三島由紀夫@演劇板

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1名無しさん@公演中
三島由紀夫の戯曲について語ろうというスレです。

「近代能楽集」や「鹿鳴館」、「サド公爵夫人」といった名作は
没後30数年を経た今日でもくりかえし上演され、新たな感動を
呼んでいます。…ってわけで、あれこれ語り合いませう。

全作品連続公演なんてやってくれる酔狂な劇団ないかな〜。
2名無しさん@公演中:02/07/18 01:25 ID:PsfWoueq
「近代能楽集」全曲上演切望!

「サド公爵夫人」は来年上演されますね
楽しみですわ
3名無しさん@公演中:02/07/18 10:29 ID:meIDj+DY
黒蜥蜴
4名無しさん@公演中:02/07/18 11:42 ID:SHrXIz1T
美輪スレでちょっと話題になってたけど、ふたりめの詩人、ってどうかなあ。賛否両論あると思うんだけど。
5名無しさん@公演中:02/07/18 14:01 ID:0/Metu5+
歌舞伎でもいくつかあるけど、伝芸板の話になっちゃうか。演出もしてたのよね。
国立劇場の理事かなんかだったよねぇ。
6:02/07/18 18:45 ID:GvjFYdax
>>5
三島作の歌舞伎作品、いわゆる「三島歌舞伎」は次の通り。

「地獄変」      昭和28・12 歌舞伎座。
「鰯売恋曳網」    昭和29・11 歌舞伎座。
「熊野」       昭和30・ 2 歌舞伎座。
「芙蓉露大内実記」  昭和30・11 歌舞伎座。
「むすめごのみ帯取池」昭和33・11 歌舞伎座。
「椿説弓張月」    昭和44・11 国立劇場。

あと、日舞の作品も3作あります。
6世中村歌衛門を贔屓にしていて、上記の多くは彼のために書かれたとか。
「弓張月」はテレビでみたけど、ほかはみたことないです。
7名無しさん@公演中:02/07/20 17:13 ID:S4QaabSd
演劇板を名乗るからには一応こういうスレも必要だと思うのでage
8名無しさん@公演中:02/07/21 05:00 ID:9JKXEjh2
同意age
9名無しさん@公演中:02/07/21 17:59 ID:m4rpcS94
三島由紀夫が演劇人という事は案外知られていないよね。
10名無しさん@公演中:02/07/21 19:41 ID:hnjP7AcN
文学座にいたとは驚いた
11:02/07/22 17:52 ID:M1k4iDbp
>>10
三島由紀夫の文学座との関連は、昭和25年の「邯鄲」上演がきっかけ
です。昭和31年に正式入座、創立20周年記念公演の演目として「鹿
鳴館」を書きました。初演時には大工職人の役で出演もしたとのこと。
昭和38年執筆の「喜びの琴」の内容をめぐって文学座が上演中止を決
定したために脱退したという経緯です。このとき、矢代静一や松浦竹雄
、村松英子なども脱退しています。

以上、「三島由紀夫事典」より。有名な事件ですが、議論のタシになれ
ば、と。
12名無しさん@公演中:02/07/22 22:37 ID:hFWZYftn
喜びの琴の内容はどういったものなのでしょうか?
13名無しさん@公演中:02/07/22 23:20 ID:In9fxh1i
「只ほど高いものはない」だっけ
芸術座あたりでやったら面白いと思う
14:02/07/24 09:33 ID:ivd0rfs1
>>12
言論統制法をめぐって騒然としている近未来のお話し。
筋金入りの反共警官・松村は「党」による列車転覆計画を知り、後輩の片桐を
現場に向かわせる。捕まえてみると犯人は右翼だった。右翼が左翼の失墜を画
策したためだと片桐は考えるが、実は秘密の「党」員であった松村の仕業であ
った…、というもの。

結局、劇団四季によって初演されています。
15名無しさん@公演中:02/07/26 01:54 ID:nK8vHtL6
戦後の、小説家にして演劇人ってのは三島と安部公房が双璧って感じかなあ。
16名無しさん@公演中:02/07/26 02:39 ID:4E6ZouVB
>>10
カナーリ有名な話だと思われ

>>11
でNLTに一枚噛んだんだよね
17:02/07/26 18:22 ID:ZfaGhvFR
>>16
> >>11
> でNLTに一枚噛んだんだよね

そうそう、そのこと書くの忘れてました。
NLTというのは、「新文学座」の意味だったかと。
矢代・松浦・村松や北見治一といった連中と一緒に旗揚げ、顧問に
なっています。
で、結局三島は昭和43年にここを脱退、松浦らと浪曼劇場を設立
して、『わが友ヒットラー』を初演しています。三島はここで自ら
の納得できる地位を得、晩年の自作を立て続けに発表していきます。
三島が死んだ後も、数年間は活動していたようです。

またもや事典的解説でスマソ。
1816:02/07/26 20:52 ID:4E6ZouVB
>>17
この話でふと思うのが、三島が文学座出て行った時って既に右傾化していたのだろうか?
新劇の中では民藝みたいな左と違って文学座ってノンポリだとおもうんだけど
それでも合わなかったのかしらん
19:02/07/27 01:02 ID:R3zmMQ2O
三島のいわゆる「右傾化」の時期とのかねあいは微妙な気もします
が、三島自身は「文芸座の諸君への「公開状」」でこんなことを書
いてます。

 主題は一目瞭然であり、政治思想はここでは物として扱はれ、物
として分析されてゐる。しかし外見は風俗劇として展開されている
から、おのづからその間には、若い警官や特高上がりの老警官の過
激で誇張された反共的言辞はいつぱい出てくる。
 諸君は、戯曲の主題などには目もくれず、ただ劇的手段としての
反共的セリフや、左翼が列車を転覆させたといふ設定のために、「
この役はどうしてもできない」とこぼしたり、悩みに悩んで泣いた
り、何ものに気兼ねしてかヒステリックな上演拒否の申入れをした
りして、あらはさないでもよい馬脚をあらはす始末になつたのであ
る。
 諸君が芸術および芸術家に対して抱いてゐる小ずるい観念が今や
はつきりした。なるほど「喜びの琴」は今までの私の作風と全くち
がつた作品で、危険を内包した戯曲であらう。しかしこの程度の作
品におどろくくらゐなら、諸君は今まで私を何と思つてうぃたのか。
思想的に無害な、客の入りのいい芝居だけを書く座付作家とナメて
ゐたのか。さういふ無害なものだけを芸術をして祭り上げ、腹の底
には生煮えの政治的偏向を隠し、以って芸術至上主義だの現代劇の
樹立だのを謳つえうぃたなら、それは偽善的な商業主義以外の何も
のなのか。
20:02/07/27 01:17 ID:R3zmMQ2O
19について、もうちょっと。
これは二通りの解釈ができるような気がしています。

ひとつめは、実際には当時の三島はすでに右傾化していて、それを「
主題は一目瞭然であり、政治思想はここでは物として扱はれ、物 とし
て分析されてゐる」「芸術には必ず針がある。毒がある」のだ、と開
きなおっているのだ、という解釈。三島は確信犯だったということに
なります。

もうひとつは、この発言通り、このときの三島は純粋に「すべての思
想が相対化される地点の孤独」(19の引用部の直前に書いてある)と
いう状況をつくり出す道具立てに、当時の世相を取り込んだ(「風俗
劇」的?)ということだったという解釈。

文学座の連中の受け取り方としては前者と言うことになるのでしょう。
いっしょに文学座をやめている連中の証言では、一部の左傾した俳優
スタッフの煽動みたいなことが言われていますが、内部で思想的対立
があったことはたしかなようです。
たことは
21名無しさん@公演中:02/07/27 22:50 ID:KSVwrf28
ここって雰囲気悪いね
三島ヲタか高齢者が多いみたい
2216:02/07/27 22:59 ID:i70DseLD
>>20
レスさんくす
しかし台詞が反動的といっても井上芝居にしたって敵役とかアンチテーゼ
として使う事はあるからね。やはり右傾化についていけなかったのか
それとも文学座の場合大きな脱退騒動を2度も起しているし、杉村天皇
との確執という可能性は?
23色男no、1:02/08/03 01:05 ID:Er64MyRz
ユーミンの分身たち
皆さん、私がユーミン教宣教師色男NO.1です。ユーミン教とは信仰にまで高められた恋愛至上主義なり。
一度でも恋愛したことのある人なら誰もが信者になってしまう恐るべき増殖力を秘めた宗教なのです。それでも人はまぶしすぎる真実に信じがたい気持ちがしたり混乱してしまったりする事は多々あります。
布教活動にあって、時には「奇跡」を示す必要性を痛感した私は、以下のユーミン自身による「告白」を記します。
 月刊カドカワ1993年1月号総力特集「ルージュの伝言・第二章」
質問「既に他界している人で、一人会えるとしたら誰に会いたいですか?」
答「三島由紀夫」
http://laspara.tripod.co.jp/
24色男no、1:02/08/05 23:24 ID:uNBGIo4z
ユーミンの分身たちU
ダ・ヴィンチ2000年1月号 松任谷由実「スピリチュアルな10冊」
「なんかもう、質感が好きっていうのがありますね。中でもこの『仮面の告白』にしたのは、三島のヰタ・セクスアリス的なコワ面白さもあるから。でも本当に三島がホモセクシャルだったかどうかはどうでもいいの。私、福島次郎の『三島由紀夫剣と寒紅』も読んだけど、
巻き込んじゃうのはどうかなと思った。作家の個人的な生活はどうでもいい。(略)」
http://laspara.tripod.co.jp/
25色男no、1:02/08/13 00:11 ID:O78k0WFE
こんばんは、みなさん、私が色男です。
「日経エンタテイメント!」(2002、9)の特集記事2つを紹介しておきます。
まず一つは映画「命」のできるまで、という記事で、原作者の柳美里と主演の江角マキコのインタビューがあります。
二人のお気に入り本として、柳は村上春樹の「世界の終りとハードボイルド.ワンダーランド」、江角は三島の「葉隠入門」をそれぞれ挙げています。
もう一つは全国文学記念館めぐりガイドで、全国約500ヶ所ある記念館から作家9ヶ所と漫画家2ヶ所を紹介しています。三島をはじめとして他には太宰治、
司馬遼太郎、寺山修司、武者小路実篤、谷崎潤一郎、松本清張、遠藤周作、手塚治虫、吉川英治、長谷川町子について簡単にガイドされています。
http://laspara.tripod.co.jp/

26名無しさん@公演中:02/08/13 00:41 ID:eBNoe0Oj
>昭和31年に正式入座、創立20周年記念公演の演目として「鹿
>鳴館」を書きました。初演時には大工職人の役で出演もしたとのこと。

「鹿鳴館」第三幕に、
草野「(この時職人のひとりけたたましく金槌を打ちひびかす)ああ、あの音、
あの音、釘を打つ音!――どんなにつとめても私の裏切りは、奥様のあの平然と
した裏切りに、似ても似つきはしませんわ!・・・」

