魔法先生ネギま!エロパロスレッド9

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1名無しさん@ピンキー
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前スレ
魔法先生ねぎま!エロパロスレッド8
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092655775/l50
保管庫
ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/ss.html
テンプレ
http://negimagi.at.infoseek.co.jp
2名無しさん@ピンキー:04/10/17 00:21:58 ID:EeUSXSXT
【過去スレ】
魔法先生ねぎま!エロパロスレッド8
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1092655775/l50
魔法先生ネギま!エロパロスレッド 7
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085239180/l50
魔法先生ネギま! エロパロスレッド6
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1079113680/
魔法先生ネギま! エロパロスレッド5
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073208431/l50
魔法先生ネギま!エロパロスレッド4(・3・)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1066/10662/1066297053.html
魔法先生ネギま!エロパロスレッド3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10659/1065972768.html
【本屋ちゃん】魔法先生ネギま!エロスレ2【萌え】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1058/10584/1058455646.html
魔法先生ネギま!のエロパロスレッド1
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10468/1046869279.html

【公式サイト】
AI Love Network
ttp://www.ailove.net/
週刊少年マガジンWeb Site
ttp://www.shonenmagazine.com/
スターチャイルド「魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A」
ttp://www.starchild.co.jp/special/negima/
3登場人物:04/10/17 00:26:52 ID:EeUSXSXT
神楽坂 明日菜

麻帆良学園中等部2&3年A組8番
1988年4月21日生(辰年・牡牛座) B型
好きな物: 高畑先生。渋いオジサマ。
嫌いな物: ガキんちょ。勉強(保健体育は得意)。
所属: 美術部
得意技: 射程の長い跳び蹴り
体力のある超強気娘。バカ力の持ち主。
ネギの正体を最初に知った人間の生徒で、ネギの事件に毎回巻き込まれている。
潜在的に、魔力完全無効化能力を持っている。
なぜか目の色がそれぞれ違う。(右目が空色。左目が紺色。虹彩異色症?)
姿と匂いがネギの姉に似ている。
7年前、海外から麻帆良学園小学部へ転校して来た。
両親がいないため、毎朝3時半起床で、
新聞配達のアルバイトをして学費を稼いでいる。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカレッド)
ネギと仮契約していて、従者のときの専用アイテムは「ハマノツルギ」というハリセン。

4登場人物紹介:04/10/17 00:28:32 ID:EeUSXSXT
近衛 木乃香

麻帆良学園中等部2&3年A組13番
1989年3月18日生(巳年・魚座) AB型 京都出身
好きな物: 占い。オカルト。料理。
嫌いな物: あんまりない。
所属: 2&3年A組の書記。占い研究部(部長)。図書館探検部。
おっとりした大和撫子だが、突っ込みはハード。
占いグッズには目がない。
京都弁口調で話す。掃除・洗濯・料理が上手。
いつもローラーブレードで登校している。
ネギを弟のように可愛がっていて、生活面での世話をしている。
祖父の学園長から頻繁にお見合いを勧められていて困っている。
明日菜の親友で、寮でも同室(643号室)である。
実家は京都にある関西呪術協会の総本山で、父親はその長である。
本人に自覚はないが、凄まじい魔力の持ち主で、その力はナギを上回るほどである。
だが、親の方針で魔法のことは内緒にして育てられた。
ネギと仮契約している。

5登場人物紹介:04/10/17 00:31:28 ID:EeUSXSXT
桜咲 刹那
麻帆良学園中等部2&3年A組15番
1989年1月17日生(巳年・山羊座) A型
好きな物: 剣の修行。木乃香お嬢様(?)。
嫌いな物: 曲がったこと。おしゃべり。
所属: 剣道部
京都に伝わる神鳴流の剣士で、鋭い居合を放つ剣の達人。
木乃香の父親の依頼と本人の希望もあって、木乃香の護衛を務めている。
いつも自分の身長より長い真剣「夕凪(ゆうなぎ)」を持ち歩いている。
剣術の補助程度に、陰陽道の魔法も使える。
自分の分身「ちびせつな」を飛ばして、遠隔地の状況を知ることができる。
麻帆良学園には、中学1年のときにやって来た。
実は、人間ではなく、背中に白い翼を隠し持つ烏族のハーフ。
神鳴流に拾われた後は、近衛家で育てられた。
木乃香の幼なじみで、木乃香の初めての友達。
昔は木乃香のことを「このちゃん」と呼んで、一緒に遊んでいた。
子供の頃、川で溺れた木乃香を助けられなかったことを悔やんでいて、
木乃香を陰から守る誓いを立てている。
本来、京都神鳴流は、関西呪術協会と深い関係があるので、
関東魔法協会側についたことにより「裏切り者」として扱われている。
ネギと仮契約している。
6登場人物紹介:04/10/17 00:31:56 ID:EeUSXSXT
宮崎 のどか

麻帆良学園中等部2&3年A組27番
1988年5月10日生(辰年・牡牛座) O型
好きな物: 本に囲まれること。本の整頓。
嫌いな物: 男の人。
所属: 学園総合図書委員・図書委員・図書館探検部
ニックネームは「本屋」。性格は消極的で無口。
前髪で顔を隠している「前髪っ娘」だが、実はすごく可愛い。
ネギに魔法で助けられて以来、ネギに好意を寄せていて、修学旅行で告白する。
現在、ネギとは友達づきあいから始めている。
アクシデントでネギとキスをしてしまったため、
偶然にネギの仮契約者になってしまい、後にネギの正体を知ることになる。
夕映やハルナと仲が良い。ハルナと同室。
従者のときの専用アイテムは、人の心の表層を読むことができる本。
7登場人物紹介:04/10/17 00:32:27 ID:EeUSXSXT
麻帆良学園中等部2&3年A組4番
1988年11月16日生(辰年・蠍座) AB型
好きな物: 読書。
嫌いな物: 学校の勉強。
所属: 児童文学研究会・哲学研究会・図書館探検部
感情を出すのが苦手なため、
常に冷静沈着で無表情だが、意外と突っ込みタイプ。
クラスの女子のことは「アホばかり」と思っている。
変なジュースを愛飲しており、味覚が変わっている。
頻繁に水分補給をしているため、トイレが近い。
神社仏閣仏像マニア。
修学旅行中のゲーム以来、ネギのことを意識し始めているようである。
ハルナやのどかと仲が良い。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)のリーダー(バカブラック)
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
8登場人物紹介:04/10/17 00:33:27 ID:EeUSXSXT
朝倉 和美

麻帆良学園中等部2&3年A組3番
1989年1月10日生(巳年・山羊座) O型
好きな物: 大スクープ。人情話。カメラ。
嫌いな物: 巨悪。
所属: 報道部(突撃班)。「まほら新聞」記者。
通称「麻帆良パパラッチ」。
3−Aの人間データベースで、情報収集能力に長けている。
成績優秀にして、クラスNo.4の巨乳(バイーン級)。
「まほら新聞」(内線 B09-3780)を発行している。
常にカメラを持ち歩き、世界的なスクープを探している。
スクープのためなら、変装もするし、体も張る。
学園内は自転車を使って移動しているようである。
メガネをかけることがある。
自分のホームページを持っている。
彼氏のいない生徒をノー天気と評しているので、彼氏がいる模様。
千鶴と同室のようである。夏美とも仲が良いようである。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。

早乙女 ハルナ

麻帆良学園中等部2&3年A組14番
1988年8月18日生(辰年・獅子座) B型
好きな物: お茶会。修羅場。
嫌いな物: 爬虫類。締め切り。
所属: 漫画研究会・図書館探検部
ペンネームは「パル」。メガネっ娘。
噂話に尾ひれを付けて大きくする癖があるらしい。
似顔絵が得意。夕映やのどかと仲が良い。のどかと同室。
9登場人物紹介:04/10/17 00:34:04 ID:EeUSXSXT
長瀬 楓

麻帆良学園中等部2&3年A組20番
1988年11月12日生(辰年・蠍座) O型
身長177cm 体重? B89 W69 H86
好きな物: のんびりすること。
嫌いな物: カエル
好きな場所: 高い木の上
好きな食べ物: プリン。おにぎり(たらこ)。
所属: さんぽ部
甲賀忍者(中忍)で、運動神経と動体視力が良い。
本人は忍者であることを否定している。
土日は寮を離れて、山で修行している。
なぜか、いつも目を細めている。
巨乳(ボイーン級)。ブラの代わりに「さらし」を愛用している。
第一人称は「拙者」で、話言葉の語尾に「ござる」を付ける。
携帯電話の着メロは、「ゴッドファーザー 愛のテーマ」。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカブルー)
風香・史伽と同室。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
10登場人物紹介:04/10/17 00:34:31 ID:EeUSXSXT
龍宮 真名

麻帆良学園中等部2&3年A組18番
所属: バイアスロン部(外部)
実家は龍宮神社(学園内にあるらしい)で、そこで巫女のバイトをしている。
ガンやライフルを扱う狙撃の名手で、弾丸には霊的な術を施すこともできる。
刹那とは、たまに魔物退治の仕事を一緒にする仲。
ビジネスライクに徹していて、金銭面はシビアなようである。
色黒。巨乳(ボーン級)。彼氏不明。
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。

古 菲

麻帆良学園中等部2&3年A組12番
1989年3月16日生(巳年・魚座) A型
身長151cm 体重秘密 B78 W56 H80
好きな物: 修行。強い男。
嫌いな物: チャオとハカセの新発明
好きな場所: 中央アジア。シルクロード。道場。
好きな食べ物: 肉まん
所属: 中国武術研究会(部長)
運動神経が良く、中国拳法を駆使する。
話言葉の語尾に「アル」を付ける。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカイエロー)
ネギの正体を知っている人間の生徒の一人。
11登場人物紹介:04/10/17 00:35:00 ID:EeUSXSXT
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

麻帆良学園中等部2&3年A組26番
生年月日不明(年齢は100歳を超えている) 血液型不明
好きな物: 茶々丸の入れるお茶。日本の景色。囲碁。
嫌いな物: ニンニクと(野菜の)ネギ。授業。
所属: 囲碁部・茶道部
得意技: 氷の攻撃魔法
真祖(最強種族の吸血鬼)にして歴戦の最強の魔法使い。
中学生には見えないほど小柄だが、元々現在のような容姿だった。
15年前まで、「人形使い」「闇の福音」「不死の魔法使い」と呼ばれていて、
魔法界で600万ドルの賞金をかけられていた犯罪者だった。
ナギに好意を寄せて追っかけをしていたが、
彼にかけられた「登校地獄」という変な呪いによって魔力を極限まで封じられて、
15年前から麻帆良学園の中等部に在籍しながら警備員の仕事をしている。
(学園都市内に結界を張っていて侵入者の探知をしている。)
満月の前後以外はただの人間になってしまうが、
人間の血を吸うことにより、ある程度の魔力を戻すことはできる。
自分にかけられた呪いを解くために、以前は血縁者であるネギの血を狙っていたが、
ネギに好感を持ち始めたことにより留まっている。
魔法薬を触媒にして防御魔法を使うことができる。
蝙蝠で作ったマントで空を飛ぶことができる。
人間の心を読むことができる。昼間は眠くなる。泳げない。
不死身だから、治癒系の魔法は苦手。
学園都市内の一戸建て(桜ヶ丘4丁目29)に茶々丸と住んでいる
12登場人物紹介:04/10/17 00:35:24 ID:EeUSXSXT
絡繰 茶々丸

麻帆良学園中等部2&3年A組10番
2001年1月3日完成 2001年4月1日起動(巳年?・牡羊座?)
好きな物: ゼンマイを巻いてもらうこと。お茶汲み。
嫌いな物: 特に‥‥
所属: 茶道部・囲碁部
得意技: ロケットデコピン
エヴァンジェリンの「※魔法使いの従者(ミニステル・マギ)」。
(初代従者は、「チャチャゼロ」という操り人形だった。←現存中)
エヴァンジェリンの命令には絶対服従のロボット。
完成当初、動力は外部電源式だったが、現在はゼンマイ式である。
話すことができる。背中や足裏の噴射で空を飛ぶことができる。
指からコンピュータ接続用プラグを出して操作することができる。
腕を噴射で飛ばして、有線操作することができる。
飲食することはできない。
戦闘中であっても礼儀正しい。
奉仕精神に溢れていて、子供や年寄りに親切なため、街の人気者である。
毎日、野良猫にエサを与えていて、動物にも好かれやすい。
彼女の立てるお茶はエヴァンジェリンのお気に入りである。
工学部(内線 A08-7796)にいることが多いらしい。
13登場人物紹介:04/10/17 00:36:19 ID:EeUSXSXT
雪広 あやか

麻帆良学園中等部2&3年A組29番
1988年7月5日生(辰年・蟹座) O型
好きな物: ネギ先生。花。純真無垢な少年。
嫌いな物: 暴力的で無法者な人。
所属: 2&3年A組のクラス委員長・馬術部・華道部
雪広財閥の次女。(つまり、姉がいる。)
容姿端麗、頭脳明晰(学年4位)。
武芸百般で様々な段位を取得しているらしい。
クラスの連絡網は彼女から始まる。
ショタコンの気があり、ネギのことがとても気に入っている。
幼い頃に亡くなった弟の面影をネギに重ねている。
いつも明日菜と対立しているが、お互い口には出さない親友同士である。
明日菜と並んで色々出しゃばるので、高等部の間でも有名人である。

佐々木 まき絵

麻帆良学園中等部2&3年A組16番
1989年3月7日生(巳年・魚座) O型
身長152cm 体重秘密 B72 W53 H75
好きな物: 新体操命。ネギ君。カワイイもの。
嫌いな物: ぬるぬるしたもの(納豆とか)
好きな色: パステルピンク  好きな場所: 世界樹の丘
好きな食べ物: いちご
所属: 新体操部
いつも持ち歩いているリボンを使って、遠くの物をつかむことができる。
自称、経験豊富なお姉サマ。弟がいるらしい。
亜子・裕奈・アキラと仲が良い。
2年A組のバカ五人衆(レンジャー)の一人(バカピンク)
「ネギま」のインタラクティブ性(双方向性)を象徴する人物。
全然活躍がない第1話の人気投票で、断トツになるほど第一印象が良い。
14登場人物紹介:04/10/17 00:36:47 ID:EeUSXSXT
明石 裕奈

麻帆良学園中等部2&3年A組2番
1988年6月1日生(辰年・双子座) A型
好きな物: お父さん(明石教授)
嫌いな物: かっこ悪い服。はみ出たシャツ。だらしない生活習慣。
所属: バスケットボール部(弱いらしい)
騒ぎに必ず関わろうとする元気な女の子。
クラスではリアクションを担当することが多い。
まき絵・亜子・アキラと仲が良い。

和泉 亜子

麻帆良学園中等部2&3年A組5番
1988年11月21日生(辰年・蠍座) A型
好きな物: 可愛いバンソーコー。洗濯。
嫌いな物: 血。けんか。
所属: 保健委員・男子中等部サッカー部マネージャー
気が弱く、お人良しだが、運動能力は高い。
口調は関西弁。右脇腹に謎の傷痕がある。
2003年3月に、卒業生の先輩に告白したがフラれて、現在彼氏なし。
まき絵・裕奈・アキラと仲が良い。

大河内 アキラ
麻帆良学園中等部2&3年A組6番
所属: 水泳部
寡黙。運動能力は高い。
水泳部のエースで、高等部からも期待の声がかかっている。
彼氏はいない。
まき絵・亜子・裕奈と仲が良い。
15登場人物紹介:04/10/17 00:37:09 ID:EeUSXSXT
長谷川 千雨

麻帆良学園中等部2&3年A組25番
1989年2月2日生(巳年・水瓶座) B型
好きな物: 小さくムダのない機械(サブノートPCなど)
嫌いな物: 人ゴミ。予想のつかない事象。
所属: なし(帰宅部)
協調性が全くない。クラスの女子のことは「ガキ」と思っている。
学校では目立たないようにしているが、裏の素顔は、
インターネット界を牛耳るスーパーハッカーにしてNo.1ネットアイドル。
ハンドルネームは「ちう」。
HP「ちうのホームページ (www.chi-u.co.jp)」を運営している。
視力は1.2あるが、メガネなしで人に会うのは苦手なため普段はかけている。
16登場人物紹介:04/10/17 00:37:31 ID:EeUSXSXT
鳴滝 風香

麻帆良学園中等部2&3年A組22番
1988年12月6日生(辰年・射手座) A型
好きな物: いたずら。甘いもの。
嫌いな物: ゆうれい。じっとしてること。
所属: さんぽ部
史伽の双子の姉 ツインテールヘア。ツリ目。いたずらっ娘。
中学生には見えないほど小柄。おませさん。
楓に指導により忍術の技が使える。自称「甲賀忍群」。
得意技は双子を利用した史伽との「鳴滝忍法 分身の術」。
楓・史伽と同室。

鳴滝 史伽

麻帆良学園中等部2&3年A組23番
1988年12月6日生(辰年・射手座) A型
好きな物: そうじ。甘いもの。
嫌いな物: 毛深くて長いもの(毛虫とか)
所属: さんぽ部・美化委員
風香の双子の妹 タブルシニヨンヘア。タレ目。恥ずかしがり屋。
中学生には見えないほど小柄。
楓に指導により忍術の技が使える。自称「甲賀忍群」。
得意技は双子を利用した風香との「鳴滝忍法 分身の術」。
楓・風香と同室。
17登場人物紹介:04/10/17 00:37:59 ID:EeUSXSXT
椎名 桜子
麻帆良学園中等部2&3年A組17番
1988年6月9日生(辰年・双子座) B型
好きな物: カラオケ、クッキとビッケ(飼い猫)
嫌いな物: ゴキブリ(猫が見せに来るのがイヤ)
所属: ラクロス部。まほらチアリーディング。
元気な女の子で、クラスのムードメーカー的な存在。
スタイルには自信があるらしい。
ネギが王子だという噂を信じている。
ギャンブル運が強い。
小学校の時から麻帆良学園にいて、明日菜やあやかとも付き合いが古い。

柿崎 美砂
麻帆良学園中等部2&3年A組7番
1988年5月15日生(辰年・牡牛座) O型
好きな物: プルーン、ショッピング(毎週末都心に)
嫌いな物: 炭酸飲料
所属: コーラス部。まほらチアリーディング。
洋裁が得意?
彼氏がいる。

釘宮 円
麻帆良学園中等部2&3年A組11番
1989年3月3日生(巳年・魚座) AB型
好きな物: まつ屋の牛丼、シルバーアクセ、洋楽(最近はアヴリルラヴィーン)
嫌いな物: ナンパしてくるチャラい男、
自分のハスキーっぽい声がちょいコンプレックス
所属: まほらチアリーディング
チアリーディングの中では、桜子と美砂の歯止め役になっている。
18登場人物紹介:04/10/17 00:41:25 ID:EeUSXSXT
24番 葉加瀬聡美
1988年7月14日生(辰年・蟹座)
血液型:B型
好きなもの:ロボ、今やっている研究(魔法の工学的応用)
嫌いなもの:非科学的なもの(今扱っている魔法は実験検証可能なので非科学的ではない)
所属:ロボット工学研究会(大学)、ジェット推進研究会(大学)
CV:門脇舞
備考:研究以外に興味なし。あだ名は「ハカセ」。男なし。

超鈴音 チャオ・リンシェン
お料理研究会、中国武術研究会、
ロボット工学研究会、東洋医学研究会、
生物工学研究会、量子力学研究会(大学)
勉強、運動、料理をパーフェクトにこなす無敵超人


四葉五月
出席番号30番
給食委員&料理研究会 (茶道部に顔を出す事もある。)
19登場人物紹介:04/10/17 00:44:22 ID:EeUSXSXT
出席番号21番
那波 千鶴 (CV:小林 美佐)
1989年1月29日生まれ
血液型:A型
好きなもの:スローライフ、他人の世話、みんなといること
嫌いなもの:孤独、距離を置いた人間関係
所属:天文部        
備考:麻帆良学園都市内の保育園で保母のボランティアを行っている
3-AクラスNo.1の巨乳
   
出席番号28番.
村上 夏美 (CV:相沢 舞)
1988年10月21日生まれ
血液型:A型
好きなもの:舞台、本番前の緊張(何か変われる気がする)
嫌いなもの:自分、そばかす、赤毛、癖っ毛、アドリブも‥
所属:演劇部
備考:麻帆良学園大学部第三演劇部にも所属

20登場人物紹介:04/10/17 00:45:52 ID:EeUSXSXT
ザジ・レニーデイ

麻帆良学園中等部2&3年A組31番
所属: 曲芸手品部(外部)
ピエロ?
手品に使うため、何匹か動物を飼っている。

相坂 さよ

麻帆良学園中等部2&3年A組1番
いまだに本編に登場しない謎の少女。
出席番号や座席があるのに、なぜか誰も彼女について触れることはない。
名簿では、他の生徒と違う制服を着ていて、
「1940〜」「席、動かさないこと」という謎の言葉が記されている。
幽霊ではないかという噂がある。

21登場人物紹介:04/10/17 00:47:18 ID:EeUSXSXT
ネギ・スプリングフィールド

1994年生まれ AB型
好きな物: お姉ちゃん。ハーブティ。アンティーク(杖)。
嫌いな物: お風呂。一人で寝ること。
所属: 麻帆良学園本校中等部教育実習生。2003年4月2日より中等部英語科教員。
得意技: 風の魔法
メルディアナ魔法学校2002年度首席。
ナギに憧れて、「※立派な魔法使い(マギステル・マギ)」を目指す魔法使いの少年。
修行のため、麻帆良学園中等部で英語教師をしている。
2&3年A組の担任でもある。
「※魔法使いの従者(ミニステル・マギ)」になる女性パートナーも探している?
修行中の身なので、あまりたくさんの魔法は使えない。風の魔法が得意。
ナギからもらった長さ1.5mはある魔法の杖を
いつも背中に背負って持ち歩いている。
くしゃみをすると突風が起きる。顔相を見ることができる。風呂嫌い。
オックスフォード大学卒業程度の語学力がある。
日本語は3週間でマスターした。
両親はおらず、姉に育てられた。祖父はメルディアナ魔法学校の校長。
女子寮の明日菜と木乃香の共同部屋(643号室)に居候している。
姉と一緒に寝ていた癖が抜けず、いつも明日菜のベッドに入り込んで寝ている。

22名無しさん@ピンキー:04/10/17 01:04:21 ID:CEzhkF3z
>>1
23名無しさん@ピンキー:04/10/17 20:45:09 ID:eBt0rqnx
>>1
乙狩れ
24シークレット:04/10/17 20:53:11 ID:MMiQ/YpU
>>1 さん乙です

前スレ676の続き

「これ以上濡らしちゃうといくらなんでも大変ですから、脱がしちゃいますよ?」
 ぐったりとなっている夕映に形ばかりのお伺いを立てると、ネギは慣れた手つきでシャツのボタンを外していった。
 前を大きくはだけると、まだ成長段階の可憐なふくらみを包んでいる、その存在意義を疑わせるような〔夕映には悪いが〕
ブラをグイッと押し上げる。
“ふるるん”
 と、効果音を付ける様な、お世辞にも立派なふくらみではない。
 その代わりというわけではないだろうが、淡い色の乳首はネギの視線を浴びて、触れられてもいないのにもう硬くしこっていた。
 ネギはなんだか難しい顔で、その小さなふくらみに手を被せる。
「う〜〜〜〜ん」
 すっぽりと隠れてしまった。
 慎重に指先を動かしてみる。クニクニッと柔らかいのだが、まだどこか芯があるような固さがあった。
 マニアには堪らない青い果実というやつだろうが、夕映に輪を掛けて青いネギに、この魅力に気づけというのは無理だろう。
 それでなくとも、“好きなもの お姉ちゃん”などと答えているのだ。
 嗜好は自ずと“大きいオッパイが好き”になるはずである。男は基本的に皆マザコンだ。
「そういえば、男性に揉まれれば大きくなるって聞いた事があるなぁ…………よし!」
 まるでそれが、科学的な根拠でもあるかのようにネギは力強く頷くと、頼りない乳房の周りからも肉を集めて、こねるように丹念に
指先を動かす。
 その瞳にイヤらしさはない。パン粉を扱う職人のように真摯な輝きを放っていた。夕映からすれば余計なお世話だが……。
25名無しさん@ピンキー:04/10/17 20:53:43 ID:Qla1feQr
>>1
26シークレット:04/10/17 20:54:21 ID:MMiQ/YpU
「あッ……ン……ハッ………はふッ……」
 胸からじんわりと広がる、痛いような?気持ちいいような?感覚に揺り起こされて、夕映はぼんやりとした目を開ける。
 唇をぺろりと舐めるネギと目が合った。そのまま二つの頂を寄せて、口を“ア〜〜ン”すると、
「んぁッ!」
 色素の薄い突起がネギの口中に吸い込まれる。
「あッ……あッ……やぁンッ………」
 舌先でくすぐられると、乳首はますますネギの口中で硬度を増してきて、まだ女になりきらない夕映の肢体が淫らにくねった。
 ネギは乳首を甘噛みしながら、小さな乳輪ごと頬張るように強く吸い立てる。
「やっ……ンッ……やはぁッ!」
 (先っぽが……胸の先っぽが………そんなに強く吸われては………ちぎれてしまいます!!)
「せ、ネギ先生……もう……もうやめて……」
“ちゅぽん……”
 ネギが乳首から口を離し、発熱したときのように潤んだ夕映の目を見た。
「小さい胸が敏感っていうのも本当なんですね」
 うんうんっとネギは頷いちゃったりする。
 今度は夕映の耳にも、失礼なセリフははっきりと聞こえているが、いまはそれどころではない。
「先生、ネギ先生……もうやめ……」
“ぬちゅう……”
 狙い済ましたようにネギの中指が秘裂を一際強くえぐった。
「はひッ!!」
 確信犯である。ネギは絶対にわかってやっていた。
 (私を……私を弄んで……喜んでいます………)
 ひどいひどいと思いながらも、さっきの余韻が残っているのか、弄られている秘裂からはすぐに粘つく音する。
 これでは『やめてください』と言ったところで、説得力というものがない。
27シークレット:04/10/17 20:55:23 ID:MMiQ/YpU
「自分を素直に表現できる人間になってもらいたい、これがボクの教育モットーです」
 すました顔で言いながら、ネギは好き放題に指先を泳がせる。
「うぁッ……は……くぅんッ……ああッ……」
 深々と挿入した指で、われめの奥に強い振動送り込みながら、
「どうですか? 自分を表現できそうですか? 夕映さんさえよかったら、ボクはもっともっと協力しますよ」
 ネギ先生は生徒が教えを求めてくるのを待った。
「言ってください、夕映さんの為でしたらボクはいくらでも協力しますから」
 夕映の手を取ると、ネギは張ち切れんばかりになっている股間へと誘う。これを使って協力するという事だ。
 あたたかい手のぬくもりを感じて、ネギの勃起がもう一回り大きくなる。
 (ネギ先生が……興奮してる………私が……させている……)
 女として認められた気がしてなんだか誇らしい。これが牝の本能というものか、勃起に宛がわれた手に思わず力が篭もってしまう。
 脈打つ勃起の鼓動に秘裂の奥が疼いた。
 膣腔全体がキュッと収縮して、小刻みに蠢く指先を締めつける。
「わかりました、まかせてください」
 言葉よりも雄弁に物語る身体にニッコリと微笑むと、ネギはズボンをパンツごと引き降ろした。
 首だけを持ち上げた夕映の目はネギの股間に釘付けになる。
「そんなに見られたら照れますよ」
「あ!?」
 言われて夕映はサッと目を逸らすが、とうのネギには照れた様子は微塵もない。
 ネギの勃起は、夕映が本で得ている知識よりも驚くほどに大きく力強く、そして急激なカーブを描いて隆起している。
 口を開ける鈴口からは、期待でもう先走りの液があふれていた。
 夕映の顔の両側に手を付くと、ネギは捧げる者の意志を確認する。
28シークレット:04/10/17 20:56:25 ID:MMiQ/YpU
「……いいですねよね」
 なんの了解を求められているのかは、もちろん夕映にもわかっていた。
「…………はい」
 一瞬、頭をよぎった顔がある。
 それでも……ここまできてしまった。心の奥底に沈めていたものを揺り動かされてしまった。もう、ウソはつけそうもない。
「なるべく痛くないように……ゆっくりいきますからね」
 少しでも夕映の不安を和らげようとネギは微笑みつつ、勃起の根元に手を添えて角度を調節する。
“にゅちゅ……”
 先端が触れた。膣内粘膜で勃起の存在を感じると、夕映が身体を堅くする。
“ずにゅ――”
「んぐぅッ!!」
 押し割られるような感覚。誰も踏み入った事のない処女地に、肉の楔が繊細な襞を巻き込んでメリメリと突き入れられた。
 ネギがゆっくりと腰を落とし、元気いっぱいの勃起が根元まで夕映の狭い膣腔に呑み込まれると、息が止まるほどの激痛が襲ってくる。
「息を吐いて力を抜いてください、少しは楽になるはずです」
 夕映は『そんな余裕はないです!!』と叫びたかったが、それこそそんな声を出す余裕がない。
 大人しくネギのアドバイスに従って、妊婦のような呼吸法を試みる。
「はぁ……うぐッ……はぁ……はぁ………ふぅ………ううッ………」
 確かに、少しずつだが楽になってきた。同時に、
 (ネギ先生は……妙に……こういった状況に慣れているような?)
 そんな疑問も生まれる。だが、そこから先を考える余裕までは、ネギは与えてはくれなかった。
「うッ…うッ…んあッ……あッ…はぁんッ……」 
 ゆるゆると腰を動かしていると、徐々に夕映の口唇から艶のある声が漏れ出してくる。ネギは目を細めると、
“きゅッ”
「はひッ!」
 乳首をひねる。夕映の背がグッと反りあがった。
「よかった、ちゃんと気持ちいいみたいで」
 耳元で囁きながら、ネギはもう容赦なく腰を振っている。
29シークレット:04/10/17 20:57:28 ID:MMiQ/YpU
“じゅむッ……じゅむッ……じゅむッ……”
「はひッ……ひッ……あ、ンぁッ……はぁ……んぁッ……ひぁッ!!」
 二人の腰がぶつかる音と、自分の出すはしたない悲鳴、そしてなによりネギの息遣い。夕映の疑問はもうどこかに吹き飛ばされている。
 普段の彼女を知っている人間ほど、いまのあられもない痴態を晒す彼女は信じられないだろう。
「ひッ、あ…あぁんッ……ふぁッ、あッ…んぅッ…」
 (見られてる……ネギ先生に……こんな……恥ずかしい私を……)
 羞恥に身を焼かれながら、どこかに『見てほしい』と願っている自分がいる事を、夕映ははっきりと自覚していた。
“じゅむッ・じゅむッ・じゅむッ……”
 ネギの若さに任せた荒々しい突き込みに、夕映のお尻がもじもじと蠢く。
 それは挿し入れられた勃起から逃れようとするかに見えて、その実より深くへの侵入を求めるものだった。
 ネギはその期待に応えるように、勃起を雁首のところまで引きずり出し、一気に子宮の奥にぶち込む
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ぅああッ……あ!?……ああッ………ふぁッ!!」
 最奥に熱いほとばしりを感じながら、夕映は白い奔流に飲み込まれて意識を失った。
30シークレット:04/10/17 20:58:35 ID:MMiQ/YpU
“ごしごし……ごしごし……”
 人に気づかれるので、電気を点けるわけにもいかない。二人は仲良く暗がりの中、モップ掃除をしていた。
 まだ夕映の足はカクカクしている。
 ネギは『ボクがやりますから休んでいていいですよ』と言ってくれたが、なにかしていないとこの場にいるのがいたたまれない。
 掃除を始めてからは二人はなんとなく無言なのだが、夕映は重い口を開く。これを聞かないわけにはいかなかった。
「……ネギ先生は」
「はい?」
 ネギが顔を上げて夕映を見る。夕映は……ネギを見れなかった。
「……ネギ先生は……のどかが………好きですか?」
「好きですよ」
 あっさりとネギは答える。夕映の感情が爆発した。
「ネギ先生!!私に対して責任を取れとは言いませんが、のどかにまで………のどかにまでこんな事をする気ですか!!」
 顔を口にして怒鳴る。近くに人がいれば間違いなく聞こえていただろう。
 (そんな事はどうでもいいです!! この人は……この人は……)
 いろんな想いがいっぺんに噴き出して、夕映は感情をコントロールできない。その瞳には涙が滲んでいた。
「夕映さん、勘違いしてますよ」
 紅潮した顔で睨む夕映にも、ネギは涼しい顔で頬を伝う涙をぬぐってやる。
「ボクは夕映さんも好きなんです、どっちかなんて選べません」
「そ、そんなのが許されるはずないです!!」
 好きと言われてドキリとしてしまった自分に腹が立って、夕映は噛み付くようにネギの言葉を否定する。ネギは不思議そうな顔で、
「どうしてですか?」
 子供のように聞いてきた。実際子供だが。
31シークレット:04/10/17 20:59:37 ID:MMiQ/YpU
「どうしてって……」
「物分りのいい大人のふりして……好きなものを諦めたくないんです」
 夕映の頬を、ネギの両手が優しく挟む。
「ボクは欲しいものは……全部獲りにいきますよ」
 月明かりに照らされる、まだあどけないネギの顔の中で、目だけは男のものだった。
「夕映さんものどかさんも……ボクは二人とも欲しいいんです」
 ムチャクチャな事を言っているのに、ネギにはまったく悪びれたところがない。唇がゆっくりと近づいてくる。
 (ネギ先生がこんな人だったなんて……でも……でも私も欲しいって………でものどかが……)
 彼女は後にネギに告白した。『私もアホです』と……
「の、のどかには……のどかには秘密にしてください」
「……はい」
 微笑むネギに、夕映はそっと目を閉じて唇を突き出した。


                               終わり

思っていたより長くなりましたが、これで一応終わりです。コメントくださった方、ありがとうございました。
32名無しさん@ピンキー:04/10/18 00:15:41 ID:fiL3tAef
GJ!激しくGJ!
欲張りなネギ君に萌えです。
こんなわがままも、ネギ君なら許せる。

俺の亜子のSS、まだ完成しません。いつになるか俺にもわからん…orz
33名無しさん@ピンキー:04/10/19 13:57:25 ID:LFTExzqk
夕映GJ!
出来れば夕映×のどかのレズキボンヌ
34名無しさん@ピンキー:04/10/20 14:38:29 ID:xMBLMN2P
前スレ665-669の続き
―――
のどかがいなくなって1ヶ月が過ぎた。いつまでも部屋で寝込んでいるというのはさすがに無理が
あったので、今は都内の病院に入院中ということにしている。
「ゆえっち、話あるんだけどいい?」
「朝倉さん、何でしょうか?」
朝倉に呼ばれ、夕映は教室の外に出た。朝倉は周りを見渡し人影が無いことを確認すると、小声で
夕映に話し掛けた。
「…宮崎のことなんだけど」
「!」
必死に動揺を抑え、夕映は平静を装おうとした。だが、夕映は案外感情の動きがすぐに表情に出る
タイプだ。夕映の動揺は朝倉には一目瞭然だった。
「な、何のことでしょうか」
「いやね、お見舞いに行こうかと思ってのどかの病院調べてみたの。ゆえっち教えてくれなかった
しさ」
それはそうだ。のどかの居場所は夕映も知らない。
「でさ、調べて見たらのどか、どこにも入院してなかったのよ。これってどういう事?」
夕映は返答に詰まった。
「あ…あの、それはですね、その…」
「…行方不明」
「!…お願いです、そのことは内密に…のどかのためにも」
「宮崎のため?本当にそれが宮崎のためになるの?もし何かの事件にでも巻き込まれてたらどうす
るのさ?」
「…」
「…私から皆に知らせることはしないけどさ、このままじゃ駄目だと思うよ」
「…ごめんなさい」
夕映の肩を軽くポンと叩くと、朝倉は去っていった。その後ろ姿を見送りながら夕映は、ある決意
をしていた。
「あ、おはようございます夕映さん」
朝倉さんの言うとおりだ。確かにこのままではいけない。
「夕映さん?」
「ネギ先生、あとで話があります」
35名無しさん@ピンキー:04/10/20 14:39:02 ID:xMBLMN2P
―――
「のどかちゃん、ご飯だよ」
男が床に皿を置くと、のどかはそれに顔を近づけ、獣のように直接口をつけて食べた。腕を縛られ
て仕方が無いとはいえ、尻を振って食べ物を貪る姿はもはや牝犬のようだった。
「よしよし、いい子だね、のどかちゃん」
ペットをかわいがるように、男はご飯を食べ終わったのどかの尻を撫でた。
「下のお口にも欲しいんじゃないかな?」
男は尻を撫でながらもう一方の手で割れ目をなぞった。尻への愛撫で感じたのか、既に蜜が溢れは
じめていた。
「ふぁ…は、はいー。下のお口にも下さいー」
「はいはい、可愛いのどかちゃんの頼みだからね」
男は後ろから一気にのどかを貫いた。
「ふぐっ!ああっ、はっ、…ふぁぁーっ!」
「どうだいのどかちゃん、イイかい?」
「は、ひゃ、イ、イイですぅー、も、もっとー」
のどかがはしたない嬌声をあげていると、男が突然動きを止めた。のどかは不満げに男のほうに振
り向いた。
「あぅ…?」
「今日はお尻の穴を試してみようか」
「ふぇ?」
そう言って肉棒を引き抜くと、のどかの蜜が滴るそれを菊穴に押し当てた。
「これだけ濡れてればきっと大丈夫だよね」
「はうー、ダ、ダメですー、そんな所、汚いですー」
「平気だよ、のどかちゃんの身体に汚い所なんて無いよ」
男は嫌がるのどかを無視してのどかの尻をわしづかみにすると、そのまま腰を突き出した。
「きぃぃぃぃいい」
「ぐっ…さ、さすがにキツいな…すごい締め付けだ」
初めてのアナルは抵抗がきつく、なかなか先に進まない。それでも何度も突き込んでいるうちに、
何とか奥までたどり着いた。
「ふぅ…お尻を貫かれた感想はどうかな?のどかちゃん」
「ぅぁ…」
36名無しさん@ピンキー:04/10/20 14:39:35 ID:xMBLMN2P
のどかは額に脂汗を浮かべ、とても返事をする余裕はなさそうだった。
「まあいいや、きっとじきに慣れるさ。それじゃ動くよ」
「ひあっ」
男はのどかの腰をつかみ、激しく前後に動き始めた。
「ふあっ、はうっ、ふ、ひゃっ、ふぐぅっ!」
「なんだのどかちゃん、十分感じてるじゃないか。心配して損したよ」
そう言いつつも男の動きは初めから激しく、少しものどかを心配してる風ではなかったのだが。
「ほら、お尻に出すよ、のどかちゃん」
「はううっ、私、イ、イっちゃいますーっ!」
腸内に熱い奔流を受け、のどかは弓なりに身体を反らして気を失った。
「お尻も気に入ってくれたみたいだね、僕の可愛いのどかちゃん」
男は呟きつつ、気絶して全身をひくひくと震わしているのどかの局部をティッシュで拭った。
―――
「…大体の話は分かりました」
「すいません、ネギ先生。私…」
「いいんです、夕映さん。それより今はのどかさんの居場所を探るのが先です」
「ちょっと待った、兄貴」
ネギの肩に乗ったオコジョ妖精、カモが口を挟んだ。
「それならカードを使って召喚したらどうだ?」
「あ、そうだね。うん」
そう言って懐からカードを取り出したネギが、驚きの声を出した。
「え…あれ?」
「どうしたんですか、先生?…!」
覗き込んだ夕映も、驚きに言葉を失う。そのカードには、何も描かれてはいなかった。白紙のカー
ドを手に、ネギはカモを問いただした。
「カ、カモ君、これはどういう事?」
「…多分、仮契約が切れたんだ」
「そ、それって…?」
「パートナー契約には互いを敬う気持ちが必要だから、契約が切れたって事は、もうのどかの姐さ
んが兄貴のことを何とも想ってない…」
「そんなハズはありません!」
37名無しさん@ピンキー:04/10/20 14:40:48 ID:xMBLMN2P
夕映が声を荒らげた。
「だってのどかはあんなに…先生の事を…。カモさん、他に理由は考えられないんですか?」
「…そうだな、他に考えられることといったら…!い、いや、何でもねえ」
途中まで言いかけて、カモは慌てて口をつぐんだ。
「?どうしたんですか、カモさん。言ってください」
「いや、その、これは…」
「いいから!」
「…のどかの姐さんがもう、この世にいない場合も契約は切れるんだ…」
「…!」
夕映の顔から血の気が引いて、蒼白になった。
「い、いや、大丈夫だよ、きっと。何か他に理由があるんだ」
カモが根拠無く夕映を励ます。
「とにかく」
ネギが不安に震える拳を握り締めつつ言った。
「すぐに探さなきゃ。ウェールズから人探し用の魔法書を取り寄せないと。カモ君手伝って」
「お、おう」
「わ、私はどうしたらいいでしょうか…」
「夕映さん…心配かけるといけないから、皆にはもう少し黙っていましょう」
「は、はい…」
「大丈夫。僕に任せてください」
「…」
夕映は不安に押しつぶされそうだった。そして、今まで黙っていた自分を責める気持ちでいっぱい
になっていた。のどかにもしもの事があったら…。あの時、すぐに先生に知らせていれば…。
「夕映さん…」
心配そうにネギが夕映の顔を覗き込んだ。
「あ…」
大量の涙が夕映の目から溢れ、頬を伝っていた。我に返った夕映はハンカチで涙を拭うと、ネギに
深々と頭を下げた。
「のどかをお願いします、ネギ先生」


もうちょっと続きます。果たしてのどかは無事なのか!無事じゃないですが。
38名無しさん@ピンキー:04/10/20 14:57:43 ID:oeozyZph
頼むからトリップ付けてくれ。
39名無しさん@ピンキー:04/10/20 16:45:19 ID:u5L5qa3N
続きなら、前スレをを埋め立てて欲しかった・・。
40名無しさん@ピンキー:04/10/21 04:24:02 ID:dr++pwkK
まぁ落ち着け
とりあえず(*^ー゚)b グッジョブ!!
41名無しさん@ピンキー:04/10/21 15:02:31 ID:VxCdkHu/
TOPMANのアホまだー?
42名無しさん@ピンキー:04/10/21 17:14:43 ID:iDr6Rg9z
落ちそうなんで上げとくぞ
43名無しさん@ピンキー:04/10/21 19:51:13 ID:rnmoLQGM
一定時間内にカキコがあれば落ちないはずだが?
44名無しさん@ピンキー:04/10/21 19:52:58 ID:g9euA26T
ネギま! SS居酒屋『ビアホール・ミュンヘン』
http://www.moebbs.com/test/read.cgi/negima/1098160943/
45名無しさん@ピンキー:04/10/23 13:06:04 ID:yzgdekq5
>>44
見えない
46名無しさん@ピンキー:04/10/23 17:44:37 ID:x+wVDhn0
萌えBBSがなんかおかしい。開けない。
47名無しさん@ピンキー:04/10/23 18:57:45 ID:ohEdLRbl
んでラブひなはこちらに合流するんですか?
48座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/23 23:23:17 ID:hD4BO/+Z
鬼畜へ進んでますが鬼畜ではありません
一部グロありなので苦手な方はスルーしてください

今回から形式を変えて題とかつけます
まあ気分的なものですが、(亜子たん編だし)前の形式に飽きたので仕切り直しって感じですか

魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「吸血鬼狩りの灰かぶり姫」
 無人の図書室に一人の少女がしゃがみ込んでいる。
「……誰か……誰でもええから、ウチを助けにきて……お願いや、お願い」
 震える唇から発せられる声は誰にも届くことなく、沈黙の返答は少女の孤独をさらに深めることになった。
 友人たちは次々と怪物の餌食になり、最早残るのは少女一人である。
「え、エヴァさまぁ……聞こえているなら、何か、何か御言葉を……もう一度、御力を……」
 異能を与えてくれた吸血鬼の主からのテレパシーも途切れてしまった。最早切れかけたロープで崖に吊るされて
いる状態に近く、いつ切れても―――いつ襲われてもおかしくない。
 元々は臆病な性格である少女、和泉亜子は泣きながら助けを願い続けている。
 神様に、家族に、好きだった先輩に、友人たちに、主の吸血鬼に。自分以外の全てのに乞う。
 この地獄から救い出してくれる蜘蛛の糸を垂らしてくれと。
 この悪夢を覚ましてくれる目覚まし時計を鳴らしてくれと。
 亜子は両腕に古代虫の光線を浴びて酷い火傷を負っていた。熱線に抉られた皮膚は溶けて無くなり、露出した
筋や肉は焼かれて蛋白質のレベルで破壊されている。焼き切られた無数の血管からは赤黒い液体が滲み出し、
脳や心臓に向かわずに垂れ落ちていった。傷口の周辺は熱で青白く変色してケロイド状に膨れ上がり、制服と蝙
蝠のマントが黒く焦げ付いて皮膚と同化している。両手、10本の指を少しでも動かそうとするたびに、激しい痛み
が全身を貫いた。
 蝙蝠のマントは焼け焦げて穴が開いており、辛うじて形を維持しているが飛行能力は既に失われている。しかし
唯一の防具には違いなく、亜子はしっかりと背中から羽織っていた。
「ん? あれは……」
 少し向こうの壁に付いている案内板には「警備員室(関係者以外立入禁止)→」とある。矢印を目で追っていくと、
その先には大きなドアが一つあった。
 警備員室とはいえ、この状況を打開できるとは思えないし、そもそも警備員室とは何があるのかも分からない。し
かし、この場でうずくまっているよりは良い気がした。
 亜子は力を振り絞って立ち上がり、よろよろと警備員室に向けて歩き出す。
「ぐう、うっ―――」
 ズキリ、ズキリと火傷が痛み、亜子から涙と悲鳴が零れ落ちる。
 いっそのこと、両腕を切り落としたい。
 この痛みから解放されるのなら、それもまた魅力的な選択肢に思えてくる。
 吸血鬼の今なら、それぐらいはできるのではないか。蝙蝠のマントを使って―――。
 肘の辺りから、すぱっと切ってしまえば……。
 楽になれるのでは?
 いや、そんなことをすれば、吸血鬼でも死んでしまうかもしれない。
 亜子は頭を振って意識をはっきりさせる。
 まともな思考を取り戻さなければならない。
 島から脱出するのに、両手は必要だ。
「ふう、ふう」
 腕が、痛い。
 傷から伝わってくる刺激が脳味噌を掻き回してくる。
「ふう、ふう、ふう」
 警備員室のドアは取ってを回して開けるタイプだった。亜子は吸血鬼の牙で取ってを齧って回しながら、身体でド
アを押して開け、ずるずると部屋に滑り込ませる。
 部屋は思ったより広かった。中央に大きな机と椅子が2つ。奥に大きな棚が2つ、小さな冷蔵庫、やはり図書館と
いうで本棚もあった。中は少女コミック、司法書士の参考書、英語のタイトルの本、知らない作家の小説にDVDが
幾つか。どうやら複数の人間の趣味が入り乱れているようだった。この部屋を使う人はみんな、暇な時はそれぞれ
の好きな本を読んでいたのだ。
 警備員の人まで読書に耽れるほど、図書館島は平和だったのだ。
 そう、今日の、少し前までは。
 カメラで図書館中を監視していたのだろう、机には3つのモニターがセットされており、無数の監視カメラの映像を
1分毎に切り換えて映している。奥にはスイッチの入っていない小さなテレビが一台、後は食べかけのスナック菓
子とすっかり伸びたカップラーメンがあった。ラーメンはかなり冷めていたが、箸は付けられていない。まるでどこか
の幽霊船のようだった。
 しかし亜子は、このカップラーメンを食べようとしていたり、スナック菓子を食べていた人たちがどうして消えたか
が分かっている。
 彼らは監視カメラの映像を見て驚き、生徒を助けようとして部屋を飛び出したのだろう。
 亜子やまき絵がキマイラに襲われた時、沢山の警備員さんがフロアにやってきた。
 その中に多分、この部屋の人たちもいて。
 そして食べられた。
「………」
 今は自分のことを考えなければならない、と亜子は自分に言い聞かせる。
 棚に救急箱があるのを発見したので、蝙蝠のマントを動かして取ることにした。蝙蝠のマントは意外と器用に変
形し、負傷した手の代わりに救急箱を掴んで亜子の前に置いてくれる。
 ドアもこれで開ければよかったと今更に思うが、それは自分が落ち付いてきた証拠と捉えることにした。亜子は蝙
蝠のマントをピンセットのように変形させて、救急箱から包帯やガーゼ、消毒薬を取り出して応急処置をすることに
した。保健委員もやっているし、部活で怪我をした部員の手当てをしたりもしているが、マントを手の代わりにして
やると意外と難しい。
 結局、手間のかかることはできず、傷に消毒液をかけて包帯を巻いただけで終了する。吸血鬼の治癒能力なの
か、出血が止まっていたのが幸いだった。
 手当てをしながら、亜子は監視カメラの映像に注目していた。この島から脱出するには情報が不可欠であり、亜
子はまだ島で何が起こっているのかを把握していない。完全に巻き込まれてしまったからには、可能な限り正確に
状況を理解しなければならない。
 映像が切り換わると、よく知ったクラスメイトたちが亜子の目に飛び込んできた。少し映像は悪いが間違いない。
クラスNo1巨乳の頼れるお姉さん那波千鶴と、少し怖い雰囲気の寡黙な少女、桜咲刹那である。しかし、
「この人ら、いったい何をしてるんやろ……? 真ん中のアニメみたいなカッコの娘は……」
 どうも状況がよく掴めない映像である。桜咲刹那はまるで不可視の鎖で縛られているように微動だにしないし、
那波千鶴も立ったままほとんど動いていない。そして一番分からないのは四つん這いになって千鶴の周囲を、まる
で犬のように走りまわっている少女である。動作も異常だが服装はもっと異常で、コミカルなセーラー服もどきの
服を着ていた。ひらひらしたリボンや身体のラインが浮かぶ服、ミニスカートや妙に凝ったブーツなどは、今夜の7
時30分から放送されている変身ヒロインのコスチュームに似ているが、だからどうしたと言われれば何もない。
「……あかん、訳わからん」
 図書館島で何が起こっているのかが余計に分からなくなってきた。
 映像は次のカメラに切り換わった。
 まき絵の映像だった。
 音声はないが、まき絵が泣き叫んでいるのが分かる。
「あ……ま、まき絵っ!」
 まき絵の右腕と左足は噛み千切られたように無くなっていて、それでも這いながら、背後から迫る何かから逃れ
ようとしている。
 その時に大きな影がカメラを覆い隠し、次に視界がよくなると、血の痕だけを残してまき絵は消えていた。
「どこ行ったん!? まき絵! まき絵ぇっ!」
 モニターに顔を近づけて、届かないとは分かっていても名前を必死に呼び続ける。
「まき―――」
 その時、上からボトボトと、まき絵の頭や腕が落ちてきた。
「いやああああああっ!」
 まき絵だったものが一面に散らばる光景に、亜子は悲鳴を上げてモニターから逃げる。
 腕の痛みが意識を繋ぎとめたのは皮肉な話だった。
「あ、ああ、あああ……そんな、そんな……でも……」
 1秒たりとも見たくはなかった。
 しかし、まき絵はこうなることが分かっていて自分を逃がしてくれたのだ。
 あの怪物がどう動くのか、モニターは見ておいた方がいい。
 亜子は真っ赤に充血した瞳に、モニターの映像を焼き付ける。
 見ている前で変化が起こる。
 まき絵を引き裂いた怪物が、一人の少女に変わった。
 そこで映像が切り換わった。
「………」
 亜子は数秒間、思考停止に陥っていた。
 自分の目で見たものが、亜子は信じられなかった。
 怪物から変わった少女は雰囲気がかなり違っていたが、亜子は彼女をよく知っている。
 那波千鶴が図書館島にいる時点で、彼女もいておかしくはなかった。

 村上夏美。

「………」
 胃の中身を床に吐き出した亜子は、とりあえず得られた情報だけを整理することにした。

 警備員さんなど、図書館島内部の人間に助けを求めることは難しい。
 裕奈、まき絵はもういない。
 石橋は落ちていて亜子は自力では脱出できない。
 千鶴と刹那は事件の当事者かも知れない。
 夏美(の姿をしたもの)は危険である。

「何か、何か忘れてる。もっと大事なこと……何や……」
 重要なことを見落としている気がする。
 何かが、もうすぐそこまで出かかっている。
 夏美の映像、裕奈、千鶴たちの映像、桜咲さん、変なアニメのキャラ、落ちた石橋、
図書館島、キマイラ、昨日の映画の虫、大事故、石橋、図書館島、アニメの……アニメ?
「テレビやっ!」
 亜子は急いで小さなテレビのスイッチを入れた。麻帆良学園都市には民放などのチャンネルの他に、学園都市
だけの番組のチャンネルが一つあり、大事件などが起こった時にはそのチャンネルから情報が流れることになって
いる。普段は台風の警報で学校が休みだとか、学園都市メンテナンスの停電などの情報ぐらいだが、今回はどう
なのか?
 勝手にもうお終いだと思いかけていたが、石橋が崩壊したとなれば学園都市側でもそれなりの騒ぎになっている
はずだ。パパラッチ集団の報道部がこんなネタを放置するはずがない。
 亜子は冷静になってきた。
 脱出に必要な情報は島の状況だけではないのだ。
 学園都市側に図書館島の惨状がどのように伝わっているのか? 
 状況に対処すべく、どのような動きが起こっているのか? 
 事件を解決しようと外部で動いている人の協力なしに、今の亜子に島の脱出は不可能だ。
 実際、亜子がここまで生存していられるのは、外部のエヴァのバックアップがあったからだ。
 神に祈る気持ちで、ヴァンパイアの少女はテレビを見る。
「あ、ああ……やった!」
 映ったのは麻帆良学園都市上空のヘリからの映像。レポーターによると、取り残された人々の救出のために、船
が一隻、麻帆良の運河を進んで図書館島に向かっているという。
 空から発信される映像には、白い波を発生させながら河を進む船の姿があった。
「やった! やった! 助けが来る!」
 疲労で限界だと思っていた身体に、みるみる元気が戻ってくる気がする。
 ずっと島にいるので分からなかったが、状況は確かに動いていた。
 島から脱出する希望はまだあるのだ。
 亜子は複雑な気持ちで、その映像を食い入るように見る。
 ここまで来るのに、裕奈やまき絵、他にも多くの人が犠牲になった。
 あんなことが許されるはずがない。
 許していいはずがない。
 亜子では無理だが、きっと誰かがあの怪物どもを断罪してくれる。
 打ち滅ぼして、みんなの無念を晴らしてくれる日が来るのだと。
 そう、信じたかった。
「誰も逃げたりできない。誰も助からない」
 再び灰と泥塗れの魔法少女になった夏美は、ステッキを軽やかに振りまわしながら、ゆっくりと獲物を追跡する。
「だって「黒の導」は神様なんだもん」
 絶対の忠誠を誓うその瞳は狂的な色が強く、その迷いのない笑みは自分の正しさを疑わない。
 黒い本たちがぱたぱたと夏美の周囲を飛んでいたが、
「いい。亜子ちゃんは私が捕まえるから、お前たちは他の獲物を探してよ」
 と夏美が言うと、それぞれ四方八方に飛んでいってしまった。
「亜子ちゃんは、どこにいるのかなあ?」
 夏美は図書館をてくてくと歩く。
 まき絵は乱暴に嬲り過ぎてすぐに壊れてしまったが、幸いなことに獲物はまだ残っている。
 「黒の導」に奉げる人間は単に殺すのではなく、思いきり苦痛を与え、憎悪と、恐怖と、絶望で頭を一杯にして、
生きたまま奉げるのがベストなやり方なのだと、夏美は理解しつつあった。
 誰に教えられたわけでもない。そういうことを自然に理解していくのが、「黒の導」に選ばれた存在である「灰かぶ
り姫の復讐」として当然―――それが「適合者」だということなのである。
「生きたまま嬲り尽くすのが大切なんだよね……」
 亜子は両腕を負傷しており、そう俊敏には逃げられないはずだった。
 じわじわと追撃し、抵抗もできないほど弱らせて、痛めつけて陵辱し尽くすのだ。
 真綿で首を締めるように苦しめて、心をズタズタにしてやるのだ。
「うふふっ。亜子ちゃん、すぐに捕まえて、死なないようにいたぶってあげるから……」
 夏美は亜子を嬲る自分を思い浮かべて、その姿にうっとりと、頬を朱に染めた。


 夢見る異形の灰かぶりが動き出す。
 夜の闇を支配するのは、吸血鬼だけではないのだから。
 鐘が鳴るまでの夜の闇は、灰かぶりが最も輝くのだから。
 華麗な舞踏会は、鐘が鳴らない図書館島の闇で。
 踊る相手に、血と、悲鳴と、悪夢と、深い絶望を。


                                                    (続)
56座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/23 23:34:25 ID:hD4BO/+Z
次は救助(?)に向かってくる船とかヘリとか外野の話
なんかいっぱい出てくる予定です

図書館島のメインの亜子たん編突入で気合い120%ですね
亜子たんを待つのは輪姦か触手か尻か未知の何かか?
ではまた

57座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/10/23 23:36:27 ID:hD4BO/+Z
>>44
やっぱ見れないね
58名無しさん@ピンキー:04/10/24 00:44:49 ID:abhTjQut
ここにも一応貼っておきますね。エロくないですけど。

ttp://ranobe.com/up/updata/up9589.txt
59名無しさん@ピンキー:04/10/25 10:28:46 ID:4IyyYAms
60座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:39:16 ID:WIoni0Hm
鬼畜の前フリ、グロも何もないです
亜子たん登場しないけど亜子たんの話

魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「天才少女と希望の船」
61「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:41:52 ID:WIoni0Hm
「災害非常事態宣言が出され、この区画全域に避難命令が発令されました。大変危険ですので住民の皆様は
誘導に従い速やかに避難してください。繰り返します。こちらは麻帆良治安維持委員会です。災害非常事態宣
言が出され、この区画全域に避難命令が―――」
 麻帆良市役所の車両が図書館島周辺8ブロックに散らばり、住民の避難を開始していた。主用道路17本は
警察に封鎖されて侵入は禁止になり、戸惑いの表情を浮かべた学生や住民たちがぞろぞろと該当区域から排
出されている。図書館島の石橋崩壊と災害非常事態宣言が結び付いていると考える者は少ない。しかし、みん
な口々に不満を漏らしながらも、指示にはしっかりと従っているのが住民の気質を現している。
「ちょっと! 報道の自由を侵害する権利があんたたちにあるって言うの? こら! 離せー!」
 屈強な警官に捕まって区画外に追い出された朝倉和美が、大声で叫んで抗議していた。
「記者も大変だねえ。くしし」
「お主も追い出されたクチでござるか」
 それを発見した散歩部の鳴滝姉妹と長瀬楓が声をかけると、和美は渋い顔で不満を口にした。
 図書館島の石橋崩壊を聞いた報道部は緊急連絡網を使って記者全員を動員し、それぞれ個別に現場に向か
わせて取材を行うよう指示を出していた。しかし麻帆良市が図書館島周辺を一足早く封鎖してしまい、取材は難
航を極めている。封鎖区域内の住民の避難はまだまだこれからだが、外から入るのは既に難しい。
「島の橋が落ちたぐらいで、なんで市の危機対策マニュアルの最高「災害非常事態宣言」が発動するのよ……」
「橋が落ちたのは、ただの事故じゃないってことですか?」史伽が可愛らしく首を傾げた。
「どーせ分からないじゃん」風香がどうでもよさそうに言う。「それよりさ、さんぽしよーよ。さんぽ」
「そうですね」史伽もさんぽ部重視だった。
「ねえ長瀬っち。ちょっくら封鎖区域に侵入して、ささっと調べてこれない?」
 鳴滝姉妹をさらりと無視して、楓に手を合わせる和美。
「うーむ。確かに只事ではない様子でござるな。拙者個人としても少し気になるでござる」
 和美には他にも情報収集者のアテはあったが、この甲賀の忍に任せておけば確かである。
 さっそく正式に依頼しようとしたが、鳴滝姉妹がこれを綺麗にハモって阻止する。
62「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:43:38 ID:WIoni0Hm
「「今日のかえで姉はボクと」私と「さんぽ部の活動中なの!」です!」
「ああ、こらこら、左右から引っ張っちゃ服が伸びるでござるよ。まあ、街も混乱しているし、拙者は状況が落ち付
くまで、この子たちといっしょにいるでござるよ。申し訳ないでござるな」
「ええー。そー言わないでさぁ、報酬ははずむから……」
 4人は人の流れに合わせて、運河にかかった大きな橋を渡っていく。
「待つでござる。―――何か来る」
 河の向こうから轟音と水柱を立てながら何かが走ってくる。白いボディが衝撃波でも発生させているように左
右に河を切り裂き、異様な音を発するエンジンが巨大質量を高速で突き動かしている。
 ドドドドドドド、と推進力の大きさを覗わせる音はまるで象の徒競走。
「な、なんですかー。あれ」史伽が不安そうな声を出した。
 見た目は普通の遊覧船なのだが、アクションが派手過ぎて別物に見える。
「あれは……ロボ研か?」和美が静かに言う。「また、どえらいモノを持ち出してきやががったね」
 橋の上の人々が慌てて逃げ出した。
 楓は優雅にカバンから折り畳み傘を取り出すと、風香、史伽、和美を自分に寄せてばさりと開く。
 その瞬間に船は橋の下を通過し、橋は水柱に呑み込まれた。
「ああ―――っ! ごめ―――ん! ちょっと急いでるネ―――っ!」
 船の先端には海賊船の船長のような顔で、磔の基督のポーズで堂々と立つ少女が一人。
 「完璧超人」「天才少女」「神童」などの異名を持った、肉マンが大好きなクラスメイト。
 飛び散る水滴の幕の向こうで、チャオがぱたぱた手を振りながら笑っていた。
 活力と好奇心に満ちた大きな瞳に、才能を驕らない無邪気な笑顔が眩しい。あれだけ爆走している船の上で
バランスを崩していないのは、中国拳法で鍛えられたしなやかで強靭な肉体あってのことだろう。
「おいノッポ! 準備がいいじゃね――か!」
 いきなり船が急停止してさすがにチャオがこけた。操舵室にいた男の一人が、愉快そうに楓をからかう。
「こらあっ! 急に止まらないでヨ! 運動量保存で前に吹っ飛びそうになったネ!」
「そんなトコで映画の真似なんかしてっからだろ! さっさと船の中に入れ!」
63「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:45:08 ID:WIoni0Hm
 そして再び加速し、豪快に水柱を発生させながら船はどんどん遠ざかっていった。
「なんだよあいつら……」風香がぽかんとして船を見送る。
「和美殿」楓が目を少し開いて、去っていく船を見ている。「あやつらは?」
「ああ、ありゃあ……「ジェット推進研究会」だ。操舵室の男はドクターでジェット研の会長。報道部をあしらうのが
上手な上にけっこう過激なやつだから、報道部では要注意人物指定されてるんだよ。あれでも麻帆良大学機械
工学科の助手候補になってるほど有能なんだけどね」和美はどうでもよさそうに投げやりに言った。「でも、なん
でチャオがジェット研といっしょにいるんだろ? あの子はジェット研に所属してなかったよね」
 和美は難しい顔で考えている横で、楓は傘の水滴を払っている。
 そこに突然、今度は空から逆円錐状の物体が落ちてきた。高さは約1.5メートル、円の半径は役0.3メート
ル。円の面にはヘリコプターのようなプロペラが設置されており、高速回転して浮力を生み出している。扇形の
面には無数のカメラが設置されていて、四方八方の映像を捉えているようだ。
 オレンジ色の毒々しいボディには、大きくゴジック体で「ロボット工学研究会」の文字。
 謎のロボは橋の前でホバリングして、
『濡らしてしまってどうもすみませんー。でも非常事態ですので許してくださいねぇ』
 どこにあるか分からないマイクから、葉加瀬聡美の声が発せられた。
「ハカセなの?」和美がロボを凝視する。「またずいぶん円錐になっちゃって……私は悲しいよ」
「ハカセはこんなモノで何をしているでござる?」
『ロボット工学研究会とジェット推進研究会は協力して、図書館島の事故の救出活動に当たります』
 和美の冗談を無視してロボは葉加瀬の音声を伝える。
「へえ」和美が苦笑しながらメモを取り出した。「取材はオーケイかな?」
『ちょっとだけならぁ』 無機質なカメラが光る。『「前」みたいに適当なこと書かれると困りますからぁ』
 和美にの表情が一瞬だけ曇るが、すぐに元に戻った。
「ははは、あんがとね。で、この素敵なオレンジの物体は何?」
64「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:46:07 ID:WIoni0Hm
『このロボットは災害時に該当地域の映像を記録するための試作ロボットです。装備は赤外線、サーモグラフィ
ティ、防水加工、日本の気候なら北から南までどこでも活動可能 カメラは18個、集音マイク5個、記録された映
像はリアルタイムで私の「サウザンドアイF」に送られて解析されます』
「災害対策用の試作品ロボットね。次の質問だけど、さっきの船は何? ジェット研の船だよね?」
『ジェット推進研究会が某企業と共同開発した試作品です。これ以上は言えませんー。機密ですから』
「ふーん、試作品ばっかだね。ところで、チャオが乗ってたみたいだけれど」
『チャオが乗っていたのはメンバーの中で医学の知識が豊富だからです。図書館島に上陸した際に怪我人がい
たら、私たちでは対処できませんからねぇ。万が一のことがあって責任を問われても困りますし。私たちはあくま
でボランティアで図書館島を救援するんですからぁ』
「ボランティアで救援でござるか。それはそうとお主、そんな時に―――ずいぶんと楽しそうでござるな」
 ここで楓が和美の横から口を挟んだ。その一言にロボットは沈黙し、鳴滝姉妹は楓の感情の変化を敏感に感
じ取ったのか、少し怯えた顔で後退していった。
『………』
 楓が微笑を浮かべながらロボットのカメラの前に出る。
「さっきの連中は孤立した人々を助けるというより、造った船を思いきり走らせたいだけでござるな。そしてお主も
そう、救援活動より、そのロボットの性能を実戦テストしたいだけでござろう?」
 楓はあくまで微笑みながら、優しい声で語りかける。
『………』
「あんな船を麻帆良で好き勝手に走らせたら苦情殺到は確実でござる。だが別の場所で走らせるにもいろいろ
問題がある。しかし図書館島の事故が起こった今なら、誰にも文句を言われずに思いきり走れる。お主も、それ
が災害救助を目的としたロボットならサンプルデータの収集や性能のテストをたっぷりとできる。お主のその普
段では決して聞けないような、小さな子供のようにうきうきした声は、そういう意味ではござらんか?」
 沈黙が集団を包み込んだ。和美も鳴滝姉妹も何も言えない。
 聞きようによっては、楓は聡美に喧嘩を売っているように感じられる。
65「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:49:17 ID:WIoni0Hm
 日常では温厚な楓だが、学園総合格闘大会優勝者クーを子供のようにあしらう戦闘力は、人間を超えている
と一部では畏れられている。
 一方、聡美はやはり温厚な性格だったが狂科学者の一面を持っており、聡美のロボが乱暴に扱われ壊れた
時に、犯人のクーが聡美の報復を恐れて女子寮から逃亡したのは有名な話である。
 そんな楓の超人的な戦闘力と、聡美の超科学的な兵器がぶつかれば、どうなるのだろう?
「拙者は」楓が微笑を張り付けてカメラを覗き込む。「お主らのように頭はよくないし、難しいことも分からないで
ござる。ただ、一つだけ分かることがあるでござるよ」
『………何ですか?』
「あの島に取り残されている者は、とても不安になっているでござろう。お主たちのことを待っている者も、きっと
多いでござる。それを忘れずに、「ついで」に助けるのではなく、真剣に助けてやるでござるよ」
 横で鳴滝姉妹がお互いの顔を見合い、安心したように微笑み合った。大丈夫だ、とアイコンタクトをする。
 聡美と楓が喧嘩などということになれば、楓を慕っている姉妹たちも悲しいのだ。
『……分かってますよ。そんなこと』
 そう言い残してロボットは浮上していった。図書館島に向かったのだろう。
「今ね、連絡が入ったよ。報道部の先輩が運良くヘリ確保できたって。空から実況中継を開始」
 携帯を片手に和美が、日光を手で遮りながら天を仰ぐ。
「報道部の力もすごいでござるな。まさかヘリが出てくるとは」
「MAHORAフェスティバルの準備の取材中だった先輩でね、現場にヘリがあったの借りたって」
 和美はポケットから録音機を取り出して巻き戻しながら、混乱している街を見る。
「図書館島にもテレビはある。中継を見た島の人たちが救助の船の存在を知って、ちょっとでも早く安心してくれ
ればいいんだけどね。こういう時に情報を迅速に伝えてやるのも、私たちの使命なんだから」
 しかし、図書館島でその中継を見て喜んだのが、吸血鬼になって負傷したクラスメイトの和泉亜子たった一人
だけだったことは、流石の楓や和美も想像すらもしていなかった。
 そして、救助活動が一人も救出できずに終了してしまうことも。
66「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:49:51 ID:WIoni0Hm
 図書館島から遠く離れた、ロボット工学研究会の研究所。
 おでこが広い一人の少女が、モ二ターの前で渋い顔をしている。
「……分かってますよ。そんなこと」
 葉加瀬聡美はそれだけ返事すると、楓たちから逃げるようにロボットの高度を上げた。聡美の周辺にいたロボ
研とジェット研のメンバーにも、気まずい沈黙が落ちている。
「分かってるのにね。ねえ、「サウザンドアイF」もそう思うでしょ?」
 聡美の横にあるノートパソコン状の物体。ディスプレイにはまるで宇宙誕生の瞬間のようなフラッシュが繰り返
し再生されており、キーボードの並びは聡美専用にカスタマイズされた特別なものだった。
 音声を受けて、ディスプレイに「はい。そう思います」と文字が表示される。
 聡美が開発した人工知能、サウザンドアイシリーズの最新型―――「サウザンドアイF」である。今回の画像
の解析なども担当する、聡美の優秀なパートナーにして子供。
「うん、とってもいい子ですねぇー。私の、「サウザンドアイF」ぅ」
 聡美がタッチパットを指で撫ぜ撫ぜする。愛撫のつもりらしい。
 A→B→C→D……と、不規則なペースで成長を続ける「サウザンドアイF」が、聡美の理論上の理想最終形態
「サウザンドアイZ」になるのは、果たしていつになるだろうか。
 聡美はその成長の過程を、まるで子供を育てる母親のような目で見守っているのだった。
67「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:51:24 ID:WIoni0Hm
 必要最低限のドーピングをようやく終えたエヴァが、茶々丸を連れて上空に舞い上がる。
 片や日本の義務教育過程に身を置いている最強吸血鬼「闇の福音」、片や自分の身長の倍はある巨大ライフ
ルを構えた最強のメイドロボ。麻帆良学園都市の警備員を務める2人は、ヨーロッパ風の建築で統一された美
しい街並みも見飽きたもので、大した感激もなくトラブルが起こった図書館島に向かってた。
 普段なら彼女たちの任務は、結界を越えて侵入してくる魔物や化生の類を追い出したり始末したりすること
だ。しかし今回のケースではワンランク上のマニュアルというか、普段より慎重に事態に対処しなければならな
い。学園都市が機能を停止するレベルの危機が迫った時、エヴァたちに求められているのは危険因子の排除
ではなく、実は市民の避難誘導と保護である。勿論それは「危険因子が簡単に排除できない」という前提条件
の上に成立しており、それはエヴァにとって屈辱的なことだったが、今回の図書館島はまさにそれだった。
 出現した魔物は底が知れない。全開のエヴァでも勝てるかどうか分からなかった。
 図書館島はその魔物の領土となったとみて間違いない。数百はいると思われる、残された人間の生死は限り
なく黒に近いグレー。どういう状態でいるのかはっきりしないが、彼らは一応は生きている。しかしその気配は
正常な人間ではなく、アンデッドに近かった。
「この魔物はまさしく、現状の図書館島の「王」に違いない」
 中位悪魔クラスの能力を与えた佐々木まき絵と和泉亜子とは連絡が取れない。亜子は島のどこかで何とか無
事のようだが、まき絵の気配はもう存在していなかった。
68「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:53:32 ID:WIoni0Hm
 エヴァたちの任務はまず図書館島一帯からの市民の避難、その後に図書館島の救出活動なり魔物の始末な
りに当たることになる。が、しかし、
「茶々丸よ。あの船はいったい何だ?」
 エヴァの目に飛び込んで来たのは、白い波の尾を引きながら運河を進む一隻の船だった。進路からみて、図
書館島に向かっているとみて間違いない。
「ジェット推進研究会の保有する船です。図書館島へ救助活動に向かっているのかと」
「あんな船は見たことがないぞ」
「一応機密ですが、あの船は開発中の試作品です。魔法工学も組み込まれており、性能は世界でも最高レベル
でしょう。装備は手作りのミサイルなども少々あり、並の軍艦となら互角に戦えるかと思われます」
「ミサイル?」
「ジェット研の会長の趣味です」
「たかが学生のサークルには過ぎたオモチャだな」
「ジェット研、報道部、ロボ研、量子研、図書館探検部、他にもまだありますが……これらは全て関東魔法協会
の下部組織です。特にロボ研、ジェット研、量子研は表向きは学生サークルですが、裏で開発しているものの中
には相当危険なものもあります。私のライフルもその一つです」
 高速で走る船は、数分後には島に到着する勢いである。
「とにかく、ハカセに連絡して船を今すぐに引き返させろ。あの島は軍艦如きの手に負える状態ではない」
「回線が混雑していて連絡が取れません。しかし、マスターが無理矢理に制止すれば」
「これ以上島に接近すると、島の「王」に私の存在が感づかれる。そうなると厄介だ」
 謎の魔物、取り残された人々、吸血鬼とその支援を受ける者、ジェット研の船。
 そして、エヴァの後方から新たな一派が姿を現した。
 空気を切り裂く耳障りな音を発生させながら巨大なヘリコプタ―が一機、カメラをエヴァたちに向けながらゆっく
りと浮上してきたのである。鈍く光るレンズをエヴァは不快げに睨んだ。
「麻帆良報道部です。イベントの準備に使用されていた資材運搬ヘリかと思われます」
 認識阻害魔法に包まれたエヴァたちの真横を、手鏡で顔をチェックしているレポーター役の女や、大きなカメラ
を担いだ男を乗せたヘリが通り過ぎていく。
69「天才少女と希望の船」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:55:17 ID:WIoni0Hm
「マスター、よろしいのですか? あのヘリ」
「陸路は封鎖できても運河や空は封鎖できない、か。しかしこれは私の責任ではない」
 エヴァは精神を集中させるべく目を閉じながら、身体中の魔力を一つの巨大な流れへと収束させていく。力が
抑えられている状態での大規模魔法の使用は負担が大きく、準備は怠らない。
「マスター、それは」
「何も言うな」
 エヴァの声は冷たい。
「図書館島に君臨した「王」は手強い。中途半端に戦えば犠牲が余計に増えることになろう」
 エヴァは自嘲するように、自分が描く事件の結末を従者に告げた。
「避難終了と同時に、殲滅魔法で「王」を島ごと吹き飛ばす」
「し、しかし」
「島に残っている人間は諦める。どちらにせよ、もうあの島の人間は全員魔物の餌食だ」
「和泉さんはまだ」
「茶々丸よ。一時的とはいえ、あいつはこの私の従者だ」
 エヴァの目が危険な光を放ちながら、茶々丸をじろりと見る。
「従者であるなら、敵の魔物の餌食になるよりは、主人に屠られた方が嬉しいだろう。苦痛に満ちた死ではな
い。主人のお陰で痛みもなく、一瞬で死ねるのだ。死んだことすら気付かないかも知れない」
 エヴァの口調はしかし、とても優しいものだった。
「悪の魔法使いの従者の最後としては、幸せなものだとは思わないか?」


