【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【7怪】

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1名無しさん@ピンキー
【ゲゲゲの鬼太郎〜猫娘萌え〜第六部】

マターリ語るも好!SS投稿するも好!イラスト投稿するも好!
原作からアニメまで、猫娘・ネコ娘・ねこ娘で萌えろ

   ※ 水木作品ならばSSやお絵かき投稿も大歓迎!
     原作からアニメまで、灰になるまで萌えやがってくだちい
     妖怪職人様随時募集

●前スレ:【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【6怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121708856/

●ねこ娘萌えろパロ倉庫
 保管庫&避難所:ttp://gegege.s6.x-beat.com

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─2ちゃんねるブラウザの比較表(仮仮仮仮)─
ttp://www.geocities.jp/browser_2ch/index.htm

テンプレは2-5あたり
2名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 00:52:30 ID:OgXZO+2M
●過去スレ

【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【5.2怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095569823/l50
五代目スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095569823/
五代目スレ(dat落ち)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1094211985/
五代目スレ(dat落ち)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1094990812/
四代目スレ
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078272633/
三代目スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072185963/
二代目スレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10577/1057743802.html
初期スレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1029/10299/1029935643.html

ウpロダは、倉庫番殿が用意してくれた保管庫>>1にも有り松がそちらは自作絵専用で一つよろしこ
半角二次元板の水木スレはこちら
【おい鬼太郎】キンポの画像キボンヌ【水木しげる】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1114696405/l50

スレ違い?とオモタあなたはこちらへドゾー
【おしおき】ゲゲゲの鬼太郎で801【ですか】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1092146472/l50
悪魔くんで801
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1118336622/l50
3名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 00:53:20 ID:OgXZO+2M
●関連スレ
水木しげる その6
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1177778652/
ゲゲゲの鬼太郎総合スレ22
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1178454385/
【夢よ届け】悪魔くん・第8使徒【君の心に】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1165018238/

水木プロ公式「げげげ通信」
http://www.mizukipro.com/
水木しげるの妖怪ワールド
http://www.japro.com/mizuki/
『怪』 世界妖怪協会
http://www.kwai.org/
映画「ゲゲゲの鬼太郎」公式HP
http://www.gegege.jp/
ゲゲゲの鬼太郎 DVD-BOX オフィシャル・サイト
http://www.kitaro-dvd.com/


もしもの時のために一応避難所URL
ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/1294/
4希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:00:53 ID:esXn7k3o
「彼女に返してあげる」

約束通り一晩中踊り明かす気でいたが、
ろくろ首が首を伸ばしたままそう囁いてきたのは丑三つ時の少し前。
妖怪が一番喜ぶ時間、人間の世界に関わる為に昼型の生活をしようとしても、
本能として一番血が沸きたつ時間を迎え始めていた。
彼女の視線の先に疲れたように足を投げ出して座っているネコ娘が見えた。
踊りながらもいつの間にか姿が見えなくなって探していた彼女がそこに居る。

彼女はフロアではなくてフロアの端の闇の方をぼんやりと見ている、
こちらを見ていない、自分を見ていない。
胸が少し痛くなる。

「…………別にオレは彼女の物じゃない」

その痛みを認めたくなくて憎まれ口を返す鬼太郎。だがろくろ首は首を伸ばしたまま、彼の耳元で笑う。

「年上の女の言う事は素直に聞きなさい、ボウヤ」

その笑い声も流し目も色々見透かしてきているようで不愉快だったが、
彼は小さく頷いてフロアで踊り狂う妖怪達をすり抜けるようにして
ネコ娘が座っているテーブルへ足を向けた。

フロアを抜けようとすると、誰かが彼女の座っているテーブルへ向かおうとしている。
彼女が座っているテーブルの付近には彼女以外誰も居ないし、
そいつの視線が彼女の白い足から上へと動いているのも見えた。足を少し早めその肩を軽く小突く。

「なんだよ……って、き、鬼太郎っ!?」
「オレの連れなんだけど、何か用でも」
「いや、あんたの連れだなんて思わなかったからよ……悪かったよ、邪魔して」
5希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:01:25 ID:esXn7k3o
視線だけでネコ娘を示し唇だけを吊り上げて問いかければ、
相手は少し媚びるような顔をしてフロアに戻っていく。
誰もが知っている筈なのに、知らないのも居るのかと、苛立ちが湧き上がり思わず舌打ちが零れた。
その苛立ちを溜め息で無理矢理吐き出す。じわりと胸の奥から嫌な熱が湧き上がるのが分かる、
もう少し飼い慣らさなくてはいけないのに、人間と関わる事件があると滲み出るように零れ出す。

もう一度ネコ娘の顔を見た。
薄暗がりで浮かび上がるような白い顔、猫族特有の大きなアーモンド型の瞳が
その中で愁いを含んで光るのが見える。
ネコ娘に最後に触れたのはいつだったろう。
最後の記憶を呼び戻そうとして、鬼太郎は酒気を帯びた吐息を零した。
あの事件が始まる少し前だったはず。
人間と、特に若い人間の女と関わる事件では、彼女と距離を置いてしまう悪い癖が出たから。

闇の中から太陽を見上げれば眩暈がするのは当たり前なのに。
あれは刹那の閃き、一瞬だけ目を潰すがすぐに過ぎ去る。
眩暈を忘れてしまおう。眩暈は眠りで消して、微かに覚えた熱は元々持っていた違う熱で灼き尽くして。
今では、事件が終わり恋が終わり、酒を呑み踊り色々な感情が全て混沌と混ざり合っていた。
恋した人の記憶が消されたのと合わせて、あの時の思いも酒で流され汗で流され血で流された気がする。


だってほら、もう、あの顔もおぼろで、見える女の顔はただ一つ。


虚ろな胸の奥へ降り積もる、熱を鎮め熱を駆り立てる思い。
そしてそのまま彼女だけを見て足を踏み出した。
一つ足を進めて彼女の肌の滑らかさを思い出す。一つ足を進めて彼女の甘い匂いを思い出す。
一つ足を進めて彼女の声の艶やかさを、彼女の潤んで見上げる目を。
彼女の前に辿り着いた一歩で思い出したのは、本当に嬉しそうに笑う彼女のあどけない笑顔。
フロアの隅へと視線を向けていたネコ娘が顔を上げて、
記憶の中の彼女の笑顔とは違う少し大人びた笑顔を向ける。
6希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:02:08 ID:esXn7k3o
「鬼太郎」

何事も無かったかのように、彼女が名前を呼んでくれた。
その響きは密やかに胸の奥へ滑り落ちていく。どれだけ降り積もっても足りないのに。

「一晩中踊る約束じゃなかったの?」
「…………もういいってさ」

そんな下らない事を聞かないで欲しい。彼女の元に来ては行けないかのような事を言わないで欲しい。
それなのに彼女は彼女の隣りにある空席を小首を傾げながら勧めてきた。
切りそろえられた前髪が揺れるのが見え、幾本かが汗ばんだ額に張り付いている。
その様は違う時もそうなる事を鬼太郎に思い出させた。

「どうしたの?鬼太郎」

大きな目で下から覗き込むように自分を見上げるネコ娘。
踊っていたためか、酒の為か、頬を仄かに赤くして、
それより紅い唇の奥には白い牙とピンクの舌が見えた。
その味を知っている、その滑りと、熱と、吐息と、切なく呼ぶ声と。
知らないままであった物を想像するより、よく知り、
幾度も求めて応えられた物を思い出す事の方が簡単だ。

眩暈は当に過ぎ去り、あの熱は本当の熱に灼き尽くされる。
身体が熱い。息苦しいぐらいの熱が体内に吹き荒れる。
これは嵐だ、風雨を巻き雷を轟かせ全てを破壊しつくそうとする嵐。
無駄だと分かっていても、襟元を緩めた。
ここが自分の家か彼女の部屋であればすぐにでも、この熱を彼女に伝えるのに。
7希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:02:44 ID:esXn7k3o
不思議そうに自分を見上げている彼女の両手にグラスが見えた。
その手が自分以外の物を掴んでいるのが気に入らない。
そのグラスを取り上げると半分以上も中味が残っていた。
一気に飲み干すと冷たい液体が喉を通りすぎていくけれども、
好みより甘い後味が口をべたつかせる。こんな物より甘い彼女の唇だけが欲しい。

「ニャッ!?」

ネコ娘が何か文句を言いたげだったが、
駆り立てる熱に煽られて顔を突き出すと驚いた様に悲鳴を上げる。
大きな目に自分が映っているのが見える。彼女の目に映っている自分の姿と、
彼女が見ている自分の姿はどう違うのだろう。
この熱が餓えを掻き立てる自分をまた彼女は怯えるだろうか。
だが怯えさせても逃れようとしようとも彼女が今すぐ欲しい。
目を眩ませる自分の愚かさを何処まで許してくれるのか、また彼女を試してしまおう。

お互いに幼い頃、今のように強く熱が自分を駆り立てる事が無かった頃ですら、
こうして彼女を求めても言葉を紡げない自分に彼女は怯え目を反らす事が多かった。
でも今は瞬きもせずに自分を見返している。
目を反らされるのは自分を拒否しているようでいつも辛かった、
だからそれが余計に許せなかったのを思い出す。

ネコ娘。

沢山の言葉が混じり合い、彼女の名前しか形にならなかった。
だがそれも音とならぬまま。それでも彼女は困ったように僅かだけ瞼を伏せる。
かつてのように横顔だけになるような目の反らし方ではないけれど、
それすら苦しくて許せなくて、舌打ちが零れそうになる。
何より、無条件で受け入れ許されると思っている自分の愚かさと傲慢さに我ながら腹立たしい。
冷えていた筈のグラスが手の中で温くなり、滑りそうになるのも苛立ちを募らせる。
こんなつまらない物を持つのではなくて、手の中に欲しい物はただ一つ。
8希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:03:25 ID:esXn7k3o
グラスが割れても構わなかった、彼女の手を取る前に少しでも苛立ちを減らしたかった。
テーブルにグラスを叩き付けるように置くと、ネコ娘へ手を伸ばす。
だが幼い頃のように、ただ純粋な慈しみや愛しさを持たぬままに、彼女の掌を触れられなかった。

その代わりにか細い手首を掴む。
その手首は余裕で指を回せて、自分とは違う余りのか細さ華奢さに胸が高鳴る。
こんな手をしているのに、彼女は時折我が身を省みずに敵に戦いを挑む。
自分の後ろに居るのではなく、隣りに立ちたがる。
その末の恐ろしい結果がどれだけ自分を恐れさせているかを知らぬように。

そんな手であっても自分であれば、本気を出せば簡単に砕く事が出来る。
だから彼女を壊してでも全てが欲しくても、彼女を壊さぬようにといつも恐れる。
立ち上がるように促しながらも、逃さぬように、だが彼女が本気で抗った時に彼女が傷付かぬように、
怯えながらその手を離さぬようにした。
そしてネコ娘は自分が手で促した通りに立ち上がり、軽く手を引いて導けば共に歩き出す事に、
内心安堵の溜め息を零す。

鬼太郎はネコ娘の手を引いたまま、フロアの隅、薄闇の中を音も無く誰の目にも留まる事無く、
小走りに抜けだしていく。
こうして薄闇の中を二人抜けていきながら、鬼太郎は昔を思い出す。
かつて幼い頃、同じ年頃の姿をしたのは彼女しか居なかった。
大人達の集まりで退屈すると、彼女がこそこそと耳打ちをして、二人でそっと抜けだして、
二人しか知らない場所へ遊びに行った。そんな幼い遊びは一体いつの間に無くしてしまったのだろう。

もはや二人で抜け出すのは大概自分が彼女の手を引いてからで、それも彼女が欲しいがため。
そして自分は彼女がそうして手を引くのを気紛れに突き放し拒絶した。
それなのに、彼女はこうして共に来てくれる。この道行が地獄の果てであればどうするのか。
だがそんな所に彼女を連れて行くなら、彼女を逃す為に喜んで
自分の全てを投げ出して無間地獄ですら落ちよう。
こんなか細い手を持つ彼女をどうしてそこへ共へ連れて行けるのか。
その時にこの手を離せる自信が無いとしても。
9希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:04:17 ID:esXn7k3o
本当は彼女に言うべき事はあるはずなのに言葉が何も見つからない。
胸に降り積もった物の一欠片でも口にすべきなのに、それが拾い上げられない。
彼女も無言で付いてくる。猫族由来の足取りで彼女の足音は殆ど無くて、
自分の下駄の音ばかりが響く。
まるで黄泉路を歩いていくようだ。決して振り返ってはいけない昏い道、
その手に掴んでいる物すら危うい坂道を上っていくような。

けれども確かにその手はネコ娘の手で、幽霊族の血の為か、
体温が低く冷たい自分の身体と違って温かい。
彼女と身体を重ねるのは、快楽だけではない。
彼女の全てが欲しいと愛しく思い、
その体温を分けて貰う事で彼女が我が身の一部となったように思えるのが嬉しいのだ。

我が身に吹き荒れる嵐と熱は彼女を貪り尽くしたいと願う程に熱いのに、
彼女のような優しい温もりとなって身体に満ち足りはしない。
それは自分のように利己的に彼女を扱うような性根と違い、
彼女が時折信じられないほど優しいからだろうか。

それなのに、自分はそれほどまで優しくしてくれる彼女に背を向けて陽の元で目を眩ませる。
そこであれば、この内に渦巻く闇も熱も消されると思えるのだ。そのような事は決してないのに。
そして愚かな事に幾度も繰り返し、喜び満ち足りた時にはこれ以上も無く煌めく筈の彼女の瞳をくすませた。
しかし、あの眩暈が間違いだったとは思わない、確かにあの瞬間は真実であった。
父が幾度も繰り返したように、陽の元の娘達の恋を打ち消すことを悟っていても
自分は何もしなかったのと同じぐらいに。

そして彼女は、何事も無かったように笑い受け入れてくれる。
それもまた真実。だが彼女の心はどこにあるのだろう。
背後からネコ娘が笑う声が聞こえた。
ここは振り返ってはならぬ黄泉路では無い事を思いだしたのは、足を止めて彼女を見た時だ。
喉を鳴らすように笑う彼女の笑顔はあどけないのに、胸を貫く寂しさで出来ている。
その瞳の端には、僅かながらも浮かんだ涙が通路の明かりを含んで白露のように光った。
10希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:04:57 ID:esXn7k3o
「何でもないよ、鬼太郎」

目を瞬かせながら彼女が笑い、掴んでいた腕を降るようにして先へと促した。
そんな顔をしてどうして何も無いと言うのか。
こんなにも彼女が欲しいと思う熱を伝える以上に、彼女を愛していると伝える術が欲しい。
幾度も目を眩ませる自分などにそれを告げる事が許されないから、その術が見つからないのだろうか。
どこか儚く感じられるネコ娘の実感が欲しくて、鬼太郎は彼女の腕を手放した。

問いかけるように自分を見上げる彼女の腰へと腕を回し、半ば抱き上げるように引き寄せた。
ネコ娘の甘い香りが抱き寄せた所から、ふわりと立ち上る。胸が一つ満たされる。
こんなにも軽い彼女であれば、
自分がこうして居なければ誰かに奪われるのではないかと恐怖が胸を過ぎっていく。
満たされた何かがそれに壊される。

だが彼女は身体の力を抜いて、その頭をすり寄せて凭れさせてきた。
その重みに何故か涙が零れそうになる。
それなのに、より強く彼女の全てを貪りたい熱が強くなった。
今すぐ彼女を抱きたい、彼女の全てを全身で感じ取りたい、これが幻でないと確認したい。
仮初めの閨と出来る場所へと足を動かしながら、
この薄暗い所を二人進んでいくのに彼女が抗わないのが、過去の記憶の一つと繋がる。

いつから彼女は逃げないでいてくれるようになったのだろう。
昔、まだお互いに幼い姿をしていた頃に、彼女が時折この手を逃れて
何処かへと姿をくらまそうとした事があった。
だがその度に彼女を捕らえ、時には力尽くで己の意に添わせた。
あれだけ彼女を悲しませ泣かせ、あげたくもないであろう嫉妬の悲鳴を叫ばせたのに、
彼女が自分の腕から逃れる事を絶対に許したくなかったのだ。
11希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:05:38 ID:esXn7k3o
白露を何かと問われても、答えを返すような事が出来なかった。
そして己の名に当てられた字を思い出し唇を歪める。
答えられるはずはなかったろう、彼女を追う鬼は他ならぬ自分であったのに。
何て残酷で無知だったのか。彼女が求めている物へ心を砕こうともしなかった。
彼女が差し出す物を、下らない意地や気紛れで打ち砕いた。
その意味や価値を理解し、彼女がどれだけ必要なのか、幼さ故のもどかしさを混じらせながら彼女へ伝えた。
そうやって彼女に伝え、彼女が受け止めてくれてきた筈なのに、
どうして大人になった筈の今でそれを伝えられないのだろう。

誰も二人を知らぬ場所があるならば、暁の七つの鐘が鳴る前に辿り着ければいいのに。
二人が生きる時間には七つの鐘はとても遠く、六つの鐘などにも意味は無いと分かっているけれど。
それでもそんな場所にたどり着けたら、彼女へモノワスレの花を贈って自分の事を忘れて貰えれば、
彼女をどれだけ愛しているかを、彼女の涙も無く伝えられるのかもしれない。
彼女に愛されない事など堪えきれる筈もないのに、そんな下らない夢想をする。

その夢想が途切れたのは目当ての場所に着いてからだった。
腕の中にいるネコ娘は目前にある標識を不思議そうに見ている。
自分が彼女をそこへ連れ込んでどうするかなど予想もしていない顔をしていた。
鬼太郎やネコ娘のようなほぼ人の体型をしている妖怪はゲゲゲの森でもそう多くない。
だが妙な所で人間社会を真似する事のある妖怪達には、
人間社会にあるのと同じ娯楽施設を作るに当たって、形を整える事は面白いことだったらしい。
これが殆ど使われない割に掃除が行き届いている事と人間社会にある物に比べて広々としている事のは、
何度か使用した経験から鬼太郎は知っていた。

「えっ、鬼太郎っ……」

紳士用トイレの扉に手を掛けて中に入ろうとすると、ネコ娘がどこか幼げに首を振って尻込みをする。
普段であれば絶対に立ち入る事の無い場所へ連れ込まれるなどという事が、
彼女の羞恥心を刺激するのだろう。
だが自分の家か彼女の部屋までなど堪えきれない。幼い頃の他愛ない秘密の遊び場を作り替えた洞なども遠い。
時折堪えきれずに野外で彼女を抱いたこともあるが、
誰かが彼女との秘事を覗かぬ場所ですぐにでも彼女が欲しかったのだ。
12希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:06:17 ID:esXn7k3o
腰元を掴んで軽く抱き上げるようにしていた彼女を力尽くで連れ込むことなど容易いことであった。
そして、以前から目に留めていた清掃用具入れから清掃中の札を取り出して外へ放り出す。
元々自然に親しみ自然の中で暮らすのが妖怪だ、
男性格を持つ妖怪で用足しを外でする事に抵抗を持つ者など殆ど居ないから、
こうすればまず誰も入ってくる事はない。

ネコ娘は鬼太郎の腕の中で身を縮こませるようにして、彼から目を離し伺うように周囲へ視線を向けていた。
何をされるかは分かって来たであろうに、違う事が行われることを願うような仕草は、
どこか鬼太郎の嗜虐心を刺激した。
本当は傷付けたくなんかないといつも思うのに、身を灼き付くさんとする熱はそのような願いすら、
熱を駆り立てる力とする。

「ネコ娘」

それでも彼女を余り怯えさせぬようにと思って呼びかけるのに、情欲が声を固くしてしまう。
彼女は寄る辺無いというように両手を胸元に組み合わせて、自分を見上げてきた。
その手を伸ばして縋ってくれればいいのに、どうして開いてくれないのか。
何をされるか分かっているであろうに、それを受け入れてここまで来てくれたであろうに、
どこかそれを拒否したいようにも見える彼女へ、苛立ちと欲情がより募る。
一番奥の、一番広い洋式の個室へ彼女を半ば引きずるように連れ込み、
半ば指先で弾き飛ばすように鍵を掛けた。

ガチャン、という音が奇妙に甲高く響くのが始まりの合図。

本当はもっと優しくしたいのに熱がそのような事を堪え切れぬと情欲を駆り立てる、
飼い慣らすべき物に引きずられる。
ネコ娘の顎に指をかけ顔を伏せていた彼女の顔を上げて、半ば開いていた唇へと己の唇を重ねる。
柔らかいネコ娘の唇は優しい熱を保っていて、これまで幾度も繰り返してきた全てを思い出させる。
彼女の全てを味わい尽くしたい。
13希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:07:15 ID:esXn7k3o
舌の形を変えて彼女の喉奥深くまで、ずるりと舐め上げる。彼女の腰が震えるのが分かった、
それが己の下腹部へと暗い熱を湧き上がらせる。
彼女の口腔の形をなぞり上げるように、口蓋から奥歯、前歯、全ての歯茎から舐め回せば、
どれだけ繰り返したかも忘れてしまったぐらいだというのに、
相変わらずどこかおぼつかない様子でネコ娘がざらついた舌で自分の舌に触れてきた。

だがその技巧のたどたどしさが彼女の初々しさのようにも思えて、より興奮する。
彼女は自分以外の男を知らないのだから、彼女が行う行為全てが
自分との行為の繰り返しだという事を思うだけでも、脳髄が痺れるようだ。
ネコ娘の鼻息が荒くなる、その足も堪え切れぬように震えているのも分かった。

そんな彼女を胎内以外すら己の一部で犯したくて、彼女の口腔を弄ぶ間に溢れた唾液を流しこむ。
彼女が必死で飲み込もうとする僅かな喉の音が聞こえる。こんな行為ですら受け入れようと
してくれている事に後ろめたさを備えた歓喜を覚えた。
だがそれは直ぐに打ち砕かれる。彼女が何かを嫌がるように首を振った。
それが許せなくて、彼女の背が反るほどに強く抱き締めそのような抗う振る舞いを見せることを封じ込む。

彼女の両手が胸元を掴む。今にも倒れそうなのであれば、そのか細い両腕を背に回し、
身を預けてくれればいいのに、彼女はそんな小さくしか自分を掴もうとしない。
数多くの酷い振る舞いを許してくれても、本当に自分を受け入れるのは嫌なのか。
たびたびの彼女の、その手の行き先に胸が痛む。

「…………きたろぉ……」

どんな顔をしているのかきちんと見たくて唇を離すと、
ネコ娘は幼い頃と変わりないような鼻に掛かった甘い声で名を呟くように呼んでくれる。
潤ませた瞳でそれでも目を反らす事無くこちらを見てくれる彼女。
そして腕を回してくれぬが、その身を預けるように胸元へと顔を埋めてきた。
そんな彼女が崩れ落ちぬように抱き留めながら、椅子代わりに便器へと彼女を腰掛けさせる。
服越しですら分かる彼女の優しい温もりから僅かでも手を離したくなくて
そのまま腰から背へなぞり上げるように手を滑らせていった。
14希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:07:50 ID:esXn7k3o
「ひゃうんっ!」

それだけでも感じてしまうのか、ネコ娘が小さく悲鳴を上げた。
自分のする事で彼女が感じているのが嬉しくて、愛しくて、ただただ悲しくなるほど彼女を慈しみたくなる。
そのまま、いつの間にか色気を匂い立たせるようになった項に触れ、
大人の曲線を備えながら柔らかい頬に指を滑らせ、猫族らしい小さめの額に触れる。
大人になっても童女めいて切りそろえてある彼女の前髪すら愛しくて、キスで乱れた彼女の前髪を整える。

ネコ娘はどこかぼんやりとしながらも仄かに唇を綻ばせて安心しきったように身を任せてくれていた。
その様に彼女よりも自分の方が余程安心出来て、鬼太郎は密やかな安堵の溜め息を零した。
自分がしていることは彼女を怯えさせていないのだと分かるから。

指をすり抜けるネコ娘の髪の心地よさに浸り、鬼太郎は無心に彼女の髪に触れていたら、
彼女は顔を伏せてしまう。嫌だったのかと一瞬怖じ気づくが、
彼女に触れている指から逃れようとはしていない。
もっと彼女が見たくて、この愛しさを伝えたくて、ネコ娘の両頬に手を宛った。
壊さぬよう、傷つけぬように、手中の珠と呼ぶに相応しいように、そっと彼女の顔を上げさせる。
そうしたら彼女にきちんと言葉も込めてこの愛しさを伝えようと思いながら。

鬼太郎が見た物は、キスの名残だけではなさそうなネコ娘の顔の赤さに、潤んだ瞳と震える唇。
恥じらっているのだと悟った瞬間、脳天から貫くような興奮と共に、一切の言葉をも失う狂喜を覚えた。
幾度も繰り返してきたし、力尽くだったこともある。
だが今は初めて彼女に口付けた時と同じほどの胸の高鳴りを覚えながら、彼女の震える唇に近づいていく。

欲望と熱は滾り治まる事を知らぬのに、今はただこの愛しさだけで彼女を慈しみたかった。
だから再び舌を彼女の口へ割り入れるようなことをせずに、幼い頃のようなキスをした。
夢見るようなネコ娘の眼差しが、静かにこちらを見ている。
気恥ずかしいのと、ただ自分のこの口付けだけを感じていて欲しくて、彼女の瞼に口付けて目を閉ざさせた。
15希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:08:31 ID:esXn7k3o
愛しい、愛しい。ただそれだけが溢れる。
小さな音を立てて、彼女の額から始まり、彼女の顔全てを唇だけで触れていくようにキスをしていった。
時折零れる彼女の吐息すら愛おしい。
ネコ娘の唇の端が自分で飲ませた唾液で濡れているのが、彼女の何かを欠けさせているかのようで、
それも唇でそっと拭い取る。

「……ネコ娘……」

本当はもっと伝えたい事があるのに、彼女の名しか口に出来ない。
清らかさすらある笑みを口元に浮かべて、ネコ娘は自分の為すがままに口付けを受けている。
自分を受け入れてくれている。それが鬼太郎に何よりも歓喜をもたらす。
欲情が膨らむ以上のその歓喜に酔いしれていく。
額同士を触れ合わせて、再びネコ娘の唇に口付けた。そして彼女の頬へと己の頬を触れ合わせる。

その温もりを喜びながら、鬼太郎は己の体温は本当に低いのだな、と思う。
それは歓喜の光の中に落ちる澱んだ闇。僅かに触れるだけでこれだけ嬉しいのに、
どうして幼い頃の自分は彼女が触れてくる事を嫌がり怒ったのだろう。
気恥ずかしいのと、言いしれぬ胸の高鳴りが恐かったのだけは何となく覚えている。
そして彼女の体温の高さにいつも驚き、どこか恐れた事も。

彼女は自分のように、温もりを失いし母の胎より、
我が身だけを頼りに這い出るなどという生まれでは無いだろう。
お互いに人ならざる身であれども、それでも彼女は人間の少女のように心地よい程の温もりを持っている。
もっと彼女の体温を感じ取りたい。内で熱が暴れ嵐となっても冷たい我が身と違う、
優しい温もりを宿した彼女の身体を余すことなく自分の物としたい。

彼女の顔へと触れていた唇を下ろしていけば、ネコ娘の身体が震え首を竦めようとする。
しかし身じろぎして逃れないように抱きしめ、頭だけで彼女の頭を押しのけて、
その綺麗な首を晒させる。
16希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:09:03 ID:esXn7k3o
「……んっ……鬼太郎ぉ……」

ここが弱いというのは知っている。そしてネコ娘が誘っているとしか思えぬ声で自分を呼ぶ。
その声の甘さは、愛しさの奥で澱んでいた欲情を陰鬱な音を立てながら湧き上がらせてきた。
昔のようにブラウスで隠されていない首元は変わらずに白く、
赤い印を刻みたい衝動をいつも起こさせる。
かつてのように幼い頃でも猫族故の艶やかさをかいま見せた彼女は、
こうしてもっと大人になったら更に艶やかさを増したのに、
今様だと言ってか細い手足が露出した服を着る。

そんな彼女が自分の物だというのは皆が知っている筈。だからこそ印を刻みたい気持ちと、
その印から自分の腕で乱れる彼女を連想させたくない気持ちがいつもせめぎ合う。
だから口だけで彼女の首筋を責め立てながらも印を刻むことを堪えるが、
その度に零れていく彼女の甘い声が、自分を駆り立てていく。
またその代わりに、密やかな証として服に隠れる場所に、
自分以外が決して触れないであろう場所、自分以外が触れることを許さない場所へ
印を置いていきたくて、彼女の背に手を掛けワンピースのファスナーを下ろした。

今は見えないがその背ですら染み一つ無い綺麗な肌をしており、優美な曲線を描いている事を知っている。
掌でその曲線を愛で、温もりを感じたくて、それを邪魔する彼女の下着も留め具を外した。
ネコ娘は毛並みを持たぬのに背を愛しさを以て撫で上げれば、彼女は切なそうな吐息を零し、
触れるたびに身を震わせる。
もっとその吐息を感じたくて、自分を求めて欲しくて、手を背より前へと滑らせていくと、
ネコ娘は両腕で胸元を隠していた。

そういう恥じらいの仕草は愛らしくも、欲情を募らせることをネコ娘は未だに学ばない。
自分の体にはない柔らかさを味わいたくて、腕と体の隙間へと指先を潜り込ませて彼女の手を取り払う。
肩から滑り落ちて肘に掛かっているのを引き抜いてやれば、赤いワンピースは彼女の腰元で遊び、
その赤さに引き立てられて眼に痛いほど白い彼女の上半身が露になる。
17希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:09:40 ID:esXn7k3o
幼い頃より、よりまろみを帯びて大きく女らしくなった乳房は、豊かに実った果実そのものだ。
両手で包むと、手に張り付くように柔らかいのに、握りしめる指を弾き返そうとする。
その白い中に紅く輝く胸の蕾は頭をもたげており、指の股でそれを引っかけて弄ぶと、
さらに固さを増していくのが感触で分かり、己もまた下腹部が熱く脈打ち始めたのを自覚する鬼太郎。
両手でこねくり回すようにネコ娘の乳房を弄び、上がる息と共に曲線を愛でるために舌を這わせれば、
彼女が幼げな仕草で首を振る。

「……やんっ……だめぇ…………」

その甘い声を聞いていると、彼女は自分と全く違う物で出来ているのではないかと思えてくる。
こんなにも柔らかく、温かく、甘いのに、その内はとても強い。
そんな不思議で愛しい物を味わい所有の印を付けるために跡が残るほど吸えば、
彼女が小さく嬌声を上げる。

「……恥ずかしいよぉ…………やだ……んっ……」
「駄目だよ」

ネコ娘が再び胸を隠そうと腕を伸ばしてくるが、それを払いのけた。
何一つ恥じるような所が無いのに、どうして邪魔しようとするのか。
彼女の耳元で咎め、そのままその可愛らしい耳に軽く歯を立てると、
彼女が小さな悲鳴を上げて身を竦めた。その様も実に愛らしく、また嗜虐心を伴う欲情をそそる。

「んんっ、きた……ろぉ……鬼太郎ぉ……」

両手で彼女の乳房を楽しみながらも、舌先で彼女の耳をなぞり上げれば、
身体を震わせて自分の名を譫言めいて呼ぶ。
他の誰に名を呼ばれてもこれほどの歓喜は無いだろう。
一言呼ばれる度に冷たい筈の身体が熱くなる、胸が高鳴り、いきり立つ。
もっと呼んで欲しい、もっと自分を求めて欲しい、
彼女が他の誰でもない自分の物であると教えて欲しい。
だが、それだけ繰り返し呼んでくれるのに、彼女の手はもう胸を隠す事も諦めて空いたままで、
快楽を堪え崩れそうな我が身を支えようと便器の縁を握りしめていた。
18希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:10:15 ID:esXn7k3o
熱は我が身を灼き尽くそうとするのに、彼女の手が我が身に伸びない事に鬼太郎の頭の一部が冷え込む。
伸ばされない手ならば、他の誰にも届かぬように引き千切って食ってしまおうか。
伸ばされた手を利己的な理由ではね除ける事もあった事実を遠くに放りだして、
そんな事が脳裏を掠める。

「ニャッ!?」

彼女の両手首を掴んで引き寄せた。彼女が悲鳴を上げて前のめりに倒れ込みそうになるのを、
胸元で抱き留める。
そのまま、彼女の片手を一つは己の頭に、もう一つを背に回させた。
すぐにでも自分に縋り付き、抱きしめられるように。
だがネコ娘はその意味が飲み込めぬように戸惑った顔をして、腕を引こうとした。
その行為に瞬間的な怒りを覚えてしまう。

食らい付くようにネコ娘の乳房へ歯を立てると、彼女は悲鳴を上げて身を硬直させ腕を止めた。
白い肌にくっきりと刻んでしまった歯形を見てすぐに後悔をするが、
つんと尖ったままの乳首を口に含みながら、彼女を逃さぬように抱き寄せて、
軽く反らされた背を指先でなぞり上げる。

「ふにゃあっ!」

本当に彼女は感じやすい身体だ。両面からの責めに身を縮こませ、
そのまま自分の頭を抱えるように縋り付いてきた。
押し付けられる形となった乳房の、男の身体には無い柔らかさと不思議な甘い匂いに、
鬼太郎は小さく喉を鳴らす。彼女の背にある全ての曲線を指でなぞり上げて乳房全てを
舐め回すように愛撫すれば、その都度にネコ娘の甘ったるい声が上がり求めるように
彼女の腕に力が入る。
頭上から零れ落ちてくるのは、途切れ途切れの言葉にならぬネコ娘の声。
その中に時折自分の名が呼ばれるのに興奮する。
19希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:10:49 ID:esXn7k3o
昔のように、他の女へ恋する事を責めない、他の女ばかりを気にして冷たく突き放しても怒らない彼女が、
こうして求めてくれる。
幼い頃は、二人の間にいたもう一人の少女と張り合うように、怒り叫び泣いていた彼女。
少女はいつしか早く大人になって消えていき、二人きりになった。互いの肉体の違いを知り、
求め合う悦楽を知った。
そしてお互い思っていたより早く、少しだけ大きくなり、大人とも言い切れぬが、
子供とも言えぬほどになっていた。また成長するのはいつだろう。

自分は手足が伸びて、彼女を見下ろせる程に大きくなって、彼女を前よりも包み込めるようになった。
彼女は相変わらず細いけれど、前よりもっと綺麗になって、前よりもっと強くなって、
前みたいに怒らなくなった。

かつてのように二人以外の誰かが居て、自分がその相手と距離を近付け彼女から遠ざかっても、
彼女はただ困ったように笑い、寂しそうに微笑む。
もう自分は不要なのかと思うほど何も言わないのに、帰っていけば何事も無かったように
笑って迎えてくれる彼女が、責める事なく求めてくれる、求めさせている。

「もっと僕を呼んで」

他の者の前では止めるようにしているのに、昔のような一人称が出てしまった。
だがそんなことはもうどうでもいい。ただ彼女にもっと呼んで欲しい、自分が必要だと言って欲しい。

「……きたろ……き……ろ…………きた……ろぉ……きたろうぉ…………」

掠れ喘ぎながら繰り返し呼んでくれる。ネコ娘に一つ名を呼ばれる度に、
一つ鼓動が早くなり、熱が高まっていくようだ。
少しでも楽になりたくてチャンチャンコだけでも脱ぎ捨てる。
20希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:11:21 ID:esXn7k3o
そして片腕だけでネコ娘の身体を浮かせると、それに驚いたのか彼女の腕の力が強まった。
決して彼女を落としたりなどせぬまま、腰回りで遊んでいた彼女の服を全てを引き剥がし、
その上に投げ捨てた。
彼女が持たぬ豊かな毛並みの代わりのような黒いアンダーも
その下の汗とそれ以外で湿った白い小さな布も脱がしてしまえば、彼女の肉体を隠す物は何一つ無くなり、
彼女の素肌を余す事なく触れる事が出来た。

踝を包む赤いショートブーツとか細い手首を守るような赤いリストバンドだけの彼女は、
どちらかの臥所での睦み合う情交ではない事を嘲るように伝えるようで、
彼女を抱くのではなく奪い取りたいのだと意識させる。
それを否定したくて鬼太郎はネコ娘を強く抱きしめた。

そのまま口付けて、繰り返し名を呼んでくれる唇を貪る。
だが先は受け入れてくれた彼女が、今度は頭を振って抗う。
まるで拒絶されたかのように思えて、彼女の頭を掴むようにその動きを封じながら、
更に深く執拗に責め立てた。
頭にかかっている彼女の手に力が入り、その内に力が抜けていき、肩へと滑り落ちていく。
もう二度と彼女に拒絶させない、自分の全てを受け入れさせる。

どうせ自分は鬼だ。この熱も、嵐も、高ぶりも、彼女を欲する何もかもに
駆り立てられるままに突き進んでやる。
他の男などに攫われる位なら、骨まで残さず貪り尽くしてやる。
自分でも判るほど息が荒いまま、そんな昏い情熱を以て、ネコ娘を見つめた。

潤みどこかぼんやりとしている彼女の眼差しはそれでも自分を見返している。
その目は自分だけを見ていればいい。
そう思いながら、片手を彼女の下腹部へと滑り下ろしていった。そして彼女が大きな目を更に大きく見開く。

「やっ、にゃっ!ああっ、あんっ!鬼太郎ぅ!!」
21希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:12:04 ID:esXn7k3o
既に太股の辺りまで濡らしているようなネコ娘の胎内は、自分の指を容易く受け入れ、
引き抜こうとすれば逃さんと締め上げようとする。
己の中で渦巻く嵐には到底追いつけないが、それでもその僅かなりの力を解放するように、
ただただ彼女を指だけで責め立てる。

自分の指を受け入れたところは少し動かせば、ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てた。
彼女は嬌声を上げて、縋り付いてくる。自分の鎖骨辺りに顔を埋める彼女の熱が、
自分の熱をより駆り立てる。

親指で彼女の花芯を捉え転がり回すように攻め、胎内と潜り込ませた指は
奥から尽きることなく溢れてくる蜜を掻き出すように動かせば、彼女の体が跳ねた。
ネコ娘を支える為にその背に回していた腕の手を使い、彼女の頭を掴むようにして顔を上げさせる彼。
だらしなく口を半開きにし、悦楽の涙で潤んだ目をしている彼女に、
僅かな胸の痛みとそれ以上の嗜虐的な快感を覚える。
己の手で悦楽に溺れる彼女、体だけでなくその心全ても、もっと自分を求めて欲しい。

「もっと呼んで」
「…………き……たろ?」

自分の指が胎内で動く度に腰を震わせながらも、
ネコ娘は彼の言葉を飲み込もうというように小首を傾げた。
欲情に潤んでいる瞳が不思議そうにこちらを見る。

「こっちだけじゃなくて、もっと僕を呼んで」
「ふみゃっ!……きたろ……」

ネコ娘の胎内の小さな膨らみを指先で捉えて、そこを責め立てる。
彼女の太股がそれから逃れようとするように力が入り、震えたのが分かった。
体だけでは足りない。ネコ娘の体が自分を呼んでくれている、
でもそこに彼女の心がもっと欲しい。この弱くて強い彼女の全てが欲しい。
22希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:12:47 ID:esXn7k3o
「…………だめぇ鬼太郎、だめぇ……」

幼げにいやいやと首を振るネコ娘。だが彼女の言葉とは裏腹に、
鬼太郎の指を含んだ彼女の胎内は指だけでは足りないと蠢いていた。
溢れだす蜜がその掌を濡らしていく。

「僕を呼んで。呼ぶんだ、ネコ娘」

ネコ娘を指で煽りながらも、熱以外のもっと深い何かに駆り立てられるままにネコ娘に請う鬼太郎。
だが彼女は彼に与えられる快楽に沈み、ただ喘ぐ。

「あっ、ああっ、にゃっ……きたろ……鬼太郎ぉ……だめぇ…………イっちゃう、イっちゃ……」

びくびくとネコ娘の身体が震え、そのしなやかな足が突っ張る。
あと少しで達するという時の動きを捉えて鬼太郎の指が止まる。ネコ娘が目を見開いて鬼太郎を見た。

「呼ぶんだ、僕が欲しいと言え」

断末魔めいてひゅうひゅうと喉を鳴らしながらネコ娘は鬼太郎を見る。
彼女の体を従わせるのは容易い。腕力でも妖力でも彼女は自分に勝てるはずがない。暴
力に依らずとも、悦楽に堕とせるよう、どこをどうすればいいかなんて知り尽くしている。
だが、彼女の心に手が届かない。術や薬で従わせるのではないネコ娘自身の、本当の心が。
その身を貪り尽くそうとする鬼が請う願いすら、どこまで許し受け入れてくれるのか教えて欲しい。
彼女の唇が動き、自分の名を紡ぐのが鬼太郎には見えた。だが、彼女の声が聞こえない。

「聞こえないよ、ネコ娘」

ネコ娘の胎内より指を引き抜くと、粘ついた淫猥な音が立った。彼女は身を震わせる。
どれだけ彼女の身体が自分を呼んでいるのか、それを知って貰いたくて、
彼女の蜜にまみれた手を目前に持っていき、口に含んだ。
温まったく粘るそれは、潮の味がするのに甘く感じる。彼女の視線が指から離れないのを意識しながら、
わざと舌を突き出すようにして蜜を舐め取っていくだけで、下腹部が痺れるような快感を覚えた。
23希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:13:36 ID:esXn7k3o
だが彼女は僅かに唇を開くだけで、声を出そうとしない。そんな僅かに開いて何を言うというのか、
自分の唾液と彼女の蜜にまみれた指で、鬼太郎はネコ娘の唇をこじ開けた。
幾度も舌で蹂躙した彼女の口内で、一度だけその可愛らしい舌を指で摘み上げ擦り上げる。
ざらりとした触感に、その感触を知っている違う場所が跳ね、その切なさに鬼太郎は小さく呻いた。

「……ろぉ……」
「聞こえない」

本当は聞こえている。でももっと、はっきりと呼んで欲しい。
欲情と熱で掠れた声になりながら、彼女の更なる言葉を求める鬼太郎。
その間にも濡れた手でも構わずにズボンを緩め、いきり立つ自身を解放する。
痛い程に猛ったそれは別の意思を持つ生き物のように揺れ脈打っていた。

「……鬼太郎」
「もっと」

自分の手を添えて分かる程に自身が滴らせた雫でぬらりとする先端を、
餓えたように口を開き自分を待ち望む彼女へと宛う。
それを求めるように彼女の腰が動くが、まだそれは許せない。
もっと呼んで欲しい、求めて欲しい。自分以外の何者も要らぬというように。
本当に貫きたい場所へ押し入らぬようにして、自身の先端で彼女の濡れて震える花弁を擦れば、
その内に宿る赤く輝く花心に触れ、その度に彼女の太股が震え跳ねた。

「…………ろう…………きた……ろぉ…………きたろ……き……鬼太郎、鬼太郎、鬼太郎鬼太郎鬼太郎っ!」

泣き叫ぶようにネコ娘が名を呼んでくれた。陰惨な狂喜が熱と嵐を従え我が身を満たす。
今こそ彼女を我が身と為す時だ。自分自身すら堪えきれなかったままに、彼女の身体を貫いた。

「ふみゃああああっ!!」
24希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:14:13 ID:esXn7k3o
背を反らしてネコ娘が悲鳴を上げる。
その背と片足を鬼太郎が支えていなければ転がり落ちそうな勢いであった。
全身を震わせる彼女の瞳は焦点があっていない。
貫いた瞬間、貪欲なほどに蠢き締め上げた彼女の胎内は、己の身の内に猛る熱と同じように熱く、
鬼太郎は辛うじて達するのを堪えていた。
それでも僅かに動いても彼女の中に迸りを注ぎ込みそうなのを、
鬼太郎は荒い息を吐きながら身じろぎもせずに堪え忍ぶ。

彼女が僅かに震えている姿ですら、脳髄が灼き尽くされそうな絶頂感をもたらそうとしていた。
一粒、二粒、鬼太郎の額より汗の粒が流れ落ち、ネコ娘の胸元に落ちて弾けた。
それを合図としたかのように、ネコ娘の眼差しは焦点が結ばれ始める。
そんな彼女の腕からは力が抜け始めて身体から離れていくのを、
鬼太郎はその手はどこへ向けられるのかと恐れながら伺った。

ここに自分はこうしているのに、また自分は頼れぬというように、何かを掴んでしまうのか。
こうして彼女の肉体を支配しても、彼女の肉体を貪る鬼は寄る辺無き相手だというのか。
まるで舞うように暫しの間宙をさまよったネコ娘の両手は、指先だけで鬼太郎の両頬に触れた。
幾度も彼女を傷付けてしまったのに、この鬼へそれでもこうして触れてくれるのか。

掌全てで触れてくれていいのに、その指先だけでも嬉しくて、
己の隠された左ですら彼女に明け渡す事が出来るのを伝えようと、この静かな至福を味わいながら、
左頬に触れている彼女の指へ頬摺りをした。
達した直後の匂い立つ艶やかさを備えていたネコ娘が、
鬼太郎の仕草を見て今も我が身に男を受け入れているとは思えぬあどけなさで涙を浮かべながら笑う。

「好きよ、鬼太郎。愛しているわ」

きっと彼女には永遠に勝てない。彼女は自分よりか弱い筈なのに、
自分が言えない言葉を簡単に口にして差し出してくれる。
こんな彼女はいつも傍らにいてくれるのに、どうして自分は陽の元へ迷い出てしまうのか。
満たされぬ胸が満たされる、愛情と歓喜と欲情と後悔が我が身を灼く。今こそ彼女と共に辿り着きたい。
25希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:14:52 ID:esXn7k3o
「ふみゃっ!にゃっ!あっ!やっ、きたろっ!鬼太郎っ!!」

ぐちゃぐちゃと卑猥な音を立ててかき混ぜられ泡立った蜜が、二人の繋がり合った部分から滴り落ちる。
叩き付けられ合う二人の身体が甲高い音を鳴らしあう。
鬼太郎はもっと彼女の熱が欲しくて、腰を自由に動かし難くなっても構わずに、
ネコ娘の背も折れよとばかりに強く抱きしめ、己に押し付けた。

甲高い彼女の喘ぎ声が響き、その声だけでも達しそうだ。
今すぐにも迸りを彼女の奥深くへ注ぎ込みたい衝動と、
僅かに動くだけでも痺れるような快感を少しでも長く、少しでも多く味わいたい欲望がせめぎ合う。
ネコ娘の両手が肩に掛かる。抱き寄せた身体は密着しているのに、彼女の腕は背へ回ろうとしない。

「……ネコ娘っ……腕……」
「……ひゃっ、にゃっ……き、きたろ……?」

がくがくと身体を震わせて嬌声を上げながらも、ネコ娘は己を呼ぶ鬼太郎に応える。
もっともっと彼女が欲しい。どうか、全てでここに居る事を教えて欲しい。
今すぐに快感に我が身も意志も委ねたい衝動は絶え間なく続き、一点を中心に全身が焼き付くようだ。
だが、身体だけでは嫌だ。全てが欲しい、全てが。

愛しさ恋しさを込めて、ネコ娘へ口付けた。
自分からは無くとも彼女は自ら舌を突きだして迎え入れようとしてくれたが、
それでは彼女に請いたい事が口に出来ない。我が身で彼女を責め立てながら、
その唇を貪りたいのを堪え、本当に欲しい物を願う。

「……腕……っ、僕を抱いて……」
「え……?」

ネコ娘が幾度も瞬きしながら問い返す。上がる息の中、許されぬか分からぬ事を請い願う。
26希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:15:23 ID:esXn7k3o
「僕が欲しいこと、その腕で教えて」

願いは受け入れられた。ネコ娘は小さく頷くと両腕を背に回し、
自分が抱き寄せるのではなく己から抱きついてくれた。
胸元だけではなく背に感じる彼女の熱に鬼太郎は一瞬息を呑む。
身体の両面から彼女を感じながら、彼女を同じように両面から自分を感じさせたくて更に強く抱き寄せ、
彼女の中すら自分で満たそうと、彼女の奥深くを剔るように腰を打ち付ける。
抽送を繰り返すたびに、互いの肉がぶつかる為の甲高い音と、彼女の中から溢れ出る蜜が粘った音が立てる。
彼女を貫き、彼女に包まれる二身一対となったこの歓喜、この狂喜。
彼女の放つ熱が、冷たい筈の我が身を灼き、内に渦巻く闇なる熱すら消し去っていく。


確かに彼女はここに居る。


「にゃっ!きたろっ!きたろぉ!きたろ鬼太郎鬼太郎鬼太郎ぉ!!」

ただ鬼太郎の名を呼び続けてるネコ娘が、
汗で湿った鬼太郎の上着を引き裂かんばかりに掴んで身を縮め一際大きな悲鳴を上げた。
その悲鳴と共に一際強く収縮した彼女の中で、
鬼太郎も堪えることを止めて彼女の奥深くへ熱の全てを迸らせた。

「ふはっ……はっ、はぁ……ネ、ネコ娘……」

余韻で腰を震わせ全ての欲望を吐き出し、言葉にならぬ言葉の合間にネコ娘の名を辛うじて呼ぶ。
だが返事は無い。
固さを失い彼女の中に留める事が難しくとも離れがたくて、
鎖骨にあたる彼女の吐息が名残惜しくて、抱きしめたまま、悦楽と熱の余韻に浸る鬼太郎。
それでも留まりきれずに抜け出すと、彼女の中に放った欲望がどろりと吐き出され、
腐った果実が潰れるような音を立てて落ちていく。独特の匂いが鼻を突き、
冷めた筈の熱が再び身体の奥で燃えさかろうとした。
27希う ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:16:59 ID:esXn7k3o
しかし彼女は半ば意識を失っており、自分が抱いていなければ転がり落ちてしまいそうであった。
あの綺麗なアーモンド型の瞳は閉ざされ、昔より長くなった睫毛の間に悦楽の涙がにじんでいるのが見える。
汗で湿った彼女の髪を指先で梳り彼女の目尻へ口付けると、
彼女の声にならぬ声が泡が弾けるように耳元で弾けて消えた。

「………………好きだよ、愛している。ネコ娘」

本当にそう思っている。誰にも渡したくないと願い望み、
奪おうとする誰かがいるならば八つ裂きにしてやると誓う程に愛している。
それなのに、彼女に愛されているのだと知るために、彼女を試している、許しを請うている。
そして彼女はいつも許し受け入れてくれる。どれだけ酷いことをしても、
笑って何事も無かった事にしてくれる。そうして共犯者となってくれる。

彼女を護る為に連れて行きたくないのに彼女の手を離せない、
彼女に呼び求められる以上に、自分が彼女を希っているのだ。
これ以上彼女を傷付ける前に、そうならない所へ行こう。
陽の眩さに背を向けて、幼い頃のように二人手を取り闇を潜り抜けて。

ネコ娘を見苦しくないように服を着せ、我が身も整え彼女を抱き上げた。
腕にいる彼女の温もりが心地よく、心地よすぎて泣きたくなる。
暁の鐘は遠い、ならばどこかへと辿り着けるだろう。少なくとも彼女はここにいる。
背後に護ろうと願うのに、そのか細い手を武器に隣りに立とうとする彼女ならば、辿り着ける筈。
鬼太郎はネコ娘を腕の内に抱き、この地下の娯楽場を出た。
歓楽の供宴は遠く背後、目前は丑三つの眠りに沈むゲゲゲの森。

眠りに沈む森の闇の中、彼女を腕にひた走る。彼女を追う鬼は無く、六つの鐘もないまま。
ただ鬼太郎の下駄の音が軽やかに響く、そしていつしか消えていく、そして静かな闇。

                       <了>
28796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/12(土) 01:19:57 ID:esXn7k3o
すいません、テンプレ終わってないかもしれないのに
投下してしまいました(;´Д`)
全部投下してから気付くなんて我ながら遅すぎ。

早いのはねずみ男の変わり身だけでいい。
29名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 01:33:38 ID:OgXZO+2M
GJ!
GJ!!
GJ!!!

ネコ娘サイドと交互に読み合わせたくなりますな。
鬼太郎、ずるい男よ。

しかし鬼太郎視点で見る猫ちゃん可愛いっ。
30名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 02:07:11 ID:gpTQdqt9
GJ!
GJ!!
グッジョーーーブッ!!!
かわいいよ、猫たん…ハアハア…

しかし、どうしたらこんな素晴らしいモノを書くことができるのか。
(投下しようとして挫折した俺…)
31名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 11:55:32 ID:Cvqlj0kP
GJ!!
神きた〜!!!!!!!
やばいww映画みると「このあと二人・・・」
とかおもってしまうwww
32名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 13:35:39 ID:9cv5sGWz
GJ!GJ!!GJ!!!GJ!!!!GJ!!!!!
ドコまで鬼畜で悲しい男なんだ鬼太郎。・゚・(ノД`)

純愛とエロスと凶暴さと繊細さが見事に表現されていて云う事ありませぬ!
こんな素晴しいモノが読めるなんて、ネコ娘に萌えててホントに良かった(´;ω;`)ブワッ
796 ◆lOl9.3Jh5I 神に感謝!
33796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/05/13(日) 22:03:17 ID:mFj6LFxq
更なる蛇足。


ただ鬼太郎の下駄の音が軽やかに響く、そしていつしか消えていく、そして静かな闇。


ただ鬼太郎の下駄の音が軽やかに響く、そしていつしか消えていく、後は静かな闇。

GJされていい気になったので何かネタでたら次来ますが、次なる神をお待ちして沈んでます。
まず30氏の挫折無しで投下をwktk
34名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 00:44:55 ID:DozSb3be
GJ!
35名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 09:39:31 ID:Z94MbooL
>>33
いや別に直さなくてもいいよ…
まるでヌーベルバーグ映画のようだったよ…
GJ!
36FirstKiss(1) ◆BVEsk6CQSs :2007/05/14(月) 15:22:38 ID:j3a1nfGG
それはある初夏の話。
その日は空梅雨と言われた今年の梅雨にもかかわらず、じっとりと空気は湿り、大雨が降っていた。

「鬱陶しい雨・・・。」
ふうとため息を漏らしながら、ネコ娘は傘をさして歩いていた。
こんな日に電球が切れてしまったことを軽く恨んだ。
夜目の利くネコ娘だが、やはり明かりがないと不便だ。
「しかもロウソクも切れてるなんて・・・。」
そういえばこの前誰かに貸したんだったっけ。誰だったかなぁ・・・。
「何一人でぶつぶつ言ってるの?ネコ娘さん。」
考え事のを遮ったのはかわいらしい声だった。
「ユメコちゃん!」
振り向くとユメコが立っていた。ピンクの傘が華やかで少しうらやましいと思う。
「こんなところで何してるの?今日は1人?」
にっこり笑って小首を傾げる動作は彼女に似合ってとてもかわいらしい。
自分じゃそうはいかないなぁと思っている自分に気がつき、さっきから勝手に嫉妬してるなと少し自己嫌悪した。
「そうよ。電球が切れちゃって買いに行くところなの。」
「お使い中なんだ。そうだ、少しウチに寄り道して行って。」
何の脈絡もない展開にネコ娘はちょっと唖然とした。
「ねぇ、いいでしょ?今日家に誰もいなくてさみしいの。」
あぁ、自分のかわいさを無意識に知ってる子なんだなと思う。
しょうがないなと思い、
「いいわよ。」
と答える。
「うれしい。私、ネコ娘さんと1度ゆっくりお話したかったの。」
にっこり笑って傘をさしてないほうでネコ娘の手を取る。
並の男だったら今のでメロメロかなぁとネズミ男を想像してくすっと笑った。
37FirstKiss(2) ◆BVEsk6CQSs :2007/05/14(月) 15:23:41 ID:j3a1nfGG
「今タオル取ってくるわね。」
居間に通されると、いそいそとユメコは奥へと行き、タオルを持って帰ってくる。
「ありがとう。」
と、手を出したがユメコからタオルを渡される気配はなく、ぽふっとタオルが頭にかけられる。
「ユメコが拭いてあげるわね。座って。」
「へ?い、いいわよ。」
「いいからいいから。遠慮しないで。」
遠慮じゃないんだけど・・・。強引な。と思ったが、好きにさせるかと諦める。
ちょこんと座ってみるとカーペットがふわふわして気持ちよかった。
「ネコ娘さんの髪の毛、硬そうに見えるけど柔らかいのね〜。」
「そう?」
「うん、気持ちいい。可愛い。」
上機嫌のユメコを見て、可愛いのは自分じゃないの。と何度目かのため息が出る。
「ねぇ、ネコ娘さん?」
「なぁに?」
「キスってしたことある?」
「きす・・・?え・・・?へ・・・?」
きす・・・キス・・・kiss・・・キスゥ??!
言葉の意味を理解するとネコ娘はカッと自分が茹蛸みたいに赤くなるのがわかった。
「その様子じゃまだしたことないのね。」
クスクスっとユメコが笑う。
からかったのね!とむっとした瞬間。
「よかった。」
そうつぶやいたユメコがタオルをぐっと引き寄せた。
唇にふわりと暖かい感触が重なった。
それが心地よくて、素直に気持ちいいなと思った。
冷静になる瞬間までは。
現状を自覚して硬直する。
それに気がついたのか、ユメコはネコ娘の唇を解放した。
「だめよ、そんな反応じゃ。私が男だったらこのまま犯されちゃうじゃないの。」
そんな恐ろしいことを平然と言う。
「からかわないで・・・よ・・・。」
ネコ娘はそれだけ言うのが精一杯で。
「ネコ娘さん可愛い。もう1度してもいい?」
と顔を近づける。
「嫌なら引っ掻いていいのよ?」
引っ掻く?この美しい少女を?
そんなことできない。きっとこの子はそれをわかってるんだ。卑怯だ。
38FirstKiss(3) ◆BVEsk6CQSs :2007/05/14(月) 15:24:29 ID:j3a1nfGG
再度の口付けの前にユメコは目の前で微笑んだ。
危険信号がネコ娘の頭の中で鳴り響いていた。
これだ。今まで、妬きもちで彼女を見ていたから気がつかなかった。
この笑顔で妖怪を惹きつけるんだ。
魅入られてるのではなく、魅入るんだ。

ふわりとしたカーペットの感触に自分が押し倒されたことに気がついた。
そして、先ほどと変わった深いキス。
「・・ん・・・はぁ・・・ぁ・・・ふ・・・」
息をするのもままならず、ただ翻弄されるだけ。
割って入ってくるユメコの舌はとても甘くて、どうすることも出来ず、涙をこぼすことしか出来なかった。
それが不意に開放される。
「泣くほど嫌なの?」
「違・・・ぁ・・・」
悲しそうなユメコを見て咄嗟にその言葉が出た。
「うれしいわ。」
そんな自分を見下ろしてユメコは艶然とした笑みを浮かべた。
嫌ではない。
怖い・・・。素直にそう思う。
例えかなわない敵でも怯まない。でもこの少女は怖かった。
それを見取ったのか、ユメコはネコ娘の手を取り起こした。
「今日はこのまま帰してあげる。」
もう1度チュッと軽い触れるだけのキスをした。
それが開放の合図とでも言うように。

「また来てね、ネコ娘さん。あ、電球、忘れないでね。」
玄関で見送るユメコは無邪気な少女の笑みだった。
さっきの事がまるで夢だったように。
「うん・・・。またね。」
元に戻れてないのは自分だけなんだろうか。
そうだ、電球・・・。思いながら出て行こう振り向いた瞬間、するりとネコ娘の指にユメコが指を絡ませてきた。
「本当よ?また来てね?」
「あ・・・。」
「今日のコトは2人だけの秘密よ?」
「・・・ぁ・・うん・・・。」
逃げられない。この少女からは。
軽い戦慄を覚えたまま、ネコ娘は天童家を後にした。
39(´・ω・) ◆BVEsk6CQSs :2007/05/14(月) 15:26:28 ID:j3a1nfGG
初参加です。
拙い文章でスミマセン。
事後報告ですが、ユメコ×ネコ娘です。
空気読めてなかったらドウシヨウ・・・。
40名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:08:15 ID:KsVLIz/X
(*゚∀゚)=3ムッハー
GJ!
41名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:09:18 ID:jSs0I0xN
         ∧∧  ∧∧
キタ━━━━ (*゚∀゚) (∀゚*)━━━━━━!!!!!!!!!!!!
     彡 ⊂   つ⊂  つ  ミ
   ((   ⊂、 /   \ 〜つ   ))
     ミ   ∪  ≡  U′  彡
42名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:10:14 ID:42xjOkD+
>>39
空気とか気にスンナ!
また書いてくれ。
43名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:11:23 ID:x4SmeSee
GJGJ!!!!
続きが読みたい
44名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:13:39 ID:TXJJkjdK
GJ
このスレで百合は貴重だ
45名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 19:00:04 ID:47lExsZP
>>39
 キミはアンチ夢子の私までも萌えさせた!
 彼女の悪女っぷりがとてもうまく表現されている。こりゃ、サイコーじゃわい!

 もちろん、続きもあるんじゃろ?
 待っとるぞい。
46名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 20:37:06 ID:HJCnIa5X
自分もアンチ夢子だ
でも夢子×猫娘はいける
というわけでGJ!!
47(´・ω・) ◆BVEsk6CQSs :2007/05/14(月) 20:50:00 ID:j3a1nfGG
GJありがとうです。
また続きが出来たらひっそりとアップしに来ます。
ではではです。
48名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 11:05:16 ID:HG6gZMZ6
オレもアンチユメコだが、これはいける!
ぜひ続きをー!
first×××とかfirst◎※△とかfirst●●●とか…!
49名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 14:28:53 ID:hK4QaFUn
50名無しさん@ピンキー:2007/05/26(土) 20:22:04 ID:aq6GI46K
保守がてらまとめです。

796 ◆lOl9.3Jh5I 氏(三部→映画鬼太郎×ネコ娘)『希う』>4-27『呼応』の鬼太郎サイド
36◆BVEsk6CQSs 氏(ユメコ×猫娘)『FirstKiss』>36-38
51名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 23:17:09 ID:1N6cEf0j
もし、今期の猫娘と鬼太郎に萌えてる姐さんたち、いる…?
ネタが拾えるかと思って見てたけど、鬼太郎は冷たいし猫娘は軽い女になってるし
自分には無理だ。

キタネコ成分が補給したいよぉ(つд∩)
52名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 00:24:07 ID:XFf9JSvC
姐さんじゃないけど萌えてる。つーか、萌え要素を見つけようとしてる最中だ。
ゆうれい電車では無意識の内に鬼太郎がネコたんのために報復したと思ってるよ。
今は無関心っぽい鬼太郎がネコたんに惹かれていって、これからキタネコ要素が沢山…
あれ?目から水が…
53名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:00:51 ID:ZRVQaDKg
五期ネコ娘軽いか?どのへんが?
54名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 01:29:03 ID:MrXXoHM3
5期猫が軽いとは思わんが…

俺の中で猫娘はヒロインというより鬼太郎の仲間という役割のが強いんだよな。
「鬼太郎助けてー!」って叫ぶよりも、「鬼太郎、今助けるからね!」の方が猫娘っぽいかと。
でも5期猫は今んとこ前者なんだよな。古き良きヒロインポジションつーか。
その辺で俺は違和感があるというか萌えきれないというか…

まだ始まったばかりだし、俺は今後に期待してる。
ていうか期待くらいさせてくれ、マジで。
55名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 10:19:45 ID:29Hqu3Df
へそ出しキャンギャル姿や深夜バイトもをしても人が不審がられない外見(設定上)

自分は何もしてないけど、助けてあげたんだから感謝してよね!と口にする今風ツンデレ

スターのポスターを見てキャーキャー言うミーハーぶり

木になった鬼太郎を見てもリアクション薄

とっさの時はオロオロするだけ(鬼太郎の采配を印象付ける演出なんだろうけど)

ピンチになったら鬼太郎の状態おかまいなしに助けを求める

意中の男の子が死にかけ女妖怪のそばでしんみりしているのに気がつかず、仲間妖怪と万歳三唱

抱きついたりカラスと相乗りすりゃ萌えるってもんでもないね。
ついでにサイドストーリーは本気で忘れたい。
酷いよあれは(´・ω・`)
56名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 15:55:57 ID:TC592t1k
>>55を読んでいると
五期ネコは大して鬼太郎のことが好きではないような気がしてきたわ
57名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 21:01:27 ID:QrP+w7CI

Σ(ノΘ..ヾ)ガビーン
58名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:07:11 ID:1VJcKM+Z
鬼太郎もネコ娘のことは今のところなんとも思っていないそぶりだからな
キタネコ的には五期は終わってるな
59名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:42:29 ID:zM57OxUj
鬼太郎がなんとも思ってなくても、ネコが健気可愛きゃ脳内妄想で補完できるのに。
三期みたいに。
それで、髪さまや牛鬼の回のようなとっておきが時々あればそれで。それで…(´;ω;`)ブワッ
60名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:48:21 ID:1h5+bVYn
4期が一番好き
ほのぼので気づけば二人でいるし

5期は猫娘がいかにも狙ってる感じが嫌
・・・オカッパじゃなくなったし
鼠男と一緒にバイトしてたのはびっくりした
61名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 23:59:25 ID:qh+Av8Bt
見た目改造は別に狙ってるわけじゃなくて
今の子供にウケやすくしただけだとオモ

…まあ今週ラーメン被ってたのとか異様な優遇ぶりは狙ってる感アリアリだが
62名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:01:15 ID:5k2bXy4N
二期でも一緒に金儲けしたりしてたから
鼠とバイトしてたのは別に気にならなかった むしろ萌えた
63名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:02:10 ID:zM57OxUj
子供にウケやすくするなら、子供でも理解しやすい、子供もやりたがるような
バイトやお手伝いにするんじゃないの。
へそ出しティッシュ配りは、いくらなんでもないでしょ。

見た目改造も、こういうのを喜ぶ層に向けてのものだと穿っちゃうよ。
64名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:21:47 ID:eJ+a8uZV
別にキャンギャルとか珍しくもないつか、
警備員みたいな全然萌え路線狙ってないのもあったし
勘繰りすぎだと思うよ
65名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:23:39 ID:i7A5Pi4q
今の子供におかっぱはウケないだろ…常識的に考えて
66名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:25:57 ID:K9fOx4kq
見た目改変で言ったら三期と四期の変貌ぶりの方が激しいだろ
髪の色突然紫だぞ
67名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:27:56 ID:K9fOx4kq
猫娘ちょっと可愛くなってるがそれは鬼太郎や鼠男にも言えることで
デザイン的にはむしろ昔にちょっと戻ってると思う 身長伸びたのとか
68名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:30:57 ID:RnOGfaCx
ウケるウケないって発想自体がもうね…。
まあ、アニメ放映中なわけだし、五期の方がいいって人もここに来るだろうし、
それはいいんだけどね。

>>67
違和感を感じないならそれでいいじゃない。幸せだよ。
でも、自分は駄目だわ。
少女らしさって根本的な部分が全然違うんだよ。
69名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:36:14 ID:v8OsVSIg
どうみても少女だったのは四期くらいだろ(というか幼女か)
二期はもとより三期も少女というにはちょいとお姉さんだたよ
70名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:41:11 ID:D3Sx4roM
三期の頃から猫娘スキーだが五期は五期で好きだわ
もちろん違和感一切ナシとかではないんだけど
猫娘はどれも全く違ったからな。そんなもんだと。

ただキャンギャルとか外見がちょっと可愛くなっただけで
男に媚びてるという発想になる三期四期厨に嫌気が差す
71名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:43:08 ID:D3Sx4roM
>>68
日本語でおk
ウケるウケないって発想自体がもうってお前そらウケる方がいいに決まってんだろ
制作側だって趣味でアヌメ作ってるわけじゃねんだぞ
72名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 11:17:38 ID:Z1ySJ5Wl
半角に戻ってハァハァしてればいいのに
どうせここにはお望みのものは投下されないよ
73名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 13:17:14 ID:Z1D7bDAN
  ( _, ,_)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/    ./


         /\
        ../  ./|
      ∴\/./
     _, ,_゚∵ |/
   (ノ゚Д゚)ノ     どいつもこいつも!
  /  /     ここは萎えを語る場所じゃねぇ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   萌えを語る場所だ!!
74名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 17:05:43 ID:eGH9kZ5+
なんか、一番変わっていくのは主人公の鬼太郎じゃなくて
猫娘だよな。

>>60
自分も4期が好き
75名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 17:35:16 ID:id7EyPS1
二期猫娘も、作画によって等身高めの時は
パンチラとかに妙な色気があったな
76名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 21:48:53 ID:putezCSb
五期はマスター&スレイブと見てしまう。
得意技は放置+焦らしプレイで、現在は鼻っ柱の強さを調教中みたいな。
無関心な素振りの割に、ネコ娘が自分を好きなのをしっかり理解しているのが
三期鬼太郎との違い、と妄想。

一番好きなのは四期キタネコだが
お姉さまとしてリードしつつ、時折の愛らしい仕草故に押し倒される二期猫娘も
羞恥と恐怖に打ち震え不安を抱きながら、愛故に身を委ねてしまう三期ネコ娘も
無邪気に振る舞いながら、あどけなさの中に女を見せて身を任せる四期ねこ娘も
全て美味しくいただける自分は勝ち組。
77名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:01:25 ID:Lof9JSB2
>76
弟子にしてください
78名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 22:44:01 ID:GhJ9ZQRr
4期のキタネコは和むww
3期は夢子が邪魔だった。
79名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:29:19 ID:CKgXJV+x
4期でキタネコって言ったらどの回が一番だろ?
80名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:09:38 ID:xfd1a5sm
ラクシャサだろ
81名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:29:32 ID:KtplQxKX
ラクシャサの時に思ったけど、とにかく鈍いんだよな〜鬼太郎…
82名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 01:41:29 ID:TkhVgA2+
気付いててスルーしてるんだと思うよw
83名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 02:45:57 ID:CWzj2Ns3
鬼畜
84名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 02:46:19 ID:dMAPPiqY
サド
85名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 15:10:12 ID:pOoHSILv
ttp://vista.lomo.jp/xxx/nmc/kitarou/comic/kc-1.htm
こんな感じの鬼(畜)太郎
86名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:05:52 ID:tLjmicv3
個人サイト晒すとか何考えてんだよ
このジャンル厨が多すぎるな…
87名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:26:29 ID:WQi0MTZR
>>85
晒すのは良くない。気をつけろ。

そもそも鬼太郎は猫娘の事はどう思ってるんだろうな。
それぞれのシリーズで雰囲気違うけど、原作はただの仲間かな。
でも猫娘のピンチを助けるシーンなんかキタネコ好きとしては嬉しかった。
今回の5期、確実にネコ娘の気持ち気付いててスルーで、ネコ娘…不憫。
眼中になさそう…?
88名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:35:57 ID:eU/g8LHY
>>87
三期は夢子不在のときはたまにフラグ立ってたけど
四期の鬼太郎はねこ娘のこと妹くらいにしか思っていないと思う。
守ってあげないととは思いつつもそこに恋愛感情は皆無というか、
そもそも四期鬼太郎に恋愛感情がほとんどなさげ。
五期は恋愛感情のあるなしはまだはっきりとは言えないけど
少なくともネコ娘のことは眼中にないな
89名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 23:44:39 ID:hCd8YePV
・・・全滅かよ
90名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:18:03 ID:6qTcCtUQ
四期は明確なフラグは立ってないけど、猫娘→鬼太郎の描写は結構ある上、ライバルはいない。
鬼太郎自身は淡白だけど、もともと恋愛話が重点にあるわけでなし、
>>88の四期評は先走りすぎでは。

五期は一目見ただけの女子高生に情が移ってストーカーしているあたり
女に興味がないわけではなさそう。
猫娘が全く眼中にないのはガチだけど。
91名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:39:44 ID:MyAktNXE
四期鬼太郎が赤面したりとか、異性を意識した描写が全くないからなあ
92名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:43:07 ID:W32M7Qaf
別にアンチ四期ではないんだが、
ライバルがいないからってデキるもんでもないだろうと思う
(むしろ三期みたくライバルがいないせいで四期は恋愛要素が薄くなってる感)
93名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 00:46:21 ID:RkzHdK2n
キタネコ贔屓目に見ても4部は鬼太郎←ねこ娘は確実でも
鬼太郎→ねこ娘らしいところは見られないと思う。
仲はいいし、仲間としては大事にしているところは伝わってくるんだけど
94名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 01:01:41 ID:6qTcCtUQ
妄想する分には四期でも不足ないよ。
仲が悪い描写さえなければ。

三期みたいなラブコメ直球も好きさ。
95名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 03:43:02 ID:F2+NUUOu
自分もキタネコ的には四期が一番好きなんだが
さりげなく仲良し二期も結構好きだ。
今は友達でも、そのうちいい仲になるんじゃないかという
妄想がどんどん湧いてくる。

96名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 05:34:07 ID:8/4KWXkb
五期の猫娘すげ〜な毎回でてるし、毎回違うバイト
鬼太郎・・・明らかに今の時代に馴染めてないし
97名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:29:07 ID:iVJMRozo
2期は結構鬼太郎が猫娘に優しいし、猫娘が陰日なたなくいい子だから鬼×猫妄想しやすい。
3期は基本ラブコメだしユメコがヒロインでも性格は明らかにネコのがよかったから「鬼太郎はああ見えて実はネコが好きで…」なんて妄想しやすい。
4期は恋愛色を完全に払拭したけど、いつも自然に一緒にいるつかず離れずの関係だったし、鬼太郎側の感情がまったくつかめない(否定も肯定もしてない)から却って妄想しやすい。
でも5期は、鬼太郎だけでなく、ネコ自体に鬼太郎への強い恋愛感情が感じられない。
まさに>>55の指摘どおり、ネコが自分のことしか考えないまさに「ネコのような性格の女」に見えてならない。
ネコのほうにひたむきで健気な恋愛感情を感じないと、鬼×ネコ妄想はできないもんだと実感する今日この頃。
98名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 13:49:14 ID:rRf+3bzE
今ログ倉庫逝ってきたのだが、

三期=常にユメコちゃんの陰がチラつき、すれ違いが多い。鬼ティーク太郎。
   躯は求めるのに言葉が足りないせいで、強姦まがいになる事しばしば。
   余裕の無い貪るようなセクース。終わった後はいつも虚しさが残る感じ。
   三期鬼太郎は回数は多いが経験人数は少ないと思われ。早漏の疑いアリww

四期=特にライバルは存在しないが却ってソレが距離が縮まらない要因となり、
   ねこ娘の幼さに対するコンプレックス、鬼太郎の淡白さもあって、
   何かきっかけが無いと進展は無さそう。
   でも一度一線を越えてしまえば後はアマンアマン。四期鬼太郎は経験もテクも豊富なので、
   じっくりゆっくり焦らしながら開発していく余裕がある模様。言葉攻め、舌技に自信有り。

こんな印象を受けた、漏れの個人的見解。改めてGJな神々に敬意。

あと、二期は初めちょっと甘えて猫娘の母性本能をくすぐり、
でも最後はガッチリ主導権握ってる確信犯。

五期は......眼中に無いという雰囲気は否めない....orz
人間のお姉さん系の女性に弱い、というより甘すぎる感じ。
百々目鬼女子高生に対しては何やら
『騙されていると知りながらもキャバ嬢に貢ぎ続ける哀れな男』のやうでしたからねww
まぁ色んな格好の猫娘が拝めるのでそれだけでも漏れは満足でつよ( ´ー`)y-〜〜
99名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 14:31:18 ID:AJ9J5bHd
カプ妄想ができない以前に、
五期鬼太郎に魅力を感じない…
100名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 17:00:14 ID:y/wgA43y
翔子ちゃんは誰に抱かれるん?
淳平か?考太か?はたまた……
101名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 18:37:49 ID:dk7eZAHV
4期の鬼太郎は腹黒
猫娘の気持ちに気づかないフリ
猫娘が鼠男と仲良くしてたら後で鼠男を懲らしめる
という妄想を昔よくしていたな
102名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 20:07:12 ID:nfbZEsgl
他スレより転載だが
アニメよりも。楽しい幼稚園の方が萌えるぞ

959 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/06/03(日) 18:57:16 ID:czqxsNRS
ヒモきたろう
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_0903.jpg
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_0904.jpg
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_0906.jpg

猫娘に食わせてもらう鬼太郎図にエロを感じてしまい
思わず猫娘の裸体に乗せられた食材を
箸や手を使わずに、口で直接と指示されて
大人しく従い猫娘盛を美味しく頂く鬼太郎を想像してしまったのは内緒だ。
103名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:10:14 ID:rRf+3bzE
>>102

ちょww禿萌!!!
明日羞恥心捨てて買いに行ってくる!!!

