現代文の勉強の仕方 9

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1大学への名無しさん
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【このスレで質問される方への注意】

1.このスレで質問を書き込もうとする前に、まず
  過去に出た質問・頻出事項をまとめた下記のサイトに
  「 必 ず 」目を通すようにしてください。
  ~~~~~~~~~~~
  かなりの質問が、それで解決すると思われます。

  http://gendaibun2ch.at.infoseek.co.jp/
  http://daigakujuken.at.infoseek.co.jp/

2.質問を書き込む前に、まずこのスレ・過去ログを検索しましょう。
 (【Windows】Ctrl+F /【mac】Command+F)
  あなたの質問内容がこのスレで既出なことも多いです。

3.【的確なアドバイスを受けられる質問の仕方とは】
 あなたの現在の状況説明について次のようなことを書いていただくと、
「的確な回答」がきやすいと思われます。

1.学年(高1・高2・高3・1浪・2浪・3浪…のどれか?)
2.今までにやった参考書。
3.模試名を添えた偏差値。
4.志望大学・学部。そこの過去問をやったかどうか。
5.現在何に困っているのか、何を克服したいのかそれについて具体的に。

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【前スレ】
現代文の勉強の仕方 8
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1059095596/
2大学への名無しさん:03/09/01 23:33 ID:W8vY1U4/
【こういう質問の仕方は避けましょう】
下記のような質問の仕方は、返答のしようがありませんので避けましょう。

・「最強、最短、完璧、満点な参考書、勉強法を教えてください!」
…世の中に完璧なんてものはありえません。

・「参考書○周すれば…」
…回数よりもどれだけ内容を自分のものにしたかが大事。
 やった回数に自己満足することのないように。

・「偏差値△にするには…」
…個人差があるのでなんともいえません。

・「○○大学に受かるには…」
…まず過去問を買ってきて、自分でやってみてください。
 何をすればいいか知るには、それが一番手っ取り早いです。

・ 「○○(参考書名)ってどうですか?」
…「どう」って言われても…何が?

・ 「○○(参考書名)をやれば偏差値どこまで行きますか?」
…人によります。習得度合いによって個人差があるので。

・「 ○○大学に●●(参考書)は必要ですか?」
…だからまず過去問を(略)

・「●●(参考書)やったら○○大学いけますか?」
…(略)

・「○○(参考書)と△△、どっちがいいですか?」
…一概に言えません。参考書は人によって合う合わないがあるので。
3大学への名無しさん:03/09/01 23:34 ID:W8vY1U4/
【過去ログ】
現代文の勉強の仕方 7
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1055807118/

ヽ(*・д・)ノ現代文の勉強の仕方6ヽ(・д・*)ノ
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1051537559/

現代文の勉強の仕方5
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1047025834/

(´ι _` )現代文の勉強の仕方4(´し_、` )
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1041725853/

ヽ(゚∀゚)ノ現代文の勉強の仕方3ヽ(´ー`)ノ
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1038237286/

( ´ー`)y-~~現代文の勉強の仕方2(´`c_,`` )
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1035560086/

■■ 現代文の勉強の仕方 ■■
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/kouri/1031179265/
4前スレのコピぺ:03/09/01 23:41 ID:H5STRR/E
【読書しない人のための参考図書】

おとな向けの新書を読めるのであれば、そもそも現代文を読むのも苦労しません。
そこで中高生向けの本や漫画まで含めて、高1でも読めそうな本を選びました。
テンプレにある参考図書も読みやすい本が多いので、そちらにも挑戦してみて
ください。また、効率よく受験に必要な知識だけを身につけたいなら、
