強制女性化小説ない?Part31

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1名無しさん@ピンキー
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化
されるSSを楽しむスレッドです。SSへのコメントや、その他TS系サイト
の情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。

☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記の議論スレで。

☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。

※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
  暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
※その他、注意事項は>7を参照。

■議論はこちらへ。
【ぴんく難民】 強制女性化小説ない? 論議スレ  3rd
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1127492205/

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part30
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187803179/

過去スレ、保管所などは>>2-7を。
2名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:10:49 ID:FBIPNior
【保管所】
投稿SS・イラスト保管庫(※更新停止中?)
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
強制女性化SS保管庫
http://yellow.ribbon.to/~tseross/
強制女性化小説ない?スレ保管庫
http://library.s12.dxbeat.com/tsf/

【関連サイト】
画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
http://tsadult.s7.x-beat.com/

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3名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:11:54 ID:FBIPNior
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♂♂♂性科学SF♀♀♀工口じゃないよ科学だよ
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4名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:12:35 ID:FBIPNior
【過去スレッド(1)】
強制女性化小説ない?
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1002/10021/1002186275.html
強制女性化小説ない? part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1017/10174/1017406685.html
強制女性化小説ない? part3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1027/10279/1027975198.html
強制女性化小説ない? part4
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1032/10321/1032134486.html
強制女性化小説ない? Part5
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1037/10377/1037720935.html
強制女性化小説ない? Part6
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10409/1040906334.html
強制女性化小説ない? Part7
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1045/10450/1045070923.html
強制女性化小説ない? Part8
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1061/10619/1061957603.html
強制女性化小説ない? Part9
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10670/1067058536.html
強制女性化小説ない? Part10
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073483120/
強制女性化小説ない? Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/
強制女性化小説ない? Part12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086265602/
強制女性化小説ない? Part13
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089199625/
強制女性化小説ない? Part14
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091716206/
強制女性化小説ない? Part14(実質Part15)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091754078/
5名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:13:27 ID:FBIPNior
【過去スレッド(2)】
強制女性化小説ない? Part15(実質Part16)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102851738/
強制女性化小説ない? Part17
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107616523/
強制女性化小説ない? Part18
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112115915/
強制女性化小説ない? Part19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116141918/
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/
強制女性化小説ない?Part21
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127230752/
強制女性化小説ない?Part22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133965211/
強制女性化小説ない?Part23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140014162/
強制女性化小説ない?Part24
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148431375/
強制女性化小説ない?Part25
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152972928/
強制女性化小説ない?Part26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156916130/
強制女性化小説ない?Part27
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168049296/
強制女性化小説ない?Part27(実質Part28)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180802896/
強制女性化小説ない?Part29
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183825683/
強制女性化小説ない?Part30
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187803179/
6名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:14:09 ID:FBIPNior
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>7)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
7名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:14:39 ID:FBIPNior
テンプレは以上で終了です。
8名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 01:04:54 ID:NqSb5749
スレ立て乙でございます。
9名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 08:42:44 ID:6+28ht/B
    <⌒ )ヽ-、 ___ アッ・・・
   <⌒/``ニ  丶/
 /<_/____/ギシギシ
10Zh-nS:2007/10/28(日) 09:32:53 ID:bjuvjjRU
本来なら前スレに投下した方が色々とまとまりはいいのですが、
一応保守がてら(?)にPart-2の残りを投下させていただきます。

それでは、どうぞ。
11Zh-nS:2007/10/28(日) 09:34:00 ID:bjuvjjRU
「死ぬかと思った………」
 鬼のような息苦しさに苛まれてから、どれ位経っただろう。
 咳き込みも大分治まり、荒い息を吐きながら一人ごちる。
 こんな事を今まで何の気なく麻里紗にさせていたんだと思うと、心がチクリと痛むものだ。
 そんな思いに耽りつつ麻里紗の方を見遣ると、まるで糸の切れた人形のようにぐったりと、
そして力なくベッドに横たわっている彼女の姿があった。
 顔は完全に緩みきり、呆けたような表情を浮かべたまま天を仰いでいる。
「おい……麻里紗?」
「ほぇ………?」
 気の抜けたような声が、俺の呼びかけに応じて返ってくる。
「なんか……出ちゃうとき頭真っ白にはじけてね…ほぇ〜って感じになっちゃって………
それで終わっちゃったら……体中から力が抜けちゃった感じ…………」
 その言葉の通り、麻里紗の言葉にもあまり力が感じられない。
 微笑とも恍惚ともつかぬ表情のまま、僅かに俺の方へと顔を傾けた麻里紗の口から、
次の言葉が紡がれる。
「でもね………まだ出したりないかも……」
 その言葉を裏付けるかのように、まだピンと立ったままのモノが見て取れる。
「……分かった。またしてやれば…」
「ちょっと待って、その前に…」
 まるで手招くような麻里紗の素振りに、俺は吸い寄せられるように彼女の元へと近寄っていく。
促されるまま、彼女の顔を覗き込もうとしたその時だった。
「ちょ……なぁん!?」
 俺の身体を抱きとめるや否や、麻里紗の舌が執拗に俺の顔を這いまわり始める。
「んんっ……っはぁ………ぬふっ……」
 まるで犬のように執拗に、そして丹念に、俺の顔にこびり付いている精液や涙を舐め取っていく。
「はい、お掃除終わり」
「……そりゃどうも」
 ふやけた顔のまま、俺はただボソリと、呟くように答えるのみだった。
12AfteR Part-2:2007/10/28(日) 09:34:45 ID:bjuvjjRU

―[4]―

「……んしょっと。これで…いいんだよな?」
「うん、バッチリ」
 よろけそうになる身体を片手で支えつつ、後ろへと振り返る。
 麻里紗の顔を跨ぐようなこの体勢に、恥ずかしさと申し訳なさをない交ぜにしたような、
そんな感情がが込み上げてくる。
……もっとも、麻里紗は麻里紗でてんで気にしてはいないようでもあるが。何しろ、
「ほえぇ〜………」
 何が何だか知らないけど、突然感極まった声を出すくらいなのだから。
「なっ……何だよいきなり…」
「だって満幸のおしり、すっごくキレイなんだもん」
「ちょ……また何なんだよ」
「まぁるくって、つるつるで……瀬戸物みたいな感じで…」
「はぁ……」
「もうかぶりつきたくなっちゃうくらい!」
「……あのさぁ、もう始めちゃっていい?」
「あ……うん、早く始めちゃって」
 何かの弾みでスイッチが入ると、どっぷり自分の世界に入り込んでしまう。
 つい最近もどっかでそんな光景を目にしたような気がしたが――多分気のせいだろう。
「……んじゃ、始めるからな」
「うん」
 再び、麻里紗のモノへと舌を伸ばす。
 唾液をまぶしつつ、ぬるぬるとしたモノを片手でしごき上げていく。
一度出したとは言え、まだまだその固さは落ちてはいないようだ。
「んぅっ……むぅん………ぁっ………」
「ほへぇ……ふゃぁぁ………そこぉ…っ!」
 麻里紗の熱い吐息が秘所へとぶつかってくるのが感じられる。
 俺の身体にも変化が現れ始めたのは、丁度その頃だった。
――なんか………身体が……熱いかも……。
 身体の奥が妙に疼いてたまらない。
  こんな微かな刺激だが、俺を感じさせるにはそれだけで十分のようだ。
既に体の方は薄っすらと汗をかき、頭の中にはもやもやした感覚が満たしつつあった。


 当然、そんな状態を麻里紗が見逃す筈がなかった。
 敏感になっている秘所を舐め上げる小さな舌。
「ふゃあっ…!?」
 先程までの痺れを束にしたような快感が、堰を切ったかのようにまとめて押し寄せる。
 体中から一気に力が抜け、支えを失ったかのように崩れ落ちる俺の身体。
その為に、秘所をペタリと麻里紗の顔に押し付けるような形になってしまった。
 それを見計らっていたかのように、スルリと麻里紗の両腕が俺の腰へと巻きつけられる。
まるで昨日、俺を拘束した時のように。
「んゃぁっ!」
 頭の中が真っ白になりそうな、そんな強烈な快感が瞬く間に体中を駆け巡る。
「いひゃぁっ!……まりさ…ぁっ…んあぁっ!?」
「すっごい感じてるよね……こんなにトロトロになっちゃってる」
「ぁあ……っぐ………やぁぁ……」
 時に秘裂を割り広げられ、またある時は愛液を啜られ、さらにある時は舌を中へと差し入れられたり……。
 絶え間なく押し寄せる激しい快感に、俺の口は既に目の前のモノから離れ、
ただただ喘ぎ続ける事しか出来なかった。
 ――ある一言を聞くまでは。
「……お口の方がお留守だよ?」
 てんで動けない俺をからかうようなこの言葉に、心に俄かに火が点いた気がする。
――ったく………好き勝手やりやがって……!
 そんな思いに駆られ、俺は麻里紗の股間へと再び手を伸ばした。
13AfteR Part-2:2007/10/28(日) 09:35:21 ID:bjuvjjRU
「ふゃぁっ…!?ちょっとまってぇっ!」
「お返し……ってやつ!」
「……そこだめぇっ!」
 先程までの小悪魔ぶりから一転して、急に慌てた様子で叫ぶ麻里紗。
 既に濡れそぼっていた秘裂を指で掻き回しつつ、痛々しく張り詰めている亀頭を咥え込む。
「やっ……ずる…いってばぁ……っ!」
「今まで散々…やりたい放題だったくせに」
 涙声混じりの抗議も、今や俺の耳には全く入ってきていない。
 自分の事を棚に上げて……という憤りの念もあった。けれどそれ以上に、
俺の思考が徐々に快感に妨げられていたのも確かだった。
 また昨日のように、終いには何も考えられなくなってしまうだろう。
 ただ一つだけ違うのは、その事に対しての嫌悪感が大きく薄れているという事なのかも知れない。
少なくとも、昨日よりかはこの快感を素直に受け止められている気がする。
「いひゃっ…もぅ……ぅやぁぁ………やめてってばぁ……」
 涙声で懇願する麻里紗をよそに、俺は責めの手をさらに強めていく。
 二本の指でぐちゃぐちゃになった秘裂を掻き回すと共に、
親指では剥き出しになっているクリトリスをグリグリと捏ね回していく。
 それに合わせ、麻里紗の足がガクガクと震えているのが見て取れる。
「ゃぁだぁっ!……ひゃぁっ!くぁあんっ!」
 ぬちゃぬちゃとした水音と共に部屋中に響き渡る嬌声は、既に言葉の体を成してはいなかった。
――受けに回ると…弱かったんだっけな……。
 ふとそんなことを思い出しながらも、その責めの手を緩める事は無かった。
昨日散々やられたし、今日くらいは受けに回ってもらってもバチは当たらないだろう。
「だめぇ……いっちゃう!いっちゃうってばぁ!」
 その言葉が言い終わるか終わらぬうちに、麻里紗の身体がビクンと、大きく跳ね上がる。
その拍子に軽く弾かれた俺に、再び熱い迸りが盛大にぶちまけられる。
 先程ほど粘っこくは無いにしろ、その量はやはり半端じゃない。おかげで舐めてきれいにしてもらった顔も、
ほんの僅かのうちに再び白く染め上げられてしまった。
「……ひでぇ」
「どっちが……ひどい…の?」
 息も絶え絶えになりながら、怒りを含んだ声で呟く麻里紗。
「やられっぱなしなんて……やなんだから」
「って……ちょっ!何すんだよ!」
 さっきまでのクンニですっかりとろけきった秘所に、再び麻里紗が口付けてくる。
 正直、あれだけ派手にいった後でこんな元気が残ってるとは思ってもみなかった。
まるでしがみつくかのように、腰に回されている腕にも力が込められていく。
「んぁあっ…このっ!」
 負けじと、若干萎えかけていたモノを再び口に頬張る。

――一体、いつまで続くんだ……?
 そんな不安を抱きつつ、次第に快感の波に飲まれていく俺の心があった。
14AfteR Part-2:2007/10/28(日) 09:36:24 ID:bjuvjjRU
 日も西の空へと落ち、外が夜の帳に包まれつつある頃。
 ベッドの上ではなおも、俺と麻里紗の交わりは続いていた。
 室内に響き渡る湿った音が、部屋の仄暗さと相俟って淫靡さを演出しているようでもある。
 何度となく達し、そして休む間もなくどちらかの手によってまた快感を呼び起こされ……。
気が付けばもう、俺も麻里紗もクタクタになっていた。
「んはぁ………これでもう…何回目?」
「多分…六回かも。満幸は…?」
「間違って無きゃ七回位だと思う……」
「あたりぃ……あたしの勝ち…って満幸?またやるの…?」
「……何か癪な気がするから」
 それだけ言い残し、萎えかけている麻里紗のモノを再び咥え込む。
 あんな事を言ったものの、既に何度やったか、何度いったかなんて全く覚えていない。
恐らく麻里紗も同じだろう。
「うは………またカチカチ…」
「言わないでよ……そんなの」
 流石に疲れ切ったのか、麻里紗の言葉にも覇気が感じられなくなっている。
 それでもちゃっかりとクンニを続けている辺りは麻里紗らしいのだが。
「なんか………やる度にうまくなってる気がする……」
「そう……?」
 あんまりピンと来ないけれど、麻里紗が言うのならそうなのかも知れない。
というより、そこまで考える余地は既に俺には無かった。
 この目くるめくばかりの快楽に、完全に酔いしれていたのだから。
 昨日までの俺がこの光景を目の当たりにしたら、そのまま昏倒してしまうだろう。
急激な変化をこの身で感じつつ、不意にそんな事を考えてしまう。
 その間にも、押し寄せてくる快感は留まるところを知らない。
「ひゃぁぁ………麻里紗ぁ……そろそろ………」
「いっちゃう……?」
「……うん………ふゃぁ……」
「じゃぁ……いっしょにいっちゃお?」
 麻里紗の舌の動きが俄かに激しさを増す。
 それに負けじと、俺もモノを口にしたまま、首を激しく振りたくる。
お互いに相手を追い込み、高みへと昇らせていく動き。
 蕩けそうになる快感の中、やがてその時は訪れた。
「ゃぁあっ!いっちゃう―――っ!」
「ぅやぁ………ふああぁぁん―――!」
 喉へとなだれ込む熱い感触を、そして全身を支配する脱力感を感じながら、
俺は再びその場へと崩れ落ちた。
15AfteR Part-2:2007/10/28(日) 09:37:02 ID:bjuvjjRU
 目が覚めたのは、それからさらに何時間も経ってからの事だった。
 晩飯の時間もとっくに過ぎ、ともすれば日付が変わりそうな頃だからか、既に部屋は暗闇に包まれ、
一切の静寂と共にその場を支配していた。
 麻里紗は俺の隣で泥のように眠りこけている。あれほどその存在を主張していたモノも、
今や影も形も見当たらなくなっている。
 多分、それが無くなってしまった事とイコールにはならないだろうけど。
――顔だけでも…洗ってこよ。
 まだ眠り続ける麻里紗を部屋に残し、フラフラとした足どりで洗面所へと向かう。
 パリパリに乾いてこびり付いた精液を洗い落とし、ふと顔を上げた時だった。
――これって……俺…?
 他ならぬ、俺自身の姿がそこにはあった。
 昨日鏡を見て以来その姿も、顔立ちもさほど変わった様子は無い。
 けれど俺の目にはそれが、昨日の俺とは似て非なるものに映って見える。ましてやそれ以前の俺を、
そこに見出す事など出来やしない。
「…………怖い」
 ポツリと、その一言だけが口からこぼれ落ちる。
 だけどそれは、これまでのように俺が急激に変わっていく事に対してじゃない。
 変わっていく事への恐れを忘れる事。それが怖くて怖くてたまらなかった。
 実際、さっきまで俺は快楽に酔いしれて、その事を気にさえ留めていなかったのだから。
それが今こうして落ち着いた途端に、一気に恐怖に襲われてしまっている。
 ……けれど、それすらまだいい方だろう。
 最も恐れているのは――それが延々と繰り返される事。
 恐れる事を忘れ、その事に対してまた恐れ、そして忘れ………。
そんな負の連鎖に囚われたままでいる事に、今の俺が耐えられる自信はなかった。


 結局まだ、俺はまだこの現実を受け入れ切れてないのだろう。
 そうでなければ――こんな堂々巡りをする事など、ない筈なのだから。



                                     A.D.20XX 7.24
16Zh-nS:2007/10/28(日) 09:39:50 ID:bjuvjjRU
最初の方で名前欄ミスっちゃったorz

…まぁそれはともかく、これでPart-2は終わりです。
全体の完結にはまだ程遠いのですが、今後も皆様の許す限り
書き続けていければと思っております。
それではまた。
17名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 10:46:07 ID:w5bkqwEb
乙でしたー。
良いですね。
楽しく読ませていただきました。
18京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:46:57 ID:w5bkqwEb
ENDまで投下します。
何か冗長になりそうだったので、急に纏めてしまった感が有りますが。
今回は難しかった。
ヤマ無し、オチ無し、な話だったがする。
19京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:49:40 ID:w5bkqwEb
撮影も終わり、僕は体を応接室で休めている。
撮影といってもデビュー作だから、筋書きなど無く僕の体とセックスシーンを撮っただけ。
次回はどういう作品になるかは、評判を見てから決めるらしい。
僕は何でも来い。
レイプ物もやってみたいし、痴漢物も良いな。
監督が太鼓判を押してくれたのが嬉しいやね。
激しいセックスシーンを顔出しで撮られた・・・。
これでオナニーする殿方は居るのかしらん。
その事実だけで濡れる。
取り敢えず事務所には入らず、SAD専属として契約はした。
携帯の番号を教え、書類にサイン。
時間も早いし、僕はブラブラ散歩がてら帰ることにした。
『でも・・・貴さんとのセックス気持ち良かった』
あれを続けられると自我を保っている自信は無い。
泣く位快楽に狂った。
女って良いねぇ。
僕は多分淫乱だろう。
でも後ろ暗い気持ちは更々無い。

駅に続く路地を入ったら、奴が待ち伏せしてた。
寝取りの京太だよ。
逆恨みしてるみたいだけんど、僕のせいじゃない。
「君のせいで僕は誰にも相手にされなくなった!どうしてくれる!」
「そりゃあんだが悪いんだろ!そんな付き合いしかしてこなかったからじゃねえのか?違うか?」
こんな美形なんだから、普通にアタックすりゃいくでもゲット出来るのにな。
「犯してやる・・・」
「僕とやりたいのか?ならやりたいって言えば良いのに」
そう、やりたいって頼めばやらせてやる。
「ふざけるな!なら、やらせるのか!?」
「良いぜ?」
「・・・へ?」
「だから、良いぜ?」
「い、良いの?」
「おぅ、簡単だろ?まぁ僕だからだろうけんどな」
甚だ簡単な話だね。
「志田の彼女なんじゃないのか?」
「あいつはダチだぜ?勿論セックス済み」
「君ってひょっとしたらやりマン?」
「頼めばやらせてやるから、やりマンだな」
やりマン・・・屈辱的な良い言葉だね。
「でも・・・どうしたら良いんだ?分からない!」
「簡単・・・セックスしない?て頼めば良い」
「セ、セックスしない?」
「良いよ、行こうか・・・あ、ホテル代は頼むぜ」
考えたらこいつも可哀想なのかもな。
普通にする事は無かったみたいだな
20京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:50:59 ID:w5bkqwEb
駅裏にそこそこ綺麗なファッションホテルが有ったはず・・・。
僕が先に颯爽と中に入っていく。
京太はと見ると、何やら考え込んでいる。
凡そ分かるが、それは部屋に入ってからだ。
部屋に入り、浴槽にカランから湯を出してと。
京太は椅子に座り、まだ考え込んでるな。
「あんた、美形なんだからよ・・・普通にアタックすりゃ良いんだぜ?」
「そうか・・・今まで考えた事なかったから」
なんだよ、こいつ以外と打たれ弱いんだな。
「あんたがその気なら、大丈夫だろうさ」
「君・・・えーっと名前はなんて言うのかな」
「礼、って言ってくれ」
「じゃあ、礼、君は駄目なのか?その・・・僕と」
それは無理な相談だ。
僕は男とお付き合いなんてのは考えられない。
だって元男だしな。
僕の歴史を京太に語って聞かせたが、さすがに驚きは隠せない。
「僕は、あんた・・・京太で良いよな?京太が羨ましいぜ?そんな生まれ持った美形を持ってるんだし」
勿体ないよな、贅沢だ。
「分かった・・・志田には顔向け出来ないが、友達にはなってくれるかい?」
「良いよ、彼女が出来るまで抱かれてやるから」
京太が微笑んだ。
それは初めて見る優しそうな笑顔だった。
「それ、その笑顔!それを忘れちゃいけねえよ?」
「そうか、簡単なんだね」
「セックスは楽しくなけりゃ拷問だぜ・・・だから・・・優しくキスから」
京太の綺麗な整った顔が近づいてくる。
『くそ、やっぱり美形だなこいつ!贅沢な奴め』
多分京太は落ち着いたセックスは初めてだろう。
でも素人じゃないから、そこはうまく方向転換は出来るみたいだ。
さっき貴さんにいかされたばかりだから、瞬く間に僕の体は燃えてきた。
キスだけで濡れる。
「ん・・・む・・・」
「礼、体見て良い?」
「うん、脱がしてくれ」
手慣れた手付きでするすると全裸にされていく。
「落ち着いて見たら・・・女の子の体って綺麗なんだね・・・」
「そうだろ?傷つきやすく敏感な壊れ物なんだぞ」
「今なら分かるよ」
「京太も脱いで」
僕はベッドに横たわり、京太が脱ぐのを待つ。
『わ、こいつ逞しい体だな!ほんと勿体ねえ』
均整の取れた体に、天を向いて起ち上がる巨大物。
もてる要素満載だ!
呆れると同時に、舌なめずりする僕
21京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:51:50 ID:w5bkqwEb
「京太、良い体じゃねえか・・・素材は抜群だぜ」
「素直に喜んでおくよ」
「さあ、僕を優しく抱き締めてみな」
「分かった・・・」
何も難しく考える事は一つもない。
ゆさっと逞しい体が覆い被さり、体重がかかる。
僕も京太の背中に手を回し、胸に顔を埋めた。
「柔らかいなぁ・・・」
「今は京太の物だ」
湯が溜まるまで、暫くそのまま抱き合っていた。

ピーー!
「あ、溜まったみたいだぜ?一緒に入ろうや」
京太の手を引っ張る。
湯船で京太に背中を預けていたが、ふと京太が辛そうに喋りだした。
「志田、だけじゃ無いけど、志田に心から謝罪してこようと思う」
「そうか・・・簡単に許すとは思えねえけんど、誠意を尽くせばわかってくれると思うぜ」
「分からない物だね・・・礼を待ち伏せしてたのに、こうなるとは」
僕も京太に抱かれるのは伊蔵に悪いかなと思ったが、結果は良かった。
「良かったじゃねえか、もう伊蔵にした様な真似はするんじゃねえぞ」
「礼に嫌われたく無いからしないと誓う」
「よし!なら僕も京太を嫌わないと誓う」
「礼、体洗ってあげるよ」
「おぅ、頼む」
僕は冷静に喋ってる様に見えるだろ?
でもずっと京太の起ったまんまの逸物が気になって仕方ないんだよな。
早く入れて欲しい。
徐々に我慢出来なくなって、マンコがじくじく疼きまくる!

ベッドの上、僕は京太に身体中を愛撫されていた。
開発されつつある体は簡単に燃えだしてしまう。
ぬるぬるがもう、しとどに溢れまくり。
もう良いから、早くマンコにぶち込んで欲しい。
「き、京太!入れて!思い切り突きまくって」
「良いんだね!いくよ」
「ピル飲んでるから中に出して良いぞ!」

ずぷ、ずぶぶ・・・
「はあぁぁ良いよぉぉ」
この、入ってくる感覚は何度味わっても最高だ。
これが有るから、例え男に戻れたとしても、僕はもう戻らないだろうな。
京太のは硬さが凄い。
穴の奥にがんがん当たり、突かれまくる。
穴の奥の壁から快感が全身に弾けてるみたい。
「京太、すごい!気持ち良い!ああ、良い!」
脚を絡め、首ったまにしがみ付き、突き込みを堪能する。
体が激しく前後に揺れ、快楽の嵐に身を任す。
『硬さがたまんない!』
体が飛びそうで、僕はつい京太の肩に噛み付いた
22京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:52:41 ID:w5bkqwEb
京太もインサートに夢中で痛みにすら気付かない。
じゅっぽじゅっぽと突かれる度に大きな水音。
「ああ!いいっ!いきそう!もういきそう!」
カリ首が穴の壁をごりごり擦ると堪らなく良い。
もう駄目、いく。
「駄目、駄目!いくいく、いく、いっくうぅ!あ、あ、あ、あ、ああ!」
いった・・・けど京太はまだがんがん突いてくる。
こりゃいかせられまくりのパターンじゃねえか。
「はっ!ひ・・・あ、良い、またいく、またいっくう!くうぅ、あ、あぁ」
いかせられる度に腹筋がぎゅっと縮み、痙攣が全身を走る。
こいつ、しつけえ!
でも、このいくのを止めるのはもっと嫌だ。
もっともっといきたい。
京太の背中に爪を立て、バリバリと掻き毟ってしまう程気持ち良い。
そしてまた!
「んあぁ!またいくうぅ!いくいくいくいくいく!・・・あっ!あっ!」
息が追い付かない。
何度目かの絶頂を迎え、漸く京太が射精した。
「礼、出すよ!!」
「出して!中にいっぱい出して!」

ビュクッビュクッビュクッ
子宮に精液がバシバシ当たるのが分かる。
「ぁぁ・・・ぁぁ」
中出しされる快感って妊娠しないと分かってれば、こんな気持ち良い物は無い。
でも・・・僕は完全にグロッキーだ。
貴さんにもいかされ倒されたからな、今日は。
「ひぃ、はぁ、ひぃ」
京太が横に倒れこむ。
「礼・・・今までで最っ高に気持ち良かった」
「沢山いったぁ・・・」
体が動かねぇよ。
僕達は暫く微睡んでいた。
先に起き上がった京太がコーヒーを入れている。
「礼、コーヒー飲む?」
「ん、ありがと」
テイッシュでグショグショの股間を拭き、京太の横に座った。
京太はもう大丈夫だろ。
これから取り戻すのは、並大抵の苦労じゃ無いだろうとは思うけんどな。
頑張れと良かったなの思いを込めて、僕はキスをしてやった。
「これから大変だろうけんど、頑張れよ」
京太は微笑み頷いてる。

ホテルから僕は先に出て帰途についた。
今日は1日中、快感の嵐だったな。
セックスって何より楽しく、僕を虜にする。
男に戻ってこれを無くすなら、死んだほうがまし。
そう思くらいだ。
セックスの虜になった淫乱な女の子、と言う自覚は有るけどね。
男にも色んな味が有るな・・・さて次は誰にすっか
23京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:53:31 ID:w5bkqwEb
漸く家に着いたが、嫌な疲れじゃなく、満腹感の様な疲れ。
最近、ふと気が付いた事が有る。
僕は自分の体が好きなんだろうな。
いつも男の気持ちで自分の裸体を見れる。
自分で触り、気持ち良くなると濡れていく。
それを男の気持ちで見ていると、飽きる事が無い。
だから、他人に見せたいし抱かせたいと思う。
特にマンコをスタッフ達に見られていた時なんか、パニくる位興奮した。
ナルシスか?僕は。
しかし・・・夏休みの自由課題何にすっかなぁ。
まさかこれを提出する訳にもいかんだろうし。
唐突に夏休み自由課題を思い出し少し欝になった。
『良いや、寝よ』
僕の短所だな、諦めが良くて先送りする所は。

次の日、兄貴が婚約者に逢わせたいと言う。
僕も、この昔の僕を大型にした様な兄貴に惚れた奇特な女を見てみたい。
「びっくりするぞ」
「なんでだ?」
「見れば分かる。何故俺があの時狼狽えたかもな」
何か訳が分から無いが、見れば分かるんだろう。
伊奈ちゃんには弟が女の子になったってのは言っているらしいが。
駅前で車の中で待っていると扉が開いた。
来た・・・え?・・・。
お互い驚いた!
似てるんだよ。
出来すぎな気もするが、似てるんだから仕方ない。
「な、似てるだろ?」
どっちに言ってるのか分からないが、頷く二人。
「貴女が元弟さんの礼ちゃん?やっぱ似てるわぁ」
何やら随分軽い人だ。
「ねえ、蓮さん?後ろで将来の妹と話して良い?」
「あぁ良いよ」
折角後ろに座る配慮したのに・・・。
「私一人っ子だったから、妹が欲しかったのぉ」
「お、お義姉さん宜しく」
「お姉ちゃんって言ってちょうだいよぉ」
「お姉、ちゃん」
「うーん可愛いぃん!」
な、何だこの人!
突然抱きついてきた。
「兄貴、どうしよ!」
「姉さんに成るんだ、仲良くしてやってくれ」
良いけんど、馴れ馴れしすぎないか?
僕が男だったらまずいが、今は女だから良いのか。
僕の顔をなでなでする手に、何かがこもっている気がするが気のせい?
しかし似てる。
姉妹と言っても、誰も疑わないだろうな。
しきりに可愛い可愛いと撫でまくる義姉さんに、苦笑いするしか無い僕だった
24京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:54:26 ID:w5bkqwEb
「礼ちゃんちにお嫁に行くから、仲良くしてね?」
「お、姉、ちゃん・・・あの、そろそろ離してぇ」
ぎゅうぎゅう抱き締めるから少し苦しい。
その時伊奈ちゃんが僕のおっぱいを掴んだ!

もみもみもみもみ・・・
『何?何何?』
「あの」
シーッ
伊奈ちゃんが指を唇に当てた。
この人って・・・女の子も好きなのか?
でもどうしたら良いのか、僕は混乱するばかり。
「っ!・・・」
あ、まずい!乳首がしこってきた。
あれ程セックスし倒したのに、顔から火が出る位恥ずかしい。
硬くなった乳首をきゅっきゅと摘まれる。
「!!・・・」
やべえ、気持ち良い。
兄貴に気付かれない様に熱い溜め息を吐く。
「今夜、礼ちゃんちに泊まる予定だから・・・その時までお預けよん」
耳元で囁かれ、すっと離れていった。
『この燃えだした体、どうしてくれるんだよ・・・』
ひょっとして、伊奈ちゃんって今まで女の子相手にしてきたら処女だった?
何かそんな気がする。
でも・・・疼くぅ!
僕は義姉を恨めしく睨むしか出来ない。
伊奈ちゃんが、僕の乳首をちょんと突いた。
「んっ・・・」
「礼、どうかしたか?」
「い、いや揺れただけ」
この人以外とやべえよ。
人の事は言えないが。
女性にはまるっきり免疫が無いからな。
すぐ反応する僕を、隙あらば楽しんでる。
ひょいと尻を撫でたり、脇を突いたり、乳首をすっと擦ったり。
油断ならねえ。
食事をしたり、買い物に付き合ったりと、その間さんざんいたずらされた。
僕の体は疼きっぱなしの状態。
マンコが濡れて、すこぶる気持ちわりぃ。
伊奈ちゃんが家に来た頃はもうぐったり。
僕は慌てて下着を変えた。
義理の姉は、女性としては明るくて面白い良い人。
兄貴は良い嫁を捕まえたなと思うが・・・。
この家に入るらしいが、大丈夫かな。
客用の寝室に泊まる事になったが、来るのか?
深夜近く、はたして伊奈ちゃんが来た。
「れーいちゃん、お待た」
「あ、兄貴は?」
兄貴をほっぽらかして来たのかよ。
「蓮さんとは、一回戦終了したわよぉ」
やってきた後か。
呆れた様なほっとした様な気分。
伊奈ちゃんはニコニコと、持参のキャミソールでベッドに潜りこんできた
25京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:55:14 ID:w5bkqwEb
「お姉ちゃんは、兄貴の事愛してるんだよな?」
「勿論よ?蓮さんって以外と男らしくって、初めて男に惚れちゃったわぁ」
やっぱりだ、この人バイセクシャルだよ。
でもなぁ・・・兄貴に悪い気がする。
「兄貴に申し訳無い気がするんだけんど」
「蓮さん知ってるよ」
「なら安心・・・ってええ!知ってるって?」
「うん、私今まで百合専門だったのよ。結婚も礼ちゃんが居るから受けたの」
何てこった・・・僕は婚約の材料だったのかよ。
「兄貴は、僕とお姉ちゃんがやっても良いのか?」
「良いんじゃない?礼ちゃんが男の子なら洒落にならないけどね」
はぁ、まぁ良いや。
諦めが良い僕。
今更色々言っても仕方ないからな。
「あの日私にそっくりだって聞いたから決心したんだけど、礼ちゃん見て安心したわぁ」
そう言いながら、遠慮無く僕のパジャマを脱がしていく。
「あ、あの・・・」
全裸に剥かれた後、自らもキャミとパンティを脱いでいった。
伊奈ちゃんは背格好も僕とそっくりだったが、やはり大人の体だ。
色んな疑問はそれを見て雲散霧消。
「僕、女の人は初めてだから・・・」
「お姉ちゃんに任せなさいね・・・可愛いわよぉ」
目の前に僕そっくりな顔が迫り、キスをしてきた。

チュッ・・・
『わ、義姉にキスされた』
伊奈ちゃんの舌が差し込まれ絡みだす。
さんざ1日焦らされた体は瞬時に燃えだした。
指が弱点を捜し当て、這い回る。
女性の指って全然違う。
這う度にびくびく体が震えた。
唇が離れ、僕の顔中にキスの雨を降らされ、心まで濡れる。
僕はされるがままで、優しい愛撫に夢中。
「んっ・・・あ・・・お姉ちゃぁん・・・」
「良いわぁ、お姉ちゃんって呼ばれるのって・・・礼って呼ぶわよぉ」
体が芯から熱い。
こういうねっとりしたセックスも凄く良い。
と・・・視線を泳がした時、誰かが居た!
「わ!兄貴!これは、えーっと!その」
「漸く気付いたか?まぁ気にせず続けてくれ」
「でもよ、こんな・・・あっ良い、くぅ」
「仲良く姉妹で百合ってみましょ?礼・・・」
良いのかなぁ・・・良いんだろうなぁ。
僕もこのまま止められたらたまんないし。
でも、兄貴が伊奈ちゃんに悪いって言ったのは何だったんだよ・・・
26京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:56:24 ID:w5bkqwEb
「あぁ・・・く・・・はぁっ、うぅ」
指使いが凄いエッチ。
十本の指で、乳首に向かってつつっと撫でるのがたまらなく気持ち良い。
わき腹を撫で上げ、舌が体を這っていく。
ここに至ってはもう快楽を貪るしかなくって。
いつもならくすぐったい腋も今は性感帯に変化してしてる。
「あーっ、ああん」
「礼、可愛いわよぉ・・・気持ち良いねえぇ」
指がマンコの襞を潜り、ぬるぬると滑る。
「いや、あぁぁ・・・」
「いやらしい妹ね、もうぐっしょりぃ、うふん」
うー、楽しまれてる。
それも兄貴の前で、兄貴の婚約者に。
何かすげえ倒錯的・・・
でも、気持ち良いぃ。
「兄貴って、そんな男、だったか?あ、良いっ」
「毒を食らわばってやつだな。俺も楽しむ事にしただけだよ」
でも・・・ああもう良いっ!何も考えられない。
だって、マンコの穴に指が根元まで入ってる。

ぐちゅぐちゅぐちゅ
指を内側に曲げた辺り。
そこを押されると快感が暴れ、おつゆが溢れる。
「あ、あぁ、いきそう!お姉ちゃん、いきそう!」
「良いよぉ、たっぷりいっちゃいなさい」
いくってやっぱ良い。
体全体が感じる。
「い、くううぅ!あうっ」
ガクンガクンと大きな痙攣が体を襲う。
「はぁはぁはぁ・・・」
「気持ち良かったぁ?」
「うん、すごく・・・」
その時急に、伊奈ちゃんが後ろから僕の膝下に手を回し持ち上げた。
しーこいこいの格好で、マンコを上空に曝す。
「わゎ、な、何?」
「さあ、蓮・・・妹に入れちゃって」
「え?ちょ、待って!」
兄貴がパジャマとトランクスを下ろしてる・・・って目が怖いんだけど。
いかされてぼやぼやしてる上混乱する僕。
「兄貴、入れたらまずいって!正気に戻れー!」
「充分正気だが何か?」
「駄目だって!ス、ストップ・・・あぅっ!」

ずぷっ
兄貴の逸物が一気に僕のマンコを貫いた。
「礼、良かったねぇ・・・お兄ちゃんに入れられちゃったよぉ」
伊奈ちゃんってとんでもない人だった・・・。
こんな恥ずかしいセックス初めてだよ。
「あ、兄貴!駄目、抜いて!まずいよ!」
抜くわけ無いけんど、この倒錯感に填まりそう。
兄貴は遠慮無く、逸物で高速ピストンを開始した
27京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:57:15 ID:w5bkqwEb
しーこいこいの格好で、じゅぽじゅぽ出入りしてるのが丸見え。
「いや!あ、あ、あ、駄目!気持ち良いから駄目!」
ずんずん突かれ、最早僕はされるがまま。
「礼、お前の面倒は俺と伊奈で見てやるぞ!」
「それ良いわねぇ!礼は私達のものよぉ」
「そんな・・・あぁ、いや、いくいく、いくう!」
僕は二人のオモチャとして生きるのか?
良いのか・・・んー、まぁ良いか、気持ち良いし。
ってまたいく!
「いっく!あ、ああっ」
「礼、中に出すぞ!」

ビュッビュッビュッ
「あぁ、出てるぅ・・・ぁ・・・あぁ」
足腰立たないよ、もう。
「お姉ちゃんって・・・こんな、危ない人だったのかよ・・・」
婚約者に元男の僕に中出しさせるなんて。
「平穏に生きようとしたけど、やっぱりダメみたい。礼は私達のペットよぉ」
「どうせお前女として結婚なんかする気ないだろ?」
そりゃそうだけんど。
あの真面目な兄貴は何処に行ったのやら。
ま、良いかぁ。
大事に可愛がってくれそうだし。
二人のペットとして生きるのも幸せかも。
「兄貴、お姉ちゃん、僕ペットになるよ・・・」
「お姉ちゃんに任せなさい。結婚しても可愛がってあげるから」
こんな所に行き着くとは思わなかった。
まぁ良い潮時かもな。
セックスしまくって留まる事を知らなかったし。
AVは続けるけんど、二人に飼われようと思う。
28京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 11:58:06 ID:w5bkqwEb
ペットになっても、たまに来るものは拒まずで遊んではいた。
でも行きずりは飽きた。
夏休みも終わり、僕は女子高生として通学してる。
急に女子高生になったから一悶着は有ったけんど。
AVのおかげで僕は有名人なんだぜ。
でも男の子って以外とヘタレなのな。
やらせてって言ってくる奴には、やらせてやった。
そして何故か喜ばれたし、運気が上向いた。
僕ってやりマンの上げマンか?
って事は兄貴も幸せになるのかねぇ。
まぁ僕をペットとしてゲットしたんだから幸せか。
今日も僕は二人にさんざ弄ばれる予定。
気持ち良いんだよな。
可愛いがられるのって女の子冥利に尽きるね。
これも僕の人生さ。

・・・あれから三年。
僕はまだ兄貴夫婦の可愛いペットとして連日可愛いがられている。
やりマンは卒業した。
だって今は幸せだから。
AVは、レイちゃんシリーズ8作目を撮影予定で、人気投票も上々。
たまにテレビにも呼ばれる様になった。
暗さが微塵も無い僕は、使い勝手が良いらしい。
あ、そうだ、あの京太はめでたく結婚し、幸せを掴んだ様だ。
僕はいったい何処に流れて行くんだろ。
でも不安感なんざ一切感じねえけんどな。
伊蔵は別れた彼女と縒りを戻したぜ!
どうやら京太が走り回って復縁させたとの事だ。
後は僕だが。
結婚か・・・。
妊娠して子供を産むってのも経験してみたい。
僕の子供か・・・可愛いだろうな。
母性に目覚めるってのも良いと思わないか?

とにもかくにも、僕は今幸せだから。
女の幸せも色々って事。
だってな・・・僕は僕を大好きだから。

【やりマン天使が居るらしい。その子とやった人は皆一様に幸せになると言う】
===END===
29京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 12:08:03 ID:w5bkqwEb
ENDまで投下完了。
まずはZh-nsさんの後に投下しましたが他意は有りませんのでお許し下さい。
30名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 12:28:23 ID:AjWkGbgF
>>29
KY
投下間隔は一日開けましょう。
31名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 13:21:49 ID:N9Zh20Fl
他意が無いなら、一日あければいいのに…
32名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 13:30:23 ID:w5bkqwEb
申し訳ない・・・
以後注意しますので、お許しを。
33名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 14:38:17 ID:BZyX1hye
っていうかこのサイズなら前スレ埋めりゃよかったんでは>KY氏
34名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 15:53:41 ID:OXLxbxld
投稿してくれるのは非常にありがたいし、文句言う立場ではないんだが、
いったん他の人が投稿すると、前の小説にコメント付けにくいんだよな。
前スレで263氏が戻ってきてくれてうれしかったが、コメント付けにくかった。
節度を持った投稿をしてくれるとよりありがたいと思う。
35名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 16:04:04 ID:NjHpg1Xo
263氏のときは1日あいてたしいいでしょ。それ以上は毎日チェックしろよって話だし。
Zh-nSさんも小説GJでした。ちゃんと見てるよ〜。
36名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:42:23 ID:DECygPzS
投下が多いことは良い事だ。
てかフルボッコはねぇだろw

姉ちゃんとのシーンもう少し見たかったです。
お疲れ様でした。
37名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 19:54:15 ID:bjuvjjRU
>>京丸@ピンキー氏
遅ればせながらGJです。
確か前にも書いてたと思うのですが、姉属性持ちの
私にとってはこの展開はかーなーりツボにきました。
今後とも頑張って下さい。
38名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:00:36 ID:qWx9yxhf
投下してくれる人間にフルボッコとか・・・
そりゃ、投下する人間減るわな
39京丸@ピンキー:2007/10/28(日) 20:10:41 ID:w5bkqwEb
タイミングを外した私が気を付けなければと。
ありがとうです。
一度姉物中心な作品は書きたいなとは思ってます。
次回作は、ちょっと強制女性化を飛び越えた内容になってます。
今内容を整理中です。
40名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:41:31 ID:k0Ir+pfx
うっほうっほうっほうっほ。ニートな俺がカキコ。小説GJ!
41名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:43:48 ID:k0Ir+pfx
   ♪チャラララララァ~ン♪
      ,__      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      /  ./\    | Part31が盛り上がりますよーに!
    /  ./:::::::::::\   \_____
  /  ./:/⌒\::::\    o〇
/_____/::::( ・∀・):::::::` ∧∧
 ̄|| || || ||::::|っ ¢..||:::::: (,,  ,)ナムナム
  || || || ||::/,,,,,,, |ゝ||ii~ ⊂  ヾ
  | ̄ ̄ ̄|~~~~凸( ̄)凸(   )〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
42名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:52:57 ID:GYyKIkYA
        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *  保管庫が早く更新されますよ〜に
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
43名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 21:05:40 ID:rQybTJiO
何だこの流れ
44名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:36:36 ID:Rf18H5JB
>>39
荒らしはスルーしていいよ。作者のみなさんのモチベーションを下げないのが第一だ。
45名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:18:42 ID:UZcBD8FH
ナムナム
46名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 00:11:24 ID:vHq0HflR
前スレなんだが、AA板でもないのに無理やりAAで埋めなくても。
47名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 00:26:18 ID:huisDYxk
だがスレ2つ残ってる、というのも気持ち悪いもんだぜ、ナムナム
48名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 09:37:08 ID:gF9efC+5
        *'``・* 。
        |     `*。
       ,。∩      *  Part31が盛り上がりますよ〜に
      + (´・ω・`) *。+゚
      `*。 ヽ、  つ *゚*
       `・+。*・' ゚⊃ +゚
       ☆   ∪~ 。*゚
        `・+。*・ ゚
49京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:40:44 ID:44d7w9NR
7話分投下します。
今回の作品、一応強制女性化では有りますが、一歩踏み外してます。
早い話が人間では無いんですよね。
獣姦っぽいですが、決してグロくは書いてません。
人間の女でなきゃ嫌だって方はスルーでお願い。

東雲麗也【19】
トマス山川【】
山川和夫所長
デューク、ラッセル副所長
洞穴ライオン、レイオウ

その他
50京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:41:38 ID:44d7w9NR
◆◇金獅子銀獅子物語◇◆

==ライオンと青年==

人跡未踏の広大な密林。
日本列島が何十も入るその地は、まだまだ不思議がいっぱいだ。
漸く人類も森林伐採による愚行を改め、彼の地は南極大陸と同じ人類遺産とし、保存される事となった。
その密林地帯に、寄り添う様に林立する国連機関環境研究所が有る。
東雲麗也は、若干19才にして飛び級で大学を駆け抜け、入所を果たした。
所長にもその人柄と飲み込みの良さを愛され、将来の次期所長として嘱望されている。
しかし、問題はその所長の息子であるトマス山川に有った。
息子の自分より、赤の他人の麗也を大事にする父を、そして麗也に憎悪すること限り無い。
完全に逆恨みで有るが、トマスにとって麗也は居てはならない人物だった。
そんな憎悪が向けられているのも知らず、麗也は体が空けば密林の中に居る事が多い。
その密林には、絶滅したと思われている、洞穴(ほらあら)ライオンが居た。
そのライオンをレイオウと名付け、ライオンも麗也にだけは心を許している。
洞穴ライオンは、アフリカのライオンより頭一つ大きく、なたてがみはより豊かだ。
その気高い姿から洞穴ライオンは、森林部族の神と崇められている。
今日も麗也はレイオウの金毛の腹に背中を預け、ゆったりたたずんでいた。
レイオウも目を瞑り、ゴロゴロ喉を鳴らす。
麗也はこの気高い獅子を何とか守り、増やしたいと思っていたが、良い思案は浮かばない。
「こんなに優しく、格好いいのにね・・・」
麗也はレイオウの頭をぐりぐり撫でた。
レイオウはただ気持ち良さそうにされるがまま。

その時、密林の中から褐色の逞しい肌に、飾り彫が美しい森林部族の戦士がやってきた。
しかし麗也もレイオウも慌てる様子は無く、軽く手を上げ挨拶を交す。
戦士も麗也と同じ様にレイオウに背中を預けた。
「アカム、飲む?」
麗也は傍に有る氷水を、コップに入れ差し出す。
「すまない・・・んぐんぐんぐ・・・ふう美味い!」アカムは、槍と弓を前に置き、遠慮無く氷水を喉に流し込む。
密林内での一番のご馳走はやはり水だ。
麗也もそれを一番良く知っていた
51京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:43:07 ID:44d7w9NR
アカムも、腰にぶら下げた袋から乾燥肉を麗也とレイオウに差し出す。
麗也もそれを遠慮無く齧り付き、レイオウは小さく目を開け二噛みした後、ごくりと飲み込んだ。
森林部族は排他的で人を寄せ付けなかったが、麗也だけは別だ。
多分それは、神と崇める洞穴ライオンと仲が良いからかもしれないが。

二人共お互い余計なお喋りはしない。
ゆったり過ぎるこの時間が麗也は好きだった。
「アカム、レイオウ、そろそろ帰るよ」
「神と共に有る麗也よ・・・気を付けろ・・・お前に闇が忍び寄ってる」
「ありがとう」
森林部族の信心深さを今一理解出来ない麗也だったが、否定する気は無い。
立ち去る麗也をアカムは不安そうに見送る。
レイオウもゆっくり起き上がり、密林に消えた。

==トマスの陰謀==

「東雲君、道半ばだが何と送れる様にはなった」
「電送機ですか?」
「うむ、これが一般化出来れば燃料要らずだな」
副所長のデューク・ラッセルは、電送機の完成に人生をかけていた。
燃料を使わずに移動が可能になる。
一石が二鳥にも三鳥にもなる効果を与える筈だ。
麗也はデューク副所長の片腕としても認められ、それがまたトマスの黒い嫉妬を呼んでいた。
副所長の後ろに居るトマスの深い闇に、麗也が気付く筈も無い。
『こいつさえ居なければ!こいつさえ居なければ!こいつさえ居なければ!』
「でも、送れない訳では無いでのしょう?」
「うむ、一々送先に送られる内容を指示しなければならないからな」
そう、送先に細かい内容を指示しなければ、使い物にならなかった。
「教授!是非私で試して下さい!」
「ん!?しかしだな」
「霊長類では成功したじゃ無いですか、私は教授を信じます!」
「わしもそれは絶対駄目だと言えないのが心苦しいが・・・良いのかね?」
「はい!」
麗也はデューク副所長を信じていた。
絶対人体実験でも成功すると。
それに幼くして家族を亡くした麗也には、万が一の恐れも無いのは事実だ。
「分かった・・・打ち込みに時間がかかるから、明日昼過ぎに開始しよう」
「絶対大丈夫ですよ」

二人は気付かなかった。
最大のチャンスにトマスがほくそ笑んだ事を。
52京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:43:59 ID:44d7w9NR
麗也は二頭の洞穴ライオンの雌を飼っている。
家族と言えるのはこの二匹だけだ。
親が死に、孤児になっていた子ライオンを引き取り、自室のケージで面倒を見ていた。
大きくなったら密林に離さなければと思っていたが、次第に成長する我が子を見ると躊躇が有る。
可愛くて仕方ないのだ。
しかしこのままで良いとは思ってはいない。
じゃれる少し大きくなった子ライオンを、あやしながら、麗也は眠りに入っていった。

その頃電送機の部屋に、トマスが居た。
「へひひ・・・これで邪魔なあいつを・・・しかし消すだけじゃ恨みは消えないしな」
じーっと打ち込み画面を見るトマス。
「これか・・・慈悲深い俺様だ、獣達も一緒にしたら面白いか・・・ひひ」
嫉妬と焦りにトマスは完全に正気を無くしていた。
後先など全く考えている余裕も無い。
ただただ苦しめたい。
それだけがトマスを動かしていた。

次の日、麗也はデューク副所長に説明を受け、裸で電送側の筒の中に居た。
中からは何も見えず、麗也は副所長を信じ立って待っている。
副所長は最後の内容打ち込み確認を終え、スイッチを押そうとしていた。
トマスは焦っていた。
副所長に隙が無いのだ。
『くそ・・・貴様も俺様を邪魔しやがるか!』
全てがトマスのマイナスに見えてくる。
だから・・・トマスは遂に副所長を巨大なレンチで殴り飛ばした。
脳挫傷を負ったデューク副所長が、結局この研究所に戻ってくる事が無かったのは後の出来事だ。
副所長を別室に放り込み、トマスは打ち込みを細工しだした。
「ひひ、ただ消すだけじゃ面白く無い・・・喜べ!別の人生を送らせてやる」
トマスは麗也の部屋に行き、二匹の雌子ライオンを引っ掴んだ。
そしてそれを麗也が居る電送側の筒に無理矢理押し込め、扉をレンチで固定し、閉じ込めた。
「トマスさん!何が有ったんですか!副所長!副所長ー!!出して下さい!」
麗也はただならぬ事に必死に扉を開けようとしたが、びくともしない。
下では白毛の子ライオンがみーみー鳴いている。
何が有ったのか、一体何が起きようとしてるのか、全く分からない。
遂にトマスは哄笑しながら、スイッチを押した。
「ひゃーはっはぁ!どうなるか俺も分からんぞ!」
ブーンと唸りをあげ、電送機が作動する・・・
53京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:44:54 ID:44d7w9NR
「う・・・」
麗也は自分の体が細かく細分化されるのを感じた。
下にはライオンが居る。
『このまま電送される?』
もう逃げようが無い。
麗也と二匹の雌子ライオンが細分化され、電送ケーブルに吸い込まれた。
受信側の筒が鈍く唸り、ランプが点滅する。
何かが受信側に電送されてきた証拠だ。
「ひへへ、さぁて何が出て来るのかなぁ?」

ガシャリ
そこに・・・見た目はライオンに似た長い尻尾を持った生物が気を失っていた。
黒と白の艶やかな短毛が密集し、全身が銀色に輝いている。
目は猫科特有のつり目と細い瞳。
感覚毛が鼻の横と顎下と眉毛の辺りに生えている。
赤い唇からは長い切り歯が四本目立っていた。
二匹の女性ホルモンが勝った故、体付きは大人の女性そのものだ。
女性器は赤い淫肉がその存在を誇示している。
大きな乳房とは別に副乳が二対。
麗也は一匹の若い雌洞穴ライオンに変わってしまっていた・・・。

===雌===

トマスはデューク副所長を病院に送致し、麗也を自室に鎖で繋ぎ、完全に自由を奪った。
麗也は自分の変わり果てた体を見て、愕然とし混乱の極みに居る。
「何で・・・こんな・・・姿に・・・」
トマスは何も言わず餌を置いていくだけ。
「トマス!私に何をしたんだ!言えよ!」
「餌だ、食え」
聞いても必要な事は何も言わない。
次第に諦め、麗也はどうでもよくなっていった。
ふと寝てる時に気付くと、子ライオンの様に体を丸めて寝ている。
夜目が信じられない程きき、暗闇でも見える。
体が異常に柔らかい。
『正に猫だな・・・』
裸で居るのに、少しも寒くないのだけ有り難かった。
数日が過ぎても、トマスはただ麗也を飼い殺しにしている。
あれ程憎んでいた麗也が、自分に飼われている事に、トマスは歪んだ優越感を感じていた。
餌は穀物類が殆んど。
次第に麗也は衰弱していった。
『肉が喰いたい・・・血の滴る生の肉・・・』
そんな麗也の無防備な姿に、トマスが欲情するのは無理もない話。
寝ている元男の麗也の手足を縛り、四つんばいにさせ、ロープで暴れない様に固定。
衰弱し始めていた麗也は、気付くのに遅れる。
気付いた時は、既に性器をトマスに高く曝した姿にされていた
54京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:46:04 ID:44d7w9NR
「トマス!な、何をするつもりだ!」
「さすが雌ライオン、しっかりプッシーは有るんだな・・・俺がお前とさかってやろうかとな」
トマスは雌と成り果てた麗也を犯し、身も心も砕こうとしていた。
「雌ライオンじゃない!男だ!人間だ!!」
「静かに、しろ!」
トマスが麗也の首筋をぎゅっと掴むと、雌ライオンの本能で瞬時に身動きが取れなくなった。
「止め、ろ・・・何が、恨みなんだ・・・」
それには答えず、指で淫肉に有る淫核を摘んで刺激しだした。
「あぅ!ぐ・・・や、止め・・・くっ、あぁ」
身動きが取れず、刺激されるがままの雌の体は簡単に高まっていく。
それはとりもなおさず、動物の本能が関係した。
今は春・・・野生動物が盛る季節だ。
そう、少なくとも野生動物界には、レイプと言うのは無いのだから。
ぬらぬらと淫肉が濡れ光っていく。
簡単に受け入れ態勢に入った麗也は屈辱に震える。
トマスは怒張を淫肉に添え、一気に埋めた!
「あああぁ!痛い!止めろ、痛・・・」
怒張が血に染まり、処女で有った事を示している。
醜く歪み笑い、トマスが遠慮会釈無しに突き入れていく。
望まぬ蜜と血が、突かれる度にじゅぽじゅぽと音を奏でた。
「くぅ・・・なんで、なんでこんな事・・・あっ!あぁっ!」
人為らぬ身故、盛りの体は燃え上がる。
交わっている事を示す様に銀のたてがみが揺れる。
『駄目!体に逆らえない!いきそう!いく!』
ふうふうと熱い吐息が牙の間から漏れる。
「さすが獣だな!はしたく犯されていくか?」
麗也は・・・いった。
甲高い鳴き声が夜の静寂を伝わっていく。
「ぐるなあああぉ!!」
「何だ何だ?今のは、いった声か?ひへへへ」

ピクッ・・・
その時、洞穴で寝ていたレイオウが飛び起き、その声に向かって駆け出した。

『このままじゃ、慰み物で終わる!何とかロープだけでも』
「いきました・・・ライオンは性交した雄に忠誠を誓います・・・ロープが痛いから解いて下さいませ」
麗也は静かに艶の有る声で語り掛けた。
「へへ、そ、そうか?もっと楽しみたいのか?」
「はい!この姿じゃ悶えられません!」
「よし分かったぞ」
正気を無くしている悲しさか、トマスは麗也を屈伏させたと思い込んだ
55京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:49:01 ID:44d7w9NR
===逃げる===

果たして、トマスはロープと首枷まで外した。
首枷を外されたのは麗也にとって有難い誤算だ。
自由になれば、勝つ自信は麗也には有った。
瞬時に飛び退き、トマスに向かって唸る。
牙を剥き、爪を出し床を引っ掻く。
「貴様騙したな!」
「トマス・・・来るか?一息で首の骨くらい折る事が出来るぞ」
麗也はやはり、人間として殺す事は出来なかった。
爪でトマスの体に傷を負わせ、麗也は窓から飛び降りる。
しかし衰弱した体は中々動かない。
「逃げなきゃ!ぐっ」
ふらふらと脚を進めた時。

バシュッ!
トマスが消音銃で後ろ足を撃ち抜き、麗也はその勢いで林の中に吹っ飛んだ。
「ギャンッ!」
人間じゃない悲鳴が麗也の口をついて出る。
今逃げなければ殺される。
麗也は密林の中を四つ脚で駈けに駆けた。
夜目がきくのは有難い。
まるで昼の様に見える。
トマスがその後を追う事は不可能だ。
川辺に付き、後ろ左足脚を見る。
「痛い・・・」
どうやら弾は抜けたみたいだが、血が止まらない。
周りには布も無いし、縛る紐も無い。
麗也は・・・それを本能で舐めだした。
血の味にぞっとしながらも、痛みが不思議に消えていく。
『動物が舐めて治すのは、意味が有ったんだ』
心の奥底でそう思う。
しかし、出血と走りぬいた疲れは予想以上に体力を奪っている。
舐める元気も無くし、麗也は横たわり、舌を出したまま大きく息をつく。
「私は・・・ライオンで死ぬのか・・・」
麗也はそのまま意識を失ってしまった。

===金獅子===

麗也は飛び起きた。
「あれ?何処だ?」
死んだと思っていたが、どうやら助かった事にほっと一安心する。
しかし体が動かないのは変わらず、傷はまだ痛んだが血は止まっていた。
首だけを起こし、周りを見渡すと、そこは洞穴だと分かる。
そして鋭くなった嗅覚で、そこの主も分かった。
麗はその事実に心から安心し、再び眠りにつく。

脚が誰かに舐められている・・・。
優しく、気遣う様に。
目が覚め、そこに居たのはレイオウだった。
しきりに傷を治すかの様に舐めてくれている。
「レイオウ・・・」
レイオウはこちらを見、生肉の固まりを口でくわえ、麗也に差し出した
56京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:49:51 ID:44d7w9NR
目の前の、血の滴る生肉に思わず唾を飲む。
人間の時だったら食欲も失せるそれも、今の麗也には何よりのご馳走。
噛り付き、切り歯で肉をちぎり、喉に流し込む。
「はぁ・・・な、何て美味しいんだろ」
血の味と肉の味が、心身に染み渡る快感。
夢中で食べる麗也の傷ついた脚を、レイオウは再び舐め始めた。
全部食べ終え、麗也は血と油で汚れた口周りを、元の右手である右前脚でごしごしと舐めて掃除。
ついでにヤスリの様な舌で、汚れた体の毛繕い。
レイオウが優しい目で麗也を見ている。
麗也は躊躇無くレイオウの体や顔を舐め、精一杯の謝意を表した。
自然と喉がゴロゴロ鳴り、レイオウの喉もそれに共鳴する。
同じ種族になった近しさが、心を溶かす。
こうなってしまったのだ・・・麗也には今はもうレイオウしか頼れない。
それは打算的な物では無く、そうしたい気持ち。
レイオウはずっと傍に居て麗也を気遣い、彼の優しさが伝わってくる。
そして夜はレイオウに身を預けて眠りに入った。
『レイオウは私をどう思っているのだろう・・・雌ライオンとして?前の麗也として?』
確かめるすべは無いが、守ってくれているのは確か。
それを些かも否に思わないし、身を任せても良いとも思っている。
麗也は少しずつ雌ライオンに成ろうとしていた。

何度も朝が来て、麗也の傷が治るまでレイオウは狩りに出掛け、洞穴で待つ麗也に獲物を届けた。
それを一緒に食べ、互いの体の身繕いをする。
それが凄く心地いい。
ただ種族が違うだけで、その気づかいや優しさは人間と何ら違いは無い。
まだ人間の方が種として狂ってきていると、麗也はそう思う。
そして徐々に、麗也は雌として強い雄のレイオウにひかれていった。

==金獅子と銀獅子==

麗也の傷も全快し、体も何だか凄く軽く、全身に力が漲る。
外に出て、高い岩の上にジャンプ。
「わ、凄い!」
下に降りる時は、長い尻尾をフリフリしながら飛び降りる。
それを見ているレイオウにじゃれ付き、まるでそれはカップルの様だ。
傷が治ったと見たレイオウは、麗也をとある場所に案内した。
そこは密林に住む、気高い森林部族の村。
そこにレイオウは麗也を案内したのだ。

妻として・・・。
麗也もその意味を悟り、それを受ける気になった
57京丸@ピンキー:2007/10/29(月) 12:53:31 ID:44d7w9NR
今回分投下完了。
どうでしょう。
有りでしょうか。
雌にされた男を描きたかったつもりです。
あまりエッチな無さそうな気はします。
58名無しさん@ピンキー:2007/10/29(月) 18:37:36 ID:m81Ak+Rn
投下☆乙
59名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 21:06:11 ID:2OYA+L5Q
こういうのも面白いよな、京丸乙。
60名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 02:51:21 ID:nsNXbfMU
京丸丸乙。
61京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:19:30 ID:VloHLu3a
ENDまで投下します。
ちと変化球だったかな。
後半少し走りました。
筋自体は、発展させれば面白いとは思うが、スレ違いになりますしね。
では投下
62京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:20:43 ID:VloHLu3a
森林部族の村に金毛の獅子が入り、その後をしなやかな体躯に美しい銀毛の獅子が付き従う。
村民達は、その少し変わったライオンに騒めいたが、どうやら金獅子の伴侶だと気付く。
人間が無理矢理四つんばいになると滑稽だが、四肢の付き方と関節が変化している為自然な動きだ。
そして艶めかしささえ感じる肢体と輝く銀毛。
まさに神の獅子の伴侶だと村民も認める。

そこにアカムが近づいてきた。
「麗也じゃないのか?」
「あぁ、そうだよ」
喋る銀獅子に再び村民が騒めく。
麗也はアカムに事の顛末を告げたが、細かい所は伝送筒の中に居たため、説明はしきれない。
「そうか・・・闇はその男だったか」
「でも、今はこれで良かったのかもと思ってる」
「なら何も言うまい・・・しかし気を付けろ、まだ闇は去っていないぞ」
今度は麗也もそのお告げを信じざるをえない。
実際こうなったのだから。「肝に命じる」
「で、どうだ?夫は優しいか?」
アカムが微笑む。
「強く逞しく優しいよ」
「これも天が麗也に与えた運命だったのだろう」
「そうかもしれないね」
その時、レイオウが一吠えし麗也を呼んだ。
「呼んでるから帰るよ、いつでも遊びに来てくれ」
アカムはにこりと頷く。
御披露目を済ませ、麗也とレイオウは帰途に着いた。
「何と、美しい・・・」
その銀毛とたおやかな肢体に、村民達は一様に尊崇の念さえ感じた。

『闇は去っていない』
トマスの事だろうか。
見つかるとは思えないが、正気を失った者は何をするか分からない。
レイオウさえ怪我をしなければ良いと麗也は願う。
男だったと言う矜持は今はあまり残っていない。
夫の無事をただ祈る妻の気持ちが膨らんだ。

その帰り、麗也は初めてレイオウと一緒に狩りを体験した。
はぐれの牡鹿をレイオウが追い詰め、麗也が頸骨を噛み砕き息を止める。
生物は他の命を奪わなければ生きていけない。
それは仕方の無い事だ。
だから、あまり可哀想とは思わなかった。
巣に帰り付き、麗也は久々の出歩きに節々をぐいと伸ばす。
レイオウと狩りで得た獲物を貪り、お互い毛繕いをしあう時間にたまらない幸せを麗也は感じる。
ゴロゴロゴロゴロ・・・
そこには、つがいの仲睦まじい雄と雌が居るだけ
63京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:21:44 ID:VloHLu3a
===死線===

麗也は体調を崩していた。
どうやら風邪らしく、今一鼻がきかない。
レイオウは一舐めし、一匹だけで狩りに出た。
『これを食べろって出されたけど・・・』
レイオウが出した苦そうな草を、麗也はしげしげ眺めている。
既に肉しか受け付けなくなった身には、草はいかにもまずそう。
『仕方ない、好意を無には出来ないよね』
薬草らしきそれを口に入れ、一噛み二噛み・・・。
「に、苦ああぁ」
人間の時ならいざ知らず、今の麗也には拷問。
折角出してくれたのだからと、我慢して飲み込む。
あまりの苦さについバリリと爪研ぎしてしまった。
『寝てよ・・・』

ガサッ・・・
レイオウが帰るにしてはまだ少し早い。
顔を上げ、入り口を見て麗也は愕然とする。
完全に目がいったトマスが猟銃を手に立っていた。
「探したぞ・・・ひへへ・・・こんなとこに居たか・・・殺してやるよぉ」
「トマス!私はもう人間には戻れない、このまま見逃してくれないか」
しかし言葉を素直に聞く精神は消え失せていた。
「安心しろ、簡単には殺さないよー」

バンッ!ガキンッ!
足元に一発撃たれ、牙を剥いて後ずさる。
「フーッ!!」
バンッ!ガキガキンッ!
跳弾が爪先を掠めた。
『死にたくない・・・助けて・・・』
「ひひ、終〜わりぃ」
銃口が向けられ、麗也はただ丸くなり震えるしか出来なかった。
尻尾が恐怖のあまりぶわっと膨らむ。
幸せをだったのに、こんな事で終わるのかと、絶望に涙が零れた。
「助けて・・・いやだ・・・怖い」

ガチャ・・・バンッ!!
・・・しかし弾は麗也には届いていない。
「・・・え?」
トマスが倒れた後ろに、トマスの父である所長、山川和夫が麻酔銃を構え立っていた。
その顔は苦渋に満ち、我が子を見つめている。
「東雲君・・・だね」
「所長」
「息子の狂気に気付いていれば」
「ふぅ・・・」
命が助かった事にがっくりと力が抜けた。
「東雲君、戻って来ないか?わしが責任持って君を守るぞ!」
「良いんです・・・私はもうレイオウの」
「レイオウ?あぁ、あのライオンかね」
その時レイオウが慌てふためいて戻ってきた。
麗也の体をしきりに舐め、労りの情を示す。
所長はその姿に二匹がどういう関係か理解した
64京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:22:49 ID:VloHLu3a
「そうか・・・もうそういう関係なんだね」
「はい・・・人間の男の東雲麗也はもう居ません」
諦めと言う感情とは違い、自ら望んで今の状況を受け入れている。
所長はそう見た。
「私はレイオウと生きて行きます」
「ふむ、ならわしからプレゼントを持ってきてやろうか?」
「プレゼントですか?」
それは寿命の違い。
麗也は後少なくとも五十年は生きるだろう。
しかし純粋ライオンのレイオウは十年位しか残されていない。
だからプレゼントとして、老化遺伝子のテロメアの鎖を人タイプに書き替えると言う事。
麗也は有り難くその申し出を受けた。
所長はレイオウの頭をぐりぐりと撫でる。
「東雲君の事を頼むよ」
所長は後日来る事を告げ、トマスを二度と外には出さない事を約束。
そして息子を所員に引き摺らせ、山川所長は去っていった。

