即死回避保守。
>>3 携帯でも見れるようにしてもらえないだろうか?
どっかに上げないと無理なんとちゃう?
携帯でzipって解凍できるの?
残念ながら保管庫サイトを運営してくれる奴が現れない限り、
携帯じゃ保管庫2は読むのは無理。諦めるか、PC買うかの二つに一つ。
では、新スレ第一作有り難く投下します。
と、言っても前スレの続きの「逆まる」です。
改めてどう言う性質の作品なのかと申しますと
今回は千雨ネタなのです、が、
これがとにかくダークです、ダークで鬼畜です。おまけに新趣向です。
スレの性質上余り複雑な事はしませんが、ある種のゲームの様に、本ルートがあって、
途中で本ルートを外れてそのまま完結する枝ルートと、分岐して結局本ルートに戻る分岐ルートが若干あります。
その、話の幹となる本ルートですが、ダークで鬼畜で全くと言っていい程救いの無い、
何考えて作ってるんだと言いたくなる様なとんでもない代物です。
とてもじゃありませんが千雨ファンとそれなり以上の倫理観の持ち主にはお勧め出来ません。
ついでに一カ所だけ(やや微妙?)グロも予定しています。
今までやって来たみたいなのは通常二次創作と言いますが、今回はリスペクトを込めて
三次とでも言うべき要素があります。
お読みになる際にはそんなこんなをお含みの上で、投下始めます。
(本ルート再開・前スレ
>>359から続く)
「ちっうちゃーん♪」
スポットライトと男どもの歓声の中、カラオケボックスで飛び跳ねながら熱唱する今日のちう様は、
腿丸出し臍丸出しセーラー服姿で、うなじから頭の上にぐるりと縛った黄色いリボンを揺らしていた。
くめりと回った千雨が、ドンと右足で壁を蹴り、両脚90度体勢でぐいっと首を横に向けて
室内の男どもを見据える。
「ただの豚には興味はありません、
下僕と奴隷とドMがいたら私の前に跪きなさい。以上!」
「ちうさまーっ!」
「一生付いていきまーっすっ!」
明らかに丸出しの腿もその奥も丸見えの位置で男共は平伏していた。
「オッケーッ、きょうもちうは元気だぴょーん♪
えーいっ!」
画面の中でウインクした千雨が、
白いセーラーをジョンベラの下で結ばれた赤いリボンのあたりまでぺろりとまくり上げた。
「キタキタキタキタキタキタキタキタ美乳キタ――――――――――――――ッ!!」
「ちうちゃんかわいーっ!」
「ぷるぷるおっぱい触りてえぇーっ!」
「えいっ!」
ぴょんと男たちの中に跳んだ千雨が、叫んだ男の両手を取って掴ませる。
>>10 「オオオオオオオ生乳あぁあぁあーーーーーーーーーー」
「衛生へーいっ!」
「はいっ!」
「衛生へぃぃーーーーーっ!!」
バッと超絶ミニスカートを上下した千雨の前に絶叫が轟く。
「べっ、別に見せたい訳じゃないんっ、だからっ、ねえんっ、あっ、あんんんっ…」
カラオケステージに座り、大きく脚を広げた千雨が切れ切れに言いながら中心をまさぐる。
左手で形のいい乳房を揉む。
まくり上げられたセーラー服の下が全裸である事を十分に目の当たりにしながら、
男たちが喘ぎ熱い蜜の溢れる千雨を食い入る様に見入っている。
「あっ、ああんっ、あっ…分かってる?べっ、別に
ちうのぐちゅぐちゅオマ○コがあんたたちのチ○ポを欲しがっちゃって
入れて入れてズンズン入れてとか言ったりしてる訳じゃないんだからねっ!
あっ、ああっあっ、入れて…ギンギンの早く入れなさいっ!!
んんっ、んっ…ぷはっ!濃いじゃないのっ、んんっ、んっ…
べっ、別にっ、こんなオチ○チン早く起っきさせてちうのヌルヌルオマ○コにズンズンいっちゃってとか
狙ってるわけじゃないしー…」
「おいおい、なんで途中からギャル語になってんだよー」
マンションのたまり場で、オフ会の隠しカメラ録画を見ていたチンピラの一人が突っ込みを入れる。
「しゃーねーだろ、ほらー、ちうちゃんお目々とろーんってイキまくりなんだからさー、
ツンツンツンツンなんてやってらんねーっつーの」
画面の中、吐き気がする程淫らな自分、
ほとんど全裸を見せながら、あくまでセーラー服をまくり上げられているだけと言う一線を死守し
ボックスの床に這って後ろからも前からもねじ込まれ貫かれて揺れ動いている。
茶番を続けながら、両手でしごいて噴射させたものが髪に、リボンに顔にぬるりと流れる。
喉を鳴らして飲み干した先から垂れそうなものをくわえ込み、新たに準備させる。
ぷりんとした尻を抱えられ、腰を振って繋がりを擦り付け、
何もかも忘れたかの様に女として恐るべきリスクを刻一刻体の中に刻み込んでいる。
剥き出しにされた白い肌に汗を浮かべ、甘ったるいアニメ声で卑猥な言葉を並べる口は、
いつしか男そのものに塞がれ、その隙間から漏れるのは牝の喘ぎだけ。
自分、それは全部自分、
ソファーに座り、遠くの景色を眺めるかの様に、自分の姿を静かに瞳に映し続ける。
左から抱き寄せられ、
座りながら左から抱き寄せられ、乳房を掴まれる。
今ここでは主の気まぐれにより人として布一枚まとう事すら許されていない。
歳の割りには豊かな胸の膨らみも、臍の下の黒くかげった所も、
ここ何年かで恥ずかしくも誇らしく恥ずかしくも嬉しく思えたものは、
その喜びを共にすべく待つべき人も待つ事なく誇りも全て略奪され晒しものになり笑いものになっている。
それが、長谷川千雨、ちう、今の自分。
ちょっとですいませんが今回はここまでです。続きは折を見て。
細切れですいませんが、今回の投下、入ります。
(相変わらずエグイ作品です、注意書き
>>10)
>>11 (分岐ルート1)
マンションの浴槽で、千雨がプラスチックの桶に入ったローションをマットに座るボスの背中に垂らし、
自分の体にも浴びせる。
千雨がボスに後ろから抱き付き、ぷるんと若々しい弾力がぬるりとした滑らかさを加えてボスの背中に伝わる。
抱き付いたまま千雨が体を上下させ、時々ぬるぬるとぬらついた胸にボスの腕を挟んで磨くごとに
その柔らかさと弾む感触がボスの体を刺激していく。
そうしながら、千雨は、ローションにまみれたその柔らかな掌に、正面で既に猛った男の塊を柔らかく握り、
より硬く奮い立たせる。
ボスが、頭の後ろで手を組んでマットの上に大の字に寝そべり、
その仰向けのボスの体にローションを垂らしながら、千雨はうつぶせに体を重ねる。
ボスと体を重ね、円を描く様にローションまみれの体を押し付けその弾力をボスに楽しませていた千雨は、
体を起こし、ボスの胸に跨る様に座る。
「ちうちゃんのたわしはまだまだちょびっとだからねー。
でも、大分マットプレー上手んなったんじゃないのー?」
浴槽からボスの弟分がニヤニヤ笑ってヤジを飛ばす。
「そりゃあ、俺の仕込みのたまものよ。
それに、エロエロちうちゃんの才能な。
ほらー、エロちう大好きなのビンビン準備出来てんぜー」
「ん、あっ」
千雨がローションにまみれてそそり立ったものを自らの女に沈め、腰を動かし始めると、
ボスは身を起こし千雨と対面する形になる。
声を上げ、腰を上下に動かし時にくねらせる千雨の照明にてらてらと輝く白い体を
浴槽から弟分がニヤニヤ笑って見ている。
ボスが千雨を抱き締め、そのぬるりとした中の柔らかな弾力をしっかと味わう。
それだけに、繋がった腰の動きだけが密度が濃くなる。
「んんっ、んんんんっ…」
千雨の腕もボスにしがみつき、注ぎ込まれる時の痙攣をその肌にぴったりと伝えながら自らの身も震わせていた。
体を洗い流したボスが湯を上がり、千雨は体を洗い流すと浴槽に入る。
「ひっへっへっへ…おっ、おおっ…」
二人には狭い浴槽に入った千雨は、早速、ぬるま湯から浮上したグロテスクな潜望鏡を口に含んだ。
>>12 「おう、お楽しみだったなぁ」
マンションのリビングで、チンピラの一人が、
潜望鏡からフルコースを無料堪能して風呂場を出た仲間に缶ビールを放る。
「ああ、すっかりマットプレーも様になってよぉ」
缶ビールをキャッチしたチンピラが、缶を開けながら言った。
「今度俺らの番だからなー、しっかし、ありゃ掘り出しモンだよなぁ」
「ああ、今月だけでどんだけ稼いでんのよあのヤリマ○」
「一日十本当たり前やりまくりのイキまくり、あれで○学生ってんだから末おっそろしー」
「まだまだいけるぜあのちうちゃんならよー、オフ会だけでもあんだけ稼いでんだ」
「とーぜん、あんたいい金づる誰が手放すかっつーの。
俺らの財布と公衆便所、精々使わせてもらわねーともったいねぇって」
「すっかり馴染んじまってるからなぁ、最初ピーピー泣いてたのも刺激的だってけどよぉ、
今じゃぐちょぐちょ濡れ濡れヒーヒー言ってやがる」
「お前ドSだからなぁ、今度また狩り行くかぁ」
「捕まんのだけは勘弁してくれよぉ」
「誰に言ってんだって」
「最悪そん時でも俺らの名前だけは勘弁だぜ。
俺はドスケベちうちゃん大満足でございますーってよぉ、
あのピチピチのがチ○ポおねだりでアンアンよがりまくりってのが」
「よ、ロ○野郎、いや、分かる分かる、ガキの癖に剥いたらいい体してんしな。
うるうるしてオチ○チンちょーだいちうちゃんイッちゃうーってなぁ」
リビングでどっと笑い声が起きる。
「オフ会で稼ぐだけ稼いで、後は送り迎えでイメクラから風呂屋、裏ビデオにしてさばいて…」
「ひゃははは、チ○ポしゃぶらせて骨までしゃぶるー、鬼畜のセオリーだよなー」
…ズリッ…ズリッ、ズリッ…
「…ちうがー、…これからみんなにー…」
…ズリッ…ズリッ、ズリッ…
「…新作コスをー、………おひろめするぴょ――――――んんんんんっっっ♪………」
少しでしたが今回はここまでです。続きは折を見て。
>>14 へー、こんなサイトあるんだ。
・・・と思って試してみたけど、上のアップローダーには対応してないっぽい。
誰か成功した人いる?
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>13 気が付いた時には、千雨の体は空にあった。
「ネギ先生っ!?」
「いいですか、これから公園に着地します。トイレで着替えて地下鉄に乗って下さい、それで…」
ネギは、呆然と聞いている千雨に着替えのバッグを押し付ける。
「いいですねっ!」
「は、はいっ!」
千雨は、言われた通り地下鉄に乗り、それから寮の部屋で再びネギと顔を合わせていた。
「一体、どう言う事なんですか?」
千雨は、恐る恐る口を開いた。
「あれから、あの周辺でちょっとした事件があって、地下鉄の防犯ビデオは全て警察に回収されます。
つまり、千雨さんがあの時間に地下鉄に乗っていた事が証明されます。
あの時間に地下鉄に乗っていた人間が、マンションで事件を起こす事は時間的に不可能なんです」
「先生…先生、自分が何言ってるか分かってるんですか?」
「ごめんなさい」
ネギが頭を下げた。
「僕は、千雨さんの苦しみを分からなかった、何も出来なかった」
「それは、私がネギ先生を本当には信用していなかったから。先生のせいじゃないです。
それより、こんな事に魔法を使ったりしたら…」
「大丈夫です、うまくやります」
「じゃなくってっ!
先生、先生が私のためにそんな、駄目だろそんなのっ!」
「あはっ、やっと千雨さんらしく、僕の事叱ってくれた。
最近元気なくって、そんな事も分からなかった駄目先生ですから…」
「…先生…どうして…」
「いいんですよ、千雨さん」
座ったまま顔を覆った千雨を、ネギは静かに抱き締めた。
「あんな奴らのために、千雨さんが傷つくなんて、そんなの許せない。それだけです。
だから、僕の事は気にしないで下さい。あんな奴ら、千雨さんに酷い事をしたあんな奴らなんて…」
千雨は、自分を抱くネギの手にぎゅっと力がこもるのを感じていた。
>>16 (分岐ルート1・終わり)
(分岐ルート2・
>>11から続く)
千雨は、寮のベッドで目を覚ました。
終わりのない悪夢、悪夢の現実、また一日が始まる。
千雨は、しつこく振動を続ける携帯電話を取る。
非通知だった。
「もしもし…」
「ハアハアハアハア…」
「は?」
息づかいだけで電話が切れた。それと同時に又非通知の電話が掛かって来た。
「はい、もしもし…」
「よーっ、ご機嫌だねー、俺にもヤラせてよちうちゃーん」
反射的に電話を切る。又電話が鳴る。
恐怖を覚えた千雨は携帯の電源を切り、身支度をして部屋を飛び出した。
寮を歩いている間も、何か妙な視線を感じていた。
生徒たちの中に、明らかに自分を見ている目があった。
寮を出ると、それはより顕著になった。
何より、通学途中に、絡み付く様な男の視線を感じたのは一度や二度ではなかった。
ヒソヒソヒソヒソ
「エー、ヤダー」
「アノコー?」
「ダッテー」
「何なんだよ…」
千雨は、口に出していた。
「千雨さんっ!」
校舎に入った途端、千雨はネギの叫び声を聞いた。
「な、何だよっ?」
ネギはものも言わず、かつて不思議に思っていた強力で千雨を引きずる。
そうやって連行されたパソコン教室には葉加瀬聡美と茶々丸の姿があった。
「何だよ?」
最大級の不機嫌な声で千雨が言う。
「…無理かも知れませんが、落ち着いて、見ていただけますか?」
そう言ったネギと聡美が頷き合い、聡美がパソコンの操作を始めた。
「…千雨さんっ!?しっかりして下さい千雨さんっ!!」
>>17 「大変やー!」
重苦しい雰囲気の3‐A教室に、亜子が飛び込んで来た。
亜子、明日菜、刹那を先頭に何人ものクラスメートが保健室に飛び込む。
震える指は、しかし、スイッチには届かなかった。
保健室を抜け出した千雨は、部屋のPCを前にガックリ脱力する。
そう、もう見なくても分かっていると強がって見せる。
そう、見なくても分かっている、破滅だと言う事を。
あいつらの中でどっかの馬鹿がnyとウイルスと一緒にぶち込んだか
m○x○辺りで画像付きの自慢話かましたアホがいたか…
「フフッ、ハハハ、アハハハハハハ…
アーッハッハッハッハッハッ!!」
椅子に掛け、のけぞりながら笑っていた千雨がぴょんと立ち上がった。
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん!
アーッハッハッハッハッハッ、ハッ、ハッハッ、ハハハハハハ…」
がっくりくずおれた千雨の目から止めどなく涙が溢れる。
「何だったんだ?」
今までの苦労、必死になって取り繕ってそのためにあんな事こんな事笑われ嘲られ踏みつけられて…
それもこれでパー、これで終わり、
「ああ、これで、終わりだ…」
>>18 「離して、離してっ!!」
「千雨さんっ!」
仕様である二段ベッドの上段の柵に縛り付けたバスタオルの、
先端の輪っかを手にしていた千雨にネギがしがみついた。
「離せえっ!もう終わりなんだよっ!!離してえっ!」
それでも、力ずくで引きずり下ろされた千雨は、床にくずおれたまま泣き崩れた。
「あははは…懲りないな、私も…こんな時まで部屋の鍵も掛けないでさ…」
「話して、いただけますか…」
千雨は、小さく頷いてぽつりぽつりと話を始めた。
下を向いたネギは時折辛そうに首を横に振る。
十歳の潔癖なまでの少年はどれ程逃げたかったか知れない、だが、逃げなかった。
その事が千雨にはまた辛かった。
「もう、終わりだよ…」
千雨が言った。
「分かるだろ、ネギ先生。みんながさ、みんなが私の事、
私の裸、私が…してる、そんなのみんな見られてんだ、長谷川千雨がそんな女だって、
長谷川千雨がどこで生まれて何処の誰でそんな長谷川千雨のほくろの数から何から
どんな事を今までして来たか、それ、みんな知ってるんだ、まともじゃ耐えられないよこんなの…」
「千雨さん…ごめんなさい、僕は、先生なのに…
先生、仲間、なのに、千雨さん、僕のために一生懸命色々してくれた。
なのに、僕は何も出来ない、千雨さんがこんな辛い思いしてるのに、何も出来ない…」
千雨は、ぐしゃっとネギの頭を撫でた。
「十歳のガキが生意気言ってんじゃねーよ。
汚い大人の世界見るにはちょっと早すぎたって事だろ。
大丈夫だよ、ネギ先生大丈夫」
強がりにしか見えない千雨の優しい笑顔。それがまた、ネギの心を引き裂く。
「大丈夫、だから、さ…」
「僕にはこんな事しか出来ません…」
ネギが、千雨の頭をぎゅっと抱いた。
「泣きたい時は、うんと、泣いて下さい…
こんな時にって言われるでしょうけど、それで、また千雨さんが心から笑ってくれたら、僕は、嬉しいです」
ネギの胸の中から、堰を切った様な泣き声が部屋に響き渡った。
そのネギの頬も濡れていた。
(分岐ルート2・終わり)
エロ分無しですいませんが今回はここまでです、続きは折を見て。
些か微妙な状況になっています。
まず、ストーリーについて、ぼちぼち終わりも近いと言う事もありまして、原作との整合性については、
本作の展開は本作スタート時点に設定されたものであると開き直ってしまっておきます。
それからもう一つ、こちらの方が深刻なのかも知れませんが…前投下からも分かる通り、エロが薄い…
流石に全作通して三分の一以上がエロ抜きなんて事にはならないですが、
これからクライマックスに向けてスレチギリギリの展開になりかねないそんな感じになっています。
取りあえず、最後まで見てやって下さいましたら幸いです。
(一連のエグイ作品の続きです、注意書き
>>10)
(本ルート再開、
>>16or
>>19から続く)
「おいで下さいませー、御主人、様…」
「ありがとうございます」
路上でにこっと笑みを向けられたメイドが、渡そうとしたチラシが無事その相手に渡っていた事も忘れ
ぽーっと立ち尽くした。
「お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様」
何気なく入口を見た客たちは、思わずほうっと息を吐いた。
これも電車まがいのカップルと言う事か。
しかし、電車との最大の違いは、この時点で思い切りバランスがとれている。
片や美人女子大生と言う表現がぴったりの、スタイルも顔も見事な美女。
片や高校生ぐらいの白人の少年。一拍おいて女性客やメイドまでがきゃっと声を上げてしまう程の
見事過ぎる赤毛のイケメン。
そんな世の中の不公平を具現化したかのごとき美男美女カップルは、
時々女性の方が不敵な笑みを浮かべながら、にこにこ笑って楽しそうにオムライスを食べていた。
「おおーっ、すっげーっ」
「何なにー、あのイケメンくーん」
「でも女の方もレベルたかーい」
ゲームセンターで、千雨はふっと笑みを浮かべて銃を置く。
とは言っても、ネギの点数には圧倒的に叶わない。
「おい、お前マジでこれ初めてか?」
「ええ、これも面白いですね」
ナギ化したネギが遠巻きにきゃいきゃい言われながらにこっと笑い、
遠くに卒倒者が出た事にも構わず千雨に言う。
「やるじゃねぇか」
「やりますね、千雨さん」
パックが中央に寄った所で、ハイパーホッケーのコートを挟んでネギと千雨がバチバチ火花を散らす。
>>20 「きゃー、頑張ってー」
声援を送った三人組の女子○生に、ネギがにこっと笑顔を返す。ネギがパックに視線を戻した頃には、
三人組の中央で少女が卒倒していた。
「面白かったですねー、色んなお人形さんもあって」
変身したままのネギと千雨が入った店で一通りフィギュアを見て表に出た頃には、
アキバの街にも夕日が差し込んでいた。
「でも、なんか全体的にアニメとかで見たのより胸が大きい様な…」
「仕様だ、気にするな」
そう言って、千雨はすたすたと歩き出す。
今日一日は、千雨に任せきりだった。
「何か、ちょっと疲れちゃったな」
「え、そうですか?どこかでお休みしますか?」
「ああ、じゃあ、あそこで」
「えーっと、あれは、お城、じゃないですよね…」
「この格好で二人で入るには丁度いいトコだ」
「ん、んー…」
「おはようございます、千雨さん」
気が付くと、千雨の目の前にいつものガキの笑顔があった。
眼鏡がない、後頭部がネギの膝の上にある事に気付き、千雨は真っ赤な顔であわあわと身を起こす。
「ここは?…確か…」
「千雨さんが連れて来てくれたんですよ」
記憶を辿り、周囲を見回す。その手の部屋にしては比較的シンプルな作りだった。
「千雨さん、よく寝てました」
「…そうだな、こんなによく眠れたのは久しぶりだ」
千雨が、側にあった眼鏡を掛ける。
「毎日毎日、バレないか明日何をされるか、嫌な事辛い事そればっかり考えてたからさ。
ネギ先生、ここ、何する所だか知ってるか?」
ネギは小さく頷いた。
「ネギ先生、見たのか?私の事、私の、その、あれだ」
「はい」
ネギは、小さいがハッキリと答えた。
「どうだった?」
「凄く…辛くて、嫌でした」
「そうか…ネギ先生がそう言うんならそれが本心なんだろうな。ネギ先生ならさ
だけど、そう思わない奴もいる、一杯いる、分かる事なんてほとんどないんだ」
千雨の、どこか諦めた様な答えに、ネギは下を向いたままだった。
>>21 「辛くて、嫌でした」
下を向いたまま、ネギが絞り出す様に続けた。
「千雨さんが苦しんでいるのが伝わってくる、それなのに、忘れられないんです。
千雨さん、絶対そんなの嫌なのに、又見たいって、もう一回だけ見たいって思ってる自分がいるんです」
馬鹿正直と言うか馬鹿誠実と言うか、千雨は、くくくと喉を鳴らして笑わずにはおれなかった。
「そりゃそうだろ、お子ちゃまにはちょーっと刺激が強すぎたんじゃねーの」
千雨は不敵に笑った。
「でもっ、僕はっ、僕は千雨さんの先生でっ…ん…」
皆まで言い終わらぬ内にキスをされ、ぎゅっと抱き締められていた。
「欲情するのは当たり前なんだよ、あんなの、そのためだけに作られてんだから、
私が嫌がってるのも本当だけどさ、見ちまったもんはしょうがないだろ」
「ごめんなさい」
ネギがしゅんと小さくなった。
「じゃあ、責任とってくれます?」
「はい?」
「見られちまったのは仕方ないとしても、あんなの私だって思われるのも嫌なモンで、
ちゃんとさ、私は、私は人を信じていいのかどうか、ネギ先生、教えてくれますか?」
「…はい」
分かった様な分からない様な、だが、何かが伝わっていた。
シャワーを浴び、バスタオルを巻いて出て来た千雨を前に、
ベッドに掛けたネギは既に息を荒げて頬をほんのり染めていた。
「随分反応いいな、んー?」
千雨がニヤッと笑い、ネギが下を向いた。
「今まではジェントルマンが不作法してあわあわしてるだけだったのによ、
ああ、あれか、こっから先の事思い出してハアハアしてんのかマセガキが」
図星を突かれたネギが顔を横に向けた。
「そうそう、こーんな事してたりねー」
千雨が、ズボンのファスナーを開けその中を探ると、中からぴょんと興奮したものが飛び出した。
「はううっ!」
「ん、んふっ、どーお、ネギせんせー、気持ちよさそうとか思って見てたー?
実際はどうですかー、ネギせんせー、んんっ、んっ」
「あうっ、あ、すごく、あっ、だめっ、だめ千雨さんあー…」
今回はここまでです。続きは折を見て。
超GJ!!
今までの展開も良かったんですが、やっぱり和姦は良い…!
濃厚イチャラブエロネギ千雨を激期待してます
そろそろ終焉に向かうとのことですが、自分はエロなしでも全然おkです
今までにエロいっぱいあったし、長編だし、
作者さんが納得できる形で収束すればいいんではないでしょうか?
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>22 「ごっつぉーさん」
ごくりと喉を鳴らした千雨が、ぺろりと唇を嘗めて言った。
跪いた千雨がちろりとネギを見上げると、もう泣き出しそうな顔をしていた。
「ん?なんか舌に引っ掛かったな、紙かこれ?」
さあっと顔から血の気が引くネギを前に、千雨がにやっと笑った。
「ふーん、ネギせんせー、生徒のエッチビデオでそーゆー事してたんだー」
「ごめんなさいごめんなさいっ!すごく痛くなって、それで、こすったら、やめようやめようって…」
言い募るネギを前に、千雨はとうとう腹を抱えて笑い出した。
「いや、それ普通だから。でもまー、女子寮暮らしも大変だよなー」
立ち上がった千雨がネギの頭をぐしゃぐしゃと撫でる。
「でも、ちゃんと洗っとかないとな。ほら、シャワー行くぞガキ、
きちゃないまんまこのちう様の相手する気か?」
「ったく、そっちの方が自殺でもするんじゃねーかって洒落ならんだろ、
先生なんだからオ○ニーぐらいで落ち込んでんじゃねーよガキ」
「あううー…ごめんなさいー…」
「大体、これあのオサルの仕事だろうが」
千雨が、浴室で座ったネギの頭をガシガシ泡立てながら言う。
「んー、こっちの方も洗ってほしーってかー?
ビンビンに期待してんぞガキー」
「はうううっ!じっ、自分で洗えますっ!」
「いいか、ちゃんと中まで洗うんだぞー」
ベッドルームの真ん中で、千雨とネギはタオル一枚の姿で向かい合って立っていた。
眼鏡を外し、タオルを床に落とした千雨の頬は、ほんのり赤く染まっている。
「どう、かな、先生?生の、素の私」
「きれいです、凄く」
ネギは、それだけ言うので精一杯だった。
「ネギ先生も」
ネギは、こくんと頷き、うつむきながらタオルを落とした。
「やっぱガキの癖にいい体してんな、ったく、馬鹿みたいに鍛えやがって。
そっちの方はまだまだお子ちゃまだけどな、お子ちゃまの癖にしっかり欲情してる。ほら、こっち見る」
バツ悪そうに見上げたネギは、千雨の自然な優しい笑顔を見た。
>>24 「格好いいですよ、ネギ先生」
ネギは背伸びをし、求められるまま千雨を唇を重ねる。
ぎゅっと抱き締められ、恥ずかしく変化した所がすべすべと柔らかい千雨の体に押し付けられる。
でも、それも受け容れてくれそうだとネギは思った。
唇の離れたネギは、まだ目のやり場に困っていた。
「いいんですよ、ネギ先生、ネギ先生に見られるために脱いだんですから。
…でも、あんましジロジロ見るんじゃねーぞ、ガキ」
「は、はい」
「ここから、どうするんですか、ネギ先生?毎晩そう言うの妄想してたんでしょう、
お勉強の成果見せて下さいネギ先生。
って、いきなし顔射とかかましたらグーパンチだけどな…って、おいっ!」
ひょいと両腕で背中と脚を抱え上げられた千雨の顔が見る見る真っ赤になる。
そして、千雨の体は、ふわりとベッドの上に横たえられ、ネギがすぐ側に上る。
ネギの手が段々と近づく、触ろうとしている、思い通りの、展開…
「…いやああああっ!」
ギクッとしたネギが、ベッドの上で丸めた体を震わせる千雨を前に哀しい顔をして手を引っ込めた。
「あっ、あああ…ごめんなさい、ごめんなさいネギ先生、ネギ先生、いいから…」
ネギは小さく首を横に振る。
「お願いネギ先生抱き締めてお願い、嫌なの、みんな、みんな嫌なまま、みんなみんな怖いまんまなんて嫌なの、
私、私ネギ先生がいいの」
子供の様に言い募る千雨を、ネギがぎゅっと抱き締める。
「あったかい、ネギ先生…」
再び、唇が重ねられた。
そして、千雨がネギの掌を胸の膨らみに導く。
「いいん、ですか千雨さん」
千雨はこくんと頷く。
「本当に、辛くないんですか?」
「いいって言ってんだろ遠慮してんじゃねーよ触りてえんだろガキがっ!」
それは、涙声だった。
不意に、タカミチなら、ちゃんと千雨を慰めて導く事が出来るのではないかとネギは思った。
だけど、高畑みたいに大人じゃない、包み込むには小さすぎるネギに出来る事、すべき事は、
他には思い付かなかった。
ネギは、千雨を静かに横たえ、改めて千雨の胸を掴む。
「綺麗な胸、柔らかいです」
「先生、ネギ先生の手なんだよね、ネギ先生の手が触ってるんですよね」
「はい、僕です、千雨さんの目の前にいるのは、僕です」
「ありがとう、ネギ先生」
笑みを浮かべる目尻から涙が溢れる。
>>25 「うんっ」
興味深そうに掌で胸の弾力を楽しんでいたネギが、可愛らしく尖った乳首にちゅっと吸い付いた。
千雨の上げた声にネギが千雨の顔を見ると、千雨は小さく頷いていた。
「んっ、んんっ、くすぐったい、でも、気持ちいい。手、もちょっと優しく、
女の胸って結構敏感だからさ」
「はい、千雨さん」
ネギはあくまで素直だった。素直な上に器用だった。
「あんっ、はんっ…」
千雨は、自分の声が段々大きなものになっている、
溢れ出す感触が気持ち悪い程になりつつあるのに気付いていた。
「こらっ、ガキっ」
「うぷぷっ」
「いつまでおっぱいちゅーちゅーしてんだ、あー?」
ネギは、顔を胸に押し付けられながら、右手を下に導かれる。
さりさりとした感触の後、ぬるっとしたものに触れた。
「ほら、ほら先生」
ネギは、促されるままにそちらに目を向ける、それから、そこが女の人の一番恥ずかしい所だと気が付いた。
「ネギ先生の手が、口が気持ちいいから、そしたらこんなになるの、
もっと、もっと気持ちよくして、こうやって…はああっ…」
「こう、こうですか」
「そう、そうだっての、いちいち聞くなっ、あうっ」
千雨に導かれていたネギが、すぐに自分で手を動かし始める。
更に、思い切って唇を寄せ、舌を這わせる事まで始めていたが、
そのことごとくが恐ろしい確度で図に当たっていた。
「あのっ、千雨さん、大丈夫ですか、なんか、凄く…」
「凄く、凄くいいんだよっ、何言わせんだよガキッ…おいっ、なんだよっ」
不意に、ネギがその場に座り込んだ。はあはあと息を荒げている。
「我慢、出来なくなったか?」
千雨の問いに、真っ赤になったネギがこくんと頷いた。
確かに、痛さが伝わるぐらいに突っ張ってはみ出したピンク色の先から
はとろとろと輝くぐらいに溢れ出している。大噴火の予感に焦るのが見て分かる程だ。
「いいか、ここ、ここだぞ、ここに入れるの分かったかガキ」
「わわ、分かりましたっ!」
大きく脚を開いて指で広げる事さえして見せた千雨の恥も外聞もない指導に、
追い込まれたネギが動きだし…
「ひっ、ひぐっ、うええっ…」
はーっと息を吐いた千雨が、腹から胸にネギの興奮の跡を大量に残しながらガコンとネギに拳を振り下ろす。
それから、テッシュで拭うと、下を向いて啜り泣くネギを抱き締めた。
>>26 「千雨さん…」
「慌てるな、私は逃げない、もう、先生から隠れたりしないからさ。
次があるんだからさ、つっても、男の場合限度あるらしいけどな」
「千雨さん…」
千雨の苦笑に、ネギもようやく笑みを見せ、唇を重ねた。
「千雨さん、あったかい…僕の、また…」
「ああー、エロカギが又盛ってんの、きっちり分かってんぜ。
ああ、そう、そのまま楽にしてろ…」
「…あっ!」
その、女の子の様な声を前に、あやかや美砂がヨダレを垂らす心境が千雨には急激に理解出来た。
「あっ、あ、あああっ!」
甲高いぐらいの二人の声がそれ専用に作られた部屋にシンクロする。
ベッドに座ったまま、気が付いた時には目の前に興奮した千雨の顔、千雨の髪、千雨のおっぱいがはね回って
恥ずかしい所をぐにゅぐにゅと包まれ表現も分からない快感に耐えようとする事しか出来ないネギ、
自分からネギを自分の体に呑み込むと共に、
まるで体の中の敏感な全てを魔法の棒でかき回されている様な衝動に全身を突き動かされてた千雨。
「あっ、あー…」
後を引く甘い声と共に、突っ張った全身から脱力した二人が、静かに互いのぬくもりにその身を預けた。
「…ったく…ガキの癖にやり杉KOかよ…」
ベッドの上で、自分の膝の上で寝息を立てるネギの髪の毛を撫で、千雨が言った。
「ま、私も全身ガタガタ喉ガラガラだけどな…どんだけ末恐ろしいんだよこのガキ…」
優しい笑顔を浮かべた千雨は、天使の寝顔から唇を奪うと、静かにネギをベッドに横たえ立ち上がった。
「ん、んー…」
目を覚ましたネギが、きょろきょろと周囲を見回す。
部屋はしんと静まりかえり、得体の知れない不安がネギを襲う。
「千雨、さん…」
ネギは、側に置かれた紙切れに気付いた。
信号を渡って少し歩いていた千雨の視界に、不意にパーカーのフードが見えた。
体に、熱い感触が走った。
「…ちうたんは…オデのモンだー…」
千雨は、歩道に膝を着く自分に気が付いた。
立ち上がり、一歩踏み出した千雨は前のめりに倒れ込む。
立ち上がろうとしたと思ったらいつの間にか歩道に仰向けになっていた千雨は、
路上に自分の眼鏡を見た。
「君っ!」
「ちょっ、大丈夫っ!?」
「いやああああっ!!」
>>27 遠くで、何か騒ぎが聞こえる。
仰向けに倒れた千雨が、真っ赤になった自分の掌を見る。
“…力、入んない…レイヤーとしては、やっぱ、言うトコなのか?…
…なんじゃあこりゃあああーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!……”
ある意味のみにおいては幸いな事に、声にする力は無かった。
空に、優しい笑顔が見えた。
そこに、お人好し共が寄り集まる。
「待て、待って、私も、私も、行くから、ちょっと、待って…
何、だよ、待ってよ、お願いだから待って…
信じなかったから?私が、私がみんなを信じなかった、から?
恥ずかしかったんだよ、そうだよ、知られたくなかったんだよ、恥ずかしかったから…
ごめんよ、だから、待って、待って…また、連れてって…みんなで、魔法、の、国…」
「いい事も悪い事もみんな、きちんと話して来ます。
ちゃんと決着を付けてから、又、先生と会えれば嬉しいです。
その時に、伝えたい事があります。
色々有り難うな、首洗って待ってろや、ガキ
I’ll be back」
メモを握りしめて走っていたネギは、歩道の渋滞に苛立ちを覚え、人混みを抜ける。
「通り魔?」
「怖いわねー」
「女の子が刺されたって、中学生ぐらいの」
「うわぁ、血の海ぃ」
「いちお救急車乗ったけど無理だろ」
「ほら、これニュース」
「うわー、心肺停止…今死亡確認ですかー」
黄色い縄張りの中で、鑑識員が度の無い眼鏡を拾っていた。
「警視庁は、長谷川千雨さんをサバイバルナイフで刺して殺害したとして…
被疑者死亡のまま少年の書類を東京地検に…」
「少年は、現場から…離れた公園のトイレで首を吊って死亡しているのが発見され…」
「少年の部屋には壁一面に無数の長谷川さんの写真が貼られていたと…」
「引きこもりでバーチャルなゲーム感覚でリセットすればいいと…」
「奉仕活動で触れあいの体験を…」
「中学生でネットアイドルとしてHPを作っていたと…」
「ネットの中での虚像がですね…」
「二次元で中学生の女の子しか愛せない○○○○○萌○族と言う…」
「アニメやゲームでは中高生や子供までもが性的な対象になっているものが…」
「やはり規制していかなければならないのでして…」
「中学生がネットの世界で無防備に…」
「中学生がネットで犯罪に巻き込まれると言う…」
「やはり、中学生がネットとケータイを持つと言うのが…」
「だからゲ○ム脳の恐怖と言うのがですねー」
>>28 「ご面倒をおかけしました、会長」
「いやいや、社長にはまだまだ稼いでいただかないといけませんからなぁ」
「全く、面倒な事をしてくれて、警察に多少顔が利くとは言っても、
余計な事を喋られるとまあ、さすがにうちのトップだけに下手すると会社ごとアボーンですから」
「いやー、さすが社長お若いですなぁ、そうなるとうちとしてもまあ色々と困りますからな。
後の事もうまくいっているみたいですな」
「それも親分もとい会長が手際よく片付けて下さったお陰でしてはい、
まあ、マスコミ関係には色々伝手もありますし」
「目立ちたがり屋のネットアイドルだかが一人、事件でも色物と言う事ですか」
「まあ、そう言う事になりますな。今後ともどうぞ」
「この業界、持ちつ持たれつ、そちらが稼ぐからこそこっちも潤うと…」
校舎裏で、和美がテープを止めた。
ネギが小さく頭を下げてその場を離れる。
和美がガックリと膝を着いて泣き崩れた。
「さよちゃん、私、私が…」
さよが小さく首を横に振る。
和美は、かなり早い段階から事態を掴んでいた。
しかし、一つだけ分からない事があった。
だから、ネギには言えなかった、千雨の気持ちが分かっていたから。
人見に映し出される千雨の姿、形は見えても心は見えなかった。
何かの事情で千雨がぐれてしまっているだけなら、これが知れたら千雨の恋は完全に崩壊する。望みが絶たれる。
それをする権利が自分にあるのか…
「今更分かっても遅すぎる…ネギ君、今、教えてくれて有り難うって…
私が、信じなかった、千雨ちゃんの事信じなかったから、なのに…」
顔を覆う掌の向こうで、涙は止まらなかった。
「ネギ、大丈夫かな…」
慌ただしく日々が過ぎ、放課後の廊下を行く明日菜が言った。
「随分、落ち着いて来られた様ですが」
刹那が言った。
「だから、心配なんでしょ」
「そやなー」
やはりうかない顔の木乃香が言う。
「…こないだも、部屋でなんか巻物みたいの開いてブツブツ言うてたし…」
今回はここまでです。続きは折を見て。
この引きは……
続きお待ちしてます。GJ!!
ちさめが可哀相すぎて泣いたり、やっと幸せになれるんだと泣いたり…とにかくGJ!
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>31 寮の部屋で、和美が浴室を出る。
バスタオル一枚巻いた姿で和美がリビングに入ると、二段ベッドの下段にネギが横たわっている。
眠ってはいない、ラフな格好で目を開けてシーツを見ている。
ネギがのっそり起きあがり、和美の前に立つ。
抵抗もしない和美は、拳法使いでもあるネギにころりと転がされていた。
貪る様に乳首を吸われるのを感じながら、和美は宙を舞うバスタオルを見ていた。
いっそ、怖いだけ嫌悪するだけなら、罰に浸る事も出来たのに、
その内そう思えてしまう変化が自分の体にも心にも沸き上がる、いつもの事だった。
図書館島地下書庫。
その日も一日の授業が終わり、近くを通りかかったハルナは。チラと親友の姿を見た。
のどかとネギが、楽しそうに談笑しながら散策している。
そして、手近な閲覧室に入り、密室ではない閲覧室で本を開きながら熱心に語り合う二人の微笑ましい情景。
それを見たハルナの胸がチクリと痛んだ。
地下図書館の一角で、のどかがべこりと頭を下げ、ネギは手を振ってのどかと分かれる。
本来ならば送っていくのが当然の紳士の振るまいなのだが、
のどかはこれからの時間もう一つ二つ仕事が残っていた。
ネギは、地下図書館の奥を進み、ミニチュア蟠桃を静かに見上げていた。
“…超さん…もし今、今の僕をあなたが誘ったとしたら…”
「よっ」
「あ、ハルナさん」
ぺこりと頭を下げるネギに、ハルナが苦笑して缶ジュースを放る。
「あ、すいません」
二人は、並んで蟠桃の囲いに腰掛けた。
「ネギ君」
「はい」
「結構無理してるでしょ」
「え?」
「ごまかし無用、引いて見てるとさー、結構分かる、分かっちゃうんだよねー。
大切な人だからこそ、心配掛けたくない、負担掛けたくないとかさー、どうでもいい人間には結構分かるんだ」
「どうでもよくありませんよっ、ハルナさんは僕の大切な…」
すいません、
>>32のアンカ
>>31じゃなくて
>>29でした。
では続き
>>32 「大切な?」
ハルナは少し意地の悪い質問をした。
「大切な、生徒で、友達で、仲間で…」
一生懸命言い募るネギを前にハルナは優しく笑った。
「うん、分かってる」
ハルナがネギの頭をぐしゃぐしゃと撫で、そのネギの顔が下を向くのを見た。
「おっ」
ハルナは、右腕にネギの体重を感じた。
「少し…こうしてていいですか?」
「どーぞどーぞ、大歓迎よネギ君」
その内、ハルナの右手に座り、ハルナの右腕に寄りかかるネギの体がずれ、
途中でつっかえた所でハルナはネギが倒れ込まない様に左腕でネギの体を抱える。
眠っているのかと思ったらそうではない、考える事をやめているだけの様だ。
「疲れてるね、ネギ君、心が」
「こんな所があったんですね」
ハルナに連れてこられた個室閲覧室でネギが言う。
「関係者IDのちょっとした特権でね」
「すいません、ハルナさん」
「いちいち謝る事じゃないって」
ハルナが苦笑する。
「じゃあ、適当にぼーっとしてなよ、何かあったら私の携帯に、
適当な時間に迎えに来るから」
ネギに背を向けて歩き出したハルナが、がくんと足が止まるのを感じた。
「ネギ、君?」
「ごめんなさい…行かないで…」
親友の顔が一杯に広がり、罪悪感アラームがMAXで鳴り響く。
でも、ネギが見せた初めてかも知れない弱い子供の顔、礼を尽くしてお願いする事すら出来ず、
ぎゅっと背中に縋って全身で求める。
「分かった、ネギ君、どこにも行かない」
ハルナは、絶対に言ってはいけない出来事が出来た事を悟った。
二人は並んでソファーに掛ける。
二人は、しばらくじっと押し黙っていた。
不意に、ネギが体をハルナの正面に回す様に抱き付いた。
そのまま、ネギは顔をハルナの胸に埋めたまま動かなくなる。
以前はハルナ自身がした事があるとは言え、
いくら子供と言っても、男の子がこれはまずいと頭の中で考えながら、ハルナは拒めなかった。
今のネギをたしなめる事も引き離す事も出来なかった。
そして、ハルナの体はそれとは逆の行動を取っていた。
震えるネギが、ハルナの柔らかさを感じて包まれていたいのなら、そうしてやろうと。
>>33 ハルナの腕がネギを抱いた。
その腕の中で、ネギはすりすりと頬ずりをする。
「柔らかい、ハルナさん…」
ネギは、手を伸ばしてそろそろと掴んだ。
そして、器用な指先でボタンを外し始めた。
ハルナは、自分が何をすべきなのかよく分かっていた。
ネギのためにも今、ここで今の内に間違いは正さなければならない、ネギのためにならないと言う事も。
だが、現実には、ハルナの手は背中に回っていた。
背中に回ったハルナの指は、薄い布地の下の下着の留め具に伸びていた。
それは親友への裏切りでしかないと言う痛みを覚えながら、止められなかった。
そして、二人は重なりながらソファーに倒れ込んだ。
開かれた制服ブラウスの中、緩んだ下着をずらしてその下、
柔らかさと温もりを顔一杯に感じていたネギは、その頂きで既につんと突き出したピンク色の蕾口にしていた。
されるがままにネギを感じていたハルナは、重なっている下半身の方が
何かもぞもぞと動き出している事に気が付いた。
もぞもぞと落ち着かなく感じながら、ハルナは、やや知識が偏っていてもそれが何であるかを把握した。
「はうううっ…」
「あっ、ごめっ…」
ハルナも動き出した所、ハルナの意図とは逆にどんどん二人の下半身が絡み付きこすれ合う。
何かをずらそうと手を伸ばして掴んだ所、ハルナは止めすら刺してしまっていた。
ばっと離れたネギの顔は蒼白だった。
「ちょっ、ネギ君っ!」
駆け出すネギを、ハルナは追う事は出来なかった。それは、純然たる物理的な意味で、
ネギは考えもなしに魔法強化をフル稼働させていたが、幸いにもと言うべきか防御力強化はさ程でもなかった。
「はうっ!」
そして、この部屋はオートロックだった。
「シャワーまでついてるんですね」
「一拍ぐらいなら出来る様になってるからね」
磨りガラス越しに会話が交わされていた。
「あっ、あのっ、ハルナさんっ!」
物音に振り返ったネギは仰天した。
元々、ハルナは女子寮育ちにガサツと言える性格が重なって、タオルを巻いて入浴すると言う習慣は無い。
先ほどまでの狼藉が嘘の様に、狭いシャワー室に堂々と全裸で現れてはネギもわたわたと腕を振り上げてしまう。
その有様にハルナは苦笑した。
立ったままそこの汚れを落としていたネギが慌てる前に、ハルナはちょこんと座った。
「クスクス、まだお子ちゃまみたいだけど、もうちゃんと男の子なんだね、ネギ君」
「ごめんなさい…」
「謝る事じゃないって。あーんっ…」
思わず腰を引いたネギの前でハルナが苦笑する。
>>34 「ぱくっ、て、されるとでも思った?いけないなーネギ君、お子ちゃまがどこで覚えたのかなー?」
「はううー、ごめんなさーい」
暗い思い出が蘇る。まさか、だとは言えない。
「ここまで許してもー、そんなに簡単にそんな事してくれる訳ないんだからねー、
ま、ネギ君ならいいかもだけど」
「あ、あうっ、ハルナさんっ」
「ふーん、こんな風に汚れてるんだー」
ハルナは、掌でボディーソープを泡立てると、経歴を疑いたくなる手際でそこを泡立て
シャワーできれいに洗い流した。
「ふふっ、またビンビンになっちゃったね、刺激強すぎたかなー」
ハルナの軽口が止まらない。それは、いつも通り何でもない事と自分に言い聞かせている様でもあった。
だが、立ち上がったハルナの顔から一瞬笑みが消えた。
「はっ!ネ、ネギ君っ!?」
ハルナは、ぐっと真剣な目をしたネギに壁際に追い込まれていた。
「ネギ君?ネギ…いっ…」
「あれっ、ハルナさん、ぬるって入っちゃいましたよ」
ネギの顔には不敵な笑みが浮かんでいた。
“…こ、怖い?…でも、これ、私が…”
「あうっ、うんっ、だって、ネギ君可愛いから…」
「ハルナさん、ハルナさん凄く気持ちいいですよハルナさんっ…」
「んんっ、ネギ君の、ネギ君の硬いのが…」
「ハルナさん、ハルナ…」
ネギは、壁を背に立つハルナをぎゅっと抱き締めながら全身を震わせ、注ぎ込むに任せた。
「うっ、うっうっ、うっ…」
はあはあと荒い息を吐くネギの上で、ハルナの啜り泣く声が聞こえた。
ネギは、謝る事はしなかった。只、ハルナの全身の温かさ、柔らかさを全身で繋がりながら貪っていた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>35 「気持ち良かったですよ、ハルナさん」
静かなぐらいのネギの声だった。
「凄く気持ちよくて、僕のここ、僕のとハルナさんのでこんなにぬるぬるしちゃって」
裸の腕で涙を拭ったハルナはその場に跪いた。
そして、柔らかくなったものを口に含んだ。
親友を裏切り、年上としてネギの間違いを正す事も出来なかった。悪いのは自分。被害者でなく加害者。
そうであるならば、今、こうやってネギを慰めてしまった、受け容れてしまったのならば、
今だけでも、最後までネギと一緒に、言い訳じみた真似はやめよう。そう言う女になろう。
「んふっ、もう、大きくなって来たよ、ネギ君」
ハルナは、笑顔を作ってネギを見上げた。
「ハルナさんのお口、すごく気持ちいいです」
「そう、じゃあ、もっともっと気持ちよくしてあげるっ!」
じゅぽじゅぽと音を立ててハルナの口から出し入れされた。それが更に加速されていく。
「はっ、あっ、ハルナさんっ、あっ…」
「ネギ君、ネギ君いいよ、いいよっ」
「ああっ」
限界まで反り返ったものが口から外れ、噴水はハルナの顔の真ん前で空中に脈打って噴き出した。
「あっ、ハルナさんっ」
「んっ、んんんっ…ほら、綺麗になった。上がって待ってて、始末しちゃうからさ」
「はい」
ネギが素直に脱衣所に向かい、ハルナはシャワーを金具に掛ける。
眼鏡を置き、座ったままシャワーを浴びて顔を洗い始める。掌で顔を覆ったまま動かなくなる。
>>36 いつもの特徴的に凝った束ねが解かれて波打ち、いい匂いのする髪の毛がシーツの上に自然に広がる。
すらりとしていて、それでいて出る所は出ている、大人の女性もかくやと言う
その見事な裸体が余す所無く横たわる。
その中でも見事な膨らみが頂きに可愛らしいぐらいの蕾を添えてふるふると質感を示し震えている。
その母性の象徴に目的通り唇を寄せると、僅かに顔をしかめ複雑な声を響かせる。
ふくよかな膨らみ、だが、跳ね返る様な弾力。
体中弾力に富み、すべすべと滑らかな若さ一杯の手触り。
手を伸ばし、唇で触れる内に、その肌はほんのりと上気し、耐えきれぬ様にヒクヒクと振動を伝える。
哀しみをたたえた瞳に刺されながら、浅ましいほどに猛ったものを中心に沈め、
熱く柔らかな中に包み込まれる。
目の前で形のいい鼻が膨らんでふっくらとした頬は赤く染まり、
罪にさいなまれ、静かな哀しさに満ちた瞳からは別の意味の涙が溢れる。
白い喉が反り返り、哀しくも熱い鳴き声が部屋に響く。
何度となく蘇っては消えない情景、表情、声、そして全身に残る感触。
そして、それに溺れた後にぽっかりと開く黒い隙間。
それでも、浴室のドアが開いた瞬間、ネギは瞬時に思考を停止していた。
「だーれ、出しっぱなし…」
女子寮643号室の浴室に入った明日菜の目が点になった。
明日菜の視界に、ユニットバスで壁に両手を着いて
これからアメリカで職務質問でも始めようかと言うネギの解けた後ろ髪と尻が見えた。
「ごっ、ごめん入ってたんだ」
「あ、ごめんなさい、すぐ上がりますから」
「いいのいいの、ごゆっくりー」
ネギの背中に錯乱のほほほー笑いを浴びせて明日菜が退散した。
「…絶対、変…」
ドアを閉め、明日菜がぽつりと呟く。
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん♪」
カチッ
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん♪」
カチッ
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん♪」
カチッ
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん♪」
カチッ
「オッケー♪
きょうもちうは元気だぴょーん♪」
カチッ
>>37 「ラ・ステル、マ・スキル・マギステル…」
詠唱が終わると、校舎裏の魔法陣から上がる光の粒が徐々に金色の小さな塊へと結実していった。
「ごめんなさい、本当なら向こうで休んでいる所を」
「何を仰ります」
金色の塊が言葉を発した。
「大マスター様のお呼びと言う事は、即ち…」
ネギは、小さく頷いた。
「マスターのマスターとしてお願いします、力を貸して下さい」
「とんでもない」
「ちう様のご恩に報いる時、どれだけお待ちしていた事か」
「ちう様の仇は我らが仇、どうぞ、我らにやれとお命じ下さいマスター」
「…愛されていたんですね、千雨さん」
ネギは、静かに笑顔を見せた。
洗い髪がベッドの上に散る。
和美は、二段ベッド上段の床を見上げながら、
下段ベッドに横たわり、されるがままネギに裸体を晒している。
探り回り柔らかさを味わう掌吸い付く唇、その内指が、舌が、和美の本性を暴き出さんと
恐るべき的確さで探り出し、和美に声を上げさせる。
天井は、ネギの顔になった。
僅かに前後に動きながら、歯を食いしばって我慢している。
それは、男の喜びを先延ばしにしているだけには見えない、とても哀しい顔。
その時を迎えた後、和美はネギの頭をぎゅっと抱き締めた。
「はあ…はあ、はあ…はあ…」
窒息しそうな弾力から抜け出したネギと和美の目と目が合う。
和美は覆い被さるネギを抱き締め、唇を貪り合った。
「あんっ、んっ、あんんっ」
激しく喘ぎ、黒髪を揺らすハルナを目の前に、
図書館島個室閲覧室のソファーに座るネギの心、瞳はふと空虚なものを見せていた。
だが、それは失礼な事だとネギは考える。
何より、ハルナと繋がっている自分の男はそれを許す程枯れてはいない。
「あんんんっ!」
乳首に吸い付かれたハルナが声を上げる。
ネギは、そのままハルナにぎゅっとしがみつく。
>>38 「んっ、んんんんんっ…」
下半身だけをこね回す様な二人の動きが少しの間続き、ハルナが顎を反らして白い喉を見せる。
ハルナの乳首から口を離し、ハアハアと荒い息を吐くネギの頭を、ハルナがぎゅっと抱き締めた。
「あっ、ハルナさんっ、あっ…」
散々積み重ねていても、こんな風に子供の顔を見せるのがわざとに見えない。
ソファーに座ったままのネギの股間に顔を埋め、
自分の中で放って柔らかくなったものを口に出し入れしながらハルナはつくづくそう感じる。
ソファーの上で仰向けになるハルナ。すこしぽっちゃりとして、それでいて背は高く、
豊満な柔らかさに溢れる全身を惜しげもなく目の前にして、冷たい風の吹き込み続けるネギも生唾を飲んだ。
温かなハルナの口で満たされ、奮い立ったものが荒々しく突き入れられる。
「はあっ、はあっ、ああああっ…」
もう考える事もなく、激しく前後に動き続けた。
力尽き、覆い被さるネギをハルナはぎゅっと抱き締めた。
これがどう言う事か、ハルナは言葉としては分かり過ぎる程分かっているつもりだった。
親友への裏切り、そして、子供への誘惑。
ネギの望み等言い訳にならない。ネギは聡明な男の子だ、心の痛手でちょっと迷ったとしても、
年上の女性としてどうすべきだったか等分かり切っている筈だった。
それを、ことごとく正反対の行動で、ネギを泥沼に引きずり込んだ、
ネギを抱く腕、その端正な美貌を見る瞳に、彼の抱く罪悪感は刺す様に伝わって来る。
でも、一方で自分しかいない、のどかには無理だ、そう言う思いが消せなかった。
ネギはのどかを守ろうとする。一歩引こうとする。自分で抱え込もうとする。明日菜は素直ではない。
どんなに間違っていても、お姉さんとして甘えさせてあげる事は自分にしか出来ない、
一線を越えた暗いものを分かち合った自分にしか出来ない、ハルナの心も又、泥沼の罠の中にあった。
今回はここまでです。続きは折を見て。
えーとすいません、訂正です。
コピペミスがあったみたいで、何が起きたか分からない人には分からない文章になっていました。
>>16本文、本当は最初に一つ挿入して以下の通りになります。
「やっちまった…」
黒天使コスの千雨が、巨大なトゲ付き金棒をガランと床に転がして死屍累々の中に膝を着く。
「逃げ切れる、訳ねーよな…
自首、いや…」
千雨が動き出す前に、ベランダのガラス戸が粉砕された。
「…ん、んー!」
気が付いた時には、千雨の体は空にあった。
「ネギ先生っ!?」
「いいですか、これから公園に着地します。トイレで着替えて地下鉄に乗って下さい、それで…」
ネギは、呆然と聞いている千雨に着替えのバッグを押し付ける。
「いいですねっ!」
「は、はいっ!」
全くかなり肝心なところで興を削ぐ手痛いミスですいません。
なんかネギまるみたいになってきた
42 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 08:58:38 ID:ACk1cLi/
マンネリ化か
自分は楽しんで読んでるよ
毎日ここをのぞくのがたのしみ
続き期待してる!
この勝負、私の負けです。
勝負などと言うのもおこがましいこちらの一方的に勝手な話ですが、
過去G・Pen二作ではギリギリ突破しましたが、今回は追い抜かれました。
分かりやすい表現として、4月2日0時00分をもって負けが確定しました。
と、言う訳で、
>>20の告知通り、この先現段階での原作からもパラレルな展開入ります。
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ話の続きです。注意書き
>>10)
>>39 この日は、のどかが遅くまで図書館に詰めると聞いていた。
女子寮のハルナの部屋を訪れ、DVDをセットするネギが思い詰めているのは、
隠そうとしているらしい事も含めハルナには丸わかりだった。
「綺麗です、ハルナさんの裸」
ネギは、ハルナに背を向けたまま、DVDでテレビに映し出されたものをそのまま表現する。
「おっぱいも大きくて、柔らかくてぽよぽよして、触ると凄く気持ちよくて、
ハルナさんも凄く気持ち良くなってくれるんですよね、こんな風に」
ネギは、ハルナに背を向けたまま、DVDでテレビに映し出されたものをそのまま表現する。
「赤ちゃんみたいでちょっと恥ずかしかったですけど、
ハルナさんのおっぱいちゅうちゅうしてると、すごく、落ち着くって言うか…
ハルナさんも可愛い声出してくれて…
ハルナさん、手でもお口でも僕の事気持ちよくしてくれて、顔に掛かっても笑ってて、
すごくまずいのに飲み干してくれて…
ピンク色で綺麗ですね、そこからトロトロ溢れ出して、ああ言う風にしたらハルナさん、
気持ち良くてドロドロのが奥から溢れ出して来るって、
僕の上から繋がって、おっぱいぷるんぷるん揺れてて、
ハルナさんの中、あったかくてどろどろで、それで絡み付いて、オチ○チンが溶けそうなくらい気持ちよくて、
ハルナさん、ハルナさんの顔、ハルナさんの声、すっごく可愛い、
ハルナさん、ぎゅっと僕の事抱き締めてくれて、僕が出した汚いの、みんな…
ハルナさん、すごく綺麗で、可愛くて、優しくて…」
そこまで言い募って、ネギは一度言葉を切った。
「でも…でもハルナさん、
これ、誰かに見られたらどうなるか、分かりますよねハルナさん?
僕、インターネットだって使えるんですよ」
「似合わないよ」
ようやくハルナが口を開いた。
>>44 「ネギ君全然似合ってない。
何?オドオドしちゃって今にも泣き出しそうで、全っ然怖くもなんともないんだけど。
やれば?早乙女ハルナ様のナイスバディハメ撮り映像世界一斉公開ってさぁ、
それやったらネギ君終わりだよ、お子ちゃまだってなんだって、ネットの怖さ知らないでしょ?
私なんかいじめて人生パーにするつもりで言ってる?」
ネギは、背中からの声を聞きながら、これで半分は目的が達せられた事に満足する。
嫌われている、軽蔑されている、これだけでも大成功。
「私にさせたい事あるんでしょ、千雨ちゃんの事で」
ハッとネギが振り返る。
ハルナは、静かにネギを見ていた。
「ネギ君がさ…ネギ君が、無理やりやらせた、自分一人で被りたい、その方が気が楽だって言うんなら、
そう言う事にしとく。鬼畜極悪お子ちゃま先生に脅されたいたいけな女子生徒って事にしとく。
でもさ…これだけは言っとく、私、今更ネギ君から逃げたりしないから、
それに…もう、仲間とか友達とか言えないけど、それでも千雨ちゃん…
…千雨ちゃん、私の大切な友達、大切の仲間、忘れたりなんか出来ないから…
だから…何でも言って、ね」
「ハルナさん…ごめん、なさい…」
ニカッと笑うハルナの前で、ネギは肩を振るわせた。
ハルナが、そんなネギの顔をきゅっと胸に抱く。
「似合わないんだからさ、ネギ君がそんなの、ね。
ネギ君の心、綺麗だから、だから苦しいんだから、もう少し、綺麗なままでいいからさ…」
翌日、図書館島ミニチュア蟠桃前。
ネギとハルナ、和美が一堂に会する。
「…ふーん…」
ハルナに視線を向けられ、和美とネギが目を反らす。
「パル…」
「いいよ、私、他人の事とやかく言える立場じゃないしさ」
「ごめんなさい…」
ネギが小さく呟き、三人は打ち合わせのために個室閲覧室に移動する。
翌日、ネギは、涼風の巨大浴槽で一人壁に体重を預けていた。
「ネーギ君」
「あ…」
振り返ったそこにいたのは、ネギの選んだ二人の共犯者。
「ハルナさん、朝倉さん…」
「我が完璧なる情報管制、あと一時間は誰も来ないよ、ネギ君」
和美がパチンとウインクする。
「あっ、あの…」
「何今更照れてんのよ、ネギ君二股エッチバレバレなっちゃったんだから、
共犯者同士パーッて遊ぼって言ってるの」
ハルナがニッと笑みを浮かべる。
>>45 促されるまま、湯を上がったネギは前後を全裸の巨乳美少女コンビに挟まれきょろきょろする。
「だーいじょうぶだって、万一に備えてゴーレムも飛ばしてるし」
「いえ、その、そう言う事じゃなくて…」
ハルナが、バッとネギの腰のタオルを引っぺがす。
「こーゆー事?」
ニカッと笑ったハルナの前でネギがうつむく。
「もーっ、ネギ君いつまでもうじうじしてるからさー、
こうなったらね、のどかも夕映もアスナもみーんな騙し抜くの。それが優しさなの。
それで、こう言う時は二股三股ビクビクしてないで、バカでスケベで悪い子になるの、
決めたんでしょそうするって、それじゃあそうしちゃいなさいよ、じゃないと出来ないよ」
笑って言ったハルナがネギの両肩を押し、腰掛けに座らせた。
「何?ぬるぬるしたの…」
腰掛けに座ったネギが、背中の生温かい感触にぶるりと震える。
「ちゃんとあっためといたよ、人肌にねー♪」
自分の深い谷間にもたっぷりとたらし込み、自分で膨らみを揉みしだいてから
ハルナにローションの瓶を渡した和美が、後ろからネギに抱き付いた。
「はううっ」
「どーお、ネギくん?」
「ぬるぬるして、ぽよぽよして、すごく、あっ…」
「くすくす、押し付けられただけでピクピクしてるー」
ネギの前に回ったハルナが、ネギの真ん前の豊かな谷間にローションを流し込みながらくすくす笑う。
「これは、未経験だったよね」
「はうっ!ハルナさんのおっぱいに僕の…」
「んふふー、ネギくーん、ネギ君背中も感じてるんだよねー」
「そ、それは、朝倉さんのおっぱいが凄く…ううっ…」
狐の笑みを浮かべた和美が、ぎゅっとネギの背中に押し付けながらネギの耳に歯を立てる。
「んふふー、さー、見せてもらおっかなーネギくーん」
和美は押し付ける力を緩めないまま、ぴちゃぴちゃとネギの耳たぶをしゃぶり続ける。
「あっ、やっ、朝倉さん見てるっ、ハルナさんっ」
「ほらー、観念して見せちゃいなさいよーネギ君のエッチかわいー所、私の事脅かした罰なんだからねー」
「ハルナさーん…ううううっ…」
和美の荒い息づかいがネギの背中に弾力を加えて伝わる。
和美は、目を見開いて目の当たりにしていた。
「んふーっ!」
「んんんっ」
そして、貪る様にネギの唇を奪っていた。
「ちょーっ、朝倉抜け駆けーっ!」
ハルナが、顔に垂れるしょっぱいぬるぬるにぺろりと舌を這わせながら叫ぶ。
>>46 「ぷはーっ、だーって、すっごい可愛いんだもーん」
「はうううー…」
「ほらほらほらーっ」
放出して柔らかくなっても、挟み込まれたままの男にハルナの攻めは緩まなかった。
「あっ、ああっ…」
「ほらー、ネギ君、私の目の前で段々大きくなってるよネギくーん」
「あ、さくらさん…」
「もーっ、うるうるしちゃわないでよー」
「朝倉発情してるー?」
「もうヌルヌルだってー」
テンションの上がり方が明らかに異常だった。
確かに萌えるシチュエーションではあるのだが、それ以上に、それに徹しようとしていた。
「んじゃー、朝倉オッケー」
「オッケー」
「うぷっ!」
どいたハルナに代わりネギの前に回った和美が、その自慢の深い谷間にネギの顔を押し込んだ。
「んふっ、ほら、カチカチ、私のパフパフいい?」
「はい、柔らかくて、いいです…」
和美は、ゆっくり腰を沈め、既に左手で握って狙いを定めていたネギのものを
太股まで蜜を垂らした自分の女の奥へと沈めていく。
「あっ、いいよ、ネギ君、ネギ君のオチ○チンいっつもいいよっ!」
「はっ、はいっ、朝倉さん、朝倉さんも気持ちいいですっ」
「あっ」
ネギが、ぎゅっと和美を抱き締め、自分の顔を和美の胸に埋める。
「んふふっ、ネギ君、ネギ君私のおっぱい良かった?
