX09
えっと809氏じゃないけど……横から失礼。

10KB前後なら私は短くて4時間(プラス推敲に1時間)。
長くても、書こうと思ってればまず5日以上はかからないです〜。

本気で急いで、内容決まってるなら……一時間で3,4KBくらいは簡単に進みません?
816809じゃないけど:02/06/30 15:51 ID:2KHtT06x
多忙時でなければ、2週間は十分すぎる期間だと思う。長編書くつもりじゃなければ。
で、ここは『SS』コンペスレなんだし、長編はないだろう、と。
そもそも一月もあったら、長(中?)編書ける。

もっとも、執筆にかかる時間ってのは結局、
 1 お題からネタを考えるまでの時間
 2 ネタを元に大筋を考える
(3 原作との、すりあわせ・矛盾がないかなどの考証)
 4 執筆
 5 推敲
という過程(過程自体がみんなそれぞれ違うだろうけど)のどこかで、
予想外に時間を食ったりすることもあるわけで、一概にどのくらいかかるかってのは、
結局答えが出ないことだと、そう主張する旨もあるだろうけど、
ここの醍醐味というか、前提条件に意義を感じているので、長いスパンへの変更は反対。
一定の期間で、というのはこのスレの醍醐味であり、前提だろう?
あんまり長いスパンでやるとその前提が崩れると思う。
817 ◆Oxgb3AUA :02/06/30 15:59 ID:VUBXDLNh
−お詫び−
『さおりんといっしょ! スタジアム編』の作者&622です。
まずはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。特に◆qsaJNT.cさんに…。
「さおりん〜」を書くのででテレホ貫徹を覚悟していたのですが、
思いのほか早く出来、残り一時間半あったので「これならイケる!」と思って
頭の中で出来ていた二作目に取りかかってしまいました…。
朝8:00時点で、二作目も試合前日部分まで出来たのであのようなお願いをしたの
ですが、完全な作業時間の見誤りでした。常時接続でないもので、なかなか
◆qsaJNT.cさんのレスもチェックできずにとにかく必死でキーを叩いていたのですが、
それにしても延長に対するお礼や、自分の指定した時間に報告は
当然あってしかるべきでした。自分個人はもう二度と延長のお願いはいたしません。
本当に、申し訳ありませんでした……。


−本編について−
SSの方(なんかタイトル、「さおりんスタジアム」って略称の方がいいなあ…)、
読んでいただいて、また、ご感想までいただき、本当にありがとうございます。
あの長さなのに何人もの方に読んでいただけて、それだけでもう感動です。はい。

さおりんスタジアム、“葉鍵キャラの目を通して、サッカー観戦を
疑似体験したような気分になってもらう”というのが狙いでした。
無論長さや、何より二次創作としての問題は自覚していました。(>>610
が、いま自国でこんなことになってるという何十年に一度のこの時期、
無理を承知で>>361-367あたりの流れ(自分のレスはないっす)も汲んで、
ギャグでじゃないマジのサッカー小説を、というチャレンジでした。
勿論読む側の興味と知識の有無に関係なく読めるように、と考えて書いた
つもりですが、メインターゲットは、今回W杯を観て面白いとは思ったけれど
ふだん意識してサッカーを観ることはない、というぐらいの方。
作中の祐介の意識に、それが反映されています。
818 ◆Oxgb3AUA :02/06/30 16:00 ID:VUBXDLNh
祐介たちを通して、ローソンで券を買い、球場内の売店で並んで買い物をして、
スタジアムの空気を吸って、年に一度あるかどうかの劇的な試合に出くわす…
そんな、TVで観るのとはまた違う気分を味わっていただく、という。

当然、葉鍵キャラを使う意味が皆無になりかねないとは自分でも思いましたので、
沙織たちの描写は、「試合前」「試合中」そして「試合を観たことが、ふたりに
何を残したか」……各々、自分なりに頑張って書いたつもりです。
しかし、それで却って「試合とキャラ、どっちが狙いなのか」
読み手にわからなくなってしまったワナ。(;*´◇`)ああん
さらに問題なのは、試合、キャラ、どちらにも「どうでもいい」というご指摘を
受けてしまったことです。
片方だけならともかく、これは、書き手の筆力の無さの証しです。
それに、ヒカルの碁とか競技自体を知らずとも面白い作品だってたくさんありますし。
ご質問がありましたが、自分は「祐介が沙織に会って劇的に変わった」のは
ゲーム本編のこと、というスタンスです。そしてこのSSは、変わった祐介が、
沙織といっしょに体験する、成長過程のある印象的な一日、という感じです。
長さは400字詰めで7〜80枚の短・中編ってとこでしょうか。
自分的に、サッカーの試合の面白さと、生き生きとふたりのそれらの描写を書く
ためには必要な分量でした。ですが、ご指摘が多かったように、
ザックリ最低半分ぐらいには削る必要があったようです……。

