1 :
名無し物書き@推敲中?:
■投稿する人へ
・あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
・投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
・もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
・辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
■批評する人へ
・批評への参加は自由です。
・当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。
リライトの方過疎ってるな
>>前スレ948
ラノベ読まない自分としては、一文ごとの無駄な改行が読みづらくてしょうがない。
改行も表現技法のひとつなのだからもっと意識してほしい。文章は読みづらくはないが、
紋切り型の表現が多くてつまらない。自分の状況が分かってない割には文章がやけに
真面目で冷静。自分がこういう状態になったときに「僕の意識を否応なく覚醒させてゆく」
なんて考えるかな?「僕はまぶしくて目をさました」くらいでいいんじゃない?
ていうか中・高校生が「肯定の意を示した」なんて普段考えるかな?
そもそも貧血かなにかで倒れただけの場面を事細かに書く必要があるのか?
倒れたこと以上の伏線も無いし。主人公が再び倒れる伏線だとしても、もっと軽く
書いた方がいい。長々と書くと読者は勝手に先を予測してしまうので。
リライトは技術の要求が半端じゃないからな
宇宙戦争7
僕達は今のその倉庫の前に来ていた。
常夜灯は点いておらず、ひっそりとしている。
この鉱山採掘場は5年前から操業が停止してされている。
時代の変化に伴い、利益があがらなくなったためだ。
鉄の引き戸には鉄の錠前がついていた。
先程、窓ガラスをやぶり、事務所の建物に入ったが、鍵を見つけることができなかった。
錠のフックは年月を経て錆付き弱くなっている。
僕は近くの地面に突き刺されていたシャベルで叩き壊すことにした。
力一杯叩きつける。何度も何度も。
ひっそりとした静寂の中、鉄と鉄が衝突するガキン、という音が鳴り響く。
手がしびれ始めた頃、ドサッ、という音とともに錠が落ちた。
屈んで拾い上げてみるとフックの部分がかけていた。
重い扉を力をかけてあける。
ギギー。
開け放たれた扉の中を月明かりが照らし出す。
そこに、導火線付きの束ねられたダイナマイトがあった。
「足りるか。」僕は娘を振り返った。
彼女は黙ってうなずいた。
いわいる処女作うpします。
書きたかったけどずっと書き上げることが出来なくて、とにかく短くても書き上げようと思って書きました。
起承転結や表現やら段落は何も考えてません。
ただ、書いてみました。
お願いします
12 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/23(木) 20:46:11
『ホウキ星』
これは、夜空を流れるホウキ星に纏わる、小さな、小さな奇跡の話。
夢を見たいんだ。
ほんの少しでいいから、一度だけ夢を見たいんだ。
夢を見せてくれないか?
…オレはどうしてガンなのだろう。
『ただいまぁ。しん〜。元気〜?? 今日は外すごいキレイだぞ』
10歳前後の少女が、軽く乗っかりながら話し掛けてくる。
(菜智…)
ガンでなければ。
おかえりと言うことも、この腕を抱き返すことも、そして話すことも…。
ずっと一緒にいられたのに。
僕はもう、死ななきゃいけないんだ。
生きられないんだ
。ガンだからあといくらも生きていられないんだ。
僕にはわかる。
ガンでなければ…
夢を見せて、くれないか?
『菜智。また出歩いて!!もう部屋に戻りなさい』
菜智の母親が、毎度のようにやってきた。
『だってママ、菜智今来たばっかだよ』
『昨日だって来てたじゃない。とにかく部屋に戻りなさい』
『でも…』
『いいからもう横になりなさい!!先にベッド行ってシーツ替えてくるわよ』
病室を出ていく母親を、悲しそうに見つめながら、菜智がぽつりと呟いた。
『ママは菜智のことが嫌いなんだ。いつも、外に出るなって…。具合悪くなって手間かけさせるのが嫌なんだ』
(…菜智)
ガンでなければ、菜智、君を守れたのに。
ガンでなければ、菜智、君を支えたのに。
もっとたくさん伝えれたのに。
『あっ』
部屋を出かけた菜智が、何か思い出したように振り返った。
『信、あのね。今日、「りゅうせいぐん」ってのがあるんだって!』
目を輝かせながら、菜智は話した。
『でも、「りゅうせいぐん」ってなんだろうねぇ〜…』
『星が降ってくるコトだよ』
っと、偶然通りかかった医師が優しく説明した。
『星が?!降るの??』
菜智が目を丸くさせて驚いてた。
『そうだよ。ホウキ星っていう星が何個も何個も流れて、降ってくるように見えるんだ』
『ホウキ星??』
『そう、ホウキ星』
『ホウキみたいなの?』
『似てるっていう人もいるね。そうだ、いいコトを教えてあげようか?』
『うん!!なに??』
『ホウキ星が流れてる間にお願い事をするとね、叶うかもしれないんだ』
『お願い事…』
『そうだよ。菜智ちゃんが叶えて欲しいコト。なにかな?』
『あのね…』
『うん?』
『信が元気になって欲しいかな』
『信くん?菜智ちゃんのコトはいいのかい?』
『うん。だって菜智、一回信と一緒に遊んでみたいもん』
『そっか。菜智ちゃんは優しいね』
『えー、なんでかなぁ??』
ひとしきり会話が済むと、菜智はまた信の近くにきた。
『聞いたぁ??願い事が叶うんだって!!』
菜智は、目を輝かせていた。
『何個、ホウキ星が流れても、菜智、信が元気になるようにって全部にお願いするからね!』
とても、とても綺麗な笑顔を見せた。
『僕のことなんかいいから、自分のことをお願いしなよ』
『じゃぁ僕は、菜智が元気になるようにお願いするよ』
言いたいコト、伝えたいコト、やりたいコトは、星の数ほどあるのに……。
『…ち?!菜智!?』
遠くから、菜智の母親の声がした。
『あ、じゃぁまたね!!信!』
マタネ…
そして夜がきた。
もう感覚はなかった。
意識も途切れ始めた。
死ぬんだな。となんとなくわかった。
そしてそれが確なコトだと、体が語っていた。
途切れがちの意識の中で、最後まで頭から離れなかったは菜智のことだった。
死ぬことを、妙に冷静に受け入れながら、もう一度だけ菜智に逢いたいと、信は思った。
最後の意識で見上げた窓に、一筋のホウキ星が流れていた。
菜智に逢いたい。
そう願い、信の心臓は静かに止まった。
菜智が見える。
窓を開けて、顔を出している菜智にゆっくりと近づいていった。
『…信?!』
菜智がビックリしている。
(オレが見えるのか…)
不思議に、やっぱりと思った。
『スゴい!!すごいすごいよ!!菜智ね、今丁度ホウキ星にお願いしてたんだよ!!』
『…そっか』
声が出ることも、そしてその先も、信は知っていた気がした。
『しゃべ…?!本当に?!』
『あはは、なんか変な感じだね』
興奮する菜智とは対照的に、信は穏やかだった。
『信が…しゃべってる…』
泣き出しそうな菜智の頭を、信はくしゃっとなでた。
何故だろう。
あれ程に、話したかったこと、伝えたかったこと、してやりたかったことがあったハズなのに。
なのに自分は、どうしてただ側にいるだけなのだろう。
それなのに、何故こうも心安らぐのだろう。
いつもと、何も変わらないのに…
そう思い、そこで…
信は気が付いた。
もう遅いのに、今になってから。
自分は、幸せだったと。
声も出せず、手も動かせず。
それでも、幸せだったと。
菜智が側に来てくれて、居てくれて。
それだけで確かに幸せだったコトを、信は気付いた。
『うわぁー!!見て見て!スゴい!』
菜智の小さな指が指す先には、蒼い夜空と、雨のように降ってくるホウキ星の群れがあった。
それを見た瞬間、信は全てを理解した。
これは夢なのだ、と。
自分の願い、そして菜智の想いが重なり、流れるホウキ星が起こした小さな奇跡なのだ、と。
『菜智…』
この世界から消える前に、言わなきゃいけないことが、伝えなきゃいけないことがあった。
最初で最後の、自分の声で
『ナニ??それより空、すっごいよ!!』
『菜智、あのね』
『ん??』
『僕さ、ずーっと話せなかったし動けなかったよね?』
『うん。でも、もう元気じゃん!!』
『……。菜智』
ずっと一緒だったね。
君は…
「信、どうして話してくれないの?!」
ワガママで…
「信、聞いてよ〜…」
甘えんぼうで…
「何個、ホウキ星が流れても、菜智、信が元気になるようにって全部にお願いするからね!」
そして誰よりも、優しかった…
『ありがとう』
その一言が、言いたかった。
ずっと、ずっと不幸だと思っていた。
人より、劣る体しか持てないで。
けど、君が側に居てくれて幸せだった。
『信…??』
流れるホウキ星の数が、ダンダン少なくなってきていた。
『僕、もう行かなきゃ』
『いや!!行かないで!!』
何も知らないハズなのに、必死な顔をしていた。
やっぱり、わかるんだろうか…
そんなコトを思いながら、信はあやすように言った。
『菜智には、ママがいるよ』
『ママは菜智のことが嫌いだよ!!いつも、大人しくしてなさいって、邪魔者扱いするもの!』
『それは違うよ、菜智。ママは君の体が心配なんだよ。君のことをどんなに思いやってるか、僕にはわかる』
『信…』
薄くなっていく体で、信は生きている者には出来ないような、とても穏やかな表情で微笑んだ。
菜智は、もう何も言おうとはしないで、ただ涙を溜めていた。
ガンでなければ…
ガンでなければ、もっとずっと居れたのに
でも
ガンでなければ、君に逢えなかった。
菜智が大きく一度、目を瞑り、涙が流れ落ちた。
目を開けると同時に、信の姿は、溶けるように消えた。
最後のホウキ星が、夜の空を静かに駆けた。
23 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/23(木) 21:09:21
↑
ただの自己マンレベル。精進せよ。
まだ20くらいなのに
>>3の「……」の注意とか思いっきりスルーしているのに引きました
これから読みます
前スレ
>>948-950 気になった文章は3つ。
一番最初の行と、
>>948の下から8行目、
>>950の下から7行目。
「目を開けると」という表現が伝える時間感覚と
「反射的」が、合わないような気がしました。
目を細めるほどの強烈な光ならば、
完全に目を開ける前に反応しそうです。
2度目に出てくる「掛けられた時計」 という表現は
スムーズではない気がします。「視線を時計に」と
短縮も可能ですし、「壁の時計に」も可能。etc
「引き止められた」の後に読点がある為、その言葉が
先生に係ることも出来てしまいます。もう少し
配慮があっても良いでしょう。が、これはこのままでもいいかな?
全体的には、私個人としては読み易かったです。
続きに新鮮さがあると好いですね。
いつもと同じ時間に家に帰った。
そそくさと階段を駆け上がり自分の部屋に入って、思わずベッドに倒れ込んだ。
押し寄せる記憶と高ぶった感情で動悸は高まったままだ。
一年を一日で経験したような濃厚で緻密な時間が今もまだ続いているようだった。
開け放した窓から巣に帰る椋鳥の鳴き声が騒々しく煩い。ときおり混じるキーッという鳴き声は尾長。シーツに断末魔の夕陽が赤く差し込んでいた。
頭の中がぐるぐる廻っている。
次はどうすればよいのだろう。
どういう顔をして明日会えば良いのだろう。
枕を抱きかかえて顔を押し付けた。
自分が今どんな顔をしているのか、無性に確かめたくなってベッドの傍らの姿見のカバーを勢いよく捲った。見飽きたいつもの顔は陽に焼けたのか少し赤くて、目が腫れぼったい気がした。
着替えなくちゃ。
唐突にそう思って、ブレザーを脱いでクローゼットに仕舞った。ブラウスの腕を腰に当ててポーズをとってみたところで何も変わりはしなかった。
胸元を止めている赤いタイ。
初めて自分以外の人間が、今日それを引き抜いた。
左手の人差し指と親指で赤い生地を挟んで僅かに力を込める。軽い抵抗がふっと消えて結び目が解けた。赤い一本の紐になってしまったタイが白いブラウスの胸に少し撓んで残った。
腰のボタンを外してジッパーを降ろすと、ふわっと空気が泳いでスカートが足元で丸く輪になった。襟からタイを引き抜いて、ブラウスのボタンを上から順番に外す。前を開いて重力の赴くままに肩から落すと足元のスカートの上に白い羽根が落ちた。
輪の中から片足を上げてソックスを脱ぐ。乾いた砂がぱらぱらとフローリングの床に落ちた。丸まったソックスを床に放り出すと、姿見の正面で下着姿のわたしは少しだけ恥かしそうだった。
↑
まぁ、自己マンレベルだけど
>>13 かわいらしい話ですね。
病死ものにはいい加減辟易しているのですが、こう言うの好きな人いるんじゃないですか。
同人誌とかでよく見る話だなと思いますけど(漫画、小説共に)。
最初の「10歳前後の少女」とあえて「前後」をつけるのは作者としてどうしてもつけたいことなんでしょうか。
病院で会うだけという設定が後々わかってくるのですが、
お互いの名前も知っているのに年齢は不明なのかと読んだ瞬間「?」となりました。
「前後」なんてつけなければ、逆に十歳くらいの少女のイメージだけが読者の頭に浮かぶような気がします。
年齢をあえてぼかしたいなら「十歳くらい」の方が文体的にはあっているような気がします。
書きはじめだっただけに、そこが一番引っかかりました。
会話のいちいちが『』は何か意味があるのですか?
普通の"「"とは異なる意味付けを求めてしまい、個人的には好きではありません。
書き上げることが大事だと書き上げたと言うことですので、精進してください(えらそうですが)
二重カギってのはかれが意思の疎通が出来ないからなのでは?
前スレ936-937
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1112693039/936-937 読みながら、なんどかつっかえる感じがしてすらすらと読めませんでした。
状況がつかみにくいのです。
> 俺のサングラスを試しているトレントに帰りたいとぼやくと、二、三分したらみんなもう帰るという。
> ダンス・フロアの音楽が大きすぎて、一曲終わって次の曲がかかった瞬間ドキッとする。
> レンガの壁に寄りかかると隅の暗がりでは、坊やが二人抱きあっている。
例えば、冒頭の3つの文章を見ていきます。
「俺のサングラスを試している」が修飾語句として長すぎて躓きます。
これが無ければすんなりと「トレントに帰りたいとぼやくと、二、三分したらみんなもう帰るという」となり
分かりやすくなるのです。
> ダンス・フロアの音楽が大きすぎて、一曲終わって次の曲がかかった瞬間ドキッとする。
「ダンス・フロアの音楽が大きすぎて、曲が始まる度にドキッとする。」
> レンガの壁に寄りかかると隅の暗がりでは、坊やが二人抱きあっている。
「 レンガの壁に寄りかかると、隅の暗がりで坊や二人が抱きあっているのが見えた。」
うまく説明できないのですが、時間を置いて自分で読み返してみれば判ると思います。
下の意味だと理解するのに読み返さなければなりませんでした。
口で喋った内容をテキストに起こして、その場の状況を説明し小説っぽい文章するため修正を加えた
という感じを受けました。意識の流れが途切れているような感じがしたのです。
これならむしろ、文章表現に凝ったりせず、徹底的に話し言葉で語りきったほうがいいのではないでしょうか?
>>13 ほうき星は彗星、流れ星は流星。彗星がいくつも落ちてきたら人類は滅亡するよ。
癌はマヒ症状はあまり出ない。むしろ体のあちこちが痛くなる。
脳や脊髄とか、神経の腫瘍なら対応したマヒ症状が出るけどね。
キーワードは一回辞書引いてみたほうがいい。イメージもそこから広がることがあるし。
個人的には「ら抜き」が気になる。「×伝えれた」→「○伝えられた」
>生きられないんだ
>。ガンだからあといくらも生きていられないんだ。
処女作だろうが、他人に見せるものとして仕上げるべし。こんな改行ミスを
残したまま投稿するな。ちゃんと納得いくまで推敲したのか?
ああ、14-16も
>二重カギってのはかれが意思の疎通が出来ないからなのでは?