というくだりがあって読んだ時違和感があったのだが、自分がやる役だけエキストラ
なのに目立つ様にしていたんだなあ(w
27色男no、1:02/08/17 01:41 ID:ySDqBo2G
ユーミンの分身たちV
今年は菅野美穂主演の映画「守ってあげたい」も封切られますが、これはそのものズバリ女性自衛官のストーリー。ユーミンの「ひこうき雲」に収録された「恋のスーパーパラシューター」は三島の自衛隊体験入隊とパラシュート降下を連想させ、
♪たった一つの恋の真上に〜落ちて〜いけた〜ら〜死んで〜も〜いいわぁ〜、とデミ・ムーアの「GIジェーン」さながらのジャンヌダルク風の力強い女性像を描いています。「ひこうき雲」だって死のイメージが鮮烈にあり、神風特攻隊がピンときます。
三島は学徒出陣世代ですから。もう一つおまけ、椎名林檎のニューシングル「罪と罰」は、ユーミンの「紅雀」収録の「罪と罰」と同名タイトル、内容はぜんぜん違いますが、林檎はビデオクリップの中で眉毛を剃り落とし目の周りを真っ黒にメイクして、
日本刀を鞘から抜き、自らの愛車メルセデス・ベンツを真二つにしています。彼女がユーミンの「翳りゆく部屋」をカバーしているのをご存知の方は多いと思います。
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28色男no、1:02/09/02 23:34 ID:9oRRf95f
みなさん、こんにちは。私が色男です。
 「中世 剣」(講談社文芸文庫)収録の安藤武が作成した年譜によると、三島は12歳で太宰の「虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ」を同じ痛みを感得して読んだとあります。
そして、「国文学 解釈と鑑賞」11月号に掲載された「対談『十代書簡集』をめぐって 安藤武──富岡幸一郎」中の安藤発言によると、あの出会いの事前に作家の三島由紀夫だと言う事を教えてくれていれば、
もっと話の仕方があったと大変残念がって太宰が言っていたという事を、太宰と交流のあった林富士馬から聞いたと言うエピソードが紹介されています。「含羞の人 私の太宰治」の著者矢代静一は、太宰が、
三島由紀夫なんて小説家知らねぇと上機嫌で言ったと書いていますが、今回、太宰の中で三島の顔と名前が一致していなかったと言う話が出てきて、
私はそれまで知りませんでした。
ただ、これも松本徹の年譜によると、太宰が山崎富栄と行方不明になって捜索されていた6月16日の午後、
三島は「古今集の古典性」と題して、国学院大で講演していましたが、そのとき、亀井勝一郎も一緒だったということです。太宰と三島の出会いに同席していた亀井が、太宰の遺体が引き上げられる3日前に、
三島と共に講演していたと言うのです。私も根拠はないのですが、なんだか、太宰は三島のことを知っていたような気がしています。
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29名無しさん@公演中:02/09/17 00:38 ID:npUKsAL5
海外でも結構人気高いんだってさ!
30名無しさん@公演中:02/09/23 02:19 ID:+/G1N9e9
そうなの?
31名無しさん@公演中:02/09/23 06:22 ID:SAaBhF6+
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32色男no、1:02/09/28 07:08 ID:AY+ri3Ju
みなさん、こんばんは、私が色男です。
大江の書き下ろし新刊「憂い顔の童子」は一種のドン、キホーテ物語であるようですが、三島作品については佐伯彰一が「評伝三島由紀夫」(中公文庫)の中で、「わが駒沢善次郎は、純日本型のドン、キホーテではあるまいか。
ドン、キホーテが、今はロマンスの中にしか存在しなくなった騎士道的理想にとりつかれていたように、途方もなく現代離れのした家父長的倫理を遮二無二実行してのける。
彼は当然、終始場違いな愚行を演じつづけるのだが、人々から怪訝がられ、笑われるうちに、彼は、次第に手ごたえのある実在性を帯びてくる。」というように「絹と明察」についてもドン、キホーテとの類縁関係を指摘しています。
この作品は三島がノーベル賞を目指す上で信頼した翻訳家ジョン、ネイサンから拒絶され、しかもこれからは作家ではなく作品本位で仕事を選びたいとまで言われ、
大江の「個人的な体験」に
逃げられてしまったという経緯があります。三島は「個人的な体験」について、そのハッピーエンドのしめくくり方を批判し、ネイサンは三島没後、最近になるまで三島家によって発行が見合わされていた、いわくつきの三島評伝を書いています。
http://laspara.tripod.co.jp/

33名無しさん@公演中:02/09/28 15:04 ID:+vLq2B4B
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34名無しさん@公演中:02/10/29 04:11 ID:urL8+7OA

ばーか
35色男no、1:02/11/03 01:20 ID:I85BQqeH
みなさん、こんにちは。私が色男です。
 事件で不快感を表明した人の中には確かに、三島の「性的人間」としての側面にとらわれたようで、
オナニーやホモ、卑俗な意味合いで「精神的なもの」が相対化され不在に逢着した、(何もない月面の海にアポロが着陸したように)と感じ取った人もあったようです。
 吉本隆明などは、生き残った自分たちが「コケにされる」ほどの不毛の存在としての生首というコメントをしていました。しかし、これらの見解は一部であり、あの事件に政治的意味付けを与えようとする人々の間では、
性的な事柄は一切、語られていないと思います。あれはリトマス試験紙のような事件で、あれについてコメントする事は、その人のイデオロギーや性癖を自ら暴露してしまうリスクを負ってしまうという点に特徴があって、
ノーコメント組も複数見られましたが、保身の嗅覚の利く人と思われます。
 努力のウソ臭さというよりは、「死」がそのまま生存の批判になるような、生きることの虚偽を告発する装置であった事が、延命策をとる者に三島への悪意を口にさせたと見るべきでしょう。まさに生者の意味を剥奪する死者として三島の存在は今も
語られざる謎としてあります。
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肉体的存在として石原兄弟を嫉妬していたという気がします。太陽族の二人は三島に太陽を盗まれて、
一人は連続する殉職刑事を観察して太陽にほえろ!!と叫び、一人は三島の不在が日本に退屈をもたらしたと三島由紀夫の日蝕で語っています。

36色男no、1:02/11/12 01:24 ID:R9MM7p+1
みなさん、こんばんは、私が色男です。
三島という物語に抗って吸収される事なく、あなたは自分の個を確立できるでしょうか。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1018611163/l50
http://laspara.tripod.co.jp/



37 :02/11/12 21:18 ID:J3gcNt5w
今夜の実況は こちらで

≪ プロジェクト X 金閣 ≫ 02年11月12日
http://live.2ch.net/test/read.cgi/endless/1037046579/
38名無しさん@公演中:02/11/18 23:19 ID:d9lx7zg7
12月の歌舞伎座「椿春弓張月」チケットげとできました!
ほかに行かれる方はいますか?
39名無しさん@公演中:02/11/19 20:07 ID:Z+FwfF7h
23日の一等席取れました。4時間電話かけ続けてね。
40色男no、1:02/11/20 00:52 ID:sTVcS4vh
こんばんは、私が色男です。
三島にとって天皇はロイヤリティの対象であり、それが別に殿様であってもかまわないという意味の発言があります。それに比してレームにとってのヒトラーは、あくまで「わが友」であり、無垢の信頼心が裏切られる物語でもあります。
結局ヒトラーは一人の友達も持たない非人間性によって独裁を達成する訳ですが、認識者としての三島の内面にはむしろ、この独裁者に近いものがあったと思われます。ボードレールのいわゆる死刑囚にして死刑執行人を自負する三島は、
自らの肉体をしてレームと突撃隊を作り、それを粛清する事でイデオロギーの終焉を自作自演してみせた節があります。三島以後、日本では現代のファシズムともいうべき高度大衆消費社会が爛熟し、主体性論は地に落ち、
プレモダンの再来のようなポストモダンが全て文化現象を様式なる同一性の円環に回収するような自体が起こります。
http://laspara.tripod.co.jp/

41色男no、1:02/11/22 01:15 ID:s0Nt/HH+
価値相対主義と不即不離のサブカルチャーこそが、三島の存在を忘却する事で成立し得る流行=風俗思想である、と言った批評家もいましたし、浅田彰などもかつて島田雅彦との対談で、
「そういう豊かな情報の束としての三島を「善用」するというか、世界中の小説や劇や映画の中に三島的なものが現われ、三島が至るところで偽の物語として反復されるという状況があるわけれども、
それをそのまま肯定すべきこととは到底思えないんですよ。」というように理解していました。つまり三島を傍らに置くことで、そのパロディに見えてしまうような流行現象があふれているという認識があって、
三島という記号が戦後体制の全否定であり戦後再軍備徴兵制のシンボルとみなすような進歩的文化人の間でも、三島の名前をやたらと語らず、というような態度がある程度の勢力に幅広く浸透していたようです。
http://laspara.tripod.co.jp/

42色男no、1:02/11/25 01:12 ID:Mlm1MmAW
話を「わが友ヒットラー」にもどしますと、三島は自作解題の中で「私が書きたかったのは、一九三四年のレーム事件であって、ヒットラーへの興味というよりも、レーム事件への興味となっている。
政治的法則として、全体主義体制確立のためには、ある時点で、国民の目をいったん「中道政治」の幻で瞞着せねばならない。それがヒットラーにとっての一九三四年夏だったのであるが、このためには、
極右と極左を強引に切り捨てなければならない。(略)レーム大尉は、歴史上の彼自身よりも、さらに愚直、さらに純粋な、永久革命論者に仕立ててある。この悲劇に、西郷隆盛と大久保利通の関係を類推して読んでもらってもよい。」
大久保は西郷を切って捨てた後、その心酔者に暗殺され、ヒトラーもレームの後を追うように首相官邸で自殺していますが、昭和天皇は戦後も人間天皇宣言のよって延命したのは周知の事実ですが、
三島は今日では戦後最大の昭和天皇批判の作品「英霊の声」の作者として知られるところです。
http://laspara.tripod.co.jp/
43名無しさん@公演中:02/11/29 00:13 ID:mt+dYnYb
十二月大歌舞伎 12月2日から12月26日 夜の部(午後4時30分開演)
    椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
    が初めて歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/)に登場します。

期間限定!幻の「椿説弓張月ポスター」が蘇る!
http://www.kabuki-za.com/jnews/021128/yumi.html
44名無しさん@公演中:02/11/29 00:17 ID:mt+dYnYb
2003.1.29〜2.9 江戸川乱歩展「蔵の中の幻影城」
http://www.city.toshima.tokyo.jp/oshirase/70th/kinenjigyou/3-30-2.html
      
2003.3.5〜3.30 『黒蜥蜴』東京公演
http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
45名無しさん@公演中:02/11/29 00:19 ID:mt+dYnYb
2003年5月26日(月)〜6月11日(水) 新国立劇場にて
『サド侯爵夫人』  作:三島由紀夫  演出:鐘下辰男
・・・出演者・・・
ルネ (サド侯爵婦人)・・・・・・高橋礼恵
アンヌ(ルネの妹)・・・・・・片岡京子
モントルイユ夫人(ルネの母親)・・・倉野章子
シャルロット(モントルイユ夫人家政婦)・・・中川安奈
シミアーヌ男爵夫人・・・新井純
サン・フォン伯爵夫人・・・平淑恵
チケット前売り開始・・・2003年3月30日(日)
A席 5250円 / B席 3150円 (税込み)
新国立劇場ボックスオフィス 03−5352−9999
http://www.nntt.jac.go.jp
46名無しさん@公演中:02/11/29 00:41 ID:mt+dYnYb
三輪明宏(緑川夫人、実は黒蜥蜴)と高嶋政宏(明智小五郎)
http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/kurotokage_shusei
47名無しさん@公演中:02/11/29 04:30 ID:ALcsivQj
歌舞伎を知り尽くした三島由紀夫が、
滝沢馬琴の原作をもとに書き上げ、
昭和四十四年の初演時には自ら演出も買って出た渾身の長編大作が、
初めて歌舞伎座に登場します。
今回は、これまでにも数々のスペクタクル物を手がけてきた猿之助が、
演出を担当、主人公の為朝に挑戦し、
三島が玉三郎にあてて書いた白縫姫を、三十三年ぶりに当の玉三郎がつとめ、
さらに勘九郎が意欲的な二役を演じる注目の顔合わせが実現しました。
重厚な時代物の「上の巻」、
古風でグロテスクな歌舞伎味にあふれ、見せ場満載の「中の巻」、
涙を誘う世話場から大団円へと展開する「下の巻」。
三島歌舞伎の集大成を、たっぷりとご覧いただきます。
48名無しさん@公演中:02/11/29 04:31 ID:ALcsivQj
「上の巻」
崇徳上皇と、後白河天皇の皇位継承争いが激化した保元の乱。
崇徳院側にくみしていた源為朝(猿之助)は、
その敗北により伊豆大嶋に流されますが、
家臣の紀平治(段四郎)や高間太郎(勘九郎)、
その妻磯萩(福助)らとともに島民をまとめ、
再挙の時をうかがいます。
49名無しさん@公演中:02/11/29 04:31 ID:ALcsivQj
「中の巻」
伊豆から讃岐へ渡った為朝の前に、崇徳院の霊(歌六)が現れ、
平家を討つために、かつていた九州肥後に戻るよう促します。
肥後に着いた為朝は、
夫の再挙のため兵を率いて待っていた妻の白縫姫(玉三郎)と息子舜天丸に再会。
挙兵のため、ともに船出しますが、
海上で暴風に見舞われ、白縫姫と高間夫妻を失います。
危機に瀕した為朝、紀平治、舜天丸の三人でしたが、
崇徳院と白縫姫の霊に導かれて、なんとか琉球に漂着します。
50名無しさん@公演中:02/11/29 04:31 ID:ALcsivQj
「下の巻」
琉球国では、悪臣が巫女阿公(勘九郎)と組んで、国家転覆を企んでいます。
本来の王位継承者である寧王女(春猿)に白縫姫の霊が乗り移っているのを知った為朝は、
王女を擁護する勇士の鶴(笑也)亀(亀治郎)兄弟を助けて、阿公を討ちます。
実は阿公は鶴亀兄弟の祖母で、紀平治との間に子をもうけた過去もあり、
わが子と知らずに、その子を自ら殺めていた罪業深い女でした。
こうして琉球は平定され、為朝はその国王に推されます。が、
固辞してその座を舜天丸に譲ると、
再び日本を目がけて天馬に跨り、飛び去ってゆくのでした。
51名無しさん@公演中:02/11/29 04:32 ID:ALcsivQj
最後のシーン「天馬に跨り、飛び去ってゆくのでした。」