−サッカー部分について−
それから、この試合はもちろんフィクションです。
劇中のチームが現実に二部に降格したこともありませんし、
二チームとも、自分が特に思い入れも恨みも(w無いチームを選んでいます。
書き手本人がひいきしているチームは、まったく違うチームです。
さらに、書き手はそこのサポーターというわけでも特になく、
ゴール裏席に近づいたこともないし、サポーターの知り合いも一人もいません。
(そもそも、Jリーグも無い地域に住んでるんすよ……( ´Д⊂ヽ
だから、サポーターにいかにもモデルいそう、と言われてチョト嬉しげですよ?)
819名無しさんだよもん:02/06/30 16:02 ID:VUBXDLNh
劇中のスタジアムで観戦したことは実際ありますが、一度だけです。
この辺も、投稿時に先に注意書きで書いておいた方が良かったでしょうか…。

あえて実在の名前を出したのは、商業作品でない二次創作が実名を自主規制する必要も
なかろう、むしろ出した方がリアルで、面白くなることもあるかも、という
個人的考え。(「ヤック」とか、原作のフレーバーを出せるものは別)
W杯をいま題材にするのはベタかな?と思い避け、さらにいま旬の日本代表選手が
活躍してる、メジャーなチームに色気を出すのも、避けました。
比較的マイナーな舞台を選び、そこにもある面白さを表現できないか…と。
何より自分のひいきチームを題材にするとストレート過ぎ、
どうしても生々し過ぎるものになってしまうと思ったもので。
ところが、「ひいきチームじゃないから、ここまで書いていっか〜」とばかりに
逆にタガが外れてしまったようで、まったくの逆効果、
余計ヒかれるSSに書きあがってしまってますね…嗚呼。

選手に関しても、「わかる人だけ面白く感じてね」という意図ではなかったです。
「阿部」は、「生観戦で、自分の目でいい選手をみつけた楽しさ」を表現するため。
(スポーツの試合って、選手の顔や名前じゃなく、プレイぶりで
選手を覚えたりすることって、あるんですよね)
「中西」は、一番頑張った選手が敗戦の原因になってしまったりする、
サッカーのドラマ性を書くため。(これも、よくあるんです……)
「東京の11番」は、「プロスポーツの凄み」と、クライマックスを作るためです。
いずれも試合観戦を生き生きと描写しようという意図の一環で、
自分が好きな選手だから出したかった、とかいう邪心は、
ほんのちょっとだけです。(やっぱりちょっとはあったんかい)
#東京ファンの方にも申し訳ありませんでしたが(w、東京ファンは
#「敵役ぐらいで丁度いい」って人が多そうかな〜と。
#あと、「サヨナラ」コールの部分は全部現実まんまですし(w
820名無しさんだよもん:02/06/30 16:03 ID:VUBXDLNh

「葉鍵の二次創作としてこういうのは書くべきではない」「筆力が無い」という
根本的なご指摘は当然だと思いますし、受け止めなければ。
書き手の狙い通り読んでもらうのにも、もっともっと書く際にに工夫が必要でしたね。
葉鍵ゲーと並ぶぐらいハマってる「サッカー」がお題ということでトチ狂って
しまいました。それでも、もし今後サッカー等をご覧になる時、このSSの
どこか一部分でも思い出す方がいらっしゃったら、書いて良かったって感じです。
821名無しさんだよもん:02/06/30 16:51 ID:2KHtT06x
>>820
何を恐縮してるんだか。いや、最初のお詫びはいいんだけど。
面白かったから、今後も頑張って書いてくれい。

あと、
>ゲーム本編のこと、というスタンスです。そしてこのSSは、変わった祐介が、
>沙織といっしょに体験する、成長過程のある印象的な一日、という感じです。
は、読み手としては嬉しかったね。自分の読みとった通りだったので。