なのか
うーん。それでも、14-16の菜智や医師の台詞は"「"じゃないかな、と感じる。
逆に、
>>20で使われている"「"とか
統一されていないように思うんだけど。(それも個性? っていうの)
前スレ939
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1112693039/939 これはこういうのが好きな人にしか楽しめないのではないでしょうかw
文章自体も思考が浅いというか、出てくる人が頭を使って考えているように見えません。
あらかじめ決められた手はずどおりに動いている感じがしました。
前スレ948-950
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1112693039/948-950 > 目を開けると、強烈な眩しさを感じて反射的に目を細めた。
> 蛍光灯の白い光と薬品の匂いが、僕の意識を否応なく覚醒させてゆく。
> 混乱気味の頭に、出し抜けに音を叩き込まれて酷く動揺してしまった。
「強烈な眩しさを感じて」という分析的な書き方や
「僕の意識を否応なく覚醒させてゆく」や
「出し抜けに音を叩き込まれて」という大袈裟な言い回し、
> 何人にも僕の遊び計画の邪魔はさせないのだ。
> 僕の頭は早くも家に帰ってどう遊ぶかの算段モードに入った。
「何人」という言葉をわざわざ使ったり「算段モード」という安易な言葉
そういう言葉を選ぶことが悪いというのではなく、
実感を伴っていない言葉を使っている感じがしました。
34 :
28:2005/06/23(木) 22:16:31
>>32 なんというかなあ、フィルムごしに聞いているというか。そう、まさしくカギがもう一個のカギで包まれてる。
視点、というか主体は信でしょ。でもかれは言ってみれば植物状態(医学的に正しいかどうかはしらんよ)。
菜智たちと意思の疎通をはかることができない。かれには彼女たちが話していることは聞こえているし、
理解もできている。でも、それにかかわることができない。傍観者と言い換えたほうがいいかな。
そして、信の言葉は心の声、それを相手に伝えることはできない、だから二重カギ。
では、18からのふたりの会話はどうか? ふたりの意思は通じているけど、はたしてそれは言葉による会話
なのか、それともじつは――と、これ以上は野暮ですね。
20のカッコは回想ということで用いられているのでしょう。
作者さんがどういう意図で使用しているかはわからないけど、じぶんはそう理解しました。
まあ、幸せな誤解(誤読)というような気がするけど……。
>>13-22 書きたかったことがストレートに書かれていると思われました。
斜に構えているようなところが無いので、こちらも意地悪な見方をする気になれず、
素直に悲しい話だなと思いました。
> 起承転結や表現やら段落は何も考えてません。
こういうのを考えずに書けてしまうなら、考える必要は無いと思います。
36 :
32:2005/06/23(木) 22:59:21
>>28 誤読ではないと思うよ
でもなー……
書き分けの方法は他にあるのではないか、一考する価値はあるんじゃないか
程度に抑えます。どうしても"『"が目立っていてそれが悪目立ちに見える。
ま、俺の誤読のいい訳と考えてもらってもいいんだけど、迷うアホもいるってことで
37 :
28:2005/06/24(金) 00:26:44
>>36 いや、紛らわしいのは事実だし。
文章作法とかは知らなかったのではないでしょうか。感覚的に選択したのだと思う。
作者さん置いてけぼりで話すのも失礼なので、余計なお世話ですがいくつか。
起承転結も表現もなにも考えていないということだけど、先に進むつもりなら、文字通りなにも考えていないのならば、
ずっとそのままでいい、というわけではありません。
あなたの想いをより多くのひとに知ってもらうためにも、書くことに自覚的になるべきです。
それと、人に読んでもらうということの意味を考えてみてください。あなたがこの作品を書き上げるのにかかった時間と、
この作品を読んで、さらには感想なり批評なりを寄せてくれたひとたちが費やした時間というものを。
そして、信くんや菜智ちゃんたちのこと。かれらは間違いなく生きていて、しかし、かれらはじぶんでじぶんの生を全うする
ことができないのだということを。
もちろん、ハッピーエンドにしろって言ってるわけじゃないし、あるいは、あなたがその命を軽々しく弄んだなんて言ってるわけ
でもないですよ。ただ、あなたの書きたいという想いと、その結実としてのこの作品ということを考えたときに、かれらの生に
対して真実誠実であったかどうか、ということです。
えー、ほんと余計なお世話だよなぁ。説教臭くてゴメンね。
>>13 今は感想に徹します。
「夢見る少女」が書いたものだと勝手に思いました。素直ですね。
処女作ということなので作法はこれから学ばれるでしょう。
人称については、混在させるなら判りやすくお願いします。
余りにもストレートで、読んでいるこちらが気恥ずかしくなるようなお話でした。
しかしながら、あなたの思いの丈は伝わってきました。それはとても大切なことです。
ですが熱い心を表現するのは冷たい頭、より精確に伝える為にはそれが必要です。
それは勢いや感情を殺すものではありません。
何にせよ一つの作品を書き上げられたことは、まず素晴らしいと思います。
>>26 もう少しやらしく。もう少し簡単に。
「濃厚で緻密な時間が」「騒々しく煩い」など文章がくどい部分がある。
「かたわら」「うるさい」とかの漢字はひらいたほうがいいんじゃないかな。
後半部分の現在形と過去形の混在のしかたが半端。俺的には
現在形で統一したほうがいいと思う。
まぁつまりは主人公と文体のミスマッチ。リライトしたくなった。
40 :
26:2005/06/24(金) 03:19:37
>>39 批評ありがとう。
「僅か」とか「撓む」もそうか。硬いかな。
回想部分のつもりなんで過去形にしたかったのだが、「た」と「だった」
の連呼になるとどうも不自然で、ときおり現在形を混ぜてしまうのね。
う〜ん、難しい。
前スレ
>>948-950 >まるでゲームのスイッチを切ったように、僕の記憶はプッツリと途切れてしまっていた。
ありきたりな表現だ。喩えの発想が貧困過ぎる。
教師のノックに対するリアクションが非常に萎える。授業中に居眠りをしていて指され起きた時に思わず「お母さん」と
叫んでしまうといった寒い描写に似通っている。何か不自然。
教師との会話を朝礼中に貧血で倒れたシーンで引っ張っているが、面白味は全くない。退屈なやりとり。
読者の目を引けるような出来事ではない。上で既に指摘が挙がっているが、至って日常的な事象であるからだ。
>聞いてく来てくれた。
意味不明。推敲しよう。
やりとりの終盤は究極の尻すぼみ。
教師とのやりとりが急に途切れてテンポがめちゃくちゃ。
コマ送りのように飛び飛びで描ききれていない。
>太陽は真上でギラギラとその身を光らせている。
ギラギラと「光る」?
二アリーイコールでも結べない表現だが。
>>26 >押し寄せる記憶と高ぶった感情で動悸は高まったままだ
「高い」という感情表現が重複している。
異なる描写が見つからなかったのだろうが、至極稚拙且つ貧弱な一文。
>一年を一日で経験したような濃厚で緻密
この表現などにも言えることなのだが、ありきたりで使い古された面白味の無い描き方が多いようだ。
自分流の切り口がないと、退屈極まりない他者の雑記に過ぎないだろう。
>開け放した窓から巣に帰る椋鳥の鳴き声が騒々しく煩い。
これだと「鳥が窓から飛び立っていく」という意にも捉えられてしまう。
濁点の位置などについても推敲してみよう。ちなみに「帰る」ではない。
>前を開いて重力の赴くままに肩から落すと足元のスカートの上に白い羽根が落ちた。
「重力」という単語はこの場合相応しくない。前後の流れの中で、この単語だけ一際浮いてしまっている。
それが要因となって「白い羽根」という喩えと全くリンクせず、流れが著しく悪くなっている。
43 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/24(金) 12:40:34
じゃんじゃん投稿してくれ
さっきまで聴いていた音楽が頭から離れない。同じフレーズばかり何度も何度も繰り返されている。
いらいらする。
散らかった、というより荒れた部屋は蛍光灯にはっきりと照らされていて、私はそこに足を踏み入れるのを躊躇ってしまう。ここは私の部屋なのに。
いらいらする。いらいらする。
眠りたかった。一旦眠ってしまえば、起きたときには大抵のことはどうでもよくなっている。でも、この部屋で、この部屋にあるベッドで眠るのは嫌だった。
ああ、いらいらする。
時計は午前二時をとうに回っている。明日も寝不足に違いない。
お願いします。
45 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 02:36:09
アル中が叫ぶ。「がおー」
そしてまた酒を飲んだ。
「うまい、うまい」
今日は二本も焼酎を飲んだのでとてものどが渇き、アル中は水を飲んでのどを潤そうとする。
ぴちゃぴちゃと音を鳴らしながら飲んだ。
「星が夜空に煌くからおれは生きているんだ」
アル中はそう思った。
>>44 表現にとりたてておかしなところはない。そんなに下手ではない。
まともな文章だと思う。このままがんばれ。
気になったのは「私はそこに足を踏み入れるのをとまどってしまう」
を、わざわざ躊躇ってしまう、と書いているところ。躊躇してしまう、
の変換ミスか?
あと、足を踏み入れるのをとまどうなら、お前いまどこにいるの?
とまどって入れないのに、眠りたいとか、どこで言ってるの?
とまどうと書くなら、とまどったあとどうしたかも書いてくれ。
「躊躇って」をコピペして、メモ帳に貼り付けてドラッグして右クリック。
再変換を選べ
48 :
扉の向こう側:2005/06/25(土) 12:31:46
私はどこに向かっているのだろう。
澱みなく、波が押しよせてくる。芯から突如として湧いてくる。
終わりのない疑問。それは無間地獄。
一刹那、私のすき間を通り抜ける風。それは羽根のついた銀色のタンポポ。
綿毛はあてもなく彷徨っているように見えて、きちんと目的を掴んでいる。
「私は。」
どこへゆくの。透きとおった体でふわふわとただよう光。
まただ。
うす黄緑色のクレパスでぼかした六角形。干したての布団のような五月の匂い。
一つの方向に光が収束し、また散らばってゆく。
混沌―カオス。
一枚のドアが見える。おぼつかない足どりでふらつきながらも進む私。
手を伸ばす。そこはエメラルドの海。鉱石による乱反射ですら瞳に心地好い。
ここで目が覚める。これで何度目だろう。
扉の向こう側には何があるのか。私は知りたい。
人が生まれてくる本当の理由(わけ)を。
とうの昔に出たはずの答えを私はまた何度も何度も繰りかえす。
本当の出来ごとはあの扉を開けて「ぱたん」と閉めれば、きっと目の前にあるはずなのに。
私は今日も夢を見る。なにゆえここで生きるのか。
そして私が生きぬくために。
49 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 13:17:08
>>46 もしかして「ちゅうちょってしまう」って読んだの?
わはー。学が低い
50 :
49:2005/06/25(土) 13:18:04
といって「学が低い」に反応したら釣り成功
揚げ足取りもいいがそれより評価してやれよ
52 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 15:35:55
説明が足りなかった。とまどう、をわざわざ漢字で書く理由がわからなかった。
漢字というのはそこで目が止まる可能性が高いんだから、可能な限り漢字はひらいたほうがいいと思う。
IME任せの漢字変換はよくない。あの文では漢字とひらがなのバランスが悪いように思った。
ただ、個人の趣味の問題だと思うから、とくに問題は無い、と最初に書いた。
目が止まるって、余程珍しい漢字じゃないと止まらないと思う
「戸惑って」なら良かったの? 「とまどって」と書かれた方が興醒めだな
54 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 15:53:51
つか「躊躇(ためら)って」じゃねぇの?
ためらって だな
ま、問題点はココじゃないのは確かだ
56 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 16:21:37
>>48 何かのSSか、プロローグっぽい内容だなぁ。
とりあえず、大部分が夢の描写なんでとりとめがないのは良しとしても
ある程度、描写は具体的にした方がいい。
>>澱みなく、波が押しよせてくる。芯から突如として湧いてくる。
後ろの文からして多分、押し寄せてくる波ってのは感覚的な意味での
ものなんだろうけれど、いきなりただ「波」と言われたら普通は、
海とかを思い浮かべるだろう。後の「風」とか「タンポポ」も一緒。
夢なら夢なりに、主人公の主観を通した捉え方(言葉)で語らないと
モノが抽象物だけに、わけわからなさばっかりが目立ってしまうと思う。
>>人が生まれてくる本当の理由(わけ)を。
書き捨ての短文で、意味の通らない伏線を残すべきじゃないと思う。
仮に謎かけを残すにしても、話の大部分を占めてた夢の内容から
推察できるようなものじゃないと、読者に後味の悪い読後感を残す
ことになるから。
(ホラーとか、話の焦点がストーリー展開に無い場合は違ってくるけど)
でも全体的に綺麗な心象描写なんで、短編とかのサイズがあったら
読んでみたい文体だなと思った。
>>54-55 ああほんとうだ。だめだ。俺もう死ぬわ。
二度とこないから許してくれ。
58 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/25(土) 17:15:45
>>49-50 自分で自分のミスを指摘して保険をかけるにはもっと時間空けろよ プッ
1分後にあわてて自己弁護するなんてださすぎだぜ
無駄にプライド高いうんこちゃんタイプ
>>57 生きろ!
てか謝るなら44に謝れって
ま、自分の部屋にいると思われるのに、
自分の部屋に足を踏み入れるのを「ためらって」しまうのは確かにおかしい。
IME任せの漢字変換はよくない、てのも同意だ。
だから
>>47の方法をきちんと覚えてから、トリップつけてまた来いw
>>45 その調子で書くなら百行ぐらい続けないと!!
>>46 「私はそこに足を踏み入れるのをとまどってしまう」
なにこの変な表現?w
それでも批評家か・・・orz
>>50 | ___
| /_____ ヽ=@____ ─────
|. |− 、−、ヽ| /-、 - 、 \  ̄ ̄ ̄
|. mn| ・|・ |- |/-| ・|・ |- 、 ヽ
し ヽ_| −o −′/ `-●−′ \ _!