アヌメよりイイね(・∀・)!!
104名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 21:32:07 ID:gPbALETg
猫娘「どう?車掌さんのコスプレの気分は?」
鬼太郎「クセになるかも。猫娘の売り子も不気味でよかったよw」
猫娘「に゛ゃっ!!」

好きな子に意地悪するタイプですか?鬼太郎くん
105名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 23:15:45 ID:gyRtxmnW
5期の鬼太郎は軽い感じがするなぁ。
というかまだキャラ固まってない気がする…。
ネコ娘もそこまで鬼太郎に好意を持ってるみたいに見えないから
キタネコ妄想も難しいよ。

百々目鬼の回のネコ娘の嫉妬が鬼太郎に対してあんな態度とるとは
思わなかった。やっぱり今までの猫娘と比べてしまってなぁ…
ネコ娘も性格固まってないのかな。

106名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 22:39:14 ID:JUSTnhH/
>>102
あああ萌え尽きた。
一反木綿に。
107名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 00:18:16 ID:DahuxNlD
五期キタネコに萌えたいぜ!!
幽霊電車の話の時は、ラーメン屋のシーンでちょっと「おっ!」と
思ったのだが。もう少しネコ娘を心配してほしかったなぁ。
贅沢かな。しかし五期鬼太郎のネコ娘の名前を呼ぶ時の声が好きだ。
本気で萌える。
108名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 00:53:56 ID:WRUQ46QL
おれあボッキしちゃった
『鬼太郎のベトナム戦記』より
109名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 14:50:17 ID:ch7/Z1mB
何期か分からんがアニメで妖怪のせいで猫娘がつるっパゲになって
押し入れに隠れてしまうのあったよな。
「出てきて」
「いや、こんな姿じゃお嫁に行けない」
「行けなかったら僕がもらってやるから」
「え…」
みたいな感じの。
あれ可愛かった。
110名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 15:00:43 ID:25VYujar
前スレで投下途中になった◆lOl9.3Jh5I氏
是非、白露1から投下してもらえないだろうか?
前スレは直に落ちてしまうだろうし…

あー続きが気になる!
111名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 17:11:29 ID:3pt25IxS
>>110前スレまだ落ちてないけど
エロパロ板はレス1000いくか要領が500超えたらアウトでオケ?
前スレ500超えていたから投稿不可になったのかもしれんな
112796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 21:32:38 ID:4rMIXJlm
容量計算出来ない馬鹿が来ました……orz

数時間後には再度、こちらにて仕切直しで投下します
113名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 22:09:48 ID:z0rbEeQ5
>109
3期の髪様さまだな。あの話は漏れも好きだノシ

>112
796◆lOl9.3Jh5I氏使いきり&SS投下GJ!
気にせず続を(*´Д`)ハァハァ
座して待って
114796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:24:56 ID:4rMIXJlm
計算が出来ない馬鹿を露出したまま、こちらに再度投下。
以下注意書きで避けたい物があればお手数ですが
またトリ付けるんでNGワード登録お願いします。
エロ度低め。

1.やはり三部→映画な流れとしての鬼太郎×ネコ娘
2.鬱エンド
3.「呼応」「希う」の更に後日談
4.鬼太郎更にヘタレる。
5.三期キタネコは、すれ違い愛が萌えではないかと思う。
115白露1/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:26:27 ID:4rMIXJlm
走れ走れ走れ走れ、夜明けが近い。
走り抜ける身体に触れる草たちのざわめく音が、そう囁いているように聞こえる。
普段なら高らかになる下駄の音も、根深い草に包まれ消されている。

目前で揺れる影が見える。誰かの背に負われる女、その頭で揺れるのは赤いリボン。
あと少しで彼女に手が届く筈なのに、その僅かな距離が詰められない。
相手が走り抜けた後に草が跳ね、草の葉に抱かれていた白露が薄闇の中で煌めき消えていく。
彼女の名を叫ぶ、だがその声も白露となって消えていく。
彼女は彼女を攫った相手の背にその身を委ね、身じろぎ一つしない。
幾度も名を叫んでも彼女はこちらを振り返ろうとしない。
誰よりも愛しい彼女、その彼女を奪う奴は誰であろうと容赦はしない。

懐から抜いたオカリナから鞭を振るい、相手の足を絡め取る。
だが相手は彼女を庇うように、己が地面に叩き付けられるのを良しとした。
鞭を戻し刃を振るう。だが闇に火花が散り、相手の振るう剣に食い止められた。
ネコ娘は身を縮め、恐れるようにこちらを見上げているのが視界の端で見えた。
しかし彼女の方へ向かおうとすると、相手がその背に彼女を隠すように立ちふさがる。
闇が深くて相手の姿が見えない、僅かに見える片目が闇に光る、あと見える物はネコ娘の姿と白露だけ。

「退けっ!」
「退くものかっ!」

一手振るい一手封じられる、一歩進めれば一歩押し返される。
敵はかなりの強者であるが、ネコ娘を取り返す為にここで負ける訳にいかない。
いつだってそうだった、彼女を失わない為に負けるわけにいかなかった。
数十手の打ち合いの後、懐に踏み込めた瞬間にリモコン下駄を相手の手に叩き付けた。
宙を飛ぶ相手の剣、さらに一歩踏み込みオカリナソードを振り上げる。
僕の勝ちだ、僕からネコ娘を奪う相手は誰であろうと許さない、殺してやる。
116白露2/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:28:13 ID:4rMIXJlm
「だめぇっ!」

ネコ娘が悲鳴を上げた。
そして彼女は当然のように身を投げ出して、敵と自分の間に飛び込んでくる。
もう間に合わない、世界が止まる。

「ネコ娘!?」

いつの間にか慣れてしまった手応えが伝わる、幾度も愛した筈の彼女の乳房ですら同じ感触がする。
彼女の身体は本当に細いのだ、彼女の胸を貫いても相手の胸を貫ける程に。
大地に縫い止めるようにオカリナソードがネコ娘と敵を貫いたまま地に突き立つ。
敵はその胸に彼女の背を抱くように倒れ、力を失った手が彼女の手を絡め取っている。
二人とも見開いた眼は自分を見ず、ただお互いの眼差しだけを絡ませ合っている。
あの綺麗なアーモンド型の瞳は光を失い、前髪に隠されていない隻眼だけを虚ろに写している。
ネコ娘の血に染まっているのは黄色と黒の縞模様。

これは僕だ。

悲鳴を上げたいのに声が出ない。ただ自分とネコ娘の骸を見下ろすしか出来ない。
刃を伝わって右手を濡らしたネコ娘の血がぬるりとする。

「そこのけそこのけ、花嫁御寮のお通りじゃ」
「明け七つの鐘までに、天神様に辿りつきゃ、晴れて来世はつがい雛」

遠くで聞こえる歌声と鳴らされる神楽鈴の音。
そちらに目を向ければ闇に浮かび上がる花嫁行列の群れ、
叢の向こうに白く光るような一行は花嫁輿を中央に西の方へ進んでいく。
その輿は御簾が上げられており、角隠しの下で大きな目が遠くを見ているのが見えた。
あの花嫁衣装は見覚えがある、そして白粉をはたき紅を差して美しく彩られたその顔も。

「ネコ娘っ!?」

足元で倒れている筈のネコ娘を見れば、そこには何もなかった。
彼女も、自分の姿をした誰かも、二人を貫いてしまった筈のオカリナも何もかも。
叢を掻き分け白露を撒き散らし、花嫁行列を追いかけた。
先頭を進む子供二人が高らかに歌いながら、稚児装束の袖を振り回し神楽鈴を鳴らしている。
117白露3/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:28:54 ID:4rMIXJlm
「待てっ!ネコ娘を返せっ!」

両手を広げ花嫁行列の前に立ちはだかる。
もうネコ娘を失う訳にいかない、あのネコ娘は幻に違いない、この花嫁行列の彼女こそ本当のネコ娘だ。
白山坊の時、身代わりとなってくれた時の姿と同じ白無垢姿の彼女を見違える事なんかない。
いつかそうやって彼女を迎えるのだと思った姿そのままなのだから。
行列の一行は無言で花嫁輿を足台に乗せ、御簾を下ろす。
ただ先頭を歩く狐面の童子童女が手にした神楽鈴を鳴らしながら笑う。

「もう駄目だよ、彼女を拒否したのはそっちだろう」
「もう駄目よ、待っている人がいるんだもの」

童子童女が狐面を合わせながら笑う。子供らしい高い声、それが耳に触る。背の毛が太る、この感情は何だ。

「彼女は僕の物だ!」

 シャンシャンシャンと神楽鈴が鳴るのに眩暈がしそうだ。
足元から世界が崩れ落ちていくような気がする。これは幻術か。

「彼女は誰の物でもないよ」
「彼女が選んだのはあなたじゃないもの」
「うるさい黙れっ!退けぇっ!」

二人を突き飛ばすように腕を振るえば、子供らは神楽鈴を鳴らしながら軽やかに身を退く。

「鬼が来たよ、鬼が来たよ、白露が消える前に逃げましょか」

そう囃し立てる声を背に御簾を払い除けると、眼に飛び込むのは白露のように淡く光る花嫁衣装の小さな姿。
時折たまらなく魅力的に煌めく筈の大きな目は静かに閉ざされ、
艶やかな紅を含ませた唇は安らいだ微笑みを浮かべている。
そして彼女の胸を貫いているのは青いオカリナから伸びた剣。
一番鴉がけたたましく鳴く。童子童女が嘲笑う。振り返れば宙を舞う狐面、
その下から現れたのは大きなアーモンド型の眼をした少女と、隻眼の少年。
その目に映るのは返り血に染まった自分の姿。初めて悲鳴が上がった。この感情の名こそ恐怖だ。
118白露4/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:31:23 ID:4rMIXJlm
「鬼太郎っ!?」

アーモンド型の眼が自分を見下ろしている。
鬼太郎は荒い息を付きながらネコ娘を抱き寄せて、その胸を必死にまさぐった。

「ちょっ、ちょっと鬼太郎っ!?」

赤いワンピースはどこにも傷も汚れも無く、掌越しにネコ娘の温かい体温と鼓動が伝わってきた。

「…………ネコ娘」
「大丈夫、鬼太郎?」

ネコ娘の問いかけに答える声も出ず、彼女が生きている事へ安堵の溜め息が零れた。
そんな鬼太郎をネコ娘はそっと抱き寄せる。
いつの間にか彼女の背丈を越えている自分をその胸に抱きしめて、
背を軽く叩いてくれる様に今まで感じていた恐怖が消えていくのが分かった。あれは夢だ。

「どうしたの?うなされていたよ」
「ん…………何でもない」

彼女の肩越しに周囲を見渡せば、ここがゲゲゲの森に幾つか作っている秘密の場所であるのを思い出した。
昔は二人だけの遊び場所だった浅い洞穴に手を加え、いつでも仮初めの閨に出来るように仕立てた場所だ。
まだ夜が明けて間もないのか、外に見える草に白露が煌めいた。
身じろぎすると寝床にしている干し草が広げたチャンチャンコの下でかさりと鳴る。

ネコ娘の指が目前で踊り、前髪を指先で梳くのが見えた。寝汗を掻いてしまったのか、
額に張り付いた前髪をその指がそっと払いのけていくのが心地よい。
墓の下倶楽部で彼女を抱き夜の闇を抜けていったのは丑三つ時の頃、
誰とも会わぬよう言葉を交わさぬようにここへ辿り着いたのだ。
彼女を傷付けたくないと願っているのに、夢で彼女を殺めたのは自分。

「ねぇ、ネコ娘…………」
「なぁに?」
「…………僕、何か言っていた?」
「ううん、何も。ただうなされていただけ」

朝の薄明に少し瞳孔が大きくなっているネコ娘の目は、
どこかあどけなさを見せながら不思議そうに自分を見ている。その目は光を失っていない。

「ならいいんだ、ごめん」
「おかしな鬼太郎」
119白露5/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:33:09 ID:4rMIXJlm
ネコ娘が喉を鳴らすように笑うと、触れ合っている身体越しに彼女の笑い声が身体に響いた。
彼女の温もりと合わせて、安らいだ気持ちが訪れる。
本当に彼女は信じられないぐらいに優しい。
それが彼女を傷付けている一端になっていると心の何処かで理解していても、彼女に甘えてしまう。

もっと彼女を感じたくてネコ娘を引き寄せた。そうやって抱き寄せてしまえば、
自分の方が身の丈が大きいためか、彼女を胸の内に抱きしめる事が出来る。
彼女は抗う事無くその身を任せてくれた。

何か香を焚きしめているわけではないのに、ネコ娘は甘い匂いがする。
触れ合う身体から彼女の熱と鼓動が伝わってくる。それが心の奥底から愛しさを湧き上がらせた。
昨日、彼女に言えなかったのだから今、ちゃんと彼女に愛しい事を伝えたい。
それなのに上手く言葉が出てこなくて、切りそろえられた彼女の前髪を唇で掻き分けてその額にキスをした。

朝の冷たさに少し冷えているのが唇越しに伝わる。微かにネコ娘の身体が震えたが、
この腕から逃れようとするわけではなかった。

「ねぇ、ネコ娘」
「なぁに?」
「…………君は僕の物?」

彼女は誰の物でもない、そう夢の中の自分が嘲笑う。それは夢の筈なのに耳の奥底にこびりついている。
彼女にそれを否定してほしくて問いかけるのに彼女は無言だ。
もし否定されたらどうしよう、それを思うと背の毛が太るのに腹の底から冷えるような怒りが湧き上がる。
自分で問いかけておいてその答えを聞くのが恐くて、ネコ娘の開きかけた唇を自分の唇で塞いでしまった。

舌を割り入れる事無く、そのまま唇越しにネコ娘の熱を分けて貰うように口付けたままでいても、
ネコ娘は抗おうとはしなかった。
背に回されていた筈のネコ娘の手が動き、鬼太郎の髪に触れる。
毛繕いでもするかのような指の動きは、二人の唇が離れるまで続いていた。

二人の視線が絡み合うと、ネコ娘はすいと眼を細めて微笑む。
紅も白粉も無くも彼女は充分に綺麗で、何より彼女の瞳は鬼太郎に真っ直ぐ向けられている。
鬼太郎はネコ娘の額に己の額を当てて彼女の瞳を覗き込む。
そして彼女の背に回していた手をその両頬に宛った。
掌に伝わる彼女の温もり、その柔らかさ。
何て愛しいのだろう、化生と呼ばれる身であれど生きてここにある。
120白露6/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:34:09 ID:4rMIXJlm
再び唇を近付ければ、ネコ娘は長い睫毛を震わせながらその瞼を閉じる。
角度を変えながら幾度も唇を触れ合わせ離れていく。
幾度も触れ、また離れと繰り返しているうちに、ネコ娘が吐息を零した。
それはとても甘く、その吐息だけで下腹部に熱が湧き上がってくるのを、
我が身に宿る嵐が渦巻き始めるのを鬼太郎は覚える。

「……ネコ娘」
「ん…………いいよ」

名を呼ぶだけで彼女を求めている事が伝わり、仄かに開かれた瞳を潤ませながらネコ娘がはにかむ。
これからの行為とは似つかわしくないぐらいに清らかに。
二人の唇が重なり、鬼太郎の舌がネコ娘の唇を割って彼女の口内に潜り込んだ。
ネコ娘は微かに肩を振るわせながらもその舌を受け入れて、己の舌と絡め合う。

二人の絡め合う舌が小さな水音を立て、密やかな朝の薄明に響く。
その間にもネコ娘の頬に添えられていた鬼太郎の両手は、
掌を頬に宛ったまま指先がネコ娘の耳の形をなぞり上げるように動く。
その度にネコ娘の身体は震え、甘えるような鼻息がネコ娘から漏れる。
そのうちに鬼太郎の右手は頬から滑り落ち、ネコ娘の項をなで下ろしながらワンピースの背に回り、
そのファスナーを下ろした。

舌を絡め時に離し、また絡ませあいながら、鬼太郎はネコ娘のワンピースを脱がせ、
ブラの留め金も外し、彼女の胸を露わにする。
腰回りでもたつく彼女の服を片手で更に引き下ろせばネコ娘の方から腰を浮かして脱がせ易くした。
ワンピースと合わせて全て掴んで引き抜けば、彼女の白い裸身が薄明に浮かび上がる。

ネコ娘を仰向けにし、その身体の両脇に手をつき僅かに開かれた足の間に収まれば、
彼女は両手で恥じらうように胸元を隠す。だが、その為に胸が寄せ上げられその谷間が強調される。
自分にはない彼女だけの肉体の曲線に、鬼太郎は小さく喉を鳴らした。
白くか細いネコ娘の首に口付けて唇を滑らせると、ネコ娘の声が僅かに弾ける。
彼女は昔から発育が良い方であり自分より少し早く大人の体型を持ち始めていたが、
今はさらに猫族由来の優美さと乙女と呼ぶに相応しいたおやかさに作られた曲線を備えている。

恥じらいで隠しているのに逆に強調されている彼女の乳房を眼でも楽しみたいが、
手の間から雫れ見える白い肌に散らされた花弁はそのような余裕を消し去ってしまう。
昨夜、彼女を抱いた時に付けた印がまだ残っている。
昨夜よりは優しく彼女の手を取り払い、ネコ娘の身にのし掛かる。
両手で指を跳ね返すような弾力を備えた乳房の柔らかさを堪能し、
自分が刻んだ彼女への所有印に舌を這わせると、鼻に掛かった声を上げてネコ娘は顔を反らせた。
121白露7/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:36:06 ID:4rMIXJlm
「ん……ふぁ……きたろぉ……」
「こっちを見るんだ、ネコ娘」

そう囁きながら鬼太郎はネコ娘の頬に手を宛い正面を向かせた。
どこか困ったような怒ったような眼差しの彼女は幾度も瞬きを繰り返しつつも潤んだ瞳でこちらを見る。
その瞳と視線が合えば、淡い笑みが彼女の唇に浮かんだ。
その美に目が眩むような衝撃と彼女への愛しさが胸の内に満たされる。
彼女を求め続ける嵐と同等の強さを持つその感情は、枯れる事を知らぬ泉のように尽きることなく溢れだす。

再び彼女の唇にキスをする鬼太郎。
ぱさりと乾いた音を立てて鬼太郎の左目を隠している前髪がネコ娘の頬に落ちた。
また、己自身が知らず固くなり先端が濡れて下着で擦れるのを感じながら、
半ば無意識に鬼太郎はそれをネコ娘に押し当てた。その熱さと堅さに反応するように、ネコ娘の腰が震える。

それなのに昨夜の激しさが嘘のように、どこか緩慢なぐらいに舌を絡めつつ、
時折抜いた舌を唇の形をなぞるように滑らせる鬼太郎にネコ娘は鼻を鳴らした。
幼い仔猫がくしゃみをするようなそれに、鬼太郎は声を出さずに小さく笑う。
そうしながらも身の奥底から湧き上がる熱が、鬼太郎の冷たい身体を熱くしていく。
本当は刹那も彼女の身体から離れたくないのに、彼女からの温もりを遮る服を脱ぎ捨てたいのと、
その熱を逃したくて襟元を緩めれば、ネコ娘の手がそこへ伸びてきた。

ネコ娘の指は、時折の刺激に止まりながらも鬼太郎の上着のボタンを一つずつ外していく。
服を脱ぐのを彼女に任せ片手で身を支えながら飽きることを知らぬように彼女の唇を貪る。
朝の冷気が鬼太郎のはだけた胸元に滑り込んできた。
どこかもどかしいようにネコ娘の手が上着を掴み、肩から下ろそうとする。
鬼太郎が身を起こすと、上着はネコ娘に掴まれたまま肩から滑り落ちた。
そのまま腕を抜くと、ネコ娘は鬼太郎の上着を引き寄せて何故かそれを抱きしめる。

「違うだろ、ネコ娘」
「ウニャッ!?」

己の上着ですら彼女に抱き寄せられるのに嫉妬してしまい、
鬼太郎はネコ娘の手から上着を引き抜くと横へ投げ捨てた。
そのままズボンを緩め下着ごと脱ぎ捨てれば、
既に臍までそそり立つ彼自身が息苦しかったのを一息つくように揺れた。
122白露8/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:37:30 ID:4rMIXJlm
お互いに何一つ身に纏わぬ姿となった二人は、全身で互いを感じ取れるよう互いの体に腕を回し合い肌を重ね合わせる。
触れ合う肌越しにネコ娘の熱が鬼太郎に伝わり、鬼太郎の冷たい体が内だけでなく外よりも熱くなる。
一つにつがわずとも、その熱だけで一体となったかのようだ。
ネコ娘の頬に両手を宛い、飽きぬ事を知らぬように鬼太郎は彼女の唇に己の唇を重ねる。
花の蜜を吸うようにその口内に舌を進め貪れば、酒気もないのに酔いしれる。

「あっ、やぁ、鬼太郎……鬼太郎ぉ……んっ、ふぅ……はぁ……ああ……」

頤から喉元へと唇を滑らせ、わざと音を立てその首筋へとついばむように口付ければ、
一つ音が鳴る度にネコ娘の喘ぎ声が雫れる。

「にゃうん!」

鎖骨の窪みをぴちゃりと舐め上げると、一際高くネコ娘の声があがった。
その声一つでさらに鼓動が高鳴り、我が身の一部は別個の生き物のように脈打つ。
彼女の手は縋るように体の下に敷かれたチャンチャンコを握りしめていて、
昨夜のように自分を頼りにしてくれない。昨夜はそれが怒りへと変わったのに、
そう願えば彼女が手を伸ばしてくれる事を知っているから、ただその手を願った。
それでも彼女に希うだけではなく、己の意思で彼女の手を取りたくて、
ネコ娘の頬を始まりにその肩、二の腕、肘から手首へと彼女の曲線を愛でながらその手へ己の手を滑り落とした。

優しくその手を引き離したかったが、夢の中で息絶えたネコ娘の手が共に貫かれた自分の手と
絡み合う様が脳裏を過ぎ去り、その手に力があることを確かめたく、彼女の手を握りしめて引き剥がす。
興奮の為か、猫化しかけた爪が掌に触れたのが分かる。
だが鬼太郎の手に己の手が取られたのに気付くと、ネコ娘は小さく鼻を鳴らし、爪を引っ込めた。
戸惑うようにネコ娘の指が鬼太郎の手の中で踊る。彼女の手を逃したくなくて鬼太郎が指を絡め合うと、
ネコ娘は不思議そうに彼女の胸元に顔を埋めようとしていた鬼太郎を見下ろした。

これは嫌なのかと鬼太郎は内心怯えながら上目遣いで彼女と視線を合わせるが、ネコ娘が微笑む。
それは本当に嬉しそうで、突き上げる欲情の熱以上に心の奥底から熱い物がこみ上げる。
ネコ娘の胸に顔を埋め頬摺りをすれば、滑らかな肌の下で心の臓が激しく脈打っているのが聞こえた。
それは自分と同じように早くて、彼女と自分が同じ物を感じているのだと教えてくれる気がした。
そして何より彼女の胸には傷も血の汚れも一切無い。

ネコ娘が含むような小さな笑い声を上げるのが、耳だけではなく触れ合っている彼女の身体を通じて聞こえた。
指を絡ませ合うだけでこうして彼女が安心しきって微笑んでくれるのであれば、
多少無理な体勢を取る事など造作もない。
横たわっていても豊かな曲線を崩さないネコ娘の乳房に口付ける。
歯を立てる事無く唇だけで食めば、柔らかい脂肪の感触が幾つかの飢餓を刺激した。
123白露9/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:39:47 ID:4rMIXJlm
「んっ……きたろ……」
「本当に君は美味しそうで困るね、こんなにも柔らかいし」

骨まで残さずに彼女を貪り尽くせば、彼女を失う恐怖を捨て去れるだろうか。
我が身と成した彼女を朝に夕に抱きしめられるという狂喜が一瞬脳裏を過ぎるが、
それには彼女の温もりが欠けている事に気付く。
今、我が身にある熱は全て彼女から与えられた物。触れられる存在である彼女でなければいけないのだ。

「鬼太郎……?んにゃぁ……あぁ……んっ……きたろぉ……」

鬼太郎が頬に感じる固い感触は天を仰ぐネコ娘の胸の蕾。彼女の手から自分の手を離す気になれず、
頬を擦り寄せるようにしてネコ娘の乳首を愛撫すれば、雫れるのは彼女の甘い声に吐息。
喰い千切ってしまいたいと思う程に柔らかい乳房には、昨夜自分で付けた歯形が僅かに見えた。
それを見て自分の乱暴な愛し方を悔やむが、今ですら彼女を貪り尽くしたいという衝動が
嵐となって湧き上がるのは否定できない。
ただひとえにそれを辛うじて押さえているのは、夢の中で自身が殺めて息絶えさせたネコ娘の姿。

彼女はここに居る、どこにも行かない筈。抗う事無く誰かの背に負われていくことも、
誰かの花嫁として連れて行かれる事も無い筈。
ここにいる彼女をもっと味わうように、乳房の曲線を描くように舌を這わせ、
時に歯を打ち立てずに滑らせ、音を立てて新たに己の物である証を口づけて記していけば、
ネコ娘は腰を震わせ堪え切れぬように片膝を立てる。

「ああっ……きたろ……きたろぉ……にゃぁ……ふみゃぁ…………」
「何だい、ネコ娘」

舌ったらずな甘い声で名を呼ばれるが、それ以上に絡ませた指が縋るように力が入る事の方が、
何よりも彼女が自分を呼んでいると教えてくれる。そのまま顔を下ろしていくと
何かを悟るように彼女の脚が更に開かれる。腹の中央を辿るように舌を這わせ、
臍を軽く舐めるとネコ娘は小さな悲鳴を上げて身を丸めた。

「ここも感じるんだっけか、忘れていたよ」
「やだぁ……やめてよ、鬼太郎…………ふにゃぁ……」

臍の回りをくすぐるように舌を踊らせればネコ娘は鼻を鳴らすような声を漏らし、身を震わせた。
鬼太郎の手と絡ませたままの手を解こうとせずに、ネコ娘は曲げた膝で鬼太郎を押しのけようとするが、
彼女自身の手と繋がれたままの彼の腕がそれを阻む。
124白露10/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:42:01 ID:4rMIXJlm
「そういやここも弱かったっけ」

遊戯めいた彼女の拒否に含み笑いを零しながら鬼太郎は臍から離れ、
ネコ娘の骨盤を捕らえるとわざと音を立ててキスをする。

「にゃあっ!?」

腰を跳ねさせて鳴くネコ娘。だが鬼太郎は腕でネコ娘の太股を押さえこみ、
骨盤の作りをなぞり上げるように舌を滑らせる。

「ふみゃっ、にゃぁっ……やぁ、鬼太郎っ……やぁんっ……きた……ろぉ…………っぁん……」
「イヤ、じゃないんだろう?」

一度触れる度にネコ娘の腰が震え、彼女の息が上がる。さらなる甘い匂いが彼女の体から立ち上り、
鬼太郎も己の体内で吹き荒れつつある嵐を逃すように吐息を雫す。
太股を押さえられながらも、まだ自由になるネコ娘の膝下からが宙を泳ぐ。
腕の下で感じる彼女の太股の筋肉が強張っていくのを感じて、鬼太郎は一際強くネコ娘の骨盤に口付けた。

「ふにゃぁっ!」

甲高い声が挙がり手を強く握られる。小さく身を震わせて言葉にならぬ声を漏らすネコ娘を見上げて、
鬼太郎は唇の端を吊り上げた。
名残惜しいが彼女の手と繋いでいた手を右手だけ手放す。左手はそのまま彼女の手と繋がれているが、
その奇妙な喪失感は心許なさを生みだし、今まで感じていた彼女の温もりが名残惜しくて、
掌でネコ娘の腰回りを撫でさする。

そのまま淡い繁みの奥へと指を滑らせ秘裂の奥へと忍び込めば、
指先を濡らす蜜と指に張り付くような熱い肉壁を捉えた。
奥へと飲み込もうと蠢くそれに逆らう事をせず、鬼太郎は指を一本彼女の胎内へと差し入れる。
蕩けて貪るように動く彼女の胎内は、指を絡め僅かに動かすだけでもくちゅりと淫猥な音を立てた。

「……あんっ……にゃ……鬼太郎ぉ……」
「聞こえてるよ、僕はここだよ」

自分がここに居るのではなく、彼女がここに居るのだが、鬼太郎はネコ娘にそう囁く。
その囁きに答えるように左手をきゅっと小さく握られた。
ネコ娘の胎内へと潜り込む指を更にもう一本増やし、尽きることを知らぬように溢れ出てくる蜜を掻き混ぜれば、
ネコ娘の息が荒くなり声が途切れ始める。更に親指で秘裂に尖り立ち上がった花心を捉え、
親指で軽く転がすように触れれば、ネコ娘が息を呑んだ。
125白露11/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:42:45 ID:4rMIXJlm
「……だっ……めぇっ……」
「こっちはそう言ってないけど」

小首を振るネコ娘は目を固く閉じ、その眦から悦楽の涙を滲ませた。僅かに頬を濡らすその涙を舌で舐め取り、
鬼太郎は己の息が彼女と同じように上がるのを意識しながらネコ娘に耳打ちする。

「僕が欲しいんだろう?こっちはそう言ってるよ」
「やだぁ……鬼太郎ぉ、意地悪言わないで…………」

その言葉とは裏腹にネコ娘の身体は鬼太郎の指に与えられる刺激に震え、
その艶めかしい様に鬼太郎は乾きを覚え喉へ唾を飲み込む。
本当は自分が堪えきれないのに、彼女にこそ言って欲しくて、昨夜と同じ轍を踏む。
冷たい身体を持つこの異形の鬼の子であっても、受け入れてくれる事を知りたいのだ。
そんな自分がどれだけ彼女を求めているか教えたくて、
鬼太郎は痛い程に立ち上がり脈打つ剛直をネコ娘の太股に擦り付けた。
そこより滴り落ちた透明な雫が、ネコ娘の白い太股にぬらりと光る筋を描く。

「ほら、僕が欲しいと言って。昨日よりももっと僕を呼んで」
「…………鬼太郎は……呼んでくれないの?」

身を小さく震わせ、掠れた声でネコ娘が囁くように問い返す。左手を強く掴まれるが、
すぐに彼女の指から力が抜けていった。
涙と悦楽で潤んだ目が鬼太郎を見上げるが、彼にはその眼差しの意味が分からない。

「呼んでいるじゃないか。だからもっと僕を呼んで…………愛していると言って」

ネコ娘は一瞬弾かれたように身を震わせ鬼太郎をまじまじと見る。
いつもより大きく見開かれたアーモンド型の瞳は、朝の薄明の中で瞳孔が大きく金色めいて光った。
鬼太郎の左の掌が朝の冷たい空気に触れた。ネコ娘は両腕で顔を覆い、顔を背けてしまう。
失われた温もりと彼女の拒絶に鬼太郎は戸惑い、
彼女の腕を掴み抗う彼女の意を介さず、無理矢理に彼女の顔を晒させた。
ネコ娘の大きな瞳には先程までの悦楽の涙とはまったく違う涙が満たされ、
はらはらと白露のように儚げに頬に散り落ちていく。

「……ネコ娘…………」
「…………愛してるわ、鬼太郎……愛してる、愛してる……愛して…………鬼太郎ぉ…………」

繰り返し愛していると囁くネコ娘。それなのに彼女の瞳は遠くを見つめ、彼を見る事が無い。
それは花嫁輿で遠く西の果てを見ていた彼女の瞳と同じで、光はあれど何をも写していない。
その様は余りにも儚くて、彼女の身も白露のように消えてしまいそうだった。
だが彼女の全てを自分に向けさせたくて、彼女が自分を切り離した事を認めたくなくて、
心を我が物とする術を知らずとも身をつなぎ止める術で彼女を引き寄せる。
126白露12/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:43:46 ID:4rMIXJlm
「いやぁっ!」

ネコ娘の手を失った両手で彼女の腰を引き寄せて、彼女を欲していた雄芯で貫く。
背を反らせ悲鳴を上げたネコ娘の両手が鬼太郎を拒絶するように彼の胸に押し当てられるが、
そのような抵抗など無き物であるように鬼太郎は腰を打ち付けた。
泥の中に踏み入れたような粘ついた音が立ち、互いの肉が打ち付けられる甲高い音がそれに混ざる。
だがそれ以上にネコ娘の悲鳴が高く上がる。

「やだやだやだぁっ!いやぁっ!!」
「うるさいっ!僕を見ろっ!」

繰り返し拒絶を叫ぶのに、ネコ娘の身体は貫かれた鬼太郎を受け入れ逃さぬように絡め取り吸い上げる。
どれほど身体を重ね合わせてきたのか忘れてしまったが、ネコ娘の身体は鬼太郎の全てを覚えていて、
足りぬ物を満たし離すまいとしていた。
そうやって身体が受け入れているのに悲鳴を上げて嫌がるネコ娘に、
鬼太郎の身体の熱とは裏腹に心が冷え、胸の奥で黒い嵐が湧き上がる。刃向かう物全てを許さぬ闇なる嵐だ。
最後までネコ娘の手を触れていた筈の左手を彼女の頬に伸ばし、
首を振って嫌がる彼女を真っ直ぐ自分に向かわせる鬼太郎。
表情こそ違えど閉ざされた眼差しは夢を連想させる事に彼は怒り恐れる。

「目を開けろっ!」

殺意すら滲み出た鬼太郎のその命令にネコ娘は眼を見開く。
ほんの僅か前には安心したように微笑みに綻んでいたネコ娘の目は恐怖に満たされ、
己を見据えている鬼太郎の隻眼を信じられないように見返す。

「君を抱いているのは僕だっ!愛してるんだろっ!?」
「……そうよ、愛してるわ…………愛してる…………でも……」

悦楽の欠片も見えぬ泣き声のまま、ネコ娘の言葉はそれ以上紡がれなかった。
口にされなければ事実にならぬというように、鬼太郎は己の唇で彼女の唇を塞いだ。
あれほど優しく口付け合った瞬間すら嘘のように、鬼太郎はネコ娘の口内を蹂躙するように貪り、
息苦しげなネコ娘が抗う事すら許さない。混ざり合った唾液が唇の端から零れ、ネコ娘の顔を汚した。

まるで彼女を穿ち剔るような抽送が速まり、二人の心とは裏腹に互いを逃さぬように繋がりあった箇所から
泡だった蜜が滴り落ちていく。ネコ娘の上げる声は全て鬼太郎の唇へと消え去り、
彼を押し返そうとしていた彼女の手が彼の胸元に爪を立てた。
くぐもった悲鳴を上げるネコ娘の声を身体越しに聞きながら、鬼太郎も更に奥深くへ、
彼女の全てへ自分の印を刻むように己を突き立て、欲望を弾けさせる。
127白露13/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:45:03 ID:4rMIXJlm
力を失ったネコ娘の両手がだらりと地に投げ出される。
そんな彼女の虚ろな顔へ獣のような息を吐きかけながら、
鬼太郎は腰を震わせ彼女の胎内へ欲望の残滓を全て絞り出すように注ぎ込んだ。
そうやって力を失い彼女の胎内から抜け出てしまうが、彼の中で猛り狂う嵐と闇は彼を更に駆り立てる。
身を投げ出したままのネコ娘を見下ろしながら、鬼太郎は力を取り戻す為に右手で己をいきり立たせた。
彼の吐き出した物と彼女から溢れ出た物でまみれたそれは異様な音を立て、
それに気付いたネコ娘は力の抜けた身体で這いずるようにして彼から離れようとする。
だが鬼太郎はそれを許さず汚れた右手でネコ娘のか細い足首を掴んだ。

「……やぁっ…………」
「駄目だ、許さない」

寄る辺も無い様でネコ娘は小さく拒絶の意を口にし、小首を振る。
だが鬼太郎は平坦な声でそれを一蹴し、彼女を引きずり寄せた。
己に叩き付けられる彼の嵐から少しでも我が身を守ろうとするようにネコ娘は身を丸め縮めこませる。
自分を受け入れてくれた筈の彼女の胸元は彼女の腕に隠されてしまった。
奇妙な音を立てて息を吸い喉を鳴らす鬼太郎。ネコ娘を転がすように俯せにすると、
無理矢理その腰を抱き上げて背後から貫いた。

「いやっ、いやいやいやぁっ!」

肉がぶつかり合う甲高い音が立つ。その音も結合部で立つ淫猥な音も、ネコ娘は悲鳴で掻き消したいように叫ぶ。
鬼太郎は背後からネコ娘を抱きしめ、両手で乱雑に彼女の乳房を掴み、握り潰さんばかりに揉みしだく。
胸元に感じる彼女の背中には汗が滲み出て抱きしめても滑ってしまい、
それは彼女がまだ逃れようとするかのように思えた。

「ネコ娘……ネコ娘っ……ネコ……娘っ…………」
「やだぁっ……やぁ…………やめぇ……いや、いやぁっ…………あぁっ…………」

繰り返し彼女の名を呼ぶ鬼太郎。だがネコ娘はそれに答える事無く、ただ拒絶の言葉だけを口にする。
それでもその言葉は甘い喘ぎ声に変わっていき、
頭を振り涙を流しながらも彼女の身体は鬼太郎を捉え締め上げていく。
ネコ娘の両手が爪を立て、敷布代わりのチャンチャンコを強く掴む。
その姿を見ながら、鬼太郎は背後からネコ娘の首筋に食らい付くようにキスをした。

「……いやっ、いやぁっ、やだやだやだぁっ、きたろっ、たすけっ……っ!!」
128白露14/14 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/08(金) 23:46:25 ID:4rMIXJlm
悲痛な叫びを上げてネコ娘の背が反り上がる。瞬間、彼女の胎内も締め上げられ、
彼女の叫びに驚きながら鬼太郎はそのままに二度目の欲望を吐き出した。
途切れ途切れの荒い息を付きながらネコ娘の身体を押し付けるようにして腰を震わせ、
激情も欲望も全てネコ娘に注ぎ込む鬼太郎。
そのまま力を失って倒れ込めば、汗に濡れた彼女の身体が心地良いのに、
それ以上にネコ娘の最後の叫びが耳に突き刺さり胸が苦い。

鬼太郎は気怠い身体をそれでも起こし、ネコ娘の顔を覗き込む。彼女は意識を失っており、
その瞳は閉ざされ、頬では涙が乾き始め悲しい名残を作り出していた。
過ぎ去った嵐の荒れ果てた静けさの中、鬼太郎はネコ娘の姿に息を呑む。
傷こそ付けないだけで振る舞いは優しさの欠片も無かった事を理解した。
こんなのは愛するのではなく、ただ欲望のままに犯しただけだ。最初に感じた筈の愛しさのまま、
どうして彼女を慈しみ抱くことが出来ないのか。愛しい事を伝えたいだけなのに、そうする前に彼女を貪る。
夢の中で笑みを浮かべたまま、胸を貫かれていたネコ娘。
蹂躙され泣きながら意識を手放した今の彼女より、夢で死した彼女の方がまだ満たされ幸福そうだった。

「…………ごめん、ネコ娘」

自己満足にすぎない詫びの言葉は彼女へ届かない。
その身をかき抱いて許しを請いたくも、その資格が自分にあるとは思えない。
鬼太郎はネコ娘の頬に記された涙の痕に左手で触れた。
瞬間、意識が無い筈なのにネコ娘の身体が震え、その様に鬼太郎は悲鳴が上がりそうなのを堪える。
ここには誰も居ない、誰も来ない、彼女と自分と二人きりの秘密の場所、だが彼女が遠い。
彼女が遠くにいってしまったのではなくて、自分が遠く離れているのだ。

「…………ごめん、ごめんよ……助けを呼んだのが僕なのに……僕は……」

彼女を傷付けない場所に辿り着きたかった筈なのに、彼女を傷付けるのは他ならぬ自分のままだ。
彼女に触れてこれ以上傷付けたくない、傷付けてはいけない。
誰にも渡したくない筈なのに、彼女を守る為に彼女から手を離さなくてはいけないのだろう。
だが、そんな勇気は何処にも見いだせない。明日死ぬかもしれない戦いに赴く事よりも、
地獄の果てへ旅立つ事よりも、彼女の手を離す事の方が恐い。
陽の元で目を眩ます自分を見て、ネコ娘はどうやって過ごしていたのだろう。
彼女の勇気を僅かでも分けて貰えたらいいのに。

彼女に許しを請う術が見つからず、彼女を傷付けぬままに愛する術も見つからず、
己の嵐に打ち勝つことも出来ぬ己の弱さに、鬼太郎は涙が溢れそうになる。
だが最後の矜持で鬼太郎は必死に泣き出しそうになるのを堪え、ネコ娘に触れる事の出来ない両手を強く握りしめた。
その右手はぬらりと滑り、夢の一幕を思い出させる。だがそれが血ではない事だけが最後の救いだった。
少なくとも彼女は生きてここに居る。ただそれだけが彼の救い。

           <了>
129名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 23:56:11 ID:25VYujar
リアルタイムGJ!
すれ違いにじれじれしました(*´Д`)すごく萌えたー
130名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 00:38:50 ID:DaZ2Vxcj
GJ!!!!!!
鬼太郎、猫娘を幸せにしてやれ〜
131名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 09:43:18 ID:ekLifOKx
ぐぐぐぐっじょぶ!
ごちそうさまです…すごく萌えましたっ

ネコちゃんサイドとか無いで(ry
132名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 21:31:25 ID:y/txAcL2
GJ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!!!

つ.....続きとか期待してもイイですか?!イイですよね!!!
脳内でウエンツ鬼太郎と田中ネコタソが大変な事になって(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

そして796神の書く鬼太郎に凄く共感してしまう漏れガイル....。
乙でした!!萌え....というよりむしろ燃えた。
133名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:56:07 ID:LX1fbCHn
>>132
お前は俺か?
自分も脳内でウエンツ鬼太郎と麗奈ネコ娘が
大変な事になってる
ウェンツ鬼太郎×麗奈ネコ娘にはまったのだろうか?
134796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/10(日) 20:55:37 ID:FX6jMQFb
映画見てない方は、田中ネコ娘の美脚と色白さを堪能しにぜひ行って下さい。
あんな可愛い健気な娘が傍にいるのに放置プレイに走るウエンツ鬼太郎は酷い男です。

ネコ娘サイドは上がったら、投下しに来ます。だがそれはすぐじゃない。
そしてこの後の話のネタはあるのですが、それは夏祭りすぎないと無理なので
他の神々の光臨をお待ちしたい。

むしろこんな酷い話じゃなくてラブラブアマンなの下さい(*´Д`*)
135名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 01:34:00 ID:TDqq+frL
倉庫繋がらん・・・
136名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 17:17:36 ID:YsNlRKh/
796ネ申GJ!!乙でした!
wktkして次回の投下をお待ちしておりますヾ(*´∀`*)ノ

後半に激変する鬼太郎の精神描写も然ることながら、
前半の幽玄で幻想的な雰囲気の情景もスバラシイ!!

このスレのお陰で、映画はむしろdvd出たら即買いの勢いww
137名無しさん@ピンキー:2007/06/13(水) 21:55:19 ID:X12Hdqtf
まんこ
138名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:47:38 ID:aceat52w
また倉庫落ちてる……
139名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 01:13:39 ID:Ig/wrCG+
倉庫復活したぽ
140名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 15:36:16 ID:4p2S1876
ビール漬けの勢いで宣言。今夜か明日にはキタネコ投下。ネコ娘サイド。携帯からなのでトリはご容赦
141名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:32:57 ID:Ig/wrCG+
神様キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
142名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 19:13:56 ID:yXCovhVp
神様キタネコキタネコキタネコキタネコ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
143796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:29:37 ID:fJ4OmYLR
先日の「白露」のネコ娘サイドです。
以下注意書きで避けたい物があればお手数ですが
トリ付けるんでNGワード登録お願いします。 エロ度かなり低め、半陵辱ネタ。

1.やはり三部→映画な流れとしての鬼太郎×ネコ娘
2.かなり鬱エンド
3.「呼応」「希う」の更に後日談
4.鬼太郎の鬼は鬼畜の鬼。
144雷鳴1/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:31:24 ID:fJ4OmYLR
 目を開いたら朝露が一つ光るのが見えた。
ネコ娘は身を起こそうとすると、自分の身体が誰かの腕で押さえられている事に気付く。
 自分とは全く違う大きくて逞しい腕が、臍の辺りを抱きかかえるように回されていた。
もう片方の腕は今まで自分が枕としていたらしい。その腕の主は前髪に隠されていない右目も閉ざしたまま、
小さな鼾をかいて何事も無いように眠っていた。

 この薄明からすると丁度夜が明けた頃のようだ。鬼太郎の腕をそのままに、
ネコ娘は自分達が何処にいるのかを思い出そうとした。少なくとも墓の下倶楽部ではないことだけは確かだ。
 身の下に引かれている黒と黄色の縞模様は鬼太郎のチャンチャンコで、
更にその下には何か柔らかい物が敷き詰められている。少し手で押してみると、かさりと乾いた音がした。

 ここは鬼太郎が作った秘密の場所の一つだという事に気付いた。
昨夜意識を失ってから彼がここへ連れてきたのだろう。かつては二人だけの秘密の遊び場所であった所を、
二人で寝る事の出来る場所へと鬼太郎が作り替えた所がゲゲゲの森にはこの洞窟以外にも幾つかある。

 勿論、その寝る意味は二つの意味がある。その意味を分かっているからこそ、
ネコ娘はこの場所に懐かしさ以外の物を感じてしまう。だがそれを鬼太郎へ口にした事は一度も無い。
 少なくともここは二人だけの場所、ここには誰も居ない、誰も来ない。
鬼太郎を自分だけの物に出来る数少ない場所で、誰も彼に救いを求めず、彼が誰かに恋する事も無い。

「…………ネコ……娘っ……」
「鬼太郎?」

 利己的な喜びとそれのもたらす悲しみに眼を伏せていたネコ娘は、鬼太郎の声に呼び返す。
だが彼はまだ眠ったままで、夢であれば自分に何も求めずに自分を呼んでくれる彼へ、
ネコ娘は仄かな笑みが零れた。

「あたしはここよ、鬼太郎」

 鬼太郎の前髪を指先で軽く梳きながら声を返すネコ娘。いつか彼に呼ばれる事も、
彼に応える事も出来なくなる日が来ようとも、その日が来るまでは彼に応え続けたい。
彼の嵐や闇にいつか全て打ち砕かれ貪られようとも、それに耐えられるだけの勇気を見つけたい。

「…………愛してるわ、鬼太郎」

 そう囁けば胸が熱くなる。ネコ娘は己が胸に両手を当て、高鳴る鼓動を感じた。
この鼓動が勇気となるように、祈る相手も分からずにネコ娘は祈る。
 腰回りに掛かっている鬼太郎の腕に力が籠もった。目を覚ましたのかと彼を覗き込むが起きた様子はない。
 夜が明けきるには早い、こんな時間に鬼太郎を起こしてしまうのも忍びなく、
また朝の冷たさが身に這い寄り、ネコ娘は再び横たわり鬼太郎の腕の中に戻る。
145名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:31:31 ID:Ig/wrCG+
ktkr!裸で待ってます
146雷鳴2/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:32:06 ID:fJ4OmYLR
 鬼太郎は自分より遙かに体温が低いのに、こうして身を触れ合わせていると温かいのが少し不思議だった。
 こうして彼の胸に背を預けその腕に包まれていると、
彼が自分を全てから守ってくれているような気持ちになる。

 だが守られるのではなく、彼の力になり彼を守る為にその横に立ちたいとずっと願い続けてきた。
それは鬼太郎を失いたくないが為の願いであり、後悔はしていない。
だがそれでも彼がその背後に守った数多の少女達を羨んだ事を思い出す。

 そして時折その横に居る事を許されず、置いて行かれ、彼が他の女達の手を取る所を見てきた。
しかし、その少女達は皆消え去った。最後まで残れた自分こそ、この腕の中を許された。
そう思いたかった。そうでなければ陽の元に迷い出る彼を見て、耐えきれなかっただろう。
 この腕が時に理不尽な程に自分を苛み、酷い事をするとしても。

「……ぅ…………うぅ……」
「……鬼太郎?」

 僅かな鼾をかくだけだった鬼太郎の口から、呻き声が漏れてきた。
肩越しに鬼太郎を振り返るが、彼は眠ったままだ。その代わりにその眉根を寄せて、額に汗が滲み出ている。
 身を動かして鬼太郎の顔を覗き込むネコ娘。何か彼が呟いているが、
それは口の中で籠もっていて意味が分からない。

 せめて少しでも楽になるようにと鬼太郎の身体を仰向けにし、汗を拭ってやろうと彼の額に触れようとした。
 森の中からけたたましい鴉の声がした。それを合図とするように、鬼太郎の身体が跳ね絶叫が迸る。

「鬼太郎っ!?」

 夢を司る妖怪にでも何かされたかと、思わず鬼太郎の肩を掴んで揺さぶる。
彼の隻眼が見開かれ、唐突に抱き寄せられた。

「ちょっ、ちょっと鬼太郎っ!?」

 今までうなされ絶叫したというのに、鬼太郎は人の胸元を掻きむしるように探り回す。
切羽詰まった顔でそのような不可思議な行為をする意味が分からず、ネコ娘は鬼太郎の為すがままにされていた。

「…………ネコ娘」
「大丈夫、鬼太郎?」
147雷鳴3/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:33:09 ID:fJ4OmYLR
 気が済んだのか、溜め息を零す鬼太郎。ネコ娘はそんな彼に小首を傾げながらも、
彼が何かに怯えているように見受けられ、安心させてやりたくて彼を抱き寄せた。
 身体越しに伝わる鬼太郎の鼓動が恐ろしく早く、ネコ娘はそれを宥めるように彼の背を軽く叩く。
小刻みに荒い息を吐いていた鬼太郎の呼吸が落ち着き、強ばっていた彼の身体から力が抜けていった。

「どうしたの? うなされていたよ」
「ん…………何でもない」

 いつにない有様で何でもない筈はなかろうとは思うが、ネコ娘はそれ以上の追究はしなかった。
ただ彼には怯える事も恐れる事もしないでいいのだと教えたくて、
寝汗をかいているのに冷たい彼の身体を温められるよう掌で彼の身体に触れていく。

 鬼太郎の額に寝汗で髪が張り付いているのが見えた。その汗を拭い、乱れた髪を整えてやる為に、
前髪を指で梳いていくネコ娘。睦み合う以外でこのような事をすれば子供扱いをするなと怒る彼なのに、
鬼太郎はネコ娘の為すがままにされている。

 よほど恐い夢でも見たのだろうか。けれども問うても彼が素直に応えるとも思えず、
ネコ娘は何も気付かぬような顔をしたままに髪を梳きながら彼の頭を撫でた。

「ねぇ、ネコ娘…………」
「なぁに?」

 鬼太郎の暗い声。子供扱いをすると怒るのに、母を慕う幼子のように自分の胸に顔を埋めた彼が
問いかけてくる。そして自分も幼子に対する母のような態度で返す。母の温もりを知らぬ彼に
きっと必要なのはその振る舞いで、彼の欠け落ちた物を埋めてあげたいが、それは自分の何かを失わせる。
だがネコ娘は鬼太郎への愛のため、それから眼を背けた。

「…………僕、何か言っていた?」
「ううん、何も。ただうなされていただけ」

 鬼太郎の一人称が『オレ』ではなく、『僕』と出た事にネコ娘は気付かないふりをする。
また一つ何かが失われる。ただ彼に嘘を付かないですむ事だけが救いだ。

「ならいいんだ、ごめん」
「おかしな鬼太郎」

 何が彼を怯えさせ恐れさせたのだろう、それだけが気になった。
だが彼はそれ以上言及したくないらしく、ネコ娘も流す事にした。喉を鳴らしながら笑って受け流し、
慈しみを以て鬼太郎に背に手を回す。
148雷鳴4/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:34:31 ID:fJ4OmYLR
 だが鬼太郎に身を引かれ、今までとは逆に彼の胸に抱き寄せられた。逆らう理由は見つからない、
それにこうして抱きしめられるのは彼に必要とされている事が理解出来て好きだ。
だからこそネコ娘は鬼太郎の為すがままに、身を委ねた。

 鬼太郎の唇が額に触れてきた。昨夜と同じように身体も求めてくるのだろうか、
それを思うと我知らず身が震えたが、まだ彼に逆らう理由は見つからない。
 彼は自分に甘えたいのだ。そして彼を甘えさせ受け入れてやれるのもきっと自分だけ。
それは恋人の行う事ではないと思われる事に、ネコ娘はまた眼を背ける。自分は彼の横に立ちたいのだ。

「ねぇ、ネコ娘」
「なぁに?」
「…………君は僕の物?」

 鬼太郎の再度の呼びかけに答えるも、問いかけは予想外の言葉だった。
 あれだけ伝えてもまだ伝わらないのだろうか。自分は彼の物であるのに、あれだけ呼び、
あれだけ応えていても通じなければ、その内に胸を開いて心の臓を差し出さなくてはならないだろう。

 勿論そうよ、血の一滴、骨の一欠片まであなたのもの。

 そう答えようと口を開けかけたのに、鬼太郎に口付けられて答えられなくなってしまう。
 舌を割り込まれるかと思ったがそのような事はなく、言葉にされなかった答えを告げられればよいと、
ネコ娘は瞳を閉じて鬼太郎の背にあった手を彼の髪に伸ばす。

 記憶ではなく本能で、愛しく慈しみたい相手の毛繕いをしてやる。
終わりの遠い二人の時間がこのまま止まればいいと願いながら。

 どれほどたっただろうか、鬼太郎の唇が離れるのを合図に瞳を開けると、彼の視線とぶつかり合う。
 あれほど傲慢不遜で自信家の一面を持つ彼が、どこか怯え窺うような顔をしている。
だから安心させたくて微笑みを投げかけた。
 鬼太郎が安堵したように眼を綻ばせる。そうすると幼い頃を思い出すようなあどけない顔になり胸が高鳴る。
一体いつから彼を好きになって、いつから彼を愛するようになったのだろう。

 ただ気付いたら、彼にはいつも笑っていて欲しいと願っていた。
その時、自分が彼の横にいることが許されず、他の女が彼の側にいようとも。

 鬼太郎が自分の額に額を触れさせ、眼を覗き込んできた。そして背に回していた手を両頬に宛う。
頬に感じる彼の手は、大きくて少し固く冷たい。けれども胸の内は熱くなり、喜びが溢れかえる。
 世界中で一番彼を愛している、高らかに叫びたいほど強く強くそう感じた。
149雷鳴5/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:35:16 ID:fJ4OmYLR
 鬼太郎が再び唇を近づけてくる。ネコ娘はそれに抗わず、瞳を閉じた。
闇の中で感じる鬼太郎の唇、それは角度を変えながら幾度も触れ合わせられ離れていく。
 一度触れ離れる度に、身の奥底が熱くなってくるのを感じるネコ娘。
それを逃したくて溜息を雫すと、鬼太郎の雰囲気が変わるのが分かった。

「……ネコ娘」

 鬼太郎の呼びかけに目を開けると、顔こそ平静を保っているが
血の気の少ない頬を上気させた彼の顔が見えた。何よりもその隻眼の光が強く彼の意を伝えてくる。
だが昨夜のような恐ろしさはない。

「ん…………いいよ」

 いつもこうして優しく求めてくれれば、これほど嬉しいことはない。
そう心の片隅で悲しく思いながらも、ネコ娘ははにかんだ。
 次に触れ合う唇は舌が割り込まれ、それは当然であると言うように口内に進入してくる。
そしてネコ娘もそれを受け入れて、彼の舌に自身のを絡める。

 自分の口元で立つ独特の水音に、ネコ娘は彼を受け入れるべき所が反応するのを覚えた。
その水音に合わせるように自分の胎内から滴り落ちていく物がある。
 喉の奥から声が出たが、唇を鬼太郎に塞がれているために僅かに鼻息が漏れた。
意識もしないのに自分でも分かるぐらいに甘ったるいそれに、頬がのぼせていくのも分かる。
けれども鬼太郎が指の腹で耳を触れる度に、それを堪えきれないで漏れていく。

 ネコ娘の左頬が外気に触れた。そこにあった温もりが失われたのを少し寂しく感じるネコ娘。
けれどもそれを補うように鬼太郎の口付けが続き、半ば無心に鬼太郎が絡ませる舌に意識を集中する。
 次には背に外気を感じた。素肌に感じる外気は心許なさを生むが、
素肌に感じる鬼太郎の掌はそれを埋め合わせてくれる。胸もはだけられたのが分かったが、
そちらは鬼太郎の服が擦れたのが少し心寂しい。

 全身で余すことなく彼に触れ、彼に触れられたい。
恥ずかしさもあるがそれ以上に自分が彼の物であると伝えたい。
 ネコ娘は自分で腰を浮かし、自分を脱がせようとする鬼太郎を助ける。
一糸纏わぬ姿にされると、仰向けにされた。自分の足の間に収まって見下ろしてくる鬼太郎の視線が熱い。
自分からそう望んだとはいえ、恥ずかしさから逃れられず、胸が痛いほどに高鳴るのを押さえたくて
両腕で胸元を隠すと、鬼太郎が喉を鳴らす音が微かに聞こえた。彼が自分を求めている、
それを感じただけで身の内に甘い熱が走る。
150雷鳴6/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:35:58 ID:fJ4OmYLR
 首筋に感じる柔らかく熱い物は鬼太郎の唇。小さな音を立てて口付けられ、
ネコ娘は吐息とも喘ぎ声とも付かぬ声を漏らした。そして乳房を押さえていた腕に鬼太郎の手が掛かる。
昨夜のように逆らうことを許さぬ強さではなく、希うようなその手に逆らうことなどせず、彼を受け入れた。

 鬼太郎の手が胸元を踊り、熱く濡れた鬼太郎の舌が触れる。僅かに触れられるだけでも、
 そこから電気が走るようで体が痺れる。けれどもそれは少しも嫌じゃない。
他ならぬ鬼太郎だからこそ、余計に体が熱く震える。愛する人を求め、
求められる喜びがネコ娘の身を満たしていく。

「ん……ふぁ……きたろぉ……」
「こっちを見るんだ、ネコ娘」

 快感に沈んでいく中、鬼太郎の名を呼ぶと頬に手を掛けられ彼の方を向かされた。
少し怒っているような彼の顔が見える、けれどもその眼は怖くない。
 本当酷く自分勝手な人、この人の傍らにいつだって居るし離れることを許さないのに、
彼は自分勝手に離れて戻ってくる。でも、その胸の痛みも込めて愛している。

 知らず猫娘の唇に笑みが浮かんだ。そのまま鬼太郎と視線が合うと、
鬼太郎はただでさえ大きい隻眼をさらに大きくして見返してくる。
既にお互いに子供というほど幼くもないとが、そういう顔をすると彼は本当にあどけなく見えた。
そして彼も応えてくれるように唇を綻ばせ、顔を近付けてくる。

 少しずつ近付く鬼太郎の顔と閉ざされていく彼の目。
ネコ娘は同じように瞳を閉じて彼を受け入れる。ぱさりと乾いた音がして、
鬼太郎の前髪が頬に落ちてきた。冷たくしなやかな彼の髪が頬を滑り落ちるのは、
少しくすぐったくも心地よい。彼と交わす口付けから身が蕩けていきそうなのに、
彼にこうして慈しまれ求められるのは、夢見るような安らぎがある。

 そんな中、太股の辺りに熱く固い何かを感じるネコ娘。
それが何で、どういう意味なのかを悟り、ネコ娘は知らず腰が震えた。だが何か足りない。
 そうしながらも鬼太郎は昨夜のような荒々しさをどこにも見せず、
口内をゆるりと掻き混ぜるように舌を絡めてくる。少しのもどかしさはあるけれども、
彼を恐れる事などないのだと教えられるような気分になる。
時折絡め合った舌が抜かれてしまうのにネコ娘は寂しさを感じるが、
そのまま唇をなぞられると、背をゆるりと抜けるような快感が走り、鼻を鳴らしてしまう。

 鬼太郎が小さく笑うのが触れ合う身体越しに分かった。
恥ずかしいやら悔しいやらで鬼太郎を薄目で見上げるネコ娘。彼は目元を上気させながらも、
その襟元を緩め始めていた。もう少年とは言い難い首には喉仏が見え、鎖骨の陰影が覗き始めている。
151雷鳴7/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:36:51 ID:fJ4OmYLR
 足りないのは彼の熱、彼の肌。彼に早くより深く触れたくて、ネコ娘は鬼太郎の服に指を伸ばした。
 けれども鬼太郎はそれを邪魔するように唇を落としてくる。
飽きる事を知らぬように何度も舌を絡め合う深いキスと、時折頬や瞼に落とされる口付け。

 どうにか鬼太郎の全てのボタンを外すと、すがるように彼の上着を掴んだ。
すると鬼太郎が身を起こし、するりと上着がすべりおりる。
服越しとはいえ鬼太郎と触れ合っていた体が寒く、彼の匂いと温もりを宿した彼の上着を抱き寄せた。
着古して少しくたびれた感のある鬼太郎の服は柔らかく、彼の匂いと僅かに混じる自分の匂いに安心する。

「違うだろ、ネコ娘」
「ウニャッ!?」

 それなのに鬼太郎は上着を取り上げてしまう。何が違うのか分からない。
彼も無く、彼の名残も無く、虚ろになった腕の内が寒い。
拠り所が見つからぬ手で身の下に敷かれている鬼太郎のチャンチャンコを掴んだ。

 鬼太郎を見上げると彼も全ての服を脱ぎ捨てた所であった。
先に太股に押し当てられた彼の剛直が臍までそそり立っているのが見え、
ネコ娘は自分の耳まで熱くなるのを覚えた。どれほど彼と肌を重ねても、直視は未だに慣れない。

 再び鬼太郎がのし掛かってきた。冷たい体は変わらないが、その内にある熱は分かる。
鬼太郎にかき抱かれると、彼の冷たい身体が火照る我が身に心地よく、
その身に足りぬ熱を分け与えたくて、ネコ娘もまた鬼太郎の身に腕を回す。

一身にならずとも、こうしているだけでとても心安らぐ。自分の足りぬ物、求める物全てを彼は持っている。
それは永遠に自分の物にならぬとしても、彼が愛しい。
 両頬に鬼太郎の手が置かれた。
逃さぬようなそれに抗う理由も無く、重ねられる彼の唇を歓喜を以て受け入れる。

「あっ、やぁ、鬼太郎……鬼太郎ぉ……んっ、ふぅ……はぁ……ああ……」

 一頻りの口内の愛撫を受け入れれば、鬼太郎は唇を首へと滑り落としていく。
程良く柔らかく濡れた彼の唇に、頬をくすぐる彼の前髪に声があがってしまう。
 そして鬼太郎はわざと音を立てて首筋にキスをする。その音と行為がもたらす歓喜と悦楽に
腕の力が抜けていくが、この瞬間の幸福のために彼から腕を放したくない。
そして快楽に溺れていなければ、手放す時の痛みを飲み込めない。

「にゃうん!」
152雷鳴8/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:37:36 ID:fJ4OmYLR
 鎖骨に走った快感のために手が滑り、ネコ娘はチャンチャンコの上に腕を投げ出した。
そのまま執拗に首筋から鎖骨を舐め上げ愛撫され、息が上がり胸の鼓動が跳ね上がる。
 身体中が溶けて流れ出してしまいそうだ。自分が保っていられるように馴染み深い手触りでもある、
鬼太郎のチャンチャンコを握りしめる。

 頬に合った鬼太郎の掌の感触が消える。だが彼の手がそのまま肩から腕を辿り、
チャンチャンコを握りしめていた手を上から握った。

 彼の身体じゃないのもあり爪を出していたのを、微かに引っかかってしまった彼の手の感触で気が付く。
鬼太郎の手を傷付けてしまう、ネコ娘は意識的に呼吸を整え爪を引っ込めた。
しかし彼がその手をどうするのか分からない。押さえ込まれてしまうのか、
手放す時に訪れる自分の胸の痛みなど気にもせずに彼の身体に触れさせるのか。

 本当は彼の手を握りたい。その指に己の指を絡め、そうやって繋がる事を許されたい。
熱を分かち合うように、身も心も全て一つになれればどれほど嬉しいことか。
 指に絡まる固い感触。それは記憶にある感触ではあるが、願いはしても予想はしなかった。
その感触を信じられなくて、ネコ娘は自分の胸元へと顔を埋めようとしていた鬼太郎を見下ろす。

 少し乱れた前髪から覗く隻眼が伺うようにこちらを見た。強引で自分勝手な人なのに、
今は他愛ない願い事を請う子供のような顔をしている。
 指先を僅かに動かせば、男らしい手の甲に走る腱の感触が分かった。
自分とはまったく違うこの手は、確かに鬼太郎の手だ。

 ネコ娘の胸の内から溢れかえる物がある。この手に対してどれほどの喜びを感じているのか、
彼には想像出来るだろうか。その思いが笑みとなって唇から零れれば、鬼太郎も眼を綻ばせる。

 愛しい人、恋しい人。全ての歓喜と苦痛を飲み干すから、どうかこの手の温もりと同じく、
どう思っているのか言葉にして教えて欲しい。
 自らの胸に頬をすり寄せる鬼太郎の幼げな仕草に小さく笑いながら、我が身で彼を受け入れるネコ娘。
母を請う幼子のような仕草であれど、繋がれた手が違うのだと教えてくれるように思えた。