レイオウと二匹だけになると、銃口を向けられ死の危機にあった恐怖が甦る。
震えが止まらない。
今や夫となった金獅子にぴったり寄り添う。
そんな恐怖に震える妻となった麗也を優しく舐め、慰める。
自分が元人間とか、相手がライオンだと言う事は最早どうでも良い問題。
もう離れられないと麗也はそう心に決めた。

==レイオウとレイヤ==

「さすが獅子王だね」
大きい注射二本。
びくともしない豪胆さに所長は敬意を表した。
「これで、彼も長生き出来ますか?」
「間違いないが、これを世に出す事は無いだろう」
ただ命を伸ばすだけではメリットが無い。
若年性老化症にだけ使うつもりとの事だ。
「じゃ又来るからね」
所長が帰ってすぐ、レイオウはずっと蹲っていた。
「大丈夫?」
それにも答えず、ただ目を瞑りじっとしている。
「傍に居るからね」
寄り添いながら麗也は舐めていたが、いつしか寝入ってしまっていた。

「お・・・」
「お・・・つ・・・」
「起き・・・妻・・・」
声が聞こえる。
夢だと思ったが、どうも実際に声が耳に届く。
飛び起きてキョロキョロと見渡す。
「な、何?何?」
ふとレイオウを見ると。
「おはよう、我が妻よ」
「え?レ、レイオウ?」
「漸く話が出来るな・・・我が名はレイオウと言うのか」
その声はレイオウから発せられていた
65京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:23:48 ID:VloHLu3a
レイオウの声が言葉として聞こえるのか、麗也の声がレイオウに言葉として聞こえるのかは分からない。
「私が名付けました」
「我が妻よ、名は何と言うのだ?」
「麗也・・・」
「レイヤか、良き名だ」
今更ながら名前が分かった事に何か不思議な気分。
「愛しき妻よ・・・」
レイオウが妻レイヤの頬を愛しげに舐める。
「私の夫・・・」
返礼にレイヤがレイオウの頬をぺろり。
種族の違いって何だろう・・・こんなに愛しい。
レイヤになった元麗也は暖かな気持ちになる。
「レイヤよ、狩りに出掛けるぞ」
「はい、分かりました」
夫婦獅子は連れ立って狩りに出掛け、見事獲物を仕留める事ができた。
今晩も立派な牡鹿だ。
満腹になり、一緒に居て、舐め合う。
ごく単純な幸せがこんなに大事な事を知った。
「毛繕いをします」
「頼む・・・」
どんな生物の夫婦にも深い繋がりが有るのだと、レイヤは確信する。
その証拠にレイヤはレイオウを愛していた。
レイオウからお返しに体を舐められ、その思いに感動さえ覚える。
体をくっ付け合って眠り、日が昇ると起き、腹が減ると狩りをした。
所長やアカムもたまに遊びに来て、レイオウの通訳をする事も有る。
穏やかな蜜月の日々が過ぎていった。

一年後の春、レイヤは急に体が異常に疼きだした。
尻尾をピンと上げ、切なげに鳴き悶える。
「レイオウ、熱い!!体が燃えるぅ!」
人間の言葉も出るが、異様な鳴き声を出す事の方が多かった。
「ぐるるわあああぉぉ」
尻尾の根元から甘い匂いがぷんぷん漂い、とろとろと粘液が溢れる。
ぐねぐねと体をレイオウにすり付けてしまう。
今は春真っ盛り。
レイヤに盛りが来た。

「レイオウ!来て!!」
「妻よ、我の子を成せ」
尻尾を横に寝かせ、尻をレイオウに向ける。
猫科の本能故、レイオウがレイヤの首を背後から噛んだ。
レイヤの動きがその瞬間ストップし、バックスタイルで背面に覆い被さる。
太い陰茎が、後ろからレイヤの性器に入っていく。
人間の言葉は最早喋れず、切ない鳴き声が出た。
「なああおぉぉ!」
突き込みが、レイヤを何度も絶頂に登らせ、膣壁がぎゅうぎゅう締まる。
それは射精を促す本能の絶頂。
麗也は今は一匹の雌だった
66京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:24:44 ID:VloHLu3a
射精の瞬間、猫科は亀頭が膨らみトゲが立つ。
それは抜けない様にする為と、確実に子宮に精液を届ける為だ。
しかし、雌に対しては痛みを伴うらしい。
急激な刺激にレイヤは、悲鳴をあげた。
「ギャオォゥ!」
たっぷりと子宮に精液が注がれ、その瞬間自分は妊娠したと分かった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
そして、抜く時は更に痛みが走り抜ける。
また悲鳴をあげるレイヤだった。
「我が妻よ、立派な子を産んでくれよ」
レイオウはレイヤに労いの言葉をかけた。
「はい・・・」
妊娠・・・今はもう不思議とも何とも思わない。
早く母になりたい。
その思いでいっぱいだ。

===母レイヤ===

レイヤの腹は日増しに膨らみ、乳が大きく張る。
そうなると大変なのはレイオウで、お腹の子とレイヤの為に狩りに精を出す。
そしてその頃、森林部族が神の獅子の為に洞穴の門番に立つ様になった。
神の獅子に子供が産まれるのは、部族にとっても重大な出来事だ。
所長以外は動物も、近くに立ち寄らせなかった。

そして、レイヤが母親になるその日が来た。
洞穴の中、レイヤは一匹で唸っている。
初産の上、元人間の男だったのだ。
やはり不安がつのる。
雄は入れないのは、動物界では当たり前。
しかし有難い助っ人が森林部族から到来。
産婆代わりの部族の老婆が膨らんだ腹を撫でる。
レイヤのお産は一晩中かかり、レイオウは洞穴の外で門番と待っていた。

長い夜が過ぎ、小鳥が鳴く頃・・・洞穴の中からは数匹のみーみーと可愛い鳴き声が聞こえる。
雄二匹と雌三匹。
レイヤは遂に母ライオンに生まれ変わった。
母によく似てすらりと長い脚だ。
乳首に食らい付く五匹の赤ちゃんライオン達。
「銀の獅子様よ・・・良く頑張りなさったの」
老婆がレイヤの頭を優しく撫でる。
「ありがとうございます」
可愛い・・・何て可愛い。
この子達を守る為なら何でもするとレイヤは誓う。
下の世話はお尻を舐めて刺激し、直接舐めとる。
それが本能だから、汚いなんて思わない。

レイオウに顔見せ。
「レイヤ、良くやった!可愛いな・・・」
「私達の子ですよ」
昼過ぎ所長も祝いにやって来て、あまりの可愛さについ鼻の下が伸びるのだった
67京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:25:43 ID:VloHLu3a
レイオウは大変だったが、レイヤは子育て中の為それは仕方の無い事だ。
徐々に腕白になる子供達からは目が離せない。
雄二匹は、レオとレオン。
雌三匹は、マヤとリルとマリンと命名。
特に長男のレオは、将来の群れのリーダーになる。
元気に育って欲しいと、優しくも厳しい母だった。
しかし・・・腕白だ。
ちょこまかと動き回り、その度に首を噛んで連れ戻す母レイヤ。
たまに洞穴の外に出て、門番に連れ戻される事もしばしばで、気の休まるのは夜寝る時だけの有様。
「ねえ、遊んでよぉ」
「わたしと遊ぶのよ!」
「ママー、おっぱい」
「はいはい、いっぺんに言わないの」
レイオウの尻尾でじゃれる子を見て、可愛いさに頬が緩みきる。
しっかりと母親らしくなっているレイヤだった。

==所長との別れ===

更に時が過ぎ、レイヤも三度目のお産を経験。
レオも若きリーダーとして父レイオウに厳しく訓育されていた。
そしてお産もマヤ達雌が助産婦を勤める。
門番はいつしかそれが部族にとっての名誉に変わっていた。

ある日レオがレイヤに提案をした。
「ここも手狭だ。ここから奥に入った所に大きい洞穴が有るんだけど、そこに引っ越そう」
「そうねぇ・・・レオが言うならその通りにしましょう・・・所長には、私が言うから」
レイオウ一家は引っ越しを決心する。
部族に申し伝え、所長は老齢を重ねていた為、別れを告げる事にした。
「所長・・・私達これから奥地に引っ越します」
「そうか、気にするな。わしも体が動かんからな・・・もうお前達は大丈夫だろう!元気でな」
「所長、いえお父さん!今までありがとうございました」
所長に体を擦りつけ、喉を鳴らし親愛の情を精一杯示し涙をこぼす。
「それとな、トマスの奴すっかり付き物が落ちた様で、全く変わったぞ」
「良かった・・・」
「君には会わす顔が無いと言っておった・・・罪を償った後は、この森は守るから元気でとの事だ」
「はい分かりました」
レイヤは名残惜しそうに振り返りながら、奥地に入っていく。
涙がポロポロ流れる。
いつか別れなければならないとは思っていたが、やはり淋しさは隠せない。
でも自分はもう群れの母親なのだと、涙を振り切った
68京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:26:40 ID:VloHLu3a
==消えゆく麗也==

広い洞穴の中、レイヤは子供達にじゃれつかれ、毛繕いされながら至福の時を味わっていた。
子供達もゴロゴロ喉を鳴らし、レイヤも鳴らす。
自分は以前は何だったのかと記憶が霞む。
狩りは成長した子供達がし、レイヤは洞穴で居る事が多い。
小さな赤ちゃんライオンに乳を含ませる姿は、元人間の男とは思えない。
喋らなくなってどれだけ経っただろう。
しかしライオン同士は会話が成り立っていた。
本能が次第にレイヤを支配していく・・・。
上の娘は遠くの洞穴ライオンとつがいになり、雄数匹は独立した。
レオは今や群れのリーダーとして、レイオウの良きパートナーだ。
望んでいた洞穴ライオンの数も、次第に増えつつあるのは最早レイヤには分からない。
「わ・・・たし・・・」
何となく口を開けて喋ろうとしたが、うん?と首をかしげてしまう。
喋る?喋るって何?
別にそれに対しての悲しみとか苛立ちは無い。
だって、凄く幸福に満ちているから。
まだまだ沢山子供を産める年齢だ。
森林部族も守ってくれている。
知性に溢れた新しい洞穴ライオンの未来は、獲物次第だが明るいと言える。

たまに寝言で短い言葉を喋る事は有ったが、それはもうどうでも良い事。

一匹の女盛りの美しい雌ライオンとなったレイヤは、今日も子供達とじゃれあっている。
そして、レイヤに残された言葉はたった一つ。
夫の名「レイオウ・・・」だけだった

===END===
69京丸@ピンキー:2007/10/31(水) 23:36:25 ID:VloHLu3a
ENDまで投下完了。
最後はレイヤの老衰で終わるつもりでしたが、それは止めました。
次回は、今まで女性化に対し物分かり良い両親ばかりだったので、今度はそうじゃ無い両親にしたいと。
それと姉物を組み合わせたいと書いてます。
シリアスになるかな?
頑張ってENDまで書きたいと思います
70名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 00:14:28 ID:ybWIdtL/
なんか回転が早くて読むペースがおいつかないや。まとまってから読もうかな。
感想とかいえないのが申し訳ないがとりあえず乙とだけ。
71名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 07:28:17 ID:sVItfZDv
超gj
72名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 10:07:29 ID:q/8lZ/Rt
京丸の小説はなんか駆け足すぎるんだよなぁ。
じっくり攻めてほしい派の俺には物足りん。
73京丸@ピンキー:2007/11/01(木) 13:29:53 ID:OboLmp5M
そこは反省点だな・・・。
今書いてる作品はじっくり進めています。
走らずに隅を突きながら書こうと思いますので、ご期待下され。
ご指摘感謝。
74名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:13:28 ID:cGyuW2q0
75名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:32:00 ID:4AfGe+Mo

( ´ー`)y━・~~~
76名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 11:46:56 ID:zA2ZFok5
ほかんここうしんまだー?
77名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 19:04:10 ID:eWjr9dzg
ふと思ったんだが
ファンタジー系の世界設定で、血統で肉体の強さや魔力も違うような種族が住んでて
男尊女卑傾向の強い国が、蛮族と蔑んでいた新興勢力の国に落とされて
無茶苦茶エリート意識の強い貴族将校が、魔力も体力も殆どない最下層の
開発済み性奴隷の体に魂だけを移されて陵辱の限りを受けるってのはどうだろ?

戦勝国側がそういう手の込んだ真似をするのは、蛮族と蔑まれてきた復讐もあるが
純粋に戦力としても大きい魔力や身体能力に優れた肉体とその血統を自軍の戦力に
組み入れる為でもある。

その為にこんな感じで魂の入れ替えを行ってる
貴族男の魂⇒性奴隷の肉体
侵略軍兵の魂⇒貴族男の魂
性奴隷の魂⇒貴族女性の肉体
貴族女性の魂⇒侵略軍兵の肉体(たいてい戦闘でボロボロになっている)

非力で調教済みの性奴隷の体にされた貴族が、元の自分の体や
蛮族と蔑み取るに足らない雑魚と侮っていた連中に屈服させられるというのは
結構そそるシチュエーションではないかと思うんだが、誰か書いてみようという人いないかな?
78京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:15:49 ID:TipD1JWk
新作投下します。
女性化した主人公に冷酷な親と、守り育てる決意をした百合性癖の姉。
そこに姉友の姉妹が絡んできます。
元々、姉大好きの弟と、弟大好きの姉。
走らない様に注意。
エッチシーンはまだ殆んど有りませんが、これから出てくる予定。

[姉物][百合][処女喪失]
主人公・泉真樹【13】
  姉・泉朋子【21】
姉友・風間美雪【22】
 妹・風間香奈【14】
その他
79京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:19:56 ID:TipD1JWk
かぶった・・・投下良いのかな?
80名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 19:22:53 ID:15bxck19
おkですよ
81京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:31:46 ID:TipD1JWk
 ◆◇◆朋子姉ね◆◇◆
姉ね→(ねえね)
===姉と弟===

「真樹、そろそろ風呂入るよ、来な」
姉の朋子が弟を呼ぶ。
「はーい」
連休を利用し、真樹は姉のマンションに漸く遊びに来る事が出来た。
中々両親が自由に出して貰えないのが悩みの種。
真樹は小さい頃から、この頼りになる綺麗な姉が大好きだったから。
もう中一になった今でも一緒に風呂に入ったし、布団も一つ。
勿論お互い変な気など更々起きる筈も無い。
それが普通だ。
「真樹も中々来れないからねぇ・・・あの両親じゃ」
「僕はもっと姉ねんちに来たいんだけどなぁ」
この姉弟の両親は長男至上主義と言うか、家を継ぐのが第一な親だった。
朋子は早くから放っておかれ、真樹ばっかり手を掛けている。
反発した朋子は短大卒業と同時に有名企業に就職し、家を飛び出た。
しかし朋子が嬉しかったのは、弟の真樹がずっと懐いてくれていた事だ。
よほど姉の方が真樹の事を思っていた。
自分が弟の世話をしたいと思っているが、両親が手放す訳が無い。
それが分かるだけに真樹が余計に可愛かった。
「身体洗って」
普通の男なら食らい付きたい程の体の背中を真樹に向ける。
「うん」
可愛くて仕方ない弟に身体を洗って貰うと、日頃のストレスが消し飛ぶ。
真樹自身も役に立っている事が凄く嬉しい。
釣り鐘型の乳房、括れた腰に豊かな尻、濃い陰毛。
しつこい様だが、弟の真樹は平気。
「うはぁ、気持ち良い」
「姉ね、僕に洗われるのホントに好きだよね」
「真樹に身を任すと、癒されんだよ・・・っと、マンマンだけはあたいがしなくちゃな」
「じゃ、湯をかけるよ」
真樹が浴槽から桶で湯をかけ、泡を流す。
「さ、今度はあたいが洗ってやっからね」
ボディスポンジに泡をたっぷりたて、少し男の身体に成り始めた真樹の全身を洗っていく。
真樹もやはり姉に洗って貰うのが好きだ。
この姉には自分の全てを見せる事が出来る。
両親には偽りの良い子しか出せない。
「ほい、立って」
まだ幼さの残る性器を泡が包んでいく。
普通の姉弟ではさすがにここまではしないだろう。
しかし朋子と真樹はこれが普通の事なのだ。
朋子の友人達はびっくりしたが、何が変なのか気にするつもりも無かった
82京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:32:52 ID:TipD1JWk
足を伸ばせる広い浴槽。
風呂好きな朋子のマンション選びの拘りは、この充実した風呂。
「真樹も大きくなったもんだ・・・もう抱っこなんざ出来ないねぇ」
「その内、僕が姉ねを抱っこしてやるよ」
姉に背中を預けながら真樹が振り返った。
「生言うんじゃ無いよ!このガキが」
首に腕を回し、真樹をグイグイと締めあげる。
「姉ね、ごめんって」
「分かりゃ良いんだ」
後ろから真樹の艶やかな頬っぺに頬擦りをする。
「明日はもう帰らなくちゃならないんだなぁ」
真樹が思い出した様に俯いた。
「仕方ないさ・・・いつでも来りゃ良い」
出来れば弟を引き留め、この手から離したくない。
でもそれは弟を余計に苦しめてしまう。
朋子は泣きたくなるのをいつも我慢していた。
だから、その代わりに後ろから抱き締める。
姉弟はお互い確かに労りあっていた。

布団の中でも、時間を惜しむかの様に深夜まで語り合う。
たまに真樹が生意気言って、頭をはたかれる。
誰も入り込めない絆がそこには有った。
腕枕で寝入る弟の顔を見るのも朋子は好きだ。
そして気分が高まりついぎゅっと抱き寄せる。
朋子が心を許せる男は、この弟しか存在しない。
その訳は他に有ったのだが、この時真樹はまだそれを知らなかった。

「真樹!いつまで寝てんだい!?」
布団をガバと剥ぎ取る。
「姉ね、あと少しぃ」
「さっさと起きな!デートしたく無いのかい?」
頭をバシンとはたかれ、がばと起きる。
「あ!そうだったぁ」
今日は夕方帰るまで、久々の姉弟でデートの日。
ご飯、味噌汁、秋刀魚の一夜干し、海苔、生卵。
典型的な日本の朝食だ。
姉は全てが完璧だと真樹はいつも思っている。
これ以上の女性なんか見つからないとまで・・・。
言葉遣いは姉御肌だが、たまに見せる溺愛ぶりが又良かった。
「何見てんだい?」
「姉ね、今日のお化粧気合い入ってるね」
「お前のために気合い入れたのさ・・・んな事より早く食べな!」

スーツをびしっと着こなし、栗色のソバージュに、ハイヒール。
この超絶美貌の姉が女の基準なのだから、同年代の少女に見向きもしないのは無理も無い話だ。
しかし真樹も、セミロングのさらさらヘアーに女の子の様な愛らしい顔。
朋子もそんな弟を自慢にしていた
83京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:34:18 ID:TipD1JWk
スパゲティ専門店では、朋子の女友達が二人待っていた。
どちらも姉に負けず劣らずの美女だ。
勿論真樹は姉が一番だと確信しているが。
「真樹ちゃーん、こんちゃーす」
「はぁ・・・私もこんな弟なら欲しいよぉ」
真樹は知ってか知らずか、姉友に人気が有る。
だから朋子にとっては自慢の弟。
「ふふふん、可愛いよな?あげないよー・・・こいつもあたいが一番、な?」
弟をヘッドロックして、乱暴に可愛がる。
「こんながさつな女より私の方が良くなぁい?真樹ちゃん」
「うぷ・・・や、やっぱ姉ねが一番」
未だヘッドロックを決められながら、真樹は当然な答えを出す。
朋子の女友達もとある部分で共通点が有ったのだが、それはまだ後の話。

==望まぬ変化==

楽しい時間はあっと過ぎるものだ。
夕方が迫り、真樹が家に帰る時間が来た。
必要な事以外は喋りたく無い。
喋ればお互い絶対泣いてしまいそうだから。
「又来な・・・」
「うん・・・」
そっけなく別れるのが一番ダメージが少ない。
だから振り返らない。
鬱々と自宅に帰る。
両親は一見優しく見えるが、態度の背後に泉家をどう保つのかと言うのが見え見えで否になる。
その上、大好きな姉の事をあまり良く言わない。
あえて逆らわないが、真樹の気持ちは全く知ろうとはしない親だった。
そんな仮面の様な生活が再び始まり、丁度一週間が経った頃。
真樹の身体に、運命を激変させる出来事がおきた。
朝からすこぶる身体が怠く、むずむずする。
学校を休んで、真樹は熱に呆けながら寝ていた。
最近巷で噂になっているあの病。
頭に無かったと言えば嘘になるが、まさか自分がと思うのは世の常で。
母親が真樹を起こしに来た時・・・そこには可憐な少女が呆然と座っていた。
悲鳴をあげた声に父親がかけつける。
顔は真樹と瓜二つだが、より愛らしい。
ほんのり膨らみかけた胸と少し伸びた髪。
真樹は女性化ウイルスに感染し、二度と戻れぬ道に踏み入ってしまっていた。
「あなた・・・ま、真樹ちゃん?何て馬鹿な事!」
「・・・え?」
「どうするんだ!そんな姿になって!」
「ぼ、僕、知らないよ!」
両親にとっては真樹の心情など関係無い。
変化してしまった事が悪でしか無いのだ
84京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:35:28 ID:TipD1JWk
両親は文字通り頭を抱えている。
「女なんかになって」
「家はどうする」
そういう心配ばかりだ。
「僕のせいじゃ・・・無いのに」
元息子の嘆きなどつゆ知らず、家の心配に没頭中。
姉の朋子も嫌がるに違いない・・・行き場が無い針のムシロに居る気分。
真樹は絶望していた。
そんな恥ずかしい姿で学校なんかには行くな!
外にも出るな!
泉商事の会長である父親は対面が全てだった。

===朋子の決意===

『家にはあまり帰りたく無いんだけどねぇ』
朋子は嫌々ながら実家に向かっていた。
自分の荷物や服、私物を全部持ってくるつもり。
大手会社に就職した朋子には、さすがに一目を置かざるを得ない両親だった。
しかし蔑ろにされてきたわだかまりは、朋子の心から消える事は無い。
育ててくれた恩は多少有るとしても。
だから全て自分の物は持って帰りたくなったのだ。

「ただいまー・・・ん?」
居間に入ると、両親が頭を突き合わせて密談中。
「父さん母さん、なんか有ったのかい?」
「朋子か・・・真樹の部屋に行ってみなさい」
父親が顎でしゃくる。

「真樹ー、入るよ」
ガチャリと中に入り、朋子は驚愕した。
弟に良く似た天使の様な愛らしい少女が居たからだ。
「真樹・・・かい?」
泣きながらこくりと頷き、ぐすぐすと鼻をすする。
何とか事情を聞き、次第に怒りに震える朋子。
「あいつらそこまで性根が腐ってやがったかい!」
どかどかと居間に戻り、机を蹴飛ばす。
「やい!お前ら!真樹はあんたらの子供じゃないのかよ!」
「朋子には関係無い!」
「ほう・・・関係無いと来たかい!じゃ真樹は連れて行くよ?」
「勝手にしろ」
両親は腐敗していた。
親の情など何処にも無い。
怒りと悲しみが朋子の心を掻き毟る。
「良いんだね!この事取引先に言えば、あんたの冷酷さが一気に伝わるよぉ」
「親を強迫するのか!」
「なんだってぇ!親らしい事あたいと真樹にしてきたってのかい!?」
「ん・・・ぐ・・・」
心当たりが有るのはまだ救いが有った。
「金寄越せ・・・真樹はあたいが面倒見る!だから財産の三分の二寄越しな!」
こんな悪辣な事は言いたく無かったが、あまりに冷たい両親に言わざるを得なかった。
そして父親はそれを承諾した
85京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:37:06 ID:TipD1JWk
父を信用していない朋子は、即手形に書いてもらい実印を裏に押させる。
そして引っ越し業者を頼み自分のと、真樹の荷物を全て積ませた。
「それとな!財産は当然の事、養育費も払って貰うからな!分かったかい?」
「分かった・・・」
それほど対面が大事なのかと、呆れ哀れにも思う。
「真樹!行くよ!」
真樹は嬉しかった。
姉は絶対自分を見て嫌がると思っていたから。
「うん!パパママ・・・お世話になりました」
「・・・・・・」
「真樹は良い子さ・・・あんたら別れの言葉も無いのか?最低だな」
ベッと唾を吐き、真樹の手を引っ掴んで家を出た。

タクシーの中、真樹はずっと俯いたまま。
か弱い身体を抱き寄せ、朋子は決意を固めていた。
「大丈夫さ・・・姉ねが居るじゃないか」
この子は絶対守る。
漸く自分の手の中に入れた嬉しさも、少し有るのは事実だ。
弟は今や妹に変わってしまった。
守ると決意した反面、これからとある思いと戦わなければならない。
腕の中には真樹と瓜二つの愛らしい少女。
自分の中に有る部分が、不安点だ
そう、朋子は女しか愛せないのだ。
それも、丁度腕の中に居る様な可憐な愛らしい子。
男嫌いだったけど、真樹は別格だった。
例え真樹が自分より背が高くなっても、その思いは変わらなかっただろう。
それが今は何とも無防備な少女が、自分と暮らす事になったのだ。
朋子は将来辛くなりそうな予感がした。

マンションには真樹と朋子の荷物が積まれている。
荷解きは明日業者がしてくれるとの事。
今日はもう風呂に入って寝る事にした。
疼きそうになる思いを隠し、朋子は平穏さを保つ。
いつもの様に背中を洗われ、真樹に向き直る。
美少女の真樹は身体を隠す事無く、朋子に全てを見せていた。
膨らみかけた胸と桜色の乳首・・・可愛いお臍とまだ無毛のスリットから僅かに見える割れ目。
覚られてはいけない。
「真樹、随分可愛い女の子になっちまったね」
「もう戻れないのかな」
「戻れないらしいな・・・なーに大丈夫さ!女の子も中々楽しいよ」
「そうなのかなぁ・・・何か良く分かんないよ」
まだまだ不安いっぱいな真樹に、姉としての情がやはり勝った
86京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:37:58 ID:TipD1JWk
「同じ女だ!姉妹で仲良く生きていけば良いさ」
「うん、色々教えてよね?姉ね」
「あたいに任せな」
ぐしゃぐしゃと髪の毛を撫で、にかっと笑う。
そうだ、この子には自分しか居ない。
あの思いはずっと隠し続けられると思っていた。
「あとは、学校はどうすっかねぇ」
「僕の学校にも何人か居るんだよ?」
「真樹みたいな子が?」
「うん、だから大丈夫」
真樹の通う中学校にも、何人か性転換者が居るらしく、いじめは無いとの事。
小説ならいざ知らず、現実世界では以外とあっけらかんとしていた。
「じゃ月曜日はあたいが先生に会ってやるよ・・・明日は真樹の服と下着買い物しなくちゃな」
少しずつ笑顔が戻ってきた事に朋子は一安心。
高校は女子高に、大学は女子大に通わせる。
悪い虫なんかつかせてたまるものか。
そう考えていた事に気付き、親の事を悪く言えないとつい苦笑いしてしまった。
「姉ね、どうしたの?」
小首を傾げて訪ねる。
『うわ、可愛いぃ!』
「これからの事をちょいとな・・・さ、上がるよ」
ついにやけてしまいそうになり、朋子は慌てて湯から飛び出た。

トランクスとランニング姿でジュースを飲む真樹を、しげしげ眺める。
視線に気付いた真樹。
「姉ね、何見てるのさ」
「んん?いやなに、お前愛らしいなって思ってさ」
真樹の顔が瞬時に真っ赤に染まる。
「そ、そんな事・・・」
「自分の顔見たかい?」
ふるふると横に振る。
「洗面所に有っただろ?こっちに来な」
未だ真っ赤な真樹を洗面所の鏡の前に立たせた。
「これが・・・僕?」
元の少年真樹の顔をより愛らしくした可憐な少女が、頬を染めてこちらを見ている。
「な?愛らしいだろ?」
「でも、姉ね、僕が女の子でも良いの?」
真樹が鏡に映る朋子に聞いた。
「正直言って少し複雑さ・・・でも真樹には変わりないんだぞ」
「うん・・・」
後ろから手を回して抱き、頬っぺをくっ付け、鏡に映る真樹に囁く。
「もう女の子として生きていくしか無いんだ。真樹はあたいより可愛い!自信持ちな」
「姉ねの方が綺麗だよ?」
「そりゃそうさ、綺麗なのはあたい!可愛いのは真樹!美人姉妹さ」
「わ、自分で言ってる」
からからと笑う朋子に安心していたのは、誰有ろう朋子自信だった
87京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:39:23 ID:TipD1JWk
===宝物===

時間はまだ早かったが、安心したのだろう。
真樹は朋子の腕の中ですやすやと眠っている。
そっと鼻を近付け、元弟だった真樹の匂いを嗅いでみた。
少年だった時とは確実に匂いも変化している。
脳髄をとろけさせる様な、甘い少女の薫り。
元の真樹の顔も可愛いかったが、それに輪を掛ける様に犯罪的に可愛くなっている。
見ていて飽きない。
肌はより一層艶々で、唇も艶々で、睫毛も長くなっていた。
『元が良かったからかね・・・あぁ可愛い』
「くぅ、くぅ、くぅ」
吐息まで甘く感じる。
いつまでも見ていたかったが次の日が辛い。
いい加減寝ようとした時、明日真樹が着ていく服が無い事に気付いた。
『しまった!んーっと、そういや美雪に妹が居たな・・・頼んでみっかな』
そっと起きて、台所で美雪に携帯をかけた。
「美雪?こんな時間にすまないね・・・あのさ」
掻い摘んで事の顛末を告げた。
美雪も同じ性癖だ。
『真樹ちゃんが!?見たい見たい!朝早く服持って車で飛んで行くよ!明日は休みだしね』
「でも、真樹に手を出したら承知しないよ!」
『えー、駄目なのぉ?』
「美雪、あんた出すつもりだったのか!?まぁ良いや、助かるよ」
危ないとこだった・・・悪い虫は女にも居た。
再び苦笑いする。

次の日、美雪は妹の香奈を引っ掴んで飛んできた。
「真ー樹ちゃーん!何処何処!何処よ」
「第一声がそれかい!今顔洗ってるよ」
慌ただしい客に、真樹が訝しがりながら来た。
「きゃあぁ!可愛いぃ!」
美雪が真樹の頬っぺを手で挟んで悶えた。
「あ、あの・・・」
「この子ちょうだい?」
ぐりんと振り向き、朋子にぼそりと呟く。
「馬鹿!やれるか!それより香奈ちゃんが白い目で見てるよ」
「すみません、朋子さん・・・こんな姉で」
妹の香奈はしっかり者の様で、自ら真樹に声をかけて目的を告げる。
「真樹ちゃん、宜しく。服と下着持ってきたよ」
袋に入った赤いワンピースを見せた。
「え?下着も履かなくちゃならないの?」
香奈が目を丸くする。
「勿論よ?私が手伝ってあげるから、さぁ脱いで」
美雪の性癖を香奈は知らない
88京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:40:58 ID:TipD1JWk
「あのぉ、脱がなくちゃ駄目かなぁ」
香奈が突っ込む
「脱がなきゃ履けないでしょうに」
それはそうだ。
しかし目の前で裸になるのはいかにも恥ずかしい。
「女の子しか居ないんだから、恥ずかしがらない」
「僕、元男の子なんだけどなぁ・・・」
観念した真樹が、おずおずと裸になっていく。
白い肌に控えめな胸、股間は一本のスリット。
美雪はと言えば、じーっと見て溜め息をついた。
「元男の子には見えないくらい綺麗な裸ねぇ」
「しげしげ見るな」
朋子が肘で突く。
その時、美雪が朋子の耳元で囁いた。
「朋子、辛いでしょ?」
はっと美雪を見た後慌てて首を振った。
「そ、そんな事無い」
「隠さなくて良いわ・・・私には分かってるのよ」
美雪の視線が香奈に移っていた。
「美雪、あなたまさか香奈ちゃんを?」
「決して手を出しちゃいけない私の大事な大事な宝物・・・凄く辛い・・・」
美雪の目に涙が浮かんでいるのを見て、朋子は愕然とした。
「だから安心して・・・私は今もずっと香奈しか見えていないの」
美雪は妹の香奈に特別な思いを抱いていたが、それを絶対香奈に覚られない様にしている。
だからいつもひょうきんで軽い姉を装う。
「香奈、気付け上手いー!真樹ちゃんすんごく良く似合ってるわぁ」
前下がりボブをふわりと揺らし、手を叩いて喜ぶ美雪を見て、自分にここまで出来るだろうかと考えた。
そんな考えを見透かしたかの様に、美雪は朋子を振り返って寂しく微笑む。

美雪と香奈も一緒に買い物に行く事になった。
注意深く見てみると、美雪はさり気なく妹の香奈を気遣っていた。
そして香奈を見る目が慈愛に満ち溢れている。
「姉ね、美雪さんって香奈ちゃんを本当に可愛いみたいだね」
「あんた分かるの?」
「そりゃ分かるよ?」
自分にはそこまで見えていなかったが、真樹にはそれが良く分かるみたいだ。
「姉ねが僕を見る時と同じ目をしてるから・・・」
朋子を見てにっこり。
「へ、生言ってんじゃ無いよ、ガキが」
頭をぐしゃぐしゃ。
朋子は生言ってるのは自分だと自己嫌悪。
真樹は自分に対する思いを分かってくれている。
こんなに可愛い存在は無いと思う。
溺愛したいのに、つい姉御肌が邪魔をした
89京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:43:55 ID:TipD1JWk
その頃美雪は一時間悩んでいた。
行こう行こうと思いながら一時間。
取って置きのピンクのネグリジェのままで、部屋をうろうろと定まらない。
明日になってしまえばもう行けない気がする。
だから・・・カチャ・・・ギィー・・・。
「香ー奈ぁ?」
「うーん・・・お、お姉ちゃん!どうしたの?そんな格好で」
「一緒に寝て良い?」
「良いよ・・・」
お互い動悸が激しい。
意を決して腕をおずおず差し出した。
「う、腕枕する?」
「え?うん・・・」
こてんとショートカットの頭が乗り、そーっと背中に手を回し、静かに抱き寄せた。
お互いの動悸が激しいのが良く伝わる。
「お姉ちゃんのドキドキ、すごいよ」
「香奈、お姉ちゃんの事、好きなのかな?」
「大好き・・・」
「そ、それって妹として?それとも・・・」
口がカラカラに乾き、声が擦れた。
香奈が美雪の豊かな胸に顔を埋める。
「多分、お姉ちゃんと、一緒」
「香奈、こっち向いて」
その言葉に香奈は全てを察知し、上を向いて目をそっと閉じた。
「良いのね?」
香奈がこくりと頷く。
そっと唇が重なり、互いの甘い吐息が漏れる。
美雪が舌で唇をノックすると、身体を一瞬びくっとさせた香奈が恐々と舌を差し出した。
初めて味わう姉の舌、そして妹の舌。
次第に激しく絡み合い、息が荒くなってくる。
「んっむ・・・んん」
香奈の小さな喘ぎに美雪は我を忘れそうになった。
唇が離れ、つつっと唾液の橋が渡される。
「お姉ちゃん・・・ずっと一緒に居て・・・大好き」
「お姉ちゃんも、香奈が産まれた時から大好きだったのよ?」
「これって両思い?」
小首を傾げる香奈。
「そうよ・・・香奈はお姉ちゃんで良いのね?」
「私まだ子供だから、相手になんかしてくれないって思ってたの」
「お姉ちゃんね、ずっと悩んでた。妹を好きになった馬鹿な姉だって」
「そんな事無いよ!」
香奈が涙目で美雪を見つめる。
「ごめんね、お姉ちゃんもう抑えられない・・・香奈を、ちょうだい?」
「良いよ・・・私をお姉ちゃんにあげる」
その夜姉妹の禁断の交わりが熱く激しく燃え盛り、香奈は遂に姉の手で処女を失った
90京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:45:23 ID:TipD1JWk
朋子が頭をボリボリ掻きながら問い質している。
「えーっと、美雪、どういう事?」
「こういう事なの・・・ね、香奈ぁ?」
今日も朝早く来た美雪が、膝に香奈を乗せて抱いている。
香奈の変貌ぶりは著しく、姉の美雪にしっかと抱きついて離さない。
「香奈、キスしてあげようか?」
「ん、してぇ・・・」
甘い声で香奈がおねだりし、姉妹が熱いキスをこれでもかと続ける。
「分かった分かったから」
まさか一気に進んで見せにくるとは思わなかった。
これではこちらがまずい事になりそう。
横目で真樹を見ると、目を丸くしている。
しがみ付いて離れない香奈を横目に、朋子は美雪の耳元で聞いてみた。
「で?どうなんだい?やっちゃったの?」
「うふふふ・・・香奈、言ってあげなさい?」
「ぜーんぶあげたの・・・気持ち良かったぁ」
「処女も?」
香奈が頷き、美雪が指二本を朋子に見せる。
「これでプツッとね」
「お姉ちゃん、早く行こうよぉ」
美雪の首ったまにしがみ付き、駄々をこねる香奈。
「これから香奈と水入らずでデートなのよ」
「はぁ・・・そりゃごちそうさまだねぇ」
あのしっかり者の香奈の変わり様に心が揺れる。
「真樹、送ってくるから待ってな」
車に香奈を先に乗せた美雪が朋子に向き合った。
「真樹ちゃんのおかげよ・・・私達姉妹は一緒に道を外れたけどね」
美雪を車中から熱い目で見つめる香奈。
「ちょっと変わり過ぎちゃったかな?」
「あたいは・・・どうしたら良いの・・・」
「それは朋子次第よ?真樹ちゃんは元男の子で一切免疫無し・・・私からは何も言えないわ」
そうなのだ、自分がどうしたいかだが、簡単には答えは出そうに無い。
「余計な事したのかな」
「うーん・・・朋子達への復讐半分、感謝半分ってとこかしら」
「反論出来ないねぇ」
「でも、妹の乱れる所って興奮したわぁ。あの香奈があまりに気持ち良すぎて泣いちゃったんだから」
指二本を見せると、香奈が窓に飛び付き舌で舐める真似をする。
「こりゃ凄い・・・」
「あ、それとこの子変になった訳じゃ無いの。開き直ったらこうなっただけ」
じゃあと手をあげ、美雪は車に乗り走り去る。
残された朋子は千路に心が乱れていった
91京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:49:03 ID:TipD1JWk
===幼き芽生え===

「はふぅ・・・」
「真樹、どうした?」
「キス、してたぁ」
「ん、そうだな」
のぼせた様に顔が赤い。
まずい物を見せたと内心焦る朋子。
「姉ねも僕としたい?」
「し、姉妹で出来る訳無いだろ」
「姉妹でしてたよ?」
本当にしたいのか、単なる興味か、幼い身体の中で何かが芽生え始めている。
「僕達もしてみよ?」
「馬鹿言ってないで食べな!今日は引っ越しの片付けだよ」
真樹が不満げに口を尖らせた。
まだ荷物は解かれたままで、確かに今日は引っ越しの片付けをしなければならないのだ。
掃除をして、タンスに真樹の服と下着を詰め、食材の買い出しや、真樹の勉強机の搬入。
ぺたりと座り込む真樹が頭をはたかれる。
その他諸々結局夜までかかってしまった。
朋子にとっては気が紛れたので結果オーライだ。
一時では有るが・・・。
「明日からの学校、お前女の子なんだから、男の子の時の様にはいかないよ」
「そうかぁ・・・」
「何か有ったら、先生か姉ねに言いな」
「うん、分かった」
これだけ可愛いんだから言い寄る奴は必ず居る。
やはり心配だった

腕の中で眠る真樹。
何度見てもいつまで見ていても飽きない愛らしさ。
艶やかな濡れた様な唇。
そこに自分の唇を触れさせたい思い。
「姉ね・・・良いよ?」
心臓が飛び出るかとびっくりした。
「お、起きてたのかい」
今度はしっかり目を開け朋子を見る。
「キス、してみたい」
「したら寝るんだよ」
真樹が頷き、ゆっくり目を閉じた。
『キスしたいのはどっちさ・・・嘘吐きな女だ』
唇をそっと重ねる。
甘く穏やかな快感が全身を浸していく。
何かを感じ初めたのか、真樹の鼻息も熱い。
ずっと続くソフトキス。
このまま時間が止まれば良いのに。
朋子はそう思った。
漸く唇が離れ、真樹の顔は真っ赤っか。
「ファーストキスだな」
「すんごく恥ずかしい」
「そんなもんさ」
「香奈ちゃんよく我慢出来たなぁ・・・」
可愛い反応に思わず朋子の顔が綻ぶ。
「さ、もう寝な」
「うん、お休みなさい」
今日一日の疲れで、瞬く間に寝息を奏でる真樹。
「くぅ、すぅ、くぅ」
『真樹はあたいの物!』
ぎゅっと抱き締め、朋子も眠りに落ちていった
92京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:50:02 ID:TipD1JWk
===片思い===

今日は真樹と一緒に学校に挨拶する日。
性転換した辺りの顛末は、事前に学校に連絡はしていた。
後は担任にしっかり頼むだけだ。
真樹の為にも、綺麗で美しい姉を見せる。
ソバージュをストレートパーマで真っ直ぐにし、栗色のロングヘアー。
より気合いの入ったお化粧をし、濃紺スーツにネクタイで決めた。
真っ赤なハイヒール。
真樹の恥ずかしくない姉で居たい。
「姉ね、格好良い!」
「そうかい?真樹も可愛いよ?写真撮らせな!待ち受けにすっからさ」
紺のセーラー服に身を包んだセミロングの真樹は、とろけそうな位可憐で愛らしい。
パチリ!と数枚写す。
「これで仕事中もお前に会えるねぇ」
「姉ね・・・」
真樹は凛とした美しい姉を見上げ、頬を染めた。
一緒に歩く姉をチラチラ見ながら、真樹は胸のドキドキが止まらない。
『綺麗だぁ・・・僕なんかまだまだ子供だなぁ』
真樹は真樹で愛らしさは飛び抜けているのだが、自分では気付いていない。
そんな姉妹を皆見つめ、振り替えった。
真樹の担任は、中年で小太りの快活そうな太陽の様な女の先生だ。
朋子は深くお辞儀をし、詳しく真樹の身の上を申し伝えた。
「真樹をどうか!宜しくお願い申し上げます!」
「担任の水島です。お姉さん、私にどんと任せて!泉君に悪さをする子は私が許しませんからね」
この担任先生なら安心出来そうと朋子は一安心。
「じゃ会社に行っからな!ほい弁当」
「うん、いってらっしゃーい」
もう一度担任の水島にお辞儀をし、朋子は会社に出勤していった。

真樹は、女の子になってしまった事をホームルームで担任から説明。
男子生徒からはどよめき、女子生徒からは黄色い喚声が起きた。
頬を赤く染めながらお辞儀する愛らしい少女に、撃ち抜かれた男子数人。
「もし、いじめなんかが有ったらこてんぱんにするからね!」
しかしどうやらその心配は無さそうだ。
元々真樹は優しい男の子だったから、皆好意的な目で見てくれている。
「おい泉、今朝一緒に居た人誰?」
「僕の姉だよ?」
「お前の姉ちゃんか!すんげえ美人だな!俺の姉貴なんざトドだぞ、トド・・・羨ましいぃ」
やはり鼻が高い真樹だった
93京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:51:29 ID:TipD1JWk
「朋ちゃん、どうした?何か心此処に有らずだな」
昼休憩時数人の同僚と上司が、珍しく携帯を眺めながら呆けている朋子を取り巻いた。
「妹が心配でね」
「朋ちゃんって弟さんが居たんじゃ無かった?」
「実はさぁ・・・」
事の顛末を信頼する仲間に語り続けた。
涙する人、励ます人が心から有難い。
上司はどんな協力も惜しまないと約束までされ、朋子は人前で始めて涙してしまった。
「見てよ、この子が妹さ!可愛いだろぉ?」
「わ・・・可愛いなぁ・・・こりゃ心配だわな」
一瞬喜んだが、すぐ不安げな顔に戻る。
「そうなんだよ、あたいは心配でさぁ」
「泉君が此処で心配しても仕方ないよ。子供ってのは以外と逞しいもんだぞ」
上司の一人が言った。
「そうなんですかねぇ」
心配も有るが実は、朋子は愛しさのあまり真樹に会いたくて仕方ないのだ。
朋子は最早自分が真樹を愛し始めている事を、認めざるを得なかった。
この口で愛を語り、この手であの身体を愛してあげたい。
自分は美雪の様には思い切れない。
朋子は切ない片思いに身が焦がれた。
だから携帯に写る真樹を指でそっと撫でる。
『真樹・・・』

その頃真樹は、教室で姉の作った弁当を食べ終え、窓から外を見ていた。
そしてその手には、学生手帳に挟まれた姉朋子の写真が有る。
『姉ね・・・姉ねに会いたいなぁ』
単に学校と会社に行ってるだけなのに、離れがたい絆が二人を苦しめていた。
ある意味片思い同士と言うのはとても残酷だ。
美雪と香奈の時の様に、お節介さんが居なければ、いつまでも苦しまなければならないから。
お互い大事にしたい故に踏み出せない二人だった。

「真樹ちゃんは・・・あ、居た、真樹ちゃん?」
一つ上の香奈が、女生徒として通い始めた真樹を心配して訪ねて来た。
しかしまだ呆けているのか、気付かない。
真樹は学生手帳の朋子の写真を見たまま。
香奈は真樹が自分と同じ想いを姉に抱いてる事を分かっていた。
でも、お節介は美雪に固く禁じられている。
「真樹ちゃん?」
香奈が顔を覗き込み、真樹は漸く気付いた。
「香奈ちゃん」
「辛い?」
「とても辛い・・・姉ねに会いたい」
「分かる・・・私もお姉ちゃんに会いたい」
辛さの内容が少し違うが、それは香奈も理解はしていたのだ
94京丸@ピンキー:2007/11/02(金) 19:54:37 ID:TipD1JWk
今回分投下完了です。
すれ違いながら、まだ一波乱二波乱有ります。
ではまた整理したら投下いたしまする
95名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:03:33 ID:15bxck19
GJ! GJ!
ついにキター!な感じです、ハイ。
これからどうなるかwktkしながら待たせてもらいます。
96名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:11:16 ID:OR8U/iyo
(´'ω'`)
97名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 23:03:15 ID:TfPOlJZW
>>96
何だい…
君も同性愛に偏見をもっているのかい?
98名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:04:04 ID:MkFX9+BP
>>94
よっしゃよっしゃ。京丸劇場が盛り上がってきたな。
99名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 16:32:37 ID:G0fEpiNt
いい感じだね
100名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 21:47:04 ID:6PqTjW5z
しかしホント京丸ってよくネタが続くよなぁ
そこにシビれる!憧れる!
101名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 12:10:31 ID:PbaHxfHx
前スレで言ってた380氏マダー?全裸準備は完璧だぜ!
102名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 12:15:51 ID:jY+iUmtW
京丸氏の多作っぷりには正直脱帽です。
103京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:38:48 ID:bp+hD5oH
7話分投下します。
ちょいとドロドロな感じで終わった。
エッチシーンは、これから後、必然性の有る形で出てきます。
何か大作になりそうですが、もう暫くお付き合いくだされ。
104京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:39:38 ID:bp+hD5oH
===思春期===

姉にも早く会いたいが、友達とも遊びたい。
そこら辺り真樹はまだ中学生の遊びたい盛りだ。
以前の様にいつもの駄菓子屋に寄って、ちょぼ焼きを男友達と食べた。
真樹にとっては男友達はいつもと変わらないが、友達の方はそうはいかない。
目の前にいるのは、クラスメートの女子より飛び抜けて可愛い少女なのだ。
朋子からは、男の子の時と同じ様にはいかないと言われてはいたのだが。
性転換した途端男を意識しだす訳も無く、つい前と変わらぬ態度をとる。
ボディタッチをし、顔を覗き込んで話をし、と無意識の挑発をしてしまう。
多感な年頃の少年達の心を掻き乱すには充分。
さすがに真樹も男友達の態度が変なのに気付く。
「なんだよぉ、皆何かおかしくない?」
「そりゃあ、なぁ」
一人の少年が周りに同意を求める。
「泉、お前可愛いすぎ・・・俺達まだ慣れてないからさぁ、すまん」
「え?あ・・・でも僕は僕なんだよ・・・」
頬を染め、俯く真樹に又少年達は心が揺れる。
「俺達だからまだ良いけど、以前と変わらない態度で他の男と接したら危ないと思うぜ?」
「もう前とは同じ様にはいかないのかぁ・・・」
実際体験して初めて思い知る真樹。
「無防備は危険だって事。まぁ俺達ゃダチだから心配すんな」
「うん、注意するよ」
少し複雑だったが、変わらず友人で居てくれる。
しかし前みたいな訳にはいかないのは分かった。
女の子になって何か良い事が有ったのか・・・。
真樹は思い当たらない。
「おい泉、何考えこんでんだ?」
「女の子って大変だなぁって思ってさ・・・」
ちょぼ焼きを箸で掴んだまま考え中の真樹。
「なーに贅沢な事言ってんだ!お前、自分がどんだけ可愛いか分かってる?」
「んだんだ!全クラスの女子が怒るぜ?」
「そ、そんな事・・・」
再び真っ赤になる真樹。
「それそれ、その奥ゆかしいのがまた良いね」
「俺達はあんな事言ったけどさ、美人ってのは才能の一つなんだぜ?落ち込む必要無いって」
「そうそう、美人も三日経てば慣れるって言うし」
「馬鹿!そりゃ微妙に意味が違うだろがよ!」
漸く笑った真樹に友人達はほっと胸を撫で下ろす。
友人でなければ言えない言葉が真樹は嬉しかった
105京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:40:27 ID:bp+hD5oH
マンションで姉の帰りを待ちながら考えた。
僕は僕、真樹は真樹だ。
何も変わっていない。
それとも、変わりたくないのかもしれないが。
真樹の気持ちがどうで有ろうと、取り巻く環境は嫌でも変わっていく。
『男に戻りたい・・・』
姉は女の子の真樹が凄く可愛いらしい。
だとしたら、弟の真樹の立場が無い様な気がする。
何となく苛々し、お腹も何だか痛みだす。
「何かお腹痛い・・・」
トイレに行き、便座に座って下っ腹を押さえた。
ピチョンピチョン・・・
まだ何も出ていない筈なのに、何かが出てる音。
「ん?これって!?」
真樹もこれが初潮だと言う事位は分かる。
でも、それをどうすれば良いかまで頭が回らない。
シクシクとした痛みに、増す情緒不安定。
鮮血が信じられない量が出てる気がして、不安でたまらない。
「もう・・・やだ!」
どうやら生理特有のブルーな気分になった様だ。
洋式トイレに溜まった水が血で赤く染まる。
何かで押さえると言う発送が出ない程のブルー。
だから、血が滴れるに任せたまま座っていた。

「ただいまー、腹減っただろ真樹・・・って真樹?何処だい?」
何かが有ったのかと、慌てたが、マンション故に探すのには苦労しない。
果たして真樹はトイレで茫然自失で見つかった。
「血が・・・なんで何もせず座ってるんだい!?」
「女なんかもう厭だ!男に戻りたいいぃ!」
真樹が幼児の様にだだをこねだした。
朋子は何も言えず、ただ抱き締めるだけ。
「取り敢えず姉ねのナプキン着けな」
「もう良い!僕このまま出血多量で死ぬんだ」
「真樹、姉ねの言うこと聞きなって・・・な?」
ストンと憑き物が落ちた様にぐすぐす泣き出す。
朋子は真樹に多い日用のナプキンを充て、抱き抱える様にベッドに運んだ。
「姉ね、ごめん・・・」
「良いんだよ・・・色々有ったからな」
パジャマに着替えさせ、布団をかけた。
そして優しく髪を撫でる。
「スープくらいなら飲めるかい?」
「うん、多分・・・」
「よし!姉ね特性柔らか野菜スープ作ってやるよ」
こくりと小さく頷く。
あの幼い心身で、色々と耐えてきた事を不憫に思った
106京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:41:15 ID:bp+hD5oH
「美味しいかい?」
「うん・・・あちち」
熱いスープに真樹の心が解れていく。
「じゃ、生理用品買ってくるから、待ってな」

今夜も真樹は姉の腕枕の中に居る。
「姉ね、何か僕変になってたよ・・・何でかなぁ」
「色々有って、初潮まで来たから混乱したのさ」
薬も飲み、真樹も随分落ち着きを取り戻していた。
しかしこれが一時の物なのか、又パニックになるのか朋子にも分からない。
「真樹?お前女の子っていやかい?」
「だって・・・良い事あまり無いからさ」
「大丈夫!人生バランス!良い事も必ず有るから自分をあまり追い込むな」
「うん・・・お休み」
「あいよ・・・お休み」
朋子は真樹のおでこにキスをした。

===四人暮らし===

次の日、若干シクシク感は有ったが、学校に行く分には差し支えなさそうだ。
薬とナプキンと、消化の良いおかずとご飯少なめにした弁当。
「大丈夫かい?無理するなよ!はい行っといで」
「いってきまーす」
普段に戻った真樹に朋子は取り敢えず安心。

学校に着くと、早速香奈が心配してやってきた。
どうやら朋子から連絡が有った様子。
手回しが良すぎる姉に苦笑いしながら恐縮する。
薬のおかげであまり痛む事もなく、何とか放課後まで来た。
しかし、何だか肌が結露したみたいに一日中ベタつくのがいや。
『これ何とかならないもんかなぁ、気持ち悪い』
暫らくは寄り道せずに早めに帰る気でいるようだ。
マンションでご飯を炊き、姉が帰るまでゆったり過ごす。
そろそろ風呂に入ろうかと言う時、美雪と香奈姉妹が大きなトランクを下げて突然やってきた。
二人共顔が青ざめ、尋常じゃ無い様子だ。
「美雪、香奈ちゃん・・・どうした!」
「追い出されちゃった」
なんと、姉妹でセックスの最中を親に見つかってしまったらしい。
それに激怒した父親に出ていけと言われたので、姉妹で家出してきたとの事。
「呆れた奴だね・・・まぁ、あたい達にも責任は有るけどさぁ」
「朋子、暫く厄介になりたいんだけど」
「・・・・・・」
姉の服の裾を黙って握りしめる香奈の横で、美雪が拝む様に手を前で合わす。
「追い出す訳にもいかないだろう」
真樹も香奈の様子を心配し、手を取って先に中に入れた
107京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:42:02 ID:bp+hD5oH
香奈はやはりショックが大きかったのか、落ち込んでいる。
それはそうだろう・・・親に姉妹セックス見られたのだから、むべなるかな。
真樹は不謹慎ながらも、何だか人が増えて嬉しい気分だったのは確かだ。
「四人で暮らすたぁ想定外だったね・・・真樹、広い所に引っ越すかい?」
「別に良いじゃない、僕は気にしないよ?」
わざわざ引っ越す程の事でも無いし、第一勿体ないと真樹は思う。
「そうかい?真樹がそう言うなら良いさね・・・じゃ布団は客用を使いな」
ベッドを少しずらし、客用布団を横に敷いた。
人が多いのは嬉しいが、香奈がショック状態なのがやはり気懸かりな真樹。
『セックス見つかったって言ってたけど・・・』
女同士で何をやるんだろうと変に気になったが、さすがに聞くのは憚られた。

電気を消した部屋の中、美雪と香奈の小さな声が聞こえてくる。
「大馬鹿なお姉ちゃんでごめんなさいね」
「謝らないで・・・私も悪いんだから」
「香奈、おいで・・・抱いててあげるから」
「うん・・・」
チュッとキスの音が数回小さく響いた。

早朝目が覚め、ふと横を見る朋子。
美雪がショートカットの妹の頭を胸に抱き、優しく髪を撫でていた。
愛しそうにも、その反面辛そうにも見える。
先に起きた姉二人が、共同で朝食の支度。
「美雪・・・あまり自分を責めるなよ?」
「ありがとう・・・」
「あたい達は、あんたみたいにまだ思い切れないけど、有りだと思うよ」
「ええ・・・もう香奈無しの生活は無理!あの子を失う位なら私死んじゃう」
朋子はそんな美雪姉妹を羨ましくもあり、倒錯の世界が怖くもある。
禁断の果実はいざ食べてしまうと、その味を忘れる事が出来なくなると言う。
美雪を見て、朋子はそれをつくづく思い知った。
「でも美雪?辛いだろうけど、あんたは明るさを失ったらだめだよ」
「それは承知してるわ」
にっこり微笑む美雪には強い覚悟が読み取れた。
「さ、寝坊助の妹達を叩き起こして来ますかー」
いつもの美雪に戻りパタパタ駆けていく。
朋子はそんな美雪の強さも羨ましい。
日々募る真樹への想いが朋子を苦しめた
108京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:42:51 ID:bp+hD5oH
==恋文とすれ違い==

【突然の手紙ごめん!泉さんを学校で見かけ・・・・・・・・・石田賢太】
その日の昼休み、勇気有る上級生が、真樹にラブレターを渡した。
一目惚れ、焦がれる想い、会って話したいと面々と綴られている。
ラブレターなんざ出した事も無いし、男の子の時も貰った事も無い。
相手はサッカー部の先輩で、真樹も何回か見たことは有った。
『ラブレター貰っちゃった!どうしよ・・・悪い気はしないけどさ』
放課後、公園で待っているとの事。
無視しても良かったが、相手は先輩だし、真樹の性格上無視は出来ない。
取り敢えず断るにしても会わなければならない。
香奈に先に帰ってと言い、公園で会う事にした。
「あの・・・先輩?」
「泉さん、来てくれたんだね!呼び出してごめん」
背が高く、逞しく、ハキハキして優しそう。
「僕、元男の子ですよ?」
「でも今は女の子だろ?俺は今の君に一目惚れしたんだ・・・って突然言われても困るよね、はは」
頭を掻いて照れる先輩に、好感を持たない訳が無い。
「僕は中身はまだ女の子に成り切れて無いし・・・」
「もし君さえ良ければ、会って話してくれるだけで良い!好きな人が居ても俺は構わない」
真樹は・・・やはり断れ無かった。
男の子を好きになれそうには無いが、ここまで言われると断る理由が無い。
「話して会うだけなら良いですけど・・・それ以上は期待しないで下さい」
「それでも良い!俺が勝手に好きになっただけだから、負担に思わないで」
自分は姉が大好きだけど、それは肉親への情なのか別の何かなのか、まだ真樹には分からない。
そして断ろうと思ってはいたが・・・ふと考えた。
なぜ断るのだろうと・・・自分の気持ちに嘘を言いたくは無いが、今断る理由付けが見当たらない。
自分は今女の子として告白された。
なにか新しい真樹が見つかるかもしれない。
「泉さん・・・」
「真樹で良いですよ」
「じゃあ真樹ちゃん、俺ジュースくらいしか出せないけど・・・」
おずおずと[みっくちゅじゅーちゅ]を差し出す。
「これ見たこと無い」
「これ関西限定でさ、中々美味しいんだよ」
色んなフルーツと牛乳のミックスした味が絶妙。
「あ、美味しい!」
真樹は賢太に微笑みで感謝の意をこめた
109京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:44:37 ID:bp+hD5oH
公園のベンチで座る二人は誰が見てもカップルだ。
そしてそんな二人を香奈はしっかり見ていた。
「石田君?どういう事」
小一時間会話した後、二人は別れ、真樹が一人で歩いてきた。
「真ー樹ちゃんっ」
「わ!か、香奈ちゃん・・・見てたの?」
「ごめんなさいね。で、どういう事?」
「告白された・・・」
頬をぽっと染める。
「石田君、悪い噂は聞かないし、人気者よ・・・で、お受けしたの?」
「付き合うとは言ってないよ?でも断る理由が見つからない」
「でも、朋子さんはどうするの?」
「今は言わないで欲しいんだ・・・」
香奈もそれ以上踏み込めず、黙って見守るしか出来ない。
でも香奈も美雪も、二人の気持ちは分かっていたから、自分達の様に結ばれたら良いとは思っている。
『お姉ちゃんに相談してみようかな?』

初めての姉への隠し事。
夜、真樹は何となく後ろめたい気持ちを感じた。
朋子はそんな真樹の異変には気付いていない。
事情を知っているのは、美雪香奈姉妹だけだが、成り行きに任せようと言う事にした様だ。
次の日も、その次の日も、真樹と賢太は公園で会っていた。
話も面白く、誠実で頼りになる男の子。
次第にお付き合いしてるとの噂も流れだす。
当人同士はどう言おうと、人の口に戸口は建てられないのだ。
確かに二人はお似合いのカップルだった。

「真樹、明日の土曜日どっかに行くかい?」
「姉ね、ごめん!僕明日友達と会うんだよ」
「残念だねぇ・・・仕方ない、友達と行っといで」
『ごめん姉ね、僕遂に嘘言っちゃった』
そう、真樹と賢太は二人でデートの約束をした。
女の子として気遣ってくれる賢太が、何故か気持ちが良いのだ。
だからデートの誘いを真樹は受けた。
「はい、お小遣い」
「ありがとう、姉ね」
「気を付けてな」
真樹はホットパンツにタンクトップと幼い色気たっぷりな姿で出かけた。
可愛い格好を見せたいと思うのは仕方ない事だ。

「アメリカ資本のアメリゴって巨大ショップが出来たらしいよ!行かない?」
「面白そうですね」

『暇だねぇ・・・美雪達はデートだし。今度新しく出来た、アメ何とかってとこにでも行くか』
運命の悪戯が二人を弄び始めていた
110京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:47:34 ID:bp+hD5oH
「先輩、何時ものジュースのお礼・・・って買ってそのままですみません」
店先で見つけた、某ネズミがサッカーボールを蹴っているキーホルダーを賢太に渡す真樹。
「逆に申し訳無いよ!ありがとう、大事にする」
賢太は早速背負っているリュックに装着。
そしてお返しに安いカメオブローチを渡した。
「こんなもんしかプレゼント出来なくてごめんね」
「気にしないで下さい。店をひやかすだけで楽しいじゃないですか」
真樹はある意味とても残酷な事をしている。
賢太を好きかと言えば、そうとも言いきれない。
賢太は分かっているとは言え、こうしている事は恋心に燃料を入れる事になる。
物腰が柔らかい超美少女にぞっこんな賢太だった。
「真樹ちゃん、屋上で冷たい物でも飲まない?」
「はい、良いですよ」

『・・・・・・真樹?』
朋子の遥か前に、真樹が見知らぬ少年と親しげに話をしているのが見えた。
一緒に連れ立って屋上に続く階段を昇っていく、
『なんで・・・』
ふらふらと後を付けていき、屋上の物陰から見る。
少し前のベンチに仲良く座り、ジュースを飲む二人の後ろ姿。
確かに真樹だった。
見知らぬ少年に優しそうな笑顔で話し掛けている。
時たま笑い転げ、腕をポンポン叩いたり。
その光景は、朋子にショックを与えるには充分だ。
『真樹・・・そうだよな・・・真樹は女の子・・・男の子と付き合うのが一番なのさ・・・』
朋子はそっと離れ、トイレの個室に駆け込んだ。
崩れ落ちる様にしゃがみ込み、手で顔を覆う。
涙が次々と溢れ、嗚咽も止める事が出来ない。
どれくらい座っていただろうか。
個室から出ると、もう屋上には居なかった。
勝手に好きになった自分が悪く、真樹を責める事は出来ない。
しかし割り切るには最早愛しすぎていた。
その夜朋子は久々に酔っ払い、マンションに帰ったのは深夜過ぎ。
服を着たままソファーで寝てしまい、真樹の叱る声で目が覚めた。
「何処に行ってたんだよ!心配したんだから」
「あたいだって飲みたい時が有んだよ!お前こそ昨日何処に誰と行ってた!」
こんな怖い姉を真樹は初めてみた。
「ね、姉ね、それは・・・友達とウインドーショッピングに・・・」
朋子は冷静さを失ってしまっていた。
美雪と香奈はただおろおろとするだけ
111京丸@ピンキー:2007/11/04(日) 17:50:32 ID:bp+hD5oH
今回分投下完了です。
シリアスな展開になってますが、もう暫く我慢を。
風邪ひいて熱が有るので、変な言い回しが有りましたらご容赦を
112名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 19:31:55 ID:CQ4VjS0y

( ´ー`)y━・~~~
113名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 13:07:09 ID:LeCqFmvF
( ´ー`)y━・~~~
大人の余裕ってやっですかい?
114Zh-nS:2007/11/06(火) 06:57:49 ID:gl1q39Hr
>>京丸@ピンキー氏
毎度毎度GJです。
予想以上に重苦しい展開になってきてますね。
個人的にはハッピーエンドを期待してますが。
続きも楽しみに待たせてもらいます。



閑話休題。
被りとかを避けるために一応予告させてもらいます。
今日の晩までに次の投下を行う予定です。よろしくお願いします。
115京丸@ピンキー:2007/11/06(火) 07:11:13 ID:23io6UkM
114>了解です。
風邪で文字通り熱に浮かれた内容だった気が。
被らない様に今日明日はゆっくり寝てます。
教訓・・・風邪っぴきは、おとなしく寝ておけ
116名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 08:09:57 ID:P6KDja6m
急にさぶくなりだすこの季節…
鼻水が止まらねぇ
117名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 14:11:25 ID:L2/o4GH2
俺も風邪ひいた・・・
2ヶ月くらい前から・・・
118名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 14:17:26 ID:23io6UkM
京○だが・・・肺炎一歩手前でしたよ。
洒落にならん。
風邪と言って馬鹿に出来ないな。
皆ご注意あれ
119名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 20:04:41 ID:utLzA/uL
寝る時は寒いからと布団を被るが、
寝ちまうと暑くて蹴っ飛ばすからなー、今の季節は。
養生されたし。
120Zh-nS:2007/11/06(火) 21:31:16 ID:gl1q39Hr
この時期、風邪もそうですが私は鼻炎が最大の敵だったりします。


晩までにと言っていたのに、気が付けば晩になってしまってたりするのですが、
予告どおりPart-3、投下させていただきます。
今回はのっけからえちぃシーン入ってたりします。短いですが。
では、どうぞ。
121AfteR Part-3:2007/11/06(火) 21:32:28 ID:gl1q39Hr

 人生で最悪な日。
 それがいつかと聞かれたら、俺は自信を持って言ってやりたい。
 今日、正にこの日であると。

 そんな思いに浸りつつ、俺は今自室にいる。
 まだ夕方には早く、外も明るいままだというのにカーテンは閉め切られ、
まるでここだけ夜であるかのように薄暗い。
 そんな部屋の真ん中で俺はただ独り――泣き尽くしていた。
 どれだけ、涙がこぼれただろう。
 そしてどれだけ、嗚咽を上げただろう。
 ここ数日の、いや一年分のそれらを合わせても足りないほどに、俺の悲しみは、
そして苦しみは大きなものだった。
 未だ涙がこぼれ続けるまま、俺は仰向けにごろりと横たわる。
――どうすりゃいいんだろ…………俺。
 消え入るような呟きと共に、俺はなぜ今の状況があるのかという事を思い返していた。