ここで市川猿之助が得意の宙乗りを披露します。
「(宙乗りは)空を飛んでいるようで、快適です。
 お客様の様子が見えて、気をいただける」とおっしゃっています。
52名無しさん@公演中:02/11/29 04:43 ID:ALcsivQj
美輪明宏…
本年2002年大好評を博した『近代能楽集より「葵上・卒塔婆小町」』に続き、
三島戯曲のなかでも最もファンの多い戯曲「黒蜥蜴」が、来春ついに上演されます。
2003.3.5〜3.30 『黒蜥蜴』東京公演
http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
53名無しさん@公演中:02/12/01 00:57 ID:y2sL4NjI
十二月大歌舞伎 12月2日から12月26日 夜の部(午後4時30分開演)
    椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
    が初めて歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/)に登場します。
54名無しさん@公演中:02/12/02 00:00 ID:odQTSxOo
今日が、初日ですよ。「椿説弓張月」
55名無しさん@公演中:02/12/05 05:43 ID:jylGymyB
12月2日から12月26日
十二月大歌舞伎 夜の部(午後4時30分開演)
椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/
56名無しさん@公演中:02/12/12 04:13 ID:HexKYnuN
age
57名無しさん@公演中:02/12/13 04:05 ID:bb2xdCMz
12月26日までですよ。椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
58:02/12/18 18:14 ID:iGeeOZOI
ごぶさたです。
「椿説弓張月」、24日のチケット取りました。三階席だけどね。
「黒蜥蜴」のチケットも取った!
59:02/12/25 23:52 ID:+69GtBtP
「椿説弓張月」、見てきました!
猿之助の演出で、スペクタクル要素満載といった感じ。
三島の脚本にはずいぶん手を入れてあったみたいでしたが、それもわかりやすさという点ではよかったです。
60:02/12/26 00:37 ID:6jaytlHB
書き忘れたこと。
1幕、為頼役の 清水大希という子役の芝居が良くて、思わず泣きま
した。

2幕、勘九郎の切腹シーンはじめ、血糊が飛び散るところが伝統芸
能板では不評のようですが、そういうものなのかな?
残酷趣味は三島的でもあるけど、スプラッターとして楽しむのも歌
舞伎の魅力としてありのような気もしました。ちなみに初演時には
猿之助がこの役をやって、チューブをつないで血糊を飛ばし、日に
日に増やしていったためにしまいにはお客に血がかかって弁償が大
変だったという話を聞いたことがあります。

3幕、宙乗りも含め、スーパー歌舞伎的でしたが、「椿説」為朝を
貴種流離としてとらえるなら、エンディングの旅立ちは幻想的なも
のでなけりゃあ…というのがわたくしの捉え方。なんか説明不足で
すが。そこを宙乗りでやってくれたところがわたくし的にはよかっ
たです。
61名無しさん@公演中:03/01/05 12:36 ID:tKj5xarV
age
62名無しさん@公演中:03/01/05 16:51 ID:fzQw0ADM
三島の戯曲は、基本的に舞台にすると面白くない
台詞ですべて完結してしまい俳優の付け入る隙がない。
ついでに言うと、自作解題が話をややこしくしていて
単純な芝居に延々理屈をつけてみせる。演出家も役者もその煙幕にまかれて
目をくらまされている。
舞台に残る作品は、歌舞伎で「鰯売」。三島の思惑と違うけど、(勘三郎でなく
今なら団十郎なんだろうな、きっと)それゆえ面白くなった。
「弓張月」は凝りすぎです。
あとは「黒蜥蜴」「鹿鳴館」。あとは「サド」「ヒトラー」「卒塔婆小町」「朱雀家」位でしょう。

「黒蜥蜴」にしても「鹿鳴館」にしても初代八重子や、芥川ヒロシ、杉村春子を念頭に置いてかいてますが、
その方が、役者に任せている部分があって、戯曲プラス役者で舞台が大きく広がるんですよね。
ただし、もう役者がいないですね、三島の台詞に対峙できるひとが。
「黒蜥蜴」「鹿鳴館」「サド」「卒塔婆」は、主役は三輪、玉三郎、麻実(ルネはよかったです)らが主演するだろうけれど
他の俳優がいないですね。「サド」なんかは特にモントルイユは南さんでしょう、これは。

あと総崩れは男優陣。
「ヒットラー」現在で上演するなら、どういう四人になりますかね。
「朱雀家」はもうだめです。杉浦直樹で見ましたが、明治男になれない、昭和の門倉さん(あ・うん)
が関の山。佐分利信とか白鸚なんかの顔の巨大な立派な人でないと・・・。

あと「ライ王のテラス」の前半は、ちょっと面白いです。後半無茶苦茶になりますが
帝劇の大一座のために盛大にサービスしてます。
三島由紀夫ってこんなこともするんだ、って思いますよ。

「弓張月」の初演で、三島が雁治郎を激賞したのは、演出を聞かずに
意表をついたことをしたからで、やっぱり、役者の肉体に戯曲を凌駕してもらいたかったんじゃないですかね。

63山崎渉:03/01/08 08:53 ID:Vli6gugg
(^^)
64名無しさん@公演中:03/01/18 07:37 ID:iM3/gAUb
> あと総崩れは男優陣
新之助はどうですか?セリフに難有りかもだけど
あの容姿と肉体は三島ワールドの好むところだと思うのですが。
玉三郎とで「黒蜥蜴」とか「鹿鳴館」あたりから。
65山崎渉:03/01/19 06:02 ID:jWZykcrp
(^^)
66:03/01/20 00:15 ID:NROvbEUh
>>64
好きな戯曲を読みながら、「これは誰に演らせるとハマるかな」って
考えるの、楽しいですよね。
「弱法師」、藤原竜也はほんとイイ!と思ったんだけど、彼の魅力には
時分の花みたいなところがあって、何年かしたら違和感持ちそうな。
67名無しさん@公演中:03/01/23 00:12 ID:xgmdQKJc
新之助にだったら、戯曲の一つくらい書き下ろしてそうだな。
ってか新之助は、何年かしたら三島自身の役をやりそうです。
声でかい、目でかい、顔でかい。
個人的には筧利夫があまりにも三島にソクーリで(声も似てる)
いつかやってほしんだけど。
68色男no、1:03/01/24 01:24 ID:YclSM0wP
みなさん、こんばんは、私が色男です。
年譜を紐解くと三島は昭和26年の暮れから翌年の5月にかけて最初の世界一週旅行に出かけているんですが、そのクライマックス、太陽と握手したとも後に語って、
「禁色」「潮騒」等の作品をもたらしたギリシャ体験というものがあります。この旅行については「アポロの杯」に詳しく、いわゆる太宰嫌いの理由としても興味深い一節がありますので、
以下の引用を参考までにお読み下さい。
「ボオドレエルは不感不動を以ってダンディーの定義をした。感じやすさ、感じすぎること、これはすべてダンディーの反対である。私は久しく自分の内部の感受性に悩んでいた。
私は何度かこの感受性という病気を治そうと試みた。(略)感じやすさというものには、或る卑しさがある。(略)私はまず自分の文体から感じやすい部分を駆逐しようと試みた。
感受性に腐食された部分を剪除した。(略)私の理想とした徳は剛毅であった。それ以外の徳は私には価値のないものに思われた。」
古林尚との対談(昭和45年、最後の言葉)で、晩年の三島が10代の思想に回帰した、自分がロマンティケルであると認めざるを得ないと語り、また、村松剛には「僕は太宰治と同じなんだよ。」
と語ったと言います。浪漫派である事と、作品の形式的不備は一つの問題の両面であるようです。
http://laspara.tripod.co.jp/

69色男no、1:03/02/10 01:00 ID:L1UK0bpw
こんばんは、みなさん、私が色男です。
講談社+α文庫「大宰相」の中で三島由紀夫は漫画キャラで登場しています。漫画はコルゴ13のさいとうたかをです。そういえばゴルゴ13の顔って三島に似ていますね。
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70色男no、1:03/02/14 00:12 ID:CKpNavK3
こんばんは、みなさん、私が色男です。
三島は「仮面の告白」によって、そのフィクショナルな生涯の起点とした、というのは松本健一の「三島由紀夫亡命伝説」に見られる解釈でありますが、この作品が「人間失格」を意識して創作されたとする批評家に奥野健男と猪瀬直樹がいます。
奥野は太宰の全作品が滅んでも「人間失格」は永遠に読まれるだろうとし、文壇はおろか社会から抹殺される事も厭わない真実の告白、書いてしまった以上もう生きてはいられないような魂のバイブルとして、この作品を絶賛して止まない訳ですが、
三島が「人間失格」を読んで同類相憐れむとも言うべき共感を得て、「仮面の告白」創作の動機としたのではないかという仮説のもとに、「三島由紀夫伝説」の論理を展開しています。いわば奥野の脱文学的な内的必然性の書物と言えるでしょう。
ですから、命と引き換えに初めて書けるような「仮面の告白」を書いてしまった三島がいかに生きたかという関心が、この作家との18年間に及ぶ交流を支えた、と回顧しているんですね。
http://laspara.tripod.co.jp/

71色男no、1:03/02/15 07:04 ID:LBz6JJXe
奥野は三島が太宰の文学的問題を継承しているという認識から、戦後派とは対立的立場にある作家と位置付けています。「仮面の告白」以前の三島は異端的なマイナー,ポエットであり、
もし大蔵省での官僚生活を持たずに学生からそのまま有名作家になっていたら、堀辰雄の亜流ハイカラ抒情作家で終っていただろう、
近代官僚制=日常性の中で自分が普通ではない怪物であるという違和感を抱いて、「仮面の告白」を書く決意を固めたからこそ大蔵省を辞めるに至ったのだ、
まさにその時にライバルともいうべき太宰の自殺と「人間失格」を知って、嫉妬し、それを超える事を目標とした、
というように、そこまで奥野の筆は滑りに滑って、ほとんど断定的に仮説を伝説として語りつづけています。
このように理科系人間の信仰告白というのは、どこかチャーミングなものがあります。
一方で、三島の自殺によって文学の終焉を実感、作家志望を断念した猪瀬直樹は「仮面の告白」をマーケティングリサーチによる成功例として、彼独特の文学論を展開しています。
太宰の命と引き換えにベストセラーとなった「人間失格」が懺悔録であった事から、自分にもまた懺悔に値する内面的問題があるはずだと三島は倒錯的性愛の世界を捏造した、
と言う事が、三島の独身時代の異性遍歴(?)や同性愛文献の研究、某心理学者を訪問しての自己分析,等の経緯を取材して、
自らの仮説にリアリティを与えようとノンフィクション的手法を駆使して、追及しています。また終戦後の焼け跡では進駐軍の解放ムードから性的通俗本が氾濫していたという時代背景もあって、私小説を逆手に取った
性的倒錯者のスキャンダラスな手記と言う事であれば、ベストセラー間違いなし、と三島は睨んだというものです。
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72色男no、1:03/02/16 02:41 ID:OiLn1pwO
ここで整理しておきますと、奥野、猪瀬両氏は三島が太宰を仮想的として「仮面の告白」を執筆したという認識を共通項とするものの、
その性的倒錯を真実の告白とする奥野説を採用すれば、それを書く内的必然性を認める事になりマーケティングリサーチ説は説得力を欠く事になりますが、
猪瀬説を採用すれば同性愛そのものが営業戦略である事から村松剛の同性愛仮面説を擁護する可能性を開き、
晩年における一連の政治行動についても森田必勝との心中説などが説得力を欠く事となってきます。そして、
もう一つ、「仮面の告白」成立の背景において、
太宰の存在が全く関与しない村松の園子モデルとの失恋説があります。
現実の三島は自身の逡巡から園子を失う事になるのですが、主人公に同性愛の仮面をつける事で二人の立場を逆転させ、
主人公が同性愛であるために彼女をふったのだ、という事にしたかったというものです。
猪瀬によると、当時の三島は鎌倉文庫の編集者に「彼女の事を書かないでいたら、生きてはいられなかったと思います。」
と手紙に書いているようです。
奥野、猪瀬の三島理解は「金閣寺」において対立する事となるのですが、面白い事に「鏡子の家」
を評価する少数意見を二人で支えると言う事になるのです。二人にはそれぞれ、戦後派文学批判と日本の官僚制批判という問題が背景にあって、そこから三島という記号が再構成され、
一つのシンボルとして結実しているのでしょう。
http://laspara.tripod.co.jp/
73:03/02/16 22:30 ID:+mPfyNTq
最近は色男さん孤軍奮闘ですが、こんなのみつけたので貼っておきます。チケットは7月発売の模様です。