 級友へ、そして従者の少女へ。
 闇の福音の慈悲は深く、優しい。

                                                          (続)
70座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/26 19:56:33 ID:WIoni0Hm
可能な限りは3A全員登場させたいものです
亜子たん亜子たん

ではまた
71名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:18:44 ID:qJcAbmzI
更新されないんですけど、ファイル壊れてます?
72名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:53:35 ID:PhjMYhjg
なにが?
73名無しさん@ピンキー:04/10/27 09:53:10 ID:R95h4lGc
>聡美のロボが乱暴に扱われ壊れた
時に、犯人のクーが聡美の報復を恐れて女子寮から逃亡したのは有名な話である。

…カンフーZ?
7434-37の続き:04/10/27 13:16:41 ID:d7ijCttN
>>34-37の続き(完結編)
―――
「おはよう、のどかちゃん。もうずいぶんお腹も大きくなったね。ボテ腹ののどかちゃんもかわい
いよ。小さかったオッパイも張りが出てきて、今ならミルクも出るかな?これから僕はちょっと出
かけてくるけど、その間寂しくないように、これをのどかちゃんに入れておくね。僕が帰るまで抜
いちゃダメだよ」
―――
夕映がネギに相談してからさらに1ヶ月が過ぎた。ネギは毎日放課後にのどかを探してくれていた
が、いまだに発見できていない。夕映自身も探しているのだが、何の手がかりも得られないでいた。
今日も学校が終わり、これからのどかを探しに行こうとしたとき、夕映はネギに声をかけられた。
「夕映さん、やっとウェールズから魔法書が届きました。今日こそ見つかると思います」
「本当ですか!」
「はい、だから夕映さんは安心して待っててください」
「!…あの、先生。…私も」
「はい?」
「私も連れて行ってください!」
「ええ?でも、危ないかもしれないし」
「お願いです!足手まといにはなりませんから!」
はじめは断っていたネギだが、結局夕映の熱意に押され、ついてくる事を許可した。
「危ないと思ったら、すぐに引き返しますからね」
「はい」
「それじゃ早速行きましょう」
その時、ある人物が2人の前に立ちふさがった。彼女はこれまでのやり取りを物影から見守ってい
たのだ。
「ちょっと…今の話、どういうこと?」
「あ…明日菜さん」
「本屋ちゃん、入院してるんじゃなかったの?ここんとこずっと帰りが遅かったのって、そういう
ことだったの」
7534-37の続き:04/10/27 13:17:10 ID:d7ijCttN
「あの…いえ、これは…」
しどろもどろになって弁解する夕映に明日菜が言った。
「私も行くわよ」
「え?」
「水くさいじゃない、何で黙ってたのよ」
「…ありがとうございます、明日菜さん」
その後、ネギの魔法によってのどかの位置が特定された。それを元に3人が監禁場所のアパートに
たどり着いたとき、あたりは夕焼けに染まっていた。
「…間違いありません、のどかさんはこの部屋にいます」
「ネギ、中の様子はわかる?」
「いえ…でも、中には1人…のどかさんしかいないはずです」
「のどか…待っててください、今行くです」
明日菜がドアノブに手をかけた。
「やっぱ鍵かかってるわね…ネギ、お願い」
「ハ、ハイ…『魔法の射手』!」
ネギが持つ小さなステッキの先から一本の光の矢が走り、大きな音を立ててドアノブを破壊した。
「うわっ!…このバカネギ!」
「ス、スイマセン」
あたりを見回すが、これほど大きな音を立てたにも関わらず、誰も出てくる気配がない。このアパ
ートの住人は、外の出来事には全然関心が無いようだった。
「ともかくこれでドアが開きました、行きましょう」
「待って夕映ちゃん、私が先に行くわ…『アデアット』!ネギは外を見張っていて」
「ハイ」
明日菜は魔法のハリセンを片手に、部屋に乗り込んでいった。すぐに夕映も、その後を追って部屋
に入った。
「うっ…」
部屋に入ると、異臭が鼻をついた。こんな所にのどかがいるのだろうか…?薄暗くてあたりがよく
見えない。慎重に歩いていたつもりだったが、夕映は前で立ち止まっていた明日菜の背中にぶつか
ってしまった。
7634-37の続き:04/10/27 13:18:32 ID:d7ijCttN
「ご、ごめんなさい」
「…夕映ちゃん?…ダメ!夕映ちゃんは見ちゃダメ!」
ぼうっと立ち尽くしていた明日菜は、我に返ったかのように急に振り返ると、夕映を部屋の外に出
そうとした。
「明日菜さん!?どうしたのですか、急に…まさかのどかに何か!」
必死に押し止める明日菜を振り切り、夕映は部屋の奥に飛び込んだ。
「…う…あ…」
夕映はあまりの光景に言葉を失った。のどかは確かにそこにいた。しかし、それはもはや夕映のよ
く知るのどかの姿ではなかった。全裸で、局部には真っ赤で毒々しい色をした棒が突っ込まれてい
た。虚ろな目で天井を見つめ、よだれをたらした口からは時折悲鳴ともうめきともつかない声が漏
れていた。全身の力が抜け、夕映はその場に崩れ落ちた。這うようにしてのどかに近づき、抱きつ
いた。夕映は正面からのどかの顔を間近で見据えた。しかし、のどかは夕映が見えていないのか、
何の反応も示さない。すぐに涙があふれ、夕映には何も見えなくなった。しかし、この悪夢のよう
な光景は夕映の脳裏に焼きついていた。多分もう、一生消えることは無いだろう。
「のどか!しっかりするです!のどか!」
夕映の叫びも、のどかには届いていないようだった。
「のどか…のどかあああっ」
明日菜が夕映の肩をポン、と叩き、着ていた上着をのどかに掛けた。
「…今、警察と救急車を呼んだわ。…行こう、夕映ちゃん」
―――
その後、のどかを監禁していた男は逮捕され、のどかは事件後すぐに病院に運ばれた。…今も正気
は戻っていない。


やっと終わりました。読んでくれた人、ありがとうございました。
77名無しさん@ピンキー:04/10/27 23:29:47 ID:vgAwqpDF


久々に凹むオチで良かった。
78名無しさん@ピンキー:04/10/28 08:37:19 ID:+lZkffMJ
乙です
なんとなく終わり方が大ざっぱに感じますた。途中で男が帰ってきて、もう一悶着くらい欲しかったなーとか。
79名無しさん@ピンキー:04/10/28 08:41:59 ID:d1/cd18U
乙。
こんな話も イイネ!。
8079:04/10/28 08:57:48 ID:d1/cd18U
あ、今日のID”d1=D(ドリフト)1”だ!カコイイ!
81名無しさん@ピンキー:04/10/28 15:29:00 ID:D9h/oc9i
( ´_ゝ`)
82名無しさん@ピンキー:04/10/29 08:23:18 ID:lHvuyPHz
座薬はあらすじをつけれ。
83前スレ122:04/10/29 11:41:24 ID:UtEnwVkB
今週の展開で、あのアスナ×ネギSSがまた懐かしくなってきた…。

(;´・`)◆FOU/niiiV6さんは本当にどこに行ったのですか?
このせつの続きはどうなったの?
エヴァ母親説、続き期待していいんですよね?



何でこのスレは、激甘SSが完結しないんだろう…orz
84名無しさん@ピンキー:04/10/29 12:55:14 ID:jDr/WSBC
完結してないのって↑2つだけだっけ?
85名無しさん@ピンキー:04/10/29 23:02:42 ID:W+FIAdkZ
TOPMANまだー?
86名無しさん@ピンキー:04/10/30 11:18:45 ID:wZq2zYD6
>>84
保管庫見ると、けっこうあるよ。
ネギ×このかなんて4つくらいあったような。
87座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:51:06 ID:kfvoKMeH
>>76
乙彼様&GJっす
バッドエンドは勿論のこと、焦る夕映もかなり萌えました

>>82
今回からそうします
魔法少女ビブリオン、これまでのお話―――。

舞台は夏休み直前の荒廃した麻帆良学園都市、宮崎のどかと綾瀬夕映は魔法書「セント・ビブリオ」の力によっ
て魔法少女ビブリオンに変身し、悪の生きた魔法書「黒の導」とその従者の組織「系」と戦っていた……。

のどかたちが初めて魔法少女ビブリオンになったのは、三ヶ月前に起こった図書館島事件だった。

その日、様々な用事で図書館島を訪れていた宮崎のどか、綾瀬夕映、近衛木乃香、桜咲刹那、那波千鶴、
村上夏美、佐々木まき絵、和泉亜子、明石裕奈は恐ろしい事件に巻き込まれることになる。
図書館島では魔法書を盗もうとしていた天ヶ崎千草が、封印されていた魔法書「黒の導」を解放してしまってい
たのだ。その魔法書は人間の心を食べて力を増し、肉体を「器」という奴隷に変えて勢力を拡大していく。500
年前にヨーロッパ中を蹂躙した恐るべき魔物の復活に、この時はまだ誰も気付いていなかった。
那波千鶴はその魔法書に襲われて精神と肉体を支配されてしまい、同じく餌食になった村上夏美は異能を持っ
た従者にされた。石橋崩壊で脱出不可能となった図書館島は地獄と化した。「黒の導」の眷族である「飛びまわ
る黒い本」と怪物化した村上夏美は人々を無差別に襲い始め、明石裕奈も夏美の犠牲になった。
88座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:52:42 ID:kfvoKMeH
「黒の導」と対をなす魔法書「セント・ビブリオ」は近衛木乃香を対「黒の導」に特化した戦士、魔法少女ビブリオ
ブラックに変身させて対抗しようとするが、不完全だったために「黒の導」に同化した千鶴に敗れてしまう。木乃
香を守るため参戦した桜咲刹那も、千鶴の従者として復元された裕奈に敗れ、木乃香といっしょに捕らわれてし
まった。
一方、麻帆良学園都市には避難命令が出されて混乱していた。エヴァはまき絵と亜子に魔力を送って吸血鬼
化を再発させ、その力を使って図書館島から脱出させようとした。しかしまき絵は夏美に襲われて餌食になり、
亜子も両腕を負傷してしまう。絶体絶命の亜子、しかし報道部の中継によって救助船の情報を得ることができ
た。ロボット工学研究会とジェット推進研究会が図書館島の救助活動に乗りだしたのだ。エヴァが殲滅魔法で図
書館島を吹き飛ばそうと目論む中、亜子はチャオも乗っているジェット研の高速艇に脱出の望みをかける。

―――こんな感じっす
粗筋って書くのムズいね

内容普通、鬼畜とかもうちょっと待ってくださいです

魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「機密情報と噂の真実」
89「機密情報と噂の真実」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:54:41 ID:kfvoKMeH
 轟音と水柱を発生させながら運河を走っていた救助船の一室―――自動操縦に切り替えられた舵が勝手にく
るくると回っている向こうで、数人の男と一人の少女が円形のテーブルをぐるりと囲んでいた。
 先程までは派手に飛ばしていた船だったが、運河が少し狭くなったこともあって安全運転に切り換えていた。
 今は一番年下のチャオがいれた珈琲をみんなで飲みながら、最近の研究について雑談している。
「そう言えばよ、量子研の太陽はもう完成したのか?」
 ジェット研の会長が言った太陽とは、量子力学研究会の最高機密である新型兵器のことである。
 コードネーム「人工太陽」と呼ばれるその兵器に関しては、裏では様々な憶測が飛び交っているのだ。
「地下に篭りっきりのモグラ共が、まさか太陽造ってるなんざ、お天道様も思ってもいねーだろうな」
「私もモグラの一人なのヨ?」
 量子研に所属している天才少女は飄々と笑いながら、自分でいれた珈琲をずずず、と啜る。
「まだ島一つを消すぐらいの威力しかないネ。まだまだ開発はこれからヨ」
 そう言ってチャオは指にキスをして、これでこの話題はお終いとばかりに珈琲に集中する。
 麻帆良の裏側に関わる人間相手でもこれ以上は話せないと、その態度が語っていた。
「もっと教えてくれよ。どうせオフレコだし、別にいいだろう?」
 別の男がチャオに、「人工太陽」の話の続きを求めた。
 チャオはにっこりと、それこそ太陽のような微笑みで男を見て立ち上がり、そのまま男の前まで歩いていく。
 その歩きは無駄な要素の一切が削ぎ落とされ、しかし存在感を放つ、一流のファッションモデルのようだった。
「やれやれ、やはりお前はきっちりと口を塞いでおく必要があるネ」
 チャオは男の前でおそらく手作りの、歪だがピストルにしか見えないものを懐から取り出し、
「え……!?」
 硬く冷たい銃口を男の額に、ごりっ、と押し付けてその体勢で静止する。

90「機密情報と噂の真実」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:56:33 ID:kfvoKMeH
 男は何も言うことができずに、ただ混乱しながらチャオの行動を非難しようとした。
 チャオはいつも通り、好奇心と情熱に満ち溢れた目を輝かせ、健康的な笑みを浮かべている。
 何も変わらないのはチャオだけではなく、ジェット研会長も、他の男たちも、いつもと何も変わらない。
 男は愕然として、ここで初めて自分の置かれた状況のまずさに気付いた。
「前のロボ研とジェット研の「エリミネーター05」のように、「人工太陽」も外部に流出させる気なのかネ?」
 チャオの告発の言葉に男は、びくりと動揺を現すように震え上がった。
「な、何のことだか、さっぱり……」
「気付いていないと思ったのか、裏切者めが」
 ジェット研会長の凄みを帯びた笑みに気圧された男が、言葉を発することができずに沈黙する。


 ジェット研とロボ研の機密である「エリミネーター05」の情報が漏洩したのは数ヶ月前。
 本人にだけは知らされていないことだったが、内部調査の結果によって漏洩した犯人は既に特定されていた
のである。それが今、チャオにピストルを付き付けられた男なのだった。
 それを今、男が油断し切っている時に、不意をつかれて尋問したのである。


「この手製のピストルは強力ヨ。人間の頭も西瓜のように簡単に割れる」
 ピストルから、カチチチチ、と不吉な音が聞こえてくる。
「研究者にとって機密とは、自分の命と同等かそれ以上のモノ。それをお前はどうして漏らしたカ?」
「や、止めろ……。まさか、本気で、殺す気なのか……?」
「反逆分子を粛清することが、それほど珍しいことだとは思わないネ」
91「機密情報と噂の真実」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:58:03 ID:kfvoKMeH
 チャオの声に本気の色を感じ取った男は、必死になって機密漏洩の経緯を話し始めた。
 報道部に軽い気持ちで、ロボ研とジェット研が共同開発している「エリミネーター05」の情報を漏らしたことを。
 男は命乞いもするが、いくら懇願してもチャオの瞳には動揺も何も浮かんではいない。
 まるで、こういう行動にでればこいつはこう言うだろう、と予測していて、まさにその通りだったとでも言わんば
かりの―――単純な二次元のキャラでも眺めているような冷たい視線で、男をにこりと見下していた。
「次やったら、私たちはお前を殺すネ」
 そう言ってチャオがピストルをしまうと、男は全身の力が抜けてしまったのか、その場にへたりこんでしまった。
 彼は改めて、自分が所属している組織の恐ろしさを思い知らされていた。
 その全容は分からないが、麻帆良学園都市のバックにはそれこそ国家の方向をも決めてしまえるほどの影響
力がある、巨大な組織が存在しているのである。
 それは月の裏側のように姿を現さないが、常に間近に存在している。
 量子研、ロボ研、ジェット研はそこから秘密裏に予算を貰い、軍事目的の技術の開発を行っている。
 小型の魚雷やミサイルを積んでいるこの船も一応は機密にあたるが、武器の類を見せなければ公開してもよ
いことになっていた。
「それにしてもよく誤魔化せたよな。図書館島様様だ」
 ジェット研会長がそう言って笑うと、小便をちびりそうな顔の約一名を覗いた全員が笑いながら頷いた。
92「機密情報と噂の真実」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:58:36 ID:kfvoKMeH
「まあ大変でしたよ情報操作、何とか図書館島の噂の一つにできましたが」


 ロボ研とジェット研の機密「エリミネーター05」の漏洩した情報は、今では図書館島の噂の一つになっていた。
 どんどん広がる情報を抹殺することなどできなかったので、わざと嘘の情報を流して少しずつ、ゆっくりとその
内容を変質させていったのである。
 今では「地下20階に行くと古代魔法が得られる」「島自体が実は生物である」などと言った荒唐無稽な噂と
セットで語られているようになっていて、オリジナルの噂は既に忘れ去られていた。


「別に図書館島であんな噂が立ってもギャグで済むんです。でも、ロボ研であんな噂が立つと洒落で済まない」
「ああ、まったくだな」
 そう言ってみんなで笑い飛ばせるようになったのは、まだ最近の話である。
 チャオは笑いながら、手製のピストルが濡れないように腰の防水ポシェットの中にしまった。
「さて、そろそろ図書館島ネ」
93「機密情報と噂の真実」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:59:19 ID:kfvoKMeH
「ふ、船や。船が来る……」
 図書館島の本棚の影で身を潜めていた亜子は、島に向かってくる白い船をしっかりと捉えていた。
 島を脱出する唯一の希望がその船であることは、亜子自身も理解していた。
 今すぐに窓から顔を出して、カーテンを破いて外に向けて振って、自分の居場所を伝えたい。
 しかし、下手に大声を出して夏美に発見されてしまえば、そこで亜子はお終いである。
(チャンスは一瞬、チャンスは一瞬、絶対に逃したらアカン……)
 船が一番近くなった時に合図を送り、急いで船に乗り込み、そして島から離れなければならない。
 図書館島で起きたことを船員に説明し、船員が島に上陸するのも防がなければならない。
「はあ、はあ、はあ」
 興奮と恐怖で息が荒くなっていた。精神的にも肉体的にも限界は近い。
(まき絵……裕奈……ウチはぜったい、生きて帰ってみせるから……だから……)
 亜子は犠牲になった友人たちに心の中で生還を誓った。
(だから、許して……ぜったい生きて帰るから、だから許して……)
 彼女たちがいなければ、亜子は今ここにはいないだろう。
(ウチは、生きて帰る……!)
 その時、向こうから足音が聞こえてきた。
 亜子は慌てて本棚の影に隠れ、本の隙間からその足音の主を観察してみる。
 やってきたのは制服からして高等部の男だった。
 怪我をしているのか全身のあちらこちらに血の染みができているが、その足取りはしっかりしている。
 どうやら生存者のようで、船の存在に気付いて亜子と同じことを考えているのかもしれない。
 しかし、亜子はそんなことを考える前に、隠れていた本棚の影から飛び出していた。
 だって、その人は―――

「せ、先輩!? 怪我しとるんですか? と、とりあえず、船が来るまでこっちに!」

 想いを寄せていた男性が怪我をしていて、無視することなど亜子はできなかった。
 …………………………………………
 ……………………
94座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/10/30 23:59:41 ID:kfvoKMeH
次回「終わりの始まり」
ではまた
95 ◆UikC.dCU8I :04/10/31 00:27:09 ID:WwxWEQR6
保管庫教えてくだされ(^_^;
96名無しさん@ピンキー:04/10/31 01:24:52 ID:xjZu1kVk
テンプレからいけるよ
97名無しさん@ピンキー:04/10/31 05:42:54 ID:M8gH9Mzk
ていうか1にあるな。
98 ◆DZ8/45EmRo :04/10/31 22:28:27 ID:WwxWEQR6
あぁっホントだ!!
96 97さんありがとうございます!!
99ダメ使い魔:04/11/01 13:41:32 ID:W4LjCM8w
こんにちは。お初です。
昼間っからですがSS投下します。
内容は3Pで、刹木乃ネギです。ネギ受です。
前半(というか大部分)暴走しましたので、不具合等のつっこみは辛口でお願
いします。もれなく目が覚めます。(笑)
要望があればこまごまと書き続けますし無ければやめます。
それではみなさま。
どうぞ。
100ダメ使い魔:04/11/01 13:44:17 ID:W4LjCM8w
「でな、ネギ君ウチらのこと抱いてほしいんよ」
「ぶはぁ!?」
突然の言葉。自分の部屋の中、ネギは飲みかけていた紅茶を吐き出す。
「うわっと。汚えなあ気をつけろよアニキ」
床でなにやら作業をしていたカモが跳ねながら注意する。
それにネギは返さず、驚愕の目つきで目の前に座る木乃香と刹那を交互に見やる。休日なのになぜか二人とも制服姿だ。
「ありゃ。ネギ君聞いとる?」
「あの‥‥‥あれ?いまいちわかんないですね‥‥‥へ?抱くって?」
ネギは引きつった笑顔で聞き返す。
「も〜最初から説明するで」
「すいませんお願いします」
木乃香が指折り話し始める。
「まず、ウチが魔法使いになりたいのは知っとるやろ?」
「ええ」
「で、ウチはせっちゃんにパートナーになってほしい」
「ええ。そう言ってましたね」
「でも、ウチもせっちゃんもネギ君のパートナーやろ」
「‥‥ええまあ」
「で、ネギ君に抱いて欲しいんよ」
「‥‥‥はい!?なんで!?」
おもわず敬語が崩れる。
101ダメ使い魔:04/11/01 13:45:57 ID:W4LjCM8w
カリカリカリ。
「言っただろアニキ。仮契約は神聖なモノだから、解約するにはそれなりの代価がいるって」
「全然聞き覚えないよ!ちょっとカモ君!‥‥カモ君?なにやってるの?」
「ん?だから解約の魔法陣」
「だめだよ!ねえ他に方法はないの?」
「(あーたしかあったな。なんだっけ?)ないない」
「何その間!?は!ダメですよね刹那さん!こういうのは」
希望に満ちた顔でネギは刹那に振る。最初からずっと俯いていた刹那は、
「‥‥わたしは‥‥お嬢さ、ごほっ。このちゃんがやるというなら、その」
言いながら頬に朱が射した。
「(ダメダメだぁ!)とっとにかくだめだよ!僕、出てく!」
ネギは半ば叫びながら立ち上がる。
「あ、ネギく――――」
「5秒、遅かったな。アニキ」
カリッ、パアアアアアア。
『仮契約解約!』
「うわ!?」
「ひゃ!」
「んん!」
部屋中あちこちから、円形の光がほとばしり、魔法陣が発動する。
いままでにない感覚が3人を包み身体をよじらせネギは転倒する。
「二重三重にかけちまったから効果数倍になってるけどまあ(多分)死にゃしねーだろ。終われば自動的に消えるし。じゃお邪魔虫はこれで」
102ダメ使い魔:04/11/01 13:47:06 ID:W4LjCM8w
言うが早いかカモはそそくさと逃げるように部屋から出ていった。
「‥‥‥ん、ふう。せっちゃん。服脱ごか」
「あ‥‥‥うん。このちゃん」
息を多少荒げながら、二人は向かい合いお互いのスカートに手をかけた。
ぼんやりとネギが見る前で、スカート、ショーツ、スパッツ、紐タイ、ネクタイと、なぜかYシャツとソックスを残してすべて床に脱ぎ捨てた。
「さて、せっちゃんごにょごにょ」
木乃香は刹那に耳打ちする。内容が進むほど刹那の朱は濃くなるが、
「ええかな?」
木乃香の問いにはしっかりと頷いた。
そして、二人はネギに近づいていった。
ほぼ仰向けに寝ているネギの傍らに刹那が、木乃香は腰の正面についた。
「先生、すみません失礼します」
刹那はそう言って、手をネギの頬に添えた。目を伏せ、徐々に唇をネギに近づける。
ズボンが脱がされたのを感覚でネギは知った。
二人の吐息が混ざる。
ネギもまた目を閉じた。生唾を飲み込む。
その音はヤケに大きく、ネギの奥底に落ちた。
103ダメ使い魔:04/11/01 13:49:28 ID:W4LjCM8w
始めはこんなんですそれではまたいつか。もしくは永遠に。
104名無しさん@ピンキー:04/11/01 22:46:29 ID:i8djV4lQ
期待する!!
ただ一言、言わせてくれ…
スパッツは脱ぐな!!
105ダメ使い魔:04/11/02 09:14:52 ID:Cf0cBJ4O
ああ‥‥すげえ。奇跡だ。レス返してくれてる‥‥。
すいません。今見ると誤字脱字多いですね。
≫104
すいません。拙者、Yシャツ萌なんです。切腹。
106名無しさん@ピンキー:04/11/02 19:17:50 ID:BgZr2kEC
>>105
うっじょぶ!
107名無しさん@ピンキー:04/11/02 20:10:06 ID:zER8KleN
ハヤークツヅキヲ…
ウメコブチャ
108名無しさん@ピンキー:04/11/02 21:59:04 ID:BD0wp5hP
【ネギま】小太郎がウザくてかないません【邪魔】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1099400080/
109名無しさん@ピンキー:04/11/03 02:17:22 ID:ZVo5cHFo
>>103
スパッツはまあ>>104に同意なわけですが
ソックスを脱がさなかったことに激しく燃えています
ソックス萌えな人より
110座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/03 02:18:42 ID:ZVo5cHFo
グロい(?)
苦手な方はスルーしてください

魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「終わりの始まりを麻帆良に謳え」
「あ、明日菜さんはいいですから早く避難してくださいっ! 僕はみんなを避難させますから!」
「バカっ!あんただけじゃ誰も言うことなんか聞かないわよっ! あんた、みんなになめられてるんだからっ!」
 神楽坂明日菜に教師としての実力を厳しく評価されたネギ・スプリングフィールドは、麻帆良湖の岸に集まって
事故の推移を見物していた生徒たちを避難させる指令を受け、現地に向かった。
「あ、危ないですから早くここから離れてください!」見物していた教え子、早乙女ハルナを発見する。
「ええっ、何慌ててるのぉ、ネギ先生。危ないって何が?」
 手をばたばたさせながら訴えるネギの頭を、ハルナは笑いながら撫ぜた。
「いいから早く避難しなさ―――いっ!」
「ぐふうっ!」
 そんなハルナを動かしたのは、ネギのパートナーである明日菜の飛び蹴りだった。
「わ、分かったわよ……もう、アスナは乱暴なんだから……」
 明日菜の言葉通り、素直に指示に従ってくれない生徒たちに少し傷つきながらも、ネギは誘導を開始した。学
園長に言われたのは生徒の避難のみで、図書館島には手を出してはいけないと厳命されている。
 エヴァと茶々丸が事態の鎮静に当たる前に周辺区域を封鎖する、それだけでも事の大きさは覗える。
 図書館島から立ち昇る巨大な妖気を感じ、ネギの脳裏にふと「雪の夜」の出来事が甦った。
 記憶と現実が綺麗に重なり合い融合する、怖気が走るような感覚が少年の心を締め上げていた。

 炎上する麻帆良学園都市。

 次々と魔物の餌食になる生徒たち。

「い、いけない。僕は何を考えているんだ・・…」
 ネギは気をとり直して教え子、春日美空の手を引っ張っが、美空はある理由からそれを拒んだ。
「待ってください先生。その前に祈りを奉げたいと思います」
 彼女の視線の先には、図書館島に接近する一隻の船。手を出してはいけない島に向かう船の、その存在自
体に戸惑っているネギに気づかずに、美空は十字架を両手に握り締めて祈りの言葉を口にする。


「人々を救いに向かうあの船に、どうか、神の御加護があらんことを―――」
 ―――図書館島。
「先輩、どうしたん? はようせんと、夏美に見つかったら大変や……」
 亜子を無視してゆっくりと歩いていたその男は、その言葉を聞いてぴたりと足を止めた。
「先輩? どっか痛いん?」
 亜子は自分の知る先輩と、目の前にいる先輩の違いに戸惑いつつあった。
 色々と恐ろしい目に遭っているので、亜子だって普段の自分と今の自分の雰囲気が違うであろうことは分か
る。しかし、眼前の先輩の変化は、いつもと違うというより、まるで別人になったような感じなのである。
「せ、先輩?」
 亜子が血色の瞳を不安げに曇らせながら、目の前にいる男を見つめた。すると、
「驚いたなあ。まさか私のことを知っていたなんて、本当にびっくりしちゃった。いつも肝心な時に何もできないヘ
タレだと思ってたけど、ちょっと亜子ちゃんを侮りすぎていたかな。うーん」
 先輩は突然、女のような口調でそう言った。
「え、あ、あの……?」
「前に裕奈に聞いたことがあったんだよね。亜子が好きな先輩ってあの人だよー、って。だから顔とかは分かっ
たんだけど、やっぱ性格までは分からないし。でもまあ、こうやって亜子ちゃんが出てきてくれたんだから成功と
言っていいかな。ちょっとは人間に変化する練習にもなったしね―――。うふふふふ」
 先輩はそう言って、本人なら絶対に浮かべないような微笑を浮かべ、ゆっくりと亜子に近づいていく。
「あ、ああ……ま、さか―――な、夏美?」
 亜子は震えながら、先輩の姿をしたそいつから離れる。
「ふふふふふ、変化!」
 灰が煙幕のように先輩―――夏美の体をを包み込み、その中で人間の形がぐにゃりと崩れていく。
 体積が焼いた餅のように数十倍に膨張し、手足などの細かいパーツが消えて潰れた楕円形になる。
「な、なんやねん、これ……」
 灰の煙幕の中から現れた夏美の姿に、亜子は怯えるというより思考自体が停止した。
「ふっふっふ、まきちゃんの時はやり過ぎたから、亜子ちゃんはメンタル重視でコレでいくことにしたのよっ!」
 得意げにそんなことを言う夏美の姿は、顔は夏美そのものだった。
 と言うより、顔しかなかった。
 上から押し潰されたような楕円形の物体そのものが、アニメちっくにデフォルメされた夏美の顔なのである。本
人が気にしているそばかすも頬の左右に4つずつ再現されているし、赤一色で塗り潰された髪の毛の刎ね具合
も本人の特徴をよく掴んでいた。何だかウォーターベッドのようにぷにぷにしている。
 それを見て恐怖を感じるかと言えば、特にそうでもない。
 目の前の夏美の顔をした物体は、これで王冠を乗せればドラクエのキングスライムにしか見えないだろう。夏
美の顔をしたスライムが8匹合体すればこんな感じになるだろうという、まさにそのままなのだった。
 確かにキングスライムも現実にいれば恐るべきモンスターだ。しかし、ギリシャ神話のキマイラやら、昨夜の映
画に出てきた古代虫ザジラやら、やたら濃いモンスターに襲われ続けてきた亜子には恐怖は伝わらない。
「こ、これで終わりじゃないんだからっ! 見てなさい!」
 無反応の亜子に、キング夏美スライムが焦ったようにぶるぶる揺れ始めた。
 スライムの表面全体が沸騰するようにぶくぶくと泡立ち、そして何十、何百という触手が爆発するように噴き出
した。質量保存の法則を無視して打ち上げ花火の大華のようにフロア中に広がった触手たちが、亜子めがけて
豪雨のように降り注いで床を打った。
「きゃあああああっ!」
 亜子は触手にぐるぐる巻きにされて、ずるずると夏美本体の方に引き摺られていく。
「もう、にげちゃだめだよっ! あこ」
「え……?」
 触手が喋り、その声を聞いた亜子の顔がさっと蒼くなった。
 無数の触手の先端に付いているモノ、それはさっきまで亜子と行動をともにしていた、彼女の親友。
「よーし、ついでにあのうるさい船たちも、ぱぱっと片付けておこうかな。まずは弱い囮の触手で油断させて―――」
 夏美は巨体を震わせながら、何百本もの触手を産み出してにやりと笑った。
 最初は、図書館の窓からエノキ茸が噴き出したように見えた。
 犇めき合い、絡み合い、水面を滑るようにして船に殺到してきたモノ。
 それは頚骨が無く、ゴムのように柔軟に伸びた首だった。
 色は蒼白で太さはなく、黒い血管が表面にびっしりと黒く浮かび上がっていた。
 その触手の大群の一本一本に可愛らしい少女の頭が、ぷらぁん、ぷらぁん、と揺れている。
 不安定に繋がるその頭は、さながら風に吹かれて落ちそうな未成熟の果実。
 血の循環が停止した白い肌に皺が寄り、死後硬直した筋肉を動かすようなぎこちなさで目と口が歪む。
 腐敗した卵のように濁った瞳が大きく見開かれ、眼球を押し潰すような笑みを形作った。
 その触手の大群は枯れた声でけらけらと嗤いながら、船の四方八方から一斉に迫ってくる。
 空中で絡み合う姿は蚯蚓の塊か中華麺を連想させ、クルーたちは嫌悪と吐き気で胸を押さえる。
「まき絵、また随分と首が伸びて、頭も沢山増えたモノネ……」
「うん、ちゃおもこっちにくれば、こんなふうになるよ」
 触手の先端に付いたまき絵の頭はにっこりと、顔を歪めながらチャオにそう答えた。
 突然、触手たちがジェット研のメンバーたちに襲いかかった。
「な、何だこいつら!」「うわああああっ! 来るなあっ! 来るなあああああっ!」
 工学部の優秀な研究者たちも、船に殺到してくる異形の奔流を前にパニックに陥っていた。
 まき絵の首は男たちに微笑みかけながら噛み付き、また巻きつき、締め上げて湖に引きずり込んでいく。
 突然の怪物の襲撃に船が修羅場と化す中、たった一人冷静な少女がいた。
 チャオは普段使わない、しかし持ち歩いているメリケンサックを拳に嵌め、静かに精神状態を整える。
「冗談は首だけにするネ、化物」
 気を纏い、嫌悪と怒りを込めたチャオの正拳突きが繰り出され、前方のまき絵の頭の内部にめり込んだ。
 骨を砕く感触も無しにまき絵の顔がぐちゃりと弾け、血とも脳漿とも判断できない黒い液体が飛び散る。
 顔や体にそれを浴びたチャオは、顔だけ軽く拭って次の敵に備える。
 天才の名で呼ばれる少女の眼前に群れるのは、友人の姿を模した醜悪な怪物たち。
 チャオは異形たちの悪意と敵意をはね返すように毅然と、抵抗の炎を宿した目で睨みつける。
 頭部を粉砕された首状触手は、逃げるように図書館の中に戻っていく。しかし、
「やったなぁ!」「むっかー!」「まだまだいっぱいいるもんねー」「あははははは」
 まき絵の顔を付けた触手たちは余裕の笑みで、圧倒的な物量で抵抗を踏み潰そうとしてくる
 自ら前線に立って侵攻を食い止めようとするチャオと、触手たちの奔流が船上で激突する。
「―――ふっ!」
 チャオのしなやかな足が最初のまき絵の頭を切り飛ばし、更にまき絵の頭を拳でぶち抜き、背後から来たまき
絵の頭を肘で砕く。三体撃墜し一呼吸。触手の体液で汚れたチャオの周りでは頭部を破壊された触手たちが奇
声を上げてのたうち、ヘドロ状の黒い液体を甲板に撒き散らしながら逃げていく。
「まだまだっ! これからっ!」
 切り飛ばしたまき絵の頭を船から蹴り落としたチャオが、回し蹴りで2本の触手を薙ぎ払う。そのまま回転しな
がら裏拳で1本叩き落し、別のメンバーに巻き付いていた触手を手刀で切断する。船内に逃げるように皆に叫
びながらチャオは船の上を走りまわり、触手を撃墜しながらジェット研メンバーを救出していく。
 潰しても潰しても現れるまき絵の顔に拳をぶち込み、足に巻き付こうとしたまき絵の頭を踏み潰す。口や目を
貫通されたまき絵の顔は腐り落ちるように崩れて、中から黒い粘液が噴き出してチャオの顔を濡らした。
 触手から飛び散る粘液の、腐った人間の体液のような悪臭が鼻につくが我慢する。
 触手は牙はあるが骨らしきものは無く、人間ではなく軟体動物に近い存在だとチャオは確信した。
「ふう、きりがないネ。まあ、データは集まったけれド」
 構えを解いたチャオをスタミナ切れと判断したのか、上前後左右斜め16方向から触手のまき絵が殺到した。
「もう逃げられない」「もらったあっ!」「逃げ場なし!」「避けれるものなら」「避けてみなさいよっ!」
 チャオに食らいつこうとする触手たちの、涎を垂らした16の口が大きく開かれた。
 逃げ遅れた研究員たちや、船内に避難した研究員たちも絶句した。
 逃げようがない、16本も相手にしては、いくら拳法の使い手でもどうしようもないのではないか。
 皆が目を瞑りかけたその時、
「データ解析、演算終了」
 チャオが―――加速した。
 風が隙間を吹き抜けていくように。
 摩擦や抵抗の一切を零にしたような。
 後には頭を失った触手たちが、黒い体液を盛大に撒き散らしていた。
 チャオがしたのは簡単な動きだった。
 前から突っ込んでくる触手を受け流し、そのまま後ろから来ていた触手にぶつけてやると、2つの触手の頭は
破裂するように潰れる。触手の攻撃を避けた時に、ちょうど別の触手が肘に来るので肘で潰し、ちょうど膝に来
るので膝で潰す。蹴りで触手を撃墜し、ちょうど脚の着地ポイントには別の触手がいるので踏み潰す。
 その動きを16本分。
 触手たちは自ら潰されたがっているようにチャオに接近し、そして全て潰されたというだけなのだった。
 それはまず触手の位置、スピード、視野、耐久力、協調性などを初期条件として入力し、いくつかの変数を設
けて評価する。それに基づいてチャオがどう動けば触手がどう動くかを予想して数パターンに絞り、そこに触手
がどう動けば別の触手がどう動くかを数パターンに絞る。さらに境界条件として移動可能な空間を認識し、自身
の身体能力で移動可能なコースを絞る。そうすればチャオの動きに対する触手の行動が予測できるので、その
ような演算を触手16本に対して行い、一番理想に近い結果が出力される行動を選択をする。
 たった、それだけのことをしただけ―――。
 腐臭がする触手の体液を浴びながら、天才少女は16本の触手の残骸の中心に立って満足げに笑う。
 才能や異能がごろごろしている麻帆良学園都市でも、天才中の天才と呼ばれているその少女は笑う。
 それを見た全員が息をするもの忘れて、返り血で汚れたチャオを未知なる存在として見ていた。
「よっしゃ、こっちも反撃すっか。化物相手だ容赦は要らん―――」
 スピーカー越しのジェット研の会長の元気な声が意味することは、船の隠された機密の解放にあった。
 研究員たちとて、この危機的状況でそれに反対する理由は存在しない。するはずがない。
 この船は並の軍艦とも戦える船であり、それ相応の装備はきちんとあるのである。
 「サウザンドアイ」「エリミネーター05」「人工太陽」といった理系研究会の最高機密の前では色褪せるものの、
火力ではこの船―――武装高速艇「ヒルベルト」もそこそこのパワーがある。
 ロボット研とジェット研が開発した技術を、小さなボディにオーバー寸前まで積み込んだハイテク船なのだ。
「この胸糞悪い連中、思いきり吹っ飛ばすネ!」
 チャオが叫ぶと船のボディがぱかりと開き、小型ミサイル数発が白煙を噴きながら乱れ飛んだ。
 白い軌跡を描いて触手を薙ぎ払い、触手が噴き出した図書館の窓に命中する。一瞬だけ赤い火が見えたと
思った瞬間に窓は壁ごと吹き飛び、黒煙が天に向かって噴き出した。それに混じって焦げた紙や触手たちの残
骸がばらばらと湖に落下し、当然ながら図書館の中から火の手が上がった。
 船の至る所から出現するミサイル発射口や砲台は唐突で、製作者の計算か趣味か判断がつかない。
 そしてそれを更に圧倒する物量の触手が黒煙の中から飛び出してくる。
 新たな触手の包囲網はしかし、船から発射されたレーザー光線によって薙ぎ払われていた。船の両サイドか
らいきなり出現したアンテナのような砲台、そこから青白い光が走るたびに触手たちは切り刻まれ、焼き切れる。
鼻から上だけのまき絵や真っ二つのまき絵が、細切れのカレーの具のようにどぼどぼと湖に沈んだ。
「きゃあああっ!」「ふぎゃー!」「いやーん!」「そんなのあり?」
 船の予想外の反撃に触手たちが悲鳴を上げるが、すぐに爆発で粉々になり、レーダーで切り刻まれた。
 船に乗っていた全員が勝利を確信したその時、
≪あ〜れ〜≫
 聡美の映像収集ロボットがくるくる回転しながら落ちてくる。聡美の混乱する声をスピーカーから辺りに撒き散
らしながら、船の左20メートルほどの位置に盛大な水柱を上げて墜落した。
「まき絵の触手に落とされたのカ?」
 チャオは最初そう思ったが、すぐにその考えを改めた。聡美のロボットはかなりの高度を飛んでいたはずであ
り、さっきの触手がその位置まで届くなんてことは、いくらなんでもまずないだろう―――
 と思って上空を見て、最初の考えが正しかったことを悟り、それと同時に悲鳴を上げていた。
 異形の襲撃時に勇敢に戦っていたチャオの悲鳴に、残ったメンバーも次々に上空を見上げる。
 リアクションはチャオと同じだった。ジェット研の会長でさえ恐怖に引き攣っている。


 図書館島から伸びたロープのような物体が、上空の報道部のヘリを絡めとっていた。
 正確には、何十何百という触手の群れが束なって上空のヘリコプターまで到達し、毛糸玉のようにぐるぐる巻
きにしていたのである。蜘蛛の餌食になったような姿のヘリが、地上に引きずり込まれるように高度を下げる。
 プロペラの破片と思われる物体が空中にバラバラと舞い、人間らしき物体が次々と下界に落下した。
 剥き出しの筋肉組織のような触手の束は、そのままヘリをハンマーの如く振り下ろしてきた。
「に、逃げろ―――っ!」
 ジェット研の誰かが大声で叫び、それが船に新たなパニックを引き起こした。
「よくもやったなー!」「おかえし、おかえし」「そんな船、こうしてやるー!」「どかーん!」
 触手たちの無邪気な声が聞こえる。
 ヘリは接近して大きくなっていた。
 報道部が強引に利用したヘリはよりにもよって、恐らくは来来週の「MAHORAフェスティバル」の準備に使わ
れていた大型輸送ヘリだった。爆発物を積んでいるこの船にそれだけの重量が激突すれば、船は致命的なダ
メージを受けて―――。
「うわああああああああ!」
「止めろおおおおおおおっ!」
 誰の悲鳴か分からなかった。
 全員の悲鳴が混じり合う船に、その瞬間はやってきた。


 ヘリは船の真上に落ちてきた。
「―――くっ!」
 ヘリの巨大な機体が船に直撃する前に、チャオはいちかばちかで湖に身を投げた。
 チャオが湖に沈んだのと同時に輸送用ヘリは「ヒルベルト」に墜落し、爆発はすぐに、何回も起こった。
 船にいた者の悲鳴も、爆音と炎に呑み込まれて消えていった。
 燃料に引火したのか、水面までもが赤く燃えて黒煙を噴き、船を包むように広がっていく。
 最早ハイテクも何も関係なくなった鉄の塊は、炎と黒煙を上げながら自重で麻帆良湖の底に沈み始めた。
 黒い本がぱたぱたと黒い煙の周辺を飛び交って、遺体を見つけては「器」に変えていく。


「ほうどうぶのへりってことは」「これってまほらじゅうになまちゅうけい!?」「きゃははははははははは」
「でもかめらまんもれぽーたーも、とちゅうでおとしちゃったよ」「あちゃー、おしいことしちゃった」
「えいぞうはながれたよ」「わたしたちのえいぞう?」「やったー!」「おけしょうすればよかった?」


 触手の先端で揺れる無数の顔が愉快そうに笑いながら、船を始末して図書館島に戻っていく。


「にんげんどもに」「「くろのしるべ」さまから」「ふっかつせんげんだね」
「きょうふでいわえ」「ひめいでいわえ」「ぜつぼうでいわえ」
「だれもにげられない」「どこにもにげられない」
「それはかみさまのな」


「くろのしるべ」


「きゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


 燃え盛る炎は地獄のように赤く、立ち昇る煙は狼煙のように高く、それは麻帆良の住民の目に刻まれた。
 中継されていた映像は、無数の少女の頭がレポーターと操縦者を襲っているシーンで止まっていた。
 その少女―――佐々木まき絵の顔は、麻帆良の住民たちの心に深く刻み込まれることとなった。





「……か、神の……御加護……」
 岸に立っている少女の手から、十字架が落ちた。
 


                                                            (続)
123座薬 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/03 02:32:39 ID:ZVo5cHFo
前振りが終わったので次回から亜子たん鬼畜に突入します

ではまた
124sage:04/11/03 04:56:52 ID:MZOl6tjQ
>>123
乙彼
125v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/11/03 11:33:30 ID:XaO10euj
座薬 ◆FePZUCQ9Q6 氏、乙です。いつもの事ながら、貴方の筆の速さ
には感服致します。

ブランク空けると、執筆するペースがなかなかつかめない…。
今週末には投下したいと思いつつも、悪戦苦闘中…。
126ダメ使い魔:04/11/03 12:41:27 ID:HaksuqCX
≫100〜≫103の続きです。
また短いです。すいません。
あまりこういう方法はとらない方がいいでしょうか?とにかく今日は時間が無
いので投下します。
どうぞ。
127ダメ使い魔:04/11/03 12:42:05 ID:HaksuqCX
始めの数秒は触れるだけのキスが、徐々に熱を帯び刹那はネギに食らいつくように唇をむさぼる。
「はわ〜。せっちゃん燃えとるなあ」
人ごとのようにつぶやく木乃香。そして下を見、
「ふふふ」
妖しげに微笑んだ。
つつーー
「!!?こっ木乃香さんそこっ、あむぅ」
ネギが声をあげた。その瞬間を狙い、刹那はすかさず舌をネギに射し込み、さらにネギの身体にまたがった。
「ん!んんふ!あ‥‥!んあ‥‥‥!!」
「ふ‥‥ん‥。はふ‥‥。むう‥‥んく」
悲鳴に近い声でネギは息を漏らす。対して刹那は的確に舌を出し入れし、
「んふふ。せっちゃんのキスはそんなに気持ちええ?」
木乃香はネギのトランクスにできた山を指や舌先でチロチロと円を描いていた。山の頂点に唾液がしみ込む。
「うん。ほな次は‥‥ん」
木乃香がそうつぶやくとこんどは、
ずずずずず
頂点を舐めながらトランクスをずらしだした。
「だ‥‥や‥らめぇ‥‥あ‥‥」
涙目でネギは訴えかける。木乃香はほとんどそれを無視する。そして、
「あん!‥‥‥ネギ君の元気ええなあ‥‥」
128名無しさん@ピンキー:04/11/03 12:42:10 ID:7in3GE9m
座薬さん、抵抗勢力に潰されかかっているスレがあります。
お暇なときだけで結構ですので、是非助けに来てください

ラノベと魔法先生ネギま!の比較論
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1099400715/
129ダメ使い魔:04/11/03 12:46:57 ID:HaksuqCX
途中挟まれた上に間違えてSS半分以上消去。
氏んでくるわおれ‥‥‥
130ダメ使い魔:04/11/03 13:13:14 ID:HaksuqCX
独り相撲してすいません。
もう一度やり直します。
103からの続きです。どうぞ。
131ダメ使い魔:04/11/03 13:14:13 ID:HaksuqCX
ちゅ‥‥‥
刹那とネギの唇が重なった。
始めの数秒は触れるだけのキスが、徐々に熱を帯び刹那はネギに食らいつくように唇をむさぼる。
「はわ〜。せっちゃん燃えとるなあ」
人ごとのようにつぶやく木乃香。そして下を見、
「ふふふ」
妖しげに微笑んだ。
つつーー
「!!?こっ木乃香さんそこっ、あむぅ」
ネギが声をあげた。その瞬間を狙い、刹那はすかさず舌をネギに射し込み、さらにネギの身体にまたがった。
「ん!んんふ!あ‥‥!んあ‥‥‥!!」
「ふ‥‥ん‥。はふ‥‥。むう‥‥んく」
悲鳴に近い声でネギは息を漏らす。対して刹那は的確に舌を出し入れし、
「んふふ。せっちゃんのキスはそんなに気持ちええ?」
木乃香はネギのトランクスにできた山を指や舌先でチロチロと円を描いていた。山の頂点に唾液がしみ込む。
「うん。ほな次は‥‥ん」
木乃香がそうつぶやくとこんどは、
ずずずずず
頂点を舐めながらトランクスをずらしだした。
「だ‥‥や‥らめぇ‥‥あ‥‥」
涙目でネギは訴えかける。木乃香はほとんどそれを無視する。そして、
「あん!‥‥‥ネギ君の元気ええなあ‥‥」
ゴムが太股のあたりまでずらされ、ネギのモノは勢いよくそそり立った。反動で木乃香の頬に当たるが、木乃香は全然嫌がらずうっとりと眺めた。
132ダメ使い魔:04/11/03 13:15:04 ID:HaksuqCX
「‥‥せっちゃん。こっち向いて」
「んん‥‥。みゅう‥‥。むう‥‥‥」
「せっちゃん、せっちゃん?せっちゃん!」
「ふえ?な、何このちゃん」
夢中でネギの口内を味わっていた刹那は、自分自身をむりやりネギから離した。その際互いの唇から唾液の糸が出来すぐに切れて、刹那の浅い胸の谷間に垂れた。
「ほら。はよこっち向いて」
「ああ、うん」
木乃香に急かされ刹那はあわててまたがったまま向きを変えた。そしてそのまま上体を沈めた。
「‥‥‥あ」
ネギが小さくつぶやいた。
木乃香と刹那はそちらを向き、そして、
「‥‥ひゃあ!?」「わー」
すぐに気づいた。
この体勢だと、刹那の股がネギから丸見えだった。ネギは潤んだ目でそこを見つめていた。
刹那の顔中がみるみる大火事になった。
「あああああ、あの‥‥‥せんせ‥‥‥あまり見ないで」
「その気になったらいつでもええでネギ君。な」
刹那の言葉を遮り木乃香が行った。最後の一言は刹那に向けて。
「‥‥‥はい。このちゃん‥‥‥‥」
か細く刹那は頷いた。
133刹那に毛は生えているのか:04/11/03 18:16:20 ID:zEi3aQu2
>>132
グッジョヴ!
134名無しさん@ピンキー:04/11/04 00:12:45 ID:OCvaQQK8
前スレが埋まりますた。
13583じゃないし時間たちすぎてるけど:04/11/04 18:54:29 ID:Qf1l8RcL
SS神のお呼び出しを申し上げます。
ネギ×明日菜SS「さくらんぼ」の作者の、(;´・`) ◆FOU/niiiV6様、
ラブラブSS好きで明日菜ファンの読者がお待ちです。
大至急、このスレに近況をお書き込みください。
136TOPMAN:04/11/04 20:37:55 ID:RuFx1omu
>>135
もう少しお待ちください
最高の作品が出来上がりそうです
137名無しさん@ピンキー:04/11/05 00:25:40 ID:dbrzSGnh
>>136
をぉ!激しく期待!↑↑age!
138名無しさん@ピンキー:04/11/05 13:04:33 ID:B6chimGJ
(・∀・)ニヤニヤ
139名無しさん@ピンキー:04/11/05 19:23:01 ID:UwoCeiSj
四葉五月(さっちゃん)に萌え
140名無しさん@ピンキー:04/11/05 20:15:49 ID:dbrzSGnh
漏れは…
せっちゃんがイイ!
141名無しさん@ピンキー:04/11/05 21:13:43 ID:29xT+D/u
>>136
いやあんたを呼んでるわけじゃないだろ
142名無しさん@ピンキー:04/11/05 22:58:03 ID:IPzwzzwJ
せっちゃんせっかくスパッツ穿いてるんだから女相撲やればいいのにな…
143名無しさん@ピンキー:04/11/05 23:32:19 ID:dbrzSGnh
スパッツの下って何もはかないの?
144名無しさん@ピンキー:04/11/06 09:28:57 ID:y3RgZZ76
人による
145名無しさん@ピンキー:04/11/06 10:12:14 ID:QdO8lWeE
むちむち‥‥‥(・∀・)
146名無しさん@ピンキー:04/11/06 11:22:50 ID:ctAch8z1
ノーパンスパッツはこのちゃんのリクエストです
147TOPMAN:04/11/06 17:08:11 ID:I4X/yyfd
かねてから要望の声が多かった釘宮×二宮で構想中です
期待してください
前作『新田』をはるかに上回る勃起と射精をお約束します!
148名無しさん@ピンキー:04/11/06 18:39:38 ID:FVLH2Rz+
新田×はるかの時代後輪ですね?
149SS素人:04/11/06 22:48:21 ID:WlCVKKgw
初めて自分でSS書きに挑戦しているのですが、ホント難しいですね。
たまに他の職人さん方のSSを自分好みに改造してみたりはするのですが
150135:04/11/07 19:14:09 ID:RwUDH+Iu
繰り返し、SS神のお呼び出しを申し上げます。
ネギ×明日菜SS「さくらんぼ」の作者の、(;´・`) ◆FOU/niiiV6様、
ラブラブSS好きで明日菜ファンの読者がお待ちです。
おられましたら、大至急、このスレにトリップをつけて近況をお書き込みください。
151名無しさん@ピンキー:04/11/07 21:45:49 ID:koeLlpyM
トリップつけてないけど座薬です
内容は鬼畜、苦手な人はスルーしてください


魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「増殖佐々木まき絵」
152「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:46:29 ID:koeLlpyM


「ちょっとしたゲームをやってみない?」


 一階、二階、三階までが吹き抜けになっているそのフロアは、地上図書館最大の空間を有している。
 根を伸ばしたヒヤシンスの球根をひっくり返したような物体が、フロアの支配者としてぷよぷよと君臨していた。
 鏡餅の下段の餅のようなフォルムの深夜系アニメ顔、はっきり言えばキングスライムのような存在。
 少し垂れ気味の瞳にくせがある赤い髪、元はクラス内ですらあまり目立たなかった演劇部の女優。頬にはそ
ばかすが少し目立っていて、本人はそれがコンプレックスだと話していたのを亜子はよく覚えている。
 出席番号29番、村上夏美。
 彼女はクラスで騒ぎがある度にいろいろと劣等感を刺激されるようで、たまに亜子の前で愚痴っていた。
 ―――こんな自分が嫌だ。こんな自分じゃないくて、ちづ姉みたいになりたい。
 変わりたいと呪文のように唱えていた彼女は、そして今、人間ですらない異形に変わり果ててしまっていた。
 キマイラに変わり、映画の世界の怪物に変わり、亜子の想いの人に変わり、そして巨大な軟体動物へと。
 ディフォルメされた夏美の顔の形をした物体からは、触手がゾウリムシの鞭毛のように無数に生えている。死
体色の白い表皮で覆われた触手は、重油色の血管でびっしりと彩られ、先端には佐々木まき絵の頭が落ちか
けた林檎のようにゆらゆらと、亜子の親友を冒涜する姿で揺れながら嗤っている。
 触手の大群はフロア中に支配領域を拡大し、増殖して伸びた触手により空間の3割以上が占められている。
 壁という壁から天井にまでまき絵の頭がみちみちと蠢めき、死肉が凹凸の全てに絡み付いてドアや窓を完全
に塞いでいる。夏美の髪の分かれ目から触手がにゅるにゅると天に伸びる姿は、地中の種が割れて発芽して
ゆく光景を連想させ、生命の神秘にマイナスを乗じたおぞましさが存在していた。
153「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:47:30 ID:koeLlpyM
「……これは悪い夢や……今までの出来事、きっと全部夢なんや……」
 一糸纏わぬ姿の亜子は3本の触手によって吊るし上げられ、足先と床の距離は数メートルほど開いている。
 両手を天に向けた状態で触手に縛り上げられ、両足を120度ほど開いた状態で、足首から太股の辺りまで触
手で縛られている。3方向から引っ張られると力の釣り合いがとれていて、身体はほぼ固定されていた。
 小ぶりながら形の良い胸の膨らみや、まだ男の味を知らない女性器を晒されていても、亜子には既に羞恥を
感じるだけの精神的余裕は残されていなかった。
「……目覚まし時計が鳴ったら、目が覚めるんや……そんで、寝惚けたまき絵が、ウチのベッドにもぐって寝て
るんや……ウチに手足を絡めながら……それで、そのせいで、ウチはこんな夢を……そうに決まってる……」
 震えながら固く目を閉じて、うわ言のように呟き続けている亜子。
 吊るし上げられた亜子に浴びせられたのは、数百数千数万のまき絵の笑い声と視線だった。まき絵触手は1
秒に満たない間に何回も枝分かれを繰り返し、等比2の等比数列でフロア中を埋め尽くしていった。
 ルーペで光を集中させるようなまき絵の膨大な視線に、亜子の精神は悲鳴を上げてシャットダウンを望んだ。
 亜子の心の中に生まれていた不透明な感情が、その視線を受けてはっきりと正体を現したのである。
 ―――それは紛れもない、罪悪感に他ならなかった。
 亜子はまき絵の目を見ることができなかった。濁っているのが理由ではない。
 瞳が訴えかけてくる気がするだけの糾弾の言葉に亜子は怯え、固く目を閉じて自分を守ろうとした。
 瞼を閉じるも、闇黒のスクリーンには数万のまき絵の表情が焼き付いて離れない。そのプレッシャーに眼球
から押し潰されてしまいそうになる亜子を繋ぎ止めるのは、皮肉にも耳から伝わる本物の声だった。
154「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:48:21 ID:koeLlpyM
あこ、ひどい      ぜったい     にげきってっていったの      やくそくしたのにどうして?
  どうでもよかったの?    ともだちだったよね?         せんぱい     わたしはしんじゃったのに
       ひどい           うそつき     うらぎりもの       つかまったらしょうちしない
ころされるって      わかってた     おくびょうな    いたい! いたい!  あこがたすかるなら
  かみちぎられて      うでが     どうしてあんなことを    わたしのいのち    せんぱいがいい
  せんぱいのほうがだいじだもんね   わたしも      どうしてでていったの?    おかされて
     こいしたかった     みんなしんだのにじぶんだけ    ひきょうもの   うそつき    うらぎり
じぶんだけ    ゆうな    せんぱいとにげたい    あこなんか   いたいよー  ゆるさない

「いやあ、いやああぁぁぁぁ! ……これは、ゆめ。……ゆめや。……夢や! ゆめ! ゆめゆめゆめ!」
固く閉じられた瞼の隙間から涙を滲ませながら、亜子はまき絵たちの声を打ち消すように大声で叫んだ。

さいてい     わたし   おかされたのに     ともだちだよね?     しんゆうだとおもってた
    きっとゆうなだった        らうらぎりもの    むだにしなかった           いろぼけおんな 
      わたしがどんなきもちで     わたしのしをむだにしなかった     いたかった……
 おくびょうな    あこが              おまえがしねば    かみちぎられて      うでが
 どうして、どうして         あんなわなにかかったの!         ぜったいゆるさない
 のろってやる    うでがちぎれたの           たすけて         にげてくれなかった
        きずおんな        わたしのいのち     さいてー    よくも          うらぎられた
155「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:49:55 ID:koeLlpyM
 しかしそれも数万の親友の、憎悪と失望に満ちた声の前には、見苦しく儚い抵抗に過ぎなかった。
 耳を閉じようにも触手に手を縛られている状態では叶わず、数万の声が亜子の脳味噌に流れ込み続ける。
 その非難の声は記憶回路の内容と綺麗に化合していき、生成された毒が亜子の心を蝕んでゆく。
「ねえ、あこ。いつまでそんなこといって、わたしからにげるつもり?」
「ひいぃっ!」
 耳に吐息がかかるような距離から発せられた言葉に、亜子は悪寒を感じてびくり、と震え上がる。
 しかし、目を開けようとはしない。亜子の血色の瞳は固く閉じられたまま、声の主を見ようともしない。
 暑さに因らない汗を額に浮かべ、歯をカチカチと噛み鳴らしながらも、亜子はまき絵の言葉を無視する。
 ―――自分のすぐ近くにいる物体は、けっしてまき絵ではない。
 自分の心を納得させるように何度も何度も繰り返す、その呪文がいつまで通用するのだろうか。
「あこはわたしがいのちがけでにがしたのに、それなのに」
 反対側の耳に、やはりすぐ近くからまき絵の声でそっと囁かれた。
 あの禍禍しい触手の頭が、亜子の頭の両脇に間違いなくいる。
 おそらくは手か足を縛っている触手の、先端に付いているまき絵のどれかだろう、と思う。
「あこはせんぱいのすがたをみつけて、じぶんからとびでてきて、それでつかまった」
「けがしているせんぱいなんか、あしでまといにしかならないのに」
「れいせいにかんがえて、ふつうのひとがいきてるなんてありえないのに」
「あこがしなくちゃいけないことは、このとしょかんじまからだっしゅつすることだったのに」
 増殖し続けるまき絵たちが、亜子を自分たちの流れに誘い込もうと言葉を紡いでいく。
 亜子が先輩の姿を見て罠にかかり、まき絵が作ったチャンスを台無しにしたのを徹底的に責める。
 傷に刃を押し当てて、ゆっくりと力を込めて広げてゆくような、穏やかな優しい声で。
 親友の仮面を被り、逃げられないように心を鎖で縛り付けていく。
156「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:51:16 ID:koeLlpyM
「あこはわたしやゆうなや、ほかのいろんなひとがみがわりになったからたすかったのに」
「わたしはおかされてかみちぎられて、ひどいころされかたをしたのに」
 亜子の脳裏にはっきりと、まき絵がやられた時の光景が甦ってくる。
 思い出したくないと願えば願うほど、記憶の保管庫は該当する記憶を前面に押し出し、そのイメージを強固に
する。真っ赤に広がったまき絵のパーツがリプレイされて、亜子を逃がしてくれたまき絵と重なった。
「…………あ、………あ゙……あ゙あ゙…………あ゙あ゙―――」
 閉じた亜子の目から、涙腺のネジが緩んだようにどろどろと涙が溢れ出した。左右から耳に流し込まれる呪詛
から逃れようと弱々しく頭を振るも、まき絵の声はさらに残酷になって亜子の耳から侵入してくる。
「あこはじぶんがすきなひとのために、わたしがいのちがけでつくったちゃんすをむだにした」
「わたしのいのちなんて、あこはすきなひとのためなら、かんたんにむだにしちゃうんだ」
「うらぎりもの」
「うそつき」
「ひきょうもの」
「わたしはむだじにかあ」
「………や゙、や゙めて………もう、や゙めて……………や゙めてぇ――――――っ!」
 まるで罪人が地獄で裁かれているような絶叫を上げて、亜子は手足を動かそうと改めて力を込めた。
 火あぶりにされている魔女の最後の抵抗のように、磔から逃れようと力を振り絞って足掻き続ける。
 しかし柔らかそうに見える触手は鋼のように硬く、手負いとはいえ吸血鬼の怪力でもびくともしなかった。
 亜子の絶叫はみるみると嗚咽に変わるも、まき絵の囁きは何の影響も受けずに容赦なく続く。
「わたしはころされたのに」
「それをあこはあっさりとむだにした」
「こんなやつだなんておもわなかった」
「わたしのことなんか、せんぱいみたらわすれちゃったんでしょ?」
 先輩の姿を見た時、まき絵のことなど本当に綺麗サッパリ忘れていたとは、口が裂けても言えなかった。
 亜子はもう言葉を発することもできずに、迷子になった少女のように泣きじゃくった。
157「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:52:24 ID:koeLlpyM


「ちょっとしたゲームをやってみない?」


 それは、まき絵ではなく夏美の声だった。
 皮肉なことに亜子は微かな安堵感を覚えてしまい、固く閉じた瞳をゆっくりと開ける。
 手足を縛っている触手以外のまき絵たちは亜子から一定の距離をとり、本体が亜子と会話ができるように配
慮していた。触手の海をかき分けるようにずるずると動いているのは、触手の根源であるキング夏美スライム。
「あ、よかった。聞こえたみたいね。さっきも言ったんだけど、亜子ちゃん聞こえなかったみたいだったから」
「ゲーム……?」
 亜子が不安げに尋ね返してくる。
 触手に覆われていた夏美の顔がにっこりと笑い、しかし亜子を縛る力を緩めずに話し始めた。
「そうよ。亜子ちゃんの未来を決めるゲーム」
「ウチの、未来を?」
「さっきやっつけた船に乗っていた人間のうち、1人だけ脱出したのを見逃しておいたの。亜子ちゃんも私もよく
知ってる子よ。そう、きっと彼女なら―――島まで泳いでたどり着き、そしていずれは、ここまで来るわ」
 やっつけた、と聞いて、脱出の希望が断たれたことを亜子は知った。
「ルールは簡単、その彼女がここまでたどり着いた時、亜子ちゃんは2択を迫られる。「島から逃げる」か、もしく
は「島に残る」かの2つよ。「島から逃げる」を選択すれば、亜子ちゃんと救助船の生き残りの2人は、無事に島
から逃がしてあげる。「島に残る」を選択すれば、2人共々「黒の導」に奉げることにする」
158「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:52:54 ID:koeLlpyM
「え、ええ……?」
「何か質問は?」
「選択っていうのは、どうやってするんや?」
「いや、このフロアまで彼女がたどり着いたら、普通に質問するから。「さあ、どっちにする?」って」
(そんなん、「島から逃げる」を選ぶに決まってるやん……何か邪魔があるってことやな……)
 触手の本体である夏美が、亜子に何かをしようとしているのは明らかだった。
 亜子は夏美の考えが分からずに少し困惑したが、しかし拒絶して状況が好転するとは思えない。
 彼女の言っていることが本当でも嘘でも、機嫌を損ねるようなことを言えばどんなことをされるか分からない。
 どちらにしろ、亜子に夏美の提案を拒む権利などないのだから。
「……分かった。のる」
「そうこなくちゃ。まきちゃんの死を無駄にしないためにも、がんばらなくちゃね」
 自分でやっておいてさらりとそう言いながら、夏美は宣言する。


「ゲーム、スタート」


159「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:55:43 ID:koeLlpyM
 夏美の声がピストルの音になったように、部屋中のまき絵の頭が亜子に向けて動き始めた。
 数千数万の生気を感じられない首が迫ってくる圧迫感に、亜子は恐怖と嫌悪の悲鳴を上げて逃げようと
するが、拘束が解かれるわけがない。
 蟲が獲物に群がるように、亜子の肉体を無数の触手が絡み付いた。
 手足にはさらに何本もの触手が巻き付いていき、指が辛うじて動かせるほどの自由しか残されなかった。
「あこのおなか、おへそ」
「あっ……な、何を……」
 一つのまき絵の顔が、亜子のへそにそっと舌を這わせ、亜子が思わず声を上げる。
「わたしも」「わたしも」「わたしも」「わたしも」「わたしも」「わたしも」「わたしも」「わたしも」
 それに続くように無数のまき絵の頭が、まるでペットが餌の皿を嘗め尽くしているように、亜子の裸体にぴちゃ
ぴちゃと唾液を塗りつけ始めた。
「な、何!? 何する気やっ……あっ、ちょっと……ふうう」
「あこのせなか」「あこのかた」「あこのふともも」
 へそに溜まった唾液の塊がとろりと茂みに伝い落ち、毛に絡まって止められる。
 舐められる戸惑いから身体をよじろうとする亜子だったが、縛られている以上、無駄な抵抗でしかなかった。
「あこのこし」「きずあと、ぼこぼこしてる」「もっともっと」「ほくろみっけ」「あこ、あったかい」
「ああっ、ど、どうして、こんな……」
 流れ落ちている唾液が乾く前に、別のまき絵が上から泡立った唾をさらに塗りつけていく。
 乱暴な舌遣いに身体が征服されていくのを、亜子はどうすることもできずに享受していった。
160「増殖佐々木まき絵」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/07 21:56:57 ID:koeLlpyM
「あこのおしり、わたしはみぎ」「わたしはひだり」「じゃあわたしは、おしりのあな」
「えっ!? そ、そこらへんはあかん!」
 不潔な部分を舐められる気配を感じた亜子が、真っ赤になって声を荒げる。
 しかしまき絵たちはその声を無視して、亜子のぷるりとした丸い尻を、左右からぺろぺろと舐めていった。
 その間から、別のまき絵が尻に顔を押し付けて、すぼんだ穴に舌を差し込もうと力を込めてくる。
「はあ、ああっ! ……あかん! 汚いからっ! ひ、あ、ああ……そこっ、汚いからっ……!」
 まるで汚れを舌で拭っているようなむず痒い刺激が、排泄物を捻り出す穴から伝わってくる。
「あこ、といれでおしりふいてないの?」
「拭いてるに決まってるやん! そういう意味やなくて、もっと、こう……ひうっ!」
 肛門から伝わってきた寒気に、亜子はぶるりと震え上がった。
「…な、舐めるの……やめて……それに、見んといて……」
 敵に密集して殺害する蜜蜂のように亜子を取り囲んだまき絵たちだが、実際に亜子に絡んでいるのはごく一
部のまき絵である。しかし視界を埋め尽くしたまき絵の顔は、十分亜子の心を掻き乱していた。
 気化した唾液の匂いが漂う亜子の身体から、ぽたぽたと雫が落下していく。
 無数の舌の感触と視線の数に、亜子は顔を赤らめながら悲鳴を上げた。

                                                        (続)
161名無しさん@ピンキー:04/11/07 21:57:54 ID:koeLlpyM
前スレ>>191
遅くなったけど名言の「ミリオンVSワン」、都合でこんな感じになりました……
まあ今回は平和だけど次回はできる限り色々やってみるつもりです

いつかミリオン(男)VSワン(女)なんてシチュも書いてみたいんだけど、ちょっと状況設定が難しい
ビブリオンでやるとしたら夕映かのどかになるだろうけど

ではまた
162ゲオ:04/11/07 23:17:48 ID:h723djhY
すみません。ネギまの同人の本ってありますか?誰かしってたら教えてください。作者かタイトルか出版社を、、
163名無しさん@ピンキー:04/11/07 23:39:11 ID:bmHMgqBF
>>162は釣師ってことでFA?
164名無しさん@ピンキー:04/11/08 00:09:01 ID:Rxewh9XH
165名無しさん@ピンキー:04/11/08 00:17:29 ID:iw95+Qx6

(*゚∀゚*)魔法先生ネギま!非エロSSスレ(o^v^o)
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1099823103/
166名無しさん@ピンキー:04/11/08 00:18:08 ID:iw95+Qx6
>>162
21歳未満は出入り禁止のはずだが
167名無しさん@ピンキー:04/11/08 04:33:58 ID:KFQq0rVT

  ∩___∩        |            , '´l,
   | ノ\     ヽ      |         , -─-'- 、i
  /  ●゛  ● |      |       _, '´ /     ヽ、
  | ∪  ( _●_) ミ     j     iニニ, "● ∪    ヽ、
 彡、   |∪|   |     >162   iニニ、_          ',
/     ∩ノ ⊃  ヽ            〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
(  \ / _ノ |  |             `ー´    ヽi`ヽ iノ
      l´ ̄ ̄`l'''''−、
      l´ ̄`l  ̄`l、 lヽ, l  .⊆ヽ、
`ヽ、    |.   |    ヌ|'''''`   '''-,, _ノヽ、..... |`ゝ  .ヽゝ
    `ヽ、l,__,.l             ヽ、 `',...l┴、  .l~~l |ヽ
;;;ヽ、  /'''´ ̄(●)'l/'''-,,,、 ,,.::--''´ ̄ヽヽノ |  |   l_,,,l l~~l
 ヽヽ/         (●) ヽ _,,,.::--''   |  |  l~~l l~~l
;;;、 `/      U        ヌ――――-、|_l .l .l l .l
 .`/   U           |、____ノ_  l .l l .l
、...l             U     |´         `lゝ´入ノ
168名無しさん@ピンキー:04/11/08 05:23:38 ID:DGhzj7gF
>>163
マジレスすると座薬へのいやがらせ。
169ゲオ:04/11/08 10:50:46 ID:V4192Bmz
ちゃうわ!さがしてもみつからんから聞ーただけや。
170名無しさん@ピンキー:04/11/08 13:12:41 ID:S5Isy3Aj
>169は初心者ってことでFA?