やはり『教養としての〜』がよいと思います。

<現代思想>
・いしいひさいち『現代思想の遭難者たち』(講談社)
「現代思想」というおっかない世界をおちょくった4コマ漫画。
漫画についてる注釈を読めば、その思想のアウトラインぐらいはわかる。
とりあえず「こんな奴らが現代思想を作ってきたんだなあ」ぐらいに思って
おけば、もし現代文の問題に名前が出てきてもビビらずに済むはず。

・内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)
もうちょっとちゃんと「現代思想」を知りたい人はこの本を。
フロイト・マルクスからラカンまで、構造主義の全体像を
わかりやすく解説してくれる。この後に橋爪大三郎の
『はじめての構造主義』を読むともっと深く理解できる。

<哲学>
・永井均『子どものための哲学対話』(講談社)
子どもの頃に持ってた素朴な疑問。例えば「なぜ勉強しなきゃいけないのか?」。
この本は、そんな疑問だって立派な哲学になるんだということを教えてくれる。
いろんな哲学者の考えを知りたい人には有名な『ソフィーの世界』
(日本放送出版協会)。ただし、挫折率高し。
5前スレのコピぺ:03/09/01 23:44 ID:H5STRR/E
<歴史>
・網野善彦『日本の歴史をよみなおす』
『続・日本の歴史をよみなおす』(ちくまプリマーブックス)
「日本は閉鎖的な島国」「日本は稲作農業の国」なんて常識を崩してくれる本。
ドイツ中世史の権威である阿部謹也『自分のなかに歴史を読む』
(ちくまプリマーブックス)もおすすめ。

<科学論・科学哲学>
・村上陽一郎『新しい科学論』(講談社ブルーバックス)
我々が常識として持つ科学のイメージと「新しい科学論」を
わかりやすく対比させた本。古い本だけど、村上陽一郎の他の本より
ずっと読みやすい。文系の人もぜひ。

<言語学>
・町田健『言語学が好きになる本』(研究社出版)
著者は元予備校講師。そのためか表紙も参考書っぽく、
中身も参考書のようにわかりやすく書かれている。
異色の言語学者・西江雅之の『「ことば」の課外授業―
“ハダシの学者”の言語学1週間』(洋泉社新書y)も面白い。

<経済学>
・ルイズ・アームストロング『レモンをお金にかえる法』(河出書房新社)
30ページぐらいの絵本なのに経済の原理がわかってしまうというすごい本。
こんなのを子供の頃に読んで育ってるんだからアメリカ人は恐ろしい。
もう絶版だけど、図書館に行けばたぶんあります。

<古典文学>
・大伴茫人『姫様と紀貫之のおしゃべりしながら土佐日記』(学研M文庫)
古文の授業の時、「紀貫之はなぜ女言葉で日記を書いたの?オカマ?」
と思った人におすすめ。土佐日記の謎から和歌や古典常識、文芸論まで
紀貫之が講義してくれます。古文の面白さがわかって試験にも役立つ一冊。
6前スレのコピぺ:03/09/01 23:46 ID:H5STRR/E
現代文という教科の捉えがたさや、現在の受験業界の現代文における風潮などについて
いろいろ常日頃考えていたことがだいぶまとまってきたので、ここに書いてみます。

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【入試現代文概論】

<第0章>

入試現代文という教科が何でこんなに捉えがたい教科と思われているのかと言えば、

1.入試現代文という教科が受験生にどういう力を問うているのかが分からない
2.現代文の成績向上のためにどういう勉強をすればいいのかが見えづらい

というのが大きな要因として挙げられると思う。

<第1章 入試現代文とはどういう教科なのか?>

[(i).入試現代文で問われている力]

入試現代文がどういう教科であるかについては
田村秀行氏をはじめとする予備校の先生方が繰り返していることであるが、
「与えられた文章を、誰もが日常的に使っている現代日本語の文法に従って、
 正確に内容を把握し、本文から導くのが妥当だと思われる内容を解答する教科」
というふうにまとめられると思う。
大学に入学した後みんなは、それぞれの専門の授業で専門書を自分の力で読み解いていかねばならない。
そういった大学での授業についていけるだけの基礎的なリテラシー能力を受験生が持っているかどうか、
それを大学側は現代文という教科で問うていると言える。
7前スレのコピぺ:03/09/01 23:47 ID:H5STRR/E
[(ii).テクスト分析としての入試現代文]

よく、「大学入試の現代文問題を、その著者に解かせたら間違えた」とか
著者が「私はこんなことを言うつもりだったんじゃない」と言ったりとか
筆者をタテにして入試現代文を批判する論調があるけど、これは入試現代文の特徴を理解していない発言と言わざるをえない。
こういう批判に対してはこういう疑問を返すことができる。
「でも、あなた(筆者)の文章を一般的な文法規則に従って読み解いたならば、
 こういう内容を引き出すのが妥当といわざるをえないのですが」と。
入試現代文の内容読解に関しては、「筆者自身の真意」は介在する余地がない。