クラスbSの私の美乳、バカにしてくれたのにねー」
「んぷっ、ごめんなさいっ、でも好きなんです、こうしてて、いいですか」
「いいよー、ネギ君、いいよーっ、下の方もちゃんとぐりぐりしちゃうからー」
「んんっ、気持ちいい、いいですっ、んっ、んぷっ…」
「おっ、来る?来る来る?おおおおおっ…」
ネギは、がっくり前倒しになった和美の体を繋がって座ったまま支えた。
「へへっ、やっぱ逞しいわネギ君」
和美はパチンと片目を閉じて笑った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…ジュルリ…
「これなーんだ?」
「うわー…」
「そーう、パル画伯デザイン巨大ぽよぽよエアマットーッ、一時間は消えない様になってるからさー」
ハルナが、エアマット(原料ゴーレム分100%)にダバダバとローションを注ぐ。
「きゃっほーっ♪」
「おーっ♪」
「ネギ君も来なよーっ♪」
マットに滑り込んだ二人の巨乳美少女が手招きした。
>>47 ネギが躊躇している間に、二人はその豊満な肉体を押し付け合って抱き合い、唇を交わす。
「あんっ」
「朝倉かわいー、これ、ローションじゃないよねー♪あつっ」
「パルだってもー準備オッケー?
ほらーネギ君も一緒にあそぼーよーっ」
「あー、前向きスライディング出来ないってかー」
「ビンビン硬いもん折れちゃうかもねー、くすくすくす」
うつむいたネギが、そーっと二人の間に座る。
「ほーらほらほらっ」
「あううううっ」
弾力一杯に全身ぬるぬるで抱き付いた二人の中でもみくちゃにされ、
悲鳴を上げたネギがマットに押し倒される。
「じゃー次、私の番ねー」
「あうっ!朝倉さんの、あっ」
押し倒されたネギの反り返った急所に、和美が胸から覆い被さる様に挟み込む。
同じく豊かな乳房でも、一番敏感なところで感じる和美の膨らみはハルナよりも硬いかなと思えるが、
それだけにぷるぷるとした弾力に締め付けられながら跳ね返る。
「あうううーーーーー」
「んふふー、ネギくーん、三回目なのにこんなにいっぱいー、ネギ君の胸やお腹に掛かってるー。
ネギ君やっぱ逞しいねー、あんなに鍛えてるんだもんねー」
「あっ、くすぐったい、ごめんなさいハルナさんっ…」
荒い息を吐くネギの胸に点在する欲望の痕跡にぴちゃぴちゃと舌を這わせていたハルナが、
そのまま出所を口に含む。
「私だけおっぱいだけとか言わないよねー、ネギくーん」
ネギの眼差しの先で所々ローションに固まった黒髪が跳ね、
柔らかなハルナの体が上下に踊っているのが見えた時には、
ネギの男の中心から断続的に、ハルナの柔らかな女性に掴まれた感触が全身を突き抜けて走っていた。
「ほらー、もっと力入れてー、ネギくーん」
「ネギ君こっちこっちー」
マットの上に仰向けに並んで横たわる、
ぬるぬる輝くローションの皮膜だけを通した全裸のグラマー美少女二人がくすくす笑いのやまない前で、
ネギはきょろきょろ視線を動かしながら言われるままにローションを塗った手で
柔らかな弾力に溢れた二人の裸体を手づかみし刺激し続ける。
「かーわいいねー、ネギくーん、こーんなハーレム状況オロオロしちゃってー」
「ハート目で奇声上げちゃうネギ君って想像出来るー?」
「言えてるー」
そんな二人が自分の肉体に制圧されよがり泣くを知っているネギの雄の本能が、さすがにカチンと来た。
「ハルナさん」
「ん?」
二人の目の前で、ネギがにこっと笑っていた。
>>48 「あんっ、んっ、いいよ、いいネギ君っ」
ネギが、ハルナの二つの膨らみを手づかみにするかしないかの力加減でゆっくり周りからさすり始めた。
強弱を付け、中心に迫る。
「…あっ…」
ネギの右手が太股に伸びていた。太股に伸びた手が段々と女の中心へと伸びていく。
「あっ、ちょっ、ネギ君っ、あ…」
「ハルナさん、僕の指てこうされるの、こうされるのいいんですよね」
「そう、そうよ、そうネギ君、ネギ君の指いいのっ」
「でもハルナさん、こんな風にトロトロのハルナさん、指よりもっと欲しいの、あるんですよね」
「そう、頂戴、ね、ネギ君、ネギ君の頂戴っ」
「ネギ君のなんですか、ハルナさん?」
「あんっ、意地悪っ、悪い子になったねネギ君はうっ…
頂戴…頂戴」
「聞こえません、ハルナさん」
にこっと笑ったネギが指先に込めた微妙な動きに、ハルナの体が反り返った。
「はううっ!頂戴っ、もう、もうじらさないでっ、ネギ君のオチ○チン、
私に頂戴、私の、私のオマ○コに頂戴、って、何定番言わせてんのぉーはひいっ!」
覆い被さったネギにずんと押し込まれ、ハルナの白い顎が喉を見せて反り返る。
「あっ、あっあっ、ああああーーーーー…」
ネギの激しい程の前後の動きと共に、ハルナがガクッと首を折るのを、
和美は半ば恐れながら見ていた。
「朝倉さん」
「ん?私?」
ネギが、ニッと不穏な笑みを見せる。
「あんまり、美味しくないですね、朝倉さん、こんなの呑んでくれてたんですね」
「はううううっ、ごめんね、ネギ君はうっ、洗って、からっ…」
「いいですよ、この辺ですか?ここがいいですか?」
「あんっ、もっと、もっと上、あっ、お願いっ、お願いネギ君私の、
あんっ、私のク○ちゃんぺろぺろしちゃってはうううっ!」
「よく言えました朝倉さん」
「あっあっ、あーーーーーーー…」
「んっ、んんっ、んっ…」
「あっ、来る、来るっ…」
並んでうつぶせにマットに這い、ネギの巧みな指に背中を刺激されながら、
ハルナと和美は予感を禁じ得なかった。
その通り、どこで覚えたのか背中から腰から、ネギに遠回りに刺激され熱せらた二人の体は、
ネギが指で触れた時には既に滴り落ちる程になっていた。
「ああっ」
腰を抱えられたと思った時には、ネギにねじ込まれたのを感じた和美が悲鳴を上げた。
>>49 「あんっ、ネギ君っ、私もっ」
「私、私の番っ」
「大丈夫ですよ」
ローションにてらてらと輝き、その奥に潤った果実を覗かせながら
ぷりんと突き出された柔らかな二つの尻を眺めながら、必死に首を後ろによじる二人にネギは笑いかける。
そして、言葉通り、既に何度か放出して余裕が出来たものに驚異的な持続力と攻撃力を持たせ、
次々と相手を変えながら目の前で狂態を演じるのを静かに見下ろしていた。
ふーっとマットの上に腰を下ろしたネギの前に、
二人の美少女がローションに汗にその他の体液にぬらぬらと光る背中から尻から太股から余すところなく晒し、
豊かな乳房をマットに潰しながら並んで横たわっている。
顔を見合わせ、ふっと笑みを浮かべた二人はそっと唇を交わした。
そして、ふーっと息を吐いてネギの方を向いて座り直す。
「ごーかくっ」
ハルナが言った。
「えっ?」
ネギか言う。
「ネギ君私たちのご主人様に合格って事」
和美がパチンとウインクする。
「やるんだったらこんぐらい突っ切ってくれないと、
もうスタートしちゃったんだから、半端な事してたら三人まとめて、みんなまとめてあぼーんだからさ」
ハルナと和美が、ちゅっちゅっとネギの唇を奪う。
「何なりと仰せ付け下さい、ご主人様、我らしもべ、ネギ王子の逞しいチ○ポの虜にございます」
二人揃って座ったまま上半身で給仕礼を取る美少女を前に、ネギは両腕で二人の首を抱く。
「…こうやって見ると、やっぱりおっぱい大きいですね」
「スケベ」
二人揃ってニッと笑った。
「はい、スケベですよ」
ネギがにっこり笑う。
「こーんなエッチでキレイで優しいしもべが二人もいるんですから、
スケベじゃなかったら損じゃないですか。
お願いします、僕の力になって下さい」
「ネギ先生の思し召しのまま、地獄の底まで」
二人が声を揃え、三人全裸のままスクラムで頷いた。
「…わっ…」
「ちょwwwパル最後の詰めぇwwwww」
三人揃ってゴーレムマットの消えた硬いタイルに尻餅を着き、喉を見せて笑い声を上げた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
作品の軌道修正のことじゃないかな?よくわからんが
まあ、あまりこういう物で勝敗は口にしないほうが良いかな。
せっかくの貴重なパル朝倉分じゃ、ありがたくいただこう。
って、なんだこのID・・・
>>52書いてしまってなんですが、こちらの事と言う事で余り深く考えないで下さい。
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>50 図書館島個室閲覧室。
床にズボンと下着をズリ下ろした姿でソファーにふんぞり返るネギの前で、
全裸の美少女が二人ひざまずき、中央にそそり立つネギの幼い男に舌を這わせていた。
二人ともに誇る豊かな膨らみは背中の陰でふるふると震え、
自然に下ろされた髪が流れる白い背中、どっしりとした尻がうごめくのに興奮を覚えながら、
ネギの視線はどこか遠かった。
その時、こんなグラマー美少女二人が素っ裸になってこのハーレムをやってやっても、
こんな時のネギの瞳には一人の少女の小憎たらしい笑顔しか映っていない、
それが分かっていてもそれ責める資格なんて無い、こうやって慰める事しか出来ない、よく分かっていた。
「ネーギくんっ」
どちらともなく、明るい声でネギを自分に振り向かせる。
「あうっ」
「男の子も気持ちいーと乳首立つんだよねー」
「ほーら、ちっちゃいピンクの乳首がつんつんしちゃってるー」
「ちょwwwパル、オヤジィwwwww」
四つの膨らみの中心に埋め込まれ一杯に膨らんだネギの急所を押し潰す柔らかな弾力、
ワイシャツの前が開かれ時折唇が寄せられる乳首、
ネギは、刻一刻ビクビクと伝わるその痺れる様な快感柔らかな感触に、只うっとりとその身を委ねていた。
「キタキタキタ―――――――――」
「ほらー、ネギくーん、ハルナの眼鏡にぴゅっぴゅーっだってー、ツボだねーネギ君」
ぺろりと唇を嘗めながら和美が笑う。
「さー、ネギくーん…」
「あーうー…」
逞しいとはいえまだまだ小柄なネギの両腕を、スタイル抜群の美少女二人が胸に押し付ける様に抱えて
シャワー室へと連行する。
「あーうー…」
前半戦、組んずほぐれつの丸洗いが展開されていたが、
「ネギ君、ネギくぅん」
「ネギ君のっ、ネギ君の頂戴、早く頂戴ぃ」
「ネギ君の、なんですか朝倉さん?(にっこり)」
「朝倉甘いってぇっ、ネギ君ネギ先生御主人様の逞しいオチ○ポを
早乙女ハルナめのオマ○コにぃぃぃぃ」
「ちょっ、ハルナ、ハルナっ、ネギ君、お願いネギ君私、私に頂戴、ネギ君のオチ○チン
私のオマ○コにぃっ!」
>>54 「大丈夫ですよ」
ネギがにっこり笑ったのは、壁に手を着いたままの二人には見えなかった。
ぷりんと突き出された豊かな尻に掌が這うだけで、二人の美少女はシャワー室に甲高い声を響かせた。
「はひあぇへー…」
そして、有言実行、その声は一人ずつけたたましい程のものとなり、
二人揃って自慢の豊かな膨らみを押し潰し
ヨダレを垂らしてタイルの上に伸びるまでさ程の時間は掛からなかった。
煙草にしては甘ったるい煙の匂いがきつく漂うマンションの一室に、
また一人若い美女が姿を現した。
しかし、その現れたグラビアアイドルは、珍しくパートナー連れだった。
「なーにぃ、その子?」
「ちょっとー、ショタに目覚めたとかー?」
「実際その通りなんだけどねー、かーいいでしょー、新しいペットでーす」
周りは、さほど馬鹿げた番組とは縁の無いネギでも知っている顔ぶればかり、
確かに、綺麗と言えば綺麗だとネギは思った。
そして、その中でも驕慢そうに腕を組んで笑みを浮かべている一人の若い女、
可愛い事をネギは否定しなかった。そう、愚かな可愛さであると言う事を、
ハルナと和美に感謝していた、二人が少しでもその気持ちを呑み込んでくれなかったら、
彼女はここで肉片になっていたに違いない。そんなのじゃ全然足りない。
「あ、あの、レイ・サウザーです」
おどおどした仕草でぺこりと頭を下げるネギを前に、くすくすと笑みが漏れた。
「ま、テキトーに食べて、呑んで」
「駄目よー、お子ちゃまにお酒呑ませちゃー」
「あんたが言うー」
既に部屋は異様なテンションに包まれ、砕けた格好、中には本当に下着姿の面々の中で、
きょろきょろとうつむくネギをアイドル達はくすくす笑って見ていた。
「ヒョーッ!」
バカドルの一人が奇声と共にブラとショーツだけの姿になりネギに迫る。
「あっ、あう、あうっ」
ズンズンと迫るバカドルを前に、後退したネギが尻餅を着いた。
そのネギのズボンにバカドルがぎゅっと掌を押し付ける。
「ほうこーっくっ、レイ君ビンビンなってまーすっ」
「やっだー、キャハハハー」
「もーっ、スケベーッ」
「レイ君おねーさんとベッドいこっかー」
バカドルが肩ひもを肩脱ぎにして笑った。
「ちょwww」
「いけいけwwwww」
ネギがぷるぷると首を横に振る周囲でドッと爆笑が起こる。
>>55 「もーっ、困ってるでしょー、はいこっちはいこっちー」
「飼い主」のグラドルがネギの手を取り、椅子に座らせる。
そして、ハンカチで後ろ手に縛った。
「あっ、何?」
「なんでしょー」
周辺では、アイドルたちがニヤニヤ笑みを浮かべ頷き合っている。
「ほらー、あんたやんなさいよーっ」
お姫様に肩を突かれ、先ほどから部屋の隅っこの方にいた高校生くらいの少女がネギの前に立つ。
「レ、レイ君、見て」
少女は、にっこり笑って服を脱ぎ始めた。
ブラウスを脱ぎ、ブラジャーを外す手は震えていた。
「どーう、けっこーおっきーでしょこいつのパイオツ」
後ろからお姫様が少女の乳房を持ち上げる。
「ああ、そうそう、この子はちょっと外してあげてね」
和美の声がネギの脳裏に蘇る。
「事務所の後輩なんだけどさー、ハッキリ言って巻き込まれちゃったんだよね。
いきなしパーティー連れ込まれて恥ずかしい写真バンバン撮られて、完璧ストレス解消用って感じでさー」
「ほらほらほらー、もっとビッと決めなよーっ」
ヤジがネギの頭を今の現実に呼び戻し、少女は腰を振りながらスカートを、そして、ショーツを下ろし始めた。
「うわー、もじゃもじゃー」
「ちゃんと中まで見せる中までーっ」
ネギの目の前では、少女が右脚を上げて右膝を曲げ、身を震わせながらにっこりと笑っていた。
「キャハハー、やったーっ」
「素っ裸でショタゆーわくってあいっかわらず変態変態変態でございますぅーっキャハハハーッ!」
「さー、レイくーん」
ニカッと笑った「飼い主」とお姫様がネギのズボンを下ろした。
「ほらー、レイ君パンツもっこりー」
「窮屈そー、パンツ下ろしちゃおっかーキャハッ♪」
「やっ、やめてっ」
そう言ってやめる相手ではなかった。
「きゃー、かわいいー」
「ビンビンしちゃってるーっ」
「白っぽくてちょこんってぇ、うわぁー」
「まだまだよー、まだまだよーっ」
ネギの正面でテレビが操作されDVDプレイヤーが作動する。
「あっあっあぁーーーーーーんんん♪」
突如として髪振り乱した裸女を目の当たりにし、ネギは目をばちくりさせる。
「どーう?裏よ裏ー♪ガチ本番オンリー裏DVD滅多に見れないんだからねー。
ほらーっ、しっかり観るしっかりーっ、あんたも二次に負けないでガンガン見せるーっ」
>>56 やむ事なき喘ぎ声とそのためだけの行動がひたすら映し出される横で、
全裸の少女もまたそのためだけのポーズをとり続け周囲のアイドルたちがゲラゲラ笑い続ける。
画面の中でもだえ、喘ぎ、剥き出しにされたネギのもの等到底及ばぬ男性そのものを
美味しそうに口に含みそして自分の女と繋がりぐちょぐちょ音を立て欲望を浴び続ける。
「くすくす…」
「キャハハハ…」
その横で、全裸の少女も又、声を上げて剥き出しの女の中心を指でまさぐっていた。
「見て見てー、レイ君のー、先っぽトロトロ溢れて来てるー」
「やっぱちゃんと先っちょ出て来るんだー」
「やっぱお子ちゃまでもこーふんするんだねーっ、どーう?痛い?」
言いながら、お姫様は剥き出しに反り返った幹をパチンと指で弾く。
顔をしかめたネギに、飼い主となったグラドルが何か囁いた。
青い顔で首を振るネギに、グラドルは更に囁く。
手首のハンカチが解かれる。
「きゃー♪」
「やだーっ♪」
アイドルたちは、わざとらしく叫びながらわざとらしく手に当てた指の隙間から
ネギが自分の中心でそそり立っているものを握った手を上下されるのをのぞき見る。
「あっ、あっ…お願い、許して下さい…」
「だーめっ、やめたらお仕置きだからねーっ」
飼い主がニヤニヤ笑いながら言い、ネギは目を閉じてしごき続けた。
「あううっ、見ないでっ、あっ、あーっ…」
「キャー♪ワー♪ヒー♪」
「お子ちゃまなのにぴゅっぴゅーっていっぱい出るんだねー、
ばっちり撮っちゃったからねー、これで完璧奴隷クンでございますーっ♪」
うつむくネギの横でお姫様がケタケタ笑っていた。
「すっごいでしょーっ、かわいー顔してさーっ。
凄いの量だけじゃないのーっ」
「どゆ事?」
ロリ系の少女グラドルが聞き返す。
「試して見る?ベッドの上じゃ、私の方がド・レ・イ、かもねー♪」
飼い主が唇をぺろりと嘗めて言った。
「えー、マジー?」
「犯罪だってそれー♪」
>>57 「あ、あの、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
リビングに用意されたマットの上で、三つ指を突いたネギにお相手のグラドルは思わずならった。
だが、周囲のくすくす笑いは長くは続かなかった。
「んっ、んんっ!」
ネギがグラドルの唇を奪った。
僅かな抵抗の後、グラドルの頬が紅潮し、とろんとした目で舌を貪る。
唇が離れた途端にすとんと脱力し、既に軽く達している有様に周囲が息を呑む。
その自慢のパーツをしっかり見せびらかすワンピースを手際よく脱がしたネギは、
目の前にそそり立つ自慢の膨らみを後回しに、肩から背中から繊細な指でじっくり責める。
ネギの掌がその膨らみの弾力を堪能し、乳首を吸った時には、グラドルは悲鳴に近い甲高い声を上げていた。
「あっ、あんっ、もうっ、あっ、あひっ…」
長針が一回りするかと言う時間が過ぎ、
ネギの掌は、観客を飽きさせない程に断続的にトーンの違う叫び声うめき声を上げ続けたグラドルの
太股の上にあった。
そして、また、何度目かと言う、蜜に濡れて半ば黒い塊となった所を過ぎ、そろそろとそこに指が這う。
「あんっ、いっ、いいっ、ああっ、いいっ、い…」
ネギは、すぽんと指を引き抜き静かに笑うと、顔を近づけ音を立てて吸い始める。
グラドルは大股開きのまま悲鳴を上げて首を左右に振っていたが、
いつの間にかネギは顔を上げてそれを静かに見下ろしていた。
「お、お、お願い、早く、もう、もうおかしく、あっ、ああっ…」
周囲のアイドルたちが最早言葉もなく息を呑む中、マットのグラドルは
大きく広げマットに滴らせながら切羽詰まった悲鳴を上げていた。
「では」
「はひっ!」
ネギがにっこり笑うと、突き入れられたグラドルがガクンと体を揺らした。
「はっ、はひっ、はひっ、はひいぃぃぃぃっ!!」
泡を吹いてマットの上でガックリ首を折ったグラドルの前で、ネギはふーっと息を吐いて悠々と引き抜く。
その周辺は、水を打った様に静まりかえった後、一拍おいて怒号と罵声が響き渡った。
「次、次私いっ!」
「ちょっ、私だってえっ!」
「レイくーんっ、私のぉ、私のおっぱいいいでしょーっ!」
「ざけんじゃねぇこのイレチチ!!」
「レイ君私のぉ、私のオマ○コぐちゅぐちゅうううっ!!」
「レイ君のオチ○チンいっぱいいっぱい気持ち良くしてあげるからあぁーっ!
経験ほーふなのよおねーさんっ!!」
「ヘルス歴十年でしょオバサンッ!!」
つかみ合いを展開していたアイドルたちは、突如部屋を吹き抜けた風に目を覆った。
>>58 「大丈夫ですよ」
いつの間にか、修羅場のただ中にたっていたネギがにっこり笑ってアイドルの一人の手を取った。
ネギが跪いて手の甲にキスをすると、余りに決まった所作に相手はぽっと赤くなる。
だが、ネギの手の指が相手の手の甲でうごめき始めると、アイドルは悩ましい声を上げ始めた。
「えっ、ちょっ、何?手だけで?あっ、手だけで?こんなの、こんなのセックスでもあっ…」
ネギは、左手で相手の右手を取り、指で刺激し続けながら右腕で相手を抱き、背中に右手を這わせる。
「いっ、あっ、手と、手と背中、手と背中こんなに、こんなにいぃぃぃぃぃぃっ!!!…」
ネギの右腕の中で、アイドルの小柄な体がガックリと重くなった。
ネギの「応急処置」に部屋の全員が腰を抜かした後、ネギは「飼い主」となっていたグラドルに近づく。
グラドルは、ワンピースのざっくりと開いた前に向き出しの谷間にネギが顔を埋め、
すりすりと頬を擦り付けながらワンピースの前を開き、かぷっとくわえるのをうっとり眺めていた。
「はっ、はあっ、いいっ、やっ、やめないで、やめたら殺すうっ!」
死屍累々の裸女の群れのただ中で、
マットの上に横たわるお姫様は覆い被さり巧みに動きながら前後するネギを前に悲鳴を上げ続ける。
「ああっ、いいっ、レイ君のオチ○チンすっごくぅ、すっごく最高、すっごくめちゃめちゃ
最高ああいぃっ!」
いつの間にかネギの上に覆い被さり、背中を反らして上下にその身を揺すり
天井を見るネギにぷるぷると揺れる乳房を見せながら繋がる快感を貪っていたお姫様が絶叫と共に
改めてネギの上に覆い被さる。
「ラス・テル、マ・スキル…」
「え?はっ、はひいいっ!」
まだ余裕があったネギはぐったりしたお姫様を繋がったままひっくり返し、
自分の体の下にお姫様を寝かせてずんずんと突き入れ始めた。
「あっ、またまたっ、あっ、すごい、すごいレイ君すごいっ!!」
「…禍々しき…闇の血…暗い光…術式…戒め…タマシイノカギ…」
「はっ、はうううううっ!!!」
今回はここまでです。続きは折を見て。
結果論でSSとは全然関係の無い苦言を呈するけど、少し作品のスレ移行が早かったね。
新スレが立ってすぐに続きを移すと、今回のように前スレが埋まらない事態になる。
此処だけじゃなく貴方が書いている別のスレでも同じ現象が何度も起こっている以上、
次からは500KB寸前までは前スレの方に投下してくれ。職人が他に居ないスレでは埋め作業すらままならない。
過疎スレではよくある事だから、この事をはっきりと認識してね。
埋めを支援するのが読み手だとおもうけど
>>61 まともなスレならね。情けない話だけど、埋めすら出来ないのが現状だからorz
埋めたいんなら適当にAAでも持ってきて貼り付ければいいだけじゃねえか。
なにをその程度のことで貴重な職人様にかみついてんだ。このアホは?
噛みついて無い噛みついて無い。この職人さんが参加してる別のスレも同じ状態だから意見を言っただけ。
意見を聞き入れるかどうかは職人さん次第。強制するつもりは無いよ。本人が不快に思ったのなら済まない。
本人が自分で意識しているかどうかは別に、
>>60は外野から見ても
「自分は何もせず、働いてくれてる人に対して更に虫のいい要求を重ねる厨房」
にしか見えないよ。
オブラートに包めていると思ってるのは多分本人だけ。
善意に解釈しても、ネット経験値と言葉の吟味が足りなさすぎる。
くだらない事で一々職人に意見する手間と時間があったらAA貼り付けて埋めればいいだけの話じゃん
埋めてきたぞ、これで文句無いだろ>ID:QFRYWYQz
>>68乙だぜ〜。
>>59の職人さんもGJだぜ〜。
てかどうやったらそんな速く書けるのん?
文自体はあっさりし過ぎてるような感もあるけど、迷いがないってことだもんなぁ。
ホントすごいわ。次回投下も楽しみにしてます。
ご意見うけたまわりました。
前スレも埋まった様ですし、これ以上もめない方がいいみたいですね。
>>69 私のスタイルらしいのですが、今回に関しては若干後悔しています。
スタイルと言う以上に勢いが先行していまして、
かなりのポイントである
>>40を初め自分でも慌てすぎだなと言うすっ飛ばしが特に今回結構ありまして。
何とかいいテンポと落ち着きが両立出来ればと思う今日この頃です。
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>59 パンパンとネギが両手を叩くと、リビングでぐったりとしていた全裸のアイドルたちが
ぞろぞろと立ち上がり、その事に本人たちが一番驚いていた。
「な、何?」
「禁呪術式、闇魔法タマシイノカギであなた達の肉体を支配させていただきました」
ネギがにっこり笑って言った。
「はあっ!?魔法?電波ぁ?」
お姫様が叫ぶが、現実問題として体が動かない。
「すぐに分かりますよ」
「何?ちょっ!?」
ネギがにっこり笑うと、アイドルの一人がベランダにダッシュした。
ガラス戸を開き、迷わず全裸のまま柵にひらりと飛び乗る。
あらゆる意味で危険な行為に他のアイドルたちが絶叫するが、本人は柵の上に立ったままだ。
緊張感を削ぐので、ここが認識阻害魔法下にある事はネギは言わない。
「な、何?」
別のアイドルは、ぴゅうっと台所に走ると、ペティナイフを手に戻って来た。
そのアイドルはテーブルに左の掌をつくと、思い切りテーブルにナイフを振り下ろす。
ナイフは左中指の少し先をぶち抜き、そのアイドルは床から湯気を立てながら腰を抜かす。
別の少女アイドル歌手が二人、向かい合って本気のビンタ応酬をかました。
ネギがテーブルの上に何本も蝋燭を立てて点火する。
お姫様がふらふらと歩き出す。
「ち、ちょっと、やだ、やだっ!」
自分の意思に関係なく、お姫様の手が蝋燭の火に伸びる。
「やだあっ!!…
アチョオーーーーーーーーッ!!」
お姫様の手刀が蝋燭の火を消し飛ばし、お姫様は息をついて腰を抜かす。
「と、言う事です」
ネギが言った時には、部屋にはアンモニアの異臭が充満し、
アイドルたちは術による肉体拘束が外れても肉体的に腰が動かなかった。
「僕の言った事、ご理解いただけましたね?」
「な、何?催眠術、何なの?」
>>70 「Need not to know.
あなた達が僕の支配下にある、その現実だけ理解していればいいんです」
ネギは冷たく突き放した。
その前で、質問をしたアイドルは自分の下腹部を掴み、絶叫と共にその手の中に黒い戦利品をちぎり取っていた。
「頭はハッキリしたまま、肉体だけ僕の支配下に入る。
そして、こう言う事も出来るんです」
アイドルたちは、すとんと全身の力が抜けるのを感じた。
それから程なく、更なる全身の異常に気付かざるを得なくなる。
三分もしない内に、部屋中に、牝の臭気と喘ぎが満ちあふれた。
「お、お願い、お願いします、お願いしますレイ君レイ様っ!」
「レイ様ご主人様、御主人様お願いますご主人様の逞しいチ○ポ、逞しいチ○ポおっ」
「はっ、はああっ、だめっ、変になる、おかしくなっちゃうぅっ」
「では、まずあなた」
ネギがにっこり笑ってアイドルの一人の肩に触れると、彼女は動いた両手を見る。
「はうっ、はひっ、はぁひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
そして、自由になった手で、火の付く様な勢いで溢れる蜜の源をかき回し始めた。
「あっ、私ぃ、私もおっ!!」
「お願いレイ様ああっ!!」
「皆さん、そんなに僕の見てる前で素っ裸でオ○ニーしたいんですか?」
ネギがちょっと眉をひそめる様な仕草で言う。
「したい、したいしたいしたいっ!!」
「何でもいいからぐちゅぐちゅかき回したいいいいいいっっっ!!!」
「しょうがないですねぇ」
ネギが嘆息して両手を広げ首をすくめた。
そして、全員の前に一つずつリュックを置く。
それから、杖に跨り天井近くまで舞い上がる。
もうその事をおかしく思う理性すら失いかけていた。
「な、何?」
「僕の場合、たまによそでも似た様な事してるみたいですから、
皆さんにはこれからちょっと殺し合いをしていただきます。
気が狂う前にちゃっちゃっとやっちゃって下さい。
優勝した方には、僕のオチ○チンでぐちょぐちょの腐れマ○コを
心ゆくまでズンズン突っ込んでかき回して差し上げますから。
では、体を動かしますので」
ネギが指を弾き、ほんの一時、部屋が絶叫と硝煙と文字通り血なまぐさい臭気で溢れかえった。
「んーっ、んーっ、んんーっ」
剥き出しの裸体をスプラッターにペインティングしたお姫様が白く逞しい全裸で立つネギの股間に
音を立ててむしゃぶりついてるのを、ネギはさめた目で見下ろしていた。
「あっ、あっあっ、ああぉあぉおおーーーーーーー」
うつぶせに引っ繰り返され、尻を抱えられて突きまくられ、口からぐちょぐちょに飛び散らせながら
脱力したお姫様は、ネギにお姫様だっこされて放り出される。
>>71 「な、何?ひいいいいっ!!」
その周囲を、文字でこの板に書き込む事の憚られるスプラッターなアイドルゾンビ軍団が取り巻き、
絶叫と破壊音がやむ事なく響き渡った。
「いい夢、見れましたか?」
腰を抜かす全裸アイドルの中心でネギがにっこり笑った。
「これも裏の魔法の一種です。でも、幻覚は殺し合いとその後だけ、後はみんな現実です」
そう言って、ネギは小柄なアイドルを抱え上げ、テーブルの上に乗せる。
テーブルの上のアイドルは、黙って足を大きく開く。
「だから、こう言う事も出来るんです」
ネギの指がつーっとテーブルのアイドルの乳房の上を滑ると、
アイドルは既に濡れ光り溢れかえったまま剥き出しにされていた女の中心からおびただしい透明な液体を噴出し
絶叫と共に白目を剥き泡を吹いてテーブルの上に仰向けに倒れる。
「これから当分、あなた方は放し飼いにして差し上げます。面倒くさいですし。
ただし、ここでの事も忘れて、仮に思い出したとしても、この事を話すのは禁則事項です。
それを破って伝えようとしても肉体的にシャットダウンが掛かります。
だから、普段通りの生活をしていただきます。力ずくでもね。
でも、その前に、思い出した時にこの現実をしっかり認識出来る様にしておきましょうね」
ネギが言うと、ここにいる有名グラドルの一人が、豊かな胸を揺らす様にして立ち上がった。
遠慮無し倫理無しのスーパー契約発動で反則高性能化したスパイゴーレムと接続された部屋の大型テレビには、
全裸の上にチア用の腹出しタンクトップとミニを着た先ほどのアイドルが映し出されていた。
画面の中で、アイドルはマンションの廊下から外へとひたすら脂肪の塊を揺らし走り続ける。
それだけでも、部屋のアイドルたちは、酔いも覚めたかの様に動かない体で無理やり見せられている映像に
ぞっと震え上がっていた。
渋谷の賑わいの中、手を頭の後ろに組んで突っ立っている
そんなコスプレアイドルの息が上がっているのは、走ったからだけではなかった。
「そろそろ、出力最大いきますか」
ネギが言うと、画面の中でアイドルの息は病的な程に荒くなり、頬が紅潮し汗が噴き出す。
アップで映し出された太股にもつーっと透明な粘液が伝い落ちていた。
「おいっ、あれっ」
「ああ…だよなぁ…」
画面の中では既に周囲がざわつき携帯電話カメラが向けられる中、
潤んだ瞳で唇を嘗めながら立ち尽くしていたアイドルがタンクトップとスカートをまくり上げると
部屋の中に絶叫が響き渡った。
「ああーっ!あっ、ああっ、ああああっ、止まらない止まらないあんあんああぁーーーーーーんんっ!
あひっ、あひいっ、チ○ポちょうだいねえチ○ポちょうだいっ私のマ○コにチ○ポぶち込んで
ズンズンぶち込んでぐちゅぐちゅかきまわしてえっ!!
チ○ポチ○ポチ○ポチ○ポチ○ポおおおおおっ!!!」
剥き出しにされた性感帯に両手がフル稼働する周囲で独特の音と共に光り続ける携帯電話は、
芸能界はおろか社会からの抹殺を余す所なく意味していた。
「ど、どうして…」
お姫様が、気が抜けた様に言った。
>>72 「僕の名前はレイ・サウザーです、レイン・サウザンです。まあ、どうせ忘れる事ですけどね。
僕が絶対に忘れなければ、それでいいんですから」
ネギはにっこり笑った。
幾日かが過ぎ、お姫様は自分の部屋でパソコンのキーボードとクリックを駆使していた。
やりたくてしているのではない、体が勝手に動くのだ。
このタマシイノカギと言う呪いみたいなものは、具体的な行動を指定しなくても、
相手がその行動の意味を知っていればそれをやらせる事が出来るらしい。
「芸能人の薬物汚染って深刻なんですねー♪」
その後ろで、レイを名乗るネギがにっこり笑って言った。
「ア○バの真ん中で紐ビキニ脱ぎ捨てて豆カラでゲリラライブしたり
ナ○パ橋の真ん中でコート脱いで丸裸で柱に犬のおしっこしたり
道○堀で本当にグリ○ポーズで全裸マラソンしたり、
全裸の上に油性マジックで落書きしまくった上にコート着てDQN公園やホー○レス公園でコート脱いだり
インターネットで公園指定の公衆便所伝説ばらまいて自分が便器になったり
高校の通学路の公園で全裸でラジオ体操してたり、
これなんか凄いですねー、ハプニングバーで現役アイドル女同士のフレンチキッス。
女性同士のこう言うの果てが無いって言いますけど、
二人ともほとんど裸で触って嘗めておもちゃ使って他のお客さんも誘って、
携帯で情報回って回って警察まで回ってみーんな逮捕。
それで、警察に捕まった人みんーな、
体内や所持品や自宅からメタンフェタミンやコカインやMDMAが出て来て再逮捕だそうですね。
携帯電話系の闇金融から借りまくって今にも叩き売られる矢先だったって言いますから
逮捕された方がマシなんでしょうかねー。
でも、ネット社会ってすごいですねー♪
ほら、見て下さいほらっ」
いやでも指が動きいやでも視線は画面に向けられる。
「バッチリ撮れてますよー、マスコミじゃここまで報道されなくても、
ネット上だと誰かがみーんなバラしちゃうんですよねー、画像付き動画付きでー。
こーゆー写真とか動画って、消しても消しても世界中で誰かが保存して公開して際限ないんですよね♪
しかも、そんなこんなの武勇伝、自分で裏HP作ってとびっきりの画像と一緒に
海外ルートで公開してるんですから、やっぱり薬でイカレてないと出来ないですねこんなのー♪」
「お、お願いだから許して、お願いだから、私だけは、私だけは助けて…」
「いやー、あなただけは絶対許すって選択あり得ないんですけどねー」
はしゃいで聞こえていたネギの声は、しんと冷ややかなものになっていた。
「取りあえず、態度で示して頂けます?」
全裸で土下座をするお姫様の顔面を、冷ややかに見下ろしながら、
ネギは何も考えずその顔面を蹴り潰したいと到底紳士らしからぬ衝動を覚え、ぐっとこらえていた。
紳士だからではない、悪魔に徹するため、悪魔の恐ろしさはそんなものでは済まないからだ。
向こうは少しは気休めになったのかも知れないが、気持ち悪い目を潤ませてネギを見上げながらしゃぶりつづけ、
床に這って甲高い声を上げながら、機械的に排泄するまで抉り続けるネギを腰を振って迎え入れるのを
ネギは冷ややかに見下ろすだけだった。
>>73 「大丈夫ですよ」
ネギは、ヨダレを垂らして床に伸びるお姫様に静かに言った。
「あなたには最高のステージを用意していますから。その前に、明日のオフの準備でしたね♪」
「はーい、行ってらっしゃーい♪」
翌日早朝、ぎくしゃくと群れに割り込むお姫様の姿に、黒い学生服の群れは思わず振り返って目を見張った。
全裸の上にランニングシャツと黄色い超絶ミニ、シャツも腹出しで明らかにワンサイズきついもの。
そんな姿のお姫様が、半ばスクールバスと化した路線バスに乗り込んだ。
正午に近づこうと言う頃には、もう髪もぐしゃぐしゃ息も絶え絶えの凄絶さが溢れ出していた。
東京、埼玉、神奈川と、人口密度の最も高い路線から路線へと様々な交通機関を乗り継ぎ、
犯罪者の手や指が伸びるとそれだけでよがり狂う事を死ぬ気で我慢しなければならない
身体状態にスイッチが入る。
「や、やめてよぉ」
そんな中、ようやく、空間が出来る電車に乗る事が出来て一息ついていたお姫様は、
弱々しい声に我に返った。
ぎょっとしたお姫様の目の前に、天使の顔をした悪魔が泣き出しそうな顔で震えている。
そして、いつの間にか、自分の手が彼の股間をなで回し、気が付いた所でその手の動きは止まらない。
「やめて、やめてよぉ、お姉ちゃん」
「ちっ、ち…」
口はパクパク動くだけ、手は止まらず却って胸を押し付ける様に前に動く。
「何やってんだあんたっ!」
「おいっ!君っ!!」
何故か人っ子一人いない駅のホームで、気が抜けた様にベンチに座るお姫様の前で
ネギが腹を抱えて笑っていた。
取りあえず、駅事務所に引きずり込まれた事は確かだったのだが、何をどう解決したのか覚えてすらいない。
「さ、ショッピングですよショッピング♪
いってらっしゃーい♪」
お姫様の心身の疲労はガン無視され、ぎくしゃくと立ち上がった。
「ねえ、熱いの、ねえ、熱いの、ねえ、熱いの…」
両手に大量の紙袋を下げ、最早周囲の視線も気に掛からぬ様子で、お姫様は譫言に様に繰り返していた。
「仕方ないですね」
脳に直接「レイ」の声が届く。
「せっかく買ったんですから、あそこで試してみましょう、三分だけですよ」
お姫様は公園に入り、そこのトイレに入る。
個室に入り、紙袋の中から、アダルトショップで購入した極めて逞しい電動器具を取り出すと、
十分にぬかるみきった所に押し込み男子トイレの来訪者すら逃げ出す程の咆哮を上げた。
>>74 「この時間になると電車も空いてるんですね、良かったですねー♪」
山手線の車内で、お姫様は18歳未満入店禁止の書店で購入した中でも
最も特殊な部類の雑誌のビニール袋を開け、足を組んで読みふけりながら脳に響く声を聞いていた。
太陽も大分高くなった頃、お姫様は渋谷駅から街に出る。交差点に進もうとしながら、
もう注目にも麻痺し始めていた。
「えっ?」
だが、そんなお姫様の顔色を変えたのは、頬に落ちた雨粒だった。
「あ、春雨じゃ、濡れて参ろうって台詞、日本にはあるみたいですけど、季節全然違ってますし。
次の駅までゆっくり歩いて行きましょうゆーっくり歩いて行きましょー♪」
ほとんど水そのものとなっている濡れた白いランニングが素肌に冷たい。
目的地まで半分も行かない内にお姫様の足が止まった。
「雨宿りですかねー、結構お客さん入ってますねー。
あの店にしましょう、お買い物よろしくお願いしまーす♪」
脳内命令を聞きながら、お姫様が判断する暇もなく、彼女の肉体は混み合ったコンビニに入り、
店にある全ての種類のコンドームを購入していた。
それから、飲物で体を温める事を許される。
ハンバーガーショップの一階窓際の席で。
「お、お願い、着替えさせて、風邪ひいちゃう、本当に風邪ひいちゃう」
駅構内で出会ったネギにお姫様が懇願する。
「いいですよ」
ネギがお姫様に紙袋を渡した。
「んっ、んんっ、んっ…」
映写室からの光が通り抜ける下、席に着いたお姫様は、
下ろした上着から剥き出しにした膨らみを左手で揉み、
空いた館内で両足を肘掛けに乗せてまくり上げたミニスカートの熱く潤ったその中身を指でかき回す。
「よぉ、姉ちゃん、盛ってんねぇ」
「俺のぶっといので慰めてやっかぁ」
「あっ、ああっ、あ…」
スクリーンで延々と続いた痴態が終わり、館内に照明が入った頃には、
やはり純白のヘソ出しチューブトップを腹まで下ろし、
黒い合皮の超ミニをぺろんとまくり上げて丸い尻を突き出したお姫様は
スピーカーにも決して引けを取らぬけたたましい喘ぎ声の果てに顔にも尻にもその中にも
べっとりと誰とも知れぬ欲望の跡を残してぐったりと床に伸びていた。
世界のア○バのど真ん中、今夜も一人、コスプレパフォーマーが飛び跳ねる。
「結構可愛くね?」
「スカート短っ」
「お、おい、オールシースルーすかあっ!?」
>>75 ヘソ出し超ミニの黒いセーラー赤いネクタイ、黒い尻尾に小羽に角に髪飾り、
そんな小悪魔風コスでお姫様は太股露わ胸までまくれそうな勢いで飛び跳ねている。
「いいよールーラーン!」
「って、おいあれって」
「ネ申降臨!?」
ざわめきが広がり、絶え間なくフラッシュが光る中、お姫様は激しい動きと共に
マメカラでビブリオン・メドレーを熱唱し始めた。
最後、ルーランルージュのテーマを歌い終えたお姫様は、そのまま地面に左脚を伸ばし右膝を立て、
携帯やデジカメを手に超低空飛行が続出する。
「あっ、あのっ、私っ、ごめんなさいっ」
「おおおーーーーーーーーっっ!ルーラーン!!」
「オッケーッ!
ブラックドジっ子敵幹部ルーランルージュただ今降臨でございますぅぅーーーーーーーーーっっ!!!」
「うおおおーーーーーーーーーーっっ!!!」
ギリッと歯がみしたネギは、世界のアキ○が平成ガ○ラの舞台と化す前に指令を発した。
お姫様は、不意に、ろくにものも言わず、フラッシュと群衆を突っ切る様にぴゅうっとその場を逃走した。
近くのビルで待機していた和美は、無言のネギに手を引かれ、ズンズンと廊下を進んでいた。
連行先は男子トイレだった。
個室に入れられ、壁際に立たされた和美の唇をネギが貪り、
和美のシャツをまくり上げたネギはブラジャーを引きちぎってむしゃぶり付いた。
その間に、ネギはもどかしそうにズボンと下着を下ろす。
「んんっ!」
こちらも結構なミニスカートがまくり上げられ、ずらされたショーツの隙間から
僅かに潤んだ所にズンと突き入れられる。
和美が、背中を壁に擦り付けながら喘ぎ声をかみ殺す。
ネギが、折れんばかりに和美を抱き締め、歯がみしながら腰を突き上げ続ける。
「…千雨さん…千雨さん、ちうさん、ちうさんううっ…」
和美が、荒い息を吐くネギの頭をぎゅっと抱いた。
「少しは落ち着いた?試さなきゃいけなかったの分かるけど、
やっぱ結果としてはちょーっとチョイスミスだよね」
和美が片目を閉じて浮かべた笑みは少し辛そうだった。
ネギは謝らなかった、謝って済む事ではなかった。
「で、どーすんの?今日撮ったのブログに直して抹殺いっちゃう?」
和美の問いにネギが首を小さく横に振る。
「予定通り、あの人にはちゃんと最高のステージに出ていただきます。
何時間かでそれが出来ないぐらいにネットが追い付けばあの人の勝ち、
ネットで何となく消えるなんて、そんなに僕、優しくないですから」
ぞっとする様な声を聞きながらネギを見下ろす和美の瞳には、僅かに哀れみの様な光りがあった。
今回はここまでです。続きは折を見て。
GJ!
バトロワとか禁則事項とか飛ばしてんなーw
ちょwww
NBRww
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>76 「今度のCDも売れ行き順調ですねー」
「はいー、デラックスうれしゅうございますですぅー♪
それもこれも、みーんなファンの皆さんのお陰だよーっ!」
何か、とても嫌な事があった気がするが、そんな事を考えもせずお姫様はカメラに向けて
ハイテンションではしゃいでいた。
「それでは準備出来ました?いってみましょう…」
異変は、歌い終えたと思った直後に発生した。
スタッフやバックバンドがバタバタと倒れ始める。
そして、お姫様はと言えば、本人の意思に関係なく二番の歌詞を歌い始めていた。
歌いながら、元々露出度の低くはないステージ衣装を自らの手で破いていく。
「おいっ、何やってんだっ!?」
「開け、ろっ…」
テレビ局副調整室前でドアを叩いていたスタッフがバタバタとその場に倒れた。
小柄なフードの人物が、カメラを担いでステージ上に上っている。
そのカメラの前でお姫様は歌い続ける。
そのカメラだけが映像化されているためにテレビに映るのは素人映像になっているが、
この際そんな事は関係ない圧倒的に異常な事実がそこには映し出されていた。
カメラの前で歌いながら衣装を破り続け、録音された音源に合わせて二番の終わる頃には
衣装の下に着ていた白い紐ビキニだけの姿になっていた。
カメラも、はみ出すかはみ出さないかの瀬戸際をしっかりとアップでフォローしている。
歌い終えた所で、お姫様はカクーンと腰を抜かした。
「ああっ、熱い、熱いのぉ、熱いぃ…」
マイクがお姫様の譫言の様な言葉を拾う。
お姫様の手がビキニの下に滑り込み掴み回すのをカメラが余すところなく撮影する。
テレビに、むしり取られたビキニの下、甲高い声と共に刺激される尖った肉の粒、
その下でぬらぬらと照明に輝く肉の構造したたり落ちる蜜が画面一杯に映し出される。
>>79 テレビ局の玄関に、一台の覆面パトカーが滑り込んだ。
私服の警官が玄関を開けようとするが鍵が掛かっており、中からの応対もない。
「ばっかやろおぉーーーーーーーっ!…」
警官が拳銃を抜いた瞬間、その警官はバッタリとその場に倒れた。
更に白黒パトカーが到着、制服警官が駆け込もうとするが、彼らも次々とその場に倒れ込んだ。
ステージの床に大股開きで座り込んだお姫様が、
止め処なく蜜の吐き出されるぱっくりと赤く充血して開かれた入口にハイスピードで指を出し入れする。
その真ん前にハンドマイクが置かれ、カメラがアップと引きを繰り返す。
「あっ、あっ、ああっ、あああーーーーーーーーっっっっ!!」
お姫様がやにわに掴んだハンドマイクを指の次に押し込む。
別のマイクが猛烈な勢いでマイクが蜜のぬかるみを出入りする音声を広い、
獣じみた咆哮をフォローし、テレビ電波に乗せる。
「はおおおおぉぉーーーーーー」
大股開きに座りその正面にカメラを迎えながらカクンと脱力したお姫様が、
ずぽっと抜いたマイクを放り出して手招きをする。
「カモーン、カモンカモンカモォォォーーーーーーーンッ!!
闇の中から現れた、タキシードに銀の仮面の男が、カメラのドアップでディープキスを交わす。
カメラが引いた時には、更に二人のタキシードに銀の仮面の男に、
剥き出しの乳房を揉まれ、マイクの引き抜かれた熱く潤った所を指で音を立ててかき回されていた。
そして、ついさっき熱い熱いキスを交わした男の熱く昂ぶった男性そのものを、
キスを交わした唇の奥深く迎え入れていた。
ステージの床に仰向けになった男の上で、お姫様は自らの女に下の男のものを受け容れ腰を振り続ける。
頬を紅潮させ絶叫しながら喘ぎ続ける彼女の右目から一筋涙が溢れるのも、
本人以外には喜びの証しにしか見えない。
それが一度極まった後も、男たちも、そして、彼女の肉体もどん欲に求め続けた。
彼女は四つん這いになり、上の口に、下の口に、されるがままにねじ込まれながら首を動かし腰を動かし
自らが受け容れた熱い男を味わい貪り尽くそうと真っ赤に火照った体で髪振り乱し
熱い涙を流し喘ぐ姿はカメラの真ん前にあった。
カメラは、玉の汗の走る胸、男を受け容れた顔、そして男女の繋がりを時折、ねっとりと映し出し
映像を提供した。
>>80 運転席近くのテレビには、ステージの床に横たわった全裸のお姫様に
逞しい仮面の男が覆い被さる有様が映し出されている。
完全に覆い被さるのではなく、
中心だけ連結しながら男は背中を反らせて下の顔も乳房もカメラに映る様なポーズをとり、
その引きと連結部のアップが交互に映し出されお姫様がやむ事無くよがり泣く中、
別の音声がぐちゅぐちゅ出入りする音が別の音声で拾われる。
そして、その周辺では常に五人近くの男が剥き出しにそそり立ったものをしごいており、
既に上半身に隙間の無いほどどろりとコーティングされた上に
僅かな間を置きながら次々と男の欲望を降り注がせる。
思い切りアクセルを踏み込むと、護送車はいともたやすくテレビ局の玄関を強行突破した。
警察が周辺に倒れている警官(眠っていただけ)を収容し
副調整室とスタジオに武力突入した時には、
そこには意識を失ったスタッフがいるだけで、
生放送で十数人の男を喜ばせ自らも歓喜のただ中で喘ぐ姿を大公表し続けた
お姫様とその膨大なパートナーの姿は煙の様にかき消えていた。
お姫様と呼ばれた失踪中のアイドルは、ベッドの上の人だった。
デジタル録画機能付きスパイゴーレムがうろうろと周辺を飛び回る中、
ベッドの上に全裸で這って、今日一日だけでも数える事も億劫な男の欲望を
上の口にも下の口にも出入りさせていた。
考える事も嫌になる境遇にちょうどよく、何もかも忘れたくなる程に肉体もたかぶって来る。
ひたすら腰を振り、首を振り、彼らの欲望が吐き出されると、既に次の相手が待機していた。
スパイゴーレムが空中静止して注視する中、お姫様は仰向けに横たわるその男の上に乗り、
レンズに向けてぷるんぷるんと形のいい乳房を揺らしながら腰を振り続ける。
何体ものゴーレムが様々な角度でその全体を撮影し、じゅぷじゅぷ出入りする繋ぎ目をフォローする。
下で男が呻く。口元から一筋ヨダレを垂らしたお姫様は、ガックリと脱力した。
お姫様が、ゴーレムのレンズの前で全裸のまま大股開きになり、指でその中心を大きくこじ開けて
ゴーレムの一体がアップで注視する前で男女の欲望が塊となってどろりと溢れ出す。
「はーい、毎度お馴染み…」
先ほどから体が勝手に男に抱かれ、
体が勝手にポーズを取り、
口が勝手に自分の芸名本名生年月日本籍地学歴職歴
完璧なパスポート+就職履歴書+オーディション履歴書記載事項をすらすらと読み上げる。
「エロエロ淫乱変態露出狂公衆便所お姫様の腐れマ○コが本日生本番賞味いたしたビキビキチ○ポ、
本日キリ番20人目、通算244人目でございますうぅうぅうーーーーーーーーーっっっ!!」
にっこり笑ってピースサインを出すお姫様の周囲で、あれだけうじゃうじゃとした男たちが
煙と共に消えていく。
>>81 (ややグロ入ります)
体が動くままシャワーを浴び、全裸のままお姫様はパソコンに向かう。
「まずは、ニュースサイトいってみましょーか♪」
お姫様の後ろでネギが言う。
「えーと、所属事務所解雇、公然わいせつ容疑で家宅捜索をした自宅から
本人の指紋入りの覚醒剤とコカインのパケを発見、逮捕状請求
お姫様の直前の奇行見ました撮りました、画像付き、
超絶視聴率歌番組うpギボンヌ書き込み殺到、
でも、削除される先から無料提供してくれる著作権ガン無視の親切な人もいるみたいですね。
本日の、口に出して読みたいネット掲示板。
あったあった、これ行ってみましょう、この第125スレが丁度終わったトコみたいです」
「…淫乱、変態、基○外、ビッチ、露出狂、逝ってよし、氏ね氏ね氏ね氏ね…
(以下900以上)
…このスレッドは1000をこえました…」
「さ、前回分の画像編集出来てますよー♪ブログこーしんいきましょーねー♪」
「や、やだ、やだっ…」
口とは関係なく手はキーボードを叩きマウスをクリックする。
「いい気分でしょう」
ネギの声音に、冷ややかな響きが含まれた。
「体だけ他人の思う様に動かされて、それをみんなが見てるのって」
目は文章で表現するのも憚られる文章と画像に溢れた画面に釘付けとされ、
データが取り込まれ世界中に拡散していく。
「いやー、すごいですねー、規制の緩い国狙って削除されても常時複数開設で
毎回20人から本番中出氏ドロドロぶっ掛けオールOKの
無修正ド迫力ガチ画像エロエロ日記毎日3回更新動画ダウンロード付き、
エロエロエログのブッ千切り女王、いや、ネ申ですよネ申、伝説ですよこれー♪
これこれ、このゲロゲロ超絶ド変態道極めますコーナー、これ意外と人気なんですよー。
この旅日記コーナーなんかもいーですねー、指名手配エロエロテロリスト元アイドルが
某県庁前とか日本中の有名スポットでやっちゃいましたって、
晴れて日本全国オール警察本部から逮捕状の贈呈だそーです。
この全国組本部巡り編なんてイカシてますねー♪
門前F○ckingにベンツ放尿記念写真って、
全国で小指の無いオジサンたちが是非とも会いたいってチャカ持参で血眼で探し回ってるそーです。
実際、ここに一緒に写ってるお友達、みーんな路上に屍晒したそーですね、そのまんまの意味で。
ほら、検案書出ましたよ写真付きで、えーっと、全部の指と悪さをした所が潰されて爪は全部なくなって
腕と脚はボキボキで金属バットと思われる凶器でかち割られて脳みそ出てたのが致命傷…」
肉体を一時解放されたお姫様が、ゴミ箱に胃袋の中身をブチまけるのをネギが冷ややかに見下ろしている。
「?」
パソコン画面が「警告」を報せて赤く点滅を始めた。
>>82 麻帆良学園生徒指導室。
「これは、まずいですよ」
パソコンを操作していた弐集院が背後の高畑に言う。
「警察に出し抜かれたみたいです」
「ネットからですか?」
高畑が言う。
「いや、ネット上の隠蔽は完璧、僕でも追い切れない程に、恐らく極度に進化した電子精霊が関わっています。
…県内の山荘に潜伏している「姫」を県警が発見しました。
地元に勘のいい交番と刑事がいて、不審者情報から地道に割り出したみたいです」
「県警の動きは?」
「動いているのは警視庁の組織犯罪対策部、既に精鋭部隊が完全武装で現地入りしています。
一連のアイドル薬物事件と今回の失踪、組織犯罪対策部では闇社会の関わる大事件と見て
精鋭部隊を投入し独自のルートで捜査を進めていたみたいです。
事の性質上徹底して秘密裏に進められ何としても自分達で彼女の身柄を確保しようとしたため、
こちらからの政治的アプローチも間に合わなかった様です」
「もし、そこにいるとしたら…」
高畑は思わず煙草を取り出した。
「上から対処できていると思った、警察の動きを甘く見ましたね。
確証を掴んでからと思いましたが、もし、そこにいるとしたら、ここまでの事件となると…」
弐集院のコメカミにも汗が伝った。
「これって、警察?」
スパイゴーレムの映像を見た和美が緊張した声を出す。
「私が押さえとくから、逃げる準備して」
「分かりました」
飛び出すハルナの背中にネギが言った。
「何とか、もうちょっと時間稼いでよ…」
ハルナが、傍らに浮遊するスパイゴーレムを横目に、
廊下の曲がり角の先で怒号を上げる刑事を覗きながらペンを走らせた。
「な、何だ、貴様らあっ!?」
「公務執行妨害で逮捕するぞっ!!」
廊下では、謎のマッチョ軍団に推しまくられた刑事たちが怒号を上げ、血迷った様に拳銃を抜く。
>>83 「銃声っ!?」
二階の寝室で、飛び立とうとする直前にネギが振り返った。
その時、傍らに浮遊するスパイゴーレムが鳴る。
「ハルナさんっ!」
ゴーレムの電話を取ったネギが叫ぶ。
「ごめん、ちょっと先行ってて、日本警察結構しぶとくってさ。
片付けたら後追っかけるから」
「待って下さい、ハルナさん、僕が…」
「いいからっ!」
怒声の後に、咳き込む声が聞こえる。
「ハルナさんっ!?」
「大丈夫だって、すぐ終わらせてそっち行くからさ、
こんな事も、もうさっさと終わらせて、また、のどかと夕映とこのかとアスナと、みんなで楽しく、遊ぼ」
「ハルナ、さん…」
「じゃ、後は任せて、ね、ネギ君」
ゴーレムの電話が切れた。
「あーあ、最期に嘘ついちゃったなぁー、あんな所で暴発させるなっての…」
ふらふらと廊下を進んでいたハルナが、一室に入る。
そこは、物置の様だった。
椅子に掛けたハルナが、頑丈そうな木のテーブルに蝋燭を立てマッチで点火する。
蝋燭の火に、スケッチブックを近づける。
咳き込んだハルナが、口に当てた掌を見る。
「23日も、もたないよね絶対、それに苦しそうだし…
…ごめんね、のどか、ゆえ吉…やっぱ私、ネギ君盗っちゃった…でも、ネギ君と私だけの秘密、なかった事…
ばいばい、ネギ君…ごめんね…」
血の跡を追って物置に入った刑事の前では、悲鳴の様な音を立ててブリキのバケツの中から青い炎が上がり、
椅子に掛けたままのハルナが胸を赤く染め静かに事切れていた。
今回はここまでです。続きは折を見て。
はえっ!!GJ!
勢いいいね!このまま突っ走って下さい!
続き待ってます。
パルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ(´Д⊂
いよいよ佳境に入って参りました。
復讐鬼と化した一味、魔法協会に日本警察精鋭部隊の捜査本部まで割り込んでの
息詰まる頭脳戦展開する駆け引き激突する武力と武力、三つ巴の大抗争劇の行方はいかに!?…
…嘘です、ごめんなさい。そこまでやる余裕ありませんしそれやったら思い切りスレチです。
冗談はさておいて、今回の投下入ります。
(一連のエグイ作品の続きです。注意書き
>>10)
>>84 「あっ、あ、さくらさんっ、朝倉さん、和美さんっ!!」
「んんっ、いいっ、いいよネギ君ネギ君っ!!」
ホテルに入る時だけ超絶美男美女カップルに化けたネギと和美は、
ベッドの上では何の虚飾もなく、生まれたままの姿で青い欲望を剥き出しにぶつけ合うだけだった。
「和美さん和美さんっ、僕、僕もうっ!」
「いいよネギ君いいよっ、今日、今日は大丈夫ああああっ!!」
しっかりと逞しいネギの体がビクビクと震えるのを、和美はぎゅっと抱き締めた。
そんな和美の柔らかな体が、ネギの腕の中で弾み震える。
和美は、自分の胸に埋まったネギの頭をぎゅっと抱き締め、一筋の涙を流した。
「やっぱりこことこことここのスーパー究極お下劣プレイ記念映像は刺激的だったんですね」
廃ビルの一角で、ネギがノーパソを操作しながら言った。
その後ろで、お姫様は無抵抗で立って画面を注視している。
「辞めた元アイドルの事で事務所に大きな黒い宣伝カーが十台以上押し掛けたぐらい刺激的なんですから、
またこれで知名度アップの超有名人になりましたねー♪
それに、こないだあなたが吸ってた緑のシガレットとかあなたの所から押収された覚醒剤とかコカインとか、
その出所、組関係までみんな、ブログに全部組織図と実名入りで紹介済みですし。
じゃ、そろそろ帰りましょうか♪」
にっこり笑ったネギを、お姫様がギクッとした顔で見る。
「どうせ僕の事は呪いで誰にも喋れないですし、いい加減このおもちゃもやり尽くしたって感じですか?