つか、ここはそういうことを聞くスレじゃねぇ。
ってことでカエレ!(・∀・)
171名無しさん@ピンキー:04/11/08 16:07:34 ID:r2DnMJbm
>>169
つっこむときだけ関西弁はやめなさい。すぐやめなさい。
172名無しさん@ピンキー:04/11/08 17:16:14 ID:Xge+0yky
いやだからトライアングルやん
173名無しさん@ピンキー:04/11/08 18:41:41 ID:BiXwLdkw
他スレで書いてきたものに修正等加えた最終稿です。気が向いたら読んで下さい。
エロじゃないので直貼りは控えますが、ファイルを落としてから開くような手間は取らせない形式にはなっています。

ttp://ranobe.com/up/updata/up11087.txt
174ゲオ:04/11/08 19:14:10 ID:V4192Bmz
釣られてやんの
175150:04/11/08 19:22:24 ID:jd2e+Aev
(;´・`) ◆FOU/niiiV6様、ほんとにいないの?
17683:04/11/08 22:50:42 ID:balKmLAP
しつこいようだが、これだけは言わせてくれ。

(;´・`)◆FOU/niiiV6さんに限ったことじゃないけど、
保管庫を見ると完結しないで放置されてるSSが多すぎる気がする。
一度書き始めたら、きちんと完結させるべきではなかろうか?
少なくとも、未完のまま何もなしでいなくなるのだけは勘弁していただきたい。

「さくらんぼ」に限って言えば、続きを待っているのは俺と>>175だけではないと思う。
他の作品も続きを待っている人がいるはず。
俺は気長に未完SS作者達の近況を待ってます。

催促のようになってしまって申し訳ないが、職人さん達にも都合があると思うので、
これ以上は控えることにします。
長文すいませんでした。
177座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/11/08 23:10:19 ID:hi0hSQxw
思い出した


保管庫の管理人様へ
「作者 座薬◆DLUg7SsaxM ◆lQS9gmV2XM  エヴァ」
ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/057.htm
おそらく続きは書けないので削除をお願いします
PS.「ビブリオン」丁寧に保管していただき、ありがとうございます


ではまた
178名無しさん@ピンキー:04/11/09 00:13:55 ID:vBKmxLWM
月詠+千草+木乃香×刹那は需要ありますか?
あれば書いてみたい…
179名無しさん@ピンキー:04/11/09 00:37:36 ID:JOwgvGit
よくわからんがこのせつの需要はあるぞ
180名無しさん@ピンキー:04/11/09 01:06:05 ID:8zghVzwe
>>178
その3人が単独ではなく揃ってせっちゃんを責める、というのは
珍しいので是非お願いします。
181名無しさん@ピンキー:04/11/09 07:07:57 ID:1r90xAma
雑談、催促、書きたい、書いてますばっかりでSSは完全無視とは凄いスレだなw
182名無しさん@ピンキー:04/11/09 10:33:48 ID:HNVCBtdg
>>177
え〜!
続きかけないからってけすことないじゃん。
いい話なのに・・
183175:04/11/10 19:08:50 ID:RxU/1HIQ
えっと…
(;´・`) ◆FOU/niiiV6様に限らず、
未完のSSが長期停止している方、
おられましたら近況を…
近況だけでいいですから…

あ、どのSSの作者かは明らかにしてください。


…こんな事を言うのはもうこれだけにしとこう…
184帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/10 21:06:04 ID:tkKCJNTO
>>保管庫管理人様

以下の拙作の削除をお願いいたします。本編との内容の食い違い、あるいはキャラ名を借りただけのパロディーとも呼べない内容ですゆえ。

http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/048.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/049.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/019.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/025.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/070.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/074.htm
http://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/018.htm
185エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/11/11 07:28:40 ID:8wUkSngT
長期間放置というと…私のことですね!
1ヶ月くらい缶詰になって働いています。
本来なら11月の頭に終わるはずだったのですが、バイトがミスったので
さらに延長しました。明日終わると思う。

まだ待ってる人がおられましたらもうしばらくお待ち下さい。
186名無しさん@ピンキー:04/11/11 11:18:04 ID:HtGtk4Sz
>>185
グッジョヴ!
明日を楽しみにしてます♪
187名無しさん@ピンキー:04/11/11 13:01:49 ID:D3xOd4rd
>>175
誘導するな。
きちんと指名しろ。
斬られた奴もいるんだから。
188178:04/11/11 16:56:10 ID:6fIYLFjd
>>180
一応書いてみたが、それぞれ単独のせっちゃん調教編になっちゃいました…orz
189名無しさん@ピンキー:04/11/11 17:09:42 ID:D3xOd4rd
それではドーンと投下してみよう。
190名無しさん@ピンキー:04/11/11 18:51:23 ID:m6ZGI+Vm
>>188
うむ、大義であった。
191名無しさん@ピンキー:04/11/11 19:09:07 ID:UHNt7F4s
亜子姉SS(っていえばわかるよね?)作者です。
いろいろ忙しくて、なかなかSS製作が進みません(俺に文才が無いってのもありますが)。
今月21日の投下を目標に、無い時間を無理やりひねり出して執筆中です。
192名無しさん@ピンキー:04/11/11 21:20:26 ID:mBSK7jxS
「ゴキブリパル、ネギと交尾の巻」SSの作者です。
現在、彼女に振られたため意気消沈でSSどころではありません。
心の傷が癒えたら執筆を再開するつもりです。
193名無しさん@ピンキー:04/11/11 21:44:26 ID:pv6u29Ir
>>192
そんなSSあったっけ?

ケータイからじゃ保管庫見れない…
194名無しさん@ピンキー:04/11/11 22:51:25 ID:HtGtk4Sz
>>193
同意。
ケータイからも見れないかなぁ?
195178:04/11/11 23:30:38 ID:6fIYLFjd
では。投下します。
文章が読みぐるしかったらゴメンナサイ…
196178:04/11/11 23:32:03 ID:6fIYLFjd
「にとーれんげーき」
「あぁあっ!!」
夕凪が弾かれ、刹那の体が宙に浮いた。
同時に体全体に鈍い痛みが走る。
「くぅっ…!」
「無駄ですえ刹那センパイ、おとなしくウチに捕まって〜」
地面に叩きつけられて動けない刹那を制しているのは月詠、同じ神鳴流の剣士だ。
「魔法協会についた裏切り者は捕らえて来いと長の命令なんで…堪忍ですぅ〜」
相変わらずの口調で続ける月詠…しかしその眼には濁った狂気の色が浮かび上がっている。
恐らく捕らえる目的がなければ、刹那はこの場で斬られているはずだ。
「…っ!私を捕らえたところで何の解決にもならないぞ…」
身を捩りながら虚勢を張る刹那を見ながら、月詠は彼女の予想しなかった言葉を口にする。
「クス…このか様がどうなってもええんでしたら…センパイは助けます〜」
「なっ!?」
197178:04/11/11 23:33:17 ID:6fIYLFjd
「このか様はもうほかの刺客が宗家に連れ去りましたえ〜、ほら…」
月詠が差し出した水晶には木乃香が映っている。
ただベットに眠らされているだけだが、刹那が大人しく捕まらなければ何をされるかわかったものではないだろう。
「くっ…」
刹那が戦意を失ったのに気付いてか、月詠も刀を納める。
「ほなセンパイ、ちょっと乱暴しますけど…」
月詠が何か呟くと足下から黒い塊が湧きだし、刹那の体を覆っていく。
「うあぁっ…!!くぅ…ん!!」
身体中に絡み付くようにして自由を奪われてしまう…同時に刹那の身体を引きずり込むようにして地面へと染み込むように消えていく。
「そのまま神鳴流の宗家に連れていくので…大人しくしててくださいね〜」
薄れゆく意識の中で月詠の声が聞こえた気がした。
(このちゃん…待ってて…)

198178:04/11/11 23:37:12 ID:6fIYLFjd
「……んっ…」
気が付くと広い畳部屋に倒れていた。
辺りには人の気配もなく、障子で区切られただけの部屋に、蝋燭がゆらゆらと燃えているだけ。
ただ、天井の滑車と両手に繋がれた鎖を除けば…
「これは…!!」
その途端天井の滑車が軋み、刹那の身体をじわりじわりと持ち上げていく。
「なっ…ぅあ!!あぁあっ…!!」
身体を強制的に持ち上げられ、爪先立ちでやっと地面に触れるくらいの高さに達すると、滑車の動きが止まった。
「うぅっ…」
両手の鎖が体重を受け止め、ジリジリとした痛みが走る。
「センパイ、目ぇは覚めました?」
障子の向こう側から声がした。
同時にゾロゾロ入ってくるのは覆面の男数人と月詠。
「センパイ〜、気分はどうですぅ〜?」
「いいはずないだろう…それよりこのかお嬢様はどうした!?」
苦しい体勢の中で先程と同じように虚勢を張る。
「あや、言うの忘れてましたわ〜、このか様なら〜…ほら」
月詠が合図すると…奥から木乃香が待女らしき人間に連れられて歩いてきた。
「せっちゃん!!」
199178:04/11/11 23:39:10 ID:6fIYLFjd
「お嬢様…!無事でよかった…何もされていませんね?」
刹那の姿を見てか、お嬢様は心配そうに叫ぶ。
木乃香は何かされたでもなく、元気そうだ。
(お嬢様…変わりが無くてよかった…)
少しだけ不安が無くなった。
「ウチはだいじょぶ、さっきは夕飯もでてきたしお風呂だって…それよりせっちゃんはだいじょぶなん?両手縛られて…」
「…大丈夫です、私のことは心配せず…」
「センパ〜イ」
話の途中で月詠が割ってはいる。
「時間がないんで…もうええですか?」
月詠は待女に合図し、お嬢様と下がらせるように指示を飛ばす。
「せっちゃん…!!」
待女に腕を引かれながら、縛られて身動きが取れない刹那を見つめる。
「また…一緒に学校いけるよね?ウチを嫌いにならへんよね?」
「もちろんです……お嬢様の手料理、また食べさせてください…」
「せっちゃん…」
障子が閉まる間際に木乃香の安心した顔が見えた気がした。
200178:04/11/11 23:41:52 ID:6fIYLFjd
「あのぅ…センパイ?」
間をあけずに月詠の声。
「これからの事についついて説明したいんですけど〜」
「…私はどうすればいい?」
「はい〜」
急に微笑みながら月詠は続ける。
「裏切り者のセンパイにはその罰と償いとしてウチらの御神体に身体を捧げてもらいます〜」
「…から…だ?」
突然の事に意味が分からず呆然としてしまう。
「でもその前に〜」
月詠が覆面の男達に合図する。
「…?うぁっ!!あぁあっ!!」
突然、刹那は顎を持ち上げられ黒い小瓶を無理矢理ねじ込まれてしまう。
「センパイの身体、たっぷりと開発させてもらいますえ〜」
「んぐぅ…!!くぅ…ん…!!」
無理矢理飲まされるようにして瓶の中のドロリとした液体が私の体の中へと入ってくる…息苦しいなか、その液体は胃の中で暴れるように熱を放っていく。
「…げほっ、何を…飲ませ…」
全てを言う前に刹那の身体に変化が起きた。
下半身全体が酷く疼き、乳首は制服のブラウス越しに小さな自己主張を始める。
「ぅあ…あ…ぁあ…ん」
201名無しさん@ピンキー:04/11/12 00:17:17 ID:8J380EiG
…今日はここまででつか?
光降記念age
202名無しさん@ピンキー:04/11/12 13:00:48 ID:/eUU145b
GJ!

と言いたい所だが
このせつマンセーな俺としてはこの先二人の絡みがあるのかが
気になって気になって…
203180:04/11/12 17:05:06 ID:bXqdg+NY
>>196-200
GJ&乙です。
ラブラブもいいけど、攻め嬲られるせっちゃんも大好きなので
もっとドンドンヤッチャッテ下さい。(;゚∀゚)=3 期待してます。
204名無しさん@ピンキー:04/11/12 17:24:43 ID:2J0pCgvW
>178
月詠のテクに期待。
205178:04/11/12 19:22:29 ID:uWjv9N2M
皆さん感想ありがとうございます。
やはり書き手としては読者の皆さんの言葉が一番の励みになるので…
気になった点は良い悪い関係なく言ってくださると今後に生かせるのでぜひご意見をお願いします。
206名無しさん@ピンキー:04/11/12 20:01:48 ID:5QGJARHv
>>205
大したことじゃないけど、ちょっと気になった点と言えば月詠に命令した
長というのが関西呪協の長なのか神鳴流宗家の長なのか迷った。
関西呪協だとしたら、このパパ以外の者が長の地位についた設定なのかな?
207名無しさん@ピンキー:04/11/12 20:47:18 ID:RqnzqEYc
TOPMANはやくきて〜
208名無しさん@ピンキー:04/11/12 21:30:11 ID:MKR1psZR
>>205
トリップつけて下さい。申し訳ないけど、俺はこういうの嫌いなんで。
209楽麻 ◆jjWTI8ewtY :04/11/13 00:56:55 ID:9NQrEkSb
>>177
>>184
削除しました。

>>194
前にもそういうリクエストはあったんですが、携帯の場合
1ファイルあたりの上限が5KBらしい(iモードの場合)ので
ファイル数が半端じゃない数になりそうなので現在見送っています。
(ちなみにcgiに関してはよく知りません)
210名無しさん@ピンキー:04/11/13 08:23:03 ID:hUAUy5hG
>>209
表示可能なファイルサイズは端末による。
506、505は20KB
FOMAは100KB

>>193
>>194
私の携帯では問題なく見れます。
211名無しさん@ピンキー:04/11/13 08:46:50 ID:WHRnD8+m
>>176
そんなこと言ってたら、新規参入のハードルが高くなって
またスレが過疎化しますよ?

未完成なら未完成でいいじゃないですか。脳内補完すればいいのですし。
何も書かない人よりは、結果として未完成に終わったとしてもチャレンジしてみた人の方が
好感持てますけどね。

未完成のを完成させてとお願いする気持ちはわかるけど、
未完成だからと言って、批判まですることはないんじゃないでしょうか?

完成できない人は書くな!なんてルールがあったら、
初心者は萎縮して、とてもじゃないけど書く気になんてなれませんよ。
212帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/13 17:48:24 ID:1WxMge8G
>>209
ご対応多謝です。
213178:04/11/13 18:35:38 ID:N+wv1V3e
>>206
それに関しては後ほどに…千草が出てくる辺りになると思いますが…
>>208
自分パソコン持ってないんです、携帯からの投下なのでトリップつけられない…申し訳ないです
214178:04/11/13 19:22:00 ID:N+wv1V3e
「呪術を用いて作った速攻性の媚薬…いかがです?」
「び…やく…」
脚が震えだし、火照った身体中から汗が吹き出てくる…どこからかのすきま風が肌を撫でる度に切ない疼きが身体を走ってしまう…
「ほれじゃ、センパイ」
「あっ!?」
月詠の細腕が刹那のブラウスをたくし上げた。
間髪入れずにスポーツブラのホックを手にした小刀で切り裂いてしまう。
「小さいけどキレイなんやなぁ、センパイ〜」
「くっ…」
刹那の胸を見つめる月詠…他人にここまでされるのは刹那にとっては恥ずかしすることだった。
不意に月詠の手が私の胸を鷲掴みにする。
そのまま小さく指と手のひらをを動かしながら、刹那の胸の感触を確かめるようにして揉んでいく。
「あぁ…!やめ…ろぉ…!やめ…んぁ…!」
「柔らかいし、感度もええんですね〜」
くすぐったいようなもどかしい快感が刹那を支配する。
強く揉んだり振動を加えたりする月詠の手の動き一つに、刹那は弄ばれていた。
215178:04/11/13 19:23:04 ID:N+wv1V3e
「ふぁ…っん…あぁ…!だめ…ぇ…」
喘ぎ声を上げて身体をくねらせる度に鎖の痛みが全身を駆け抜ける。
しかしその痛みすら快感として受け入れてしまう…それ程刹那の身体は淫らに燃え上がっていた。
「…ひゃう!」
月詠の指が刹那の乳首を挟み上げた瞬間、身体が小さく跳ね上がった。
「もうコリコリしてますぅ〜、センパイの身体は嫌らしいんやなぁ〜」
「ぁっ…!そん…なぁ!…こと…な…ぃ…っ!」
「身体は正直ですえ〜」
月詠は面白そうに刹那の乳首を刺激する。
指先で挟み上げられたり指の腹をグリグリと押しつけられる度に、刹那は身体をビクッと震わせた。
「うぁ…ん…!…も…だめぇ…!」
「そろそろ頃合いやと思いますが…」
ツツツ…と月詠の指が胸から身体のラインに沿っていくと、おへその辺りで動きを止めた。
「や、やだ…」
ヒラリと制服のスカートをめくると健康的な太もも、それにピッタリと密着するスパッツが現れる。
「あ、やっぱり」
月詠は刹那の股間に目をやると、スパッツの一部が水を吸ったように色を濃くしていた。
216178:04/11/13 19:25:19 ID:N+wv1V3e
「センパイのここ、なんで濡れてるん〜?」
わかりきった事を尋ねながら、月詠は刹那の恥丘をスパッツ越しに愛撫する。
「そ…それ…はぁ…んっ!ぁっ…汗が…んぅ…!」
苦しすぎる言い訳に月詠はクスクス笑いながらも、手を緩めることなく刹那を愛撫し続ける。
「ここだけ汗かくなんてあるわけないやないですかぁ、これは刹那センパイが感じてるからですえ〜」
月詠に責められて感じてる…それを認識した途端に身体の奥から羞恥心が湧き出てくる。
「あ、今センパイエッチなこと考えてますぅ」
ジワリとスパッツのシミが広がったのを見て、月詠が嬉しそうに声を上げる。
「エッチなセンパイのためにもっと強くやってあげます〜」
「なっ…!!ぬ、脱がすなぁ…!!」
刹那の嘆願もむなしく、スパッツはゆっくりと膝のあたりまで脱がされていく。
「センパイ、パンツはいてない…エッチやなぁ〜」
薄いスパッツが脱がされると、外気に触れていなかった刹那の割れ目が現れる。
二次性徴が始まってないのか、恥毛は全く生えていない幼さの残る性器だ。
217178:04/11/13 19:26:00 ID:N+wv1V3e
「ほな早速…」
月詠の冷たい指先が刹那の濡れそぼった割れ目に沿って上下に動く。
「ぁぅ…そこ擦っちゃ…はぁんっ!」
徐々に速度を上げながら指先を押し付けるようにして刺激すると、それに比例するように刹那のそこからは愛液が滲み出てくる。
「ひゃう…!こ…するな…ぁ…んぅ!」
「む〜、ほなやめますぅ…」
月詠の指が離れ、刹那が身体の力を抜いた瞬間だった。
―くちゅ…
「ふぁあぁっ!!」
身体中に電気が走るような快感が刹那を包み込んだ。
「センパイは指入れるなとは言ってませんえ〜」
「ひっ…!!ひぅっ!!」
刹那の肉壁は、月詠の指がバラバラに動くのを締め付けながらも奥から愛液を滴らせ、初めての快感を貪欲に受け入れる。
「センパイ、もうこんなに濡れてます〜」
肉壁をグニグニと刺激しながら、刹那の反応を楽しむ。
愛液は月詠の手から零れだし、畳にポタポタと落ちていく。
「ぁはぁっ!ゆびぃ…ぁぅん!うご…かさ…んぁぅ!」
時折指が肉芽を擦るたびに、刹那は身体をくねらせながら身悶えする。
声には艶が出始め、目からは生理的に流れた涙が頬を伝う。
―くちゅ、くちゅ…
淫らな水音と矯声が部屋中に響き渡る。
218178:04/11/13 19:43:56 ID:N+wv1V3e
「そろそろ終わりにしますえ…はむっ」
そういうと月詠は刹那の硬くなった乳首を口に含む。
それと同時に左手は片方の胸を、そして右手で秘裂を弄ぶ。
「あぁぅっ!!だぁ…だめぇん…!!」
三つの性感帯を同時に責められ、今までにない快感の波が刹那を襲う。
舌で舐め回され、両手で摘まれてかき乱される…媚薬で敏感になった刹那には、激しすぎる快感だった。
「あぁぁ…!だめ…だめぇ…!」
やがて刹那の身体が震えだし…下半身に尿意に似た感覚が湧き上がってくる。
脚に力が入らず、口からはわけの分からない言葉が出てくるだけ。
「ふぉな、ふぃきまふぇ〜」
月詠が刹那を犯している全ての場所に力を込めた。
口に含んだ乳首は甘噛みされ、左手の乳首はきゅうっ、と摘まれ…右手のクリトリスは勢いよくこねくり回された。
「あっぁ、やぁ…ゃあぁあぁああっ!!」
身体中を快感が駆け巡り、刹那に今までにない感覚を感じさせる。
秘裂は愛液をまき散らせ、ヒクヒクと快感を貪っていた。
219178:04/11/13 19:44:37 ID:N+wv1V3e
今日はここまでです。
せっちゃん…イッちゃいました
220208 ◆ZR3TpfzjMw :04/11/13 21:17:23 ID:8ExM4yYR
携帯からでもトリップはつけれますよ。
パソコンで使うトリップと同じ文字列を入れれば同じトリップが出ます。
ちなみに俺が携帯から打ってるこのトリップは#NEGIMAです。
221178 ◆0adlrE6ecI :04/11/13 21:44:49 ID:N+wv1V3e
てすと
222178 ◆0adlrE6ecI :04/11/13 21:45:49 ID:N+wv1V3e
つきました!ありがとうございます
223208:04/11/13 23:14:21 ID:8ExM4yYR
>>222(178)
俺のことは気にせず、どんどん書いちゃって下さい。
貴方の作品を楽しんでおられる方もおられますので。

しかしパソコン無くて携帯から投下とは…何ていうか…凄いですね。
224名無しさん@ピンキー:04/11/14 15:12:52 ID:X2fT52qF
>>219
乙。これから後2人登場するとなると結構長編になりそうですね。
225帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:06:09 ID:aoqGKkc0
ごく短いものを1つ書かせていただきます。エロスは殆んどありませんので、興味のない方々はスルーしてください。
226帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:06:53 ID:aoqGKkc0
問題をややこしくしているのは、まず何より私がどのような意味においても同性愛者ではないって事である。
別に同性愛への偏見を示そうというわけではない。むしろそうならよかったのに、と思うくらいで。
「好きになった人がたまたま同姓だった」式の開き直りにも意味はない。
何故なら、私の彼女への好意は客観的も主観的にも恋愛感情とは別物だったから。
自分でも気付いていなかっただけで、本当は同性愛者だったのだと考えれば話は早いが、あの時の自分を突き動かしていたのは欲情ではなかった。
ただ、そうするのが当然のように思え、そしていとも簡単にそうなった。
それもまた問題だ。私はどんな意味でも…男性相手でも女性相手でも…その手の経験が一切なく、それを言うなら彼女も似たり寄ったりだったのに。
だけど、実際には私は当然のように彼女を抱き、彼女は当然のようにそれに応えた…まるで何年もそうして肌をあわせてきた間柄のように。
227帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:07:29 ID:aoqGKkc0
そして今、私の横では一糸纏わぬ姿の彼女が軽い寝息を立てている。
可愛い、と思う。
細い肩に薄い胸板。
わずかに寝乱れた髪の毛、無防備な顔、妬ましいほど綺麗な肌。
確かにとても可愛い。何もかもがとても柔らかい、天使の国の特別の素材で出来ているよう。
でも。
その柔らかさを心ゆくまで味わい尽くした今となっても、やっぱりなんの欲情も恋慕もわいてはこない。
やはり、昨晩の事は、どう考えても何かの間違いだったのだ。
……でも、何の?
228帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:08:17 ID:aoqGKkc0
当面の問題は、もうじき彼女も起き出してくるって事だった。
この状況を一体なんと説明したものか。
いや、彼女だって昨晩の事を覚えていないわけじゃないだろうから、説明する必要はないか…
だけどそれにしたって、どうやったって気まずいのは間違いない。
覚えているなら尚更だ。
軽く身震いする。寒い。
考えてみれば、素っ裸なのは私もなのだ。
彼女の肩に布団を掛けなおしてやりながら、服を着たものかどうかと考える。
朝起きて、布団を抜け出し服を着替える。
普通のことだ、なにも迷う必要はない…と、思う。起きたら同じ布団にいた、というよりは気まずさも小さいんじゃないかとも思う。
だけど、もしかして、よく分からないけどひょっとしたら、こうゆう時は布団の中で2人揃って目覚めを迎えるのが「礼儀」なのではないだろうか?
そんな礼儀は聞いた事もないけど、そうするのが適切なような気がしないでもない。
仮に私が女で…いや、実際に女だから…そう、言うなれば「抱かれる」立場で、初体験の後に2人、同じベッドで眠りにつき、
そして翌朝目覚めたら男がもういなかったら、裏切られたような気分になるような気がしないでもないような気がするのだ。
229帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:08:46 ID:aoqGKkc0
もう一度、あらためて彼女の寝顔に眼を向ける。
可愛い。
無責任に振りまかれる問答無用の可愛さ、とても裏切れるものではない。
私は再び横になり、寒さを凌ぐため掛け布団に潜り込んだ…と、ここでこの掛け布団が思いのほか大きくない事が判明する。
眠ったときにはちゃんと2人が入れるだけの大きさがあったのに…?
そのカラクリはとても単純なものだったけど、それに気付くのに少しばかり時間がかかった。
左の肩まで布団に入るよう、少しずつ彼女の方に体を寄せる。
右の肩が彼女に触れる。まだ体の左側では布団が持ち上がっていて、体がどんどん冷えていく。
しばしの逡巡のあと、思いきって体の右側全体が彼女の体と接するまで体を寄せる。
彼女の体は温かく、その温もりはどうしても昨夜の事を思い出させずにはおかない。
ものすごく恥ずかしい、というか照れくさい。ついでに言うと、左肩はまだ寒い。
230帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:09:08 ID:aoqGKkc0
彼女が眼を覚ました。
何の前触れもなく。こちらはまだどうしたものか思案中だったのに。
「おぁょー…って! 冷たっ!」
え? あ、ごめん、私の体が冷たいのか…って、驚くのはそこでいいのか?なんか間違って…って、
「…!? ちょ、亜子、ちょっと…」
今度は私が驚いた、あるいは慌てた。上半身を起こして体を離そうとする。
「あかんよ、こんな冷えとったら、アキラ、風邪引いてまうやん」
有無を言わせぬ口ぶり、彼女は腕に力を加える…私の背中に回した腕に。
2つの体が密着する。
柔らかい乳房、あばらの硬さ、平熱低めの温もり、鼻先を撫でる空色の乱れ髪。
「…いや、だけど、ほら、もう朝だから起きてシャワーでも浴びればいいし… それにこれじゃそっちも…って、亜子?」
心臓の送るエマージェンシーコールを無視しながら必死に発した言葉を、彼女は聞いてはいなかった。
私の肩に顔を乗せたまま、再びかすかな寝息を立てている。
231帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:09:52 ID:aoqGKkc0
諦めて、私は三たびベッドに体を預けた。こうして抱き合ってしまえば、布団は楽に2人を包み込んでくれる。
私からも、彼女の背中に手を回す。
その背中はとても小さくて、何だか切ない気持ちになる。胸が締め付けられて、体の奥で何かがきゅっとなる。
保護本能を刺激する? 庇護欲がそそられる?
そうとも言えるかもしれない。
だけどそれはきっと、もっと単純な事だ。
彼女は可愛い。
それはもう、どうしようもないくらいに。
なんでこんなに愛おしいのだろう。
なんで私の心拍数は限界を振りきってしまいっぱなしなんだろう。
単純なようで難しい。分かるようで分からない。
簡単に言えば、私はこの娘が好きなんだ。
でも、それは恋愛感情じゃない。性欲に動かされているわけでもない。
問題をややこしくしているのは、まず何より私がどのような意味においても同性愛者ではないって事で……
232帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/14 18:10:45 ID:aoqGKkc0
以上です。失礼しました、では。
233名無しさん@ピンキー:04/11/14 18:34:38 ID:NVHbFls8
最近レズしかねーな。
234名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:08:31 ID:QxzE1hpE
帽子屋さん
グッジョヴです!
…結局、「私」は誰だったのだろう?
235名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:23:21 ID:Z8OmnyEL
ユエだよ
236名無しさん@ピンキー:04/11/14 19:33:37 ID:Qm8HvWp5
乙。スタティックな感じが却ってエロいな。
>>234
どう考えてもアキラ。
237名無しさん@ピンキー:04/11/14 20:17:11 ID:0PMBAP90
トリップないけど座薬です

>>保管庫管理人様
*― ―) どうもすみません

>>178
>ウチらの御神体
得体の知れないモノに奉げられちゃうのねせっちゃん
携帯からSS書くの大変だと思いますががんばって……て言うか昔の俺を思い出してしまった
*― ―) 定型文にトリップとか「sage」とか入れとくと楽だよね

>>帽子屋氏
氏の王道カップリングアキラ×亜子
いろいろなヴァージョンがあるけど、最後になぜか2人で子供とか育ててそう……
鬼畜もほんわかもいい感じっす

亜子姉SSの方も御待ちしております

内容は鬼畜、苦手な方はスルーしてください
魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「夢見る少女と針の奈落」
238「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:17:55 ID:0PMBAP90
「あふっ、うう……ふ、あ、あ……やめてえ……」
 尻の穴や脇の下といった、どちらかといえば不潔な場所を舌で舐められるという形容しがたい感覚が、亜子の
心に石を投じたような波紋を生んで広がっていく。
「あ、あっ……」
 生温かい触感の海に溺れそうになりながら、亜子が甘い声を漏らしながらぴくりと震えた。
(こ、これって、まさか……そ、そんなん、嫌っ!)
 ほのかに香っていた亜子の甘い体臭は、まき絵の酸っぱい体液の匂いに侵蝕されて呑み込まれていた。
 飢えた動物が餌に一斉に群がるように、亜子の身体中にまき絵の顔がしゃぶりついている。
 自分でも滅多に触らないような場所でさえ、舌で舐め上げられて汚される。
 まき絵たちはもちろん、亜子の敏感な場所にもゆっくりとその舌を伸ばし始めていた。
(こいつ、まき絵を……仇やのに……憎い相手やのに……ウチは、ぁ……)
 開いたままの無防備な股間を舐め上げるまき絵の舌は、ほどなくしてとろりとした蜜で濡れていた。
 ピンクの乳輪を舌先で舐めまわされ、乳首をこりこりと弄られる度に、亜子の悲鳴に甘い響きが混じっていく。
(あ、ふ、ぁ……そんな……)
 下半身に溜まっていく肉の疼きは最早、誤魔化しようがないほどに亜子の心を苛ませていた。
「あっ、はあぁ……!」
 耐えきれずに甘い声を上げた亜子を追いたてるように、無数の舌が亜子の肌でぴちゃぴちゃと踊り狂う。
 性器を弄るだけの快感ではない、もっとじっとりとした、心に黴が生えていくような汚れていく感覚。
 全身を舐められて汚されるむず痒いくすぐったさと、尻の穴や脇の下などの不潔な場所を舐められ、嗅がれ、
味わわれる羞恥、それらの行為からくる認めたくはない快楽が、亜子の心と下半身にじんわりと生まれいた。
まき絵の仇の舌責めで股間を濡らして、自慰では味わえないような快楽に悦びつつある自分の肉体が、亜子を
 逃がすために犠牲になったまき絵の、その行為と意志を酷く裏切っている気がし、亜子の心は暗くなる。
239「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:18:32 ID:0PMBAP90
 しかし意識し始めたらどうしようもなく、罪悪感ですら亜子の快感を高めていく要素の一つになりつつあった。
(あ、ふ、なんか、おかしい……身体が、おかしい……おかしくなるぅ……! こんなん、違う。違う……)
 舐められた皮膚が異様に敏感になり、空気に触れると焼き付くようにひりひりと痛んだ。
 皮膚が炎症を起こしているような異様な状態になっているのに気付き、亜子の澱んだ心に稲妻が走った。
(―――唾液!? まき絵の、唾液……!)
 身体中に唾液を塗されてしまった後で、亜子はようやく、自分の肉体がおかしい原因に思い当たった。
 吸血鬼にとって、吸血行為は性交と同じ意味を持っているという。吸血鬼の餌食となって牙を突き刺され、そ
の生き血を吸われている獲物が感じているのは決して苦痛ではなく、女性である亜子には分からないが、男性
の射精を何十倍も増幅させたような強烈な快感だと―――そうエヴァンジェリンから聞いた気がする。
 だから血を吸われている間、獲物は逃げるどころかその快楽に翻弄され、例え失血死することになろうと、そ
の死に顔には恍惚の笑みが張り付いているのだと。
 その理由は、吸血鬼の牙の裏から分泌されている唾液にある。その性感を狂わせる唾液は獲物の抵抗や逃
走を抑えつけるのが目的であり、純度の高い麻薬とほぼ変わらない成分の劇薬である。
「うふふ」「ふふふ」
 夏美は「吸血鬼のまき絵」を身体の一部にした怪物に化けるという、驚異的な技を実現させていた。
 悶え苦しむ亜子の顔の上で、2つのまき絵の頭が口を開けてにやりと笑った。鋭い歯からどろりと滴る白濁し
た液体は明らかに普通の唾液ではなく、亜子の推測を残酷にも裏付けていた。
「あ……ああ……」
 まき絵が唇を奪おうとしなかったのは、口から唾液を流し込んでも無駄だからだったのだ。亜子も吸血鬼化し
ており、件の唾液を口内で分泌できる以上、口から侵入してくる成分には多少の耐性がある。
 だとすれば、皮膚から染み込んでいるのかもしれない。亜子には化学の知識はそれほどなかったが、皮膚か
ら侵入して体内を侵す毒物があっても不思議ではないと思う。
240「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:19:25 ID:0PMBAP90
「……止めて……! こ、これ以上は……あっ、はあ……やっ……イヤあ……!」
 状況が特異なものであれ、薬漬けにされつつあるからには抵抗しないわけにはいかなかった。身体の状態か
らみて亜子は既に中毒症状を起こしつつあり、このままでは理性もいつまで保てるか分からない。
 全身に劇薬を塗りつける舌から逃れようと、亜子は必死に身体をよじり、触手を振り払おうとした。
「むだなていこう」「だよね」
 まき絵たちがにっこりと微笑みながら亜子の胸の突起を甘噛し、乳房にゆっくりと牙を突き刺していった。
 胸の膨らみに潜り込んだ異物感は不思議と痛みはなく、その代わりに溜まっていた欲求の引き金となる。火
照っていた身体が発火したような錯覚といっしょに、堪えていた疼きが一気に噴き出してくる。
「ひゃあああぁっ」
 爆発するように押し寄せてきた官能に目の前が真っ白になり、心地良い浮遊感に身体をさらわれていく。
 股間が潮を吹くのを感じながら、亜子の意識は一瞬だけ遠い世界に旅立っていた。
「はあぁ、はあぁ…………はひ、ぃ……」
 わずかに瞳に光が戻った亜子はぼんやりと、余韻に浸りながら力なく呻いた。
 予想以上に唾液に蝕まれた肉体は鉛のように重く、亜子の意志でコントロールできなくなっていた。気を失い
そうな疲労と快楽が身体に蓄積されていき、休息と愛撫を同時に欲する泥沼に沈み込んでいく。
 このままではいけない、と強く思いながら、もう身体はどうすることもできなかった。
「あこ、つかれちゃったの?」
「ううぅ……」
 亜子の頬に舌を這わせながら、まき絵の頭がぼそぼそと囁きかける。
 憔悴した亜子は目を逸らして、辛うじて拒絶の意志を顕にした。そうやって抵抗することが嬲る側の悦びに繋
がっているのは分かっていたが、何もしなければそれこそ、亜子が理性を保つのも難しくなる。
241「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:19:45 ID:0PMBAP90
「ふふふっ、じゃあちょっと、ふんいきかえてみようか」

「こんなふうに」

「え―――?」
 亜子は悲鳴を上げそうになったのを、何とかこらえることができた。
 まき絵の顔が溶け落ちるようにずぐずぐと崩れ、何か別の物体に変化しつつあった。
 可愛らしい顔は鍾乳洞のように垂れ落ちていき、髪の毛がその上を滑り落ちていく。
 ある時を境にまき絵の頭は弾けて黒い粘液を撒き散らし、異臭を発しながら全て落下していった。
「うぷ……」
 吐き気をこらえながらその光景を見る亜子。
 まき絵の頭の下からは、きらりと光る何かが現れていた。鋭さと長さを兼ね備えた針に、容量を測るための細
かい目盛がついた筒、そして液体を吸引するための黒いピストンが―――首の中から生えていた。
 それは、数十センチはあるかという巨大な注射器だった。
 中はどろりとした白濁液で満たされており、針の先端にはぷくりと液体の粒が膨れ上がっている。
「こっちのほうが、わかりやすいでしょう?」
 注射器がまき絵の声で笑いながら、亜子の右の乳房にゆっくりとその針を落としていく。
 中の薬がぽたりと落下し、唾液塗れの乳首がぴくりと揺れた。
「いやああっ! やめて、そんな、ク、クスリ……アカンてっ! いやあっ! いやああああっ!」
 その中の薬を注入されると気付いた亜子が、今度こそ半狂乱になって悲鳴を上げた。
242「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:20:25 ID:0PMBAP90
 今までは舐められるという行為が中心だったので、劇薬で責められていると言ってもどこか汚辱的な感じを受
けていた亜子だったが、リアルな注射器を突きつけられてはその印象もがらりと変わった。
 注射器は満タンであり、その得体の知れなさは自然と麻薬や覚醒剤といった単語に結び付いた。
 それを体内に流し込まれたら果たしてどうなってしまうのか―――亜子は背筋が改めて粟立った。
「やめてぇ……そ、そんな、いっぱい……。お、おねがいやああああっ! ゆるして、うあっ! あ、あっ!」
 針の先は抵抗もなく乳首の中心に突き刺さり、薬が亜子の乳房の中に流し込まれる。
 空になった注射器は触手から離れ、亜子に刺さったままぷらぷらと、乳首といっしょに揺れていた。
「はあ、はあ、はあ……な、何を注射したんや……う、ううっ!?」
「別に、大したものじゃないよ」
 どこからともなく聞こえてくる夏美の声。しかしそれは、既に亜子には届いていなかった。
「ううっ、うあ゙あ゙っ、あ―――! あ゙あ゙あ゙っ! いや゙あ゙あ゙あ゙あ―――っ」
 亜子は涙と涎を垂れ流し、火で炙られているように汗を噴き出しながら、獣のような悲鳴を上げていた。
 脳が焼けるような異常な高揚に連動して、股間は一気に潮を噴き、尿も漏れ出している。
 亜子の視覚は狂って線が何本にもぶれ、口はからからに乾いて、鼻からは血が流れ落ちてきた。
 耳なりで何も聞こえなくなり、しかし肉体は性的興奮によって切実に、愛撫かそれ以上の行為を求めていた。
「はああ、はああ、はああ……」
 熱がすっと引いていくように、亜子に理性が戻り始めた。どうやら薬は、瞬発力はあれど持久力はないらしい。
 1本や2本ならば何とか耐えられそうな、それぐらいのレベルのものだった。あくまで1本や2本である。
「ああ……そんな……そんな、やめて…・・死ぬ……ホンマに死んでまう!」
 小さい頃に兄に読んでもらった本に出てきた、地獄の針山が襲ってきたように見えた。
243「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:20:48 ID:0PMBAP90
 何千本という注射器が一斉に、獲物を見つけたように「笑い」ながら亜子の方に迫ってくる。
「いやあああああああっ! いやあっ! イヤやああああっ!」
 覚醒剤などに毒された人間の頭は、その分の理性が失われたようにスカスカになってしまうと言う。
 萎びた蜜柑のように脳の体積が収縮し、思考力や判断力といった心の支柱が根こそぎ崩壊してしまうのだ。
 そのように廃人となった人々が、果たしてどこまで心を回復できるのか―――それは亜子も知らない。
「助けてえええっ! 先輩いいいっ! 兄貴いいいぃっ!」
 ただ、心を無理矢理に壊されて廃人にされる恐怖だけは、今の亜子は誰よりも理解できていた。
 もう片方の乳首にも、薬が滲んだ注射針を容赦なく突き立てられ、ずぶりと乳首を貫く感触が駆け巡る。
「いやあ゛あ゛あ゛っ! や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ…・・・・・・あ゙あ゙……は、ああ゙あ゙……」
 ぶすり、ぶすり、と、腕や太股の静脈に針が潜り込む感触が伝わっている。
 腕と、足と、胸に、無数の注射器をぷらぷらと生やした亜子の肉体に薬が浸透し、全身に広がっていく。
 べっとりと濡れた性器にも、空になった数本の注射器が突き刺さっていた。
「…………なんでも、いうこときくから…………いたずらも……もう、せーへんから…………」
 血管に流れ込んだ薬はその濃度をさらに増し、脳に襲いかかって理性を蝕み、その心を狂わせていく。
 夢と現の境界さえ曖昧になるような高揚感の中、亜子は懐かしい光景を思い出していた。

「…………たすけて…………おにいちゃ……ん…・・・・・・」

 ………………………………………………………………………………………………
 ………………………………………………
 ………………
244「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:21:41 ID:0PMBAP90
「……はあ、はあ、はあ、はあ、はあ……やっと着いたネ」
 麻帆良湖から一人の少女が現れ、図書館島の地を濡れた足で歩いていた。
 ぐっしょりと濡れた服は重い。水泳に熟練した者でも、衣服を身に付けたまま長距離を泳ぐのは難しいが、少
女はずばぬけた身体能力でそれをこなし、見事に船の撃沈場所から島まで辿り着いたのである。
 それでも、やはり疲労は激しいようで、少女は肩で息をしながら、普段は絶対に見せないような弱気な表情を
見せていた。しかし、今までの経緯を考えれば、決して可笑しいことではない。
「ま、まさか……「ヒルベルト」がやられるとは思わなかったネ。くそ……あの化物……!」
 少女―――チャオの目には、仲間と発明品を同時に失ったことによる失意と、激しい怒りが浮かんでいる。
 ジェット研とロボット研の共同開発による、機動性を重視した船―――武装高速艇「ヒルベルト」は、報道部の
巨大ヘリ直撃という想定外の攻撃を受けて炎上、沈没し、今も湖からは黒煙が上がっている。
 乗船していたジェット研の主要メンバーたちがどうなったかは、想像に難くない。
「木乃伊盗りが木乃伊に……か」
 チャオは救援を呼ぶために、そのための機器を色々と探してみたが、身に付けていたほとんどの装備は浸水
して使い物にならなくなっている。耐水加工のチャオ特製携帯は、泳いでいる最中になくしてしまったらしい。
「残ったのは、これだけ……」
 防水ポシェットに入れていたピストルだけが、チャオに残されていた唯一の装備だった。一番原始的な装備だ
けが無事なのは皮肉だったが、無いよりはましだと思い直す。
「遊びで作ったこれに頼るなんて、私もずいぶん消耗しているネ……」
 自嘲気味に嗤いながら、チャオは遠い陸地をぼんやりと見る。ロボット研の本部は大騒ぎになっているだろう
が、救助部隊をすぐに再編できるとは思えない。と言うより、来ても無駄な気さえしている。
 中途半端な戦力では、返り討ちにあうのは目に見えていた。
「「ディオファントス」を使えれば、何とかなるかもだけど―――」
245「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:22:11 ID:0PMBAP90
 ロボット研とジェット研の共同開発した戦闘用船舶は、撃沈された「ヒルベルト」だけではない。ロボット研の格
納庫にある「リュカ」や「ハミルトン」など、手駒はまだまだ残っている。しかし、あの触手相手では役者不足の感
は否めなかった。
 しかし、例外が一つだけある。
 ロボット研とジェット研で共同開発した、最強最大の魔法戦艦「ディオファントス」。
 最大火力なら図書館島など数秒で焦土と化すであろう彼の戦艦ならば、あのような触手など物の数ではない
だろう。しかし大き過ぎて麻帆良には格納できず、今は某県某海岸の秘密格納庫で眠っている。チャオの救出
に来れるかと尋ねられれば、それは河川の幅などの関係で物理的に不可能だった。
「仕方がない。ここは私だけで何とかするしかないカ。しかし、この静けさ―――」
 あの触手が溢れ出してきた図書館は、しん、と静まりかえっていた。
 そこら中の本棚が倒れて本が散乱し、窓は粉々に割れ、壁は所々が崩れている。一部はチャオたちが破壊し
たのだが、その被害はあくまで表面的なものに過ぎないはずだった。
 背中がぞくっ、とする。
 人の気配というより、生物の気配が感じられない、まるで数十年も忘れ去られた廃墟のような空気が漂ってい
るのだ。本来ならこの時間は、宿題を済ませる小学生や、文献を探す大学生や院生、そして多くの読書好きの
人々が、ここで快適な時間を過ごしているはずだった。
 クラスでも村上夏美と那波千鶴が、課題用の本を探しにいく相談をしていたのを思い出す。先ほど怪物になっ
て襲ってきた佐々木まき絵も、和泉亜子や明石裕奈といっしょに図書館島に寄るとか話していた気がする。
 この無惨な図書館の光景を見れば、ここで何らかの変事があったのは間違いがない。
 全滅。
 そんな単語が、頭を過ぎるのを振り払う。
「やれやれ、中に進んでみるしかない、ネ―――」
 チャオはゆっくりと、荒廃した図書館に足を踏み入れていった。
246「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:22:57 ID:0PMBAP90

 そして、今―――。

 チャオは踏み込んではいけない場所に、自分が侵入してしまったことを痛感していた。
「……あ、うあ……」
 そのフロアは異形で埋め尽されていた。
 触手の束が壁という壁を覆い尽くし、本棚などにぐるぐると巻き付いている。建物に広がる蔦というよりは寄生
木に似ている感がある、その広がった触手に覆い尽くされたフロアは蒸し暑く、そして息苦しい。
「うふふ」「あはは」「あのふねの」「いきのこり」
 佐々木まき絵の顔が何千何万と天井に集結し、フジツボのようにびっしりと張り付いて、ぽたぽたと唾液の雨
を降らせていた。唾液の水溜りができた床には無数の注射器が散乱しており、割れた物や、針だけが床に突き
刺さっている物など様々だった。注射器を先端から生やした触手が壁の方に集まり、サボテンの表皮のようにち
くちくと無数の針を突き出している。
 チャオは途切れそうになる意識を持ち直して、よろよろと後退したが、入ってきたドアは既に触手で埋め尽され
ていた。上でまき絵の群れが、死人の顔で、万華鏡のように無数に、にっこりと嗤っている。幾つかのまき絵の
頭は注射器を避けながら床を這いまわり、チャオを取り囲むように集まって、チャオをじっと見ている。
 唾液の雨と注射の薬品が混ざり合ってクリームのように泡立ち、甘酸っぱい香りがフロアに充満していた。ご
ぽごぽ、ごぽごぽと、発酵して気体が発生する音がそこら中から聞こえてくる。
≪ようこそゲームの会場へ。どう? 私の舞台演出≫
 ずるずると触手をかき分けて現れたのは、ぷよぷよした、巨大な夏美の顔のみの物体だった。後頭部の辺り
からは、種が割れて発芽しているように触手が飛び出しており、頬からも無数の触手が髭のように生えている。
 巨大な夏美の頭は、床を這いまわるまき絵の頭や注射器を押し潰しながら、チャオに迫ってきた。
「――――――っ!」
 ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、と、火薬が爆ぜる音が連続してフロアに響いた。
247「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:24:09 ID:0PMBAP90
 チャオは思わずピストルを発砲し、そして弾を撃ち尽したが、夏美には傷一つ付いていない。。
≪さあ、ゲームの結果発表。ねえ、亜子ちゃん―――≫
 一糸纏わぬ姿で、虚ろな表情の和泉亜子が、触手に巻き付かれて、チャオの前に引き摺られてきた。
 腕や胸には、針で刺したような痛々しい穴が無数にあり、血がわずかに滲み出していた。。
 亜子はぶるぶる震えており、顔は青白い。
≪「島から逃げる」? それとも、「島に残る」?≫
 夏美は、それこそクイズ番組の司会者のような軽い口調で、亜子にそう問いかける。
「あ、あ゙あ゙―――」
 亜子の目にわずかに躊躇の色が浮かんだが、すぐに消えていった。
「し、し島に、の、残り、ます。せやから……もっと、注射、打って……打って、注射、打って、うってええ……!」
 亜子の目から零れ落ちる涙が何を意味するのか、チャオには分からなかった。
 ただ、亜子のこの症状はまるで―――。
「注射、打って! 注射……ちゅうしゃ、打って……早く、早く早くはやく! はやくしてぇっ! まき絵が来る! 
まき絵がっ! まき絵が―――っ! はやく、ちゅうしゃあ、ちゅうしゃ、して、ぷすりして、ぷすりしてっ! どこで
もええからっ! まきえがくるんやっ! うちを、じぶんとおなじめにあわせるってっ! だから、はやく、ちゅう
しゃしてっ! やああっ! ああ、やめてまき絵っ! うちは、あんたを、うらぎってなんかないからっ! わすれ
てなんかないからっ! やめてええっ! たしゅけて、たしゅけてっ! せんぱいぃ! あにきぃ! だれでもええ
からっ、ちゅうしゃうって、そしたら、まきえ、いなくなるから、はやく、ちゅうしゃ、ぷすりしてっ! いやあ、うでち
ぎるっていってる! あしちぎるっていってる! いっぱいくる! いっぱいくる! ちゅうしゃ、はやくっ! ちゅう
しゃしてっ、ちゅうしゃ、ちゅうしゃ、はやく、ちゅうしゃ、してええええ――――――っ!」
248「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:25:07 ID:0PMBAP90
 チャオは呆然としてその、正気とは思えない亜子の姿を目の当たりにした。
≪恐怖と絶望で満ちた人間を、「黒の導」はとても好むの。亜子ちゃんはそう、そういう意味では最高傑作って言
えるかもしれないわ。いつもはその心を全て舐め尽くして、残った肉体の「器」を奴隷に変える。しかし、私のよう
に、選ばれるだけの偉大な素質があれば、適合して黒い魔法書を与えられるの。人間の心には限界があるか
ら、いずれは舐めれなくなり、「器」か「適合者」かの二択を迫られるのは必然。恐怖や絶望に人々は慣れてしま
い、できなければ自ら壊れて解放されてしまうから。でも彼女なら、もう死ぬまでずっと―――「黒の導」の食事
になれる。もう彼女は、これ以上変わらないもの≫
 そして、微笑みながらチャオに言った。
≪ゲームオーヴァー≫
 そして、夏美はくすくすと嬉しそうに嗤うのを、チャオは怒気を隠すことなく睨みつけた。
 チャオは状況がよく分からないが、亜子を今のようにしたのが、目の前の怪物だということは分かった。
≪こいつを奉げれば、きっと「黒の導」に誉めてもらえる。まきちゃんは失敗したけど、今度は上手くいった!≫
 夏美はチャオが睨むのを無視して、ぷよーん、ぷよーん、と上に伸びながら、その喜びを表現した。
「くろのしるべ?」
 怒りを噛いみ殺して、チャオは冷静にそう聞き返した。相手の言葉をそのまま聞き返すのは、彼女にしては数
年ぶりのことになる。
 夏美は得意げに、歪んだ優越感を隠そうともせずに笑った。
≪そう、「黒の導」―――500年ぶりに甦られた神様の名前。今日は記念すべき日で、そして復活祭でもあるん
だから。図書館島の人間を狩り尽くしたら、次は麻帆良学園都市かな? ふふふ≫
249「夢見る少女と針の奈落」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/14 20:27:17 ID:0PMBAP90
 触手たちがざわざわと、夏美の声に自分たちの声を重ねていく。
 夏美は芝居がかった調子で、自分の主を誇らしげに謳い上げた。
≪恐怖で祝え! 悲鳴で祝え! 絶望で祝え! 誰も逃げられない! どこにも逃げられない! それは神の
御名、黒の導―――! あの御方の時代は500年の時を経て、ここ、麻帆良から再び始まるのだ!≫




「避難完了しました」
 図書館島から遠く離れた空の上で、機械人形は真祖にそう伝えた。
「では、さっさと片付けるとしようか。図書館島の事件は、これで全てが終わるだろう」
 そう答えて真祖は、ゆっくりと意識を集中させ、呪文を唱え始めていた。
 図書館島の人々は、最早生き残ってはいないと判断した。
 全ての存在を、骨の髄まで、生命すらも凍り付かせて、そして粉砕する広範囲凍結魔法。
 出現した魔物とその眷族たちを殲滅するための攻撃が、沈黙する図書館島を襲おうとしていた―――。


                                                                  (続)
250名無しさん@ピンキー:04/11/14 20:27:48 ID:0PMBAP90
次回、亜子たん編は完結です
*― ―) でも亜子たんはまだまだ活躍しますよ亜子たん

「図書館島」編自体もそろそろ、まあまあ派手にまとめます
やっとあの2人が(ry

ではまた
251178 ◆0adlrE6ecI :04/11/15 00:00:31 ID:KJR+lKK/
座薬さん、乙です。
自分携帯だから色々大変なので…投下するのも一苦労なんですよ…


では、投下します。一応私は一日一回は投下したいと思ってます
252178 ◆0adlrE6ecI :04/11/15 00:02:23 ID:KJR+lKK/
「はぁ…はぁ…っ」
「センパイ見事にイッちゃいましたね〜」
絶頂の余韻に浸る刹那には、月詠の言葉が入ってくる余裕はなかった。
疲労と快感が入り混じった感覚が身体中を支配し、指一本動かすことができない…初めてのことだった。
「あ、そろそろスパッツ穿きます?」
そう言うと膝に引っかかっているスパッツをゆっくりとずらしていく。
「っ…!はぁ…!」
スパッツの薄い生地が肌を擦る度に、くすぐったいような快感がはしる。
媚薬と絶頂のせいで敏感になった刹那にとって、肌に密着するスパッツは更なる疼きをもたらすだけだった。
それを知ってか知らぬか、月詠は肌をわざと刺激するようにゆっくりとスパッツを動かしていく。
「はい、穿けましたえ〜」
最後に思い切り上にスパッツを引き上げると、刹那の身体が小さく跳ねた。
「ひゃぁうっ!」
割れ目と小さな尻の谷間にスパッツが食い込み、もどかしい快感が走る。
そして再び火照り始めた秘裂からは、愛液がじわじわと溢れ出してきた。
(やだ…食い込んだだけなのに…気持ちいい…)
253178 ◆0adlrE6ecI :04/11/15 00:02:53 ID:KJR+lKK/
「ふ…っ!ん…ぁ…!」
脚をもじもじとさせながら耐えがたい疼きから逃げようとするが、かえってスパッツの生地が肌に触れてさらなる疼きが生まれるだけだった。
「センパイ〜、まだ濡れてるんですかぁ?」
その様子を見て月詠が面白そうに刹那の顔をのぞき込む。
(だめだ…これじゃさっきのとおんなじだ…)
「…別に濡れてなんか…」
月詠の視線をそらしながら、平静を装う。
しかし月詠はそんなことお構いなしにスパッツの上から刹那の恥丘を撫で始めた。
「あっ…!やめ…ろぉ…!」
「やっぱり濡れてるやないですかぁ〜、嘘はいけませんえ〜」
「んぅ…ぬれてぇ…ない…からぁ…!」
必死に否定したところで身体の奥で淫らな本能が渦巻いている。
「あ、そや」
月詠がふと手を止めた。
そして周りにいた男たちに何かを耳打ちすると、彼らは頷き部屋の外へ消えていった。
「…?」
(…何…?)
目の前で起こる展開に頭が回らず、ただその光景を目で追っていくことしかできない。
254178 ◆0adlrE6ecI :04/11/15 00:04:51 ID:KJR+lKK/
「すんませんセンパイ、ウチの仕事はセンパイの身体を開発すること…センパイを感じさせることが仕事じゃなかったんです〜」
突然、月詠が申し訳なさそうに謝る。
しかしその目は欲情に刈られた色をしていて、刹那に少なからず不安を与える。
「え…」
「だから今から…真面目にセンパイの身体を開発しますぅ〜」
そのとき男たちが部屋に戻ってきた。
同時に運ばれてきたのは…少し変わった形のマッサージチェアーだった。
「さ、センパイこれに座ってぇ〜」
両手の鎖の鍵が外され、久々に身体が自由になった。
しかしすぐに男の手によって座らされ、椅子の両脇に直にくっついている拘束具に再び繋がれてしまう。
「っ…!何をする気だ…!」
「だいじょぶですぅすぐに終わりますえ〜、後は両脚だけ…」
両脇にいた男が刹那の脚をヒョイと持ち上げた。
そのままグイッと脚を無理矢理開脚させられてしまう。
「なぁっ…!や、やめろぉ!放せ、放せぇ!」
刹那の力が男二人にかなうはずもなく、外側にある拘束具に固定されてしまった。
(恥ずかしい…こんな格好…)
両手は固定されて、両脚はM字に開かされ、濡れそぼった秘所はスパッツに包まれたまま剥き出し状態になっている。
「クス…それじゃあ始めますえ〜」
255帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/15 00:45:16 ID:Uz+xZx0Q
非エロにも関わらず読んで下さった皆様、ありがとうございました。
「私」はアキラです。一応テクスト内で明言しておりますが、多少分かり辛かったかもしれません。
いずれまたお目にかかれることを願いつつ、それでは。
256名無しさん@ピンキー:04/11/15 00:46:06 ID:1dvbCJOM
(`・ω・´)おつかれん!!!おやすみ1!!!
257名無しさん@ピンキー:04/11/16 00:03:19 ID:CKQ4eX7i
>>251
モツカレー、あまり無理はなさらぬように。
せっちゃん調教の本格化にワクワク。
258名無しさん@ピンキー:04/11/16 13:57:16 ID:Dlzuhx0n
>178
スパッちゅすぐに破かないでね。
じっくりいじめてください。
259178 ◆0adlrE6ecI :04/11/16 19:58:16 ID:MN7Or1EK
ご感想ありがとうございます
昨日今日と忙しくなりましたので、もしかしたら投下できないかも知れません…
>>257
暖かいお言葉ありがとうございます!
時間の出来る限り投下しますのでよろしくお願いします
>>258
スパッツはやっぱり穿いたままの方が萌えますかねぇ?
いまその方向性を考えてます
260178 ◆0adlrE6ecI :04/11/16 20:41:34 ID:MN7Or1EK
ほんの少し投下します。
あとこの話にタイトルつけてみました、『教育』です。
では…
261178 ◆0adlrE6ecI :04/11/16 20:42:13 ID:MN7Or1EK
月詠が合図すると、男たちはじりじりと刹那に近づいてくる。
無言のまま近づいてくる覆面の男たちに刹那は今までにない不安と、底知れぬ恐怖を感じていた。
(いや…!何されるの…!)
「や…やだ…!」
どんなに藻掻いたところで、しっかりと固定された拘束具は外れるわけがない。
一歩一歩確実に危機が迫ってきている…刹那に触れるまであと一歩のところで、男たちはプラスチックのボトルを取り出した。
栓が抜かれてボトルの中でタプリと波打つ液体が刹那の露出した二の腕、お腹にポタポタと零れていく。
「ひっ…あぁあ…!」
ヌルヌルとした冷たい液体が刹那の肌を刺激した。
すかさず男たちの手がその液体を刹那の上半身に塗り付けてくる。
「ぁあぁ…やだ…!やだぁ…!」
男たちの手は刹那のブラウスの中にも入り込み、揉むようにして胸全体に塗りたくっていく。
(こんなの嫌なのに…ヌルヌルが気持ちいいよぉ…)
262178 ◆0adlrE6ecI :04/11/16 20:43:17 ID:MN7Or1EK
「ふぅ…ん!ぁあ…くぁあ…!」
ローション責めに喘ぎ声を上げる刹那をみながら、月詠は刹那に近づいた。
「センパイ、上だけじゃ物足りへんやろ?下はウチが塗ってあげますぅ」
月詠は男からボトルを受け取ると液体を手に取り、靴下に包まれた足首から同じように塗り付けていく。
「はふっ…!んんぅ…!あぁあ…!」
脚の付け根まで徐々にヌルヌルに侵されていく感覚に、刹那は身を捩らせる。
やがて太股の辺りまで丹念に塗り付けられて全身ローションにまみれた刹那の身体は、蝋燭の光を受けてテラテラと淡い光を放っていた。
「あゃ、まだ少し残ってますなぁ〜」
月詠の手にしたボトルには、まだローションが残っていた。
「ん〜、仕方ないから…」
月詠の手が刹那のスパッツをグイッと引っ張った。
(うそ…まさか…!)
刹那の顔が不安に染まる。
「全部ここにあげますぅ〜」
ヌメヌメとした液体が刹那の恥丘を包み込んだ。
「ふあっ…!い、いやぁ…!!」
全てが流し込まれるとスパッツを引っ張っていた手を離し、その上からマッサージするように手を動かしていく。
グチュグチュという音を立てて、逃げ場を失ったローションがスパッツの中で暴れ回る。
「はっ…!ぅあぁっ!あぁああ!」
「クスクス…なんかセンパイお漏らししたみたいやなぁ〜」
もはやスパッツは水を吸って一層黒さを増し、僅かな隙間からはローションがまるで失禁したように垂れ出てくる。
(スパッツ脱ぎたい…ヌルヌルが…まとわりついて…)
263名無しさん@ピンキー:04/11/17 08:32:04 ID:stp8Inqu
GJ!
おいしいですな(´∀`)
264258:04/11/17 08:48:12 ID:cPTyGHct
>>178
チョ〜GJ!!
せっちゃん気持ちよさそう・・。
続けて続けて!
265名無しさん@ピンキー:04/11/17 16:45:45 ID:FdrNKjgP
このせつでらぶらぶっぽいのを書き始めてみたんだが……
こいつは流れが違うぜ――というわけで暫くストックケテーイ(ノ∀`)

それは良いとして、一回のレスで書ける限界ってどのぐらいなんだろ?
メモ帳に書く派だもんで、それ知っとかないと微妙なコトになるだろうし……

文字数でも容量でも良いけど、誰かその辺り詳しく知らない?
266エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/11/17 17:06:07 ID:0Bcw2fUj
【生贄 10】
 美砂は潤んだ目で円を見つめた。
「おまえらレズってみろよ。俺を満足させたら今日のところは見逃してやるよ」
 大男は、拘束具の固いベルトを手早く外して、美砂を解放してコンクリの床にうつ伏せで寝かせる。
「美砂!」
 円は美砂に被さるように走りよって大男から取り上げるように抱き寄せた。
「平気?」
 美砂の両手が伸びて、円の肩を掴んで抱き寄せる。二人は抱き合って互いの体温を確認する。
 掌が首筋を通って、良くそろえた円の短い黒い後ろ髪を掻き揚げて両手で抱きしめた。
 美砂は潤んだ、泣いているのか笑っているのか判断がつかない表情で円と唇を重ねる。
「んっ!?」
 逃げようとしても美砂は唇を押し付けるように乱暴に、円の唇を奪った。
 口の中に舌が入って口内で暴れる。
「んあ! んんんくぅ」
 美砂は素直に命令に従おうとしているのだ。抵抗できるわけが無かった。
 今までずっと一人だけで男の陵辱に耐えてきたのだ。気丈でも他人の気持ちを優先しがちな
円に拒む気持ちよりも愛しさのほうがこみ上げてきた。
 体を浮かせようと膝を立てた円の太腿の間に美砂の膝が滑り込んできた。
 細い足が、男に散々いたぶられた股間を刷り上げる。痛いぐらい敏感になっていた股間に突然、刺激を
受けてビクビクと腰を振るわせた。
「ひやぁん!!」
 塞がれた唇をかぶり振るように離して悲鳴を上げた。
 美砂は唇を解こうともしないで執拗に求め、膝で円の股間を擦りつけ続けた。
267エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/11/17 17:11:33 ID:0Bcw2fUj
自分が何を書いていたのかすっかり忘れてる・・・・。
展開を一度リセットするがごとくレズシナリオに突入してしまう。
このスレ的に需要はあるのだろうか?

