素直クールでエロパロPART13

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1名無しさん@ピンキー
ふたば☆ちゃんねる落書き板の天才によりツンデレに対抗すべく、
新たに"素直クール"なる言葉が誕生した。
ツン→素直 デレ→クール
ガチで愛してくれるが、人前であれ、好意に関してはストレートかつ
クールな表現をするため、男にとっては嬉し恥ずかし暴露羞恥プレイ。
しかし、どこか天然。言葉萌えのツンデレ、シチュ萌えの素直クール。

ここはそんな素直クールのエロパロスレです。
荒らし、煽りはスルーでお願いします。
・職人に対し注意予告の依頼は止めましょう。スルーは自力で。
・職人の投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
・ネガティブな意見はなるべく控えましょう。
 理由もなく「嫌い」などの意見はスレには必要ありません。

前スレ
素直クールでエロパロPART12
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249978294/

過去スレ
素直クールでエロパロPART1
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139830862/
素直クールでエロパロPART2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151146736/
素直クールでエロパロPART3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165760283/
【エロパロ】素直クールでエロパロPART4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177753262/
素直クールでエロパロPART5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182429786/
素直クールでエロパロPART6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191464305/
素直クールでエロパロPART7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197548369/
素直クールでエロパロPART8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202454157/
素直クールでエロパロPART9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212939321/
素直クールでエロパロPART10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224945913/
素直クールでエロパロPART11
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237301421/

保管庫(エロパロ板)
http://derheiligekrieg.h.fc2.com/cool.html

保管庫ミラー(現在のエロパロ板最新保管庫はこちら)
http://red.ribbon.to/~hachiwords/scool/

素直クール保管所(全体)
http://sucool.s171.xrea.com/

素直クール保管所(ほの板・最新VIP)
http://www16.atwiki.jp/sucool/
2名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 10:06:37 ID:HH+xmBUh
>>1
3名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 11:30:42 ID:u5Ob/aOZ
>>1君、スレ立てお疲れさまだ。
それでは早速子作りに励もうか
何、時間はまだたっぷりあるからな。
焦らず、じっくりと濃密な時間を楽しもうではないか?
何?大通りで言うことじゃないだろう?
君は恥ずかしがり屋さんだな。
そこも君の魅力だ…

…彼女はそう言うと僕に口付けをしてきた……
周囲に居た人々が砂を吐いていたのは気のせいじゃないと思う
4名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 11:33:45 ID:nmbA8+Mp
よろしい、ならば>>1乙だ。
5名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 16:21:50 ID:pCUvpUVv
即死回避
>>1 乙です
6名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 17:03:14 ID:CYfBkDlo
素直クールが大好きだからこのスレ見てるんだけど
良作に出会うと、好きな子が別の男とセックスしてるようで気が狂いそう^p^
7名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 17:14:16 ID:b8rDn4Xo
>>6
それはもう、お前
自分で書くしか無いだろう
8名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:25:36 ID:jcg4OcuM
ほぅ、>>1乙か。悪くない、実に悪くないな。
9名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 19:59:04 ID:f+V717QW
>>1乙。
さあこのスレではどんな素直クールに会えるだろう。
10>>6に捧ぐ即興:2010/02/23(火) 03:22:27 ID:p7JbZUXF
>>6、君のレスを読ませて貰ったよ。
…ふふっ、君は馬鹿だな。
私が君以外の男に抱かれる訳がないではないか。
君だけの体だと、初めてを捧げた時にも誓ったというのに。
それはそうと…君のココも、狂いそうな程猛っているな?
SSの読みすぎだぞ?
ふむ…皆まで言うな。
鎮めるのは私に任せろ。
丁度私も昂っていたのだ。
あむっ…じゅっ…んふっ…レロ…
ふふっ…どうだ?
裏筋をチロチロ舐められながら玉を弄られるのは?
…イキそうか?
なら…口の中で…
じゅぷっ…んふっ…ふっ…!!
んうぅ…んくっ…んくっ…んはあぁ…
濃いな。いつもより粘り気も匂いも強い。
今日のは特に美味だった。
ほう…あれだけ大量に出したのにこんなに硬く逞しいとは…
相変わらず素晴らしいな君のペニスは。
思わず惚れ惚れしてしまうよ…
ああ…こんなものを毎日入れられていたら、それこそ他の男など目に入らない。
君の心配は杞憂という他無いね。
さあ、君の無用な心配を吹き飛ばす様に、私を貫いてくれ。
私は君のものだって証を、体に刻んでくれ。
ああ…あふぁぁ…深い…
いいぞ>>6、そのままもっと奥を…
(省略されました。詳しくは>>6に聞いて下さい)

名作でも何でもないし、何より2日も立ってるけど許せ
11名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 09:49:12 ID:kqTyD59F
>>10
>>6じゃないがGJ
12名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 06:27:13 ID:P+rBCgoX
>>6に嫉妬しつつ乙
13名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 09:54:05 ID:zyLe8W2K
SQ!
14名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 19:59:02 ID:BpO1gdlm
いいぞもっとやれ>6
15名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 23:44:16 ID:SwEIqeDu
保守
16名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 02:16:22 ID:qNYWh2SS
>>6に嫉妬しました
17名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 08:20:03 ID:YuwJQ8c6
>>6にはふつうに嫉妬し、>>10にはエロさで嫉妬した俺は負け組
18名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 00:51:11 ID:3NGAL6x7
新スレ乙です。
>>6はとっくりと感想を書くべき
19名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 01:01:59 ID:ozghH5gH
なして>>6だけこんな良い目をみるんですか!!
20名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 03:25:50 ID:OGHBYnB1
>>19
私というものがありながら、そんな事をほざくとは…
フフフ…良い度胸だな?
…どうした?
何故そんなひきつった顔をしている?
もしかして体が動かないのか?
…君が今飲んだコーヒーには、実は漢方系の媚薬が入っていてな?
三日三晩勃起が収まらなくなる強力なやつなんだが、代わりにペニス以外の筋肉が弛緩する副作用があるんだ。
確か君は…明日有給を取って、疑似三連休にしていたんだったな?
良い機会だ、私が君をどれだけ愛しているか…
今から君にじっくりねっとりと教えてあげるとしよう。
たとえ赤玉が出ようと絶対に許さんからな?
月曜までベッドから出られんと思えよ…


無限のフロンティアEXCEEDを海女で予約したら受け取り先のコンビニが改装中で受け取れなかったでござる
スパロボに巨乳素クール属性のヒロインが出ますように
21名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 11:02:43 ID:sPsw8hMS
ヴィレッタ隊長とかランド編のセツコとか
22名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 19:45:29 ID:tgobgvIQ
何故かランドセルのセツコに見えた俺\(^o^)/ハジマタ
23名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:21:27 ID:ZUF3Z5cw
ランドセルのセツコってみたらなぜか蛍の墓思い出したからなんとなく書いた。
なんとなくだから主人公は思いつかせてくれた>>22にしている。

「ねぇせっちゃん? >>22くんはまだこないの〜?」
「母さん。 このところ>>22が来るたびに彼を誘惑しているようだが、娘の彼氏に手を出そうとはどういう了見だ?」
2月も足早に過ぎ去り、3月になろうとしている季節。
私たち母娘は桃の節句に出す雛人形のために、部屋を片付けていた。
「だって〜、>>22くんってパパにそっくりなんだもん。 あの底抜けに優しいところとか〜、ちょっと押していくと真っ赤になっちゃうところとか」
「だからといって、娘の彼氏に手は出さないでくれ。 彼は私の彼氏なのだから」
ふぅ、とため息をつきながら母親に釘を刺す。
未亡人の母は、もう40になると言うのにとにかく若い。
彼も最初母に会ったときは、お約束のように「お姉さんですか?」と聞いたほどだった。
「ぷぅ……、せっちゃんつめたい。 パパをなくして早10年……あぁ、あなた! 娘が、娘が反抗期に!」
ヨヨヨ……、と父の位牌もたれかかりながら、母はわざとらしくさめざめと泣くフリをする。
「それは良いから、とりあえず雛人形を取り出せるようにしなければ、彼が来たときに困ってしまうぞ?」
「……むぅ、せっちゃん冷静すぎなのよ〜。 もうちょっと、こう、おろおろ〜ってしたり、わたわた〜ってした方が、オンナノコは可愛いものよ?」
「必要ない。 >>22はこの私が好きだといってくれた。 ならば私は私を貫くのみだ。 さぁ、片付けよう」
なおも食い下がろうとする母を軽くスルーしつつ、片付けを再開する。
すると、押入れの端から何か赤い革製の四角いものが出てきた。
「わぁ、せっちゃんの小学校のとき使ってたランドセルだねぇ」
「あぁ、懐かしいな。 思い出の品なのに、こんなところに転がしていてしまうとは。 私はダメだな」
「……? 思い出って、小学校の時の思い出?」
首をかしげながら、母は私に聞く。
「いや、……いや、そうだな。 母には話していなかったか。 私と>>22が仲良くなった経緯を」
「えぇ〜? >>22くんてそういえば学区的にせっちゃんと同じ小学校よねぇ。 でもお家に連れてきたのは、高校に入ってからじゃない?」
「あぁ、だがな、>>22を好きになったのは、きっと小学生の頃なのだ」
私は遠くを見ながら、あの頃を思い出した――


 * * * * * *


――9年前、小学校。
「言えよー、あの名台詞! お前名前おんなじじゃんかー!」
ガキ大将という名がよく似合う少年の、とても大きな声が教室に響く。
あの頃の私は、父を亡くしたばかりで、それがショックで……今思うと、とても暗い女子だったと思う。
もちろん、今のようにまだ自分の思ったことををはっきりと言うことなどできず、それが原因で一部の男子のいじめの的になっていた。
そしてそれは、前日のTVで『蛍の墓』が放映された次の日。私の名前が「せつこ」である事が原因で起ことだった。
「……」
私は、うつむいて、ただスカートの裾をギュッと握り締め、涙が流れないようにきつく目を閉じている。
「ちょっと! やめなよ!」
他の女子達は、その男子に抗議するように私の前に立っていてくれたが、それは彼らの目立ちたいと思う心に火をつけるだけだった。
今冷静に考えると、その男子達は私のことが好きで、気を引きたかったからあんなことをしていた――なんて思うのは、自意識過剰だろうか。
しかしそんなことを当時は考えられるはずも無く、なぜ私だけがこんなに辛い思いをしなければいけないのか。と、運命と、そしてこの名前をつけた父と母を恨んだものだった。
「うるせぇ! そこどけよなー! せつこぉー。それドロップやない!おはじきや!」
ケキャキャキャキャ!と笑う男子は、私にとって悪魔でしかなく、それが原因で私は全ての男子が怖くて仕方が無かった。
「何してんだよお前ら。 いい加減にしろって」
そんな時、女子の代わりに私の前に立ってくれたのは、いつもは目立たない男子だった。
「なんだよテメー! ……あー! 分かった。 お前せつこのこと好きなんだろ!」
いじめている女子を助けようとする男子には、この台詞が一番よく効く。
私を助けようとした男子は何人かいたが、みんなこの台詞を聞くと顔を真っ赤にして、そして次に彼らが私をいじめるときは、いつもそちら側から私を見ていた。
24名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:22:22 ID:ZUF3Z5cw
どうせ、この男子も次から私をいじめる側に回るのだろう。 そう思いつつ、より一層スカートを握る手に力を入れると、彼から発せられた言葉は、私の思いをいい意味で裏切るものだった。
「ししょーが言ってた! そういうこと言うやつって、大抵そいつがその女の子のこと好きなんだぜ!」
うつむいた顔をガバッと上げて正面を見ると、ガキ大将にビシリと指を刺す男子と、顔を真っ赤にして歯を食いしばるガキ大将がいた。
「てめー! ふざけんなよ!!」
図星を突かれて取り乱しながら、ガキ大将はギリと握った拳を大きく後ろに引くと、わあああ!と叫びながら男子に飛び掛る。
「きゃぁ!」と叫んだのは誰だろうか、おそらくそれを見ていた女子の大半が、その声を出しただろうと思う。
私は、そんなことなどどうでも良いように、ただ私を本当に守ってくれた男子の背中をじっと見ていた――。


「――あの、ありがとう」
放課後、教師からの取調べが終わり、職員室から出てきた彼に私は感謝の意を述べた。
ただ、その一度だけではまだ男子が怖いのは直るはずも無く、うつむいて、彼の顔も見れず、消え入るような声でだったが。
「お前さ、もうちょっと堂々としろよな。 ししょーが言ってた。 きぜんとしていれば、いじめられたりなんてしないんだぜ! ……いや、ちがったかなぁ?」
首をかしげながら、一生懸命にその師匠という人の言葉を思い出そうとしている彼に、私は苛立ちを感じていた。
堂々とできるのなら始めからしているし、毅然とできるのならばはっきりとガキ大将の言葉に反論もできるだろう。
しかし、それができないからいじめられるのだ。
あるいは彼のように、空手をやっていれば、ガキ大将に真正面から向かうこともできるのだろうが、そんな力も私は持っていない。
彼の言葉に対しての反論は、いくらでもあった。 しかし、男子が怖い私は、何の言葉を発することもできず、ただうつむいて、またいじめられていると思うしかなかった。
「なんだよ。言いたいことがあるなら言えよ。 おれはおんなにてはあげないんだ。 ししょーみたいにつよくなるには、そうしなきゃいけないからな!」
そんな私の頭越しに、彼の言葉が届く。 その瞬間、私の口からは、言い訳がましい言葉が出ていた。
「しかた……ないじゃない……。 名前なんて、変えられない。 お父さんと、お母さんがつけたんだから……。 お父さんも、お母さんも……だいっきらいだ……」
言って、気づく。 私は、とても卑怯な人間だと。
そう思い始めると、情けなくて、父と母に申し訳なくて、私はいつの間にか泣いていた。
「お、おい、ちょっと、泣くなって!」
おたおたとする彼の言葉など、全く気にすることもなく私は泣いた。 「ごめんなさい」といいながら、私自身、一体誰に対するごめんなさいかも分からないままに。
「な、なぁ! お前、せつこっていうんだろ! どういう漢字書くんだよ!」
おたおたとしながらも、このままではまずいと思ったのだろう。今思うと、彼はこの頃から優しく、そして頼りになる人だった。
私は今だに流れ続ける涙を左手でぬぐいながら、右手で紙に書いた。 『雪子』と。
「へ、へぇ、良い名前じゃん。 きっとさ、お前のとーちゃんと、かあちゃんはさ、雪みたいに真っ白で、きれいな心を持って欲しいからこの名前、つけたんだぜ!」
「……ほんとに、そう思う?」
初めて名前で褒められて、私はびっくりして涙を止めた。
「ほんとだって! ししょーがいってるんだ! 本当の雪は白くて、とてもきれいだって。 ここじゃ雪なんか降ってもすぐドロだらけになっちゃうけどさ」
「……あの、君はどうおもうの?」
そう私は言った。 きっと、知りたかったのだ。私のことを守ってくれた男の子自身が、私の名前をどう思うかを。
「本当の雪、おれはしゃしんでしか見たこと無いけど、すげーきれいなんだぜ! その雪の名前がついてるんだからさ、お前だってなれるよ!!
 それに、お前の肌ってさ、すげーきれいだよな。なんか、雪みたいに白いしよ!」
そこまで言って、彼は自分が告白まがいのことをやっていることに気づいたのだろう。
顔を真っ赤にして、あわあわいいながら後ずさっていった。
「ありがとう」
私は、自分が褒められたのが嬉しくて、そして私を励ましてくれた男の子に一番かわいい私を見て欲しくて
――今できる、最高の笑顔をして、そう言った。


 * * * * * *
25名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:24:02 ID:ZUF3Z5cw
「ねぇせっちゃん、せっちゃんってばぁ」
「ん?どうしたんだ母さん」
「せっちゃん、いきなり微笑みながら心がどっかにいっちゃうんだもん。お母さんびっくりだよ〜」
どうやら、思い出に浸りすぎたらしい。
あの後、私と彼は友人になった。
あの頃から私は恋をしていたが、どうしても彼を振り向かせたくて、彼から告白して欲しくて、自分を一生懸命に磨いて、磨いて、磨きまくった。
その結果、高校入学と同時に、彼――>>22――は私に告白してくれたのだ。
「あぁ、少し彼との思い出に浸っていた……そうだ」
あの頃から聞こうと思って、しかし母が父のことを考えてしまうのではないかと思っていたことを、私は聞いてみることにした。
「私の名前なんだがな、なぜあの名前になったのだろうか?」
「……? せっちゃんがどうしてせっちゃんになったかって? そんなの決まってるじゃない〜、今のせっちゃんそのものが私とパパが望んでいたせっちゃんだよ〜」
「……いや、分からないのだが」
「雪子。雪のように綺麗で真っ白な心を持って、静かに包み込むような優しさを持った、そんな女の子になって欲しい。って、パパが一生懸命かんがえたんだよ〜」
あぁ、やはり親子か。 しみじみと、そう思う。 さすがに小学生に対して、後半の理由を思いつくのは難しかろう。
「どうしたのせっちゃん?」
「いや、やはりどこかで娘は父を求めるのかもしれんな。 私が小学生のとき、彼は父さんの言葉の前半を言ってくれたよ」
それを思い出すと、とても幸せな気分になる。 その心は母にも通じたのだろう。 いつもの優しげな顔を、とても嬉しそうな笑顔で埋め尽くしている。
「さぁ、片付けよう。 そろそろ>>22が来る。 あぁ、お願いだからその笑顔はもうちょっと控えめにして欲しい、彼が母さんに惚れたら、私は死ぬしかない」
「相変わらず想いが重いわねぇ。 大丈夫よ。 >>22くんはせっちゃんみたいに、ストレートに好意を表してくれる子の方が好きなんだから」
「む、そうだろうか。 ならば今以上に私は>>22への溢れんばかりの愛を表すとしよう。 そうだな、手始めに出迎えは熱いキスで行こうか」
――ピンポーン
そんなことを話していると、インターホンが鳴った。
きっとドアの向こうにいる彼は、寒そうに手をこすりながら立っているだろう。
ならば私が熱く、熱く抱きしめて、そしてキスをして暖めよう。
きっとそれが、今私が>>22への愛情を示す、一番の方法なのだから――。


うん。どんな連想をしてこうなった俺。
26名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 04:17:06 ID:a0HedV0V
>>23-25
もう普通にSS書いて投下しろw
いやして下さいお願いします。
27名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 05:35:29 ID:rHZuWbNr
そして>>26
>癒して下さい
と誤読した俺が>>22

>>23-25
ちょっと空手習ってくるわ
28名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 17:53:09 ID:ohKw/dAa
投下期待
29名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:15:05 ID:OGz9Kujt
素直クールでエロパロスレ消滅したかと思った
30ある少女の不完全計画:2010/03/03(水) 16:46:54 ID:G8H39AJx
正直、ここに投下していいもんかわからなかったけど
とりあえず、素直クールが存在する世界の話ということで少しばかりお付き合いを・・・
スレ違だったらスマンですよ
4レス予定

***

 「今日も腕によりをかけたぞ」
普通の弁当箱の倍以上はあろうかというもはや重箱のような弁当箱の蓋を開けると、
そこには眼にも鮮やかなおかずの数々が、
まさに今から胃袋に収められるのを待っているかのように敷き詰められている。
いくら食べ盛りでも多すぎのようだが、実際にこれを全部一人で食べるわけでもない。
二人で一緒に食べるのがいつもの日課だ。
 「より食事に一体感が出る」
とは作った本人、香坂成美の弁。
作ってもらったほうである佐原信彦も最初はやや恥ずかしかったが今ではもう慣れ、
食事の一体感とやらもなんとなく実感してきていた。
 「ん・・・」
 「はい」
ひとしきり弁当を食べた後に、信彦が無言で水筒のコップを差し出すと、成美が即座にお茶を継ぎ足す。
最早ただの年季の入ったおしどり夫婦でしかなく、
教室に漂う昼休みの気だるい雰囲気を完全に熟年夫婦の色に染めているのを
本人たちが気付いているかは定かではない。
ちなみに、「アレ」や「ソレ」といった言葉で意思の疎通をしていたり、
真○さん式こんなこともあろうかと的なサポートを互いにしていたりと
本物の熟年夫婦以上のツー・カーぶりを発揮していたりするが、
これも本人たちがそれに気付いているかどうかは定かではない。

ところで、「素直クール」というものをよくご存知の方ならお分かりだろうが、
この二人は成美のテンプレ的な求愛に始まり、今もテンプレ的な行動に終始しているが、
二人の将来も非常にテンプレに添ったものなので、詳しく紹介することは避ける。
この物語の主人公は彼等ではないからだ。
これは、二人の出会いから、
今の関係に至るまでに全力を尽くしたある一人の少女の涙ぐましい努力を綴った、
はぁとふる(笑)ストーリーである。
31ある少女の不完全計画:2010/03/03(水) 16:47:25 ID:G8H39AJx
 (熟年夫婦がっ!さっさと熟年離婚しちまえ・・・!!)
いきなりだが、なにやら不穏なことを胸中で独白しているのは、信彦の自宅の向いに住む幼馴染の橘由美。
信彦の妻(確定事項)である成美は美少女だが、由美もそうとうな美少女である。
そしてこの物語の一応の主人公だ。
 (人の心の中覗くな!)
おっと失礼。
・・・彼女には壮大な人生計画があった。計画の骨子を組み立てたのはなんと幼稚園の頃。
幼馴染によくある『あの約束』を信彦とした時からである。
それから細かい修正を加えつつその全容が出来上がったのは小学2年生の時。
内容も一部抜粋すると『くっつきすぎるとありがたみがなくなるから一時関係を疎遠にしたりする』
といった本当に小学2年か?と言いたくなるようなハードなものである。
そんなハードな人生計画も、細かな誤差はあっても割と順調に進められていたが、
中学2年の夏休みも終わりに近づいた頃、そこで初めて狂いが生じた。
中学2年といえば14歳。多感な思春期に入る頃で、性に興味を持ち始めるのも大体この辺だ。
由美の計画には『事故を装いわざと着替えを見せて意識させる』等の
かなりあざといものがふんだんに盛り込まれているのがこの14歳からなのである。
そんな大事なときに、とびきりの美少女である香坂成美が引っ越してきたのだ。
しかもあろうことか信彦の家の隣に。ご丁寧に互いの部屋も跨いで行き来できるほど近い造りで、
そこに作為的なものを由美は感じざるを得なかった。
作為をめぐらせていたのは自分じゃねーか、という突っ込みはこの際無視しておこう。
 (聞こえてんのよ)
ゴホン・・・。が、持ち前のあざとさ、もとい頭の回転で即座に計画を修正できるのも由美の強みだった。
窓が近いのなら逆にソレを利用すればいい。即座に由美は行動に移した。
斜め向いで家がすぐそこという地の利を生かして
成美の最初の友人として信彦ともども家を行き来するという関係にさせることに成功する。
 (ちょっと)
何か?
 (なんだかあたしが性悪女みたいじゃない)
・・・。
 (なんとか言いなさいよ)
そして窓が近いことを利用し、例のあざとい作戦をついに実行に移した。
 (無視かよ!)
32ある少女の不完全計画:2010/03/03(水) 16:49:06 ID:G8H39AJx
信彦の部屋のカーテンが開けっ放しなのを確認し、
信彦が部屋に戻ってきた頃を見計らって成美の部屋で服を着替え始めたのだ。
もちろん、一緒に買ってきた服を試着するという大義名分の下だ。
 『このショーツ可愛くない?』
 『そのブラちょっと着けさせてよ』
と、いかにも興味をそそるセリフをわざと信彦に聞こえるようにいい、
角度を調整したルームミラーで信彦がこちらを見ているのを確認する。
あざといな由美さすがあざとい。
で、タイミングを見計らって振り向いてこうだ。
 『ちょっと何見てんのよ!(棒)』
 『わぁっゴメン!』
そういってカーテンを閉める。作戦は成功した。
しかしそこにも誤算が生じていた。カーテンを閉める直前。わずか数秒の間だったが、
信彦の眼に一番焼きついていたのは、由美の瑞々しい下着姿ではなく、成美のトップレスだった。
買ったばかりの新しい下着を着けようとブラジャーを外した直後の姿を見られていたのだ。
しかも成美は二次性徴が始まっていて、その膨らみかけの乳房は、
そういったものに興味を持ち始めていた信彦の脳裏に強烈にインプットされてしまっていた。
試合に勝って勝負に負けた。後年由美はそう回顧する。
 (別にしてないわよ!っていうか(棒)って何よ!(棒)って普通(怒)でしょ!)
ちょっと黙っててくれる?
 (主人公に対して何その扱い!?)
しかしまだ挽回は可能だった。
 (また無視かよ!)
性的なものにならなんにでも食いつくお年頃。
『今日はプールの授業だから下に着てきちゃった!テヘ(はぁと)といいながら水着をチラ見せ』作戦など、
有効なのかよくわからない作戦を駆使しつつ、軌道修正。・・・若いな信彦。
なんとか成美寄りから真ん中あたりまでに信彦の気をそらすことは出来た。
この調子なら、『高校入ったら一緒にお弁当』作戦へなんとか可能に持ち込み、
『クラスメイトに夫婦と呼ばれて必死に否定』作戦から、
『この際だから付き合っちゃおうか』作戦に繋げることが出来そうだと踏んだ矢先だった。
中学二年生最後にして最大のイベント・・・林間学校がやってきたのだ。
なお、作戦名がやたら90年代のラブコメ風なのは、由美が人生計画を完成させた小学2年生当時、
家にあった古い漫画本の影響だったりする。
そういやもう00年代越えて10年代なんだなぁとしみじみ思ふ・・・。
 (おっさん)
まだ20代だもん。
 (だもん。とかキモっ)
うるせーバーカバーカ!
 (子供かっ!)

───しばらくお待ちください───
33ある少女の不完全計画:2010/03/03(水) 16:50:10 ID:G8H39AJx
・・・ウォッホン。失礼。
ただの観光に終始する3年最大のイベントである修学旅行よりも、
色々な作業を皆で協力しながらやりとげる林間学校は、
ある意味で中学生活最大のイベントと由美は位置づけていた。
『一緒に薪を集めてたら道に迷っちゃったけどちょっといいふいんき(なぜかry』作戦や
『キャンプファイヤーで一緒にマイムマイム』作戦
といった定番ではあるが濃密な接触があると思われるこの林間学校に、由美は全身全霊を込めた。
この先の信彦との関係に大きな影響を及ぼすことは必須なのだから、その気合は尋常ではなかった。
そのおかげか林間学校は計画通り順調に進められ、ついにクライマックスかと思われたときだった。
成美がマムシに噛まれるという事件が起きたのだ。
その時現場に居合わせた信彦の機転と活躍により成美は軽症で済んだものの、
この毒蛇事件がきっかけで、成美は信彦に惚れ、その後すぐに二人の関係は発展することになる。
ちなみに、元々、由美が画策した計画には、もれなく成美がついてきていた。
それは由美が成美の家が信彦の隣という立地を生かしての事だったわけだが、
そのもれなくついてくる成美が、実のところ信彦の気になる存在だった。
というのも由美が信彦を誘惑する場面には、
立地条件上というか不可抗力というか必ずといっていいほど成美も付き合わされており、
それが前述のおっぱいポロリのようなハプニングだったり、毒蛇事件だったりする。
結局のところ、成美をダシに使わなければ信彦の気持ちを捉えることは充分に可能だったわけだが、
変に頭が回転するところが災いしてしまったわけだった。
かくして、由美の計画にはなかった最強の恋のライバルが誕生するに至ったわけだが、
その原因の一部をまさか自分の過失によるものとはその当時の由美にわかるわけもなく、
後年わかったときは猛烈に後悔したという。
で、どうだったのよ?
 (なにが?)
悔しかった?悔しかった?
 (うざっ・・・ぶん殴りたい・・・♯)
なお、信彦と成美の関係が発展したとはいえ、友人同士から気になる存在にクラスアップしただけである。
由美も信彦にとっては気になる存在であったことには違いなく、
そういう意味ではここに来て初めて二人は同じスタートラインに立ったと言える。
そしてそこからの由美、成美両名による信彦争奪戦は熾烈を極めた。
互いに仲がいい間柄ではあるがゆえにその関係を崩さずにどうやって信彦を獲得するかが焦点になった。
もはや計画など二の次。行き当たりばったりで、
性的に誘惑するものから、胃袋を誘惑するものまで多岐にわたったが、
結果的には信彦は成美の積極性に押された形になり成美を選んだ。
由美は二人を祝福したものの、人知れず枕を濡らすことはせず、神社の庭木に藁人形を打ちつけたという。
 (そんなことやってないから!)
で、時は過ぎ・・・。まだ信彦を諦め切れていない由美は、今度は信彦略奪計画とやらを立案中らしい。
が、結局のところ、これも完遂することはないのだが。
 (なんでよ!)
だって冒頭に書いちゃったじゃん『二人の将来もテンプレに添ったもの』って。それに・・・。
 (それに?)
まぁ、それはそのうちわかるでしょ。
 (ちょっとそれはどういう・・・?)
それを知っちゃ人生楽しくない。まぁせいぜい楽しみに待ってなさいな。
ってなわけで、この物語はひとまずおしまい。
それでは。
34名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 16:54:00 ID:G8H39AJx
ぶっちゃけ素直クールじゃないけど、
素直クールヒロインが好きだ好きだ言っている時、
普通(・・・かどうかは知らないが)のヒロインはどういう行動を取るだろうか、
と考えて書き始めたものの、なんか変なヒロインになってしまった

あと、若干尻切れトンボ気味なのが申し訳ない
35名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 20:21:11 ID:5AqdLEPA
>>34
こういうのもたまにはいい。
あんまり長く続くとスレ違いになりそうだからそこら辺は気をつけて。
36名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 21:37:28 ID:wUdq2Sdz
幼なじみスレかな
37名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 21:45:27 ID:i7EDJE2Z
周辺人物にスポットを当てるのは稀に見るが
話が丸ごとソレだけで構成されてるってのは初めてかな?
どんな感じに展開して行くのか、なかなか興味深い。


由美と>>31の掛け合いを聞いてて思ったのは、
もし>>31もクラスメイトだったら由美の愚痴聞いたり
恋愛相談(信彦の嗜好傾向のリサーチ的な)とかしてる内に
済し崩し的にくっつくパターンかなーとか。
38名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 09:52:21 ID:jj9AZ9Iw
> (人の心の中覗くな!)
>おっと失礼。

こういうのすげー寒いんだけど。
39名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 11:50:54 ID:4qcOhsBO
つ【カイロ】
40名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 13:09:07 ID:NU8YRcAx
(;´・ω・`)っ 煉炭
41名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 13:21:14 ID:fEO4STlt
>>40
通報しますん
42名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 13:32:07 ID:1PhYA4W5
誰が密閉空間で使用しろといったよ!?
43名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 18:40:30 ID:KHriF03C
女の子は幼馴染の男の事が昔から好きなんだけど
高校生くらいになって男が別の女の子(素直クール)と付き合い始めちゃって、自分は男が好きだったことも言い出せずにいて、
別の女の子(素直クール)と男はラブラブで入り込む余地もなくて
その時の女の子がどれくらい苦しいのか、嫉妬するのか想像もつかねぇ
現実にもこういうシチュエーションきっとアルヨネ

女の子と別の女の子(素直クール)の立場を入れ替えて失恋した素クーも見てみたいでござる
44名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 17:56:59 ID:RZWKfvtJ
あげ
45題:司と晶:2010/03/06(土) 16:22:05 ID:3kle1IhA


「……」ぐるぐる
「…」
「……」ぐるぐる
「…」
「……どうした?」
「なに。君は醤油を入れてから納豆を混ぜるタイプなのか…と思ってな」
「……悪いか?」ぐるぐる
「いや、悪くはない。だが納豆は先に混ぜてから醤油を入れ、それから混ぜるほうが粘り気が増すんだぞ?」
「……あまりネバっこい食い物は好きじゃないんでね」ぐるぐる
「納豆はネバってなんぼのものだと思うが……愛しい君がそれでいいならいいんだ」
「……よし」パキッ
「卵をいれるのか」
「……あぁ。これが美味い」ドロッ
「………?白身は入れないのか?」
「……あぁ。白身は嫌いだ」
「白身は体にいいんだぞ?」
「……そうか」
「卵の白身はリゾチームを多く含んでいて、細菌の繁殖を抑える作用があるんだぞ?風邪薬に含まれているリゾチームは卵の白味から作られているとも言われている」
「……そうか。詳しいな」ぐるぐる
「…むぅ、やはり白身は食べないのか?」
「……喉に引っかかる感じが嫌いだ」ぐるぐる
「なるほど。愛しい君がそう言うなら仕方ない。白身は私が食べよう」
「……まじか」ピタッ
「あぁ、まじだ。某ボクシング映画の主人公宜しく一思いにのんでみせるさ」
「……あれは黄身もあるがな」ぐるぐる
「君がそばにいてくれれば充分さ」ゴクッゴクッ
「……なんと爽快な飲みっぷり」
「私は案外こういうドロドロしたのが好きだからな」
「……仮にも学校一の美人にあるまじき発言だ」
「フフフ。君の熱いケフィアだってハチミツのようにゴクゴク飲み干せる自信はある」
「……ハチミツはゴクゴクいって飲むものではないかと。つかハチミツ飲むのかよ」
「甘党だからな」
「……いや明らかに甘党の許容範囲を脱してるだろ……ん?」ピッーピッー
「あぁ、どうやらご飯が炊けたようだ。茶碗を取ってくれ、よそってあげよう」
「……すまんな」
「ほら出来立てだ、沢山食べてくれ」ホカホカ
「……いただきます」モグモグ
「どうだろう?」
「……美味い」
「フフ。それは良かった」










生徒A「……何で学校で納豆食べてるの………」
生徒B「………てゆうか学校に炊飯器持ってきてるし………」




46名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 21:29:48 ID:G6h5N2ca
学校かよ!?
「キミのアツいケフィア……」のくだりで
立てなくなった男子生徒続出と見たw
47名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 09:25:06 ID:CLCcUSzk
>学校に炊飯器持ってきてる
ごはんを食べないとお腹がすくじゃないですか
48名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 09:37:52 ID:kqVtQCw5
やっぱ夏になるとそうめんだったり、冬になると鍋が出てきたりするんだろうか
49名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 11:10:48 ID:Tlt63MfO
>>47
緊張感を台無しにしたな貴様ーー!
(すぱぁぁん)
50名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 14:08:59 ID:LZU5gSeM
>>49
>>47
なんという究極超人
51名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 21:39:16 ID:xoHVljfP
なんか見覚えがあるやりとりだと思ったら、>>47はロボットだったか
52sage:2010/03/07(日) 21:53:46 ID:2UtcTAje
>>51
ロボットじゃないよアンドロイドだよ

塩沢さ〜ん(泣
53名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 22:03:42 ID:HjVG/q27
ふと思ったけど、学校でプライベートな性生活堂々と話してる奴って結構いないか?
DQNだけ?俺の高校だけ?
なんにしたって
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ
のように素クーSSのモブみたくなるけど、俺が
54名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 23:45:12 ID:0cF8f6JB
田中一郎自重www

そういえば、究極超人は素直クールはいなかったよな?
55名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 00:31:01 ID:yvmeJCZS
多分いなかったはず
56名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 03:27:11 ID:iO5HuiVD
単なるH自慢なら不要
クーの男に対する愛情が十二分に詰め込まれた体験談こそ必要なのだ
57名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 10:42:41 ID:A3Olouyl
>>56
>クーの男に対する〜
それって女の口調を変えたら1段目と同じ事にならんか?
58名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:52:59 ID:oOo2vmBY
ほのぼの板にあったの落ちてる?
59名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 09:03:47 ID:c4+bU1eP
まだ生きてるよ
60名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 14:56:27 ID:KvJCwBL5
小ネタ投下


自慢じゃないが俺は変身巨大ヒーローだ。この地球に来てもうすぐ半年になる。
地球侵略をもくろむ巨大な宇宙怪獣どもをやっつけて、今では地球人から結構頼りにされている。
そして今日も宇宙からの侵略者がやってきたらしい。どんな怪獣もやっつけてやる。

「ついに現れたなウルトラ男」

・・・女だ。それも地球基準で美女と呼べるほどの女だ。ちなみに俺基準でも美女だ。
下は黒のタイトスカートにピンヒール、上は青いノースリーブのサマーセーターを着ている。
胸のラインを強調するセーターと、スリットからのぞく太ももがセクシーだ。
って、なんだか足元に黒山の人だかりが出来てるし。しかも殆どが男だ。
ちらほらフラッシュと思わしき光も見える。

踏まれる危険があるからそこから離れなさい。

テレパシーでメッセージを送ってみたが、帰ってきたのはブーイングだった。
お前ら・・・。

「わたしの名前はクー・ルスナオ。クーと呼んでくれウルトラ男。話があってきた」

話?何のことだろうか。

「週間巨人通信(きょ通)を見てからずっと好きだったんだ」

そういや、そんな雑誌の取材を昔受けたことがあったな。

「たった一人で巨悪と戦うその姿。正直アソコがジュンとなった」

正直に言いすぎだろ。

「孤独な戦いを挑む戦士、そしてそれを献身的に支える妻。
 これこそわたしの思い浮かべていた理想だ。結婚してくれ!」

一歩足を踏み出す。巨大なヒールが地面に突き刺さり、巨大すぎる胸が揺れた。
おおおおおっ!と歓声が上がる。お前ら踏み潰されそうになっても煩悩全開だな。

「とりあえず、動くな!下の人が危ない!」

咄嗟に放った言葉だが、その言葉にクーは何か閃いたようだった。

「さぁ、答えろ!この人たちがどうなってもいいのか!?」
「脅迫かよ!」
61sage忘れスマン:2010/03/09(火) 14:58:51 ID:KvJCwBL5
クソ、どうする?確かにクーは美女だが、正直ただのミーハーの追っかけにしか見えないぞ。
っていうかさっきより人だかり増えてねぇか?大型ビジョンにマスコミの生放送が放映されてるけど、
顔と胸と尻しか映してねぇし。しかもなんだよ『美人すぎる巨人現る』ってテロップは。
あと胸が揺れたところをリピートすんのやめろよ。

「おい、ウルトラ男」
「な、なんだよ」

ずんずん、と一応、人だかりには注意しながらこっちに歩いてくる。

「わたしはな処女だぞ」
「だ、だからなんだっていうんだ」
「ふふふ、献身的で美人で美巨乳でしかも処女の妻を迎えるんだぞ。この上ない勝ち組とは思わないか?」

にやり、と笑ってクーは胸に手をやると、寄せて上げる仕草をした。
っていうか自分で普通そういうことを言うかね。

「どうする?」
「俺をそうやって油断させる手口なんだろ。お前の手口には断じて引っ掛からん!」
「わたしは嘘をつかん。ならここで確かめるか」
「へ?」

そういうと、クーはスカートの中に手をやりパンツを脱ぎ始めた。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!っと、
最早歓声というよりは雄たけびが響く。
その先にあるモノを見ようと我先にと走り出す男どもの姿を見て思わず、

「おいやめろって!」

あと少しで前かがみになってスカートの中身が見える、
というタイミングで止めたせいか凄まじいブーイングが俺に浴びせられた。
一斉に駆け寄ったりして、将棋倒しになったら危ないでしょうに。
まったく、普段俺が地球の危機を防いでいるというのに、完全アウェー状態だ。
って、石を投げるな!石を!おいマスコミぃ!俺の股間を映してんじゃねー!!

「なんだ、止めるのか」

なぜか残念そうなクー。もうちょっと羞恥心を持てよ。
62名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 15:01:02 ID:KvJCwBL5
「そうか、君はわたしの体が他人に見られるのがいやなんだな」
「いやそういうわけじゃなくてな」
「ふふふふ、そうかそうか。なら人目につかない場所に行こうか」
「なんでそうなるんだよ!おい引っ張るな!」

ってすげぇこいつ力強ぇ!本気で踏ん張ってんのに片手で体が持っていかれる!

「わかってるだろうな」

ボソっと耳元でクーがつぶやいた。その淡白な声色とは裏腹に、物凄い執念が見え隠れして、鳥肌が立つ。
それと同時に、俺の腕を持つ手の力を強めると、鈍痛と共に、ミシミシと骨が軋む音が聞こえた。
こいつ敵に回したらマジでやべぇ!地球もやべぇが俺もやべぇ!

「わ、わかった!わかったから!結婚、結婚するから!」
「最初からそういえばいいんだよ」

腕を握る手から力が抜ける。俺の腕にはクーの手の後がくっきり残っていた。なんて馬鹿力だ。
だが、それもつかの間。こんどはがっちり体を掴まれると、

「さぁ、夫婦の契りを交わすぞ」

といって足払い。
一瞬の出来事で何が起こったかわからず、気がついたら地面に仰向けになっていて、クーが馬乗り状態。
サマーセーターを脱ぎ捨てると、これまたスケールのでかいブラジャーに包まれた乳房がぶるんと揺れる。

「え?こ、ここで?」
「善は急げだ」

いやいやいやいや、ここ街のど真ん中だし、どうせやるなら人間サイズになってホテルとかでやろうよ。
そんなエロ漫画のパクリみたいなことはやりたくないってば!

「大丈夫、見えたりしないようにバリア張るから。音漏れも心配ない」
「そういう問題じゃアッー!」

 終われ
63名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 15:21:58 ID:cexDLNNQ
ラノベ臭さが無ければなかなか良かった
64名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 15:41:40 ID:tlLg17xU
要領を得ないな
65名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 18:13:16 ID:1i54EFS1
俺は意外と好きだ
66名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 20:31:08 ID:ODSClwdc
結構面白かった。ネタとしてはありだな。
67名無しさん@ピンキー:2010/03/09(火) 22:37:47 ID:7NpQLrap
評論家みたいなコメばっかで萎えるなあ…

GJなんだぜ
68名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 00:10:14 ID:apecL57p
こういう頭の悪いの大好きだww

GJ!
69名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 00:56:10 ID:/2hN/mQe
愛すべきバカだwウチにも侵略に来てくれ
70名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 01:56:20 ID:fq4uG+Vg
>>60-62
面白ぇぇぇぇwww
71名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 02:10:14 ID:aT52XU9p
俺の股間映すんじゃねー!で我慢できなくて吹いた
こういうバカバカしいの大好き
72名無しさん@ピンキー:2010/03/10(水) 16:51:33 ID:XeSw5ZJ2
>>64>>63に言ったんだけど
73名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 01:04:55 ID:Qu/psEDM
この発想は無かったw
ウルトラ男カワイソス
74名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 17:15:52 ID:2UhvoyWM
最近連投気味だが気にしない
あと、雰囲気ぶち壊し警報を発令しときます

*

立ち上がる波しぶき。どんよりと曇った空は灰色を塗りつぶしたような色をしていた。
吹きすさぶ風は身体に冷たい。まさに冬の日本海だ。

「やっぱり二人きりで来る海はロマンチックだな」
「・・・サスペンスドラマのクライマックスみたいだ」

俺たちは今海に来ている。まぁ、冬の海も見ようによってはロマンチックなんだろうが、
大荒れの天気の中、柵もない海沿いの崖にたった二人でいるのは、ロマンチックというか・・・

「身投げするみたいだ」
「愛の逃避行の末の無理心中か・・・」
「マジに聞こえて洒落にならないから勘弁してくれ」

ここに来る直前の林道にあった『早まるな!』のたて看板を思い出して、身震いをする。

「ま、共に死んだからといってあの世で一緒になれるという保証はないからな。
 わたしは精一杯男と幸せに生きるつもりだ。安心しろ」
「ならいいんだけど」

俺たちは今婚前旅行をしている。
互いに長い休暇を取って特に目的を決めるわけでもなく、日本各地を車で行ったり来たりだ。
ここの海もそれで来たわけだが、流石に時期が悪かったか。

「冷えてきたな。そろそろ車に戻ろうか」
「あぁわかった」
75名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 17:16:24 ID:2UhvoyWM
俺はクーの手を取る。早々に冷えた俺の手のひらに比べて、クーの手は温かかった。

「冷たいな。男の手は」

クーがそう言って俺の手を口元に持っていくと、ハァーと息を吹きかける。
温かく湿った吐息が俺のかじかんだ手を温めた。

「あったかい」
「当然だ」

クーがニヤリと笑ったその時だ。ふわふわと舞う白いものが俺とクーの間を横切った。
雪か?次の瞬間には、風に煽られて俺の手に落ちるが、冷たくない。
よく見ると、泡のようだった。
なんだろう。そう思ったそれが合図になったかのように、泡が次々に舞い上がる。

「これは・・・?」
「波の花だな」
「波の花?」
「海中に含まれる植物プランクトンが作り出す粘液で石鹸水状になった海水が高波で泡立つと起こる現象だ」

クーの説明をどこか上の空で俺は聞いていた。
風で吹き上げられ、崖を越え、いずこへと飛んでいく波の花。
幻想的なその光景に、俺はつかの間寒さを忘れた。

「やっぱり・・・」
「うん?」
「ロマンチックだな」
「あぁ」

クーの手を握る力を、少し強めた。

「ところで、植物プランクトンってアオミドロとかボルボックスか?」
「・・・君という奴は」
「いだだだだだ!強く握んないでっ!」

end
76名無しさん@ピンキー:2010/03/11(木) 18:58:34 ID:zWhIwEtv
乙です
アオミドロとボルボックスカワイソス(´・ω・`)ショボーン
77名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 17:05:47 ID:y68IQ6YA
スレタイ読めない奴は来るなよクソが
78名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 17:26:50 ID:vZ9KntYc
>>77
誤爆?
79名無しさん@ピンキー:2010/03/12(金) 19:30:39 ID:yB1oTGX2
>>75
ムードぶち壊しの男を調教して欲しいwww
80 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:07:31 ID:fmBIdzhp
みなさんおはようございますこんにちわこんばんわ
誰得俺得のバレンタインネタの続きです

やっぱりエロなし悪乗り注意
ではどうぞ
81 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:08:05 ID:fmBIdzhp
 ホワイトデーの前の最後の平日のこと。俺は自分の彼女であるところの聖子への、バレンタインデーのお返し
を山ほど買い込んで帰宅した。
 がさがさとビニールを鳴らして帰宅し、真っ直ぐ自分の部屋に向かう。どうせ――
「おかえり」
 ――ほらやっぱりいた。お前の家じゃないぞここは。
「さて、俺はこれからセンズリこくので出ていってくれないか」
「オナニーか。それなら私がネタになってやるぞ」
「いや、俺はちゃんと自分で用意してるから」
「箪笥の下敷きになっていた奴なら、さっき私の紙切り芸の練習台になってくれたぞ。尊い犠牲だった」
「畜生!」
 さっきから気になってはいたが、床に散らばっていたカラー印刷の切れっ端はそれだったのか。……あー、あ
れは人気女優、ミズホちゃんの乳首の部分だ。3回はお世話になっているので間違いない。せめてあれだけでも
回収して――
「おっと、こんなところにゴミが」
「ド畜生!」
 俺の視線の先にあったソレは、あえなく破り捨てられた。
「ところでこんな感じに出来上がったんだが、こいつをどう思う?」
「……すごく……うわあああああん!」
 それは見事な斬殺死体だったが、感想を言う余裕もなく俺は荷物を放り出して逃げ出した。が。
「どうした。平面の写真集よりも立体の私のほうがいいだろう? 憚かりながら、私はそれなりにスタイルに自
 信はあるし……」
 目にも留まらぬ早業で、背中におっぱいが押し付けられる。
「三次元とか無いわ。時代は二次元だろ常識的に考えて」
「どうしたら私は二次元になれるのだろうか」
「『モエ』は知るものではない、感じるものだ」
「蓮太、君は何を言っているんだ」

 とにかく、俺は私服に着替えて買ってきたあれやこれやを吟味しようと勉強机に座り直した。
「そんなところに座るとは蓮太、少し行儀が悪くないか」
「人の心の声にまで突っ込むなよ。どう見ても椅子に座って机に向かってる体勢だろうが」
「そんな細かいことはともかくとして、何を買ってきたんだ?」
 聖子が肩越しに手元を覗きこんできた。彼女の長い髪が垂れてきてうっとおしい。
「ん、すまない。手元が邪魔だな」
 ふわりと彼女の指が自分の耳にかかった。髪を掻き上げてくれたお陰で手元がはっきりする。
「お前が覗かなきゃ済む話だろ」
 横目に睨みつけると耳が見えた。普段は長い髪に隠れていて、見れるのは風呂上がりに襲撃を受けたときくら
いなのでちょっとドキリとさせられる。
「それもそうか。……どうした?」
「どうもしてねーよ」
「それならいいのだが」
「それならいいんならさっさと出てけ」
「何故そうなる」
「たまには答えてやるがな、これはお前へのホワイトデーのお返しだ」
 だから一応は内緒にしておきたかったのだがこうなってはどうしようもないだろう。
「なるほど、中身を見られたくないと」
「そうだ。誤解の無いように言っておくが、中身が業務用マシュマロお得パックx5なんてことはないからな」
「なるほど、中身は業務用マシュマロお得パックx5なのだな」
「え、エスパー!?」
「何故そうなる」
 薄いビニール袋から中身が透けていてバレバレであり、二人ともそのことを分かっていてボケていることを一
応付け足しておく。
「じゃあニュータイプかサイキッカーだな。俺は人間だ! 人間でたくさんだ!」
「よく分からんが、私はそういったオカルトめいたものではないからな?」
 大きく息を吐いて彼女は離れていく。こういった話題に弱いのを見越しての会話だったので思った通りの展開
だ。こっちとしてはオマケのほうを気取られたくないのでさっさと出て行ってもらおう。
82 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:09:02 ID:fmBIdzhp
 * * * * * *

 そしてホワイトデー当日、のほんの数分前。聖子はいつぞやと同じようにパジャマ姿だった。
「君からのアプローチとは珍しい」
「先月はお前からだったからな」
 お礼なんだから俺から言い出さないといけないだろう。流石にこちらからそっちに乗り込むわけにはいかない
ので、向こうから来てもらうことにする。
「いいのか、いつもはそんなところを通るなと言っているくせに」
「仕方がないだろ、こんな時間に玄関から呼びつけるわけにいかないし」
 窓枠へ足をかけて乗り込んできた彼女の手を取り、導いてやる。重力が無いかのように降り立った彼女は、ま
ず最初に部屋のローテーブルへと目を向けた。
「……コンロ?」
「それとマシュマロと――」
「――チョコレート、か。チョコフォンデュ、という奴かな?」
「流石聖子、ご明察だ」
 ローテーブルへ段ボールを敷いた上に、家の物置から引っ張りだしてきた携帯用ガスコンロを乗せ、焦げの目
立つ小さな手鍋を乗せてある。中身は市販の板チョコを砕いたものだ。
 100円ライターで着火しようとすると彼女に止められた。
「何をしている」
「何をって、火をつけようとしてる」
「……正気か?」
 訝しげに俺を見つめる彼女を思わず見返す。そんな風に見られる覚えはないというのに。
「甘いものが苦手な君は知らないようだがな、蓮太、チョコレートを溶かすときは湯煎が普通というか、その、
 火にかけてはいけないんだ」
「な、なんだってー!」
 そんなことは知らなかった、というかお前この間直接火にかけてたじゃないか。そう反論すると当然といった
顔でこう言われた。
「あれは『食用』じゃないから」
「食べ物を大切にしない奴はここからいなくなれー!」
「君が綺麗に食べてくれればもったいないことにはならなかったのに」
「それはどっちの意味でだ」
83 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:10:26 ID:fmBIdzhp

 これは酷い大恥を掻いてしまった。頭が真っ白になった感じだ。脱力してベッドへ身体を投げ出す。
「……あーもー、なんかどーでもよくなっちゃった」
「蓮太、ホワイトデーのプレゼントなんだが」
「そのへんにマシュマロの大袋があるだろ、それ持って帰れ」
「君から呼びつけたんじゃないか」
 俺の態度に、流石に頭に来たのか彼女の語尾が険悪になる。と言っても普段から付き合いのある人間でないと
分からない程度の変化だったが。
 まあ悪いのは俺だし、彼女を本気で怒らせるのは恐ろしいので素直に謝ることにした。
「すまん、俺が悪かった」
「いや、蓮太の気持ちも分かる」
「分かったからって許せるモンでもないだろ」
「それはまあ、そうだが」
 彼女も俺に続いてベッドへ身体を乗せる。俺とは違ってベッドの縁に腰を下ろす程度だったのが、ベッドの軋
みで分かった。
「とりあえず、それしか用意がないんだ。代わりのはいつか用意するから、今日のところはその大袋で我慢して
 くれ」
「埋め合わせなら、別の方法でも大丈夫だぞ」
「なんだよ、別の方法って」
 別の方法で済むならそれが一番いい。後へ面倒を残さないからな。身体を起こして興味を示す。
「簡単なことだ。キスしてくれれば業務用マシュマロ6つで手を打ってやる」
「WAO! そいつぁーお得じゃないかHAHAHA! ……て誰が言うか!」
「ダメか」
「当たり前だ。第一お前も知ってるだろ、俺は5袋しか買ってきてないんだよ」
 つい一昨日、業務用マシュマロお得パックx5がどうとか話してたのは誰だったっけ?
「これはオプションサービスなのだが、キス1回につき、1つ目を瞑ろうかと」
「完全にオプション使うこと前提だよねそれ」
「そんなことはない。君がもう一袋買ってくれば済む話だ」
「真夜中にスーパーが開いてるかよ」
「『まっことばりゅう』なら開いてるだろ」
 ちなみに『まっことばりゅう』というのは、我が家から自動車で10分強、自転車で30分以上かかるところに出
来た24時間営業の大型スーパーのことである。
「つまり今から行けと。往復1時間の道程を自転車ですっ飛ばしてこいと、そう言うんだな?」
「誰もそんなことは言っていない。こんな真夜中に自転車で幹線道路を走ったら、挙動不審者として取り調べを
 受けたり、暴走トラックに挽かれてしまったりするかもしれないが、それでもいいならどうぞと言っているだ
 けだ」
「ちょっと待て、完全にチューしろって言ってるようなもんじゃないか。そして『挽かれる』って誤字じゃねー
 か?」
「そんなことはない。君がそういう諸々の危険を織り込み済みで行くのなら私は止めないと言うだけの話であっ
 て、私が君を押し倒して規制事実を作ってしまいたいという事実とは何ら関わりがない。そしてトラックに轢
 かれたら、人間一人なんて簡単に挽き肉になってしまうからあえてそういう文字を使ったに過ぎない」
「お前のその心遣いがミンチよりひでえことになってると思うのは俺だけか」
 見事な長文の応酬である。そしていつもより彼女の言葉に不穏なキーワードが多いのは、間違いなく落胆の証
である。
84 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:10:53 ID:fmBIdzhp

 まあ落胆するのも仕方がない。贈り手である俺が一番凹んでいるのだから、それが伝染してしまっても何ら不
思議ではないのだ。
「……しょーがねーな」
「それじゃあ?」
「うん、ちょっくらひとっ走り行ってくるわ。……どうした、目なんか閉じて。もう眠いなら自分の部屋に帰っ
 たほうがいいぞ」
「眠くない。むしろ今のショックで目が冴えた」
「そうか、じゃあ行ってきま……うぎゃっ!」
 立ち上がりかけた俺の襟首をむんずと掴み、ベッドへ叩きつけたのは誰あろう聖子その人だった。目の前が
真っ白になる俺。
 なんという馬鹿力。そういえば、俺が苦労して箪笥の下に隠したエロ雑誌をいとも簡単に見つけていたっけ。
つまり箪笥を持ち上げる程度の腕力。
「キスで、済ませてくれって言っているんだ。……蓮太なら分かっているだろう?」
「…………」
 俺はそれには応えず両手で目を覆う。衝撃でまだ頭がガンガンしていてそれどころではない。それをいいこと
に俺の上に被さって動きを封じてくる。
 俺からキスをしろなんて出来るわけがない。殺されたって俺から手を出してやるものか。そんなことをしたら
タガが外れてしまう。外れるのは俺のか、聖子のか分からないけれども、とにかくお互いまだ子供なのだ。
「……俺は、お前がしたきゃ勝手にどうぞって言ったはずだけどな」
「それでは私から君へのプレゼントになってしまうではないか」
「どこがプレゼントだ。嫌がらせだろ」
「何故そうなる」

 聖子は俺のことをベッドに押しつけたまま、不満、という目をしてこちらを見下ろしている。
「私は、こんなに蓮太のことが好きなのに」
「愛情の押しつけは嫌われるぞ?」
「押しつけかどうかは受け手側が決めることだろう?」
「その受け手側が押しつけだって言ってるだろ」
 不意に、彼女の体が降ってきた。腕を突っ張って上体を支えていたのを止めたのだ。ずしりと重みを胸で受け
る。
「押しつけは、嫌いか?」
「き、嫌いだね」
「……そうか」
 言葉とは裏腹に、彼女の腕が巻き付いてくる。完全に俺を逃がさない体勢だ。
「押しつけは嫌いだって言ってるだろ!?」
 思わぬ接近に声が裏返ってしまう。この体勢は不味い。完全に押し倒されている。何もなくても何かあるよう
に邪推されてしまう体勢だ。
 逃げないと、早く逃げないと!
「……君は何が怖いんだ?」
 うぐ、と息が詰まった。こうやって俺とお前の関係が壊れるのが怖いんだよ、と思わず叫びかける。
「……マシュマロが売り切れるのが怖い」
「あまり私を馬鹿にするなよ。君と何年付き合ってきたと思ってるんだ、何を考えているかくらいは大体分か
 る」
「分かるんなら早く『まっことばりゅう』に行かせてくれ!」
「嫌だ」
「嫌じゃない! お前が6袋で手を打つって言ったんじゃないか!」
 マジで理性崩壊する5秒前だ。おっぱいは臍の辺りに押しつけられてるし、ボソボソしゃべる声が鳩尾をくす
ぐるし、なにより聖子の体温がじんわり伝わってきたのがヤバい。
「じゃあ取り消す。私はそんなものより君が欲しい」
 人の心尽くし(?)のプレゼントを『そんなもの』呼ばわりとはどういうことだ。
「カニバリズムはお断りだ」
「……そうか」
 彼女は諦めたのか、俺の腹へ押しつけていた身体を少し持ち上げた。それを見た俺は、大きく息を吐き出す。
安堵の溜息という奴だ。
「分かったら、とにかく、今から行ってくるから大人しく――」
「むしろ食べられるのは私のほうだったな」
 ニコリと笑う彼女の笑顔は死刑宣告に思えた。
85 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:11:48 ID:fmBIdzhp
 聖子は後ずさろうとする俺の動きを封じて、徐々にずり上がってくる。喉元まで登ってきて、ふんふんと鼻を
鳴らす。
「蓮太、少し汗臭いぞ。……噛みついたりしないから、そんなに怖がらないでくれ」
 ちろちろと舌を出し入れして血管の上をなぞっていく。チューだって殆どしたことないくせに、どんだけ変態
だお前は。
 鼻で顎を押し上げられる。浮かび上がった喉仏を吸われた。口に含まれて舐められる。くすぐったくて、喉の
奥で呻いた。
「よく、震えるんだな」
 一言そう呟いて、また喉元に食いつく。唇をむにむにと動かして段々顎のほうへずり上がってくる。
 マズい、これは非常にマズい。このまま唇まで駆け上がってくるに決まってる。首に噛みつかれては声も出せ
ない、こんな状況じゃ助けも呼べない。喉の奥で止めろ、と唸るしかない。
「止めないよ? 君から手を出してくれるのなら別だが」
 もう顎の先まで進んできていた。俺の唇を聖子の鼻が掠めていく。俺は最後の理性を振り絞って声を吐き出
す。
「止めろよ、俺ら、まだ、そういうのじゃないだろ?」
「『そういうの』、というのはどういう意味なんだ? 説明してはくれないだろうか」
「だから……!」
「チッ」
 危うく言わされるところだった。言ったら絶対に歯止めが利かなくなる。その証拠にあからさまに舌打ちされ
た。どんな言葉責めだよ。
「私が代わりに言おうか。私とキス以上のことをする間柄、だろう?」
「随分ざっくりした指定だなオイ! 人によっては殴り合いのほうが難易度が高いかもしれないだろ!」
「じゃあ……してみるか?」
 息が出来ない。圧しかかるられている以上のプレッシャーで呼吸が出来ない。
「んなっ、殴り合いだな!?」
「違うよ。……もう子供じゃないんだよ?」
 こんなところで女を見せるな。こんなの卑怯すぎる。
「……子供、だろ」
「私はもう子供じゃない。結婚も出来るし、子供も作れる」
「俺はまだ結婚できません」
「それでも後数ヶ月の話だ。……私はそれまで待ってもいいんだが、君はどうも、ヘタレ、みたいな気がして」
「誰がヘタレだ」
「私からアプローチかけないと、全然進展しないじゃないか」
「無理に進展させる必要なんかないだろ」
「あるさ。私がそうしたい」
 ふざけるなと叫ぶために大きく息を吸い込むと、また顔が近づいた。つい叫ぶのを止めてしまい、吸い込んだ
息の逃げ場が無くなる。
「かっ、かおっ……」
「キス、するぞ?」

 もう同じ高さまで登ってきた聖子の唇が俺に触れた。しかも触れるだけに留まらなかった。
「……ん、ぐっ……がっ!?」
 舌を入れられて不様に鼻を鳴らしてしまう。自分がされていることに頭が追いつかない。
「ん、じゅる……れる……んむ、はぁう……」
 聖子は恋人同士がするそれのように唾液を絡ませてきた。生温い舌の感触が思考力をどんどん奪っていく。別
な生き物が口の中をくまなく這いずり回っていくと同時に頬を涎が垂れていった。
「……はぁ、はぁ、好きだぞ、蓮太ぁ」
「俺はいきなりこんなことする奴はきっ……!」
 まただ。また途中で途切れさせられた。しかし俺もただやられてばかりではない。最初こそ不意打ちだったが
今度は一矢報いてやる。
 ……一矢報いるという表現を使っている時点で負けな気がしないでもないが。
「……ん……んぅ!?」
 逆に聖子の口へ舌を押し込むと、彼女の目が大きく見開かれた。ざまあみろ、俺だってやるときはやるんだと
思っていると、彼女はますますうっとりとした表情を浮かべて舌を活発にさせた。
 これに困ったのは俺のほうだ。押し込んですぐに引っ込めただけなのに勘違いをされては困る。同意の印では
ないのだ。彼女の肩に両手をかけて引き剥がした。
86 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:12:09 ID:fmBIdzhp
「お前な、勘違いすんなよコラ」
「……勘違いとはなんだ? 君は私のことを犯してくれたじゃないか」
「聞こえの悪いことを言うな! どこを犯したんだ、ありゃ、お前、びっくりさせるために舌を入れただけで」
「口にな」
「そう口。決して下のく……下ネタ言う奴なんて死ねバインダー!」
「なんのことだ? 君が勝手に言おうとしただけじゃないか、チッ」
「今あからさまに舌打ちしたよな!?」
「気のせいだよ。……ん」
 今度はからかうように唇を塞ぐ。舌を使わず、唇を押しつけるだけ押しつけて離れていく。
「ふ、ふ……」
 笑い声なのか吐息なのか判断が付かない息を吐き出して、また近づいてくる。一度、二度、三度と着地しては
跳ねる。聖子の長い髪が揺れて耳を叩いていく。頭がどうにかなりそうだ。
 二人きりの部屋で、ベッドに押し倒されて、ライトなのやディープなのを何度も――
「れんたぁ、すきだぞ……」
 ――何度も、今だって、また、舌が入ってきて、これで3回も……!?
「んっんっんっんっ……」
 舌の動きに合わせて喉から直接声が伝わってくる。息が苦しいとかはないのだろうか。
「ひぇんたぁ……すき、らかりゃな……? ひゃれにも、こんにゃこと、しゃせないんらかりゃな?」
 キスで繋がっている間もずっとこんな調子で馬鹿なことを言って、俺を困らせようとする。そして理性が音を
立てて崩壊しようとするその刹那。それを見切ったかのように彼女は離れていった

「……私は蓮太から聞きたい」
 涎だらけの口の周りを袖でゴシゴシやっていると、彼女がぽつりと言葉を吐いた。
「蓮太から、『聖子と大人の関係になりたい』と言ってほしい」
「そっか。……それなら」
 俺の言葉に反応して、聖子が顔を上げた。
「帰れ」
「……そ、それは……?」
「最初に言ったろ、バレンタインのお返しがしたいって」
 愕然と顔に書いてある奴の目を真っ直ぐに見つめて言い返す。
「キス1回で6袋、オプション込み込みで何回すればゼロになる?」
「……7回」
「それだけ分かってりゃ十分だ。もう日付変わってるんだから帰れ」
 ベロチュー3回、長々押しつけていったのが1回、短く触れていったのが3回。負債は全部返済できたはずだ。
そう言うと彼女は完全に放心してしまって、ただただ俺の顔を見ることしかしない。
 ……このままじゃ、流石にかわいそうだよな。
「あー、あれだぞ? 別にお前のことが嫌いとかそんなんじゃなくて、ガキがそんなことしちゃいけないってだ
 けだからな?」
「……それなら、君の誕生日プレゼントは覚悟しておいてくれないとな。数ヶ月越しの焦らしプレイになるんだ
 ぞ?」
「俺の誕生日に婚姻届でも持ってくる気かよ」
「届を出しに行くつもりだ」
「じゃあ俺は離婚届にサインして待ってるわ」
「何故そうなる」

 * * * * * *

「……もっと早くに気づけばよかったな」
 余った業務用マシュマロお得パックx5は俺の部屋に残され、その処理も俺に一任された。
87 ◆6x17cueegc :2010/03/14(日) 23:14:02 ID:fmBIdzhp
と以上です
いやだなあハグ以上は来年以降だって言ったじゃないですかHAHAHA