いいですよ別にどこに行っちゃっても、ちゃんと送って差し上げますから。
やっぱりお姫様に相応しく賑やかな所がいいですよねー、
どこがいいですかー?新宿、渋谷、六本木、やっぱアキバ…
ちゃーんと姫降臨の大宣伝片っ端から書き込んでおいてあげますからー」
「こ、殺される殺される殺される殺されるうぅぅぅぅぅぅ」
ネギは、肉体の拘束を解除されガクガク震えて縋り付いて懇願するお姫様を
汚いものの様に冷ややかに見下ろした。
「お、お願い、警察、警察連れて行って、自首させてお願い刑務所入った方がマシィィィィィィィッッッ!!」
「そうですね」
ネギが静かに言う。
>>87 (このレス、グロがあります)
「法律上は誰か殺した訳でもないみたいですから、五十歳前には出て来られますか。
それからどうします?大丈夫ですよ、世間があなたの事を決して忘れない様に、
十年でも二十年でも、あなたの武勇伝は僕がちゃーんとネットでフォローしといてあげますから」
「いやあぁあぁあぁあーーーーーーーーーーーーっっっ!!!」
にっこり笑ったネギの前で、お姫様は頭を抱えてくずおれる。
お姫様は、そうしながら、この冷たく狂った少年の前で、自分が発狂していない事を呪った。
冷ややかな目をしたネギは、ぼっこり膨らんだ布の袋をお姫様に放り投げた。
お姫様が袋を開けて中身を取り出す。
とてもゴムとは思えない感触、お姫様は、絶叫と共に二つの生首をお手玉した。
「こちらはご存じ、こないだまであなたの上司兼愛人だった社長さん、
で、こちらが某公安委員会指定組織の会長さん」
ネギがにっこり笑って言うと、おびただしく床を濡らして腰を抜かすお姫様の前の周囲に風が巻き始めた。
「な、何?風?ちょっ、これ、痛いっ…」
「最初は加減が分からなくって、会長さん、三分でこんなになっちゃいました。
そんなのじゃ全然足りないですよね。だから、あなたのお友達で何回も実験して、
社長さんは精霊さんが一晩でやってくれました」
「ち、ちょっ、やっ、やだっ…」
にっこり笑って告げられた言葉が電波でもなんでもない事はもう骨身にしみている。
そして、段々と、体を引きちぎる様に走る痛み、これも身をもって知る現実だ。
だが、ふっと風が消え、腰を抜かしたお姫様は荒い息を吐く。
「た、すけて、くれるの?」
ネギがぶんと杖を振る。
「ええ、あなたは殺しません」
ネギは、にっこり天使の笑みを浮かべた。
「あなたを殺して差し上げる程、僕は優しくないんです。
あなたには、永遠の命を差し上げます」
ネギは、静かに言ってブンと杖を振る。
指先に違和感を覚えたお姫様は、段々とそれが広がるのを感じる。
灰色になった指先は全く動かず、異常に重い。
そして、灰色の面積は段々と広がっていく。
「ち、ちょっと、何?何これ何?い、石っ?」
「ご名答です」
ネギがにっこり笑った。
その間にも灰色の面積が広がり、いくつもの関節がピクリとも動かなくなる。
>>88 「大丈夫ですよ、目も耳も意識もちゃんと機能する様になってますから、
あなたは永遠の命を得るんです。お姫様に相応しく、テレビの前で賑やかな所に飾ってあげますからね」
「やっ、やあっ、いやっ、助けて、助けてお願い助けて…」
「…僕、助けてって言葉、知らないんですよ…」
ネギはぼそっと言った。
「な、何言ってるの?」
「僕、助けてって言葉、分からなかったんです。あなたもそうですよね?」
ネギの声音は、哀しいものだった。
「そろそろですね、心肺機能が先行すると死んじゃいますから、そしたら失敗ですからね」
「い、いやっ、いやだっ、こ、殺して、お願い殺してお願い殺して殺してお願いぃ…」
「言った筈です、僕はそんなに優しくないって。
死にたくもない人の命を弄んだ、そんな人の命をお願いされた通りにする程、僕は優しくないんです。
ラス・テル、マ・スキル、マギステル…小さき王、八つ足の蜥蜴…」
「いやぁ、やだ、やだっ、やだぁ…」
「…災いなる、眼差しで射よ…石化の邪眼!」
パッキャアアーーーーーーーーーーン…
魔力が、切り裂かれた。
「アスナ、さん?」
「こぉの、バカネギィィィィィッ!!」
明日菜の振り下ろした大剣でネギが振り上げた杖が真っ二つに切断され、
ネギはバッタリとその場に倒れた。
「このかっ、彼女の治療っ!!」
「はいなっ!」
「…ネギ…」
明日菜が、惚けた様に座り込んだネギを見下ろす。
「…千雨さんだったんです…」
「ネギ…」
「あの時…僕を引っ張り戻してくれたの、千雨さんだった、
千雨さん、あの時ずっと見守ってくれて…
でも、結局僕は呑み込まれた、千雨さんに何も、苦しんでいる千雨さんに僕…
やっぱり、やっぱり僕はダメ魔法使い、ダメ人間…」
明日菜が、ガコンと拳を振り下ろした。
「千雨ちゃんならこうしてると思うから」
「はい、きっと、天国で怒って…いや、呆れてます」
明日菜が首を横に振る。
「ちょっと素直じゃないけど、見放したりしない」
「…アスナさん、止めて、くれて、ありがとう…」
「バカネギ…」
その場に座った明日菜が、しゃくり上げるネギをきゅっと抱き締めた。
>>89 ネギは、何人もの重苦しい法衣の前に立っていた。
「朝倉和美は、自分から頼み込んで手伝ったと供述しているが」
「嘘です」
ネギは抑揚のない声で答えた。
「僕がやらせたんです、手伝わないと犯して殺すって朝倉さんを脅して無理やり手伝わせました」
「今一度問う、なぜ、この様な事をした?」
「面白そうだったからです。退屈だったからやってみました」
それは、ふてぶてしいと言うより痛々しい返答だった。
「お父君、そして君の数々の偉業、功績は聞き及んでいる。
今一度問う、何か言いたい事はあるか?」
「いえ、何もありません」
ネギは抑揚のない声で答え、判官は嘆息し首を横に振る。
「…裁きを申し渡す…」
ネギが一礼したその時、法廷の入口ドアが開いた。
「判官様に申し上げる」
振り返ったネギは、見知った顔を見た。
「…協会所属麻帆良学園教諭葛葉刀子、本法廷に調査報告をおこのうべしとの各協会会長の命により
罷りこしたる次第、お許し頂きたい」
「方々の命とあらば是非も無し、申されよ」
刀子は、許可を得てノーパソの操作を始めた。
プロジェクターに一葉の集合写真が写る。
それが、その内の一人を写した別の写真、「笑うとかわいい」と言う文字が映し出された瞬間、
それまで生気の伺えなかったネギの体がガタガタ震えだし、動員されていた一級廷吏二十人に押さえ付けられる。
「やめろおっ!」
刀子はぎょっとした。こんな声、こんな言葉を出せる、「そんな子」だと記憶してはいなかった。
刀子が耳をつんざく絶叫にそちらを見た時には、既に廷吏は宙を舞っていた。
「御免っ!神鳴流決戦奥義・真・雷光剣っ!!」
明らかに場所柄を弁えぬ刀子の所行だったが、そうしないと命が無いと直感していた。
>>90 「離せっ、離せえっ!関係ないっ、関係ないんだあっ!全部僕が、全部僕が悪いんです、
全部、全部僕が僕一人が悪いんだ関係ないんだだから葛葉先生お願いです
やめて下さいやめて下さい離せ離せえええっっっ!!」
さすがに、百人の特級廷吏の真ん中で絶叫しながら強制退廷させられるネギの顔は見えないが、
見るまでもなかった。
高畑がスイッチを押し、空中に映し出された法廷映像が消える。
「と、言う事だ。起訴事実を認めた以外は一言も発せず弁護人もお手上げだったネギ君に、
学園長が彼の意を無視して事実を報告させた。
その結果、本来ならば求刑通り治癒魔法管理下における百年炮烙の刑が下る所を
単なるオコジョとしてのウエールズ放逐にまで減刑された。
朝倉和美君、本人も周囲も全ての記録記憶を捏造され全く別の学校に転校する予定だった。
だが、情報収集能力はこの状況でも彼女が上手だった。
私の思い出も私の罪も全て私のもの、真実が消される事は私の人生が消されると言う事、
隙を見てペンで腕の動脈を貫き絶命した彼女の傍らに遺された走り書きだ。
それから、保護して呪術解除及び記憶操作の治療中に何らかの手違いがあったらしい。
全ての記憶が消去された上で全裸でヨ○ネス○ルグのど真ん中に転移されたと言う所までは分かっているが、
そこから先については追跡不能と言う事で処理された」
高畑は、それだけ言ってふーっと煙を吐き出した。
明日菜は、高畑にくるりと背を向け、歩き出す。
「ナギ…師匠…詫びる言葉もありません…
ネギ君を救う事も出来ず、アスナ君にも取り返しの付かない傷を…」
「ネギ先生の事はもうやむを得ない。しかし、彼女はまだ若いですから、
ええ、まだまだ若いですから…
ええ、まだまだ若いですから、傷などふさがるものです」
途中でビキビキと浮かんだ青筋を引っ込めた刀子が言う。
「若い、か…そうだといいのですが…
若い内の傷だからこそ取り返しの付かない事もある…」
今回はここまでです。続きは折を見て。
GJ!
ネギがこれからどうなるのか……期待してます!
ネギ遊び人でアスネギマダー
なんかスゲー。
ネギまエロパロ板はじめて来た。
もっと前から来れば良かったかも。
とりあえず保管庫行ってきます!
エヴァと茶々丸のぬるいディープキスものの小ネタSSを書こうとしたんだけど
スレ的に適正なのかイマイチ判断できないや。
>>94 余計な事は言いません。大歓迎です。
お久しぶりになります。
早速続きいきますが、なぜか今回エロシーンが腐臭オンリーになってしまっていると言う…
では、今回の投下、入ります。
(一連のエグイ作品の続きです、注意書き
>>10)
>>91 薄暗い雑居房に、荒い息づかいと下卑た笑い声が秘やかに響く。
「また、色っぽい面になったんじゃねぇか、あ?」
単衣のお仕着せ姿で正面にふんぞり返っていた牢名主が、解かれたままのネギの髪の毛をぐいと掴む。
ネギは、黙って牢名主のお仕着せの前を開き、下着から既に大きく反り返ったものを引き出し口に含む。
「たまんねぇな、おいっ、まんまAVでも使えんぜこの面よぉ」
ガッチリとした牢名主の前にうずくまり、男にしては長い髪を頬に垂らしながら
口から出し入れしているネギの横顔を見て別の囚人が嬉しそうに叫んだ。
ネギは、裸の上にまとっていたお仕着せを剥ぎ取られてもされるがままにくちゅくちゅ口を鳴らし続けている。
ネギの両脇で囚人がズボンを下ろす。ネギは両脇で反り返ったものを掌に包み上下に動かし始めた。
「んっ、んんんっ」
「おーし、飲んだな、たまんねぇぞネギ子の舌使い」
「おおっ」
唇の端から一筋たらりと粘液を垂らし上を向いたネギの顔に、ネギの掌に握られた先から次々と降りかかる。
「また巧くなったんじゃねぇか、こいつ」
「可愛いお手々でいい感じにシコシコしてよぉ、シャバじゃ猿みてぇにカイてたんだろガキぃ」
「じゃあ、今夜は自分が失礼しまっすっ」
「ん、っ」
ネギが秘めやかなくらいに漏らした声と共に、囚人の一人がうつぶせのネギの後ろに立ち一気に貫いた。
「ひっひ、可愛いケツしてよぉ、この締まりいっぺん覚えたら女なんかよぉ」
「ヒヒヒ、シャバでちょっと調子乗っててもよぉ、新入りでブッ込まれたらヒィヒィ言うもんだけどなぁ。
このガキ貫通式からよぉ、根っからケツが好きなのかいい根性してんのか」
牢名主が、歯を食いしばって受け容れているネギをじっと見ていた。
戦場にも出た、数々の修羅場を経験したその目は、後者と見ている。
加えて、もう自分の痛みなど問題にならない、それが痛みの内にも入らない何かがあるのだとも。
「ひっひっ、おい、ガキ、元気んなって来たぜおいっ」
「ほらー、また見せてちょーだいよぉーひゃっひゃっ」
後ろから揺すぶられるネギの前で、囚人の一人が秘かに差し入れられた薄汚いハード・コアを広げる。
だが、ネギにそんなものは要らない。瞼の裏の思い出を汚すのは少々気が引けるが。
>>95 「おっ、始めたぜっ、おっ」
「相変わらずいい顔してんなぁ、こんだけで丼三杯はいけるって」
「あっ、あっあっ、あっ…」
大勢の前で一糸まとわぬ姿で体の中から強制的に急所を突き上げられ、
みっともなく反り返ったものを自分の右手でしごき立てる屈辱を覚えながら、
それこそ自分に相応しい罰、少しでも自分の無力が引き起こしたみんなの苦しみに近づける
歪んだ満足が頭をもたげる。
「はああっ」
後ろから腰を抱えられ、右手で掴んだまま半ば身を起こしたネギが、甲高いくらいの声を上げる。
ネギの掌の中で痙攣する先端から、暗めの照明に放物線が反射し床に落ちる。
「かわいー顔でハアハアしやがって、おらっ、おっ勃っちまったじゃねーか」
ネギは、嘲笑の渦の中全裸で床を這い、手近な囚人のお仕着せの前を開いて
下着から掴みだしたものを口に含んだ。
「んんっ、んっ、んんっ」
硬い肉の塊に口を塞がれ、小鼻を膨らませながら口を動かし続ける。
その間にも、後ろから尻が抱えられ、ぐいと貫かれる。
「おっ、おっおっ、おっ」
その声に、ネギがチラッと上を見ると、目の前の男はたまらずネギの口の中に放った。
「この舌使いにそのお目々って最っ強だぜおいっ」
「あっ、あっ」
その間にも後ろから腰を抱えられ突かれ続けたネギは体をぐらぐらと揺らして喘ぎ始めていた。
「ひっへへへっ、今気持ちよくしてやんぜぇー」
後ろから貫かれながら、皆の前に体を起こされたネギの前に
やせた囚人がうずくまった。
「あああっ」
「おいおいおいっ、たまんねーなおいっ」
口元に白い泡を残しながら放たれるネギの甲高い声に、囚人の一人がじゅるりと腕で口を拭った。
貫かれたまま後ろの男の股に座らされたネギは、
その繋ぎ目の上からヘソに向かってピンと反り返ったものを囚人の口に呑まれていた。
「ひゃはははっ、ほっぺ真っ赤にしてヒイヒイ鳴いてんぜぇ」
「生っちろい面しやがって、シャバだってこんな色っぽい女いねえんじゃねぇかおいっ」
「おっ、おっおっ、キツイぜ、おっ、どうだ、どうだ、えっ?」
「あうっ、あっ、いいですっ、あっ、ああっ、ネギ、ネギ子、ネギ子またいっちゃいます
ネギ子皆さんの前でどぴゅどぴゅしちゃいますうぅぅぅっ」
すぽんと口から引き抜かれ、剥き出しのままぶるんと反り返る。
ネギは、唾液でぬめったものを自分の手でひたすらしごき続け、体の中から強制的に噴出する痺れに身を委ねた。
あらゆる栄誉、優しさが身を切る様に痛いネギにとって、
丸裸で這いずり回り全身が晒される空気の冷たさ、この嘲笑だけが痺れる様に甘美だった。
>>96 「はうっ」
すっかり疲れ切った筈の柔らかくなった急所を右手に掴まれ、ネギは就寝の房に声を響かせた。
毛布の中でうつぶせになったネギの上に、牢名主が同じ毛布を被って後ろから貫きながら覆い被さる。
「いいガタイしてんなおい」
左手でネギの胸板をなで回しながら牢名主が言った。
「並の鍛え方じゃない筈だぜ。
女みてぇな面したガキが、何やってこの重罪房に回されたんだかなぁ」
ネギの顔は、心を閉ざしたままだった。
「んっ、んんっ、ん…」
動き出したネギの腰つきに、牢名主も思わず声を漏らしそうになった。
「魔法封じの結界監獄でも、その気になりゃあお前なら瞬殺で牢名主様になれるんだろーがよ、
ま、俺は別にしてだがな。
シャバで何あったから知らねーが、薄汚い檻ん中で痛め付けられて辱められるのが償いだって、
顔に書いてあるからよ、その通りにしてやるぜおい」
牢名主の右手の動きと貫いた腰のうねりがスピードを増し、ネギはかみ殺した声で喘ぎながら腰を動かし続けた。
自らを貶め、道化ながら、僅かに溢れる涙は隠せなかった。
ズシャアアアーーーーーーーーーーッッッ
岩の上を背中でスリップした高畑の体が、滝壺で盛大な水柱に化ける。
「いい女だったんだがな」
ラカンがぼそりと呟いた。
「あの娘のためにバカに徹したか…
お似合いだったぜ、お前ら。気付くのが遅すぎるんだ、バカ弟子が」
旧英国領アフリカ南部某国、首都。
黒ずくめの特殊部隊が、SMGを構えて突入する。
チンピラ共を処理し、ベッドの上でうずくまっている女性を保護する。
その目の落ち窪んだ顔に総白髪の東洋人女性、少なくとも70は過ぎているだろうと突入隊長は直感した。
「…あの房に移るって事は、執行が近いって事だな」
雑居房で、牢名主がぼそっと言った。
「ま、精々いいトコに生まれ変わるの祈っててやるよ、
てめぇみたいな上玉そうそう楽しめないからよ、何なら次は女になって俺んトコ来いや」
「頑張れよーっ、ネギ子ちゅあーん♪次はボクタンのお嫁さんになってー」
房内が空元気に沸く中、ネギはペコリと頭を下げ、看守に従い廊下に出た。
>>97 「日本政府からの麻薬取締法違反容疑による引き渡し請求を受け…政府は国外退去処分…
…面会した日本領事館関係者によると、何も覚えていないと言うだけで激しいパニック状態…
…現地の医療機関は間断無き性暴力と薬物濫用により、
薬物中毒とPTSDによる重度の記憶障害に掛かっていると診断しており、
警視庁では帰国後医師の診断を待って逮捕状の執行を判断する予定…
空港周辺には抗議の街宣車と野次馬、歓迎のファンによる小競り合いが続き、
既に公務執行妨害、暴行、傷害、銃刀法違反などの容疑で111人が逮捕、
内55人が拳銃を所持していたと…」
独房で、ネギは呆然とテレビを見ていた。
ドアが開き、振り返ったネギはローブ姿の老人に頭を下げた。
テーブルには、パンにスープ、ミルク・ティー、生ハムメロン、
プラスチック・スプーンでも食べられる様に切り分けられた薫製鰊、コニャック・フランベの雷鳥、
仔牛の腎臓のバタ焼き、ロースト・ビーフなどの食事が残されていた。
「察しているな」
ネギは小さく頷いた。
「執行は明日となった、形式的な審問を行った上で刑は執行される」
ネギは生気のない目で頷いた。
「この審問によって、お主の罪状は公式の記録として止められる」
ネギの反応は無かった。
「…かの英雄の名を汚す事は実に忍びない事。
だが、最終審問により刑が確定する以上、正式な記録としてその罪状が残されてしまう事は避けられない」
一見、ネギの表情には変化は無かった。
「明日の朝、お主はこの房の魔力制限結界を超える特殊魔法で眠らされ、
そのまま丸裸で魔法使い用の拘束を受けて審問に連行されそのまま刑が執行される事となる。
せめて、これ以上その名を汚さぬ様、見苦しき事のない事を願っている」
老人は、ネギに背を向けて入口に向かう。
「この歳になると些か物忘れをするらしい。
最近は忘れ物も多くていかん」
ドアが閉じられた。
ネギは、床から、研ぎ澄まされた一振りの短剣を拾った。
今回はここまでです、再開早々趣向が特化型と化してすいません。
ぼちぼち終わりそうですが、続きは折を見て。
すげーです! GJ!!
続き楽しみにしてます!
先生…しずなさんのエッチが見たいです…
では、最終回投下、入ります。
>>98 「私は、また、何にも出来なかった…」
明日菜は、自分の言葉にふと首を傾げる。
「又?又って言った?」
よく分からないまま、明日菜は世界樹広場を前に階段の下で膝を着き、顔を覆う。
「ネギ、千雨ちゃん、パル、朝倉、私…私は…
どうして?どうしてなの?ねえ、どうして?
私、私は何なの?何の、何の役にも立たないで、私、私…
…会いたい…会いたいよ…」
はっと顔を上げた明日菜は、遠くに光る世界樹を見た。
「なんで?なんでこんなこの時期…」
明日菜が振り返る。フードの中の笑顔、懐中時計…
<枝ルート5・アルナツノヒノコト>
2003年夏、長谷川千雨は建物の中でノーパソに向かっていた。
「ったく、ファンタジーの世界でハッキングってなぁ…
しかも、電波届くのここしかないし、お前ら早くしろよ、見つかったら一発アウトだからな」
「はい、ちう様、全速力で検索解読しております」
コメカミに汗を浮かべる千雨の横でた゛いこが言った。
「とにかく、こいつを解除しちまわないと、先に進む所か全滅、だからな…」
足音を聞き、遠ざかるのを感じた千雨がふーっと息をつく。
「やってる場合じゃねぇ、とにかく急いで、だ」
キータッチ一つも慎重に、しかし迅速に、千雨の神経戦が続く。
「何やってんだかな、こんなファンタジーの世界で?…
何で私こんな事やってんだ、下手すりゃ命だって?…
じゃあ、やめるか?…」
はたと千雨の思考は止まったが、指は動き続けていた。
「な、訳ねーよな」
自嘲の笑いを浮かべた千雨が、次の瞬間、物音にギクッと肩をすくませた。
バタバタと複数の足音がこちらに向かっている。
“…終わったぁーっ、ゲーム・オーバーッ!!…”
「ぐあっ!」
「うおっ!」
>>101 千雨が目を閉じてうずくまる中、背後から悲鳴が響いた。
千雨が恐る恐る振り返ると、そこには、大剣を肩掛けにした明日菜が不敵な笑みを浮かべていた。
「神楽、坂…どうしてここに?」
「こんな危ない所、千雨ちゃん一人置いとけないでしょ?
ネギもネギよ、こんな所に置いて行って」
「私が行けって言ったんだ」
「だからバカネギだって言ってるの、それ真に受けて一人で置いてくなんて、
そんなの駄目に決まってるでしょ」
「いや、だって、ネギ先生だって、この先ずっと危ない…」
「大丈夫」
明日菜が、ぐっと千雨を見た。
「ネギにも頼まれたの、千雨さんをお願いしますって。
ネギも、他のみんなもいるんだから、あっちは任せて、私はここで千雨ちゃんを守る」
「どうして…」
「どうして?」
明日菜はきょとんとした表情を見せた。
「だって、危ないでしょ。千雨ちゃんに何かあったら嫌だから、私もネギもこのか刹那さんみんなも、
そんなの決まってるでしょ」
「神楽坂…」
「さ、ちゃっちゃとやっちゃってよ」
また、足音が聞こえ、明日菜がぐっとそちらを向く。
「背中、力仕事はバカレッドに任せてさ、千雨ちゃんは千雨ちゃんの事、お願い」
「オッケー、神楽坂。一晩もかかんねぇでやってくれちゃうからよ」
ふっと不敵な笑みを交わした二人の少女は、それぞれの敵に凛々しい表情を向けていた。
数ヶ月後。
ピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーン
ピポピポピポピポピポ…
「あーっ、はいはいはい」
明日菜が、パタパタと中から女子寮643号室のドアを開ける。
「はーい…千雨ちゃん?
うわっ‥何…この臭い…
千雨、ちゃん?…」
明日菜の前で、千雨は膝を着いてくずおれた。
「…す…けて…」
「えっ?」
「たす、けて…助けて…助けて助けて…たす、けて…
助けて神楽坂助けて…助けて…助けてよぉ…
…うっ、うううっ、うっ…」
「千雨ちゃんっ!?このか、このかっ!!」
>>102 …コッチコッチコッチコッチ…
643号室に、主立ったメンバーが集まっていた。
「…斬りますか?…」
ぼそっと口を開いた刹那が立てた夕凪の鯉口を切る。
「何れはそうするにしても、取りあえず麻帆良大学病院に行きましょう。
検査も必要ですし、あそこで低容量ピルも扱っているです」
携帯電話を使っていた夕映が言う。
「悪い、綾瀬」
服の上から毛布で身を包み、千雨がぼそっと言った。
「問題は撮影されたと言うデータです」
夕映の言葉に、千雨の身がビクリと震えた。
千雨はそのままうつむき、ガタガタと震え出す。
「大丈夫だから、大丈夫だから、ね」
明日菜に抱かれ、バカレッドが何の根拠もなく言っていると分かっていても、
千雨は安らぐ気がした。
「何とかします」
聡美が言った。
「今、茶々丸が、手がかりを元に関連先全てにハッキングして
携帯電話に至るまで全て洗い出しています。
流出前であれば…いえ、その可能性が高いと確信していますが、
保存されている全てのデータ、実力行使してでも奪い返すと言うのなら、それは可能であると」
「協力は惜しまぬでござるよ」
楓がうっすらと右目を開ける。
「あー、ゲロさせんのにどんぐらいまでやればいい?」
「吐くまでです、死体は黒幕も情報源も吐かないのでご注意を」
小太郎の問いに対する刹那の返答は端的だった。
「あのー、私もいますのでー」
のどかが口を挟む。
「最悪の場合、これを使います」
聡美が一枚のCDを取り出す。
「それは?」
夕映が尋ねる。
「コンピューターウイルス、みたいなものです」
聡美が言う。
「簡単に言えば、恐るべき伝染力であらゆる画像データを一時封印します。
二重トラップで、復旧プログラムに見せかけた特殊ウイルスで、
目的の特徴を持った画像データのみ、完全に殲滅します」
>>103 「超さんの置き土産です。これは基礎研究の段階ですが、
ハカセは「間に合う」と即答してくれました。必要ならば一晩でやってくれるそうです」
データ収集中の茶々丸が言う。
「いや、それまずいだろ」
さすがに事の重大性が分かる千雨が言う。
「大きな悪を倒すための小さな犠牲です」
聡美の眼鏡がキラーンと光る後ろで、木乃香がレ○クラの掛かっていたCDを止める。
夕映が、引き続き電話を使う。
「いいんちょさんが車を手配してくれました。
ネギ先生と高畑先生、源先生が病院で待つそうです」
夕映が言った。
本当はネギもここにいるつもりだったのだが、複数の少女がやんわりとネギを追い出し
ネギも先生の仕事のために他の教師との連絡に奔走していた。
「千雨さん」
病院の廊下でハッと千雨が振り返ると、そこにはネギが立っていた。
「よう」
千雨は、ぐっと溢れそうになっていた涙を呑み込み、ぼそっと挨拶する。
「あの…しずな先生…源先生から聞きました…」
ネギが顔を背けながら言う。
「何と言うか、その…僕は、お話も聞けない、役にも立たない…」
震える声で言うネギの頭を、千雨がぐしゃぐしゃとかき回す。
「そんだけで十分だよ、ガキに慰めてもらおうなんて思ってねーよ。
男のガキには分からない世界もある、そんだけだ気にすんなこっちでなんとかする」
「…辛い時、泣きたい時には泣いた方がいいですよ。
そうしないと…笑えなくなっちゃいますから。こんな時ですけど僕、
僕、千雨さんの笑顔、大好きですから」
ネギは、ぺこりと頭を下げてタタタと去って行った。
「千雨ちゃん」
その後、声の方を見ると、しずなと明日菜、木乃香刹那が立っていた。
「お疲れ様」
しずなの言葉と共に、泣き出したい程の屈辱的な検査を終えた千雨の目からぶわっと涙が溢れ出した。
明日菜と木乃香は、黙って千雨の腕に肩を貸した。
>>104 「だってー」
「でしょー」
「ネトアだったってー、ちょーし乗ってたんじゃないー?」
「あのー、先輩、うちのクラスに何か?」
「なによー」
「ちょっと、円っ」
「円」
「止めないでよ」
「誰が止めるって言ったよ?」
「美砂」
「…亜子まき絵ここにいて…」
「アキラ、私も行く」
「止めに行くんだよゆーな」
「分かってる」
「おやめなさいっ!」
「あっ」
「何?」
「みっともない真似はおやめなさいと言っているんです」
「英子先輩」
「行こう」
「ふんっ」
「全く、あんな卑劣な犯罪、何だと思っているのか」
取り巻きと共に肩をそびやかした英子が去っていった。
「旨いな」
ベッドに身を起こし、お椀を手にした千雨の横で、椅子に掛けた五月がにっこり笑った。
「悪いな、わざわざ部屋まで来てもらってさ」
「三日もろくに食べていないと聞いたから。
善意の押しつけはかえって辛いかも知れないとも思ったけど、死なれるなら嫌われた方がマシです」
五月の声は、しっかりと決意したものだった。
「助かったよ、本当に有り難う…そろそろ、行くかな学校」
「大丈夫。皆さん、今、一番辛いのが千雨さんだって、それは分かってるから」
最後の方は、呟く様に言う千雨だったが、五月はにっこり笑って応じた。
「千雨ちゃん来たよーっ!!」
“ぎゃあぁああああ!!”
「お帰りー」
「お帰り、千雨ちゃん」
千雨がしばらくぶりに顔を出した3‐Aの教室で、
一通りの騒ぎの後であやかがパンパンと掌を叩き、にこにこ笑いながらめいめい席に戻る。
>>105 「お帰りなさい、千雨さん。お待ちしておりましたわ、わたくしも、ネギ先生も」
「ああ、何か心配掛けたみたいだな、いいんちょ。
ろくに話した事もなかったけどさ、那波なんかとちょくちょく顔出して、
余計な事言わないで挨拶して届け物してくれて、どうもな」
あやかは静かに笑って小さく首を横に振る。
「さあ、授業が始まりますわ」
「ああ」
千雨が席に戻る。
全身で歓迎しても宴会をしようと言う所までは突っ走らない、それがこのクラスの優しさだった。
「あのっ、千雨さん」
帰路に就く千雨に、後ろからネギが駆け付けて来た。
多少のギクシャクはあっても、既に平穏な学園生活が幾日か続いていた。
「協会の許可が出ました」
「協会?」
「魔法協会です。麻帆良学園魔法使いのき○くだい権限発動許可が出たんです」
「きょ○だい権限?何だそりゃ?」
「つまり、電子精霊も記憶操作も一般社会に介入しての最上級措置をとってもいいと、
やっと上から許可が下りたんです。
初動措置で全て消し去ったとは思いますが、最高品質の電子精霊で総力を上げて、
ネットからそこに接続しているあらゆる記憶装置を一年以上に渡って全て検索して徹底殲滅します。
映像はもちろん事件に関する記録は全て改ざんして抹殺です。
それから、この事を知っている全ての人の記憶から事件の事を捏造抹消します。もちろん、千雨さんも。
加害者の人達は別ですが、あの人達は二度とこの事をしゃべれない状態になります。
千雨さんにした事を考えれば当然の報いです」
きっょろきょろと周囲を見回しながら、興奮した口調でまくし立てたネギが、
最後に語気を荒げた。
「そうか…」
ふっと息を吐いた千雨が天を仰いだ。
「…苦労したんだろうな、ありがとうな…」
笑みを浮かべた千雨が、ネギに目線を合わせてぐしゃっと髪の毛を撫でる。
「では、これから…」
「いや、ちょっと待て」
「えっ?」
「そうか、みんな、無かった事になるのか…」
「はい。千雨さんの辛い思いも、みんな消えます。
あんな事、されなかったんならそれが一番いいですから」
「だな、確かに、愉快な経験じゃない、今でも夜中に自分の絶叫でたたき起こされてる。
けどさ…ま、部屋でゆっくり話そうか」
<枝ルート5・終了>
>>106 <本ルート再開
>>101から続く>
まあ、あんな事、なければ一番いい訳ですので…
麻帆良学園2002年度三学期。
「…すな…アスナ…」
「ん、んー…」
明日菜が首を振る。
「もう着くえ、アスナ」
隣に木乃香が座っている。周囲を見回す、相変わらず混雑した通学電車の中だ。
「又、夢見たん?」
「んんー、毎回よく覚えてないんだけどさー、なーんかやな夢」
「アスナ毎朝早いのに、大変やなー」
「きゃあ」
「いやあっ」
「何だろ?」
「窓でも開いてたん?」
遠くの悲鳴と共に頬を撫でた強風に明日菜と木乃香が首を傾げる。
「おっはよーっ千雨ちゃんっ!」
「おわっ!」
駅を降りて校舎に向かう千雨に、明日菜が後ろからガバッと抱き付いた。
「じゃあねーっ♪」
「アスナ、千雨ちゃんと仲良かったっけ?」
「うーん、何となく♪」
「バカが極まったか…」
千雨はぼそっと呟いて先を行く明日菜の背中を見るが、何故かちょっと楽しかった。
「高畑先生高畑先生高畑先生高畑先生高畑先生(以下略)
ワンッ!」
「ホントにやるとわ…」
「殺すわよ(ゴゴ…)」
「あのー、あなた失恋の相が出てますよ」
漫才問答の末、横を向いた明日菜の瞳に、不意に涙が溢れた。
「アスナ?」
瞬きだけして硬直した明日菜は、ずずっと鼻をすすり、突如現れた失礼なお子ちゃまに一転鬼の形相で迫る。
その瞼には涙が光っていた。
−逆まる・終了−
>>107 「逆まる」は以上です、お楽しみ頂けましたか?
もう、分かる人には丸わかりかと思いますが、この作品の元ネタは某超有名同人です。
特に、最終投下分に関しては、これがタイトルの意味だと言わんばかりのどこまで丸写しネタバレかと言う
開き直った使いっぷりになっています。
ネギま二次の片隅にいる者から見て、大先達から勝手に胸を貸していただく事になりましたが、
同人から更に使わせていただくと言うのは、原作とは又違った緊張がありました。
今回この作品の悪趣味を象徴する様に傍若無人を極めた極悪バカ姫、もちろん、
この物語はフィクションであり、実在の人物、団体名とは一切関係ありません
と言う事で、それで、千雨をいたぶり尽くすアイドルの悪役と言うのを作ってみたら
オリキャラ自重スレスレと言うよりかなり踏み越えた
とんでもなくカッ飛んだ(ネギより強い武闘派アイドル!?)キャラクターが育ってまして…
原作との整合性を考えると、
ネギ千雨ラカンの闇魔法編でネギが目覚めるまでに終われば良かったのですが、
その辺はご勘弁下さい。
やけに刀子先生の出番が多かったのは、趣味です
…と言うのも本当ですが、ポジション的にいい所にいてくれました。
予告通りズタズタに陰惨な話をパロディ小ネタてんこ盛りで全開フルスロットルに飛ばしまくる
本筋において救いも余り無い過去最凶に悪趣味な代物にお付き合いいただきました。
おまけに自分的にもスピード違反な飛ばしっぷりで投下前に道路にバラ撒いたまま走り去ってしまった荷物が
結構あったのがやや残念ですが、それでも何とか完成しました。
特に元ネタ未見の方には(あるいは読んでいても)
何となくよく分からない中途半端な終わり方になったかも知れませんが、
それでもこれでおしまいです。
次回作はあるかどうかも含めて完全未定ですが、縁がありましたら又お会いしましょう。
お疲れ様。だが、過去最凶は言いすぎだ。その昔、座y(ry
たまに飛んでくる小ネタが面白かったよ!
こってり味が続いたんで、次はさっぱり甘いのがいいなw
超長編乙
今度はマイナーキャラな短編が読みたい頃やね。
ゼロ×カモとか。
>>109 ああ、ごめんなさい、私の作品としては過去最凶と言う事で、
今度こそそれでは
>>109 ああ、ごめんなさい、私の作品としては過去最凶と言う事で、
今度こそそれでは
手違った、同じ連投ホントにごめんなさいorz
djkや、djkがおる・・・
やってるゲームそっちのけでこのスレ読んだ。
オレ的にはネギエヴァが読みたい・・。
最近本誌からなんかマイナー気味だけど、いいかなって思うようになってきた。
千鶴×小太郎もいいな…
コタなら夏美と絡めようよ
あまりに報われない
ネギアスはまだか。
久しぶりの本編登場の高音さんに萌えたのでネギ高音が読みてえ。
高音のエロい体を犯しまくって妊娠させるネギ
いやここはカゲタロウに犯されようぜ。影使い同士。
それはそれとして箒娘の方をエヴァのオモチャにしたいです。
もう百合はいらん
みたいなら百合板いけ
ネギせつ純愛エロでここは。
つかいろんなことの反応おそいな……
もうここいらないんじゃね?
まぁ、書き手が全くいないってのが現状だからなぁ
ていうか、ちょっと過疎ったからってすぐいらないとかいうのやめようぜw
興味持ってる人がいるかもしれないのに、立ち去っちゃうかもしんないだろ
すまん。ちょっと過去ログ掘りにURL貼り付けさせてもらった。
こうしてみると5、7〜9、25はdatさえ残ってない。誰か持ってたら保管頼む。
最近ここ何人くらい書いてんだ?
保管庫見たら
昔はよくも悪くも個性的なのいたみたいだけどw
もう前スレあたりからずっと逆まるの人しか書いてないよ
134 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:34:07 ID:iadcnUpX
突如閃いたネタです。
良ければどうぞ。
135 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:34:48 ID:iadcnUpX
人の本性
人の本性とは分からないもの。
こんな人がこんな事件を?こんな趣味を?
何てことは日常茶飯事。
今から始まるのも、その一つです…。
何でもないある日の放課後、麻帆中英語教師のネギに生徒から声が掛けられた。
「先生」
あまり聞かない声に振り返ると、そこにはクラス一無口な少女、ザジ・レイニーディ。
自分から話しかけることはたまにあっても、向こうから声を掛けてくるのは滅多にない。
何事だろうと、ネギはザジに歩み寄ってみる。
「何でしょうか?」
「…この後、時間ありますか?」
予定を聞かれ、今日の予定を思い出す。
今日の修行は珍しく休み。
明日菜達との予定も入っていない。
特に重要な会議もない。
「はい、ありますよ」
それを聞いたザジの口端が微妙に上を向いた。
「じゃあ、ちょっと付き合ってください」
「えっ?」
珍しく彼女からの誘いだったので、ネギも一瞬驚く。
しかしすぐに通常の思考に戻して話を続ける。
「何かあったんですか?」
「…いえ、ちょっと手伝ってもらいたくて……」
また大事でも起きたのか、と思いきや、ただの手伝い。
ネギはちょっとほっとすると、「いいですよ」と返す。
「じゃあ…付いて来てください」
ザジに言われた通り、彼女の後ろに付いて行く。
その時、せめて横に付いていれば、見えただろう。
上唇を舐めながらしていた、彼女の妖しい笑みに。
136 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:35:23 ID:iadcnUpX
「あの…これはどういうことですか?」
連れて来られたのは、今は使われていない廃屋。
ネギはそこで、下着姿で手を後ろに縛られていた。
そんなことをした張本人、ザジは、手で顔を隠すようにしながらネギの前に立っている。
「ご安心を…命を取るような真似はしません」
少しずつ手をずらしながら見せるその表情。
目の前の獲物をどう料理しようか、企むような表情だ。
今までに見たことない表情に、後ずさりしたい。
だが、手を縛られ、座り込んでいるこの状態では思うように動けない。
「あ、あなたは…誰ですか?」
思わずそんなことを聞くネギに、ザジはほくそ笑んで答える。
「誰って…あなたの生徒。ザジ・レイニーディです…」
だが、これまでの彼女からは想像もしえないその表情に、ネギは信じられなかった。
それを察したのか、ザジはネギに歩み寄る。
膝と手を地面に付き、ネギに顔を近づける。
「ほら…よく見てください…あなたの生徒でしょ?」
そう聞いた瞬間、ネギの背筋に寒気が走る。
妖しく笑う彼女を、更に問い詰める。
「それなら…どうしてこんなことを?」
「…どうして?……愚問ですね」
彼女は顔をやや下に向け、上目でネギを見ながら話を続ける。
「人は、自分の本性を隠しているものです。
明るい神楽坂さんが実は無口で冷めた人だったり…。
消極的そうな宮崎さんが実は積極的だったり…。
ネットアイドルやっている長谷川さんが恥ずかしがりやだったり…ね」
説明を終えると、ザジは上唇を舐めながら、ネギの右頬に指を当て、何度か擦る。
が、ネギはそれすらも寒気を覚える。
「なら…これがザジさんの本性…なんですか?」
今にも消えそうな細い声で、尋ねる。
その質問に、ザジは目を細めて、更にネギに顔を近づける。
「そうです、これが私の本性。
欲しい物は、必ず手に入れる。
それが好意を持った相手なら…そう、手段を問わずに…ね」
最後にザジは貪欲な黒さを持った笑みを、ネギに見せる。
それを見たネギが目を見開いていると、いきなりザジに唇を奪われる。
抵抗するネギを押し切り、侵入したザジの舌がネギの口内で縦横無尽に動き回る。
「んっ、んー!!」
二人の唾液が音を響かせ混じりあい、二人の間を行き来する。
何とか逃げたいネギだが、当然なす術もなく、ザジに口内を蹂躙される。
137 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:37:50 ID:iadcnUpX
「うぅ…はぁっ!はぁ、はぁ!」
やっと離れた二人の唇から、糸が引き、床に垂れる。
思うように息ができなかったためか、ネギは夏場の犬のように激しく呼吸をする。
対してザジは、口の端に残った唾液を舐め取り、ほくそ笑む。
「はぁっ!はっ…あっ!?」
ようやく呼吸が整え始めたネギだが、落ち着く暇も無く、ザジに攻め立てられる。
背後に回ったザジの手が、ネギの無地のシャツの下から入り込む。
その手はネギの腹部を触りつつ、徐々にシャツを捲し上げていく。
「先生の肌…すべすべで羨ましい…」
「や、やめて…ください…」
ネギの肌の感触をゆっくりと確かめながら、手を進める。
首元までシャツを捲し上げると、頭だけ通して、シャツ本体は拘束されている手首に留まる。
「ふふっ…傷があるけど、それはそれでいいですね…」
露になったネギの肌にある、修行でついたいくつかの傷跡。
ザジはその傷跡の一つに手を添えると、笑みを浮かべてその傷を舐めた。
「ひぅっ!?」
その途端漏れたネギの声を聞き、どんな顔をしているのか上目になる。
勿論、その間もネギの傷口は舐め回す。
「ひぁ…あっ…ダメ…」
頬を染め、目を瞑り、口から反応の声を出すネギ。
その姿はどうみても、年端もいかない女の子にしか見えない。
実際、年端もいかないのだが、ネギはれっきとした男。
だが、そのギャップがまた、ザジに火を点ける。
「先生…かわいい…」
そんなことを呟きながら、体のあっちこっちにある傷を一つ残らず舐める。
その度に、ネギは声を漏らし、ザジはその姿を見て笑みを浮かべる。
「先生…どう?気持ちいいですか…?」
傷を舐めるのを止め、そんなことを呟くザジに、ネギは。
「ち…違い…ます…」
と返すものの、頬を染めて、息を切らしている今の状態では説得力がない。
それだけに、ザジもその返事にほくそ笑み、ネギの胸板に手をやる。
「じゃあ…こんなことはどうですか?」
138 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:40:04 ID:iadcnUpX
ザジはネギを見上げたまま、右側の乳首に吸い付く。
すると当然のように、ネギから先ほどと同じような声が漏れる。
その反応を楽しみたいザジは、空いている左の乳首を指で弄くり始める。
「うっ…んんん〜…」
必死に声を出すのを我慢するネギ。
そんな反応も楽しむように、ネギの乳首を攻め立てるザジ。
ふとネギの下半身に目をやると、ネギ自身が、下着の下から自らを主張している。
そして何を思ったか、膝をネギの股間に当て、ぐりぐりと刺激する。
「うぁっ!あぁっ!?」
突然の刺激に、我慢を解いたように目を見開いて声を上げる。
ネギの反応に調子に乗って、ザジは更に膝で股間を、口と手で乳首を刺激する。
その度に悶え、喘ぎ声を響かせるネギに、ザジも段々と欲情が爆発するほど膨らんでいく。
その浴場の臨界点も、近い。
「先生、こんな風にしていると、先生が女の子みたい」
くすっと笑みを浮かべてネギの乳首を吸うザジに、ネギは涙目で反論する。
「ぼ、僕は…男です…」
当然の返答だけに、ザジは予想通りとうすら笑いを浮かべる。
そして膝で行なっている電気あんまを強くする。
「うっ、あっ、あぁぁっ!?」
強くなった股間への刺激に、思わず声があがる。
その声に、ザジの背中にゾクゾクと快感に近いものが走る。
(あぁ…もっと聞かせて…私によって与えられた快楽に悶えるあなたを…)
ザジは、その快楽の波が、自分にも押し寄せてくることを感じる。
それはやがて、ネギの股間でいきりたつものに手を伸ばさせる。
「ひあっ!?」
139 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:40:58 ID:iadcnUpX
触れられただけで、声を上げるネギ。
トランクスを下げられながら、徐々に姿を現すネギ自身。
本来なら小学生だけあって、それはかわいいものだが、ちゃんと男性器としての反応はしている。
そのかいもあって、大きさとしてはちょうど良いぐらいにはなっている。
「はあぁ……先生…の…」
まだ微妙に皮が被っている分を、自らの手で剥いてネギ自身を完全に露にする。
それをはぁはぁいいながら、妙に高揚したザジが握ったり、しごいたりする。
二人を知らない人が目撃すれば、間違いなくショタコン痴女と、拘束されて犯されている少年だ。
だが、あいにくこの場には通りがかりの人もいない。
二人を知っている人物など、もってのほかだ。
「やめ…やめて…ください……」
まだ何とか理性を保っているネギは、無駄だと知りながらも抗おうとする。
当然ザジは聞き入れることなく、ネギを上目に見てネギ自身を口に納める。
「っ…!」
その瞬間に訪れた未知の感覚に、ネギは歯を食い縛って声を出すのを耐える。
しかし、それはそれで苦悶の表情を作る。
上目にネギを見上げているザジは、声が聞こえずともその表情だけで気分が良くなる。
(先生が…私で感じてる…)
そんなことを考えながら、口に納めたネギ自身を舐め回し、吸い付く。
音を立てながら続く口淫に、段々とネギの頬は蒸気し、紅に染まる。
それでも声は出すまいと我慢しているのだから、尚やりがいがある。
その堅い口を割って、自分によって悶える声をその耳に響かせたいからだ。
(さぁ…どうなの、先生…そろそろ我慢も限界でしょ?)
心の中でほくそ笑んでネギの表情を見つめる。
明らかに我慢していることが、時たま小刻みに震える体と下唇を歯で噛み締めている様子からわかる。
手で口を塞ぎたいだろうが、拘束されているその手ではどうしようもない。
そうして、ずっと持続していた我慢にも限界が訪れる。
140 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:41:49 ID:iadcnUpX
「っ……あっ、あぁぁぁっ!」
ようやく開いたネギの口から声が響くと同時に、ネギ自身からも勢い良く射精が始まる。
耳に響くネギの声と、口の中に溢れる精液に、ザジの背中がゾクゾクとしてくる。
「はぁ…はぁ…あっ…」
ようやく落ち着いた射精に、息を切らせるネギ。
ザジはネギ自身を口から抜き、正座するようにネギの前に座る。
ネギの首に腕を回すと、喉元をネギの右耳に当てる。
そして――。
(ごくっ…ん…ごく…)
口内に溜まった精液をネギの耳元で音を立てて少しずつ飲み込んでいく。
その音がネギの頭に響き、自分が生徒で達したことを改めて認識する。
(僕は…自分の生徒と…)
「(ごくっ…)ふぅ…おいしかったですよ?先生?」
全てを飲み干し、耳元で呟くザジ。
位置を変え、正面からネギを見上げるようにすると、もう一度ネギの唇を奪う。
そして、トドメの一言を告げる。
「最後まで…したいですか?」
まだ自分の口内にいた状態のネギ自身を右膝で軽く刺激しつつ、尋ねる。
ネギはぽんやりした表情で、「…はい」と頷く。
どんなに自制心が強かろうが、それが崩れてしまっては最早されるがままだ。
「今…してあげますよ」
ザジは腰を浮かし、ネギに跨る。
上半身を起こしたままのネギの肩に手を置き、ネギ自身を自分の秘所にあてがう。
ネギの悶える姿を見て十分に濡れていたそこは、ネギ自身をじっくりと味わいながら受け入れていく。
自らの中にネギ自身が入って来た歓喜と、感覚でザジも身震いする。
「あっ…あっ…(入ってくる…先生のが…)」
141 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:42:41 ID:iadcnUpX
そして根元まで受け入れると、正面からネギを抱き締める。
ネギもそれに応えるように、ザジを腕の中に収める。
「じゃあ…動きますよ」
ネギと目を合わせて呟くザジに、ネギも虚ろな目でただ頷くだけ。
ザジはそんなネギに妖しい笑みを浮かべて、自分から動き出す。
「あっ、ああぁっ!」
ザジが動き出すと同時に、今度は最初から声を上げるネギ。
そんな喘ぎ声や表情にうっとりしつつ、ネギとディープキスをする。
すると無意識だろうが、ネギは自分でも腰を振り始める。
「んっ!」
その瞬間、ザジも一瞬反応する。
だが、また自分が主導権を握っているかのようにネギの口内を貪る。
口内と自分自身の両方から水音が響き、二人の耳に届く。
その水音に混じって、互いの荒い呼吸や喘ぎ声も響く。
(いい、いいっ!先生のこの表情、この声、先生の全部が欲しいぃ!!)
まるで狂ったようにネギを欲するザジ。
自ら激しく腰を振り、ネギの口内を犯し、きつく抱くその腕の中にネギを閉じ込める。
まるで、もう二度と放さんばかりに力を込めるザジ。
それは腕だけでなく、膣も同様。
自分の中を出入りするネギ自身をきつく締め付け、全体でネギを感じている。
「あぁっ、いいのぉ!先生のオチンポ…いいのぉ!」
「はっ…ザジさんの…中も、いいで…す」
ネギ自身を強烈に感じ、歓喜の声を上げるザジ。
ネギもザジの反応に比例して、気分が高揚する。
互いをどこまでも欲するように、ザジは腰を振り、ネギは拘束に気も留めず腰を突き上げ続けている。
そうして獣のように互いを貪りあい、互いを確かめ合う。
二人の目には、もはや目の前の交わる人物しか映らないように…。
最早、妊娠だの教師と生徒だのという言葉は二人の間に存在しない。
「「ああああぁぁっー!!」」
そうして二人は共に果てた。
142 :
Z-xp03:2008/04/24(木) 15:46:21 ID:iadcnUpX
ザジの中に吐き出されたネギの精は、最深部へと勢いよく流れていく。
それを感じつつ、ネギを寄りかかるようにして抱きしめるザジ。
まだ脈打つネギ自身を収めたまま、ネギの表情を見る。
「あっ…あ…」
火照った顔で、うつろな目をしているが、その表情はどこか満足気だ。
そしてそれ以上に、ザジに狂っていそうな表情だった。
「ふふっ…先生、どうでした?」
妖しげな表情でネギに顔を寄せて問うザジに。
「もっと…ザジさんとしたい…です」
とザジを抱き寄せて呟く。
それを聞いた瞬間、ネギは自分の手に堕ちた。
そう確信するザジ。
(うふふ…これで先生は私のもの…)
ザジはまるで宝物でも抱くように、ネギを優しく抱える。
ネギはザジの肌に顔を埋めて、おねだりするように頬擦りをする。
そんな様子に、ザジはネギを見上げるようにして言った。
「えぇ…先生の満足するまで…いつまでも、ね?」
二人の狂演はまだ始まったばかり。
終わり
読んでくれたかた、ありがとうございます。
始まったばかりってありますけど、別に続きません。
あしからず。
GJだ
おぉ、ザジ短編ktkr
イイヨイイヨイイカンジダヨ
あげ
まったくけしからん。俺の息子が電車内だというのに反応してしまったではないか。
まあ何が言いたいかというとGJ
147 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:10:34 ID:GHXMSvIf
あがってねぇよw
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:17:11 ID:4uX/3k90
なんかあんまり…
149 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:45:22 ID:qxRs57uR
この板の道具を悪用スレに変なの湧いてんだけど知り合いか?
おもろいからいいんだけどね
日本語でおk
なんでレズ厨は友情も恋愛感情に昇華させたがるの?
@そういう人種
A今に始まったことではない
>>152 そんなこと言ってたらエロパロなんか作れないじゃねーかjk
保守
156 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:21:28 ID:USuWqMxW
かそ
>>152 陵辱厨は何で百合キャラでそれやりたがるのって聞くようなもんだ、単にそいつの趣向以上の意味はねえw
かそか
最近だとG・Pen桜子暇人Zの各氏か
前はG・Pen氏がドカドカ投下してた印象あるけど、みなさん何してるのかな
小太郎関連って需要ある?
それもコタあや、コタちうみたいなマニアックなやつ
>>159 小太郎メインは読みたいし書きたいしでえらいことですよ。
期待してます〜。
ネギハーレムかNice Boat.で。
Nice Boat.は……まずい……
横マナで
真名コタがいいな
仔犬を愛でるお姉さん、みたいな感じで
>>167 そして夏美は自棄酒をあおるわけだな
よくわかるぞ、同士よ
登場人物
=====那波 千鶴=====
この部屋のボス。この話のメイン。そもそも女子中学生に見えない。
老け顔から千鶴ねぇとか呼ばれている。おっぱいが大きい。そもそも、原作でも禄にしゃべらないので社長は好き勝手に書くことにしている。
おっとりした笑顔を崩さない。普段は優しいお姉さんの顔をかぶっているが、ドSなので、意地悪して、その反応を楽しむ嗜好がある。
雪広 あやかに少年をいたぶって性的興奮を覚えされるとか碌なことをしない。
=====村上 夏美=====
クラスの中でも成長が遅いというか、多分、この娘は平均値。
濃いクラスメートに囲まれ、演劇部なのに目立てないのを苦悩しつつも、小太郎くんのお姉ちゃん役を進んでやっている。
最近では、異世界で奴隷やっている。元気に奴隷メイドウエイトレスとか実にマニアックな役を割り振られている。
=====雪広 あやか=====
通称いいんちょ
登場時からショタ属性を併せ持つスーパーお嬢様。威厳とか気品とか余り併せ持っていない庶民派。
でもボディはゴージャス。ネギ先生と仲が良い小太郎くんには余り良い感情を抱いていなかったが、最近は責めると可愛い反応する小太郎君を愛おしく感じているような気がする。
=====村上 小太郎=====
この話の駄犬。
いじられると直ぐおっきする。犬らしく我慢がきかない。
麻帆良学園中等部女子寮屋上。
那波 千鶴は洗濯物を干していた。波乱ばかりの学園祭も終了し、午後の陽気を利用してポカポカと日差しが心地良い。
4人分の洗濯物を干しながら千鶴は大きくため息をついた。
実は女子寮は3人部屋なのだが、諸事情で男の子をルームメイトに加えている。対外的にはやはり同室の村上夏美の弟ということになっているが、実は赤の他人だった。
小太郎くんは、少し世間ずれしたところもあるが女の人に成れていないのか、ちょっと触っただけでドギマギするとこなんか可愛くて仕方が無い。
言葉遣いは乱暴だが、女性に対しては紳士的に振舞わなきゃいけないとか一々可愛い。
そんな小太郎くんが、最近、性に目覚めてしまったようだ。
「うわぁぁぁぁ」
隣にいた夏美が持っていた下着をあわてて落としました。
「どうしたの夏美ちゃん?」
「ちづねぇ…」
フリル付水色下着を指で摘まみながら夏美が泣きそうな顔をしています。
「うわぁベトベトするよぉ」
千鶴、夏美の下着は最近、白いドロドロした精液で汚されているのです。
この女子寮に男性は二人しかいません。担任であるネギ先生と小太郎くんだけです。
「まただよぉ」
弱々しく夏美はがっくりとしています。
「年頃の男の子ですからねぇ。仕方ないかもしれないわねぇ」
「えーちづねぇでもぉ」
「だって、私達の下着をこっそり盗って、隠れて小さいおちんちんをこしゅこしゅって、一生懸命こするのよ
とっても可愛いじゃない」
夏美はネギ先生と小太郎くんが一生懸命こすっているところを想像して慌ててかき消した。
「そ、そ、それは、だって!」
物凄い罪悪を夏美は感じた。それは絶対悪いことな気がするのにドキドキが止まらなかった。
「お待たせしまた。もう、洗濯物干すのならワタクシも呼んでくださらない。お二人に任せきりにしちゃって悪いわ」
穢れを知らない雪広 あやかお嬢様がサンダルをパタパタさせて駆けつけてきた。
(あらあやか、私の可愛いあやか。この穢れの知らないあやかに、少年のドロドロとした欲望の塊を見せ付けたらどうなってしまうのかしら!
千鶴ダメよ。あやかは白く気高くいてもらわないと、でもパニックになるあやかもきっと可愛いに違いないわ!)
千鶴が駄目な嗜好を展開している一瞬の隙をついて、
「いいんちょ コレ」
夏美があっさり、自分の下着(精液てんこもり)をあやかに見せた。
「…………………」
「あやかダメよ。怒っちゃ」
「いいんちょ?」
「…………………」
「あやか、これは仕方ないの。男の子の生理現象なの、だから頭ごなしで怒っちゃだめよ」
「…………………あ、あああ、あ」
数秒間の停止後。
「姉の下着になんてことを!!」
「あやか良く聞いて、年頃の男の子がお姉ちゃんの下着を使うのは世間では良くあることなの」
「ち、ちづねぇ!?」
「夏美ちゃんは少し黙っていて」
「本当なのですか千鶴さん!」
「ええ、年頃の男の子には良くあることなの。こっそり姉の下着をね」
「そ、そうなの? ネギ先生も? こっそりやるのかしら!」
「ええ、遠く離れたおねぇちゃんの事を思って、神楽坂さんや近衛さんのを使っているかも知れないわ」
「ふ、不潔」
よろめくあやか。
「ダメよ、年上の女性として少年の暴走する性を肝要に受け止めるのは淑女の嗜みよあやか」
「ああ、わたしどうしたら…こういう時どうしたらいいの。3−Aクラス委員長としてどうすれば」
「そうね、我慢を教えて上げるの」
「我慢?」
「そう、そうね。自分から「射精させてくださいって」お願いできるように躾けてあげればこういうことはしなくなると思うの」
「ええ!」
「だって、こういう事は女性にとても迷惑をかけているって誰かが教えないといけないの!」
千鶴はあやかをまっすぐ見つめる。
「そ、そうね!」
あやかは素直だった。
「で、でも、自分から言わせるなんて…」
「夏美ちゃんの下着をこんなにして…きっと心に深い傷を負ってしまったわ。同じくらい恥ずかしい罰を与えないと反省しないと思うのよ」
「やりすぎじゃないかしら?」
「馬鹿あやか! 厳しくしないと意味無いの。人前でお願いさせるなんてきっと恥ずかしくて死にそうになるわ!
それぐらい夏美ちゃんが傷ついたって思い知らせれば二度としないと思うの」
「でも」
「男の子の罰はね。恥ずかしくて惨めじゃないと意味が無いの。叩いたりしても大人しくなっても反省はしないわ」
「わかったわ。これは大切なことだものね」
あやかはとても素直だった。
「いやあの、私、そんなに…」
夏美が何か言いかけようとした。
「待って村上さん!そんなに気丈に振舞って! 優しいお姉ちゃんね。心中お察しするわ…」
「そうよ夏美ちゃん。庇うなんて、なんて優しいの!」
ちづねぇ…絶対面白がっている…。
あやかがきびすを返して部屋に戻る。後ろには、これ以上に無いくらい楽しそうな千鶴。
夏美はとりあえず洗濯物を干すことにした。
とりあえず第01話終了です。
続き全然考えて無いです。正直、面白くないよなぁ。失敗した。
ちょwwちづ姉ww
思わず麦茶吹いたww
GJっす!!続きキボンヌ
笑わずにはいられないww
続き気になるわ!!
「ふぅふぅふぅ」
「鼻息が荒くてよあやか」
「うう、大きな塊が4つは重いよぉ。二人とも大きすぎだよ…。はぁ、あたしのはちっちゃいなぁ」
夕食後3人は待ち伏せするために浴槽清掃用具倉庫室に身を潜めて扉のスキマから脱衣所を伺っていた。
「いやでも柔らかいなぁ」
「夏美ちゃんも直ぐ大きくなるわよ♪」
「そうかなぁ…ぽよんぽよんになるかなぁ」
「スレンダーな夏美ちゃんも素敵だけど、きっと大きくなるわ」
「そっかなぁ、えへへ」
「ふぅ…はぁ…ふぅ…」
夏美と千鶴が和やかに話しているそばで、あやかは脱衣所の様子を興奮した趣でのぞいていた。
「あやか、落ち着いて」
「お、おひふいてるわほ」
声が裏返っていた。
「新しいわ!」 と、千鶴はつぶやいた。
「ちづねぇ…いいんちょで遊ぶのはそろそろ…うわ!こ、小太郎くん」
まるで犬のように這いながら脱衣所に滑り込んで来る村上(仮名)小太郎くんだった。
飢えた野良犬のようにあたりを警戒し、下着が脱ぎ捨ててある籠を鋭い眼で探す。
「夏美ちゃん。静かに、あやかも落ち着いて」
「おひふいてるわ」 カミカミだった。
コクコクと無言で頷く夏美。
小太郎は乱暴に下着の入った籠に腕を突っ込んで何枚か口にくわえると四本足で逃げ出して、ほとんど誰も使ってない。個室のシャワー室に消えていった。
「す、すごいもの見ちゃった…」
「ち、千鶴さん…い、いまのは?」
「下着泥の現行犯ね♪」
「明るく言わないでください! 弟さんがあんなハレンチな事をしているなんて…」
「あ、あ、そうだね。びっくりしたよ」
そういえば弟という設定だった。でも、小太郎くん、ギラギラした眼でカッコよかったかも!
「夏美ちゃんのそういうとこも可愛いわよ」
三人は小太郎くんが消えた個室に足音を忍ばせてそっと近づいて中の気配をうかがった。
「あれはあやかの下着だったわね」
「千鶴ねぇのもあったよ」
「2枚も! まぁ小太郎くんたらとても大胆ね!」
「枚数の問題ではありません!!」
あやかが激高した。
小太郎くんは気づかないで学生服のズボンを膝まで降ろした途中のまま、下着をおちんちんに巻いてお尻丸出しでいじっていた。
「千鶴さん! そんな見てないで止めてください!」
「怒らないであやか」
コンコン。夏美がシャワー室の個室の扉を叩く、もう少しで気持ちよくなれた瞬間、突然叩かれた音に小太郎くんはびっくりして扉を押さえた。
「下着泥棒さん? 怒らないから出てきなさい」
ゆっくりとした口調で力強く千鶴が口を開いた。
「下着泥棒が小太郎くんだったなんて、とても残念ですよ」
「千鶴さん!? あなた、まさか犯人が誰か知らなかったんじゃ…」
「えへ」と笑ってごまかす。
「千鶴ねぇ!」「千鶴さん!」
「私は小太郎くんがやっていたら、二人とも妙に意識して面白いなって思って、まさか本当に小太郎くんが犯人だなんてとても残念です。疑って御免なさいね」
3人に沈黙が流れる。
「困ったわ、どうしましょう警察を呼びましょうか?」
「千鶴さん。それは………可愛そうだわ」
「そうだよ千鶴ねぇ。小太郎くんも反省していると思うよ」
警察という言葉に反応して小太郎くんを庇う二人。
「二人ともよく聞いて。悪いことをしたら警察の人に連絡して本人に反省させるのが正しいことなのよ」
「で、でもぉ」
「千鶴さん。警察はやりすぎだと思うの」
「でも、小太郎くんは中に閉じこもったままよ。もしかしたら見間違いかもしれない。私、信じられないの小太郎くんが下着泥棒をするなんて」
「でもアレは小太郎くんだよ」
「夏美ちゃん! 実の弟を信じられないの! 実の弟がこっそり姉の友達の下着を盗んでズボンを脱ぎ散らかしておちんちんを弄っちゃう変態犬だって言うの!」
がっしり肩をつかむ千鶴。
「毎日、人の目を盗んでは下着を汚して喜ぶド変態が小太郎くんだって言うの! 私は信じないわ! きっとよく似た別人よ!」
「千鶴ねぇちゃん。ゴメン」
小太郎くんは、おずおずとシャワー室から出てきた。
オドオドして泣きそうな顔で立ち尽くしていた。
きゅうううぅぅぅぅぅぅぅん。あやかのスイッチが入った。
「千鶴さん、小太郎くんを許して上げて…」
「あやか…」
「さ、小太郎くん、泣かないで、酷いこと言ってごめんなさい。男の子ですもの仕方ないわ」
あやす様に小太郎くんの目線でかがむあやか。
「ね、女の子の下着に興味あるのはわかるけど、相手の気持ちを考えてあげて」
「……」
泣きそうな顔でうつむく小太郎。
あやかは優しげにそっと小太郎の頭を撫でてやる。
「ねぇ夏美ちゃんはどう思った?」
「千鶴ねぇ…えぇと、びっくりしたよ」
「それだけ?」
「えーと、なんか、すごい恥ずかしかったよ」
「そうよね…死にたいぐらい恥ずかしくて、屋上から身を投げてしまったり男性不振になって男の子なんて怖くて一緒に住めないわよね」
「そこまでは…」
「駄目よ、夏美ちゃん自分を偽っちゃ!」
「俺、ごめん夏美ねぇちゃん」
「そ、そこまで思って無いよちづねぇ」「ああ、泣かないで小太郎くん」
あやかが辛そうな顔で小太郎を慰める。少年の泣き顔にとても弱いあやかだった。
「悪いことだって反省しているの小太郎くん?」
千鶴の問い詰めに無言で頷く小太郎くん。
「じゃぁ、わたしたちの見ている前で続きをやってごらんなさい」
ええ! 夏美、あやか、小太郎はびっくりして千鶴に視線が集まる。
「悪いとわかってもやっちゃうくらい我慢が利かない悪い子には、夏見ちゃんがどれくらい恥ずかしかったか、やってごらんなさい」
千鶴は厳しい視線で小太郎くんを見下ろしていた。
千鶴ねぇさん暴走しすぎだな。
GJとかありがとうございます。
これを、こっそり覗いていた千雨タンとか、ネギくんも一緒に苛められるとか
一緒に修行していた楓に責められる小太郎くんとか
俺の中では千鶴ねぇさんと同じくらいドSなこのかシナリオとか
年齢詐称ができるなら性別も詐称できる!
女装小太郎くん羞恥プレイとか、きっと考えているだけで書かないような気がします。
趣味に走ると引かれるからね ノ
よく考えたら、リリカルなのはでエリオでやった方が楽なような気がしてきた。
じゃまた明日 ノ
ちょwwちづ姉暴走し過ぎww小太郎可哀相だww
GJ!!かなり面白い!
更なる続きに期待。
おぉ、これは期待の新作来たな。
更新楽しみにしてまする
GJ!
限界来て理性が切れて獣化して二人(千鶴・あやか)とニャンニャン♪(狗だけど
んで夏美だけ除け者(血ぃ繋がってる姉弟だから駄目的な)
……な妄想がでてきたww
「うわ、ちづねぇもしかしたら怒っている?」
夏美は肩を震えながら恐る恐る聞いてみた。
「やるの? やらないの? わ・た・しは聞いているのよ。夜な夜なこっそり下着盗んでおちんちん弄り倒す変態さんに」
腕を組んで蔑む目で小太郎くんを罵る千鶴。
「わ・た・しはき・い・て・い・る・の・よ? やさしぃーく聞いてあげるうちに答えなさい!」
声は優しいのに何でこんなに怖いのだろう。夏美もあやかも声がでない。口を挟む余裕がなかった。
「ね、小太郎くん。早くやった方がいいよ」
優しく夏美が話しかける。
小太郎は周囲に助けを求めるように夏美、あやか、そして千鶴の順番で顔を覗きますが有無言わさない千鶴の視線にとうとう下半身丸出しのまま、三人に股間の暴れん坊をさらけ出しました。
三人の視線が小太郎くんのモノに集中します。
「かわいい」
思わずつぶやいたのはあやかでした。
年上の女性に見咎められ、小太郎くんのは、すっかり縮こまってすっかり萎縮してしまいました。
千鶴がじぃいと見て「ふん」と鼻で笑う。
「毎日弄って鍛錬しているかと思ったら、皮かぶって子供おちんちんね」
子供ですから! 理不尽な感想を吐き捨てる千鶴。
縮こまったおちんちんは外気に晒し、三人の視線を受けてピクピクと動くと、あっという間にピーンと反り返った。
「あらあら、興奮したの? 見られて硬くなるなんて変態もいいとこね」
千鶴の罵倒に顔を羞恥に染めて身を硬くする小太郎。
だが、直立不動の身体に股間のモノだけがビクビクとヘソまで反り返って情けなくて目を開けるのすら辛そうだった。
「千鶴さん。もう辞めて可愛そうだわ。こんなに震えてしまって」
たまらずあやかが千鶴に懇願した。
「あら、さっき『かわいい』って褒めていたじゃない。よかったわね小太郎くん。優しいお姉さんがかわいいって褒めてくれたわよ。お礼ぐらいいったらどう?」
「千鶴さん! 言いすぎですよ」
「私は年上の女性として間違った方向に行かないように厳しく躾ているのよ?」
「でも、これは明らかにやりすぎです!」
「どうして? このまま黙って許したらどうなるの?」
「それは…」
「小太郎くんが毎日、脱衣所に忍び込んで下着を盗んで、おちんちんを弄るのを認めてしまうの」
「小太郎くんにはわたしから強く言っておきます!」
小太郎を庇うようにいきなり抱きかかえた。
突然抱きつかれた小太郎は驚いてあやかを振りほどいた。
「あ!」
夏美が声を上げた時は、小太郎は明らかに他者に触れられるのを恐れてあやかを拒絶した。
拒絶されたあやかの顔は真っ白になっていた。
まるで、人間に酷い目に合わされた捨て犬が何も信じられなくて何でも噛み付こうとしているようだ。
「あやか、少し言い過ぎたわ」
搾り出すようにすまなさそうに謝罪を口にする。
「でもね、あやか。毎日、乱暴に弄っている小太郎くんのおちんちんは病気になっているかもしれないの」
心配そうに言う。
「ええぇ、それは」
「きっと、ここは女子寮だから小太郎くんは自然に覚えちゃったから正しいやり方なんて知らない。力任せにやって病気になっていたら大変よ」
「ど、どうしたら良いかしら千鶴さん」
「そう。だから小太郎くんに皆の見ている前でどんな風に弄っているか見ておきたかったの」
がーん!