―[1]―


 今より数時間前。
 まだ夜も明け切ってないうちから、俺と麻里紗は身体を重ねていた。
「んっ……ぁっ………くぅん…」
「ふゃぁ………んぅぅ……くぅっ……」
 互いに口付け、一心不乱に舌を絡め合わせる。
 その一方で下半身に視線を移せば、互いに相手の性器を弄りあっているのが見て取れる。
 ――ちゅぱちゅぱと、互いの舌や唇を貪りあう湿った響き。
 ――しごき上げる度に、右手の中でビクビクと脈打つ麻里紗のモノ。
 ――そして麻里紗の細い指によって掻き回され、秘所の内奥から溢れ出て来る熱くドロリとした感覚。
 それら全てが、俺の身体を、そして心を蕩けさせていく。
 ――口付け合う中で混ざり合った唾液が流れ込み、俺の口内を満たす度に。
 ――潤みきった麻里紗の眼差しが、俺の表情を捉える度に。
 俺の中を、心地良い感覚が満たしていく。
「ふぅぅん……まりさぁ…っ………」
「んくっ………みゆぅぅ……んはぁ……」
 熱く、甘ったるい吐息が俺の心を昂ぶらせ、それにつれて身体が徐々に熱を帯びていく。
熱帯夜という状況と相俟って、二人ともこのまま溶けてしまいそうな錯覚に襲われる。
「なんかもぅ……かき混ぜるたびにねばねばしてってるみたい………」
「麻里紗のだって……こんなぬるぬるしちゃってる……」
 うっとりとした表情で呟く麻里紗。多分その目に映る俺の表情も、恍惚としたものなのだろう。
 次から次へと出て来る先走りのぬめりを感じながら、固くなり切ったモノを弄ぶ一方で、
秘所から溢れ出している愛液はまるで洪水のように、尻や腿の内側を濡らしている。
「まりさぁ……そろそろ…いっちゃいそうなんだけど……」
「ほぇ………あたしもぉ……」
 溜りに溜まった快感が、ここに来て一気に弾けようとしている。
それを感じたかのように、互いの性器を弄る手がその速さを増していく。
「だめぇ……でちゃうぅぅっ!」
 先にいったのは麻里紗の方だった。
 身体をびくびくと震わせ、まるで雷にでも打たれたような表情を浮かべたまま、
ドロリとした白濁を俺の身体へと放っていく。
 打ちつけられていく精液の熱さが快感を呼び起こし、それが俺にとっての引き金となった。
「ふあぁ………んひゃぁぁっ……!」
 意識が白く塗りつぶされるような、そんな感覚を覚えつつ、俺も絶頂を迎えた。
122AfteR Part-3:2007/11/06(火) 21:34:53 ID:gl1q39Hr
「ふひゃぁ………もぅだめ……」
 ごろりと仰向けになり、深い溜息を吐く。
 ふと窓の方を見やると空はボンヤリと明るみ、月は西の空へと傾いている。
 始めたのが二時くらいで、もう五回くらいはやってた筈だから、当たり前と言えば当たり前ではあるが。
 麻里紗が俺に話し掛けてきたのは、それから少し経っての事だった。
思いつめたような表情を浮かべながら、ポツリと呟くような言葉がこぼれる。
「満幸……ねぇ………」
「………なに?」
 聞き返す俺に対し、なぜか麻里紗は思いつめた表情のまま、ただ俺の顔を見つめるだけだ。
明らかに、様子がおかしい。
「………言ってくれないとさ……全然わかんないんだけど」
「……やっぱり……なんでもない」
 消え入るような声を残し、背を向ける麻里紗。
 麻里紗が本当に言いたい事は分かっている。そしてそれが俺を嫌な気持ちにさせるから、
あえて言わずにいた事も。
 だけど……いやだからこそ、麻里紗の口から直接言って欲しかった。
「……俺、そんな信用されてないのかな………」
「ちがうってば!……そうじゃなくて」
「だったらちゃんと……言ってくれないか?」
 張り詰めた空気の中、ポツリと、麻里紗がその思いを口にした。
「そろそろ最後まで……したいな…って」
「………そっか」
 予想に違わぬ答えに、安堵と寂しさに似た感情が込み上げてくる。
「だめ……だよね?」
「………ごめん」
「やっぱり……こわい?」
「うん……。痛いんじゃないのかとか、そういうのもあるし……でもそれ以上にさ」
「なに……?」
「本当に………後戻り出来なくなっちゃうかも知れないって気……してさ」
 いつしか、俺の手がシーツを固く握り締めていた事に気付く。
 あの姿になってからもう数日は経つ。
 その間、どうにかこの姿に慣れようと、もうくよくよしないで行こうと努力はして来たつもりだ。
 だけど……やはりどうしても、心の片隅には元の姿に戻りたいという思いが消えずにいる。
――まだ……可能性がなくなったわけじゃ…ない。
 そんな僅かで淡い希望が、俺が完全に女になることを必死に拒み続けていた。
「……やっぱり、言わなきゃ良かった?」
「だいじょぶだって……俺全然気にしてないから」
「でも……」
「……それに、謝んなきゃなんないのは俺の方だから……な?」
 言い終わるや、俺は間髪入れずに麻里紗の唇を奪う。
「ほぇ……?」
「最後までは無理だけどさ……麻里紗の気の済むまで、相手するから」
 返事の代わりに、麻里紗がそっと口付けてきた。

 諦められない気持ちはある。
 けれど……それと同時に、今の自分を受け入れなきゃという思いもある。
 だからいつかは、その気持ちに決着を付けなきゃならないとは思っていた。
時間がかかってでも、今の俺の事を受け入れられればいいな、と。
 けれど俺はこの時、まだ気付いてなかった。
 ――決断の時は刻一刻と、足音を立てて近づいていたという事を。
123AfteR Part-3:2007/11/06(火) 21:36:59 ID:gl1q39Hr

 あれから何度となく身体を重ね、気が付いた頃にはもう正午を過ぎていた。
 事を終え、何もせずただゴロゴロと寝転がっているうちに、麻里紗はいつものように眠ってしまっていた。
俺も寝こそはしなかったものの、何もせずにウダウダしている状態だ。
 まぁ、たまにはこうしているのもいいかもしれない。
 そんな事を思いつつ、いつものようにタオルケットを頭まですっぽりと被る。
「うぇ〜ぃ……おやすみ」
 誰に言うでもなく、独りごちた俺は麻里紗の後を追うように、そのまま眠りにつく。
……筈だった。
 深く沈み込みかけた俺の意識を、絶え間なく鳴らされる呼び鈴の音が、
そしてドアを叩く幾多もの音が引っ張り上げる。
「……むぅ…誰だよ日曜だってのに」
 夏休みなんだから日曜もへったくれもあったもんじゃないが、
とにかく不快感を露わにしつつ俺はベッドから這い出す。
 慌てて羽織った寝間着のボタンを留めつつ、玄関まで辿り着いた俺は苛立った口調で、
ドアの向こうの来訪者に呼びかける。
「……どちら様ですか?」
『ん?あたしだよ』
「……恵瑠?」
 予期せぬ相手に軽く驚きつつ、慌ててドアを開けた俺を待っていたのは、
さらに予期せぬ光景だった。
「な………お前何やってんだ?」
「……それこっちのセリフ。一体どれだけ待たされたと思ってんの?」
 俺以上に苛立った様子の恵瑠。
 しかしそうした態度以上に、逆立ちしている彼女の姿が何よりの驚きだった。
「ゴメンな…」
「……お昼作ってくれる…よね?」
 その言葉に合わせて、ぐぅと恵瑠の腹の虫が鳴き出す。
 なんと現金なヤツだろう。
「………ラジャ。んでさぁ…」
「何?」
「早いとこそのカッコ、止めてくれない?」
「いいけど…何で?」
「……目のやり場に困るんだってば」
 最初に言っておく。
 俺は決してロリコンなんかじゃない。
 けれど、いくらなんでもパンツ丸出しはないだろうとは思う。
「……興奮しちゃった?」
「…まぁな。一応……男だし」
「………そう」
 一瞬、恵瑠の表情に翳りが見えたのを、俺は見逃さなかった。
「………とにかく、中入れよ」
「うん」
 くるりと姿勢を戻し、中へ入っていく恵瑠。

 その後姿を見ながら、恵瑠が何のためにここに来たのかを、俺は少しずつ察しつつあった。
124Zh-nS:2007/11/06(火) 21:39:56 ID:gl1q39Hr
今回の投下はここまで。
次もなるべく早いスパンで投下できればと思っております。
それではまた。
125名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:04:06 ID:23io6UkM
乙でしたぁ。
次どうなるんだろうと、凄く気になります。
皆色々作風が違うもんなんですな……勉強になる。
って事で薬のんで寝るとします
126名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:09:47 ID:9r2NDbbS

皆風邪に気をつけてね
127名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:38:48 ID:/0NuhMBt
           ヽ__l__/
         \/:::::::::::\/ 
        ─-j:::::::::::::::::::::レ-─ 
        -─\::::::::::::::ノ─- 
          /⌒Y⌒\
128名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:13:27 ID:ziuh/2v2
蘇芳卓哉君はどうなったのだろう…
とかとりとめのないことをかんがえながら眠りにつく我かな…
129名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:54:36 ID:z1g2f8xe
うほっ、いい小説
130名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:19:48 ID:mSmfQafn
>>128
それくらい古いのなら自分で書いちまえよ。
131名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:34:11 ID:PLPAEzYF
陽とか見てて思ったんだけど、女の子になった事を長い間隠し続ける小説って
ないよな。
隠しているときのシチュエーションあるだけでもうれしいし陽大好きだが、
これが好きな俺はいろんな作者がもっと隠し続けていてほしいと思うことも時々あるんだぜ?
132名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:41:47 ID:9zAVWpFm
もうさ、一年以上続きが書き込まれない作品は他の人が続き書いていいことにしない?
勿論そのあとオリジナルの作者さんがオリジナルの続きを書いてもオーケーと。
その場合、ほかの作者さんが書いた続きはパラレルワールドになると。
133263:2007/11/09(金) 01:08:09 ID:ymUeBLlX

 団長といえど生徒であるので競技には参加する。春香が参加することになっていたの
は女子障害物競走、パン食い競争、女子騎馬戦、色別対抗リレーの四種目。
 ただいま障害物競走の真っ最中。しかしながら問題も発生中だ。
 春香のやつはいったいいつの間にこんなに成長してしまったんだ。おかげで俺は今、非
常に難儀している。成長はいい意味で取られるもんだが、今回ばかりは例外だ。
 俺はうまく手足を扱うことができないでいた。手足の長さや重心が違うせいだ。自分の
体でありながら自分の体じゃないような感覚がまとわりついて離れず、額をぶつけるわ、
物を掴もうとして手首でぶったたくわ、目測を誤りまくりだった。
 最大の違和は胸だった。このでかいおっぱいがとにかく行動を阻害しようとする。走れ
ば揺れ、跳ねればたわむ。ノーブラであることが被害を拡大させたのは言うまでもない。
ことに障害物競走には不向きだ。はしごをくぐる障害があったが、ギャグでもなんで
もなく胸がつかえた。
 春香は運動はできるほうだからスペックは悪くないはずだが、某特戦隊の隊長のように
本来の力を引き出すことができない。手足を手足のごとく使いこなせないとかいうジョークは
必要ないのにな。
 ままならない。やるせなさや情けなさに感情が昂って目頭が熱くなる。競技の途中で泣
きはしなかったが、目はしっかりうるんでいた。
「涙目になる春香さんは春香さんではありませんが、組の中でもかなりウケがよかった
ので加点しておきました」
 競技終了後、近藤からこんな通達があった。もういい加減放っておいてくれ。監視役
がいなくても俺はしっかりやっていけるから。
 しかしこっちがそう思っていても、近藤は無慈悲にも攻撃の手を緩めなかった。
 パン食い競争でも後ろ手に縛る際近藤にやってくれるよう頼んだが、全身を縛れそう
なほど長い荒縄を持ち出してきたりしたときには本気で逃げ出した。ほかにもケガをし
た選手の代わりに急遽二人三脚に出場したときも、足を縛るために鎖のついた革手錠を
持ち出してきたりと、近藤のプレイはフリーダムすぎた。たったひとつ善意にうつる行
為として飲み物の差し入れが何度もあったが、差し引けば微々たるものだ。
「片桐、ちょっといいか?」
「うおっ、団長!? ──って、御子柴だったな。てっきりホンモノの団長かと思ったぜ」
「そんなに似ているか? まあ俺……私もそうなるように心がけているつもりだが」
「表情やイントネーションまでそっくりだな。さすが双子だ。恐ろしい子……ッ!」
 昼休み。俺は片桐を呼び出していた。本当なら他の首脳にも声をかけたかったが、そ
こは自重した。近藤に気づかれたくないからだ。今もトイレに行くと口実を作って逃げ
てきた。
134263:2007/11/09(金) 01:09:34 ID:ymUeBLlX

「近藤のことだが、……どうにかならないか?」
 荒縄で縛られた手首の跡を見せる。どうにかならないかと相談するよりも、どうにか
してくれと対策を講じて欲しい。個人的には監視役の即刻の更迭が望ましい。後任もな
しで。団長の次に偉い団長補佐ならどうにかしてくれるだろう。
「いやあ、実は影武者を立てる運びになって急遽監査役の人選会議に入ったんだが、該
当する人員が近藤ひとりしかいなくてな。……まあ少々人格に問題あるがこの緊急時だ
ししょうがないかなと思っていたんだが、まさか本当に問題になるとは思わなかったな、
わはははははは」
 わかっていてやったのか。確信犯なのか。というかこいつこそが諸悪の根源じゃないか。
「最近流ハヤリのあの病んでる系のキャラもいいかなって男連中で協議してな。わざわ
ざ探してみたんだが、ホラ、そう…いうキャラ……だった…………ですよね?」
 威圧して黙らせる。怒りが有頂天を通り越して頭がどうにかなりそうだった。
「それで、どうにかならないのか?」
 暗にどうにかしろと圧力をかけておいた。任命責任を果たせと。謝って辞任するだけ
じゃ足らない。そういうのをするのは、問題を解決したあとだ。
「あー、悪いがそれは無理だ。いきなり解任とかしたら中に誰もいないことを確認され
たあげくナイスなボートで地獄に流されかねんからな……」
 片桐のおびえようは、「犯人が混じってるかもしれない連中と一緒にいられるか! 
俺は部屋に戻るぞ」と単独行動を取る役に似ていた。なにが団長補佐だ。団長を補佐す
るどころか逆に追い詰めてる。
「それにしてもだな……。おまえ、恥ずかしくないのか? こんなところに連れ込んだ
りしてよ」
「密談するならここしかない」
「男子トイレの個室で男女ふたりっきりなら、密談というより密会だな。──まさかッ、
これを狙って!?」
 あるわけないだろ。誰がすき好んで男を誘惑したりするか。
「もう辛抱たまらん……! ハァハァ……春香、おッ、俺の子を産んでくれ!!」
 妄想の爆発により理性のタガがはずれ、口をスッポンのようにして襲い掛かってきた
片桐の顔面を片手で覆うように掴み指に力を入れる。指は簡単に顔にめりこんだ。
「……少し、頭冷やそうか」
 さすが握力60キロ。リンゴを握りつぶすように顔面を破砕できそうな気になる。片桐の
やつもこれで頭を冷やしてくれるといいが。
『次の競技は女子騎馬戦です。選手の方はお集まりください』
 おっと、召集だ。顔面を掴んでいる右手はそのまま、左手も使ってくるっとお互いの
体の位置を入れ替える。手を離すと片桐は便座に力なくくずおれた。その表情は苦悶と
恍惚が入り混じった奇怪なものだった。
 俺の中の片桐のプロフィールが書き換わる。

 片桐雄太──男に襲い掛かった男にして、M。
135263:2007/11/09(金) 01:10:31 ID:ymUeBLlX

 現在、俺は保健室にいる。
 というか、気づいたらここにいた。
 記憶がかなりとびとびになっている。女子騎馬戦で、白組の八卦の陣に混元一気の陣で
突っ込んだところまでは覚えているが、それから先のことはあいまいだ。最後の光景は、
さかさまになった人々とその隙間から見えた雲ひとつない青空。……どうやら俺は落
馬してしまったらしい。
 180度景色が回転するほど頭が下にあって、しかし頭はぶつけなかったようだ。頭痛
はまったくない。代わりに胸が痛かった。体操服を見ると胸部を中心に前面に大きく砂
埃がついていた。無意識のうちにネコのように転身して大事を避けたのか。人間、追い
詰められるとすごいな。
 ネコといえば、女同士の戦いをキャットファイトとはよく言ったもんだと思う。勢い
余ってツメを立てるのはまあ許容できるとしても、マニキュア塗って武器に仕立て上げ
ているのはやりすぎだが。引っかきキズが全身くまなく縦横に走っている。
「お目覚めですか」
 枕元には忠実に役目を遂行する近藤がいた。リンゴをむいているのはなんのつもりか。
手は動かしたまま顔だけをこっちによこして俺の様子を観察していた。
「どうやら大丈夫のようですね。意識を失われたまま一生を過ごされるようなことにな
らず、安堵しております。(反応がないとイジリ甲斐がありませんから)」
 ……芸風を変えてきたな。
「なあ、騎馬戦ってどんなふうだったんだ? 正直、ほとんど覚えてないんだが」
「わたしの見聞きした、ムシャムシャ、限りのことでよろしければ、ムシャムシャ、お
話いたしますが、ゴックン」
 感慨深く昔を振り返るように、遠い目をして近藤は語り始めた。
 が、話が始まってもいないのに近藤の話はすでに嘘くさい。せめてリンゴは話し終わっ
たあとで食べてくれ。
136263:2007/11/09(金) 01:11:58 ID:ymUeBLlX

 女子騎馬戦の騎馬は各組のツワモノを選りすぐって結成されている。一騎四人構成で、
団長である俺(春香)を大将にして、以下七騎が続く。ちなみに公正を期すために参
加選手の総体重の上限まで設定されている。基本的に頭のハチマキを取られるか落馬す
ると退場だが、落馬の場合自陣に戻り20秒待機すればまた戦線に復帰できる。勝敗は敵
陣にある10本の旗をすべて奪うか大将が退場することで決まる。時間切れだと奪った旗
が多いほう、同数なら残機が多いほうが勝ちだ。
 一気に敵の頭を叩くか、着実に騎馬を減らして作業をやりやすくするか──戦略はあ
るが、どのみち総力戦になる。いくら戦略を練ってもそれを実行するやつがいなければ
話にならないからだ。それは相手もこっちも同じだ。
『両陣営は陣立てを行ってください』
 アナウンスがあって、それぞれ騎馬が動き出す。
『白組は……これは八卦の陣です。不用意に切り込めば全滅必至! 対して紅組は……
おお、混元一気の陣です。突撃に秀でた陣をもってきました』
「団長、命令を」
 オーダーといってもな。突撃の陣形なら突撃するしかないだろうに。
「見敵必殺」
 いかにも春香が言いそうなことを言った。少ない語数で意味を的確に伝えるような感
じで。
「目に付いた敵はなぎ倒せ。敵大将に戦力を一極集中しろ。何枚の壁があろうと突き進
め。敵あらば倒せ、敵なくば進め。生きて戻ろうと思うな、死んで花実を咲かせろ。や
つらの白を紅に染め上げてやれ。……吶喊」
 俺の合図とともに騎馬は前進を始めた。歩きから徐々にギアを上げ、敵方に到達する
ときにちょうどトップスピードになるようにする。騎馬が強いのは、馬の質量が馬の速
度で突っ込んでくるからだ。生身ではどうすることもできない。
 敵方も守っていては不利と感じたのか、陣構えを別のものに再構成した。
『おおっと、ここで白組は陣形を変えてきたあ!! これはアマゾンストライクだ! 
守備一辺倒から超攻撃型の陣形になったああああああッ!!!』
 面白い。ならば我々はそれを打ち破ってみせよう。真正面からのぶつかりあい。伯仲
した実力だが、負けてやるつもりはない。
『両軍とも激しいぶつかり合いだ!! 動きが早い! まさしく神速の大攻勢と言えま
しょう!!!』
 激突する。衝撃で騎馬がお互い崩れていったが、進軍は止まらない。損得を無視して
とにかく突っ込む。誰もが敵対心と闘争心をむき出しにしていた。ときの声をあげ、交
戦している。何度も騎馬がぶつかりそのたび火花を散らす。
「突っ込め突っ込め突っ込め! 前を向け! 振り返るな! 怖れるな! 人間が人間
を倒せぬ道理はない!!!」
 血が出るなら※せるとどこかの州知事も言っている。それくらいの気概で臨めば地球
外生命体とて敵ではない。
「敵艦に注水音! 3、4、5……現存する全艦からです!」
 ソナー手からの報告。敵もいよいよ本気ということか。
「全艦に通達、デコイ発射準備。我が艦は発射と同時にダウントリム40にて急速潜航。
爆発とノイズに紛れ、超伝導推進にて単独で敵艦隊後方に出る!」
 時には奇策も必要だ。教科書どおり山を背にし水を前とするだけじゃ足りないことも
ある。圧潰ぎりぎりの深度で爆発にさらされながら航行。よくて満身創痍、悪くて沈没。
正直、分は悪い。だがやってみる価値はある。活は死中にのみあり、虎穴に入らなけ
れば虎子は得られないのだから。
137263:2007/11/09(金) 01:13:51 ID:ymUeBLlX

「嗚呼、団長が行く……。
望まれることなく、浮き世から捨てられし彼女等を動かすもの。
それは、生きる意志を持つ者の意地に他ならない。
 ……と、素晴らしい指揮と奮闘振りでした」
「いや俺絶対そんなこと言ってない。なんで捏造をさもあったことのように話すんだよ。
それにダウントリムってどこに潜るんだ」
 ハンカチで涙をぬぐうふりをするのが白々しい。俺の記憶が定かじゃないのは落馬の
前後だけであとははっきりしている。陣立てして突っ込んだことは確かだが、号令をか
けたり鼓舞したり潜水艦でバトルとかは全然してない。本人を前にここまで嘘を並べら
れるとは、逆に感心するな。
「結局どっちが勝ったんだ? 俺の記憶だと、俺が落馬したときにはまだ白組の団長は
崩れそうだったが残ってたから、負けか?」
「両大将同体でしたので引き分けです」
「嘘!? 俺が崩れたとき、相手は俺より上にいたんだぞ」
「その昔ガリレオはピサの斜塔から重さの異なる物体を落としました。それが地面に到
達したとき、なんと同着だったそうです。そればかりか、真空中では鉄球と羽毛でも同
着になるそうです」
 近藤の説明はツッコミどころ満載だ。近藤の世界の物理法則では、地上は真空で、物
体はどんなにタイミングをずらしてもすべて同時に落下するらしい。『すべて』同着な
ら地球ができてこのかた、物体が地上に落下したことがないわけだが。理想気体もびっ
くりの都合のよさだ。
「まさか、審判を買収したとかないよな……?」
「まさか。ただ少しばかり審判をなさっている先生方にご自分の性癖についてご一考な
されるよう進言しただけです。その上で人の道を説きましたら、皆様涙を流してご理解
していただけました」
 うわ、黒い……。これは抱き込みというより脅迫だ。ここまでやるか。
 というよりも本性がこうなのか。どうやら片桐の言っていた病んでる系の本領を発揮し
つつあるようだ。
「これで最後のリレーに勝った組が自動的に優勝ということになります。つまりアンカー
であるアナタにすべてがかかっています」
「まあそれはいい。それで、なんで俺は保健室なんかに来てるんだ? ここには先生は
いないだろ?」
 保健医はグラウンド脇に設置された救護テントにいるので、保健室は空室になってい
るはずだ。
「救護テントのような人の目のつくところで団長が倒れられていたら組の士気にかかわ
りますから、わたしの独断でここに運ばさせていただきました」
 独断専行の匂いがぷんぷんする。片桐以外の首脳も近藤を持て余しているようだ。
 それで、俺は誰に治療してもらえばいいんだろうか。医療設備が整っていたとしても、
使い手がいなければ宝の持ち腐れだ。まあたいしたケガでもないので見よう見まねでも
いいだろうが。
「治療しますので、どうぞ座ってください」
 近藤はなんのためらいもなく保健医の指定席に座って俺を手招いた。やっぱりか。
 勧めるままイスに座り、患部を見せる。両肘に右膝が主な外傷で、小さな擦り傷、引っ
かき傷まで入れると数え切れない。それとは別に落馬のときに強く打った胸も痛い。
「名誉の負傷ですね」
 てっきり不様などと酷評するのかと思っていたが、そんなことはなかった。おおかた皮
肉のつもりだろうが、額面どおりに受け取っておく。深読みしてもろくなことにならない。
138263:2007/11/09(金) 01:15:47 ID:ymUeBLlX

「……っつ」
 ガーゼにしみこんだ消毒液が身にしみた。まああれだけ擦過傷が多いとな。
「痛むのでしたらいつでもおっしゃってください」
 思いがけなく、近藤が優しい言葉をかけてきた。もしかしたら奮戦での俺を見てあの
近藤も感動して改心したのかもしれない。
「そこを重点的に責めますから」
 ……気のせいだった。
 近藤の治療は自称としかいえないものだった。手が俺の体のあちこちをべたべたと触って
くるのだ。上から順に、髪の毛、うなじ、首筋、鎖骨、肩、腋、腕、手、わき腹、
尻、太もも、ふくらはぎ、すね、足の裏……。およそ人体で固有名詞のつくところはほ
とんどやられた。要するに触りようがない内臓と朝近藤が言っていた女性の不可侵の部
分である三ヶ所以外は全部だ。そのうち治療と治療の逸脱との割合は五分と五分。
「ほかに痛むところはありますか?」
「落ちたときに打った胸かな。さっきからずっとズキズキ痛い」
 胸という単語に近藤は超反応した。耳がぴくっと動き、体の動きが一瞬だけ止まる。
いつもが感情の読み取りにくいポーカーフェイスであるだけに、こういうときだけ何を
考えているかわかる。わかりすぎるから困る。
「それでは、体操服をたくし上げてください。実際に患部を見てみませんと状態がわか
りませんから」
 テンプレートのような建前だ。しかし断ればまず間違いなく減点だ。これまでかなり
減点されている。俺の計算機はこれ以上は危険だと概算した。
 着るときの倍以上の労力を使ってまくる。あいかわらずスイカのように巨大な胸だ。
正直持て余している。女のおっぱい触りたい放題とか言っているやつは素人だ。自分の
胸を触って何が嬉しいんだ。しかもこれだけでかいと足元が死角になって歩くときに邪
魔になる。百害あって一利なしだ。
「それはさすがに言いすぎだと思います。女性の乳房には百利も二百利もあって、害な
ど存在しません」
 考えてることが口から漏れていたようだ。その内容が気に入らないのか、近藤は妙に
噛み付いてくる。口を動かすヒマがあったらさっさと胸の治療を完了させてほしい。さっき
からずっとおっぱいさらしたままだからな。
「おっと、これは実はいい機会なのではないでしょうか。──ということですので、唐突で
申し訳ないですがここで『お願い』の権利を行使したいと思います」
 なにかをひらめいたのかポンと手を打つ近藤。『お願い』──今朝足元をみまくった
末に約束させられたあの一件。さて、なにをさせるつもりなんだか。
「ここではなんですので、奥のベッドに戻っていただけますか?」
 なんでまた。しかし拒否権のない俺はそれに従う。ベッドの横に二人並んで立つ。座って
いるときはそうでもなかったが身長差が浮き彫りになる。近藤は俺より頭一つ分低い。
男の俺と同じくらいだ。
「わたしのお願いというのは、アナタに乳房のすばらしさを知っていただくことです。
先ほどの暴言は女性の立場からすれば到底同意できるものではありませんでした。それ
ならば、アナタ自身の身体でもってそのすばらしさを味わえばいいのではないかと考え
たわけです」
 すぱーんと足を払われた。なんの予備動作もなく放たれた鋭い足刀が不意をうたれた
俺の両足を地面から刈り取り、倒れる方向をベッドの上に強制的に設定した。
 俺があっけにとられているあいだに両手は頭の上で縛られベッドにくくられて固定さ
れてしまっていた。下半身は動くが腹の上には近藤が馬乗りになっていて身じろぐこと
しかできない。やりなれている感のするすばらしい手際だった。
「な、なにするんだ!」
「なにをする、ですか。今朝アナタが約束しましたのは、『なんでもする』ことです。
言い換えれば、『なんでもされる』のを受け入れることです。ですから、『なに』をさ
れようとも、それを阻害してはいけません。おわかりいただけましたか?」
「わかるわけないだろうが!!」
「減点です。とりあえずそのうるさい口を塞がさせていただきます」
「むぐっ、んむむむむむー!」
 唇が合わさる。ドラマであるようなロマンは微塵もなく、一方的な強奪なキスだった。
139263:2007/11/09(金) 01:17:53 ID:ymUeBLlX

 やわらかい唇は俺の呼吸を邪魔するように口をふさいだ。吸盤のように吸い付いて離れ
ない。酸欠になるのに時間はかからなかった。おとされる寸前のところで唇は離れたが、
俺はぐったりとしてしゃべることさえできなかった。
「どうしました団長、これはただのキスですよ? 序の口で入り口に過ぎません。この
ようなことだけでマグr……グロッキーになってもらっては困ります」
「おまえ、なんで、キス、なんか……。おんな、どうし、だろうが」
 切れ切れになりながら思ってることを言った。現時点で俺は男の春樹じゃない。いう
なれば女の春樹だ。その俺に女である近藤がキスをする。それも軽いスキンシップなん
てレベルじゃない濃厚なやつをだ。おかしくないか?
「わたし、団長のことが好きですから」
「え゛?」
 驚いた。呼吸するのも忘れるほど驚いた。団長といえば俺のことだ。まさか俺のことが──
「言い方が悪かったですね。わたしが好きなのは春香さんです」
「ええええええええッ!?」
 もっと驚いた。思わず肺の中の空気を全部吐き出す勢いで叫んでしまった。
 近藤は春香のことが好き。つまり♀×♀と、こういうことか。
 まさか近藤にそんな性癖があったとは。考えてみれば春香のことをよく知っていると
いっても、近藤は知りすぎていた。家庭内の事情をまるで見たことのように話していた。
学校に持ち込まないような話もだ。それこそストークかスニークかやってないと知ら
ないようなことまで。
 ……待てよ。近藤が春香のことが好きなら、なんで俺が告白されないといけないんだ。
「わたしが好きなのは春香さんですから。たとえそれが髪の毛であっても、吐息であっても、
言葉であっても、わたしにとっては全てが愛おしいものになります。ましてや春香さんの
形そのものであれば、『中身』が誰であろうとも好きになるのは当然のことです」
 二次元だけじゃなくフィギュアもいいですよね、みたいな言いようだった。
「ご理解していただけたところで、もう一度……いただきます」
 さっきまでとは一転してふわりとかぶさるようなキス。唾液を流し込まれ、近藤の舌
と俺の舌とで混ぜあう。リンゴの甘い香りと味がした。
「どうされました? 抵抗がなくなりましたよ?」
「うる、さい……」
 角砂糖がぬるま湯にたゆたい、じわり溶けていっているように、意識が定まらなくなって
いった。脳に酸素が足りないせいだ。きっとそうに決まってる。ましてやキスに夢中に
なることなどあるわけがない。
「しおらしい春香さんも新鮮ですね」
「ん……ふっ……んっ」
 状況だけ見れば、まさしくエロいシチュだった。誰もいない保健室で、体操着姿の女子が
馬乗りになり長いキスをし唾液を交換している。その気がなくてもその気になりそうだ。
 直した体操着は近藤によって再びまくりあげられ、中身を惜しげもなくさらしている。
春香の胸はその巨大さにもかかわらず重力にも屈せず形を保ち続けていた。今また近
藤の手により搾るように持ち上げられている。
「吸い付いてくるようですよ。乳頭もこんなに勃起されて……。まだ触ってもいません
のに」
 実況をまじえつつ、責める手は片時も休まない。近藤はじつに愉しそうだった。表情
はひとつでも、口調は心なしかくらいの違いだが軽い。
 そんな近藤に感じさせられているのが嫌で、これはただのマッサージだと受け流そう
としてもダメだった。体の部位はともかくやっていることはそう変わらないはずだが、
手つきが違った。まさしく舐めるようにだ。さっきの治療とは比べ物にならないほどね
ちっこく。指の動きを目で追うだけで催眠術にかかったみたいに近藤の放つ雰囲気に呑
まれていってしまう。
140263:2007/11/09(金) 01:19:28 ID:ymUeBLlX

「あ、バカっ……胸、なんか、吸う…なっ……!」
 おかげで制止の声もこんなにも弱々しい。
「春香さんのおっぱい、甘いミルクの味がしますよ」
「する、わけない、だろ…」
 俺を春香と呼ぶなと言いたかったが、言えなかった。もう俺は演技なんかしてない。
どこまでも素だ。つまり今の俺は春樹として近藤の相手をしていることになる。その俺
が女のように喘いでいる。男であるはずの春樹が、だ。
 正直、女の体を甘く見ていた。AVもどうせ演技だろと高をくくっていた。
 とんでもなかった。
 春香の感度が女のなかでどうかは俺にはわからない。だが、男と比べると……桁が違う。
「もう、やめろ……って。ああっ!」
 おっぱいだけ責められているのに、いつのまにか快感の波が体全体に広がっている。
撫でられるどころかほんのちょっと触れられただけで過敏な刺激が生じる。
 吸って、舐めて、吸って、転がして、吸って、吸って、舐めて……
 不規則で容赦ない攻撃が乳首を中心にして加えられる。近藤の舌先が動けば俺は歓喜
の声をあげる。手が自由になれば口を塞いででも出したくない声だ。
「こんなに感じて乱れる春香さんもいいものですね。わたしとしても『くやしい…でも
感じちゃう』なシチュエーションは嫌いではありません」
 冷静であろうと努めている俺をあざ笑うかのような発言。ドサドめ。……まあ近藤に
言わせれば俺はドマゾとなるんだろうが。内心はどうあれ近藤に責められて喘いでいる
んだからな。
「やめ……そこ、さわるなぁ……っ!」
 胸への愛撫を継続しながら近藤はさらに下へも手を伸ばした。おい、そこは協定違反
だ。胸だけの約束だろう。
「サソリはカエルを刺さずにはいられないものなのです」
 嫌な比喩もってきたな……。それが性だからしょうがないと言いたいわけか。
「ゆっ、ゆび、やめえええええええええ!!」
 近藤の指が毒針のごとく侵入を果たした。冷たく硬い感触が背筋を凍らす。近藤が視
界をさえぎっているためになにをされているのか見ることができず、それがさらに恐怖心
をあおる。
「まだほんの少ししか入れていないのに、すごく締め付けてきますよ。それに、この音
が聞こえますか?」
 耳をすますと、遠くで流れている競技用BGMに混じってかすかな水音が聞こえた。
「こんなにも濡れていますよ。胸がそんなにも気持ちよかったのですか?」
 言葉が胸を締め付ける。体が勝手に反応する。中枢であるはずの脳からの命令が届か
ない。羞恥とか屈辱とかがないまぜになった感情が暴走して、結局のところ近藤のされ
るがままになっている。心情的に受け入れているのだ。
「う……くぅ……」
 俺の分泌する潤滑剤は、気色悪くてたまらない異物として認識している指を受け入れ
られるものに変えようとしていた。
 二本の指が俺の中で暴れまわる。広げてみたり叩いてみたり擦ってみたり……。奔放
に振舞うそれは胸以上の快感を生み出した。
 だから近藤がするのをやめたとき、冷静だった思考にノイズがまじってしまった。ど
うしてやめたのかと。心でどう思っていても、体が欲しがっていた。破裂まぎわの風船
のようなものだ。ただ風船と違うのは、その風船自体が破裂することを望んでいるとい
うこと。
 呼吸を乱しながら近藤の顔を見る。してほしいと言うか言うまいか迷った口は、腹話
術をし忘れた人形のようになにも音にしなかった。
141263:2007/11/09(金) 01:20:42 ID:ymUeBLlX

「とても物欲しそうな顔をしていらっしゃいますね。そんなに欲しいのですか?」
 話の続きも聞かず頷こうとして、しかし、
「もしそうでしたら、『お願い』してください。今朝アナタが手に入れた権利で『私の
処女を奪って、ペットにしてください』と『お願い』を行使してください」
 聞こえてきた単語の数々が危うく出かけたイエスをすんでのところで封じ込めた。
「お、お前、なに言って──はうっ!」
 時間があいて冷めようとしていた体に熱と疼きが復活して、抗議の声は殺された。
「なぜかと申しますと、アナタのその痴態を見て心を動かされたといいますか、そのよ
うな春香さんもまたアリだと思い、愛玩動物として手元に置いておきたくなったという
ところです」
 愛玩動物って。
 間違いなくこれは近藤の望む展開だ。既にペニパンを装備して待っている時点で反証
の必要もない。黒光りする凶器を俺に見せ付け、弱い愛撫を続けながら回答を待つ。余
裕が感じられるのは俺が折れるのを確信しているからか。平生なら魏延じゃなくても反
骨精神を前面に打ち出してもやむなしな扱いだが、……もう限界だった。
 理由は簡単。我慢できないのだ。
 かつて味わったことのないような快楽にどっぷり浸かってしまって、抜け出せない。
「おれ、……私の処女を、奪っていいから、ペットしてくれてもいいから……、だから、
だから……もっとやってください!」
 俺、終了のお知らせ。
 言い訳するなら、人間誰しも限界があるということだ。それで俺は拷問に耐えられる
ほど肉体的にも精神的にも丈夫じゃなかった。それに人間には三つの大きな欲求があっ
て、そのうちのひとつが満たされることを臨んでいるんだから、従うしかないだろう。
「それでは、いただきます」
 あの部分だけ露出するようにブルマとパンツをずらし、冷たいものがあてがわれる。
数秒して、棒が押し入ってきた。
「う、ぐ、ああああ……!」
 痛い。とにかく痛い。なんで自分からこんなものを入れてくれと頼んだのかと後悔する
ほど痛かった。消毒液がしみて痛いとか言ったが、そんなもの比べ物にならない。
 完全なドッキングを果たして、俺の心中を満たしたのは痛みと後悔と諦観だった。もう
なるようになれと。処女を奪われ、奪った相手に恋人にしてください宣言をして、もう
俺に残っているものはなにもない。
「春香さんの処女を奪うという長年の夢が叶ってしまいました。……次は春香さんの声
をたくさん聞かせてください」
「はぐッ……! や、めろ、そんな、うご、くなぁ…」
 慣らそうとかそんな心遣いがまったくない動きだった。最初からフィニッシュ直前の
ようなスピードで腰を振る。
 俺の出す声は喘ぎじゃなく、悲痛と苦悶がブレンドされたうめきだった。それでも近
藤は攻撃の手を緩めない。
142263:2007/11/09(金) 01:22:22 ID:ymUeBLlX

「そのように膣に力を入れるから余計痛むことになるのです。落ち着いて大きく深呼吸
してみてください。……どうですか?」
「……少しは」
 入れられてからとうもの、全身を緊張させてないと壊れてしまいそうだった。それほ
どの恐怖があった。深呼吸することで少しずつ力を抜いていく。肩、腹、足と緩めると、
激痛とまではいえない程度まで痛みが引いた。
「先ほどは少々急ぎすぎたようです。感激のあまり我を忘れてしまいまして」
 打って変わってスローなペースで近藤が動きはじめた。力を抜くことで『中』に余裕
ができたのかスムーズに前後する。そこに休止していた胸への愛撫が加わった。
「ん、ふっ……」
 胸をいじりながらのゆっくりの抽挿が繰り返される。
「は、あ……あん……」
 ほぐれてきたのか、痛みに慣れたのか、痛みが無視できるレベルまで下がった。近藤
はなにも言わないが、下のほうでする水音が心なしか大きくなっているような気がする。
「大分よくなったようですね。とてもエッチな顔をなさっていますよ」
 どこからともなく取り出した手鏡によって俺の顔があらわになる。
「これ……こんなの……!」
 言葉が出てこなかった。鏡の中の春香は──俺は、顔を真っ赤に染め、目を潤ませ、
眉をハの字にし、熱い吐息をもらして感じていた。そう言う以外に形容できない顔だった。
「さて、仕上げといきましょうか」
「あううッ!」
 近藤がピストン運動を再開した。スローペースから一転、最初のときのようなハイペースで。
 もう痛みは感じなかった。むしろよくなってる。入れられてるおぞましさもなくなり、
抽挿で発生する微弱な快感が回数を重ねるたび大きくなっていった。胸への愛撫も継
続中で、上下の快楽が混ざって、間違いなく俺は女の絶頂に向かっていた。
 と、気づいた。
 下半身に広がるそれが、絶頂の予兆だけじゃなかったことに。
「と、めて……! じゃないと、も、もれる……!」
 俺は催していた。思い返せば、この姿になってから一度もトイレに行った記憶がない。
逆に水分補給だけは差し入れもあって多数やっている。……もしかして、やたらと飲
み物を差し入れていたのはこのためだったのか? 紅茶ばかりでおかしいとは思ってい
たが……。
 近藤が笑うのを俺はたしかに見た。
 狡猾に策をめぐらし、周到に準備を進めたことにより、今実を結ぼうとしている。
「あッ、あッ、やッ、はや、すぎ……!」
 ペースがさらに上がった。突き刺す深さより回数に重点を置いた文字通りラストスパート
だ。……俺をイかせ、痴態をさらすための。
「やめッ、出るッ、出るううううう!!」
 止めようがなかった。イクことも漏らすことも。あそこから漏れ出した熱い液体がも
もに幾筋も支流を作ってベッドに滴る。耳は遠くなり、さっきまで聞こえていたBGMは
鼓膜が二重になっているみたいにほとんど聞こえなくなった。かわりに自分の息遣いと
心臓の音だけが明瞭に聞こえる。
 とんでもないことになった。
 一時的に空白が多くなった頭で思いをめぐらす。
 処女を奪われ、強制的にイかされ、人前で粗相をし、近藤と主従関係になった。
 ああもう、なんだこれ。
 最終種目のリレーに向け、俺の中のやる気指数が恐慌以上の記録的な下げ幅で下落した。
143263:2007/11/09(金) 01:25:15 ID:ymUeBLlX
前回の「後ほど」が2ヶ月後になってしまい申し訳ないorz
エロに詰まり、その他の部分を気ままに書いていたらえらい長く…

長くなるので残りは明日投下します。
144名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 13:29:42 ID:yTJJD2pC
145名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 22:03:50 ID:2+FItg+J
謀ったかのような登場だな
お帰り&Gj

146名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 22:56:02 ID:9wN6ybqv
Gjとしか言えん
147名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:23:20 ID:XPvjTB1Y
乙でした。
独特の空気で、良いですなぁ。
私のENDまでの投下はまた明日まで延期しまする
148名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 00:44:08 ID:lvVb20nA
素晴らしくGJ
149名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 02:06:15 ID:tB4APZ0t
閣下が脳をよぎるぜ
150名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 15:15:07 ID:hmb4EnXM
アラ ミテタノネェー
151名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 18:47:09 ID:57qPEId1
そろそろ、江田島平八を女性化させないか?
152名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 19:05:59 ID:XPvjTB1Y
151>うわぁ……想像しちまった。
平八なら女になっても一切変わらない気がするな
153名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 20:46:32 ID:fMJAmUKm
レスアンカーはわざとでないのなら直した方が良いぞ
154名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:01:40 ID:NGKpFn6H
今更だが乙
155名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:02:05 ID:r+iu7ABp
>>151
あの態度なのにひ弱な体になる、とか?
156名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:43:52 ID:hmb4EnXM
槍魔栗之介になる
157名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:54:30 ID:XPvjTB1Y
>>153
これで良いのかな?
すまぬです、携帯でのレスアンカーマジに知らなかったので。
158名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:00:01 ID:u97jQ+r1
>>157
↑にすると見た目より容量食うから>157ならもっといいかもね
ここのように1000行くより先に容量が上限に達するようなスレでは

でもまぁ…安価なんか大して気にする程の事じゃないんだけどねw
159名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:40:20 ID:q2KPq0p8
>>155
ちょっと前干からびて気味の悪い人形みたいになってたときも態度でかかったよ
160263:2007/11/11(日) 02:10:10 ID:m0B96ksa

 そろそろ最終競技である色別対抗リレーが始まる時間だというのに、
俺はまだベッドに縛り付けられたままだった。
「まだなにかやるのか?」
「ええ、アナタには罰則を与えなければいけませんから」
 罰則。なんか俺悪いことでもやったかな。力の抜けた足からブルマと
パンツを黙々と脱がしている近藤を見ながら思い返す。
「残念ですが、アナタは春香さんになりきれませんでした」
 そういえばそんな規程もあったな。俺は減点に減点を重ねデッドラインを踏み越えて
しまったということか。
「失格なら失格で、うちわけを説明してくれ。どこでどう減点していったのかをな」
「誠に申し上げにくいのですが、春香さん度を示す点数は最初の1回でとっくにゼロでした」
「………………はぁ?」
 ある顔文字が頭を埋め尽くした。煽りじゃなく純粋な疑問だ。
 ワンミスで失格? なんだそのダンスゲームのワンモアエキストラみたいな設定は。
「完璧主義者ですから」
 理想を追い求めすぎだ。
「俺の記憶がたしかなら、加点も結構あったはずだろ。だったらそれはいったいなんだったんだ?」
「あれは個人的に萌えポイントを集計していただけです。講評いたしますと、萌えという点では
個人的に大満足な出来でした。アナタは春香さんに普段ない属性を引き出し、ギャップ萌えを遺憾なく
発揮されました。この功績は大変素晴らしいものです」
「なんだよそれ……」
 ショックで目の前が真っ暗になりそうになった。やってきたことがまるきりムダだったとは。
「不平や不満を述べるのはいいですけど、『主人』の言うことはちゃんと聞いてくださいね」
「……勝手に、しろ」
 もうどうでもよくなった。なるようになれ。石でくちすすいだ人の言うとおり、意地を通せば窮屈な人の世は
とかく住みにくい。なんか厭世が高じて引きこもりたくなってきた。山奥にでも。
 冷たい塊が設置され、新しく用意されたパンツとブルマによって覆い隠される。
「それからこちらは『主人』からの下賜品です」
 小さなピンク色のローターが乳首にひとつずつテープで固定され、さらにブラジャーで完全にロックする。
なんで両手を縛られてる状態で普通のブラが着けられたのかはわからない。近藤には絶対マジシャンの才能がある。
 はじめて着けたブラジャーに俺は違和感を覚えなかった。むしろこうあることが当然のような感じだ。妙な感覚ではあるが。
161263:2007/11/11(日) 02:12:26 ID:m0B96ksa

 上下とも異物のせいで落ち着かないが、それが快感に直結するわけじゃない。
この程度なら耐えられる──
「なッ、あああああああああ!!」
 強烈な刺激が脳を破壊せんばかりにシェイクした。油断したこともあって、
気を失う寸前まで落とされた。
「これもまた春香さんらしからぬ悲鳴ですね。ですが、それもまた一興というものです」
 今みたいな強さではなかったが上も下も震え続けていた。小さな振動音が体の中から聞こえる。
「だめ、こんなの……バレる……」
「大丈夫ですよ。今のは強でしたが、これからは弱を基調としますので。アナタが不審な挙動を
しない限り露呈することはありません」
 ノーブラなんか目じゃなかった。
 微弱な振動が常に俺に快感をもたらす。声は抑えられるだろう。だが普段通りとはいかない。
 近藤の持つリモコンで振動の強さが自由自在になるというところがネックだ。つまり近藤の気まぐれや悪意で、
絶頂まで上り詰めさせることもできるのだ。……酷すぎる話だ。
 これが罰。近藤の言う「春香さんらしい行動を取らなかった代償」。
罰は行住坐臥を問わず行われた。たとえそれが競技の途中であっても。もはや近藤に紅組の勝利なんかは関係なく、
自分の愉しみだけに没頭していた。運動会が終わったら近藤を監視役につけた奴ら全員の追及は決定事項だな。
「はぁッ、はぁッ……!」
 座り込みたくなる衝動を抑え、足を動かす。しかしちっとも進んでないように思える。景色はぶれ、声援までも歪んでいる。
自分が前に向かって走っているのかさえ怪しい。本当はとっくに倒れていて、まな板の上の魚のように足をバタつかせている
だけなのかもしれない。
 ビリビリとローターは動いている。保健室での絶頂を取り戻そうとしているように体が疼いた。今ここで自分の指でかき回したい
衝動に襲われる。しかし押し留める。このリレーに勝たなくちゃいけない。勝たなければ優勝はない。優勝するために俺は
こんな姿になったんだから。勝負を放棄することはできない。そんなことをしたら本末転倒だ。せっかくここまでやってきたのに。
 走らないと。
 前へ。前へ。
 ゴールテープが見えた。ただし地平線の彼方までラインが伸びた、その先にある。
 切った。意外と近かった。地の果てにあると思っていたが。
 ゴールライン付近で白組が集まって大喜びしていた。同じアンカーだった白組団長を胴上げしている。一方の紅組は通夜のように
静かに沈んでいた。
 負けたのか。
 安心して力が一気に抜けた。もう勝ち負けとかどうでもよくなっていた。全部終わったことがなにより心を安らげる。
よくもここまで失神したり粗相したりしなかったものだ。だがもう限界だった。
 意識が テレビが 消 えるよう にプツっと     途切れた。
162263:2007/11/11(日) 02:13:56 ID:m0B96ksa

 目を覚ますと、そこは保健室のベッドの上だった。
「おい、目ぇ覚めたみたいだぞ」
 顔を覗き込まれていた。まだ頭がぼーっとする。顔の輪郭はわかってもそれが誰かはわからない。
覗き込んでいるのは一人だけじゃなかった。カーテンで仕切られた空間に何人もの人間がいた。
しかし目がかすんで、正確な数は把握できない。
「お前のせいで負けたんだ。たかがバイブ入れられたぐらいであんな醜態さらしやがって」
「しょせんスペアはこんなもんか。役に立たないな」
 口々に俺を罵る。俺はひとつの単語を耳にとどめていた。
 バイブ。
 股間が振動していた。正確には股間に埋まっているものが俺を責めるために振動していた。
「い、やだ……こんなの……うううう」
 頭がおかしくなる。脳が焼き切れてしまいそうだ。
「は、やく……、これ、抜いて、くれ……。もう、おれ、堪えられな……きゃうう! あ、ダメっ……つよす、ぎ…………ああああああ!!!」
 バイブの動きが激しくなって最後まで言えなくなった。女のような悲鳴を上げながらまた無様にイってしまった。
「『俺』じゃないって何べん言ったらわかるんだ?」
「しかも負けの原因になったヤツが命令するのかよ。もっと腰が低くてもいいんじゃないのか?」
 一言いえばその数倍で返ってくる。これだけの痴態と醜態をさらしてもなお、男たちの怒りのボルテージは高いままだった。
「わた、し、なにをしたら……ぬいて、もらえ、ますか?」
「それは自分で考えろよ」
「そういや、お前お願いする権利をひとつ持ってたよな? それを使ってここにいるやつらの気が済むようにすればいいんじゃねえの?」
 責任者がすること、それは責任者の名の通り責任を取ること。じゃあ、なにをしたら責任が取れるのか、どうすれば後腐れをなくせるのか。
『私』はひとつだけクラスメイトにお願いを聞いてもらえる権利を持っている。いや。持っていた。もう近藤を相手に使ってしまった。
 でも、まだそのことを知らないのなら。
(してくれるのかも……)
 『お願い』が叶えられるのなら。
(この疼きを満たせる)
「わ、私に……    してください……」
「はあ? なに言ってるのか聞こえねえぞ」
「私におしおきしてください! お願い……します」
 俺は恭順することを望んだ。
 慰みものになるとわかっていても、それがバイブの責めより苛烈なものであると知っていても、責任の二文字は従順であることを俺に強いた。
いや、もしかしたら本当は欲望に従っただけなのかもしれない。
「は、早くぅ……」
 俺のせがむ声に男たちは欲望をむき出しにして笑った。
163263:2007/11/11(日) 02:20:35 ID:m0B96ksa

「──そうして肉棒を穴という穴に挿れられた団長は『このいやらしい牝イヌにもっとおしおき
してください』と堕ちてしまったのでした。めでたしめでたし」
「だから本人を前に妄想全開のちっともめでたくない捏造物語を話して聞かせるな」
 気がつけば、なんだかよくわからないことになっていた。俺は近藤におんぶされて公道を移動していた。
ゴールテープを切って気を失ってからそうは経ってなさそうだが、なんでここにいるんだ。
「アナタがあのまま保健室にいた場合起りうるもっとも高かった可能性のシミュレーションです。
──もしかして、こうなることのほうがお好みでしたか?」
「そんなシチュエーションはないと断言できるが、一応真でも嫌だと言っとく」
 男に輪姦されるなんて想像するだけで怖気が立つ。タイマンでも願い下げだ。そもそも俺は男だ。
そんな趣味は微塵もない。相手にしても男だったやつを犯そうなど考えたりしないだろう。
まあ片桐のようなのもいるから一概にそうも言い切れないが。
「本当にそうですか? 昼休みは、あんなにも乱れていらっしゃいましたのに」
「……それは言うな」
「まあ、いいでしょう。アナタは今やわたしのペットですから、他の男になど興味を持っては困ります」
 独占欲が強いというか、執着心が強いというか。……歪みようが酷いが。今も手錠で俺の手と近藤の手を繋げているくらいだ。
「で、俺をどこに連れて行く気だ?」
 近藤の歩みにはふらつきとかよろめきというものがまったくない。春香の体は女にしては重いほうだと思うが、足取りはしっかりしている。
こんなに身体機能のレベルが高いなら、監視役じゃなく選手としてかり出せば最終競技に入る前に勝負を決めることができたかもしれない。
やっぱり人選ミスだ。片桐たちの責任は重いな。
「現在わたしの家に向かっております。これからアナタにペットとしての自覚を持っていただきたいと思いまして。
……おや、とても反抗的な目をしていますね。けれども、そうでなくては調教のしがいがないというものです。
じっくりと時間をかけてわたし好みの愛玩動物に仕立て上げてみせます。お約束しましょう」
 まあそんなマッドな夢は今日でついえることになるが。なにしろ俺は明日には男に戻るんだから。
聞いた覚えのある薬の効果は1日とまだ半分残っているが、リミットを過ぎてしまえば近藤も興味を失うだろう。
これまでの言動から、春香の形をしてないものに用があるとは思えない。
「さあ、着きましたよ」
 家に入る間際、この家は来客に望みを捨てるよう強いているのかと家風の正気を疑ってしまった。
 『この門をくぐるもの、汝一切望みを捨てよ』と書かれたプレートがドアの上に掲げられていた。
 ……俺のためにあつらえたような仕様だ。

 さて、どうなることか。
164263:2007/11/11(日) 02:25:44 ID:m0B96ksa

 ハッと我に返った。
 しかしまだ睡眠直後ではっきりとはしない。思考レベルは最低。
 カーテンの隙間から日が差し込んで、室内をうすぼんやりと明るくしていた。
 浮かび上がった室内の様子は、まったくもって見たことのないものだった。見たことのない机、
見たことのないサイドテーブルとその上にある小物類、見たことのないクローゼット、見たことのない柄の壁紙……
 状況の把握を進める。
 俺はなにかに抱きつき、左手はなにか温かくてやわらかいものを掴み、俺の頭にはなにかがのせられていた。
 のせられているのは手だった。こどもをあやすみたいに優しく添えられていた。
 掴んでいたなにかから手を離す。下からピンク色の突起が出現した。温かくて、やわらかくて、突起があるもの。
形状からも答えはひとつだった。
「──ッ!?」
 跳ね起きた。俺が今まで抱きついていたものの正体が判明する。
「こッ、近藤!?」
 俺の驚きの声で目を覚ました近藤がすぐ目の前にいた。もっと正確に言えば、近藤−衣服−下着。
 完全に覚醒した。記憶も同じく。そうする気もないのに昨日のことが勝手に再生される。
 昨日、近藤にお持ち帰りされ、シャワーを浴びたり脱がすヒマも惜しんで躾と称した調教が始まった。
イかされる寸前でおあずけを何度も食らって心が折れてからは調教は順調そのものだった。
最終的に「私はご主人様のペットです。ですから首輪をつけてください」と自らお願いするところまで進んだ。
よって、俺の首には鎖つきの首輪がはまっている。調教のないようについては……正直進んで思い出したくない。
記憶を自由に消せたらいいのにとこんなに切実に思ったのは、小さいころに怖い話を聞いて以来だ。
「おや春香さん、おはようございます」
 近藤は無表情で、自分で全裸であることを気にした様子もなく挨拶してきた。そして気づいた。俺も全裸だ。
脊髄反射の速さで下を隠そうとして、腕がなにかを挟み込んだ。
「なんで、俺に……胸が!?」
「春香さんだからに決まっているではありませんか」
 ベッドから飛び降りカーテンを全開にし、窓ガラスに自分の姿を映す。
 微妙に春香だった。
 微妙、というのは、どことなく春香と違っていたからだ。
「小さ……!?」
 ミニサイズになっていた。スケールダウンといってもいい。
 昨日まで見下ろしていた近藤と視線が一致するほど縮んでいた。元の俺のサイズだ。手足の長さも。
ただ年齢的に若返って小さくなったというわけじゃなく、各体の部位の比率はそのまま倍率だけ下げたようになっている。
 戻ってない。
 身長だけ戻っても意味がない。
 性別が戻らないと。
「みずから愛玩しやすいサイズになっていただけるとは……、アナタもわかっているようですね」
 お前は何もわかってない。
 脱ぎ捨ててあった昨日の体操着を瞬速で身につけ、近藤の制止の声も聞かず家を飛び出た。
裸足で、ぶかぶかの体操着姿で手のつけられない猛犬のように鎖をジャラジャラと引きずりながらという問題アリな外見だったが、
それを気にするほど余裕がない。それどころじゃなかった。
 向かう先は学校。および教室、もしくは科学部部室。
 運動会はすでに終わったというのに、当日以上の本気さ加減で俺は走り続けた。
 すれ違う人にぎょっとされるもスルー。
 後々迷惑をかぶるであろう春香には一応心の中で謝っておいた。
165263:2007/11/11(日) 02:27:55 ID:m0B96ksa

 運動会で力を使い果たしテンションが限りなく低い教室に俺は飛び込んだ。
「御子柴さん……小!?」
「わあ、カワイイ〜!」
 驚き成分が大量混入した感想を完全無視して、このおかしな状況の原因を作った
張本人の机の前に立つ。
「おい、なんで俺はこの姿のまんまなんだよ! お前変身薬飲んでも戻れるって
言ってなかったか!?」
 あのポ○ジュースの効果は1日という話だったような覚えがある。それなのに戻った
のは背だけだ。おかしいとかいうレベルの話じゃない。
「残念でぇすが、きみの姿は戻りませんよ。そぉれに、あの薬は変身薬ではなく、『変成薬』です。
たぁだ変身するだけの薬ではありません。ですから解毒剤なんてありませぇん。
そぉもそぉもあの薬は体を作り変えるためだけのものです。だぁからいちど御子柴春香に
“なった”のなら、もぉうそこに御子柴春樹は存在しません。なにせ、きみはすぅでに御子柴春香
という人間なんですから。ゆえにぃ『戻る』ことは選択肢にもあがりません。春香でぇある自分が
春樹とぉいう他人になるために自分を壊すなんてことができるわけないじゃないですか。背だけが
戻ぉったのは、そちらのほうが最適と判断したからでしょうね」
 そうだったか? そう言われてみればそんな気も──って、そんなことは問題じゃない。
なんとしても俺は元の姿に戻る。でないと、近藤と主人とペットなんておぞましい関係が継続することになってしまう。
「そんな無責任なこと言うな! それに春香が二人になることになるんだぞ、それでもいいのか?」
「わぁたしにしてみればそれでも一向に構いませんが、それは昨日解決しました」
 ちょうど誰かが教室に入ってきた。とてつもなく見知った顔だった。
「お、俺──!?」
 そこにいたのは紛れもなく俺だった。学ランを窮屈そうに着て、無愛想というか無表情を貼り付けて、
夢でも幻でもなく確かにそこにいる。ただし、背は比べ物にならないほど高い。
「ああ、おはよう」
 俺に気づいた“俺”が挨拶をよこす。その素振りが俺の知っている人物のものに酷似していた。
「ひょっとして……春香か?」
「そうだが、なにか?」
「その、姿は……?」
「私もあの薬を飲んだからな。ちょっと借りている」
 なぜ春香があの薬を飲まないといけないんだ。おかしい。なにもかもがおかしい。理由が見えてこない。
「一度兄というものになってみたかったからだ。生まれてくる順番で決まるのは不公平だと常々思っていた」
 そんな理由か。くだらない。
「わかぁったでしょう、御子柴君。これで春樹君と春香さんはひとりずつです。なぁんの不都合がありますか?」
 不都合だらけだ。誰も兄妹を交換するなど言ってない。
「借りていると思うならすぐ返してくれ。その体の持ち主が言ってるんだ。返せ。いま返せ、すぐ返せ、さあ返せ」
「だが私はその体に戻りたくはないな」
 申し出は一文で却下された。だがそんなので諦めるわけにはいかない。このまま女でいることは、
すなわち悪夢にほかならない。
 いろいろ説得を試みたが、春香は頑として耳を貸さなかった。
166263:2007/11/11(日) 02:29:40 ID:m0B96ksa

「ではこういうことにしないか。私の気が変わるまで、ということは」
 なら気が変わらなければそのままということじゃないか。
春香のことが「返さないとは言ってないぞ。永久に借りておくだけだ」と物品を奪うガキ大将に見えた。
「それはそうと、もう私は春香ではないぞ。今は春樹で兄だ。そしてお前が春香で妹だ。
……言っている意味はわかるな?」
 こんなときに双子で意識の共有をしたくなかった。要するに春香はこう言っているのだ──私を兄と呼べ、と。
御子柴家において兄の権限は結構なものだった。双子でありながら立場が上だったわけだ。
……つまり形式上妹になってしまった俺は春香に逆転されてしまったわけだ。
「うぅ……おにいちゃん……」
「どうした、妹よ」
 悪夢なら早く覚めてくれ。
 そう願うそばから、教室に近藤という名の悪夢の片割れが現れ、
逃げるまもなく悪夢が継続することが確定したのだった。



                終
167263:2007/11/11(日) 02:37:09 ID:m0B96ksa
というわけで終わりです。
運動会のシーズンを過ぎまくり、しかも最初に考えた筋書きとまったく違う展開に…

これからのことですが、次の投下はクリスマスになるかと思います。
去年書いて投下し損ねたのが残っているので。
「陽」はその後になりそうです。
あと、SS保管庫にあるTS法のケースAも何気に自分が書いたやつなので、
そっちのほうもさっさと完結させたいかなと。

それではまた来月に。
ノシ
168名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 08:16:33 ID:ZsKczEd1
乙、集団レイプの展開もみてみたかったぜ
169名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:27:19 ID:z3WG60Y7
d。最後の終わり方がツボった。
陽は来年か…半裸で待ちながら今後も期待してますー。
170名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 23:19:25 ID:fPoOkl1g
支援所がトップページから乙ってるなぁ
171名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:10:40 ID:/ZXqyOFr
ん?夢オチか?と思ったw
最後のオチもよかったです。
新作旧作とも待ってます。
172名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:33:28 ID:h2euVhGO
173名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 02:32:23 ID:C1vxhOvk
寝る前のささやかな楽しみがががががが
174名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 03:25:26 ID:/xlnTeWd
保管庫更新マダー?
175名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 05:23:32 ID:V8R7xkzm
>172
腑に落ちた。
よもや……ともかく続きを書きためるとするか。

それはそうと
起き抜けの楽しみなのになあ 閲覧
176名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 08:01:58 ID:4VTBwogQ
支援所のスレは流れが早すぎて1週間でかなり下まで落ちちゃうんだよな
1ヶ月たったら消えるかもって勢い
図書館も早いんだよなあ、たまに見ると 逆に読む気がなくなるくらいボコボコに増えていてる

177Zh-nS:2007/11/12(月) 11:33:52 ID:6sUqS3N+
明日中に続きを投下させていただきますので、その旨よろしくお願いします。

>>263
GJです。
最後のオチにオオッ!と唸らされました。
次の作品にも期待してます。
178京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:30:51 ID:iO+RbGOH
ENDまで投下します。
全編百合でした。
オチらしいオチは付けず、日常の延長でEND。
当初は真樹と朋子二人きりで生きていく予定でしたが、それだと何だか寂しいのでこんな形に。
今回はなるべく走らない様に気を付けましたが、もしそう感じましたら、遠慮無くご指摘下され。
179京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:31:49 ID:iO+RbGOH
「あたいも、アメリゴに居たんだよ!誰なんだよあの男は!」
「先輩だよ!僕が誰と会おうと良いだろ!!」
売り言葉に買い言葉。
冷静さを欠いて喚き始める二人を見て、美雪が溜め息をついた。

===荒療治===

「香奈、あんたは真樹!私は朋子!」
「はいはい」
美雪姉妹が、それぞれ寝室と居間に引き離し、必死に宥め、落ち着かせ、抱き締める。

「ふぅ、漸く寝かせたわ・・・香奈、真樹ちゃんはどんな具合?」
「何とか落ち着いたよ」
朋子は心身共に疲れはててぐったりしている。
何やら不穏な会話を始める美雪姉妹。
「この姉妹って世話が焼けるわねぇ、香奈ぁ」
「うん、私達折角アカデミー演技賞物だったのに」
「簡単に言うと・・・真樹ちゃんのデート中を朋子が見てしまった訳だ」
「でも真樹ちゃんは、それ程デート相手を好きでも無いみたいなのよねぇ」
落ち着いて状況判断を始め、分析しだす。
「まぁデート申し込み受けたのも、わざわざそこに行っちゃった朋子も想定外だったけどね」
「で、お姉ちゃん・・・どうするの?」
「折角、無理無く仲間にしたかったのに・・・ちょいと荒療治しようかしら」
どうやらこの姉妹は最初から計算ずくで、朋子達を仲間にしたかったらしい。
セックスを見つかったと言うのも、入り込む口実。
勿論それは、朋子と真樹が好き合っているとの確信が有っての事だ。
「香奈、こうしよう・・・で・・・ね?」
ぼそぼそと密談する。
「分かった・・・じゃ真樹ちゃんをうまく連れ出すわね」
「頼むわよ。それにしても、朋子とも久々だわぁ」
この姉妹、何やら自信はあるらしく余裕綽々だ。
香奈が真樹を連れて外に出かけると、美雪が朋子の傍にすっくと立つ。
「朋子!シャワー浴びて身体洗いなさい」
「そうだね・・・」
がっくり落ち込んだ朋子が、シャワーを浴び始めたその時・・・美雪が行動を開始した。
『タチの美雪全開でいっちゃうわよん』
ぱっぱと全裸になり、風呂場に入る美雪。
「朋子ぉ、身体洗ってあげるわねぇ」
「み、美雪、良いよ」
「良いから、そこに立ちなさい!」
「え?あ・・・あぁ」
「朋子は良い子ね・・・言う事聞きなさい」
美雪は手の平に直接ボディシャンプーを泡立て始めた
180京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:32:51 ID:iO+RbGOH
「朋子、落ち込んじゃ駄目よ?真樹ちゃんは貴女が大好きなのよ?」
「でも、あたいは・・・んっ!あぁ」
「真樹ちゃんの事想うと濡れちゃうんでしょ?」
美雪の手が、朋子の全身をぬるぬる這い回る。
「美雪、ちょ・・・駄目だって・・・あっそこっ」
「朋子、ここ弱いよね」
いつの間にか美雪に身体を預け、快感を貪る朋子。

その頃の真樹。
「真樹ちゃんは、朋子さん嫌いなんだぁ」
「そんな事無い!・・・けど・・・」
「意地をはっちゃったって訳ね?」
香奈が真樹の肩を抱き、耳元で囁き戦術にでる。
「うん・・・」
「朋子さんの事、大好きなんでしょ?好きすぎて混乱しちゃうくらい」
「でも姉ねは、実の姉だし・・・僕は元弟で」
「そんなもの大した事じゃ無いでしょ。私達姉妹は今幸せよ?将来辛い事は有るだろうけどね」
その時、香奈の携帯が鳴り、何やら会話する。
「お姉さん、泣いちゃって仕方ないらしいよ」
「あの姉ねが?」
あの強い姉が泣くと言う事は、真樹には信じられない事だ。
「良いの?お姉さんこのままで良いの?」