\ヽ. ── (| ── | ── | ( __ ) ───
\ ▽▽ | ── | ── |. / / ─────
| ヽ(___|___ ノ/ / ─────
_|____| `━ 6━━━/ /
/ ̄j | |/ ──┐ヽ |
l⌒∨\/ ̄ ̄| ̄/⌒ヽヽ._ ノ i |^ヽ
\ / \|. |` ── ′ _j. | ___
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>>46 | ___
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>>48 これは私だけの感覚かもしれないので、感想としておきます。
やたら句点で短く文章を区切られると、ストレスを感じます。
丁度、ラッシュ時の駅で、自分は真っ直ぐスムーズに歩きたいのに
中途半端な速さで前を歩かれたり、横切られてつんのめりそうになる、
そんな感じです。一部読点に変更可能な部分もありますので
変えた方がいい、と思うのですが……強制はできません。
もし、そういう方が多ければ、という消極的な意見にしかならないものです。
しかし、もし変えるのであれば、読点を遣うか、もしくは夢の中の表現に限り
詩のように一つ一つ改行して句読点を付けない、という手もあります。
しかしそれも長いと鼻につくでしょうし、……力のない発言ですみません。
あと、「人は何のために生きるのか」「何処へ行くのか」というテーマは
余程考え抜いて独自の答えを出すか、読者が納得する過程を語らなければ
空振りする可能性が高いです。気をつけて、作り上げていって下さい。
>>48 ワケわからん。
「主人公がわけがわからないと感じている話」も、(夢野九作ばりの緻密な計算がない限り)
そのまま「わけがわからない話」にしてしまうと駄目。意味がちゃんと通る文章に奇妙なことばを
挿入したほうが、効果的に不可解さを演出できる。
テーマがいまいち不明確だし、なによりテーマ自体に魅力がない。勝手ながら、
>>6の
リライトスレにちょっとエロティックな主題に変奏したものを書いてみた。たぶんあなたの
書いてるものとは合わないとは思うけど、まぁ参考程度に。
上ですんばらしい処女作をうpしたものです。
あの後寝てしまってちょっと来れなくて、レスをして頂いた人にお礼も言わないでホント失礼しました。
携帯で書いてたもので『』は変換で最初に出てくるので・・・・・・・・意味はないんです。
あと、…は二つでセットだとかそういう規則も無視して載せてごめんなさい。不注意でした。
あと改行の場所を間違ったりと何度も見直して書き直す方からすれば信じられないいい加減って見えますよね、済みません。
ただ、何度も書き直すってより勢いで書いてって感じで・・・・・・・貼るときにもっと注意してるべきでした。人が読むのに。
感想や批判をして頂いた人は、読んでくれたばかりかそこまでしてくれて感謝です。
まだまだ細かい部分は、本当に直すところばっかりで・・・・・・・・・。
ホウキ星やガンだとかは、語呂がいいのでって理由だけですorz
流石にガンは病気にしようかとかなり迷ったんですけど、どうしても心の中で読んだ時の語呂が気になって。
けしていい加減な気持ちで書いたわけじゃないんですけど、他人から見たらそうとしか見えないことばっかで失礼しました。
ここまで言って、上の処女作とさして変わらない(載せる前に書いた)をうpロダにうpしたので、よかっかたら、本当によかったらでいいので読んでくれる人がいたら幸いです。
http://www2.774.cc:8000/upload-mini/src/up0633.txt.html http://www2.774.cc:8000/upload-mini/src/up0631.txt.html 上で言ってる、ただの夢見る少女が書いた現実性がない、本当に正しくないことも書いちゃってますし妄想だらけですけど。
あと、パターンが似ててどっちも同じような感じなんですど、もし改善点を指摘して下さる方がいると嬉しいです。
どうも、本当にありがとうでした。
>all
前スレ埋めれ
68 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 06:14:42
69 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 09:10:18
70 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 10:20:08
>>44 上記で指摘が既にあがっているが
「私はそこに足を踏み入れるのを躊躇ってしまう」
では私は一体今どこに居るのか。
状況描写が下手だな。
もっと物を書く練習をしたほうがいいだろう。
>>48 >芯から突如として湧いてくる。
ぱっとしない表現。
イメージし難い。
四行目の「それは」は不適切。
前後の流れが合致しない。
>「私は。」
「」内の語尾には読点は不要だ。
そんな基礎的な事も知らないようでは話にならない。
全体的にぎこちなさ満載。途切れ途切れでテンポも悪い。
ただ単に独り言を一語一語羅列させただけのようで、全く価値がない。
物語の末尾も支離滅裂。
72 :
千代:2005/06/26(日) 21:50:27
川を流れる水が、冷たい。
浸した足で水底を探れば、丸い小石が指に当たる。
夕暮れに落ちた太陽を眺めながら、香代は、思考を真っ白にする。
目を、強くつむった。
心を無にしようとすればするほどに、
それを出来ない自分自身にたいして、焦ってゆく。
苛立って、手元の草をぐしゃりと握った。
潰された葉は風に流され、土と一緒に川へ落ちた。
夏の中
香代は溜め息をついた。
ここ数日、こんな様子が続いている。
( もう、一月経った・・・ )
香代は、人を待っていた。
( 遅いな・・・ )
人の多い場所で待っているのは、もう疲れた。
だからこうやって、暑さしのぎも兼ねてここへ来ている。
「・・・は」
澄んだ清水でも見ていれば、自分の心も軽くなる気がした。
しかし頭に浮かぶのは、待ち人の表情ばかりである。
73 :
千代:2005/06/26(日) 21:54:39
言いすぎた、悪いことをした、自分にも非はあった。
相手に対しての後悔の念が、ひしひしと湧いてくる。
謝礼の言葉を考えながら家へ帰ると、
謝ろうと思っていた人物はそこにはいなかった。
また一つ、溜め息をつく。
「・・・ごめんなさい」
香代はうつむいた。
喧嘩の怒りを静めてくれた聖水も、
深い追憶の傷までは癒してくれまい。
せせらぎの音ですらも、慰めにはならなかった。
時間を掛けて、香代は途方に暮れていた。
ふと、思う。
(日が、短くなったな・・・)
梅雨も終わり油照りの猛暑も終わって、季節は秋に移ろうとしている。
が、実際はもう初秋に入ったのか。
涼風が、吹き出した。
香代が待っている待ち人も、
どこかで、同じ風を感じているかもしれない。
「・・・どこ、どこに行っちゃったの・・・」
同じ風に吹かれているのなら、
それでどうして対面出来ぬのであろう。
相手が香代を避けているのか。
否、違った。
「・・・あ」
相手が避けているのではない。
香代が、自分から見つけようとしなかった。
(わたしは)
心当たりを探そうともせずに、
相手が帰ってくるのをひたすら待っていただけである。
甘えていた。
(わたしは!)
74 :
千代:2005/06/26(日) 21:55:42
香代は立ち上がった。
草履を足の指に引っ掛けるようにして踏み履くと、青草を蹴って走り出した。
待ち人は、
見つからないかもしれない。
しかし、
探すことに意味があるのだと、香代は知った気がした。
川から遠ざかる香代を応援するように、
追い風が吹いている。
中途半端に終わってますが・・・
75 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/26(日) 23:02:39
76 :
縞田123号:2005/06/26(日) 23:06:13
>>72-74 一応この文章は書き出しだと思ってコメント。
どういったのが書きたいのか、雰囲気は分かるのですが
描写が足らず読者に不親切なように思われます。
香代の立っている位置は川のどの辺なのか、そもそもどのような川なのか。
まずそれを書き足すだけでも読み手はすんなり物語に入り込めるでしょう。
さらに、香代と誰かとの別れも何が起こったのか、もう少し想像させる材料が個人的には欲しいです。
それと
>夕暮れに落ちた太陽を眺めながら
と
>時間を掛けて、香代は途方に暮れていた。
は表現として変に感じられます。
>>75-76 テンプレ100回読み直しておととい来やがれ、でございます。
>>75-76 ここはあくまで文章を酷評する場であって、激論を交わす場じゃないのではと思いつつあえて質問形式で。
>部屋の前の蛍光灯に二十疋くらいのスズメバチがたかっていた
この小説では匹を疋にしていますが、単に読みにくいだけではないでしょうか?
>オレと彼が、そんな風な議論をするだけで賢くなったような気分に浸ることのできる、classicalで幼稚な大学生であったということは今ならもちろん自覚できる。
>「なら答えは明確にimpossibleだ。文章だろうとアガリスクだろうとね。
この二カ所のclassicalとimpossibleがわざわざ英語である必要がいまいち感じられません。
あと「文章」と並べるのに「アガリスク」というのはどうでしょう。もっと大きいもの、例えば神様とかそういうのでいいのでは?
>オレの留年的な資質というものはあの頃に既に発露していたのだろう
「留年的な」は変。意味は分かりますけれども。
ぱっと読んで気になったところで覚えているところだけ書き出してみました。
全体的には安定した筆致で、とても読みやすいと思いました。
もう少し学校に忍び込むところとか、部屋がどう汚いのかとか、
その辺の描写が欲しいと個人的には思いました。
質問形式にはしていますけど、答えていただく必要はありませんよ。
改稿なり次の作品なりに役立てていただけば幸いです。
先生、わたしの眼に雨が降るのは病気なのですね。わたしは心を病んで
いるということなのですね。
――落ち着いてください。私はあなたの症状をすべて理解しているわけでは
ありません。視覚に問題があるという事ですが、具体的にはどのような症状が
あるのですか?
先生、それはほんとうですか。ほんとうに私の病気のことを聞いていらっしゃ
らないのですか。あれほど村上先生に説明したのに。わたしの言葉なんて誰
も聞いてはくれないのですね。
――そういう事ではございません。村上から一通りの説明は受けておりますが、
それはあくまでデータに過ぎません。治療のためにはもっと深い心の叫びを
知る必要があるのです。それに昔から「話せば楽になる」と言うとおり、他人と
対話をつづけることも治療の一環なのです。どうか気を楽にしてお話しください。
わかりました。でも本当に、自分の病気を語ることは辛いんです。この眼の
辛さと併せて二重の苦しみなのです。先生にもそれを分かっていただきたい。
眼に雨が降ることがどれだけ辛いのか、先生にはわからないでしょうが。
――私を含めてすべての精神科医はいつも、患者さんの苦しみを理解して
あげることに全力を尽くしています。しかし、そのためには、患者さんの側から
の情報も必要なのです。話していただけますね?
ええ、分かりましたよ。どうしてもあなたはわたしが話すまで治療を始める気は
ないらしいですからね。仕方ありませんね。
「眼に雨が降る」というのはいわゆる古い映画のフィルムに「雨が降る」と言う
時と同義です。何を見ていても視覚にチラチラと縦線が入るのです。気が散って
気が散って、仕事も手につかないしクルマも運転できなくなってしまいました。
わたしは趣味がない人間です。クルマと仕事だけが生きがいなのです。それを
両方とも一遍に奪い去ってしまったのですよ、この雨は。あなたなら耐えられる
と思いますか? 何をしていても黒い雨が目の前にちらつくのです。四六時中
止むことのない雨です。最近はとみに雨の量が増えまして、ただ目を開けている
だけで辛いほどになりました。もう辛くて辛くて、止めてほしくて村上先生におす
がりしたのですが、眼科的治療も何ら効果はありませんでした。心理的な問題
だと村上先生は仰いました。どうか先生、止めてください。この雨を止めてくだ
さい。私はどうにかなってしまいそうです。
「つかみ」としての吸引力を中心に酷評をおねがいします。
82 :
28:2005/06/27(月) 01:36:32
うーん、やっぱり幸せな誤解でしたね。
>>66 改善点については、あなたもわかっているとおり、自分が書いている内容についてリサーチすること、推敲すること、
それに尽きるでしょう。あなたがほしい回答ではないでしょうが、基本中の基本です。
勢いって書く上では大切なことだけれど、書いた中身を吟味することと相反することではないですから。
前の作品と今回の2作とも死がモチーフとなっていますが、あなたの書きたいことは人の死なのか、それに対峙した
ときに見えてくる人の情(やさしさ)なのか。
前者であれば、いまの気持ちにまかせてというやり方はテーマに対して拙速すぎるように思えるし、後者であれば、
わざわざ死を用いずとも、世界はほんとうに驚きと(ネガティヴなものを含めて)感動に満ちているということも考えて
ほしいなあと。
あなたには書かざるをえない切実ななにかがあるのでしょうが、死という極限状態でしか伝えることができないのならば、
わたしはそれはとても不幸なことだと思うし、一読者としてもそういう書き手にはなってほしくない。
死は、ほんとうにわかりやすく、使いやすい装置です。
うーん、やっぱりあなたの求めている感想は書けませんね。ただ、こういう気持ちを抱く人間もいるんだということを覚えて
おいてくれるとうれしいです。
>>72-74 私も、殆ど
>>77さんと同様に感じました。
で、私は実は、香代は川岸に座って足を水に浸けている、と解釈していました。
あと、お話は途中から終わりまでだと感じました。
つまりは、伝えようとした情景が曖昧にしか表れていなかった、ということかと。
内容としては、香代が待つ身から追いかける身へと変わるところに引っ掛かりが。
ここは物語としては重要なポイントかと思うのですが、そこが描写されておらず
途端に「否、違った」だけで切り替わっています。その後終わりまで急ぎ足なので、
読者としては「何だか判らないけど悟ったようだし? ま、いいか、良かったんだよね」
で終わってしまい、後に何も残りません。
印象としては、少女漫画の画面をそのまま文章で「説明」したような感じでした。
しかし漫画なら絵で表す表情や情景や間、それによって浮かび上がる心情の移り変わりなどが
ここでは表れていません。小説にするには、明らかに描写不足です。
あなたの頭の中では明確に形を成しているであろうものを、ゆっくりと時間を掛けて
言葉で表して下さい。
それとこのお話、いっその事一人称で書かれた方がいいかもしれませんね。
あ、最初の2行は、個人的に心地好かったです。
84 :
縞田123号:2005/06/27(月) 03:09:45
>>78,79
ありがとうございます。
ところで酷評文も酷評される対象になりうるとしたら、
結果として激論を交わすことになるって解釈は屁理屈ですかね・・・・・・
85 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 11:13:49
激論交すためにもの書いてんのか?
>>80-81 つかみとして充分面白いと思いました。続きのが読みたくなる話です。
まず、些細ですが引っかかるところをあげてみます。
>村上から一通りの説明は受けておりますが、
病院の先生同士だとあまり呼び捨てってなさそうな気がするんですが(これは単なる感想ですけど)
>「眼に雨が降る」というのはいわゆる古い映画のフィルムに「雨が降る」と言う
>時と同義です。
ここ、「同義」という言葉を使うと堅い感じがします。古い映画のように縦線が入るので、「雨が降る」
と言っているのだ、と患者さんに説明させるほうが馴染む気がします。。
>わたしは趣味がない人間です。クルマと仕事だけが生きがいなのです。
クルマは好きだけど趣味じゃないというのは、分かるような分からないような。
いっそのことクルマを趣味にしてもいいのでは? そうすると、仕事も趣味(遊び)も
手に付かないということで逼迫感がでます。
>眼科的治療も何ら効果はありませんでした。
眼科での治療でいいでしょう。
あとは雨が降っている視界の描写を加えてはどうでしょう。
例えば運転中にどういうふうに見える(見えた)のか、とか。
それがあるとぐんと物語に引き込めます。
それとお医者さんの台詞が全体のリズムを崩しているように感じられます。
いっそのことお医者さんの台詞を取ってしまって、
患者さんの訴えだけのほうがテンポが良くなるかも知れませんが、
その辺は続きとのバランスで考えてみてください。
>84
批評をどのように受け取るのかは作者の自由です。
ですが、作者さんが批評にたいして批評するのはナンセンスでしょう。
「ここはそういう意図で書いたんじゃない、こうなんだ」
と説明されても困るのです。作品内で示すのが筋です。
批評にたいして作者が自由であるように、
読者もまた作品にたいして自由なのです。
それとこの場はあくまで批評して欲しい人の文章を批評する場であって、
ある批評が間違っていると思ったからといって、批評の批評をするのはお門違いでしょう。
違うと思うなら自分なりの批評を書き込めばいいだけです。
批評の受け取り手はあくまで作者さんであるべきでしょう。
88 :
縞田123号:2005/06/27(月) 11:55:42
>>85 激論交すためにもの書いてんのか?
そういうわけではないんですが、そういう使い方もできるかな、と。
>>87 まあ、そうですよね。納得しました。
>>75-76 ぱっと見た感じ、何人かの人に絶賛されていますね。
それだけ絶賛されているのでしたら、充分ではないでしょうか?
世の中には傑作といわれる小説はたくさんありますが、誰もが褒める小説なんてありませんよ。
で、感想。
この小説自体 書き言葉 その言葉で語る必要があったのか
つまり現実に根ざした具体的な問題が、観念的で
つまり匹を疋という言葉で書いてしまったことで、
どういうことかというと、
オレは長靴男に
で、この作品をよく練りこまれたとか、技巧、構図
そうは思えませんでした。
むしろ素材がよいのに捕捉し切れていない。
長靴男とオレの議論はもっと深く掘り下げてもよさそうだし
で、作者は激論を交わしたいというのも、
自分が書こうとしている対象をもっと明確にしていきたいということではないか
とはいえ、こういうふうに話が膨らんでしまうのはやっぱり小説が優れているからで、
90 :
89:2005/06/27(月) 14:13:05
下書きのまま投稿してしまいました。スマソ
ちゃんと書いてから投稿します
91 :
89:2005/06/27(月) 15:11:08
上に書いたことを繰り返すのもなんですが一応。
>>75-76 ぱっと見た感じ、何人かの人に絶賛されていますが、
それだけ絶賛されているのでしたら、充分すごいのではないでしょうか?
世の中には傑作といわれる小説でさえ、誰もが褒める小説なんてありませんよ。
それで、まあ感想なんですが、まず上の方でも指摘されてますが、
ふだん話すときに使わないような言葉が使われてます。
そういった言葉で語ってしまったせいで、現実に根ざした具体的で個人的な話のはずが、
観念的で一般論で語ってしまう話になってしまった気がします。
例えば、オレが長靴男に高校に忍び込んだエピソードを語る場面がありますが、
オレはどんな口調で語ったのでしょうか?
「夜は遥かな高みから滑らかな曲面を積み重ねて完全な均衡のもとにぴたりと静止している」
「これは死の気配だ」「オレの自尊心を脅かすと信じた」
その場面を書き手はこんなふうに書いてますが、これはどういう会話をしたのでしょうか?