「んっ……きたろ……」

 鬼太郎に唇だけで乳房を食まれ、その優しい甘噛みと彼の唇に吐息と彼の名が雫れる。
彼の愛撫と、彼の名の響きだけでも身が甘く痺れ、身体も心も彼だけに満たされていきそうだ。

「本当に君は美味しそうで困るね、こんなにも柔らかいし」
153雷鳴9/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:39:34 ID:fJ4OmYLR
 普段から悪い妖怪に狙われ、実際に何度も文字通り丸かじりにされたこともある彼に
そんな事を言われるのは、少し変な感じがする。そうまで求められる喜びと、
本当に食べられてしまいそうな不安が過ぎる。

「鬼太郎……? んにゃぁ……あぁ……んっ……きたろぉ……」

 両手は繋がれたまま、鬼太郎が頬を擦り寄せるようにして胸の先端を転がした。
普段の指や舌の愛撫とは違う柔らかさともどかしさに身が震える。
 けれども身を引き裂かれるような荒々しさへの恐怖はなく、何より握りしめる手は彼の手だ。
素直に彼の与えてくる全てを受け入れられる。彼に満たされたい場所が疼き、思わず片膝を立てた。

「ああっ……きたろ……きたろぉ……にゃぁ……ふみゃぁ…………」
「何だい、ネコ娘」

 呼びかければ答えてくれる、それが何よりも嬉しい。もっと呼んで欲しい、
この思いに名付けられた名を口にして、これまで彼に投げかけたように、
繋がれた手の温もりに見いだした物が正しい事を教えて欲しい。

 喰い千切ることも痣になりそうなほど強く捕まれることもない鬼太郎の愛撫が止み、
ネコ娘は彼の吐息を腹部に感じた。羞恥を堪える以上に彼を求めている身を満たしたくて、
彼を受け止める場所を彼に差し出すために足を開く。
 熱くたぎる場所にひやりとした空気を感じて、どれほど我が身が彼を求めているかを実感した。
歓喜と悦楽で胸が痛いほどに高鳴っている。だが鬼太郎はからかうように臍を舐め、唐突な刺激に悲鳴が出た。

「ここも感じるんだっけか、忘れていたよ」

 彼に触れられる場所全てが気持ちいいだけなのに、鬼太郎はそれを分かってくれない。
それだって彼を受け入れているからであって、彼以外を知らぬとも彼以外にこんな反応をするわけがない。

「やだぁ……やめてよ、鬼太郎…………ふにゃぁ……」

 くすぐったさとむずかゆさを伴う甘さに身が震える。それが耐えられなくて彼を押しのけたくても、
それ以上に彼の手を離したくない。何より彼から取られた手を離す勇気など自分には無い。
膝で彼を押しのけようとすれば、彼の手を離せないままの腕がその動きを阻む。

「そういやここも弱かったっけ」

 鬼太郎の含み笑いが雫れ、腰骨の辺りに音を立ててキスをされた。
154雷鳴10/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:40:19 ID:fJ4OmYLR
「にゃあっ!?」

 そして執拗に舌で責めてきて、腰骨を通じてその奥にある場所まで震えるようだ。
 この刺激と快感から逃れたくても、鬼太郎が股を押さえ込み許してくれない。

「ふみゃっ、にゃぁっ……やぁ、鬼太郎っ……やぁんっ……きた……ろぉ…………っぁん……」
「イヤ、じゃないんだろう?」

 快感で息が上がる。喘ぎ彼の名を呼べば、彼は愉快そうに自分を見ながらも熱い吐息を漏らす。
こんな所を責められるだけで達してしまいそうだ、彼の熱と肌がそれを煽り立てて、
それを怯えなくていいように彼の手に自分の手が繋がれている。
彼が触れている場所から熱が始まり、全身に広がっていく。

「ふにゃぁっ!」

 一際強く彼にキスをされ、我が身が四散するような快感が全てを支配する。
ただ一つ頼れる鬼太郎の手だけに縋り付くネコ娘。彼を胎内に受け止めていないのに、
彼からの愛撫だけで達してしまったのだ。

 半ば夢現の中、両手に感じていた鬼太郎の熱が一つ失われた。
まだ一つ残されているのに、一つ失われるだけで心許なくなる。
 その代わりを埋めるように、鬼太郎を求めていた場で鬼太郎の指を感じた。
我が身の一部だとは思いたくないような淫らな音を立てられ、鬼太郎の指が胎内で動く。
我知らず腰が震えてしまった。それが許されぬと分かっていても彼の全てが欲しい。

「……あんっ……にゃ……鬼太郎ぉ……」
「聞こえてるよ、僕はここだよ」

 鬼太郎を呼べば、彼の声が返ってくる。それが本当に嬉しい。
それを伝えたくても口から零れるのは、彼の名と彼に与えられる快楽が引き出す甘ったるい声ばかり。
だから唯一残された彼の手を握りしめた。

 鬼太郎以外を知らない場所に鬼太郎を感じる。奇妙な水音を立てて鬼太郎の指が自分の胎内で戯れる。
自分の全てを鬼太郎に知られてしまっている気がする、
鬼太郎の指が自分を高みに引き上げ鬼太郎だけしか考えられなくしてくれる。

 ネコ娘は鬼太郎から与えられる全てにただ息を荒げ翻弄されていく。
自分が彼を求めてどうなっているか、彼の指が告げた。耳を打つ水音は彼を求めて溢れていく自分の雫、
彼が親指で教えてくる固く尖った物は彼に明け渡した自分の秘部、
本当に恥ずかしいのにそれすらも快感にされてしまったようだ。
155雷鳴11/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:41:05 ID:fJ4OmYLR
「……だっ……めぇっ……」
「こっちはそう言ってないけど」

 少しうわずった鬼太郎の声が耳元で弾け、ぬらりと濡れた鬼太郎の舌が頬をなぞり上げた。

「僕が欲しいんだろう? こっちはそう言ってるよ」
「やだぁ……鬼太郎ぉ、意地悪言わないで…………」

 本当に欲しいのは彼の全て。彼が自分に求めてくるように、その身も心も何もかも。
それが許されないからこそ渇望が強くなる、だからせめて彼の刹那の熱だけでも欲しいのだ。
 それでも、この繋がれた手が真実であるのならば、その意味が願う通りである事を、
彼の口から言葉にして言って欲しい。ネコ娘は鬼太郎から与えられる快楽に喘ぎ溺れながら、そう願う。
 太股に熱く固い物を感じた。ねとりとした独特の粘液が擦り付けられる。
それが何か知っている、でも本当に欲しい物は彼の一言。

「ほら、僕が欲しいと言って。昨日よりももっと僕を呼んで」
「…………鬼太郎は……呼んでくれないの?」

 この温もりに見いだした物が違うのだろうか。信じたくて残された手を握るネコ娘。
彼を愛している、けれども与え続けるだけではいつか涸れ果てる。
尽きず見返りを求めぬ愛を彼が求めているのであれば、それは自分の魂を削るしかない。
 その手すら信じられなくて縋っていた手から力が抜けてしまう。
指は信じたがるのに、心は追いつかない。彼の元を離れる理由を見つけてしまった。
 それにいつも彼を呼んでいる。彼が気紛れに突き放す時も引き寄せる時も、陽の元へ迷い出る時ですら。

「呼んでいるじゃないか。だからもっと僕を呼んで…………愛していると言って」

 昨夜通じぬままであれど、今日僅かに通じた物も全て幻想だったのだ。
彼は求めるだけで何も言ってくれない、彼の左頬ですら許されたのに、本当に欲しい一言は許されない。
 今までの歓喜も悦楽も消え去ってしまう。そもそも最後に彼に愛していると言われたのはいつか、
それとも自分に愛を求めるのは失われた恋の代償なのか。

 何をしても自分は全て許し受け入れてくれると彼は思っているのだろう。
それに答えるため、どれだけ心を引き裂いていることも彼は気にも留めてくれないのだ。
 悲鳴が出そうだ。それを堪えれば涙が溢れる。信じていた筈の鬼太郎の掌すらもう信じられない。
 ネコ娘は鬼太郎の掌を手放すと、両腕で顔を覆う。自分は本当に愚かなのだろう、許されぬ物を願い、
与えられぬ物を請い、愛されぬのに愛する。ならば彼に全てを捧げて全てを失ってしまおう。
どうせ彼は去っていく、それが今か、いつかの未来の違いだけだ。
156雷鳴12/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:41:46 ID:fJ4OmYLR
 彼の意に染まぬ事は何一つ許されない。鬼太郎の手が腕を無理矢理取り、無様に泣く自分の顔を晒させた。

「……ネコ娘…………」
「…………愛してるわ、鬼太郎……愛してる、愛してる……愛して…………鬼太郎ぉ…………」

 彼が望むのだからそう口にしよう。名を口にするだけでも胸がときめいたはずなのに、
今は胸が痛くなるばかりだった。彼が欲しいのは肉欲を満たす器に、許されぬ恋を補う囁き。
この心も魂も不要なのだ、だから彼に貪られる。

 かつて与えられた囁きはきっと幻、至福の歓喜を見いだした出来事も自分の願望。
彼を愛していても、省みられぬ現実に打ちのめされる。
 自分を求められても彼の恋人にはなれない、彼は陽の元に居る女達に恋をするから。
無償の愛を請われても彼の母親になれない、彼が他の女に恋することを許せないから。
彼と共に戦い彼を助ける仲間にも戻れない、彼をどれだけ愛しているか知ってしまったから。

「いやぁっ!」

 ネコ娘は鬼太郎を受け入れさせられた我が身の衝撃に悲鳴を上げて仰け反った。
身体は慣れ親しんだ鬼太郎を受け入れて歓喜に打ち震えるのに、心は恐れ慄く。
代償の恋人、偽りの母親として彼と交わるわけにいかない。
 鬼太郎の胸に手を掛け、彼を押しのけようとするネコ娘。だが鬼太郎にはそのような抵抗は無意味に等しく、
これまで何度も繰り返したようにネコ娘の身体を穿ち、悦楽を汲み出していく。

 我が身を犯される淫猥な音が響き、それを拒否したいのに身体は受け入れている。
彼の剛直が胎内を引きずり出すように激しく抽送を繰り返し、
彼が動く度に全身に走る快感とそれが伴う恐怖にネコ娘は悲鳴を上げた。

「やだやだやだぁっ! いやぁっ!!」
「うるさいっ! 僕を見ろっ!」

 そうすれば全てが否定出来るというように、ネコ娘が首を振り悲鳴を上げて鬼太郎を拒絶する。
だが鬼太郎はそんな彼女の頭を掴んでそれを止めさせた。
その手は先程まで彼女に至福と歓喜を与えていた彼の左手。

「目を開けろっ!」
157雷鳴13/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:44:59 ID:fJ4OmYLR
 敵に向かうような鋭い鬼太郎の声に、ネコ娘は怯え目を見開いた。
そして彼女の大きな目は昏い光に満ちた鬼太郎の隻眼を真っ直ぐ見る。
その目にぎらついているのは殺意にしか思えず、ネコ娘は動かせぬ頭を小さく横に振った。
 彼を突き動かすは闇と嵐、幾度もそれを叩き付けられてきたから知っている。
だがそれに堪えられようと、恐ろしさは変わらない。

「君を抱いているのは僕だっ! 愛してるんだろっ!?」

 そのまま喉笛を食い千切られそうな絶叫を迸らせる鬼太郎。彼は満たされる事を知らぬように餓えを叫ぶ。
どれほど呼んでも伝えても彼に伝わっていないのだと知らしめられる声に、ネコ娘は涙が止まらない。

「……そうよ、愛してるわ…………愛してる…………でも……」

 あたしは愛されていない。
 それを口にすればきっと胸が張り裂けただろう。そう思いながらもネコ娘のその言葉は音にされなかった。
鬼太郎はネコ娘の意思など気にも留めぬように彼女の唇を塞ぐ。
 胸を熱くさせ心満たされた口付けが幻であったとネコ娘に告げるように、鬼太郎は彼女の口内を蹂躙する。
このまま彼に息を奪われて殺されてしまうのではないかと思うほどに、ネコ娘は鬼太郎の為すがままにされた。

 鬼太郎が蹂躙するのは彼へ言葉を紡ぐ口だけじゃない。
彼を受け止める女だけの場所も彼の為すがままに犯される。胎内奥深くまで彼に穿たれ蹂躙されながらも、
身体は彼にされる行い全てに反応し、ネコ娘の心と裏腹に快感に乱されていく。
 悲鳴も嬌声も全て鬼太郎の唇で封じられた。こんな事は彼の為にならない、

身体は彼を求め歓喜し離すまいとする事すらネコ娘は絶望し、
爪すら立てた手で鬼太郎の胸元を押しのけようとした。
 だが彼の身体を動かす事など出来ず、むしろその拒否が彼を煽り立てるかのように、
彼が腰を打ち付けるのが速くなる。心が満たされずとも身体は快感に忠実だった。
それを嘆く事も出来ずに、ネコ娘は鬼太郎に貫かれ、悲鳴を上げる事すら出来ずに達した。
心とは裏腹に満たされた肉体が受け入れた鬼太郎を締め上げ、鬼太郎の欲望が胎内に迸る。

 肉体だけの悦楽と心の絶望で力を失ったネコ娘は、我が身を組み倒した鬼太郎の顔をぼんやりと見上げた。
汗を滲ませ眉根を寄せた彼が、幾度か腰を震わせて全てを吐き出そうとしているのが分かる。
 他の女もこうやって抱く事があるのだろうか。少なくとも犯すのは自分だけだろう。
彼が本当にそう望めば抗える女など居るはずもない、ならば力尽くで奪うこともないだろう。

 彼の嵐と闇は死に近しい恐ろしい力を備え、その忌むべき力故に女達は魅入るのだ。
あどけなく笑う笑顔や、敵に立ち向かう雄々しい眼差しにこそ彼を愛したのは自分だけれども。
 何もかもが遠い出来事のように思いながらネコ娘は、鬼太郎に縋ることも諦めた両手を地に投げ出す。
158雷鳴14/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:45:46 ID:fJ4OmYLR
そこに奇妙な音が聞こえた。なにもかもどうでもいいと思いながらもその音へ目を向けると、
鬼太郎はまだ満たされぬように今まで自分を犯した物をしごき上げていた。
 その意味を察したネコ娘は僅かでも鬼太郎から離れ逃れられるように、
這いずるようにして彼から距離を取ろうとする。だが鬼太郎はネコ娘の足首をへし折らんばかりに掴む。
「……やぁっ…………」

 鬼太郎の隻眼が射殺すように睨み付けてきた。かつてはそこに慈しみや愛情を感じたことを嘲るような
冷たい光に耐えきれず、ネコ娘は眼を閉じて首を振る。
 怖い怖い怖い、犯されることではなくて自分を認めてくれず、
他ならぬ自分だからこそと選んでくれない彼が怖い。彼ならばきっと自分の心を術で封じて意のままに
出来るだろうに、どうしてそうしてくれないのか。そんなに自分が憎いのか。

「駄目だ、許さない」

 彼が本気を出せば誰が逆らえるのか。彼の激情は嵐そのもの、誰が勝てよう。
鬼太郎に引きずり寄せられながら、ネコ娘は身を丸め縮めこませる。
本能で急所を守るように、胸と腹を腕で覆い隠す彼女。
 鬼太郎が呻るような音を立てて喉を鳴らした。飢えた獣そのもののようだ。
その音を聞きながらネコ娘は身を転がされ、彼に背を向けさせられる。

「いやっ、いやいやいやぁっ!」

 愛し合うのではなく獣の交わりそのものの姿とやり方で、背後から貫かれ犯された。
それなのに彼にこの形で愛された記憶を体は呼び覚まし、歓喜の蜜を溢れさせる。
その全てを否定したくてネコ娘は絶叫した。
 鬼太郎が背後から胸を掴む。このまま胸を引き裂いてしまいそうなその力に、悲しみと恐怖を覚えるネコ娘。
悲しみにこのまま殺して欲しいと願い、恐怖に殺さないでと請う。

159雷鳴15/15 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/17(日) 23:46:27 ID:fJ4OmYLR
「やだぁっ……やぁ…………やめぇ……いや、いやぁっ…………あぁっ…………」

 彼が何か呟くのが聞こえる、けれど分からない。これは彼じゃない、鬼太郎じゃない、
鬼太郎じゃない誰かでいてほしい。体は容易く信じる、彼を知っている、だから信じられない、
もう何も信じたくない。

 背に感じる鬼太郎の厚い胸板も、その向こうにある激しい鼓動も、その声も、吐息も、
信じたいからこそ信じたくなかった。愛する男を受け入れて歓喜に満ちる自分の身体こそ、
一番忌まわしく信じたくない物となる。
 幾度も頬を寄せ、身に掛けられた事のある鬼太郎のチャンチャンコを強く掴む。
彼は居るはずなのに彼が遠い。離れた手はもう彼に届かない。
 背後から首に食らい付かれた。猫の性がその意味に反応し、その反応に人の性が絶望する。

「……いやっ、いやぁっ、やだやだやだぁっ、きたろっ、たすけっ……っ!!」

 己の叫んだ言葉すら理解せぬまま、ネコ娘は叫びその背を反らした。
何も信じられず縋れず、自分の身体にすら自分の心を裏切られたネコ娘は、
悲鳴を上げながら鬼太郎の欲望を胎内に浴びせられる。

 身体は鬼太郎の熱と嵐を受け入れて熱いのに心が凍り付いていく。
そして身にのし掛かる彼の重みは苦痛しかもたらさない。
 何もかもから逃げ出したくて、ネコ娘は意識を保つこそすら辞めた。
空白だけが心の苦痛から離れさせてくれる。

 この苦痛から逃げ出せる本当の手段は、鬼太郎を愛する事を止める事。
そのただ一つからすら逃れたくて、ネコ娘は一切を投げ捨てた。虚ろな手にはもう何も残っていない。
 彼を愛さない事など出来るのであれば、彼の嵐にも闇にも堪えたりはしない。
その事からもネコ娘はただ逃れた、逃げる先が見えぬままに。

             <了>
160名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:52:10 ID:jobnZwwC
ぐっじょぶ!
やべー切ないよ…|つД`).゚.。゚゚.*:.'
161名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 05:21:09 ID:hLwF6a4R
もう苦しいのは読むのイヤだ。アマンアマンを頼みますほんと。マジで。お願い!
162名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 18:05:01 ID:EzeCAUyx
GJ!
うっうっネコ娘カワイソス
次は、ほのぼのラブラブな感じで・・・
163名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 18:59:41 ID:iDGcJl4Z
ネコたん可愛いよハァハァ

個人的に三期は甘いのより切ないのが一番萌える希ガス
脳内補完しやすいs(ry
164名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 21:27:52 ID:BHyPUV60
ネコタンカワイソス…しかしとてつもなく(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
796神GJ!!!!!!!
165名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 11:25:05 ID:g7GOD5Er
鬼太郎おまえが一言言ってやればすべて事足りるんだよバカバカバカ〜 .・゜・(ノД`)・

………しかしGJ。とってもGJ。
166796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/20(水) 00:47:29 ID:pteEizwC
結果的三部作の完結編は鬱エンドじゃないです。当分先ですが。

そして、ニコ動にあがっていた鬼太郎のオールナイトニッポンの問題発言をネタに
二部で考えていたネタを三部にしてアマアマラヴンを頑張る予定。
それでも鬼太郎が鬼畜なのは三部仕様です。何時になるか分かりませんが。

その間、ぜひともユメネコ神とか他の神々の光臨をお待ちしたい。むしろお出で下され(*´Д`*)



167名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:18:18 ID:vq9W6o15
>>796
いつもいつもGJ!!
次も楽しみにしてます
168名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 22:48:38 ID:AnH5fjm7
倉庫の画像板もどなたか、そろそろお願いします。
通りすがり様の三部ネコはGJ!!
169名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 17:37:31 ID:aTuAhCII
漏れは前スレの◆NECOkE/60g氏のお仕置きの続きが激しく気になるんだが

過去シリーズDVD化
実写映画化
ボンボンで再連載
シリーズ5作目のアニメ絶賛放映中なのに神不足とは...orz
170名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 17:50:18 ID:c1YDCNe1
絶賛放映中('A`)
171名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 20:05:03 ID:fiw9hJj1
>170
つ「枕詞」

自分も前スレの◆NECOkE/60g氏「お仕置き」の続きが気になって仕方がない。
やはり三期鬼太郎は、過去スレにあった名言
「君は僕のもの!誰にも渡さqwせdrftgyふじこlp;@」 がよく似合う。

かつての神々はどちらに行かれてしまわれたのだろう……orz
172名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 21:26:35 ID:gxL53Ms1
今更ながらに今期の鬼太郎を見ました。
>55のツッコミが尤もすぎて、視聴しながら絶望した!
ネコのバイト服があれこれみられるのは、ある意味楽しいがな!
(どこまで突っ走ってくれるやら。)
ところで、ぬり壁って妻子持ちだったんだな。opびびった。

とりあず、鬼猫視点で見るために鬼太郎が思いっきりねこ娘の
感情スルーするのは、気のない振りをしているが実は…って
やつじゃないかと無理矢理脳内で納得させた。
(つれない態度で相手を焦らして、ネコの心をがんじ絡めにするという…)

今期の鬼太郎がシリーズ最大の腹黒になりそうな気がするのは、声のせいだろうか…。
(小さいカラダで頭脳は18禁)

個人的に神は4期だった。
173名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 22:46:49 ID:5VtVmER4
5期に関して、55や172ほど絶望感は感じないが、
鬼猫的には「う〜〜〜ん・・・?」と言ってしまうようなところがあるのは事実。
ネコ娘がなんか「男がカワイイと思う女の子」になってしまってる感がある・・・・・
鬼太郎は恋愛に関して、老成してんだかガキなんだかよく解らん
(今のところは、親父>>>越えられない壁>>>ネコ娘だしなぁ・・・・)
174名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:22:58 ID:y74FMEEJ
4期もそんな感じじゃないか?
ファザコンだし
175名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 00:38:52 ID:TxkhlLR/
作品の作られる時代とか風俗とか考えたら、別に5期に全然絶望しなかったり。
これも時代だろうとか思う。
だから2期、3期、4期、5期、全部それぞれ持ち味が好き。

5期は、背伸び中の気の強い幼妻と大旦那のようにしか見えなくなってきましたが。
幼妻は大旦那ラブ、大旦那は幼妻を旦那なりに可愛がっているというか
手の中に転がしているような。放置というより好きにさせて、その様を楽しむ。
焼き餅やかれてもそれを嫌がるんでなくて、反応を面白がってるようにしか思えなかったし。

スルーっぷりは相手していないというより、傍に在るのが当然の態度だと見える自分は、
もしかしたら皆が見ている5期と違うのを見ているのだろうか……
176名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:14:52 ID:+KKaqzLB
もうスルー=愛情表現と思いつつある
177名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 01:36:41 ID:y74FMEEJ
鬼畜だな
178名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 00:27:59 ID:oxRAScnj
過去映画を混同してたらしくスマソ
適当に脳内変換かスルーでよろ

新スレ祝いにも遅れ杉だがトリアエズ最後まで投下シマス (´・ω・`)ノシ
179『お仕置き』-13 411 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:29:53 ID:oxRAScnj
ひざを寄せようにも足首を捕らえられたままでは閉じることもままならない。
露になった蕩けた花弁をひと撫でし、たっぷりと覆われた蜜をわざとひと舐めした。
「躾の悪いネコには・・・おしおきだよ?」
「躾・・・って・・・、嫌ぁっ!」
半立ち状態の亀頭を突きつければ顔を反らす。
反らした頬にぐりぐりと押しつければ、張りのある熱い頬の感触が先端を楽しませた。
悔しげに涙目で睨みあげるネコ娘の表情に、奇妙な快楽が背筋に走る。
「ちゃぁんとおしゃぶりできるかい?ネコちゃん・・・」
頑なに閉ざした唇も、ぷるりと柔らかい弾力を返す。
ねじ込めるように薄紅の唇を分ければ、温かな舌の上に滑り込んだ。
「んっ・・・んぐ、ぐ・・・ぅうんっ」
堪らない感触に無意識に腰が前後する。
蕩けるような熱い口内を突き荒らして犯すうちに、次第に力を増した肉茎が
ネコ娘の口の中で膨張していき、脈動を走らせる。
生き物のように首をもたげた鬼太郎の一物が十分に角度と硬度を増すと、
鬼太郎は荒げた息を整える間もなくネコ娘から身を引いた。
「・・・うっ・・・んん・・・っ」
急に引き出されて、水音を立てた唾液が糸を引き伝い落ちる。
既に幾重にも花を咲かせた胸肌の赤い痕を更に追って吸い付きながら、
足首を固定されたままで不自由なネコ娘の桃尻を数寸抱きかかえて、
その下に胡坐をかいた自分のひざを滑り込ませた。
「やっ・・・やめぇ・・・やめてっ・・たら」
180『お仕置き』-14 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:31:30 ID:oxRAScnj

突き放すため肩を押した手も、胸を啄ばむ鬼太郎の唇によって引き寄せられる
甘い感覚に負けて、向かい合った肩にしがみつくことしかできない。
体はどんどん素直になっていくのに、その口だけがいつまでも頑なに嘘をつく。
開かれた足の間からはじわりと甘い疼きが湧いて、鎮座した鬼太郎の先端が
不意に擦れるだけでびくりびくりと身を捩る。
「ヤ・・・だ・・・っ」
「ここは嫌だなんて言ってないみたいだけど・・・?」
意地悪く指摘すると、ネコ娘はきゅっと唇を食んで恨みがましく睨みつけた。
「ふうん・・・。そんなに嫌ならいいよ」
鬼太郎は膝の上に向かい合わせでネコ娘を座らせたまま、上半身を引く。
間を置くことで露になったネコ娘の痴態を眺めながら、身を隠そうと伸ばした
その手を絡め取った。
「鬼太郎・・・離し・・・て」
「・・・」
苛立たせる言葉に反応して鬼太郎の妖毛がしゅるしゅると伸び、
まるで意思を持ったように波うちながらネコ娘の身を覆った。
「ヒッ・・・ひゃあぁあああ!くっ・・・くすぐっ・・・たぁ、いぃいっ」
首筋から、脇から、足の隙間から、しゅるしゅると束になって伸びる髪の蠢きに
ネコ娘の身は堪らず跳ねる。
しかし足首はまだオカリナロープで縛り付けられたままで。
玩具のようにびくびくとしなるネコ娘の姿を鬼太郎は口をにやつかせて視姦した。
「くっ・・・ふぅ、ううっ・・・ぁんっ・・・やぁあんっ」
秘裂を行きかう髪の感触にくすぐったさは快楽に変換されていく。
身を振るわす痺れは甘い吐息に変わり、熱を帯びた瞳で鬼太郎を見つめた。
「きた・・・ろ・・・っ」
救いを求める響きに気付いても、鬼太郎はじっと様子を窺ったまま。
朱を帯びて左右に首を振るう蕩けた顔、
波打つ髪を分けてちらり見える赤い乳首の先端、
鳥肌立って快楽を露呈する薄紅に染まった肌、
若草の翳りを覆い尽くして湿りを帯びた秘裂を撫ぜる艶やかな髪を見つめて、
哂うでもなく怒るでもなく、じっと待つだけだった。
181『お仕置き』-15 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:33:25 ID:oxRAScnj

「・・・!」
掴まれたままのネコ娘の手が拳がを作りふるふると震える。
ただ一言”欲しい”と言えば叶えられる望みも、先の鬼太郎の言葉を思い出せば、
口をついて発することも躊躇する。
「・・・へえ。随分我慢強いんだねぇ・・・ネコ娘って」
いつまで強がりが続くのかと、鬼太郎は内心慌てていた。
目の前で官能の渦に呑まれる娘の姿を前に、そそり立ったものも忙しなく脈動をあげ
いつまでも我慢が効くとは思えない。
「言ったろ?欲しけりゃ欲しいって、オネダリしてごらんよ」
「・・・っ」
ネコ娘はきゅっと唇を縫い縛り、首を左右に振るう。
このまま我慢しているだけでいい。
どうせ鬼太郎は、飽きればすぐに萎えてしまうのだと思った。
自在に操れるこのお遊びを楽しんでいるだけのこと。
ネコ娘の欲するものとは、違うのだ。
「おい・・・いつまで我を張ってるんだよ」
とどめとばかりに片手を開放してその手を伸ばし、充血し硬くなった花芯を弄る。
「アッ──!」
ひときわ大きく身をうねらせ、びくっびくっと痺れる。
「またいっちゃったのかい?君だけ・・・ずるいじゃないか」
達してもなお与えられる直接的な刺激に耐え切れず、ネコ娘の腰はびくびくと
扇状的に前後した。
呼吸もままならず悲痛な喘ぎが響き、力をなくして鬼太郎に前のめりに倒れこむ。
182『お仕置き』-16 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:34:25 ID:oxRAScnj

「・・・ねぇネコ娘。意地を張らずにオネダリしてみろよ」
「・・・ハァ・・・ハァ・・・ハッ・・・き・鬼太郎・・・は・・・」
「ん?」
「鬼太郎は・・・したく・・・ないんでしょ・・・」
「え・・・?何を言ってるんだい」
浅い息をつき、身を起こすこともままならない。
鬼太郎の肩にあごをのせたまま、ネコ娘は力なく呟いた。
「こんな・・・こんなやり方じゃなきゃ・・・、興奮・・・しないんでしょ?」
玩具のように弄ぶだけの楽しみ。
そこには愛情どころか優しさのかけらもなく、言葉通りのおしおきだった。
ただキスをして、抱きしめ合うだけで愛しさが募るような気持ちは、自分では与えられない。
ネコ娘は顔をしかめて、まだ流々と続けられる鬼太郎の妖毛の責め苦に耐えた。
「・・・あたしとじゃ・・・萎えちゃうんだよね」
「何を言ってるんだい?」
脱力して寄りかかるネコ娘の身を押し上げるほどの、隆々とした高ぶりに気付いて
いないのだろうか。
しゅるしゅると妖毛が引き上げ、朱に染まった肢体だけが残される。
慌てて両腕で身を覆ったのは恥じらいからではなく、
まるで醜いものを鬼太郎の視界から覆い隠すように身を縮めた。
「いつまでお預けする気だよ。これじゃぁ・・・僕のほうがおしおきされてるみたいじゃないか」
「お預け?何言ってるのよ。鬼太郎が嫌なんでしょ」
「嫌なわけ・・・ないじゃないか」
尖らせた口よりもよっぽど高くそそり立ったものを一瞥し、ネコ娘は首を傾げる。
「・・・男の子って大変だね。吐き出さないと・・・辛いんだ?」
まじまじと見つめられれば鬼太郎も顔を赤くする。
照れ隠しに首を振ってネコ娘を引き寄せると、細腰をぐいっと近づけた。
「ネコ娘・・・」
見上げた目はあまりにも真っ直ぐで。閉ざしたはずのネコ娘の胸に刺さりこむ。
「自分で・・・する、よりもは・・・少しましなの?」
183『お仕置き』-17 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:35:15 ID:oxRAScnj

「何のことだよ」
唇を寄せればネコ娘は顔を反らして拒否する。
「そんなこと・・・しなくていいよ。それは・・・大事な人にとっておいて」
「・・・?」
「あたしには吐き出すだけなんでしょ」
ネコ娘の腰が揺れ、鬼太郎の上に腰を下ろす。
肉襞を分けて刺さりこむ感触に鬼太郎は喉を反らした。
足首をまだ縛りつけられ不自由ながらも、必死に上下するネコ娘の表情は
情欲に堕ちるでもなく悦びに打ち震えるわけでもない。
ただ鬼太郎に奉仕するだけの蠢きに、強く目蓋を伏せて耐えていた。
「ネ・・・ネコ、むす・・・めっ」
ベッドの錆びたスプリングを軋ませて、ネコ娘の律動が続く。
鬼太郎は与えられる快楽に身を硬直しながらも、オカリナロープを引き戻して
ネコ娘の拘束を解いた。
「ネコ娘っっっ!」
184『お仕置き』-18 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:36:31 ID:oxRAScnj

与えられるだけでは我慢できず、身を反転させてベッドに抱き倒す。
飛び込むように倒した瞬間、互いの挿入が深くなりウッと声を詰まらせた。
跳ね上がった両足を腰に絡ませて深く深く重なり合えば、
このまま溶け合ってしまいたくなるほど、強く抱きしめたくなる。
「あっ・・・んんっ」
しかし抱きしめれば鬼太郎の律動を邪魔するように思えて、
ネコ娘はそっと力を抜いて足を解き、両腕で自分の顔を覆って距離を置く。
重なりあえば、胸のうちにある熱い思いとただ欲情に任せた熱い身が
混同してしまうように思えて、間を空けることしかできない。
身を犯されようとも、心まで犯されることは許さない。
「・・・ネコ娘っ・・・」
どんな恐ろしい顔で脅されようと、この恋心だけは潰されることはできない。
強く目を伏せたままのネコ娘の腕を開き、鬼太郎は再び強く抱きしめた。
「んっ・・・ンゥ・・・ふっ、んんんっ!」
強く首を振るっても、鬼太郎の唇は執拗にネコ娘を追う。
呼吸も奪うほど深く口づけたまま、腰の律動は止まらない。
腕になじむネコ娘の腰を捕らえ、これ以上はないほど深く重なり合う間、
鬼太郎は激情のままにネコ娘を抱きしめたまま。
呼吸困難で意識を失いかけた瞬間、薄く開いたネコ娘の視界には、
愛おしげに見つめ返す鬼太郎の汗ばんだ顔が映った。



185『お仕置き』-19 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:37:49 ID:oxRAScnj



「・・・ン・・・」
強い薬草のにおいが鼻をつき目を覚ます。
ぼんやりした視界に映るのはネコ娘の家の室内だった。
───あたし・・・?
ふと横向けば鬼太郎の後姿。胡坐をかいたまま熱心にすり鉢をこいでいる。
時々手を止めて但し書きを難しそうに睨みつけ、慣れない手つきで指を摺り当てては
顰めっ面で手を振り、それでも淡々と薬を処方しているようだった。
───鬼太郎って意外と不器用なんだから・・・
つい手伝ってあげたくなってしまうが、あまりの一生懸命な姿に声をかけそびれる。
室内にはすり鉢を摺るゴリゴリという不規則な音が響いた。
手先だけではない、鬼太郎は何事においても不器用なところがある。
子供特有のそれではない。おそらくは性分なのだろう。
「・・・」
段々と昨夜までの記憶がよみがえってくる。
懸命な鬼太郎の背中を見つめながら、ネコ娘は浅いため息をついた。
鬼太郎が不器用さなどもうずっと昔から知っている。
おかしなヤキモチも不器用な愛情表現のひとつだったのだろう。
仕方がないな・・・。ネコ娘はまた思った。
そんな鬼太郎を嫌いになることもできないのも、昔からのこと。
186『お仕置き』-20 ◆NECOkE/60g :2007/06/23(土) 00:40:56 ID:oxRAScnj

「・・・手伝おうか?」
「うわっ!お・起きてたのか・・・」
気まずそうに眉間にしわを寄せる鬼太郎の向かい側にお膝して、
すり鉢を固定するように手を当てる。
「一人でするんなら下に濡れ布巾を敷いたらいいのに」
「そう・・・」
「ああほらぁ、そんなに大きく回すから溢れちゃうんだよ。貸して?」
「いいよっ」
強固な態度ですり棒を引き戻すと、鬼太郎はバツが悪そうに「ごめん」と呟いた。
「ううん。いいよー・・・」
ネコ娘はただ微笑みかける。すまなそうに頭を下げる鬼太郎など見ていられない。
話をそらそうと処方の但し書きに目を向ける。
「おばばに頼まれたの?」
「いや・・・おばばに聞いたんだ。それ・・・」
「え?」
手首の赤痣は治まっているもののやはり痛々しい。
「あたしの・・・?」
鬼太郎は返事もなく口をへの字に曲げて黙々とすり鉢を摺り続ける。
不器用なやさしさが胸に沁みてネコ娘は鬼太郎に抱きついた。
「ありがとう〜鬼太郎!」
「わっわわ、何だよ!危ないだろ」
照れ隠しに声色を尖らせてみても、その顔は真っ赤に染まったままだった。


<終>

これじゃまるで鬼太郎がツンデレでつな(´-ω-`)
スレ汚しスマソ-
187名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 01:10:39 ID:Bt2yoRlr
うあああ待ってました!グッジョブ!!
三期のすれ違いっぷりは良いなあ…
188名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 03:05:07 ID:OAiD7R2R
ちょっwwGJww
二人ともかわええ〜
189名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 07:48:58 ID:NZ3tRAmJ
キタキタキタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノ━━━!!!!
◆NECOkE/60g氏GJ!
190名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 12:59:53 ID:sHNEeUCU
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
神お出でませり! GJ! GJ!
お待ちしておりました! お仕置きといいながら自分がどんづまりになる鬼太郎萌え。

しかしなんで◆NECOkE/60g氏の三期鬼太郎まで、肝心要の一言を
ネコ娘に言ってあげないんですか・゚・(ノД`)・゚・

191名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 21:43:29 ID:g11Gi3rO
漏れは本当に三田ねこタンが好きなんでつ。
三田ねこのSSと単体エロ画を(*´Д`)ハァハァ
座して待って
192水着パラレル ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:40:47 ID:cFp/5A61
神々の読ませるSSにGJを送りつつ
今月のボソボソの内容と扉絵の水着猫娘に触発されたので
流れを読まずに駄文投下!

・ ボソボソ晩鬼太郎×猫娘
・ 他妖怪による猫タン虐め有り
・ 誤字脱字はご愛嬌
・ お好みに合わせて適当にスルーよろしこ
193水着パラレル【1】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:41:32 ID:cFp/5A61

「一反木綿。ちょっといい?」

初夏のゲゲゲの森
鬼太郎に呼ばれて、一反木綿はゲゲゲハウスに来ていた。

「何でごわすか、鬼太郎どん。」
「実は…今日ネコ娘が、買った水着を見せに来るって言うんだ。でね、せっかくだから海に連れて行ってあげたいんだけど…」

ぶっちゃけた話、猫娘と2人で海に遊びに行きたい…と。

「他ならぬ鬼太郎の頼みとあらば、よかけん」

「…ん、お前達何をひそひそ話して居るんじゃ?」

内緒話をしていたわけではないが、鬼太郎と一反木綿の話に目玉の親父が割って入ってきた。

「あっ、父さん。実は、猫娘と海に行きたいので一反木綿に頼んでいるんですよ。」
「海か…磯女や海坊主見たいな妖怪が居るかもしれんから、くれぐれも気をつけるんだぞ。」

「大丈夫ですよ。海の妖怪も悪いやつばかりじゃないですから。」
「フム、それもそうじゃな。」

「行って直ぐに戻ってきまよ。父さんはゆっくりしていてください。」
「鬼太郎。出かける前に、湯を足してくれい。」
「はい、父さん」

茶碗風呂の湯を足し、ゲゲゲハウスの外に出ると
ちょうど猫娘の姿が見えた。

「あら、鬼太郎、それに一反木綿も二人してどうしたの?」
「やぁ、ネコ娘…あれ、水着は?」

水着を見せてくれる―という話だったのに、彼女は手ぶらだった。
194水着パラレル【2】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:42:32 ID:cFp/5A61

「ウフフ…実はね…」

ピラ…とスカートの裾を捲った。

「うわ!猫娘どん、なんばしよっと?!」
「着てきちゃった♪」

赤いスカートの裾から覗く、三角形のショッキングピンクの布…
幾ら水着と解っていても、スカートの下から覗く様は、セクシーすぎる。

一瞬、目を見開き顔を赤らめた鬼太郎だったが…

「丁度良かった。ネコ娘が水着を見せてくれるって言ってたから、海にでも誘おうかって、一反木綿と話してたんだ。なぁ?」

満面の笑みを浮かべ、一反木綿を振り返る―――が、瞳は笑っていない。
見たのか?そういいたげな気配に…むしろ、殺気すら感じる。

不可抗力なのに…一反木綿がそう思っても、鬼太郎はそうは思ってない。

「そ、そうなんでごわすよ。」
「ホント?!嬉しい〜。せっかくだから支度していい?」

一反木綿は海支度した鬼太郎と猫娘を乗せ、近くの磯へと飛んでいく。
まだ海開きのシーズン前か人気も無く、
自分以外に猫娘の水着姿を誰にも見られずに済むなかなか良い場所だ。

「うわぁ〜潮風が気持ち良い。」
「塩水は身体がべたつくので好かんよ。洗濯ばするなら、真水に限るとね。」
「はは…それじゃ一反木綿。帰るときにはまた連絡するから、父さんに宜しく」

「ほんじゃ…」

ギラリ…と光って見えたような鬼太郎の眼光に、慌てて一反木綿は飛び去っていった。
この浜辺にネコ娘をつれてきたのにはそれなりに理由もあった。
まだ海の水は冷たくて、でも磯場ならそれなりに楽しめるし、水着姿でもおかしくは無い。
195水着パラレル【3】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:43:20 ID:cFp/5A61

「それじゃ、行こうか?」
「うん!」

見つけた蟹を捕まえようとしたり、窪んで水溜りになった場所を覗き込んだりしながら
他愛も無い会話を続ける。

「せっかく海辺なんだから水着になったら?」
「でも…誰もいないし…あたし一人水着ってヘンじゃ無い?」
「ヘンじゃないよ。僕…見せて欲しいな?」

もともと鬼太郎に見て欲しかった水着姿、そう言われればそうしてしまう乙女の性
見ている前で赤いワンピースを脱ぎ、ブラウスのボタンを外すと
現れたのは先ほど見たショッキングピンクの水着姿

「…ちょっと派手だった…?」
「そんな事無いよ!」
「こうやって、パレオを巻くとお洒落でしょ?」

スタイルの良い彼女の、肉付きの良い胸や腿のラインに、ゴクリと喉が鳴る。
猫娘はそんな鬼太郎の様子にも気付かず、脱いだワンピースを手持ちのバックに仕舞い込む。

「ちょっと日差しがきついね。ブラウスだけ羽織っていよう。」

白いブラウスの間から覗く肌と水着が、悩ましげで―――下着でもないのに目のやり場に困ってしまう。

「それじゃ、あの洞窟にでも入ろうか?中はきっと涼しいよ。」
「そうだね。」
「そのバック僕が持とうか?」
「ありがとう。」

鬼太郎が指差した洞窟は奥深そうで、少年少女の好奇心を擽る。
196水着パラレル【4】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:44:08 ID:cFp/5A61

「ねぇ、ちょっと奥まで探検してみようか?」

ヒタヒタと歩く二人
もとより妖怪だけあって、普通の子供なら怖がるであろう暗闇にも耐性があった。
決して夜目が利かぬわけではないが

「つるべ火呼んで来ればよかったかもね。」
「う〜ん。でも今日はいいよ・・・」
「・・・きゃ、何?!」
「どうしたの?猫娘」

「イヤッ、鬼太郎―――!!!」

ガボーン!

鬼太郎が振り向いた時には猫娘の姿は無く、洞窟を流れる川に大きな水柱が上がった。

「猫娘?!どこだ、返事をしてくれ―――!猫娘―――!!」

鬼太郎の叫び声はむなしく洞窟の闇に飲み込まれていく。
やがて川の乱れた水面は元の形をとるが、どこにも猫娘の姿は見当たらなかった。










197水着パラレル【5】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:45:57 ID:cFp/5A61













「…にゃ?!」

暫くして猫娘は目を覚ました。
先ほどは一体何が自分のみにおきたのか理解できず、急に覚めた視界は洞窟の闇と同じだったが
やがてぼんやりと見慣れた黒と黄色の縞模様が浮かび上がり、安心して息をついた。

「鬼太郎…」
「…」

だが、目の前の鬼太郎は無表情のままこちらを見ているだけだった。

「…ここは?さっき居た場所とずいぶん違うけれど」
「此処は洞窟の一番奥さ。」

声もそのまま鬼太郎であったが、猫娘はかすかな違和感を感じ始めていた。
猫娘が目覚めた場所は、先ほど歩いていた場所よりもかなり広い場所だった。
猫娘は起き上がろうとするが、身体が重くて言う事を効かない。

「えっ…ヤダ、あたし…動けない?!」
「ふふふ…気を失っている間に飲ませたシビレ薬が効いてきたみたいだね。」
「鬼太郎…何言って…」
「この辺りの海蛇の毒を使うと神経を麻痺させる事ができるのさ。死にはしないが妖怪といえども丸一日は動けまい。」

鬼太郎の姿をした何者かが、猫娘のほうへ足を一歩踏み出す。
198水着パラレル【6】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:46:57 ID:cFp/5A61

「い…イヤッ、来ないで!!」
「俺様の塒へとのこのこやってきたお前らが悪いのさ。どれ、喰う前に楽しませてもらうとするか。」

足首をむんずと掴み取られ、普段知る鬼太郎の手の感触との違いに、全身に鳥肌が立つような恐怖に襲われる。


「いやぁ―――!!助けて、鬼太郎―――!!!」







「―――猫娘?!」

猫娘の叫び声は洞窟内を木霊し、遠く離れた鬼太郎の耳に届く。
残された猫娘の白いブラウスに、この奥に彼女が居る事を確信した。
海水に邪魔されてあまり残されていないかすかな妖気を頼りに、鬼太郎は先を急ぐ。









「最近の若い女子は発育がいいなぁ。」

鬼太郎の姿をした何者かは、猫娘をまじまじと見ていった。
不意に胸元に手を伸ばして水着を掴めば、肩紐など無い、ただ胸を覆っていただけの布が外れて
プルンと弾力のあるふくらみが曝け出される。
199水着パラレル【7】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:47:55 ID:cFp/5A61

「いニャぁ!」
「フン、こりゃぁ美味そうだ。」

およそ体温など感じられぬ冷たい手で胸を触られ、温度差に刺激され先端が予期せずに尖る。
まだ成長途中の胸を無造作に弄ばれて、たまらぬ痛みに猫娘は顔を歪めた。

「ぃ…痛ぁ…」

苦痛に耐える猫娘に構わず、鬼太郎の姿をした者は鼻息荒くし、買ったばかりの水着を引き裂いた。

「イヤッ…やめて―――!!」

猫娘は羞恥に耐えられず悲鳴を上げたが、
相手は手を止めるどころか一切構わない様子で、
全てを引き裂き無理やり素肌を曝け出させていく。
下半身を覆っていたパレオと共に最後の布も剥ぎ取られ、
全裸にすると鬼太郎の姿をした者は猫娘の背から抱きかかえ両胸を嬲る。

素肌に触れた感覚はまるでナメクジ腹足に包み込まれたように湿り気を帯び、
ぬっとりと纏わり付いて気持ちが悪くて仕方が無かった。
実際触れられた肌には何かの粘液が残り、肌の上を蠢くたびにニチャネチャと淫猥な音がして
猫娘は居た堪れなくなり瞳を伏せた。
この嫌悪感から、陵辱から逃げ出したくとも、、腕を持ち上げる事すら叶わないのだ。

不思議な事に、裸体であるのに猫娘は身体の芯から熱くなるのを感じていた。
全身に塗れたこの粘液にさ催淫効果があるなどと知るはずも無い。

やがて半身に滑り落ちる手、桃尻に感じた固い異物の感触に、背筋に悪寒が走り
見開いた目尻には涙が浮かんだ。
これから一体何をされるのか、わが身に何が起ころうとしているのか予測できず
ただ、内に芽生えた恐怖の根がぞわぞわと全身に広がっていく。

滑り落ちた手は、三角地帯で止まり、背後で厭らしい笑い声が聞こえた。
産毛が少し濃くなった程度の陰毛をつまんで引く動作を数回繰り返した後
不意に無骨な指先が、内桃を滑り落ちる
200水着パラレル【8】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:49:58 ID:cFp/5A61

「…ヒッ―――!!」

堪らず声を上げたがどうする事もできない。

(鬼太郎―――早く助けに来て―――!!)

瞳を固く瞑り、心の中で助けを求めたが、次の瞬間

「!!」

指先が肉芽に触れて、身震いをした。
未知の恐怖の片鱗を覗わせる行為に、がたがたと身体が震えだす。

「や…やめてッ…」

喉の奥から搾り出すようにして拒否の言葉を発する。
猫娘の背中を舐め上げていた何者かの口端が上がるのが解った。

「お前…生娘か?」
「…!」
「当たりかぁ、俺ぁついてるなぁ。男連れだったから手付けかと思ったが、ウヒヒヒ…こりゃぁ楽しめそうだ。」
「何…するつもり…?!」

「何…ってそりゃぁ淫事に決まって…まさかお前”淫事”も知らねぇのか、正におぼこだなぁ!!」

下品な笑い声が響く。

「此処に隠れてる下のお口に、今教えてやるよぅ!」
「―――!!!」

片足を持ち上げられ、足を広げられれば秘所が露になり、秘唇から膣に指が挿入された。
まだ何者も受け入れた事の無い清らかな場所を冒され、
初めて知る異物の感触に猫娘の心は急速に冷えていく。
解らない、ただ汚されてしまったとだけ感じた。
少女としてとても大事なものを失ってしまったと―――
201水着パラレル【9】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:51:34 ID:cFp/5A61

やがて膣に入れられた指は肉壁を擦るように前後に律動を初め、
猫娘の肌をぬめる粘液と同じものが膣内を満たし始める。
指はその粘液を膣内に塗りたくるように蠢き、猫娘の耳元で囁く。

「悦べ…俺様がお前を女にする最初の男になるんだ!指で媚薬をたっぷりと塗りたくったら、次は俺様のマラだぁ。」

猫娘の身体を地に置き、覆いかぶさり顔を近づけてると、おぞましい言葉を放つ。
片足を抱え上げ、指は尚も秘所を犯し続けていた。
やがて媚薬で膣内が満たされると、指の抽送に会わせてジュブジュブと言う音を奏で始める。
粘液の催淫効果もあってか、心とは裏腹に身体は火照り頬が朱に染まっていく。

固く閉じた瞳からは涙が溢れ、顔をそむけた猫娘の頬をベロリベロリと舌で舐めずる。
秘所で蠢いていた指が引き抜かれると、どろっとした粘液が溢れ出て、
代わりに当てがわれた異物の感触に猫娘は全身を硬直させ目を見開く。
最後の砦が崩される―――

「いやぁ!!鬼太郎―――!!!」
「ヒヒヒヒ…初心なおぼこを手篭めにす―――ガっ!?」

猫娘が最後の助けを求めた時、鈍い音と共に不意に覆いかぶさっていた者の身体が吹っ飛ぶ。

「猫娘!」

其処にはリモコンゲタを放った鬼太郎の姿があった。
しかし、鬼太郎の目の前の光景は全裸の猫娘ともう一人の―――自分?!
リモコンゲタに吹っ飛ばされ、地面に突っ伏していたものは頭を掻きながら起き上がった。

「…よくも、よくも邪魔してくれたな。お楽しみの最中を―――!!」

鬼太郎は猫娘の傍に駆け寄り、身を起すと安全そうな岩陰に座らせ、
先ほど拾ったブラウスを羽織らせた。
怒りに満ちた鬼太郎に似たものは、全身をぼこぼこと変形させると、
ぼてっとした奇妙なものへと姿を変える。
202水着パラレル【10】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:52:43 ID:cFp/5A61

「お前は一体何者だ?!」
「俺か?俺様ぁサザエ鬼だ。まったく、好物は一番最初に食べる主義なのに、邪魔しやがって…こうなったらお前を先に喰ってやる!!」
「させるか!チャンチャンコー!!」



※ 以下、バトルシーンはお好みで原作及びアニメのチョイスで脳内補充してください。
  決して手抜きではありません。
  参考までに、サザエ鬼やバトルシーンのイメージは第四シリーズです。


何とかサザエ鬼を倒し、鬼太郎は猫娘に服を着せると抱きかかえて洞窟を後にした。
だが、この時全身に塗りたくられ身体の内部にまで及んだ粘液を洗い流しては居なかった。
粘液は鬼太郎の身体にも付着し、時間をかけて蝕んでいく。

一反木綿に迎えを頼み、身体が動かない猫娘の為に、鬼太郎は猫娘が元に戻るまで傍に居る事にした。

「じゃ、おいどんは鬼太郎が今日は猫娘のところに居ると親父に伝えとくばい。」
「そうしてもらえると助かるよ。」
「また何かあったら呼びんしゃい。」
「ありがとう、一反木綿。」

鬼太郎は猫娘を抱えたまま一反木綿を見送り、その姿が見えなくなると部屋の中へと入っていった。
出かける前の楽しい雰囲気は一切なく、猫娘は口をつぐんだまま俯いていた。
最後の一線は守り抜いたとはいえ、見知らぬ妖怪に犯されている所を見られ、あられもない姿を晒した上に全て見られてしまったのだ。
悲しみや恐怖が複雑な感情と交じり合い、涙が滲む顔を手で覆うこともできぬ自分が情けなくて仕方が無かった。

あんな事があった後で、身動きひとつできない猫娘が心配だったが、
正直何といって声を掛ければいいのか鬼太郎にはわからなかった。
痛々しくて腫れ物に触れるかのように接していた鬼太郎だが、心配な反面
何時もと打って変って淑やかな様子に、胸が高鳴っていた。
普段は積極的な猫娘だから、あえて自分から迫る事はしなかった。
それは些細なきっかけで歯止めが利かなくなる自分を恐れていたから。
203水着パラレル【11】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:53:38 ID:cFp/5A61

猫娘は積極的に腕を組んだり、抱きついてきたりはしたがそれでとても満たされているようだった。
対鬼太郎との二人きりの関係よりも、目玉の親父を交えての”家族”の雰囲気を好んで楽しんでいるように思えた。
だから鬼太郎は、己の欲望を暴走させる事だけはしてはならぬと常に受身で居たのだ。

自分の腕に抱かれ、成すがままに胸に身を預けている猫娘を抱きかかえたまま、風呂場へと向い
汚れた身体を洗い清めようと猫娘の部屋の湯を沸かす。
猫娘の部屋には何度か訪れた事もあったし、猫娘が食事の支度をしに来てくれる以外は、
家の事はほぼ自分の事をやっているし、風呂の支度ぐらい容易かった。
本当は自分より、同性の砂かけ婆に頼んだ方が良いのではと猫娘には伝えたが、
親代わりの砂かけとはいえ知られるのが嫌だったのだろう。
拒否されてしまった。
長い沈黙が続いたが、風呂に湯が沸くと鬼太郎が猫娘に声を掛けた。

「猫娘、お風呂が湧いたよ?」

肩にポンと手を置くとビクッと震えた。
今日あったばかりの出来事、まだ胸のうちは恐怖に支配されているのであろう。
でも、何の粘液かも解らぬものに塗れている事が良い事とは思えなかった。
もしかしたら毒性のあるものかもしれない。

確かにこの粘液には効果があった。毒性のものではなかったが―――

「猫娘…何時までもこのままじゃ身体に悪いよ。」
「…うん。」

コクリと頷いたがどこか上の空だ。
鬼太郎は猫娘を抱き上げると、脱衣所から浴室へと連れて行った。
離れるのが不安なのか、かすかに動きを取り戻した手で鬼太郎のチャンチャンコを握り締める。
正直なところ、来ている服も洗った方が言いに決まっているが、脱がせなければならない。
着せたまま洗うわけには行かず、困り果てたが意を決して猫娘に伝える。

「…脱がすよ?このまま洗うわけに行かないし。」
「…」

此処へ来る時に着せてくれたのも鬼太郎だ。
砂かけ婆の助けを断ったのも自分、今更何を言うことができよう。
猫娘は黙ったまま頷いたが、その頬は朱に染まっていた。
204水着パラレル【12】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:54:20 ID:cFp/5A61

洞窟から抜け出す時にはとにかく夢中で服を着せたから、特別意識なんかしてなかった。
しかし、いざ脱がせるとなると鬼太郎の鼓動は早鐘を打ち始めていた。

(やましくない。やましい事なんて何も無い。これは猫娘が動けないから仕方ないんだ―――)

ワンピースの背中のボタンを外し、下からたくし上げ脱がせると、
下着を身に着けてい無い素肌に塗れた粘液が白いブラウスに滲み込み
身体のラインばかりでは無く、胸先の小さな果実までくっきりと露にしていた。
思わず顔を赤らめ、視線を下に向けたが下は下で初めからパンティ等穿いておらず、
淡い茂みが目に入る。
幸い猫娘も視線をそむけたままで、
鬼太郎はガチガチになった指先でブラウスのボタンを一つづつ外していく。
殆ど裸体に近い状態ではあったが、徐々に晒されていく素肌
露になったピンク色の胸飾りに、思わず息を呑んだ。
妙に意識してしまっている事を気が疲れたくなくて、静かに吐き出した息には熱が篭っていた。

吐息は猫娘の耳を掠め、ピクリと身体を反応させる。
そればかりではない、鬼太郎の手が素肌に触れるたびに、
胸の辺りから甘い痺れが迸り、胸先の果実が、尖る。
尖った果実はもどかしさに震え、知らず知らずの内に身体を高めていくのであった。

露になったしなやかな肢体、幼い時に見た自分と大差なかった頃の体形ではなく
すっかり女性への独特の丸みを帯びた猫娘の身体に、異性である事を実感させられる。
できればこんな形で知りたくは無かった。もっと別の形で猫娘に触れたかった。

桶を手に取り湯船の湯を救うと、首筋から猫娘の身体を流す。
水蒸気が室内を白く染めてゆき、猫娘の身体に付着していた粘液までもが水蒸気に混じり
媚薬の効果は、空気中に広がると猫娘と鬼太郎の体内に取り込まれ、催淫効果は一気に加速する。

「…鬼太郎。」
「なんだい、猫娘?」
「鬼太郎も…脱ぎなよ…」

湯を被った部分の肌が桜色に染まった猫娘がチャンチャンコの裾を掴み顔を上げた。
鬼太郎を上目遣いに見上げる瞳は、潤んで見つめられた此方が蕩けそうな目をしている。
205水着パラレル【13】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:56:37 ID:cFp/5A61

「…!」

下心を見透かされたようで、思わず鬼太郎は言葉に詰まる。

「鬼太郎だって、汚れが酷いよ?…ほら、チャンチャンコにもこんない付いちゃって…これ、ご先祖様の…大事なものでしょう?」
「え?」

猫娘に指摘されて、自分の学童服とチャンチャンコを見る。
猫娘の肌についていた粘液も付着し
サザエ鬼との戦いもあって、相手を洗って綺麗にしようと言えるような格好ではなく
コレでは猫娘を抱き上げたら、また汚れをつけてしまいそうだった。

「ああ、本当だ…」
「脱衣所の洗面台の下にタオルの余分が有るから使って…。」
「そうだね、僕の服も猫娘の服と一緒に洗ってしまおう。」

脱衣所に戻ると、盥に自分と猫娘の服を入れお湯に浸す。
流石に全裸は気恥ずかしいので、腰に一枚タオルをまとったが、
既に熱を持ったそれは立ち上がっていて隠すほか無かった。
隠していても先端がテントを張っていて、濡れればその形をもくっきりと現すだろうが、
何もしないよりはましだった。

「じゃぁ、背中から流すよ?」
「うん」

前屈みに、背を丸める猫娘の背を石鹸をあわ立てた垢すりで擦っていく。
手を置いた肩は細く、白い背中はとても小さく守ってあげたいと思わされる。

「うふふ、何か小さい頃に戻ったみたいね。」
「ん…」

背後から手をとり、肩から指先までを泡立てる。
昔は泥まみれになって遊んだ後はこうしてよく湯を共にした。
何時しか幼い遊びを卒業すると共に、同じ湯船に浸かる事はなくなってしまったけれど
206水着パラレル【14】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:57:41 ID:cFp/5A61

背中を洗い終えて、湯で泡を流す。
猫娘の背を風呂桶に預けさせて、正面を向かせたところで鬼太郎の手は止まった。
なだらかな背中とは違い、膨らんだ胸から腹部そして―――
何処を如何洗おうとしても、触れた手がいやらしくなってしまいそうだった。
いっそ背後からとも思ったが、
腰から腹部に回した手でそのまま猫娘の膨らみを手にする場面を思い浮かべてしまい、
いけない妄想を振り払う為に首を振る。

頬が熱くなるのを感じると共に、身体の内側ばかりではなく、
下半身からも堪らぬ疼きと熱が湧き上がり
それは猫娘も同じで、垢すりなんかではなく直接鬼太郎の手で肌に触れて欲しかった。
無論サザエ鬼に触れられた忌まわしい感触を拭って欲しくも有ったが
鬼太郎の手が直に肌に触れた瞬間の、身体に走る不思議な感覚はいったい何なのか知りたかった。
思わず鳴ってしまう喉に、鬼太郎は口を一文字に結び、
直視しないように首筋に垢すりをあてがうと、猫娘の手が重ねられた。

「鬼太郎…」
「…あ、ごっ…ごめん…」

思わず猫娘から手を離そうとするが、重ねられたてはそのまま胸元に滑り落ちて止まる。

「鬼太郎…あたし、鬼太郎の手で…洗って欲しいの…」
「ねっ…猫…娘…」

猫娘の言葉に鬼太郎の理性が崩れる。
垢すりを掴んでいた手は直接猫娘の胸に沿わされ、掌に感じる胸先の突起
愛らしい膨らみを掴み取ると、今まで以上に強い痺れが全身を蕩けさせ、猫娘の背が撓った。
床に倒れこむ猫娘を追い、体の上に覆いかぶさると互いの唇を重ね合わせ、
貪るように舌で口膣を荒らしまわる。

身体は火照り、なぞられる舌先に不思議な擽ったさを感じながらも止められず
鼻から抜ける息にも熱が混じるが、身体の熱は上がる一方だった。
細胞に、遺伝子の記憶に組み込まれた太古からの男女の営みは、
知識よりも肉体が本能が拠り深く求め合う術を知っている。
媚薬の催淫効果は幼い二人に早すぎる欲望を目覚めさせた。
207水着パラレル【15】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:58:29 ID:cFp/5A61

自分の体重が全て猫娘に掛かる事など考えられず、抱き潰さんばかりにその身を重ねる。
もっと深く、互いの身を溶かし交じり合うほどに深く重なり合いたくて、夢中で口付けをした。
掌に感じる充実感に、指先に感じる弾力を揉みしだく。
先端は益々固く尖り、時より鬼太郎の胸板に触れ刺激されると、猫娘の全身を甘い余韻に浸らせた。

「ン…んぅ…っ…」

どちらとも付かぬくぐもった声が浴室に響く。
自然と開かれた猫娘の中心に収まった鬼太郎の身体は、タオル越しに猫娘の陰部を刺激する。
下半身に感じる、固く暑い熱を持つモノに猫娘は刺激され細腰を震わせたが
サザエ鬼に犯されかけた恐怖とは異なり、開花し始めた快楽によるものだった。

「ニャッ…にゃぁん…っ…。」

開放された唇から嬌声が上がる。
鬼太郎は身体をずらしながら猫娘の身体を唇で手で愛撫を繰り返す。
先端の果実を含むと、甘い刺激はいっそう強くなり、意識が飛びそうな恐怖に鬼太郎の頭を両手で抱く。
貪られ摘み取られ、断続的に与えられる悦楽に猫娘の身体は小刻みに震え、痙攣しているようだった。
まだ思うように動かぬ手足を鬼太郎の身体に絡め、その重みをその存在を抱きしめるように縋りつく。

「きたろ…鬼太郎…鬼太郎…」

自分を抱いている相手を確かめるようにその名を繰り返し呼んだ。
鬼太郎は自分に無い柔らかさに包まれ、頬に触れる柔肉の弾力に夢中で肉欲にすっかり溺れていた。
何時しか腰にまとっていたタオルはみずっけをすった重みで落ち、
二人は生まれたままの姿で重なり合っていた。
既に鬼太郎自身は腹に突くほどに立ち上がっていて、無意識に掴み取ると猫娘の秘唇にあてがった。
ずっと満たされぬ疼きに、伸縮を繰り返していた秘所に突きつけられた熱に、腰が跳ね上がると
亀頭がぬめりに包まれた快感に反応した鬼太郎の、
挿れたいと言う本能的衝動で腰が突き出るタイミングと重なり一気に深層まで貫かれ
猫娘の瞳には暑い涙が滲んだが、痛みや悲しみによるものではない。
膣内を満たしていた粘液の効果も相俟ってか、
純潔を失う痛みよりも鬼太郎の存在が、与え引き出される快楽が悦びが勝った。
208水着パラレル【16】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 20:59:29 ID:cFp/5A61

「にゃあぁ―――ん!!!」

一際高い嬌声が上がり背中が弧を描く。
猫娘は貫通の瞬間に達してしまったようだが、これで終わりではない。
猫娘を貫いた鬼太郎の雄芯は緩やかに締め上げる内壁の快感に、
全身を支配する甘い痺れに侵されて上り詰める為に律動を開始する。
腰を叩きつけられれば、小さな身体ごと胸も揺さぶられ、初めて知る性交に異性の身体に
己を抑制する事などできず、鬼太郎の背には猫娘の尖った爪が食い込む。

「ね、こ…娘…猫娘…」
「にゃぁんっ、あっ…ん…っ…ぁんっ…!!」

互いの繋がった陰部からは、鬼太郎は突き上げるごとに淫らな水音をさせながら、
膣内を満たしていた粘液が泡立ちながら外へと伝い落ちていく。
思考は蕩け、ただ身体だけが別の意思を持ったように抽送を繰り返す。
鬼太郎の猫娘の互いの熱を感じながら、鬼太郎の白濁の液は猫娘の最奥に注ぎ込まれ、
粘液を全て洗い流した。
意識も呼吸も絶え絶えになりながら、がくがくと身体を震わせ最後の一滴までをも猫娘の膣内に収める。
身体も魂すらも、意識と共に上り詰めて、初めて知るオーガズムと共に二人共に意識を失った。





どのくらい経ったのだろうか
先に目覚めたのは鬼太郎で、ひんやりと冷えた肌と腕の下の温かく柔らかな感触に身を起す。
するとまだ猫娘の中に納まっていた自身が、ずるりと抜け落ちて思わず身震いをした。
身体の中からはすっかり毒気が抜けていたが、まだ身体のうちには抜け切れていない熱が残っていた。

「…猫娘?!」

鬼太郎は慌てて猫娘の身を起したが、まだその意識は遠く目覚める様子は無い。
自分と同じく冷えた肌の猫娘を抱きかかえ、ぬるまった湯にその身を浸した。
意識無く胸にゆだねる猫娘の、柔らかな肌と愛しい重みを腕に抱きとめながらそっと囁く
209水着パラレル【17】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 21:00:21 ID:cFp/5A61

「好きだよ?猫娘―――」

例え意識は遠のいて、猫娘には届かなくとも言わずには居られなかった。
しかし、胸のうちで思うのと実際に口に出して言うのとでは差が在り
鬼太郎は言葉にして、急に恥ずかしくなり頬を赤らめた。

催淫効果が無くなった鬼太郎はすっかりもとの純朴な少年に戻っていたが
誰も居ない筈の浴槽の辺りをきょろきょろと見回し、そっと猫娘の唇に口付けた。
ただ併せるだけの淡い口付けだったが、胸にじゅん…と幸せの余韻が広がる。

あどけない寝顔の猫娘の顔を覗くと、思わずにやけてしまう顔に口元を歪めたが
鬼太郎は猫娘を脱衣所に用意したバスタオルに包むと、浴室を後にした。

―――その晩

鬼太郎は始めて精通した原因となった日の出来事を夢に見ていた。

『―――ご馳走様。』
『はい、じゃぁお茶碗かして?』

ゲゲゲハウスにひとつしかないお茶碗は、鬼太郎と目玉の親父はが共有している。
鬼太郎の食事以外のときは、親父はの風呂となっているのが殆どなのだが
今日もまた、鬼太郎の食事が済めばソレは風呂にはやがわりする。
其の入れ替え作業をするのは、猫娘だ。

『はい、鬼太郎お茶。親父さんも今、土瓶のお湯入れるね。』
『ああ、有難う猫娘。』

猫娘に差し出されたお茶を鬼太郎が受け取る。
しかし、猫娘は自分の顔を見たままで

『やっだぁ〜鬼太郎ッたらお弁当がついてるよ。』
『え?』

鬼太郎が取るよりも先に、頬についたご飯粒を舌で掬い取る。
頬にチュっと猫娘の唇の感触が残った。
鬼太郎は頬に手を当てたままポーっとしていた。
210水着パラレル【18】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 21:01:33 ID:cFp/5A61

『まるで新婚のようじゃの。仲睦まじいのは結構だが、猫娘、わしのほうにも早く、湯をくれんか?』

突っ込まれなければ特に意識しなかったであろう二人のやり取りを見ていた目玉の親父はポロリこぼした。
鬼太郎と猫娘はお互いの顔を見つめあうと、急に恥ずかしくなり互いに頬を染めて俯いた。

『あ、うん…親父さんのお湯ね。』
『ふ〜いい湯じゃわい。』

ようやく土瓶から注がれた茶碗風呂に、目玉の親父は満足げに浸かる。
鬼太郎と猫娘といえば、先ほど発した目玉の親父の言葉のせいでちょっと気まずくなっていた。
頬といえ、猫娘にキスされたのは初めてで、
猫娘もたまたま両手が塞がっていたからつい口でしてしまった。
気まずい…と言うよりも、むしろ照れくさいというかウレシハズカシ…といったところか

言ってしまった当の本人…目玉の親父といえば、悪気も嫌味も無かったわけで
なんとなく、その場にいられなくなった猫娘は逃げるようにゲゲゲハウスを出て、
鬼太郎もまたその後を追う。
茶碗風呂の湯加減にご機嫌で鼻歌などを歌っている目玉の親父は、
取り残され湯を足すものが居なくなってしまった事にも気がついては無かった。

『待ってよ、猫娘。』静止しようを手を取った。
『にゃん!』

手首を取られ、驚いた猫娘が振り返ると、頬から耳まで紅く染まっており、瞳はわずかに潤んでた。
その恥じらいを浮かべた表情に鬼太郎もまた、頬を染め上げてつかんでいた手を離した。

『ご…ごめんよ。痛くした?』
『ううん…ちょっと驚いただけ。』
『せっかくだからそこまで送るよ…』
『ありがと』

語る言葉も少なく、鬼太郎は時より猫娘顔を横目で見る。
ドキドキしながらも視線が行ってしまうのはぷるんとした愛らしい唇。
そっと握られた手を引き寄せて、猫娘の唇を奪った。

”―――好き…”
211水着パラレル【19】 ◆.QnJ2CGaPk :2007/06/24(日) 21:03:01 ID:cFp/5A61



「うぁっ!」

あの時と同じく、爆発しそうな予感に慌てて起きた…が
朝立ちはしていたが、夕べの事が有ってか夢精することは無かった。

何時もと違う朝の風景と腕に感じた重みに、夕べはそのまま猫娘の家に泊まったことを思い出した。
ペラリと布団を捲れば、着替えがわからず身体の水分を拭き取っただけ床に着いた記憶が蘇えり
全裸の自分と同じく、猫娘の素肌を見て捲った布団を戻した。

だんだんと暑くなってきたとはいえ、肌着も無く布団につくのは肌寒いのか
捲られた布団から抜けた温もりを求めて猫娘が鬼太郎の胸に擦り寄ってくると
鬼太郎も布団に潜りなおし二度寝することに決めた。
温もりに包まれて安心しきったのか、猫娘はゴロゴロと喉を満足げに鳴らしている。

きっと猫娘も目覚めたら、今の鬼太郎と同じく
今朝の陽気の様な清清しい気持ちに満たされているに違いない。
朝の涼しげな風に吹かれて、窓際に干された少年少女の服一式ずつ
ゆらゆら、ゆらゆらと揺れていた。

糸冬
212名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:14:30 ID:S5p4E/kl
ボソボソ版キター!!!
職人さんGJです!
はげしく悶えますた(*´д`*)
213名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:16:21 ID:7Ost1RKV
水着&ブラウスキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!! 
ハフン(*´Д`)=3
GJ!
214名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 21:39:46 ID:1AcfNqN0
GJ! GJ!
風呂場で脱がせるシーンに激しく萌え。
すんばらしい作品が二つも投下されて、アニメでも萌えて
最高にいい週末だ!
215名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 23:04:01 ID:amOmn0+U
幸せそうで心が洗われた(*´ω`*)
GJマジGJ
216前スレ446:2007/06/25(月) 00:01:26 ID:fIO0vuP7
新スレ突入オメ。
しかも神々のご降臨まで…スバラシス

なんつか俺の駄作は申し訳ない気もするんだがやっと時間出来たんでまた途中までだけど投下。
随分間空き過ぎで話がアレかもだが今週中に最後まで投下したいと思う。
217名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:02:41 ID:amOmn0+U
全裸で待ってる!
218名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:08:20 ID:maSdC7bX
キーボードの上で筋肉痛になりながら待ってる!
219『身代わり』-6/446:2007/06/25(月) 00:18:32 ID:fIO0vuP7
意識が戻った少女の視界は、濃い闇に包まれていた。
一体何事かと戸惑うも、外から聞こえる梟の鳴き声から今は夜だと教えられ、知らず安堵の息が漏れる。
夜目に強い少女の瞳は幾度か瞬きすれば闇に慣れ、見慣れた天井がぼんやりと浮かび上がり、横になっている布団も自分のものだと判り、どうして自分はここに居るんだろう…そんな思案をした矢先。
「……やっと気がついたのかい?」
「にゃ…っ……鬼太郎…?…アタシ、あのまま…?」
「うん。君が寝てる間に皆は傷を癒す為に妖怪温泉に出かけていったよ。
 おばばが君も連れて行きたいって言ってたけど…目が覚めないからまた今度にするってさ。
 あぁ、そうそう。明日の昼ぐらいには帰るって言ってたから、お説教を覚悟するんだね。」
不意に声をかけられ驚きの声をあげかけるが、声の主が解りなんとか気を落ち着ける。
徐々にはっきりしていく記憶から、自分が迷惑をかけてしまった事に気付き。
恐る恐る見れば、離れた所に座っている少年が険しい表情を浮かべているのが目に入り、思わず顔を背けた。
そんな少女の様子を知ってか知らずか、少年は淡々と続ける。
「僕は後始末の為に残ったんだけど、それももう済んだよ。
 妖怪の正体も判ったし、後ろで手を引いてた奴もこらしめてきたし…」
話を纏めれば、毎度おなじみぬらりひょんが、山奥で眠っていた妖魔を起こしてつまらない入れ知恵をした…大体そんな顛末だったという。
「それじゃ結局、あの妖怪は利用されただけだったのね…なんだか、可哀想…」
「何言ってるんだよ、元々の野心がなきゃあんな事する訳ないだろ。」
「それはそうだけど、でも…」
「やけに庇うじゃないか。なんだ、あのまま襲われたかったのかい?」
「っ…!そんな訳ないでしょ、何言ってるのよ鬼太郎…っ」
慌てて顔を向ければ、何時の間にか近寄っていた鬼太郎の顔が間近に見えて言葉に詰まり。
顔を背ける間も無く布団を剥ぎ取られたと同時に押さえ付けられ、抗議の声を上げようとしたが少年の鋭い視線に言葉を封じられる。
黙り込んだ少女に構わず、少年は問いかけた。

「…なんであんな勝手な事したんだよ。」
220『身代わり』-7/446:2007/06/25(月) 00:35:33 ID:fIO0vuP7
朝、鬼太郎が目覚めた時、少女の姿は既に無かった。
どこに行ってしまったかと心配している最中、ねずみ男が大量に作った偽ちゃんちゃんこに宿った妖気がすっかり消えている事に気がついた。
まさか、と考えが過ぎったところにやってきた化けガラスの伝言から、確信に変わった。
偽ちゃんちゃんこの妖気は一着一着は微弱でも、全て集めればそれなりの妖気になる。
鬼太郎にとってはこの程度の妖気有っても無くても大差が無い為放っておいていたが、他の妖怪達には充分な妖気の量だ。
ネコ娘はその妖気全てを一着に集め、それを着込むことで妖気を誤魔化す事にしたのだろう。
こんな事なら、面倒くさがらずに昨日回収した時点で妖気を抜き取っておけば良かった…そう少年が後悔しても時は既に遅く。
一反木綿の背に乗り急いで後を追い、そして妖怪と対峙している少女を見つければ、彼女が自分の妖気を纏ったまま縦横無尽に動き回っていたお陰で辺り一面に妖気が紛れ、気付かれることなく上空に止まることが出来。
そこから、彼女が作るチャンスをけっして逃すまいと注意深く見つめた。
徐々に動きが鈍くなる様子をおかしいと思う間もなく服を引き裂かれた少女の姿に、思わず飛び降りて庇ってしまいそうな自分が居たが…少女の行為を無にしてしまうと思えばただ堪えるしか無く。
けれど、妖怪が彼女の顎に手をかけたのを見た瞬間、もう抑える事は出来なかった。
飛び降りた勢いのまま構えた剣が彼女の叫びに顔をあげた妖怪の眉間に運良く突き刺さったおかげで倒すことが出来た、けれど。

地につけば崩れ落ちる化け物の向こう側に居るネコ娘と目が合った。
そのまま糸が切れたかの様に意識を失った彼女の側に慌てて駆け寄り抱き止めれば、ちゃんちゃんこから受ける妖気に中てられているのが伝わった。
口移しで余分な妖気を吸い取り、呼吸が落ち着いたのを確認して仲間の元へ連れていき。
その足ですぐさま後始末を済ませて戻ってきてからずっと、少女が目覚めるのを待っていた。
221『身代わり』-8/446:2007/06/25(月) 00:43:24 ID:fIO0vuP7




「…もし、僕が遅れていたらどうなってたか…判ってるのか?」

問いに答えない、答えられない少女を組み敷いたまま問い続ける。
彼女の意識が戻った事に安堵した、だがすぐに怒りが取って代わった。
何故あんな危険な事をしたのか、どうして自分に相談せずに勝手に行ったのか、それが許せなかった。
相談されれば恐らくにべも無く却下しただろうが、そんな事は関係なかった。
ただ、彼女が勝手な行動をとったのは、鬼太郎ではあの妖怪に勝てないと思ったから…つまり自分を信じていなかったのだと、そう思うと悔しくて、悲しくて、腹立たしかった。
「君一人でなんとか出来ると思ってたのか?あんな妖怪相手に?
 …思いあがるのもいい加減にしろよ。」
怒りのままに言葉を紡ぐ。本当はこんな事が言いたかった訳じゃない。
ずっと目を覚まさないネコ娘を誰よりも心配していたのは自分だ。
ネコ娘が起きたなら、無事で良かった、心配したと…そう、伝えたかったのに。
けれど言葉は止まらなくて。
苛立ちも怒りも抑えられなくて。
自分から目を逸らす彼女を見下ろしながら、言葉の棘を刺していく。
「ち、違…違う、鬼太郎…それは…」
「何が違うんだよ、本当の事だろ。僕に何も言わないで…勝手に出て行って。
 挙句妖気に当てられて、動けなくなって。

…僕が遅れてたらどうなっていたのか、本当に判ってるのか!?」

知らず知らずの内に語気が荒くなった少年の問いに、少女はびくりと身を竦ませるだけで答えられなかった。
そんな彼女の様子は少年の苛立ちを余計煽るだけでしかなく…少年は、彼女を押さえつける手に更に力を込めて言い放つ。

「どうなっていたか…今から僕が教えてやるよ。」
222前スレ446:2007/06/25(月) 00:48:34 ID:fIO0vuP7
とりあえずここまで…次でようやくエロ突入の予定。

だらだら長いのにまだエチシーンに入れなくてスマソ(´・ω・`)
223名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:54:45 ID:maSdC7bX
続き、全裸で待っております!