その頃の朋子。
朋子はベッドの上で美雪に攻められていた。
決していかさず、快感だけを高められ、絶妙の焦らしに朋子は狂おしく悶える。
「美雪、お願い!いかせて、いかせて」
「駄目よ・・・それより真樹ちゃんをその男に取られても良いの?」
事此処に至っては、最早意地をはる余裕は無い。
「いや!真樹はあたいだけのもの!」
「真樹ちゃんに、自分の気持ちを正直に言う?」
「言うから!言うからいかせて!」
身体をくねらせ、絶頂を懇願した。
「後は、誰かさんに頼みなさいねー、じゃねー」
「あ・・・美雪!」
美雪はそそくさと服を整えさっさと退散。
「そんな!身体が・・・身体が!あぁ」
いかされずの状態で放り出され、切ない位燃える。
特にぐっしょり濡れた膣が強い刺激を求めていた。
自分の指で補填する。
「あぁ・・・良い・・・真樹ぃ!真樹!」
名前を声に出し、秘所を慰めると何だか真樹に触られている様だった。
気をやり、何度も真樹の名を呼ぶ。
本当に遠くに行ってしまう様な気がして、涙が止まらない。
「真樹ぃ・・・姉ねの傍に居て!真樹ぃ」
その時真樹は、切なく悶える朋子を扉の陰から見ていた
181京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:33:44 ID:iO+RbGOH
===熟果と蕾===

『姉ね・・・呼んでる』
真樹の幼い性が今花開き、目覚め初めていた。
服を全て脱ぎ捨て、部屋に入る。
「姉ね・・・」
「ま、真樹!」
「姉ね!僕を自由にして良いから、泣かないで」
真樹が裸で朋子に飛び付く様に抱きついた。
「良いの、かい?」
「僕、先輩には捧げられないけど、姉ねなら全部あげられる!」
「あたいが真樹を奪うよ!良いんだね!」
「姉ねの好きにして」
言うが早いか朋子が真樹の唇にむしゃぶりつく。
ソフトキスしかしていなかったタガが外れた。
舌で真樹の口内を掻き回し、右手をスリットに潜らせる。
「んっ!」
そこは既に蜜が溢れ、興奮で真っ赤に充血した可愛らしい花弁が開いていた。
チャプチャプと真樹の性器が水音を奏でている。
そして痙攣の様に粘膜がピクピクひくつく。
「あっ、んーっ」
むわっと少女特有の性臭が股間から漂い、朋子をますます狂わせた。
一気に襲ってきた快感に口を開けて荒く息を吐き、甘美な快楽を堪能する。
「あ、あ、あ、気持ち良い!気持ち良い!」
クリトリスの皮を剥き、陰核に微振動を与えた。
ビリビリと電気が駆け抜け、身体が跳ねまわる。
「あああ!姉ね!良いよー!すごいー!!」
右手は性器のまま、左手で控え目な胸を下から揉み解すと、桜色の乳首が硬く尖っていく。
あまりの快感に、真樹は変になりそうだった。
快楽が掛け算で次々と膨らみ、瞬く間に絶頂に持っていかされる。
「ああー!良い!ああああぁ!!・・・あっ、あっ、あっ」
びくびくんと身体が震え、真樹は生まれて始めて女の絶頂を経験した。
考えられない位の気持ち良さに、香奈と同じ様に真樹も感涙。
「真樹!真樹の処女あたいが貰うよ!」
「姉ね!思い切り破って良いよ!」
朋子が膣口に細い指を二本ねじ込み、奥まで貫く。
「ぎっ!痛ーい!」
「我慢しな!これでお前はあたいのもんだよ!」
引き裂いた処女の証が膣口から流れ出た。
飛び上がる位の激痛だったが、朋子は委細構わず真樹の膣内から快感を無理矢理引き摺り出していく。
指を内側に曲げた所・・・そこに真樹の最大の弱点が潜んでいた
182京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:34:38 ID:iO+RbGOH
指を内側に曲げた所、所謂Gスポットを、ぐりぐりと抉る。
その瞬間真樹は絶頂まで振り切ってしまい、爪先まで伸びきった。
「あひぃ・・・あいっ、あいいぃいぃっ!」
身体を前屈みしながら、がくがくと痙攣をおこす。
朋子はこれでもかと鬱憤ばらしの如く攻めまくり、真樹は髪の毛を掻き毟りながらいきまくる。
「いいぃぃっ!いく、いくいくいくいくうぅ!」
掻き回す度に、真樹の膣からジュッポジュッポと蜜が飛び散る。
「真樹、姉ねのも掻き回して!」
朋子が真樹の顔を跨ぎ、陰部を曝すと、まだ小さい指が開ききった膣内をグジュグジュ掻き回す。
最も愛する者の指を膣内で感じ、幸せな快感を全身で味わう朋子。
「ああっ、真樹ぃ!すごいよぉ、良いぃ」
姉妹の喘ぎが響く。
「姉ね、気持ち良い?」
「良いよぉ!姉ねもいきそう!いく、いくうぅっ!く、はっ、あぁ」
失われた時を取り戻すかの如く互いにいかせあい、ぐったりと横たわった。

「ね、姉ね・・・僕・・・死ぬぅ・・・」
「真樹、抱いてあげるからおいで」
「もう身体、がくがく」
這うように朋子の腕の中に倒れこむ。
「遂にやっちゃったね」
「・・・でも香奈ちゃんの気持ち、良く分かった」
「んん?」
「僕、もう姉ねが居なきゃ生きていけない」
「あたいもそうさ」
けだるく微睡みながら、ふと二人は考えた。
「・・・あいつらにはめられたか?」
「うん、気持ちよーくはめられたね」
冷静になるとよく分かる事に今ごろ気付く。
そしてそこにはめた姉妹が現れ、朋子が睨んだ。
「美雪いいぃ」
「いやーん、激しいセックスだったわねぇ」
「み、見てたのかい?」
「最初からばっちりと」
しかし先に開き直ったのは真樹の方だった。
「良いじゃない・・・僕もう姉ねの物だし」
「真樹・・・お前本当に良いんだね?」
「良いよ」
頷く真樹を嬉しそうに朋子が抱き締める。
「で・・・あんた達はまだ此処に居るのか?」
「勿論よ!これから楽しくなるのに」
「まぁ良いさ。あたいも真樹ものってやるよ」
朋子は、きちんとはめてくれた事に心中では感謝しつつも、美雪が何をやらかすか少し不安でもある。
真樹には普通に生きて欲しいと思っていたが、もう自分に嘘はつけない程愛してしまっていた
183京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:35:31 ID:iO+RbGOH
「真樹ちゃん、シーツもお股も赤ーい」
香奈がシーツの鮮血をツンツン。
「わ、恥ずかしいから見ちゃ駄目だよ」
真樹が頬を赤く染め、染みを両手で隠した。
「マン臭は、真樹ちゃんの方が強いみたいね・・・うん、少女の香り」
美雪が真樹のスリットに鼻を近付ける。
「マ、マン臭って・・・美雪さん」
「真樹ちゃん、おマンコ見せて?朋子、見ても良いかしら?」
「駄目って言っても見るんだろ?あんたは」
横向きに横たわる真樹の右足を上に持ち上げ、蜜と血で溢れた性器を曝す。
「あ・・・いや・・・」
性器を美雪に曝され、恥ずかしさに朋子の胸に顔を埋める真樹。
「香奈、見てぇ、可愛いおマンコぉ・・・」
「わぁ・・・私お姉ちゃん以外のって初めて」
「ほら、朋子、真樹ちゃんの足持って」
嫌がるなら別だが、濡れた股間を見られる羞恥心が、真樹を興奮させつつ有るのが朋子にも分かる。
両足の膝裏を持ち上げ、発展途上の膣を見せる。
「真樹、この変態姉妹に見せてあげな」
「変態だなんてひどいわねぇ、お姉さん自ら御開帳しちゃってるのにぃ」
「姉ね・・・僕恥ずかしいよぉ・・・」
羞恥が真樹の性器を赤く充血させ、ぱっくり開かせていく。
そして鮮血を洗い流す位に蜜がとろとろ溢れる。
「あぁたまらないわ・・・真樹ちゃんのジュース私にちょうだい」
美雪が真樹の開いた膣粘膜に吸い付いた。
「真樹ちゃんの此処、女子中学生らしい良い香り・・・ホント良い匂い」
「だ、駄目!美雪さ!あぁっ、いや・・・あっ」
手に入れたばかりの愛する真樹がクンニされ、朋子も倒錯的な興奮に捕われていた。
「香奈、真樹ちゃんのおっぱい攻めておあげなさい」
美雪が香奈に命じる。
右手で胸を揉み、舌で乳首を転がす香奈。
「はぁ!あぁ、くうぅ!」いきまくった身体は、簡単に燃え盛る。
「はひ!いぃ、あぁいく、いくうぅ!いっく・・・あっあっあっ」
真樹も倒錯感に捕われていたのは間違い無い。
恥ずかしさはイコール快楽に直結していった。
「あら、つい真樹ちゃんいかせちゃったわぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ひどいよ・・・」
再び力一杯いった真樹は、もう疲労困憊。
いまだ真樹の性器はピクピクひくついていた
184京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:36:21 ID:iO+RbGOH
===四姉妹===

「でさ、マジな話これからどうするかねぇ」
未だいきまくった火照りが冷めない真樹の頭を、撫でながら朋子が言う。
「僕は・・・姉ねが居ればそれで良い」
「そうかい?嬉しい事言ってくれるね」
その時、少し考えていた美雪が口を開く。
「四姉妹としてこれからも楽しく暮らさない?」
「香奈も賛成ー!」
気楽な美雪姉妹に朋子が尋ねた。
「でもさぁ、あんたら親はどうすんだい?追い出されたのも嘘なんだろ?」
「遅かれ早かれ見つかってたわね・・・私も香奈も離れるなんて無理だし」
「あたい達は二人で生きる覚悟してるよ?でもあんたらに有るかい?」
朋子は真樹を育てる覚悟が有ったからこそ、手を出せなかったのは有る。
しかし普通の関係じゃ無くなってしまったからには、悩んでいる暇は無い。
そこには姉としての悲壮な決意も有った。
美雪が朋子を真剣な顔で見返す。
「勿論よ!道を踏み外した姉妹同士、助け合っていかなくちゃ」
「よく言うよ・・・はめたくせにさぁ」
「後悔してるの?」
「そりゃしてないさ」
「なら良いじゃない」
美雪も香奈も家事の手伝いや、食事はよくやってくれている。
今更別れて暮らすのは朋子も寂しいのは事実だ。
真樹が嬉しそうに三人に提案し、香奈が賛同。
「じゃ、美雪姉さんが長女、朋子姉ねが次女、香奈姉が三女、で僕が末っ子で良いね」
「私お姉ちゃん?嬉し!」
「なんだい、美雪が長女かい?まぁ一番老けてるから仕方ないか」
「ふ、老けてる!一つ上なだけでしょうに」
美雪は聞きたくない言葉に目を剥く。
そうと決まれば、朋子はもう前を向いていた。
「じゃ、もう少し広い所に引っ越そう。良いね三人とも」
「それが良いかしらね・・・そして真樹と香奈をしっかり育て上げましょ」
話が決まり、その足で朋子と美雪は広いマンションを探しに行き、香奈と真樹は食事の用意。
「香奈姉、宜しくね」
「真樹ちゃん、こちらこそ宜しく」
通勤通学が有るため、そう遠くへは引っ越せないが、運良くセキュリティが万全の広い所を発見。
大安吉日を選び、四姉妹の新しい生活が始まった。
大きな机を四人で囲み、引っ越し鍋パーティー。
そして、鍋奉行はなんと香奈だった
185京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:37:17 ID:iO+RbGOH
新しい生活から暫く経った頃、朋子と真樹の実家で新事実が分かった。
男の養子を迎えたと言う。
何となく予測はしていた事だ。
「養子とはねぇ」
「僕もこれで踏ん切りついたよ」
より強い決意を固める朋子と真樹が居た。
「真樹、心配無い!姉ねが居るからな」
「大丈夫さ、僕には三人姉ねが居るからね」
美雪と香奈は慈愛の眼差しを真樹に向ける。
朋子に何度も身体を捧げた真樹は少し大人になっていた。

===癒しの旅へ===

良い具合に鄙びた、知る人ぞ知る温泉地。
何故か美雪の隣に真樹、朋子の隣に香奈が居る。
美雪の提案で、温泉旅行に来た四人だが、ついでに取り替えちゃおうと美雪が大胆発言をしていた。
嫉妬はうまく使えば最大の妙薬だ。
浴衣を着ながら、肩を抱かれる香奈と真樹を見て、倒錯した興奮に酔う。
今夜それぞれが抱かれる事になっている。
それを考えるとキリキリと嫉妬が胸を焼く。
そして今香奈と真樹は、ノーパンで二人の姉の傍。
朋子が香奈を後ろから抱き、ボコボコ沸き立つ源泉を眺めていた。
しかし、朋子の手は浴衣の合わせ目から深く入り込んでいる。
「ん・・・ぁ・・・」
双乳を揉み解され、乳首は痛い程しこっていた。
美雪は手摺りを背にし、手摺りを向いて立つ真樹の浴衣の裾に右手を突っ込み、膣をまさぐる。
肥大したクリトリスを包皮を剥いて勃起させ、爪先で引っ掻く。
引っ掻かれる度にブルッと震わせ小さく喘ぐ真樹。
野外故に快楽を表出出来ず、唇を噛んで必死に耐える妹二人。
真樹は今にも崩れ落ちそうになり、手摺りを掴む。
「んっくっ・・・ふぅ」
腫れて鋭敏になったクリトリスを摘まれ、強烈な快感が連続して襲う。
真樹はここまで徹底的にクリトリスを攻められるのは、初めてだ。
蜜は次々に溢れ、太股にトロトロ垂れていく。
手すりを折れそうな位握り締め、真樹は今にも絶頂に達する寸前。
「ん・・・あぁ・・・駄目・・・いく、いく」
「真樹、もういっちゃうの?駄目よ・・・いくの我慢しなさぁい」
そう言いながら淫核をグリグリと揉みまくる。
「ああっ、駄目・・・ぅあぁぁ、いかせてぇ」
「だーめ。我慢なさい」
真樹も別に言う事を聞く必要は無いが、律儀に言い付けを守る。
勿論それがより快楽を高めるのが、分かっている二人
186京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:38:18 ID:iO+RbGOH
一点を睨んで、いくのを耐える真樹。
「おつゆ多い・・・ボタボタ垂れちゃって」
既に足首まで蜜が流れ、美雪に拡げられた脚の間からも蜜がポタポタと落ち、石畳には点々と黒い染み。
真樹は、時たまガクッと腰が落ちそうにもなる。
「ぁ、ぅぅ、いきたい・・・いきたいぃ」
小さな絶頂が真樹を何度も襲う。
「今誰も居ないわね」
美雪がキョロキョロと辺りを見渡した。
裾を捲り上げ、真樹の尻と性器を露にする。
巨大な羞恥が体内で爆発し、我慢の糸が切れた。
「いやだ!・・・あ、いくっ!あっんっんっ!」
真樹は凄まじいアクメに、顎を引きながら、ぶるんと痙攣する。
それを見ていた朋子が耐え難い嫉妬に狂い、同じように香奈のクリトリスを攻めだす。
「香奈もいっちゃいな」
「あ、いや・・・私もいく、いくぅ、うっあっ」
乳房を揉まれ、陰部をいじられ、香奈も絶頂に達していった。
真樹も香奈も座り込んで、アクメの余韻に浸る。
最早一回の絶頂だけでは、満足出来ない身体になっている真樹と香奈。
早く思い切りセックスをしたいと、取り替えた姉に懇願したが、やはり悉く焦らされる。
夕食、風呂、そして取り留めの無い会話。
焦らされて焦らされて股間をもじもじさせつつ、漸くその時が来た。

貪欲になった妹の性欲を満足させる姉二人。
自分の愛する人がいかされ、それに嫉妬する。
「朋子、見てぇ?真樹のおマンコぐっしょりよ」
「香奈もあたいの指が良いみたいだね」
互いに見える様に、真樹と香奈の濡れそぼる性器を開き、指で掻き回す。
「あぁ、姉ね見ないで・・・見ないで・・・」
「いや、お姉ちゃん、私またいかされちゃうぅ」
それを見る度に情念の炎は燃え盛り、興奮を増していく四姉妹。
姉妹達の嬌声は夜遅くまで続いていた。
そして、それぞれの姉の元に帰り、慰める様な穏やかな性の営み。
ここまで濃密なセックスをしてきたのだ。
一々話さなくても、お互いもう離れられない。
「いやはや、ねだられまくったね」
「今日はこれくらいにしてやるって感じ?」
「姉ね、まだしよう」
「香奈も出来るよ」
「ばーか、もう寝るの!あたいは疲れたよ」
布団を一ヶ所に纏め、四人絡みながら、深い眠りに入っていった
187京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:39:09 ID:iO+RbGOH
長年の習いで朋子は朝早く目を覚ました。
部屋に漂う雌臭の芳香が鼻をくすぐる。
ふと三人を見ると、皆あられも無い姿で、乳房や性器まで丸出し。
「皆だらしないねぇ」
と、ふと自分を見ると、片乳が零れている。
「人のこた言えないか」
寝呆ける三人を叩き起こしたが、寝乱れて惚けているのを見て苦笑いした。
「さ、今日は夜までエッチ無しで温泉巡りだよ」
「そうね、折角来たんだし、心身を癒しましょ」
真樹と香奈も、昨日のセックスで腹一杯だったから賛成した。
ゆったりと温泉に浸かり、身体を休めて又次の湯。
こういうまったりしたのも良いと四人は思う。
何といっても、女同士なのだから風呂に一緒に入れるのは大きい。
人目を気にせず、べったりくっつき互いの体温を探る二組の姉妹。
真樹にはもうわだかまりは無い。
隣の美しい女性は姉でも有り、今は恋人でも有る。
湯の中で真樹は朋子の手を握ってみた。
どちらかと言えば、わだかまりが有ったのは朋子の方だったかもしれない。
でも甘える美少女を見てると、それは最早小さな事と言えた。
濁り湯、炭酸泉、塩泉。
夜は露天風呂で見上げる満天の星空。
香奈も真樹も姉の肩に頭をこてんと乗せる。
「姉ね・・・大好き」
「甘えん坊だね・・・」
朋子は真樹の肩に手を回し、そっと抱き寄せた。
「あのさ、僕達頑張って生きて行こうね?」
「あたい達に任せな」
誰に何を言われても良いと、四人の絆は固かった。

夕食は食べきれない程の豪華な舟盛り。
真樹と香奈の目が釘付けになっている。
真樹は・・・つい男に戻っていた。
胡坐を組み、袖を絞って次々とお腹に放り込む。
それを呆れて見てた美雪が笑った。
「真樹、男の子に戻ってる・・・マンコ丸見えよ?」
真樹は食べるのに必死で、スリットが丸見えになっても気にしていない。
「明日帰るんだよ?今度いつ食えるか分からないだろ?今は僕女の子休憩中だから気にしないでね」
香奈がぼそりと呟く。
「はぁ、便利な身体ね」
朋子はちょっとした胸の痛みと共に、懐かしさを感じていた。
その姿は以前の弟のままだったから・・・。
ご飯茶碗を片手に持ち、食い意地をはる真樹を微笑みながら見る朋子だった
188京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:40:18 ID:iO+RbGOH
===姉妹の絆===

楽しい温泉旅行からも帰り、真樹は朝から学校で気が少し重かった。
このまま賢太とずるずる付き合うのは、姉にも彼にも自分にも嘘をつく事になるから。
先輩はすこぶる良い人。
多分ずっと守ってくれると思うし、居心地も良い。
自分は少女の真樹で居られるだろう。
もっと早く出会っていたらどうなってたか・・・
でも、朋子の涙はもう見たくないし、身体には姉の匂いが染み付いてしまっているのだ。
「言わなきゃ・・・」
真樹は決心した。
賢太に付き合えない事を言わなければならない。
心が痛んだが、自分はもう後戻り出来ない。
偽って付き合うのは失礼だと真樹は思った。
「先輩・・・ごめんなさい!僕・・・」
「気にしないで。真樹ちゃんが辛い思いをする方が嫌だしね」
辛さに、真樹は心の痛みの涙を流す。
姉とただならぬ仲だとはとても言えないから、普通にフルしか出来ない。
賢太とお付き合いした方が良いに決まっている。
それが普通だし健全だ。
それは分かってはいたが、やはり自分は男を愛する自信は無いし、身も心も既に朋子と共に有った。
もう後悔はしないと誓ったからには、後は自分に正直に生きるだけだ。
真樹にはもう迷いは無く、足取り軽くマンションの帰途に着く。

食事当番の真樹と香奈が台所で囁き合っている。
「香奈ちゃん、今夜僕達でしよう?」
「良いよ、真樹ちゃん・・・香奈姉が可愛がってあげるわ」

食器を並べながら、朋子と美雪も密談している。
「美雪、今夜久々にあたい達でやるかい?」
「ふふふん、朋子を狂わせてあげるわよぉ」

何だか変なカップルになったと朋子は思ったが、どうせ引き返せない所まで来ている。
行くとこまで行っちゃえと開き直る朋子。
性に貪欲な妹達になってしまったが、それ以外はすこぶる元気に成長してる。
やはり可愛いのだ。
二人の姉で守り切ると誓い合う、朋子と美雪。
例えそれが不毛な交わりでも、血が繋がっていても、後悔はしない。

愛に忠実に生きるのみ。
あくまでも四姉妹は明るかった

===END===
189京丸@ピンキー:2007/11/12(月) 17:47:44 ID:iO+RbGOH
ENDまで投下完了。
百合苦手な方には陳謝。
ちょっと作風がマンネリ化してきた気が。
次回は『ばれたく無い』ってのにチャレンジ中。
190名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 21:55:29 ID:mPiSBhPl
>>189
大作お疲れ様でしたー!! GJです!
レイプ被害系多いけど、純なのもいいですよね。
全編に渡って真樹可愛すぎでした。
191名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 23:05:44 ID:Xeq6Ph3e
192Zh-nS:2007/11/13(火) 23:43:32 ID:qwb6ooJz
>>京丸@ピンキー氏
完結お疲れ様でした。そしてGJ!
……正直、真樹の事がうらやましく感じます、ハイ。
次回作にも期待しております。


閑話休題。
明日中と言っておきながらギリギリになってしまいましたが、
続きを投下させていただきます。
今回はえちぃシーンはなしとなっております。
それでは、どうぞ。
193AfteR Part-3:2007/11/13(火) 23:44:47 ID:qwb6ooJz
―[2]―

「ごちそうさま。おいしかったよ」
「そりゃどうも」
 昼メシを食べ終え、ご満悦といった表情を浮かべる恵瑠。
「…けど、ママも相変わらずおねむさんだねぇ」
「今日くらいはいいじゃん。俺だって出来ればゆっくりしてたかったし」
 よっぽど起こそうかと思ったが、あまりに気持ち良さそうに寝ているものだから、
起こすのも悪い気がしてそのままにしている。
「でさぁ……話っていうのは?」
「……やっぱ、しなきゃまずいよね?」
「ったりまえだろ。でなきゃ何のためにここに来たのさ?」
「えっと……ただ飯食いに来たっていうのは………だめ?」
「却下」
「だよね……」
 しばし、その場に沈黙が流れる。
 少しの間逡巡していた恵瑠だったが、やがて意を決したように、固く閉ざしていた口を開く。
「多分ね、ただ飯食いに来た方が…マシに思えるかもしれない」
「何だよまた」
「それくらいの覚悟で聞いて欲しいってこと」
「分かった」
「……この数日間、あたしも色々手を尽くしてみたんだ。……パパが元に戻る方法は無いかって」
「うん……」
「……それでパパさんに無理言って、見に行ったんだ……あの教会に」
「教会……に?」
 それは俺にとっても、恵瑠にとっても忘れられる筈の無い場所だった。
 山奥にひっそりと建っていた、小さな教会。
 かつての彼女にとっての住処であり――俺にとっての死闘の場であったのだから。
俺がこの身体になってしまったきっかけ――プラントも、正にこの場所にあったのだ。
 あの戦いの際、炎に包まれた教会は今や廃墟と化している。
 そこへわざわざ父さん―恵瑠はパパさんと呼んでいるが―に頼んで連れて行ってもらったとすれば、
その目的は一つしか考えられない。
194AfteR Part-3:2007/11/13(火) 23:45:29 ID:qwb6ooJz
「外は昔のまんまだったけど………中は殆ど丸焼けになっちゃってた」
 ポツリポツリと語り続ける恵瑠の言葉に、若干の物悲しさを感じる。
「なんか手がかりになるものでも残ってないかなって、中とか探してみたの……目論み外れちゃったけどね」
「そっか……」
「プラントが残ってたらまだやりようはあったかも知れないけど…………あれも完全に壊れちゃってる」
「だよな……」
 これは俺にも分かっていた事だった。
 プラントへ落ちた俺を救う為に、プラントの一部を打ち壊したという事は後から知らされていた。
「……もう…動かないんだよな?」
 沈痛な面持ちのまま、恵瑠はただ小さく頷く。
「あれを元に戻すのは……殆ど無理かも」
 心なしか、恵瑠の発する言葉の一つ一つが、俺の心に深々と突き刺さってくる。
そんな錯覚を抱きつつも、彼女の話はさらに続く。
「仮に壊れてなかったとしても、あれで元に戻すことが出来るかなんて確証はないし………
そもそもあたしにはもうあれを動かす力なんて……欠片も残ってないんだから」
 そう呟く恵瑠の表情に、僅かな苛立ちが窺える。
 その苛立ちがどこから来るのか、計り知る事は出来ないけれど。
「……ごめん、こんな悪いニュース伝えるような形になっちゃって」
「別にいいってば。……俺も何となく予想は付いてたし、それに………」
「それに?」
「こうして伝えてくれなかったら、いつまでもずっと、元に戻る事ばっかり考えて前に進めなかったと思うし」
「パパ……」
「…………何辛気臭い顔してんだよ。……俺、ホントにだいじょぶだから………」
 そう言いながら、恵瑠の身体を抱きとめる。
「だいじょぶなんだから……な?」
 嘘吐きだ。
 今の俺、相当な嘘吐きだと思う。
 どんなに鈍いヤツだって、こんなかすかに震えた声に気付かないわけが無い。
まして――今抱きとめてるのは恵瑠なのだ。
 ともすれば俺よりも、相手の考えてる事を読めるようなヤツなのだ。
 だからこそ――ホントのところを悟られたくはなかったのだ。

 それが無理に近い話だったとしても。
195AfteR Part-3:2007/11/13(火) 23:47:52 ID:qwb6ooJz
 恵瑠がここを発ったのは、それから程なくしての事だった。
「ママに会わなくていいの?」
「うん。起こすのもなんだし」
「最近顔出してくれないってガッカリしてたぞ」 
「今度また来るって言っといて。その時は遠慮なく甘えるからって」
「はいはい」
 靴を履き終え、ドアノブに手をかけようとした恵瑠がふと、何かを思い出したかのように振り返る。
「パパ……もし何かまたあったら連絡してね」
「ああ」
「こんなあたしじゃ……何の助けにもならないかもしれないけど」
「何言ってんだよ。………俺のためにさ…わざわざ遠出までしたりしてさ……
そこまでしてくれるだけでもう…十分だって」
 心配そうな面持ちの恵瑠を、俺はそっと撫でてやる。
「なら……いいけど。あんまり無理しないでね」
「うん」
 それだけ言い残し、恵瑠は玄関を出て行った。
 後に残されたのは俺独りだけだ。
 寂しいような、悲しいような、そして苦しいような――。
独りになった途端、不意にそんな思いに包まれてしまう。
「……もう………戻れないんだよ…な」
 静まり返った玄関に、俺の寂しげな呟きだけがこだまする。
 搾り出すように呟くや、まるで支えでも失ったかのようにその場へと崩れ落ちる。
「俺………もぅ…………」
 口ではなんとも言える。
 けれど、結局自分の心に嘘をつく事など、出来るわけがなかった。
 無意識の内に、心の支えとしていたものが崩れ去った時の空虚感と絶望感。
ここまで大きなものだなんて――分からなかった。
 昔、姉ちゃんが同じような思いをしてた事を、不意に思い出す。
今ならその気持ちが少しでも分かるかも知れない。


「みゆ……き…?」
 ふと顔を上げると、そこには眠たげな目を擦りつつ、俺を見つめている麻里紗の姿があった。
「何かあったの……?」
 心配そうな眼差しを向けられたのが引き金となったのか、今まで抑えてきた感情がドッと込み上げてくる。
「あっ!ちょっと!……満幸!」
 麻里紗の声も、俺を止める事は出来なかった。
 気が付いたときにはもう、自室へと勢いよく駆け込んでいたのだから。
「満幸!開けて!開けてってば!」
 ドンドンと、ドアを叩く音と共に飛んでくる麻里紗の声。
 只事でないことを感じたのか、その声も切迫しているように感じられる。
「満幸!満幸ってば!」
「………独りに……してくれない?」
「え……?」
「お願いだから……独りにして」
「でも……」
「おねがいだからっ!」
 最後の方は、もう半ば喚きにも似たような声になっていた。
 そんな俺の様子に戸惑っていた麻里紗だったが、しばらくして深い溜息と共に、
ドアの前から立ち去っていった。
 今度こそ、本当に独りだけになった。
 もう本当に元の姿に戻る事は出来ない。そんな事実が、俺の心を容赦なく打ちのめしていた。
「………そんな……そんなのって……」
 無意識の内に、目からは涙がこぼれていた。
 一滴また一滴と雫が落ちる度に、床の水溜りもそれに合わせて広がっていく。
 それに映る俺の顔を目にし、悲しさと苦しさで胸が一杯になり――
気が付けば、またこの前のように声を上げて泣き出していた。


――これが、今までに俺の身に起こっていた出来事の全てであった。
196AfteR Part-3:2007/11/13(火) 23:51:05 ID:qwb6ooJz
 カーテンの隙間から差し込んでくるオレンジ色の光が、外が夕暮れ時であることを伝えていた。
 薄暗い部屋がより一層暗さを増しつつある今、俺はベッドの上にいる。
 あれから俺は泣き疲れて眠っていたらしく、気が付いた時には俺の身体はタオルケットを被され、
ベッドの上へと横たえられていた。
 そして目の前には、俺をベッドまで運んだのであろう麻里紗の姿が。
 正直、今彼女の顔をまともに見られる気分じゃなかった。
それを察してか、麻里紗が俺に一言投げかけてきた。
「そっち向いたままでいいから……何があったか話してくれない?」
 その問いかけに、俺は何一つ言葉を発する事は無かった。
 別に話したくないわけじゃない。けれど口を開こうとする度に胸が詰まってしまう。
悲しくて、そして苦しくて。
 だから声一つ、ろくに出す事が出来ずにいたのだ。
 そうして、しばらく無言の状態が続く中、再び麻里紗が口を開いた。
「やっぱり……あたしじゃ頼りに…ならないよね?」
「……そうじゃないって。………でも」
「あたしね……満幸がこんな風にしてるの、見てられないから………」
 チラリと麻里紗の顔を窺うと、今にも泣き出しそうな様子で俺を見つめ続けている。
ここまで真剣に、俺の事を心配してくれるやつなんてそうはいないだろう。
 そんな彼女の心配を――無碍にする事はとても出来なかった。
「……恵瑠が来たんだ…昼間」
「恵瑠が?」
「あいつもあいつなりに色々調べてたみたい……俺が元に戻れないかって…。
でも結局………みんなダメだったって…言ってた」
「それじゃ………?」
「そうだよ……俺もう…………元に戻れなくなっちまった……今度こそ…本当に……」
 言い終わらぬうちに、再び涙が溢れ出してきた。
 泣き顔だけは見られたくないと、枕に顔を埋めようとした俺を、麻里紗がグッと抱き寄せる。
「ちょ……?」
「泣きたい時は……思いっきり泣いていいから……」
「麻里紗………」
「……どんな事があったって…満幸は満幸なんだからね………
それにあたし…昔の満幸のことだって……絶対忘れないから」
 目を上げると、今にも泣きそうなのを必死に堪えている麻里紗の顔があった。
――ごめん…麻里紗にまで、悲しい思いさせちゃって……。
 そう思うと、ますます涙が止まらなくなってくる。
「麻里紗ぁ……麻里紗ぁっ………」


 胸へと顔を埋め、泣きじゃくる俺の頭を、麻里紗はまるで母親のようにそっと撫で続けていた。
197Zh-nS:2007/11/13(火) 23:54:39 ID:qwb6ooJz
以上で今回の分の投下は終わりです。
少しばかり重苦しい展開にふってみたり。
今回は皆無でしたが、次回は少し位はえちぃ部分も入ってくるかも知れません。

それではまた。
198名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:21:22 ID:9j5qLVJm
投下乙
今回も面白かったです
199名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 08:54:58 ID:3FSQ7ySR
エッチ以外がしっかり作られていて良いですね。
どう展開していくのでしょうか。
気になりますなー
200名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 20:21:07 ID:KjO9LRIg
前スレ落ちたしそろそろ保管庫更新されないかな。僕オマエとか流れちゃったし。
201京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:22:29 ID:54/s9vpd
新作投下します。
祠の神様に罰で女の子にされた女顔の貧乏学生。
何とかバレない様に四苦八苦します。
バレないまま終わりませんが、良い形で終わるつもりです。
レイプを入れると話が暗くなるので無いです。
エッチなシーンは中々来ませんがご容赦を。
尚関西弁な友人が出ますし、某グラビアアイドルを嫌いな方にもご容赦を。

主人公
星田亜季【19】
難波豊 【19】
七郎神 【?】
その他、誰かさん。
202京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:23:26 ID:54/s9vpd
◇◆IMITATION GOLD◇◆

===貧乏学生===

「おーい・・・俺にもカレー食わしてんかぁ」
親友の豊が、フラフラと腹を鳴らしながら来た。
難波豊、こいつは中学時代からの付き合いになる。
高校、今の国立大学とずっと一緒だ。
大阪から中学時代に引っ越して来たが、未だに頑固一徹に関西弁が消えない。
関西人は言葉に誇りを持ってると言うことは、こいつを見てると良く分かる。
「豊の方が仕送り多いのにさ・・・まぁ良いか、御飯余計に炊いてるから食ってけよ」
「ありがたいなぁ・・・やっぱツレやなぁ」
豊はカレー作ると必ず匂いを嗅ぎつけてくる。
でも憎めない奴だ。
「ルーは少なめだよ?」
1日寝かせたカレーが・・・また諦めるのか。
ルーは少なめだし、肉は牛の細切れだが、何故か僕のカレーは豊の大好物だ。
「俺がカレー食いたい時、絶対作ってるからなぁ」
「僕は豊の嫁か!いっつもいつも言うけどさ」
「亜季が女やったら、俺絶対放っとかん!勿体ないこっちゃで・・・」
「それは止めい」
実は僕には大きいコンプレックスが有る。
顔があの、ほしだあき、に瓜二つなんだよ。
僕が女なら問題ないが、残念ながら男だ。
小さい頃は女の子みたいって多少可愛がられた様だけど、本人にとってはコンプレックスでしかない。
大学になったら少しは男っぽくなるかと思ったが、全く変わらない!
依然として女顔のまま。
ニューハーフにでもなれば良いかもしんないが、それは御免被る。
「ごちそーさん、相変わらず美味いなぁ」
豊はご飯一粒残さず綺麗に食べてくれた。
ちょっと嬉しいかな?
「こんど、お好み焼き食べさせろよ?」
「任せとけ・・・けど具は安物しか無いでぇ」
逆に豊のお好み焼きが、僕の大好物なんだから、人の事は言えない。
秘訣は関西限定のお好み焼きソースと、出し汁と言う事らしい。
僕は、豊の様にフライパンで器用に引っ繰り返せないから、こいつ任せ。
この学生寮は貧乏学生の集まりだから、皆助け合っている。
僕もたまに集りに行くから、人間相身互いだね。
しかし・・・僕の顔を待ち受けにしたがるのだけは止めて欲しいな。
特に豊!お前だ!
こいつは大のほしだあきファンだからなぁ。
僕で間に合わすなって
203京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:24:17 ID:54/s9vpd
大学一回生も後少し。
実は・・・僕は悩み中。
僕んちは母子家庭だ。
その上、弟が居る。
弟の為にも、僕は直ぐにも働きたかった。
高校卒業したら働こうと思ったが、母が無理して大学に行かせてくれたんだ。
だから国立大学に頑張って入学した。
そして何より僕の大学の寮費は凄く安い。
仕送りも殆んど貰っていない。
とにかく、最近他に何か道が有る様な気はしている。

===七郎神===

と、そろそろバイト行かなくちゃいけないな。
甚だ不本意だけど、僕はファーストフード店の注文受けをしてる。
男は皆厨房なのに、僕だけ別・・・複雑だ。
バイトが終われば、自転車で帰寮する。
その繰り返しだ。
しかし、いつもの帰り道が、バイトに来る時は何も無かったのに、帰る時に封鎖してた。
遠回りするしかないが嫌いなんだ、この道。
坂道が有るからさぁ。
登った後は下り坂だから楽だけど。
ブレーキが甘い!
目の前に祠が!
ガンッ!とハンドルが祠をぶち抜いた。
「や、やばい」
そーっと中を見てみると、中がぐちゃぐちゃ。
・・・七郎神?
こんな名前の神様有ったかなぁ・・・。
取り敢えず倒れたのを起こしたが、割れてるよ。
「まぁ良いか・・・」
僕はペコリと頭を下げて逃げ去った。
何やら光った様な気がしたが、気のせい気のせい。
夕食は残ったカレーを出し汁で延ばして、薄いカレーラーメンにした。
風呂は・・・濡れタオルで拭けば良いや。
顔はこんなでも、貧乏学生はこんなもんだよ。
明日は大学だし、僕は寝る事にした。
ひきっぱなしの布団に潜り込む。
「ふわぁぁ・・・むにゃ・・・ZZzzz」

「許さぬ・・・」
(何を?)
「そなた、我を破壊せしめたるや!」
(破壊?え?)
「分からぬのか?」
(え、ちょ、何か分からないけどごめんなさい!)
「その上、忘却しておるとは救いがたい!」
(えっと・・・)
「我は七郎神!世の性を司る神なるぞえ」
(あ!でも・・・)
「反省も無かりしか」
(お、お許しを!)
「もう遅い!そなたに相応しき罰をしんぜよう」
(罰って何?神様?ちょっと!ねえ!・・・)

僕は飛び起きた。
「何だ、夢・・・か・・・え?え?」
声が高い・・・って言うか出たの女の子の声だった
204京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:25:46 ID:54/s9vpd
ガバッと起きた時も違和感が有ったんだよね。
シャツの前が信じられない位盛り上がってた。
言うまでも無く、それは僕のオッパイ。
パンパン・・・股間も案の定消え失せてる。
手をトランクスの中に突っ込むと、陰毛から指が割れ目に潜り込んだ。
「夢じゃ無かったんだ」
僕は女の子に変えられてしまっていた。
小説ではこんな話聞いた事有るけどさ・・・。
「ひどい罰・・・」
電気を付け、机の上の鏡を覗くと。
そこにあの、ほしだあき、が居た!
「げ・・・同じ顔」
男の時と然程変化はしていなかったが、女と男は顔の造りが違うのだろう。
より、あのグラビアアイドルに近づいている。
つうかそのもの。
「ど、どうしよ」
何とか元に戻らなくちゃならない。
七郎神って言ってたな。
大学のパソコンで検索してみれば、何か分かるかもしれない。
でも、どうやって大学まで行けば良いのやら。
顔はまだ良いとして・・・このオッパイは、隠し様が無い。
「うーん・・・何か巻いてみるかな?」
バスタオルを胸にぎゅうぎゅう巻いてみたが、結び目がピチピチ。
明日更級郡を買ってこなくちゃいけないな。
「く、苦しひぃ」
オッパイが潰れてる。
形が崩れちゃう・・・って問題はそこじゃ無い。
取り敢えず大学が開くまでまだ時間が有る。
バスタオルを解いた。
「ぷはぁ」
ぶるんと巨乳が弾ける。
『でっかいなぁ・・・』
でも、どうしよう。
母さんに言おうかな。
『女になりましたぁ』
言えないよなぁ。
豊は・・・多分狂喜乱舞するだろうけど言えない。
何とか誤魔化していくしかないのか。
胸は、大学行く時だけ更級郡を巻いて行けば良い。
まさか女になったなんて誰も予想つかない筈だ。
まだ問題は有る。
風呂、トイレは共同。
トイレはこそこそ行くしか仕方ないとして、風呂は女風呂に行くしか仕方ないのか?
「はぁ・・・」
頭を抱えるしかない。
・・・と大事な事が!
僕は扉に飛び付く。
いつも鍵なんかかけないから、今度から気を付けないといけなくなった。
僕は、この男子寮の中に居る唯一の女の子。
それも、あのアイドル。
女子寮は有るが、何て言えば良いんだ?
『女になったから、女子寮に入れてね』
とても言えないが、万が一の時は考えないとな
205京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:26:35 ID:54/s9vpd
===四苦八苦===

そーっと部屋を出る。
オッパイは今にもはち切れそうだ。
大学構内に恐る恐る入ったが、皆こちらを見ている様な気がする。
友人の一人が話し掛けに来た!
「よう星田、講義か?」
「・・・」
喋る訳にはいかない。
声が出ない。
そうジェスチャーする。
「風邪か?注意しろよ?じゃな」
『ふぅ、ばれなかった』
何とか顔は誤魔化せるみたいだ。
大学の講義の前に、パソコン室に検索しにいった。
七郎神・・・。
中国の禅宗の神様。
水滸伝にその記述が有るらしいが、勿論女にされた解決法など載っていない。
『無駄足かぁ・・・』
外に出て重い足取りで歩いていると、豊に遭遇!
「亜季・・・ん?お前、今日何か一段とあきちゃんに似てないかぁ?」
「・・・!・・・?」
風邪、声が出ず
「気のせいかなぁ・・・しかし急な風邪やな、まぁ気ぃつけや。薬有るか?」
「・・・っ」
こっくりこっくり
うんうんと頷く。
さすが豊だ・・・何か腑に落ちない風だったが、首をかしげで去っていった。
しかし・・・講義中オッパイが苦しい!
トイレでたまに解放してやらないと息が詰まる。
こんな日が続くのかと、僕は憂鬱だった。
そして何時までも黙りでいる訳にもいかない。
「あー・・・こほん・・・あ、あ、あー」
声を低くして何とか誤魔化せるかな。
「亜季ぃ、飯食いに行かへんか?」
「食欲無いんだ」
声を低くして喋ってみる。
「さっきまで喋れなかったのに・・・どないした?声変わりでもしたんか?」
「風邪で喉がね」
「変わった風邪やな!声が高くなる風邪かいな」
「そうみたい」
「・・・・・・」
やばい!豊の奴が僕の顔をじっと見てる。
「ど、どうした?」
「変や・・・なんやドキドキするのは気のせい?」
「僕に惚れるなよ」
「アホ、惚れるかいな!まぁええわ、またな」
豊、するどい。
奴を誤魔化し切れるか自信が無くなってきた。
講義がもうひとつ有る。
僕はそれに出た後、一直線で寮に帰った。
そしてトイレが又困る。
つい立ち小便しようとして、スカッと手が空振り。
無いんだよね・・・。
仕方なく座り小便する。
男と違って尿が高い土手にまとわり着く。
一々拭かなくちゃならないのが面倒
206京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:27:24 ID:54/s9vpd
「くはぁ!苦しいっ」
バスタオルを解くと、まろび出る巨乳。
今日一日で、身も心も乳もどっと疲れた・・・。
一応更級郡を買ってきたから、明日からこれを巻かなくちゃだ。
巻き方が難しいな。
オッパイが可哀想な気もするが、他に方法は無い。
僕は更級郡を巻いた後、祠に謝罪しに行った。
ついでにワンカップ酒を捧げて頭を下げる。
はたしてその夜、神様が再び夢に出てきた。
「お主、反省しておる様では有るな」
(お許し下さい!)
「女としての喜びを知れば考えてやろうぞえ」
(喜び?)
「気をやる・・・つまり絶頂を得よ」
(ぜ、絶頂!?誰と?)
「それは知らぬわいな」
(あ、神様?ちょっと)

僕は飛び起き考え込む。
『エッチしろって事?誰とだよー・・・』
一瞬浮かんだ豊の顔を慌てて振り払った。
次の日も講義に出ては、トイレでオッパイ解放。
声を誤魔化し、豊をあしらい、と三倍疲れる。
『風呂、どうするかな』
股間から微妙な匂いが漂ってきてる。
クンクン・・・
『変な匂い・・・』
まだ女風呂に入る勇気は無いからタオルで拭いた。

次の日。
今日は朝からバイトだけど、風邪と報告して休みを取った。
だってさ、オッパイが苦しいんだよ。
もう今日一日オッパイ解放デーにしてやる。
何か色々疲れた・・・僕はついそのまま二度寝してしまった。

うつらうつらとしてる時、扉が開いて豊が飄々と入ってきた。
『鍵忘れた!』
慌てて布団を被り、うつ伏せになる。
オッパイで若干上半身が浮き上がってる。
「なんや、寝てるのんか?お好み焼き持ってきてやったでぇ」
「ありがと。後で食べるからそこに置いといて」
『オッパイ潰れるぅ』
「分かった・・・ん?んん?なんやこの匂い」
ギクッ
「な、何?」
「なんか、ええ匂いやぁ・・・息子が激しくオッキしそうな甘い匂いや」
「気のせいじゃない?」
「匂いで気のせいって有るのんか?まぁええわ、じゃあな」
豊が首をかしげながら出ていった。
匂い?そんなに良い匂いしてるのかなぁ・・・。
自分じゃこの女の体臭ってのは今一分からない。
でも豊なら、僕に変な事しないんじゃないかな。
奴を信じて言うべきか。
僕は悩んだ。
お好み焼きに噛り付きながら・・・
207京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:28:15 ID:54/s9vpd
===女風呂===

確かに・・・ちょっと汗臭いかもしんない。
「風呂かぁ・・・」
入りに行くとして、このまま出るのは危険だ。
更級郡を巻いて出て、何処かで更級郡を解いて、風呂屋に飛び込む。
男が皆女風呂に喜んで入ると思ったら大間違い。
元来恥ずかしがりの僕だから、とても喜んでなど入れない。
でも、さすがに石鹸で洗わないと・・・そろそろあそこの匂いが。
女の子が綺麗好きだなんて嘘な気がする。
僕は意を決して入りに行く事にした。
・・・ちょっと待った!
僕は未だにトランクスだし、ブラジャーなど無い。
まさか女風呂で、トランクス一丁になる訳にはいかないだろう。
「はぁ・・・買わなくちゃいけないなぁ」
更級郡をぎゅむと巻いて、デパートに出かけた。
トイレで更級郡を解いて、上は粗末なシャツのみ。
「わ、何か卑猥」
ノーブラの胸がたっぷんたっぷん揺れ、シャツには二つのぽっちが。
しかし僕は油断してた。
顔はあのグラビアアイドルそのもの。
何度か聞かれた。
「あのー、ほしだあきさん、ですか?」
「ち、違いますよ!」
慌てて否定して、俯いて下着売場に直行する。
恥ずい!何でこんな苦労しなくちゃいけないんだよ・・・って自業自得か。
店員さんがじーっとこちらを見てる。
「ブ、ブ、ブラジャーと、パンツを・・・その・・・ゴニョゴニョゴニョ」
「はい、サイズはおいくつですか?」
「あの、分からないんですが・・・」
「では、お測りしますので、こちらへ」
余計な事は聞かないんだな・・・安心した。
「お客様、上をお脱ぎ下さい」
「は、はぁ」
当然脱がなくちゃ測れない訳で。
「す、凄い」
目を見張る店員さん。
「97センチのIカップでございますね」
Iカップ!聞くと本当に大きいと思い知る。
ブラジャーと安いパンツを数セット購入したが、日頃節約していて良かったかもしれない。
ブラジャーを装着し、シャツを着る。
何か凄く引き締まる気がして、女の子になったんだと改めて思うなぁ。
でも・・・凄い胸。
目を引きまくるので、デパートを駆け抜けた。
第一ハードルは突破したが、次が問題。
風呂屋の前で立ち尽くす訳にもいかない。
チャリと入浴料を払う。
目の前の裸体の集団に僕はクラクラしていた
208京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:29:12 ID:54/s9vpd
拷問に近い!皆僕の事を疑いの目で見ている気がして仕方ない。
あの女、元男よ?なんて言われてる訳は無いとは思うけど。
楽しむなんてとんでもない話だよ。
でも、しっかり洗う所は洗わないと・・・。
えっと・・・ここってどう洗うんだろう。
股間を見下ろすが、何も見えないと言うのは凄く不思議な光景だ。
チラチラと他の女性を見ると、平気で手で股間を泡で洗っている。
『指で洗うのかな』
手の平に泡をたて、指でビラビラの間を前後。
『何これ!変な感覚・・・って言うか形状がさっぱり分からないよ』
僕は未だに自分の性器を見ていない。
だから、恥ずかしいんだってば!
下側に穴らしきものが有るのは何となく分かる。
『ここに入れるの?第一入るのかな、こんな小さい穴に・・・』
股間に手を突っ込んで固まっているのに気付いた。
はっと周りを見渡す。
自意識過剰だ。
何時の間にか、隣に高校生位の女の子が居た。
『わ!裸の女の子!』
当たり前だって。
服を着て洗っている方が変だ。
隣の女の子がチラチラ僕を見てる。
自分のオッパイと僕のオッパイを見比べ、心なしか凹んでるみたい。
僕としては隣の女の子のサイズの方が好み。
でかいだけって肩は凝るし、何一つ良い事など無いよ?って言ってあげたい。
余計なお世話だけどさ。
シャンプーで髪を洗い、僕は股間を隠しながら湯に浸かる。
暫くして先程の女子高生らしき子が隣に来た。
「ほしだあきさんじゃ無いですよね?」
「違うよ?そんなに似てるかなぁ」
やっぱり似すぎているのは弊害しか無いよ・・・。
「似てるなんてもんじゃ無いですよ?良く見ると本人よりお若いですけどね」
「あの人って何才?」
「三十才ですって」
「三十!見えない」
あの人、そんな年齢だったのか・・・凄いなぁ。
一度、この顔で逢ってみたい気はする。
びっくりするかな?
瓜二つな妹って言っても誰も疑わないだろなぁ。
女の子に挨拶をした後、僕は風呂屋を後にした。
あ・・・更級郡を巻かないといけないんだった。
『はぁ、めんどくさい』
何時ものトイレに向かう為公園に入ると、目の前に・・・豊が居た!
「あ・・・しまった」
粗末なシャツとスエットパンツな何時もの僕。
呆然と固まる二人
209京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 08:32:05 ID:54/s9vpd
今回分投下完了です。
ある意味王道な展開かもしれません。
暗い話にはならないかと。
続きはすぐ投下致します。
210名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 16:00:24 ID:RoFT3U+x
>>209
今回いい感じだね。ところで、さらしなぐんって何だい?
211京丸@ピンキー:2007/11/17(土) 16:28:48 ID:54/s9vpd
更級郡→晒
白い布。
今調べたら、思い切り間違えてた。
恥ずかしい・・・。
もっとよく調べろ私の馬鹿
ご指摘感謝!
212名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 16:46:26 ID:leoIMYKT
           / ̄ ̄\
         /  ヽ_  .\    GJ!
         (>)(<)。  |      ____
         (__人__)  ゜  |     /      \
         l` ⌒´    |  / ─    ─   \
        . {         |/  。⌒    ⌒ o   \
          {       / |      (__人__)      |
     ,-、   ヽ     ノ、\    ` ⌒´      /_
    / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ...ヽ,
   /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .ト
      _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )
      >_,フ      /               }二 コ\   Li‐
213名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 19:21:02 ID:e7v5g5YM
           / ̄ ̄\
         /  ヽ_  .\    GJ!
         (●)(●)。  |      ____
         (__人__)  ゜  |     /      \
         l` ⌒´    |  / ─    ─   \
        . {         |/  。○    ○ o   \
          {       / |      (__人__)      |
     ,-、   ヽ     ノ、\    ` ⌒´      /_
    / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/><  ` ー─ ' ┌、 ヽ  ...ヽ,
   /  L_         ̄  /           _l__( { r-、 .ト
      _,,二)     /            〔― ‐} Ll  | l) )
      >_,フ      /               }二 コ\   Li‐
214名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 20:37:22 ID:kHVq4Mlo
いつものことながら執筆スピードが尋常じゃないな
215名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 23:40:37 ID:Dq7xl606
王道キタコレ
デパートで普通にブラを買える所を見ると貧乏って設定じゃなくても、よかったんじゃ…
普通貧乏だったら買えなくてブラなし胸ポチだろ?
216名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 01:14:46 ID:KhGxBWv1
>>215
そうかー。
まぁブラジャー一着買える程度に貧乏って事でお願いします。
丁度ラッキーに安かったと
217名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 01:56:19 ID:OxQKlmSK
>>216
あまり気にしなくても。
リアルを追求するよりも、Hなウソで塗り固めた方が楽しかったりもするし。
218名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 13:55:34 ID:1qEhj0jQ
スレH・エロ会話板に性転換スレ立ててみたんだけど、需要ありますかね…。
良かったら使って下さい。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/sureh/1195447928/
219京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:47:58 ID:WN2/3fVo
十話投下します。
エッチは次回辺りに来るかも。
主人公は徐々に女の子に染まって来てます。
では投下。
220京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:49:13 ID:WN2/3fVo
===ばれた?===

とうとうバレたか。
「あの」
「ほしだあきさんですよね!?こんなとこで撮影ですか?」
・・・おまえ・・・。
「へ?」
「ごめんなさい!プライベートでしたか?」
「えーっと」
こいつ・・・もしかしてオッパイで判断してる?
自分の親友が、まさか女の子になってるとは思わないだろうけどさ。
「あのー、サインして頂けませんか?」
『サ、サイン?』
何か面白くなってきた。
「良いですよ?」
どうせこいつには言おうと思っていたから、いつバレるか遊んでみよう。
豊はノートと万年筆を出してきた。
サラサラサラ・・・
【星田亜季】・・・っと
これで分かるだろう。
「え?漢字の名前も有ったんですか?」
「そうなんですよー」
馬鹿だ・・・こいつ。
「あきさん!俺大ファンなんですよ」
「これからも、亜季、を応援してね?難波豊さん」
「はいー!・・・え?何で名前知ってるんですか?」
まだ分からないのか?
「中学生の時から知ってますよ?」
「んん?同級生だった?でも年齢が違うしなぁ」
「カレーとお好み焼き」
豊が僕を二度見した。
「え?・・・いやまさか!でも、あいつは男や・・・実は女の子やった?そんな訳無いわなぁ」
黙って僕を指差したから、頷いてみた。

・・・・・・

ベンチに並んで腰掛け、頭を抱える豊。
「嘘みたいな話やな」
「本当なんだよねぇ」
「まぁ、現実にお前変わってしもてるからなぁ」
「ごめん・・・遊んでる余裕は無いんだけどさ」
散々説明し、豊は漸く納得してくれた。
「それは気にすんな。でも亜季、これからどないするんや?」
「分からないよ・・・エッチなんて出来ないし」
「お、俺は無理やでぇ!親友となんて出来んわ」
少しガッカリした様な複雑な気分。
「だ、誰もやってくれなんて言ってないってば」
「その七何とかって神様に頼み込むしか無いんちゃうかなぁ」
「何度も謝るしか無いかもしんないね」
見知らぬ男とエッチしてなんて考えられない。
「それまで隠し通すしか仕方無いやろ・・・俺も協力したるわ」
「助かるよ」
僕達は取り敢えず、晒しを巻いて帰る事にした
221京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:50:08 ID:WN2/3fVo
「で、お前、身体全て女の子かいな」
「うん、完璧に」
「そら難儀やなぁ」
「み、見たいの?」
胸を押さえて後退り。
「ア、アホ言え!そりゃ見たいけどやな・・・」
「見るだけなら・・・良いけど・・・」
「男の悲しさやな。嘘は言えん!」
まぁ豊なら襲われる事も無いとは思う。
胸くらいなら良いかな。
「見せるけど、襲っちゃいやだよ?」
「俺は人でなしちゃう」
つつっとシャツをたくし上げ、ブラジャーのホックを外すと、ブルンとオッパイが弾け出た。
「ほら・・・」
「ご、ごっついなぁ」
オッパイに穴が開きそうなくらい視線が痛い。
「重いんだよこれがさ」
「肩凝るやろなぁ・・・あ、オッパイ風邪ひくで?服着てもええで」
「これが一番隠し通すのに困るんだよ」
僕はブラジャーをはめながら溜め息をつく。
「そうやろなぁ・・・他の学生に見せたら、お前の身が危ないなぁ」
「うん、男には戻りたいけど、犯されるのはイヤ」
「俺が守ったる!何か有ったら叫んだらええがな」
やっぱり良い奴だな。

「おーい、星田ぁ、カップラーメン持って無い?」
寮生の一人が突然入ってきた!
そいつに背を向けてる僕を、豊が突然抱き締めた。
「わぷっ」
「お、おぅ、亜季はバイト中やで?ラーメン俺の部屋に有るからやるわ」
「難波、星田の部屋で何やってんだ?」
「見て分かるやろ?俺の部屋汚いよって、逢引に使わしてもろてんのや!早く出ていき」
「すまん、すまん。貰って行くぜ、邪魔したな」
慌てて扉の鍵をかけた。
「「ふうぅ」」
同時に溜息をが出た。
「び、びっくりした」
僕の頬が赤い気が・・・
「ごめんやで、咄嗟に身体が動いた・・・って何で顔が赤いんや?」
「僕に急に抱き付いてくるんだもん・・・」
「俺に抱き付かれただけやのに?変な奴やなぁ」
何で心臓がドキドキしてるんだろう・・・僕は脳も女になってるのかな。
「うーん・・・豊とするしか無いないかなぁ」
「アホ言いな、親友とエッチ出来るかいな!有難い申し出やけど」
「まぁ神様に頼んでみるよ・・・そりゃそうと、何か食べる物有る?食料買ってないんだけどさ」
「ん?俺が焼そば作ってきたろか?」
僕はそれを有り難く受ける事にした
222京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:51:25 ID:WN2/3fVo
==情緒不安定な僕==

「うん!豊は焼そばも天下一品だねぇ」
こいつのソース物は本当に美味しい。
良いお婿さんになると僕は思う・・・婿・・・。
ボッ!と再び、僕の顔は絶対赤くなった。
「ホンマに変な奴やなぁ。赤うなったりならんかったり」
「だ、だって・・・婿、いやいや何でも無い!」
「お前、脳ミソオッパイに取られたんちゃうか?」
オッパイに取られたって、何て失礼な事を。
「ば、馬鹿!折角恥ずかしいのを我慢して生乳見せてやったのに」
「そうか!お前俺にオッパイ見られたんが恥ずかしいんやな?それで赤うなったんや」
そうなのかな・・・確かにさっきから恥ずかしい。
「そうかも・・・何か恥ずかしい」
駄目だ・・・顔中真っ赤になってきた気がする。
胸を見せ抱き締められたのを、僕の女の子の部分が豊を男として意識してる。
これって本能に近く、自分では抑えようも無い。
「そないに恥ずかしかったんなら、見せいでも良かったのに」
「あ、あの・・・でも・・・う、ううぅ」
俯いた瞳から涙までポロポロ零れ落ちる。
「亜季!どないした?ごめん!俺が見たいって言ったんが悪いわな!」
ふるふると首を振る。
「分からない・・・自分が自分じゃ無いみたい」
何でもない事なのに、凄く情緒不安定だ。
「まぁ、今日はゆっくりしとき。夕飯持ってきてやるさかい、な?」
「うん・・・」
「じゃ、扉の鍵しっかりかけとくんやで?」
豊は僕の頭をポンポンと叩き、出ていった。
『はぁ・・・なーんかカップルの痴話喧嘩みたい』
何で急に情緒不安定になったのか
何かがスイッチになったんだろうか。
扉の鍵をかけながら、自分の事を考える。
『まぁ良いや、深く考えないでおこうっと』
僕は少し身体が火照るのを寝て誤魔化す事にした。

「そなた順調に女子になっておるのう」
(もう男に戻して頂けませんか?)
「駄目じゃ!これだけは伝えておくが、厳密に言えば罰では無い」
(罰じゃ、無い??どういう意味?)
「そのうち感謝と共に分かる・・・我は遠くも見ゆる神なる故に」
消える前に、手をかざして遠くを見る七郎神。

ふと目が覚めると夕方。
しかし「罰じゃ無い」ってのが意味が分からない
223京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:52:33 ID:WN2/3fVo
僕は目が覚めた後、ずっと鏡を見つめていた。
コンプレックスだった顔が、今は抵抗無く受け入れられている。
そっと手で、青磁の陶器の様に滑らかになった肌を撫でてみた。
顔を斜めにして自分の顔を覗いてみる。
『お化粧したいなぁ』
なんて思ったりした。
それにしても、今の顔は全く違和感が無い。
罰では無い?
本当の自分って何?
少しずつパズルのピースが埋まっていく。
舌をぺろっと出したり、歯をいーっと剥いたり。
鏡に写る歯の一つ一つから唾液まで、女の子としての自分の物。
細いしなやかな指も、自分でもまだ見た事が無いあそこも・・・。
『なんか・・・嫌じゃないんだよね・・・今の僕』
仕草のちょっとした所が妙に女の子っぽい。
『染まってきちゃってるのかなぁ』
戻りたい様な戻りたくない様な・・・。
自分の道・・・この言葉も大事なパズルのピースの一つな様な気がする。
思い悩んでも仕方ない。
寮生達には絶対バレたくないけど、何か良い方向に進む気はしているから。
鏡にニコッと微笑む。
『わ!僕って可愛い?』
豊はよくこの顔を見ていて平穏で居られるな。
持ち主の僕でもドキッとするのに。
親友だからか?だとしたら得難い友人だ。

===実家にて===

「亜季、お前家族にも言っておいた方が良いんとちゃうか?」
焼そばをぱくつきながら返事をする。
「言った方が良いかな」
「俺も一緒に行ってやるさかい」
「母さんと正人、びっくりするだろうなぁ」

僕は今豊と一緒に母と弟の前に居る。
さすが母親・・・びっくりはしたが、我が子だと言う事を疑いはしなかった。
「母さんは亜季だと分かるよ?別に無理に戻る必要は無いんじゃないかしら」
「え?何で?」
戻ら無くても良い?
「その為だけに、男性と交わって欲しく無いのよ」
「でも、このままだと大学がさ・・・」
「大学だけが亜季の人生じゃ無いわ・・・慌てないで考えなさい」
大学にだけは行けと母は言ってくれてたから、この答えは意外だった。
「うん・・・暫くよく考えてみる」
自分の道なんてまだ全く見えないけどね。
問題は弟の正人なのかもしれない
224京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:53:24 ID:WN2/3fVo
正人は未だ口をポカンと開けたまま。
「正人?」
「・・・・・・」
豊が助け船を出した。
「兄貴が姉貴になったんや。そら仕方ないで」
「ごめんな?正人・・・兄ちゃんこんなになっちゃってさ」
兄貴が女の子になった。
そりゃショックだよね。
ニューハーフになって戻ってきた処じゃ無いし。
「兄ちゃん・・・すげえ可愛いなぁ」
「へ?か、可愛い?」
「うん、可愛い」
僕はこう見えても兄貴だ・・・弟に可愛いって言われるのは複雑。
「顔はそんなに変化してないだろ?」
「いや、何か違うよ」
「やっぱり変わっちゃってるんだなぁ」
「まぁ、兄貴は兄貴だし、弟は弟だけどね?それは変わらないから安心して」
この言葉は何より嬉しい。
実際の話、弟は僕より頭一つ大きいから、少し怖い気がしていた。
女の子として意識されたら兄貴として大いに困る。
信じていない訳じゃ無いけど、襲われでもしたら洒落にならないから。
後は・・・大学に残るのかどうかだな・・・。
二回生になったら学費を入れなくてはならない。
それまでに考えないと。

僕は豊と一緒に実家を後にした。
バレない様に後三年過ごすのはやはり無理が有る。
自由に出歩きたいし、自分を隠し通すのも辛い。
実家からの帰り、バイト先で仕事しながら僕はそう考えていた。
何となく注文受付の人数が僕に偏ってる気が・・・
悪い気はしないけど。
同じ受付の女の子達の視線が非常に痛い。
『そんなに見ないでよ。好きでなった訳じゃ無いんだからさぁ』
休憩中女の子達が話し掛けに来た。
相変わらず晒しに胸が締め付けられ、あまり休憩になっていない気もする。
「星田君、あなた可愛いすぎ・・・何か悔しいわ」
「そんな事言われても」
「それにその鼻にかかった甘い声!ずるーい」
「ご、ごめんなさい」
謝る必要は全く無いが、雰囲気がそうさせる。
まさか本当に女の子とは思ってはいないだろう。
もうバイトを変えた方が良いかもしれないなぁ。
端から女の子として通った方が身も心も楽だ。
でも女の子らしい服なんか持っていない。
改めて女の子の服を買うお金もあまり無いし。
「いらっしゃいませ!お持ち帰りですか?」
顔で笑って、心で悩む僕
225京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:54:19 ID:WN2/3fVo
===続四苦八苦===

爺さん教授がボソボソ喋るから眠たいのなんの。
『晒しがくたびれて来た気がするなぁ』
シャツのサイズは少し大きめだから、締まった腰の括れは隠せている。
ズボンはお尻が大きいせいかピチピチだけど。
母さんのズボン、送って貰おうかな?
母さんのヒップサイズなら僕に丁度良いかも。
「うー・・・ん」
伸びをした時だった。
結び目が脆くなっていたのか、晒しが急に解けてブルンとオッパイが零れた!
『わ!ヤバい!』
幸い誰にも見られていなかったけど・・・。
前屈みになって、腕で必死に押さえつける。
『なんでこんなに無駄に大きいんだよぉ』
「星田、どうした?気分悪いのか?」
「わひ・・・いや大丈夫、大丈夫だよ」
「無理すんなよ?」
「あぁ、ありがとな」
突然声をかけられて、心臓が飛び出るかと思った。
『うぅ、後少しだ』
おかげで眠気も吹っ飛んだが、その代わり冷や汗が出まくり。
腕では隠しきれないオッパイが、ムニムニと隙間から零れてくる。
漸く講義が終わった!
カバンで胸をカバーし、脱兎の如くトイレに直行。
『ふぅ、危なかったぁ』
晒しを巻き直す為、シャツを脱いだ。
『何か又大きくなった気がするんだけどなぁ』
多分百の大台越えてる。
押さえつけたり、解放したりしてるからか分からないが、確実にバストのサイズが増してた。
『僕はもっと小ぶりの方が好きなんだけど』
今日はまだ講義が後二つも有る。
女の子になった事、公表しちゃおうか。
いや駄目だ!そんな事したら身の危険が増すだけ。
そして思い切り好奇の目で見られるだろう。
【衝撃の事実!男の子から女の子に変わった!?】
なんて絶対書かれる。
やはり隠すしかないか。
晒しをぎゅうぎゅう巻きながら深く溜め息。