「そうだったの千鶴さん…わたし何も知らなくて…」
「ちょ! いいんちょ。ちづねぇ!」
「まって! 夏美ちゃん。そうよね。かわいい弟さんだもの。本当は二人だけで見たかったのに…ごめんなさい」
「二人だけとかじゃなくて、ちょっと二人だけで見るのには辛いというか…」
「じゃぁ、わたしもあやかも傍にいるわ」
「ええぇ…ええええ?」
那波 千鶴 魔性の女だった。
このまま、小太郎くんのオナニー独演とか、このスレ的には大丈夫なんだろうか…。
ショタ属性はこのスレ的OKなのか? まぁいいや書いちゃえ! また明日ノ
まぁ社長からみんなへ質問。
私に何を期待してますか?
なんか自作自演みたいなGJとかこえーよ ><
>>183 続き待ってました!本当面白いっす!!
最終的にいんちょ&ちづ姉が小太郎襲いそうだww
是非そのまま続けて頂きたいです。
心から(・∀・)つGJ!
GJ
>>183 このまま本番までやっちゃえ♪そして夏美は放置プレイw
GJが怖いのなら………グレート・ジョッカー!!!
「じゃ、その…やってみてくれますか? 小太郎くん。その、恥かしいかもしれないけど病気になったら大変ですから、さっきの続きをお願いしますわ」
申し訳なさげにあやかが言う。
小太郎くんは、小さく反り返ったおちんちんを指で摘む。握ると表現するには可愛らしすぎた。
小太郎くんは、しこしことおちんちんを弄る。
信じられない。少し呆れたような目線の千鶴。
あやかは、やはり少し勘違いしているのか真剣に病気にならないかとしっかり見守っている。そもそも正しいやり方を知らないのだが、使命感に燃えたあやかを止めることは誰にも出来やしない。
夏美は手のひらで顔を隠して指の間から覗いている。
「うわぁうわぁ、なんか見ているだけなのにこっちが恥かしいよ」
「これがその…男性のオナニーですか千鶴さん」
喉がカラカラに渇く。
「もっと、早くやっていたでしょ小太郎くん。さっきの続きをやるの。途中で辞めると身体に残って白いのが腐って病気になっちゃうわよ」
「ええ、それは大変ですわ。小太郎くん、もっと、もっと早くやらないと!」
「さっきみたいに、あやかの下着をおちんちんに巻きつけて、私の奴でクンクン嗅いでごらんなさい」
その変態チックな指摘を、小太郎くんは屈んで落ちている下着を、おちんちんを摘んでない方で拾って一枚をおちんちんに、一枚を鼻に当てました。
左手で下着のにおいを嗅ぎながら、右手で下着を巻いたおちんちんを弄る。
その予想以上の破壊力に千鶴は息を呑んだ。
生意気盛りの少年が、みっともなく人前で女物の下着を嗅ぎながら、なじみの無い薄い布地を巻きつける姿は卑猥でみっともない光景だった。
荒い息で小太郎くんは懸命に射精へと導こうとする。
くちゅくちぅと、粘液がこすれる音が脱衣所に響く。
激しく、しこしこしこと、時折下着の間から見えるピンク色の肉の塊。
「ほら、あやか、痛いとこが無いか聞いてあげて」
「ええ、そう、そうね」
食い入るように見ていた傍に、そっと耳元で囁くように告げる千鶴。
「小太郎くん。痛いとこ無い?」
心配そうに聞くあやか。
射精する傍から質問されれば中断せざる得ない。酷い寸止めだった。
「痛いところがあったら直ぐ言うのよ。こんなに早く動かして大丈夫なの?」
「えっとね、もう少しゆっくりやった方が良くないかな、なんかさっきぽが赤くなっているよ?」
二人はとても心配そうに話しかけてくる。
高まる射精感を中断されて、小太郎くんはプルプルと震える。
「こんな小さいのを、強くこすって大丈夫なの?」
「小太郎くん。痛くない? ヒリヒリしたりしない?」
「うふふ? ほらお姉さん達が質問しているわよ答えてあげないの?」
肩を震えるばかりで動きが鈍くなる。
「恥かしがらないで正直に言って、絶対に怒らないから」
「そうだよ小太郎くん。すごく痛そうだもん」
親身になって来るのが痛いほどわかるが、今は何よりも出したかった。
「そうだわ!」
千鶴はワンピースの脇のファスナー腰まで上げてゴソゴソとパンツを下ろして片足ずつ抜いた。
「ほら脱ぎたてのホカホカ。暖かいほうが柔らかくて気持ちいよいわよ」
とんでもないこと言い出した。
「夏美ちゃんとあやかも小太郎くんの為に脱いで上げて」
ニコニコと笑いながら脱いだパンツを丸めて小太郎くんの手に握らせる。
脱ぎたてのパンツは焼きたてのパンのような芳香と柔らかさが手に広がる。
脱ぎたて、それは今までの未使用、使用済み、脱いだ直後と徐々にステップアップし、そのさわり心地を堪能した小太郎にとって究極の進化系だった。
今までのパンツはパンツでは無い。
脱ぎたて…。脱ぎたてのパンツ。その温もりと芳香は洗濯直後のパンツを1、洗濯機に突っ込む直前パンツ10、そしてさっきまで使っていた脱いでから3時間ぐらいしたパンツは58.
しかし、この脱ぎたてホカホカパンツは1500を余裕に越える。
洗濯直後パンツ1500枚に匹敵する。
その感動の余り、躊躇せずに先ず匂いを嗅ぐ。
クンカ、クンカ。 頭がクラクラした。
好きなように書いて見た。反省はしていない。また明日 ノ
乙!
匂いのついた下着よりも剥き出しのま○この匂いを嗅ぎに池、小太郎!
早くエロシーンが見たい
保守
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:35:42 ID:tFPTgxgR
保守
その国は平和だった。ずば抜けて豊かでもなかったが生活は安定しここ数十年大きな戦争もなかった
犯罪がないわけではないが治安もよく人々は安穏と暮らしていた。こんな毎日が永久に続くと当然のように思っていた
唯一の不安は建国時以来数千年にわたって残されてきた女神による世界の成り立ちそして崩壊を描いた神話だったが
科学という新たな宗教の発達により神話の教えも
昔ほど強く影響を与えているわけではなかった。学術調査により過去に神話のモデルとなるなんらかの
事象があったであろうことはほぼ証明されているのだが、それでも民間信仰の域を出なかった
とはいえ神話の内容はほぼすべての国民たちが知っていた。信じる信じないは別のお話・・・
その日も平穏だった。天気の良い昼下がりだった。しかし突如変化は訪れた
まだ正午過ぎだというのにいきなり夜になったのだ。人々は驚きビルや家から出てきては首をひねった
しばらく考えた結果夜になったのではなく何かが空を覆い街から太陽を奪ったのだということがわかった
はるか高空にあるその覆うものは視界のいっぱい隅から隅まで存在した。ごく一部の天啓を得たものは
それが自分たちの体にもあるものだと悟ったが多くの人は首をかしげるばかりだった
「もるです〜」
大音響が響いた。人々は耳を押さえ蹲った。聞いたこともないような音だったが聞き取りやすい響きだったので
なんという言葉だったかは理解できた。そして声色から少女の声であることも・・・
「仕方ないです。この草むらでおトイレするです」
再び響いた爆音。おトイレという言葉は聞こえた。そして幼き頃より親子代々語り継がれてきた神話の最終章が脳によぎった
今の光景とその内容は酷似していた。
【国が反映したその時空は奪われ女神が再び現れる。世界は女神の起こした洪水により滅び暗黒へと還る】
洪水・・・少し気になることがあった。さきほどのおトイレというセリフから想像する洪水は一つ
いやいやまさかそのような・・・・・・
しかし予感は当たった
広大な学園都市の一角に位置する林。普段は休み時間の学生たちの憩いの場だがさすがにここまで奥に来たら誰も来ない
あまり社交的でないユエは探検部のみんなが用があるときはここで一人見つけてきた奇妙なブレンドのジュースを飲んでいた
ジュースを飲むのは趣味だった。皆は不味いというがそれがよかった。たしかにありえない味のまずいものも多い
だがごくまれに存在するあたりを引いたとき気分は最高だった
しかし今日は飲みすぎたようだ。トイレのある建物に戻る余裕はなかった。やむを得ずここで用を足すことになった
もともと人のいない場所のさらに僻地を選びユエはしゃがんだ。下腹部に力を込めた
ユエはまさか自分の股間の下に一つの国が存在してるなど思いもよらなかった
当然だろう。ユエから見ればその国は5mm四方もなかったからだ。そこにある文明など想像もできない
高層ビル群すらカビのようなものだった。虫などよりはるかに小さかった。そこに暮らす人々に至っては
視認すらできない。おそらく顕微鏡をつかっても人々の表情を読み取ることは不可能だろう
世界は確実に終わりへと進んでいた。暗黒の天空から爆音が響く。なにかが決壊したような音だった
瞬間街を想像を絶する濁流が襲った。理解できないほど巨大な少女の放尿だった
少女ユエは背の低い発育不順のごく普通の中学生の女の子だったが人々には超巨大な女神だった
ほとばしる尿は女神により引き起こされた終末だった
逃げる暇も場所もなかった。人々はあっというまに少女のおしっこに飲まれていった
一部の信心深い者は
「お許しを、お許しください女神様!」「お慈悲をお与えくださいお慈悲をっ」などの悲痛な叫びを残したが
多くの人々はなぜ自分がこのような目に逢わなければならないのかという理不尽さを噛みしめながら溺れていくだけだった
この災厄を引き起こしている少女と彼らは何も変わらなかった
体の形も能力も知性も理性も作り上げた文明も歩んできた歴史も生み出した高度な精神社会も倫理感も哲学も文学もすべて何も変わらなかった
唯一の違い、それは体の大きさだった。彼らは極小だった。ユエは巨大だった。それだけだった
たったそれだけの違いが一方は自然の摂理として排尿しすっきりと、もう一方はその尿のなかでもがく微生物へと変えていった
すでに引退した老夫婦も未だ現役の経営者も働き盛りの会社員もいかにさぼって談笑するかでいっぱいのOLも
汚職まみれの為政者も崇高な理念を持つ若手政治家も素晴らしい発想の天才学者も破綻した異端学者も
この世の春を謳歌する学生たちもスポーツ万能のクラスのヒーローも学力トップの秀才も
明日こそは思い人に想いを伝えようと考える恋する女子高生もそれを追っかけるストーカーも
虫も殺せぬ気弱で儚げな美少女も彼女に好意的なからかいをする幼馴染の少年も
来週の遠足を楽しみにしていた小学生たちも無邪気に遊ぶ幼稚園児も先日授かったばかりの幼子を抱く若夫婦も
貧乏な家に生まれたものも裕福な家に生まれた縦巻きロール娘も
立場や職の貴賎なしにみんな一人の巨大な少女の放つ尿に飲まれ生への本能で必死にもがき無駄にあがく
哀れで愚かで無力の小さな小さな存在だった。虫けら以下の微生物に堕とされた人々は
つい先ほどまで万物の霊長だった自分たちが少女の尿の中でもがく生物としての最下層になってしまったことを
無念の表情を浮かべ悔しさと憎しみと絶望と屈辱で心をいっぱいにしながら次々と尿のなかに沈んでいった
すべての人々が、いや国全てが尿の海の深海に沈んだ後も女神のおしっこはとまらなかった
「はぁ・・・来年は高校生だというのに外でおしっこ我慢できなくなるなんて・・・
ジュースも少し控えたほうがいいかもしれないです」
膀胱にたまった全ての水分を放出した女神ユエはため息をつきながらひとりごち立ち去った
ユエは自分が放った尿で平和だった国が一つ消滅し一億以上の人々を死に追いやったとは思いもよらなかった
いや、永久に気づくことはないだろう。想像すらすることはないだろう
あとにはそこにあった国民たちから見て平均深度3000m以上の大海原を思わせる水たまりだけが残った
ちょww漏るですなんばしよっとwwwwwww
発想が非常識すぎます笑ったけど萌えとはなんか違うと思うが
たまにはこういのもいいかもねwwww
不覚にもwwwwwww
もっとやれとはいわんが、GJ
ちょwwもるですGJ!!
これは良作www
発想が異常すぎるwww
ときたまこういうのがあるといいなwww
GJ!
hosyu
「は?合体……?」
ある晴れた昼下がり、両手で抱えるほどの大きさのおもちゃ箱を抱えた千鶴からの提案に
夏美はきょとんとして問い返した。
「えぇ、合体攻撃の特訓よ、夏美。あなたはとてもとても出番の少ない哀れな子。胸は平均値
顔も決して可愛くない。それなのに最近出番が増えて調子に乗っている貴方に、新しいパーソナル
も必要だと思って」
あらあらうふふと笑いながら、同じことを口走る千鶴に、夏美はがっくり肩を落とす。
「本音が漏れてるよ、ちづ姉。っていうか、別に調子に乗ってないし」
「お黙り」
ぺしんと、平手が夏美の頬を襲った。
「私の可愛い夏美が私に口答えをする時点で、調子に乗っているというのよ。返事はイエッサー
以外は認めません」
「ご、ごめんなさい……」
よよよ、と崩れおちる夏美に、千鶴はとても満足そうだった。
「分ればよろしい。そんな貴方にルールを説明するわね。このおもちゃ箱の中身を使って、
一人前の私のペットになるべく、可憐な合体攻撃をキメてごらんなさい」
たとえばと取り出すおもちゃ箱の中身は、こんにゃくとかバナナとか、使いようによっては卑猥な
モノばかり。夏美は呆気にとられて頬を掻く。
「あの、なんでこんなモノばっかり……」
「私が見たいからよ」
きっぱりと言う千鶴に、夏美はしょんぼり頷いた。
妄想力のある誰か、後は頼む
これは何とww面白いです!
夏美がちづ姉の独裁政策の被害者にww
是非続きを読みたい良作ですね。
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:12:15 ID:gptOsApi
月詠×フェイト希望
せっちゃんのお尻をふくネギ希望
オムツっていいよね!
戦場における少女剣士にとって、大きな問題が一つある。
それはトイレだ。男性に比べてトイレが近いとか、少し漏れるとか。
桜崎刹那にとっても、それは切実な問題だった。
「……はぁ、お譲さまの提案を無碍にはできない、とはいえこれは」
そんな事情を親友たる近衛木乃香に相談したところ、木乃香が言いだした答えは
“オムツしたら良いんと違う?”
だったりした。流石にそれはと言おうとしたけれど、とても楽しそうな木乃香の笑顔に
とてもではないが逆らう事など出来ず、今まさに、近場でオムツを購入してきたところだった。
「うぅ……こんな姿、人には見せられない……」
学園の更衣室で人知れずオムツを装着するだけで頬が紅潮し、恥ずかしげに瞳を潤ませる。
一人、薄暗い個室で悶々と巡らせる想像は、段々と過激な方へと移り変わってしまい、オムツの厚みがある触感を
掌で撫でると、敏感に反応してしまう。
「だ、ダメだ……何を考えているんだ、私は」
何も考えずに、早くスカートをはこうと、首を横に振って表情を険しくしても、火照った体を
冷まし切れず、着替えを済ませて教室に戻ってもなお、オムツのかさかさした感触が太ももを擦るたびに
悩ましい表情を浮かべていた。
211 :
210続き:2008/06/07(土) 21:23:09 ID:ch4y+H3i
そして、放課後。結局一日中擽られるような甘い刺激に悩まされていた刹那は
再び更衣室に舞い戻っていた。
「も、もう……ダメ…」
頬を染め、泣きそうな顔で個室にへたり込む。甘い刺激と収まらない羞恥で、幼い秘部が
しっとりと濡れてしまい、お尻がむず痒い。刹那はまるで自慰でもするように股を開いてその間に指を差しいれて
お尻を掻く。
「はっ…あ、んぅ」
耐え続けた痒みが僅かに取れる。その気持ちよさに堪らず声が漏れてしまった。
「刹那さん、やっぱり何所か悪いんですか?」
「ひゃあっ!」
扉越しに、唐突に聞こえるはずのないネギの声が聞こえ、刹那は悲鳴を上げて手を止める。
ネギは一日悶々としていた刹那を心配していたのだった。
それを聞かされて、刹那は扉を開けて事情を説明する。ネギの方も納得した様子で頷くと、にっこりと
笑顔を浮かべた。
「そう言うことなら、痒み止めを塗ってあげますよ」
純粋な親切心しか感じ取れないような顔で、ネギにそんな事を言われ、刹那はやはり断りきれない様子でスカートを捲りあげた。
「あの…手早く済ませてください」
刹那の言葉にネギは頷いてオムツを外す。露になった丸いお尻にひんやりした痒み止めを当てる。
「ん…あっ…先生、冷たい…」
鼻を鳴らす刹那に対して、ネギの方は事務的にお尻を撫でまわし、赤くなったそこに万遍無く薬を塗る。
ねっとりした感触がお尻を這いまわり。結局それが終わるまで、刹那は羞恥と快感に攻められていた。
え……? おわ、り……?
構わん続けろ
213 :
210続き:2008/06/08(日) 18:13:33 ID:gYvwhUGa
ネギの小さな手が、刹那のお尻を這いまわっている。痒み止めでぬらつく指先が
敏感な肉を擽る様に撫でるたびに、刹那は更衣室の壁に頭を擦りつけて息を殺していた。
「刹那さん?大丈夫ですか?」
太股も赤くなっているからと、引きしまった足にまで掌を伸ばしながら、ネギが心配そうに
声をかける。
「だ、大丈夫……です」
声に艶がかかるのを誤魔化すように、出来るだけ低い声で答える刹那。
実際のところ、ネギが心配するようなことはなにも無く、刹那としては一刻も早く薬を塗るのを
止めてほしかったのだ。これはいわば治療行為だと何度言い聞かせても、学校の中で下半身を露にして
異性に尻を撫でまわされているという羞恥に心臓の鼓動が高まり、吐息に熱がこもる。
「はい、終わりましたよ」
下唇をかみしめ、必死にこみ上げる快感を堪えていた刹那に、ようやくネギが声を掛けてくれた。
「ど、どうも……ありがとうございます」
ふぁ、と大きく息を吐いて火照った頬を隠すように俯いている刹那に、ネギは、いえ。とだけ答える。
「じゃ、ボクは見回りがありますから」
刹那は、スカートを整えて、頭を下げて足早に更衣室を出るネギを見送り、彼自身も真っ赤になっていたことに
今更ながらに気が付いて、結局一日体の火照りが収まらなかったのだった。
===
一応〆て見た。
しりー
そこで締めるなw
わっふるわっふる
都築、もっともっと!
自演乙
相談があると美砂に呼び出されるネギ
↓
薬盛られて犯される
↓
調教
↓
ネギ授業中ケツバイブ
↓
いいんちょorアスナ等が怪しんで…
という電波を受信した。
美砂「ねえ、ネギ君ちょっと相談があるんだけど」
ネギ「どうしたんですか?」
(中略)
ネギ「アッー!」
(中略)
明日菜「最近ネギの様子おかしいわね・・」
美沙が
ネギきゅんを本気で手籠めにし始めたらと思うと
夜も眠れません;><
いきなりですが、亜子無理やりそれなり短編投下いきます(いや、書いてる内に中・後半結構鬱に)。
では、投下入ります。
亜子は少し視線を下に向けていたが、やがて無表情にメイド服を脱ぎ始めた。
外したくても外せない首輪一つ残し、薄暗い倉庫にまだ女になりきらない、抜ける様に白い裸体が浮かび上がる。
そんな、生まれたままの姿の亜子が箱の一つに腰掛け、斜め下を向きながら大きく脚を開く。
「亜子の…ぼしょぼしょ…」
「聞こえねーぞ、おらぁ」
「ぼしょぼしょ…亜子の…亜子のオマ○コ見て下さい。亜子の、やらしいオマ○コいっぱい見て下さい。
亜子、トサカ様の前でやらしいオマ○コでやらしいオナ○ーするの、見て下さい」
一度ひっと目を閉じた亜子は、逆V字の指で心を殺しながら恥ずかしい所を痛いぐらいに広げ、
声を絞り出しながら指を動かし始めた。
左手でまだ初々しい胸の膨らみを優しく掴みながら、右手で、広げて見せていた部分の周辺をなぞり始める。
「どーしたどーしたぁ?ええ?いっつも奴の事考えてくちゅくちゅハァハァやってたんだろー」
嘲笑混じりの罵声を聞きながら、亜子は乳房を揉み始め、秘部をうろついていた右手の指で
一番敏感な粒を摘み弄び始めた。
「…あっ…」
「ヒヒヒ、カマトトぶってんじゃねーぞヤリマ○よー」
「は、はい、亜子、亜子ヤリマ○です、あん、あんっ…」
右手の中指を、もう何度も汚された所にずぶずぶと沈めながら、亜子は可愛らしい声を立て始めた。
「あっ、あっあっ、ああぁ…」
亜子の左手が初々しい膨らみをぎゅっと掴み、かくんと下を向いた。
「一人で盛って浸ってんじゃねーぞ、エロメイド」
「は、はい、ごめんなさい」
亜子は箱を降り、まだくりんと固い白い尻を見せながら土下座した。
「畏れ多くも御主人様トサカ様のぶっといのでガンガンぶち込まれる嫌らしい妄想をしながら
人前でオナ○ーしてオマ○コぐちょぐちょでイッちゃう淫乱メイドの亜子をどうかお許し下さいませ」
「おらぁ」
トサカがつかつかと歩み寄り、ほこりっぽい床に額を擦り付ける亜子の髪の毛を掴み上げる。
「てめぇがエロエロ淫乱だからこんなんなっちまったじゃねーか、どーすんだ、あ?」
「し、失礼致します、トサカ様…」
亜子が、カチャカチャとトサカのズボンと下着を下ろし、弾けだしたものを口に含んだ。
「ヒッヒ、随分上手んなったじゃねーか。
そうだよ、ええっ、愛しのナギさんが死刑になるかはてめぇ次第なんだからよー。
もっとも、まんまとガキにからかわれた空前絶後の大間抜けバカ女だけどなーひゃっひゃっ。
おらぁ、歯立てんじゃねーぞっ!」
「んっ、んんっ、んんんっ!」
ぐぷぐぷと強烈なイマラチオに、息が詰まった亜子は目を見張らせながら喉の奥に嫌な味を覚える。
>>221 「ふーっ…」
「んっ、んんっ…
トサカ様の、トサカ様の濃いぃ美味しいミルク一杯飲ませていただき有り難うございました」
ごくんと喉を鳴らした亜子が、唇の端から一筋垂らして平伏する。
ぐりっぐりっとトサカの靴が亜子の背中を踏みつけ、亜子は懸命に涙をこらえる。
「どうしたー?んー?」
「…れて…ださい…」
「何?」
「亜子に、亜子にトサカ様の、トサカ様の逞しいオチ○ポ、入れて、下さい」
「ふんっ」
げしっと肩を蹴られた亜子が、古びたマットの上に大きく脚を開きごろんと転がる。
「おーおー、ホカホカのぬるぬる淫乱マ○コ丸出しにして誘ってんのかよ淫乱メイドの公衆便所がよー。
薄汚ねぇヤリマ○に俺様のビッグマグナムぶち込んでやっからよー」
「は、はい、有り難うございます。亜子の淫乱マ○コお使い頂き有り難うござい、ますぅ…」
亜子に覆い被さったトサカが、一息で若者らしく反り返った硬いもので貫いた。
「んっ、んんっ…」
「おらっ、どうだおらっ!?」
「ああっ、はいっ、気持ちいい、気持ちいいですっ」
「んー、あのニヤケたクソ野郎とどっちがいいんだー、あー?」
「は、はい、ナギさんのフニャチ○なんかより、
トサカ様のビンビンに逞しい方がずっとずっと気持ちええですっ!」
十回以上繰り返され、堪えきれない涙声が又そそる。
だが、亜子がふっと投げやりな目で横を向く時、何かいらっと来る。
「おらっ、おらあっ!」
トサカが喚きながら引き抜き、狭い倉庫で仰向けになりながら遠くを見る亜子の顔に
生温かい飛沫が降りかかる。
「ひへへへ、自分のだけどきったねぇー、きったねぇヤリマ○公衆便所にはお似合いだぜー」
「…かわいそうな人…げふっ!」
トサカの蹴りが亜子の横っ腹にまともに入った。
「何だてめぇっ!おらっ!このグズノロマメイドがよおっ!
てめぇなんかあいついなきゃその腐れマ○コぐらいしか使えねーだろーが、ああっ!!」
「…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
亜子は土下座して白い背中に痣を増やしながらぶつぶつと繰り返す。
だが、それが自分の痛みのためではないのが分かる事で、ますますトサカの苛立ちが募って来る。
「ふんっ、そんなにあいつがいいかよ」
トサカが独り言の様に言った。
「だけどなー、今のおまえはこのトサカ様の性欲処理奴隷なんだからなー」
「はい、亜子は、トサカ様の性欲処理奴隷です」
「おらっ、てめぇが淫乱だから俺様のビッグマグナムがこんなベトベトだろーが、
とっとと始末しろやこの淫乱グズメイド」
「は、はい、ごめんなさい、亜子、トサカ様の淫乱グズメイドです」
言いながら、亜子は自分の口で自分を凌辱したものを清め始める。
>>222 「おーおー、随分上手になったなー、グズの癖にチ○ポ使いの才能はあんのかー?
俺様の逞しいチ○ポ大好きだからなー、この淫乱バカメイドはよー」
「ふ、ふぁい、亜子、トサカ様の逞しいチ○ポで亜子の腐れマ○コズコバコされるの大好きれふ…」
「てめぇの舌使いがエロエロだからビンビンいっちまったぞおらっ、
ならケツ出せやケツぅ」
亜子が、四つん這いになってトサカに尻を向ける。その意味する所は、今でも亜子の心に突き刺さる。
「おらっ!」
だが、まずはその前に、まだトロトロと溢れている所にトサカが突入した。
「おらっ、おらっ、てめぇみたいなキズモノのクソブスにやってやってんだぞぉ、
こんなキモ女に俺様のチ○ポおっ立ってるだけでも感謝しろよおらっ!」
「はい、亜子、淫乱バケモノキズモノメイドの亜子に、ビンビンの、チ○ポ、
ぶち込んでくれて、有り難う、ございます、ご主人様…」
「おらあっ!悲劇浸ってる暇あったら腰振れ腰いっ!
てめぇみたいなバケモノのクソブスなんてやらせてなんぼなんだよおっ!」
「は、はい、亜子役立たず亜子グズ亜子ノロマ亜子キズモノ亜子バケモノ亜子エロエロ亜子淫乱…
亜子はトサカ様の専用精液便所ですこんな亜子をトサカ様のチ○ポでお使いいただきありがとうございます…」
押し込まれたものが消え、支えを失った様にうつぶせにマットに沈む亜子は、
ちらっと物憂げに後ろを向く。誰もいない。
「…いつか…赤ちゃん出来るんかな…うちの事なんて…かわいそうな人…そろそろ、時間…」
出すものは出しても、何か苛々しながらトサカは歩いていた。
“…かわいそうな人…”
「ったくよぉ…
そーだよ、あんなクソブス只の便所だよ只のお得なヤリマ○だよ、
ははーっ、そうだ、今は人手も多いし今度小遣い稼ぎでもさせっかなーっ、
はははーっ、ははっ、はっ…」
ポケットに突っ込んでいたリモコンがすーっと持ち上がる。
…ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
“…今、振り返ったら、死ぬ…”
振り返るまでもなく、
ぬいぐるみ、イケメン、犬、黒髪巨人マーメイドがボキッと拳を鳴らし炎を上げている時点で、
この先の運命は十分決定していた。
>>223 <自称応援団長早乙女ハルナの訓辞>
「と、まあ、こーゆー事にならないよーに、
お尋ね者であると言う自覚の下、力の限りおーえんしましょー」
イラスト漫画版応援のしおりを手にハルナが言った。
「はーい♪」
「てか、てめぇが一番危ないんだよ。
今の今まで行方不明でんなモン描いてたのかよ」
「まーまーちうちゃん♪」
「ごめーん、遅うなって」
「あ、亜子」
「ごめんごめん、出がけにちょっと手間取ってもうた」
「さ、全員揃った所で決勝戦いくよーっ」
「おーっ♪」
「女の子の尻触るなんて百年早いんだよっ!」
「ひぃーっ、ごめんよかーちゃぁーん!!!」
「あ、お星様」
ちゃんちゃん
−了−
>>224 本誌読んで勢いで書いた、反省はしていない。
他スレの連載中なんかでしばらく留守にしていましたが、
本誌のネタがツボってとにかくベタベタにベタなの作ってみたくなりました。
とにかくそれだけの突貫工事でスレ汚しすいません。
・おまけ
「まずいですね、報せを聞いて急ぎ立ち戻りましたが…」
「このままでは…裁判で勝訴する術があるか、それとも、奪還の手筈が必要でござるか…」
「それにしても、どこでバレたんだろ…」
「探りを入れたか、どこかから密告が入ったらしいでござるな…」
「だーっ、いきなし降り出すんじゃねーっ!
だっ!?」
上着を掲げながら走っていたトサカが転倒した。
「気を付けろ、っ…」
「ごめんなさい…」
メイド服の亜子が、ぼーっと雨の街を去ろうとした。
「おいっ、何やってんだてめぇ?」
「さあ…何してるんやろ…」
ぽつりと言って亜子が歩き出す。
「おいおい、てめぇそんなに暇じゃねーだろ」
そのまま、亜子はトサカに倉庫に引っ張り込まれた。
「風邪なんか引いてられる身分じゃねーだろ奴隷がよぉ」
「そやね…うち奴隷なんやね…」
「当たり前だクソガキ」
「うち奴隷なんやうちが奴隷になってアキラにもネギ先生にもみんなに迷惑かけてるんや
ネギ先生もうち助けようとして目立ったから捕まったんやこれから死刑やぶつぶつぶつ…」
「うぜぇんだよっ!」
トサカに掴み倒され、亜子はその場に転倒した。服装を直す気は全くない。
「おいおいっ、本物のパーになっちまったか、あ?」
トサカが僅かに恐怖を覚えながら、口元に笑みを浮かべて亜子を抱き寄せる。
「ひへへ、パーのメイドなんて使えねーからなぁ、他に役立たないんならやっちまおーかー?」
>>225 「…ええよ…別に…」
亜子がぼそっと言った。
「…ええよ、別に…あんたん言う通り、うち只の役立たずや。
いるだけで迷惑かけるだけなんや、どうしたってどうなったってええよ別に…」
「そんなに奴が良かったのかよ、あんないもしなかったガキがよぉ。
うぜぇんだよっ!誰が、てめぇみたいな小便臭いブスロリとヤルほど変態入ってねーんだよっ」
「…そう…」
窓の外に気付き、トサカは立ち上がり思い切りブリキのバケツを蹴る。
亜子は初めてビクッと反応した。
「亜子っ!」
そこにメイド姿のアキラが駆け込んで来る。
「このガキ、バカなんだからちゃんと繋いどけ。放し飼いにしてんじゃねぇっ!
てめぇらいくら借金残ってると思ってんだっ!?ったくよぉ」
トサカは、一方的に喚いて雨の街に立ち去る。
「亜子、大丈夫?心配したよ亜子…」
「…ごめん…」
「ごめん…ごめんごめん亜子…私が、私がもっと早く…」
亜子に抱き付き、涙を流すアキラを前に、亜子の心にようやく何かが戻って来た。
「ったくよぉ…」
中途半端ですが、−了−
では、今回はこれで、縁があったら又お会いしましょう。
投下乙です!
そしてGJ!
ええもん読ませて貰いました。
またよろしゅうーお願いしますー
ハルナに吹いたwww
GJ!!
ほしゅ
まんまとハルナに釣られたww
GJ!
hosyu
233 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 06:53:05 ID:qmLrNqLd
な〜んかさぁ…
中途半端なところで、連載終わりそうな気がしてるのは俺だけか?
234 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 14:53:23 ID:hepABvFv
乙πwwwww
乙πこそ正義wwwwww
ネギ達の戦いはまだまだ続く!!
終
赤松先生の次回作にご期待ください。
まだ二十巻越えたとこだろ?
四十巻越えたらさすがに肩を叩かれかねんけど
唐突ですが、のどかいたぶり系最近原作のちょい歪め作品「第三階段」投下入ります。
血にまみれ、灰も残さず、全ては我が罪…
「…はぁ…はぁ、はぁ…」
跳ね起きたのどかが腕で額を拭う。粗末な単衣の寝巻はぐっしょりと湿っている。
薄暗い周囲を見る。昨日と同じ、娘たちが押し込められている雑魚寝部屋。
どことも分からないが魔法世界のどこか、されるがままに押し込められた地下クラブ。
ふと思い出す。
温かで清潔な寮の部屋でハルナと共に目覚め、着替えて顔を洗って食堂へ、穏やかで平和な日々。
もう戻って来ない、そんな資格はない事は分かっている。
ドアが開き、鍋をガンガン鳴らす男を先頭に、棍棒を持った見張りの男たちが喚き散らし
娘たちが跳ね起きる。
毎朝の通り、生まれたままの姿になったのどかは、手を頭の後ろに組んで廊下に立っていた。
同じ姿の娘たちが少し間隔を開けて並んでいる。
「ちっこく見えるのに、脱がしたら結構むっちり旨そうなんだよなぁ」
「ここもちゃーんと計らないとなー、ちゃーんと皮剥いてやっから朝からおっ立てんなよー」
そんなのどかをメジャーで計測し、
素手でもベタベタ触りながら、のどかを取り巻く係の男たちがニヤニヤと笑う。
「どうしたー、もたもたしてっと朝飯抜きだぞー」
「んんっ、んっ、んっ…」
食堂では、鎖の着いた首輪一つだけを身に着けて四つん這いになったのどかが、
周囲を囲む見張りの男の前に跪き、ズボンと下着を下ろして懸命に口に含む。
「んっ、んんっ、んっ…」
「お、おっ…ひへへ、随分上手んなったなエロノドカー」
「チ○ポ大好きのエロエロノドカだからなー」
「チ○ポ大好きの淫乱のどかです、大好物のビンビンオチ○ポおしゃぶりして、
濃いぃモーニングミルク一杯ごっくんしてとっても美味しかったです、ありがとーございました」
「おーし」
三つ指をついて挨拶するのどかの前に、ボウルにぶち込まれた食料が置かれる。
床に四つん這いのまま、ボウルに顔を突っ込んでガツガツと漁るのどかの後ろから、
見張りの男がのどかのくりんとした尻を開いてその奥の果肉を弄ぶ。
「んっ、んっ…」
「自分のねばねばだぜー、飯食いながらさかりやがってよー」
のどかは、食事中の唇にねじ込まれたぬるぬるの男の指を丁寧にしゃぶっていた。
のどかが喘ぎ、よがり泣きながらもボウルに食らいついて食事を終えた頃には、
のどかの少女の秘処からは、何人分もの見張りの欲望の証がどろりと溢れ出していた。
>>237 グラウンドの真ん中で、逃げたのどかの側に小さな落雷が弾けた。
のどかが、方向を変えて走る、その後を追う様に、小さな雷が落ちる。
一糸まとわぬ姿で、年頃に程よく膨らんだ胸をぷるぷる揺らし、それでも時折前を隠そうとしてつんのめる、
そして、雷に怯え、黒く縁取られてピンク色に覗いているのをねじらせて走る姿を、
スタジアムの観衆がニヤニヤ笑って眺めている。
「ひゃっ!」
何本もの雷がのどかの周囲に弾けた時、不意に、のどかは思い出したくない事を鮮明に思い出す。
数え切れない雷、灰も残さず消えた、掛け替えの、無い
「ぎゃあああっ!」
全裸で立ち尽くし、ガクガク震えていたのどかを雷が直撃した。
空に、魔法で描かれた結果発表が映し出され、スタジアムの観衆がどっと沸く。
のどかを仕留めたプレイヤーの確定と共に、他のプレイヤーによる一斉投下が開始される。
「ぎゃあっ、ぎゃあっ、ぎゃああああっ!!」
心はどうあれ、まだ、感じる肉体、神経は残されていた。
生徒達は、そんなのどかが弾ける様に立つ姿に飽きるまで投下を続ける。
ばったりと倒れ込み、ひくひくと痙攣するのどかの周囲をわらわらと当たり組の観衆が取り囲む。
身を起こしたのどかは、虚ろな瞳を覗かせて、目の前に並ぶ男たちのズボンと下着を下ろし
その中でそそり立つものをしゃぶり始める。
「おらあっ、遅せーぞー」
「気ぃ入れてやれよっ」
この野外イベントでは、どの魔法プレイヤーが命中させるかを予め予測し、その予測をチケットに交換していた。
そして、そのプレイヤーを当てる事が出来た当たり券を持つ観客が、こうしてのどかの前に立っていた。
何度となく剥き出しの素肌を蹴り付けられながらも、目の前に並ぶ全員の男のエキスを飲み干したのどかは、
スタッフに引っ張られてグラウンドのステージに引き出されていた。
「あーっ、あーっ、あーっ…」
「どうだー、えーっ、青空ん下でギャラリー囲まれてってよー」
「あーっ、あーっ、あーっ…」
ニヤニヤ笑ってステージの上に仰向けになるイベントの花形、若い魔法プレイヤーの上で、
のどかは、彼のズボンと下着を下ろし、自ら繋がって上下に腰を振りながら、
その有様が時には引いて、時には接合部を直視してスパイゴーレムによって大型スクリーンに映し出されて
スタジアムやグラウンドから嘲笑と欲情に満ちた視線に囲まれても、
のどかは只、上下に腰を振り獣の様にあえぎ続けるだけだった。
「あーっ、あーっ…」
「おっ、おおっ…ふーっ…ノドカは何発ぶち込んでもいい締まりしてんなー」
「あーっ、あーっ…のどかの、のどかの腐れマ○コに、ビンビンのオチ○チン、
一杯中出汁していただいてありがとーございましたー…」
勝者のプレイヤーが悠々とステージを降り、
プレイヤー、観客の敗者がわらわらとその上に昇りのどかを取り囲んで、下半身を剥き出しにしてしごき出す。
>>238 「あのー、どうぞー…」
夕暮れの繁華街では、パンパンぴっちりワンサイズ下の体操着Tシャツにブルマと言う姿ののどかが、
腕から籠を下げ、旅人を中心にビラを配っていた。
「あのぉ…」
そして、反応の良さそうな旅商人の男に、のどかが上目遣いにおずおずと切り出す。
「今ならー、お試しサービスありますよー…」
近くの公衆便所の大便所に入った旅商人の前で、
ぺろんとTシャツをまくり上げて初々しい乳房を丸出しにしたのどかが、
跪いてしゃぶり始める。
「ん、んっ、んっ…ふーっ」
ぐぷぐぷ首を振ってピストンするのどかの前で商人はふーっと息を吐き、のどかがごくんと喉を鳴らす。
「で、今なら本当に…」
好色な笑みを浮かべた商人に、のどかがこくんと頷く。
商人から紙幣を受け取ったのどかがそれをブルマのポケットに押し込む。
「あっ、あっあっ…あっ…」
鍵の掛かった大便所のドアがのどかの背中に押されてぎしっ、ぎしっと鳴り、
ブルマの底がずらされ、そこから剥き出しにされた入口に
目の前に立つ商人の立てる男を差し込まれ突き上げられながらのどかは顎を反らし喘ぎ声を秘かに響かせる。
「はぅぅぅぅ」
「おおぉっ…」
欲望が吐き出され、商人はにこっと笑ったのどかにもう一枚紙幣を渡す。
「こりゃ楽しみだ、店にも立ち寄ろう」
「ありがとーございますぅ」
トイレットペーパーで溢れるものを拭い、公衆トイレを出たのどかが、表の見張りに紙幣を渡す。
「げっへっへっへっ、若いのー、ぷるぷるじゃのー」
「ああーん♪」
夜の営業が始まったクラブホール。そのボックス席で、きゅっとハイレグのバニースタイルののどかが、
隣の客にざっくりと開いた胸に手を突っ込まれ甲高い声を上げていた。
「おおーっ、もう濡れて来てるのかー、んー?」
隣に座った中年男が、既に湿り気を帯びている細長くへこんだ黒い布を指でなぞりながら下卑た笑いと共に言う。
「はいー、のどかー、淫乱なんですー」
「けしからんのー」
「ごめんなさいですーああーんっ」
「ひっひ、やらしい声出しよって、どうしてくれる、始末せんかぁ」
「はいー、ごめんなさいー」
のどかは、そのまま床に跪き、
目の前の男性客のファスナーを下ろして左手でおしぼりで包みながら右手でしごき始める。
「おっ、おおうっ、上手だなぁ」
「ありがとーございますぅ、一杯出して下さってのどかうれしーですー」
>>239 酒の相手など最初だけ、名目だけ、
ぷるんと剥き出しにされた膨らみにチップを挟まれるたびに床を這い回ってしゃぶり、
ソファーに掛けたままの客の上にハイレグの布をずらして繋がり腰を振って搾り取る。
そして、
とある客の隣についたのどかと客の腕がぶつかり、グラスが落ちる。
「冷たいっ!」
「ごめんなさいごめんなさいっ!」
「何だてめぇ、この最低奴隷がっ!!」
ざっくりと開いた背中やTバックからはみ出すお尻が蹴り付けられ、
ヘラで打たれ、黒髪にじょぼじょぼと飲物が注がれながらのどかがひたすら平伏するのを、
周囲を囲む客もニヤニヤ笑ってみている。
後で治癒魔法で強制治療に掛けられる訳だが、ストレートのスピリットを何杯も一気飲みさせられ、
死の淵を覗いてもその醜態を嘲笑され罵倒され殴られ蹴られながら
大勢の前で輪姦に掛けられよがり狂わされるのも珍しい事では無かった。
だが、この日は、もっと恐ろしいショータイムが待っていた。
「ほらー、こっち向けてー」
「結構綺麗な色してるねー」
クラブのステージ上に放り出されたのどかは、
調教済みの改良ケルベラス・クロス・イーターの触手に捕らえられ、
そのまま服を溶かされ、人形を弄ばれる様に全裸の身で様々なポーズを取らされ、
痛いぐらいに体を開かされ剥き出しにされた恥ずかしい所をアップにされて
間近やスパイ・ゴーレム映像で観客にじっくりと観賞されていた。
今更、恥ずかしい事なんて無い、見られるのなんて今更なんでもない、
ケルベラスなんて、痛い事はしないんだから、そう自分に言い聞かせていたのどかだったが、
ぬるぬるとした触手に囲まれている自分に気が付いた時、不意に脳裏に凄惨な光景が弾けた。
「やっ、や…やあああっ!!」
悲鳴を上げたのどかがもがき、逃げ出そうとするが、慣れた号令に操られた慣れたケルベラスに
簡単に捕まり、もがき苦しむのどかの体が客に向けて広げられる。
「おおー、なかなか活きがいいですなー」
「やっ、やあっ、ああんっ…」
媚薬成分粘液に包まれた柔らかな触手でぺろんと直撃で嘗められたのどかは、早くも甘い声を漏らしていた。
「やっ、ああっ、あんっ、あん…」
「おーおー、ガキの癖にエロイねー」
「バケモノの触手がそんなにいいのー?」
ケルベラス自身がどこまで分かっているのか、触手はにゅるにゅるとのどかの程よく膨らんだ乳房を囲み、
股間の上を這い、時々小さな触手がぺろぺろとこそばゆい所を刺激する。
それも、簡単に陥落させない様にじらす手順を分かっている。
もう、どうでもいい。今だけでも、あれを忘れさせてくれるなら、恥ずかしいでも淫乱でも、何でもいい。
>>240 「ああっ、いくっ、いきますっ、バケモノ、バケモノにゅるにゅるいいぃぃぃ、
ノドカは、ノドカはバケモノにイカされるメスブタですケダモノですぅぅぅぅぅぅ」
嘲笑の中、何度となくよがり声を搾り出してステージの上に放り出されたのどかに黒服たちが近づく。
「んんっ!」
黒服は、のどかを羽交い締めにし、鼻を摘んでフラスコの液体を流し込む。
のどかの腕に注射をし、ステージに大の字に押さえ付けられたのどかの乳首に、もっと敏感な下半身の突起に、
その穴の奥に、たっぷりとクリームを塗り込んでいく。
観客にぐるりと囲まれ、ニヤニヤと嘲笑されながら、
ステージの上で後ろ手錠を填められ、
犬の檻に放り込まれた全裸ののどかは体の命じるままにのたうち回っていた。
「おかしく、おかしくなっちゃいますぅ、して、してぇ、お願い」
「してって何だよバカノドカー」
「お願いするんだったら態度で示さないとねー」
「あうっ、おかしく、おかしくなっちゃうー」
「てめぇ最初からおかしーだろー」
黒服に言われ、観客から嘲笑されながら、のどかは、後ろ手錠を填められたまま鉄格子の当たる床に座り、
ガバリと大きく脚を開いた。
「して、お願い、のどかの、のどかのオマ○コ、のどかのオマ○コに、
ぶっといオチ○チン、ガチガチのオチ○チンぶち込んでえっ!はううううっ!熱いの、熱いのおっ!!」
「ヒヒヒ、すっかりびしょびしょですなぁ」
「全く、近頃のガキはヤル事ばかりで」
「ぬるぬるベトベト、恥というものを知らないのですかねぇ」
「あううううっ、入れてぇ、オチ○チン入れてぇ、オチ○チン入れてぇぇぇぇぇ」
自分がどこにいるのかと言う事を全く無視した観客たちの嘲笑など聞いている余裕もなく、
のどかは腰を曲げてぷりんと突き出したお尻を振り、涙を流して懇願する。
檻の天井が外され金具が外されて檻の壁が四方に倒れ、黒服がのどかを捕まえる。
「してーしてーせっくすしてーおち○ちんおま○こいれてー」
「うっせーなー、自分でやれよー」
譫言の様に言うのどかの手錠を外しながら黒服が言うが早いか、
解放されたのどかが真っ先に行動に移った。
「おっ、おっおっ、おぉぉぉぉ」
「いやいや、発情ですなぁ」
「全く、人前も憚らず、ケダモノ以下ですな」
「あっ、ああっ、あうっ、あううぅぅぅぅぅぅ」
「しっかりしゃぶれよ、一番欲しいもの、考えてやってもいいんだからな」
「はひ、ありがとーございます、ぶっといオチ○チンとってもおいふいでふぅはふぅぅぅぅ」
指の動きを止めないまま、のどかはじゅぽじゅぽと首を動かし口に含んだ男を刺激し続ける。
>>241 「どーしたどーしたぁ?準備オッケーよー」
ジャンケンに勝った客がステージ上に仰向けになりズボンと下着を下ろしてそそり立たせている側で、
黒服に羽交い締めにされたのどかが爆笑の渦の中でじたばたもがいていた。
「させてー、させてー、オチ○チン、オチ○チンンンンッッッッッッ」
「ほらよっ」
「はううっ!あおっ、あおっ、あおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」
ステージの上から獣じみた甲高い叫び声が轟き、
上級客たちにまとわり着いたお姉様や美少女たちが優雅に下の始末を始める中、
地下ショー向けに改良され隆々に発情した牡の魔獣達が、
観客の取り囲む中シューッと熱い息を噴出しながらステージ脇で順番待ちしていた。
「あおおぉぉぉぉぉぉ、バケモノのチ○ポいいっ、チ○ポいいいっ!
ノドカ、バケモノにぶち込まれて何回も何回もイッちゃいますぅ、
バケモノのチ○ポずんずんっっっメスブタノドカバケモノノドカイクウゥゥゥゥゥゥゥ………」
「来たぜ」
銭湯を思わせる浴場で、そこに相応しい姿で現れたのどかを、
やはりそこに相応しい姿の同年代の少年が五人、浴槽から上がって取り囲み、エアマットの上に連れて行く。
「き、今日は一日お疲れ様でした。
どうか、このオチ○ポ大好き変態淫乱ノドカの腐れマ○コに、
ノルマ達成一番乗りの皆様の若い逞しいビンビンのオチ○ポをずんずんぶち込んで
濃いぃザーメン一杯一杯出してノドカの腐れマ○コを精液便所としてお使い下さい」
土下座したのどかが、狭いシャワーエリアに敷かれたエアマットの上に引き連れられる。
彼らは、近くの作業場の少年奴隷である。そのニンジンとして、
作業成績トップの班にこうした特典が与えられていた。
「しょうがねーなー」
班長格の少年が、もったいぶった態度でのどかの後ろに回る。
「あんっ、んっ、んんっ」
「お口が留守だぜエロノドカ」
四つん這いにされ、後ろから貫かれているのどかの口に、ビンと勢いよく反り返ったものがねじ込まれる。
「どーだおいっ、金持ちのオジンのばっかりしゃぶしゃぶしてんだろー」
「は、はひ、ビンビンチ○ポ大好きあんっ、んんっ、んっ…」
「おらっ、おらっいいぜおらっ、エロノドカの中、ぬるぬるでいいぜっ」
「ひひひ、おっぱいもぷるぷるむっちりいい感じでたまんねーなーガキでも女だ女ぁ」
「んんっ、んっ…チ○ポ美味しいザーメン美味しい一杯一杯おいふいんんっ…」
「俺の番だぜー、歯ぁ立てんなよぉ」
「んんっ、んっ、チ○ポ大好きチ○ポおいふいあふっ、あうっ…」
「おっ、おおっ…」
「おー、すっきりすっきり」
勝利確定が見えていて、そのつもりでしばらく自重していた五人の少年が
満足の吐息と共にエアマットから離れる。
そのマットの中で、上の口から下の口から好き放題に出されたものをどろりと溢れさせ
乱れた髪の毛から虚ろな瞳を覗かせてひくひくと痙攣しているのどかに、
じょぼじょぼと少年たちの排泄する満足のぬるま湯が降り注ぐ。
>>242 気を取り直し、頭を振り、身を清めたのどかの前に逞しい男がいた。
場所は同じ浴場、全裸で仁王立ちする男の体を、スポンジを手にした全裸ののどかがゴシゴシと洗っている。
周囲でも、大体似た様な事が行われている。
今日の客は叩き上げの親方らしい。
程よく膨らんだ胸にローションを塗りつけたのどかが、
後ろから抱き付いてその弾力で逞しい背中をぽよぽよと刺激してから背中を流す。
男の前に跪いたのどかが、両手で肝心なところをやわやわと刺激し、
堂々と反り返った男性にぺろぺろと舌先を這わせる。
「ガキが、小細工なんぞ覚えたか?」
「ん、んっ!」
ぐいっと喉まで押し込まれ、ヨダレがのどかの頬を伝いむせ返りそうになるのを抑え込む。
「んっ、ん…」
そのままじゅぽじゅぽと目を白黒させながらピストンし、男の荒々しいうめき声を聞きながら何とか飲み干す。
「あんっ、あっ、あんっ…」
「ふんっ、エロイ腰つきしやがって、俺もエロイから丁度いいがなぁエロノドカ」
腰掛けに掛けた親方が、
目の前で自分と繋がり初々しい乳房をぷるぷる揺らして上下するのどかににやっと笑いかける。
「はい、私、エロノドカです、逞しいビンビンのオチ○チン大好きオマ○コずんずんして
どくどく一杯ザーメン大好きのエロノドカですぅはうぅぅぅぅ」
血にまみれ、灰も残さず、全ては我が罪…
「…はぁ…はぁ、はぁ…」
跳ね起きたのどかが腕で額を拭う。粗末な単衣の寝巻はぐっしょりと湿っている。
薄暗い周囲を見る。昨日と同じ、娘たちが押し込められている雑魚寝部屋。
「はい、お薬」
「ありがとーございます」
「これも、数増やしても段々効かなくなるんだけどさー。大体カウンセラーが薬出すのもあれなんだけど」
ぺこりと頭を下げるのどかの前で、浅黒い亜人の女性カウンセラーが嘆息する。
「えーと、読心術データによると、
あなたを捕まえた賞金稼ぎに初めてを奪われ、
役所に引き渡されるまでの間彼らの慰み者として性欲処理をさせられ、
その後もテロ主犯格とされて重罪監獄で役人からも役人につるんだ男性囚人からも好き放題にされても
事実上人権ゼロの重罪人では訴え出る方法も無し。
本当なら死刑になる所を予算の都合やら何やらで永久最低性奴隷の刑でここに売り飛ばされて来た…
重罪人とは言え、15歳の女の子にはキツイだろうね。
カウンセラーなんて言っても、私の場合機械メンテみたいなもんで根本的に役に立つ訳じゃない。
前の娘なんて三日でパーになって始末されたからさ、
生かさず殺さずのために雇われてる私の立場じゃまずいんだけど、
そっちの方がずっと楽なんだよね…」
「いいんです…」
>>243 「ん?」
「いいんです…そんな事、私の事なんてどうでも…私は…
私が出会った人、大切な仲間、私のために全て…どうでもいいんです…」
青空の下、のどかは生まれたままの姿でグラウンドのトラックのゴールに立つ。
「コケコッコー」
がに股で腕を振ったのどかの足下で、両脚の間に置かれた籠にぽとりとピンク色のカプセルが落ち、
籠の中でブーンと震動を続ける。
「ほらほらー、二番へばってんなよーっ」
「ビリケツはお仕置きだべーっ」
観客席からヤジの飛ぶ中、のどかは別の籠からたっぷりと媚薬を塗ったローターを押し込み、
手を当間の後ろに組み、先ほどまでスタートだったゴールへと進み始める。
「コ、コケコッコー…」
早くも全身が熱く、朦朧とし始めた意識の下、ゴールで腕をばたつかせ押し込んだものを足下の籠に絞り出し、
次のローターを手にしようとしたその時、そんなのどかの体がふっと持ち上がった。
「?…!?…ネギ、せんせー?…はううっ!」
そこには、二度と会えない、会う資格の無いと思っていた最愛の人の、優しい笑顔。
やはり、自分の心に嘘はつけない。
「…はううっ!…はっ、私はだっ、はっ…」
「あうううっ!暴れないでっ!!」
「ふーっ」
一息ついた魔法医師の目の前では、ベッドの上でのどかが懇々と眠っている。
「第一次処置、終わりました」
医師が、背後の高畑とドネットに言う。
「あの事件以来、ずっと眠り続けています。とてもあの現実には直面出来ない、精神的な防衛措置なのでしょう。
そして、罪悪感、自らを罰し続け、汚し続けている。
だから、まずは悪夢をいい夢に誘導しました。
ここから根治処置に入ります。最終的には、のどかさんはあの事件、彼女たちとは無関係だったと言う事で、
その様に記憶を、そして記録を作り替えて別の人生を…そうしないと、彼女の心はすぐにでも…」
「…いら…ない…」
「!?」
ぎょっとした医師が振り返ると、そこでは、身を起こすのどかと言う言うあり得ないものが視界に入っていた。
「そんなの、いらない…
私の、大切な人、学校で、この、世界で出会った人達…私の、ために私を守る、助ける、ために…
辛くても、悲しくても、私のせいで、それを忘れる、楽になる…
そんなの、いら、ない。辛くても、悲しくても、苦しくても、絶対に忘れない。
そんな仲間がいてくれた事、だから私がここにいる事、絶対に、忘れないっ!」
>>244 「隙間が出来ましたっ!」
「うっらあぁぁぁぁーーーーーーーーーっっっ!!!」
“…刹那さん?…アスナさん?…”
聞き覚えのある絶叫にのどかがハッと周囲を見回すと、全身が硬いものでギチギチ締め付けられていた。
「本屋ちゃんっ!」
明日菜の大剣一閃、のどかを締め上げていた巨大な木の根が緩みバラバラと崩れる。
「白き雷っ!」
背後の大木が不気味な悲鳴を上げたかと思うと、不気味な樹液にほとんど服を溶かされていたのどかは
ひょいと持ち上げられ宙を舞っていた。
「ネギせんせーっ!」
「良かった、間に合って」
のどかを抱え杖に乗ったネギが、ほっと優しい笑顔を見せる。
へし折れた大木から、丸で空中に見えない床があるかの様にひょいとそこに立つフェイトを
ネギがぐっと睨んだ。
「驚いたね」
のどかを見たフェイトは薄い笑みを浮かべた。
「「樹」の魔力を自力で跳ね返すとは、そんな強い娘だとは、
いや、そんな強さが今の人間と言うものにあったとはね」
「このっ…」
ハルナの羽を付けた明日菜が詰め寄ろうとするが、その視界に靄が掛かり始める。
「呪いの毒煙!危険です退避して下さいっ!!」
刹那の叫びと共に、パーティーは全速力で離脱した。
「ここまで来たら、大丈夫でしょう」
「あのー、あの樹は…」
のどかが、近くを羽ばたく刹那に尋ねる。
「あれは、一種の魔法樹です。弱い所から入り込んで、人の心に寄生し悪い夢を見せてその養分を吸い尽くす、
彼が改造した様ですが、恐ろしい魔法生物です」
「そうなんだー、そうですよねー、刹那さんも、皆さんも、あの時、助かったんですよねー…」
「え?はい、この通り、今度、又あの皆さんとも…あの時それこそ死ぬ程ケガしたのにすっかり元気に、
愉快な皆さんで…」
「良かったー…」
「ふふっ、お疲れだったんですね」
「ホント…って、本屋ちゃん、ネギ何見てるのよっ!」
「はううううっ!」
騒がしい空中で、のどかは静かに寝息を立て、安らかな寝顔を見せていた。
おしまい
>>245 本誌読んで勢いで書いた、反省する気は無い。
えー、思い立ったら吉日がモットーのG・Pen上の麗奴です。
そう言う訳で、本誌を読んで思い付くまんま走り書きしてしまいました。
分かる人には分かっていると思いますが、元ネタは某他誌で最近まで連載していた
某小太郎にちょい似た漫画から拝借しました。
それだけの突貫工事でありながら、三段世界なんてややこしい真似してすいません。
・おまけ・第二ルート・もう一つのオチ
「斬魔剣・弐の太刀っ!」
エロノドカの前で刹那が一刀両断の太刀を振るい、悲鳴と共に何かが弾ける。
「えーと、どう言う事?」
夕凪を鞘に納める刹那の側で明日菜が尋ねる。
「やはり魔法世界と言う事でして、ゴーレム固定能力を持つ精霊が実験稼働中のゴーレムに取り憑いて、
そのまま逃げ出して奴隷商人に捕まったと言う事で…」
ネギが言う前で、ハルナがエロノドカに抱き付いた。
「ごめんね、ごめんねエロノドカ、私がふざけて呼び出したりしたから、だから、だからあんな目に…
えぐっ、ぐすっ…」
「いえ、仕様ですから、一杯一杯気持ちいい事していただきました。
でも、私、嬉しかったです。まがい物の私に、命懸けでも助けに来て、迎えに来てくれる友達がいてくれた。
ほんのごまかしの作り物が、こんなに嬉しい事はありません。
だからハルナ、泣かないで、私の分まで、のどかの、事、お願い、友達、として…」
−了−
駄目だ・・・。折角投下してくれたのに申し訳ないが、凌辱・調教物は完全に食傷気味で読み切れなかった・・・
248 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:02:38 ID:3uJclKzT
晒し上げ
魔法世界になってからif的な陵辱系がよくでてるね。最後は救いがあるけど……
こういうの考えたら夏美ってほんと運がいいよね。
バラバラに飛ばされた時に夏美がもしも一人だったら、
ネギたち夏美が来てるの知らない→仲間捜索の対象に含まれない→夏美助からない!