ちなみに、俺はサッカー、jリーグは良く知らない人だよ。
でも、面白かった。
822名無しさんだよもん:02/06/30 17:41 ID:miIM8qW0
>>815-816
書くだけなら書けるさ。
俺はネタ考えるだけで2週間かかるよ・・・。
823名無しさんだよもん:02/06/30 17:59 ID:xlLjdWbh
>>821
俺はサッカー、Jリーグをほとんど知らない人間だが
一番つまらなかったと思う。いくらなんでも作者の独り善がり部分が長すぎる
サッカー知ってれば楽しめたかどうかもわからないが・・・

次回はもっと万人に読みやすく書いてほしい
824(=゚ω゚)ノ片腕のぃょぅ:02/06/30 20:10 ID:VLghpJEI
>>811
同意。感想人の方々には何の文句も無いんだけど、
さくっと入り込めない空気をこのスレは持ってるよ。
厨が乱入しても困るけどな。
>>822
思いつかなくて間に合わなかったら、感想期間にでも
「こんな話書きたかったぞ(゚Д゚)ゴルァ」とか書きぃヽ(´ー`)ノ
825第三回はオトしますた…:02/06/30 20:29 ID:Z47S/jUG
仕事やってると二週間は短いですね。
執筆のスタイルや作風で大きく違うとは思いますが、
「できること」の範囲は広く在った方がありがたいです。
余裕は大きめに取った方が、
作品の趣向にも幅が出るんじゃないでしょうか。

三週間ぐらいでお願いしたいところ。
826名無しさんだよもん:02/06/30 22:19 ID:o9iM9ydN
まあ、この企画もまだ三回なので、
色々条件を変えて、結果を見比べれば、
よりよいルール設定が見えてくると思うよ。

だから三週間でやってみるのも良いと思う。
827名無しさんだよもん:02/06/30 22:39 ID:2KHtT06x
俺も社会人ですが、何か?
とも思ったが、試験的に3週間でやってみるのもいいのかなぁ。

……とりあえず、一回くらいは。
828 ◆qsaJNT.c :02/07/01 00:20 ID:nW+HmOGq
>>796 >>798
長期、短期スパンの企画を 2 つ並行に行うのは少し難しいかと……
理由は、互いの投稿、感想期間が被ったときに混乱しそうなことと、
単に自分の手が回らなくなりそうってことで(;´Д`)
次々回までのテーマを決めておくというのは面白そうです。
SS ではないですが「自分たちで描こうよ〜」スレはそういう形式をとってますし。

>>794 >>799 >>807
多分 >>396 で「総括期間:1 週間」と書いてあるので、そういう意見が
出てきたと思うんですが、自分としては、総括期間はテーマ等を決める期間という
他にも、次回までの書き手の休養期間ということにもしているので、最低 1 週間
は取るということにしています。なので、必ずしも 1 週間で次のテーマに移るという
ことではありません。議論があれば、それを解決してから進めようと思います。
……ただ、この議論のキリがいいとこを見つけるのが難しいんですけどね。
今回の締め切りに対する意見(>>400)も総括期間中はなかったんで。

>>809
なるほど、新規者を獲得のためにも投票を、ということですか。
書き手への手軽な感想の手段としては良さげですが、なにせ投票というのは厨を
発生させやすいというのは、あの 5 カ月で証明されてますし、難かスィ(;´Д`)
顔文字のように、完全に投票者のモラルに任せられればいいのですけど。
829名無しさんだよもん:02/07/01 03:31 ID:EO5/hUB0
時間が足りないという方、
次々回のお題を決定しておくのと、投稿期間を長く取るのと、どっちがいいですか?
自分たちで描こうよスレのように、四回先まで考えておくという手もありますが。
830名無しさんだよもん:02/07/01 04:35 ID:rwbB1WXm
>>829
先になると季節ネタ・時事ネタが難しくなると思うんだが。
次々回ぐらいならなんとかなるのかな?
831名無しさんだよもん:02/07/01 22:00 ID:JCjmktCj
次々回までテーマ決まってると楽。
832名無しさんだよもん:02/07/01 23:17 ID:R1hBzoiK
作者の人のコメントは今回増えたけど、コテバレをする人や、
他の回の何々も書いた、って教えてくれる人はいないよね。
そういうのも聞いてみたいんだけど。
それとも、今のままの方がいいかな?