私は大昔の精液搾取シリーズが大好きなんだが・・・
また書いてくれる人いないかなぁ。

それと、このスレ的にどれくらいハードはOKなんだろ?
268名無しさん@ピンキー:04/11/17 17:25:28 ID:seX2nuvy
             強引   陵辱   輪姦   座薬   帽子屋
               ┝━━━┿━━━┿━━━┿━━━┥
             ソフト                    ハード




              ↑
            エロゲ屋
    ∩___∩   /)
    | ノ      ヽ  ( i )))   どのへんがいいクマー?
   /  ●   ● | / /     
   |    ( _●_)  |ノ /
  彡、   |∪|    ,/
  /    ヽノ   /´

269名無しさん@ピンキー:04/11/17 22:11:13 ID:fLNgo6ff
帽子屋の位置が変じゃないか?
270178 ◆0adlrE6ecI :04/11/17 23:52:34 ID:PzsPCpkg
こんばんは、今日は寒いですね…
みなさん風邪には気をつけてください。
では、2レス分投下します
271教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/17 23:53:36 ID:PzsPCpkg
「ぁ…!だめぇ…脱が…してぇ…!」
手足の自由が利かないため僅かに動く腰をくねらせながら、刹那は月詠に哀願する。
しかしそれは月詠の欲情をさらに煽るだけになってしまう。
「嫌ですぅ〜、さっきは脱がすな言うてましたのに…センパイはワガママやなぁ〜」
そう言いながらスパッツ越しに指をグリグリと押し付けた。
そのたびにスパッツの隙間からローションが流れてくる。
刹那はその度に小さく喘ぎ声を上げながら必死に快感に飲み込まれそうになるのを耐えていた。
「んふ…ワガママなセンパイにはお仕置きが必要ですね〜」
刹那の痴態を目の当たりにしている月詠の心の底では、サディスティックな感情が芽生え始めていた。
「それじゃ、お仕置き始めますえ〜」
その言葉を合図に刹那の両脇にいた男たちが、その無防備な二の腕に触れた。
いや、触れたというよりサワサワと柔らかな刺激を肌に感じさせる…くすぐりだった。
272教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/17 23:54:44 ID:PzsPCpkg
「…っ!ふぅ…ん!」
ローションにまみれた刹那の身体はくすぐったいような気持ちいいような曖昧な感覚を感じていた。
やがてその手はブラウス一枚に守られた脇の下に照準をあわせ、こちょこちょと刹那を刺激する。
「ふぅ…ぁっ!んくぅ…!きゃふ…っ!」
両腕を拘束されているため抵抗することもできず、ただこのもどかしい感覚に耐える…僅かに動く体で身を捩らせて刺激から逃げようとするが、すぐに捕まってしまう。
「くぅ…んぁ…!ぁはぁっ…!」
(なんか身体がモゾモゾして…)
よけいなことを考えていた瞬間、新たな刺激が刹那を包んだ。
もう一人が刹那のおへそのあたりを撫で回し始めたのだ。
「はっ…はぁ!そこはぁ…!だぁ…!だめぇん!」
片手でおへそ周りを撫で回しながら、空いた手で肋骨をコリコリと刺激してくる。
時折おへそを撫でる手がおへその穴を突っつく度に身体が無意識に跳ね上がってしまう。
「はぅ…ぁはぁんっ!も…だめぇ…!きゃうっ…!」
刹那の声が艶を帯びてきたのを見計らって、男たちのくすぐりが更にエスカレートする。
肋骨は両方の手で責められ、おへその穴には男の舌が差し込まれてしまう。
さらに両脇の男たちは片手で脇の下を、もう片方で胸をムニムニと刺激してくる。
そして舌先が刹那の両耳に侵入してきた。
なま暖かい感触…―ちゅぷっ、くちゅくちゅ…
耳元で水音が跳ねる度に、体中が総毛立つような感覚が襲う。
「はひっ…!ひ、ひぃん!だ…めぇ!くすぐったぁん!」
273小ネタ、エロなし、暇潰し:04/11/18 01:17:44 ID:sOtXG0QH
それは、一学期の終業式の後の事だった。
若干9歳の子供先生は言われるがままに、エヴァンジェリンの後について行っていた。
「ちょ、あの、エヴァンジェリンさん! どこへ――」
「いいからついて来い。それと、私の事はマスターと呼べ」
「あ、はい、マスター……って、でもあのっ」
「……いいか、ぼうや。一度しか言わんぞ」
なおも説明を求めようとするネギに、エヴァは一度だけ振り返って告げる。
「お前にはこれから夏期休暇の間中、私の修行を受けてもらう」
「あ――はい……って、ええっっ!?」
「なんだ、不服か?」
「ふ、不服って言うか、僕、先生としての仕事が」
「ふん、これは決定事項だ。それに、ジジイの許可は得ている」
「え、でも」
「今のままではお前が私の呪いを解くのがいつになるかわからんからな。
 ――茶々丸!!」
「はい、マスター」
エヴァの命令と共に、茶々丸がネギを羽交い絞めにする。
「ちゃ、茶々丸さんっ!?」
「すみません、ネギ先生。マスターの命令ですので」
「いくぞ」
そしてそのまま、ネギはエヴァに連れ去られていくのだった――。
「そ、そんなぁーーっ!!」
274小ネタ、エロなし、暇潰し:04/11/18 01:20:04 ID:sOtXG0QH
そして、休暇明け。
――ピンポーン。
「はいは〜い」
寮の部屋に居たこのかは、チャイムの音にぱたぱたと客を出迎えた。
「え〜っと……あれ?」
「あ、あの、ただいま、このかさん」
「え、え、え?」
そこに立っていたのは眼鏡をかけた少年の姿。
このかは一瞬、それが誰なのかわからなかった。
いや、よく知る顔ではある。
よく知る顔ではあったのだが、如何せん特徴が違いすぎる。
このかの知るその少年は、もっと背が低く、もっと子供の顔をしていたのだが。
しかし、しばらく観察するうちに、このかはそれが同一人物である事に気付いた。
「え、えええええっ!? ネギ君っ!?」
困ったように指で頬をかく少年は、誰あろうネギ・スプリングフィールド。
明らかに成長した彼女達の担任教師だった。
275小ネタ、エロなし、暇潰し:04/11/18 01:20:49 ID:sOtXG0QH
「ど、どうしたん、ネギ君。なんか、ちょっと見んうちに」
「あ、あはははは」
ネギの乾いた笑いが響く。
自分の姿が不自然な事は彼自身気付いていた。
原因は、エヴァンジェリンリゾート。
外の一時間が二十四時間になるそこは、つまり一日が二十四日になる。
十日で二百四十日。十五日で三百六十日――ほぼ一年。
一月半ものあいだそこに居続けたネギは、三年ほどの時間を経ていたのだ。
故に、今の彼は12才。
あまりにも不自然な成長は、そういうわけだった。
「ってわけなんです」
「ほえ〜……」
その説明にこのかは呆然とする。
ネギは居心地が悪そうに、視線を俯かせていた。
「まあ、ええか」
「え?」
その言葉は唐突に。
このかの口から発せられた。
「ネギ君はネギ君やし。うん、おかえり、ネギ君」
「このかさん……」
彼女の中でどういう決着をしたのかはわからない。
しかし、このかはネギの成長を問題と取らなかった。
拒絶される事さえ考えていたネギは、目じりに涙さえ浮かべて頷く。
このかを真っ直ぐ見つめながら、もう一度、ただいま、と――。
276小ネタ、エロなし、暇潰し:04/11/18 01:22:11 ID:sOtXG0QH
9才から12才に成長した子供先生。
休み明けの当初は大騒ぎになったものの、そこは“あの”3−Aである。
数日としない内にそれは当たり前の光景になっていった。
日々は過ぎ、色々な騒ぎを経験しつつも、平穏な時が流れる。
そして誰もがこの事件はこれで終わり――と思っていたのだが。

……ネギは休みが明けてからもエヴァの修行を受け続けていた。
休みの日はほぼ一日中。平日でも最低一時間。
そして冬休みにまたしてもエヴァに拉致。
正月の休みを過ぎ、そこで3−A生徒が見たものは。

「えっと……」
「ネギ……」
「先、生?」
「あ、あはははははははははは」

ネギ・スプリングフィールド14才。
ほぼ同じ年齢に達した彼を前に、目を丸くする生徒たち。
もはやネギは、笑うしかなかったという……。

「ああ……ネギ先生が、ネギ先生が――」
「い、いいんちょが倒れたよーっ」
「しっかりするのよ、あやか! あやかーっ!」
277名無しさん@ピンキー:04/11/18 01:28:03 ID:sCWMdD0L
━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━
278小ネタ、エロなし、暇潰しあとがき:04/11/18 01:28:36 ID:sOtXG0QH
ごめんなさい、なんか唐突に思いついたから書いて見ました。

本来はこれは料理(SS)の素材用。
どう料理するかは職人さんの自由で。
放置して腐らせるのも自由で。
もうすでに腐ってるとか言う意見は――ごめんなさいの方向で。

暇潰しにでもなれば良し。
ならなければならなかったとき。
ではでは、私は逃げますです〜。
279名無しさん@ピンキー:04/11/18 02:14:11 ID:A+Y/TKb8
>>278
ベタだが面白かった。乙。
280名無しさん@ピンキー:04/11/18 02:29:35 ID:4qij9DEG
ベタだけにいいよ

そういえば俺んちに昔ベタという魚がいた
迷宮器官っていう特殊な器官をもった魚でさ
すごい丈夫だっていうから買ったんだ
実際長生きしたよ、小さい水槽の中で
でもエロモナス病っていうやっかいな病気になってさ
死んじゃったよ
もっと水換えをしっかりやっておくべきだったと今になって後悔してるんだ
281名無しさん@ピンキー:04/11/18 03:07:37 ID:x2jLCxcD
うちにいたネオンテトラは6年生きたぞ、寿命2年って言われてたのに。
栄養がよかったのか知らないけどマグロみたいに丸々としてた。
282名無しさん@ピンキー:04/11/18 03:32:03 ID:rXw537In
>>267
期待してます。
お忙しいようなのでマターリいきましょう。
個人的にはハードなのは気になりません。
283名無しさん@ピンキー:04/11/18 06:56:35 ID:TftWqSnL
>>265
過去ログに書いてあったと思う。
どのあたりかは忘れた。
284名無しさん@ピンキー:04/11/18 09:35:47 ID:xx2GJPIT
>>178&エロゲ屋さん
どっちもいい話なので早くつづきを!

さて漏れも再始動しますか・・
285265:04/11/18 17:29:42 ID:NxeY8lJD
>>283
過去ログって……過去ログって……全部閲覧しなきゃダメなのか_| ̄|○
286名無しさん@ピンキー:04/11/18 17:39:09 ID:xhbV/NNd
どうぞ。

1レスの容量と改行
http://hhh111.s4.x-beat.com/pukiwiki.php?1%A5%EC%A5%B9%A4%CE%CD%C6%CE%CC%A4%C8%B2%FE%B9%D4

1回あたり、2048bytes、32行までのレス投稿できます。
287265:04/11/18 18:58:06 ID:NxeY8lJD
サンクス。
これで何とか形になる、かな……
288名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:18:23 ID:steEe03n
いきなり投下してみる。
SSは久々だから至らぬ点もあると思う。なるべく
短めにします。
289名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:26:10 ID:steEe03n
不思議な、感情…
何故、こんな、キモチになる…

最初は何とも思わなかった。私が縛られた学園。そこに奴はやってきた。
臨時教師。ふざけた話だ。ガキが教師になるなど有り得ない。
私のように、無駄に年月を重ねたというならまだしも、だ。
だから、試した。本当にナギの息子か、実力を知りたかった。
そして、ま、ま…負け…た。いや、違う!手加減してやったんだ!それに
奴の力を誘い出して確認するためには『わざと』負けてみなくてはならんのだ!
ハァ…ハァ…そんなことどうでもいいんだ。と、とにかく!
あの一件は私が奴に一目置くには十分な出来事だった。ただ、それだけだ。なのに…
290名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:33:48 ID:steEe03n
何故だろう…日を重ねるごとに奴の存在が私の中を埋めていく。
ナギの息子だから?それもある、が。
そんな事が下らないことであるかのように思い始める私がいる。
奴を…ネギ・スプリングフィールドを意識する…
そういえば、奴と神楽坂明日菜を見ていると私にどこか似ている。
あいつらはある意味姉弟、神楽坂明日菜はネギを守ってやりたいらしい。
私も、そうなのか?いや、どちらかと言えば…
育てたい?馬鹿な!いくら100を過ぎていようが私はアレの母親などではないぞ!
291名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:41:15 ID:steEe03n
…では何故、私は奴を弟子にした?申し出られた時は、頭が惚けて胸が
苦しかったな…って、なんて反応してたんだ私は!?それじゃまるで
あの坊やに恋してしまったみたいじゃないか?あ、あ、あれは花粉症だ!
そう、花粉症でボーッとしてたから…

もういい…わかっている。私は奴にナギを重ねているんだ。私が惚れて
恋い焦がれた唯一のオトコ。その息子をナギの代わりにしようとしてしまって
いる…愚かしいが、正しいのだろう。

…ナギ…ナギ…
生きて、いるのか…?生きているなら何故きてくれない…?
私はずっと待ってるのに…呪いを解いて…違う。そんなことじゃなくて。
292名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:52:11 ID:steEe03n
私はお前に抱き締めて欲しい。抱き締めて、優しく撫でて、愛して…
私のモノになって、貴様のモノにして…

……濡れてる…私の目も、心も、それに…
くちゅ
少し、触れてみた。ナギを想って濡れたのか…
くちゅくちゅ…くちゅ
っ、はぁ…ッッ!
どうしよう…経験ない訳じゃないのに…喰らった男など数限りないのに…
ナギを想うだけで私の細い指がまるでナギの舌のように感じる…よ

く…ちゅっ…ちゃくっ
ハァ、ハァ、止まらな…い…っ!
我慢…できない
ナギ…ナギ…ナギ…ナギ…
くちゅ…くちゅくちゅくちゅくちゅ
あ、あ、ああ、あっうくっああっナギっナギッ
嫌、いや、優しく…強く…して、よ…
あんっ…は、ぁっ…だ、駄目…ッ
イクのっ!イク…から、ナギあっナギィィィ………ッ


っっっっっ…くっ…ふぁぁ………

293名無しさん@ピンキー:04/11/19 01:59:49 ID:steEe03n
…イッた…。
まさか手淫で狂うなど…ハァ…ハァ…

ナギ…ねえ、貴様は、貴方はどこにいるの?
何時になったら迎えに来てくれるの?
貴方が来てくれたら、私は貴方に何もかも捧げるの。もう悪いことしてない…から。
貴方のネギを私が育てるから…愛するから…
貴方は私だけを愛して…待ってるよ、ナギ…




ガッドガッバシィィィッ
「むぎゃんっ!?」
リク・ラク・ラ・ラック…
バリバリバシィッ
「ぎゃわんっ??」
「おい坊や!いつまでそんな体たらくでくたばってるつもりだ?
そんなことで強くなれるか!ほら、立て。さあ続けるぞっ!!」
294名無しさん@ピンキー:04/11/19 02:01:34 ID:steEe03n
ごめん。途中であげたりしてしまった_| ̄|〇
つまんなかったら許してくんなまし。
迷惑じゃなかったらたまに参加させて。でわ。
295名無しさん@ピンキー:04/11/19 03:25:44 ID:qnSWPNDE
迷惑じゃないよ^^
また来てね!!
296名無しさん@ピンキー:04/11/19 08:25:31 ID:OBSUbCuG
朝から座薬です
*― ―)

>>294
蝶GJ! 俺はこういう話大好きですよ


例によって苦手な方はスルーしてください
魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「冷凍図書館の決闘」
297「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:26:24 ID:OBSUbCuG
「あの、ネギ先生、図書館島にはまだ、のどかと夕映がいるはずなんだけど……」
 混乱の最中、避難していたハルナは脇役的なセリフを、不安を隠せないか細い声でネギに言った。
 その横では救助船撃沈を間近で目撃した美空が半泣きで、十字架に天に向けて何か唱えている。携帯のア
ンテナも伸ばした方が電波がキャッチし易いのと同じで、十字架を天に翳せば神が送信するジャンヌダルクの
電波も受信しやすいのかも知れない。しかし、当然ながら美空に、身体的な変化は見られなかった。
「み、みんな、さっきのはちょっと、我らが主の調子が悪かったのよ。信じて祈れば今度こそ……」
「あー、うるさいなあっ! 保険もないのに信じれるかそんなもん!」
 苛立ったハルナは美空に冷たい言葉をぶつけ、美空はがくりと膝を付いた。
「だ、大丈夫です。きっと、何とかしますから……落ち付いてください、ハルナさん」
(ちょっとネギ、避難するのはいいけど、本当に図書館島はどうするつもりなの)
(学園長先生から「手を出すな」って言われているんです。エヴァンジェリンさんが処理に当たるって……)
 ハルナに聞こえないように、ひそひそ話を続けているネギと明日菜。
 その時、異変が起こった。
「ちょっと、あ、あれ見てよ!」
 ハルナの声で皆が振り向き、ちょうど高台にあたる現在地から、図書館島と麻帆良湖を見た。
 麻帆良湖の水面が周辺から、まるでスケート場のように白く凍結していった。船炎上による黒煙も氷の膜にか
き消される。そのまま凍結現象は湖を覆い付くし、中央の図書館島に向けて収束していくように見えた。
 どれだけの熱量を一帯から奪えば、そのような現象が引き起こされるのか。そのスケール、スピード、何れに
しても脅威的な、恐るべき温度変化が図書館島にぶつけられようとしている。
「そっか、ああすれば、湖の上を歩いて帰ってこれるってわけね!」
 明日菜の楽観的な意見とは対称的に、ネギは信じられないと言った顔で、その現象を眺めていた。
「エヴァンジェリンさん……まさか、図書館島を―――!?」
298「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:27:18 ID:OBSUbCuG
「一つだけ聞きたいヨ。化物、お前は一体何だ?」
≪チャオは頭がいいんだし、尋ねる前に自分で考えてみればどう?≫
 亜子を捕らえた怪物が夏美だと分からず、チャオは静かに異形を誰何するが、異形は嗤って答えなかった。
「私がお前について分かっていることは、知能は極めて高いことだけネ。おそらく中学一年生レベル」
≪あんまりバカにしたら怒るよ。頭がちょっといいだけの、ただの人間のくせに≫
 中学一年生と言われた夏美の声が怒りに震えたが、すぐに冷静に戻って、ディフォルメされた顔で嗤う。
≪そうよ、「黒の導」に選ばれた私と違って、チャオはただの人間だもの。こうやって対等に話せているのは、あ
くまで私が譲歩をしているからなの。私が殺そうと思えばいつでもチャオを殺せるし、「黒の導」に奉げて空っぽ
の「器」にしてもらえる。私が決断した瞬間にチャオの運命は決まる。オーバーじゃないよ。人間と私たちには、
はっきり言ってそれぐらいの差が存在しているの。そう、どういう経緯か分からないけれど、人間を捨ててヴァン
パイアになっていたこの亜子ちゃんの方がまだ、天才ってだけの人間のチャオよりも―――私たちに近い位置
にいる。彼女は人外、お前は人間。そして「黒の導」は人間を許さない。その人間如きが、「黒の導」の適合者を
侮辱するなど、許される行為ではないと知るべきよ≫
 人間の構造を失った夏美が、器から皿に移されたゼリーのように震える。
≪人間など、私たちの玩具か、奴隷か―――≫
「まっ、まきえがくるぅぅ―――っ!」
 夏美の声が、亜子の奇声にかき消された。
 触手に縛られていた亜子の身体が拘束を抜けだし、大声を上げながらチャオに襲いかかっていた。左腕に力
は込められていない。左肩の辺りが不自然に変形している。どうやら力づくで左肩を壊して自由を得たらしい。
 注射の穴だらけの身体を前に折り曲げ、濁った眼でチャオを見つめる亜子の口から、鋭い牙と白い唾液が飛
び出した。そして獲物を見つけた喜びを表現するように、サルビアブルーの髪を振り乱し、咆哮した。
299「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:28:44 ID:OBSUbCuG
 人間の形をしているも、最早、亜子の動きは肉食獣に近かく、チャオは戸惑いながらも迎撃のかまえをとる。
 亜子の足が、床のまき絵の頭や注射器を踏み潰し、ケースの欠片や黒い汁がそこらに散った。
 足が針だらけになるも、亜子のスピードは緩まない。チャオは亜子が薬物の過剰な投与で錯乱状態に陥った
と判断し、軽く舌打ちをしながらカウンターを食らわせようと力を溜める。
 いくら亜子が普通でなくとも、無思考の単純な動きしかできないのであれば、チャオは十分対処できる。
「あ゙あ゙おお゙―――」
 その亜子がチャオの前で、右手を自分の首に突き刺していた。
 赤い華が盛大に咲き、夏美も驚きの表情を隠さない。
 動脈を破って噴き出した亜子の血が、チャオの顔にかかる。視界を閉ざされたチャオが、真っ赤になった顔を
手で押さえながら後退する。その隙を逃さないで、亜子は血を噴き出しながらチャオの首筋に食らいついた。
 亜子が押し倒す形で、2人の少女は床に倒れ、チャオの背中がまき絵の頭と注射器数本を押し潰した。その
まま揉み合うように一回転し、亜子から噴き出している勢いが弱くなった赤い噴水が、少女たちの上に綺麗な
アーチを描く。チャオの背中はまき絵の残骸で真っ黒だったが、針は刺さっていなかった。チャオが、赤いお面を
付けたような顔で、悲鳴のような高い声を上げ、亜子の噴水はみるみると弱まっていった。
 亜子の血液が無くなったのではない、首の傷口が治癒しているのである。チャオの新鮮な血液を思いきり啜っ
て腹を満たし、吸血鬼の体力でも意識不明寸前だった身体を、何とか立て直していく。
 チャオを残り少ない余力で確実に仕留め、血を奪うための動きだった。自分の血を目眩ましにすれば、おそら
くはチャオの首を捉えることができる。そうすれば、後は思いきり食事を愉しむだけである。吸血鬼の回復力と
生命力の競争になれば、食料があれば勝るのは前者、目眩ましに使った血液も、少女1人分の血液を飲めば、
結果としてはお釣りが来るだろう―――亜子はヴァンパイアとして、そう読んでいた。
300「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:29:49 ID:OBSUbCuG
 チャオは別世界に旅立ったような恍惚の表情で、ぼんやりと床を動くまき絵を眺めていた。全身の血液が亜子
に吸い取られているのに、それが快楽の絶頂と言わんばかりの顔を張り付けている。
 亜子の傷が治癒し、蝙蝠のマントが再生されていく中、最低限の血液量を失ったチャオの顔は、そのまま固
まった。快楽の涙と涎を垂らしたまま、チャオの顔はぴくりとも動かなくなる。
≪食料でしかない―――≫
 夏美の声は、ひどく可笑しそうに嗤っていた。
≪そう、人間ではない私たちにとっては、人間は玩具か奴隷か食料でしかない。「適合者」の私も、ヴァンパイア
の亜子ちゃんもそれは同じ、そういう意味では私たちは仲間かも知れない≫
 夏美が繰り出した触手の束を、亜子の右手と蝙蝠のマントが瞬時にぶつ切りにし、まき絵と注射の残骸が背
後に吹き飛んでいく。亜子の壊した左腕は、まだ復元途中らしく動かしていない。
≪それで、亜子ちゃんはどっちなの? 戦う気なの? 逃げる気なの?≫
 黒いマントで宙に舞い上がる亜子に触手を放つ夏美、亜子はそれをやはりマントで切り裂いて撃墜する。
 触手を生やす肉塊のような異形と、蝙蝠のマントで宙を舞う異形。
「夏美」
 夏美を睨み付ける亜子の顔は、口はチャオの血で赤く、目は怒りで染まっている。
「もうウチは、お前をほっといて逃げる気はあらへん。もう、目出度く、どっちも化物や―――」
 友人を奪われ、心も身体も荒らされた、純粋で、高温の結晶となった、ストッパーを失った怒り。
「殺してやる……」
≪あぁ、そうなんだ。途中で正気に戻ったのか、半端に壊れたのか知らないけれど、チャオの血を吸って―――
自分のクラスメイトを犠牲にしてまで、私に対抗するつもりなんだ≫
 夏美が寒天のように弾力に富んだ動きで、宙を舞うもう一匹の異形を嗤う。津波の前の海岸線のように、フロ
ア中の触手が本体に戻っていき、改めて、亜子だけを狙うための触手が大量に伸びる。
301「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:31:05 ID:OBSUbCuG
≪そこまで私が憎い? 許せないんだ?≫
 くすくると嘲る。
≪なら、ちょっと最初の予定と違うけれど、そこまでされて―――人間を捨ててまで挑戦された以上、「黒の導」
の選ばれし適合者として、それを受けないわけにはいかないかな≫
 亜子がマントを羽ばたかせ、触手を切断しながら夏美本体に急降下した。触手の先端は、鉄板も貫けそうな
巨大な注射器だった。その針の太さは最早、針というより西洋の剣に近いものである。
 夏美本体からロケットのように勢いよく、連続で、注射器触手が飛び出していく。亜子がマントで撃墜する量を
超えた注射針が、亜子の手足の肉を削ぎとり、次々と身体に突き刺さる。しかし急所ではない。
 亜子は蝙蝠のマントの力でさらに加速し、注射器の防衛ラインを、身体が抉れるのをかまわずに突き破る。
 触手の残骸が、四散していく。
 まるで蒸発寸前の、炎の尾を引いた隕石のように、亜子は飛行コースを赤く染め上げながら、夏美に迫った。
≪それだけ刺さっていて、どうして―――≫
 夏美が驚きの声を上げた。
 全身から無数の針を生やし、至る個所の肉を抉られ、顔から足先まで真っ赤になった亜子が、にやりと嗤う。
「お前の訳分からん注射の御陰や」
 それは既に非人の笑み。
「もう、痛みなんて感じへんからなあ!」
 伸びた触手の蔓を掻い潜りながら、亜子が夏美本体との距離を詰めていく。
「ふぅん、でも」夏美が叫んだ。「これならどうっ!」
 夏美の口から、舌とは別の、直径数センチはある注射器の「針」だけが、まるで槍のように繰り出される。
「う゛っ!」
 咄嗟に防ぎきれず、針は亜子の胸を貫き、そのままマントも破って背中から突き出した。夏美が勝ち誇った笑
みをみせる前で、亜子は貫通された状態で倒れることもできず、口からごぼりと黒い血の塊を吐いた。
302「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:32:17 ID:OBSUbCuG
「くっ……こっ、この……ごふっ!」
 指が半分無くなった手で太い針を掴みながら、亜子は夏美を睨み付ける。その目は、まだ諦めていない。
≪今度こそ、勝負あり≫夏美がくすくすと舌を出して、針で結合したヴァンパイアの少女を見る。
 その時、窓が一瞬で凍り付いて、そして砕けた。
≪何っ!≫
「……っ……!?」
 2人の異形がそちらを向いた時には、普通の生物が凍死するには十分な冷気がフロアに雪崩れ込んでいた。
≪きゃああああああっ!≫
 亜子の目の前で、夏美が舌を出しながら凍り付いていく。本体の凍結はそれほど進んでいないが、触手は一
溜まりもなく凍り付き、陶器が割れるような音を立てて砕けていった。どうやら、かなり効いているらしい。
 同じく、亜子の身体からもみるみると自由が奪われ始め、ただでさえ限界の身体がさらに重くなっている。蝙蝠
のマントが完全に凍結し、音を立てて砕けてしまう。
≪……ぐ、ぐうううう……≫
「………う゛う゛………!」
 針で繋がった2人の異形は、容赦ない冷気の直撃を受け、お互いを睨み付けながら凍っていく。
 その時、急激な温度変化に晒されていた針が、亜子の胸の前で簡単に折れてしまった。綱引きで突然に綱が
切れたように、お互いが支えを失い、夏美と亜子はわずかに後ろによろめく。
≪ど、どうして……!?≫
 あっさりと折れた針を見て、夏美が表情を歪めながら亜子から離れようとするが、冷気のせいで動きは鈍い。
「あ゙、あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙――――――っ!」
 亜子が自分の胸から折れた針を抜いた。傷口は凍結したのか、出血はない。
303「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:33:27 ID:OBSUbCuG
 最後の力を振り絞って、亜子が跳んだ。
 跳んでしまえば、後は全身が凍り付いてもかまわない。亜子の身体は重力に引き寄せられて落下し、針の先
端はそのまま、動きの鈍った夏美の本体を刺し貫くだろう。
≪う゛う゛う゛う゛う゛う゛―――――っ!≫
 亜子の最後の攻撃を避けようと、夏美が動いた。そこに、亜子が落下する。
 お互いの動きが止まる。
 静寂。
 着地の衝撃で亜子の両足が、膝の辺りから粉々に散った。亜子の身体がぐらりと傾いて、針を握っていた右
腕が肩からぽきりと折れ、身体はそのまま床に落下して、乾いた音を立てて砕けてしまう。
 亜子の破片が床に散らばると、白い靄がふわりと舞い上がった。
≪ぐ、ううう……………≫
 夏美は、亜子の最後の攻撃の針に、舌を貫かれていた。大きな口から伸びた大きな舌が、バーベキューの肉
のように串刺しにされている。温度のせいで傷口が凍結したのか、やはり出血は見られない。
≪………ゔ、ぅ…………≫
 冷気はますます強くなり、フロアの温度は下がり続ける。
 氷が、怪物化した夏美を覆い尽くしていった。

 …………………………………………………………………
 …………………………
304「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:35:35 ID:OBSUbCuG
「………」
 人間が山のように積み重なっている中、転移魔法で送られてきた佐々木まき絵がその頂上でぼんやりと、下
に広がっている光景を眺めていた。人山の裏側では明石裕奈が、出のタイミングを計っているコメディアンのよ
うな顔をして、そっと人山の反対側の光景を眺めている。裕奈はまき絵の姿を見つめると、軽くウインクして微笑
んだが、「器」となったまき絵はそれに何の反応も示さない。裕奈もそれが分かっているようで、まき絵に対して
はそれ以上何もしない。ただ、裕奈の顔には一種の、元親友に対する寂しさのようなものが浮かんでいた。
 人山の反対側では、一人の少女が魔法で動きを封じられ、別の少女が3人の男に襲われている。
「ん、んっ! うん―――ううっ……」
 レオタードとミ二のプリーツスカートを合体させて、セーラー服のように仕立てたコスチュームを着た、髪の長い
少女が、「器」となった男3人に嬲られていた。裂けたレオタードからは柔らかそうな乳房が飛び出しており、サン
ドバッグにでもされたのか、内出血で蒼白く腫れ上がっている。それと関連しているだろうが、乳房から腰元の
黒いスカートにまで、唾液と胃液が混ざった液体の染みが点在している。
 今、少女は乱れた髪を揺らし、目に涙を溜めながら、金髪の男の「器」のペニスをしゃぶらされていた。抵抗す
る様子はなく、呻きながら頭を動かし、ペニスをしごき、そして吐き出された男の精液を飲んでいく。
 魔法で動きを封じられた少女、桜咲刹那は、目の前の光景を複雑な顔で眺めていた。
 そして、3人の「器」を操っているのが、「黒の導」と同化した那波千鶴である。3人の「器」に意志はなく、意志
があるように見えるのは、千鶴が腹話術の要領で操っているだけに過ぎない。
305「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:36:24 ID:OBSUbCuG
 千鶴は人間の感情を食べる「黒の導」の特性から、アニメのヒロインちっくなコスの少女が演技をしていること
を見抜いている。茶番劇に違いない、しかし、あえてその演技に乗っていたのである。
 だが、外部から古代魔法の攻撃を受けた以上、騙されているフリをしている必要もなくなった。目の前の少女
―――ビブリオブラックと、島を攻撃した魔法使いの関連は不明だが、敵は連携していると考えるのが一番危
険で、そして自然な発想である。そして攻撃が、今の魔法一撃とも限らない。新たな古代魔法で爆撃でも仕掛け
てくるかもしれないし、接近戦用の部隊が島に乗り込んでくる可能性もある。また、ビブリオブラックと同類の戦
士が現れる可能性も十分あった。
 どちらにせよ、状況が変わりつつある以上、千鶴は茶番劇は終了させた。
 千鶴は不愉快そうな顔で指をぱちんと鳴らし、刹那の拘束を解いた。当然のことながら、この神鳴流に属する
退魔師の少女は剣を抜き、そして敵である千鶴に向けて宣戦布告をした。
 刹那と千鶴。
 両者の間には、センサーなどでは観測できない怒気と殺気で満ちていたが、しかし快適な温度のままである。
 神鳴流剣士の桜咲刹那と言えども、まさか自分がいるフロアの外で、マイナス200度以下の冷気が吹き荒れ
ているなどとは夢にも思わない。しかし、もしも太っちょな防寒服を着て、自分がいるフロアを外から見ることが
できれば、いかに千鶴のいるフロアが快適かを知り、そしてそのフロアを箱で閉じるように包んでいる、ぼんやり
と白く光っている魔法障壁を発見することになるだろう。
 それは厚さが1ミリメートルほどしかないが、中は75000枚の障壁で分割されている。絶対零度に近い凍結
魔法の冷気は、最初の25000枚の障壁を超えた辺りで、真冬の沖縄ぐらいに温くなっていた。更に50000枚
の障壁の向こうにいる千鶴に、その温度変化が届いない。
306「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:37:18 ID:OBSUbCuG
 500年前、多国籍魔法協会軍と戦った時には、巨大な隕石や重力渦のミニチュアを何百とぶつけられたもの
だった。「黒の導」は防御手段として空間制御の古代魔法を操ることができ、地球数十個以上のボリュームを有
する空間で身を覆う「絶対空間防御」でそれを凌いでいた。
 最早、特性と言えるほどに、「黒の導」は空間を操ることに長けていた。局地的に、空間を障壁で数万に分割
すること程度ならば、ほぼ無詠唱で行うことができる。そして、今の攻撃への対処はそれで十分だった。
 昔に「黒の導」が受けた攻撃は、もっと容赦がない、強力なものばかりだった。
 今の凍結魔法のような、ちゃちな魔法―――おそらく、中堅の魔法使いが様子見程度に放ったものだろう、
と千鶴は判断している。絶対空間防御を展開するまでもなかった。
 その中堅の魔法使いが、まさかこの国の魔法協会の切り札であり、この時代の最強クラスの魔法使いだとい
うことは、空間を自在に操る「黒の導」でも届かない、遥か彼方の別世界の、そのまた向こうにあるような事実
だった。





307「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:39:16 ID:OBSUbCuG
 図書館探検部の部室には、2人の少女と、1人の少年がいた。
「お姫様もどうやらこれまでのようだ―――折角の逸材だが、まあ仕方がない」
 図書館島の中にありながら、その部屋は黒い本の襲撃からも、絶対零度の凍結魔法からも隔離されている、
 ちょっとしたセーフティ・スポットだった。「黒の導」でこその芸当が、なぜ千鶴から遠く離れたこの部屋でも実現
しているのだろう? その答えは、少女たちの前に突然現れた、1人の少年にあった。
「あ、あの……何がどうなっているか、そろそろ教えてくれませんかー……?」
 綾瀬夕映の背中に隠れた宮崎のどかが、相手の様子を観察しながら、おそるおそる少年に尋ねた。
「確かに、私たちをどうするつもりなのか、いい加減教えてくれてもいいでしょう」
 のどかの言葉に続けるように、夕映も眼前の少年に問いかける。
 少年は宝石のように美しく、そして無機質な視線を夕映とのどかに浴びせてくる。
 髪は白色、顔は作り物のような無表情、服装はなぜか学ランである。
308「冷凍図書館の決闘」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/19 08:40:15 ID:OBSUbCuG
 人間ではない、人間ではあり得ないような完璧さを兼ね備えた白髪の少年が、宙に浮かんで夕映たちを見下
ろしている。部屋に閉じ込められたのどかと夕映はどうすることもできず、軟禁状態になっていた。
「僕は「セント・ビブリオ」という。この姿は只のイメージで、本体は今も「黒の導」を監視している」
 白髪の少年は表情を全く変えずに、一定のトーンでそう告げた。
「最早君たちだけが頼りだ。僕が産み出せる、最後のビブリオンたち」
 意味は分からないが、異様な重量を持ったその宣告に、夕映とのどかはびくりと震える。
「な、何を……一体、私たちをどうする気です!? 今から、何が始まるのですか!?」
 夕映の声に余裕がないのを、付き合いの長いのどかは聞き逃さなかった。
 後ろから、夕映の服をぎゅう、と握り締める。それは、自分よりも強い親友の少女にすがる、のどかが今まで何
回も使ってきた危機回避の方法だったが、今回もそれが通用するのだろうか。
「戦争さ」
 その、「黒の導」のコピー本の化身たる、白髪の少年はあっさりと、
 絶句する2人の少女に告げた。


「2冊の魔法書に選ばれた者たちの戦争が、500年ぶりに再開されるのだよ」

                                                              (続)
309座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/11/19 08:41:51 ID:OBSUbCuG
夕映&のどか登場です
ではまた
310名無しさん@ピンキー:04/11/19 08:46:39 ID:TcFUD1SX
朝からGJ!
311名無しさん@ピンキー:04/11/19 13:35:38 ID:Zi4GCbG4
>>294
GJ!
エヴァ切ない系良いですねぇ。
原作でもナギが帰ってきたら
どうなることやら。
312294:04/11/19 14:34:40 ID:steEe03n
>>295,296,311
どうもです(感謝
また登場した暁には叱咤激励等ありましたらよろしくお願いします(最敬礼。
313175 ◆0adlrE6ecI :04/11/19 17:32:41 ID:b49Ftzsx
こんにちは、昨日は投下できずにすいませんでした…
風邪引いてしまった…
では投下します
314教育@175 ◆0adlrE6ecI :04/11/19 17:33:50 ID:b49Ftzsx
上半身に蠢く男たちの手と舌…その動き一つ一つが刹那の理性を僅かに、しかし確実に削り取っていく。
「ふぅっ…ん、んっ!くふぅん…!」
(こんなの嫌なのに…気持ちいい…くすぐったいのが…気持ちいいよぉ…)
そしてくすぐったい感覚は少しづつ快楽へと変化し、刹那の身体に新たな性感帯を作り出していく。
両耳、脇の下、おへそ周り、そしておへその穴…その他の全ての場所で刹那は快感を受け入れていた。
「い…やぁだ…!こんなの…!いゃだぁ!」
(私が耐えなきゃお嬢様が…)
くすぐられているだけなのに感じている…まだしっかりと残る羞恥心と木乃香への想いだけが刹那を繋ぎ止めていた。
「強情ですな〜、でもまだ下の方が残ってますえ〜、ほらぁ…」
さらに新たに二人の男たちの手が伸びていく。
靴下の上からサワサワと足の裏をくすぐりながら、くの字にまがった刹那の膝も同様にくすぐり始めた。
「きゃぁふぅっ!あぁん!ぅぅううっ!」
「今度はウチも参加させてもらいますぅ〜」
そう言うと刹那の太ももから脚の付け根ギリギリまでに指をはわせていく。

「あぁあぁぁ…!そこはぁ…だめ…ん!」
315教育@175 ◆0adlrE6ecI :04/11/19 17:34:25 ID:b49Ftzsx
しっかりと手脚を拘束されてしまっている刹那にとって、くすぐられている時間はとてつもなく長く感じるものだった。
身体を動かせずに抵抗することもできない…ただこのもどかしい刺激を受け入れて耐えることしかできなかった。
(だめだ…また気持ちよく…なってきてる…)
刹那の意志とは裏腹に、下半身にもじんわりと快楽が押し寄せてくる。
上半身も未だに責められているせいか、下半身がくすぐりを快感として受け入れるのは早かった。
「んふぅぅっ!あっ…ッッ!くっ…ぁぁ!」
僅かに動く腰をくねらせながら、刹那は責めにひたすら耐えるしかない。
スパッツの下では秘裂が快感を求めて疼きだし、さっきから愛液がジワジワと溢れ出てきている。
「ぜっ…たぃ…!やだ…こんなぁ…の…!きもち…わるぃ…!」
月詠から見ればこんなものはただの虚勢にしか過ぎないだろう…しかし身体が快感と認識している以上、自分に言い聞かせて気を持つしかない…
刹那はギリギリのところで心が折れるのを防いでいた。
316名無しさん@ピンキー:04/11/19 18:42:13 ID:/yRqXuAH
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  |    (゚) (゚)   | <初体験だぞおめー
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       |  |
      ノ  ノ   
     (__人_)


317名無しさん@ピンキー:04/11/19 18:43:14 ID:/yRqXuAH
 ___
    /     \      _______
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  |   ‖(゚)(。)   | <うひーーーーーー
  |     )●(  |   \_______
  \     ▽   ノ
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| \ (       ) / | 
|  |\___人____/|   |
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      |  | ズボ
      ノ  ノ
     (__人_)
318名無しさん@ピンキー:04/11/20 01:45:27 ID:yPEKg8xB
>>294
エヴァ可愛いですねぇ
激しくGJです(´∀`*)

エヴァLOVEですから
319名無しさん@ピンキー:04/11/20 20:37:04 ID:08riRCRW
>>316-317
なんか、なごむAAだなw
320178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:35:36 ID:RbnJWgrH
こんばんは、お久しぶりです。
一応今夜で月詠編は完結になります。
今更ですが駄文で申し訳ないです…
自分としても文が上手く書けるように頑張っていますが、まだまだみたいで…
変なところありましたらどんどん指摘してください。
では…
321教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:38:44 ID:RbnJWgrH
しかし心は折れなくても身体の方は限界だった。
身体がブルブルと震えだし、秘部からは尿意のようなものが湧き出てくる。
「センパイ、ブルブルしてますけど〜…イッちゃいそうですか?」
月詠の言葉が刹那に突き刺さる。
今日二度めの絶頂…あの感覚が刹那の頭の中にまざまざと蘇ったくる。
(いや…!もうあんな恥ずかしいこと…)
「ぜったぃ…やだぁ!イきたく…ない…!」
「でもぉ…」
月詠みの手がスパッツに伸びた。
刹那の身体がビクッ、と反応する。
(だめ…今触られたら…)
そのままモゾモゾとスパッツの中に入ってくる指…割れ目に入ってくる感覚に刹那はブルリと身震いする。
「やっぱりココは正直ですえ〜、ほらほらぁ〜」
「ぁあぁっ…!やめろぉ…!やめ…っ!」
ゆっくりと指でかき乱され、刹那の喘ぎ声が部屋中に響く。
秘部は待ちわびた刺激に愛液を滴らせ、刹那の意志とは逆の反応を続ける。
―くちゅっ…くちゅ
水音と共に身体の奥から押さえがたい性欲が押し寄せてくる…限界だった。
(あぁ…だめ…イッちゃう…!)
刹那が目を瞑り、ぎゅっと手を握る…しかしその衝動は来なかった。
322教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:39:15 ID:RbnJWgrH
「…ぇ?」
あたりを見回すと男たちは手を止め、月詠も指を引き抜いて動きを止めていた。
「ぁ、あっ…!」
何故か愛液にまみれた月詠の指を悩ましげに見つめてしまう。
「センパイがイきたくない言うから…やめてあげましたえ〜」
クスクスと笑う月詠を刹那は泣きそうな目でにらむ。
(私がっ…分かってるくせに…!)
「どうしました?止めましたのに…それとも続けてほしかったんですかぁ?」
「だっ、だれがっ…!」
そうはいっても中途半端に刺激された身体は火照ったままで、激しい疼きが刹那を襲う。
「どっちなんですぅ〜?」
月詠の指がスパッツ越しに刹那の割れ目を擦る。
しかし疼きだした身体にそんなことをされても、かえって火に油を注ぐ結果になってしまう。
「ぁっ…あぁぁ…!」
(こんなんじゃ…全然足りないよぉ…!)
「センパイが欲しいならいつでも言ってください〜、ウチは構いませんからぁ〜」
「なぁ…っ」
「自分からおねだりしてくださいね〜」
323教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:42:53 ID:RbnJWgrH
悔しかった。
年下の女子に身体をいいように弄ばれ、挙げ句の果てに焦らされ…自分の口からおねだりしなければいけないなんて。
しかし疼いた身体は本能に忠実に、刹那に肉欲を訴えかけている。
刹那はひどい屈辱感と、それを遙かに凌ぐ性本能に包まれていた。
(もうだめ…言ってしまえば…楽に…)
刹那のなかで何かが崩れた。
もはや木乃香も自分の誇りも関係ない。あるのは今すぐに月詠に苛められたい…それだけだった。
「…ください」
刹那が小さく口を開いた。
「聞こえませんえ〜」
「さっきみたいに…気持ちよくさせてください…!」
腰をくねらせながら刹那は月詠に哀願する。
「クス…『何を』『どうやって』ほしいんですぅ〜?」刹那の顔が朱く染まる。
「わ、私のマ〇コに…!あ…あなたの指を…入れて…」
「入れてどうするんです?」
「いれ、て…入れてっ…!…イかせてください…ッ!!」
言うが早いか、月詠の手が刹那の秘部へと割入った。
同時に男たちも愛撫を始め、刹那を一気に高みまで持ち上げていく。
今まで焦らさされた分、快感が一気に押し寄せてきた。
「センパイ、たっぷりイかせてあげますえ〜」
月詠の声が聞こえたが、襲いかかる性感に呑み込まれた刹那はただただよがり狂うことしかできなかった。
324教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:43:40 ID:RbnJWgrH
「んはぁ…!はぁっ…!イく…イッちゃう…!」
涎を垂らしながらはしたない声を上げる刹那…そこには普段の凛とした面持ちの刹那はいなかった。
ただ今一瞬に感じる快感に喘ぎ声を上げる淫らな雌と化した刹那だけだ。
「イくぅ…イッちゃう…!イッちゃうよぉ…!!」
「ふふ…素直でええなぁ〜、望みどうり…!」
月詠の指が愛液にまみれた刹那の肉芽を摘み上げた。
同時に小さい喘ぎ声と腰が浮いたような体制で痙攣する刹那…
「イッちゃぁ…!ぁ…あっ!!…ぁぁぁああっ!!!」
刹那の肉壁が月詠の指をキツく締め付け、肉欲にとろけた最奥からは熱い愛液が迸る。
(気持ちいいよぉ…!)
刹那が余韻に浸ろうとしたその時、間髪入れずに締め付けられた月詠の指が再び動き始めた。
「ふぇ…?あっぁ…!!ふぁああぁっ!!」
休むことも許されずに刹那の秘部に新たな快感が押し付けられる。
「センパイ、まだまだですえ〜」
「はっ…!…ふぅぅぅん!」
イったばかりでさらに敏感になった秘部は、刹那の矯声と比例するように愛液を分泌する。
刹那は無意識に指の動きに合わせて、腰を月詠の指が奥深くに入り込むように動かしていく。
再び、尿意のようにこみ上げてくる性感。
「ぁはぁっ…!またぁ…イッちゃ……はっ…ぁあぁああん!!」
三度目の最高潮に世界が、とろけた。




325教育@178 ◆0adlrE6ecI :04/11/20 23:46:15 ID:RbnJWgrH


「らめ…!またイッちゃ…らめらよぉ…!!」
部屋中に水音と刹那の喘ぎ声が聞こえていた。
三度目の絶頂のあとも、刹那は何度も何度もイかされていた。
度重なるオルガズムに思考は途切れ、身体は快感以外の感覚を感じなくなっている。
ローションと汗を吸って半透明になったブラウス、そしてもはや下着としての意味を失っているスパッツからはむせかえるような女の臭いがしている。
その中で刹那はろれつの回らない口で譫言のように言葉にならない声を呟いていた。
「センパイ、ウチも疲れたんで…これで最後ですぅ〜」
月詠が今までよりも激しく刹那を掻き乱した。
「ふぁ…!!ぁ、あっ…!!はぁぁぁん!!」
何十回目かの絶頂で刹那はオルガズムの中にいた。
(気持ち…よかった…)
余韻に浸る刹那の耳元でパチン、パチンと拘束具の外れる音が辺りに響く。
手足の戒めを解かれた刹那の身体は、力無く床に倒れ込んだ。
「んぅ…」
「センパイ今日は終わりですぅ〜、今日はセンパイのエッチな格好がみれて…楽しかったですぅ〜」
床に倒れたままの刹那には月詠の声は聞こえていなかった。
それよりも、身体中を支配する情事のあとの官能的な疲労感…刹那は薄れていく世界の中で確かに満たされていく感覚に酔いしれていた。
「ありゃ、センパイ眠そうやなぁ…ほな、おやすみなさぃ〜」
月詠と男たちが去って間もなく、刹那はぐっすりと眠りに就いた…
月詠編・完
326名無しさん@ピンキー:04/11/21 01:58:44 ID:csucWuuc
178殿
お疲れ様でした。つか、やっぱり月詠ちゃんって年下だよねえ…
センパイとは言ってるけど、見た目どうしてもセチャーンより上にorz
327294:04/11/21 02:15:49 ID:csucWuuc
さて、311殿の何気ない(?一言をもとにひとつ。
328294:04/11/21 02:20:04 ID:csucWuuc
弥生三月、別れの季節。
麻帆良学園にもその日は訪れた。
仲良しクラス29名は、それぞれ自らが見出だした進路へと進む。
ただひとり、宿命に縛られた女、ハイデイライトウォーカーを除いては…
329294:04/11/21 02:30:20 ID:csucWuuc
「ふん…」
毎年の事。成長し巣立つ若き娘を見送る儀式。私には関係ない儀式。
もう何度味わっただろうか。疎外感、違和感、そして…

今年は特別、胸が苦しい。
今まで考えられないほどクラスの連中と打ち解けた。私の秘密を知りながら
慕ってくれた奴等…神楽坂明日菜を筆頭にする、非常識の世界へ足を踏み入れた
連中。そして、我が最愛の弟子。
「心底つまらないという顔をされていますよ、マスター?」
う、うるさい!お前も来年は高等部だろ。何なら私から離れても
「私はマスターと共に」
…言い終わらぬ内に言葉を被せおって…まあいい。
「私はじじいの処へ行く。来年の手続きだ。お前は奴等の処へ行け。」
「マスターはいかがなさるのですか?」
わたし?私は…「私もあとで顔を出す」あれ?な、何を言っているんだ私は!?
330294:04/11/21 02:37:33 ID:csucWuuc
くっ…真祖の吸血鬼、悪の魔法使いの私が…
………
私は変わった、のか…?自らの欲を満たすだけの人生を歩む私が
誰かの為に動いていた…
自分の事しか考えなかった私が
弟子などとって可愛がる…
昔の私を知る奴が今の私を見たらどんな顔をするだろう?
驚愕か、侮蔑か?恐怖?それとも…

ねえ、貴方ならどんな顔をしてくれる?なんて言ってくれる?


…想像できるあたりが腹立たしい。
331294:04/11/21 02:45:44 ID:csucWuuc
…寝付けぬ…
何?何だろう?何かが、違う。
この時期、少しばかり空しさが勝りはするが、こんなに心が騒ぐことはなかった。
「少し風に当たるか。今日は月も美しいようだからな。」

麻帆良にかかる大きな橋。ここが、今の私の始まりの場所。
ここであの憎たらしい、そして可愛い坊やと戦りあってから私はおかしくなった。
「まだ、肌寒いな…」
桜が咲くにはまだ早い、そんな時期。少々着るものが薄かった。
…体も、心も、寒い…よ。
自然と涙が目に浮かぶ。視界がぼやけて、みえなくなって、何故か、目の前に
誰かがいて…
「悪いな、ちょっと遅れちまった。」
332294:04/11/21 02:52:41 ID:csucWuuc
懐かしい声がする。涙で耳がおかしく…なるか!
両目をこする。うっすら赤くなった私の目は、そこに、懐かしく腹立たしく、
あまりにも愛しい…
「…ナ、ギ?」
「はは、卒業前に来てやるつもりだったんだが。ちっとばかし遅かったな」
「あ、あ…」
「お?そんなに嬉し」
「アホかーッッ!!」バシッ!
突っ込みを受け止めるなこの馬鹿が!
「き、貴、貴様はよくもいけしゃあしゃあと!今が何時だか分かってるのか?
10年をとうに過ぎた!何をしていたんだ貴様は!?」
「いやあ、悪い悪い。なんとなくな」
こ…殺す…!!肉片も残さず…っ!!
333294:04/11/21 03:01:54 ID:csucWuuc
「どうだ?光に生きた感想は?」
くっ…
「…ふんっ、退屈でつまらん日々だったよ!」昨年までは。その呟きを奴が
聞き逃すはずもなく。
「ネギか?どうだ、あいつは?俺の子だぜ?」
「わかっているわ!…私の人生で、あれ程の力を見たのは貴様以来だよ。」
「素質はな。能力を引き出してくれたのはお前だよ。感謝するぜ。」
「礼などいらん。私は…私は自分が楽しいからやってただけだ。」
「そうか、光の中に何かを見出だす事ができたか。よかったじゃねーか
エヴァンジェリン。もう、安心だぜ。」
「…なあ、ひとつ聞かせてくれ。私は成長したか?」
「は?何を薮から棒に?成長?」
「ああ。あれから十余年。ここでの生活で私は成長できたつもりだ。
あの時とは違うんだ、とな。」
「ああ…見た目は変わらんが?そうだな…オトナになったよ。多分な。」
「だったら…だったら、あの…」
「?」
334294:04/11/21 03:10:57 ID:csucWuuc
聞きたい…聞くのが、怖い…辛い…でも…!
「お前、私のモノになれ!」
「はい?」訝しがる。当たり前だ。もう少し言葉を選べよ私。
「だ、だから!私はあの日、お前に…」
「好き、か?」うっ…
「そ、そう…だ……」声が消え入りそうになる。
「俺は少女趣味はないぜ。」
「………」うぁ…
「だから、今のお前なら愛せる。」う、う、それ以上言わないで…は?
「え…?」
「だから、人として、女として内面が大人になった今のお前なら
俺は愛せるっつってんだ。」
「う、嘘じゃ…ない…の?」
「だが、お前のモノになる気なんてさらさらないね。まっぴら御免だよ。」
「あ、うぁ…」酷い…何もそんなに嫌わなくても
「お前が、俺の、モノになるんだ。」嫌わなくてもいいじゃ…は?
335294:04/11/21 03:18:09 ID:csucWuuc
「わ、私が…?」
「俺のモノになる。どうだ?」
どうだ?と問われて、私がなびく。おい、なんだ『なびく』って?
普通はなびくと思うな、とか…駄目だ。もう、考えられないよ。だって、
ナギがいる。ここにいる。ここにいて、私を…
「愛して…ナギ…」涙が止まらない。私ってこんなキャラだったっけ?
「お前の呪いも解かなきゃならん。ここは寒いからどこか暖かい処へ行くか。」
ナギは私を抱き上げ、月明り美しい夜空へ舞い上がった。

住み慣れたログハウス。私の家。茶々丸がいるから静かに…と彼を招き入れ、
あの別荘へ招待する。彼氏を部屋へあげる女のガキはみんなこういう気分なのか。
336294:04/11/21 03:32:55 ID:csucWuuc
「ここは…魔力が充溢しているな。あんたけ制限された力でよくこんなもんが
造れたな。さすがに真祖だ。」
「うん…まあ、このくらいは…」
「さーて、どうする?呪いも解かなきゃならんが…俺はその前にお前を抱きたい。」
「うん…抱いて。いっぱい抱いて。」呪いが解けたら、絆までなくなりそうだから。
「ああ。じゃあ、ベッドへ行こうぜ。」
「先に汚れを落とそうとか思わんのか貴様は。さんざん長旅してきました
みたいな姿をしおって。」
「それもそうだな。じゃ、入ろうぜ、シャワー。」…誘ってるの?
「…うん」

暫く使ってないシャワールーム。広めにしてある部屋の中で、私とナギは
互いの存在を確かめ合う。私の体にナギの、ナギの体に私の感触。
暖かく、固いナギの体…シャワーを浴びながら、私と彼は口を寄せ合う。
背の低い私を彼は抱き上げ、最初はかすかに、啄むように、そして
唇を重ね合わす。彼の舌が私の口内を侵食する。彼の唾液が移される。
飲み干して、私も移す。彼も飲み干す。舌が絡み合うたびに、溶けそうになる。
いっそ溶けてしまいたい。
337294:04/11/21 03:43:23 ID:csucWuuc
シャワールームではそれ以上のことはしない。ナギの下半身はもう屹立している。
私のあそこはとっくに…実は、ナギが私を彼のモノに、と宣言したときから…
ぐしょぐしょに濡れていた。下着もベトベト。脱いだとききっと見られた。
でもいい。今から、一番濡れてるとこを見せるから。
「なあ、エヴァンジェリン」不意に、呼ばれて振り向く。
「俺、久々だから加減できないかもよ?」
「そんなこと…気にしないでいい。貴様の好きにすればいいんだ。私は貴様のモノだ」
微笑って、自分でもこんな顔ができたのか、と唖然としながら微笑って答える。
同時に私は押し倒される。
「あ、ちょっ…そんな、いきなり」
「もう遅い」
それだけ言って、私の薄い胸を舐める、そして、優しく吸う。
あ、あ、はぅ…っ…
だ、駄目…感じ過ぎる!どうなってるのかわからないけど…おかしくなってる…!
ちゅ、ちゅ
彼は胸を愛撫すると、その口を少しずつ下へずらしていく。
338294:04/11/21 03:57:47 ID:csucWuuc
胸は両手でいじりながら、口は胸からわき腹を、おなかを、臍のまわりを、
軽くタッチするように口付けしていく。その口が下腹部、恥丘に至り、脚のつけ根、
腿、そして、一番敏感な部分に辿り着く。
「う、ふぁ…ん…」
声が出る。我慢できないよ。ナギ、もっと…
「気持ちいいか、エヴァンジェリン?」
時折私の表情をみながら。
「ナギ…私、もう駄目。お願い…」
「ん?何のお願いだ?言わなきゃ分からんぜ?」意地悪…分かってるくせに…
「あ、わ、私…の、その…」恥ずかしい。何故?おぼこでもあるまいに。
「その?なんだ?言わなきゃわからんからここで止めなきゃならないなあ…フフッ」
「馬鹿!ああっ、もう…だ、だから…私の…私の膣内にナギを入れて!お願い…っ!」
クスリと笑うナギ。「ああ」一言。そして、もう水溜まりをつくるんじゃないかと
いうくらい濡れた私の膣へ、彼の固い肉棒が侵入してくる。
「う、あ、ああ…っ!!」
大きな彼は、狭い私をめいっぱいに拡げて、奥へ奥へと突き進む。
気持ちいいよ、痛いよ、でも気持ちいい…よ、ああっ…!!
339294:04/11/21 04:11:35 ID:csucWuuc
奥に届いたナギ。彼の先と私の子宮口がキスを繰り返す。
突き上げられる快感に、自我が、記憶が飛び跳ねる。
グチュ、グチュ、グチュ、グチュ…
嫌らしい音が響く、二人しかいない部屋。
グチュ、グチュ、グチュグチュ、グチュグチュ…
次第に早く力強く動くナギ。私も腰を動かし、一層の快楽を求める。
「うっ、く…はぁぁん…」
「ふっ…ふっ…う、んっ…」
上の口でキスを貪り、下の口でナギを貪る。肉体的精神的に高まっていた私はもはや
限界に達している。
「あっ、あっ、ナギっ、あっ、駄目、わたしだめ、イッちゃうよイッちゃうのおっ!」
「エヴァ、俺もイク!出ちまう!くっ!」
「だして!なかにだして!なか…に、ぃっ!?はっあっああっ?ああああぁぁっ…」
「くっ、ふうっ、くぁっっっ」ビクッ、ビクビクッ…
ドクッ!ビュクッ!ビュクッ!ビュッ!ビュッ…!
大量に吐き出されたナギの精液。その全ては小さな膣内に納まらず、
結合部から溢れ出、滲み出る。私とナギの愛の証。膣を、子宮を満たす温もり…
私はナギと一つになった…何度も夢見た、追い求めた結末…そして始まり…
340294:04/11/21 04:19:25 ID:csucWuuc
「…なあ、エヴァンジェリン」夢うつつの私を呼ぶ。
「何だ?」
「今更で悪いが、俺には子供がいるんだが…」
「それがどうかしたのか?」
「いや、だから…娘はもうモノの分かる年だから、心配はしていない。だが、
ネギは…母親を知らないとはいえ、俺が母親でもないお前を、それもネギの生徒だった
お前を抱いて、モノにしたと知ったらどうすんだろうな…」
「心配いらんさ。」
「?」
「母親(マスター)の言葉は絶対だから。」
「はっ…!そりゃいいや。心配ごとがなくなったよエヴァンジェリン!」
そうして、この別荘に日が昇る明日まで、私とナギの粘膜の語らいは続く…
341294:04/11/21 04:26:11 ID:csucWuuc
翌日。
じじいに突き付けた入学届を引き裂いて、進学証明を急遽用意させた。
私の事情を知っていた3―Aのガキ共は私の進学を自分のことのように
喜んでくれた。特に、神楽坂明日菜…お前の恋い焦がれる坊やの父親の
物になった私を、涙を浮かべながら祝福してくれるとは…
下手したら貴様の義母だ私は。よろしくな!かなり皮肉をこめて吐き捨ててみた。

このあと、魔法学校からの辞令で高校でも私たちの担任となることになった
坊やに、進学の件や父親の件を赤裸々に語り大騒ぎさせてしまうのだが、
それは、また、別のお話。
342名無しさん@ピンキー:04/11/21 18:08:33 ID:yyMUBK+A
>>178
ずっと応援してました。
フェチにはとても面白い作品でした。
お疲れ様でした。
343名無しさん@ピンキー:04/11/21 19:41:27 ID:fY9MqnVj
日曜の夜に座薬です

>>294さん
*― ―) 蝶GJ! エヴァたん可愛いっすエヴァたん
強い女が時に見せる弱さ萌えってやつでしょうか、ナギへの想いが伝わってきます
ラストは「王様のレストラン」を思い出してにんまりw


えと、やっと魔法少女もの(?)になりましたかね……?
魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「魔法少女初陣」
344「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 19:42:16 ID:fY9MqnVj
 異形2人の戦闘から時間が少し過ぎた。冷蔵庫の扉が数時間開いたように、満ちていた冷気はフロアから消
え去り、後に残されたのは粉々になった和泉亜子、恍惚の笑顔で硬直したチャオ・リンシェン、そして、ドーム状
の凍った物体―――キングスライムのように変化していた「適合者」村上夏美だった。
 アイス珈琲に氷を入れた時に鳴る、ピシピシと氷が割れる夏の音が、夏美から聞こえてくる。
 内側から弾けたように、ドームは割れて崩れ落ち、氷の中にいた影がゆらりと動いた。
 現れたのは、ぼんやりと黄色い複眼を光らせている、異形の「虫」だった。 甲虫のような装甲に、虹色光線を
発射する2本の触手、蜘蛛のように8本ある脚、羽を広げれば人間よりも幅は大きいだろう。
 今日のどの昆虫図鑑にも載っていない、昆虫学会ですら認識していないその「虫」は、夏美の変化した別の姿
なのである。少し前にまき絵を蹂躙したその「虫」は、元ネタは夏美が見た怪獣映画のモンスターであり、復活
するまでは北極の氷山で眠っていたという、冗談めいた安っぽい設定がついていた。
 しかし、そういう設定ならば―――そういうモノに変化することこそ、夏美の異能の本領なのである。勿論、限
界は存在しているが、その限界値は普通に異能を使用するには十分大きい。
 この「虫」はその設定上、温度低下に強いのではないか、と判断し、咄嗟に変化したのが正しかった。冷凍睡
眠や細胞死滅、絶対零度などに関する変な知識が、夏美になかったのも幸いしている。夏美が千鶴に変化でき
ないのと同様、そういった知識は夏美の異能を縛り、変化で得られる効果を限界を設定してしまう。
 しかし夏美はバカ最強などとは考えていない、と言うか、考えないようにしているのだ。
 夏美は自分の判断を自賛しながら、ゆっくりとその脚を踏み出す。
 前足2本で、崩れていた亜子の欠片をばらばらと蹴散らした。
≪私の勝ちだ……!≫
 異形と化した少女の勝利の声が、少女以外の全てが息耐えたフロアに、寒々しく響き渡っていた。

 ………………………………………………………………………
 …………………
345「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 19:43:56 ID:fY9MqnVj
「戦争!? 500年前……魔法書……くろのしるべ……?」
 夕映はのどかを背中に庇いながら、意識して口調を強め、白髪の少年に向かい合う。
「貴方が、何を言っているのか分かりません……」
 後ろののどかが震えているのが伝わってくる。理解不能の事態に怯えているのは間違いなかった。
「君たちには、知るべきことも、知らなくていいことも沢山あるけれど、残念ながら全てを伝えるのは無理だ」
 白髪の少年は、義務的な態度で夕映たちに話す。
「君たちの敵は、約500年前に創られた生きた本」
 数世紀を超越した発言に、夕映ものどかも戸惑わずにはいられない。しかし少年の口調には、何か反論を許
さない、一種の圧力のようなものが存在していた。
「正確には540年前、君たちの言葉に訳せば―――欧州のカルト教団が開発した、本の形をした魔法兵器だよ。
自己増殖能力と学習型思考回路、空間制御魔法、回復復元魔法、古代最上位攻撃魔法など、その教団のテク
ノロジーの全てを無茶に注ぎ込んで魔法教会に対抗しようとし、そして暴走した失敗作」
「ま、まほう……?」
 この図書館島で超常現象が起こっているのは、夕映もある程度は理解している。しかし魔法という言葉には、
その現象をとても単純な、レベルの低いものに変えてしまえるような、不思議な力があった。取り扱える事象が
多過ぎるせいで、変なアニメやくだらないゲームに乱用され、平均してみたらがっかりする。ある意味ではそれ
も、言葉が持った魔法の効果なのかも知れない。
「ゆ、ゆえー、540年前って……」
 夕映は魔法ではなく、欧州や本という単語に着目して、いろいろと知識や記憶を整理してみる。
「540年前なら、大体、活版印刷で、製本技術が大きく発展したころですか」
「うん。それは確かに、「黒の導」を「本」という形状にすることにした、一つの要素ではあった」
 白髪は無表情で肯いた。
346「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 19:44:58 ID:fY9MqnVj
「ふふ。まるで500年前を見てきたような言い方をしますね」
「見てきたよ。僕はその時から「黒の導」を、あの狂暴な「姉」を、打ち滅ぼす使命を持っていたんだからね」
「からかっているのですか!」
「ひゃあ……!?」
 夕映が叫び、のどかが驚いて夕映から離れる。
「からかってなどいない。そう、あの狂暴で寂しがり屋の、心を持たされた可哀想な姉さんを、殺してあげるのが
僕の使命であり、存在理由でもあるんだ。でもどうやら、僕はもうここまでのようだ。劣化が激しくてね、もう自分
を維持できないんだよ君たちが勝利した時に、最後の役目を果たすための力を残すために、僕は眠らせてもら
う。もう目覚めることのない、永遠の眠りだ。死ぬのといっしょさ」
 白髪の少年は淡々と、独り言のように語る。
「別に怖くはない。「当初の目的」こそ違えど、僕はそうなるべきものだからね。ただ、眠るなら姉さんといっしょに
眠りたかった。僕は劣化コピーだが、それでも僕たちは姉弟だ。大袈裟な異名を多々持つ姉さんだけど、僕の
たった一つの分身でもある。「増殖する戦禍」「誘う闇の灯火」「人そのもの」とも呼ばれ、多くの人間を糧にして、
500年経った今も、生き続ける彼女―――」
 「生贄」の魔法書、「黒の導」。
「それを滅ぼせるのは、この僕―――」
 「黒の導狩り」の魔法書、「セント・ビブリオ」。
「その僕の適合者が、君たちだよ―――綾瀬夕映。そして、宮崎のどか。この島で復活した「黒の導」と、それを
取り巻く「系」を倒すことができるのは、もう君たちしかいない」