んで奴隷で陵辱で調教で肉便器でマグロ目で…………………やべぇ…ドキドキしてきた(ハァハァ
250 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 15:11:28 ID:da1XP6n1
「魔法教師キャロット」だってさ
笑っちゃうよね
251 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 19:46:53 ID:WpKm3OQc
G・Pen上の麗奴 ◆qu60OTXd06
>こういうの考えたら夏美ってほんと運がいいよね。
無能力組は全員運が良いよ
ちうはたまたまネギの近くに落ちてなければ、あの密林で衣服を全部剥がれて放り出された訳だし
現奴隷組もウェイトレス組も朝倉も本屋も発見されるまでに
取り返しの付かないもっと酷い目にあっておかしくなかった
保守です
えーと、今回の作品ですが…
まず、私にしては珍しく、凌辱でもなければベタ甘ラブエロでもありません。
それはいいのですが、問題作です。
何が問題作なのかと言いますと、反則に見えるからです。
さすがに大河長寿連載スーパーオリキャラ大戦とまではいきませんが、
じゃあ最後まで読んで反則じゃないのかと聞かれると、正直、違うと言い切る自信はありません。
そこまで無事読んでいただければ本当に嬉しいです。
あえて申し上げたいのは、彼女のあの言葉を見た時から、ずっとその意味を考えて、
その答えとは言いませんがこの話を書きたいとずっと練って来ました。
味で勝負のこのスレでだからどうしたと言われればそれまでですが。
そんな怪しい断り書きもそこそこに設定行きますが、本誌の魔法世界はどうなるか見当が付かない状況で、
取りあえず、みんな揃った平和な夏休み終盤の麻帆良学園と言う事にしておいて下さい。
そんなこんなで、一回でサクッと終わらせたかったのですが、そうもいきませんでした。
作成済みの四日連続四回投下予定になります。そこまで見守っていただけましたらまずはありがたいです。
それでは、本作「家鴨雛は月で鳴く」投下開始します。
「あ、刹那さん」
「ああ、ネギ先生」
ネギと刹那が挨拶を交わしていたのは、麻帆良近郊の山林だった。
「じゃあ、刹那さんも龍宮神社に?僕は学園長のお使いですけど」
「ええ、私も少し、仕事の話がありまして」
「でも、いいお天気ですね」
ネギが言い、刹那がふふっと笑う。確かに、ネギと二人きりと言うのは珍しい、
二人で山の中を散策すると言うのも何か楽しい。
「あれ?」
そんなネギが、何かに気が付いたらしい。
「どうしました?」
「誰か、います」
別にいても不思議ではないのだが、何となく興味を引かれ、二人は竹林に向かった。
刹那の隣で、ネギはほーっと息を吐いていた。
視線の先に立っているのは、普段美少女に囲まれていると言ってもいいネギにしてそうなる、
それ程の、大人の美女だった。
二十歳前後と言った所だろうか、
170を超える上背に全体のバランスも良く、名匠に墨で描かれたかの如く整った顔立ち。
剣道の白い胴着に黒袴の姿で、美しい長い黒髪を首の辺りで束ね、白鞘の刀を手にしている。
とにかく、何がいいのかと説明する言葉以前にオーラがある、
この二人に絶世の美女を見たのかと尋ねても容易に首を縦に振るだろう。
そして、その静かに立つ雰囲気だけでも、刹那には相当の手練れと察する事が出来た。
竹が、切り倒された。
>>254 「居合抜き、って言うんですか?」
ネギが息を呑む。だが、刹那には言葉も無い。
目の前の女性は、青く鋭い剣と一体化したかの如く凛々しく、美しかった。
刹那はハッとした。ネギも同じだった。
竹林の四方から、大型ナイフを手にした黒覆面が一斉にその美女を襲撃していた。
その挙動に淀みはない、特殊部隊出身でも不思議ではない、プロの刺客の集団だ。
だが、飛び出した刹那はもっと信じられないものを見ていた。
気が付いた時には、刹那は夕凪を抜いて美女の一刀を受け太刀していた。
既に、刺客は全員地面に伸びている。
言葉もなく、刃のみが目にも止まらぬ速さで交えられる。
束ねが切れた刹那の黒髪はザンバラに乱れ、コメカミがキリキリ響く。
美女が、一瞬、切り裂かれた袂に視線を走らせ、口元をふっと緩める。
相手には闘いを楽しむ余裕がある。麻帆良に戻って早々、一瞬でも気を抜けば、死ぬ。
「うおおっ!」
絶叫と共に突っ込んだ刹那が、気が付いた時には荒い息を吐いていた。
ネギの左腕が刹那の腕を押さえ、ネギの手にした練習杖が美女の刃をギリギリと押さえている。
そうしながら、ネギもはあはあ荒い息を吐いていた。
ハッとした刹那が夕凪を地面に置き、片膝を着く。
そこに、黒いスーツにサングラスの男たちがわらわらと現れ、刺客を引き立てていく。
その黒服の班長が片膝着いて脂汗を流し、刀を鞘に納める美女と言葉を交わす。
「陽動作戦に引っ掛かった、この責任は、構いません、無理を言ったのは私です、
こんな会話です、アメリカ人みたいですね」
ネギが小声で言い、ゴツイ班長が頭を下げた後、ネギが美女に声を掛ける。
「助けてくれたのね、ありがとう、そして、本当にごめんなさい」
ネギと言葉を交わした美女が、刹那に綺麗な日本語で言った(以後、特に断りの無い限り、日本語です)。
「いえ、却ってご迷惑を…」
「とんでもない。本来命の恩人を相手に大変失礼しました。
私はミハレ、美しく晴れ渡った青空の美晴」
「ネギ・スプリングフィールドです」
「桜咲刹那です」
「ネギ君に刹那さん、お茶など、いかがですか?」
美晴の柔らかな笑みに、ネギも、刹那も既に魅了されていた。
「…完璧なクイーンズ・イングリッシュでした。向こうでも聞いた事がないぐらい…」
美晴の後を行く刹那にネギが囁いた。
黒服班長に案内された先は、質素な庵だった。
その中の茶室で少し待っていたネギと刹那だったが、途中でネギがトイレに立った。
「でも、遅いな…」
厠を出たネギは、何となく茶室とは別の扉を開けていた。
「………」
その向こうは庭で、盥の側で手桶を手にした、艶やかな黒髪の流れる白い背中が見えていた。
美晴が静かに振り返る。
>>255 「はうっ!ごごっ、ごめんなさいっ!!」
「そこで待ってて」
「はいっ!」
言われた通り、扉を閉め、壁に張り付いてドキドキ動悸を響かせながらネギが待っていると、
ざばっと言う水音が何度か響き、美晴が半色の和服姿で姿を現した。
「あああの…」
うつむいて言いかけるネギの頭を、美晴がくしゅっと撫でてネギの耳に唇を寄せる。
「待たせてごめんなさい。エスコートして下さる?小さな紳士さん」
日本人形を思わせる切れ長の目、優しく、ちょっと悪戯っぽい笑みがネギをどこかほっとさせた。
「ごめんなさい、支度の途中に急ぎの電話が入りました」
「いえ、とんでもない」
美晴と刹那が共に頭を下げる。
「美晴さんは、外国の方なのですか?」
刹那が尋ねる。
「生まれはこちらです。向こうで会社を経営しています。詰まらないいざこざに巻き込んで本当にごめんなさい」
美晴が頭を下げる。
「あなた達は、下の学園の?」
「はい、私は麻帆良学園中等部の学生です。ネギ先生は、私の担任の先生です。
信じられないかも知れませんが…」
「あなたがそんな冗談が好きには見えません。あちらで飛び級はままあります。
確かに、利発そうな少年ですね」
美晴ににこっと笑みを向けられ、ネギはぽーっとなってうつむいていた。
質問はここまで、美晴の点てた茶を一服し、穏やかな一時が流れた。
「恐るべき手練れです」
庵を出た刹那がネギに言った。
「余りの速さに動きが予測できず、戦闘領域にまともに踏み込んでしまいました。
速く鋭く、力強い。あの状況下で瞬時に全員峰打ち…」
「凄いですね」
ネギが言う。
“…それに、茶の道も又一流を極めている。
千利休が再来したかの如き、侘び寂びの極みの空間。
あの茶の一服のみで完全に見通された。私も、ネギ先生も…”
「何か、事情がありそうです。余り深入りしない方がいいでしょう」
刹那の言葉に、ネギが頷いた。
「何よいいんちょ」
「委員長として先生と打ち合わせるのは当然ですわ」
そんなある夜、女子寮643号室でいつもの憎まれ口が交わされる。
「アスナー、こないだ買ったお菓子どうしたん?」
「ああ、あれ…」
>>256 「ネギ先生」
明日菜が台所に立ち、ネギの横にあやかがぴとっと座る。
「雪広資本の高級会員制スポーツジムが近くにオープンいたしましたの。
ネギ先生は様々な鍛錬をなされていると伺いました、わたくしの紹介で…」
「もちろん、私も連れてってくれるんでしょうね」
ゴゴゴゴゴゴゴゴと効果音を立てた明日菜が腕組みし、あやかの背後に仁王立ちして言った。
「あらオサルさん聞こえませんでした?高級、会員制、ジムであると」
「保護者よ保護者、あんたとネギ二人っきりにしておいたら何されるか分からないもんねー」
「なんですってぇーっ!?」
ぽかぽかと手を出しながら言い争うものの、あやかとしても聞かれた以上、
ス○夫紛いの事は本来好む性格ではない。
「あー、桜咲さん」
右手を額に当てたあやかが言う。
「はい」
「あなたの事も手配いたします。このオサルさんのお守り、お願いします」
「なんですってぇーっ!?」
そんなこんながあったものの、
翌日、木乃香は事情でちょっと外れ、明日菜と刹那、ネギは、あやかの招待でスポーツジムを訪れていた。
「全く、呆れた馬鹿力ですわねオサルさん」
「なんですってーっ」
一通り回った後、あやかと合流したメンバーはプールで相変わらずの憎まれ口を聞いていた。
「色々使わせていただきました、有り難うございました」
「桜咲さんは素直ですこと、オホホホホ」
「分かってるわよ、いいんちょ、ありがとうね」
「プールも広いし、一杯泳ぎました。ありがとうございました」
「オホホホホ、とんでもございませんわネギ先生、
ネギ先生のためとあらばこの雪広あやかプールの水の一つや二つ…」
「あー、はいはいいいんちょ、ネギ、シャワー、ちゃんと浴びて先着替えてて」
明日菜に言われ、ネギがぱたぱたとその場を離れる。
「いいんちょ更衣室まで着いてって捕まらないようにねーほほほー」
「なんですってぇーっ!」
ぐわっと怒声を上げたあやかが、次に鼻血を出してくらっとする。
「何マジで想像してんのよいいんちょ」
「何でもありませんわっ」
苦笑いしながら二人のやり取りを聞いていた刹那が、ふと背後の騒ぎに気付く。
そちらを見ると、競泳プールのゴールに、一人の女性スイマーがタッチした所だった。
その隣のレーンで、一瞬遅れてもう一人のスイマーがタッチし、プールサイドがどっと沸く。
>>257 「あれ、アキラ?」
帽子と眼鏡を取った、第二位スイマーに明日菜が声を掛けた。
「どうしたのアキラ、こんな所で?」
「ああ、神楽坂さん、色々あってここの利用券もらった」
「凄いわアキラさん」
そのアキラの背後から、一位スイマーが近づく。
「ああ、どうも」
アキラがぺこりと頭を下げる。
「あら、刹那さん」
「知り合い、刹那さん?」
「美晴さんでしたか」
明日菜が言い、水泳眼鏡と帽子を外し、美しい黒髪を流す美晴に刹那がぺこりと頭を下げる。
「綺麗な人…」
明日菜が思わず呟く。濡れた黒髪のよく似合う美人だが、
黒い瞳から覗くちょっと勝ち気なぐらいの光が冷たいぐらいの美形を和らげている。
隣のアキラも、成人基準ですら十分過ぎるナイスバディーだが、
引き締まっていながら出る所はしっかり出ていて何より成熟した大人の魅力は競泳水着からも際だっていた。
「さっき知り合ったんだけど、凄い。どうしてもあの流れが…」
「ああ、それは…」
アキラと美晴が、少しの間話し込む。
ぱあっと表情を明るくしたアキラがぺこりと頭を下げてプールに向かい、美晴はにこにこ笑って手を振った。
「美晴様?」
明日菜が振り返ると、そこに、さっきツンと喧嘩別れしたあやかが突っ立っていた。
「どうしたのよいいんちょ…」
明日菜が言いかけるが、ぽーっと顔を上気させたあやかは、その場に片膝を着いた。
「雪広家次女雪広あやかでございます。この度は…」
「お久しぶりですね」
クイーンの笑みを浮かべる美晴の前で頭を下げるあやか、明日菜は只只呆然と見ている。
「覚えていて下さいましたか…」
「もちろんです。ケンタッキーでの馬合わせ、楽しかったですね」
「光栄にございますっ!」
「お友達もご一緒みたいですから、オバサンは退散いたしましょう。では、又」
「はいっ!」
「それでは、刹那さんに…」
「明日菜です。神楽坂明日菜」
「明日菜さん、それでは」
「どうも」
刹那と明日菜がペコリと頭を下げ、ひらひらと手を振った美晴がその場を離れる。
「えーっと、誰、あの人?」
ぽーっと上気したまま突っ立っているあやかに明日菜が尋ねる。
>>258 「 ネ申 ですわ」
「は?」
ぽかんとする明日菜に構わず、あやかはうっとりと話を進めていった。
「美晴様…自らマスコミに出る事を好む方ではありませんが、
その類い希なる美貌と才能、人を惹き付けてやまない天性の魅力、何より弛まぬ努力鍛錬、
その結果としてこの世の富と名声と権力の頂きに立つセレブの中のセレブ、
その様な言葉では到底くくれないTheすら要らない存在」
「あのー、もしもし?…」
「幼少のみぎりより武芸百般歌舞音曲に秀で長じて様々な分野で免許皆伝その一流を極め、
事、ヴァイオリンにおいてはヨーロッパ各部門で日本人女性記録をことごとく塗り替えた。
学業においても余りに規格外に過ぎたため、平凡な中流家庭に生まれながら着目する人に恵まれて早くに渡米。
飛び級進学、幾つもの論文で学界最年少受賞を繰り返し、日本での進学の参考に受験した全国模試では
未だ破られぬかの成瀬川なるとのタイ記録。
大学在学中にやはり若き天才技術者との恋に落ち、学生結婚。
公私共に夫のバックアップに回り、世紀の大発明により巨額の富を得た。
ただ、その夫が早くに病死した事が美晴様にとってただ一つの悲しい過去なのかも知れません。
それでも、事業と財産の全てを引き継いだ美晴様は、果敢な買収と巧みな人心掌握、
緻密な分析と理想を現実に近づける強かさ、何より、天性の勘と魅力で、
事、ネットの分野においては、ハードもソフトも、今や美晴様抜きには世界そのものが成り立たない。
美晴様の良心と支えなくしては、三ヶ月で世界の餓死者は倍増し三年で地球環境は破綻する…」
「えーと、いいんちょからかってるのかしらー?」
明日菜がむにむにと頬を引っ張っても、手を組んで歌い上げるあやかは止まらない。
「これは全て雪広総研の最新分析結果に基づいた正確な試算に過ぎませんわ」
「…マジ?…」
「その意味でも神のごとき存在。
まさに天より二物も三物も与えられた素晴らしきお方」
あやかは手を合わせくるくる回って歌う様に言い募る。
「いいんちょにそこまで言わせるって…」
明日菜に言わせると十分天からいくらでも与えられているあやかに、
明日菜が呆れたと言うより恐れすら含んだ口調で言う。
「当然ですわ。あのお方に比べればわたくし等月とすっぽん、足元にも遠く及ばない小さな小さな存在。
天より与えられる事の許された才能と光の全てを受け取った、最早 ネ申 と呼ばずして何と呼びましょう♪
嗚呼、この様な所で美晴様のご尊顔を拝し奉る事が出来ようとは…」
「駄目だこりゃ…」
「…ちなみに、美晴様の…」
「あ…」
刹那の声に明日菜がそちらを見ると、対面のプールサイドで、
美晴の後ろで白人男性が二人床に伸びて黒服に片付けられていた。
「今、あの二人がしつこく絡んだと思ったら、合気ですね…」
「当然ですわ」
あやかが言う。
>>259 「中学に入ったばかりの頃、一度だけ手合わせいただいた事があります。
最初に組みに行った事とああして床に伸びていた事以外何も覚えていません。受け身ぐらいは取りましたが。
実にいい経験でした」
陶酔丸出しで言うあやかの姿に、明日菜は本気でぞっとした。
あやかの実力は明日菜が一番よく知っている。
今でこそ明日菜が圧倒しているとは言っても、だからと言ってあやかが弱い筈が決して無い。
あやかの話している頃であっても、そこらの有段者が簡単にどうこう出来るものではなかった筈だ。
何より、あのあやかをここまで「諦め」させてしまう存在。許せないと言う思いすら湧くが、
見せられている現実を前にだからと言ってどうにも出来ないもどかしさがある。
「美晴さんに会ったんですか?」
待たせてしまったネギが明日菜に小さく叫んだ。
「うん、ネギも刹那さんと一緒に会ったんだってね」
「そうですか、美晴さん、来てたんですか」
ネギが思わず周囲を見回すのに、明日菜は少しむっとした。
「もう帰ったわよ…そうだねー、美晴さんすっごい美人だもんねーおほほー」
「あううー、違いますよー」
わたわたしながらも、ネギの脳裏に、あの美晴の笑顔、凛々しい姿、白い背中が浮かんで離れない。
「ネーギせーんせぇーっ」
ちょっとした手続きの後、くるくる舞い踊りながら姿を現すあやかにネギは思わずほっとしていた。
そして、明日菜もほっとしていた。
翌日、ネギの足は自然と竹林に向かっていた。
会いたい、見たい、感情がそのまま行動になっていた。
ぺこりと頭を下げるネギの前に、黒服班長が立っていた。
「どうぞ」
携帯で連絡を取っていた班長がネギを促す。
「いらっしゃい」
庵の和室で、にっこり笑って出迎えた美晴の姿に、ネギはちょっと戸惑いを見せた。
「ちょっと待ってねー」
美晴が動き出すと、ポニテに束ねた長い髪、
短いタンクトップから半ばはみ出した背中とほつれたホットパンツに包まれた下半身のライン、
その下にスカッと形良く伸びる脚が座って待つネギの目に入る。
「はい、どうぞ」
そして、ネギの前に飲物を置いて自分もネギの前に座ると、
ネギの目は白いタンクトップをこんもりと盛り上げる膨らみに向かってしまう。
「甘くて、ちょっと苦いって言うか、おいしーです」
「良かった、冷やし飴、生姜がアクセントなの」
美晴も、にこにこ笑って冷やし飴を楽しむ。
「お茶もいいけど今日暑いし、楽する時は楽してないとねー」
「アハハハ」
パタパタと手で扇ぐ美晴を前にネギも笑みを見せる。
>>260 清楚なお茶の席もいいが、
砕けた夏娘の美晴もピチピチ若々しく、それでいて大人のお姉さんのボリュームも見せつけられて、
それだけで、美晴に会いに来たと言う事を自覚しているネギはお得な気分になる。
「美晴さんって、凄い人だったんですね」
汗が引いた辺りでネギが言った。
「ネギ先生も凄い人でしょう」
美晴が言った。
「その年で先生、それに、八極拳。
瞬動、縮地、素晴らしい動きでした。あのままいけば私と刹那さんの殺し合いになりかねなかった」
ごくりと息を呑むネギの前で、
ふっと笑みを浮かべて美晴がネギに向けた目には、どこか挑む様な光があった。
黒服が、ネギに何かを渡す。それは、衣服の様だった。
「あっちで着替えて」
美晴の言葉にネギが顔を上げると、美晴はたった今黒服から受け取った胴着に袖を通し、
胴着の中のホットパンツをすとんと落としている所だった。
「あ、あの…」
黒服が用意した稽古着に着替えたネギが、竹林に立って戸惑いを見せる。
「どうぞ」
胴着袴姿の美晴が無造作に言う。
「…では…ラス・テル、マ・スキル…」
黒いリボンを腕に巻き、合掌と共にネギが体を動かす。
次の瞬間には、ネギの背中は竹林の枯れ葉の上にあった。
そんなネギに、黙って背を向けている美晴に、ネギは本気でカチンと来た。
次の瞬間、ネギは、美晴の前でごろごろと地面を転がっていた。
「…あの…本気でいきますよ…」
暗い程の声で言うネギに、美晴は、返答代わりに、改めて自然体を取る。
ネギには何時間とも思える時間の後、美晴は枯れ葉まみれになったネギの右袖を取り、
体を開いてネギの拳を交わしていた。
その美晴の目の前でネギの体が一回転し、ネギはすとんと立って力ずくで離れる。
「さすがね」
美晴が腕で額の汗を拭って言った。
「美晴さんこそ、強いです」
ネギの本心だった。
「じゃあ、こう言うのはどう?」
「?」
シンプルな体落としに、ネギはいとも簡単に掛かった。
一本と言う落ち方ではなかったが、続きがあった。
「あっ、いっ…」
ぐにゅっと押し付けられる感触と共に危機を察したネギの体は、とっさに練習通りの動きをしていた。
「…抜け方は知ってるのねっ」
「とっ」
>>261 美晴が繰り出したのは、絞り、固め、絞め、寝技の連続だった。
ネギとしても、受けて立つしかない。実戦では何が役に立つか分からない、いわんやこれは正統な武術だ。
だが、余り慣れていない上に、大概の達人でも一つ決められたら確実に試合が終わるハイレベルな美晴の技術に、
ネギは大苦戦を強いられる。
不意に、黒服のホイッスルが鳴り、二人は地面に腰を下ろしたまま距離をとった。
「さすがね…」
地面に両手を着いた美晴は、胴着の襟をパタパタ扇ぎながら荒い息を吐いて言う。
「美晴さん、本当に強いです」
ネギも荒い息を吐きながら言い、見るともなしに疲労困憊した美晴に視線を向け何かうずくものを覚えていた。
「これが檜の香り…」
ネギは、促されるまま、庵の檜風呂でぼーっと湯に浸かっていた。美晴に勧められると、断れなかった。
からりと風呂場の扉が開く。
「…はうっ!…ごめんなさいっ、すぐ、上がりますから…」
「あら、ごゆっくり、あんなに一杯運動したんだから」
手拭いと桶を手に現れた美晴は、平然と腰掛けに座り手桶で湯を浴びた。
慌てて後ろを向いたネギが、ちらちらと黒髪の栄える白い背中に視線を走らせて自己嫌悪する。
「でも、そろそろ交代していただこうかしら」
「はいっ」
斜め下を向きながら湯船を出ようとしても、
入れ違う美晴の白い大きな膨らみが一瞬目に入ってもネギを圧倒する。
年齢的規格外に溢れる3‐A担任であり、何故か担任と言う以上の場面に続々と出くわしているネギが、
柔らかで成熟した大人の雰囲気、それが一糸まとわず隣を行き違う一時だけで
今までに無いぐらい胸の高まりを感じていた。
「…もう体洗ったの?あんなに汗掻いてたのに」
「はははいっ!」
その事で叱られると言う事に慣れているネギが慌てて入口から引き返し、
腰掛けに掛けるネギの後ろで、美晴はのんびりと湯に浸かっている。
「はうっ!」
ざばんと水音が響き、そちらを見ない様に見ない様にネギが意識を集中させていると、
不意に、とろとろとした液体の感触と共に、髪の毛がくしゅくしゅかき回され始めた。
「あっ、あのっ、シャンプー?…」
「卵の白身」
優しい言葉に後ろに視線を向けると、果たして美晴の優しい笑みがチラッと見えた。
ネギの頭に手桶から湯が注がれ、白身が洗い流される。
「あのっ、ありがとうございました…」
「まーだ」
立ち上がろうとして後ろからぎゅっと抱き締められ、それだけでネギは顔から湯気が噴出しそうだと感じた。
>>262 「さっきから見てたけど全然洗ってないじゃないの。天才お子様先生、意外な弱点ね」
「あううー…」
ゴシゴシと美晴に背中を流され、ネギが情けない声を出す。
何より、痛いぐらいに一杯一杯に反り返っているのが自分でも分かるから、
何とかこの場を脱出しなければ、でも、まさかそうだからとは言えないしと、
うっかり動くと遠慮なしでネギを磨いている美晴の豊かな膨らみが先っぽまで見えそうになるし、
今までほとんど気にならなかったものが突然直面した焦りの中、そればかりが頭をぐるぐる回っていた。
「はい、腕上げて脇もちゃんと洗う」
「ひゃっ!」
「やっぱり、逞しい脚してるわね」
後ろから腿をぎゅっと掴まれ、ネギは悲鳴を上げた。
普通なら美晴のセクハラ、と、言うか十分逮捕される事態になっているが、
ネギ自身に嫌らしい事を考えていると言う羞恥心や自己嫌悪があるのでネギもそんな事は思い付かない。
それに輪を掛ける様に、そうやって、後ろにいた美晴が風呂場に相応しい姿で段々ネギの横に移動して
ネギは不自然な首の動きをしなければならなくなる。
もう少し混乱していれば口笛を吹いてごまかしたかも知れない。
「…あら…」
呟いた美晴は、真っ赤な顔でうつむくネギの頭をくしゅくしゅと撫でた。
「すぐ側に裸の女性がいるんだから、当然の事よ。
でも、この辺も、あんな雑な洗い方してると後が大変なんだ、から…」
「はうううっ!!」
ネギの悲鳴と共に、止まった時間の中に鹿威しだけが高く響いた。
第一回投下・終了です(全四回四日連続投下予定)。
お久しぶりの投下になりました。続きは明日、折を見て。
では、第二回目投下、開始します(全四回四日連続投下予定)
>>263 顔から黄色っぽい塊だけ手拭いで拭った美晴は、
にっこり笑ってぱくぱく口を動かすネギの股間にじゃーっと手桶の湯を注ぐ。
「あああのっ!ごごごごごごめんなさいいっっ!!」
ネギはバタンと頭を下げる。本当ならダッシュで逃げ出したかったが、
肝心な所を握られたままではそれもかなわなかった。
「お風呂嫌いのお子ちゃま先生もちゃんと男なのね。
でも、ここは一番綺麗にしておかないといけないのよ、この後は特にね」
「うっ、ううっ…」
と言われても、ネギはそれを覚えるどころではない。
柔らかな手で一番敏感な所まで汚れを拭われ、とうとう真正面に何一つ隠す事もなく座っている。
見る見る内に先ほどまでの形を取り戻していくのを前に、美晴は又悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「元気な男の子ね、健康的」
笑った美晴がじゃーっと手桶の湯をネギの頭から浴びせ、ぺこりと頭を下げたネギがたたたと風呂場を出た。
何がどうなってこうなったのか、
恥ずかしさの余り逃げ出したい程だったのを辛うじて抑え、
黒服に勧められるままに浴衣を着て案内をされたネギは、
庵の一室でやはり浴衣姿で座る美晴の隣で布団の上に座っていた。
「ネギ先生」
「はい」
美晴の静かな、美しく透き通った声に、ネギは頬を染めてうつむいたまま答える。
あんな恥ずかしい所を見られて、こんな美しい人の顔をまともには見られない、それがネギの潔癖さだった。
“…裸?…”
それでも、ちょっと横を見ると、浴衣の胸元からはみ出しそうな豊かな膨らみ深い谷間がそのまま見えてしまう。
「ネギ先生は、素敵な男性です。素敵な男性であり、立派な雄です。
雌として、出来ればネギ先生の素敵な女性として、今だけでもいられれば幸せです」
美晴は、顔を上げたネギの頬を両手で挟み、唇を重ね舌を送り込んだ。
美晴に抱き締められ、ネギは美晴を抱き締める。ずっと触れたい、そうしたいと思っていた事をネギは自覚する、
ネギの腕の中にずっと望んでいた確かな質感が収まる。それは、意外なぐらいに華奢にも思えた。
“…やっぱり、女の人なんだ…”
「美晴さん、凄く、素敵な女性です」
「嬉しい」
軽く糸を引いて唇が離れた後、ネギは魂を抜かれた様に言った。
>>264 「ああ…」
美晴が浴衣の前をはだける。
もう、ネギは目を反らさなかった。たっぷりとした質感、それでいてしっかりと張り詰めた豊かな乳房。
そのいただきに可憐な程に尖った薄めの色の蕾に、ネギは吸い付いていた。
「…おっぱい…美晴さんのおっぱい…」
左手で美晴の乳房を揉みながら、吸い付いたままのネギは譫言の様に繰り返す。
その間に美晴の右手はネギの浴衣の裾を割り、腿をなで回し、中心へと近づく。
「もう凄く、熱くなってる」
「あっ、駄目っ美晴さんっ!」
トランクスから引っ張り出して掴んだ手が動いて早々、ネギのそこは見事に弾けていた。
美晴のおっぱいに感激していたのも忘れ、震えてうつむくネギの頭を美晴が左手で撫でる。
「凄く元気なのね、さっきもあんなに出したのに。
出すの、今日が初めてだったの?」
ネギがこくんと頷く。
「ネギ君の男の子の体に初めて女として認識された、凄く名誉な事。
こうやって、ネギ君と一緒に気持ちいい事するんだから」
「あっ、汚いですっ」
「だって、もう汚れちゃったでしょ」
自分の浴衣の裾でネギの男を拭った美晴は、堂々とそれを脱ぎ捨て、生まれたままの姿になった。
「さ、ネギ君も」
「はいっ」
美晴だけ、裸にしておく訳にはいかなかった。
美晴が立ち上がり、ネギもそれに倣う。
「どう、ネギ君私の裸?」
「凄く、綺麗です」
他に言葉も無かった。実際、そのプロポーション、成熟した女性の魅力は見事としか言い様のないものだった。
記憶を辿ると、他の何人かと違ってフルヌードこそ知らないがあえて一番近いのは那波千鶴かも知れない。
だが、ネンレイサショウと言われようがオバ
(この間小一時間)
言われようが、
留年無しでネギの生徒をしている事に違いはない、らしい千鶴と美晴では大人びた雰囲気がやはり違う。
加えて、さすがあれだけの武道家、締まる所はぴしっと締まって若々しい娘の弾力と
大人の柔らかさの配合、たっぷりと膨らみぷるんと張りのある白い乳房は圧巻だった。
「ネギ君も、逞しくて、格好いい」
一組の男女が、生まれたままの姿で改めて抱き合い、互いの体温を感じながら唇を、舌を貪った。
「んふふっ、お腹の上でむくむくしてる、元気な男の子なのねネギ君」
「だって、美晴さん綺麗で、柔らかくて…」
「今度は、私を気持ちよくしてね」
>>265 布団の上で仰向けになって僅かに身を起こし、大きく脚を開いた美晴の前で、
ネギは這いつくばってそこから目を離せなかった。二人とも丸裸のままだった。
美晴が手招きし、ネギが美晴に這い寄る。
「綺麗な指、あんなに鍛えて逞しい、厳しい鍛錬と武勇伝を物語ってるこんなにタコがあるのに、繊細な指…」
美晴はネギの手を取ると、そのネギの指で自分が気持ちのいい様に動かし始めた。
「こうやって…周りからゆっくりと…
ここが、一番敏感な所、敏感過ぎてちょっと力を入れても痛い、から…
ここに入るの、どう?」
「ぐにぐに柔らかくて、何か、ぬるぬる…」
「ふふっ、もう、濡れて来たのかな私?
ネギ君にエッチな所触られるだけで、気持ちいいとこうやって、
そう、その奥にもね…あ…ああっ…」
ビクッと痙攣した美晴を前に、ビクッとしたネギが顔を上げる。
ちょっと不安げなネギに、美晴は少し息を荒げながら優しい笑みを浮かべる。
「ネギ君、ネギ君の指、凄く気持ち良かったからあんな風になるの。
ネギ君、今からそれじゃあ将来すっごい女泣かせになる。
ネギ君のもビンビン、もう我慢出来ないって。
私の、溢れ出してる所にそう、指じゃないのをここにっ」
「うっ、くっ…」
ネギは、促されるまま、自分で握って狙いを付けながらぐいっと貫いた。
ぬるぬるとこすられ締め付けられ、目から火花が出そうなものを覚えながら、
ネギは体が求めるままに腰を使う。だが、それも長くは続かない。
「つっ、あっ、ああっ…」
「んんっ…」
気が付いた時には、牡の方は些か幼い一組の男女が、生まれたままの姿でその身をつなげたまま、
ぎゅっと抱き合い熱い息を吐き続けていた。
「んーっ、いい運動したー♪」
のんびりと庵の檜風呂に浸かる美晴の前で、腰掛けに掛けたネギがうつむいて手桶の湯を被っていた。
ネギの脳裏に、あの時の美晴の顔が蘇る。
ぎゅっと抱き合ったまま、上目遣いに見た美晴の顔。
頬を赤く染め、荒い息を吐いて喘いでいる。無防備で途方もなく可愛い。
“美晴さんも、気持ち良かったのかな?”
そんな事、ストレートに聞ける性格ではない。
「ネギ君立って、こっち向いてくれるかなー」
「は、はいっ!」
反射的に従った後、それがあからさまに恥ずかしい姿だと気が付いても後の祭りだった。
美晴がざばーっと音を立てて湯を上がり、その美しい裸体がネギの前で丸見えになる。
「今度はちゃんと、綺麗に出来たかな?」
そんな美晴がネギの前に跪き、豊かな胸も丸見えにちらっと上目遣いで見上げると、
それだけでネギの頬がかあっと熱くなる。
>>266 「あうっ、ち、ちょっ美晴さんっ汚いっ…」
「いいの、ネギ君のだから、可愛くて格好いいネギ君の…おっ、んっ…」
「はうっ、美晴さん気持ちいいっ、まっ、またっ…」
“…ふふっ、女の子みたいな声…”
美晴は、その可愛らしい声を楽しみながら、
あっと言う間に硬くなり、そして温かな美晴の口に放出を遂げたものから離れる。
“…飲んでる?美晴さん、僕の、セイエキ…”
「ネギ君の、一杯頂きました。
あんまり美味しいものじゃないけど、ネギ君が私の前で出したの、一杯飲んだ」
ごくんと喉を鳴らした美晴が、にっこり笑いながらその口で改めて綺麗に後始末をする。
「あっ、あああっ…」
巧みに舌で撫でられ、背筋にぶるぶると伝わって来ているネギが風呂場に高い声を響かせる。
「んんっ、もう、熱くなって、大きくなってる。
さっきあんなにしたのに、私の口の中にもネギ君ネバネバしたの一杯出して」
「はうぅぅ、美晴さんが、美晴さんが凄く、凄く綺麗で凄くエッチで…」
綺麗なお姉さんに優しい口調で際どい言葉を連ねられ、ネギは考える間もなく言い募っていた。
「そうよ、私凄くエッチなの、ネギ君の可愛い声聞いてるだけで、もう恥ずかしい所とろとろして来てる。
ネギ君みたいに可愛くていい男と裸の付き合いしてるんだから、凄くエッチな気分になってる。ネギ君は?」
「は、はい、僕、僕も凄くエッチな気分、オチ○チンも、凄く硬くなって、
また、美晴さんに、僕…」
立ち上がり、堂々と我が身を晒しながら堂々と言う美晴を前に、ネギも逃れる事は出来なかった。
「いいよ、ネギ君、ぬるぬるになってるのよく見えるでしょう…あうっ!」
風呂桶に腰掛けた美晴の、
言われた所にネギは自分でも認めた程ギンギンになっているものをぐいっと押し込んだ。
かなぐり捨てた様な美晴の激しい声がネギの頭と繋がっている所にビンビン響く。
その美晴も又、ネギが搾り出す熱い声に酔い痴れていた。
ここで共に極みに達し、この後また美晴が優しく後始末した後も、
余り広くもない浴槽の中で座らせたネギの上に大量の湯を床に排出しながら美晴がぐいぐいとのし掛かり、
揃ってのぼせ上がりそうになりながらも獣じみた声を響かせた二人の交わりは果てしもない程に続いていた。
「あ、ネギ」
女子寮周辺で、戻って来たネギに明日菜が声を掛ける。
「見かけなかったけどどこ行ってたのよ?」
「ええ、ちょっとお天気も良かったのでその辺で」
「ふーん、そう」
明日菜が寮に戻った後、刹那がそっとネギに近づく。
「美晴さんの所ですか?」
刹那の囁きに、ネギの頬がぽっと赤くなる。
「ええ、ちょっと」
ネギが苦笑いする。
「先方の迷惑もありますので、余り喋らないでおきましょう」
「はい、そうしましょう」
ほっとした様に言うネギの側で、刹那の目は鋭いものになっていた。
>>267 既に陽も落ちた後、竹林では、刹那と黒服班長が向かい合っていた。
「桜咲刹那がアポイントだけでも取りたいとお伝えいただけますか?」
刹那の言葉に、少しの間携帯で通話していた。
「ここでお待ちを」
少し待たされた後、姿を現した美晴は黒髪を紐でポニテに束ね、剣道の胴着袴姿だった。
「今夜は月が綺麗です」
言って、美晴が手にした二振の竹刀の一方を刹那に突き出す。
「私に何か話しがあるのでしょう?
大いに語り合いましょう。防具も用意しますか?」
一瞬戸惑いを見せた刹那だったが、すぐに竹刀を受け取った。
「結構」
「プロの目ね」
「あなたとは一度心ゆくまで剣を交えたかった」
「私もよ」
竹がぶつかる音と枯れ葉を蹴る音だけが、恐ろしく長い時間に感じられた。
美晴は、竹林から近くの林に移動していた。
たっ、と前に跳び、振り返った美晴の前に、
樹上から着地した刹那が間合いを詰めていた。
一度、竹刀が交わり両者が交差する。
振り返った美晴がとっさに片手で受け流そうとし、刹那の一撃で竹刀を弾き飛ばされる。
次の瞬間、刹那は息を呑んでいた。
竹刀を大きく上段に振りかぶった刹那の喉元に、美晴が袴から抜いた白扇が突きつけられていた。
「参りました!」
刹那が竹刀を置き片膝を着く。
「最後、反則っぽかったけど良かったのですか?」
檜風呂の湯船で寛いでいた美晴が言う。
「とんでもない、実戦なら死んでいました。あれに反応出来ないのであれば敗北は当然の結果です」
風呂場の腰掛けに掛けた刹那が言う。
「いい汗を掻きました。久しぶりに剣をもっていい試合をする事が出来た。ありがとう」
湯船で美晴が真面目な口調で頭を下げ、刹那は慌ててそれに倣う。
「いえ、とんでもない。私の方こそ突然押し掛けた上に、あなたの様な練達と剣を交える事が出来た…」
「どうかした?」
「…あなたとああして剣を交え、ごまかしは出来ません。
正直、複雑な思いがあります。
あなたは、全てを手に入れた人だと伺いました。そして、見るからに美しく輝いている。
あれだけの剣を身に着けるのにどれだけの修練を重ねて来たか、少しは分かるつもりです。
しかし、若輩とは言え、私はこれまで剣だけ、そのためだけに生きて来たそれだけの人間です。
そんな私が、全てを手に入れようと言うあなたに遠く及ばない」
「誰か、守りたい人でもいるのですか?」
湯船から美晴に尋ねられ、腰掛けに掛けた刹那はドキッとしていた。
>>268 「血の滲む様な修練を重ねた真っ直ぐに一途な剣、誠実で清々しく、気持ちよく剣を交える事が出来ました。
そんなあなたなら、きっと思いを果たす事が出来ます」
「その様な迷いも嫉妬も詰まらないもの、堂々と力強い剣、お手合わせ感謝します」
優しい笑みを浮かべ、頭を下げた美晴に、刹那が改めて頭を下げた。
「美晴さん」
「はい」
「ネギ先生はこちらに?」
「ええ」
「どうして?」
「ふらっと遊びに来て茶飲み話をして帰って行きました。妬いてる?」
「ままままままさかっ!先生は、十歳で、先生で、そのっ…」
直球をぶつけて悪戯っぽい笑みを浮かべる美晴に、真っ赤になった刹那が背を向ける。
「私は好きだけど、ネギ君」
「はははははいっ!?」
「彼、誠実で紳士で凛々しくて、それで素直で純朴で可愛いくて、凄く魅力的な男性。
まあ、私が言ったらさすがに変態の域入るけど、五歳ぐらいなら年の差の内に入らないでしょう?」
「そそそそそんな、決して私はその様な…」
「あら、ネギ君の事気にならない?」
「いいいいいえ、その、確かにはい、ネギ先生は才気溢れて、年相応に可愛くて、
魅力的だとは思いますが、その、私など、
私は見ての通りの武骨なだけの、背も低い、美晴さんや皆さんみたいに色恋沙汰などその様な…」
「刹那さん可愛いじゃない」
刹那が気が付いた時には背後から両肩を掴まれていた。
刹那の両肩を掴む美晴の掌、刹那の背中に触れた柔らかな膨らみにビクッと震えが伝わる。
その美晴の右手が刹那の右手を取ると、刹那は早鐘の様な自らの鼓動を自覚せずにはおれない。
「綺麗な黒髪、真っ白でピチピチ弾ける若さ一杯のお肌。
このしなやかな手にこれだけのタコを作って、
それ程一途に剣に打ち込んで、そこまでして誰かを守りたいと願う真面目で誠実でとても優しい。
だから真っ直ぐで綺麗な瞳、とても魅力的」
鏡には、真っ赤な顔でドギマギしている刹那と優しい笑みを浮かべた美晴の顔が写っていた。
立ち上がり、背を向けて脱衣所に向かった美晴が扉を閉じた後、
腰掛けに掛けた刹那はぷしゅーっと湯気を噴きながら、あやかの気持ちを痛感する。
彼女は、美晴は、絶対に、危険だと痛感していた。
翌日昼近く、エヴァ・リゾートを出た643号室+護衛のいつもの登校班の前に、
カモを跳ね飛ばしてリムジーンが停車した。
「あ、いいんちょ」
ガーッと窓が開き、そこからあやかが一同に顔を向ける。
>>269 「急ぎますので用件を申し上げます。
美晴様から夕食のご招待を受けました。
出来ればあなた達もと言う事です。
ただ、美晴様にも事情がございます。もし応じていただけるなら三十分以内に集合して欲しいとの伝言です。
美晴様のお忍びの情報はそれだけでも株価、世界情勢に関わります。
余り大人数で騒ぎにならない様にお願いします」
「分かりました、どこで…」
キーキー喚くカモを余所に、随分と居丈高な話に明日菜がむっとする間もなくネギが即答していた。
「どこ、ここ?」
黒服を追って山道を歩きながら、
リムジーンからジェット・ヘリを経て、既にここに至るまで用意されたサンドイッチと紅茶で昼食もすませた
明日菜が怒る気も失せたと言う口調で言う。
それでも、高原の別荘地の敷地に入ったと言う事は認識出来た一同の前に、
ラフな格好に茶色いサングラスを掛けた美晴が姿を現した。
「いらっしゃい。こちらから招待しておいて、色々無理を言ってごめんなさい」
「とんでもございません。美晴様のお立場を考えましたら…」
あやかが頭を下げ、一同それに倣う。
「今日はお招きいただきましておおきにー」
「お久しぶりです、近衛のお嬢様」
頭を上げた美晴が、サングラスを外してにこっと笑った。
「…あっ…」
「お嬢様、お知り合いで?」
「京都の野点で、一回だけ会うた事ある。すごい綺麗な人やなーって」
「あの折は結構なお点前でした。
お嬢様こそ、すっかりお綺麗になられて、誰か、もう意中の人でもおいででしたか?」
「ややわー」
悪戯っぽい笑みを浮かべた美晴に木乃香は手の甲を頬に添え鈴を転がす様に笑う。
「むーっ…」
呼び出しの経緯もあり、明日菜は何となく不愉快が消えない。
ラフな姿も、実際まだ若い美晴をはつらつと見せてよく似合う。
洗いざらしのTシャツにジーンズは、美晴の抜群のプロポーションをストレートに表現している。
「何てかさ」
明日菜が刹那に囁く。
「調子いいって言うか、引っ張り込まれそうって言うか…」
「それなんです」
刹那の口調はやけに真面目なものだった。
「あれ、いいんちょに神楽坂さん」
「アキラ?」
美晴の後ろから、てくてくとワンピース姿のアキラが姿を現した。
>>270 「アキラさんも来ていたんですの?」
「あれから色々話が弾んだもので、こちらのプールに招待しました」
美晴が何でもない事の様に言うが、刹那は仕事柄その意味する所を分析してしまう。
これだけの手練手管をもってすれば、人間一人失踪しても分からないと言う事だ。
「プールもあるんや」
「ええ、水着も用意出来ますよ。夕食前にいかがですか?」
美晴がにっこり笑って言った。
「ネーギー」
呪われるとしか思えない明日菜の声に、プールサイドでほーっとしていたネギがハッと振り返る。
「お美しい…」
だが、ネギが明日菜の餌食になる前に、あやかが前で手を組んで陶然と呟く。
実を言うと、明日菜自身、ほーっと見とれていた事を自分で認めたくないと言うのが本音だった。
一同、借り物の水着で、デパートかと思わせる品揃えからまあまあ可愛らしいのからスポーティーなのまで
好みに任せて基本中学生ぽいのを遠慮無く借りていたが、
ざっくりとVネックの黒いハイレグワンピースと言う主を選ぶ水着に
完璧に魅力を引き出された美晴の登場は、性別を問わず見る者の目を奪っていた。
「美晴さん、すっごいスタイルええなぁ」
「ありがとう」
ここで出会ってからしばらく、
妹の様にまとわりついた木乃香のストレートな言葉に、美晴がにこっと笑顔を返す。
「ほらー、ネギ君も見とれてもうて」
「あううー、このかさーん」
そんな木乃香の隣で、美晴がくすっと笑った。
「頑張れー、アキラー」
「美晴様あぁあぁあーーーーーーーーっっっ!」
「あんたそれでもいいんちょ!?」
「アキラさんも頑張って下さいましーっ!」
燦々と輝く高原の太陽の下、時折パラソルの下で絞りたてのジュースを頂きながらはしゃぎ回り、
ことごとく美晴が辛勝したアキラと美晴の真剣勝負を観戦した後、一同は牧場に移動する。
「すっごーいっ!」
すぱーんと的中させる刹那に明日菜が手を叩いてはしゃぐ。
「かっこえー、せっちゃん」
「お見事です」
乗馬スタイルの美晴がにっこり笑い、下馬した刹那が下を向いて頭を掻く。
「いや、どうも…久しぶりですけど見事な駿馬です。と、言うより、この一式揃っていると言うのが…」
流鏑馬スタイルで下馬した刹那が衣服を摘んで苦笑する。
「私も時々やりますけど、幸い取り寄せる事が出来ました」
「美晴さんとせっちゃんやったらサイズ違い過ぎやもんなー」
「そうですね、美晴さんは背も高くて胸も大きいですから、私などとはとても…」
「そろそろ、あやかさん」
「はい」
>>271 声を掛けられたあやかが跪かんばかりに返答し、美晴と並んで歩き出す。
「あれ、このか、刹那さんは?」
「あの辺の暗闇の中ちゃう?せっちゃんそろそろ始まるでー」
果たして、凛々しい乗馬服の美女を乗せた駿馬が二頭、姿を現した。
「あー、どっちかってと…いいんちょ頑張れーっ!」
「ほな美晴さんも頑張ってー!」
「どちらも頑張ってくださーいっ」
「あっさりクリアするなーっ!」
「あうううーっ」
「お見事でした」
障害物トラックを一周し、下馬した美晴があやかに手を差し出す。
「さすがですわ、美晴様。わたくしなど未熟を痛感するばかり」
「私も最近忙しいですから、すぐに追い付かれてしまいますよ」
「むむーっ…」
下馬して笑顔で握手する二人を、明日菜はちょっと不審な表情で見ていた。
ポニーに乗り、牛乳やらヤギ乳やらをいただき、
一同はテニスコートに移動していた。
「ネギ先生なんと凛々しい美晴様も…」
テニスになった途端にハイテンション追い打ち追い込み属性と化して明日菜と死闘を展開していたあやかが、
その後のコートに現れた二人のテニスルックに両手を組んでほーっと嘆息した。
「では、6ゲーム1セットを先取した方が勝ちでいいですね?」
ネットを挟んで向かい会ったネギに美晴が言った。
「はい」
美晴が地面で弾ませていたボールは、ゲームスタートと共にネギのコートに音と共に叩き付けられ跳ね返った。
「フィフティーン・ラブ」
美晴がにっと笑って言った。
「す、凄い…」
明日菜と刹那が呆然と呟く。
「当然ですわ」
あやかが言う。
「美晴様は二度に渡る中学チャンピオン、その最後の表彰式で…」
「あー、分かったいいんちょその先言わなくても…」
顔を押さえる明日菜は、前方を見て息を呑む。
「んまぁ、ネギ先生なんと凛々しい…」
その瞬間ネギが戦闘モードに入ったのは、誰の目にも明らかだった。
果たして、ネギの打ち込んだ弾丸の様なボールに美晴が追いすがり、打ち返している所だった。
>>272 「アスナさん、見えますか?」
「え?あ?リボン?」
「そう、あの黒いリボン、あれは封印です。
短時間用の様ですが、明らかに魔力を封印してる」
「うん、私も見た事ある」
「それだけ、本気だと言う事です…」
丸で銃弾でも叩き合っているかの様な凄まじいやり取りに、ギャラリーも言葉を失う。
「私の負けです」
「さすが、美晴さん、強いです」
「ん?」
明日菜が不審な声を出す。
6−4で壮絶な試合が終わり、その熱気の中で握手をしたものの、
その掌の柔らかさに気が付いたネギの頬が別の意味でぽーっと赤くなる。
「それではそろそろ、汗を流して夕食の支度にしますか。
ここなら第一浴場棟がいいでしょう。
レディー・ファーストでいいですね、ネギ先生?それともネギ先生も一緒に入りますか?」
「!?いいいえっ、レディー・ファーストでお願いしますっ!」
悪戯っぽい笑みを浮かべた美晴に、ネギがわたわたと顔の前で手を振って言う。
「こんなに汗掻いてー、一人で入ったらあんたろくに洗わないでしょ」
「いえっ、大丈夫ですっ!」
明日菜の詰問に、ネギがムキになって答える。
「ですって、さ、行きましょう」
「むー」
何となく面白くない明日菜だが、ここで余り粘るのは、さすがにネギが少し可哀相でもあり気が引けた。
「すっごい…」
第一浴場棟のちょっとした銭湯を思わせる施設で汗を流し、脱衣所に戻った明日菜は、
バスタオルを体に巻いてストローでスポーツドリンクを飲む美晴を目にして思わず口走っていた。
「やなぁ、ほんまスタイルええわぁ」
同じく、バスタオルを巻いてこれから着替えて上がろうと言う木乃香がはんなりと言った。
「アスナさんも凄くスタイルいいみたいだけど」
「そうですね、アスナさんはそう言われますけど胸も大きい方ですし、
私などよりずっと女っぽいです」
「もーっ、刹那さんっ」
美晴の言葉に、脱衣所で体を拭きながら刹那と明日菜が言い、明日菜が苦笑いする。
「スタイルがいいと言えばあやかさんにアキラさんも…」
美晴が言う。
「いいんちょあのタッパであの細さ、絶対異常だっての」
「何かおっしゃいましたオサルさん?」
「別にー」
>>273 「でも、美晴さんも皆さんも、そう考えると本当に見事なスタイルで、
背も高くて締まる所は締まっているのに胸も大きくて…」
「あーせっちゃん、自爆せんでええから」
「あら、刹那さんスタイルいいわよ。
このすっきりしてるのがきりっとしてる刹那さんのイメージぴったりで、ね」
「そうそう、それが格好ええねんせっちゃん。もー真っ赤になってせっちゃんー」
いじいじしている所に後ろからぎゅっと抱き付かれ、思い切り背中に弾む弾力とストレートな言葉に
刹那の真っ赤な顔から湯気が噴出する。
「でででも、本当に美晴さんその、胸大きいですね。
あれ程の剣を振るうとは信じられないぐらい」
「やっぱり大きいと邪魔なん?」
「そうですね、余り大きいと…美晴さんの場合は背も高いですから、全体に大きいのかも知れませんが…」
「んー、こないだ計った時は170、93、60、90だったけど」
「はわー」
木乃香が重ねた手の甲を頬に乗せ、刹那は論外とばかりにぽかんとする。
「93で…カップも結構ありますよね」
下着を着け始めた美晴を前に、不意にアキラが口を挟んだ。
「これはFだけど」
「あ、はは、そうですね、美晴さんの域までいきますと、もうそんな些細な事は。
実際、私の知る限りでもそんなの突き抜けてる人がいるにはいますし…」
刹那が乾いた声で言う。
「ごめんなさい、可愛いかったから…
何か、最近また大きくなって、ちょっと邪魔だしこれ以上大きくなるとデザインが…」
「そうね、手頃なのだと…」
もごもごと言うアキラに美晴が手際よくアドバイスし、他の面々もしっかりと頭に刻んでいた。
「それでは、私はそろそろ支度をしなければいけませんので、
後は案内させます」
「分かりました」
あやかが答え、浴場棟の一角で美晴が皆と一度別れる。
「ふーっ…」
浴場の脱衣所では、ネギがこれからお風呂に入ろうとシャツに手を掛けている所だった。
さすがに、目覚めた今となっては自分から一緒に入るとは言えない。
とは言え、自分で入って上手に洗えなかったら美晴さんの前で明日菜にどんな恥を掻かされるか分からない。
「なーにため息なんかついてるの?」
はっとしてネギがそちらを向くと、
テニスルックの美晴がにこにこ笑って右手をグーパーしていた。
第二回目投下・終了です(全四回四日連続投下予定)
続きは明日、折を見て。
>>274 なんかIDがすげえな。わわわワックスw
SSの方はすまんな。一回目から読んでくるノシ
>>275 私も吹きましたw
では、第三回目投下、入ります(全四回四日連続投下予定)
>>274 「みみっ、美晴さんっ!?どうしてどうやってっ!?」
「秘密の出入り口。ここ、密会仕様にも改造してあるの」
「は、ははは…」
「やっと、二人きりになれたね、ネギ君…」
それだけ言って美晴が目を閉じると、ネギは迷わず美晴に抱き付き、唇を奪っていた。
美晴も積極的に、熱烈に、背中に腕を回し舌を押し込んで力強くそれに応じ、
ネギも又、負けじと情熱的なキスでお返しする。
唇が離れ、美晴は、不敵な程の笑みを浮かべていた。
ネギは、美晴に促されるまま、長椅子に座る美晴の隣にちょこんと腰掛ける。
「んふふっ、何を期待してたのかな、ネギ君は?」
「あっ、あのっ、それはっ…」
「ほら、もう、ちゃーんと分かる様になっちゃってるわよ。
ふーん、ネギ先生は、表に教え子待たせておいて、美人のお姉様とエッチな事期待したりしてるんだー」
「あううー…」
美晴の柔らかな掌にハーフパンツ越しに優しく掴まれ、ネギが情けない声を出す。
「その、真面目な所がネギ君のいい所。
それに、エッチなのは私も一緒。ネギ君と二人きりで凄く、ドキドキしてる。
見たでしょう、ここはセレブ仕様の二重扉プライバシー厳守、
一回外に出ちゃったら、覗き見も盗み聞きも出来ない。
でも、時間までは止められない。迷ってる暇、あるのかな?」
ネギは、美晴が横を向いて突き出した唇に、乱暴なぐらいに自分の唇を重ねた。
美晴が、そんなネギの幼くも逞しい体をぎゅっと抱き締め、ネギもそれに応じる。
美晴の挑む様な瞳に当てられたネギは、矢も楯もたまらずと言った風情で、
ネギが美晴のシャツをまくり上げ、ぷるんと弾けだした白い乳房に吸い付く。
美晴が眉根を寄せて喘ぐ声を聞きながら、貪る様に吸い続ける。
そして、スカートの中に手を突っ込むが、そのまま、指にさらさらとした手触りが伝わった事には
さすがにちょっとびっくりした。
「ね、エッチでしょ、こんなバカみたいな準備してネギ君に会いに来て、ほらっ」
「あっ」
美晴が、ネギの手を取り、更にぐいっと奥に差し込む。
「ほら、ネギ君が触ってる、それだけでこんなになって、
ああっ、そうっ、ネギ君上手っ、こないだ初めてだったのに、こんなに器用で、上手でっ」
「美晴さん、美晴さん僕の指に、僕の指にとろとろしたのっ」
「そう、そうよ、ネギ君が触ってるから凄くエッチな気分になって、
ネギ君が欲しくて欲しくてたまらなくなってるっ」
「美晴、さん?」
>>276 スカートの中のネギの手にぴっ、ぴっと熱いものが掛かり、
甲高い声を上げてはあはあと荒い息を吐く美晴に、ネギはちょっとぎょっとしていた。
「やっぱり、ネギ君の指いい、それに、ドキドキスリルがあるとすっごい興奮する。
優しいお姉さんとお子様先生が、あの女の子たちと壁一つ挟んでこーんなエッチな事してるなんて。
そうよ、ネギ君、壁一つ向こうでネギ先生の可愛い生徒達がこーんなエッチな事してるネギ先生見てるのよー」
「…はううっ!」
「もー、真面目なんだからネギ君は、んふっ、大丈夫、ちゃんと手は打ってあるから心配しないの」
言いながら、ネギの目の前で、乳房を丸出しにした美晴がするすると床に降りる。
「え?美晴さん?はうっ!あっ、駄目っ美晴さん汚いっ…」
「んふふっ、あんなに一杯元気に運動したもんね。
でも、んんっ、ネギ君のも、ネギ君の可愛いの、私のお口の中でまた元気になってエッチな形になって」
「だ、だって、美晴さんの、美晴さんのお口、温かくて、くすぐったくて…」
「じゃあ、こう言うのは?ネギ君、ネギ君おっぱい大好きだもんね」
ネギの前に跪き、ハーフパンツとトランクスを下ろして口で刺激していた美晴が、
テニスシャツからぷるんと剥き出しにした豊かな胸の谷間にローションを垂らし、
すっかり硬くなった所を挟み込んだ。
「はうっ!あっ、僕の、僕のオチ○チン、美晴さんの、美晴さんのおっぱい、
ぬるぬるして、ぷるぷるしてああっ、あっ、駄目あーっ…」
ネギは必死にそれを堪えようとするが、それは無理な相談だった。
「ご、ごめんなさい、美晴さんの、顔…」
にこっと笑みを浮かべ、ぺろりと唇を嘗めてネギの情熱を味わった美晴は、
しゅんとしたネギの顔にそれだけでもむしゃぶりつきたいと、じわりと熱く溢れるのを感じていた。
そして、その顔は、自らも欲望のまま振る舞おうと美晴をかき立てた。
「美晴さん…ああっ!」
「いいっ、ネギ君っ、我慢出来ないのはネギ君だけじゃないのっ、んんっ。
すぐに、ネギ君のすぐに元気にしてあげるからねっネギ君私もすっごくエッチな気分なのっ!」
一応自分の後始末をしたスポーツタオルをかなぐり捨て、文字通りむしゃぶりついた美晴は、
まだ幼さを残すものが唾液にまみれてぴょこんと反り返ると、
ものも言わず、スカートをまくり上げ目の前に座るネギに向かい合い
ネギの腰を両脚で挟む様に長椅子に腰を下ろし、そのまま繋がり激しく貪った。
その獣じみた情熱を前に、振り回されたネギもほとんど為す術なく、
ただ、目の前で揺れる白い膨らみ、そして、美晴の美しい顔が情熱的に喘ぎ眉根を寄せるのを目にしながら、
されるがまま下半身の熱い感触に任せてるしかなかった。
>>277 互いに熱く上り詰め欲望を解き放った二人は、少しの間長椅子の上で抱き合い、
それから無理やり理性を働かせて後始末を始めていた。
「あっ、ネギ君っ」
「美晴さんっ」
汗を流しに浴場のシャワーコーナーに入り直した美晴に、丸裸になったネギが後ろから抱き付く。
「もうっ、いけない子ね」
「すぐ、終わりますから」
「んー、それ、男の子だとあんまり自慢になんないんだけどなぁ、ああんっ」
その間にも、美晴は後ろからぎゅっと胸を掴まれ、ぐいぐいとネギの熱いものが押し付けられるのに、
その声の昂ぶりを隠さなかった。
「はあっ、ああっ、あっ、どう?こう言うのっ?」
「いいっ、僕、僕美晴さんを、ああっ」
「そう、私、私ネギ君にっ、いいっ」
壁に手を着いた美晴が喘ぎ、後ろから覆い被さるネギが濡れた黒髪の香りを吸い込む。
美晴の大きなお尻を抱えて後ろから力一杯貫き、丸裸の美晴の大きく柔らかい乳房を揉みながら、あの美晴に、
あの美しく強いお姉さんにこんな風に柔らかいおっぱいを掴みながら後ろから突っ込んで泣かせていると、
その事を体が実感する度にネギの中で何かが吹っ飛びそうになり、
実際とっくに残り少ない筈のネギの欲望の塊はあっと言う間に美晴の中に飛び込み止まらなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ふぅーっ」
ネギが腰を抜かし、美晴も邪魔な髪の毛を払って腰を下ろす。
互いに、丸裸の、恥ずかしい所が丸見えになっている身も蓋もない姿で向き合って、声を上げて笑った。
「じゃ、今度こそお風呂入らないとね、ネギ君。
こーんな汗と女の匂いぷんぷんさせて可愛い生徒の前に出られないでしょう先生。
今度はちゃーんとぴっかぴかにしてあげるからねー♪」
「あううぅー…」
「あの、どうでした?」
浴場棟の一角で、二重扉の一つ目を開けて、閉めて、深呼吸を何回かして、
回れ右して目の前の扉を開けて戻って来た黒服に明日菜が尋ねる。
「ああ、ちょっとバッグを引っ繰り返してしまったとかで、今やっと片付いて着替えて出て来ますとの事です」
「もーっ、ドジなんだからーっ」
「お待たせ、しましたー…ごめんなさい…」
目の前で腕組みをしてぐわっと睨み付ける明日菜を前にしては、
ネギも見る見る小さくなっていった。
そんなネギに明日菜がズンズン近づき、くんくんと鼻をうごめかせる。
「ふーん、ちゃんと洗って来たんだー、やっぱりー、美人のお姉様が側にいると違うものねー。
こーんなに時間掛けてぴっかぴかにして来ちゃってー」
ギクリとしたネギの表情を、当たらずとも遠からじに解釈した明日菜がつんとネギに背中を向けた。
>>278 「いただきます」
ミクロに縮まってひたすら平身低頭のネギの前でひたすら雷を落としまくった明日菜が、
今度はとりなしに入ったあやかとボコボコのドツキ合いを始めたりなんだり、退屈しない待ち時間の末、
一同は洒落た山荘の食堂で夕食のテーブルを囲んでいた。
「美味しいっ!」
「アスナさんっ」
あやかか咳払いしそうになるが、実際、明日菜は素っ頓狂なぐらいの声を出していた。
「こんな機会そうありません、元気で賑やかで素直なぐらいがいいですよ」
美晴がにこっと笑って言い、明日菜はちょっとばつ悪そうにするが、もう、余り悪い気分ではなくなっていた。
これが彼女の魅力なのかと明日菜も自覚し始める。
「でも、本当に美味しいですね。これ、フランス料理ですか?」
明日菜が言う。
「鹿のステーキをメインに雉や鶉の冷製やロースト、鱒のムニエル、
ソースも木の実メイン、ジビエですね。凄くおいしーです」
ネギが言う。
「ジビエ?」
「あちらの猟師さんの料理や」
聞き返す明日菜に木乃香が言う。
「鶉じゃなくてこじゅけいですね。
これは、美晴さんが撃ったものですか?」
刹那が言う。
「季節とか免許とか、さすがに今の日本でそれは無理です。
その内、機会があればあちらの別荘でご用意したいものですが。
だから、肉は買い取った冷凍になります」
「それでも素材は最高のもの。山菜木の実茸は手ずから採取され、
それを今この別荘で美晴様自ら調理されたと先ほど伺いました。
これ程の味、そう口に出来るものではありません」
あやかが生真面目なくらいの口調で言う。
「なーに見てるのよいいんちょ」
「な、何ですの?」
「確かに、見とれるわよね」
美晴がにこにこ笑って言う。
「だってネギ先生、本当に可愛い紳士さんなんだもの」
「い、いえ、そんな僕なんてまだまだです」
また、明日菜はちょっと面白くなかった。
「それでは、乗り物を手配します。
ネギ先生も一応連絡を入れた方がいいでしょう」
「はい」
食後の一時、ネギが、美晴に促されてトランプの輪を抜け出した。
>>279 黒服に促され、明日菜が山荘の一室に入ると、
目の前で、ベッドに掛けた美晴が指を立てて唇に当てていた。
その美晴の膝に頭を乗せ、安らかに寝息を立てるネギの姿を見て、明日菜はかあっと頭に血が上るのを
自覚せずにはおれなかった。
「疲れたのね、あれだけ勇猛果敢だったんだもの無理もない」
ネギに向けられた優しく、美しい笑みを見て、明日菜は逃げ出したい衝動すら覚えていた。
「ネギ君と凄く親しそうだったけど、あなたは、ネギ君のお姉さん?」
「いえ、違います」
「じゃあ、恋人?」
「違います。寮で一緒の部屋で、保護者と言いますか、その…」
至って真面目に問われ、明日菜は口ごもっていた。
「ネギ君のテーブルマナー、寸分の隙もない見事な紳士だった。
不思議な子、見事な紳士であれだけ勇猛果敢で、文武両道に秀でている。
でも、こうして見ると本当に只の子供。何か、随分と無理もしているみたい」
「分かりますか?」
明日菜は、つり込まれる様に口を開いていた。
「無理をするなって言っても無理をして、責任感が強くて他の人、特に大切な人に迷惑を掛ける事を潔しとせず、
自分一人で解決しようとして自らを高め一杯一杯頑張り続ける。
側にいる身としては気が気じゃない」
言いながら美晴はベッドの自分の隣を撫で、明日菜がそこに座る。
「じゃあ、どうすればいいんですか?」
「信用して、見守ってあげて、そうしているってメッセージを出し続けるしかない、
口で言う程簡単なら苦労はしないけど、それでもちゃんと、あなたが側にいる事、
それだけは心のどこかで分かっている様に…ネギ君、アスナさんが迎えに来たわよ」
「ん、んー」
ネギが寝ぼけ眼で立ち上がる。
そして、明日菜の隣に再び座る。
「ちょっと、ネギ、そろそろ…」
「ん、んー…お姉ちゃん…(すりすり)…」
「ちょっ…くぉのヴァカネギイイィィィィィーーーーーーーーーーーッッッ!!!」
「ん、んー…お姉ちゃん…アスナさん?」
「アスナさんじゃなぁーいっ!」
頭にじんじんと痛みを覚えながら指で瞼をこするネギと真っ赤な顔で叫ぶ明日菜の側で、
美晴がくすくす笑っていた。
「やっぱり仲がいいのね」
「あっ、美晴さんっ、これは、あのっ…」
明日菜があたふたと手を振る。
「ネギ君、アスナさん好き?」
「え?あ、はい、アスナさん好きです」
「ちちちちちちちょっと…」
>>280 「お似合いよ、まるで姉弟みたいに仲が良くって」
「はい、アスナさん、お姉ちゃんみたいに、僕の事色々心配してくれて、
どうしても僕、自分だけで何でもしようとして、その度にアスナさん、
こんな風に本気で心配して、怒ってくれて、だから、大好きです」
美晴がぱちんとウインクし、明日菜は毒気を抜かれた様に嘆息する。
「さあ、そろそろ帰りましょうか」
「えーっと、今日じゅうに帰れるのかな…」
窓の外を見た明日菜が言う。
「米軍機を用意しますか?一瞬で到着出来ますが」
「いいいえ、結構…」
「冗談です。でも、ちゃんと時間までには到着出来ますよ」
にこっと笑う美晴だが、美晴が言うと全然冗談には聞こえなかった。
「ごめんなさいね、遅くなって」
「とんでもない」
「ありがとうございました」
「おおきにー」
明日菜も含め、車で近くまで送られた一同丁重にお礼を言い、皆取りあえずは気分良く帰路に就いていた。
「なんか、すっごい人だったねー。楽しんだから当然だけど、何か引っ張り回されたけど憎めないみたいな」
女子寮の廊下で、明日菜がちょっと呆れた様に言う。
「ですねー。しかし、見事な人です。様々な意味で」
刹那が苦笑いしてから真面目な表情で言った。
「そやなー、頭いいし格好よくて優しくて、あんな人お姉さんやったらええなー」
「うーん、いいかも知れないけど、実際あんなスーパーな人がお姉ちゃんで身近にいたらちょっと怖いかも。
イザって時には最高だけど」
明日菜が言い、皆もちょっと苦笑いした。
「でも、美晴さんってなんとなくお姉ちゃんっぽい感じですよ、なんか、慣れてるって言うか…」
苦笑を浮かべながらネギが言った。
「当然ですわ、美晴様は」
「へーっ、だーかーらーネギったらあーんなに美晴さんに懐いてたんだー。
私の事もお姉ちゃんみたいって言って布団の中まで潜り込んで来てたもんねー」
「ぬぅわぁんですっとぅえぇえぇえぇーーーーーーーーーっっっ!!!」
「あううぅーーーーーーっ」
それぞれの部屋に向かう、賑やか過ぎる帰路であった。
「じゃあ、そんなに剣道も強いんだ美晴さんって」
「ええ、あれだけの手練れは本山師範にもそうはいません、アスナさんも一度、私からお願いしてみましょうか」
「うーん…ホント完璧超人だねあの人…」
「どう言う事だ?」
翌日、女子寮周辺で、苦笑いしていた明日菜と刹那がハッとして振り返ると、千雨がそこに立っていた。
「千雨、ちゃん?」
「どう言う事だ?どうして?」
ぶつぶつと言う千雨の顔は、異常に青かった。
>>281 「あら」
「どうして、ここに…」
「久しぶりね、千雨」
庵に向かった所、待機の黒服を通じて案内されたホテルプロトンマホラのスイートルームで、
促されるままリビングに入った千雨と美晴が言葉を交わす。
「どうぞ」
美晴が促し、千雨と、その後ろで頭を下げていた明日菜、刹那もテーブルの椅子に着く。
「美味しい、ネギのも美味しいけど」
「ありがとう」
美晴のいれた紅茶に、明日菜が素直な賞賛を言葉にする。
「えーと、千雨ちゃんと美晴さんって…」
「そろそろ、最初からお話ししましょうか」
三人と向かい合って椅子に掛けた美晴が言い、紙ナプキンを折り始めた。
それは、三つの鶴に化ける。
“…刀印?…”
刹那の目が鋭いものになる。
美晴が右手の人差し指と中指を立てると、折り鶴は羽ばたき宙を舞い始めた。
美晴が気合いと共にその指で印を切ると、折り鶴は空中で炎を上げる。
美晴が唇を指に寄せると、灰は小さな輝く蝶々となって、舞い上がりながら消えていく。
「美晴さんも、魔法使い?」
明日菜が言い、美晴の笑顔を前にハッと自分の口を手で塞ぐ。
「確かに、あなた程の技量才能があれば、あのぐらいの事は容易い」
刹那が鋭い眼差しを崩さずに言う。
「いにしえより京の山深くに伝わり王城の地を守護せし退魔の技神鳴る剣」
美晴の言葉に、刹那の眼差しの鋭さが増した。
「まだまだこれからだけど、筋はいい。何より真っ直ぐに取り組んでいるのが分かる。
でも、随分な事を言いますね。これでも結構苦労したんですよ、地獄の特訓。
しかし、私は魔法使い、いわんやマギステル・マギなどになりたい訳ではありません」
その言葉に明日菜が目を見張り、千雨の肩がビクッと震えた。
「私の目的は、魔法使いとの友好的な関係です。
私は、私の直感を信じて、細心の注意を払って一見何という事もない膨大な情報を深く掘り下げていきました。
その結果、この世界において知り得る最高レベルの情報を得ているものと確信しています。
無論、その全てを手に入れようと考える程私は愚かでも欲深でありません。
公共の福祉に叶う建設的な関係、共によりよい世界の未来を築く事が出来るものと確信しています。
そして、私を無碍に排除すると言うのならば、魔法世界は旧世界そのものを敵に回す事になる」
美晴の自信は、明日菜を圧倒した。
千雨は、青い顔でうつむきながら聞いている。
刹那だけが辛うじて冷静に事態を見守っていた。
>>282 「そのために、どこから接触しようかとリサーチする中で、極めてユニークな存在を発見しました。
魔法関係者の中でも様々な利害、勢力の渦中にありそして尊敬される存在。
それが日本で先生をしている若干十歳の少年ネギ・スプリングフィールド。
そのために、取りあえず麻帆良に前線基地を確保しました。
ユニーク過ぎて正直どう接触すればいいか攻めあぐねていましたが、あなた方の方から近づいてきてくれました。
あの様なバカ共に感謝するつもりはありませんが。
ネギ・スプリングフィールドとの接触に成功し、私は考えを改めました。
ネギ・スプリングフィールドと接触し、魔法世界に接触する糸口として友好的な関係を築くのではなく、
ネギ・スプリングフィールドを手に入れようと」
「なっ…」
明日菜が絶句し、うつむいた千雨の震えが激しくなる。
「彼は何れ、いや、今でも実に偉大で魅力的な男性。その年齢を妨げとしない程に。
私は、そんな彼のパートナーとなる。
ネギ・スプリングフィールドのパートナーとなり、共に、魔法世界との友好的で建設的な関係を築いていく。
彼にとっても私にとっても必要で、建設的で温かな、そんな関係になりたい、なる自信はあります」
ガタリと立ち上がった千雨は、真っ青な顔でうつむき、ガタガタと震えていた。
「千雨ちゃんっ!」
部屋を飛び出した千雨を明日菜が追い、刹那もぺこりと頭を下げてその後を追う。
美晴は一人、静かに紅茶を傾けていた。
イヤダヨ、トラナイデ、イヤダヨ、トラナイデ、イヤダヨ、トラナイデ、
イヤダヨ、モッテイカナイデ、モウイヤダ、イヤダ…
「!!」
跳ね起きた千雨は、荒く息を吐き、濡れた頬を袖で拭う。
そう言えばここはどこだ?
