三菱、路線バスでもタイヤ脱落 死亡事故の2年半前、広島で
トラックなどのタイヤ脱落事故は以前からあったが、バスでは初めてで、
一連の事故は「ハブ」と呼ばれる金属部品の破損が原因だった。神奈川県警は、
過積載などユーザー側の問題が指摘しづらいバスでも事故が起きた時点で
適切に対応していれば、その後の事故は回避できた可能性が高いと判断。
同社が対応しなかった理由などについて調べる。
三菱自動車側の内部資料によると、同社は当時、この事故の重要度の区分を
最高度の「S1」(直接人身事故につながるおそれがある極めて重要な影響を
及ぼすもの)とした。
しかし、同社はバス事故の後も同種のハブを使用する大型車所有のユーザーに
注意を呼びかけることはなかった。自主点検などの全国的なユーザー対応を
始めたのは横浜市の死亡事故以降で、この間に同種のハブ破損事故が20件
余り起きていた。
県警はバス事故について、(1)トレーラーなどと違って過積載は起きない
(2)ほかの事業者に比べて整備不良は考えにくい――などの点に注目。
これ以前にも同種事故が15件起きていたことから、「遅くともバス事故の
時点で、ハブの欠陥を踏まえた対応をすべきだった」とみている。
三菱自動車側は一連のハブの破損事故について、「整備不良が原因と
思われる」などと説明してきたが、県警は99年のバス事故はこうした
三菱側の主張に反する事例とみて重視しており、中国ジェイアールバスに
捜査員を派遣するなどして慎重に調べている。(以上抜粋)
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http://www.asahi.com/national/update/0311/029.html