 ………………………………………………………………………
 …………………
347 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:45:10 ID:Slo0sEX5
亜子姉SS、今日中に完成させようと思ったけど無理でした。
エピローグ、あとがきは明後日に回します。
レス返し等携帯になると思うんで、とりあえず捨てトリップつけます。
348 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:46:15 ID:Slo0sEX5
「…というわけや」亜子は叔母から聞いた話を話し終えた。
ネギは口をあんぐりと開けて黙り込んでいる。いきなり、自分の生徒から「私はあなたの姉だ」
などと言われたのだから、リアクション出来ないのも当然といえば当然である。
言葉の出ないネギに向かって、亜子はさらに続けた。
「ネギ君…ウチな…今まで、彼氏とかおったことないねん…先輩に告ったことが一度だけあるけどそん時は振られて…
ウチはもてへんのやろかって思ってさみしくなったりしたこともあって…でも、最近は…ネギ君のこと考えてたら平気やった…
ネギ君がそばにおると思うと…さみしくなかった…」
いつの間にか、亜子は目に涙を浮かべ、肩を震わせていた。
「気がついたら、ウチ、ネギ君のこと…他の人なんて考えられへんくらい…好きになっとったんや。
それが…その人が…ウチの弟やったなんて…運命って…ホンマに…残酷やな…うっ…うえっ…えぐっ…」
それ以上は言葉にならなかった。亜子はそのまま、両手で顔を覆って泣き崩れた。
ネギは、泣きじゃくる亜子を呆けたようになって見つめていたが、その顔に次第に決意の表情が浮かんできた。
ネギは、亜子に近寄ると、その両肩をつかんで言った。「そんなの、認めません!」
驚いて顔を上げた亜子をいきなり抱きしめて、ネギは耳元で言った。
「姉弟だからって理由で愛し合っている二人を引き裂くなんて、そんなの、絶対に認めません!
運命が許さないって言うんなら、そんな運命…僕がねじ伏せて見せます!」「ネギ…君?」
ネギは顔を亜子の顔のすぐ前に移動させた。二人の視線が、至近距離で交錯する。
次の瞬間、ネギと亜子の唇が重なった。
(あ…ネギ君と…キスしとる…ウチ、実の弟と…キスしてもうたんや…)
349 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:47:16 ID:Slo0sEX5
思いがけない形でやってきたファーストキスに、思考が停止している亜子の口内に、ネギの舌が侵入してくる。
ぎこちない動きで亜子の口内をなめ回すネギの舌が亜子のそれに触れ、亜子も、反射的にそれに応えていた。
舌を絡めあい、唾液を交換しながら、亜子もネギの背中に両腕を回す。ネギを抱きしめながら、自分もネギの口内へ舌を進めていく。
しばらくして口を離すと、ネギは言った。
「お互い好きになってしまったんだから、もう、姉弟だろうと何だろうと関係ありません。そうでしょう?」
「ネギ君…」(そや…ウチとネギ君は愛し合ってる…それでええんや…)
亜子は、ネギの肩に顔をうずめて、また泣き出した。
先程とは違う涙で自分の顔と弟の肩をぬらす姉をやさしく抱きしめながら、ネギは言った。
「誰に何と言われても構いません…愛してます…亜子お姉ちゃん…」
どれだけそうしていただろうか。ようやく気分が落ち着いてきた亜子はネギの肩から顔を離した。
それと同時に、ネギがクスッ、と笑って言った。
「亜子さん、顔、すごいことになってますよ」
その言葉どおり、亜子の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「え…あ!いやっ!ネギ君、見んとって!」
亜子は慌てて立ち上がって、洗面所に走っていった。
350 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:47:50 ID:Slo0sEX5
顔を洗い、タオルでごしごしこすってから、亜子はネギが待つ部屋に戻る。
「みっともない顔見せてもーてごめんなー」と謝った亜子に、ネギが言った。
「みっともないなんて…涙でぬれた顔も綺麗でしたよ」
「…もうっ」赤面した亜子は、ネギに抱きついた。そして、
「ネギ君…もっかいキスしてええ?」と聞くと、返事を待たずにネギの口を自分の口で塞いだ。
今度は、亜子の方からネギの口に舌を差し込んでいく。
ネギも、すぐさまそれに応え、二人は拙いながらも激しく舌を絡ませあう。
(ああ…すごい、気持ちええ…なんか、変な気分や…)
ディープキスを続けるうち、亜子は、自分の中で性的な衝動が高まりつつあるのを感じた。
(この先に…進んでもええよね?)亜子は、ネギの背中に回していた右手をネギの下腹部に移動させ、
キスの快感にそこで自己主張を始めている物に触れた。
「ひうっ!」触れられたネギは思わず体をのけぞらせ、二人の唇は離れた。「あ、亜子さん?」
「ネギ君…ウチとキスしてて、こんなになってもうたん?」「あう…そ、それは…」
「ネギ君…気持ちよかったんやろ?」重ねて問う亜子に、ネギは耳まで真っ赤にして小さくうなずいた。
亜子は、それを確認すると、一気に上着を脱ぎ捨てた。
「亜子さん!?いったい何を…」
「キスだけで終わりなんて…言わへんよね?」
351 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:48:38 ID:Slo0sEX5
「ネギ君…ネギ君も脱いで…ウチだけなんてずるい…」
下着だけになった亜子に言われ、ネギも自分の服を脱ぎ、パンツ一丁になった。
ズボンを脱ぐと、股間の膨張がよりいっそうはっきり見て取れる。
今更ながら、ネギは狼狽を隠しきれない。そんなネギに、亜子が言う。
「ネギ君…ウチ、ネギ君に見てほしいものがあるんや…」
そこまで言って、亜子はネギに背中を向けた。ネギが息を飲んだのが、亜子にもわかった。
亜子の背中には、左の肩口から右の脇腹にかけて、一直線に大きな傷が走っていた。
「亜子さん、その背中…」「酷い傷やろ?ネギ君…こんなグロい傷があっても、ウチのこと、愛してくれる?」
ネギは、亜子が何を言いたいのか理解できた。背を向けたままの亜子に、強い口調で言う。
「見損なわないでください!それくらいで嫌いになるくらいなら、最初から好きになったりしません!」
亜子の純白の背中を斜めに切り裂く傷跡。だが、ネギにはそれが醜いとは思えなかった。
「ネギ君…うひゃ!」亜子は言葉を中断させた。ネギがいきなり傷跡に舌を這わせ出したのだ。
亜子の白い肌に走る傷跡に、上から下へ、下から上へとネギの舌が走り、唾液を塗りつけていく。
「あ…あん…ネギ君…」背中をなめ回される感触に、亜子は喘ぎ声を上げる。
ネギは背中から口を離し、亜子を後ろから抱きしめて、背中に頬擦りしながら言った。
「グロいなんて、思ってませんよ…亜子さんなんだから…」
亜子は涙ぐみながら言った。「ありがとう…ごめんな、ネギ君」
亜子は、ネギの右手を握ると、そのまま自分の下腹部へと導いた。次のステップに進むために。
「あ…」ネギの指先が下着一枚を隔てて亜子の秘部に触れ、亜子は思わず声を上げる。
その下着は、すでに亜子の愛液でぐっしょり濡れていた。
「亜子さん…」「ん…ネギ君…濡れとるやろ?ネギ君とキスしたり、ネギ君になめ回されたりして、こんなになってもうたんや…」
352 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:49:36 ID:Slo0sEX5
「ネギ君、立派やなー」
「あう、言わないでください、恥ずかしいです…」
「ふふっ、いまさら何言うとるん?」
二人は、亜子のベッドの上で、一糸纏わぬ姿で向かい合っている。
亜子は家で父や兄――血縁上は伯父と従兄だが――の裸を見たことこそあったが、今のネギのようになっているペニスを見たことは無い。
その、はじめて見る肉棒に、亜子はゆっくりと顔を近づけ、そして、
「あうっ」口に含んだ。ネギは思わず声をあげる。「あ、亜子さぁん」
(おばちゃんも、ネギ君のお父さんにこんなことやったんかな?)
そんなことを考えながら、棹の部分に手を添えて、口を動かし始めた。
頭を上下に動かすだけでなく、舌に力を入れて亀頭をねぶるようにする。
「亜子さん…気持ち…いいですぅ…」亜子の口に性的な快感を与えられ続けているネギが、途切れ途切れに言う。
亜子は、いつしか、口と右手でネギを愛撫しながら、左手で自らの股間を弄っていた。
亜子のテクニックは稚拙ではあったが、童貞のネギを感じさせるにはそれでも充分すぎる程であり、
ネギはすぐに絶頂へと登りつめていった。
「亜子さあん、僕、あっ、なんか、なんか来ちゃうぅ!」
(ええよ、出して、口の中にいっぱい出してええよ!)
亜子は、ネギの言葉を聞いて、口の動きを速めた。
ネギはそれに耐え切れず、思わず亜子の頭を手で押さえつけて、亜子の口内に激しく射精した。
「んむっ!?」「ああっ、亜子さあん!」
ネギのペニスをほぼ根元まで咥えこんで、亜子はネギの射精を一滴残らず喉で受け止めた。
射精が収まると、亜子はネギのペニスから口を離し、愛する弟の精液を飲み込んだ。
それを見たネギが慌てて言う。
「き、汚いですよ!」
「汚くなんか無いよ。ネギ君の精液、汚いわけないやん」
そういって、亜子はネギのペニスを口から抜くときにこぼれた僅かな精液を指で拭い、そのままその指についたものを舐め取った。
「ネギ君…次はネギ君の番やで…ウチのこと、舐め回してや…」
353 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:51:05 ID:Slo0sEX5
「あ、あんっ、はっ、いいっ、いいようっ!ネギくぅん…も、もっと、もっと舐めてぇ…」
ネギは、亜子の股間に顔をうずめ、一心不乱に舐め回している。
既に愛液で溢れている亜子の割れ目をネギが舐めあげる度に、ぴちゃぴちゃと卑猥な音が漏れる。
自分の敏感なところに与えられる快感。それをもたらしているのがネギであるということ。
そして、そのネギが自分と(半分とはいえ)血の繋がった姉弟であるということを考えると湧き上がってくる背徳感。
それらが一体となって亜子の性感を高め、それ以前に既にかなりの快感を得ていた少女はたちまちのうちに絶頂へと登りつめていった。
「あ、あああーーっ!」
あっさり達してしまった亜子は、少しの間脱力していた。
「亜子さん?」「あ、ネギ君…すごい、よかったよ」
亜子がネギの股間に目をやると、そこにあるものはあいも変わらず自己主張を続けている。
それを確認した亜子は、自分の割れ目を指で広げて言った。
「ネギ君…ウチ、我慢できへん…ウチのここに、おちんちん、入れて?」
「亜子さん…でも…僕達…」「姉弟でも関係ないって言ったん、ネギ君やで?」
亜子に自分の言葉を遮られ、彼女の言葉を聴いたネギは、すぐに自分の先程の決意を思い出した。
姉弟だろうと何だろうと彼女を愛する。その決意を新たにしたネギは、亜子をまっすぐに見つめ、言った。
354 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:51:38 ID:Slo0sEX5
「亜子さん…行きます」「うん…来て…ウチの初めて、貰って…」
ネギは、自分のペニスを亜子の割れ目にあてがった。さすがに緊張を隠しきれない様子である。
もっとも、緊張しているのは亜子も同じであったが。
「ネギ君…ゆっくり、ゆっくりな」「はい…」
亜子の秘部に、言われた通りゆっくりとペニスを進めていく。
「ん、うっ!」先端が入ったところで、亜子が痛みで声を上げた。ネギは気遣って腰を止める。
「大丈夫ですか?」「はぁ、ん、ウチは大丈夫やから…こんくらいなら、平気やから…」
痛みはあったが、耐えられないほどではない。亜子はさらに言った。
「ネギ君、後は一気に来て…」「いいんですか?」「うん…早く…」
ネギは、一旦深呼吸をすると、腰を一気に進めた。「ああっ!」「はうっ!」
ネギのペニスが、亜子を一気に貫き、二人の下腹部がぶつかった。
同じ父親によって別々の女性に宿り、そうとは知らず互いを想うようになった二人が、ついに一つになった瞬間だった。
355 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:52:51 ID:Slo0sEX5
「亜子さん、平気ですか?」ネギが、激しく腰を動かしたくなる衝動を抑え、亜子に問う。
「ん、やっぱちょっと痛い…ごめん、しばらく動かさんとって…」亜子も素直に答えた。
ネギはおとなしくそれに従った。愛する亜子を必要以上に苦しめるのは本意ではなかったし、
何より先程まで処女であった亜子の中は入れているだけで充分気持ちよかった。
ネギは、繋がっている下半身はそのままにして、亜子の上半身を愛撫することにした。
「ひゃああん!」ネギに小振りな胸を揉まれ、亜子は声を上げる。
「あん、あの、ネギ君…ウチの、胸…明日菜とかみたいに…」
胸が小さいことを気にする亜子に、ネギは微笑んで、首を横に振った。
―そんなこと、全然気にしてませんよ―
ネギがそう言っていること、そしてそれ以上言う必要はないと言うことは、亜子にもすぐにわかった。
安心して、ネギの愛撫に意識を集中させる。
「あ、あっ、ネギ君…もっと…」
ネギは、快楽に声を上げ始めた亜子の、白い肌に唇を押し付けた。胸の谷間―いささか両方の山は低いが―に、
唇の形に赤い跡がついた。
胸につけられたキスマークを見た亜子が言った。「あ、ネギ君、あんまり跡はつけんとって…」
「ん…わかりました」そう答えたネギは、右手を胸から離すと、その先端にある乳首を口に含んだ。
「ひゃ、ひゃうっ、あ、あ…」唇だけではなく舌も使って、亜子に快感を与え続ける。
「あ、あん、ネギ君、右も、舐めてぇ…」
ネギは、素直に右の乳首に口をつける。同じように舌を使いながら、左の乳首は指で摘んでこねるようにする。
「あ、はぁっ、ネギ…君…いい…あ、ああぁ…」
356 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:53:58 ID:Slo0sEX5
ひとしきり胸を愛撫したところで、更に唇を上の方に移動させる。
鎖骨から首筋にかけて、先ほど言われた通り跡をつけないように軽く唇を這わせる。
そして、ネギが更に上―亜子の唇―に口付けをしようとしたとき、亜子は言った。
「あ…口は…さっき、ネギ君の精液…まだ、残って…ひゃうっ!」
皆まで聞かず、ネギは亜子の両の乳首をひねり上げるようにして言葉を止めた。
「汚くなんか無いって言ったの、亜子さんですよ?」「あ…」
意外な切り返し―確かに先程そう言ったが―に一瞬虚を衝かれた亜子に、ネギは唇を重ねた。
ネギが何の躊躇もなく舌を入れてくると、亜子も一瞬ためらったが自らの舌を絡めていった。
舌を絡ませながら、亜子は気づいた。ネギに貫かれている下腹部の痛みが消えている。
いや、完全に消えているというわけではないが、ネギと繋がっているという歓びに覆い隠されてしまう程度に薄らいでいた。
唇を離し、ネギに言った。
「ネギ君…もう、大丈夫やから…動いて?」

「ひゃっ…あんっ!」
ネギが腰を少し引いて、また奥に突き込むと、亜子は、明らかに快感によるものとわかる嬌声をあげた。
「あ、亜子さんの中、すごい、気持ち、いいです…」
「あ、ん、ネギ君、ウチも、気持ちええ…そや、ネギ君、ウチのこと、お姉ちゃんって呼んで…」
「あ、亜子お姉ちゃん…あうっ!」
亜子のことを姉と呼んだ途端、ペニスが強く締め付けられ、ネギは思わず声を上げた。
「お姉ちゃん、いい…よおぉ…」途切れ途切れになる声で快感を訴えるネギに、亜子は更に言った。
「ああ…ネギ君、もっと、もっと動かしてえ…」
その言葉を聞き、ネギは更なる快楽を得る為、激しく腰を振り始めた。
357 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:54:54 ID:Slo0sEX5
「あっ、ああっ、ネギ君、ネギくぅん!ああっ、すごい、気持ち、ええよお!」
「あっ、僕も、僕もぉっ!亜子さんの中、気持ち、よすぎますぅ!」
姉弟でありながら恋人として激しく交わる二人は、たちまちのうちに絶頂へと昇り詰めて行った。
「あっ、亜子さん、僕っ、また、さっきの、出ちゃいます!」
「あんっ、ネギ君、ウチも、もう、イッてまうよおっ!ウチの、中に、出してぇっ!」
「あ、出る、出ちゃう!出ちゃうよおっ!」
「出してぇ!ウチに、お姉ちゃんの中に、いっぱい出してぇっ!ああーっ!イクぅーーっ!」
「お姉ちゃあん!亜子お姉ちゃあぁんっ!」
絶頂を迎える直前、二人は固く抱き合った。
「「あっ、ああああぁぁーっ!」」
ネギの肉棒から噴き出した精液が、続けさまに亜子の中に叩きつけられた。
それを自分の奥深いところで受け止めながら、亜子はこの上ない幸せに浸っていた…


「ネギ君、また、やろな?」「はい…」
何度も体を重ねた二人が、後始末をしながら、そんな事を話していると、亜子の携帯が鳴った。
「あ、おばちゃんからや」まだ直子のことを母と呼ぶことに違和感を感じる亜子が電話に出る。
『亜子ちゃん、これから、昨日の話の続きせえへん?』「え?昨日の?」
『そや、あの話した後、亜子ちゃん、なんか変やったからな。なんか気になって…何ともない?』
「…うん…大丈夫。人に聞かれたない話あるから、寮のウチの部屋まで来てくれへん?」
『ん、わかった。じゃ、また後でな』
電話を切った亜子が、ネギと視線を交わす。ネギはにっこり笑って頷いた。
その笑みは、亜子に安心感を与えるに十分なものであった。
358 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 19:59:52 ID:Slo0sEX5
とりあえずここまでです。
明後日あたり、エピローグを投下できるはずです。
遅くなってしまい、まことに申し訳ございません。

では、最後に、


亜子ちゃん、16歳のお誕生日おめでとう!
359名無しさん@ピンキー:04/11/21 20:09:23 ID:fY9MqnVj
;― ―) ……

>>346の続き↓
360「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:10:05 ID:fY9MqnVj
「にゃあ―――お」と、猫が鳴いた。
 鮮血で赤く染まった顔を歪めながら、ネコ化した「適合者」明石裕奈は、その牙で喉仏を食い千切った桜咲刹
那の首を持ち上げた、自由の女神のポーズで、雨のように滴る血の中、勝利の雄叫びを上げていた。
 羽を毟り取られ、右腕を失った状態で、刹那は既に呼吸をしていない。血が身体から流れ落ちるのと比例し
て、体温もゆっくりと空気中に拡散し、後はもう冷えていくだけだった。
「貴女は優秀な猫だわ、裕奈ちゃん」
 「黒の導」と成った千鶴は優美に、足音を立てずに裕奈に近づいていく。
「んにゃあ―――ぉ」と、猫が鳴いた。
 裕奈は嬉しそうに微笑むと、膝を折り、刹那をゆっくりと千鶴に差し出した。その動きは適度に緊張していて、
千鶴に対しての敬意と忠誠心が感じられる、立場の違いを示した動作だった。
「ふふふ、よく分かっているようね。御利口さん」
 差し出された刹那の遺体を持ち上げた千鶴は、命が尽きた少女剣士の耳に唇を近づけ、そっと呟く。
 それは死者への弔いでもなければ、自己満足な独り言でもなく、明確に刹那に向けられたものだった。
 「―――死んだぐらいで逃げられるなんて、思わないことね」
 そして千鶴はゆっくりと呪文を唱え始め、さっき痛めつけて殺したばかりの刹那を、蘇生し始めた。

 ………………………………………………………………………
 …………………
361「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:10:45 ID:fY9MqnVj
≪ここまで壊れてても、きちんと復元できるのね≫
 異形の「虫」が前脚2本を叩き、火打石のような音を立てていた。
 亜子とチャオの遺体を黒い本たちに食べさせていた「適合者」村上夏美は、改めてその、「黒の導」の分身た
る本たちの能力に感嘆していた。血を一滴残らず失っていたチャオも、粉々になった亜子も、しっかりと無傷の
状態に復元されて、そして今は「器」となって夏美の前に立っていた。
≪んー、どれぐらいまでなら、復元できるのかなあ?≫
 少しだけ考えて、夏美はそれを止めた。「黒の導」の能力の限界を考えるのは、千鶴への裏切のような気がす
るし、何より、「黒の導」には限界など存在しないと考えるのが、「適合者」たる夏美には自然なのだ。
 黒い本たちの転移魔法で、亜子とチャオは千鶴の元に送られていった。
 夏美はもう、やることがない。
≪うーん、もう人間なんかいないと思うけど、一応、近くを探索しておこうかな―――≫

 ………………………………………………………………………
 …………………
362「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:11:24 ID:fY9MqnVj
「きゃあああああ!」
 白髪の少年が呪文を唱えると、突然、夕映とのどかの足元に魔法陣が出現した。正三角形や円を合体させた
ような、有りがちな単純な模様ではない。カテナリー、リサージュ曲線、楕円、正葉曲線などが、パターンを変え
て何十にも重なっている、カミナリ様のアフロのような模様である。
「な、何ぃー、これー!?」
「ちょ、ちょっと、す、スカートが……」
 魔方陣が扇風機のように風が発生させ、夕映とのどかのスカートが旗のように波打ち、見事に捲れ上がって
いる。両手で必死に押さえるのも虚しく、台風並の強風によって2人の下着が、白髪の少年の前で丸見えになっ
た。のどかの肉付きの良い太股の上には、清楚な白色の世界が広がっている。夕映は攻撃的な、ぴっちりとし
た闇黒の世界だった。両者の太股も、のどかに比べると夕映の太股は妙に痩せていて、明らかに一回り細い。
のどかは中学生の標準的な体型だったが、夕映は華奢という印象を強く受ける。
「な、何を考えているのです、この変態!」
 顔を仄かに赤くしながら、夕映が白髪の少年を怒鳴り付けた。足は魔法陣に接着されたように動かせない。
「まだ何かあるのですか!?」
 夕映の魔方陣に変化が起きた。もじゃもじゃした魔方陣の模様の曲線の中で、一つのカージオイドだけがピン
ク色に発光し、夕映の足元で鮮やかに浮かび上がる。
363「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:12:00 ID:fY9MqnVj
「も、もう、意味不明です! 破廉恥です! 卑猥です! こんなことは今すぐ止めなさい!」
 出現した謎のハートマークによって、乙女の股間がピンクにライトアップされる。夜の観光名所のような扱いに
夕映は激昂するが、両手で耳を塞いでいる白髪の少年に効果があるのか疑問だ。ふと、夕映がのどかの方を
見てみると、のどかの股間も同様に、しかし青色にライトアップされていた。
「その魔方陣はそういう仕様だから、僕に責任はないよ。でも、君たちを辛い、過酷な戦いに巻き込んでしまった
のは謝罪しとくね。ごめん。許してくれとは言わない」
 白髪の少年は耳を塞ぎながら、再び平坦な口調で話し始める。
「この島から生きて出られたら、戦うも、逃げるも、全ては君たち次第だ。でも、これだけは覚えておいて欲しい。
あの「黒の導」に対抗できるのは君たちだけだ。君たちの友人も何人かは既に犠牲になった。君たちが逃げれば、
これからも犠牲者は増え続けるだろう。戦っても、逃げても、君たちは傷ついていく。でも僕は、君たちをビブ
リオンにする。それが僕の使命であり存在意義だから、それは否定できないんだ」
「いやっ! や、止めてくださいーっ! そ、そんなこと……勝手に……」
 のどかが悲鳴に近い声で、初めて白髪の少年に声を荒げた。意味は分かっていないだろうが、「戦い」「犠牲」
「傷つく」といった、少年の話の刺激的な言葉に反応したのだと夕映は思った。映画、小説、ドラマ、漫画などの
フィクションでは、そういった言葉は一種の記号であり、演出の材料であり、時には主題にも成り得る。しかし、
いくら目に沁みる、もしくは興奮するようなスパイスであっても、メインディッシュであっても、それがフィクションで
ある限り、それを拒む権利は受ける側にある。しかし、現実の話となるとそうはいかない。
364「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:12:39 ID:fY9MqnVj
 のどかという少女は、現実ではそういう類のモノに、可能な限り関わらずに生きていこうとしていた。夕映はそ
んなのどかの生き方をある程度は理解していたが、彼女も長い人生の中で、いつか逃げることのできない困難
に出会うだろう。だからその時は、あくまでのどか自身の力で解決できるよう、夕映は影からそっと支えてやるつ
もりだった。しかし、こんな変な状況は想定外である。
「今の劣化した僕では、君たちを完全に覚醒させられるかは分からない」
 白髪の少年の声は、全く乱れず、止まらない。
「でも、僕だって君たちが嬲り殺されるのは望まない。何とか頑張ってみるよ。最低限の知識は片方に与えるか
ら、後でもう片方に教えといてね」
 電波が乱れたテレビのように、白髪の少年の姿が歪み、消えていく。
「どうやら僕は寿命のようだ。君たちを隠していたバリアも、既に消滅してしばらく経っている。発見されるのは時
間の問題だ。………変身して覚悟を決めた方がいい。後は頼んだよ」
 それぞれの色のハートマークから、強烈な光が噴出し、夕映とのどかを包み込んだ。
 それと時を同じくして、白髪の少年は輪郭を失い、最初から存在していなかったかのように消えた。

 ………………………………………………………………………
 …………………
365「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:13:27 ID:fY9MqnVj
≪聞こえた! 確かに聞こえたよぉ! 女の声!≫
 耳障りな音を無人の図書館に響き渡らせながら、「虫」に変化した夏美が低空飛行し、フロアからフロアへと高
速で移動している。流石に驚いたが、生存者がまだいるのは間違い無かった。
 確かに今、「止めてくださいーっ!」という声が、それほど遠くない、どこかの部屋から聞こえてきた。
≪どこに隠れているのっ! 大人しく出てきなさいよっ! さもないと―――≫
 夏美は虹色光線を触角から、所構わずに発射した。次々と爆発が怒って本棚が炎上し、壁に穴が開く。しか
し、黒く炭化した本のページが舞い上がるだけで、生存者の姿はどこにもなかった。
≪大人しく出て来いって言ってんのが、分からないのっ! 私から逃げられるなんて思わないでよっ!≫
 次のフロアに移動する夏美だったが、正直、この図書館の複雑な構造にはうんざりしていた。一度通ったフロ
アでも、後からもう一度調べてみると、本棚の影に個室や倉庫があったりする。ただでさえ広すぎるのに、その
上に複雑な構造では、あまり図書館島を利用していない夏美に地の利はない。
 しかし、夏美はここで、ちょっとしたラッキーに遭遇したと―――少なくとも本人はそう思った。
 壁の向こうから、人間が歩くような音が聞こえてきたのだ。それも複数。
 大喜びで夏美は虹色光線を発射した。光線は問題の壁に炸裂し、小規模な爆発が起こる。
 そして、その噴煙の向こうから、まるでスタングレネードが数発爆発したような、強烈な光が噴き出してきた。
色はピンクと青がソフトクリーム状に交互に混ざり合っていて、明らかに自然な光ではない。
 ダム決壊による濁流のような圧倒的な光量に、「虫」の姿の夏美が呑み込まれた。
366「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:14:10 ID:fY9MqnVj
≪い、いやああああっ! 眩しい!≫
 壁に開いた穴に突撃する体勢だった夏美は、「虫」の姿で床をタイヤのようにごろごろ転がり、反対側の壁に
衝突して停止した。しかし、追い打ちをかけるように、壁に開いた穴から、ピンク色と青色の光の弾丸が機関銃
の如く連射されて夏美を直撃し、鮮やかな色の爆発を起こして「虫」の装甲を破壊する。
≪そっ、そんなぁ、ひぎゃああああ―――っ!≫
 映画では対戦車用ロケットやパトリオットミサイルでも無傷であり、絶対零度の凍結魔法にすら耐えた古代虫
にダメージを与えるのは、一体何者なのか。夏美には見当もつかなかった。
 壁の辺りの煙が扇風機で飛ばされるように消えていき、2人の少女が姿を現す。
「へ……?」
 明らかにデザインが夏美と被っている、先端にハートが付いた白いバトンを、少女たちは持っていた。
 しかし格好はかなり異なり、スタンダードでボロボロの夏美に対し、彼女たちの衣装はそれなりに綺麗だった。
 少女たちは真っ白な半袖のレオタードに、短めのカラフルなプリーツスカートを付けていた。セーラー服に似せ
るようにスカーフをブローチで留めていて、胸を鮮やかなリボンで飾っている。スカートからすらりと伸びた足は、
膝の辺りまであるロングブーツを履いていた。
 どうやら、それぞれのカラーが決まっているらしく、右の少女は青、左の少女はピンクで、リボン、スカーフ、プ
リーツスカート、ブーツ、そしてバトンのハートの色が統一されている。色以外に明らかに違う点といえば、青い
少女は猫耳と猫の尻尾を付けていて、ピンクの少女はウサギの耳を付けている。正面からでは見えないが、ピ
ンクの少女もお尻に、ウサギの尾のようなものを付けているのだろう。
 何と言うか、アニメの世界からそのまま出てきたような、奇抜な格好だった。
367「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:14:59 ID:fY9MqnVj
「光の書の加護を持つ戦士、ビブリオブルー!」
 青色の少女がそう叫んだ。確かに、その格好でレッドはない、と夏美は思った。
「同じくビブリオピンク!」
 ピンク色の少女も同じノリで名乗りを上げた。
 2人の少女はまるで、写真撮影でちょっと格好を付けている男子高校生のような、片手を腰に置き、片手を前
に突き出してバトンを構えるポーズをとる。線対称を狙っているようだが、ピンク色の方が背がかなり低かった。

「「セント・ビブリオ」の使い、魔法少女ビブリオン!」

 2人がそう叫ぶと、それぞれの色の花火のようなものが、それぞれのバックから立ち昇る。
「混沌を広める闇の書よ!」 ビブリオブルーのセリフ。
「大人しく眠りにつきなさい!」 ビブリオピンクのセリフ。
 魔法のバトンを手に、魔法少女2人は宣戦布告する。
「…………え、えーと……………何よ、あんたたち」
 何か言った方が良いのは分かるのだが、何を言うかは意外と難しい。
「問答無用です!」ビブリオピンクが叫ぶ。「セント・ビブリオ・ピンク・フレア・シャワ―――!」
≪ええええっ!? ちょっと待っ……≫
 ビブリオピンクのバトンの先端のハートから、1メートルはあるピンク色の球体がそこら辺に乱射され、夏美の
いる場所を巻き込んで次々と爆発する。
 「変化」の魔法書、「灰かぶり姫の復讐」の変化の効果がなくなり、「虫」のフォルムが砕け散った。
 夏美は人間の姿に戻り、涙をきらきら飛ばしながら、毒ガスのようなカラフルなピンクの煙の中で、宙に舞った。

 ………………………………………………………………………
 …………………
368「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:16:18 ID:fY9MqnVj
「えっ、あの怪物が、この女の子なの?」
 ビブリオブルーに変身したのどかが、ビブリオピンクに変身した夕映に、そっと尋ねた。
「……あの怪物に変身していたのでしょう」
 怪物がいたはずの場所には、髪の毛の先から足まで泥と灰だらけの、汚い女の子がいる。メイド服のような
ドレスを着ているが、継ぎ接ぎだらけで、スカートは獣の爪で裂かれたような惨状。足は裸足で寒そうだった。
しかし、汚れた手にの中には、妙に綺麗なピンク色のロッドが握られている。
「うぐぐ……うぅ……」
 その薄汚れた少女は、ゆっくりと立ち上がってこちらを睨んだ。
「やれやれ、怪物の変身していたのが灰塗れの少女とは……とんだ灰かぶりもいたものですね」
 夕映は可笑しそうに、しかし無表情で言った。
 のどかは夕映の背中に隠れながら、少女―――夏美の様子をうかがっている。夕映はゆっくりと夏美に近づ
いていき、その度に夏美は少しずつ夕映から離れていく。
 顔はそのままだが、お互いの認識阻害魔法で、お互いの正体は分かっていない。
 2人の魔法少女と、灰かぶりが睨み合う。
「プリンセスにしてあげるとでも言われましたか? 悪い魔法使いに騙された、お馬鹿な灰かぶり姫さん」
「う、うう……」
 夏美は敵意を隠そうともせず、夕映の隙を探るように、じろじろと観察してくる。
 お互いの武器に付いた、ハートの距離は変わらない。
369「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:17:35 ID:fY9MqnVj
「貴女にはガラスの靴も、白馬の王子様も似合いませんよ。所詮、貴女は脇役、決して主役の器ではないの
です。人生の負け犬のまま、ここで滅ぼしてあげましょう。セント・ビブリオ・ピンク・フレ―――」
「くっ!」
 夏美はターンして、そのままフロアの出口に走り出した。「変化」の魔法書、「灰かぶり姫の復讐」が簡単に
敗れるとは思っていなかった、その反動の動揺も大きい。
 すっかり変身ヒロインに適応した夕映は、のどかの肩をぽんと叩いた。
「「黒の導」のいる場所まで案内してくれます。さあ、追跡しますよ」
「え、えええっ!? こ、怖いよおー……私、こんな格好に変身しちゃって、まだ訳が分からないのに・・・・・・」
 ポーズやセリフは、なぜか最初から設定されていたものである。のどかは半泣きでぶるぶる震えながら、
人生で一度も履いたことのない短さのスカートを片手で押さえている。ハート付きのバトンと、今の自分の派
手な格好、そして怪物に変身していた少女を見て、未知のものへの恐怖を抱いている様子だった。
「その説明は後ですると言ったでしょう。どうしても怖かったら、ここで待っていなさい。すぐ戻ります」
 夕映はのどかを置いて走り出し、夏美の追跡を開始した。
「え、あ、ああ……ま、待って!一人にしないでよ! 私も行く! 行くから、待ってぇ!」

 ………………………………………………………………………
 …………………
370「魔法少女初陣」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/21 20:18:37 ID:fY9MqnVj
「く、「黒の導」!」
 図書館の廊下を逃走する夏美の横に、黒い本が一冊、ぱたぱたと飛んでくる。
≪あら、どうしたの夏美ちゃん≫
 夏美の中では神様となっている、那波千鶴の声を聞いて、夏美は何とか落ち付きを取り戻した。
「変な、ひらひらした格好をした連中が、いきなり出てきて―――」
 千鶴の声に混ざって、ネコのような大きな唸り声が聞こえた気がする。
≪ビブリオブラックが現れた時点で予想していたけど、やはり現れたわね。私たちの天敵、魔法少女ビブリオン
―――殺しても殺してもうじゃうじゃと増える、正義を名乗る少女戦士たち≫
 千鶴の嘲るような嗤い声に、夏美は寒気を感じずにはいられなかった。 どうしようもなく怖い。自分が崇めて
いる存在が、その感情を、いつか自分にも向けるのではないかと思ってしまい、怖い。
≪懐かしく、忌まわしい≫
 嗤っている。暗く、愉しく、容赦なく、千鶴が、「黒の導」が、嗤っている。
≪―――さて、「セント・ビブリオ」への挨拶代わりに、軽く皆殺しにしておきましょうか≫


≪夏美ちゃん、私の優秀な子猫ちゃんが、もうすぐそっちに着くわ―――≫


                                                             (続)
371座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/11/21 20:19:20 ID:fY9MqnVj
図書館島の話あと2回
ではまた
372名無しさん@ピンキー:04/11/21 20:47:14 ID:Rw/6u8TY
18禁の小説は嫌いなので読みません
373 ◆pcuugIvvm6 :04/11/21 20:53:48 ID:vIwjJBYZ
しまった…割り込みになってる…
時間が迫ってて気が急いてたからだ…

座薬様、本当に申し訳ありません。


うう…焦ってるとろくなことがないよう…
本当にごめんなさい。
374名無しさん@ピンキー:04/11/21 22:15:05 ID:xqbW4hyo
>372
じゃあ君は何を求めてこの板にいるの?
375名無しさん@ピンキー:04/11/21 23:41:56 ID:QXffn2dX
>>372
そうか
帰れ
376v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/11/22 00:31:05 ID:cJglpcdi
まだ導入部しか出来ていませんが、久しぶりに投下します。
明日菜編ですが、以前予告していたのとは、別のものです(そっちも同時執筆中)。
今回は、ライトエッチな方向を目指してるので、あんまりエロくないかもです。

麻帆良学園中等部は、運動部,文化部共に、クラブ活動が盛んな学校である。
ほとんどの生徒は何らかのクラブに所属し、中には複数のクラブを掛け持ちしている者もいる。
しかし、三月になれば、期末試験や春休みもあって、文化部については、ほとんどのクラブが実質的に休眠状態になっていた。
それは、明日菜が所属する美術部も例外ではなく、期末試験が終わった今の時期に、わざわざ美術室を訪ねてくる者など、いるはずもなかった。
しかし、明日菜は、放課後、隣にある美術準備室で、美術部顧問のタカミチを前に、神妙な面持ちでソファーに腰掛けていた。
「決めてくれたかい、アスナ君?」
タカミチの問い掛けに反応し、明日菜の頬に朱が差す。
「は、はい…。」
いつものような威勢のいい声ではなかったが、明日菜の口からは、承諾の意思を示す返事が漏れた。
「そうか、それは、よかった。」
タカミチは、ほっとした表情を浮かべてソファーから立ち上がると、部屋を仕切っている衝立の向こう側へと歩いていった。
「アスナ君、こっちに来たまえ。」
しばらくして、衝立の向こう側から呼びかけてきたタカミチの声に導かれるように、明日菜はゆっくりと立ち上がり、衝立の方へと歩いていく。
衝立を超えて、美術準備室の奥に足を踏み入れた瞬間、明日菜の目の前に、いつもと異なる風景が飛び込んできた。
377v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/11/22 00:34:14 ID:cJglpcdi
「わぁっ…。」
明日菜が感嘆の声をあげる。
いつもは雑然と置かれている道具類はすっかり片付けられ、こんなにも広かったのかと思わせるような空間があった。
その中央には、白い布を掛けたモデル台が置かれていた。
明日菜は、上靴を脱ぐと、モデル台の上に駆け上がり、くるりと一周してみた。
先程の神妙な面持ちが、いつの間にか成りを潜めていた。
「どうだい、気に入ってもらえたかな?」
タカミチの声がする方向に、明日菜が振り向く。
タカミチは、既にキャンバスの前に陣取り、パレットを片手に持って椅子に腰掛けていた。
「すごいです、高畑先生。小さいけど本格的なアトリエですよ、これって。」
「ハハハ、久しぶりに創作意欲が湧いてきたのでね。まずは形から入ってみようと思ってみたんだよ。」
「でも、ここに置いてあったものは、一体、どこに行ったんですか?」
「全部美術室に放り出してしまったけど、今の時期は使わないから、問題ないだろう。」
タカミチとのとりとめのない会話が、明日菜の心を次第に解きほぐしていく。
「さて、アスナ君。そろそろ、始めようか?」
「はい。えっと…。」
明日菜は、きょろきょろと部屋の中を見回した。しかし、明日菜が探しているものは、部屋のどこにも置かれていない。
足元に視線を移した明日菜は、モデル台の脇に置かれている、プラスチック製の脱衣かごに気がついた。
「あの…、高畑先生…。ひょっとして、ここで?」
明日菜の問い掛けに、タカミチはこくりと頷くだけだった。

今日は、とりあえず、ここまでです…
378名無しさん@ピンキー:04/11/22 01:44:29 ID:eQBhgo9l
成人指定コーナーの真ん中で18禁は嫌いじゃあと叫ぶ。
379名無しさん@ピンキー:04/11/22 03:22:41 ID:qjBJc74l
ぬ?神おいでなすった、v3yaa ◆d4WtKA.Zvs氏に期待揚げ
380名無しさん@ピンキー:04/11/22 13:49:32 ID:31Z7LitD
>>372
前にもそんな奴がいたが、もう一度言う。

こんなところに来なくても、検索すれば(ry
381名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:08:01 ID:t+bebiqM
「読みたくなければ来なければいい」
なんと排他的で偏狭な考えでしょうか。
参政権を求めている在日朝鮮人に向かって
「参政権欲しけりゃ帰化しろ」と言うようなもの。
傲慢としか言い様がありません。
日本人もこのスレの住人も差別は止め、配慮を尽くすべき
では無いでしょうか?
382名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:34:58 ID:zvK9ga7f
またーりと職人さんを待つ。
383名無しさん@ピンキー:04/11/22 20:27:33 ID:7KlNrYar
>>294
遅くなったけどGJ!!
エヴァは萌えが似合いますの〜。
384294:04/11/22 23:47:02 ID:7zqbYhlY
>>381
釣りならハン板でやってくれ。今更そんな話を真にうける日本人もいないだろうが
あっちなら誰か相手してくれるだろ。スレ違いだから俺ももう遊んでやんないよ。
>>383
どうもです。投下の際はまた読んでやってくださいな。
うーん、最近エヴァちゃんとぼーやの絡みを作りにくい…orz
385名無しさん@ピンキー:04/11/23 13:00:29 ID:nw+UNvSG
>>381
勝手に日本に来て何を偉そうに。いまどき朝鮮人を強制連行したなんて信じている馬鹿な日本人はいませんで。
386帽子屋 ◆bbCKdAATow :04/11/23 15:33:06 ID:OFOcH6hw
色気ゼロなので萌えBBSに載せましたが、よかったら読んでください。
http://so.la/test/read.cgi/negima/1098160943/73-77

P.S. 読む読まないに関わらず、こうゆう話をこちらに書き込んでいいかについてご意見お聞かせ願えれば幸いです。では。
387 ◆pcuugIvvm6 :04/11/23 19:08:43 ID:z05PyMIu
亜子姉SS、ようやく完成しました。最後の部分を投下します。
388 ◆pcuugIvvm6 :04/11/23 19:09:47 ID:z05PyMIu
寮の前まで迎えに出た亜子と共に部屋に入ってきた直子に、中で待っていたネギが声をかけた。
「直子さん、お待ちしてました」「あ、ネギ先生…昨日は、どうも」「あ、いえ、こちらこそ」
ネギと挨拶を交わす直子に、亜子が言う。
「おばちゃん、立ち話も何やから、座って、な?」「あ、うん」
机をはさんで、直子と姉弟が向かい合う形になった。亜子が緊張した顔で口火を切る。
「おばちゃん、昨日の話やけど…あれ、聞かんかったことにします」
「聞かんかったこと…?どして?」
「姉弟やったら、まずい理由ができたんです」
亜子がそういうと、直子は一瞬考え込むようなそぶりを見せた。二人の顔を交互に見る。
二人も、まっすぐに見返す。張りつめた空気が漂う。
やがて、二人に何があったのかを理解した直子が言った。何やら懐かしむような声である。
「そう…やっぱり二人ともあの人の子供やねんな…」
「「え…」」予想もしていなかった言葉に虚を衝かれた二人が同時に声を上げる。
「ど、どういう意味ですか?」「どゆこと?」二人して問う。
「ナギには愛人が何人も居るゆう話はしたけど、実はな、その愛人の一人な、ナギの姉やねん」
「「えっ…」」二人は絶句する。直子が言葉を続けた。
「その人の名前は、エステル・スプリングフィールド。正真正銘、ナギの実の姉や」
「エステル…伯母ちゃんが…?」
「そや。やっぱりネギ君は知っとったな。二人の間には子供も居る」
直子の口調が変わっている。ネギを亜子の担任としてではなく、愛する男の子供として見ている。
そのネギは、混乱していた。
メルディアナの職員であった伯母。そして六歳年上の、たまにしか会えなかった従姉。
その二人が、単なる伯母と従姉ではなかったなどとは、想像すらしていなかった。
同じ従姉でも、異母姉でもあると今言われた彼女より、上の伯母の娘であるネカネの方が彼にとっては姉と言って違和感がない。
(お父さんと…エステル伯母ちゃんが…)頭の中で、何かがぐるぐると回っているように感じる。
389 ◆pcuugIvvm6 :04/11/23 19:10:32 ID:z05PyMIu
「おばちゃんは…そのこと、どない思っとったん?」亜子の言葉に、ネギははっと我に返った。
「最初はまちがっとるんやないかって思ったよ。やけど、ナギにそのことを問いただしたら、それでその返事を聞いたら、
そんなこと、全部吹っ飛んだわ。ナギはな、笑って、こう言ったんや。
『お互い好きになってしまったんだから、姉弟だろうと何だろうと関係ない』ってな」
ネギに言われた台詞とほとんど変わらない言葉に、やはり親子なんだな、と亜子は妙なところで感心していた。
「私達かてそうや。愛人がようさんおって、ナギを自分が独占できへんことなんか、関係あらへん。
私達全員が、そういうナギのことを大好きやったんやから」
夢見るような口調で想い出を語る直子の話に、二人はじっと聞き入っていた。
彼女は、お父さんのことをよく知っている。もっといろいろ話を聞きたい。
ネギはそう思ったが、今は他にやることがある。
ネギと亜子はちらりとアイコンタクトを交わし、そして亜子が言った。
「おばちゃん…やなかった。お母さん、ウチ、ネギ君と恋人としてお付き合いしても、ええ?」
質問の形を取ってはいたが、亜子は認められると確信している。たとえ認められなかったところで、非公認でお付き合いをするだけである。
もとより直子には、認めないつもりなど毛頭ない。直子は、ネギのほうを向いて、口元に笑みを浮かべて聞いた。
「ネギ君、こういう時に男の子は恋人の親になんて言うか知っとる?」
そのまま、娘の恋人であり、弟でもある少年の顔をじっと見つめて待つ。ネギは、少し考えてそれらしい言葉に思い当たった。
彼は、直子の顔をまっすぐに見据え、緊張こそ隠しきれなかったが、はっきりした声で言った。
「お母さん、亜子さんを僕にください」
直子は、よくできました、とでも言いたげに頷くと、満面の笑みを浮かべて言った。
「幸せに、してあげてな」

終わり
390 ◆pcuugIvvm6 :04/11/23 19:13:02 ID:z05PyMIu
作者注

・和泉直子、ロザライン・フォン・バイゼルハイム、エステル・スプリングフィールドとその娘は、完全に架空の人物です。
 本編に登場することはありえません。ただし、作者の他のSSに登場する可能性はあります。

・亜子→ネギの呼称が途中から「ネギ君」に変わっているのは、亜子のネギへの想いの変化の現れです。
 決して作者が間違えてるわけではありません。


あとがき

やっと終わった…遅くなってしまい、まことに申し訳ありません。
自分自身文才が無く、そして思うように時間が取れないというのにSSを書いてしまった無謀さに自身あきれ返っております。
それにシチュにしても滅茶苦茶だし…ていうか亜子である必要性は無いです。のどかでもよかったかもしれません。
文章についても、ろくに推敲もせずに投下してしまったため、あちこち変になっていると思います。
あと、一昨日投下したときには、あまりに急いでいたため、割り込みになっていること自体気付きませんでした。
あれは、>>358の最後の一行を言いたかっただけです。座薬様、本当にごめんなさい。

次回作については…構想はいくつかありますが、しばらく作れるかどうかわかりません。長ければ、半年近く間は空くと思います。
このSSを楽しんでくれた皆様(居ればですが…)、あまり期待はしないでください。
一応、いつかこのスレの常連作家の末席を汚せるようになればいいな、と思ってます。
いつになるかわかりませんが、次回からは完成させてから投下しようと思っているので、
完結まで今回のように時間がかかることは無いと思います。

言い訳に終始してしまいましたが、駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
質問等、ありましたら答えるつもりです。
391387 ◆pcuugIvvm6 :04/11/23 20:58:14 ID:ENiJAqa0
アンカー付け忘れてました。
>>348-357の続き、です。
392178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 22:56:02 ID:X+pSkqfZ
>>378さん乙です。
自分なまりのある女の子大好きなんで…かなり好きです。
これからも頑張ってください。

今日は冬だし風邪のシーズンなんで、このせつラブラブ書いてみました。
もしよければ途中までですが読んでやってください。
393178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 22:58:54 ID:X+pSkqfZ
「…っくしゅん!!はぅ…」
ずず…
鼻水をすする音、隣に寝てるお嬢…じゃなかった、このちゃんには聞こえているのだろうか?
そ〜っと身体を反転させてこのちゃんの寝顔を見つめる。
「…せっちゃんまだ寒いん?」
「このちゃん…起きてた…?」
目を開けて心配そうに私を見るこのちゃん…心配をかけてる自分自身が情けなくて仕方がない。
「へへ…せっちゃんが寒いんならウチが暖めてあげる」
「だっ…大丈夫、それに風邪…移ってまう…」
「え〜んや」
言うが早く私の身体にこのちゃんの身体がピッタリとくっついた。
私の火照った身体にこのちゃんの心臓の音がトクン、トクンと響いてくる。
「このちゃん…だめだよ…風邪…移ってまうよ…」
恥ずかしくて身体を背ける私を更にキツく抱きしめる…このちゃんの手が私の身体に触れている。
私の、胸に…
「あ、せっちゃんの心臓ドキドキしてる〜」
そりゃそうだよ、だって大好きなこのちゃんが私を抱きしめているんだもの…私を、抱いてくれたこのちゃん…
思い出すだけで、頭がクラクラして…





394178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 22:59:43 ID:X+pSkqfZ
―今日の夕方になりそうなときのこと。
「ゴホッ、ゴホッ…」
何をしたか知らないけれど、風邪を引いてしまった。
熱がでて授業どころではないのでひさびさに学校を休んだ。
とはいっても一人部屋の私は食事も作れないし薬もない…ただベッドに横になってることしかできなかった。
「うぅ…はっ…くしょん!!」
鼻水も出てきた…正直風邪なんてあまり引いたことないからどうやって直せばいいか分からない。
ただ身体を暖かくして寝ているしか…
―ピンポーン…ベルの音がした。
誰だろう…?
私の部屋に来る人なんてあまりいないのに…
重い体を引きずって玄関のドアを開ける。
「せっちゃん〜」
「あっ…!」
このかお嬢様だった。
その手には買い物用の小さなバック。
いきなりのことで頭が真っ白になった。
「あ…あの…今日は何か…」
「せっちゃん風邪で学校休んだやろ?だからお見舞いしよう思ったんよ〜」
「へっ…?」
更に頭が真っ白に…お見舞い?
「だっ、だめです!お嬢様に私の風邪が移ったら…ゴホン、ゴホン…!!」
勢いよく抗議したせいか、咳が出てしまう。
「ありゃ〜、辛そうやなぁ…とにかく布団に入って〜」
むんずっとお嬢様の手が私の腕を握りしめた。
「あっ、だめです!部屋に入っちゃ…だめです〜!」
「えーから、えーから〜」
いや、お嬢様じゃなくて私がだめなんです…って部屋に入られてるし!
395178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 23:01:59 ID:X+pSkqfZ
ズルズル廊下を引きずられてく私…お嬢様に部屋に入られるなんて…なんだか恥ずかしかった。
それより…お嬢様ホントに看病するの?
「ほら、布団入って〜」
言われるがままに布団に入ると、お嬢様が私のおでこに手をかざす。
「ななななっ!!おおおお嬢様…!!何を…」
「何をって…熱どれくらいあるか思うて…けっこうあるみたいやなぁ、台所かりるね〜」
…そうだ、風邪引いてるんだからそれくらい当たり前…って何考えてるんだ私は!
お嬢様に看病してもらう気まんまんだし、おでこ触られたくらいで動揺してるし…何か今日は変だ…
「ほれ、これで大丈夫…」
「ひゃ…」
おでこに冷たい感触、濡れたタオルが乗せられた。
「も、申し訳ありませんお嬢様…」
「ええってええって、それよりご飯は食べたん?よかったらウチが作るよ?」
「だっ、大丈夫です!おなかは減ってな…」
―グゥー…
「へへ…おなかも減ってるみたいやね」
ぁぁぁ、これ以上お嬢様に迷惑かけられないのにこんな時におなかが鳴るなんて…私のバカ!
いつも鳴らないのにだいたい何でこんなにマンガみたいに都合よく…
「ちょっと待ってて、いませっちゃんにお粥さん作ってあげる〜」
「あ、お嬢様…」
どうしよう…今私の部屋にこのかお嬢様と2人っきりで…
なんかこう恥ずかしいというか胸がドキドキする…
今日は調子がおかしい…
396178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 23:02:37 ID:X+pSkqfZ
「そや、せっちゃん」
台所に消えたお嬢様が戻ってきた。
何故かその手には長ネギが一本。
「な…何でしょう…」
「熱出したときはお尻にネギ差し込むとええんやって〜」
「ふぇ…?」
意味が分からないけど熱が出たらお尻に…ネギ?
私のお尻に…ネギが?
「那波さんから聞いたんよ、ウチも聞いたとき恥ずかしかったけど…せっちゃんせっかく熱でてるしなぁ〜」
握られたネギがブルンブルンと旋回しながら近づいてきた…マズい!
「ダ、ダメです!!いくら何でもお尻にネギは…!」
「多分ちょっとくすぐったいだけだと思うんけど…えいっ」
「ひゃあ!?」
布団の中の脚を広げられ、大股開きにされてしまった。
「ダメ、ダメです!第一汚いし…食べ物にバチが…!!って脱がさないでください!!」
スルスルっとパジャマが脱がされてパンツ一枚になってしまった。
それを面白そうな面持ちで見つめるお嬢様…
「ぁ、あぅ…お嬢様あんまり…見ないで…!」
「赤くなってしもうて…せっちゃんかわええなぁ〜、ほな…」
397178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 23:04:45 ID:X+pSkqfZ
「ひゃ…う…」
パンツ越しに長ネギの先端が私の…お尻の穴に触れた。
「せっちゃ〜ん、覚悟はええ〜?」
以外と硬い先端に力がこもった。
グリグリとお尻に食い込んでくる長ネギ…
「いや…いや…!いやぁあああ!!」
やだ…ネギがお尻に入って…こない?
「ぷっ……!せっちゃん、冗談なんやけど…?」
「ぇえっ…!?」
「せっちゃんにウチがそんなヒドいことするわけないやんか〜!」
笑いながらネギを私のお尻から放すお嬢様…冗談にしても笑えないです…
「ほれじゃパジャマ穿いて〜、冷えてまうよ」
「は、はぃ…」
でも脱がせたのはお嬢様だったような…
パジャマを穿きおわると、お嬢様が布団をかけてくれた。
乱れた箇所を整えて、おでこから外れてた濡れタオルもしっかりと乗せ直す。
「ほれじゃウチはお粥つくるからぁ」
「は、はい…お願いします…」
「あ、そや」
思い出したようにお嬢様が耳元で囁いた。
「さっきネギでお尻つついた時のせっちゃんの声…エッチだったえ〜」
「な、なぁっ…!」
「ほれじゃ、すぐに作るから待っててな〜」
顔中から火が出たみたいに頬が熱くなる。
398178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 23:05:23 ID:X+pSkqfZ
出したくて出した訳じゃない声なのにエッチだなんて…でもどこかお嬢様に言われたことが少しだけ、ほんの少しだけ嬉しいような…気がする。
でも…もしあの時ホントにネギがお尻に入れることになったら、お嬢様はどんな気持ちにで私にネギを入れてたんだろう?
そして私は…お嬢様にネギを入れられてどんな気持ちに…?
あぁ、今日は何でこんなに変なことばっかり考えて…まるでお嬢様と何かあるのを期待してるみたいじゃないか…!
「せっちゃん、できたえ〜」
一人悶々と考えていると、お嬢様が小さな鍋を持って枕元にちょこんと座った。
「ウチ特製のおじや、せっちゃんの口に合うか分からんけどね〜」
フタを開けると湯気と一緒に立ち上ってくるおいしそうな香りに、私のおなかがクゥと小さく鳴った。
「おいしそうです、お嬢様…」
「今お茶碗に取ったげるからな〜」
慣れた手つきでお茶碗によそうお嬢様…いつの間にか料理も上手くなって、これなら良い奥さんに…
でも、お嬢様が結婚したら私はどうなるんだろう…忘れ去られてしまうの…?
「はい、せっちゃん…どうしたん?何か考えてたん?」
「あ…!いっ、いえ!いただきます…」
399178 ◆0adlrE6ecI :04/11/23 23:06:13 ID:X+pSkqfZ
今日はここまでです。
もしよければご指摘ありましたらお願いします。
400名無しさん@ピンキー:04/11/23 23:35:12 ID:ZpgSF78y
よくやった!
刹那・このかに特別な思い入れを持たない自分も
思わず萌えてしまいました。このかが結婚した
後のことを考える刹那もGOOD!
唯一心残りはネギツッコミが未遂に終わってしまったことですが、
何やら続きがある様子?期待です。
401名無しさん@ピンキー:04/11/23 23:58:40 ID:jKyThC2a
せっちゃんなら、ネギに気を込めて武器に出来そうだ。
402名無しさん@ピンキー:04/11/24 00:25:45 ID:rWp5LSNb
ドンパッチ(ry
403名無しさん@ピンキー:04/11/24 00:30:13 ID:3E1Nv9zm
前の話はどうしたんだよ・・・>178
404名無しさん@ピンキー:04/11/24 01:00:15 ID:viDR9anA
現在執筆中のSSですが、ネギを逆レイプした
ゴキパルがそろそろ卵を産み付けそうです。
そこで、ただ床や壁に産み付けても面白くないので、
就寝中ののどかの穴という穴に生みつけようかと思案中です。
いいアイディアがあったら、是非このスレに寄せてくださいませ。
405294:04/11/24 02:19:57 ID:GdqP7tAD
>>399
いいなあ…密かに想いあってる二人…いいよお…
続き禿しく期待!ただ…





ネタかぶったorz
おいらのは破棄して別作品練ります。
和美ちゃんにしようかなあ…(需要あるのか!?)
406名無しさん@ピンキー:04/11/24 10:31:46 ID:I7pw8/lc
>>405
エヴァものキボンヌ
407名無しさん@ピンキー:04/11/24 19:29:10 ID:Vy+udoZ1
座薬です

内容は魔法少女もので、一応は前回からは物語の本筋になっとります
今回からフォーマットを変えました

あと、図書館島編があと2回っての撤回します、のんびり書くことにしたので……

魔法少女ビブリオン「図書館島」編
「山猫その1」
408「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:29:57 ID:Vy+udoZ1
 心を失った軍勢が猛進し、激しい足音が、静寂に包まれていた図書館の空気を打ち破り、震わせる。
 「んにゃあぁ―――」と、猫が鳴いて立ち止まると、背後の集団もそれに合わせて静止する。

 半身がネコ化した明石裕奈は、頭の耳をぴくぴく動かしながら、後に続く数百の「器」たちを振り返った。

(湖が凍結したまま―――つまり、外から敵が湖を歩いて、島に侵入できる……)

「よしお前たち、怪しい奴が近づかないよう、島の周辺を見張るにゃ」

 「適合者」と「器」には、脳味噌と指のような服従関係が存在しており、ここで裕奈の命令は絶対なのだ。
 胸に、天ヶ崎、木村、佐藤、という札を付けた、元は図書館職員だった「器」たちが、行動の先陣をきる。
 それに続いて集団のおよそ半分が、裕奈の命令を遂行すべく、左右に慌しく散っていた。

(それに、黒の導を狙う伏兵が、既に侵入しているかも知れない……)

「個室、倉庫、トイレ、警備員室―――図書館島の中を虱潰しに探り、怪しい奴がいれば捕らるにゃ」

 チャオ・リンシェンを先頭に、やはり半分ほどが左右に散る。
 残ったのは黒い蝙蝠のマントを纏った、吸血鬼の亜子とまき絵、そして30人ほどの名も知らぬ「器」たち。

「亜子とまき絵は、私といっしょに行てもらうから」

 裕奈は親友たちに声をかける。

「いっ、しょ、に、いこ、う」「いっしょ、に、いこ、か」

 まき絵と亜子は、全ての苦痛から解放された穏やかな顔で、しかし無表情で裕奈に答えた。
 彼女たちの無機質な瞳は、既に心を失った人形の輝きで、最早、裕奈が誰なのかも認識できていない。
409「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:31:11 ID:Vy+udoZ1
「もうちょっと早口で話せないかにゃ?」

 まき絵と亜子は、裕奈の命令を忠実に遂行する。

「いっしょに行こう」「いっしょに行こか」

 裕奈は満足げに親友たちに微笑んで、胸中から「適合者」の証たる、黒き魔法書を取り出した。

 「獣化」の魔法書、「トランスジェニック・ガール」―――それが明石裕奈の異能の根源である。
 能力は自身の半獣人化による身体能力の強化、および動物特有の能力の発現。
 狼化や烏化、犬化などもできるが、本人は猫化がお気に入り。
 父から買ってもらった宝物の猫のヌイグルミが、今の裕奈の姿のモデルである。
 普段は胸の奥に潜っている本は、異能を使う時にのみ現れ、専用の魔法ステッキに姿を変える。
 大小無数の、赤と青の粒が螺旋状に絡み合う奇怪なステッキを手に、裕奈は獣化のレベルを更に上げた。
 胸から下を覆った獣毛が深くなり、金色の瞳が更に輝きを増し、全身に力が漲るのを感じながら裕奈は笑う。

「くっくっく……これなら、どんな奴が相手でも、負ける気がしないにゃ―――♪」

 その言葉は、決して慢心ではなく、実力に裏付けられた確かな自信が存在している。
 器用なだけの異能を持った村上夏美と違い、裕奈の異能は純然たる、戦闘のみに特化した能力なのだった。
410「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:31:50 ID:Vy+udoZ1
                         *

「ひい、ひい、ひい、ひい、いやああ! 追ってこないで―――っ!」

 灰と泥で汚れたドレスを揺らしながら、ロッドだけは綺麗な灰かぶり姫が、図書館を逃げまわっている。
 この灰かぶり姫―――村上夏美が逃げているのは、舞踏会の後で王子様が白馬に乗って追跡してくる、
といったロマンチックなものではなく、青とピンクの魔法少女に追跡されいてる状況によるものだ。

「お待ちなさい! どこまで逃げても無駄ですよっ! えいっ!」

 追跡者の1人は、魔法少女ビブリオピンクに変身した綾瀬夕映である。
 ピンクのロングブーツにミニスカートをふわりと翻しながら、夏美の後ろ姿を、夏美と知らずに追いかける。
 バトンのハートからピンクの光弾が発射され、反動で起こった風が夕映の髪と、胸のリボンを微かに揺らした。
 胸も膨らんでおらず背も低い、未成熟で華奢な少女が持った、まさに玩具のような武器。
 しかし光弾の威力は強力で、着弾するとカラフルなピンクの爆発を起こして、敵にダメージを与える。
 白いレオタードをピンクで装飾したコスチュームから繰り出される夕映のアクションは、その一つ一つが華麗で、
新体操やフィギュアスケートの動きのように、一種の芸術的な美しさを有していた。

「いやぁ―――ん! 止めてよぉ―――っ!」

 光弾が灰かぶり姫の足元に着弾して爆発し、夏美は熱湯風呂に入ったように飛び上がった。
411「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:32:52 ID:Vy+udoZ1
「ねえ、ピンク……あんな人ほっといて、やっぱり島から逃げた方がいいんじゃ……」

 追跡者の2人目は、魔法少女ビブリオブルーに変身した宮崎のどかである
 格好は夕映と色違いで、白いレオタードを青で装飾したコスチュームを、それなりにしっくりと纏っている。
 しかし、夕映のような力強さはなく、どこに注目しても弱々しい、許しを乞うようなオーラが放出されていた。
 のどかはよく分からない流れで魔法少女にされ、正体も知らない敵と戦う羽目になってしまった。
 夕映はこの珍妙で恥ずかしい格好や、敵に関しての知識を得ており、島の脱出法も持っているという。
 しかし、のどかは予備知識すら皆無であり、夕映の「セント・ビブリオ・ピンク・フレア・シャワー」のような、
自分に与えられているという「必殺技」が、どういうものか―――それすらも知らない。
 未知の物に魅力を感じるか、恐怖を感じるかは人間を区別する指標になるだろうが、のどかは後者である。
 夕映に島からの脱出を訴えたが、
「敵の性質上、倒すとすれば目覚めた今しかありません!」
 と却下された。どうやら夕映はその敵とやらを、この図書館島で戦って(?)倒してしまうつもりらしい。
 敵がどういう性質なのかは、のどかには分からないが、時間が経つと増殖するとだけ夕映は教えてくれた。
 のどかは、その戦うという言葉に恐怖を感じずにはいられない。
 夕映を頼らなくては何もできないので従っているが、この選択肢が正しいのか不安になる。
412「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:33:59 ID:Vy+udoZ1
「大丈夫ですよ、必殺技が使えなくても、私たちには敵と互角以上に戦える力が備わっているのです」

 夕映の言う通り、実際、先ほど「虫」のような怪物による爆撃を食らっても、夕映とのどかは無傷だった。
 夕映曰く、魔法障壁というバリアがのどかと夕映には張られており、敵の攻撃を遮断してくれるらしい。
 おまけにこちらの攻撃は、敵にとっては弱点の中の弱点で、敵のバリアも無効化できるという。
 つまり、全ての要素においてのどかと夕映が有利であり、敵は不利だということになる。
 まるでゲームの属性のような単純な話で、少し不安も残るが、夕映は勝利できると判断したようだった。
 のどかとしては、自分が変な格好で戦うより、警察とかに通報した方が良い気もしているのだが。

(はあ、はあ、ダメぇ……とても、逃げ切れない……誰か、助けに来てくれるんじゃなかったのぉ!?)

 一方の夏美は、千鶴の元に案内させるために、後ろの2人が自分を泳がしていることに気付いている。
 亜子やまき絵には負ける気がしなかったので強気だったが、本当に自分より強い敵が現れると、本性が出た。

(わ、私は、変わったのに……強くて、すっごいのに、なれたと、思ったのに……)

 敵に追われて逃げまわっている自分の惨めな姿に、夏美は泣きそうになりながら耐えていた。
 黒の導である千鶴に選ばれた自分が、こんな醜態を晒してしまっては、何よりも千鶴に申し訳がなかった。
 クラスの中では常にコンプレックスを感じ、実際に劣っていた自分に、失うような誇りは何もない。
 しかし、灰かぶり姫となった夏美が弱ければ、夏美を選んだ千鶴までバカにされるのではないか―――。
413「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:34:45 ID:Vy+udoZ1
 自分のせいでちづ姉までもが蔑まれるのは、それだけは耐えられなかった。
 しかし、逃げる足は止まらず、戦意もわいてこない。
 唯一できることは、同じ場所をぐるぐると逃げまわり、千鶴の場所に案内しないこと―――のみだった。

(私は……! 私は……! どうして……、どうして、こんなに……!)

「どうやら、素直に案内する気はないようですね―――仕方がありません」

 背後から、ピンク色の魔法少女の声が聞こえてくる。
 そうやら、決断を下したらしい。

「セント・ビブリオ・ピンク・フレア・シャワー!」

「いやああああああ―――っ!」

 夏美にトドメをさすための、巨大なピンクの光球の連弾が、容赦なく襲いかかってくる―――。

                         *
414「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:35:57 ID:Vy+udoZ1
「あ、あれ……生きてる」

 ピンク色の大爆発が足元で起こっているのを、何が起こったか分からないで、夏美は眺めていた。
 ちょうど爆発の中に夏美はいたはずだが、それがいつの間にか、その真上にまで移動している。
 そこで夏美はようやく、自分が2つの人影に、両腕を掴まれていることに気付いた。

「怪我はない?」「怪我はあらへん?」

 そこにいたのは、夏美が「器」に変えたクラスメイトの、佐々木まき絵と和泉亜子。
 ヴァンパイアの2人は蝙蝠のマントを纏い、壁に垂直に立って、命中寸前に夏美の腕を引き上げていた。
 下からの爆風に身体を嬲られるが、髪が乱れるぐらいで大したことはなかった。

「あ、ありがとう……」

 「器」が普通に喋っているのに驚きながら、夏美は複雑な気持ちで、しかし2人に素直に御礼を言う。
 内心は、無力感と感謝が絡み合う、卑屈な感情が夏美の中に満ちていた。
 2人は、夏美に伝えるよう裕奈に言われていたセリフを、そのまま吐いた。

「お前に、黒の導に適合したという誇りがあるとしても」
「系の一員であるという誇りがあるとしても」

「「己の誇りを示すのは、己の行動のみだと覚えておけ。この役立たずの恥さらし」」

                         *
415「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:37:14 ID:Vy+udoZ1
「くっ、どうやら敵の増援が来たようですね」
「……ど、どうするの? こっちより、向こうの方が人数が多いよー」
「大丈夫だと言ったでしょう。私たちの障壁は、あの爆撃でもびくともしなかったのですよ」

 灰かぶり姫と、それを助けた黒マントの2人が、フロアの天井近くに張りついている。
 夕映は臆することなくバトンを構え、相手の様子を観察しながら、ゆっくりと前に進んでいく。
 のどかは夕映の小さな背中に隠れ、夕映の肩に手を置きながら、不安げに敵を見上げていた。

「危なかったら、すぐに逃げよう……ね?」
「敵の前でそんなことを言うものではありません。つけこまれますよ」
「だ、だって……」

 のどかが身体が夕映に近づき、胸の青いリボンが夕映の背中に触れるほど密着した。
 凍えて夕映の体温を求めているように、しっかりとしがみつく。
 足元ではのどかの青いロングブーツが、内股になってぶるぶる震えている。

 と、その時―――それは、やってきた。

「危ない! 伏せなさい!」

 のどかを後ろに思いきり突き飛ばし、夕映は尻餅をついたのどかを庇うようにその前に立つ。
 その時、夕映たちの数メートル先にあった、防音能力を備えた分厚い壁が吹き飛んだ。
 破片がフロアに飛び散り、夕映はバトンで大きな破片を払い除け、その粉塵が収まるのをじっと待つ。
 のどかは破片を払ってくれている夕映も目に入らず、ただ、その光景を呆然と眺めていた。
 まるで、壁の裏側から力任せにぶち破ったような、粗っぽい印象を受ける破壊―――。
416「山猫その1」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/24 19:38:24 ID:Vy+udoZ1
「…………何かいますね。何者ですか、姿を現しなさい!」

 夕映は警戒感を顕にして、その粉塵に潜んでいる気配に、敵意を込めて誰何した。
 のどかはようやく立ち上がり、夕映の背中に隠れるようにして、おそるおそる様子を覗っている。
 飛び散った壁の破片と、目の前にできた大きな穴に、のどかの精神は大きく揺さぶられていた。
 正体不明の何がいるのは間違いなく、これから、そいつと戦わなくてはならないのだ。

(こ、こんなこと、できるような人と、本当に、私たちが、た、たた、戦う……!?)