次々回までテーマを決めるとしたら、どちらかは自分が書けるテーマになるように
書き手も頑張って周りを説得しないと(w 
二回連続で書けないテーマだったら厳スィよね。
833名無しさんだよもん:02/07/01 23:38 ID:C4Os8p4U
ばらしていいなら、今までになにを書いたかくらいは公表してもいいけど。
予想クイズとかやってみる人はいないだろうか(w
ところでテーマは前回みたいにびしっと決まらないね。比較的「夏」関係が多いかな?
834名無しさんだよもん:02/07/02 02:29 ID:sE9HcqPO
俺も興味あるんだけど、予想は難しいね
総括期間に入ったら書き手の顔も見たい気はする

差し支えなければ、第一回と二回参加の人も教えて( ゚д゚)ホスィ…
835名無しさんだよもん:02/07/02 02:46 ID:dTJapgMI
ん……じゃ、公表してみよか? カキコ減ってきたからネタふりも兼ねて。

第一回「楓のおもてなし」「約束の桜」
第二回「坂を越えた向こうに」「時に歩いても」
第三回「突然の、雨と出会いとすれ違い」

一番気に入っているのは「楓のおもてなし」かな。タイトルがダメだったけど……。
次こそは鍵キャラを(汗
836名無しさんだよもん:02/07/02 03:02 ID:8wqmpE7o
作者さんが公表したもの以外には、はるか繋がりしか予想できませんですた。
それぞれ全部、まるっきり別の人へって感じで感想してましたな。
そういうのは、書き手にとってはどう感じるもんなんだろ。
同じ感想人に、「この人はこういう書き手だ」「良い点はここ、悪い点はここ」って、
SSによって全然違うこと言われたら(w
837名無しさんだよもん:02/07/02 06:22 ID:7xm272IF
次々回のテーマまで決めておくことに賛成一。
決めておいたところでデメリットと呼べるものはないでしょ?
書くのが早い人は複数投稿すればいいだけだし
838名無しさんだよもん:02/07/02 08:58 ID:I0q0BDtO
次次回まで決めておくのは、一定の期間で云々、っていう前提が曖昧になるから、
3週間ルールか、次次回まで決めるか、のどちらかにして欲しいなぁ。
839名無しさんだよもん:02/07/02 12:47 ID:TWhdi0qb
「一定の期間」にこだわる人もいるようだが、
これは企画の趣旨ではなく、便宜的なルールじゃなかったのか?
それとも、これは最初から「早書き」を競う企画だったのか?
840名無しさんだよもん:02/07/02 13:14 ID:v1n02Gvw
>>838
次々回まで決めておいても一定の期間であることに変わりはないと思うけど?
第4回以前と第5回以降にズレが生じると言いたいの? 
ごめん。主張したいことがよく分からない。

>>839
早書きを競ってるわけじゃないよ。先に投稿した人にボーナスがつくわけじゃないし。
同じテーマと一定の枠組み(締め切り、名無し投稿など)の中で、作品を出し合うというのが趣旨でしょ。
だから今、時間のとれない人のために投稿期間を伸ばすか、
次々回までのテーマ決めをしておくか、ということで話し合ってるんじゃ。
841名無しさんだよもん:02/07/02 18:27 ID:HoVz1trK
お題は「夏だ!外でエッチだ!」





駄目ですか?
842名無しさんだよもん:02/07/02 18:59 ID:FrQ5rNDh
了承(千分の一ミリ秒)
843名無しさんだよもん:02/07/02 22:30 ID:7YR4Up5q
2週間って期間なら、2週間で間に合うサイズの話にすればいいと思うんだけどなぁ・・・。

>>841
面白そう(w
俺は18禁なんて書けないけど。
それでも、非18禁SSで参加するぞ。
844名無しさんだよもん:02/07/02 23:25 ID:vRnisgFU
>>841
ああ、いいかもしれない(w
18禁派と、非18禁派で分かれそうだ。
せっかく葉鍵板でやるんだし、一度くらいこういうネタでもいいかな。

ただ、エロが目的のSSじゃないんで、あくまで手段として割り切る必要がある。
845 ◆qsaJNT.c :02/07/02 23:58 ID:tt3GV/YY
>>840
多分、今までは投稿期間内でネタ出しから執筆までしていたのが、次々回まで
決めると、その期間が人によってバラバラになってしまうということでは。
ただ、その条件は参加者みんな同じはずなので、そんなに不公平になるとは思えませんが。