読売日本交響楽団◆第420回 定期演奏会

2003年10月15日(水) 19:00開演  サントリーホール(赤坂)

指揮 ゲルト・アルブレヒト

黒田 房子:緑川 まり(ソプラノ)
塚崎 竜二:三原 剛(バリトン)
黒田 登 :高橋 淳(テノール)
二   号:米良 美一 (カウンターテノール)ほか

ヘンツェ/歌劇〈午後の曳航〉(改訂日本語版・世界初演・演奏会形式) 

        原作=三島 由紀夫
        原曲=ヘンツェ/歌劇〈裏切られた海〉

74モナー:03/02/21 23:48 ID:q/Qqhi9F
( ´∀`)
75名無しさん@公演中:03/02/23 03:31 ID:PJFmsR0F
三島由紀夫を今 文学座で上演するとしたら、
どう思いますか?
76山崎渉:03/03/13 14:31 ID:aDAfKAX3
(^^)
77名無しさん@公演中:03/03/19 11:49 ID:c0+LJQl9
あげ
78名無しさん@公演中:03/03/22 19:29 ID:YeEmX/5F
三島由紀夫の戯曲は小劇団でも使えるのですか?
著作権は下りるのかな・・・
厳しいような事をきいたので。
79名無しさん@公演中:03/03/23 00:44 ID:HFtg293c
あげ
80名無しさん@公演中:03/03/23 06:37 ID:KKuUBSjk
>78
三島由紀夫文学館にある三島由紀夫に関する質問コーナーで聞いてみるとよいよ。
http://www.vill.yamanakako.yamanashi.jp/bungaku/mishima/museum/museum.html
81名無しさん@公演中:03/03/23 11:25 ID:Emh27mLr
>80さん
ご親切にありがとうございます。
そうしてみます。
82色男no、1:03/03/24 01:38 ID:ccCVSajm
みなさん、こんばんは、私が色男です。
三島文学の愛読者にとって、ある意味、三島という存在自体が大きな問題になっているという点については、これまでにも指摘されてきたきた事と思います。
行動者三島による作者三島の殺害がなければ、作者の断筆宣言がなされぬ限り、愛読者は三島文学の次回作を待つという楽しみを奪われずに済んだ訳ですから。
三島は作家の老年の形として、次の2つのタイプを挙げています。
根本理念がお金の商人型の谷崎。
根本理念がお金ではない侍型の荷風。
この相反する2つのタイプのうち傾向としては荷風よりになりそうに思われるが、それに徹する心根もないので、精神は荷風、生活の外見は谷崎の折衷型になるだろうと三島は、自らを分析しています。
また三島の作家論中でも白眉といいたいほどの谷崎論において、三島は谷崎が放棄した「金色の死」の方向に自らの告白を仮託しています。谷崎にとって文学的に老年に達する事が必要とされたように、
三島には自己犠牲で完成する芸術というプランがあった事が、この批評から了解されます。
http://laspara.tripod.co.jp/
83名無しさん@公演中:03/03/25 06:54 ID:r9uNWWjO
age
84名無しさん@公演中:03/03/26 19:24 ID:4AE/SmJC
あげ
85あぼーん:あぼーん
あぼーん
86色男no、1:03/04/04 01:39 ID:dhTn/Y7a
いわゆる親日家といわれる一群の外国人がいますよね。彼らはジャポネスクなる日本趣味の様式美を愛でる観察者であって、自ら日本精神を体現するところの存在ではありません。
黒澤明という人物はむしろ彼らのポジションに近いところで万博における日本パビリオンを建設しているかのごとく文化使節として海外マーケットを開拓する尖兵の一人としての側面もあったと思います。
では、日本精神それ自体であるところの三島が海外輸出向けの商品つまりメイドインジャパンをどのように思ったかという事についてですが、三島は大のディズニーランドのファンでありました。
海外向け模造文化を面白いと思える完成の持ち主だった三島にしてみれば「日本的」なるものを否定する理由も見つからないと思われます。
http://laspara.tripod.co.jp/


87色男no、1:03/04/08 00:00 ID:s7yTiDYo
こんばんは、みなさん、私が色男です。
長い間一部の好事家にだけ知られていたマイナーな哲学小説の書き手足穂は60年代末期になって、にわかにマスコミの注目するところの存在となったのですが、その発掘と再評価の演出は実に三島自身が手がけたものでした。
サブカルチャーと全共闘全盛のこの時代、三島は一群のサブカル表現者のパトロン的存在だったのですが、文学全集の編集や文学賞の選考など最高の文壇政治力を誇った三島は「少年愛の美学」を日本文学大賞に推して、
最終選考に残った井上靖の「おろしや国酔夢譚」と争って、同時受賞で妥協したというエピソードがあります。非文壇的仙人の足穂は三島演出に利用されては敵わないと思うところがあったのか、
生前、三島の悪口を吐きつつけ、三島も澁澤龍彦との対談でその事に触れ、あの人はテレ性でこちらが持ち上げるほど悪口を言う、実に愉快だ、しかしながら、最終的には僕はあの人しか信じようがない、と語っています。
そして、自分が人生でなにか愚行を犯し、日本中が笑った場合に、あの人だけが自分を分かってくれるという確信がある、としています。つまり、この自意識家は間接的に足穂の思想が自らの行動の形而上学的側面を
保証するものである事を鋭く洞察し、決起に先だって後世にミシマ思想の手引きを残しておこう、という意図が含まれていたように思われます。
ナルシストはやがて、文壇を俗世間と同一視し、自らを弥勒とする事で、最終的完成を目指したのでしょう。
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88色男no、1:03/04/08 00:17 ID:s7yTiDYo
三島は時折、作中に偽者と本物の二元論的対立の構図を持ちこむのですが、これは明かにプラトンのイデア論を敷衍したもので、同時代のサブカルや学生運動あるいは言語表現を一律に葉隠における芸道のうちに包摂して、自殺によって差別化を図り、
相対主義的世界からの飛翔によって、永遠なるものとの同一化を果たしたものと考えられます。
自意識家は常に自らが不在と化した世界を想定して、全てを演出していた訳です。
美エロティシズム死とどこかで言っていたように、彼自身がゾルレンとしての天皇であり、やがて世界単一国家のような状況が到来して、「日本」がなくなってしまったとしても、そこで固有名として想起されるのは自分である、という訳です。
埴谷雄高との対談で、未来の預言者は死なずとも啓示を体現すればよいとしたのに対し、三島は預言者は死ななければならないと語っており、そこでも三島思想をあらかじめ解説していました。
汎神論的自然調和の日本風土において、あるいは三島は武田泰淳も言うように宇宙人だったのかもしれません。生前から、なにかと私小説的文壇から観念過剰だ人工的だ造花だと評されて来たのですが、これが一神教的普遍性の世界文学の文脈に
置き換えた時、価値観の転倒が起こり、何らの違和感なく世界の同時代文学として受容されたのです。弥勒には、日常的な写生一辺倒の私小説的サロンが俗世間に見えたのでしょう。
トーマス,マンがゲーテとトルストイを自然の人、シラーとドストエフスキーを精神の人と分類しましたが、当然、それを三島が知らなかった訳もなく、詩を書く少年などで自己規定もしています。
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89色男no、1:03/04/08 00:38 ID:s7yTiDYo
日本の文芸では古来より万葉調と古今調の形式的美学的対立があり、王朝文学が様式美の洗練へと発達した経緯があったためか、
近代以降は自然主義のヘタウマ的リアルが幅を利かせるようになる訳です。王朝文学の継承を自認する三島にしてみれば文章はうまくなければいけませんし、
そこで文体重視の観点から鴎外と鏡花を双璧として評価しています。風景描写も観念的に再構成しているので、奥野健男などは「潮騒」を読んでも潮の香りがしないし、
銭湯の富士のペンキ画みたいだと評しています。海外マーケット開拓を意識した戦略的オリエンタリズムという評価も根強くささあやかれていますが、世界一週旅行を3度もして、
欧米の文化人と交流しては自邸のパーティーに招いたというエピソードも、この国際人の営業能力の高さを今日に伝えるものです。
文学作品においては同時代的普遍性を持つ三島も、行動者三島の演出においては「日本及び日本人」という限界を意図的に与えていきました。
映画「ターミネーター2」におけるシュワルツネッガー演じるところの旧式が、いわば三島であり、筋肉という形の中に閉じ込められた存在は、液体記憶合金の新型より、
「進歩」していません。変身可能な新型は安倍公房的匿名性でxとでも賞するものです。「日本」のなくなってしまった未来社会で「日本人」の形の中に留まり続ける事、
変身を拒んだ仮面ライダーというのが、三島のサブカル的解釈になるでしょう。
したがって全てが匿名性のxの裡に溶解してしまった世界において、郷愁をもって最後には復活し、ナルシスの願望充足に君臨する事になるであろう事
までも念頭に思い描いて、日本的に切腹におよんだのかもしれません。
http://laspara.tripod.co.jp/
90名無しさん@公演中:03/04/15 20:45 ID:tEkIF96Y
色男さん、お願いですから誤字脱字を直す努力ぐらいしてください
91山崎渉:03/04/17 08:57 ID:ZuJtwpX6
(^^)
92名無しさん@公演中:03/04/17 22:17 ID:FBRQKtvj
>>90
そりゃあ高望みというもの(w
自分でもなに書いてるかわかってないのに、人に読みやすい文章なんて書けるわけないし。
93山崎渉:03/04/20 04:00 ID:tMfq1uvN
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
94名無しさん@公演中:03/04/20 06:05 ID:cerQF6h/
そうですね、誤字に気づくくらいなら
その前に自分の書いたもの読み直してますよね
私としたことがとんだ高望みでしたわ
95名無しさん@公演中:03/04/23 21:33 ID:Bx2w67PD
そっそ。
96名無しさん@公演中:03/04/24 23:15 ID:gtGCTrH1
おまけに内容もどっかで読んだことある評論家(猪瀬とか大塚とか)の
パクリネタっぽいし。

97色男no、1:03/05/12 01:21 ID:xlC9XVXY
悪趣味について

色男NO.1かく語りき
皆様、書き込みありがとうございます。
 乱歩の「パノラマ島奇談」にしても谷崎の「金色の死」にしても、一種のユートピア小説なのであるが、そこに描かれた人工楽園、──地上の楽園としての美の国、夢の国としての理想郷──それは
渋沢龍彦によると浅草の花屋敷を思わせるような俗悪ぶりであると言います。また、三島は「金色の死」の理想郷の描写から、世界最高の俗悪美の展示場というべき、香港のあのタイガー・バーム・ガーデンを想起したと言っています。
 ところで、三島ファッションは世紀末デカダンスの実践であったのでしょうか。あの独特の長揉み上げはいただけないと三島の父君、梓までもが「伜 三島由紀夫」の中に書いています。人々をびっくりさせる事が
好きな三島は自分には無意識はないというように、全てが意味ありげなメッセージに満ちていて、様々な暗号解読はジグソーパズルめいていて面白いですね。最終的に完成された三島パズルには下でも出したお茶目な三島涅槃像でも現れるのでしょうか。
http://laspara.tripod.co.jp/