どうやら和室の様だが。
「気が付いたか?」
「大河内?」
「さっきも言ったが、私は大河内さんとやらではない」
「はい、お久しぶりでございます」
千雨を探して走り回っていた明日菜は、側で一緒にいた刹那が携帯電話相手に最敬礼しているのに気付いた。
「はいっ、え?はい、確かに麻帆良学園3‐Aですが…」
第三回投下・終了です(全四回四日連続投下予定)
明日の投下でラストの予定です、続きはその際に。
G・Pen上の麗奴 ◆qu60OTXd06氏の作品読もうと思ったんだが
>>1のまとめには見当たらないな
どこに行けばいいの?
過去ログしかないな。
では、
第四回目最終投下、入ります。
>>283 「ひなた海岸をふらふらと歩いていてな、余りに危ない雰囲気だったのでなる先輩が連れて来た。
余程疲れていたのだな、茶を飲んだらそのまま眠り込んでしまった」
「有り難うございます」
ひなた荘の廊下で、案内する素子に刹那と明日菜が頭を下げる。
案内された素子の部屋に入り、明日菜も刹那もぞっとした。
座って、振り返った千雨からは、生気と言うものが丸で伺えなかった。
魔物に魂を食い尽くされた様だとすら刹那は思った。
「ああ、悪かったな…」
千雨がぽつりと言って頭を下げる。
「何があったの?美晴さんって何?お願い、話して」
明日菜が千雨の肩を掴んで詰め寄るが、千雨は力なくうなだれるだけだ。
「立ち入った事かも知れません。長谷川さんにとって辛い事かも。しかし…」
「そうだよな…あそこまで魔法に関わるって言うんだ、話さなきゃな…」
千雨は、弱々しく、痛々しく笑った。
「長谷川千雨は、長谷川美晴の出涸らしの妹だ」
静かに嘆息した千雨がぼそっと言った声は、絶望の底から響く様に明日菜の背筋を冷たくさせた。
明日菜と刹那が静かに座り直す。
「私の周りの全ての輝き、全ての賞賛、みんな姉さんのためのものだった。
私は、それを側で見ているしかなかった。姉さんがどれだけ凄くてどれだけ輝いているか、
私の周りみんなが見ているのはそれだけだった。
あの輝きの側にいてみろ、私の事なんて誰にも見えやしない、私なんて、いやしないんだ」
「そんな事…」
「分かってるよっ!」
叩き付ける様に言われ、明日菜ですらビクッとした。
>>286 「分かってる…姉さんは本当におおらかで優しい人だ。私は、あの人に随分可愛がってもらった。
なのに私は、ずっとガキみたいにひがんでる、そんな事分かってる。
でも、駄目なんだ…
子供の頃から何でも出来て、何でも手に入れて、
気が付いた時にはありとあらゆる金持ち権力者イケメンからうじゃうじゃ見合い話来てた。
なのに、二十歳にもならない内に、留学先でどっかの若造とっ捕まえて結婚した。
それも、発表を先行しての強攻策だ。
マジでバカじゃないかって思ったね、何でもうまくいきすぎてイカレてるって。
ろくでもない男なんかのために、私がずっと指くわえて見てたもの全部捨ててさ。
そしたら、あれよあれよで億万長者、結婚式にも出なかったうちの親、あっさり掌返しやがった。
そうやって、欲しい者を手に入れて、親にも他人にも認めさせて、全部自分の力で出来ちゃうんだあの人は。
そんなラブラブの旦那、あっさり逝っちまった。
それだけでも公式イベントだったからな、それをあの人はみんな、寸分の隙もなく凛々しく取り仕切ってたね。
実家に帰って来て、独りで泣いてたよ。ずっと、声出して泣いてた。
その姉さんの背中見て、姉さんも人間なんだって、なんか、なんて言うか、ほっとしたって言うかさ、
つまり、私は最低の人間だって訳だ」
「千雨ちゃん…」
自嘲の笑みを浮かべながらガックリと下を向いた千雨に、明日菜は何かを伝えようとする。
「親も親戚も近所も、輝きも賞賛もみんなあの人のためのもの、
私は、黙ってそれを見ているだけ。家でも近所でも主役はあの人私は只の傍観者、ずっとそうだった。
だから、もう、駄目なんだ、魔法も、ネギ先生も、みんなみんな姉さんのものになる、今まで通り。
ネットだって、私なんて隅っこでこそこそ砂の城作ってるだけ、それもみんな姉さんのもの。
今まで通り、私には又、又なんにもなくなる、私にはもうなんにもない、
私にはなんにもないんだよ最初っから私なんてなんにもないぶつぶつぶつ…」
力なく呟き続ける千雨を前に、ある意味無神経なお節介の極みとも言える明日菜も戦慄するばかりだった。
そんな明日菜達の前で、千雨の膝の上で握られた拳に水滴が落ちる。
「…私には何もない私には何もない…魔法も、ネギ先生も…
…ネギ、先生…もう手に入らない、それが分かってこんなに苦しい…
美晴姉さんは、魅力的な女性だ、女から見ても妹から見ても、誰よりも魅力的、
あの人が本気になったら誰も叶わない、私なんて、話にならない…
…もう駄目だって、もう、手に入らないって分かってからこんなに…私は、バカだ…うっ、ううっ、うっ…」
「…刹那」
腕組みして黙って聞いていた素子が、目を開けて口を開いた。
「神楽坂さん、少し、彼女と二人で話しをさせてくれませんか?」
「え?」
少し戸惑う明日菜だったが、刹那は頷いた。
「分かりました」
「じゃあ…」
明日菜と刹那が立ち上がる。
>>287 「長谷川さん、これだけは申し上げておきます」
部屋を出る前に、刹那が言った。
「確かに、美晴さんは凄い、私も、叶わないと思う。
しかし、私が今まで共に戦い、共に過ごして来た仲間は長谷川千雨、
それ以外の誰でもない、その、私と共にいた時間は他の誰の者でもない誰にも奪えない。
それはネギ先生にとっても同じの筈です」
「ありがとうな、桜咲、神楽坂」
明日菜が刹那の隣で頷き、千雨は、弱々しい声で小さく頭を下げた。
庵の一室で、白い裸体が絡み合っていた。
ネギと美晴、共に髪を解き、生まれたままの姿で貪り合っていた。
無心に美晴の乳を吸い続けているネギの頭を静かに撫でていた美晴が、
近くで鳴り出した携帯電話を取る。
「お客さんみたいですよ、ネギ先生」
「いらっしゃい」
美晴は、和室の居間で千雨を迎えた。
美晴の後から、ネギが姿を現す。
「あ、千雨さん、どうして…」
一瞬目を反らしたその表情を見た瞬間、座る事も忘れたまま、千雨の頭の血は沸点に達した。
「もう、いいだろ…」
美晴は、正座をしたまま小首を傾げる。
「もう、いいだろ…
姉さんは綺麗で頭も良くて運動も、芸術も、何でも出来て、何でも手に入れて、
親も親戚も近所も、輝いてるのも褒められるのもみんなみんな姉さんのため、
私は只、そこにいる長谷川美晴の妹、私は只の傍観者。
だから、もう、いいだろ…
凄い努力してるの、分かってるよ。義兄さんの事、うまく言えないけど辛かったとは、思う。
そうさ、姉さんなら魔法使いとだってうまくやってける。
魔法使いと協力してもっともっといい世の中を作る事だって出来る。
このガキ…ネギ先生だって、こんな、こんな無茶苦茶なガキでも、
姉さんなら釣り合いがとれる、姉さんなら、ちゃんとこの厄介なガキを導いてパートナーでやってける、って、
認められっかそんな事っ!
ネギ先生、先にネギ先生と出会って、ファンタジーな修羅場くぐって、好きになったのは私なんだよっ、
今更、今更横から出て来て誰が渡すかそんな恋に後先関係ないっつっても、誰が渡すもんかっ!」
「千雨…あなた、自分が誰に、何を言っているのか、分かってるの?」
美晴の言葉は、青い銘刀の様に鋭く、そしてすーっと冷たいものだった。
「分かってるよっ!」
言い放った千雨の、拳も脚も崩れる寸前まで震えていた。
>>288 「そんな事、分かってる。
これから私がどんなに惨めな思いをするか、身の程知らずの小ささを思い知らされるか、
そんな事、分かってる…
だけど…これは私が…
これは、私が、私があの非常識な学校で手に入れた心。
一緒にいて、ネギ先生が、好きだって、私が見付けた一番大切な心、
姉さんにだって渡せない、自分から諦めるなんて出来ない、
どんな惨めにボロ負けしても、むざむざ持ってかれるの、もう傍観者なんかじゃいられないんだっ!」
肩で息をし、真っ青な顔を伏せる千雨の前で、美晴は静かに立ち上がり、ゆっくりと歩を進める。
「…ちょっと見ない間に、大きくなったわね千雨」
「ごめんなさい…ごめんなさいお姉ちゃんごめんなさい…
ごめんなさい、お姉ちゃんごめんなさいネギ先生ネギ先生奪らないでお姉ちゃん
お願いだからネギ先生奪らないで…ぐすっ、えぐっ…」
千雨を抱き締めた美晴に優しく髪の毛を撫でられながら、
千雨は美晴の胸の中で泣きじゃくっていた。
「大きくなったわね、千雨、綺麗になって、強くなって、いい女になった…」
「駄目だよ、私なんか、全然、叶わない。
分かってる、分かってるけど、諦めるなんて出来ない…」
「馬鹿ね、恋する乙女は最強なのよ。
そう、ネギ先生には千雨の方がいいかも知れない」
「?」
「心優しい小さな紳士、それも彼の姿。だけど、私はそこから先には進めなかった」
「姉さん、いい女過ぎるんだよ。どんな男でも、そんな姉さんに相応しいいい男でいようってそう思うんだ」
「生意気言って。その彼の優しさ、強さ真面目さ…
千雨には見えているのね、それを形作ってきたものが、パートナーとして」
美晴が真面目な顔で小声で言い、千雨も、真面目な顔で小さく頷いた。
「私に出来たのは上から包み込んだ事だけ。十年もあれば最高のパートナーになる自信はあったけどね。
千雨なら、共に辛い事苦しい事があっても、向かい合って一緒に歩いて行く事が出来る。覚悟しなさいよ」
美晴が、笑って千雨の額を突々く。
「彼は、今まで私が出会った二番目にいい男。
恋仇は物わかりのいいお姉ちゃんばかりじゃないんだから」
「ああ、分かってるよ。毎日、私はそんな生あったかい修羅場のまっただ中で見て来たんだ」
それは、長谷川千雨の、不敵な笑みだった。
「ネギ先生!」
「はいっ!」
途中から密談になり、只々成り行きを見守って座っていたネギがぴょこんと返事をする。
「私の自慢の妹、笑うととっても可愛いの!」
「はいっ!」
自らも最高の笑顔で言う美晴に、ネギが元気いっぱいに返事をした。
「この度は、本当に有意義な夏休みを過ごす事が出来ました、ありがとう」
「あ、いえ…」
美晴の丁重なお礼に、ネギもぺこりと頭を下げる。
>>289 「あー、少し外します。一時間は戻りません。警護は表にだけ配置しておきますので留守番お願いします」
「え、あの…」
「無論、警護対象が中で何を行おうと、
外部からも情報管理もそのセキュリティーは私の名をもって万全を保証します。
私は戦車を千台持っています。
私の可愛い妹の事、よろしくお願いしますね、ネギ先生」
すれ違いざま、ネギに囁いた美晴はぱちんとウインクしていた。
「あ、あの…」
しんと静まり返った和室で、立ち上がったネギが千雨に近づく。
千雨は、はーっと息を吐き、そんなネギの脳天に拳の一撃をかました。
「あううーっ、どうしたんですか千雨さーん」
「どうしたじゃねえっ!こんな所でたった今までなーにやってたんだ、あー?」
「あああのっ、それはっ…」
「ふーん、ネギ先生、いつの間にか生徒のお姉さんとそーゆー関係だったんだ」
「あうっ、そ、それは、僕、知らなくて…」
「そーゆー問題じゃねーだろ!ガキで先生の癖にいいと思ってんのか、あーっ!?」
「ごごごめんなさいっ」
「まあ、やっちまったもんは仕方がないな…」
目を丸くするネギは、千雨に抱き締められていた。
「千雨、さん?…」
「綺麗だもんな、姉さん。
いいか、これは凄い事なんだぞ、ネギ先生とおんなじ事出来るって言ったら
国の一つや二つ傾けてもいい、そんなバカな野郎がうじゃうじゃいる。
それでも、ネギ先生を選んだ、あの人の目が確かなのは私が保障する。
そんだけネギ先生はいい男だって事だ。それでそんだけいい女、
私の自慢の姉貴に選ばれたの、感謝しろよネギ先生」
「…はい、美晴さんは、とても綺麗で優しくて、僕なんかにはもったいない素敵な女性、
素敵なお姉さんです」
「ああ、そうだよ、私なんかとても叶わない滅茶苦茶いい女で滅茶苦茶自慢の姉貴だ。
そんなバケモノ相手に男奪り合うなんて正気じゃ出来ない。
けどさ…もっぺん、面と向かって言うよ、ネギ先生。
私はネギ先生が好きだ。誰にも、渡したくない、姉さんにも神楽坂にも誰にも」
「千雨さん…僕も千雨さんの事、好きです」
「あー、その後最低三十人は続くってオチだろ?」
「んんっ!」
呆れた様に言った次の瞬間、千雨は、ネギの唇を奪っていた。
>>290 「んっ、ん…」
「ん…んんっ!?んっ、んんんっ、んんんーーーーーーーー」
「…千雨さん?千雨さんっ!?」
「………アホーーーーーーーーーッッッ!!!」
「あううぅーーーーー…」
腰を抜かした千雨を揺すぶっていたネギに、理不尽きわまりない鉄拳が炸裂した。
「このガキ、キスだけで完璧にイカせ…んんっ、随分上手なんですね、キス」
「あっ、そ、それはっ…」
「我が自慢の姉から何をどんだけ教わってたんですか、ネギ先生?
事故でも非常事態でもない本気のキス、女の本気と書いてマジと読むマイ・カウント的にはファースト・キス。
それでこんだけメロメロにしてくれたからには、もーちーろーんー責任取ってくれるんですよね、ネギ先生」
「あっ、あのっ、千雨さんっ」
わたわたするネギを離れ、千雨はネギの目の前で着ていたシャツとキュロットを脱ぎ捨てていた。
気が付いた時には、洒落たランジェリー姿で千雨はふふんと不敵な笑みを浮かべている。若干ぎこちなくても。
「どうしたんですか、ネギ先生。可愛い生徒の純な乙女にあんなジゴロなキスまでかましといて、
やっぱり僕十歳ですーですか?」
ここまで実力行使する純な乙女もあったもんではないが、ノリだから気にするなと千雨は一人で完結する。
「あっ、あのっ」
「さー、ネギ先生、ネギ先生が骨抜きになるまで教えてもらった事、
私にもたぁーっぷり肉体言語で教えていただきましょうか?
やっぱ、あのお姉様のお相手したら、こんなのじゃやる気も起きないですかネギ先生?」
目のやり場に困りあわあわしていたネギが、千雨の剥き出しになった脛が、カタカタ震えているのに気付く。
“…千雨さん、恥ずかしいんだ、恥ずかしくて、でもこんないつも通り強がって、そんなに…”
ネギは、静かに千雨に近づき、優しく抱き締めた。
「僕で、いいんですか?
自分がまだ子供だってよく分かりました。こんないい加減で、
千雨さんと、そう言う事をしたいだけなのかも知れない、それでも…」
「ネギ先生、ネギ先生が本当にちょっとでもそう思ってるんなら、ネギ先生はとっくにここから逃げ出して
トイレにでもこもって真っ暗に落ち込んでる。
せっかくだから美味しくいただきますなんてバカならまだやりようがあるんだよ。
あんだけオサルに言われても言われても危ない痛い目は自分一人で十分、あんたはそう言う人だ。
そう言う優しい奴でいい加減に他人傷付けるなんて出来やしない、そんぐらい自分の事信じてみろ。
そんなバカなあんたに私は…ま、そう言う事だ、気にするな」
「千雨さんは、綺麗です。
美晴さん、お姉さんは美人で優しくて強くて格好良くって、本当に凄い人です。魅力的な女性です。
でも、千雨さんは千雨さんです。僕の事を本気で心配して、大切にしてくれて、
優しくて本気で思ってくれてるから飾らないでぶつかって来てくれる。
僕の目の前にいるとっても魅力的でとても大切な千雨さんです。
僕は、千雨さんの事が大好きです、僕にとって特別なひと、そう思っています。それは本当です」
千雨には分かっていた、特別じゃない女性など、彼にはいない。でも、それでもいい。
ネギは、千雨からちょっと離れ、するするとトランクス一枚の姿になる。
二人は静かに抱き合い、ネギが顔を上げ、今度は静かに、優しく唇を重ねる。
触れ合った唇が離れ、ネギが、ちょっと身をよじる。
>>291 「千雨さん、僕の目の前、僕の、腕の中で触れ合っているのは、千雨さんです。
温かくて、柔らかくていい匂いで、僕、凄く、だから…」
「ああ、確かにさっきから何か腹にゴツゴツ当たってるな、
分かってるよ、ネギ先生。私が欲しい、私の全部が欲しいって事だろ?」
不敵な笑みを浮かべる千雨、それが励ましである事、本当に嫌ならぶっ飛ばされている事を知っているネギは、
恥ずかしそうにちょっと頷いてその場から離れる。
きょとんとしている千雨の脇で、ネギが、押し入れからテキパキと布団を敷いていた。
「ひゃっ!」
体が持ち上がり、横にネギの顔を見て、事態を察知した千雨の顔が一挙に赤く染まる。
果たして、ネギに横に持ち上げられていた千雨の体はふわりと布団の上に横たえられていた。
「…畳って、結構痛そうですから」
つまらないムードよりも律儀な優しさが全くもってネギらしいが、
さすがに、隣の部屋の布団を使う程ガキではなかったと言う事らしい。
だが、もう一度キスをして、その先に一歩踏み出したネギは意外な苦戦を強いられていた。
それに気付いた千雨が背中に回されたネギの手を取る。
「すいません」
「バカガキ」
不敵な笑みを浮かべていた千雨は、ホックの外れたブラのカップをずらされ、
吸い付かれると顎を反らして小さく声を上げた。
「つっ、あっ、…このガキ、やさしーお姉様に皮は剥いてもらって、食べ方はじっくり教わった、ってか。
あの人のあれじゃ、さぞや、食べごたえあっただろう、なあっああっ」
「千雨さんのおっぱい、すごく綺麗です」
「ついでみたいな、褒めるなよっああっ」
「時々見ちゃいました、ごめんなさいでしたけど、いっつもすごく綺麗だなあって。
綺麗なおっぱい、触ったらぷるんぷるんしてすごく、いいです」
「へー、目ぇ付けられてたんだ、ありがと、よ…
だからガキ上手過ぎるっつーの、ああっ!」
「あれ、千雨さん?」
「何だよ?」
一度ピンと背筋を反らした千雨がはあはあ息を荒げ、涙をにじませてネギを見る。
「あの、もしかして今…」
「悪いかよっ!いちいち聞くなガキッ!」
「はうぅー、ごめんなさーい」
「ふん…いいっ!?」
“凄く気持ちよくて敏感で、敏感過ぎるぐらいだから、
最初は周りとか、上からとかそれぐらいが丁度いいの”
頭の中で声を蘇らせながら、ネギの体は自然に「気持ちよくしてあげる」プログラムに従い
誠心誠意動いていた。
そして、ネギの指に、既にじわりと湿った布地が触れた事で、十分に大人の対応に耐え得る、
それが千雨を、目の前の女性を喜ばせる事だとの判断がなされる。
>>292 「ちょっ、まっ、ガキッ…くううっ…」
全力を注いだコスへの架空の視線を感じながら圧倒的に賛辞する文字の羅列にハイになった時、
そして、これは絶対に気取られる事すら駄目な事だが、ほんのちょっと格好いいシーンを思い出した時、
そんな時一人でそっとしている事が再現されている。
しかも、当の本人の何倍も繊細で巧みで大胆でハッキリ言って、上手過ぎる。
“末恐ろしいにも、程が…”
「脱がせますよ」
「いっ、いちいち断ってんじゃねぇだからガキはっ」
「ごめんなさい、では」
遠慮なくとばかりにネギは引き下ろす。
やっぱり微妙な恥じらいとかムードと言うものを今いち理解していないらしい。
だが、そんな事は問答無用に、脱がされた所から千雨の脳天に鋭いものが突き抜けた。
今脱がしたものの上からじっくりと準備されていた所を、ネギの指が余りにも巧みに刺激する。
“これ、マジで指か?こんな…”
「こんな、初め、てあうっ!くうううっ!!」
余り広くない和室に、虫の音に混じってのじゅっ、じゅっと淫靡な響きに、
千雨はかああっと顔が熱くなっているのを感じるが、それ以上に、
ネギに聞かせるどころか自分でも信じられない激しい声が止まらない。
「はあっ、ああっ、あああっいいいっ!
熱い、ネギ先生熱い、凄く熱いっ」
「千雨さん、千雨さんの、凄く熱く、とろとろに…」
「そっから先言うんじゃ、つっ、くううっ!
もしか、もう、いいのかな、これって…」
強がって見せてもこちらの経験値の方は明らかにネギの方が上、
千雨は、所詮はネトアなだけのそれ以外では至って真面目な恋する女子中○生に過ぎない。
分からないものは分からない。
「千雨さん、僕も、もう凄く、千雨さん可愛いから、
だから、だからいいですか?」
「好きにしろガキッ、こんなにしやがって私のエロエロ晒してとっとと責任とってやっちまえっ!」
「はいっ」
それが、千雨だと言う事も、体は熱くとろとろになっていても、脚が小刻みに震えて、
それでも千雨は逃げない事も、ネギは全て感じ取っていた。
「んっ、んんっ!」
「いっ!」
千雨が、目を見開いてのけ反る。
「大丈夫ですか、千雨さんっ?」
目尻から涙の溢れる千雨に、ネギが切羽詰まった様に尋ねる。
千雨は、返事の代わりにネギをぎゅっと抱き締めていた。
「私、今、ネギ先生、ネギ先生と一つになったんだな…」
「は、はい」
「ネギ先生の、私の中に入ってる、私の中に入って来たの、ネギ先生のなんだな」
「はい、僕です、僕のが、千雨さんの中で、凄く、気持ちよくて…ううっ!」
「うっ、くっ…あっ、段々っ…」
>>293 「ああっ、千雨さん、僕の、ぬるぬるのが凄く僕のを、おおっ」
「あっ、わっ、私もあっ、何か中で、あっ」
「千雨さん、千雨さんの中の気持ちいい所、僕のが見付けたみたいです」
目の前の無邪気に嬉しそうな顔に、発作的に一発入れようとする拳を千雨は強靱な意志の力で抑え込む。
本気で、千雨が気持ちよくなるのが嬉しい、それだけなのだから始末に負えない。
「あっ、あっあっ、こっ、ガキッああっ!!」
“…千雨さんが、僕ので…”
愛しい女性を抱く腕に直接伝わる震動。それがどう言う事であるか、何度も教えられている。
そして、ネギがそれを感じた次の瞬間、ネギもその時、
頭の中が真っ白になり絞り込まれた下半身から全身に弾ける、
千雨の腕の中、直接つながる温もりの中、その突き抜けて痺れる感覚に流れのままに身を委ねた。
「ネギ、先生、出したのか?」
まだ、その美乳を震わせてはぁはぁ息をしている千雨に尋ねられ、ネギはこくんと頷いた。
「そうか…私の中に、出したのか。
今日は大丈夫な日だけどさ、本当はこれ勢いじゃ済まないからよーく覚えとけ先生なんだから」
(「大丈夫な日」なんて当てにならない事もよーく覚えておいた方がいいでしょう、色んな意味で)
「はい…あれ…」
「ん?」
「千雨さん、あの…」
「ああ、女の場合、初めてあーゆー事するとだ、中で引っ掛かって破れるものがあるって事だ。
女ん中はデリケートだからな、初めてじゃなくても無茶するとケガしたり
初めてでもスポーツなんかでハナから破れてる時もあるみたいだけどな」
「…痛くないんですか?」
「ああ、これがもう七転八倒して悶絶したいぐらいの無茶苦茶な激痛…
な訳ねーだろ、ま、ちょっと引っ掛かったけどさ、つーか、んなもんどーでもよくなるぐらい
無茶苦茶上手過ぎんだよガキがガキの癖に何考えて生きて何考えて何教わってたんだよこのガキがっ」
「あうぅうーっ…」
ネギは、千雨にぐしゅぐしゅと髪の毛をかき回されながらも、
それが、どうしても他人を傷つけ自分が傷付くのを恐れるネギへの千雨の返礼だと言う事も分かっていた。
「あうっ!」
ネギは、にへらっと笑った千雨に、ぎゅっと抱き締められていた。
「ち、千雨さん?」
「なんつーか、あれだ、何か、幸せだなーってさ」
「僕もです」
ネギがにこっと笑い、千雨を抱き締めしぶとく唇を重ね合う。
ネギは、千雨にされるがまま、抱き合ったまま千雨にのし掛かられていた。
「ちょっと、じっとしていて下さいねーネギせんせー」
“ふん、ガキがいいガタイしてやがる。あんだけ鍛えりゃとーぜんか”
唇から段々下に、鎖骨から、乳首を吸われちょっとのけ反って
千雨の背筋がぶるっと来る様な声を上げたネギの前で千雨は鼻で笑う。
乳首から胸板、白い体を唇で弄び、お臍にちょっと悪戯したくなるのを抑える。
それでも余りとろけた所をこのガキに見せたくはないと言うのが千雨の性格だが、
あんまりあんな声を上げられると保証の限りではないと言うのが正直な所だ。
>>294 「ううっ、あっ…千雨さんっ、駄目っ汚いっ!…」
「私は姉さんみたいにデカパイで挟んだり出来ないですからねー、
私のド下手なお口じゃ不満ですかーネギせんせー」
千雨がネギのを口に含み、自分の胸を両手で挟みながらにっと笑い、
ネギの頬が赤くなる。
「ふん、図星か、あの人がマジモードで落としに掛かってそんぐらいしねー訳ねーからな」
“…千雨さんが、僕の…”
「あうっ!」
「うっ!えほっ!!」
「だ、大丈夫ですか千雨さんっ!?つっ!」
慌てて身を起こそうとしたネギが、まだ息を荒げた千雨に再び押し倒される。
そして、片目をつぶった千雨はぐいっと右腕で顔を拭い、
鬼気迫る程の勢いでむしゃぶりついて、柔らかくなったものを再び口に含んだ。
「…でも…渡さない…絶対渡さないんだ姉さんにも誰にも…」
「千雨さん…」
「ふんっ、たった今顔面直撃で思いっ切りぶっかけといて、
ガキのちっこいのがあっつーまにビンビンだぜこのドスケベ」
千雨が不敵な笑みを作って見せた。
「はい、スケベです。だって、こんなきれーでエッチな千雨さんがお相手してくれて、
スケベじゃないともったいないです」
「言いやがったな、じゃあ、とことんエロエロいっていいんだな」
「はいっ」
全く、この無邪気さにはいちいちいらっと来て、そしてそれを楽しんでいる、魅力だと思っている、
そんな自分を千雨は十分自覚していた。
「はああっ!ちっ、千雨さあん」
「情けねぇ声出してんじゃねぇてめぇのそれで私の事散々っ、今更っ、あうっ、ううっ!」
千雨が身を起こして腰を上下し、つなぎ合わせた所を直接刺激して貪りながらも、
その下で仰向けに寝そべったネギの女の子みたいな甲高い声が、
耳から脳みそから下へ下へとそこを強烈に熱く痺れさせる。
千雨が白い喉を反らせ、解いた髪の毛を激しく乱しながら、
自分の真上で綺麗なおっぱいをぷるんぷるんと動かして揺れ動き、喘いでいる。
それを見ているだけで、絞り上げられた所からすぐにでも弾けそうだが、
それはもったいないと、もっと耐えてもっと長く深くとネギは欲張りな自分を自覚する。
“…やっぱり、姉妹なんだなぁ…”
そんなネギのちょっとした頑張りも、ふとそんな事が思い浮かびながら
千雨の段々と甲高く獣じみて来る声を聞いている内に簡単に決壊しそうになる。
教わった通り、あるいは武術の様に呼吸を整え体勢を立て直し何とか少しでも…
「あっ、くうぅぅ…」
「はううっ…」
全ては、意思の及ばぬ怒濤の流れの前にはちっぽけで無意味な事だった。
その代わり、息を荒げてぐったりとくずおれ、貪り尽くしてネギに覆い被さった愛する女性から、
唇から唇にちょっとした愛と祝福の証が送られ、ネギもそれをしっかりと受け止めた。
>>295 「あー、ネギ先生」
戦いすんで陽は暮れて、
ちょこんと座っているネギの前で、やはりシャツに袖を通した千雨が言った。
「責任取らなきゃとか考えてるだろ」
千雨の言葉に、ネギがうつむく。
「それが正しい、当然だ、この長谷川千雨様の初めて奪っておいて只で済むと思うな私はそんな軽い女じゃねぇ。
ここまでやっといてテキトーかましやがったらはっきし言ってぶち殺す。
けどな、テキトーかます奴にそこまでやらせる程私は安くねぇ。
だから、私が選んだ以上、私が選んだ相手にその辺は任せる」
そこまで言って、千雨は、ネギの頬を両手で挟んだ。
「大体だ、こーんな美人姉妹にピチピチの素っ裸で迫られたんだ、
それで逃げられる野郎がいたらそっちの方が ネ申 だよ。
ましてネギ先生みたいなガキ相手に姉妹揃ってそれやっちまったんだ、ホントはそっちの方が犯罪者だしな。
つー訳で、義務でもなんでもねー、そんな風に考えられたらやってらんねー。
そんかわし、今度はキッチリ宣戦布告する、オサルにも本屋にもいいんちょにもだ。
ま、その必要があれば、だけどな。今んトコ先生が知っててくれたらいいさ。
少なくとも私の心はそうだって事、あいつらにも負けないぐらいネギ先生が好き、それが分かったって事。
何せ、私の知ってる世界一の美女から男ブン奪ったんだ、
何が来ようが負ける気しねー、そーゆーこった。
ほら、帰るぞガキ、お守りのオサルが待ってるからな」
「はいっ」
振り返った千雨が不敵に笑い、ネギは、飛び切りの笑顔と共に、差し出された手をしっかりと握った。
−了−
「家鴨雛は月に鳴く」
いかがでしたでしょうか?
猛スピード投下になりましたが、見ての通り反則じみた問題作と言う事になりました。
一応お断りしておきますと、長谷川美晴(旧姓?)は完全オリキャラです。
それをメインに持って来た時点でスレ的にかなりヤバイですし、
それがエロでも大部分となると作品的読者的にも感情移入等、厳しい事になるのですが、
取りあえずここまで見守っていただき本当に感謝です。
あの言葉を知って以来ずっとこの話を考えていたのですが、
この設定で余りリアルにやると収拾の付かない重苦しい話になりかねないと言う事で、
ここまで来るとギャグでしかないと言うぐらいぶっ飛んだキャラ設定にしたりもしました。
長々書くのもなんですので、本作はここまでです。縁があったら又どこかでお会いしましょう。
297 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 00:22:38 ID:mdyYDEuw
圧縮回避
なかなかGJでした。ここ最近は凌辱・調教物が多くて
口直しにはぴったりです。
次の作品を楽しみにしていますね!!
保守ー。
過去何作か投下させていただいたG・Pen上の麗奴です。
この名前自体一つの作品名だった訳ではありますが、何となくペンネームみたいになってまして。
そう言う訳ですが、ちょっとやり残した事があります。
いくつかの過去作には、実は幻の後日談がありました。
と、言うか、単に私が書き漏らしただけなのですが。
幸いこのスレ内の作品ですし、投下も少ないみたいですので、
この機会に加筆の上で保守がてら投下させていただきます。
最初にもう一つお詫びです、エロくなくてすいません。
・「逆まる」
>>98 研ぎ澄まされた刃には、かつての可愛らしさの薄れた、やつれて凄絶な程の美少年が映し出されていた。
床に座ったネギは、「落とし物」の短剣を手にし、その鋭い切っ先を喉に向ける。
そう、これでいい。
明日には刑が執行される。夏休みの魔法世界でも法廷でもその桁外れの実力を見せたネギへの刑罰執行には、
軍当局を中心に最大級の警戒がなされる。無論、ネギにそんなものを煩わせるつもりはない。
このまま生きながらえたとしても、
只のオコジョとして、あるいは何も考える事すら出来なくなって一生を終える事になる。
それなら、ここで終わっても同じ事。
事件が未確定で終われば、記録上だけでも、父の名を汚さずに済む。
英雄と言われた、ネギの生きる目標の全てだったネギの父、ナギ・スプリングフィールド。
先のない身ならば、その尊敬する父の偉業、父の名誉を自らの愚行により傷つけ汚す事が避けられるのならば、
この薄汚れた命一つ、喜んで差し出そう。もう、自分には何も無いのだから。
ネギに迷いはない、筈だった。
座り込んだネギの喉に、切っ先が触れようとする。
「千雨さん」
ネギの目の前に、千雨の怒った顔が広がる。
「****!!」
そして、怒声まで聞こえた様だ。
次の瞬間、ネギの目の前にパッと弾ける。
路上に広がる血の海チョークの人型祭壇の写真冷たい顔。
千雨の顔明日菜の顔このかの顔刹那アーニャネカネクラスのみんな次々と…
「うわあああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
「どうしたあっ!?」
「うるせーぞおっ!!」
看守が駆け付けると、房の中でネギが短剣を振り回し絶叫していた。
>>300 「消えろおっ!消えろっ、消えろ消えろきえろおおおっっっ!!
知らない、僕は知らない、みんななんか知らない、もう、もう関係ない、
みんなだって忘れた筈、ちゃんと、記憶消された筈、会わせる顔なんてないんだあっ!
消えろおおおおっっっ!!!」
「何をしてるかっ!?」
「うるさいぞっ!!」
看守がわらわらと房に踏み込み絶叫するネギに組み付き取り押さえる。
「いやだああぁっっ!!死にたくない逝きたくないオコジョもいやだあっ!
千雨さんアスナさんこのかさんお姉ちゃんアーニャタカミチおじいちゃんカモ君助けて助けて助けて…
嫌だ嫌だ嫌だ助けて助けて助けて死にたくない死にたくない死にたくない…」
全身看守に組み付かれたネギの目の前に、ローブの老人の顔が見えた。
「嫌だ嫌だ嫌だ死にたくない死にたくない死にたくない助けて助けてたす、け、て…」
老人が、ネギの胸から短剣を引き抜く。
「うむ、急の病にて、手配する様に。
…この様な記録を残しておいてはいつの日にか、旧世界との紛争原因にも…
…哀れな…」
靄の中をネギは進んでいた。
「…あ…」
ネギが足を止める。その前に、木の幹に背中を預け足を組んだ千雨が立っていた。
「よう、ネギ先生」
「千雨さん、じゃあ、ここは…」
「ああ、この先が三途の川だ。イギリス人に分かるかな?」
「そうですか、じゃあ僕は…」
「全部見させてもらった…何考えてんだこのクソガキはあっ!?!?!?」
再会早々、ガコンと鉄拳を打ち下ろしてネギの胸倉を掴んで絶叫した千雨は、
ネギがにっこり笑ったその目から涙が溢れるのを見た。
「…アハハ、やっぱり千雨さんだぁ…やっと…やっと会えた…」
「このバカガキ…あんなに、頑張って…てめぇの人生も何もかも台無しにしやがって…
私が…私のせいで…そんな事されて、私、私死んでも死にきれねぇだろ…」
「ごめんなさい。僕は、何も出来なかった自分が、自分が許せなかった。
だから、千雨さんのせいじゃない、だから泣かないで下さい千雨さん…」
「そんだけじゃねぇ、みんな、クラスのあいつらだって…」
「大丈夫です、それは、僕の事はちゃんと最初からいなかった事に…」
>>301 「ふざけんなっ!あんなに、あんなに楽しそうにバカやってたてめぇが、
そんな思い出、あんなキラキラした思い出が空っぽになる、
みんなの、あのノーテンキなあいつらのそんな思い出をみんなみんな無かった事にして、
それで大丈夫、それでいい筈ねぇだろっ!そんだけのもんだったのか先生にとってあいつらはっ!?
それに、そもそもそれが出来ない極めて珍しい体質の奴もいるってな。
見るか?見る義務あるぞ?毎日毎日明るく振る舞って、
誰にも気付かれない様に毎日毎日泣いてるの」
千雨に怒鳴られ、ネギは涙ぐんだ顔を下に向けて首を横に振った。
「バカガキ…ま、説教はここまでだ。私が変に意地張ったってのも多少はあるしな。
全部、見せてもらったぜ。しまいに随分派手に泣き叫んでたじゃねぇか」
「あはは…みっともない所お見せしました」
ネギが後頭部を掻いて笑うと、千雨はうつむいた。
「私は、死にたくなかった…」
「千雨さん?」
「死にたくなかった。
最後の方はヤな事ばっかだったけどさ、それでも、死にたくなかった。
あの変人クラスも、そん中のド変人クラスもちょっとは楽しめて、
ネギ先生と会って、これからだったのに、どうして、痛い、苦しい、辛い、
どうしてこんな事に、どうしてこんな所で、助けて、助けて助けて誰か助けて、ってさ、
それで、もう、こうなったらそんな連中とも誰とも会えない…
私は、死にたくなかった、この歳で、あんな所で、死ぬのは嫌だった。まだまだ、生きたかった…
…だから、いいんだよネギ先生。みっともなくって、いいんだよ。
えらそーな事言って、カッコ付けて笑って死ぬヒーローなんて、私は信用しない」
「僕は…父さんの事を、沢山活躍して英雄って言われた父さんの、僕は…最期に僕は…」
うつむいて首を振るネギを、千雨は静かに見た。
「どっかのオッサンが言ってたな」
「?」
「あいつなら…ナギなら、案外おんなじ事したかも知れない、
女一人のために、そんなバカやったかも知れない、そんな事言ってた気がした…」
「父さんなら…」
「ハズイんだよ、てめぇがんな事言ってるから言わざるを得なくなったじゃねぇかバカガキッ!!」
「あうぅー、ごめんなさい」
「さて、と、先生、形の上では他殺って事だから地縛霊にもならずに
一応あの世の裁きって奴は受けられるみたいだけど?」
「じゃあ、ここでお別れですね。
僕は地獄行きで決まってます。あんなに悪い事一杯したんですから」
「又、私を置いてくのかよ?」
笑って言うネギに、千雨がぼそっと言った。
「え?」
「又、私を一人にするのかよネギ先生…
ずっと、ずっとずっと待ってた、ずっと、ネギ先生が助けに来てくれるの待ってた。
ずっと、ネギ先生が、来てくれるの、待ってた…」
「千雨さん…ごめんなさい…」
>>302 「生きてる間は自分でも気が付かなかったけどさ、ずっと、待ってたんだネギ先生の事…
ネギ先生が、好きだから(ボソッ)」
「千雨さん?」
「一生一度で十分なんだ人生終わってるからって何度も言わすなガキッ!!」
「はうっ、ごめんなさいっ!」
「連れて行って」
「千雨さん、でも…」
「私のせいなんだネギ先生がなんて言おうと私のせいなんだ。
ネギ先生だけ地獄に堕として、私の心に天国なんてどこにもない。
ネギ先生とずっと離れ離れ、これ以上の地獄は、無い…
だからお願い、ネギ先生、ネギ先生と一緒に、もう嫌なんだよ、
一人は嫌なんだネギ先生と離れ離れなんて、もう、嫌なんだ」
「千雨さん…僕もです。僕だって、千雨さんと一緒に、ずっと一緒にいたい。でも…」
ネギが皆まで言う前に、千雨はネギを抱き締めていた。
「置いて、行かないで…」
ネギが、千雨を抱き締め、熱く深く、唇を交わし舌を交える。
「契約、これで、いいんだな?」
千雨の言葉にネギが頷いた。
「たった一人のミニステル、頼りないけどよろしくな」
「相手が閻魔様でも神様でも、僕が、千雨さんの事、今度こそ絶対守り抜く」
「言うじゃねぇかガキ」
千雨が、不安の隠せない顔に笑みを作る。
「こっちじゃ年も取んないみたいだし、モノホンの鬼相手に経験値上げ放題だなネギ先生。
あいつらがこっち来るまで大分ありそうだ、それまで地獄ぶん奪ってネギ・リゾートでもおっ立てて
牛魔王に玉面公主で君臨するか。あいつら来たら力ずくで橋掛けて地獄巡りにご招待だ。
じゃ、行こうかマスター」
「はいっ」
>>303 「ちょおーっと待ったああっ!!」
どちらともなく手を握り、顔を見合わせ不敵な笑みを浮かべて靄の中に消えていく二人の前に、
もう二人の美少女が立ちはだかった。
「だーれか忘れてないかな、ネギ君」
「ハルナさん、朝倉さん」
「お前ら…」
「そこまで道徳ぶっ千切っちゃうんだったらさ、妾の一人や二人セットにしてもお得じゃない?」
「そうそう、私たち、ネギ君あーんな事もこーんな事もしてくれたの、してあげたのとか、
ちょーっと忘れられないよねぇ」
「お前らなぁ…」
ハルナと和美の言葉に、ネギがおどおどと二人と千雨を見比べ、
千雨が拳をにぎってひくひく眉を震わせる。
「ま、魔法世界よりはクリア難しそうだし、連れてって損はないんじゃない?」
「ってなぁ朝倉、大体てめぇどうやってここ来てんだよ、仲良く地縛霊じゃねーのかてめぇは?」
「パパラッチの追跡能力甘く見ちゃいけないよ千雨君」
「説明になってねえっ!」
「で、どうする、ネギ君?さすがにのどか達来るまで待てないしさ…
私も、地獄行き確実だし、正直、一人キツイし…」
ハルナの語尾が段々小さくなる。
「しゃーねーだろ」
つんつんと両手の指先を合わせて千雨の顔色を伺っていたネギに、千雨が言った。
「元はと言えばこれ私の事件に巻き込んでんだ、妻妾同衾でもなんでもやってやろーじゃねぇかっ畜生っ!!」
「さっすが、ちうちゃん太っ腹っ!」
「ラブラブ本妻の余裕だねえっ!」
「るせえっ!」
和美とハルナの言葉に怒鳴り返した千雨が、嘆息して苦笑する。
「じゃっ!」
「お、おいっ!」
和美が、千雨の手を引く。
そこに、みんなの手が重なる。
「新・ネギパーティー…ファイトッ!!」
−この項・了−
>>304 ・「家鴨雛は月で鳴く」
>>296 「あー、いいんちょ」
「千雨さん?」
新学期の教室で、ちょっと珍しいと思いながらあやかが振り返る。
「なんか、こないだうちの姉貴と会ったんだって?」
「ええ、千雨さんも?」
「ああ、元気そうだったな」
「そうですわね、相変わらずお元気で、お美しい」
「まあな」
千雨が、素っ気ないくらいに言う。
「いいんちょのお姉さんもやり手でいい女だって評判だろ」
「それほどでも、ありますわね」
あやかがくすっと笑い、千雨も苦笑した。
あやかは美晴と千雨が姉妹である事を知っている。
只、一度その事を話した時、千雨は余りいい反応を示さなかった。
あやかにも優秀な姉がいる。
あやかの場合、自分も様々に並外れた才覚を持っているためさ程劣等感を覚えると言う事もなく、
姉がしっかりと雪広家の跡取り娘としているからこそ、
自分が比較的思いのままの事をしていると言う自覚も感謝もある。
それでも、千雨の気持ちが分からないでもないので以後余り触れずにいた。
ひらひらと手を振って立ち去る千雨と入れ違いに、こちらもある意味珍しいお呼びが掛かった。
「いいんちょ」
「何ですのアスナさん?」
「ちょっと…参考までに聞くけどさ」
「何ですの?」
「もしも、もしもだよ、あのスーパーウルトラデラックス美女の美晴さんが、
ネギをお婿さんに欲しいとか言い出したらいいんちょってどうするの?」
>>305 「愚問ですわね」
あやかが即座に言い、千雨は足を止めて背後に神経を集中させた。
「それは勿論、この不肖雪広あやか、
全身全霊身命を賭して、美晴様の恋仇として決して恥ずかしき事の無き様、
正々堂々ネギ先生との真実の愛を貫く、それだけの話ですわ」
「だよねー、さっすがいいんちょショタコン一筋っ!」
「だあぁれがショタコンですってええぇぇぇっ!?」
「いいんちょよいいんちょ、他に誰がいるってーのよ?」
「オジン趣味のアスナさんに言われたくありませんわね」
「なんですってえっ!?」
「なんですの!?」
「やれやれー」
「いいんちょ食券5枚」
「アスナに10枚ー」
振り返った千雨が、
いつもの喧噪、いつものいつの間にか現れてあわあわしてる可愛い子供先生を、苦笑を浮かべて眺めていた。
−この項・了−
取りあえず後日談は以上です。
出し遅れ過去作のスレ汚しすいません。
>>305、
>>306 あー、すいません。
「月の家鴨雛」は原案で使ってた名前を間違って使ってしまいました。
トリップは同じですがそう言う事です。
思い立ったが吉日がモットーのG・Pen上の麗奴です。
ここしばらく変なのばかり投下してましたが、今度はスレ的にはまともな筈の新作です。
暴走スピード積みこぼし御免、突貫SS「あの鈴を明日も聴かう」投下開始します。
「お早うございます、まき絵さん」
目を開けると、笑顔のネギが覗き込んでいた。
「んにゃ?」
「なんや?」
「えっと…」
「んー…」
「あれ、ネギ君、えーっと私…」
まき絵が頭を振って周りを見回すと、自分の体が野っ原に大の字に寝転がっていた。
後ろに、石の遺跡が見える。
「霧の中を出歩いたもので、同じ所をぐるぐる回って歩き疲れて寝ていたみたいですね」
にっこり笑ったネギが言う。
「あっ、そっかー…ごめんねネギ君」
「いえ、無事見付かって良かったです。戻りましょうか、お姉ちゃんも待ってます」
優しい笑みを浮かべたネギが皆に背を向ける。
夏美も首を傾げているが、立ち上がったまき絵には何か違和感があった。
この違和感、前にも何かこんな感じがあった様な、頭の隅に引っ掛かっている様なない様な。
「んにゃ…なーんか、すっごく面白い夢見てた気が…」
「…ナギさん…包帯…」
「カッコイーこたろー君…な訳ないか…」
「さあ、行きますよー」
「ご馳走様でした」
テーブルの前に正座した刹那が合掌し、皿を台所に持って行く。
「お粗末様でした、あー、せっちゃんそこ置いといて」
「とんでもない」
「ええからええから今日はうちやから、準備せぇへんと遅れるえ」
「では、そろそろ行きましょうか」
ネギを中心に643号室を出る。
「おはよー」
「おはよーございますネギせんせー」
「お早うございます」
いつもの通学路、駅から学園に向かいながら賑やかな挨拶が交錯する。
>>308 「…さん…いいんちょさん…」
「え、あ、はいっ!?」
ぼーっと頬杖をついていたあやかがハッと我に返る。
「あの、いいんちょさん、第6章66ページを…」
「ああ、ごめんなさい私とした事がどうしましょうネギ先生の前でこの様な失態を…」
「いえ、いいんですよいいんちょさん…」
「どーしたいいんちょ?」
「夏休みボケー?」
実際珍しい失態に、クラスの中からもヤジが飛ぶ。
「いいんちょさん、色々大変ですからね」
「むむーっ…」
そのネギの笑顔を、まき絵が注視していた。
あれからずっと感じている違和感。その一端がここにある様な気がする。
しかし、その一端が、このネギの笑顔から決して消えない僅かなかげりである事を
バカピンクが理論化して理解するのは難しかった。
「いえ…」
こほんと咳払いしてあやかが立ち上がる。
大変?そんな事は無い。
すっくと立ち上がったあやかが見事な発音を披露する。
新学期の始まりにしては、むしろ平穏過ぎる程だ。
「それから、一学期に預かったレポートお返ししますね」
「はーい」
ネギがとんとんと教卓の上でレポートを揃え、皆の返事を聞いてから一人一人レポートを返していく。
「どうだったー美砂ー?」
「いやー、あはは…」
「はい、…春日美空さーん」
「はいっす…」
ガシガシガシガシ
「涼風」で体を洗い、髪の毛を洗い終わったネギがシャワーを浴びていた。
「あれ、ネギ君?」
「はい」
ネギが振り返ると、クラスのみんなの姿があった。
シャワーコーナーを出たネギは、ぺこりと頭を下げて裸女の群れ、
それも飛び切りの美少女集団をするすると通りぬけて脱衣所に向かった。
>>309 「行ってきまーす」
「おはよーございまーす」
「きりーつれーい」
「はい、次美空さん」
「さよーならー」
「ただいまー」
「おかえりー」
「いただきまーす」
「ごちそーさまー」
「お休みなさい」
平穏な日常が続いていた。
平穏な日常の平穏な放課後、この日も、ネギは一日のお仕事を終えて部屋に戻り、
このかの美味しい手料理をいただいてお風呂に入って布団に潜り込んだ。
日付が変わってから、ロフトの布団を出たネギは、ベッドの上でぼーっと正座をしていた。
そして、もう一度立ち上がり、梯子を下りる。
そのネギと互いに背を向け合った刹那の目は薄く開き、決して代わりは務まらない事を痛感する。
僅かな音と共に、ネギは部屋を出る。
大きな鈴の髪飾りを取り出し、髪の毛をツインテールに束ねる。
色違いのカラーコンタクトを入れる。
クギバットとサバイバルナイフは必要ない。
ふらりと部屋を出て、夜の空気を吸いながら一回りして戻って来る。
この際、見付かったらその時はその時、反応を見てやりたいと言う思いすらある。
しかし、幸いにもと言うべきか、誰にも見とがめられなかった。
部屋に戻り、鏡の前に立つ。
「…だよねー、千雨ちゃん♪…
…な、訳ねぇよな、はは…」
「何を、してるんですか?」
ぎょっとして振り返った千雨は、その目の前の光景、表情、体の震えに、最悪の事態を察知した。
「何を、してるんですか、千雨さん?」
「ああ、これ?あれだ、なんつーかその、気晴らしっつーかほら、な…」
「…バカにするなああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!」
「言霊!?」
刹那が瞬時に飛び出す。
「せっちゃんっ!?」
刹那の羽の中で、木乃香も真剣な声で言う。
>>310 全て滅びよと言わんばかりの、荒々しく、哀しい声だった。
「わ、悪かったっ!私が悪かった、ネギ先生の、ネギ先生思いきり抉った。
な、分かってる、悪かったの分かる、だから…」
「あいつも、アスナさんも、みんな、みんなみんなバカにして…」
「いや、マテ…」
「みんなみんなみんな…千雨さんまでえええっっっ!!!」
ネギの黒い拳は、姿見を貫通していた。
「…どうして、よけなかったんですか?」
「私なんかに避けられるタマかよあんたの戦車二台分パンチが。
それに、体が動かなかったっつーか、私も、ぶん殴られて当然の事したし…」
「死んで、ましたよ」
「先生が、私の事、生徒の事、殺したりするかよ。
それより、ヤバイんじゃねぇか?」
「はぁ、はぁ、はぁ…こっちの方がマジ死ぬかと思った…世界樹か…」
力ずくで杖に乗せられ、魔法障壁を前面に窓を突き破り超高速で向かった先は、
世界樹の根元だった。
「つっ…」
「ネギ先生、大丈夫…」
ネギが小さく光るものを引き抜き、腕から一筋血が流れていた。
「こんな事のために…僕だってあんな辛い思いして、頑張って…こんな事のために…」
「分かってる」
「なのに、それなのに、みんな、あいつも、アスナさんも…
アスナさんも、知らない間にあいつと…」
「それは、ほら、一般人もいた訳だしさ、神楽坂は神楽坂なりに、
自分のせいで、自分が理由でみんな巻き込んだって責任感じて、それで…
ああ、とにかく、いい加減これ外すな、うざいだろ…」
「僕が…僕が、弱いから、僕が子供だから頼りないから情けないから…
だから、だからあいつも、アスナさんも、みんな僕の事、誰も…」
「なっさけないわねー」
涙を堪えていたネギが、ぎょっとしてそちらを見た。
「ホント、バッカじゃないの?
そんな過ぎた事いつまでもグジグジと、そんなだからガキだって言ってんの」
「…何してるんですか千雨さん?」
ネギが問いかけるその声は、それだけでも血が噴き出しそうな切れ味。
身震いしそうになったが、千雨はひるまなかった。
「なんでもかんでも一人で抱え込んであんた結局だーれも信じてない。
そんなだから大切な女の子一人、さっさと愛想尽かされちゃうんでしょ」
「…怒り、ますよ…」
>>311 「ふんっ、お子ちゃまが怒ったらどうだって言うのよ?
ほら、やってみなさいよ、バ、カ、ネ、ギ」
世界樹の枝と言う枝、葉と言う葉が、その下一面に広がる下草が、揺れた。
嵐が、渦巻いた。
「それで、終わり?つっ…」
身に着けていた衣服全てが端切れと化し、剥き出しになった乳房に吸い付かれた千雨が、
ぐっと押し付けられる歯の感触にうめき声を上げる。
「んっ、んんっ、んっ…」
千雨のうめき声も何も、とにかく、ネギは千雨の膨らみにむしゃぶりついていた。
「…ニセ、モノ…バカニシテ…」
チラッと一番大事な所に目を向けたネギの頭から、
隅っこの理性にちょっとはよぎっていた悪いかなと言うのが瞬時に吹っ飛んだ。
「んんっ!」
一番大事な所を乱暴に触れられ、千雨は悲鳴を上げそうになった。
ネギは、かちゃかちゃとズボンを下ろしていた。
あの日からずっとぶつけたくてたまらなかったものが形になった様だ、
元々器用で繊細なネギの指が、千雨のそこを蹂躙し、早々に行き先を探り当てる。
千雨の裸体を目の当たりにし、自分の身の下に押さえ付け、
さっきからズボンの中で激しくなる一方だった熱さと痛み、
僅かな知識と共にネギは突き動かされるままにそうしていた。
大の字に寝転がった千雨の両足の間に、ネギはぺたんと座っていた。
どろりとした液体が、幾筋もの赤いものを交えてあふれ出ている。
「あっ、あ、あ…」
ぱくぱくと口を動かすネギの前で、千雨は髪飾りとコンタクトを外す。
「あ、あ…んっ!」
千雨が、ネギに飛び付いて、唇を奪った。
「んっ、んんっ、んんんっ」
押し倒されたネギの、目の前には、長谷川千雨がいた。
「さー、この始末どう付けてくれるんですかね?天才エロ教師さんよ」
「あうっ」
「ふんっ、さっきまであんなビンビンにぶち破ってた癖に、正気に戻ったらあっつーまにこれかよ。
結局、一歩引いてるだけだろ。欲しがる事も求める事も抱く事も、みんな諦めて結局てめぇ一人だ。
そんな奴誰が信用するかよ。ここまでやっといて、逃がさないぞ、ネギ先生」
「はい」
ネギは、覚悟を決めたかの様に言う。
「そうだよこのごーかん魔。そうだな、あんたへの罰は…私を抱いてみろ」
「え?」
「そうだよ、例えてめぇの体は罰を受けても心のどこかじゃしんしんそーしつなんて思ってる、
そんな事させねぇよ。ネギ・スプリングフィールドが腹くくって責任もって、
その情けないモンで女一人、長谷川千雨をネギ・スプリングフィールドが抱いてみろよ、
それでネギ・スプリングフィールドがその後決めてみろよ」
>>312 「いいんですか?」
ネギが少しムッとした様な口調で言い、千雨もぐっとネギを見る。
カチンと二人の前歯がぶつかり合い、再びネギが千雨を押し倒した。
「柔らかくて…ぷるぷるしてる…べたべたしたるけど…」
「てめぇのツバだ、我慢しろ。ふんっ、よーやくこの長谷川千雨様の美乳をてめぇで味わう気んなったか」
「きれーです、千雨さんのおっぱい」
ネギは、ぽーっとした表情で千雨の可愛らしい乳首をちゅうちゅう吸い続ける。
「それで、こっちは…」
「んっ、いいか、女のここは敏感過ぎるんだよ、あんまし急に中心攻めまくっても痛いだけだ。だから…」
「ああ、周りから静かに触るんですね」
「あ、ああ…んん…んんっ…」
「あの…千雨さん…」
優しい手触りを続ける内に、ネギは、いつしか千雨の息づかいがやたらと荒くなっている事に気付く。
「ビビリの癖に才能はスーパーAクラスかよ…いいんだよ、ほらっ」
「あっ…」
「さっきてめぇが出したのじゃねーぞ、奥の方から私の体がぬるぬる出して、
気持ちよくなって来たらこーやって男を受け容れる準備すんだ」
「は、はい」
「そうだ、よ…いいっ!?いっ、あ…」
「千雨さん、さっきから、ここが気持ちよさそうだったから」
「あ、ああ、そうだ、ここが一番いいんだ、てめぇが器用なのよーく分かったから、
そろそろてめぇもいってみようか」
じゃないと指だけでマジ失神と言う語尾を呑み込み、千雨がうわずった声で言う。
「んっ、ん…」
「あの、大丈夫ですか、千雨さん?」
「ああ、さっき、ちょっと乱暴過ぎたからな…」
「ごめんなさい…」
「いいから、あっ…」
「あっ、僕、勝手に…千雨さんと繋がって千雨さんの中が、あっ、気持ち、い、あっ…」
「ふん、まるで女の子だな、キモイ声出しやがって、いや、いい感じだから気にすんな。
むしろそう言うのが好きな…てっ、あっ、おいガキあっ、ああっ…」
「あっ、千雨さん、千雨さん僕っ、僕また千雨さんっ」
「いい、いいっ、ガキ、ネギ、先生、ネギ先生いいっ、あっ、ああああっ…」
>>313 母なる世界樹の下で、一組の若い男女、と、言うかどちらとも余りに幼い男女が、
共に熱く息を荒げ、互いの体温を確かめ合っていた。
千雨が、きゅっとネギを抱き締める。
「僕が…千雨さんを…」
「ああ、確かに、受け取ったよネギ先生」
「はい…あの…」
「ん?」
「あの…お願い、していいですか?」
「なんだ?」
「いえ、やっぱりいいです」
「おい、何だよそれ気になるだろ、今更隠し事かよ?」
「いえ、でも、やっぱりこれは…」
「言ってみろ」
ズンと迫る千雨に、ネギは叶わなかった。
ごにょごにょと口を動かすネギの前で、千雨は髪の毛を鈴の髪飾りでツインテールに束ね、カラコンを入れた。
「…うっ、う、うっ…うわあぁああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーんんんっっっ!!
アスナさあぁーーーーーーーーーんんんんっっっっっ!!!」
胸に顔を埋め号泣するネギの髪を撫で続ける千雨の頬に、一筋熱いものが伝い落ちていた。
「よう、色男」
白々とし始めた空の下、女子寮へと街を歩くネギが足を止めた。
「コタロー君…ちょっと稽古、いや、決闘、してくれるかな?」
目を見開いた小太郎が、ニッと犬歯を見せた。
「おおっし!ヘロヘロの腑抜け野郎毎日ドツキ倒すのもいい加減イジメじみて嫌気差してたトコや。
女の匂いぷんぷんさせてる奴に一片も負ける気せぇへんわ」
「学園祭で、コタロー君が夕映さんに言われた事の意味、教えてあげるよ」
再び平穏な一日が始まり、平穏な授業が始まり、平穏に下校して平穏な一日が終わる。
「よう」
フードを被ったローブ姿で進むネギに、朝靄に隠れながら建物に背中を預けた小太郎が声を掛ける。
「行くんだろ、てめぇのお姫様取り返しに」
「わっくわくするなぁ、こりゃ腕の奮い放題実戦経験の積み放題、武者震いやで勘違いするなや」
「コタロー君、千雨さん」
「ネギくーん」
「このかさんに、刹那さんっ」
「うち、うちな、アスナの思い大事にしよう思うて、
アスナが守ってくれた、だから自分の事を大切に、そう思ってた…
…でも、やっぱりあかんかったみたい。守られてばかりなんて、やっぱり嫌やわ」
にこっと泣き笑いする木乃香の隣で刹那が頷く。
>>314 「で、ござるな」
「アルヨー」
「パパラッチの目はごまかせないよネギ君♪」
「そーゆー事」
「ハルナさんのどかさん夕映さんっ!」
「いきなしゲームオーバーでした終わってました仲間一人減ってましたじゃ納得いかないでしょやっぱ。
それにさ、この娘たちにさ、いない人間、幻と闘えって、しかもそれが命の恩人。
そんな辛い恋はさせられない訳よ。やっぱり自分らできっちりケリ付けないと」
「そ、キッチリ決着付けないとね」
「ってゆーなさんまき絵さん亜子さんアキラさんっ!?」
「夏美姉ちゃんっ!?」
「いやー、これ才能って言うのか血筋なのかさ、なーんか変な記憶がチラチラしてたんだよねー。
で、しまいに、カグラザカアスナって誰ってお父さん小一時間問い詰めた訳。
ま、みんなも似たり寄ったりだったみたいだけどね。
ばっちり、思い出して来たよ。ハッキリ言ってかなりの部分私らのわがままのせいだった訳だし、
それより何より、アスナ一人にいいカッコさせられない、そんなので私たち、
アスナ一人でそんな事されて、それで終わったり出来ない私たち」
「ネギ先生」
「いいんちょさんもっ!?」
「ええ」
ネギに向けられたその眼差しは、真剣そのものだった。
「事情は伺いました」
「あー、ごめんネギ君、関節系で小一時間ぐらい責められてさ」
裕奈が後頭部を掻いて言う。
「しっかりと思い出させていただきました。
ネギ先生、今回も、3‐Aの、アスナさんの事で今回も置いてけぼりと言うのは、
この雪広あやか、もう、委員長の名が何と言おうが、もう、雪広あやかがもう許せない…」
「駄目ですっ!」
ネギは絶叫していた。
「あれから、彼らの一味の騒動で魔法世界自体が大混乱、国交断絶完全渡航禁止命令、
それを破って今ゲートを抜けたりしたら、今度こそ捏造抜きでよくて動物普通に死刑のお尋ね者。
そんな事、そんな事僕の生徒にさせる訳にはいかない。
アスナさんは僕が、僕が必ず…」
千雨が、ガコンとネギに拳を振り下ろす。
「そんなうまく行く訳ねぇだろ、てめぇ、刺し違えてでも、なんだろ?