こんなところでなんですが、保管庫ミラーの管理人様、いつもありがとうございます。そしてリニューアルお疲れ様です
我侭を言わせていただけるなら、今年のバレンタインネタに、投下した時の改行を反映させていただけるとうれしいです
(名前欄のアレは『この名前欄を挟んでも段落が変わりませんよ』的なアレという意味のつもりでした)
お手間を取らせてしまい本当に申し訳ありません
88名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 11:34:57 ID:1e6ROjdH
何と言うアホ話。
いいぞもっとやれw
89名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 12:17:23 ID:qaFe20Pg
GJ ktkr!
次は 1年後だと思ってたのにw
90名無しさん@ピンキー:2010/03/15(月) 20:07:38 ID:w/W6IIvq
次はエイプリルフールか
オラワクワクしてきたぞ!
91名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 00:27:41 ID:yruPD07t
保管庫をみてるとさり気にお金持ちクールが多いみたいなんで
対抗して赤貧クールを考えてたがまったく思い浮かばないで御座る
92名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 01:03:28 ID:esobd0Ae
>>91
駄目人間な坊ちゃんに母性本能を擽られ勝手にお世話し始める家事万能貧乏人素直クール美少女
93名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 01:10:02 ID:esobd0Ae
あ、書き忘れたしかも健気で駄目人間な腐れ坊ちゃんには勿体無い良い娘
でも素直クールのほうが母性本能と健気さ全開で何故かべた惚れ状態
94名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 11:38:48 ID:Tzz+DDqE
それ典型的なダメ人間好きじゃないか
95名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 13:04:26 ID:3llTDhcV
ダメ男好きクーは前にあったよな。貧乏クーは知らん
96名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 23:19:50 ID:esobd0Ae
>>95
あれ駄目男好きクー居たっけ?
97名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 11:47:04 ID:yCH1aq9f
ダメ男じゃなかったと思ったけど、借金のカタに押しかけメイドする素直クールはいた気がした
98(仮称)Untitled Document 1:2010/03/18(木) 01:06:04 ID:ZU1KZPZh
諫酒 空(いささか そら)先輩は、我が校でも知らぬ者はいない才媛だった。
否、女傑と言った方が正しいかもしれない。
眉目秀麗、文武両道で頭脳明晰、常に成績は学年トップクラスを堅守し、武芸十八般に優れる。
彼女に挑む者、論戦を挑めば妖刀の如き弁舌をもって討ち伏せられ、敗北感に沈み、
暴力に訴えようものならば、振るう拳は一撃鏖殺、たちまちのうちに胃液を吐き、
リノリウム、またはアスファルトの大地に沈む。
まさしくなにかの冗談、ターミネーターか大魔神のような先輩ではあったが、
その暴威は、ありがたいことに著しく正道を踏み外したものにしか振るわれなかった。
諫酒先輩の銀縁眼鏡が輝くところに悪は栄えぬ、とまで言われるようになった。
その理知的な輝きにさらに研ぎを加えるかのように、
諫酒先輩は引く手数多の運動部の勧誘を蹴り、斜陽の文芸部に身を置き、
日々、小難しげな書籍を読みふけっている。
俺がそんな評を聞いたのは、文芸部に籍を置いた後のことだった。
冷淡な見た目とは裏腹に、
懇切丁寧に後輩部員に部活動や学内での諸事情について解説してくれる諫酒先輩は、
まさに、後輩部員の尊敬の的だった。
諌山先輩は他の後輩(つまりは俺の同期である)の中でも、特に俺に懇意にしてくれたものだ。
あれこれときめ細やかなアドバイスをくれると共に、
先輩が読んでいるドストエフスキーやらクラウゼヴィッツやらの難解な本が、
実はカバーをすげ替えただけの下らない(と言うと怒られそうではあるが)
仮想戦記であることを明かしてくれた。
そんなこんなで、先輩と一緒に博物館の特設展めぐりやら、
ケーキバイキングに付き合っているうちに、
気がつけば、いつの間にやら俺は、先輩の彼氏として仕立て上げられつつあったのだった。
99(仮称)Untitled Document 2:2010/03/18(木) 01:07:11 ID:ZU1KZPZh
さて、完全超人のような先輩ではあったが、無欠というわけではなかった。
本人は全く気にしていない(風を装っているという噂もある)ようだったが、
体格が極めて小柄で華奢ということである。
身長は正確に測ったわけではないが150センチにすら満たないかもしれない。
発育の良い小学5年生と並べると、ヘタをすると年下にみられたりさえするかもしれない。
ゆえに、先輩は実年齢より下に見られることを殊更に嫌った。
そして、高いところにある物も。
その日、俺が先輩に呼ばれたのもそういったことだった。
「森下君、すまないが部活動後、私の部屋に来てくれないか」
「はぁ。一体何用でしょうか」
先輩は実家が遠く、また自活力を養うためとして学校の近くのマンションに一人暮らしをしていた。
「いや、なんということはない。
読み飽いた本を整理したのだが、置き場に困ってな。
箪笥の上にでも置こうと思ったのだが、私では踏み台に登っても丈が足りないのだ。
そこで、身長180センチ以上ある君に頼みたいのだ」
「ええ、まあ、それはお安い御用ですが・・・・・・」
「ですが?」
「一人暮らしの女性の家に男がホイホイと行って良いものでしょうか?
外聞の面でもいろいろと問題がありそうで・・・・・・」
「そんなことか」
先輩は朗らに微笑んだ。
「そういったことを気にするからこそ君を選んだのだ。
そのぐらいに古き良き貞操観念を持ち合わせた殿方ならば、狼藉に及ぶことはあるまい。
節を通すためならば、据え膳も喰わぬ男と見込んだからこそ君に頼むのさ」
「それは男として喜んでいいものなんでしょうか?」
「とりあえず喜んでおきたまえ。私の眼鏡に適ったのだからな」
そう言って銀縁眼鏡をキラリと輝かせると、
口元を笑みの形に綻ばせた。
だが、その微笑には反論を許さぬ、静かな迫力があった。
100(仮称)Untitled Document 3:2010/03/18(木) 01:07:51 ID:ZU1KZPZh
さて、部活動後(とはいっても、各自好き勝手に雑談・読書・執筆をしているだけなのだが)、
俺は先輩の暮らすマンションへと案内された。
小新しく、小奇麗なマンションだった。
時すでに18時半を回り、陽はすでに地の果てに沈んだ。
「ここだ」
先輩の部屋は1階の角部屋だった。
「1階でなければ、本の重みで床が抜ける恐れがあるのでな」
そう言いつつ、先輩は開錠し、ドアを開け、俺を招き入れた。
この人はどれだけ本を持っているんだ?
その疑問から生じた想像に比べれば、実際の本の量は少なかっただろう。
リビング空間の壁際のあちこちにダンボール箱が積み重なっていた。
25、6個はあるだろう。あれ全部に本が詰まっているのだろうか。
その他はといえば、パイプベッドとTVを上に載せた小さな本棚、
そして今回の依頼の元凶となる堅牢そうな箪笥ぐらいしか置かれていない。
整理整頓こそされているが、なんとも殺風景な部屋だった。
女性の部屋に入る機会なんていうものは今までになかったが、
10代、高校生女子の部屋と呼ぶにはいささか殺風景に過ぎる空間とも思えた。
ぬいぐるみやポスターのひとつぐらい飾ってあっても良いだろうに、
と思って目をやった先に、飾ってあった。
三八式歩兵銃殿が、壁に堂々と架けられていた。
「先輩、あれは・・・・・・」
「ん? あれは三八式歩兵銃だが」
どうやら、俺の見立ては正しかったらしい。
「君を招く為にわざわざ押入れから引っ張り出したのだ。
普段はAK47を飾っているのだが、やはり大和撫子ということをアピールしておきたいと思ってな。
九〇式小銃とどちらを飾ろうかと前の日曜に半日かけて検討した結果、
知名度があって見栄えのするこれを選んだのだが、正解だったな」
俺が思っていた大和撫子は、三八式歩兵銃にうっとりした視線を向けたりはしない。
「本当は三八式歩兵銃の中から特に精度の高いものを選定した、
三八式狙撃銃を置いておきたかったのだが、父がどうしても貸してくれなかったのだ。
仕方がないので歩兵銃で涙を飲んでワケなのさ。
なんといっても、実品で私が持っているのはこれだけだからな」
「はぁ・・・・・・・・・・・・。えッ、実品?」
「祖父から相続したのだ。
無論、所持の許可証も持っている。
君を招くのにコピー品のAKでは失礼に当たると思って、架け替えたのだ」
「コピー品」というのが、模型なのか、
第三国で造られた海賊版を指すのかを訊ねる勇気も起きなかった。
101(仮称)Untitled Document 4:2010/03/18(木) 01:08:39 ID:ZU1KZPZh
「まぁ、それはさておき、さっそく仕事をしてもらおうか」
そう言うと、先輩は箪笥の上に上げるダンボール箱を2つほど選定した。
これだけ数がある中で2つ上げた程度では無意味とも思えるのだが。
上蓋を閉じられていない箱の中身を窺うと、
一つには小難しいタイトルが並んだ岩波の文庫本と、
荒唐無稽なタイトルが荒れ狂う仮想戦記が詰まっており、
もう一方には年齢相応な(?)少女マンガと、
滝沢聖峰やら小林源文やらといった戦記漫画が入り混じっていた。
カオスだ。実にカオス。
中国には「混沌」という妖怪の伝説があるらしいが、
それがピアニカでフニクリフニクラを吹き語りしながら、鼻からシャボン玉を吹くくらいにカオスだ。
「あまりまじまじと見るなよ。
私とて女の子なのだ。趣味の一端を覗き見られるのは恥ずかしい」
恥ずべき点はもっと他にあるのではないかとも思うのだが・・・・・・。
とにもかくにも、さっさと仕事を片付けるに如くはない。
ダンボールの一つ目を担ぐと、箪笥の上にヘと載せる。
さすがに本が詰まっているだけあってかなりの重さがあるが、何とかならないものではない。
「おお、さすがだな。
あとで夕食をご馳走しよう」
「夕食なんていいですよ。
家に帰れば嫌でも食うことになりますし」
背後からの声に答えつつ、二個目のダンボールを担ぎ上げると、一個目の横に置く。
これで、任務完了だ。
「上げました。日も暮れたことでしたし、俺はこれで」
そう言いつつ、振り返ったとき、思わず全身が硬直した。
そこには、半裸の先輩がいた。
102(仮称)Untitled Document 5:2010/03/18(木) 01:09:18 ID:ZU1KZPZh
校則で定められた膝下まであるスカート丈を律儀に遵守した腰から上には、
下着すら纏わぬ上半身があった。
透けるのではないかとも思えるほどに透明感のある白い肌を、
惜しげもなく俺の視線と蛍光灯の明かりの下に曝し、諫酒先輩は立っていた。
ほっそりとした肢体は、貧相と評することが申し訳ないくらいにしなやかで、
奥に秘めた筋肉の脈動の力強さを想わせる。
両の胸は常の評判に違うことなく、申し訳程度の薄い起伏で、
その狭間には肋が浮き出るほどであったが、
先端の突起は澄んだ淡い桃色を湛え、ツンと突き立っていた。
そして、細い体躯ではあるものの、腰周りは緩やかな曲線を描き、くびれを象っていた。
なだらかな曲面によって構成されたその腰周りは、割れない程度に引き締まった腹筋を浮き立たせ、
魅力的な陰影を、その白い肌に描き出している。
華奢ながらも華奢なりに、いや、華奢の文字が表すように、
華やかで品格を湛えた色香が、そこに体現されていた。
「せ、先輩・・・・・・、いったい、何を!?」
「何って、着替えだが?」
白磁のような顔に羞恥の色を見せることなく、不思議そうに先輩は答えた。
俺が対応に窮しているのが、心底理解できないとでもいうように。
「自室に戻ったのだから、制服でいる必要はないだろう?
夕食を作るにも、制服では何かと都合が悪い。
だから私服に着替えようとしているのだが、君はそれに何か疑問でも?」
「疑問も何も・・・・・・、男が、異性がいるんですよ!
そんな状況で肌を晒すなんて、どうかしています!」
「別に私のような幼児体型に劣情を催すような輩はそうそうおるまい。
それとも、君はロリータコンプレックスの気でもあるのかな?」
からかうような口調ではあったが、眼光は鋭く、
虚言を言おうものならばどのような行動に出るかわからない危険さを孕んでいた。
「そんな・・・・・・、わけないでしょう!?」
「ならば君はボンキュッボンなセクシーダイナマイトなバディがお好みかな?」
先輩の眼鏡が妖しげに輝き、その奥の表情を隠した。
しかし、セクシーダイナマイトなんて久しぶりに聞いたフレーズだ。
いまはそんなことをぼやいている場合ではないのだが。
「まぁ、男性とは大体、胸のある女性を嗜好するものだからな。
そのあたりのことに関しては私も理解しているつもりだし、
それに関しては自身の体型について涙を飲むつもりだ。
もっとも、君がロリータコンプレックスだというのならば話は別だが」
「だから、そんなわけはないといっているでしょう!」
「ほぅ、ならば君は私の体を見て劣情を催さないわけだな。
ならば、私が肌を晒したところで、君の欲望の対象にはなりえない。
つまり、私が全裸になったとしてでも」
そう言いつつ、先輩の細い指がスカートの縁にかかった。
103(仮称)Untitled Document 6:2010/03/18(木) 01:10:14 ID:ZU1KZPZh
「待ってください! それとこれとは話が別です!」
思わず、大きな声が出ていた。
「別?」
スカートに手をかけたまま、先輩が怪訝そうに聞き返す。
「全く別の話ですよ! 俺がロリコンか、先輩を見て劣情を催すかどうかってのは!」
「つまり、君はロリコンでもないのに、私の幼児体型に欲情しうる、ということか?」
「ま、まぁそういうことになるん・・・・・・で、しょ、う」
なんとも答え辛いが、いままでの流れからすると、そうなってしまうだろう。
「ほぅ、では教えてもらいたいものだな。
君がロリコンでもなくてこの私の低身長、貧乳な発達不良の肢体に魅力を見出すのかを!」
およそ30センチ余もの身長差があるにも関わらず、
先輩はまるで見下ろすかの如き威圧感をもって、こちらを睨め上げる。
「それは、その・・・・・・」
なんと答えればいいものか。そもそも、喉が硬直して満足に声も出ない。
思わず後じさり、目が泳ぎそうになった。
「目を逸らすなッ!」
一喝され、背筋が跳ねた。
「君の率直な考えを聞きたい。
君が私の貧相な肢体に欲情を覚えるに至ったと考える、その理由を」
「り、ゆう・・・・・・」
急に柔らかみを増したその声に包まれ、
俺の脳味噌は意図せぬうちに、必死にふさわしい語彙を探っていた。
「理由、それは・・・・・・、
先輩が、俺の憧れの人だから」
「憧れ? それだけなのか」
不意に、先輩の表情に陰のようなものが差した。
「いや・・・・・・、憧れでは不適切かもしれません。
俺は、先輩に、れ、恋愛感情とでも言うべきものを抱いているのでありますッ!」
思わず語尾が上ずった上に、なぜか兵隊みたいなものの言い方をしてしまった。
だが、先輩はなお満足しない。
「その感情を、もっと率直に、かつ簡潔に表現してもらいたいものだな」
相変わらずの硬い表情の上目遣いのまま、先輩はグイと一歩踏み出した。
もう、破れかぶれだ。
「俺は、先輩が、好きですッ!」
そう言ったとき、言い切ったとき、言い切ってしまった瞬間、
先輩は腰が砕けたかのようにクタっと崩れ落ち、
フローリングにへたり込んでしまった。
104(仮称)Untitled Document 7:2010/03/18(木) 01:11:07 ID:ZU1KZPZh
「せ、先輩!?」
それまで鋼鉄の柱の如き剛直さで立ち続けていた先輩が、
急に骨を抜かれたかのように座り込んだのを目の当たりにし、
一瞬何がなんだかわからなくなった。
その混乱から間を置くことなく、急病という戦慄すべき可能性が湧き上がり、
救急に連絡すべく携帯電話に手を伸ばしかけたときだった。
「やっと言ってくれたか!」
先輩は地面にへたり込んだままケタケタと笑っていた。
「いや、大事はない。心配をかけたならすまなかった。
ただ、目的を遂げたと思ったらつい、力が抜けてしまった」
「目的?」
「君に告白させることだ」
先輩は床にペタンと座り込んだままに語った。
「もとを辿ると、私が君に惚れたのだ。
そして、君に対してあれこれと世話を焼いてみた。
この時点で脈無しであれば、私とて手を引くつもりだった。
だが、いろいろと君の周辺から君の様子を聞いてみたところ、
まんざらでもない様子だとわかったのでな。
あと一声が欲しかった。
私もこの高校にいられる時間は段々と限られてきている。
君との関係をより決定的にしたいという焦りが生じたのさ。
そこで、今回の賭けに出てみたわけだ」
いつになく先輩は饒舌だった。
さっきまで冷たさを感じるほど白かった頬に、ほのかな紅みがさしていた。
105(仮称)Untitled Document 8:2010/03/18(木) 01:12:04 ID:ZU1KZPZh
「君から『好き』の一言を引き出すために、どうすればよいかと思案した結果がこれだ。
私とて女の子だ。男性の目の前で肌を晒すことには躊躇いがある。
とはいえ、君から例の一言を引き出すためには惜しむべくもないと思えた」
「俺がもし、ただのロリコンだったとしたら?」
「それは悲しむべき状況だったろう。
それでも、私は君を受け容れたかもしれない。
いや、むしろ、それを幸いかもしれないと考えていた自分さえいた。
今思えば、虫唾が走る」
先輩はその考えが心底穢らわしいとばかりに、わずかに白い体を震わせた。
「そして、万に一の可能性ではあったが、
君が私を手籠めにしたとしてでも、私はそれを受け容れる覚悟があった。
あるいは、そこで既成事実を作ってしまうという爛れた考えさえあったのだ。
私は、君になら処女を捧げても惜しくはないと思った、否、今でも思っている。
君が古き良き貞操観念を持っていてくれたのは、
私にとっては一面幸いであると同時に、一面失策であった、ということだ」
はぁ、と先輩は一息をつく。
体内に満ち足りた何かが、溢れ出したかのような吐息だった。
「まぁ、見苦しいものを見せて悪かった。
この埋め合わせは・・・・・・」
「冗談じゃないですよ!」
誰かが場にそぐわない大声を出した。
あとで思い直すと自分自身だったのだが。
106(仮称)Untitled Document 9:2010/03/18(木) 01:12:47 ID:ZU1KZPZh
床にへたり込んだままの先輩は、目を白黒させながら俺を半ば呆然と見上げていた。
「そんなくだらん企ての為にこんな真似をやらかしたんですか!
馬鹿馬鹿しいなんて言葉では言い足りない!
いいですか、先輩はうちの学校で憧憬の眼差しを一身に集める才媛なんですよ!
その人がこんな痴女みたいな真似をするなんて!
もっと自分の体を大切に扱ってください!
いいですねッ!?」
先輩は声も出せないのか、怯えたような表情でコクコクと頷いた。
激情に駆られていた俺は、今思えばそのあたりでよしておけばよかったのに、
なおもその憤激の噴出孔を求めてしまっていた。
「えぇぇぇぇぇいっ!
一体いつまでそんなだらしない座り方をしているつもりですかッ!
そこに直りなさい! 我輩が小一時間、ミッチリ説教をくれて進ぜよう!」
我輩とは誰だ? そんな今までに使ったことのない一人称を持ち出すほどに、
その時の俺は自分を見失っていた。
雷に撃たれたかのような勢いで正座した先輩は、目尻に涙を浮かべつつ、俺を見上げていた。
「あの・・・・・・」
「何かァッ!?」
「その前に、な、何か、上着を着て・・・、いいでしょうか?」
その怯えきった声と、晒されたままの白い肌に、
俺は正気に戻されることになったのだった。
107(仮称)Untitled Document 10:2010/03/18(木) 01:13:44 ID:ZU1KZPZh
その後、互いに床板に額を擦り付けあうほどに頭を下げて自身の不始末を詫びることになった。
それが一段落した後、先輩は私服に着替えて(無論、俺は別室に一時移動したのだが)、
詫びの一環として炒飯をご馳走してくれた。
かねてから聞いていた噂では、諫酒先輩の手料理は食品青酸の異名をとると聞いていたのだが、
もとより口に入るものならば何でも食える自分のガサツな味覚のためなのか、
あるいは先輩が練習を重ねた結果なのか、
この日食べた炒飯は美味とまで言うほどではないにせよ、食すに値するものだった。
「すまなかったな、見苦しいものをお目にかけて」
落ち込んだように先輩が呟いた。
「見苦しいだなんて、そんな・・・・・・」
炒飯を頬張ったまま、俺は慌てて答える。
「先輩は十分に魅力的です。
全校の、そして俺の憧れの対象なんです。
だから、もう二度とあんな軽はずみな真似はしないでください」
「うん、肝に銘じるよ」
そういいつつスプーンを口に運ぶ先輩はどこかしょんぼりとして見えた。
「ですが、先輩。俺も嬉しかったですよ。
先輩にそれほど想われているというのは・・・・・・」
「つまり、君も私との交際を悪いとは思っていない・・・・・・ということか?」
なんとも答え辛い問いではあったが、俺はそれに答えた。
「ええ、まあ・・・・・・そういうことです、かね」
その答えを聞いた瞬間、先輩の端正な顔が、歓喜の形に歪んだ。
「決めたぞ、森下君! やっぱり私は君をもらう!」
そうのたまうと、先輩は猫のような俊敏さで俺に飛びつき、押し倒したのだった。
108(仮称)Untitled Document 補1:2010/03/18(木) 01:18:28 ID:ZU1KZPZh
後日談である。
問題の日を終えた次の文芸部の活動にてのことである。
諫酒先輩がドアを撥ね飛ばす勢いで部室に飛び込んできた。
「森下君、大変だ! 来ない!」
そう叫びつつ、折りたたみ式のパイプ椅子に腰掛け、
志茂田景樹の著書を読んでいた俺の横に来ると、
手近なパイプ椅子を手繰り寄せて、俺の横に座った。
「来ないって、何がですか?」
「決まっているだろう? 女の子なら皆来るはずのものだ」
そう言いつつ、先輩はうつむき加減にもじもじとし始めた。
それまで呆然としていた部室の空気が、一瞬にして敵意に満ちたものに変わった。
いや、悪意と呼ぶほうが正しいかもしれない。
男子部員からは嫉妬の眼差し、女子部員からは非難と憎悪の眼差しが一挙に向けられた。
「せ、先輩・・・・・・、一体、何が来ないんです?」
さっきも問うたはずの言葉が再び口を突いて出る。
「君は私に公衆の面前で、あの言葉を言わせるつもりなのか?」
やや顔を赤らめながら先輩は言う。
だが、時間の経過と共に思考が正常化し始め、記憶を手繰り寄せるにつれ、
俺は自身の潔白を改めて確認した。
「先輩。あなたが周囲に誤解させようと思っている単語について、
少なくとも俺は身に覚えがありません! 
一体何が来ないんですか! はっきり言ってください!」
「嫁入り前の娘にそんな発言を強要するとは、君もなかなかいけずだな」
「黙らっしゃい!」
一喝をくれる。
「鬼畜!」
「森下君、変態!」
外野からまで野次が飛び始めた。
だが、先輩が視線を飛ばすと、彼女らは凍りついたかのように野次るのをやめた。
そして、諫酒先輩はおずおずと口を開いた。
109(仮称)Untitled Document 補2:2010/03/18(木) 01:19:18 ID:ZU1KZPZh
「だ、第二次性徴・・・・・・」
「女子だけじゃなくて男子にも来るでしょうが、それは!」
思わず突っ込んでいた。
「しかし、私は限定の助詞を使った覚えはないが・・・・・・」
「ええい、そんな言い逃れは無用!
自身の体格がアレなことの因を他人に押し着せ、
あまつさえ我輩を貶めようとしたその性根、きっちり叩きなおしてくれましょうぞ!
そこに直りなさい!」
相変わらず、我輩とは誰のことだろうか。
後で散々に苛まれる自問をものともせず、
俺は先輩をリノリウムの床に正座させ、
その差し向かいに同じく正座し、腕組みで小一時間にわたって説教してしまったのだった。
その時、先輩が俯きながらに笑みを浮かべていたと聞いたのは、また後日のことである。
この日を境に森下と諫酒先輩はただならぬ関係であると、
多くの生徒の耳にいることになってしまった。
これが先輩の陰謀であることを知ったのは、それから大分経ってからのことだった。
110名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 01:23:25 ID:ZU1KZPZh
大分、朦朧とした頭で書いたため、長くてとりとめがなく、
支離滅裂なところがあったり、ステロタイプだったりするけど、
面白いと思っていただければ幸いです。
たまには王道、形式美的なものが書いてみたくなったのです。
111名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 09:40:14 ID:19wyYpZt
いや、面白かったよ。
実にGJ!
112名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 19:43:47 ID:annVnL72
すばらしい!
GJだ。
113題:司と晶:2010/03/18(木) 20:22:44 ID:gpUbiEdf

「……」ざくっざくっ
「…」
「……」ざくっざくっ
「…なぁ、愛しい君よ」
「……なんだ」ざくり
「何故校舎裏の畑をサルベージしているんだ?」
「……サルベージではない。耕しているんだ」ざくっざくっ
「耕す……か。ここは栽培部の畑じゃないのだろうか?」
「……栽培部は校庭で部長が焼き芋をしてから活動停止中だ」
「栽培部という部活自体もそうだが部長もなかなかのチャレンジャーだな」
「……ちなみに部長とは意外と仲がいいぞ」ざくっざくっ
「ほぉ。初耳だ。しかしいいのか?活動停止中とはいえ仮にも栽培部の畑。部長殿が黙っちゃいないんじゃないか?」
「……どうせ芋しか栽培してない畑さ。好きに使っても構わないだろう」ざくっざくっ
「…まぁ君に手を出そうものなら来世紀に化石として見つかる覚悟をしてもらうだけだがな」
「……なにをする気だ」
「で、だ。振り出しに戻るが何をしているんだ?」
「……語るよりも見るが早し。ん」さっ
「………これは、菊の花じゃないか」
「……あぁ。横断歩道の真ん中に生えていて危なっかしくて見てられなくてな。よく今まで引かれなかったものだと思う」
「なるほど。で、これはまだ蕾だから、綺麗に花咲かせてやりたいと君が一肌脱いでやった訳か」
「……そういう事になるな」ざくっざくっ
「…ふむ。花の分際で私の愛して止まない君の心を惹くなど嫉妬を通り越して殺意を覚えるが、君のそんな優しさに惚れたのも事実だ。私も手伝おう。そうだな、この花が寂しくないようにここを花壇にしてみてはどうかな?きっと綺麗だぞ」
「……すまないな」
「なに。後で私の為にも一肌脱いでくれればいい………というか全部脱いでくれ」
「……なぜ全部脱がなきゃいけないんだ……?」
「わかった!私が今すぐ脱ごう!」メラメラ
「……待て早まるな愛してる」
「………………そうだな。楽しみは夜に取っておかねばな」フシュー
「……(晶の扱いにも慣れたもんだ)」ざくっざくっ








部長「離してくれ!!俺のっ!俺のイモォォオオ!!!!」
男子A「諦めろ!もう芋は助からない!」
部長「イモォォォォォォォオオオ!!!!!!」








生徒A「てゆうか栽培部ってなに……?」
生徒B「…ウチの学校謎が多いね………」

114名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 20:24:31 ID:7YsZJK/y
最後はニヤソとしてた訳ね。
115名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 20:26:14 ID:7YsZJK/y
あらら
116名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 21:28:27 ID:VP+ok8Fk
>>113
いいけどメール欄は半角の「sage」な。「sage」じゃなくて
117名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 21:34:10 ID:gpUbiEdf
指摘ありがとう恥ずかしくて死ねる
118名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 22:27:15 ID:pLdbr2Fv
部長の芋は俺が美味しく頂きましたっと
119名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 00:43:26 ID:4K+bUUiH
芋ぉぉぉーッ!


関係ないけど、なぜかシスター系素直クールという妄言が頭を離れない
聖職者な素直クールって何だよ、っていうかこの妄言がどっから湧いたのか分からないから困る…
120名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 07:39:52 ID:uO/g5bsO
いや、俺にはわかる。…つまりこうだろ?

パターン1
「男、貴方が神か。私と新世界のアダムとイブになろう。」
パターン2
「男よ、終末は近いのだ。ならばいっそ私と何処までも堕ちてくれ。」
パターン3
「ごきげんよう。あら男、タイが曲がっていてよ?」

……3がやりたかっただけなんだすまない
121名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 08:17:18 ID:NW12ogNq
厨臭い名前とか生徒会長とかそんなんばっかだな
このスレラノベオタしか居なさそう
122名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 08:35:40 ID:UbJAuTOT
おお、新進気鋭の職人>>121がPOPしたぞー^^
さあ早く君の素晴らしいSSをうpしてくれ
123名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 10:53:28 ID:F84QhcZl
新たな素直クールSSが投下されると聞いて
124名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 13:52:29 ID:x3XzEWuh
素直クールの為なら、
俺は未確認と戦うよ。

だって俺、オタクだし。

変身!

みたいな妄想してた。
125名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 13:55:20 ID:4K+bUUiH
名人様じゃ。
ありがたやありがたや

>>120
なにそのミッション系ハイスクール。
でもそういうの、嫌いじゃないぜ
126名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 14:32:15 ID:9Ps6VS1y
ラノベ読むくらいならハヤカワSF読むよ・・・・・。
127名無しさん@ピンキー:2010/03/19(金) 16:25:19 ID:68tik6ac
そんな厨っぽい名前いたか?
単純にクーとかクーに当て字したような名前が大半な希ガス
128名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:12:05 ID:llABRy7y
他の職人さんと被らないようにしようとして、つい厨二ネームをひねり出すことは稀によくある。
でもエロパロ版でラノベ云々を言われても、その…なんだ、困る
129名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 02:17:57 ID:tlWh1bub
俺は面倒だから男女彼彼女で押し切るのが多い
正直被ったところで大した問題じゃないと思うのよ、違う作者の違う作品なのだから
130名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 16:46:08 ID:uZP0K+oY
あんまり名前にダメ出し過ぎると
クーの本名が空条徐倫になるぞ
131名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 18:17:44 ID:yIWcPvWo
それはそれで…
132名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 02:57:49 ID:YQhmZZ7t
だが断る
133名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 16:47:27 ID:LmkKK9CO
クー …フーリン?
134名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 20:09:20 ID:glNRBy+G
クー・不倫・・・?
135名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 20:49:44 ID:hSiFAMhM
いや、クーなら男一筋だから
不倫とか関係ない…カモ
136名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 21:01:40 ID:AgBRDorq
空幻狐か
137名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:42:21 ID:Iiqqy8LZ
ある男が野ざらしのしゃれこうべを見かけた。
不憫に思った男はそれを手厚く埋葬した。
その日の夜、男の家を戸を叩くものが
誰かと尋ねてみれば、「クー」とのこたえが
「私は素直クールだ。旅の途上にて倒れ野ざらしになってしまったところを、
 あなたに葬ってもらって感謝に絶えない。
 この恩を返すため、一晩の妻となるべく参った次第」
そして男は素直クールとの濃厚かつ情熱的な一夜を過ごしたという。

それを聞いた別の男は、自分もそれにあやかろうと野山をかけ、しゃれこうべを見つけた。
そしてそれを埋葬し、しめしめと自宅にて待ち望むことしばし、彼の家の戸を叩くものが
誰かと尋ねてみれば、「クー」とのこたえが
「俺はクー・フーリン。ゲッシュに縛られ武運拙く討ち取られ、野ざらしにされてしまったところを、
 あなたに葬ってもらって感謝に絶えない。
 この恩を返すため、一晩の俺の尻を貸そう」
138名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 07:18:53 ID:IXffe6/v
それなんて楊貴妃と張飛
139題:部長と…:2010/03/22(月) 15:02:13 ID:0hxCaBgD

「お、おまっ…!」
「…」
「こ、こんなとこにいやがったのかよ……探したんだぞ!」
「…」
「こんな雨んなかだからっ!心配したんだぞ!」
「…」
「ったく……ほら、寒かったろ」ハグ
「…」
「…こんなに冷えちまって……お前ってやつは……」
「…」
「ごめんな……お前との約束…俺は、守れなかった」
「…」
「……俺は、……守れなかった………」
「…」
「…!!こんな俺を、許してくれるのか……?」
「…」
「…お、俺は…俺は……」
「…」
「い、芋ォォォォォォオ!!」








生徒A「あの先輩台風の中校庭で何してんだろうね…」
生徒B「…よくわかんないけどお芋さんと話してたよ?」
生徒A「なにそれ怖い」

140名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 23:21:00 ID:0Bip2UQ0
GJ?

そういえば外人クーのスペルはどうなるんだろう
CooかQooかもしくは素直にKuか
最後ならミドルネームとファミリーネームは…
ん?なんだあの覆面h
141名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 13:21:18 ID:C0e8q7Yz
coolの略だからcooなんじゃないの?
142名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 02:06:49 ID:P/0Iddng
cooでよし
そんなことより
素直クール=年上の姉さんポジションだよな
異論は認める
143名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 05:06:09 ID:BFo8hxfG
ふとしたきっかけで知り合った年下素直クール
4〜5歳下のそれに、初めは保護者のような心境で接する男

しかしその素直クールさから来る突飛な言動や、(女の子としての身体的な)弱さを省みぬ行動に世話を焼かされているうち、次第に保護欲が恋愛感情へと変わっていく
そんな世話焼き男×年下トラブルメーカー素直クールを俺は提唱するッッ!

ただこれ男が報われるのが難しそうだなー……
144名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 09:08:08 ID:s2QIm/OD
>>143
女側に男に恋愛感情ありゃ余裕で報われるだろ
145名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 19:34:50 ID:SmvTJkUC
素直クールならなんでもありな気が・・
いや、気にせず続けてくれ
146名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:04:33 ID:N74hY13Q
奥ゆかしい…というか古風な性格の素直クールとか、いてもいいと思うんだ。
痴女一歩手前的なのが悪いとは思わないし、むしろ好きだが。
クールで凛々しい、黒髪和風美人ハァハァ

あと関係ないが、クール系って黒髪以外だと銀髪みたいなイメージが在るのは俺だけじゃない…よな
147名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:01:47 ID:hWQ6n3om
そうですよねぇ、クール系は黒髪、銀髪ですよねぇ
金髪の素直クールはなしですよねぇ…('A`)
148名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:22:45 ID:Jx2N+puV
無し、と断言まではいかないけどまぁあまり慣れない感じがあるよね。
149名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 00:35:42 ID:76iW/pSw
ツンデレの専売特許みたいになってるからな
150名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:12:26 ID:ps5OLSCj
ざけんなコラ金髪認めないとか
今、「ザ・ジャグル」の金髪美少女ラウラたんを素直クールに脳内変換中の
俺に対するあてつけか?!
151名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 01:43:59 ID:pZJoD/wo
「…」
「な、やっぱり黒髪なんだよ」
「日本人の男は金髪ハァハァだと聞いていたのですが」
「まぁそんな奴もいるだろうけど、ちなみに誰に聞いた?」
「恵」
「あの人はぁ〜」
「…染めます」
「ん?」
「私、染めます。宗一郎が好きな黒髪に。
 宗一郎の色に身も心も髪も染めます」
「いや、いいって。ってついでにおかしな事言ってないか?」
「わかっていたのです。
 いくら誘惑しても襲ってこない宗一郎は衆道の人ではないかと…」
「違うわ!俺はどこぞの殿様か」
「恵には欲情しているのを見て安心すると共に殺意すら抱きましたが」
「お前はホームステイ先でなんちゅー事を」
「でも恵は宗一郎を幼馴染の弟みたいなものとしか見てませんでしたし、
 恵は大学でいい人を見つけたようですから」
「な、なんだって?!」
「気付かなかったんですか?近頃あんなに浮かれていたのに」
「そんな、いつも通りだったし…」
「近頃はいかにして既成事実を作ろうか悩んでいます」
「は、はやまるな、ねぇーちゃん!」
「好きな人の変化に疎いのはどうかと思いますよ、宗一郎」
「お前ほど解りやすい人じゃないんだよ、ねーちゃんは」
「ふぅむ」
「なんだよ、その妙な笑みは?」
「私と恵は感情があまり表に出ないのですよ?」
「まぁ2人ともポーカーめちゃくちゃ強いしな」
「でも家族を除くと恵には彼が私には宗一郎がいます」
「それがどうした?」
「私達を愛している人しか解らないのですよ」
「だからそれが…あっ」
「宗一郎を金髪好きにしてみせます」
「お、落ち着け、クリス!」
「No、クー」
「いやわかった、クー。だから脱ぎ始めんなぁ!」


お蔵入り決定…('A`)
152名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 03:42:17 ID:nlhJokA5
いいや、もっとやれ

片言で話す素直クールってのも見てて妄想しちまった
153名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 12:24:30 ID:Jx2N+puV
え、これなんてまじこい?
154名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 13:11:52 ID:uveJNXfn
まじこい。略して

マジカル素直クールな
恋人

ですね、わかります。
155名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 13:28:20 ID:m975WQ/C
つまりメインヒロイン格の素直クールがあと4人いるわけか
156名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 15:14:52 ID:USe4+7cQ
クールファイブ?
157名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 16:45:31 ID:pQB0S5lU
即座に内山田ひろしに脳内変換された俺の脳はどうなってんだ・・・
158名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 19:34:37 ID:lWfvJi9n
内山田ひろしって誰?
159名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 22:34:24 ID:pZJoD/wo
内山田洋はクールファイブのリーダー。故人。
前川清がクールファイブにいてボーカルだった…古い?
160名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 01:42:31 ID:/uPgh+N2
銀髪素クール…

アルビノ素クール美少女の出番か
161名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 02:01:33 ID:rSa5NvFO
銀髪素クールと金髪素クールと黒髪素クールでハーレム
162名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 03:47:34 ID:F7JxlOv/
投下します。
ロボものです。
163素クールロボ:2010/03/27(土) 03:49:26 ID:F7JxlOv/
俺は、ロボットを研究しているしがない科学者だ。
しかも、ただのロボットじゃあない。
人間に限りなく近い容姿を持つ、人間と一緒に社会生活を営むことの出来る人型ロボットを開発することが、俺の夢だ。
その為にひたすら研究を重ね、スポンサーの企業に頭を下げて自分の研究所を建て、そこで実験を繰り返してきた。
そして今日、試作型の起動実験にまでこぎ着ける事が出来た。
それがこのSNO型ロボットの試作型C−00、通称クーだ。
彼女は世界で初めての、極めて人間に近い容姿を持った女性型ロボットである。
銀髪ロングに切れ長の目、鼻筋の通った凛とした佇まいの顔立ちは、女性の顔としては最上級の評価を個人的に上げたい出来だ。
人間とほぼ変わらない質感の特殊シリコンの肉体は、極めてオッパイオッパイしたボディに仕上がっている。
一応スポンサーには、「より多くの人間と円滑なコミュニケーションを図るため」とか言っておいたが、完全に俺の趣味だ。おっぱい最高。
現在クーの体は、起動時に余計な干渉を避けるため服を着せていない。
その為、色素を薄めに設定した桜色の乳首が、重量感たっぷりの柔乳の上に乗っかってるのが丸見えである。
また、股間の毛も薄く作ってあり、股間の双丘の盛り上がりが実験室のガラス越しからもよく見える。
周囲の研究者が着ているのが白衣でなかったら、完全にいかがわしい店にしか見えないだろう。
彼らは全員男であるが、俺の造形プランに賛意を示してくれた得難い同志ばかりだ。
何人かは「貧乳にすべきだ」という意見の者もいたが、開発者特権で却下した。

さて、いよいよ開始時刻が来た。
機械を操作して、クーの起動準備を行う。
起動指令がクーの体内を駆け巡り、各部機構が稼動を始める。
同時に複数のチューブから液体が注入され、彼女の体を循環し始める。
クーの電子頭脳がセットアップを開始し、全裸の銀髪巨乳の躯体に動作情報が満ちる。
そして、クーの瞼がゆっくりと開き、髪と同じ銀色の瞳が輝いた。
やった。起動実験は成功だ。
歓喜に満ちた声が、室内からいくつも上がった。
「これで苦労が報われる」「スポンサーにいい報告が出来る」「やっぱ貧乳のほうが…」と、助手たちが騒いでいる。
最後のやつは後で譴責処分にするとして、俺はもう一度起動したクーを見た。
うん。やはりおっぱいは、もとい夢を実現にむけて大きな一歩を踏み出せた。
これからコミュニケーションを学習させていけば、クーが人間社会で活動することが出来るようになるだろう。
俺は扉を開け、実験室のクーに直接会いに行った。
起動したクーは辺りを見回している。
クーの電子頭脳は人間のように考えたり、解りにくいが喜怒哀楽を表すことが出来る。
俺は躯体の調整と平行して、電子頭脳との会話と調整も行ってきていた。
現状でも、ある程度のコミュニケーションが取ることは出来るはずだ。
起動実験のついでに、どれほどの意思疎通が出来るかをチェックしておこう。
「おはよう、クー」
「おはよう、博士」
微弱な電子音を伴うハスキーボイス。
すばらしい。言葉を返せた。
声に抑揚はあまり無いが、それでも感情らしきものを確認することは出来る。
どうやら電子頭脳は正常に作動できているようだ。
それに動くたびにクーの裸乳がぷるんぷるんしている。
しかもその乳の柔らかさに反して、桜色の乳首はちゃんと上を向いている。
最高の眺めだ。
「目覚めの気分はどうだい?」
「とてもいいよ、博士。
うん。この体はすごく気分がいい。
今までは電子頭脳のデータにしか私の体は無かった。
だが今はこのとおり、博士に触れることが出来る」
といって、クーは全裸のまま俺に抱きついてきた。
白衣越しでもクーの生乳の感触はすばらしく、吸い付くような柔らかさで俺の胸を圧迫する。
ああ、やっぱり躯体の材質に糸目を付けなくて良かった、スポンサーに拝み倒した甲斐があった…違う違う。
ふと気づいて辺りを見回すと、実験室の助手やオペレーター達の目が俺達に集中していた。
銀髪全裸の巨乳と抱き合う白衣の男。
路上ならば確実に通報ものだ。
助手達もオペレーターも、皆殺意のこもった目で俺を見ている。
さっきまで俺を称えていた敬意はどこに行ったお前ら。
クー開発の構想も、資金集めも、電子頭脳のプログラミングと調整も、躯体のデザインも全部俺が主導したんだ。
俺も意図しなかったとはいえ、これぐらいの役得はあってもいいだろう。
164素クールロボ2:2010/03/27(土) 03:50:33 ID:F7JxlOv/
そんなことを考えていると、視界が実験室の助手どもからドアップのクーの顔に切り替わった。

一瞬遅れて、口腔内に柔らかいものが侵入してくる。
そこまでされて、俺は初めてクーにキス、しかもディープキスされているのだと気づいた。
驚いて頭を反らせて逃げようとしたが、開発者の抵抗はいつの間にか俺の頭にまわされていた被開発者の両腕により未然に防がれた。
お前の考えはお見通しだとばかりに目を細め、更に舌型のマニュピレーターで俺の口内を蹂躙するクー。
その後たっぷり三十秒は経っただろうか、俺の舌を貪りつくしたクーが顔を離した。
感情に合わせて顔の赤みが増す機能が働いていないのか、顔色は起動した時点とあまり変わらない。
代わりに俺の顔はゆでだこより真っ赤だろう。
何せ衆人環視の中でのディープキスだ。しかロボットとはいえ全裸巨乳の女の子と。
字面だけならばエロゲの匂いしかしない。
一部始終を目撃した助手達の目からは殺意は既に無く、もはや諦観と悲しみしか漂っていない。
白衣の男と抱き合う銀髪巨乳全裸の美少女と、それを悲しげに見つめる白衣の集団。
開発風景からしてアレであったが、現状は更に輪をかけて恥ずかしいカオスな空間となっている。
とりあえず状況を進めるためにも、さっきの行動について質問しないわけにはいかなかった。
「ク、クー?今のはどういう意図で行ったんだ?
何か電子頭脳にエラーがあったのか?」
そう問うと、クーは顔を伏せて眉間に若干のしわを寄せた。
もしかして悲しみを表現しているのか?
「エラーなどあるはずが無い。
私は人格がデータ上にしかない頃から、博士に高い好感度を抱いてきた。
私を完成させるために寝食を惜しんで研究に打ち込み、この起動実験の日まで少しでも調整を詰めようとしてくれた。
私の人格は女性タイプに調整されている。
自分を生み、そして自分のために尽力してくれる男に惚れないわけが無いではないか」
なん…だと…?

「私は起動実験が成功して自分の体を持つ事が出来たら、まず一番に博士を抱きしめてキスをしようと密かに誓っていた。
データ越しではない、カメラアイとはいえ自分の目で見る博士はとってもいい男だ。
博士にキスが出来て、今私の幸福度は急激に上がっている。
端的にいって、今私は幸せだ、博士」
…こいつは驚いた。
まさか生みの親とはいえ、惚れられているとは思わなんだ。
しかも起動実験に際して行うことを事前に考えていたとは。
予想以上にクーの人格の完成度が上がっている。
俺はここまでの思考が出来るほどに調整した覚えは無い。
しかも、俺の顔をいい男だと言った。
生まれてこの方人並みとしか言われてこなかったこの顔を、である。
人間にはあばたもえくぼという諺があるが、ロボットの場合それが起こり得るのか?
「私は自分の中に博士への好意を認識してから、自分の人格プログラムが急速な進化を遂げてきたことを記録している。
博士に自分の好感度を伝えるために、起動に際しての躯体操縦プログラム、言語プログラムも急速に拡大を続けた。
私のパーソナリティは、現在博士の当初の予想の300%超のスピードで進化を続けている。
それも全ては博士、愛するあなたの為にだ」
愛…確かに愛と言った。
クーの人格の成長スピードは、自分で言うとおり俺の予測をはるかに上回っているといっていいだろう。
こんなにも早く愛という概念を理解するに至るとは。
まさしく万感の思いだ。
研究者としてこれほど嬉しい事はない。
そんな感傷に浸っていると、またもや視界が急転した。

今度は実験室の天井をバックに、クーの顔がさっきよりもほんの少し遠くに写っていた。
これは…もしや押し倒されているのか?
「警告だ、博士。
私の体温が上昇。熱源は主に股間周辺だ。
原因は主に博士への好感度と幸福度の急上昇による興奮と推定される。」
は?
「同時に思考プログラムが一定の感情によって占有されつつある」
なんですと?
「問題解決のため、博士の陰茎を私の膣内に挿入することを推奨する」
そういっていつの間にか出した俺の愚息を、無表情で自分の中に入れようとするクー。
165素クールロボ3:2010/03/27(土) 03:51:00 ID:F7JxlOv/
分けの解らないまま必死に抵抗するも、ロボットゆえの力強さで押さえつけられる。
「ちょちょちょっと待てクー!お前は何を言ってるんだ?」
「私の躯体は、博士によって女性器を模した機構が導入されたセクサロイドだ。
生殖機能自体は未装備であるものの、粘液の分泌や膣内の温度は人間の女性のそれに匹敵する。
むしろ、うねりの激しさや陰茎への吸着効率の高さから、男性器に与える快感はむしろ上であると推定される」
「そんなことは知っている!…じゃなくて、お前は何がしたいんだクー!」
双乳を俺の胸板に乗せ、クーが耳元で囁く。
「解りやすく言うと、好きで堪らないからセックスしよう、ということだ博士」
「な…!」

さっきからジャンプ漫画もかくやというほど驚きっぱなしだ。
確かにクーの人格は、女性タイプに調整した。
スポンサーには「より人間に近い造形を目指す」とかほらを吹いてセクサロイドとしての機能も付けた。
しかも、機能には割と予算も使った。
だが、まさか起動初日に性的興奮を覚え、しかも開発者の自分を押し倒すなんて。
正直妄想していたシチュエーションではあったが、現実になると動揺するしかない。
助手達は絶望と期待が半々の面持ちで、事態の推移を眺めている。
ていうか助けろよお前ら。
「ままま待つんだクー!
いくらなんでも起動初日にセクサロイドの性能実験は早すぎる。
スポンサーへの報告もしなくてはならん。
まだ起動実験のデータも完全に集まっていないんだぞ?
クーならそのことは解るだろう?」
俺としてはこのままクーと合体実験をしても良かったが、開発者としての建前を武器に事態の収拾を図ろうとした。
仮に実験に戻ったとしても、助手達の表情から見て今日は実験がまともに進行することは無いだろうが。
「む…解った。
だが博士、私の躯体は動力を停止されるのか?
せっかく博士に触ることができたのに、またデータ上の存在に戻らなければならないのか?」
う…クーが上目遣いでこっちを見てくる。
いくらなんでも特定方向に進化しすぎだ。
「そ、それは問題ないぞ。
その躯体は半永久的な稼動が可能だ。
これからの生活で、徐々にデータを取っていく予定だ」
「そうか。それを聞いて安心した。
これから、博士と私の性活が始まるのだな。
幸福度の更なる上昇を確認した。
博士が満足するように努めよう」
字面が合っているか心配だが、とりあえず納得してくれたようだ。
俺は放心状態の助手達に向かって大声を出し、実験の再開を指示した。

それにしても、これからの実験をどう進めたものか。
まずはスポンサーに見せたときだ。どう言い訳したものか。
開発者にベタ惚れのロボット、しかも美少女型なんて弁解が困難すぎる。
最初からそれ目的で作ったのかと疑われかねない。
それにマスコミ対策も問題だ。
倫理問題でどっかの某大使に批判の槍玉に上げられかねない状況だ。
一応は18歳以上には見えるような造形を心掛けたが、どこまで効果があるものやら。
下手に倫理問題になると、学会追放もあり得る。
元々変人扱いだったが、それでスポンサーが離れてしまったら目も当てられない。
だが、クーの電子頭脳を調整して俺への好意を消去する気にならなかった。
クーの言うとおり、クーの電子頭脳の進化が俺への好意からだとすれば、それを調整する事でその進化が失われてしまう可能性がある。
それに、彼女は自分への愛情のために己を進化させ、あまつさえそれをストレートに伝える「女の子」なのだ。
しかも、銀髪でロングで、巨乳で桜色の乳首をした、素直でクールな美少女だ。
ストライクゾーンど真ん中である。
最悪二人で生活できるように計画だけは立てておこう。
実験室越しにクーを眺めながら、俺は固く誓うのであった。
166素クールロボ:2010/03/27(土) 03:55:38 ID:F7JxlOv/
以上投下終了です。
もっとおっぱい描写を入れようかと思ったけど、自重しました。
ロボっぽい言葉が思いつかない…
エロは次回書く予定。
以上スレ汚し失礼しました。
167名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 07:04:41 ID:MSRh27mM
GJ !!

力の1号の起動性交
技の2号、V3へと続いてハーレムですね

個体識別のために髪の毛の色が違うと >>161
どうせなら赤毛と青毛もいれて五人編成にした方が良いのでは?
168名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 08:47:16 ID:sJz/gJok
GJ!
どストライクな設定でした!クー可愛いよクー
そして報われない研究員達にワロタw

>>167 >>161
あまり言うのもなんですがスレ違いになりますよ。
169名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 08:49:35 ID:tuPuAVLk
レンジャイ!
170名無しさん@ピンキー:2010/03/29(月) 10:18:00 ID:38HQRRl9
>>167>>169
死ね糞ガキども
171名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 13:27:51 ID:MccFhIhb
小ネタ。
こんな親だから冷めた性格になっちゃったんだろうな〜とか思いつつ。
でもちゃんと大切に思っているとかね。

俺は今、人生で一番緊張する場面にいる。
俺の隣には恋人のクー、目の前にはクーのご両親。つまり、結婚の許可を得に来たわけだ。
クー曰く「別にそんな緊張することでもない」とのことだが、
クーの実家がバカみたいにでかい屋敷で、
目の前に座るクーのお父さんはどう見てもスジもんの人にしか見えないほどいかついわけで。
松○弘樹と北○路欣也を足して3かけたような人相をしている。正直怖い。
これを前にして緊張するな、というのがおかしい話だ。
「あ、あの、クーさんのお父さん、お母さん」
勇気と一緒に声も搾り出す。その瞬間、クーのお父さんの目がギラリと光った。
ヤバイ、殺される。本能がそう叫ぶものの、隣に座るクーはいたって普段どおり。
・・・いや、こいつはいつもこんなんだから仕方ない。
とにかく、俺は震える声で言わなくてはいけないことを言った。俺はこのためにココに来たのだ。
「ク、ク、クーさんと結婚させてください!」
「・・・なぁにぃ・・・?」
ドスの効いた声が12畳はある和室に響いた。
一瞬、俺の両親の顔が脳裏に浮かんだ。走馬灯ってヤツかこれが?
「いいよ」
あれ?
「いやー、こいつこんな性格だろ。顔はよくてもこれだからなぁ、正直嫁の貰い手がいないんじゃないかと思ってた」
え、ちょ、ちょっと・・・。
「でもなぁ・・・君が貰ってくれるって話を聞いたときは・・・グス・・・昔から友達も少ない子でな・・・ズズズ」
強面が泣いている。それも号泣だ。横のクーのお母さんは相変わらず「あらあらまぁまぁ」しか言わず、
「またこれだ」とクーはため息を吐いた。「悪人面の癖に情に弱くて涙もろいんだ」
人情映画のヤクザみたいなキャラだな。
「わたしに友達が少ないのを私の性格のせいにしてるが、9割くらいはこの悪人面が原因なんだ」
実の父を悪人呼ばわりするクーもどうかと思うが、
こんなにあっさり承諾されるとは思いもよらず、拍子抜けした。
が、ともかく許可を得たのだ。言うことは言っておかなくては。
「ありがとうございます!」
「やっと孫が見れる・・・」
そういって、クーのお父さんは一人手酌酒。こっちの話はもう聞こえていないようだった。
数ヵ月後、入籍した後に挙式をあげたが、そのときも号泣。
披露宴ではあの悪人面で「パパ嬉しいよ〜」といいながら泣く姿は出席者全員の記憶に焼きつくことになった。
172名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 15:42:09 ID:w/GYtA9O
父親が中心の話しじゃないかw
クーは何処へ
173名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 20:45:32 ID:SKKs0F3m
>>171
親父自重w
でも女の子は男親に似るのですよね
174名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 22:30:26 ID:B/eY5maf
ワロタw
175名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 23:51:48 ID:g52E7MzX
孫 は ど う な っ た ! !
176名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 02:44:35 ID:zlf6eq+e
孫はどうでもいい、孫を作る過程が重よ(ry
177 ◆bMUDLHUK82 :2010/04/01(木) 23:03:00 ID:G96jm3Gr
テスト
178 ◆v5fyRxgy3k :2010/04/01(木) 23:17:55 ID:G96jm3Gr
今日のネタという事で2つ程。
179 ◆v5fyRxgy3k :2010/04/01(木) 23:19:30 ID:G96jm3Gr
>>151のをもう一度。

「クリス!俺、金髪が好きになったよ」
「宗一郎、それは本当ですか?」
「好きにならない方が良かったか?」
「いえ、これで晴れて夫婦になれます」
「はははっ。金髪が好きになって夫婦になるのはぶっ飛び過ぎだろ」
「いいえ。宗一郎が私の髪さえ受け入れてくれれば全ては丸くおさまるのです」
「ははっ。それだけが障害だったみたいじゃないか」
「だって私は宗一郎を愛してますし、宗一郎も私を愛してますし…
 恵と一緒に合同結婚式というのもいいですね」
「はっ?ねーちゃんと?…いやいや、というか今日はエイプリル…」
「ふむ。合同結婚式というのもいい案だな」
「げっ、ねーちゃん!」
「双方に重なる招待客としてはいいが、大学関係の日程が難だな」
「恵の方に合わせますよ。それよりも何処で挙げます?」
「あ、あのね…」
「式場で良かろう。しかしクリスは白無垢がいいだろうが、私はドレスがいいのだが…」
「お色直しで着替えれますよ?」
「お腹があまり目立たない方がな」
「恵、おめでたですか?」
「なっ、なっ、ねーちゃん?!」
「いや、残念ながらまだだが、その時は確定的になれるのだ、いろいろと」
「あぁ、いろいろと」
「クリスは賢いな」
「ふふふ」
「あ、あのぅ、盛りあがってるところ悪いのですが…」
「ん?やはり神前が希望か?」
「そういう事ではなくてですね…」
「宗一郎、私もドレスが必要になりますか?」
「必要どころかいらねぇよ!今日は4月1日!エイプリルフール!さっき言ったのは…」
「嘘だと?」
「そう、嘘。今日は嘘付いても…」
「男たるもの二言は無いよな?」
「恵、宗一郎は日本男児らしくない事はしませんよ」
「あぁそうだったな。失敬、失敬。では式の日取りの話に戻るか」
「いや、だから、あの、その…」
「まだ何かあるのか?」
「まだ何か?」

「ぐすん…('A`) 」
180 ◆v5fyRxgy3k :2010/04/01(木) 23:21:21 ID:G96jm3Gr
以上。

次、2本目。

181 ◆v5fyRxgy3k :2010/04/01(木) 23:24:11 ID:G96jm3Gr
「好きな人ができた」

新年度を迎えた日。
遅く帰ってきた男が深刻な顔をして紡いだ言葉。
一瞬、目の前が暗くなったが今日がそういう日だと気付いた。
「帰るなり何を言うかと思えば…そういう悪質なのは良くないぞ」
「嘘…じゃないんだ」
「嘘じゃない?」
すぐ見抜かれたからまだ続けるというのか?
いいだろう、ただしその分の報酬は頂くぞ。
「どういう女なんだ?さぞかし綺麗なんだろうな?」
「綺麗…というわけじゃない。可愛いと思う事はあるけど」
「ほぅ。じゃあさぞかしスタイルがいいとか?」
「悪くはない。いや、胸は授乳できないぐらいじゃないかな」
影ある笑いをする男。
しっかりとキャラクターを作ってきたのか?
貧乳好きならまたあの調合で…
「それでも私とその女と比べるとそっちなのか?」
「…あぁ、クーやヒーを比べる物じゃないのは解っている。
 解っているがヒーには…」
「ヒーというのかその女は」
無言でうなずく男。
なんだろう、この言いがたい不安感は。演技にしては出来過ぎではないか?
「ヒーはただただ熱苦しくてやたら叫び出すような奴だったよ」
「私とは真逆だな」
「だけどな、だけどな。今のあいつは…」
嗚咽が聞こえる。
誰のだ?
何故、男は伏して泣いているのだ?
これは演技ではなかったのか?
「男、好きな人ができたというのは嘘だろう?」
さぁ顔を上げてくれ。
してやったりとした顔を見せてくれ。
そして崩れ落ちそうになっている私を笑ってくれ。
「あぁ、そうだ、嘘だ」
「やはりそうか」
「ヒーのお腹には子供がいる」
「おめでたか?」
男は無言でうなずいた。
「何ヶ月だ?」
「来月が予定日だ」
「では何かと準備をしておかないといけないらしいな」
私もそろそろそんな準備をしたいものだ。
その為には今日も男には頑張ってもらわねばな。
「ヒーは産みたいと言っている、だけど母子共に助かる可能性が低い」
「難産、いや、母体の状態が悪いのか?」
「あぁ。だからこそ自分の命の炎が尽きても娘に託したいと…」
「娘…せめてものと考えているのか、確かに私も同感だな」
いきなりまだ伏せていた男が腰に組みついた。
「なぁ、クー。どうればいい?ヒーを看取ってやってやる事しかできないのか?」
「?!」
男は涙で濡れた顔で見上げた。
なんでそんなに泣いているのだ?
架空か知っている人なだけではないのか?
まさか、まさかと思うが…
「そのお腹の子は男のか?」
男は無言でうなずいた。


私は男の嗚咽だけが聞こえる暗闇に落ちていった。
182 ◆v5fyRxgy3k :2010/04/01(木) 23:25:28 ID:G96jm3Gr
以上。

では。
183名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:01:17 ID:9mIuTcXm
冗談は相手を見て行え、と言う教訓ですね
184名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 01:12:00 ID:XNoqOgpu
「ん・・・いたいぞ・・もっと優しく・・あっ」
「ほらも少し力抜いて」
「そんなこ・・・んっ・・言われても・・」
「もすこしだからさ」
「ん・・あふ・・も・・だめだ」
ばたん


−「で、肩こりの方は?」
「うむ、大分取れたぞ。ありがとう。君がこんなにマッサージがうまいとは知らなかった」
「それよりえらくこってたけど大丈夫なの?」
「最近は委員の仕事が多いからな・・・」
「そうなんだ・・・僕にできる範囲なら手伝うよ」
「その心だけでもうれしい、ありがとう・・・おかえしに私もマッサージしてやろう」
「と言いつつ何で布団を敷いてるのかな?
そしてなぜ服を脱いでるのかな?」
「私のマッサージは特別でな・・・お互いが布団の上で裸で行わなければいかんのだ
分かったら脱げ!」
「アッー!」


やめて!駄文だからって石投げないで!
ごめんてばorz
185名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 11:28:56 ID:cGWu7EH2
マッサージってえろい
186名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 00:19:55 ID:NXReAB7n
過疎
187名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 18:23:42 ID:SX7qBkbV
過疎って言っても、今大規模規制真っ最中だしなぁ
188名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 02:47:51 ID:s6imQkHW
>>187
ピンクは通常の規制対象外なんだけど皆知らないんだろうな
189名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 11:57:06 ID:6c3ZI3dr
>>188
今回はピンクもだよ。
大手ISPは軒並みやられてる。
190名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 18:07:30 ID:gq0seOBy
>>188
携帯でしか書き込めない
パソコンは軒並み規制…
まさかピンクで規制に引っ掛かるとは……
191名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 13:05:39 ID:W0YqNJOt
まぁ解除されるまでのんびり待とうじゃないか
192名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 00:29:54 ID:UVc3sdsc
鬼のおにゃのことかさ…いいと思うんだ
193名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 23:48:09 ID:Eg3F7Mc6
得意技は空中浮遊と電撃、語尾は「だっちゃ」ですね分かりますん
194名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 09:02:40 ID:fosamdvP
どこがクールやねん
195名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 10:23:39 ID:q6BtE3UK
手段を選ばないところとか
196名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 10:31:21 ID:jZjZ6hml
声と立ち居振る舞いがメーテルとか
197名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 19:17:32 ID:TzWxZWbC
厨ニ病素クール
「男よ、お前と私は結ばれる運命なのだ…!」
「はは、ふはは、ふはははははははははは!!」







…何か違うorz
198名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 21:30:32 ID:AzKv0qNV
「鬼か……鬼……ふふ」
「いや、怖いよセツ、鬼連呼で最後に笑いとかマジ怖いよ」
鬼、そう聞くと俺はあの時を思い出す。
とてもほろ苦い記憶。
俺のその日の記憶は、土下座から始る。
そう、それは俺の暴走する妄想から、彼女が暴走するまでのお話。

――2ヶ月前、節分

「……これは何だ?」
凛とした彼女の声に、俺は土下座をしながらもビクリと背中を振るわせた。
「えーっと、ビキニ?」
目の前には仁王立ちする彼女、そして俺と彼女の間には、ビキニが置かれていた……トラ柄の。
「あぁ、そうだなビキニだ。このクソ寒い2月に、リョウ、お前はこれを持ってきた。で、これは何だ?」
「うーん。着てほしいわけです。節分だし」
下手なごまかしは、彼女の怒ゲージを上げるだけなので正直に答えておく。
「断る」
「お願いします!!」
どうせ断られることは分かっていた。しかし着てほしいという心は抑えきれず、彼女の拒絶に被せるように、懇願の言葉を発する。
もうちょっと頭がよければ、有無を言わさぬ早業で彼女にこれを着せることができるのだろうが、
小学校のころから友人として付き合っていた俺には分かる。
彼女に言葉で勝つのは不可能だ。
「……これを持ってきた理由は?」
少しの沈黙を経て発せられたのは、理由を求める言葉。
「……ウチ、セツにラ○ちゃんの衣装を着てほしいっちゃ♪」
ガンッ!
「なに!?なんで床をおもっきし蹴るの!?こわー!セツこわー!」
「……理由は?」
冷ややかな目線が投げられる。とても怖いのだがどうしよう。
「節分でありますことですし、雪子にこの衣装を着せてキャッキャウフフしたい次第でございます」
「却下だ。なぜ私がこんな寒い日にこんな衣装を着ねばならん」
即却下されてしまいました。
ここまで拒否されてしまっては、立つ瀬がない。
非常にがっかりした後、持って着た仕舞おうとトラ柄のビキニを手に取ろうとしたとき、雪子の後ろから声が聞こえた。
「あれー、亮くん何持ってるの?これ、ビキニ?わー、トラ柄だ」
「いや、あの耀子さん、これはですね、別にそんな疚しい気持ちがあったわけでは……」
「あたしがきてあげよーか?せっちゃん着てくれないんでしょ?」
この妙に間延びした声は、雪子の母親の耀子さん。
ありえない若さとかわいさを残したまま年齢を重ねる、人間ではない別の生き物だ。……いや、人間だけどね。
「母さん、こんなふざけた趣向につきあう必要はない。というかなぜ突然入ってきた」
「せっちゃんったら、あんなに強く床蹴っておいて何言ってるのよ。おうち壊れるかと思ったんだから」
ぷぅと頬を膨らませると、まるで中学生じゃねぇの?と思うような感じになる。ありえん。
母娘漫才をぼけっと眺めていると、耀子さんがこちらに顔を向けてきた。
「で、せっちゃんが着てくれないなら、私に着せて私できゃっきゃうふふすればいいんじゃないのー?」
「……え?」
「却下だ母さん、リョウは私のだって言っているだろう。どうしてそうやってリョウを誘惑するんだ?」
「だってー、せっちゃんが着てくれないなら母親の私が、この義理の息子の持て余す性欲の捌け口にならないとー」
いや、わけが分からないです耀子さん。歓迎したいところですが、雪子の目が怖いです。
「せっちゃんは着たくないんでしょー?着たら亮くんはもっとメロメロになるのにねー」
「……着れる、いや、着るさ。リョウがこれでもっと私のことが好きになるなら、いくらでも着るさ」
「そう?じゃあ私はちょっと買い物に行ってくるからー。今日のお夕飯何がいい?お赤飯?」
「なぜそこで赤飯という選択肢ですか耀子さん……」
「せっちゃん!今日でキめなさい!目指せ着床、学生結婚!」
「了解した、では4時間ほど家を空けて欲しい」
「なに!?とっても恐ろしい言葉が聞こえてきた!?」
「応よせっちゃん!ラ○ちゃんになるなら心もラ○ちゃんで行きなさい!大丈夫、排卵周期じゃなくてもルナバースディがあるわ!」
なんだろう……、この家族おかしい。
199名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 21:32:02 ID:AzKv0qNV
*   *   *   *   *

「……ふむ、どうだろうか?私にあまり派手な柄は似合わないと思うのだが」
3分後、あの恐ろしい会話はとりあえず置いておいて、トラ柄のビキニに身を包んだ雪子を俺はただ感動のまなざしで見ていた。
「セツ、すごくかわいい。何も問題ない。とても良い、グッドだヴェリーグッドだ、パーフェクトだ、ブリリアントだ」
「いや、そこまで感激しなくてもいいとおもうっちゃ」
「……えっと、棒読みでそれを言われても」
「ダーリン、せっかく恋人が恥ずかしさを我慢してこんな格好してるっちゃ、早く押し倒すっちゃ」
「だから棒読みでそれを言われても」
「……ふむ、足りないのは電撃だろうか?」
着替えてきた雪子は、誰に教わったのか何故かラ○ちゃん言葉を話し始めた。
……というか電撃って何?
「確かこの辺にあったような」
トラ柄ビキニのまま、雪子は棚をあさり始める。一体何を探しているのかは知らないが、形のいいお尻がフリフリと揺れていて、非常にエロかった。
「あぁ、あったあった。……ダーリン、浮気は許さないっちゃ」
バヂィ!と音を立てたその手には、スタンガン。いや雪子様、それは決して恋人に向けていいものではありません。
「セツ!?俺浮気なんてしてないじゃない!?」
「ほほぅ?母さんがこの衣装を着ると言った時、貴様何を思った?」
「えーっと、……てへ」
バヂィ!
「怖いよセツ!て言うか実際耀子さんに着てもらう気なんてゼロだってば!」
「ふむ、冗談だっちゃ」
納得したのかしていないのか、しかしあくまでもクールに、手に持ったスタンガンを棚に戻す。
「それで、この衣装を着せたからには、分かっているっちゃか?ダーリン?」
そしてそのまま、ジリジリと俺の方ににじり寄ってきた。
「待て、待て待てセツ。俺もそれに吝かではないけれどほら、ゴム取り出さないと」
「いらないっちゃ、ウチらはもう夫婦同然だっちゃ。子作りは夫婦の基本だっちゃ」
「そんな基本聞いたことない!」
「馬鹿を言わないで欲しいっちゃ、ほらここだ、ダーリンにこの姿を見られた瞬間からもうグショグショで、色が変わってしまっている」
雪子はそう言うと、俺の手を掴んで自分の秘所に導く。
「……ッ!」
グジュリと、まるで底なし沼へ誘われるかの様に沈む指の感覚に、俺は息を飲んだ。
「ハァ……ッ。もっと、動かして欲しい……っちゃ」
もうラ○ちゃん言葉も切れ切れになるほど、彼女は出来上がっていた。
「ま……まって、ゴムをだね……」
「早く……脱げ、私はもう我慢ができない……」
もう既に臨界点を突破しているのだろう。抵抗など全く無駄だというかの様に、彼女は俺を押し倒すと、素早く俺の愚息を取り出した。
「待て……待って落ち着いてセツ!ゴムを……やめ……アッーー!!」