こんな言葉を使って、会話する「オレ」はとても観念的な存在です。
観念的であるがゆえに、実感といか感触というものが薄くなってしまったように感じました。
作者自身も今ひとつ書くことをつかみきれなかったのではないでしょうか。
例えば、作者の方が激論を交わしたくなった、と書かれるのも、批評する人間とやりとりすることで
自分が書こうとしている対象をもっと明確にしていきたかったのではないか、と思えました。
むこうの評では技術とか技巧とかを褒めているようなものがありましたが、
私は逆に、いい素材をたくさん使ったが、それを料理し切れなかったように思えました。
とはいえ、こういうふうに話が長くなってしまうのはやっぱり小説が優れているせいでしょう。
92 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 16:52:35
>>68です。よろしくお願いしますm(__)m
†淫らな目覚め†ガブリエル9才†
むしり獲られた薔薇を見て、再び怒りが込み上げてくるのを感じたが、
それはすぐに諦めの溜め息へと変わり、空を見上げた。
先程まであんなに青々と晴れていた空が、灰色に覆い隠されている。
アンヌ・バルド夫人は屋敷の中に戻って、侍女のシモーヌを呼び付けた。
すると奥の部屋から肉づきのいい若い女が表れ、用件を聞くと手慣れ手つきで夫人にお茶を注いだ。
それから夫人が不機嫌なのを見てとると、その場から立ち去るのが賢明だと思い、軽く会釈をして背を向けた。
その途端だった。夫人が口を開いたのは
『ガブリエルには、本当に困ったものだわ!ひどい悪戯ばかりして!つい昨日はセシルやジョルジュの髪に泥を塗り付けて泣かすし、
今日は今日であの娘ときたら、私の大切にしていた上等な薔薇入りのポマードを全部自分の髪につけて、
瓶を空にしてしまったのよ!』
ここで夫人はお茶を一口飲み、音をたててカップを小皿に置き、
一層早口になって話を続けた。
『そればかりかあの娘ときたら、今日もそうなのだけど、庭の薔薇をむしり獲ってしまうのよ!
あの薔薇は丹精込めて育て上げたものよ!このままじゃ今年は薔薇入りのポマードが作れないかもしれないわ!
本当にあの娘ときたら……いくら注意をしても言う事を聞かないで、あの娘つきの乳母はすぐにやめてしまうし
……ああ本当にどうしたらいいのかしら』
93 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 17:10:20
《続き》
夫人がさらに、苛立だしげな様子を見せると、シモーヌは
アフリカの女を連想させる彼女の特長の、黒々とした縮れ毛を撫でながら
『そうですね、困ったものですね』
と一旦は相槌をうったが、こう続けた。
『でも奥様……私何となくガブリエル様のお気持ちもわかりますわ!
髪に泥を塗りつけたり、ポマードを空にしてしまったり、
ポマードに入れる薔薇をむしり獲ってしまわれたり、私もこんな髪で昔は不満だらけで、
友人のとても美しい金色の髪をひどく妬ましく思いましたもの!
奥様も旦那様も皆様見事な金髪ですし、特に奥様は大変お美しくて
……きっとガブリエル様は、どこか家族の中でその……疎外感をお感じになって、
あのような行動を……』
ここまで言って、シモーヌは口ごもってしまい、出過ぎた事を口にしてしまったという様子を見せた。
夫人は、しばらくこの侍女の顔を眺めて、考え込んだ。
『……そうね、あの娘にはあの娘の黒髪の美しさや、
自分なりの良さを教えたほうがいいのかもしれないわね』
そう言いながら立ち上がると、告け加えた。
『もうしばらく……後1時間もしたらガブリエルをあの部屋から出してあげて、
私のところへ来るように伝えて頂戴!』
94 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 17:18:26
『お願い!ここから出して!』
『お願いです。ここから出して下さい』
『ここから出せ!』
ガブリエルは暗い部屋の一廓で、泣き叫び、乞い、声を張り上げた。
『出して!出して!出して!』
両手で力いっぱい扉を叩き続けた後は、取っ手を掴み押したり引いたりしてみたが、
びくともしないので、思い切って突進したが、その反動で尻餅をついてしまった。
そこでドアを諦め、窓へ行き、古汚いカーテンを開けてみた。
すると埃が部屋の中に充満して、ガブリエルは咳こんだ。
そこに置いてあった椅子に上り、窓を開け、やっとの事で鎧戸を開けると、
強い雨風が、ガブリエルをあっという間にびしょ濡れにした。
かすかに見える水平線上で青白く稲妻が走り、遠く雷鳴が轟いている。
こんな雨だと屋根から降りるのは無理ねとガフリエルが窓を閉めたその時!
突然、真上で雷が鳴り響き、これに驚いたガブリエルは、バランスを崩して椅子から足を踏み外し、
あっと思った時にはもう遅く、そのまま転倒してしまった。
95 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 17:23:12
『いったーい!もうっ』
カブリエルは、自分にこんな痛みを与えたのはこの椅子のせいだと感じて、
その椅子を思わず投げ飛ばした。
椅子は隅の本棚に当たり、いくつかの本とともに鈍い音をたてて倒れた。
ガブリエルはしばらく痛みにうずくまっていたが、痛みが薄らいできて、
辺りが多少明るくなった事に気付き、おもむろに見回した。
夜不気味に笑いかねない肖像画や物珍しい我楽多を目にして、
元々旺盛な好奇心がにわかに騒ぎだした。
その一つ一つを手にとり、いったいこれは何かしら?といぶかしむ。
不意にガブリエルは手をとめた。どんな珍しいものより、おかしな事が気になったからだ。
その古い本棚は明らかに後ろの空洞を隠していた。本が落ちたところの添え木が腐って崩れ、
ぽっかりと穴のあいた隙間からわずかな光と風を感じた。
何がどうなっているのかしら?とその腐った木を剥がし、穴を大きくし、
覗き込むと、朧げに階段のようなものが見えた。
>>92 「論外」で片付けたい文章。表現があまりに貧弱。なんでもいいからもっと本を読め。
夫人や侍女の台詞がひたすら説明口調。もっと主人公に行動させるべし。
アンヌ・バルド夫人ってことは「アンヌ・バルド氏」がいるってことは分かってるよね?
「本当に困ったものだわ!」こーゆー台詞を聞かされるたびに読者との温度差が
大きくなる。「この話は面白いぞ」「主人公はとてもカッコイイぞ」と何度も言うような
もの。そんなこと言われても冷めるだけだって。
表現が機械翻訳みたい。「アンヌ・バルド夫人は〜背を向けた」の段落とか。
「すると〜」「それから〜」「その途端だった」とか、くどいんだよ。
長編の書き出しということで。
目覚めるとエディの姿がなかった。私は直感的に捨てられたことを確信して、
昨夜私の尻の下やアリの腰の下で役に立ち明け方になってやっとアリの形のいい
頭の下で本来の役目を果たすことになったクッションを、ベッドルームの大きな
窓にかかった床まで届くインドシルクのカーテンに向かって叩きつけた。頭の中
で千のガムランが響きわたって、私は口と腹を押さえて再びシーツにもぐり込ん
だ。背を丸めて唇を引き結び、鼻で静かに呼吸しながら吐き気をやり過ごした。
そんなに飲んでないはずだけれど。安物のワインを2本とこちらは高級な芋焼
酎をボトルに半分くらいなら、アリとであればいつもの七割の量だ。だからエディ
も私も夕べはハッスルしたというのに。それでも、胸はこの上なくむかついたし、
頭では世界中の民族楽器が乱打されていた。
吐き気が収まったところでベッドから文字通り這い出して、ずるずると楳図か
ずおの漫画に出てくる蛇女のように廊下を進んでキッチンで水を飲んだ。飲み干
したペットボトルをそのまま放り出し、素っ裸のままキッチンでうつぶせに大の
字になった。ひやりとしたフローリングの床が頬に胸に腹に太股に心地よかった。
>>97 冒頭でインパクトをつけるでもないし、情景は頭に浮かばないしダメだな。
特に2つ目の文が意味不明。アリ=蟻だと思ったよ。
良否云々以前にもうちょっと丁寧に書くようにする必要あり。
99 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 22:48:02
今書いている小説の一部、お願いします
ウェルの声がどこか聞き覚えのある声にかき消された。
声の主は扉を開けてすぐに声を出したようで、まだ体が半分ほどしか見えてなかった。
ウェルの頭に急にハッヅの手が乗せられ、勢い良く床に向かって力を加えられた。
そのためにウェルは一歩前に出て、体制をなんとか直そうとしたが、無駄だった。
ウェルは胸から足元の絨毯に倒れこんだ。胸から倒れたために少し息が苦しくなり、
倒れたままでゆっくり空気を吸うと、すこしカビ臭かった。
文の始めに書いてある声の主はラジオで聞いたことのある人の声。
>>99 う〜ん、淡々としすぎている感じがするなぁと。
あと、全体的に分かりづらい気がする。
注釈が要らない文章作りを目指した方が良いかと。
101 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/27(月) 23:46:54
学園物のファンタジーの序盤を書いてみますた。
ドサッ
背後で何か重い物の落ちる音が響いた。
半ば反射的に自転車を急停止させて振り返る。
・・・誰も居ない。
気のせいか、と視線を戻そうとした時、
2メートル程後ろに何かが落ちているのに気付いた。
・・・本のようだ。
かなり厚みがある。
長編小説のハードカバーといった風体だ。
本の周りに埃が舞い上がっているところからも、先程の音の正体はコレに間違い無いだろう。
だが、周りには誰も居ないし、隠れるところも無い小道だ。
建物もないから窓から落ちてきたという事もない。
一体誰が本を落としたのか。
まさか空から降ってきたんじゃあるまいし。
自転車のスタンドを立て、本を手にとってみた。
黒っぽい色をしていてずっしりとした重量感があり、
表紙には訳の分からない文字が書いてあった。
外国語だろうか。
英語さえ満足に読めない俺には、その文字は暗号のようにも見える。
ページを捲るとそれこそ塗り潰すかのように余白無く、表紙のソレと同じ暗号が書き込まれていた。
読めないながらも興味を引かれて鞄の中にその本を放り込むと、同時に大変な事を思い出す。
時計を見て、電車に乗り遅れた事を悟った。
電車に揺られて一時間半、ようやく下野原駅に着いた。
だが大学校舎にたどり着くには更にバスを乗り継ぐ必要があり、トータルでは二時間弱かかる。
まあ通学時間としてはさして珍しくない。
難点はバスが有料なトコロだ。
片道だけで250円、往復で500円、つまり二日間往復するだけで夏目漱石が一人消える訳だ。
これは金欠学生としてはいただけない。
ただでさえ電車の定期代が高いというのに・・・。
はっきり言って交通費だけでバイト代の数分の1が消費されている。
いや、この場合浪費と言った方がいいかも知れない。
――などと愚痴をこぼしている内にバスは大学本館前に到着し、他の乗客が降車を始めていた。
慌てて財布を取り出して立ち上がる。
250円がバスに吸い込まれて消えた。
104 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 00:42:39
>>102-103 まず「ドサッ」ってのは漫画限定といってもいい擬音表現だってことを覚えておいた方がいい。
それ単体では文として何の意味も持たないし、「何か重い物の落ちる音が」と記述されている
以上、やはり擬音を入れる意味は無いんだから。
あとはどうも情景がわかりにくい。
市街なのか田舎道なのか、ちょっと本を拾ったくらいで左右されるくらい
慌てていたのなら息をきらすとか、そんなギリギリの場所ならば駅の前か
構内が妥当なんじゃないかとか、書くべきことは色々とあると思う。
あとバス代のことだけど、毎日の通学に使っているのならバスも定期を
買ったらいいんじゃないだろうか。
文章自体や話の流れそのものは悪くないけれど、描写不足が目立つ気がした。
105 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 00:56:42
>>102-103 主役が本を拾うまではそれほど問題なさそう。
拾った本は重要なアイテムなのだろうが、描写がインパクトに欠ける。
バス料金云々は伏線でなければ、読者はそれほど知りたくないだろう。
まだパス内で幼なじみの娘にでも偶然会ったりしてる方がいいんじゃないだろうか。
大学周辺の町並みを描くとか。
つかみならもっと派手に、というのが全体の感想。
>>103のみ
バスは普通有料でしょ。
電車賃とバイト代が曖昧でバス代だけ詳しいのは変。
浪費では無いよね(目的によるけれども)。
考えてるだけだから愚痴では無いよね。
最後に、いつのまにバスに乗ったんだと。
>>75 拝読しました、寄せられた感想も含めて。
私には少々難しかったので、こう読んだ、ということだけお伝えします。
まったく頓珍漢なことを言っていましたら、華麗にスルーして下さい。
まず、主人公は死のうとしている(あるいはしていた)のだと解釈しました。
初めは長靴男がそうかとも思ったのですが、途中で違うと感じました。
高校時代を振り返っていた大学生の(長靴男といる)自分、それを振り返る今。
その今の自分を振り返る未来の自分は無い、そういう一歩を踏み出す、という流れでしたので。
そして「ハッピーエンドは無い」、「死の気配」、ことごとく表現される「蜂の死」。
長靴男が出て行ったのは、主人公を自分が救うことは出来ないと思い知ったからかと。
主人公は救われることを拒絶していましたし。
あと、思い出を語るのが好きだった昔があり、それが無くなっている今がある。
なのにこの話は思い出話で進んで行きます。それももしかして「死」の伏線なのかと。
ただ、最後に主人公が蜂を殺しつくすことで、主人公自身の「死」を暗示
(比喩と言った方が良いでしょうか)しているのか、逆に主人公の「死の代替行為」を
表しているのか、決め兼ねました。
しかし主人公の死を仮定すると、決定的なことが判りません。
その理由です。
単純に、大事に思っていた人間が自分から離れていくことに対する絶望、と
解釈していいものかどうか。そうするとキューピー女の今後が鍵となってきますが……
すみません、私が、批評するに至りませんね。技術的には高い作品だと思います。
あ、でもひとつ。主人公と長靴男、どちらが喋っているのか判りにくかったです。
最後に。私は村上春樹は読みませんが、この作品の前半を読んで
作者は鴎外と太宰がお好きなのかと思いました。なんとなくですけど。
108 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 01:55:10
台所では、母親が本格的なコーヒーをいれている最中だった。
インスタントではない「ほんとう」のコーヒーで、美味しそうな独特の香りが
古づくりの建物のなかで穏やかに漂っていた。
それは由希が幼いうちから何度も見てきた情景で、いまが来るまでは何の価値もない、
当たり前の日常のありふれた一部分であるはずだった。
しかし、それがそうでは無いということは、目の前にある時間が本当にかけがえのない、
決して取り戻すことのできない貴重な時間のひとつなのだという気付きは、
由希の感情をこれまでになく大きく揺さぶった。
父と姉を失ってからの毎日は、由希にとって、まるで夢の中を生きているようなものだった。
いつもふわふわとした繭が由希の体を包んでいて、まわりで起こっている出来事を、遠い世界の静かなものにした。
どんなに美しい景色も、楽しい時間も、日々の暮らしも、ぼやけてしまった由希の心を動かすことはできなかった。
気がつくと由希は泣いていた。その嗚咽をこらえる事はできなかった。どれほど泣いても涙はあふれて止まらなかった。
歌を口ずさんでいた母親が、台所の入り口で力なく立ち尽くしている娘に気づいて驚き、「一体どうしたの?」と、戸惑いながら声をかけた。
由希はそれには答えず、そのまま手で顔をおおって小さく首を振り、その場にうずくまって、止まらない涙を自らの手のひらで受けとめた。
母親は目の前の事態が飲み込めないまま、おろおろしながら由希の髪をさらさらと優しくなでた。
由希がそのまま長い時間泣き止まなかったので、いれていたコーヒーは少しだけぬるいものになってしまったが、
それでも後で二人で飲んだその飲み物は、とびきり美味しいコーヒーには違いがなかった。
由希はよく笑い、母親も笑った。
部屋のなかには幸せな良いにおいがいつまでも立ち込めていて、ふたりの時間をあたたかく包んでくれた。
109 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 03:13:41
68です。
ありがとうございました。
ちょっと言い訳させて貰うと、私は無駄な表現をしすぎると
言われたので、極力省いたのですが……
いろいろ検討して、直せるところは直します。
110 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 07:31:27
>>109 言われてるのは表現じゃなくて描写だから。
問題なのは「足りない」んじゃなく描写に具体性を「欠いてる」って
ことだから誤解なきように。
>>108 これは小説の途中ですかね?