「亜季、なんか疲れてるみたいやなぁ」
「大変だよ、本当に」
「俺、これからコンパ行くけど、行かへんわなぁ」
「うん、こんな身体じゃお持ち帰りも出来ないし」
豊はコンパか・・・気楽で良いなお前は。
「何か食うもんでも買って帰るわな」
「浮気しちゃイヤよん」
「ア、アホか!そんな軽口叩けるなら大丈夫やな」
コンパかぁ、行きたい。
でもそろそろオッパイ解放してやらないと、血が止まりそうだ
226京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:55:22 ID:WN2/3fVo
「うふーぃ」
湯に浸かり、おっさんの様な呻き声を出す僕。
こうして風呂に居る間は落ち着く。
女風呂だからって躊躇する事も今は無い。
第一ここなら男子学生に会わなくて済む。
心身共に解放されるのが最優先だからね。
周りの女性を見てもドギマギしなくなってるし。
まるで男の時に男風呂に入っている様な感覚。
そういえば、ふとした時に出る仕草が女の子になってる時が有る。
女の子なんだけどさ。
多分脳ミソも女の子脳に変えられているみたい。
だとしたら、七郎神って凄い神様?。
でも仕草は気を付けなくちゃ、オカマに見られるのは甚だ不本意だ。
『何か・・・思い切り女の子を解放したい気分』
綺麗な服を着て、お化粧したらあいつ喜ぶかな?
デートぐらいしてやる。
コンパか・・・お持ち帰りしてくるのかな。
それは嫌だと、胸が嫉妬で疼く。
『僕は豊にヤキモチ焼いてる?なんで?』
分からない・・・全く自分で自分が理解不能だ。
駄目・・・また泣いてしまいそう。
冷静沈着な男だったのに、又情緒不安定気味だ。
バシャッと手で湯を掬い、顔にかけた。

その夜、豊はお持ち帰りする事も無く、お土産を持って訪れた。
その事実にパッと嬉しくなる反面、放って行かれた事に拗ねる僕が居る。
そうなんだ・・・僕は又豊の前で泣いた。
でも鈍感男で助かった。
鋭い奴なら僕の態度は見え見えだろうな。
正直言うよ・・・
僕は豊を男として意識しだしてた。
いつもこんな粗末な服だし、お化粧もしていない。
可愛い女の子として接してみたいんだ。
でも豊は僕を親友として尊重してくれている。
その気持ちを裏切りたくないから・・・。
何でそんなに優しい?
泣いて困らせたのに、ポンポンと頭を叩いてそっと出ていく。
これ以上気持ちが膨らむのが心底怖い!
そして豊に抱かれたくなってるのを、抑えるのが辛くなりそう。
勿論それを彼に言うつもりは今は無い。
壊す方が怖いから。
それが彼の為・・・っていつしか奴やあいつから彼って言ってるね。
『色々考えて疲れた・・・もう寝よ・・・』
切ないばかりに立ち上る女の香りを感じながら、眠りに入っていった
227京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:56:56 ID:WN2/3fVo
「おい!亜季!」
ドンドンドン!
豊が慌てた様子で扉を叩いたので、僕はびっくりして目が覚めた。
「何だい?僕講義昼からなんだけどさぁ」
「あのな、ここらでほしだあきが居るらしいって噂になってんのや」
眠気がぶっ飛ぶ。
「それって僕の事か?」
「それしか考えられんやろ!気ぃつけや?帽子やるさかい何時も被っとけ」
「あぁ、サンキュ」
朝から講義が有るからと豊は出ていったが・・・噂にまでなってたか。
『こりゃ外に居る間ずっと晒しの世話かぁ?』
まさかその噂の本人が僕だとは思わないだろう。
しかし声でもかけられたら面倒だ。
昨日豊が買ってきてくれたカツサンドと牛乳をほうばりながら考えた。
そろそろ決める時が来ているのかもしれない。
母は優しく僕を迎え入れてくれるだろうけど。
女として生きて行くのか、戻るのか。
決断しなくちゃ・・・。

===運命の日===

今日は一日中晒しを巻きっぱなしだった。
『血が止まるぅ!』
『息が止まるぅ!』
『オッパイ苦しいぃ!』
夕方漸く寮で晒しを解くと、オッパイがジンジン痺れていた。
血を通わす為に揉んでいると、豊が部屋に来た。
服を戻して、豊を中に招き入れる。
「あのな、お前に頼みが有るんやけど」
「何?何でも言ってよ」
それは正直言って嬉しい申し出では有った。
豊が入部している天体研究会の、四回生追い出し旅行が来週有る。
参加不参加は自由だが、参加する学生はカップルで参加が望ましいとの事。
なんと無茶な事を言う部なんだろうと呆れる。
で、豊は不参加は悔しいし、独り身で参加するのはもっと悔しい。
妹に頼んだが、二言で拒否されたらしい。
「いやっ!」と。
そりゃそうだろう。
何でカップル旅行で兄貴と行かなければならないのか、分かりそうなもんだ。
で、僕と一緒に行って欲しいとの申し出。
行くのは凄く嬉しいけど、色々問題が・・・。
「化粧して、綺麗な服着て、髪をセットしたら絶対お前やと分からへん!」
それは絶対分からないと僕も思う。
僕みたいな世界で唯一無二なケースは想像も出来ないだろうし。
「服とか、お化粧はどうするのさ」
「妹に頼むから、なっ?どうや?金は勿論俺が全部持つよって」
当然、僕は受けた
228京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:57:47 ID:WN2/3fVo
四苦八苦する一週間が過ぎ、旅行の二日前。
僕達は豊の実家に居る。
散々説明し、漸く納得してはくれた。
豊の妹の瞳ちゃんとは何度も会っているから、理解出来たのかも。
「亜季兄ちゃん・・・嫉ましい程可愛いなぁ」
「ははは・・・」
頭を掻くしかない。
「ええよ?服貸したげるわ!化粧もしたげる」
「ありがとうね」
「なぁ馬鹿兄!こんな可愛い彼女二度と現れんで?大事にせんとなぁ」
この瞳ちゃん、可愛いのに口がすこぶる悪い。
馬鹿兄と来た。
「アホんだら!亜季は親友やで」
「ふーん・・・親友ねぇ・・・やっぱり馬鹿兄や。鈍感な奴で大変やなぁ、亜季兄ちゃん」
ギクッ!
瞳ちゃんが僕をじろりと横目で見つめてる。
お見通しって事?
「鈍感って何の事や?」
僕と瞳ちゃんを交互に見る豊。
「馬鹿兄は知らんでええ」
「ぼ、僕も分からないから聞かないで!」
「じゃ亜季兄ちゃん、出掛ける前日に家に来てや?うちの家に泊まっていき」
それの方が助かる。
まさか寮まで来てもらう訳にも行かないだろうし。

旅行前日、今日漸く女の子に成れる・・・心が凄く踊ってた。
夕方豊の家に行く事になっている。
豊は寮から出掛けるらしいから、僕一人だ。
良い機会、瞳ちゃんとも色々話をしたい。
ヨレヨレシャツにピチピチズボン、髪はボサボサ。
勿論晒しを巻いてるからにはブラジャー持参しなければならない訳で。
浮かれて寮生にバレない様に注意はしないとね。
家に行くと、瞳ちゃんが今か今かと待ち構えてた。
「亜季兄ちゃん、待ってたで?早速着せ替えするから早よ脱いで」
パンツ一枚になると、瞳ちゃんが硬直した。
「うわっ・・・ええ身体やなぁ・・・うち純粋女やのに何か悔しいわぁ」
「そ、そうかなぁ」
「うん、自信持ちや?さ、これ着て」
白いフリルの付いた膝上のミニスカート。
胸が大きく開いた黒いシャツにボアの付いたカーディガンを羽織る。
靴は真っ赤なパンプスを用意してくれてるらしい。
「亜季兄ちゃん、自分の姿見て。ほらどうや!」
「わぁ、凄い・・・」
姿見の前に立ち、身体を捻ってみる僕。
大きく開いた襟からオッパイが零れそう。
やっと本当の自分に出会えた・・・僕は泣きたくなるくらい嬉しかった
229京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 20:58:47 ID:WN2/3fVo
「化粧は明日やな。風呂で髪の毛洗ったげるよ」
「え?一緒に入るの?」
いや、もう女の子と入るのは抵抗は無いけど、仮にも親友の妹だし。
「当り前やん!以前の男の亜季兄ちゃんやったら無理やけど、今は女の子やで?うちは気にせん」
「よ、宜しく」
さすがお洒落には気を使う瞳ちゃんだ。
シャンプーやトリートメントも良い物らしい。
僕なんか、昔からの安いリンスインシャンプーだけしか使っていない。
洗い方も有るんだな。
でも、人に洗ってもらうって良い気持ち。
女の子ってお風呂一つでも色々大変だった。
風呂から上がると、自然化粧水で肌を整える。
イオンドライヤーでの髪の乾かし方。
髪の毛が信じられない位艶やかで綺麗になった!
セミロングの細い髪がサラサラと揺れる。
僕は感動していた。
これが女の子としての本来の姿なんだ。
瞳ちゃんのパジャマを借り、ベッドに二人で座る。
「亜季兄ちゃん、もう男には戻る気は無いんやろ?正直に言いや」
「瞳ちゃんにはかなわないね・・・実はそう思いつつあるんだよ」
僕はもう殆んど男に戻る気は消えつつある。
そこまでお見通しとは、恐れ入った。
「それは、兄貴を好きになっちゃったから?」
答えの代わりに一回だけコクりと頷いた。
「でも・・・」
「でも、馬鹿兄は鈍感やし、親友関係を崩しとうも無いっ!ちゃうか?」
「瞳ちゃん凄いね・・・何でもお見通しか」
瞳ちゃんが僕の肩を抱いて抱き寄せた。
「亜季兄ちゃん?辛いなぁ・・・うち分かるよ?馬鹿兄は自分の気持ちに気付いて無いだけや」
言葉が心に染みる。
涙がポロポロと零れて止まらない。
「うちが手助けする訳にはいかん!きっとそのうち良い方に進むよ?」
「うん・・・ぐすっ」
「亜季兄ちゃん、うちの義理の姉になるかもしれんのやから頑張りや」
そう・・・瞳ちゃんのお姉ちゃんにって、え?
「ぎ、義理の姉?って豊と?そこまでまだ・・・考えて無いよ」
「そうなんか?うちはてっきり嫁に成るのかと」
嫁?豊の?それはちょっと先走り過ぎな気もする。
でもお付き合いしたら、考えられない話でも無い。
明日、豊の顔正面から見れるかなぁ・・・凄く意識しそうだよ
230京丸@ピンキー:2007/11/19(月) 21:02:02 ID:WN2/3fVo
今回分投下完了です。
次から少し展開が変わってきます。
次で終わりまで行くかな?
ちょいと甘い系になってきてます。
ではまた直ぐ投下します
231名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 21:06:56 ID:R84bShbG
リ・ア・タ・イキタ━(゚∀゚)━!!!
232 ◆vJEPoEPHsA :2007/11/19(月) 21:18:47 ID:RqUlDj5y
 お久しぶりです。
 投下直後に書き込みで申し訳ありませんがお知らせです。
 PCが飛んでしまい、まとめていたテキストや保管庫のパスが消失してしまったためとりあえずパスの再発行をしたのですが、何やらメールが届かないとかwそんな状況です。
 最悪の場合移転するかもしれませんが、更新はもう少し待ってください。
 ログについては専ブラを使っているのでdatから取得できます。

 ……と思ったら、今メールが届きました。
 お騒がせしましたが、仕事や私生活と相談しながら更新を開始します。
 でわでわ
233名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 23:14:39 ID:Gj7lucMf
中の人乙です。
期待して待ってます。
234 ◆vJEPoEPHsA :2007/11/20(火) 00:55:34 ID:KyTEaGSd
 お待たせしました。
 使っていたフリーツールが見つからなかったり、Vista対応していなかったりで色々と手間取ってしまいましたが、何とか形にはなったかと思います。
 ひとまずはリンク確認だけはしました。
 多分大抵の環境で閲覧できるはずです。
 タイトルの連番は……ごめん、関数使ったExcelが消えたから自動計算できなくて省略しましたorz
 ぼちぼち修正していくので気付かないでください。
 キーワード検索からもいけます。
235名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 08:41:16 ID:sMKxNXds
>>234
お疲れ様でした
236名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 20:10:23 ID:BidFmb19
>>230
なんというGJ
どんなオチがつくか楽しみ
237名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 20:51:31 ID:+p9QJdzo
保守
238名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 22:26:11 ID:L4//IqJS
保守
239名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 21:02:06 ID:119QE/Vn
今更かもしれんがGJ!!
240名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 20:09:59 ID:X7RWfavV
保守
241京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:16:09 ID:EGZfvepg
ENDまで投下します。
当初の予定とは違った結末になってます。
やはりハッピーエンドになりました。
エッチシーンは少ないですが。
では投下
242京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:20:09 ID:EGZfvepg
僕は鏡を見ながらただただ驚いていた。
自分の顔が徐々に綺麗になっていくじゃないの!
女は化けるってのは本当の話だったんだね。
「化粧でこんなに変わるんだぁ・・・」
「あの馬鹿兄には勿体ないなぁ」
鏡に映る自分の顔から目が離せない。
だって・・・信じられないくらい凄く可愛い。
ナルシストになりそう。
「さ、そろそろ待ち合わせ場所に行かんとね」
「瞳ちゃん、何から何までありがとうね」
「ええって。その服やバッグプレゼントや!悔しいけど、うちより亜季兄ちゃんの方が似合う」
ここまでしてくれて瞳ちゃんには申し訳ない。
プレゼントとは有難い。
「良いの?今度お返しするからね」
瞳ちゃんが何げに寂しそうだったのが気がかり。
「亜希兄ちゃん・・・兄貴を宜しく・・・」
瞳ちゃんはそれだけじゃ寒いと、真っ赤なダウンコートまで貸してくれた。
さすがにこれは貰う訳にはいかない。

今の僕は別人。
今から女の子を解放する気持ちで溢れている。
駅近くの時計台の下に、豊がラフな姿で居た。
こちらをチラチラ見てるが、全く気付かない。
「豊、お待たせ」
「・・・・・・わぁ!ええ?あ、亜季かいな」
「似合う?」
「すまん、まいった!想像を宇宙程越えてるで!」
これって癖になりそう。
もっと良い気分にさせてやるとするかな。
「僕は豊の彼女だろ?きちんと紹介してよねぇ」
豊の腕に絡み付く。
「は・・・はは・・・あかん、ごっつ緊張するわ」
カチカチなのが僕にも伝わってくる。
って言うか、いざとなれば女の方が強いのかな。
僕は案外と楽しんでた。
「僕って可愛い?」
「そ、そんな段階超越してるって」
「で、他の人居るの?」
「あ?あ、あぁ、十四組皆カップルらしいで?」
駅のコンコースにそれらしき団体が居た。
僕を見てどよめきが騒々と起きる。
豊が、僕をあのアイドルと間違われる前に紹介した。
「紹介するわ、星田マキちゃん!似てるけど別人やからな」
『マキちゃん?案外と安易な名前だな』
「宜しく、マキです」
『見知った顔が沢山居るけど、バレてないみたい』
豊が先輩達に妬みでこづかれている。
「お前、あんなの何処で見つけた!」
「スタイル良いなぁ」
『うんうん、先輩達、僕はあの星田亜季なんだよ』
なんか楽しいな
243京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:21:19 ID:EGZfvepg
行き先は群馬県のみなかみ温泉で、秋は紅葉が見事らしい。
星空を見ながらのラフティングが有名で、宿泊先は旅館たむらとの事。
駅弁を買い、先輩カップルと、指定席に向かい合わせで座る。
僕は腕を絡ませたまま、頭をこてんと豊の肩に乗せてやった。
楽しみ半分、そうしたいのが半分でしてる。
豊がドギマギしてるのが面白いったらありゃしない。
前に座る先輩の目が僕の胸を盗み見してる。
だから・・・豊にオッパイを擦り付けてみた。
逞しい腕が、僕の胸の先を刺激し、乳首が痛いくらい起ってくる。
『気持ち良い・・・』
つい腕にしがみ付く。
さすがの鈍感も、乳首の感触には気付いている筈。
僕が興奮しつつある事も気付いていると思う
トロリ・・・
『あ、やばい!濡れてきちゃった!』
非常に残念だが、乳首を擦り付けるのは中止。
ふと見ると、先輩カップルは駅弁を食べる所だ。
「駅弁食べよう?」
「あぁ、そうしよか」
駅弁を談笑しながら食べ、景色を見て・・・。
旅も久しぶりだ。
母さんと正人にも見せてやりたいと、胸が痛む。
『そのうち絶対連れていってあげよう』
家族への愛も、僕は忘れていない。
比べる事なんか出来ないからね。

旅館は綺麗な和風。
洋風じゃ無いのが良い。
部屋は勿論豊と二人。
春の新緑が生え、窓からの空気が気持ち良い。
お茶を煎れて一服。
「亜季もずっと心安まらんかったからなぁ・・・ゆっくりしいや」
「うん、ありがと」
「俺、部会有るさかい行ってくるけど、亜季どないする?」
「じゃあここら散策してくるよ」
僕は鍵を持って、付近を散策する事にした。
手持ちぶさたなカップルの片割れが沢山居る。
コーヒーを飲む人、早くも土産物を物色中の人、華やいだ雰囲気だ。
裏に続く木々に囲まれた道をそぞろ歩く。
『空気が美味しいな』
突然木々の静寂を切り裂き、僕の名前が呼ばれた。
「あきちゃーん!何してるのこんなとこで」
ドキッ!!
文字通り飛び上がった。
「な、何?なんなの?」
振り替えると、見知らぬ女性が走ってきた。
亜季ちゃん?僕の事か?
周りを見渡しても、僕しか居ないし・・・。
「何キョロキョロしてるのよ!さ、行くわよ」
「あの!ちょっと!」
僕は有無を言わさず連れ去られた
244京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:22:39 ID:EGZfvepg
引っ張って行かれた先は、和風の会議室っぽい所。
撮影機材やら、ラフ板やら、ライトやらが沢山。
大人の男性も沢山居るから・・・何か怖い。
「えーっと・・・僕に何か用ですか?」
「僕?いつから僕って言う様になったのよ」
「あのぅ、僕、星田亜季ですが、人違い?」
「ぷっ!何当り前の事言ってるの?」
えーん、何が何だか分からないよぉ。
「あきちゃん何か変よ」
「え?え?お姉さん僕の事知ってるの?」
「知ってるも何も思いっっ切り知ってるけど?」
僕はこの人は知らないが、この人は僕の事を知ってると言う。
ここの人皆知ってるみたいだけど。
頭が混乱してパニック状態になりそう。
目がウルウルしてきた。
又、泣いちゃいそう。
と、その時一人の可愛い女性が飛び込んできた。
「マネージャー!何処に行ってたのよ!待ち合わせ場所に・・・も・・・居ない・・・???」
その人は僕も良く知っている。
誰有ろう、ほしだあきその人だった!
部屋の人達全員口を開けたまま茫然自失。
あきさんは僕の前に立って肩に手を置いた。
「ねえ、立って?あきに顔良く見せて!?」
「あき・・・さん?」
「漸く会えた・・・夢で何度も見た!小さい頃から貴方の事何回見たか」
不思議な事に、初めて会った気がしない。
自分の顔を見ていたからじゃなくて、昔から多分僕も夢で見た記憶が有る。
「逢いたかった・・・もう一人の私」
あきさんは僕を強く抱き締めて泣き出した。
僕も涙が止まらない。
「貴方名前は?私は本名星田亜紀。紀元の紀」
「星田亜希、希望の希」
マネージャーと言われた人が口を挟んだ。
「ちょ、ちょっと待って!姉妹、じゃ無いよね?」
「うん・・・あきに妹は居ないよ?」
「僕は弟が一人」
今度はマネージャーがパニくってる。
「ど、どういう事?双子にしか見えないよ!」
僕も、そして多分あきさんも意味は分からない。
でも、深いところで繋がりが有る様な気がする。
あきさんは言った。
「そんな事、どうでも良いじゃない・・・マネージャー、社長呼んで」
あきさんは依然として僕を抱き締めていた。
何か物事が劇的に動きそうな予感がして仕方がない
245京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:25:02 ID:EGZfvepg
===あきと亜希===
「ねえ亜希?私と一緒に東京に行かない?」
普通なら悩む所だけど、僕は行く事になるだろうと思っていた。
「僕は・・・行く様な気がしてます」
「家族の方には私も話してあげる!ね?」
「はい・・・」
わりと小さな事務所だった故に、社長も付いてきていた様だ。
社長とおぼしき人が、おっとり刀で入ってきた。
スーツをビシッと着こなした初老の男性。
「なんだい?あきちゃん、何か・・・用・・・」
僕とあきさんを見比べ、興奮を隠せない様子でぶるぶる震えだした。
「社長、この子は赤の他人なんだけど、あきと同じ顔で、スタイルも抜群」
「凄い・・・こんな奇跡が有るのか・・・間違いなく事務所の起爆剤になる」
社長らしき人に必死な形相でスカウトされた。
実を言うと、答えは決まっていたんだよね。
でも、豊が・・・。
僕は明日朝一番に返事をする事にした。
あきさんはそれでも、まるで返事は分かっているかの様に落ち着いている。

部屋に戻り、浴衣に着替え、七郎神に会うため、椅子に座って目を瞑る、

「漸く出会えたか」
(あの人は?)
「本当は双子として生まれる運命で有った」
(でも年齢が・・・)
「何やら手違いが有ったらしいの。場所、時間、性別が違ってしまったみたいじゃぞえ」
(そうですか・・・)
「で、そなたは男に戻りたいか?」
(いえ、僕は女のまま新しい道に挑戦したい!)
「心残りは豊か?」
(はい・・・)
「大丈夫じゃ!我は先が見ゆる。豊にはすぐ傍らに待ち人が居る」
(え!じゃ、あの子?)
「後はそなた次第じゃ。そなたが残るので有れば、豊と結ばれようがの」
(いえ・・・あの子に託します)
「うむ・・・今夜は女として思いを刻むが良い」
(はい)
「まぁ、性の神としては、今後も契るのは構わぬぞ・・・ではな」

最後の言葉は何となく引っ掛かるがまあ良いや。
『そうかー、あの子が』
僕は事情を知ってるから、あり得ない話じゃない。
豊が戻ってきた。
取り敢えず、東京行きは夜に話すとしよう。
それまでは・・・二人の思い出を刻みたい。
「さ、デートしよ」
僕は豊の腕を取った
246京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:30:43 ID:EGZfvepg
「亜希!ほしだあきちゃんが来てるらしいで?」
「みたいだね」
「なんや、知ってたんか」
新緑の山道を散策し、草むらに腰掛け、男と女として語り合う僕達。
特に僕は男の親友であったのを忘れ、一時の彼女として豊に接した。
僕は普通の女性としての幸せを捨てようとしてる。
迷いが無いと言えば嘘になるけどね・・・。

夜が来て、星空ラフティングに参加した。
都会では考えられない満天の星。
さすが天文部の豊。
星の話が尽きない・・・ちょっとオタク気味では有ったけど。
僕は、豊に知られぬ様に別離の涙を零していた。
あの神様は先が見えるらしいから、豊もきっと幸せになるだろうな。
僕もきっと幸せになる。
その確信は有るけど、今はやはり辛い。
だって、隣の逞しい男性が今は大好きだから。

楽しい1日が過ぎ、二つ敷かれた布団に入る。
「僕、ほしだあきさんの事務所にスカウトされたんだよ」
「え!ほ、ほんまか?」
「うん、だから学校止めて、東京に行こうと思う」
「そうかぁ・・・そやから1日変やったんやな」
「分かってたの?」
「俺ら親友やで?分からいでか」
はは・・・さすがだ。
僕の事良く分かってる。
「行っても良いか?」
「お前の選んだ道やないか!俺は応援するで」
豊はそう言うだろうとは思っていた。
心の何処かに止めてほしい思いも有るのは事実。
「でもさ!でも、僕・・・豊の事、す」
「その先言うな!俺も言わんから」
「うん・・・ごめん」
そっと布団の中で浴衣とパンツを脱いだ。
今から僕は女になる。

===女の喜び===

「豊、こっちに来て」
「な、なんや?」
「良いから、来て!」
「おう・・・」
豊がにじり寄ってきた。
ガバッと布団を剥いで裸体を曝し、腕を掴んで強引に引き寄せる。
「抱いてよ」
「男に戻るんか?」
「もう戻らない!僕の初めてを、豊に奪って貰って思い出にしたいんだ」
「ええんやな?」
「滅茶苦茶にして!何回もして!」
僕は豊の首に手を回し、唇に吸い付いた。
「ん・・・む・・・」
まさか親友と舌を絡ませるとは思わなかった。
僕の女芯に火が灯る。
全てを忘れてセックスをしたい。
何回も中に出されて、いかされたい
247京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:31:44 ID:EGZfvepg
上にかぶさる重みで、潰れる胸さえ心地良い。
「豊、童貞じゃ無かったよね?」
「経験は有るで?」
「よかった・・・僕、処女だから任せるよ」
「任せとけ」
僕の唇から首筋に向かって舌が這っていく。
耳を甘噛みされて息を吹き掛けられる。
「ん・・・ぁぁ・・・」
男の時とは違い、全身が敏感になってた。
膣の奥からトロトロと愛液が溢れてくる。
耳元で熱く囁かれ、興奮が高まってきた。
「亜希、お前、反応ええんやな・・・可愛い声で鳴きだしたで?」
「自然と出ちゃう」
胸をやわやわと揉まれ、乳首が勃起してる。
まだ始まったばかりなのに、凄く気持ちが良い。
身体が熱く火照り、トロトロが止まらない。
「オッパイ舐めてぇ」
豊の頭が下がり、僕の敏感になった乳首が舌でくりくり転がされる。
「あぁ、気持ち良いぃ」
僕の太股に豊の勃起しきったのが当たってる。
「亜希のあそこ見てもええか?」
「良いよ・・・見て」
身体を逆向きにし、豊が僕の陰部を見てる。
「もうぐっしょりや」
「ああ、僕のが見られてるよぉ・・・」
「あうぐっ」
突然粘膜に舌が這った。
ぬるぬると膣を這い回る舌が良い気持ち。
「い、良いよぉ!凄く気持ち良いよぉ」
性器の奥が熱い!
そこをあれで掻き回して欲しい。
「豊!入れて!豊の硬いの早くちょうだい!」
もっと色々して欲しくも有ったが、それ以上に膣にぶち込んで欲しかった。
豊が胡坐を組み、僕をその上から下ろしていく。
つぷっ
穴に先が埋まり、僕の尻を一気に下まで下ろした。
ズプッ!
処女膜が破れ、膣の奥に突き当たる。
「あ、ひぃ・・・痛い」
豊の背中に爪を立ててしがみ付く。
「亜希、大丈夫か?我慢出来るか?」
「大丈夫、かな・・・」
繋がった・・・僕は親友と今下半身で繋がってる。
「ごっつ締まるっ」
「良いから、僕を滅茶苦茶にして!突いて、お願い、突き上げて!」
激痛って程じゃない。
それどころか、快感が勝ってる。
ぐんぐんと突き上げられ、熱い何かが喉をこみあげてきた。
「んっんぐ・・・んぁ」
身体が上下に揺れる。
信じられない位の気持ち良さだよ。
僕の膣穴がじゅぽじゅぽ音を奏でていた
248京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:37:46 ID:EGZfvepg
多分豊とは身体の相性が合うのかもしれない。
僕は処女喪失したばかりなのに、快感を感じてた。
胡坐の上に座り、身体を密着させ豊の背中を爪で掻き毟る。
だってそうでもしないと狂いそうな程気持ち良い。
突き上げられ、軽い身体ががくんがくん揺れる。
喉に熱い物が・・・ぐんぐんこみあげる。
そして遂に僕は大声で喘ぎ叫びだしていた。
「あああぁっ!良いよ!ああ、あっ、んっあっ」
頭を反らして、天井に快楽の雄叫びをぶつける。
この気持ち良さを知ってしまうと、男になんか絶対戻りたく無くなる。
膨大な快感が身体中を暴れ回ってた。
ふっと身体が軽くなり、何処かに飛びそうになったり、落ちそうになったり。
『凄い!これが絶頂?』
「豊!い、いく・・・もっと、もっと突いて!」
「分かったで!存分にいったらええ!」
下から逆杭打ちの如く突き上げられる。
身体の中で風船が膨らみ、それが一気に爆発したような感覚が襲った。
「いく、いくいく、いくうう!んあっ、ああっ」
快感が膣から脳に突き抜け、身体から力が抜けた。
「あ・・・はあぁ・・・んん・・・はぁ、はぁ」
「亜希、次は俺や!出すで、外か?中か?」
「お願い、中で出して!・・・分かるよ?出そうになってるの分かる」
中で、豊の太い茎が膨らむのがはっきり分かる。
「出る!!ぐうっ」
ぶわっと膨らんだかと思うと、膣奥に精液がビシャビシャと当たった。
「ああ、出てるよぉ!中で沢山出てるぅ!」
精をほとばしらせた豊は、がっくりと僕の肩に頭を乗せた。
優しく髪を撫で、肩口にキスをしてみる。
「亜希・・・ごっつぅ気持ちよかった・・・せやけど中出しええんか?」
「ふふ・・・大丈夫だよ?僕まだ生理来てないよ」
「そうか、安心したで」
しかし気持ち良かった。
女って良いね。
この、中で出される満足感は、妊娠の危険性さえ無ければ得難い快楽だ。
じゅぽっと豊が抜いたら、穴からどろりと精液が流れ出てきた。
「豊、あんなに気持ち良かったの生まれて初めて」
「もう男には戻りたく無くなったか?」
「よく分かるね・・・女の快感って凄すぎるよ」
その快感を与えてくれた親友に何度もキスをした
249京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:41:45 ID:EGZfvepg
「なぁ亜希、いっぺん口でやってくれんか?」
「良いよ?さ、立って」
半起ちの性器を僕は目の前にしてる。
まさか親友のをくわえるとはね・・・
右手で握ると、再びぐぐっと起ち上がってきた。
「す、凄いよ?豊・・・もうカチカチになってる」
その天を向いて屹立する性器に、僕はゴクリと思わず唾を飲み込んでいた。
「どうや?亜希」
「はぁ・・・良いよ、豊・・・美味しそう・・・」
そうなんだ・・・凄く美味しそうに見えて、舌で舐め回したくなるんだよ。
玉から茎に沿って、舌を這わしていく。
亀頭を舌でペロペロと舐め、透明な液体を味わう。
「うふぅ・・・美味しいよ?凄く美味しいぃ」
舐めるって、実は舐める方も強い快感が有る。
初めて知ったよ。
口中に、僕の唾液で濡れ光る熱い鉄の棒を含む。
強い男の香りに、熱っぽく興奮する。
強く吸い上げ、口の中で舌を茎に絡ませる。
左手を豊の尻を抱き、右手で玉袋をやんわりと揉みあげていく。
こうして奉仕しているだけで、精神的にいきそう。
僕は我を忘れて夢中で味わっていた。
先程より愛液がどろどろに溢れてくる。
最早下は僕のぬるぬるの液体で泉の様だ。
男の香りと僕の強い女の性臭にぼうっとなる。
「もう駄目、出そう!」
「出して!僕の顔に思い切りかけて!」
右手で強く扱き、先っぽを顔に向けた。
手の平に有る茎の中を精液が昇ってくる。
「出るう!」
それを顔で受けた。
顔中に降り掛かる豊の精のシャワー。
「あぁ、いきそう・・・僕もいきそうだよ」
僕は・・・それだけでいっていた。
ポタポタと滴る精液を舐め取り、顔中に降り掛かった精液を指で集めて口の中に収めていく。
それを舌で転がして、喉の奥に流し込む。
ゴクリ・・・
「はぁ、はぁ、豊の美味しかったよぉ」
「はぁふぅ・・・亜希、お前ごっつぅいやらしい顔してるで」
「いやらしくしたのは、ゆ・た・か、だよ」
変になるのって精神的に気持ち良いんだね。
でも、僕はまだ満足していないんだよ。
もっといかせて欲しい。
「ねえ、豊ぁ・・・もっと僕をいかせて?舌とか指とかさぁ」
「よっしゃ!嫌っちゅう程いかせたる!」
僕はその後、数えきれない位、いかせて貰った
250京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:43:33 ID:EGZfvepg
僕の身体は愛液と精液でべっとべと。
そこには親友同士と言うのは存在していなかった。
爛れた濃厚な男と女のセックス。
でも僕は、心から女に成れて満足。
いかされまくられて、腰が抜けちゃったよ。
多分、僕の喘ぎ声は部屋の外にまで響いていた。
豊は今、僕の身体を濡れタオルで拭いている。
「豊・・・ありがとう・・・これで東京に行ける」
「あぁ・・・お前なら頑張れるで?俺がファン第一号になったるわな」
これ以上余計な事はお互い言わない方が良い。
でなきゃ号泣してる。
お互い入れ替わりで温泉に入り、心地良い疲れの中眠りについた。

===ほしだまき===

次の日の朝食後、僕は返事をする為会議室に居た。
勿論返事はオーケー。
「はい、これからお世話になります」
「そうですか!君ならすぐ売れっ子になれるよ?あきちゃんとユニットで売り出すからね!」
社長は僕の身の安全と、肉体外交なんか決して無い事を保証してくれた。
唯一それだけを、僕は心配していたから。
芸名も決ってた。
名前は【ほしだまき】
ほしだあきさんが決めていたらしい。
あ、それと僕が元男の子だと言う事は伝え済み。
突拍子も無い話だけど、信用はしてくれた。
東京での暮らしは、あきさんの部屋に入居予定だ。
契約等は、僕が大学を止めた後東京で改めてするとの事だった。
不安はやはり有ったし、豊の事はチクチク胸が痛むけど、僕は夢が膨らむ。
絶対に成功して、家族を東京に呼び寄せる。
それにしても、何か凄い旅行になっちゃった。
迷いは無かったけどね。

===旅立ち===

旅行から帰り、社長も同行して家族に事の顛末を伝えた。
母親ってありがたい!
僕が、女としての幸せを放棄する事を快く許してくれたから。
そして、瞳ちゃんにとある大事な話をし、約束も取り付けた。
大学も辞めてきた。
これで心残りは無い。
後は東京で、グラビアタレントになり、トークを研いてあきさんに相応しいユニット相手になるだけ。
一応、大学には晒しを巻いて行ったよ?
女の子の姿で行く訳にはいかないしね。
部屋を引き払い、豊に食材やカレーのレシピを渡し、最後に別れのキス。

湿っぽいのは嫌だから、見送りはお断り。
僕はもう泣かないと心に決めたから
251京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:45:19 ID:EGZfvepg
==タレント亜希==
東京って大きい!
人が沢山居るんだね。
僕は契約を済ませ、契約金で服やら下着やら小物、バッグ、装飾品をあきさんと買いに行った。
あきさんの喜びようは尋常じゃ無く、失われていた時を取り戻すかの如く僕達は一緒に居た。
瓜二つな僕達はやはり目を引きまくる。
初日に凄い人に逢った!
小田真弓さん。
実は僕大ファンなんだ。
綺麗だったなぁ。
業界の方々に挨拶をして廻る日々。
あきさんは言った。
「この子に何か有ったら、命をかけて守る」
「変な事したら一切契約はしないし許さない」
「あきの妹だからね」と
僕が少しでも寂しがれば、必ず傍に居てくれた。
元気で面白く、僕なんかより格段に色っぽい。
テレビでのほしだあきそのままの女性。
僕はあき姉さんと言う様になっていった。
どうすれば目の中に入れられるか真剣に悩む程、僕を可愛がってくれる。
時間が合えば、一緒に食べて一緒に寝て・・・。
僕がひかれていくのは時間の問題だった。
そして、僕があき姉さんにひかれた最大の理由は別に有る。
身体が燃え、疼きだすと必ずあき姉さんが慰めてくれたから・・・。
誤解が無い様に言うが、あき姉さんは百合な人じゃなかったんだよ?
あくまでも僕だけ。
僕が居れば、彼氏なんざ必要無し!らしい。
最初、あき姉さんに抱かれた夜を思い出す。
あの時の言葉が僕を決定づけたと言っていい。
「亜希、寂しいの?お姉ちゃんが抱いたげる!いっぱい慰めてあげる!いっぱい可愛がってあげる!」
初めて裸で抱き合い、身体を繋げた夜。
双子の運命を持っていたあき姉さんは、僕がこうして欲しいと言う事を言わなくてもしてくれた。
僕も、あき姉さんがここを攻めて欲しいと言うのが言われなくても分かる。
そうなったら、もうお互い無くてはならない存在に成るのは必然な訳で。
僕達はいつしか愛し合う様になっていった。
僕の最後のパズルのピースはあき姉さんだった。
豊もパズルのピースだったけど、道を開く為の存在だったんだね。
彼とはもう男と女には戻れない。
それが証拠に、豊とは以前の親友の関係に戻り、電話で馬鹿話をする様になっていたから。
勿論、豊にも劇的な変化は有ったんだけどね。
ある意味僕より衝撃の展開なんだよね
252京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:46:57 ID:EGZfvepg
もうすぐユニットでの写真集が出る。
ビキニを最初着た時、恥ずかしかったなぁ。
DVDも予定してる。
最初のテレビはやっぱり緊張した。
だって見たことの有る芸能人がいっぱいなんだよ。
出しゃばらない、話の腰を折らない、空気を読む。
あき姉さんの注意だ。
天職かもしれないね。
毎日が凄く楽しいんだ!
瓜二つで同じ声。
僕は瞬く間に売れっ子になっていった。
ファンレターはあき姉さんにはかなわないけど、沢山来てる。
勿論、豊からも来る。
クイズ番組、関西ローカルのレギュラー、コメンテーター。
芸人から誘惑は来るけど、誘いには乗らない。
誘いをうまくかわすコツも覚えた。
後、サインって本当に難しい。
納得のいくサインを未だに練習中。
歌を出さないかとも言われたが、これは勘弁。
音痴だもん・・・
番組対抗の歌合戦で思い切り笑われた。
「あき姉さん、笑われたよぉ〜」
「よしよし」
演技で、番組内で泣き付いてみる。
まぁこれもおいしいと思わなくちゃね。
有名になると、僕の過去を探る奴も出てくる。
元男だってのもすぐバレたが、怖くなんか無い。
下手に言い訳すると余計に騒ぎ立てるだけだし。
そのおかげで七郎神も有名になっちゃった。
何人か男から女に変化した人も居るらしい。
成らない人も居るのは、やはりそれがその人の良い道では無いからだろう。
それにしても、サインって本当に難しいね。
納得のいくサインを未だに練習中。
今一番快感なのは、僕の写真集で欲情してくれる事だったりする。
写真を見ながらオナニーもしてくれてるのかな?
抱いてみたいとも思ってくれてるんだろうね。
僕の裸が見たいよね?
でもごめんなさい。
裸は売りたく無いから。
僕の身体が男性の性欲を刺激する・・・これって女冥利に尽きる。
元男だから、そう思えるのかもしれないけどさ。
まぁ、好みの問題だけは如何ともしがたいが。
僕は芸能界を頑張って生き抜いてみるつもり。
その内、俳優にもチャレンジしたいと考え中。
僕は、女の・・・そしてほしだあきの模造金で良い。
光り輝く恋人が居るからこそ僕も輝けると信じてる
253京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:48:33 ID:EGZfvepg
==トップアイドル==

パタン・・・
【IMITATION GOLD】

「お前、随分思い切った事書きよったなぁ」
「本当の事だもん」
「俺が難波?逢坂豊とそないに変わらんけど」
あき姉さんと頑張って生き抜いて早五年目。
僕は豊の新居に居る。
豊こと逢坂豊は、瞳ちゃんと結婚したんだよ。
瞳ちゃんは養女だったから、養子縁組を解消して、豊と結婚した。
僕は分かってた。
瞳ちゃんって豊の事を大好きだったって事がさ。
だから、東京に行く時にアドバイスと、豊を頼むと言ってきたんだ。
結婚はびっくりだけど。
僕は、自分記を書いた。
それを豊に送付し、見て貰っておいた訳。
「お前が、こないに超有名人に成るとはなぁ」
「信じてたんだろ?」
豊がくれた昔の帽子と、サングラスを外す。
「ここまでごっつくなるとは思わなかったで」
「豊の・・・おかげなんだよ?僕を女にしてくれたから道を開けたんだ」
「うん・・・そう言ってくれると俺も嬉しいで」
「一番嬉しいのは、豊と親友で今も居れる事・・・それが嬉しい」
「俺もそうやで?」
豊の前でだけは、昔の僕のままで居られる。
僕の生きる糧になってるのは間違いない。
でも・・・豊、良い男になったなぁ。
言ってやらないけどね。
「さて、撮影有るからそろそろ帰らなきゃ」
「おぅ、産院の瞳にも会って行ってや?」
「分かった、じゃね」
今、瞳ちゃんのお腹には豊の子供が居る。
幸せいっぱいだね。
勿論僕もあき姉さん無しじゃ居られない身体。
幸せいっぱいだよ?
母さんも正人も、東京にマンションを購入して呼び寄せた。
行く行くは正人を大学に行かせて独立させる。
僕が家族を支える決意は変わっていない。
そして七郎神には大きな社を寄進した。
今や僕の氏神様だもの。

もっともっと頑張る。
辛くなんか無い。
毎日が楽しいのが一番。
僕は、ほしだまき・・・グラビアアイドルで今頑張ってます!

===END===
254京丸@ピンキー:2007/11/25(日) 01:55:01 ID:EGZfvepg
ENDまで投下完了。
バレたく無いシチュエーションから、こんな感じになりました。
実は以前、今は無いサイトで、ほし○あきに瓜二つな男子高校生を見たもんで、それがヒントに。
うまくまとまったか少し自信有りませんが。
255名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:27:44 ID:nJrppjMO
乙でした
256名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 02:33:52 ID:Qz1n3sYy
>>京丸氏
乙です
結構、風呂敷が大きくなっていい意味で予想を裏切られました
257名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 05:42:45 ID:sg860GLC
>254
こんな幸せだと。想像の斜め上でしたが
これも王道か……初えっちも別離の切なさが
薫って、えっちの丈もなかなかいい感じ。
麗しい姉妹愛を妄想しつつ、GJです。
258名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:31:20 ID:TJavXTgB
保管庫をみてきたんですがカイト君シリーズは完結したのでしょうか?
更新が止まっているようですし、ほかのとこも404でみれないので
259名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:45:49 ID:OKnAYnKZ
入れ替わりSS書こうと思ってるけど、入れ替わる対象に迷ってる。
おまいらなら、どんな女と入れ替わりたい?
260名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 07:05:14 ID:3qbWy4Mx
>>259
病弱だから大人しいと思っていたが、実は切れ者で野心家の少し腹黒な女
積極的に健康な男の体を奪い取り、元自分の体になった男に妊娠出産を強要してくるようなの
261名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 08:17:47 ID:4emvRqim
>>259
TSはバッドエンドが好みだから

入れ替わりSSも
プラスに働くのは男好きする肉体と容姿だけ
後は全てマイナスになる相手が好きな物語のパターンかな
借金でソープ嬢やってる女とか
メイド、麻薬や肉体調教で逆らえないOL
頭の弱い社会的地位の低い女性なんて
元のギャップが大きい程萌えるかも
262名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 08:42:58 ID:kWupHSKA
年は15くらい。
爆裂ボディで敏感さん。
しかし、おとなしくて引っ込み思案。
徐々に女の子に目覚めていくってのが大好物だねぃ
263名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 09:39:12 ID:vFOBIu6x
入れ替わりは好きじゃないからどうでも良い。
他人の人生滅茶苦茶にするってのは好きじゃないんだ。
264名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 10:24:40 ID:3qbWy4Mx
>>263
ここ強制女性化スレなんだから、他人の人生を滅茶苦茶にするんじゃなくて
他人に自分の人生を滅茶苦茶にされる話だろ
265名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 11:00:06 ID:N2lWj4d8
結局、人生を滅茶苦茶にするってのは変わらんじゃねーかw
やれやれ。
266名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 14:22:38 ID:3qbWy4Mx
>>265
変身だろうと強制的に他人にされたら人生は無茶苦茶になるっての
誰かの人生が無茶苦茶になるのが嫌なら、このスレには向いてないよ
267名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 16:20:37 ID:4fs7qAK5
人生が滅茶苦茶の定義によるが、強制女性化と人生が滅茶苦茶(不幸)は等号じゃない
自分の考えを人に押し付けるもんじゃない
268名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 17:13:20 ID:3qbWy4Mx
>>267
なら入れ替りだって不幸とイコールじゃないし
意味のない話だな

事件がなければ辿っただろう道と全然別物になる(幸か不幸かは問わず)という点で
変身による女性化だろうと入れ替り強要によるものだろうと、望んでやってない以上
人生が他者の意図で変えられてしまったというのは揺るがない
個人の考えでもなんでもなく厳然たる事実だ

入れ替りが嫌いな事に余計な大義名分付けずに黙ってれば良い
269名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 17:53:14 ID:SorYBTlL
もう>>263はこの件に関しては
沈黙してるようだが

>>268
まあ彼は、入れ替わり以外にツボなシチュがあるわけだろ
嫌いって事をわざわざ表明する意味もわからんが
殊更噛みつかなくてもよかろうよ
人生滅茶苦茶、ってワードにトラウマでもあるのか
食いつきっぷりがちょっと異常だぜ
270京丸@ピンキー:2007/11/26(月) 18:53:29 ID:hFBr7q/d
>>254
一部朝おん編
二部旅行編
三部跳躍編面白かった

ただ自分が女性化したとしたら
一度寝た男と親友になんて絶対戻れないと思うがなぁ。
そこは主人公自体の性格かな。
271京丸@ピンキー:2007/11/26(月) 19:07:00 ID:kWupHSKA
>>270
名前が私の名になってますぞい。
一度寝た人間と親友に戻れるかどうか・・・男の方が覚悟が要るかもですね。
私は自信は無いですが
272名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:36:57 ID:iSWec3qQ
>>268
俺と>>263は別物だぞ
18歳未満禁止の板で幼稚な行動はあまりとらないで欲しい、いい歳なんだから
273名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:43:15 ID:3qbWy4Mx
>>264>>263
>>266>>265
>>268>>267
それぞれレスしてるだけで、同一人物かどうか関係ないんだが?
所で誰だよ>>>272一致するID居ないんだけど?
274名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:48:04 ID:iSWec3qQ
空気悪くなるからこの話題には二度と触れないで、出て行って欲しい
275名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:41:39 ID:1q+kjz7G
なんか、一つの話題でかなり荒れたなw
まあ、細かい事は忘れることだなww
276名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:40:17 ID:ewQ8PLJa
なんだよ…
一日にかなりレスがついてるから、SSが投下されてると思って+(0゚・∀・)+ワクテカ+で
きたら、騙された…orz
277名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 00:51:59 ID:13/iteRB
>>259様が新作を書いてくれるから期待して待て
278名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 02:09:48 ID:+CsuWZHm
>>261の設定はTSネタとしてはありふれ過ぎて飽きた感があるな。

俺が以前書こうとした入れ替わりモノは、不摂生な生活を送ってガリガリな女が対象になってたな。
入れ替わった女は「健康な肉体って素晴らCィィィィッッッ!!」みてーなことほざいてて、
男は健康体を取り戻そうと画策しつつ――――とかいうものだった。
279名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 06:38:54 ID:2U9zt9dt
病に冒されててもう長くない体と入れ替わって
ホロリと泣かせる展開…というのもたまに見るなあ
ふたりに面識があったりなかったり
元の体に戻れたり戻れなかったり
話の要素次第でいろいろ書けそうな気はするけども
280名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 11:23:00 ID:5oOVJV31
王道しかかけない貧相な頭の持ち主=俺
281名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 11:46:53 ID:J9leLL0C
>>280
王道って、なんだよ!?
レイプものとかか?
282名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 12:10:56 ID:5oOVJV31
>>281
レイプもんは次なんじゃああ
283名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 12:39:16 ID:sUyH/7Oy
誰も見たこともない斬新なアイディアなんて『ムリ』なんだから
使い古されたネタをどう調理するかに全力を注ぐべきです

竹熊・相原コージ先生は「さるまん」で語っております。
284名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 12:57:53 ID:13/iteRB
>>283
まあそうだろうな
どっかの誰かが今までだれも考えてないような事をいきなりだしても
それは誰も受けつけないような変なものにしかなってないだろうから
そういうのを再発見した人間が、灰汁抜きして他の要素とブレンドして
程よく鈍化させた状態でやっと人に受け入れられるんだろうし
285名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 18:41:12 ID:aQRBrWu+
>>283
自分の頭で温めてたネタが先に業界で使われたりする事もあるしな

ギアスのルル&CC的な師弟っぽい男女キャラ関係とか
血+の化物退治で世界一周展開なんかは昔から個人でネタ考えてたりした
286名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 20:09:45 ID:2U9zt9dt
あからさまに商業ネタに引きずられなきゃ
先行されたとしても、眠らせることはないの
ではと。ネタを膨らませたり続きを書くその
モチベーションががくっと下がるとは思うが。
287名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:58:33 ID:2SgoJBSY
>283
> 竹熊・相原コージ先生は「さるまん」で語っております。

そのお二方よりさらに昔に、同じ意味のことを
アーシュラ・K・ル=グウィンという婆さ…ゲフンゲフン、お姉様が語っておられます。
288名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:19:25 ID:Jt9kHSzk
>>259の話題でふと思ったんだが
このスレ的に許される入れ替わりは2パターンだよな
A:女が主導して男の体を手に入れる為に、犠牲者である男と自分の体を入れ替える
B:第3者が主導して、犠牲者の男を女の体に入れる為あるいは、その逆の目的の余禄で入れ替えられる

男が女の体を手に入れる為に主体的に入れ替る瞬間強制女性化じゃないし
イレギュラーとしては女の人格改造を企んでいた男が事故で、自分の記憶や性格を複写する位か
女の体in男の心が主軸で、そいつのコピー元男に責められるとか
289名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:18:05 ID:4Wb0KKfz
できた。
がネタに走りすぎてることに気づいた
290名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:29:03 ID:y+ovTEuP
>289
のーぷろぶれむ
291名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 08:43:26 ID:HCKo4D/2
>289
私まだ新作書いてる途中だから、是非是非読ませて下され。
楽しみにしております
292名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 09:58:04 ID:TMp7GO9i
>>289
許される許されないは個人の主観的問題も大きいから何とも。
ただ、男の身体を手に入れた女はあまり登場しない方が無難かも知れない。
293能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:23:13 ID:4Wb0KKfz
初投下
現実的な考え方と面白を混ぜてるつもりです。
こういうの本格的に書くのも初めてでかなり文章おかしいところあるけど
勘弁してください。
SIREN風に進めるので、各話毎に主観キャラが変わる感じです。
このスレの皆さんに少しでも何かの足しになれば

以下絡みが多い人の名前
御堂祐樹 主人公
柿崎圭吾 バカ
斉藤未央 腐女子
藤田夏子 マッドサイエンティスト
バカ     超絶バカ
294能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:25:05 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,1 17時27分、御堂宅 柿崎圭吾


俺の友達─御堂祐樹(主人公)が風邪を引いた。
元気なあいつにしては珍しいので自宅へ行くついでに薬局で薬を購入していく。
携帯で電話してみたが出ないので寝ているのだと思い、少しだけ早足で帰り道を行った。

「おーう、帰ったぞー」
祐樹の家にも関わらず、我が物顔で鍵を開け、靴を脱ぎ、堂々と入っていく。
一人暮らしの生活ながら情けないことに家賃まで首が回らなかった俺を祐樹が家に向かいいれてくれたのだ。
その時はその複雑な事情故に親友として支えてやらねばと思い住まわせてもらったが
今では俺が感謝しなくてはいけないな。
「起きてるかー…?」
部屋のドアをゆっくりと開けて中を確認する。
「……すぅ、すぅ」
「寝てんな」
ドアを入ったすぐ横の棚に薬を買い物袋ごと置いてそっと扉を閉める。
ふとポケットに入れた携帯が震えてることに気づいて取り上げる。
「斉藤真央 070-XXXX-XXXX」
ピッ「はい」
『あ、真央だよー。祐樹の携帯かけたけど出なかったからさー』
「あ〜、今寝てるよ」
『あ〜そうなの?具合どう?』
「あんまりよくなってないみたいだなー」
『じゃ〜もう少ししたらそっち行くからさ、熱はかっといてよ』
「んー、わかった」
『じゃー』
ブツッ
「しっかし、体温計どこにあったっけなぁ」

体温計を見つけたのは真央が到着してからのことであった。

「あ〜ん」
「んぁ〜ん」
真央が祐樹の口におかゆを放り込み、ゆっくりゆっくりと噛む。
「地味にうらやましいぜ」
「病人特権です」
体温計の音が鳴る。
「どれどれ…38度6分」
「おいおい、朝計ったときよりあがってるぞ」
「んー…」
当の本人はあまり頭の回転が回らないようだ。
「じゃあ食器片付けてから帰るけど、本当に大丈夫?」
「まー寝かしときゃー治るからよ」
「んー…」
「まー明日朝また来るから」
「おー、すまんな」
「んー…」
祐樹が小さく手を上げる。
295名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:26:22 ID:4Wb0KKfz
食器の片付けを済ませ、真央を玄関まで送り、早9時半
祐樹も既に寝ていたのでここから俺のディナータイム(?)だ。

「あぁぁっ!やん!んぁあ、はぁ、あぁっ!」
「ながったるい。スキップだスキップ」
Now エ ロ ゲ ー ing...................
「よし、全員クリア」
ふと携帯の時計を眺める。
「お、気づけば12時」
そろそろ明日のために寝なければ、とイヤホンを取り外しPCの電源を落とす。
「…っ…、…、……ぅ」
祐樹の部屋から小さく声が聞こえてくる。
確認のためにドアを開く
「うぅぅっ…っくっ…ぅぐっ…うううぅ」
「お、おい!どうした!」
「から…いた…い…うぅっ…」
即座に携帯を取り出して119番に連絡する

その後、20分ほどで救急車が到着して夜間救急病院へつれられていった。
296名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:27:30 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,2 ??時??分、病院 御堂祐樹


俺の身体が寝台に縛られ身動きが取れない。
周りからはくすくすと笑い声が聞こえたり、何か硬いものを地面に当てる音が聞こえたりする。

「予定になかった」
「もらいすぎた」
「受け取りすぎた」

「何を…?」

「取り除かねば」
「本来の姿に戻そう」
「排除だ」

一人?いや、一匹?
なんともいえない得体の知れない者がゆっくりと近づいてくる。
見たいがぎりぎり見えない。

「抉り出せ」
「切り離せ」

得体の知れない者が俺の身体の中に手を思い切り突っ込む。
手を身体の中にうずめ、動かす。
身体は血液一滴さえも流さない

得体の知れない者は何かを取り出す。
かろうじて見えたそれは、螺旋状だった。
そこから青い色をしたのだけをつまみ、引きちぎる。
なくなった部分は、赤い色になり再生する。

「取り出した」
「不要なものだ」
「捨ててしまえ」

青いそれは弾け飛ぶ。

「戻せ」
「予定通りだ」

得体の知れない者はまた身体にそれと共に身体に突っ込む。
手を抜いた時、それは身体に戻されたとわかった

「治った」
「元通りだ」
297名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:28:59 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,3 18時13分、病院 御堂祐樹

「ぅ…」
目を醒ますと同時に夕焼けの光が入ってきた。
光が強すぎてちょっと目が痛い。
「──たか?」
声のする方向へ顔を向ける
ちょっと安堵の表情を浮かべた親友の圭吾と真央の顔が映った。
「俺、どうし…?あー、あー」
声が変だ
「なぁ、祐樹…落ち着いて聞けよ」
いつになく圭吾が神妙な面持ちとふいんきで喋る
「これを見てくれ」
と手鏡を俺の前に掲げられる。
映ったのは妙に小さい俺の顔
「んん?」
やつれた?わけでもないよな…
少ししてから今度は手鏡を少し下にずらされる
「んんん?」
今度は自分の服の中を見ろ、とジェスチャーを行う。
チラッ
「…………」
あれ?
「ねえ、俺ってこんなに鳩胸だったっけ?それとも太った?」
「いいか、これが最後だ」
後ろにいた真央が俺の手を取って股間をまさぐらせる
「んんんんんんんんんん?」
自分で下半身、特に股間をくまなく叩く。
あれ????????
この辺りにあるべき感触が…
「よし、トドメ」
「あのね、祐樹。君は女になりました」

「………………は?」
298名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:30:45 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,4 10時27分、病院 天野市子

(2日前)
患者の診察中に突如呼び出された。
看護婦が言ってる事がいまいち理解できなかったので確認へ向かう。

「で、どうしたの?」
「あの、そのですね。御堂さんが変体を!」
「御堂さんが変態?ちょっと、御堂さんに失礼じゃない?というかどの御堂さん?」
「あ、その、昨日急患として運ばれてきた御堂さんです」
「あぁ、高熱の」
「とにかく、その、変体してるんです」
「だから、大声で変態呼ばわりするのはやめなさい!」
「そおーじゃなくて〜!」

病室について看護婦からカルテを受け取る。
「…あら?」
御堂さんが妙におかしい。
「胸…?」
この患者さんは確か男性のはずだけど…
「ついでに縮んでない?」
まず男性の肩幅ではない。
「私が昨日ここに運んだときは胸なんてなかったはずですけど…」
「カルテは私が書いたんだから、私も精密に覚えてます。けど…」
確認しますよ、と一言告げ、身体をチェックする。
「昨日は調べていないからわからないけれど、今ここにあるのは女性器ね」
「女性、ですよねぇ」
「昨日診察した時は5時間も仮眠取った後だから間違えたわけではないんだけど…」
「というか免許証にもしっかりと顔写真と男性と記載してありましたし」
「どういうこと…?」
う〜〜〜ん、と首をひねる私と看護婦
「性転換したとか…?」
「ないと思いますよ」
「でも今の状況を説明することは、ねぇ」
再度う〜〜〜んと首をひねる。
299名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 12:31:44 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,6 15時37分、病院 柿崎圭吾


祐樹が病院へ運ばれてから5日後。
祐樹が退院することになったので授業をサボ…ろうとしたところ教授に見つかった。
若干の嘘を交えながら事情を説明すると今回は特別だということで教授の車に乗せてもらい、病院へついた。

「ほぉ…御堂、可愛くなったな」
教授は以外とあっさりと信じたみたいだ
「あんまうれしくねーんだけど」
「私より可愛いっていうのは正直羨ましいな」
「年k…いえなんでもないデス」
一瞬、明らかに冷たい空気が俺を通過していった。
あーくわばらくわばら
教授が祐樹の持っている紙を手にとって確認する
時々小さくうなずきながら書いてあることを認識していく。
「科学専科の私にはとても興味深い一文だな」
その紙を今度は俺に渡す
患者 御堂祐樹の他、ずらずらと書き連ねてある中に大きく「後天性性転換症」と書かれてあった。
「ほんとにこんな病気あるんですか」
ないだろう、と一言。
「それで、御堂。親に連絡は?」
「あ…その…」
なぜお前が口を挟む、と言いたげな顔で教授が俺を見る。

「……いないです」
「すまんな」

その後、荷物の整理、会計を済まし、病院を出る。
先生方には説明するが、生徒側にはいったん口止めしておこう、という話を受ける。
「いずれバレることだから、自分のタイミングで言えばいい」
「はい」
少し小さくなっている祐樹を家に着くまで頭を撫でた
時々跳ね除けられたけど。
300能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:33:00 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,7 19時29分、御堂宅 藤田夏子


「…っくっ…っ…ぷ…くくっ」
「笑うな!」
明らかに笑いをこらえる男の声が後ろから聞こえてくる
「…………」
顔を赤くし、むす〜っとした表情でなすがままにされている元男が私の目の前にいる
「〜〜♪」
「かーわーいーいー!」
着せ替えで楽しむ二人の女がいる(私を含む)
「教授コスプレかなんかしてたわけー?」
「大半はもらいものだよ。」
「うっわーすっげーブルマだー」
ブルマという単語と同時に身を乗り出す後ろの男
「年代モノだが履けるだろう」

「あ〜も〜やめろ〜!」
悲願の叫びを聞き入れることなく、この後これだけで時間がつぶれていったのは言うまでもない。
301能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:34:14 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,8 07時52分、御堂宅 御堂祐樹


「おーい、遅れんぞー?」ガチャ
「ううぅぅぅぅぅ」
「んぁ!?わ、わり」
バタン
「ううううぅぅうぅぅうううぅうぅぅぅ」
下半身を露出しながら女物のパンツとにらめっこして早20分。
昨日教授が残していったやつだけど…
「黒……」
この上なくハズい。
抵抗があるのは男としての恥じらいなのか。
「おい、遅れるって!」
ドアの向こうからの声に我に返りあわてて身支度を進める。

玄関で待ってた真央に怒られながら全員でいっせいに走り出した。


「なぁ、御堂。お前ちっちゃくなってないか?」
ビクッ「え、そ、そんなことないけど」
昨日は遠めに頭に?マークを浮かべていた友人達もその違和感をついに追及し始めてきた。
バレるのは時間の問題、か…
「そしてここで最初の問題です」
誰も見てないのに自分で人差し指を立ててクエスチョン風

「どっち、入ればいいもんか…」
今まさに男子トイレと女子トイレの中間に仁王立ちし、悩む。
膀胱はヤバいけどず〜〜っと戸惑ってる
実は朝から我慢してたけどそろそろ限界だ。
「どした?祐樹」
ビクッ「ひやっ!」
圭吾の声にも本気でおどろく
「ど、どした?」
「ううぅぅぅううぅぅううううぅぅ」
暴発しそうな自分を抑えながら思わず元凶を睨む。
「ほ、ほんとにどうした?」
「ヤ、やば」
モウ一歩も動けナいいぃぃぃぃ
「もしかして…トイレか?」
「うぅ…う…ぅぅ」
だ、め…だ
302能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:36:00 ID:4Wb0KKfz
ヒョイ
「ぅわ?」
突然身体が宙に浮いたと思ったら、校舎奥に向かって猛スピードで動き出す。
「けぇ、ご?」
俺をおぶってるのは親友。
なのにいつもと変わらないスピードであ、やば、漏れ…ううぅぅ、ベルト、はずさないと。
あっという間に校舎反対側へ到着。
(あ、そうか)
目の前には障害者用のトイレが
ガラガラとトイレのドアが勢い良く開く。
ズボンを少し下げたところでいよいよ限界を突破した。
便座におろされるまえにかろうじてズボンは下げたが、もう止められなかった。
「だめ、だめ、、だめ…あ、あぁぁあああぁぁぁぁ」
ビチャビチャビチャビチャビチャ
「ああぁぁぁ、あ…パ、ン…」
一度切ってしまった紐を繋げなおすのは不可能だった。
「はああぁぁぁ」

「…………」
恥ずかしさで死んでしまいそうだった。
漏らした上にそれを親友にまじまじと見られ、挙句の事後処理(パンツ洗い)をされている。
当たり前のことだが自分の身体の汚した部分はさすがに自分で処理した。
もう赤面しすぎて俺は誰が見てもゆでだこにしか見えないだろう。
「わりぃ、全部見ちまった」
それを聞いてオーバーヒート限界の顔の赤さに到達…しそうなくらい恥ずかしくなる
「ダメだ、俺モウ死ヌ」
「ま、まあまあ」
洗い終わったパンツを返却されて更に2度上昇
「マジで誰にも言わないでくれよ。特に真央とか」
「わかってるわかってる」
圭吾が少しドアを開けて周りを確認、俺にOKサインを見せてこっそりと出て行った。

圭吾がテントを張っているのには気づかなかった。
303能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:37:03 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,9 17時18分、大学 ???


ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド(SE)
「そう、ナンパは男の青春。そう思わないかね?あーいぼぉぉぉぉぉほう」ズバァーーーン!!(SE)
「ホテルに連れ込んで朝まで生ハメッ☆でさぁね相棒!」
俺の名は…おっと、ハードボイルド(死語)な俺には名前なんて必要ないんだよ。
究極にして無敵!銀河最強のこのオ・レ・サ・マ・が!
しかし全世界がうらやむこの俺にも弱点がある。
「そう、どうっていだよどおおおおぉぉぉぉぉってえへええええええぇぇぇい」ズッギャァーーーーン!!(SE)
「相棒、声に出てるさぁ!」
「Shit!」
「時に相棒!」
「なんどぅるぁああ!?」
「相棒のチンポにぴったり合いそうな匂いが校舎奥の階段下から匂ってきまさぁ!」
「行くぞ!明日に向かってはしるらぁああああああああああ!!」ダバァーー(SE)
走る!走る!今の俺は!!
「たあぁぁぁああぁあぁあああいふうううぅぅぅぅーーーーーーーU!!」
「さあ最初のストレートを直進!急カーブが目の前さぁー!」
「かぁんせいのほおぉぉそく無視カァッッッッッッッッああぁあブ!!」
目の前にある地獄への障害っ!をっ!
「蝶と見間違うほど美しいまああぁぁぁぁぁぁい!!」
「飛行機と見間違うほどのデブ滑空トビさぁはぁぁぁぁ!!」
匂いの元、探知!
標的に向きなおし、構え!
「おおぉぉぉぉぉぉじょおおおおおさはぁあああああん!俺とデートしませんか。」
決まった!決まったあああぁあぁああああぁぁぁぁ!!
「……は?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ(SE)
「ナッ何ィーーーーーーーッ!?」
  お と こ  じゃねえええぇぇぇかああぁぁぁぁぁぁ!!
「あ、あの…?」
「てんめぇこのああぁぁぁいぼぉぉぉ!だましやがったぬぁあああああ!?」
「え、えええ!?そんな、確かに匂いは…!」
「てめぇなんかあぁいぼうじゃねえぇええ!この!豚奴隷!豚奴隷!」
             「  ボラ    ボラ     ボラ    ボラ    ボラ
マウントポジションから打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!
  ボラ    ボラ    ボラ     ボラ    ボラ    ボラ    ボラ !!」
打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!打つべし!
「ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな)」
「ぷぎぃああああああああっ!!」
「ちぃぃっ!こうなりゃいきつけのヘルスで癒してもらうか」
スタスタスタスタ....