 青い魔法少女の中で、押さえていた恐怖がじわじわと増殖してくる。
 目の前の仲間は―――夕映はその破壊を間近で見ても、全く動じていないように見える。
 ピンクのスカートが僅かに揺れているだけで、腕も足も震えていないし、じっと前を見据えている。
 しかし、足や腕はのどかよりも細く、背も低いし、背中はやはり小さい。
 清楚なコスチュームを身に纏い、相応の戦闘力も持った魔法少女の夕映は堂々としていて、頼もしい。
 同性であるのどかから見ても、魅力的で、格好も良く、実際にのどかよりも強い。
 しかしその勇姿も、自分たちが置かれている状況下では―――あまりに儚く映るのである。
 それでも、のどかは夕映を頼るしかない……。

「よくもまあ、こっちの弱っちい灰かぶり姫で、好き勝手に遊んでくれたもんだにゃ―――」

 粉塵が晴れて現れたのは、人間と猫が合体したような、しかし女性的な魅力を持った怪物だった。
 ゴキバキコキボキと、大きな音を立てて手を鳴らしている。

「獲物は2匹、ピンクと青―――お前たち、どちらから地獄を見たい?」

 金色の目で魔法少女たちを凝視して、猫はにっこりと、殺気を隠さずに嗤った。
                                                         (続)
417名無しさん@ピンキー:04/11/24 19:39:09 ID:Vy+udoZ1
のんびり続きます

>◆pcuugIvvm6 さん
*― ―)気にしないでください

ではまた
418名無しさん@ピンキー:04/11/25 00:41:29 ID:jxew0wdi
宮崎のどかが登場する小説は読みたくありません。やめて欲しいです。
419名無しさん@ピンキー:04/11/25 01:09:56 ID:qTqmlTDy
>トランスジェニック・ガール

意味教えて。
420名無しさん@ピンキー:04/11/25 02:59:09 ID:GEpUlBHI
>418

何故そう思ったかをレポートにまとめて提出しなさい。


……スマソ。釣られた。
421名無しさん@ピンキー:04/11/25 16:14:46 ID:8aR4xzgW
ちづるタンがレイープされるお話キ・ボ・ン・ヌ
422座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/11/25 20:55:33 ID:+ou4uCfR
*― ―)SSの年表を用意してみました
http://so.la/test/read.cgi/negima/1098160943/80-82

>>419
外来遺伝子導入少女
423178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:19:48 ID:LXvBWIoH
こんばんは、ひさびさです。
忙しくてなかなか来れませんです…
では投下します
424178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:21:53 ID:LXvBWIoH
ぼ〜っとしながらお粥を口に運ぶ。
「あ…ッ!!」
舌がチリチリ焼けるような刺激…情けない、こんなドジを踏んでしまうなんて…
「せっちゃん慌てんぼやなぁ、ほれ…」
レンゲにお粥を一口取り、お嬢様がフーフーと息を吹きかける。
「はい、あ〜ん」
「えぇ!?あ〜んって…!」
「ほら、せっちゃんはよ口開けな〜」
そんな恥ずかしいこと…できるわけないじゃないですか!
だいたい恋人同士でも…こ、恋人…どうし…でもない…
あぁ…今日は絶対どうかしてる…ただお嬢様にごはんを食べさせてもらうだけなのに何で…こんな…
も、もうヤケだ…!
「ぁ…ぁ〜んっ…」
でもやっぱり恥ずかしい…声も出ないし口もあんまり開けられない…
「せっちゃんかわええな〜、よ〜できました」
同時に小さく開けた口に温かいお粥が入ってくる。
「はい、しっかりモグモグして〜」
は、恥ずかしい…赤ちゃんじゃないんだからそれぐらい…
私だってちゃんと食べられるんです…!
いちいちそんなこと言わなくても…食べられ…ます…
「どうやった?ウチのおじや」
「ぁ…とっても…おいしかったです…」
「ほかほか、よかった〜」
お嬢様は嬉しそうに次のお粥をレンゲにすくった。
って、まだ…やるのかな?
「せっちゃん、あ〜ん」
恥ずかしくて…頭がクラクラする…
「ぁ、あ〜ん…」
もう味なんて分からない…お嬢様といるだけで…胸が苦しくて…
425178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:22:20 ID:LXvBWIoH
――「ごちそうさまでした…」
まともに味わう暇もなくおじやを食べ終わった…生きてて一番長く感じた食事時間かも。
「せっちゃんよく食べたなぁ〜、これだけ食べれりゃ風邪も早く良くなるな〜」
だってお嬢様に進められたら断れませんよ…
でもお嬢様にあんなに優しくしてもらって…嬉しかったです…
「あ、ぁの…」
「ん?ど〜したん?」
「今日は…お粥とか…お見舞い…ありがとうございました…」
「やゃなぁ、せっちゃん」
お嬢様が照れながら私の肩をはたく。
「ウチはせっちゃんの友達やし、せっちゃんの事が大好きやもん」
「ぇ…?友達…大…好き?」
心臓がトクンと高鳴る。
私のことが…大好き?
「そ〜やで、せっちゃんはウチの大切な人や」
たいせつな…ひと…
三年前から…陰で守っていただけの私を…大切な…
「だからな、ウチはもっとせっちゃんを知りたいしウチのことも知ってほしいんよ…」
426178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:25:28 ID:LXvBWIoH
「私を…知りたい…?」
そんな…私はただのお嬢様の守り手…けれど私を知りたいって…でも…きっと私は逃げてしまう…
お嬢様を知る勇気がないから…
知ってしまったら…お嬢様を好きな気持ちに歯止めが利かなくなってしまう…
「だからな、せっちゃん…ウチから逃げんで…ウチを真っ直ぐに見て…な?」
「ぁ、ぁっ…」
お嬢様の笑顔と少し哀しそうな声。
私の心に何かが刺さった感じだった。
「ウチはこれで帰るから…その前に食器片づけるから」
「ぁ、あの…」
「ええんよ、ウチがせっちゃんのこと好きなんはウチの勝手やから…迷惑やったら…ウチはいつでも…」
そう言うとお嬢様は台所に消えていった。
呆然とする私の耳で食器を洗う音がでこだまする。
私の気持ちが全部お嬢様に見透かされている気がした…
自分から逃げていたから…今までお嬢様を知らぬ間に傷つけていたんだ…
それでもお嬢様は…私に…
―カチャカチャ…カチャ…
また傷つけるの?…お嬢様を…
ここでまた逃げて…傷つける…?
とっくに気づいている…私はお嬢様が好きなんだって…
―ジャーッ…
イヤだ…!
お嬢様を傷つけてまで…私は距離を取りたくない…!
それに私はお嬢様が好きなんだから…!
427178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:26:24 ID:LXvBWIoH
抱きしめたいくらい…抱きしめられたいに…大好きなんだ…!
「それじゃ、ウチは帰るから…お大事にな…」
消え入りそうな声…今、この瞬間にも私は…お嬢様を傷つけている…
もう考えるのはやめだ…伝えなきゃ…この気持ちを…!
私を…知ってほしい…!
お嬢様はもう玄関の近くだった。
考えるより先に身体が動いて…
「待って…ください…」
背中からお嬢様にしがみついていた。
「せっ…ちゃん…?」
お嬢様の驚いたような声。
それに私の言葉が続いていく。
「私は…お嬢様の事が…大好き…!お嬢様の事が知りたい…」
お嬢様の腰に回す腕に力が入る。
「だから…お嬢様も…私を真っ直ぐ見て…!私の身体を…抱いて…感じて…私を知ってください…!」
紡ぎ出された言葉…不思議と迷いはなかった。
「…ええよ…!」
お嬢様が口を開いた。
「ウチもせっちゃんを抱いて…感じて…せっちゃんを知って…ウチの全てをせっちゃんに伝えるから…!」
「ぁ…おじょう…さま…!」
突然視界がぼやけて…頬に二筋の涙が流れていた…
愛しい人に想いを伝えることが出来ることが…こんなにも嬉しいことだったなんて…!
「ふぇっ…ぐすっ…ふぇぇ…」
温かいお嬢様の背中で、私はいつまでも泣いていた…
428178 ◆0adlrE6ecI :04/11/28 00:28:21 ID:LXvBWIoH
ここまでです…
一応『誘い受け』のせっちゃんでいってみました。
次からはエチーなシーンです。
また何かありましたらよろしくお願いします
429名無しさん@ピンキー:04/11/28 01:05:27 ID:AuuJslj4
このせつキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
430名無しさん@ピンキー:04/11/28 01:30:58 ID:yVPpIyv+
イイヨイイヨー
そのまま続けて下さいな
431名無しさん@ピンキー:04/11/28 18:01:49 ID:23bPF5i5
赤松健が江川達也に勝てない1000の理由
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1101628842/
432名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:04:36 ID:S8meauks
座薬ですので(ry
「山猫その2」
433「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:05:12 ID:S8meauks
「獲物は2匹、ピンクと青―――お前たち、どちらから地獄を見たい?」

 金色の目で魔法少女たちを凝視し、ネコ裕奈はにっこりと殺気を隠そうともせずに嗤った。美しく獰猛な笑みに
臆病な魔法少女のどかは震え上がって身を縮こまらせ、反対に魔法少女夕映は動じず眉一つ動かさない。

(ふうむ、どうやら骨があるのはピンク色だけで、青色は戦力外と考えていいみたいね)

 それは共生関係などではない一方的な依存。
 魔法少女たちの関係を見抜いたネコ裕奈は、主な狙いを魔法少女夕映に定めた。2人同時でも相手にできる
が、戦闘において狩りの優先順位を定めておくのは重要かつ当然のことである。

(弱っちい奴と狩り合うのは退屈そうだし、青い方はザコ同士で灰かぶり姫にでも任せておけばいいか)

 野性動物の狩りは己の空腹を満たすことが目的であり、弱者を真っ先に狙うのがセオリーである。しかしネコ
裕奈はそこまで獣になっておらず、強い敵と戦闘を行いたいという個人的な願望で標的を選んでいた。
 己の力を存分に発揮したい。狩りを愉しみたい。暴れ回りたい。力を試したい。強くなりたい。それは獣ではな
く戦闘狂のシンプルだが極めて危険な思考回路であり、ネコ裕奈にはまさにその論理で動いていた。
 半分烏化した桜咲刹那との戦闘による高揚感と勝利の喜びは、ネコ裕奈に大きな影響を与えていたのである。

「周りの器たちは手を出さないにゃ♪ だから一対一でどちらかが屍になるまで狩り合える……!」

 うっとりと微笑みながらネコ裕奈が一歩前に進み、魔法少女夕映はバトンを握る手に力を込めた。
 次の瞬間に両者が疾り、ネコ裕奈の爪と魔法少女夕映のバトンが激突して火花を散らした。振り下ろされた爪
を、バトンから発生したピンクのバリアが防いで拮抗状態になっている。
434「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:06:03 ID:S8meauks
「にゃああああ―――♪ 止められちゃったかにゃ―――♪」
「この程度の攻撃で私に触れると思いましたか?」
「にゃっは♪ ちょっとだけぇ―――思ったよ……」

 凄むネコ裕奈に、しかし魔法少女夕映は涼しい顔をしている。
 2人の動きがほとんど見えなかった魔法少女のどかは、驚きのあまり口をあんぐりと開いてへたり込みなが
ら、助けるでもなく逃げるでもなく謎の敵と戦っている親友の背中を眺めていた。
 そこに新たに参戦する者が現れる。

「導の化身たる黒き書よ、終わりの鐘が鳴り響くまで、私の姿を変えてください―――」

 灰かぶり姫夏美は魔法少女夕映だけでなくネコ裕奈にすら憎悪と怒気に満ちた視線を浴びせかけながら、震
える喉から絞り出すような低い声で、「変化」の魔法書の発動呪文を詠唱していた。
 少女のボロボロの姿は灰の渦に包まれながら、その中で身体の構造と体積を変化していった。灰のヴェール
を破って現れたのは、牝山羊とドラゴンと獅子の頭を持ち、蛇の尾を生やした巨大な獣だった。

≪どいつもこいつもどいつもこいつもどいつもこいつもっ! みんな、みんな……踏み潰してやる!≫

 再びキマイラに変化した灰かぶり姫夏美は熱い油と液体窒素を同時にかけられた犬のような狂乱ぶりで、床
を踏み鳴らしながら魔法少女コンビとネコ裕奈を轢き殺さんばかりに突撃する。
435「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:07:12 ID:S8meauks
「きゃ、きゃあああああああーっ! こっ、こっちに来るよぉーっ! いやあ、来ないでぇーっ!」

 魔法少女のどかは迫りくる重量に慄いて、そして逃げようとするも青いブーツがもつれてべちゃりとこけた。
 踏み潰されると覚悟したその時、キマイラの頭の前方に同じ高さに舞っていたのは親友の魔法少女夕映、振
り返ると足でも払われたのか、そこにはネコ裕奈が魔法少女のどか同様に無様にすっ転んでいる。
 魔法少女夕映の必殺技がキマイラに放たれるが、発射体勢に無理でもあったのかピンク光弾のコースは乱
れ、魔法少女のどかの近くにも次々と着弾して爆発する。暴発花火の嵐に見舞われているような閃光と破壊音
に、魔法少女のどかは訳も分からずに逃げまわって安全な場所を必死に探した。最初見せてもらった時は散弾
銃のような技だと思っていたが全然違う、クラスター爆弾のように派手に広範囲を爆撃できるらしい。

「いやああああっ! わ、私にも当たっちゃうよぉー! 止めて! ちょっと待ってぇー!」

 白髪の少年に魔法少女にされて怪獣をやっつけ灰かぶり姫を追い、ネコ女に挑戦されてキマイラに襲われ味
方に爆撃される、魔法少女のどかにとってそんな今日は厄日に違いない。
 耐震設計はともかく爆撃は想定外であろう床が魔法少女のどかが逃げるのを追いかけるように崩壊し、その
瓦礫の重量がさらに階層を突き破り、大魔境と言われる図書館島の地下ダンジョンにがらがらと落下した。

「あ、あれ……まさか……」

 何とか本棚の裏に隠れた魔法少女のどかは呆然と、その床にぽっかりと開いた大きな穴を見つめいている。
 魔法少女夕映もネコ裕奈も落下したらしくいなかった。しかしネコ裕奈が連れてきた無表情の兵隊たち―――
器の面々は離れていた御陰で落下を免れたらしく、ずらりとバカみたいに穴の周りに並んで立っている。
 そして全員が、亜子やまき絵もそのまま一斉に、その穴にぴょおんと飛び降りた。
436「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:08:36 ID:S8meauks
「きゃ、きゃああああああああ―――っ!」

 のどかは衝撃の瞬間を目に焼き付けて悲鳴を上げた。
 最初は集団自殺かと思ったが、恐らくは主人のネコ裕奈を追ったのだろう、魔法少女のどかはぽつんと状況
から取り残された格好で、ハート付き魔法のバトンを無意味に上下に振りながらどうするか考える。
 しかし穴に飛び込むという選択肢は直ちに却下され、隠れて待つか隠れずに待つかの二択となった。

「あれ、何かな、これ……?」

 青いスカート、リボン、ブーツ、スカーフ、実は髪の毛もだったが、魔法少女のどかのコスチュームが何かで白
く汚れていた。レオタードは白だが装飾は鮮やかな青なので、ちょっとの白い汚れでもかなり目立つ。
 肩の青いスカーフに付いた汚れを払ってみると、それは火鉢に底に溜まるようなさらさらした灰だった。
 灰と分かった魔法少女のどかはある人物、いや人かどうかも怪しい存在を連想し、それは悪いことに的中した。

「……う、うそ………あ、あなた……そんな、まだ、う、動けるの……ていうか、落ちてなかったの……!?」

 魔法少女のどかの前にぽつんと現れたのは灰塗れのドレスを着飾った怪人―――。
 憎悪と自虐の負の炎を瞳に灯した灰かぶり姫夏美だった。
437「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:09:36 ID:S8meauks

                         *

(のどかと離れ離れになってしまいました。早く地上に戻らなければ……)

 地上の崩落に巻き込まれて落下した魔法少女夕映は、地下図書館の休憩所のテーブルに腰かけながら自分
の位置を確認していた。自分の技で自分の足場まで崩すとは間が抜けている、と少し落ち込んでいる。
 どこかで見たことがある景色と思ったら、この場所はあの時―――テスト前にみんなで魔法の本を探しにき
て、サンドイッチを食べた場所だった。危険な魔法の本のせいで図書館島が壊滅している現状では、ピクニック
気分で魔法書探しなどあまりに平和であまりにバカげた思い出である。

(黒の導とは得た情報を総合する限り相当に危険な存在、可能ならここで始末するべき―――)

 魔法少女夕映が白髪の少年から与えられた敵の知識は、あまり楽しいものではなかった。
 生きた魔法書「黒の導」―――。
 ヨーロッパのカルト集団が開発した、自己増殖機能を有する本型の対人魔法兵器。
 適合者の肉体を捕食そして再構成し、その過程で自身の思考回路を適合者の精神と同化させる。肉体の主
導権を持つのは本の思考回路であり、女王蜂のように子供を生産し「系」と呼ばれる組織を形成するという。
 主な能力は3つであり、感情知覚、増殖、空間制御。

 感情知覚は、発散される人間の感情を空間的に知覚するというよく分からない説明をされた。例えるならば無
色透明な水溶液の濃度分布を視覚的に捉えれるような機能らしいが、黒の導だけのユニークな感覚なので正
確な理解は不可能らしい。黒の導は人間の生命力と負の感情を好んで食らって力を得るが、その過程におい
て重要な役割を担う能力とのことだった。
438「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:10:43 ID:S8meauks
 増殖はそのままであり、本体である黒い本が細胞分裂するように増える。その子供たちに大したパワーはな
いが、黒の導の近くでは敵を引き裂く護衛と化し、また発散した人間の感情を本体に送り、転移魔法の媒体にも
成る。また人間への寄生能力がある。

 空間制御は、今の時代にはその残滓しか残っていない最高位古代魔法らしい。数トンの膨大な質量をワープ
させる空間接合や一瞬で数千数万の障壁を展開する空間分割、地球数十個分のボリュームを有する空間を身
に纏い攻撃を防ぐ絶対空間防御、局地的には時間軸すら歪めて死者を蘇生させることもできる。

(地球数十個分の広さの空間による防御……それって核兵器も効かないのでは……?)

 しかし魔法少女化した夕映とのどかは、そんな怪物に対抗することができる。そして白髪の少年の言い分が
正しいのなら、一番勝ち目が大きいのはこの島で目覚めたばかりで、黒の導の力が弱まっている今しかない、と。

「さて、とりあえず上に戻らないといけませ―――誰ですっ!」

 魔法少女夕映がバトンを振り上げて音をした方を向くと、数十メートル先の本棚に数人の人影が立っている。
みんな無表情で、まるでデパートのマネキンのよううな異様な雰囲気である。
 よく周囲を観察してみると魔法少女夕映を包囲するように、数十メートルの距離に人影が点在していた。

(……あれが、器になった人間ですね)

 黒の導の増殖で分身を寄生させられた人間の末路は2つ、「器」と「適合者」―――。
439「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:11:56 ID:S8meauks
 器はその名の通り、生命力と感情の全てを搾取されて空っぽになった人間である。胸部の本が発する魔力で
肉体を強化された無思考の兵隊と化しており、戦闘力と回復力は相当高いらしい。ただし具体的な命令がなく
ては動けず、今のように魔法少女夕映が近くにいても命令なしでは攻撃してこない。
 また器になった人間からは黒の導はそれ以上何も搾取できず、器だけでは黒の導は飢えることになる。戦力
だが持続的な栄養源にはならない、敵にとっても一長一短の存在なのだった。

 それに比べて適合者は優秀である。人間の時に近い思考能力と独自の異能を持っており、器の指揮権も有し
ている黒の導の「系」の精鋭だった。なぜこのような者が生まれるのかは開発者も分からなかったが、黒の導の
兵器としてのバグか、それとも適合者当人の要素に因る突然変異と考えられているらしい。
 もっとも、魔法少女夕映もその理屈不明の原理を応用して発生した適合者の一人なのだが……。

(そう、真に厄介なのは適合者です。変化の異能を持った灰かぶり姫や―――あいつのようなっ!)

「んにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ―――――――――っ!」

 ネコ裕奈が両腕を伸ばして独楽のように回転し突っ込んで来たのを、魔法少女夕映は軽やかにジャンプして
避ける。ネコ裕奈の回転運動はテーブルや椅子を粉砕しながら休憩所を通りぬけ、そのまま無数の本棚を破壊
しながらストッパー代わりにして速度を落とし、本の残骸の紙吹雪の中でようやく止まった。

「んにゃあ、失敗だにゃ―――。あらら、お前らも巻き込んじゃったね」
440「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:13:10 ID:S8meauks
 ネコ裕奈の周辺には攻撃に巻き込まれて腕や下半身や足が切断された器たちの残骸が飛び散っている。し
かし寄生されている胸部は無事だったらしく、瞬く間に腕が生え、下半身が生え、足が生え、器たちは復活した。
 その胸部の弱点―――寄生する導の分身でさえ、ある程度高位の術でなければ破壊できず、物理的な攻撃
は全く効かない。魔法無しではピストルや刃物やロケット砲を用いてさえ、器一人倒すことはできないのだ。

「うーん、さっすが黒の導の兵隊♪ 私ほどの能力はなくとも、人間相手にはこれで十分ってことか」

 ネコ裕奈は感嘆しながら短く鳴いて、魔法少女夕映を金色の瞳でぎょろりと睨む。
 魔法少女夕映はその視線よりも器の回復力に背筋がぞっとした。ビブリオンのバトンなら一撃で倒せるらしい
器も、一般人にとっては不死身に近い脅威の存在である。そんな器の軍勢が数百か数千で都市を襲撃でもす
ればどのような被害と混乱をもたらすのか想像もつかないし、それは絶対に起こってはいけないことだ。
 魔法少女夕映はここで初めて、人間をそういう存在に造りかえてしまう「黒の導」という存在に恐怖と、怒りにも
似た激しい感情を抱いていた。言うなればそれは―――人間の天敵。

「どうやら私は大変な仕事を任されてしまいましたが、しかし、やるしかないようですね……。あなたたちを放置
することはできない。私の大切な友人や先輩後輩、尊敬する人物、もちろん遠くにいる家族にも害が及ぶかもし
れない。―――しかもあなたたちのような存在に蹂躙されるだなんて! 私は絶対に許せません!」
「人間は全て黒の導の糧になる。それは絶対。なぜなら―――黒の導には私がついているからにゃっ!」
441「山猫その2」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/11/28 19:14:06 ID:S8meauks
 ネコ裕奈は赤と青の粒が螺旋状に混じった怪奇な杖を胸から取り出して、勝利を確信したようにやりと嗤う。

「んにゃにゃにゃにゃ―――っ! 「トランスジェニック・ガール」! 獣化レヴェル60―――っ♪」

 そう叫ぶネコ裕奈の手足はゴキゴキと骨格が軋む音を立てて丸太のように太くなり、猫色の毛が表面に鬱蒼
と生い茂った。顔や身体はまだ人間の形を保っているが、手足は不自然に巨大な怪物のものになる
 更に怪物に近くなったネコ裕奈はくるくる回転しながら宙を舞い、ずしんと魔法少女夕映の前に着地する。

「獣化……あ、ああ……それが、貴女の能力ですか」
「あの弱っちい、戦闘に不向きの灰かぶり姫といっしょにしないでよ。私は戦闘専門だからねぇ」
「の、望むところです……! 少しだけ外見が派手になったぐらいで私に勝てるなどと思わないことです!」

 怪物化していくネコ裕奈の笑みに少し気圧されながら、魔法少女夕映は顔には出さず魔法のバトンを構える。

(大丈夫……外見がいくら怖くても黒の導の眷族、こちらの攻撃を当てれれば勝てるはずです……!)
                
                                                              (続)
442名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:14:35 ID:S8meauks
ではまた
443名無しさん@ピンキー:04/11/28 19:39:13 ID:bwxY36gs
>>423
フオオオオオ、キター。
続きまってまつ。
444名無しさん@ピンキー:04/11/28 20:58:38 ID:23bPF5i5
またのどかか
445名無しさん@ピンキー:04/11/29 00:34:21 ID:iHIbF5Uk
>座薬
読んでるやついないんだから打ち切れよ。
446名無しさん@ピンキー:04/11/29 02:24:38 ID:QpayCus2
>>445
お前はどうしてネットだと強気になるの?
447名無しさん@ピンキー:04/11/29 06:50:42 ID:VOKtYGfT
坊やだからさ
448名無しさん@ピンキー:04/11/29 15:27:21 ID:TWfrW9OL
まあでも、自分のホームページ作れ、そこで連載しろ、というのもごもっとも
な意見では?とマジレス。
449名無しさん@ピンキー:04/11/29 16:38:17 ID:fqNB5cag
そりゃあホームページがないのは少々残念だが・・・座薬は天才だろ?
450名無しさん@ピンキー:04/11/29 18:09:07 ID:QpayCus2
座薬イイよ
451名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:05:33 ID:yK5MRAGQ
そうかね?
キャラだけ借りて、後は俺様設定大爆発っていうのはちょっと・・・。
せっかく文章うまいんだから、少し抑えた方がいいかと
452名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:06:07 ID:yK5MRAGQ
そうかね?
キャラだけ借りて、後は俺様設定大爆発っていうのはちょっと・・・。
せっかく文章うまいんだから、少し抑えた方がいいかと
453名無しさん@ピンキー:04/11/29 19:19:22 ID:olUx+24R
何故2回繰り返す。しかもageてまで。
454名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:23:26 ID:gUjt6jSV
このスレで座薬に燃えれないやつは負けかな、とか
455名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:41:00 ID:aSrvvhCc
じゃぁ 座薬以外 まともな書き手がいるのかと?
456名無しさん@ピンキー:04/11/29 21:07:16 ID:KsVotjzv
なにそのスペースは?
457名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:06:32 ID:q9dl3psR
座薬のエロSSは萌えない面白くないエンターテイメントしていない。独りよがりなオナニー小説だ。
読者ではなく作者がオナニーしてどうするよ?
458名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:10:23 ID:TRjeK9iP
だったらオマエが投下してみろよ
459名無しさん@ピンキー:04/11/29 23:15:10 ID:LAMVkmIM
まあ落ち着け。
とりあえず、読んでる奴らは感想くらい書くべきだな。
そうしないと嫌ってる奴は「スレ住民みんな嫌ってる」と思い込むから…
460名無しさん@ピンキー:04/11/30 00:00:15 ID:zDhRpEo2
とりあえず俺も嫌いに一票
プロフェッサー、カムバーックッ
461名無しさん@ピンキー:04/11/30 00:42:03 ID:8hxmAfIf
座薬さんが可哀想
462名無しさん@ピンキー:04/11/30 01:30:37 ID:a1LKnDeM
俺は座薬の作品は嫌いだ、だが座薬は好きだ。
NG指定しやすいようにトリップ変更の際は通知、定期的に掲載、陵辱、これだけの良コテも珍しい。
まぁ属性さえ合えば神だろう、俺はNG指定しとるが態度には好感が持てる。
463名無しさん@ピンキー:04/11/30 01:41:24 ID:hJ07DcAh
>>462
・・・それは褒めてるのか?
それとも貶してるのか?
464名無しさん@ピンキー:04/11/30 01:59:06 ID:d0GZbfZ6
>>463
たぶんほめてる。
465名無しさん@ピンキー:04/11/30 02:01:04 ID:Wv9qeZ6d
これだけスルーされても書き続ける精神力は素晴らしい。空気読めてないだけともいうが…
466455:04/11/30 05:47:11 ID:zbcIpzh3
まてまて座薬を追い出したい気持ちがわかるが過疎スレに投下するのも勇気がいると思う。
読みたくない奴は読まなければいい。

職人を呼び込むためにも好みのSS作家を発言してみようじゃないか。
初期にアスナをいじめ抜いた職人さん。帰って来てください。
467名無しさん@ピンキー:04/11/30 07:25:25 ID:YyotSrZ1
+MsjtAH+氏のこのせつが好きだった。
あとひとり戻ってきてほしい職人がいるが…前に何回か言ったのであえて言わない。
468名無しさん@ピンキー:04/11/30 12:48:10 ID:zfF5HGqI
座薬氏は確かに1年前と比べると態度もでかくなった気がする。
まあ、名無しが叩いて成長しただけかもしれないが。
469名無しさん@ピンキー:04/11/30 16:51:36 ID:rtSK0Aza
178氏も帰って来て下さい。
470 ◆pcuugIvvm6 :04/11/30 18:28:45 ID:e0bK5l+q
>>462さんに概ね同意です。
俺は、キャラが酷い目に遭う話(ダークな話、とか言うんでしたか?とにかく読んでて痛くなる話)
は嫌いです。いくつかは(座薬様以外の方の作品も含みますが)トラウマにまでなりました。
ですが、作家としての座薬様は尊敬しています。
スレの趣旨に反している訳でもないんですから、否定する理由はないと思います。

仮定の話ですが、もし「書くな」と言いたい理由が「嫌いだから」だというのなら、
その場合は「書くな」と言う権利は無いと思います。
嫌いなのはあくまでその読者個人の問題であって、作者に責任がある訳ではないし、
例えば座薬様には何も言わないだけでちゃんとファンがいるわけですから。
自分だけが読者じゃないんです。自分の嫌いな作品にもファンがいる、その点は理解してほしいと思います。

無駄に容量使ってしまってすみません。
471名無しさん@ピンキー:04/11/30 21:02:30 ID:3L8BsVh6
>>470
>トラウマにまでなりました

ひたすらキモイな
472名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:03:51 ID:UwQS3cmA
ネギま!のエロパロスレを二分すればいいんじゃない?
片方がほのぼの・純愛系、もう片方がダークとかありとかで
ムリ?
473名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:18:46 ID:imzqeveP
>>472
いいかもしれない。実行可能かどうかは別として。

個人的にはほのぼの・ラブラブorコメディ系が好きなので。
過去スレにあった搾精当番みたいな話が特に良かった
474名無しさん@ピンキー:04/11/30 23:24:45 ID:8hxmAfIf
僕はエロ無しのほのぼの系が読みたいです。
475宮崎のどか:04/12/01 01:29:07 ID:xu6UDCBr
>>474
    (`
    '´  ̄ ヽ ??     _________
   |!|((从))〉      /
   '(||" - "リ    <  ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ??
    )つ  )つ    \_________
   (   (
    )   )   (`
   (   (   '´  ̄ ヽ ??  ___________
    )   ) !|((从))〉    /
   (   (  '(||" - "リ   <ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ??
    )   )  )つ  )つ   \___________
   (   (  (   (    (`
    )   )  )   )  '´  ̄ ヽ ??  ______
   (   (  (   (  |!|((从))〉   /
    )   )  )   ) '(||" - "リ   <  んんっ??
   (   (  (   (   )つ  )つ   \______
    )   )  )   ) (   (
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
476名無しさん@ピンキー:04/12/01 09:42:09 ID:85SfsnvT
>>474
だから検索汁と何度言ったら(ry
477名無しさん@ピンキー:04/12/01 15:33:09 ID:FLPzkSXs
マロンの龍宮スレ322-324のネタで一本書いてくれる人いねーかね?
478TOPMAN:04/12/01 18:24:13 ID:FXbSiqyU
この流れから察するに・・
つまり!いま必要とされているのは私ということですね!
479TOPMAN:04/12/01 18:50:21 ID:FXbSiqyU

「アスナさん、紅茶飲みませんか?」
勉強中のアスナに机の反対側に座るネギが尋ねた
「あんたね〜さっき飲んだばっかりじゃない」
明日菜は宿題に目を落としたまま答えた
実際、1時間ほど前にもネギは紅茶を淹れている
「でもほら、もうすぐ宿題も終わりそうですし!さっきより美味しく淹れますから!」
「うーん・・じゃあお願い」
明日菜は宿題に必死で正直紅茶などどうでもでもよかった
「じゃあ!すぐ持ってきますね!あ・・やっぱ五分くらいで持ってきますね!」
「はいはい」
明日菜の無関心をよそにネギは張り切って台所に向かった
480名無しさん@ピンキー:04/12/01 20:33:50 ID:6WDlXTdb
こういう空気だと書くの怖いですね。
書き手として、読者の批判はあって当然だとは思いますが(俺も読み手に回れば
批判注文は遠慮しないタチですしw)
作品より人格非難されることは辛いものがあるように思います。
書き手のエゴ、読み手の需要…これを強要すると作品すべてが
同じような物になってしまう恐れもありますし、
読み手側が嫌いな作品を排除するのではなく、読み飛ばすという
解決策が一番平和的というか、健全なのではないかと俺個人は思います。
481TOPMAN:04/12/01 21:51:57 ID:aPTESqd/

「あぐぁあ!!アスナさんっ!!うぁうぐ!パイッパン!!カワイイよぉ!アスナさんかわいい!!」
あろうことかキッチンでネギは明日菜の下着を鼻に押し当てながら、激しくチンポコを擦りまくっていた
「ハアハアハアハアフガフガ!アスナさんイイ匂いイイ匂い!!んがんがあああああ!!」
ネギは明日菜のパンツを舐めながら股間に当たる部分の匂いをフガフガを嗅ぎまくった
「アスナさん!アスナさん!あしゅなあすなさん!んぐぃ!?んあんぁぐ!イグよあすなイクイクイグ━━━━━━━━━━!!!!」
基地外のように発狂しながらネギは大量の精液を放出した
その瞬間!ネギはアスナのパンツを投げ捨てて、テーブルの上のティーカップを掴んだ

なんとネギは射精と同時にティーカップをチンポコに被せたのだ
精液は余すところなくドクドクとティーカップに注ぎ込まれた
一連の行動はかなりの早業で明らかに慣れた手つきだった

「はぁはぁ・・ア、アスナさんが悪いんだ・・はぁはぁ・・あんなにかわいいから悪いんだ・・」
息を切らしぶつぶつ言いながらネギはカップに湯を注ぎ始めた
482TOPMAN:04/12/01 21:57:53 ID:aPTESqd/
我ながら勃起してきました
果たしてアスナはネギの精子紅茶をまた飲んでしまうのか!?
実に気になりますね!
483名無しさん@ピンキー:04/12/01 22:06:20 ID:2z3k7nqW
ageんな
484名無しさん@ピンキー:04/12/01 23:07:42 ID:xu6UDCBr
>>482
こういう作品を僕は待ってたんです。
最近の作品の中でも抜きん出た出来だと思いますよ。
是非明日菜さんに飲ませてやってください。期待してます。
485名無しさん@ピンキー:04/12/01 23:25:16 ID:Y3H7qhKg
>>482 >>484
変態・・・キモい
486名無しさん@ピンキー:04/12/02 06:46:33 ID:/QmlSjYx
不覚にもワラタ
487名無しさん@ピンキー:04/12/02 07:31:47 ID:sMwADehg
>>485
落ち着け自演だ。
488名無しさん@ピンキー:04/12/02 10:35:54 ID:d7Yo1DPW
NGに登録するか
489名無しさん@ピンキー:04/12/02 12:22:04 ID:ZlVpkpW+
TOPMANのドアホ!!


なんで新田タンじゃないんだよ!!!!!!!!!!ずっと楽しみにしてたのに…
490名無しさん@ピンキー:04/12/02 18:13:33 ID:1UT/fstO

      \    /
       \ /
       / 中\   <小日本!日本鬼子!倭奴 !
/ ̄支 ̄(  `ハ´)
~ ̄> ̄> ̄>   ヽ     、サ、サ、サ、サ、サ、、、、、、
491名無しさん@ピンキー:04/12/02 19:29:24 ID:nfBVAs4V
>>489
また自演か・・・
ご苦労なこった
492泣き男:04/12/02 20:50:22 ID:f7ZmLHp8
――――ここは麻帆良学園中国武術研究会の道場。
今日も派手な打撃音が道場内に響きまわっている・・・・
「さぁ!もっと強い奴はいないアルか!」
彼女の名前はクーフェイ。中研の部長で学園内の格闘大会で優勝するほどの実力の持ち主である。そのため、毎日のように挑戦者があとをたたないのであった。

ズドォォン!! 「グフッ!」
バキッ! 「ガハァ!」

次々とフェイ部長に飛びかかって行く大男を一撃でなぎ倒して行く。
その強さに惚れてしまう格闘家達も少なくはない。
バカで色気はないとはいえ、キュっと引き締まった実に格闘家らしいプロポーション。
目がぱちくりとした可愛らしい顔立ちで戦う姿を見るとなんとも言えない。
勝てないと知っていても戦いに来る奴もいる。

「次!そこのお前!かかってくるヨロシ!」

493泣き男:04/12/02 20:51:13 ID:f7ZmLHp8
―――俺?
きょろきょろと周りを見まわしてみた・・・が、誰もいない。
ボーっとしているうちに周りの奴らは全員のされたようだ・・・・。
「はぁ・・・仕方ないな・・・」
と、俺は小声で呟きながら立ちあがった。

ちなみに俺は中研に所属している二年生。

――――入学式当日 
この学園の入学式の事だった。
友達もいなけりゃ知り合いもいない。こんな痩せ型体型で運動神経も良くないし、頭も大して良い方ではない。入学式を終えて一人で寮に戻る途中、俺に悲劇が襲いかかった。
俺はいきなり4人な大柄な男に囲まれた。そのとき、俺は完全にパニックなっていたらしく、相手が何を言っていたか覚えていない・・・。
そして俺は殴られた。気を失った俺は気がついたら公園のベンチで横になっていた。

494泣き男:04/12/02 20:51:26 ID:f7ZmLHp8
「おっ、大丈夫アルか?」
「は、はい・・・」
「まったく・・・あの程度の奴らに脅されてるようじゃだめアルよw」
彼女は肉まんをくわえながらそう言った。
「・・・へ?」
向こうの方で気を失ったさっきの連中が山積みになっている。
「ま、その程度の怪我で済んで良かったアル。」
「あ、ありがとうございます・・・」
「ニャハハw」
彼女はそう笑い、去って行った。

それが俺とフェイ部長の出会いだった。
そして一年たった今、俺は念願だったフェイ部長との立会いに望んでいるのであった。

「ヤァァ―――!!」
この力の差じゃ小細工など効かない。俺は一直線につっこんでいった。

「う・・・」
ドスッという鈍い音と共に部長の肘が俺のみぞおちにめりこんでいた。
「動きが一直線過ぎるアル。もう少し策を練ったほうが良いアルね」
そして俺は倒れた。吐きたい―――薄れゆく意識の中でフェイ部長は何か言っている。

「もっと張り合いのある奴はいないアルか?
 そうアル。ワタシに勝ったら何でもするしてヤルヨ。」

この発言が部長の運命を変えるであろうことは部長は知らないのであった―――(続?)



多分この後はSS気味になるかと。
意見をのべてもらうと助かります
495名無しさん@ピンキー:04/12/02 20:53:40 ID:aBPvnWaG
Σ (゚Д゚;) つ、ついにくーふぇの時代が。。。
496名無しさん@ピンキー:04/12/02 21:54:39 ID:yW/RfJ6Z
>>494
とりあえず「・・・」は「…」にして会話文の最後に「。」を付けないのはSSの基本です。
それと最初に大まかな内容を教えてくれますか?
陵辱モノとかだと苦手な人がいたりするので。
497名無しさん@ピンキー:04/12/02 21:58:03 ID:DH1l3lV9
クーは久しぶりだね
がんばって!
498178 ◆0adlrE6ecI :04/12/02 22:52:40 ID:R6NWn1kD
こんばんは、なんか投下するのが怖い空気ですが…一応投下します
では…
499178 ◆0adlrE6ecI :04/12/02 22:55:03 ID:R6NWn1kD
――「そろそろ始める?せっちゃん」
「あ、はい…」
天窓からの月の光が二人の陰を照らす…あれから私とお嬢様は部屋に戻った。
しばらく泣いていた私をお嬢様はずっと抱きしめていてくれて…何もいわずにただ寄り添っていてくれた…
お嬢様を守ると誓いを立てたあの日、もうお嬢様を太陽のように照らすことは出来ないと思ってた。
ならば淡く確かに照らす蒼い月のように影から見守ろう…そう決めていたはずだった…
「せっちゃん…」
「お嬢様…」
二人の距離が近づく…今までの私とお嬢様の距離を近づけるようにゆっくりと。
でもその瞬間はすぐにやってきて…
「せっちゃん…んぅっ…」
私の身体を押し倒して不意に感じる柔らかい感触、お嬢様の唇…唇を奪われた私は抵抗しないままその甘い感触を受け入れた。
「んふぅ…!ふぅ…っん…!」
私の中にお嬢様の舌が入ってくる…口内でお互いを絡ませながらの口付け…
息苦しさに耐えながら必死に愛を貪り続ける…もう溶けてしまいそう…
「ん…んぅ…!…ぷはぁ…」
私の口からお嬢様がゆっくりと離れた。
名残惜しそうに蒼い月に照らされた銀色の糸が私の身体に落ちていく。
「ぁ…ん…おじょう…さまぁ…」
私のパジャマのボタンを一つ一つ外していくお嬢様。
寝間着のままの私はもちろんブラなど付けてはいない。
そんなことより…自分の口からこんなに甘ったるい声が出るなんて信じられなかった。
「せっちゃん…綺麗やなぁ…」
500178 ◆0adlrE6ecI :04/12/02 22:55:42 ID:R6NWn1kD
衣擦れの音が聞こえて、急にひんやりとした空気が私の身体を包み込む。
外気に晒された素肌、クラスのみんなより小さい私の胸…
コンプレックスにはならなかったけれど、今お嬢様に見られてる…恥ずかしくてたまらない…
「ぁ…ぁんまり…見ないで…お嬢様…恥ずかしぃ…」
「恥ずかしがる事なんてあらへんよ、ホンマに綺麗やもん…」
触れることなく私の胸を愛おしそうに見つめるお嬢様…羞恥の裏に隠れた性本能が私の身体をじんじんと火照らせていく。
早く触ってほしい…?私の中にこんなにも淫らな欲望が渦巻いている…
「せっちゃん勃ってきてる…触ってほしいんやね…」
「ぁ…」
スッ、とお嬢様の手が私の胸に伸びる。
月に照らされて青白く見えるお嬢様の手、きっと私の胸もそうなんだ…
不意にくすぐったいような感触、胸に広がる甘い感覚は私の心と身体を震わせる。
「ぁ…あっ…!あぁ…ん…っ…!」
性感が私の身体を駆け抜ける…自慰では得ることが出来ない外からの刺激に思わず声が漏れる。
こんなにも感じるなんて…お嬢様のせい?気持ちよすぎる…!
501178 ◆0adlrE6ecI :04/12/02 22:57:51 ID:R6NWn1kD
それでもまだ満たされない性欲、まだ触れらていない二つの頂点…お嬢様はわざと触っていないんだ…
さっきから疼いて仕方がない私の乳首…丹念に施される愛撫にそれはさらに強いものになる。
「ぁんっ…!」
不意にお嬢様の指が乳首を掠めた…そのとたん反射的にかん高い声が零れた。
「急がんといて、たっぷり感じさせてあげるからちょっとづつやで…」
再び始まる愛撫、間隔を置いて加えられる一際強い刺激がどんどん短くなっていく。
「ぁ、あっ!ぁ…っあ…!んぁ…っんぅ!」
その度に上がる喘ぎ声、乱れる私…
身を捩らせながら、でも抵抗はしないでお嬢様の愛撫を受け入れる…シーツは私を中心とした周りに皺を作り始めていた。
お嬢様から見たら私はきっと蜘蛛の糸に絡め取られた獲物に見えるはず…
でも実際に絡め取られている…お嬢様の手の動き、指の動き一つに私は矯声を上げることしか出来ないのだから…
「はぁ…ん…!ぁあ…!くはぅん…!」
「まだまだやでせっちゃん、たっぷり感じさせる言うたやろ?」
そう言うと私の身体に体重を預けるお嬢様、次の瞬間新たな快感が襲った。
―ちゅっ…ちゅぷっ…
「はぁぁああっ…!っ…ふぅんっ!あぁあっ…!」
右側の頂点に湿った音とともに柔らかい舌の感触…でももたらされる性感は今までのものを越えるほどに激しい。
左側も今までより激しく揉まれ、二つの快感に喘ぎ声が一層激しくなっていく…!
502178 ◆0adlrE6ecI :04/12/02 22:59:57 ID:R6NWn1kD
「あっ…ぁあ!んんぅ…!ぅぁあっ!」
舌先で転がしたり軽く吸ったりしながらも、片手では優しく触れると思うと激しく揉んだり摘み上げたり…
火照った私の身体に滲む汗が外気に触れて急速に冷えていく…でもその感覚すら気持ちよくて…!
狂ってしまいそうに…お嬢様…!
最後にカリッと私の乳首を甘噛みする…私の身体が跳ねた。
「ぁああっ!!」
もうダメだ…胸だけでこんなに感じてる…!
いくらなんでも感じすぎてる…このまま最後までいってしまったら…私はどうなってしまうの…?
―ちゅ…ちゅぷっ…ちゅっ…
いつの間にか吸われている箇所が逆になっていた。
さっきまで舐められて濡れた乳首に乾いた風が当たって冷たい刺激が走る。
そして赤ちゃんのように胸にむしゃぶりつくお嬢様…
数分のはずなのに一時間以上経っているかのような感覚…はしたない声を上げて快感に身を沈めていると、突然動いていた舌と指が止まった。
「あっ…」
「せっちゃん、そろそろ下の具合が見たいんやけど…」
お嬢様の手がゆっくりと身体のラインを伝って下へと降りていく。
その先には私の…濡れそぼった場所が…
503名無しさん@ピンキー:04/12/03 00:33:30 ID:mKD8lr50
うむ大儀であった
504名無しさん@ピンキー:04/12/03 00:49:36 ID:qHmbztZp
GJ!
505名無しさん@ピンキー:04/12/03 11:04:08 ID:I57x80ov
GJ!!


最新号の大きくなったネギとアスナが読みたいですね。
506名無しさん@ピンキー:04/12/03 16:02:30 ID:Gmwx/bWI
もはやスクランスレに追いつくのは不可能といっていい。まさかネギまの本スレがここまで落ちぶれようとは
連載初期には思わんだ。まだ連載途中だっつうのに意外な展開があるわけでもなし、今後の予想にしたって
あらかた語りつくした感もあっし、もう本スレはこれにて終了ってのもいいんでは無いだろうか。
今や多くの各キャラの萌えスレやネタスレがコミューンとして個性と存在感を発揮し始めている。
本スレの無い漫画スレってのもそれはそれで面白いではないか。
507名無しさん@ピンキー:04/12/03 17:20:02 ID:NPFa4Htf
( ´_ゝ`) あっそ
508名無しさん@ピンキー:04/12/03 17:46:26 ID:JomDymSW
>>506
あんたの考えなんか誰も聞いてない。
スクランスレに追いついて何かいいことでもあるのか?
っていうかなんでここで言う?
509名無しさん@ピンキー:04/12/03 18:53:54 ID:bgR6UwCJ
>>508
>506は誤爆ざんしょ。
510田鹿:04/12/03 21:57:00 ID:/rWT16B5
あの〜書き込みって自由ですよね?
ss書くのも
511名無しさん@ピンキー:04/12/03 22:20:26 ID:JomDymSW
>>510
まずsageろ
話はそれからだ
512名無しさん@ピンキー:04/12/03 22:40:32 ID:OfZWeR13
ヌォ!新規職人さんの参入か?
513田鹿:04/12/03 23:16:11 ID:/rWT16B5
書いたのにエラーが起こって消えてしまいました・・・(泣)
ちなみにネギ×木乃香です。
514名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:18:00 ID:57j46cVg
15歳ネギ×亜子を書いてくれる漢はいないのか・・・
515名無しさん@ピンキー:04/12/04 00:29:44 ID:IszjI1/f
>>514
そんなマイナーな奴いねーよ
516名無しさん@ピンキー:04/12/04 00:38:48 ID:fJS0sBVB
>>513
メル欄にsageと入れるのは最低限のマナーだ
あとSSはメモ帳か何かに作っておいてからまとめて投下するが吉

まぁ期待してるから
517宮崎のどか:04/12/04 02:16:34 ID:VJFDP+T7
            (`
           '´  ̄ ヽ
           |!|((从))〉    殺伐としたスレに
       〜〜'(||" - "リ つ   正義の味方が来たですぅ♥
 (( ((  と⌒  つ (N)ノ
518座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/12/04 02:28:56 ID:0ZYS3HCM
まあ色々考えたけどビブリオン打ち切ります
残念だけど悪ノリし過ぎた感もあるし……来週の土曜に保管庫管理人様に削除願いを出します

別に出ていくわけじゃないよ
短い話を書きたくなったのも打ちきりを決めた理由の一つですので

ではまた
519宮崎のどか:04/12/04 02:48:40 ID:VJFDP+T7
>>518
荒らしに屈するな。どうせ早漏非の自作自演に決まっとる。
520名無しさん@ピンキー:04/12/04 07:36:00 ID:fJS0sBVB
>>519
と、男らしいのどかが申してます
521名無しさん@ピンキー:04/12/04 09:17:47 ID:KsbDfX1d
>>518
どうせ>>514みたいなネタでしょ?
亜子ネタ以外ありえん。
522名無しさん@ピンキー:04/12/04 09:55:52 ID:Ggmfw5Z1
>>474よ ここは『エロパロスレ』ですが何か?
523名無しさん@ピンキー:04/12/04 10:39:31 ID:cL89btXv
      _人人人人人人人人人人人人人人人_
        >   打ち切りだと・・・・・・・・・・・・・  <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
   ∩___∩              ∩____∩
   | ノ     u ヽ            / u     u └|  ∩____∩
  /  ●   ● |           | ●   ●   ヽ/  u    └|
  | u   ( _●_)  ミ          彡   (_●_ ) u  |●   ●  ヽ
 彡、   |∪|  、`\        /     |∪|    彡  (_●_) u   |
/ __  ヽノ /´>  )       (  く   ヽ ノ   / u   |∪|    ミ
(___)   / (_/        \_ )      (  く   ヽ ノ
524名無しさん@ピンキー:04/12/04 12:39:44 ID:fCC3ssbG
>>518
そうか、残念だ………。
ただ悪ノリしただけというのなら、HP立ててそっちで続き書いてもいいのでは、と思う。
俺はこういうの嫌いじゃなかったよ。
525名無しさん@ピンキー:04/12/04 14:13:50 ID:NcappFdM
兄ちゃん、兄ちゃん、悪ノリは楽しいぜぇ・・・
526田鹿:04/12/04 15:55:16 ID:DwF/iV2U
書いてみます
527田鹿:04/12/04 15:56:08 ID:DwF/iV2U
↑亜子×ネギ
528名無しさん@ピンキー:04/12/04 16:10:40 ID:HDpyc0cE
まずsageなさい
529泣き男:04/12/04 16:49:49 ID:i00Cay8V
どうも。新人の泣き男です。
微妙に投稿しづらいんですが投下します。
内容はソフトなSS陵辱です。苦手な方はスルーしてください。

では492-494の続きです。

530泣き男:04/12/04 16:52:02 ID:i00Cay8V
翌日、道場前に異常なまでの人が集まっていた。
よく見ると全員男であることに気づいた。

「…やっぱりこの前の発言が原因か?」

と、つぶやいた俺は裏手の方から道場に忍び込んで行った。
何やらどよめきと共に悲鳴のようなものが聞こえてくる。

「…!?」

道場を除いた俺は驚愕した。
道場には血塗れになった数名の男が倒れこんでいる。
おかしい。部長がやったにしては残酷すぎる。
不審に思った俺は道場を見回してみるとすっかり人気が無くなっていた。
そして道場の中央にはクー部長と大柄な男が3人立っている。

「お前、何者アルか?後ろの二人とはまったく雰囲気が違うアル」

クー部長が先頭の長髪で金髪の男に問い掛けた。

「お前等、そこらに寝てる奴らを外に捨てろ」

先頭の男がクールな口調で指示を出した。
後ろの二人が素早く動き出し、気を失った挑戦者を外に放り出す。
そして扉を閉め鍵をかけ始めた。
531名無しさん@ピンキー:04/12/04 17:14:00 ID:9FAyht7T
>>529-530
まずsageなさい。
532名無しさん@ピンキー:04/12/04 17:39:35 ID:IszjI1/f
>>526-531
コントか ワラタ
533名無しさん@ピンキー:04/12/04 20:33:48 ID:iUNgrC84
結構、先の展開を楽しみしてたから、ビブリオン打ち切りは残念だな・・・。
まあ、無理に書いてくれとは言えないし、また書く気になったら、
萌えBBSにでもいいから投下にお願いします。(長編亜子SSの続きも)
534田鹿:04/12/04 23:58:02 ID:DwF/iV2U
亜子×ネギです

「あの人だれなんやろ・・・?」
亜子は自分を助けてくれた人が誰か考えていた。
あの数時間後あの人はアスナを追いかけていた。
あの二人は知り合いなのか・・そんな事を考えていた。
「アスナに聞いてみよ・・・」
535田鹿:04/12/05 00:01:18 ID:W0h9wG89
 次の日・・・
アスナに聞けば誰か知っているはずだ。亜子はアスナに聞こうとしていた。
「アスナおはよう!」
「おはよ!亜子」
そんな簡単な挨拶をすませ亜子はすぐに
「なぁ、昨日一緒にいた人ってしりあいなん?」
アスナは何の事か分からなかった。
「え?昨日?」
「そう。うち柿崎たちのバンドの帰りみたんや。アスナがすごい勢いで走っていった
のを追いかけてる人。」
「え?なんで?」
そうアスナに言われて亜子は
「うち借りてるベースが重くて倒れそうになってん。そんときにその人が助けてくれて。
それに・・・」
と亜子は口ごもった。
アスナはすぐに分かった。
あのネギにひとめぼれしちゃったんだ。ヤバイかも・・・。
「で、名前は何ていうん?」
アスナは何て答えようか迷った。
しかし、運がよく鐘が鳴った。
「あ!ほら!鐘鳴ってるからあとでね!」
と、急いで席に戻る。
「あとでちゃんとおしえてな!」
と、そこへネギが入ってきた。
「皆さん、おはようございます。」
ネギは挨拶を済ませると出席を始めた。
536名無しさん@ピンキー:04/12/05 00:04:23 ID:jzsi35Zj
(^A^)/▽
パンツ脱いで待機中!

537名無しさん@ピンキー:04/12/05 00:40:22 ID:9P+TABUO
 ∧_∧
. <ヽ`∀´>流れはまたーりでも中身はいい感じになって行っているニダ
 (つ旦0
 と_)_)
538名無しさん@ピンキー:04/12/05 13:11:47 ID:VuSUhEu+
PC壊れて仕方なくiMoma使ってるんだが座薬のがかなりうざい。読まないからいつも飛ばしてたんだが携帯だとNGできないし、パケ代かかるから、座薬きえてほしくなった
539名無しさん@ピンキー:04/12/05 13:18:09 ID:BKmtFspD
( ゚,_ゝ゚)
540名無しさん@ピンキー:04/12/05 13:28:23 ID:KKIPT8oU
>>538
座薬以外はイラネ
541名無しさん@ピンキー:04/12/05 14:39:25 ID:hd6EgAuo
>>538
クラシックで透明あぼん出来なかったっけ?
542名無しさん@ピンキー:04/12/05 21:12:51 ID:RjT5k9QZ
今のところクラシックでpinkちゃんねるは見れない。
543あぼーん:あぼーん
あぼーん
544あぼーん:あぼーん
あぼーん
545あぼーん:あぼーん
あぼーん
546あぼーん:あぼーん
あぼーん
547あぼーん:あぼーん
あぼーん
548あぼーん:あぼーん
あぼーん
549名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:09:43 ID:yPp4pXJq
>>534-535
荒らしなんかほっときましょう
続き待ってますよ
550あぼーん:あぼーん
あぼーん
551あぼーん:あぼーん
あぼーん
552あぼーん:あぼーん
あぼーん
553田鹿:04/12/05 22:39:10 ID:W0h9wG89
ありがとうございます。まだココまでしかかけてないので続きがいつになるか
分かりませんがよろしくお願いします。


そして、アスナはホームルーム終わってすぐにネギを呼び出した。
「チョット!ネギやばいわよ!亜子が昨日のアンタに惚れちゃってるよ!」
「え!僕ってばれたんですか!?」
「今のところは大丈夫だけど・・・」
「はぁ・・よかった・・ばれてないんですね・・」
とネギはため息をついた。
「よくないわよ!亜子わたしにアンタの事聞いて来るんだから!」
とアスナは不機嫌そうにいった。
二人はそんなやり取りをしていた。
そう、背後にいる亜子の事を知らずに・・・・。
554あぼーん:あぼーん
あぼーん
555あぼーん:あぼーん
あぼーん
556あぼーん:あぼーん
あぼーん
557名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:47:23 ID:WatJmtB6
ありがとうございます。まだココまでしかかけてないので続きがいつになるか
分かりませんがよろしくお願いします。


そして、アスナはホームルーム終わってすぐにネギを呼び出した。
「チョット!ネギやばいわよ!亜子が昨日のアンタに惚れちゃってるよ!」
「え!僕ってばれたんですか!?」
「今のところは大丈夫だけど・・・」
「はぁ・・よかった・・ばれてないんですね・・」
とネギはため息をついた。
「よくないわよ!亜子わたしにアンタの事聞いて来るんだから!」
とアスナは不機嫌そうにいった。
二人はそんなやり取りをしていた。
そう、背後にいる亜子の事を知らずに・・・・。
558田鹿:04/12/05 22:48:00 ID:MxXE5yLw
ありがとうございます。まだココまでしかかけてないので続きがいつになるか
分かりませんがよろしくお願いします。


そして、アスナはホームルーム終わってすぐにネギを呼び出した。
「チョット!ネギやばいわよ!亜子が昨日のアンタに惚れちゃってるよ!」
「え!僕ってばれたんですか!?」
「今のところは大丈夫だけど・・・」
「はぁ・・よかった・・ばれてないんですね・・」
とネギはため息をついた。
「よくないわよ!亜子わたしにアンタの事聞いて来るんだから!」
とアスナは不機嫌そうにいった。
二人はそんなやり取りをしていた。
そう、背後にいる亜子の事を知らずに・・・・。
559名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:48:26 ID:ZUMF1sD2
ありがとうございます。まだココまでしかかけてないので続きがいつになるか
分かりませんがよろしくお願いします。


そして、アスナはホームルーム終わってすぐにネギを呼び出した。
「チョット!ネギやばいわよ!亜子が昨日のアンタに惚れちゃってるよ!」
「え!僕ってばれたんですか!?」
「今のところは大丈夫だけど・・・」
「はぁ・・よかった・・ばれてないんですね・・」
とネギはため息をついた。
「よくないわよ!亜子わたしにアンタの事聞いて来るんだから!」
とアスナは不機嫌そうにいった。
二人はそんなやり取りをしていた。
そう、背後にいる亜子の事を知らずに・・・・。
560名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:49:08 ID:l/9duk0L
 次の日・・・
アスナに聞けば誰か知っているはずだ。亜子はアスナに聞こうとしていた。
「アスナおはよう!」
「おはよ!亜子」
そんな簡単な挨拶をすませ亜子はすぐに
「なぁ、昨日一緒にいた人ってしりあいなん?」
アスナは何の事か分からなかった。
「え?昨日?」
「そう。うち柿崎たちのバンドの帰りみたんや。アスナがすごい勢いで走っていった
のを追いかけてる人。」
「え?なんで?」
そうアスナに言われて亜子は
「うち借りてるベースが重くて倒れそうになってん。そんときにその人が助けてくれて。
それに・・・」
と亜子は口ごもった。
アスナはすぐに分かった。
あのネギにひとめぼれしちゃったんだ。ヤバイかも・・・。
「で、名前は何ていうん?」
アスナは何て答えようか迷った。
しかし、運がよく鐘が鳴った。
「あ!ほら!鐘鳴ってるからあとでね!」
と、急いで席に戻る。
「あとでちゃんとおしえてな!」
と、そこへネギが入ってきた。
「皆さん、おはようございます。」
ネギは挨拶を済ませると出席を始めた。
561名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:49:29 ID:MPoiQ9ea
亜子×ネギです

「あの人だれなんやろ・・・?」
亜子は自分を助けてくれた人が誰か考えていた。
あの数時間後あの人はアスナを追いかけていた。
あの二人は知り合いなのか・・そんな事を考えていた。
「アスナに聞いてみよ・・・」

562名無しさん@ピンキー:04/12/05 22:49:58 ID:MPoiQ9ea
563あぼーん:あぼーん
あぼーん
564あぼーん:あぼーん
あぼーん
565v3yaa ◆d4WtKA.Zvs :04/12/05 23:30:33 ID:2iVk48jy
次スレまで、投下を控えます…
566あぼーん:あぼーん
あぼーん
567名無しさん@ピンキー:04/12/06 00:21:12 ID:yEYj/PPr
ヌァ!!
そういえば
568名無しさん@ピンキー:04/12/06 00:28:11 ID:KAdF1o3Y
初めてSS作ったのだが荒れてるようなので投下は控えようかな・・・。
569名無しさん@ピンキー:04/12/06 00:33:18 ID:X4dcxH35
荒らしが去るまで書き溜めておくのが良いと思われます。
570あぼーん:あぼーん
あぼーん
571名無しさん@ピンキー:04/12/06 00:45:31 ID:yEYj/PPr
>>568
(゚ー゚)(。_。)ウンウン
いっぱい溜めてくれー
572あぼーん:あぼーん
あぼーん
573あぼーん:あぼーん
あぼーん
574あぼーん:あぼーん
あぼーん
575あぼーん:あぼーん
あぼーん
576名無しさん@ピンキー:04/12/06 02:01:00 ID:y6g1Op0L
過疎
577あぼーん:あぼーん
あぼーん
578名無しさん@ピンキー:04/12/06 03:12:24 ID:e7GKgvFo
なんか超DQNがいるな。
スーパーハカー登場まで静観(・ω・)
579名無しさん@ピンキー:04/12/06 05:25:56 ID:N1w9LxV4
P.Tさんまでもが連載打ち切った………orz
580名無しさん@ピンキー:04/12/06 08:42:45 ID:flxkyVaG
な、なんだってー!!
581あぼーん:あぼーん
あぼーん
582名無しさん@ピンキー:04/12/06 11:57:22 ID:yEYj/PPr
そういやエロゲ屋氏って生きてるん?
583名無しさん@ピンキー:04/12/06 12:25:37 ID:flxkyVaG
生きてるよ。
この前ちょっとSS落としてった。
584あぼーん:あぼーん
あぼーん
585名無しさん@ピンキー:04/12/06 18:32:16 ID:hJ/11WBS

            ( ;´゚Д゚)   プロフェサの目があー
           c(,_U_U
 _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/
586名無しさん@ピンキー:04/12/06 18:45:12 ID:IihpncQ+
何とかなるさ。
587エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/06 20:01:11 ID:TYLHJxQY
チア番外

すっかり馴染んだ少女の喘ぎ声。
「いやぁ…もう…やめてぇ…うく…うっく」
のこのこ歩いていたところを拉致って毎日呼び出して犯され、今夜も美砂はフローリングの床の上で犯されていた。
動物のように四つん這いで後ろから乱暴にかき回してやる。
美砂は気丈であれだけ犯しているものの、声を普段からほとんど漏らさない。
「どんな気分がいってみろよ」
「ふん? だれが」
 素っ気無い、強気な声。よっぽど育ちが良いんだろう。
「誰にも聞こえねえ。こんなにグチョグチョにしているんだ、声出せばもっと気持ちいいぜ」
 美砂は顔が真っ赤になる。
「だ、だれが。気持ち言い分けないでしょ」
「ならもっとかき回してやるよ」
 理性が抵抗しても、毎日犯されて快楽を身体に刻んでしまう。肉を求めるのは動物の本能だ。
 理性を吹っ飛ばすくらい繰り返し犯せば獣みたいな声でよがり狂う。
「ひあああ! くぅ、ひぃいぃいいいああ…ああぁぁぁぁ」
 膣壁の壁を削り取るように叩きつける。引き抜いて子宮の壁を突き破る気持ちで激しく突きぬいてやる。美砂の声が腰の動きに合わせて出来底ないの、玩具のように喘ぎ声を吐き出す。
「ふあぁ、ひゃぁ、あはぁ、うきぃ」
 悔しそうな顔は残念ながら見られない。
 四つん這いで犯してやっているからだ。手に拳をつくって、こぼれる淫汁と糸の引いた涎は隠しようが無い。フローリングの床をべトベトに汚す。
588エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/06 20:17:23 ID:TYLHJxQY
「やぁ、壊れる。お腹にあたってるよ!」
 つくたびに違った声を出す。これだから生身の女は楽しいと言わんばかりに突くたびに角度やストロークをユックリ力強く深く変えてやる。
「ひああああ!?」
 後ろから親指を尻の穴に捻じり沈めてやった。予想していない刺激に美砂は悲鳴を上げる。
 声に艶っぽいものが混じるのは女の本能だろうか?
 美砂が悲鳴を暴れるので動く必要が無いことを気づいた男は、一息ついて狂乱する美砂を見下ろしながら一息ついた。
「な、なに…え…?」
 美砂はしばらく暴れた後に、自分が暴れるから胎内を掻き乱されることに気づいて、落ち着いて振り返るように聞いた。
 おなかの中の親指と肉の塊がビクビクと脈を打つのが感じられた。
「このまま休憩するよ。でも美砂ちゃんが気持ちよくなりたいならいっぱい突いてあげるよ」
 美砂は戸惑いの表情を浮かべた。
 今日は一度も絶頂に導いてないのだ。急激に無理やり高めさせられて、身体の中に異物を咥えられてのクールダウンだ。
 美砂は膝を震わせて快楽の小さな炎に耐えていた。
 腰をブルブルと振るわせた。
「ひゃん!」
 思いがけないかわいい声。
 女子中学生の透き通るような声。抑えきれない声量が時折震える男の腰の動きに合わせてこぼれる。
「気持ちよさそうな声だぜ。こっちも休憩といってもじっとしていると疲れるからな」
「駄目…動くと声が…でちゃうの…恥ずかしいから…」
 動くのは駄目なら…。男の指が股間に落ちて、肉突起を探り当てる。
「ちょっと…そこ…いやぁぁぁ…んんきぃ…そんなとこ触らないで!!」
 逃げるように四つん這いで這い逃れようとする美砂を、背後から吊り上げるように勢いよく腰を打ち付けてやった。
589名無しさん@ピンキー:04/12/06 23:30:29 ID:fl5Rs/t+
燃える鬼畜エロのエロゲ屋さんに続きまして座薬です



夏美×千鶴、長編よりかなり短いです
「2輪の鎖」
590「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:31:43 ID:fl5Rs/t+
「夏美ちゃん、何か悩みごとでもあるんじゃない?」
 私がちづ姉といいんちょと3人で晩御飯を食べていた時に、ちづ姉はいきなりそう言った。
 たまにちづ姉は超能力者のように私の心を見抜いてきて、そのたびに私はドキリとしてしまい、今も
ちづ姉が作ってくれた鮭のムニエルを箸から落っことしてしまう。
 もしかしたら顔に出ているだけかもしれないけれど……。
「あら、どうかしたのですの夏美さん?」
「何もないよいいんちょ。もう、ちづ姉も変なこと言わないでよぉ!」
 心配そうないいんちょをいつものように軽く誤魔化した私は、そっとちづ姉の顔を見た。
「あら、私の勘違いだったかしら?」
 そう言って目を細めたちづ姉は、まるで私よりも私のことが分かっているような底知れなさがあっ
て、私は思わず目を逸らしてしまった。私ったら自白したも同然じゃない……。
「何でもないったら何でもないの」
「でも悩んでいますって顔に書いてあるわよ夏美、私でよければ相談に乗るわけれど?」
「本当に……どうしてそう思うの? 私は何も悩んでないよー」
「でも、夏美は悩みがある時、いつも顔がこんな風に―――」
 ……少し恥ずかしくなった私は、ちょっとキツい口調でちづ姉に言っちゃった。
「もし悩んでいても、何でもかんでもちづ姉に相談したりしないよ!」
 私にも、誰にも相談できない悩みの一つや二つはあることぐらい、ちづ姉だって分かっているはず。
 それをしつこく、認めるまで問い詰めてくるなんて、なんだかちづ姉らしくなかった。
 ただ、ちづ姉はそれ以上何も言わずお味噌汁を啜っていたし、この話はこれで終わりだと思った。
591「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:32:35 ID:fl5Rs/t+
 その日の夜、いいんちょが「睡眠不足は美容の敵ですわ」とか言って、パックをしてさっさと寝ちゃっ
た後、いつものように愛し合うために、私はちづ姉の部屋のドアをこんこんと叩いた。
 私とちづ姉はまあ、俗に言う恋人同士ではなくて、もっと綺麗な関係……だと私は思ってる。
「……あれ?」
 部屋にいるはずなのに、ちづ姉の反応がなかった。
「ち、ちづ姉ぇ……どうしたの? 寝ちゃったの?」
 ノブを回してみると、ドアは鍵がかかってなくて少しだけ開いたけど、部屋の電気はついていない。
 これがもしサスペンスなら、部屋の中に死体が転がっている王道パターン。
「……ち、ちづ姉!」
 慌てて部屋に入って電気をつけると、ベッドの中のちづ姉の背中が少しだけ動いた。
「なんだ、寝てたんだ。もう、びっくりさせないでよーちづ姉」
「………」
 でもちづ姉は返事をしてくれなくて、布団を頭から被ってしまう。
「ちづ姉?」
 私は何だか急に不安になって、ちづ姉の顔を見ようとベッドに歩いていく。
「……今夜は来ないでちょうだい」
 ちづ姉の、消え去りそうなほどにか細く、震えた声。
 こんな声を聞いたのは何年ぶりだろう。
「……っく、……ひっく、えぐ……ううう、ぅ……」
 そして聞こえてくる嗚咽に、私の頭の中は真っ白になった。
「ちづ姉どうしたの!? どこか……お腹とか痛いの? と、とりあえず、いいんちょ起こして……」
「止めて!」
 引き裂かれるような声に、私はびくんと震えて動けなくなった。
「ごめんなさい、ひっく……で、でも、私、夏美にまで、えぐ、ひっく、嫌われ……うう、ごめんなさい」
 涙で顔をぐしゃぐしゃにしたちづ姉が、布団からゆっくりと顔を出してきたので、私はとりあえずハン
カチを渡して、ちづ姉が落ち付くのを待った。
592「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:33:24 ID:fl5Rs/t+
 結論から言うとちづ姉は昨日、ボランティアをしている保育園でちょっとしたミスを犯してしまい、園
児の一人に怪我をさせてしまったのだという。ただ、それは怪我をした園児に非があって、保育園の
保母さんたちも、怪我をした園児の親でさえ、ちづ姉のせいではないと言ってくれたらしい。
 親がそう言うぐらいなのだから、たぶんちづ姉は悪くないんじゃないかと思う。
 しかし、ちづ姉は自分を責めていた。どれほど園児が勝手なことをしていても、それを管理しなけれ
ばならないのは子供を預かる保母の当然の義務で、万が一の何かがあった時には保母に全ての責
任があると、ちづ姉は口癖のように言っていて、それが悪い意味で現実になった。
 自信を喪失したちづ姉に追い打ちをかけたのは、園児たちの態度の豹変だった。
 園児に非があったというのは私たちの理屈であって、園児たちの理屈ではそうはならなかった。ち
づ姉は特撮番組やアニメに出てくるような、分かりやすい「悪者」にされてしまい、ちづ姉を慕ってい
た園児たちは一斉にちづ姉を罵り、言うことをきかないどころか、近づいてすらこなくなってしまった。
 失った信頼はあまりに大きく、ちづ姉はもうどうすることもできずに一人で立ち尽くした。
 園児たちとどう接していいのかが分からなくなり、年配の保母さんに慰められて、落ち込みながらと
ぼとぼと帰路についた。
 そんなことがあった後も、私やいいんちょの前では気丈に振る舞っていたちづ姉だったが、私が悩
んでいることを知って、感情を押さえられなくなってしまった。
 私の力になることで、自分は他人の力になれると実感したかったんだって。
 自信を少しでも取り戻したくて、私に「さすがちづ姉ぇ」って言って欲しくて、
 そこまで弱っていたちづ姉は、しかし私にまで拒絶されたと思い込んで―――。
593「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:34:21 ID:fl5Rs/t+
 ベッドの上でキスを済ませた私とちづ姉は、いつものようにお互いの女の園に手を伸ばしていた。
「……夏美、今日は本当にごめんなさい」
 ちづ姉が、目をじんわりと潤ませながら声を震わせて言った。
「もういいよ、さあちづ姉……」
 私の指が、ゆっくりとちづ姉の割れ目を撫ぜてあげると、ちづ姉はぴくりと微かに動いた。
「……うっ……ふっ……あ、ああ……」
 ちづ姉の顔がちょっとずつ蕩けていって、甘い吐息が漏れ出し始めた。どこを弄ってあげればちづ
姉が気持ちよくなれるのか、私は全て分かっているもの。
「……ん、ううん……」
「ちづ姉、もう濡れてきてるね」
 ちづ姉の快感の証が指先に纏わり付いてきてる。
「あ、あっ、ああ……はあ、はあ……ダメ……」
 ちづ姉の朱のほっぺが目に入って、ちづ姉の香りを嗅いで、ちづ姉の息が肌にかかってくる。
 感じ始めたちづ姉はぞっとするくらい艶かしくなって、怖いほど綺麗で、私は魅入られてしまうの。
「……でも、足りない」
 ちづ姉の指は何かを怖がっているように、私の股間で恐る恐る動いている。
 でも、私の感じやすいところを知り尽くしているちづ姉の責めは、いつもはもっと、もっと……。
594「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:34:57 ID:fl5Rs/t+
「ちづ姉、もっと激しくして……!」
 いつもは何回も私を天国に導いてくれるちづ姉が、今夜はまるで抜け殻のようだった。気持ち良くな
いわけじゃなかったけれど、いつもは私を気持ちよくしてあげようって気持ちを激しい愛撫から感じる
ことができたのに、今夜はそれが、何も感じられない。
 ただ、私がベッドにいるから、とりあえず指を動かしてるみたいだった。
「ちづ姉……もっと私を、気持ちよくして欲しいの」
「夏美、でも……今日は貴女を……いつもみたいには……何か怖くて……」
 横顔のちづ姉は、同じベッドの中にいる私にそう言って、指まで止めてしまった。
「ち、ちづ姉……」
 何だかとても悲しくなって、同時にすごく腹が立った。どうしてかこの感情は憎しみに近い気さえす
る。私の中にあったなんて知らなかったぐらいに黒い何かが、目覚めてしまった。
 私は頭がかっとなって、ちづ姉のクリトリスを剥いて指でぐにぐにと押し潰して、そのまま乱暴にち
づ姉の濡れた股間を弄って、指を挿入してやった。いつもと違う黒い何かを込めて。
「ああっ、あはあっ……待って夏美……あっ、あああっ、ちょっと……いや……止め、てぇ……」
「止めない……絶対に止めない! 止めてなんかあげない!」
 いつもより乱暴に力を入れて指を動かして、ちづ姉の内をぐちゅぐちゅと掻き回す。
「ああ、っ、激し……あ、ああっ、はああっ、あ……夏美……わたし、はああっ……」
「ふうう、ふうう、ふうう、ふうう……」
595「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:35:39 ID:fl5Rs/t+
 卑猥な音を立てながら、ちづ姉の身体が、こんなちっぽけな私の指に支配されていく。
「あ、あ…ああっ、あっ、あっ……はああああっ! あっ!」
 絶頂に達したちづ姉は、快楽と苦痛が半分こになった困った表情をしていて、それを見た私はとっ
ても辛くて、目にもあっと言う間に涙が溜まってきて、私はそれをシーツで拭った。
「………はあ、はあ、夏美……怒っているのね……」
「怒ってなんかないよ……怒ってるなんて、そんなのぜんぜん違うよ!」
 私は満たされない。どろどろと焦げたジャムみたいなものが私を突き動かしていく。頭の中がどんど
ん熱くなって、熱くて、熱くて、私を狂わせていく。もっとちづ姉を責めてやる、もうそれだけだった。
「ちづ姉……もっとだよね、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと……! もっとだよね!」
「あ、ああっ、あ、あ……なつ…ああっ、あ…み……ああっ……」
「ちづ姉ぇ………っ!」
 肺の奥から絞り出すように叫んでいた、その人の名前を。
「ほらっ、ちづ姉、どう! これでも、これでもダメなのっ! ねえ! ちづ姉! ちづ姉ってば!」
「ごめんな、さい……ごめん、な、さあっ、ああっ……そ、そんな、激し……あ……ごめ……」
 この時の私は必死だった。
 自分がどうしてこんなことをしているのか分からなかったけれど、絶対に怒ってはなかったの。
「あっ、はああ……今日は……今日はもう……あっ、ああっ……夏美、もう……あはぁっ……!」
「ちづ姉、そんなこと、言わないで! どうして、どうしてなの……どうしてっ!」