ところで話が飛んで、五期ネコ娘の表記は「ネコ娘」なのか「ねこ娘」なのか
どっちなんでしょうかねぇ。EDだとひらがなで、東映サイトだとカタカナだったり。
224名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 02:01:54 ID:5t/INs2r
GJ(*゚Д゚)
は、早く続きが見たい…!

それにしても最近投下ラッシュで嬉しい…
225名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 12:44:00 ID:UEzAFleg
神々のラッシュアワーにwktkしつつ

>218目玉の親父乙
つ[鬼太郎マッサージ券]ドゾー
226名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 12:48:33 ID:0YuwB8GM
水着パラレルキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!! 

そう言えば、水着陵辱ネタって過去にもSSなかった?
227名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 20:00:30 ID:maSdC7bX
>>226
倉庫1−215のリレーですな。

そして倉庫見たついでの遅レスながら>>98のような個人的見解。
五期への偏見込みで

性欲の強さ
三期 性欲魔神
(越えられない壁)
四期 それでも青少年だしずっと我慢してたんだ!
二期 猫ちゃんと気持ちいい事するの大好き!
五期 興味ないわけじゃないけど面倒なんだよね

ジェラシー度
三期 君は僕のもの!誰にも渡さqwせdrftgyふじこlp;@
四期 一人で妄想して爆発。一番始末が悪い。
二期 猫ちゃん! 僕以外の男の事考えちゃやだ!(と本人に言える)
五期 嫉妬はするんじゃなくてさせるものだよ。

鬼畜度は二期以外みんな高い気がします。黒さはダントツで五期かと。
むしろ二期鬼太郎はエロになっても可愛すぎ。神々GJ!
228名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 20:24:02 ID:Sr+6Yoid
>223
個人的には
原作 猫娘
1期 猫娘
2期 猫娘
3期 ネコ娘
4期 ねこ娘
<----------見えない壁---------->
5期 ぬこ娘

>226
漏れはむしろ4期でラブラブになりすぎた反動で
5期鬼太郎はぬこが自分以外に目が行かないように冷たくしていると見た
他者を付け入らせるような隙は作らせないみたいな。
シリーズ内で一番淡白そうだけどな
欲求云々よりも枯れかけてる印象も否めない。
229名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:43:08 ID:0wIZy4R0
>>227
>倉庫1−215のリレーですな。

う〜、何故か漏れのパソではここ数日倉庫だけ見れない
近々復旧できるとは思うが、その前にそのSSのあらすじだけ簡単に教えて下され。
やっぱりサザエ鬼かなんかに襲われて、挿入される最後の一線寸前で
鬼太郎が救出するって話?
それとももっと早いうちに鬼太郎が助けるの?
(例えば水着を剥ぎ取られる寸前とか・・・)
230名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 21:58:12 ID:Sr+6Yoid
>229
ドメイン変更の影響かな?
>1のアドレスでも閲覧は可能らしいが
次スレのテンプレでは修正入れたほうがよsage?

つドメイン変更によりURL一部変更

ttp://gegege.s6.x-beat.com/ ⇒ ttp://gegege.s6.dxbeat.com/

鯖情報:ttp://www.dxbeat.com/trouble/datacenter.html
231名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:20:27 ID:0LJQvLO/
倉庫の画面自体は出るようになったが、
「215-/ねこ娘陵辱ものリレー小説/三期」
ってとこクリックしても「手」のマークが出るだけで、
砂時計にならない、何ででしょうね?

>やっぱりサザエ鬼かなんかに襲われて、挿入される最後の一線寸前で鬼太郎が救出するって話?
>それとももっと早いうちに鬼太郎が助けるの? (例えば水着を剥ぎ取られる寸前とか・・・)

どうやら三期の三田ネコ娘がターゲットにされてたみたいだけど、
見れないとなると余計内容が気になってきました。
どなたかあらすじを教えて下さい。
232名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 21:29:44 ID:MEoLgLRq
>>231
一人で海に遊びに来たネコ娘(赤ビキニ・ハイレグ)が人魚の兄弟に
散々弄ばれて陵辱されるというネタですよ。
ちなみに鬼太郎は助けにきません。
(ユメコちゃんの所に遊びに行っていて、一人で海に来たため)


233名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:09:02 ID:dzOWGGyG
>>232
相変わらず見れないんですが、結構凄そうなネタですね。
3期のDVDは持ってますが、三田ネコ娘には赤ビキニ・ハイレグって似合いそう。

4つだけ質問よろしいですか?

1・水着は人魚の兄弟に盗まれたんですか?
2・「人魚」という事は痴漢行為だけですね(挿入なんてできないし)?
3・兄弟ってことは、交代で長時間陵辱されたんですか?
4・鬼太郎助けに来ないってことは、最後まで犯された?

ホント、何とか見れるように努力してみます
それにしても、夏ですから神作家による、3期ネコ娘のこの手の新SS待ってます。
234名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:49:23 ID:MEoLgLRq
>>233
要約が苦手なので回答だけ。早く見られるようになるといいですね。

1.海中でひっぺがされてます。
2.人化して挿入有り
3.上と下の同時
4.最後まで
235796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/27(水) 00:13:56 ID:qAXln9PX
前スレ446氏がお出でになるまでの箸休めに投下。

只今五期へのスイッチが入っているのですが五期無しで。
誰か五期ネタやる神はおられませぬかー。
236美味礼賛(三期) ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/27(水) 00:17:29 ID:qAXln9PX
「鬼太郎はよく食べられるよね」
「好きで食べられてるわけじゃないんだけど」
 ネコ娘の持ってきたマタタビ餅を二人で頬張っていたら、
食べるという行為で連想したらしいネコ娘のその言葉に鬼太郎は眉を吊り上げた。
 火に掛けられた茶瓶が湯気をシュンシュンと音を立てている。それに合わせるような鬼太郎の、
ふんっという鼻息にネコ娘が誤魔化すようにニャハハと笑いながらも、その大きな目をきょろりと鬼太郎に向けた。
「鬼太郎を食べると強くなると思われてるの?」
「かもね、僕の妖力を取り込みたいだけだと思うけどさ。まぁ、僕を食べようとする奴らは
手っ取り早く僕を倒そうと思ってなんだろうけども」
「鬼太郎の血とかでも同じようになるのかな」
「強くなりたいの?」
 少し響きの違うネコ娘の一言に鬼太郎は彼女の顔を覗き込む。
彼女は自分が守るのだし、何より女の子なのだからそんなに強くならなくてもいいのに、と思う。
「……だってあたし、足手まといだし……あ、でも別に鬼太郎を食べたいってわけじゃないのよ!」
「試してみようか?」
 大概食われる時は丸飲みが多いが、要するに体の一部であれば肉でなくてもいいわけで。
ネコ娘の口に入った事のある自分の一部といえば、と鬼太郎がにんまりと笑った。
「やだ、そんな、鬼太郎を食べるなんて出来るわけないじゃない!」
 鬼太郎の考えている事など思いもよらぬネコ娘が慌てて首を振る。
その様は実に愛らしく、鬼太郎が小さく笑いながらねこ娘の目を見返した。
「血だっていいかもしれないよ」
「…………鬼太郎を傷つけてまでなんかいらないよ」
 顔を背けて目を伏せるネコ娘。今までの愛くるしい振る舞いとは全く違う愁いを帯びたそのかんばせに、
鬼太郎は小さく喉を鳴らす。そういう表情はこれまでの連想に繋がる顔で、鬼太郎は指先だけでネコ娘の首を撫で上げた。
「ウニャ!?」
 唐突な刺激にネコ娘が悲鳴を上げるが、そんな彼女の顎に指をかけて鬼太郎は自分の方を向かせる。
「別に傷を付けなくたって幾らでも方法はあるよ、体液ってのは基本的に血液が元だからね」
 どこか熱を帯びた吐息と、煩悩に染まった眼が自分に向けられ、ネコ娘は後ずさりをし始めた。
だが鬼太郎はにたりと笑いながら、四つんばいですり寄るように彼女を追い込んでいく。
 ネコ娘の手が鬼太郎の万年床に触れると、鬼太郎は何気ない素振りでネコ娘の肩に触れて彼女を布団の上に押し倒した。
 見る間に首筋まで赤くしてどうにか逃れようと身をよじるネコ娘。己の腕と体で作った檻にネコ娘を封じた鬼太郎は、
わざと見せつけるように学童服の襟元を緩めた。
「僕は少しも痛くないし、むしろ気持ちいい方法があるんだ。ネコ娘にしか出来ない方法でね」
「う、ううん……いいよ、いらないよ。だって鬼太郎の血を貰う訳にいかないし。ほら、幽霊族の血が猫族にあうか分からないし」
 鬼太郎の言葉の意味は分からないが、鬼太郎が何を考えているかは大体分かったネコ娘は、
鬼太郎の両肩に触れて彼を押しのけようとする。だが彼はびくともしないまま、彼女のその仕草を楽しむように笑みを深めた。
「もう何度も取り込んでるじゃないか、ねぇネコ娘。でも、いつもの所は溢れちゃうから駄目かも知れないねぇ」
 まだ何か言おうとするネコ娘の唇を、鬼太郎は指先だけで押さえて開かせない。
柔らかい感触を楽しみながら、僅かに指先をその内へ潜り込ませ輪郭をなぞり上げた。
 真っ赤になって硬直したネコ娘に見せつけるように舌を出し、わざとぴちゃりと音を立てその指先を舐める鬼太郎。
彼の唇が淫猥に歪む。
「そっちにたっぷり飲ませてあげるよ、僕の精液」
「……ニャ、ニャーーーーーッ!!」
237美味礼賛(四期) ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/27(水) 00:18:26 ID:qAXln9PX
「鬼太郎っておいしいの?」
「……なんで?」
 ねこ娘の持ってきたケーキを二人で食べ終わり、ねこ娘の頬に付いたクリームを指で拭ってやった鬼太郎は、
彼女の唐突な言葉に、きょとんとしたどんぐり眼を向けた。
「おいし……だって、鬼太郎ってよく食べられちゃうんだもの」
 ねこ娘は鬼太郎の指先についたクリームを当然のように舌先で舐め取る。
指先を掠めたざらりとした感触に唾を飲み込みながらも、鬼太郎も何気ない仕草でその指を同じように口に含んだ。
クリームの甘さに、慣れ親しんだねこ娘の味がする。
「どうだろうねぇ。ただ、自分より強い物を取り込んで自分の物とするってのは呪術的にもよくあるし。
どちらかといえば僕を手っ取り早く始末したいだけだと思うけどね」
「ふーん、でも本当に強くなるのかな」
 説明を聞きながらもねこ娘は不思議そうに小首を傾げた。切りそろえた前髪がさらりと揺れるのが見え、
鬼太郎はねこ娘が触れた指先から熱が走るのを覚える。
「……試してみる?」
 少しうわずった声を出してしまう鬼太郎。だがねこ娘は大きな目を更に大きくながら首を振る。
「やだっ! あたし別に鬼太郎食べたいわけじゃないもん!」
 何を考えたか彼女に通じてはいないらしい。別に彼女になら丸かじりされても問題無いのだが、
と思いながら鬼太郎は喉の奥だけで小さく笑う。
「大丈夫だよ、ねこ娘。僕を丸かじりしろなんていうんじゃないんだし、僕の血とかでも同じかも知れないだろ」
「あたし吸血鬼じゃないよ、鬼太郎」
「でも興味はあるだろう?」
 好奇心旺盛なのは猫の性か。鬼太郎の一言にねこ娘が小さく頷いた。そんな仕草が愛らしくて、
鬼太郎はねこ娘の肩を抱くと彼女を引き寄せる。
「……でも、鬼太郎を傷つけてまで試したくなんかないよ」
「ねこ娘は優しいね。でも違う方法もあるんだよ、血は様々な体液の元だからね」
 額を寄せ合うようにしてねこ娘の瞳を覗き込む鬼太郎。色白の頬に仄かに紅が差したねこ娘は、
身を縮めながらも鬼太郎の言葉を大人しく待った。
「ねこ娘にしか出来ない方法があるんだ、僕もそれだとすごく嬉しいし気持ちいいんだけど」
「本当? 鬼太郎嬉しいの?」
「勿論だよ、ねこ娘のしてくれることはみんな嬉しいんだけど」
 ねこ娘の行う事で嫌な事など何一つ無いと鬼太郎には断言出来た。むしろして欲しい事は沢山ありすぎて困るぐらいだ。
下心を上手に覆い隠した鬼太郎の笑顔に、ねこ娘も笑顔を返して早く答えが知りたいと急かすように鬼太郎の胸元を掴んだ。
「なぁに、なにをするの?」
 返事は小さな音を立てながらのキス。離れる寸前に鬼太郎の舌がねこ娘の唇をなぞり、
その仕草だけでねこ娘は鬼太郎の言葉の裏に隠された意味を悟って顔を真っ赤にした。
 そんな彼女に鬼太郎はくすくすと笑い、彼女を逃さぬようにしっかりとその腕に抱き留めた。
 困ったように上目遣いをするねこ娘、何か言いたげなのを鬼太郎は指先だけで彼女の可愛らしい唇を封じる。
「この可愛い口で飲んでくれるかい、僕の……ミルク」
「う、うにゃあぁ……」
238美味礼賛(二期) ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/27(水) 00:19:12 ID:qAXln9PX
「鬼太郎さんってどうしてよく食べられちゃうのかしら」
「ひどいよ猫ちゃん、僕だって好きで食べられてるんじゃないよ」
 食後のお茶を受け渡しながらの猫娘の言葉に鬼太郎が頬を膨らませる。確かに事実であるが自分が弱いような言い回しに、
鬼太郎が猫娘を睨め付けた。その眼と頬に猫娘がころころと喉を鳴らして笑う。
「ごめんなさい、鬼太郎さん。そんな拗ねないで」
「また子供扱いするー」
 確かに猫娘より身の丈は小さく少年その物の姿であっても、鬼太郎の妖力は比類無い。
それを分かっていても、どこかあどけない振る舞いをする彼が実に可愛くて愛しくて猫娘は笑い声を止めない。
 鬼太郎はそんな彼女にふくれっ面を向けたままであるが、余りにも楽しそうに笑うのでつられて笑顔を零してしまう。
どんな事をしていても猫娘は本当に愛らしく大好きなのだ。
「僕の妖力を取り込もうとするから食べようとするって父さんが言ってた。でもいい気分じゃないよ」
「ふーん……鬼太郎さんの一部なら何を食べても強くなるのかしら?」
 顎もとに指先を当てて考える猫娘。ぱっちりとしたアーモンド型の瞳がどこか、からかうように鬼太郎を見る。その眼差しに何故か鬼太郎の胸がどきりと鳴った。
「猫ちゃんまで僕を食べようってのかい」
「うふふふ……そうねぇ、鬼太郎さんってすごく美味しそうだもの。分からないでもないわ」
 猫娘のたおやかで白い指先が子供らしい鬼太郎の頬を軽くつつく。腕や胸は少年らしい姿とは不釣り合いに
筋肉で固いのを知っているけれど、その頬は子供らしく柔らかいのが心地よい。
「でも猫ちゃんもすごく美味しそうだよ。柔らかくて甘くて良い匂いがして……お菓子みたいだ」
「あら、あたしを食べちゃうの?」
 自分の頬を突く猫娘の指を絡め取る鬼太郎。そのまま猫娘を引き寄せれば、彼女の体が鬼太郎に寄りかかる。
密着することで猫娘の甘い良い香りが鬼太郎の鼻腔をくすぐり、その弾むような柔らかさに鬼太郎の胸が更に跳ね上がる。
「でもあたしを食べても強くならないわよ」
 身の丈は猫娘の方が高いのに寄りかかることで、彼女は鬼太郎を上目遣いに見上げる。その眼差しは違うことを連想させ、
白い肌によく映える赤い唇はショートケーキを連想させた。でもその唇はケーキなんかよりずっと甘く、
そこから雫れる声はもっと甘い。思わずその唇にキスをすると、予想以上の甘い吐息が猫娘の口より雫れる。
「じゃ、じゃあ……猫ちゃんは僕の何を食べたい?」
 顔を真っ赤にしてうわずった声で問いかける鬼太郎。腰をもぞもぞさせながらの鬼太郎の問いかけに、
猫娘は一度眼を大きくすると、艶やかな笑みを唇に浮かべた。
「何を御馳走してくださるのかしら? 期待しちゃってもいいの?」
「僕の持ってる物なら何だって!」
 そう叫ぶ鬼太郎に猫娘がコロコロと鈴を転がすような声で笑う。そうねぇ……と呟きながら、
猫娘はさらに鬼太郎に身を委ね、その指先で鬼太郎の唇に触れた。
「猫って好奇心が強いのよ……後悔しないでね? それともはしたないと思われて嫌われちゃうかしら?」
「僕が猫ちゃんを嫌うわけないじゃないかぁ。何があっても大好きだよ」
「本当? 嬉しいわ、鬼太郎さん」
 猫娘の指が鬼太郎の唇を離れ顎を通り、喉仏も殆ど出ていない喉笛を滑り落ち、下へ下へと降りていく。
そして既に張りつめた形を露わにしている鬼太郎のズボンを軽く指先で突くように触れた。
フハッと息を零す鬼太郎に猫娘が小さく笑う。
「鬼太郎さんのを沢山御馳走になったら、何か変わるか興味があるの」
「ねっ、猫ちゃんっ……僕っ、いっぱいいっぱい御馳走しちゃう!」
「ニャンッ……御馳走さま、鬼太郎さん」


239796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/06/27(水) 00:21:26 ID:qAXln9PX
五期も固まったらこのネタやりたき候。
でもまだ五期は一度ぐらいしか食われてませんな。

むしろあそこまで文字通りに食われまくる主人公もすごいよなとか思う。
240名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 02:04:30 ID:6A2g1vkT
GJ、超GJ!
5期ネタまだ投下された事ない気がするんで、是非見てみたい
241名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 17:47:06 ID:dJejmPSW
只今、メンテナンス調整中。あと一息で見れそうです。

>>234

いろいろ情報及びお答えありがとうございます。
1〜4の御回答の内、1・3・4のイメージ。こんなものですかね?

1・似たようなシチュと思われるネコ娘の表情
ttp://gegege.s6.dxbeat.com/nekogallery/data/IMG_000057.jpg
(ひっぺがされた水着は人魚の兄弟のコレクション?)

3・上と下ってのは、ちょっと想像が付きませんでした。
(攻めた箇所を指すのか?前から後ろから同時って意味なのか?)

4・中出しされたのかな?
  どちらにしてもバットエンドでダークな展開かも
  (結局、海中で挿入されるとは、コリャマタなんとも・・・)


>>239-240
マジ超GJッス
242名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 18:41:25 ID:eTYjKJHf
各期の声で読むと尚更(;´Д`)ハァハァ
グッジョブ
243名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 23:38:55 ID:o/16Chvy
確かに五期ネタはまだ出てなかったか

でも五期ってあんまりここの住民さんにはウケ良くないよね…
結構自分は好きなんだけどorz
244名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:13:24 ID:15sLg3uC
>>239-240
こちらこそ、ご馳走様
どれも好きだけど、2期って何でこんなに可愛いんだろう。

>>243
5期の鬼太郎って愛情深くなさそうな気がするので、
SSとか想像しにくいのかも。
職人さんとしてはどうなんだろうね。
245名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 00:28:36 ID:YAdS17Mq
>>244
全部分かっていてスルーしたり、わざと怒らせたり困らせたり泣かせたりして
その都度コロコロ変わるネコ娘の顔を見て、背筋をゾクゾクいわせてると思ってます。

本当に嫌いだったりどうでもよかったりしたら、いつも連れ歩いたり
しょっちゅう家にくるのを受け入れたりしないと妄想。
表に出る物だけが愛情ではないかと。

サイドストーリーは…………見なかったことに。
どこのジェネレータか、あれは。

246名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 05:19:48 ID:EtMu9NdY
>>241

絵板みれて、SS見れないのは
一部サーバーが調子悪いのかな?
どっちにしろ三期ネコはエロイでしょう
247名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 17:47:38 ID:vKEuiZPx
>>241
普通に見れるけどね。
多分一部接続不良かも?

215-/ねこ娘陵辱ものリレー小説/三期は、
稚拙で露骨な表現ながら妙に生々しいエロスがある
248名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 23:32:05 ID:15sLg3uC
>>245
おかげで5期を見る目がちょっと変りました。


エロパロに来てるやつが偉そうなことを言うな、と言われそうだけど
5期のアニメスタッフより、ここの職人さんの方が鬼太郎たちへの
愛情を感じるんだよね…
249名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 00:42:25 ID:HlCeu7Iv
5期の鬼猫も大好き
5期鬼太郎はいつも真っ先にネコタンを庇ってるような
ネコ娘も最初は非力だと思ったがだんだんとサポ出来るようになってきた
鬼太郎は自分では気づいてないけどネコ娘を大事に思ってる…と信じてる
脳内でネコ娘は自分のものというのが当然って感じなのかもなw

周りには恋愛関係を否定しつつも実は…というよくある幼馴染カップル

250名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 09:34:47 ID:wXAvGhNr
無理ありすぎ。五期はないわ。
251名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 11:28:42 ID:KSAKewDL
ある人もいるんだからそう真っ向から否定するな。
自分的にはねこに対するスタッフのひいきが露骨に見えてなかったらもう少し萌えられるんだが。
252名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 15:30:29 ID:iOYBNTst
四期でキタネコはないわwと思っていたが
五期でキタネコに萌え始めた自分がイル

つれなくされてるネコ娘が好きなんだよなー
253名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 16:10:23 ID:pnJivmog
4期まではあんなに萌えたのに、未だに5期には萌える気持ちが起こらない…
始まるまではものすごい期待してたので希望は捨ててないけど、
すでに10話超えてるし、もうダメかも。

スタッフに贔屓されてるというより、スタッフに利用されてる気がするよ>5期ネコ娘
254名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 17:37:06 ID:kOcfSUdj
何か鬼太郎関連で活動しているところでも見かけないよね>5期キタネコ
オクとかでみかけるドジン誌も、アニメに便乗した男性向けのものや
ショタ萌えの人の作品ばかりに見える。

アニメ化決定の時にはずいぶん盛り上がったような気がするんだが
あれ、なんだか目から水が...
255名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 18:04:11 ID:nb5weyoI
>>241氏は復旧したのかな?

自分は4期も5期も萌えだが、
いわゆる「お色気」は3期が1番と思う
(SSも強姦ネタが多いのはそれが原因じゃ?)

皆さんはいかがですか?
256名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 18:52:36 ID:ZDh86iKn
5期のネコ娘は芯が強いんだとおもう。
鬼太郎に憧れつつ、自分をしっかり守ってる…そんな気が。
他のシリーズには見られない新たな関係で自分はすごく好きだな。
ボンボンのキタネコみたいな直球型も好きだけど。。。
257名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:07:29 ID:iLNRZqAo
>>255
三期ネコ娘がエロいのもあるけれど、鬼太郎が人の話聞かないのもあるかと。
二期は素直だし、四期は紳士だから、頭ごなしにネコ娘に怒鳴らないし。

自分は全部それぞれ好きだし、それぞれの良い点を美味しくいただきます。
五期はバイトしているのもあるから、他より世慣れた、もしくは多少スレた感じが
出てしまうのかと。あんまり純真すぎると人間社会で働けないと思う。
258名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:09:34 ID:1oMxRJ0a
5期これから百何十話あるんだろ?
今からヒートアップしてたら俺の股間がもたん
マターリ妄想しながら楽しむよ
259名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:24:16 ID:xlcGRGsH
どこの芯が強い娘が安易に助けを求めたり空気読まなかったりするよ。

一方の男はラーメン頭から被らされてる娘をガン無視だしマジ無理。
260名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:29:59 ID:ZDh86iKn
2期の鬼太郎は、猫娘に平気で髪の毛針飛ばしたりしたぞww
261名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:33:52 ID:pnJivmog
>>258
5期ってあと百何十話もあるの?
元々5期の仕事は請けないって言ってた田の中さんのこともあるし、
最初から50話だと思ってた。

>>259
>一方の男はラーメン頭から被らされてる娘をガン無視
そんなシーンあったね。忘れてたよ。 思い出したら泣けてきた…
262名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:43:48 ID:PtWK9+3U
5期が合わない人もいるのは仕方ないと思うが叩き方が異常なのがいるな…
4期までの鬼太猫駄目になりそうだ
263名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 20:58:04 ID:pnJivmog
そういう、逆手に取った抱腹みたいな書き込みやめようよ
同じ穴の狢になっちゃうし
264名無しさん@ピンキー:2007/06/29(金) 21:27:25 ID:sFRSwleC
皆>1見直そうぜ!
せっかく神々が萌えSS投下してくれたのに、雰囲気壊す発言は控えよう
そんな漏れは446氏の続きを全裸で待機中だが(*´Д`)ハァハァ
265名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 00:33:54 ID:c4bjgMdz
>>264
漏れは446氏の続きと、
>>233の言うような、夏にちなんだ3期ネコ娘の、水着陵辱の新しいSSを、
全裸で待機中ですが(*´Д`)ハァハァ
266名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 13:47:28 ID:Y1KHoM8T
>>227

>三期 性欲魔神
(越えられない壁)

禿同www


神々の降臨による投下ラッシュでだいぶこのスレも活気づいてきますタネ!
ネコタソによる鬼太郎食べ比べ......(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
796神GJですた!!

三者三様で同じ鬼太郎と猫娘でも色々楽しめるのがイイ!
鬼太郎に合わせて変化するセクシー系、妹系、お姉様系猫娘どれも漏れ的に(*´Д`)モエー

>>237
四期は冒頭のケーキを二人で食べてるシーンからエロス!
読みながら思わずごくりと喉が鳴ってしまったジャマイカ(*´Д`)ハァハァ
そして二期猫タソの艶女っぷりに⊂⌒〜⊃。Д。)⊃ ピクピク

三期が暴力的鬼畜なら、四期は精神的鬼畜ですな。
267名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 20:03:43 ID:IWartH58
268名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:12:02 ID:O+k3k9k2
個人サイト晒すなっつーの
269名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 23:13:28 ID:pfQ1LAtY
>>267
せめてh抜こうか
270『身代わり』-9/446:2007/07/01(日) 04:07:28 ID:yrlLvf82
やぁ、今週中とか言ったくせにまだ最後まで書き終わってない俺がきましたよ(´・ω・`)
とりあえず書けたとこまで投下。本当に途切れ途切れでスマソ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

抑えられた中にも怒りの滲んだその声に少女は一瞬怯えにも似た恐怖を抱いた、だがすぐにそれを打ち消した。
鬼太郎が強く頼もしく成長したように、彼女とてもう幼い子供ではない。
鬼太郎が間に合わなかったらどうなっていたかいくら疎いネコ娘でも容易に察することは出来た。
だからこそ鬼太郎が自分にそんなことをするなんてあるわけがないと…そう思ったのだ。
ずっとずっと一緒に居たけれど、鬼太郎は自分をそんな目で見たことは一度もない。
ずっと鬼太郎の瞳には自分ではない誰か…人間の女の子が映っていて…ネコ娘は女の子ではなく、ただの仲間だと認識されていたから。
だから、ただ自分を諌める為だけにこんな事を言っているのだと…こんな事が言えるのだと。
そう思うと何故か胸が苦しくて、涙が出そうになった。
しかし押さえつけられたままでは涙を拭う事も出来ず、潤んだ瞳を見られぬよう慌てて顔を背けると努めて明るく言葉を返す。

「や、やだな鬼太郎ったら…そりゃ、勝手なことしたアタシが一番悪いけど、いくら冗談でもそんなこと言っちゃ駄……っ!?」

けれど、その精一杯の強がりは少年の行為に遮られた。
顔を背けたせいで露になっていた首筋に、まるで噛み付くような口付けをされた為だ。
その口付けは甘美な疼きを生むものではなく、少女に痛みを与える為だけにされたと解るもので…
少年がけして冗談や悪ふざけでこうしているのではないとネコ娘に認識させるものだった。

「……き、たろ……う……?」

少女がぎこちない動きで少年の方に顔を向ければ、少年の鋭い怒りを宿した眼光に射抜かれた。

あぁ、その瞳は知っている。自分の正義が許せないものと対峙している時の、鬼太郎の瞳だ。
いつだって、少女は少年の隣で、後ろで、側で…ずっと一緒に戦ってきた。だから解る。
ずっとずっと大好きで…ずっと追いかけてきた、男の子だから。

でも、この瞳をこんな風に面と向かって見たことは無かった。
『アタシ』はいつだって鬼太郎の肩越しや背中越しでしか見ることは無かったから。

だから、こんなに…鬼太郎と対峙することが怖いと感じることがあるなんて、知らなかった。
何故自分がこんなにも激しい怒りを抱かれるのかも、解らなかった。

ただ解るのは…自分が鬼太郎にこんな瞳をさせてしまったのだと、それだけがとても苦しくて、切なかった。
271『身代わり』-10/446:2007/07/01(日) 04:12:40 ID:yrlLvf82
互いに名を呼ぶことも無く、言葉を交わすことも無く。
互いに熱く火照ることも無く、ただ少女の身体を辱めるだけの行為が淡々と続く。

無言のまま続く少年の行為に決して少女が抵抗することはなく。
妖魔に引き裂かれた学童服は更に少年の手によって切り裂かれ、少女の肌が外気に曝されて。
その白い肌には少年の唇によって点々と紅い痕が咲いていく。
だが、少女の身体のいたる所に触れている少年の唇は、少女のそれに触れることは無く。
それは、少年にとってネコ娘は決して愛情を与える存在ではなくただ罰を与える為にこの行為をしているだけだと、その意思表示なのだと少女は思っていた。


けれど、鬼太郎の真意は決してそうではない。
教えてやるなどと言ったが、彼女の大切なものを奪い傷つけるつもりは最初からなかった。
ただネコ娘に命の危険だけではない、身の危険というものがあることを解ってもらいたかっただけだ。
彼女の唇も、身体も、自分がこんな形で奪って良い物ではない。
こんな事があれば彼女の心に己の身を省みなかったらどうなるかという恐怖を刻むことは出来るだろうが、肌に残る痕は日が経てば消える。
けれど口付けは、交わしてしまえばやり直しなど出来るわけがない。
ましてや彼女の純血を奪うなどもっての外だ。
それを得られるのは彼女が望んだ相手だけ。
仮に自分がその相手に望まれていたとしても、決してこんな形でしていいものではない。
最も、こんな真似をした時点で嫌われてしまっただろうけれど。

だから、どれだけ熱情に侵されそうになっても少年はそれを理性で抑え付け、止める頃合を見計らいながら静寂のうちに行為を続けていた。
最もいつまで続ければ良いか、我慢すれば良いのか少年に解るわけなど無かったが…けれど。

「ねぇ、鬼太郎……もう、そんな無理しなくて良いよ?」

少女の言葉が、静寂を破った。

(続き)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

微妙にエロ突入してるけど全然エロくないとこで切れててスマソ。
続きは今日の昼辺りに投下出来れば。
無理ならまた深夜投下に。
272名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 05:00:35 ID:fOFM0Q7D
>>269
hは抜いてある。
漏れはあの猫娘で抜いておる。
273名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 06:33:18 ID:A3Imw30V
>>272
巣に帰れ、厨房
274名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 08:42:21 ID:bNeVlnTj
ぐっじょぶ…! 鬼畜太郎さん、実は優しかったんですね( ´Д`)

昼まで待てない…なんという生殺しプレイorz
275名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:32:20 ID:178TfGfF
GJGJGJ!鬼優しいなぁ…。続きを正座で待ってる!!!

ところで、4期か3期か覚えてないが、なんかの妖怪のせいで
猫娘がパニクッて「こんなんじゃお嫁にいけない!」と泣き叫ぶ→
そこで鬼が「僕が貰ってあげるよ!」と叫んだ回があったと思うんだけど
誰か何話か解る人居ない?この前から頭にこびりついてて離れなくて
観たくて仕方ないんだが。
276名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:37:10 ID:wnX8zv1l
>>275
3期72話「ケ・け・毛! 妖怪大髪様」です。
妖怪に髪の毛を取られてハゲになって押入れに閉じこもるネコ娘に
鬼太郎が声をかけるけどネコ娘は泣き叫んで出てこない。

「私こんなんじゃお嫁にいけない!」
「だったら僕がもらってやるよ!」

当時子供心にときめきましたとも。
277名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:47:46 ID:178TfGfF
こんなに素早くレスがもらえるとは思わなかった。全裸でお礼を言う。
まじでトン!今思えば萌えの始まりはそこだと思って激しく観たかったんだ
3期72話かー!一番記憶にあったのが4期だったからなんとなくそっちかと
思ったけど3期もリアルタイムでギリ観てた世代だから覚えてたんだなー
ちょっとレンタル屋まで走ってくるわ
278名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:51:31 ID:vnbUOJRc
>277行ってもレンタルには無いよ
3期は10巻(1-40話)までしかない。
つまり40話以降はレンタルビデオにすらなっていない。
だからDVD-BOXは買っとくべきだったのに…
279名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:52:42 ID:ATJcqPul
大髪様の話のプロポーズシーンは良かったよね。
どさくさで言っちゃって鬼太郎顔赤くしてたしさ。
そういやそのシーン前にアニメ100選?か何かで鬼太郎が
順位入った時に流してなかったかな。
実は鬼太郎はネコ娘の事が好きだったんです、みたいな紹介で。
最近アニメ100選しないなぁ。一時期めちゃくちゃしてて嬉しかったのに。
280名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 20:58:01 ID:wnX8zv1l
>>275
>>277氏のいうとおり、レンタルは無いのですが
BIGLOBEビデオストアでなら有料だけどみられます。
72話のサムネイルが丁度はげ頭のりりしいネコ娘。

ttp://broadband.biglobe.ne.jp/vstore/contents_top_cp.do?SC_ContentsMetaID=2700
281255:2007/07/01(日) 21:12:26 ID:178TfGfF
そうそう!これ!これが観たかったんだー!!もうなにこれ?
このスレの優しさになんか泣きそうなんだけどwwまじでありがとう(´;ω;`)
DVDBOXは中古で観たら買うようにするよ。それまでは>>280ので観とくわ。

……しかしためしに今1話観てるけどすげー懐かしさで胸はちきれそうw
これだこれ。4期だと思い込んでた記憶3期だったわwOPのユメコ懐かしい。
282名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 21:18:27 ID:0la97mJm
倉庫にも、お嫁に貰ってやる発言ネタの作品がありますな。
普段あれだけつれない事言うのに、締める時はきっちり締めて男気見せる鬼太郎は
なんて鬼畜。だがそこがいい(;´Д`)ハァハァ

そして446氏の続きを悶えながら待ち。昼の投下がなくて泣き濡れた。
283名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 23:27:06 ID:NmHDub+X
いつも素晴らしいSS投下して下さる神々に感謝を込めて描いてみた
ttp://hey.chu.jp/up/source3/No_3272.jpg

お下げバージョンなのは個人的趣味
284前スレ446:2007/07/02(月) 02:20:13 ID:BWZZCtGA
>>283
墓の下高校版猫娘キタ──(゜∀゜)──!!!
足がすらりとしててスバラシス
神絵師様有難う有難う

そして投下遅くなってスマソ
昼はぐっすり寝てました(´・ω・`)
285『身代わり』-11/446:2007/07/02(月) 02:21:37 ID:BWZZCtGA
その声に少年は内心の欲望を見透かされたのかと、慌ててネコ娘の顔を見た。
だが…その表情を目にすればそうではないことは判ったものの、彼女の真意が解らずただ戸惑いの声を出した。
「ネ、コ…娘……?」
「ごめんね…アタシ、鬼太郎に甘えてた。
 鬼太郎が間に合わなかったらなんて…考えてもみなかったの。
 アタシが何をしようとしてるか、鬼太郎なら絶対解ってくれるって…
 だからアタシ、鬼太郎の負担を少しでも減らせたらって…それしか考えてなかったの。」
「ネコ、娘…」
鬼太郎はただ少女の名を呼ぶしか出来ず、それは決して彼女を責める声ではなかったが…彼女はただ悲痛に目を伏せ言葉を続ける。

「でも、アタシ、逆に鬼太郎に心配かけただけで何も出来なかった…
 その上鬼太郎にこんなことまでさせて…ごめん、ごめんね。
 アタシにこんなことするのなんて、イヤでしょ?だからもう、こんな無理…」

「無理じゃない。」

ネコ娘の謝罪を遮った少年の声と、彼女の身体を抱きしめたその腕は少女の瞳を開けさせるに充分の力を持っていた。
どういう意味か解らずに目を見開いた少女からゆっくりとした動作で離れると、少年は彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ、また少女の名を呼んだ。
「ネコ娘、君にこうすることは僕にとって嫌なことでも無理なことでもない。
 それに君は何も出来なかった訳でもないんだ、君のおかげで僕はあいつを倒すことが出来た。
 今回だけじゃない、何時だって僕は君に助けられてる…感謝してるんだ。
 でも僕は…僕はただ、君に危ない目にあってほしくなくて…
 他の奴に触られたくなんかなく、て……
 だから、その…えぇと……つまり、その…」
言いながら、鬼太郎は自分自身が知らず彼女に抱いていた独占欲に気付き言葉を途切れさせる。
一方ネコ娘は、急に歯切れの悪くなった鬼太郎を見て、一体どうしたのだろうと首を傾げ。
その仕草に、自身の想いに気付いた鬼太郎は赤くなった頬をさらに赤くさせながら、半ば怒鳴るかのように言葉を続けた。

「だ、だから!ネコ娘、僕は…僕は君が…君が好きなんだよ!」
286『身代わり』-12/446:2007/07/02(月) 02:23:08 ID:BWZZCtGA
「…へ…?」
少女は、きょとん、という音が聞こえるくらいに目を丸くして瞬きを繰り返す。

鬼太郎ハ、今、ナンテ言ッタノカシラ?
好キッテ声ガ、聞コエタノハ…気ノセイ…ヨネ?

そう心の中で否定するものの、むすっと不機嫌そうにしながらも耳まで赤くさせた少年の様子は、決して今聞いた言葉が自分の気のせいでは無いと確信させるもので。
そして、それを理解した途端に少女もまた耳までを赤く染め俯くものの、その事実を信じきれなくて早口にまくしたてた。
「そ、そんな悪い冗談やめてよ鬼太郎、だ、だって鬼太郎、アタシのことなんて…そ、それに……き、き、き…」
「…き…?」
「……キス…しても、くれなかったじゃない…」
俯いた少女の視線は、自身の身体に点々とついた痕を捉えていた。
これほどの痕をつけておきながらも、唇にだけは触れもしなかった事実が彼女の猜疑心を解かせずにいた。
…けれど。

「ネコ娘…僕がキス、しても良いんだね?」

その声に返事を返す間もなく少女の顔は少年に上げさせられ、その唇に少年のそれが重ねられた。

「……き、たろ、う……?」
「…ずっと我慢、してたんだ。」

固まったまま動けずにいる少女に、まだ顔を赤くしながらも落ち着きを取り戻した少年が微笑む。
その微笑みに少女の心はようやく解かされ、少年の想いを素直に信じることが出来た。
途端、少年の前で肌を曝け出していることが恥ずかしくなり少女は慌てて胸元を隠すようにあわせる。
少年も気が緩んだせいか、先程までそんな少女の姿を見ていても理性で抑えられていたモノが反応してしまっていることに気付き。
慌ててネコ娘から視線を逸らし股座を隠したものの、少年の状態は既に少女に伝わってしまっていた。
お互い気まずい思いを抱きながら、黙り込んでいたものの…少女が意を決して少年に切り出した。

「あのね…鬼太郎…アタシも、鬼太郎が好きよ。
 だ、だから…そ、その、鬼太郎がイヤじゃなければ…
 ええと…あの、我慢…しなくて、良い…よ?」
287名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 02:31:44 ID:RLIsEq40
ふあああ投下始まってた…!
最近鬼畜太郎さんばっかりだったから新鮮w


おさげ猫ちゃんもかわいいです(*゚∀゚)=3
288『身代わり』-13/446:2007/07/02(月) 03:21:46 ID:BWZZCtGA
恥ずかしそうに目を伏せながらも鬼太郎に全てを委ねると伝えてくる少女の様子に、少年の箍はあっさりと外された。
気付けば既に少女を布団に押し倒していて、自分の余裕の無さに情けなくなりながらも少女を見つめて口付ける。
そしてなんとか心を落ち着けると申し訳なさそうに囁いた。
「ね、ネコ娘…その…ごめん、加減とか…出来ないかもしれない、けど…
 出来る限り、優しくする…から。」
その囁きに、少女は頬を赤らめ頷き少年に口付けを返す。
そのぎこちない口付けは、少年の理性を完全に奪い去った。

少女の身をかろうじて隠している学童服を肌蹴させ、その柔らかな胸に唇を這わせる。
そしてその白い肌に自身の想いを刻みこむかのように紅い痕をつけていく。

先程までしていたのとほとんど同じ行為…けれど、行為の持つ意味は先程までとは全く違う。
互いの想いを重ね合わせ、互いに熱を高め合い、互いに通じ合う為の行為。
何度も唇を重ねれば熱い吐息が混ざり合い、更に身体は火照っていく。
自分の穿いているものと同じズボンの中に手をしのばせれば、既にそこは蜜を湛えていて、少年は思わずごくりと喉を鳴らす。
そしてその蜜を溢れさせるように指を挿し入れれば少女もまた恥じらいに目を伏せながらも、自分に覆い被さる少年の熱を感じ愛しさに胸を高鳴らせ。
ぎこちなくも貪欲な少年の愛撫に、少女の身体は徐々に解かされていく。
彼女の肌を隠す無粋な布を半ば剥ぎ取る様に脱がせば、自分とは全然違う柔らかさと艶かしさに知らず息は荒くなり。
そして少年自身、熱に耐え切れなくなった身体に纏うものを全て取り去れば、更に熱を高め合いたくて愛しい少女の名を呼ぶ。
「ネコ、娘……」
その呼びかけの意味するところを察した少女は、一瞬身を竦ませながらも目を伏せ頷き、少年に応える。
その様子を確かめると、少女に改めて覆い被さり口付け、そして熱く蕩けた花芯に熱く滾った自身をあてがえば一気に貫いた。

「うぁ…!」
「……ん…っ!」

深く繋がれば、少年にとっては少女の膣の熱さと艶かしさに、少女にとっては破瓜の痛みと少年への愛しさに思わず洩れたお互いの声が重なる。
289『身代わり』-14/446:2007/07/02(月) 03:48:03 ID:BWZZCtGA
もう既に限界だった少年は、背筋を走る快感の大きさに少女を気遣う余裕もなくしただ激しく腰を打ち付ける。
少女は激しい痛みに襲われながらも、それ以上に愛しい少年と通じることの出来た喜びに満たされ更に少年を受け入れようとその身を委ねる。
そしてお互いに思いを高めるように律動を重ねれば、破瓜の痛みは残るものの身体の芯をめぐる電気のような甘い疼きが増していき、知らず甘い声が漏れ出す。
その声に急き立てられるように更に激しくなった少年の抽迭に、いつしか少女は声を堪えることも出来なくなり、あられない喘ぎが部屋に響く。

そして互いの熱で繋がった部分が溶け合ってしまうのではないかという程に貪れば、いつのまにか少女の喘ぎが聞こえなくなっていて。
よく見れば少女は既に意識を手放しているのに気付き、少年は自分が少女に無理をさせてしまったことに後ろめたさを覚えたものの…
少女の表情は熱に浮かされ蕩けたようで、それを見た途端堪えきれなくなった少年の欲望が激しく脈動し、きつくかき抱いた少女の中にその滾りを吐き出し。

そして少女を追いかけるように、少年も心地よい疲れの中眠りに落ちた。





この後、温泉から戻ってきてすぐにネコ娘の様子を見にきた砂かけ婆に裸で抱き合ったまま眠る二人の姿を見られてしまい。
鬼太郎は散々叱られたり、ネコ娘は貞節の大切さを長々説かれたりと大変だったとか。


─糸冬─
290前スレ446:2007/07/02(月) 03:51:55 ID:BWZZCtGA
思った以上に長くなってしまって申し訳ナス(´・ω・`)
鬼畜太郎にするつもりがただの余裕ない不器用男になっちまったし(´・ω・`)

ていうかエロが薄くて申し訳ない…次はもっと濃いの書けると良いな
291名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:56:25 ID:IpxpC03k
GJ! GJ!
久しぶりの鬼畜じゃない鬼太郎キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!
余裕の無さは若さってことです。
オチの二人並んでお説教がカワユス。

次の降臨を全裸にてお待ちします!
292名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 21:27:02 ID:Ps+6/j+y
GJGJGJ!不器用な男いいよいいよー
可愛かったし読めて幸せです!!
293名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 22:32:42 ID:jrL+ZpT2
優しい3期鬼太郎って久々でじんわりしました。
>>283氏のお下げ猫ちゃんも可愛い!
どちらもありがとうございます
294名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:51:27 ID:rRznUMUR
賑わっているのに便乗して白山坊モノを投下しようか考え中であります
5期の可愛過ぎる原作のげの字も出て来ないようなあの白山坊も好みですが、
従来の娘っ子に欲情しているエロ妖怪としての奴もかなり好きですw

5期に入って白山坊が好きになったのは自分だけではないはず!…と思いたい
295名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:52:32 ID:E/Wo0xQl
>>294
待ってるよ。
296名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 02:22:09 ID:mPtYlqd+
>>294
俺も待ってる。全裸で。
297名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 06:37:13 ID:qLGaoKa7
花嫁行列仕立ててお待ちします
298名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 12:35:07 ID:pv+ra3u5
>>289
最後お婆に叱られたのが可愛い。
そういや4期鬼太郎は砂かけにバレずに上手くやってるなあ。
知れたら殺されそうだけど。
299名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 18:32:35 ID:spZ+NZGp
4鬼太郎は全シリーズ中もっとも知能が高そうだからね。
つまり小賢しい。
お婆どころか実の父親すらも易々と欺きますよ。

そんな自分は鬼畜:優しいで6:4な鬼太郎が大好きデース
300名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:43:25 ID:hujI2FHy
四期鬼太郎は、自分以外としちゃ駄目と言い含めるだけじゃなくて
「これは恋人同士の秘密なんだから誰にも言っちゃ駄目だよ」
「恋人……」(きゅんっ)
「そう、恋人同士だけの秘密。だから、父さんにもおばばにも言っちゃ駄目。はい約束」
「う、うん……」
 みたいな事を囁いて指切りしたりして口封じは完璧です。
301名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:06:36 ID:pv+ra3u5
計算高いね、松岡…!

ところで今更言うのアレなんだけど、ねこちゃんの誕生日の
7月3日のみここに何の書き込みが無かったのは、
みんなパーティーで忙しかったからですか?
どうですか全期の鬼太郎さんたち
302名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:39:21 ID:Dl35xp1N
>>301
誕生日当日の鬼太郎は猫ちゃんへのプレゼント用意するのに
忙しかったんですよ。
プレゼントの内容は言わずもがな。
303名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:20:30 ID:7IH5UiHa
>>302

ホットミルク(特濃)
304241:2007/07/04(水) 23:42:36 ID:Xa7D7Bkq
>>255
メンテナンス調整、お蔭様で漸く完了しました!

倉庫1-215-/ねこ娘陵辱ものリレー小説/三期
真っ先に閲覧しましたぁ
>>234氏の回答からのイメージに、三田ゆう子さんの声を思い出しながら読んだら、
興奮のあまり倒れそうでした。
人魚といえば神聖な印象がありますが、このSSの鬼畜ぶりは「人魚」というより「半魚人」ってイメージでした。
ネコ娘を犯す時の口調は3期や4期で偽鬼太郎=サザエ鬼に売られそうになった子供って感じじゃなく、
中・高校生くらいの鬼畜兄弟が中学生並みのボディを持つネコ娘を陵辱している感じでしたが、
これを読んだここの住人様方のイメージはどんな感じだったのでしょうか?

強姦後に意外なフォロー妖怪がネコ娘を精神的に救い、仇を取ったのも驚きました。
でも、健気なネコ娘ファンの皆様ごめんなさい。
自分はこのSSは鬼太郎が下手に助けずに最後まで犯されたってところが良かったって。不謹慎にも思ったりしました・・・・。

もう夏ですね。このSSの後日譚とかも見たいって思いました。
(例えば、最後に成敗されたこの兄弟が亡霊となって、ネコ娘を再び襲うとか)

それと、いつも素晴らしいSS投下して下さる神々に感謝の意味も込めて、
自分でもこのSSの自分的バージョンも投下してみようかな?なんても今考えてます。

でも三田ネコ好きな方が多そうだから、陵辱モノは嫌がれるかなぁ・・・・・?


305名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:49:34 ID:hujI2FHy
>>304
投下はスレが盛り上がるし歓迎。
ただ陵辱は投下時に注記を入れて貰えるとありがたい。
306241:2007/07/05(木) 00:03:35 ID:Xa7D7Bkq
>>305
勘違いがあったら申し訳ないので、一応質問します。
注記って、例えば?
307796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/05(木) 00:07:31 ID:dIvR43dj
ネコ誕生日の夜は、そらもうホットミルクどころか苺ミルクになりそうなぐらいにしていると妄想。

毎週神々がいらして投下されるなんて素晴らしい日々。
無い物ねだりの悪い子は、夜中迎えに来るんだよ、という事で、
294氏や241氏の投下前の露払いになれたらいいなと、5期ネタ投下。
308名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:07:36 ID:AN/0VGLZ
>>306
要するに、
「この作品は陵辱ものだから、そういうの嫌いな人は気をつけてね」
という注記を冒頭に入れれ、って事じゃないかい?
309美味礼賛(五期)1/2 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/05(木) 00:08:58 ID:hujI2FHy
「鬼太郎を食べると強くなるのは本当?」
「誰だい、そんな事言ったのは」

 囲炉裏を挟んで座るネコ娘の唐突な質問に鬼太郎は呆れた素振りで肩をすくめた。
二人の膝元には水饅頭を幾つか盛った笹の皿に湯飲み、ネコ娘は甘い物が好きなためか手みやげに持ってくる菓子は外れがない。
「力のある妖怪を取り込むと強くなるって聞いたから」
「それで僕? かもしれないけど僕を食べて無事だった奴なんか居ないよ」
 ぷるんとした食感を楽しみながら一口で水饅頭を平らげてしまう鬼太郎。
 自分を食べようとする奴も大概こうして丸飲みしてくれるよな、とふと思う。

「食べるのは好きだけど、食べられるのはいやだなぁ」
「ごめんね、変なこと言って」
「…………強くなりたいのかい、君は」
 相変わらずの優しくもどこか淡々とした鬼太郎の問いかけにネコ娘は何処か困ったように笑う。
確かに彼女は自分より腕力も妖力も弱いけれど、彼女は彼女で自分には出来ない事が出来る。適材適所、そういうものだ。

「そういうわけじゃないけど……。あたしももうちょっと力が強ければもっと鬼太郎の役に立てるかな、って……」
「今のままでも充分助けて貰ってるよ、僕に出来ない事も沢山あるからね、いつもありがとう」
 戦う事だけが助けではない。自分より人間の世界に馴染み、その情報収集力や機動力を生かした手助けもある。
何より彼女が自分より前線に立たざるを得ない状態など最悪の自体と言わざるを得ない。
自分と違って彼女は容易く死んでしまうだろうから、自分がちゃんと護るのだ。
 笑顔を向けて礼を述べればネコ娘の頬が赤くなる。照れて頬を押さえる様が愛らしくて可愛くて、
今度はちょっとつついて違う顔をさせてみたくなった。

「それに君は充分気が強いし」
「どういうことよ?」
 瞳孔を細めて口調が尖るネコ娘、自分の一言でこうも反応が変わってくると楽しくて仕方がない。
だからもっと怒らせたり困らせたり、−−恥じらわせて泣かせてみたくなる。彼女の全てが自分に向けられていると
いう実感が強くなり、言いしれぬ歓喜を呼び起こす。

「そういうところも可愛い、ということだよ」
 何事も無かったような鬼太郎の一言に、ネコ娘が怒っていいものか恥ずかしがるべきか決めかねるという顔で、
何やら口の中で鳴いている。そんな彼女に鬼太郎は小さく笑いながら、湯飲みに口を付けた。

「まぁ僕を食べるよりは妖力を奪った方が合理的だと思うんだけどね。僕自身でなくても僕の一部を食べて力が付くかどうか
……ああ、ネコ娘。君は変わりある?」
 そう言いながら鬼太郎は湯飲みを下ろした。その中味は空で、それを見たネコ娘は急須の蓋を取って中の茶葉の様子を確認する。
「何が?」
「強くなったかどうか」
 鉄瓶のお湯を急須に差しながらネコ娘は鬼太郎の質問を分かりかねるという顔をした。そんな彼女に鬼太郎が喉を鳴らすように笑う。
310美味礼賛(五期)2/2 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/05(木) 00:09:47 ID:dIvR43dj
「別に何も変わりないよ、何で?」
「じゃあ別に強くならないんだろうね。それとも足りないのかな。君だけが口にしてるはずなんだけど」
 小首を傾げるネコ娘に鬼太郎はさりげない仕草で己の下腹部を指さした。きょとんとしていたネコ娘が見る間に
顔を赤くしてウニャウニャと口ごもって鳴き始めた。

「もっと口にしたら分かるかもね、試してみようか」
「えっ!? ちょっ、鬼太郎っ!?」
 恥じらう事も照れる事も知らぬように、しゃあしゃあとした顔で鬼太郎が口にした言葉にネコ娘も目を剥く。
そんな彼女に鬼太郎が無邪気さすら見せる笑顔を浮かべると、今度は喉を詰まらせたような変な声を上げるネコ娘。
「嫌かい?」
「………………その…………鬼太郎……は?」
「僕が、何?」
 自分が嫌なことをすると思うのだろうか。恥じらいと怒りと戸惑いで目を潤ませながら顔を伏せているネコ娘が可愛くて、
ネコ娘の言いたいことは全て分かっているが、鬼太郎は何も分からない顔をして空とぼける。

「…………意地悪」
 おや、知らなかったのかい。そう言いたくなるのを流石に飲み込んで、何事も無かったように彼女を手招き、ただ一言で呼びかける。
「おいで」
 ネコ娘は顔を赤くしながらも鬼太郎を睨み付ける。そんな彼女を鬼太郎は楽しそうに含み笑いを零しながら見返した。
 しばしの沈黙の後、ネコ娘は湯を足した急須を持って立ち上がる。怖ず怖ずとした足取りで囲炉裏を回り、
僅かな距離を置いて鬼太郎の横に腰を下ろすと、鬼太郎の空になった湯飲みにお茶を注いだ。

「ありがとう、でも湯飲みをそっちに取ってくれればよかったのに」
「…………だって熱いお茶を入れたのに手渡ししたら危ないでしょ」
「そうだね」
 逃げ道をあげないと追いつめた時にいつか壊れてしまうから。それに逃げ道を用意しておいても、
自分の意志で選ばせ逃がさない方が言いしれぬ快感を覚える。
 顔を真っ赤にして膝元を見ているネコ娘。その手にもたれたままの急須を優しく取り上げて囲炉裏端に置いた。
びくり、と身を震わせながら、次はどうするのかと伺うようにちらちらと此方を意識しているのがあからさまに分かる。
普段の気の強さがどこにいったのか分からぬようなその様を見ていると、背筋を走り抜ける快感があった。

「ネコ娘」
 優しく囁けば、ネコ娘は唇を尖らせたまま上目遣いでこちらに目を向ける。そんな彼女を軽く引き寄せれば
素直にその身を委ねるのが可愛く、かつ苛めてみたくなる。
 尖らせたままのネコ娘の唇に指先で軽く触れると、ぷるんとした感触が堪らない。
これはあいにくと一口で食べ尽くす事が出来ないのが残念だが、一口だけで終わらない楽しみがある。
「じゃあ試してみようか、ねぇネコ娘」
「…………にゃぁ」
311名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:30:56 ID:2TFfsrig
ごごご五期GJ! 本当にサドだよなあw
もしかして五期作品ってこれが初めて…?
312名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:48:39 ID:AN/0VGLZ
いやーGJGJ!!
5期鬼太郎のやたらと枯れてるようで枯れてない感がよーく出てますな
313名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:49:01 ID:ql9y8L/A
五期キタ!
まってたよー
314名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 01:00:32 ID:nr8zkJKZ
GJGJGJ!!!