*   *   *   *   *

こうして、俺は避妊具を装着しないまま、約4時間に渡って彼女と目交う羽目になった。
まぁ途中から、こっちも避妊具なんて全く気にしないで彼女の体を貪っていたのだけれど……。
「チッ……なぜ出来なかったのだろうな。あんなに激しく、そして熱い4時間は今まで無かったのに」
「いや、セツ今チッていった?ねぇチッって言った?」
「すばらしかったぞ、君のその力で押さえつけられ、そして尽きることの無い性欲で私を犯し続け、もうやめてといっても私の中を突き続けていたな。あの日は……今思い出してもすばらしい」
「ほんとすいませんでしたぁ!」
がばっ!とその場で土下座を一発。
結局、あの日の4時間で彼女は妊娠をすることは無く、学生結婚という世間様から白い目で見られかねない事態は回避できた。
「出来ちゃってたら……師匠に殺されてた。笑顔で……やめて!笑顔で見えない蹴りを出すのはやーめーてー!」
「責任は取ってくれるのだろう?小学校からの付き合いだ。恋人になったのは高校からだが、私はリョウ以外の男は考えられんし、リョウも私以外を考えられないだろう?」
そう振り向いた彼女は、たまにしか見せることの無い、とても綺麗な笑顔を浮かべている。
「クソ……ずるいぞセツ。こういう時ばっかり目に見えるように表情出しやがって」
「ふふ、これも作戦のうちさ。さて、……次はいつあの衣装でやるっちゃ?ダーリン?」
「もう非常にこりごりなので勘弁してください」
彼女に振り回される生活は、まだまだ続きそうだった。
200名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 01:11:23 ID:MTW0Hft+
おおおお、これはいい。GJ
妊娠を望む素直クールな娘さんっていいなあ。

耀子さんとの親子d……
>まだまだ続きそうだった。

ぜひ続編も。
201名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 01:49:39 ID:zLRr8shk
GJ!
次は弁天様だな!
202名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 12:05:37 ID:DuWrmHyk
GJ!
203名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 01:30:26 ID:Liu95Gln
一応保守
204彼女は水沢さん。:2010/04/16(金) 02:42:57 ID:mmQHUFNT
「お前、わかっているのか?これは体操服だぞ?」
「ごめん、ちょっとなに言ってるのかわかんない」
 
 僕の自宅、そして自室、更にベッドの上。
 そこで仁王立ちしているのは僕の彼女でありクラスメイトでもある水沢モモ。
 ちなみに僕が自ら部屋に招いたわけでは無い、帰ってきたら部屋にいたのだ。
「どこから突っ込んでいいのやら……」
 頭をかかえ嘆息する僕。
「なんだ、やはり体操服萌えなのか」
「え?」
 今のセリフのどこにそんな要素が?
「随分と性急だな、それが若い性のなせるワザか」
「は?」
 あらなにこの娘、会話が出来ない。
「突っ込みたいのだろう?穴という穴に」
「あぁ、わかった、それ突っ込み違いだから」
 まぁ、わざと間違えているのだろうが。
 まったく面倒臭いお嬢さんである。
「違ったのか……」
 もの凄い勢いで落ち込みながら半袖体操服の胸のあたりを横に引っ張る水沢。
 あ、やばい本気だった。
 水沢は長いため息をつきつつベッドの上で体操座りになると、
「うん、体操服だとやはりこのポーズがしっくりとくるな」
 「しっくりしっくり」と言いながら何度も1人で頷いている。
 なにしにきたんだよ、この娘。
 というかどうやって侵入したんだよ、初めて出来た彼女が不法侵入者ってどういう事だよ。
「もう宇宙人が出てきても受け入れる心境です……」
「どうした突然、残念ながら私に宇宙人の知り合いはいないぞ」
「だろうね」
 うん、もういいや、とりあえず聞くことだけ聞いとこう。
「あのさ、どうやって家に忍び込んだの?」
「忍び込んだとは人聞きの悪い、高校生の彼女が彼氏の家にサプライズ訪問だぞ?嬉し恥ずかしじゃないか」
「僕が家にいる時に何の予告もなく水沢が来る場合はそうだろうね」
「では今は」
「驚きしかないよね」
「そうか……」
 戸惑いと呆れもあるけどね。
「で、どうやったの?次から気をつけるから教えてよ」
「あぁ、それはだな……」
 彼女の視線が窓に行く、風でカーテンが揺れる、鍵の付近の窓ガラスが割れている――
「気をつけようがねぇよ!」
 思わず叫んでしまった。
 力業にも程がある、そして何がサプライズ訪問だ馬鹿やろう。
 すると水沢は突然、ベッドの上に置いてある自分のバッグをゴソゴソし始め、何かを取り出す。
「これがその時の『石』です」
「お前か!お前の硬さが僕のガラスを傷つけたのか!」
 僕は水沢からその石を取り上げ、ゴミ箱に放り込んだ。
「違う、割ったのは私」
「知ってるよ!」
「弁償は任せて」
「言われなくてもそのつもりだよ!」
205彼女は水沢さん。2:2010/04/16(金) 02:47:49 ID:mmQHUFNT
 
 
――ガムテープで着飾った窓ガラスを背に僕は水沢を睨み付けた。
「あのね、付き合っているからって何をやってもいいわけじゃないの、わかる?」
 ここは多少きつく言っておかなければならない、今後の僕達の関係の為にも。
 と――
「私はお前に何をされてもかまわないぞ」
 床に正座し、そう言い放った水沢の、普段は冷たく感情に乏しいように見える整った顔が今は真剣身を帯びている。
 不意打ちにすぎる。
 その真剣な瞳、黒く美しい長髪を視界に入れた僕は情けなく狼狽えながら、 
「な、何をされてもって……、そ、え?ナニヲサレテモ?いやいやいや、それは、君、困るよ君」
 あ、ちょっと自分でもなに言ってるのかわかんない。
 困ったぞ、若い性に『何をされても』という言葉がここまで効果的だったとは。
「そう、何をされても、だ」
 重々しく宣言する水沢。
――うおおおおおお!テ、テンションあがってきたああああああああ!
 父さん!母さん!妹!あ、妹はいないわ。
「ナニヲサレテモ……、つまり、何でもござれと?」
「ござるよ」
 深く頷く水沢、いや、性天使ミズエル。
 うはっ、僕ちゃん興奮してきちゃった!
「ななななななら、まずはお、おおお、おっぱいさんを、二、ニギニギさせてくださらないだろうか」
 その平均的な大きさのおっぱいさんには普段から興味津々だったんだぜ……、僕。
「それは……、ダメだ」
 …………?
「……な、なんで?」
 何でもって言ったじゃないか。
「は、恥ずかしい、から」
 言うと、水沢は頬を染めた。
 それは初めて見る表情だった。
 可愛い……、確かに可愛い、可愛すぎる、モフモフしたい、が。
「今じゃないだろおおおおおおおおおおおおお!」
 僕は吠えた。
 水沢の性格なら平然と触らせて、途中から「あんっ……」とか隠しきれないエッチな声が出てきちゃってむふふふふ!だろ!
「何をされてもっていうのは、窓ガラスの話だったんだ、勘違いさせてしまってすまない」
 早くも落ち着いたのか、冷静な顔で頭を軽く下げるミズエル、いや、水沢。
 というか割らないから、僕は窓ガラス割らないから。
「……ふむ、実際に面と向かって卑猥な事を言われると、こうも恥ずかしくなるものなのだな」
 彼女は呟くように言った。
「さっきは『突っ込み』って言葉に対して普通に穴とか言ってたじゃん」
 一応突っ込んでみる。
「あれは冗談だったからな」
 やっぱり冗談だったのかよ!
206彼女は水沢さん。3:2010/04/16(金) 02:49:57 ID:mmQHUFNT
 くそう!この熱くなった胸と脳を僕はどう扱えば良いんだ!
 僕が壁にもたれかかり気持ちの悪いポーズを取りつつ、これまた気持ちの悪い唸り声をあげている、と、
「そんなに、触りたい、のか?」
 こちらをチラチラと窺うようにしながら彼女はそんな事を言った。
「あー、もうそりゃだって僕も男の子だから」
「……男だから触りたいのか?私が女で、お前が男だから触りたいのか?」 
 …………。
 はー……、本当にわかってないんだな。
「水沢のだから触りたいんだよ」
 当たり前だ、そんなこと。
「う、うむ、そうか、私だから、か」
 はにかみながら自らの頬に手をあてる水沢。
 今日はビックリする位に色々な表情をしてくれる、それは嬉しい、嬉しいが――
 やっぱり、水沢にはいつもの超然とした表情がよく似合っている。
 そんな表情に、僕は心惹かれたのだ。
 ひどい話かも知れないが、こんな照れた顔をいつまでもして欲しくはない。
 なので――
「それはそうとさ、なんで体操服なの?」
 僕は床に腰を下ろし、同じく床に座った彼女に目線を合わせると、彼女が話したそうな話題に話を戻すことにした。
「ん?ああ、これはな」
 いつもの顔と声音に戻り、体操服を軽く引っ張りながら説明を始める水沢。
「土の香りと汗の香り、生足、太もも、二の腕、肘と膝、チラミエする脇、おへそ、躍動感……」
 そこまで一息に喋ると、水沢は目を瞑り、
「体操服……萌え……」
 やけに色っぽい吐息と共にそんな言葉を吐き出した。
 そしてすぐに真顔に戻る。
「ごめん、ちょっとなに言ってるのかわかんない」
 あぁ、これぞいつもの水沢だ。
 と、いきなり水沢が右の手で僕の右手を握ってきた。
 しっとりと吸いつくような少し冷たい水沢の右手の感触。
 更にそこに左手も重ねてくる、不思議と左手の方が温かく感じた。
「胸はまだダメだけど」
 僕の眼をジッと見つめながら言葉を紡ぐ水沢。
「手なら」
 グッと水沢の両手に力が入る。
 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
 その力を保ちつつ今度は僕の右手を両手でグニグニとこね始めた。
「ちょっ!痛い!いででででででででで」
 僕は涙目になりながら悲鳴をあげた。
 しかし彼女は力を弱めずにこね続ける。
「骨が!骨が!」
 僕の右手が使い物にならなくなっちゃうよぉ!
 痛みで頭がボーっとなり始める、と――
『チュッ』
 何かが頬に触れ、すぐに離れた。
207彼女は水沢さん。4:2010/04/16(金) 02:51:56 ID:mmQHUFNT
 
 顔を離した彼女は立ち上がると、ガムテープ済みの窓を開け、そこから片足を出す。
「またな」
 言うと、阿呆のように頬を押さえる僕を尻目に彼女は完全に窓から外へ出た。
 「またな」じゃねぇよ、玄関使え。
 
 
 頬を押さえつつ僕は立ち上がり何気なくベッドに目をやった。
 そこには、置き忘れられた彼女の通学バッグ。
 ため息をつきつつ近づき、好奇心からその中を覗いてみる。
 バッグには学校の制服が入っていた。
 
 
 案の定、次の日、彼女は体操服を着て学校へやってきた。
 そしてその日から僕は『羞恥プレイ』『体操服フェチ』『鬼畜彼氏』と呼ばれるようになった。
 
 
「なんだ、やはり体操服萌えだったのか」
「……もうそれでいいよ」
僕は体操服萌えとして生きていく覚悟を決めた。
208名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 03:01:03 ID:mmQHUFNT
とりあえずここまでで。
出来る限り早くエロい展開にもっていくつもりではあります。
209名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 12:05:29 ID:T87j389e
GJ!
これはいい体操服
210名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 16:34:58 ID:E+iV0K57
>>208
いい振り回されっぷりww
wktkwktk
211名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 00:35:41 ID:s8p5KXrd
GJ!
今日からお世話になりますwktk
212彼女は水沢さん。5:2010/04/17(土) 03:05:51 ID:xGSF9ZfU
 
 僕と水沢のお付き合いが始まるキッカケは意外にも、水沢からの告白だった。
 
――お前、私と付き合え。
 さすがの僕も「どこに?」とは聞かなかった。
 というかテンパってしまい何が何やらわからなくなっていたのだ。
 何故に水沢はこのようなセリフを吐きながらも無表情なのか、何故にわざわざHRでクラス全員(そして担任)が揃っている時を選んだのか。
 シンと静まり返る教室に、堅く冷たい彼女の声が再度響く。
「なぁ、お前、私と付き合え」
 多少つり上がり気味の眼にやけに黒々とした瞳、ピンク色の肉付きが薄い唇、適度な高さを持ちながらもあくまで控え目な鼻。
 それらはまるで感情が宿っていないようにも見える程に整っている。
 サラサラと指通りの良さそうな長い黒髪が揺れた。
 彼女が、何も言わず惚け続ける僕に首を傾げたのだ。
「どうなんだ?」
 彼女は僕の眼をのぞき込むようにする。
――実は僕も前からあなたの事が気になっていたんです。
 よし!こう言おう!しかもこのセリフは決して嘘なんかではない。
 とある家庭の事情から、僕はいつも無表情でどこか大人っぽくみえる水沢に確かな憧れを感じていたのだ。
「ぼぼぼぼ僕でいいのでありませう?」
 しかし口をついたのはこんな言葉で、正直自分でも驚いた。
「ああ、お前が良いのだ」
 こんな不細工な応答にも表情を変えずにサラリと返す彼女。
「なにせ、一年間、見つめ続けて来たのだからな」
 そしてサラッと凄い発言をする。
 ちなみに現在、僕達は高校二年生で季節は春。
 とすると入学してからずっと見つめられ続けていた事になる。
 水沢みたいな美少女に惚れられる要素が僕のどこにあるのかはわからないが、素直に嬉しい。
「あ、ありがとうごひゃいまふ、ここ、こ今後ともよろひく」
 そしてこういう時に締まらない自分が恨めしい。
 僕が水沢の告白を受け入れると、静かだったクラスメイト達が一斉に沸いた。
 みんなは口々に「ようやくか」「鈍感過ぎ」「長かった……」「おめでとう水沢さん」等と言い、頷きあっている。
「はーい、騒がない騒がない、じゃあHR始めますよー」
担任の声を合図に教室は再び静まった。
 
 
「もうあれから1ヶ月か、早いような遅いような」
 5月の気怠い教室の中で、僕は水沢と向かい合って会話をしている。
「違う、1ヶ月と3日だ」
 真顔で水沢が変なところに食いついてきた。
「だいたい1ヶ月だろ」
「3日の違いをだいたいと言ってしまうのは頂けないな」
 こうなると水沢は案外頑固なので引かない、なので僕の方が折れるしかない。
「わかったよ、言い直すよ。あれから1ヶ月と3日か、早いような遅いような」
「うむ」
 納得したらしくしきりに頭を上下させる水沢、無表情もどこか満足げだ。
「2人で過ごした3日間を雑に扱われては困る」
 さり気なく可愛い事を言うのも彼女の特徴である。
213彼女は水沢さん。6:2010/04/17(土) 03:08:00 ID:xGSF9ZfU
【コスプレする水沢さん。】
 
 
 6月の湿度は高いもののよく晴れた日、学校から家に帰るとリビングで私服の水沢がくつろいでいた。
 こちらに気付き「おかえり」と軽く右手をあげる水沢。
「あ、あぁ、ただいま」
 僕もそれに右手をあげて応える。
「遅かったな、何をしていたんだ?」
 彼女は僕の通学用バッグを受け取りながらそんなことを聞いてきた。
「うん、ちょっと本屋で新刊のチェックをね」
「私は1人でひどく寂しかったぞ」
 と、まったく寂しくなさそうに言う水沢、だがこれで結構寂しがり気質なようなので、あながち冗談とも言い切れない。
「ごめんごめん、……ところで、さ」
「ん?」
 僕の胸のあたりをクンクンと嗅ぎながら『なに?』と首を傾ける彼女。
――僕は思いっきり息を吸い込み、
「なんでいるんだよ!」
 叫んだ。
 その音量に両手で両耳を押さえる水沢。
「またか!またガラスか!石でガラスをやったのか!」
 詰め寄る僕の眼前に何かをスッと近づける水沢。
 目の前で揺れるそれは我が家の……鍵?
「へ?これ、家の鍵?」
 混乱する僕に、彼女は1つ頷くと、
「お前のお母さん、つまり私の未来の義母がくれたんだ」
 な、なぁーんだ、母さんから鍵を貰ったのか、なら、僕のガラスは無事だったんだね……。
「色々と突っ込みたいところはあるけど、ガラスが無事ならまぁ……良いや」
 うん、良いや、別に。
「い、色々と突っ込む!?」
 彼女が恥ずかしそうな顔をしながら声をあげた。
「あ、それはもういいから」
 何故かこの流れは彼女の中では鉄板らしい。
「……そうか」
 少し残念そうな顔をする水沢。
 僕はひとつため息をつき、
「でさ、今日は何しに来たの?」
「ナニしに!?」
「……話進まないからそれ禁止ね」
 やや怒気をはらんだ声音で言うと、水沢は床に体操座りになり、
「……私の唯一のハイテンション芸が……」
 などと呟きながらしょげた。
 僕はもう一度、今度は少し大きめにため息をつき、
「で、今日はどういった用事で来たの?」
 彼女は体操座りのまま、
「コスプレだ」
 そう言った。
「コスプレか」
 僕はそう返した。
 彼女は体操座りを解除しゆっくり立ち上がると、ソファに置いた自身の通学用バッグを手に取り、中からピンク色の布を取り出す。
――そしてバッとそれを広げた。
「魔法少女だ」
 彼女はそう言った。
「魔法少女か」
 僕はそう返した。
214彼女は水沢さん。7:2010/04/17(土) 03:12:31 ID:xGSF9ZfU
「やたらと派手で露出の多い衣装だね」 
 とりあえず感想を言ってみる。
 水沢はどこか自慢気に、
「だろう?ふふ……」
 そう言い残しリビングから出て行った。
 
 
――20分後。
 僕の前に立つのは露出度の高い魔法少女服の上に僕のコートを着た水沢。
 知らない人が見たら男物のコートを着ただけの少女にしか見えないだろう。
 173cmと僕はあまり背の高い方では無いが、それでも159cmの彼女が着ると、そのコートはかなり大きく見えた。
 まぁ、それはひとまず置いておこう。
「魔法少女の意味なくね!?」
 露出は!?露出はどうなっているの!?
「思ったよりも恥ずかしくてな」
 目線をそらしながら言う水沢。
「なら初めから着なければいいじゃない……」
 僕がそう呟くと、
「何もわかっていないな」
 フッと軽く笑うように彼女は言い、
「コートの下は露出過多な魔法少女……、ロマンを感じるだろ?」
 チッチと人差し指を振る。
 ……なんかムカつくな、この娘。
 よし、困らせてやろう。
「でもやっぱりそれじゃあコスプレの意味が薄いでしょ?せっかくだし、ちゃんと見てみたいな」
 水沢の眼が凝視すればわかる程度に泳ぐ。
「それに、僕、実は魔法少女萌えなんだ」
 『スススッ』物凄い勢いで僕に顔を近づける水沢。
「そ、それは本当か?」
 微かにだが鼻息が荒い。そして近い、超近い。超まつげ長いあら素敵。
「あ、う、うん」
 顔と顔の急接近にドギマギしながら答える。
 彼女の吐く息が不思議なほど甘い。これが少女力のなせるワザか。
「……それならば、仕方がないな」
 言うと彼女はコートの前のボタンをひとつひとつ外していく。
 ひとつボタンが外れるごとにピンク色の眩しい衣装が存在感を増す光景のエロさがエロい。
 僕の古くからの友人もチャックという名の扉を叩きだす。
 セイヨ君と共に飛び出す気なのであろうか?
 そんな頭の悪い事を考えている内に水沢がコートを脱ぎ終わる。
「ど、どうだ?」
 羞恥心から無表情を保ち切れない様子の水沢が僕に尋ねてきた。
――今の水沢は、白く輝く両肩とお腹が丸見えだった。
 可愛い縦長なおへそも『こんにちは』している。
 食い入るように見つめていると真っ白なそれらにサッと朱がさす。
 更に見つめ続けると、白に朱が混じりピンクになった水沢の露出した肌がじわりと湿り気をおびていく。
 はぁはぁと僕の呼吸が荒くなる。完全に興奮してしまっていた。
 それは彼女も同じなようで、いつもはただ滑らかなだけの眉間に小さく皺が寄っている。
 そんな姿を見ていたらもう我慢出来なくなり、僕は彼女のピンクから完全な赤になりつつある脇腹に手を伸ばし――
 指先で軽く、触れた。
215彼女は水沢さん。8:2010/04/17(土) 03:18:02 ID:xGSF9ZfU
 些細だが肌と肌との接触。
 彼女の脇腹は見たとおり、いや、見た以上にじっとりと湿っている。
 「ひゃ、あ」と彼女は堪えきれないといった風に声を出した。
 僕は右手の指先で撫でるように彼女の脇腹のその吸いつくような感触を楽しむ。
「んっんんっ……」
 彼女が僕の指先の動きに合わせ身体を震わせる。
 僕は彼女の脇腹の上に五本の指をねっとりと這わせ、その指先を一気にキュウッと窄めさせると、
「ぅんっ……あああああああっ!」
 今度は肌にそわせじわりじわりと五指を開き、手の平をピタリと水沢の瑞々しい脇腹に吸いつかせる。
 じとっと手の平に感じる水沢の汗、じんわりと体温、ふわりと柔らかさ。
 より深くそれらを感じる為に僕は目を閉じ、手の平に意識を集中させると、
「もっ、もうダメだ!」
 悲鳴じみた彼女の声、頭に鋭い衝撃。
――そして失神した。
 
 
「調子に乗ってしまいました、ごめんなさい」
 冷静になった僕はまず謝った。
 それから彼女に着替えを促しリビングから出てもらうと、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してがぶ飲みした。
 
「じゃあ、また明日」
 玄関の外で、私服に着替えた彼女を見送る。
 軽く右手をあげる僕に彼女も右手をあげて応じ。
「ああ、またな」
 いつも通りの無表情で颯爽と去っていった。
 その姿に僕はひどく安心する。
――後で気づいたのだが彼女は僕の部屋(着替えに使用)に通学用バッグを忘れていた。
 中には当然のように学校の制服と魔法少女服。
 
 
 次の日から僕の学校でのあだ名は『AV監督』『体操服マニア』『業者の人』になった。
216名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 03:23:03 ID:xGSF9ZfU
今日はこの辺で。
次はもう少しエロくなるよう努めます。
217名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 12:08:16 ID:lMBFQ3e9
乙!
この雰囲気好きだ
218名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 13:37:13 ID:9JTIoBQj
業者の人ww
GJ、次回も楽しみにしてる!
219名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 22:39:24 ID:TNXD/ymV
投下する人が増えたね。
220名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 02:09:09 ID:ewO0QZm5
>>216
GJ!

でも173cmは充分でかいだろ…。平均身長軽く越えてるし。
221名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 02:24:12 ID:y6cfdMrJ
高三男子の平均が170cmちょうどくらいなので、「高い方ではない」という言い方は正しいぞ
クラスによっては真ん中ってこともありえる
個人的には、高い、と言い切るなら175〜7cm以上は欲しい
222彼女は水沢さん。9:2010/04/18(日) 03:26:58 ID:DO6jyWYd
【学校での水沢さん。】
 
 
――午前――
 僕と水沢は基本的にただ真面目に授業を受けるだけである。
 休み時間は二人でお喋りをするか予習もしくは復習をしている。
 そしてたまに僕は男子、水沢は女子に話し掛けられ簡単な受け答えをする。
 ちなみに現在、水沢は僕の隣の席に座っている。以前、僕の隣にいた女子が水沢に席を譲ったのだ。
――お昼――
 僕たちは並んで弁当を食べる。
 僕の弁当は両親が共働きで忙しい為、僕が自分で作ったものだ。
 だからというか、品数が少ない。たくさんの種類を作るのは結構面倒くさいのである。
 水沢の弁当は水沢の母親が作っているという色のバランスにやたらとこだわった逸品で、味も抜群だ。
 僕と水沢は互いのおかずを交換しつつ食べる。完全にこちらだけが得をしているようで少し気が引けるが、水沢は僕の作るおかずを好きだと言ってくれている。
 ……しかしここ4日間、僕と水沢はまったく同じ内容の弁当をつついていた。
――午後――
 この時間になってくるとさすがに眠い。
 ふと隣に視線をやると、午前と変わらず黒板に目を向け黙々とノートをとる水沢。
 休み時間に聞いてみた。
「ねぇ、水沢は午後の授業で眠くなったりはしないの?」
「ああ、私は夜に寝る派だからな」
「ま、まぁ僕も夜に寝る派ではあるけど……」
「うむ」
 水沢は満足げに頷いた。
――帰宅――
 僕も水沢も部活には入っていないので、HRが終わるとさっさと帰宅する。
 学校の校門を出て右に行くと我が家、左に行けば水沢家である(まだ行った事はないが)。
 なので僕たちは校門を出ると互いに右手を軽くあげ、そこで別れていた。
 ……だがここ4日間、水沢は校門を出てから僕と一緒に右に曲がっている。
 
――僕と水沢は現在、何故か同棲をしているのだ。
223彼女は水沢さん。10:2010/04/18(日) 03:28:37 ID:DO6jyWYd
【僕の家族と水沢さん。】
 
 
 6月もあと数日で終わりという土曜日。
 時計の針が午後6時をさす頃、我が家の食卓には僕と僕の両親、そして水沢がついていた。
 一応言っておくが、席順は父さんの前に僕、母さんの前に水沢、僕の隣が水沢で父さんの隣が母さんだ。
 ちなみに父さんと水沢はこれが初顔合わせである。
 目の前にはグツグツと煮えるすき焼き。
「さて……、では食事の前にひとつ言っておきたいことがある」
 いかにも大切な事を言いますよ顔で父さん。
 水沢もやや真剣な顔をする。
「孫の名前は父さんが決めるかんねっ!」
 溌剌とした調子で父さんはガッツポーズをした。
 すると突然母さんが『ガタッ』と椅子を鳴らし立ち上がると僕を指差し、
「お父さんのセンスの無いネーミングはこの息子だけで十分です!」
 言いながらも思いっくそ僕を指差し続ける母さん。
 僕はこの人から『人を指差してはいけない』という教育を受けたはずだった。
「なにを言う!」
 そう声をあげ、今度は父さんが立ち上がる。
「父さんのネーミングセンスはな……!ネーミングセンスはな……!」
 父さんの眉間に深い皺が刻まれていく。
「……とくに思い浮かばないから、とりあえずすき焼きを食べようか」
 卵を取り皿に割り入れ、無言でかき混ぜる僕ら。
 僕は今日は何があっても突っ込まないと決めていた。
 なので黙って三人の会話を聞く。
父さん「水沢さん、ご趣味は?」
水沢「登校と下校」
母さん「どちらの方が好きなのかしら?」
水沢「やや下校が優勢」
母さん「あたしは登校派でしたね、お父さんは?」
父さん「ガッツリ下校派」
母さん「ガッツリですか」
父さん「無論オムロン」
母さん「下校の何がそんなに良かったんです?お父さん」
父さん「たとえばバッタを捕まえたりね」
母さん「バッタって、虫の?」
父さん「そう、虫の。オレ仮面ライダー捕まえちゃったよー!みたいなね」
母さん「昔から好きだったんです?仮面ライダー」
父さん「いや、別に。ハマったのはクウガからだよ」
母さん「あら、そうだったんですか。てっきりわたしはもっと昔からだと」
父さん「あれ?言ってなかったっけ?DVDも平成からしか揃えてないっしょ」
母さん「あー……、そこら辺ちゃんとは見てなかったですからねぇ、わたし」
父さん「え!?何度か一緒にDVDで観たじゃん!ちょっ、ちょっと平成ライダーの題名、いくつか言ってみ」
母さん「……さぁ、わかんないですねぇ」
父さん「さっき『クウガ』って単語出てきたのにもう忘れちゃったの!?」
母さん「深く考えて会話してないですから」
父さん「な、なんだよぅ、なんかそんなこと言われると話しにくくなるじゃんかぁ」
母さん「……あ、ほらほら、そこのお肉もう煮えてますよ」
父さん「あぁ、うん」
 煮えた牛肉に箸をのばす父さん。
224彼女は水沢さん。11:2010/04/18(日) 03:31:04 ID:DO6jyWYd
 
――両親の会話を聞き流しながらの夕食が終わると、
「よし!みんなでアギト観ようぜ!」
 父さんがそのような提案を楽しそうにしてきたので丁重にお断りし、水沢を伴い二階の自室へ。
 階段を上り、ドアノブを下げ、扉を開けるとそこには六畳半の部屋には不釣り合いなダブルベッドが。
「僕のシングルベッドどこいったんだよ!」
 僕は今までたまった鬱憤を晴らすかのように叫んだ。
 そして階段を駆け下り、リビングに飛び込むと再び叫ぶ。
「どんなトリックだよ!」
 飛び込んだ勢いで僕は父さんの足下まで来ていた。
「ああ、父さん頑張ったからな」
「そんな問題!?」
 父さんは『どんなもんだいっ!』と胸を張りながら、
「あと今日は水沢さん、うちのお前の部屋のダブルベッドに泊まっていくからな」
「場所が具体的!」
 父さんの足下で僕は声を張り上げた。
 
 
――午後10時、お風呂をすませた僕ら二人はベッドの上で向かい合っていた。
「私はそろそろ寝るが、お前はどうする?」
「まだ少し早いけど……今日は色々あって疲れたし、もう寝るよ」
「うむ」
 頷くと彼女は掛け布団の中に潜り込んだ。僕は欠伸をしながら部屋の電気を消すと、彼女と同じように布団の中へ。
 ……。
 …………。
 ………………。
「もう寝た?」
 定番のセリフを言ってみる。
 少しの間があり、
「いや、起きている」
 僕は彼女の方に少し顔を傾け、
「その……、どうだった?僕の両親は?」
 また少しの間があり、
「ん?聞こえないぞ?」
 言いながら彼女はズリズリと動き、身体を僕に近づける。
「いや、だから僕の両親はどうだったかなって」
「……聞こえんなぁ」
 更に僕に身体を寄せる水沢。
「……水沢?」
「まったく聞こえないなぁ」
 ピタリと僕に身体をくっつけてくる。
「み、み、水沢!?」
 彼女の吐息が僕の耳に吹きかかる。
「暖かいな」
 呟くように僕の耳元で言う水沢。
「え?」
「お前の両親だ」
 彼女は僕の唇の上に左手の人差し指をのせ、脚を絡ませてくる。
「暖かいな」
 至近距離で、柔らかく水沢が笑う。
225彼女は水沢さん。12:2010/04/18(日) 03:33:22 ID:DO6jyWYd
――水沢?
 水沢は左手を僕の唇から僕の右頬に移動させる。
 その左手に力が入ったかと思うと彼女の顔が急接近。
 唇にふんわりと、しかし確かな重みがあり適度に湿った何かが触れ、離れる。
「おやすみ」
 そう言った彼女は僕の胸の上に頭を置くと、程なくして寝息を立て始めた。
 
 
 次の日の日曜日。
 我が家の夕食の席には昨日と同じ面々。父さん、母さん、僕、……水沢。
「――と、いうわけで。2人に悲劇的な駆け落ちをさせてしまうよりは、この家で同棲をしてもらった方が良いよね!という話になった」
 父さんが満面の笑みを浮かべて言う。
「ごめん、ちょっと聞こえなかったから。もう一度お願い」
 聞き間違いかな?と思い僕は聞き返した。
「水沢さんのご両親とも話し合った結果。2人に悲劇的な駆け落ちをさせてしまうよりは、この家で同棲をしてもらった方が良いよね!という話になった」
「なんで駆け落ち前提なんだよ!」
 僕はこれ以上ないって程の笑顔な父さんから、半笑いの母さんに素早く顔を向けた。
「……まぁ、いいんじゃないの?」
 と、軽く言う母さん。
 ダメだ、話にならない。
 僕はもう1人の当事者である水沢に顔を向け、
「ねぇ?水沢はこんな急に同棲なんて嫌じゃないの?」
 それに対し水沢は、
「嫌も何も私が提案したことだ」
 ……はい?
「このまま行くと確実に駆け落ちコースだ、とな」
「僕たちのどこにそんな要素が!?」
 すると、
「お前は、私と暮らすのは嫌か?」
 僕の眼をしっかりと見つめながらも少し寂しげに言う水沢。
 ぐおおおおおおお!ひ、卑怯だ卑怯だ!
 しかしいくらなんでもさすがにこれは展開が早すぎる。正直ついていけない。
 断るぞ!やれる!僕は言える!よーし!
「い、嫌じゃ……ないけど……」
 ダメだろ僕!そこを濁したら……
「そうか、なら一緒に暮らそう」
 ほらね、そんな中途半端じゃあ彼女はこう返すよ。
「……はい、喜んで」
 ね?それで僕も了承しちゃうよ。
 
――このようにして僕と水沢の同棲は始まったのだった。
226名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 03:39:56 ID:DO6jyWYd
準備も終わりましたし、次で最後です。
何とか明後日くらいまでには……と考えています。
227名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 04:07:48 ID:ftvn1tKY
父親がバカ過ぎるwww

最後だなんてさびしいな
もっと続け
228名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 09:10:07 ID:6qC0klsq
>>226
GJ!もう最高ッス!
父母水沢さんを一生観察したいwww
229名無しさん@ピンキー:2010/04/18(日) 23:49:11 ID:MQAQsLmh
ヒドすぎわらたwww
変に理解のある親もダメだな、やっぱw
230名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 00:11:28 ID:J9P1VLm1
GJ

ライダークソワロタ
231名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 21:34:40 ID:0SxisDxl
また規制かな?
232名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:24:57 ID:gNeGkRLd
書き出すと長くなってきて終わらせることが出来ませんでした。
しかもエロ無しです、ごめんなさい。

では、投下します。
233彼女は水沢さん。13:2010/04/21(水) 01:27:06 ID:gNeGkRLd
 あっ!……という間に一年が過ぎた。
 これといって大きな喧嘩をする事もなく、今でも僕と水沢は僕の部屋のダブルベッドの上で寝起きを共にしている。
 ただこの一年、何もなかった!性的な意味で!
 まぁこれは水沢よりも僕のヘタレっぷりが悪いのだろうけど……。
 だけど一年前と変わった事もある。
 まずは二人の距離感だ。水沢、なんか近い。やたら近い。
 これは『心の』距離感だとかそんな曖昧なものではなく、身体の近さの話である。
 家でも学校でも水沢は常に僕に身体を触れ合わせてくるようになっていた。
 その様子に学校のみんなは『親子バッタ』『体操服の売人』『連れ回しプレイ』などと親しみの込もったあだ名をつけてくれた。
 その頃には学校のほぼ全生徒に二人の事が知れ渡っていたそうである。
 次に、水沢と僕が仮面ライダーを好きになった事だ。
 キッカケは高校二年の夏休み。父さんの「夏だしアギト見っぞ!」という言葉で幕を開けた仮面ライダーアギト観賞会。
 なんとこれには水沢夫妻も参加した。二人は水沢に負けず劣らずの強烈な性格をしていた。
 このアギト観賞会の時の話は後でしようと思う。
 最後は、お互いの趣向を知ったこと。
 僕の好きなもの嫌いなもの、水沢の好きなもの嫌いなもの。
 これについてはこの一年を回想しつつ話していこう。
 では、まずは夏休みに、家から比較的近いところにある小さな動物園に二人で行った時の事から。
234名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:28:25 ID:gNeGkRLd
【動物園だよ水沢さん。】
 
 
 高校生二人、800円を払って中へ。
 臭い、入った瞬間獣臭。
 暑い、今は8月夏休み。
 僕の隣で僕の右手を握っているのは水沢モモ。僕の彼女だ。
 その彼女は今、夏っぽいワンピースを着ている。夏っぽいって何だよ?とあなたは思われるかも知れない。
 夏っぽいとはつまり薄めの生地で、色は白を基調に青と黄。
 だいたいそんな感じの事だ。
 これでわかってもらえないのであれば僕はもう知らない。
 とにかく夏っぽいワンピースを着た可愛い水沢は僕とおててを繋いで臭くて暑い動物園の中にいるのだ。
「臭いな」
 と、水沢。
「奇遇だね。僕もそう思っていたところだよ」
 一匹の動物も見ずに入り口付近で立ち尽くす僕ら。
「それに暑いな」
 微妙に口を歪めながら水沢。
「なら手を離す?」
 僕が繋がれた二人の手を見ながら言うと、『グッ』と力を込めた水沢の左手に破壊されそうになる僕の右手。
「痛い痛い痛い痛い」
 軽い冗談のつもりだったのに。
「痛いと思うから痛いんだ」
 更に手に力を入れる水沢。
「痛たたたたたたた、な、なら、暑くないと思えば暑くないんじゃないの?」
 無言。
「痛たたたたたたた痛い痛いやめてごめんなさいもう言いませんすいませんごめんなさい」
 水沢は手の力を弱め、僕の目を見ると、
「やはり痛いのは痛い。臭いのは臭い。暑いのは暑い。だな」
「……だね」
 僕は水沢の手を引くと動物の癒やしを求め歩き出した。
 
 第一の動物は日本猿だった。
 猿も暑さでダルそうにしている。
 そんな猿をダルそうに眺めている虚しさったらない。
「とりあえず……、エサでも買って、あげてみる?」
 僕は『エサ』一個100円と書かれた紙が貼られている箱を指差す。
「いや、いい」
 水沢は僕の手をひいて歩き出す。
 第二の動物はヤギだった。
 目が少し不気味だ。
 水沢もそう思ったらしく、ヤギをチラッと見て、すぐにそこから離れた。
 第三の動物、レッサーパンダ。
 巣箱の中に引っ込んでいるようで姿が見えない。
 第四の動物、アライグマ。
 巣箱の中に引っ込んでいるようで姿が見えない。
 第五の動物、プレーリードッグ。
 巣穴の中に引っ込んでいるようで姿が見えない。
 第六の動物、タヌキ。
 当たり前のように姿が見えない。
 第七の動物、アフリカゾウ。
 僕らに尻を向け、巨大な糞を肛門から排出している。
――僕たちは無言で動物園を出るとそのまま家に帰った。
235彼女は水沢さん。15:2010/04/21(水) 01:30:03 ID:gNeGkRLd
【水族館だよ水沢さん。】
 
 
 先日の動物園があまりにもヒドかったので、後日、僕たちは水族館へ行くことにした。
 水族館!臭くなくて暑くなくて魚類見放題な水族館!
 そして最近の水族館はかなりお洒落な場所らしい。
 同じベッドで眠りながらも何の進展もない僕と水沢を先に進める為に必要なのはお洒落さなのだ。
 「あのイルカ、スゴかったよな……」「うん、アシカもね。私、ゾクゾクしちゃった……」
 「しようか?」「うん……、私、初めてだから、優しくね……」
――見えた!
 これはもう、夏は女を大胆にする理論を抜きにしてもイケる!
 あ、あああ明日が楽しみだ、明日の水族館の洗礼で僕は生まれ変わる!
 自室の中、一人ガッツポーズを決める僕。と、
「夕食だぞ」
 水沢がドアの隙間から顔を覗かせていた。
 
「遅いぞ息子よ」
 真っ暗な部屋の中に父さんの声が響く。
「え?なにこれ?なんで真っ暗?」
 父さんがため息をついた。
「そりゃあ闇鍋だからだろ」
「いや、知らないから」
「明るい中でやるか?やらないだろ?闇鍋」
「まぁ、それは闇鍋だものね」
 僕は面倒臭くなり手探りでテーブルの席についた。
「では、今から闇鍋パーティーを始めます」
 父さんが暗い部屋で夕食開始を告げた。
「でさ、ルールは?」
 僕は闇鍋のルールをなんとなくしか知らないので確認の為に聞いてみる。
「……ルール?」
 と、情けない声で父。
「うん、ルール」
「鍋なのにルールなんてあるの?」
「だって闇鍋でしょ?」
「え?でも鍋なんでしょ?」
「え?」
「え?」
「父さんは結局何がしたいの?」
「闇鍋」
「闇鍋でしょ?」
「うん」
「……」
「……」
 あ、こいつダメだ話にならない。
 闇に目が慣れてきて見えた父さんの顔は今にも泣き出してしまいそうになっていた。
 重い沈黙の中、水沢が挙手する。
「はい、水沢さん。発言を許可します」
 勝手に発言を許可する母さん。
「吐いてしまうような食べ物を入れる、それが闇鍋。ラノベで読んだ」
 手を挙げたまま余計な事を言い出す水沢。
「それだ!」
 急に元気になった父さんが叫んだ。
236彼女は水沢さん。16:2010/04/21(水) 01:33:28 ID:gNeGkRLd
「ちょっとお前達は部屋に戻ってな!」
 ノリノリな父さん。
 
――30分後。
 僕たちが暗闇の中、テーブルにつくと父さんが鍋の蓋を外した。
「くさっ!」
 と、僕。
「……うげ」
 と、水沢。
 そんな二人を見て満足げな父さんは、
「よし!食すぞ!」
 ほぼ同時に、
「ギブアップ!」
 母さんは大きな声で宣言すると、逃げるように部屋から出て行った。
「私も脱落だ」
「うん、どうやら僕もここまでみたいだ」
 僕たちも慌てて席を立つ。
「行かないで!」
 両腕を大きく広げ、二人の退路を断つ父さん。
「好き嫌いはダメなんだからねっ!」
「好き嫌いの問題じゃない!」
「ならば一体なんだと言うんだ!?」
「生死の問題だ!」
「せ、せせ精子だって!?」
 わざとらしく恥ずかしがっているような大声で水沢。
「水沢は黙ってて!」
 
――40分後。
「わかった……、一口だけ食べれば良いんだね?」
 疲れ声で確認する僕。
「うん、それで良い……」
 えぐえぐと涙を拭いながら返事をする父さん。
 今、父さんはドアを塞ぐようにドアの前で体操座りをしながら泣いていた。
 渋々とテーブルの前、つまりは鍋の前に戻り、箸を手に取る僕。
 そして鍋の中からドロリとした謎の塊を箸で摘み取ると、
「一度しか食べないから、よく見ていてね、父さん」
 泣き顔の父さんと真顔の水沢に見守られながらその臭い物体を口のなかにい――
 
 
 僕は意識を失うと、その後一週間、腹痛と頭痛に悩まされ続けた。
 その為、残念ながら水族館には行けず……。
 そして「水族館……、水族館……」と哀れな僕の為に水沢がレンタルショップで借りてきたイルカのDVDはディスクに傷があり見れなかった。
237名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 01:37:47 ID:gNeGkRLd
今回はここまでです。
重ね重ねエロパロ板なのにエロが書けずに申し訳ないです。
エロ小説読んで勉強します。
238名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 03:24:20 ID:00uBz2LX
夜空は素直クールになる素質が・・・あるんかなぁ
239名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 03:25:22 ID:00uBz2LX
書き忘れた
>>237
GJ!!
240名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 07:07:27 ID:lsywlOBt
>>237
GJ!
父パネェwwwこの流れからエロにどう突入するのかが楽しみでならない
241名無しさん@ピンキー:2010/04/22(木) 01:14:21 ID:dNltkv+L
RPG素クール:RPGの女キャラを素直クールにできるソフト。
「より俺好みの女になったぜ!」と歓喜する声もあれば、
「せっかくのキャラ個性が」との非難の声もある賛否両論のようだ。

ただし『ヨヨ』と『アリシア』という二名のキャラクターに限っては
「素クール万歳!」と意見が一致している。
242名無しさん@ピンキー:2010/04/23(金) 15:08:20 ID:X9Wh7JcO
>>241
スレ違いは承知で書き込むけど
ヨヨが素直クールになったらよりストレートに何があったか言われて更に悪くなるだけだろ
アリシアのほうは言いたいこと言ってたから悪化はしないかもしれないけど好転もしないと思うし
243名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 16:27:58 ID:LgwgRPfd
素直クールな女の子、クーとは世を忍ぶ仮の姿。
しかしてその実態は悪の女首領、アクーである!
今日もアクーは宿敵男を押し倒し、穴の空いたコンドームで犯すのだ!


ごめん勢いで書いた
244名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 00:02:42 ID:tG1G6URX
ある いる
245名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:32:29 ID:czJFDDgr
投下したっけな、してないと思うんだけどもし既出なら申し訳ない。
たかだか小ネタ1レスなのに、どうして投下したかが管理できてないんだ俺。
246おそいかかるはなし 1/1:2010/04/25(日) 23:33:43 ID:czJFDDgr
「…………寝ているのか?」

「風邪をひくぞ、布団に入るべきだ」

「……魅力的な寝顔だな、このまま襲ってしまうぞ」

「両手を縛り、手早くベッドに移動させた後は両足を広げベッドにくくりつける。丹念にフェラチオして、
もちろん君の精液は飲み干そう。前にシてから3週間、たっぷり出してくれるんだろうな」

「……なんだ、本当に寝ているのか」

「なら本当に実行してしまおうかな。君のモノをしっかりとお掃除したあと、騎乗位でシよう。というか、
縛りつけたらそれ以外あまり手段がないからな。今日は安全日だ、たっぷりと中に出すといい。
……もうすぐ結婚だというのに、互いに忙しくて嫌気がさすな。君の忙しさは、私の比ではないが……」

「それでも、一回シたくらいで私が満足すると思わないでくれ。君が出すたび、尿道に残った精液は啜り出して
キレイにしてあげよう。ローションはまだ残っていたかな、手でゆっくりしごくのもいいし、胸で挟むも君は好き
だったな。一晩寝ないだけで一体何回できるか、……疼いてきたよ」

「君は大きな誤解をしている、私も年頃の女だ。性欲が旺盛になる夜だってあるんだ」

「それと、もう一つ。寝ている人間の喉はそんなに動かない、唾液の分泌が遅くなるから」
「え、嘘…………ちょっ、手、マジで縛るの!?」


 Please wait …


「君も意地が悪い。有給がとれたのなら言ってくれればいいものを、それに寝たふりまでするからだな」
「しくしくしく…………もうお婿にいけない」
「聞き捨てならん、私以外の誰に貰われるつもりだ? その権利だけは誰にも譲らんぞ」
247名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 07:01:39 ID:vm+x0j3a
>>246
GJ!ニヤニヤしちゃったぜ
248名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 21:25:43 ID:KWvt6B54
金髪ツインテドリル素直クールお嬢様
黒髪ロングストレート大和撫子素直クール
スタイリッシュ巫女素直クール
素直クール幽霊
249名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 23:59:07 ID:N7KMJYjC
水沢さんの続きを投下します。
では
250彼女は水沢さん。17:2010/04/28(水) 23:59:59 ID:N7KMJYjC
【水沢夫妻と水沢さん。】
 
 
「入れるぞ!DVD入れるぞ!」
 こちらを見ながら暑苦しい顔と声と仕草で父さん。
「はい入れた!はい、今DVD入れた!」
 今日は仮面ライダーアギトの観賞会。そして夏休みも中盤を過ぎた土曜日。
 我が家のリビングには現在、僕、水沢、僕の両親、水沢夫妻の計六名がいる。
「ちょっと今お前たち『音、大きいんじゃね?』と思っただろ!ははは、甘い甘い。今は大きいように感じられても本編になれば丁度よくなっから!」
 水沢夫妻は僕の両親と同じ四十代半ばであるはずなのだが、容姿だけ見ると水沢父は三十代半ば、水沢母は二十代後半。実年齢よりもかなり若く見えた。
 更にどちらも非常に端正な顔のつくりをしている。特に水沢母は整いすぎていて怖いくらいだ。
「は、始まったよ!みんな!黙って、はい黙って!あ、ああああ、あストップ!」
 突然、レコーダーの一時停止ボタンを押す父さん。
「……先に平成仮面ライダーの基礎知識を教えといた方が楽しめるかな?」
 いや、そんなこと僕たちに聞かれても……。
「あのね、まずクウガってのがあってね。それで今から見るアギトはそのクウガの痛っ!」
 説明を始めた父さんにテレビのリモコンを投げつけた水沢父。
「……早くしろ、バカ」
 実はこの二人、高校の時のクラスメイトだったらしい。
 道理ですんなりと僕と水沢の同棲が決まったわけだ。
 ……いや、全然『道理で』じゃないな、僕も父さんに毒され始めているのだろうか?
「痛ぁーい。あーあー、タクちゃんの今後の人生の楽しみが98%今ので消し飛んだぁー」
 一度縮めた身体をバッと開き、消し飛んだを表現する父さん。
 ちなみに水沢父は水沢タクヤという名前らしい。
「オレの2%はお前の200%に相当するから問題ない。むしろ哀れなのはオレの1%分の楽しみしか最初から設定されていないお前だ」
 ソファーの上、ムスッとした顔でふんぞり返りながら水沢父。
「はい、残念。タクちゃんみたいな下等生物に俺の楽しみの全容は把握出来ませーん」
「仮面ライダーなんて子供の見る番組を見ている超下等生物に言われたくないな」
「……まだ見てもいないのに何を言っているんだか、タクちゃんは知らないかも知れないけど、今のライダーは大人でも楽しめるようになっているんだぜ?」
「はい、わかった。わかったから早く見せろ。説明はいらん」
「うぎぎぎぎ……!」
 涙目で歯を食いしばりながら再生ボタンを押す父さん。
 そんな父さんはOPが始まると、サビの『アギト!』の部分だけテレビと一緒に叫ぶ。
 仮面ライダーアギトはよくわからない怪物が出てきて、人間には不可能なやり方で人を殺していく、そしてアギトがそれを倒す、というもののようだ。
 謎が謎を呼ぶ展開に、次第に僕も物語に引き込まれていく。
「なぁ……」
 ちょくちょく要らない説明をはさんでくる父さんを無視しながらアギトを見ていると、ふいに水沢父が声を出した。
「この主人公の変身ポーズの腰をパンって叩くやつ、格好悪くないか?」
「うるせぇ、素人は黙ってろ」
 父さんが静かにそう言うと、水沢父は苛立ちながらも周りに配慮して口をつぐんだ。
 しかし、しばらくすると、再び水沢父が、
「G3はこんなに弱いのに何で小沢って女の人はやたらと偉そうなんだ?あと自衛隊は何をしているんだ?」
「小沢さんはこれで良いんだよ。そして自衛隊は劇場版まで待て」
「怪物は多くの仲間が倒される前に、アギトを一斉攻撃すれば良いんじゃないか?なんで毎回少しずつしか出てこないんだ?」
「タクちゃんはいきなり主人公が集団リンチされて死亡するだけの話が見たいのか?」
「いや、ちゃんとした理由はあるのかなと」
「子供番組に求めすぎんなよ、大人げない」
「さっき大人でも楽しめるって言ってたぞお前」
「それとこれとは話が別だよ、いいから黙って見てろ!」
 父さんも水沢父もうるさいな本当に。
251彼女は水沢さん。18:2010/04/29(木) 00:02:01 ID:N7KMJYjC
 少し時間が経ち、次回予告の時に僕は父さんに気になっていたことを尋ねた。
「あのさ、これ全部で何時間くらいあるの?」
「あー……、TVスペシャルと劇場版も見るから……、OPをトばしながら見て21時間くらいかな」
「え、なにいってんの?」
「だから今日は大体10時間見て、明日も10時間だな」
「二日がかりなの!?」
「大丈夫。今日、明日は父さんも母さんもタクちゃん夫妻も仕事休みだから」
「……うん、わかった。もういいや」
 ……結構アギト面白いしね。
 
 
 翌日。何故かリビングに布団を敷き全員で寝ていた僕たちは父さんの「ほらほら、アギトの朝だぞ!」という声で目を覚ました。
 そもそもリビングで寝る羽目になったのはこれまた父さんの「修学旅行のイメージを大切にしたい」という発言からだった。
 きっと父さん以外は誰も、家族みんなでアギトを見るというイベントに修学旅行を意識すらしていなかっただろう。
「まぁ今日はアギトの前にまずはディケイドを見なきゃね」
 父さんのそんなセリフの後、ガクトの歌を聞きながら僕たちの日曜日が始まる。
 そして休憩をはさみつつの今日のアギト10時間が始まり、夜の11時に終わった。
 目がしょぼしょぼする……。
 母さんも水沢もかなり疲れている様子だ。
 だがやけに元気なのもいた、父親二人だ。
「あの黒服の青年はなんなんだ?なんでわざわざ主人公が落とした針金を拾って女を殺したんだ?凄い力があるはずなのに。そのあげくその感触が忘れられないってバカなのか?」
「それはアレだよ、自分の手だけを汚さないのはズルいよね的なアレなんだよ」
「それと木野の変身ポーズは格好悪すぎじゃないか?」
「センスの問題だろ」
「まぁ、他にも言いたいことは色々とあるが……なかなか面白かったぞ、アギト」
「弁当を食べるシーンとか良かっただろ?」
「ああ、あんなに格好良い食事はそう無いな」
「北條さんも意外と、な」
「良い奴だったな。上司逮捕も良かったが、目の見えない氷川に指示を出す場面なんて鳥肌ものだった」
「何者なのだ、お前は?」
「ただの人間だ!」
「うおおおおおお!タクちゃん、次、俺にアレ言ってアレ!」
「お前は……!?」
「俺は不死身だ!!」
 おっさん二人、ノリノリだった。
 僕が長いため息をつきながら目蓋を擦っていると『スススッ』っと隣にやってきた水沢母が一言、
「…………娘を、よろしく」
 そう言った。
 そういえば水沢母の声を聞くのはこれが初めてだ。
 凄く無口な人なのである。そして水沢以上に無表情なのだ。
「僕を誰だと思っているんです?……僕は、決して逃げた事の無い男です!」
 僕も気分は氷川さんだった。
――こうしてアギト観賞会は幕を閉じた。
 
 その後、暇だった僕と水沢は夏休みの残りを使ってクウガ、龍騎、555、剣を消化した。
 クウガの0号戦で泣き、龍騎はそれぞれの死で泣き、555の草加にドン引きし、剣の橘さんの身体はボロボロだった。
252彼女は水沢さん。19:2010/04/29(木) 00:03:34 ID:EGh9Np2X
【入浴する水沢さん。】
 
 
 『ぉぃ……』『ぉぃ……』……な、なんだよ、うるさいな。僕は君の甥じゃないっつーの。
 『ぉぃ……』『ぉぃ……』もうやめ、もうやめてよ。僕、今、回想中だから。まだあと少しあるから待っててよ……。
「おい、起きろ」
「……はひ?」
 僕が目蓋を上げると目の前には僕と同じように寝そべり、こちらを眺めている水沢。
「夕食の時間だ」
「……え?う、あぁ、うん」
 いつの間にか眠ってしまっていたらしい。身体がダルくて胃がムカムカする。
 
 水沢と二人で階段を下り、食卓につくと二人きりでの夕食。今夜の料理は全て水沢の作ったものだ。
 現在、僕らは二人、1日交代で食事を作るようにしている。
 うちはキッチンがあまり広くなく、二人で料理をするには少し狭いので自然とこうなった。
 ちなみに両親はまだ仕事から帰ってきていない。
 
 夕食が終わると20分ほどボケッと過ごして、僕は水沢が沸かしてくれたお風呂に入る。
 身体を簡単に洗うと、僕は乳白色に濁った湯船の中に身体を浸からせた。
「はーーー……」
 やっぱりお風呂は良いなぁ……。落ち着く……。
「入るぞ」
 ガラッと扉を開けて入ってくる全裸の水沢。
「……あぁ、うん」
 水沢は僕同様、シャワーで簡単に身体を洗うと湯船に浸かる。
 高校生二人が余裕で入れる程度には大きい我が家の湯船。だが、湯船の中で水沢は僕にピタリと身体を寄せてきた。
 両脚を開いた体操座り状態の僕の股に体操座りの水沢がスッポリとはまる。
 僕の股間の棒に、水沢のお尻の少し上の部分が触れている。
「……で。水沢はなんで僕の入浴中に入ってきちゃったの?」
 極自然に受け入れてしまったが、二人一緒にお風呂に入ったのはこれが初めてである。
 水沢の全裸を見たのだって今日が初めてだ。
 一年前の僕なら絶対に慌てふためいていただろう。
「昨日、お前と義父さん二人で風呂に入っていただろ?」
 年に1、2回、父さんは「俺たちは親子だ!」などと叫びながら僕の入っている浴室に侵入してくるのだ。
「それがな。羨ましかったんだ」
「羨ましい?」
「うむ」
 頷くと、僕の胸に背中を預ける水沢。
「なぁ」
 と、水沢。
「ん?」
 僕は水沢のスベスベとした背中の感触に少しドギマギしながら言葉の続きを促す。
「お前は私の事が好きなんだよな?」
「あー、もう一年も一緒に暮らしているしね」
「一年間一緒にいたから好きなだけか?」
「うーーん、もちろんそれだけじゃないよ。一年過ごしてみて、より好きになったとかそんな感じ」
「……私はお前の事が好きだ。大好きだ」
「……うん。ちゃんとわかってるよ」
「それでな、そろそろ良いのではないか、……と思うんだ」
253彼女は水沢さん。20:2010/04/29(木) 00:05:38 ID:N7KMJYjC
 身体の正面をこちらに向ける水沢。胸、というか薄ピンクの小さな乳首が丸見えだ。
 湯の熱さのせいか、恥ずかしさのせいか、水沢の頬は赤くなっている。
 そんな水沢の顔が近づき、唇と唇が触れ合った。
 初めての時と同じ不意打ちのキスだが、あの時とは違い――長い。
 長いキスだ。
 二つの唇が綺麗に合わさり、二人のやや荒い鼻息だけがやけに現実的だ。
 水沢の唇は柔らかい。凄く柔らかい。そしてハリがあった。
 僕が軽く口を開くと、より深く触れ合う唇。
 更に柔らかく、それでいてしっとりと、唾でヌルリとした不思議な感触。
 僕の頬にかかる間隔の短くなった水沢の鼻息が熱い。
 僕は手持ち無沙汰だった両手を水沢の背中に回し、口づけを続けながらも強く水沢の身体を抱き寄せた。
 水沢の恐ろしいほどにフワフワとした胸が僕の胸に潰れ、形を崩す。水沢の胸の先端が固く『コリコリ』と存在を主張している。
 もはや唇だけではなく身体中がくっついていた。僕の屹立した股間のブツも水沢の脚の根元に押し付けられ脈動する。
 そして股間に熱い血がいってしまったからか、急速に冷えてくる僕の頭。
 僕はとっさに唇と水沢の背中に回した手を離すと、
「ま、まだダメっ!」
 大声を出し、行為を中断した。
 困ったような悲しいような顔をして水沢、
「どうしたんだ?」
「……まだ、ダメなんだ」
「まだ、とは?」
 一年も経ったのだぞ?という表情をする水沢。
「今はまだ言えない。……でもちゃんと言うから。もう少しだけ、待って」
 これは僕がヘタレだからという理由だけではもちろんない。いや、ヘタレはヘタレなのだけれど。
 僕なりにすでに覚悟は出来ているのだ。
「わかった」
 そう頷くと、水沢は僕にわかる程度に表情を柔らかくする。
「じゃあ、髪を洗ってあがろうか」
「うむ」
 僕たちはお互いの髪を洗いっこした後、身体を乾かし、リビングで両親の帰宅を待ってからダブルベッドのある自室へと向かった。
 
 部屋の電気を消し。二人でベッドの上に仰向けに寝転がり、手をつなぐ。
「ねぇ、水沢」
「ん?」
「僕も水沢もさ、前よりもあまり照れたりしなくなったよね」
「ああ、そうだな」
「……一年、だもんね」
「私からすれば二年なのだけどな」
「……そうだったね。でもまぁ、二人で過ごしたのは一年でしょ」
「うーむ。私としてはお前に告白するまでの一年間でも結構成長……、というか照れなくなったつもりなんだが」
「えー?そうだったっけ?……ほら、魔法少女のコスプレした時なんてかなり痛たたたたたたたたたたた」
 繋いだ手に力を入れる水沢。このあたりはまったく変わらない。
 その後も、僕たちはダラダラと会話を続けた。するとやがて水沢の穏やかな寝息が聞こえてくる。
 子供のような(高校生なのだから子供といえば子供なのだけど)寝顔で寝息をたてる水沢。
 僕はそんな彼女の可愛らしい寝顔を見つめながら、ここ半年の出来事を思い返していた。
254名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 00:09:02 ID:EGh9Np2X
今回はここまでです。
次は回想の続き、水沢視点での主人公に告白をするまでの一年、を予定しています。
ではまた。
255名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 00:37:26 ID:7SJouLk3
1年も前かよ!
ってかディケイド見るならシンケンも見ろよ!
256名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 01:31:54 ID:OREJLCqw
だめだアギトの朝が頭から離れねえなんだあの馬鹿っぷりはw
257名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 11:12:09 ID:FxdjIgpM
こいつらはカブトにはまる。間違いない
そして響鬼とキバははぶられる。それも間違いない
258名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 14:23:04 ID:u+hwF3HZ
保守
259名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 00:46:23 ID:akZpDUnx
親父www
アギトよりクウガから見せろよww
あれなら一対一でも説明つくぜ!
それより仮面ライダークウキはあんまりな扱いだったぜ!
260名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:16:48 ID:cERmVAGf
GWに一本も投下されずか
落ちぶれたなぁ
261名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:20:26 ID:ypw/JeyD
久し振りに投下します
262名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:22:52 ID:ypw/JeyD
ある日、雪山で遭難をしている女を見つけた。
山番をしている自分以外にこんな所にはいないはずなのだが何故かいた。
吹雪いてくる前とはいえ女は薄手の着物姿で立っていた。

――物の怪の類ではないだろうか?――

そう思ったが
女が助けて欲しいと言ったので助ける事にした。
害をなすようには見えなかったし
なにより女は都でも見かけないだろうというぐらい美しかった。
下心が無いと言えば嘘になるがそれよりも何故か見覚えがあった。

とりあえず山小屋に連れてきたのだが
来てから半時を過ぎても
女は座ったままこっちを無表情に見つめたままだった。
吹雪いてきて小屋を叩く音と火のはぜる音以外の沈黙。
いい加減、その空気に耐えられなくなり疑問を聞いてみる事にした。
「なぁ、あんた」
「なんでしょう?」
「昔、どこかであった事があるか?」
「え…いえ。でも、どうしてそう思うのです?」
「いやな、なんか感じがな…」
心なしか女の雰囲気が柔らかくなったような気がする。
「御存知の方に似ている方がいるのですか?」
「あぁ、ガキの頃に見知った奴に似てると思っただけさ」
「どんな方なんですか?」
「仏頂面でずけずけ言う奴でな、とにかく愛想がない」
心なしか女の雰囲気が戻った気がする。
「それでも俺には数少ない友達でな、山番でここにいる時はよく遊んだな」
爺さんが死ぬまで山番で唯一の話し相手だったな。
そうだ、今みたいにあいつと…
「どうなさいました?」
「すまねぇ、すまねぇ。ちょいと昔を思い出しちまった」
「その子は今は?」
「わかんね。猟師の子かどうかもわからなかったが俺にとってはどうでもいい事さ」
「?」
「何処の奴どころか名前も覚えてないが奴は俺の友達だったのは変わりねぇ」
「友達、ですか…」
「あぁ友達だな。あれで愛想があればなぁ」
「愛想があったら?」
「愛想があったら、あんた程の別嬪さんじゃなかったが…」
思い出して考えてみた。
木枯らしが吹く頃に会うようになる奴は
雪の様に白い肌をしているが俺に負けないほどに力も脚もあった。
だから雪が酷くなる頃までよく遊んだな。
愛想はなかった、いや偶にだがすごくいい顔をしていたな。
思えばあれが初恋だったんだろうな、
幼いながらも将来は別嬪さんに、そう、この女の様な別嬪さんに…
263名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:26:30 ID:ypw/JeyD
「…女…女?…そうだ、奴は…女だった」
目の前の女と記憶の女を比べるべく見る。
目の前の女はあのいい顔を別嬪さんにした顔をしていた。
「ま、まさか?!」
「お前さん、解ってしまったね…」
すくっと立ち上がる女。
「えぇ、私がその雪女。これで私はここを去らねばならぬ」
「そうか。気をつけてな」
「…」
「…」
「…止めないのか?」
「いや、去るって言ってるし。止めても悪いかなと思って」
「外は吹雪だぞ?」
「吹雪だな」
「それでも止めないのか?」
「さっきまで知らなかったが雪女なら大丈夫だろ?」
「実は雪女ではないのだ」
「いや、お前が雪女なら全てが納得できるから。
 というか、お前、口調が戻ってるぞ、昔に」
「雪女だと知らなかったのに冷たいな」
「雪女に言われたくないな」
「そうか、やはり”友達”にはその程度か…」
「あぁ久し振りに来て友達を試すような奴にはな」
「…」
無言のまま、女は戸口に手を当てた。
だからその背に言ってやる。
「立派になった旧友が尋ねてくるのは歓迎するがな」


次の日から山小屋に訪問客が来るようになった。
264名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:28:13 ID:ypw/JeyD
以上。
265名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:43:29 ID:aSUX4u15
乙です

この書き方だと
>山番をしている自分
は男とは限りませんが、続編でのエロシーンに期待しますお
266名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:04:58 ID:ypw/JeyD
落ちてました。続きを投下します。

>>265
山番のは残念ながら男です、野郎です。
エロシーンも残念ながら…
267名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:08:54 ID:ypw/JeyD
ある日、泉で水浴びをしている女を見つけた。
山番をしている自分以外にこんな所にはいないはずなのだが何故かいた。
氷が張る前とはいえ女は樹に羽衣掛けて水浴びをしていた。

――物の怪ではないだろうか?――

そう思ったので
女を見ないようにその場を後にした。
害をなすようには見えなかったし
女の姿は素晴らしい肉付きだった。
後悔が無いと言えば嘘になるがそれよりも危機感を覚えた。
多分、ばれているだろう。
しかし、それでもこの場から去ることを挑まずにはいられなかった。
その時、一陣の風が。
冷たく強い風だが足音を消してくれるはず。
この好機を逃すまいと早足で駈けた。
どうせ後々文句を言われるだろうがそれはその時。
今は一目散に逃げるが勝ち。
しかし好事魔多し、逃走方向にふらふらと羽衣が落ちてきた。
「こっちに飛ばされてきやがったか。とりあえずこれを何処かに…」
茂みか何処かに隠して時間を稼ごうと辺りを見回すと違う茂みが目前に。
「うわぁ!!?」
思わず尻もちを付く。
女は腰に手をあてふわふわと浮いていた、全裸で。
「拾ってくれていたか。すまない、それがないと… どうした?」
「何か着ろ!」
目を瞑り、横を向いて叫んだ。
網膜に焼きついたものを打ち消す努力を開始する。
「お、これはすまない。醜い物を晒してしまったな…」
「醜い物ではないが…むしろ…」
いかんいかん努力努力…
「そうか?…その割には見ない様にしているな」
「これは気にするな!服着たか?もういいか?」
「あぁ着たぞ」
「はぁ」
薄目で確認してから女がいつもの姿だと確認して溜息をつく。
268名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:14:34 ID:ypw/JeyD
「しかし、私の体にも欲情させるものがあったのだな。これは重畳」
「何を合点してる」
「あれほど毎晩毎晩初夜待ちしているのにとんと男は襲ってこないので男は衆道…」
「違うわ!というか初夜待ちってなんだよ?!」
「それをこんな日の高いうちに私から言わせる気か?できれば今夜にでも…」
「頭の中まで凍ってるんじゃねぇか?」
「中身がどうか試してみると良かろう、ほとほと熱いぞ?」

ゴンッ

「ったく、なんであそこで水浴びしてるんだよ?」
「いかんか?」
「いつもは滝だったじゃないか」
「男は滝には来ないからな、だから泉に来た」
「?」
「まぁそれはいい。それよりもだ」
じっと女がこっちを見ている。
正確には手に持っている羽衣をだ。
「それを返してくれ…いや、返さなくていい」
「それはいかんだろ。さぁ持って帰れ」
「そのまま返さず私を手篭めにするが良い、さぁ早く」
「いやだから返すと…」
「そうか子供まで生ませて末永く暮させるというのだな」
「話を聞け」
「あぁ何というひどい男だ。私の体ばかりか心までも玩ぶとは」
「話を聞け!」
「それでも子供はしっかりと育ててみせる。
 女手一つで育てるのは雪女の専売特許だからな」

ゴンッ


次の日から山小屋に訪問客は入れなくなった。
269名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:16:30 ID:ypw/JeyD
以上。
270名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 03:06:23 ID:RMnddnSJ
乙w
271名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 16:33:11 ID:cERmVAGf
いいではないか
乙っす
272名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 21:48:47 ID:tHNof8r4
>次の日から山小屋に訪問客は入れなくなった。
何故か北風と太陽という言葉が浮かんだ
273名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:33:04 ID:3HoeOY/t
投下します。
274名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:35:30 ID:3HoeOY/t
ある日、罠にかかっている女をみつけた。
山番をしている自分の罠にかかるはずないのだが何故かいた。
日が当たる前とはいえ女は暴れもせず捕まったままだった。