仮にこれが書き出しだとしたら「本格的なコーヒー」を入れているところを描写したほうが
情景を思い浮かべやすく、物語にすんなりと入り込めると思います。
>それは由希が幼いうちから何度も見てきた情景で、いまが来るまでは何の価値もない、
>当たり前の日常のありふれた一部分であるはずだった。
日常的な風景であって珍しいことではない、ということを表現するのに「何の価値もない」
という言葉はちょっとニヒリスティックに過ぎる気がします。それと「いまが来るまでは」は
不要でしょう。文末で「あるはずだった」と過去形で記されている時点で読者は現在はそうではないんだと
想像できます。「いまが〜」が入るとくどい感じになるのでは。
全体としての文体はとても安定感があるので、
特に違和感を感じることなく読めました。
112 :
108:2005/06/28(火) 11:20:00
>>111 指摘された箇所は、おっしゃるとおりだと思います。
あなたはすごいですね。
ここから膨らませて短編を書こうかと思ったんですが、力量不足で、どうもありきたりで
スジの読めてしまうものになっちゃうんですよね。ひたすらいじります。
>>104 どうもです。
確かに描写が不足で荒い文章ですね。
自分で書いてると気付かなかったですが、言われて読み返すとその通りでした。
バス代は通ってる学校についての事でして、
自分は定期作ってないのでそのまま書いちまいました。
>>105 いかにもギャルゲー、といった描写は避けたかったので・・・。
大学周辺の町並みを書くのは確かにいい感じですね。
つかみは・・・もっと修行しますw
どうもでした。
>>106 確かにバス代だけ詳しいのはおかしいかも。
スクールバスのような意味合いで書こうとしてたんですが、
その文章入れるのを忘れてました(スクールバスは大抵無料)。
『愚痴&いつの間にバスに』の事は気付いてはいたんですが、
バスの方は別にいいかなとは思ったんですが、
喋ってないのに愚痴はやはり変ですね。
どうもでした。
死と言うものが、私は怖くて仕方が無いの。
ねぇ、どうしたら死なずに生きていられるの?
やっぱり、そんな事は無理なの?
お父さんは、何処へ行ってしまったの?
ママは、どうして動かないの?
エリは良い子にしてたよ。
ラッパも、もう吹かないよ。
「はっはっは!ついにやったな。あの男はもう死ぬしかないだろう、いやはや、このショックはでかいはずさ」
「あの男はできすぎる、ハリウッドまで声が届くらいだしな、やばすぎだ」
「しかしお前も実の弟によくあそこまでできるもんだ、こわくなる」
「俺の立場になればお前にも俺の気持ちがわかるよ。3年前に仕掛けた罠がやっと実を結んだ、満足だ」
「でも、よくここまでやれたもんだ、日本中を巻き込んでの大騒動は、哀れな薄幸の天才の自殺で幕を閉じる、ドラマチックだね……」
「書いてるのかい?」
「ああ、もう仕上げの段階だ、陛下がサイパンを御訪問なすって・・・そうだな・・・月末には完成だ」
「サイパンか・・・・・・あれは痛かった、胸にきたよ、ムカムカってね」
「本当にな・・・陛下のお目に触れるとこまでいくとは・・・正直言って、戦慄だ」
「でも、あいつ、女が同一人物だって初めから知ってたのかな・・・隠してたか、わからなかったのか」
「そりゃ、知ってたろ?当たり前だ。疑う余地なしだ」
「わからんぞ、最後までハッタリだったのかもしれない」
「心の底を見せない男だったからな」
「しかし、そのために随分、苦労しろ?」
「ああ、まだ胃が痛いよ」
「薬がある、ええとちょっと待ってくれ、これだ、ほら」
「ありがとう、なんだこれカゼ薬じゃないか、俺は胃が痛いんだぜ」
「はっはっは、大丈夫、その薬はバカによく効く薬だから」
>>115 まず、哀れな薄幸の天才ってのがイタイね。設定が月並みすぎる。
駄文。
118 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 17:58:31
海の上で泣いてる少女がいる。彼女は波が来ても泣いていて、太陽が身を焼いても泣いている。
僕は少女の横に立つ。海の上に立つ。なぜ海の上に立てるのかはわからない。
でも少女は僕の姿には気付いてくれない。そして一声かけてみる。
「なぜそんなに悲しそうに泣いているの?」
少女は泣いたまま空を見上げ。
ゆるい曲線で描かれている地平線を見つめる。そしてどこかに言う。
「悲しくなんてないの。ただ痛いだけ。」
「怪我しているの? なら早く治療しなきゃ」
彼女は首を横に振り、海の上に座り込む。
そして右腕を海の中に浸すと右腕は海の中へ蜃気楼のように溶けていった。僕はそれをなんら不思議に思わない。
逆にそれを当然のようなこととして受け止めている自分もいる。
「それが君の痛みの理由?」
彼女は首を横に振る。
「あなたは誰? あなたは今どこにいるの?」
唐突に切り出された質問はまるで僕のお腹を切られたよう。
「僕は僕で、君の隣にいるよ」
「知ってる。ただ聞いてみただけ」と彼女は素っ気なく言う。
そして涙がまた一筋ナメクジが歩いたあとみたいに頬をつたう。
「僕も一つだけ聞いていい?」
君は初めて首を縦に振る。
「君は誰?」
君は初めて笑う、泣きながら。美しすぎて僕は海の上に座り込む。
「私はあなた」
そう言うと片腕のない彼女は海の中に沈んでいき、コーヒーに入れる砂糖のように海の中に溶けていく。
少女のいない海の上で僕は痛さのあまり一人泣く。そして叫びたいのに呟く。
「知ってる。ただ聞いてみただけ」
太陽が僕を焼く。
119 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 17:58:56
酷評よろしくお願いします
>>118 5行(少女は泣い〜) 文末の「見上げ。」は何か変。次の行とつなげては?
7行(「悲しくな〜) 括弧内末尾の句点は打たない。他の箇所がきれいに出来てるので気になる。
9行(彼女は首を〜) 座り込む前の少女の姿勢が気になる。
11行(逆にそれを〜) この行いらない気もするが、好みの問題かな。
15行(唐突に切り〜) 文が変。
18行(そして涙が〜) ナメクジなの?アクセントにあえて使ったのかもしれないが、違和感。
何かテニヲハ的な指摘ばっかになった気がするが、イメージも掴めるし、読みやすくて良い文と思う。
121 :
名無し物書き@推敲中?:2005/06/28(火) 18:51:21
>>120 5行(少女は泣い〜) 文末の「見上げ。」は何か変。次の行とつなげては?
すいませんこれはただ単に。と、間違いました。。。
見直しがたりませんでした。
7行(「悲しくな〜)括弧内末尾の句点は打たない。他の箇所がきれいに出来てるので気になる
見直しがやっぱり足りない。ほんとすいません。
9行(彼女は首を〜) 座り込む前の少女の姿勢が気になる
確かに、描写が足りませんでした。
11行(逆にそれを〜) この行いらない気もするが、好みの問題かな。
自分もこれは見直しのときに削除しようか迷いましたが、
入れたほうが心情がわかりやすくなるかなと思ったんですけど、
やはり余計だったのかもしれませんね。
15行(唐突に切り〜) 文が変
これは狙って変にしました。
18行(そして涙が〜) ナメクジなの?アクセントにあえて使ったのかもしれないが、違和感。
ナメクジです。違和感を読み手に覚えさせようと思ってやってみました。
色々なご指摘ありがとうございます。とてもためになりました。
122 :
お願いします:2005/06/29(水) 13:29:11
インターネットの世界、それは私の内に潜む闇。開けても開けても終わることのない人形、マトリョーシカのよう。
今夜も私は徘徊する。スイッチを入れれば秒速の刹那を味わい、すぐにでも箱の中へと移動可能だ。
そこは一面あいうえおが埋めつくされた壁紙のある小部屋。活字たちが私の目を癒してくれる。当然のように私の心も。
その瞬間、私は女子中学生になれる。二十歳の生き生きとした女にもなれる。突っ込みが入ると何かと面倒だから家事手伝いのニートという設定にする事もできる。
互いに顔が見えない状況ゆえに出来ないことはない。私は万能なのだ。数多くの取り巻きを従えて、今夜も私は縦横無尽に夢の中へと旅立ってゆく。
そこであり得ないことが起こる。地上の神であるこの私に刃向かう人々。云われのない中傷の嵐。
私は勢いあまってコンセントを抜く。言い訳は通らない。自身は騙せないからだ。心の中の神のみが知っている真実。
現実とは何か。夢とは何か。私の心の中とは何か。脳の電気信号は答えてはくれない。
もしかしたら箱の中身が現実で、今ここに居るはずの私の骸はそもそも存在しないのかも。
狂気。人はそう呼ぶのであろう。今夜も私は徘徊する。それは心地良い響きを合わせもった夢の楽園。
私は発見する。私と同じ道を歩んでいる人を。過ちを認めたがらない淋しい魂を。
救ってあげたいと思う反面、地獄にはまれと願う己がいる。私は彼女の取り巻きとなる。それは偽りの崇拝と称賛の世界。
私は満足する。そしてしばらくは箱の世界から離脱して、現実の夢へと回帰するのだ。
私はそこで次の標的についてしばらく思案する。箱は私の横で静かな音をたてながらデフラグ作業を続けている。私と箱をつなぐこの空間において、延々とリセットと再生を繰り返してゆく。
さながら終わりのない小箱のように。
>>122 酷評しないのも何だが、非常に読ませるうまい文章と思う。
ハードボイルドな文体で、ストレートに言葉が響いてくる。いいぞ。
「デフラグ作業」と「リセットと再生」が頭の中でどうもつながらなかった。
デフラグというのは断片化したデータを一箇所にまとめて、HDDの空領域を連続化させることだろう。
最初の数行が細かく段落分けされてるのがよく分からない。
どんどん書いて欲しい。
>>122 ショートショートみたいなものでしょうか。
まず、言葉の使い方で気になったところをあげてみます。
>秒速の刹那
刹那は一瞬という意味です。秒速の一瞬。どうでしょう、意味は通じるでしょうか。
ここは単に、瞬間、刹那、と言ってもいいでしょう。
>そこは一面あいうえおが埋めつくされた壁紙のある小部屋
「あいうえおが」、ではなく埋め尽くされたにつなげるなら「あいうえおで」、がいいです。
ちなみにこの「あいうえお」ですけど、全体の雰囲気からすると母音がのほうがふさわしいかと思います。
>その瞬間、私は女子中学生になれる。二十歳の生き生きとした女にもなれる。
>突っ込みが入ると何かと面倒だから家事手伝いのニートという設定にする事もできる。
女子中学生と二十歳の女性という対比ですけど、ネット上での未身分制を表すのなら、
女性と女性で比べるよりは片方を男性にした方がいいでしょう。ついでに言うと、中学生と
二十歳では両方若いのでいっそのこと小学生と老人にしてもいいでしょう。たぶんこの後の
崇拝云々の話との関わりで若い女性二つ並べたのだろうと思うのですが、それは「子供にも
老人にもなれる。あるいは若い女性にも」のように並べた方が、読者に今後の展開を予期させるので
いいのではないでしょうか。
「突っ込みが〜面倒だから」は説明的すぎるので省いてもいいでしょう。
あるいは、「ニートという設定にもできる。何故そんな設定にするかというと〜」というふうに
先におやっと思わせる一文を持ってくる方が、読者の関心を引くことができます。
>今夜も私は縦横無尽に夢の中へと旅立ってゆく。
「縦横無尽に」はあっちにもこっちにもという意味ですが、
「旅立ってゆく」はどこか一点にゆこうとする感じしかありません。
ここは旅立つではなく、飛び回るとか持続している移動を思わせる言葉がいいでしょう。
長くなっちゃったのでここでいったん切ります。
125 :
124:2005/06/29(水) 18:17:49
>>122 続きです。
>今夜も私は縦横無尽に夢の中へと旅立ってゆく。
「縦横無尽に」はあっちにもこっちにもという意味ですが、
「旅立ってゆく」はどこか一点にゆこうとする感じしかしないかと思います。
ここは旅立つではなく、飛び回るとか持続している移動を思わせる言葉がいいでしょう。
>私は勢いあまってコンセントを抜く。
「勢いあまって」は動作の勢いが必要量を超えた結果に、という意味です。
ここは中傷の結果の逃避としての動作に見えるので、違う言葉にしましょう。
>もしかしたら箱の中身が現実で、今ここに居るはずの私の骸はそもそも存在しないのかも。
ここまでの文章ではあくまでインターネット=夢(なんでもなれる、万能感)というイメージの繋がり
しかなく、直前ではあくまで私が夢に裏切られたシーンのはずです。だから、「箱の中身が現実で」
は変で「箱の中身も」なら前後と一致します。ただ、もにするとこの後の流れと一致しないので、
作者さんの展開する方向にふさわしいものに変えてしまいましょう。
骸は死体という意味です。「私」はいつの間に死んだのですか。「存在しないかも」もちょっと飛躍
してるように感じられます。何か描写を挟みましょう。
>そしてしばらくは箱の世界から離脱して、現実の夢へと回帰するのだ。
ここまでの文で現実そのものに関しては、何のイメージ付けもしてないので
「現実の夢」の夢がちょっと分かりません。どちらかというとネットの世界と夢
を結びつけているために、「現実の夢」と出てきてとまどってしまいました。
デフラグは
>>123さんと同じ意見です。
文体は一貫したリズムを作っていていいと思います。使われる言葉も全体としては
一つの雰囲気を作っているのではないでしょうか。ただ、崇拝されるとか中傷される
ところとかはネットにあまり触れない人にはイメージが伝わりにくいと思うので、どのように
崇拝されるか、とかは描写しておいたほうがいいのではないでしょうか。
126 :
122:2005/06/29(水) 19:07:39
123、124、125さん、どうもありがとうございました。
とても参考になりました。さっそくですが、おかしな点を直してみました。
まだまだ推敲が足りないとは感じていますが、次レスにて。
これからも精進したいと思います。本当にどうもありがとうございました。
127 :
122:2005/06/29(水) 19:10:15
インターネットの世界、それは私の内に潜む闇。開けても開けても終わることのない人形、マトリョーシカのよう。
今夜も私は徘徊する。スイッチを入れ、私は一刹那の苛立ちにさいなまれる。だがすぐにでも箱の中へと移動可能だ。
そこは一面言葉の羅列で埋めつくされた壁紙のある小部屋。活字たちが私の目を癒してくれる。当然のように私の心も。
その瞬間、私は二十歳の生き生きとした女になれる。博学な老紳士にもなれる。ひきこもりのニート青年という設定にする事もできる。
互いに顔が見えない状況ゆえに出来ないことはない。私は万能なのだ。数多くの取り巻きを従えて、今夜も私は縦横無尽に夢の中での暴走を続ける。モーセの十戒や大名行列なんて目ではない。
そこであり得ないことが起こる。地上の神々のうちの一人であるはずのこの私に刃向かう人々。下々による云われのない非難の嵐。
私は叱責の渦に耐えられなくなるあまり、コンセントを引き抜く。言い訳は通らない。自身は騙せないからだ。心の中の真実の神のみが知っている。
現実とは何か。夢とは何か。私の心の中とは何か。脳の電気信号は答えてはくれない。
もしかしたら箱の中身は夢なのではなくて、今ここに居るはずの私の肉体ですらそもそも現実には存在しないのかも。
狂気。人はそう呼ぶのであろう。今夜も私は徘徊する。それは心地良い響きを合わせもった至上の楽園。
私は発見する。私と同じ道を歩んでいる人を。過ちを認めたがらない淋しい魂を。
救ってあげたいと思う反面、地獄にはまれと願う己がいる。私は彼女の取り巻きとなる。それは友情という名を借りた欺瞞に満ちた悪意。
私は満足する。そしてしばらくは箱の世界から離脱し、こちら側の自分へと冷静に回帰するのだ。
私はそこで次の標的についてしばらく思案する。箱は私の横で静かな音をたてながらリカバリ作業を続けている。私と箱をつなぐこの空間において、延々とリセットと再生を繰り返してゆく。
さながら終わりのない小箱のように。
>>126 貼り直さないで。他の依頼が流れるから。
ていうか推敲が足りないと自分で思うなら、ちゃんと自分で直しなさい。
129 :
126:2005/06/29(水) 19:44:08
はぁい。わかりました。
もう二度とこんな真似はいたしません。
スレ汚ししてしまい、申し訳ありませんでした。反省してます。
ショボーン(AA略
貼られちゃったものは仕方ないので、まあ短めですけど。
>>127 おおまかに見て気になるところはありませんでした。
私が指摘した箇所はいい形で収まっているように思います。
改稿されても雰囲気を損なうことはなかったので、たぶん作品の方向性
が見えているのでしょう。ですので、落ち着いて何度も読み返せば、
この文章に限らず、自分の文のおかしい部分も見えてくると思います。頑張ってください。
131 :
80:2005/06/29(水) 20:21:25
>>86 ありがとうございます。主人公の口調は「だいぶ堅め」くらいを
狙ったのですが、やり過ぎですかね……
適度な堅さを見極めたいので、できれば
他の方々も批評をおねがいします。
>>122 文章に関する指摘は他からありましたので、他に二つだけ。
一つは個人的な感覚の問題ですが、マトリョーシカ。
開けても開けても、というのはいいとして、終わりはあるんですよね。
自己の内に潜む闇、その「終わりがないと思えるほどの深さ」を表すには役不足な気が。
二つ目は、モーセの十戒。
映画のタイトルのことを言われているのなら二重カギを。それだと『十戒』だけ。
でなければ、モーセ、だけの方が良いでしょう。十戒は十戒であって、
人々の多さを表すものではありません。
そうすると、「モーセや大名行列」となり、それも変です。
「モーセや大名」か「モーセの出エジプトや大名行列」か……、座りが悪い?