S最高www普通に脳内でコナンがSでしゃべったw
5期結構好きだから嬉しいよー毎週なんだかんだ
鬼が猫を助けてるんだぜ。美味しいったら無いw
315名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 11:39:24 ID:nOfdXVaC
待ってました5期!!
TVではつれない鬼太郎も裏では…と妄想が広がりました萌えました。
激しくGJ!ありがとう!!
316名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:43:45 ID:sVlkD1c0
5期猫かわいいよ5期猫ハァハァ(;´Д`)
グッジョブ!
317304:2007/07/05(木) 19:52:58 ID:tGKZlPfJ
>>306
308の通り、投下時に凌辱ネタと書いてくれると覚悟が出来るので。
過去ログとか見て参考にして欲しい
318241:2007/07/06(金) 05:17:38 ID:pF5Uf0Rk
>>304>>317
了解しました。ただ、今流れ的に5期GJの空気なので、数日様子見ようかと思います。
しかし、それは自分個人の考え方なので、一例としてあげた、
「最後に成敗された人魚兄弟が亡霊となって、ネコ娘を再び襲う後日譚SS」とか
もし投下されたい方がおられたら、その方にお任せします。
319294:2007/07/06(金) 15:45:11 ID:zmJzMH8w
とりあえず完成しましたので投下します。
個人的に妖怪の中ではかなり好きなエロ妖怪・白山坊の話です。
文章力は皆無に等しいのでそこんとこ大目に見てやって下さい
主役は白山坊なので鬼太郎一家は一切登場しません…あしからず
320白山坊×或る少女 1:2007/07/06(金) 15:47:16 ID:zmJzMH8w
―情などに惑わされてはいかんのだ。
ワシはこうして何百年も生きてきたのだから。

もう夕陽も沈みそうな秋の空。烏達はそれぞれの寝床に帰ってゆく。
空は茜色に染まり、収穫の時期を待つ稲は風に煽られ、黄金色の美しい波を作っている。
そんな畑の中のあぜ道を、花嫁を先頭に従えた一行が歩いていくのが見えた。
めでたい日であるにも関わらず、彼らの表情はどこか重く、暗い。
彼らの足が進む先は、人の余り寄り付かない山深い場所。
陽はどんどん落ちていき、進むに従って非常に足場は困難になった。
どれくらい歩いただろうか。ようやく、花婿の待つ目的地へと辿り着いた。
そこは、いなり大明神と呼ばれる古い神社の境内であった。
花嫁の父親が先陣を切り、神殿に向かい呼びかける。
「白山坊様、16年前は私たち親子の命を救って下さり、真に有難うございました。
お約束通り、娘を嫁に差し上げようと参上致しました次第です」
娘の表情は綿帽子に隠れ、見えない。

暫くして、神殿の中から低い声が聞こえてきた。
「よし、娘だけを置いていけ。お前たちは帰るがよい」
娘を一人残し、引き上げてゆく一行。
最後の振り返り際に、父親は娘の後姿を見た。
父親は苦しげな、哀しげな表情を浮かべ、何か一言呟いたようであったが、
その声が娘の耳に届くことは無かった。
薄暗い山の中。聞こえてくるのは微かな虫の鳴き声と、梟の声だけ。
辺り一面に静寂が走り、永遠に時が止まっているような感覚さえ覚えた。
321白山坊×或る少女 2:2007/07/06(金) 15:48:25 ID:zmJzMH8w
その時、ガラガラと静かに神殿の戸が開かれた。
何者かが、ギシリギシリとゆっくり階段を下りてくる。
カサリカサリと落葉を踏み分けながら近づいてくるのが分かる。
しかし娘は恐怖の余り、相手を見ることが出来ない。
ふと、足音が止まった。
気配が感じられなくなったと思ったのも束の間、娘の耳元で声がした。
「16年ぶりだな、待ちかねたぞ」
すぐ背後から声がする。娘の心臓は跳ね飛びそうになったが、その刹那に何者かによって
ぐい、と片手で抱き上げられた娘は、神殿の奥へと連れて行かれた。
神殿の中には怪しげな光を放っていた行灯と、この日を待ちわびていたと言わんばかりの、
上等な錦の布団が敷かれてあった。
「あっ」
どさり、と抱えられていた娘は布団の上に放り出された。
その瞬間、娘の被っていた綿帽子が外れ、初めてその顔があらわになった。
まだあどけなさがどこか残ってはいるが、白粉と、紅を付けた、花びらのような可憐な口元は、
どこか大人の色香を感じさせる。
小柄だが髪を両耳の横で切りそろえた、清楚な雰囲気の少女であった。
「ふふふふ、随分と美しくなったな」
さも満足だ、と言わんばかりに眼に怪しい光を携え、ゆっくりと娘を嘗め回すような視線を
向けてくるその男は、およそ人間とは言いがたい、狐に近い姿をしていた。
初めて目の当たりにする古狐の妖怪に、娘はもはや恐怖を通り越し、
自分の置かれている状況を把握することに精一杯であった。
目を逸らしたくても、逸らすことすら許さないようなその鋭い視線に体中が強張り、
動かすことが出来ないのだ。
娘は知っていた。自分が16になった時、この身がこの古狐に食べられてしまうということを。
322白山坊×或る少女 3:2007/07/06(金) 15:49:42 ID:zmJzMH8w
娘がまだ赤ん坊だった頃、娘の住んでいる地域は何日も続く日照りのため、
ろくに作物も育たず、深刻な飢饉に陥っていた。
食べるものをさまよい求め、体中が骨と皮だけになり腹だけがどんどん膨れていく者たちの姿は、
正しく地獄にあるといわれる餓鬼道に住んでいる、餓鬼そのものであった。
地獄という場所は恐らくこんな所だろうか。
いや、地獄の方が、きっとまだマシだろう…
そんなことを考えていた男の妻も、数日前に亡くなったばかりであった。
まだ幼い、乳飲み子の娘を一人残して。
妻は娘に乳をやりながら息絶えていた。いや、乳すらもう出ていなかっただろう。
この村で生き残っているのは、もはやこの父子だけであった。
何とかこの子だけは生きさせたい。
うつぶせになったまま娘を強く抱きしめ、父親の涙が地面に染込んだ瞬間―耳元で足音が聞こえた。
「・・・・?」
あの世の使いだろうか、薄れ行く意識の中で、父親は男の声を聞いた。
「大分お困りのようだね」
「・・・・」
「このままではお前さんもその子も、三日と持つまい」
「・・・・」
「要するに、雨が降りゃあいいんだろう?そしてたらふく食えるだけの米と、
雨風をしのげる様な立派な家を、お前さんに与えてやろうじゃあないか」
そんな夢のような話があるものか、そう思わずにはいられなかったが、どうせ消え行く命。
嘘でも幻でもいい…ここはこの男の言うとおりにしてみよう……
「―ただし条件がある」
「?」
「お前さんが今大事そうに抱いている娘…その娘が16になったら、ワシの嫁にくれんかね」
「・・・・・分かりました・・・・」
消え入りそうな弱々しい声で承諾した瞬間、空から雨粒がぽたり、父親の頬を濡らした。
「その約束、忘れるでないぞ。ワシの名は白山坊。いずれまたお目にかかろう」
父親の耳には降りしきる雨音と、遠ざかっていく男の足音だけが聞こえていた。
323白山坊×或る少女 4:2007/07/06(金) 15:50:39 ID:zmJzMH8w
16年という歳月は、瞬く間に風のように過ぎていった。
あの時古狐と約束を交わしてからというものの、男の家は今では村一番の裕福な百姓として栄えていた。
16になった時、父親から初めてこの事実を聞かされたとき、娘は驚きこそしたものの、
誰を恨むこともなく、ただただ年老いた、この父親に同情した。
怖くないといえば嘘になる。
しかし、今までのことが本当の話なら、私はあの時死んでいた。
16年もの間、私は何不自由なく、父と2人で幸せに暮らしてきた。
年老いた父を一人残していくのは心残りであるけれど、大丈夫。直ぐに会えるだろう。
だから悲しまないで……
いじらしい程の娘の汚れない真っ白な心は、余計に父親を苦しめた。

私は今日、この妖怪に食べられる。
覚悟は出来ていたはずなのに、心の底から湧いてくる恐怖心には勝てそうにもなかった。
「ワシが怖いかね?」
神殿のふすまをぱたり、と閉めた白山坊が長い沈黙を破って口を開いた。
「ムリもなかろう。ワシは何百年と生きている古狐なのだからな。お目にかかるのも初めてだろう。
ワシは16年間お前さんが来るのを待っていたのだ。あっさり食べてしまっては勿体ない。
…まずは存分に楽しませてもらうとしよう」
ニヤリとどこか下卑た笑みを浮かべると、ゆっくりと娘に歩み寄る。
324白山坊×或る少女 5:2007/07/06(金) 15:51:49 ID:zmJzMH8w
「ひ…」
これからどんなことをされるのか、その古狐の表情から直感的に悟った娘は、
ゆっくりと後ずさりを始めた。
唯一の出入り口は、白山坊によって妨げられている。
もはや何処へも逃げる事など出来はしない。
抑えきれぬ恐怖心に、ついに娘は声を上げた。
「い…いやああ!!助けて…誰か来てええ!!!」
ここは滅多に人がやってくることもない程の山深い場所。
いくら声を上げたところで、誰の耳にも届かない事は娘にも分かっていた。
しかしそれでも、叫ばずにはいられなかった。
腰が抜け、娘は立ち上がることが出来なかったが、それでも何とか白山坊の手から逃れようと
必死であった。
しかし、娘の足首はとうとう白山坊にがしりとつかまれ、再び錦布団の上に引き戻された。
仰向けにされた娘は、両手を頭の上に持ち上げられる形で固定され、空いている右側の手を使い
手慣れた手付きで、古狐はその娘の花嫁衣裳を肌蹴ていった。
「いやっ、いやぁー!!放してぇー!!」
両手を使えなくなっても尚、抵抗を続ける娘。
しかし娘が動けば動く程、その意に反してますます衣裳は肌蹴ていく。
やがて、その細くしなやかな身体があらわになった。
小振りだが形のよい柔らかそうな乳房と、うっすらと生えた陰毛に覆い隠された、ぷくりとした秘所。
そして、むちりとした太腿。娘の真っ白な身体は、少し汗ばんでいた。
325白山坊×或る少女 6:2007/07/06(金) 15:52:44 ID:zmJzMH8w
「おお…」
泣きじゃくる娘をよそに、白山坊はその娘の身体に見入っていた。
何と柔らかそうな身体だろう。
あの腿の肉は、さぞや美味いに違いない。
己の鋭い牙が娘の柔肌に食い込む瞬間を連想し、自然と喉がごくり、と鳴った。
只食らうだけでは16年も待った甲斐もないというもの。

娘を喰らう前に食らうのが、この古狐の何よりの楽しみなのだから。

「こりゃあ美味そうだ。―では、さっそくいただくとしよう」
じゅるりと舌なめずりをすると、指先の腹でその可愛らしい乳房の先端を転がし始めた。
「あうっ!」
突然の刺激に、娘は思わず声をあげる。
白山坊の手付きは、決して乱暴ではなかった。
むしろそれは、女の性感帯を知り尽くしているかのようで、娘が身をよじり、喘ぐ度に、
何とも言えない征服感に酔いしれているのであった。
暗がりの部屋の中で、仄暗く光る行灯の火に照らされた娘の白い肢体が、
白山坊には本当に美しく見えた。
じっとりと身体中が汗ばみ、涙目で喘ぐ娘の姿は、一見冷淡な外面上とは裏腹に、
ひどくこの古狐の欲望を掻き立ててやまないのだ。
「ふふふ…お前の声が、丁度ワシの耳には心地よいわ」
そう言うや、今まで愛撫していた乳房から手を離し、ゆっくりと娘の身体をなぞりながら、
今度は付け根の辺りへと移動させてゆく。
「そろそろいいあんばいだな。ほれ、ここがもうこんなになっとるぞ?」
そう言いながら、自身は勿論、ましてや男になど触れさせたことすらない大切な場所を、
曲げられた指の背で押し上げられる。
326白山坊×或る少女 7:2007/07/06(金) 15:53:48 ID:zmJzMH8w
柔らかい陰毛の下に隠された陰核を刺激される度に、耳を覆いたくなるような、
いやらしい水音がくちゅり、と聞こえた。
「あんっ、あ、ああ」
今まで知ることも無かった、身体の芯から熱くなり、疼くような変な気分に、
娘はただただ恐れ、喘ぎ、感じ、その身を震わせるしかなかった。
そんな娘の艶めかしい姿を、先程からじっと眺めていた白山坊の我慢も、そろそろ限界に来ていた。

この娘は、今現在確実に、自身の手によって汚されている。
毎度のことながら、己の人生の中で、これ程の喜びと楽しみは、おそらく無いだろう。

服の上からでも一目で分かる程、白山坊の一物は己の欲望を吐き出す時を、今か今かと待っていた。
「ワシの我慢もそろそろ限界だ」
荒々しく呼吸をする娘を見つつ、満足気な笑みを浮かべている白山坊は続ける。
「…もっとワシを、楽しませてもらうぞ」
そう言って服の裾をへその辺りまで捲り上げると、赤黒く、激しく脈打ち、
そそり立った白山坊の陰茎が現れた。
「きゃああ!!」
生まれて初めて見るその異様なモノに、娘は恐れ、思わず目を背けた。
そんな娘の反応を楽しむかのように、白山坊は静かに娘を見下ろしている。
「ふふふ…怖いか?無理もない、こんなモノを今まで見たことなどないのだろうからなあ。
だが恐れることはない、これはお前を今まで以上に気持ちよくする為のモノなのだよ」
そう言うと、白山坊は娘の柔らかい、むちりとした太腿に己の肉棒を挟み込み、
その両腿を固く閉じさせた。
娘の腹の上からは、その異様なモノの脈音がしっかりと伝わってきた。
327白山坊×或る少女 8:2007/07/06(金) 15:54:37 ID:zmJzMH8w
「いきなり本番では辛かろう。どれ、ワシに任せてみろ」
白山坊がゆっくりと腰を動かし始めると、娘の柔らかな太腿に挟み込まれた肉棒と、娘の陰核が
摩擦で擦れ合い、その度に両者の間に言いようのない快楽の波が押し寄せる。
「あっ、あっ、ああっ、あん」
腰を振る速さが速まれば速まる程に、それに比例するかの如く、
互いの喘ぐ声はより大きく、激しいものへとなって行く。
余りの刺激と快楽に、娘の秘所はすっかり濡れそぼり、陰茎と擦れ合うたびに、
またあのいやらしい音が娘の耳を突き刺す。
その音は古狐を喜ばせ、ますます動きが荒々しいものへとなって行く。
心とは裏腹に、汗と愛液にまみれたその身体は、今よりもっと強い快楽を求めて止まない。
どんどん変貌していく自身の心に、娘は激しく恐怖した。

何故、この狐は私を早く喰べてしまわないのだろう。
何故、このような辱めを私は受けなければならないのだろう。
何故、この妖怪は人間の娘にこれ程までに執着心を持つのだろう……

余りの快楽か、絶望感からかどうかは分からない。
娘は大粒の涙を流し、喘ぎ、泣いていた。
328白山坊×或る少女 9:2007/07/06(金) 15:55:31 ID:zmJzMH8w
「うっ…ぐ…で…出るぞ……!」
荒々しい息と共に、娘の柔らかい尻を持ち上げ、今まで以上に腰を突き上げ、娘の身体に密着させる。
娘に与えられる快楽も、もう限界であった。
次の瞬間、肉棒から勢いよく、白く熱い液体が吐き出された。
「うあっ…ぐ…」
「あぁあーっ!!」
白山坊と娘が絶頂を向かえたのは、ほぼ同時だった。
そのおびただしい量の精液は、べったりと娘の白い身体をますます白く汚し、
その凄まじい勢いは、娘の顔や花嫁衣裳までにも及んでいた。
花嫁衣裳が汚される度に、娘もどんどん汚されていく。
それは紛れも無い真実であった。
娘は涙と玉のような汗を流しつつ、頬を赤く染め上げ、息をするのがやっとの状態で、
放心状態にあった。

「……イったか……」
はあはあと荒々しい息を吐きながら、ゆっくりと娘から肉棒を引き抜いていく。
その肉棒は、あれ程の精液を吐き出しておきながら、一向に衰えることは無かった。
それどころか、まだ吐き出したり無いと言わんばかりに、相も変わらずそそり立っている。
ふと娘の顔に目をやると、その表情はとても苦しげで、涙と汗ですっかり白粉と紅は落ちていた。
その顔を暫しの間見つめていたが、何を思ったのか、白山坊はその舌で、
娘の顔に飛び散った精液を舐め取って行った。
娘の柔肌は、どんな馳走でも決して敵うことは無いだろう、極上の味がした。
329白山坊×或る少女 10:2007/07/06(金) 15:56:27 ID:zmJzMH8w
この古狐は、この後もこの美味そうな娘の身体を散々味わい、そして最後には己の血肉とするだろう。

思えば哀れな娘だが、ワシはお前が16になったので約束通り迎えに来ただけだ。
お前は運が無かったのだ。
ただ、それだけだ。

情などに惑わされてはいかんのだ。
ワシはこうして何百年も生きてきたのだからな………

ふと、白山坊の脳裏に、幼い頃の記憶が蘇る。
もう何百年も前のことだろうか、おぼろげにしか思い出せない。
それでも、たった一つだけ、ハッキリと今でも覚えていることがあった。
330白山坊×或る少女 11:2007/07/06(金) 15:57:42 ID:zmJzMH8w
生まれたときから一匹だった。
母狐の記憶は無い。
恐らく、狩りで人間に毛皮にでもされたのだろう。

ある日、とある外れの村で一人の娘に出会った。
自分のことを「坊」と呼び、山の向こうから姿を現す度に、喜んで走って来た。
抱きしめられると、何故かひどく安心した。
初めて見る人間の娘はとても柔らかく、温かく、いい匂いがした。
『坊は何処から来たんじゃろねぇ…向こうのお山のそのまた向こうの寒いお山から来たんじゃろか?』
娘はいつも笑っていた。

間もなく、娘は病死した。
16になったばかりだと、近所の女共は言っていた。
娘が死んだその日の晩、丸い丸い満月が眩しい程輝いていた―憎らしい程に。

どれくらい時間が経っただろう。
辺りに聞こえるのは、微かな虫の音と梟の声だけである。
行灯の薄暗い光の中、そこにいたのは古狐の妖怪ただ一匹だけであった。
娘の姿は、もう何処にも見えはしない。
代わりにあるものと言えば娘の着ていた花嫁衣裳。ほんのり血糊が付いていた。
しゅるり、と血にまみれた口元から娘の髪の毛を引き出しながら、古狐の目は遠くを見ていた。
段々と険しくなって行くその瞳は、遥か遠い昔に無くしてしまった何かを探り、見つめ、求めていた。
おもむろに立ち上がると、神殿の襖をガタンと開け放つ。
久々の新鮮な空気には何の関心も示さずに、只一つのもののみを見つめている。
331白山坊×或る少女 12:2007/07/06(金) 15:58:37 ID:zmJzMH8w
「……今宵も…満月か……」
白山坊が娘を食らう時は、決まって満月の眩しい晩であった。
それが偶然であるのか、必然であるのかは分からない。
ただ分かっていることは一つのみ。
満月を見つめていると、幼き頃の己を抱きしめてくれていた、あの娘のことが頭をよぎる。
尚も満月を睨み続ける。

何百年と生きている己に比べ、人間の娘の何と弱いことか。何と儚いことか。
それならば、いっそのこと喰ってしまえばいい。
そうすれば誰に奪われることも無く、永遠に自分だけのものになるのだから。
「…娘よ安心せい。お前はあと何百年と生き続けることが出来るのだぞ」
腹を擦りながらポツリと呟いたその低い声は、深い闇の中へと沈んでいった。

…ワシは古狐、白山坊…
情などに惑わされては…いかんのだ―

332294:2007/07/06(金) 16:05:09 ID:zmJzMH8w
これで終了です。
5期の白山坊が従来のエロ妖怪である本性を
出すときを今か今かと待っている哀れな自分がここにいますorz
読んでくれた方有難うございましたー
333名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 19:58:28 ID:nqdCOVOT
294氏GJ!
・゚・(つД`)・゚・白山坊セツナサス
334名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 20:09:29 ID:6T8AmoVX
294氏GJ!
なんてエロ切ない。口から食い残しの髪の毛引き出すなんて堪らなくエロス。

五期白山坊がエロ妖怪の本性だしたら舞台でまな板ショーやりそうですが。
335名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:51:15 ID:0xYpEtns
294氏キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!


241氏と人魚兄弟がネコ娘を再び襲う後日譚SS書きの神の御二方も早くキテ━(゚∀゚)━
待ってるよ。全裸で。
336名無しさん@ピンキー:2007/07/06(金) 21:55:57 ID:faRBr7WD
待ってました!294氏GJ!!
テクニシャンな白山坊エロス。そしてエロ切ないですな
自分も5期見ながらwktkしてたよ。一切無くて凹んだが…
>>334のおっしゃる通りまな板ショーでもやって頂きたかったw
3375期短編 オニタロウ:2007/07/07(土) 23:32:26 ID:aooU1ok/
薄暗いホテルの一室、ギシギシとベッドの軋む音が聞こえる
「ンアッ・・・だ、だめ、アアンッ!鬼太郎!もう私、ァッ!こ、これ以上されたら、死んじゃう」
「馬鹿だなぁ、おばけは死なないんだよ」
そういいながら鬼太郎は腰の動きを早める
「ああ!!駄目!ほんとに!ひぬ、ひんじゃううううううう!!!」
ネコ娘の背が弓なりに反り、本日何度目かの絶頂を迎えた
体をビクビクと痙攣させ、口からはだらしなく涎をたらしているネコ娘
そんなネコ娘とは逆に鬼太郎は冷めた瞳でその様子を見つめている
「なぁ、ネコ娘」
「ハァ・・・ハァ・・・な、なに?」
「何回イッた?」
「え、あ、あの、、、これ、、、ぐらい」
恥ずかしいのだろう、両手の指で7という数字をつくりながら枕に顔を埋める
「そっか」
 そっけなく答えると鬼太郎はベッドから立ち上がり服を着始めた
「え?あ・・・もう、帰るの?」
「うん、用事があるからね」
「待って、私も!うわ」
 慌てて立ち上がろうとしたネコ娘だが体に力が入らず体を起こすとそのまま倒れこんでしまう
「ふふ、なにやってるのさ」
「あ、いや・・・」
 恥ずかしそうに布団で体を隠しながら照れ笑いをする、鬼太郎はもうちゃんちゃんこを羽織っていた
 そのまま扉へと向かう
「え、本当に行っちゃうの?」
「うん、あ、そうだ、ここちゃんと払っといてね」
 バタン、という音と共に鬼太郎の姿が見えなくなり
 広い部屋にネコ娘が一人残された
「また・・・バイトしなきゃ」
 財布の中身を確認して溜息をつく
 こうしてネコ娘のバイト代は消えていくのだった
3385期短編 オニタロウ:2007/07/07(土) 23:33:07 ID:aooU1ok/
5期物が書きたくなったのでちょっと練習してみました
なんか違うんだなァ・・・
もっと・・・もっと鬼畜にしなければ・・・w
339名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:00:16 ID:MGKAZcHT
>>337
GJ!!
ていうか、鬼太郎鬼畜というより性質が悪いぞ!!
ひでー・・・・せめて割り勘にしろよなぁ。5期鬼太郎ならやりかねんのが恐ろしい
340名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:07:11 ID:CYkFtO4c
>>337
いきなりそれはちょっと引いた……ネコ娘可哀想だ・゚・(ノД`)・゚・
341名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:07:22 ID:Nvp4dHWw
5期鬼太郎、あんまりちゃんと見てないから
しっかり把握出来てないんだけど、こんな感じなんだ!
ちょっとショック…!
342名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:13:35 ID:FYWfn7t1
>>341
さすがに337は極端。
あからさまに冷たくはないけど、スルーっぷりが凄い。まさにフラグクラッシャー・・・
3期鬼太郎が、熱血漢とツンデレ精神を無くしたと思えばいいか?
343名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:16:56 ID:9QiIJonX
>>339-341
ごめん、ごめんよ
そうだよね、普通引くよね・・・orz
5期はここまでひどくないよ
俺の脳内設定も加わっててるから
安心して5期を見てちょうだい

投下はもうやめとくよ
>>337の事は忘れておくれ
ほんますんませんorz
344名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:19:27 ID:9QiIJonX
あ、ID変ってるわ
>>343>>337の中の人です・・・orz
念のため
345名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:21:50 ID:QuPh4hxG
>>343
引かないよ自分的にも5期はこんな感じだと思うよ
また投下してほしい
346名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:32:49 ID:Nvp4dHWw
>>343
こちらこそ、ごめんね!
本編ちゃんと把握して無いのに、ここでのSSで判断しちゃいかんよね。
明日は久しぶりにちゃんと鬼太郎見ます。
347名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:46:08 ID:IYvifCPe
>>340
せっかく投下してくれた人に対して不満を言うのは止めた方が良いと思うよ…


二次じゃいっつもこんなノリだからか、あんまり違和感感じなかったんだけどw
348名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 00:46:13 ID:IW76+PiC
関西組で見てないの俺は負け組…
だってこの年で朝6時起きはキツいんだよorz


仕方ないのでニコ辺りで4期見てきます
349名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 01:28:59 ID:O8K8w8Kp
3期とか4期がすごい人気高いんだよなあそこw
俺は断然5期なんだが
350名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:03:09 ID:Nvp4dHWw
あれ、誤爆…
351名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 02:21:33 ID:A8oml9mN
>>337
気にすんなって。5期はこの通りだよ。
5期好きな椰子はこういう鬼畜っぷりに悶えてんだから、これが正しい5期の二次創作だよ。
これが苦手って人は、5期本編も嫌いなはずだよ。
これくらいで酷いとか言うなら、5期本編は見られないからな。

旧作スキーは、5期の話にはアレルギー反応起こすから。
二次創作ですら、こんな攻撃受けるんだから、5期好きは肩身狭いよ。
352名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 06:27:29 ID:+2CrwIA+
>>351
五期好きだが別に本編の鬼太郎を鬼畜とは思っていない、スルースキル高すぎるとは思っているが。
大体本編でホテルに連れ込んだりしていないだろ。

せっかく投下してくれた人がいるのに、GJ出さずに不満言うのが悪い。
337氏にはまた投下してもらいたい。
ただ次には最初に注意書きつけて投下した方がいいかもしれない。
353名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 07:28:49 ID:/5IIRetf
>>352
同意
鬼畜のノリも嫌いじゃないがそのイメージで固定されるのは勘弁
354名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:37:32 ID:+NV7fV+Q
>>337
俺は読まんが頑張れ
355名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 09:57:26 ID:e+B3Yz/+
>>352
>大体本編でホテルに連れ込んだりしていないだろ。
パロ板で何言ってんだよw

356名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 10:50:25 ID:YPFliSaD
>ホテルに連れ込んだりしない
とかいいだしたらこのスレの意味がなくなるだろ
今までこのスレではネズミ男とネコ娘の話とかだってでたけど
本編でそんな話し合ったのか?
鬼太郎とネコ娘のキスシーンとかあるのか?
あるなら何話か是非詳細を
357356:2007/07/08(日) 11:03:44 ID:9fU32jMf
というかここの作品のほぼ100%が
鬼太郎の話を極端に解釈したものだろう?
鬼太郎がこんな事するはずない、こんなキャラじゃないっていうなら
このスレの作品ほとんどあてはまるはず

2期とか3期とか注記が入ってる作品はそれぞれがその作品のイメージで考えましたってだけで
本当にそういう事をしてるわけじゃないし、しないじゃん
なぜ337氏だけが叩かれたのかがわからない
358名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:11:01 ID:WUNR9Qvn
>>356
ネズミ男とネコ娘のキスシーンはあったぞw
359名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:13:23 ID:WpcbJOZZ
ホテルというより「出会茶屋」「逢い引き宿」と書いたほうが風情があっていいな。
妖怪横丁の片隅にぽつんとあって、百鬼夜行な客が忍んでいくみたいな。

>>356
歴代の作品からしても、あからさまに性欲解消の道具扱いしてきた作品がなかったし
大概の住人がそれに慣れていたからショックが強すぎたんじゃね?
360名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:14:25 ID:+NV7fV+Q
つまり、荒れるようなネタはチラシの裏(r
361名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:14:38 ID:aDnfED62
>>357
>なぜ337氏だけが叩かれたのかがわからない
このスレの住民的には鬼太郎→猫娘でないと無理っていう空気なんだろ
362名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:18:37 ID:9fU32jMf
>ホテルというより「出会茶屋」「逢い引き宿」
5期は親父の風呂に紅茶使ったりするんだぜ?
ホテルの方があってるとおも
363名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:18:49 ID:6yNm2lSr
実際今のところ五期の鬼太郎は猫娘に対して冷たいし
>>337みたいなネタが投下されるのは不思議でないと思う
個人的に五期のキタネコの関係は好きだし、337氏にはもっと投下してほしい
364名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:20:28 ID:/xVVWjEd
>>359は五期本編観ていないんだとオモ
365名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:21:56 ID:qwXABvBV
むしろ五期で鬼太郎→猫娘の方が違和感があるなw
366名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:22:12 ID:9eh8pHzF
てかこのスレの住人5期みてない奴のほうが多いんじゃね?と思う今日この頃
367名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:23:45 ID:D5J6l1rl
五期の牛鬼回とか結構キタネコ要素があって盛り上がるかと思ってたら
住民総スルーでワロタw
368名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:32:45 ID:DuHEH8NU
さすがにこの時間帯は5期ファンが多いなw

まぁ2期ファンとかもいるからこのスレは年齢層高めなんじゃないかと
んで、5期では声変わりとかもあるし旧作ファンとして敬遠してる人も沢山いるんじゃない?
別にテンプレに鬼畜はNGとか注記必須とか書かれてないから遅かれ早かれこういう論争は起きただろうな

あんまりもめるようなら5期専用スレでも立ててこようか?
369名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:37:47 ID:5ZabJLow
こんなことで住み分けしてたらキリがないよ
今度からテンプレに注記必須て書いておくだけでいいと思う
鬼畜なら鬼畜、五期なら五期とあらかじめ書いておけば
読みたくないヤシは読まないだろうし
370名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:40:27 ID:V7hrd+xF
気に入らない話やカプをスルーするスキルがなんでここの住民にはないんだろうorz
371名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:40:34 ID:u30jzLgA
問題なのは注記じゃない
>>337はちゃんと名欄に「5期」って書いてある
372名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:45:17 ID:81SSYJrx
>>368
声変わりはメイン三人だけであとはわりと旧作のキャスト連れてきてくれてるぞ
ネコ娘以外はベテランぞろいだし
2〜4期だって毎度中の人違ったわけで。
373名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:46:51 ID:u30jzLgA
>>372
いや、メインが変わったからこそ見ないっていう人いるんじゃね?
わからんけどwww
374名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:47:55 ID:bIrloofG
塚ここって水木総合スレだよな?
いつから2・3・4期鬼太郎専スレになったんだよ
375名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:49:56 ID:KBLDY+jJ
テンプレ曰く
>※ 水木作品ならばSSやお絵かき投稿も大歓迎!
なスレからいきなり追い出された337氏について一言
376名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:51:41 ID:DEm+EkxW
キタネコ腐にはちと鬼畜過ぎたんじゃね?w
377名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:53:21 ID:/DWhxaUQ
>>373
つまりバーローではダメだとw
378名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 11:55:15 ID:/DWhxaUQ
住民の大半が鬼猫腐だから
鬼→←猫じゃない作品=空気の読めてない作品、なんだろ
379名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 13:22:16 ID:S0cJKiv7
この論争、角煮にまで飛火してんのか
2スレで話題の的とは・・・

>>337の人気に嫉妬
380名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:45:10 ID:BVrKV9/+
キタネコ腐でアニメ五期序盤見ただけで敬遠組みだけど、>>337氏のは好きだぞ。
五期の空気でラブられる方が違和感があって駄目だ。

虐げられる五期猫萌えに目覚めそう。
381名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 14:50:18 ID:fC7ALLW3
確かに「五期です」っていわれてラブラブ物書かれても
「?」って感じだよな
382名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 15:57:58 ID:PFBJzJt8
383名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:16:11 ID:vQiYiyRU
もういいんじゃないか?
好きな人は読む。苦手な人は見ない読まない。
それが普通だろう?色々好みがあるんだから好き嫌いがあるのは仕方ないよ。
別の話に持っていこうじゃないか。まったりいこうよ。

ちなみに俺は2〜5期全部でキタネコ好きだよ。
それぞれキャラも性格とか口調も関係も少しずつ違ってて面白い。
5期って後々少しずつ鬼と猫の距離も近づいてくるんじゃないかなと考えて
萌えてる。ヒロインだしね。
色々言われてる出しゃばり過ぎ…は多少思うけど。
性格も最初より可愛くなったよ。
384名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:40:41 ID:w4/ln4lY
>>383
自分も5期嫌いじゃない。
ぶっちゃけここは5期アンチスレじゃねーんだから
叩くやつはスレ違いなんじゃないのか?自重しろ
385名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 18:51:17 ID:Bpz/VTMm
でもこれで五期書く人は減っただろうな
元々少なかったのに・・・

正直鬼畜だろうが陵辱だろうが
カニバリだろうが猟奇だろうが
このスレ的にはおkなはず
別に禁止なんかされてないんだからさ
書き手の皆さんには伸び伸びやってほしいね
386名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:40:41 ID:InPu2Iab
>>385
さすがに猟奇カニバリはない
387名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:44:03 ID:XZWi14Vg
つーか叩きとか言ってるけど、改めて見返したら無いじゃんか。

強いて言えば>>340だけか。
その後の過剰反応は何なの?
388名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:44:05 ID:0VAkFv8+
>>386
鬼太郎は結構食べられてるから、
鬼が猫に食われるのなら有りかも
389名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:47:59 ID:c7ppdZqg
>>385
猟奇カニバリは流石に読みたくないが
概ね同意
390名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 19:50:14 ID:Zi5WNRbp
>なんか勘違いしてる香具師がいるみたいだから言っておくが
>エロパロの方は素直な感想にアウェーな空気を感じた書き手が勝手に自粛しただけで
>別に叩かれたわけじゃないだろ
>まあ空気の読める人で良かったんじゃないか?

角煮から勝手に天才
みんな落ち着け
391名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:33:31 ID:IByEQJep
>343-344=337氏は謝る事は無い。
気が向いたらまたSS投下して欲しい。

名前欄にカップリングやシリーズNO.入れてくれてあるし
ネ申のなかには投下前にSSの傾向を箇条書きにしている人もいるわけで
専ブラならアボンできるようコテ入れてくれている。
>374-375の言う様にここは総合スレ
色々なネ申やキャラのSSが読みたい一人です。

投下しにくくするような発言は控えるかチラ裏へってテンプレ入れたほうがよくね?
前スレでもたびたび同じ事があったし
392名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:39:39 ID:SnpLcEYH
いや、鬼畜男に鬼畜だねーって言うののどこが投下しにくくするような発言?
分かってて書いてるもんだと。
393名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 20:43:22 ID:F4WsXNXs
>>392
100回スレ読み直して来い
読んでも本気でわからないんだったら
ちゃんと友達作って空気の読み方を勉強してこい
394名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:14:13 ID:InPu2Iab
>>388
言いたいことは判るけど
本気の猟奇カニバリものはマジ勘弁して欲しい
どうしてもっていう方はそっち系スレでお願いしたい
395名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 21:41:20 ID:vQiYiyRU
>>394
まあ、かなり読み手を選ぶネタではあるよね。
あまり過激なのは、とは思うけど。

しかしいつまで話続けるのさ。
そんなに蒸し返してもしょうがない事だよ。
この空気が凄く悲しいよ。少し前まではいい雰囲気だったのに。
自分も色々なキャラのSSが読みたい。
神々には気にせず気が向いたら投下してほしいと思うよ。
楽しませてもらってる側なのだし、有難うと言いたい。
396名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:39:40 ID:nREAqTPC
スレが伸びてると思ったら・・・(´・ω・`)

どうやら小難しい嗜好の人もおるものですな
今まで通りのんきに投下させて貰うので気に入らない嗜好がある人は
ついでに◆NECOkE/60gをNG登録してくだされ
見たくないものは見ない自由もあるわけで
見なければならない義務もないわけで
スルー能力ないなら2chもPINKchも愉しみにくいと思われ
ある日、鬼太郎は猫になる術を取得した。
経緯はともかくなってしまったものは仕方がない。説明は省こう。
先祖の霊毛は身に馴染み虎縞を彩ったが、リモコン下駄は主をなくして
ぴょんぴょんとゲゲゲハウスへと舞い戻って行った。
ひと声鳴くのも気恥ずかしい。興が乗って鳴き真似をしてみたものの、
老猫のような枯れた低い唸り声が漏れただけだった。
 「・・・」
猫の視点でみた木々はより高く、いつもの森がどこか奇妙に見える。
身軽な足で川べりまで辿り着くと、川のせせらぎを聞く内に喉の渇きを覚えた。
 「あ、危ない!!」
むしろその声に驚いて全身が毛羽立つ。いや霊毛ごと逆立ったのだろうか。
危機を知らせる声は振り返るまでもなく、誰だかわかった。
お転婆で、おっちょこちょいで、それでも子猫一匹の危険を捨ては置けない、
ネコ娘の声だった。
 ───おい、ちょっと待てよ・・・ネコ娘・・・ッ
鬼太郎の宥める声は言葉にならず、ネコ娘は伸ばした腕で抱きかかえて、
その勢いで川に飛び込んでしまった。
 ───うっわ!
普段ならば腰までもいかない浅い水深のなんと深いことか。
遠い水面を見上げたのも束の間、すぐにネコ娘の胸元に抱き上げられる。
 「あっぶないじゃないの〜!どこの子???」
 「・・・」
危ない目に遭わせたのは誰のせいかと、虎縞猫はやぶ睨みで見上げる。
全身の毛皮はぐっしょりと濡れ、急激に寒さが呼び起こされて身を震わせた。
自然と身を揺すって水気を跳ねさせる。
 「わっぷ!もう〜・・・」
すっきりと晴れた秋空を背に困ったように笑うネコ娘の笑顔はいつもとはどこか違う。
鬼太郎に対してではなく、見知らぬ子猫に対して向けられたお姉さん猫の笑顔は、
どこか他人行儀であり、また新鮮に見えた。
 「ちょっと・・・もしかして怪我・・・したの?」
潰れた左目を心配そうに眺める。
しかしそれは昨日今日できた怪我ではないと気付くと、感慨深く目蓋ごと額をなでた。
おそらくは遠い昔、ひょっとしたら生まれてすぐに片目を失ったのかもしれない。
まるで誰かさんみたいだ。
愛おしげに見つめて小首を傾げると、すぐそっぽを向いてしまうところまでよく似ている。
 「にゃ〜ん?」
いくつか猫語で語りかけられたが、鬼太郎も虫語ほど猫語は堪能ではない。
下手に返事もできず首を背けると、急に脇から高く掲げられた。
 ───なっ・・・ど・どこ見てんだよ!離せ!下ろせよ!!
 「ふ〜ん。男の子なんだ」
いくら猫のなりをしていても、惚れた娘に平然と金玉を見られるのはしのびない。
 「子猫だと思ったけど・・・そうでもないのかな?」
 ───ど・どこを見て判断したんだよッ・・・
 「なのに言葉が話せないの?あんた・・・群れない猫ちゃんなのかな?」
漸く胸元に戻り、ほっと吐息を漏らす。
いくら鬼太郎とはいえ虎縞猫となってはネコ娘の成すがまま。
水面に落ちた寒さも相まって、ネコ娘の温度が心地いい。
 「あたしんちに来る?」
 「!」
うんうんと頷くとネコ娘はまた小首を傾げる。
 「?あんた、人の言葉は分かるんだ???」
 「!!」
そっぽを向いて口を尖らせると、ネコ娘は不思議そうに首を傾けて、
そのまま虎縞猫を抱えて川をあがった。



不思議なもので、猫になると妙に爪の先がむず痒い。
ネコ娘の家に入った途端、いつもならば気にもならない柱が気になって仕方がない。
 「今ミルク温めてあげるから待っててねー」
台所へ消えたネコ娘の目を盗んで柱をそっとひと掻きしてみる。
なんとも心地いい。
溜まらずもうひと掻き・・・繰り返すうちに夢中になって柱を掻いていたところ、
背後に人影を感じた。
 「コラァ!おいたしちゃ駄目でしょッ」
 「!」
見上げれば仁王立ちしたネコ娘。叱りつけられて爪研ぎの手が止む。
 「・・・」
小さい身も悪いものではない。この角度からならばスカートの下も難なく覗けた。
さっき川辺に落ちたせいで湿り気を帯びた衣服が肢体に張り付いて、
秘めたる部分まで薄っすらと色づいて見える・・・ような気がする。
 「いたずらっ子にはお仕置きしちゃうぞ」
 ───お仕置き・・・?
沸騰した小なべの火を止めると、ミルクを冷ましがてら虎縞猫を抱えあげた。
 ───おい、まさか・・・共食い?猫鍋にするなんて言わないよなぁ・・・?
両足をばたつかせる虎縞猫の抵抗に構わず、ネコ娘はそのまま洗面所へ連れていった。
 ───風呂?
冷えた身には嬉しい昼風呂だ。
しかし風呂を嫌がる猫の習性を知るネコ娘にとっては”お仕置き”になると思ったのだろう。
 「暴れちゃだめよ〜」
洗面台にすっぽりはまる小さな体。
湿った虎縞を温めるようにぬるま湯に埋められる。
 「ほーら気持ちいいでしょ?ねっ?」
 「・・・」
まるで目玉の父にでもなったような錯覚。
腕まくりしたネコ娘は泡立てたシャボンを広げながら甲斐甲斐しく虎縞猫を洗っていく。
痒がる首周りは強く、心地いい首元は何度も撫で上げられて、
極楽極楽とばかりに洗面台にひじでもかけたいところだが、そのひじはあまりに小さく届かない。
 「珍しい・・・あんた風呂好きな猫ちゃんなんだ?」
 ───君こそ風呂好きなネコちゃんだろう?
よくよく見ればネコ娘の服はまだしっとりと湿ったまま。
不意にくしゃみをしながらも、虎縞猫を温めることを優先する。
 「・・・」
風呂場まで数十センチ。鬼太郎はふと思い立ってじっとネコ娘を見上げる。
 「さあ〜あとは石鹸流すだけだからね♪」
 「・・・」
洗面台の栓が抜かれ足場ができたのをきっかけに、虎縞猫は石鹸まみれのまま
ネコ娘の胸に飛び込んだ。
 「きゃっ!ちょ・・・ちょっとぉ〜」
肩に乗り、引っかかない程度に加減して髪もリボンもむちゃくちゃに掻き乱すと、
肩から胸から背中まで跳ねまわって、ネコ娘の服まで泡まみれにした。
 「さっきまでいい子だったのに・・・!いたずらっ子なんだねぇ」
ざりざりと尖った舌で頬を舐め上げ、聞く耳持たないと顔を背けると、
とんと床に降り立って風呂場のガラス戸の隙間に入り込んだ。
 「あ・・・駄目!溺れちゃうわよッ」
朝風呂でも入っていたのか、湯船にはまだぬるま湯が張ってあった。
しかし浴槽は数枚の蓋で閉じられており、虎縞猫が掻いたところで微動だにしない。
 「子猫ちゃんには無理よ?」
 「・・・」
 ───君が抱えて入ってくれりゃぁいいだろう?
 「ほら、おいで。石鹸流したらすぐ乾かしてあげるから」
 「・・・」
頑固にも浴槽の蓋の上から離れない。
ネコ娘が伸ばした手をひょいひょいと身軽に避けて、服の裾を噛み引いた。
 「えっ?もしかして・・・あたしも入れっていうの?」
頷いて服の裾を離すと、途端に三つ指揃えて背を伸ばした。
 「・・・優しい猫ちゃんね。あはは、あたしは少しぐらい濡れたって平気だよ?
それよりも、あんたのほうが小っちゃいんだから、体冷やしちゃうでしょ?」
 ───・・・いいから脱げよ・・・
よもやそんなことを考えているとは露知らず、ネコ娘は泡まみれの虎縞猫をよしよしと撫でた。
もちは餅屋、猫のことはやはりネコ娘がよく知るようで、つぼを押さえた撫で心地は気持ちいい。
しかし鬼太郎ははたと我に返って、その手をあごに挟んでぐいぐいと引いた。
 「頑固な子だねぇ・・・。わかったよ」
 「!」
一旦脱衣所に出たネコ娘は、湿った衣服を一枚一枚脱ぎ捨てて、脱衣籠に落としていく。
すりガラス越しに見上げていた鬼太郎も堪らず、そっとガラス戸の隙間から顔を出した。
丁度屈んで最後の一枚を引き下ろす瞬間、はたと視線が合う。
 「もぉ・・・ちょっと待ってなさいよ」
子猫相手に恥らうのもおかしな話だが、妙に猫目を輝かせた虎縞猫の視線が痛くて、
ついネコ娘の頬も赤く染まる。
両腰から指を絡めて引き下ろせば、薄く若草の翳った三角地帯がしっかりと見えた。
 ───だ・・・大胆だな・・・
己が策とはいえ、見ている鬼太郎まで頬が熱くなる。
しかしその顔は虎縞の毛並みに覆われて、顔色までは見えない。
 「ほら、おいで」
下から仰ぎ見れば、膨らみ始めた乳房もより大きく見える。
この猫の手では覆い尽くせないほどのあの胸に。
服越しではなく抱きかかえられることを感じただけで、自然と尻尾がピンと立った。
 ───まずいな・・・
立ったのは尻尾ばかりではない。
異変を隠すこともままならず、妙な足取りですのこの上に伏せた。
浴槽の蓋をひとつひとつ上げる間も、きゅんとあがった桃尻から目が反らせない。
見上げた白い足から連なる桃尻のなだらかな曲線が、ふわりとあがった湯気に揺れる。
 「あら?やっぱり怖くなっちゃったのー?」
 「・・・」
 「うふふ」
ネコ娘が湯を浴びる隙を見てじっとその肢体を眺める。
いたずらに腰を下ろしたひざ頭を舐め上げると、ネコ娘は驚いて顔を上げた。
 「ひゃあ!」
 「・・・」
思わずひざを立てた瞬間、太ももから股座に舌を伸ばして近づけば、
その腿に挟まれて身動き取れなくなってしまった。
 「・・・えっちな猫ちゃんねぇ・・・メッ!」
 「ニ・・・ニャアアン・・・」
上目遣いに猫撫で声を真似てみると、やはり子猫は子猫だとネコ娘の警戒も解ける。
力の緩んだ腿から這い出て、今度はひざ頭に飛び乗り胸先に食らいついた。
 「やっ!コラァ・・・!それは食べ物じゃないったらッ」
しかし噛み付くでもなく、うまく牙をしのばせて吸い付いていることに気付くと、
ネコ娘は複雑な気持ちで虎縞猫の頭をなでた。
 「・・・あたしじゃ・・・お乳は出ないよ?」
 「・・・」
子猫が母猫に甘えているとでも思ったのだろう。
宥めるように頭を撫でながら、突き放すこともできない。
チロリと舌を使ってみても、その舌は薄い割にはざりざりと尖っていて、
痛みが先立つのかネコ娘は眉をひそめた。
この子猫の身ではネコ娘に甘い声ひとつあげさせることはできない。
微笑ましくよしよしと頭を撫でられるばかりだ。
 「・・・ねえ、ミルクならお風呂あがったら美味しいホットミルク飲ませてあげるから・・・」
 「・・・」
 「ちょっと我慢しててね、ほら」
簡単に後ろ首ををひょいとつまみあげ、湯桶の中に虎縞猫を乗せる。
浴槽の上に浮いた桶は文字通り湯の船となった。
 「これなら怖くないでしょ?」
 ───なんだ・・・
安心したようながっかりしたような、複雑な気分で桶の上に揺られる。
さすがに浮いていられるほどの軽さではなく、三角座りになったネコ娘のひざの上で、
桶は固定されていた。
 「また冷えちゃった?」
ネコ娘の手から湯がすくい上げられて、虎縞猫に注がれる。
怖がらないよう少しづつ少しづつ、宥めすかして湯で石鹸泡を流しながら
ネコ娘の頬も少しづつ温まって朱を帯びてきた。
 「・・・」
水気を帯び、朱に染まったネコ娘の無防備な姿。
それはとても艶やかな姿だったけれど、その手は母を思わせるほど優しくて、
後ろめたいような気持ちにもさせられる。
ほんのいたずら心でこうして猫の姿をしてみたけれど、やっぱりネコ娘はネコ娘で。
自分に対してでなくとも、同じ猫の子としてこうして優しさをみせて。
それは安心すると同時に、やっぱり姿形が変われば自分であることなど分からない
のかという憤りもあって、心中複雑だ。
 「ん?」
じっと見つめても、やはり伝わらないのだろう。
ネコ娘は不思議そうに首を傾げるだけだ。
 ───わからないのかい?僕だよ?
 「どうしたの?石鹸が目に入っちゃった?」
 「・・・」
 「───鬼太郎」
 「!」
慌てて挙動不審に暴れれば、湯桶のバランスが崩れて傾く。
湯桶と浴槽を叩き合いながら、そのまま平衡を崩して湯船に落ちた。
ぶくぶくと溺れる寸前、後ろ首をひょいと摘み上げられて空中に戻される。
 「・・・やっぱりー。おかしいなって思ったのよ」
 「ニャ・・・ニャガ・・・ガッ」
 ───い・いつから気付いてたんだいッ?
自分のすけべ心まで見透かされていたのかと、鬼太郎は慌てた。
 「ここらじゃ見たこともない猫だったしー、こんなにお風呂好きな猫なんていないしー」
鬼太郎だと確信した途端、湯船の中に揺らぐ胸元も片腕で覆われてしまった。
 「元に戻れないの?」
 「・・・フギャ・・・ア」
 ───いや・・・戻れるけど・・・さ。
このまま、後ろ首を掴まれたままの姿で元に戻れというのだろうか。
生まれたままの姿のネコ娘を前に、その後どうなるかなど分かりそうなものだ。
 「そっか・・・よかったぁ。そのままじゃ不便でしょ?猫はね、本当に無力なんだよ・・・?」
首から摘みあげることもできるほど小さな鬼太郎を見て、ネコ娘はくすくすと笑う。
いくら両手両足をばたつかせても、ネコ娘の身には届かない。
 「フ・フギャア!」
 「いつまでもふざけてないで、早く元に戻りなよ」
 「・・・」
 ───いいのかい?そんなこと言って・・・
鬼太郎は目を伏せて精神を統一すると、妖力を一身に集めて術を解く。
みるみる内に虎縞猫は閃光を放って姿を変え、
摘んでいたはずのネコ娘の指にはちゃんちゃんこだけが残った。
 「・・・ほら、元通りだよ?」
 「ん・・・」
二人分の容積に浴槽からは湯が溢れ出す。
鬼太郎は圧し掛かったままネコ娘の唇を奪った。
元の手ならばネコ娘の胸を覆い尽くすこともできる。
充実した揉み心地に夢中になっていると、重ねた唇からネコ娘の甘い喘ぎがもれた。
ぬるま湯風呂のせいではなく、その頬には朱が増していく。
息苦しさに顔を反らしても重ねた唇は逃さない。
脇から入れた手を回してネコ娘の桃尻に伸ばすと、浮力を借りて容易に操作できた。
 「・・・ンッ・・・ぅうん・・・!」
すでに隆々と起ちあがった雄芯の先で秘裂をいらう。
敏感な先端が秘口を撫でる柔らかな感触だけでも堪らなくいい。
貫くまでいかず突付き合うだけでネコ娘は身を捩り、水面はばしゃばしゃと荒れた。
愛する者の猛りを押し当てられれば、順応するように花開く。
止め処なく湧き上がる情欲は誰のせいか、もうどちらにも判らない。
 「あ・・・ん、もう・・・」
漸く深い口付けから解放される。
肩を上下して忙しなく呼吸を取り戻して恨みがましく見上げていても、
その目はすでに身に宿った情欲に潤んでいる。
 「いたずらな”鬼太郎ちゃん”ねぇ・・・」
ケンカ腰にわざと口を尖らせてみても、今の鬼太郎には効かない。
 「いつまでも”いい子”の僕だと思ってたのかい?」
 「・・・」
正義漢ばかりの鬼太郎ではないことはネコ娘こそが一番よく知っている。
つんと唇を尖らせたままで首を左右に振った。
悪戯な鬼太郎。その言葉通り、これは悪い戯れだ。
しかしその責任の一端は流されたままの自分にもある。鬼太郎ばかりが悪いわけではない。
 「ほら、ちゃんと抱きついていないと・・・おかしなところに入っちゃうよ」
硬度を増した肉茎で秘裂をなぞれば、花芯から菊の座までするりと撫であげられる。
 「やぁあ・・・」
 「じゃぁちゃんと掴まって?」
両肩から伸ばした腕でぎゅっと鬼太郎の頭を抱きとめる。
密着するたびに互いの間からは湯水が逃げ、胸板にはネコ娘の二つの柔肉が押し当たった。
ぐいっと尻ごと腰を引き寄せれば先端は肉襞に埋もれ、吸い込まれるような感触。
 「ひっ・・・ゃぁああんっ」
包皮を擦り下げるように窮屈な膣道を進めば、敏感な先端はごつごつと肉襞にぶち当たる。
ひと突きしただけで目眩がする。鬼太郎はうなり声をあげて律動を繰り返した。
 「あっ・・・あっ、ああっ・・・ニャッ・・・はぁあああんっ」
緩急つける余裕もなく、激しさを増すばかりの抽迭にネコ娘の声があがる。
甘い喘ぎは浴室に反響して、現実感を失う響きで耳に届いた。
呼応するように鬼太郎の腰が浮き、更に高みを目指して深く打ちつけられる。
細く伸びた首筋に食らいつけば、嬌声が喉を通る振動がびりびりと伝わり、
叩きつけるたびに逃げてしまいそうな細腰を掴む鬼太郎の手は、痕がつきそうなほど
強く力がこもった。
蠢くたびに水面には溺れた魚のように白い乳房が顔を出しては沈み、また浮き上がり
激しい律動も不規則な動きでネコ娘の身を揺さぶり始めた頃、
鬼太郎は限界を感じて苦悶の呻きをあげて、最後のひと突きを繰り出した。
 「アッ・・・あぁあああーーーーん!」
抱き潰さんばかりに腕の中のネコ娘を包んだまま硬直する。
一度では吐き出しきれぬ猛りが二度三度と駆け上がり、膣奥に吐き出される間、
鬼太郎は呼吸も忘れて強くネコ娘を抱きしめていた。


<終>
408名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:55:19 ID:s7SzYTw8
GJGJGJGJ!!!
今までカメレオンの術で身を隠して、猫ちゃんに悪戯する鬼太郎は見たことあるけど、
これまた新鮮な展開ですな!
ある意味、好きな子のペットになりたいってのは男の願望の一つだと思う・・・
409名無しさん@ピンキー:2007/07/08(日) 23:56:52 ID:TG/VQIph
GJ
そして>>396まさにそのとおりだと思う
最近はスルースキル持ってない奴が多すぎ
これを機にまた盛り上がってくれる事を願うぜ
410名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:06:25 ID:wzjWn8QI
GJ!GJ!
なんて悪戯な悪い子なんだ鬼太郎め、だがたまらん。
四期の猫町鬼太郎考えるとさぞデカイ金玉してたんでしょうな(*´Д`*)

そして禿堂>>396
またまったり盛り上がっていきましょう。むしろ自分も投下頑張ります
411337:2007/07/09(月) 00:21:16 ID:u0jO3GEt
えっと、失礼します337を書いたものです

なにやら自分のせいで荒れてしまったようで申し訳ありません・・・
えっと、一応誤解の無いように言わせてもらいたいのが、自分自身叩かれたとは思ってませんという事です
元々自分が角煮出身なので>>337が引かれると思ってなかった、というのはありますが
自分が書こうとしていたSSが>>337以上にネコ娘が虐げられるという物だったので
このスレ向きじゃないのかなと判断して自粛させてもらいました

これまで何人かの方に「気が向いたら投下を」と言ってもらえてるようなので
勝手だとは思いますが、今度また鬼畜ではない内容のものを考えて投下してみたいと思っています
その時は内容に関わらず先に注記を入れさせてもらいますので、もしよければよろしくお願いします

長々とスレ汚し失礼しました

>>397-407
GJ!
自分もこんな作品書けたらいいなぁ><
412名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 00:37:00 ID:cLkNALGx
>>337
そこまで考えておられるなら、あんまり気にする必要はないとおもいますよ。
次にまた鬼畜もの書かれる時は、
冒頭に「これは鬼畜でラブラブものではないです」とか入れておけばよいと思う。
413名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 09:20:35 ID:RmveETCD
>>397-407
GJ!GJ!!GJ!!!GJ!!!!

ところでコピペして申し訳ありませんが、


>一旦脱衣所に出たネコ娘は、湿った衣服を一枚一枚脱ぎ捨てて、脱衣籠に落としていく。
>すりガラス越しに見上げていた鬼太郎も堪らず、そっとガラス戸の隙間から顔を出した。
>丁度屈んで最後の一枚を引き下ろす瞬間、はたと視線が合う。
>「もぉ・・・ちょっと待ってなさいよ」
>子猫相手に恥らうのもおかしな話だが、妙に猫目を輝かせた虎縞猫の視線が痛くて、ついネコ娘の頬も赤く染まる。
>両腰から指を絡めて引き下ろせば、薄く若草の翳った三角地帯がしっかりと見えた。

>浴槽の蓋をひとつひとつ上げる間も、きゅんとあがった桃尻から目が反らせない。
>見上げた白い足から連なる桃尻のなだらかな曲線が、ふわりとあがった湯気に揺れる。

自分の記憶違いかもしれませんが、この件に似た三部ネコ娘画って過去に絵師様が投下されてませんでしたかね?
(子猫とか鬼太郎猫とかじゃなかったと思いますが、いわゆる三部ネコ娘の脱衣系や桃尻系って意味で)
414名無しさん@ピンキー :2007/07/09(月) 10:25:26 ID:nzvktV70
スバラシ!
GJでした!

言葉そのまま、「じゃれあう子猫」って感じで萌えましたw
415名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 11:48:37 ID:Tq+0Hvf6
>>411
むしろ五期の猫娘ならどんどん虐げて欲しいと思うスレ住人もおりますよ。
アニメで全然可愛いと思えないから、そっち方面からの話も難なく読めるし、
それで情が湧けばそれはそれでいいかもと。

何かひとくくりにされるのもイヤンですわ。
416名無しさん@ピンキー:2007/07/09(月) 12:04:14 ID:CWk3BoTB
>>397-407
声を戸田恵子さんと三田ゆう子さんに変換すると効果数十倍!
特に「・・・えっちな猫ちゃんねぇ・・・メッ!」
とか後半の喘ぎを三田ヴォイスにすれば・・・・・・・です。
417名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 00:46:09 ID:arQmp5Mi
単刀直入に!
倉庫の絵板の通りすがり氏の三田猫娘絵の投下と
それを機にまた盛り上がってくれる事を願いまっする
418前スレ446:2007/07/10(火) 03:33:40 ID:vXwgl0jr
おおお、ちょっと来てない間に神々の光臨が!!!
5期鬼畜太郎に白山坊に3期キタネコとはバラエティーに富んでてスバラシス!
皆様GJGJGJGJ!!!


さて、GJ投下連鎖をぶった切って申し訳ないが俺も駄文投下させてくれ(´・ω・`)
今週の鬼太郎見てネタが浮かんだので一つ。

5期鬼太郎×ネコ娘で今週の話見てないと解りづらいのが申し訳ないが(´・ω・`)
4195期『イ動 く!目玉おやじ』間話1/前スレ446:2007/07/10(火) 03:39:41 ID:vXwgl0jr
「うん、鬼太郎随分上手くなったよね。これなら遠出しても大丈夫かな。」
本当に最初はどうなることかと思ったけれどもやっぱり勘が良いのだろう、コツを掴んでからはあっさりと自転車を乗りこなせるようになった鬼太郎に、ネコ娘は教えた側としては鼻が高いと微笑んだ。
そんな彼女に笑顔を返しながら、傍らに自転車を止めてふぅと息をつく。
「ありがとう、ネコ娘のおかげだよ。
 でもまだ遠出は不安かな…また池に落ちたらたまったもんじゃないし。」
「あははは〜…あれはその、ごめんってば、わざとじゃなかったんだしもう許してよ。
 あ、…と、ねぇ。遠出がダメならさ、妖怪寺に行ってみようよ。
 あそこまでならそう遠くもないし人通りもそんなにないから練習してても人目にあまりつかないし。」
「あぁ、あそこまでなら…うん、行ってみようか。
 …って、今からかい?」
「うん、善は急げって言うじゃない。ほらほら、早く!」
「わわっ、ちょ、危ないよネコ娘!」
ぐい、と鬼太郎の腕を引っ張って連れていこうとするネコ娘にバランスを崩しながらものろのろと自転車で走り出す。
危なげなところがありながらもなんとか無事に妖怪寺へと辿りつくことが出来た二人は、折角だからと寺の中へと入っていった。

「こうして見ると…荒れてはいるけど静かで広くて良いところよねー。
 丸毛の子達がここを遊び場にしたのも解らなくないかも。」
「そうだね…でもあんまり無用心にこういう所に入るのは感心しないけどね。」
「まあ…お陰であの子達怖い目に合っちゃったんだもんね…って、キャア!?」
「ネコ娘!?何かあったのか?」
他愛もない会話を交わしながら中をうろうろとしていた二人だが、急に叫んでしゃがみこんだネコ娘に慌てて駆け寄る。
少女はしゃがみこんだまま背中に手を伸ばしてなにやらまさぐっていたが、手にしたものを見て目を丸くした。
4205期『イ動 く!目玉おやじ』間話2/前スレ446:2007/07/10(火) 03:40:36 ID:vXwgl0jr
「う、うん、なんか急に背中…って…丸毛の子じゃない。
 もう、他の子達はどこにいるの?」
ネコ娘が手にしているのは丁度話題にしていた丸毛の子だった。
どうやら一人?でここに遊びに来たのは良いが、雰囲気に怖くなったらしく動けなくなっていたらしい。
そんなところにネコ娘達がやってきたので矢も盾もなくしがみついたというところだろう。
「もー、こんな所に一人で来ちゃダメでしょ?
 あ、こぉら。もう、くすぐったいよ、ゃん…もう、ダメだったら。」
ネコ娘は顔を近づけて言い聞かせるものの、よほど怖かったのだろうしがみついてみーみーと泣く丸毛の子の毛がくすぐったいのかくすくすと笑う。
そんな様子はとても微笑ましいのだけれど、何故だろう見ていると鬼太郎はだんだんと胸に重りのようなものが溜まっていくような気分になってきた。
無言のままつかつかと歩み寄ると、けして乱暴ではない仕草でネコ娘の手から丸毛の子を奪い取り。
そして、自分の手の内に来た丸毛の子に顔を近づけ笑顔を向ける。
「…こんな所に一人で来るなんて悪い子だね…もう来ちゃいけないよ?」
その笑顔も声も非常に穏やかなのだが、何故か逆らってはいけないと思わせる雰囲気を醸し出していて…丸毛の子は内心怯えながら忙しげに頷くと、大慌てで出ていった。
「あれ?どうしたんだろうあの子…
 あんなに急いで帰ることないのに…って、鬼太郎?
 え、あ、ちょ、っと…ん、ふぁ…」
その様子を不思議そうに見て後を追いかけようとしたネコ娘の手を掴み引き寄せると、強引に唇を奪う。
顔を離せばとろんとした表情を浮かべながらもいきなりのことに何事かと驚いている彼女の顔が目に入った。
それに構わずまた唇を重ねながら少女の服を乱していけば、荒い息を零しながらも不可解そうに身を捩られて抵抗される。
「ん、んんっ……き、たろ…ど、した…の…?
 こん、な、いきなり…それにまた、丸毛の子がきた、ら…」

「来ないよ。誰も来やしないさ。」

4215期『イ動 く!目玉おやじ』間話3/前スレ446:2007/07/10(火) 03:42:02 ID:vXwgl0jr

少年にぴしゃりと言い切られればネコ娘は言葉に詰まり。
そりゃ確かにこの辺りは人通りも少ないし、そもそも人が来ないからこれだけ荒れてしまっているのだけれど。
でもやっぱりこんなところでするのは、さすがに乙女として抵抗がある。
そもそもここには、今はもう元に戻ってはいるけれど逆柱が居るのだから既に誰かに見られているようなものじゃないか。
「だ、誰も来なくっても!こんな所じゃなくて、その、せ、せめてもっと、違う場…」
「僕の家でも君の部屋でも変わらないさ。
 大体誰か来たら僕が気付かない訳ないだろう…?」
「そ、それはそう、だけど…ゃ、きた、ろ…!」
ネコ娘が何を言っても止めようとしない鬼太郎に、何を言っても無駄だと悟りつつもなんとか止めてもらえないだろうかと言葉を募る。
けれどそんな抵抗は全て流されて、遠慮なく的確に快楽を煽る鬼太郎の指にネコ娘の理性と羞恥心は陥落した。
「ふ、んぁ…き、たろ…にゃぁ…ん…」
まだ遠慮がちながらも抑えられないのだろう少女の甘い声を耳にしながら、それが先程の丸毛の子と戯れていた声とはやはり違うことを確認する。
そう、この声は僕しか聴くことの出来ない声。
他の誰かに聞かせるなんて許さない、許せるものか。
そんな少年の内心の叫びなど少女に届くわけもなく、ただ少年に翻弄され与えられる快楽に身を委ねるしか出来ない。
片手で身体を支えられたまま胸を揉みしだかれ先端を軽く捻られればそのまま足が崩れそうになるものの、それでは鬼太郎を潰してしまうと思えば堪えるしかなく。
そうしたネコ娘の態度は少年にとって情欲を湧き立たせるもので、どこまで堪えることが出来るのだろうかと思えば更に苛めたくなってくる。
まるで息をすることすら快楽に繋がるかのように、息を凝らして鬼太郎のする行為に身を委ねる少女の耳を甘く噛めば背中が軽く弓なりに反る。
その背をつつ…と指で撫であげればふるふると微かに身体を震わせるのが触れた肌から伝わってくる。
自分のやることなすこと、全てにいちいち反応を返してくるのが愛らしくもあり面白くもあり。
首筋に舌を這わせたらどんな声が聞けるだろう、指を口に含ませたらどんな顔を見せるだろう、そんな好奇心を満たそうとするように更に更に少女の身体を弄っていく。
4225期『イ動 く!目玉おやじ』間話4/前スレ446:2007/07/10(火) 03:43:17 ID:vXwgl0jr
そうしてどれだけ行為が続いただろう、それまでずっと触れていなかったスカートの中へと少年の手が伸びたのに気付くと知らず少女は息を飲んだ。
それに気付かない振りをして、そのまま手を進めれば少年は布越しでも解るくらいに潤んでいる場所に気付き、くすりと笑みを零す。
普段は気が強くて決して弱気な部分など見せない少女も、こうして恥じらいの表情を浮かべている時は儚く大人しい。
いつもこうならねずみ男とケンカもしないだろうに…などと思いながら蜜を湛える花芯を守る布地を横にずらして指を差し入れ、戯れに肉芽に指を掠らせれば我慢の限界を迎えたのかぐらりと倒れそうになる少女を寸前でしっかりと受け止める。
そしてネコ娘を片手で抱いたまま器用にちゃんちゃんこを脱ぐと下に敷き、その上に横たわらせる。
既に軽く絶頂を迎えたのか、浅い呼吸を繰り返しながらぼんやりと空を見つめるその顔に口付けを落とすと、少女の色づいた頬の赤味は増し、心なしか嬉しそうな微笑みが浮かび。
その表情にどきりとしながら、少女の下着を引き抜き自分の身に纏うものも脱ぎさると外気の暑さと自身の熱さが交じり合う。
「きたろぉ…」
甘い声に名を呼ばれれば、その声の主を貪りたいと己の肉欲がどくんと脈動する。
もう一度口付ける為に覆い被さり、そしてその体勢のまま熱い猛りを少女の秘芯にあてがえば鼻にかかった吐息が耳をくすぐる。
そんな些細な刺激すら少年を煽り立てるには充分で、そのまま一気に刺し貫けば少女の熱と纏わりつくような潤みがたまらない。
堪えられるわけもなく激しく腰を打ちつけながら少女の身体を弄ると、浅く小刻みな吐息と共に喘ぎを洩らしながらイヤイヤをするように頭を振る少女が可愛くて、更に色んな場所に悪戯を続けていく。
だが律動を続ける内に、ただ少女を貪りつくすことしか考えられなくなれば徐々に身の内を走る快楽だけを追うように激しく突き立てることしか出来なくなり。
その激しさは少女の身体もまた快楽のその先へと導いていく。
そして欲望に駆り立てられるままにまぐわいを続ければ、いつしか背筋を走る射精感が更に激しく少女を求めさせ。
深く深く刺し貫かれれば、少女は少年の名を呼んでその意識を手放す。
まどろむような柔らかい闇に堕ちて行くような間際、少年の熱い滾りを身の内に受けたような…そんな気がした。




4235期『イ動 く!目玉おやじ』間話5/前スレ446:2007/07/10(火) 03:45:38 ID:vXwgl0jr
ネコ娘が目覚めた時、その身体には乱れた服を隠すかのようにちゃんちゃんこがかけられていた。
ふと傍らを見れば、既に身支度を整え終わっている鬼太郎が自分を見ていて。
あぁ、やっと起きたんだねと少年に微笑まれれば恥ずかしさに身を縮め、ちゃんちゃんこに隠れながら慌てて乱れた服を直し身支度を整え、ちゃんちゃんこを少年に返すとようやく落ち着くことが出来た。
今までも何度か身体を重ねたことはあったけれど、あんな性急な鬼太郎など初めてだ。
そもそもなんで突然求められたのかも検討がつかない。
一つ思いあたるとすれば、丸毛の子が自分に懐いていたくらい、だけれど。
…もしかして、やきもちを妬いてくれたのだろうか。
そう思いながらその横顔を見つめれば不意に鬼太郎と目が合った。
「どうかしたのかい?」
「え、あ…え、えっと…鬼太郎…あの、さっきのってさ、もしかして…やき…もち…?」
「うん?」
「あ、う、ううん!な、なんでもないの!」
頬を染めながら問いかけるが、いつもの調子で首を傾げられればそれ以上聞くことも出来ず慌てて誤魔化し。
けれど、もしも鬼太郎が嫉妬してくれたのだとしたら…そう思えば嬉しさに知らず頬が緩んでしまう。
「さ、そろそろ帰ろうか。あんまり遅くなると父さんが心配するし。」
「う、うん、そうね。おやじさん心配性だもんね。」
そして、自転車をひきながら歩く鬼太郎の隣に寄り添いながら帰路につけば、化け蛸の経営するマッサージ屋が目に入りふと思い出す。
「そういえばおやじさん、ここでバイトしてその自転車買ったんだっけ。
 鬼太郎、おやじさんに感謝しなきゃね。」
「うん、そうだね…あ。
 ねぇネコ娘、ちょっと覗いてみようか。父さんがどんな仕事をしていたのか見てみたいんだ。」
「えぇ、良いわよ?」
4245期『イ動 く!目玉おやじ』間話6/前スレ446:2007/07/10(火) 03:47:00 ID:vXwgl0jr
二人でひょっこりと覗いてみれば、丁度ネズミ男をマッサージしている目玉おやじの姿が目に入った。
「あれ、父さんまだバイトしてるんだ?じゃあ折角だから僕も…」
「何もおやじさんに頼まなくても…鬼太郎には私がしてあげるわよ。」
「えぇ!?」
「えぇって…何よその声っ!」
「いや、それはほら、そのぉ…やっぱり折角だし、僕は父さんにしてもらおうかなって。
 あ、ネコ娘は先に帰ってて良いよ。じゃあ、またね。」
「え、あ、ちょ、き、鬼太郎っ!?」
じと目で睨みつけてくる少女に向かってぎこちなく笑いながらもあっさり彼女を置いて中に入っていってしまった鬼太郎を引きとめようと伸ばした手はむなしく空を掻き、ネコ娘はそのままへなへなと座り込んだ。

「き、鬼太郎……なんなのよ、一体〜…」

一部始終を側で見ていたかわうそが、肩を落としたまま顔をあげないネコ娘を見るに見かね、そーっと近寄り声をかける。
「ね…ネコ娘〜……だいじょ〜ぶか〜…?」
「………ける、もんですか…」
「?…ネコ、娘〜…?……うわぁあっ!?」
へたりこんで俯いたままなにやら小声でぶつぶつと口の中で呟いている様子に、これはやばいかもと感じたかわうそがおそるおそる更に近寄ると、いきなりがばっと顔をあげたネコ娘に驚き大声をあげた。
それに構わず、というよりかわうそなど目に入らない様子でネコ娘は空を睨みつけ、握り拳を振り上げる。
「負っけるもんですか!何よ鬼太郎ったら、こうなったらきっちりしっかりマッサージの腕をつけてぎゃふんと言わせてやるんだから!そうと決まればつるべ落としのところでマッサージの本買って、早速勉強よ!」
そう一気にまくし立てるなり雑貨屋の方へ走り去るネコ娘の背中を見送りながら、かわうそは感心半分呆れ半分に呟いた。

「……女の子ってのはたくましいもんだなぁ〜…」


―糸冬―
425前スレ446:2007/07/10(火) 03:55:42 ID:vXwgl0jr
スレ汚しスマソ。

俺の中では5期鬼太郎は鬼畜つーより、優先順位がおやじ>ネコ娘ってだけなんじゃないかという印象なんでこんな感じに。
イメージ違ってたら申し訳ない。

今度は悪魔くん辺りで書けると良いなぁ。
426名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 03:57:16 ID:SqkWZXKw
GJGJ!!
5期の二人ってまさにこんなイメージですよ!
最初アニメを見た時は鬼太郎が猫娘に冷たすぎるんじゃないかと
思ったけど、最近二人の距離感が何となくわかってきたような。
萌えさせて頂きました(*´д`*)
427名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 07:00:19 ID:9Wyq7ZfZ
(・∀・)イイ!! 
まさにイメージ通り!感動しますた!
428名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 09:41:03 ID:xQGqnKL2
GJ!GJ!
普段は積極的なのに攻められると弱いネコ娘に萌え、可愛すぎ。いじめたくなるのがよく分かる。
ご馳走様でした
429名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 11:03:26 ID:ON6tybXi
>425
>俺の中では5期鬼太郎は鬼畜つーより、優先順位がおやじ>ネコ娘ってだけなんじゃないかという印象なんでこんな感じに。
イメージ違ってたら申し訳ない。
なんかこういうのは鬼太郎は鬼畜じゃない!っていう腐女子の抵抗にみえるが・・・
荒れるからそういう意見はやめようぜ

作品自体はGJ
430名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 14:55:48 ID:7a8i4Pk1
>>429
日本語でおk
431名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 15:01:50 ID:htgHQaAy
>>429>>425
>>337批判をしているように聞こえるって言いたいんだろう

もう過ぎた事だ、スルーしとけ
432名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 15:03:19 ID:yi+8lbQt
>>429みたいなのは自分と違う意見は腐女子!という抵抗にみえるが・・・
433名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 15:11:22 ID:U1dVXe4T
だから、スルーしろよいちいち反応すんな

つーか五期がでるたびに荒れるなら五期ネタ禁止にしてほしいわ
434名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 16:06:46 ID:Iojklral
スルーしようぜ。

>>419-424
GJでした!!5期キタネコGJ!!こういうの大好きだよ。
5期鬼太郎は鬼畜!なイメージばかり定着しつつあるから
こういうのもいいよね。ちょっと自分の中の鬼畜イメージ緩和されて
嬉しいよ。ありがとう!5期いいね。
435名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:36:38 ID:TUjZato+
5期キタネズが見たいな(´・ω・`)
5期のネズミはどう見ても受けだよな
気が弱そう
436241:2007/07/10(火) 19:53:13 ID:1GOprW1U
虎縞鬼太郎猫SS読んで、かねてよりの三期・三田ネコ娘×人魚兄弟の自分ヴァージョンを投下しようと思ったら、
またもや五期話題で盛り上がってるので、遠慮しますね・・・・

(それの後日譚SSでも先にどなたか投下されないかなぁ)
437名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 19:58:06 ID:O7IC2jG6
>>435
数字はこちら
【鬼太郎】水木しげるで801【悪魔くん】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1171518717/l50
438名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:09:34 ID:BE3WA/ju
鬼太郎何期だろうが、悪魔くんだろうが
このスレは水木作品総合パロ版なんで
SSを書ける神達は遠慮なくドンドン投下して下さると嬉しいです

あと、イラストとかもね
439241:2007/07/10(火) 20:23:06 ID:1GOprW1U
>>438
>あと、イラストとかもね

同感です。自分も例えば417氏のように三田ネコ娘絵など投下して欲しいです。
440名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:29:45 ID:h2NV6sPN
>>439
あんまり特定したのを希望すると
他の絵師さんが投下しにくくなるからやめたほうがいいと思うよ
441名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:33:25 ID:xXJEMdhb
三田ねこではありませんが、うpします(申し訳ない・・・一応四期)
まだ着色終わってないので下書きだけですが。
着色終わって完成したらまたうpりにきたいのですが。

ttp://www.uploda.org/uporg897980.jpg
442名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:35:20 ID:h2NV6sPN
>>441
卑屈になる必要ないよ
GJ!