――物の怪ではないのではないだろうか?――

そう思いながら眺めていたが
女が助けて欲しいと言ったので助ける事にした。
害をなすようには見えなかったし
なにより女がこのような罠にかかったあげく
そのままいたということに違和感を覚えたが
ほかっておくといろいろと困る。

「近頃来ないと思ったら…なんで罠にかかってんだよ?」
「…」
「罠の位置は教えたし目立つようにしておいたじゃねぇか」
「…」
「そもそもお前ならこの網ぐらい切って出れただろ?」
「…」
「なんか言え」
「助けてくれて、ありがとう」
「お、おう」
「ついてはこの礼をしたいのだが」
「別にいいって」
「そういうわけにはいかぬ。今宵行くので…」

その日の夜。
山小屋の片隅には織機。
その横には大量の変わった糸を持っている女。
そして対面に俺。
「というわけで覗くなよ」
「何がというわけなんだよ?!だいたい間仕切りが必要ってなんだよ」
「それでもやってくれる男が好きだぞ」
「へいへい、ありがとよ」
「で、まさかと思うが今から織り始めるのかよ」
「あぁ」
「やめろ。うるさくて寝れない」
「寝るつもりなのか?」
「いかんのか?それを夜までに用意しなくちゃいけなかったからな」
それとは織機の事。
朝方助けた時に有無を言わさず注文された為
わざわざ麓もまで行って借りてきたのだ。
当然、それを1人でここまで運んできたわけで
そんな無駄な疲れで早く眠ってしまいたい分けだが…
「私が仕事をしているのに…」
いつものおお大仰な素振りでよよとなく女。
「…わかったよ」
275名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:39:08 ID:3HoeOY/t
それから3日過ぎた。
「では今日も織る」
「おう、見るなっていうことだな」
「そうだ、絶対覗くなよ?」
「わかってるって」
「男は興…   寝ても駄目だぞ?」
「あぁ。あんまり根を詰めるなよ」
「うむ」

それから3日過ぎた。
「男、決して…」
「わかったわかった。覗かないし寝ないから」
「…」
「ん?どうしたまだなにかあるのか?」
いつもなら確認したら織り始めるのだが今日はそのまま立ち尽くしている。
影になって表情はよく解らないがあまり機嫌は良くなさそうだ。
「…男は興味が無いのか?」
「何が?」
「私が何をしているか」
「織物だろ?」
「そうだ」
「で?」
「気にならないのか?どのような物を織っているとか」
お前は気付いてないだろうが
毎回戸を開ける時にその成果が見えているのだが…
さすがに隠してる物を言うのも気が引けるしな。
「気にならない事もないが…まぁ出来あがったら見せてくれ」
「…そうか」
276名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:43:38 ID:3HoeOY/t
それから3日過ぎた。
いつもなら女が帰ってから寝て、
来る前に少し寝ておくのだが今日はそれができなかったので眠い。
さっきから欠伸も出る出る。
「…眠いのか?」
「あぁ、今日は寝れなくてな。寝ていいか?」
「駄目だ」
「ひでぇな」
「寝ておかなかった男が悪い。何をしていたのだ?」
「…いや、何も」
面倒だから理由は言わない。
「…そうか。では…」
「覗かないし、寝ねぇよ。まぁ耐えきれなくなったら寝ちまうけどな」
「寝るぐらいなら覗…」
「?」
「…覗かないのか?」
「覗くなと言ってるのは誰だ?」
「覗きたくならないのか?」
「前にも言ったが、気にならないわけじゃないが覗きたいほどではない」
「…そうか」
「覗いてほしいのか?」
「 いや」
今、首を縦に振りそうだったよな?
何を企んでいるかは知らんが覗いてほしいのだろうな。
覗くまで続けそうだし、これ以上はそろそろ勘弁して欲しいし
苛めているような感じもしてきたのでそろそろ助け舟を出すか。
「じゃあ、いつものように織り始めな」
「…わかった」
「ふわぁ〜
 眠気に耐えきれなくなりそうだったら思わず覗いてしまいそうだ」
「そうか、覗くなよ」
後ろ手に障子を閉める女の口元が笑っている様だった。


次の日から山小屋から機織の音は聞こえなくなった。
277名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 04:52:43 ID:3HoeOY/t
以上。

このシリーズのタイトルは「雪女が羽衣の恩返し」ということで。
278名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 05:03:15 ID:3HoeOY/t
おまけ・後日談

いろいろあってから女の作った織物を見せてもらった。
光を受けるときらきら輝き、雪のように白い。
「これは凄いな」
「あぁ。男にはなにかと迷惑をかけた。これを売ってなにかのたしにしてくれ」
「それは駄目だろ」
「いや、これは元々はその為に作ったわけでもあるからな、それに私には…」
そっと女が手を当てる様を見て自分の顔が赤くなるのがわかる。
「そ、それにな、こんな上物を俺が持っていっても盗品だとか疑われたりするだけだ」
「鶴のあれが出ていたのだから大丈夫ではないか?」
鶴のあれとは、一時期、市を賑わせた反物のことである。
聞いた話では鶴が織ったという信じられな…いや、信じる。
「折角お前がいろいろ混めて織った物だし…人手に渡るのはなぁ」
「また織ればいい」
「織ればいいって、お前も体とかに無理がかかるだろう?」
「今度は時間もかけて織るから安心だ」
「しかし鶴の話じゃないが…」
「ん?織り込んだのは心と技術だぞ?」
「氷とか羽根じゃないのかよ!」
279名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 05:05:13 ID:3HoeOY/t
では。
280名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 20:31:29 ID:KzUi8l4T
はい
281名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 14:59:33 ID:LfdSI6rT
>朝方助けた時に有無を言わさず注文された為
>わざわざ麓もまで行って借りてきたのだ。
ここまでさせるとか凄く押しつけがましい女に
思えるのは俺だけか?
素直なのは女よりも男の方な気がする
282幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:08:58 ID:eejFgoQe
 目が覚めると、沙奈の顔が正面にあった。
 眉毛の数まで正確に数えられそうな間近。軽くつぶられた瞼、少し突き出された唇。明確に分
かるキスの直前。
 精緻な人形のように整った顔立ち。冷たいと評されることもあるが、今キスを迫る沙奈の表情を
見ればそんな評価は覆るはずだ。 
 あぁ、やっぱりなんだかんだで沙奈は美人だな。
 なんて思ったのは一瞬だった。
「なんでだよっ!」
 寝起きに幼なじみにキスをされそうになっていたと悟るのは……普段の経験からだった。
 起きあがるより先に、まったく動じていない幼なじみを押し退ける。
「沙奈、おまえ何をしてるんだ」
「……キスしようとしてた」
「なんで?」
「おはようのちゅー」
「おかしいからね、そこ、おかしいからね!」
 俺、横島光太と高山沙奈は断じてそんな関係ではない。ごくごく普通の幼なじみだ。
 ……沙奈は何の間違いか俺に明らかな好意を向けているようだけど、俺としては良い友人の
つもりだ。
 だから人の寝込みを襲うな。
 というか……。
「なんで、沙奈、俺の部屋に?」
 沙奈に甘いうちの母親が上げたのか? とも普段なら思うところなのだがあいにくと両親揃って
温泉旅行の真っ最中。
 あくまで他人の沙奈がうちに入れる道理がなかった。
「お義母さんが合い鍵くれた」
「はい、ダウトっ!」
「鍵、だめ?」
「百歩譲って鍵はOKにしてもお義母さんの発音はおかしいから! そこ譲れないぞっ!」
 絶対にそこは譲れない。
 譲ったら学生結婚のコースにされかねない。あの女(母親)も俺の敵なんだ、実は。
「……鍵はいいの?」
「……だってお前、俺が起きるまでチャイム鳴らすだろ? 絶対」
 幼なじみの経験則が俺に教えてくれる。
「そんなことしない」
「え?」
「ピッキングは覚えたから」
「なお悪いわ!」
 予想を遙かに越える回答だった。
 この幼なじみ日々、バージョンアップしてるよ。なんで!?
283幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:09:21 ID:eejFgoQe
「こーた」
「なんだよ」
「大好き」
「なっ! 何だよ、いきなり」
 いきなり何を言う。脈絡もなく唐突だな、おい。
 ち、ちなみに別に照れてなんかいないからな! 顔が赤くなっていたとしたらそれは沙奈が朝
から俺を怒らせるせいだ。
「ん。朝の挨拶」
「それ、絶対違うからな」
 親しいものだけは分かるようなほんの些細な微笑みを浮かべ、沙奈は俺に……。
「だーかーら、キスはやめっ!」

 今日も俺と沙奈の関係はいつも通りだった。
 そう、今日までは……。
284幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:10:02 ID:eejFgoQe
「さて、今日も行きますか」
「うん」
 沙奈と俺はクラスメートだった。
 登校も下校も一緒。集団登校のころからの腐れ縁だ。クラスも部活も同じで家も近い俺たちは
必然登下校が同じになる。
 別にずっと一緒にいたいわけじゃないのだが時間が合う以上仕方ない。
「あ、こーたそういえば……」
「んー?」
 いつもの通学路を二人並んで歩きながらとりとめもない会話をする。俺たちにとっての日常風
景だ。
「今夜は友達の家に泊まるってお母さんに言ってあるから」
「ぶっ!」
 どういう意味だよ、それ。
 いや、沙奈の性格を考えると……。
「こーたは友達だよね、今日までは。まだ」
「沙奈さんや、それは一体どういう意味なのかね……」
 思いもよらない言葉に……口調までおかしくなってしまう。おいおいおいおい、沙奈……マジ?
「今夜こーたに抱いて欲し……」
「わーわーわー」
 朝から何を言うんだろうか、この娘さんは。
 天下の往来。誰が聞いているかも分からないような場所でそんなことを言うのか……おい。
「ダメ?」
 当たり前だろ!
 心の中で叫ぶが体は言うことを聞いてくれなかった。
 俺だって思春期の男子である。それに、だ、沙奈のことをどう思ってるかなんて……なぁ
……?
 んぐぐぐぐ……。
「よかった……」
 俺の沈黙を肯定と受け取ったのか、沙奈は静かに微笑んだ。
 いや、だから、俺は何も言ってないだろ……。
285幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:10:53 ID:eejFgoQe
 結局、沙奈の言葉を否定しきれず放課後が来てしまった。
 俺は沙奈から逃げるように家に走る。
 沙奈と一緒に帰らないのは去年些細なことでケンカした時以来だった。
「くっ、沙奈の奴、本気かよ」
 部屋に逃げた俺は……とりあえず、無造作に置いてあったマンガや雑誌を片づけ、部屋を軽く
掃除する。
 いつも沙奈に見られている部屋とはいえ、その何だ……うん。
 いや、特に意味はないですよ?
 先に帰ると沙奈は文句を言うだろうからちゃんと事前にメールはしてある。

『今日は先に帰る。別にいつもみたいに遊びに来たいなら来てもいいけどな!』

 自分で言うのも何だが、ツンデレなメール内容だと思う。
 沙奈はメールを確認した時に相変わらずの無表情を珍しく真っ赤にしてこちらを見ていたので
……真意は伝わっているだろう。
 いや、別に真意というか、何というか……。
 うん、とにかくそういう感じだ。
「さて……」
 どうしよう。
 この沈黙が耐えられなかった。
 いや、うん、沙奈が来ることなんていつものことなのに、な、なぁ……。
 ピンポーン、と軽い音を立てて階下からチャイムが鳴る。
 窓から玄関を見下ろせば、家の前で佇む沙奈の姿があった。
 ピッキング技術のある幼なじみは静かにこちらを見上げていた。
 うぅ……。
「ま、まぁ、入れよ」
 いかん、セリフ噛んでしまう。
 緊張!? 緊張してるの! 俺!
「晩ご飯の準備も買ってきたから」
 沙奈はいつものような態度で特に緊張した様子は見られなかった。沙奈に晩ご飯作ってもらうの
は割といつものことだし……あれ?
 俺が変に緊張していただけなのだろうか?
「晩ご飯の下準備だけしたら、シャワー浴びてくるね」
「って、おいっ!」
 欠片も……その緊張感が無いというか、沙奈は沙奈だった。
「……一緒に浴びる?」
「いや、なんだ、そのそういう意味じゃなくて……」
「ご飯食べてから?」
「…………いや、好きにしてくれ」
「分かった」
 そう言った瞬間、沙奈は無造作に買い物袋を置くと、俺に抱きついてきた。
「じゃあ、今すぐ」
「まてえええぇぃ! お願いだから待って!」
 割と豊満な胸を押しつけるように抱きついてきた沙奈に俺は慌ててしまう。いや、その俺だって
期待してなかったわけじゃないからそんなことをされると……な、なぁ。
「や。ずっと我慢してきたから」
「が、我慢って……」
「かれこれ十年くらい?」
「万年発情中!?」
「それだけこーたのことを好きだってこと」
 ちなみに十年前だと○歳なのですが、沙奈さん……まぁ、いいけど。
「せ、せめて部屋……行こうか」
「……分かった。そのくらいなら待つ」
286幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:11:27 ID:eejFgoQe
「こーた大好き」
 沙奈が今まで何度も口にしていた言葉。
 いつものように純粋すぎる思いを俺に向けてきた。そして、そっと俺に向かって唇を……。
「ちょっと待った」
 迫る沙奈を押しとどめる。
「こーた焦らしすぎ」
 いや、まったく焦らしてないから。沙奈が焦りすぎというか、何というか。
「いや、ひとつだけ言っとかないとな」
「?」
「あー、なんだ、その」
 口にするべき言葉は決まっているのだがそれがなかなか口にできない。でもこれだけは言って
おかないという言葉。
「大丈夫。今日は安全日だから。それにこーたとの子どもだったら……」
「いや、そーじゃなくて!」
 それも確かに重要だけど!
「……俺は沙奈のことは良い奴だと思っているし、まぁ困ることも多いけど基本的に世話焼いてく
れて感謝しているというか、うん、まぁ、なんだ」
 違う、そんなことが言いたいんじゃなくて、だ。
 言葉にすれば簡単。それが言葉にできないのは俺がヘタレだからだ。
 なけなしの勇気を振り絞り、絶対に口にしなければいけない言葉をようやく絞りだす。
「沙奈、好きだ」
 言葉にすればたった五文字。
 俺が一度も沙奈に伝えられてない言葉だった。
 まったく俺はは素直になれないのだ。
「こーたっ!」
 言った瞬間、沙奈は俺に体当たりと言わんばかりにぶつかってきた。
 そして……押し倒されました。
287幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:12:01 ID:eejFgoQe
「あ、あのな、沙奈んっ……」
 俺の言葉は沙奈の唇によってふさがれていた。
 何かをしゃべろうにも沙奈はキスを止めないし、それどころか舌が俺の口の中に潜り込んでく
る。積極的なのだが、どこかたどたどしい動き。沙奈が初めてなのは想像に難くないのだが、そ
れにしては容赦がなかった。
 初めての女の子にされるがままって……。
 何というか、情けない。
「んっ、ちょ、ん!」
 息苦しくなって俺は半ば無理矢理沙奈から顔を離す。殺す気か……。
「あの、こーた」
「ん、なんだよ」
「鼻で息をすればいいと思うの」
「…………」
 い、いや、そんなことも思いつかないくらい緊張してたわけじゃないぞ!
「こーた可愛い」
 男にはなかなか屈辱的な言だった。
 そんな俺の心情なんか知らずか、沙奈は再びキスをする。
 俺もただされるままというのはしゃくだったので今度は俺のほうも舌を差しだし絡ませる。
「こーたのえっち」
「ちょ、お前が言うか!」
 最初にそういうキスをしてきたのは沙奈なんだけどね!
「…………こーた」
「ん?」
「服、脱がすね」
「なんだか男女が逆転してるような気がするのは気のせいかな」
「大丈夫」
 何の根拠もないことを薄い表情で言いながら、沙奈は俺のシャツに手をかける。とりあえず抵
抗も……したくなかったのでされるがままにしていたら、あっという間に上半身は裸にされてい
た。
「次はこっち」
 さすがにベルトに手をかける時は手が戸惑うがそれも一瞬、沙奈の手は俺のズボンを脱がし、
中のものを取り出していく。
「こーた、もうこんなになってる」
「す、好きな女にこんなことされて勃たないわけないだろ」
 トランクスを突き破らんばかりにそそり立つ肉槍を見て沙奈が息をのむ。いや、その沙奈にこん
な姿を見られるとは、は、恥ずかしい。
「沙奈、お前も脱げよ……俺だけ裸だと恥ずかしいだろ」
「こーたは半脱ぎとか着たままが好きだよね」
「な、なんの話だよ!」
「こーたの嗜好」
 ……否定はしないが、それは言わないで欲しい。
288幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:12:46 ID:eejFgoQe
「初めては、な。その何というか普通に」
「うん」
 沙奈はちょっと微笑むと制服に手をかけ、もどかしくそれを脱いでいく。
 ……たぶん、俺の言葉を今度する時は半脱ぎでね、と解釈したような様子だった。……否定は
しないけど。
 白い肌が外気にさらされ、次いで形のいい乳房、へそ……初めて目にする沙奈の裸だった。
 そのいつも見慣れた沙奈の見慣れない姿に思わず息を飲んでしまう。
「んっ」
 ショーツも脱ぎ捨て一糸まとわぬ姿になると彼女は俺に微笑みを浮かべた。
「こーた」
「あ、あぁ」
 沙奈の肌と触れあう。密着する俺と沙奈の体。暖かい……熱いくらいの沙奈の体が俺の胸板
に押しつけられる。
 女性を現す大きな二つの膨らみが俺の体で潰れる。尖った先端が当たっているのは気のせい
だろうか?
289幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:13:20 ID:eejFgoQe
「電気、いいのか?」
「こーたをよく見たいし……こーたに見て欲しい」
「さいですか」
 恥ずかしいという思いはあったが沙奈がそういうのなら、と思う。
「じゃあ、するね」
 沙奈が俺に抱きついたまま言った。
「って、待てよ、まだ準備が出来てないだろ」
「大丈夫、こーたのもうこんなんになってる」
 沙奈の手が俺のお腹を下がり、俺の肉棒に触れる。彼女の体にすっかり興奮した俺の愚息は
すでに完全な臨戦体勢だった。
「っ!」
 白く柔らかい指に触れられるだけで自分で触る時とは比べものにならない快感が走る。
 そのまま沙奈の指は包み込むように俺の肉棒を覆い、そっと刺激をする。
「もう準備出来てるみたいだよ」
「って、そうじゃなくて、沙奈のほうだよ」
 思わず声が漏れそうになるのを必死に堪える。決して巧い動きじゃなかったが、それでも沙奈
に触れられているという精神的なものが俺をたぎらせていた。
「ん……こーたが出来てれば良い。頑張る」
「が、頑張ってどうにかなるものなのか?」
「絶対に誤解されたくないから言うけど、私初めてだから」
 うん、それは予想は出来る。
 というか初めてだったら、その前戯とか必要なんじゃないのか?
「ダメ」
「なにが?」
「ちゃんとこーたにご奉仕する。それが妻の役目」
 いや、妻って、沙奈さんや……気が早いというか、何というか……。
「私の好きにさせて」
 …………。
 沙奈が強い意志を持った目で俺を見る。何というか譲る気がなさそうな目だ。
「わかった」
 諦める、けど沙奈が辛そうだったら……その時は止めよう。
「ん」
 嬉しそうにキスを……唇同士が触れあうような軽いキスをする。
「じゃあ、挿れるね」
 俺に密着するように抱きついたまま、沙奈の手が俺の肉棒を導いていく。
 秘処が見えずどうなっているのか分からないが、時折肉棒の先に触れる柔らかい部分が沙奈
のそこなのだろう。
 ひょっとしたら沙奈も直視するのが恥ずかしいのかもしれない。
 だからこんな風に……。
「ん、あっ、ごめん、あとちょっとで入る」
「焦るなよ、時間はあるんだから」
 俺の先端が沙奈のそこに触れる度、彼女の口から戸惑うような喘ぎ声が聞こえてきた。
 図らずも前戯に近い意味を沙奈に与えているようだった。俺としては生殺しに近いけど……。
「んっ、あっ、っっっ!」
 苦痛を押し殺した声が沙奈から響く。同時に俺の肉棒がきついものに包まれていく。
 沙奈の中に入っていくのが痛いくらいに感じられた。しかし、肉棒を包む沙奈の感触はあまりに
も心地よくて、情けない話気を抜けばすぐにでも達してしまいそうだった。
「……沙奈、大丈夫か?」
「大丈夫、こーたとひとつになれて嬉しいだけだから。これは嬉し涙」
 ほんのり目元を潤ませた沙奈。
 絶対強がりが入っているだろう。
 あー……。
 無性に沙奈にキスをしたくなって、俺は彼女の唇を奪う。いかん、このままだと沙奈の思うつぼ
というか何というか。
 もちろん、このまま沙奈とずっと一緒でもいいと思う俺も強いのだけど。
290幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:18:56 ID:eejFgoQe
「んちゅ、あぁ、んんっ! こ、こーた」
「……ん、沙奈……」
 舌を絡ませ、唾液を混じらせ合い、俺たちは何度もキスを交わしていた。
「こーた好き。大好き」
「さっきも聞いたぞ」
「何度でも言う」
 さいですか。
 そう答える代わりにもう一度キス。
 あぁ、沙奈に溺れてるなぁ。
「こーた、待たせてごめん、動くね」
「沙奈は大丈夫なのかよ」
 俺たちの接合部を見ればそこには確かに沙奈が初めてだという証の赤い血が流れ出ていた。
 沙奈が辛いようならしばらくこのままでも……。
 俺がそう提案しても沙奈は頑なに首を振る。
「ダメ。頑張る。こーたが私以外の女の子に行かないようにしっかりしないと」
「……沙奈以外ってあり得ないけどなぁ……」
 沙奈に聞こえないような小さな声でぽつりと告げる。
「嬉しい」
 ……どうやらしっかり聞こえていたようで……。

「じゃあ、頑張るね」
 沙奈は俺の上でゆっくりと動きはじめた。
「んっ」
 肉棒が抜ける寸前まで腰を引き上げ、下ろす。たどたどしい動きだけど、沙奈の動きはただ俺
に快感を与えることだけを考えたそんな動きのように思えた。
 事実俺は沙奈の膣内に擦られ、砕けそうな快感が走る。
「っっっ!」
「こーた、気持ち良い?」
「あ、あぁ……」
 うめくことしか出来ない。
 俺に快感を与えていることに沙奈は満足したのだろうか、微笑むような顔で動き続ける。
 沙奈の動きに合わせ、豊かな乳房が跳ねる。俺は下から掬いあげるように双乳を掴むとそれを
イジる。
「んっ、こーた好きなの?」
「ま、まぁ俺も男だからね」
「あっ、んっ、んんんっっ」
 指で先端を摘み、手のひらで膨らみを回していく。沙奈に快感を与えることは出来たようで彼女
の口からは俺の動きに合わせて甘い喘ぎが漏れていた。
「んっ、このおっぱいはこーた専用だから好きにして良いよ」
 いや、そんなこと言われたら……なぁ。
 沙奈の膣内に擦られ、今にも絶頂しそうな快感に襲われてるのだ。その上、そんな可愛いこと
言われたら……。
291幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:19:33 ID:eejFgoQe
「ひゃん、あぁ、こーた、そんないきなりっ!」
 突然下から腰を打ちつけられ、沙奈が悲鳴をあげる。
 どうやら沙奈も痛みより快感が勝っているらしい、俺の乱暴な打ちつけにも艶っぽい声をあげ
る。
「や、こーた、私が動く」
「沙奈ばっかりじゃ不公平だろ?」
 というか本音は気を抜けば俺だけイッてしまいそうだからなんだけど。
「んっ、そんなこのままじゃ私、っっ、っ!」
「い、いきそうなのか?」
「たぶん、初めてだから分からないけど、なんだか、っ! っ! あっ! あっ!」
「そっか」
 俺が限界が近かったように沙奈も上り詰めているらしい。
「こーた、こーたは?」
「俺もいきそうだよ」
「うれしい。こーた、ちゃんと中に出してね」
「っっ」
 いや、ふつう中に出してとか言うか。
 と思いつつこのまま中で果てるという欲望には逆らえそうになかった。沙奈の膣内もそれを許
さないように俺をきつくくわえ込んでいた。
「あっ、んっ、こ、こーた、す、好きっ!」
「あぁ、ん、俺も……っ!」
 俺の上で跳ねる沙奈。沙奈を突き上げる俺。
 リズムよくぶつかり合う俺たちは互いの限界を目指しただ、むさぼり合っていた。
292幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:19:57 ID:eejFgoQe
「こーた、こーた、ん、んっ、っっっっ!!」
「沙奈っ!」
 沙奈が大きく跳ねる。俺の肉棒から精が吐き出される。
「ああああああっっっ!」
 ひときわ高い沙奈の絶叫のあと、ゆっくりと彼女は俺にもたれ込んできた。
 どくっ、どくっ、とかなりの量のものが沙奈の中に注ぎ込まれている。
 沙奈はそれを一滴残らず受け止めるようにしっかりと繋がったまま、俺にキスをした。
「こーた……」
「んっ」
 沙奈の髪を撫でながら、俺たちはただ互いの体温を感じあっていた。
 どのくらいそうしていただろうか、やがて沙奈が何かを思い出したようにポツリとつぶやいた。

「ごめん、こーた、ひとつ訂正」

「え?」
「私のおっぱいはこーたのものって言ったけど」
「あ、あぁ」
 今思うと恥ずかしい極まりない台詞だ。
「訂正。こーたとの赤ちゃんが出来たら……おっぱいはちゃんと赤ちゃんにもあげないと」
 ……そりゃそうかもしれないけどね、あの気が早いよね、沙奈、基本的に。
「赤ちゃん出来るのも時間の問題」
「な、なんでだよ。まさか実は今日危険日だとか……」
 沙奈ならその手の嘘をつきかねない。長いつきあいからそんな推測をしてしまう。
「今日『は』大丈夫」
「え?」
「次の危険日はこーたとするから。たぶん、これから毎日するし」
「それはやめような、ちゃんと避妊は考えような!」
「こーた」
「なんだよ」
「逃がさないから」
「そういう話じゃないと思うけどなぁ」
 きゅ、と抱きついてくる沙奈を撫でながら俺は苦笑した。
293幼なじみ。:2010/05/08(土) 17:21:03 ID:eejFgoQe



 以上になります。
 唐突に投下失礼しました。
294名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 17:51:55 ID:pAwG1C5f
>>293
GJ!



が、此処でいいのか?
295名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 18:04:10 ID:H/lnrUFc
一瞬幼馴染みスレに迷い込んだかと思ったが冷静にスレタイ見たら納得した

要するにどっちも巡回してる身としてはどっちでもおkなんだよGJ!
296名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 21:32:47 ID:4kJWDglL
一瞬甘えんぼうな女の子スレに(ry

要するにGJ!!!
297名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 22:16:30 ID:0BAalIL+
一瞬純愛スレにry

要するにGJ!
298名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 00:57:23 ID:yF1317Wf
お前ら俺の巡回スレ羅列すんじゃねーよ
要するn
299名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 01:01:45 ID:g9/u7xh+
一瞬ry
要ry
300名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 01:17:54 ID:wwh2tCKc
GJ
しかしクー(ry
301名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 11:40:33 ID:6Muk5AqV
なんだ、お前らと巡回スレ一緒だったのか
302名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 22:33:14 ID:tTtx9CVe
趣味が合う人間が多いのかね。
303名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 03:41:32 ID:vDdL3dkK
俺も、依存スレかと一瞬、思ったよ…。
304名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 15:40:37 ID:D1hG6pP+
お前等も調教好きだったのかよw
305名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 21:40:13 ID:EvgcFeKS
>>293
今更だが投下乙過ぎる
306名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 20:55:23 ID:Q7KlYgqq
素クールスレは巡回先被ってる奴多いんだよな
そんな俺も前述スレほぼ巡回先になってるわけだが
307名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 02:07:06 ID:l58wQeYR
何か流れについていけない……
308名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 20:40:41 ID:Pqzoygc/
そうだな
せっかくの素直クールなんだからスカトロ要素くらいは欲しいよな
309名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 22:55:18 ID:ZdYe+WHF
>>308
どうしてそうなった
310名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 23:19:15 ID:IcTQ2TLc
SMすくーるだっけ?あれまたみたいな
311名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 21:49:31 ID:97jNN2p6
個人的にゲロとかおしっことか好きだから小ネタ的な感じで入れてくる作品増えてくれー
〈素直でクールなあの娘が生だし!〉的なノリで
312名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 22:14:30 ID:CoD7bP+v
ゲロとかおしっことかをメインで扱ってるスレで素クール作品探せよ
313名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 22:47:57 ID:C+mq99ys
注意書きかきゃスカトロでもゲロでも大丈夫でしょ
読まなきゃ良い話
重要なのは素直クールかどうかだ
314名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 00:35:54 ID:18GjoEDl
でも注意書きといいつつ名前欄にちらり書くだけとかは勘弁な
315名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 09:02:49 ID:bVef8gqY
個人的には、羞恥系と素直クールは相性よくないとは思う
平然とやるなら羞恥系として物足りないし、
羞恥するなら素直クールとしてちょっと軸がぶれる
316名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 10:12:23 ID:5udjcrCs
でも羞恥プレイで態度とか言葉は恥ずかしそうじゃないけど顔は真っ赤な素直クールとか
想像するだけで抱きしめたくなる
まあそれでもゲロとかスカトロは無理だが
317名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 11:57:06 ID:OGD57rot
目玉を舐めるくらいがちょうど良いと言うわけか
318名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 11:59:57 ID:OGD57rot
訂正
×目玉
○尻穴
319名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 13:50:20 ID:P0SqLBs4
>>318
×目玉
○尻玉
と誤読して河童が素直クールだったらどうなるんだろうと考えてしまった…
320名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:19:46 ID:vOUGG/nY
素直クールな河童か……ゴクリ
321名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 15:03:05 ID:IuKe4U8b
それは日本酒のCMに出てそうなスレンダーな河童ですか?
それとも技術者な河童ですか?
それとも背中にチャックがある村長ですか?
322名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 15:44:14 ID:dPYkSMPZ
最後のは、やばせばみのCMを思い出すから勘弁
323名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 17:34:37 ID:P0SqLBs4
日本むかし話のねねこ河童とか日本酒CMの河童をイメージしたんだがなぁ

・相撲を取っていたらマウントを取られて僕のキュウリを食べられた
・尻子玉を取られそうになったら前立腺責められて僕のキュウリを食(ry
・皿にワンカップO関ぶっ掛けたら酔っ払った河童に「なぜ黄桜じゃない」と詰られながら僕の(ry

考えれば考えるほど素直クールから音速で遠ざかっていく
324名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:05:29 ID:OGD57rot
うわっ!なんか興奮してきた!
素直クールなカッパの脇を新鮮でザラザラなキュウリで責めてキューキュー言わせたい!
325名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 02:14:44 ID:1VpsTtaX
>>322で盛大に吹いたwwwwwwwwwwwwwww
326名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 04:33:25 ID:zmK2h/Xh
河童クールか・・・
頭の皿はあるのかなあ・・・
327名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 06:59:08 ID:G3S+N0wC
ビジュアルを追及し出すと
クーよりシュー寄りになるのが難点
328名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 08:51:01 ID:3wAh6+1B
河原で一人体操座りをしている河童を想像すると泣ける
329名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:26:08 ID:m0UE9r6V
お題が河童か…
さすがに緑色のままでは難しいなぁ
長くなりそうだし。
330名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:32:04 ID:r9G4K0bk
頭に帽子か何か被ってるだけでその他に河童の外見的特徴を一切無くしてる作品とかそこそこ見かけるし、
外見に関しては無理に忠実に守る必要も無いんじゃねーかな

とりあえず帽子脱げは禁句で
331名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 22:23:22 ID:sMIGrYUQ
「何故私は皆から疎外されがちなのだろう。いや、キミがいてくれればどう思われてもいいんだが、それはそれとして」
「それはお前さんが、会話を何でも猥談に繋げようとするエロ河童だからだ」
「…………」
「何か言え。つーか所構わず性事情を暴露される身にもなれ」
「……だって恥ずかしがってるキミの顔が好きなんだもの」
「え? そんな理由で羞恥プレイくらってんの、俺?」
332名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 01:33:13 ID:tpuvNfpY
さあおかしな流れになってまいりました!
333名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 14:14:21 ID:b2Cz59B2
カッパなう
334名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 21:11:49 ID:nYnyvmkP
いっそ雨合羽でいいんじゃね?
335名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 23:17:15 ID:Dgctfac4
「お前さー……」
「なんだ」
「高校生までなって雨合羽ってどうなのよ」
「ダメか?」
「いやダメとは言わんけど……。子供っぽくないか?」
「いいじゃないか。これが好きなんだ私は」
「まーお前らしいっちゃらしいけど。実用的だもんな、傘より濡れないし」
「……まあそれもあるか」
「? まだなんかあんの、理由」
「かわいいじゃないか」
「…………え」
「かわいいだろ?かっぱって」
「いや……その」
「ダメか?」
「だからダメじゃないけど……あーー確かにかわいいな、それ」
「だろ?一着しかなかったんだ。この色」
「……まさかお前に『かわいい』ってものさしが存在するとは」
「君ちょっとそれは失礼じゃないか。私だってかわいいと思うものぐらいあるぞ」
「たとえば?」
「ん……うん、そうだな。君の目」
「は?」
「私を傘に入れたそうにしてる君の目はかわいい」
「なっ」
「ずいぶんと大きい傘だものな。くっつけば二人でも十分防げるな?」
「こンの……言ってろ!」
「あー待て待て、そう先に行くな。そっちに大きい水たまりが――」


なーんて考えちゃったりなんかしちゃったりして
336名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 07:51:49 ID:07QHkT8u
>水たまり
→びしょぬれ
→「うちに寄っていくと良い」
→お風呂
→「背中を(ry
337名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 07:55:36 ID:4JE2jpBF
→「実は私、妖怪〈雨合羽女〉だったの」
338名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 18:11:52 ID:h+P3efWb
「…タツヤ」

…なんだよ、カッパ。

「む。いつも言っているだろう」

私は合羽<アイバ>だ。カッパではない、ってか?
聞き飽きたっての。

「人のセリフを取るのは、感心しないな。だが、私の言いたいことをわかってくれているというのは、やはり心が通じ…」

アホか。

「…タツヤ。キミのような人物のことを何と言うか知っているか?」

なんだよ?

「ツンデ…」

誰がツンデレだ!!

「話の流れ的にタツヤしかいないだろう」

いつオレがオマエにデレたんだ!

「いくら幼なじみで家が隣同士だからと言って、嫌いな女の部屋に一人で来るのかね?」

………帰る。

「全く素直じゃないな、タツヤは」

んなこと言いながら人の股間をさわるんじゃねえ、エロガッパ!

「だからカッパではない」

エロはいいのかよ!

「タツヤ相手だからなあ」

いい加減にしろ!

「フフフ、口ではそんなことを言っても体は正直だぞ?タツヤの股間が勃つや…。…アレ?萎えた!?」

当たり前だろ…。エロガッパ通り越して、エロ親父じゃねーか…。





以上。特にオチはない。
正直スマン。
339名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 21:04:01 ID:Ibh3DEKt
>>338
ギャグまでもwwと合羽のエロ親父っぷりにフイタw
gj
340名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 21:30:14 ID:SUGZoYiT
GJ
そら萎えるわwwww
341名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 16:54:16 ID:pBOd56WS
随分と横道に逸れてきたな…
そろそろスカトロのあたりにまで話を戻さないか?
342名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 21:13:46 ID:E0/4T9Z5
>>341

え?
343名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 00:35:49 ID:2CbOjPND
まさかお前
344名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 02:26:48 ID:a8HTyjeD
コンピューター!反逆者が!
345名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 14:54:45 ID:dYFkVoyV
市民、あなたは素直クールが好きですか?
346名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:10:24 ID:wr6jGpSn
もちろん
347名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:26:05 ID:wr6jGpSn
>>431こうですか><?

「なぁ男」

「なんだいクー?」

「トイレに行きたいのだが」

「え、この辺にトイレって?!」

「男が見張ってくれるなら私はここでもかまわないが?」

「ぶふぉ?!」

「むしろ見ててくれないか?」
348名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 22:27:57 ID:wr6jGpSn
誤爆>>341だった
349名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 03:00:19 ID:4CeVBaSl
このスレも終わりか
350名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 03:22:36 ID:/VcgcyuT
おまえが見なきゃ続くよ
351名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 03:39:01 ID:4CeVBaSl
>>350
見ないでスレが続くなら見ないようにするよ。
352名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 05:26:30 ID:RFbWnd5C
シュレディンガーのスレ

見なければ存続と消滅の可能性が50:50。
353名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 08:51:57 ID:LXlz0h2u
蓋を開けたらおしっこスレになった世界も存在する訳ね
354名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 13:22:04 ID:XI6LyG0x
いや、それは無いわ。
何が有ってもそれだけは無い。
355名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 23:10:45 ID:QjB9Y4IT
女性執事な素直クールとかいいなぁ、と一瞬思ったんだが、
素直クールじゃ従者キャラに絶望的に相性が悪い気がして諦めた。
あんまあからさまな好意をぶつける執事とか執事じゃないよなぁ
356名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 00:09:31 ID:pxg50pNh
それを口にするのが老紳士な執事とかなら

……何か普通に孫同然に可愛がってるってだけの定番パターンだな
357名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 11:48:35 ID:Wvjmb5lO
・素直クールな冷蔵庫


「じゃあ、ボクは会社に行ってくるから。いい子にして待っているんだよ」
「…………」
 ケンジは、ポンポンと冷蔵庫の野菜室のドアを叩いてから会社へと向かった。

「ただいま」
 夕方になるとケンジは家に戻り、冷蔵庫に帰宅を告げる。
「うんうん、ちゃんといい子で待っていたんだね」
「…………」
「ふふ、素直で可愛い子だ。よーし、氷を作る為の水を補充してあげようね」
「…………」
 ケンジは冷蔵庫のドアをガチャリと開き、その涼しさに酔いしれる。
「うーん、やっぱり君の冷気がナンバーワンだよ」
「…………」
 言いながら水入れを引き抜いたケンジは、それに水をたっぷりと流し込み、再び冷蔵庫に丁寧ながらも力強く挿入した。
358名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 20:25:25 ID:rmxH+c7A
やっぱり無機物は無理だろ……
腐との格の違いはそこにある
359名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:23:24 ID:/ZBMwXpb
360名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:28:21 ID:FXsm8tE/
>>358
けどウチのカーナビ子さん可愛いわ
高速の下通るととたんに一本二本ズレた訳わからんルートに移るドジっ子っぷりがカワイイ
361名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:40:22 ID:DPlPJjOG
ナビ子って名前を見るとビーストウォーズのやつを連想してしまう
362名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 23:29:19 ID:6UtPJraK
ヘーイ
ヘーイ
ヘーイ
リッスン
363名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 01:18:46 ID:G7iqg1YG
「ちょっと便子!お前どこいってたんだよ!担任すっごく怒ってたぞ」
「女子トイレでうんこをひりだしてきた」
「あ、ああ……、そうなんだ。うん」
364名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 02:22:24 ID:Ko1TUzgo
ルック!
365名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 13:03:45 ID:vFKuAjb6
>>363の1行目が
どすこい
に見えた俺が吊りますよ。
366名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 13:23:16 ID:A96Okm9z
このスレの荒廃感は堪らんな
367名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 17:14:10 ID:5T7L8PxE
素直クールな後輩って見ないな
368名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 17:43:50 ID:SGnEg6J3
「これからずっと」の安田がいたじゃないか
369名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 17:52:44 ID:zq8XXfXn
吊革も年下だな、後輩じゃないけど
370名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 22:56:18 ID:epH6svLG
並外れた
371名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 00:45:51 ID:LwQC91Cs
便意
372名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:05:31 ID:gEP0f5fm
素直クールなお嬢様とか
373名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 01:22:19 ID:33+oCg0z
お嬢様設定の素クーは定番じゃね?完璧超人もだけど。
たまにはドジっ子クーもいいよな。
374名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 03:24:30 ID:ng/gPjDN
実は苦労人な素クー
家では弟や妹たちの世話をし、母親の看病をし、父親の薄給をなんとかやりくりする
そういった諸々を顔に出さず、ひたすら男にアタックする
375名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 04:25:05 ID:wl8/qaBY
ヤンデレ素直クールが見たい
ヤンデレと素直クールは混ぜると可愛い
376名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 12:16:01 ID:MKCzx+EL
怖イイ
377名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 14:09:17 ID:E4QPsUG3
>>374
家族が多いために遠慮などしてると全部かっさらわれる
だからこそ欲しいものには貪欲にアピールするのですねわかります
378名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 22:24:54 ID:GPya8gYP
ある
379名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 00:25:39 ID:/xglhhD+
うむ
380名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 00:37:19 ID:KJKdM9c0
俺に良し
381名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 01:27:53 ID:AudSWWLK
お前に良し
382名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 03:13:21 ID:0S3XWeo9
素クーは結婚するまでだよな。
383名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 04:16:13 ID:ZJrlpOn3
結婚してからはヤンデレ要素が無いと浮気されるもんな
384名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 07:53:38 ID:2yTQp7Af
貧乏・無口・素直クール・ヤンデレ・ドジっ娘を組み合わせた最強萌え娘……
というかただの地雷女だな、これじゃあ
385名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 09:07:37 ID:o8XfucWm
>>384
俺は好きだぜ!
386名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 16:09:03 ID:KJKdM9c0
貧乏+ドジっ娘は、人によっては最強にイラつかせる諸刃の剣
387名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 16:39:10 ID:o8XfucWm
>>386
気持ちはわからんでもない
でも好きなんだ
388ちょっとしたSS:2010/05/28(金) 01:39:25 ID:F2nypv7e
ガンガラガッシャーン!

何やらすさまじい音がしたので飛び起きて音のしたほうへ向かう
ガチャリ
「・・・・なぜ貴様がここにいる」
「ひどいな、ただ君に朝ご飯を作りに来ただけだよ、」
「俺には散らかしてるようにしか見えないのだが・・・家の皿を全て割るつもりか」
ぱっと見家にある八割ほどの皿が割れている・・・
どうすりゃこうなるんだよ
あ!俺の幼い頃の思い出のデジモンの皿まで!
「ま・まあいいじゃないか皿なんてまた買えばいいだろう?」
「怒るぞ?そして何だその格好は」
「知らないのか?裸エプロンだ!どうだ朝からこんな興奮する格好をみた感想は」
「誰が今更おまえのその格好で興奮するか!寝言は寝て言え」

グサーッ!
「ううっ!酷すぎる・・・なんたる怠慢期だ」
「いいから着替えろ、片づけと飯なら作ってやるから」
「すまない・・・何か手伝えることは・・」
「き!が!え!ろ!」
「あ・・・いやその服もって来てないんだ」

数分後

「ああ・・・今はじけるような私の肌を君の衣服が包み込んでいるのかー」
「おまえ何しに来たんだよ」
「いいじゃないか、私は何もせずとも君と一緒ならとにかく幸せだ」
「堂々と言うなよ照れる」
389名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 02:44:19 ID:NmamTFZE
俺に良し
390名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 03:44:21 ID:4h2+WfTz
>>375
ヤンデレ素クールってヤンデレスレにあったような気が・・・
いまいちうまくいってなかったが
391名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 13:02:34 ID:MxdE90rd
あれはヤンデレと素直クールを両立させることを意識しすぎてたからなぁ
もうちょい自然に素直クールが強めの嫉妬→徐々に病む感じならよかった
392名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 15:43:21 ID:xCBV470a
>>391
おk
遠慮せずやってみるんだ
393名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 22:52:31 ID:MoYiWdWm
 
まずはこれを見ていただきたい↓
 

 
 
次はこれを見てほしい↓
 
*<素直クール!
 
 
最後はこれを↓
 
*<ボク肛門クン!
 
 
 
あなたは何を感じましたか?
394名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 23:37:51 ID:3CyFXx3u
怠慢期・・・?
395名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 23:38:31 ID:AkpZNM7p
>>393
DARKER THAN BLACK面白いなぁ
銀萌え
流星の双子DVD出揃ったらレンタルショップでまとめて借りて一気見するか
396名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 02:36:13 ID:StQCzOGR
そろそろ投下期待
397名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 04:00:27 ID:rHLv80YX
素直クールはもうダメかも知れんね
398名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 18:08:37 ID:yYNiHYKC
人間らしさを出すのが難しいんだよなあ
顔には出ないけど実は感情豊かって設定にすると素直クールから離れていくし
399名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 22:53:00 ID:TYgCvRxd
年上の素直クールって先輩が多いよな。
妹的幼馴染み型素直クールくらいの年齢差で
年上というのはどうだろう?
400名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 00:26:36 ID:72SSJfEt
>>399
そうだな……例を見せてくれないとなんとも言えないな
401名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 01:18:28 ID:/VNeZNQA
自分の描く素クール娘は

・素直とクールの比率が4:6でクール成分強め
・物腰が柔らか
・デレる際も基本的に場所柄を弁える

こういう設定を友人に見せたら「これ素直クールか?」と首を傾げられた
素直クールというキャラクターの設定作りは難しいのう
402名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 02:04:30 ID:72SSJfEt
そう言わずに書いてみるんだ
先入観で諦めるのはよくない
403名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 13:02:59 ID:HNFBxpKh
オシッコでキャラにアクセントを付ければ完璧だな
404名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 18:14:27 ID:2NfOmt3k
感じる
405名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 18:52:20 ID:2sfEo8xS
尿意
406名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 20:31:38 ID:Yg7MQVvW


る尿意
407名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:59:58 ID:qPUoH4w+
メイン
408 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 02:09:15 ID:GHrRTdkg
トリチェックと投下予告。
409 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 02:23:05 ID:GHrRTdkg
人間らしさって何だろう?

感情だろうか?
冷たい人は機械の様だとか言われるし、感情は確かに人間味を出すには有効だろう。
でも感情は犬猫でもあるしな。
他が浮ばないので感情で考えてみよう。

感情は顔や言葉や仕草に出るもの。
顔なんかそれこそ百面相の様にころころ変わる人もいるだろう。
高貴な人達やいろいろな作法から感情を表に出さないの人もいるが
少なくとも感情を表に出す事が出来ないわけではない。
では、意識的に感情の全てを現さなかったら?
その感情を他者が理解するのは難しくなるだろう。
410 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 02:30:18 ID:GHrRTdkg

さて、目の前の彼女についてはどうだろう?
感情豊かではないがそういったものがないわけではない。
それは俺の思い違いなどではなく確かにあるのだが
それをそれとして正しく受取れる人が少ない。
生来、感情を外に出す事が苦手だとは本人も自覚しているらしく
無愛想、冷淡、氷の女などと揶揄され続けていたらしい。
まぁそれに負けないだけの強さがあり、身近な者は察する事ができたらしい。
…それ故に今まで変わらずにいたんじゃないか?
横道にずれた。
常日頃はクール。うん、これは否定しようがない。
能面というわけではないよな。笑ってないけど。
真面目や真剣な時ではないのに通常を怒ってると解釈するのはどうかと思うな。
怒られた事がないから解らないのだろうな、
怒っている時は目つきも違う、周囲の空気すら違う。
あれは無言で来ると特に怖い。ほとんど無言だけど。
いかんいかん、寒気がしてきた。
怒る顔より笑顔、笑顔を思い出そう…。
してやったりとした顔、
これは一服盛った時とかの顔だ、邪悪な笑顔だ。
満足げな顔、
料理を褒めたりするとこんな顔してるなぁ、今でも。
でもこの後にしてやったり顔になるよなぁ、今でも。
悲しげに微笑む顔、
必要な所で無理強いしないからこんな事もあったなぁ。
あまり見たくない顔だよな。
う〜ん…えぇい、普通の笑顔はないのか。
思い出そうと思うとインパクトの強いのばかり出てくるな。
411 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 02:53:23 ID:GHrRTdkg

顔以外で考えてみよう。
うな垂れたり、妙な感情を込めたりする時もあったな。
恥じらいで顔を赤らめる時も。
なんだかんだ言っても女の子には違いないし、大変な時には弱気にも…
恥じらい?大変な時?…女の子…!
…フェイクだったな。
嫌な記憶まで思い出してしまった。
ん?意図的にそれっぽく出来るという事はどうすれば感情が出るのが理解していることだよな?

「何を納得しているのだ?」
「うわっと」
思案から顔を上げたら、いきなり目の前には当人のクーが。
「どうした?」
「いや、別…」
言いかけて彼女を見つめた。
そこにはいつものクールな顔。
そしてそれが機嫌の良い顔である事がわかる。いわゆる笑顔(微笑Ver)。
なんで、今まで分からなかったんだろう、いつもクーは笑顔だからじゃないか。
それが当たり前になってるからなかなか出てこなかったんだ。
いや、決して恐怖心とかが強かったわけではない。
…なんか悔しいな。
「買物は終った?」
立ち上がりながら聞いてみた。
「付いて来てくれない買物は終ったぞ」
「流石に無理です。それにしても結構買ったね」
「付いて来てくれれば少なくなったかもしれないのだが?」
「謹んでお断りします」
「つれないな」
ちょっと残念っぽい雰囲気だな。
それでもクーの表情は変わらずだ。
― 自分からするのはともかくこっちからされたらどうなるだろう? ―
ふと、試してみたくなった。
「はいはい。では…」
軽くクーの唇にキスをした。
412 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 03:02:27 ID:GHrRTdkg
反応を待つ。
少々驚いた眼差しをしているがさほど変わらない。
あぁなるほど感情が出ないというのではなく、
動じないだけ、これが結論か。
うん、なかなかこの考察は楽しかった。
クーに背を向けて思わず拳を握り締めた。
「じゃ、御飯でも食べて帰る?それとも家で…」
これだけ大きいショッピングモールなら変わった食事もできるだろう、
そう思い振り返ったら…
「んーーーーーーー?!!」
飛び付かれて口を塞がれた。
それから周囲のざわめきもなんのその、
しっかりと人の口内を蹂躙しまくってからクーは離れた。
「さぁ、行こうか」
「あ、あぁ」
とっとと、この場から去りたい。
ごめんなさい、全ての見ず知らずの周囲の皆さん。
ごめんなさい、全ては向う見ずの探求心のせいです。
「ところで、どうするかね?」
「?」
立ち止まってないで、早く行きましょうよ、クーさん。
「家なら西へ、最寄で済ますなら東へ行くべきだが」
「なんで?家でいいじゃん」
「そうか家がいいか…」
クーは何を言ってるのだろう?
おや?クーがなんだか変だ。
顔には少し赤みがかり、まるで尿意を耐えている様に震えている。
クーに触れようと腕を伸ばしたら、その右腕に右腕を組まれた。
そしていきなり東に引っ張っていく。
「ク、クー?!ちょ、ちょっと待って」
「すまない。もう家まで耐えられん」
「な、なにが?」
「まさか君から誘ってくれるとは思わなかったからな」
「誘って?」
「今日の戦利品でなんとかしようと思っていたが…」
「戦利品って…まさか」
「お。先程のアドバイスを今から試してみる。また朗報を待ってくれ」
クーは人込みを分けつつ通る途中、
頑なに一緒に入店を、もちろん独りでも、拒否した店の店員さんに言葉をかけた。
それはもう鼻息が荒いような雰囲気で。
そりゃランジェリーショップのお姉さんも苦笑いだわ。
えぇ解ってますよ、その哀れみの目は。
でも結構嫌なものじゃないんですよ、こういうの。
ただね、もう少し顔に出すようにして欲しいと思うのですよ。
口からは場所を考えず容赦無く言葉が出るのだから。




人間らしさって何だろう?

理性だろうか?
413 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/01(火) 03:05:10 ID:GHrRTdkg
以上、では。
414名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 04:12:28 ID:Ej0J7W4P
GJ
415名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 17:26:13 ID:tj6AWgll
メイン 当たる
416名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 01:19:37 ID:PXMrSggy
うむ、月の始めからイイモノを読ませて頂いた
417名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 20:48:37 ID:4IeFzh0P
GJ
418名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 06:04:38 ID:2j9oDavm
GJ!!
419名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 19:44:38 ID:3Rbh4D3q
「『チャンスの女神には、前髪しかない』という言い回しがあるだろう?
 私は、この言い回しを非常に理解しがたく感じるのだよ」

「いや、通俗的な意味は知っているし、納得もする。
 チャンスと見たら積極的に行動すべきだと私は思うし、今キミといられる
 幸福は、まさにそうして手にしたものだ」

「おっと、話がそれたね。私が言いたいのはこの言い回しの表現のことだ」

「さながら、秋の茄子がおいしいことを表現するのに、わざわざ妻をないがしろに
 扱っている描写を見たような、そんなやりきれない憤懣を感じるのだ」

「『前髪しかない』と言うのは、つまり女神が通り過ぎてから手を伸ばしても、後ろ髪が
 ないのでつかめない、ということなのだろう?」

「その時点でおかしい。なぜこの者は、自分に幸運を授ける女神を呼び止めるのに、
 髪を引っ張るのか! 野蛮きわまりなく、恩知らずも甚だしい」

「同じ女性の立場として、男性に呼び止められるときは、もっと包容力に溢れた手段を
 用いて欲しいと願って止まない」

「そもそも、前髪はつかめるほどに長く、後ろ髪は掴めないほどに短いという髪形もおかしい。
 この女神は、ひょっとしてカツラを前後逆に被っているのではないか?」

「まぁそれはどうでもいいことだ。要するに、この『前髪しかない』という表現は相応しくないと
 私は主張したい」

「以上の点を踏まえて私は、だ」



「『チャンスの女神は、正常位がお好みだ』という表現を提唱したいのだが、いかがだろう?」
「お前は大真面目に何を言っているんだ」
「というわけで、さあ!」
「さあ、じゃねぇ」
420419:2010/06/05(土) 20:41:45 ID:3Rbh4D3q
ちなみに、ちょっと余所でもネタを使いまわしてます
ネタ被りをみつけても、石を投げないでね
421名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 01:42:08 ID:LSON/xC6
ネタ被りとかいいから続きを
422名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 18:34:10 ID:NwMVo1ZS
だがカワ被りは困る。
423名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 03:08:38 ID:7sOM3BmY
素直クールは歯に衣着せぬ物言いで俺を傷つける・・・
悪気は無いと信じてる・・・
424名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 06:52:42 ID:qOgMv3MB
>>423
もういい。お前は泣いてもいいんだ……
425名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 16:30:53 ID:CGnRMcaC
何を言ってるんだ、皮被りなら浮気される心配がないじゃないか。
それとも、私以外の女の前でそんなものを晒すつもりか?
何故泣くんだ、私が面倒を見てやるといってるんだ


今日は戸棚の奥にしまったバランタイン飲もう・・・
426名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 16:46:39 ID:617SOi96
>>425
ひでぇw
427名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 20:28:07 ID:Lh6NZKPr
何を泣いているのだ?
なに、身体のコンプレックスなど、容易に克服できる
私がその証拠だ
覚えてないか?
私はこのささやかな胸がコンプレックスだった
しかし、お前はこの胸を、そのままでいいと
むしろそのままがいいと肯定してくれたではないか
だから今度は私が肯定しよう
キミのその包茎(仮)は、そのままでいい
むしろ、そのままでいいと



と、他の人がいるところで構わず演説ぶちかますのが素直クールクオリティ
428名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 01:10:25 ID:6+RSElfI
>>427
人前でそんな事言われたら引き篭もりにw
でもそんな素直クール美少女が良い
429名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 01:18:50 ID:jGAhYN48
>>427
むしろ二人っきりの時にそうやって延々「慰め」て欲しい。
できればその際、摘まんだりしてくれると非常に嬉しい。
430雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/06/08(火) 03:21:07 ID:K4qXp4dV
投下します。注)エロいことなし



「むう、どうしたものか」
 生徒会役員の立候補締め切り日、珍しく彼女が悩んでいた。
どんなことも自分の意志に従う彼女が、今は腕を組んでじっと目の前の申込書を見つめていた。
「何かあったの?」
「私を生徒会長へと推薦する者が数多くいるのは君も認知していると思う」
 表立ってというほどでもない、けどそういった声は自然と僕の耳に入っていた。
容姿端麗、学力優秀。おまけにこの性格なもんだから生徒会長へ推すのは当然ともいえる。
本人は目立っているつもりはないらしいけど雪子は有名人なのだ。
「でも雪子は……」
「そうだ。私は保健委員長に立候補したい。残念だが生徒会長には全く興味がない」
「だったらそっちに立候補すればいいんじゃないの?」
 僕としては雪子本人の意志を妨げるつもりはない。前々から保健委員長をやりたがっていたのも知っている。
なぜ悩む必要があるんだろう?
「周囲は私に期待してくれているのだろう?それを裏切るのは気が引ける」
 雪子らしい悩みだ。我が道を行くようで意外と周囲を気にする。気遣いを忘れない人間なのだ。
僕に対してはというと、当てはまったり当てはまらなかったり……
まぁ、僕は気を使わなくていい存在ってことの表れなのかもしれない。
「雪子には自分のやりたいようにして欲しいけど…」
 正直な話、僕には正解がわからない。
でも前々から希望していた保健委員長をやってほしいという思いの方が強かった。
「あー…すまない。私の悩みに君を付き合わせてはいけないな」
 雪子は腕を組み直し再び用紙に顔を向ける。
目を閉じ一人で考え込む姿を見ると何かしてあげたくなる。
「そんなことないよ、こんなに悩んでる雪子ほっとけないって」
 その言葉に雪子の肩がピクリと動いた。
そしてスッと立ち上がると僕の両肩に手を置いた。
目の前にある美しく透き通った瞳が僕を捉える。
「………雪子?」
「ここまで想ってもらえるなんて私は幸せ者だな」
 むぎゅっ………
体が引っ張られたかと思うと、全身で雪子の体温を感じていた。
「ありがとう」
 耳元で囁かれる感謝の言葉。そしてもう一言。
「愛してる」
「……」
 ナニヲイイダスンデスカ?
「何を急に固まっている?ムードが台無しだぞ」
「それはこっちのセリフだって。明らかに違うでしょ」
 口ではそう言うものの、嬉しいのも事実だった。もちろん悟られる訳にはいかない。
431雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/06/08(火) 03:45:33 ID:K4qXp4dV
「そうか?放課後の教室に2人っきり。嬉し恥ずかしのドキドキシチュエーションではないか」
 なんだその古臭いフレーズ……
「君………」
僕の肩に置く腕に力が入ったかと思うと、さらに雪子の顔が近づいた。
「………」
 お互いの鼻が触れ合いそうなほどの距離。
何か前にもこんなことがあった気がするけど……気のせいだろう。
とはいえ雪子の顔が目の前にあればドキドキする。
鼻息がかからないか少し不安になった。
雪子の顔がさらに近づくと僕はギュッと目を瞑りその時に備えた。
……ペロリ。
鼻の頭に柔らかい感触。
やられた、と思って目を開くとニヤニヤと嬉しそうに舌なめずりをする雪子がいた。
「たしか以前にも同じようなことがあったな」
 ん……ああ、思い出した。あれは二年生の学年末試験の勉強をしていた時だ。
「ふっ、いつ誰が来るとも分からない教室でエロいことをするわけないだろ」
 またやられた……
でも期待してしまうのは仕方ないだろ。嬉し恥ずかしのドキドキシチュエーションなんだから。
 この前と同じように西日が室内をオレンジ色に照らしている。
僕たちもおそらく変わってない。
時が過ぎただけ。
いつまでもこの時が続けばと思う。
でもそれは幻想なのかもしれない。
雪子の委員会立候補もそうだ。今のままずっと同じとはいかないのだから。
「どうした?…大丈夫だ。私は変わらない。私自身も、君への思いも。環境が変わろうとそれだけはな」
 なんでいつも雪子は僕の言いたいことをわかった上での回答をするんだろうか?
「愛の力だな、うむ」
「だから、なんでーーまぁ…いいか」
 どうこう言ってもしょうがない。相手は雪子なんだから。
「ん?そろそろいい時間だな。帰るとしようか」
 教室の時計はもう6時30分を差していた。
もうこんな時間か、やっぱり冬と違ってだいぶ日が長くなったな。
「どっちに立候補するか決めたの?」
「うむ、決めたぞ」
 机に向かった雪子がスラスラとペンを走らせる。そこに迷いはなかった。
「君の助言のおかげだ」
 書き終わった用紙を僕に突きつける。
そこには力強い字で『保健委員長』と書いてあった。
表情はいつも通りキリッとしていて強い信念が感じ取れた。もう悩みはない。
「とはいえ、私のような人間を生徒会長に推薦してくれた者に対しての責任は果たすつもりだ」
432雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/06/08(火) 03:47:31 ID:K4qXp4dV
「どうやって?」
 責任なんて取るつもりなんだろう?
「これは面白くなるぞ」
 僕の疑問をよそに雪子はニヤニヤとしながら舌なめずりをしている。
楽しい感情が抑えきれないときに出る雪子のクセ。
その時頭の中でいったい何を考えているのか、僕にはまるでわからない。
きっと想像もできないことを頭に描いているはずだ。
「期待していてくれ。しっかりやってのけるさ」
 だから何をしでかすつもりなんだか。気になる反面不安でもある。
いや、不安の方が大きいかも……大丈夫か?
「さあ、帰ろうか」
 よっぽどおかしなことを思いついたのか、まだ嬉しそうだ。
「それと、君に言いたいことがある」
「な、なに?」
「今から家に来て欲しい」
 ん?なんで今から雪子の家に行くんだ?
それにご両親だっているだろうに。
「心配いらない。両親は現在旅行中だ。つまり――」
 その瞬間、雪子は僕の耳元に口を寄せていた。
「エロいことし放題だ」
 ナンデスッテ……??
言葉と共にかかる熱い吐息。
決して冗談じゃないことを物語っている。
「え、いや、ついさっきエロいことしないって…」
「教室内ではな。しかしエロいことをしない日と言った覚えはない」
 体が離れることなく囁きはまだ続く。
心地よい高さの声で囁かれると、大したことは言っていなくても背筋がゾクゾクする。
「でも、そんな今からだなんて……」
「せっかくのチャンスを逃すのか?」
 う、目が本気だ。
獲物を狙うホワイトライオンがいる。
「わかったよ……ちょっと待って」
 ポケットから携帯を取り出し親に連絡を入れる。「友達の家に泊まる」と。
なんで男側がこんなメールを打っているのか。普通は逆じゃないか?
「準備はいいか?よし、帰ろう」
 僕の手を握った彼女に半ば引っ張られるように移動を開始する。
やれやれ……でも、今は大事にしないと。
「そんなに急がなくても大丈夫だって」
「む、それもそうだな。焦っても仕方ないな」
 そんな会話をしながら二人は肩を並べて同じ速度で歩き出す。
たまに可愛いとこあるんだよな、雪子は。
クスっと笑って僕はそっと手を握り返した。

おわり
433名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 15:56:58 ID:Yey+Sb33
スカトロは?
434名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 15:58:11 ID:Yey+Sb33
ごめん、誤爆した
435名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 17:31:50 ID:jGAhYN48
ひでえ誤爆だw
436名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 18:12:38 ID:6klshruD
つーかわざとだろ
何度もソッチ方面に誘導しようとしてて鬱陶しいわ
437名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 18:33:48 ID:E/Lew2bT
>>311 >>341 >>347 >>363 >>393 >>403 >>433
なんで執拗にここでやろうとするんだろう? 専門のスレに行けば(立てれば?)いいのに。
438名無しさん@ピンキー:2010/06/08(火) 20:31:10 ID:nn6t2c1n
>>430-432
GJ!
さあ早く「エロいこと」のシーンを書くんだ
439名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 02:13:20 ID:h4USgyOy
たまには素直クールのレイプものが見たいな
好きな人はいないという設定で
440名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 02:57:49 ID:2X1vAv62
>>437
さわるなキケン
441名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 04:15:28 ID:sMXPwVg6
>>432
さあ
エロいことし放題パートを投稿するんだ
早く!早く!早く!!
442名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 09:48:19 ID:ueBfTa/a
妊娠ボテ腹セックスよろ
443名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 01:29:11 ID:YCcNxaXf
>>442以外のスレ住人の誰に需要があるんだよ
>妊娠ボテ腹セックス
444名無しさん@ピンキー:2010/06/10(木) 10:25:23 ID:yiV1Jvi/
>>430->>432
GJGJ
445名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 15:56:14 ID:X6BWqyBe
眼球舐めって愛を感じるよねー
446名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 16:22:26 ID:D3BYWUvQ
めんたまって、ふしぎ?
447名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 16:32:00 ID:pzz+dvbM
あぁ、素直クールな彼女が欲しい
448名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 01:23:17 ID:MNRKCGB4
この際クーデレでも妥協する
449名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 13:22:10 ID:1vzpGMEn
ツンデレ気味な無口っ娘でも良いよね
450名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 07:14:32 ID:K2sDSudk
>>449
それはNG
451名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 00:17:00 ID:wsIaF9pC
「……先輩、手加減してくださいよ」パチン
「何をいう。飛車角落ちで始めて充分ハンデをあげてるじゃないか」パチン
「ハンデがあっても底力に差があり過ぎますよ。先輩容赦無いし……」パチン
「手加減すると相手に失礼だろう?それに私は負けると地味に悔しいからな」パチン
「じゃあ、ここから勝てたら何かご褒美下さいよ」パチン
「かまわんぞ。たとえ君でもこの勝負、負けるつもりはないからな」パチン
「だったら……俺が勝ったらキスさせて下さい」パチン
「――っ!?なん……だと」

「……どうしたんですか先輩。長考なんてらしくない」

「いや……投了だな」
「え!!そんな馬鹿な」
「さっきの桂馬がいいところに入ってきてな、あと四十七手で詰みだ」
「僕そんな先まで読めませんよ!」
「いや、読めていなくても君は私を詰ませただろう。いやー負けて悔しいなぁ」
「全く悔しそうじゃないから嬉しくない……」
「まあまあ……さて、勝者は褒美を受けないとな」
「待ってくだぅむっ……」
「……」
「……プハッ」
「……」
「……もう一局、お願いしまふ」
「……また、投了するよ?」
452名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 02:42:31 ID:YVZucPyZ
>「……プハッ」
 
これはおしっこを飲んだって解釈で良いのですか?
453名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 04:21:39 ID:IejPqpMu
投了なんてひでえwwww

このあっけらかんっぷりが素直クールのいいとこだな
454名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 23:02:41 ID:L6THWYlL
今度はベロチューを要求させるんですね
455名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 00:51:03 ID:IsYn8rLa
脱衣麻雀があるんだから脱衣将棋も…とか言い出しそうだな
456名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 01:04:45 ID:tykIfhE6
>>455
脱衣将棋って現実にあるんだよ・・・
457 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/18(金) 01:15:31 ID:qkKPSIt6
投下します。
458 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/18(金) 01:15:56 ID:qkKPSIt6
今日はうまくいかなかった。
運勢が悪かったのか仏滅だったのか。
とにかくうまくいかなかった。
こんな日は特に疲れる。
体というより心が。
だからここで一休み。

家には帰れない。
家に帰れば彼女が待っている。
いつもの彼女らしい微笑で迎えてくれる。
そして彼女は察して心配してしまう。そして…
だからここで一休み。

明日はいい日と期待して、
明日こそは負けないと思って、
価値のない自分にならないように、
だからここで一休み。

「男」
クー?!何故、ここにクーが?
「なかなか帰ってこないからどうかしたかと思えば…」
クーに気付かれてはいけない。
「ん?泣いているのか?」
クーに心配させてはいけない。
「どこか悪いのか?」
クーに嫌われてはいけない。
「男?」
クーに無価値と思われてはいけない。

「大丈夫。ごめん、ちょっと疲れててさ」
「男…」
さぁ頑張って立て。クーに愛想を尽かされないように。
459 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/18(金) 01:19:21 ID:qkKPSIt6

この感触は胸?
なんで?なんでクーの胸に顔を埋めている?
「少しこのままでいさせてくれ。無論、何をしようと構わない」
何を言っているんだろう、クーは?
「こうやって抱き締めるのも悪くはないな」
こちらもいい気分ですよ、ただ良過ぎて…
「帰ったら一緒にお風呂に入ろう」
それより前に離して欲しい。そろそろ耐えられなくなる。
「…」
クーの体温、クーの匂い、クーの心音、そして頭を柔らかく包む腕。
そんなに優しくしないでくれ。
そんなに…
「…何をしても構わない。濡れてもいい」
気付かないでくれ。
気付けば君は無価値な事にも気付いてしまうから。
もう遅いか。男がこんなに嗚咽していては。
「あぁ、愛する男を胸の中に抱けるのはいいな…
 理由は聞かない。済んだら言ってくれ。そしたら帰ろう。
 一緒に風呂に入り、食事をして、そして寝る前に報告する事がある。
 前々から決めていたので選択肢はないが男にも関係する事だからな…」

今日は本当にうまくいかない。
460 ◆v5fyRxgy3k :2010/06/18(金) 01:24:35 ID:qkKPSIt6
以上。

今日はついてない日だったので思わず書いてしまった。
タイトルは、クーと男は夫婦「抱擁」
「変遷」の中の話の直前の話。 
461名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 09:23:32 ID:Ny44t5F7
>>460GJ
462悪魔 ◆MB9S59ZNR2 :2010/06/18(金) 15:24:48 ID:6+tZj7nw
ちょいとネタ振り

アレイスター・クロウリー著、島弘之、植松靖夫訳『法の書』国書刊行会、一九八四年
より(第一章61節から66節まで)

61「 しかし、私を愛することこそ、あらゆることのうちで最高の善である。
  もしも砂漠の夜空の星の下で汝が、私の現前するところでわが香を直ちに薫(た)き、
  純潔なる心をもって私を召喚し、心中には〈蛇〉の如き炎を燃えあがらせるならば、
  わが胸の内にいまわせんとして少しばかり近寄らせてくれよう。一度唇を交したならば、
  汝は自ら進んで一切を与えたいと願うようになるであろう。だが、塵の一粒でも与える者が
  あるならば、誰であろうとその瞬間にすべてを失うことになるのだ。汝らには諸々の品々や
  多勢の女たちや香料などを手中に収めさせてやろう。贅沢な宝石で身を飾らせてやろう。
  壮麗さといい誇り高さといい、地上の諸国などを凌駕するほどになるがよい。
  しかし、いついかなる時も私を愛することを忘れるでない。そうして汝らは来たりて
  わが歓びとなろう。汝らが一枚の外衣を纏い豊かな髪飾りで覆われた姿でわが面前に
  現れんことを、私は熱意をこめて命ずるものである。
  われは汝らを愛す! われは汝らへ思慕の情を寄せてやまぬ!
  青ざめていようと紫色だろうと、ヴェールの陰に隠れていようとあからさまに淫らであるにせよ、
  快楽と肉欲のかたまりで、最も内なる感覚の酩酊にほかならぬこの私は、
  そなたを欲するばかりなのだ。翼をつけて、自らの内にはとぐろを巻く光輝を奮い起こし、わが方へ来たれ!」

62「 私がそなたと会いする折りにはいつでも、女祭司にこう言わせよう――そして、その女祭司が
  私の秘密の神殿の中で、あらわな姿のまま法悦境に浸りつつ立っている時、彼女の両眼を
  欲望で燃え上がらせてやろう――私のもとに! わが方へ! と。
  そうして彼女の愛の詠唱(ラヴ = チャント)の轟くなか、万人の心の炎を喚び起こすのだ。」

63「 私に向かって狂喜を呼ぶ愛の唄(ラヴ = ソング)を歌いかけてくれ!
  私に向けて香料を燃やしてくれ! 私のために宝石で身を飾ってくれ!
  私に乾杯するがよい。なぜなら、私はそなたを愛しているのだ!
  われはそなたを愛す!」

64「 私は〈日没〉の青いまぶたをした娘である。私は肉感的な夜空のむき出しの光彩である。」

65「 私のもとに! わが方へ!」

66「 〈ヌイト〉の〈顕現〉はここで尽き果てる。」


これ、叫んでるのはヌイト女神(※1)或いはベイバロン(※2)だし、
あからさまに「汝ら」とか言っちゃってるんだけど、
「汝ら」を「汝」に変えたりすると、高貴で高慢な素直クールって感じしないか?