あと投票についてですが、感想期間に評価が高かった作品を推すか、改めて投票する
のか、どちらの方が希望が多いんでしょうか?
後者だったら、投票期間とか設けないといかんかな、とか考えてるんで。

最後に今まで出たテーマ侯補一覧を挙げときます。

「約束」「花束」「日暮れ」「お寺」「蚊」「食事」「(口)喧嘩」
「絶体絶命」「教室」「お相撲さん」「ガンダム」「あばれ牛」「巨泉」「夢」
(「花」)「鳥」「風」「月」
(「花」)「月」「雪」「星」「宙」
「踊り」「旅」「休み」「時計」「嘘」「影」
「熱」「海」「水着」「ペット(動物)」「夏だ!外でエッチだ!」

個人的に「夏だ!〜」に一票入れときます(w 書ける気しませんけど……
比較的マトモなやつだったら、「海」「水着」あたりですかね。
846名無しさんだよもん:02/07/03 03:11 ID:cnY3IX8y
>>843
だから「早書き」を競う企画なのか?と聞いてるんだが。
>>845
まともって言うかベタ。
847名無しさんだよもん:02/07/03 04:10 ID:uP+PNigj
なんだ。意見も言えないいつもの煽りか。
>>840で「早書き」は否定されているじゃん。なんでそれにはレスしないのさ。
848名無しさんだよもん:02/07/03 04:18 ID:m9s6DFCB
>>847
そういう言い方はしないほうが…。
もしかしたら、言葉足らずなだけかもしれないし。

>>846
質問の意図が不明確だけど、もし貴方が
自分の書きたい、あるいは読みたいと思っている作品と
二週間という期限との間に何らかの齟齬があるなら
その旨を主張すればいいだけの話。
849846:02/07/03 06:51 ID:cnY3IX8y
>>847
早書きを肯定する意見にレスしてるのに、
否定する意見にもレスする必要性が分からん。
>>848
その人にとって2週間で書ける方法が何かあるなら最初から苦情など出ないだろう。
書ける方法を持つ人を優遇する企画なのか?と聞いている。
読みたいと思っているのは「より多くの作品」だ。
850843:02/07/03 07:58 ID:fcrbeqKi
>>846
 なんか勘違いされとりませんか? 自分は単に自分の感想をいっただけだよん。
 自分自身は二週間なんて必要ない部類の書き手だし、そういう書き手には
逆に間が長すぎて興ざめする部分もある、ということさ。

 あんたのは「意見」じゃなくて単なるあおりにしか見えんよ。
 自分の意に添わぬ書き込みにかみつくだけ。
 「意見」だっていうなら、じゃあどういう風な投稿システムにしたらいいのか、
述べてもらいたいな。

 それとは別に、二週間じゃあ時間が足りない、って人は、どういう執筆工程を
とるから二週間じゃ足りないのか、教えて欲しいなぁ。
 確かネタが浮かばないから、っていうのは書かれてたと思うけど……
 それこそネタなんて、時間を単に延ばせば浮かぶ、ってもんでもないと思うん
だけどなぁ。

 
851名無しさんだよもん:02/07/03 08:07 ID:tgk1CJbg
>>845
改めて投票する必要はないんじゃないかな。感想期間中に、
『これがいいってのがあれば、詳細な感想が無くても良いからそれを挙げて』
とかでいいんじゃないかと。
テーマは……正直どれでも良い。むしろ、自分で決めたくないんだよね。
他人に決められたお題で書くからこそ燃える企画だととらえてるんで。参ったなぁ……。