そしたら今のてめぇとおんなじ思い、今度は神楽坂にもみんなにもさせるつもりか、あ?」
「むーっ…」
一斉に突き刺さる視線に、ネギがたじっとなる。
「相変わらずやかましい事だ」
「マスター」
エヴァの隣で茶々丸がぺこりと給仕の礼をする。
>>315 「名誉顧問」
「ん?な、なんだ?」
ネギからの意外な呼びかけに、エヴァが一瞬たじろぐ。
「名誉顧問、いいんちょさんと、それからゆーなさん達、お願いできますか?」
「おい、次のゲートまでに間に合わせるとなると、致死率99%の修行になるぞ」
「100パーじゃないんだよね?このまんま付いて行ったらまた、迷惑になるだけ今度は100パー死ぬ」
裕奈がずいと迫り、エヴァが不敵な笑みを浮かべる。
「付いて来い、仮契約は後でいいだろ」
エヴァがぞろぞろと新規メンバーを連行していく。
「さあて、ネギ先生、ネギ王子のお姫様、迎えに行くか。
今度こそ一人前の男としてな」
「あ、あの、千雨さん、その事…」
不敵に笑う千雨の前で、ネギが両手の人差し指をちょんちょん触れさせながら口ごもる。
「ああ、今回の神楽坂の事は、私からもこってり、いや、一発ぶん殴らないと気が済まないからな。
要はそれからだ、貸し借り無しんなったら誰がお姫様か、キッチリ決めさせてもらう。
それまではお預け、イーブン、そーゆーこった、な」
「はい」
「ほらほら、そこ何してんね、今まで腐ってたその性根、次のゲートまでキッチリたたき直したるさかいな」
「こないだ僕に負けたばっかりでまだそんな事言ってるー」
「アホッ、誰が負けた言うんや?」
「だって絶対有効打十発以上多かったでしょ」
「あれは」…
「また油断?」
「おーし、ケリ付けたるわっ!」
「いいよっ!」
「朝っぱらから町中で軍事演習始める気かてめぇらあっ!!」
叫んだ後、肩で息しながら千雨が木乃香、刹那を見る。
くすっと笑った二人を見て、千雨もばつ悪そうに肩をすくめ笑みを浮かべる。
そちらをチラッと見て、ネギが天を仰いだ。
“…薄っぺらなんかじゃない…絶対に取り返して、取り消させる。
だから、待ってて下さい、またみんなと一緒に、アスナさん…”
バシーンと背中に激痛が走り、ネギが小太郎を追い掛けるのを
千雨も、他のメンバーも嘆息しながら苦笑して眺めていた。
これから長い、辛い戦いが始まる、その前の一時。
だが、このみんなと一緒なら、きっと大丈夫。そう信じて。
−了−
直感の赴くまま文章の行き着くままの完全即興突貫で突っ込んでみました。
縁がありましたら又どこかでお会いしましょう。
相変わらず原作設定無視な感はあるけど
こういうダークストーリーは好きだあああ
次も期待してます
朝起きたら、ちづ姉が私の顔を覗き込んでいた。
「おはよう、夏美。起こしちゃったわね」
ちづ姉の手には筆。枕もとには小瓶。顔のまわりがなんだかべたべたする。
「……おはよう。何してたの?」
べたべたするほっぺたを指で掻くと、白く濁った液体がこびり付いていた。
嫌な予感がしてちづ姉に聞いたけど、笑ってばかりで答えてくれなかった。
それどころか私の顎を押さえて、べたべたするモノがついている筆で私の
唇をなぞる。
「ひゃぷ……止めてよぉ、何これ…」
「練乳よ」
真顔でちづ姉が教えてくれた。
直感でわかる。嘘だ。確かに白くてベタベタしているけど、苦いしちょっと色が薄い。
「練乳なのよ」
べたべた。ぺたぺた。筆がくすぐったい。そばかすの上や、抵抗する指先に遠慮なく
自称練乳が塗りたくられる。
「止めてよぉ、朝から、何で練乳何か…ひゃんっ!」
臭くて苦くてべたべたする練乳をたっぷり塗りたくられて、私が泣きそうになると、ちづ姉は
ようやく解放してくれた。
「うぅ……何だったんだろう…」
ねっとりこびりついた練乳っぽい何かを指で掬って舐めてみる。やっぱり苦い。
指ではうまく落ちなかったから、洗面所で顔を洗う事にする。通りがかった人が
皆ぎょっとして振り返る。うぅ、恥ずかしいよぉ……。
とにかく、顔を洗ってちづ姉に文句を言ったら、シュウチプレイセイコウと訳の分らない
事を言ってガッツポーズを決めていた。
結局あの練乳は何だったんだろう
なんかワロタw
320 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:03:17 ID:1ikZujFG
減数分裂による遺伝子だって教えてあげたい
>>318 ちづ姉とコタがにゃんにゃん→コタの白いのを瓶に保存→寝てる夏美に白いのを塗りたくる
こうですか?
保守
323 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 12:49:07 ID:Sz9P4ocb
大人エヴァ様の母乳プレイなんてのが見たいぜ
325 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 04:41:21 ID:aQsTZW9Q
age
hosyu
えー、「黒ネギぼうず」です、他スレで「魔法先生ネギま!」とのクロスオーバーエロパロやってます。
やってる内に、こっちの方が向いてるネタが浮かびましたので、ちょっと投下させてもらいます。
まずは、訳分かんないカオスなパロで始まる不条理劇、暫しご観覧下さい。
と、言うか、こちら向きと言っておいて、全四話の内前半二話をエロ前準備に費やすと言うふざけた代物ですが、
それでもお付き合いいただけたら幸いです。多分連日投下可能だと思います。
では、今回の投下、入ります。
世界的大政変があった後の2003年秋、
「ふーん、迷子の迷子の子猫ちゃんが見付かったんだ。カルガモのお引っ越しねぇ」
ある晴れた昼下がりの麻帆良学園3‐A教室で、神楽坂明日菜が新聞を開いて嘆息した。
「あいもかわらずけっこうずくめの新聞ばかりね、
この世から悪が消えてしまったとでもいうのかしら?バカにしてる」
「あ、雷、あの木割れましたね」
「雨ですお嬢様。こう言うのを滝の様な雨って言うんですね」
「ヒョウや、ダチョウの卵ぐらいあるなぁ」
「なんなのよおぉぉぉぉっっっっっ!!!」
「それってやっぱり総統様のお陰なのかなぁ」
笑い目で青筋浮かべて絶叫する明日菜の脇で佐々木まき絵が言った。
「総統閣下…科学も魔法も超えた絶対能力者にして絶対権力者…理論の敗北です…」
葉加瀬聡美がふーっと嘆息する。
今、世界は「総統」の支配下にあった。
中でも、直轄地である事を宣言された日本においては、
「総統立法」を最高法規とする日本国憲法変更、
総統が兼務する最高大法官があらゆる裁判について自ら確定判決を下し、裁判所の確定判決を変更し、
最高裁判決への再上告を受理し再審理する権限を持っている事が宣言され事実上実行されていた。
「まあ、あの人がいるんじゃ悪い事は出来ないからねぇ」
明石裕奈が言う。
「幸いにもと言うべきか、基本的には理性的で政治的判断力もまともですから世の中は良くなっています。
治安は概ね安定し金の流れ資源の流れも適正化されて…」
刹那が言う。
「その代わり変態だけどね」
明日菜がぼそっと言った。
「声大きいってアスナ」
亜子がきょろきょろ見回して言う。
「いいでしょ別に、フツーの言論の自由は保障するって言ってんだから。
いきなし日本は直轄地とか言い出して亭主関白基本法とか結婚年齢の大幅引き下げとか
夫婦同姓に同性結婚に十人まで一夫多妻容認って、何で逆は無い訳?」
「オジサマハーレムでも作りたかったんアスナ?」
「訳分かんないって言ってるの!」
「確かに、99.9%の理性に0.1%の趣味と言われていますからね」
刹那が苦笑いして言った。
>>327 「趣味以外は大体いい事してるからねー。
それで戦争はなくなって凶悪犯罪者はほとんどいなくなって世界で七割方犯罪はなくなった訳だけどさ…」
朝倉和美が頭の後ろで手を組んで言う。やや投げ槍な口調だ。
「あ、携帯ニュース…新しい総統立法だ」
椎名桜子の言葉に、皆が一斉に携帯を見る。
「えーと…治安上の要請により…危険分子対策として…亜人管理法改正…
…亜人、半妖の類は明明後日午前零時をもって特別不法入国者と見なし、強制収容所収容、又は、国外、追放?」
何人かの眼差しが一人に向けられる。
「何よそれ?」
肩を震わせる明日菜の声音は、しんと冷たいものになった。拳は机にめり込んでいた。
「行って来る」
「どこにですかっ!?」
ネギが慌てて明日菜の前に立つ。
「決まってるでしょ!あの総統って奴、ぶっ飛ばしてでもこんな事やめさせるって!」
「無理ですっ!!」
ネギが絶叫した。
「無理ってあんた、このまま…」
「総統は、異常な的中率の予言者としてテレビで注目されて、
瞬時に無人島を十個沈めて世界に宣戦布告しました。
超大国のトップを公開処刑し第七艦隊を海の藻屑とし、形振り構わず投入された特殊部隊と魔法大隊は
半数がその場で首を刎ねられ半数は味方同士で殺し合い、
これ見よがしに砂漠のど真ん中にテントを張ったらデイジーカッター、
クルージングに出た所に水素爆弾を落とされてもけろりとして
トドメに死んだ人間を含む全ての損害を回復して見せた。
だから、協会も魔法本国も総統に完全な服従を誓ってる。
どうにも、ならないんです…」
「どうにもならないって、そしたらあんたこのまま…
じゃあ、取りあえずどっかに…」
「日本警察もFBIもインターポールも、指名手配リストが真っ白だって事分かってる?
どこに、誰がいるのか何やってるのか、誰がどう言う人間なのか、その気になればみんな…」
明日菜に睨み付けられた和美は、下を向いていた。
「いややあっ!」
教室に悲鳴が響いた。見るまでもなかった。
「いややあっ!!嫌や嫌やあっそんなの嫌やああっ!!」
「とにかく、決定権があるのが総統でも、長さんとか学園長先生とか、
協会の上の人なら話ぐらいは出来る筈です。何とか誤解を…」
「ちょい待って」
ネギの言葉をハルナが遮る。
「何か送信する方でトラブルあったみたいだね、続きが来てる。
えーと、特別在留許可条件?…」
>>328 「小太郎さん」
麻帆良の街を当てどなく歩いている小太郎、機嫌がよろしい筈がなかった。
だが、不機嫌と言うより虚しさだった。
そんな小太郎に声が掛けられた。
「ん?」
女の声、自分を敬語で呼ぶ、それも年上の女と言えば心当たりは皆無に等しい。
その例外中の例外で知っている相手なのだから声だけでもすぐに分かる。
「何や、お前か?」
「ちょっと、いいですか?」
「ん、何や?又、なんか技で引っ掛かったんか?」
「そんな事言ってる場合じゃ…とにかく、来て下さい」
小太郎は手をとられずんずんと引っ張られて行った。
ほんの触りですが、第一話の投下終了です。
続きは折を見て近い内に
乙!コタ×???になるのかな?
ちょwwこっち覗いたら降臨してるwwww
あー、「黒ネギぼうず」です。
まずはお断りです。前回予告よりも後半パートの話数が増えるかもしれません。
いい加減な話ですいません。
では、
>>327からスタートの新作「姉ちゃんは俺の」
第二話投下、入ります。
>>329 洒落た街並みを見下ろせる世界樹広場の柵の前で、
小太郎は腕を交差させて深呼吸する佐倉愛衣を前にぽりぽりと後頭部を掻いていた。
「あのっ、小太郎さんっ!」
「何やねん?」
異様に気負い立ってる愛衣に、最早何もかもどうでも良くなりつつあった小太郎が気の抜けた返答をする。
「私と、結婚して下さい」
小太郎は、まじまじと、ひたすらまじまじと愛衣を見る。
その小太郎を、愛衣はしっかりと見返す。
「あー、えっと、結婚てあれか?つまりそのあれ、
総統だかが天下とってから、ガキでも出来る様になったちゅう」
愛衣がこっくり頷く。
「出来る様になったんはいいけど、何で俺とお前が結婚ちゅう話になってるんや?」
「小太郎さん、小太郎さんも知ってるでしょう?
このまま行ったら小太郎さんも…」
「ああ、あの件か?」
小太郎がうるさそうに言った。
「あんなモンどうにでも…」
「なりませんよ!魔法世界でも賞金稼ぎと言う職種は全員休業、あと十年天下が続けば確実に絶滅します。
何を思ってか日本国内の、その、亜人は第一種の強制収容か国外追放と言う事ですから無事では済みません。
でも、人間の日本人と結婚すれば原則特別在留許可が出る事になります」
>>332 「それは聞いてるけど、だからちゅうてわざわざ俺と結婚するって…」
「私は小太郎さんが好きです」
愛衣は一気に言った。
「あの時から…私は、ずっと小太郎さんの事が好きでした。
時々一緒に修行して、男らしくて本当は優しくて、その気持ち、大きくなっても変わったりしない。
このままだと、二度と会えなくなるかも知れない。それなら私…」
「あー、ちょっと待て、お前がマジなんはよーく分かった。
けど、結婚やで結婚、一応誰でも出来る様にはなったけど、
そん代わしあんましいい加減な事したらこれも偉い事になるて聞いてるで」
「…小太郎さんなら…私、いい加減な気持ちなんかじゃない。
小太郎さんは、私と、嫌ですか?」
「いや、そうは言うてない、ちゅうかお前いい女思うてるしな。
けど、まあなんちゅうか急な話やし、ちゃんと返事するから今日は待ってな」
「はい。でも、時間がありません。その事だけは忘れないで下さい」
「ああ、分かってる」
小太郎の背中が、ひらひらと手を振って離れていく。
それを見ながら、愛衣の足腰がふにゃーっと砕けた。
「うーん、先手は佐倉愛衣かぁ、やっぱりねぇ」
茂みの中で、早乙女ハルナがのどか、夕映をバックにうんうん頷いていた。
「分かってたのハルナ?」
のどかの問いに、ハルナがにいっと笑みを浮かべる。
そして、メモ帳に何かを書き付ける。
千鶴>小太郎
いいんちょ=小太郎
夏美=小太郎
愛衣<小太郎
「?」
のどかが首を傾げ夕映が頷く。
「聞いた話だと、小太郎君は那波さんに負い目がある。
助けてもらった上にケガまでさせたってね。
そうじゃなくっても精神年齢がまるで大人と子供。
いいんちょと夏美は小太郎君と喧嘩友達みたいなモンだからね。
逆に、今更そっから先にはなかなか意識が進まない。
で、佐倉愛衣ちゃん。
ファーストコンタクトからラブ臭ぷんぷんだったしねー、
あの娘は最初っから尊敬って言うか憧れって言うかそーゆーのがあった。
そう言うのあると、ドキドキ恋愛モード自覚し易いんだよねーのどか」
「あーうー」
小太郎と愛衣の本当のファースト・コンタクトを知らないハルナが、
のどかの頭をガクガクと揺らしながら言った。
>>333 「むっ」
その動きを止めたハルナの眼鏡がキランと光る。
「ターゲット、移動開始、付けるよ」
「あうあう」
「全く…」
「これは…ほうほう、もう一人イコールがいましたか…」
黙々と商店街まで戻って来た来た小太郎の前を、数人のお姉様がざっと塞いだ。
「よっ、小太郎君」
でこぴんメンバーの中心で、美砂が言った。
「ああ、何や美砂姉ちゃんか」
美砂にドンと肘鉄を食らった円がふらりと前に出る。
「おう、くぎみー姉ちゃんいたんか」
「くぎみー言うなっ!」
「で、どないしてん?」
「うん、ちょっと練習の帰りでさ、これからちょっとご飯なんだけど一緒にどう?」
「ん?飯か?」
「ここであったが百年目、円がご馳走してくれるってさ」
「美砂、日本語変やで」
「そうか、じゃあお言葉に甘えさせてもらうか」
小太郎が言う。何となく、部屋に帰りたくない気分もあった。
そんな小太郎の前で、円がこっくり頷く。
そして、歩き出す。
一同が店の前に立つ。
「あ、ごめんまどかわたしきゅうようおもいだした」
「ほにゃらば私もー♪」
「うちもー」
「ちょっ、話が…」
「頑張んなくぎみー」
「くぎみー言うなあっ!」
「じゃ」
美砂が手を挙げ、三人はそそくさと去って行く。
「な、何やねん?」
「入ろっか」
「あ、ああ…」
>>334 「大丈夫コタロー君っ!」
テーブル席でどんどんと胸を叩く小太郎に、円が水を渡して背中をさする。
「飯食うてる時に、いきなり変な事言うからやっ!」
「変かな?」
円が真面目な口調で言った。
「だんまりしてると思うたらいきなし結婚しようって、変やろ明らかに」
「変かな?」
円がもう一度真面目に、小太郎の目を見て言うと、小太郎は言葉に詰まった。
「大体あれや、円姉ちゃんがほれとったのはあれ、オオガミコジローとか言うスカした兄ちゃんやろ?」
「オオガミコジローは目の前にいるでしょ?」
「まあ、それはそうやけど、別人やろ明らかに」
「でも、中の人はおんなじなんでしょ?」
「妙な言い方するなて」
「どうして、急にこんな事言い出したか、分かってるよね?」
「…ああ…」
小太郎が、牛丼をテーブルに置いてもう一度持った割り箸をからんと置く。
「けど、俺の事心配してくれるのは有り難いけど、結婚するのは円姉ちゃんやで。
円姉ちゃん、それでもいいんか?俺なんかと結婚するて…」
「自信持っていいよ」
円はにっこり笑った。
「ガキでちょっとバカっぽいトコあるけど、あるけどさ、
それでも今時珍しい硬派でよくも悪くも一本気。力持ちで根は優しくて、私は好きだよ小太郎君の事」
「それと結婚とは話は別やろ」
「ま、フツーはね。でもさ、フツーじゃないんだしここで後悔するよりずっといい」
真剣な眼差しの円に言われると、小太郎も返す言葉に詰まる。
それは、どんな武人にも勝る、斬られる様な迫力は、円が本気である事をひしひしと感じさせる。
「ま、待て、ちょっと待ってくれ。
急な話やし、その、結婚言うたらくぎみー姉ちゃんにも大変な事やし…
ちょっとだけ待ってな、ちゃんと答えるさかい」
「くぎみー言うな。うん、分かってる」
円は、あえてまぶしいぐらいの極上の笑顔で答えた。
「マジ?」
近くのカウンター席で、髪の長いスケバンがベレーの女流漫画家に言った。
「うん、あの武道会の佐倉愛衣、あの娘が先にプロポーズ掛けてる」
「うわぁ、あの娘結構可愛いでしょ、どっちかってと大人しい守ってあげたい系でさぁ…」
「やっぱ男の子ってそう言うのに弱いんかなぁ」
「円、ピンチだにゃあ」
ドンとお冷やのコップがテーブルを叩いた。
「そこ、聞こえてる」
既に小太郎は手を振って店を出た後だった。
>>335 「ただ今」
「お帰りなさい」
小太郎が、夕飯は済ませて来ると連絡を入れておいた夜の女子寮665号室に戻る。
いつも通り千鶴の優しい返答が聞こえる。
「お帰り、小太郎君」
「お帰りなさい」
「ああ」
にっこり笑って出迎える夏美、平静なあやかに小太郎がヒラヒラ手を振ってすれ違う。
二人の少女は、互いに僅かにかげりの差す友人の顔を見ていた。
「あら…小太郎君」
翌朝、チラシを手にした千鶴がこれから登校しようと言う小太郎に言った。
「ん?」
「今日はご飯までに帰って来てね」
「あ、ああ…」
「何とかなりそうなんですか?」
朝のHRが終わった後、ネギは、夏の間に嫌でも「こちら側」にしっかり関わったアキラに尋ねられていた。
「学園長先生や西の長が何とか総統とコンタクトを取ろうとしてるみたい。
あの人、変な事する事もあるけど頭もいいし大体良心的だから話せば分かるだろうって」
「でも時間が…」
ひそひそと話を続けるアキラの言葉にネギが小さく頷く。
「もし、時間切れなんて事になったら…ゆーな、本気になってるし」
「こっちもそうです。このままだとアスナさんが…
今までとは根本的に違う、科学でも魔法でもどうにか出来る相手じゃないのに…」
「おっ、鋤焼きか」
何事も無かったかの様な半日をすっ飛ばし、665号室で小太郎が言った。
「旨そうやな」
「お肉とおネギが安かったから、一杯買って来たのよ」
千鶴がいつもの優しい微笑みで言う。
「うわぁー、美味しそー♪」
「オホホホホ」
一同が席に着き、思い思い挨拶と共に食べ始める。
「うん、おいふい」
「ちょっと肉ばかりバクバクと、野菜も食べなさい野菜も」
「相変わらずこまいなぁあやか姉ちゃんは」
「なんですって、相変わらずお行儀の悪いオサルさんは」
「あらあら、駄目よ、小太郎君ネギも食べないとネギも」
「あ、ああ…」
>>336 いつもの夕食いつもの団欒、いつものものになっていた。
そう思っていた、それがあっさり消えて無くなる。ついこの間までなかったもの、
いっそ最初から無かったら良かったのに、
ふと胸をかきむしられそうなものを覚えたその時、
「小太郎君、私と結婚しましょう」
見事なハーモニーに、四者四様目をぱちくりさせる。
映画であれば、ぐつぐつと言う音だけが最大限に活かされただろう。
三人の少女は、それぞれに友人の顔を見る。
そして、たまらず吹き出してしまった。
「!?小太郎君っ!!」
そして、顔を伏せ飛び出す小太郎に夏美が叫ぶ。
「どうしましょう…」
あやかが下を向く。馬鹿にされたと受け取ったか、もっと辛いものを感じたか、
それを思うとあやかも胸が痛む。
その中で、千鶴は一人悠然と、落ち着いて成り行きを見守っていた。
「コタロー」
龍宮神社の屋根の上で、膝を抱えて座る小太郎に楓が声を掛けた。
「何や、楓姉ちゃんか。
まさか楓姉ちゃんも結婚してくれ言いに来たんとちゃうやろな?」
「おお、モテモテでござるなコタロー」
「総統様々でな」
「それぐらいの事が言えるのならば大丈夫でござるな」
「あんまし大丈夫やないけどな…」
小太郎が気弱な笑みを見せた。
「それで、現状はどうなっているでござるかな?」
楓に聞かれ、必要最低限の事を答える。
「ほう、やはりモテモテでござるなコタローは」
「みんな、俺に同情してるだけや。そやないと、まだガキなのに俺と結婚なんて言う訳ないやろ」
「そうでござるな」
「否定せんのかいな」
「少なくとも、あの理不尽な法律さえなければこの様な事態は起きなかった。
皆、それ程までにコタローを失いたくないのでござろう、それも一つの愛と言うものではござらぬかコタロー?」
「愛、ねぇ…楓姉ちゃんにそっちの師匠までしてもらうとはなぁ…」
小太郎がはあっと嘆息する。
「まあ、それはまあ大事に思うてくれるのは嬉しいけどなぁ…
けど、結婚やで、それもこの歳で、俺に縁のある話やて思ってなかったさかいな」
「まあ、大概そうでござろうな」
>>337 「ただ今」
「お帰り、小太郎君」
いつも通りの千鶴の優しい声だった。
「牛丼食べる?」
「ああ、頼む」
そうして、千鶴がテーブルに牛丼を置いた。
「すまんな、せっかく鋤焼きだったのに」
千鶴は、何も言わず小さく首を横に振った。
「今夜は食べて、休んで。夏美もあやかも小太郎君に任せるって」
「…すまん…」
翌朝五時。
目を覚ました小太郎は、リビングできょろきょろと周囲を見回していた。
寮なのに室内には各自の個室がある。
ちょっと寂しいと言う感情を小太郎は自覚していたが、それで良かったとも思う。
「…もっぺん…ちゃんと飯食いたかったな」
目からあふれ出る前に、小太郎は玄関に向かった。
一度だけ、振り返って女子寮を見上げ、前を向いて黙々と歩く。
そんな小太郎が、朝靄の中、気配に気付いた時には既に手遅れだった。
鋭い手刀がその首筋に叩き込まれる。
第二話投下、終了です。続きは折を見て。
コタ襲ったのはワンコ好きの隊長か!?
それよりも、このストーリーがシリアスかブラックか気になるんだが……
では、第三話投下、入ります。
>>338 「ん、んー…」
小太郎が頭を振りながら身を起こす。
「目が覚めたでござるか?」
「あ、ああ、楓姉ぇか…」
小太郎が周囲を見回す。そこは、白い壁でテーブルが一つと椅子がいくつか、洋風の部屋だった。
ドアが開き、見慣れた少女達がぞろぞろと入場する。
半ば分かっていた、そんな気分で小太郎は諦める。
「取りあえず、ここに座るでござるよ」
タキシード姿の楓が言った。
「あ、ああ…」
「一人でカッコ付けて出て行くって、絶対やると思ったんだよね。
楓さんに頼んどいて良かった」
夏美が言った。
「カッコ付けてって…」
「では、ここからは当事者同士でしっかり話を付けるがよかろう」
それだけ言って、楓は小太郎とその求婚者全員を残し部屋を出て行った。
「あー…」
正面を、椅子に掛けた求婚者の美少女集団に扇状にぐるりと囲まれ、
取りあえず小太郎は頭を下げた。
「なんつーか、取りあえず返事もせんと逃げ出したのはすまん、謝る、俺が嘘ついた」
それを聞き、少女達も小さく頷く。
「小太郎君から見たら逃げ出したくもなる事態よね。
いきなりこんな人数に結婚迫られて明日にはタイムリミット。
それは仕方のない事」
千鶴が言った。
「でも、逃げられないのも分かるわよね?
明日にはタイムリミット、みんな、小太郎君を失いたくない。
みんなで改めて気持ちを確かめ合った。みんな、ここで簡単に引くつもりはない、勿論私も」
千鶴が言い、小太郎を見た。
「ああ…でも、そんな理由で俺なんかと結婚して、ほんまにそれでええんか?」
「それが大きな理由なのは認めます。でも、それだけではありません私は…」
愛衣が口を開き言い募ろうとする。
「ああ、真剣やて、真剣に俺の事好いてくれてる、それは分かってる。
けどな…俺、自分でそんな結婚するとかそう言う事考えた事もなかった。
ガキやちゅうのもあるけど、あれや、分かるやろ?
今までどっちの世界にも馴染めんかった、だから、俺に子供が出来て、
姉ちゃん達に犬の子産ませて、姉ちゃんもその子も俺みたいな思いさせるなんて、
そんな事考えられんかった。それがどんな大変な事か、悪いけど姉ちゃん達にはなかなか分からへん」
>>340 「分からない、かも知れない」
口を開いたのは夏美だった。
「色々あって、私も小太郎君ちょっと不思議だったり怖かったりもした。
小太郎君すっごいヤな思いして来たかも知れない。
でも、ここで、みんなと過ごした事、それは小太郎君にとってなんでもない事なの?」
「大丈夫、一緒にやってこうよ今までみたいに。
こっから先ヤな事一杯あるかも知れない、でも、いい事も一杯あるかも知れない、
こっちでみんなに出会ってからはそうだったんだから、これからもそうなる様に一緒にさ」
円が言った。
「幸いと言うべきか、総統支配の中で亜人管理法などが出来て、
これまでに比べて差別が激しくなる所は激しくなる代わりに確実に認知はされています。
そんな事よりも、わたくしが選んだ殿方と、ともに育てる子供すら大事に出来ずにこの先何が出来ましょう」
あやかは決然としていた。
「それはそれで大きな問題として…」
千鶴が言った。
「肝心なのは小太郎君の気持ちね。
緊急事態でもなんでも、好きでもない女の子との結婚はやっぱり難しくて不幸なものだから」
「俺は…」
下を向いた小太郎が、ちろっと取り囲む美少女軍団を見る。
「俺は…みんなの事…姉ちゃん達の事、好きやで。
いや、ちょっと待ってな、好きちゅうてその、教室でガキらが、男と女であいつに惚れてあいつが好きで、
そう言うんとは違うからな。
千鶴姉ちゃんも夏美姉ちゃんも俺の事優しくしてくれて色々世話してもろて、
夏美姉ちゃんあやか姉ちゃんもや、円姉ちゃんもぽんぽんしゃべくってるのも楽しくて、
あんたと修行しててもな、勉強して立派な魔法使いになりたいって
俺みたいな年下のクソ生意気な半妖からも素直に教わって真面目に修行して、見てて気持ち良かったし、
だから、その…いや、これホントは好きちゅう事なんかいな…」
自分で喋りながら、小太郎が頭をバリバリと掻き始めた。
「あーくそっ、こうなったらいっそみんなと結婚したったら話し早いんやけどな。
ネギがそこら中で仮契約でキスしまくってるみたいに」
その言葉に、一同が顔を見合わせる。
「それでしたら、わたくしどもは一向に構わない大歓迎と言う事で話は付いていますが」
最後に「何か?」と幻聴が聞こえそうなあやかの言葉だった。
「あー、マテ」
小太郎が掌で顔面を抑える。
「姉ちゃんらがそれアリだとしても、俺、そんな嫁はん五人も食わせる甲斐性無いで」
「さすがにこんな無茶な制度を考えた以上、
総統閣下は学生結婚にはそれ相応の補助や融資を制度にしています。
大人になってから返済すればなんとかなる様に。
それに、この雪広あやかの名に懸けて、旦那様に恥を掻かせたりはいたしません」
「逆玉、ちゅう奴か?」
小太郎が自嘲の笑みを浮かべる。
>>341 「生前贈与の一部に株式投資、確かに元手は親でも独立資金として与えられたれっきとしたわたくしの財産です。
それに、この人方を見て、あなた一人だけで乗り切らなければならない、そんな顔ぶれに見えますか?」
あやかの言葉に、小太郎がはあっと大きく嘆息する。
そして、小太郎が下を向いたまま、沈黙が続いた。
もう、少女達にも、言う言葉は無かった。
「もう、時間無いんやな?」
「ええ」
真面目な声で、答える役は千鶴の役だった。
「みんな、それでええんやな?」
「ええ」
「頼む…」
小太郎が、ぽつりと言った。
「俺は、嫌や。ホンマなら総統ぶっ飛ばしてでもて思うけど、そんな事出来ない事くらい分かってる。
まだまだ、まだまだシャバで、まだまだ、姉ちゃん達と一緒にいたい。
俺も、姉ちゃん達の事好きや、大好きや、こんなんでお別れなんて、ホンマは絶対、嫌や…
俺の、嫁さんや、幸せにするためなら何だってやる、だから、頼む。
頼む、これから、俺の事、こんな俺やけど、これからよろしく頼む」
「嬉しい…」
愛衣が、一言だけ言った。
「カッコいいよ、小太郎君」
「わたくしが選んだ旦那様です。最高の殿方に決まっています」
円とあやかが言う。
「これからもよろしくね、小太郎君」
言った夏美の隣で、千鶴が慈母の微笑みを浮かべていた。
「それでは皆さん、参りますわよ」
「参りますて、どこ行くんや?」
部屋を出て、ようやくそこがホテルの一室だったと言う事を知った小太郎が
あやかを追いながら言った。
「何を悠長な、これから婚姻届を出して書類一式管理局に提出しなければいけません。
とにもかくにも正式の夫婦として滞在資格申請をすれば、最低でも審査期間中は追放が延期になります。
何にせよ時間がありません」
一通りの届出を終えて先ほどのホテルの部屋に戻ると、そこにはネギと楓、千雨が待っていた。
「それでは、わたくしたちも支度がありますので」
「待ってるね、コタロー君」
あやかの隣で円がにかっと笑った。
「な、何や?」
「さー、コタロー君、準備しちゃうよ」
「で、ござるよ」
「まー、こいつら力業担当って事で、いくら急ぎっつってもまさか私がマジモンでプロデュースするって…」
千雨が、はあっと嘆息する。
>>342 タキシードを着せられ、連行された小太郎は、開いた扉の向こうでわあっと言う歓声に迎えられた。
「は、はは…」
ホテルのホールに広がる光景、これはもう、馬鹿でも分かる。
「準備万端やな…」
「当然ですわ、突貫ながらこの雪広あやかとその旦那様とその妻の門出に相応しく、
総力を挙げさせていただきました」
「全く…」
言いかけて、隣を見た小太郎は言葉を失った。
「綺麗でしょ」
「ああ…」
ネギに言われ、小太郎が思わず素直に答えていた。
「あ、赤くなってる」
「るさい…たりまえや、俺の嫁さんやで」
「おーおー、ご馳走様。さ、そろそろ」
明日菜がにこっと笑って言う。
背伸びした小太郎がベールをずらすと、千鶴は、いつも通り優しく微笑んでいた。
用意こそ大急ぎでも確かなデザインのウエディング・ドレスは千鶴の魅力を満点に引き出している。
もちろん、その恵まれたスタイルも刺激が強すぎない程度に引き立てられ、小太郎を魅了する。
ほんのり頬を染めた千鶴の唇に、真っ赤になった小太郎が自らの唇を重ねる。
ゴージャスにして清楚なあやか、お姫様になって見せた夏美、
この時ばかりはしっかり女の子の顔を見せた円、少女らしく清楚にしかし主役として輝いた愛衣。
一人ずつ、初々しいキスが交わされる。
ほーっとそれを見ていた面々も、何となく年齢順で最後の愛衣がぺこりと頭を下げて退くと
わーっと各種喝采を轟かせた。
元々お祭り好きの3‐Aメインである。当然大盛況の結婚式となった。
が、中には、それでは済まない来賓も間違いなくいた。
「…なんつーか、すまん…」
小太郎が、高音の前でぺこりと頭を下げる。
「無茶苦茶です」
高音が苛立ちを隠しきれない声で言う。
「あの娘は才能も努力も、立派な魔法使いになる娘でした。それをこんな…」
「すまん」
「愛衣は、その事を諦めた訳ではありません」
「ああ、分かってる。俺も出来るだけ…」
「この程度の事で挫ける娘ではありません。
無茶を承知であなたの所に飛び込んだ様に、大人しく見えても根は情熱的な娘です」
「ああ」
>>343 「あの娘からあなたの事、とっくりと聞かされました。悔しいですが嘘ではないのでしょう。
確かに、あなたは実力もある、真っ直ぐな男性である事は確かな様です。
いいですか、そんな愛衣の心を裏切る事だけは、許しませんよ。
おめでとう、私の妹が選んだ新しい私の弟の方」
「ありがとうな」
「お行きなさい」
「ああ」
「ふーっ…」
窓から見えるのは既に夜景だった。
小太郎はどうとソファーに座り込みネクタイを緩めていた。
そこは、同じホテルのスイートルーム。退場した小太郎夫妻一同が入室していた。
「どうぞ」
スイートの玄関であやかの声が聞こえ、来客が訪れた。
「何や、ネギと…」
「あー、こほん。
亜人管理局から結婚観察人に任命されたネギ・スプリングフィールドです」
「同じく葛葉刀子です」
「結婚観察人?」
円が聞き返した。
「ええ、ご存じの通り、刹那さん達は一足先に無事ハネムーンに飛び立った訳ですけど、
コタロー君の場合、過去の経歴とか結婚の経緯なんかで管理局が少し難色を示していまして、
それで、取りあえず48時間の結婚観察が決定しました」
「な、何やそれ」
ネギの言葉に、小太郎が改めて呆れた様に言う。
「つまり、僕らは結婚から48時間皆さんに付いて管理局に報告を上げる事になります。
この場合、偽装結婚と言う事になると共犯者もまとめて死刑ですし、
僕らもいい加減な報告をすると魔法本国を通じて厳罰と言う事になります」
「共犯者、て…」
小太郎が、ちらっと周りを見回す。
「とは言え、何しろ新婚生活です、ええ、新婚生活です、そうですとも新婚生活ですから、
観察にも限度とプライバシーと言うものがあります。
取りあえず今夜は別室に待機しますので失礼します」
ビキビキと言う効果音と共に刀子が一方的に言って、
ネギと刀子はぺこりと頭を下げてスイート内の別室に移動した。
「…すまんな、ホンマ。俺みたいのと一緒になったさかい…」
「バタバタしててお疲れでしょう、お風呂の用意が出来てますわ、旦那様」
「あやか姉ちゃん、こそばゆいなぁ」
「早く慣れないといけませんからね、さ、さっさと入っていらっしゃいオサルさん」
「そうじゃないとなぁ」
小太郎が苦笑して浴室に向かった。
>>344 「んー」
やたら豪華な浴室で湯船に浸かりながら、小太郎は唸っていた。
「えらい事になったなー」
今朝からバタバタ動き通しだった小太郎に、ようやく頭を働かせる余裕が出来た。
確かに、他に方法も無かった訳だしシャバでの生活を諦めるのは嫌だ、
最高のお姉さん達の好意に甘えるしかない、それが最善だと言うのは頭では理解出来ている。
「俺、あいつら全員と結婚、したんやからなー、結婚した言う事はつまり…」
ぶんぶんと頭を振り、小太郎が湯を上がって洗い場の腰掛けに座る。
その時、かちゃりと入口が開いた。
「ん?…!?」
そこに、体にバスタオル一枚巻いた美少女軍団がぞろぞろと姿を現していた。
「な、な、何や?」
「妻たる者の務めですわ、旦那様」
あやかが言うと、彼女たちはそれぞれに小太郎を磨き始める。
「お、おいおいおい…」
「だーめ、動かないの小太郎君♪」
「お、おっ…」
小太郎の目の前で千鶴が身をかがめて言い、問答無用の迫力が小太郎の言葉を失わせる間に
千鶴が小太郎の髪のシャンプーを始める。
「見て見て、ほらっ」
「あうあう…」
美少女たちは楽しそうに小太郎を丸洗いし、
ピカピカに磨き上げられた小太郎にじゃーっと湯を掛けて泡を洗い流した。
「さ、私たちも入っちゃおか」
「…!?あうっ、あうあうあうっ!!」
浴室の一角に次々と放り出されるバスタオルに、小太郎がしゃかしゃかと逃亡を始めた。
「んー?駄目だよーコタロー君」
羽交い締めにされ、小太郎の背中にぽよんと円の瑞々しい弾力が伝わる。
「ちゃーんとあったまって出ないと、新婚初夜でいきなし風邪引いちゃうよ」
「はい、ありがとう円さん」
小太郎の正面で千鶴が言う。
「ち、ちちちちづ姉ぇあやか姉ちゃん」
「何ですの?」
腰に手を当てて小太郎の前に立つあやかが言う。
「み、見えて、裸そのっ…」
「何ですの今更他人でもあるまいに」
「いいいや、そのあれやっ」
「きゃっ」
小太郎が円を振り解いてヤケクソの様に広い浴槽に飛び込み、愛衣と夏美が悲鳴を上げた時には、
小太郎の顔はとうにユデダコの様だった。
>>345 和室に敷かれたバカデカイ布団の上で、
白い単衣の寝間着姿で髪の毛から湯気を立てた小太郎があぐらを掻いていた。
「ん」
その小太郎が、足音に気が付いて背筋を伸ばす。
そんな小太郎の前に、小太郎と同じ姿の美少女、今や人妻達がぞろぞろとそこに姿を現す。
小太郎も一応の心の準備はしていたつもりだったが、あやかを中心に小太郎の前に腰を下ろし、
扇形に並んで三つ指を突く姿は壮観としか言い様がなかった。
「ふつつか者ですが、どうぞ末永くよろしくお願いします旦那様」
「あ、こちらこそ…
えーと、まあ、よーやくちょっと落ち着いたみたいやけど、
なんつーか、取りあえず、俺みたいなモンと結婚してくれて、すまん」
小太郎がまずは律儀に頭を下げる。
「何ですの、今更」
あやかが憎まれ口を言う。
「あー、なんつーかあれやあやか姉ちゃん、やっぱり聞いときたいんやけどな」
「はい」
「ほんまあやか姉ちゃん、
ちょっとの間やったけど一緒にいてまあキザでクソマジメでいちいち口うるそうて変態入ってて、
…そんだけ、世話好きで俺の事もちゃんと見てて思うてくれてて優しくて、見た目も綺麗やと思うし、
そんなあやか姉ちゃんが俺の嫁さんなってくれて嬉しいし正直あやか姉ちゃんみたいなお嬢、
もったいないとも思う。けど、やっぱりこうなったら嬉しい。
だから、聞いときたいんや。
あやか姉ちゃん、ホンマにこれで良かったんか?
なんつーか、こうなったら後で一人くらい抜けても大丈夫やと思うしな、
いっつもネギネギ言うてたあやか姉ちゃんがな、
いや、今更男らしゅうないちゅうのは分かってる、けど、やっぱ気になるちゅうか…」
「当然ですわ」
あやかが口を開く。
「わたくしは真剣に恋をしました。それを見ていた旦那様が気になさるのは当然の事。
かつて、一人の男性を真剣に想った事、その想いを過去のものとした事、
あなたと結ばれた事、今、すべき事としてわたくしが決めた定め、大切な糧。
女の道は一本道、戻り道はございません。
これが、わたくしの選んだ道であり私の選んだ旦那様です」
>>346 二次会会場。
ピカッ、ズガアアァァァァァァンンンンンッッッッ
べんべけべんべんべんべんべんべけべんべんべんべんちゃーちゃちゃーちゃ
「でこぴん三人衆訳分かんないギターBGM、
特殊効果白い雷桜島大噴火でしたーっ」
オオーッパチパチパチー
「そうか、分かった」
真剣で揺るぎのない覚悟に、小太郎もその上言う事も無かった。
「あなたはネギ先生とは全然違います、まだまだこれからですけれど、立派な男性になると信じています。
この雪広あやかが選んだ殿方です。わたくしに相応しい殿方であると自信を持っていただきます」
「ああ、これからもまあ、ほどほどによろしゅう頼む」
「せっかくのこの制度でこの顔ぶれです、やはり委員長が一人ぐらいは必要ですわね。
みんなと一緒に、それで、
しっかりと目を光らせてしつけ直す者が一人ぐらいいた方がよろしいのではなくって?」
“…いや、あまりよろしくない…”
「ま、よろしく頼むわいいんちょ、夏美と愛衣ちゃんなんかが
ベッドの前で包丁持ち出す前に順番守って交通整理なんてね」
円が苦笑いして言った。
「ちょっと円、それどう言う意味?円の方がヤバイんじゃないの?」
「何よー」
「あ、あの、私は…」
「ホントに、いつの間にこんなにモテモテだったんだかコタロー君」
夏美がはあっと息を吐く横で、千鶴はにこにこ笑っている。
「それでは、旦那様、まずは第一夫人と契っていただきます」
あやかが言う。
「?」
「この中から一人、最初の契りを結んだ相手を第一夫人としてその事を知らしめる。
これはこうした場合の仕来りですわ」
新制度後、「お言葉」を基に作られたマニュアル通りあやかが言う。
「そ、そうか…」
そう言って、小太郎が目の前の美少女軍団をちろちろと見回す。
「えと…よろしくお願いします」
「こちらこそ♪」
掛け布団のまくられた真ん中に座った小太郎がぺこりと頭を下げ、千鶴がにこにこ微笑んで返礼する。
そして、どちらからともなく唇を重ねる。
「…大好きやったで、ちづる姉ちゃん…」
「私もよ、コタロー君」
小太郎が、千鶴を優しく布団に横たえる。
>>347 「…やっぱ、あれは反則だよね…」
千鶴が丸裸の上に着ている単衣の前を割り、ちゅうちゅう乳首を吸う小太郎を見ながら、
夏美と円がヒソヒソ話している。
しかし、まあ、千鶴なら仕方がないとも思える。千鶴は全てが大きく、強いと言う事を皆知っているから。
潜在的にずっとそうしたかったと言う事もあるのだろう、
そんな白い豊かな小山に顔を埋めほっぺすりすりご執心の小太郎の手を取って、千鶴はその手を下へと導く。
「おっぱいも気持ちいいけど、こうやって、準備して欲しいの」
「あ、ああ…」
しっとりと湿った毛の感触からその下の何か柔らかいものに触れ、小太郎はようやく返事をする。
「ここが、いいの。でも、周りから段々とするの、小太郎君の手、愛しい人の手でね。
「こ、こうか?」
「うん」
小太郎が、教わるままに、太股や毛触りから徐々に指を中心へと向けて行く。
「ん…あ、んっ」
「ちづる姉ちゃん」
「うん、っ、気持ち良かった。ほら、とろとろしたのが溢れて来てる。
女性の体が受け容れる準備をして、るっ…あっ…」
勘はいいのか、愛しい相手を喜ばせようと一生懸命の小太郎を前に、
千鶴はいつしかピクピクと身を刻みながら甘い声で喘ぎ続けていた。
「すごい、ちづる姉ちゃん、なんか凄いぬるぬるんなって」
「あ、んっ、小太郎君の指、凄く気持ちいいから、ああっ…」
「あっ、何か俺、俺もちづる姉ちゃん俺ももう…」
「分かる?ここ、ここにね、ここに、ここに小太郎君の、私の女に小太郎君の、男の子のを」
さすがの千鶴も、初めてその時を迎える15の乙女の限界一杯に照れながら踏みとどまりながら言う言葉を
小太郎は理解した。そして、既に苦しい程になっている下着を脱いだ。
「こ、こうか?」
「ん」
頷く千鶴だが、実際には分かって言っている訳ではなかった。
「ん…ん、っ」
「ちづる姉ちゃん!?」
あの時の事が思い出される、最初に会った時の事が、千鶴は必死に隠そうとしたが、あの時のうめき声だった。
「ちづ…うっ…」
小太郎は、ぎゅっと抱き締められた。その瞬間、千鶴の見事で、温かな肉体を前に
自分でも理解出来ないままに小太郎に渦巻いていた激しいものが、弾けた。
「ちづる、姉ちゃん、痛かったんか?」
「ちょっと、ね。女の子の体はデリケートに出来てるから。特に最初はそうなの。
でも、良かった…小太郎君と一つになって」
「ああ、なんつーか、ぶっ飛びそうで、たまらんかった」
にこっと笑った千鶴、あの時と同じ笑顔の千鶴が小太郎をきゅっと抱き締め、唇を重ねた。
第三話投下、終了です。続きは折を見て。
どらえもんスレの人ジャン
いつも見てます。
小太郎ハーレムか……珍しいな。そういや犬のナニって合体時に膨らむとか…
>>349ありがとうございます。
やっぱり話数増えそうです。
第四話投下、開始します。
>>348 「さぁさ、旦那様」
甘い香りを一杯に吸い込み、豊かな谷間に半ばまどろんでいた小太郎が、
そんな千鶴の隣に座るあやかの声にようやく我に返った。
「よろしくお願いいたします」
「あ、こ、こちらこそ」
あやかに三つ指を突かれ、前開きっぱなしの間抜けな姿で小太郎がそれに倣った。
「えーと…あやか姉ちゃん…」
戸惑いを見せる小太郎を、あやかは優しい慈母の微笑みで見下ろしていた。
小太郎が、恐る恐ると言った感じであやかの単衣の前を開く。
「…こうやって見ると、あやか姉ちゃんも胸大きいんやな。
それに、真っ白で柔らかそうで綺麗やなぁ」
とろんとした目の小太郎にかぷっとくわえられ、あやかは白い喉を見せて喘いだ。
「柔らかいなぁ、あやか姉ちゃん」
「んふっ、もうっ…んんっ…」
丸で大きな赤子を相手にしている様に、座ったまま小太郎に胸を吸い付かれ、
教わった通りに小太郎の手が単衣の下を割って蠢き始めるのに
あやかが頬を染めて喘ぎ始めるのを、横でクラスメイトが息を呑んで見ていた。
「つっ」
「ん?あやか姉ちゃん?」
「慌てないで、感じる速度も人それぞれですのよ。
大丈夫、そう、そう…ああっ…」
「気持ちいいんか、あやか姉ちゃん」
「ええ…そんな大きな声で言わせないではしたない…ああ…」
「何か、凄い気持ち良さそうやなぁ」
静かに夜具に横たわりながら、小太郎は、いつも口うるさく毅然としてお姉さんぶっているあやかを前に、
何か意地悪な気分か湧いていた。
「んっ、ああ、あっ…」
「何か、凄い気持ち良さそうやであやか姉ちゃん」
「はあっ、それはっ、小太郎さんが、あっ…」
「ふーん、俺、結構上手だったりするんかなー?」
「うぬぼれてはいけません、愛する人の指ですもの…ああっ」
あやかのツンデレ振りを前に、小太郎の意地悪の虫もエスカレートを見せる。
「?」
「ふうん、こっちも金色なんや」
「…ひゃっ!」
するすると顔を下に持って行った小太郎に、あやかが赤面して絶叫したが、
一度身を許すと決めた以上、見ないで等とは口が裂けても言えなかった。
>>351 「あ、当たり前でしょうオホホホホ」
「で、こっちはピンク色なんやなぁ、
なんかピンク色のがぬるぬるして生々しいちゅうか…」
「だ、だからそんな、口に出さないで下さいましそんな…あうっ!」
「ん?口でしたらそんな気持ちいいのか?」
本能任せの行動への意外な反応に、小太郎ににいっと笑みが浮かんだ。
「え、あ、それは…あううっ!!」
「なんかひくひくして、ピンク色のツヤツヤ光って綺麗やであやか姉ちゃん」
「あっ、あ…それは、ああっ!」
「このぽっちりしたのがいいんやな。よっしゃ」
「あっ、ちょっ…あひあああっっっ!!!」
じゃれつく犬の最大限の愛情表現の舌を前に、
夜具に這った小太郎の前に素晴らしい脚を大きく開いたあやかは悲鳴と共にひくひく震えていた。
「おいっ、あやか姉ちゃん、大丈夫か俺調子乗りすぎて…」
「馬鹿…」
慌てて肩を揺すぶった小太郎を、潤んだ瞳のあやかが静かに抱き締めた。
「やっぱり、わたくしが夜のマナーも一からしつけ直さないといけませんわね」
「ああ、よろしく頼む。何せあれや、五人からいい女嫁さんにしてるんやから」
あやかが、ベトベトになった小太郎の唇をちゅっと吸う。
「うふっ、わたくしとした事が、コタローさんの口、そんなになるまでわたくしの体は」
「ああ、すっごかったで最後に何ぞぴゅうぴゅうしてなぁ」
あやかの掌が、ぎゅっと小太郎の頭を抑える。
「さあ、旦那様、わたくしのお腹に当たっているその旦那様ので」
「ああ、俺、実際もう辛抱たまらんさかい」
「はい」
「どーしたのかなぁー愛衣ちゃん」
ぎゅっと内股に座って中心の布地を手で握っていた愛衣の肩がぽんと叩かれる。
ハッと振り返ると、右隣で円がにやあっと笑っていた。
「お子ちゃまには刺激強過ぎたかなー、ぷるぷるしちゃってかーわいーんだぁ愛衣ちゃん♪」
自分も真っ赤な顔をした円が言った。
「だよねー」
「あっ、村上、さん」
「もうっ、夏美って呼んでよ奥様」
後ろから愛衣をきゅっと抱き締めた夏美が言った。
「ふうーん、結構胸あるんだねー愛衣ちゃんて」
「どれどれ」
「あっ、あうっ駄目っ…」
両側から揉まれた愛衣が悲鳴を上げるが、とうとう二人の手が単衣の中に滑り込んだ。
>>352 「ふふっ、すべすべでぷるぷるで気持ちいーよ愛衣ちゃん」
「私胸無いからねー、むにゅむにゅいい感じコタロー君も喜ぶよー」
「うわぁ、想像するだけでピンピンいっちゃってる?ほら、ピンク色の可愛いピーチク、
ほら、こーするのほらっ」
「あっ、やっ駄目あううっ」
円が、剥き出しにした愛衣の胸を弄ぶと夏美も迷わずそれに倣い
自分でも分かるぐらいビンビンに感覚の鋭くなっている胸からの刺激に愛衣が絶え間なく喘ぎ続ける。
「効いてますね…と、言いますか、効き過ぎたでしょうか…」
スイートの西洋寝室に引っ込みベッドに腰掛けた刀子が首を傾げた。
「え?」
「いえ、余り緊張し過ぎて失敗した場合、結婚生活の実態を示す報告にも影響しますから
予め香を焚いておいたんです」
「香、ですか?」
ネギが聞き返す。
「ええ。分かり易く言えば媚薬ですね。
程よくハッピーになって特に女性の感覚が研ぎ澄まされ殿方に若干の自信を与えられると言う。
無論、わたくしの資格で特に許しを得て西のルートから手に入れた合法的なものです。
しかし、実は結構用法用量が難しいものでして、
思えばあの最後の夜も、強烈に焚き過ぎたあれを設置前に私がストレートに吸引してしまった事も…」
「あ、あの、葛葉先生?…」
「唇はちゃーんととっといてあげないとね。真っ赤なほっぺたかわいー」
夏美が愛衣の頬を吸いながら、愛衣の形のいい乳房を弄び続ける。
「ほらっ、ここがいいのほらっ、ぴちゃぴちゃ言ってるよー」
円のからかいに、愛衣がぷるぷると首を横に振る。
その前方では、小太郎にのし掛かられていたあやかが、
小太郎を横たえて堂々と小太郎の上で飛び跳ね喘いでいた。
「凄い、いいんちょ…」
夏美が、思わずほーっと息を吐いた。
「やっぱ、いつでもいいんちょはクイーンだわ」
異様な程に細い土台に白く豊かな乳房をぶるぶる揺らし、
美しい金髪を振り乱して力強く小太郎を貪るあやかの迫力に呆れた様に円が言いながら、
愛衣のひくっと言う感触を感じ取って笑みを浮かべる。
「あうっ」
単衣を肩から脱がされ、愛衣は思わず胸に手を当てて悲鳴を上げた。
その隣で、頷き合った円と夏美が単衣を脱いで、愛衣の頬にキスをする。
「綺麗だよ、愛衣ちゃん。私たち、愛衣ちゃんの事、よく知らないしさ」
円に潤んだ瞳を向けられ、愛衣は頬が熱くなるのを感じる。
「お姉様…ってお呼びしていいですか?」
愛衣の言葉に、円が頷いた。
「よろしく、愛衣ちゃん」
夏美も応じた。
>>353 「あっ、コタローさんっ」
「うっ、俺、もうっ…」
「ええっ、ええっコタローさんわたくし、わたくしにコタローさん旦那様の…」
「おおおっ」
小太郎に覆い被さったあやかが一瞬見せた照れ笑いは、それは、いいんちょでもクイーンでもない、
好きな男の子に素を見せた可愛らしい女の子の顔だった。
だが、優しく唇を重ねてから、あやかは夜具の脇に備えたお絞りに手を伸ばし
自らと相手の後始末を丁寧に済ませる。
「もういいかなー、コタロー君」
脇から円の声が聞こえた。
「お、おいおい…」
小太郎がそちらを見ると、半ば裸の三人が絡み合い、円と夏美が真っ赤な顔の愛衣を弄んでいる所だった。
「ま、円お姉様、あっ…」
「ほらー、愛衣ちゃん」
「で、でも…ううっ」
「ほらほらー、やめちゃうよいいのかなー愛衣ちゃん」
下半身に引っ掛かる単衣の中を弄びながら、円が意地悪な口調で言う。
「あううっ…わ、私、私コタローさんに抱っこされたのを思い出して、
毎晩自分で恥ずかしい事をしてるいけない子です。
だからどうかコタローさんの本物で一杯気持ちいい事をして下さいあうううっ…」
「はーい、よく出来ましたー、行ってらっしゃー」
笑いに肩を震わせながら円がハイな口調で言い、
夏美にぽんと背中を押された愛衣が単衣を直しながらふらふらと夜具の中央に赴く。
「それでは、わたくしは。頑張って下さいまし愛衣さん」
座り直したあやかがぺこりと頭を下げ、脇に退いた。
「あっ、あのっコタローさん、そのっ、今の円お姉様がどうしてもってそのっ、
それはそのっ、ですけど、毎晩はそのっ…」
わたわたと言い募る愛衣が小太郎に抱きすくめられ目をぱちくりさせる。
かあっと赤くなった愛衣は素直に唇を重ね、それを夏美も円も千鶴あやかもしっかりと見ていた。
「恥ずかしいです、千鶴さんあやかさんみたいに私胸も無いしスタイルも…」
「綺麗やで、凄く」
実際、年相応に出る所は出始めながら少女の初々しさを匂わせ、
小太郎を前に羞恥心と葛藤しながらも全てをさらけ出している愛衣の姿は美しかった。
いつの間にか、口べただと自分でも思っていた小太郎の口から褒め言葉がすらすらと出ていた。
素直に、一杯の優しさで受け容れてくれた女性達の美しさに、余計な気取りはなくなっていた。
そして、それが意外な程に相手を喜ばせると言う事も学習されていた。
「ああっ」
最初に乳房を吸われ、愛衣は喘いだ。
学習能力の高い、勘のいい少年は、自分の腕の中で震えながら
女として熱く熟れていく少女がたまらなく愛しかった。
>>354 「んんんっ」
ぎゅっと小太郎にしがみついた愛衣が、ひくひくとその身を震わせて呼吸を整える。
ついさっきまで手を下に伸ばし、弄んでいた小太郎は、それを静かに待っていた。
「んっ」
「こんなに…熱くなるんですね…」
「お、おいっ、いきなり…」
「ちょっと、待って下さいね」
最初の頃ならそれだけでKO確実だった愛衣の突然の握りに小太郎が言いかけ、
愛衣の言葉にちょこんとその場に座る。
「!?おいっ!!」
「ひゃっ!」
小太郎と円が叫び、円と夏美が手に手を取り合う。
「なっ、うくっ…」
「んんっ…」
思わぬ感触にうめき声を上げる小太郎だったが、
普段は可憐と言っていい程の女の子が自分の目の前に身を伏せて、汚い所を懸命にしゃぶっている事自体が
感触以上の刺激となって小太郎の脳に響く。
「おっ、おおっ、おおーっ…」
小太郎が身をピンと反らせると共に、愛衣も目を白黒させ、唇の端から一筋垂らしながら身を起こした。
「お、おい、大丈夫か?えらいしんどそうやったけど…」
ようやく口を開いて大きく息をした愛衣を前に、小太郎はたまらず彼女の背中をさすっていた。
「大丈夫、大丈夫、です。気持ち、良かったですか?」
「あ、ああ、えらい気持ち良かった」
「良かった…」
愛衣がにこっと笑みを見せる。
「その、友達が、男の人にはこう言う時こう言う風にするって言ってる友達が…」
「ふぅーん、愛衣ちゃんって結構興味アリアリ耳年増なんだー」
円の声に真っ赤になった愛衣が下を向く。
「駄目ですわよ、最初から余り調子に乗せたら」
あやかが脇から口を挟んだ。
「なーんか美砂とかも雑誌で耳年増で言ってるけどさー、
あんましそれが当たり前とかじゃないよー愛衣ちゃん」
「えーと、それで、あれってそんなにマズイのんか?」
「物凄くまずかったです。でも…」
苦笑いした愛衣が、再びするすると小太郎の下に顔を寄せる。
「おっ、おいっ…」
「だって、小太郎さんだって口で、気持ち良くしてくれるんでしょう?」
「あ、ああ…おおっ…」
「それに、これで終わって貰っても私、困りますし」
上目遣いで愛衣に見られ、ドキッとした所で小太郎は静かに胸板を押され、横たえられた。
>>355 「えーと…確か、こうしてましたね…」
「お、おいおい…」
「小太郎さんの、小太郎さんの声、小太郎さんを感じてると、私も、私ももう…」
「おおっ!」
「うっ…」
愛衣によって再び奮い立ったものをずぶりと包み込まれる感触に小太郎が声を上げるが、
それと共に響いたうめき声も小太郎は敏感に察知していた。
「大丈夫か?」
目の前で、小太郎に跨り髪飾りを外した髪の毛をぞろりと垂らして眉根を寄せた愛衣に小太郎が言った。
「だい、じょうぶ、です。ちょっと痛かったけど…
それに…んっ、それに、何か、何か段々…あっ、ああっ…」
ゆさゆさと揺れ動いていた愛衣、それは当初無理をしてでも小太郎を刺激してあげようと言う動きだったが、
程なくその身がピンと反り返り、熱い喘ぎ声と共にくたっと夜具に両手を着いていた。
「何や、もうイッた、言うんか?」
「…は、はい、そうみたいですごめんなさい私…」
小太郎が愛衣をぎゅっと抱き締め、上下逆転した。
「実はお前、すっごいエロエロやな」
「ううっ、私…」
「いいやん、すっごい可愛いで。エロエロで真面目でお勉強が好きやから
みーんな覚えてぶつけて来るんやな、すっごく可愛くて楽しみやでホンマ」
「は、はいっ…ああっ…」
「俺の方こっちはまだやからな、ほならぼちぼち…」
繋がったままの小太郎がぐいっと力を込め、愛衣が喘ぎながらぎゅっと抱き付く。
「辛いですか、ネギ先生」
室外の事が直接伺える状態ではない、むしろドアが閉じられしんと静まりかえっているものの、
その事が却って壁一つ隔てて何かをかき立ててしまう寝室内で、
ベッドに掛けたまま、下を向いてもじもじとしているネギに刀子が声を掛けた。
「あ、いえ…」
「健康な男の子ならば当然の反応です。
管理局の人選も魔法使いに重点が置き過ぎです。まさか彼らが暴れ出すとでも思ったのでしょうか。
年齢と心身のバランスをもう少し考えていただければ…」
「すいません…」
ぺこりと頭を下げたネギが、真っ赤な顔のまま上目遣いに言った。
ネギが視線を刀子から外した時、刀子の目は一瞬白黒反転していた。
「その、まだ、続きますよね」
「ええ、何しろ相手は五人、みんな若いですから、ええ、若いですから、そうですとも、若いんですもの。
恐らく一晩中続くのではないかと」
「そうですか…」
知らず知らずに小刻みに息をしてミルクの様な白い頬を真っ赤に染めたネギが言い、
下を向いたままのネギををちろっと眺めて上を向いた刀子の目は一瞬白黒反転していた。
第四話投下、終了です。続きは折を見て。
そう言えばネギも結婚できるんだよな
ようやく刀子先生が幸せになれる時が来たのか…
>>357 亜人・半妖のみだから無理じゃね?まぁ刀子せんせに襲われそうだけどw
訂正です。
>>327下から五行目、「夫婦別姓」と書くところを「夫婦同姓」と書いてしまいましたすいません。
短期決戦でやるつもりで実際そんなには掛からないと思いますが、
ちょっと個人的事情もあって伸び伸び投下になりそうです。
また、勝手ながら、もし途中で投下が止まったら、
最長でも十分経過したら「今回はここまでです」とみなして下さい。
では、第五話目、投下開始です。
>>356 「ネギ先生」
下を向いてぎゅっと拳を握ったまま寝室のベッドに座ったネギが、刀子の声に我に返る。
ぐわんぐわんと思考が回転していたネギは、その直前まで刀子の目が白黒反転していた事は知らない。
「任務続行可能かどうか、確認しましょう」
「え?…はうっ!!」
「もう、我慢出来ませんか?」
「あっ、凄く、痛くなってて…あっ、何かあっ、あ…」
ビクッと身を硬く縮め、顔を歪めるネギの表情に、刀子は生唾を飲む自分を自覚した。
そして、ぎゅっと掴んだ刀子の掌の中で、ズボンと下着の上からでも十分に分かる激しい脈動が伝わっていた。
「あうううっ、あっ、あのっ、僕今、今何か僕っ…」
青い顔で口をぱくぱくさせるネギを、刀子はきゅっと抱き締めていた。
「大丈夫ですよ、ネギ先生。これは、この状況では、健康な男子のごく自然な反応なのですから。
だから、深呼吸して」
「はい…」
元々接点が少ない、
その時はテキパキと仕事をこなす真面目でしっかりした人と言う印象しかなかった刀子の思わぬ優しい言葉に、
ネギは言葉通りに温かく甘い香りを胸の奥まで吸い込んだ。
「でも…」
口を開いた刀子の口調はうわずっていた。
「汚れたままでは気持ち悪いでしょう。
第一、下着を汚したままで任務の遂行などさせられません」
そう言うが早いか、刀子はベッドを降りてネギの前に跪いていた。
「あっ、あのっ、僕自分でっ…」
真っ赤になったネギが叫ぶが、刀子は構わずズボンと下着を下げる。
ネギは、されるがままにしていた。弱みを晒し、何か甘えたい様な心境にもなっていた。
「あのっ、汚れて、ますよね…それ…」
困惑した表情のネギに、刀子は優しく微笑み掛けた。
そして、元々はどちらの寝室でも事を行える様に用意されていたお絞りを使い、
ビクビクとした震えも楽しむかの様に丁寧にそこを清める。
>>359 「はううっ!あっ、くずのは、せん、せいあっ…」
「ふふっ、綺麗になりましたよネギ先生」
ネギの目の前で、刀子がぺろりと唇を嘗めて淫靡な笑みを浮かべる。
「新婚生活の報告と言うもの、その心境、感覚の基本的なものだけでも知らなければいけません。
拝命の時に一応のレクチャーはあったと思いますが、これが、今そこで行われている事です」
「そう、なんですか…」
理路整然とした刀子の説明にネギが何となく納得する。
「それに、今の様なアクシデントであわあわとしていては、今回は任務になりません。ですから…」
「あううっ、あのっ…」
「紳士のネギ先生だけその様なあられも無い姿にはしておけないでしょう」
言いながら、刀子は、本来の意味での危険は無いと思って、
スーツの下を神鳴流剣士仕様にせず本当に良かったと痛感する。
「だらしないですよ、ネギ先生」
丁度、普段の千鶴の様な下着姿の刀子が真面目な口調で言った。
「脱ぐのならみんな脱いだ方がいっそすっきりします。
それとも、このままあのまま又朝まで我慢しますか、ネギ先生?」
ビシビシと言われたネギは、既に考える能力を失いかけていた。
この異様な雰囲気、目の前の、黒い小さな布だけで隠された柔らかな女性の肉体、
いつもは見せない刀子の温かな母性、その全てに、ネギがごくりと喉を鳴らす。
「さすがに逞しいですね、ネギ先生。修学旅行に学園祭に魔法世界、
その年で最早英雄の一端にすら並ぶ活躍をしたと言うだけはある、逞しい立派な男ぶりです」
辛うじて前を隠しながらもじもじと立っているネギに、刀子は落ち着いた口調で言った。
「そして、キスだけなら女性の方も歴戦の猛者と聞いています。
それを私にも示して頂けますか?」
「はい…」
ネギがふらふらと刀子に近づき、背伸びをして唇を重ねる。
互いの腕が背中に回り、ほんのりと甘い香りと柔らかさ、温かさが触れ合って伝わって来る。
「あっ…」
自分の体の異変に気が付いて思わず下を向いたネギは、目の前に刀子の優しい笑顔を見ていた。
「元気いっぱいですね、ネギ先生。
私もまだネギ先生をそうさせるぐらいには女だと言う事ですか。
それに、噂通りの素晴らしいキスでしたよ、ネギ先生」
素直な賞賛の言葉に、ネギは照れ笑いするしかない。
「葛葉先生、先生、凄く綺麗で可愛いですよ葛葉先生」
「先生を捕まえて可愛いとは何事ですか」
「あううっ、ごめんなさい」
厳しい口調の刀子は、下手をすると自分がにまあっととろけてしまいそうなのを自覚していた。
「…でも、嬉しい」
「はい」
にこっと笑う刀子を、ネギは心の底から可愛いと思った。
>>360 「…嬉しい…」
覆い被さる小太郎を抱き締めながら、
一糸まとわぬ白く柔らかな姿で逞しい小太郎の肉体に抱き締められ、
白い夜具に横たわる愛衣の右目からは一筋の涙が溢れていた。
「あー、愛衣ちゃん」
ハッとした愛衣が横を見ると、そこに座った円がにっと笑みを浮かべていた。
「抱っこして貰って幸せーなの分かるけど、そろそろ、円お姉様に代わってもらおうかなー」
「は、はいっ!」
「うふふっ、慌てなくていーよー、名残惜しいもんねー」
「い、いえっ、あのっ、どうぞ」
赤面し、接続を解除してしゃかしゃかと脇に退く愛衣を円は笑って見送った。
「ああ、円姉ちゃん」
そこで、ようやく実感を覚えたらしい小太郎を円は座ったままきゅっと抱き締めていた。
既に円の上半身は肩脱ぎ、ぽよんと形のいい乳房に小太郎の顔は埋まり、
引き締まったチアリーダーの弾力が改めて小太郎を覚醒させる。
小太郎が顔を上げ、にっこり笑った円と唇を交わす。
「んー…何かぐにぐにしてるねー…」
「何つーか、ここまで三人か?やっぱ数こなすときつくなるみたいやな…」
「もー、若いんでしょ。さっき言っといてあれだけど、やっぱこれかな?」
「お、おいっ…」
誘われるまま、ベッドに座ったネギは刀子に手を取られて手を刀子の背中に回し、
ネギの目の前でするりとブラのストラップが緩み柔らかな膨らみに布地が引っ掛かる。
「さ、ネギ先生、最後はネギ先生が」
ベッドに横たわった刀子が言った。
「はい」
ここまで来たら、覚悟を決めるしかない。
それに、ネギ自身がそれを欲している事をごまかす事はもう出来ない。
引っ掛かっているだけのブラを外し、下半身を形よく見せるTバックショーツも引き下ろした。
「…ピチピチの女の子に囲まれて、こんなオバサンじゃ駄目かしら?…」
ほーっと座り込んだネギに刀子が言った。
「凄く、綺麗です葛葉先生」
お世辞にしてはストレートで実際お世辞ではないネギの言葉だった。
元々、大人の女性自体余り縁は無いが、しずなは比べるのが論外だと言う事は分かっている、
刀子の膨らみは十分柔らかそうにネギを魅了しているし、武道家らしく無駄のない肉体、
特に、陰で男子生徒を魅了してやまない脚線美は絶品だった。
にこっと笑った刀子にちょいちょいと手招きされ、ネギが刀子に覆い被さる。
「葛葉先生…」
「刀子と、呼んで下さい今は」
「刀子先生…」
「まあいいでしょう」
苦笑した刀子とネギが、再び唇を重ね、生まれたままの姿で温もりを確かめ合った。
>>361 「こんな風になるんだ…」
最初は可愛らしいくらいだと思って口で弄んでいた円が、
そのために見事復活した勇姿に言葉を失っていた。
そして、ちろっと自分の黒く飾られた辺りと見比べる円を前に、小太郎が犬歯をむき出した。
「きゃんっ」
「何や、円姉ちゃんの方が犬みたいやで」
「もう、うっ、ちょっ!」
「これ、とろとろにしたったらあんまし痛ないみたいやしなぁ」
「ちょっ、そんないきなし…はううっ!!」
夜具に押し倒され、今度は小太郎に一番敏感な所を吸い付かれ高速タン回転を掛けられた円が
開いた脚の膝をガクンと立てて喉を反らして悲鳴を上げる。
「どや?そろそろええか円姉ちゃん?」
真正面から大量噴射された透明な液体に、未だ顎から滴の垂れる小太郎が言った。
「…はい…旦那様…」
ぽーっとなった円が潤んだ瞳を向けて答えると、次の瞬間には小さいうめき声か響いた。
小太郎が何かを言う前に、円が小太郎をぎゅっと抱き締める。
「小太郎君、小太郎君が、入ってる、小太郎君と一緒になってるの私…」
「ああ、円姉ちゃん、いいで円姉ちゃんっ…おっ、おいっ…」
「んふふー、やっぱチアは踊らないとねー。
Go Go Let’Go Let’Go!」
馴染んで来た所で、円は小太郎を夜具に押し倒しその上でその身を揺さぶり始めた。
「ううっ、凄い、きゅうきゅうして俺に食い付いて…おおっ、すごっ、こすれ…」
「ふふんっ、チアのキレとコシ舐めない方がいーよコタローくーん…んっ、でも私もっ…」
「ああっ、いいか、いいか円姉ちゃんっ」
「とーぜんっ、私、私ももうあああっっっ…」
「触っていいのですよ、ネギ先生」
チラチラとした視線を痛い程感じた刀子が優しく微笑み、
ネギは目の前に形良く盛り上がった膨らみに恐る恐る手を伸ばした。
「…柔らかい…」
「ふふっ、女性の胸は敏感ですから、優しく扱って…
お乳吸うてもいいんですよ」
「え?」
ネギはちろっと刀子の顔を見るが、やや色濃く尖った乳首に恥ずかしそうに吸い付いた。
「ふふっ、甘えん坊のネギ先生」
「あうう…」
刀子が、呻くネギの頭をとんと自分の胸に押し付け、優しく撫でる。
「いいんですよ、私の垂れそなお乳でよろしければうんと甘えはって」
「刀子先生のおっぱい、柔らかくてきれーです」
実際、本人はそう言うが、無理なく鍛錬を続けている刀子の胸は柔らかく熟れながらしっかりと保たれていた。
>>362 「嬉しい。私のお乳美味しいですか、ネギ先生?