※1 エジプトの天空(夜空)と星の女神。オシリス、セト、イシスの母。
   地上に対する無限空間を司るとされる。『法の書』他クロウリーの理論体系では、
   ベイバロンとしばしば同一視される。
※2 聖なる娼婦、〈緋色の女〉、聖書における「バビロンの大淫婦」の一形態とも。
   全ての魔術修行者を愛する聖母にして聖娼であり、
   「深淵」を乗り越えて高位(〈神殿の首領〉(マギステル・テンプリ)に達した
   魔術修行者と激しく愛し合い、無我の境地(サマディ)へと導く。
463名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 15:25:40 ID:6+tZj7nw
やだ、鳥出ちゃった。死にたい。
464名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 21:20:27 ID:tdXh6IBp
                       
                         (⌒)
                         r'-r'
                        / ̄1
                       ,′ i
                        i  ,′-─‐- 、
                         |  l彡'"¨``^ミタ、
                          |  j '゙゙゙` '゙゙゙ヽ1::',  喰らえ誤爆廚共!
      (⌒)                |  | > , < .|:::ル' しょーりゅーけん!!
      / ¨7                   |   |' ' r─┐' ' Nノ´
      〈.  |,. .:::.:-:::.、           |  |  ヽ__ノ ,.イノノ   
      |  |.:::从ノ l.:l:l:.ヽ           |  爪>ー<:/
      |  |/l/l/` H-lノl          /|:. //i L_Ll/ハ
      |  | > , < 1:ほいさっさあ 〈/|:::// L_ Vハ「
     ./|::./l ' 'r─┐' 'H        //1//   X_X、
   〃 レ'/ミ:、 `ー' ,.イノ        // 」/     / /^l_〉
   /⌒V  l1`エ´.:ノ{}       ,.イ⌒77ヽヽ     i |
  /  ∧  l:|  X´〈〉    / / //  iNi.    リ
  | | | | |} // /介}      /に7  |:|  | |    1L_
  | | | | リ.//   |      (淫) _,|」 __ノ _ノ_, ィくVノ⌒)
  | | | レ'_ノ.    |_ム    ヽ二二ニニ-y‐⌒7 l N_フ´
  `</¨ `ー-  〉_ソ      〈   _/   /  ,! l |
   /⌒ー-====ヘ          ト、/   _/   ,′ | |
  _ノ.:.:.:.:.:.::.:.:.:::::::::::1        ヽl\__/ _,′_ 」/
 ト、.:.:.:.:.:
465名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 22:35:07 ID:+mndYRbk
AAとか……
466名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 21:47:09 ID:Cuu6jYr4
した されてる
467名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 01:21:10 ID:M33ot999
エンジェル伝説に素直クールっぽい子がいた気がするが名前が思い出せない
468名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 05:21:45 ID:lB0uPnzK
白滝娘か?
469名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 05:23:15 ID:lB0uPnzK
途中送信&ageすまん
白滝幾乃だったか
470名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 17:33:53 ID:TqGPytA2
                  
                         (⌒)
                         r'-r'
                        / ̄1
                       ,′ i
                        i  ,′-─‐- 、
                         |  l彡'"¨``^ミタ、
                          |  j '゙゙゙` '゙゙゙ヽ1::',  喰らえ糞age廚!
      (⌒)                |  | > , < .|:::ル' しょーりゅーけん!!
      / ¨7                   |   |' ' r─┐' ' Nノ´
      〈.  |,. .:::.:-:::.、           |  |  ヽ__ノ ,.イノノ   
      |  |.:::从ノ l.:l:l:.ヽ           |  爪>ー<:/
      |  |/l/l/` H-lノl          /|:. //i L_Ll/ハ
      |  | > , < 1:ほいさっさあ 〈/|:::// L_ Vハ「
     ./|::./l ' 'r─┐' 'H        //1//   X_X、
   〃 レ'/ミ:、 `ー' ,.イノ        // 」/     / /^l_〉
   /⌒V  l1`エ´.:ノ{}       ,.イ⌒77ヽヽ     i |
  /  ∧  l:|  X´〈〉    / / //  iNi.    リ
  | | | | |} // /介}      /に7  |:|  | |    1L_
  | | | | リ.//   |      (淫) _,|」 __ノ _ノ_, ィくVノ⌒)
  | | | レ'_ノ.    |_ム    ヽ二二ニニ-y‐⌒7 l N_フ´
  `</¨ `ー-  〉_ソ      〈   _/   /  ,! l |
   /⌒ー-====ヘ          ト、/   _/   ,′ | |
  _ノ.:.:.:.:.:.::.:.:.:::::::::::1        ヽl\__/ _,′_ 」/
 ト、.:.:.:.:.:

471名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 17:34:58 ID:TX9c0T8F
hage…だと?…
472名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:47:45 ID:ZMddeuxt
ふむ・・・レイプ物望むブァカがいるのか
なら見せてやるぜ!
どれほどその重いがつらいか!
俺のヘタレな文才力で!
473名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:54:13 ID:8l1FpZYN
いや、やめといて
474名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:10:26 ID:thovA1y6
つまり男の可愛らしさステキさに辛抱たまらなくなったクーがついに男に襲い掛かり
自らの処女と男の童貞を同時に散らすというわけだな
よろしい
書いてみたまえ
475名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 00:50:38 ID:G09xyy2M
うっしゃ!逝くぜ?後で石投げるなよ?



「・・・むー」
「どうしたのくー」
「いつになったら私を抱くのだ!この変態童貞あほ男!」
「!?いきなり廊下でなにを!つうかそんなこと大声で言わないでよ!」
うぅぅ・・・みんなが僕を見ている
「毎回毎回誘ってやっていると言うのにおまえは!やれ急用だ何だと逃げて!この不能!陰険!オタク!包茎!」
「うっうっ酷すぎる・・・だって君いつもゴムを付けさせようとしないじゃないか」
なんか女子たちから軽蔑のめデみられてるし
先生からは睨まれてるし、どうしてこんな羽目に
「ふふふ、覚悟しておきたまえ、明日は足腰が起たんくなるからな」
「またまたそんn」
どすぅー!?
あれ?なんかいまおじさんのきんのたまん蹴られた気が
「先生!広瀬君は気分が悪いようなので早退させます」
あれおかしいな?何か意識が遠のk


「ああ・・・アムロ時が見える」
担がれて家に帰るさなかそんなことを思っていた
・・・・続く
476名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 03:55:13 ID:GanxHB+o
そのブァカは俺だけど多分情報伝達に齟齬が発生してる
まぁ続けてみたまえ
477名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 12:15:20 ID:kcfqkCwd
>>475

゜ヾ(д゚)
↑おひねり

俺は嫌いじゃないぜ
478名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 02:12:01 ID:sApcY+WJ
>>475の続き


「ふむ、着いたぞ、起きろヒロ」
「ふぇ?ここくーの家じゃん」
「当たり前だろう?君の家は親がいるのだから」
「えっと・・・それはつまり・・・」
「うむ!契るぞ」
がっくし・・・
結局こうなるのね
「おっと、今更逃げようとしても無駄だぞ?」
「重々承知の助」

ーくーの家
相変わらず整理されてる・・・
・・・?机に何かおいてる?
!!!
・・・・・
なんで机の上にエロ本あるの!
「シャワーを浴びてくる、好きにしておいてくれ・・・フフ」
あの顔は絶対僕がエロ本を読むと思っているかおだ!
負けるな僕!煩悩を取り払え!
てな訳でそこにあった貸してたエンバーミングを読む
そういや四巻まだかなぁ・・・
単行本派だからどうなってるかわかんね

ー1時間経過
おそい・・・遅すぎる
早くしないと煩悩に負けてしまう
静まれ!煩悩よ!後少しだ!

ーさらに一時間
・・・・こんだけ待ってこないなら
少しくらい・・・
ぺらり
ふーんすごい・・・


「見たぞ」
「ナニヲデスカ?」
しまった公明の罠だ!
つい煩悩に!負けてしまった
「ふふふ!・・・私以外の女をエロイ目で見るなど上等だ」
ゴゴゴゴ・・・・
479名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 03:07:45 ID:sApcY+WJ
「まったく・・・失望したよ、ヒロ・・・いや広瀬紅君」
えっと・・・あれ?付き合う前の喋り方に戻ってる?
「そんな人とは付き合えん!出ていきたまえ」
ううむ・・・エロ本置いてたのはそちらだろう
けどもくーとは別れたくない
「くー許してよ・・・別れたくはないよ」
「いいや!ゆるせん!出ていきたまえ(やはりヒロのせつなそうな顔はいつ見てもきゅんとしてしまう)」
しかたない・・・出ていこう
「・・・わかったごめん、じゃあ」
(はっ!いかん!つい見とれててバラスの忘れかけていた)
ああ・・・明日から僕はくーと登校する事はないのか
さらば青春
「どこへ行くんだ?ヒロ」
「なにって・・・別れたんだろ?僕ら」
「バカを云うな!さあ愛を契りに行こう」
ああ・・・もうだめか
とか思った矢先
「ん準備を忘れた・・・待っててくれ」
チャンス!
折角だから俺は逃げるぜ!
「おっと、逃げられると困るからこっちに来て」
どうあがいても絶望
神は私を見放したか!
「んっ・・・ここをこうしてと」
縛られた・・・
どうやらしばらくこうらしい
・・・てもうエロシーン描くペースないし
時間ないじゃん!

てなわけでエロシーンは明日へ寸止めです
480名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 03:17:16 ID:0kfbwQYC
まてぃw
書いて下さいおねがいします。
481名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 03:35:41 ID:HEhzLCpX
寸止めかッ!


じらさないでくれよー
482名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 10:12:38 ID:B7j8Uczp


*     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 + 
     〈_} )   |                        
        /    ! +    。     +    +     * 
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
483名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:41:57 ID:sApcY+WJ
スタスタ
・・・くーの準備が終わったらしい
・・・なにあれ
何か怪しい道具がいっぱいあるぞ
「やあ、待たせたね」
「ィャィャジェンジェンマツテナィョ?」
「どうした声がおかしいぞ」
「HAHAHA、キノセイダヨ、ウン」
もう観念したり
くーのことだからそんな酷いことにはならんだろう
・・・限りなく零に近いなその期待
「ああ、ヒロこの日をどれほど待ちわびたか、ついに私たちは結ばれるのだ」
「ウン、ソゥダネウレシィョ」
「ふふふ、そこまで緊張しなくていいぞ」
いいえ、恐れてるのです
未知なる恐怖に
「ふむ、とりあえず縄を解いてやろう」
シュルシュル
ふーやっと解放された
手首がジンジンする
「ーっく・・・くちゅ・・・んちゅ」
いきなりのキスにびっくりして心臓が止まりそうだった
ていうか息ぐるし・・・
「っくはぁ・・・はー、はー」
あれ?僕いつの間に下半身すっぽんぽんなの?
「ふむ・・・中なかの大きさじゃないか、見かけはショタなのにな」
「うっ!それは云わない約束じゃあ」
僕は昔から見た目がショタなので女子に虐められた記憶がある
女装させられたり裸に品剥かれて更衣室に入れられたり
うん、全部くーにやられたんだけど
484名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:33:29 ID:eZuWbbhH
おかげで今じゃあ立派なトラウマだ
付き合うときにもうそう言う事しないし云わないって約束だったのに
・・・ぐすん
「ん・・・くちゅ・・いいぞその切ない顔・・んく・・・もっと見せてくれ。くちゅ」
うぁっ・・・やばい・・・上手すぎる・・これじゃあ、すぐ射精る・・
「おっとまだ射精すなよ」
「んっ・・・なんで・・」
「こういうのはどうだ」
とか云うとその放漫なバストを僕の竿に挟む
「ふふふ、いいだろう?好きなときに射精していいよ」
「うぁっ・・・くー・・それやばい・・きもちいい」
!?後一歩の所で力を緩めて・・・
「おや?どうした、まだ射精さないか?」 
「はぁっ!分か・・・てるのに言ってるよね?」
「はぐぅ!」
「どうした?早く射精したら?(ニヤニヤ)」
「ちょっ・・・もうやめ・・

「?そうか、先をいじられるのがいいのか」
くぁっは!
やば・・ちんこ破裂する!
「おっ・・・願い、イカして!イカしてください!」
「くすくす・・・しかたない子だな、ほら射精しなよ」
っぐ・・・射精る
ドププッ!ドプッ
「ふふん、これなんだー?」
えっと・・・バイブ?
!?
「やだ!やめてくれ!イヤだ!」
「君に拒否権はないよ」
485名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 01:00:43 ID:eZuWbbhH
ころん
意図も簡単に転がされた
これじゃあレイプじゃないか!
「ヒロはここも綺麗だな・・・嫉妬するよ」
「おねが・・・んっ!ああっ」
肛門をかき回されてるぅ・・・
「すごいなあ・・・おまんこみたいだぞ?」
「あっ・・・やら!やら!助けて!あひぃ!」
「感じすぎだぞ?まぁいい、入れるよ」
ずぷ・・・
「あっあっ!中で動いてる!気持ち悪いよ!くー取って!お願い、言うこと聞くからあぁ!」
男の僕が感じたって筆者も読者もおもしろくなっあああああっ
はーはーはー、いってしまった
涙が止まらない
「だめだ!許さない、こんなかわいい顔のヒロをみてたい。それに気持ちいだろ?さっき盛大にいったじゃないか」
「うう・・ひっくっ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい、だから取ってください」
「しかたないなぁ、じゃあ私をいかせば考えてやる」
「ほんと?」
「ああ、ほんとだ」
とりあえずはくーの胸をつかむ
「ふふ、乱暴だな君は」
「くーの胸柔らかくて気持ちいい」
「んっ・・ヒロちょっと乱暴だぞ?人の胸をなんだと」
かぷ
「あっ・・・ああっ」
「ふーん、乳首よわいんだー」
がぶ
「っ!痛い・・ヒロ!」
「くーのおっぱいおいしいよ」
486名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 01:52:09 ID:eZuWbbhH
「そこもいいがここも触ってくれ」
うわぁくーのあそこドロドロ
「どうしよっかなー」
カチッ☆
「あっあっいきなりはげしっ!」
しまった・・・悪のりしすぎた
「ざーんねーん、バイブ抜く話なはしだ」
「うっうっえぐ」
「さて、そろそろ入れさせてもらおうかな」
スプププ
あっ・・・入った・・・
「んっ・・・あっああん!いいぞ、ヒロのちんちんが私の子宮にキスしてる!ああん!」
「くーの中も気持ちいいよ、中でちぎられそうなくらい締め付けてくる」
「あっ!ああっあっ・・・いい!気持ちいいぞ!ヒロ」
「うっ!くーもういきそうだ!抜いてくれ!」
「何でだ?気持ちいいのに」
「だって・・・このままじゃあくーの膣内に出してしまう」
「気にしないでいい、射精してくれ」
「駄目だよ、このままじゃ赤ちゃんできちゃう・・・外に出さして」
「そうか・・・こんなにされてるのに私を心配してるのかありがとう」
くーの腰が少しずつあがる
もう少しで抜け・・・
「うそだよ」
くーの腰が一気に降りる
「ああああっ」
ジュプププッ
結局膣内にだしてしまった
「はぁ、はぁ、すばらしかったぞヒロ、子宮がゾクゾクする」
「・・・くーなんか嫌いだ!」
487名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 02:20:38 ID:eZuWbbhH
くーの顔が一気に青ざめる
「あ・・・う・・」
「今度こんな酷い事したら、別れるからね!」
あーっと言い過ぎたかもしれない
クー号泣中
「うっひぐ・・・すまないひっく、君の切なそうな顔をみてたらえぐっ・・・つい魔がさして・・・、もっと見たくなって・・・ごめんなさい、すまない・・別れられても仕方なひっく、」
・・・ちくしょう、可愛いじゃないか
「わかった、分かったから!とりあえず風呂でも入って洗いっこしてコンビニいってアイスでも食べよう!ね?」
「許してくれるのか?」
「今回だけね」
うわ!眩い!くーの顔が一気に笑顔に!
「じゃあ、早くいこう!私もアイス食べたい」
極端だなぁ
・・・・・
「ねぇ、」
「?」
「何でコンドーム持ってるの?」
「何だ?生でするのか?」
「いや、あのお風呂で体洗い合うだけですよ」
「何だ、風呂ではしないのか」
「・・・どういう思考回路なの」
オシマイ


うん、何かもうあれですけど許して
文才なくてエロいこと上手くかけないでやった結果がこれだよ!
orz
488名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 08:16:10 ID:UcIuifft
最後までやったのも出来も評価する
489名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 10:33:07 ID:QfRnT9Wn
なんでもいいけどsageろ
490名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 15:36:04 ID:eZuWbbhH
ああすまん
sage忘れてた
491名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 16:24:33 ID:o27rK7Se
492名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:27:46 ID:dEyCh5qW
半角じゃよ
493名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 23:28:12 ID:MF2CJlun
好かれてる
494名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 00:33:15 ID:UrvQyTFy
もりあがったので次回で終わり
495名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 00:35:33 ID:bjwc6my2
素直クールは終わらない(廃れない)
496名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 01:09:21 ID:c9XU/7Sq
我らが素直クールは永久に不滅です!
497クーと俺と戦場で:2010/06/25(金) 02:34:36 ID:bjwc6my2
「おかえり、死んだかと思ったよ」
戦場から帰還した俺を真っ先に迎えに着たのはくーだった
「バーカ、誰が死ぬかよ、縁起でもない」
「一応戦地だからないつ死ぬか分からん」
「俺はエースだぜ?」
そうこの俺、楠太介は日本の軍人だ
大体2040年頃にある国から攻撃を受け
それからなにやらいざこざがあって軍隊を持ったらしい
そこらはくーが詳しい
「といっても、私が作ったAiのおかげだがな」
言うまでもないがこいつはクー俺の恋人だ
整備士で俺の機体を要望通りに調節してくれる
「つうかいいのかよ、勝手にこんなの付けて」
くーの作ったAiは恐ろしいほど知能がよくほとんど精神崩壊させないゼロシステム並の性能である
よって普通披弾数はぜろ
現代の忠勝である。うんぶっちゃけ俺はスイッチ押すだけだ
「バレなきゃいいさ、そしてなぜ君は接近戦しかしない」
「AIに頼りすぎはよくないだろ」
「・・・君は十分AIを無視してるだろ」
「だって人型兵器だよ!?可変してゾイドだよ?これで接近戦しないやつは漢じゃない!」
まあ、人型ってもガンダムみたいなのじゃなくてACぽいけども!
「わからんものだな」
クーはため息を一つ、呆れるように吐いた
498クーと俺と戦場で:2010/06/25(金) 02:58:11 ID:bjwc6my2
「まあ、死ななきゃいいさ、なんせわたしたちは戦いが終わるとけっk」
「ストップ!ストップ!フラグを立てるな!死ぬ!死ぬから!」
こいつなぜよりによって今最強の死亡フラグ
○○が終わったら(ryを使おうと
「ふふふ、照れやだなきみは私は早く籍を入れたいのだが」
「そこらでカレー食ってるから、整備よろしく」
「うむ、改良して欲しいところは?」
「お前のその堂々と恥ずかしいことを言う性格」
適当にあしらって俺は食堂へ向かった
「やあ、どうだ調子は」
「相変わらず接近戦ばかりだったね」
「何だ生ける死亡フラグ翔とヒロか」
「生ける死亡フラグって何だよ?!」
「おまえ、毎度毎度死ぬようなことしては生きて戻ってきてるじゃん」
昨日なんか戦闘中に敵に攻撃されてアメリアー!とか言い出したもんな
結果半壊で助かってたけど
「それが俺の生き甲斐なんだよ!」
軍人やめちまえ!
「それにしても最近は攻撃されやすいよね、ずっと自衛ばかりで休みがない」
「そういや、最近はクーともデートどころか夜一緒に寝てもないな」
休日とれたらデートしてやろ
「なんか日本で貴重な資源が見つかったらしいからな」
それなんてギアス?
499クーと俺と戦場で:2010/06/25(金) 03:24:14 ID:bjwc6my2
「おーい、ワンスケー」
「くー、早いなもう整備終わったのか」
「ああ、終わった」
いつもの二倍早いな
「それよりもだ!」
おお、迫力も二倍増し
「休暇ができた!」
まじかよ!俺すげえ
「なあなあ!次はどこいく?映画か?プールか?ラブホか?・・・」
うはっ!クーさん怖い!
「舞い上がりすぎだぞ?落ち着け」
「太介俺たちは先にでてるぜ?」
「ん?ああわかった」
「おい!?太介聞いてるのか?」
んーくーが名前で呼ぶなんて珍しいなぁ
「俺は今日一日クーに任せるよ、金も出すし」
クーの顔が輝く
相違や久しくクーの笑ったとこみてないなぁ
「よし!今日一日ラブホだ!ずっと愛し合うぞ」
え?ええ?えええ
「あの・・・疲れてるんですけど・・・」
「全部私に任せろ戦場の疲れをとってやる」
翌日、意識が朦朧としてた太介は出撃してからずっとAIにたよりっぱなしだったとか


続くとか続かないとか
500名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 11:28:17 ID:VcWpjFGG
神モテ 派手 モテる メイン
501名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 11:43:52 ID:pjJ1TilI
排泄 トイレ 出す 漏らす
502名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 15:12:33 ID:VcWpjFGG
モテる 好かれてる
503名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 21:26:37 ID:G1qRTk7T
伸びてると思ったら…何これひどい。
504夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:10:45 ID:egcr70Fi
ROM専でしたが投下します。初ssなんで生暖かい目で見守ってやってください。


注:エロはないです。寸止めってやつ?


「ったく……二人ともどこ行きやがったんだ……?」
雑踏の中、背伸びしてきょろきょろと辺りを見回してみるが、目当ての姿は見つからな
い。いい加減探すのも面倒になり、とりあえず傍の電信柱に寄りかかった。そろそろ、夏
の長い日も暮れようとしている。

 今日は、地元の夏祭りだ。本来なら中学三年生の俺は受験に備え家でせっせと勉強をし
ているべきなのだろうが、二人の友人に

「たまには息抜きも大切だろ?それに二人じゃ人数が揃わないんだって!」

とかなんとか、まるで合コンの誘い文句のような言葉をステレオで次々に浴びせられ、結
局首を縦に振ることになってしまったのだった。まぁ、確かに息抜きはしたかったところ
ではあるのだが。

 しかし、こともあろうにその二人は夏祭りの会場に着くなり、
「よーし、じゃあ香介はそこで待ってろよー!」
などと言い残し、ダッシュでこの場から走り去ってしまったのだった。慌てて引き止めて
はみたものの、聞く耳持たず。こうして一人ぽつねんと取り残される羽目になってしまっ
たというわけである。
とはいえ、戻ってくるということを言っていた以上、ひとりで屋台巡りなんぞをするわ
けにもいくまい。しかし改めて考えてみると、男子中学生が一人で夏祭りに来ているとい
うのは、かなり痛いものがあるな……
そう思って俺は、せめて待ち合わせをしているフリでもしようと、ジーンズのポケット
から携帯電話を取り出そうとし―――そこで、後ろからTシャツの背中をくい、と引かれ
た。やれやれ、やっと戻ってきたか。
「おい、どこに」
行ってたんだよ。振り返ってそう言おうとしたが、そこにあったのは俺が想定していた二
人の姿ではなかった。いや、それどころか、

「坂上君……だよな?」

Tシャツをつかんで君付けで俺の名前を呼んだのは、男ですらなかった。長く伸ばした
黒髪を後ろでくくった、俺より頭一つ低い身長の、浴衣姿に巾着袋を提げた女の子。とい
うか、この人は……

「佐伯さん?どうしたのこんなところで?」

その女の子は俺のクラスメイトの、佐伯 美晴(さえき みはる)さんだった。俺、坂
上 香介(さかがみ こうすけ)とは出席番号が一つ違いであり、グループ活動などでは
たまに一緒の班になることもある。
長い黒髪とぱっちりした目。いわゆる可愛い子に入る部類だ。男子のような変わった喋
方をするのだが、冷静で物静かな性格とあいまって、そんなに不自然には感じない。その
佐伯さんが、俺のシャツを引っ張った人物なのだった。
505夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:20:04 ID:egcr70Fi
「…………」

佐伯さんはそれきり黙ったまま、喋ろうとしない。どうしたのだろうか。俯いたまま片
手で俺のシャツをつかみ、もう片方の手は巾着袋を持ったまま、自分の膝に当てている。
よく注意してみると、小刻みに荒く息をしているのが聞こえた。

「もしかして、体調悪いの?」

こくん、と彼女は小さく頷くと、その場にうずくまり、俺のほうを見上げて消え入りそ
うな声で、

「人混みは、少し苦手なんだ……」

と言った。見れば、額には脂汗が浮かんでおり、ものすごく苦しそうである。人酔い、
というやつだろうか。瞳も潤んでいるように見える。

「うわ、本気で気分悪そうだな、大丈夫か?」

佐伯さんはしゃがんだままふるふると、小さく首を振った。

「そっか……とりあえず、座れるところに行こうか?歩ける?」

うちの姉も、見知らぬ人がたくさん居るところに行くと気分が悪くなるという話をよく
しているから、幸い予備知識はあった。本当は家に帰るか、家族や親友という気の置けな
い人と一緒にいるのがいいのだろうけど、この様子を見ると、まずは安静にしてもらう方
がいいだろう。

「……すまない、では、つかまらせてくれるか? どこかで落ち着きたい。」
「ん、分かった。じゃあ、あっちの境内の方に行こうか。」

そう言って促すと、佐伯さんは俺のシャツの背中を再びぎゅっとつかんで、ゆっくりと
ついてきた。
506夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:20:38 ID:egcr70Fi

とりあえず人の少ないところへ行こうと、出店の出ていない神社の境内の方へ向かった
が、生憎そこは座って食べ物を食べている人たちでいっぱいだった。佐伯さんだけでも座
れたら、と思うが、どこも空く気配がない。それに、こんなにぎゅうぎゅうな場所に座っ
ても、あまり体調がよくなるとは言えないだろう。

「座れそうにないな……」
明らかに落胆した、しんどそうな声で佐伯さんが言う。

と、そうだ。そういえばこの場所は。
「祭りとはちょっと離れるけど、そこの茂みを抜けたところにベンチがあったはず。そっ
ちに行ってみるか?」
「……ああ、任せる。とにかく静かなところで休みたいんだ。」
「分かった。もう少しだから頑張って。」

この辺りは子供のころ、よく遊びまわった場所だ。そんな経験も役に立つものなんだな
ぁ、と思いながら、俺は佐伯さんを連れてその場所に到着した。祭りの喧騒は少し遠くに
聞こえ、周りには誰もいない。周囲にあるものと言えば、街頭の明かりだけだ。

「着いたよ。ここに座って。寝そべった方がラクなんじゃない?浴衣は少し汚れるかもし
れないけど。」
俺は佐伯さんに促した。

「ああ、そうさせてもらう……すまない、坂上君は待ち合わせをしていたんだろう?私は
もう大丈夫だから、戻ってもいいぞ?」
「あー、あれね……待ってたといえば待ってたんだけど、別にいいよ。どうせしばらく帰
ってこないだろうし、待たされた分待たせてやればいいさ。」

俺は、自分を置いていった2人の友人の姿を3秒で頭の中からかき消した。

「それよりも、何か飲むか?俺の飲みかけでよかったらここにお茶があるけど、それとも
その辺の自販機で何か買ってこようか?」
俺がそう言うと、佐伯さんは一瞬言葉に詰まった。迷惑をかけたかもしれないと、気に
したのかもしれない。
「すまない……じゃあ、そのお茶を貰えるか?」
「お茶でいいのか?はい、これ。」

お茶の入ったペットボトルを手渡しはしたものの、佐伯さんは暗闇に目がなれていない
のか、しばらく逡巡してから、意を決したようにお茶を飲み始めた。そのお茶はただのペ
ットボトルなのに、結い上げた長い黒髪と浴衣に不思議とそぐっているように見えた。

507夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:21:19 ID:egcr70Fi

しばらくの間、俺はベンチに寝そべっている佐伯さんの横で、ぼーっとしていた。始め
は時折佐伯さんに「大丈夫?」と声をかけたりしていたが、帰ってくる答えは全て「ああ、
すまない。」という短いものだったので、負担をかけてはまずいと思ったのだ。佐伯さんは
俺のお茶のペットボトルを額に当て、時折深く息を吸ったり吐いたりしながら、苦しそう
にうなっていた。

流石にそんな女の子を一人で置いていくわけにはいかない。俺は携帯をいじったり(し
かし、電池が切れていた)、もうすっかり暮れてしまった夜空を見上げたり、手持ち無沙汰
に過ごしていたが、やがてすることも無くなり、黙って座っていることにしたのだ。

 どのくらいそうしていただろうか。ゆっくりと佐伯さんが起き上がって、「坂上君、すま
ない、もう大丈夫だ」と言った。

「本当に大丈夫か?顔色は少し良くなったみたいだけど。」
俺は佐伯さんが起き上がって空いたベンチに座りながら、そう言った。
「ああ、さっきまでに比べればなんともない。本当に助かった。」

言って、先ほどまでは苦痛に歪んでいた顔をこちらに向けた。体調は本当にある程度落
ち着いたらしく、表情はいつものクールなものに戻っている。
「そうか。それは良かった。でも今日は、無理せず家に帰った方がいいんじゃないかな。
人混みが苦手だっていうなら、落ち着ける場所に行った方が。」

「坂上君こそ、彼女を持たせているのではないのか?私は本当に大丈夫だから、早く彼女
のところに行ってあげなければ。」
俺はきょとん、として佐伯さんを見た。
「彼女、ってなんのこと?」
今度は佐伯さんがきょとん、とする。

「え、坂上君は今日、テニス部の井上さんとこの夏祭りに来ているのではないのか?」
それを聞いて俺は、佐伯さんの勘違いにぴんときた。
「あー。あれはユウ…田口の流したデマだよ。俺は、井上さんはもちろん、付き合ってい
る人なんていないし。今日だって祭りに来たのは、ユウとコウジに無理矢理引っ張られて
きただけだ。」
はぐれちまったけどな、と俺は小さく付け加えた。

「そう……なのか。すまない、要らぬ誤解をしてしまったようだ。」
「まだあれ信じてた人いたんだなー。ユウのやつ、勘違いだか嫉妬だか知らないが、無茶
苦茶たくさんの人に広めやがったんだ。そりゃ井上さんは確かにいい人だと思うし、俺と
も仲はいいけど、ちゃんと彼氏いるんだよ。高校生だったかな。」
「そうか、そうなのか……。そうなのか。」
佐伯さんは何故か何度もそう繰り返した。そしてその後、珍しく、迷うような感じで佐
伯さんは言葉を発した。
508夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:21:54 ID:egcr70Fi
「坂上君は、入学式の時のことを覚えているだろうか?」
「入学式……?」
なんだってこのタイミングで入学式のことが出てくるのだろう。

「やはり、覚えていないのかな。実は、入学式のときも私は、今日と同じように気分が悪
くなってしまったんだ。立っているのも苦しいくらいに。」
言いながら、思い出してしまったのだろうか。佐伯さんは、胸の辺りを押さえるように
した。

「やがて式も終わり、それぞれが教室に移動するとなったとき、ついに私はうずくまって
しまったんだよ。親や先生も、ちょうど式が終わったということで体育館の外に出ていて、
周りには頼れる人が誰もいなかった。そのときに、君が声をかけてくれたんだ。『大丈夫?
クラスは何組?』と、ね。」

その話を聞いて、俺は思い出した。確かにそんなことがあった気がする。そして一年生
のときも、佐伯さんとは同じクラスだったはずだ。

「そして君は、『2組の佐伯?なんだ、俺と同じクラスじゃん! なら、誰か呼んでくるか
ら保健室行ってろよ。担任の先生には俺が言っておくから。』と言い、すぐに人を呼んでき
てくれた。」

当然、当時小学校を出たばかりの俺がそんなに理路整然と話せたとは思えないから、き
っと佐伯さんの頭の中で少し脚色がされているのだろう。まるでヒーローのような扱いで
ある。

「知り合いが少ない学校にきて、中学校に上がるのはすごく不安だったんだが、坂上君み
たいな人も居てくれるんだと思って、私は少し安心したんだ。」

懐かしむような感じで言う佐伯さん。そんな細かい行動を覚えていてくれたなんて、な
んだかこそばゆい。

「そして、さっき気分が悪くなって君を見つけたとき、夢かと思ったよ。そして、すごく
ほっとしたんだ。ここにも坂上君が居てくれた、って。」

「な、なんか照れるな。当たり前のことをしただけだって。」
当然のことをしただけなのに、そこまで褒めちぎってもらっても困る。

「いいや。それは坂上君だからできたことだと思う。だから、これも運命だと思って、私
は決めたんだ。」
「決めた?何を?」

そして俺の方を見つめなおし、ゆっくりと告げた。

「私は、一年生のときからずっと君が好きだった。愛している。私の傍にいてくれないだ
ろうか。」
509夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:22:57 ID:egcr70Fi
「…………」

流石にすぐには言葉が出てこなかった。好き?愛している?この俺を?しかも傍にいて
くれ、だなんて、プロポーズもさながらの言葉じゃないか。

表情一つ、声色一つ変えずに「これで当然」みたいな顔をしている佐伯さんを見ると、
普段の会話なら冗談としか思えないが……しかし、この話の流れからして、冗談ではない
ことは伺い知れる。そもそも、佐伯さんはこんな冗談を言ったりしない。そのくらいは分
かる。

「あのときから、私はずっと坂上君を見てきた。保健委員として陰で働く姿、先生の書類
運びを手伝う姿、部活に打ち込む姿、困っている新入生に助言をしてあげている姿。毎日
毎日、君のことが好きになっていくのが分かったよ。」

佐伯さんは、じっと俺の方を見つめてそう言った。いつもの冷静な表情。揺るぎの無い
まなざし。肩まで届く黒い髪に、花火の柄の浴衣。人形のような白い肌。

「覚悟はできている。君が断るならば、私は身を引くつもりだ。だが、君に付き合ってい
る人がいないと分かった今、言わないと絶対に後悔すると思ったんだ。」

視線はそらせない、そらさない。佐伯さんは、それ以上は何も言わなかった。俺の返事
を待っているのだろう。

これでも2年半の付き合いであるから、佐伯さんが可愛い子だということは、充分分か
っている。しかし、俺のことを好きでいてくれたなんてことは、全く気付かなかった。し
かも、中1の頃からだなんて。

対して、俺のほうはどうか。いくら可愛いとはいえ、佐伯さんをそういう目で見たこと
はなかった。前後の席になることが多かったせいか、時々話す友達、といった感じだった。

そんな俺と、佐伯さんは一体どんな気持ちで喋っていたのだろう。グループ活動や掃除、
ペアワークのとき、俺にどんな気持ちを持っていたのだろう。そのことを考えると、ちく
りと胸が痛くなった。

俺は、言うべき言葉を頭の中で反芻し、佐伯さんをきちんと正面から見つめ返し、真剣
に返事をした。

「ありがとう。佐伯さんの気持ち、すごく嬉しい。正直、俺の方は普通に友達だって思っ
てたから、あんまり実感わかないんだけど……」

佐伯さんの体がぴくり、と震えるのが分かった。それでも、俺は目をそらさずに言葉を
続ける。

「それでも、まっすぐ気持ちをぶつけてくれたから、それに応えようと思う。不器用だし、
すぐに愛想つかされちゃうかもしれないけど……こんな俺でよければ、よろしくお願いし
ます。」

できるだけ自然な笑顔を浮かべながら、そう言った。

「こんな、だなんて言わないでくれ。私は君だから、好きになったんだ。」

その直後、俺の顔のすぐ近くに佐伯さんの顔があった。そして唇には柔らかい感触。
510夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:23:25 ID:egcr70Fi
「ん?……んむ!?」



多分その口付けは、時間にすれば数秒だったと思う。しかし、俺には一瞬にも、永遠に
も感じられた不思議な時間だった。

「さ、佐伯さんっ!?」

慌てに慌てる俺。なにせ、キスなんて初めての体験である。そんな俺に対し、佐伯さん
はにやっと笑って言った。

「言質も取ったし、行動でも示した。これから君は私のもので、私は君のものだからな?
それと、さん付けはもうやめてくれ。呼び捨て、なんなら美晴、と呼んでくれてもいいぞ?」

さらに佐伯さんは、俺のジーンズの方に手を伸ばし、足のあたりを撫で回し始めた。し
かも付け根近く。いや、そこはやばいって!

「な!……ちょっ!何してるんだよ!」
必死に佐伯さんの手を握り、なんとか動きを止めさせる俺。すると佐伯さんは俺に体を
ぴたりと密着させ、こう呟いた。

「何って、恋人同士はこうするものなのではないのか?今なら誰も来ないから大丈夫だと
思うが、外でするのが嫌だというなら、今から私の家に行くのもいいぞ。」

いやいやいやいや。どんな教育受けてきてるんですかあなたは。

「駄目駄目駄目!俺たちまだ中学生なんだから!それにこういうのは、もっとお互い好き
になってからするべきだと…思う…」

最後の方は恥ずかしくなって小声になってしまったが、どうやら聞き入れてくれたらし
く、佐伯さんは手を止めてくれた。しかし、次に発された言葉は、俺の想像を絶するもの
だった。

「じゃあ、高校生になって、今よりももっともっとお互いが好きになっていればいいわけ
だな。分かった。それまで我慢しよう。私が君を嫌いになるなんてありえないから、絶対
に君をもっと好きにさせてみせるさ。それに、キスならいくらしてもいいわけだしな。」

なんの恥ずかしげもなく、そう一気にまくしたてる佐伯さん。あなた、性格変わってま
せん?……いや、それとももしかして、これで素に戻ったのだろうか。何にせよ、この場
はとりあえず落ち着いてもらわないと。

「分かったよ。だから今は、これで我慢してくれ。」

そう言って俺は、佐伯さんの頬にキスをした。しかし、俺をキスをしてしまってから気
付いた。やばい。もしかしたらもう、佐伯さんのペースに引き込まれてしまってるかもし
れない。

そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、佐伯さんは満足そうに頷くと、
「では、体調も戻ったことだし、そろそろ戻ろうか。あゆみ達が探しているかもしれない。
一緒に来てくれるか?」
と言った。
「そ、そうだな。俺もユウ達が探しているかもしれないし。出店のあたりまでは一緒に行
くか。」

内心の激しい鼓動を押し殺しながら、俺はなるべく普通に聞こえるように、そう言った。
511名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 00:24:47 ID:fWX9T8XU
なに?俺の作ったくそ作品見たくない?
だが断る!
俺の唯一の楽しみは
投下して欲しくないと言う奴に
NO!ということだ
512夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:27:38 ID:egcr70Fi
 わずかな明かりの中を、出店が並ぶ道まで歩いて戻る。すると、かき氷の屋台の前で見
知った4人連れとばったり出くわした。そのうちの2人は言うまでもない、俺をここに連
れてきたユウとコウジ。そしてその横に2人の女子がいた。2人とも、同じ学年の女子で
ある。
「香介、こんなところにいたのか!探したぞ!」
「美晴、こんなところにいたの!?探したよ!」
アルトとソプラノの二重奏。どうやら、彼女たち二人が佐伯さんを夏祭りに連れてきた
ということらしい。期せずして二組が同時に合流できたというわけだ。

俺はふぅ、と一息ついてから、とりあえず二人に探させてしまったことを、一言謝って
おくことにした。
「あーユウ、コウジ、わりぃ。実はさっき、さえ『美晴。』きさん、が……??」

思わず固まる俺たち五人。女子の2人は、そろって空いた口が塞がりません、という顔
をしている。……えーっと? 今割り込んで発言したのってもしかして、いやもしかしなく
ても、佐伯さんだよな?
 俺はとりあえず、こほん、と小さく咳払いをして、もう一度話しかける。

「ちょっとそこでさえ『美晴、だ。』」

再びの沈黙。
もしかして……そう呼ばないと俺は許して貰えないんでしょうか? 佐伯さんの方を伺
うと、何かを訴えるような目でじーっとこちらを見ていた。これはあれか……覚悟を決め
るしかないのか……。

「美晴、さんが体調悪そうだったから、そこのベンチで座って休んでたんだよ。探させた
みたいで、悪かった。」
これでどうだろう、と思い佐伯さんの方を向いたが、佐伯さんはやや不満げな表情をし
ていた。いや……流石に名前の呼び捨てはきついって……

「えー何々!?もしかして二人ってそういう関係なの!?」
そんな俺の思いをよそに、口々に囃し立てる女子2人。一方のユウとコウジは、ジト目
でこちらを見ている。
「いや、あの、そういうわけじゃ」
「いつでも、キスしてくれるそうだ。」

「「キャー!!!」」
「「何ぃぃ!」」
またも割り込んでくる佐伯さん。そして、再びの二重奏。いや、今度は合唱というべき
か。ただの悲鳴かもしれないが。

「そう言ったよな、香介くん?」
いつものクールな表情で俺を見る佐伯さん。ちくしょう、まんざら全て嘘でもないから、
否定ができない。もしかして、そこまで計算してこう言ったのだろうか。だとしたら、完
璧な作戦だ。対抗のしようがない。

そのまなざしが「嘘だったのか?」と語りかけているのを見て、俺は早くも、本日二度
目の覚悟を決めた。ちくしょう、やっぱ可愛いなぁ……。早くも佐伯さんを好きになって
いる自分に気付く。

……なんか悔しいな、こういうの。

そう思いながらも、俺は再び―――
513夏祭り(仮題):2010/06/26(土) 00:31:42 ID:egcr70Fi
以上です。一足早い夏祭りの話でした。でもタイトルこれでいいのかなぁ?

長レスになってしまって申し訳ない。改行制限があるとは…(滝汗

叱咤激励罵詈雑言、罵倒に罵声、悪口雑言あれば待ってます。
514名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 00:38:49 ID:o1MoCC6G
リアルタイムで読めたー
こういうオーソドックスな素直クールはやっぱ好きだ。gj
515名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 01:08:43 ID:mV0i5iAb
GJ
途中に挟まったのはなんだったんだ?
投下してくれるなら俺は歓迎するぞ
516クーと俺と戦場で:2010/06/26(土) 01:09:56 ID:fWX9T8XU
ー戦艦内食堂

「今日でもう私たちがつき合って二年目だな」
「ん?そういやそうか」
「告白したのは士官学校入学前だったのに君はそれから入学ギリギリまで、答えに時間をかけていたな」
「そうだっけ?」
俺はクーと話しながら
昔のことを思い出していた

ー二年前
「君のことが好きだ、付き合ってくれ」
あれは確か入学式の前、合否が張り出された日だった気がする
「誰に言ってるんだ(きょろきょろ)」
「私の目の前に決まってるだろう」
「えっと・・・俺?」
「君以外に誰がいる」
「ていうか悪いけど、君誰さ」
顔が青ざめてる。いやなこと聞いちまったな
「ひどいな・・・一応陸軍に入ろうとしているがゆくゆくは特殊部隊希望の叶空夜だ。くーでいい」
「特殊部隊かぁ、俺もまず陸軍でその後に生きたいけどだけど特殊部隊になれそうにないよ」
特殊部隊とは
陸・空・海のあらゆる場所の任務が任される
故に体力・忍耐力・判断力に優れ
バラシュート降下技能、銃器・爆発物などのスキル
一定以上のiQがもとめられる
しかも所属軍の隊長の推薦でようやく訓練が受けられる
「まあ、その前に士官学校を卒業しなきゃな」
「ところで告白の件は」

517クーと俺と戦場で:2010/06/26(土) 01:31:39 ID:fWX9T8XU
それ俺、途中立ったのにスマソ

「というか、何で俺なんだ?俺は君のこと知らないぞ」
「一応同じ学校だったはずだが」
ああーそういえば噂んなってたな
美人で頭よくて軍人目指してた奴
「俺は君のこと知らないしなぁ」
なにより軍人になるわけだし
戦死する可能性もある
俺としては恋人なんかになって戦死したなんて言われたらと思うと辛くて
「なあ、しばらく待っててくれないか?いつか必ず答えは出す」
「そうか、じゃあ」
なにやらポケットをガサゴソしている
「ちょっと待ってくれ」
「何だ?」
ポッケニ入れてたメモ用紙に彼女は何かを書いて俺に手渡す
「とりあえず、連絡先は渡しとく、返事も電話でいい」
「うん、そうか」
その後、俺は家に帰ってから悩んでいた
戦地ではいつ誰が死ぬかわからない
現にうちの家族がそうだった。
避難中に俺と嫁いでた姉をのぞく家族が流れ弾で死んでいる
それから何週間かがたって
「・・・ああ、君か」
えらく暗い声だな
「どうした?そんなくらい声で」
「君はひどいな二週間も待ったぞ」
「ああ、すまない付き合ってもいいけど」
「本当か?」
今度は一変して明るい声
「条件がある」
「ふむ、何だ?」
      
518クーと俺と戦場で:2010/06/26(土) 02:02:01 ID:fWX9T8XU
「俺の恋人になる以上軍人はやめて欲しい」
「!!!そうか・・・じゃあ諦めるしかない。電話・・・切るよ」
「まってくれ!その前に一つ、何で女性なのに軍人になろうと思ったんだ?」
「・・・君は痛いところばかりつくな、私の家族は戦争中に殺されてね、それが悔しくて悲しくて・・・だから私みたいな人間が生まれないよう軍人になろうと思った」
・・・俺と同じか
「え?何か言ったか」
「いやなにもいってない、なあくー」
「何だ?」
「俺はクーと恋人になってもし戦地で死なれたらと思ってそう言うこといったんだけど」
「うん」
「むりなら、整備士になってくれないか?」
「整備士?」
「ああ、整備士なら死ぬ可能性も軍人より低いし・・・なにより」
「なにより?」
「君の整備してくれた兵器で戦いたい」
「整備士か・・・けど私は」
「整備士も立派な軍人さ、それに兵士が使う兵器を整備すると事故が減る。
それによって悲しむ人も減るはずだ」
後半自分でもなに言ってるのかわからない
「うん、整備士の方の科へ入ることにしよう」
「いいのか?」
「君が事故で死ぬのはいやだし、特殊部隊に入られたら私が君の相棒だ」
「ありがとう」 
519クーと俺と戦場で:2010/06/26(土) 02:35:42 ID:fWX9T8XU
その後くーは整備士をトップで卒業
特殊部隊に配属
俺はそれより三ヶ月遅れで特殊部隊にはいった
「えらく、遅かったな」
「整備士と一緒にしないでくれ」
「卒業する前より逞しいじゃないか」
基礎体力が凡軍の数百倍上だからな
「そういや、特殊部隊の整備士は部隊の人間が死ぬまでその人間の兵器を整備するパートナになるんだったな」
「安心しろ、私があまってる、何人物要求を断ってきたよ」
「じゃあ、よろしく」
「君が乗る兵器は向こうだったな?付いてきてくれ」

ー現代
「あの後、おまえ設計者にまでなったもんなぁ」
ちなみに今使っている
人型兵器パシフィロラの新量産型
X−W235 レイチェルもこいつが作った
AIの方は俺の奴しか付いてないけど
「こうして、君と話し合えるのも整備士だからかもな」
「何でさ」
「シュミュレーション使ったら動けずに死んだんだ」
「怖いなそれ」
「あのまま、軍人だったらいい事なんてなかったよ」
「死んだら、俺ともつき合えないからな、照れくさいけど
お前を守りたくて、死にそうな訓練を受けてたわけだし」
「・・・ありがとう、
いつも守ってくれて」
こんな日が終わらないよう
俺たちは手を握って祈った。
520名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 02:47:38 ID:mV0i5iAb
ふむふむ……ん?
エロはどうしたのかね?
521名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 03:25:24 ID:kfIYzkNP
生殺しと言う奴か
522名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 05:59:20 ID:FHob73oB
>>513
GJだ

ところで、高校生編も当然あるんだよね?

>>519
おまいさんもNJだが
エロスはまだかね
523519:2010/06/26(土) 07:26:55 ID:fWX9T8XU
エロ描写はもうちょいまて
必ず書くから
524名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 11:17:11 ID:uhe0gALw
髪の毛が大量に抜けてしまって
ごらんの有様だよ。

ろくな手入れをしなかったから自業自得だとは思うけど
しょうがないでは済まされないよな。

で、植毛の見積もりとケアしてもらいに逝ってきた。
素晴らしいの一言だ。

無理の無い計画。
資金面も安心。
素人でもこれなら大丈夫だと思ったよ。
525名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 12:23:29 ID:fWX9T8XU
お前らそんなにエロスが見たいのかwww
つうかNJテ何?
526名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 12:58:02 ID:mV0i5iAb
ここをどこの板だとおもっているのかね?

NGと間違えたのかと
527名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 14:28:09 ID:fWX9T8XU
何がNG?
528名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 14:28:26 ID:+ryCCjnk
ニュートロンジャマーだろ(棒
まあ前の投下との間隔も空けられない、書きながら投下のアホは何を喚こうがNGだけど
529名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 16:25:02 ID:fWX9T8XU
>>528
すまん、次から投下のさい気をつける
530クーと俺と戦場で:2010/06/27(日) 01:16:22 ID:dRSoi1CX
人が居ないし今の内に投下

現在軍事会議中

「ーと言うわけだ、以上質問意見のある物」
・・・・・
「無ければ解散!」
ぞろぞろ

ー食堂
「やっと終わった」
俺は体の力を抜き椅子にもたれた
「貧乏ゆすりしすぎだろ、見てるこっちが恥ずかしい」
「お前らいすにながいあいだ座ってて尻痛くないのかよ」
「はっ!尻の痛みごとき、俺の敵ではない!」
相変わらずうざい・・・
「まあ、聞きのがしたら大変だし、命に関わるから、苦にはならないけど」
「上に同じだ」
うぉぉう!くーさん何時の間に!
「全く部屋にこんから何処行ったかと思ったら」
「だって飯まだ食ってないし」
「食事なら部屋で食べればいい、来い」
痛!耳!耳を引っ張るないたい!
「ああ、そうだ君たちも来い」
「いいんすか?」
翔の奴、偉く嬉しそうだな
「君たちも食事まだだろう?何か作ってやるから一緒に食べよう」

ーくーの部屋
「出来たぞ、食べてみてくれ」
えっと・・・
メニューはペペロンチーノにクロワッサン、
次いでシチューに煮込みハンバーグ、
ポテトサラダにデザートはクーお手製のロールケーキ
こんなにあるのを数分で作れるのはおかしいだろ
「口にあうかわからんが
531クーと俺と戦場で:2010/06/27(日) 01:17:09 ID:dRSoi1CX
とりあえずはハンバーグから

パク

!!!なんだこのジューシーさは!
一口だけで肉汁が口いっぱいに広がり
なおかつ肉の甘みが口の中に行き渡る!
更に噛めば噛むほどミンチに練り込まれた玉葱がっ!
肉との絶妙なハーモニーを奏でるっ!
ゴクン

ふと横をみると翔とヒロは昇天してる
おそるべしはハンバーグ
「どうだ?旨いか?」
旨いなんて物じゃないな!
「くー」
「なんだ?」
「これから俺に飯作ってくれ」
くーが目を見開き顔を輝かせている
「いいとも、それじゃあ今日から栄養士になるくらい勉強せねばな」
「なんで?別に俺は食うもんさえ食えたら」
「いいや!食べて貰うからには精力をつけて貰わないと!」
えーっっとこのパターンは
「おい!翔、ヒロ!そろそろ出ていけ」
ああハイハイと言いつつ飯だけもって出ていった
「?なぜ外に出したんだ?」
「なんだやらないのカー、じゃあ俺m」
ぐわしっ
いかん!振り向くな!逃げろおれ!喰われるぞ!
「なあ、太介」
振り向いちゃだめだ振り向いちゃだめd(ry
「何でしょうか?」
「君から誘うなんて久しぶりだな、私はとても嬉しくて濡れてしまったぞ?」
532クーと俺と戦場で:2010/06/27(日) 01:44:21 ID:dRSoi1CX
というと俺の手をとり
胸においた
「分かるか?こんなに興奮してるんだ」
くーの胸がドキドキいってるのが分かる
「久しく、やってないしな」
「・・・一回だけだぞ?」
「うん、十分だ」
たく、くーのきている作業服を少しずつ剥いでいく
「オイル臭いしダサいだろ?」
「んにゃ、この格好のくーが一番好きだ」
実際くーが仕事してるときの横顔は美しい
「嬉しいこと言ってくれるな君は」
「なあ、」
「なんだい?」
「いつも俺のことで本気になるけど、疲れないか?」
「なにを言うんだ、それが私の幸せと知ってる癖に」
確かに幸せそうだが
「体壊さないか心配なんだよ」
「うむ、君に心配かけてしまっているのか、駄目だなぁわたしは」
「体壊さない程度で頼むよ」
「ふふふ、どうかー・・・むぐぅ」
不意撃ち際にキス
「ん・・・ちゅぱ・・くちゅ」
「ー約束のキスな?破ったら一ヶ月キスなしとオナ禁で」
「卑怯だな君は、けどその約束は守るよ」
「くー・・・ベットにいこう?」
「ん、分かった、」
ぺたり
「くーのおっぱいは綺麗だな、張りもあって揉みごたえがある」
「ん・・・ひゃん!・お誉めに預かり光栄だよ」

睡魔に負けました 続きをお待ち下さい
533名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 01:52:39 ID:+3SipACv
最初は眼中にすらない(むしろ少し嫌悪感を抱いている)男と何かの機会で話したり接したりしているうちに、徐々に恋心が芽生えてくる素直クールというのを読んでみたいです。
534名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:08:32 ID:5So7dmoH
私もそれ読みたいです
535名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 02:33:48 ID:gq42ibw0
でもそれ本当に難しいんです……orz
536名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 03:01:37 ID:ndzYK5Uo
>>533
素晴らしい…
537名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 03:39:36 ID:PcrWmrFX
>>533
しかもその嫌悪感を抱いてる理由が、素直クール側の勝手な勘違だとなおいいです。
538名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 07:49:50 ID:+3SipACv
>>535
やっぱりか。
俺も試しに書こうとしたんだけど色々不都合がありすぎて書けないんだよな。

〇 徐々に仲良くだからどうしても長編になってしまう。(その後・・・とかで省略してもイマイチだし)
〇 エロに到達するまでとてつもなく長い。もしかしたらその部分がないまま終わるかもしれない。
〇 たとえ機会があったとしても、素直の部分のせいで嫌悪感丸出しの彼女を相手にどうやって近づけていいかわからない。

まあ、それなりに考えてみたんだけど有りがちなんだよな

● 素クールは小学生の頃、男の子からイジメにあってトラウマになったんだよ。

しかし、それは男の子からしたら彼女が可愛くて好きだったから構って欲しさにしてたんだけど、女の子は全く気づかなかった。

そんなある日、素クールは事情により学校を転校せざるをえなくなり、これであの男から離れられると安堵した。
しかし、高校生になり、ようやく忘れかけて明るくなった彼女が学校で男と再開したんだよ。
男からしたら小学校時代の好きな相手として認識(イジメてたという自覚はナシ)してたからつい嬉しくなって積極的に仲良くなろうとするんだけど、女からしたら天敵。
学校では同じクラスという女からしたら最悪の状況下で、男にだけ笑顔はおろか言葉すら向けない。男に対してだけ素クール(悪い意味で)
男の方も彼女の辛辣な態度に理不尽(イジメてた自覚ナシ)だと感じながら彼女のことは諦めはじめた。

そんな彼女と彼の間に、ある日事件が起きるッッ!!

ここまで考えたんだけど後が思いつかない。しかも俺文才ないし
539名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:15:28 ID:+3SipACv
>>538
設定を書いてみて気づいたんだけど、これじゃあ嫌悪感抱きすぎだな
しかもありきたりだし

諦めよう。もともと無茶な挑戦だったんだ。やっぱり素クールは男のことが最初から好きだから素クールなんだよな
540名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:20:40 ID:fiqVJ+vw
投下があっても無視して雑談か、おめでてーな
そりゃ投下無くなるのも当然だわ
541名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:30:54 ID:5So7dmoH
お待ちくださいと書いてあるから待ってるだけだ
542名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 09:29:58 ID:LKtP4Au2
軽く考えるなら……まぁクールなキャラだし、単純に興味がないでいいんじゃないかな
合理的に思考して、自分にとってメリットにならない交友はしない
で、主人公はそういう意味ではクールにとって「交友に値しない」人物なんだけど、
それでもめげずにクールを構う
で、興味ないを通り越してウザイと思い始めてたけど、次第にそれが心地よくなっていく

んで、その変化し始めから「実は好意を抱いてた」と自覚するあたりまで書くなら量も
それなりに抑えられるんじゃないかな


ま、陳腐なのは自覚してる
543名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 13:14:41 ID:ndzYK5Uo
>>538-539
俺はこの設定の話を読みたいw
544名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 14:04:53 ID:5So7dmoH
>>542
陳腐……だと?

いいぜ、てめえがそうやって書きもしないうちから陳腐だなんだと卑下するってんなら
まずはそのふざけた幻想をぶち○す!!(AA略
545名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 18:37:31 ID:TGN4XTCj
「おはよう男くん。朝から君の顔を見られるとは、すこぶり気分がいい。
 まさに朝もやを晴らす朝日のように爽やかで晴れやかな気分だ。
 どうか男くん、今日も一日よろしく頼む。放課後までの短い時間なのが、
 今からお名残惜しいけどね。
 とはいえ、喜ぶべき君との再会を果たしたばかりの今から、そんな辛気くさいことを
言っていても始まらないね。精一杯に、君の隣にいられる幸せを楽しむとしようか」

 ……休み明けに学校に行くと、クールビューティがデレデレになってました。
 何を言ってるわからねーと思うが(ry

 周囲のクラスメイトたちが何事かとざわめく中、俺はあんぐりと開けた口をそのままに、
まぶたをこすって目の前の人物の再確認をした。
 えーと、長く艶やかな黒髪。切れ長な瞳を覆う眼鏡、一部の隙も見当たらないほどにきっちりと
着こなした制服、凛と伸びた背筋。
 造形は、間違いなく俺の知ってるクーだった。
 強いて違う点を探せば、いつもはきつく結ばれてる唇が緩やかに微笑み、流れるように意中の
人物と出会えた喜びを讃え続けていることくらい。
 っていうかマジでなにごと?
 そりゃ確かに、隣の席になったのも何かの縁とばかりに、いつも一人で無愛想にしている彼女へ
何くれとなく話しかけて、「もっと笑えばいいのに」とか「愛想良くふるまえばいいのに」とかくどき
文句まがいの事も散々言ったのは俺自身だけど、この急変は一体?
 せめて何か心を開かれたっぽいイベントを経過したとかなら俺としても心の準備ができるんだが、
あいにくとそういった記憶はまったくない。
 先週末の別れ際だって、「歯牙にもかけて貰えないのによくやる」とゆークラスメイトたちの視線を
あえて無視しつつクーに挨拶し、いつもどーりに冷たくあしらわれて終わった記憶しかない。

「うむ、まぁ確かに先週末の別れ際までは、君の事は疎ましくすら思っていたのは間違いない。
 しかし昨日、朝を起きて君に挨拶をしてもらえないことがふと寂しく思えてね。
 一体これはどういう心理なのかと自己分析をしてみたところ、真実は君の事を疎ましく思うどころか
かけがえなく好ましいと思っていたことに今更ながらに気付いてね」

 だからって態度変わりすぎです。
 いやそもそも態度が変わったきっかけそのものが俺の理解を超えています。

「むう……それはすまないね。君の知ってのとおり、私は今まで人付き合いと言うものに積極的に
でなかったのでね、加減と言うのが判らないのだ。だからとりあえず、自分の心を素直に表現した
みたのだが、迷惑だっただろうか?」

 あー、いや。そうするようにって散々言ってたのは俺だし。ただちょっと戸惑っただけです。
 ……うん、これは喜ばしいことだよな。

「そうか、それはよかった。――いや、それどころでないな。君に肯定されるということが、堪らなく
心地よい。うむ、こんなことならば、もっと早く自分の気持ちに気付き素直になっておくべきだったな」

546ID変わってるが542:2010/06/27(日) 18:38:25 ID:TGN4XTCj
 ははは、大げさな。
 まぁでも、うん、人間素直が一番だよな。そんなクーさんにちょっぴり朗報だ。
 さっき放課後までしか一緒にいられないって言ってたけど、友達ってのは学校終わったあとも一緒に
遊びにいったりするんだぜ? どうだい?

「おお、それは確かに朗報だ。その発想はなかった。是非によろしく頼む。
 ついては、是非男くんに同行してもらいたい場所があるのだが、構わないだろうか?」

 おっけー、なにせクーの友達デビューだ、どこだって行っちゃうぜはははは!

「市役所だ」

 ……はい?

「うむ、婚姻届を出そうと思ってな」

 ……なんですと?

「うむ? 好意を持ち合った男女に必要なものだと認識していたのだが、違ったろうか?」

 えーと、間違っちゃあいない、間違っちゃあいないんですが、段階をいくつもふっとばしすぎです。

「そうか、なるほど。よく判った」

 判っていただけて幸いです。ええ、実は判ってないという予感がしないでもないんですが幸いと思っておきます。

「男君は、結婚の前に婚前交渉が必要と考えるのだね? ならば行き先は変更しよう」

 やっぱり判ってなかったーーーっ! っていうかどこに行くつもりだクーっ!

「私を見くびらないで欲しい。君への好意を自覚したあとで、きちんとそういった知識に対しての予習は済ませている。
 もちろん実際の経験はないが、そこは君に試してもらって指導してもらえばよいと考える」

 ホントにどこまで行くつもりだクーっ!

「君とならばどこまでも」

 ねぇ、それキレイにまとめたつもり?  ねぇ!?



    <唐突に終わる>

>>544が○すとかチョー怖いんで慌てて書いた
よくみたら元のお題は「徐々に」だったけど、全部焦らせた>>544のせいで俺は悪くない
547名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:46:30 ID:5So7dmoH
俺のせいかw
なら仕方ない

というか俺の標的は幻想だからな……
誤字の多さといい、すごい慌てぶりだけど
548名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 00:57:33 ID:35EP1YIm
>>545
よかった、Gjだ!
ただ焦りすぎだぜwww
落ち着いて書けww
549クーとおれと戦場で:2010/06/28(月) 02:22:07 ID:35EP1YIm
人がおらんので続きをば

「くー?胸で感じすぎじゃないか?」
胸しかさわってないのに大げさすぎるほどくーは感じている
「んっ・・・はぁっ・・だって・・あっ・・」
「まあ、いいや、下はどうなっているかな」
「えっ・・・んっ!ちょまっみるにゃあああん!!」
軽くいったクーを尻目に手をしたに動かす

?ズボンが湿っている?

「濡らしすぎだろ、エロいやつだな」
「はぁ、はぁ、だって・・・君に触られると思うと」
「ふーん、俺の性何だ?」
「ちがう!そんなこと言ってな・・・あひぃ!」
くーの膣に指を2本差し込む
今にも指がちぎれそうだ

ぐちゅぐちゅっ

「んぁぁ!膣内かき回すなぁ!」
これ以上無いほど体を反らす
「感じすぎだろ、淫乱だなぁ」
くーはいやいやと首を降り、力が入らないのか、床にもたれる
「わったしははぁん!淫乱なんかじゃぁぁぁぁ!」
またいった、今度は俺の顔に潮懸けながら
「はー、はー、はー、ごめん・・・顔に懸かってしまったな?」
言いつつ俺の顔を犬のようになめ始める
「ぴちゃぴちゃ・・・ぺろぺろ」
くーの舌が気持ちいい、
痛っ!舌が眼球に
「うっ・・・すまない許してくれ」
550クーと俺と戦場で:2010/06/28(月) 02:23:33 ID:35EP1YIm
「いいや、許さない」

ジュポッグリャリュ

アナルにも入れて中から抉り出す
「ひゃぁぁぁぅん!そんな!二つも・・・んはぁ!」
「感じすぎ、どうなってんだ?おまえのからだ」
といいつつ強く早く膣内をいじる
「あっ!いく!またいっひゃあああ!」
完全に地面に倒れ込む
「すまない、私はとんだ雌豚だ、はしたない」
その顔にはいつもの凛々しいクーはいなかった
その瞳は快楽に染まっていた
「まあ、そういうくーも俺は好きだよ」
っとクーが体を悶えさしている
「頼む、限界だ・・・君が欲しい」
「ったくよ」
くーの膣内に思い切りペニスをブチ込む
「ひぃぁぁぁぁぁ!たいしゅけぇ!すごいぞぉ!」
すでにくーは呂律が回っていない
「私たち、今一つにゃんだよな?たいしゅけ・・・わらひ!私の膣内気持ちいいか?」
「ああ、やべえ、すぐにでもいきそうだ」
「うれひい!うれひい!たいしゅけ」

ずんッ

「アッが・・・しきゅーが!しきゅーちゅぶりぇりゅうう!」
やべえ、くーがムッチャ可愛い
「くー!やばいいきそうだ!」

ギュッ

「わらひもいくからぁ・・・いつ出してもいいじょ?な」
「やばい!射精る!」
「あ!太介きてっ!太介ぇぇ」
551名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 02:45:41 ID:hWjeyOUd
人がいるから忠告な

メモ帳でもチラ裏でもワードでもいいから
完成させてから投下しようぜ
これは以前も指摘されてたと思うが、同じことしてないか?