 気が付くと私とちづ姉は、子供みたいに2人で泣いていたの……。
 私と、あのちづ姉が、お互いに見つめ合いながら、声を上げて。
596「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:37:11 ID:fl5Rs/t+
 ……………
 …………………………
 その日の夜、私はちづ姉と2人で飴玉を舐めている夢を見た。
 手の平に乗るような小さな飴玉を、私の舌とちづ姉の舌がぴちゃぴちゃと舐めているの。
 ちづ姉の舌が飴玉の表面を濡らすと、ちづ姉の味に飴の甘味がじんわりと溶け出して、私はその
極上の砂糖水がしたたる前にそっと舐めとり、喉に流し込むの。
 毒々しい甘さが心を焼いて、私の理性がじくじくと爛れていく、堕落と紙一重の危ない快楽。
 飲んでも癒されるわけでもなくて、むしろ渇きは酷くなる。それでも飲みたい、味わいたい、飲みたく
て飲みたくてたまらなくて―――私は喉が焼き付くまでちづ姉の雫を飲み続けたい。
 私の舐めた場所をちづ姉が舐めて、ちづ姉が舐めた場所を私が舐める。お互いの味で濃くなった
とろりとした極上の蜜をすくいとり、味わい合って、私とちづ姉の世界はまわるのよ。
 ちづ姉が私の顔を見て、天使のように微笑んでくれて。
 そして押し寄せてくる背徳感と、ちづ姉と釣り合わない自分への罪悪感が、苦しくて、苦しくて、それ
以上に切なくてたまらなかった。
 この飴玉は小さくて、舌を離せない痺れる甘さがあって、でもいずれ溶けて無くなる二人の関係。
 きっと飴を舐め切ったら、私とちづ姉の関係はきっと終わるのだろうと思った。


 そして飴が無くなって、離れようとした私とちづ姉はそろって悲鳴を上げた。
 だって、離れていこうとした2人の身体は動かなかったから。
 飴を失ってしまった私たちをぐるぐるに縛っていたのは、固くて、重たくて、冷たい―――。
597「2輪の鎖」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/06 23:38:12 ID:fl5Rs/t+
「まったく、あれだけ毎晩騒いでおいて、本当にわたくしにバレていないと思っているのでしょうか?」
 翌朝、あやかは呆れ顔で千鶴の寝室に立っていた。
 ドアが閉まる音がして、そして静寂が満ちた部屋で、夏美と千鶴はすやすやと眠っている。
 固く固く手を繋いで、まるで世界に2人しかいないような顔で、


 それはまるで、輪が2つしかない鎖のように。


                                                (了)
598座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/12/06 23:40:55 ID:fl5Rs/t+
3人の部屋は別れてるって設定にしました
なんかあの部屋やたら広いし


PTさんの「中毒症状」って何となく分かります……
*― ―)御疲れ様でした

ではまた
599名無しさん@ピンキー:04/12/07 00:27:04 ID:/a9uyod3
>>座薬氏
乙でーす。
600名無しさん@ピンキー:04/12/07 04:17:17 ID:tSmwL4l7
座薬氏キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


























うぇっぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
601名無しさん@ピンキー:04/12/07 10:13:28 ID:uo4LMgb9
GJ!!あのちづ姉さんが、夏美が。
意外な展開に萌えです。

座薬氏は長編より
短編の方が向いていると思いました…。
602名無しさん@ピンキー:04/12/07 10:16:43 ID:e6COu6NC
>>601
同意
座薬氏GJ
603名無しさん@ピンキー:04/12/07 23:45:37 ID:PZRDZyNC
あの3人の部屋は個室なのは公式設定だべさ、8巻のあとがきに載ってるぞ。
604名無しさん@ピンキー:04/12/07 23:55:09 ID:4k1Gr5n8
やはり座薬とエロゲ屋の二人は最高だよ
605エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/08 01:03:19 ID:RLIWO3ln
学園ソドム in麻帆良学園中等部3-A を書きたいのですが…。
需要があるのでしょうか・・・・。
606名無しさん@ピンキー:04/12/08 01:44:45 ID:2mIWi5IE
>>603
>あの3人の部屋は個室なのは公式設定
一つの部屋の中にそれぞれ専用の個室があるってことだね。

>>605
人外や超人の多いあのクラスをどのように料理するのか興味あり。
607エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/08 03:15:27 ID:RLIWO3ln
7月19日 午前2時

 一瞬の隙をついて郷田 武雄(30)死刑囚は刑務官の拳銃を奪い逃走。死刑が決まり数年後のことだ。世間で誰もが忘れた時に郷田はすべてを諦めた振りをして逃げ出した。
 これからの話に彼の脱獄劇を語るべきではない。
 彼がこれから起こす事件は死刑を宣告されるに至る事件よりも凄惨で淫虐であろう。
 結局郷田は郊外へと逃げ延びることになった。
 長い刑務所生活で彼の都市部でのカンを決定的に失った自覚があったからだ。次に、都市部の方が警官に包囲されて結局は包囲、篭城。結果的には射殺されるなりするだろう。
 どうせ死刑になるとくくった郷田は、長期的に警察から逃げる手段を得るために郊外へと逃げ延びた。
 郷田には考えがあった。彼は王様になりたかった。
 誰にも命令されない、自分の命令に絶対に逆らえない存在。命令されないことは簡単だった無能になればいい。じゃぁ命令している連中は有能だったか?
 違った。郷田に命令する奴はとどのつまり無能者の集まりだった。少なくとも郷田にとって世界は命令する奴とされる奴の二種類しかいない。
 郷田は世界に絶望していた。
 王様など存在しない。30年かけて辿り着いた答えの筈だった。
 郷田は自分が死刑を宣告された時。悟った。
 存在しないと、存在できないのは別物だ。
 誰の命令も聞かないで、誰も命令に逆らえないようにすればいい。
 簡単なことだった。馬鹿馬鹿しく愚かな考えだが確かな希望で、郷田はそれにすがった。
608エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/08 17:08:33 ID:sp3wdOwE
2月16日 午後3時
 1ヶ月の逃亡生活で郷田はなるべく目立った行動を避けた。
 痕跡を残さず、気配を殺して、コンビニに砂糖を万引きして、郊外の不法投棄されたトラックのソファーをくり貫いて、雨水を吸って砂糖を舐めて待った。なにか予感がしていた。何日でも何ヶ月も何年でも待つもりだった。
 このまま野垂れ死にしても悪くない気分だった。
「おい、郷田 武雄だな。死刑囚の。我々は警察じゃない。お前の希望を最大限に生かしてやる」
 隠し穴から外を伺うと黒服の男が5、6人でトラックを囲んでいた。
 郷田はしっかり衰弱した身体を使って這い出た。寒さと栄養失調ですっかり衰弱して、目すっかり窪んで亡者のような姿で黒服の男たちの前に現れた。
 非合法な仕事に関わった男たちですら思わず声を漏らした。
 ズタボロの身体で豪胆な笑いを浮かべた姿は狂気の産物だった。郷田は自分の足で地上に降りるとそのまま意識を失った。

2月16日 午後6時
 意識を覚醒した郷田はベットの上に拘束されていた。
「おい、別にベットの上に拘束する必要はないだろう。部屋に監禁してくれよ」
 思えば脱獄していらい一ヶ月ぶりに声をだして自分の声に少し戸惑った。
「すまないね。なるべく落ち着いて話がしたくてね」
 かろうじて動く首をひねって声の主を見据えた。今にも死にそうな貧相な年寄りが車椅子に座っている。
「頼みがある。王様になりたいんだろ?」
 目を見開いて老人の顔を睨む。
「怖い顔するなよ。南の島に無人島を買ってね。そこにあるところ学校の女生徒31人を集める用意がある。そこで王様になって好きなようにやって欲しい」
 郷田はただうなずいた。
609エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/08 17:17:31 ID:sp3wdOwE
うーん。なんかやちゃった感でいっぱいです。
導入でこんな感じなんですが…いいのかなぁ…
座薬さんを見習って長文で一発書いて見ようかと思うので応援のほどを・・・。
610名無しさん@ピンキー:04/12/08 17:26:10 ID:6ayVotRK
禿しく期待しとります








    ( パンツ脱いで待機してよう )  
     O
    o
(-_-)
611名無しさん@ピンキー:04/12/08 18:00:09 ID:xY4W0rhj
やはり座薬は短編がイイ!
すごくイイ!

あとエロゲ屋もナイス!!
とってもイイ!
612名無しさん@ピンキー:04/12/08 20:12:48 ID:4WtPM0WV
>>608
エヴァは学園の外に出られないのをどうするのだろうか
学園長が判子地獄でもしない限り
613エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/08 20:18:09 ID:Qy1z739P
2月20日 午前4時
 郷田の朝は早い。刑務所生活ですっかり健康的な生活が習慣づいたのか、早くに目が覚めるようになった。時計は朝4時を指しているが日の光も差さない部屋では時計だけが時間を教えてくれる。
郷田は巨大なシュエルター生活を義務付けられていた。
脱獄した死刑囚をかくまって置くには日本の治安は良すぎた。車椅子の老人は郷田に核兵器の直撃でも耐えうる施設での生活を命じた。命令されるのが嫌いな郷田が素直にうなずいた最大の理由は、始まったら、一切の干渉を断つのでそれまで命令に従え。
 全てを持つものと、何も持たないものの対等な交換条件だった。
 準備自体は老人が行うらしいので、郷田は生贄というか、彼の国の国民となる哀れな女子中学生丸々一クラス分の名簿を毎日に見ることが日課となった。
 一人、一人、詳細なプロフィールと身体、成績、成長記録が名簿に記載されてあった。
麻帆良学園中等部2年A組出席番号16番 1989年3月7日生 血液型O型 身長152cm…無駄に詳細なデータが用意されていた。読めば読むほど人を馬鹿にしているというか冗談みたいなプロフィールがある。
吸血鬼に二足歩行型ロボット、忍者に妖怪、霊能力者やら博士号持っている天才etc。それを証明するかのような証拠写真まで準備してあった。信じられないが信じるしかほか無かった。
郷田は最初の三日、老人に騙されたと思って腐っていたが、そこに信じられないものを見たからだ。
このクラスの担任である9歳の子供の過去に村一つが悪魔に攻撃されほぼ全滅したという記録だ。世の中には悪魔がいてそれを使役する手段が存在するという事実は郷田にとって魅力的だった。
とにかう、一筋縄にいかない、国民を屈服させるためにも体力と無人島に用意されるとい施設や仕掛けを理解する必要があった。
郷田は取り付かれたように、身体を鍛え、自分の絶対的な領地の知識を蓄えるにいたった。
いつ始まるか知らないが、少なくともこのクラスは中学生の間だけと考えると時間はたっぷりあるとは思えない。
3日無駄にした自分を呪い。郷田は話し相手もいない孤独の中で準備を精力的に進めた。
この外で核戦争が始まれば、郷田は何も知らないままここで朽ち果てるだけだった。老人は態々、それを教えてくれた。ここもつまり現実の一部だということなのだろう。
614名無しさん@ピンキー:04/12/08 21:06:40 ID:cGiqfM+K
あんまり痛そうなのはやだなあ。
615名無しさん@ピンキー:04/12/08 21:22:08 ID:Iz2ytrGV
エロは好きだけどグロは好きくないな
レイプ陵辱は大好きだが人体切断とか目玉潰されるとか
銃弾で蜂の巣にされるとかナイフで腹抉られるとか
そういうのは拒否反応でちゃうかも
616名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:05:18 ID:AM6pMG4b
そうか?オレは蓮でも平気でみれるが?
617名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:35:26 ID:pjJOnDZW
蓮って何?
618名無しさん@ピンキー:04/12/09 00:43:57 ID:AM6pMG4b
精神ブラクラ
619名無しさん@ピンキー:04/12/09 01:15:16 ID:6WWA8zZV
エロゲ屋氏、チアのは休載ですか?
個人的に楽しみにしていたのですが。
620エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/09 01:50:48 ID:c3rcpBlb
>>612
エヴァは8巻の冒頭で別荘に移動しました。
あれが学園の中か外か? と聞かれれば、あれは間違いなく中ではないです。
つまり、魔法的に独立した空間であればエヴァは学園外に行けるのは公式設定です。
無理かもしれませんが、不可能でも無いのでそういうネタを織り込んでいきます。

>>614 >>615
実は、登場人物が多いので冒頭見せしめで何人か殺してしまったのですが…。
銃弾で蜂の巣にして、地雷で右足を吹っ飛ばしてしました。
どうやら、そっちの方向の重要は見込めないらしいので書き直します。
っていうか31人ってマジ多すぎだよ。

>>619
ハハ…読者がいたことに自分でびっくりしております。
続きは書けるのですが、なんか自分がスキに書くと素で引かれそうです。


 チアの方も需要があるようなのでぼちぼちと書いていこうと思います。
 とりあえず期待値は高いようだな学園ネギまw

 まだ、始まってないので、やって欲しいネタとか放り投げてください。早い者勝ちです。
 早くもネタつまりぎみ…応援並びにネタ支援をよろしくお願いします。
621名無しさん@ピンキー:04/12/09 04:22:13 ID:G+C9t72k
エロゲ屋氏
冒頭どうもっていくのか相当難しそうですね。
巨大な結界を張って魔法を封じても、武道派を機械や薬で動きを封じても
対処に困る輩がまだ何人かおるので。

ネタ的には友情決壊や裏切り行為なんか面白いと思うのですが。
こういう展開って本性がでやすいので意外な子が心が強かったり、
敵無しと思っていた子がもろく崩れていくのが観たいかな。
622名無しさん@ピンキー:04/12/09 10:33:28 ID:FaM0yhma
エロゲ屋氏、文章下手になったような……。それはともかく、大長編の予感。ガンガレ。超ガンガレ。

エヴァはともかくとして、幽霊はどうなるんだろ?
四葉とかザジとか実際、エロにしにくいから冒頭で殺すしかないよな。
あと名簿見てて今気づいた。ハカセの写真て、漂流教室のあいつに似てるんだ。
623名無しさん@ピンキー:04/12/09 11:58:13 ID:l69sFLlV
>>622
お前より文章うまいよ
624名無しさん@ピンキー:04/12/09 12:10:34 ID:p6sGobKF
↑ハゲドウ
625名無しさん@ピンキー:04/12/09 12:38:24 ID:BLmjBKYX
エロゲ屋氏、チアも楽しみにしとります。鬼畜なので好きです。特に柿崎がステッキーです。

長篇ガンガレ。
626名無しさん@ピンキー:04/12/09 19:38:24 ID:59naIXNv
少しは↓こっちにも燃料投下しておくれ
ラブひな☆性交ひなた荘☆ (なりきり)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091373555/
627エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/09 20:21:52 ID:/8qtk5U+
【生贄 11】
「お願い。円は許してあげて…」
 力なく胸に円を抱きしめて美砂は呟きながら答えた。
 円は美砂がココまで怯えているのを見たことが無い。人間がここまで怯えること自体見たことが無かった。それ程、美砂の心に傷を負わせたのだ。円は燃えるような瞳で大男を睨みつけようと、恐怖心を押さえつけて美砂から離れようとした。
「駄目よ円。逆らわないで」
 美砂は震えながら力強く円を抱きしめた。
「お願い…」
 男は首を振って、コートの中から麻縄を取り出して円を後ろ出に縛り上げて肩に担ぎ上げて歩き出すと美砂は黙って後ろからついてきた。
「待って、桜子が逃げたんだし警察沙汰になったらおしまいなんでしょ。私が身代わりになるから二人を見逃して、なんでもするから」
 美砂の哀願を無視して大男は携帯電話を取り出して何処かに電話した。
「俺だ。一人逃げられた。桜子の方だ。そうだ。よろしくたのむ。なるべく3人一緒にデビューさせる」
 どういう意味だがしっかり聞き取れないこともあったが、円は決断した。桜子も追われているなら美砂にも逃げてもらうしかない。
「美砂逃げて!」
 円は精一杯叫んだ。
「誰かいませんか。助けて。お願い誰か!」
 叫ぶままにして男は地下駐車場の奥へと進むと前方に黒塗りの高級車が泊まってヘッドライトが2,3回点滅すると大男の前で静かに停車して自動的にドアが開いた。
 円を座席に荷物のように放り投げて横に座る。美砂が何処に座っていいか迷っていると、大男は膝を開いて、間に座るように促してやった。美砂は少し躊躇した後、膝の間に身体を預けた。
 二人を乗せた車は静かに走り出して、渋谷を後にした。
628エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/09 20:23:06 ID:/8qtk5U+
チア書いたがエロ無いし・・・。
>>626に投下しちゃうし・・・。
最近 やりたい放題だな・・・少し自粛しないといけませんね。
629名無しさん@ピンキー:04/12/09 21:03:53 ID:Pp1L14UK
いいえ!その調子で頑張ってね!!
630エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/09 22:12:03 ID:/8qtk5U+
【生贄 12】
 美砂は全裸で、円は半裸同然の姿で、車内に監禁されたまま東京を西の方へ進んでいた。
 窓は前面マジックシートを張られ念入りに分厚いスモークガラスで覆われ、外の音がまったく入ってこない。自分たちが全裸でいるというのに外の通行人やドライバーは社内の仲にいっさい視線を落とそうとはしなかった。
 車内では、大男が膝の間に座らせた美砂の身体をいやらしく撫で回していた。片手で美砂の両腕を拘束して脇の下や胸を撫で回し、その度に声を殺して首を振る。
「お願い。円の前では止めて…」
「ちょっと、離しなさいよ。嫌がってるじゃない。無理やり乱暴して…それでも男?この変態」
 円が大事な所、股間と胸を押さえながら男の太い腕に身体を割って入って美砂から引き離そうとする。
「覚えておきな。お前たちは一日何回も気をやることを身体に覚えてもらわないと後がつらい。これも訓練だ。今日はまだ一回も上り詰めていないからな」
「やめて、円が見てるのに…いや…」
 手っ取り早く気をやらすために重点的に牝穴に指を抜き差しする。
 後ろ出に拘束された円は体当たりぐらいしか方法がない。友達が乱暴しているのに何も出来ないで見ているのは辛かった。
 結局は1時間くらい車に乗って、美砂は3回気をやって泣きながら肩で息をしていた。
「大丈夫、美砂。もう、離してよ十分でしょ!」
「さっき、むりやりやって気持ちよくよがっていたわりには元気があるな、最近の女子中学生はレイプしたぐらいじゃ大人しくならないから手間がかかる」
 車が停車した。大きな門をくぐって広い庭に大きな洋館が見えた。
「さ、ついたぞ。しばらくしたら桜子も来る。大人しくしていただこう。素直にしていれば家に帰してやるから」
「ちょっと、この格好で?」
 周囲に人がいないからといって、車の外は野外だ。
「服は全部脱いでから降りろよ」
男は美砂を膝からすべり降ろすと車内から降りていった。
631名無しさん@ピンキー:04/12/09 22:52:37 ID:59naIXNv
>>628
自粛する必要なしですよハァハァ
632名無しさん@ピンキー:04/12/10 00:07:05 ID:zVn17JGL
銃で撃たれて一瞬であぼーんとかはわりと平気なんだけど、
前や後ろの穴にトゲトゲの棒いれてグリグリとか、痛みの連想できるのはキツイな。
633名無しさん@ピンキー:04/12/10 00:24:09 ID:g0WjsZnD
Nobody can stop EROGE!!
And nobody has the right to interrupt him!!
634名無しさん@ピンキー:04/12/10 01:44:27 ID:NPyUj5Tx
書くのは結構だけど、正直もう少し腰を落ち着けてやってはどうかと。
635名無しさん@ピンキー:04/12/10 02:06:57 ID:7vrbw8+O
>>634
黙れ
636名無しさん@ピンキー:04/12/10 03:29:22 ID:q/cHgSnl
http://bbs.infoseek.co.jp/Board02?user=erogeya69

エロゲ屋のHPに設置してある掲示板のアドレス。
637名無しさん@ピンキー:04/12/10 06:55:45 ID:M54yuHlJ
エロゲ屋さん、サイト持ってたんだ…。
知らなかった。
638名無しさん@ピンキー:04/12/10 09:10:29 ID:EeZIMUh+
>>628
座薬氏のやりたい放題とはわけが違うので気にすることはないと思う。
まだ学園ネタっぽいし・・期待してまっせ。
ただ、飽きて方置だけはやめてね。
639名無しさん@ピンキー:04/12/10 13:43:19 ID:i48F6tUP
エロくないですが…


「今日はどうしたんですか?こんなに早く部屋を出るなんて」
ネギは明日菜と木乃香に聞いた。いつもなら遅刻ぎりぎりになって寮を出て、走って学校へと向か
っているのに。それに今日は朝ご飯もまだ食べていない。
「へへー、それはやなー」
「あ、ホラ、着いたよ」
ネギの眼前に見慣れぬ光景が広がっていた。路面電車を利用した屋台を中心に、人だかりが出来て
いたのだ。
「うわー、これは凄いですねー」
「お、明日菜にネギ坊主、いらっしゃいアルね」
「あ、くーふぇさん、おはようございます」
チャイナドレスのウェイトレス姿をした古菲が一行に声をかけてきた。
「文化祭期間限定で、チャオ一味が屋台出してるのよ」
「そゆことアル」
「なるほど」
「あいつらの点心が美味しいの、ネギも知ってるでしょ?」
屋台のほうを見ると、こちらに気づいた五月がぺこり、と頭を下げた。
−−−
「お待ちどうさまアル!」
「うわー、本当に美味しいです!」
「ホント、さっちゃんの料理は絶品ね」
「ホンマやわー、どないしたらこんな味出るんやろ」
「そうね、私も知りたい」
明日菜が振り返り、屋台の五月に聞く。
「ねー、これどうやって作ってんのー?」
しかし五月は微笑みながら、
「それは企業秘密です」
640名無しさん@ピンキー:04/12/10 13:44:06 ID:i48F6tUP

「うーん、やっぱり教えてくれないかぁ。気になるなぁ」
少し考え込んだ風の明日菜、何かを閃いたかのように手を打つと、ネギに耳打ちした。
「ねぇネギ、ちょっと魔法で調べてくれない?」
「えぇ?そ、そんな魔法、知りませんよ」
「そうなの?案外使えないわね」
あまり本気ではなかったのか、明日菜はあっさりと諦めてしまったようで、再び食事に戻った。しかし
ネギは少なからずプライドを傷つけられたようで、ひとり黙りこくって何かを考え込んでしまった。
−−−
その夜。
「おい兄貴、コレはちょっとまずいんじゃないのか」
「大丈夫、ちょっと調べるだけだよ」
ネギとカモはこっそりと屋台に忍びよっていた。
「よし、近くには誰もいないな」
ネギが呪文を唱えると、かちゃりと小さい音が鳴って屋台の鍵が外れた。
「カモ君はここで見張ってて」
「お、おう。でも、やっぱりやめた方が・・・」
「いいから」
制止するカモを置いて、ネギは屋台の中に侵入する。
「今朝のスープはこの寸胴の中だね…よし」
ネギはあの後魔法書を読み漁り、成分分析の魔法を見つけることに成功していた。しかし、それには
サンプルが必要だった。そこでこうして忍び込んだわけだ。
「スープをこのフラスコに移して、と…あれ?」
おたまを寸胴から引き上げると、固形物が乗っていた。具は入ってなかったから、暗くてよく見えな
いがこれは鶏ガラか何かだろうか。ネギは顔を近づけてそれを見て…思わずおたまを取り落とした。
「うわっ」
今のは見間違いだろうか。いや、見間違いに違いない。だって、そんな、
641名無しさん@ピンキー:04/12/10 13:44:28 ID:i48F6tUP
「…そんな筈はないですよね、だってあんなものが」
「見ましたね…」
「うわあああっ」
ネギの背後にはいつの間にか、手に包丁を持った五月が立っていた。
「先生は見てはいけないものを見てしまいました…」
「さささ五月さんっ」
「残念ですが仕方ありません…」
五月は大きく包丁を振りかぶった。
−−−
「ねえ、どーしたのネギ先生、なんかやつれてるけど」
桜子が明日菜に尋ねる。
「明日菜は何か知らない?」
「さあ…私もわかんないのよ。朝ご飯もいらないって言うし」
「昨日の夜、外出してたんやけど、その時何かあったんやろか」
明日菜がネギに問い掛けた。
「ねえネギ、昨日何かあったの?」
「え、そ、それは…ひいいっ」
「??」
訝しむ明日菜。ネギの視線を追って振り返ると、そこには無言で微笑む五月がいた…。
642名無しさん@ピンキー:04/12/10 15:48:35 ID:7jkAb27f
|ω・`)…ゑろくない・・・
643名無しさん@ピンキー:04/12/10 16:17:43 ID:FksF3NO3
普通のSSでも面白ければいい
644名無しさん@ピンキー:04/12/10 16:27:03 ID:ZcE+NIiq
最近盛り下がってきたと思いきやこれ。
ネギまって不思議だなあ
645名無しさん@ピンキー:04/12/10 21:56:26 ID:M54yuHlJ
>>641
「外出してた」が「外出ししてた」に見えてしまった…。
646エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/10 22:24:55 ID:altvaaT+
【生贄 13】
「服を着なくてもなれることを覚えてもらわないとな」
 まず美砂が胸と股間を隠しながら降りてきた。女子中学生らしく瑞々しい張りのある肌がプリプリしている。素足にアスファルトの堅く冷たいアスファルトのざらついた感触がした。
 美砂が降りてしまった以上、円は車に残るわけもいけない、かといって来たままおりたら無駄に乱暴されて痛い思いをするのはいやだった。そうやって徐々に慣らされていくのがたまらなく嫌だが何もしない訳にもいかない。
 どっちにても後ろ手に縛られては自分で脱ぐことは出来ない。靴と靴下、それに僅かに引っ掻った下半身の衣類を自分で太腿を擦り合わせて脱ぎ捨てた。
「ねぇ。上は無理よ。解いてくれない?」
「自分から脱ぐ気になるとは愁傷な心がけだな。美砂、解いてやりな」
 身体をくの字に折り曲げて、円が下半身丸裸で降りてきた。
 美砂は丁寧にきつく縛られた縄を解くと、大事な場所を隠しながらまどかは上着を脱いで座席に放り投げた。
「やっぱ、中学生はまだまだボリュームが足らないなぁ」
 男はがっかりしながら、美砂と円を抱き寄せてまだ成長しきってない小さい胸をもみ比べた。
「ちょっと、何処触ってんのよ」
 円は男の頬を叩いたが。意に返さず胸の感触を楽しんだ。
「やっぱ、円の胸は硬いな。毎日、自分で揉むと柔らかくなるぜ美砂みたいに」
「うるさい!」
 男は首を竦めて、大きな洋館の入り口に足を進めた。残された全裸の女子中学生二人は仕方なく、後をついて行くしかなかった。あたりは、遮蔽物もほとんど無い庭園で、誰に見られるかもしれない不安の中で一糸もまとわない姿で二人は男の後に続いた。
「ごめんなさい。円…私のせいで」
「…。いいの美砂。必ず帰ろう。だから自分を責めて逃げられるチャンスを無駄にしないで、必ず桜子が助けを呼んで来てくれるよ」
 円は美砂の手をしっかり握って、精一杯の笑顔を作った。
「ごめんなさい…」
 美砂も円の手をしっかり握り返した。
 二人は手をつないで庭園の奥にある白い洋館の入り口に歩き出した。
647エロゲ屋正寿  ◆w7Q5ywREpw :04/12/10 22:31:05 ID:altvaaT+
>>634
 腰を落ち着けて書いたら何時までたっても書けない人なので無理です。
 申し訳ないがこのペースです。

>>636
 おお、マイHPの掲示板w

肯定的に受け入れられて、うれしいのを通りこして恐縮です。
実は、まだまだ書きたいネタが一杯あるのですが、暴走しないように考えて書いていこうと努力します。
648名無しさん@ピンキー:04/12/10 22:48:18 ID:nXI9Jlcm
エロゲ屋氏がんがれ
超がんがれ
649名無しさん@ピンキー:04/12/10 23:57:50 ID:9HD7V3F8
テスト
650名無しさん@ピンキー:04/12/11 15:50:09 ID:mISs0xag
             ___
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       /7::::::::::::::::::::::::::::::::_,.. -   _ヽ
     ,ィ_ィ_``ー‐---──' ´ _,、-‐'-:::::::ヽ
    〃:::/,.':::::〃ー‐-イ::ヽr、iト、:::ヽ:::::::::::::::ト,
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.  ,!イ::i::::l:::::::j!::::::,i!:::::::|!::::::::l::::::::l::::::::i::!:::::::::::::i
.  ,'::7:::!::::i::::::li::::::|!|!:::::iトヽ:::::ハ::::::i::::::::!::!:::::::::::::',
.  !,'i:::::|:::::!:::::|! ::::|!| l::::lトミ_::::::!::::::!:::::::|::i:::::::::::::::l   せっちゃん、
  |! l:::::!::::l:,.-t、:::」!! L」 ! 弋ト-i|! :::::|::i::::::::::::::::!   遅くなってゴメンな〜
   `!ル::':::i ,rふミ    '´'rニミ 、 |::::::::!ヽ:::::::::::::::',
    |::::!:::::ト {. |! !       {  i ,}|:::::::|リl:!:::::::::::::::i
    |::::|::::::!:i ` ' ,.    ` 'O |:::::::!'::::i!::::::::::::::l   誕生日おめでとー
    !:::i::::::├i、   、ァ─‐,    ,.i! :::::!:::::::!:::::::::::::
.    |:::|:|::::::|:::::i丶  ヽ  ノ  , イリ!:::::::| :::::::l::::::::::::
   | ::|:!::::::|::::::!:::::i`:: 、__,. '   ト、!:::::::!::::::::::i::::::::::: これウチお手製カードのプレゼント
   !:::|:|::r===,ルハ.   , ' |:::::::|:::::::::::::',::::::::      もらってくれるん?
    !:::|:|!::il    li |  ',  /  !:::::::ト、::::::::::l::::::::
.   |::::!|| ::il    li.!. 冫'、   |:::::::i| 冫、::::!::::::
   |!:::::,イ:::il.    li /::i|::iト、 /|::::::||! /  ヽ!::::::
   |::::,' !:,.ュ-,. r-r 、::::l.!ト:i、V ,!::::::|,!.,!  / ヽ:::
651座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/12/11 23:50:45 ID:LaMiWh4t
保管庫管理人様、以下のビブリオンの削除をお願いします

ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/050.htm
ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/054.htm
ttp://rakuasa.hp.infoseek.co.jp/073.htm

ずっと収録してくれていたのに申し訳ありません


;― ―) ロードオブザリング見てたらすっかり忘れてた削除依頼
実は俺、学園ソドムっていうの知らない……
ノリが分かったらネタ出し援護させてもらいます>エロゲ屋さん
652名無しさん@ピンキー:04/12/12 00:06:19 ID:UCVvwgOc
も、勿体ねぇ…
653名無しさん@ピンキー:04/12/12 00:06:53 ID:0mc6T3wJ
学園ソドム

大昔にPILから出たエロゲ
教育実習生の主人公が、実習最終日に脱獄した死刑囚に教室を占拠される。
死刑囚の手下にならないと即死してしまうため、逆らうと射殺され、かといって、犯人の
言うがままになるとヒロイン達の好感度が上がらないので妥協した選択肢を選ぶことになる。

が、大抵の人間は主人公の葛藤を他所に犯人の言うがままに暴れるのであった。
654名無しさん@ピンキー:04/12/12 04:45:24 ID:ed/iGA6B
学園ソドムの元ネタと思われる「三菱銀行猟銃強盗殺人事件」

ttp://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/mitubisi.htm
655流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:06:10 ID:/+P1ccFO
お初(ry

【性的表現】 12禁程度
【暴力表現】 特になし
【その他留意事項】 法的、社会通念的に不適切な内容含む
656流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:07:16 ID:/+P1ccFO
暑い晩だった。
じっと座っているだけで汗が床に滴り落ち、それがあっという間に乾いてしまうような夜だった。
俺はビールの缶を開け、その暑さをやり過ごそうとしていたが、その効果も長続きしない。
後から来るアルコールの火照りを計算に入れりゃ収支はマイナスといったところだし、そもそも肝心のビールが温みかけていた。
それもこれも糞ったれな停電のせいだ、まったく、メンテナンスだがなんだか知らないが、こんな夏の盛りにやる事じゃないだろう…
くそったれ、と声に出しながら、俺は4本目のビールのプルトップに指をかけた。
ちょうどその時だった、あいつが部屋に入って来たのは。
電気がないので部屋は真っ暗、その時のあいつはTシャツにショートパンツのくつろいだ服装だったが、
裸だろうがウェディングドレスだろうが俺は気付かなかっただろう。
だけど、あいつだって事は最初から分かってた。
声?
どうだか。酒がまわり始めると真っ先に駄目になるのは、俺の場合は聴覚だ。
だが、まだ正体を失うには程遠かった。その声がどれほど遠く感じても、なんて言ったのかぐらいは分かるし、
そして俺を「お父さん」なんて呼ぶのが世界中で1人しかいない事もちゃんと思い出せた。
「裕奈か」
俺はそれだけ言って、勢いよく500缶のモルツを半分ばかり胃に流し込んだ。
「お父さん、お酒飲んでるの?」とあいつ。
きたな、と俺は思う。
あいつは俺が酒を呑むのを嫌う。正確には酔っ払うのを、だが、酒には強い方じゃないんでその区別にはあまり意味がない。
…あれと一緒だ、数年前、裕奈がまだ小学生だった頃に逝っちまったあの馬鹿と。
裕奈の口調はどうしても思い出させる。それが俺には嬉しかったり疎ましかったり、まあ色々だ。
口調だけじゃない、顔も性格も、日に日に裕奈は死んだ妻に似てきやがる。
最初から似てたのかもしれないな。俺が出会った頃のあれに歳とともに近づいてるだけなのかも。
「んん?飲んじゃ悪いか?ここは俺の部屋だ、誰にも迷惑かけちゃないぞ」
酒のせいで変に強気になっている。こいつにこんな物言いをするのはまったくもって逆効果だということを素面の俺はよくわきまえてるのに。
来たるべき罵声のショットガンに備えるように、缶の残りの半分も飲み下す。
657流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:07:46 ID:/+P1ccFO
ぬるい。
おまけに開け放した窓から吹き込むのは熱風だ。
この上娘にお説教か…、そう思うと泣けてきた。
が、俺の予想に反してあいつは何の文句も言わず、予想外のセリフを吐いてみせた。
「…ねえ、私もちょっとだけ飲んでいいかな?」
いいわけねえだろ、俺は仮にも教職者だ、実の娘といっても中学生の飲酒を認めるような真似が出来るか。
心ではそう叫んでいたが、気がつくと、俺は冷蔵庫から手探りで最後のモルツを取り出し、これまた手探りで引っ張り出したコップに注いでやっていた。
…まあいいだろ、一杯くらいなら。
「…ほら」
「…ありがと」
会話はそれっきり途絶え、暗闇の中、俺たちは親子並んで腰を下ろしてビールを飲んだ。
それは俺たちの、ではなく裕奈の沈黙だった。
あいつが喋らないと、俺たちの間に会話は起こらない。
長い沈黙だった。
どれくらい続いたかな?5分?10分?
分からない。
それは「裕奈がコップを空にするまで」という単位でしか測れないタイプの「長さ」だった。
あいつがようやく話しはじめた時、俺は6本目に手をつけていた。
裕奈はぽつぽつ喋り、俺は適当に相槌をうっていた。
内容なんて覚えてない。
駄目な親で申し訳ないが、なんせ酔いが回ってる。
耳は遠いし、拾えた言葉を統合する回路も焼き切れてる。
俺の意識を捕らえていたのは東の空に顔を覗かせたかすかな月明かりが照らし始めた、娘(それも実の娘のだ)の白い胸元、
しかもどうやらシャツの下には何もつけていないようだ。
まったくもってけしからん、こんな挑発的な体に育ちやがって。ここだけは母親に似ても似つかんな…
そんなことを考える俺の下半身はどうやら膨張したそうな気配。中学生かよ、まったく…
658流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:08:15 ID:/+P1ccFO
「ねえ、おとーさん、聞いてるろ?」
突然裕奈の声が意識の真ん中に割り込んできた。
あいつは安いソファに腰掛けた俺の前に立ち、覗き込むように顔を近づけていた。ちょっと怒ってるか?
「ん、ああ、もちろん聞いてるぞ」
やっぱり似てる、ちょい眉吊り上げた顔なんてそっくりだ。微妙な違いを見分けるには明かりが足りないせいもあろうが。
それにしてもけしからん乳だ…
「ねー、ろー思う?」
どうって言われても、聞いて無いしな。
それより俺の意識を捕らえていたのは開いた胸元、かすかに上気した顔、甘酸っぱい汗の匂い…
気がつくと、俺はあいつをソファーに引き倒していた。
シャツのはだけた腰と剥き出しの太ももに手を伸ばす。
汗に濡れた腰も太ももも、適度な運動と、そして何より若さのせいで見事に引き締まっていて、
そこにあるのは淫靡や卑猥といった概念から切り離された「性そのもの」。
あまりに露骨な剥き出しの性に、俺は少しばかりたじろいだ。
裕奈の体を撫でさすりながら、俺はあいつが拒絶してくるのを待っていたように思う。
だが、あいつは拒みはしなかった。
俺は半ば覚悟を決め、半ば調子に乗ってそのショートパンツをパンツもろともひき下ろした。
空気の匂いが変わる。
甘酸っぱいだけじゃない、例のもっと微妙な匂いだ。
俺は殆んど躊躇もなしに、あいつの股の間に右手を滑り込ませた。

柔らかな毛に頼りなく覆われたその奥が湿っていた。
「…いいのか?」
愚問だ。
裕奈はそれに答えるような愚は犯さなかった。
代わりに両手を俺の肩にまわす。そこにこもった力が答えのかわりだった。
659流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:09:02 ID:/+P1ccFO
あそこに触れた手を上下させ、絞るように割れ目を中指の腹で何度もなぞる。
すぐに分かったのだが、裕奈の股を濡らしていたものは愛液ではなく汗だった。
だが潤滑液の替わりに使うにはどっちだって同じだ。
俺が指の動きを早め、裕奈がくぐもった喘ぎを漏らし始める頃には、そこはさっきまでとは違う温もり、違う湿りを帯びるようになっていた。
酒の入ったわりには、俺の勃起は申し分ないものだった。
鉄心の入ったように硬く、熱い。
目の前で快楽に耐える少女をすぐにも犯したくて体が疼いた。女の方も、既に準備は出来ている。
だが、そうはしなかった。
裕奈の性器に触れた途端、殆んど直感的にあいつがヴァージンだと分かっていたからだ。
トラウマになるような性体験はさせられない――親として、同時に男として。
きちんとした手順を踏み、出来れば挿入前に一度いかせてやるべきだ…いや、意地でもいかせてやる。
だが、その前に。
俺は裕奈のシャツを脱がせて全裸にすると、抱き上げてベッドまで運んでやった。
キスしようかとも思うが、何かがまずい気がしてやめ、かわりに乳首に口づけする。
唇の間ですぐに乳首は硬く尖り、舌先で刺激してやると堪えきれない声があっ、あっ、と可愛らしく漏れる。
口での愛撫を打ち切ると、今度は両手で包み込むようによく育った乳房を揉みしだく。
張りのある綺麗な胸だ。
俺は乳房の裏に溜まった汗を掬い取り、それをローションに見立てて両のバストに塗りたくった。
「もー、おとうさんのエッチー」
裕奈がくすぐったそうな声でくすくす笑いながら言う。
660流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:09:22 ID:/+P1ccFO
「何言ってんだ、こんなに乳首硬くしといて」
俺も言い返し、勃起しきった乳首を指でつねってやると、あいつの体は弾かれたように震えた。
「ほら、気持ちいいんだろ?エッチな娘だな、裕奈は?」
俺の指はまだ乳首を挟んだまま、それをこね回している。
「そんなこと…ないもん。おとうさんがこんなことするか…っらぁ」
認めようとしない裕奈だが、体のほうは正直だ。
再度股間に手をやると、先程とは比べ物にならない量の液体が溢れている。
そう指摘してやるとあいつは
「それは…キモチいいからだもん!エッチだからひゃないもん!」
それにどれだけの違いがあるのかには目を瞑り、それならばもっと気持ちよくしてやろうと俺は張り切った。
曲げた人差し指を割れ目に差し込み、その奥をぐちゅぐちゅ音を立ててかき回し、親指で包皮の上からクリトリスを転がしてやると、
裕奈の口からは意味のある言葉は出てこなくなった。
不随意の腰の動きにあわせて漏れる喘ぎ声は「ふにゃあっ」だとか「うみゃぁ」だとか、どこか不意をつかれたネコじみた、単発的なものばかり。
あいつの声が息苦しさを伴ってきたのを合図に俺は指での愛撫を中断した。
口での刺激に移ろうとしたのだが、そこで裕奈が待ったをかけた。
「ねえ、あたしにも、おとうさんの…あれ、触らせて…」
乱れた呼吸を整えながら絶え絶えにそういうのを聞いて、俺は初めて自分が服を着たままであることを思い出した。
部屋着のポロシャツとジーンズ、それにトランクスを脱ぐと、部屋に充満していた若い女の体臭に自分のそれが混じる。
いきり立ったそれを裕奈は月明かりの中凝視し、それからおずおずと手を触れる。
「こんなの、入るかなあ」
俺のペニスを弄りまわしながら裕奈が呟く。
「大丈夫だよ…初めてか?」
分かっているが、一応聞いてみる。
「ん…。ねえ、想像してたより長いよ、これー… おとうさん、結構大きいほう?」
消え入りそうな肯定に続けてそう言った。嬉しいが、そんなことはない。至って標準的なサイズの持ち主だ。
そのままフェラチオでもはじめそうな様子だったので、俺は機先を制して体を入れ替え、あいつの秘所に顔を近づけた。
661流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:10:08 ID:/+P1ccFO
そこは今ではもう始めに見たときとはまるで違う様相を呈している。
大陰唇は充血して腫れ上がり、割れ目は開いて中の襞とクリトリスがのぞいている。
湧き出した愛液は陰毛からお尻、それからシーツまでもびっしょりと濡らし、濃密な雌の匂いが長い禁欲生活を送ってきた頭をくらくらさせる。
貪りつきたくなるのを堪え、俺はそこにそっと唇を寄せた。
「くぅぅぅん!」
触れた刹那、切なげな声を上げた裕奈の両足が俺の顔を締め付けた。
お構い無しに舌を差し入れる。
汗の塩味。
俺は皮の被った陰核を執拗に舐めあげる。
裕奈はあられもない声を上げ、必死に俺の頭を抱え込もうとするが、太腿にかいた汗と愛液で滑って上手くいかない。
前歯を使って皮をむき、そこを直に刺激してやるとあいつの足から力が抜け、無言で、というより息を飲んだ感じで体をのけぞらせた。
手ごたえあり。
俺は一気に決めてやろうと舌の回転を上げる。
「あっ、あっ、だめえ、そこだ…ふにゃぁっ!いやあ、おかしくな…あぁぁぁあっ!」
裕奈の声が切羽詰る。
暴れまわる腰をしっかりと捕まえて、俺は秘術の限りを尽くそうとする。
舌と、歯と、唇を総動員した攻めの前に、あいつは既に陥落寸前、喘ぎは今や絶叫に近く、割れ目は愛液を吹き上げる間欠泉のよう…
「あぁ、いやぁ、くる…くるぅ、狂っちゃうよぉ、もおやめておとおさあん…」
やめた。
我に帰ってみると裕奈は息も絶え絶えで、ほとんど泣いているようにも見えた。
「ごめんな、ちょっと刺激が強すぎたな」
俺が言うと
「ううん、ちょっと…気持ちよすぎてびっくりしただけ。ね、もっとして」
もちろんそうするつもりだ…ただし今度は別のところを。
俺はあいつの大陰唇をそっと唇でなぞり、それから舌先を膣口にあてた。
ここまでは汗も入ってこない。
甘酸っぱい生の愛液の味を愉しみながら、未使用のラベルを確認するように浅く舌を出し入れする。

かなり狭く、裕奈が快感に身を縮めるたびに舌を持っていかれそうになるほどだった。
小陰唇や尿道を舐めているときと反応がまったく違う。どうやらここが弱いらしい、そう見定めて重点的に攻め上げる。
662流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:10:25 ID:/+P1ccFO
敏感すぎるクリトリスを攻められていたときよりは裕奈の声にもずっと余裕が出ているが、それでも「キモチいい」と「もっとして」を艶っぽい声で呟いている。
それに変化が生じるのと、俺が変化…何の、と聞かれても困るのだが…に気付くのは、ほとんど同時だった。
「ふぁあ、なんか、なんかくるよぉ、やだ、なんかすごい、やだ…」
その声を聞いても、俺は敢えてペースを一定に保った。
先の過ちを繰り返すまい、というわけだが、今度はあいつの方でもやめろとは請うて来なかった。
「いきそう」という自己申告を繰り返す裕奈のあそこからは絶え間なくジュースが溢れ、爪先が痙攣しているのが太腿の動きから感じられた。
「いきそう」だが「いけない」、生殺しの状態で、裕奈は半失神の夢うつつ状態をたっぷり5分近くも漂い続けた。
「おと…さ…も、いかせて…」という掠れた声を合図に俺が舌のピストンに捻りを加えつつ一気に加速させると、裕
奈の意識は一瞬の急激な覚醒の後、意味不明の叫びとともにホワイトアウトした。
さて、現実主義に徹するならばここが最大の好機だったはずだ。
失神状態の弛緩のどさくさに処女を奪ってしまえば、痛みも苦労も最小に留められる。
だが、俺はあいつに小声で呼びかけながら目を覚ますのを待った。
長い事じゃない、せいぜい2、30秒。
「…うみゃ?」
ようやく応答した裕奈は半ば脳が溶けた感じ、それでもこれから何があるのかは理解していた。
「入れちゃうの?」
さして不安もなさそうな、あどけないというくらいの声。
「本当にいいのか?」と俺。
今さら拒みはするまいが、酔いはさめていたし、何よりさっき感じた入り口の狭さが俺を正気に…ある程度、だが…戻していた。
「うん」
裕奈は最初から正気だった。
多少酔ってはいても、間違いなく正気で俺を受け入れようとしていたのだ。
「いれて…お父さん」
俺はペニスを膣口に押し当て、その先を僅かに中に押し入れた。
「痛いぞ…歯、食いしばれ」
あいつがそうするのが薄闇の中で感じられた。
そのまましばらく待ち、唐突な感じを装って
「…やっぱりやめた」
それを聞いた裕奈から、驚いたように力が抜ける。
663流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:10:54 ID:/+P1ccFO
その瞬間を利用した。
一息に一番奥まで押し込んでやろうかと思っていたのだが、実際にはその半分にも達せなかった。
1つにはあいつの膣内が予想以上に狭くきつかったから。
もう1つには、情けない話だが、挿れただけで俺が射精しそうになってしまったからだった。
突然の異物感と遅れてやってくる痛みの前に、裕奈は軽いパニックを起こした。
「ふぁっ?え、なに、なんかふくらんだ、えっ?はいってる?おとうさんの?」
急におろおろし始め、不安を映して中がさらに狭くなる。
「今、入れたよ…裕奈、痛くないか?」
不安を和らげようと、精一杯の優しい声で話しかける。
「いたい?痛い、痛いよぉ…痛いけど、でもそんなに痛くない?」
言葉はまだ支離滅裂気味だが、その声から落ち着きを取り戻したのが分かる。
俺は裕奈の上に覆い被さり、その肩を抱き寄せた。
小さな、子供っぽく骨ばった体、それでいて女らしい柔らかさを備えた少女の体。
抱きしめてやるとたまらなく愛おしさがこみ上げ、思わずキスをする。
今振り返ると、それは生まれれたてのあいつを初めてこの手に抱いた時こみ上げてきた感情にとてもよく似ていたように思える。
あの時もこうして口付けしたものだ…ただし、唇にではなかったが。
裕奈の方も俺の背中に手を回し、しっかりと抱きついていた。
長いキスの間、あいつのあそこには後から後から熱い汁がとめどもなく溢れてきていた。
俺はゆっくりと腰を動かし始める。
「痛かったら、我慢しないで言えよ」
やっと唇を離してそう言うと、俺の胸のあたりであいつがこっくりと頷く。
664流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:11:54 ID:/+P1ccFO
裕奈の中は熱く、愛液は十分すぎるほど溢れていて動きはスムーズだったが、それは開拓済みの部分での話。
その先ではぴったりときつく閉じられていて、無理な進入を試みるわけには行かない。
小幅な出し入れを繰り返しながら、俺は少しずつ深くペニスを沈めていく。
ある程度それを繰り返していると、急にそれが楽になる。
その頃にはあいつの声も「ふっ、ふっ」という耐えるような声から「ふぁ、ふぁぁ、ふにゃぁ」といった快楽を伴うものに変わっていた。
「気持ちいいのか、裕奈?」と聞いてみる。
「気持ちいい?わかんない、そうかも…。なんか、なんか変な感じなんだよぉ、おとおさん、これってきもちいいなの?」
「多分な」
俺はそう言うと、思い切って長いストロークをつけてみた。
膣口近くまでゆっくりとペニスを引き抜き、狭くなるあたりまでまたゆっくりと挿しいれる。
「ひみゃっ、なにこれ、うわ、うわ、変、へんだよぉ」
あいつは上の空で「変」を繰り返したが、それが快感だということは容易に分かる。
膣奥の緊張が緩み、一気に一番深いところまで俺のものを受け入れたからだ。きつく、それでいて柔らかく、あいつが俺を包んでいた。
それを確認したところで、俺は裕奈と完全に上半身が密着するように体勢をずらした。
「一番奥まで入ったよ、裕奈」
耳元で囁く。
くっついた体の間で裕奈の柔らかな乳房がひしゃげている。
「うん、うん、入ったぁ、嬉しいよぉおとおさぁん…」
肩の辺りにあるあいつの顔の表情はうかがい知れないが、その声にはかすかに涙が滲んでいた。
「それじゃ、動かすぞ」
言ってゆっくりとペニスを引き抜く。
裕奈の体がガクガクと震えるのが感じられる。
一杯に引き、再度押し入るときも同様。どうやら膣内が相当敏感に出来ているようだ。
「ふぁっ、ふにゃっ、にゃっ、ふにゃぁ…」
次第に抽送を早めると、あいつの口からそんな喘ぎがこぼれるようになる。
密着した体は汗まみれ、ぬるぬると滑るその間で乳房が荒っぽくこね回される。
俺は大きなストロークを保ったまま夢中で腰を動かし、それに翻弄されながら、裕奈はますますきつく俺にしがみつき、
時折小刻みな動きや激しい突き上げをまぜると、その力が抜けたり、逆に強まったりした。
665流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:12:19 ID:/+P1ccFO
「うにゃぁ、おとぉさぁん、もうだめ、すごいのくるよぉ、すごいの、すごい、すごいぃ…」
締め付けがきつくなり、あいつが達しはじめているのが伝わってくる。
俺は裕奈の頭を抱き寄せ、なおも腰を動かし続ける。
「だめぇ、しぬぅ、しんじゃう、パパぁ、もうしんじゃう、あっ、うわぁ、うわぁ、あぁぁぁぁ……っ!!」
絶頂に達した裕奈の膣の激しい震えに、俺もこれ以上射精を引き伸ばすことはできなかった。
中で出さないよう、寸前で引き抜こうとしたところで、予想外の事態に出くわした。
俺の腰をがっちりフックした裕奈の両足に阻まれて、引き抜きが遅れたのだ。
抜いたときには既に精子の第一団が振りまかれた後だった。
…大丈夫…だよな?ほとんど入り口(出口というべきか?)付近だったんだし…
666流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:12:35 ID:/+P1ccFO
ああは言っていたが、当然ながら、裕奈は死んじゃなかった。
放心しきった顔は真っ赤で開いた口から涎をたらし、白いおなかは激しく波打ってはいる。
今ではそれがはっきり見える。
どうやらいつの間にか、アレの真っ最中に電気が復活していたらしいが、俺もあいつもそれにすら気付かないくらい夢中だったようだ。
事が終わった後、1つの布団、1枚のタオルケットをかぶって俺たちはシャワーも浴びないままで余韻を味わった。
俺はあいつに実は相談がほとんど耳に入ってなかった事を明かし、もう一度話してくれるように頼んだが、あいつはもういいんだと言った。
俺の萎えたペニスをタオルケットの下で触ってみたりもした。
「なんかくにゃくにゃしてる、さっきまですっごい硬かったのに。あ、おっきくなってきたー」
悪戯っぽく笑うが、俺があいつの股間に手を入れてむき出しのままのクリトリスを弾いてやると驚いたように身を強ばらせて手を引っ込める。
世間話もした。
といっても、ほとんどあいつが喋り通しだったのだが。
クラスやクラブの友人の色恋話が半分以上を占め、色っぽい話になるとわざと大袈裟な表現を使ってニヤニヤしながら俺の反応をうかがう。
俺は答えの代わりにクリトリスをつねってやり、裕奈はネコっぽく呻いて話を変える。
そんなやり取りの節々で、例えばあいつがうで枕をねだり、俺がそのとおりにしてやった時とか、
あいつは「くふふ」とか「にゃははっ」とか、本当に嬉しそうに、我慢できないといった感じで笑い声を漏らす。
実に可愛いんだ、それが。
思わず相好を崩すとあいつは目ざとくそれを見咎め、どこで覚えたんだか卑猥なジョークを投げてくる。俺は返事の代わりに…
667流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:13:00 ID:/+P1ccFO
覚えているのはそこまで、どうやら眠ってしまったようで、翌朝目覚めると裕奈の姿はどこにも無かった。
あれは夢だったのかとも思ったが、シーツに残った血の跡がそうではないと主張していた。
後日談としては…
一週間後、裕奈にはローテーションどおりに生理が来た。
一安心だが、実は相当危ない橋を渡っていたわけだ。
その報告と一緒に、少し前からの男子部の誰かさんの求愛を断ったという話も聞かされた。
その彼には悪い事をしたかもしれない。
心配した親子関係も今のところ、以前と何の、少なくとも悪い方への変わりはなく続いている。
飲酒を嫌がるのもこれまでどおり、「お酒飲むとパパ、何するか分からないから」と言われてしまうとこちらには返す言葉が無い。
…そう、あれ以来あいつは俺を「パパ」と呼ぶようになった。
変化らしい変化はこれだけだが、出来れば人前ではやめてもらいたい。
理由は説明できないが…
さて、もうじき、俺たちは俺の両親、あいつの祖父母の家へ里帰りをする事になっている。そこの客用寝室は離れに2つ、ふすま一枚で隔てられている。
裕奈はそれを楽しみにしている…とても楽しみに。
俺は不安だ。いろんな意味で。
668流れ虫 ◆syzygyk/tc :04/12/12 05:13:46 ID:/+P1ccFO
以上、やっぱりエロは難しい、というかなっちゃないな。失敬&再見。
669名無しさん@ピンキー:04/12/12 05:14:03 ID:ctFw5TQJ
12斤と聞いて飛んできましたが大丈夫でせうか
670名無しさん@ピンキー:04/12/12 09:27:04 ID:8pm7wNk5
>>654
BUBUKAに書いてあったアレね・・・。
元ネタはイタリア映画なんだって?

>教授ネタ
昔のやつの続きが見たかったが・・。
671楽麻 ◆jjWTI8ewtY :04/12/12 19:30:31 ID:5OzqlaW0
>>651
削除しました。
672名無しさん@ピンキー:04/12/13 21:05:11 ID:CIdnaA6w
>>671
― ―)ありがとうございます
&学園ソドム解説もさんくす

内容は鬼畜、苦手な方はスルーしてください
「Ministra Negii Aco」(亜子長編)番外編

「平和で犠牲な世界」
673「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:06:17 ID:CIdnaA6w
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
 本来ならば音なんか無くて、風だけが吹いている高度にウチはいる。
 聞こえてくるのは消耗した自分の呼吸と、全てを消し去ろうとする呪いの言霊。
 にやりと嗤うハルナの手にあるスケッチブックからは、燃える巨石が次々と産み出されている。天を覆い尽くし
た暗雲の下、巨石群は今や銀河系を縮小したように渦巻いて、麻帆良学園都市の上空に広がっていた。
 ―――うふふ―――ふふふふふ―――。
 と嬉しそうに微笑む気配はハルナの背後の、半透明の木乃香のカタチをしたもの。
 この破壊のみの方向性を持った魔力の塊は、今まさに麻帆良を滅ぼそうと言霊を唱え続けていた。
 周囲に浮かぶ数百の隕石が地上に降り注いだ時、麻帆良という都市は数万の市民たちといっしょに地図の上
から消滅し、そして破壊は、木乃香の姿をした魔力の塊が自身を消費し終えるまで続くだろう。
 ウチの真下に広がっているのは、半径数十メートルはありそうな巨大なクレーターだが、それは隕石たったの
一発の威力なのだ。この破壊力を持った魔法の爆撃が、麻帆良そしてその向こうの都市に
まで及んだ時に、果たしてどれぐらいの被害が出るのか―――それは誰にも予想できない。
 麻帆良周辺の大都市がいくつか消える「ぐらい」で済むのか、それ以上なのか。
 何としても止めなければならない。何としても……。
「うぐっ!?」
 脇腹に焼けた鉄を押し当てられたような痛みに襲われた。
「……あ、ああ゙っ!? こ、こいつ、止めえ! うぐ、あ゙……ごふっ!」
 鬼蜘蛛の西瓜を一口に収められそうな巨大な顎が、ウチの脇腹に美味そうに食らいついて、柔らかい肉を牙
で掻き回していた。ウチは悲鳴と血を吐きながらその怪物を身体から引き離そうとしたが、牙は肉に深く食い込
んでいて内臓を引きずり出されるような激痛が走り、全身の力と意識が同時に消滅しそうになる。
674「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:07:09 ID:CIdnaA6w
 後から後から大小無数の蜘蛛が現れて、ウチの全身に噛み付いてきた。
 真っ先に手足が狙われた。巨大な蜘蛛の牙によって骨ごと噛み砕かれた腕は、再生する前に牙に貫通されて
皮膚を剥ぎ取られ、再生しかかっていた骨ごと噛み千切られた。指は一本も残らなかった。
 太股の半分を抉り取られた足は既に数キロの肉の重りと化しており、感覚は失われている。
 蜘蛛たちはウチに糸を絡めながら、再生を上回るスピードでウチを食べ始めた。
 腹に頭を突っ込まれて体内を荒らされ、性器も牙で抉られて吸い出された。
 ウチは蜘蛛の晩御飯にされていた。怪物に生きながらにして食われる恐怖に、ウチは下半身血塗れで泣き叫
んだが誰も、明日菜もネギ先生も助けに来てくれなかった。
 なかなか死なないウチを嬲って愉しんでいるように、蜘蛛たちはウチの肩を噛み砕き、乳房を美味そうに頬張
り、顔に牙をがつがつと突き立ててくる。言葉にならない声で必死に許しを求めたが蜘蛛たちには通じず、しか
も再生能力のせいで、身体中が蜘蛛に食われ続けてもウチは死ぬこともできなかった。
「大人しくしていれば良かったんだよ。そうすれば一瞬で、痛みもなく、消えられたのに―――」
 ハルナが嗤う背後では、禍禍しい詠唱が終結を迎える。

 あまのらくるい。

 木乃香のカタチをしたものが爆ぜるようにけたたましく嗤い、隕石は流星群と化して地上に降り注いだ。
 身体中を食い千切られるウチが最後に見るのはいつも同じ光景。
 麻帆良を呑み込んで地平線の彼方まで広がる、真っ赤な滅びの炎、天の落涙―――。
675「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:07:55 ID:CIdnaA6w
「…………うー、ううん……うあ゙……ああ……はっ!」
 麻帆良炎上の悪夢から目覚めた亜子は、びっしょりと汗をかきながらゆっくりと身体を起こした。
 周囲は薄暗い。就寝する時間はこの暗さだが、昼間はもう少しだけ明るくしてもらえる。
(またあの夢や、毎晩毎晩……それにしても、今日はちょっと早う目ぇ覚めてしもたかな……ううん)
 人間も吸血鬼も適応能力はそれなりで、数日で悪臭は気にならなくなった、というか鼻が壊れた。
(あ……かゆい……)
 髪は脂と男たちの精液のせいでべたべたする。
 かゆくてかゆくて堪らなくなり、亜子は自分の爪を髪の中に突き入れてボリボリ掻いた。爪が髪の毛を揺らす
たびに何かがぱらぱらと落下するのが情けなくて、亜子は髪の毛を全て切ってしまいたいと思っている。
 ふと思い出して、毛を2、3本ぶちりと引き抜いた。
 全て白い。
(なんか、白髪が増えてきたような……)
 しかし確かめようがない。
 鏡もない櫛もないシャンプーもない風呂もない石鹸もないトイレもない。何もない。
 真っ黒に汚れた雑巾のような布切れを拾う。元々は水色の検査服だったのだが、ここに来て最初の日に引き
裂かれて服としては使えなくなり、数日はタオル代わりにしていたが汚れすぎて使えなくなり、今は寝る時のか
け布団のようにして使っている。実際ゴミそのものなのだが、ここでの亜子の唯一の所有物である。
(ああ―――やっぱ現実なんやなあ……)
 濁った赤い瞳がぐるりと動く。
 ざらざらした砂と冷たい石で作られた、巨大地下牢に押し込められた性犯罪者たちと自分。
676「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:08:18 ID:CIdnaA6w
 目覚めたら女子寮のベッドでまき絵が朝練の仕度をしている―――。
 そんな、当たり前だった生活はもう二度と戻ってこないのだろうか?
 自分はこんな場所にいるのに、ネギ先生や明日菜、他のクラスメイト、兄や親は何をしているのだろう?
 そもそも、あれからどれぐらいの時間が過ぎたのか……。
 吸血鬼の真祖と近衛の姫が繰り広げた、一週間にも及んだ狂乱劇。女子寮も麻帆良学園も学園都市の一部
も破壊され、最後には未曽有の大惨事を引き起こしかけた少女たちの戦争。
 あの無人都市の戦いは毎日夢に出てきてうなされるが、考えれば考えるほど、亜子には何も残らなかった。
 いや、亜子という存在すら残らなかった。
 今の亜子は吸血鬼であり、名前も本当はエヴァンジェリンである。名前を利用する魔法アイテムに抵抗すべく
変えた名前だが、逆に言えば名前を変えられるぐらいに亜子は変質していた。
(和泉亜子……ウチの名前……)

 その時、鈍い金属音が辺りに木霊し、暗い部屋が少しだけ明るくなった。

(起床の時間……一応は刑務所なんやね、ここ……)
 亜子の周りで寝ていた男たちもむっくりと起き始める。真っ黒の服を着ているものもいれば原始人のような格
好も男もいる。ここは二日に一回だけ食事が与えられるが、服は支給されない。
 ボロボロの服を着ている者や全裸に近い者は、数年から数十年ここにいる者だろう。
 男たちは目を覚まして関節を伸ばすと、ぞろぞろと亜子の周りに寄ってきた。集団になると流石に異臭が強く
なるが、もう亜子も同じ匂いになっているのだろうと思う。
677「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:09:04 ID:CIdnaA6w
 亜子の一日は、男たちの勃起を鎮めることから始まる。
 逃げても無駄だということは最初の日にもう理解できた。
 男たちのペニスは汚れていて黒くて、匂いは生ゴミを凝縮したような強烈なものだ。あのどろどろした先走り汁
など、腐った果物の果汁の方がまだ口に入れられる気がする。
 それでも亜子が相手をしたものは、多少は膣の愛液なり口の唾液なりで洗われて綺麗になったはず。
 しかし男の数が多過ぎておそらくは、まだ一巡もしていない。
「おい、今日は俺からだ。そうだな……よし、口でしろ」
 四、五十歳と思しき男がにやにや嗤いながら亜子に近づいていく。どういう順番で亜子を犯すかは男たちの間
で勝手に決められているらしく、亜子は毎日毎日その順番でひたすら犯される。
 起床した時から、もう始まる。
「早くしないかっ!」
「ああっ!いたいいたい! 分かってるから、乱暴せんといて……」
 髪を引っ張られた亜子は顔を歪めながら、男の股間の前にひざまづいて餌を待つ雛鳥のように口を開けた。
 目の前で勃起したブツを見た亜子の心が、どくんと大きく震える。
(……あかん、あかん……また、おかしくなって……)
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
 汚れたペニスを見て顔を赤らめながら、切なそうに唾を呑み込む亜子を見て、男たちがげらげら笑った。
「おいおい、早く咥えさせてやったらどうだ?」
「そいつ調教済みで、穴じゅうに突っ込まれてないと満足できねえ淫乱マゾだぞ」
「そ、そんなんと違う! ウチはインランやないっ!」
 亜子は顔を赤くして声が聞こえた方を睨んだが、どの男がそう言ったのか分からなかった。
678「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:09:26 ID:CIdnaA6w
「インランや……ないもん……」
(ただ、身体が勝手に……うずくだけやもん……)
「くっくっく、焦らして悪かなった。ほぉら、美味いぞ」
 男は異臭のする朝勃ちペニスを、亜子の小さな口にあてがう。
(……ああ……また、始める……狂わされてまう……)
 亜子の表情が、悦びと恐怖に歪んだ。
 ペニスを口に含んでしまうと、身体があの時の地獄を思い出してしまう。
 時間の狂った結界に捕らわれて媚薬を打たれ、ハルナが創った蜘蛛たちの太さも硬さも人間ではあり得ない
ペニスに声が枯れるほど喉を突かれて、尻の穴をほじくり尽くされ、膣を抉り尽くされた――あの記憶が甦る。
 全身を乱暴に愛撫され、尻を犯したペニスをしゃぶらされ、失神したら尿を喉に注がれて覚醒させられた。
 何もかも忘れて犯されよがり狂ったあの時、
 亜子の身体には忌まわしい悦びが刻み込まれてしまった。
「ふぶう、うんむ、んっ、うん、んっ!」
 数年か数十年かの汚れがついたフランクフルトに口を犯されながら、亜子は苦しげに男を見上げる。
「んふー、うっ、ううー、ふうー」
 亜子は男の睾丸を軽く揉みながら、塩辛いペニスに唾液を塗り付けてじゅるじゅると吸う。
 男は亜子の髪を掴んで自分の股間に押し付けながら、亜子の生温かい口内の感触に声を上げた。
 少女の口で長年の垢を洗いながら、男のペニスは射精に向けてさらに硬直する。
「次はもういかせてもらうぜ」
「うぶうっ! うっ、うう!?」
 背後から男に性器を弄られた亜子が、快楽に負けて切なげに顔を歪める。
679「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:10:20 ID:CIdnaA6w
「ふうー、ふう、ふうー、ううー、うむー、むうー」
「見ろよ、こいつブツを咥えるだけでこんなに濡れてるんだぜ!」
 指に絡み付いた蜜を仲間に見せながら、男は愉快げにそう叫んだ。
 既に数十人分の精液タンクである亜子を蔑むような、哀れむような目で見ながら、男たちが野次を飛ばす。
「ふううむうう……!」
 亜子が目に涙を溜めながら呻き声を上げ、唇からはどろどろと涎が零れ落ちる。
「それじゃあ早速……5年ぶりだな、へへ。よっと……」
「ふううう!? ふっ、ふうー、ふう、ふっ、ふっ……」
 挿入された男のペニスに膣を激しく掻き回され、亜子が腰が砕けそうになる。
 背後の男は亜子の腰を掴んで乱暴にストロークを繰り出し、膣壁の締め付けに笑みを浮かべる。
「おいおい、壊すなよ」
「大丈夫だって、こいつ、裂けてもすぐに治っちまう」
「ごほっ、うぶうっ! えほ、えほ……」
 ペニスが亜子の口から引き抜かれ、白濁液が色の悪い唇から垂れ落ちる。
「んっ、んっ、んっ、ちっ、もう出ちまう……!」
「あっ、あ、あ、ああっ、はああっ、あああっ!」
 次の男がどこに挿入するか考えている前で、亜子の膣に新たな精液が注がれた。
 行為を終えた亜子は体力を温存しようと、ぐったりとして砂の上に寝転がる。
「やっぱまんこだな」
「俺は尻がいい」
「でも、こいつ、起きてすぐに尻犯すと糞漏らすぞ」

(もうウチ、ここから出れへんの……誰も来てくれへんの……?)