着色完成品楽しみにしてます
443名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:43:26 ID:NqI3MbC7
なんか、角煮にも三田ネコ三田ネコうるさい奴が沸いてるぞ
絵師の自演か?
444名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:49:30 ID:yG0NZQ/N
俺も思った
やたらと絵板の3期ネコを押すんだよな
絵師の自演なら納得
445241:2007/07/10(火) 20:51:31 ID:1GOprW1U
>>440
失礼。誤解を招いたようですね。
自分的にはここ数日いわゆる三田ネコに注目してたので、
あくまで一例としたまでで、441氏のようにうpして欲しいなって事です。
446名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:07:51 ID:e68GOU9n
三田ネコ厨自重
447名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:42:38 ID:TUjZato+
ttp://www.uploda.org/uporg898080.jpg
三田ネコだのなんだのって・・・
描いてくれてるんだからいいんじゃまいか(´・ω・`)?
448名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:03:30 ID:+HffsjCT
うはwwwwねずみカワイスwwwww
449名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:07:31 ID:EGthRm8y
http://imepita.jp/20070710/794250
ジャンプ鬼太郎
450名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:16:59 ID:YVHxP1P+
五期騒動の時といい、このスレは自分の好み以外の鬼太郎を排除しようとする奴がいるよなぁ・・・
もうちょっと雑食になろぜ皆
451名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:39:40 ID:BE3WA/ju
何期でも美味しくいただきます

ttp://tune.ache-bang.com/~vg/outitem/up/img/16254.jpg

とりあえず、今の気持ち
452名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:47:14 ID:X7FJ4g2x
とうとうこのスレでもスルー検定が始まったか

めまぐるしい神々の光臨乙!
雑食だからどのSSも美味しく頂きますた。
今までも悪魔くんやら河童の三平やら
鬼猫以外のカポーでGJなSS投下くださった希少な神も居たんだが
今はどこへやら

>241氏もせっかく書かれたのならば気兼ねせずに投下お待ちしてます。
453名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 22:49:44 ID:X7FJ4g2x
うおおお!
読みながら描いているうちに滅多に光臨しなかった絵神が光臨中とは!!
ありがたやありがたや(−人−)
454796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/11(水) 00:10:54 ID:1/o9ooff
連日ラッシュで様々な作品が投下されている素晴らしき日々。
待ちこがれていた5期ネタも幾つか投下されましたのが嬉しい。
241氏の投下が後日になされるとの事なので、前スレ446氏に引き続き、
当方からも5期で甘めの鬼太郎×ネコ娘投下。
ちと長くなりましたが、連日のラッシュを考えまして他の方のお邪魔をしないよう
まとめて投下させて頂きます。

毎度の事ながらトリップ込みで行きますので、下記注意書きでお気に召さない方は
読み飛ばすかNG登録お願いします。


5期ぬりかべ用心棒後日偽譚「道行」
1.甘甘ラブラブの5期鬼太郎(非童貞)×ネコ娘(処女)
2.リリカルお初物。
3.鬼太郎は鬼畜ではないが結構S。むしろいじめっ子。
4.ぬりかべ用心棒後日談。
5.全24レス。本番は12辺りから。
6.要みんな違ってみんなイイ(・∀・)の精神。
 いきなり視界が反転した。鬼太郎は眼を数度瞬きして自分にのし掛かっているネコ娘を見上げる。
 色白の頬を赤く染めたネコ娘は何も言わずに自分を真っ直ぐに見ており、その呼気に酒気が混じっている。
 これぐらいの加重ならば投げ飛ばすのは簡単だが、ネコ娘を投げ飛ばす気はない。
ただ彼女が何をするつもりなのか鬼太郎は無言で見守った。
 
 布団、片付けないでおいてよかったな。そんな事を思いながら、鬼太郎は下半身に熱が集まりそうなのを意識的に散らす。
何事もどうでもいいように流すのは得意だ。そうでなければ自分の肩を戸惑うように掴んでいるネコ娘の手を引き寄せ、
その爪が自分を引き裂こうとするのも構わずにただ一つを成し遂げている。

 何かネコ娘が言いたげに口を開くと、可愛い桃色の唇の奥に八重歯が見えた。でも彼女は何も言わない。
 キスをしたら唇切りそうだな、と考える。だがその唇がどんな味がするのかも考えた。
 ネコ娘は女の子らしく甘い物が好きだ、女の子は砂糖と香辛料と何かで出来ているというのが西洋の童謡であったけれど、
それにネコとか妖力を混ぜたらネコ娘になるのかもしれない。でも同じ物を混ぜ合わせても、自分に馬乗りになっておきながら
何もせずに顔を真っ赤にしている幼なじみにはならないだろう。

 僅かに手を動かすと布団のすり切れた布地の感触。くたりとした感触は先日抱いたネコ娘の服とは全然違う。
それに腕に抱いたネコ娘の体は、柔らかくて温かくて甘い良い匂いがした。体の中に熱が生まれる、それを意識して散らす。
 ネコ娘は自分を静かに見上げている鬼太郎を見つめていた。言いたい事は沢山あるのに何も出ない。自分の心臓が今にも破裂しそうなのに、
鬼太郎はいつものように何を考えているか見せない顔をして、何でもないように自分を見ている。それが悔しくて少し悲しい。

「ネコ娘」

 自分から仕掛けておいて何だか泣きそうな顔をしているネコ娘が可愛くて、少し苛めてしまいたくなるけれど、
そうしたら自分の自制も壊れてしまいそうで、鬼太郎はいつも通りに名を呼ぶ。本当にいつも通りなのか自分でも自信はなかったけれど、
彼女は何やら口ごもった。
 今までのし掛かっていた筈なのに、軽々と鬼太郎に体を抱き上げられて布団の上に座らされた。鬼太郎は何事も無かったように
いつもの笑顔を浮かべてネコ娘の顔を覗き込んでくる。幽霊族らしい血の気の薄い顔は酒気のせいか、いつもより赤く吐息も熱い。
鬼太郎は自分の事どう思っているんだろう、いつもの答えの出ない問いを思い浮かべるネコ娘。

「ネコ娘」
「ニャ、ニャァ……」
「どうしてこんな事するんだい?」

 鬼太郎はとても優しい。何でもないような笑顔で、何事も知らない顔をして問いかけてくる。
ネコ娘はそれが自分への哀れみではないかと時々考える。それが鬼太郎の自制心であるとは少しも気付かない。

 この日はぬりかべ家の新築祝いだった。ぬりかべが呼び寄せた家族を一目見るのと合わせて、宴会好きの妖怪達が手に手に祝いを携えての
大宴会に、勿論鬼太郎とネコ娘もささやかながらの祝いの品を携えて顔を出した。
 呑めや唄えやの大宴会、幾つもの祝い樽が開けられれば誰彼構わず配られた。鬼太郎とネコ娘にも祝いの杯として酒が配られ、
祝いだからと断る事もせず飲み干し、どれほど空けただろうか。鬼太郎は三杯ほどで後は受け流し、受け取った杯は誰にも気付かれることなく
子泣きの杯に流しこんでいた。ネコ娘は途中から杯を弄び始め、鬼太郎はさりげない素振りで彼女の杯を受け取っては自分の胃の腑に流しこむ。
その内にネコ娘は鬼太郎に身を任せ、小さな寝息を立て始めた。

 夜も更け祝い樽が小山になりつつあるのを見ながら目玉の親父に帰りましょうと促すが、まだ飲み足りないらしく気を付けて帰るようにと一言。
翌日迎えに来ると約束して、主役のぬりかべに挨拶だけしてネコ娘を背に宴会を抜けだした。
 祝いをする気は充分にあるが、あとはただの宴会だ。家族に囲まれたぬりかべはとても幸せそうで本当に良かったと思う、
あんなに子沢山だとは思わなかったけれども。自分には父しかいないけれど、家族というのがどれほど自分の力になるか鬼太郎はよく知っていた。

 どうせ慣れている夜道、僅かな月明かりでも充分道を辿れる。今までの宴会の賑やかさとはうって変わった夜の静けさに
ネコ娘の微かな吐息がよく聞こえ、鬼太郎は胸の奥にじわりと湧き上がった熱を逃すために小さく溜め息を零した。
わざと下駄の音が強く立つように踏み出せばその吐息は聞こえにくくなる。
 それでも自分とは違う柔らかく温かい身が背に触れている感触が心地よくて、帰り道がもう少し長ければいいと願う。
 ふわふわと心地よい揺れに少しくぐもった下駄の音。それに合わせて胸がときめく匂いを感じてネコ娘が眼を醒ましたら、
鬼太郎の背に抱かれていた。自分より少し背丈は低いけれど、前に回された掌に感じる鬼太郎の胸板は少年らしくない逞しさが分かる。

「起きた? 今帰る所だから」
 肩越しに振り返る鬼太郎の眼はネコ娘の眼と視線があると綻んだ。ネコ娘の胸がとくり、と鳴る。酒精だけではない物でネコ娘の頬が染まっていく、
鬼太郎はふふふ、と小さく笑った。
 自分も彼も見目より遙かに年老いているけれど、その笑顔は優しくて見目相応の無邪気さがあって、
そうやって彼がいつも笑ってくれればいいとネコ娘は祈る。

「…………どこに?」
「君の家に決まってるだろ、もうちょっとだから」
 よいしょっ、と小さくかけ声をかけて鬼太郎はネコ娘を背負い直した。大して力を入れていない筈なのに軽々と身を動かされて、
より落ち着く形にその背に収められるネコ娘。
「…………鬼太郎の家の方が近いでしょ、鬼太郎の家で休みたい」

 普段ならば素直に家まで送ってもらうのに、今日は一人きりになりたくなかった。そんなに悲しい事も寂しい事も無かったのに、
きっとぬりかべの幸せそうな風景に当てられたのだ。好きな人と肩を寄せ合って過ごせるなんて、なんて羨ましいんだろう。
ネコ娘は鬼太郎にすり寄るように身じろぎした。
「僕の布団で寝ることになるよ?」
 鬼太郎の淡々とした答え。使い古して継ぎが当てられたせんべい布団は、綿を打ち直した方がいいだろうにと思うが、
鬼太郎の匂いがして寝心地が良い事をネコ娘は密かに知っている。
「長居しないから。駄目?」
「…………いいよ」
 僅かな間を置いて鬼太郎の返事。だがそれはいつも通りの優しくも特別な感情は一切込められていない響きだった。
それでもこうして二人で居られる事が嬉しくてネコ娘は鬼太郎の首元に回した腕に力を込める。
 鼻筋を鬼太郎の首もとに埋めるように身を寄せるネコ娘。サラサラとした鬼太郎の髪が鼻や頬を掠めていくのがくすぐったくも心地良い。
お酒の匂いと鬼太郎の匂いがする、胸が高鳴る。鬼太郎は自分の事をどうでもいいと思っているだろうし、
どちらかといえば嫌いなんじゃないかとも思うけれど、やっぱり鬼太郎のことが好きだと思う。
 ネコ娘を背に負っているとは思えぬ軽やかな足取りで鬼太郎はゲゲゲハウスに繋がる階段を昇っていく。
ランプを灯しネコ娘を布団の上に座らせてやる。

「ほら、ネコ娘。お水」
「にゃ……」
 鬼太郎はネコ娘の背を支えながらその両手に水を入れた椀を持たせてやるが、彼女は器を受け取るだけでそれを口に運ぼうとしない。
しょうがないなぁ、と鬼太郎は笑いながらネコ娘の手越しに椀を持ち、水を飲ませてやる。
 かり、と椀に八重歯がぶつかる音がして、唇の端から水を零しながら白い喉が嚥下するために動く。濡れた唇の端を舌で舐め取り、
ネコ娘は眼を細めて美味しいと呟いた。それを見て喉の渇きを覚える鬼太郎。

「もう少しちょうだい」
「はいはい」
 背を支える手を離してもネコ娘は大人しく座ったままで、上目遣いにお代わりをねだる。鬼太郎は心の内を何一つ表に出さず、
作った苦笑だけを零し水を汲んだ。
 再びネコ娘の傍らに腰を下ろすと、鬼太郎は最初に自分が椀に口を付けた。
ネコ娘の唇が触れた箇所に触れても特別な味は何もしない筈なのに、何故か甘味を感じる。

「あたしの飲んじゃだめぇ」
 鬼太郎の唇が離れるか離れないかという間であるのに、ネコ娘は顔を近付けて椀に口を付ける。
間近で眼を細めて水を飲む彼女を、鬼太郎は表情を殺したままで静かに見下ろした。
 全て飲み干す前に鬼太郎はネコ娘の唇から椀を引き離し、残りの水を一気に煽る。
 何時になく乱雑な仕草で口元を拭うが、次の瞬間には何事も無かったような顔で椀を脇に下ろした。

「飲み過ぎだよ、ネコ娘」
「そんなに飲んでないよ。それに鬼太郎が全部飲んじゃったじゃない」

 からかうような鬼太郎の響きに、ネコ娘は瞳孔を細めた眼で鬼太郎を見上げる。
鬼太郎が一瞬眉を上げてネコ娘を見返せば、先程よりは酔いを遠ざけた素振りのあるネコ娘がそこに居た。

「でも酔っているだろ?」
 逃げ道を差し出す鬼太郎。それがどちらの逃げ道なのかは彼自身も定かではない。
早く彼女を寝かしつけて自分は夜気で酔いを醒まそう、そう考える。

「…………そういう事にして」
 くぐもった声でネコ娘が呟いた。次の瞬間、鬼太郎の視界が反転する。そして自分の体に馬乗りになったネコ娘を見上げた。
「どうしてこんな事するんだい?」
 再び鬼太郎が問いかける。ネコ娘は視線を布団に落としているばかりで何も言わない。
声を荒げもせず、いつも通りの優しいけれど少し平坦な鬼太郎の声。

「…………鬼太郎は人間が好きでしょ、でもあたしじゃ駄目?」
「話の繋がりがよく分からないよ」
 本当にネコ娘が言いたい事なんか全部分かっている。だが彼女には包み隠さず全てを口にしてもらいたくて、
鬼太郎はいつもの通りとぼける。いつもだったらそれでネコ娘は慌てて自分の言葉を誤魔化して、そんな彼女に笑って何も無かった事に出来る。
 そうやってまた逃げ道をあげたのに、ネコ娘は肩を小さく震わせた。散らした筈の熱が湧き上がる。逃げるなら今の内だよ、と口にせずに呟いた。

「鬼太郎の傍に居たいの」
「今だって居るじゃないか」
「そうじゃなくてっ!」
 ようやく顔を上げるネコ娘。ネコ眼になって食ってかかろうとしたが、鬼太郎の変わりない笑顔に見る間にしゅんとなる。

「そうじゃなくて、どういう事?」
 ここで流してしまえば逃げ道を残してあげられる。そう分かっていても、いつもと違い追い込む言葉を口にする鬼太郎。
彼女も酔っているが自分も酔っているのだ、彼女の分まで飲んでいたから。
そういう逃げ道を見つけたので小さく笑い声を零しながらネコ娘の頬に触れた。

「ちゃんと分かりやすく言ってよ」
「だから……その…………分かるでしょ」
 首筋まで赤くして眼を背けるネコ娘。指先に触れる頬が熱くなっているのが分かり、その熱が心地よい。
ネコ娘は自分より体温が高いので、心地よくて抱きしめたくなるのを、いつも受け流していたのにその欲求を抑えきれなくなりそうだった。

「さぁ?」
 全部分かっているよ、分かっているから流してあげたのに。好奇心ネコを殺すというけれど、君は何で殺されてしまうかな。
 何も分からないという顔をしながら鬼太郎は心の内で呟く。このまま寝かしつけてあげれば明日からこれまで通りに過ごせるだろうが、
彼女を追い込んでしまいたい衝動が湧き上がる。

「父さんがいたらどうするつもりだったんだい?」
「えっ、あっ、そ、それはその……あのっ…………」
 崖っぷちで戯れるというのは無謀すぎるからこその楽しみだ。そう思いながら鬼太郎はネコ娘の頬を指先でからかうようにつつき、
狼狽えて声を裏返す彼女を笑いながら見る。

「酔ってるね。子沢山に憧れるのはいいけれど、ちゃんと後先考えないと……僕だから良かったけど、ね」
「………………鬼太郎だからだもん」
 小さくもはっきりとしたネコ娘の呟きに、鬼太郎は一瞬息を呑む。僅かな沈黙が二人の間に落ちる。
ネコ娘は両手を膝の上で強く握りしめた、鬼太郎は何気ない素振りでネコ娘の頬に触れた手を離す。
「……鬼太郎だから、だもん。鬼太郎じゃなきゃしないよ」
 真っ赤な顔をしながらネコ娘が顔を上げた。鬼太郎は意識的に表情を殺してネコ娘を見返す。
 溜め息が一つ。それは鬼太郎の口から零れた物で、ネコ娘はその吐息に眉根を寄せた。だが鬼太郎は何事も無かったように、
いつもの優しいけれど心の内を見せぬ、たしなめるような笑顔をネコ娘に向けた。

「体で繋がれると思ったら間違いだよ、ネコ娘」
 ネコ娘は生娘だろう。時折見せる優美さや妖艶さはネコ族由来の物だろうし、自分の知らぬ所で他の男に身を委ねたかもしれないが、
そういう気配を感じた事は一度も無い。
 それなのにああして後先考えず自分を押し倒そうとした度胸と無謀さに感心する。だからこそ彼女を大切にしたくて、
男女の間にある物をネコ娘以上には知っている鬼太郎は、何でもないような顔をする。
彼女とは長い付き合いになるのだから、刹那の欲望で堕ちていくのは彼女のためにならない。

「……体だけでも、と思うのは駄目なの?」
 追い込まれていく、逃げ道を探さないといけない、だが逃がしたくない。互いにそう思いながら、互いの目を見合った。
「こんなの、ただの器じゃないか」
 鬼太郎が珍しく戯けた素振りを見せて肩を竦めた。ネコ娘は身を乗り出してそんな彼の顔を覗き込む。

「鬼太郎の心が手に入らないんだから、その器だけでも頂戴」
 流してしまおうと思ったのに、余りにも真摯な眼差しに鬼太郎は口を閉ざす。たった一つの鬼太郎の眼がネコ娘のどこか潤んだ両目を見返す。
 目は口ほどに物を言うというけれど、ネコ娘の目は口にされる以上の思いを伝えてくる、
鬼太郎の眼は何も彼女に伝えようとしないのにその光にどこか深みが増していく。

「僕の心は要らないのかい?」
 少し固い鬼太郎の声。ネコ娘はそれに内心怯えながらも、酔いの勢いも借りてさらに一歩踏み込む。
「…………あたしの事、好きじゃないでしょ。それなのに心が貰えるなんて図々しい事、流石に思えないよ」
「どうしてそう思うの?」

 最初に押し倒した勢いは消え失せてネコ娘はくすんと鼻を鳴らした。自分から始めておいてそれは卑怯だなと内心鬼太郎は呆れるが、
そんな彼女を可愛いと思う。それにこうやって彼女を追いつめるのを楽しいと思ったは鬼太郎自身だ。
「…………だって悪い冗談なんでしょ?」
「何が?」

 話の飛び方に付いていけず鬼太郎は眼を丸くした。今までの余裕たっぷりにしか見えなかった鬼太郎のその顔に、
ネコ娘は数度瞬きをしてようやく笑みを零した。だがその眼の端にうっすら涙が浮かぶ。

「あたしをお嫁さんにするのなんて」
 娶る娶らないの末が押し倒す、というのはネコ娘は人間界に毒されすぎじゃないかと、一瞬鬼太郎は心配になった。
だが彼女なりの理由があって彼女なりに本気であるというのが、ネコ娘の目が何よりも雄弁に語っていた。
 鬼太郎が小さく笑う。鬼太郎にとってはそれぐらいの事なのだとネコ娘は思い、笑顔を消した。
だが鬼太郎はそんな彼女へ、幼子にするように頭を優しく撫でる。
「ネコ娘は可愛いなぁ」
「か、からかわないでよ! だってハッキリ言ったじゃない、悪い冗談止めて下さいって!」
 泣いた鴉が今笑う、もっとも彼女はネコだけれども。今までの泣く寸前の顔が嘘のように、ネコ化した眼を剥いて叫ぶネコ娘。
そんな彼女に鬼太郎は何時になく満面の笑顔を向けた。受け流すのが一番楽だと分かっていても、
自分の一挙一動で照れたり怒ったりするネコ娘が可愛くて仕方がない。だからもっとからかって苛めたくなってしまう。
自分以外の相手ではもう少し大人ぶって振る舞うのに、ちょっとつつくとすぐ反応するし、流せばそれはそれで一喜一憂するのもまた可愛い。
それだけ自分を意識しているのだ、と思うと冷たいぐらいの愉悦が我が身を走る。

「じゃあ君、僕が父さんに言われたからお嫁に貰うよ、といったら素直にお嫁に来てくれるの?」
「……………………鬼太郎は、嫌なんでしょ。親父さんから言われたとしたって」
「そうだね」
 即答する鬼太郎。分かっていたとしてもその率直すぎる返答にネコ娘は顔を歪めた。
「…………だよね、分かってるよ。どうせ200年もしなきゃ見られたものじゃないもの」
 父親との他愛ない軽口であったのに、そんな細かく覚えているネコ娘に鬼太郎は内心驚く。贔屓目に見なくてもネコ娘は充分可愛い、
人間界に馴染めるのにもその外見が充分に役立っているだろうとは予測できる。
そして馴染んでいる人間社会で人間の男達がネコ娘をどういう眼で見るかも。

「人間の男には好かれやすいようだけど」
 余計な感情を一切入れないように注意しながら、いつも通りの口調で鬼太郎がその一言を投げかける。
だがその言葉にネコ娘はますます顔を歪める。
 可愛い顔が台無しだと思いながら、本当にコロコロと変わるネコ娘の顔を内心楽しく見る鬼太郎。こうやって自分の一言一言で
彼女の感情が揺れ動くのが楽しくて仕方がない。それを本人が知ったら爪を剥く勢いで怒るだろうが、本当に楽しくて可愛いのは事実だ。

「鬼太郎に好きになって貰えないなら意味無いよ。でも200年は遠いよ」
「僕らにとってはすぐなのに?」
「200年あったら鬼太郎は何人、人間の女の子と出会う? 何人好きになる? 
 あたし、鬼太郎が他の女の子好きになるのを見て笑ってなんかいられない」
 ネコ娘の頬に涙が一つ、二つ。流石にぎょっとした鬼太郎がネコ娘の顔を見返すが、
ネコ娘はそうやって泣く自分の顔を見られるのを嫌がるように首を振る。

 やりすぎた、と思うのに、そうやって自分の言葉でそこまで感情を露わにするネコ娘に奇妙な快感を覚えてしまう。
今すぐ抱きしめたい衝動に駆られるが、抱きしめたらそれ以上自分が止められなくなりそうで、指先だけでその頬に伝う涙を拭ってやる。
 鬼太郎の指が自分の頬を触れてくれるのが嬉しいのに、指先でしか触れてくれない事にもっと涙が溢れそうになってネコ娘は強く強く瞼を閉じた。

「焼き餅焼きだなぁ。君はネコなのに何時か蛇になってしまうんじゃないかと心配だよ」
 鬼太郎の声が少し掠れた。だがネコ娘はそれに気付かない。そもそも鬼太郎の顔を見られない。何時に無く眼が鋭くなる鬼太郎は、
固く目を閉ざしたネコ娘へ顔を近付ける。口で息をすればネコ娘の吐息が吸い込めそうだ。
そうやって彼女の何もかもを奪い取ってしまったらさぞ気持ちよいだろう。
「そうしたら鬼太郎が退治してよ、鬼太郎ならいいよ。鬼太郎がいい」
 吐き捨てるようなネコ娘の物言いに鬼太郎は何も返事をしない。何も言ってくれない鬼太郎にネコ娘はそれ以上何も言えなくなる。

 鬼太郎の家に来なければよかった、我慢しておけばよかった、逃げ道は沢山あったのに袋小路に飛びこんだのは自分。
泣けばきっともっと不細工になって見られたものじゃなくなる。分かっていても涙が止まらない。無様に泣いて鼻を鳴らしてしまう。
 自分は多分、普通の人間で同世代の姿をしている少女達に比べたら見目はそう悪くないと自負はある。だが一番好きな人にそう思って
貰えなければ世界一美人だとしても意味が無い。そして鼻水まで垂れそうになって泣いていたら、もっとみっともない顔だろう。
 耳元で鬼太郎の笑い声が弾けた。やっぱり無様でみっともない顔をしているから鬼太郎が笑ったのだと思った。

「ウニャッ!?」
 額で聞き慣れぬ音が弾け、ネコ娘が悲鳴を上げた。目を剥いて驚いたネコ娘に、鬼太郎が楽しそうな含み笑いを零す。
その様にまたネコ娘が固く目を閉ざしてしまう。
 鬼太郎はもう一度同じようにネコ娘の額にキスをした。そして固く目を閉ざして泣いているネコ娘の両瞼にも一つずつ、
涙が流れ落ちる両頬に一つずつ、そしてぐずぐずと鳴らす鼻を舌先で宥めるように舐めた。

「本当にネコ娘は可愛いなぁ。だから泣かないで」
 何をされたのか理解出来ないのか、きょとんとした顔で眼を開けたネコ娘に鬼太郎が笑いかける。そして彼女の鼻先に軽くキスをした。
 白い所が見えない程に首から上を真っ赤にするネコ娘。何やら口の中でどもっているが、何一つ意味のある言葉として出てこない。
 自分だけが彼女を苛めていいのだ、と鬼太郎は何時に無く意地悪な笑いを唇に浮かべた。あれだけ気が強いのに今では自分のなすがまま。
このまま逃がさないでおこうか、それともそろそろ許してあげようか。どちらも楽しみはあり、どちらも捨てがたい。

 ネコ娘が顔を伏せた。これで睨み返したら許してあげようかと思ったが、もっと追いつめてみることにした。自分は酔っている、
その言い訳を使おうと考える。それでも抱きしめたら自分が逃げられなくなりそうで、軽く彼女の頬に触れて顔を上げさせるだけにしておいた。
「君を娶るのであれば、きちんと僕が決めて僕の意思で君に言うよ。父さんに言われたから、じゃなくて、僕自身の意思でね。
 いくら父さんでも、僕のお嫁さんは僕が決めるよ」
「…………でも、それはあたしじゃないでしょ」

 そこで素直に喜んでくれればいいのに、そうやって拗ねるのがまた可愛くて堪らなくて苛めたくなる。鬼太郎は肩を竦めて笑う。
「君以外考えてないんだけどなぁ」
「嘘」
 あまりの早さの即答に鬼太郎もきょとんとした顔をする。だがネコ娘はそれどころではないというように涙を瞳の端に浮かべたまま、
唇を尖らせて睨み付けてくる。先にその顔をしたら許してあげようと思ったけれども、今はもう許さない事にした。
大人しく従ってくれるのも嬉しいけれども、こうして気の強い所を見せるネコ娘が可愛いのだ。そしてそんな彼女を意のままにする楽しみは堪らない。

「どうして?」
「鬼太郎は…………人間の女の子の方が好きじゃない。あたし相手よりずっと人間の女の子に優しいし」
「だって人間は簡単に死んじゃうからね」
 あっさりとした答えに今度はネコ娘の方がぎょっとした顔をした。単に事実を言っただけなのに、
そんな顔をする彼女に鬼太郎は不思議そうに小首を傾げる。人間の女の子とネコ娘を同列にする筈も無いし、
ネコ娘だって時折人間を嫌う言動をするのに、自分がそういう事を言って驚くのは少し間違っている気がしないでもない。
「だから魅力的な所があるんだと思うよ。でも、ネコ娘は違うから」
 儚い物は美しい。散りゆく花が綺麗なのは当然で、妖怪とてその美を愛でるというのに、
ネコ娘は数度瞬きをすると見る間に眉を吊り上げて瞳孔を細くしていく。口が耳まで裂け八重歯が牙へと変化していくのを鬼太郎はおやおや、
といいたげに眼を丸くした。

「……まるであたしがぬりかべ並に頑丈その物みたいな事いうのね」
「とんでもない。こんなに細いんじゃ、僕が本気を出したらすぐ壊れそうで恐いんだけど」
「ニャッ!?」
 今すぐにでも飛びかかってその爪を剥いていきそうなネコ娘に鬼太郎は唇を吊り上げる。からかうようにその喉元を指先でくすぐると、
悲鳴を上げてネコ化を解いたネコ娘が身をよじった。

「柔らかくて細くて温かくて……僕が本気になったら君は逃げちゃうよ。逃げないでいてくれるのかい?」
 すい、と眼を細めた鬼太郎に初めてネコ娘がたじろいだ。いつも穏やかに笑って自分のアプローチにも照れるような所を見せず、
何事も無かったように流してきたのに、鬼太郎から踏み込んできた事にネコ娘は戸惑う。そんな彼女に鬼太郎が鼻で笑った。
「ほら、逃げちゃうだろ?」
「に、逃げないよっ!」

 うわずった声で言い返すネコ娘に鬼太郎が喉の奥で笑った。睨み付けようとしているのにネコ娘の目はまだどこか怯えている。
その眼差しにゾクゾクとする快感を覚えてしまう。今まで散らそうとしていた熱が澱み始める、喉の渇きを再び覚え鬼太郎は唇を舌先でちろりと舐めた。
 それでも次に浮かべる笑みは、いつものどこか本心を隠した優しい笑みだった。

「君は人間界に馴染んでいるだろう、君はあっちの世界にいってしまうんじゃないのかい?」
 時折人間を悪し様に罵りながらも、ネコ娘は本人が思っているより人間の事が好きだろうと思う。
人間にも救いようがないのもいれば、善良な者も居る。だから救いを求める人間に手助けをしようとする訳だが。
 安穏とした変化しかない妖怪の世界より、良くも悪くも刺激が多い人間界の方がネコ娘には楽しかろうとも思う。彼女を思いながらも、
彼女がそちらの世界の方が幸せになるのであれば、見送る気はある。それを思うと胸が疼くが自分の傍らでは為さぬともよい戦いからも逃れられない。

「僕は変わらないだろうからね、でも君は変わるだろうから君の行きたい所に行くといいよ。その代わり、僕はここに居るよ」
 何処にも行くな、ここに居ろ。そう言うのは容易いけれども、自由気ままで独立独歩がネコ族の信条だというのは知っている。
ネコ娘の事が好きだからこそ、そんな事を言いたくは無かった。鬼太郎は胸にくすぶる熱を造作もなく飲み込み、
まじまじと自分を見つめているネコ娘の頬を指先で撫でる。
 彼女の誘いに乗ればもっと早く彼女をどう思っているか打ち明けただろう。だがそれは彼女が人間の世界に行く事で別れるかも
しれない事を思えば言えないし、その言葉で彼女の自由を奪いたくもなかった。自分がどう思っているか分からなくて自分の僅かな言動で
反応する彼女を楽しむ事も出来なくなる。

 ネコ娘は鬼太郎の言葉一つ一つを噛み締めるように聞きながら、真っ直ぐ見つめる。鬼太郎はあの優しい笑みを絶やそうとしていないけれど、
いつもと違う眼をしていた。恐いと思うのにその眼差しは身を貫くような強さがあって眼を離せない。
「君は自由でいておいで。それでそこへ行って駄目だったら帰っておいで。僕はここに居るから」
 ネコ娘は自分の頬に触れる鬼太郎の手に自分の手を重ねた。体温が低くて冷たい鬼太郎の手、それなのにとても安心する。
その手を握ると、鬼太郎はより自分を見ようとするように小首を傾げて顔を覗いてきた。
「…………あたし、鬼太郎の傍がいい。あたしが人間界に紛れ込もうとするのは、鬼太郎が……人間の事好きだから、
 鬼太郎の事もっと分かっていたいから、人間の事知りたいの」
 鬼太郎は一瞬息を止める。ネコ娘が自分をどう思っているかなんて全部知っている、知っていた筈。
それなのに彼女自身の言葉でそれを紡がれると、自分の胸がこんなに高鳴るとは思わなかったのだ。辛うじて平静を保ち、
表情を変えぬように必死で堪える。ただ彼女が自分から眼を離さぬように、彼女から眼を離せない。

「…………君はどう思っているの?」
「何を?」
 もう逃げ道が見つからない。踏み出す以上道が無い。ネコ娘に最後の一言を口にさせるように追い込み、
それを口にさせてしまえば受け流す事は出来ない。そこで流してしまえば、ネコ娘に対して最大かつ最悪の仕打ちにしかならない。
彼女を愛しく思う以上に、彼女への敬意の問題だ。
「僕のこと」
「…………だって……」

 口で躊躇いながらもネコ娘は鬼太郎から眼を離そうとはしない。鬼太郎がまた眼を細めて彼女を見た。
鬼太郎の顔に影が落ち、その眼差しだけが影の中で光る。
「言い訳は要らないから素直に答えておくれよ。君ははっきり言ってくれないじゃないか」
「だって……」
「だっては禁止」

 口調こそ優しいのにその眼は異を許さない。ネコ娘は眼も反らせぬ代わりに幾度か瞬きをし、喉を鳴らした。もう逃げられない。
全てを鬼太郎は見抜いているだろうに逃がしてくれない。始まりは自分なのだから自分でケリを付ける、
これが一夜の夢で許してくれたらよいのにという泣き言は言わない。
「……好きよ、大好き。鬼太郎のことが一番好きなの」
 少し掠れた声で、それでもはっきりとネコ娘は口にする。それでいつものようにあの優しい笑みで何も聞かなかったように
流されてしまったらと怯えていたのに、鬼太郎は笑みを浮かべながらも小さく頷いた。

「ありがとう、でも知ってるよ」
 優しい声に優しい笑顔、それなのにあんまりにも酷い一言にネコ娘は泣きそうな顔で笑う。怒りに走る力も湧いてこない。
知っていて傍に置いてくれたのか、知っていて何もないような顔をしていたのか。ただ鬼太郎は流れてもいないネコ娘の涙を拭うような仕草で、
ネコ娘の目尻に触れた。もう泣かないように、と言い含めるように。

「鬼太郎は……あたしの事どう思っている?」
「どう思われたい?」
 鬼太郎の顔が近付いてきた。額も鼻も唇も触れ合いそうなほど近いのに、決して触れない。ただ鬼太郎の前髪だけが頬に僅かに触れた。
その感触に、やっぱり鬼太郎が好きだと思う。
「………………嫌わないでいて」
 本当に言いたいことが言えなかった。一番言いたかった事は伝えた、それ以上望んではいけない気がしたのだ。その一言に鬼太郎が小さく笑う。
 普段の気の強さとアプローチの強さを出してこればいいものを、こうやって気弱な様を見せられると堪らない。可愛いと思う気持ちと
愛しいと思う気持ち、自分の意のままに彼女を手にしたい気持ち全てが高まっていき、鬼太郎は我が身の奥の熱が強くなるのを覚えた。
「好きになって、と言わないの?」
「言ったら好きになってくれるの?」
「じゃあ嫌いになってと言ったら嫌いになればいいかな?」
「そんな事絶対言わない。言えないよ……」
「本当にネコ娘は可愛いなぁ」

 鬼太郎の笑い声が弾ける。笑わないでいて、と言いたかったのか、そんなに可笑しいのかと責めたかったのか分からぬままネコ娘が口を開く。
だが何も言うことが出来なかった。本当に掠めるような僅かな間であったが、鬼太郎がその唇に自分の唇を触れ合わせたのだ。

「…………鬼太郎?」
 今のが信じられぬようにネコ娘は自分の唇に指先で触れる。元々大きなアーモンド型の眼をさらに大きく丸くしているネコ娘に
鬼太郎は楽しそうに笑った。
 ネコ娘の唇は甘かった。やっぱり女の子は砂糖と香辛料と何かで出来ている。もっと深く口付けるならば
あの八重歯に気を付けないといけないだろうけども。

「好きだよ、ネコ娘」
 鬼太郎はネコ娘の手を取り、今まで彼女の唇に触れていたその指先にキスをする。
「……信じてもいいの?」
「僕は嫌いなのを傍におくほど、物好きじゃないよ」
「でもそれは好き、にならないよ……」
 瞼を伏せるネコ娘。鬼太郎は下から見上げるように彼女を覗き込む。すいと鬼太郎の眼が細まり、その唇が笑みを形作る。
だが今までの優しい笑顔とは違う、それどころか普段はまず見せない奥深い意味を含ませた笑みにネコ娘は怯む。

「特別な好きが欲しいのかい?」
 ネコ娘とてさほど初心でもなければ無知でもない。そうでなければ鬼太郎を押し倒すなどしなかっただろう。
だが経験はなく聞きかじりの知識ばかりだ。それでもその言葉に含まれた意味は読み取る事が出来た。
「……うん」

 ネコ娘が小さく頷いた。鬼太郎に取られていた手が引かれ、指を絡め取られる。鬼太郎の片手が頬に伸びてきて掌に包まれる。
腕と顔を押さえられ逃れる事が出来ぬようにされた。鬼太郎の眼差しは全てを貫き見通すように鋭い。
こんな眼で見られるのは初めてだ。恐いのに魅入ってしまう。

「男の好きは女の子の好き、とは違うよ?」
「…………うん」
 もう一歩踏み込んでもネコ娘は逃げようとしない。普段の気の強さが嘘のように恥じらい眼を伏せるが、その様に喉が鳴る。
もう熱を散らすことはしない。布団を片付けておかなくてよかったと思う。だがそういう顔をすると、もっと彼女を苛めてみたくもなる。
「君は僕を困らせたいのかな?」
「…………やっぱりあたしが鬼太郎が好きなことは困ること?」
 好きだと伝えた、好きだと言われた。それなのに鬼太郎の言葉の意味はそうとしか取れなかった。
ネコ娘は涙が滲みそうになるのを瞬きで誤魔化して、鬼太郎の顔を見る。なのに鬼太郎は本当に楽しそうに笑っている。

「そうだねぇ……あんまり可愛いから苛めたくなって困るね。そういう顔されると特に」
「…………え?」
 ネコ娘が呆気に取られた顔をする。その顔に鬼太郎は喉の奥で笑った。全ての意味を飲み込めなくともある程度を理解したネコ娘が、
ネコ化し始める。瞳孔が縦に伸び、桃色の唇に隠された白い歯の一つ一つが鋭くなっていく。それなのに鬼太郎は恐れることもなく、
それすら愛おしいというように笑い、ネコ娘の唇を舌先で舐めた。

「ウニャッ!?」
「君を全部僕の物にしたら、君をどこにも行かせないよ。だから好きにどこへでもお行きと言ったのに
 もう逃がさないからね。沢山逃げ道はあげたよね」
 未知の感覚に驚いてネコ化が解けるネコ娘。今、彼女の唇に触れた舌で見せつけるように鬼太郎は舌舐め擦りをする。

「父さんは今夜帰らないしね。止めて、と言われても止めないよ、いいね? でも本当に恐いんだったら逃げていいよ、許してあげる」
 ネコ娘から手を離すことなく、眼差しだけで入り口を示す鬼太郎。逃げるのであればゲゲゲハウスを飛び出せというのだろう。
腕力も妖力も鬼太郎に勝てぬネコ娘であるが、その瞬発力とスピードは類い希な物がある。
「君が僕を好きなことも忘れてあげる、これまで通り君が傍にいてもいいよ。でも、それでも僕が君を好きかは……どうだろうねぇ」
「に、逃げないもん! 逃げないからっ! …………本当にあたしの事、好き?」

 立ち向かうように逃げないと言うのに、まだ怯えるように問いかけるネコ娘。鬼太郎はそんな彼女に、含むような笑い声を雫す。
 そんな所を見せたら、嘘だよ、と嘘をついてどうなるか見たくなってしまう。でも苛めるのはいいが、
彼女を取り返しようもなく傷つける気はない。自分より世に聡いとしても幼気なところもある少女で、自分よりよっぽど純粋だ。
だから大事に大事にしてきて、彼女の好意を知りながら素知らぬ顔もして、人間界に行ってしまうかも知れないのも見守る気でいたのだから。

「疑り深いなぁ。これからたっぷり教えてあげるよ、僕がどれだけ君を好きかを」
 ネコ娘を引き寄せる鬼太郎。ぽふん、と音を立てて胸の内に容易く収められたネコ娘は、真っ赤になった顔と潤んだ瞳で鬼太郎を見上げる。
ネコ娘の方が身の丈があるために、こうして見上げることは滅多に無く、目新しい視界の鬼太郎の顔から目を離さない。
 鬼太郎はいつもと変わりないような優しく静かな笑顔を浮かべていた。でもその眼はいつものように優しくなく、鋭く深い。
嬉しいと思い、怖いと思うネコ娘は逃れようとせずも、身を縮め込ましてしまう。

 腕の中で身を縮めて強ばらせているネコ娘に鬼太郎はクスクスと笑う。自分を押し倒した時にそのまま最後までやらせたら、
それはそれで楽しい出来事になったであろう、実に勿体なく思えてきた。
 泣かしてしまおう、苛めてしまおう、無茶苦茶にしてしまおう。他に行こうとも自分のことを忘れられないように、
彼女の全てに自分を刻み込んでやろう。逃がしてあげようと思ったのに逃げなかったのが悪いのだから。
 それでも腕の中で少し震えながらも逃げようとしない勇気ある少女へ、賛美を込めてその額に口付けた。
「優しくはするよ、安心して」
 耳元で吐息と共に囁けば、ネコ娘は声も無く小さく頷いた。顎元に指をかけ、顔を上げさせる鬼太郎。
 潤んだ目に震える唇、肌理の細かい肌をした頬は内から明かりが灯されたように赤い。見慣れている筈なのに
ネコ娘はやっぱり綺麗で可愛い娘だな、とは思う。何よりコロコロと表情が変わるのがいい。瞳孔を細め牙を剥こうと、
困ったように眼を伏せようと、あどけなく笑おうと、唇を尖らして眉根を寄せようとも、全て魅力的で、
何よりそんな顔をしておきながら女をかいま見せる今の顔を作り出すのが実にいい。

 軽く触れ合わせるようなキス。唇の端に僅かに八重歯を感じるだけのようなキスなのに、ネコ娘は今更酒気が回ったかのような顔をしていた。
 僅かに鼻を鳴らすような笑い声を零す鬼太郎を、ネコ娘は半ばぼんやりと見返す。鬼太郎の唇は冷たいのに、
 触れられた箇所から全身に熱が走ったかのようだ。これが夢じゃないと確かめたくて再び自分の唇を指先で触れようとしたら、
鬼太郎の顔が再び近付いてきた。知らず目を閉じて鬼太郎を受け入れると、今度は鼻先が頬に触れ合えるほどに長いキス。
鬼太郎はそのままネコ娘の下唇を軽く甘噛みすると、ネコ娘の腰がひくりと震えるのが抱いている腕の中で分かった。
両手で彼女を頬を包み込むように触れ、舌先で唇をくすぐり僅かに開かれると、ずるりと口内へと潜り込んだ。

「−−っ!?」
 ネコ娘が驚くのが分かった。こんな事も知らないのかと思うと可笑しくて笑い出しそうになるが、
初めて触れる彼女の唇の柔らかさに腰の疼きを覚えてしまう。舌先で触れる八重歯は思っていた以上に鋭く、やっぱり猫だな、と感心する。
そのまま歯茎をなぞり上げて更にその奥、絡めてこようともしないネコ娘の舌を絡め取った。
 ざらりとする表面に触れながらどうするべきか仕草で教えるのに、ネコ娘は息苦しそうに鼻を鳴らし始めた。
わざと舌を突きだしたまま唇を離すと、ネコ娘の唇から銀糸が幾つか繋がった。
 己の口元から鬼太郎の唇へと繋がる物を信じられぬように眼を丸くして見ながら息を荒げてるネコ娘に、鬼太郎はその唇を親指で乱雑に拭ってやる。

「鼻で息をするんだよ。キスは初めて?」
 赤い花を赤いというような口調で鬼太郎が息継ぎの仕方を口にした。鬼太郎とは幼なじみで、かつては風呂も布団も一緒にした事だってある。
だがこんなキスをするなど初めてで、ネコ娘は掠れた声を出す。
「だって、だってっ…………鬼太郎以外となんてっ……それにこんなっ……」
「僕を押し倒してきたのに君は何を言ってるんだい?」

 ネコ娘のさりげない一言にずくりと下半身が疼いたが、それを素知らぬふりで彼女をからかう。真っ赤な顔にどこか怯えた眼をするくせに、
そうやって煽ってやると負けん気の強さを出して小さく唸るネコ娘。もう熱を散らさなくてもよく、
思ったより初心で自分以外を知らないままできた彼女を堪能出来る事に、鬼太郎は唇を吊り上げた。

「ほら、口開けて。舌絡めておいで。でも歯はひっかけないでおくれよ」
 目を伏せた鬼太郎の顔が再び近付いてくる。鬼太郎は男なのに何だか色っぽく感じて、悔しいと思う半面、
こんな顔を見るのが自分だけならばいいと優越感を見いだすネコ娘。そして言いつけ通り、僅かに唇を開いて彼を受け入れた。
 目を閉じて怖ず怖ずと唇を開くネコ娘に鬼太郎は吐息を零す。その唇に違う物をねじ込んでみたらどういう反応をするかという
背徳感に満ちた好奇心が湧き上がるが、優しくするという約束をしたことも思い出す。大切に慈しみ愛したいと思うのと、
思う存分無茶苦茶にして苛めてみたいという相反する感情の折り合いを見いださなくてはいけない。

 ネコ娘の舌が鬼太郎の口に潜り込んできた。先に自分がされたように鬼太郎の歯を舌先でなぞり歯茎を辿っていく。
おぼつかない愛撫であるが、その拙さに彼女の経験の無さが見いだせて、鬼太郎はネコ娘を強く抱き寄せた。
 腕の中に感じるネコ娘は温かくて柔らかく、か細くて簡単に壊れそうだった。今まで非常事態以外に彼女を抱きしめなくて
よかったと本気で思った。そうでなければこんなにも愛しくも強い欲求を感じる体を手放す事なんて出来なかっただろう。

 ネコ娘の舌を自分の舌で絡め取りながら、ネコ娘をゆっくりと布団へ押し倒す鬼太郎。くちゅくちゅと独特の水音が立ち、
聞き慣れぬ音が自分と鬼太郎の舌が絡み合って立てている音などと信じられずネコ娘は小さく鼻を鳴らした。
それでも鬼太郎の舌が自分の口内で動く度に、今まで知らなかった感覚が体を走り抜けていく。それは恐いと思うのに逃げようとは思わなかった。
ただ縋るように鬼太郎の胸元を掴む。

 鬼太郎が自分の上にのし掛かったまま、唇が離れた。我知らず吐息を零すネコ娘、だがそれに合わせるように
鬼太郎の口からも同じように吐息が零れた。顔に掛かる鬼太郎の髪が微かに頬を擦り、隻眼がまっすぐに自分を見つめている。
いつも余裕綽々といった所すらある優しくも心の内を見えぬ笑みばかりの鬼太郎が、どこか切なそうな顔をしているのにネコ娘は胸がときめく。
「…………きたろぉ」
 舌が上手く回らぬまま、ネコ娘は鬼太郎の名を呟いた。今まで鬼太郎の胸元を掴んでいた手を離し、
自分がされたように彼の両頬を自分の手で包んでみた。怒られるか嫌がられるかとも思ったが、鬼太郎はどこか楽しげに小さく笑みを浮かべた。
「まだ恐い?」
「……うん」

 鬼太郎から近付いたのにその頬に手を宛ったままなので、まるで自分が彼を引き寄せたような形で、キスを交わす。
視界の半分は覆い被さる鬼太郎の前髪で埋もれて、もう半分で自分の何もかもを覗き込むような鬼太郎の眼が見えた。
鬼太郎は舌先でからかうようにネコ娘の鼻先を舐める。
「逃げなくていいの? きっともっと恐い事するよ?」
 今更逃がす気はないけれども、もう一度彼女を煽り立ててみる。だが彼女は自分が思ったよりも強い眼で見返してきた。
「やだ、絶対に逃げない…………それに、優しくはしてくれるんでしょ。鬼太郎を信じてる」

 何が嘘なのか本当なのか、彼女はそれを見抜いているんだろうか。余りにもひたむきに自分を見返すネコ娘の目に鬼太郎は喉を鳴らした。
 沢山の嘘に埋もれさせて苛めて、そうやって自分を信じる彼女を泣かせてみたい。それでも自分を信じるのか試してみたい。
万華鏡のような煌めきが彼女の中にある、そんな彼女を無くさないように、大事に大事にどこかへ閉じこめてしまいたい。
 いつか訪れるやもしれぬ失われる瞬間の恐怖をも忘れさせて執着させようとする、この憎いほどに愛しい相手の全てを捉えてしまおう。
後は野となれ山となれ。

 頬に触れる彼女の手を首に回させ、鬼太郎は角度を変えて啄むようなキスを降らせる。唇から鼻先から瞼、頬に至るまで触れない所が無い程に。
鬼太郎の唇が触れるたびに、ネコ娘が喘ぎ声とも鳴き声ともつかぬ小さな声を上げて身を震わせる。
 その間に鬼太郎の手はネコ娘の首筋を滑り、肩元にある止め金具を外した。両方を外してそれをめくり下ろそうとするが、
予想より固い手応えに視界の端で服の形状を確認する。
 降り注ぐキスの雨にネコ娘はぼんやりしながらも、サロペットスカートの留め具を外される金属音を聞き取った。
脱がされるのだと意識したが、鬼太郎の手が少し戸惑うように襟元を彷徨っているのが感触で分かった。
 自分から脱ぐべきなのか、素直に脱がされるのを待つべきなのかよく分からない。どちらにしても恥ずかしいのは同じだが、
鬼太郎に触れられる心地よさをもっと多く知りたくて、鬼太郎の手を自ら取った。
「あのね…………サイドに……その……」
 視線を反らせぼそぼそと呟くネコ娘。それでも脇に在るファスナーに自らの手で導いて鬼太郎の手を触れさせた。
指先に触れた冷たい金属に、鬼太郎は合点がいったというように唇を笑みに形作る。

 自分で下ろしてよ、と言おうと思ったが、ネコ娘は固く目を閉じて顔を背けている。その顔はやはり真っ赤だ。
優しくするという言葉を嘘にするのは簡単だし見事な誘惑だが、彼女の信頼を裏切るよりは答えてあげようと慈しみを以て思う。
 ネコ娘の体の曲線を辿るようにファスナーを下ろすと腰の中程まで開く事が出来た。
贈り物を解き開くような楽しみを感じながら、腰元から引き抜いてしまえばネコ娘は短い丈のTシャツに下着姿となる。
 かつて見たネコ娘の裸体はお互いに性差も意識せぬ頃だった。先だって腹部を露出した衣装の彼女を見たこともあったが、その時と状況が違う。

 横たわっているのにTシャツを押し上げる胸の膨らみも、片腕で抱きしめられそうな細腰も、眩く見える。
恥じらうように震え擦り合わせている太股の、張りのある肌の下にしなやかな筋肉が在るのも分かった。
 女を知らぬ訳でもなく、ネコ娘の体にはまだ幼さが残っているのに、とてつもない飢えを感じる。彼女は自分の物だ。
 両手をネコ娘の腹に宛い撫で上げるようにして、Tシャツを上げていく。ネコ娘は息を荒げ身をよじるが、
生娘の筈なのにまるで誘っているようにしか見えない。頭から引き抜きその身に再び覆い被されば、彼女の熱を感じ、自分の熱が高まる。

「ネコ娘」
「…………ん……」
 肌に直に鬼太郎の服が擦れた。今にも心臓が破裂しそうになっているのが聞こえてしまいそうで恥ずかしいのに、離れられたくない。
そう願う時に鬼太郎に呼びかけられ、彼に向き直ると唇を舌先で舐められた。

 教えられたようにネコ娘は唇を僅かに開き、重ねられる鬼太郎の唇を受け入れた。次は何をされるのか分からなくて怖いのに、
鬼太郎に触れられた場所から体が溶けていってしまいそうに気持ちいい。背に鬼太郎の手を感じると思ったら、胸元が外気に触れた。
もっと可愛いとっておきを付けていればよかったと思いながら、ブラジャーを脱がされるままに従う。

 離れたくないと思いながらも下着を取り除くために身を離した鬼太郎は、ネコ娘を見下ろした。固定する物を失っているのに、
手の内にちょうど良さそうな大きさを持ち先端が綺麗に天を向いている彼女の乳房は、彼女が息をする度に震える。
それを包んでいたネコ娘のブラジャーをしげしげと眺める。
 もう少しレースなどの飾りの付いた物であるかと思ったが機能性を優先したようなシンプルな物で、
逆に今日の始まりは本当に衝動的だったのだと伝えてくるようで、鬼太郎は小さく笑った。だが、かつて他の女で見たことがあるような、
誘惑を目的としたものであれば興醒めしていただろう。

「…………そんなにおかしい?」
 せっかくの乳房を両腕で隠したネコ娘が、潤んだ目で問いかけてくる。口元を尖らせているが、その眼は逆効果で欲望を駆り立てるだけだ。
「ううん、でも次の時は可愛いのを頼もうかな」
 珍しく芝居がかった仕草で手にしていた物を脇に落とす鬼太郎。
ぱさり、と乾いた音を聞きながら、ようやく鬼太郎の言葉を飲み込んだネコ娘が眼を怒らせながらも口ごもった。
「一夜の夢にしたかった? そういう逃げも有りだね」
 目を背けたネコ娘の顔を引き戻しながら、すいと眼を細めた笑顔で鬼太郎が問いかける。
「…………逃げないよ、絶対」
 怒りたいのか恥じらいたいのか、潤んだ瞳で上目遣いをしたネコ娘がどうにか視線を絡ませながら口だけは強がりで答えた。

口調と眼差しの裏腹さに鬼太郎は一瞬息を呑む、逃げないように追い込んでいるのは自分の筈なのに、逃れられなくなっていくのは自分の方だ。
 強引な程にネコ娘を引き寄せて唇を重ねる鬼太郎。ネコ娘は素直に口を割り傲慢に押し入ってくる鬼太郎の舌を受け止め、絡め合う。
その間にも鬼太郎の両手はネコ娘の腕を払いのけてその乳房を掴んでいた。手に僅かに余るほどの乳房は掌に吸い付くようで、
指に力を込めれば跳ね返そうとする弾力と包み込もうとする柔らかさを備えている。その感触は脳髄まで痺れるような何かをもたらし、
飽きること無く手中で弄ぶ。指先で固く尖り始めた先端を捉え爪先で弾くように愛撫すれば、ネコ娘の腰が跳ねた。
女を知らぬ身でもないのに、追い立てられるような餓えが鬼太郎を突き動かす。

「にゃっ……鬼太郎っ……にゃあっ……ああっ……きたろぉ……」
 ネコ娘が身をよじり唇が離れると、その口から零れたのは甘い声に鬼太郎の名。そう名を呼ばれ、鬼太郎の飢えが更に追い立てられる。
 歯で肉をこそぎ取るように唇を滑らせ、打ち震える乳房を口に含む。このまま食いちぎってしまいたいぐらいに
柔らかい肉は幾度も想像した以上には豊かで、自分の物であるという証に赤い印を刻んでいく。
「きたろ……きたろぉ……にゃぁ……ぁ……はぁ…………」
 鬼太郎が自分の胸に触れている。それだけでも恥ずかしいのに、それ以上に鬼太郎に触れられている場所から
痺れるような熱が走り体が震えた。熱が体をひび割れさせバラバラになってしまいそうで、自分の胸元に顔を埋めている鬼太郎の頭に手を掛けた。
 あのさらさらとした髪が指を滑る。幾度も触れたことがあるのにその感触が更に胸を高鳴らせる、このまま胸が破裂して死んでしまいそうだ。

「ねっ、ねぇ……お願いっ……きたろっ……!」
「……なに?」
 鬼太郎の吐息混じりの返事が胸元で聞こえた。ひときわ強く乳首を吸われて悲鳴が出てしまう。
それでも鬼太郎の手と舌は絶え間なく自分に触れていく、きっと自分は鬼太郎に全部食べられる。怖いと思い、嬉しいと思う。

「キスして、お願いっ……きたろぉ……お願ぃ……」
 嬉しいから、恐いと思うけれども逃げたくない。鬼太郎に何かされる度に身体中から力が抜けていき燃えるように熱いのに、
それが気持ちいいと思う自分も恐い。だから同じように恐くても、好きだと言ってくれた時の感触が欲しかった。
 鬼太郎の両手がネコ娘の頬に宛われる。息を荒げながらネコ娘はただ鬼太郎を見つめた。鬼太郎も同じように息を荒げ頬を上気させながら、
髪を乱している。だが相変わらずの感情を見せぬ顔で、ただその眼の光だけが射抜くように強い。
 それなのに触れ合う唇はとても優しかった。それにネコ娘は涙が溢れてしまう。

「…………泣き虫だなぁ」
 キスをしただけなのにネコ娘が泣き出した事で、鬼太郎は駆り立てるような餓えから暫し調子を取り戻す。
自分の一部が餓えを叫び痛いぐらいに猛っているのが分かったが、その欲求すら楽しみながらネコ娘を抱き寄せてその額にキスをした。
「だって……だってぇ…………嬉しいんだもの…………」
 鬼太郎がクスクスと笑っているのが聞こえた。それでも小さな音を立てながらの額のキスに、宥めるように髪を撫でる彼の手に安心して、
怒る気持ちは沸いてこない。恥ずかしいのは変わらないけれども、きっと自分の事なんかどうでもいいと思われているだろう鬼太郎に、
好きだと言われた事が夢見ているようなのもあった。
470名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:29:11 ID:yeV7s3cY
>>241
五期話題で盛り上がってるから三期のSS投下をやめるなんていうことをわざわざ書き込むのは、嫌がらせとしか思えない。
そんなにもったいぶるような三期陵辱の大作を書いたのか。
こりゃ投下されるのが楽しみだww
「あとね…………その……」
「今度は何のお願い? もっとキス?」
 願い事を聞くだけで叶えてあげないというのも楽しいかもしれないと思いながら、鬼太郎はネコ娘の顔を覗き込む。
それなのに彼女ときたら人に頼み事をするというのに恥ずかしがって顔を埋めて見せまいとする。
「…………鬼太郎も脱いでよ、あたしばっかり恥ずかしいよ……あと……明かりも…………」

 どうせ二人とも夜目が利くのだから、明かりを消してもさほど変わらないだろうに。そう思いながらさほど明るくも無いランプの灯火でも
輝くように白いネコ娘の肌を眺めて鬼太郎は思案する。優しくするとは約束したが、自分の楽しみ全てを投げ出すとは約束しなかった。
「明かりは駄目、僕の物にするんだからちゃんと全部見せて貰うよ。服は……僕が君を脱がしたんだから、今度は君が僕を脱がしてよ」
 ネコ娘の手を取り、チャンチャンコの留め紐に触れさせながら鬼太郎が囁いた。

「えっ、えっ、ええええっ、そんなっ、鬼太郎っ……!」
「逃げてもいいんだよ、ネコ娘」
 にっこりと笑いながら鬼太郎はネコ娘の顔を覗き込む。言葉に詰まったネコ娘はしばし呻ると潤んだ目で睨み付けた。
そういう顔をされるとますます苛めたくなり、股間で脈打つ物が痛いほどに反応した。
 脱がせやすいように身を起こし、ネコ娘も抱き上げるように身を起こさせる。暫しの沈黙の後、ネコ娘が震える手で留め紐を解いた。
彼女の普段着ているブラウスよりも大きいボタンであるのに、時折指を滑らせながら学童服のボタンを一つ一つ開けていく。

 普段の気の強さは何処に行ったのかと思うほどに弱気な顔で自分の服を解いていくネコ娘に、鬼太郎は喉を鳴らした。
全部ボタンを外すと安心したように吐息を雫す彼女、だがまだ終わりじゃない。
「ほら、まだ着たままだよ」
 鬼太郎に手を取られ、前身頃を掴まされる。ゆっくりと肩を抜いていき脱がせていくと昔から変わらぬ鬼太郎の白い肌着が現れた。
それに少し安心してしまい、ネコ娘が唇を綻ばせる。それでも下から脱がせるように捲っていくと、少年らしくない逞しい胸板に手が触れた。
その奥で激しく脈打ってる鼓動が分かる。何もかも見透かして余裕綽々とした彼でも、自分と同じようになっている事が嬉しかった。

「好きよ、鬼太郎」
 思わず雫したネコ娘の言葉に鬼太郎は驚いたように彼女を見た。だが優しく笑って、そう口にしたネコ娘の唇に軽くキスをする。
 途中まで脱がせかかっていた肌着は自分で首を抜くが、まだ残されている物がある。
何より押さえ込められて苛立たしいほどに苦しいのを解放したいのだ。
「あと……こっちだね」
 膝立ちとなり、ネコ娘の両手をズボンの留め金に宛うと、彼女はなにやら呻って顔を伏せる。
ズボン越しに触れるネコ娘の掌の感触と、その恥じらう仕草が堪えられない。

「う…………うん…………」
 外から見ても不自然なほどに膨らんでいる鬼太郎のズボンが直視できない。それがどういう事か分かっているし、
ズボン越しに感じる強張りと熱さに正直悲鳴を上げて逃げ出してしまいたかった。でも逃げたくなかった、
自分から踏み出してしまったのだから最後まで突き進んでやると怯えながらも誓う。

「夜が明けてしまうよ?」
「分かってるわよっ…………」
 鬼太郎は笑いながら囁き、ネコ娘の耳元を指先でくすぐる。口では強がっているが、ズボンに触れている手が震えているのが見えた。
 ネコ娘は緊張と恐怖で手を滑らせながらズボンをはだけると、虎縞のパンツが見えた。
それを止めている紐をどうにかゆるめると、眼を固く閉じ覚悟を決めて勢いよくズボンごと引き下ろす。

「ウニャァッ!?」
 熱く固い物に頬を弾かれてネコ娘が悲鳴を上げる。恐る恐る目を開けると、先端をテラテラと光らせ血管が浮き出た異形が眼に飛び込む。
知識では知っていたが、幼い頃に見た筈の物と全く形状の違うそれにネコ娘は思わず息を飲んだ。
「ほら、君とこうしてるからこんなになってる。君が好きだからだよ」
 瞬き一つしないでまじまじと見つめているネコ娘の手を取り、両手で怒張したものを包ませる鬼太郎。
彼女の掌は柔らかく滑らかで、その僅かな刺激だけでも凶暴な欲望が強くなる。
 それが何か確かめるようにネコ娘の手が動くと、鬼太郎が吐息めいた声を雫す。その切なそうな声にネコ娘は自分の奥深くが
反応するのが分かった。手の中で脈打つ物に体が呼応している。

「で、でも…………男の人って……みんな……その…………」
「僕以外を知ってるの?」
 口ごもるネコ娘の言葉に鬼太郎は少し引っかかる。内心沸き上がった苛立ちを表に出さぬよう、しかしどこか責める口調でネコ娘に問う。
「知らないっ! だってあたし、鬼太郎だけっ……ウニャッ!!」
 こんな事、鬼太郎以外などと絶対にしない。そう言いたくて叫ぶと手の中の鬼太郎がびくりと反応して、
ネコ娘は悲鳴を上げながら思わず手を離した。手の中に先端を光らせていた粘液が残り、強烈な牡の臭いがする。
 ネコ娘が戸惑うように鼻を動かしてその掌を嗅いでいるのを、鬼太郎はじっと見ている。やはり自分だけだと言う確信に体が反応してしまい、
その手を逃してしまったのが惜しまれた。だが、ネコ娘がちろりと舌を出して、掌を舐めたのに更に体が反応してしまう。

「本当に僕以外を知らないんだよね」
「にゃっ! にゃあ、ああっ……知らなぃ……うにゃっ……鬼太郎以外知らないよぉ……」
 無意識に男を煽り立てるのはネコの性か。思わずネコ娘を押し倒し、下着の上から蜜を滴らせる秘部を指で撫でさする。
布に染み出している粘液が指に滑る感触に体の奥底から煮えたぎる物が溢れそうだ。
布地越しに触れる柔肉が張り付くように自分の指に絡もうとする。

「それなのに僕を押し倒すなんて、君はエッチだなぁ」
「やだぁ……そんな事言わないで…………」
 涙目になったネコ娘は両腕で顔を隠しながら背ける。だがその羞恥に震える姿と表情が鬼太郎の嗜虐心をそそった。
もっと彼女を泣かして苛めて無茶苦茶にしてしまいたい、自分以外を考えられず自分以外に振り向かないように。
「事実だろ? それならこれは何?」
「にゃぁっ!? やっ、だめっ! あんっ、にゃっ!」

 下着を下ろすこともせず、脇から指を潜り込ませて熱く滾っているネコ娘の胎内へと指を差し入れる。指の第一関節しか入れていないのに、
指をくわえ込み奥へ飲み込もうとするように蠢く。軽く抽送を繰り返すと、くちゅくちゅと音が立つのが聞こえた。
 まだ指を軽く挿入しているだけなのに、ネコ娘は息を荒げ身を震わせている。
その反応の良さに僅かな疑いが頭をもたげ、指を更に奥深くへ潜り込ませる。
「んっ……やぁ……なに、これぇ…………」
 掌まで濡らすほどに溢れている蜜のためか容易く潜り込めたが、そのまま受け入れられる程ではない締め付けるきつさがあり、
己の胎内の異物にネコ娘が眉をしかめた。その反応に鬼太郎は内心安堵し、今まで気付かないふりをしていた己の執着心に苦笑する。
「僕の指だよ、ネコ娘がこんなに喜んでるから簡単に入っちゃった」
 鬼太郎の囁きに知らず、ネコ娘は身の奥深くがきゅうっと反応するのが分かった。
少しだけ重苦しい異質感があるのに、それが鬼太郎だと思うだけで体が震える。恥ずかしいし怖いのに嬉しい。

「やだ、そんな……にゃぁっ! や、やぁっ……っ!!」
 下着に動きを制限されながらも人差し指の抽送を繰り返し、親指で花弁の奥に姿を隠していた花芯を捕らえ、
指の腹で軽く転がす鬼太郎。己の指だけでネコ娘が身悶えして嬌声を上げ、今まで顔を隠していたのも止めて縋るように身に腕を回してくる。
初めて味わうであろう感覚に翻弄され、涙目で自分だけを全ての拠り所というように見るネコ娘の表情に、
鬼太郎は息が詰まりそうな程の快感を覚える。

「ひゃっ、んにゃっ……やぁっ、あたしおかしくっ……きたろっ……」
 鬼太郎の指が触れる所から電撃が走っているかのようだ。鬼太郎の体内電気をぶつけられているのではないかと思うぐらいに痺れるのに、
それはとても甘くて何も考えず全て委ねてしまいたくなる。恐いのに嬉しい、痺れるのに気持ちいい。
鬼太郎の肌に触れている場所全てが溶けてしまいそう。
「可愛いよ、ネコ娘」
「にゃっ、にゃあぁっ!!」

 涙が流れる頬や喘ぐ唇、振り乱した髪が張り付いた額に啄むように口付けて鬼太郎がネコ娘に囁く。片手の責めは絶える事無く、
空いている片腕だけでネコ娘を抱きしめてやれば、甲高い悲鳴と共にネコ娘の足が一度布団を蹴りつけるように跳ね伸びきった。
 胎内を支配した指を食むように蠢くのを感じ、奥から溢れてきた熱い蜜が指を伝わり落ちてくるのに、鬼太郎は息を荒げる。
ネコ娘の太股に触れるという僅かな刺激しかないというのにせり上げてきた欲望を辛うじて押さえ込んだ。
 女を知らぬ訳ではない、いや彼女を知らなかったのだ。内心呟きながら、自分でも判るほどに肩で息をし、
ふやけそうな程に濡れた指をネコ娘の胎内から引き抜いた。それだけでネコ娘が身を震わせて甘い吐息を零す。

「ふぁ……あんっ……きたろぉ…………」
 呼ばれた声に応え、小さな音を立てて軽く触れ合わせるだけのキスを落とすと、ネコ娘が蕩けた目と淫らな顔をしながらも、はにかんだ。
瞳の色と不釣り合いにあどけない笑顔に、鬼太郎は笑みを返す。それに安心したように彼女は吐息を雫した。
「ほら、こんなになってる」
 だが、鬼太郎はうわずり弾んだ声で囁き、ネコ娘の蜜にまみれて濡れた指を彼女に翳す。
暫しの間をおいて羞恥で眼を細める彼女に見せつけるように指を口に含むと、仄かな潮の味がするのに喩えようもなく甘美に思えた。

「やだぁ……そんなの口にしないで……」
「なぜ?」
「だって……」
「君は僕の物なんだよ、僕の物なんだから君の事を全部知らないとね」
 そう囁きかけながら鬼太郎はその指でネコ娘の唇を割る。僅かに首を振って嫌がるネコ娘だが、その様は違う行為を連想させ、
鬼太郎は次の楽しみを思いながら指先でざらりとした舌を愛撫した。
「ほら、ちゃんと舐めてごらん。そう、舌を絡めて。簡単だよね?」
 熱っぽい眼差しで鬼太郎は自分の指を無心に舐めるネコ娘を見下ろす。ネコ娘の唇の柔らかい感触、舌のざらつき、
時折鼻を鳴らし漏れる甘い声。ずっと素知らぬ振りをしながら求めていた果実の何たる美味と歓喜、それら全てが自分の物だ。
 指を引き抜けば銀糸が繋がる。その指を再び口に含めば、眩暈がしそうな程に酔いを感じる。その蜜の源を求め最後の一枚を引き下ろした。

「や、にゃっ……」
 今更であるとしても思わず抵抗するネコ娘。自分でも分かるぐらいにしっとりと濡れている下着を
鬼太郎に見られてしまうなんて恥ずかしい事が我慢出来ない。
「履いたままがいい? 初めてからそれはどうかと思うよ」
「にゃっ、それどういうっ……んにゃっ!」
 笑いながらの鬼太郎の言葉に今までの蕩けた眼とうって変わり食ってかかろうとするが、
腰元から抱き上げるように両手が臀部に滑り込まされ、いとも容易く脱がされてしまう。