「相棒、パンチの強さが強くて勃起しちまったさぁ....」
デブ、享年21歳。
夏の暑い日であった。

「あいつらなんだったんだ?」
「人としてスベってる感が強いよね」
「ってか…バレた?」
「あいつらの嗅覚がすごいんじゃないか」
「つーか、あたしが横にいるのに反応さえされなかったって正直複雑なんだけど」
「今は祐樹も女じゃねーか」
「バッ、しーっ!」
304能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:38:30 ID:4Wb0KKfz
アーカイブNo,10 18時32分、帰り道 御堂祐樹


河川敷コースで帰っているとある日の出来事。
「なぁ、サラシとかってまいてんの?」
「え?いや、まいてないけど」
「結構お前の胸に気づいてる奴でてるぞ」
「う。」
「まぁまだお前が究極の鳩胸って思ってる奴が多いだろうけど。ポッポーいてっ」
「つつくな」

「なぁ、そろそろバラしたら?」
「といわれてもなぁ…ちょっと怖い」
特にあいつらとかは。
ドドドドドドドドドドドドド......
「あにきぃ!!友情とはぁ!!」
「ほとばしる汗!!」
「流す涙!!」
「語る肉体!!」
「さすがじゃあにきぃ!!」
「弟よぉ!!絆の力を見せ付けるんじゃあぁぁ!!」

「……あいつらとか」
周りにいないのに聞こえてくる筋肉兄弟の咆哮
「というかうちの大学はなぜあんなんが多いんだ」
「教授って例がいるし」
「類は友を呼ぶってのか」
というか俺はあの兄弟が大学へ進学できたこと自体が信じられない。
ゾクッ!
「どした?」
「いや、今悪寒が」
どっちの悪寒だろう……
ドドドドドドドドドドドドドドド
「ややっ!!あそこに見えるは祐樹に圭吾ではないか!!」
「げっ!?見つかった!」
「さぁ二人とも!汗を流すぞぉ!!」
「う、うわ!?うわー!?」
「緊急回避!」
圭吾は緊急回避したけど俺は位置的にどうもできない状況
ガシッと筋肉兄弟に両腕をつかまれ、身体が宙に浮いたまま発進する。
「薄情者ー!」
「ちょ、とまんね!マジとまんね!」
圭吾が緊急回避の反動でゴロゴロと転がり落ちてるのが見えた。
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「柿崎ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
バシャーン。
「汗を流すのはぁ!!」
「素晴らしきことよぉ!!」
「俺身体動かしてねーじゃん!!」
「細かいことは無用なんじゃぁ!!」
「弟が言ってしまったからせりふないんじゃぁ!!」
「ああああぁあぁぁぁぁぁぁ......」
305能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:39:28 ID:4Wb0KKfz
あれから20分後、見知った公園でようやく開放された。
「し、死ぬかと思った……」
何度かハプニングが発生してそのたびに二つに裂けるんじゃないかと思ったが
兄弟の絆?とかいうのを連呼しながら圧巻なまでのコンビネーションを披露してた。
そのコンビネーション中振り回されたのも事実だけど。
「あにきぃ!!さすがの祐樹も汗をかいてますぜ!」
「あ…汗じゃなくて冷や汗だ……」
「心頭滅却すれば冷や汗もまた汗!!」
「どーいう理論だよ!」
俺、なんでこいつらと友達になったんだろう。
「さぁ祐樹。貴様のたるんだ体を見せい」
「お主が鳩胸になるほどたるんでるという噂を聞いておる。さぁ脱げ」
冗談じゃない!バレる!
「いい!いいって!」
「弟よ!!反対側をおさえい!!」
「応!!」
二人に腰と腕をつかまれて身体以外が身動き取れない状況にされる。
「はーなーせー!!」
どんなにあがいても全然抜けれる様子がない。
なんちゅーパワーだ!
「いくぞ、弟よ!!」
「友情のぉぉ!!」
「究極!!脱衣術ぅ!!」
スポーンとまるで甲羅を脱がされたかのように一瞬で服を剥ぎ取られる。
「あぁ、あぁ…」
見られ、た…あぁぁぁ
「ゆ、祐樹…」
「あ、あ、あぁ」
慌てて胸元を隠す
もう既に手遅れではあるが。
「お主、もしかして…」
もう見ないでー!
「やはりたるんどるなぁぁぁ!!」
「へ?」
「情けない!!情けないぞおぉぉ!!」
こいつらもしかして……本当に気づいてない?
「おい!ゆーき!無事か!?」
「けーご!」
306能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:41:11 ID:4Wb0KKfz
圭吾だ。けーごだぁ!来てくれた!
ずぶぬれだけど来てくれたぁ!
「ゆ…ゆーき、それ」
「早く!なんとかしてくれ!」
「あ、あぁ。おい、もう放してくれよ」
「いやじゃぁ!!」
「わしらの手で祐樹を鍛えたるんじゃぁ!!」
「その役目を俺に任せてくれ!」
「は?」
圭吾まで何変なこと言ってんだよ!
「何?」
「おぬしがじゃと?」
「あぁ。友情の力でだ!」
「友情ぉ!!」
「それを言われると反対できんん!!」
マジかよ……
友情の一言で納得され、二人に後ろから背中をおされ圭吾の下に誘導される。
「では、圭吾。俺らも羨む筋肉に仕立て上げてやってくれ!」ムキャッ
「では、わしらは行くとするか!」
「兄弟の!!」
「絆と共に!!」
「ふはぁ!!!」×2
ドドドドドドドドドドドドド......
はっ
「あ、おーい!服返せこらー!!」
ドドドドドドドドドドドドドド....
「うぅうぅ。服持っていかれた」
「俺の着ろよ、これ」
圭吾が四苦八苦しながら自分の服を脱いで渡す。

「濡れてるから複雑な気分だ」
「俺の服を着て高感度アップ♪なんて雰囲気にもならないな」
「そんな展開最初からないから」
疲れた………はぁ。
307能面@ピンキー:2007/11/28(水) 12:43:02 ID:4Wb0KKfz
と、ここで一旦切りです。
残りは最終ロールアウト終わったらということで。

後やっぱり途中名前入れ忘れますた
308名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 14:32:11 ID:HCKo4D/2
初投下お疲れ様でした。
私は軽い感じが好きなんで中々良いっすな。
これからの展開に期待しております。
ちょっち私には今までの展開が見えにくい気がいたしました。
309名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:56:37 ID:zqsEqs3P
読みにくいような・・・気もします。
あとは最初に紹介されてるキャラ以外はチンプンカンプンかも。
310名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:44:47 ID:8jnm99bo
GJ今後の展開に期待。
311名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 23:01:09 ID:J/8aEAQ0
ちょっと会話部分が多すぎるかな
312名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:06:56 ID:KZkFkYEg
投下乙なんだぜい
313名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:07:15 ID:ednNXqzT
処女乙
何かのパロ?SIRENはシランが…
主人公と柿崎の同居の経緯が凄くややこしそうなのに二行ですんでて良く分からない。(ムカイイレル→迎え入れる)
会話部分を読めば話が分かるはずなのに>303で挫折しそうになった
ばか兄弟は擬音より説明してくれた方がいいかなー
314名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 08:43:11 ID:lNix3NNE
なんだかきのこっぽいね
315名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 13:42:08 ID:K3CCxH3F
>314
きのこ?
316名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:34:32 ID:ZDfOUllQ
>>278
おれはそれだったら不摂生の女になった男が生活改善して健康な女になって
健康な男の体を手に入れた女がまた不摂生を繰り返して不健全な体になって
後悔するとか言うのもいいと思う
やっぱりいきなり健全な体手に入れても今まで不摂生な生活を送ってたら
その体を維持することできないと思うしさ
317名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:41:45 ID:P/hdviHj
健康がテーマなのか
318名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:07:50 ID:lutSETpg
>>316
実はそういう流れになっていたんだわ。

不摂生女(in健康優良男児)は本来の自分の身体を探す前に、
普通に行動が出来る身体作りから取り掛かってた。
で、発見した健康優良男児(in不摂生女)の方は健康体に酔いしれつつも
元の生活スタイルは崩さず、見る間に不健康体へと転落中。
ダメだコイツ、早く何とかしないと……つー感じで元の身体を取り戻そうとする。
というお話。

元の身体を発見するまでの段階で凄まじく長くなった&その後も超長くなりそうだった
という理由からボツったけどな。
319名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 01:50:54 ID:AY8IZAQB
(思うに不摂生=がりがりでもないし、不摂生で健康悪化って毎日マックマクするくらいしないと速効無いし。
しかしこれはどうでもいい自分の感想。)
病弱な女と健康な男が入れ替わるとかは。テーマ違うか。長くなるならいきなり、数年後(昼メロ手法)とか
必死で治療を乗り切り、体質改善してムキムキになった女(中身男)と健康なままの男(中身女)が出会う。
みんな健康ハッピーエンド!
男女がすげ変わるのって、自分を見る人の目とかが違いそうでそういうのを真剣に考える方にいっちゃってエロはあまり思いつかない。
しいてやるなら「あそこもムキムキかよー」end
一人だけ異性化するほうがバカっぽくエロで楽しめる
女性化した男キャラが男女キャラに手でいかされるとか。
320名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 01:58:37 ID:AY8IZAQB
今気付いたけど本来の自分の体って住所も電話番号も覚えてたらすぐじゃね?
321名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 03:57:11 ID:/1dJzCd1
>>320
行動の自由がないとコンタクト取れないし(今時電話の着信拒否簡単だし)
自由になった頃に引っ越してたら足取り探すのは困難
322名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 05:25:41 ID:pMJZLTWK
行動の自由もきかないほど不健康なのか
323名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 09:51:12 ID:ksUq07LE
しぃちゃんの続きまだー?
324名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 11:04:30 ID:/1dJzCd1
>>322
監視付き環境とかもあり得るでしょ
325名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:28:22 ID:bytnqgmZ
そこまで事細かな設定か…ある状況を演出するためとはいえ。
人の話の設定だから別に良いけど。あとから幾らでも出てくんのな…
一々考えるのがおっくうになった
326名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:14:55 ID:/1dJzCd1
まあ、基本的には状況がどうなったらどう展開するかをシミュレートして進めるか
書きたいシチュエーションを規定して、それを実現する障害をどう排除するかシミュレートするか
破綻しない物語を書くために必要なのは、そこそこのレベルでこのどっちかができてる事だろう
これが全くできてないと、主人公は○○したと書いても読者が何で?って思い話に入れない
凄く精密である必要はないんだが、ある程度の背景がないと物語を読ませるのは難しい
327名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 14:46:00 ID:jFKCVxZk
>>326のレスを見てこんなことも忘れてたのかとかなりドキッとしてしまった。
328名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:01:08 ID:gW0qTe0w
>>327
まあ、原因と結果の流れが決まってないノベルってよっぽど初心者でない限りないと思うが
意外に陥り易い罠が、理由はあるんだが、書いてないから読者に伝わらないって事だな

掲示板に単発でレスして書くSSとかで、良くなれてないっぽい書き手が
脈絡無く自分ごのみ展開を書いて読者萎えさせることはあるが
そういうのは例外だろうし
書いてないが理由はあるくらいまで行ってないと自分で破綻を悟り止まるだろうから
329名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:10:00 ID:QJfmko/T
最近短編SSを某所に何度か透過した事あるけど、文章書くのって結構大変というか
話を組み立てるのってのに骨が折れた。好き勝手書いてたらだんだん破綻してくるしw

でも普段イメチャとかやってるせいか、そっちからのフィードバックが多くて書くのが
結構楽しかったり。シチュエーションと登場人物を思い描きながら、オチを先に描いてから
書き出すと結構やりやすい感じ。

・・・でも自分の欲望とか好みが手前に来るから数回書いても似たような展開になっちゃうんだけどなorz
330名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:05:02 ID:jFKCVxZk
話を考えるのは確かに面白いんだが
シーンだけで考えるとかなりヤバくなるね
331名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:25:36 ID:/Kb7cyZ1
いろいろツボなシーンを詰め込もうとしたら、エッチの流れが
なんだか照れたり発情したりの繰り返しになった
投下中はさほど気にならないんだが、改めて
テキストを読むと……辛うじて破綻はしてないが、微妙だ
332名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:49:31 ID:gW0qTe0w
>>331
そういう時は、ざっくりプロットを立てれば解決すると思うぞ
最初に○○のシーンを書こう、次は××のシーンって決めたメモを作り
その時の心理変化を書いておき、それに合わせて書けば流れがスムーズになる
実際に書いて違う雰囲気になったら、並び順の入れ替えとかすれば良いし
333名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 09:04:13 ID:jigWQ39z
>>332
プロットって何? 美味しいの?
てな感じでメモ帳に書きためてったからなぁ
心の動きとシーンをセットにプロット……なるほど
参考になるよ。ありがとう
334能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:06:52 ID:lpNRex+C
最初に投下して一週間近く
レスもらって思い当たる節がたくさんあって手直しというよりほぼ全直ししてました
シナリオにまだ無理が強いのとテキスト量が膨れ上がりましたが
なんとかもうちょっとマシな程度にはなったと思います。
あとすっかり忘れてたけど一応オリジナルです
というか版権物になると途端に考えが浮かばない貧弱な頭の持ち主なので(。∀ ) ~゚
335能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:08:14 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,11 11時33分、御堂宅 柿崎圭吾


休日。
ゆら〜っと身体を起こして頭を目覚めさせる。
夜が暑苦しかったために若干寝たりない感も漂う
「ん〜〜ぅ…昼まえかぁ」
眠い目をこすって朝一番の伸びをする。
そしてもう一人の住人が起きてるかどうかの確認のため部屋を出る。
「ふわああああああ……はあぁ。おいゆーきいるぁー?」
ガチャ
「く〜〜」
「うぉう!?」
こ、これはぁ!?
「男にとって最高のシチュエイション!!」
避暑のためにごろごろと無意識に試行錯誤したのだろうか、ボタンは全部外れて二つのイチゴが半分だけ姿を現して

いた。
男のじゃ微塵も嬉しくないが女という条件に変わるだけでこんなに嬉しいとはぁ!!
いや、でもよく考えりゃ祐樹のだよ。ちっとも…嬉しくなくもない。
男ってなんて卑しい生物なんでしょ。ウヒョ
「ノーブラか…」
じろじろじろじろじろじろじろじろ
胸ちっちゃいな〜。
(ハッ)
「いかん、いかん」
(失礼しま〜…)
今の俺、超にやけ顔。
歩調もにこやかに忍び足な光景は他人が見たら典型的な夜這いの光景だ!もう朝だけど。
「到着」
まずは耳元で小さな声を発する。
……おーけい!夢の中だ。
(このゴッドハンドが今神聖な力を帯びてゆっくり、ゆっくりと)
いざゆかん!二つのパンプキン?宮殿へ!
「ん〜」
ごろん
「うぉっ!」
大げさなリアクションで一歩下がる。
(おほっ)
しかし寝返り効果で完全にオープンゲットしてモロ出し状態に。
祐樹は体を大の字にして起きる気配はない。
しかし、寝相わりぃなぁ。
「戻すんですよー、戻すんですよー」
再度俺のゴッドハンドが黄金に輝きだす(妄想)
下心当社比300%アップでボタンではなく胸の先端の成長しきってない丘に接近する
「へへっ、ラッキー」
まずつついてみる。
「んっ」
転がしてみる
「ぅんっ…んむぅー」
お、立ってきた。
う〜ん、たのすぃー。
と、ここで何かを感じる
「目の前のイチゴが私を味わってと申しております」
サイキックパワーでございます。
半分無意識に徐々に顔が左の果実に接近、それと唇の突き出し具合が比例していく。
(後、一歩ぉぉっ!!)
336能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:10:06 ID:lpNRex+C
「うわああぁぁ!」ガバッ
祐樹が飛び起き「ガツン!」─ぁっーーー!!
「いぃってぇ〜!」
横はいてぇ!マジでいてぇ!
祐樹も祐樹で頭を抑えてる。
というかマズい、俺。
ちちくり放り出した自分に親友が大接近って状況だし!
誤魔化すための思考回路、オーバースキル大回転だ!
「どどどどどしたねゆぅきくん!?起こそうと思ったらきゅきゅ急におきてくるんダモン!」
バレバレのきょどりかた
あぁ、俺今大切な何かを失った。
「うぅ…また、あの夢」
「あん?」
予想外の反応。
「事故…」
「あ、あぁ。まだ見るのか」

アーカイブNo,12 10時00分、葬式会場 御堂祐樹

高校卒業間近、両親が目の前で死んだ。
相手側が居眠り運転をしていて何かの弾みでハンドルを横に動かしたようで、車は歩道へ突っ込んできた。
俺は、父がとっさに安全な方向へ押し飛ばしたことでその惨劇からの生存者となった。
苦痛の表情をしたまま車の下敷きになり、動くことをしない母を見、ガラスの割れたショーウィンドウの飾りの一つにな

った父を見。

海外ホラー映画のように叫び声をあげるなんてまずできなかった。
目の前の現実さえ認識できないのだから。

葬式は両親の知り合いとうちの家族の親戚、圭吾と真央、そしてそれぞれの両親が出席していた。
その席でみな想い想いの涙を見せる中、俺だけは重い何かが引っかかって堪えていた。

「なぁ、祐樹」
「ん……?」
「辛いな」
圭吾から涙が伝い落ちる。
「……ん」
黙ってうなずく
「全部」
「ん…?」
「お前一人でやるなよ」
後ろから袖を引かれる
「あたしらいるじゃん」
心のこもらないうなずき
「俺がお前の心ぶっ壊れないように繋ぎとめてやっから」
ドキン、と心臓が鳴る。
「もちろん、あたしも支えてあげるから」
「…っぐ。うっ…くっ」
二人も抑えることはできなくなっていた。

337能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:10:47 ID:lpNRex+C
しかし、俺はまだあの時の光景を夢に見る。
自分の親ながらあまりにも気持ちの悪い惨劇は俺に大きなトラウマを残した。

「そうか…また事故の時の夢見たのか」
圭吾が頭を撫でてくる。
「忘れろ…っつーのは無理だろうけど見なくなるくらい強くなれよ」
「うん…」
圭吾がまた胸を撫でてくる。
………ん?
「どこ撫でてんの?」
「おっぱい♪」
自分の身体が怒りに満ちていくのがわかる。

「空気読めない奴!!」
「最近は略してケーワウゴフ!!」ゴンッ!
338能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:11:38 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,13 23時46分、商店街 御堂祐樹


15分前。
「けーごー。俺コンビニ行ってくるから〜」
シーン
「寝てんのかな…まぁいいや」

今。
「コンビニ行ってくるって言ったのに反応なかったのはこれかよ…」
今まさにこれが脱力する光景というものだ。
「昨日の一瞬でもかっこよかったあいつはどこに…」
見たもの。
PCの画面に映ってる女キャラ、そして会話文章。
それを見る笑顔のバカ。
というか俺ん家で堂々とエロゲーやってんじゃねーよ!
電気代はこっち持ちだっちゅーねん!
くっそ、むかつく。なにかがむかつく!ついでにってこいつのためにコーヒーなんて買ってくるんじゃなかった!
このままじゃ腹の虫が収まらん。くっそ〜
ピコーン(効果音)
(いーいこと考えた)
エロゲに夢中の圭吾にバレないようそろりそろりと圭吾の背後へ回り込む。
(けっけっけっ)
案としてはこんなものだ。
後ろから忍び寄る→後ろから俺の声で脅かす→リアクション見て爆笑涙目
(我ながらいい案♪)
といよいよ脅かそうと思ったところで知っているものを見て身動きが止まる。
(!)
数日前に自分ので見慣れていたはずの男の象徴
見た途端に心臓と身体の奥にある何かがドクンと脈打った。
「う、あぁ」
金縛りのように動かない
目が釘付けになって動けない。
自分の喉がなる。
それに向かって手を伸ばそうとする。
「はっ」
(な、なんでけーごのチンコ見て興奮するんだよ!)
無意識に伸びる手を抑えて見えない位置になるようにしゃがむ。
チンコは見えなくなったが次はPCのスクリーンに映るエロゲーが目に入った。
ちょうど女の子がオナニーをする、というシチュエーションの画像であった。
それを見て何かが更に熱くなるのを感じる。
339能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:12:36 ID:lpNRex+C
(ゆ、指を…こう)
まずズボンの上から指で擦ってみる。
触ったという感触はわかったがまったく刺激にならない。
「ぅぅ」
ズボンのベルトを緩めて手を突っ込む
「ぁっ」
触れただけの刺激。
びっくりして思わず手を離す。けどまた自然と近づく。
中指を恐る恐る秘部に沈めてみる。
「ぁあ」
指を動かす。
「ふぁ ぁ」
動きがだんだんと早くなる。
「っひっ!?」
別の角度に動かした時に中途半端に入った指の関節でクリトリスが刺激される。
全身にスタンガンのショックを受けたようになって思わず足の力が抜けてもたれかかる。
でも指の動きは止まらない
「ゆっ、ゆうき!?」
圭吾の体に崩れ落ちてたみたいだけどわからなかった。
「おい、おーい!?」
「ふぁ、あ、ぁあ」
気持ちいい。
「祐樹!ゆーき!」
「んぅ、あふ、あ、あ、んぁっ」
チンコをしごいてた時とは比べ物にならない気持ちよさが全身を襲う。
「チン……」
圭吾の元気なそれを眺める。
「はぁぁ…」
無意識に手を伸ばす
「ゆーきっ!!」
圭吾に肩を揺さぶられてはっと我に返る。
「…………」
手がもぐりこんだ先と圭吾を交互に見つめる
圭吾のはまだビンビンだった。
そして自分の顔が真っ赤に染まっていくがわかる。
「ぁ……ぁあ……」
(思考状況)
今日の隣の昼ごはんが全身タイツのgwvpくらぶそりなましそうで砂糖が通り魔事件起こして
阿蘇、kch9@おいm:、fdbvぼ「pl、ghError.Error.Error.

好感度アップ選択肢

  [> 逃げる
    脱兎
    逃亡
340能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:13:54 ID:lpNRex+C
「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
もうこの場から逃げるしか考えが発生しなかった。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
普通に考えることができる思考を取り戻した時にはまったく来たことのない場所に着てた。
街灯もポツンポツンとしかない真っ暗闇に近い道路。
家から飛び出してたことさえも覚えてないくらい周りが見えてなかった。靴はちゃんとはいてるけど。
「ここ、どこだろ…」
普段行く道から外れると以外とわからないもので。
「うぅ…さすがに怖い」
ガサッ
「っいっ!?」
あたりをキョロキョロ見回す
でも周りには何もない。
うぅ、ダメだ。怖い。
気持ち悪い寒さが肌に触る。
「うぅぅ」
とりあえず明かりのついてる街灯の下までおどおどしながら小さく歩を進めていく
街灯に手をついた時には心が砕け折れる寸前だった。
ガンッ!
「ひぃっ!!」
猫もまっしぐらなぐらい全身の毛が逆立ちそうな程ビックリしてヘナヘナと街灯の下に腰を落として恐る恐る確認する。
「なんも、ない」
でもでもでもでも何の音?
「なななな何?何?何?何?」
見回してもやっぱり何もない。
気のせい……?
「うぅ、ぅぅぅぅ」
もう帰る。帰らないと。帰りたい。
だけど…
「あ、あれ?」
まさか、今ので…
「腰が……はは、は、はぁ、ぁぁぁぅぅぅ」

もうかれこれ街灯の下で体育座りで10分も座っていた。
腰が抜けたことで落ち着きは取り戻したが動くことはまずできなかった。
「けーご…」
ジャーン!タンタタンタンタタン…(着信音)
「ひぃやっ!!」
猫もまっしぐら2回目
あわてて携帯を確認する。
携帯電話の存在なんてまったくもって忘れてた…
「柿崎圭吾 060-XXXX-XXXX」
あ…。
341能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:15:02 ID:lpNRex+C
ピッ
『はぁ、はぁ、おい、祐樹!お前どこだよ!?』
「う、ううぅぅぅううう」
人間、混乱してる時に知った人の声だけを聞くと更に混乱すると誰かが言う。
『祐樹?おい、おい!?』
「はやく。はやくぅ」
自分では冷静と考えるけどそれこそが一番混乱してる時であって。
『おーい?祐樹?どこよー?』
「ううううう〜〜〜」
『もしもーし!?おーい!?』
「早く迎えに来てよ〜〜〜〜!」
またパニックを起こしてしまった。
まず落ち着け、と30回諭されて大きく深呼吸をする。
「うん、喋れる」
『今どこにいるのよ?』
「わかん、ない…」
『んじゃ何か近くにないか?』
キョロキョロ
「暗いからはっきりしないけど、電波塔みたいのが近くに……」
『う〜ん。多分XX市に向かう山道の方かな』
「わかんなぃ……」
『とにかく、そこを動くなよ。後携帯はきんな』
「怖くて動けないし」
必死に探してくれてる親友の声を聞いていると今度は心が少しずつ落ち着いてきた。

何分かして...
「ぉーぃ…」
聞き覚えのある声が聞こえてはっと辺りを見回す。
見えないけど近くにいるのがわかったことで心が少しだけ晴れる。
「今声聞こえた」
すぐさま報告する。
『じゃあすぐ近くだな…あ、あれそうかな』
そしてすぐ走る息遣いがかすかに聞こえる
少しして足音が聞こえてきた。
「おーい」
待ち望んでた人の姿がはっきり見えた。
「いたいた」ピッ
目の前に心配する表情を含めた笑顔が見えた。
探しに来てくれた。
緊張の糸が切れる理由はもうそれで十分だった。
「…っうっ…う、ううぅぅぅ、っくっ、ひぃいいぃぃん」
よしよし、といいながら泣きやむまで頭を撫でられた。
342能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:15:43 ID:lpNRex+C
何分そうしていたかはわからないけどもう大分落ち着いて鼻をすすっていた。
それを見計らって圭吾が
「ほら、危険だからもう帰るぞ」
と手を差し伸べてきた。
恥ずかしながら手をとって立ち上がろうとするけど。
「ん…、あ」
まだ腰が抜けてる。
「動けない」
呆れ顔をされる
恥ずかしくなってしまう。
「またお姫様抱っこするかい?」
顔が茹で上がる。

拒否したけど動けないのをいいことに抱えあげられた。
口では否定しても身体は動かないのでどうしようもない。
でも恥ずかしいからできるだけの抵抗はしておく。

「なぁ、祐樹」
「うん?」
「こんなこと言うの変かもしれねーけどさ」


「もうお前を女としてしか見れねーわ」
343能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:16:21 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,14 18時09分、商店街 柿崎圭吾


(6日後)
「すみません、先輩。教えてもらって」
「ああ、いいよ。この近くに用事あったからさ」
大学で今日の日程も終わって祐樹も捕まらないので友達と談笑していたら突然女の子に話しかけられた。
たまたま俺たちが話題に上げてた場所の話を聞いて教えてくれないかっていうことだったので
他の近くの場所に用事があった俺がついでに連れてきていた。
連れて行く際に茶々を入れてくる友達にやーいやーいと勝ち誇った顔をしてやった。
今度は殺意を向けられた。
(男の嫉妬は怖いザンス)
ちなみにこの子の名前は伊藤香奈。後輩のようだ。
「先輩もこういったのに興味あったんですねー」
「あー、友達からの受け売りだよ」
あいつのこと。
「お友達って、いっつも一緒にいるあの女の子になった先輩ですか?」
「うん、そう」
「お友達になりたいな〜」
「相性合うか知らないけどあいつ今同姓の友達いないからなってくれっと俺も嬉しいよ」
「そ、それであ、あの、よよよろしければその、あの」
突然後輩の子がどもった。
うぶなところはあいつに似てるなぁ。うんうん
と思ってたらその後輩があ。という一言の後指差した
「あのあの、あれって例の先輩ですよね?」
「お?」
その方向に振り返る。
目の前にはすっかり女の格好をした可愛い祐樹が立っていた。
だけど顔が怖い。どうしたんだろう?
「お、ゆーきー」
一瞬身体が反応したかと思うと突然祐樹が俺の横をすり抜けて走っていった。
「あ、ちょっと!祐樹ー!?」
香奈ちゃんの方を向いてごめん、とジェスチャーをすると走り出す。
「あ、せんぱーい」
香奈ちゃんのそれだけは聞いた。

人ごみの中に走る祐樹はちっちゃいのに以外とすばしっこい。
反面俺はデカいので若干苦戦する。
「ちょっ、まーてってー!」
距離は縮まらない。
そして突然開ける。
人ごみを抜けたのだ。
祐樹は…赤の交差点を突っ切ろうとしてた。
マズい!
「おい!あぶねぇ!止まれって!」
祐樹がはっとする。
しかし、軽自動車が一台接近していた。
「───っ!!」
噛み砕きそうなくらいに歯をかみ締めて走り出す。
キイイィィィィィッ!!
「ゆーきぃぃ!!」
344能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:17:28 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,15 09時50分、大学 斉藤真央

(3日前)
「あ、あたしたちの努力はいったい」
「すまんすまん、ついうっかり」
先生がうっかりレベルで祐樹が女になってしまったことを話してしまった。
しかも話してから1時間近くで既にこの学校内にいるほぼ全員に広まってしまってる。

「うぅぅ、みんなの視線が突き刺さる」
興味の目で見るもの。エロい目で見るもの。汚いものを見る目で見るもの。みんな人それぞれに祐樹をチラ見する。
祐樹も朝からず〜〜〜〜っとバツが悪そうな顔をしたまま落ち着かない様子。
「まぁ、手間が省けてよかったじゃないか」
「よかないですよきょーじゅ!」

「はぁ、落ちつかねぇ」
お昼になっても祐樹は時々イタズラ(主に女から)されてた。
「やっぱ言われないほうがよかった」
「もー過ぎたことを悔やんでもしゃーない」
「そーだー、いーじゃん。女子トイレ公然と使えるんだから」
ブッ、と祐樹が吹く
「おや?何だねそのリアクションは」
「ななななんでもねーよ!」
「あーやーしーいーなあー」
ただトイレと使っただけなのに祐樹のこの焦りよう。
これは絶対何かあるな〜。
もしかしてもう圭吾とちちくりあったのかな〜?ニヤニヤ
「にやにやするな」
「ま〜、俺はこれで祐樹と公然とイチャイチャできっからいいけどさ〜」
「な!?ばっ、なっ!?」
とっても可愛い祐樹の反応。
マジ萌える。
「へっへっへっ」
「ダメー!あんたみたいな送り狼に祐樹ちゃんはあげません!」
祐樹を抱きしめる。
「ちゃんをつけるな!」
「今日の帰り道に狼になろうか?」

女子が祐樹にリボンを押し付けてそれを祐樹が渋々受け取ってるところで閃いた。
「そういえばゆーき。女もんの服あるの?」
「いや?っていうかいらないじゃん」
「え〜!?女になったのに男の服着てるって変じゃんー」
「あー、いいだろ別に」
「なんかオタクくさくてきついよー」
「ぐ…」
約一名、何故か目をそらす。
「まあそういうわけだから、買いに行かない?」
圭吾が「行きたい」
「あんたじゃない」
「(´・ω・`)」
「うぅ、ん」
祐樹が見えないようにチラチラと圭吾を見てる
というか見えないように見てるけどあたしにはバレバレであって。
「圭吾に見せればー?」
「なっ、なんでだよ!」
わかりやすいリアクションをいただきました。
「わっかりやすー」
「大体こいつに好きなんていわれてねーし」
今本人無意識だろうけど爆弾発言したよ。
「まあまあ。今日の分終わったら玄関集合ね」
「ん〜……まぁいいか」
345能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:19:14 ID:lpNRex+C
時間は経過、舞台はデパートのショッピングモールへと移動して(野獣がしつこかったのですり抜けてきた)。
「萌える」
「萌えんな」
「冗談はさておき。あんたこういうのいいんじゃない?」
短ズボンをチョイスして渡す。
「う〜ん、まだ脚出すのに抵抗あるなぁ」
ここに着てからの祐樹は最初は恥ずかしがっていたけどそのうちだんだんとノリノリになってきてた。
選ぶのはやっぱりどこかかざりっけのないのばかりだから、あたしが率先して選んでる、今の状況。

「お、似合ってんじゃーん」
「そ、そーか?」
「ちょっとくるっと回ってみて」
「おー」くるっ
「かーわーいーいー」
「まあ、悪くないかも…」
そういう祐樹はちょい照れ
「んじゃこっちはどーお?胸元おっぴろげ」
「俺の身体見て言ってないか」
「〜♪」

「ちょっと休んでいこ」
と言ってデパート内のレストランに入って腰掛けた。
「女に慣れてきた?」
「慣れたっていうかなんていうか。まだ男の時の動きをすることよくあるかな」
「まーそのうち普通にできるって」
「そんなもんかな」チューッ
「んでさぁ、圭吾とどこまでヤッたの?」
祐樹が飲み物を吹く
「んな、んななななな」
「ほーら」
今の祐樹は宇宙一わかりやすい。
照れてうつむいたままだったけど、少しずつ話し始めた。

「あいつに…お前を女として見るって言われて。そっから妙に気になるっていうか、その」
「意識し始めた?」
「んー、うん。少し」
祐樹の頬がもっと赤くなる。
「祐樹が圭吾に取られちゃうー」
「ないない」
「今十分ありえるじゃーん」
「親友だったやつをいきなり彼氏として考えれるかよ。まだ俺自身女になったって認めきれたわけじゃないし」
「彼氏として?普通男としてじゃないのー?まず」
「あ、あ。あ」
自爆した祐樹をからかう。
「とにかく!ないから、あいつとは!」
「じゃああたしが祐樹もらう」
自然と出た。
あたしもちょっと照れる。
「好きにしろ…っては?」
「あたしだって祐樹好きだし。女になっても変わらずさ」
「ん…まぁ、すっごい嬉しいのと恥ずかしいのと」
「圭吾に取られてもあたしはずーっと祐樹を愛してやるし〜」
「む…」
あら、そこは否定しないんだ。ちょっとガッカリ
でも祐樹が可愛いことには変わりがないから萌える。
「ふぅ。ま、帰りましょ。圭吾にお披露目しないとねー」
「ばっ、ばっ!」

でも褒められてその気になった祐樹はずっと上機嫌でしたとさ。
脈あんじゃん!
346能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:20:03 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,16 20時19分、御堂宅 御堂祐樹


「お前が好きだ」
「は?」
風呂からあがって一番にこんなことを言われた。
「いや、この前ちゃんと好きだって言われてないって言ってたから」
「あ、あ、あれは、その」
何変なこと言ってるんだよ、あの時の俺!
「じょ、じょーだんよs」
言いかけで突然圭吾に抱きしめられる。
「冗談じゃねーよ。お前にああいった時からもう抑えらんねー」
圭吾の体の匂いが伝わってくる
対する圭吾も鼻をくんくん動かしてる。
抱きしめられてるとなんだか…
ハッ。
「いい、いいいきなり決められるかよ!」
圭吾の体を突き飛ばしてものすごい勢いで離れる。
「そうか?俺はもう切り替えちまったぞー。ブレーカー感覚で」
パチン、とジェスチャー
「む。む。むむむむむ」
「ま、俺も風呂はいってくるわ〜♪」
と、自分の言いたいことは言えたのか上機嫌になってる圭吾が浴室へ消えていく。
どうしよう、どうしよう。
マジで言われた。
「ううぅぅぅ」
寝よう、もう寝よう。

もちろん、ほとんど寝付けなかった。

「ゆーきの奴、気づいてないけど下は隠して上かくしてなかったな。男のときの癖かねー…お、マイサンが元気に」
347能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:20:50 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,17 15時12分、大学 御堂祐樹

女物の服を着用して初めての登校。
でもそれを恥じてるほど余裕はなかった。
「ぅぅぅぅぅ…」
目的地の扉を開ける。
ガラガラ
「お、ゆーき。おま──」
ピシャッ
閉める。
走る、走る。どこに行けばいいかわからないけど走る。
そして手ごろな空室へ逃げ込む。
「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ」
>「ゆーき?おーい?どーこだー?」
ドキンッ!と心臓が大きく鳴る。
「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」
ぁぁう。
ジャーン!!タンタタンタンタタン...
「っいぃっ!?」
グッドタイミングすぎてかなり驚く。
ガサゴソ
「柿崎圭吾 060-XXXX-XXXX」
更に心臓が脈打つ。
ピッ
「ぅぁ、ぁぅぁぅ」
『おーいどうしたんだよ?お前朝から変d─』
ピッ
電源ボタン押しっぱなし。
シャララーン プツン
電源が落ちたのを確認してポケットにしまう。

結局全てこんな調子で圭吾がいない教室しか入れなかった。
「はぁぁぁぁ」
ヤバい。ヤバい。めっちゃヤバい。ヤバい。すっごいヤバい。
「おっすーゆーきー」
ポンッ
「ふわあぁ!?」
けけ、けけ、けーご!?
「うわお、ど、どしたのゆーき?」
何かを覚悟しながらゆ〜〜〜っくりと振り向く。
「あ…ま、真央」
348能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:21:28 ID:lpNRex+C
「なぁんだそういうことだったのー」
食堂で真央に昨日言われたことを話したら笑われた。
ちょっと後悔してる
「ぅー…うぅ」
「つまりは圭吾を意識してんのねー」
かぁーっと顔が赤くなる。
言葉で否定して顔で肯定してる状態。
「おぉ、顔が答えを示してる」
「うぅぅ…う」
「それとも嫌いになったー?」
「そ、そそそそそそんなこと」
両手を挙げての否定を見て真央がくすっと笑った。
「嫌われてないってさ〜」
ヒョコ
「っっっっ!?」
影から出てきたその人を見て心臓が今までにない鼓動を起こす。
「そうなん?」
けけけけけ、けけけけけけけ!
「急に祐樹が俺を避けたからマジで嫌われたかと思ったわ」
「そんなことないないないない!」
半分自分でも何言ってるかわかんない。
「んじゃ〜ぁ今日は真央を出し抜いて二人でかえるべ〜」
あつあつぅ〜と野次が飛んでくる。
「だだだだだだだだだめだめだめ!」
「さっきから主張が矛盾しってぞー」
「あう。あぅ。ぁぅ。ぁう。あう」
圭吾が俺の両腕をつかむ
(あわわわわわわわわわわわ)
「お前と帰りたい」
圭吾の顔が一瞬だけ美形度2割増しになる。
「ははははははつつかものですがよよよよよ!」
もはやパニックでどんな言葉が出るか自分でわかんない状況である。
「二十日もの?」
「賞味期限みたいだ」
二人の茶々も届かない
「ほーら、しんこきゅ〜」
「すー、はー」
目を閉じて深呼吸で心を落ち着かせる。
はぁ…はぁ。
ぱちっ
「落ち着いたかー?」
ボンッ
「うあ、ぅぅぅぅぁぁぁぁぁぁ」
「ダメだこりゃ」

「恋は盲目という」
「あ、教授」
「なかなか面白い見世物だよ」
教授が小さいザルを取り出す。
「このバカップルに愛の募金を〜」
チャリンチャリンと以外と募金が集まってるようだった。
「ううあああああうあうううぁぁぁ」
もちろん、そんなことを認識できる余裕はなく。
349能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:22:10 ID:lpNRex+C
アーカイブNo,18 17時55分、商店街 御堂祐樹

(ううう…ううう…)
今日も一日頭の中で永遠と押し問答を繰り広げてたおかげで、何にも集中できなかった。
もちろん、圭吾を見ただけで逃げてた。
「圭吾、か…」
もし拒んだらどうなるんだろう、とか反対にもし受け入れたら、とず〜と同じ思考をループしていた。
(でも、でも)
こんな妙な俺を受け入れてくれた唯一の存在でもあるし。
この服もちょっと見せたい気持ちもあったし。
(でも、でも)
元男だから受け入れたらホモ?だし。
周りから冷笑されるかもしれないし。
(でも、でも)
成り行きでもいつも横にいたのはあいつだし。
元男なのにそれを気にすることもなく求愛してきたし。
「ううううぅぅぅぅうぅぅううぅ」
受け入れたら?→拒んだら?→受け入れたら?→拒んだら?の流れを今日一日中ず〜っとしながら過ごしてた。

「うぅぅ…あ。」
圭吾だ。
あいつの存在を認識した途端心臓がバクバク言い始める。
は、話かけないと…
「け…」
圭吾の前に知らない女の子がいた。
誰、あれ。知らない子だ。
今度は心臓がズキンと痛んだ(気がした)。
「…………」
「お。ゆーきー」
「っ!!」
声を聞いた途端走り出してた。
どうして?
「あ、ちょっと!祐樹ー!?」
ズキン
何で痛い?
「ちょっ、まーてってー!」
ズキン
何でおいかけてくる?
「おい!あぶねぇ!止まれって!」
え?
キイイィィィィィィィッ!!!
「ぁっ」

体が、跳んだ。
何が起こったかわからなかった。
体が地面に落ちる。
衝撃が身体に伝わる。
痛いのかもしれないけど痛くない。わからない。

死ぬのかな。
圭吾にまだ答え言ってないのに。
350能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:24:15 ID:lpNRex+C
「せっ、先輩!大丈夫ですか!?」
揺さぶられたのとその声で我に返る。
俺に声をかけてたのはさっきの女の子。
辺りを見回す。
俺の位置は、交差点前。
「あっ…ああ、ぁ…」
俺が本来いるべき場所には。

「け、え…ご?」
倒れている圭吾がいた。
「……………………!!」

後はもう、何をしていたか、何を口走っていたのか覚えてはいなかった。
ただわかることは病院の個室で目覚めたこと。

そしてそこに圭吾が眠ったまま搬送されてきたことだった。
351能面@ピンキー:2007/12/02(日) 11:27:53 ID:lpNRex+C
連投規制きちゃったので予定を繰り上げて今回はここまでにします

ラスト付近の展開もまだでききっていないのでもう今すぐ作業かかります
352名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 14:46:59 ID:SCE6nIWL
乙です
353名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 15:52:26 ID:S7HPqjVw
GJ、エロい展開に期待します
354名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:30:54 ID:SCE6nIWL
SONYから来ました
355名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:31:46 ID:3/01uZQg
>>354
GK乙
356名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:28:07 ID:pp/CB8G6
携帯からだから分からないのだが、此処あと容量どれくらいだろうか?
万が一投下が切れたらと思いまして。
357名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:56:02 ID:zl/qBZdH
今現在サイズ335KB
358名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:47:10 ID:09nAhiAc
女の子になりたいなぁ・・・
359名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:50:49 ID:tlgttMHA
>>358
残念ながら、キミにこのスレでのヒロインの資格はない
タイトルを読んで↓あたりで出なおせ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/l50
360名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 07:04:45 ID:RlrxrUEq
>357
感謝感謝。
もう一つ、今更だが満杯になる容量ってどれくらいなんですかね
361名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 15:06:45 ID:mHvsAU5G
362名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 19:34:16 ID:Hn5Ji/Cd
ぎゃーす
363能面@ピンキー:2007/12/04(火) 20:13:30 ID:8nu0pApE
投下しようと思ったらocn全規制とふざけたことになってたので
収まるまで投下できません○| ̄|_マジすいません
364380 ◆PKEHY060jY :2007/12/04(火) 23:07:47 ID:y8AqTXXm
お久しぶりです。時代物は順調に順延中です
長くなりそうなのでスレ投下は難しいかも……

クリスマス物はようやくネタをつかみました。エロラブでちょい鬼畜です
二日に分けるほどの量になるかどうかはわかりませんが、クリスマスイブには間に合うでしょう
どうかお楽しみに、と生存宣言がてら予告を投下してみました

では、クリスマスイブまでしばし潜伏します……
365名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:51:30 ID:wOkbE56O
おぉ、楽しみにしてます!
366名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 07:03:51 ID:+t2bfjjo
+(0゚・∀・)+ワクテカ+
367京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:07:16 ID:x5ALcRGF
漸く棚卸しが終わった。
容量に若干不安が有りますが、5話分新作投下。
今回はちと毛色が違い、多分最高齢の主人公。
昔語りを交えて進んでいきます。

矢井羽響【30】
衣川卓治【31】
瑠璃・恭一・麻由・涼・翔
ミッチとヨシ、その他
[レイプ][処女喪失]
368名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:10:25 ID:x5ALcRGF
◆愛してると言ってみる◇
《矢井羽響》

==ヤンキーマダム==

とある高級住宅街。
整った顔の女児が駆け回る広い庭の片隅で、布オムツが大量に翻っている。
高級住宅街には似付かわしく無い洗濯物を、パンパン叩いて干すマダム。
金髪に染めたロングヘアーは、目元から巻き毛がくるくる入り、今年三十路とは思えない。
長い付け睫毛、切れ長の目にアイシャドー、真っ赤な口紅。
ビーズをあしらったピンク色のネイルアート。
豊乳がいまにもこぼれそうな、ラメ入りの胸が大きく開いたシャツ。
そして黒パンティが見えそうなマイクロミニ。
とてもセレブには見えそうにも無い。
でもその派手なマダムと庭越しに話す婦人達に、冷たい感情は欠片も無い。
人は見かけにはよらないと言う事を一番良く知ってるのは、その高級住宅街の住人達だった。
良妻賢母の誉れも高く、五人の子持ち。
ど派手な化粧が嫌味に成らない超絶美顔に、一向に崩れない爆裂バディ。
その派手派手な姿も、どうやら旦那の好みと言う事らしい。
なのに朝から晩まで家事に精を出すそのマダムは、崇拝さえされていた。
遊んでいる気配も全く無く、旦那と子供一筋の忠節無比な貞節振りを、今や誰も知らない人は居ない。
そして何より底抜けの明るさが好かれる理由だ。
そんなマダムの話す言葉は外見とは全く違い、少し前のヤンキーそのもの。
しかし、庭で遊ぶ母似の娘を見る目は限り無い慈愛に満ち溢れ、心から愛しているのが良く分かる。
その幸せいっぱい振りは他人をもほんわかさせた。
人は皆、そんな彼女を親しみを込めてこう呼ぶ。
ヤンキーマダムと。
そんな愛溢れる生活に囲まれ、ヤンキーマダムはあまりの幸福にいつも泣きそうになる。
恵まれず、荒れまくり、母を泣かせてきた若い頃をいつも思い出す。
勿論、その母も今はマダムの家の中で紅茶を飲んでゆったりくつろいでいる。
机の上には祖母となった母が撮り蓄めた、孫たちのアルバム。
それを眺めるのが、マダムの母の最大の楽しみ。
悠々自適の身だが、たまに家事も適度に手伝う。
「はぁ、幸せ・・・」
そう呟くのが何より嬉しいマダムの母。
分からない事、困った事が有れば、あのヤンキーマダムに聞けば良い。
それがその街の合言葉
369京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:11:19 ID:x5ALcRGF
===自分語り===

「奥様、今朝も布オムツの万国旗ねぇ、ホホホ」
「そりゃ、やっぱガキは布オムツでなきゃな」
隣の社長夫人がホホホと笑いやがるから、俺はそう言ってやった。
「紙オムツは、母親が楽する為!布は下のしつけに一番だかんなぁ」
布だとガキは漏らした時気持ち悪い。
だから漏らしそうな時は言う様になるし、寝小便のしつけに最適なんだぜ。
「でも大変なのよねぇ」
「えぇ、洗濯物が大変だけど、ガキの為なら辛くなんかねえですよ」
それにな・・・こう布オムツが大量に翻ってると、自分の産んだ赤ん坊って感覚がわいてたまんねえ。
「じゃ午後からのお買い物、後で行きましょうね」
「はーい、また後で」

俺は矢井羽響っつって、亭主は婿養子だが、専業主婦してる。
今年三十路を迎えたから、もう熟女の年齢か?
しかしまだまだ老けねえぞ、俺は!
馬鹿亭主がこのど派手な姿を好きだから、こんな格好してる。
俺は奴に抱かれる時は、美しい一匹のいやらしい雌に成れる。
俺に性欲を感じ、欲情し貪欲に求めて欲しい。
獣になって俺を滅茶苦茶に犯して欲しい。
そしてこの身体以外には目もくれないで欲しい。
奴には、こっ恥ずかしいから絶っ対言わないが、俺は惚れてる。
っつうか、無理矢理身も心も惚れさせられたって所かもしんないなぁ。
俺の亭主は本当によくやってくれてるぜ。
オタでキモ男だが、会社を立ち上げて、大成功しやがったんだからな。
それに子煩悩だから、言う事ねえだろ?
勿論亭主もこの美人女房である俺様に、未だにベタ惚れ中だぜ。
今は幸せを噛み締めてる。
それはな・・・昔随分馬鹿やって、うちのお袋を泣かせてきたからだ。
俺は実は十八になるまで男だったんだ。
喧嘩、先輩をかつあげ、パシリにした。
補導もされたし、当然の如く学年はダブりだ。
荒んだ毎日が続いたある日、俺はその先輩にウイルスを注射されて女にされちまった。
某製薬会社の息子だったらしいから、どうにかして手に入れたんだろな。
元に戻る方法も有ったらしいが、今はもう男には戻りたくねえ。
母、妻としての幸せを知っちまうと、んな事はどーでもよくなっちまう。
自分がお腹を痛めて産んだガキ・・・これって凄すぎだ!
こんなちょー可愛いもんだとは俺知らなかった
370京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:12:19 ID:x5ALcRGF
「わ、こ、こいつすげえ可愛いんだけど」
十八を少し残した高三の時、長女瑠璃が産まれ、俺は遂に母親になった。
俺が本当に産んだっつう感慨が湧く。
しわしわでちびこいのが、俺の乳を吸うんだぜ。
一心不乱にごくごく飲む娘を見てると・・・泣けて泣けて仕方なかった。
お袋も亭主も一緒に泣くなよ、おめえらは。
俺はそれ以来、男に戻る気は完全に消えた。
当然戸籍は女に変更。
その後俺は猛烈にプロポーズされて、ウエディングドレスで『授かった婚』をした。
「結婚してくれ!」
「うん・・・」ってね。
出来ちゃった婚って言い方は、俺大嫌いなんだよ。
無理矢理孕ませられた俺な訳だが、決して嫌々産じゃいねえ。
お腹の中で、娘がぽこぽこお腹を蹴り、ぐにぐに動くんだぜ。
俺は早く会いたかった。
母性愛って世界最強。
自分のガキを産んでから、俺は人生観がガラリと変化した。
ガキを持って初めて分かるってのはホントの話。
ずっと一人で育ててくれたお袋に、俺は泣きながら謝った。
思わず抱きついた俺の頭を、優しく撫でてくれるのが嬉しかったな。
しかし、あの産みの苦しみったら無い!
痛いは苦しいは、二度とごめんだと思った。
でも、産んでしまうとまた欲しくなるんだよ。
ガキって嫌いだったけど、浅はかだったね。
こんな可愛い存在だとは想像つかなった。
このガキの為なら何でも出来るし我慢出来る。
命も惜しくねえ!
男の時からすると、考えられない変化だよな。
俺のお袋もそうだったと言った。
それを聞いてまた号泣しちまう俺。
お袋の孫を、男だった俺が産むんだから、現実ってのは実に摩訶不思議。
それ以来俺の人生は、亭主へ尽くし、お袋と舅姑へ孝行し、家事子育てに費やされてる。
最初の頃の生活は極貧だったがな・・・。
本を読み、人生の先輩達に聞いたりして、苦しい中瑠璃を一生懸命育てた。
苦しかったが、俺達は辛くはなかったな。
毎日新しい発見が有るんだぜ、ガキってのはよ。
我が子ってのは、ずっと見ていても飽きねえ。
愛しいんだこれが。
自分が産んだんだから可愛さひとしお。
間違い無く世界一!
俺や亭主や爺婆達の顔を見てはきゃっきゃ笑い、ハイハイをし、掴まり立ちをして・・・。
その度に俺は幸せを感じてウルウルした
371京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:13:37 ID:x5ALcRGF
で、ある日の事だ・・・瑠璃がママっつった!
俺の事をママって言ったんだぜ?
ママか・・・俺は女になって良かったと思った。
パパじゃなくってママで良いんだな?おい。
抱き締めてまた泣いたのは言うまでもねえ。
で、「バーバ」「ジージ」「パーパ」の順番だ。
亭主は拗ねたけど、そりゃ仕方ねえだろ。
母親の特権だっつうの。
色々喋る度に喜んだり、驚いたりの毎日さ。
「パイパイ」「ちーち」「うんうん」ちーちはおしっこ、うんうんは・・・うんちの事だ。
瑠璃は俺に似て美人。
実は俺のお袋も美人でスタイル抜群なんだよ。
遺伝子は確実に受け継いでたぜ。
お袋は四十過ぎで婆ちゃんになった訳だな。
俺の大好物は、自分の頬と瑠璃の頬っぺとをすりすりして匂いを嗅ぐ事。
甘いミルクの良い匂い。
勿論その香りの出所は、俺が日がないっぱい出してる母乳の匂いだ。
子守唄も覚えたぜ。
それは・・・俺のお袋から教えて貰った歌さ。

で、結婚のきっかけ、言ってたっけか?
言ってなかったな。
俺が男の時は悪かったのは言ってたよな。
無理矢理女にされた俺は、元りたい一心で、先輩に逆らえなくなった。
他にも色々有ったけどな。
何度脅しても、元に戻そうとはしねえ。
ある日俺を先輩が、そこまで言うなら戻してやると、自分の家に呼び付けた。
焦ってたのも有って、俺は甚だ甘かった。
その先輩のマグマが溜まりに溜まってたのに、全く気付いてない馬鹿な俺。
自分は所詮無力な少女でしかねえんだよ。
先輩は苛つく俺を急に押さえ付けて、変なカプセル薬を飲ませやがった。
「な、何飲ませた!」
「気持ち良くなる薬さ」
その時に漸く貞操の危機に気付いたが、もう遅い。
『や、やられる!』
必死に暴れる俺を、奴は簡単に裸にひん剥く。
最後の一枚をブチッとむしり取られた時、生まれて初めて恐怖に震えた。
「止めろよ!いやだ!レイプはやだ!」
普通の女学生だったらレイプも無かっただろうけど、自分が蒔いた種。
実は・・・俺レイプした事が有る。
それがレイプされる側に回っちまったのは、自業自得で因果応報。
先輩は、俺の濡れてもいない穴に思い切りぶちこみやがった。
「あぅぐ!」
穴が裂け、擦れ、処女膜が破れる。
激痛と恐怖に俺は泣いちまった
372京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:14:49 ID:x5ALcRGF
身体は動ず、少女の無力さと男の力を思い知る。
髪を掴まれ、突っ込まれてる所も見せ付けられた。
「ほら!良く見ろ!」
突かれる度に俺のマンコから鮮血が出る。
血が潤滑油代わりになり、薬でマンコが熱くなる。
遠慮無しに突き入れられ、俺の身体は、翻弄されまくった。
嘘だ、レイプされてる?・・・犯されてる?
抵抗出来ない無力な俺。
グチュグチュ突かれるマンコの音と、俺の泣き声と、涙で濡れた顔にかかる先輩の吐く熱く荒い息。
とにかく痛かった。
身も心も痛かった。
女にはレイプ願望が有るって当時の俺は大いに思い上がってたが、それは真っ赤な嘘。
元男の俺でも、ただただ良いように犯されているのが哀れだった。
自分の甘さに絶望した俺は、突かれるまま。
ガクガクと突き動かされる俺の身体。
当然外出ししたり、ゴムを付けてくれるわけねえ。
中出しだけは避けたいと、必死に頼んだが、抵抗虚しくマンコの中で精液を撒き散らす先輩。
俺は処女喪失し、思い切り中出しされた。
あれってな・・・女は出されているのが良く分かるんだよ。
マンコの奥の方で、ビシビシ当たるんだぜ。
『妊娠・・・する?』
あれって女にはすげえ恐怖だと言うのも分かるよ。
もう押さえ付けられても泣いても居なかったが、俺はただ呆然としていた。
ドロリと精液がマンコの穴から流れて、俺はレイプされた事を思い知った。
若さ満杯な先輩が、一回だけで満足する訳ねえ。
再び勃起したのか、又俺を犯しだしやがった。
しかし、痛みは慣れるし消えていくもんだ。
一回目の時も変な感覚は有ったんだろな。
二回目は最初からマンコ内に変な感覚が有った。
俺は感じはじめた。
レイプされてんのに、気持ち良くなってきた?
まるで三流ポルノ小説じゃねえか。
そう思ったが、どんどん気持ち良くなってく。
気が付けば、血とは別なぬるぬるした液体がとろとろ溢れていた。
滑りが格段に良くなり、意識せずにマンコがキュッキュと締まる。
俺は喘いでいた。
意識なんざしてない。
そんな声が出るんだから仕方ねえ。
マンコが熱く、すげえ敏感になってきてた。
乳首がビンッと立ってるのが良く分かる。
俺は最早いく寸前。
レイプされながらいく。
俺は必死に我慢した
373京丸@ピンキー:2007/12/06(木) 20:20:43 ID:x5ALcRGF
五つだけですが、投下完了しました。
熟女ですが、なるべくグロくはならない様にするつもりです。
それ程長くはならないかと思います。
374名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:43:57 ID:bJknf7Gf
規制のせいで携帯からだか投下乙。
あぁ支援してぇー
375名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 14:04:34 ID:xMDT2Nu8
ところで、スレの住人各位に質問でござる
このスレ的には性別としての男性を喪失しただけ、
つまり去勢状態でも女性化の範疇に入れてOKですかな?
去勢スレに投下しようと思ってて結局出来ないまま塩漬けのがあるんですけどね。
どうしたものかと。
376名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 15:03:29 ID:BdTtxCGN
>375
ってことは、遺伝子的には男性って事?
私個人的には面白そうだとは思いますが、他の方はどーなんでしょ。
377名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 15:38:37 ID:G43zSR8r
良い訳無いだろ。スレ違い。
378名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 16:28:34 ID:v+L5dV14
>>375
過程に虚勢されてその後に女性にされるならありだけど去勢する=女性になるっていう訳じゃないんだから
素直に去勢スレがあるんならそこに投下したらいいんじゃないの?
379名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 19:12:03 ID:AsfifRlj
>>373
あまり無いタイプで面白いかと
長くならないいということですけど
できればこのキャラで夫浮気編とかも希望ですが・・・・駄目ですかな
「元男な奴なんかに負けないわ フフン」みたいなビッチが相手とか
380名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 20:03:35 ID:ewnomqJs
そういえば虚勢スレ無くなったな
案外面白い作品が集まってたんだが
381京丸@ピンキー:2007/12/07(金) 20:06:07 ID:BdTtxCGN
>379
なるほど・・・
ちと盛り上がりを挟み込んでみますかねぃ。
夫婦の危機を入れてみるとしてみます。
何げに私んちを参考にしてみるかなっと(夫婦危機)
382名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21:41:06 ID:G43zSR8r
>>375
スレがないなら、

【うpろだ】専用スレのないSS【代わり】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185814173/

でどうぞ。
ここなら文句も出ない。
383豊丸@ピンキー:2007/12/08(土) 14:42:09 ID:YU+6vGOq
ウホッ
384名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:56:26 ID:bMgfN4cJ
豊丸W
懐かしい名前だ
385名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:46:20 ID:3GQLxV1p
ひとまず予告をば。
明日辺り続きを投下させていただきますので、よろしくお願いします。
386Zh-nS:2007/12/09(日) 22:59:20 ID:eKQWjXN0
ちょっとギリギリですが、予告通りに続きを投下します。
今回は少し長めの分量となっております。

それでは、どうぞ。
387Zh-nS:2007/12/09(日) 22:59:56 ID:eKQWjXN0

 ―[3]―

 悪夢のようなあの出来事から、早三日が経った。
 あれから俺の心は全く晴れずにいる。
 まるで窓の外に、どんよりと広がる曇り空のように。
 とにかく気持ちが沈みこんでしまって、部屋の外に出る気にすらなれなかった。
 麻里紗は麻里紗で、そんな俺を元気付けようと苦心しているようだけど、
それらは今のところ徒労に終わるばかりだった。
 今や何もかもが嫌になってきて、窓の外に止まっているカラスさえも、
まるで俺の事を嘲っているように見えてますます嫌な気分になってくる。
 見ず知らずのカラスだけならまだいい。
 気が付けば麻里紗にまでその矛先が向いて、当り散らす事も度々だ。
今朝はとうとう、麻里紗の作った朝メシにも手を付けなかった。
 あの時の麻里紗の悲しげな表情が、今も瞼に焼きついたまま離れない。
 本当は分かっているのに。
 いつまでもこうしたままでいちゃいけない事も。
 どこかで踏ん切りを付けなきゃならない事も。
 けれど、分かってはいても、いや分かっているからこそ、なおさらこんな状況を認められずにいるのかも知れない。

 昼も大分過ぎた頃。
 ドアをノックする、微かな音を耳にし、むくりとベッドから起き出る。
「満幸……?」
「……なに?」
「あたし…買い物に行って来るから」
「…そう」
 謝らなくちゃいけない。
 そう思っても、口をついて出てくる言葉はそっけないものばかりだ。
「……ごめんね」
「え………?」
 予想外の言葉に、俺は思わず耳を疑った。
 本当は俺が謝る筈なのに、なんで麻里紗に謝らせてるんだろう。
「少しは手助けできるかなって思ってたけど……力不足だったみたい」
 一言一言が心へ深々と突き刺さるような気がして、居たたまれなくなった俺は枕へと顔を埋める。
 何か言おうとしても、口から漏れるのは言葉にならない微かな喘ぎだけだった。
「だけど……あたしは満幸のこと、見捨てたりしないから」
 その言葉を残して、麻里紗はドアの前から離れていった。
 足音は次第に遠のき、やがて元通りの静けさが、俺の周りを包み込んでいった。
 なんてバカなヤツなんだろう。
 これほど、俺自身が情けなく思えた事は無い。
 俺の事を親身になって心配してくれて、しかも辛く当たられてもあんな事が言えるなんて。
 ここまで出来た人間なんて、そういるもんじゃない。
 だからこそ、未だに元に戻れない事を嘆いて、あまつさえ周りに辛く当たってる俺の事が、
なおさら情けなく見えてしまうのだ。
「……俺って…バカだよな」
 呟きながら窓の外へと目をやれば、まだカラスが電線に止まっているのが見える。
嫌な気分を掻き立てられる気がして、俺はカーテンを締めきった。
388Zh-nS:2007/12/09(日) 23:01:19 ID:eKQWjXN0

 何とかして、この状況から抜け出したかった。
 さっきの麻里紗の言葉に突き動かされたのかもしれないし、なによりこのままじゃ本当に、
心が押し潰されて、壊れそうな気がするのも影響してるのかも知れない。
 麻里紗が出て行ってから、その事ばかりを躍起になって考え続けていた。
――でも……どうやって?
 既に分かっているはずだった。
 その答えも、そしてそれを実行に移す事の難しさも。
 後戻り出来なくなることへの怖さや、本当なら一生知ることのない筈の痛みへの怖さ。
 そういった不安の数々が、まるで鎖のように絡みついて離れずにいる。
 その不安を打ち消す事が、俺にとっての最大の問題だった。
 ベッドの上に寝転がっていても埒があかず、部屋の中をまるでクマのようにグルグルと歩き回っていても、
その不安を打ち消す事は出来ない。
 考え付く限り色々な事を思いついてみたけれど、それらも結局答えには結びつかなかった。
 いつしか、心ばかりか頭の方までパンクしそうになっている俺がいた。
――ホント、どうすりゃいいんだ……?
 考えても考えても答えの出ないまま、俺は力なく机へと向かう。

 そんな俺の目に、ふと一枚の写真が飛び込んできた。
 ずっと前に、遠くに遊びに出かけた時のものだ。
 そこに写っている、俺以外の二人に思いを巡らせる。
どちらも俺にとって、麻里紗と同じくらい大切な存在だ。
――今、どうしてるんだろうな……。
 たった数日だけ会わなかっただけなのに、もう何年も経ってしまったかのような錯覚に襲われる。
 会おうと思えばいつだって会える。
 そんな間柄だと思ってたのに、今はそれすら叶わない。
 小さい頃から、ずっと一緒にいたというのに。
「姉ちゃん……透矢……」
 呼びかけたところで、応えてくれるわけが無い事は分かっている。
それでもこんな時、彼等だったらどうアドバイスしてくれただろう。
 そんな事を、何の気も無く考えてた時だった。
 少し前に彼等が言っていたある言葉が、ふと頭の中を過ぎる。
――そういや………そんなことも言ってたっけな……。
 それが確実に、不安に対しての有効打になるのか分からない。
そもそも、それは今の俺がやっていい事じゃないのだ。
 けれど今まで俺が考えてきたこと以上に、それが不安を打ち消せるものだと思えたのは確かだった。
 それに今の俺には、形振り構っている余裕など無かった。
 ただこの苦しい状況から抜け出したい、その思いでいっぱいだったのだ。

 無意識の内に、俺はふらりと部屋を後にしていた。
389Zh-nS:2007/12/09(日) 23:03:46 ID:eKQWjXN0

 薄暗い台所の隅。
 壁にもたれかかるようにして、俺は床にへたり込んでいた。
 目の前には一本のビンと、コップが一つ。そのコップの中身をちびちびと口に含む。
 さっきから妙に、身体がふわふわとした感覚に包まれてる気がする。
 心なしか、身体の内奥からぽかぽかと温まってくるような感覚と相俟って、
何となくそれが心地良く感じられた。
「んにゃぁ……麻里紗…まだかなぁ………」
 呟きにしては大きすぎる声が、口からこぼれ落ちる。
 耳に入ってきたその言葉が、何となく呂律が回らないように聞こえたのは――多分気のせいじゃない。
 今や普通に座っているのも億劫になって、テーブルに突っ伏してしまっている。
 眠たいわけじゃないのに、瞼が重たく感じられる。
「ねぇちゃんも……たまにはいいこと言ってくれるよなぁ………」
 再びコップに手を伸ばすと、残りを一気に飲み干す。
 特に理由も無いのに、空になったコップを爪弾きしつつ笑みを浮かべる。
 普段よりも、気持ちがいい事は確かだった。
 先程までの不安や悩みも、今やどこかへ吹き飛んでしまったように感じられる。
 再びビンの中身を口にしようと、手を伸ばした時だった。
「ただいまぁ〜」
 ドアがバタンと閉まる音と共に、麻里紗の声が玄関の方から聞こえてきた。
 彼女が俺のいる台所に顔を見せるまで、そう時間はかからなかった。
「おかえりぃ〜……麻里紗」
「みゆ…き……ちょっとどうしたの!?」
 俺の姿を見るなり、慌てた素振りを見せながら俺の元へと駆け寄ってくる。
「おかえりって………どうしたのその顔!?熱でもあ……?」
 そこまで言いかけて、ようやく麻里紗も状況を察したようだった。
「これって……お酒?ちょっと満幸!こんなものどこにあったの!?」
「台所の……棚の奥…。前に姉ちゃん………あそこに隠してたのを思い出してさぁ」
「だめだよ……なんでお酒なんかに手出しちゃったの!?」
 肩を掴んで揺さぶる麻里紗に対し、俺は意に介さず気の抜けたような声で
「抱いてくれない……俺のこと?」
「え………?」
 その言葉を受け、麻里紗の目が驚きに大きく見開かれた。
390Zh-nS:2007/12/09(日) 23:04:58 ID:eKQWjXN0

「……ちょっと、何言ってるのこんな時に?」
「最後まで……してほしいなぁって」
 まるで信じられないとでもいったような表情を浮かべながら、なおも麻里紗は俺を問い詰めていく。
「変だよ……何か今日の満幸変だよ!朝から怒りっぽかったし……
そうかと思ったら今度はお酒に手を出しちゃうし……今度は最後まで抱いて欲しいって……
ねぇ、何かあたし悪いことしちゃった!?」
 涙を目の端に溜めつつ、まるで取り乱したかのように喚き続ける。
「ねぇ!ねぇってば!」
「……ホントに変になっちゃう前に…お願い」
「えっ………?」
 その言葉に、一瞬麻里紗も言葉を失ってしまう。
「俺……もう耐えられない」
「どういう……こと?」
 さっきまでの気の抜けたような言葉から一転して、思いつめたような言葉が口から紡がれる。
「いつまでも元に戻れない事をうだうだひきずって、麻里紗にまで当たり散らして……。
それじゃダメだと思っても…諦めようと思っても諦めが付かなくって………
このままじゃ俺、ホントに壊れちまいそう……」
「満幸……」
「だから……麻里紗お願い!」
 しばらく黙り込んでいた麻里紗だったが、突然俺のことを抱き寄せるや、涙声で語りかける。
「満幸……無理しちゃダメ。あたし迷惑かけられたなんて思ってないし……
無理に女の子になろうとしたって……辛いだけだよ?」
 抱きしめる腕の力が俄かに強まった。
「だから急がなくたって…急がなくたっていいんだから………」
 言葉をなしていたのはそこまでだった。
 後はもう、言葉にならないすすり泣きだけが俺の耳に入ってくるだけだった。
 そんな麻里紗をそっと引き離しつつ、俺は再び口を開く。
「俺さぁ……無理してるように…見える?」 
 じっと麻里紗を見つめながら、俺は言葉を続ける。
「そういう顔、してる……?」
 その様子に逡巡していた麻里紗だったが、やがて折れたように、俺の肩へと手を置きながら呟く。
「ホントに……いいんだよね?」
「……うん」
「……どうなったって、責任取れないんだから」
「覚悟の上だよ」
「もう…満幸のばか」