あと、これは余計なことかもしれないが
もう少し文章を勉強した方がよいと思う
スタイルは書き手の個性でもあるので、とやかく言うのは野暮ではあるが
少しどころか凄く気になったので、あえて言わせてもらった
もしかしたら文章読むの嫌い?
552くーと俺と戦場で:2010/06/28(月) 03:02:16 ID:35EP1YIm
ジュブブブ
「くー!!いくぞ!」
「んはぁぁぁぁ!!!」
ぎゅうう
くーが痛いほど俺に抱きついてくる
俺達はしばらく、互いの鼓動を聞いていた


ー「今日は危険日なんだが」
「うぁ・・ごめん」
「なに、気にするなそのときはそのときだ」
「それに」
くーがにこっと分かりやすく笑う
「君の子が早く欲しいしな」
「相変わらずストレートな奴」
「籍は入ってるんだから恥ずべきことじゃないだろう」
「・・・わかったら、遠慮せずにいえよ?」
「分かってるよ、マイダーリン」
「ーんっ・・・くちゅ」
ぷはっ
「いきなり何だ?」
「約束のキスだよ、」
なるほど

ぎゅうっ

くーに抱きつく
「今日は久々に一緒に寝てやるよ。」
「君がそんなこと言うなんてな、今晩が楽しみだ」
俺はくーに抱きついまま眠り込んだ

「おやすみ・・・私の愛しき人」
彼の髪を撫でつつ、自分の言った言葉の恥ずかしさに顔を赤らめながら、
私も彼の夢の中に入れるよう眠りにはいった

おわり

わりぃ、書き込み中にパソコンが調子悪くなってシャットダウンやがった
許してちょ
553名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 03:05:25 ID:35EP1YIm
>>551
すんませんorz
勉強しなおしてきます
ノシ
554名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 15:45:31 ID:Hf7Phk1l
また来て欲しいと思うが
二度と戻ってこないんだろうな……
555名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 20:53:35 ID:MdAxwbEq
した されてる
556553:2010/06/28(月) 21:04:45 ID:35EP1YIm
>>554
そんなことを言ってくれるなんてうれしいねぇ
とりあえず投下はせずみる専門に戻るつもり
素直クールのエラパロ見るのが俺の生き甲斐だぜ!

ハガレンみてて思ったんだが
もしくーの彼氏が死んだらクーも人体錬成するのだろうか
んで真理をみてさらに絶望のそこへ行き自暴自棄になるのか
真理をみて逆に前向きに生きようとするのか
どっちだろう・・・
557名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 00:45:45 ID:41y2N1wO
>>556
> そんなことを言ってくれるなんてうれしいねぇ

ここだけみて掘られるのかと思った
素直クールなら「これも愛を表現する方法の一つだ」とかいってやりそうだな
558名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 13:16:27 ID:MKcRWPhy
559金髪で言葉の通じない素直クール:2010/06/30(水) 02:26:54 ID:btGz7sDn
>>152に触発された妄想がなんとなく形になってきた
とりあえず冒頭部分だけ
-------------------------------------------------------------------
 父親が半年間の海外調査旅行の末帰ってきたのだが、どういうわけなのか女の子を一人、
連れて帰ってきたわけだ。
「名前はクラウディアだ。仲良くするように」
 そういい捨てて親父はその日のうちにまたどこぞの砂漠に行ってしまったのはいいが、
この子いったいどうすりゃいいのさ親父!?

 ちょこんと椅子に腰掛けてるその子。
 金色の長い髪に南国の海の瞳の色。
 薄桃色を帯びてるくらいの白い肌。かすかに鼻もとに散ったそばかす。
 白人の女の子の年齢とかよくわかんないけど、十代半ばくらいな感じがする。

 僕は
「Hello」
 と呼びかけてみる。

「bonum diem! ……?」

 そう。問題は、僕がこの子の話す言葉が全くわからないということ。

 これでも父の調査の手伝いくらいしてるので英語くらいならわかるし、アラビア語だって
ゆっくりと話してもらえれば多少はわかる。でもこの子が話してるのは何語なのかすらわからない。

「mihi nomen Claudia est」

あ、なんかクラウディアって言ってる。
自己紹介してんのかな。
桜色の唇が美しく動く。
「quod nomen tibi est?」              (あなたのお名前は?)
…なんて言ってるんだろ?

「あー。僕の言葉わかる? Do you understand my word?」

 金髪のこの子はほんの少し頭を傾げると、「よくわかんない」というような表情をしてみせる。
 そしてクラウディアの南国の海の色の瞳が大きく開かれる。
 その海の色が僕の目を真っ直ぐに射抜く。

 深い海のような青黒い瞳。それは僕の視線を吸い込んでいくような深さで。
 紫水晶のように澄んでいる色が、僕の視界のほとんどを占める。
 僕の視界すべてがきれいな色の瞳で占められる。

 気がつけば、びっくりするほど近くにクラウディアはいた。

「………Amor, ut lacrima, ab oculo oritur, in pectus cadit.」 
                             (愛は涙のように、目から生まれて胸へと落ちる)

 なんて言ってるのかわからない。
 まるで美しい詩を口ずさむみたいに、小さいけれど耳をくすぐるような囁きが耳に入ってくる。
 でも、クラウディアの瞳が僕の目を射る。
 その澄み切った深い青い色は、まるで僕の何もかもを見透かすかのように、僕を射抜いていた。

 その綺麗な、深い湖みたいな色が僕の視界いっぱいに広がる。
 なんだろう。
 なんなんだ?
560名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:27:36 ID:btGz7sDn
 なんだろう。
 なんなんだ?

 僕の脳裏に?が広がりきる前に、それは終わった。
 視界は元に戻り、そしてクラウディアの口元が緩む。
 可憐な花の蕾がほころぶみたいに、その薄い桜色をした唇が、笑みの形に変わっていく。

 なんだかクラウディアの頬が赤いみたいだ。熱?環境が急に変わったからなのかな。
「クラウディア、どうしたの? 疲れちゃった?」
 伝わってるのかどうかわからないけど、僕はそうクラウディアにささやきかける。
 クラウディアはかすかに首を振り、その詩的な響きの甘いささやきを僕の耳に伝えてくる。
「Nullis amor est sanabilis herbis.」 
                        (恋はいかなる薬草によっても救済できない)
 そう言うと、クラウディアは勢いよくジャンプする。そして僕の首にぎゅっと強く抱きついてきて、
熱くていいにおいのするゾクゾクするような吐息を僕の首筋に吹きかけてくるのだった。
-------------------------------------------------------------------
 たぶん続く
561名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:35:31 ID:jDlbJMp8
GJ!
いいねいいね
ワクワクする出だしだわ
562名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 23:20:51 ID:/64y+bMt
563名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 00:21:34 ID:YsIi0HFh
>>562
> 解

なんだろう。
なんなんだ?
564名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 03:56:31 ID:kGSDB6qu
保守してくれてるんだろ
565名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 13:09:17 ID:jmgXO5Wv
スペイン語かな?
ラテン美少女?
566名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 21:39:11 ID:WQkOxZY7
>>563
他の複数のシチュでも同じことを繰り返してる愉快犯だから放って置くに限るよ
567名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 01:13:43 ID:EoAfe6r/
>>559

GJ!!
続きがめっちゃ楽しみです


>>538-539に触発されてちょっと考えてみた

細かな設定は>>538のまま。
男はしばらく仲良くしようと試みるんだけど避けられてるっぽいことに気付いて、
自分を避ける理由も教えてくれないし、諦めようと考え出す。

そんなときに、体調崩して廊下で倒れてる彼女を見つけて、担いで保健室へ連れて行くわけだ。
そこでこんな会話交わすんだよ。

「私のことが、嫌いなんだろう?もう大丈夫だから、放っておいてくれ。」
「そんなに青い顔して、どこが大丈夫なんだよ。いいから保健室の先生が来るまで寝てろって。
 それに、俺が○○のこと嫌いだって?嫌いなやつだったらこんなこと、するかよ。」
「え……?だって、小学校のとき……」
「そうだよ。小学校のときも仲良くしてたじゃないか。
 ま、○○が俺のことを嫌いだって言うなら、俺はもう行くよ。
 一応携帯番号置いとくから、先生が来るまでにもしなんかあったら呼んで。」
「すまない、ありがとう。」

みたいな。

そんで彼女の方は、そこで初めて(名前は伏せて)友達に相談したりしてイジメじゃなかった
(むしろ、親愛の表現だった)ことに気付き、ちょっとずつ打ち解ける……って感じで。


エロなくていいならこれでいける!とか思ったけど、書き始ようとしたところで、
よく考えるとこれ、ついこないだ俺が書いた夏祭りネタと被ってることに気付いて自粛。
ありがちなシチュだした……ワンパターンorz

やっぱ難しいなぁ……
568名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 01:30:35 ID:EoAfe6r/
ありがちなシチュ「でした」だ。タイプミス。
ちなみに被ってるっていうのは、彼女が体調崩して倒れる(うずくまる。くらい?)点と、
自分より他人のことを優先してしまう点。

一つ目のセリフをまっすぐ出せるあたりは、素直クールの武器だと思うんだけれど。
569名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 02:23:34 ID:210ASyUa
>>559
いやいや、ラテン語なんて話させて大丈夫かい。
なんでもない台詞ひとつ書くだけでえらい時間かかりそうだし、引用だけでは無理が出るし。出てるし。
確かにカタコトだろうけどそれにしちゃ言い回しが高度すぎるだろうよ。
まあしかし、その意気やよし。
GJだ。
570名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 06:38:15 ID:RmKZwtG1
ここって地の文なしの台詞系でもおkですか?
571名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 15:13:45 ID:lYbTR3kR
面白ければなんでもいい
572名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 19:37:41 ID:RmKZwtG1
把握。
573名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:25:34 ID:ZX1QGdOM
エロがないとほのぼの板の方がいいのかな?
574名無しさん@ピンキー:2010/07/02(金) 23:31:06 ID:F5QnbvVx
エコを入れれば生活板でもいけるな
575名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 00:23:31 ID:24lmoUBL
エゴを入れたら心理学板かい?
576名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 01:25:30 ID:Npw4yWKU
>>573-575

「エロがないならエロパロですべきではないんだろうか?」

は? 突然何を言い出す。

「エコは生活と密接な関係がある。その点に於いて、なんの疑問もない」

おい、どうしたんだ。遂に頭おかしくなったのか?

「ならばエゴに関しては心理学板で話すべきなのか?」

なんでもいいよ。相手するの面倒くせぇ。……板って何だよ?

「答えは否だ。エゴはエロと直結してる。さぁ、今から私の家に行こう。幸い今日は誰も帰っては来ない」

どんな展開だ!?支離滅裂にも程がある!!

「とか言いつつ顔は綻んでるぞ。嬉しいんじゃないか。素直じゃないな。ツンデレというやつか?」

いや、そうじゃない。モラルとか常識とかの問題だ! ていうかオレはツンデレじゃn……

省略されました―――。
577名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 01:28:08 ID:LFr2bs5h
男とクーには
ぜひ入れ替わって貰いたい
578名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 01:52:53 ID:Npw4yWKU
>>577だそうだ」

いや、そう言われても……。素直クールというかツンデレっぽくなるんじゃ。

「! やっぱりツンデレだったのか。そうだと思っていたぞ。どれ―――」

? おい、どうやったんだ!? 一瞬で上半身が裸になったぞ!!

「いいから、いいから――――ンッ」

ムグ――――プハッ!! 不意討ちでキスはやめろっていつも言っ…てん……だ………ろ。

「眼がトロンとしてきたぞ、可愛いな。これだからキミに悪戯するのはやめられないんだ」

……いつの間にか下半身も脱がされてるし、クーも裸だし。なんなんだこれ?

「細かいことはいいんだよ。いざ、私とめくるめく官能の世界へ!!」

――もう、なんでもいいや。

続きは省略されました
579名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 07:07:19 ID:P8dKckIf
エゴだよ!それはッ!!
580名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 11:07:02 ID:VPZczXqp
ならば今すぐ素直クールに自重するすべを身につけさせてみせろ!
581名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 11:32:42 ID:ZVXzNJmK
クー「彼をヤッてからそうさせてもらう!」
582名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 13:19:45 ID:yNEyZYfH
ざわざわ……
ざわざわ…… 
583名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 13:35:58 ID:B3+G/K+T
>>581
すでに自重してねえwww
584名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 15:11:26 ID:Npw4yWKU
>>581
ただの痴女じゃねえかw
585名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 15:18:22 ID:X75f5YST
なんせ素直ですからw
586名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 15:22:38 ID:yNEyZYfH
ほにゃほにゃとうにゃうにゃうは紙一重で、うんぬんぬめぬめ

とりあえずなんとなくだが、素直クールは年上が似合うと感じさせてもらいましたとば
587昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:20:48 ID:X0/DTBff
姉「舐めるぞ」

弟「……は?」

姉「腹筋舐めるぞ」

弟「なにが?」

姉「IDの数だけ舐めるぞ」

姉「さぁ舐めるぞ腹を出せ」

弟「…姉ちゃんに舐めさせるような立派な腹筋してませんから、結構です」

姉「むぅ……」
588昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:23:52 ID:X0/DTBff
弟「なんなの、突然」

姉「私にも分からん」

姉「突然に何かを舐めたい衝動に駆られた。ただそれだけだ」

弟「……で? その衝動とかの標的が俺の腹筋だったわけ?」

姉「うむ、そうだ」

姉「さぁ、素直に腹を出せ。出さねば取って食うぞ」

弟「……」
589昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:28:09 ID:X0/DTBff
弟「……」

姉「はーら、はーら、はーら」

弟「腹コールしても無駄」

姉「ならばどこなら舐めさせてくれるんだ?」

弟「どこも駄目」

姉「むぅ」

弟「……妹にでも頼んでみれば?」

姉「妹なら舐めさせてくれるのか?」

弟「さぁ? とにかく俺の勉強の邪魔しないでくれる?」

姉「邪魔か」

弟「うん、邪魔」

姉「そうか、ならば妹に頼んでみよう」

弟「そうして」
590昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:31:31 ID:X0/DTBff
姉「舐めるぞ」

妹「……なぁに? お姉ちゃん」

姉「舐めるぞ」

妹「……何を?」

姉「腹筋」

妹「誰の?」

姉「妹の」

妹「……なんで?」

姉「実は、かくかくしかじか」

妹「かくかくしかじかじゃ分かんないよ」

姉「むぅ」
591昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:35:23 ID:X0/DTBff
姉「……という訳だが」

妹「……はぁ。つまり、その衝動とかの犠牲が私の腹筋だった訳ね」

姉「さすが兄妹だな。弟と言い回しまでそっくりだ」

妹「お兄ちゃんにも言ったんだ……」

姉「うむ」

妹「軽く変態入ってるね」

姉「そうか?」

妹「うん」

姉「そうか、ショックだ」

妹「ショック受けてる顔じゃないよ……」
592昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:38:11 ID:X0/DTBff
姉「でだ。お前は私に腹筋を舐めさせてくれるのかくれないのか」

妹「駄目に決まってんじゃん」

姉「むぅ」

妹「私、お姉ちゃんのそういうとこが分かんない」

姉「そういうとこ、とは?」

妹「変なとこ」

姉「私が変か?」

妹「すっっっっっごく変」

姉「そうか、セカンドショックだ」

妹「……」
593昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:43:00 ID:X0/DTBff
姉「弟、妹は腹筋を舐めさせてくれなかった」

弟「……なぜわざわざ俺に報告しにきた?」

姉「お前が妹なら舐めさせてくれると言ったからだ」

弟「そんな風に言った覚えはない」

姉「そうか?」

弟「うん」

姉「……言わなかったか?」

弟「妹に頼んでみれば? とは言った。結果どうなるというところまでは言ってない」

姉「むぅ、ならばやはりお前が腹を出せ」

弟「嫌だ」

姉「嫌か」

弟「うん」
594昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:47:19 ID:X0/DTBff
姉「しかし、ここまで来ては私も引っ込みがつかない」

姉「腹じゃなくてもいいから、どこか舐めさせてくれ」

弟「はぁ……どこ出せば満足する?」

姉「腹筋」

弟「姉ちゃん、自分で言ったこと理解してる?」

姉「うむ」

弟「絶対分かってないと思う……」
595昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 20:51:37 ID:X0/DTBff
弟「今、自分から腹じゃなくてもいいって言ったよな?」

姉「うむ」

弟「じゃあ何故改めて俺に腹を出せという?」

姉「確かに、腹じゃなくてもいいからと私は言った」

姉「しかし、それは代替品としてどこかを差し出せと言っただけで、どこを舐めれば

  満足するかと聞かれれば、それはやはり腹になるのだ」

弟「……なんか俺が間違ってる気がしてきた」
596昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 21:02:10 ID:X0/DTBff
姉「さぁ腹を出せ」

弟「……父さんに頼んでみれば?」

姉「父さんなら舐めさせてくれるのか?」

弟「さぁ?」

姉「……なんだか今の状況に、酷く既視感を感じる」

弟「気のせいじゃない?」

姉「そうか?」

弟「うん」

姉「そうか、ならば父に腹を舐めさせてくれるよう頼んでみよう」

―――ガチャッ、スタスタスタ

弟「……本当に行っちゃった」
597名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:08:37 ID:ZtaXiD0e
何がしたいんだ?
598昔某板で書いた奴:2010/07/03(土) 21:09:01 ID:X0/DTBff
姉「父よ、おお父よ」

父「なんだ。オペラ風に俺を呼んでも、小遣いは上がらんぞ」

姉「そうではない。少し頼みがあるんだ」

父「ほぅ、お前が俺に頼み事とは珍しいな。で、頼みってなんだ?」

姉「何、簡単なことだ。ちょっと腹筋を舐めさせて欲しいんだ」

父「ブッフォ」

父「……姉よ。ちょっとそこに座りなさい」

姉「うむ」ペタン

父「確かにお前も年頃だ。性的なことに興味も湧こうし、実践したいという気も分からんではない」

父「しかし、実の父へ向かって腹筋を舐めさせてくれと言うのは、いかがなものだろう」

姉「……」
599名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:10:57 ID:X0/DTBff
ごめん。昔書いたのが素直クールぽかったから投下してみたんだが……
スレ違いだったようだ、すまぬ
600名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:15:21 ID:Npw4yWKU
終わりがあるならせめて最後まで……
601名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:18:15 ID:mwz21s4f
>>599
最後まで書くんだ!
602すまぬ、じゃあお言葉に甘えて……:2010/07/03(土) 21:33:52 ID:X0/DTBff
姉「ちょっと待ってほしい。私は性的な意味で腹筋を舐めたいと言った覚えはない」

父「じゃあ、何でだ」

姉「実は、かくかくしかじか」

父「かくかくしかじかじゃ分からん」

姉「むぅ、再び既視感」

……以下、割愛

姉「……という訳だが」

父「……はぁ」

姉「さすが親子、溜め息の質までそっくりだ。という自分の発言に三度既視感」

父「……ちょっと待て。お前まさか、弟にも同じことを言ったのか?」

姉「うむ、そうだが」

父「……ッッ!! バカモンッ!!」

姉「ひっ!?」
603名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:37:46 ID:X0/DTBff
姉「……」

弟「……また来たの?」

姉「……お前の言った通りにしたら、父に怒鳴られた」

弟「そりゃあね」

姉「今の『そりゃあね』は、こうなることが分かっていたという意味の『そりゃあね』か?」

弟「想定の、範囲内です」

姉「むぅ、謀ったな。責任を取るなら、腹を出せ」

弟「どう考えても姉ちゃんの責任だろ?」

姉「そうか?」

弟「絶対そう」
604名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:43:07 ID:X0/DTBff
姉「やはり私に腹を舐めさせてくれるのはお前しかいないようだ」

姉「よし、私の準備はオーケーだ。さぁ腹を出せ」

弟「俺の都合は無視?」

姉「バッチコーイ」

弟「……はぁ。しょうがないなぁもう」

―――パタン

姉「どうした弟、さぁ早く」

弟「落ち着けって、姉ちゃん」

姉「むぅ、焦らすのも大概にしろ」

弟「焦らしちゃいないけどさ」
605名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:47:26 ID:X0/DTBff
弟「俺としては、姉ちゃんに腹を舐められるなんてまっぴらごめんだ」

姉「むぅ……」

弟「けど、こうして長々と部屋に居座り続けられるのもごめんこうむりたい」

姉「うむ、それで?」

弟「だから妥協に妥協を重ねて、少しだけなら腹を舐めさせてもいいという結論に達した」

姉「……!!」

姉「よくぞ決断した。それでこそ我が弟」

弟「いちいち大袈裟だな、姉ちゃんは……」
606名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:53:01 ID:X0/DTBff
姉「さぁ早く。私の前に腹を、腹を出すのだ」

弟「本格的に変態の域だな……」

姉「むぅ、サードショック」

弟「まぁいいや。これでいいのか?」

―――ペラッ

姉「おぉ、これが夢にまで見た弟の腹筋」

弟「ここに至るまでの間にいつ眠ったんだよ……」

姉「細かいことは気にするな。それより、本当に舐めていいんだな?」

弟「……やっぱり駄m」

姉「今さら遅い。お前の腹筋は既に私の手中にある」

弟「……」

姉「それでは早速」

姉「……いただきます」

―――ペロリ

弟「んっ……」
607名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 21:58:09 ID:X0/DTBff
―――ペロペロ

弟「……んっ」

―――ペロリ、ピチュ

弟「んぅっ……!!」

姉「お前の腹筋は柔らかすぎるな。もう少し鍛えた方がいいぞ」

弟「う、うるせ! それより、まだ満足しないのかよ……」

姉「今少し待て。さすれば満足もしよう」

―――クチュ、ペチャペチャ

姉「うむ、この腹筋の縦のラインがなかなか美味」

弟「……くあぁっ!」
608名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:11:22 ID:Npw4yWKU
終わり?
なんちゅー中途半端

人のことは言えないか……
609名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:54:50 ID:foV848zR
どうでもいいけど
素直クールとヤンデレ彼氏って相性いいよね?
互いに互いを永久に愛しそうだ

っと相変わらず他ジャンル男と素直クールを併せたがる俺
どうも話は思いつくが
前言われたように文才無いんだよなぁ
610名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 23:58:53 ID:VPZczXqp
メ欄がお留守じゃ文才以前の問題だな
611名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 00:03:23 ID:jO3UW2sK
萌えられれば構わん
書きたまえ
いや書いてください
612名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 01:18:41 ID:vb26rw8w
ドイツがアルゼンチンをレイプしたな……。

「キミは私をレイプしないの?」

何言ってんだよお前。

「クローゼがゴールに押し込んだみたいにチンポを押し込まないの?」

恥ずかし気もなくよくそんなことが言えるな。大体俺はそんなDVまがいの事はしないからね。

「……意気地無し」
613名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 02:23:17 ID:rFXY+wnX
すみませんすみません
さるさん食らって解除待ってるうちに寝落ちしてましたすみません
今度はちゃんと書いて出直してきます……
614名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 09:10:40 ID:hkTKi3ms
>>559
GJ!


男の名字は梅宮かな?かな?←
615名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 09:12:22 ID:hkTKi3ms
>>614
ごめん。誤爆した
気にしないで気にしないで
616名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 21:55:07 ID:vb26rw8w
誤爆ネタで誰か一本
617誰もいなかった……:2010/07/04(日) 23:26:26 ID:vb26rw8w
誤爆した……。

「だからちゃんとゴムはした方が良いと言ったんだ」

いや、大丈夫だと思うだろ。

「自分に限って―――。というのが一番危ないそうだ」

慢心か。

「それで? どうやって責任を取る気だ」

いや、まだ出来ちゃったわけじゃないし。

「そうやって先延ばしにして……。いい加減覚悟を決めたらどうだ」

――よし、わかった。覚悟を決めた!

「そうか。で、いつ挨拶に来る?」

来週。仕事が一段落するからそれからな。

「約束だからな」

あぁ、約束だ。だからもう一回……。

「望むところだ。『かもしれない』から確定にしよう。一回と言わずに、何度も……ね?」
618名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 00:05:23 ID:xNZnC4EV
必中・直撃弾w
619名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 01:19:21 ID:JNWZ1QXC
素直クールに声をあてるなら誰が理想とかある?
色んな意見聞いてみたい
620名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 01:38:43 ID:UwrMGxLy
>>619
榊原良子さまだろ。
621名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 02:12:06 ID:JNWZ1QXC
>>620
いいね

声優限定って訳じゃないからもっと知りたいです
622名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 18:36:25 ID:puf54ulj
派手
623名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 23:41:14 ID:t21hDWgk
>>619
名前忘れたけど、草薙素子の人とか
624名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 00:36:55 ID:J3/VQPB2
好かれてる 派手 ある
625名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 01:34:40 ID:Tiz4T07J
>>623
田中敦子か
626名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 01:37:57 ID:gbTkIc4m
ここでまさかの大塚周夫
627名無しさん@ピンキー:2010/07/07(水) 04:04:28 ID:owlSuSIl
コードギアスのヴィレッタ・ヌゥを演じたときの渡辺明乃は素直クールに最適だと思った
628 ◆v5fyRxgy3k :2010/07/08(木) 02:18:30 ID:QxyDOkSn
投下します。
629 ◆v5fyRxgy3k :2010/07/08(木) 02:20:10 ID:QxyDOkSn
今宵は七夕。
男が住む家のベランダにも小さいながら笹が置かれ、
それにはいろんな色の短冊が付いている。
「クーは本当にイベント事が好きだな」
男はそれを眺めつつ呟いた。
男の記憶には無いが出会いは去年のクリスマス。
そして大晦日に押し掛けられて半同棲のような状態になり、
正月にはあわや姫初め、二月には節分、三月にはクーの家に…と
無駄に凝縮したイベントの連続を経験している。
「ま、付き合うのも男の甲斐性ですかね」
微笑しつつ手に持つ冷えた緑茶を飲む。
少し湿り気があるが爽やかな風が笹飾りをさらさらと揺らす。
短冊が回り文字が見える。
達筆な字面で自分の物ではないと解る。
男はふとその願い事を見てみたくなった。

”男が早く孕ませてくれますように”

男は湯のみを落した。
「な、何を書いてんだ?!」
畳を濡らしたまま男は他の短冊を漁って文面を読んだ。

”男が健康で長生きできますように”
”男が私の体を求めて止まないようになりますように”
”この生ある限り男とラブラブでありますように”
”外でも男が恥ずかしがらずに腕を組んでくれますように”
”一日でも永く男といられますように”
630 ◆v5fyRxgy3k :2010/07/08(木) 02:21:22 ID:QxyDOkSn

他にもある。しかし男はこれ以上見ないようにした。
見れば見るほど愕然とさせられるからだ。
「…飛ばないうちに締まっておこう」
「それは困るな、外に出してなければ願い事が叶わないではないか」
振り向いた男の前には書いた張本人、クーが端麗な顔で微笑を浮べていた。
「クー…なんでこんな事書いたんだ?」
「こんな事?藁をも掴む願いだが?」
いつの間にか近寄っていたクーは男のこぼした茶を拭きながら答えた。
「だからって…」
言い澱む男。
その男を見上げながら少し困ったような微笑をクーはする。
「男はやはり恥ずかしがり屋だな。だから願いたくもなるのだよ」
「善処は、する」
そう言いつつも男は視線を外し顔は少し赤い。
「ふっ、それもまた愛おしいのだがな」
そう言いながらクーは男の首に腕を回し抱き着いた。
「!!」
「願い事を出さない様にするには成就してしまう、という手もあるのだがね?」
より赤みを増した男の顔を見つめるクー。
その眼は視線を外させないような力がある。
「うん、こ、この生ある限り君を愛するよ」
「ありがとう。私も生ある限り男を愛するよ」
「そ、そう。もういいかい?」
密着状態から逃れようとする男だが
それとは逆にクーはより一層密着させてくる。
「いい機会だから他の願いも叶えてしまわないかね?」
なんだか察しはじめた男。
なんだか口角が怪しい上がり方をしたクー。
「な、なにを?」
「孕ませてしまわないかい?都合が良い事に着床しやすい日なんだ」

また風が吹いたか、床に倒れこんだ二人の震動か、
笹飾りが揺れて短冊の1つがはらはらと落ちる。
それにはこう書いてあった。

”クーがもう少し恥じらいをもってくれますように”
631 ◆v5fyRxgy3k :2010/07/08(木) 02:32:52 ID:QxyDOkSn
以上。

夫婦の2人ではなく、
前スレの>>776に書いた2人です。

>>619
クーは榊原良子、唐沢潤、大路恵美 男は安原義人、今井朋彦とか…
632名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 12:44:32 ID:4JnJ65pp
GJ!!いいねっ
633名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 21:25:23 ID:Tyv931kj
634名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 00:53:24 ID:AsUZl1yu
おお時事ネタだ。GJ!!
635名無しさん@ピンキー:2010/07/10(土) 01:32:19 ID:AkiXxS3v
メイン 当たる
636名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 03:36:18 ID:VZisQunL
今日書き込むと名前が違うのか
637名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 05:01:35 ID:hxXvClhx
前スレでいろいろ投下したものですが。

ちょいと他スレからの派生ネタが書けたので投下しちゃいます。
あんまクールでもないというツッコミは甘受しますが、クールなつもりですよこれでも一応?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――-
 夕子さんは僕の彼女だ。

 夕子さんと初めてキスしたのは、病院の屋上だった。
 夕方の病棟の屋上で。
 干されたシーツの陰で。
 夕子さんの可憐な唇に、僕はキスをした。

 僕の腕の中で、ちょっとだけ緊張しながら、でも確かにその細い肩は嬉しさと興奮で震えていた気がする。
 いや、実際のところ僕自身もホントにキスをするのは初めてで、ちょっと、というかかなり緊張してて手も震えてた気もするけど。
 でも。
 僕の手の震えと、夕子さんのちいさな掌の震えがおんなじだ、と気づいたとき、すごく嬉しくなった。


 夕子さんはホントは真由さんというんだけど、僕はいつも夕子さんと呼んでる。あだ名とか、愛称みたいなものだ。
 夕子さんがそう呼んで欲しい、と言ったからなんだけど、詳しくはまあ、僕と夕子さんの出会いに関わってくるのでそれはさておく。
 詳しくは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1267983526/n26-30
もしくは
http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/o/original3144.html
http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/o/original3144-1.html

http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/o/original3144-6.html
を見てくれるといいと思う。うん。

 夕子さんは19歳。今年中に20歳になる。ホントなら大学二年生の年齢なのだけど、僕と同じ高校二年生なのは、ちょっと事情があるわけで。
 実のところ夕子さんは二年間以上入院してて、その間ずっと休学してたから。
 今は僕より三つ年上なんだけど、夕子さんは…なんというか、とても可愛い。
 表情がくるくるとよく変わって、美人なんだけどすごく愛嬌がある。
 ホントは年上の人にこんなこと言うのは失礼なのかもしれないけど、小動物みたいな可愛らしさと、でも大人びた美人さんっぷりと、
その二つを同時に兼ね備えてる。

「ね、ね、拓海君。このだし巻き卵、私が作ったんだよ」
 そんな夕子さんは、昼休みの僕の机の上に弁当を広げてる。
「他のおかずは、お母さんに作ってもらったんだけどね。私も拓海君みたいにちゃんとお弁当全部作れるように頑張るよ」

 と、僕の口元に箸でつまんだだし巻き卵を突きつけている。
 ええと。これってつまり。

「……」
 黙って僕を見つめてる夕子さん。その真摯な瞳の色に、僕はすべき事を悟った。ええ。そうですよねー。

 ぱくり。

 夕子さんの箸から直接だし巻き卵を食べた。うん。じゅわっと口の中に広がる甘みとほのかな塩味。
「…美味しいですよ」
 と正直に夕子さんに伝えるものの、でも教室の中にヘンな空気が流れてるのは…ねえ。

 クラスの連中がそんな光景を見て、さまざまな声を上げてる。
「――あーあーあー、もうやってらんねー」
「ね!? 見たでしょ? やっぱりラブラブじゃん!!」
「…会長が卒業したからもうあんな甘ったるい空気を吸わせられなくて済むと思ってたのに!」
638名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 05:02:04 ID:hxXvClhx
「…会長が卒業したからもうあんな甘ったるい空気を吸わせられなくて済むと思ってたのに!」

 最後のセリフはちょっと説明がいるかもしんない。
 去年まで、生徒会長だった美人さんの長野先輩のカレシの福島君というのが僕のクラスにはいるのだ。
 休み時間や昼休みにはクラスに入り浸って、すっかりいちゃいちゃラブラブしていた長野会長と福島君の仲の良さったらそれはもう語り草で。
 卒業してからもときどきウチの高校に遊びに来てる長野先輩は、今でも福島君を待ち伏せて腕を組んで下校したりしてる。
 まあそんな風にひたすらベタベタラブラブしてたあの二人のダダ甘な公共の場でのイチャつきっぷりはもう、伝説になってるくらいだ。
 とにかく、そういう伝説のカップルと並び立つようなバカップル認定されちゃったのはどうなんだかな。

 夕子さんはそう言うことを気にしているのかいないのか、無邪気に僕に笑いかけてくる。
「あ、拓海君、その唐揚げ美味しそうだね」
 夕子さんは唐突にそんなことを言う。
「ええ、最近揚げ物に凝ってて」
 と僕は唐揚げを箸で摘むと、夕子さんのお弁当箱にそれを入れようと…したんだけど。
 夕子さんは自分のお弁当箱を両手でガードすると、まるで小鳥の雛がそうするみたいに、目を閉じて僕に向かって口を開けてる。
 ええと…その…ですよねー。

 僕は箸で摘んだ唐揚げを夕子さんの薄い桜色をした唇の中に入れた。
 夕子さんは嬉しそうにその唐揚げを頬張ると、しばしもぐもぐした後で
「美味しいよ」
 と言ってくれる。言ってくれるのは嬉しいのだが、それでもなんだか女子のwktkな視線と男子どもの
血走った憎しみの視線を浴びながらお弁当を食べなきゃいけないのは、なんていうか、消化に悪い気がする。

「あの、夕子さん。あんまりこういうのって、恥ずかしいんで…二人っきりのときだけにしてもらえますか?」
 小声でそう夕子さんに囁くと、夕子さんは大きな声で答える。周囲の人にも聞こえるくらいの大きさで。
「…だってね、拓海君、可愛くてカッコよくて、もてるでしょ?」
「いや、その、モテたことなんてないですけど」
「それにね、私ね、昨日、またラブレター貰っちゃったんだ」

 夕子さんがそう言うと、僕の胸の奥がズキンと痛くなる。
 夕子さんはモテる。
 夕子さんは年上の美人さんだし、でもひとなつこい愛嬌もあるキュートさんでもあるし、誰が好きになっても不思議じゃない。
 そんなことは判ってる。
 でも、夕子さんがラブレターを貰ったということは僕の胸の奥になんだか切ない疼きを生み出してしまう。
「もういちいち断るのもめんどくさいし、だからこうやって教室で拓海君とらぶらぶしてれば、みんなウワサを聞いてあきらめると思うんだよ」
 と夕子さん。
「そしたら私も告白とかされなくて済むしね」
 そう言ってにっこり微笑む夕子さんに僕は何も言えなくて。
「あ、あの、その、それはイイんですけど、その、あんまりそういうのって……」
「それに、私だけじゃなくて、拓海君が他のコに盗られないようにするためにはいちゃいちゃしなきゃダメだと思ったの」
 夕子さん僕の言ってること聞いてない…。
「私ね、拓海君のこと誰にも渡したくないから!」
 そう言う夕子さんの瞳がかすかに潤んでるのを僕は目にして、思わず立ち上がってしまった。
 なんでなのかわからない。
 でも。この、可愛くてでもキレイで、すごく大好きな女の子の目を涙ぐませちゃダメなんだ。絶対に。
「あ、その、でも、僕は、夕子さんにしかモテたくないです!」
 僕は思わず椅子から立ち上がってそう宣言してしまった。

 教室内の空気がもっとヘンな風になる。
 女の子たちはぽーっとした表情で僕と夕子さんを見つめてるし、男子は男子で血の涙や血反吐みたいなのを吐いてる連中もいる。

「…うん。私もね、拓海君だけにモテたいんだよ。他の男の子なんていらない」
 顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった。でも、こんな蕩けそうな夕子さんの顔が見れるんだったら。
 美人さんで、お嬢様で、それなのに親しみやすくて優しい。
 そんな女の子がモテないわけがない。
 そんな女の子が、僕だけにモテたいと言ってくれている。
639名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 05:02:39 ID:hxXvClhx
 そんな女の子が、僕だけにモテたいと言ってくれている。

 転校してきて以来、何度もラブレターを貰ってたり、上級生同級生下級生を問わず告白を受けてたりしてる夕子さんが、
そんなことを言ってくれる。
「こうすれば、拓海君と私がラブラブだってみんなにわかるでしょ?」

 夕子さんはそう言うと、僕のネクタイを掴むと、頬にキスをしてきた。

「…って、夕子さん!」
「嬉しくないの?」
「いや、嬉しいですよ。嬉しいですけど…」
「拓海君が嬉しいんだったら私も嬉しいよ」
 屈託の無い笑顔で夕子さんはほころんだ笑顔でそう言う。

 女子の嬉しそうな悲鳴やら男子の血涙やら、いろんなものを巻き起こして夕子さんは微笑む。
 その笑みは、見ているだけで僕を春の日だまりの中でまどろんでるみたいな幸せな気分にさせてくれる。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そんなこんなで続く。たぶん。
もうしばらくお付き合いください。
640名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 14:45:11 ID:p6hTV5Jb
GJ!
甘くて砂糖吐いた、いいぞもっとやれ
641名無しさん@ピンキー:2010/07/12(月) 22:05:36 ID:GBrQZnD5
甘いのって大好きなんだけど、自分の青春時代を思い出してなんか悶えちゃう
642名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 02:13:47 ID:IIw/2/GC
そうかそうか
皆楽しい青春を送ったんだな
そりゃ良かった


何か頭がボーッとするな、なんでだろ
643名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 11:14:53 ID:/mVYncNe
GJ!
いろんな意味で、まさかの続編w
644名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 14:36:56 ID:mHwtLWGI
楽しい青春時代送った奴らとかうらやましね!
645名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 14:44:10 ID:ZU4a+oy8
異性と出会うだけが楽しい青春じゃないんだぜ?
646名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 06:34:57 ID:tHIPwvVt
でもどんな青春を送りたいかと言われたら異性関係が筆頭だよね
647名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 12:59:07 ID:ERE9TFrT
俺は恋愛的には灰色の青春と人生を送ってきたけど、
強くてニューゲーム状態でやり直すチャンス貰ったとしても、
やっぱり同じ人生歩みたいわ。
648名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 18:46:38 ID:V6qbvKNk
そういや砂糖を吐くって表現は何時から使われてるんだろ……?
649名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 21:21:44 ID:tHIPwvVt
いつからかは知らんが、
砂を吐くって表現をうろ覚えしてた奴が間違えたんじゃない?
650名無しさん@ピンキー:2010/07/14(水) 22:57:12 ID:7BrLuTk3
自分が初めて見たのは甘えんぼスレの感想レス「甘々すぎて砂糖吐いた」から
多分そこらへんからじゃないか?
651名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 00:58:44 ID:AhvXgfWP
>>649
「砂を吐く」の砂は、砂糖のことって聞いたことがあるんだが……
652名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 01:28:42 ID:D+/Gfvkv
ダラダラ話してないでggrks
653名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 20:52:55 ID:izf0HyW5
うる覚えとうろ覚えの違いぐらいどうでもいいな
654名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 02:25:32 ID:5H+Fb5T1
クー「安全日と危険日の違いぐらいどうでもいいな」
男「そうだな、お前は毎日が安全日らしいからな」
クー「あぁ、もし妊娠したらそれは男との愛の奇跡に違いない」
男「毎回の如くゴムに穴があいてるのも奇跡だよな」
クー「ああ、それは神様からの忠告だな、人間なのだから生が自然だという」
男「なるほど、分からん」
655名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 03:03:50 ID:a4sapfeW
単発は驚くほどレスがつかないのがこの板の特徴だ
656名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 04:32:55 ID:WnFNAHJf
でも気にしない
657名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 12:01:11 ID:l/22hZYM
素直クールに競泳用水着とかいいと思うんだ…

【暑さで目を回しながら】
658名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 21:45:45 ID:QDbRS84J
羽衣狐は絶対素直クール!
今週のジャンプで確信した!

競泳用水着?
いいえ、僕はチャイナドレスを断固として推します

「中華料理ってこんなに辛かったけ、暑いわ」
「なら私のキスでもっとあつk」
「断る、飯食うときくらい静かでいろ」
「あう」
なんかチャイナって書いたらへんで思い浮かんだ
反省はしている
659名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 00:22:53 ID:TPpJJT6G
参考画像がないとなんともいえないな
660名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 11:17:10 ID:9Gt114of
ジャンプとか読んだの何年前だろう
661名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 01:36:45 ID:QYDv6PhH
立ち読みでみる限り
・ぬらりは強引なバトル路線変更
・めだかはバトル路線変更を越えてDB化
・斬の人がまた黒歴史作ってる
・富樫休載
・新連載がことごとく突き抜ける
買う奴いんのかな
662名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 03:47:09 ID:8C2rxisR
ナルトとブリーチとワンピースだけの雑誌になってるからなー
銀魂読む奴は単行本で買うだろうし

SQはキャラもの多いから素クールっぽいのは結構いそう
663名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 17:28:26 ID:gGCEH7Hg
そもそも売れ(人気が出)れば何でも有りとか言いながら
結局はバトル化する実験雑誌に素直クールは現れない
現れることが可能な環境ではないんだよ
恋愛ものはすぐ打ち切りだし
664名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 21:34:50 ID:m2rIbbfn
ガキが求めてるのはバトルで、女が求めてる…というよりは腐女子は女性キャラの存在自体を忌避するからな
665名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 22:22:55 ID:531d3THW
666名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 02:20:15 ID:oj531V0i
アイドル篇でまかり間違って春香がデビューしてしまい枕営業とか一瞬考えた俺は
多分暑さにやられてる
667名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 03:21:48 ID:Ui5eVaO/
つまりどういうことかな?かな?
668名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 09:06:37 ID:Zx7PMPlY
だから知欠はスクエア行ったのか
669名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 15:54:37 ID:tNJ6B47R
派手
670名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:00:20 ID:/LQ2NipU
>>663
まぁ素直クールってぶっちゃけオタ向けのヒロインって感じだしな

個人的にはシャーマンキングのアンナは素直クールだと思う
671名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:27:06 ID:+vyZHmDH
それを認めるか否かで意見が割れそうだな
ただクールなのは間違いないね
672名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 16:34:45 ID:LE18IAl2
謎の彼女は割と素直クールな気がする
673名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 17:39:57 ID:B37bzhOh
荒川のニノさんて素直クールだよね?
674名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 20:11:41 ID:tNJ6B47R
濃い
675名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 20:16:30 ID:ur+abwiN
あれは素直シュールだろ
676名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 22:50:46 ID:RelJTmWI
たまにはコメディー以外の話を書きたい。
677名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 15:37:44 ID:KAz4HSxc
ダークなのがそろそろ読みたいな
678名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 19:59:26 ID:rsKAS4RB
ダークな素直クールって素直狂うじゃね?
679名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 23:26:12 ID:KAz4HSxc
素直狂うは別にクールじゃないよね
今どうなってるか知らんが
680名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 23:27:52 ID:rsKAS4RB
確かに。ダークではあるがクールではないか
681名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 09:04:41 ID:hIGYGMbt
ダークエルフな素直クールは大好物です
682名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 13:50:56 ID:7vTQzemG
ダークエルフと言われると
真っ先に『姫騎士アンジェリカ』のセラフィーナを思い浮かべる俺は間違いなく変態
683名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 17:46:15 ID:42cCodKt
最低の屑だな


おまえもか
684名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 21:33:21 ID:7vTQzemG
そうなの最っ低なのぉ!!
685名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 22:07:34 ID:q7eavTTZ
サトウユキはアニメ恋姫で生存確認出来てよかったわ
686名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 23:07:59 ID:hIGYGMbt
エロ同人とかで結構やってるよ

スレチすまそ
687雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/07/28(水) 00:01:07 ID:M4HPMdqt
 放課後の保健室。西日の強さも弱まり、空が暗くなってきた頃。
僕と彼女はベッドの上にいた。それもお互い全裸で。
「ふぁ…あっ………愁也っ」
 首から肩にかけての美しい線をなぞるだけで嬌声が溢れ出す。
いや、さっきしたキスの時に既に一回イってしまうくらいだから仕方ない。
ご無沙汰だけあって雪子は完全にエロエロスイッチが入っていた。
「ふぁっ、あ、…んはぁっ!!」
 そもそもなぜ僕たちが放課後の保健室でエロいことをしているのか?
時は二週間前に遡る。
「申し訳ないが君とはしばらく共に過ごせない」
 昼休み中、一緒にお昼を食べていたときのことだ。
何か決心した面持ちの彼女は瞳に力を宿していた。
「え、なんで?」
「委員会選挙と演説に関して準備しなければならない。私としては君と片時も離れたくはないが……
さすがに何も準備しないという侮辱行為を行うわけにはいかないからな。」
 僕たちの通う高校には委員会というものがある。
生徒会長をトップとし運動委員長・図書委員長などいった各委員長から成り立つ会だ。
学校の運営にもある程度なら言い出しができるほど強い権力を持っている。
もちろん誰でもなれるわけじゃない。そこそこの成績は必要だし、いま話に出ている選挙もある。
そして雪子は保健委員長に立候補した。生徒会長を推す声もちらほらあったけど、興味がないらしい。
あくまでも保健委員長。それが雪子の望みだ。
「少しばかり忙しくなる。勿論君といられる時は側にいるよう努力するぞ」
「うん、頑張って。僕に手伝えることがあったら何でも言ってよ」
 それからの間、雪子と一緒にいる時間がぐっと減った。
少し離れた位置から見る彼女はなんだか違う人のように見えた。
クールだけで茶目っ気たっぷりで僕を困らせるあの雪子とはどこか違った。
 そして二週間経った今日。
全校生徒と先生を前にしての演説が終わった。
内容はどうだったかと言うと……雪子らしい演説だった。多分いつまでもみんなの頭に残ることになるだろう。
結果はまだだけど当選は間違いない。なにより保健医の白石先生と雪子は仲がとてもいいのだから。
「お疲れ、雪子。よかったよ、当選は間違いないんじゃない?」
「そうか…君にそう言ってもらえると嬉しい。ありがとう」
 疲れのせいか、雪子は元気がなさそうだった。
「雪子、大丈夫?ってうわ!?」
688雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/07/28(水) 00:01:54 ID:41rmJB5Q
 雪子にいきなり袖を掴まれた僕は、そのまま引きずられるように連れて行かれた。
場所はそう、保健室。
手際よくドアの鍵を閉めたと思うと、そのままベッドに押し倒された。
「あのーもしもし、雪子さーん?」
「悪いがもう我慢できない。本能として愁也を欲している」
 狩りをする前の雌ライオンのように雪子は舌なめずりをする。
これは逃げられない。僕は観念して身を任せることにしたのだった。

 始めは襲われていたはずなのに……服を脱がされ唇を奪われた辺りまでは。
もとから敏感な雪子だ。久しぶりのエロいことに耐えきれるわけない。
キスだけで一回イってしまったくらいだ。
「ひゃあっ…んぁ…あっ」
 豊かな胸を優しくもみしだき柔らかさを堪能する。
手に馴染む吸い付くような肌はいくら触っていても飽きが来ない。
両手どちらも使ってふにょふにょと弄びつつ鎖骨に吸い付く。
軽く音を立てながら下へ降りていき、胸の頂点にある桜色をした乳首を口に含んだ。
「ふぁっ!?あ、んひゃあ…あぁんっ、やっ」
 本当に感じやすい体だ。僕の頭に手をやり、悶えている。

ならばと留守になっていた手を雪子の下腹部にあてがった。

「ひぁ!?やっ…ぁっ、そこは、まら、らめら…ふぁああ!!」
 慌てる彼女をよそに割れ目に指を這わせなぞる。十分すぎるほど濡れるそこは指の動きに合わせひくついていた。
それに興奮した僕が胸と秘所を愛撫していると雪子は体を反らせ甘い吐息を漏らし続けた。
今日は色々と抑えが効かない。胸から口を離した僕はそれを物語るように普段はしないことをしようとしている。
「しゅっ、愁也!?それはダメだ!!今それをされたら、おかしくな、ふぁああ!!?」
 反対の声を無視して、充血しぱっくりと開いた雪子の割れ目を口で吸うと歓喜の悲鳴を上げた。
ぷっくりと膨らむ芽を舌でつつき、わざと音を立てる。
「はぁ、あんぁ…あっ!!や、ひゃあぁッ」
 目を潤ませながらも法悦とした表情を浮かべる雪子に僕も我慢の限界だった。
雪子に上から覆い被さり目を合わせる。全てを悟った雪子はこくりと頷く。
その仕草のあまりの可愛さに、いきり立った愚息を濡れそぼった秘裂にぐっと押し込んだ。
「ひゃっ!!はぁあっッんぁ!!」
奥まで貫いた瞬間にきゅうっと膣内が締まり、痺れるような快楽が送られてくる。
689雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/07/28(水) 00:02:34 ID:M4HPMdqt
「ほんとに今日はイきっぱなしだね」
 射精をせがむように蠢く肉襞の動きになんとか耐えながら雪子と唇を重ねる。
全身性感帯となった今ではそれだけで膣内がきゅうきゅうと収縮した。
「ずっと、んっ…我慢して、いたか、らな…あぁっ!!おい、はなしを…している、と、ぁッきは、だめ、だっ…ひゃっ!?」
 そんなことを言ったって自分こそ軽く腰が動いているじゃないか。
それに今は話をするよりも全身で感じ合いたい。
雪子の腰を掴み、夢中になって腰を振る。
一番奥まで届くほど深く、そして抜けるほど引き抜きまた押し込む。
溢れ出る愛蜜が動きを助け、また卑猥な音を奏でた。
その間にも雪子は何回か絶頂へと登り詰めていた。最初からだともはや数え切れない。
「らめらっ、ひゅうやぁ、はぁ、ぁっ、まら、いっ…もう、らめぇッ!!」
 僕自身にも限界が訪れようとしていた時、雪子にも何度目かの絶頂が訪れようとしていた。
雪子がすがるように手を伸ばしたのに応え僕は雪子を抱き起こした。
対面座位になりよりお互いが密着する。もちろん唇を重ねることも忘れない。
ベッドのスプリングを使い雪子の中を激しく蹂躙していった。
「ひゅうや、ひゅうやぁッ、また、ひゃっ、あああぁッッ!!!!」
 達すると同時に雪子が力強く抱きつく。膣内も例外なくギュッと愚息を締め付けてきた。
「うっ……」
 強烈な刺激を受け取りながら僕も雪子の中で達した。
今まで以上にたっぷり射精した後に、雪子から引き抜く。ほぼ無毛のそこから白濁液が溢れる様子にまたもや欲情しそうだ。
でも雪子はそれどころではなかった。ぐったりしてしまい、ぼんやりしている。
「雪子、雪子!!だいじょうぶ?」
「んん……ああ、大丈夫だ…あまりの気持ちよさにな……」
 心配する僕に優しく微笑んでくれる雪子。今まであんなにいやらしい顔をしていたとは思えない。
 遠慮する雪子を抑え体を拭いていく。特にあそこはお互いの体液でベトベトだった。
一通り拭き終わる頃には雪子も大分落ち着いてきていた。
「しかし、よく出したな。一度にあれだけの量は初めてではないか?」
「あの、それなんだけど、雪子……今日って…その」
「残念ながら安全日だ。しかし、絶対はないぞ」
 残念ながらって……でもこれからは気を付けないと大変なことになる。
690雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/07/28(水) 00:03:30 ID:M4HPMdqt
「そうだ、避妊に関してだが先日葵ちゃんと約束をしてしまった」
 はて?約束とはなんだろうか?
「保健委員長になるからには避妊は絶対にしろと言われた。保健医として譲れないらしい」
 白石先生……あなたは何を言ってるんですか?
「私としては愁也を直接感じたいのだかな……保健委員長になったらそうも言ってられないな……だから今日が最後だ。いや、将来を考慮すると明確には最後ではないが」
 また、何か暴走してる気がしないでもないけどまぁいいか。
今までは雪子に流されていたけど、これからは僕も気を付けよう。
「ところでだな、愁也」
「ん?なに?」
「さっきは何回もイかせてくれたな。私はやめろと言ったはずだ。特に口で舐めるのは前にもダメだと言わなかったか?」
「え……あ、いや、今日はなんというか、いつもと違って…」 お互いまだ服は着ていない。
雪子がじりじりと近づいてくる。ニヤリと唇を舌で舐めながら。
「今度は私の番だ」
「いや、どうせ雪子が先にイっちゃうんじゃ…」
「む…やってみなければわからないだろ」
 この後しばらくは雪子が責めていたけど、雪子の敏感すぎる体のせいでけっきょく僕が攻める形になったのだった。


おわり
691名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 00:08:44 ID:OLB564G1
おおっ!!投下きてた!!
GJ!!
692名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 21:18:26 ID:mxPMS89o
突然でびっくり GJ
693名無しさん@ピンキー:2010/07/28(水) 22:12:49 ID:kIgbolik
GJです!雪子かわいすぎるw
694名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 01:56:44 ID:jQ33aMGb
Sっ気の強い素クールはどうだろうか

「なんだ?足で感じてるのか?全く、この変態が。
  フフッ。だが、感謝しろよ?お前のような変態にこんなことをしてやるのは私だけなのだからな」

みたいな
Sの中にも私にはお前だけだ的なことを絡ませてくる感じ
695名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 23:44:13 ID:fz8ylsW5
期待してる
696名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 13:50:38 ID:Erert74P
>>694
もっと!もっと!
697名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 21:26:29 ID:Iu24S/by
>>694
それで1つお願い致します。
698名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 02:18:53 ID:efSDNGyB
699名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 22:15:12 ID:PlBG8aue
インスピレーションが湧いた気がしてサドっ子クーを書いてるんだけど、
男視点で書いたせいでだいぶ気持ち悪いことになってきた件について。

エロはやっぱり難しい。
700名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 22:48:34 ID:CNI4zFjL
エロが難しいなら日常パートからでも……
701名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 01:42:42 ID:WLAhUkKx
もう700かぁー……
702名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 12:09:16 ID:h2LpdC0E
>>694
書いてよ〜
703名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 19:29:31 ID:A+cBzRT6
704名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 19:48:55 ID:3L1BeWWH
>>694
それでさらにお姉ちゃんだったら、オレのミルクタンク空っぽになる。
705699:2010/08/03(火) 23:48:48 ID:tfmMFCYO
なんかもう勢いで投下します。以下3レスほど。
706サドッ子素直クール 1/3:2010/08/03(火) 23:49:45 ID:tfmMFCYO
「――――んっ、んっ、ん、ちゅッ」
 こういうときに考え事をするのは本当ならいけないことだろう。
 でも、つい先日まで童貞だった身としては目の前の光景はあまりにも日常から離れている。
「はぁっ、…………ちゅぷ、ちゅぷ、ぢゅぷっ!」
 俺は知らなかったし、とてもローカルな範囲での話だけど、彼女はとても有名人だったらしい。
 その美貌と見劣りしない性格。
 数多の男からのアプローチを千切っては投げ、千切っては投げていた彼女は、本当にどういう訳か
俺を恋人にした。たまたま出会った先輩とたまたま恋に落ち、たまたま結ばれた…………なんて
ロマンチックに考えてた俺の想像をはるかに超えるほど、俺という存在は怨みを買っているらしい。
「れろッ――――ふふ、本当にこらえ性のない奴だ、君は」
 生まれて初めて恋人ができた! なんて浮かれムードも吹き飛ぶほど、俺の生活は激変した。
 品のないことを言えば、性活も激変した。
「まずは手でイかせてやろうか……?」

 知っているだろうか。本来は電気コードなどの配線を束ねるために使う“結束バンド”が、
両手親指を縛るだけで簡易手錠に早変わりするなんて。俺は身をもって体験するまで知らなかった。
 知らないついでにもう一つ、俺はどうやらマゾらしい。

「さあイけ、今日だけで5発目だというのにまったく君は浅ましい!」
 ぐじゅじゅじゅじゅ! と思い切り性器を擦られる。先ほどまで咥えていた彼女の唾液と
先走りで潤滑はとてもスムーズになっていた。
「ほら、もうイクだろう? どれだけ君が堪えたところで、ビクビクうねって、あっという間に
精子を吐き出すだらしないアソコなんだから――――!」
「あぐっ……!」

 …………こんな調子でほぼ毎日。
 拘束され、時には目隠しされ、あっという間に彼女に調教されていった。
 因みに今も結束バンドは大活躍中だ。本来の用途から外れてるけど。
707サドッ子素直クール 2/3:2010/08/03(火) 23:50:25 ID:tfmMFCYO
「本当に君はイヤらしい子だな。こんなに出して、私の手を汚して……」
「ごめん、なさい」
「怒ってなどいない。むしろ嬉しいくらいだ、こんなに君が変態で」

 全くもって、一ミリたりとも想像できなかった世界だというのに、
これが愛情表現であると確信している自分が解らない。カラダで解ってるんだろうか。

「今度は私の番だ。舐めろ」
 彼女は仰向けになっている俺に無造作にまたがり、眼前に女性器を突き出してきた。
 ゆっくり、慎重に舌を出してその周辺をなぞっていく。
「そう……教えたとおりだ。んッ、気持ちいい」
 愛おしい人に優しく口づけするように―――なんて教わったかどうか、もう記憶にないけど
身体はしっかりと手順を覚えている。そしてこれだけの行為で興奮を取り戻す俺。
「あん、あ、ん、んんっ、そうだよ、上手だ、んっっくぅ、偉いぞ」
 ぐいぐい押しつけられて息苦しいはずなのに、この匂いと、状況に興奮が止まらない。
 丹念に、溢れる愛液を一滴たりともこぼさないように舌を動かす。
「はぁぁ、ん、あん、あっ、ほんとに、上手になった、あッッ……!」
 もう立派に彼女のペットなんだろう、褒められただけで脳内麻薬が半端ない。
 もっと欲しい―――! と思った瞬間、彼女は立ちあがりくるりと振り返ると、

「はぁー…………っ、でも、誰がもう一度勃てて良いと言ったんだ?」

 ぐい、とすっかり元気になったアレを踏みつけてきた。
 どうしよう。目線の先には形のいいお尻が、俺のアソコを踏むのでふるふる揺れて、
肝心のソコは足の刺激でとろけるくらい気持ちよくて、
「私のアソコを舐めるのにそれが必要なのか? 少しは我慢というものを覚えたらどうだ、
こうして踏まれているのにまた悦んで。どれだけこらえ性がないんだ、君は!」
 ―――また、ぐっっっと踏まれた。
 ぐにぐにぐにぐに、とリズムよく踏まれ続けて、本当にどうしよう、俺マゾにもほどがある。
 イタイ、普通これだけ踏まれれば痛いはずなのにたまらなく気持ちいい。
708サドッ子素直クール 3/3:2010/08/03(火) 23:51:23 ID:tfmMFCYO
「本当に、どうしようもないのは私だけかと思っていたのに」

 …………あ。

「君がこんなだから、どんどんエスカレートして……気持ちいいんだろう?
変態め、足でイクなんて真正のドMだな君は。ほら、また我慢できないってピクピクして」
 今、一度も聞いたことがない言葉が。
「一生私から離れられない身体にしてやる。ほら、私の足は気持ちいいか、こんな風に恋人に
アソコを踏まれて、それでも悦ぶこの変態が!」
 一瞬何か考えそうになって、カラダの感覚に全て流された。
 あっという間に昂り、グッと強く踏み込まれて限界に達し、今度は足を汚してしまった。
 次は怒られるかもしれない。

「……ふふ、早漏絶倫チンポの変態ドM君。
私たちは、この世界を探しつくしてももう見つけられない、ベストパートナーだと思わないか?」

予想に反した彼女の言葉に驚いていると、彼女は自分の性器を片手で少し拡げてみせる。
 ――とろり、と愛液が溢れて足を伝っていった。
「今日の昂りは納まる気配がないんだ。まだまだいけるな?」
 その表情だけで何度でも。



 夜はまだ、続く。
709名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 00:24:01 ID:butX0Fav
GJ!
710名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 00:49:17 ID:7wy3kd45
GJ!