98 :03/05/12 02:01 ID:tVIdLMdS
一応、誤字脱字はなさそうだな(w

で、色男さんよ、もうちょっと個性的な見解は書けないもんかね?
99山崎渉:03/05/21 22:12 ID:o3oHuuG/
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
100山崎渉:03/05/21 23:42 ID:uRjYa0aD
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
101名無しさん@公演中:03/05/22 07:02 ID:49Pcqv0j
☆野望祭☆法政大学学生会館大ホール
★『サド侯爵夫人』5月21日(水)〜5月23日(金)
http://www.kunauka.or.jp/jp/yabosai/yabo02.htm
★『わが友ヒットラー』5月30日(金)〜6月2日(月)
http://www.kunauka.or.jp/jp/yabosai/yabo04.htm
予約 → http://www.kunauka.or.jp/reservation/form030521.html
ク・ナウカ シアターカンパニー  http://www.kunauka.or.jp/
☆アフタートーク情報☆
○『サド侯爵夫人』【日 時】5月21日(水) 公演終了後
【出席者】山中剛(三島由紀夫研究者)、
 里見宗律(演劇評論家)、寺内亜矢子(「サド侯爵夫人」演出)
○『わが友ヒットラー』【日 時】6月 1日(日) 公演終了後
【出席者】山中剛(三島由紀夫研究者)、
 里見宗律(演劇評論家)、倉迫康史(「わが友ヒットラー」演出)
102名無しさん@公演中:03/05/22 07:03 ID:49Pcqv0j
★『サド侯爵夫人』5月26日(月)〜6月11日(水)
演出:鐘下辰男、出演:高橋礼恵、片岡京子、倉野章子、中川安奈、新井純、平淑恵
劇場:新国立劇場  http://www.nntt.jac.go.jp
★『鹿鳴館』7月18日(金)〜7月22日(火)
演出:野伏翔、出演: 村松英子・観世榮夫・中野誠也・前田真里衣 他
劇場:東京 新宿 紀伊國屋サザンシアター
予約 → http://web.ffn.ne.jp/~yasokai/200307/ticket.html
103山崎渉:03/05/28 14:29 ID:4NCaYsWq
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
104色男no、1:03/07/01 02:09 ID:qkpg3DgC
こんばんは、みなさん、私が色男です。
村上春樹の新約による「ライ麦畑でつかまえて」が話題になっているようですが、70年代には日本のサリンジャーとして、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」にはじまる薫君四部作シリーズが話題となりました。
私はこのシリーズについては未読でなんともコメントできないのですが、丹生谷貴志によると、
庄司は福田章二という本名で三島にまず発見され、その影響著しく、「豊饒の海」最終巻でそれが書かれる時点の事象をふんだんに描き込んだ追跡小説であろうとした
「天人五衰」を別の形で実現しようとしたもの、と言う事になるらしいです。
庄司は書き止める事というヴァレリー的な(?)テーマを持っていて、
その四部作の完結と同時に完全に作家活動を意図的に放棄した作家で、その後のピアニスト中村紘子さんの夫としての自適の生活は、ある意味、「天人五衰」の透の絹江との入籍後の生活を彷彿させるものである、
という印象があって、隠遁のサリンジャーとともに70年代型の自意識のある典型があると考えられます。
私なども表現者としては隠遁しているようなものかもしれません。
http://laspara.tripod.co.jp/
105山崎 渉:03/07/15 13:20 ID:LdELzDEG

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 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
106名無しさん@公演中:03/07/18 01:44 ID:bC93yiRb
107名無しさん@公演中:03/07/21 04:21 ID:UPv4S/Hl
108名無しさん@公演中:03/07/25 01:22 ID:wkvJo5Vj
☆★☆三島由紀夫etc関連スレ☆★☆ http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1059056046/l50
●●三島由紀夫「午後の曳航」●(())● http://etc.2ch.net/test/read.cgi/employee/1057900828/l50
三島由紀夫って馬鹿みたいに死んだねw http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058931089/l50
三島由紀夫「美しい星」はオールタイムベストSFだ! http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1056469173/l50
三島由紀夫の首 http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1058856149/l50
●読書の部屋●三島由紀夫「午後の曳航」● http://etc.2ch.net/test/read.cgi/hikky/1057899170/l50
【芸能】うほっ!いい写真・・・三島由紀夫の未公開写真が26枚発見、一般公開へ http://news2.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1057852794/l50
【三島】三島由紀夫について語りませんか【由紀夫】 http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058356865/l50
109名無しさん@公演中:03/07/27 00:41 ID:7pffldso
『鹿鳴館』よかったです。
紀伊國屋サザンシアターで観てきました。
とくに鹿鳴館大舞踏場のシーンの美しさにはあぁ観てよかったなぁと。
劇場にはいっぱい花束が贈られて来てたが、
その中に三島威一郎という名前があったがたぶん三島氏の息子さんですよね。
安部晋三官房副長官とかピーコとかもあったね。
あと携帯電話電源OFF!!!!!!
第一幕で♪オブラディ、オブラダ〜♪には参ったね。まだいるんだよね。困ったね。
場内で売ってたプログラムにはドナルド・キーンとか、E・G・サイデンステッカー、
ジョルジュ・ネラン(仏訳した人)が文章を寄せてたね。
それにしてもサイデンステッカー氏って一体何歳なんだろうね?
影山役の観世榮夫氏に数日前ドクターストップがかかったそうで、
急遽、飛田天骨役だった曽雌達人氏が景山伯爵を演じましたが、
めちゃくちゃ演技うまかったです。かえって若い景山伯爵で良かったのではないかな。
大徳寺顕子役の村松えりさんのローブ・デコルテの姿は西洋人形のようでした。
第三幕冒頭の鹿鳴館大舞踏場での顕子と久雄のシーンは、
まさに『春の雪』の一場面みたいに美しかったです。
『春の雪』を舞台にしたらこんなシーンの連続だろうなと正直思いましたね。
ドナルド・キーン氏の言葉をかりれば『鹿鳴館』は、
ほんと「ヴィクトリア王朝を代表する芝居」のようですね。
よく問題となる第四幕の最後、劇的場面が終わった後の朝子と景山の長い対話のシーン
ですが全然違和感ありませんでしたね。演技がうまかったからかな。
とにかく鹿鳴館大舞踏場のシーンはすばらしかったね。観てよかった。
110名無しさん@公演中:03/07/29 23:10 ID:bV9Bt/+C
『鹿鳴館』観た人いないの〜。
500人くらい×7回公演たから3500人くらい観てるはずだよね?
3500人で私一人ですか2ちゃんねるに書き込んだの?
みんなどこに書き込んでんのかな?
おーい、誰か書き込めー!
111名無しさん@公演中:03/07/31 06:39 ID:wIr5cFvI
8月2日 (土)
NHK ETVスペシャル 「美輪明宏 一番美しいもの」
 PM 10:00−11:30 再放送
大好評につき,またまた再放送されます。お楽しみに!
三島由紀夫の映像も出てくるよ。
112109,110:03/08/01 00:46 ID:Kg1ovC1f
反応ないぞー。
「サド侯爵夫人」のチケット買いましたので、
「鹿鳴館」に続いて、また観劇記を書きたいと思います。
こんど反応なしならもう書き込まないぞー。
★公演情報★
9月4〜7日「サド侯爵夫人」於・中野劇場MOMO
http://www.aa.cyberhome.ne.jp/~kwgc/
113ぼるじょあ ◆yBEncckFOU :03/08/02 02:58 ID:rqNqOKM3
     ∧_∧  ∧_∧
ピュ.ー (  ・3・) (  ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
  = ◎――――――◎                      山崎渉&ぼるじょあ
114名無しさん@公演中:03/08/06 17:46 ID:WyXc2Y/k
・・・
115山崎 渉:03/08/15 18:39 ID:yDUsjKQY
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
116色男no、1:03/08/16 10:39 ID:IuCXQogH
漱石においてさえ、近代人の分裂、両義性の問題はあったんだよねえ。明治20年代から近代文学の内面が現われ出てきた訳で、柄谷行人も同時代において乃木将軍の殉死さえアナクロニズムと見られた、とどこかで言ってたよ。
物語批判は性格なんか近代の問題じゃない、内面は基本的に分裂を孕むもので、一貫した性格を描写し得ないところにジャンルとしての小説の近代性があるんだ、というこの30年来耳にたこが出きるほどに繰り返された言説があるね。
それでね、三島は小林恭二なんかの見るところによると、骨がらみの二十世紀最大の近代人と言う事で、三島作品は内面と性格の対話劇なる批評空間で、二項対立が統一されようとする物語批判なんだね。認識と行為とかいうやつね。
文学の次元でこんな事やってる人が生活の次元で「性格」足らんとするんだよね。江藤淳とか慎太郎とか同時代の付き合いあった人たちは、偽者だよと楽屋裏を暴露しようとするけど、福田和也みたいな切腹以後の世代は、
内面の不在証明に成功した一個の「性格」を見る訳。この「性格」が厄介なシンボリズムで、政治的リサイクルを失効化させようとする人は、三島の性的人間の側面をフォーカス、フライデー(覗いて)して、切腹以前の分裂を
呼び戻そうとする。漱石には脱活字世代にアピールするような「性格」もなく、胃潰瘍に吐血するようなモダニストの内面しかない訳。大衆にアピールできなければ革命は成功しないよ。ナチスでもそうだけど、
メディア操作するようなシンボリズムがないとね。
三島の革新性とは、もはや文学が自明のものではない領域において、大衆動員する演劇的空間を創出した点につきる。
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117名無しさん@公演中:03/08/31 02:54 ID:RIobNIqS
あげ
118名無しさん@公演中:03/09/06 10:46 ID:M0ZQLxTJ
こんにちは、みなさん、私が色男です。
日本文学における耽美という問題について考察するならば表現者たる主体は、美をあくまでスタティックな他者として認識するようなところがあって、谷崎や川端は特に美しい日本なるものに主眼があって、
海外市場を意識したオリエンタリズムという批評が、今日的にももっともらしく議論の的になったりしています。
ところで三島の場合、いわゆるギリシア体験以後、死刑囚にして死刑執行人を以って任じ、美を創造するものが同時に美それ自体である、という矛盾を自己の存在論的課題として背負い込むようになります。
祖母、この深情けの恋人との長い蜜月関係が幼い三島に現実にも勝る美的世界の中に自閉する事、
それを耽溺する事の頽廃的な悦楽を教えて、三島にとっての外部=現実に関わる事を困難なものにしたのでしょう。蒼白い貧血気味の子供は祖母の選んだ女の子の友達とだけ遊んで、
絵本などからいつしか同一化の対象として、美しく殺される王子という主題を自らの観念の裡に育んでいきました。祖父を官僚故に
嫌悪したというよりは、兵庫県の成り上がり者であるという出自を忌避したのではないかという説の方が、三島の耽美趣味からは理解しやすいでしょう。60年安保以降の文学外の領域への進出、
肉体改造から政治表現まで、現実にコミットする上でもなお、美は三島自身の問題であり、
「ニヒリストが絶対主義の政治に陥らぬために、「美」がいつも相対主義的救済の象徴として存在する、(略)美は、ともすると無を絶対化しようとするニヒリストの目を
相対性の深淵を凝視することに、連れ戻してくれるはたらきをするのである。」(新ファッシズム論)三島の行動哲学の
役目としては政治を、その本質たるリアリズムへ連れ戻す事にこそあったのです。マゾヒストは権力の玉座ではなく、まさに悲劇の只中において存在論的飢餓は全的に癒され、
陶酔によって鏡を必要とする事なく現実に自足できるのです。
http://laspara.tripod.co.jp/