それか別の例えにした方が良いかもしれませんね。ヌーの大移動とか(嫌かな)。
>>80 堅さについては、私はそれ程感じませんでしたが
問題はそこではないのでは?
とにかく、医者に訴えている主人公の様子が把握できません。
科白だけなので、堅い言葉が出てくると冷静に思えたり
「辛くて辛くて」などとあると、感情的に思えたり。しかし、余り辛そうに思えない。
それがわざとだとしても、それを心の病の所為に思わせるほどの表現ではありませんでした。
堅くすることで、何を狙っているのか、が問題ではないでしょうか。
初めてのカキコです。酷評どうかよろしくお願いします。
実は昨日、別のスレにカキコしたのですが、そこでは批評してもらえそうに
ないので。
「所長は骨董品に興味がおありですか?」
事務員のあけみが雑誌から目を離さず無邪気に聞いてくる。
彼女は短大卒業後事務所でアルバイトをしていたが、居心地がよかったのか
そのまま正社員になってしまった。なかなか優秀で経理、お茶くみ、書類の整理など
一切をこなしてくれる。もはや彼女なしではこの事務所は機能停止してしまうだろう。
「まあ、綺麗な物には興味があるな。」
そう言って所長の和馬は机に花柄の壺を置いた。
実はこの壺は今回依頼者から預かった物だった。
―この壺の持ち主を探してほしい―依頼主の沢木は開口一番そう言った。
短文ですみません…
本文4行目『なかなか優秀で経理』じゃなくて
『なかなか優秀で、経理』と句点付けた方が良いのでは。
本文5行目『もはや彼女なしではこの事務所は機能停止してしまうだろう。』
好みの問題もあるかもだけれど、機能停止に違和感というか、文章がくどい感じ。
本文ラスト3行の同じような語尾が連続してるのを直した方が良いと思われマス。
癖の無い読み易い文だね。
136 :
134:2005/06/30(木) 00:29:09
さっそくのレスありがとうございます。
やっぱり反応があるって嬉しいですね。
前スレが950でストップしている件について
>>134 悪い文章ではないけど、もう少し良くなるな。
まず最初に。段落の冒頭は一字さげ、一行の文字数は合わせること
ダッシュ(――)は2文字分使う。(これは基本)
最初に読んで思うのは、
これと→ >「所長は骨董品に興味がおありですか?」
これ → >そう言って所長の和馬は机に花柄の壺を置いた。
が唐突に見えること。
簡単に言えば、この所長はいつのまにに骨董品を持っていたのか? と思ってしまう。
読者が最初に抱いたイメージを常に修正させるような文章の書き方をしないほうが
いい。(これをやると、わかりにくい、イメージがわかない、頭に入ってこない、読
みにくいという感想が頂けることになる。)
基本ルールとして、以前に出していないデータを前提にして文章を書かないという点
には注意した方がいい。この場合なら、冒頭の文章の前もしくは直近に所長が骨董品を
手にしているという描写があったほうが、自然にシーンが頭に入ってくる。
例えば、
-------------------
「所長は骨董品に興味がおありですか?」
和馬が花柄の壺を手にして眺めていると、事務員のあけみが雑誌から目を離さないま
無邪気に聞いてきた。
-------------------
などとしておくと、後段の「壷を置いた」が唐突な印象を持たずに自然に受け入れらる
ようになる。(ただし、あまり強引にやると説明調になるので注意)
>>137 容量超過なんで放置する以外に手がないな。
140 :
134:2005/06/30(木) 20:34:36
135さん、138さん、レスありがとうございます。確かに機能停止には違和感がありますし、
イメージが湧かない文章でしたね。今回書いてみて分かった事は、イメージを表現する事が
思った以上に難しいということです。
考えてみれば、中学時代は少女小説を読みふけり、(男なのに…)高校時代はアルスラーン戦記と
西村京太郎シリーズを少々、大学時代は三国志しか読んでいませんでした。
いまではスレイヤーズとか読んでるし(というかそれしか読んでいない… orz)
漫画ならたくさん読むんですけどねw
先ほど別のスレを覗いてきましたが、そこではドストエフスキーとか私が受験でしか聞いた事の
ないような本をみんなが読んでました。私が「成恵の世界」を読んでますなどと
言おうものならただではすまないでしょう。
圧倒的に読書量が足りない私は、物書きには向いてないようです。今まで通り一妄想家として生きてく事にしますねw
>>140 コレだけでやめてしまうのはもったいないと思うが。
オカルト板かなんかで怖い話書いて練習するのもいいと思うぞ。
内容がよければ多少文章がおかしくても受け入れてくれるからな。
142 :
134:2005/06/30(木) 22:32:38
141さん、有り難うございます。向こうで少し練習してきます。
自信がついたらまたここに書き込みしたいと思います。
そのときはまた酷評よろしくお願いします。
このスレは、意外とみんな目利きで的確に酷評するので
ROMってるだけで面白いのだが、ひとつ残念なのは、
酷評の指し示すところがかなり保守的で、類型的な方向へ
持って行こうとすることかな。
ま、どいつもこいつも類型にすら至ってないって現実が先にあるんだけどさ。
>>143 悟ったような顔して悟れてない奴の典型だな、君は。
145 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/01(金) 02:10:49
>>143 独特な言い回しとか、作家の個性にあたる部分は光るものがあれば評価はされてるよ。
ただ習作というか、自分の文章力の評価を受けたくて書き捨ての短文を投げてくる人が
多いから、モノによってはそう見えるのかもね。
でもそれは類型的な作品にしようっていうのじゃなくて、文章だけを客観的に
評価しようとすると、どうしても文法とか、読者にとって読みやすい文体とかって
普遍的な尺度で計らざるをえないからだと思う。
やっぱホラ、小説とかって不特定多数の人間が読むものだから、誰が読んでも
作者の意図した内容が伝えられるかどうかって重要でしょう?
抽象画なんかが一見デタラメに見えて実は緻密な計算の上に成り立っているように、
トリッキーな文章を成立させるためには整然とした文章が書けることが絶対に必要
なんだよ。
だから文章力の評価内容が多少、類型的になるのは仕方がないんじゃないだろうか。
146 :
自称物書き:2005/07/01(金) 05:44:17
東京代々木。朝起きて窓を開けると、舎弟分の明が何やらあわてた様子で
階段を上がってきた。
「兄貴、辰巳さんが大変だよ…。」
「何騒いでんだてめえはよ。」
腹をすかせた修一は昨晩一睡もできず、少々苛立っていた。
「兄貴、兄貴ったら?起きてよ。」
「辰巳がどうしたんだよ?」
修一はベッドから起き上がると、股引姿で窓の傍に行き、外に向って
立小便をした。
「ねえねえ兄貴、俺の話聞いてくれよ?」
「分かったよ。」
修一はせがむ明の服で、手に付いた小便を拭う。
短いですが意見宜しくお願いします。
>>143 光るものがあればそれを評価するわな。
そもそも、文章の個性というのは良否ではなく好悪で判断することで、技術上の
問題を指摘するのは別だしな。
もっとも、文章の特異性(場合によっては文章の稚拙さですら)が作品の長所に
繋がっているのなら、それは矯正すべきではないと考えるが、そういう特殊なの
は見たことないしな。
>>146 1、
>>3を無視している。
2、東京代々木・・・・・・せっかくなら街や住居の描写が欲しい。
3、朝起きて窓を開けたのが誰なのか分からない。
4、明の慌てた様子や修一の苛立ってる様子がいまいち伝わってこない。
>>146 ひどい描写不足のために、まるで早送りでビデオを見ているような気分になる。
印象としては、典型的な書き始めの素人の文章という感じで、読書量と作文量が
かなり足りないのが一見してわかる。
最低でも、このシーンを三倍に膨らませられて文章に破綻がでない程度にはなら
ないと他人に読ませるのは無意味だろう。
>>143 基本が出来てないのに個性を出そうとして失敗する、と言うのは様々な分野で聞かれる話。
描写力不足作家による個性を正そうとすれば自然と基本=類型文となる。
ってーのはしょうがない気がする。
死んだような夏が訪れた。
ぬるま湯のようなべたついた暑さが狭い六畳間に詰まっている。
ガスの抜けたクーラーは送風機を化して部屋の空気をかき混ぜる。空けきった窓
からは微風すら流れ込んでこない。ただ、遠くから電車の過ぎ去る音だけが聞こえ
てくる。
窓の枠に手をかけて外を眺めると、額から垂れた汗が眼鏡のレンズを濡らした。
水滴の向こうに、太陽に熱せられたコンクリートの街が広がっている。河口の向
こうに続く気味が悪いくらいの青い空。それらのすべてにリアリティを感じなくなっ
ている。それが嫌で、部屋に視線を戻す。
壁の隅で蜘蛛が小さな虫を捕らえて体液を吸い、天井の蛍光灯の傘では蛾の死骸
が黒い影を作っていた。使われなくなったままランプを点滅させているだけのMD
デッキ。その横に、箱から出されただけで一枚も写真を撮らなかったデジタルカメ
ラ。
自分を囲う狭い空間のすべてに疲れという名の生活の垢が、うっすらとした埃と
ともに積もっている。
ペットボトルのキャップ開いて体温を変わらない水を喉に流し込むと、忘れてい
た汗が首筋に浮き上がってきた。
152 :
縞田123号:2005/07/01(金) 19:52:34
酷評ありがとうございました。
文芸版でもスレによってここまで雰囲気変わるんですね。
>>151 非常に没個性的な文章。
私見ではあるが、個性的な文章は珍しい言葉の羅列じゃなく、
主人公や情景がありありと浮かんでくる文章だと思う。そこに
キャラや風景の固有の要素が浮かんでくるから個性的だということ。
表現が様々な文章からの切り貼りみたいで統一感がない。そのせいで
主人公の行動が妙に目まぐるしくなってる。クーラーのことを考えて、窓の外を
覗いて、蜘蛛を眺めて、天井を眺めて、MDデッキを眺めて、デジカメを眺める。
疲れてるんじゃなかったのか? 気怠さのシンボルを羅列するだけじゃ、
読者は置いてけぼりだよ。
「送風機を化して」「空けきった」(開けはなった)など、校正の甘さも目につく。
「忘れていた汗」って、眼鏡についてるよ。素ボケかよ!
154 :
134:2005/07/01(金) 21:54:44
たびたびですみません。また短文ですが、酷評よろしくお願いします。
気付けば俺はファンタジーの世界にいた。皆も一度くらいはやった事があるだろう。ドラゴンクエストの世界だ。
殊更おどろくような事ではない。今日び異世界アドベンチャーなどという話はありふれているし、
正直な感想をいえばどうでもいいと思う。
他人と話を合わせることができず、社会の輪の中に入る事ができない、誰がどう見ても社会不適合者である俺にとっては、
この世界も現実の世界と等号であり、同様に扱っても構わないものだ。
どうせこの世界でも俺は孤独に違いないからだ。
周りを見渡せば、人と人とがすれ違うときに挨拶を交わしたり、あるいは買い物にふけっていたりする。
普段やっているゲームにはない光景。現実の世界に極めて類似した世界に来てしまった事に気付き、
俺は皮肉な笑みを浮かべる。
前の文章に比べてだいぶ悪い。
「説明するより描写しろ」は小説文章の基本だってことは理解すべき。
それでも書いてある内容にそれなりに光るものがあればいいのだが、
実際ここに書かれているようなことを普通の散文として主張された場合、
興味を引くことはまずないだろうってレベルのものでしかない。
まず、ここで言いたいことを、描写で仕上げてみることだな。
156 :
155:2005/07/01(金) 22:55:08
アンカー忘れてしまった。155は154宛てね。
157 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/01(金) 23:15:42
総武線千葉発中野ゆき最終電車は、不気味なほど静まり返っていた。
シートにはサラリーマンが横たわり酒の臭いを漂わせている。
由紀は車窓から、ネオンの灯りが増えていくのを見つめていた。
「もう、あとには戻れない。」
いつの間にか、数えるほどしか乗客のいなかった車両も
御茶ノ水を過ぎたあたりから人の匂いもきつくなってきた。
電車のドアが開く音がして、車掌のアナウンスが由紀の背中を押した。
「終点、中野駅。」
普段どおりの行為であるかのように足早にホームの階段をおりた。
「いつでも来て下さい。」
今はただ、数時間前に別れたばかりの真人の言葉だけを信じていた。
あわてて千葉駅で買った手のひらの切符を確かめ、
由紀はちいさな深呼吸をひとつした。
手首には母の握った手のあとがうっすら残っていた。
それを見つめて、許せない怒りがこみ上げてくるのを感じた。
「由紀ちゃん。どこに行くの?何時だと思ってるの?」
家を出てくる前に、叫んでいた母の声が聞こえた気がした。
158 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/01(金) 23:16:10
捉われている。 と思った。
「お母さんが思っているような娘じゃないの。」
心の中で叫んだ。
それを振り切るかのように、公衆電話の受話器をとり、
初めて回す電話番号のボタンを慎重に押した。
「出て、お願い。」
呼び出し音が心臓に痛く鳴り響いた。
それが10回ほど続いてから
「はい。」
少々迷惑そうな男の声。真人だ。
「あ、真人くん。大山由紀です。
今、中野駅なの。よかったら一緒にお酒でもどう?」
こんな時間に尋常じゃないと思われるに違いない。
まさか家出をしてきたなんていったら真人はなんていうだろう。
恋人でもないのに。
サイフには1000円札が数枚と小銭がちょっと。
19歳の女の子が、終電後の駅に一人残されたくないための精一杯の演技だった。
「駅のどのあたり?今から迎えに行きます。」
サークルの後輩、といった冷静な返事に由紀はほっとした。
これが二人の始まりだった。
初めてカキコします。
本当に初めてで恥ずかしいのですが、
がんばって書き上げたいと思っています。
酷評お願いします。
159 :
134:2005/07/01(金) 23:27:26
155さん。ありがとうございます。
前回いまいち自信がなかったのに意外と好評だったのは描写がある程度しっかりしてたから
だったのですね。
今回自分なりにですがカッコイイ文章を書いたつもりでしたが、ただの文章の羅列では、
読者を完全にないがしろにしてますよね。
なるほど、描写かー。ホントに為になります。また勉強させて下さい。
>>157-158 ・4行目の部分は台詞にしなくても良い気がした。
・『いつでも来て下さい』の次の行に違和感。
どういう意味?と一瞬考えてしまうと言うか。
・ちょっと文章の流れ、繋げ方が荒い。
現在(電車の中)→過去1(母の回想)→過去2(真人に電話)
と言う流れだけど、過去1と過去2の場面の境界線が曖昧すぎるかな、と感じた。
読者の混乱を生む可能性アリ。
・『。』じゃなくて『、』で区切った方が良い箇所がちらほら。
一つ一つの文章は読みやすい感じで良いと思いますた。
>>157-158 車内の描写は感心する程のことはない。
ここでもう少し主人公の不安をうまいこと示せたらいいのではないか。
手首に手のあとって本当に残るもんなん?分からんけど。
「」カッコ内の末尾の句点は打つな。約束だ。
とにかく何か物語が始まってる点は評価できる。がんばれ。
162 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 00:47:04
>>160 >>161 ありがとうございます。
本当に初めてなのでちょっとどんなレスがつくか不安で
恥ずかしい気持ちでいっぱいでしたが
なんだかやる気になってきました。
「」の件、了解しました。
本当に初心者なので文章、構成すべてにおいて
読みづらいところも多いと思いますが
がんばってみます。
即レスありがとうございました。
つづき書いてみます。
私と会社の同僚二人、計三人で飲み会。
二時間は会社に対する愚痴に費やされる。くっだらない。私は不満を口にしない。
喋るのは二人。私は微笑をもって日々の不満を受け止める。