 再び、俺の身体がそっと抱きとめられる。
 それに応えるように俺もまた、両腕を麻里紗の背中へと回した。
391Zh-nS:2007/12/09(日) 23:05:34 ID:eKQWjXN0

 ―[4]―

「……なんか、ちょっと恥ずかしいかも」
「誰かが見てるわけじゃないもん」
 お姫様抱っこされながら、ベッドへと運ばれていくのが妙に恥ずかしい。
 麻里紗の言うように、誰かに見られてるわけじゃないのに。
「麻里紗……顔赤いよ?」
「もう…酔いが回っちゃったみたい」
「さっきはあんな事言ってたくせに」
「それはそれ、これはこれ、だもん」
「なんだよそれ」
 他愛も無い会話を交わしながら、俺はふわりとベッドに横たえられる。
「脱がしてあげるね」
「……うん」
 麻里紗の細い指が、俺の胸元へと伸びていく。
 酔っ払っているせいか手つきが危なっかしいけれど、それでも少しずつ、
そして着実に俺の身体から衣服が脱ぎ取られていく。
 他人にこうやって服を脱がされていくのが、こんなに興奮するものだなんて思っても見なかった。
一枚一枚、身に着けているものが取られていくたびに、俺の奥の奥まで曝け出されるような感じがする。
 これから、女の子にされるというのもあるだろうけど。
 そんな事を考えてる内に、残ったショーツに麻里紗の手がかけられる。
スルリと足からショーツが抜き取られ、完全に一糸纏わぬ状態になった。
「もう……濡れちゃってるよ?」
「ちょっと興奮しちゃったみたい」
「……じゃ、始めるね」
 麻里紗の問いかけに、コクリと頷く。
 それを待っていたかのように、麻里紗の顔が股間へと埋められた。

「ひゃっ……」
 麻里紗の舌が、俺の秘所を丁寧に舐め上げていく。
 ピチャピチャという湿った水音が、火の付き始めていた俺の心をさらに昂ぶらせていく。
「ふぁ……ぅゃあぁ………みゃぁっ……」
 下半身から伝わってくる快感の波が、酔いが回りきった俺の頭へと瞬く間に侵食していく。
頭の中は既に真っ白く塗りつぶされ、他の事を考える余地などとうに無くしていた。
 時折頭だけを起こすと、クンニに没頭している麻里紗と目が合う。
 その度に、麻里紗はより大きな音を立てて秘所を嘗め回し、溢れ出て来る愛液を啜ってくる。
そしてその度により大きな声で喘ぐ俺の痴態を見ては、満足げに微笑むのだ。
 普段の俺なら意地悪と一言言ってやりたくなるものだが、今日に限ってはそんな麻里紗の行為さえ、
俺の快感を呼び起こすスパイスになっていた。
「……どう?気持ちいいでしょ?」
「ふにゃぁっ…んくっ………あぁぁんっ!」
「ちゃんと答えて?」
 その言葉と共に、麻里紗の舌の動きが激しさを増す。
 固くしこっているクリトリスをつつき回し、舌先で弾いていく。
「ふゃっ…いいっ!……気持ちいいってぇ!……ぬはっ!」
「ありがと」
 ニコリと笑みを浮かべながら、舌の動きはなおも止まらない。
 完全に麻里紗に主導権を握られているのを感じつつ、めくるめく快楽へと身を預けていった。
392Zh-nS:2007/12/09(日) 23:08:36 ID:eKQWjXN0

 麻里紗の責めが始まってからしばらく経つ。
 その間に、クンニ以外の動きも加わってきていた。
 やわやわと俺の両腿を撫で、揉み解していく小さな両手。
 時に触れるか触れないか程度な、かと思えばまるで快感を揉み込むような手の動きに、
俺の心が一層蕩かされていく。
「もっと……気持ち良くしたげるね」
「にゃ……?」
 訳も分からぬ内に、さらなる刺激が俺の心へと押し寄せていく。
「ひゃっ!?うぁあんっ!……ひゃぅんっ!」
 唾液と愛液とでぬるぬるになった秘裂を割り開きつつ、麻里紗の舌が徐々に内奥へと入り込んでいく。
まるでこの後のための下調べみたいな感じだ。
 中で小さな舌が所狭しと暴れ回り、生じる快感が俺の上体を跳ね回らせる。
「んぅぅっ……すご……ひぃゃ………あぁっ!」
 目の裏がちかちかしてくる。
 身体もびくんびくんと震え、絶頂が近い事を徐々に感じつつあった。
 それを知ってか知らずか、秘所への責めもより一層強まっていく。
 クリを唇に挟んでやわやわと嬲っていたかと思えば、まるで齧り付くような勢いで
秘所全体を舐め回したりと、手加減無しの責めに我を忘れて泣き叫ぶ。
「ふやぁっ!……イっちゃぁ……んぁっ!……んひゃぅぅ………」
「もう……イっちゃう?」
 麻里紗の声さえも、まるで遠く聞こえるような気がする。
 頭の中を埋め尽くしていた真っ白い何かが、次第に視界までも塗りつぶしていく。
「んゃぁっ!ひゃんっ!……んっくぁぁ―――っ!」
 秘所から熱い何かが迸るのを感じながら、俺は絶頂を迎えた。

 絶頂を迎えた俺を、麻里紗が興奮しきった様子で見下ろしてくる。
 顔も髪の毛も、まるで水でも被ったかのようにびしょびしょになっていた。
「ハデに……イっちゃったね」
「ふぁ……?」
「潮まで噴いちゃって……おかげでびしょびしょだよ?」
「……ゴメン」
 虚ろに麻里紗を見つめる俺の顔へと、麻里紗の指が触れる。
「そんなことより、そろそろ……入れちゃう?」
 少しだけ躊躇したものの、酔いが回った上にイった後でまともに頭の働かない俺の頭では、
その躊躇いもすぐに雲散霧消してしまう。
「……おねがい」
「じゃ、その前に……」
 そう言うや、ベッドから降りた麻里紗はスルスルと服を脱ぎ始めていく。
ものの数秒とかからない内に、麻里紗もまた生まれたままの姿になった。
 もう既に、固くなりきったモノが天を向いている。

 その様子に息を呑みつつ、俺は心の中で、期待と不安が渦巻いているのを強く感じていた。
393Zh-nS:2007/12/09(日) 23:15:18 ID:eKQWjXN0
あぁ……またしてもタイトル思いっきりミスりよったorz
やっぱり疲れた状態で投下しなきゃ良かったと思いつつ、
今回の投下はここまでで終わりです。
今回、ちょっと強引な展開になってしまった感もあるのですが。

今回ちょっと間が空いてしまったので、
続きはなるべく早く投下できればと思っています。
それではまた。

P.S.
まとめサイト主様へ、多分大丈夫だと思いますが念のため。
今回の投下分は『AfteR Part-3』の続きですので、収録時にはその旨よろしくお願いします。
394名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 15:01:55 ID:n0V3Sz8V
乙でした。
独特の空気が良いすな
395 ◆vJEPoEPHsA :2007/12/12(水) 00:04:15 ID:MQtwlE7F
>393
 お疲れ様です。
 そしてタイトルの件了解しました。
 ……とは言うものの、間違えるかも知れませんw
 その時は容赦ないツッコミよろしくです。

 HDDがとんでテキストが消失してしまい、いっその事……と思いまとめ直し始めたのが運のつき。
 ようやくPart7まで終わりました。
 気づいたら結構な量になっているんですね。
 さすが31本目、継続は力なり……よく分ります。
396京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 08:35:58 ID:SgI+q7te
夜にでも投下したいのですが、携帯からなので、スレ跨ぎになりそうな気が。
大丈夫だろか
397名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 09:26:26 ID:eUnVXKnj
待ってますた
398名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 10:16:22 ID:sFMxfW+4
おkですぜ、旦那
399名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 20:10:41 ID:0ZMlORUk
+(0゚・∀・)+ワクテカ+
400京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 20:54:28 ID:SgI+q7te
投下します。
容量が足りなくなって、スレ跨ぎになったら陳謝。
その時は、申し訳ないですが何方か新スレ立て願います。
携帯じゃ難しいので。
401京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 20:56:37 ID:SgI+q7te
いきそうな俺は、可愛い女の子の声で喘ぎ悶える。
いくのを我慢するってのは無駄な努力だった。
「い、いくうっ!あっ、あ、あっ!」
俺は突然、膣イキした。
そしていったのをビックリしたのが、レイプしている本人。
「嘘、い、今いった?」
力無く答える俺。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・いった・・・」
まだ射精してない先輩は、又激しく突き込みだす。
「あぁ!あはぁ」
絶頂の味を占めた身体は際限無く気持ち良くなり、俺は喘ぎまくった。
女にされ、レイプされた事実なんてどうでも良い。
薬の力だったとは言え、快楽は確実に身体に刻み込まれてく。
入れられるってすんげえ気持ち良い!
そしていくって反則!
超反則!考えられん!
男女単純比率三十倍。
俺は先輩に填まる確信を持った。
何度もいかされ、何発も中出し。
膣イキ、クリイキ、アナルイキと、何でも有り。
グショグショに濡れ、床に広がる愛液。
最後の方は俺の方から腰に脚を絡め、キスしながら腰を振り倒してたんだから呆れる。
レイプで何回もいかされた俺は、刷り込みされた様に先輩の虜になった。
妊娠後は落ち着いたけど、あの頃は先輩とのセックスに狂い、俺から懇願する始末さ。
最早先輩専用の性具に成り果て、何時も濡れてた。
「また犯してよぅ」
「お願い、はめて?」
「ぶち込んで、いっぱいいかせてぇ!」
仲間は呆然。
そりゃそうだ・・・突然先輩に夢中になり、しなだれ甘えだしたからな。
当然の如く孕んだが、先輩は責任を取るから産んでくれと言いやがった。
それから二人は変わった。
子供がお腹の中に居る!
何かすげえ嬉しい。
セックス狂いも止んだ。
多分それは、お腹のガキを守る為の本能だろ。
そう・・・その俺をレイプした先輩が、今の亭主。
俺を女にし、無理矢理犯して孕ませ、俺と言う美人嫁まで手に入れたとんでもねえ野郎だ。
でも、俺は間違い無く奴に惚れちまってた。
女にされたと言う事実はでけえ。
男性経験は奴だけだが、俺は亭主以外には抱かれたくねえ。
第一他の野郎とやるなんてやっぱ無理。
俺のこの女体は亭主だけの物で、亭主だけが自由に出来る占有物の喜び。
奴となら、俺はSMスカトロ露出、何でも出来る。
当然、そんな事もこっ恥ずかしくて言えねえ訳だが
402京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 20:57:31 ID:SgI+q7te
そんなこんなで俺は犯した男の嫁になったが、何にも問題が無い訳でもねえ。
俺の言葉遣いはこの通り悪い・・・長男の恭一は良いとして、娘達がねぇ。
なるべく気を付けてるが、そう簡単にはいかん。
おっと、庭で駆け回ってる麻由が転んだ。
「いってえ〜」
いてえ!だぜ?いてえ!
俺の馬鹿馬鹿。
あ、勿論俺は簡単に助け起こさねえぞ。
「ゴルァ!自分で起きろ!よっし、偉いぞ麻由」
この子はまだ直せるが、瑠璃は今や十二才だ。
睫毛の長い超美少女だが、言葉遣いが悪い。
ま、良いか・・・性格はすこぶる優しいからな。
初潮も済み、乳もでかくてロケット砲みてえだ!
俺は密かに若い色気に嫉妬してる。
モテモテだけど、良い恋愛をして欲しいぜ。
母親である俺の望みだ。
亭主は絶対嫁にやるものかと言ってるが、行き遅れて困るのは俺達親だぞ!
っと、ベビーベッドのガキが泣きだしやがった。
乳をやらなきゃだ。
「麻由、ママはおっぱいやっから外に出んなよ」
「はーい」
干してる布オムツが何故大量に有るかっつうと、それは双子だからだ。
名は兄が涼で、弟が翔。
ちょいと大変だが、望むところだ。
オッパイが零れそうな胸開き服も意味が有る。
「よっと」
ほら、簡単に両オッパイを出しやすいって利点も有る訳だな、これが。
しかし上半身裸になっから、外では中々出来ないってのが悩みの種。
授乳室増やせやコラ!
双子を胸に抱くと、途端に吸い付く。
双子分の乳を作らなきゃいけねえから、俺は頑張って野菜と納豆をバカスカ食ってるぜ。
煙草も酒も瑠璃が妊娠したと分かった頃止めた。
俺って母親に向いてたのかもしんねぇな。
しかし良く飲むな、お前らは・・・。
俺の乳美味いか?
そか、良かったなぁ。
うはぁ、可愛いいぃ!
お腹がいっぱいになった頃、お袋が来る。
いつもいつもタイミングが良いんだよな。
何も言わなくても片割れを抱き、背中を叩いてゲップを出してくれる。
「「けふ・・・」」
さすが双子!ゲップがシンクロしやがった。
「孫は何人居ても良いわ・・・涼も抱かせて」
「良いぜ、はい」
お袋のデレデレ顔を見るの、俺は好きなんだ。
「はぁ、可愛いわぁ・・・母さん幸せよ?」
や、止めろ・・・その言葉に俺弱えんだよぉ
403京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 20:58:30 ID:SgI+q7te
そういや、瑠璃が産まれて暫くして、俺の昔の悪友が来た事が有った。
ミッチとヨシ。
ヨシは女になった俺とやりたがってた奴で、ミッチは能天気な天然女。
その頃は亭主も暮らしを向上すべく、ボロアパートで頑張って俺達を養い、俺も必死に支えてた最中さ。
子供みてえな夫婦は、あまり理解されなかった。
まぁそんな頃来た訳だ。
「おぅ、俺が産んだガキだ!見やがれ」
「刃の狂が赤ん坊を産むたあね」
「わぉ、可愛いねぇ」
「可愛いだろー?ミッチ、頭を支えながら抱いてやってくれ」
俺がミッチに瑠璃を渡すと、恐々と胸に抱いた。
「おい響、俺にやらせる気はねえか?」
「ゴルァ!こう見えても人妻だ!不倫はしねえ」
この馬鹿、今更何言ってんだか。
「冗談だよ、そういうと思ったぜ」
「あぁ・・・可愛い・・・なんて可愛いの」
ミッチが何故かポロポロ泣いているのを見て、俺とヨシはビックリした。
「ど、どしたよミッチ」
「赤ちゃん欲しいぃ」
母親になった俺は、ミッチの気持ちが分かる。
「ミッチも結婚して産みゃ良いじゃんよ!おめえなら良い母親になるぜ」
「うち、親に放っておかれたからさぁ・・・育てられるかなぁ」
ミッチの親は放任で無責任だったからな。
「俺は元男だぜ?俺に出来てミッチに出来ねえ訳ねえ!俺も助けてやる」
その時瑠璃がギャンギャン泣き出しやがった。
「わ、わ、わ、響、泣いちゃった!返すわね」
「お腹空いてんだよ」
「さすが母親、分かるんだねー」
「瑠璃、ミルクだよぉ」
俺は気にせず片乳を露にして乳首を吸わせる。
そんな俺をジーッと見ているヨシにミッチがツッコミを入れた。
「ヨシ、変な気を起こしちゃダメよ?」
「バカ、ちげえよ・・・」
確かに俺を見る目に変な空気は感じられねえ。
「俺、親父の会社に就職すっからさぁ・・・ミッチ、一緒になってくれや」
あのヨシがビックリだ。
母は強しってやつ?ちょっち違うか?
「はへ?ほ、ほんと?それずっと変わらない?」
「あぁ・・・ミッチが俺達の赤ん坊を抱いてる姿、見てえんだよなぁ」
手放しで泣き出すミッチと照れまくるヨシ。
だから俺はヨシにも瑠璃を抱かせて練習させた。
「ガキって頼りなくて、可愛いもんだな、おい」
顔がにやけるヨシを見て、俺は大丈夫だと思った
404京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 20:59:27 ID:SgI+q7te
ヨシの奴、頑張ったぜ。
あれほど反目してた親父の会社に就職し、ミッチと結婚しやがった。
その後、ガキを抱いて遊びに来たが、超親馬鹿になってやんの。
「自分のガキって可っ愛いのな!俺こいつの為なら何でもすっぜ」ってな。
可愛い男の子だったぜ。
ヨシの息子と俺の娘とお付き合いさせっかな?
俺が奴らの幸福の一助になれたのなら、こんな嬉しい事はねえ。

恭一と瑠璃が帰ってきた。
「ママ!腹へった」
「ママ、お腹空いたぁ」
これ、どっちが瑠璃か分かるか?
最初が瑠璃なんだよ。
はぁ、言葉わりいぃ・・・って俺のせいだよな。
今から腹一杯食わせる訳にもいかねえ。
おやつの莓ミルフィーユを出して、俺はさっきの社長夫人を含めて数人で買い物に行く事にした。
「晩飯食えねえからおやつはそんだけ!?ママは買い物行ってくっから涼と翔頼んだぞ」
買い物バックを持ち、麻由の手を引いてお買い物。
麻由は俺が怖いから、外では騒がねえ。
はっきり言って、俺の身体には野郎どもの目が集中するが、これは大歓迎だ。
男どもの視線に研かれて、俺はいつも綺麗で居られるんだからな。
最初の頃は誘惑は随分有ったが、俺は浮気には一切興味無かった。
こう見えても身持ちが堅い女房様だ。
買い物から帰ると、俺は晩飯の用意を始める。
その隙間を縫って、ガキ達の服を洗濯籠に入れ、着替えを出す。
主婦は忙しいんだぜ?
そうこうしてる内に、亭主が真直ぐ御帰宅だ。
いそいそ出迎えて、熱烈キッス。
「おっ帰りいぃ」
「はい、ただいま」
亭主は未だにキスすると鼻の下を伸ばし、尻を撫で、乳を揉みやがる。
その度に全身に電気が走り、俺は激しく感じる。
「いやんっ、うん・・・あぁ・・・」
亭主に縋り付き、熱い喘ぎをもらす。
俺の身体って、亭主の手に敏感に反応しすぎる。
こりゃもう条件反射だ。
『あぁ、抱かれてぇ』
抱かれたくて、マンコにぶち込まれたくて仕方なくなるが、今は我慢だ。
でも、普段の言葉遣いはわりいんだけどな。
「ふう・・・飯にすっか?先に風呂入っか?」
襟を直し、亭主のスーツを受け取りながら聞く。
「先に食べるよ・・・響ちゃん、あ、あ、あ」
「あ?なんだ?」
「あ、あははぁ」
「馬鹿か?おめえはよ」
変な亭主だ。
妙にキョドってやがる
405京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 21:00:36 ID:SgI+q7te
今夜、亭主には精を付けて貰う。
ほぼ毎晩抱かれてるが、金曜夜は夫婦特別の日。
実は朝からドキドキが止まんねえ。
何でだろうな・・・いくら回数を重ねても、お互い慣れて飽きる事が無い。
想像するだけで濡れちまうから、ナプキン必須。
とはいえ、晩飯はしっかりと用意しなくちゃだ。
最近は瑠璃にも晩飯の支度を手伝わせてる。
良い嫁にさせてえしな。
「いただきまーす!」
美味しい美味しいと言ってくれんのはマジ嬉しい。
沢山食えよ・・・。
お袋と亭主には塩加減も気を付けてるぜ。
俺って出来た嫁だろ?
自分で言ってりゃ世話無いけどな。
後片付けは瑠璃と恭一も手伝ってくれる。
双子に乳を飲ませ、夫婦で今日1日の報告後、風呂で俺は身体を研く。
新しい透け透けパンティを履き、ナプキンは外す。
今夜は亭主とは一緒には入らねえ。
でなきゃ俺は完全に発情しちまうからな。
搾乳した母乳をお袋に渡し、双子の世話を子供達に託して・・・。
「じゃ、そろそろ」
「行こうか、響ちゃん」
俺と亭主は車で外出。
行き先は郊外の高級ラブホテルだ。
車に乗った途端、俺の身体にスイッチが入る。
既に興奮してるってのが、亭主にも分かる。
生唾を飲み込む俺。
そして俺と亭主は立場が逆転するんだよ。
「響、少しは我慢しろ」
「だって・・・身体が燃えて、疼いちゃうぅ」
「亭主の言い付けが聞けないのか!?」
俺の頭を強く叩く亭主。
「ご、ごめんなさい!卓治さん許して!」
「響はどうしようもないスケベだな!え?」
俺の髪の毛を掴んで前後に揺する。
「はい、響はいやらしい女です!だから機嫌を直してお情けを下さい!」
俺は涙さえ流してその淫らな空気に浸る。
そう言いながらも、俺のマンコは既にぐっしょり。
「仕方ないな・・・じゃあ今パンティを下ろせ」
「え?・・・こ、こんな所で恥ずかしい・・・」
「さっさと脱げ!」
バシッと亭主が俺の頬を強く張る。
「痛っ!脱ぎますから、殴らないで!」
ぐっしょり濡れたパンティを泣き泣き脱ぐ。
車中に漂いだすマンコの甘酸っぱい匂い。
お湯をかけた様に生暖かい愛液が、股間を中心に溢れまくってる。
今クリトリスを弄られたら、間違い無くいく。
それを分かってる亭主は、手を伸ばして俺のマンコをまさぐりだす
406京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 21:03:04 ID:SgI+q7te
「今触られたら、響いっちゃう!」
「いくな。我慢しろ」
「そんな!・・・は、はい・・・我慢、します」
俺は暴発しそうな絶頂を我慢する。
脚がぶるぶる震え、歯を食い縛って絶頂を耐える。
「ふふん、我慢強いな。これならどうだっ」
亭主はほくそ笑み、クリトリスを摘んで、捻りあげやがった。
「ぎぃ・・・く・・・あ、はぁ・・・うぐぅ」
穴がビクンビクン痙攣しだし、マンコが早くいかせろとせっついてる。
シートベルトを両手で握り締め、我慢する俺。
「もう、もう駄目・・・いかせて、下さいぃ」
満杯の巨大ダムから、チョロチョロと水が零れる様に、マンコからさらりとした液体がピュッと出る。
これは勿論おしっこじゃねえんだぜ。
俺の吹く汐な訳だ。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
「もう限界か?ほらホテルに着いたぞ」
我慢の限界と、ホテルに到着するタイミングを図ってる訳なんだよ。
俺はもう歩ける状態なんかじゃねえ。
マンコからはしきりに汐がピュッピュ出てる。
部屋に入るだけでも一苦労だ。
「早く、いかせて!」
そのまま風呂場に入れられ、漸く俺は解放される。
「よし、もう良いぞ」
亭主はミニスカートを捲り、しーこいこいの格好で俺を抱えてクリを捻る。
「いぐうう!!ああ、あ、あ、あ、あ、あ!」
ブシュッと汐を吹き出して激しい絶頂を味わう俺。
体全体がぶるぶる震え、痙攣が止まらない。
「はぁ、はぁ、はぁ、ん・・・はぁ・・・」
この、いく快感って何度味わっても良い!
言わば、亭主から俺へのプレゼントだ。
「いったか?よし、裸になってベッドに来い」
「は・・・はい」
足腰立たないが、俺に選択権は無い。
ベッドに裸で寝そべる亭主の傍らに、這うように辿り着く。
「響、マンコ見せろ!」
「はい、見て下さい」
仰向けに寝て膝裏を自ら持ち、亭主にヒクつく濡れ濡れマンコを曝す。
俺はもう三十路だ。
さすがに少し黒ずんで、ビラも開ききってるがな。
指を二本突っ込まれ、マンコを掻き回される。
「このマンコは誰の物だ?言ってみろ」
「あぁ、た、卓治さんの物です!ああっ、良い!」
ジュプジュプと水音が響き渡り、瞬時に絶頂に登り詰めちまう。
「いやあ!またいく!いく、いくっちゃうのぉ!」
俺はその姿勢のまま、いきまくる
407京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 21:04:17 ID:SgI+q7te
俺のマンコって亭主に開発されてっから、物凄く敏感なんだよ。
だから、膣イキ、クリイキとダブルでいける。
その上亭主の手の条件反射が加わって・・・。
身体中が性器になった様で、結果いきまくり状態。
指でこんな具合にされちまうんだから、ちん○を入れれたらどうなるか。
俺はあまりの気持ち良さに狂う。
終始イキ状態が続くんだからたまんねえ。
これが楽しみだから、朝からドキドキすんだよ。
分かるだろ?俺が亭主一筋な訳がさ。
「卓治さん!お願い、響にご褒美を下さい!!」
「よしよし、響にご褒美をやろうな」
亭主の巨砲が俺のマンコにずぼっと埋まってく。
「さあ、響、狂え!!」
「ああぁ、来たぁ」
奥にドン突きされ、俺の狂乱が始まる。
「あーー!!良い!良いわぁ!あぁ、ああぁ」
俺はその間の事ははっきり覚えてねえんだよね。
喉が枯れる程叫び倒してたのは何となく覚えてる。
気が付けば、亭主の精液が子宮にぶち撒かれていて、両方ぐったり。
俺は、Mみてえだ。
それは最初にレイプされたからだろうな。
「ふひぃ・・・嫁さん最高だぁ」
「はぁ、ん・・・あぁ・・・俺も最っ高に気持ち良かったぁ」
残念だが時間があまり無いから、中出し一回のみ。
俺は後のこの気だるさも、大好きなんだよ。
どちらからともなく唇を近付けて、たっぷりキスにも時間をかける。
亭主にきつく抱かれ、胸に顔を埋める。
この心身の充足感は夫婦ならではだ。
「あの・・・その・・・あ、あ、アイス買おうか」
「この薄ら寒いのにか?おめえ何か隠してんな?ま、まさか、浮気してやがるのか!?」
何か言いそうな度に誤魔化しやがるんだよな。
「浮気なんかしないよ」
「浮気なんかしてみろ!俺泣いちゃう・・・じゃなくて殺すぞ」
浮気・・・考えたくもないが、されたら俺はただ泣き暮らすだろうな。
「家に帰ったら特級の女が居るのに、響以外の二級三級なんか興味無いよ」
「お、俺は特級か?おめえにとっては特級なんだな?そうかぁ・・・俺すんごく喜んじゃうよぉ?」
機嫌が治る単純な俺。
俺は亭主に惚れてるから、信じるしかねえんだよ。
でも、惚れてるなんざ言ったことねえし、亭主からも聞いた事無かったな。
でも、まぁ良いや。
言わなくてもお互い分かってるとは思うんだけどね
408京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 21:06:57 ID:SgI+q7te
汗と体液を流し、パンティを変えて、ご帰宅だ。
一戦だけだから、小一時間しか経過してねえが、俺は満足してる。
早く帰って双子のガキをお風呂に入れなくちゃ。
突然亭主の携帯が鳴りだした。
レクサスの運転を俺に任せ、亭主は携帯に出た。
あ、俺達は外車みたいな無駄なもんは買わねえ。
レクサスは亭主の愛車。
俺の愛車は・・・聞いて驚けよ?
つり目4灯のスカイライン、スポーツだ。
滅多に乗らねえがな。
普段乗りはスズキアルトで充分だぜ。
「え?明日でなきゃ駄目なのか?うーん・・・仕方ない、行くよ」
苦虫を噛み潰す亭主。
「どうかしたか?卓治」
「ごめん!明日旅館システムの追い上げにどうしても手伝って欲しいんだってさ・・・良いかなぁ」
「良いぜ、おめえが必要なんだろ?気にすんな」
亭主は社長とは言えプログラマーでも有る。
必要とされるってのは良い事だな。
そんな亭主をしっかり支えるのも、妻の喜びだ。
男だった負い目ってのはもう無いとは思う。
女になって12年も経過してるからな。
俺が元男で悪かったってのは有名な話だ。
だから亭主を支え、いつも良き妻で有りたい。
惚れてるから・・・。
夫婦の寝室に有るベビーベッドにガキを眠らせ、亭主の明日着ていくシャツとネクタイを出す。
ガキ達の着替えを出し、炊飯器のタイマーをセットして、本を読んでやって麻由を寝かせる。
とにかく忙しいが、全く辛くはねえ。
だって俺はこれが楽しくて仕方ねえからな。
ガキ達の寝室を回ってお休みのキス。
お袋は自室で子供服を編んでくれている。
その他諸々有り、俺の1日は過ぎていく・・・。
寝室に入ると亭主がパソコンを覗き込んでいる。
俺は残念ながらパソコンは皆目分からねえ。
が、一応覗いてみた。
「ん?ずーりずーり?早く言え?ドンドコ?なんだそりゃ」
「へ?あぁ、チ、チャットだよ」
チャットくらいは分かるけどな。
「明日早いんだろ?さっさと寝ようぜ」
「うん、了解」
何やらパコパコ叩き、ノートパソコンを切った。
涼と翔の様子を夫婦で見るのって幸せだ。
「頑張って働かなくちゃね、響ちゃん」
「無理だけはしてくれるなよ?おめえが居ないと俺は・・・生きていけねぇ」
「分かってるって」
無理はさせないのも女房の勤めだよな
409京丸@ピンキー:2007/12/13(木) 21:09:21 ID:SgI+q7te
今回分投下完了です。
何とか入りきった。
次回あたりから、夫婦に危機が訪れます。
いやーな女が出てくるかも
410名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 20:32:47 ID:i2fvQZgU
ずっとスレ止まってる・・・
411名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 21:44:46 ID:i7liN/Sw
口開けてネタ投下を待ってるんで
412名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 21:59:07 ID:TuWhLjeR
>>410
>>363
俺も携帯からだったりする。
413hiroshi:2007/12/18(火) 23:48:51 ID:DFv69mWt
書き込めるかな?
414hiroshi ◆Y.43p63hRA :2007/12/18(火) 23:52:39 ID:DFv69mWt
すごく久しぶりになりますが、紗希ちゃんのお話を
投下しようと思います。

倉庫で確認する限りはここからだと思うんだけど

量はかなりあるんだけど、とりあえず抑えめで。
415hiroshi:2007/12/18(火) 23:53:23 ID:DFv69mWt
10月のある日、女の子になって71日目のこと
昨日、僕は学校の帰り、立ち寄った校舎の、理科室とかある棟の一階の
トイレに入ろうとして、間違えて男子トイレの扉を開けてしまった。

そこには・・・小学校のときの親友だった山崎君を含めて数人の男がいて
山崎君に犯されて・・・そのほかの男のおちんちんをしゃぶらされた。
それが、僕の処女喪失だった。

その傷を、香澄さんが必死で癒してくれた。
その次の日。

「おはよう、みんな。」
美少女の僕は、いつもよりも元気に、元気なふりをして、朝、教室にはいった。
勇気を振り絞って。

返事は、なかった。
それどころか、冷たい空気が僕を包んだような気がした。

「・・・あれ・・・」
見ると、教室の一番後ろにあるはずの、僕の机の、椅子がない。

「どうしたんだろ・・・」
教室の片隅で、女子が何人か、くすくすと笑っているのが分かった。
みんな、僕と同じ小学校ではなかった女の子だった。

「あの・・・あたしの椅子・・・しらない?」
近くにいた、美咲ちゃんに、聞いた。美咲ちゃんは、僕と同じ小学校の出身だった。
「・・・ごめん・・・しらない・・・」

それだけ答えるのが美咲ちゃんには精一杯だったのだと思う。
「えっ?どこ、あれ?」
美咲ちゃんは、どこかに行ってしまった。

僕は・・・男ばかりいる男子校で中学校の2年半。もうちょっと正確には
2年と3ヶ月ちょっと・・・3年の一学期までを過ごしたから・・・
女の子に生まれ変わった今でも、女の子に対しての免疫が、あまりなかった。
416hiroshi:2007/12/18(火) 23:54:09 ID:DFv69mWt
女の子に生まれ変わった僕の、一番の問題は、
男との接し方じゃない。女の子との接し方だったんだと、
このときの僕は、まだ気づいていなかった。

「・・・どこにいったの?」
僕は、それが・・・いじめの始まりだと、考えもしなかった。
女の子の世界・・・それは、男だった僕には、考えもつかないほど
陰湿で、どうしようもないいじめが横行する世界・・・そんなことは知らなかった

「おい、下山!」
どきっ、とした。その声は昨日、僕の処女を犯した、山崎君だった。

「や・・・やまさきくん・・・」
「おい、これ、お前の椅子じゃないか?」

見覚えのある椅子を抱えていた。
「う・・・うん・・・そうだ・・・ありが・・・とう・・・」
山崎君は、女の子に生まれ変わった僕などよりも、
ずっと、女の子の世界についても詳しいのだった。

彼は、どこかに投げ捨ててあった僕の椅子を見つけて、もってきてくれたのだ。
「下山・・・昨日は、ごめんな。」
「えっ・・・だ・・・だいじょうぶだよ。」
「・・・またな。」

思いがけず、思い口調で、昨日のことを彼が詫びてきた。
また、何かされるのでは・・・それに、あの忌まわしい出来事を
思い出させられて、固まっていた僕は、その意外すぎる言葉に
答えられなかった。

許す。そんな言葉はココロの片隅にもなかった。
屈辱と怒りと、苦しみと悲しみと、彼の全てが
僕の感情をあらゆる方向に逆撫でするものでしかなかった。

「……」
とにかく、椅子は見つかって、僕はその一日を普通に迎えることができた。

でも、女の子としては、まだまだ鈍い僕でも、一日もたてば
事情が飲み込めてきた。
417hiroshi:2007/12/18(火) 23:55:34 ID:DFv69mWt
「・・・なんだって・・・いやらしいね。」
「はっきり言ってやれば?淫乱女って」

女の子たちが、僕に聞こえるように、何か話している。
「汚らしい女だね。死ねばいいのに。」
「しぃっ、聞こえるよ。ガキみたいな顔して、頭だけはいいんだから。」

何が起きているのか、よく分からなかった。
そんな状況がその日いっぱい続いた。

次の日。
女の子になって72日目。

登校してきた僕の椅子も机もやっぱりなかった。

そして黒板には、
思い出すのもいやなほどの汚い言葉で僕を罵るあらゆる文句が書き連ねられていた。

恐ろしいのは、そのなかのかなりがたぶん・・・エッチなことに関する言葉で
僕の乏しい性知識では、その6割くらいしか、
意味すら理解できなかったことだ。

黒板を消す僕に、一部の女の子たちは
僕のカバンの中から教科書やペンケースを投げつけてきた。

「きゃぁっ!」
よけた僕は、つまずいて地面に転がる。
スカートがめくれ上がって、太ももをあらわにする。
パンツまで見えなったかどうか・・・僕には分からない。

「きゃはは、コイツ、本当に下着まで女物だよ。」
女の子たちの笑いが耳に届いた。

後になった今だからこそわかる・・・彼女たちは、
僕の、華奢ながら美しく伸びる、透き通るような真っ白な脚に嫉妬していた。
そして、その足の延びる先を・・・想像力をかきたてられる男の子たち・・・
418hiroshi:2007/12/18(火) 23:58:34 ID:DFv69mWt
その男の子たちは助けてもくれない。見ているだけだった。
「・・・」

股間が盛り上がるのを隠そうと腰を引きながらも
僕に手を差し伸べることもしない男の子たち
そして、黄色い声で僕を笑いものにする女の子たち

自分が、かつてその男の子たちと同じ男であったこと
今、あの女の子たちと同じ女であることの両方が
とても嫌なことに思えた。

そして、そのとき、僕は・・・
この学校で、僕は一人っきり。
誰も味方がいないことを、初めて知った。

おとなしいタイプの女の子たちは、見てみぬ振り。
男の子たちは、昔の友達も含め、手を差し伸べようとしてくれない。

それは・・・この1ヶ月、下山和宏であった過去を否定もせず
だからといて、昔のなじみの友人たちに溶け込もうともせず
男とも、女ともつかない中途半端な状態を
自分自身で選択した報いといってもよかった。

「下山さん。男の子だったくせに、きゃっ、とかスカートはいたりとか
すげーキモいんですけど。」
「・・・・・・」

タブーのはずの一言が、僕に投げかけられる。

「男子トイレに入って、自分で便器になったんだって?
もう女の子に目覚めちゃったんだ。」
教室中が驚きと笑いとで騒々しくなる。
かぁっ、と顔が赤くなる。
そんなことはない。僕の心は屈辱にまみれていたし・・・

「そん・・・な・・・」
黄色い笑い声にかき消された僕の悲痛なつぶやきは、誰の耳にも届くことなく
女の子たちの罵倒はまだやむことがなさそうだった。

「おい、下山。」

そのときだった。
昨日と同じように、山崎くんが僕の机と椅子を持って現れた。

「山崎・・・くん・・・」
山崎くんが現れると、教室中が静まった。
この男が、この学校の中で一目置かれる存在であることは疑いようがなかった。

彼は、まだ汚れの残る黒板を一瞥すると、
僕には理解できない言葉から、だまって消しはじめた。
419hiroshi:2007/12/19(水) 00:02:15 ID:yrPs/0dZ
「山崎・・・くん・・・」
まるで、2日前とは違う人間がそこにいるようだった。
王子様・・・そう表現するのだろう。きっと。この感覚。
体の奥深くが、じゅん、と熱くなるのを感じた。

胸がきゅん、となって、目が潤むのが自分でもわかる。
僕の目の前で黒板を消す彼の姿・・・
女の子にも男の子にも助けてもらえなかった自分に
黙って手を差し延べてくれた。

「おい、山崎、自分の教室に戻れ。」
担任の先生が入ってきたときには、もう黒板は完全に近いほど綺麗になっていた。

その場はそれですんだ。
でも、居心地の悪い一日は続いた。

そして、その日の帰りのとき・・・
「あれ?」


僕は、自分の靴が下足箱から消えていることに気がついた。

「あれ・・・どうしてだろ?」
そのとき、初めて、ぴんときた。
俺・・・女の子たちにいじめられてるんだ・・・

昨日から、なんだかおかしなことが続いたのは・・・そうだったんだ。
「アハハハ」
昇降口の隣の列から・・・女の子たちの笑い声が聞こえた。

その隣の列をのぞくと、昨日の朝、椅子を探す僕をくすくすと冷たく笑っていた
女の子たちがいた。

「あの・・・あたしの、靴、みなかった?」
「さぁ、なんのこと?」
「しるわけねーじゃん」
そんな答えが返ってきた。

その傍らを、好奇の横目で通り帰る男の子たち
誰も味方のいない僕・・・
靴だけの問題じゃない。どうしたらいいのか分からなかった。
420hiroshi:2007/12/19(水) 00:02:58 ID:yrPs/0dZ
「そこらじゅう探せばあるんじゃない?がーんばってね。」

呆然とする僕を横目に、彼女たちは、どこかへ去っていった。
「靴・・・どこかな・・・」
ざわつく気持ちを抑えるために、僕は靴を探し始めた。

女の子・・・女の子の靴って・・・なんだか履きにくいんだよなぁ
もし、このままみつからなければ、はだしのまま帰っちゃおうかな・・・
・・・「だめよ、女の子に生まれ変わるんだから!」
そんなことを言う香澄さんの顔が僕の脳裏に浮かんだ。

「香澄さん・・・どうしたらいいの・・・?」
考えてみたら、移動教室のたびに、ちょっとずつ何かがなかったり、
提出したノートが帰ってきたとき、僕の分だけなぜか床に投げ捨ててあったり・・・
この1週間くらいいろいろとおかしなことがあった。

きっと・・・そのことがエスカレートしただけだ。
そう冷静に考えようとしたところで、悲しい気持ちは収まるはずもなく
頼る相手を持たない僕は、涙を一粒滴らせた。

「下山、これ、お前のじゃないか?」
外から・・・一昨日、僕の処女を犯した山崎君がやってきて
その手には、一足の靴が・・・女の子の靴があった。

「あっ・・・それ・・・」
「やっぱりか。下山・・・ごめん。俺のせいだな。」

「返して、それ。」
僕は、落ち着いてそういうと、強引に彼から靴を奪い取って
それを履くと、一目散に逃げ帰った。
涙を見られたことがいやだったのか、それとも・・・他に理由があるのか
逃げ出した理由が自分でもわからなかった。

「いったい・・・どうしてなのかな・・・」
犯された相手だから・・・そういう普通の答えはなぜか浮かばなかった。
そして、僕が、歩いて家の前の路地にたどり着くと、そこには
山崎君が立っていた。
421hiroshi:2007/12/19(水) 00:05:52 ID:yrPs/0dZ
「なんで・・・山崎君・・・」
中学校からの道に、意外に詳しくない僕の、先回りなんて、ずっと地元の中学校に通っていた彼には簡単なことなのだった。
僕は、走りなれないこの体で、くるりと振り返って、また、走って逃げ出そうとした。

「下山・・・待ってくれ!ごめん。謝りたいんだ。何もしないから!」
「えっ?」
その言葉に、僕は足を止めた。

「悪かった。下山。俺が全部悪かった。」
振り返ると、山崎君は、道の真ん中で、土下座をしていた。

「・・・山崎くん・・・はずかしいよ、やめてよ。」

道の上で、彼を立ち上がらせて、話を聞いた。
僕は、恥ずかしい、といいながらも
内心では・・・今日一日男の子にも、女の子にもひどい仕打ちを受けて
ココロが冷え切っていたからか、
目の前の男が、どんな男だろうと、僕にこんな態度を示してくれるだけで
本当はうれしいと思っていた。

「昨日から、お前がいじめられたのは、あのことが原因なんだ。」
「山崎くん・・・あやまらないでよ・・・」

山崎君の説明では、彼と一緒にいて、僕を犯した男の子たちが
僕がうれしそうにエッチなことをして帰っていった、ということを
周りの女の子に言いふらしたらしい。

「ごめん・・・俺、お前のことを傷つけるつもりはなかったんだ。」
あんなことをしておいて・・・どういうつもりなのだろう?
「俺・・・あいつらに対してどうしても、弱いところを見せられなくて
本当は、お前のことかわいそうだと思いながらも・・・
でも、他の男にお前の処女を渡すくらいなら・・・と思って・・・」
「それじゃ・・・あたし・・・俺のこと・・・今でも・・・」
「うん、大切な親友だと思ってる。だから・・・ごめん。」
422hiroshi:2007/12/19(水) 00:07:57 ID:yrPs/0dZ
その言葉がどこまで本当だったかはわからない。
でも、トイレで僕を犯したときと比べて、あまりにまっすぐな目に
僕は吸い込まれそうだった。

そして、他の男の子たちと違って、このときの彼は
僕の目にはもう、王子様にしか見えないのも事実だった。

学校で、頼る人がいない・・・もう、
彼の手で処女を強引に奪われたことは、過去の出来事でしかなかった。
あの悔しさよりも、だれか、頼れる人がほしかった。

「山崎くん・・・じゃあ・・・あの女の子たちは、僕のことを・・・」
「きっと、何人もの男を相手にしてると思い込んで・・・全部、俺のせいだ・・・」

「・・・」
「だから、明日から・・・いや、今日から・・・俺が守ってやる。だから、
一昨日のことは全部あやまる。和宏・・・いや、下山紗希ちゃん・・・
お前のことをいじめさせたりしない。もう、だれにも・・・」

信じられない告白だった。
「あの・・・山崎君って・・・」
「なんだ?」
「彼女とか・・・いるんじゃないの?」
「そ・・・そんなことを言ってるんじゃない。お前は・・・親友だから・・・
だから、あんな女たちにいじめさせたりしない。守ってやるから。」
「彼女はいないの?」
「い・・・今はいない・・・でも、そういうことじゃ・・・」

あっさりと、僕は彼の言うことを信じようとしていた。
それは、あまりにもまっすぐな彼の目の力だった・・・
僕は・・・女の子に生まれ変わってまだ72日・・・
彼の・・・男の子のまっすぐな目に・・・勝てなかった。

「いいよ・・・僕・・・じゃない、あたしのこと・・・守って。」
「下山・・・」
ぼくは、そう言ってしゃがむと、
深々と頭を下げ続けている山崎くんの手を握った。
423hiroshi:2007/12/19(水) 00:09:58 ID:yrPs/0dZ
「学校は・・・怖いの・・・だれも、味方が・・・いないような気がして・・・」

それが、この一ヶ月間、あまりにも淋しい時間を学校で過ごしていた
僕の出した答えだった。そして、一昨日、僕の処女を犯した男と同じ男には見えなかった。
2年ちょっと前に、無二の親友だった男に間違いないように見えた。

本心を・・・女の子の本心をか細い声で吐露した。
守ってくれる、彼の存在が温かくて、逃げられなかった。

「下山・・・ありがとう、ゆるしてくれるのか。」
「許すも何も・・・これから、あたしのこと、まもってくれるんでしょ?」
「あ、ありがとう。」

初めから、山崎くんが僕をだますつもりだったのか、
それとも本当に本気で謝っていたのに、いつの間にか
あんな関係になってしまったのは、僕も、そう望んだからなのか
僕には、いまでもわからない。

そして、僕の心も、
本当に純粋に彼の助けを求めていたのか
それとも・・・もっと・・・エッチなことをして欲しいと
心の底では求めていたのかもしれない・・・今ではもうわからない。

でも、その日から・・・僕と山崎君は、小学校のときのように
仲良く話す、親友同士に、戻った・・・はずだった。

「下山、一緒に帰ろう。」
隣のクラスの山崎君は、次の日から、早速僕のことを守ってくれるようになった。
彼が、僕の近くにいる限り、女の子たちも僕に手出しができない。
彼は、この学校の中で大きな力を持っていた。

「うん。いいよ。」
僕は笑顔で答える。今日一日、いじめっぽいことが何もなかった。
山崎君のおかげだった。しずかな一日が送れた。
424hiroshi:2007/12/19(水) 00:10:32 ID:yrPs/0dZ
「今日は、何も起きなかっただろ?」
「うふふ、ありがと。」
帰り道、僕も山崎君も満面の笑顔で語り合う。
「今日、ちょっと俺の家によっていかないか?久しぶりに。」
「えっ?そ・・・それは・・・」
いくらなんでも、あんなことがあってすぐの今・・・それは・・・
「大丈夫、ぜったい何もしないから。」
僕は、いったい、どんな熱に浮かされていたのだろう。
こんな男のこんな言葉の何を信じたのだろう。
「それなら・・・久しぶりだし・・・」

小学校のころは何度も行ったことのある、山崎君の家に
遊びに行くことにした。

「さ、入れよ。」
「うん、わぁ、久しぶりだね。」
玄関から彼の部屋に向かう階段を上る。
彼の家はちょっと古くて、階段を上るときに、板のきしむ音が聞こえる。
「この音・・・なつかしい。」

男の子だったころの思い出・・・そんなものにだまされて
僕は彼の部屋にやすやすと連れ込まれてしまう。

といっても・・・今でも、信じている。
初めから、彼は僕にエッチなことをしようとしていたわけではない、と。

他愛もない昔話に花が咲く。 
「ね、覚えてる?あのときさぁ・・・」
「あぁ、そうだったな。豪、そういえば、げんきかな?」
「うん・・・夏までは、元気だったよ。」

「ふうん。そうか、よくこの部屋で遊んだよな。おまえらも。」
「そうそう、それで、このあたりにエッチな本が隠してあって・・・
いまでもあるの?」
「あっ、やめろ、下山」
「なんで、いいじゃん。べつに。」
僕は、自分が女の子であることも、その自分の処女を目の前にいる男が犯したことも
すっかり忘れて、はしゃいでいた。
425hiroshi:2007/12/19(水) 00:11:05 ID:yrPs/0dZ
「あれ・・・」
小学生のころ、エッチな本が隠してあったその場所に手を突っ込んで
僕はそこにあったモノを取り出した。
本ではない・・・いったいなんだろう・・・

「あっ・・・こ、これ・・・」
「だから・・・お、おい、よこせよ。」
僕が手に取ったものは、大きな・・・男の肉棒を模った・・・
「これって、バイブって言うやつ?」
いきなり、部屋の空気が凍りついた。

「そ、そうだよ。ほら、よこせって。」
「よこせって・・・えっ・・・?」
僕はどうしていいか分からなかった。

「お前には関係ないものだからさ。」
山崎君は、強引に僕の手からそのバイブを奪った。
「関係ない・・・そうだよね。」
あー、びっくりした。そんな、安心した表情を作った僕は
話を元に戻そうとする・・・

「そ、それで、6年生のときの、夏休みにさぁ・・・」
ごそごそと、あわててそのバイブを隠す彼・・・
一瞬前に、凍りついた空気は、すぐには元に戻らない。

「ご、ごめん、俺、トイレ借りるよ。」
「お、おぅ。」
「大丈夫、場所は分かるから。」

僕は、部屋を出ると深呼吸をして、気持ちを落ち着けようとする。
大丈夫。彼は・・・僕にひどいことしたことはちゃんと謝ってくれた。
そして、もとの友達に戻った。そういえばさっきから僕は、
自分のこと、俺って・・・呼んでる・・・

「あれ・・・どうしたんだろ・・・」
洗面所で、僕は頭の中を整理しようとした。
でも、いろんなことがぐるぐる回って、整理がつかない。
女の子になる前、小学校のころこの家で遊んだこと
エッチな本を3人でみたこと・・・
女の子になって、山崎君に乱暴されたこと・・・いじめから
助けてもらったこと・・・そして、さっきのバイブ・・・
426hiroshi:2007/12/19(水) 00:12:12 ID:yrPs/0dZ
「おい、下山・・・大丈夫か?」
結構、長く僕は洗面所で立ち尽くしていたらしい。
「大丈夫・・・あの、お茶とかある?」
「う・・・うん、あるよ。」

僕は、彼がお茶を入れている間・・・彼の部屋に戻って待った。
でも・・・なぜか・・・さっき彼が僕から奪い取ったモノを
あわてて隠したあの場所が気にかかる・・・

「お待たせ。さぁ、どうぞ。」
彼も、まだもとの空気に戻っていなかった。
「ありがとう・・・」
僕はそのお茶を持って、口に持っていって、ゆっくり、ゆっくりと一口飲む。
気まずい、沈黙がまだ流れていた。

「あ・・・あの・・・」
沈黙を破ったのは、意外にも・・・僕のほうだった。
「なに?」
「あ・・・あれ・・・どうやって・・・誰に使った・・・の?」
「えっ・・・?あれ・・・あれってなに?」
僕はかぁっと、顔を真っ赤にした。何言ってるんだろう。俺・・・
「あれは・・・あれよ・・・さっきの・・・その・・・」
「バ・・・バイブのこと?」
再び顔が真っ赤になるのを感じて、僕は顔を伏せた。

「い・・・いやその・・・すごいなぁ、って思って」
「下山も、使ってみる?」
かぁ、っと僕はみたび顔が真っ赤になり、今度は顔をあげた。

「えっ?あ、あたし?」
「冗談だよ、冗談・・・ははは。」
「そ・・・そうだよね・・・ははは・・・」

僕は、気づいた・・・
いつの間にか、僕自身の話し方が
この2ヵ月半の間、香澄さんに教え込まれた、女の子の話し方に戻っていることを。
そして、もうひとつ・・・
いつの間にか・・・彼に処女を犯されたことを・・・心のどこかで許していることを・・・

「何人くらいと・・・エッチしたの?」
気まずい沈黙がそのときの僕には耐えられなかった。
きっと・・・そんなことで頭がいっぱいになってたのだと思う。
427hiroshi:2007/12/19(水) 00:12:58 ID:yrPs/0dZ
「えっ・・・?あの・・・」
「い・・・いいよ、答えなくても。」
とんでもないことを聞いてしまった僕は、すぐに質問を撤回して
この空気から逃げようとする。

「えっと、あっ、そういえば懐かしいな。あの・・・あれ」
「あ、あぁ。だれも触らないから埃かぶってるけどね。」
僕は、とっさに棚の上にあるスポーツカーの模型の数々に目を向けた。
彼のお父さんが集めていたものを、よく使って遊んだ。
さすがに6年生のころはそんなことをしなかったけれど
3年生くらいまでは良く遊んだ。

「ちょっと、みせてね。」
床から立ち上がって、その「埃をかぶった」車を手に取ろうと
一歩に、二歩と歩いた瞬間・・・
「きゃっ!」
僕は・・・床にあった延長コードに脚をとられてころんだ。
ぼた、と鈍い音がした。
「あぁん・・・ぬれちゃったぁ・・・」
僕はつまずいて、彼が持ってきたお茶のポットを転がしてしまい
スカートがずぶぬれになってしまった。

「下山・・・大丈夫か?」
「だめ!みないで!」
僕は、彼が近寄ってきたのを、突き飛ばした。

セーラー服のスカートが濡れて・・・僕の脚にぴったりとくっついた。
「ど・・・どうしよう・・・」
僕は・・・その先のことを良く覚えていない。
かろうじて思い出せることをつなげていけば・・・次の瞬間、

一度突き飛ばされて、僕に背中を向けていた彼に振り向くことを許して
制服を乾かさなきゃ、という話をしていたのだけれど
さっき、転んだときに・・・彼が急いで隠したバイブが隠し場所から
延長コードに引っ張られて・・・飛び出してしまい・・・
それが僕の目の前に転がってきた。
そのとき、
428hiroshi:2007/12/19(水) 00:13:30 ID:yrPs/0dZ
「おおきい・・・」
そう、くちばしってしまったことがひとつ・・・

そして、そんなことを僕が口走った次の瞬間
彼の股間につい目が向いてしまったこと・・・そして、
その股間が、彼の制服の上からでも分かるくらい・・・テントを作っていたこと・・・

「あーあ、お前、女になってもこういうところは変わってないなぁ。」
「うん・・・」
「ほら、俺の服貸してやるからとりあえず着替えろよ。部屋の外に出てるから。」
「うん・・・」

そんな会話をしたこと・・・それに
「じゃあ、鍵はこれな。」
といって部屋の外に出ようとした彼の手を・・・握り締めたこと・・・

「行かないで・・・」
僕は・・・なにが不安だったのかは思い出せない。
ただ、今、この部屋から彼が出て行ってしまったら
なぜか、もう・・・もとの友達に戻れないような気がしたのだ。
そしたら・・・だれも僕を守ってくれなくなる・・・
「えっ・・・?どういうこと?」
「出て行かないで・・・あたしのこと・・・守って・・・」

ぎゅっ、と握り締めた手に力を入れた
きっと・・・僕は・・・
さっきまでものすごく柔らかい空気が流れていた二人の間に
バイブの件から、おかしな空気が漂いだしたことが
不安で不安で仕方がなかったのだ。

おかしくなってしまった空気を・・・元に戻せないなら
彼が僕をもう一度温かく包み込んでくれるように、
守ってくれるならば・・・もう、どうでもよかった。

「下山・・・」

そして・・・もうひとつ。そんな言い訳だけじゃなくて・・・
きっと、あの大きな、黒光りするバイブと・・・
それと同じくらいの大きさのテントを張った彼の股間が
頭から離れなかったのだ。

「下山・・・その・・・」
「いいの、あたし・・・まだ初潮も来てないし・・・
心配ないのは、たぶん今だけだから・・・」
何を口走っているのだろう・・・
でも、あれは、本心。僕の・・・本心・・・
429hiroshi:2007/12/19(水) 00:15:33 ID:yrPs/0dZ
「あたしのこと・・・守って・・・」
「うん・・・」
彼は、そういうと、僕に閉めろといって教えた鍵を
自分でがちゃりと閉めて
僕の両頬に手を当てた。

「下山・・・」
「山崎くん・・・」
昔は僕のほうが大きかったこともある二人の背丈は、今は30センチ近くも違う。
見下ろす彼・・・見上げる僕・・・
潤む僕の目を見て、山崎君は何を思っただろう。
「おまえ、処女だったんだよな。」
「・・・うん・・・」
答えにくい質問だった。僕は、戸惑いながらゆっくりとうなずいた。

「じゃあ、まだ、キスは・・・」
「・・・初めてだよ。」

僕はそういうと、彼が両手で抱えたままの顔を彼の顔に近づけるように
つま先で立って・・・そして、目を閉じた。
今考えると、自分から求めているのと同じだった。
カラダが、勝手に・・・カラダが勝手に彼を求めているみたいだった。

唇に・・・温かいものが触れたのが分かった。
「ん・・・」
そのまま、唇だけを触れ合っていた。僕の体からは力が抜けて
背伸びしていた脚が、この小さな体すら支えきれないと思って
彼の腰に手を回した。

「ん・・・ふ・・・」
彼の鼻から・・・息が聞こえる。そして、温かい唇がとても心地よかった。
「ふ・・・ぅ」
僕は甘い甘いその温かさにとろけて、とろけきって、倒れてしまいそうになるけれど
たおれてしまったら、この時間が終わってしまう・・・それがイヤで
彼にぎゅっ、としがみついた。

つよく、つよく、彼を抱きしめた。
そして、そのことで、彼は僕がもっと、次の段階を求めていると、思ったのだろう
「ん・・・ぁ・・・」
温かい唇の間から・・・もっと温かい・・・濡れた舌が、僕の唇を割って入ってきた。
「ぁ・・・ぅ・・・」
きもちいい・・・僕の小さな口の中に入ってきた彼の舌を・・・
僕の舌は・・・喜んで出迎えた。
430hiroshi:2007/12/19(水) 00:16:09 ID:yrPs/0dZ
うそ・・・こんなに・・・いや・・・
気持ちよすぎて・・・今にもとろけてしまいそう・・・
だから、必死で彼にしがみつきながら
彼の舌をもっと、味わいたくて、必死に僕の小さな舌を絡ませた。

「おぷはぁっ!」
彼が、一方的に僕の口から舌を抜いて、唇を離した瞬間
僕は一気に溜めていた息を噴出した。

「はぁ・・・はぁ・・・」
「下山・・・おまえ・・・すごい鼻息だったぞ。」
「えっ・・・?ご・・・ごめん・・・」
僕は・・・すごくはずかしかった。あまりにも夢中になりすぎて・・・それで・・・
「いや、そうじゃなくて・・・」
「えっ?」
彼が照れたように言った。

「必死でキスしてる姿って、かわいいな、って思ってさ。」
「も・・・もう・・・知らない!」
彼はフォローしたつもりでも、僕の恥ずかしさはむしろ倍増した。

「息、落ち着いた?」
彼がそう聞いて、そして、今度は右手で左の頬だけを抱えて僕の瞳を覗き込む。
僕は、もともと潤んでいる瞳を、もっと潤ませて
「うん・・・」
と、うなずく。

「ん・・・」
僕は再び目を閉じて、体を一瞬こわばらせて・・・二度目の口づけを受けた。

「あっ・・・」
今度は、キスだけじゃなかった。
彼の右手は相変わらず僕の頬をなでるように抱えていたが
左手が、僕の細い腰の、かすかなくびれに回った。

「う・・・ぅん・・・」
体のあちこちを、制服の上から愛撫されて・・・
431hiroshi:2007/12/19(水) 00:17:26 ID:yrPs/0dZ
キスしてる唇の狭い隙間から・・・
見た目ほど幼くはない少女の、精一杯艶っぽいため息が漏れる。

きっと、さっきよりも鼻息が荒くなってるんだろうな・・・
口の中では、彼の舌が暴れ周り、体中を愛撫されて
とろけてしまいそうな僕は、
さっきよりも、ぎゅっと、彼にしがみつく。

「楽にしてよ。」
キスを中断した彼が、僕にそういう。
「う・・・うん。」
僕はうなずいて、また荒れた息をもどそうとする。
彼は、僕のスカートに手をかけた。

スカートって・・・ズボンと同じように前にファスナーがついてるものもあれば
そうじゃないのもあるって、僕は最近知った。
彼は・・・それなのに、馴れた手つきで、もともと脱いで乾かすはずだった僕のスカートをあっというまに脱がせた。

緊張で、体が動かなかった。
僕は、思っていた。子どものころ、ずっと一緒に遊んでいた僕たちが
中学校で私立の名門校と公立にわかれて
その2年ちょっとの間に経験したことのあまりの違いを・・・

いったい・・・どうやって、こんなに女の子を上手く扱えるようになったの?
親友である、彼に・・・つい何日か前に僕の処女を強引に犯した彼の
わずか2年ちょっとのあいだの「歴史」に
そんな嫉妬すらおぼえるようになっていた。

いや、犯されたことなんて・・・どうでもいいや。
どっちみち彼に捧げる処女だったんだ・・・幸せだったじゃん・・・
そう思っている間に、僕はバンザイの体勢になって、上の服もいつの間にか脱がされている。

「これ、乾かすよ。」
「あっ・・・うん。」
彼は夏の名残の扇風機を回して、スカートを干した方に向けた。
432hiroshi:2007/12/19(水) 00:20:16 ID:yrPs/0dZ
夏のころは・・・夏休みのころはこんな自分を想像すらしなかった。
いや、一昨日まで、昨日まで・・・少なくともこんな自分を知らなかった。
僕が女の子になった夏・・・彼はいったいどんな女の子と遊んでいたんだろう・・・

頭の中がまた嫉妬でいっぱいになる。
下着だけになった僕は、扇風機をいじる彼の姿をずっと見ていた。
スカートの濡れたところの内ももとひざの辺りが、まだ少し冷たい。

「下山・・・突っ立ってると、さむいだろ?」
そう言って山崎くんが僕を抱きしめる。
彼はまだ服を着たままで、正直、それが残念だった。
「ねぇ・・・山崎くん・・・服・・・」
でも、僕はまだ彼の服を脱がせるような度胸も、技術もなくて
恥ずかしさを捨ててそんな言葉をかけることしかできない。

「ちょっと、待ってて。」
彼は服を脱いで、僕の制服の隣のハンガーにかける。
まだパンツははいているけれど・・・
女の子になって、ハダカの男の人と向き合うのは、初めてだ。

胸が、どきどきする。
きっと、この家に入るときから、どこかで覚悟を決めていた。
きっかけは、いくつも重なったアクシデントだし
男の子同士の親友だったころに戻って話しているのも、楽しかったけれど

たった一日でも、僕を守ってくれたこの人になら・・・
そう期待していたことも、たぶん否定できない。

女の子になって・・・幼い体つきながら、女の子になって
まだいろんな経験が少なすぎる僕は、
男を目の前に・・・ついこの前まで僕も同じだったはずの
男を目の前に、浮き足立っていた。

「力を抜いて」
「うん・・・」
彼が、再び、僕を抱きしめる。
433hiroshi:2007/12/19(水) 00:21:18 ID:yrPs/0dZ
経験が少なすぎるというのは、ある意味で幸せなことで
僕は、このとき、だまされてるとか、性欲の餌食になってるとか
考えもしなかった。考えられなかった。

「あぁっ・・・」
純白のパンティのうえから・・・彼が、
今まで男では彼しか割って入ったことのない、割れ目をなぞった。

「んふっ。ぅん」
そして、ブラジャーの上から、左の胸に、彼の口が、ぱく、と、柔らかくかぶさった。
力を抜けといわれても抜けなかったのに、
がく、と脚から力が抜けて、僕はベッドに倒れこんだ。

「下山・・・腰うかせて。」
「う・・・うん」
仰向けになった僕は自分の胸の谷間とその両側に小さな胸を支えるブラジャーの向こうの
彼に向かって下目使いのままうなずいて、腰を浮かす。
何が起きるのかは、もう分かっていた。
パンティを脱がせて、ベッドの下に投げ捨てると、

「力抜いて。」
また、そう言った。

ぴちゃ。

僕の・・・まだ一度しかエッチをしていないアソコは、期待のあまり
ぬるぬるとした液体を充分に分泌していて、
彼がちょっと触っただけで、そんな音がかすかに聞こえた。
扇風機の音にかき消されることもなく、僕の耳にも届いたその音・・・

「まだ、痛い?」
「あははは・・・ちょっと・・・だけね。」
この前彼が犯したその部分は、つい、昨日までは痛む「傷」でしかなかった。
でも、今は・・・痛みを残すけれども、そのことなんて、忘れても良かった。

むしろ・・・彼が残したその痛みを・・・傷を・・・癒せるのは、彼だった。
434hiroshi:2007/12/19(水) 00:21:52 ID:yrPs/0dZ
「山崎くん・・・優しくして・・・」
「うん・・・ところで・・・」
「・・・なぁに?」
「あれ、使う?」
彼の視線の先には黒光りしたバイブレーターがあった。

「あははは・・・んーと・・・余裕があったら・・・」
どう答えていいか、分からない僕は、きっとものすごく恥ずかしいことを
ナチュラルに言い放つ。

「ねぇ・・・それより・・・」
「なに?」
「山崎くんの、おちんちんみせて。」
「えっ?」

この前は、恐怖しか感じなかった彼のおちんちんを
今日は、平気に・・・むしろ期待を持って
見ることができると思った。

「うん・・・いいけど・・・」
彼は、自分でトランクスを脱いだ。
「すごい・・・大きい・・・」
改めて見ると、こんなのが、僕の、小さな体に入ってくるんだ、って
すごく不思議な気分だった。

「まだ、痛いと思うけど・・・」
「うん・・・でも、山崎くんが気持ちよくなってくれれば・・・」
「下山・・・」

僕は、いつの間にか自分でブラを外して、二人ともハダカになっていた。
この前、彼に犯されたとはいえ、
ほとんど初めてに近い僕に、フェラチオを要求したり、執拗な前戯を
求めてきたりは、しなかった。

完全に彼にリードされて、僕は彼の枕に頭を置いて、
正常位での挿入を待つ体勢になっていた。
435hiroshi:2007/12/19(水) 00:22:26 ID:yrPs/0dZ
「力、抜いて。」
「うん・・・」
何度言われても、緊張で体をこわばらせる僕・・・
でも、力を抜かないと・・・
「ん・・・」
目を閉じていた僕の・・・アソコで、粘膜が触れ合うのが分かった。
「ぁ・・・」
痛い・・・でも、温かいものが、ゆっくりと、入ってくる。

「んぅ・・・」
僕は、シーツを掴んで、痛みに耐える。
いたい、けれど幸せな痛みでもあった。

「ん・・・ぁ・・・」
「いい、ゆっくり動くよ?」
「えっ、もう、入ったの?」

「うん・・・」
彼はそういうと、ゆっくりとおちんちんを抜いたりさしたりし始めた。

「ん・・・あぁ・・・ん」
ああ、意外に楽勝じゃん・・・この前は、すごく痛くて
それだけだったけど、でも・・・今日は・・・まだ痛いけど
「あぁ・・・ん・・・・んぅ」
僕の体の中で・・・何か温かいものが動いている
それが・・・幸せなことだ・・・彼とひとつになっているのだと思うと
体中が熱くなってくる。

「いい・・・すごく・・・」
それほど気持ちいい、というわけではなかったけれど、
きっと、自分に言い聞かせようとした。

「あぁ・・・ん・・・はぁ・・・」
彼は、スムーズに抜き差しできるようになってきたのが分かると、
少しずつ、腰を振るスピードを上げだした。
436hiroshi:2007/12/19(水) 00:23:48 ID:yrPs/0dZ
完全に受身の僕は、僕の体の中で暴れまくる衝動に耐えるだけで
せいいっぱいだったけど、
声は・・・あえぎ声は不思議に漏れ続けた。
「ぁ・・・ん・・・ふぅ・・・」
気持ちいい、というより、ただ、幸せだった。

「ねえ、中で出して本当にいいの?」
「いいよ・・・大丈夫。」
どのくらい時間が経ったのか分からない、でも、
彼の限界はいつしかやってきて
中に出しても大丈夫だとおもっていたのに、
彼は、結局、最後にはあたしの体の中からおちんちんをぬいた。

「あぁん・・・」
抜かれたときに、すごくいやらしい嗚咽が漏れたのが分かった。

「いくよ・・・」
おなかの上に、温かいものがかかってくるのが分かった・・・

「終わった・・・?」
「うん。終わったよ。」
「ねぇ、あたし・・・どうだった?」
「どう、って・・・」
「気持ちよかった?」
「えっ・・・うん。もちろん。すごく良かったよ。」
「良かったぁ。次は、もっと上手くなるから・・・その・・・」
「なに?」
「あの・・・いろいろ教えてね。」

僕たちは、満面の笑みでお互いを見つめあった。
彼の・・・精液のかかったあと、あの匂いが僕の鼻をつく・・・
「不思議だなぁ・・・」
全然、いやじゃないのだ。この匂いが。
「なにが?」
「な、なんでもないよ。あっ、もうこんな時間だ。あたし・・・ごめん、かえるね。」
「あっ、それじゃ、送っていくよ。」
437hiroshi:2007/12/19(水) 00:25:44 ID:yrPs/0dZ
「ふふ、ありがと」
僕は、まだちょっとつめたい制服のスカートをはいたまま、
彼に送られて帰った。

僕の家の前まで驚くほどすぐにたどりついた。
「じゃあ、また明日ね。」
「うん・・・なぁ、下山。」
「なに?」
「俺たち、付き合わないか?ちゃんと。」
「えっ?」
私立の中学校に入って以来、公立の中学校に行った人たちとは
別世界の住人になってしまった。
でも、いま、こうして小学校のときからの親友と向き合っている、
それは、僕にとって、とても幸せなことに思えた。

「もちろん・・・OKだよ。」
そういって、僕は、顔を軽く突き出して、目を閉じた。

ちゅっ、と軽いキスをかわして、
「また、あしたね。」
ともう一回言って別れた。
僕は、彼が見えなくなるまで、手を振っていた。

今日の一日・・・すごくいろんなことがあったけど
でも、とても幸せな気分だった。

その後・・・すぐに僕と山崎君のエッチは
どんどんエスカレートしていくことになるのだが、
それは、女の子に生まれ変わった僕が生まれつき淫乱だったからなのか・・・
それとも、彼にいつの間にかだまされたのか、今になってしまってはわからない。

どっちにしても、僕は・・・幸せで、ルンルン気分のまま
勉強もものすごくはかどった。
顔のにやけを抑えるのが、大変だったことを良く覚えてる。

この一日が・・・きっと、女の子に生まれ変わってから
一番幸せな一日だったと思う。

今まで、そして、これからの一生を全部、ふくめても。

彼とこういう関係になることは、僕自身望んだことだった。
でも、あんあふうに・・・調教されて、あんなことになるなんて・・・
再び狂いだした運命の歯車・・・もう、このとき手遅れだったことを
まだ知らなかった。
438hiroshi:2007/12/19(水) 00:28:20 ID:yrPs/0dZ
あんまりエロい場面もないけど、
ここで切ります。

寒くなってようやく投下する時間ができたと思ったら
しばらく規制がかかってた。

最近過疎だけど、俺が投下できない時期にもみんな落としてるから
俺の食らってた規制とは関係ないのかな?