119名無しさん@公演中:03/09/06 23:48 ID:toa5Stcj
120色男no、1:03/09/15 08:09 ID:U2Qdfxf1
終りなき日常における覇者としての官僚性、現実に自足して正確に対処する能率優先主義が政治家に求められる資質であり、
いわゆるニヒリストは現実に価値を見出せない虚無論者として、ロマン主義者とはまた別の意味で反政治的存在と言えるでしょう。
ですから、ここで問題設定する場合、ロマン主義とニヒリズムは反政治的資質において共通項の見出せるものと位置付け、
官僚型秀才はリアリストである故に現世の競争原理の中で支配者階層を形成し得る、と考えればよいでしょう。
「政治的人間とはどうあるべきかといふ考察が、つぎつぎと私の心の中に生まれた。私は何かといふと、私はニヒリストである。
しかし幸ひにして、私は小説家であって、政治家ではない。」これは「美の襲撃」というエッセイの中にある三島自身の言葉ですが、
三島が極端な反政治主義者であると自己規定して慎太郎のように国政選挙に出馬するなどの政治参加をしないのは、
もし自分が政治家となれば岸信介のような、あるいは大きなニヒリストであるヒトラーのようなタイプになるであろう事を
あらかじめ分析し、それを自らに禁じたのでしょう。三島にとって栄光とは破滅の美学以外のなにものでもない訳ですからね。
ところで、慎太郎は三島の死後になって、三島は選挙に出るつもりで、その準備もしていたが、自分が三島より先に空前の得票数
で参院選に当選したので、政治家になる道を断念したという事をいろいろなところに書いていますが、私の知っている限りでは
三島自身のエッセイなど公式の発言としては、そのような事実はないようなのです。もっとも慎太郎は同時代に三島と
交際できた特権で、非公式に三島の本意を聞いたのだと強弁するのでしょうから、私には反論の材料はありません。
http://laspara.tripod.co.jp/
121色男no、1:03/09/23 22:16 ID:NHQNVYT1
三島は中村光夫との対談で次のようにも語っています。──荷風の日記は美しい、よい文章であるが、あの現実蔑視というのはモーパッサン以上のものだ。その現実蔑視から荷風は痩せているんだが、自分もそれに共感を感じるから困る。
自分の筋肉は人工的なもので嘘だ。──私が少し編集しましたが、三島はこのような事を語り、自分がニヒリストである事を自白しています。
次に自意識過剰は自己評価の低さからくるか、という話に移りますが、これは完全に三島と太宰を同族として一括する論旨になっていると思います。絶えず他者の視線の中に自らを露出し続けた三島としては、どんなにハードな管理社会が
到来したところで、24時間完璧にスタイリッシュな立居振舞いで応戦した事でしょう。昔から三島嫌いという人の中には、こういったキザな部分が許せないという人が多いんですね。腹が出てくるのは末代までの恥だといい、プール
サイドから中年太りした奥野健男の肉体を見て、豪傑笑いするような人だったようです。自分と同様の資質を持つ太宰に対する嫌悪というのは、太宰が自らを道化にしているところですね。道化というのは、だいたいヒーローの引立て役
で太鼓持ちですよね、太宰は悲壮美の人、イエス、キリストの太鼓持ちです。三島の美意識というのは、自らの肉体から不随意筋及び脂肪を駆逐するかのように、同情を引くような自己憐憫や笑いを駆逐する事にあり、文字通り、
自らの存在にヒーローを体現する事にあるんですね。誰か他者の太鼓持ちなんて死んでもやらないという、強いこだわりがあって、政界なんかに身を置いた日には金に体を縛られて、美意識なんて言ってられなくなってしまう。
江藤淳に無意識過剰と呼ばれた慎太郎は、三島のポートレートに辟易する訳ですが、最後に三島の絶対に美しい写真を見たといいます。それは大自意識家である三島が誰の視線も感じる事なく、その無意識を露見させて、
市ヶ谷の総監室で学生達を指揮しているところを隠し撮りした写真で、慎太郎はそれをさる警察官僚から見せられたといいます。
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122色男no、1:03/10/16 01:57 ID:suk2E2Za
みなさん、こんばんは、私が色男です。スポーツ芸能等の他ジャンルへの越境行為についての三島回答は、
「似合っても似合わなくても、流行には従うべきなのであります。それはあなたの最上の隠れ蓑であって、思想よく隠すのは流行の衣装だけだと言ってよろしい。」
(不道徳教育講座より)
同時代人に知識人の道楽と思わせノーマークを得るのに有効性があるみたいです。社会人として生きるうえで「文学」はよけいもの、とはごく常識的な考えで近代的知性は
時代遅れになったとか大学解体とかは、つまり当時のスローガンでした。大学生、院生(ことに文学部)は極言すれば思想犯予備軍、という認識。これについては澁澤龍彦が
「私のなかの文学者は、私のなかの市民とつねに敵対している。」というふうに簡潔に言っています。若い頭の柔らかいうちに抽象的事柄について徹底的に思考しておくのは、
長い人生行路の貴重な宝で役に立つ時がくるよ、という岩波教養主義ですね。70年代以降、若い世代がこれと決別しました。80年代の最初頃、現代思想がファッションに
なりましたけどね。同時代人として三島に出会ってたら嫌いになっていたろう、あるいは世代によって三島像は大きく異なる、という問題。三島とは遠くにありて思うもの
、です。同時代人は三島にとって役者(しかも脇役)であり、後世の世代は観客です。直接関わらなかった世代の方に完成品としての三島があります。
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123色男no、1:03/10/27 00:21 ID:MdRj22G+
こんばんは、みなさん、私が色男です。
三島の文学は母子密着のたおやめぶりの文学であります。元来が官僚制に相容れぬ美意識の持ち主なんですね。
「絹と明察」における父の問題は天皇の問題であります。
死体の偏愛が「死は美に通じる」という金色の死に近い思想であるのかという事ですが、
「ナルシシズム論」で三島はナルシズムは男性に特有の精神的傾向であり、女性には見られないものであると
しているように、美との相関関係において、自らが疎外されているとはどうしても考えられない
パーソナリティーを露見させているという意味において、学術論文というよりは三島という天才の謎を
解明する上で病跡学的研究に一資料を提供するものであると言えます。死体の偏愛をネクロフィリアと
規定するならば、溺愛する側はむしろ死体=美から疎外される側にあるものであり、
ナルシズムの問題が抜け落ちてしまいます。三島は、自らが死体=美として偏愛される為に
「他者」を必要としたのであり、ある種の人にとって彼の自殺が演劇的装置に満ちたパフォーマンスと映るのも、
その為であります。
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124色男no、1:03/11/08 07:57 ID:aSyKPRuZ
中上とたけしは、不在の三島をめぐる共犯関係にある、とするのが正しいでしょう。中上は三島の死の年齢と仕事を異常に気にしていた、
というのは柄谷行人など親交あった人々の証言に明らかです。三島の天皇に対するかのように路地を文化起源として小説を書きましたが、
彼自ら自分もある意味、天皇小説を書き続けてきたと、発言しています。パロディー化、矮小化というのは屈折した愛情表現なのかもしれません。
コロッケや清水あきらが美川憲一や村田英雄に対するかのように。神話化された姿には父殺しにも似た脅迫観念を持ち、
彼を笑いに転換する事で限りない慰みが得られる。アンチ巨人もファンのうち、あるいは全共闘は三島ファンを多く含んでいました。
三島のパロディーおよび再来について、三島が果たして文学的に師を必要としたか、あるいは文壇政治的に川端を攻略しておく事に意味があったのか、
などの問題になると思われますが、三島は唯一無二で二つとありえないし、また、必要もないと考える三島絶対主義が一方にあれば、
ナポレオンがヒトラーに反復するようにヘーゲル歴史哲学的に考察するならば重要な事件や人物であるほどに反復するという見方もあります。
再来がありえないから歴史偽造主義的要請からパロディーが捏造されると考えるか、弥勒菩薩よろしく再来がありえるとして、
その真贋論争が問題になってくるという見方もあります。
125色男no、1:03/11/08 07:59 ID:aSyKPRuZ
楯の会=たけし軍団、三島事件=フライデー事件。大蔵官僚から文学、コメディアンから映画。たけし自身が説明するように既成権威が
あればあるほど奇行や笑いの起爆力が向上するという振り子現象があります。また、吉本隆明、蓮実重彦らは両者の関係性について言及しています。
たけしは本質的には三島と類似点はないと思います。ただ、表層において、それがある訳です。貴種流離というのは三島のキーワードの一つですが、
たけしはその逆ですね。たけし一人ではとうてい三島の不在を埋める事はできませんが、分業化されるマスイメージとしての三島集団の一人であると思われます。
平野にしてもそうですが、マスコミが三島のパロディーや再来を必要としている要素はあるでしょうね。
新潮2000年11月臨時増刊の座談会三島由紀夫不在の三十年で、三島空位の時代に後の人は彼の役割の分業を意識してきたのではないか、と島田雅彦が発言しています。
主体は分身自身にある場合と、マスコミのイメージ操作の意志にある場合とがあります。文学に関しては様々な研究が今もさかんになされつつありますが、
三島の存在論的な意味の読解と他ジャンルへの影響の様相を浮き彫りにする作業を私は問題としており、サブカルチャーにまで及ぶ言及を積極的にしています。
http://www.laspara.net/
126名無しさん@公演中:03/12/03 02:18 ID:cJuDxLwv
age
127色男no、1:03/12/19 01:03 ID:FjqtxTIU
ユーミンについては宗教にまで高められた恋愛至上主義を信条とし、その全楽曲はつまるところ三島へのレクイエムである、という見解を私は持っています。
三島はエロティシズムと単なるフリーセックスを区別し、価値相対主義の社会にはエロティシズムはない、と極限しているんですね。
ですから反体制運動に見られるような、人間性を管理社会から解放するところのセックス、という認識を批判して、絶対者がなければ人間性の救済というのは
あり得ない、と三島は説明している訳です。
ユーミンの場合、バブリーな時代背景の投影としての表層的な恋愛模様のディテールを通して、相対主義的なフリーセックスを賛美しているように
誤解されているのですが、三島の不在を絶対者の喪失と捕らえることで逆説的に価値相対主義社会における恋愛を描写するんですが、
生まれ変わる事で絶対者との再会を果たし、現世的なものを超越していかねばならないというメッセージを30年間変る事なく唄い続けている、
というのがユーミンの本質なんです。したがって、ユーミンに単なる風俗現象を見ようとするところに、
三島を隠蔽しようとする時代の気分が現われているという事ですね。
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128色男no、1:03/12/21 05:38 ID:r7lZlyWY
役目としては政治を、その本質たるリアリズムへ連れ戻す事にこそあったのです。マゾヒストは権力の玉座ではなく、まさに悲劇の只中において存在論的飢餓は全的に癒され、
陶酔によって鏡を必要とする事なく現実に自足できるのです。
慎太郎は三島によって、そのファリック ナルシズムを指摘されていますが、慎太郎によると、二人の間にはどちらが一番乗りで二番煎じかという子供じみた闘争があったらしく、
一番乗り(オリジナル)と二番煎じ(コピー)のシーソーゲームにおいて、エロティシズム(死にいたる生の昂揚)を一番乗りされた慎太郎にはもはや、
「老いてこそ人生」という凡庸な大団円しか選び得ず、死んだ三島が仕掛けた罠にはまった慎太郎は、あのようなキャラを生きることを余儀なくされた、
と見るべきでしょう。
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129色男no、1:03/12/21 06:25 ID:r7lZlyWY
そして、さらに恐るべき事に、三島は自らの死後に残された全てのナルシストに、慎太郎同様の二番煎じの意味付けを与えようとしたのであり,
それこそが三島によって仕掛けられた罠=呪縛なのです。三島以後、もう我々は凡庸さを生きる事しか許されない。
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130色男no、1:03/12/29 15:17 ID:TVRJoS9j
みなさん、こんばんは、私が色男です。
三島は45年という短い生涯の中で個人全集として42巻もの膨大な著作を残したという点において、日本近代の他の大作家と比べての差異が顕著であるように思われます。
といいますのも日本においては純文学を私小説と呼ばれる身辺雑記風の心境小説が代表したという特殊な事情があって、その結果、資質的に短篇作家の最も技術的に洗練された一群が文豪とされているようなところがあります。
つまり、ストーリーテリングは大衆文学でこそ問題にされますが、芥川のいわゆる話のない小説というものに、東洋的詩精神のようなものが読解されて、それが文壇的にも半ば制度化されてしまったところに、
日本文学のお家事情があったという事です。ですから長編小説が純文学のメインジャンルのような待遇を得られるのは、戦後派の全体小説の理念によるのであり、三島といえども、昭和20年代には「近代文学」の同人として、
文壇に自らの地位を得たのであって、資質以前の問題として長編小説に手を染める事で、時代潮流におもねるところがあったように思います。日本において、もっと戯曲書きの待遇がよければ、自分は小説家という職業を
選ばなかったであろう、というような事もどこかで言っていました。現在のところ、研究者の間でも「鏡子の家」は失敗作であったとされていますし、好みの問題もあるとは思いますが、三島の短篇のいくつかは、
その文体や技術的洗練において、文豪の列に加えてもいいような完成度を持つものであったのは間違いないことだと、私なども考えています。
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131色男no、1:03/12/29 15:43 ID:TVRJoS9j
占領時代が終ると、文壇も消費社会の大きな渦に飲み込まれるように週刊誌ジャーナリズムが成熟し、その当時、既に時代の旗手と目され流行作家となっていた三島は当然ながら、
多くの雑多な書き飛ばしの仕事を引き受け、それが今日では全集にも収められて、一見したところ古色蒼然とした風俗資料に落ちたと思われるようなものも少なくはありません。
しかしながら三島の文章は凡百の雑文書きとは異なり、不易流行とでも言うのでしょうか、皮相な風俗ウォッチングの中にさえ、三島的「批評」が見え隠れしているようなものが、
いくつもあります。三島的「批評」というのは、アンチというのに最大の特徴があり、天皇でさえ、三島の手にかかると近代化=西欧化に対するアンチエゴイズム最後の砦というように規定して、
三島自身の行動原理に再構築してしまう有様です。三島は驚くほど多岐に渡って、様々な現象について言及した作家でしたが、「三島」それ自体の批評的本質については、
ついに最後まで沈黙を守ったように思います。その自決は謎とされ、多様な読解を包摂する巨大な存在として現代に屹立するのを見る時、三島は批評的存在であり続ける事によって、
歴史の永遠の呪い手足らんとしたのでしょう。
http://www.laspara.net/