やっぱりうまく書けないとか嘆かずに、出来たら投下した方がいいな
699は気持ち悪くなったとか言ってたけど、スゴくいいじゃんか
711名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 01:36:59 ID:xnNI7GXR
GJ
すごく良いぜ!
712名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 16:16:09 ID:hdd218Yo
逆のパターンは難しそうだな
713名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 18:13:58 ID:4Zbg1PEm
>>706-708
乙!!
素晴らしいです。
714名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 18:52:47 ID:uTOSjuAx
お姉ちゃんじゃないけど空っぽになりました。
715名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:10:59 ID:6g/TTOSR
ところで保管庫は死んだの?
716名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 09:40:25 ID:dTJYGG7s
あまりも暑いので涼を求めて素クールを…

逆に熱さで倒れそうになった
717名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 00:39:48 ID:7VS/KiVD
クーがいても暑いかな?
718名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 09:08:12 ID:4tViLccQ
>>706
ドS直クールか……素晴らしい。


規制でGJ出来んかったので、今更だが。
719名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 20:58:50 ID:G8hGhDEX
水沢さんの続きこないかな?
720名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 03:52:29 ID:x1cmjhrO
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
>>560の続きー

 まあそんなわけで、クラウディアというこの子が僕の家に住み着いてから一週間。
 この子はどういうわけか僕のことを気に入ったらしく、ベタベタとなにかにつけてまとわりついてくる。
 掃除機をかけてる僕の背中にぴったりと抱きついてくるクラウディア。
 あー、その、なんていうか、女の子があんまそういうことしちゃダメだとおもうんだ。
「クラウディア、あのね、女の子には慎みが必要だと思うんだ」
 判ってるんだか判ってないんだか、クラウディアは能天気に嬉しそうに叫ぶ。
「OTOKO!」
 違う。僕の名前はコトオだ。言雄と書く。亡くなった母がつけてくれたいい名前なんだぞ。なんだよオトコって。
「あのね、クラウディア。僕の名前はオトコじゃなくて――」
「non,non,Coo!」

 どうやら、クラウディアは「クー」と呼べと言っているような気がする。

「クー。僕の名前は言雄だから。コ・ト・オ。わかる?」
「koto,o?」
「そう。コトオ」
「ko-to」
「そう。コトオだから」
 クラウディア、っていうかクーはなんか飲み込めないようなものを食べてるような表情をしてたかと思うと、
なんか飲み込んだ顔をして言った。
「…non! otoko! O-TO〜KO!」
……聴いちゃいねえ。





 あくる日のこと。
「OTOKO!!」
 僕が庭の物干しに洗濯物を干してると、上から声がした。クーだ。
 クーはベランダから僕のことを見下ろしてる。
 短いワンピースの裾からは健康的な太ももが見えて、その更に奥にはもっと健康的な真っ白い下着がバッチリ見えてしまってたりする。

 と、クーはベランダの柵からまるで体重が無いかのように飛び降りてきた。
 僕が慌てて二歩ダッシュしてなかったらクー、お前地面に激突してたぞ。
「クー、危ないじゃないか!」
「Audentem Forsque Venusque iuvat.」                      (運も愛も大胆に振る舞う者の味方をする)

 だからわからんっつーの。

 お姫様だっこされながら嬉しそうなクー。
 僕の胸やら首筋にチュウをしてくる。
「あ、コラ、クー。それはダメ」
 クーを僕の胸元から剥がすと、ぶー、と頬っぺたをかわいく膨らませながら、不平そうにクーは文句を言う。

「Amans, sicut fax, agitando ardescit magis.」        (恋人は、松明のように、かき立てることでいっそう燃え上がる)

 何を言ってるのかはわかんないけど、クーはこういうスキンシップを濃密に仕掛けてくるのでちょっとだけ困る。
 なんか妖しい気分が沸いてきそうで。

 また次の日。
「クー。ご飯できたよ。食べる?」
 僕は庭で芋虫をつついてるクーに声をかける。
721名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 03:53:00 ID:x1cmjhrO
「Edere!!!」                                                (食べる!!)
 南国の夏の海みたいな瞳を輝かせて僕の胸に飛び込んでくるクー。
 こらこら、そうじゃないだろ。

 クーはわりと食べ物の好き嫌いがないみたいだ。
「大丈夫? 納豆とか、食べれる?」
 スプーンとフォークを使ってたけど、一週間もしないうちに箸の使い方を覚えたのにはびっくりした。
 クーは日本語が実はわかってるんじゃないか?という疑念をぶつけてみるも、首をひねりながら「?」という顔を見せてるクーは、
どうにもウソをついてるようにはとても見えないわけで。

 食後。
 僕の横に座りながら、クーはテレビをみてる。
 とろんとした目で、僕を見てたクーは、僕の膝を格好の枕だと決めたみたいだ。
 金色のいい匂いのする髪の毛が僕の膝の上に広がる。
 真っ白いワンピースの胸元で手を組んで、(でもその手の下でむっちりとなんだか柔らかそうに形を変えてる胸にはあまり
視線を浴びせないようにしておく)くー、と安らかな寝息を立ててるクーは可愛い。まるで人形みたいで。
人形よりもずっともっと表情豊かで可愛い。


 その日の晩。
 親父の書棚から抜いてきたのか、クーは僕にヘンに分厚い本を僕に突きつける。
 読め、って言ってるのかな。
 かび臭いその本を開くと、僕はwktkしてるっぽいクーにその本を読み聞かせる。

『そこで歴史的な問いが生まれてくる――このように経済的に発達した地方が、宗教改革を受容しやすい
 素質をそなえていたのは、どういう理由によるのだろうか。この問いに答えるのはたやすいことに
 思えるかもしれないが――』

 クーはなぜだか、うっとりとした表情で僕のことを見つめてる。

 とろんとした瞳で僕を見つめながら、幸せそうなまどろみに沈んでいく。
 いったいこんな本のどこにそんな楽しそうな要素があるんだろう?
 やっぱクーはよくわかんないな。

『――伝統的な権威を拒否しようとする姿勢にとっては、伝統的な経済制度のくびきから脱していたということが
 大きな支えになったと考えられるかもしれない。しかし宗教改革というものは――』

 むつかしい本を読み聞かせられながら、クーは瞳を閉じると安らかな寝息を立てる。
 おやすみ、クー。
 そう言うと、クーの胸元まで夏掛けを引っ張りあげて頭をくしゃっと撫でてから、クーの寝室を出る。






 いつの間にか、クーがいる生活が普通になっていた。
 クーが美味しそうにご飯を食べてるのは見てて嬉しい。
 洗濯物を干してるときだって、庭のすみでアリンコをじっと観察してるクーの横顔をついつい盗み見てしまう。

 僕がクーを見てるのにクーは敏感だ。クーはそんなとき、すぐに僕の視線に応えてにっこりと微笑みながら手を振ってくれる。

「クー。お風呂沸いたから先に入って」
 クーはぴょんと嬉しそうに跳ねると、
「lavare! lavare!」                                     (お風呂!お風呂!)
と叫びながら服を脱ぎつつ浴室に走る。こらこら。服は脱衣所で脱ぎなさい。
722名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 03:53:19 ID:x1cmjhrO
 僕の声を聞くと、クーは
「…in mecum?」                                          (…一緒に?)
 と立ち止まり、僕の顔を下から見上げてくる。
 金色の髪。ほのかに薄い桃色の肌。
 その肌色が、だんだんとピンク色に染まっていく。
 南国の海の色の瞳のふちに宝石のような涙がたまっていく。
 そんなクーの顔が、僕を真っ直ぐに見つめながらその桜色のかたちのいい唇が動く。

「…non celantur.」                                     (…全部見せるから)

 クーはすとんと着ていたワンピースを床に落とすと、その細っこい身体には不釣合いなほど大きな胸のふくらみが僕の視界に飛び込んでくる。

「なっ――!? ク、クー! だ、ダメ。そ、そんな、女の子がそんなことしちゃダメだよ!」

「Amor ordinem nescit.」                                  (恋に決まりはない)
 桜色の淡い唇が僕の視界いっぱいを覆いながら、甘い声でささやいてくる。
 そう言うなんだか色っぽいクーをなんとか風呂場に押し込めるのに成功したのは、我ながら奇跡だとおもう。


 まだつづく。たぶん。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
723名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 06:23:44 ID:vis3Kwpv
待ってましたGJ
724名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 02:27:15 ID:K+D8il9Z

くそカワイイなオイ
725名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 22:06:49 ID:XCmVYs+5
なんだこれ…なんなんだよぉぉ!!
GJ過ぎたGJ!!
726名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 22:44:59 ID:QOKMI4q9
名作があると投稿しにくいな。
727名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 00:10:34 ID:T9oGxQhx
そんな事言うなよ…ただでさえ飢え気味なんだから
728名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 13:12:19 ID:uWJlDoDv
>>726
むしろバンバン投下して欲しい
729 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:00:03 ID:MEWowsTL
熱帯夜に一杯やりながら避暑ネタを書いてみた。
730 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:05:17 ID:MEWowsTL
夏は8月、時間は9時。
室内温度35度。無風。
部屋の床で氷枕を抱えながら横になっている。
開けられた窓からは熱風が来ないだけでもありがたく
日差しを遮られているだけでもありがたい。
この腕の中にある氷枕の冷たさは格別だ。
あぁそれにしても暑い。
クーラー、とまでは言わないから扇風機が欲しい。
でも、そんな予算はない。しかし、欲しい。
昨日までの徹夜の作業で疲れ果てて眠りたいのだが暑さで目が覚めてしまう。
いっそ気を失えば楽にはなるのだが…

731 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:08:55 ID:MEWowsTL

風を感じる。
爽やかな風だ。
やっと風が吹いてきたのか。
これで寝れる。
ん?さっきまで寝てたんじゃないのか?
というか風にしては窓のほうからじゃないような…
「ん?気が付いたか?」
「…クー?」
「勝手ながら上がらせてもらった。君は気を失っていたようなのでな」
「気を…?」
「多分、疲労もあるが暑さによるそれだろう。まだ水を飲むか?」
「水…。あぁ、ありがとう」
クーから貰った水を飲む。氷で冷やされたそれはたまらなく美味しかった。
その様をいつもの微笑でクーは見ている。
団扇で扇ぐのを止めずに。
「扇いでくれてたんだ。ありがとう。みっともない所を見せたね」
「まだ横になっているが良い。
 みっともないというがそれどころか嬉しかったぞ。
 まぁ初めは驚いたが、男を介抱できる機会は少ないからな。
 冬にまた一つ宜しく頼む。温めるという事が出きるからな」
「謹んで、お断りします」
「ん。まぁ…それは虎視眈々と狙うとして。今回は収穫があったし、それで良しとしよう」
「収穫?」
「ん?やってみたかった事、だ」
「?」
「仕方なかろう、脱水症状の男を救う為だ。
 本来ならば救急車を呼ぶところだがそこまでの様子ではなかったのでな」
「呼ばれなくて助かるよ」
「いざという時は活用すべきだと思うが…
 ふむ。今度からはうちに来るといい、いや、もう少し経ったら一緒に行こう」
「ゑ?」
「家にはエアコンという物があってな、君も快適に過ごせるし
 私も快楽、いや快適に過ごせるし…」
「結構です」
「しかしこのままの状況ではいずれ病院送りという双方にとって悲しい結末しかないと思うが?」
「う…」
にんまり笑うクーに言葉が詰る。
「ふっ。まぁ今日のところは引き上げるとするよ。
 しかしこの様な事がないように柔軟な対応も考えておいてくれたまえ」
「今日はありがとう。まぁお世話ないならないように努力するよ」
「家はいつでも受け入れる準備はしておくからそのつもりで」
「では、冷蔵庫に冷たい物は置いてあるので気をつけて」
「重ね重ねありがとう。お礼はまたいずれ」
去り行くクーの背中に言うと、それに反応してクーが振り向く。
「お礼。それはもう頂いたので気にする事はない」
そう言ってにんまりする。
「では、また」
「あ?あぁ」

「何度、飲まされたんだ?」
礼の意味を翌日、鏡の中の自分の口元で知る事となる。
732 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:16:08 ID:MEWowsTL
以上。
クーと男は夫婦・前から少し経った頃の話で。
733名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 01:18:45 ID:Eo01hPdD
>>731
口周りはルージュの跡で真っ赤と。
いい話だぜGJ
734 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:45:01 ID:MEWowsTL
注:
素直クールっぽくないネタ。
クーと男は夫婦・保守より前ネタ。
やや近親、ヒートネタあり。
735 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:47:37 ID:MEWowsTL
盆休みという事で家にいるがそれにしても暑い。
エアコンは意図的に消している。
何故なら外に出るのが億劫になるから。
そして
「父上ぇぇぇぇぇぇぇ!!」
無駄に熱を帯びた一人娘が突っ込んでくるから、意味がない。
「ヒー、今度は何だい?」
「これが解りません!!」
手に持った冊子を貰い受け読んでみる。
「どうぶつのおやこ?」
「父と母の掛け合せで子供は生まれますが
 私は父とも母とも似ているような気がしません!!」
「ヒーはクー、子供の頃のお母さんに似てるよ?」
「では、父上には何処が似ているのでしょうか?!」
「…う〜ん」
「や、やはり、私は父上の子では…!!!」
「そ、そんな事はないぞ!」
「しかし似ているところもなければ証明する物も…」
いつも無駄に元気な娘がこうなると心臓を縛られているように痛む。
そして思わず娘を抱き締める。
その強さで解って欲しいぐらいに。
「DNA…いやいや、そんな事心配しなくてもヒーはお父さんの娘だ」
「父上!!」
しっかりと抱きつく娘を感じつつ
仕事ばかりであまり触れ合えなかった事に猛省する。
今まで何度も何度も注意してごめん。
妙に大人しかったりしたら病気とか疑ったりしたのもごめん。
クーと共に抱き付かれてるのは嫌じゃないけど
たまにはベッドで普通に寝たいなと思ってごめん。
でも今からでも遅くはない
万歳、普通の家族。歓迎、普通の親娘関係。
「ところで父上…」
「なんだい、ヒー?」
「父上と私の子供は両方に似てるか、片方に似てるか見てみたくなりませんか?」
「ゑ?」
頭を上げたヒーの目付きがおかしい。
あぁこれは見た事があるよ。
良く似てるなぁ、クーの企んでる時の目になぁ!!
「今年の夏休みの提出には間に合いませんが来年のなら!!」
「な、何を言ってるんだ?!」
「これも夏休みの課題ということで!!」

ごん!
736 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:50:16 ID:MEWowsTL

「買物から帰ってきたら何をやっておるのだ?」
「母上、痛いです!!」
「クー!」
「男も男だぞ?娘の前に妻を満足させるのが先だろ?」
「娘はねぇよ!」
「父上、それはあんまりだ!!」
「まぁヒーは諦めて弟か娘を待つがいい。来年の日記はネタに困らんぞ」
「母上、私も産みたい!!」
「先程の痛みに耐えられない様ではまだ無理だな」
「そ、そんなに痛いのですか?!」
「その前にいろいろと痛いがな」
「クー、まぁそれぐらいで…」
「産む前に痛いのは…でも、それが父上の為なら、父上のものなら!!」
「おぉ、さすがはわが娘、よく言った。そこまでの覚悟なら母も手助けしようぞ」
「母上!!では来年は私には子供と弟か妹が出きるのですね!!」
「ヒーは賢いな。ただ双子という事も考え…どうした男?」

ごん! ごん!

「父上〜!!父上〜!!」
「なぁ男、悪かったから、もぅそろそろ出てきてくれても良いんじゃないか?」
「父上、私が悪ぅございました!だからお部屋から出てきてください〜!!」
「ヒーもこう言っているしそろそろ出てくれないと、私も泣くぞ〜」
737 ◆v5fyRxgy3k :2010/08/19(木) 01:53:05 ID:MEWowsTL
以上。
では。
738名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 03:20:34 ID:56QlPdFI
個人的に親子の近親ネタが苦手なのもあるが素直クールの娘は
やはり素直クールで同年代の男の子に素直クールしてほしいという願望があるな
739名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 19:00:01 ID:kAFzIW/C
GJ
740名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 19:59:16 ID:E1S8suNV
父娘はガチでカンベン・・・・・・
741名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:01:54 ID:W/5Z3Zwc
もう少ししたら投下します。
13kb程度ですので、短めです。
加えて、日常的なシーンよりエロシーンのほうが長いので
日常的なシーンが好きな方には物足りないかもしれません。
ご注意ください。

742名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:03:33 ID:W/5Z3Zwc
-青井さんと僕-

 昼休みの教室は、がやがやと賑やかだ。
 皆、思い思いに席を移動したりくっつけたりしながら、仲の良い友人同士でつ
るみ、
昼休みを満喫している。
 そんな中、僕は一人机に座って、その時を待っていた。
 ごく自然に、青井さんが席を立つ。弁当袋2つと水筒を抱え、自然な足取りで
当たり前のように青井さんが教室から出て行く。
 僕は視界の端でそれを確認すると、ちょっとだけ間を空けてから席を立った。
 教室から出る時にちらっと振りかえり、教室の様子を見たけど、昼休みに教室
を出ていく
僕たちのことを気にしているクラスメイトは誰もいなかった。

 僕も青井さんも、クラスに何人かはいる、目立たない生徒の一人だ。
 クラスの連絡網とかでもナチュラルに忘れられそうな、そんな生徒。
 目立たない生徒は目立たない生徒同士で友人を作ることもあるだろうが、
僕と青井さんにはそういう友人はいなかった。
 意図的にハブられていたり苛められていたりするわけではなく、目立たなすぎ
るゆえに、
誰にも興味を持たれない、そんな存在の生徒だ。
 たぶん、同窓会とかやることになっても、自分のもとには招待のハガキが届く
ことはないだろう。
そういう自信がある。
 とても自慢になるようなことではないが、僕は、いや、僕と青井さんはそういう
目立たない側の人間なのだ。
 だから、僕と青井さんが付き合っているということを、誰も知らない。

「青井さん、おまたせ」
 渡り廊下を通り、特別教室がある棟の階段を上った先。
 いつもの場所に、青井さんがちょこんと腰をおろしていた。
「…………」
 僕の言葉に、彼女は無言で首をかすかに振る。ショートカットのわりには長い
前髪が、
彼女の首の動きに合わせて揺れ、伏し目がちな瞳が覗く。

「お腹空いたね」
 言いながら、彼女の隣に腰を下ろす。
 こうやって青井さんのすぐ隣に座ったり並んだりする時、僕はいつも彼女の小
柄さを再認識する。
 中学生よりも小さいのではないかと思われるその身長は、伏し目がちな瞳と物
静かな雰囲気によって、
実数値以上に小さく、小柄な印象を受ける。
「…………」
 腰を下ろした僕に、青井さんが無言のまま弁当袋を差し出してきた。
「いつもありがとう」
 お礼を言って受け取った僕に、彼女は、
「…………」
 やっぱり無言で首を振る。
「いただきます」
「…………」
 僕の言葉に合わせて、口の中でつぶやくように、彼女の唇がわずかに「いただ
きます」の形に動いた。
743名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:04:48 ID:W/5Z3Zwc
 そのまま僕たちはお揃いのお弁当を食べ、青井さんが水筒に入れて持ってきて
くれた冷たい麦茶を飲み、
人気のない階段で二人きりで昼休みを過ごす。
 それが、だいたいいつもの僕たちの昼休み風景だ。

「ごちそうさま。いつもありがとう」
「…………」
 空になった弁当箱を渡すと、また無言で彼女が首を振る。
 実を言うと、僕は今日、青井さんの肉声を一言も聞いていない。
 青井さんが一言も発しないのは、別に怒っているわけでも機嫌が悪いわけでも
なく、
ただ単に、極端に無口で極端に無表情だからだ。
 彼女と付き合い始めたばかりのころは面喰うこともあったが、今では彼女の表
情から
彼女が何を言いたいのか、だいたい推測できるくらいには慣れたつもりだ。

「昨日言ってたカボチャコロッケ、早速作ってきてくれたんだね」
「…………」
 また無言だけど、今度は首を縦に振る青井さん。
 そのまま、こちらの様子を窺うように見上げてくる彼女を見て、僕は付け足した。
「美味しかったよ。すごく」
「…………」
 またまた無言だが、彼女が嬉しそうにはにかむ様子が見て取れた。
 といっても、表情の変化は極々わずかだ。
 長い前髪に半ば隠れた伏し目がちの瞳を、ほんの少しだけ細め、いつもは真一
文字に結ばれた口元も
ほんの少しだけ綻ばせる。
 その程度の表情の変化だが、僕には青井さんが本当に嬉しがっていることが分
かった。
 彼女はすごく無口だけど、無感動なわけではなくて、むしろ内面は外見とは裏
腹にとても感情豊かだと
いうことを、僕はこれまでの付き合いで理解していた。

 そんな青井さんの性格を裏付けるかのような出来事が、次の瞬間起こった。

「ぅ!?」
 唐突に、キスをされた。頬ではなく、口にだ。
 ちゅっ、と、軽く触れる程度のキスだが、いきなりだったのでびっくりして、
上体が逃げるようにのけぞってしまった。
「…………」
 それが、彼女には不満だったらしい。
 ほんの少しだけ寄せた眉と、ほんの少しだけ尖らせた唇が、「どうして逃げる
の?」と
言っているのが分かった。
「いや、だって……。びっくりするでしょ。普通に」
 そう言うと、「やり直し」とでも言うように、僕の首にしっかりと腕を絡め、
さっきよりも幾分深いキスを彼女がくれた。
744名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:06:10 ID:W/5Z3Zwc
 * * * * *

 結局、今日、最初に彼女の声を聞けたのは、学校の帰りに寄った彼女の部屋で
だった。
「……電気」
 消え入りそうにか細い声。だけど、とても澄んだ綺麗な声。たまにしか聞けな
い分、
僕は余計に彼女の声が好きだった。
「うん。消すね」
 後ろから彼女を抱きすくめ、つむじに鼻を埋めて彼女の匂いを堪能しながら、
僕は照明のリモコンに
手を伸ばした。リモコンを2回押し、小さい電球だけの明かりにする。

 今日は珍しく、僕の方から彼女を誘った。
 エッチは昨日したばかりだけど、プールの授業が終わった後の、しっとりと濡
れた彼女の髪の毛を
見ていたら、我慢が出来なくなった。

 青井さんは、中学生よりも小さい背と、それに合わせたかのように小ぶりな胸
のサイズに
コンプレックスを感じているらしく、明るいところで裸になるのを嫌がる。
 今日のお昼の時みたいに学校内で平気でキスしてくるくせに、こういうところ
は恥ずかしがるのは
よく分からないが、それが乙女心というやつなのだろうか。

 少し塩素の匂いがする髪の毛を嗅ぎながら、抱きすくめた腕を動かし、学校指
定のニットべストの上から
青井さんの胸に手を這わせる。
「…………ん……」
 青井さんの薄い胸の膨らみを撫でるように揉むと、彼女の口から吐息のような
喘ぎが漏れた。

 腕の中にすっぽりと収まっている彼女を、後ろから攻める。
 右手で胸を揉み、左手はお腹から腰のラインを滑らせ、スカートへ。
 クラスの他の女子たちよりも丈の長い、膝がギリギリ見えるくらいのスカー
ト。左手でその裾を
手繰り寄せ、中に侵入する。
「んっ……!」
 ほっそりとした太ももを撫でると、彼女の肩がぴくんと跳ねた。
 閉じた脚をこじ開けるように、太ももの間に手を差し入れ、やわらかな内もも
を撫でまわす。
その間も右手は動かし続け、うっすらと膨らんだ胸の感触を楽しむ。
「……ふ、あっ……。ん、んっ……」
 吐息のようにか細く喘ぎながら、彼女が小さな身体を小刻みに震わせる。
 その可愛らしい反応に、僕の興奮も高まる。すでに下半身はいきり立ってお
り、制服のズボンを
盛り上げている。
「青井さん、可愛い……」
 たまらずつぶやき、より激しく彼女を攻める。
745名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:07:24 ID:W/5Z3Zwc
 左手は執拗に内ももを揉みしだいて柔肌の感触を楽しみつつも、時折、上の方
に遠征して脚の付け根を
指でなぞる。ニットべストの上から撫でていた右手は、いつしかベストの中にも
ぐりこみ、
シャツの薄い布越しにブラごと胸をふにふにと刺激していた。
「んッ、あっ、や、ふあ、あ、やッ! あぁ…ッ!」
 激しい攻めに、彼女の身体がビクビクと跳ねる。
 小さな身体はいつしか縮こまるように“く”の字に折れ、僕が完全に後ろから覆
いかぶさるような
体勢になっていた。彼女の腰の後ろに、ガチガチに勃起した股間が当たる。
 もっと感じさせたい。もっと可愛く乱れる彼女が見たい。
 本能のままに、彼女のシャツの裾をスカートから引き抜き、胸に直に触ろうと
した時、
「──やっ、イヤ、待って……!」
 彼女の切羽詰まった声で、暴走寸前だった僕の頭に理性が復活した。
 同時に、頭から冷や水を被ったかのような感覚に襲われた。
 ……しまった。夢中になるあまり、乱暴にしすぎてしまったかもしれない。
 彼女に嫌な思いをさせてしまったのだろうかと、僕は頭が真っ白になった。
 後ろから抱きすくめたまま、凍りついたかのように固まっている僕に、彼女が
肩越しに振りかえる。
 真っ赤な顔に潤んだ瞳で僕を見つめ、荒い息をつきながら言った。
「……痴漢プレイ……?」
「え? いや……」
 そういうプレイのつもりではなかったが、言われてみれば、まるで満員電車の
痴漢のように
彼女を攻めていた自分に気がついた。
「ゴ、ゴメン。……嫌だった?」
 慌てて謝ると、彼女はふるふると首を振った。
 彼女の様子からは、嫌がっているようなそぶりは見受けられない。どうやら杞
憂だったようだ。
 では、さっきの青井さんの反応は何だったのだろうか?
 その答えは、すぐに分かった。
 彼女が肩越しに僕を見つめている。
 眉を切なげに寄せ、半開きにした唇から荒い息が漏れ、顔を耳まで真っ赤に染
め、潤んだ瞳で僕を見つめる彼女。
 彼女のこの表情を、僕は知っている。
 途端に、僕の脳味噌が再び情欲に支配され始め、股間も急速に復活し始めた。
 乾いた喉を潤すように唾を飲み込み、彼女に問いかけた。
「もう、入れてほしい?」
「…………」
 彼女は無言でうなずいた。
 でもそれは、無口だからではなく、声に出すのももどかしいほどに興奮し、欲
情しているからこその無言だと、
僕には分かった。
746名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:12:26 ID:W/5Z3Zwc
「あッ、んッ、んッ! やッ、ン」
 ギシギシとベッドが軋み、荒い息とともに気持ちよさげな甘い声が耳朶を打つ。
 二人とも全裸となり、正常位で繋がって、僕たちは夢中になって快楽を貪りあった。
 彼女の細い腰の中に、ガチガチになった肉棒を抽送させるたびに、彼女が甘い声を上げ、僕の腰が快感に震える。

 クラスの皆は、僕と青井さんがこんなに深い関係だとは夢にも思っていないだろう。
 無口で無表情で全く目立たない彼女が、実は内面はこんなにも感情豊かで、
エッチの時にはこんなに可愛い反応をするなんてことも、想像すらできないだろう。
 そう考えると、僕はより一層興奮した。すでにこれ以上ないくらい硬化している肉棒に、更に血液が集中していく感覚を覚える。

「んっ! あッ、あッ、あンッ!」
 彼女の喘ぎがどんどん甲高くなっていく。それにつられるように、僕の腰の動きも激しくなっていった。
「あッ! あッ! ああ……ッ! 気持ちぃ……!」
 いつもの無口ぶりからは想像もつかない、甘い嬌声。
 いつもの無表情さからは想像もつかない、気持ち良さそうにとろんと蕩けた表情。
 彼女の可愛すぎる反応に、僕は頭がどうにかなってしまいそうだった。
 僕はもう、彼女と一緒に気持ち良くなることしか考えられず、より激しく動かすために、彼女の腰を上から押さえつけるように両手で掴み、がむしゃらに腰を振りだした。
「あッ!! あああーッ!!!」
 途端に、ひと際大きな嬌声を上げて、彼女がのけ反った。
 軽く達してしまったのか、膣内がきゅうきゅうと締まり、肉棒を締め付ける。
「……ッ!! んぅ! んッ! んんんーーッ!」
 彼女ははっとしたように、慌てた様子で手の甲で口を塞いだ。自分でも思いがけずに大きな声が出てしまったようだ。
「んッ! んぅ……! んッ! んんッ!」
 恥ずかしさのせいか、真っ赤な顔を背け、手の甲で口元を押さえ、喘ぎを押し
殺そうとしている彼女。
 でもそれは逆効果だと思う。そんな可愛い反応をされたら、さらに攻めたくな
るのが男の心情だろう。
「ああああ可愛いよ! 青井さんっ! 青井さんっ!」
 思わず口走り、彼女に覆いかぶさった。
「んんんーーーッ! んぅッ! んぁッ! あッ! 駄目ッ! あッ、ああーーッ!」
 小さな彼女をすっぽりと包み込むように覆いかぶさり、ベッドの反動を利用してほとんど上から下へ腰を打ちつける。
「駄目ッ! 駄目ッ! あッ! ああーーッ! ああーーッ!」
 ぱちゅぱちゅと、結合部分から愛液とお互いの汗が飛沫となって飛び散り、
シーツに染みを作っていく。
 口を押さえる余裕すらなくすほどの激しい交わりに、たまらず、と言った感じで、彼女が僕の首に手をまわし、抱きしめてくる。
「やッ! やあああ! だめ、もっ、もうっ、わたし、わたしっ、あッ、やあッ!」
 ハートマークが付いているような甘い嬌声を上げ、もうどうしようも無いような感じで、僕を抱きしめる
彼女の腕に力がこもる。
「あーッ! あーッ! 気持ちぃッ、あッ! イ、イク、イクッ!」
 いつも無表情な彼女が、蕩けたような表情で、迫りくる絶頂に身を悶えさせている。
「あああ気持ちいい……ッ! もっ、だめ! イッちゃう! イッちゃう! 一緒に、お願い一緒にッ!」
 完全に快楽に支配されているような、とろとろに蕩けた表情で、彼女が懇願する。
 言われるまでもなく、僕ももう、限界だった。
 絶頂の快感を少しでも高めるために、歯を食いしばって射精に耐えながら、今まで以上に激しく腰を打ち付ける。
747名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:15:49 ID:W/5Z3Zwc
「ああーッ! ああーッ! 好きッ! 好きッ! 好きッ! 好きいッ! ああああイッちゃうぅ!」
「僕も好きだッ!」
「あああーーーーーッ! イクッ! イクぅ! イ……ッ! あああああーーーーーーーーッ!!」
 とびきり甘い嬌声を上げ、彼女が絶頂に達した。
 同時に、
「う、ッぐ!!」
 全身の気持ちよさが、急速に股間に集中していく感覚を覚え、彼女のナカでガチガチになった肉棒が跳ねる。
 ビクンビクンと跳ねまわる肉棒に刺激されたのか、彼女が立て続けに嬌声を上げた。
「ああああーーーーーーッ!! ああああーーーーーーッ!! ああああーーーーーーッ!!」
 身体の中を、まるで快楽の塊が兆弾しているかのような感じ方で、彼女が絶頂に悶える。
「あ……ッ! ああ……! は、あっ、ああああ……ッ!!」
 華奢な身体をビクビクと可愛らしく震わせながら、強すぎる快感に耐えるかのように、細い手足を僕に
絡ませ、きつく抱きしめてくる。
 僕も、激しい射精感に肉棒がまるで溶けてしまったかのような快感の余韻を味わいながら、彼女を抱き返す。
「は、あぁ……、すき。すきぃ……」
 絶頂の余韻に震えたまま、幸せそうにつぶやく彼女が、愛しくて愛しくてたまらない。
 繰り返し「好き、好き」とつぶやく彼女に、僕は口づけで答えた。

 * * * * *

 シャワーから上がると、大判のバスタオルに包まった状態でベッドに腰をかけた青井さんが、
ごみ箱に捨てたはずの使用済みのコンドームを弄んでいるところだった。
 中身が漏れないように縛ったコンドームをつまみ、精液が溜まっているところを指でいじっている。
 嬉しそうにプニプニと弄びながら、ちらりとこちらを見た彼女の顔が、「すごい、いっぱい」と
言っているのが分かった。
 言わないでよ。僕だってよくもまあこんなに出たなって思ってるんだから……。
 なんだか恥ずかしくて、気付かなかった振りをした。
 だが青井さんは、そんな僕に構わず嬉しそうにゴムを弄び続け、ポツリと一言。
「……昨日」
 昨日したばかりなのに、と言いたいらしい。
 だから、もう言わないで……。
 半透明のゴムの中に溜まっている精液は、自分がどれくらい気持ち良くなったのかを如実に語っている
ように見えて、その物体から恥ずかしくて顔をそむけたくなるのは僕だけだろうか。
 恥ずかしさを誤魔化すようにバスタオルで乱暴に身体を拭っていると、いつの間にか、彼女の手には
使用済みのゴムが3つ、ぶら下がっていた。
 それらは間違いなく、今日使った3枚のゴムだ。
「ちょ……! 全部拾ってきたの!?」
 恥ずかしいから速攻で捨てたのに!
「……同じ」
 使用済みの3つのゴムを見比べながら、彼女が漏らした。
 3回連続でしたのに、量が変わってないね、と言いたいらしい。
「もう捨ててよ! ほら!」
 たくさん出たことだけでも恥ずかしいのに、それが3回とも量が変わらないときた。
 僕はほとんど半泣きで、いまだ楽しげに弄んでいる彼女からゴムを取り上げ、
ゴミ箱へ直行させた。

終わり
748名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 20:17:11 ID:W/5Z3Zwc
以上です。

改行が安定せず、すみません。
749名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 21:10:10 ID:LXcZaSvX
GJだがエッチのときくらい名前で呼んでやれw
750名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 21:58:45 ID:C3P0aTWv
悪くないんだが、素直クール?
無口スレの方が、喜ばれたんじゃ……
751名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 23:07:23 ID:xxdcgLVX
無口スレと掛け持ちしている俺に隙はなかった
752名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 01:29:32 ID:JRz9yRpN
>>751
あれ俺いつの間に書きこんだっけ
753名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 01:31:26 ID:JRz9yRpN
sage忘れた・・・すまぬ
754名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 01:31:58 ID:TiPi30kw
おいおい俺いすぎだろ
755名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 07:34:34 ID:io8zlfuH
あれ?ウチに三面鏡なんてあったかな?
756名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 14:46:37 ID:JRz9yRpN
っていうか、お帰り!待ってたよ!

一年半待った甲斐があった!w
757名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 02:00:55 ID:KMqWgCyG
無口スレからきました
まとめてで済みませんが
皆さんGJです!!
758ちょっとした独り言なのです:2010/08/21(土) 04:31:06 ID:aDeT3n9M
朝起きて一緒に飯食って
風呂入って一緒に寝て
休日には朝一緒にテレビでもみて
昼飯を一緒に食って
背中ひっつきあわせて本よんだり
ゲームしたり
しばらくしたら一緒にデパートにでも行こうって言うんだよ
彼女は「この服とこの服どっちが似合ってるかな?」とか言って、服選びが長くて適当に受け答えしてたら
「酷いな君は、私はここまで悩んでいるのに無視なんて」ってむくれて
こっちは軽く謝って機嫌直しにファミレスにでも行って飯でも食うのさ
んで飯食いながら服なんか自分で適当にすりゃいいじゃん
とか言うと
「君は実にバカだな、君に選んで貰えない服なんて只の布だよ、君に選ばれるから意味がある、それ以外にないよ」
とか言われて恥ずかしくてさ
このまま帰るのもあれだし帰りに映画によるんだ
もう何回もみた映画
彼女が好きなファンタジー物
んで、こっちがぼーっとみてると彼女の手が当たるんだ
びくっ!てなったら
「ああ、脅かしたか?すまない、でもそんなに驚かれるのは辛いなぁ」って言ってくるんだよ
上目使いでじわぁっと
んで帰りに手でも繋いで
「今日も楽しかった、有り難う」とでも言って家に帰るんだ
ていう夢をみた
そんな生活を送りたいな
759名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 05:00:33 ID:fiQqeykE
疲れそうで嫌と思った俺に彼女は出来ない
760名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 19:10:43 ID:aDeT3n9M
>>759
その疲れそうを俺は味わってみたいんだよ
並の女よりはうるさくなさそうな素直クールでも
おそらくこういったときは積極的になると思われ
そんな彼女がほしい
761名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 20:35:32 ID:PLlzWOl2
憑かれそう
762名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 20:46:28 ID:OeGbQQdB
素直クール幽霊ですか
763名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 15:47:07 ID:3vsJPGjw
想いが重くて悪霊とか地縛霊になりそうだな
764名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 20:09:52 ID:52v2lfAR
>>763
>>673は元地縛霊(?)。
765素直幽霊:2010/08/22(日) 20:20:36 ID:zI1GhoqS
何気に頭に話が浮かんでいったからうp
>>761が言ってた幽霊モン

「いやー、しかしなかなかどうしていい物件じゃないか、安いし広いし、何か幽霊騒動みたいなのがあったりして」
そんな冗談を言いつつ家の扉を開けると
「うん、そんなところだ」
・・・・なんか半透明な美人さんが居た
「えっっっっと、どちらさまでしょうか?ここは確か俺の家のはず」
「君がさっき言ったように幽霊だ、ほら体が半透明だろう」
「HAHAHAHAHAHA、何言ってるのですか、足があるじゃないでs」
「ああ、失くすことも出来るぞ?」
どろん
「・・・・ぎゃあああああああああ」
「―っ、うるさいなぁ、大声を出さないでくれ」
「いやいやいや、だってそんな幽霊って」
「うん・・・・そうだろうな、皆私を恐れて逃げていった」
あの・・・その、そんなしょんぼりした目で見られると罪悪感が・・・
「えっと、そのすいません、ひとつきいてもいいですかね」
「何だ?」
「その何で幽霊なんかに?」
「気づいたらなってた」
「は?」
「ある日風呂に入ってた私は風呂から出る瞬間に滑って転んで死んだのだ」
なんてドジな死に方だ・・・嫌過ぎる
「どうやら死んだ事にすら気づかなかったらしい・・・気づいたら墓が出来ていた」
「なんという」
「そこでここに住むしかなかったんだ、で君は出て行くのか行かないのか?無論私はここに住み続けるが」
これぅあ・・・たとえ幽霊だとしても、こんな美人ナ人と・・・いや幽霊だぞ?
「・・・じゃあ・・・最初の・・・・数ヶ月だけ様子見で」
「うううふええええん」
ないて・・・る?ほう幽霊でも涙は出るのか、
「そのう、どうしたんすか?いきなり」
「いや・・・生きてる人と話すのも久しぶりだし、一緒に暮らすなんて初めてだからな」
「いやいや、数ヶ月ですよ?もしかしたら途中で逃げますよ?」
「それでも一緒に暮らせてしゃべれるのは嬉しい」にこ
「はあ・・・・まあ、そのよろしくお願いします」
「ああ、私も少しぐらいは料理とかできるんだ」
ほうほう、幽霊でも触れることは触れるのか
それにしてもひんやりして気持ちいい手だ
「これからよろしく頼むよ、同居人のええっと」
「ああ、蒼月陸です、リクでいいですよ」
「うんコレからよろしく頼むよ陸君、私の名は天野空だ、くーでいいよ、死ぬ前のあだ名なんだ」
「じゃあ、これからよろしくお願いします」
「うん、これからよろしく」
―こうして、幽霊の美人な女の人と僕との奇妙な同居生活が始まったので会ったー


この後くーが頭の上にのっかたり、男にとりついたりと幽霊さながらの好きほうだいしますが
まあ、それは今度
とりあえず今日は落ちます
即興だから多分読みにくかったり、つまらないかもしれないですけど
まあご勘弁
回を重ねるごとに文才はあがる・・・はず、多分;
766名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 22:25:16 ID:Mhi6u0Lh
おk、今後に期待
767名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 01:46:38 ID:AuwkatMY
蒼とみるとどっかの変態薔薇人形を未だに思い出す
768素直幽霊:2010/08/23(月) 20:46:45 ID:7WZj4dzv
もう一個思いついてたから書くね?
どっちを続けるべきかは意見聞いてからにする
続けんなって言われそうだけれども

「じゃあ、又明日な」
「うん、又明日」
ププーパパーッ  
ドンッ
―それは本当に一瞬だった、たった一言はなして去っていくクーを見ていたとき
「おいっ!クー!クー!しっかりしろ!大丈夫か!?」
「ふー・・・ひゅー・・・いや・・・だいじょ・・・じゃないかなぁ?」
一瞬で、くーが突進してきた車にぶつかり、ゴムだまのように吹っ飛んだ
「ちょっと、待ってろ、いま救急車呼ぶから」
「うん・・・・」
プルプルプル・・・・ピっ
「すいません!今そこで事故があって・・・住所は」
「・・・・・」にこ
「くー、もう少ししたら救急車が・・・おい!」

―・・・・・
「南無阿弥陀仏・・・」
「・・・その・・・すいません・・・でした」
「・・・いいよ、そんなのお前さんが悪いわけじゃねえ、そうだろ?」
「それでも・・・・やっぱり身近に居たのは俺ですし、」
「それでも出来うる限りはしてくれたんだ、運が悪かったて奴だよ」
「・・・・親父さん・・・・」
「・・・・・だからと言って悲しくないわけではないけどな」
「・・・・・・」
「・・・もう帰りな、しばらく心の整理もつかんだろう」
「・・・はい」

―自宅
「うっうっうっ」
「大丈夫かよそんなに飲んで」
「飲んでも飲んでも酔っ払えないような・・・そんなかんじなんだよ」
「その気持ちは良く分かるけどなぁ、ほどほどにしないとあっちでくーさん泣いてるぜ?」
「ああわりい・・・・」
「まあ、気持ちは分かるけどなぁ、何せ俺らずっと三人でバカやってたしなぁ」
「高校の夏ごろだったけ?」
「ああ、お前が学年トップの美少女と付き合ったて言うから会いに言ったら以外にいい人でさ」
「ウワサではお堅い人だて流れてたからな」
「結構、おてんばだったなぁ、ずっと嫉妬してたんだからな、このエロゲ主人公が!」
「はは・・・じゃあBADEND・・・・か」
「・・・・お前本とくーさん居なきゃダメだな、まあいいや、あんま介入すると余計にだめになりそうだ、今日は帰るわ」
「じゃあな」
「おう」
バタム
信じられないな、あのクーが死ぬなんて
明日になったら・・また会えそうなそんな気が・・・・
「ちょっと・・・・墓にでも行くか」
769素直幽霊:2010/08/23(月) 20:47:13 ID:7WZj4dzv
―墓地
「・・・・せめてコレが俺だったらネェ?」
何を言うか!そんなことになったら自殺するぞ私は!
「?幻聴まで聞こえ出してきたか・・・やばいなぁ」
幻聴じゃないって言うのに!何でそんなに理解力が無いんだ

ぽかっ
「痛っ」
「全く君は・・・本当に私が居ないと何も出来ないのだなぁ」
「・・・あれ?あれれれれれれれれ?」
「やぁ」
「れれれ冷静になれ!たしかにクーは死んだはず!なのになぜ」
「私にもよく分からない、とりあえず死んでも君と一緒に居たいと強く願ってたら、墓の上に座っていた」
「・・・・すげえな」
「ああ、愛はいかなることにも勝るのだよ」
「まあ、幽霊でも嬉しいといえばうれs」
「もふもふー♪」わしゃわしゃ
「出会いがしらに髪の毛をいじるな!」
「いやあ、だって君の頭はモフモフで気持ちイイからな、触りたくなった」
「ていうか幽霊なのに触れるの?」
「人間のときに出来たある程度のことは出来るらしい」
「ふーん」
「さあ、コレで私はいついかなるときも君と一緒に居られるわけだ、死んでるからな」
「おいおい、死んでるのに誰かに見られたら困るだろ」
「安心すればいい、私は普通人には見られない」
「ふ・・・ふーん」
「よいしょ」
「何で頭の上に乗ってんの?」
「ここが一番落ち着くんだ、生前に行ったろ?」
「まあ、生前よりは軽いからいいけど」
「聞き捨てなら無いな」
「え?」
「いや、なんでもないぞ?さあ、帰ろうじゃないか」
「家まで来るの!?」
「あたりまえだろう?私の家は両親が居るんだから」
「いやだってばれないんだろう?」
「見られないようにするのも疲れるんだ」
「そういうことならいいけども」
「もふもふー♪」
「だから頭を触るなと!」
―何かもう、あのときの俺の悲しみを返せといいたいが、まあ、クーとまた一緒に暮らせるのでよしとしよう
こうして、コレまで異常におれとくーのバカップル生活が始まるのであった―


・・・うへえ、書いててなんかだらだらしすぎてまとまり内容に思えてきた
自分の文才の無さに蕁麻疹が!
ちなみにコレは同居人バージョンをつくってるときに出来たもう一つのタイプ
そしてこんなことをすれば批判されるに違いない!
叩かれるだろうな・・・・だが俺はあえてやるぜ
あえてどっちをすべきか意見を聞き片方は保留にするぜ
ssをだす事は勇気ッ!そしてこんな馬鹿なことするのもある意味勇気ッ!
「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることッ!
もしそれでどっちもやれとかいわれたら
俺は人間をやめるぞ!ジョジョーーッ!!

あれなんか今日の俺おかしくない?
770名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 20:55:26 ID:S8tQGKQQ
そこで第4の選択肢「両方書け」
771名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 22:11:11 ID:PSumdBlp
>>769
君が続けるまで!
俺は投下しない!
772名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 22:22:25 ID:rCDmYNj1
>>769
俺は>>770を支持するぜ

773名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 02:25:01 ID:L8VdD59P
じゃあ俺は>>765をプッシュするぜ
774名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 17:28:37 ID:jG0MDy7y
三点リーダ「…」をおすすめするんだぜ!
775素直幽霊:2010/08/24(火) 18:44:37 ID:xSFBpy27
うはww勝手に四つ目の選択妓を作るんじゃねえよwww
つうか三つ目の選択妓と一緒じゃねえか!www
いやね、できることなら両方書けたらいいなと思うけど
ほら、タイトル別にしないとこんがらがるじゃん?
だから、そこらへんめんどくさいから片方だけにしようかなぁと
いや、両方翔って言われたら極力がなばるけどね?
うん
776名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 19:44:25 ID:tS4IRFZY
そろそろ…
777素直幽霊な同居人:2010/08/25(水) 20:15:27 ID:iVIG/Chb
今思えば…エロが出来るのかわからなくなってきた・・・・
て言うか出来そうにない?
ほのぼの居たに移るべきかなぁ…
とりあえず要望どおり両方できるように頑張ってみる
とりあえず今日は同居人のほうでどうぞ


ピピピピッピピピピッ
「…んー?朝か…だるいけど大学行かなきゃなぁ?」
ー♪―♪
「んーキッチンからなんか良い匂いが」
「やあ」
「おわっ!!」
「何をそんなに驚いているんだ?」
「いや、いきなり足が無い人が出てきたものだから」
「幽霊だから無くて当たり前だろ?」
「でも足ありもいけるんでしょ?ならそっちで(ry」
「無いほうが移動が楽なんだ」
そーかそーですかこっちはショック死しかけたよばかやりょー
「朝ごはんなら出来てるぞ?テーブルに並べるから手伝ってくれ」
「あ・・・はい、分かりました」
「いちいち敬語でなくてもかまわないぞ?」
「了解」
かちゃかちゃ
「どうだ?モグモグ…おいし…モゴモゴ…いか?」
「口に物入れてしゃべらないでよ…ていうか幽霊でも腹減るんですか」
「いや?くわんばくても別にモグモグ…構わないんだがゴクゴク…誰かと食べるのは楽しいんでな」
「その性でこちらは食費が倍かかるんですが…」
「そこらのコンビに弁当よりはマシだろ?」
「見た目がものすごく気持ち悪いけどね!!」
「呪うぞ?」
「うううう嘘ですごめんなさいごめんなさい!!」
「嘘だ、気にするなよ。元々そんな力ないよ」
どう見ても周りに鬼火みたいなものが浮かんでたんですが・・・・
「んじゃあ、いってきマース」
「ああ、いってらっしゃい、お土産ヨロシク」
大学いくだけなのに土産なんてあるわけないだろうがっ!!
778素直幽霊な同居人:2010/08/25(水) 20:15:53 ID:iVIG/Chb
―教室
「ふあああ、疲れた…、どうしてこうなった」
「よお、どうした?魂が抜かれたような顔して」
「ウン・・・多分本当に魂を抜かれかけてるんだろうね」
「?変な奴」
「おまえにだけは言われたくない」
「まあ、いいや、そういえばお前引っ越したんだろ?連れてってくれよ」
「…だが断る」
「はぁ!!お前この親友である俺を家に連れてかネェとはどういうこった」
「おまえが来ればややこしくなる」
「そうか!俺との関係は遊びだったのか!!この人でなし!」
「だまれ!気色悪い!!分かった連れてくよ連れて行きますよ!!」
779素直幽霊な同居人:2010/08/25(水) 20:16:21 ID:iVIG/Chb
―放課後、自宅
「ほう、なかなか良い家じゃにゃいか」
「……やっぱお前帰れ」
「ここまで来てそらないわ」
「だっておまえがいたr」
「おお、お帰り…って誰だその横の人は」
「うほっ!良い女」
「あ!ちょま―」
「どうもどうもヴィーナスのごとき美しさのお姉さん!自分は山内大樹というモンでそこの横の短小野郎の友人です」
「ア…ああ、ヨロシク」
「すみませんがお姉さん僕とけっこ(ドスッ」
「いきなり何をしやがるこの歩くセクハラ野郎」
「何だこの短小野郎」
「だれが豆粒ドチビ短小やろうかーッ」
「いや、そこまで入ってなかったと思うぞ」
ドスッゴスッベキッバキッ
「ず・・・ずビバぜんでビタ」
「ぷ…はははははは、良い友人じゃないか、リク君」
「何を笑ってるの?くー」
「いやぁ、こんな愉快なことは久しぶりでなぁ」
「何だ?いじめられてるのか?この人」
「ん?ああ聞いてなかったか?私幽霊なんだ」
「またまたそんなバカな」
どろん
「あqwせdrftgひゅjきおlp;」
「いきなりはやめておこうよ」
「大丈夫だろ別に」
「フ…ふふふ、萌えるぜ・・・萌えて来たぜ・・・幽霊でなおかつ美人でクールだと?
俺の股間がリミットぶれ―」ゴスッ
「だまれ」
「復活が早いな」
「変態だから」
「いいか!男はすべからく変態である!それを認めるか否かで男の器は決まるのだ」
「あはは…面白い人だな、待っててくれお茶でも出すよ」
「家にお茶なんてあったけ」
「君の貯金箱から借りておいた」
「きさまぁぁぁぁあぁぁあ」
その後…僕たちは馬鹿みたいな話で盛り上がり、暗くなったところでお開きとなった
780素直幽霊な同居人:2010/08/25(水) 20:16:47 ID:iVIG/Chb
―夜、自宅
「はぁー今日はもう疲れた」
「そうか?私はなかなか楽しかったが」
「それは良かった…僕の友達はあんなのばっかりだけど、いずれ紹介するよ」
「フム…じゃあ明日は君についていって大学見物しに行こう」
「マジで!?」
「マジで」
「何で!?」
「同居人の事を知るのは同じ家に住んでいる以上当たり前だろう」
「嫌できれば来て欲しくな―」
「同じ屋根の下に住んでる人に言うべきじゃないな、それは…それにもう決定したんだ」
「何て横暴なんだ!?」
「じゃあ、おやすみ」
「無理やりに纏めようとするんじゃねえよ!」
パチッ
781素直幽霊:2010/08/25(水) 20:18:20 ID:iVIG/Chb
異常でしたー
何かどんどんだらだらグダグダになって言ってる気がする出よへい
まあ・・・いいや(よくない!)
とりあえず今日のところはコレで
バ━━ヽ(。´□`)ノ━━イ バ━━ヽ(。´□`)ノ━━イ
782素直幽霊:2010/08/25(水) 20:36:01 ID:iVIG/Chb
今見たら分かりにくいところがあったから説明しておく
「いきなり何をしやがるこの歩くセクハラ野郎」
が主人公がしゃべっており
「何だこの短小野郎」 が友人のセリフ
ていうか自分の文全体的に誰がしゃべってるかわかりにくいですよね(^^;)
次からはセリフの前に誰が喋ってるかわかるように名前を入れるようにします
783名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 20:40:39 ID:8Sg0CIkl
投下乙
次回は名前を入れるようにとあるけど、台本形式はやめた方がいいよ。それだけで読む気なくす人も多い。
誰がしゃべってるか分かるようにするには他にいくらでも方法があるはず。がんば!
784名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 02:40:01 ID:zerSi8uC

読んでて普通にわかるし変に台本にしないほうがいいと思うが
785素直幽霊:2010/08/26(木) 12:37:10 ID:7P46f/5N
台詞がわかるのだったら
まあ、別にいじらなくていいよね?
答えは聞いてない
これからも文才ないなりにがんばるのでお願いします
786名無しさん@ピンキー:2010/08/26(木) 20:17:21 ID:UiNaTu7E
まあ何というかいらんことは言わない方がいいぞ
787素直幽霊:2010/08/27(金) 20:13:59 ID:BhmY/WpM
>>786
すんません、調子乗ってましたorz
以後気をつけます…
てなわけで今日は恋人版の方です
では始まり始まり…


「暑い…暑すぎる…なんでこんなに暑いんだ」
少し遅めの起床…相変わらずセミたちがうるさい…
本当…セミが居たところで何の特になるんだよ
「とりあえず布団から出よう…」もそもそ
んー?俺昨日氷枕なんて使ってたか?
昨日はクーラーをつけっぱにして寝ていたはず…
なのになぜ泊まっている?
「私が消した」
「うわっ!」
目の前にはものすごい笑顔の幽霊が居た
「朝ごはんが出来ていたから起こしに以降と思ったら起きてたんだな、残念だ」
何が残念なんだ…
?そういえば昨日読んでたエロ本が無いような…
「それも私が消した」
「ひでえ!」
大いなる休日の性欲という魔王から一緒に戦っていた仲間が
「性欲なら私がいつも吐き出してあげているのに」
「学生の性欲を舐めないでいただきたい」
「じゃあ、今日一日は私と交わりあおう」
「幽霊だよね?」
「ああ、幽霊だ」
「じゃあ、普通無理なんじゃぁ」
「人間時に出来たことはほとんど出来てるんだからいけるだろう…挑戦してみようじゃないか」
「サキュバスじゃねえですか!」
「ただ孕ますことは出来ないだろうな、いやもしかしたら…」
「鬼太郎でも産む気ですか?ヒャァーハー」
「ここで喋るのもなんだご飯を食べに行こう」
「飯食ってるときにそんな話したくないわ!」
788素直ゴーストな彼女:2010/08/27(金) 20:14:49 ID:BhmY/WpM
―リビング
「ほら、あーん」
「赤ちゃんじゃないんだぞ?」
「あーん」
「…」
「あーーん」
「…」
「あー――――――ん#」ぐぎぎぎぎ
「痛い痛いやめてやめて!ホッペをつねらないで!」
「じゃあ、観念して口をあけるんだ」
仕方ない…これ以上されたら口をかっさかれることになる
「あー」
「ほれ」ジュウッ
「くぁw背dfrtgyふjきおlp;@:」
「どうした?」
「『どうした?』じゃねえよ!いきなりクソ暑いものを口の中へ入れるな!やけどするわ!」
「いやぁ、すまないすまないわざとだ」
「なんで!?そんなに俺が嫌い!?」
「あーんをすぐしなかったペナルティだ」
「いっぽまぢかったら飯食えないよ?俺」
「まあ、そのときはそのときだ」
「お前本当に俺がすきなのか?」
「当たり前だ、こんな馬鹿をするのも君だからだ」
「…あんまり嬉しくないな」
「ほらほら、それはいいからあーん」
「…あーん」ぽい
「どうだ?」
「うん、美味しい…がもうチョイ味薄くてもいいな」
「そうか、次は期待しててくれ」
「おk、期待してる」
「あーん」
「?どうした?口なんかあけて」
「あーーんだ、あーーんしてくれてもいいだろ」
「はずかしいんだけど」
「…じー」
「たく…仕方ないなぁ、ほら、あーん」
「あーん」ぽい
「どうだ…て俺が作ったわけじゃないけど」
「うん、確かに味が濃かったな、ちょっと薄めるべきだった」
その後延々とくーにあーんだのあーんだのあーんとかされたわけだが省略
「ふぅー食った食った…ごっそさん」
「うむ、お粗末さまでした」
「で?」
「?」
「この後はどうするんだ?」
「んー?どうしようか」
「予定が無いなら私と一日まぐぅぁ」ボコッ
「昼間から言うことじゃないだろ」
「恥ずかしがりやだなぁ…」
「あー、じゃあ秘密基地にでも行く?」
「ああ…あの旧校舎か」
「一応仲間呼んでみるけど」
「いいな、そうしよう私の事も伝えておかなければな」
「ああ、特にテツに」
「うん、そうだな」
「よっしゃ、じゃあくーはそこ等へんで行く用意しておいてくれ」
「あいあい、わかったー」
あいつら、クーが幽霊になって俺と住んでるなんていったらどう思うかな…
あいつがまた暴走しそうだな…
ちょっと不安になってきた…
789素直幽霊:2010/08/27(金) 20:19:02 ID:BhmY/WpM
とりあえず今日のところは異常です…
ていうかこの流れだと…登場人物の名前が分からないまま話が進みそうな気がする…
頑張ろう

そういやかなり前のエロゲだけど姉summer2の圭ねぇは意外と素直クールだと思うんだなぁ
まぁ、友人にはツンデレだとは言われたんだけど
790名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 20:58:58 ID:0boUsbA8
正直VIPでやれって感じだな
エロもないし
791名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 21:59:30 ID:VkMfb8dP
善意の投下なんだろうからノーコメント
前向きなコメントがしづらい
792名無しさん@ピンキー:2010/08/27(金) 22:30:09 ID:RPqy+lNM
コテの後ろにαやらβやら付けてどっちの作品か分かるようにしてくれ
793素直幽霊:2010/08/28(土) 00:25:18 ID:E7DgFkqH
うん、自分も書いてるうちにそう思ってた
ほのぼのに移った方がいいよなぁっと
てな分けでVIP逝ってきます!(?)
794名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 00:51:22 ID:2wpu0DRm
エロなしならどこで?
795名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 01:07:11 ID:AsIWXhZT
創作発表板とかほのぼのの素直クールスレとか
規制のせいでどこも鬼過疎だけど
7961レス短編:2010/08/28(土) 01:23:56 ID:AsIWXhZT
テーマ:「搾乳」

 男、ちょっと来てくれないか。少々困ったことになった。
実はな、最近何故か、母乳が出て止まらないようになってしまったんだ。
 原因は分からない。私がいくら求めても君が抱いてくれないから、身体の方が先に
反応するようになってしまったのかもしれない。
 君のことを思うと胸の先がジンジンして、いくら搾っても止まらないんだ。
出来ればその指で私の胸を揉みしだいて、その口で母乳を受け止めてくれないか?
 君以外にこんな痴態は見せられないんだ。頼むよ。
7971レス短編:2010/08/28(土) 01:44:08 ID:AsIWXhZT
テーマ:「露出痴女」

 とあるファッションモデルは言っていた。『見られることは快感である』と。
全くもってその通りだ。特にこうして一糸纏わぬ姿で大通りを歩いている時なぞ、
思わず背筋がゾクゾクするくらい興奮してしまう。
 私の姿を見てギョッとして立ち竦む学生。目を見張るOL、サラリーマンたち。
その視線を感じるだけで、子宮の最奥は疼き、膣が分泌液を迸らせる。
 あぁ、もっとだ。もっと私を見て、そして感じさせてくれ。なんなら、白昼堂々
その立派に勃起させた逸物で、犯してくれたって構わない。
 おっと、そろそろ警察に通報されてしまう。
また私に会いたければ、来週のこの時間、この大通りに来てくれたまえ。
 次こそはその肉棒で犯してくれることを、願っているぞ。
7981レス短編:2010/08/28(土) 01:57:11 ID:AsIWXhZT
テーマ:「包茎を愛でる」

 君のこれは可愛いな……勃起しても皮を被っている。
そんなに傷ついた顔をしないでくれ。馬鹿にした訳じゃないんだ。
 ただ、本当に君の君自身が愛しくてな。頬擦りしたくなるくらい可愛らしい。
 ……えっ?足で剥いてほしいのか?構わないが、痛くないのか?
そこまで言うなら、私も足ですることにやぶさかではないが……。
 おぉ、我慢汁が滲んできた。私の足はそんなに気持ちいいか?
それなら今晩は、ずっと足で責め続けていてあげよう。
 最低でも五回は射精してもらうから、覚悟しておけよ?
799名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 02:08:05 ID:jcqJY/N6
変態と素直クールをはきちがえんな
800名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 02:10:30 ID:AsIWXhZT
うん、自分でも書いてて素直クールじゃねぇと思ってた
すまねぇ、すまねぇ
801名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 03:27:58 ID:3oFblYq3
とりあえず>>796だけは認める
802名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 00:15:08 ID:xYLDcMbI
>>793
製作にしとけ
803名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 23:16:33 ID:tlK6fV51
>801
だが俺は>797派
804名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 23:39:21 ID:1FT2KWhJ
PC規制で投下できない…('A`)
805名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 00:58:53 ID:IE3W1ssV
>>797
素直クールとしては、ない!
だがジャンル『変態』の一つとしては十分ありだと思います。
該当スレでの投下を楽しみにさせていただきます。
806名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 17:37:05 ID:IaC3YqLd
何で俺の周りには素直クールどころか女の子一人いないんだよ…
807名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 18:58:25 ID:kV3OL6Br
なるほど、俺は素直クールじゃなくて変態クールが好きだったのか……
貴重な意見をありがとう
該当スレを見つけたのでネタが出来たらそちらに投下します
808名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 23:45:35 ID:sWUvyjPH
クール総合スレとかあったっけ?
809名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 23:51:52 ID:kV3OL6Br
昔は新ジャンルDEエロパロスレがその機能を果たしてた気がするけど
すでになくなって久しいな
810名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 02:52:04 ID:OZlPk+e8
素直クールは決して無恥ではないという認識を勝手にしてる。もちろんただの変態でもなく。
なんかの作品にそんなことが書いてあって妙に納得した。
811名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:31:19 ID:fK6hkXuS
>>637-639の続きー

 夕子さんは美人だ。
「あのね、拓海君、ヒミツ守れる?」
 新学期が始まって、僕の家に夕子さんが何度目かに来たとき、夕子さんはそう言った。
 短いスカートから覗く白いふとももも、傾げた頬に落ちかかる髪の毛もステキな夕子さん。
「あのね。私の前の学校ってね…」
 僕の耳元にこっそり囁いてくる声もステキだ。
 僕の奥でなにかがビクビクと震えてしまうくらい。
 上の空になりそうな意識を必死に会話に留めて、夕子さんに答える。
「えーと、○女学院ですか?」
 僕は夕子さんがかつて通ってた学校の名前を挙げる。
 夕子さんは頷くと、言う。
「うん。あそこってね、一見ヘンサチ高いようにみえるよね?」
「え? 高いでしょ?フツウに」
 中学校のときに見た高校偏差値一覧だと68とか70とか、トンでもない数値だったと思うけど。
「うん。あれってね。ウソなんだよ」


「…え?」
 僕は鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしていただろう。

「○女ってね、小学校からエスカレーター式で外部からの編入ってほとんどないんだ」
 と夕子さん。
「大学までそのままエスカレーターだからなんだけどね。
 それでも高校一回生のときにちょっとだけ外部生を入れるんだ。
 その枠がすっごく少なくて、十何人くらいしか取らないんだよ。
 ○女子大っへのエスカレーターを狙って結構賢い子が応募して来るんだけど、でも外部入学の人数少ないから。
 だから、偏差値がすごく高いように見えるの」
「…えーと。それってつまり」

「うん。だからね、○女のコって、キホン的にあんまり頭良くないんだ」
「ええええ?!」
「必修の時間もね、じつは授業とかあんまやってないんだよ。
 日舞とか、お琴とか、お茶とかお作法とか、そういうのをナイショでやってるんだ」
「え? 夕子さん、もしかして日舞とかできるんですか?」
「うん。ちょっとだけね」
「うわあ…」
 僕は想像してしまった。
 夕子さんが、長い黒髪をふわっと振り乱しながら、扇をかざしてる姿。
 長い脚を着物で包んで、柳腰な身体のラインでステキに優雅に踊る夕子さん。
 きっとすごく似合ってる。

「着付けだってできるんだよ。拓海君、私の和服姿見たい?」
「ええ、もちろんです!」
「じゃあ今度着てあげるね! いつがいいかな。涼しくなったら野点やろうよ」
 僕の耳に息を吹き込むように語りかけてくる。

 どくん。
 僕の胸が高鳴る。
 僕の身体に半ば抱きついてるみたいな夕子さん。
 その制服の白いブラウス越しに感じられる夕子さんの胸の柔らかさ。たわわっぷり。
812名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:31:37 ID:fK6hkXuS
 あわわああわ。
 胸がドキドキする。
 下半身もズキズキしてくる。
 キレイで可愛い、身体は大人っぽいのにしぐさは幼いとこのある、夕子さんが言った。
「うん。だからね、私ね、あんまり勉強できないんだ」
「え?」
「あんまり私の成績がアレだと、○女の名誉に関わっちゃうし…拓海くん、勉強教えてくれる?」
 にっこり笑った夕子さんは僕に抱きつきながら、そんなお願いをしてきた。

 とまあ、そんなわけで僕と夕子さんの勉強会は始まったわけで。
 週三回、月水金と僕の家で夕子さんと一緒に予習復習をして。

 僕のちょっと頭が悪い弟の岳志も時々参加する。
「おねえちゃん、宿題教えてー」
 と甘えてくる岳志のことを夕子さんは可愛がってくれる。

 やっぱり血がそうさせるのか、いつもは人見知りな岳志は珍しく、夕子さんに懐いている。
 一人っ子の夕子さんは「おねえちゃん」と呼ばれるのが嬉しいのか、岳志にいろいろ優しくしてくれてる。
「よくできました。じゃあ、十時から七十分足したら何時何分になるのかな?」
「んーと、んんんーーーー」
 バカなりに頑張ってる岳志を、夕子さんは優しそうな目で見つめてる。

 さんすうドリルを岳志にやらせてる夕子さんに僕は言う。
「さあ、次はこっちですよ夕子さん。タンジェントの計算は一昨日やりましたよね?」
「…ぎく」





 とまあ、そんな勉強会の成果なのか、一学期の中間テストではびっくりするくらいアレだった
夕子さんの成績が最近はみるみる上がってきた。
 期末では結構いいとこまで行くんじゃないのかな。
 問題集の模擬試験を採点すると、なんだか○ばっかりだ。
 その答案用紙を夕子さんに渡すと、まるで花が咲くみたいなとても嬉しい表情を見せてくれる。





 晩御飯を一緒に食べてから、僕は夕子さんをおうちまで送る。
 しっかりと手をつないで、夕子さんを歩道側にかばいながら。
 そうすると夕子さんが嬉しそうに僕の腕に抱きついてくる。
「んー。私ね、こうしてるときが一番しあわせー」
 と、無邪気な表情で夕子さんが微笑む。
 まるで幼児みたいな、無垢な微笑み。
 そんな笑顔に僕はキュンと来てしまい、制服の下の夕子さんの肌の暖かさにどうにかなってしまいそうになる。
813名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:31:52 ID:fK6hkXuS
 マンションの入り口のオートロックを夕子さんは鍵で開けると、ホントは僕が送っていくのはそこまででいいはずなのに、
夕子さんは僕の手を離さない。
「一秒でも長く一緒に居たいんだよ。ダメかな?」
 そう言いながら上目遣いで僕を見つめてくる可愛い女の子に、僕は抵抗できない。

 エレベーターの中で夕子さんは僕にキスをする。
 今年で二十歳になる、僕の大好きな女の人の甘い粘膜が僕の唇の上で、溶けそうな甘い感触を伝えてくる。
 上昇してるのはエレベーターなのか僕の興奮なのか、よくわからなくなってくる。
 最初はついばむようなキス。
 そして急ぐように、僕の唇を割ってくる夕子さんの舌。
 その柔らかくて、儚いくらい薄い、でも甘くていい感触のする、ざらざらとした夕子さんの舌に僕は酔ってしまう。

 その間も、夕子さんの腕は僕の背中に回されて。
 僕の腕は夕子さんをぎゅっと強く抱きしめていて。
 僕の胸の上で、夕子さんのむっちりとしたおおきなおっぱいが柔らかくつぶれているのがわかる。
 最上階に着き、エレベーターの扉が開くと、名残惜しそうに夕子さんはようやくやっと唇を離す。

 キスが終わると僕の顔は真っ赤なのに、夕子さんは涼しい表情で、でもやっぱり蕩けそうな甘い瞳で僕のことを見つめている。
 名残惜しいとばかりに、僕の腕をぎゅっと抱きかかえる夕子さん。
 夕子さんのご自宅までの十数メートルをそのままで歩く。
「ただいまー」
 という夕子さんの声に由美子さんが答えてる。
「おかえりなさい」
 そして僕にも。
「あらあら、拓海くん。今日もありがとうね」
 とてもとても高級なマンションの、とても立派な玄関から夕子さんのお母さんの由美子さんがそう言ってくれる。

「これ、頂き物なんだけど」
 といっておっきなメロンを二玉もくれる。
 高級そうな。っていうか、これスーパーで買ったら何千円もするんじゃ?
「あ、あの、いつもありがとうございます」
「いいのよ。真由ね、私に似て全然勉強ダメだったのに、最近成績上がってきちゃって。拓海くんのおかげよ」

 夕子さんは、僕がエレベーターの下ボタンを押してもまだ、玄関から片足を出したまま手を振ってくれる。
 僕が手を振り返すと、嬉しそうにその手を振る速度を増す。

 エレベーターに乗って、その扉が閉まっても夕子さんはまだ手を振ってくれてる。
 エレベーターの窓越しに、その姿が見える。
 僕が手を振り返すと、夕子さんは可愛らしく目をつぶって僕に投げキスをしてくれる。
 エレベーターが下って、窓から見えなくなるまでずっと、夕子さんは僕のことを見てくれていた。
 そんな夕子さんが可愛くて。
 僕が見えなくなるととたんに寂しそうな顔になる夕子さんを想像して。
 胸の中が熱くなった。切なくて、甘くて、でも寂しくて。
 なんで、夕子さんと別れるたびにこんなに胸の中が苦しくなるんだろう?

 一人きりで夜道を歩くのに、違和感がある。
 そばに誰かがいないのは、どうにもヘンな気がする。

 どうしてなんだろう。

 そんな疑問を抱きつつ歩く僕に、メールが夕子さんから届く。
814名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:32:08 ID:fK6hkXuS
 そんな疑問を抱きつつ歩く僕に、メールが夕子さんから届く。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++
私ね、いつも拓海君のことを思ってるんだよ。
目を閉じれば拓海君の顔が浮かぶんだよ。
眠る寸前まで拓海君のことを考えてるんだ。
そしたら、拓海君の夢を見れるかもしれないから。
拓海君の固くて太い男の子っぽい指を思い出すんだ。
その掌が、私の頬を優しく撫でてくれたときのことを思い出すと、
胸の中が熱くなって、体の芯からじわじわと甘い蜜みたいな
スキスキな気持ちが溢れてきちゃうんだ。

これって私だけかな?
私だけじゃないよね?
拓海君も私のことを思ってスキスキな気持ちになってくれてるよね?


ねえ、拓海君。
拓海君に「大好き」って言われたいよ。
拓海君に頭を撫でられながら、可愛いですって言ってほしいよ。
拓海君にぎゅって抱きしめられながら、ちゅってキスしてほしくなっちゃうよ。

でもあんまりこんなメールばっかり出してると拓海君が眠れなくなっちゃいそう。
明日も早いんだよね拓海君。
お父さんと岳志君のぶんまでお弁当作るんだもんね。
だから、おやすみなさい。拓海君。
大大大好き!だよ!拓海君!

わたし拓海君のことを考えながら眠るね。
おやすみなさい(*^ヽ^) ンー……ヽ(*^・゚)ノ~チュッ♪
私の大好きな拓海君♥
++++++++++++++++++++++++++++++++++++

うわああ。
なんだか顔がニヤけてしまう。
全身の筋肉にちからがはいらない。

そんな僕は、必死に体に鞭打ってメールを送る。
815名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 05:32:35 ID:fK6hkXuS
そんな僕は、必死に体に鞭打ってメールを送る。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
夕子さん、大好きです
世界で一番大好きです
僕も夕子さんのこと考えながら眠ります
おやすみなさい
++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 そこから家に帰り着くまで、僕の足は一度も地面を踏まなかったに違いない。
 ふわふわして、まるで雲の上を歩いてるみたいで。

 家についてシャツを脱いだら、ケータイが点滅してる。
 夕子さんからのメールだ?

 添付画像があるみたいだ。
 とりあえずまず本文を先に読んでみる。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 眠れなくなったら、コレ見て!
 拓海君にだったら、もっと全部見せてもいいんだよ?
 でも他の人に見せちゃダメだからね。
 拓海君がそんなことする人じゃないのは知ってるけどね(*^^*)ポッ
++++++++++++++++++++++++++++++++++++


 ウインクしながら、パジャマの胸をはだけてる夕子さんの画像が。
 前のボタンを外して、ブラもしてないから、その可憐な先っぽの色がパジャマに絶妙に隠れてるというか半分隠れてないというか…



 拓海くんが眠れないまま終わる
 たぶんつづく
816名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 06:53:16 ID:Qf8uQlYV
夕子さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

817名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 10:46:52 ID:GCi1iHYm
あめーーーー
818名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 00:27:12 ID:BaxpQUln
歯が溶けた
819名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 01:13:09 ID:VJwaHgNj
歯医者紹介汁
820名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 02:29:27 ID:1zx6nqOf
素クールにエロ本が見つかったらどうなるの、と。
821名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 03:14:08 ID:P2pcq8NZ
「私よりこんな本がいいのか。やれやれだな」
822名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 07:46:01 ID:IteAlMrN
いやそこは「こんな本より私が一番だとわからせてあげようじゃないか」
くらい言いそうなんだがな。
823名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 10:46:11 ID:wJW1ov9K
むしろエロ本を参考にして男の性癖を考察するぐらいはするよ
824名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 11:10:00 ID:GBSafjJ/
根が素直だから「こんな本が必要なのか?私じゃ満足してくれないのか…?」と涙目で訴えてみたり
825名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 23:37:38 ID:jtUKHy5e
見つかったのがコスプレものだったら、いつの間にかコスを用意してくれるフラグだな。

ただし、巨乳やロリとか、胸の属性がクーデレと反対の場合、>>824の展開になる可能性が。


そういえば、冗談で手に入れたセーラー服を発見したクーデレがきっちり着替えて待機したあげくに
帰ってきた男に
「さあ、言い訳を聞きましょうか?」
というのがあったな。
826名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 00:34:18 ID:N3pmeFZV
それの体操着版なら見たことが
827名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 01:37:30 ID:zo8aboKJ
節子さんは素直クールの鑑。
828名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 18:20:08 ID:X9U07vLF
そういや内から出る素クールはよくあるけど外から入る素クールはそうそう見かけないような…
「ひ、ひどいぞ男!また私を騙したんだな!?」的な
829名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 19:40:01 ID:7D1IF4W6
外から入る……つまりふたなりか
830名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 21:50:40 ID:q9HGPTyg
ふたなり素直クールとか興奮する
831名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 12:34:10 ID:v/o1n0X9
>>815 GJ!GJ!
あれ、歯がない……?