「ほら、暴れると丸見えだよ。それとも僕をどれだけ待ってるのか教えてくれるのかい?」
 足をばたつかせようとするネコ娘であるが、その言葉にぴたりと止まる。今までの欲情に潤んだ瞳と赤くなった顔と違い、
何か言いたくも何も出ないと言うような彼女へ掲げるように剥ぎ取った物を見る鬼太郎。
 それは臀部の辺りが湿って半ば透けている。牝の匂いがするのに、それをなんだか甘く感じる。
捉えた筈なのに囚われる、よくも今までそしらぬ振りで彼女をかわしていたと我ながら感心する。

「すごいね、まるでおもらしだ」
「やだっ、やめてよっ……恥ずかしい……」
 半ば泣き声のネコ娘の声に、鬼太郎は背筋を走り抜ける後ろめたい快感を覚えた。甘く喘がせ名を呼ばれるのは胸が熱くなる歓喜であるが、
そうやって泣いて許しを請うような声は沸き上がる破壊衝動を満足させてくれる。
「止めてといっても止めないと言っただろう? 嫌なら僕を突き飛ばして逃げなよ。君を押さえ込むなんて簡単だけど、
 君が嫌で逃げ出すという事を受け入れてあげる」
「…………鬼太郎は…………あたしが欲しくないの?」

 幾度も囁かれる逃亡の誘惑にネコ娘は一つの答えを考え、恐れと共に問いかける。ずっと欲しかった彼の一言と全身を満たすように
与えられる彼の熱に歓喜を覚えても、自分が願うほどに彼に願われていないのであればこれまでと何も変わらない。
 それの答えは優しい口づけ。間近にある鬼太郎の隻眼が笑みで綻ぶ、その眼はとても優しくていつも彼がそう笑ってくれればいいと願う物だった。
「何回も考えたよ、君にこうすること。僕が考えるより本物の君の方がもっとエッチだったけど」
「ニャッ、ニャアッ!?」

 優しい笑みに酷い言葉。余りのことに悲鳴しかでないネコ娘に、鬼太郎は繰り返し繰り返し宥め慈しむようにキスをする。
その仕草に笑顔と、その言葉、どちらを信じればいいのかネコ娘には分からない。
「僕が頭の中で何回君を犯したか教えてあげようか? 君が僕の下でどんな顔をしておねだりするかって、
 君が僕の前で笑ってる時に考えてたかを」
「…………でも、だって…………あたしが何を言ってもとぼけてばっかりで……」
 あどけなさすら見せながら鬼太郎が小さく笑い、ネコ娘を抱きしめる。下腹部に当たる熱く固い物にネコ娘は言葉を詰まらせ、
身を縮め鬼太郎の腕に我が身を委ねた。
4755期ぬりかべ用心棒後日偽譚「道行」20:2007/07/11(水) 00:33:17 ID:1/o9ooff
 恥ずかしいのに、こうして鬼太郎に抱きしめられるのが嬉しい。体中が鬼太郎を欲しいと叫んでいるのが分かる。
足りぬ物を継ぐのが女の体であるならば、それは鬼太郎の体以外無いと確信出来た。
「僕がどんなに君が欲しいか分かるだろ? こんな事、君以外にしないよ」
 赤く染まった柔らかい頬に手を宛い、キスを一つ。小さな音を立てたそれにネコ娘が小さく声を漏らすのに、吐息を雫す鬼太郎。
 唇が触れるだけなのに、どうしてこんなにも愛しさが溢れかえるのか。
体はその欲望を吐き出せる事を求め猛るが、心は長く願っていた物を見いだした歓喜で打ち震えている。

「…………じゃあどうしていつも流してとぼけたの?」
「君がいつか人間界に行ってしまうのであれば、言っても仕方ないじゃないか」
 毛並みを整えるような仕草で鬼太郎はネコ娘の髪を指先で梳く。その手は優しいくもどこか突き放すような言葉に彼女は小さく鼻を鳴らした。
「…………どうして、側に居ろって言ってくれないの」
「君に幸せになってもらいたいから。僕の側にいれば戦う事も多いし、僕は敵が多いからね」
 真剣な眼差しの鬼太郎にネコ娘は目を見開いた。その様に鬼太郎は何処か寂しげに笑った。

「それに僕は僕なりにしか出来ないし、君のために変わる事も出来ない。君と二人、穏やかに暮らしていければいいけれど、
 そうもいかないのは君も分かるだろう?」
「……あたし、鬼太郎の傍に居られるのが一番幸せだよ……?」
 ネコ娘は両腕を鬼太郎の背に回し、その胸に抱く。胸の高まりは治まることを知らぬままで、
恥ずかしい以上に彼の事を思ってこんなになっている事を伝えたかった。

「そんな事を言わないで。君を永遠に逃さないでしまうよ」
 柔らかく温かい胸の向こうに聞こえる激しい鼓動。それの源が全て自分に明け渡されていることに恐怖すら備えた歓喜を覚え、
逃れられないのは自分であると鬼太郎は悟る。
「いいよ、あたしずっと鬼太郎の傍に居るもの」
「ネコ娘…………もう逃がさないよ。君は僕だけの物だ」

 息が詰まりそうな程に強く抱き締められ耳元に熱く囁かれる鬼太郎の言葉。いつも穏やかに笑い、
自分の数々の振る舞いをとぼけて受け流してきた彼のその言葉に、ネコ娘は涙を雫し彼から離れぬように強く抱きしめ返す。
「本当に泣き虫だなぁ……もっと泣いてしまう事をするのに」
 鬼太郎は頬を流れ落ちるネコ娘の涙を唇で拭う。呆れた口調であるがその唇が優しくて、ネコ娘は涙が止まらない。
「鬼太郎だから平気……あたしを全部鬼太郎の物にして」
「嫌だと言っても僕の物だよ」

 繰り返しキスを落としながら、鬼太郎は身を起こしネコ娘の足を割る。
彼の体を挟み込むような形にされ、羞恥と恐怖で固く眼を閉じ顔を背けるネコ娘。

「ほら、こっち向いて。僕をちゃんと見て」
「う………うん…………」
 優しく顔を向き直され囁かれ、どうにか目を開けると鬼太郎と目が合う。優しく微笑まれるのに、その眼はいつになく熱を含んでいた。
 真っ赤な顔で戸惑うように自分を見るネコ娘から目を離さず、鬼太郎は片手でいきり立つ自身を支えながら、蜜を溢れさせるネコ娘へ宛う。
 くちゅり、と音を立てて先端が触れるだけで思わず息が漏れた。馴染ませるように秘裂を数度行き来すればネコ娘が
腰を振るわせて喉を反らし甘い声を雫す。ゆっくりと身を沈めていけば痛さすら覚えるほどにきついのに、
熱い柔肉に包まれ我が身が蕩けて四散しそうだ。

「ふっ……はぁ……きたろぉ…………」
 ネコ娘は息を吐き、少しずつ我が身に受け入れる鬼太郎を呼ぶ。苦痛と愉悦を飲み干しながら彼を見上げれば、
鬼太郎が眉をしかめ憂いを含んだ顔でこちらを見ている。こんなに色っぽい顔をするなんてずるい、と思いながら手を伸ばせば、
全てを理解していると言うようにその手を取ってくれた。

「にゃぁっ!」
 手を取ると共に貫き通せば、手が強く握られた。苦痛もあるがそれ以上に何もかも奪われそうな衝撃に身動き一つ出来ない、
初めての女でもないのに余裕が持てない。ただ荒く息を付いて、ネコ娘の手を握り返す鬼太郎。額から汗がにじみ頬を伝わり落ちていく。
 それでも苦痛に眉根を寄せ苦しげに胸を震わせるネコ娘に魅入った。あどけない少女の顔立ちに女の顔がかいま見える。
今まで見なかった顔、見たかった顔だ。

「大丈夫……? ほら……力抜いて…………」
「だ、だって…………どうすれば……」
 鬼太郎が中にいる。痛いのに気持ちいい、何より嬉しい。夢みたいなのに苦痛が現実だと教えてくれる。
混乱しながらもネコ娘が見上げれば目に映るのは、汗をにじませ頬を上気させた鬼太郎の顔。それが近づいてきて優しくキスをされた。
 幾度も軽く触れ合わせるキス。一度合わせる度に身は震え、痛みで強ばった体が緩んでいく、安心していく。

 繋がれた手はそのままに、顔に降りかかる鬼太郎の前髪をもう片方の手だけで幾度も梳るように掻き上げた。
指を抜けるさらりとした髪、いつも冷たい筈の鬼太郎の体が放つ熱、今まで知らなかった少し薄い彼の唇にそこから漏れる熱い吐息。
それら彼の全てが自分の物で、自分の全てが彼の物。
 下腹部に宿る重苦しい痛みは逃れられないが、胸の奥から溢れだしてくる愛しさがそれ以上に全身を満たしている。
知らずネコ娘はその愛しさを言葉にする。

「…………きたろぉ……好き……」
 互いの吐息が感じられるほどの距離で囁かれた言葉が鬼太郎の耳に滑り込んだ。その一言だけで更に我が身が彼女の中で反応してしまう。
雷撃を脳天から叩き付けられたような衝撃が心を揺さぶる。。
 これほどの歓喜があるなんて知らなかった。初めての女だ、唯一無二だ、全てが満たされる、
これまでの戯れめいた道行は終わりだ、もう逃げられない。

「…………ごめん、もう駄目だ……」
「……え? ひっ、ひゃぁっ! やぁっ、あっ、ああっ……鬼太郎っ、きたろぉっ!」
 これまで聞いたことの無い熱を含んだ鬼太郎の囁きを耳にした瞬間、鬼太郎に腰を打ち付けられた。
身を深く貫かれ内臓を引きずり出されそうな衝撃から生まれた苦痛とその奥に生まれた悦楽にネコ娘が悲鳴を上げる。
 痛みに腰を浮かし逃れようと身を退けるネコ娘。だが鬼太郎は彼女を押さえ込むようにその身にのし掛かり、
全ての餓えと歓喜に突き動かされるままにネコ娘と自分の体から悦楽を汲み上げ全身に沸きたつ快感に溺れていく。
「やぁっ、あぁっ……にゃっ、いたっ……鬼太郎ぉ……きたろぉっ……!」
「……ネコ娘っ、ネコ娘っ……好き……だよ…………ネコ娘っ……」
 体がぶつかりあう甲高い音が粘液質の音に取って代わられた。二人の繋がった部分からは薄紅に染まった液体が流れ落ち、
ネコ娘の白い太股を汚していく。

 手を離したら最後、どこまでも落ちていきそうな恐怖の中、ネコ娘は片腕を鬼太郎の首に回す。初めて味わう感覚に鬼太郎の背に
縋り付けば、彼の汗で手が滑りそうになり爪を立ててしまう。だがその背に走った苦痛すら甘い感覚となり、鬼太郎を追い立てる。
 貪られる、貪る。喉を反らし叫ぶネコ娘の首に鬼太郎は食らい付くようなキスをし、
それに応えるようにネコ娘の爪が鬼太郎の背中に赤い線を描く。互いの名を呼び合い、互いの鼓動、獣めいた息遣い、与えられる熱、
触れ合う箇所から溶けていくような愉悦を飲み干し、共に深く沈んでいく。

「きたろっ……好きっ、好き好きっ、大好きっ!!」
 脳髄の奥深くから閃く何かに怯え歓喜しながら、ネコ娘が叫んだ。知らず身が跳ね、全身で鬼太郎にすがりつく。
鬼太郎を受け入れた場所から全身を走り抜ける何かがある、それに身を委ね意識を委ね、奈落に落ちていった。
「……ネコ娘っ……!!」

 元々きつかった体内で更に絡め取るように締め上げられ、ネコ娘の悲痛さすらある叫びでもう堪えきれなかった。
身の内に沸き立っていた物全てを叩き付けるように強く腰を押し入れ、彼女の胎内に吐き出す。
 治まりきらなかった鬼太郎の欲望が繋がり合ったままの箇所から溢れ雫れ落ちていく。
幾度も腰を震わせて全てを吐き出し終わると、鬼太郎は深い深い溜息をついてネコ娘の体にのし掛かるように倒れ込む。
 退いてやらないと、と思いながらも未だに痺れるような快感の名残で身動き一つしたくなかった。
それに汗で張り付くネコ娘の肌が心地よくて離れたくない。

「……ネコ……むす……め…………?」
 喘ぎ喘ぎ名を呼んでも答えは無い。ネコ娘は涙を流しながら意識を失っていた。僅かに開かれた唇に、上気したままの頬、
あどけない少女のかんばせと悦楽を知る女の顔が混ざり合っている。愛しさと欲望が喩えようもない歓喜を呼び起こす。彼女は自分の物だ。
「……好きだよ…………愛してる…………」
 そう囁き口付ければ、ネコ娘の顔が綻んだ気がした。それに小さく笑い、鬼太郎は彼女の横に身を投げ出して横たわる。
 今まで抱きしめていた腕が虚ろで寒く感じた。それを埋めたくてネコ娘を抱き寄せると、
二つに分かたれた物が一つになるようにしっくりと彼女の体が腕の中に収まる。

 自分より背丈があるはずの彼女がすっぽりと腕の中に収まってしまうのが不思議なぐらいだった。
女を知らなかった訳ではないのに、何もかも初めてのような気持ちになる。
 いや、全てが初めてなのだ。ただ一人の存在に全てがある。そして彼女は自分の物だ。
 満ち足りた歓喜に腕の中の温もりが安堵感をもたらし、眠気を呼び寄せる。ネコ娘を抱き直し、鬼太郎は眼を閉じた。
自分の息と彼女の密やかな寝息、自分の静まり行く鼓動と彼女の囁くような鼓動が一つに混じり合う。

 我ら二身一対、完全なる陰陽なり。
 腕の中で身じろぎをする気配があった。心地よい温もりと柔らかさを持つ者を逃したくなくて、鬼太郎は無意識に抱き寄せた。
「…………鬼太郎?」
「ん…………おはよ……」
 真っ赤な顔のネコ娘が身を縮めて自分を窺っている。鬼太郎はいつもと変わらぬように笑い掛けて、一つ大あくびをする。
「……まだ早いよ、たいして夜も明けてないじゃないか」
 窓の隙間から雫れる青い光からすると、まだ明け方だろう。一度しか達していないのに強烈な充足感が気怠さを体に残していてまだ眠いし、
ネコ娘とて破瓜の名残があるだろうに、どうしてゆっくり寝ようとしないのか。

「そうじゃなくて…………その……」
「何だい?」
 潤んだ目で見上げるネコ娘の目は昨夜の記憶を呼び起こさせ、下腹部にじわりと熱が宿る。その熱が眠気を打ち払っていく。
彼女の枕に差し出した腕を曲げ彼女の髪を撫でると、指先をすり抜ける感触に吐息が雫れた。
「親父さん……帰ってきちゃうよ……」
「ああ、大丈夫だよ……迎えに行く約束だし、まだまだ時間はあるよ……」

 眠そうであっても、いつになく上機嫌な鬼太郎が自分を引き寄せて額にキスをするのに、ネコ娘は小さく鳴き声を上げた。
それが自分の声とは思えぬような甘ったるい声でネコ娘は身を震わせる。
「……寝ないなら……違う事しようか?」
 喉の奥で笑いながら鬼太郎がネコ娘の額に自分の額を触れ合わせる。乱れた前髪が掛かる隻眼を笑みで綻ばせてネコ娘の瞳を覗き込めば、
ネコ娘が口ごもって何事か呟く。
「違うことって………………何よ?」
「何がいい?」

 羞恥に悶えたネコ娘が鬼太郎を押しのけようとその胸元に手を掛けるが、その抵抗すら楽しんで鬼太郎はネコ娘を更に抱き寄せて、
軽く音を立てながら昨夜と同じように彼女の顔中にキスの雨を降らせた。今まで受け流し続けてきた反動か、
ずっと胸の奥深くへ隠し続けてきた物をさらけ出してしまった為か、彼女への愛しさが溢れて止まらない。
「ふにゃぁ……にゃぁ……やぁ…………鬼太郎ぉ……」
「ん? どうしたんだい?」
 時折ひくりひくりと体を震わせながらも鬼太郎の名を呼ぶネコ娘は、笑いながら自分を覗き込む彼を潤んだ目で睨み付ける。
それすら楽しそうな素振りで鬼太郎はその眼差しを受け止めた。

「…………鬼太郎は初めてじゃないんでしょ?」
「どうしてそう思う?」
 否定も肯定もしない言葉。ネコ娘は両手を鬼太郎の頬に回し、彼の隻眼が何か語ってくれないかと伺うように上目遣いに鬼太郎の顔を覗き込んだ。
そんな彼女へ鬼太郎はただ笑いかける。
「…………手慣れてる気がする……」
 何処か責めるようなネコ娘の口調に鬼太郎は小さな笑い声を零すと、両頬に柔らかい彼女の掌を感じながら唇を甘噛みするキスをした。
「君が最初じゃないのが嫌?」
「……うん」
 予想通りとはいえ、その素直な回答に鬼太郎は立ち上がり掛けていた自身が更に力を宿したのを感じる。
こんなにも胸が熱くなり満たされるのも、餓えを感じる事も初めてなのだが、それは彼女に黙っておく事にした。
「過去を無かった事には出来ないからなぁ。でも君が最後だよ、それじゃ駄目?」
「…………本当?」
 今まで彼女のアプローチを流し続けてきた為か、こうして肌を重ね一夜を明かしたのにまだ信じられないといいたげなネコ娘の一言に、
 流石に鬼太郎も苦笑を零す。

「こんな面倒な事、君以外とはする気はないよ」
「どういう事よ」
 声を尖らせるのに、普段ならば細くなる瞳孔は変わらぬまま不安げに自分を見上げる。その様に鬼太郎は胸の高鳴りと欲望を
同時に覚え喉を鳴らした。本当に可愛くて可愛くて仕方がない、だからもっと苛めたくなる。
自分の手の届く所で笑って泣かせて怒らせて、クルクル変わる表情を楽しみたい。彼女は自分の物だ。

「最初に仕掛けてきたのは君だろう?」
「にゃ……でも……だって……その………………じゃあどうして?」
 事実を言っただけなのに恥じらって目を伏せるネコ娘。昨夜の始まりになった自分の大胆な行動がよほど堪えるのだろうが、
そんな彼女の頭を鬼太郎は宥めるように優しく撫でた。指を通る彼女のさらりとした髪が心地よく、ふわりと立つ甘い香りに唇が綻ぶ。
「ネコ娘だからだよ」

 たった一つの理由を口にすれば、瞬く前にネコ娘は首筋まで真っ赤になって身を隠すように首を竦めて胸元に顔を埋めてくる。
その様が余りにも可愛らしいので、くすくすと笑いながら隠されていない前髪や額へキスを繰り返す。
「ずっとずっとこうしたかったって言ったよね? 言葉じゃ通じないみたいだから体に教えてあげるよ。僕がずっと考えていた事」
 ネコ娘を抱いたまま身を反転させ、彼女の上にのし掛かる。大きなアーモンド形の目を更に大きくさせて自分を見上げるネコ娘の
頬や額にかかる乱れた髪を指先で丁寧に梳いて整えてやる。これから自分が乱してやるのだから、
最初に綺麗に整えておきたい。それに彼女の顔をよく見たい。

「…………体だけ?」
 今にも泣きそうな目をしているのに、それでも目を反らぬまま問いかけてくるネコ娘の眼差しに、鬼太郎は軽く肩を竦めた。
そこで目を反らすなり、目を怒らせれば違う事を答えるのに、そんな目をされたら自分が止まらない。崖っぷちの戯れは刺激的過ぎる。
「君の魂を入れておく大事な器じゃないか。君の魂を抜き取る方法なんて幾らでもあるけれど、
 魂だけじゃ足りないよ。君の全部は僕の物なんだから」
 
 赤く染まったネコ娘の目尻に軽くキスをする。泣かせたいのだがこんな事で泣いて欲しくない。泣かせる時はもっと違う事で泣かせる。
「好きだよ、ネコ娘。もう逃がさない」
「鬼太郎……」
 目尻から頬へと唇を下ろしていけば、ネコ娘の方から唇を寄せてきて、キスを交わし合う。始めは軽く触れ合う程度に、
その内に角度を変えて互いの唇を甘噛みし、舌を絡め合う。互いの欲情を掻き立てるのではなく、それを基点に互いを
溶かし合うような緩やかな舌の絡め合いを終え、僅かな名残惜しさとその先への期待に胸を高鳴らせながら、二人の唇が離れる。
「君は?」
「………………好きよ、鬼太郎」
 囁くような声の答え。それに鬼太郎は無邪気な笑みで返し、ネコ娘を抱きしめる。
「よかった」
 そのたった一言が何よりも嬉しくて、ネコ娘は鬼太郎の背に両腕を回した。
 
             <了>
480796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/11(水) 00:41:50 ID:1/o9ooff
一カ所、トリをミスった……。申し訳ない。

長いの投下してしまいましたので、自分のを無視してここ数日投下された作品への
感想レスとか、遠慮無く書いて下さい。

また何か出来たら来ます。それまでは次の他の方の投下お待ちして沈みます。
481名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:43:11 ID:VO+e09bv
>>480
GJ!!!
ものすごい大作ですね
次回投下も待ってます!
482名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:44:10 ID:FzXfKqcG
>>480
うおおおおおおお5期ktkr!!
GJGJ!!!
早速読ませてもらおうジャマイカw
483名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:48:17 ID:/bs8ySFY
>>480
またまた5期キター!!!
しかも今度はちゃんと両思いになってる!
5期で妄想するのは無理とか思ってたけど、スゲーイイ!!
「こんな面倒な事、君以外とはする気はないよ」 というセリフが
いかにも5期の鬼太郎らしいです。
そして猫娘が本当にかわいい!
職人様お疲れ様でした!GJ!!
484名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:04:48 ID:6cMFRYUN
最近のエロパロ板は、5期鬼太郎とぬこ娘ネタが続いてるようだ。
しかも一番新しく投下された話はラブい感じになってた。
これでキタネコ腐も少しは5期に馴染んでくれるだろうか。
485名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 01:30:01 ID:sUrd1Ywx
鬼太郎エロカッコイイなぁ
神GJ!
486名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 02:35:01 ID:EfMXnfJC
また4期が読みたいなぁ。
やっぱりクールな松岡鬼太郎と純心ねこちゃんが一番好み。
どなたかぜひお願いします。
487名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 08:07:05 ID:z89fkyBd
>>486
空気嫁

クレクレ厨ばっかだなここは
488名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 10:20:22 ID:7kgJ7tD4
>>480
5期GJGJGJGJ!!!!!!111111
すげーおもしろかったです
489名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 10:44:33 ID:W/o4GcqN
>>487
もはや他期をダシにしたわざとだと思う。スルー汁。

>>480
なんかもう文章が一々詩的で5期鬼太郎の男前さにやられっぱなし。
GJGJ!!!
490名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 12:12:18 ID:okY9o1Tm
>>486
だからそういう事をいうなと・・・
ああ、釣りか・・・

夏だな・・・
491名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 14:19:25 ID:VIV9SfoP
796 ◆lOl9.3Jh5I氏GJ!
ヌコ娘を翻弄しつつ、見た目は子供頭脳(r
なのに自転車には乗れなというギャップに(;´Д`)ハァハァ
492名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:11:35 ID:EfMXnfJC
別に釣りのつもりじゃなかったんだが。
ただ自分が一番好きな4期が最近あまり光臨されてないんで希望をこめて。
5期投下の中タイミング悪く流れぶった切ってスマンカッタ。
493名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:15:11 ID:IV2z3ox/
>>492
だからそれをやめろと言ってるのに・・・
ネタなのか天然なのか・・・
494名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:22:55 ID:bD1O+iTs
>>492の空気の読めなさは異常
495名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:24:05 ID:k0VQeVMs
謝るとみせかけた釣りだろ
スルー推奨
496名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:37:36 ID:1/o9ooff
欲しいという前に、進んで自分から書いてみましょう
497名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 23:39:32 ID:KCfvssWx
はいはい、夏厨夏厨
498名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 01:08:21 ID:deKkK7ME
>>480
ネ申光臨
禿萌えさせてもらった
499名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 18:27:17 ID:KjYW5P9s
>416
ネコ娘にメッ!されてえー(;゚∀゚)=3 ハァハァ
500名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 18:53:04 ID:7NXur4r7
>>499
倉庫のネコ娘最新画像で想像してみるべし ハァハァ
501名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 19:45:52 ID:gRI+K6wx
倉庫が更新されてるぞ。
倉庫番の方、乙!
502名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 19:57:13 ID:C4r2N4vs
神々の光臨にGJを送りつつ
スレも半ば消費したのでここいらでまとめです。


>50以降

796 ◆lOl9.3Jh5I氏(三期→映画鬼太郎×ネコ娘)『白露』>115-128
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(三期→映画鬼太郎×ネコ娘)『雷鳴』>144>146-159
411 ◆NECOkE/60g氏(三期鬼太郎×ネコ娘)『お仕置き』>179-186(前スレよりの続き〜完結)
毛目玉◆.QnJ2CGaPk氏(ボソボソ版鬼太郎×猫娘)>193-211
前スレ446 氏(三期鬼太郎×ネコ娘)『身代わり』>219-221>270-271>285-286>288-289(前スレの続き〜完結)
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(三期鬼太郎×ネコ娘)『美味礼賛』>236
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(四期鬼太郎×ねこ娘)『美味礼賛』>237
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(二期鬼太郎×猫娘)『美味礼賛』>238
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(五期鬼太郎×ネコ娘)『美味礼賛』>309-310
294氏(白山坊×或る少女)『?』>320-331
337氏(五期鬼太郎×ネコ娘)『5期短編 オニタロウ』>337
411 ◆NECOkE/60g氏(三期鬼太郎×ネコ娘)『虎猫鬼太郎』397-407
前スレ446 氏 5期『イ動 く!目玉おやじ』間話>419-424
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(五期鬼太郎×ネコ娘)『5期ぬりかべ用心棒後日偽譚「道行」』>455-469>471-479
503名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 23:49:49 ID:Zly6MGxr
倉庫番さん乙おつ。
504名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 00:26:53 ID:5B54i1x/
796 ◆lOl9.3Jh5I 氏GJGJGJ!!!!!
鬼太郎かっこえぇぇぇぇ!!!!1111
505名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:06:19 ID:zcdHKOeA
>>◆lOl9.3Jh5I氏
大変あつかましいお願いとは存じますが……

もし猫娘に『そのまま最後までやらせたら』バージョンを書いては頂けまいか!
より鬼畜度とゑろ度が上がりそうなヨカーン!
506名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:50:47 ID:cbNbFGQ2
>>505
3期猫もエロ度は凄い
507名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:54:19 ID:WIDsCPL6
3期厨まじうざい
空気嫁っていってんだろが
508名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 21:59:47 ID:KbJ3D7kt
>>507
無視しとけ
>>505へのレスのつもりだろうが全く内容がかみ合ってないし
釣りか馬鹿かの2択、相手するだけ無駄
509名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:12:09 ID:26s4/SfI
>>505-508
どっちもどっちだ、五十歩百歩
510名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:17:32 ID:DQ9+nkrw
なんか、最近空気悪いなあ・・・
511名無しさん@ピンキー:2007/07/13(金) 23:18:39 ID:ATQCyKYT
夏だからねぇ…
512名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:30:58 ID:qIOQNIl2
3期も5期もそれぞれを好きで追及したいなら、別にイイと思うけどね
いちいちお互いをウザがって叩くから、空気悪くなる
513名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 13:16:19 ID:/bV/NzuO
3期だ5期だって・・・
放映時期は違えど皆鬼太郎だろう?仲良くしようぜ
514名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 01:26:00 ID:qlmisHI2
たまには二期を思い出して下さい……

なんで二期も三期も四期も五期もそれぞれネコムスメも鬼太郎も美味しい所があるのに
貶し合うんだよ! みんな可愛くてみんなさりげにエロいじゃないかよ!

二期のお姉さまなのにぽやぽやとしながらも攻めてくる鬼太郎を結果的に受け入れてしまったり
三期のセクシーで押しに弱くて、性欲魔神な鬼太郎にガンガン攻められたり
四期の無垢で無邪気なのに、口車に乗せられてあんなことこんなことする鬼太郎に翻弄されたり
五期の気は強くて微妙に素直じゃないのを口八丁で言い負かされてドSな鬼太郎に好きなようにされたりするのが
いいんじゃないかよ!

でも鬼畜と人非人と外道とドSは違うぜ、とちょっと思った。

515名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 09:36:18 ID:xXifj26d
落ち着けみんな
そして神の降臨をお待ちしております
516名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 21:44:31 ID:Mzli0rUB
鬼太郎関係のスレって荒れやすいのかな
今度は萌え板がヒドイことに・・・
517名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 21:51:28 ID:ZSn3eZ+R
ひとまずこれまでの鬼太郎のスルースキルを見習って、嵐が過ぎ去るのを大人しく待ちましょう。

良くも悪くも長年続いて、各々カラーの違う作品が出て、それぞれに名作なんだから
それぞれに良い所を楽しんでいくのが一番賢いやり方かと。

余談ですが自分は、今日はあざといとか狙いすぎと思いながらも
充分楽しんで萌えたり燃えたりしましたが。狙っていると分かっていて乗るのもまた一興。
518名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 22:36:48 ID:5kb0XVhf
自分もwオイオイさすがにこりゃー狙いすぎだろと思いつつも、充分萌えたよ。

最後屋上?で二人で話した時に人間の男の子の事思い出して
「元気かなぁ」と言う猫に鬼がそうだね、きっと元気だよ、といったのが
どうも微妙に声のトーンが落ちてる気がして密かに萌えまくったよwwwww
鬼は顔も声もものすごくクールだけど内心焼餅やきまくりが良いw
519名無しさん@ピンキー:2007/07/15(日) 22:44:42 ID:xXifj26d
しょうけら倒した後に卓也→ネコ娘描写が来るものだとばかり。
そんで鬼太郎がなんらかの反応してくれるものだとばかり。
でもこのくらいが良いよな
520796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/16(月) 00:03:57 ID:t6e4UDvN
あざといとか狙いすぎとか思いつつ、踊る阿呆に見る阿呆という勢いで萌え燃えしてました。
そしてその勢いで今日のしょうけらネタ。
満月を背に柵に腰掛ける猫背鬼太郎とか、半ベソかきながら人間の女の子引き合いにだすネコ娘とか
分かっちゃいるが乗せられまくりです。
ラストの「なかなか似合っているよ」の囁きめいた鬼太郎の声は、たまらなくエロス。
今回の鬼太郎は漢前過ぎだと思います。

以下注意書き。
1.5期16話鬼太郎×ネコ娘での後日譚。ネタバレ有り
2.本番無し
3. 16話は賛否両論だと思うので、受け入れられなかった人は要NGか読み飛ばし希望。
521名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:04:21 ID:dXt5h3k8
どうも倉庫のトップが、エラー起こしてるみたいね
小説自体は見れるんで問題はないみたいだけど
 襟ぐりから覗く鎖骨にか細い首筋、刳りの大きい背から見える背筋の白さ。普段の桃では気付かないぐらいに
黒がその肌の白さを引き出している。
 そしてその肌はとても滑らかで染み一つ無く、掌で撫でさすると練絹の手触りということも知っている。
 ただあんなに複雑に布を重ねている服はさぞ動きにくいだろうに、人間というのは我が身を飾り立てる為に
拘束されるような服を着るという本当に不思議なことをする種族だとつくづく思う。

 しかし普段と全く違う衣装のネコ娘はそれはそれで可愛らしく、彼女が細々と服を新しく用立てるのも何となく理由が分かった。
 彼女は普段自分に向ける笑顔とは全く違う、可愛らしくもどこか澄ました笑顔を浮かべて、絶え間なく焚かれる閃光を浴びていた。
 鋭い爪を備えているとは思えぬ華奢な腕も、優美な曲線を描いているのに軽々と屋根を飛び越えられるような力を備えた
しなやかな脚も布地に被われているのに、唯一さらけ出されている首の細さが閃光でより白さを増すようだ。
 なんだか少し面白くないと思うが、彼女の全てが自分の物と思えばどうという事はない。

 彼女がこちらに気付いた。今までの澄ました笑顔が嘘のように頬に朱が走る。
それが可愛らしくて小さく笑いかけると、何やら彼女の羞恥心を刺激したらしくぷいとそっぽを向かれた。
 今までの澄ました笑顔とは全く違う見慣れた彼女の表情に、鬼太郎は可笑しくて笑い出しそうになるのを必死で堪える。
やっぱり彼女は自分の物だ。

***********

「なかなか似合っているよ」
 普段のシンプルな桃色の方が彼女の白い肌を柔らかく引き立てて好きだが、これはこれで目新しい。
 素直に誉めた筈なのに、ネコ娘は何やら言い訳めいた事を口にする。別にからかっていたりする気はないのだが、
彼女にはそう取れなかったらしい。

 この事件をネコ娘と二人で振り返りながら、鬼太郎は手すりに持たれて遠くの空を見る。
 全くもって人間というのは不可解で単純で愚かで賢い存在だ。一人きりで生きていける筈もない脆弱極まりない存在なのに、
自分しか世界に存在しないと思い込む。
 あの少年が再び同じ過ちを犯すかもしれないが、己の寿命という支払い過多の戯れで学べなければそれまでで、
少なくとも今回の事件で彼が何かを学んだと信じたい。そうでなければ、自分とて関わる気がなかった事件に首を突っ込んだ甲斐もない。

「本当にありがとう、鬼太郎」
 普段と違う姿のネコ娘が、普段の笑顔で笑う。人間を悪し様に罵るのに、自分よりよほど人間が好きな彼女が無事で良かった。
 もうあんな泣き声で血を吐き出すような事を言わせたくはないが、もっと言わせてみたい。あの時は手も足も出ない相手へ不覚を取った事、
あの少年の傲慢さと愚かさ、彼女の勘違い、それら全てへの苛立ちに、普段ならば愉しむ事を愉しめなかった。
 大体彼女は自分が人間の美しい娘に弱いというけれど、彼女とて人間が嫌いだという割に肩入れをしすぎる時がある。
少々お節介で短気で嫉妬深いが、見目も良く情に深く世話女房の気がある彼女に人間の男が懸想をしたら
ほだされてしまうのではないかと気が気でない時もある事を彼女は知らない。

「どう致しまして」
 胸の内の澱みなど何も表に出さぬようにしながらも礼の言葉を返すと、ネコ娘の頬が仄かに赤く染まる。
鬼太郎は手すりに片肘をかけて頬杖を突いてネコ娘へ視線を向けると、彼女が照れながらあどけなく笑う。
「本当、何てお礼を言えば良いか分からないぐらい」
「そうだねぇ…………君がお礼でああいう事してるなら、僕も何かお礼を貰おうかな」
「あたしに出来る事なら何だって。何か欲しい物あるの? 自転車はこの間親父さんから貰ったでしょ?」

 基本的に物欲はおろか、我欲を殆ど持たない鬼太郎からの珍しいおねだりに、ネコ娘がクスクス笑いながら頷いた。
 ネコ娘は本当に可愛い。そしていい加減こちらの考える事を悟っても良いだろうに、良くも悪くも素直なのか、言葉通りに受け止める。
それが自分だけなのか、他の相手にもそうなのかはよく分からないが、自分以外にもそういう失言をされると困るので、
今度じっくり教えないと駄目かもしれない。

 鬼太郎は隻眼をすいと細めて笑う。そして指先だけでネコ娘を近くへ招いた。手を伸ばせば抱き寄せられる程に近付いてきた
ネコ娘が楽しそうに笑いながら顔を覗き込んでくる。

「何が欲しいの、鬼太郎」
「君だけが持っている物だよ」
「あたしだけ?」
「そ、君だけ」

 鬼太郎が片手を伸ばしてネコ娘の唇に指先だけで触れた。
ぷるんとした感触が心地よく、ネコ娘が大きな目を更に見開いて自分と唇の指を交互に見ている。

「君からのキスが欲しいな」
 眉を吊り上げて何か言いたげなネコ娘であるが、その可愛らしい唇は指先で封じたままで何やら喉の奥で唸っているのが聞こえた。
その様が可愛くて楽しくて鬼太郎は含むような小さな笑い声を零す。

「君だけが持っているものだろ?」
 返事を聞く愉しみの為に指を離せば、ネコ娘が数度声も出せぬような有様で口を動かした。それを楽しく見やりながら鬼太郎は、
ネコ娘の唇に触れていた指先を舌先で舐める。紅を引いているらしく独特の味が僅かにするが、紛れもなくネコ娘の味もする。

「で、でも…………その…………ここ、で?」
「ここで」
「…………本当に?」
「嘘を付いてどうするというんだい?」
 もぞもぞと両手をこね合わせて顔を伏せるネコ娘。そんな彼女を楽しそうに見る鬼太郎。

「君に出来る事なら何だって、って言ったよね? それともあれは大風呂敷広げただけ?」
「そ、そんな事ないよっ! 出来るわよっ!」
 本当にネコ娘は可愛い。ちょっと煽ってやればすぐ瞳孔を細めてくって掛かる。本当に素直で可愛くて、だから大事に大事にして苛めたくなる。
「じゃあ、してくれるんだね?」
「う……うにゃ……にゃ………………う、うん…………分かったよ」
「頬に、とか額に、とかじゃなくてだよ? まさかそういう逃げはしないとは思うけどね」
「しないわよっ! …………その……唇にでしょ…………」

 まだ何もしていないし、むしろして貰うのは此方だというのに、ネコ娘の肩が震え息が荒くなっている。
そんな彼女を楽しそうに見ながら鬼太郎は頬杖の手を解き、手すりに凭れながらネコ娘に向き直る。
 ネコ娘の両手が鬼太郎の頬に伸びた。こうして彼女の両手に包まれるのは特別な時だけだが、
こういう時にもこうして彼女の掌の感触を味わうというのは実に心地よい。
そして真っ赤な顔をした彼女が怒りたいのだか泣きたいのだか、はっきりしない顔をしながらこちらを真っ直ぐ見ているというのも実に楽しい。

「…………目を閉じててよ……」
 楽しみが半減してしまうような事をネコ娘が言うが、素直に願いを聞いてやらないとこのまま日が暮れてしまいそうだ。
クスクスと笑いながら鬼太郎が隻眼を閉じる。
 鬼太郎の目が閉ざされたのを見ると、ネコ娘も目を閉じて顔を少しずつ近付けた。別にこれが始めてじゃないのに、
今にも心臓が破裂しそうに高鳴っている。

 そういえばキスはいつも鬼太郎からばかりだ、と思いながら、ネコ娘は鬼太郎の少し低い鼻に自分の鼻を掠めさせ、
鬼太郎の薄目の唇に自分の唇を重ねた。
 少し乾いている鬼太郎の唇は僅かにひやりとしているのに、そこから全身が熱くなる。もっと触れ合っていたいと思い、
恥ずかしくて早く離れたいと思う。
 だがいつの間にか鬼太郎の両腕が背に回っていて僅かに顔を離す事しか出来なくされた。
目を開けると無邪気なぐらいの鬼太郎の笑顔が視界に飛びこんでくる。

「いつも僕がしているキスは?」
「だっだっだってっ! それはっ…………」
「何だってしてくれる、んだよね?」
「…………目閉じててっ!」

 鬼太郎の隻眼が閉ざされても、何もかも分かっていると言いたげな唇が笑みを形作っている。
悔しいやら恥ずかしいやらで、ネコ娘は喉を唸らせるが、数度深呼吸をして己も瞳を閉ざし再び鬼太郎の唇に己の唇を重ねた。
 ネコ娘の舌先が唇の合間を戸惑うように滑るのが鬼太郎には分かった。ざらりとした感触は当に馴染み深くなってしまった物だけども、
唇をあの舌で擦られると薄皮を剥かれそうな気持ちになる。何より彼女からというのが初めてで、それを意識するだけで下腹部に熱が集っていく。
 促すように口を軽く開けば、怖ず怖ずとした風情でネコ娘の舌が口内に入り込んできた。いつも自分が彼女にしているように、
口蓋をくすぐり歯の一つ一つをなぞり上げるように歯茎へ舌を滑らせる。ただざらりとした感触が奇妙な感覚を呼び起こす。

 彼女の舌が自分の舌をどうにか捉えた時にはもう限界だった。鬼太郎は一際強くネコ娘を抱き寄せると、自分から彼女の舌を絡め取り吸い上げる。
 小さく鼻を鳴らしながら彼女の喉奥から声が漏れる。頬から彼女の手が滑り落ちる。背後に崩れ落ちそうな彼女を
背が反りそうになっているのも構わず抱き寄せ、淫らな音が立つのも気にせずに彼女の口内を舌で蹂躙する。彼女は自分の物だ。
 縋る物が欲しいようにネコ娘の手が鬼太郎の肩と頭にかけられる。黄と黒の縞模様を握り締め、
さらりと滑り落ちるような髪を指の間に感じながら、我が身が溶けて崩れ落ちそうな中、鬼太郎の深い口付けを只受け入れる。
 互いに息を荒げながらようやく唇が離れる。ネコ娘が吐息を零すがそれは甘やかで、これまでの激しさが嘘のように鬼太郎が
小さな音を立ててネコ娘の唇に再び口付けた。

 血の気の薄い白い頬を僅かに上気させた鬼太郎は無表情だけれども、その眼差しは熱い。胸を痛いほどに激しく脈打たせながら、
ネコ娘はどこかぼんやりと彼を見上げる。鬼太郎の色の薄い唇に自分が引いていた紅が僅かに移っているのが見えた。
自分から彼に口付けた事を実感し、ネコ娘は耳まで熱くなるのを覚える。

 それでもゆっくりと指先を伸ばし鬼太郎の唇に触れた。彼の隻眼が不思議そうに自分の指先を意識していているのが分かる。
 そっとなぞり上げるように唇に移ってしまった紅を拭い取るが、指先に触れた太郎の唇の感触にまた胸が激しく鳴る。
 ネコ娘の指先に見えた淡い色に何があったかを理解した鬼太郎が喉の奥で小さく笑う。そして舌先で彼女の指先をくすぐるように舐めた。

「うにゃっ!?」
「まだ、撮影があるんだっけ?」

 ネコ娘の悲鳴を気にも留めぬように、鬼太郎はネコ娘の目を覗き込みながら問いかける。いつもの優しいけれど、
どこか本音を見せぬ笑顔であるが、隻眼の光は強く熱い。

「う、うん……」
「撮影終わるまで待ってるよ、一緒に帰ろう?」

 鬼太郎にはきっとつまらないだろうに、その申し出が嬉しくてネコ娘は小さく頷いた。素直に受け入れる彼女が可愛くて、
ヘッドドレスの下で少し乱れた前髪を指で軽く梳いて整えてやる鬼太郎。

「あと、続きは今夜でね」
「ヴニャッ!?」
 含み笑いを零しながらの鬼太郎の囁きにネコ娘は奇妙な声を上げるが、前髪や横髪を整えてくれる鬼太郎の指先の優しさに先程より小さく頷いた。
  

 **********************

  
 おまけ
 夕暮れの帰り道、二人並んで商店街をゆったりと歩いていく。
カラコロとなる下駄の音に、足音を立てる様子が少しもない滑らかな足取りが並んで行く。
「あ、そうだ。ちょっと買い物があるんだ」
 商店街のスーパーに通りがかった時に鬼太郎が声を上げて立ち止まった。ネコ娘も合わせて足を止めて鬼太郎を見る。
「ん、何を買うの?」
「父さんに頼まれてて……えっと………………ご飯のお総菜で。海苔の佃煮らしいんだけど、名前、何だっけ……?」
「海苔の佃煮? パッケージ見たら分かる? 一緒に探すよ」
そしてCMに続く。
526796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/16(月) 00:15:12 ID:t6e4UDvN
新スレになってから投下多すぎて申し訳無し。
他の書き手、神々、喜んでお待ちしております。お出でくだされ。


>>505
処女に最後までなんて途中で根を上げて泣き出してしまいますw
ドSとはいえ、基本的にネコ娘に甘いのが鬼太郎だということで一つ。
527名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:20:36 ID:Dk1sPtOQ
またまた5期キター!!!
今回も禿萌えです!GJー!!
録画した16話をもう一度見返してきます!
528名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:25:39 ID:icv2F4Vz
CMに続くキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!神様ありがとう!
撮影に戻ったあと、きっとネコは口紅とれてるのを指摘されて
それはもう焦るんだろうな
529名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 00:49:20 ID:q8RKAdMr
ぐっじょぶううう!
いやもうじゃんじゃん投下しちゃってください(*´Д`)
530名無しさん@ピンキー:2007/07/16(月) 09:50:25 ID:F2iQXcam
GJ
やはり今週はCM込みで一話でつな
ネコたんカワエエ(;´Д`)ハァハァ
531名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 20:07:24 ID:ZyU/2Gnn
しかし5月の頭にこのスレが立って、もう404kbか。
すげぇ進行早いな、神々も降臨ラッシュだし。
やっぱ映画+5期+DVD化のコンボのおかげかね。
532名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 21:32:55 ID:2AAvRCdF
甘可愛GJーーーーー!!!
533241:2007/07/18(水) 19:31:20 ID:RBvUSop6
台風も過ぎ去り、本格的に夏になりました事だし、
そろそろ例の3期ネコ陵辱SSマイヴァージョン投下しようかな?

でも、まだ5期の雰囲気が強そう・・・・・
534名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 20:10:46 ID:pkMQ8Doq
>>533
釣り?
535名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 20:15:35 ID:x3AmVadx
>>534
釣りではない
「構ってちゃん」だ
前からずっとこんな感じ

wktk
とか言って欲しいんだろ
536名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 22:32:59 ID:1MYVMvEv
講談社より
本年12月で「月刊コミックボンボン」休刊決定!
来春に中学生向けマンガ誌「月刊少年ライバル」を創刊する。
ゲゲゲの鬼太郎は後者の新雑誌で対象年齢を上げて連載続行
537名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 22:35:35 ID:VbxG9l1X
>>536
ボンボン休刊、新雑誌発行は知ってたが最後のは知らんかった!
対象年齢あげるってことは・・・・・・・・・・・・・・・・・・期待はせんが期待したい
538名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 00:51:41 ID:akeZg4mF
連載続行なんだ!嬉しいよ!
どうなるんだと思ってたからさ。

ところで5期は3,4期みたいにオカリナはもう出さないのかな?
オカリナ鞭とか剣(?)とか戦闘に幅が出るし派手さも出てかっこいいと思うんだが。
4期っていつからオカリナ出てきたっけ。
オカリナ鞭振り回したり吹いたりする5期鬼太郎も見たいな。
539名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 18:08:04 ID:tJtPEe8F
4期は確かがしゃどくろの回から出て来たはず、
オカリナ鞭だったと思う というより4期じゃオカリナソード使わないんだよな…
540名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 22:08:12 ID:OtU6iieq
5期はオカリナソード無い代わりに髪の毛を剣代わりにしてるからね。
でも髪の毛サーベルと全然出番なくて寂しい。
鬼太郎って基本的に飛び道具+遠距離攻撃ばっかりだからな。

指鉄砲はカードであるから出そうだけど
このスレで大活躍のカメレオン舌とか、何でも溶かす胃液だとか、胃袋の蛇は
絶対出てこないだろうしw
541名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 22:09:44 ID:i1IdycQK
胃液攻撃好きなのにな…
542名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 18:04:51 ID:e+GQolcL
週末に入るが、今週は投下ないのだろうか。

ここ数週間の怒濤の投下ラッシュに慣れてしまって、
動きが無いと淋しくて仕方がない(;´Д`)
543名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 22:36:01 ID:zPlbAyUR
>>542
自分もだw 結構投下無いと寂しいね…
何期でも良いからネ申をお待ちしてますorz
544名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 22:57:08 ID:mGoQZT2f
>>540
どっかで聞いたんだけど、指鉄砲はアニメではやらないらしい・・・・
あくまでカードだけ、ということで。
本当かどうかはまだ解らないけど・・・・
545241:2007/07/21(土) 09:42:50 ID:V+PTfupf
>>542-543
いまいち投下しにくい雰囲気です
546名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 14:37:19 ID:sILuYWbc
そんな事無いよ。
気にしないで。投下楽しみにしてる。

29日はアニメ休みなんだな。寂しい限りだ。
本編の裏側で5期鬼太郎とネコ娘は何してるんだろうと妄想してしまう俺。
最近ではすっかり声も馴染んできたし、これからも期待するよ。
547名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 16:53:19 ID:l2zk5+Fr
>>544
指鉄砲やらないんだ!?
カードも小さい画像でしか見たことなくてよく分からなかったんだが
あれは指から何か気みたいなのを出してたのかな?
それならアニメでも使えるよなと嬉しかったんだけど。
鬼太郎は全身武器で凄い設定なのにアニメでは規制が入りまくりで
残念だ・・・。

しかし鬼太郎は指テク凄そうだw
548名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 17:48:49 ID:zCfg4uf0
>>547
二期は拙くても反応見ながら好奇心と愛情と欲望のおもむくまま。
三期は征服欲に突き動かされて少し自分勝手で乱暴、言葉で苛めたり。
愛情表現が分からなくて自分自身を持て余し気味。
四期はひたすら優しくじっくりねっちりムッツリ
甘い言葉が雨あられ。
五期はニヤニヤ観察しながらなぶりつつ焦らすのが得意。
でも手つきは優しい。
そんなイメージ。
549名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 19:05:39 ID:sEuWYEjx
>>545
そういう思わせぶりに書く所が叩かれる原因だと思うよ。あと五期ファンにちょっと絡んでる所とかも。
投下したかったら何もいわずにいきなり「嫁やゴルァアア!」とスレ住人に叩き付ける勢いで
投下したほうが皆もびっくりしつつも喜ぶと思うんだけどな。
550名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:09:57 ID:js+Xfi3y
指鉄砲ってなんだろう・・・

ネコ娘のおま●ま●にいれて発射すると何かあるんだろうか
551名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:15:54 ID:KQjNKNhn
指鉄砲って確かロケットパンチよろしく
指先(第一関節あたりまでか?)を鉄砲みたいに発射するんだよな?
指を切断してるみたいに見えるから
今現在は描写できないんじゃないかね
子供向けだし
552名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:27:56 ID:fmAyk6h+
指を直接発射・・・とかじゃなくて、
フリーザのビームみたく、エネルギー弾形式にすれば問題ないんじゃなかろうか
一応原作じゃ鬼太郎最強の技だし、埋もれさすのは惜しい・・・・
553名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:34:22 ID:LE6/9dEE
>>550
ネタで書いてみる
554名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 22:36:25 ID:1gloSiYv
>>545
空気や流れなんて自分で作るもの
投下できない投下できないとかいって
「投下して」っていってくれるの待ってるだけだろ
だから「構ってちゃん」とか言われるんだ

そんな書き込みしかできないならチラシの裏にでも書いてろ
555名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:00:30 ID:EOkpzwYg
>>545
そういう事ばかりいうのならばこちらへの投下をお勧めする。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152574312/l50
556名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:09:41 ID:puADcr1C
>>241 >>304 >>306 >>318 >>436 >>439 >>445 >>533 >>545

うぜえええええええええええええええええええええええええええええ
557名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:32:19 ID:qbOktxbC
>>545
さっさと投下すべし! でないと>>556みたいに欲求不満で狂った阿呆が出てくる
558名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:38:57 ID:zQOgF/5J
いや・・・確かにうざい・・・
つかただの釣りにしか見えない・・・
559名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:43:09 ID:EOkpzwYg
むしろそうやって、投下するしないとグダグダ言われていると
他の書き手さんが「投下するってんだったら待つか」と待機になって
スレが停滞しそうなのが一番嫌なんだけど。

投下は歓迎するんだけど、
初めから誉めて貰いたい、讃えて貰いたいとか思ってるなら違う投稿掲示板に行くべき。
ここは一応18禁の筈だろが。
560名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:49:26 ID:qbOktxbC
結局、すぐに投下すれば良かったのに、
妙に遠慮してぐずぐずしてっから釣りに思われるんだよ(実際釣りかもしれんが)。
>>545
今このスレ見てるなら、さっさと投下してちょ〜だい
561名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:51:51 ID:tZ2pVQrb
というか、他の人が投下してたら
投下が終わるの待って、それから投下すればいいだけの話だと思うんだけど?
なんで数日あけてgdgd文句いうのさ

というか『五期の流れなので投下しない』っていうのは
五期の流れが終わる=五期以外の作品が投下される
ってこと?
そんなのいつかは誰かがやるだろうし

ただ単に自分が「五期嫌い」で五期が来たら
「あーあ、また五期か」って思ってるだけじゃないの?
流れとやらをぶった切った所で「あーあ、五期の流れだったのに」とかいう奴がいるとでも思ってるの?
完全に被害妄想

皆、あなたみたいに心狭くないよ
562名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:56:03 ID:puADcr1C
皆・・・釣りに反応しすぎだろ

変な議論しててもまた荒れるだけ

スルー技能つけていこうぜ
563名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:56:48 ID:puADcr1C
と、いうわけでウザイ釣りの>>241はもうこのスレにこないでください
もしくは>>241というコテハンをはずして何気なくスレに紛れ込んでください
564名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:58:59 ID:qbOktxbC
>>561
ほぼ同感だが、

>流れとやらをぶった切った所で「あーあ、五期の流れだったのに」とかいう奴がいるとでも思ってるの?

これは他のスレで俺も見た事あるので、ここでもいう奴いるかもな
とにかく一部の荒らしを気にした過剰な遠慮はいらんから早めに投下してくれ。
でないとスレが荒れる一方だ
565名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 23:59:28 ID:o/bIufBw
>>562
いやwwwww
お前反応してただろwwwww

まぁスルーは同意

ここからはいつもの流れでまったりいこうや
566名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:06:19 ID:qbOktxbC
まぁ俺も三期陵辱だろうと五期ラブラブだろうと
まったりと良いSSが拝見できれば言う事無しだがや
567名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:15:41 ID:FRUnF35h
>>564
もしそんな奴がいたとしてもスルーすればいいだけの話
スルースキルは読み手だけじゃなくて書き手にも必要
568名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:23:17 ID:UxOuvSMK
>>567
その通り! 投下した以上読み手はそれぞれ色んな感想持つんだから、
批判をスルーできないんなら投下しないことだ。

でも俺は566でのカキコしたように陵辱もラブラブも区別なく読みたいね
569名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:27:45 ID:0pvkhB/5
もういいよ、、、
とりあえず荒れてくれるな

日曜には放送があるしSS師さんも現れるだろうと期待
570名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:31:33 ID:UxOuvSMK
って言うか、これだけ言っても投下せん>>545って
よほどの臆病者なのか? それとも今このスレ見てないのか?

まぁ俺もこれ以上言い過ぎて荒らしみたいになっても嫌なので、
この辺で止めとくよ。

とにかく三期陵辱も五期ラブラブもどっちも期待してる
571名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 01:04:39 ID:EOb0qdu+
あんまり言いたくはないんだけど
>>241>>563の言うように
コテはずして何事も無かったかのようにっていうのが一番荒れなくていいと思う・・・
投下するなとはいわないけど
投下するにしても一々何か一言つけないでいいんじゃないかな?

もしどうしても一言付け加えるなら他の書き手さんをみならって言葉を選んでいただきたい
572名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 11:26:10 ID:tcq3qAb0
初期スレから見ているが
マターリと良スレだったのに、この荒れよう
これが妖怪夏休み効果か…
573名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 17:09:43 ID:lV4+b6kc
574名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:27:31 ID:M4qH25lQ
>>573
この空気の読めなさは>>545っぽいな・・・
575名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:31:24 ID:/i0IEslu
まったりいこうよ気楽にさ。
萌えを語ろうじゃないか。

今日の蒼坊主の「猫ちゃん」発言で少し蒼坊主とネコ娘もいいなと思ってしまった。
576名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:38:35 ID:C6g9gc05
俺もまったりは賛成なんだが
どうにもこのスレには空気の読めない奴が混じってる気がするよな

しかし、放送日なのにこの過疎っぷり
本当にここには鬼太郎ファンがいるのかと疑ってしまうなw

盛り上がろうぜー
577名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 18:49:19 ID:M4qH25lQ
786 名前: 名無したん(;´Д`)ハァハァ [sage] 投稿日: 2007/07/22(日) 18:40:54 ID:tGlJhJcV
>>774
天才でもなんでもないうえにエロパロまとめの画像掲示板うpされてたやつ貼って
「いきなりですが」ってなんだ?

エロパロでも「GJ」とか叫んでる奴と同じ奴だろ、貼り方一緒だし
評価してもらいたい本人の自演か?
578名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:32:39 ID:HzS+tUpV
軌道修正しようとしてるのに・・・
どうしてこう。悲しい事だ。

何か盛り上がる話をしようぜ。
579名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:41:59 ID:/uuV37me
盛り上がる話ねぇ・・・
といっても角煮と違ってアニメネタは難しいだろうし・・・
SS師はこないし・・・
雑談?
580名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 19:44:14 ID:9p6eYybz
>>575
自分もそこで萌えた。
新妻と義兄という感じで不義を犯すとか萌え(;´Д`)ハァハァ

ネコ娘が鬼太郎好きなのを知っていても勢いとかで犯っちまう青坊主とか
青兄さんの魅力にくらっときて仲良くしてるネコ娘を見て鬼太郎が兄さんに焼き餅焼いたり、
兄さんにそのままいっちゃったらどうしようとか内心オロオロしたりしてくれないかとか。
そんな妄想が加速します。
581名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 20:30:47 ID:SYA7ZKad
夏だから色んなのが湧くよね。釣りも多いし。
4期スレにも6時ごろだったか釣りが湧いてたけど、
相変わらずの華麗なスルーっぷりで見習わなきゃなあと思ったよ。

>>580
なんて素適な妄想。

582名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 20:55:45 ID:HzS+tUpV
>>580
その妄想いい!
いつも余裕の鬼太郎がたまに動揺したり嫉妬したりして
ネコ娘への気持ちが見えたりすると凄く萌える。
蒼兄さんには一回過ちを犯して欲しい。すまないと思いながらも止まらない、とか。
583名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:07:55 ID:cbneqclU
鬼太郎がなかなかなびいてくれなくて悲しむネコ娘。
それを見た蒼兄さんが、ネコちゃんを気遣ってるうちに
情が暴走して…という感じがいいな。
584名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:32:36 ID:AcoJcqmL
同じようなシチュエーションでいくと
3期は地獄童子、4期は一刻堂あたりが妄想対象にできそうかな。
2期は・・・自分じゃ思いつかねぇ。
585名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 21:57:07 ID:3fAm2YG8
>>584
地獄童子は彼女持ちだからダブル浮気で背徳度がさらに上がるな!
一刻堂だと殲滅対象扱いだから陵辱度があがりそうだ。

蒼兄さん相手だと、鬼太郎が初めて寝取られになりそうで色々ktkr
敬愛して兄と慕う大人相手に恋の鞘当てで鬼太郎は勝てるか、というのも楽しそうだ。
586名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:08:23 ID:PetGhHH/
なんか、良いカンジに盛り上がってきてるね

妙齢の男性キャラも鬼太郎ではめずらしいし
妄想も広がりますな
587名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:10:03 ID:ATntImaM
NTRか…
588名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:28:59 ID:AcoJcqmL
一刻堂の陵辱か。見てみたいな。
言葉攻めもすごそうだ。
589名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:35:04 ID:4bSWD6cA
>>588
それこそ何かの縁でその事が京極夏彦氏にバレた時の覚悟はしといた方が良い!!
京極堂の生みの親だから、驕りから本当に怒らせたら、マジ恐いよ

>>573
遅レスだが、GJに同感!! 巷間聞く「三田ネコ娘」ってホント色気は4期と5期以上と思えたが、
どうデンスか?皆様
590名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:45:51 ID:SYA7ZKad
>>589
一刻堂のデザインからして京極氏自身が「同人誌からいただきました」って
公言しているんだから、その辺りは大丈夫では?
昨今の「同人誌」の色んな内容を知らないわけでもないだろうし、
そういう風に使われることもある程度は承知している部分があると思う。
ていうかすでに個人数字サイトでは一刻堂なんていいネタだし。
591名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 22:53:13 ID:3fAm2YG8
>>589
京極氏はコミケで健全数字関係なしに自作品の本を買いあさり、サークルに販売拒否を懇願されても
「僕は僕の作品の末を見極める権利がある!」とか言い切ったとかいう伝説があるらしいし
つかお前、241だろ。

あと次の投下前後ぐらいには次スレのテンプレ決めないか?
次スレでまでグダグダ各期違い貶しあいで揉めるの嫌だ。
592名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:17:33 ID:NBYZsZXn
鬼太郎の好みが分からないので、兄さんに頼んで
一緒にプレゼント選びしてるのを鬼太郎が目撃してしまい…
とか、もういっそサイドストーリーでいいからネコと兄さん絡ませて下さい
593名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:20:42 ID:HzS+tUpV
テンプレ決めるのに同意。
揉めるものそれが原因でいい雰囲気が壊れるのも見ててつらい。

久々に盛り上がってきてるみたいで嬉しいよ。
蒼兄さんの「猫ちゃん」発言は強力だった。昔からの知り合いなのかな。
594名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:31:05 ID:2l0BLtRD
>>589
ここまで空気読めない奴も珍しい・・・
なんでせっかく盛り上がってるのに揉めそうな物言いをするかな・・・
釣りですか、そうですか

次スレテンプレもいいけど
一応ここ水木総合だからあんまり鬼太郎に偏らないようにした方がいいと思うな
以前もめる原因になった投下前の注記は必須にした方がいいかもね

595名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:49:08 ID:AcoJcqmL
そうだな、せっかく水木総合スレなんだし鬼太郎ばかりじゃなく
悪魔くんとかのssももっと投下されるといいよね。
鬼太郎でも猫娘受けじゃない話も面白いかも。
まぁあんまり他の女性キャラ少なくて思い浮かばんが、ろくろ姐さんとか雪女とか・・・?