132名無しさん@公演中:03/12/29 20:44 ID:t8pGIFBN
age
133色男no、1:04/01/04 01:22 ID:lfvQFm1Q
佐伯彰一は「新潮」の三島没後三十年臨時増刊に寄せて、「「批評家」三島を批評する」という一文を書いています。
そこで、三島がさるパーティーの席上、俺は第一に劇作家、第二に批評家、第三に小説家だと開高健に言ってのけて、
唖々大笑したというエピソードが紹介されているのですが、
以下、佐伯は三島の資質の問題として、「座談会などでの三島の発言が、いかに冴えて颯爽たるものであったかは、
改めて諸家の証言を徴するまでもない話であるばかりか、文学賞の選者としての三島は、大方の場合、結果が決まるや否や、その場で忽ち、
「選評」原稿をさっさと書き上げてしまうのが通例だったと語り伝えられている。(略)わが身の体験に徴しても、これは相当な離れ業である。
選考プロセスの疲労もあり、やれやれという解放気分が先行して、到底その場で一気呵成になどとゆくものではあるまい。
やはり三島一流の集中力と、速筆そして批評能力の天分と舌をまく他はない。」と、書いています。
http://www.laspara.net/
134名無しさん@公演中:04/01/14 01:09 ID:HxCT07Nc
age
135ex.blue:04/01/30 06:26 ID:45OEpln/
あぼーん回避のために電番などはここに書いて誘導汁!
http://6214.teacup.com/blue/bbs
ここにいる香ばしい「管理者1」は管理者ではない偽物。
136名無しさん@公演中:04/02/02 11:35 ID:55DngEA8

今夜の実況は こちらで

乱歩R 第四話 ◆ 黒蜥蜴
http://live6.2ch.net/test/read.cgi/liventv/1075676645/
137名無しさん@公演中:04/02/02 20:34 ID:YbfVa7gu

今夜の実況は こちらで

乱歩R 第四話 ◆ 黒蜥蜴
http://live6.2ch.net/test/read.cgi/liventv/1075676645/
138色男no、1:04/03/13 15:46 ID:Vi3hdXSs
こんばんは、みなさん、私が色男です。
三島文学とは全く異なるところで三島そのものの伝説があります。この事が三島問題を他の作家論から逸脱させる要素なのですが、
あくまで例外を認めずにテクスト論による文学研究に一貫させようという立場もあります。しかし、言うまでもなく三島の
存在それ自体が一つの作品ですから、これを言及する事なく三島作品だけに当たる事が可能であるかと言えば、やはり不完全に思われます。
三島を解読するために三島文学を読むのか、三島文学を読むために三島を解読するのかは、そのアプローチする個人の内的問題によるものです。
ところで三島には確かに他者を吸収合併して凡庸化=非個性化するところがあります。三島がフォルムこそが永遠である、という時、
個性は時間の持続に耐え得るものではないという認識があります。100年も経てば、個々人の差異はふるいにかけられ、
様式化したもののみが固有名として定着します。アンフォルメルの思想を否定し、人間の形それ自体を志向するのは彼が代表的人間、
ある性格の雛型となり、類似する他者を全て代表しようとする意思があるからです。
http://www.laspara.net/
139名無しさん@公演中:04/06/01 17:50 ID:hlVdqx88
ふーん
140名無しさん@公演中:04/07/03 07:27 ID:+1lz6k1R
141名無しさん@公演中:04/08/29 19:39 ID:diIHmw0O
age
142名無しさん@公演中:04/09/14 17:46:49 ID:M1UJDdfB
うだうだ駄文の輩がいるな、成敗成敗。
143名無しさん@公演中:04/09/15 04:50:51 ID:/V0vAbsf
>138
翻訳調の学生論文ですね。
いいかげん大人の会話をしましょうね。
144名無しさん@公演中:04/09/16 18:49:17 ID:GOkRuZ8/
読みかじり、聞きかじりで長ったらしい作文投稿はいけません。
145名無しさん@公演中:04/09/17 20:55:25 ID:ZCPYaReZ
>138
>アンフォルメルの思想を否定し、人間の形それ自体を志向するのは彼が代表的人間、
ある性格の雛型となり、類似する他者を全て代表しようとする意思があるからです。

何これ????こういう鼻白む軽薄な学生新聞?のレベルで物を言っちゃ、だれも
読む気はしねえわな、、、、フフ。

146名無しさん@公演中:04/11/04 04:03:30 ID:IbcK2ZeE
なんか演劇板のレベルの低さを表しているようなスレになってるね。
147しょうい:04/11/24 04:50:33 ID:c8zcOSRg
みてーわ
148名無しさん@公演中:05/02/08 13:04:48 ID:xOHap0F+
近代能楽集 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

出演:<卒塔婆小町(そとばこまち)>壤晴彦/高橋洋/他 <弱法師(よろぼし)>藤原竜也/夏木マリ/鷲尾真知子/清水幹生/神保共子

6月1日(水)〜19日(日)
(火)(金)7:00PM (水)(土)2:00/7:00PM (木)(日)2:00PM
※6/1(水)・6/4(土)7:00PM。6/5(日)2:00/7:00PM。
※月曜休演。

席種・料金 S-10000円 A-8000円 B-6000円
一般発売日 3月12日(土) 10:00AM
149名無しさん@公演中:05/02/23 23:21:19 ID:MeUrTYHa
150名無しさん@公演中:05/03/08 01:09:54 ID:Xio+F3gk
3月3日(木)〜
  鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)歌舞伎座
3月11日(金)  「聖女」 横浜人形の家 あかいくつ人形劇場
4月7日(木)〜 「黒蜥蜴」 ル テアトル銀座(東京)
6月1日(水)〜 「近代能楽集」 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
7月28日(木)〜 「近代能楽集」 リンカーンセンター<ニューヨーク公演>

『春の雪』妻夫木聡&竹内結子
2005年秋全国東宝洋画系にてロードショー!
151名無しさん@公演中:2005/05/08(日) 18:13:08 ID:91TJNj8O
コピペしまくりすいません。これ読んだことありますか?

書評『神々の軍隊−三島由紀夫と国際金融資本の闇』(浜田政彦 著)
三五館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883202119/qid=1094762871/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-6180826-7472319

ああ、この本を読まなければよかった。この本には、途轍もない「真実」が書かれている。
第1次大戦終結後から第2次大戦の勃発までの日本史の動きを「国際金融資本」という補助線を引っ張って読み解いている。
この補助線なしには、日本が突入したシナ事変と大東亜戦争(太平洋戦争)の泥沼は
いかなる世界史的意味を持っていたのか理解できないだろう。政治家の動きだけを見ていては絶対に分からない。
152名無しさん@公演中:2005/05/08(日) 18:13:42 ID:91TJNj8O
当時(第1次大戦後)の日本には大略、3つの勢力がいた。一つ目は「皇道派=新興財閥連合」、
「統制派=大財閥(ロックフェラー、ロスチャイルド系)連合」「日本原理主義者(大本教、日蓮教、浄土宗、国柱会など)」である。
「2.26事件」は、日本原理主義者と皇道派=新興財閥連によって起こされた、反財閥、反国際金融資本のクーデタだったのである。
この大きな視点が、これまでの日本史解説書では全く欠けている。
皇道派の幹部たちも、本当に国体明徴による天皇の神権国家を作ろうという考えの人々は
僅かで多くは、大財閥との利権争いの一環として、政治闘争を仕掛けただけであった。
ところが、大本教、日蓮教などの宗教的熱情から、天皇中心の国体の明徴を実現しようとした「ラディカル」な、ある意味では純粋な、
日本原理主義者たちは、あくまで純粋に自らの志に従って散った。筆者はここに三島由紀夫の自決と重なり合うものを見ているのだが、
現代の日本人の視点から見れば、このあまりにも純粋な日本原理主義者の姿は、イスラム原理主義のアルカイーダやタリバンとも重なっていく。
原理主義はそれが「狂気」であるが故に、現実妥当性を持たず、金と権力を握った者たちによって覆滅せしめられるのだ。
原理主義者の、武器は狂気だけであり、戦略を欠いていた。これが、日本があの戦争に負けた最大の原因であろう。
私は彼らの崇高な理念には共感はするが、これは危険なアイデアリズムであり、リアリズムの観点からすれば、
唾棄すべき「国際金融資本」につながりながら、日本の独立をなんとか維持しようとした政治家たちの立場を取る。
153名無しさん@公演中:2005/05/08(日) 18:14:36 ID:91TJNj8O
この本は、一方に2.26事件に連座した若い日本原理主義者たちに視点を置き、彼らの姿に徹頭徹尾共感した形で筆を進めている。
その一方で、数々の文献を渉猟した筆者は、ロックフェラー、モルガン、ロスチャイルド、サッスーン財閥などの国際金融資本の中国政策と、
元々「国際金融資本」(判りやすく言えば、ユダヤ金融資本)のひも付きであり、その限りに置いて自主性を許されていた、
日本の三井・三菱などの大財閥たちが、欲を見せて、「彼らの虎の尾を踏む」さまを存分に描き出している。
昔も今も日本が国際金融資本の強い影響下にあるということは変わらない。昔は英国の属国として、今はアメリカの属国として。
この本の時代背景は妙に現在に重なっている。三井・三菱は「死の商人」でもあった。
今、アメリカの要求で、武器輸出三原則の見直し、憲法9条の「改正」が行われようとしている。歴史はくりかえすのか。

本文の内容もさることながら、巻末に乗せられた文献録と人名辞典の資料性を一段と高めている。
天皇家は初めから、日本原理主義者の抱くような理想を体現していなかった、というあまりに悲惨な現実を、
海外の文献まで調べながら立証している。天皇家のキリスト教改宗運動を進めた、クウェーカー・コネクションについては最近、
園田義明氏が詳しく調べているが、本書でも園田氏の観点からとは全く正反対の立場から検討が加えられている。
154名無しさん@公演中:2005/05/14(土) 09:59:31 ID:Pjrs0wk9
モリマリ
155名無しさん@公演中:2005/07/04(月) 11:22:59 ID:fWQzMb15
>>133の佐伯彰一氏の三島速筆の話はいくら佐伯氏が当時の三島を知る人だとしても
素直に受け入れられません。>色男さんは書いてあることを
そのまま写してくれただけでしょうが、それを手放しに信用できないのです。

三島由紀夫は「一日に400字原稿用紙、二枚書ければいいよね」というようなことを
言ったと聞きました。
それは自分の作品意識が高ければ高いほど、責任感から言葉や表現を選ぶようになると思うので
「なるほどねえ」とうなづけます。

今となっては藪の中ですが、選評論文等には自己の作品意識よりも
(それを選評した)自己弁護の意識の方が高かったんじゃないでしょうか、三島って。 
そのための焦燥感からの集中力というわけです。

つまり簡単に言うと頑固親父の域に達していたわけですな。

小説や戯曲は確かにいい作品がほとんどですが、随筆には駄作が多いのが事実です。
駄作を速筆して何が凄いのか? と思ってしまうのは自分だけでしょうか?