適切なところで相槌を打ち、当たり障りの無い一言を口にする、
時たま、わざと話を折ってみたりして、湧き出る不満をさらに促したりする。
私ははちきれんばかりのタンクに付いた栓をくるくる回る、すると溜まったものは中空へ放たれる。
流量の調整は簡単ではない。経験に裏打ちされた緻密な動作が必要である。
だって私の座るこの椅子に違う者が座れば、二時間は六時間に変わるのだ。時間の問題で済めばいいが、
この間、私の居なかった飲み会で、どうなったか。今日この面前に座る二人は
悪酔いして、深夜の国道で大喧嘩をした挙句、警察の世話にまでなったのだ。
それを聞いたと時、いい年こいて何やってんだこの屑どもが、などと思ったが、
一週間もすればこうやって二人並んで飲んでいるのを見るに付け、呆れるのを
とうに通り越して逆転してしまい、憎めないやつらだなぁ、などと温和な気持ちすら生まれるの
だから不思議である。まあそれだけ社会に働く男達は危険を孕んだ存在なのだ。
その愚痴は、切迫し、身を切る痛みから生まれるのに間違いない。
一時間半も経つと片方の大柄の方が店の者になにやらイチャモンを付け始める。
この男は元来小心者故虚勢を張りたがる。酒は彼を増長させる。
一番良いのは無視である。完全にその場から切り離す。暫くすれば拠り所を無くして小さくなって戻ってくる。
火種は大抵この男が持っており、彼を観察しておく事が重要である。
もう片方の痩せた方は静かに飲んでいる。良識ではあるが、融通が利かないというか、
折れるところで折れないので大火事になったりするのだ。
やがて二時間が過ぎた。店を変えて飲み直そうという話になったが、疲れを感じたので断る。
では締めでらーめん屋にとなり、飲み屋街を離れ歩く。晴れた夜空に風が気持ちよく、
皆鼻歌交じりだ。私は黙って歩く。大柄の方は特に上機嫌で店での好調子を引きずっている。
そんな時、静かに酔いに浸る私は、小さな危険を嗅ぎつけるのである。
各々がらーめんを啜る時、事件は起きた。大柄の方が胡椒を丸々テーブルに
ぶちまけたのである。歌いながら肩を揺らして胡椒を振る様を横目で見たが、
好調子故力が入り蓋が外れたのだろう。店が一瞬胡椒でかすむ。まあ事故といえば言えなくも無い。
私はやれやれと思ったが、痩せの方は持っていた箸をテーブルに思い切りたたきつけた。
肩に出来上がった胡椒の小山と共に猛然と立ち上がる。地中より伸びる太くて長い鉄の棒が引かれ、
重い金属音を立てる。ガッチャン。事態は向きを変え動き始めた。店のオヤジと他の客は目を丸くしている。
さあ喧嘩が始まった。腕を組んで考える。私が考えるのはまず店への被害だ、胡椒を撒き散らした上に
更に汚してしまっては申し訳ない。落とし所は何処か。私は静かに横にあった椅子を手に取るとに背を向ける痩せに、
椅子を思い切り振り下ろす。頑丈に出来た椅子は背骨の脇にめり込む。もんどりをうって転がる痩せの方を見て
大柄は目を白黒させている。これが普段暴れない者が暴れた時の効果である。
私は更に目を見開き、目の玉を動かさず静かにしろと言う。そしてはっと我に返る振りをして痛がる痩せの
背を摩り、切実に謝るのだ。一言、今日は飲みすぎてしまったと呟き、酔いにかられた愚か者を演じる。
数分後には三人並んでらーめんを啜っている。私は今日も有能だった。
165 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 14:21:01
湯気と油の匂い、そして無慈悲で充満した仕事場で市井は、「帰れ」とだけ店長に呟かれた。「やる気無いなら帰れ」と。
仕事場の厨房では同僚達が、真っ白な皿を割ってしまった市井を面白みに見ている。ただ優越感を貪るように見ていている。
「すぐに片付けます」
と、市井は頭を下げながら謝った。
「いや、いいよ」
と店長はネギを裁きながら言った。決して顔は見ながらではない。
「何枚目だっけ?」
店長はネギを器に盛りながら問う。
「4枚目です」
「そんなに皿割るのが楽しい?」
店長の、皮肉による微笑と皮肉のあとに、オーダーが通った。冷麺だった。
厨房では学生のバイトが冷麺を作り始めた。顔に滴るのは湯気なのか汗なのかわからないほど、せっせと働いている。
一人いるパートの女は、細長いメンソールの煙草を吸いながら市井を観察している。ずいぶん旨そうに煙草を吸うものだ。
166 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 14:23:33
「今日で三日目だよね。料理全部覚えた?」と店長は当然のように聞く。
「いえ……。でも、いくつか作れるようになりました」
「普通、三日もあれば全部作れるんだけどね」
店長は市井の前を横切り、そして市井と同じ日に入った河田に、
「河田。お前、料理何作れる?」と、返事の決まった質問をした。
「全部作れますよ」
と河田は大げさに言った。そのあと小声で、「当然っすよ。当然」と明らかな嫌味を言った。
バイトが作っている冷麺が煮終わった。バイトはボールにはってある氷水に麺を放り、そして無造作にそれを掻き混ぜ熱を抜く。
「あ、手伝うよ」
市井は店長の目を伺いながら、バイトに声を掛ける。それこそ逃げるように。
「いいです」とバイト。「市井さん、冷麺まだ作れないでしょ?」
それを聞いてはっとした。ひどく苦い気付け薬を噛み砕いたようだった。少しでも依存しようとした先からの分断だった。
「いいよ」と店長が頭を掻いていった。
「市井にやらせろ」
バイトは市井に最後の盛り付けを任せた。無言で。
167 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 14:25:09
市井は盛り付けの仕方を、冷蔵庫に貼っているレシピを見て知ろうとした。“作れない”というよりは、“教わっていなかった”。全く。
「何見てんだ」
店長は低く威圧的な声で言った。
「教えただろ?もう忘れたのか」
「いえ、冷麺は、まだ」
教わっていない。と言いかけた所で鍋が沸騰した。常時、沸かしておく鍋だ。先程入れた水の沸点が今越えた。
連鎖反応のようだった。そして同じだった。沸かされた鍋から溢れたお湯が鍋の外側を伝うのと同じに、市井の頬を水が伝った。
「もう、辞めます」
嫌になる位に声になっていなかった。市井はその言葉を吐くと同時に外に逃げ出した。
中からは笑い声が噴いている。外には冷たい雨が降っていた。
市井は雨を執拗に求めた。自分の体から熱が抜けるのを望んだ。氷水で熱を奪われる冷麺のように。自分の体から熱が奪われるのを望んだ。生きてる証が奪われるのを、ただ羨望した。
『カサンドラ』
「ママ!いかないで!」
泣き叫びながら幼少の頃の俺が母を追っていた
「トオルちゃん心配しなくてもいいのよ、ママは買い物に行くだけだから。ね?」
母は当時の俺が言葉で表せなかった心配に気がつかずそのまま俺をなだめて
買い物に行った。その母の買い物に行く後ろ姿が母の最期の姿だった。
俺は昔のことを最近よく思いだす・・・。
今は父との二人暮しだ、いつものように準備をして学校へ行こうとすると。
「徹、今日はちょっと遅くなるから晩御飯は一人で外ででも食べなさい。」
父はそう言うと千円札を俺に渡した。無言でその千円札をとり
玄関のドアを開けた。
外は暖かく明るく俺はすこし目蓋を閉じた。
歩いて学校へ向かっていると、いつものように映像が頭の中に飛び込んだ。
信号で止まっている女子学生・・・。よく見るとうちの制服だった。
信号が青に変わろうとしたとき、一台のトラックがその学生に突っ込んで行く・・・。
そこで映像は途切れた、俺は溜息をついて言った
「はぁ・・・。朝から嫌なモン見ちまった・・・。」
交差点で俺が信号待ちをしてあたりを見回していると。
向こうで同じ学校の女子学生が信号待ちをしていた。
「まさか!」
俺はさらにあたりを見回すと・・・。
トラックがあっちのほうに向かっているのが見えた。
俺は急いで女がいる方への横断歩道を渡ろうとすると信号は青だった。
「よし!いける!」
そう言って俺は走った、女のもとへつくとそいつの腕を持ち。
「おい!ここから離れろ!」
女は慌てた様子で
「え?なに?や、やめて!」
動こうとはしなかったが俺は力ずくでその場所から10メートルほど離れさせた。
信号が青に変わった。すると、俺がみた映像の通りトラックが今さっき俺と女がいた場所に突っ込んでいた
だが、俺たちは移動してたので壁にぶつかっただけだった・・・。
「ふぅ・・・。間に合った。」
俺は汗を拭った。女は脱力したようにその場に座りこんだ・・・。
俺は女の腕を放すと学校へ向かった。
母さんもあの時助けれたなら・・・
>>165-
言葉の約束が守れていない部分が多い。「頭を下げながら謝った」(頭を下げ
ながら謝らない奴はいない)とか、「皮肉による微笑と皮肉」とか、「沸点が今越
えた。/連鎖反応のようだった。そして同じだった」(何と何が同じなのか、少なくとも
片方はすぐ書くべき)とか、「『帰れ』とだけ店長に呟かれた。『やる気無いなら帰れ』
と。 」(「帰れ」だけなのか他のことも言ったのか、どっち?)とか。
台詞まわしは良いんだけど、地の文になると妙に背伸びしてるというか、自分の力量
以上の表現を使ってるように見える。「皮肉」とか「羨望」とか「無造作」とか「分断」
とか、ちゃんと意味分かって使ってるのかなって思う。文章が破綻するほどの間違は
少ないけど、最後の行の「羨望」は「うらやましがる」って意味だよ。名文を多く読んだり
写したりすればいずれ直ってくるだろうけど。
内容について。店長とか店員とかみんな市井くんを笑いものにしているけど、こういう
場ではあんまり笑いってのは出ないと思う。俺が店長だったら四枚も皿を割る、物覚え
の悪いダメ野郎にムカつくだけだよ。河田くんなら、「当然っすよ、当然」の嫌味の部分を
さらに強調して言うな。パートの女も、周りは忙しそうなのにひとり厨房で煙草を吸ってる
のはおかしいだろ。要するに、市井くん以外の人物のリアリティが足りないんだよ。
>>169-170 すっごいダメダメ。
全体的に描写不足。父親、母親、主人公はどういう外見でどういう
性格か?二人暮らしの部屋は広いか狭いか?町は住宅街か繁華街か
田舎か?映像は鮮明かボンヤリしてるか?女の子の制服はブレザーか
セーラーか?トラックの車種は軽トラか4トンか?
君はこれらの情景を考えておきながらあえて省略したの?それとも
全く考えてなかったの?ジジイの日記のほうがまだ気合が入ってるよ。
>>163-164 上手いね。
普通に読める文章だと思う。
ほんの少し気になる箇所はある(語尾とか)けど、
文章全体の流れが良いので気にならない感じ。
>>170 まず情報の不足。
周りの情景が見えてこない。
個人的には
>>172の言うほど細かく書く必要は無いと思うが、もう少し力を入れるべき。
次に文章の練習不足。
言い回しが下手云々では無く、文章そのものが成ってない。
『そう言って俺は走った、女のもとへつくとそいつの腕を持ち。』
『母さんもあの時助けれたなら・・・』
など、見苦しい文章が目立つ。
助けられた女性の反応もリアリティが全く無い。
要練習。
>>163 ドライな態度をとっているが見かけより情にあついツンデレ嬢を
書きたかったのかと思うが、もったいぶった言い方や自分だけが
有能みたいな描写が気分悪い。同僚にも一定の評価をしているような
部分はあるが、いかにもとってつけたみたいで「温和な気持ち」が
見えてこない。他人の発言が「愚痴」「イチャモン」「虚勢」などと
バッサリ切られているところが、「本当は他人に興味ないんだろ」
と感じられるからだと思う。
長い文章なんだから改行字下げしないと見づらい。
主人公の性格上、漢字が多くなるのは仕方ないとしても
「小心者故虚勢」とか書かれると中国語みたいで読みづらくなる。
176 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 23:33:03
ここで評していただいたあとに、リライトスレなどに出していいんでしょうか?
>>176 ええんちゃう?リライトスレ過疎ってるし。
178 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 23:37:49
179 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/02(土) 23:42:52
投稿する間が悪いんですが
『作品』
天気雨が止んだ。両脇に防風柵の立つ人通りの少ないこの道にも穏やかな昼下がりの日の光が入ってくる。
ビニール傘を閉じた俺は、この日の為だけに作った路肩の「作品」のカバーを取り払う。
カバーについた水滴が飛び散る。あと5分で現金を積んだ白のカローラバンが来る。乗っている行員は2人。
失意の中「地方信金なら現金輸送を自前でやるぞ。」こんな事を親友から聞いて半年。
未だにそれが自分の住んでいる町で行われているとは夢にも思わなかった。
彼も自分の一言が俺のような人間を増やす事になるとは考えても見ないだろう。
そして犯罪なんて無縁だと思っていた自分が今まさに、現金強奪を試みようとしているなど
1年半前の俺には想像もつかなかった。
この1年、俺は中堅バス会社の管理職を失い、低学歴という壁に苦しみ再就職もままならなかった。
そんな時、俺に「作品」をつくるきっかけが訪れた。
今、「作品」に相応しい服を着た俺は、「作品」の助手席に掛けてあった反射ベストを取り、身に付ける。
今からやる事はまさに芝居だ。そんな事をする自分の滑稽さに思わず苦笑を漏らす
ガス会社の車両に積んであった中古の散光式赤色回転灯を整備工場のつてで手に入れ、
実際にミニパトとして採用されている軽自動車も入手した。幸運ともいえるゴシック体の車体標記。外見上破綻はない。
ナンバープレートは入手した時のままだが、余程気のまわる者でない限り排気量を示す番号が
軽特を示す80ではなく40である事など気付かないであろう。ぱっと見で見破れないようにパイロンやメジャーなどの小物も積んだ。
そして俺は「贋作」である「作品」を作る事に成功した。
「作品」の運転席に座り、一通り今までの事に物思いを廻らせきった俺はインパネの上のヘルメットを被り、回転灯のスイッチを入れる。
そしてドアミラーに目をやると、件のカローラバンがカーブを曲がって来るのが見える。
助手席の座面に置いてあった誘導灯を手に取り、スイッチを入れる。
>>175 ツンデレ嬢を書きたいんじゃないように思えるんだが。
>>179 いや、これは普通に上手いんちゃうの。
少なくとも漏れはこの調子で100ページくらい続けられても
スラスラ読めそうだが。
>>179 ひょっとして3億円事件を元にした話かな?
警官じゃなくて、工事現場のおっさんに変装するようだが。
タイトルにも掲げるくらいだから強調したい所なのだろうが、
『作品』という単語を少々連呼しすぎている。
この短い文の中6回は幾らなんでも使いすぎ。
4行目に唐突に失意の中、と心境を表しているが読者はえ?となる。
この一年・・・のくだりをもっと手前に持ってきておいた方が良いのでは。
作品を作ったと言っているが、どうやって作ったの?
バレないための細工は細かく書いてある分、
作品を作ったときの様子について書いてないのが不自然。
あと気になったのは専門的(と言う程でもないが)単語。
散光式赤色回転灯、幸運ともいえるゴシック体の車体標記、軽特を示す80ではなく40、など。
分からない人も居るのではなかろうか。散光式ってなんですか、と。
それと一行目の道の描写、長すぎる。
読点で区切ろう。
>>179 時間軸の整理が微妙。どっからどこまで回想なのか分かりづらい。
現在→半年前→一年半前→半年前→現在→完成時→現在という流れ
になってるけど、読者は主人公の過去を全く知らないということを
もっと意識してほしい。
段落分けを戦略的にやったり、「一年半前→現在→一年前→現在→一ヶ月前」とか、
過去は過去でクロノジカルに纏めるとかしたほうがいいと思う。
>>181 「いい文章だ」としか書かないのは、「ひどい文章だ」としか書かないのと一緒。
ていうか、プロの書いたものでさえ批判的に見ればどっか落ち度があるもんだよ。
原則シロートばかりのこのスレの文章くらい批判できないでどうする。
>>183 別に本人が良い文章だと思ったなら、それだけ書いたっていいんじゃね?