>>846
より多くの作品を読みたいって言うのには賛成なんだけど。
2週間で書ける方法があるなら……というのは甘えなんじゃないかな?
『書ける方法』ではなくて、『書く意志』の問題じゃない?
2週間で書けるようなボリュームとネタを考えるように努力してみよう、って考えられない?
あるいは、時間の使い方を見直すとか。一日一時間と考えても、割ける時間は14時間もあるんだよ?
これで書けない人っていうのは、よりプライオリティーの高い何かがあって、
そっちを優先してるんじゃないの?  期間内でまとめられないような大長編を書こうとしてるとか。
そうでなければ、本当に超多忙で、寝る間を惜しんで私生活を送ってるとか……。
最後の条件の人は確かにかわいそうだし、長いスパンの企画も用意してあげたいと思うけど、
他のパターンの人は企画の方にあわせる必要があると思う。
>同じテーマと一定の枠組み(締め切り、名無し投稿など)の中で、作品を出し合うというのが趣旨でしょ。
なんだから。
ちなみに……。締め切りぎりぎりになってから執筆開始してるような人なら、締め切りがいくら延びようが
まったく影響ないわけだけど、2週間で抗議してる人はもちろん、時間いっぱい挑戦して、それでも、
どうしても間に合わないんだよね?

この場合、多くの作品が読みたいというのは冒頭でも同意してるわけなので、
今回は試験的に別の期間を設けることに賛成する。
3週間にするなり、次次回までのテーマを決めるなり、すればいいと思う。
期限をそのままに次次回までのテーマが決めた場合、後者のテーマだけをとらえれば、
作品募集2、+感想1+α、+総括1、+作品募集2で、合計6週間以上も余裕が
あることになるしね。2ヶ月もあれば大長編でもなんでも書けるだろうし。
852名無しさんだよもん:02/07/03 08:11 ID:tgk1CJbg
たしかに、ネタが浮かばなければ執筆期間も糞もないもんなぁ。
締め切りに追いつめられたときの方がネタとかって浮かびそうだがw
853名無しさんだよもん:02/07/03 09:53 ID:ELHiOGRP
ルールが決まってるからコンペの意義がある。
ゴルフで「このコースは難しいからPAR100」なんてのがあったら萎える。
自分に都合が悪いから、変えろとあんまり叫ぶのは「ハンデ10くれ!」みたいな物。
煽りでなくて、2週間にしろ3週間にしろ、そろそろ期間は固定すべきだと思う。
854846:02/07/03 11:13 ID:MWvD2KHt
気軽に参加できるようにという方向には行かないのか。
前から何でもかんでも制限する風潮はあったしな。
理解した。
たまたま書けた時だけ参加する事にする。
855名無しさんだよもん:02/07/03 11:36 ID:lWAYgU+q
>>846
>たまたま書けた時だけ参加する事にする。

それでいいと思います。あなたが言っている事こそが「気軽に参加する」だと思います。
856名無しさんだよもん:02/07/03 12:16 ID:9//Iiyoo
>気軽に参加できるようにという方向には行かないのか。
SS投稿スレがあるぞ。あそこなら、たとえ1年だろうと2年だろうと掛かっても構わないぞ。
コンペってのは元々、時間制限つきで書くものだからな。