それではまた。
439名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:31:35 ID:IbnjAPF0
( ´ー`)y━・~~~
440名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 18:56:44 ID:3x0LMB9P
乙です
441名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 13:05:08 ID:FPOgpx4Q
hiroshi神キター
442名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 22:23:14 ID:t8OH5m3k
あれは私が18歳の頃地元でも有名な心霊スポットへ行った時のことでした
当時私は同じ学年の男子と付き合っており、その他のカップル達とグループ交際をしていました

3組のカップル、計6人で山の中にある古いトンネルに向かいました
トンネルの前にあるスペースに車を止め、静かに中へ

中は驚くほど静かでした、私はあまりにも恐かったので彼の腕にしがみ付き眼を閉じていました
私たちの前では他のカップル(仮にAとBとします)
A「やだ〜B、恐いよー」
B「大丈夫だって、いざって時は俺が守ってやるから・・・」
A「B・・・私Bがいれば恐くない!」
などとバカップル振りを発揮し、ずっとイチャイチャしていました
A「んーBがキスしてくれれば恐くなくなるかも・・・」
B「えーしょうがねーなー・・・」Bがキスしようとしたその時
「オエエェェェ!!」誰かが吐くような声が聞こえて来ました
みんながシン・・・としていると今度は明らかに私たちの後ろから
「ッチ!」と舌打ちする音が聞こえてきたのです。
私たちはすっかりパニックになってしまい急いで車に飛び乗り家に帰りました

その後霊感の強い知り合いに話を聞くと
「あそこは危ない、特に女性を連れてるとその人は大体不幸な目にあうから『雌殺しトンネル』って呼ばれてるんだ」
と教えてくれました。
幸い私たちは全員男だったので事無きを得ましたが、もし私が女性だったら・・・と今でも鳥肌が立ちます。
443名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 23:23:37 ID:SAzsCD6+
よし、掴みはバッチリだ
444名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 23:28:30 ID:SNkH3ttp
>>442コピペ乙
445263:2007/12/21(金) 00:02:53 ID:uC9Cz1WH
クリスマスに投下するのを見直して、気になるところを直していたら
いつのまにかストーリーが変わるほどの改稿になってしまいました…

もしかしたら間に合わないかもorz
446名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 02:23:00 ID:0Gxxw6L1
な、なんだってー
クリスマス→陽→TS法と3連コンボを半裸で待ってたのに…orz
とりあえず服着て楽しみに待ってます
447名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 01:39:34 ID:YbWR4O3a
気長に待ってますよ・
448名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 00:31:00 ID:GKdt5Co6
ワクワクテカテカ
449能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:43:54 ID:WZf3uas4
クリスマスに投下されるのを期待しながら
いつの間にか規制解除されてたんで先に投下しちゃいます。
450能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:44:34 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,19 ??時??分、商店街 御堂祐樹

「あ…あ、あぁ。あ あ」
目の前の惨劇に尻餅をついていた。

車の下敷きになり動かない母。
マネキンのような父。

そして道路に横たわる圭吾。

「ぁああ…」
それだけしか発することができないまま母の元に這いずり寄る。
母に触れる。
ボロッ
「っ!!」
それだけで驚いてしまう。
「痛い」
どこからともなく聞こえてくると母が崩れ落ちる。
その下からなんと表現したらいいかわからない手足もない黒い存在が現れる。
「あ…う。あ」
足も手も見えないそれがにじり寄る。
恐怖のあまりに後ずさりする。
「あ、あ。ぁ、あ」
「痛い」
姿勢を変え、這いずったまま今度は父の元へ近寄る。
「たす、たす」
ボロッ、パラパラパラ....
「助けて」
父は嫌悪する笑み、狂喜を浮かべ、関節があらゆるありえない方向に曲がっているマネキンに変わる。
助けてという言葉は父だったものから聞こえていた。
「痛い」
「助けて」
前後から迫られる。
横からよろけるように走り出し、一番遠い圭吾へと駆け寄る。
「け、ご。け。ご」
しゃがんで圭吾を揺さぶる。
圭吾は変化しない。
「起きて。起きて。けー、ご」
「苦しい」
「え?」
横たわってる圭吾から聞こえた。
その直後、圭吾はまるですべるように身体を起こす。
首が垂れる。
三方から囲まれた。
気持ちの悪い笑いを漏らす3つのそれ。
「───!!」
心が痛い。
攻めないで。
悪いのは俺なの。
攻めないで。
痛いよ。
451能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:46:02 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,20 17時39分、病院 御堂祐樹


病院へ搬送されてから4日後。
「──!─い!おい!」
「うっ…うぅっ」
誰かに揺さぶられて目覚める。
声の主は…ぁ…!
ガバッ!
ゴチン!
「───っ」
「んがっ!」
改めて声の方向を向きなおす。
「だ、大丈夫か?うなされてたけど」
夕焼けに照らされる親友の顔。
「あ。あ、ぁ、ぁ」
見た途端にこらえてた気持ちが抑えられなくなった。
「うわああぁーーーーーーーーー!!」
圭吾に飛びつく。
「うぐっ」
「うえぇぇ、ぇえぇ!お…あたしの身も心も捧げるからぁ!」
圭吾の身体にしがみつく
「ゆー、き?」
「だから、離れちゃやだああぁぁぁあぁぁ!!」
半狂乱とも言える状態であふれた気持ちを全てばら撒いていく。
「ちょ、ちょっと」
ドンッと胸を叩く
「ぐうっ」
「今ここで愛してもいいから!!毎日してもいいから!!」
ズボンのベルトを外す。
「お、落ち着けって」
「悪いところ直すから!綺麗になるからぁ!!」
着ている上着を無理やりにでも引きちぎろうとする。
「ずっといてよおおぉぉぉぉ!!」
「落ち着け!!」
言うと同時に圭吾の腕の中に納まる。
「うっ。」
「あぁ、ぁぁぁぁ」
粉砕されそうなくらいぎりぎりと締め上げられる。
「勇気のゆーき。壊れないゆーき」
痛い。
「あ、ぁ、あ、ぁ」
「お前の心を繋いでやるよ」
「ぁ。ぁ。」
温かい。
「よしよし」
しばらくそのままでぬくもりを感じた。
452能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:46:36 ID:WZf3uas4
「どうだ、落ち着いたか?」
こくん、と頷く
「ごめんね。ごめんね」
「あやまんなっつーの」
さっきから圭吾に対してずっと謝ることしかできていなかった。
謝るしかできなかった。
「しっかしいいこと聞いちまったなぁ〜」
「え?」
「あたしの身も心も捧げるからぁん(真似)って」
「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁ」
お湯が沸いた。
「バカ!」
ドンッ
「うぎっ」
「?さっきから変な声上げて…どしたの?」
「アノデスネ…ゆーきくん」
「う、うん」
「ボク…ろっこつ、イッてルんDeath…」
それを最後にゆら〜〜〜っと倒れる。
「あ、あぁーー!?」

「悪いな」
「?何が?」
「お前にあんなこと言わせて」
「う…その」
自分でも何考えてたのかわからない。
「しばらく世話になっぜ」
「うん」
お見舞いに持ってきたリンゴを圭吾の口にほうりこむ
「今回のことでわかったよ」
「あたしの身も心もーtいてっ、冗談だよ冗談」バシッバシッ
照れ隠しの攻撃。

「じゃあ、改めて答えを教えてもらおうかな?」
「ううう〜〜〜」
すっごいハズい。
深呼吸、深呼吸。
…………よし。
圭吾を見つめなおして
「その………ずっと一緒にいたいよ」
「嬉しいけど一番聞きたいせりふが聞こえてこないな〜ん〜ききたいな〜」
「いっ、いーだろこれでっ!」
「あぁいたたたたた!いろんなところがいたい!あ〜しんじゃう〜!」
「ううぅ」
また涙がにじむ
「あぁぁ、わりわり!」
「……よ」
「え〜なになに〜?聞こえなかったからもっかい〜」
さながらペコちゃんという表現が似合う意地悪い顔の圭吾が聞き返してくる。
…………


「好き」
453能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:47:18 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,21 12時48分、御堂宅 柿崎圭吾


入院してから2週間。
車に当てられるときにとっさにボンネットに飛んだから
イッちゃった肋骨以外は軽症だったので早く帰ってくることができた。
かなりの幸運だなー、俺。
完全復旧はしてないけどね。
「あ〜やっぱ我が家は落ち着くわ〜」
入院中看護婦さんも羨ましがるほど祐樹とイチャイチャしたのは内緒だよっ♪
>「けーご、お昼」
「うーい」
断っておくけど、俺がメシ作れないだけだよ♪
誰に言い聞かすでもなく明後日を向いての発言。
ガチャ

「うぉう!?」
祐樹を見て一言目の感想。
「…………(照)」
「は、はだ、はかだ、裸エプロン!」
びっくりしたあまり噛んでしまった。
朝俺が独り言で漏らしたの聞いてたのか!?
それにしても…
(くらいつきてぇ〜!)
「くらいついてもいーけど…やさしくしてよ」
「うおっ!?俺の心を覗いたな!?」
くそっ、新手のサイキックだ!
「思いっきり声に出してたし」
「やべ、ついうっかり」
気づかない俺も俺。

.......
「祐樹、何で食わずにずっと見てんの?」
俺のおでこが頭を撃たれたゾンビのごとく四散して…自分で何いってっかわかんなくなってきたので
とにかく俺に穴が開きそうなほど祐樹がず〜〜〜〜〜〜っと覗いてくる。
うぅ…食いづらいわぁ。
「は、は。ゆ、祐樹のイチゴもくいてーな〜」
苦し紛れの発言が変態発言かよ俺!
祐樹は何故かそれを聞いてもじもじしながら俯くし。

「…………はい」
(うおぉぉ!)
祐樹が顔を赤くしながらエプロンを捲し上げておっぱいを露出させる。
冗談なのにほんとにやってくれた!
「ちょ、ちょっとしたジョークだったんだけどな」
「ジョーダンなの?」
祐樹がシュンとする。
「あ、いや。いただきます」
据え膳食わぬは恥です。
っていうか苦し紛れの一言が現実になったんだし。

454能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:47:43 ID:WZf3uas4
箸を反対にもちかえて乳首をやさしくつまむ。
「んっ」
次につんつん突く
「っ。」
つまんでちょっと引っ張ってみる
「んん」
あぁ、やべぇ。楽しい。
つんつんつんつん
「んふ…」
イチゴがたってきた。
(俺のも勃ってきた)
オスの欲求は底がないのである。

「ごっちそさーん」
食い物もデザートも満喫した。
「ん」
祐樹が食器を下げにかかる。
「あ、俺やっからいーのに」
「いーよ。休んでて」
「そーか?」
「うん」
祐樹が台所へ引っ込むのを見ながら何かが引っかかっていた。


片づけが最終段階に入ったところで、変態根性が心を突き動かす。
そもそも尻振って誘惑するのがいけないんだよ。と無理やりな理由を作って祐樹に後ろから接近する。
ジィィィィ…
(どこでも○ンポ!)
さっきのデザートのおかげで既に元気な状態だぜ。
そんなわけで後ろからこそこそと近づいて中腰になる。
「ゆーうきー」
言うと同時に胸をわしづかみにして息子を股の間からこんにちはさせる。
「うぁっ!?」
「へっへっへっ。おとなしくしやがーれ」
腰を一往復させる。
「うぅぅ…洗い物してるから早く出して」
「へ?」
「して、いいから…」
祐樹の股がより閉じられる。
ううむ…
一考してから息子を引っ込めて手を離す。
「…しないの?」
祐樹がちょっと寂しそうな顔で覗き込む。
「ん、あぁ」
息子を綺麗に収納し終わってわりーな、と告げると腕を組みながら部屋へと退散する。


「やっぱ、元気ねーよなぁ」
後俺いつからこんな変態さんになったんだろう(元からじゃないヨ♪)
455能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:48:43 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,22 18時21分、帰り道 斉藤真央


(ちょっと、あんた一体何やったのさ!)
ぐいっと圭吾の耳を引っ張る
(いててて!なんもやってねーんだよー!)
(あんた脅してないでしょーね!)
(だから何もしてないのにあーなったんだっての!ていうかダチを脅すかよ!)
チラリと祐樹を見る。
「………?」
さっきからあたしらのひそひそ話が気になってずっと見てたようで
その表情は飼い主を待つ犬みたいな切なそうな顔をしてるけどそれでも圭吾の腕にしがみついて離れようとはしない。
内緒話って以外と聞こえないもんだね。

今日の祐樹はまったく元気がない。
お昼食堂に行ったら圭吾に「あ〜ん」なんてやってたしでもその圭吾はいまいち居心地が悪そうだったし。
ちょっと確かめるために後ろから胸タッチをしてみても恥らうだけで抵抗をしないくらい。
これは昨日もらしい。
そんなこんなで圭吾に聞いてみても
「思えば、入院してる時からずーとあんなんだったかも」
男って鈍感だね。
(やっぱり、事故のこと引きずってるのかなぁ)
(かもなぁ)
また祐樹をチラ見する。
「…………」
何で仲間に入れてくれないの?的な表情でこちらを見てる。
やっばい。不謹慎だけど
「萌える」
「萌えんな」

そんなこんなで今日の夕食にお邪魔しました。
既にわかりきってたことだけど
「あたしもやるよ」
「いーよ」
「食器どれ出せばいーい?」
「いーよ」
「まつもと」
「いーよ」
とぜーんぜん覇気のある返事は返ってこない状況。
(ありゃそーとー重症だね)
(お前、最後のいつの時代のギャグだよ)
なので、実験をしてみる。
「けーぇご〜」
と甘えた声を出しながら腕に抱きつく
圭吾自身は?を頭に出してる。
「ぁ……ダ、ダメ!」
この光景を見た祐樹がパタパタと可愛い音を立てながらセンターにやってきて力なくあたしと圭吾を引き剥がそうとする。
腕に全然力が入っていないのは遠慮なのか違うのか。
(う〜〜〜ん)
456能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:49:08 ID:WZf3uas4
「片付けるよー」
「いーよ」
「教授の悪ふざけ」
「ダメ」
反応した。
なんてやりとりの後気づかれないように一旦圭吾の部屋へ引っ込んで報告しあう。
「なんていうかね〜。自分がけーごの隣にいないとイヤなんじゃない?」
椅子に座って足を組んで教授の真似をしながら説明を行う。
「俺としてはうれしーけどずっと暗い顔してんだよなー」
「自分の存在を認めてほしいっていうか。なんか必要とされてほしいというか依存みたいっていうか」
「依存かぁ〜。入院してたときそんな発言してたなぁ」
「あの発狂告白事件?」
部屋外にいたから実際どうなってたかは知らないけどテレビカードを買ってたあたしにさえ余裕で聞こえたあれ。
熱々行為の邪魔しちゃいけないと思って(余計な気遣いだった?)病室に入らなかったけどいつの間にか終わってた。
退院まで看護婦にからかわれてましたよ(からかった一人)
「うわ〜!病棟全員に聞かれてたかと思うとこっちが恥ずかしくなってきた〜!」
ガッデム!と叫びながら圭吾がのた打ち回る
「二人してわかりやすいやつらだよねぇ」
まだまだ子供だね。へっ
「まあそれはともかくさ、けーごが原因なんだから。ちゃんと元に戻してよ」
「そりゃーな。あいつがあのままだと俺の調子も出ないし」
「その意気その意気」
その時バンッ!と扉が勢いよく開かれる。
「…………」
「噂をすればやってくる」
祐樹はそんなこと気にせずにずかずか入ってきて圭吾の腕を取って横に座り込む。
そしてあたしを若干涙目で睨んでくる。
「なるほどね、こりゃ重症じゃなくて重体だよ」
これ以上お邪魔してもまずいからとりあえず退散たいさーん。
457能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:56:35 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,23 22時22分、御堂宅 柿崎圭吾

(5日後)
「だぁ〜〜〜〜めだこりゃ」
手に提げてるカバンと上着をベッドの近くに下ろす。
「今日も進歩なしかぁ」
腕に巻きついてる祐樹をベッドに下ろす。
「依存を直す、なんてどうすりゃいいんだか」
祐樹の上着を脱がせる。
以下、今日までやってきた祐樹を元気にする方法、ダイジェストです。

4日前は実験。
「待て」と言って教室の反対側に移動して「よし」って言ったら一瞬で寄ってきた。
…ってそれだけでなんもしてねーじゃん!
ベッドに腰掛けて祐樹を俺の前に再配置する。
3日前は友達にAV借りて見せてみた。
恥ずかしがってたけど効果は別段なかった。失敗だ
祐樹のおっぱいを遠慮なく揉む。
一昨日は祐樹の好きなもので釣ってみた。
今好きなものが俺らしいので俺の乳首から腹にかけてにクリームをつけて男体盛りをしてみた。
その結果……めっちゃ引かれた。
というか今からすると相当気持ち悪い見世物だったと思う。
胸を揉みながら祐樹の乳首を弄繰り回す。
昨日は真央に協力してもらってカラオケに。
ちょっとだけ歌ってはくれたがやっぱり根本的な解決にはならなかった。
「何か刺激がいるのかね〜」
乳首を指でつまんでこねくり回す。
今日も答えがでないまま終わりそうだなぁ。
「ねえ、そろそろツッコミくれない?」
めっちゃ祐樹にイタズラしてることについて。
「…回想中だったから。というか…したいならいーけど」
と祐樹が俺の右手を持って自分の股に誘導する。
「あ、いや。ダメだ」
慌てて手を戻す。
「…………」
何故だか祐樹の目に涙が滲んでた。
「最近ずっと拒絶してる……イヤ、なの…?」
「あ、いや!そんなんじゃねーけど」
でも祐樹はだんだんぐずりだしてしまう。
やばい、なんとかしないと。
「あ、そ、そーだなー、じゃあ祐樹の手でシゴいてもらおうかなぁー」
今はあまりそういう雰囲気じゃないんだけどなぁ。
祐樹がちょっとだけ明るい顔をすると俺のズボンのチャックを下ろしてそこから手をいれる。
そしてごそごそと動かしてる。
(男ってこういうときでも元気になっちゃうのねー)
まさぐられただけでちょっと元気になってきた。
雰囲気じゃないけど身体は嘘をつかないのである。
一方祐樹は苦戦中。
なんたって俺のパンツはたまたま開きがないやつだったからだ。
ほんとはこれに難癖つけてやめさせようと思ったんだが─
まずパンツをつかまれてちょっとずり下げた後そこから蛇のように指を滑り込ませて一気にこんにちは、な流れだった。
「おぉぅ、テクニシャン」
でも中途半端な勃起状態
祐樹もそれ見て暗い顔しながら俺のペニスをぎこちなく触り続ける。
やっぱり元男だけあって俺のエレクトゲージを理解してるのかね
今はおとなしくしておこうか。
458能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:56:58 ID:WZf3uas4
「………」
さすがに暗い顔しながらこすられてもやっぱり雰囲気が出ない。
「な、なぁ。やっぱりやめー」
言い切る前にぱくっと亀頭まで咥えられてしまった。
「うほぅ!」
予想外の行動に心からびっくりな俺
「ちょっ、汚いから!な!」
引き離そうとしたら祐樹がこっちを上目遣いで見てきた。
やばい。真央じゃないがハの字眉毛で頬を赤くしながら俺を見てくる祐樹にすげぇ萌える!
そしてその不意打ちにだんだん元気になっていく食われてる最中の俺のイカ。
「んぅ、ん〜〜」
祐樹が口の中でインチアップしていくペニスに口がちょっとだけ押し広げられてびっくりしている。
現在のエレクト度70%といったところか。
と、突然俺のペニスに舌の感触が襲う。
「あぁふ!」
おそらく動かした舌がたまたま触ったのだろうがそれが結果的に不意打ちになったようだ。
そんなわけで更にエレクトアップ。100%を迎えました。
雰囲気じゃないとか気取ってたさっきの俺はいずこに。あぁ…
俺のリアクションを見たのか、今度は意図的に舌を這わせてきた。
「あぁやべぇ、すっげぇー」
亀頭に舌がちょろちょろ這わされてる。
まるで今から獲物を飲み込む蛇のようだ。
ここしばらく祐樹の所為で性欲たまりっぱなしだったからもうヤバい。
それに未知の経験だし。
「んぅ…えう、あむっ」
口の動きに少しずつ上下に動くのが追加される。
かなりヤバい俺。早漏のレッテル貼られそうだよもう。
「も、もーちょっとゆっく──」
カリッと祐樹の歯が亀頭にHITする。
「あふん」
それだけでKO。
「んー!んっ、んぅぅ!」
精子が静止を聞かず(親父ギャグ)びくびくと祐樹の口の中に撒き散らされる。
祐樹自体は目を瞑って俺の射精が終わるまで堪えている。
そして出なくなってから何度かひくひくさせた後、祐樹の口の中から腰を引いてペニスを抜く。
祐樹は抵抗があるのか、迷っているのかわからないが口の中に精液を溜めたまま待っている。
「あ、は、吐いてもいーぞ」
とすぐにティッシュを3枚ほど取り出して口元に差し出す。
「うえぇ……」
祐樹がティッシュに俺のサンズオブリバティを吐く。
吐いた後すぐに俺を見て暗い顔をしてくる。
「ま、まぁ上出来だったぞ」
と頭を撫でたら少しだけ表情が戻った。
「じゃぁもう部屋に戻りなさい、な?」
と祐樹を押して半ば強引に部屋から退散させる。
バタン
「もう!このバカ息子!」
と冗談で放った軽い平手打ちが棒ではなく玉にヒットしてもんどりうつ。
とりあえず息子を収納してため息。
「最後までするにゃ先に元気とりもどさねーとなぁ」
肉奴隷にするのだよひっひっひっひっ。
と意気込んでおかないと朝が憂鬱になるからな。
「元気になったら動けなくなるくらい犯しぬかそっと」
それじゃ、おやすみ祐樹ー。
>「けーご…おやすみ」
「うお!?」
また声に出してたか?
あぁ、マジでびっくりした。
459能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:57:24 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,23 11時55分、大学 柿崎圭吾


祐樹の元気がなくなってはや1週間。
成果も上がらず祐樹はずーっとこの調子なままだ。
そして今日も朝からず〜〜〜〜〜っと考えている。
その間も祐樹はずーっと横で俺の腕をつかんだまま話さない。というか朝からこのまま。
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜む」
「…………」
元気にさせる方法、ねぇ。
「お手」
手のひらを差し出す
「ん」
乗せてくる
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜む」
これじゃ全然違う。
「ちんちん」
「……」
おろおろするのを見て悪い笑みを浮かべる最悪人間、俺。
祐樹が指差しでこっち?それともこっち?と自分の口と股間を指し示す。
「あ、いや、アメリカンジョーク」
ちょっと残念がられる。
さすがに学校でチンチンシュッシュしてもらうわけにはいけないな(もったいないけど)。
(今の俺にはわかんねーなぁ〜)
「あ、俺ちょっとトイレ」
「ん」
トイレの中までついてくる。
「あ、いや。ゆーきは女の子なんだから外で待ちなさい」
「…………」
すごいガッカリされた。

「調子狂うなぁ〜」
「御堂のことか」
「そーですよー。あいつのリアクションが…って」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「きゃ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「女みたいな声をあげるな。気持ち悪い」
「きょ、きょきょ、きょ〜じゅ!」
この人は何故男子トイレに堂々といるんだ!
「男子トイレにいて何が悪い?」
悪いわ!あんた女だろ!!
ふと見ると祐樹も思いっきりこっちを見ていてついでに顔を赤くしてた。
しきりに俺ではない俺を見ては目をそらしたりしてる。
「早くしまえ。それとも御堂に口でしてもらうか?」
「OUTI!マイサンがポロリしてる!」
いや、トイレだからそりゃ出るんだけど。
460能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:58:13 ID:WZf3uas4
「私も合間を見てお前の隣にいる御堂を確認していたが」
「ずっとこの調子なんすよねぇ」
指導室に連れられ話を聞いてもらっていた。
「傍から見ていて発見したことを言おう」
教授が机から何かを取り出す。
カシャン、といい音をして飛び出るそれは
「ナ、ナイフ?」
教授の目が光る。
「覚悟しろ」
ドンッ!!
「っ!あ…っ」
それを認識し終わる前に身体に衝撃が伝わる。
「ぁぁ!あ、あぁ」
途端に祐樹がパニック状態になってきた。
それを見ながらそのまま俺は倒れこむ。
「うぁ…あああ」
祐樹がかすれる声をあげて俺の名を呼んでる。
そのまま意識は薄れ…そして…俺はこのまま…

むくっ
「教授、演技うますぎませんか」
頭をぽりぽりかきながら起き上がる。
俺本当に刺されたかと思った
「演技とはいえ殺意を乗せたからな」
おどけながらおもちゃのナイフでしゅこんしゅこん遊ぶ教授。
一方で祐樹だけは大泣きしてしまった。
「よしよし」
祐樹をあやしながら先生に発見したことについて聞く。
「とまあ、柿崎。今はどんな理由にせよお前をなくすのを非常に怖がっている状況なわけだ」
「ひっく。えぐっ」
「お前、何か余計なことをしたろう」
「思い当たる節がありすぎて絞りきれません♪」
初めて教授に呆れられた(気がする)。
ぶっちゃけ一歩間違えれば捕まる発言ばかりを多々しております。
「まあ、そこまで口が達者なら口説き落とせるだろう」
いつの間にか教授が出口前にいてそれだけ言うと出て行ってしまった。
説得しろよ、と目で訴えてた

「なー」
「?」
「お前が元気ないとさ。俺らまでつられちまうのよ」
「…ごめん」
「俺らは所詮お前の支えになるまでだからさ。後はお前自身が前に歩くしかないんだよ」
「うん…」
「うまいこといえねーけど、そろそろゆーきに戻ろうぜ」
「戻る?」
「元気なゆーき。勇気のゆーき」
ついでにおっぱいにハイタッチ。
「ん…」
照れられる。
「んじゃ、笑顔になろーぜ」
「うん…」
「えーがおっ」
俺が精一杯の笑顔を決める。
祐樹がぎこちなく弱い笑顔を作る。
「よーしよし」
祐樹の頭を撫でる。
祐樹がちょっとうれしそうな顔をする。
「今のいい顔だったぞ」
少し祐樹の元気が戻ってきたようだった。
461能面@ピンキー:2007/12/23(日) 07:59:11 ID:WZf3uas4
アーカイブNo.24 7時19分、御堂宅 柿崎圭吾


(3日後)
まだ睡眠中。
「ぐ〜〜」
「く〜〜」
むにゅむにゅ
「んぐ〜いいかんひょく…」
ゴロゴロ
「ぐ〜」
「んふ、んん…」
ゴロゴロズンッ
「んんんっ!!!」
   5
   4
   3
   2
   1
   0
「モォダメだぁ!!」
勢い良くベッドから飛び出してフローリングでゴールデンボウルを抑えながらゴロゴロ転がりまわる。
ゴールデンボールがリラックスタイムに入ったところで復讐の刃を向けるべく向きなおす。
「こ、こんのぉぉぉぉ。お前が将来受精する子種が入った袋おおおぉぉぉぉををを」
このダルマ娘!(転がるから)
「く〜んん〜んぐ」
女の子の男物シャツ姿にパンツ一丁。男の夢、ここにあり。
結構前に見たんだけどな。
「まぁ、いいか」
もう一度ベッドに入りなおしてゆっくりと目を瞑った。
…………


「やっぱ何かが収まらんからイタズラしよう」
うん、そうしよう。
ガバッ
「さて、どこからいくかね」
誰も見てないのに含み笑みを浮かべながら悪い考えをめぐらせながらベッドから降りる。
まずは…
「圭吾、パンツいっきまーす!」
1:ゆ〜〜〜〜っくりとパンティサイドをつまむ
2:こそ〜〜〜〜っとおろしていく
3:懐にしまう
「あ、こりゃ絶景かなーぁ」
といいながら目の前の観音様に向かって拝む
「じゃ、ぬぎぬぎしましょ〜ね〜」
今の俺、誰が見ても変態丸出し
これまた起きないように服をゆーっくりと上へずらしずらしずら…
「袖を通せん」
下手に身体動かすと起きてしまいそうだからとそのまま脱がそうとしたがかなりの難題
仕方ない、ここまでにしよう。
っていうか前も思ったけどノーブラなのか。
そこまで俺にこの秘密の果実を俺に与えたくて。うんうん、俺はなんて幸せ者なんだ。
「さーて、おろしたはいいものの」
何をしようか思いつかない。
部屋の中の使えそうなものを目で確かめる。
462能面@ピンキー:2007/12/23(日) 08:00:27 ID:WZf3uas4
買い物袋を見て頭の中でピコーンという音と電球が出てきた
「パリィ!じゃなくていーいもんあったんだ」
ガサガサ
「バンソーコー」ジャーン(SE)
退院日についでにと買ってきた代物でしかもちょっとやそっとじゃ外れにくい医療用タイプだ。
まず上半身の風神雷神様(乳首)に貼り付ける
お、俺って以外といい表現使ったんじゃね!?
(自分で言って寒いことこの上ないな)
次はかはんしーん。
「ど〜おやって貼り付けよう」
普通にはるとどうしても毛を巻き込んじゃうな。
「恥毛の一円禿げや〜」
なんてことになっても俺も祐樹も嫌だし。
結局片方を少し切ってぎりぎりにぺたりと貼る。
「一般のエロならここで終わるところですが」
終わらんのが柿崎流でございます。
「次のターゲットはぁー…」
アナルだあぁー!!
(下準備中)
「さぁーて、禁断の秘壷へと密着取材しますよー」
と思ったが…
「貼りにくい」
前に貼るときは問題なかったのだが、後ろとなると祐樹のこの姿勢ではすごくやりづらい。
ずらすしかないか。
「失礼しま〜…」
小声で。
尻をつかんでちょっとだけ動かそうと試みる
「ん〜ぅん」
ゴロン
「っ!!」寝返りに大層ビックリしてベッドの下の死角に猛スピードで滑り込む
うっわー、ビックリした、マジビックリした…
超慎重に顔を乗り出す。
「く〜」
(セェ〜〜〜〜〜ェフ)
しかも寝返り効果によってお菊様がこんにちはなんてすごい都合のいい展開だ。
(ここはもう覚悟を決めるしかないな)
ペトッ
「んふっ、ぅぅん」
ダンッカサカサカサカサガタンバーン(2秒で部屋の反対側へ到達、押入れに避難)
「……セェ〜〜〜〜〜〜フ」
大佐、ミッション成功です。
「これで心置きなく寝れるわ〜」
さあ寝よう寝よう、とベッドに戻る
とチラリと祐樹を見る。
全身モロ出し(一部俺の手により規制したけど)の状況。
(いーいことかんがーえた)
1:ゴミ箱を近くに寄せる
2:これ見よがしなダミーティッシュを放り込む(2枚を丸めて更に上からコーティングするのがコツだよ)
3:すっぽんぽんになる
4:腕枕で抱き寄せる
「んぅ」
準備OK!
「それではおやすみなさい」
ここでふととあることを思い出す。
「何でこいつ俺のベッドにいるんだ?」
すんげー今更だけど。
「まーいい、寝よ寝よ」

「うわあああぁぁぁぁあぁぁああぁぁあああぁ!?」
「ウゲフ」
463能面@ピンキー:2007/12/23(日) 08:00:57 ID:WZf3uas4
アーカイブNo,25 12時06分、大学 伊藤香奈


前からゆうき先輩が歩いてきた(苗字はわかんない)。
事故の時からずっとお話していないから、と思って話しかけてみる。
「あ、ゅ、ゆーきせんぱい」
急に緊張しちゃってついどもってしまう。
「あ…あの時の」
というとちょっとだけ暗い顔をされてしまった。
「あ、あの、あの、あの。よかったらお話しましましま」
「縞々?」
「お、お話をー!!」
裏返った挙句に大声で言ってしまう。
「あ、あー。いいけど」
先輩もあっけに取られてしまったようだ。
う〜〜、恥ずかしい。

「そーだったんですか〜」
御堂先輩(教えてもらった)からあの日のことと今日までのことをいくつか教えてもらった。
まず、柿崎先輩が車に轢かれた日。
「けーごに、いきなり嘘言われたのかと思って」
私と柿崎先輩が話しているのを見て勘違いしてしまったこと。
柿崎先輩に想いを告げられたこと。

そして、その想いを受け入れたこと。
でもちょっと間違えた考え方をして怒られたこと。
「実は、私もちょっと柿崎先輩に憧れてました」
それを聞いた御堂先輩はちょっと申し訳なさそうな顔をする。
「でも、憧れてただけですよ」
嘘をついてしまった。
「お二人の相思相愛の想いを私が断ち切ることなんてできませんしね」
先輩が照れた。
なぜだか私まで微笑ましくなってくる。
「先輩、よかったら今後もお友達としてお付き合いしてもらえますか」
「うん、いいよ」
必要な情報を交換してその場は別れた。

「不戦敗だ〜」
大げさにお手上げのポーズを取る。
でも心はなぜだか爽やか。
戦いに負けたのに気分がいいのは不思議な気分。
「またいい出会いがあるかな〜」
今日もがんばろうと思った。

「あにきぃ!!」
「ははぁ!!」
今日はもう帰ろうかな。
464能面@ピンキー:2007/12/23(日) 08:02:34 ID:WZf3uas4
と、今回はここまで。
今回ラストまで投下できると思いましたが意外と多かったので
後1回分投下かかりそうです。
では、クリスマスを。
465名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 09:08:24 ID:CtAeyRRC
>>464
ありがとう。続きにも期待してます。
466名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:02:39 ID:0VhmzpUF
スレ容量が446KBとそろそろまずそうなので
スレ立て挑戦してきます
467名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:10:24 ID:H4DRcCr3
頑張って
468名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 15:41:05 ID:0VhmzpUF
強制女性化小説ない?Part32
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198390232/

たぶん大丈夫
469名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 17:33:24 ID:r3Ve0YQl
クリスマスなんぞ予定ないから
年明け前にはラストまで投下してくれ全員
470名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 19:30:13 ID:6WnUgbWR
>>464
GJ ラストに期待します!
471名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:17:51 ID:YFlq3BTv
50KBは余裕見すぎじゃないか……?
472名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 23:12:53 ID:8aabI26q
>>471
同意
473380 ◆PKEHY060jY :2007/12/23(日) 23:41:24 ID:srhCfsyQ
あーあー、てすてす。書けるかな? 規制かかってないかな?
クリスマス物はちょっと遅れるかもしれないけど……すまん。
474名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:52:22 ID:HTig22SP
残念ですけど、色々あるでしょうから。
でも、読めるんでしたらお待ちしています。
475名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 15:35:40 ID:QyzohBaq
またこのスレが残りをAAで埋め尽くされることになるのか…
476名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:01:30 ID:mlvcG6eB
やべ、次スレに現在進行形で投下中のストーリーほとんど同じのを俺も考えてた
477名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:23:33 ID:Ul6agXcM
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478hiroshi:2007/12/25(火) 04:03:52 ID:pdihS18T
ゲームセンターCX見ながら書いたけど、
延長のおかげで全然身が入らなかったね。
479京丸@ピンキー:2007/12/25(火) 14:23:39 ID:cEmb/xtO
駄目だ・・・スランプで筆が進まない。
新作もイマイチだし
480名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 15:56:23 ID:mlvcG6eB
筆(テキスト)は進むがこれいいな!っていう斬新なストーリー展開が出てこなくていつもどおりになってしまう
481京丸@ピンキー:2007/12/25(火) 17:58:49 ID:cEmb/xtO
>>480
その状態かもしんないな。
ちょいと色んな本を読んで、引き出しを作らなければ・・・
マンネリ化を打破しなくちゃだわ
482名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 18:50:23 ID:j/QM5yhi
ネタのストック使いすぎて
気づいたらスレの半分使い切れるくらいの容量になってしまっていた件

そして再びエロゲに目を通す
483名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 23:54:20 ID:cQrDConA
ふうん?
484名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 00:38:51 ID:vdMT2s6X
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485名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:02:30 ID:eknYqzy1
      、 、_,ィシ'"::::::::::`'`ヾリ,.          、y':::::::::::::::::::::`:`'w、
      _ゞ、`:::::::::::::::::::::::::::::::ノム≦、     _'シ::::::::::::::::::::::::::::::::::厶
    、`三=-、、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ. . . _z':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::そ_
    _彡::::::::, -―-- 、;;_,. -‐ ミミ:::::::::ミ   彡::, '" ̄``ー、≦==、:::::::::ミ、
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   '彳::::::::j     `  ̄ ´     ',::::::::ミ   l:f  __    ・  _,.、 `!::::::ミ
    'ノ,:::::f  '´ ̄`ヽ  ィ'" ̄`' !::::::、`.  }l 'ヾミミヽ  rz彡‐`ヽ |::fYj
    シ,::::{   ィ'tテヽ : : ィ'tテヽ t:::::シ .  {|  、_tッ、,゙ ' r' rtッ_‐ァ' |::}}!  _,,-ー----.、
     〈fヾ!  ` ̄''" : :` ` ̄´  }リ^!    ゙l  `ー 'ノ  !、`ー '   |::リノ<"      "l
       {じ{!     r :. .: 、      ij'゙ノ   l  . ,イ   'ヽ     }チ'. '; ,、、__ソ^`7, i、
      ゝヘ     `^.:.:^´    fT′,,,   '、 ゚ ´...:^ー^:':...   ゚ 卞、  ';'___  _,,, リ
        '小   .:.:,._‐_‐_、:.:..   ルiy'"__"';,  ヽ  r ζ竺=ァ‐、   ,ハーートーj 'ーー rー
         ´ト、 :. 'ヾ'三'シ` .:.:./!. (i '_、,_;   丶  `二´  丶 // ',_ ハノL ヽ ノ
     ,-、 /! ヾ`:.. `"´  ..://ト、人 _3ノ  _ノ丶、    ,. ' /  !  `.、lヽ∀ /
    ,/ ノイ| ヽ \:._:_:_:_.:// /::::ヽ、 _,. - '´    ヾ` ̄´  / ┌、 ヽ  ヽ, ー'
   /  L_         ̄       /                _l__( { r-、 .ト
      _,,二)          /                 〔― ‐} Ll  | l) )
      >_,フ           /                    }二 コ\   Li‐'
   __,,,i‐ノ          l                   └―イ   ヽ |
486名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:18:03 ID:fSASrcjv
((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
487名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:29:27 ID:M+useQKk
hssh
488名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:40:00 ID:JtdMzsqX
test
489名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:35:39 ID:xGu4DvU2
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490名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:09:15 ID:j5U4lcD4
AAでの無駄な埋め行為は止めて欲しい。
前スレの最後といい気持ち悪い。
491名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:12:42 ID:AZh3z2HD
それ以前にAAによる埋め立ては荒らし扱いで通報の対象だったはず
492名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 01:24:42 ID:6lMUybnN
50KBも余裕あったのに新スレ立てた馬鹿は氏ね
493名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 07:21:08 ID:NTG2WsLB
えーと、500KBまであと35KBはあるから
30KB未満のをメモ帳に書けばいいんだね

って書き上がる前に埋まっちゃうよな…
誰かちょうどいい長さのストック持ってない?
494名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 10:44:02 ID:Q1ChEpKw
携帯からだと残り分からんからなぁ
495Zh-nS:2007/12/28(金) 13:44:25 ID:dMYyKWeV
埋める分には私が書いてるやつの続きで何とかなるかも知れません。
丁度次の投下でPart-3も終わりなので、区切りはいいでしょうし。
現在急ピッチで執筆中ですが、投下までには最低でも後1日程かかりそうなので、
それまでこのスレが持ってくれる事を願うばかりです。
496名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 17:21:35 ID:WIv+zNCs
                                          ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|    /イ
                                              |:l\\\||.:.|l///|  .///
                         __ ィ   ,. -――- 、     |:|:二二二二二二二 !// /
                        /    /          \.   |:l///||.:.|l\\\|/  /
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\l    /
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―   `ー /  l从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄    |                  イ
  ヽ \__∠ -――く  __       .Z¨¨\   N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\|       / /     |                / !
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐  . \   / /         \           /   l
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V   ‐一 '´ /     __. -―=-`      /  / l  l
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧  ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ /        /   / l.  l
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ  /  ,.-‐ ' ´           /       ____  ̄ ̄フ ∧  l
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___           {     /      `<  /  \|
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____ 二二二二二二>   /   __    〈
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、           /     {   {____ハ    }
    |   ヽ        /____|]]∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、       /       \_____/    /
    |     ',         {     |]]]>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、   ∠ -――-  ..____ノ   /
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/                 /
  / ∧   { \      |      .|>' /      // :/ :/ :   ', l   \ ヽ  ,.-――┬      \         /
 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
`ー′   \  `<  | {      /   | /〃   :|/  __V/ ̄| ̄ ̄{_     \_      ` <
        \  `' ┴ヘ     {    .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' |    /  ノ`y‐一'  >、_/   / ̄ 7丶、_   丶
         \    ヽ   /`ー「と_し^´ |  |    }  ム-‐'  /     /    \_/  /  /  ヘ    \
           ヽ   _>-ヶ--∧_}   ノ  j   /` 7 ̄ ̄ ̄{      (         ̄ ̄`ー‐^ーく_〉  .ト、_>
            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
                {  / ./  ∨      __      ̄ ̄ >-</  / ̄ ̄         廴ノ  '
      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
        Y__>一'    /         ___r―、_\ >'   `ー' ,.  ´       >.、 \__ノ    {
     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r―――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>
497名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 17:32:20 ID:Q1ChEpKw
AAで埋めるなって
498名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:39:15 ID:PCvMEExf
32で投稿も始まって、このスレオワタな状況の中、こっちにわざわざ書いてくれる
素晴らしい作者がいるのに、496はほんとカス。
499名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:00:50 ID:isAO+fzF

                _ -‐   ̄ ̄  ‐- .
             ,.....'´              `....、
           ,..'::::::::::::::            ::::::::::::ヽ、
          /::::::::::                :::::::::ヽ
          , ':::::::::::::::::::::::             :::::::::::::::::::::::',
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
       ,'::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::ト、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
       j|:::::::::::::::::::::::::::::::| l::::k...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'
       l:::::::::::::::l|::::::l|::::,イl|:::l|  `ヽ、::::::\:::::::::::ヽ、:::::::l|::::::::::'
       i|:::::::::::::|l:::::::|l::::/|l::|│    `ヽ、::\:::::::::::ヽ::::::|:::::::::::!
       l |:::::::::::l|::::/ |:::/ |::|斗──---、 ` 、:ゝミレ'⌒` Y´ ̄`!
       リ|::::::|:::7⌒ヽレ  l::| ノ zr=====   ` ┐//⌒/^しイ  ト- 、
       j |:::::|l:::j::::|l,z=k、 l::|   ィ气て_)ミテz  |::! kワ〈/    ヽ |
       |l !:::::|:::::::::jィfてヽ.リ      V:::::::リ   l::| r'/        `v
       リ l:::::i!:::::::ハ マ:::〉     亠…'    j//        /
         j::::|::::l|::::::ヘ`¨ソ       ''""   /          /
         |l:::::::|:::::l:::::''"ヽ            イ        个 、
           |::::,イ:::::|:::ィ个 . `こ..'       / }        イ:::::|   ` <
           リ |::::ハ:::|r|:/ヘ> . __   イ  ノ|    ⌒「:::|i::リl      ` 、
           l | |::::| Y リ  リ八( / ト、 _,z彡イ  J   |:::ノレ'         ',
           j| Y l::|       / / ヽ  ,..ノ!       |/ |            '
         丿 l::| リj    ',  / i        |       ', !  y         ′
            レ'  |    {/ /         l       V  /       ,′
               |  y'  /     u  |       ', /       ,′
                |  /  /       、   l       ',       ,′
                 | /  ,'      )   |       ',      /{
                  | {   {  U   /     l           ',     / !
              | ヘ  {    /     u l           ',   ′ l
                |   ゝ、',     ,'       ∧        }   ,′ 人` 、
                 |    `、',   {       / ,            /    `   `ヽ 、、
              |      `r-ィゝ     /  ',    U   /           ヘ 、
                |        l 《』|`x __/    ',       /   u          \\、
             |         l  ‖ |`ゝ‐-一'" ' ,    /                  } } ヽ
              |       l  ‖ ‖ ノ| > 、 `ー'"                        | j!  ' ,
              |       l   li   〈/1    ` 、                U       | !     ,
             |  U     !         !       \                    //    ',
                  |       l       l           \-、_            _ノ,イニニ二ヽ ',
                 |        !       l             \`          / }__} `ー一'" ;
                |        l           l            `` マュ≧二ニ=イ/〃∧\    ;
 \            |      l           !              }/     《_/ |│ \ \  ′
500Zh-nS:2007/12/29(土) 18:35:59 ID:hYszDrol
ひとまず、落ちないように保守もかねてさわりの部分だけ投下。続きは後ほど。

「んぅっ……むふぅ………ぁっ…」
 口の中を埋め尽くすモノに、舌を絡げながら唾液をまぶしていく。
 咥え込みながらも、舌へと伝わってくるビクビクとした震えに、
いつもより麻里紗の興奮の度合いが高まっているのを感じていた。
「んはぁっ……これでいい?」
「うん……」
 一しきりしゃぶり終えると、すっかり唾液にまみれたモノを口から離す。
 おもむろに俺の秘所を指で割り開きながら、麻里紗が独り言のように呟き出す。
「こんなにほぐれちゃったね……」
「ちょ……」
「ここにあたしのが…入るんだよ?」
「んんぅっ……」
 にちゃにちゃと秘所を弄り続けながら、不意に麻里紗が切り出す。
「お互い初めてだけど……だいじょぶだよね?」
「あ、そういや…」
 一つ、大事な事を忘れていた。
 この身体になって最後までやるのは、麻里紗にとっても初めてだという事を。
「だいじょぶだよ……多分」
 本当に大丈夫かどうかは分からない。
 けれどこれ以上先延ばしにしてたら、また耐え切れないほどの不安に襲われそうな気がする。
だからこそ、互いに酔いが醒めないうちに全てを済ませたかった。
 そんな事を考えながら、ベッドの上で横になり、麻里紗の方に向かって足を広げる。
 曝け出された俺の秘所へと、固くなりきったモノが宛がわれる。
 瞬間、俄かに胸の鼓動が早まった気がして、胸へと手を伸ばす。
――やばっ……すごく緊張してる……。
 早鐘を打つような鼓動が、高まりつつある緊張の度合いを伝えてくる。
「……入れるね」
 その問いかけに、俺は無言で頷き返した。
501AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:50:39 ID:hYszDrol

 それを待っていたかのように、宛がわれていたモノがゆっくりと押し込まれていく。
「あっ……入っちゃった」
 すんなり行くとは思ってなかったのか、麻里紗の口から言葉がこぼれる。
 先っぽが滑り込んだのを認め、彼女が少しずつ、俺の中へとモノを埋めていく。
「んぅ……っ…!」
「やっぱり……きついね……」
 メリメリと、狭いすき間が少しずつ押し開かれていく。
 腹の奥から伝わって来る強い圧迫感に、口から微かな呻きの声が漏れる。
 やがて、前へと押し込まれていった麻里紗のモノが、何かに突き当たったかのようにその動きを止めた。
 まるで許しを乞うかのような視線を送る麻里紗に、俺はさっきと同じように無言のまま、
彼女の目を見つめる。
 それに応えるように、麻里紗が再び前へと腰を突き出し、そして――。
「あっ……ぐぅっ………!」
 何かが破れるような感覚と共に、激しい痛みが俺を襲う。
 さっきまでの酔いが一気に醒めるようなその痛みに、目の端からボロボロと、大粒の涙がこぼれ落ちる。
――麻里紗も……こんな感じだったのかな………?
 痛みで飛びそうになる意識の中、不意にそんな事を考える。
 あの時は――麻里紗の方が必死に堪えてくれてたけど、彼女が感じてたものが、
こんなに痛くて、そしてこんなに辛いものだなんて思いもしなかった。
「あぅぅ……んぐ………ふぅ………」
 絶え間なく襲い掛かる痛みに耐えようと、シーツを握り締め、荒い息を吐き続ける。
 今の俺に出来る事と言えば、その程度の事だけだった。
 

「はぁ……ふぅ………っ」
 ようやく、痛みにも慣れてきた気がする。
 上から覗き込んでくる麻里紗が、心配そうな表情を浮かべている。
「……だいじょうぶ?」
「………何とか」
 微笑み返そうとしたけれど、果たしてちゃんと笑えているだろうか。
 普段でさえ、思っている事が表に出やすいのだ。
 ましてこういう時など、なお表情をコントロールできるか分からない。
「……最後まで…して」
「……うん」
 再び、モノが奥へと突き込まれて行く。
「ぐぅっ……」
 やっぱり、中でモノが動くと痛みもぶり返してくるようだ。
 それでも、さっきよりかそれが苦しく思えなくなった気はする。
「んんぅ……ぬぅっ………」
「すごいぃ……こんなに奥まで入っちゃった……」
 恍惚とした表情を浮かべながら、俺の中の感触を確かめるかのように抽送を繰り返す麻里紗。
 ゆっくりと、しかし確実に奥までモノが押し込まれる衝撃に、思わず呻き声が漏れる。
「なんか……きゅうきゅう締めつけてくる感じ……」
「そぅ……?」
 今はこれくらい短い返事を返すだけで精一杯だった。
 奥へ奥へとズンズン突き込まれ、そして引き抜かれる度に、痛みとはまた違った苦しさを覚える。
 しばらくの間、痛みと苦しみとが俺の思考を支配していた。

 でも、その事を後悔はしていない。
 俺自身が望んだ結果だし、今まで感じていた不安や恐れも、少しずつ薄らいでいるような気がしたから。
 それに比べたら、この程度の痛みや苦しみなんて十分耐えられるものだった。
502AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:51:25 ID:hYszDrol

 最初はゆっくりだった動きも次第に速さを増し、ぬぷぬぷという音が少しずつ、耳に入ってくるようになった。
「ひゃぁ……すごいよみゆぅ………」
 時折口走る言葉の端々から、麻里紗の感じる快感の度合いの高さが伝わってくる。
気を抜いたらイってしまいそうな、そんな表情も窺える。
 俺の方はまだ気持ちいいとまで行かないけれど、麻里紗が気持ちいいならそれでいい、
そんな風に思っていた。
 麻里紗と繋がっているという、その事実だけで満足だった。
 その内に、麻里紗の腰の動きがさらに早まってきた。
「んぅっ……まり…さぁっ……!?」
「なんか……止まんない…かも………!」
 両脚を抱え込んでいた腕の力が俄かに強まり、抱え込むというよりしがみつくといった状態になってきた。
表情も、かなり切羽詰ってきているように見える。
「んぅ……ゃっ…出ちゃう………!」
「ふぇ……?」
 その言葉の意味を理解した時にはもう遅かった。
「ひゃんっ!……んぅぅっ!」
 モノがビクンと大きく跳ねたかと思うと、次の瞬間にはもう熱い何かが流れ込んでくるのを感じ取っていた。
 しばらくモノがビクビクと跳ね続けている間にも、ドロリとした精液が俺の中を満たしていく。
「……出ちゃった…ね」
「ああ……」
 呆然としたまま、互いに見つめ合う。
 まるで夢見心地な表情の麻里紗が、目の前にあった。

 俺の中に精を放ち、力の抜けた麻里紗が繋がったまま、俺の上へと被さってくる。
「出来ちゃったら……ゴメンね?」
「バカ……」
 軽く麻里紗の頭を小突くと、そのままその手で彼女の髪を撫でてやる。
「てか……この身体で子ども出来るか、まだ分かんないと思うけどな?」
 空いている手で、俺の腹へと手を伸ばしてみる。
 中に出された精液の熱さが、触れた手のひらにまで伝わってくるような気がしていた。
それが本当に、精液の熱さかどうかは分からないけれど。
――けど……やっぱり出来ちゃうのかな?
 ボンヤリとしたまま、もし俺に子どもが出来てしまったらという事に思いを巡らせる。
 あんな事を言ったものの、出来ないという確証も出来るのと同じくらい無いのだ。
――そしたら……俺が……母親に?
 もしそうなったとしたら、俺が生まれてきた子どもを育てられるかどうか。
正直、自信は全くと言っていいほどない。
 何にしても、今そんな事を考えてても仕方ないだろう。
 話題を切り替えようと、今度は俺の方から話を切り出す。
「麻里紗……気持ちよかった?」
「うん。最初は結構きつかったけど……中はとってもあったかかったし……」
 目を閉じながら、麻里紗が俺の胸へと顔を埋めてくる。
「満幸はどう?」
「俺は……まだそこまでいってないや。別に最初っから気持ち良くなるなんて思ってなっ……」
 その言葉は、最後まで紡ぎ出される事は無かった。
気が付けば、また麻里紗の唇が俺の口を塞いでいる。
 ジッと見つめる目が、俺に対して強く訴えかけていた。

――今度は、一緒に気持ちよくなろ…?
 その眼差しに、俺は舌を絡げ合わせることで応えた。
503AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:52:18 ID:hYszDrol

 ―[5]―

「んぅぅ……むふっ………」
「ふゃぁ………あぅん………」
 口付けを交わし合いながら、麻里紗が再び腰を動かし始める。
 さっき出した精液のおかげか、モノの滑りが格段に良くなった気がする。
痛みも慣れきってしまったのか、既に苦にならなくなっていた。
「ふにゃっ?……ちょ………麻里紗っ!」
 いきなり、麻里紗の手が俺の胸をふわりと掴む。
 散々麻里紗に弄られてきたせいか、やわやわと揉まれるだけでも頭がぼぅっとなってくる。
どうやら本当に、気持ち良くさせるつもりのようだ。
 痛みや苦しみばかりが占めていた頭の中に、少しずつ気持ちよさが広がってくる。
身体の方も再び熱を帯び、視界もぼやけ始めてきた。
 それに釣られるかのように、痛みの元だった秘所にも異変が起き始める。
「んひゃぅっ!?」
 もう何十回目かになる突き上げに、俺の口から甘ったるい声が飛び出す。
 さっきまで、痛みしか感じられなかった秘所から、甘い刺激が伝わってくるのが感じられる。
――えっ……ちょっと…待って……?
 俺にとって、それは本当に予想外の事だった。
 初めてで気持ち良くなるだなんて、ありえないと思っていたのだから。
――なんで……初めてなのに………なんで?
 ああいうのは殆ど、空想の類だろうと思ってた。
 麻里紗の時だって、三度目くらいでやっと気持ち良くなったくらいなのに。
 それに俺が最初に身体を重ねた相手―あまり思い出したくないけれど―から、
初めての時気持ちよかったと言われた時だってそうだった。
 あの時も正直無理してるんだろうなって、冷めた目で見てたくらいなのだ。
 だから今こうして、激しく貫かれて感じているという事が未だに信じられずにいた。
「んゃぁっ……あぅんっ………ひゃぅっ……」
 奥へと突き上げられる衝撃も、内壁をカリで擦り上げられる刺激も、
その全てがみんな、快感へと変換されてしまっている。
 そしてそれらが麻里紗の動きと合わせて、少しずつ強まっている。
――こんなの……こんなの変だよ………。
 さっきまで思いもしなかった事態に、完全に俺の脳はパニックに陥っていた。
 麻里紗は麻里紗で、二度目というのもあってか慣れた素振りを見せている。
俺の方だって、少なくとも身体の方はこの状況に馴染んでしまっているのは確かだ。
 だからこそ、なおさら置いてけぼりになった俺の心が恐慌を来たすのも無理はなかった。
504AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:53:23 ID:hYszDrol

「やぁっ……やだぁ………!」
 気が付けば、無意識の内にかぶりを振り、自らが感じている快感から逃れようとしていた。
 その動きを、麻里紗が見逃すわけが無かった。
「みゆ……どうしたの?」
「変だよぉ……初めて…なのに……おかしぃよぉ……」
「おかしくないよ、どこも……」
 諭すように穏やかな声が、泣きじゃくる俺へとかけられる。
「おかしいってば!なんで初めてなのに……こんな…気持ち良くなって………」
 なおも治まらない俺の耳元に、麻里紗の顔が寄せられる。
「あたし言ったよ……一緒に気持ち良くなろって………」
 囁くような声に、思わずコクリと頷いてしまう。
「だからこれでいいの。気持ち良くなんなきゃ……意味がないんだから」
「これで……いい?」
「そうだよ……何も考えないで、あたしに任せてればいいから……」
 その言葉だけ残し、再び麻里紗の顔が耳元から離れていく。
――何も……考えないで…いい……?
 その言葉の通り、麻里紗のされるがままに任せる。
「ふゃぁぁ………んにゃぁっ……」
「どう……気持ちいい…でしょ?」
「うぅんっ……気持ち…いいよぉっ!」
 次第に、今まで受け容れられなかった快感が、心地よく感じられてくるようになってきた。
 それと同時に、心の中で渦巻いてた不安や恐怖が静かに消えていく。
 後に残されたのは、甘ったるい快感だけ。
 その快感をさらに焼き付けるかのように、麻里紗のモノが一層激しく突き上げてくる。
「んあぁんっ!?……いいよ麻里紗ぁ………!」
 身体の奥から一気に駆け上がってくる快感に、思わず歓喜の声が上がる。
 既に何も考えられなくなっていた。
 でもそれで良かったのかも知れない。
 わざわざ、無理して考えないでいなくてもいいのだから。
505AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:54:44 ID:hYszDrol

 身体が燃えるように熱い。
 麻里紗にされるがままにされてから、ずっと熱に浮かされたような状態が続いていた。
 体中からは汗が噴き出し、視界は完全にぼやけてしまっていた。
 それでも、時折ついばむように俺の唇を求めてくる麻里紗の表情だけはハッキリと分かる。
このの身体に変わった最初の晩の、あの表情と同じだ。
 でもあの時と違って、怖いとかそういった感情は湧いてこなかった。
 だって今の俺も、同じ表情してると思うから。
「すごぉい……動かすたびに…どんどん締め付けてくるぅ……」
「だってぇ…麻里紗がたくさん……動かしてくるから……んひゃぁっ!?」
 奥の方を突かれる度に、ただでさえ真っ白な頭の中がさらに白く塗りつぶされていく。
 涙やよだれが垂れるのも構わず、麻里紗の動きに合わせて喘ぎ、叫び続ける。
「んあぁっ!にゃぅっ!ひゃぁあん!…みゃぁぁっ!」
 吸われ、揉まれ、突かれ、打ち付けられ……。
 次第に絶頂が近づいてくるのを、ひしひしと感じていた。
 手からは完全に力が抜け、足も無意識の内にバタついている。
「ゃぁぁ……もぅ………だめぇぇ……」
「イっちゃいそう……?」
 麻里紗の問いかけに、俺は髪の毛を振り乱しながら答える。
「イっちゃうのぉ……まりさぁ………イかせてぇっ!」
「じゃ……いっしょにイこうね?」
「おねが……ぁぃ!………ふぁぁっ!」
 これまで以上に乱れながら、激しくなる一方の麻里紗の動きを身体中で受け止める。
 その一方で無意識の内に、バタつかせていた足が麻里紗の腰に絡げられる。
「ちょっとぉっ……また中に…出ちゃうよ……?」
「いいのぉ……だしてぇ………!」
 もう自分でも何を言ってるのかさえわからなかった。
 頭の中に広がってた真っ白な何かが、次第に視界までも覆い尽くしていく。
「でちゃ……んっ……あぅぅっ―――!」
「ひゃぅっ………んくぅぅっ―――!」
 絶頂を迎え、身体中が快感に打ち震えている。
 中で暴れまわってたモノも、ビクンビクンと大きく震えながら白濁を中に吐き出している。
二回目というのに、相変わらずドロリとした感触が膣を満たしていく。
 その感触に一際大きく跳ねたかと思うと同時に、例えようも無い脱力感が全身に広がっていく。

 乗りかかってきた麻里紗の重みを感じながら、しばしの間全身を満たす快感と脱力感に身を任せていた。
506AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:55:42 ID:hYszDrol

「……またたくさん…出ちゃったね」
「今度は満幸のせいなんだから。外で出させてくれなかったし」
「ごめん……」
 落ち着いた後も、しばらくの間繋がったままベッドの上に転がっていた。
 今はとにかく、麻里紗と繋がっていたかったから。 
 落ち着いてくると、まだ痛みが少し残っているのが感じられたけど、別段苦になるほどでも無い。
「なんか……今朝よりも落ち着いた感じだね」
「……そう?」
「最近あんまり笑った顔見たことなかったし、今まで思い悩んでたりしてたから」
「まぁ、何となく気分が晴れたってのはあるかも」
 少なくとも、今までのような不安や恐れは無くなったような気はする。
 胸の奥に燻っていた何かも、今となっては綺麗に消え去ったような気分だ。
「でもすごかったよねぇ……あの乱れっぷり」
「ちょ……それ言わないでってば……」
「ああいう満幸もかわいかったけどね」
「………もう」
 さっきのことを思い出した途端、恥ずかしさがドッと込み上げてくる。
それこそ、この場に穴があったら入りたいくらいに。
「……でもさ、まだ信じられないや」
「なにが?」
「初めてだってのに……気持ち良くなっちゃってさ」
 実際に体感した事とは言え、正直まだ信じられないのも確かだった。
「あんまり深く考えないほうがいいと思うけど」
「でも……」
「それに痛いのより、気持ちいい方がいいんじゃない?」
 そう言いながら、俺の頬をそっと撫でていく。
「あたしはそう思うんだけどなぁ」
「……そうかな」
 そこまで言われて、これ以上言い返す気にはなれなかった。
「じゃ、そろそろ抜くね」
 麻里紗が入れていたままのモノを抜き、俺の横へと転がる。
抜かれた途端、秘裂からごぷっと音を立てて精液が流れ出てくるのが分かった。
「シーツ…明日洗濯しなきゃな……」
「そうだね……」

 そんな事を呟き合いながら、お互いにピタリと身を寄せ合った。
507AfteR Part-3:2007/12/29(土) 23:57:33 ID:hYszDrol

―――

「……で、結局初めてをママにあげちゃったと」
「まぁ……一応」
「一応じゃないでしょ、あたしがちゃ〜んともらったんだから」
 自慢げに胸を張る麻里紗を横目に、俺はげんなりした様子で溜息をつく。
 恵瑠がやってきたのは、あれから一晩経っての事だった。
 テーブルを挟んで座っていた恵瑠は麦茶を飲み干すと、再び話を切り出した。
「ホントに後悔してないんだよね、パパ?」
「うん。いつまでも前のままって思うなっての」
「そ……ならいいけど」
 言い終わるや、急ににんまりとした顔で俺の事を見つめてくる。
「……何だよまた」
「その服似合ってるな〜って」
「そう……かな?」
「パパだってそう思ってるくせに。顔がにやけちゃってるよ?」
 恵瑠の言う通りかもしれない。
 この前麻里紗と一緒に買ってきた水色のワンピースを着ているけど、結構自分でも似合ってると思うのだから。
「満幸、これ選ぶのに一時間もかけてたんだよね」
「だってさぁ、着てみると結構かわいいのばっかりだったから、つい……」
 気恥ずかしくなって、つい顔を伏せてしまう。
「なんかこういうの、昔の俺じゃ考えられないや」
「俺じゃないでしょ?」
「あ、そうだった……」
 あの後心に決めていたことがあった。
 今後、自分の事を俺じゃなくてあたしって呼ぼうって。
 でもまだ、いまいち馴染めてない気がするし、こんな風に時々戻っちゃう事も多いけど。
「はい、もう一度」
「こういうのさ……昔のあ…あたし……じゃ考えられないや……」
「パパ、また顔真っ赤にしてるぅ」
「もうっ、うるさいっ!」
 図星を突かれ、恵瑠に対して大声をあげてしまう。
 もっとも、当の恵瑠はどこ吹く風といった様子だが。
 そんな俺……いやあたしを見ながら、麻里紗はニコニコと微笑んでいる。


 やっと、自分が変わった事を受け入れられるようになったのかも知れない。
 これからこんな風に毎日を過ごしていくのだろうと、あたしは感じていた。


                                     A.D.20XX 8.2
508Zh-nS:2007/12/30(日) 00:02:25 ID:hYszDrol
以上でPart-3の残りは投下完了です。
今回は半ば突貫作業で進めてたのもあってか、
ちょっと煮詰めきれてない部分もありますが、その点はご容赦を。


ここまでで終わりみたいなラストですが、一応まだまだ続きます。
蛇足とか言われないように、今後も頑張っていけたらと思う次第です。
それでは、また。
509名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:41:17 ID:8cfSLuGm
( ´ー`)y━・~~~
510名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 04:28:17 ID:ZMp0UcPu
>>508
wktk
511名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 06:18:02 ID:UinSODct
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512名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:28:03 ID:mz3qpk16
>>511
バカの一つ覚え止めい。
氏ねよ、お前はよ
513名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:40:12 ID:vl/FoofJ

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514名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:54:16 ID:vl/FoofJ
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515名無しさん@ピンキー

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             |  U     !         !       \                    //    ',
                  |       l       l           \-、_            _ノ,イニニ二ヽ ',
                 |        !       l             \`          / }__} `ー一'" ;
                |        l           l            `` マュ≧二ニ=イ/〃∧\    ;
 \            |      l           !              }/     《_/ |│ \ \  ′