あくまで与えられた文章(テクスト)それ自体から、引き出すのが妥当と思われる内容を解答するのがこの現代文という教科だ。
ちなみに、東京大学の現代文問題では出典を表示しないのが恒例になっているが、
これは問題文を「作者の『真意』とは独立した存在としてのテクスト」として扱うことで
こうした現代文という教科の特性を徹底しているからだとも考えられる。
8前スレのコピぺ:03/09/01 23:47 ID:H5STRR/E
[(iii).高校国語と大学入試現代文の間の距離]

大学入試現代文が難しい要因として、高校の現代文と大学入試現代文の間にかなりの懸隔(へだたり)があることも挙げられる。
これはさっき述べた、「現代文は大学の授業についていけるだけのリテラシー能力を持っているか問う教科だ」というところと関連する。
大学は国語学だけを研究している場ではない。法学、政治学、経済学、歴史学、哲学、心理学、社会学、教育学… 
こういったさまざまな領域の学問が研究されているのが大学という場であり、
入試現代文を出題しているのはこうした大学で研究している先生たちなのだ。
大学の先生方は入試現代文という科目で、こうした大学で現在研究されているさまざまな学問領域の文章を出題し
受験生の頭がそれについていけるのかどうか問うてくるのだ。
ところが高校の国語では、こうした大学で現在行われているような学問内容を知る機会は少ない。
それどころか、高校国語では小説を多く扱っていることもあって、「現代文=文学」という思い込みが受験生に刷り込まれかねない。
「現代文=文学」「現代文=小説」という思い込みを抱いてしまっている受験生は、まずその思い込みを捨てるところから始めねばならない。
入試現代文は、「文学の読解」ではない。大学で現在行われている学問についていけるか、その基礎力を問うているのだ。
入試現代文を、「高校国語の延長線上」ではなく「大学の初歩」と捉える発想の転換が必要だろう。
9前スレのコピぺ:03/09/01 23:48 ID:H5STRR/E
<第2章 入試現代文のためにはどう勉強したらよいのか?>

ここまでは、「入試現代文という教科が受験生にどういう力を問うているのか」について述べてきた。
それでは次に「現代文の成績向上のためにどういう勉強をすればいいのか」について考えていく。

[(i).公式なき科目]

正直なことを言ってしまうと、「入試現代文という教科には普遍的に通用する公式などはない」というのが実情だろう。
おそらく、入試現代文に慣れた人ほどこのことが身に染みて分かるのではないだろうか。
現代文という教科が否応なくはらまざるをえないはらむこうした曖昧さが、
受験生の入試現代文に対する毛嫌いや、勉強しても無駄な教科だという思い込みや、
「センス崇拝」などの数々の神話を生み出してきたように考えられる。

数学や理科は公式というものが存在し、
それにあてはめれば(あてはめるまでの過程が大変なのだが)答えは(ほぼ)一つに決まる。
地歴は、だいたいの大学の問題なら、用語と流れを覚えてそれを書けばいいだけだ。
ところが、現代文はそういうふうに明確な公式はないし、暗記でも解けない。
こうした現代文の捉えどころのなさが、受験生を不安に陥れる。
「公式もないし、暗記でも解けない現代文に対し、いったいどう対処すればいいのか?」と。
10前スレのコピぺ:03/09/01 23:49 ID:H5STRR/E
[(ii).現代文の勉強における危険]

そして、こうした現代文への不安を見透かしたかのように、受験業界はこうした受験生につけこむのである。
例えば、「現代文は誰にでも分かる!」であるとか「現代文にも公式がある!」というようにセンセーショナルにアピールすることで
現代文をあたかも「わかりやすいもの」であるかのように信じ込ませる風潮である。
設問テクニックをあてはめるだけで解けるような安易な入試問題も一つや二つはあるかもしれない。
(講師が捻出した「テク」に合う問題ばかり選んでるから解けて当然だという説もあるが)
だが参考書で設問テクニックばかり身につけたつもりになっていても、
初めて目にする問題文の内容を的確に理解するという根幹をおろそかにしたのでは、現代文の成績は安定しない。

こうした風潮というものは、入試現代文の現実から目をそらし、自分が信じ込みたい「幻想」を現代文に投影するだけにすぎず、
なんら入試現代文に対応する力をつけることにつながってはいないのである。
もちろん現在の現代文講師すべてがすべてこういう人ばかりではないことは言うまでもなく、
現代文の現実を十分理解して良心的に指導する講師もいるのであるが
(大抵、そういう現代文の難しさをわきまえた講師は必然的に厳しくなるので毛嫌いされがち)、
さきほど述べたような、受験生の不安を見抜かして、甘い言葉でそこに付け込もうとする現代文講師もいるのが現実である。
受験生は、こうした現状があることをよく踏まえたうえで、甘い言葉で人をつるような講師・参考書は避けていかねばならない。
こういう甘い言葉につられると、最終的にひどい目に遭うだろう。
そういう結果になったとしても、それはそういう勉強法を選んでしまった自分の責任である。