       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       |  次から何事もなかったかのようにどうぞ。
   ∧ ∧ |/\___________
   (,,゚Д゚)____.    |..          |
   (つ/~ ※ ※ \   |           |
   /※ ※ ※ ※ \  ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
857名無しさんだよもん:02/07/03 12:18 ID:9//Iiyoo
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ あー、ごめん。投稿スレ死んでるわ。
 ∪  ノ 
  ∪∪
858名無しさんだよもん:02/07/03 12:19 ID:UXHqAUM5
で、結局のところ三週間と次々回と、どっち取ろうか。
俺は次々回推奨なんだけど。こっちの方が確実に余裕はできるし。
俺はテンション上がらないと書けないし、二週間で何とかなるから、あんまし関係ないんだけどね(w
859846:02/07/03 12:44 ID:4kd4Bu7b
>>856
むしろ投稿スレの排他性を批判して始まった企画が、
やはりこうなってしまったという所に虚しさを感じる。
860名無しさんだよもん:02/07/03 13:00 ID:ZRsZxZFI
>>846
理解したんですよね?なら流れに乗りましょうよ。そういう感情論はむなしくなるよ。
お互い。
861名無しさんだよもん:02/07/03 13:02 ID:xYcZNXGe
>>859
2週間じゃ足りないっていう意見は前々からあったから、
それじゃあ三週間にするかとか、次々回のテーマを先に
決めておこうかとか、より多くの作品を投稿してもらうための
話し合いはしてるだろ。あんたも批判ばっかりしてないで
自分の執筆ペースをルールに合わせるか、ルールを
変えるための努力をすれば良いだろうが。なんですぐに
「このスレはもう駄目だ」みたいなことを言うんだよ?
862名無しさんだよもん:02/07/03 13:05 ID:0lb0Tsv5
>>859
「自分の意見が受け入れられない」=「排他性」とかいう意見の方が排他的だと思うがね。
863名無しさんだよもん:02/07/03 13:13 ID:NXWEw9lC
そもそも意見だけで具体案は一つも言ってない罠。
あと、投稿スレが無いならトレーニングルームもあるけどね。
864名無しさんだよもん:02/07/03 13:16 ID:UXHqAUM5
つか、846は意見を言わない愚痴と文句を垂れ流すだけのやつって事はもう分かっただろ。
相手にするのはよせ。放置しろ。もっとも例のやつなら、自作自演も得意だから、どれかは846自身の可能性もあるが。
ついでに「投稿スレの排他性を批判して始まった」なんて事実はない。
865名無しさんだよもん:02/07/03 13:26 ID:T/T5D1PR
<<次々回>>で<<「夏!〜」>>にいっぴょ
866846:02/07/03 13:28 ID:wdtRY/wK
排他的でなければ「自分の執筆ペースをルールに合わせろ」
という発想も出て来ないだろうな。
提案なら名無しでやっているし、その事に異論は無い。
言及してるのは「2週間で書けない人」を認めようとしないレスだけだ。
「認めようとしないレス」の存在も認めようとしないから、
話にならないんだろ?
867(=゚ω゚)ノ片腕のぃょぅ:02/07/03 14:51 ID:O963gL/C
俺も次々回を推しとくよ。
三週間の案をを採ると早く書ける人がだれるっていうリスクがあるし。
次々回を決めておけば実質4週間(か?)書く時間があるっしょ?
つーか俺は2日で書いたし。正直これ以上伸びて欲しくない。
868851:02/07/03 15:37 ID:tgk1CJbg
>>846
俺の意見は無視なわけだな?
次次回ルールと3週間、どっちを支持するかも全然言わないし。
わかった。俺もこのレスを最後に相手にするのはやめておくとしよう。

一定の期間という前提が大きなスパンになるのがちょっとなんだけど、
どちらかを選ぶんなら、次次回の方をとりあえず支持してみるか?
実質6週間以上もあるし、これなら時間がない人でも書けるだろうし、
2週間で書ける人間からしても、あまりだれずにいけるだろう。

ただ、どちらかといえば、という程度の意見なので、
熱烈に3週間を主張する人がいるなら、俺はこの意見を取り下げても良い。

>>867
俺が計算式も出してる(+αの位置間違ってるけど)のに何故に4週間か〜w
いや別に良いけどねw
869851:02/07/03 15:45 ID:tgk1CJbg
あ、書き忘れた。
>>846
>提案なら名無しでやっているし、その事に異論は無い。
……そんなこと言われてもw
それはこの匿名掲示板の中ではあくまで名無しさんの意見であり、
846の意見として受け取られることはあり得ない。
否定、愚痴だけしか言わず、歩み寄りの見られない個体は、
荒らしと変わらないよ。提案とやらをした、レス番を公開するなり、
以後の意見も数字ハンでやったら? 
870846:02/07/03 16:49 ID:ne/aN8Cm
>>868-869
日本語が分からないと見える。
「排他的なレス」を問題視した俺が「排他的でないレス」に異論があるはずも無く、
言及する必要性も無い。
執拗にそこだけに文句付けて、俺が問題視した点について何も言及しないお前はどうなんだ?
871851:02/07/03 17:05 ID:tgk1CJbg
建設的でないレスを応酬しても意味がない。今度こそ黙るわ。
相手にした俺が悪かったよ。
872名無しさんだよもん:02/07/03 18:24 ID:4wGD6TWM
次々回まで決めて二週間のスパンを続けるほうがいいだろうね。
早く書けた人は感想、反応が気になるだろうから三週間は長い。
上にも挙げられているとおり、遅い人というのは大概ネタ作りに苦しむ期間が長いわけで
次回と次々回の二つのテーマを並行して考えられれば随分違うだろうし
もし二週間過ぎてしまっても、さらに次々回のテーマが出てくることになれば
自分に合うネタを慎重に選ぶことができる。
三週間ルールだと、双方の書き手にとって利点が損なわれる。