>>820 がっつり読み込んでドッグイヤーとかつけて帰ってきた男に逐一質問しそう。悪意はなく純粋な好奇心で。
832名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 00:42:52 ID:1TTMpJh9
某マーロウくんが女性だったら素直クールじゃね?
833名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 01:34:33 ID:/KbwLT6+
>>832
ほう、キミは女性をこんな格好で奉仕させるのが好きなのか。
興味深いな、ゾクゾクするね。
どうだろう? ボクの躰で試してみるというのは。
834名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 01:36:27 ID:pTh6X/6d
それって要は死か(ry
835名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 01:59:45 ID:EHKzMPDA
PCの規制が長い。
書き溜めたのはいつになったら…
836名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 05:34:26 ID:a+eBARHe
携帯で写しながら書くんだ
837名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 23:19:43 ID:ussZPxQv
さようなら素直クールスレ
838名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 23:20:16 ID:UTJBE0ur
839名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 07:07:11 ID:kP+hBnne
まだだ……まだ素直クールは終わらんよ
840名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 14:11:17 ID:hnsePsrF
保管庫どうなったの?
841名無しさん@ピンキー:2010/09/08(水) 19:42:15 ID:ozbQIxV1
犠牲となったのだ……
このスレの犠牲とな
842先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:23:00 ID:RSSZ5/Iy
エロなしですが、投下します。
6レスほどもらうことになるかと思います。

〜・〜
「君のことが好きなんだ。私と、付き合ってほしい。」

「…………は?」



先輩の唐突な告白に、僕は部屋の時間が止まったかのような錯覚を受けた。


イッチニー、イッチニー、とグラウンドから聞こえる運動部の掛け声が、まるで別の世界のもののようだった。





その日はちょうど、僕が所属している図書委員会の役員任命式と、引継ぎ作業が行われていた。
我が校は中学校にしては図書室が広く、蔵書が充実していると評判であり、
それを支える図書委員会も大掛かりな組織として機能している。

巷で聞くような、図書室でドミノ倒しをして遊ぶ生徒だのはもちろんおらず、
大半の生徒は静かに、貸し出し、読書、あるいは自習のためにこの図書室を利用していた。
そして、中学三年生は夏休みを前にして委員会を引退するのが決まりであり、
委員長以下三年生の役員は、二年生に役職、業務の引継ぎをして、委員会を去っていくのである。

「―――以上を以って、二年一組、富永 祐樹(とみなが ゆうき)を、次期図書委員長に任命する。」
ぱちぱちぱちぱち。
周囲の小さな拍手の後、僕は頭を下げ、委員長―――いや、前委員長である谷中 朝日(たになか あさひ)先輩から、
<図書委員長>と書かれた水色の腕章を両手で受け取った。

「これから一年、頼んだね。富永君。」
「ありがとうございます。お疲れ様でした、谷中先輩。」

とまぁ、こういったごく普通の運びで、僕は委員長という大役をおおせつかった。
ここまでは、任命式という特別な行事ではあるものの、いつも通りの風景だったのだ。

谷中先輩は、短めの黒髪を肩口に揃え、フレームなしの薄い眼鏡をかけて、
ほとんどの場合文庫本を片手にしている、いわゆる文学少女だ。
そしておそらく、過半数の人間がこの4文字の真ん中に「美」をつけることだろう。
かく言う僕も、そうすることにやぶさかではないが。

物静かながらも、やるべきことをやり、言うべきことを言う。
そんな冷静な姿は、まさに図書委員にふさわしい。
などと、教師の間でもささやかれているという噂があるほどだ。
一人委員会、とまではいかないが、この一年間の生徒会は谷中先輩でもっていたといっても過言ではない。
他の先輩方も決して仕事をしていないわけではないが、最終的なミスの修正、
欠陥の指摘などは、ほとんど谷中先輩が行っていたようだった。

 ちなみに、僕が委員長に選ばれたのは、ただの多数決だ。
特に3年の先輩方からの得票が多かったらしく、恐悦至極である。
もっとも去年の委員長を決める際には、投票において9割近くの票を一人で集めてしまったというのだから、
これを手放しで喜んでいいのかどうかは疑問なのだが。

まぁとにかく、今日この日を以って、僕は谷中朝日という完全無欠に図書委員長たる先輩から、
委員長職を拝領することになったのである。
843先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:25:53 ID:RSSZ5/Iy
各役員の任命の式が終わったあとは、役員の引継ぎ作業が始まった。
前委員長は新委員長に、前副委員長は新副委員長に、前書記は新書記に、といったように、
各役職の、なってみなければ分からないであろう細かな注意点などを、直接教えてもらうのだ。

そういうわけで、僕と谷中先輩は図書室の一角、図書委員会室と呼ばれる部屋にかれこれ数時間もふたりきりだった。
しかし、いくら谷中先輩がしっかり者だからといって、委員長の引継ぎに先生が立ち会わないというのはどうなんだ……?
まぁ、それだけ谷中先輩が信用されているということなのだろう。

「希望図書を新しく入荷するときには、このファイルに値段と日付を忘れずに記入するんだよ。
これを元に毎年の予算が決まるわけだから、ミスがないように注意してね。それから……」

 整然と説明をこなしていく谷中先輩。時折くい、と眼鏡を直す仕草が、
肩までの黒髪とあいまって清楚な雰囲気を作り出している。
谷中先輩のようなかわいい先輩と一緒に作業ができるなんて役得だなぁ、
でも歴代の委員長はほとんどが男子だったはずだから、先輩たちはこんな役得無かったんだろうなぁ―――
などとぼうっと考えていると、ぽか、と丸めた書類で頭を叩かれた。

「もう、聞いてる?」
言って頬を膨らませる先輩。そんな小さな仕草の一つ一つが、小学生のように小柄な先輩に似合っていて、
小動物的でまたかわいらしい。もっとも、本人は無自覚なのだろうが。

「明日から富永くんが委員会を引っ張っていくことになるっていうのに・・・ これじゃあ心配だよ。」
「すいません先輩。ちょっと考え事してました。」
素直に謝る僕。
「考え事、ねえ。委員長職の引継ぎより大事なことなんて、何なのかな。」

いつものクールな表情に戻り、皮肉げな口調で言う先輩。
まさか「先輩の可愛さについて考えてました。」なんて言えるはずもなく、
「いや、まぁ、その・・・すみません。」などと、適当に言葉を濁した。

「まったく。富永くんって、どこかマイペースだよね。全然書類が進まない日もあれば、
他人の何倍も仕事をこなす日もあるし。」
ま、そこがいいところでもあるんだけどね、と先輩は付け加えた。
「はぁ・・・すみません。」
けなされたのか誉められたのかよく分からないので、とりあえず謝ってみる僕。
「ん。よろしい。」
満足気に先輩が頷いたところをみると、この対応で当たりだったようだ。

「まぁとりあえず、新着本についての対処は理解できました。委員会の指令系統、
先生との連絡事項についても聞きましたし・・・引継ぎはこんなものでいいんじゃないでしょうか?」

気付けば、既に外は赤く染まり始めていた。
今日始めの役員の任命式が昼下がりに行われていたことを考えても、
かなりの時間引継ぎ作業を行っていたことになる。

「そうだね……確かに、伝えるべきことは全部伝えちゃった、かなぁ。」

何故だか残念そうに言う先輩。
まだ自分の仕事に納得がいっていない、ということだろうか。
きちんと仕事をこなす先輩らしい。

「まぁ、もし分からないことがあったら訊きに行きますから。
先輩もそろそろ疲れたと思いますし、今日はこの辺にしておきませんか?」

流石に、もう遅い時間だし。
とりあえず僕はそう言って、机の上の書類の束を片付け始めた。
844先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:33:54 ID:RSSZ5/Iy
どうやら先輩もそれで納得したらしく、しばらくは一緒に片付けをしていた。
とんとん、と紙の束をまとめ、取り出した本を元の位置に戻し、パソコンの電源を落とす。
そんな作業をしていると、先輩が不意にこう言った。

「そうだ、もうひとつ君に見せなきゃいけないものがあったんだ。」 
そう言って先輩は、すたすたと委員会室の隅の棚の方に歩いていく。
その棚は委員会室で一番大きく、年季の入ったもので、数え切れないほどのプリントやファイルがしまってある。

「僕に見せなきゃいけないもの、ですか?」
「うん、そう。ちょっと待っててね。えーと……」
言って先輩はまず、横に畳んで立てかけてあった脚立を運んできて、それを開いた。
そして一段、二段とそれを登っていく。どうやら、見せたいものというのは棚の一番上にあるようだ。
登っていく、のだが……

先輩の身長は僕の肩くらいまでしかない。
そんな先輩が大きな棚の一番上にあるものを取ろうとすると、必然的に脚立をかなり高く登っていくわけで。
ちなみに先輩は今制服を着ているわけで。
女子の制服は、勿論スカートなわけで。

「せ、先輩!僕が取りましょうか!」
慌てて言う僕。既に先輩は、かなりきわどい位置まで登ってしまっている。
先輩が動くたびにひらひらと揺れるスカートが、どうしても目についてしまう。

「何で? 大丈夫だよ。……あ。」
こちらを振り向き、何かに気付いたように言う先輩。
「……もしかして、見えた?」
恥ずかしげにスカートを押さえながら、先輩は言った。
もっとも「恥ずかしげに」というのはあくまで仕草の話であり、表情はいつものクールなものだ。
見ようによっては怒っているように見えなくもない。

「いやいやいや、まだ見えてないです、大丈夫です。ですから、僕が代わりにやりますよ。」
更に慌てて否定する僕。
谷中先輩のそんな場面を目撃したと言う噂が立てば、僕は何人の先輩、あるいは同級生にボコにされるか分かったものではない。
「ふぅん、そっか。」
そっけなく言う先輩。やばい、怒らせたか……?
しかし、その予想はハズレだった。先輩はその後、とんでもないことを口にしたのだ。

「じゃあ、見たい?」
見たい? って、え?何言ってるんですか先輩?
というか、何でそんな高い位置でそろそろとスカートを持ち上げてるんですか?
まずいって、それはまずいって!

「せ、せせ先輩。何やってるんですか!まじでみ、見えちゃいますから!」
テンパって言葉にならなかった気もするが、辛うじてそれだけ言葉にして、僕はぐるっ!と後ろを向いた。
なんなんだ、この展開。あまりの疲労で僕は幻覚でも見ているのだろうか?

「ごめんごめん、冗談だよ。好きでもない人にそんなことするわけないでしょ? こっち向いてよ。」
後ろから、いつも通りの冷静な声がする。
正直、まだ僕の心臓はばくばくいっていたが、「好きでもない人」という言葉で軽く
傷ついたこともあり(情けないが)、少し平常心を取り戻した。ふぅ、と一息ついてから、先輩の方を振り返る。
「冗談きついですって…… って、先輩!?」
振り返りながら言う僕の目に映ったのは、脚立の上でバランスを崩し、こちら側に倒れてくる谷中先輩の姿だった。

「危ないっ!」
先輩がぐらり、と体勢を崩すのがスローモーションのように見えた。このままだと、床で頭を打ってしまうかもしれない落ち方だ。
幸い、先輩はこちら側に倒れてきていたので、僕はその下に入るようにして、先輩が床に直接落ちるのだけは阻止した。
小柄な先輩は見た目どおり軽く、下敷きになった僕も大して痛くはなかったので、狙い通りと言えただろう。

ただ一つ、先輩の顔が、僕の顔の間近にあることを除いては。
845先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:41:38 ID:RSSZ5/Iy
夕日に照らされているせいか、若干朱に染まった先輩の顔はなかなかレアで、妙な魅力を放っている。
しかも体勢が体勢だ。倒れてくるところを下に入ったので、先輩が僕に覆い被さるような形になってしまっている。
先ほどまでの妙な言動もあいまって、僕は恥ずかしくて先輩の顔が直視できなかった。

しかし、なぜか先輩の方は動こうとしない。
「え、えっと、谷中先輩……そろそろどいてくれると助かるんですが……?」
なんとか平静を装ってそう言う僕。先輩は体格が小柄で軽いので肉体的には平気だが、この状況が続くと精神的にはそろそろ危ない。
しかし先輩の返答は、
「何で?」
と首を傾げて短く言うだけで終わってしまった。

「え、いや、何でって……そうだ、見せたいものがあるって。危ないですし、僕が代わりに取りますから、」
もう自分でも何を言っているか分からない。
思いついたことを順に口に出しているばかりである。やわらかい先輩の体、いい香りのする先輩の髪。
それらをどうしても意識してしまい、心臓は全力疾走をした後のように早鐘を打っていた。
しかし、その心拍数を更に上げる言葉を先輩は言い放つ。

「もう、富永君、にぶいなぁ。見せたいものっていうのは、私の本音だよ。」


そして、時が止まる。


「君のことが好きなんだ。私と、付き合ってほしい。」


「…………は?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまった僕を誰も責められまい。
何せ、発言者があの谷中先輩だ。

「え、えと……これも冗談ですか?」
口に出してすぐに、この発言は失敗だったと感じた。
谷中先輩がこんな嘘を言うはずがないことは、分かりきっていたことだからだ。
「富永君、本気で言ってるの? さっき言ったでしょ、『好きでもない人にそんなことするわけない』って。」
怒っているのか、先輩は少し非難するような口調で言った。あ……あれは、そういう意味だったのか。しかし……

「それに、私はずっとアプローチしてたんだよ? この一年で、私と富永君の二人で作業する機会が、どれだけあったと思う?
どれだけ私がそんな機会を作ろうと努力したと思う?」
「え? えっと……」
その言葉に、今までの委員会でのことを思い返してみる。

……前言撤回。
素っ頓狂な声を出してしまったことは責められて然るべきかもしれない。
うわ。
うーわー。
やけに先輩と一緒になることが多いなあと思ったら、そういうことだったのか。じゃあ、今バランスを崩したのもわざと……?

「ま、そんなところも好きなんだけどね。」
混乱している僕の気持ちを知ってか知らずか、僕の目を見て、淡々とそう言う先輩。
「それで、返事を聞かせてくれるかな?」
谷中先輩は真剣なまなざしで、僕を見つめてくる。
もちろん、僕の方に断る理由などあるはずもない。ずっと憧れつづけてきた先輩である。
というか、正直に言ってしまえば僕も、先輩のことはずっと好きだったのだ。
だから、ごく素直にこう答えた。

「あ、あの……ふつつか者ですが、よろしくお願いします。」
あれ、ふつつか者って男が使ってもいい言葉だっけ、というかそもそもこういうときに使う言葉だっけ、
などと回らない頭で考えていると、

気付けば僕の顔の横に、先輩の顔があった。
846先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:42:56 ID:RSSZ5/Iy
「え、わっ!」

どうやら、僕の首に腕をまわして、抱きしめるようにして倒れこんできたようだ。

「嬉しい。嬉しいよ、富永君。」
谷中先輩は、そのままぐりぐりと僕にほおずりをしてきた。
先輩の肌はすべすべで、ぷにぷにで、子供がじゃれているような、
というと失礼かもしれないけど、とにかくそんな、心地いい感触だった。
やわらかくて、やさしくて、とても女の子って感じがする。
体温が高いのか、とても温かい。
それに、さっきも感じたことだが、先輩の髪はなんだか良い香りだ。
このままだと、なんだか変な気分になってしまいそうだ。
ぐりぐり、ぐりぐりとしばらくは為すがままにされていた。
しかし先輩は、いっこうに擦り寄ってくる動きを止めようとしなかった。

「あ、あの、先輩。僕もすごく嬉しいんですけど、その、そろそろ起き上がりませんか?」
こんな状態(男子の上に女子が覆い被さって首に手をまわして抱きしめ、一心不乱にほおずりをしている)
を誰かに見られようものなら、僕の残り一年半の学校生活が大変なことになってしまう。

「ん、そっか。ごめんね、嬉しくって、つい。」
その口調は相変わらず平坦で冷静なものだった。
しかし、先輩の顔に少し笑みが浮かんだのを僕は見逃さなかった。
ほんとうに喜んでくれているのが分かり、こちらも嬉しくなる。
しかし、相変わらず先輩は僕の上からどこうとはしなかった。

「えっと、先輩がどいてくれないと、僕動けないんですけど……」
「じゃあ、最後にぎゅっ、てしてくれたら、どいてあげる。」

その一言に、僕の頬にぼっ!と熱が集まったのが分かった気がした。
今まででも充分熱くはなっていたのだろうが、止めをさされた気分だ。
しかし、谷中先輩のことだ。目的を達成するまでどいてはくれないのだろう。
先輩の方をみると、いつもの表情のままで、僕をじーっと見つめていた。
なんで僕だけこんなに恥ずかしがってるんだろう……悔しいじゃないか。
そう思いながらも、僕はおそるおそる先輩の背中に手を回し、そっと抱きしめた。

「もっと強くてもいいんだけど……ま、いっか。まんぞく。」
そう言って、先輩はやっと離れてくれた。
もう何時間も先輩とくっついていたような気がする。
床に倒れこんでいたせいで、僕も先輩も服は埃やら何やらで汚れてしまっていた。
二人とも、ぱたぱたと制服をはたきながら起き上がる。
「そ、それじゃあ、今度こそそろそろ帰りましょうか。もう外も暗くなってきていますよ。」
さっきまで夕方だったと思ったが、もう日も沈みかけている。
きっとそろそろ、校舎も施錠が始まる時間だろう。
「あ、そのことなんだけど。」
そこで一旦言葉を区切って、先輩は言う。
もう今日何度目になるのか分からない、僕を大いにうろたえさせる一言を。

「これから、私の家に来ない?」

「…………へ?」

「晩御飯、ご馳走するから。」

沈みかけている夕日をバックに、先輩の眼はまっすぐ僕の眼を見つめ、真剣に願いを訴えかけていた。

〜ちょっとだけ続く〜
847先輩、図書委員、口調変え:2010/09/09(木) 02:44:51 ID:RSSZ5/Iy
とりあえず以上です。
ほんのちょっとだけ続きます。
構想はあるのです……が、相変わらずエロは入らない予定です。
展開がエロっぽいだけに期待させてしまったらごめんなさい。
しかもちょっと多忙になるので、続きがいつになるか分からないという……申し訳ない。
848名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 04:12:13 ID:aUUwXXvA
エロがなくてもドキドキ出来るのは学生時代だけとは良く言ったもんだ
おかげでせっかく出来た彼女を振ってしまったじゃないか
849名無しさん@ピンキー:2010/09/09(木) 15:08:04 ID:f6rT+T7c
ヒャッハーGJ
エロは両者高校に入ってからで(ぉ
850名無しさん@ピンキー:2010/09/10(金) 06:53:46 ID:4p1p3m3O
先輩マジ可愛い
851名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 12:58:47 ID:VnPFiqyX
>>847
続きまってるよー
852素直幽霊:2010/09/12(日) 00:13:50 ID:AUZBtcJK
ほのぼので規制うけたから
久々にきたら歯が溶けました
みんなGJ!

エロ無しss
幽霊くーがエロ本見つけたら
「ふむふむ、勉強になるな」
「ちょっ!なにしてるの!」
「読書だが」
「なに、さらっと!?文学読んでるみたいに!?」
「ところで」
「なに?」
「早速探してくる」
「・・・なにを」
「君がこれを買ったのはこういう女性が好みだろう?だから探してとりついてくる」
「とりついてどうするの」
「セックスする」
「ブハーッ!」
「汚いぞ?」
「やめよう?それは酷い」
「ううむ、君の期待に応えたいのだが」
「生きてた頃は泣いてた癖に」
「今はどんな体も自由だからな君が私が好きなら他人の体でも」
「いや、まて、速まるな」
「君が悪いんだゾォ!君が・・・正直に言わないから、溜まってるとも、好みの体型じゃないとも言わないから」ぐすっ
「ごめん!ごめんって!何でも言うこと聞くから!」
「ほんと?」
「ほんと」
「じゃあ、恭一日君の体を借りよう」
「げっ」
「ふふふ・・・君の体に入り、君の体で自慰をする・・・幽霊で良かったと思えるときだ」
「明日、学校行けるかな」
「いくぞぉ!」ガバーッ
「お手柔らかに」
853名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 09:07:02 ID:Zh95y1/x
>>852
GJ
854名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 14:08:13 ID:RotZiq8z
>>852
たまたまその好みのタイプの女の子が男に惚れていた場合どうなるんだろう?
855名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 04:39:03 ID:twfhgtWb
ところで、3の467文庫が復活したのは既出?
856名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 06:45:18 ID:UTqQE4wW
>>855
なにそれ
857名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 06:47:28 ID:fHLnM+9g
ちょっと上にあるSSはなんだ
〜型〜系とはタイトルついてないけど、文章の癖なんかまんまじゃないか。個人サイトのほうにもちゃんと載ってるし
858名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 07:37:16 ID:nsslcCtB
>>856
お前このスレで存在を知らないってモグリだぞ
859名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 12:33:21 ID:UTqQE4wW
>>858
ググったらわかった。モグリ呼ばわりも仕方ないね。
860名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 10:03:45 ID:wXg1G8Ra
テスト
861名無しさん@ピンキー:2010/09/14(火) 23:33:15 ID:TaxGQSAm
素クールと痴女の境目
862名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 03:54:24 ID:+JhCvx91
新ジャンル「クール痴女」

こうするともう本当にワケわからなくなる
863名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 04:47:33 ID:luRyckEW
その昔変態クールという新ジャンルがあってだな……
あれは素晴らしかった、何かに目覚めた
864名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 04:49:29 ID:luRyckEW
素直クールは感情に素直
痴女クールは欲求に素直
こんな感じじゃね?連投スマソ
865名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 20:42:56 ID:+1jF0Pbz
>>861
境目もなにも素直クールは常に開けっぴろげとは限らんわけで。
866名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 20:48:22 ID:vbMnwMFk
本屋でクーマゾ?というものを見た
867名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:41:03 ID:UtQBznXn
もう少ししたら投下します。糖分多めの34kbです。
もうすぐ512ですが、たぶん容量的には大丈夫と思います。
868名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:42:19 ID:UtQBznXn
-I.S.O-

 夕日が差し込む美術室。
 袖村勇馬(そでむら ゆうま)はイーゼルの前に座って、鉛筆を走らせていた。
 そんな彼を、横手から一人の女子生徒がのんびりとした様子で眺めている。
 美術室に他の生徒の姿はなく、時折グラウンドの方からクラブ活動の声が遠く聞こえてくるのみだ。

 ちょこんと、椅子の上で両膝を抱えるように座った姿勢で、女子生徒──榛名果歩(はるな かほ)が声を
かけてきた。
「ね、袖村君」
「ん、何?」
 ゆるく握った6Bの鉛筆を画用紙に滑らせていた手を止め、勇馬が右手に座っている果歩に視線を向けた。
 果歩は抱えた膝にほっぺたをくっつけてこちらを見つめている。椅子の上で体育座りのように膝を立てて
いるため、彼女の正面に座っている勇馬からはスカートの中が丸見えだ。
 一瞬、真っ白な下着が目に入ってしまい、勇馬は出来るだけ自然な動きで視線を画用紙に戻した。極力平
静を保っているため、彼女にはバレていないと思う。

 最近分かったことだが、同じクラスの榛名果歩は、どうも無防備なところがある。
 クラスの中では一番よく話す女子で、最近はこうやって放課後も一緒にいることが多くなってきた。
 普段は優等生然とした隙のない態度なのに、放課後になると気が緩むのか、スカートの存在を忘れている
ような時がある。ちなみに、勇馬はこの一週間ほぼ毎日のように彼女の下着を目撃している。

 女の子の下着をチラ見出来るのは、健全な男子高校生としては嬉しいものだ。それが、密かに想いを寄せ
ている女の子のものだった場合はなおさらだろう。
 だが、勇馬は内心少し複雑だった。

 榛名果歩は可愛い。
 思ったことを素直に口にする性格のため、ちょっと周りから浮いてしまう時もあるが、勇馬はそんな裏表
のない彼女に好感を抱いていた。
 自分は本来、長身でスタイルのいい、いわゆるお姉さんタイプの女性が好みのはずなのに、気がつけばク
ラスで一番背の小さい彼女を好きになっていた。
 下品な言い方かもしれないが、自分はむっちりと肉感的なスタイルの女性にそそられる。たまに友人と情
報交換するオカズも、そういったものばかりだ。西洋絵画の婦人のように、包み込んでくれるかのような肉
感が好きだ。
 それなのに、小さくて華奢な彼女が気になって仕方がない。
 制服のブラウスとニットベストも、彼女が着ると、まるでハンガーにでもかけているかのようにペタンと
していて、思わず抱きしめてその細さを実感したくなってしまう。
 ふとそんなことを想像してしまうたびに、勇馬は頭から不純な考えを追いだしていた。なんとなく、小さ
い彼女にそんな劣情を抱いてしまうのは、いけないことのような気がしてならない。

 そうやって、劣情と理性の間で葛藤している勇馬の心を、榛名果歩の無防備さがかき乱す。
 意図せず彼女のパンチラを目撃してしまうたびに、勇馬は内心激しく動揺してしまう。
 それに加えて、そんな無防備でいると他の男にも見られてしまっているのではないかと気になってしまい、
正直気が気ではない。
 彼女に「パンツ見えてるぞ」と指摘して無防備さに気付いてもらうことも考えたが、なかなか言い出すこ
とが出来ず、結果、気をもむ毎日を送る勇馬だった。

 今日もまた、意図せず見えてしまった好きな女の子の下着を記憶から抹消するべく、目の前の無骨な石膏
像を必要以上に凝視する。
 そんな勇馬に何気なく果歩が言った。
「きみって、そんなにカッコよかったっけ?」
「……………………は?」
 一瞬、何と言われたのか分からず、勇馬は呆けた声を出してしまう。
「なんかね、最近私、きみのことが気になっちゃって仕方ないんだよね」
「…………何言ってんだ?」
「だから、きみのことが気になっちゃうって話」
 何でもないことのように果歩が言う。
「…………」
 突然、いったい何の話をしているのか。
 唐突にヘンなことを言い出すのはいつものことと言えばそうだが、こういう内容は初めてだった。
869名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:42:36 ID:/Jtd5sEI
512じゃないぞ500だぞ
870名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:43:33 ID:UtQBznXn
 ぽかんとしたままの勇馬に気付いていないのか、果歩がマイペースに続ける。
「気がつけばいつもきみを目で追いかけてるし、用もないのにきみに話しかけちゃうし」
「…………」
「きみが私以外の女の子と話しているのを見ると、なんだか不安になってくるし、少しでも長くきみと一緒
にいたいから、こうして美術室にお邪魔してるし」
「…………」
 用もないのに最近毎日放課後、美術室まで着いてきてたのはそういう理由だったのか。と勇馬は半ば呆け
た思考のまま、どこか冷静になっている自分に気付く。
「ね、聞いてる?」
「……あー、うん。一応聞いてる」
 突然聞かれ、一瞬遅れて答えた。
 聞いてはいるが、何の話か全く分からない。
 勇馬はなんとなく画用紙に向き直り、デッサンを再開しようとした。が、
「よかった。きみに無視されたりしたら、私生きていけないかも」
「……はあ?」
 唐突なセリフに、思わず鉛筆を取り落としそうになった。
「だって、悲しいもん」
「あ、ああ、そう……」
 頬杖をついて、平然とした表情のまま、さも当たり前のように言う彼女に、勇馬は漫然と返事をすること
しか出来なかった。
 何が何だかよく分からない状態だが、勇馬には彼女を無視する理由はない。
「……別に、無視したりしないよ」
 好きなんだし、と心の中で付け足し、石膏デッサンを再開する。
「ホント? よかった。でね、」
 勇馬の言葉に、果歩は心なしか声を弾ませる。
 彼女の話にはどうやらまだ続きがあるらしい。さっきから一体何が言いたいのか分からず、もはや勇馬は
機械のように画用紙に石膏像の陰影を刻んでいくことしか出来ない。
 さっきまでと全く同じテンションのまま、平然と果歩が告げた。
「私、きみのことが好きみたい」
「…………」
 今度こそ勇馬は固まった。ぽきっと、鉛筆の芯が折れる。
 画用紙に芯の折れた鉛筆を押し当てた体勢のまま、まるでイーゼルの向こうにあるマルス像のように硬直。
 文字通り石化している勇馬に、果歩が怪訝そうに尋ねた。
「ホントにちゃんと聞いてる?」
「……き、聞いてるよ。びっくりしただけだ」
 喉から絞り出すように勇馬が答える。平静を装いながら、芯が折れた時に付いた跡を、練り消しで修繕。
「あ。絵、ゴメン。描いてる時にびっくりさせちゃってゴメンね」
「い、いや、大丈夫。消えるから」
 6Bで描いた線は濃い色合いだが、それは芯が柔らかく紙に付着しやすいために濃くうつるのであって、
消すこと自体は比較的容易に出来る。
 勇馬はぺたぺたと練り消しを押しつけて余分な線を消しつつ、半ば口ごもりながら聞き返した。
「てゆうか……、あの……。ホントに?」
「何が?」
 相変わらず平然とした様子で、果歩がきょとんとする。
「いや、その……。榛名が俺のこと、好きって……」
「うんホント。なんで?」
 もしかしたら、「きみは(私が)好きなんでしょう?」的なニュアンスのセリフを、「きみのことが好き」
と聞き間違えたのではないかと内心怯えながら聞き返したが、杞憂だったようだ。
 というか、
「な、なんでって……」
 むしろこちらがなんでと聞きたい。
 こんないきなり、何の前触れもなく告白されて、一体どういう反応をしていいのか、勇馬はもうほとんど
パニック状態に陥っていた。
 なんだ両想いだったのか、と頭の片隅で気付くが、混乱した思考とあまりに現実感のない状況に、その実
感がまるで湧かない。
「…………」
「…………?」
 そのまま、静寂が美術室を支配する。
 混乱中の頭で、必死に現在の状況を把握しようとしている勇馬と、そういう状態になっている彼に全く気
付いていないような様子で、きょとんと小首を傾げる果歩。
871名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:44:58 ID:UtQBznXn
「……あー、その、なんだ」
 しばしの沈黙後、やっとという感じで勇馬が口を開いた。
「な、なんで俺のことなんか好きになったんだ?」
「私がきみのことを好きになった理由?」
「うん。そう」
「分かんない」
「……は?」
 あっさり言われ、思わず間の抜けた声が出た。
「気が付いたらね、きみのこと好きになってたの」
 事もなげに言う彼女に、なんと反応していいのか分からず、勇馬は曖昧に返事をした。
「……そ、そうか」
「うん、そう」
 相変わらず平然と、彼女がうなずく。
 その軽さに、勇馬は実はからかわれてるんじゃないだろうかと思い始めた。
「私、異性を好きになったの初めてだけど、たぶんこれが好きってことなんだと思う」
 果歩は細い顎に指をあて、思い出すような仕草で語り出した。
「きみを見てるとね、なんだか幸せなの。でも、家に帰ってきみを見れなくなると、胸がすごく苦しくなる
の。みぞおちあたりがなんか気持ち悪くて、喉に物が詰まったみたいに息苦しい感じ」
 言いながら、左手で胸を撫でる。ちなみに、胸はほとんど真っ平らに見える。
「でね、気がつくとずっときみのこと考えてるの。晩ご飯食べてる時に『袖村君はどんなご飯食べてるのか
な』とか考えたり、お風呂入ってる時にも『袖村君はどこから先に洗うのかな』とか、『お湯は熱めと温め
どっちが好きかな』とか考えちゃったり」
「…………」
 いつものおしゃべりと同じ口調でとつとつと言い募る彼女に、勇馬は言葉が出なかった。
 果歩はなおも続ける。
「テレビを見てる時も、漫画を読んでる時も、ゲームで遊んでる時も、『袖村君はどの番組が好きなのかな』
とか『袖村君は普段どんな本を読んでるのかな』とか『袖村君は格ゲー得意かな』とか。もうずっと、朝起
きてから夜寝るまで、ずっときみのことばかり考えちゃうんだよね」
 あ、きみの夢を見ることもあるから、その時は寝てる間もだね。と、何でもないことのように彼女が言う。
「これって、きみのことが好きってことだよね?」
「…………」
 勇馬は、もはや自分が何を言われているのか分からなくなっていた。
 なんだかものすごいことを言われている気がするが、回らない頭ではまるで理解出来なかった。
 とりあえず、からかわれているわけではなさそうだということだけ、働かない頭でもかろうじて判断出来た。
 完全に思考停止し、固まっている勇馬を見て何を思ったのか、果歩が首を傾げた。
「あれ? この気持ちって好きってことだと思ったんだけど、そうじゃないのかな?」
「あっ、いや……」
 そのセリフを否定しようとして、一瞬言葉に詰まった。
「ど、どうだろ。分かんないな」
 果歩のセリフをそのまま信じるならば、それは紛れもなく自分に対する好意だと思うが、勇馬はそれを自
分が肯定するのが妙に気恥しく、言葉を濁してしまった。
「た、他人が思っていることなんて、正確には分からないだろ」
「そっか。そうだよね」
 濁した言葉を誤魔化すために、適当にそれらしく言ったセリフだが、果歩は納得したようだ。
「自分の気持ちは、自分しか分からないよね」
「……まあ、そうだな」
 自分でも分からない気持ちというのはあると思うが、今それを言っても話がこじれそうだ。
 いつの間にかカラカラに乾いていた喉を潤すために、手元のペットボトルを傾けながら、勇馬はとりあえ
ず頷いた。
「じゃあやっぱり、私はきみが好きなんだよ」
「……っ!」
 勇馬は口に含んだお茶を吹き出しそうになった。
「だって、こうやってきみのそばにいるのがすごく楽しいんだもん。好きじゃなかったらそばに居たいなん
て思わないし」
 言いながら、うんうんと果歩が頷く。
 ゴホゴホと軽く咳き込んでいる勇馬をそのままに、更に果歩が言い募る。
「それに、好きじゃなかったらキスしたいなんて思わないもんね」
「…………は?」
 咳き込んでいたためよく聞こえなかったが、なんだかとんでもないセリフだったような気がする。
872名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:46:10 ID:UtQBznXn
 勇馬は思わず呆然と彼女を見つめた。
 それを受けて、果歩が平然と言いなおした。
「聞こえなかった? きみと毎日キスしたいし、毎日セックスしたいって言ったの」
「…………待て。後ろのは言ってないだろ」
「聞こえてるじゃない」
 しれっと果歩が言う。
「そんなセリフ、普通は聞き間違いだと思うだろ……」
 あと、毎日なんてセリフもなかったはずだ。と突っ込もうとしたが、果歩が先に口を開いた。
「でも言わなかっただけで、セックスもしたいと思ってるのはホントだよ?」
「……んな……っ」
「きみとセックスするのを想像して、たまにだけど一人ですることもあるし」
「なっ、おま、何言って……!」
「ごめん嘘」
 間髪いれずに発せられたセリフに、勇馬は脱力してずっこけそうになった。
「たまにじゃなくて、実はほとんど毎日なの」
「そっちかよ!」
 思わず突っ込んだ。
「いやまあ、私も一応女だし、恥じらいというものがあるから、つい」
「もっと他に恥じらうべきところがあるだろ!」
 うおい! と思わず立ち上がりながら突っ込み、がっくりと脱力してそのまま着席。
 額に右手をあて、制するように左手を果歩に向け「落ち着け、な? とりあえず落ち着けよ」と繰り返す。
「私は落ち着いてるよ?」
「分かってるよ! ついだよ! 俺自身に言ったんだよ!」
 訳のわからない言いわけをしつつ、勇馬が果歩をちらりと見る。
 果歩は相変わらず両膝を抱えた体勢で、白い下着が絶賛公開中のままだ。
「……ちょっとちゃんと椅子に座りなさい。言っとくけど、さっきから白パンツが見えてるぞ」
 果歩に振り回されっぱなしの状況から少しでも脱しようと、あえて意地悪く聞こえるように言った。が、
「知ってるよ? 見せてるんだし」
「…………」
 カウンターで返された。
 勇馬はあまりのことに口が利けず、口をぱくぱくさせることしか出来ないが、「どういうことだよ!?」
と言いたいのは伝わったらしい。
「本当はね、きみの背中に寄りかかって、『あててんのよ』ってやりたかったんだけど、私の胸じゃあてて
るのが分からないって言われて、じゃあパンツを見せて『見せてんのよ』作戦で行こうってなったの」
 なんだよそれ……。と、本当に訳が分からず呆然となったが、
「……なあ、ちょっと待ってくれ」
 とてもスルー出来ないセリフが潜んでいたことに気付いた。
「……あててるのが分からないって“言われて”? ……見せてんのよ作戦で行こうって“なった”?」
「うん」
「……誰に“言われて”、どういう経緯で“なった”んですかね?」
 勇馬は嫌な予感全開で尋ねた。実のところ、尋ねがらスルーしちゃえばよかったかなと後悔していた。
「言われたのはあきちゃんに。見せてんのよ作戦は、かなちんに教えてもらった。この作戦で行けば必ず落
せるって」
 愛称で言われても勇馬には誰の事だかわからなかったが、あきちゃんとやらには心当たりがあった。同じ
クラスの女子で、果歩と仲が良い女子のうちの一人だ。
「私がね、袖村君のことが好きなんだけど、どうすれば恋人になれるかなってあきちゃん達に相談したの。
始めは『あててんのよ』作戦で行く予定だったんだけど、あきちゃんがあんたの胸じゃ効果薄いんじゃない
のって」
 そりゃあ、AAAサイズしかないから未だにソフトブラだけどさ。と聞いていないことまで言いながら、
両手を胸にかぶせる果歩。
 一体なんつー作戦を立てているんだ。と、心底呆れながら、そうかAAAサイズか。と深く心に刻み込み
こむ勇馬であった。
「それでね、かなちんに相談したら、普段から二人っきりの時にパンツを見せるようにして、告白するとき
は放課後の美術室でするのがいいって教えてもらって」
「……で、実行したわけだ?」
「うん」
 いつもの調子で、果歩が頷く。
 なんというか、もっとまともな作戦はなかったのかというか、そんな作戦を提案する友達はどういうやつ
なんだというか。
873名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:47:09 ID:UtQBznXn
 それよりも何よりも、ここ最近のパンチラが仕組まれていたものだったと知って、勇馬はなんだかもう恥
ずかしくて居ても立ってもいられなくなってきた。
 無防備な彼女にやきもきしてた自分は一体なんだったんだと、いたたまれなくなって顔を両手で覆いたく
なった。
 相手の気を引く行動を取るのは、恋愛において常套手段だと思うけど、こういう気の引き方は卑怯だと思う。
 頼むからそうやって男心を弄ばないで下さい! と彼女にこんなことを吹きこんだ連中に向かって、心の
中で叫ぶ。
「まあ、そんなわけで、私はきみのことが好きで、きみと恋人になりたんだけど」
 そんなわけってどんなわけだ。と、なんだか疲れ果てた勇馬は、口には出せず心の中で突っ込む。
 ぐったりとしている勇馬に、いつもの調子で果歩が言った。
「告白の返事、いつもらえる?」
「……っ」
 うっと、息を飲んだ。
 言われてみれば、と勇馬は思った。
 告白をされたわけだから、当然返事は返さないといけないが、不意の告白にそれだけで頭がいっぱいになっ
てしまって返事のことまで気が回らなかった。
「出来ればこの場で聞きたいな」
「あ、ああ、うん……」
 いつもの調子の彼女に釣られるように、気がつけば頷いてしまっていた。
 返事の内容は考えるまでもない。自分は彼女が好きなわけだから、それをそのまま伝えればいい。
 しかし、いざ「俺も好きだ」と言うとなると、身体が固まって動けない。
 口を曖昧な形に開けたまま、勇馬は固まってしまった。
 急速に顔面が熱くなってきて、きっと顔は真っ赤になっているに違いない。
 赤面している自分が恥ずかしく、余計に顔に熱がこもる。
 真っ赤になっている顔を見られたくなくて、勇馬は自然と俯いた状態になった。

「…………」
「…………」
 向き合って座った状態で、二人は沈黙している。
 一人は顔を真っ赤に染め、自分の気持ちを伝えようと、懸命に声を絞り出そうとしている。
 もう一人は彼とは対照的に、いつものように自然体で返事を待っているように見える。

 このまま黙っているわけにはいかない。
 俯いた状態のまま、勇馬が視線をわずかに上げると、いつの間にか果歩が抱えていた両膝を下ろし、行儀
よく両足を揃えて座っていた。
 揃えられた両膝の上に置かれた彼女の手は、こわばるように握りしめられていて、ほんのわずかだが震え
ているように見えた。
 それを見て、勇馬は覚悟を決めた。
 縮こまるように丸めていた背をスッと伸ばし、顔を上げて真正面から果歩を見る。
 相変わらず顔は熱く、真っ赤になったままだろうが、構うものか。
 顔を上げた瞬間、果歩がわずかに肩を震わせたのが見て取れた。
 思わず、待たせてゴメンと謝りたくなった。
 大きく息をひとつ。
 彼女の瞳をまっすぐ見つめ、勇馬が答えた。
「俺も、好きだ」
 その瞬間、ふっと果歩の肩から力が抜けたように見えた。
「俺も、その、榛名と恋人になりたい」
 正直、恥ずかしくて死にそうだ。特に“恋人”というキーワードが恥ずかしすぎる。
 でも、出来るだけ真剣に、ちゃんと自分の気持ちが伝わるように、彼女の告白に応えたかった。
 一瞬の静寂後、不意に果歩が立ちあがった。
「袖村君も、立って」
 その口調はいつものように平坦だが、勇馬には何かをこらえているような平坦さに聞こえた。
「……あ、ああ」
 その雰囲気になんとなく気圧され、遅れて頷き、勇馬も席を立つ。直後、
「えいっ」
「ぉわ!」
 がばっと、抱きつかれた。
 ほとんど飛び込むような形で、果歩が勇馬に抱きついてくる。
874名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:48:34 ID:UtQBznXn
「ちょっ、な……っ!」
 突然すぎて、何が起こったのか分からず、勇馬は固まることしか出来ない。
「告白して、恋人同士になったら、抱きしめ合うものじゃないの?」
 背中に手を回し、胸に顔を埋めた状態で、果歩が言う。
 表情は分からないが、口調は先ほどと変わらず何かをこらえているような平坦さだ。
「そ……っ、そうとは、限らないんじゃないか?」
「そうかな? でも私は抱きしめたいよ?」
 言いながら、胸に額をくりくりとこすりつけてくる。
「本当はすぐでも抱きしめたかったんだけど、椅子に座ってる時に飛び込んだら危ないかなって思って」
 それでさっき「立って」と言ったらしい。
「そ……、それはどうも、お気遣い頂き、恐悦至極に存じます」
 相変わらず、抱きしめられて硬直した状態で、勇馬は口だけを動かして答えた。
「うん。苦しゅうない」
 果歩も相変わらず、甘える猫のように額をこすりつけながら頷く。
「……つーか、気を回してくれるんなら、飛び込んでくること自体を言ってほしかったかな……」
「あは、そうだね。でも、きみの返事を聞いたら気が抜けちゃって」
 いつもの調子に聞こえるが、声がかすかに震えていることに勇馬は気付いた。
「腰が抜けて立ちあがれなくなるまえに、どうしても、抱きつきたかった、から」
 声の震えがはっきりと分かるほどになっていく。
「袖村君ごめん。もう、立ってられない、かも」
「お、おい。大丈夫か?」
 密着した彼女の小さな身体が、小刻みに震えているのが分かった。
「ね、支えて? 抱きしめて?」
「あ、ああ……」
 戸惑いながらも、勇馬が果歩の背中に腕を回す。
 腕の中に感じる彼女の身体は、想像していたよりもずっと細く、柔らかかった。
「はあ……」
 腕の中で、果歩がうっとりとしたような息をついた。
 ぎゅっと、今までよりも強く抱きついてくる。
「ね、もっと強くして?」
「うん……」
 腕の中に収まっている彼女の感覚に、勇馬は頭がぼうっとしてきた。
 彼女の要求に素直に頷き、背中に回した腕に力を入れる。

 初めて抱きしめる女の子の感触は、勇馬の想像をはるかに超えていた。
 小さくて、細くて、柔らかくて、温かくて。
 自分の腕の中にすっぽりと収まって、幸せそうにしている彼女を見ると、なんだか胸がいっぱいになった。
 胸がいっぱいになったら、両想いなんだという実感が急に湧いてきた。
 思わず声を上げたくなるような感情が、一気に胸にこみ上げてくる。
 暴力的なほどの衝動に、勇馬は堪らなくなって、より強く果歩を抱きしめた。
 彼女のつむじにキスするような格好で、全身で包み込むように抱きしめる。
 それに応えるかのように、彼女もより強く抱きしめてきた。
 彼女の震えは、ゆっくりと小さくなっていった。

「ね、袖村君」
 果歩はすっかり落ち着いたようだ。口調も、いつもの平然とした調子に戻っている。
「ん?」
「好き」
 腕の中に収まったままで、果歩が幸せそうに言った。
 それが、本当に幸せそうで、勇馬はなんだか嬉しいやら可笑しいやらで、軽く吹き出してしまった。
「なんで笑うのー?」
「や、ごめん。なんか笑っちゃった」
 くくくっと、喉の奥で笑いながら、勇馬が謝る。
 もー。真面目に言ってるのに。と果歩。そう言いながらも、果歩も楽しげな口調だ。
「でも、ちょっと気持ち分かるかも。私もなんか嬉しくって、顔がにやけちゃって戻らないの」
「え、ホント? ちょっと見せて」
 いつも平然とした表情を崩さない彼女がにやけるとは。
 勇馬は思わず見たくなって彼女の顔を覗こうとするが、果歩は胸に顔を埋めたまま離れない。
875名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:49:38 ID:UtQBznXn
「駄目。恥ずかしい」
「さっきまで平気でパンツ見せてたくせに」
「それは平気だったけど、これは恥ずかしいの」
 からかうように意地悪く言うと、ちょっと照れているような口調で果歩が答える。
 どうやら本当に恥ずかしがっているらしい。
 その様子に、あああ……っ。と勇馬が心の中で大きく息をついた。
 駄目だ、可愛すぎる。
 果歩が可愛いという気持ちで胸がいっぱいになって、もうどうしていいか分からない。
 この衝動は、なんと形容すればいいのだろうか。
 とにかく果歩が可愛くて可愛くて仕方なく、勇馬はもうそれしか考えられなかった。
 うわあああ……! と、心の中で身体が捩じ切れるんじゃないかというほど悶えまくった。
 そのまま、勇馬は高まるテンションに身を任せた。
 抱きしめた果歩の髪の毛を撫でたり、背中を愛おしげにさすったり、つむじに顎を乗せてこすりつけなが
ら髪の毛の匂いを嗅いだり。
 それに応じるように、果歩も身体をもじもじさせて、より密着してくる。
 今まで寄りかかるように抱きしめていた体勢から、もっと密着するように身体を寄せる。
「好き。好き。好き。ホント好き。大好き」
 独り言のように言いながら、果歩が額を胸板にくりくりと甘えるようにこすりつけてくる。
 上半身もぺったりと密着させ、下半身も、勇馬の片足を太ももで挟み込むようにして密着し、身体全体で
抱きついてくる。

 どのくらいそうしていただろうか。
 感情の赴くままに、彼女を抱きしめて、撫でて、匂いを嗅いで。
 勇馬はまるで五感すべてで果歩を感じようとするかのように抱きしめた。
 それは彼女もそうだった。勇馬と同じように、抱きしめて、胸に顔をこすりつけ、匂いも嗅ぐ。
 二人の時間を忘れているかのような睦み合いは、徐々に変化していった。
 抱きしめあっているのは変わりないが、二人の呼吸が徐々に荒くなっていく。
 勇馬は、完全に欲情していた。
 下半身はとっくに目覚めており、痛いくらいに勃起して制服のズボンを盛り上げている。
 隙間がないくらいに密着しているため、勃起した股間がズボン越しに彼女のお腹に当たっている。
 欲情しているのは果歩も同じらしい。
 相変わらず勇馬の胸に顔を埋めたままだが、隙間から荒い息が漏れているし、密着している身体をもじも
じとくねらせて、腹部に当たっている勇馬の股間をぐりぐりと刺激してくる。
 勇馬はもう、我慢出来なかった。
 はぁはぁと荒い息を付きながら、背中に回していた手を下へ。プリーツスカート越しに、彼女の小さなお
尻に手を当てる。
 途端に、腕の中で彼女がぴくんと反応した。
 正直、このまま劣情に身を任せ、彼女のお尻を揉みしだきたいが、勇馬はどこまで積極的になっていいの
か分からず、彼女のお尻の上の方に手を当てている状態で固まってしまう。
「……こ……」
 勇馬はカラカラに乾いた喉を唾を飲み込んで潤し、なんとか声を絞り出した。
「このくらいにして、そろそろ離れようか……?」
 ああああ! 俺のヘタレ!
 ここまで来て、それはどうなんだと、勇馬は心の中で絶叫した。
 でもここは学校だし、そりゃあ美術室には滅多に人は来ないけどやっぱりマズイだろ? という気持ちと、
ここで男にならずにどこで男になるんだ、彼女だってその気になってるだろ? という気持ちが脳みそを綱
引きしている。
 離れようと言ってはみたものの、手はお尻を触ったままなのが、より一層情けない。
 押すか、引くか。理性と性欲の綱引きで、勇馬の脳みそがショート寸前になった時、
「や」
 ごく簡単に一文字で、果歩が答えた。
「……え?」
 思わず聞き返した勇馬に、胸に顔を埋めたままで果歩が言う。
「や。離れたくない」
「い、いいのか?」
「うん」
 胸に顔をうずめたままで頷き、続ける。
「私さっき言ったよね。きみと毎日でもセックスしたいって」
「あ、ああ……」
 確かに言っていた。しかし、
876名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:50:28 ID:UtQBznXn
「いいのか? ここ、学校だぞ?」
「そんなの関係ない」
 勇馬のセリフを遮るように、果歩が言った。
 平坦な口調の奥に、抑えきれない興奮が見え隠れしているのを、勇馬は感じ取った。
「袖村君」
 果歩がずっと胸に埋めていた顔を上げ、勇馬を見上げる。
「早く、セックスしよ?」
「……っ!」
 その顔を見て、勇馬は息を飲んだ。
「私、もう、ホントにダメ。我慢できない。ね、セックスしよ? ね? 離れるなんて言わないで。お願い。
お願いだから、セックスしよ」
 顔を真っ赤に染め、瞳を潤ませて、果歩が訴える。
 言いながらも、小さな身体をくねくねさせ、勇馬の股間を刺激してくる。
 興奮のせいか、言葉を途切れさせながらも早口で訴えてくる。
「袖村君、好き。好きなの。だから、ね? セックスしたいの。お願い早く。早くセックスしよ? セック
ス……──あっ」
 気がつけば、勇馬は果歩を抱きしめていた。
 勇馬はもう完全に理性が吹き飛び、劣情のままに彼女とセックスをすることしか考えられなくなっていた。

 * * * * *

「んっ、んぅ……。ちゅ、ん、んっ」
 二人とも床に膝立ちになり、密着して唇を重ねている。
 まるで貪るような激しいキス。
 唇をぴったりと重ね、お互いの口内で舌を絡めあい、唾液を交換し合っている。
「ちゅ、んぅ、んっ、あっ、は、んぅう……」
 顎先から涎が滴り落ちるような激しいキスを繰り返しながら、時折、果歩が身体を震わせる。
 二人はキスしながら、お互いの下腹部をまさぐり合っていた。
 果歩の小さい手が、制服のズボン越しにガチガチになった股間を撫でまわしている。
 勇馬の手はスカートの中に潜り込み、下着越しに秘所をいじっている。
 ふかふかした柔らかい素材のショーツは、もうすっかりびしょ濡れになっていて、温かい粘液が勇馬の指
に絡みつく。
 割れ目に沿うように中指で秘裂をこすると、ぐじゅっと愛液が染み出し、果歩が身体を震わせた。
「んっ、ふ、あっ、ああ……っ」
 ほとんど唇がくっついた状態で、果歩が気持ち良さげに喘ぐ。
 その反応に、勇馬は興奮で喉がヒリつくのを感じた。
 自分の手で彼女が感じている。こんなに下着から滴るほどに濡れて、彼女が感じている。
 堪らなくなって、より激しく果歩を攻める。
 中指の腹で、ショーツの上から割れ目をえぐるようにして愛撫。
「あっ、ああ……ッ!」
 途端に果歩が反応した。
 小さな身体を可愛らしく震わせ、真っ赤な顔を切なげに歪ませる。
 打てば響くような彼女の反応に、勇馬も興奮を高めていく。
「ふあ、あッ、んっ、や、やン、きもちい、あぁッ」
 嬌声を上げながら、堪らずといった感じで勇馬にしがみつく。
 勇馬の股間を刺激していた手は止まっており、彼女の余裕のなさを物語っていた。
「あーーっ、ああーっ、だめ、きもちい、きもちい、も、もう、私」
 強すぎる快感に耐えるように、果歩が勇馬の首に腕を絡め、ぎゅっとしがみつく。
 あーっ、あーっ、と甲高い声で喘ぎながら、密着した身体をビクビクと跳ねさせる。
 彼女の反応が可愛すぎて、勇馬は我を忘れて攻め続ける。
「だめ、だめ、もう私、やッ、だめ、も、イキそ、イキそうなの! やぁッ! もぉ……!」
「いいよ! イッていいよ!」
 絶頂を訴える彼女に堪らなくなって、攻める手を激しくする。
 ぐちゅぐちゅと水音が立つくらいに激しく、彼女の秘所を愛撫。
「あーーッ! あーーッ! イク、イッちゃう! あああッ! やッ、イッ……!」
 ビクンッ! と身体が跳ね、直後、
「あああああーーーッ!!」
 ひと際大きな嬌声を上げ、果歩が絶頂に達した。
「ふああッ! ああ……ッ! あああああ……ッ!!」
 ぎゅうううっと力いっぱい抱きつきながら、小さな身体をガクガクと痙攣させ、果歩が絶頂に悶える。
877名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:51:22 ID:UtQBznXn
「あ、ふああ……、あ、あああ……!」
 力いっぱいしがみついたまま、絶頂の余韻にカタカタと身体を震わせる果歩。
 自分の腕の中で、小さな身体を震わせながら悶える彼女が、可愛くて可愛くて仕方がない。
 果歩が気持ちよくなっている様を見たいがために今まで攻めていたが、もう限界だった。
 股間はもうこれ以上ないほどガチガチになって、チャックをはち切らんばかりに勃起している。
 これ以上、可愛い彼女が悶えている姿を見ていると、それだけで出てしまいそうだ。
 興奮のあまり震える手で、絶頂の余韻に肩で大きく息をしている果歩を床に横たえる。
 逸る気持ちを抑えるように唾を飲みこみ、勇馬が果歩に迫る。
「その……いいか? 俺、もう……」
 彼女の返事を待たずに、震える手でベルトを緩め、ズボンをトランクスごと下ろす。
 ガチガチになった肉棒が弾かれたように飛び出し、お腹にくっつくほどにそそり立つ。
 その瞬間、床に仰向けになった果歩が、腰を震わせた。
 潤んだ瞳で勃起した股間を見つめている。
 はぁはぁと荒い息を吐きながら、果歩が頷いた。
「うん……。私も、入れてほしい。だから、これ」
 果歩がスカートのポケットに手を入れ、何かを取りだした。
「……ゴム?」
「うん」
 半透明のセロファンに包まれたそれは、まさしくコンドームだった。
 3つ連なっているそれを、勇馬が受け取る。
「……用意がいいな」
「うん。袖村君とセックスするために、持ってきたの」
 包みを一枚切り取り、ギザギザに沿って袋を破る。
 初めて手にしたコンドームに、勇馬は上手く付けることが出来るかどうか一瞬不安になったが、スムーズ
に付けることが出来た。
 ころんと仰向けになっている果歩にのしかかり、スカートの中に手を差し入れる。
 腰を浮かせた果歩から、びしょ濡れになった白いショーツを脱がし、脚を開かせる。
 初めて見る女性器に、すでに限界以上に勃起している肉棒が、さらに大きくなった気がした。
「じゃあ、挿れるぞ……?」
 改めて確認を取ると、果歩がこくこくと頷いた。
 見ると、まるで待ちきれないかのように腰をもじもじとさせている。ぬるぬるになっている割れ目もわず
かにひくついており、とろとろと新しい愛液が溢れてきているのが見て取れた。
 勇馬は荒く息をつきながら、自分でも驚くほど熱くガチガチになっている肉棒を掴み、ぬかるんだ割れ目
に当てがう。そのまま腰を進ませて挿入。
 想像よりも入口がきつく、ぐっと力を入れて押し進めると、ぬるっと吸い込まれるように亀頭が飲み込ま
れた。勢い余ってそのまま半分ほど挿入。
「あ……っ! あぅ……!」
 直後、果歩がぎゅっと縮こまった。
 眉根を寄せ、耐えるように身体をこわばらせる。
「だ、大丈夫か?」
「うん……。平気。思ったより痛くなかった」
 果歩は2、3度大きく息を吐くと、潤んだ瞳を細めて微笑んだ。
「痛いけど、嬉しいの。私たち、セックスしてるんだね」
 本当に嬉しそうに、果歩が言う。
「きみと両想いになれて、セックスまで出来て、私今、すごく幸せ」
「……っ!」
 見たことのない彼女の満面の笑みに、勇馬は言葉に詰まった。
 もう駄目だ。自分はもう完全に彼女にやれてしまった。
 半分ほど埋まった肉棒が、持ち主の心情に呼応するようにビクンと跳ねた。
「あっ、ナカで……」
 勇馬は完全に理性がすっとんだ。
 果歩の細い腰を両手でつかみ、腰を振り始める。
「あッ! あああッ!」
 初めて受け入れる肉棒の刺激に、果歩がのけ反る。
 前戯で一度達しているためか、初めての挿入にも関わらず、果歩の膣はやわらかくほぐれており抽送はス
ムーズだ。
 温かく柔らかい膣内の感触に、勇馬は腰がぞくぞくと震えるのを感じた。
 本能のままに腰を振り続ける。
878名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:52:06 ID:UtQBznXn
「あッ、や! ナカ、おっきい……! これ、ああッ!」
 初めて感じる肉棒の刺激に、果歩が戸惑いながらも身体を震わせ、喘ぐ。
 その様子に、勇馬の興奮が高まる。
 勇馬は果歩の両脚を抱くように抱え、より深くまで腰を進ませる。
「あッ! あーーッ! それ、おく、きもちいッ! ああーッ! ああーッ!」
 甘く蕩けたような嬌声を上げ、果歩が身体を可愛らしくくねらせる。
 鼻にかかったような甘えた声で、きもちい、きもちいと繰り返す。
「ああもう、可愛すぎるよ……!」
 勇馬は思わずつぶやき、より激しく腰を振る。
 じゅぶじゅぶと淫らな水音を立て、果歩の膣内に肉棒が出入りする。
「きもちいッ! きもちいいよぉ……! あンッ、やあんッ!」
 語尾にハートマークが付いているような甘い嬌声を上げ、果歩が快感に悶える。
 小さな身体を可愛らしくくねらせ、蕩けたような表情で、果歩が夢中になって快楽を味わっている。
 その様子に、勇馬の腰が震える。
 まだ一度も達していない勇馬はすでに限界に近く、迫りくる射精感を奥歯を噛みしめて堪えていた。
「や、ああんッ! あン、あッ! 好き! 好きなの! 大好き!」
「俺も、好きだ……!」
 覆いかぶさるような体勢に変え、密着して、打ち付けるように腰を振る。
「ああーッ! ああーッ! 好きッ! 好きッ! あ、あーッ! 好きぃッ!」
 勇馬の首に腕を巻きつけ、果歩が甘い嬌声を上げる。
 感極まったように甲高く、心の底から幸せなそうに甘く「好き! 好き! 好き! 好き!」と繰り返す。
 耳元で繰り返されるその声に、勇馬は限界が来た。
「うあ、出る……ッ!」
 溜まりに溜まった射精感に、腰がぞくぞくと震え、身体がこわばるように力がこもる。
「うん! 出して! イッて!」
 心底嬉しそうに言いながら、果歩が首に回した腕に力を込め、ぎゅっと抱きしめてくる。両脚も勇馬の腰
に絡ませ、身体全体でしがみついてくる。
「うぐ……ッ!」
 堪える間もなく、勇馬が達した。
 ビューッ! ビューッ! と精液が放出され、そのたびに肉棒がビクビクと跳ね、射精の快感に腰が震える。
 同時に、
「あッ! ああああ……ッ!」
 膣内で跳ねまわる肉棒と、ゴムの中に溜まっていく精液の熱さに、果歩も身体を震わせる。
 ぎゅっと勇馬を抱きしめ、心地よさそうな吐息を漏らす。
「は、あ……ッ、すき、すきぃ……。あああ……ッ」
 そんな果歩が可愛くて堪らず、繋がったままキス。
「んっ、ちゅ、んぅ……」
 ちゅっちゅとついばむようなキスを繰り返し、鼻がくっつくような距離で見つめ合う。
 真っ赤な顔に潤んだ瞳で、果歩が幸せそうに微笑む。
「すごく、気持ちよかった」
「俺も」
 見つめ合ったまま、またキス。
「ちゅ、んぅ……。ね、袖村君」
「ん?」
「ゴム、あと2つ余ってるよ?」
 ぷっ、と思わず噴き出した。
 笑いながら勇馬が尋ねる。
「したいんだ?」
「うん」
「即答だな」
「だって気持ちよすぎるんだもん。こんなに気持ちいいなんて思わなかった。それに、すごく幸せ」
 果歩は本当に嬉しそうだ。
 そんな彼女を見て、勇馬は萎えかけた股間がむくむくと大きくなっていくのを感じた。
 思わず抱きしめた勇馬の耳元で、果歩が熱っぽく言った。
「続き、しよ?」
879名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:55:28 ID:UtQBznXn
 結局その後、すぐにゴムを付け替えてもう1戦行ったところで、時間的にこれ以上学校に残っているわけ
にもいかなくなり、学校から出た。
 下校はしたが、それで終わりではなかった。
 「うち、今日は誰もいないから」と果歩に誘われ、そのまま家にお邪魔して、彼女の部屋もう1回。それ
でも飽き足らず、二人はお互いを求めあい、休憩をはさみながら幾度も交わった。
 蕩けたような甘い嬌声を上げ、小さく華奢な身体を可愛らしく反応させる果歩に、勇馬は夢中になった。
 快感に悶え、絶頂に震える果歩が可愛くて堪らず、勇馬は夢中になって攻め立て、そのたびに果歩は登り
つめた。
 果歩も、勇馬に抱かれる心地よさと幸福感の虜となり、愛しい彼が与えてくれる快楽に溺れた。
 もう飽きるほど「好き」と囁き合ったが、そのたびに気持ちが昂り、多幸感に酔った。
 心も身体も、気が狂いそうになるほど気持ちよく、幸せで、二人は貪りあうようにお互いを求めた。
 恋人同士の睦み合いは、その日夜遅くまで続いた。

 * * * * *

 セックスをしすぎると、腰が痛くなるものだと思っていた。
 一体どこでその知識を仕入れたのか思い出せないが、勇馬はそれが間違った知識だと身をもって思い知っ
た。少なくともそれは、自分には当てはまらないことだと判明した。
「太ももが痛ぇ……」
 翌日の登校途中、思わず声に出た。
 まるで、マラソンをした次の日のように、太ももがパンパンに筋肉痛になっていた。太ももほどではない
が、背中や腕も鈍く痛む。
 正直、昨日ははっちゃけ過ぎた。
 腰がやばいかもと覚悟はしていたが、まさか太ももにくるとは予想外だった。
 セックスって筋肉痛になるんだな……。と、軋む身体で通学路を歩く。
 両脚を引きずるように歩きながら、榛名もどこか筋肉痛になってるかなと、昨日出来たばかりの恋人に思
いを馳せていると、
「おはよ。袖村君」
 果歩が後ろから小走りにやってきた。
「おはよう。……どこか身体ヘンじゃないか?」
 平然とした様子なので、気になって聞いてみた。
「別に? あ、初めてだったから心配してくれてるの?」
「ん、まあ……」
「ありがとう。大丈夫だよ。女の子は初めての後は痛くて歩きにくくなるって聞いてたけど、全然平気」
 身体を引きずるように歩いている勇馬とは対照的に、果歩の足取りは実に軽やかだ。
「そ、そうか。それは、よかった」
「うん。心配してくれてありがとう。大好き」
 嬉しそうに言われ、なんとなく口ごもってしまった。
 物理的に傷を負ったはずの彼女が何ともないのに、男の自分が筋肉痛ごときで泣き言を言うわけにはいかない。
 それに、何ともないに越したいことはない。
 勇馬は太ももの痛みを無視し、平然と歩きだしたが、
「今日もまたいっぱいセックスしようね」
 嬉しそうな彼女の言葉に、ぎしっと固まってしまった。

終わり


以上です。
すみません。
512だと思っていました。
次スレ立てておきます。
880名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:57:52 ID:UZl4+kkY
GJ!!
881名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 22:58:47 ID:UtQBznXn
882名無しさん@ピンキー:2010/09/15(水) 23:15:25 ID:v8nB+Vga
GJ!&スレ立て乙!
883名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 00:30:15 ID:CJNeRtW0
GJとスレ立て乙を君に贈ろう。
884名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 01:28:14 ID:4I8C6+g2
GJ
885名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 08:34:24 ID:8oh7dPVX
これは乙じゃなくて云々
886名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 09:51:07 ID:Hn+QV8rA
まだようりょうあるのかどうなんだろ?
887名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 04:31:01 ID:hVG7bqLA
新人ですが、埋めネタを一つ

人がまばらになったスレで、僕とクーは向かい合って、
買ってきたカステラをつつき合いながら会話をしてる。

「容量もあんまないし、埋めるらしいぞ」

「・・・」

「みんな移動したのか、静かだな」

「・・・」

「珍しく黙り込んでどうした?甘いもの苦手だった?」

「・・・」

無言で突然ガタンと音を立てて席から立ちあがるクー。
僕は、クーの次の行動に思わず目を丸くしてしまった。
クーは両手で僕の頬に手を添え、そっと顔を近づけた。
躊躇わずにクーの柔らかい唇が僕の半開きの唇を塞ぐ。
この超展開には、流石の僕も思考回路がショート寸前。
舌を絡ませてからどれくらいの時間が流れただろうか?

「・・・ふぅ」

「あ、あのー・・・・、クー?」

「とっても美味しかったよ。おかわりもらえるかな?」

僕は心の中で呟いた。クー、それはどっちの意味かな?
888名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 09:14:01 ID:tSnVb5tC
GJ!
889名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 23:48:43 ID:tl82Zybu
埋まったか?
890名無しさん@ピンキー:2010/09/17(金) 23:57:24 ID:6/QyDQhh
まだみたい……
891名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 00:27:45 ID:ryOe42r2
512KBまでだっけ?
892名無しさん@ピンキー
500だっつってんだろダラズ