あと 釣りなのか? と過剰に反応・煽りすぎるのも
正直スレの空気悪くなる原因だと思うんだが。
空気読めない奴が出てきた場合は華麗にスルーということで。
596名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 23:54:24 ID:2l0BLtRD
鬼×ネコ以外・・・砂かけ×子泣き・・・

ごめんなさい、、、orz

悪魔くんで鳥乙女とかもいいかもなぁ

>>595
スルーすべきでした・・・申し訳ない
597名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:28:57 ID:T1J38ZuA
以前挙がってた温泉合宿ネタみたいに色んな女の子総出演みたいなとかいいかも。
五期ネコちゃんと鳥乙女ちゃんの掛け合いとかおもしろいかも。
598名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:33:14 ID:XOqvzFFq
1期〜5期のネコ娘が一同に会して座談会とかあったら面白そう
599名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:33:33 ID:CrmidSEZ
全期猫競演作品だったら、ナイスバディ美人猫ばかりで
あからさまに子猫な4期ねこ娘はしょんぼりしそうだww
600591:2007/07/23(月) 00:39:01 ID:sdscBkuc
言い出しっぺなのでまとめてみた。他スレなどのテンプレ見て作ってみた。
水木ビンタ並に叩いてくれ。



【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【8怪】

水木作品ならば何でも可。御大見習ってマターリマターリ。SS・イラストよろず投稿千客万来。
猫娘・ネコ娘・ねこ娘から鳥乙女幽子魔女花子、水木ヒロインなら何でも来い。
原作からアニメまで灰になるまで萌えやがってくだちい。
職人様随時募集中。



●前スレ:【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【7怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178898637/l50

●ねこ娘萌えろパロ倉庫
 保管庫&避難所:ttp://gegege.s6.dxbeat.com/

●専用ブラウザで快適に!(鯖の負担軽減にも役立ちます)
─2ちゃんねるブラウザの比較表(仮仮仮仮)─
ttp://www.geocities.jp/browser_2ch/index.htm
601591:2007/07/23(月) 00:39:43 ID:sdscBkuc
●過去スレ
【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【6怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121708856/
【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【5.2怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095569823/
五代目スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095569823/
五代目スレ(dat落ち)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1094211985/
五代目スレ(dat落ち)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1094990812/
四代目スレ
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078272633/
三代目スレ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1072185963/
二代目スレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10577/1057743802.html
初期スレ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1029/10299/1029935643.html

ウpロダは、倉庫番殿が用意してくれた保管庫>>1にも有り松がそちらは自作絵専用で一つよろしこ
半角二次元板の水木スレはこちら
【ネコ娘とゲゲゲの鬼太郎_06】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1183405728/l50

スレ違い?とオモタあなたはこちらへドゾー
【鬼太郎】水木しげるで801【悪魔くん】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1171518717/l50
【悪魔くんで801】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1118336622/l50
602591:2007/07/23(月) 00:40:47 ID:sdscBkuc
●関連スレ
フハッ 水木しげる その8 ばおーん
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1182395484/l50
ゲゲゲの鬼太郎総合スレ22
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1181379018/l50
【夢よ届け】悪魔くん・第8使徒【君の心に】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1165018238/l50

水木プロ公式「げげげ通信」
http://www.mizukipro.com/
水木しげるの妖怪ワールド
http://www.japro.com/mizuki/
『怪』 世界妖怪協会
http://www.kwai.org/
映画「ゲゲゲの鬼太郎」公式HP
http://www.gegege.jp/
ゲゲゲの鬼太郎 DVD-BOX オフィシャル・サイト
http://www.kitaro-dvd.com/


もしもの時のために一応避難所URL
ttp://jbbs.livedoor.jp/anime/1294/
603591:2007/07/23(月) 00:41:49 ID:sdscBkuc
【SS投稿要項】
 ・投稿前の1レス分にカプ名・出典(原作・またはアニメ何期等)・作品傾向・注意等を明記。
  ※陵辱、鬼畜ネタ等読み手を選ぶネタは、読み手書き手両方のために必須。

 ・名前欄にカプ名または作品名と作者名を「カプ名または作品名@作者名」の形で記入。
  ※読み手と倉庫番の人に優しくいきましょう。

 ・SS完結時には終了を示す表示(【終】【完】等)をつけるか、SS後のレスで終了宣言を。
  ※次の投下者が目星を付けやすくする為。

 ・人生はどこまでも苦戦だよ(投下されても常に誉められるとは限らない)

 ・不明点は過去スレ読んで空気嫁。

 ・言うこと聞かない悪い子は夜中迎えに来るんだよ。



【住人注意事項 】
 ・荒らし、煽りはスルー推奨 。釣りに引っかかるのも荒らしです。

 ・自分の萌えポイントに入らない話には文句を言わないでスルーかNGID推奨。

 ・個人サイトのURLを張らない。h抜きは言い訳にならない。

 ・書き手にクレクレ騒がない。書き手は妖怪じゃないので試験も学校も仕事もあります。

 ・数字ネタは数字板へ。棲み分け必須。
604名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:42:58 ID:XOqvzFFq
>>600

だけど一番大事な「スルー推奨」とか「投下前の注意」とかが入ってなくね?
605604:2007/07/23(月) 00:44:16 ID:XOqvzFFq
ごめん
>>600までで判断してたorz
超乙

なんも問題ないと思います
606591:2007/07/23(月) 00:44:28 ID:sdscBkuc
さしあたりこんな感じで。

自分、アニメとボンボン版鬼太郎とアニメ+千年王国悪魔くん、三平だけしか知らないので注記に不備があるかもしれん。
607名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:49:09 ID:FsfLAJEW
>>591乙。

>>599
しかし4期ねこはラクシャサ化したら一番大人に・・・w
もちろん幼い子猫なのも魅力。松岡の好みそうだし。
逆の歴代鬼太郎座談会も面白そうだね。

ところで自分は 鬼太郎×猫娘以外の女性 もいいなと思うんだが。
608名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 00:50:37 ID:ThIdc1BI
>>606


書き手の
「●●だから投下しません」
とか
読み手の
「○○期マダー」
も荒らし、釣り判定ってことでFA?
609名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 02:01:01 ID:Ap5NN9Nw
>>607
猫ちゃん以外だと、夢子ちゃんか
どマイナーな毒娘しか思い浮かばない。
610名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 03:01:32 ID:ZSdXaDwU
ネズネコ好きにとって今回の話はかなり良かった
あの鬼太郎好きの猫娘が宴会に参加せずねずみの監視をしていたのは意外だったしちょっとうれしかった
ぬりかべに飛び降りるときのねずみの憎まれ口も萌えた

お台場冒険王のイベントアニメでは泣いてるねずみを猫娘が慰めたりするみたいだし見に行きたいなぁ・・・
611名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 03:44:36 ID:59w9k3B7
キタロー×ぬりかべ妻の昼の情事
夫は寝床でグーグーグーというスリル
612名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 04:18:05 ID:NGk9mN60
>>610
ネズネコ実は俺も好き。キタネコもネズネコも好きだな。
関係性がそれぞれ違うからそれぞれいい!
ネズネコは典型的なケンカップルなような気がするな。
ネコ娘のツンデレっぷりもネズネコなら思いっきり堪能できるし。
場を和ませたり盛り上げたりするいいコンビだと思うよ。
お互い気遣ったりしないだろうから本音でぶつかり合えるだろうし。
牛鬼の回の、ねずみを助けようとネコ娘が手を取ったのは嬉しかった。

キタネコは言わずもがな。乙女な恥じらいも強がりも
鬼太郎相手だからこそ出る魅力のような気がする。
613名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 06:00:58 ID:F5vBnh5N
妄想でも単なる1枚絵でもない。現実にねこ娘が水着姿になる日がやって来るぞ

ゲゲゲの鬼太郎9月放送の第23話で披露
ttp://upload.fam.cx/cgi-bin/img-box/vtn70723055753.jpg
614名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 10:02:23 ID:Xl+C1lS3
ネズネコ派この板じゃ少なそうだったから自分だけじゃなかったのかと思うと嬉しい
もちろんキタネコも好きだがネズネコの投下も増えたらいいな
615名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 10:34:55 ID:CrmidSEZ
山田×3期ネコ…
とか考えたらなんかものすごいことになりそうな気がした。
616名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 13:21:23 ID:CwneE6Ot
ネズネコだと属性(?)的に

ネコ×ネズが想像されてしまう俺は多分異端
617名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:01:16 ID:T8dPewpV
俺は鼠と猫に関しては攻め受けどっちでもいいわ

塚ネズネコもネコネズもヌゲー萌える件
618名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:05:03 ID:4hN3Oanh
歴代シリーズで鬼鼠猫3人2脚レースしたら何期が優勝するんだろうか?
619名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:26:38 ID:WKUtAcMp
次回はおやじ抜きの3人で旅行に行く話しだから
キタネコ、ネズネコどちらでも楽しめそうだ
620名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:36:52 ID:WvDr2IKo
3Pですね?
621名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:50:15 ID:W7Phya8A
いいえ、鬼太郎が鼠男を倒して自分だけ猫娘と楽しみます
・・・独占欲強そうだし
622名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:53:09 ID:haRFkKo4
>>618
二期だと思う。なんとなく。
623名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 14:54:23 ID:e7ZVKhw9
いやいやいや鼠なら鬼太郎を出し抜いてくれると俺は信じている>旅行
624名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 15:10:26 ID:KNleU8qM
ログ倉庫がシステムエラーで見れん
625名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 15:11:45 ID:CrmidSEZ
>>624
普通に見られたよ?
626名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 17:20:33 ID:q33AarQv
>>625
「復旧をお待ちください。」ってなってない?
627名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 17:30:39 ID:CrmidSEZ
>>626
システムエラー  ファイル「./」に書き込むことができません。
復旧をお待ちください。

って出るのは出るけど、左フレームの中のナンバーをクリックすると
作品が読めることは読めるんだけど…
628名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 17:42:49 ID:Y5yNSfQY
ネズネコネズは、普段いつも猫娘に弱いねずみが下剋上的に立場を
有利にもっていけるのがいいと思う。
本気になればやっぱり身長差や男女の力の差もあるから、猫娘押し倒すのも可…だと思うんだが。

いつもの如く引っ掻こうとして馬乗りしてきた猫娘に思わず欲情してしまうねずみとか。
629名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:41:34 ID:tGTOlGTp
>>628を呼んでるうちに萌えてきた
630名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:44:15 ID:J+7VP3DX
少数派かもしれないが、切ないキタユメとか少し気になる。
種族違うけど惹かれ合うのはどうしようもないみたいな。
631名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 18:53:13 ID:btFhVgk8
キタユメいいと思う。
種族差とか、寿命の差とか実は障害が多いところが泣ける
632名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:05:33 ID:M39lfT39
ネズネコやるならネズミを風呂に入れてからにしてくれ。
消毒液にもつけて、口内も完全消毒してくれ。
あんなやつの皮膚病まみれで絶対に陰金タムシも持ってる肉棒を突っ込まれたら、
ねこむすめが悪い病気に掛かりそうで心配でたまらない。

アイツの息は気絶するほど臭いんだし、興奮で荒くなった呼吸を至近距離で嗅がされるぬこがかわいそう過ぎる。
ネズネコ好きなやつって、そういうことちゃんと考えてるわけ?
どうせオナニーしかしたことない腐女子だろうけど。
633名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:07:15 ID:NGk9mN60
キタユメを思い出すと映画のキタミカも思い出す。
あれは切ない。鬼太郎も父さんがいう事だから仕方がないと
諦めてしまってるようなのがまた…
誰か癒してやってくれと思うよ。
634名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:08:42 ID:RfqkM1S9
スルー検定実施中

ネコ娘って長い目で見れば夢子に対して優勢なんだよな
そう考えると夢子もいいなあと思えてくる 短い期間の本気の恋なんだよな
635名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:11:42 ID:RfqkM1S9
リロってなかったゴメン

>>633
映画のキタミカも切なくてスゲー好きだった
最後鬼太郎がいつものことだから、みたいに言うのが切なかった
636591:2007/07/23(月) 19:20:03 ID:sdscBkuc
ちょいとテンプレ変更。そろそろ次スレも必要だろうしな。

【SS投稿要項】
 ・投稿前の1レス分にカプ名・出典(原作・またはアニメ何期等)・作品傾向・注意等を明記。
  ※陵辱、鬼畜ネタ等読み手を選ぶネタは、読み手書き手両方のために必須。

 ・名前欄にカプ名または作品名と作者名を「カプ名または作品名@作者名」の形で記入。
  ※読み手と倉庫番の人に優しくいきましょう。

 ・SS完結時には終了を示す表示(【終】【完】等)をつけるか、SS後のレスで終了宣言を。
  ※次の投下者が目星を付けやすくする為。

 ・人生はどこまでも苦戦だよ(投下しても常に誉められるとは限らない)

 ・不明点は過去スレ読んで空気嫁。

 ・言うこと聞かない悪い子は夜中迎えに来るんだよ。



【住人注意事項 】
 ・荒らし、煽りはスルー推奨 。釣りに引っかかるのも荒らしです。
 ※「●●だから投下しません」 「○○期マダー」 なども立派な荒らし、釣りです。

 ・自分の萌えポイントに入らない話には文句を言わないでスルーかNGID推奨。

 ・自分の嫌いなキャラの絡みがあってもケンカ腰にならない。

 ・個人サイトのURLを張らない。h抜きは言い訳にならない。

 ・書き手にクレクレ騒がない。書き手は妖怪じゃないので試験も学校も仕事もあります。

 ・数字ネタは数字板へ。棲み分け必須。
637名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 19:28:43 ID:hOblafke
>>636
いいとオモ 乙!
638名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 20:31:24 ID:Q+P/j2R8
>>636

これだけ入れとけばテンプレ嫁ですませられるなw
639名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 21:05:03 ID:Ap5NN9Nw
テンプレよりもエロパロ小説を
640名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 21:33:40 ID:CrmidSEZ
…さっそく活用ですか
641名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 21:46:35 ID:NGk9mN60
>>636
乙です!いいね、凄く有り難い。ありがとう。

今までキタネコに偏ってたけど色々別の組み合わせも出てきていいね。
もちろんキタネコも大好きだ。
色々な話題で盛り上がれるのいいよいいよー。
私的にキタネコの次に好きなネズネコの話題が出てきて嬉しい。
>>628読んで妄想が止まらない。
642名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 22:10:37 ID:EKFPOeO9
>>627
本当だ。作品自体は変わらず見れるんだね。良かった。
それにしても4期とか3期とか関係無しに、最初頃に書かれたSSはどれもある意味生生しい表現や描写が多い気がするんだけど、
どう?
643名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 22:26:57 ID:c+DNQk2e
なにがどう?なのかわからない…
644名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 22:31:47 ID:k2oyyNv+
こんなにテンプレ必要だなんて本当に年齢層下がったんだな
まあアニメ放送終われば元のマターリに戻るだろうから
好きにしたらいいよ…
645名無しさん@ピンキー:2007/07/23(月) 23:02:45 ID:EKFPOeO9
>なにがどう?なのかわからない…

ゴメン。特に深い意味はなかったんだけど、改めて読み返したら初期スレのSSがどれもシリーズ関係なしに際どい描写に感じたから、
俺だけかなって…ただそれだけ

>>644
終わらず何年も続いたりして・・・
646名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:11:22 ID:FtpJEQKP
>>643
初期の作品のほうが良かったといいたいんだろう
釣りだ、スルー、NGID推奨
647名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 00:27:43 ID:SBwsIp/1
殺伐としてきたスレに子ぬりかべ登場!
         .__
       ((ヽ|・∀・|ノ  
         |__| ))
          | |


25日前後には投下したい予定。勿論他に投下出来る方居たら喜んでお待ちします。
ついては全部一度に投下したらまたスレを沈めそうなので、援護で新スレ立て
お願いします。

ではまた投下時に。
648名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:32:01 ID:SCkGVtEC
可愛い!!
でもそれ、子ぬりかべと言うかようかんマンだなwwww

ともあれ投下お待ちいたしております
649名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 01:42:34 ID:kWIPrDJi
どうみてもようかんマンですwww
25日前後って今日も含まれますよね?w
650名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 08:24:52 ID:iCDKQghN
>>646
良いか悪いかじゃなく、ソフトかハードか、ワンクッションかストレートってこと
651名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 09:13:55 ID:kv9f0fIm
最近のネズミはどことなく清潔臭がするな
なんでだろう
652名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 09:16:51 ID:TimUlFDV
>>651
2話で風呂入る習慣つけたんじゃないかと思ってしまう
設定画見たけど体からカビみたいなシミ消えてるんだよな
653名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 09:19:56 ID:8uTaEMa1
五期の2話目で清潔にしてオーデコロンまで付けるようになったあと
久しぶりに自分のほっかむりの匂い嗅いで臭がっていたのには笑ったw
654名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 12:01:10 ID:W4mZh/Ym
>>650
これは釣りじゃなくて真面目にいってるんだと思うのでマジレス

そういう言い方は良い、悪い抜きにしてもSS師に失礼だと思う
>初期スレのSSがどれもシリーズ関係なしに際どい描写
=最近のはそんなに際どくない=最近のはエロくないと感じる人もいるだろうし

テンプレじゃないけどこの手のスレで他の人の作品と比べるのは基本的にNG
表現の仕方は人それぞれ
あんまりそういう事言わないほうがいいよ

SS師さんが「俺、ストレートな書き方しかできないしなぁ」とか「ワンクッションおかないと書けないしなぁ」とか萎縮しちゃう可能性も否めないという意味でね
655名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 12:21:09 ID:VAw1q8PL
>>654
成る程、言われてみれば確かにそうだ。
表現の仕方はそれぞれだし、萎縮する危険性も考慮すべきでした。
反省します
656名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 16:54:49 ID:IJ7B5VzW
ネズミがユメコに恋してるのに
つれなくされてるのが辛くて
幼心に このふたりがくっつけばいいのにとか思ってた
俺こそ真の異端
657名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 21:44:59 ID:2Iu2KU48
5期のねずみはシリーズ中一番若々しいよな。声の所為かもしれないが。
見ため20〜25くらいでもいけそう。
今までは25〜30かそこらに見える。
658名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 22:39:49 ID:2fPmAFjs
>>657
原作では300歳で人間の30歳と同じ体力で、
朝マラも勃ちますとのこと
659名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 00:54:03 ID:ZwE0GiOz
155 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/07/25(水) 00:19:48 ID:zX4R7V9D
今回の猫で一番好きなのは『古今』のイラストだったりする。
予告だと、あの絵を見た猫が「何よコレ!!」ってなシーンだと思ってた
んだけど、猫的にはOKみたいだね。

157 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2007/07/25(水) 00:40:07 ID:uMSWDTKY
前回の予告はミスリード誘ってたのかな
俺も>>155の展開だと思ってた
しかしそうすると誰もあのページを読めなくなっちゃうから
ノープロブレムな内容になってるのかね

↑俺的妄想
鬼太郎「あ、猫娘のことが書いてある」
猫娘「ちょっと見せて!」
・・・・・
猫娘「なんでこんなことまで・・・!」
鼠男「なんだ?俺にも見せろよ」
猫娘「ふしゃーーー!」
古今逃げ出す
猫娘「あ!あれが読まれたら大変だわ!」
猫娘追う
色々あって最後に古今は蒼兄さんに返される
鼠男「なぁ鬼太郎、猫娘のページなんて書いてあったんだ?」
鬼太郎「ははは、鼠のことが好きだってさ(食欲的な意味で」
鼠男「 ・・・・」
で大事な部分は明かされず
660名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 00:56:58 ID:aVRGl51w
鬼太郎楽しんでるwww
661名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 01:39:51 ID:pyoRsqKw
なんか食欲的な意味でも萌えてきた。

本気で食べようとはしないけど思わず鼠の指やら舐めちゃう猫w
662名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 02:11:48 ID:3L3eQzO3
むしろ食欲的な意味でいいや
心では鬼太郎が好きだと思いつつ
体はねずみまっしぐらな猫 萌えるwww
663名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 02:37:24 ID:DfKROPI4
>>659
食欲的な意味で好かれてる鼠の心境がスゲー気になるw
664名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 07:59:32 ID:20sRkKdK
>>661>>662
萌えた!ww いいなそれ。

猫「ねずみ男、…ちょっといい?」
鼠「ああ?なんだよ…もしかしてまたかぁ?」
猫「にゃ!な、何よ!だって、しょうがないじゃない!
  いいでしょ、片腕くらい。減るもんじゃなし」
鼠「あーあーうるせぇ!嫌だなんて言ってねぇだろうが」
猫「……だって、やっぱり鼠っていうだけで疼くんだもん」
鼠「…齧りつくなよ?」
猫「分かってるわよ……舐めるだけ」
鼠(舐められる身になれってんだよなぁ。……いつ食われるか気が気じゃねぇ)


妄想。舐めたり甘噛みするといいと思う。
鼠の匂いはもう慣れてしまっているんでは。屁攻撃やらは別にしてw
腕だけじゃ満足できずに他の部分舐めたくなったり舐めさせたくなったりで
エロ展開になってもまた良し。
665名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 08:15:55 ID:Il5kA74d
>>664
途中まで読んで猫が鼠の片腕かじってしまうのかとオモタw
>嫌だなんて言ってねぇだろうが にスゲー萌えた
666名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 08:19:50 ID:WhDEPdt5
>>664GJ!
他の部分舐めさせたくなったエロ展開希望。
667名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 08:57:04 ID:bNuYAIaU
>>664
2話で香水をつけたねずみを嫌がっていたのでそういう妄想もありですな

角煮にネズネコ絵が落ちていたので置いておきます
http://pict.or.tp/img/12526.png
668名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 09:01:49 ID:yTFNNCH1
原作でねずみの片腕一本食い付くしてるしな<猫娘
669名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 10:15:04 ID:z80cl+rO
>>665
同感

そういえば鬼太郎と鼠男って長い付き合いだけど
猫娘と鼠男はどうなんだ?
670名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 13:43:22 ID:5TzH08Fy
>>669
鬼太郎ほどじゃないにせよ付き合いはけっこう長いと思われ。
出会いは『猫娘とねずみ男』(原作+一期)でのお見合いなんだよな。
671796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 19:25:31 ID:KRw4Zqs5
先日の予告通り今夜投下に参ります。
ついては、全部投下するとこのスレ撃沈がほぼ確定の50k前後+可読性対策の改行有り
なので、支援の新スレ立てお願いしたき所存。
672名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 19:31:47 ID:OieDsF13
テンプレは>>600>>601>>602>>636
でいいんだよな?投下され始めたら立ててくるわ
673名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:37:29 ID:KERIC93q
見える見えんは措いといて、
倉庫番のシステムエラーって復旧できないのかな?
もう結構経つけど・・・・
674796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 22:52:39 ID:KRw4Zqs5
6-812 呼応
6-858 夢現
7-4  希う
7-115 白露
7-144 雷鳴
と、これまで延々投下させていただいた三期→映画の鬼太郎×ネコ娘話のラストです。
全18レス。新スレと跨って投下になるかと。

以下注意書き
1.やはり三部→映画な流れとしての鬼太郎×ネコ娘
2.本番は14レスあたりから
3.前半バイオレンス、後半リリカル。


なお、
2-109 3期のイメェヂ 毛目玉氏
2-578 目隠し 411氏
2-591 3部「白山坊」ヨリ 毛目玉氏
2-651 痕 411氏
3-387 応答 411氏
4- 90 抱擁 411氏
4-364 初夜Ver.B 毛目玉氏
5.2-258 想いは今だ届かず 毛目玉氏
6-436 お仕置き 411氏

この辺りの神々の作品を先に読んで頂けると幸い。
こんなGJ(God Job)する作品を投下してきた神々に感謝。
675名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:55:09 ID:xygqqsQY
なんでわざわざGod Jobww
676名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:57:18 ID:drX3oKwj
裸で待ってる!
677名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:57:49 ID:oprt7xjf
きちんと前置きしてくれるのはありがたいが
ちょっとうざい件
678名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 22:58:18 ID:DNnx0L6t
次スレ立ててくるわ
679名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:04:28 ID:DNnx0L6t
立ててきた

【水木総合】鬼太郎・三平・悪魔くん【8怪】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185371959/
680796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:07:23 ID:KRw4Zqs5
こちらある程度埋めてからか、このまま再度新スレに注意書き込みで投下の
どっちがいいだろう?
681名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:09:33 ID:OAj7WrWZ
こっち埋めたいし、このままここに投下してくれ
682嵐 1/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:11:00 ID:KRw4Zqs5
人ならざる者達の住む森の中、池の辺に立てられた小さな家へ彼女は飛び上がるように梯子を登り足を踏み入れた。
「こんにちはー」
 何事も無いように明るく振る舞う。我慢するのは慣れた、何もなかったような顔をするのも慣れた。だからこれぐらいは何でもない。
そんな事を思いながらネコ娘はゲゲゲハウスの入り口にかかっている簾を手で避けた。

「おお、ネコ娘。どうしたんじゃ?」
「ん、ちょっとね。お邪魔だった?」
 小さな部屋に置かれた丸太机の上から聞き慣れた甲高い声がするのに笑顔を向けて、ネコ娘は小さく会釈をする。
「そんな事はないぞ、まぁお上がり」
 ゲゲゲハウスの家長たる目玉の親父は、丸太机の上の茶碗風呂につかりながらネコ娘を招く。もう一人の住人の姿は見えない。
ネコ娘は踝まである赤いショートブーツを脱ぎ、主の時折見せる奔放さと違い行儀良く並んだリモコン下駄に沿わせるように揃えた。

「鬼太郎は?」
「寝ておる…………人との関わりが強すぎる事件の後ではいつもそうじゃ」
 人間の娘と恋をした時は特に。それは口にされずとも目玉の親父とネコ娘が共に理解している一つの事実。
そして二人とも互いを思ってそれを口にしない。目玉は自分の息子にずっと恋をしている彼女の傷を増やさないために。
ネコ娘は我が子を思うからこそ恋を許さずに、そのために我が子を傷つけることを悔やむ目玉の傷を増やさぬ為に。
 そしてお互いがどうして口にしないかも二人は悟っている。

「親父さん……お話があるの」
「ん? どういう話じゃ?」
「…………ここじゃ出来ない」
 ネコ娘が小さく呟いて小首を振る。目玉の親父は我が子が眠っている天井近くの寝床へ一度視線を向けると、茶碗風呂から上がった。
「子泣きの所に行く約束があるのでな、そう遠くは行かれん。すぐ外で良いかの?」

 返事の代わりにネコ娘はいつものように両手に目玉の親父を乗せると、裸足のまま簾を潜り抜け家から下りる事もせずに縁側となっている
箇所から宙へ足を投げ出すように座る。
 ゲゲゲハウスから離れてはいないが、家の中で話すよりは聞こえないだろう。質素な作りの家であっても、
大きな声を出さなければ家の中にはさほど聞こえない事をネコ娘は長年の付き合いで知っていた。

「嵐が来そうじゃな」
「そうね」
 遠くの空に沸きたつような黒い雲が有り、風もあるのか早い足並みでこちらへと流れてこようとしているのが見えた。
あの黒さと大きさでは雷雨を伴う雲だろう。

「…………あのね、親父さん。もう次からはモノワスレの花を贈るのは止めて」
 暫しの沈黙の後、紡ぎ出されたネコ娘の言葉に目玉の親父は彼女の掌の中、彼女を見上げた。彼女はどこか空々しい笑顔を浮かべる。
「あ、あたしが鬼太郎の子供生むから。もちろん鬼太郎や親父さんが許してくれるならだし、幽霊族の血に猫族が合うか分からないけど、
 きっと多産だよあたし」
 まだ子を宿したことの無い下腹部に触れながらネコ娘はうわずった声でまくし立てる。だが己の甲高くなってしまった声に慌てて
口を塞ぎ数度深呼吸をする。そして目玉の親父を手より下ろすと身を正しながら向き直り、三つ指をついて礼をした。

「だから…………幽霊族の血を繋ぐ子を産むから、鬼太郎に人との恋を許してあげて下さい」
「ネコ娘っ! 馬鹿なことを言うんでない!」
 いつになく鋭い声で目玉の親父は叱咤するが、ネコ娘は身を小さく震わせながらも顔を上げようともせず、何も言おうとしない。
そんな彼女の姿に目玉の親父は小さく溜め息を付くと己自身も身を正し正座をして向かい合う。

683嵐 2/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:12:19 ID:KRw4Zqs5
「確かに鬼太郎には最後の幽霊族としてその血を絶やさずにいてくれることを願っておるが、子を成すためだけに嫁を娶れとは思っておらん」
「…………あたし、ずっと考えたの。あたし、鬼太郎に幸せになって欲しい。鬼太郎は強いから、
 普段どんなだってやっぱり優しくて正義漢だから……鬼太郎はいつも戦うことになる…………でもそれはいつまで?」
 ようやく顔を上げたネコ娘はまっすぐに目玉の親父を見る。息子の幼なじみであり、幼い頃から見知り、我が娘のように思っていた
彼女の強い眼差しを目玉の親父は見返す。

「いつか必ず来ると信じてる。それは親父さんや鬼太郎と同じで、あたしも信じてる。
 でも、その日が来るまで、鬼太郎が人を好きになる事が許されないなんて間違ってる」
「よいか、ネコ娘。人は散りゆく花、儂らは苔むす岩じゃ。共にいようとも花は散りゆき、枯れ、新たな花を咲かせる。
 だが同じ花は一輪とて無く、一輪とて同じ花は決して咲かぬ。岩は長く在るがいずれ塵となる、そして新しい岩になることはない」

「住む時間が違うと言うんでしょ。でも、本当に僅かな時間でも好きな人と同じ時を過ごせるのだったら−−」
「普通に出会い、普通に恋をしたのであればな」
 自分の言葉を打ち切るような、目玉の親父の言葉にネコ娘は窺うような眼をする。目玉の親父は腕組みをして、どこか疲れたような溜息をつく。
「不条理な恐怖と暴力に晒された時、それを助けてくれる者に縋り慕うのは当然じゃろう。そしてその相手が、異性であればなおさらじゃ」
「…………どういう事?」

「それが真の恋、であるか誰に分かろう」
「でも、それは鬼太郎が恋をしたのであれば違うでしょ」
「鬼太郎は人の好意に弱い。優しさ、慈しみのなんたるかを知っていてくれる事を儂は我が息子ながら嬉しく思うが、
 好意に好意を返す事と恋をする事は似て異なる」

 その言葉にネコ娘は何も言葉が出ない。人と妖怪の狭間で二つの世界の架け橋たらんとする彼は時に双方より責め立てられる。
どちらにも彼を理解し助けてくれる者が居ようとも、そうやって責め立てられるためか、彼は他者の好意をとても喜ぶ。
 そして鬼太郎はすぐ人間の娘に恋をする、優しくする。そしてそれらの娘達は何らかの事情で妖怪に害意を与えられている娘達で、
鬼太郎はその力で彼女たちを守り助ける。

 戦いともなれば普段の怠惰ぶりが嘘のような彼の姿を思い出す。鋭く敵を見据える隻眼、凛として恐れを見せぬ顔、
天地四方を自由に駆けめぐる体、軽々と身を抱き上げ敵を討ち伏せる腕。それなのに気遣う声は優しく、恐れる事は無いと力強さが教えてくれる。
 共に戦いその横に立ちたいと願う中で、彼のその姿がどれほど心強いかなんて知っている。
ましてや我が身を守ることもできぬ人間の娘にはどれほどか。

「恋は綺麗なままで終わるのがよい。愛に変わるには時間が掛かる、だが愛は恋ほど綺麗な物ではない。
 相手の闇も見据えなくてはならぬ。人の娘達に鬼太郎の闇が耐えられるとは思わんよ」
「…………でも、耐えられる人が居るかも知れない。別れが来るのがあたし達の時間からしたらとても近いのも分かってる。
 親父さんが鬼太郎をとても大事にして愛しているのも知ってる、でも鬼太郎には同等に愛し愛される人が必要なのよ」

「何故、自分がそうであろうとならないのじゃ。ネコ娘」
「…………あたしは鬼太郎に愛されていない」
 淡々と己が一番認めたくなかった事を口にするネコ娘。眼を背けることもせぬままの彼女の言葉に目玉の親父は溜息を一つ。

「愛されておらんと思う男の子をどうして宿そうと思うのじゃ」
「あたしはそれでも鬼太郎を愛しているの。だから鬼太郎に幸せになってもらいたい……それが本当に僅かな間でも、
 鬼太郎が誰かと戦う事も縋られる事も無く、愛する人と二人、心穏やかに過ごせられる時間を上げたいの」
 それはかつて自分で望んだこと。無邪気に好きだと言えた頃から、彼と自分の違いを意識して距離を置いた時も、
二人だけだった筈なのに違う一人が居た時も。願いは変わらない、ただその時に鬼太郎の側にいるのが自分ではなくなっただけだ。
 胸が張り裂けて死んでしまいそうに辛いのに、ネコ娘は涙も出なかった。もう沢山泣きすぎただけなのかも知れない。

「ネコ娘。儂はお前を実の娘のように思っておるし、鬼太郎の嫁となってくれるのであれば喜んで迎える気もある。
 じゃが子を成すためだけに、愛されていない男と結ばれようとせんでくれ。たとえそれが鬼太郎でもじゃ」
684嵐 3/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:13:04 ID:KRw4Zqs5
 目玉の親父は立ち上がると三つ指をついたままのネコ娘の指に触れる。自分の爪ほどしかない小さな手であるのに、
掌全てを包まれたような気持ちになる。その優しい触れ方は鬼太郎を思い出させ、やはり二人は親子なのだと思う。
「子の幸せを願わぬ親はおらん。儂とて鬼太郎に幸せになって貰いたい。それと同じぐらいにお前にも幸せになって欲しいんじゃよ。
 生涯の伴侶とするのであれば、互いに愛し愛され尊敬しあえる者と結ばれておくれ
 …………いつか死が二人を分かつとも、それを悔いぬ相手と結ばれて欲しい」

「親父さん…………」
「だから、もうそんな馬鹿な事を二度と言わんでくれ」
 だがネコ娘は返事が出来なかった。ただ無言で俯く。その姿に目玉の親父は小さな肩を小さく落とした。
「本当の幸せなど儂にも未だに分らぬ。ただ儂に言えるのは、家族の中で誰かの犠牲がなければ作られない家族の幸せなどというのは
 間違っているということだけじゃ。鬼太郎を思うてくれるなら、あれが母を知らぬ子であるように、
 父を知らぬ子を鬼太郎の為に産むなど決してしてくれるな」

「…………ごめんね、親父さん」
「もうよい。分かってくれたらそれでよい…………すまなんだな、お前はあれの母親でも無いというのに」
 その言葉にネコ娘は顔を上げて何処かひきつったような笑顔を浮かべた。だがそれ以上何も言わず、目玉の親父を掌に乗せて家の中に戻る。
 いつの間にか化け鴉が丸太机の上におり、文句を付けるように一声鳴いた。

「おお、すまないの。支度は出来ておる」
 目玉の親父はネコ娘の手から飛び降りると、丸太机に置かれていた瓢箪を手早く化け鴉の脚にくくりつける。
「これから子泣きの所?」
「うむ。嵐が来そうじゃし、今日はもう帰ってこんじゃろう」
 化け鴉によじ登ろうとする目玉の親父をそっと持ち上げて乗せてやるネコ娘。

「お前も嵐が来る前に早くお帰り」
「ん、そうする」
 もう何事もなかったような笑顔で小さく頷くネコ娘。僅かの間、目玉の親父は何か言いたげな様子であるが何も言わずにいた。
「すまんが鬼太郎に書き置きだけしていておくれ」

 その言葉を最後に目玉の親父を乗せた化け鴉は軽やかな羽ばたきで飛び立っていった。既視感を残したその姿を見送ると
室内がしんと静まり返った気がする。姿は見えなくてもここにはもう一人居るはずなのに、一人きりになったような気持ちになる。
 早く帰ればいいのだが、ネコ娘は何気ない素振りで台所に立ちお櫃の中身などを確かめる。鬼太郎が夕食を取るぐらいは残っていた。
冷や飯では不味かろうと、勝手知ったる台所であるのをいいことに蒸し上げられるように竈に火をくべ湯を沸かす。
 雨が吹き込まぬように窓を閉めていくと部屋は薄闇に包まれるが、竈の火が柔らかい赤の灯りを投げかける。
併せてランプを灯そうとも思ったが、眠っている鬼太郎を思い取りやめた。それに猫族の目には竈の火で充分に明るい。

 幼い頃から慣れ親しんでいるこの小さな家の中を歩き回り、昔はそこに鬼太郎の万年床が置かれていた壁際に腰を下ろす。
 部屋の気温も心なしか下がってきた気がした、嵐が近いためだろう。剥き出しの手足が少し肌寒く、ネコ娘は膝を抱きかかえるように身を丸めた。
 ただ一人の熱が恋しくなる。その身は常に冷たいのに、触れ合えばその内にある熱を教えてくれる。
それは闇と嵐を備えており、いつか自分はそれらに何もかも打ち砕かれると分かっていても離れがたい愛しい熱。
 だがもうその熱から離れる決心をしたのだ。このままでは自分も彼も駄目になる。

「ネコ娘」
「…………鬼太郎?」
 薄闇の向こうから鬼太郎の声がした。部屋より一段高い所に誂えた寝床から鬼太郎が見下ろしている。

685嵐 4/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:14:01 ID:KRw4Zqs5
「父さんは?」
「子泣きの所に。今日はもう帰らないって」
 そして沈黙。天井近くに澱む薄闇の中、鬼太郎の隻眼だけが光るのにネコ娘は目を反らした。

 鬼太郎の事を愛していても、獣の性がそうやって高みから無言で見下ろされることを忌む。自分と彼が同等であるとは思わぬが、
慈しみが無くとも嘲りも無いその眼差しに彼が何を思っているのか分からない。
 ただ自分が知っているのは自分は彼に愛されていない、身代わりに過ぎないというだけだ。
 パチン、と竈で薪が弾けた。それを合図にしたように鬼太郎の声が降る。

「最近、来なかったな」
「そう?」
 空とぼけるが、褥ですらない場所で抱かれ二人しか知らぬ秘密の寝屋で夜明けを迎えてから、ずっとネコ娘は鬼太郎を避けていた。
今日とて目玉の親父に話をする為でなければ来なかった。彼と顔を会わせる事無く帰るべきだったのに、
久方ぶりに聞く彼の声ですら愛しくて悲しくなる。
 閉ざした窓が風に震えてカタカタと鳴いた。嵐が近い。

「こっち来いよ」
 少し荒い突き放すような口調。昔のように男の子の荒さと躾の良い丁寧さが混じった物ではない。
そういう言葉遣いをする時の鬼太郎は意識的に自分と距離を置いているか怒っている時だ。それなのにどうして寝床に呼び寄せるのか、
彼の熱が恋しくても身体を明け渡す事はもうしない。

「そこは狭いよ」
「オレより細いし小さいじゃないか」
「行く理由がないもの」
「オレが呼んでるだろ。どうして来ないんだ」
「どうして行かなきゃいけないの」

 部屋の温度が少し下がったのは気のせいか。ネコ娘は立ち上がる。自分の一挙一動を鬼太郎がじっと見ているのが分かった。
意識的に猫娘は鬼太郎に背を向けぬように振る舞う。
「帰るわ、嵐が来る」
「……嵐が来るのに帰ることはないだろう」
「だから帰るの、今から走れば間に合うもの」
「もう遅いよ、ほら雷が鳴ってる」
 何処か含み笑いを帯びた鬼太郎の声。カタカタと板が風に揺れる音の向こう、重苦しい音を立てて確かに聞こえるのは雷神の掛け声だ。

嵐が近づいている。

「走るわ、あたしの脚を知ってるでしょ」
「父さん、帰らないって言ったんだろ。泊まっておいきよ。嵐が来るのだから」
 今までの尖った声が嘘のように優しい鬼太郎の声。だがそれは何処か薄ら寒く思えた。
もう彼と一夜を共にしたくない、肌を重ねたくない。愛していても、もう身代わりは嫌だ。
「ううん、帰る」
「オレと居るのが嫌なのか」

 鬼太郎が身を起こすのが気配で分かった。先の優しい声など消え失せた、怒りが滲み出た声にネコ娘は我が身が震える。
昔からそうだ、鬼太郎は自分が拒絶する事を許さない。彼は自分を拒絶するというのに。
「嵐が来るんだもの、帰らせて」
「駄目だ、帰るな」
 逆らう事一切を許さぬ鬼太郎の声。薄闇の向こうで鬼太郎の隻眼が冷たく燃える。

686嵐 5/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:15:22 ID:KRw4Zqs5
「あたし帰るから!」
 ネコ娘は鬼太郎から目を離さぬようにしながら、入り口の簾に手を掛けた。
だが、軽い筈のそれに奇妙な手応えを感じてネコ娘は慄きながら簾に視線を向ける。
 主の命を受けたのか、鬼太郎のリモコン下駄が嘲笑うような音を立てながら簾を踏み押さえていた。
薄闇の中、下駄の鼻緒の色だけが鮮やかに見える。

「悪ふざけは止めて、鬼太郎」
「帰るなって言ってるのが聞こえないのか、ネコ娘」
 どこか蛇を思わせる身のこなしで音も無く寝床から鬼太郎が降りてきていた。リモコン下駄が震え、その歯を鳴らす音が早くなる。
それに合わせて鼓動が跳ね上がる。力を込めても簾は動きそうもない。
鬼太郎は隻眼だけをぎらりと光らせながら、無表情でゆっくりこちらへ歩み寄ってくる。

 もう逃れる事が出来ぬと伝えるかのように、鬼太郎が半眼になり唇を僅かに釣り上げるのが見えた。
彼のそんな顔は敵か、自分を怒らせた相手に向けられる物で、彼の闇の面が強く現れる。
そして今度はどんなに酷い事をする気なのか恐れが沸き上がる。
 彼の為に死ぬのは厭わない。彼の為であるなら傷つく事も恐くない。
 だが彼からですら、戯れに苛まれる事は我慢出来ても慣れはしない。彼の元を離れようと思う理由が一つ積み上がるだけだ。

「どうしたんだよ、ネコ娘」
「お願い、やめて鬼太郎……」
「まだ何もしてないだろ、それとも何か心当たりがあるのか」
 鬼太郎が伸ばしてきた腕から逃れるようにネコ娘は簾から手を離し、壁沿いに動いた。そんな彼女を横目で見て、鬼太郎が唇をさらに吊り上げる。
「ほら、嵐だ。もう帰るなんて言うなよ」
 今まで動かせなかった簾を容易く避けて、鬼太郎は空を見上げながら何でもないように口にした。
空はいつの間にか真っ黒になっており雨が降り始めていた、遠くで雷が閃いている。

嵐が来る。

「どうして帰っちゃいけないの」
「どうして帰らなきゃいけないんだ…………オレの傍に居るのは嫌か?」
「……そうよ、もう終わりにしましょう、鬼太郎」
 ネコ娘の言葉に鬼太郎の顔から表情が消えた。鬼太郎が一歩踏み出す。ネコ娘は一歩退く。出入り口より彼女が遠のく。それに彼は唇を歪める。

「じゃあ…………誰の傍に居たいんだよ、ネコ娘」
「もうそんな事望むのも止めたわ」
 鬼太郎の手が伸びた。だがネコ娘は一族特有の優美さで以て身を翻し窓から外へ飛び出した。

 風が巻く、雷鳴が轟く、嵐が来た。
 黒白の世界に鮮やかに浮き上がる赤。それを追うのは黒白に閃く黄。

 打ち付ける雨に大地はぬかるみ、足を捕らる。それも厭わず猫娘は裸足のままで大地を捕らえ走り出そうとするが、目前に人影が舞い降りる。
「ネコ娘!」
 雷鳴に負けぬ程に響く怒声。だがネコ娘は彼にかまわず足を踏み出すが、何かに足を取られた。

「逃がすもんかっ!」
 踝に巻き付く髪の毛、鬼太郎の髪の毛綱だ。これすら彼にとっては遊技であると言うように、
愛撫めいた動きをしてその毛先がふくらはぎへ上がって来ようとする。
 ネコ娘の鋭く伸びた爪がその髪を引き裂き、切り裂かれた髪が宙を舞う。舞い散る髪の向こうで、鬼太郎が一瞬呆気にとられたような顔をした。
 こんな事は幾度も繰り返したし、彼も時折煽ったが、一度とてネコ娘がその爪で鬼太郎の髪を切り裂いたことなど無かったのだ。
687嵐 6/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:16:34 ID:KRw4Zqs5
 ネコ娘はその僅かな隙を逃さぬように地を蹴り泥飛沫を上げて走りだす。だが直ぐ後ろに彼の足音が迫る。
足に迫る気配に気付き、泥を背後に蹴りつけるようにして宙へ舞い上がり、池の畔の流木に降り立った。
 流木の上で身を伏せて四つん這いになるネコ娘。雨に打たれた髪が逆立ち、大きなアーモンド型の目は金色に光り、口は耳まで裂けて牙を剥き出す。

 化け猫と変化するのは見慣れている筈の鬼太郎は、片手にチャンチャンコを握りしめたまま、まだその現実を受け入れられないような顔をしている。
先の髪を引き裂かれた事といい、こうやって戦闘態勢の姿で向き直られる事といい、鬼太郎にとって全て初めてのことであった。
 彼女はいつだって自分を許して受け入れてくれた。そしてその分彼女を傷つけてきた。いつかその手を離さなくてはいけないと分かっていても、
彼女からその手を振り払われたことに、まるで裏切られたような気持ちになっていた。

「いい加減にしろよ……」
 激しい雨音と雷鳴の中ですら耳に届くのは、愛のためか恐怖のためか。鬼太郎の地を這うような声と共に彼はチャンチャンコを投げる。
それは細長く伸び、ネコ娘を縛り上げようとする。だがネコ娘は直前まで引き付けて半ば水面を走るように避けた。
彼がどこまで本気か分からなくとも、まだ手加減をしてくれるのならば辛うじて避けられる。勝てはしなくとも負けはしない。
 今まで乗っていた流木をチャンチャンコが捕らえ締め上げた。鬼太郎の隻眼が射抜くような強さで向く。

「次は髪の毛針で封じる? ゲタもオカリナも家だものね、でもゲタは呼べるっけ」
 牙をむき出しながらも、まるで悪戯のタネを明かし合うような口調のネコ娘に、鬼太郎が一瞬鼻白んだ顔をした。
そんな彼にネコ娘が喉を鳴らして笑う。
「どれだけ長くあたしが鬼太郎の傍にいたか忘れた? 足手まといの役立たずだから忘れてしまった?」

 何度彼女に助けられたか、何度彼女が力となったか。全ての出来事を一つずつ数え上げられるほどに、いつも傍にいてくれた彼女。
そんな彼女が離れようとしている。こんな終わりでこんな別れ方を受け入れられるはずもない。
逃がさない許さない、彼女を手放す勇気など何処にも見つけられない。
「忘れるもんか。いつだって傍にいたじゃないか……」
 黄色が闇に閃く。流線が走る。チャンチャンコを引いた鬼太郎が髪の毛針を放ったのだ。だが既にネコ娘は宙を舞い髪の毛針を逃れる。
しかしその両手を縛り上げる太い綱。

「自慢の爪はもう終わりだね、次は力勝負をするかい?」
 髪の毛綱に両手を封じられ倒れ込むネコ娘。どうにか膝で立つと、鬼太郎が歪んだ笑みを浮かべる。
「おいたは終わりだよ、悪い子猫にはお仕置きが必要だね」
「あたしはもう子猫じゃないわ…………望めばきっと月の裏側まで飛べる」
「出来る訳無い……僕が許さないっ!」

 苛立ちを隠すことなく、釣り上げるように綱で引き寄せる鬼太郎。そしてネコ娘はそれに併せて、体当たりをするように鬼太郎に飛びかかる。
 予想外の手応えの軽さと彼女を抱き留めなければと慌てた鬼太郎は髪の毛綱を弛め、全身で彼女を受け止めるように守って背から池へ倒れ込んだ。
「さよなら」

 雷雨の中、ただ一言聞こえたネコ娘の言葉。彼女がそのまま走りだそうとするのを、池から立ち上がる間も惜しんでその足首を捕む鬼太郎。
「…………許さない」
「離してっ!」
「嫌だっ!」

 己の足を掴む鬼太郎の手へネコ娘は爪を振りかぶる。だが思い切り足を引っ張られ、腰から滑るように水に沈み込んだ。
かろうじて身を起こすと今度は両肩を砕かれんばかりに捕まれる。あまりの痛みに自由な筈の手で彼の腕に爪を立てることも出来ない。
 再び水につけ込まれ、泥混じりの水を飲む。どうにか口を塞ぎ堪えるが、息が出来ずに口を開く。これだけ雷鳴が轟く中なのに、
己の最後の息がごぼりと音を立てるのが聞こえた。
 両肩を掴まれたままようやく引き上げられた。咳き込み飲み込んだ水を吐き出す。この嵐の闇で鬼太郎の隻眼が雷に呼応するようにぎらりと光る。
688嵐 7/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:18:03 ID:KRw4Zqs5
「頭が冷えたかい?」
「…………鬼太郎、鬼太郎ぉ……どうしてこんな事をするの? ねぇ、そんなにあたしの事が嫌い?」
 泣きながらのネコ娘の言葉。こんなにも愛していて、こんなにも求めているからこそ、逃れようとするのが許せないのに、
彼女はいつも逃げようとする。彼女を失ったら無明の闇だ。父を失うのとも、仲間を失うのとも違う、彼女は特別だ。
 泥にまみれた姿であるのに、鬼太郎は厭わずネコ娘を引き寄せその唇を奪う。

 唇から妖力を吸い上げられていく。逃れるために爪を立てようとしても両肩を彼に力尽くで封じられ、
首を振ろうにも力が抜けていく我が身を知らしめられるだけだ。身を支えられずに膝が崩れるネコ娘。
「君が逃げるからじゃないか!」
 暴力で身を捕らえ、妖力も奪い、何一つ逆らう事を許さないのに、それら全てが幼い子供の癇癪に過ぎないような鬼太郎の絶叫。
その様にネコ娘が諦めきった笑顔を浮かべる。

「…………他の女達にもこんな事したの? あなたが恋した人間の女達に」
「するものか。僕が欲しいのは君だけだ!」
 違う場所、違う行いの末にその言葉が聞きたかった。口内の泥を吐き出しながらネコ娘はこの皮肉さに唇を歪めた。
 彼は自分に何を望んでいるのか。その深い意味も分からずにかつてそうありたいと願った事を、なんて自分は愚かで盲目だったのかと思う。
 でもそれを否定したくない。あの瞬間は確かに真実で、純粋な祈りと願いだった。
そして彼がかつて口にした言葉もあの瞬間では確かに真実だった筈。だからずっとここまでこれた。だからそれを手に生きていける。

「あたしじゃやっぱり鬼太郎に勝てないのね。鬼太郎、あなたの全てを許すわ。でももうあなたに抱かれない」
「…………何でだよ?」
 彼女が受け入れ拒絶している事が理解できず、どこかあどけないような顔をして問い返す鬼太郎。
そんな彼にネコ娘が泥まみれの顔に幼子を宥めるような笑みを浮かべた。
 鬼太郎の手から力が抜けて、下半身を池に沈めたままにネコ娘がその場に座り込む。

「ただ吐き出したいだけなら力尽くであたしを犯せばいいわ、何度もそうしたように。
 でもあたしが何度も許したのが間違いだったのよ…………御免ね、あたしが弱すぎたのが悪いんだわ」
 これはきっと愛しているからこそ全て許し受け入れた末の罰なのだ。こんな事は間違っていると彼に言えば良かったのに、彼を愛する故に
それを受け入れ、彼を恐れるが故にそれを口に出来なかった。彼の手を離す勇気なんか今まで持てなかった、でも今はそれが必要なのだ、彼のために。

「……どういうことさ? やっぱり僕が憎い? それとも……他の男がいるとでも?」
「沢山の女に目を向けたあなたが何を言うの」
 嵐の中、互いに泥にまみれ、雨に打たれているというのに、ネコ娘の声はとても静かだった。
 これほどの事をされても彼を憎めない。嵐そのものの様で猛り狂っていても、母にすがる幼子のような顔をする彼。
他の女達を守る力を向けられているのに、どうして愛しいと思うのか。愛することを止め、彼の手を突き放せばこんな事にならなかったかもしれない。

「鬼太郎…………あたしに何を望んでいるの」
「何処にも行かないで。僕の手の届く所にいて」
「あなたは何度もあたしの所から離れて、何度も人間の娘に恋をしたというのに」
「君以外要らない! 君だけが欲しい! 僕から君を奪う奴が居るのなら誰だろうと殺してやるっ!」
 吹き付ける嵐、轟く雷。泥にまみれて隻眼を光らせて絶叫する鬼太郎。

 これは彼の誕生の瞬間。彼こそ嵐、彼は闇。

「……ふふっ……うふふふ…………あははははははははははははっ!!」
「……ネコ娘?」
 下半身を水に沈めたまま、泥まみれの姿でネコ娘が笑い出す。
大きく開いた口に嵐の雨が飛び込むのも気にせずに、雨と混じりながら頬を涙が伝い落ちる。 
689嵐 8/18 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:19:16 ID:KRw4Zqs5
 この闇と嵐の御子に人間の女が堪えられるものか。打ち砕き貪るような情熱を叩き付けてくる彼を受け止められるのは自分だけ、
そして自分が求めているのではなくて彼が求めている。それを彼自身に言わせた。
 どれだけの苦痛と絶望とがあっても、彼を愛している。我が身の破滅と引き替えであろうと彼の愛を得られるのは自分だけ。
今すぐこの身に雷が打たれたとしても悔いはない。
 彼を過ぎ去る数多の女達に聞かせてやりたい、彼が求めるのは自分だけ。それが愛ではなく欲望だとしても、無償の愛と許しを請うためでも。

 あたしの勝ちだ。

 世界中に高らかに叫びたかった、幼い頃からずっと欲しかった相手が自分の物なのだ。それなのに、涙が止まらず胸が張り裂けそうだ。
 どれだけ望まれ、求められていたとしても、慈しまれ愛されなければ何て虚しいのだろう。

 釈迦如来、石榴を授け賜え。母ならぬ身でも母となりて、みどりこを救う力と勇気をもたらしたまえ。

 渾身の力を込めて自由にならぬ腕を持ち上げる。普段何気なくしている動作である筈なのに、まるで天を支えるような力が必要だった。
それでも震える両腕を持ち上げて鬼太郎に差し伸べる。
 風雨を浴びながら鬼太郎は茫然として自分を見ている。そんな彼に微笑みを向けられた。

「おいで、鬼太郎」
 そんな呼びかけをされるのは初めてだった。だが鬼太郎は足を引きずるようにネコ娘に歩み寄り、その差し伸べられた腕の間に身を収める。
 思い出してしまう、思い出したくない。吹き荒ぶ雷雨、身を汚していく泥、力無き腕、その胸に触れてはいけない。

「愛しているわ………………あたしの愛しい坊や、可愛い子」
 ネコ娘は己の腕の間に収まった彼を抱きしめる事も出来ない、ただその背に僅かに手を触れさせる事が出来るだけだった。
「……違う」
 鬼太郎は縋るようにネコ娘の胸元を両手で掴む。泥水を含んで滑る彼女の服、その下にある彼女の身体から伝わる熱と鼓動。

「ずっとずっと……いつまでも…………愛しているわ、可愛い坊や」
「…………違う」
 その腕に抱かれその胸に縋っても求めている物じゃない、求めた物じゃない。こうして欲しかったのは彼女じゃない。
もう失われた物、求めてはいけない。求めて求めて求め続けて、手が届いた時の事を忘れるな。

「ごめんね、抱きしめてあげられない…………でもあたしはここよ、ここにいる。だからもう泣かないで、可愛い坊や、愛しい鬼太郎」
「違う違う違う! 君は母さんじゃない! 母さんはっ……母さんは…………冷たいままだ! こんなに温かくない!」

 腐りゆく胎内を這い出し、自ら臍の緒を食いちぎった。誰も取り上げてくれる事も無く、最初の一息を自ら吐き出した。
最初に掴んだのは地上へ出る為に掘り出す土。滴り落ちる泥水を産湯にして、生誕の知らせは雷鳴、最初の乳は叩き付ける雨。
 母の温もりなど知らぬ。別れの言葉も祝いの言葉も無く、死者より生まれた鬼の子こそ自分。
地獄の果てに巡り逢うた母の柔らかさは知りえどもその温もりは無きままで、母は唯一無二。
 そしてずっと求め希った彼女も唯一無二、母ではない。母は一人、彼女は一人。彼女が母になれば、自分は母と彼女を失ってしまう。

「僕が欲しいのはネコ娘だっ!」
「でも、あなたが求めたのは母親」
「ネコ娘はネコ娘だ、母さんじゃない」
「じゃあどうしてあたしに無償の愛と許しを請うの。気まぐれに引き寄せ突き放しても許すのは母親だけよ」
 鬼太郎の手から力が抜ける。ネコ娘はそんな彼にどこまでも優しく微笑み掛ける。もう泣く事も出来ないだけの笑み。

「愛してるわ、だから鬼太郎が望んだから……あたしはあなたの母となる」
 その言葉を最後にネコ娘は力尽きて背後に倒れ込む。打ち付ける雨の中で跳ねる水、赤が泥水に染まり見えなくなる。
690796 ◆lOl9.3Jh5I :2007/07/25(水) 23:22:52 ID:KRw4Zqs5
以下、新スレに続き投下します。

>>678
新スレ感謝、乙
691名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:25:17 ID:2JkXWWhU
新スレにも一応軽く前置き書いておいた方がいいと思うよ
とか言わんでもわかると思うけど念のため
692名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:26:59 ID:ZXAQv0UK
>>674
なんで先に読まないといけないのか正直分からない
それらに限定している理由は?
693名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:29:29 ID:u9HByBN1
こっち埋めるべき?
694名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:46:13 ID:KRw4Zqs5
>>692
つ「本歌取り」「オマージュ」
695名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 23:47:46 ID:13+iWAoH
じゃあちょっと>>674読んでくるわ
696名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 10:06:34 ID:7R9EPbc6
4期DVDーBOXのジャケでねこ娘ハーレムになっている鬼太郎について。
697名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 11:35:22 ID:mxj28Yu5
>>696
ただただ鬼太郎が羨ましく思います。
698名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:00:09 ID:p6vte7Bu
>50
>502以降

796 ◆lOl9.3Jh5I氏(5期鬼太郎×ネコ娘)『感謝の印』>522-525
796 ◆lOl9.3Jh5I氏(三期→映画鬼太郎×ネコ娘)『嵐』>682-689→新スレに続く


>697構うな
そいつ新スレで暴言吐いてる屑だ
699名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:06:34 ID:MSt3UbOS
>>698
気持ちはわかるが少なくともここでは>>696はスレ埋めようとしただけだとオモ
まったりいこうよー
700名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:38:00 ID:O+YuELkF
今度の日曜は鬼太郎の放送内から淋しいな
温泉回だからスゲー楽しみなんだけど
701名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:49:04 ID:mxj28Yu5
>>698
そうなの?
でもとりあえずこっち埋めちゃわなきゃね。

4期DVDねこ娘ハーレム本当に可愛い。
キュートなキャラって言うから朱の盆あたりだと思ってたんだよね。
全くの予想外でした。
702名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:50:57 ID:RYghOhBZ
埋め支援

4期ねこのDVD絵可愛かったけど
狙ってる感を感じてショックだったのは自分だけなのかな
いやマジで可愛かったんだけど。
703名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 12:54:52 ID:KlubqKR0
5期は萌え要素を元から盛り込んでるからいいんだけど、
4期はそういう要素のないところが好きだったから
あのあざとい構図はちょっと引いてしまった…
見た瞬間は嬉しかったんだけどね
704名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 13:16:14 ID:mxj28Yu5
自分も一瞬狙ってるのかなとは思ったけど、よく考えたら
中身が中身だし、外側くらいいいかと思いなおした。
一生に一度の4期の萌え狙いになりそうだしww
705名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 14:17:58 ID:0wknT9Ru
4期DVD絵のねこ娘本当に可愛いよなあ。正直キュートがああ来るとは思ってなかった。
4期は容姿が幼いのと性格の純粋さであの構図もあんまり狙ってるようなあざとさを感じないわ。
すごく萌えるけどw
これで4期の投下も増えるといいな。
706名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:17:43 ID:ZsC696s/
え!?マジでか!画像うp頼む!!
707名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:23:19 ID:gICUudtm
どうして自分で探そうとしないのか
708名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:23:40 ID:WUlkMS1L
夏だから
709名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:24:39 ID:OYwmxJBR
710名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 15:30:21 ID:Kycc8NIe
新スレ見てて思うんだが
同じ人の投下が続いたり投下作品が長かったりすると
文句を言う人が出てくるのも仕方ないような。
もちろん文句があっても黙ってるのが一番(テンプレにもあるし)なんだけど
ちょっと皆目くじら立てすぎだ
711名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 16:39:07 ID:mxj28Yu5
投下前はみんなうずうずして待ってて何の文句も出ないのに、
投下してから文句言うのはどうなのかなあ…

職人さんも「全18スレ」とか「全部ここに投下すると撃沈するから」とか
ちゃんと言ってるのに、気を使わなかったら文句言う、気を使ったらウザイと言う。
丁度良い塩梅なんか人それぞれだし、文句言う人にはそれなりにムッとするところが
あるんだろうけど、じゃあどんな小説をどのように投下すれば良いのかわからなくなるね…
712名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 18:07:11 ID:p6vte7Bu
今まで、同じネ申が続けてSS投下しても
神々のSSが入り乱れても荒れた事無かったと思う。
寧ろ活気付いて、多種多様な神が降臨されたもんだがな。
投下されたばかりのSS後に、別期のSSクレクレする微妙な香具師は居たがw

殆どのネ申がセンブラならアボン可能なようにトリップつけてるし
作品の傾向を記して、地雷ならスルー回避できるようになってる。
自分のイメージに合わないから気に入らないとか
カップリングがありえないとか
投下されたSSが長すぎ〜同じ人の連投は〜
〜するのは叩かれて当たり前って考え方間違って無いか?
形にされた萌えに共鳴できない時には黙ってればいいのに

これじゃ神が消えて居なくなるばかりだよ
叩きの目的がスレ潰しなら解らんでも無いがな
他のスレにも湧いてるようだし
713名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 18:24:53 ID:wkxaZ6sY
あんだけテンプレに書いてもまだ荒れるのか・・・
なんとかならんのかね本当に
714名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 19:23:30 ID:kBCpiTWu
長いとか文句言ってるヤツ
長そうだったら読まなきゃ良いのに
空気を悪くするためにレスかいてるとしか思えん

てゆーか釣りですか
715名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:36:04 ID:DTS9E+Y7
腐女子だろうとキモオタだろうと、投下してくれる職人さんであれば関係ない。
エロパロ板に来てるんだから大なり小なり同類だろうが。

単に目に付いた所に噛み付きに来た夏厨だろうが、
これで796氏が来なくなったり、他の職人さんの投下が全部止まったらやだな(;´Д`)

>>713
荒しはテンプレ見ないし、見てもやるから荒し。
あとはまともな住人がひたすらスルーして流していくしかないだろうね。
716名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:39:48 ID:M5oVPGEe
荒らしっぽかったり空気の読めてないレスは
テンプレ嫁の一言でスルーしていくのが一番いいと思う
まともに相手してもスレの空気悪くなるだけだし。
717名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:44:42 ID:JeIRxwVK
埋め
718名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:45:13 ID:4pn0yLuZ
産め
719名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 20:59:38 ID:5cGYAlqQ
720名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:01:35 ID:5NlDSrvR
>>716
そうだよな、その為にテンプレ作ったんだろうし
721名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:08:57 ID:5NlDSrvR
              , -─-、       _
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   / !         i   i | |ヽ  ヽ      !      ||/⌒7
 ∠_  || |        |   || ||  | |  |     |  |  ___」!
   | | | |   |   |  || | |  || | |i     _」L⊥レ'レ!  |
   | /!. | |   |   ||  || |   | L」L⊥-二-─┐  |イ !
   レ !ハL||   |   || |  |!__         /     |   ! /
      └¬-L___」!└‐┘ \       / ┃   /  レ'
         \ \ く    ┃ >      `ー‐ ´    /
           ヽ_ヘ `ー‐一'    ヽ '          /
             ヽ                /
              \         r‐'フ     / _ -''" ̄ ̄ヽ<埋め立てお手伝いー
                ` ‐-      `   ∩/ `/´ /
                 ___   7¬─‐'|│  / /
               /  厂 T! /´┌‐ヽ !  !
              /   /  / `┘O「「二 | .,'  |
              /   |  |    ヽL_! ∨  /


722名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:15:24 ID:4pn0yLuZ
     {   _ >――< _     j
     / l/: : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、/
   /  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::ヽ`ヽ、
  /   //: : : /::/ ィ: : : ,ィ: : :}:、: :、: 、: ::ヽ ヽ
 ⌒ヽ //: : ::/::/l/j: :: ::/ j: ∧: i: :l: ::|:: ::lヽ/
   l | |: :: :l::/ヽ  |: ::ノ /::/ ヽ|Vl: ::|: : :lノ
   `┤l: :: :|―‐-、,レ'  レ'_/ ̄ ̄j丿:イリ
     V`ヽハ  ()`      ()   ノレ´l/
     ヽ(. ', `ー―'    `ー‐´ /) ,ノ
       `ーヽ        '       /ー' <埋め!
     / ̄/\   -―v   ノ ̄ヽ
    /   /  l ヽ、 ___ イ/l  ', j ヽ
    |  V   lヽ、_rt___/ .|   |,ノ  i
   /  l   | ヽ/八\/ |  |   |
  く   / `lつ.|   〈/ ヽ> r┴/`ヽ  ヽ
   く 〈 / ヽ`ヽ____'r⌒ヽ  ヽ ノ
  ノ  |  " ,, }       / 、 ゛  / ヽ
   >r「/l    ノ       ヽ、    /__  ノ
  i  l `ー‐┤、           └┬‐' / )/
  |  `ー―/ー=====‐く二二イ /
  |       / ヽ \     ノ .|     /〉
723名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:16:23 ID:C6yQKWqs
               r― 、
               |: : : :`ー-、
             「 ̄!: :i: : : : : : i
        ,. --┴‐-...、!: : : : : :!
.      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、: ∧
    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.vヘ: \
   __/:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.i: : ヽハ
.  /:.:.:./:.:.:.:.ヽ:.:、:.:.:.:}.:.レヘ:.:.:.:..|: : : !: :|
 /:./:/:.:.,イ:.:.:.ト、ハ:.:.:.V / i.:.:.:.:'⌒y: : :j
 !´|:.|:.:.:.ト! メ、iN!|:./ く_} }:.:.:.:.:.:./  ̄´
  ヽト、:.Ch_,.'´ レ'  └イ:.:.:.:.:/  <とっとと埋めなさいよ…
     う^     U  「vヘ/ ___
     ヽ    ,ム     >‐ァ'/ |
      ><  ,.イ r‐' /:/ /  L、
      |  /7´Vハレ1: :|/     \
      ヽ i:└-<イ」__」: :|       ヽ
       /V: : : : : : : : : : : `ーァ‐、    }
      /  !: : : : : : : : : : : : : /  /´  /
      i  ノ: : : : : : : : : : : : : { /    /
      ヽ ヽ、__ : : : : : : : /   /
      \/: :`ー=―-ハ/    /
        /: : :  ̄: : : : : : 「ヽニ∠ '
       ': : : : : : : : : : : : :| fi^ヽr'
      i: : : : : : : : : : : : ヽ`ーく_: \
       |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
        |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/
        |: : : : : : : : : : : : : : : : : :/
724名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:17:42 ID:Zpf5S57k
                        __
                ___,. -―<::::::::::::`ヽ   、
                  /:::::::::::::::`ヽ: l : ヽ:::::::::::::::ヽ//
                 /::::::::::::::::::::::::::::V|_:|: :j:::::::::::::::::Kニ⊃
              {:::::::::::::::::::::::::://:::::: ̄::::::::::::::::::|j::::::`ヽ、
            ,.ゝ、::::::::::::::///__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          /::::::::::> 、:::/^'´   `ヽ:::::::::::::::::::`ヽ::::::::::::::'.
         /:::::::::::/       ,. -― \:::::::::::::::::::::\:::::::::}
           /:::::::::::/      /  _    V::::::::::::::::::::::`ー'
        /::::::::::::/,.--、     , / ∩``  V:::::::::::::::::::::::'.
        |::::::::::::::「,. -、    //    U     |::::rァ‐、_:::::::::::'.
        |::::::::::::::|   ト、     ,'    _ノ   |::/) i |:::`ヽ:::::'.
        |:::,.--、:j   U        ̄     K_ノ ノ:::::::::::::::ノ  <まだ埋まらないの?
        `´   | `ー‐                 _,. イ:::r―一'
            !    ` ´          /::::::/
            ヽ    r‐v、      ∠_/
                \   ゝ-'       |  __
               `ヽ、     ,. '"  ル'´┴┐
                       `ー<|   /::::::::::::::::::|
                      /::/j /:::::::::::::::::_,.-┴-、
                  /::::://::::::::::::_,. . '"||: : : : : |ト、
                   ,.-/::::〃:::::::::/‖: : :‖: : : :‖:|
               /: /::::/::::::::::/: : :‖ : : ‖: : : :‖:|
725名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:18:34 ID:t4EidWIL
              _
             f::::::ヽ       _
            ノ::::;;;_;::\__,/´_;;:::/
           f':::::::;,.、`-─゙`‐'ー─‐'- 、、
            ゝ::/.: : : : : : : : : : : : : :: : :\
          //: : : :,´.:.:.::::.,. ::;.: : :;::: : : ::.: :丶
         /::::::|:.i:.:.:.l...:::,'::::/:,:"..::::/l::.:i.:::`::.:.:: :',
        /::::,.::::|.:l:..::lヽ/レ'_i/ /:/ l:::l!::,.::l::.::i::.:|
        ヽ,' 、:.:|r 、::|´  f:! ヾ'´  _レ_lΛj.:::/::/
           `| fj`' ゝ_ ゙′,   /':!  /:,::'/
            ゞ、:    ̄  ,  、゙′_'/レ'
            r,=丶、           ̄ /ノ  <埋めたいんだけどー
            ヾ、.:::fヽ    っ   ノ
         ,. -r'´ ヽ、',::: ` ‐-‐, ´ヾ,
        / _ |_,.、、、_ヾil、::::_.::;;;i´ /'´
       /  f'l.j゙l :l lゝヘ .l|::::::::::;;;;l/' l 冫   _, 、
      _,ノ_ / f'::ゞ.'、__∧l|:::::::::::;;l| l /   /_-゙ ヽ
   /´ ̄ /´ 、:ヽ==  ,.、'l|::::;:;:;;;;;l| |f    iヘ.   |
   |    |.、.f"´/`ー "  l|;;;;;;;;;;;;;|| ,.||   `l'  ,i
   ヽ、__,ゝノ _,>、_‐- _ ||;;;;;;;;;;.;:lj´∧-‐ '´′ノ
        /´`_ 、 ~"'''┘: : 〈 /l| |::.   ,.、 '´
       /三三三/、‐---‐r‐f' || レ, '´
       ノ三三三f、 |f'´ ̄l||三| ||===、、、
       >三三三| `ヽ ̄\l三|‐'‐r‐r-- '
726名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:20:01 ID:/YNDolg+
           , -――-、
         /     __  ヽ
        /    ., ´ ,..、ヽ  ',
         | =  { (:::C) l  l
        ', -   ヽ、`¨ ノ .,'  <早く埋めるんじゃ!
         ヽ、   ` ̄  ,ノ
        ,-― 、_  ノ´}´
       <r'⌒/ -、`‐'/
           /   / ̄
            /   }_
        /   __ 〉
         / / ̄ r´/
        < ./     |_ノ
        ヽゝ
727名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:25:17 ID:GMXO1/1m
だ 苦 ど 人  ヽ       /
よ 戦 こ .生   |      /  な だ 苦
.    ま は   |      |  あ  っ .戦
.    で     ノ      |     た
.    も    /      !
ヽ、___, へ!       ヽ
             .ヘ   |へ、       ノ
├┬!!        /  ヽ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |     .((リノ) >〃<      /   ii
 ├┬!!   イ;;;;;;;il | /  |  |   / ̄/ ̄
   .ノ   ヾ├.-┤.|/ ノ .|ヾ丿リノ   ./
   (ノ)  ゞヾリノ/ツシノノヾ/リ/    ii/
    ノT゙             /  ii
                   フ ̄
                     ii/
728名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:33:11 ID:GMXO1/1m
         (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、    ど ロ こ
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)   も リ の
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  め コ
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < ! ン
     l::::::::::::::::::::::く(   r,J三;ヾ   )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= }  ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
729名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:34:17 ID:CnOSx3ba
              /::/:/://:/:/:::|::|::i::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
             /::://:::///::://::;--l:|l | ヾヽ:::::::、::::\::::::::ヽ::::::ヽ::::::::::::、、
             /|::/:///// /レ'   |::ll  ヽヽ  \ :l:::::::::::ヽヽヽ:、:::::::::l:l
             |/ .///ll /:/    |::l 、ヽ\ \\ ヽ  :lヽ:::ヽヾ::::l::::|:l
             |/| | || l | l::|     |::ヽ\ |、 \ヽ、ヽ  l l、 ll::::|:::|::|::|
             | | | .||  |l/::|     /  ヾ:::ヾ||ヽ、.ヽヽヽl  | l l i | | ::|:|l|
             | | |.| ||. ヽ  0 /     .|lヽ 、. ヽ| |  | | l | | || |
.             || | |.l、 |   ー─'´  r'     \\l、 | l || | |l|. |. |/ |
              |、|、|| ヽ、       丶 ´       l lj、l ||/ | | |./
              ヽ、|l、j                   |l || | /|/ /
               \l.ヽ /,     |          |,| /// /  >いつになったら
.                \lゝ、  '   丶ェ--、       /ノ////       埋まるの?
                    ゝ、、_      ̄     , イ///
                       ゝr-、__,,, -r<//ノ'
                      _,/:::::::ー、_,, - ':::::l__
                  __ - ':::::l::::::::::::::/;;;;::l:::::::::::::>:::\
              _,, -':::::::::::::::::|:、:::::::/::l;;;;l:::ヽ:::::::/l::::::::::::::::-、_
             /::::|:::::::::::::::::::::::::|:::|;/:::::::::::  ヾ / |: : : : : : : : : lー-、
            /:::::::|::::::::::::::::::::::::::|::        ヽ  |: : : :     |  ヽ
730名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:35:03 ID:CnOSx3ba
 ,x'/:::::::::::::::::::::::::::::::::"              \
./:::::::::::r::::::::::::::/ /  /   ./|          ヽ
':::::::::::::/:::/::::/l l  /  //:::l           ヽ
:::::::::::/:::/:/ | l   | /ノ' ̄ヽ. |      |    l
::::::::/:: /   |    | //    | |l  |  ヽ |    | |
::::: l: /|.    |   ./|// ,,    |ヽ|、  |   | |.   |l|
:: | / | |   |  |.|::l:|  lノ   |::::ヾ:、 | | | |   |.|
、 |'. | |   l  |:::::l     .l   |ll!、|. |  ||   | |
.l   | | |   、ヽ l:::: \___/   ll'' |>/ /| /  |/
 l. | .|、| l   、 l、、\     ""  l'、 // /. l/  /
 ヽ|l |:ヽ  \ヽl \         //' / / //
   ヽ| 、  、 l、\    _      / 彡' //'
    ヾ、l、\ヽ- 、 ̄   ヽ二ァ  ´ ///    >早く埋めてくれないかな
    /:::::::::::::::::::::::::> - 、_  - " - '
  _/;───- 、     ヽ
 /:::::::::/:       ゛  ー\__
/:::  /        , -- "  ー、
  /        /         \
731名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:38:10 ID:GMXO1/1m
       (<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
      〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)   い  埋 た
       〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、   い  め ま
     ~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,)  よ  立 に
  、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ  ね て は
    `V::::::::::::::::::::、_γ      `ヾ,_ < !   も
     l::::::::::::::::::::::く(   γ⌒ヽ  )> く,
 〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=;       ,=ニ `/l/!/⌒Y
     l:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ===イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
 、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ´ " ~ ヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
732名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:39:42 ID:mxj28Yu5
   ) )
   ( (  )
   ⊆ ⊃
 ._ ( (゙,●.)   いいともー
  !ι ̄ ̄  ̄!   
  ヽ==_ノ
  ` ̄ ̄ ̄´ o
733名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 21:40:04 ID:LnVb81hp
/:.:.:./...:.:./..:.:./..:.:.:.ハ:.:....:.:.:ト:.:.:.:.ヽ:.:..i:.:.:.:|:.:...i:.:.|:  \  \
:.:.:.:.i...:.:.:.|..:.:.i:.:.:.:.:ノ \:.:.:.| ヽ:.:.:.}、:.|:.:.:.ノ:.:...|:,-{: :  >,/
:.:.:.:.|..:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:./ ノ 、、\| |:.:ハ!_⊥:./|:.:.:/k .|: : :く
:.:ヽ:ヽ:.:.:.ト:.:.:|_、ト|'      ̄レ ̄__ レ ノ:.ノ、) |: :_ノ
:.:.:ヽ:.ヽ:.:iへ「   、   / ,,r''" ̄ ノィT、  ノ´
ゝ!、:.ヽ:.:ヾ. ====ミ、   〃 //n//i |: l lノ7⌒ヽ
.  ヽ「iTーtヽ/n//  . ,    | .| .ノ ノ  | /   i
   /ゝヽヽヽ,ノ i     _,ィ  } `´   ノ/    |
   | ヽ    `ヽ   ̄   /   //       |   >そうね!
   iヽ  \_    )ー- _ イ_ / ヾー-、   |´i
   ヽY /  ̄ー7`ソ ハ /ヾシヽ__/i /ー、  |/
734名無しさん@ピンキー
                ,.-----.、
            ___/::::::::::::::::::::ヽ
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       <ヽ/:::::::/n∩|:::::::::::::::::::::::::├-.、
      <ヽVf::::::::|,.-‐┘...、::::::::::::::::::ノ_:::::::``ヽ
.       >| |::/:::::::::::,. -- 、::::::/ >_、:::::::::\___
     /::::::レ'::::::::::::::∠--、  `"  '´   \:::::::::| |、    _
     |::::::,::::::::::::::::::/             〃⌒ヽヽ:::| |ヽ   / /
.       !:::/::::::::::::::::/  ,.-―- 、     '     V!|:::::ヽ / /
       y::::::::::::::::::i 〃                 「:::::::::::::}/__/
      /::::::::::::::::::::|                    ├、::::/       / >
     i::::::::::::::::::::::::|       r‐v‐¬¨¨ ̄ヽ   | /´       / /
     |:::::::::,.イ「`ヽ!       |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.v-,-,-、_      < /
     |:::::::::::::{ ヽ.-ヘ      |/ ̄ ̄ ̄ヽ:.:.:.| i├〈/ |
     |::::::::::::::`..、__ヽ    |          V | | | |   <これでラスト?
     |_,. -――-、::::::::`...、  |        /| | | 「Y^i
              ヽ.:::::::::::::>ゝ_    ___/イ   | || !
             ゝ-―‐1   ̄ ̄「_,-..、|     | |
              |::\\ノ      Yi:::|       ! !
       _____j::::::::\\_      //:::|     / 「 ̄`ヽ_____
      / : || : : >.‐┬.─‐-r'ニヽ //_j    / └<,.--.、: : ||: : : : : `ヽ
     / : : : :|| : : : : : : ||: : : : : |: 「 ̄ ̄     /      ̄|: |: : ||: : : : : : : ||\
     |: : : : :|| : : : : : : ||: : : : : |: |       _人_____j: | : ||: : : : : : : ||: : :\
     |: : : : :|| : : : : : : ||: : : : : |: !_,. r.r‐=≡7:||: : : : : ||:|:|: : |: |: :||: : : : : : : || : : : : ヽ
     |: : : : :|| : : : : : : ||: : : : : |:|: : :|: |:::::::::::/: :||: : : : : ||:.|:|: : |: !: ||: : : : : : : ||: : : : : : !
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