それよりそろそろテーマを絞るべきかと思われ。
「水着」は書き手のジャンルによって差が出るから、別のテーマがよいのでは
873名無しさんだよもん:02/07/03 18:27 ID:e+WD0cPR
おい〜っす。面倒な上、関係ないROMだけどレスするよー。(w
これ以上は止めといたほうがいいよん。851氏も846氏を放置の方向だしね。

揚げ足取りの応酬になった議論ほど見苦しいものはないよ。
やけにレス付いてたから、このスレ活性化したのかと一瞬喜んじゃったじゃないか。全く。

とりあえず、このスレは個人的な討論の場ではなく……
コンペでSSを読みたい、書きたい、感想つけたいという人間が、
如何様にして、次のコンペを作っていこうか、と話し合うためのものだから。
非生産的なレスは止めましょう♪

無駄なレスだったら、みんな放置するわけだし。
必要なレスだったら、みんなで話し合ってくれる。

つーことで、個人的にやりあいたいなら糞スレ探してそっち占拠してやってね。
ここは、頑張って楽しくやろう、気楽に行こうってことで。(w
874名無しさんだよもん:02/07/03 18:38 ID:UptCYi2x
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1025688631/l50
さりげなくSS投稿スレが復活。大丈夫かなぁ……(汗

とりあえず、三週間希望の人がいないみたいなので、次々回までのテーマ決めの方向でいいのかな?
だとすると、そっちのテーマも募集したいところだね。次回すら決まってないけど(w
今のところ「海」とか「夏」系列の要望が高いけど、どーでしょ?
875名無しさんだよもん:02/07/03 19:12 ID:A0NgMl1x
ていうか497 KB 。やばし。次スレのテンプレの話し合いもよろ。

遅い人ってのは、>>424さんみたいに実生活が忙しい人では。
週末しかまともに書く時間、考える時間がない職人もいると思いますよ。

3週間案って、最初は統括期間をやめて、感想1、投稿3週間でやろうって
意見だったはず。(>>794)これなら、一応今とスパンは変わらない。

ただ、>>828書き手の完全休養期間って考えも好きなんだよなあ…。
例え期間は実質同じにしろ、お題がふられ済みでついつい考えてしまう時より、
完全に何も考えなくてもいい!って時間を与えてもらった方が嬉しいような(w
これ、締め切りまた締め切りが繰り返しになる仕事、もしくは何かを
経験してる人なら、わかってもらえませんか?(w

「次々回」案ですが、二回分(一ヶ月半)の期間をかけて書いた人には、
一応自己申告でそう言っておいてもらうとか? 
…でも、もともと全員が毎回(二週間ペースで)参加してる企画でもないしなあ。


お題は「夏だ!外でエッチだ!」に一票。
キタ! ついに俺の待っていたものがキタよ!(w
876 ◆qsaJNT.c :02/07/03 20:12 ID:fNK7Aoff
次スレのテンプレについては >>1 >>396-398 を基にしようと思っています。
変更点としては投稿期間をどうするか、というのが大きいでしょうが、
今までの流れだと、投稿期間をそのままで次々回までテーマを決めるという
案が多そうですが、そちらに変えてもいいでしょうか?
とり急ぎ、業務連絡だけ。
877名無しさんだよもん:02/07/03 20:29 ID:zdXxLnBS
>>876
俺的には了承(テーマ決め)
878名無しさんだよもん:02/07/03 23:05 ID:PrGs77Sv
・期間が長すぎると回転が遅くなって活気がなくなるし、開催の回数自体が減る
・期間が短すぎると参加できない人がいたり、執筆スタイルが限定的になりがち

メリットとデメリットを比較しながら調整しましょう

俺も期間は現行のままテーマ先決めに一票かな
書き手はスタイルに合わせて選べるし
ライトシチュも練り込み長編も読めそうだし
879 ◆qsaJNT.c :02/07/04 00:31 ID:+fqxAm+4
圧縮も起きたようなので >>876 に異論がなければ、朝にでも新スレを
立てようかと思います。一晩、意見を待ちます。
880(=゚ω゚)ノ片腕のぃょぅ:02/07/04 01:05 ID:4jVdWN37
>>868
(;´Д`)ごめん
881 ◆qsaJNT.c
新スレを立てました。

葉鍵的 SS コンペスレ 2
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1025740724/l50

以後、話の続きはこちらでお願いします。