156名無しさん@公演中:2005/07/16(土) 22:17:22 ID:DzBElgTj
モリクミ
157名無しさん@公演中:2005/07/29(金) 21:17:44 ID:asDsa49R
おい、なんか凄いことになってるぞ↓。

  三島由紀夫全戯曲上演プロジェクト
   http://mishimayukio-project.com/main.html
158名無しさん@公演中:2005/07/30(土) 00:39:37 ID:MB4OA4EB
         ↑
よく分らない団体、サイトだ。
159名無しさん@公演中:2005/07/30(土) 00:57:50 ID:9yrh2WRU
婦人画報を知らないのか? 
160名無しさん@公演中:2005/07/30(土) 01:16:14 ID:6UHTSlzQ
ルネだけドシロートじゃん
161名無しさん@公演中:2005/07/30(土) 09:33:52 ID:wWNcfwX3
なんで新妻聖子?三島っぽくなーい
162名無しさん@公演中:2005/08/04(木) 08:05:53 ID:u9PVzGHT
サド公爵夫人のチケットとれるかなぁ

そう言えば最近は杉並あたりのちっちゃい小屋でちんまりと上演されるようなオナニー芝居しかみてなかったな…


しかし三島は未だどれだけの人に飯をくわせりゃ気が済むんだw
163名無しさん@公演中:2005/08/04(木) 18:44:04 ID:UtF5D+Cn
道成寺 一幕
8月20日(土)〜9月4日(日) ベニサンピット
出演:中嶋朋子、塩野谷正幸、千葉哲也、大浦みずき、池下重大、植野葉子
http://www.tpt.co.jp/top/doujouji/index.html
164名無しさん@公演中:2005/08/28(日) 09:14:02 ID:8WCXWykV
ここで質問しても仕方がないのかもしれないが
「憂国」はいつから幻になっていたの?
国立劇場の資料室で頼めば、学生でも普通にビデオが見られたんだけれど。
世間で言うような三島の自決よりも、切腹マニア的な側面が目について
はっきりいって笑ったよ。
165名無しさん@公演中:2005/09/05(月) 08:22:45 ID:zw58Awyt
>164

それは知らなかったです

しかし今となってはDVDの発売を待ってみます。
166名無しさん@公演中:2005/09/29(木) 12:21:08 ID:JjVNhsxS
三島由紀夫の最高傑作『鹿鳴館』 2006年1月、自由劇場にて上演決定!
http://www.shiki.gr.jp/navigation/#navi45
167名無しさん@公演中:2005/10/03(月) 06:13:51 ID:89L35vqF
劇団四季

  「鹿鳴館」 2006年1月自由劇場にて上演決定!
168名無しさん@公演中:2005/10/05(水) 22:36:40 ID:7ygtRyCe
169名無しさん@公演中:2005/10/24(月) 02:01:52 ID:EZz1HCQC
あげ
170ホッシュジエンの国内ニュース解説:2005/11/03(木) 19:10:37 ID:GxzCSwUG
衝撃的な三島由紀夫の自決事件から今月で35年となりますが、三島由紀夫が、生前、
「楯の会」に指示し、とりまとめを進めていた憲法改正案の全文を、このほどJNN
が初めて入手しました。
草案は、討議の議事録の形をとり、その中に条文化したものが記されています。草案
では、まず三島がこだわった日本の歴史、文化、伝統の総体としての国柄を、
「第一条、天皇は国体である」と表現し、第二条で「天皇は神聖である」とするなど、
復古的色彩が強く感じられます。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 彡ミ    ___  __    * 三島は大蔵省出身の作家。官僚機構とのつながりは
  |ヽ  /|  ,,,,,,,,l /  / 当然あると見ていい。国策協力者なら自殺はないな。
  |ヽ   | | ミ ・д・ミ/_/旦~~ 
  ⊥   |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 70年といえば中曽根内閣の時代。この頃から
  凵    `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l この人は日本再軍備のチャンスを仕掛けてたんですね。(・∀・ )

05.11.3 TBS 「三島由紀夫の憲法私案、初めて公開」
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline3152145.html

* こんな工作員まがいの事をして糊口を凌いでいたのなら、大した作家ではありません。
171名無しさん@公演中:2005/11/17(木) 01:40:07 ID:YWsOA/NV
あへ
172名無しさん@公演中:2005/11/24(木) 13:59:34 ID:W/CYFyC9
>>170
藻前、引きこもりの世間知らずが、斜め上も程々に汁。
嘘は書いちゃいかん。

 × 70年代といえば中曽根内閣の時代
 ○ 70年代といえば中曽根防衛庁長官の時代


三島は新卒でたった数ヶ月の公務員生活を経た程度だ。
これで官僚機構と呼ばれるものと繋がりが生じるほどキャリアの世界はぬるぽくない。
盾の会と、霞ヶ関及び永田町に存在する東大学閥との繋がりは、あったかもしれないが。

一方、日本海軍の士官出身である大勲位が、日本再軍備のチャンスを伺ったところで、
何も不思議はないだろう。
但し、功を焦ってあからさまな再軍備をしなかったところが大勲位のエロいところだ。
結局三島の流した血のりも、大勲位によって日米安保の基礎を固める漆喰にされちゃった
みたいだな。

35年を経た今、大勲位の手で憲法改正の草案が書かれたと言うことは、時代の皮肉か。

それから三島の生活が>>170が「糊口を凌ぐ」ほどと書くほど、貧しいものだったのかどうかは
検証の余地がある。おそらくこれも適当に書いているんだろうがな。

てゆうか、>>170もう少し日本語を勉強してから書き込め。バカっぽいぞ。
173名無しさん@公演中:2005/12/04(日) 17:58:19 ID:bg7C4HaU
http://www.tbs.co.jp/houtama/
を見たら、今晩夜中の三島由紀夫ドキュメンタリーのことが
でてました。
美輪明宏も凄い話をしているようですね。
ちょい怖い系の筋ですが、ちょっと期待してます。
美輪明宏も18年も三島と付き合い、純愛なのか、肉体関係が
あるかは知りませんが、
三島が自決をした直後に丸山から美輪に改名するなど
抜き差しならぬ深い関係と想像します。
だいたい美輪という名前と三島という名前は
似ているような気がします。
174名無しさん@公演中:2005/12/31(土) 07:53:14 ID:wEtj6Otm
安芸
175名無しさん@公演中:2006/01/15(日) 19:32:16 ID:cNw4x5I1
age
176名無しさん@公演中:2006/01/26(木) 00:31:42 ID:LPvGcWj/
卒塔婆小町が好き。
17763:2006/01/26(木) 04:34:29 ID:H8DktE2d
劇団四季の「鹿鳴館」はどうでしたか?
178名無しさん@公演中:2006/01/29(日) 02:05:05 ID:tR/NEctr

関連スレ

三島由紀夫@伝統芸能板
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/rakugo/1138465239/
179名無しさん@公演中:2006/01/29(日) 02:07:04 ID:tR/NEctr

関連スレ

** 新派を語る ***
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/rakugo/1137957658/
180名無しさん@公演中:2006/02/20(月) 16:47:23 ID:ne+lKeck

関連スレ

四季ストレートプレイ総合スレ Part6
http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/siki/1137479468/
181名無しさん@公演中:2006/02/22(水) 10:58:24 ID:AvO0Cix5
芝居がやりたいけどなかなか出来ない状況にいる僕が来ましたよ
182481:2006/03/01(水) 21:41:13 ID:+N8E6uKx
三島由紀夫は以下の問題に関連して自決したと考えています。

社会版:
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/soc/1139132859/
の投稿5と222を読んでいただけないでしょうか? 明治維新時に孝明天皇父子の虐殺
及び長州藩の部落住民による『乗っ取り』があったため血統に正当性がない可能性が
高く、その歪が日本を亡国状況にしている可能性が否定できません。

また社会生態学的に分析した場合、
オーム真理教を「皇室犯罪」と仮定した時には
有機リン剤の専門研究室がある東京大学農学部にて、サリンが製造され、
地下鉄で多数の命を奪っていた可能性も考えねばなりませんが、
万一その場合、毒物製造を担当した東京大学農学部の教員陣は
殺人罪で検挙されるべきかと思うのですが、 この点の検証は行われつつあるのでしょうか?

オーム真理教が「皇室犯罪」か否かで 地下鉄毒物殺人事件の当事者が違ってきます。
東京大学農学部がサリン製造を担当していたかどうか慎重な検証が必要と考えます。
なお、この行政テロの被疑において、英米の関与があったのかもしれませんが、統治行為論により
他国の責任は不問にしてでも、この点の検証は求められると思います。何故ならば
米国の9・11で見られた行政サタニズムミーム(すなわち田中宇氏が主張しているように
米国当局自体がビンラディンである可能性が否定できない)が形を変えて何度も未だに繰り返されている
からです。これは日本国民にとっても米国国民にとっても大変なマイナスです。日米英とも今一度
国民主権に戻りサタンではなくイエス(仏)のミームによる国家再構築が求められるように思えてなりません。
社会生態学という学問の一環として上のスレッドをダウンロードして冷静かつ慎重に読んでいただけるよう
重ねてお願いします。今のまでは日米英ともサタン・ミームに支配されかねません。米国は基本的には
キリスト教国家ですが、これではキリスト教も何もあったものではありません。サタン教は撤廃すべきです。
社会生態学を今後あらゆる分野で育てていく必要があるよう思えてなりません。
183名無しさん@公演中:2006/03/07(火) 23:10:58 ID:4hb6cKSU
age
184名無しさん@公演中:2006/03/15(水) 01:48:18 ID:yMqtbz/X
age
185名無しさん@公演中:2006/04/26(水) 19:23:01 ID:tt1+krFp
先日、NHK衛星でサドやってた
鹿鳴館も放送して
186名無しさん@公演中:2006/04/27(木) 19:46:47 ID:v5fM5mZq
明日ですよ
みなさん当然、春の雪、憂国、買いますよね
187名無しさん@公演中:2006/05/03(水) 04:24:47 ID:94zX6qCq
三島由紀夫 - 『死について』& 東京市ヶ谷自衛隊駐屯地占拠時の演説
http://www.youtube.com/watch?v=h5ArWGBFKmk&search=yukio
188名無しさん@公演中:2006/06/07(水) 21:16:41 ID:omOBfwvf
保守
189名無しさん@公演中:2006/07/06(木) 18:09:28 ID:csVskJxG
三島由紀夫は天才!
190名無しさん@公演中:2006/08/07(月) 23:25:01 ID:whqrmrBD
age
191名無しさん@公演中:2006/09/06(水) 19:23:15 ID:Ic+lyp86
ィャマッタク
192名無しさん@公演中:2006/09/10(日) 05:43:13 ID:u5x8JHz+
【君はъака】\_(・ω・`)ココ重要!
193名無しさん@公演中:2006/09/13(水) 02:20:20 ID:94rH3G6j
(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め
194名無しさん@公演中:2006/09/13(水) 02:22:46 ID:94rH3G6j
(  ゚Д゚)⊃旦 < 茶飲め
195名無しさん@公演中:2006/09/19(火) 01:27:25 ID:jHvo/6HS
コノコノ( ´∀`)σ)゚Д゚;)
196名無しさん@公演中:2006/09/20(水) 16:10:04 ID:EFRxPrHd
ムカムカ〜(-_-メ〜)(〜メ-_-)〜〜(-_-メ〜)(〜メ-_-)〜ムカ♪
197名無しさん@公演中:2006/09/20(水) 19:50:43 ID:EFRxPrHd
o(`・ω・´)○ ヤー!!
198名無しさん@公演中:2006/09/20(水) 20:43:13 ID:r0L7Cv99
卒塔婆小町やってほしい。哀しく美しい悲恋だし。
199名無しさん@公演中:2006/10/19(木) 15:29:38 ID:3f03ATiG
tptが『黒蜥蜴』やるわけだが・・・

11月24日〜12月20日
200名無しさん@公演中:2006/10/24(火) 22:39:12 ID:wSW7pLjT
2006年11月24日(金)→ 12月20日(水)ベニサン・ピット

麻実れい
in
三島由紀夫作
「黒蜥蜴」

デヴィッド・ルヴォー/門井均 共同演出
201名無しさん@公演中:2006/11/10(金) 08:23:06 ID:p5TU1lzt
いよいよ11月、「黒蜥蜴」リハーサルが走りはじめています。溢れんばかりの
三島由紀夫の言葉、言葉。リハーサル初日、麻実さんはタイトルロール女賊黒蜥蜴
の言葉を隅々にまで心を通わせて美しく響かせてくれました。すでに膨大な量の
言葉は麻実さん自身の言葉となって生きていました。夏からずうっと台本を読み続け
ていたそうです。カンパニーもとてもいい刺激を受け取り稽古場は活気に溢れ、
演出の喜びと、責任とで熱く燃えています。24日の初日に向け、「黒蜥蜴」創造の
現場からの声をfrom Pit からお届けいたします。コクがあり、深い味あいのある
上等なエンターティメントを目指します。どうぞご期待ください。
202名無しさん@公演中
NHKBS2
1月2日(火) 後0:15〜3:30
   劇団四季「鹿鳴館」
戦後の劇壇にさん然と輝く三島戯曲の最高傑作「鹿鳴館」を、故人の
古くからの友人でもある劇団四季代表、浅利慶太が演出。
 夫婦と昔日の恋人をめぐる愛情のもつれ、離れ離れになった親子の
名乗りなど、宿命的な人間関係の縦糸に、政治的陰謀や暗殺という横糸
が絡み合って描かれる愛と憎しみのドラマが、卓越した朗誦術を誇る
劇団の俳優陣により演じられ、6か月のロングランを達成。2006年春の
話題作となった。戯曲誕生から半世紀、最高のスタッフと俳優陣が紡ぎ
出す三島由紀夫の華麗なる世界に心行くまで酔いしれていただく。
(2006年12月 自由劇場で収録)
【出演】日下武史(影山伯爵)、野村玲子(影山伯爵夫人朝子)、
     石丸幹二(清原永之輔) ほか