「……ううう……こんなんいやや…………せんせ………」
 濁った赤い瞳には、男と石の天井しか映っていない。
 吸血鬼なのに―――太陽が恋しい。

(たすけてぇ……!)

 男の一人が亜子の上に覆い被さった。
 亜子の一日は、男たちの勃起を鎮めることで終わる。
680「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:11:34 ID:CIdnaA6w
 静養のため麻帆良学園から関西の実家に帰ってきた木乃香だが、お見舞いが多くて逆に疲れていた。
 テレビでよく見る政治家などからも御見舞いの品が大量に届いているのは、協会の権力の大きさを覗わせ
る。東西の協会は大きな発言力を持つ極秘の諮問機関であり、時として国政にも干渉するのだ。
 花が飾られた巨大な花瓶がいくつも並び、どうやって食べればよいのか分からない量の果物が皿に盛られ、
綺麗に包装された見舞いの品がピラミッドのように山積みになっている。
「木乃香お嬢様、此度はとんだ災難でございました―――」
 腰が直角に曲がった小さな老爺は、さらに腰を曲げてゆっくりと一礼した。皺だらけの顔がぐにゃりと歪んで笑
みになり、白い髭と髪が風もないのにゆらりと動く。
 その背後では髪を肩の辺りまで伸ばした美しい少女が控えていた。彼女は老爺の孫娘である。
「これは三条様、どうか面を御上げください」
 布団から上体を起こした木乃香は困惑した顔で、近衛家に代代仕えているという三条家と対面していた。
 木乃香としては面識は一応あるが、それだけである。
「ほれ、こずえ」
「木乃香お嬢様、御見舞いの品をこちらに置かせていただきます」
 少女―――三条こずえはにっこりと笑って、綺麗に包装された箱を布団の横に置いた。木乃香と同年代らしき
こずえの笑顔に、木乃香も少しだけ緊張が解ける。
「木乃香お嬢様、どうか覚えておいてくだされ」
「覚えておいてくださいね」
 老爺と少女は微笑みながら、木乃香に向けて再び深く一礼した。

「我ら三条家は、如何なる時もお嬢様と近衛家の味方だということを……」

 そう言う老爺の皺に埋もれた眼に、ぎらりと危険な光が宿ったが―――木乃香に気付かれることはなかった。
681「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:13:47 ID:CIdnaA6w
 麻帆良学園隕石落下事件の今後の処置を決めている中、ガチガチに緊張した中学生が一人。
(なんで、なんでウチがこんな席に……!?)
 近衛家の親族、協会に属する名家の代表が集まった会議に呼ばれた桜咲刹那は恐縮しきっていて、色色な
意見が飛び交う中でずっと額を畳に付けていた。
 そもそも一介の戦闘要員でしかない刹那が、いて良い場所ではないのである。
「ん? 刹那、ずっと頭下げて何してんねん?」
 横からかけられた声にびくりと震える。正直なところ放っておいて欲しかった。
「ん、なんや青山はん、その小娘何やねん思とったら、あんたとこの者か?」
 向かいに座っていた腰が曲がった老爺が、皺だらけの顔を歪めてにっこりと嗤う。
「この者は桜咲刹那、ウチの門下生で今回の事件でお嬢様の身柄を確保した功労者でもありますえ。折角やし、
関西呪術協会の理事の皆様を刹那に紹介しておこか。まずは―――」
 何人かの紹介があったが、刹那はただ「はい」「はい」と答えることしかできなかった。
「もう一人、天ヶ崎っちゅう家があったんやけど、今日は来とらへん。あそこは元々没落気味やった上に、当主の
小娘も牢屋の中やさかい、まあ来とうても来れへんけどなあ。あの家も終わりかのう」
 三条と名乗った老爺が低い声で嗤うと、釣られてあちらこちらから嗤い声が上がった。
「反逆者のことはどうでもええ。刹那、この方たちをよう覚えておくんやで? 木乃香お嬢様の代になった時には
あんたも、お嬢様といっしょにこの席に出るんやからな。皆々様もこの子を宜しゅう頼みますわ」
 魔法使いとして覚醒した木乃香が長になれば、必ず刹那を重用する。それを踏まえた上で神鳴流青山家は刹
那の顔を売るために、この席に同伴を許したのである。
(わ、ウチなんかが……ええんかな……?)
 刹那は困惑していたが、とりあえず場を無難に乗り切ろうと頭を切り換えた。
682「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:15:01 ID:CIdnaA6w
 ……………
 …………………………
「さて、例の吸血鬼の件ですが……刹那くん、木乃香には知られていないでしょうね?」
「はい、お嬢様は亜子さんが……どこかの病院で治療を受けていると信じています」
 会議が終わった後で、詠春の問いかけに刹那は答えた。
「よろしい」
 詠春は微笑んで刹那の頭を撫ぜた。
 戸籍の抹消、親族の記憶修理はもう済んでおり、和泉亜子という人物はもうこの国に存在しない。
 麻帆良学園では転校したことになっているが、亜子の行方を知るものはいない。
 あの事件の犯人を亜子として発表しているが、関東のまほネットは停止させたので情報は得られない。
 後は木乃香の事件の記憶を消してしまえば全てが終わる。
 誰が何を言おうが亜子が犯人という証拠は捏造したし、木乃香の記憶が無くなればどうすることもできない。
 一人の少女が犠牲になることで、全ては平和に解決しようとしている。
「あの、もしも、いや確実ですが……亜子さんに子供ができたらどうするのですか?」
 刹那は、前から疑問に思っていたことを詠春に尋ねてみた。
「できませんよ」
 詠春は微笑みながら、さらりと言った。
「できないように処置してから投獄しました。もう彼女は妊娠しませんから、それは大丈夫です」
「あ……そうですか」
 聞いたことを少し後悔しながら、刹那は応える。
683「平和で犠牲な世界」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/13 21:15:23 ID:CIdnaA6w
「どうせ彼女は死んでも出てはこれないのです。忘れましょう。おっと、彼女は不死でしたか」

 和泉亜子は別に、大した血筋の家の者でもないのだ―――。
 少女一人が犠牲になって木乃香お嬢様と、近衛家の体制が守られるのなら別によいではないか―――。
 天秤にかければ、いや、かけるまでもない―――。

 ふと楓と千雨の顔が浮かんで、ずきりと胸が痛んだ―――関東に戻って彼女たちにも釘を刺しておかねば。
 あの女子寮の戦いでの友情は完全に消えることになるだろうが。

 木乃香お嬢様に妙な十字架を背負わせるわけにはいかない―――。
 彼女にはまだまだこれから、輝かしい人生が待っているのだから―――。

 自分にはもう、この道しか残されていない―――。

 暗い空にぼんやりと、欠けた月が浮かんでいる。
 刹那は詠春の後ろに付いて、冷たい廊下を静静と歩き、そのまま闇に消えていった。


                                                               END?
684名無しさん@ピンキー:04/12/13 21:16:11 ID:CIdnaA6w
時間は無人都市の戦いが終わってから3〜7日後ぐらいですかね
来年からまた始めたいのですが、できるかどうかは分かりません
ではまた
685名無しさん@ピンキー:04/12/13 21:58:07 ID:Rc5QYCFB
乙です。読んでないけど。
686名無しさん@ピンキー:04/12/14 00:48:31 ID:vTzXh2o3
>>685
だまれ雑魚
687名無しさん@ピンキー:04/12/14 01:18:36 ID:qVRP0C4k
裕奈に亜子か。運動部4連作としてまき絵とアキラのSSも作って欲しいもんだ。
688名無しさん@ピンキー:04/12/14 14:25:02 ID:H517X3cL
短編書いてよ
689DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 19:34:06 ID:ZjNzjyZT
お久しぶりでございます。
出来てる分だけ投下させていただきます。
SS保管庫にある話の続きでございます。
それではいきまっしょい!
690アキラ&まき絵/19B ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 20:00:38 ID:ZjNzjyZT
むにゅっ・・
まき絵の手に先輩の胸が食い込む。
「あっん・・。」
「こ、こう?。」
指をむにむにと動かす。
「うん・・そう・・・・そう・・もっと大きく・・。」
まき絵は言われるとおりに大きく手を動かした。
―お、おもい・・おもちみたい・・―
「・・ふぅん・・・・ぅぅん・・。」
−はぁん・・まきちゃん・・いいわぁ・・・−
さわっ
先輩は自分の手を敏感になっているまき絵の脇腹にやり、
ゆっくりと撫で始めた。
「はうっ・・やあん・・せんぱいくすぐったぁい・・なんかぞくぞくしてくるぅ。」
まき絵は手の動きから逃れようと体をくねらせた。
「うふふ・・。」
まき絵の腰を撫でていた両手をお尻にやる。
「いやぁんっ・・おしりがぁ・・。」
レオタードのお尻の部分をT−バックにしてシミ一つ無いお尻が露になった。
先輩が平手で軽く叩く・・。
「せんぱぁい・・やめてよぉ・・。」
まき絵は恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。
「あん・・まきちゃん休んじゃだめぇ・・。」
「ぁっ・・はぁい・・はぁんっ・・。」
まき絵は言われるままに先輩の胸を揉み続けた。
「はぁ・・はぁぁんっ・・ふうんっ・・。」
二人とも紅潮してくると同時に吐息も荒くなる。
体温も上がりうっすらと汗ばんでくる・・。
691アキラ&まき絵/19B ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 20:17:51 ID:ZjNzjyZT
「!。」
―せんぱい・・おっぱいたってるうー
汗ばんだ赤いレオタード越しに乳首の形が見事に浮かび上がっている。
―なら・・―
「はぁ・・・。」
くりくりっ
まき絵は親指で先輩の勃起した乳首を撫でる。
「きゃうんっ・・!。」
いきなりの刺激に一瞬からだが仰け反るが、、まき絵は止めずにそのまま、
親指で乳首を転がし続けた。
「あぁん・・いやぁん・・まきちゃあん・・。」
「あん・・きもちいいのぉ?せんぱぁい・・。」
反応を面白がるように指でいぢくる。
「ぁぁぁぁ・・まぁき・・ぁん・・ぃぃのぉ・・。」
―せんぱい・・そんなにきもちいいのかなあ・・―
まき絵が自分の胸に目をやると隆起の少ない胸の乳首が立っているのが分かる。
―せんぱい・・―
まき絵は胸の手を動かすのを止め、お尻を揉んでいた先輩の手を自らの胸に当てた。
「・・・・・。」
「まきちゃん・・・まきちゃんのここも・・・。」
胸を通じてまき絵の鼓動が先輩の手に伝わってくる。
先輩の指がまき絵の乳首に触れる。
「はぁぁ・・・。」
「まきちゃんも・・いっしょにやろ?。」
「あんっ・・・。」
まき絵は先輩の胸に手を戻した。
「あっ・・あんっ・・。」
先輩の10本の指がそれぞれ違う動きをしながらまき絵の胸を踊る。
「ああん・・なんだかぁ・・。」
まき絵も負けじと腕を使って先輩の胸を揉みしだく。
「まきちゃん・・うぅん・・い・・いよぉ・・。」
692アキラ&まき絵/19B ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 20:37:51 ID:ZjNzjyZT
「あ・・あぁぁぁぁ・・ぁあぁ・・。」
「はぁ・・い・・いぃ・・」
まき絵は胸の手を止めて先輩の指の快楽に溺れていた。
「うふふっ・・。」
ちゅっ
先輩はまき絵の乳首にそっと口を付けた。
鼻先を汗の匂いが掠める・・。
「まきちゃん・・ここ・・すっかり・・。」
舌先で乳首を嘗め回す。
「あぁん・・そんなぁ・・・・いやあっ・・。」
ぺろぺろ・・ちゅっちゅっ・・ちぅぅぅっ・・
「あぁ・・ぃやあ・・。」
ピンクのレオタードが唾液で透けて乳首や乳輪がくっきりと見えてきた。
「かわいいおっぱい・・。」
透けてる部分を指で軽く撫でる。
「はぁぁん・・はずかしぃ・・。」
「ねえ・・座って・・。」
「はい・・。」
まき絵を座らせると、先輩はまき絵の前に膝をついた。
「せんぱい・・なに・・するの?。」
「ぅん?・・はぁ・・。」
先輩はまき絵を押し倒すように抱きつきキスをした。
「あっ・・や、やめ・・。」
ちゅぷちゅぷ・・
「は・・ぁ・・ん・・。」
先輩の口はそのまま、まき絵の首筋に移動した。
「あん・・くすぐったいぃ・・。」
先輩はまき絵のレオタードの肩に手を掛けずり下ろした。
「あぁ・・ぬがすのだめぇ・・ぬがしちゃいやぁ・・。」
白い肌と未成熟な胸が顔を出す・・。
693アキラ&まき絵/19B ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 21:02:11 ID:ZjNzjyZT
「肌白いね・・おっぱいも・・かわいい・・。」
そう言いながら胸への愛撫を再開した。
「あん・・だめぇ・・やめてぇ・・。」
口ではいやいや言っていても、直に伝わる舌先の感触に溺れていた・・。
―そろそろ・・―
「あんっ!。」
まき絵の下半身に刺激が走る・・
見ると先輩の左手がまき絵の股間を捕らえていた。
「あん・・せんぱぁぃ・・なにを・・。」
「まきちゃん・・ここ・いじったこと・・ある・・?。」
先輩の指がレオタードに包まれた股間を撫で始めた。
「あぅっ・・んぁぁ・・あっあん・・。」
―あ・・きのうの・・ピリッとしたかんじ・・またぁ・・・―
まき絵のレオタードの股間を押すように摩ってやるととすぐに濃いシミが出来た・・。
「あぁ・・やぁ・・だめ・・。」
円を描くようにシミをなぞった・・。
まき絵の体がだんだん指の動きにあわせてくねくねと動き始めた。
「どう・・まきちゃん・・気持ちいい?。」
「あっ・・なんかぁ・・へん・・だよう・・。」
「どういうふうに・・変なの?。」
「ぁっ・・はずかしいのと・・くすぐったいのと・・きもちいのが・・ごっちゃになって・・。」
「きのうの夜・・何もしてなかったんだ・・。」
「だって・・なんかこわくってぇ・・。」
先輩の考えとは裏腹にまき絵は”刺激=恐怖”と考えていたようだ。
「自分が自分でなくなる・・みたいな?。」
「うんん・・・。」
「大丈夫・・別にまきちゃんが壊れちゃうわけじゃないんだから・・。」
そういってレオタードに隠れている秘部に指を突っ込んだ。
「!!!!!・・あっぁん!。」
大きな刺激に一瞬お尻が浮く。
「まきちゃん・・もっと気持ちよくしてあげるね・・。」
694DT60V ◆tsGpSwX8mo :04/12/14 21:09:17 ID:ZjNzjyZT
今回製作分は以上です・・・。
続きは・・またキリのいいところまで作ったら投下することにします。
ほなね。
695 ◆pcuugIvvm6 :04/12/14 21:31:35 ID:BZsBZIJz
この間のSSの続きでSS書くことを決意しました。
696名無しさん@ピンキー:04/12/14 21:37:13 ID:GpoL3CUx
投下してくれ
褐色の狂気が御相手する
697178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:41:44 ID:QnMO4Hfi
こんばんは、お久しぶりです。
仕事やら飲みやらで執筆遅れて申し訳ありません…
年内にはラブラブこのせつ終わらせたいと思います。
では
698178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:42:23 ID:QnMO4Hfi
「だ…だぁめ…おじょう…さまぁ…」
「何があかんの?」
下半身へ下るはずだったお嬢様の手が私のおへその周りをさするように動く。
「だ…だって…恥ずかしいしそれに…いつもより気持ちよくて…おかしくなってしまいそうなんです…」
「いつも?」
「ぁ…その…ぁの…」
私の失言にお嬢様の目が意地悪そうに笑う。
「せっちゃんもエッチなんやなぁ〜、どんな風にしてるん?」
どうしよう…変なことを言ってしまったばっかりにこんな事聞かれるなんて…
「それは…別に言うような事じゃ…」
そうだ、こんな事言えるわけないじゃないか!
……お嬢様に責められるのを想像してるなんて…言えるわけがない…
「ふぅん、まぁええわぁ〜」
ニッコリと笑うとお嬢様は私の身体から手を放し、制服のブラウスのボタンを外していく。
「えっあ…!お嬢様何を…」
突然の出来事に頭が真っ白になる…お嬢様が私の前で服を…
ブラウスを脱ぎ捨て、ブラのホックを外すとお嬢様の綺麗な身体のラインが現れた。
699178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:49:04 ID:QnMO4Hfi
「ウチも脱げばせっちゃん恥ずかしくないやろ?な?」
さらにスカートと靴下、最後に白いショーツに手をかけて脱ぎ捨てる…
月の光を受けて浮かび上がるお嬢様の生まれたままの姿に私は言葉を失っていた。
綺麗だった…愛しい人の身体が私の前に…鼓動が高鳴り、身体の芯が熱くなる。
「やっぱし恥ずかしいなぁ、せっちゃんに見られてるからかなあ?」
へへ、と頬を赤らめて笑いながらお嬢様は再び私の身体を重ねる。
気遣ってくれてるんだ…私が恥ずかしがってる事を…
寄り添うように絡まる私とお嬢様、私のパジャマに手が掛かった。
「…ええかな?せっちゃん」
「…はぃ」
スルリと足に衣擦れの感触、すぐさまパジャマを脱がされたと分かった。
「あ、せっちゃん濡れとるなぁ」
「ぁぅう…」
言われる前に気づいてはいたけど、やっぱり口に出されるのは恥ずかしい…
その恥ずかしさを助長するようにショーツの液体を染み込ませた部分が外気に冷やされて刺激をもたらす。
突然、お嬢様の指が私に触れた。
不意にもたらされた感覚に身体が小さく反応する。
「ひゃんっ」
「せっちゃんのはエッチやし柔らかいんやなぁ〜、ぷっくりしとるよ」
そのまま指を線に沿ってなぞり上げられると、えもいわれぬ快感が押し寄せてくる。
「ぁん…お嬢様ぁ…」
700178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:49:49 ID:QnMO4Hfi
相変わらずいつもと違う甘ったるい声が私の口から出てくる。
なぞり上げる指の動きは徐々に扱くように強くなり、お尻の穴の方まで指が行き来を始める…
濡れている私のはもちろん快感を受け入れはじめ、さっきネギを入れられそうになったときのくすぐったいような性感がお尻の穴から湧き出てきた。
「おじょう…さまぁ、ぉ尻がぁ…おし…り…!」
「ん〜、せっちゃんはお尻がええの?」
私の太股を弄んでいたお嬢様の手が私のお尻の穴に狙いを定めた。
さっきと同じようにグリグリとショーツの上から刺激を与えられる度に、お尻から切ないような疼きがこみ上げてくる。
別に今までお尻で感じるようなことはしたことないし、しようと思ったこともない。
でも快感と排泄欲の入り混じったような感覚を、私の身体が性感として受け入れ始める。
…感じ始めてる…
「…ぁ…うぅ…あぁぁぁん…!」
前と後ろを同時に責められ、私の理性は壊れてしまいそうだった。
まだ指を入れてもらってすらいないのに、秘部からはとめどなく恥ずかしい蜜が零れ落ちてショーツを濡らしていく。
「せっちゃん、気持ちええ?」
私の荒い息と喘ぎ声の合間にお嬢様の声がした。
「はぃ…きもち…ぃぃ…です…」
「せっちゃんが気持ちええならええんや、でもな…」
701178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:51:40 ID:QnMO4Hfi
不意にお嬢様がショーツへと手を伸ばした。
「ウチもそろそろ限界なんよ、せっちゃんと一緒に気持ちようなりたいんや」
そのままスルリと足下まで下ろすと、濡れそぼった私の秘部が露わになった。
「ゃ…っ!」
私もお嬢様と同じ一糸纏わぬ姿に、しかし私の秘部はお嬢様と違って恥毛が生えていない。
「あゃ、せっちゃんもパイパンやったんか〜」
その言葉に私の顔がカッと熱くなった。
「ぁ、ぁぁ…お嬢様…あんまり見ないで…ください…」
明日菜さんが誰かにそのことでつっこまれる度に気が気じゃなかった…
だって私も同じだったし、明日菜さんの方が胸があるから私の方が子供みたいな身体だったし…
お嬢様には見られたくなかったのに…
「でも綺麗やで、ウチはせっちゃんのこと全部好きや」
「ぇ…?」
お嬢様の言葉に胸が『キュンとなる』ような感じがした。
「剣が強いのも真面目なのも、ちょっと恥ずかしがり屋なとこも全部大好きや」
ニッコリと笑いながら私のおでこにキスをするお嬢様、なんか溶けてしまいそうだ…
702178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:51:57 ID:QnMO4Hfi
「ぁ、ありがとござい…くしゅんっ」
「あゃ」
ぁぁぁあ、やってしまった…!
こんな時間に裸でいるのも悪いけどこんな時にくしゃみなんて出ないでいいじゃないか!
お粥の時もそうだけど、どうしてこんな肝心なときに…
「へへ…こーいうせっちゃんも大好きやで」
「あっ…あのこれは…!ぃ今のは…!」
「えーんよ」
ふわりと布団が私の身体に落ちてきた。
それと一緒にお嬢様の肢体が私の身体にぴっとりと密着する。
「ぁ…あの…」
「これなら寒くないやろ?せっちゃんとぴったりくっつけるし〜」
「…はぃ」
703687:04/12/14 21:52:54 ID:qVRP0C4k
>>689-694
thanx。ちょっと書いてみただけなのに、悪いね。
704178 ◆0adlrE6ecI :04/12/14 21:53:55 ID:QnMO4Hfi
今日はここまでです。
ネギつっこみが未遂に終わったので、謝罪の意も込めてせっちゃんのお尻いじりました。
ではまた何かありましたらお書き込みください。
705名無しさん@ピンキー:04/12/15 18:12:16 ID:tSx4kfgn
アナルは最高。職人はもっとアナルプレイを増やせ。
706名無しさん@ピンキー:04/12/15 20:57:04 ID:+rvApLBq
遅レスだが流れ虫さんのゆーなも良かった。
707名無しさん@ピンキー:04/12/15 21:14:05 ID:TiywuU51
エロゲ屋まだー?
708名無しさん@ピンキー:04/12/16 20:55:29 ID:8EaeXlz3
座薬です

「機械仕掛けのハート」(前編)
709「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/16 20:56:25 ID:8EaeXlz3
 麻帆良大学工学部の「ロボット工学棟」。
 そこは巨大ロボで世界征服をたくらむ悪の科学者の秘密基地、
 ではなくて、
 麻帆良学園3年生、天才少女、葉加瀬聡美の専用研究室がある。
 機械が目玉焼きまで作ってくれるその部屋で、聡美はいつも研究に耽っている。
 その扱いはもう助教授クラスで、しかし助手の人も聡美の実力はよく分かっているので文句は言わない。
 聡美は大学院生よりも、そして講師や助手よりも優秀なのだ。
 しかし、そんな聡美も、研究以外のことはからっきし。
 要するに洗濯とか食生活とか色色。
 昔、洗濯はほとんどしないと言ったら亜子が卒倒して、次の日に洗剤を持って研究室に乗り込んできた。
 カロリーメイトだけの生活を送っていたら、チャオや四葉にひどく心配をかけてしまった。
 しかし聡美は、洗濯や食事の時間も研究に使いたい。
 中学生である以上、学校には毎日行かないといかなくて、ただでさえ研究に使える時間は少ない。
 これはまあ義務教育なので、既に修士号を取得していて、海外の学会にも参加していて、科学誌にコラムを
連載していて、テストもほぼ満点だったりするのも関係ないのだ。
 この部屋は、そんな聡美の生活のありとあらゆる無駄な時間を最大限に短縮して、お手伝いロボットをたくさ
ん用意して、限りなくスピーディに研究にシフトするのを目的としている。

 しかし最近のこの部屋は、決してそれだけでもない……。
710「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/16 20:57:15 ID:8EaeXlz3
「きゃっ!」
 部屋に戻ってきた聡美は、椅子に座っている男に驚いた。
 廊下に誰もいないかきょろきょろと確認して、それからゆっくりとドアを閉めた。
「やあ聡美くん、勝手に御邪魔しているよ」
 「彼」は椅子をくるりと回転させて、聡美の顔を見てにこりと微笑んだ。
「もう、来る時は来るってちゃんと言ってくださいよぉ……」
 聡美はそう言いながら、少し気まずそうに部屋の片付けを始めた。
 資料やら器具やらを適当に棚や引出しに押し込んでいく。
 次に放置されていた山のような洗濯物を、えっさほいさと別の部屋に移動させる。
 お爺さんが山に行ったので川に洗濯にいくような、非科学的な姿だった。
 聡美は洗濯物を移動させると、次にリモコンをピッピッピと鳴らす。
 すると、マジックハンドにほうきとちりとりを持ったお掃除ロボット部隊がどこからともなく現れる。
 なぜか掃除機はいない。
 キュラキュラキュラ、と戦車みたいな音を立ててゴミ箱がやってくる。
 彼らはあっと言う間に部屋中を掃除して、ゴミを集めてゴミ箱に入れて、勝手にどこかに去っていった。
 キュラキュラキュラ、と戦車みたいな音を立ててゴミ箱が帰っていく。
 前から部屋が汚いと聡美は言われていて、今日は片付けなくちゃ今日は片付けなくちゃと思っていたのだが、
結局片付けをする前に男が再び聡美の部屋に来てしまった。
711「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/16 20:58:14 ID:8EaeXlz3
 聡美のルーズな面が露骨に現れているこの部屋に「彼」がいると、聡美はなんだか駄目な自分を「彼」に見ら
れている気がして落ち付かない。というか何をしても落ち付かないのだが。
 どくどくどく、と心臓の脈打つ間隔が短くなっているのが分かるし、顔が熱くなっているのも分かる。
 「彼」がいると苦しくてたまらない。
 苦しい―――研究で壁にぶち当たるのとはまるで違う、心が締め付けられるような緊張と高揚。
 苦しいのに、しかしちょとだけ嬉しい。
 矛盾するこの心。この圧力。
 それを認めるまでにかなりの抵抗があったが、この感情はおそらく―――。
 聡美はメガネをかけ直す動作をして気持ちを落ち付かせて、すぅー、はぁー、と深呼吸してから話す。
「何かいれますね。コーヒーと緑茶、どちらがいいですか?」
「じゃあコーヒーで」
 「彼」は微笑みながら、いつものようにコーヒーという。
 いつもと同じ、「彼」と聡美の時間はこの会話から始まるのだ。

「分かりました、瀬流彦先生」

 聡美は少しだけ顔を赤くしながら、コーヒーメーカーのセットを始める。

                                                          (つづく)
712名無しさん@ピンキー:04/12/16 20:59:00 ID:8EaeXlz3
まあ前編ですから
ではまた
713名無しさん@ピンキー:04/12/16 21:00:54 ID:RFoeTz2V
乙!
甘いのを期待してます。
714名無しさん@ピンキー:04/12/17 10:08:24 ID:Zkxyi/zu
座薬ナイス!よくできました!
715名無しさん@ピンキー:04/12/17 16:02:20 ID:NhI/ofY5
     ∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´∀`)/< 先生ネギまは流行じゃないです!
 _ / /   /   \___________
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
 ||\        \
 ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
 ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
    .||          ||
716名無しさん@ピンキー:04/12/17 18:55:17 ID:gG6Wljxe
バカヤロー
  _, ,_ パーン
( ‘д‘)
 ⊂彡☆))Д´)>>715
717名無しさん@ピンキー:04/12/17 22:28:22 ID:5NzehlXb
>>715
事実だな
718名無しさん@ピンキー:04/12/17 22:43:58 ID:jJKXgJsD
717
何を言うか!
ネギま!を馬鹿にすると赤松信者に殺されるぞ!
719716:04/12/18 00:13:43 ID:pPVGDOwH
しかもageてまで言う事でもなく
このスレが信者に襲撃されるのが怖かったから叩いたんだYO!



>>717
言うな…分かってるからorz
720猫になりたい:04/12/18 03:25:16 ID:Bf+ZanWV
どーじんものがたり

「かーっ!、エロいのが書きたーい!!」

いつもどおり図書館研究部の部活で図書館にいると突然ハルナが燃えはじめた
「パル、どうしたのですか?」
「ハ、ハルナ〜?」
ハルナがいきなり騒ぎ出すのはいつものことだ。だから別に二人は動じない。
「同人書きたい」
「いつも書いてるでしょ〜。もう夏の書いてるんでしょ?」
冬コミの原稿を終えてもう夏に取り掛かってるらしい。
同人などには興味がない二人だからよく分からないがなんか凄いのは分かる
「すんごいエロいのが急に書きたくなった」
「いつも書いてるじゃないですか… なにを今更…」
いつも結構純真な乙女には読むのは恥ずかしいものを書いている
結構ハードである。毎回もらってるので読んではいるが結構きつい内容だ。

「いつものはうけるように書いてるけど、もっとリアリティがあってマニアックなのを…」
「…どういうのですか?」
二人ともピンときずに聞き返すしかない。
「そうね…、10歳の性についてなんてのはどう?」
「10歳…?」
「ま、まさかネギせんせー?」
のどかは不安げに聞く。そしてハルナは不適にニヤッ笑った。
「ビンゴ! さすがのどか! 10歳の男性の体や性についての興味をルポ漫画に…」
「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
こだまする叫び声。広い図書館なので反響してよく響く。
「の、のどか! 気持ちは分かるけど静かにしなさい パル、10歳はまずいです」
冷静さを取り戻しなんとか指摘する。
「だから面白いんじゃない?」

(続け)
721名無しさん@ピンキー:04/12/18 11:57:17 ID:T2IGqd1R
>>720
乙〜。期待してます!
722名無しさん@ピンキー:04/12/18 20:27:27 ID:QzSc2Y4g
 少年犯罪減少に効果絶大!
  ゆとり教育マソ登場!         
                       (´´
    / ̄ ̄\アヒャヒャヒャ    (´⌒(´
  ヽ/  ゚ ∀。  \ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 /  およそ3  \(´⌒(´⌒;;
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ズザーーーーーーッ
723猫になりたい:04/12/19 02:25:25 ID:blNlZ+iX
どーじんものがたり-エロってよりコメディ。エロにいくのか?

もうハルナを止められるものはいないという現実に直面した
「ネギ先生捕獲大作戦ー!!」
「…」
「…」
ハルナはノリノリだが二人ともいまいちついていけなかった
「うーん、二人ともノリが悪いわねぇ…」
舌打ちをしてジッと二人をにらむ。この二人は元来冷静なのは分かっているつもりだが
自分だけお祭り騒ぎだと妙にイライラするのが実情だ。
「しかしパル。無理やりなにかをすると10歳いえども強姦罪…、先生を襲うというのは不味いです」
「そ、そうだよ〜…」
のどかも心細げにうなずいた
「最後にハルナの書いた同人でしたとかいうオチならなにをしてもいいとかお思いですか?」
「うんうん…」
のどかには言ってる意味が分からなかったが夕映が言うのだから正しいのだろうと判断
ハルナは意味ありげにニヤニヤしている
「そんな楽屋話はどうでもいいのよ。私の漫画家魂を止められるものはいないわ!!」
「ハ、ハルナが燃えてる…」
こうなったらハルナは誰にも止められないのが経験上分かってるから困った
(ネギ先生を襲わせるわけにはいきません… のどかのためにも…)
(はうう〜、このままじゃネギせんせ〜が〜…)

「さぁて、私の漫画家人生の発展のためにもいきましょ〜!!」
(ハルナを止める手は…、それ以上にネギ先生が強く断ってくれればいいのですが…)
(あうえう〜、ネギ先生女性に強く迫られると弱いのは分かってる〜…
 でも私強くでられないんだよねぇ… 頑張れのどか…じゃなくて今どうしよう〜!?)
(のどかの恋愛より同人魂が勝ってますね…う〜む…)

(続け)
724名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:27:03 ID:orj7T+rU
良しっ!捕まえろ!
725猫になりたい:04/12/20 01:45:54 ID:dkifvKwA
どーじんものがたり-エロエロよー!!

「は、ハルナ〜、ネギせんせーどこにいるか分かるの?」
なんとか引きとめようとするもののハルナは止まらない
暴走機関車を止めるにはどうすればいいのか考えてみたもののひき殺されるのが目に見えていた
「パル! 10歳を手篭めにするなんて…」
ピタッとハルナの動きが止まった。あー、なんか悪い顔してるなぁ…
「分かった! じゃあ今日は部屋に戻ろうか!!」
キョトンとする二人だがいまいちハルナの心理は読み取れなかった
夕映は一瞬のうちに10個の仮説をたてたものの結論を出すことは不可能だった
ハルナが携帯でどこかにかけてるのを二人はそのとき気がつかなかった


時刻は10時過ぎになる頃だった
「あれ、ネギどこに行くの?」
明日菜はもう寝る準備をしていたのだが、いつもならパジャマのネギが外に出る支度をしていた
「いや、ちょっと大事な用事で呼び出されてまして…」
「…本屋ちゃん?」
「いや、違いますよ。」
ネギの表情が曇ったとは思ったものの、カモのニヤッとした表情を見て布団に潜った
「…じゃあ行ってきます」
「あ〜い、いってらっしゃいな〜 遅くならないうちに帰るんやで〜」
木乃香さんの明るい声に送り出されたもののなぜかちょっと後ろめたい気分になった
呼び出されたのがハルナさんだからだろうか。
「人生に関わる大事な相談がある」のどかさん関係のことかもしれない。それを明日菜さんにはなにも言えなかった。

図書館島の前に着いたけど人気も当然なかった。4月頃に忍んだ時もそうだったからだ
カモ君はエヴァさんの所に酒を飲みに行くとかで、すでにいなかったかよけいに静かに感じた。
「中…かな?」

(続け)
726名無しさん@ピンキー:04/12/20 01:48:09 ID:eDYNCHaU
続いた
727名無しさん@ピンキー:04/12/20 17:15:05 ID:KYzrkrvZ
パルのエロをキボンヌ
728名無しさん@ピンキー:04/12/20 20:11:30 ID:eDYNCHaU
パルが中国人にレイープされるSSをキボンヌ
729名無しさん@ピンキー:04/12/20 21:55:55 ID:KYzrkrvZ
エロパルはレイープじゃダメだよ。レイープはちづねうわなにをsjwえrq
730名無しさん@ピンキー:04/12/20 22:58:48 ID:OtM0d2k1
新スレは・・・まだ大丈夫か、のこり30KB以上使えるし。
731名無しさん@ピンキー:04/12/20 23:27:17 ID:17b0ZB1B
次スレは赤松健総合にすることを提案します。
732名無しさん@ピンキー:04/12/20 23:31:04 ID:TamgND5k
その必要は無い。
733名無しさん@ピンキー:04/12/21 02:10:37 ID:I6NWPy3h
相談:僕の妹がネギま!にハマったらしくて・・・
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1103562086/
734猫になりたい:04/12/21 02:14:24 ID:+12RbczQ
どーじんものがたり−ぺースは遅い

静けさが漂う図書館島の内部に入ると以前来た通りダンジョンのようだ
「わ〜、懐かしいなぁ。」
あの時は魔法が使えなかったっけ…数週間前だが懐かしい気持ちになった
ふと暗闇から人が出てきた。思わず身構えたもののその警戒をすぐ解いた。そう、出てきたのはハルナだったからだ。
ちょっと広い場所が奥にあり机、椅子があった。
以前来た時はこんなところがあるのは気がつかなかった。あの時は寝起きだったからだろうか
「ハルナさん、相談ってなんですか?」
ネギは早速本題に入ることにした。明日は職員会議が朝一であることになっている
「私の所属してる部知ってますか?」
「漫画研究会と図書館探検部でしたっけ?」
ハルナが出してくれたお茶(入れるところがあるのだろうか?)を飲んで一呼吸置いて言った
「その漫画研究会の相談なんです」
「え、ま、漫画の事はよく分からないんですけど僕なんかでいいんですか?」
ハルナもお茶をググッと飲んで一気に言った
「ネギ先生じゃないとダメなんです。むしろネギ先生が担任だからこそ言えることなんです」
タカミチに差をつけられてると思っていた分自分が頼りにされてると思うと嬉しかった
735猫になりたい:04/12/21 02:18:12 ID:+12RbczQ
「で、なんですか? 質問って。答えられることならなんでも答えましょう!」
「なんでも、ですか?」
「可愛い生徒のためですから!」
ニヤッ、とハルナは笑った。メモ帳を取り出す。
「ネギ先生は年上の女子生徒にかこまれて興奮したことはありますか?」
「は、は、は、はいっ!?」
明らかに動揺してるのを見るのは年上のお姉さまとしてはほほえましかった
「私は先生ですから…、生徒をそういう目で見たことはありません…」
「10歳でも勃起するそうですけど、本当ですか?」 飲んでるお茶を思わず噴出した
「す、すいません… な、なにを言うんですか!! これが本当に人生を左右する質問なんですか?」
「…。こういう真面目な少年の性をテーマにした漫画を書こうと思ったんですけど… すいません、ネギ先生。」
あくまでもしおらしく言うのがポイントだ。ちょっと目をうるませて… やっぱ涙は女の武器だね〜!
普段涙を見せることなんてないハルナさんが泣いている。自分が悪いのだろうか。罪悪感が襲ってくる。
これでいいのか? 自分を頼ってきてるんだぞ? やましい気持ちなんてこの涙にあるとは思えなかった。
「すいませんでした。正直に答えましょう」
ハルナ、心の中でガッツポーズ!

「10歳でも勃起…はします。私もしたことがありますから」
自分が言ったことを恥じるのはやめよう。これは生理現象なんだから…と自分に言い聞かす
「それは性的興奮ですか?」
「…」
それは言えなかった。何故自分が勃起したのかといえばシャワーを女生徒と浴びたときだったからだ
まき絵さんにおしりを押し付けらてなんだか気持ちよくなってきて…
これは言えるわけがなかった。さっき生徒としてしか見てないと言ったばかりじゃないか
「違います」
「…。そうですか。私は性的興奮をするかが知りたいんです」

(続こう)
736名無しさん@ピンキー:04/12/21 02:30:06 ID:zBt5k+4+
続いて・・・・・
737名無しさん@ピンキー:04/12/21 05:27:41 ID:SgVVhq3V
座薬さん座薬さん、亜子c出ますぞ?
震えて待て!
738名無しさん@ピンキー:04/12/21 08:36:00 ID:nU+NU64C
アンタ遅杉
739猫になりたい:04/12/23 02:12:19 ID:W3YGc7Ll
どーじんものがたり-にゃんとわんだふる

ネギの顔はみるみる赤く変わりうつむいてしまった
「先生?」
ネギはうつむいていて気がついてないがハルナはニヤニヤしている
「わ、私の口だけでは性的興奮をするかは言えないです…」
ハルナはネギの手をギュっと握った。ビクッ、とネギの体が痙攣するのが分かった
「ネギ先生、お願いします。」
「先生と生徒で〜… でもこれは生徒のためで〜… あう〜…」
ネギをこっちに引き寄せ逃げられないように抱きしめる
そして股間のあたりを優しくさするように撫でる

「…ネギ先生、もう大きくなってるじゃないですか〜」
「そ、そんなはずは〜…」
動揺を取り越して泣き出しそうになっている
「だって…、ほらぁ…」
ベルトをはずし脱がすとまだまだ子供で可愛いながらもモノが一著前にそそりたっている
「なんですか先生? 生徒と一緒にいて興奮しちゃったんですか〜?」
「は、はう…、そんなはずは〜」
必死に否定しようとしているが言葉が出てこないようだ
「じゃあなんですか、これは?」
ネギのものをちょっと強く握ると甘い吐息と共に声がこぼれた
「は、はうっ…」
「興奮してないとは言っても体は正直ですね。先生、最低ですね」
冷たい目で言い放つとショックを受けてるようだ。いくら天才少年といえども所詮子供だ
「さ、最低…」
先生をやめると、言い出しそうな勢いだ
「先生、誰にも言いませんから。勿論明日菜にものどかにも。協力しないなら…」

…沈黙を置いた後ネギは頷いた。
740猫になりたい:04/12/23 02:12:31 ID:W3YGc7Ll
この押し問答の間にもネギのモノはそそりたったままだ。
と、いうのもさっき飲ましたお茶にそういう作用のモノを入れといたからだ。
ネギは動揺していたのもあってまったく感づく様子もない。ますます計算通りで嬉しくなる。
予断だが夕映とのどかには睡眠薬のようなもので眠ってもらっている。危険だが気づかないだろう。
気づかれても色々と手回ししてるので大丈夫だろう。たぶん。

腕を紐で椅子にくくりつけ動けないようにする
「じゃ、ネギ先生動かないでくださいね〜?」
スケッチブックを取り出し(さっきのメモ帳とは別)ネギのモノをスケッチ開始する
ネギはもう目をつぶって瞑想している。何故勃起してるか考えてはいても答えはでないだろう
観察してると分かるが微妙に生えた陰毛。少しだけ顔をだした亀頭。浮き出ている脈。
顔を近づけるとアクの強いにおいが鼻を襲う。
「なんかにおいますね〜」
動画などで見たことがあるが実物をここまで近くで見るのは初めてだ
「♪」
軽くつまんだだけで全身が痙攣する。やはり、というか当然だが敏感なようだ。

「熱いですね…、ちょっと脱いでいいすか?」
「え、ぬ、脱ぐって…」
制服のボタンをはずし結構あるほうの胸をつつんだ下着が露になる
淡いピンク色。学生らしい普通の地味なものだ
ネギは見ないように目を閉じている。少し薄目なのは気づいていたがあえて言わなかった
ここまでやるのはまるで痴女のようだ思い我ながら苦笑してしまった

(続くかなぁ)
741名無しさん@ピンキー:04/12/23 02:17:58 ID:v8LrPeD3
続かないと・・・ここまできて・・・
742名無しさん@ピンキー:04/12/23 23:55:54 ID:llQU8CJN

座薬です

>>737
ゔゔゔゔゔゔゔゔゔ((((((((*― ―*)))))))ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ

>>711の続き
「機械仕掛けのハート」(中編)
743「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/23 23:56:56 ID:llQU8CJN
 聡美と瀬流彦がそういう関係になったのは、ちょっとした偶然が重なったのが原因だった。

                    *

「やれやれ、試験の採点で遅くなったらこの雨か、まったくついてないね」
 上空の低気圧のことなどすっかり忘れていたら、地面は霞んで見えない有様である。
 神様が痔の痛みを地上にぶつけているのではと思わんばかりの降水は、大雨洪水暴風警報という形で麻帆
良学園都市に襲いかかっていた。下手すれば明日は休校だ。
 これから瀬流彦はこの雨の中を歩いて帰らなくてはならない。
 何と言うかもう、自然はすごいなって言うか―――もう濡れてもどうでもいいやって諦めれるぐらいの雨。
 ビニール傘をさして帰ることにしたが、この耐水シールドがどれほど効果があるのかは疑問である。
 風が強くて、雨粒が水平に飛んでくる。
 雨が顔に当たって痛い。
 じゅく、じゅく、と、歩くたびに靴に侵入した水が嫌な音を立てる。
 スーツはすでにぐっしょりと濡れている。
 びゆうううぅぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ。
 風の音まで何だかすごかった。
 排水溝はごぼごぼと音を立てて逆流していて、道路の表面にも水の流れができている。
744「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/23 23:57:41 ID:llQU8CJN
 歩いているのは瀬流彦だけだった。
 こんな豪雨にのこのこ歩いている麻帆良市民はいない、この街の住人の気質だ。
 そう思った瀬流彦の足がぴたりと止まった。

 瀬流彦の前には全身ずぶ濡れの葉加瀬聡美が、傘もささない状態で立っていたのである。

 いつも着ている白衣は泥まみれで、メガネはかけておらず、靴は無くなっていた。
 目は焦点が合っておらず、右の頬には殴られたような痣があり、カバンも持っていない。
 ふらふらと彼女は歩いてくる。
 ぱしゃ、ぱしゃ、と、靴下だけの足が水溜りに突っ込まれる。
「――――――っ!」
 瀬流彦の脳裏に最悪の展開が浮かんだのは言うまでもなかった。
「ハカセ君、い、いったい何があった!?」
 瀬流彦は聡美の肩を掴んで大声で叫ぶと、虚ろな目の聡美は怯えたようにびくりと震えた。
「…………転んだだけです」
 天才と言われている少女の身体は酷く華奢で、とても軽かった。
745「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/23 23:58:34 ID:llQU8CJN

                    *

「で……まさか本当に転んだだけだとは思わなかったよ、まったく」
 あの格好では電車に乗れそうにない。
 瀬流彦は仕方なく聡美を、すぐ近くの自分のアパートに招いていた。
 聡美は新型の登校用マシーン(試作)の運転中に豪雨に遭い、運転を誤って河原を滑り落ちてしまい、その時
に泥だらけになり、何かで右の頬を打ち、カバンとメガネと靴をなくしてしまった。
 ふらふらしていたり目の焦点が合わなかったのは、メガネがなかったから。
 怯えたようにびくりと震えたのは、はっきり見えていなかった瀬流彦の声に驚いたから。
「さて、これからどうしようかな……」
 今はとりあえずシャワーを浴びている聡美を、どうすればいいだろうか。
 泊めるわけにもいかないが、この豪雨の中に送り出すのも気がひける。
 しかし、天候はこれから悪化する一方らしいし。
「瀬流彦先生、バスタオルってこれ使っていいんでしょうか?」
「えっ?」
 さっきと同じパターンだが、状況はかなり違っている。
746「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/24 00:00:34 ID:6DT7RLS2
 瀬流彦の前には全身ずぶ濡れの葉加瀬聡美が、タオルも巻かない状態で立っていたのである。

 水滴が滑り落ちている柔らかい肌の曲線。
 思ったよりも大きな、ぷるりとした乳房。
 股間に薄く生えた陰毛。
 仄かに赤くなった頬と、妖しく細められた目。
 流れるような長髪。
 そして巻かれずに、畳まれたままの状態で持ってこられているバスタオル。

「な、何を考えているんだ君はっ!? は、はは、早く、前を、か、隠したまえっ!」
 慌ててそっぽを向いた瀬流彦に、聡美は生まれたままの姿で手をかけて、そして囁いた。
「あの、バスタオルはこれを使っていいんでしょうか……?」
 ボディソープの香りが瀬流彦の鼻をくすぐる。
 しばらく「やって」おらず、仕事のストレスが溜まっていた瀬流彦の心がぐらりと揺れた。
(な、ななななな、何なんだこの状況は、ぜ、ぜったいにワザとやっているに決まっている……)
「ねえ、せんせい……」
 瀬流彦の耳元で、聡美は甘く囁いてくる。
「バスタオル……これでいいんですか?」

                                                           (つづく)
747座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/12/24 00:01:27 ID:6DT7RLS2
*― ―)次スレはまだいいでしょ

今年中にこれは完結させたいところ
短編1個+亜子長編続編「京都事変」現在準備中です
ではまた
748名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:24:49 ID:qjnr7BFk
機械仕掛けのハート
座薬氏乙。ハカセたんが相当エロい上積極的で素敵です。

猫になりたい
お願いですから続き書いて下さい。ここで止めるのは殺生ですよ。
749名無しさん@ピンキー:04/12/24 00:58:21 ID:4fR29qxf
いよいよゴキパルがのどかの体内に産みつけた卵が孵化する時がきた
750猫になりたい:04/12/24 02:45:58 ID:uyFshIHk
どーじんものがたり-のどか可愛いよのどか

スカ−トも脱ぎネギを上目遣いで見つめる。
「は、はるなさん…、△※○…」
ネギが声にならない声を漏らす。
紐をほどき胸が密着するようやさしく押し倒す。ネギのモノに当たらないように覆い被さる。
唇を軽く触れるようにあてて離す。少し余韻を残しディープなキスに突入する
こばんでいた舌もだんだんと開放されていきネギの口の中を占領する
ネギのモノはますます膨張していきはじめに触ったときより明らかに大きくなっていた
薬の効果もあるのだろうがネギも興奮しているのだろう。そう思うと楽しかった
すでにまったく抵抗する様子もなくほとんどなすがままだ。
「ふぁ、ふぁるなさん…」
甘くとろ〜んとしたネギの声が漏れる。のどかもこの手を使えばネギおちるんじゃないかな?
でも二人ともウブだから攻めて守っての恋愛が楽しいんだよね、見てて。
夕映は本気で応援してるだけだけど(ネギ先生にあの子も好意もってるから面白いにょね)
私は結構楽しんじゃってる節があるからねぇ…。実際楽しいし。漫画と他人の恋愛は蜜の味だね。
特に修羅場が楽しい…ってこれは関係ない。
でもこれ以上はさすがにまずいよね…。本番はマズいよ。男だから分かんないけど、のどかに悪い。
この時点でアウトかもしんないけど私ルールじゃOK!! うん、OK!!!
のどかは親友。あの子がすきなのはネギ先生。本番はアウト。うん!!
でも、ちょっと後ろめたいかな。

実際薬の効果別にして先生も楽しんでるだろうしね…。
751猫になりたい:04/12/24 02:46:19 ID:uyFshIHk
ネギは私の胸に顔をうずめご満悦の様子だ。いつのまにやら下着もはだけ豊満なモノが露になっている
明日菜…、母性本能刺激されるの分かるわ…。こんな状態が可愛いもん。
「はい…、そろそろだしましょうか〜」
「ふぁい…」
もうなにがなにやら分からなくなってる感じだ。後のためにも好都合。
そそりたっておさまりを知らないモノをギュっと握る。そして強弱をつけニギニギ。
子供なので真性気味の包皮上から下まで皮を摩擦する。まだまだ小さく手におさまりきるのが可愛い。
「ネギせんせ〜、どうですか〜?」
「ふぁ、ふぁい… 気持ちよくて変な感じです…」
「ほら、お姉さんに任せていっちゃっていいよ? まだ時間はあるけど、ね。」
だんだんネギの息も荒くなりそろそろ頂点にむかうようだ。
「は、はるなさぁん…」
勢いよくちょうど太ももとパンツの間に精液をぶちまける。
それを手に取り指でネバーとさせていじりながらネギに見せる
「先生の欲望の結晶がいっぱいでましたね これなんだか分かりますか?」
「す、すいません… せ、精液ですか? 保健の授業で…」
イギリスの性教育は進んでいるのだろうか。な〜んてことを考えてニヤッとする。

射精をしたにもかかわらずまだネギのものはおさまらないようだ。
柿崎に貰ったモノだけどこの薬凄いねぇ。彼氏といつもどんなプレイを…
さて、どうしようかな? このままで帰してもおさまりつかないだろうしね〜。
本番はマズいし。ネギ先生胸好きみたいだなぁ。…。

(続きますか)
752名無しさん@ピンキー:04/12/24 03:10:36 ID:tESu8svy
続くでしょう。
753名無しさん@ピンキー:04/12/24 12:25:34 ID:pHgxx3eh
続いてくださいお願い
754名無しさん@ピンキー:04/12/24 12:41:19 ID:tg76cfZh
続きキボンヌ
755名無しさん@ピンキー:04/12/24 16:08:42 ID:lrQDnMu5
今更ですが、続いて下さいませ
756名無しさん@ピンキー:04/12/24 20:40:49 ID:pCHkBMLz
→ 殺してでも続かせる
757名無しさん@ピンキー:04/12/24 20:44:51 ID:vOanRSq+
それ続かねーだろ
758名無しさん@ピンキー:04/12/25 00:27:26 ID:qW05iVmN
そう、関係ないね
759名無しさん@ピンキー:04/12/25 01:49:13 ID:8olxyU4B
UCKR
760名無しさん@ピンキー:04/12/25 20:29:24 ID:L/ugZcsl
変な流れ
761名無しさん@ピンキー:04/12/25 21:12:58 ID:8olxyU4B
誰でもいいから投下してよ
762名無しさん@ピンキー:04/12/25 21:19:59 ID:gpE3S67C
まず「猫になりたい」の続きだよ。
職人さんマダー?(AA略)
763名無しさん@ピンキー:04/12/26 01:33:05 ID:0Fm5mO/m
な、なにをするきさまらー
764猫になりたい ◆1En86u0G2k :04/12/26 02:18:34 ID:KICvA6Ui
どーじんものがたり-明るい未来

ネギは目がうつろでもうひどいもんだった。こんなに乱れた姿は見たことがない
いいんちょなら発狂もんだろうなぁ…。それはそれで面白いかもしんない
下は一度出したにも関わらず戦闘状態は解除されないままだった

ネギの首に軽く添える程度に手をかけた
「ネギ先生、出したいですか?」
しかし興奮と射精の影響で思考能力が低下しているのか答えなかった
ふーっと首筋に息を吹きかけ耳を軽く舐めあまかみをする
「ど・う・な・ん・で・す・か・?」
ハルナは今度は耳に息を吹きかけ太ももを愛撫しネギに問いかける
「もうやめていいかな〜?」
ネギは虚ろながらも小さく首を横に振った
「出したい…です?」

もう自分がなにをしてるよく分からなかった
とにかく快感に身を任して楽になりたかった
生徒と先生とかそんなことは考えることはできなかった
明日菜さんともお姉ちゃんとも違うけどなにか甘い匂いがした
こういうのをお母さんのにおいと言うのだろうか。虚ろにそんなことを思った…
ハルナさんのむねはいいにおいがしてやわらかくてきもちいいなぁ…
765猫になりたい ◆1En86u0G2k :04/12/26 02:19:01 ID:KICvA6Ui
「じゃ…、ネギ先生? いきますよ…」
ネギの顔を最後まで見たかったので(もう虚ろで資料にはならないだろうが)
ネギを椅子に座らせ、モノを豊満な胸ではさみこむ(のどかには完璧なコレは難しいだろう)
「あ、あう…」
胸を上下に動かす。俗に言うパイズリ、と言うものだ。
と、いっても私も経験は当然したことがなく(処女だし)漫画やAVで見たことがあるだけの知識。
「どうですか〜?」
かろうじて口を動かす
「ふにふにしてて…、気持ちいいです…」
ちょっとだけ出た亀頭をぺろぺろすると良いらしいが、ネギのは自分の胸で埋まっている
さすがに10歳のじゃ無理か…。ちょっと、残念かな? ネギ君的にも〜。
まぁ、先生、彼には今の快感だけで十分みたいだけど。口は必要、ないみたいだね。

「は、はるなさぁん…、僕…」
私じゃなくなってるのがガタははずれてるんだろうね〜
こういう効果も結構漫画で使えそうだな〜。
「限界かな? じゃあ、いっちまいましょうか!」
今まで穏やかに動かしていたものを一気に激しく動かす。
「あ、ああ…」
本日計算的には2回目。心なしか1回目より勢いよく射精した気がした
「すいません…、せういません…」
顔に激しく出されたものをティッシュで吹くとともに舌で舐めると心なしか興奮した
いたいけな少年の精子を舐める、という行為に背徳感と快感を感じざるをえなかった

手で残っているものをすべて搾り出すように扱き拭いてあげた
ネギの服を着せ椅子に座らせてもしばらくは虚ろなままだった。
「ネギ先生…、今日のことは内緒ですよ?」
「は、はい…」
「また協力してくれますか?」
「…」
「やっぱダメですよね…」
「き、機会があれば…」
766猫になりたい ◆1En86u0G2k :04/12/26 02:19:35 ID:KICvA6Ui
次の日
はじまりの鐘をつげ職員会議が始まろうとしていた
「ネギ先生…はまだですか?」
「遅行とは珍しいですね」
「まだまだ子供ですからね〜」
そんな笑い声が響いていた。その時ドアが開いた
「す、すいません遅れました!!」
急いで椅子に座るネギ
「なんかネギ先生一日でなんか大人っぽくなったような…」
あたふたして椅子から転げ落ちるネギ
「やっぱりいつものネギ先生ですな〜」

「二人とも起きなさい!! 遅刻するわよ!!」
「れれ、いつのまにかそんな時間ですか…」
「あう〜、準備してないよ〜 ハルナ起こしてくれればよかったのに〜」
いつものようにあたふたした朝。
「ハルナ、本当にネギ先生を捕獲するのですか?」
「いや、新しいアイデアが思いついちゃってさ〜、二人とも咲きにそっちのアシスタントよろしく!」
やれやれ、と思う二人。のどか、ごめんね… 今度はちゃんとセッティングしてあげるから…
夕映がなにやら考え込んでいるがハルナは気づかないふりをした。

さーて、バリバリ原稿書くぞ〜! 発表したら、まずいけどね!
夕映は気づくだろうなぁ… ま、明日は明日の風が吹くと!!

(終わり)
767名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:23:56 ID:lIqtKSJM
>>766
次スレよろしく。
768猫になりたい ◆1En86u0G2k :04/12/26 02:25:25 ID:KICvA6Ui
他の方の作品が真面目で細かい素敵な感じだったので
もっとコメディ系の軽いモノが書きたいと思ってたんだけどなぁ…
図書館3人組は特に好きです。この3人のドタバタしててバカなネギ捕獲作戦とか…

まぁ、これで良かったでしょうか。機会があればまた書こうと思います
769名無しさん@ピンキー:04/12/26 02:51:47 ID:4LYaSbH/
>>768
>他の方の作品が真面目で細かい素敵な感じだったので
TOPMANを知らないようだな(マア、マイナーダモンネ)
そしてGJ!!またヨロ!
770名無しさん@ピンキー:04/12/26 09:18:47 ID:oTZNMFHe
>>762
素晴らしい。次回作も期待してまつ。
771名無しさん@ピンキー:04/12/26 16:11:40 ID:4tWl53lD
>>768
ご苦労さん
772名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:54:13 ID:fCHm9Jcy
249 :座薬 ◆LsUrNEsQeQ :04/12/26 00:06:24 ID:???
イベントは高校連中と忘年会しただけだった
飲み屋で御茶漬けにアツカン注いで食べていました


・・・・・・すげぇ
773名無しさん@ピンキー:04/12/26 22:54:32 ID:sm3RZx+n
のこり17KB
774名無しさん@ピンキー:04/12/27 02:53:08 ID:16m0BOt6
次スレまだー
775178 ◆0adlrE6ecI :04/12/29 01:08:49 ID:/99QrBNS
こんばんはお久しぶりです
実は携帯変えたのですが、文字コピー機能もろもろの使い方が未だにわからずこのせつの続きが書けずにいます…
かならず二つとも完結させますので待っていただけないでしょうか?
お願いします。
776名無しさん@ピンキー:04/12/29 03:13:56 ID:1qPFhZUh
待ちますとも!!
777名無しさん@ピンキー:04/12/29 09:12:35 ID:RcmsEeYw
>>178
アレ・・携帯文だったんだ・・・。
手間かかろうに・・。
778名無しさん@ピンキー:04/12/29 11:56:35 ID:SByejvT0
178氏は偉大デスよ。待ちましょう。
しかし携帯で打ち込んでたんですか…凄いなァ。
779名無しさん@ピンキー:04/12/29 14:59:02 ID:vx3srV84
座薬です
;― ―) 帰省の予定が早まったので、書けてるところまで投下しときます

まあ、あの「後編の前編」ということで……>>746の続き

780名無しさん@ピンキー:04/12/29 14:59:06 ID:RcmsEeYw
ネット喫茶行きなさい・・昔も言ったな・・こんなこと。
781「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/29 14:59:50 ID:vx3srV84
 瀬流彦が思っていた葉加瀬聡美という少女は天才と言われるほど有能な学生だったが、しかし研究以外のこ
とには興味をほとんど示さない、男がどうとか女がどうとかの話には最も縁のないイメージだった。
 そう思っていた、しかし。
(どうしてボクは、彼女にこんなことをしているのだろう……)
 聡美に続いてシャワーを浴びた瀬流彦は、ベッドの上でそのように自問していた。
 少女の体臭とボディソープが混ざった仄かな香りが流れてきて、理性を優しく瓦解させていく。
 触れば壊れてしまいそうな子供の体と、それなりに成長している胸を見てごくりと唾を呑む。ベッドに押し倒し
た少女をこのまま抱きたいという衝動が押し寄せるのを、もう我慢することができそうになかった。
 生徒だろうが裸になれば一人の女であり、現に瀬流彦の下半身は既にいきり勃っていて、こうなればいくら教
師といえども、頭の中で考えることは決まっている。
「せいせい、どうしたんですかぁ?」
 聡美は目を薄っすらと細めながら、挑発するようにゆったりと瀬流彦を撫ぜる。
「う、うう……さとみくん、ボクたちは……」
「ふふっ」
 瀬流彦の背中に聡美の細い腕が回されて、辛うじて保っていた唇の距離がじわじわと縮まっていく。
 乱れ広がった黒い髪に浮かぶ聡美の顔は、花の雌蕊のように妖しく瀬流彦を誘い寄せていく。
 その端整で男を知らないであろう唇が、瀬流彦には男を貪る魔物のように見えた。
782「機械仕掛けのハート」 ◆FePZUCQ9Q6 :04/12/29 15:00:41 ID:vx3srV84
「う、あ……」
 理性の決壊がいつだったかは瀬流彦の記憶にはない。気付いた時には瀬流彦はのしかかるように聡美の唇
を奪い、少女に初めての男の味を教えていたのだった。
「ふっ……んんっ……う、ううむ……うっ、ふっ……!」
 聡美の小さな唇に自分の唇を重ね合わせた瀬流彦の胸の奥で、何かが爆ぜるような悦びが生まれていた。
 唾液がドロドロに混ざる海の中で舌が擦れるように絡み合う、その狭い世界に最初の全神経を注ぎ込む。
「ふっ、ふう、ふうう…んっ、ん、んんっ……んっ!」
 反応を愉しむように瀬流彦は聡美の身体をまさぐり、それに聡美はぴくりと、淡い、しかし確かな反応を示す。


                                                            (つづく)

――――――――――――――――――
続きは来年ということで
ではスレ住民の皆様良い御年を―――
783名無しさん@ピンキー:04/12/30 04:22:19 ID:uzeFMJ2j
>>777-778
座薬も昔は携帯だったらしい。恐るべし携帯SS職人。
784 【大凶】 【66円】 :05/01/01 16:37:11 ID:7RZNNn8C
埋め立て
785 【大吉】 【1852円】 :05/01/01 18:54:11 ID:LBDZoSz+
次スレ立った?
786名無しさん@ピンキー:05/01/01 19:01:54 ID:1FbP/LSS
まだ次スレが立ってませんよ。
立てたら容量確保のために>>3-21みたいに貼ってほしいので●持ってる人にお願いしたいけど。誰かいるかな。
787猫になりたい ◆1En86u0G2k :05/01/02 03:02:30 ID:utEKFKpE
あけましておめでとうございます。元旦ショートネタ(エロなし)。
戦場に散る花

ネギにとって日本の正月ははじめてで結構新鮮だった
「みんな実家に帰ってて静かですねー。
だいたいの連中は実家でのんびりしている。ネギ、明日菜は実家に帰らない組だ
「明日菜さん〜」
「なによ… ハルナカンケイの人は手がこんでるわねぇ…」
元旦11時。明日菜は送られてきた他人の年賀状を勝手に読んでいる最中。
あまりにも暇だから読んでるらしい。実家に年賀状組以外のを分ける意味もあるそうだ。
「初詣は?」
「寒いからいいや」
寒い中毎朝新聞配達してるのに…と不思議に思った
「凧揚げは?」
「しないわよ」
ガキじゃあるまいしと頭をグリグリされる
「姫はじめは?」
「は、はぁ!?」
大きな声を出すとネギは目を白黒させている
「な、なんつった?」
「姫はじめ…桜子さんが正月になるとみんなするって…」
あ、あのバカ… なんてこと教えてんのよ…
「何ですか姫はじめって?」
知らないで言ってるからタチが悪い。今更知らないとも言えないし…
「かおまっかですよ?」
「う、うるさいわね! そ、その…、姫はじめってのは… ぼそぼそ…」
声が小さすぎて聞き取れない。
「な、なんですか? 聞こえないんですけど…」
788猫になりたい ◆1En86u0G2k :05/01/02 03:04:06 ID:utEKFKpE
「やっぱこういうネタ苦手だね〜 明日菜可愛い〜!」
「あ、朝倉…」
いきなり外から乱入してくる朝倉
「正月早々いい絵がとれたよ〜!」
いつのまにか仕掛けてあった機器(レコーダー)を持ってニンマリする朝倉。
「す、すいません明日菜さん… 朝倉さんが言わないと秘密をばらまくって言われて…」
「あ、あんたら…」
怒りにコブシを震わす明日菜。燃え滾る血潮。輝くオーラ。
「アデアットー!!」
「わー、明日菜タンマタンマ〜!」
部屋の中だというのに振り回すから避けようにも避けられない
頭にクリーンヒットする朝倉。いい音が響き渡る
「新年早々あんたらは〜!」
「あ、明日菜さん…」
恐る恐るネギは声をかける
「なによ!」
「怒ってるところすいませんけど、姫はじめってなんですか?」
ニンマリする朝倉。さっき壊されたレコーダーと違うものにスイッチをいれた
「あ、朝倉…?」
「教えてないよ〜 あすにゃんによ〜く教えてもらいな!」
静止を振り切りダッシュで飛び出して逃げる
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ…!」
「明日菜さ〜ん」

明日菜の受難は続く
789名無しさん@ピンキー:05/01/02 09:51:18 ID:p2sWRt0h
>>786
あれ、総研のまんまコピペだから、あんまり感心しないな。
790!omikuji!dama:05/01/02 17:39:41 ID:L7THJ6FV
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791名無しさん@ピンキー:05/01/02 21:16:48 ID:TGvFsdKi
>>789
神鳴流こそネギま!をつまらなくさせる元凶!
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1104659542/
792座薬 ◆LsUrNEsQeQ :05/01/03 23:11:21 ID:UgAFx75y
 ― ―) 次スレ立てるね
793名無し募集中。。。:05/01/03 23:23:06 ID:xTWxHGIg
姫はじめってなに?教えて
794名無しさん@ピンキー:05/01/04 00:01:36 ID:WRscpDC/
次スレ
魔法先生ネギま!エロパロスレ10
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1104762057/l50
795名無しさん@ピンキー:05/01/04 17:49:44 ID:gc5UeM9S
>>792
スレ立て乙です。残り7KB。
796名無しさん@ピンキー:05/01/04 21:53:29 ID:gc5UeM9S
埋めさせてもらいますよ。
797名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:17:39 ID:PI99KyNX
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798名無しさん@ピンキー:05/01/04 23:18:26 ID:PI99KyNX
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799名無しさん@ピンキー:05/01/05 00:04:53 ID:veV/586N
    r<⌒ヽ  光る風を追い越したら♪ 
   i 〃⌒ヾi 何が待っていーるのかな♪ 
    | i(|l ゚ヮ゚ノ|  雨降りでも平気 虹になるよー♪ 
    |⊂|l丞l|つ  カラフル ハッピーマテ〜リアルGO!♪ 
    从く/_|〉从 きみにきっとあえるね♪ 
      し'ノ   ちいさな勇気をさかせ〜よ〜う〜♪ 
800!omikuji!dama:05/01/05 04:05:45 ID:0nDGR9C3
ぬるぽ
801!omikuji!dama:05/01/05 05:03:19 ID:0nDGR9C3
ぬるぽ
802!omikuji!dama:05/01/05 05:03:44 ID:0nDGR9C3
NullPointerException
803!omikuji!dama:05/01/05 05:04:10 ID:0nDGR9C3
    .,,iill!″           _,,,,,,_          .,illlll!゙°   ゙!llllli,,          ._,,,,,,_     .'!llli,,
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804!omikuji!dama:05/01/05 05:04:37 ID:0nDGR9C3
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805!omikuji!dama:05/01/05 05:04:56 ID:0nDGR9C3
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