ネギ先生にちゅうちゅうされて、私もくすぐったくて気持ちいいですよ」
とろんと魅入られた様にむにむに揉み続けちゅうちゅう吸い続けるネギに刀子も甘い声で言う。
「私の事も、もっと気持ち良くして下さい、ネギ先生」
「はい…」
刀子に手を取られながら、すっかり魅入られたネギが答えた。
和室では、円が、ちゅっと小太郎の唇を吸って側を離れる。
小太郎は、夜具の上に大の字になって呼吸を整えていた。
「…だいじょーぶ、コタロー君?…」
そんな小太郎の顔を、夏美が覗き込んでいた。
「たりまえや、鍛え方が違うて…よっこいしょ…」
小太郎が座り直した。
だが、夏美はつと下を向いていた。
「?どないしたん夏美姉ちゃん…」
「良かったね、小太郎君こんなキレーなお姉様にこんなに一杯一杯愛されてさ…
私なんかほら、癖っ毛でソバカスでぺちゃぱいで、何か凄く私…」
両肩をガシッと掴まれ、滲む視界に見た小太郎の顔が一気に近づいて来る。
「夏美姉ちゃん、夏美姉ちゃんは俺が選んだ、俺が決めた俺の嫁さんや、文句は?」
「無い。よろしく旦那様」
一筋頬に伝わせ、にこっと笑った夏美が言い、夏美が小太郎の唇を奪う。
もちろん、拒む理由は無かった。
「んっ、んっん…んー…」
小太郎にぎゅーっと抱き付いた夏美が、唇を離してはあはあ息を吐く。
「だいじょーぶか、夏美姉ちゃん…」
「ちょいコタロー君、硬派のガキ大将の癖にすっごいキス、上手なんだねー。
お姉さんびっくりしちゃったー」
ソバカスの滲む頬をほんのり染めながら、若干のトゲを滲ませて夏美が言った。
「あれやあれ、ま、なんつーか、慣れちゅうかな、
ほら俺達人やさかい、四人も姉ちゃん相手しとったら自然とやな…」
「自分でゆーな」
夏美にぽかんと叩かれ、面と向かって悪戯っぽく笑う姉弟の様な二人を
周囲もくすくす笑って見ていた。
>>363 「あっ、ああっ、凄い、凄い繊細であっ、力強いネギ先生っ」
促されるままに刀子の乳房を吸っていたネギの手を導き、
その柔らかく熟れ、期待に尖った女性の部分を半ば自分で弄んでいた刀子だったが、
短時間で驚異的な本能と学習に目覚めたネギの動きに、見る見る内に大人の余裕が吹き飛んでいく。
「あの、刀子、先生?」
「気持ちいい、気持ちいいんネギ先生、
ああすご、ネギ先生うちのオソソもっと気持ちようして、うちの、うちのちゃんと見てええから」
「は、はいっ」
喘ぎ声と共に促され、ネギはベッドに軽く膝を立てて横たわる刀子の、
かつて何度か事故で目の当たりにした一番恥ずかしい所に顔を埋める様に移動する。
「ああっ、恥ずかしいっネギ君にあんなんされて、うちやらしいやろ…」
「何か複雑でぬるぬるして…」
「う、うん、ネギ先生が、ネギ先生の指が気持ちようて、
ネギ先生が食べちゃいたいくらい可愛いから、それだけでうちのオソソ…はうぅぅ…」
「えと…こうかな…こうですよね…このぽちっとした所が気持ちいい所で…」
「あっ、はああっ、あううぅぅっ…そや、そうもっと…ああんっ、ネギ先生、う、うちぃぃ…」
「あっ、あのっ刀子、先生…僕、僕も、僕のあの…」
軽く身を起こした刀子は、何かを言いたくて引っ掛かりながらはあはあ喘ぐネギを見て、
ネギがちょっと目を閉じた時、刀子の目は白黒反転していた。
「!?」
身を起こし、ネギの耳に唇を寄せた刀子の言葉に、
ネギがぼっと赤くなって悪戯っぽい笑みを浮かべた刀子を見る。
「あっ、あのっ、その…僕…僕のオチ○チンがビンビンに硬くなって、もう我慢出来ないんです刀子先生」
「そうですか、それは困りましたね」
にっこり笑って刀子が言った。
「では、私にそれを見せていただけますかネギ先生?ネギ先生がうんと私のオソソを覗かれた様に」
「は、はい…」
そう言われると一言も無い。
ベッドに座り、目を閉じてぷるぷる震えながら両手を広げて脚を広げるネギを前に、
子供を思わせる幼さながら目一杯に反り返るものを映した刀子の目は白黒反転していた。
「そうですね…」
刀子が、やけに真面目な口調で言った。
「…いっそ、先ほどされた様に、自分の手で刺激してしまえば楽かも知れませんよ…」
刀子は笑顔で言ったのだが、既に羞恥心で脳味噌沸点、目を閉じていたネギは余りに素直だった。
「ああっ、何か僕っ、刀子先生、僕何かあああっ!!」
真っ赤に顔を紅潮させて独りで喘ぎ悶えるネギをうっかり一瞬見入ってしまった刀子が止める間も無く、
正面に座った刀子の体まだまだ形になる程の大量の粘液が降り注いだ。
第五話投下、終了です。続きは折を見て。
引き続き第六話目、投下入ります。
>>364 「どう、かな?」
「綺麗やで、夏美姉ちゃん」
夜具に座ってちらっと上目遣いに尋ねる夏美に、夏美の寝間着を肩脱ぎにした小太郎が言った。
「ああんっ」
夏美が静かに夜具に横たえられ、小太郎に乳首を吸われる。
夏美の周辺が比較対象として問題大ありなだけで、
年相応に盛り上がりを見せ始めた夏美の胸はぷるぷると弾力に溢れ、
小太郎の意外な程の優しい扱いと共に夏美が悩ましい声を上げて小太郎を楽しませる。
「ああんっ、あっ、あ…」
そして、小太郎の手が下に伸び、
体力勝負の演劇部で割としっかりとした太股からじわじわと中心にその手が到達すると、
夏美は両膝を立て、声と共に小太郎の手にひくっと痙攣を伝える。
差し込んだ指にそんな夏美の柔らかく熱い肉と蜜が絡み付くのを感じながら、
小太郎は更についさっき経験で覚えた複雑な動きを加えていく。
「…可愛いなぁ、夏美姉ちゃん…」
そんな小太郎が、独り言の様にぽつりと言った。
元々、どちらかと言うと異性関係に就いてはまだまだ淡泊な方で、
夏美とは特に魔法世界以来喧嘩する程仲のいい姉弟の様な関係だった。
そんな、ちょっと素を見せてすねたり怒ったり、あの時はよく分からない事も多かったけど、
今思うとそんな夏美も可愛らしく思い出される。
そんな夏美が、小太郎の手に反応し身を震わせ喘いでいる。
見た事の無い夏美の姿だったが、その恥じらいを見せながらも隠しきれない、
そんな夏美の姿も声も、小太郎には愛しく思えた。
「小太郎君」
「ん?」
「小太郎君、お願い」
「ああ」
潤んだ瞳の夏美に言われ、小太郎は自然な流れでちゅっと一度唇を吸う。
それは、ここで今日学んだ、特に心身共に覚悟して初めて自分を迎える愛しい女性、
大げさかも知れないが自分のために死地にでも向かおうと言う女性への、
戦いの中で生きて来た小太郎なりの礼儀であり挨拶でもあった。
>>365 「あああああのあのあのあのごめんなさいっ!!」
ガクガクと震え上がり泣き出しそうなネギを前に、刀子は優しい笑みを浮かべた。
「私の方こそ、こんなオバサンなのにネギ先生がちゃんと、
紳士らしく振る舞える様に教えられずにごめんなさい」
自分でお絞りを取って始末を付けた刀子は、そのままネギに近づきうずくまった。
「あっ!だ、駄目ですっ汚いっ…」
「大丈夫、私に任せて下さい…」
「刀子先生が、こんな事…」
「ネギ先生だからですよ、こんな事…
ええそうです、例え身を許しても誰にでもしていると言う訳ではないのですからねっ!…んんっ…
…ふふっ、ほら、ネギ先生の綺麗になって又…んん、又大きく…
んんっ、んっ、んんっ…」
「あっ、ダメ刀子先生また僕またっ…」
長い髪を垂らして自分の股間に顔を埋める刀子を前に、
ネギは、ひいっと全身を反らして喘ぎ声を響かせた。
はあっと息をついたネギが、目の前でごくんと喉を鳴らす刀子を呆然と眺める。
「…こんなに一杯、さっきもあんなに出したのに、本当に元気いっぱいですねネギ先生」
「…あ、あの…はうっ!」
ぺろりと唇を嘗めて淫靡な笑みを浮かべた刀子に再びくわえられ、
その痺れる様な快感と背徳感に、ネギは抵抗する術を失う。
「あんなに一杯、白くて濃いの飲ませてもらって、ほら又こんな元気になってますよネギ先生」
「それは…刀子先生、刀子先生のお口が気持ちよくて、先生が綺麗だから…」
「嬉しい事言ってくれますね。
そんな元気で可愛いネギ先生、うちももう辛抱たまりません、ネギ先生は?」
「は、はい、僕も、僕のオチ○チンもまた、またこんなに熱くなって僕…」
ネギが自分の言葉にぽーっと赤くなるのを見て、そっと下を向いた刀子の目は白黒反転していた。
「ほならうち、うちが気持ちようなって、一緒に気持ちようなってええですね?」
「はい」
ずいと迫った刀子に言われ、訳も分からず返答したネギの唇は早速に奪われていた。
「いっ、つっ…」
「夏美姉ちゃん?」
「お願い、小太郎君」
「あ、ああ…」
目尻に涙を浮かべながら、決して引かない夏美の眼差しに小太郎も腹を決めた。
「んんっ!」
小太郎の体の下で背筋を反らし目を見開いた夏美が、小太郎が何かを言う前にぎゅっと小太郎に抱き付いた。
「へへっ、やっぱ小太郎君、逞しいんだね」
「夏美姉ちゃん、なんかすべすべして柔こうていい匂い…
それに、夏美姉ちゃんの中、俺…」
夏美がこくんと頷き、部屋にうめき声が重なり響く。
>>366 「ああっ、刀子先生っ!」
目の前の刀子の見事な裸体、長い髪をなびかせての躍動感に、
ベッドに仰向けに横たわるネギは早々にダウンしそうになった。
だが、これまで数度をこなした余裕もあり、何とか意志の力で耐えようとする。
何故ならば、こうして刀子がネギの上でネギと繋がって飛び跳ねている事、
その事自体が刀子にとっての喜びなのだと言う事は、刀子の顔も、声も物語っている。
「あっ、ああっ、先生、刀子先生っ、僕、僕もうっ…」
だからと言って、最早有無を言わさぬ勢いで初めての時を迎えた年端もいかぬ男の子が
それをしようとしても限度と言うものがあった。
「ええよ、ええよっ、ネギ先生っ、ええようちの、うちの中に一杯、
ネギ先生のビンビンので一杯一杯うちに出してええよっ
うちもうちもはあああっっっ!!」
「…僕のが…溢れてるんですね…」
「はいっ!?」
ようやく頭の中のピントが繋がったと言う感覚で、刀子が素っ頓狂な声を上げる。
刀子の体はぐったりとベッドに横たわり、ネギが緩く開いた脚の奥、
熟れた花びらからとろりと溢れたものにお絞りを当てていた。
「は、ああ…うち、恥ずかしい…」
ついさっき、ぐったりと重い肉体が覆い被さって来た後、うめき声と共にその中に絞り出したネギは、
取りあえずお疲れらしい刀子をベッドに横たえ、
残っていたお絞りで自分の汚れの後始末をしてからこうしていた。
こんな可愛らしい男の子を貪るだけ貪った挙げ句無防備な姿で委ねた自分の事が思い出され、
刀子の顔が見る見る内に赤面し目が白黒反転する。
「はううっ!」
そして、優しいお絞りの感触が一番敏感な所から脳天に突き抜ける。
「はい、中に残ってるかも知れませんけど、刀子先生のここ、綺麗になりました」
にこっと笑ったネギを前に、
恥じらいの余り決戦奥義で部屋ごと焼き払う寸前だった刀子が目をぱちくりとさせた。
そして、毒気を抜かれた勢いのままにくすっと笑う。
優しく微笑んだ刀子が、ネギをきゅっと抱き締めた。ネギの顔が見る見る赤くなる。
刀子がネギの髪の毛を解き、優しく撫でる。
「おや」
「あっ…」
「あんなにしたのに、ネギ先生まだこんな熱いんですね」
「刀子先生、綺麗で柔らかくていい匂いで、だから僕の…」
「そうですか」
にっこり笑った刀子とネギが唇を重ねる。
>>367 円が愛衣に笑いかける。
その目の前では、小太郎の下から手を伸ばしている夏美が、小太郎の黒髪を優しく撫でている。
「あーあー、小太郎君幸せな顔しちゃって」
「やっぱり仲いいんですね、なんか、きょうだいみたいです」
円と愛衣がひそひそと言葉を交わす。
小太郎と夏美がむっくり体を起こし、夜具の上に座る。
「何で付いて来んね?」
「いいでしょ」
「まあええけど」
浴室に入り、シャワーを浴びながら小太郎と夏美が憎まれ口を交わす。
「やっぱりちょっと汗くさいねー、頑張ってたもんねコタロー君」
献身的に磨かれながらそう言われると、腰掛けに掛けた小太郎も笑うしかない。
「ま、あれや、あんくらいなーんて事あらへんて」
「良かったわーコタロー君♪」
二人がハッとそちらを見ると、湯気の前にダイナマイトマウンテンが見えた。
「ち、ちづ姉ぇ?」
「なーつーみーちゃん、コタロー君のお世話終わったかしら?
夏美ちゃんも他のみんなも小太郎君と一杯一杯頑張ってるんだもの、私の目の前で。
だからもう、私も元気な小太郎君見てたら体が中から熱くなって、特にお腹の下の方が、ね、コタロー君」
千鶴が、ぺろりと唇を嘗めて近づいて来る。
「あ、ま、マテちづる姉ちゃん、
やっぱりほら、あれや、何せほら一人で色々してくれた嫁はんもいた訳やしな、
ちょっとそのこっちの準備つうか…」
「大丈夫よ、小太郎君」
千鶴がにこっと笑った。
「男の子もね、ちゃんと、直接刺激してあげればすぐに元気になる奥の手があるんですって」
「ち、ちょっと待てちづる姉ちゃん、その、でかいおっぱいの前でクロスしてる、
上の方が緑色の瑞々しい白い棒…ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…」
第六話目投下終了です。続きは折を見て。
では、更に話数増えていますがいい加減終わりも近づいている、筈です。
引き続き第七話投下、入ります。
>>368 一瞬、とても人には見せられない格好だと思い、刀子はくすっと笑みを浮かべる。
「あ、あの…」
もじもじと下を向いたネギに、
ベッドの上で半ば身を起こし大きく脚をくつろげた刀子が優しく笑みを見せて首を横に振る。
「んんっ」
そして、改めてネギの指でそこを刺激され、刀子が背筋を反らして鼻に掛かった声を出す。
「刀子先生、また、中からとろとろして来ました」
「ネギ先生が上手だからです…あんっ」
「でも、舌って柔らかくて、あんなに気持ちいいんですね…」
「え?…ひゃうっ!?」
ネギの顔がするすると下に降り、刀子が悲鳴を上げた。
「あっ、だ、駄目っネギ先生そんな汚いはうっ!!」
「刀子先生だって、僕のあんな汚れた所、お口で綺麗に気持ちよくしてくれました。
やっぱり、舌でされると、気持ちいいんですか刀子先生?」
「…気持ち…いいです…あううっ!」
ネギの素直な問いに、もじもじと答えた刀子が敏感な小粒をぺろんと撫でられ悲鳴を上げた。
「刀子先生、気持ちいいんですか、良かった。こうですか?こう、指もこうして…」
「ひっ!?あひっ、あひゃ、あひゃひゃ(以下意味不明な記号の大量羅列)」
「んんっ」
「いかがですか?男の方はこうすると喜ばれると先ほど伺ったのですが…」
浴室であやかが生真面目な口調で言うが、腰掛けに掛けたままの小太郎は、
ミルクの様な白い背中に流れる輝くばかりの金髪、ぷりぷりと蠢く形のいいヒップを見下ろしながら、
ローションを垂らした柔らかな膨らみに既に熱くたぎった急所を挟み込まれ、背筋を反らして呻いていた。
「ああ、柔らこうてむにゅむにゅして、あっ、いい感じや」
「良かった、わたくしも、小太郎さんの熱い感触が…」
「おおっ、あやか姉ちゃんのおっぱい、気持ちいいからな、俺も熱ぅ、おっ、おおおっ…」
小太郎が喉を見せてのけ反り、あやかの顔に、あれだけ出しておいてよくぞと言う量の噴射が直撃した。
「あ、あやか、姉ちゃん…」
見た目も中身も高貴なあやかを目の前に跪かせてあの様な事をさせ、
その果てにミルクの様に滑らかな白い肌、高貴な美しさ溢れる顔を自分の欲望の飛沫で汚している。
小太郎の胸には申し訳無さと共に征服感の様なものも沸き上がっていた。
「んんっ!お、おいあやか姉ちゃん…」
そんなあやかにむしゃぶりつかれて、小太郎は身を反らせて声を上げていた。
>>369 「小太郎さんの大切な所、綺麗になりましたわ。それに、またこんなに硬くたくましくなって…」
「あ、ああ、あやか姉ちゃんが、あやか姉ちゃん凄く気持ちいいから…」
「それでは、参りますわよ」
「ああ…おうっ!」
既に陶然としていた小太郎の前にその見事な裸体を晒して立ったあやかは、
そのまま小太郎の腰をまたぐ様に座り込んだ。
「ふふっ、あれほどまでになされても、こんなに熱く硬くなるのですのね」
「あ、ああ、そりゃあやか姉ちゃんが、ああっ」
「あっ、あああっっっ」
細身に目立つ豊かな乳房を揺らし、
白い肌を紅潮させ豊かな金髪を乱しながらぎしぎしと腰をくねらせ男を貪る。
熱い吐息が掛かる程間近にいるそんなあやかは、小太郎がつい昨日までは見た事も無い淫らで、
そして美しく可愛らしい一人の女、小太郎が手にした獲物であり大切な女性の姿だった。
そんな魅力的なあやかを前に、そのあやかの女に直接掴まれた小太郎の男はそうそう保つものではなかった。
「おおおおおっ!!」
「んんんっ!!…うぶぶぶぶっ!!!」
あやかが、その柔らかな白い膨らみの谷間にぎゅーっと小太郎の頭を抱き締め、小太郎もそれに応じた。
「さすがはわたくしの最愛の旦那様、よろくしてよでしたわ」
バッと顔に掛かった金髪を払い立ち上がったあやかが二、三歩進んだ所であやかの腰がくたっと砕ける。
壊れないのが不思議な程の腰掛けに座ったままの小太郎が、
上目遣いにちろっと見た千鶴にちょいちょい手招きする。
「何でしょうか、旦那様?」
全裸のままの千鶴が小太郎の前にちょこんと座り、にこにこ笑って言った。
「あー…えっと、あれや…
その、あれ、ちづる姉ちゃんのそのおっぱいでもあれ、してくれへんやろか?」
「あれあれって、あれってねぇ、パイズリって言うんだって。して欲しい小太郎君?」
あからさまな問いに小太郎がこっくり頷き、千鶴がにっこり笑う。
「うーん、そうねー…」
「えーと、あれや…」
人差し指で顎に触れてじらす千鶴に小太郎が続けた。
「してくれたらちづる姉ちゃん、またさっきみたいに俺のでブチ込んでヒィヒィええ声で泣かせたるさかい」
「本当に?」
「ああ、男に二言は無い」
にこおっと笑った千鶴を前に小太郎が断言するが、その表情には若干の悲壮感が漂っていた。
「…あの…刀子先生?…」
ベッドの上でその美しい裸体を晒し、ひくひく痙攣しながらぐったりとする刀子に、
ネギは覆い被さる様にして恐る恐る声を掛ける。
「私の方は、すっかり、準備が出来ました」
ぽーっとした表情で刀子が言う。
「ネギ先生はいかがですか?愚問の様ですね」
「はい」
>>370 そこに視線を向けられての刀子の笑みに、ネギがちょっと恥ずかしそうに答える。
「そう、その源に、そうです…ああっ…」
「ううっ」
熱くなっていたものを自分で握りながらネギが狙いを付け、
柔らかく熟れた刀子の中へと滑り込ませていった。
「うっ、ううっ…」
「刀子先生、刀子先生の中、柔らかくて僕のを掴んで、あっ…」
「ネギ先生、ネギ先生私の中に、私の中に入ってますよ」
ネギが本能の命ずるまま、重なり合っている部分が求めるままに腰を動かし快感を貪る。
「んんっ!」
そんなネギをぎゅっと抱き締めた刀子が、ネギの一突きに喉を反らして声を上げる。
「ネ、ネギ先生?あっ、そっ、そこっ、ああっそこおっ…」
「あっ、刀子先生?何か、何か凄くいいっ、刀子先生の体が熱くなって、中が凄くっ、ああっ…」
「あああああっっっっ!!
ああっ、あおおぉぉぉっあほおおぉぉぉぉっっっ!!!
あひっ、あはっあひっあひいいぃぃぃっあふあああああっっっっっ!!!」
「ふーっ…」
新しい寝間気を引っかけて和室に座った千鶴が、
トントンと拳で腰を叩いて寛いだ姿で首をコキコキと鳴らしていた。
「えーと、ちづ姉ぇ」
その隣に座り膝を崩した夏美が千鶴に声を掛ける。
「何かしら夏美ちゃん?」
「何て言うか、さっきからその、凄い、ケダモノの声と言うか何と言うか…」
「気のせいよ、夏美ちゃん」
「えーと、でも…」
「あああおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!
へのこ、ネギ先生のへのこいいいっっっ!!!
いいっ、ネギ先生、ネギ先生のへのこビンビンのネギ先生のへのこぉ、
うちのうちのオソソにもっとズンズンしてズンズンしてえぇなあああぁぁぁぁっっっ!!
はひいぃいぃいっっっそう、そや、そうぐいぐいネギ先生うちのオソソ中にぐいぐいぃぃぃぃ!!!
あっ、あああっああっ、こんな、こんなのってぇ、こんなのうちあの人にもあぐああおおおぉぉっ!!
あひっ、あひっあひっあひっ!!あああっっっっ!!!
ああっ、うち、うちぃ、ああごめんなさいあなたぁあふあひぃあおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」
「気のせいよ」
「はいっ!」
>>371 「あんっ♪凄い、小太郎君あんっ、いいよ小太郎君いいっ!!
すごっ、凄い凄過ぎるうぅぅぅいいいいいぃぃぃっっっっっっ」
「あああっ、小太郎さん、小太郎さんっ、私、私もう、私ああっ、私こんなにぃっ、
もうとろける壊れるうううぅぅぅぅぅっっっ」
「うっらああぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!
矢でも鉄砲でも持って来んかいゴラアアアァァァァァァァッッッッッ!!!」
「何と言うか…こっちもケダモノと言うかヤケクソと言うか…」
呟く夏美の目の前では、仲良く夜具に並んだ円と愛衣にくりんと可愛らしいお尻を向けられ、
目の前に二人の美少女を並べて這わせた小太郎が、とっかえひっかえその腰を掴んでは突き掴んでは突き、
部屋中にパンパンじゅぷじゅぷ生々しい肉と蜜の音を響かせての高速前後運動爆走真っ最中だった。
「…あー、こほん…円さん愛衣さん」
「なーに、いいんちょ」
ハスキーな悲鳴を存分に絞り出してその体内にも存分に絞り出した後、
生まれたままの姿でぐんにゃりとうつぶせに夜具に伏せ、湯気を立てている円が聞き返す。
「えー、あー、そのー、そんなに、よろしいのですか?」
「はい?」
「だからその…つまり…あの様にして…」
もごもごと言うあやかを前に、まどかがにっこりと笑った。
「こ、こうですの?」
「そうですの」
夜具の上に四つん這いになったあやかの横で円がにっこり笑った。
「何してんねあれ?」
よっこいしょと夏美の近くに腰掛けていた小太郎が呟いた。
「ああっ、旦那様…」
「もちっとあまーい感じで」
「ああっ、旦那様ぁ、旦那様の、旦那様の逞しいオチ○チンで、
このあやかめの淫乱に濡れ濡れなオマ○コを力強く貫いて下さいませぇ…」
「よっしゃ」
向けられた形のいい白いヒップをくねくねと動かされ、小太郎は立ち上がっていた。
「こうか?あやか姉ちゃんこうかっ!」
「ああっ、いいっ、いいですわ後ろからズンズン凄くいいですわああぁぁぁっっっ」
「んーと…」
それを見ていた夏美が新しく着けていた寝間気を脱ぎ捨てた。
「行って来まーす♪」
「行ってらっしゃい♪」
第七話目終了です。続きは折を見て。
ちょっと間が空きましたすいません。
それではセミラスト(多分)第八話目投下、入ります。
>>372 「んー…」
頭の中に雀のさえずりが響く。
心地よいぐらいの気怠さの中、うっすらと目を開けると、目の前に天使の笑顔があった。
「んんー…お姉ちゃん…」
ネギがかぷっと刀子の乳房をくわえ、刀子はにっこり笑ってネギの髪の毛を撫でる。
「…うーん…お姉ちゃーん…」
刀子がハッとして身を起こし眼鏡を掛ける。
「…やっと気が付いた…」
夏美がぼそっと呟く。
「皆さんお早うございます」
「お早うございます」
刀子が丁重に頭を下げ、あやかと千鶴が丁重にそれに応じて他の面々も倣うが、
円などは、普段は美しく整えた黒髪をバサバサに乱し形のいい乳房をぽろりと剥き出しにした刀子を前に、
取り澄まして見せるのに相当な意思力を必要としていた。
「昨夜は無事夫婦として過ごされた様ですね。こちらの体験実験型観察も無事に成功しました」
「そうですか」
刀子とあやかがそれぞれ真面目な口調で言う。
「それで、新郎の方は?」
「向こうで休んでいます。やっぱり色々あって疲れたんですね、真っ白な灰になってぐっすりと」
「そうですか」
落ち着いた千鶴の回答に、刀子が落ち着いた口調で応じた。
「それでは、朝ご飯食べていかれますか?こちらで作る事が出来る様に手配しておきましたの」
「助かります」
あやかの勧めに、刀子がにっこり笑って応じた。
「では」
美少女妻一同がぺこりと頭を下げて、ぞろぞろと寝室を出て行く。
最後尾の夏美がぱたんとドアを閉め、その向こうから僅かな響きが貫通して来た。
「…あうっ…あっ、あっあっ…あおおおぉぉぉぉぉぉぉ…」
>>374 「おはよーコタロー君」
「おお、おはようさん」
リビングで小太郎とネギが顔を合わせ、何となく笑みを見せ合う。
「このこのっ」
「何だよっ…」
にやついた小太郎に肘で突かれ、ネギが言い返す。
「何やねん美人のせんせにあんなすっごい声出させて、ホンマさいてーの女たらしやなぁ」
「いきなり五人女の人相手にしてるコタロー君に言われたくない」
「ええやん別に俺の嫁さんや文句あるかい」
その嫁さんたちにくすくす笑われながら小太郎とやり取りをしていたネギが、不意にカードを額に当てた。
「コタロー君」
「ん?」
ネギとごにょごにょ話していた小太郎が向き直った。
「あ、悪い、ちょっと出て来るさかい。
まだ朝早いんやな、どうせ学校は欠席出してるし多分朝飯までには戻るさかい」
そう言って、小太郎とネギがパタパタと部屋から出て行った。
「よう師匠」
エヴァ・リゾートの城の前で、小太郎は腕組みしたエヴァンジェリンと向き合っていた。
「来たか犬、貴様の腑抜けた面でも拝んでやろうと思ってな」
エヴァがニヤッと笑みを浮かべる。
「ほー…誰が腑抜けか試して見るか?…」
「ここですね」
「あら、お洒落なログハウス」
刀子と千鶴がエヴァ山荘の前で言う。
「式神に一応探知されておいたのですが、ここで途切れてしまいましたし一体何を…」
「お早う小太郎君」
「ああ」
城内の雑魚寝の寝室でゴキゴキ首を鳴らす小太郎にネギが言った。
「また一段とハードだったねマスター」
「ああ、何か怨みでも買ったんかいな。お前も相当ボコボコやられたやろ」
「だね」
「おい、犬」
その寝室の入口に、腕組みをしたエヴァが立っていた。
「果報者だな、新妻どもが打ち揃ってのお迎えだぞ」
「なっ!?」
そこに、その通り茶々丸に促されて小太郎の妻全員と刀子が現れた。
「な、何してんねんこんな所で!?」
「結婚二日目の朝っぱらから行方不明になる旦那様に言われたくない」
夏美の反撃に小太郎が詰まる。
>>375 「何だか知らないけどエヴァちゃん、連れて帰っていい?
これからみんなで朝ご飯だし」
「それは無理だな」
詰め寄る夏美にエヴァがあっさりと言った。
「は?」
「ここは一度入ったら一日は出られない。
そして、ここで一日が過ぎた時、ここの外では一時間しか経過していない。
夏休みにこの犬と多少の修羅場はくぐった貴様だ、そう言う事もあると理解は出来るだろう」
「んー、まあ、何とか…」
「と、言う事だ、ここの事はこいつらが良く知っている、出るまで勝手に使っていろ。
ガキのままごとに付き合っていられるか」
うるさそうに右手を挙げてエヴァが出て行き、茶々丸がぺこりと頭を下げてそれに倣った。
「かわいー愛衣ちゃん」
「円さんも、綺麗と言うか格好いいです」
「ビミョーだけどありがと♪」
「どう、小太郎君?」
ビーチで、フリフリ過ぎないくらいに可愛らしい愛衣とスポーティーな円の水着の競演を前に、
大人し目のワンピース水着を着た夏美が言った。
「まあ、なんつーか、ええな。ああ、夏美姉ちゃんもな」
「ついでみたいに言うな」
「きれーです刀子先生」
「いやですよ、ネギ先生」
砂浜に立つ刀子が、あからさまに満更でもない顔で言った。
「思い切り美脚だよね、胸も結構あるし…」
借り物のハイレグワンピース水着の刀子を前に、円と夏美がひそひそ話している。
「お待たせ」
「お待たせしました、旦那様、ネギ先生」
「…やっぱ強烈…」
「…たたた…」
要所要所が×字紐からはみ出しそうな千鶴と黒ビキニのあやかが二大ナイスバディ水着競演を展開する前で、
他の若妻達は呆然としネギの肩を掴み抱く刀子の力がメキメキと上がっていく。
>>376 「ネギ先生」
「ああ、いいんちょさん」
陽も落ち、浜辺のバーベキューパーティーもお開きとなった中、
少し離れて楽しそうな集団を目で楽しんでいたネギにあやかが声を掛けた。
「思いがけず楽しい新婚旅行を過ごさせていただきました」
「良かったです」
「これもエヴァさんのお陰なのですが、エヴァさんは?」
「ああ、僕からお礼言っておきます。エヴァさん照れ屋ですから、
いいんちょさんから改まってお礼を言われると余り素直じゃない…」
「ほう、照れ屋で素直でないか?」
ネギが、汗の洪水と共にそろそろと後ろを見る。
「うむ、一つ食後の運動と行こうではないか」
「…あーーーーーうーーーーー…」
「あ、いたいたネギくーん」
おぼつかない足取りでふらふらと城に向かっていたネギに、愛衣を従えた円が駆け寄った。
「ああ、円さん」
「ネギ君、これからまた一緒に泊まりなんだよね?」
「まあ、一応観察人ですから、ああ、ちゃんと部屋は…」
「それなんだけど…」
円がごにょごにょ耳打ちし、愛衣がちんまりと下を向く中、少し驚くネギの前で円がにこっと笑った。
「何かありましたら」
「ありがと」
「では」
円が言い、茶々丸がぺこりと頭を下げて退出する。
そこは、一通り揃ったホテルの一室を思わせる洋風の部屋で、中で巨大なベッドがどんと鎮座していた。
ドアを開き、巨大な夜具の用意された和室を前に円も苦笑するしかない。
「お先にお風呂どうぞ」
「そうですか?」
愛衣に勧められ、刀子が浴室に向かう。
「ネギ君は?」
刀子が浴室に引っ込んだ後で円がにやーっと笑って言い、ネギがそそくさと浴室に向かった。
「何やってんだか」
小太郎が呆れた口調で言った。
風呂場の脱衣所にぺこりと頭を下げてネギが現れても、刀子は優しく微笑みを浮かべるだけだった。
浴室に入ると、熟女に片脚突っ込んだ妙齢の美女と一人の少年、と言うか男の子は
生まれたままの姿で抱き合い、熱く唇を重ねた。
「ああっ」
マットの上に横たえられた刀子が、乳房を吸われて遠慮なく甘い声を上げる。
>>377 「可愛い声なんですね、刀子先生」
「んんっ、ネギ先生っ…」
「…ラ・ステル、マス・キル、マギステル…」
「?」
さすがに反応する刀子だが、
散々に乳房をしゃぶられ、繊細な指で下をまさぐられる刀子の唇からは甘い響きが止まらない。
「風花・戒めの風矢」
「!?」
「ちょっ、なっ…」
まさかと言う魔法をまともに食らった刀子がもがき、ネギがちょっと浴室を出る。
そして、戻って来た時には、体にバスタオルを巻いた円と愛衣を引き連れていた。
「な、なんですかっあなた達はっ!?」
混乱が、刀子の口調をすっかり教師のものに戻していた。
「あー、まぁー、何と言いますか…」
ネギがもごもごと口を動かす。
「やっぱ綺麗な体してますねー刀子せんせー、
3‐Aのマスコットネギ先生がメロメロエロエロいっちゃうのも無理ないわ。
あの真面目な先生が私たちのすぐ側であーんなすっごい声でなさってるんだもん、
聞いてるだけなんて我慢出来ないですよー」
円の笑みに、刀子の動きが止まる。
「ほらほら愛衣ちゃん、おっぱい柔らかいよー結構大きいしー、やっぱ大人だねー」
「ですねー」
「さ、佐倉さんっ、そんな、あっ…」
「ふふっ、こんな乳首つんつんさせてー、
ネギ君柔らかいおっきいおっぱいいっぱいもみもみでちゅうちゅうなんでしょー」
「あうう…」
円が乳首を甘噛みしながら言う言葉にネギが下を向く。
「はううっ!」
「んふふー、いい具合に湿ってるー、ネギ君こう言うの器用そうだもんねー綺麗な指しててー。
でも、私の指もどうですか刀子先生?愛衣ちゃんなんかもう何回も天国案内しちゃったのー」
「あうぅ…」
愛衣が真っ赤になって呻くが、その言葉も伊達ではなさそうだと刀子は実感せずにおれなかった。
「はうっ、んっ、だっ、駄目んんっ、んっ…ん…」
じゅぽんと円の指が抜かれ、
既に浴室の熱気だけではなく色白の肌を全身ピンク色に染めた刀子がマットの上ではぁはぁ喘ぐ。
「まだだよまだだよー先生」
「んんっ」
円に乳首を吸われ、刀子が再び声を上げる。
>>378 「かわいー子猫ちゃんがねー、刀子先生のシロップ舐めてもっともっとかわいー鳴き声聞きたいって」
「えっ…ひゃっ…」
「刀子先生凄いとろとろですー」
「だっ、駄目佐倉さんそんな見ないでっ…」
結婚生活も経験したまあいい歳の女性として教師として、
つい昨日それを知ったばかりの少女に直面されるのは又別の羞恥心が沸き上がる。
「きれーですよー刀子先生。刀子先生のここ柔らかく開いてぬるぬるとろとろ溢れ出して、
これで男の人を掴む大人の女の人なんですねー。これも…」
「ひゃうっ!」
「熱く熟してぷっくり膨らんで、ツヤツヤしてぬるぬるして気持ち良さそう…」
「あっ、駄目っ、駄目佐倉さん駄目そんな先生にあなたあんんんうんっ…」
「ふふふー、愛衣ちゃん凄いでしょー、私もさー、あのぺろぺろで何回もお花畑見せてもらったしー、
おっぱいも頑張っちゃうよー」
「ああんっ!だ、ダメッ、ああ駄目ああっそんなあなた達先生にあんんんっ!!」
「まぁまぁ刀子せんせ、お互いこーんな声まで晒し合った仲なんだから、
刀子先生のかわいートコまた遠慮なく見せてもらうねー」
「ああんっ!!やっ、だっ、あっ、ああっ、あああああっっっっ!!!」
刀子があからさまにそれと分かる甲高い絶叫と共に、
透明な液体を大量に噴射してひくひくと痙攣するのを見届けてから、
愛衣と共にネギにまとわり付きながら円が言った。
「すっごかったねー刀子せんせー、やっぱネギ君との時もこんな感じ?」
「まあ、何と言いますか…」
「あ、あの…円お姉様…」
「ん?」
円がそちらに視線を向けると、マットの上で長い髪の毛をぞろりと垂らした刀子がむっくり身を起こし、
ゴキゴキ首を鳴らしていた。
「んー、まぁ、久しぶりに珍しいお楽しみ味わいましたえ。
けど、まだまだやなぁ、所詮はお尻の青いお子ちゃまや」
下を向いた刀子の唇がにいっと歪み、一瞬、目の光りが黒く一同を射る。
「………」
「どうもー、ちょっと奥さんお借りしますえー」
浴室から素っ裸で左手で鯉口を切って出て来た刀子に
黒い目でにっこり微笑まれると小太郎としてもそれ以上言葉も無く、
素っ裸のまま白蛇に縛られ大亀の背に揺られた面々が和室に入りドアがバタンと閉じられるのを
黙って見送る他無かった。
第八話目投下終了です。続きは折を見て。
GJ
最終回第九話目、投下します。
>>379 「教育的指導!」
「ひいいぃぃぃーーーーーーっ!!お許しーーーーーーーーっっ!!!」
「先生ごめんなさあーーーーーーいっ!!」
白蛇で後ろ手に縛り上げられ、布団の上に座禅を組まされた状態で上体を前に倒された円と愛衣の
くりんとしたお尻に刀子の平手が音を立てて次々と炸裂する。
「おやおやぁー、円はんこれは何どすかぁー?
あんさん、お尻ぺんぺんされてオソソ濡らしてまう変態さんどしたか?お仕置きの意味あらへんなぁ」
お尻から奥に突っ込んだ指を円の顔の横でねばーっと糸引かせ、刀子は黒い目をにいっと笑わせる。
「かわええなぁ愛衣ちゃん」
「はうぅー…」
刀子に後ろから覆い被られ、ぴちゃぴちゃ耳を舐められながら愛衣が呻いた。
「あの愛衣ちゃんがなぁ、愛しい男はんと一晩過ごしただけでもうあんた、
あの可愛らしい愛衣ちゃんがすっかり女の顔にならはって、
ほんま羨ましい全く羨ましいえぇえぇ羨ましいですわ」
「いたたっ、痛い痛い痛いですうぅっ!」
「ああ、こら堪忍、でも…」
刀子が、ぎゅーっと愛衣の太股をつねっていた手を更に奥に突っ込む。
「佐倉はんもほら、責められるとこんななってまう、そう言う女の子ゃったんやなぁ」
「そっ、それは私はっ…」
「おやおや、口答えはあきませんえ」
「ひいいぃぃっ!!ごめんなさいっ!
愛衣はっ、美人の刀子先生にお仕置きされてオマ○コ濡れ濡れで感じちゃう変態若奥様ですううぅぅぅぅぅ」
「かわええなぁ愛衣ちゃん、ご褒美や!」
「はうっ!…ああっ…」
ぱあんともう一度尻を張られた愛衣が、耳を舐める下が段々と首筋へと下る感触に悩ましい声を上げる。
「舌言うんはなぁ、特にストレートな関東モンと違ごうて、こう使うんやえ…」
「あっ、あああっ…」
舌と共に、刀子の指もそろそろと触れるかどうかと言う感触で
既に十分火照った愛衣の肌の上を適格に標的を捕らえて這い回っていた。
「はっ、あ、そこ、そこあうぅ…」
「ここですかぁ?ここに男はんの硬いの太いのくわえこんで、すっかり女にならはりましたな佐倉はん。
顔つきも、腰つきもまぁこんな柔らこうなって」
自分でも信じられなかったが、刀子の掌が腰からお尻を優しく頼りなく動くだけで、
愛衣の体はひくっと期待を形にしていた。
>>381 「ああっ、ああっ熱いっ、刀子先生熱いっ、お願いです刀子先生ああっ、お願いです、もう、じらさないで、
お願いですっ、刀子先生はあっ、もう私ぃ、ああっ…」
「ふふっ、あんな可愛らしい清楚ないとはんも、いっぺん味覚えたらほんまやらしいわぁ、
ほら見てみ、円はんも愛衣ちゃんのこのあられもない声ずっと聞かされて
もじもじお尻振ってたまりまへん言うてますえ」
「あうぅー」
「ほんま、たまらん言う腰つきですなー円はん」
にっこり笑った刀子がじゅぷっと指を差し込み、円が嬉しい悲鳴を上げた。
「あっ、あっあっ、刀子先生いいっ、あっ、そこあっあっあ…」
「ほら、こんななってますわ、これが円お姉様の子壺汁ですえ、
もう何遍もぴちゃぴちゃしてるみたいやけどなー」
じゅぷじゅぷと刀子の指をしゃぶる愛衣を見る円の目は、怨みっぽいものとならざるを得なかった。
その身に熟した技巧の限りを尽くされ、髪はバサバサ顔の下も座禅の下も夜具はずぶ濡れ
ピチピチの若い柔肌をピンク色に染めて息も絶え絶えの二人の若妻美少女は、
いわゆる座禅転がしで身動きもとれず仲良く並んで喘ぐばかりだった。
「いけまへんなー」
そんな二人の背後で、刀子が腕組みをして言った。
「ほら、ネギ先生の可愛いヘノコあんなビンビンにしてもうて、
あんたらがヒィヒィヒィヒィサカリ付いた牝猫みたいにあんなお子ちゃまの眼前でよがり泣いてるからですえ。
なぁ、円はんいけまへんなぁ、新婚早々二日目にして、
だんさんほったらかしで担任の先生のいたいけなお子ちゃまを誘惑してるんですか若奥さん?」
「ううぅ…」
素っ裸で白蛇で後ろ手に縛られ、夜具の上に正座させられているネギを目の前に、
円は顔を真っ赤に染めて下を向くネギに潤んだ瞳を向けてしまう自分を自覚せざるを得ない。
「ほらほら可哀相に」
「あうぅ…」
刀子が、堂々とその裸体を晒して歩き、ネギの隣に座る。
「ネギ先生大事な所こんなに腫らして、
ほらほら、円はん、先っちょからこんなトロトロしたの溢れ出してますぇ。
どないしますかなぁネギ先生、オイタのお仕置きで、ここで自分でしてもらいましょうか?
なんならあっちの部屋から新婚さんご一行お呼びして可愛い生徒はんの団体はんの眼前で」
「ごめんなさい、それだけは許して下さい刀子先生」
ぷるぷる震えて泣き声を出すネギを前に、刀子はにまあっと緩みそうな顔に強靱な意思力を働かせる。
「冗談ですえ、ネギ先生。誰がそんなもったいない事しますかいな。
そうですなぁ、この娘らに責任取らす言うても、新婚早々先生に間男させる訳にもいきまへんしなぁ、
それに、担任の先生のお子ちゃまの可愛いヘノコでもビンビンなってるの
愛しい旦那様のじゃなくても濡れ濡れオソソにぶち込みたくて我慢出来ないてヨダレ垂らしてる
淫乱若奥さんにそれさせたらお仕置きにならへんさかい。
やっぱり最後まで責任持って処置して差し上げますえ、ネギ先生。
精々じゅくじゅくヨダレ垂れ流して見てなはれ」
白蛇が消滅し、両手で頬を挟まれても、
ネギは優しく微笑む刀子の近づく顔ををぽーっと見る事しか出来なかった。
>>382 明らかに舌を貪る激しいキスの後、
夜具の上に座ったままのネギの腰を鍛えられた太股で挟み込む様に上からのし掛かり
黒髪を乱し好き放題によがり狂っている刀子を前にする事それ自体、
何十回と繰り返された寸止めを超える事をついに許されずに放り出され、
座禅転がしで身動きとれず潤んだ眼差しを向ける事しか出来ず目を反らす事も出来ない二人の新妻には
拷問以外の何物でもなかった。
「あおおおおっっっ!!
ほらほらだんさん、そんな所で見てないで、
奥さんがもう、サカリついて血管切れる寸前や言うてヨダレ垂らして待ってますえ」
「かなんなぁ、無茶苦茶でござりますがな」
小太郎がバリバリと頭を掻いて入場し、ニッと笑った小太郎にネギが気弱な触れ臭い笑みを返す。
「ひゃー、これまたぬるぬるのべとべとやんけ、刀子先生もエグイ事するなぁ」
後ろから覗き、真っ赤になって喘ぐ二人の若妻の横顔を見た小太郎は悪戯心を禁じ得なかった。
「旦那様ぁ、円に、円めに、円のオマ○コに旦那様の逞しいチ○ポをぉぉっ!!」
「こ、小太郎さん、旦那様、お願い、お願いします、
愛衣に、愛衣に旦那様の、愛衣のオ、オマ○コに、
旦那様の、旦那様のオチ○チンをぶち込んで下さいませっ!!」
「よおっし!」
ぷりぷり尻を振って叫ぶ二人の美少女妻の後ろで小太郎が叫び、
目の前で二人の愛妻の蜜にまみれた源とぷるぷるの乳房に取り憑き
その舌と頭で微妙な刺激を延々と続けていた白蛇を引っぺがす。
放り出された白蛇はあっさりと紙切れに戻った。
「そらっ!」
「あひやいいいっ!!」
「あうううっっっ!!」
「元気ですなぁネギ先生、ほなら、ネギ先生もそろそろ我慢出来まへんか?」
「は、はい、刀子先生、ごめんなさいっ」
「いいんですよ、ネギ先生の可愛らしくて逞しいの、刀子の中で一杯一杯気持ちよかったですから、
だから、刀子の中でうんと解き放って下さいましな」
「は、はいっ、はうううっ…」
「あっ、あ、あああーーーーーー…」
ネギが、座りながら目の前で急に重たくなった刀子を受け止め、虚ろな瞳の刀子に唇を重ねる。
「やっぱり…ネギ先生逞しいわぁ…さすが偉大な英雄の息子歴戦の勇者…」
刀子がにっこり笑い、共に唇を求め合った。
「随分とお楽しみじゃないか、んー?」
ふーっと夜具に腰を下ろしたネギが、その声にはっと振り返る。
そこには、見事なボンテージ・スタイルの金髪グラマー美女がどろどろとダーク・オーラ全開で
にやりと笑みを浮かべていた。
「先生面して存分にお子ちゃまを貪っていたらしいな小娘」
「だとしたらどうします?」
>>383 刀子は開き直った様に言った。まあ、全面戦争になったら勝てる相手ではないが、
楽しむだけ楽しんだばかりなのだからその時はその時だと言う思いがあった。
「一度味を覚えたからには教え込むべき事がある、こってりとな。
ぼーやの血筋と才覚、貴様ごときが扱い切れるものではない。
分かっているのだろう?」
「そうですね」
刀子が不敵な笑みを浮かべる。
「ご執心の様だからな、貴様も、ぼーやも、随分と懐かれた様じゃないか、んー?
ママのおっぱいが随分と恋しかったらしいなぼーや」
「あうぅ…」
「さぁ、たまにはマスターらしい事でもさせてもらうか、この私が手ずから
一から十まで叩き込んでやる、女と言うもの男と女の儀式のなんたるかをな。
と、言う事だ、ぼーやの隅々まで知り尽くした貴様の手も借りておくぞ小娘」
「はい」
不敵な笑みのレディ・エヴァとにっこり笑った刀子が、ずんずんとネギに近づき、その手を取った。
「………あーーーーーーーうーーーーーー………」
「おおおっ!!」
浴室のマットの上で、マットに座る小太郎の目の前でうつぶせに這った千鶴の淫靡な笑顔に
ぴっぴっと熱い粘液が飛び散る。
目の前の小太郎共々ローションまみれになった千鶴は、自分の温かで柔らかな膨らみの間で
吐き出すものを吐き出して柔らかくなりつつあるものをぱくりと口に含む。
「おっ、おおっ、ちづる姉ちゃんっ」
「んふっ、小太郎君、小太郎君の、小太郎君のまた、熱い…」
「ああっ、ああっちづる姉ちゃんっ…」
千鶴の中からぶるんとそれが抜け出し、千鶴は小太郎の目を見た。
千鶴の唇を貪った小太郎はそのまま千鶴をマットに押し倒し、
共にぬるぬるにまみれた二人、小太郎はその逞しい肉体で千鶴の柔らかな女体を直に感じながら
欲望の赴くままその男を千鶴の女の中にねじ込み激しく腰を使いその中に果てる。
その間、最早大人の女性の声で激しく喘ぎ、豊かな胸を震わせて荒く呼吸をしていた千鶴が静かに場所を譲り、
先ほどからやはりローションでぬるぬるにぬめらせた白い柔らかな肉体を
絶えず小太郎の腕や背中に押し付けていたあやかが大股開きで一息つく小太郎のその中心に
ぱくりと食らいつきその舌と唇に才能がもたらすのか経験の浅さの信じられない見事な技巧を宿らせていた。
今夜ここまでの道のりとそしてここから先の道のりに一瞬寒気を覚えた小太郎だったが、
このあやかの技巧、そして何より小太郎自身がその高貴さを目の当たりにし続けて来たあやかが今見せている
その真心は、そんな事を頭の中からいとも簡単に吹っ飛ばし、
あっと言う間に小太郎はマットに仰向けに横たわった中心にギンギンと誇示し、
そこをいとも簡単に呑み込んだあやかが自分の体の上で鮮やかな金髪も上品な言葉遣いもぐしゃぐしゃに乱して
はね回るのをその目でも男の中心でも目の当たりにし続ける事となる。
>>384 白い寝間気姿の小太郎が、両脇に同じ姿の千鶴とあやかを従える形で堂々とベッドに向かう。
そこには既に夏美と、既にして足下のおぼつかない円、愛衣が同じ姿で待っていた。
小太郎と夏美が隣り合わせてベッドの縁に座る。
ちろっとお互いの目を見て、上を向いたり下を向いたりしていた二人が、どちらからともなく唇を重ね、
どうとベッドに倒れ込んだ。
「なんつーか…抱き心地ええなぁ夏美姉ちゃん」
「何ー?私って抱き枕ー?でも、コタロー君逞しいから私もコタロー君抱っこしてると気持ちいい」
前だけ開いた寝間気姿でしばらく体を重ね、
小太郎の顔が動き夏美の乳首を吸い、小太郎の右手がもぞもぞと動いていた二人だったが、
程なく寝間気に覆われた小太郎の腰が動き、夏美が軽いうめき声を上げる。
互いにぎゅっと抱き締め合い、うめき声が段々と甘いものに変わっていく。
夏美が甲高い声を上げてぎゅーっと小太郎を抱き締めた時、小太郎の顔も又くしゃくしゃになって
その逞しい腕に優しく力が込められていた。
「好きやで、夏美姉ちゃん」
「私も、コタロー君、これからもよろしくね」
「ああ」
「これからも、よろしくね」
背後の合掌に、小太郎は毛がぞわっと逆立つのを感じた。
数日が過ぎ、ネギは、昼下がりの世界樹前広場の石段中央にどっかりと座っていた。
その目の前には全裸の刀子が跪き、ネギのズボンと下着を下ろし
その中からピンと飛び出したものをじゅぷじゅぷとしゃぶっている。
その脇には、ジャケットにタイトスカートのスーツの上下に白いブラウスと言う
先ほどまで身に着けていた全てが脱ぎ捨てられている。
「思い出しますね、学園祭の前の日、あの時ここに魔法先生や魔法生徒がみーんな集まってたんですよね♪」
笑って言うネギの身に、刀子のぎくりと言う震えが伝わる。
「一杯勉強したんですよー、これだけ完璧な結界張るの。
でも、もしかしたらどっか破れててこの刀子先生の可愛いふりふりのお尻見られてるかも知れませんね」
ネギに熟れたヒップをなでなでとされて刀子がその身を震わせる中、ネギも又うめき声を上げる。
「んんんっ…あぁぁ、濃いぃ…いっつもあんなんしてるのにぃ…」
反らした喉をごくりと鳴らした刀子が陶然とした表情で言った。
>>385 「じゃ、刀子先生、そろそろ出して見せて下さい」
ネギが端から見たらかなり間の抜けた姿でにっこり笑い、
そのネギの目の前に立つ刀子が真っ赤な顔を歪めると、
ことんと落ちたパールローターがジーと石段に震動を伝えていた。
「はい、午前の授業お疲れ様でした、刀子先生」
「はあぁぁぁ」
泣き出しそうな刀子の顔を見て、ネギはにんまりと笑う。
心優しい紳士のネギ君に、女性をいたぶって楽しむ趣味は本来は無い。
そんな女性に優しく聡明なネギ君は、父親譲りの才能も合ってか、
相手の女性がどうしたら一番喜ぶのかと言う事を的確に読み取り最大限実行していた、
自分にあれだけ尽くしてくれた優しく、可愛らしい愛しい女性に。
「ああっ、いいっ、いいですよネギ先生っ」
「はいっ、僕も、僕の事、刀子先生の中で僕のがっ…」
「ああっ、ネギ先生、ネギ先生の事、ネギ先生をもっと身近にっ」
真正面からネギの腰をそのむっちりとした両脚に挟み込む様にして繋がった刀子が、
ネギの目の前で段々と激しくその身を揺らし、悲鳴に近い声を上げる。
「うちっ、うちこんなうちっ、こんな、ネギ先生を襲うてこんなやらしいうちの事ネギ先生っ!!」
「僕も一杯一杯エッチです、刀子先生と一杯、先生凄く綺麗で、可愛いからっ」
ネギが言うが、実際、ネギの目の前で僅かな恥じらいに耐える様に真っ赤な顔を歪め、
色白の京美人の肌を紅潮させながらその体は貪る様に激しく動いている年上の刀子の姿は
ネギから見て途方もなく可愛らしいものだった。
「ああっ、嬉しいネギ先生、ネギ先生も、ネギ先生も真っ赤になってぷるぷるして凄く可愛ええわぁ、
なのにこんな逞しゅううちの事、はあっ、ああっいいネギ先生うちいいっ!!」
自らも刀子の中に放つ痺れる感触に酔いながらも、
ぐったりと重くなった刀子を支える逞しいネギの目の前には刀子の優しい笑顔。
二人は、共ににっこりと笑顔を交わし、何十回目か分からない唇を交わした。
>>386 「でもさー」
放課後、ホームルームの後の雑談で、美砂が口を開いた。
「学校でも何組か夫婦出来てるけど、コタロー君もいきなり五人だもんねー」
「こうなるとちょっとした大奥だよねー」
「そうそう、男一人の上様を巡って愛憎ドロドロ渦巻く…」
裕奈の言葉に美砂が応じ、きゃいきゃい騒いでる。
ちょっと羨ましくても大変なのも分かってるし別に悪気がある訳ではない。
「大奥ねぇ」
いつもの通学班で群れながら端で聞いていた明日菜が言った。
「この間ちょっと打ち合わせをかねて訪ねましたけど、実際その様な感じですね」
刹那が言う。
「どんな感じ?」
明日菜が聞き返した。
「御台所、総取締、側室筆頭、側室A、側室Bの立場が自然に割り振られているみたいで、
だからと言って上下と言う訳でもない、皆さん仲がよろしいようで」
「そやそや、楽しいそうにしてたなぁせっちゃん」
「はい、お嬢様」
「もー、またお嬢様言うー」
「申し訳ございませんおじょ…」
木乃香がぷーっと膨れ、本人含め通学班がぷっと吹き出す。
「それはそうとネギ先生」
刹那が話題を変えた。
「はい」
「最近、小太郎君が刀子先生の所に出入りしているとか」
「みたいですね。セッシテなんとかって秘技を教わるって聞きました。
何でもそれを会得しないと夫の威厳がとかそれ以前に死ぬとか…」
「ふーん、なんだか知らないけど大変ねー」
明日菜がさして興味もなさそうに言う。
「あっ」
そんな教室に、桜子の声が響く。
「携帯ニュース…新しい総統立法だにゃ」
教室に残っていた面々が、一斉に携帯を取り出す。
「総統立法…」
ネギが携帯を手にそれを見付けた。
「…直轄地治安上の要請により…単純火力戦車二台分以上の外国籍の魔法使いは…ハッ!?」
…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…コハアァァァァァァァァ…じゅるり…
―了―
いかがでしたか?ごらんの通りの馬鹿話、後書きと言う程の事もございませんので、
縁がありましたら又どこかでお会いしましょう。それでは。
388 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 22:52:05 ID:U52YIU8V
なんでせっちゃんはフツーに教室にいるんだ?
このちゃんと結婚したからじゃないか?