ここは酷評スレだけど、アンタに他人の発言をどうこう言う権利は無いと思うがな。
宮部みゆきの小説が産経新聞に連載されてる。
こんな売れっ子の文章ですら、批判できるところはある。
でも一冊の本としてまとまった文章を読むと、素人小説とは格が違う事が良く分かる。
文章は一文一文が多少荒くても全体の流れで幾らでも名作になりえる。
と、思ったわけで・・・・。
>>185 宮部さんの本は面白く立派だけど、文章自体に魅力を
感じることはない。これは、俺にとって問題。
映画や漫画ではなく文字で構成されたものなんだから
その一文一文に魅力を感じたいと俺は思う。
187 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/03(日) 02:33:57
深夜2:00、リビングに響いていたキーボードの音が止まった。
尚美は、冷蔵庫からグレープフルーツジュースを取り出し
パックのくちばしを唇につけ、乱暴に流し込んだ。
夫と娘が眠っている、隣の部屋のほうを気にしながら
「いい加減にしなきゃ」とつぶやいた。
尚美にとって、妻でなく、母でなく女になれるほんの短い時間である。
そして、それは昔の彼をパソコンの中で見つけた日から始まった、
彼を探す旅でもあった。
188 :
165‐です:2005/07/03(日) 04:56:28
171さんアドバイスありがとうございます。
推敲がまるで足りませんでした。指摘されて初めて、「あ! 確かに!」と思える点がありました。
今後からは徹底した推敲を心がけます。そして文章力の自力向上を目指します。
それと、内容に関して。
確かに、リアリティがぺらぺらですね。「仕事中に煙草を吸うな!」と、思わず冷麺を投げ付けてやりたくなる位です。
助言頂いた所を修正、あるいは強化していきたいと思います。
168さんアドバイスありがとうございます。
初めて小説を晒したのですが、168さんの意見を聞いて勇気付けられました。
168さん、171さん、アドバイス本当にありがとうございました。
189 :
179:2005/07/03(日) 10:52:30
>>181>>182>>183 ありがとうございました。初めて作ってみたんですが、一応3億円事件のように、
偽のパトカーを用意して警官に変装して現金強奪を目論む話なんですが、
今指摘を頂いて、見て見ると確かに作った際の描写も欠けていたり、
時間軸が整理されていなくて回想だか何だか解りにくかったり、しまいに段落分けなんか考えても見ませんでした。
専門用語の扱いは今後気をつけます。これも作品作っているときの描写を確りするべきでした。
確かに言われてから見直してみると、書いている自分には解ってても、読んでる方にはかなり解りずらいですね。修正してみます。
あと、これをリライトスレに持って行くとか、続き書いた場合、また酷評を依頼するのはアリなのでしょうか?
190 :
181:2005/07/03(日) 11:11:25
>>183 いや、脊椎反射でホメてしまった。スマソ
>>179 冒頭3行、淡々としすぎではないか。もっと思わせぶりにしたりしていいだろう。
4行目でもう回想。早すぎ。「」カッコ末尾に句点打つな。「失意の中」とかいらなくないか?
いきなり失意っていわれても知らないしな。
「1年半前の俺には」って半年前の話してるんじゃなかったのか。
したらつぎの行で「この1年」だし、わからん、ちょっと1箇所に落ち着いてくれよ、と。
「「作品」」って書き方は鬱陶しくないかな。この調子で最後まで行く?
タイトルの「作品」ってのもちょっと地味じゃないか。
雰囲気ちょっと「hanabi」だよな。オチは出来てるのか、と。
全体としては、いろんな要素をもっと突っ込んで書けそう。
この内容としては短すぎ、駆け足っぽい印象を受ける。
191 :
182:2005/07/03(日) 11:24:32
>>189 書き直すならリライトスレ、続きならここかな。
っていうか工事現場のおっさんじゃなくて警官だったのね、スマソw
ガンガッテね。
>>163-164 このまま、ソツのない主人公に何の破綻も無く自画自賛で終わってしまうお話なら
読者はついてこないでしょう。主人公(だけ)を有能で沈着冷静にしたかったのなら
二行目で既にそれが壊されています。「くっだらない。」この表現が、読者(私個人ですが)に
「単に作者の日常の鬱憤を晴らしたかっただけじゃないの」と思わせます。
作者が感情的になっているように思わせるのは、この場合得策ではありません。
>>179 この主人公は、こんな大掛かりな犯行は初めてだろうと思われるのに、
えらく冷静ですね。しかも経緯を考えれば、切羽詰ったような状況も考えられるのに
緊張感が伺えないどころか余裕すら感じられる。それが自然に感じられるほどの
主人公に関する描写もない。このお話は、軽やかさを求めているのか
リアリティや切迫感を出したいのか、この部分だけでは中途半端な印象しか
抱けませんでした。
>>187 四行目「〜のほう」は不要でしょう。
昔の彼をパソコンの中で見つけた、これは「ネット上」で宜しいでしょうか。
見つけたのに、探しているのですか? この後にその説明が来るのかも知れませんが
これだけだと、変ですね。
[名前] : 管理人
[URL] :
[コメント] :やっぱりあなたはチキン野朗でしたか。
いや〜、最初から分かってはいたんですけど、まさか本当に、
ここまでチキン野朗だったとは知りませんでした。
やっぱりあなたは、人を批判することでしか自分の優位性を確立することができない、
ただの情けない、ちっぽけな人間のようですね。
何か意義があるなら、実際に作品を送ってこいよ。
そうじゃないと、口先だけだったら、誰もあなたのことを信じないですよ。
堕落してしまった、天才的な恋愛小説家さん。
古き良き時代の、天才的な恋愛小説家さん。
[名前] : 管理人
[URL] :
[コメント] : そんなことをしたぐらいで、あなたの名誉は回復されませんよ(冷笑)。
堕落してしまった、天才的な恋愛小説家さん。
古き良き時代の、天才的な恋愛小説家さん。
チキン野朗(冷笑)。
悔しかったら、返答してみやがれ。
[名前] : 管理人
[URL] :
[コメント] :ちなみに、11作目の作品は、このホームページには掲載されておりませんので、
読みたい、と思われた方は、お手数ですが、こちらのゲストブックに書き込んで頂くことになります。
後、このゲストブックを借りて忠告しておきますが、面白半分で僕の小説を読んでみよう、
なんて、卑劣な考え方を持っておられる、愚か者は、一切拒否しているんで。
195 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/03(日) 15:36:32
「処女だったらあなたとは結婚しなかった」だって!?
どうしてそんな悲しいことを言うんだ!俺がお前が処女じゃないことを悲しんだのは
俺は、お前を一生大切にしたい。 十年後も、二十年後も、ずっと、
ずうっと寄り添い合って行けたらいい。 子供が独立したら、二人そろって、
仲良く縁側で、ぽかぽか陽気の中で、 ひなたぼっこしながら、お茶でも啜って、
それから俺はお前を じぃっと見て、白髪の混じったお前の頭と、お前の顔にしっかりと
刻まれたいくつもの皺を、二人で歩んできた人生の証だと
愛しく思って眺めて、そして、そっとお前の髪と顔に手をやって、
白髪と皺にゆっくり優しく触れてから『老けたねぇ』と言うと
お前は『あなたもね』と言って、そして二人して微笑する
――そんな日が来ることも夢見て、そのためにも今は頑張って働こう。そう思っているのに…。
そう思っている大切な女性だからこそ、過去にだって嫉妬してしまう…。
大切な女性だからこそ、俺以外の男と交わりがあったというのはくやしい…。
そう思ってしまうのは、そんなに…そんなに…そんなにいけないことなのかい?
俺はおまえを、掛け替えのないたった一人の妻だと思っているのに
おまえは俺で無くてもよかったって言うんだろう…?
俺はただ処女が欲しいわけじゃ無い。 俺は"おまえの処女"が欲しかったんだ。
いつまでもどこまでも大切にすると決心した愛しい愛しい女の処女が欲しかったんだ…。
それなのに…処女だったら俺とは結婚しなかったなんて
言われたら…俺は何を張り合いに――お前を特別な人と思って、
お前のために生きようと思っていた俺は、これから何を張り合いに生きていけばいいんだ…?
お前にとって俺は特別な存在じゃ無くて
『私は処女でないし、この程度の男で妥協するしかないか…』
と思って、結婚したっていうんだろう……?
俺の胸の熱い思いは、お前の心には届いていなかったんだね…。
ああ、悲しみで胸が潰れそうだ…。もう、夢も希望もない…。 結婚なんかしなければよかった…
196 :
195:2005/07/03(日) 15:36:58
お手柔らかにお願いします。
>>195 ここは酷評スレなので厳しくw
処女じゃないことを悲しんだ理由があまりにも長すぎる。
長いだけならまだ良いが、結論を最後に持ってきたために間延びしてしまっている。
このような場合は、
『お前が何年経っても大切にしていきたい女性だからこそ、過去にも嫉妬する』
などと簡潔に結論を述べた後に、その具体例を挙げるなどした方が読者も分かりやすいと思う。
そしてコレは狙っているのかどうかは分からないが、男の独白に芝居臭い感が漂っている。
ああ、悲しみでつぶれそうだ、なんて事は現実世界では絶対言わないでしょ?
老けたねぇのくだりは、理想と言うよりはまるで妄想ぎみ。
読み手が引いてしまうと思う。
>>195 まずはよく推敲して下さい。この文章が対話なのかモノローグなのかはともかく
崩せるにも限度があります。つまり、読み辛くさせては元も子もないということです。
句読点の付け方、三点リーダを整理するだけでも効果はありますよ。
内容についてはそれからでしょうが、今のところ「一体なんなんだ」という感じ。
作者が主人公の感情に呑まれないで下さい。
199 :
「再会」:2005/07/03(日) 17:22:19
珠美はスーパーで鮮魚をさばく担当をしているパートの主婦である。黒いゴム長姿は長い年月を経て結構さまになっていた。
珠美には全身から庶民的な雰囲気が漂っていて、気の毒なまでに貧相なたたずまいであった。
所作は若い頃から落ち着きがなく、物腰に品というものは感じられない。
鋭い眼光、どす黒い肌、潰した皰が残る頬、ちりめん皺、そして口元には腹話術の人形のように法令線が深く刻み込まれている。
珠美の体を蝕んでいるのは、己からふつふつと沸いてくる言い知れぬ世間への憎悪であった。
珠美が魚の死骸の詰まったポリバケツをゴミ捨て場に運ぼうと懸命に抱えていると、後ろから声がした。
(つづく)
200 :
再会つづき:2005/07/03(日) 17:24:10
(つづき)
「お久しぶりね」
そこには妙齢の女が微笑んでいた。仕立ての良いワンピースにシルクを羽織り、肌には完璧なメイクが施されている。髪はゆるやかなアップにし、首元には大粒の南洋珠。
そして女の瞳の奥にはゆるぎない自信と憐れみが同時に宿っていた。
女の右腕には無造作に引っ掛けられたエルメスのバーキン。指には凶器にもなりそうなブルガリのリング。珠美はしばらく目を奪われた。あれ一つ買うのに鮮魚のパートを何年やらねばならないのだろうか。
珠美は体内で何かが崩壊してゆくのを感じた。
この女は高校の同級生だ。容姿は人より多少恵まれているのかもしれないが、それにしたってこの女を美人だと思ったことは一度もない。
性格だって腐りきった悪女というほどでもないが、根性悪なのは確かだ。それなのに、どうやって富を手に入れたのか。
珠美の中で何かが臨界点を迎えた。「奥様、お急ぎになりませんと」「ママ、パーティ遅れちゃうよ」
初老の紳士と愛くるしい男児が女にむかってベンツの車内から呼びかけた。
女は「お仕事中ごめんなさいね」とだけ言い、後ろを向いた。
その瞬間、珠美はビールの空ケースを素早く掴み、女に襲い掛かった。
何度も、何度も全身を殴打し、珠美は元同級生の女を執拗になぶり殺した。
「これで八人目」
珠美の狂気に満ちた野望は終わりを迎えることはない。ポリバケツにはさまざまな生物の死骸が詰まって悪臭を放っている。
今日も誰かが殺されてゆく。次は目の前で阿鼻叫喚のさまを呈している男たち二人だ。
珠美は「ウシャシャ」と謎の言葉を口にすると、渾身の力を込めてまずはポリバケツを中味ごと車の窓に向けて叩きつけた。
>>195 やたらめったら処女にこだわる男がキモい。
「おまえの処女がほしい」とか言われても、それが
「お前がほしい」よりも優先してるところが、「やっぱ女なら
誰でもいいんじゃねーの?」と思わせてしまう。狙った
ものかもしれないが、それでも読んでて嫌な気分にしか
ならない。
リアリティがない。いきなり「俺はこういう暮らしをしたか
ったのにそんなことを言われて俺は悲しいぞ」なんて言う
奴はいない。筆者の脳内設定をぶちまけてるだけで、
本当に傷ついてる人がどういう思考をして、どんな事を
言うのかが表現できていない。
こういうのを「芝居がかったセリフ」と言うんだよ。
>>199 状況があり得ない。スーパーの店内で人殺し?
それともセレブの奥様が子供を連れて汚い店の裏手に来て
いきなり「お久しぶり」?ベンツはどこに駐めてるの?
描写が甘い。「庶民的な雰囲気」「貧相なたたずまい」って、
そりゃああんたの設定上のことでしょうが。設定じゃなく
観察を語らないと臨場感は出ないよ。
>>199-200 七人殺してきた女が何故捕まらず普通に生活してこれたのか、不思議というより無理がある。
今回の殺し方を見る限りでは、これまでもそう計画的にやってきたとは思えないので。
文章に関して言えば、最初の部分は小説ではなくその設定かと思った。
しかし読み易かったので、基本的には読ませられる。後は内容を自分で吟味して、
手を抜かず最後まで作れば、取りあえずまとまったものにはなるだろう。
作品としての批評はそれからだよ。
203 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/03(日) 20:13:04
204 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/03(日) 20:29:46
挿入しても、血は出ない。痛がりもしない。それで妻が処女でないと気づいた。そして征二は
「大好きだよ…」
と言いながら、悲しみと共に込み上げた涙をはらはらと流し、続けて
「処女じゃなかったんだ…
…ああ、汚い…汚い、汚い!
でも…でも…でも…ちくしょう、お前がいとしい…好きだ…。
いっそ、嫌いになれたら楽なのに…それもできやしない…
俺はこれから、何年も、何十年も、お前の過去に嫉妬し続けるのか…
苦しい…お前が好きだから…苦しいよ…
抱きしめてくれ…もっと強く…もっと強く…」
そういって激しい口付けと、抱擁をした。
205 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/03(日) 22:16:34
>>204 最悪だな。つかそういう女かどうかぐらい、ちゃんと付き合ってりゃ
気づきそうなもんだけど……まぁ、それはおいといてw
まず、これ単体だと話として断片的すぎる。
起承転結をきっちりやれとは言わないが、「何が何をしてどうなった」
ぐらいはきっちり書かないと、一つの作品として成立しないと思う。
文章のみの評価を求めているにしても、文章ってのは作品の構成部品
だから、全体像が見えないとそれが活きているのか死んでいるのかの
判断のしようがないから。
何時も通りの目覚めだった。時計は二時を回っていた。昼か夜かわからない。窓のカーテンを開けて
昼であることがわかった。
そしてこの後にすることも決まってた。
「……」
点けっぱなしになっているパソコンのモニターを見て、ニヤニヤしながらキーボードを打つ。その後数
分間、更新ボタンを連打する。そして何か反応があったらしく、またニヤニヤしながらキーボードを打つ。
「彼」の生活、いや「彼」の二十四時間は大半はこの行為に費やしてきた。
乱雑に置かれた物の山は、人間の生活を捨てた月日の重なりを象徴する。
肩ま伸ばした不潔そうな髪、方々に生えている無精ひげは、人の繋がりを捨てた月日の長さを表す。
そう「彼」は引きこもりだった。
きっかけはちょっとした温度差だった。周りのクラスメートは最初は特に無視したわけではないし、彼も
悪いわけではなかった。ただ「彼」は周りのクラスメートと比べ冷めており、周りもそれを感じ取っていた。
次第にそれは日を重ねるごとに大きくなっていき、それは「彼」を疎外させることになっていった。そして
「彼」は周りのクラスメートからは居ても居なくてもわからないモノになっていた。
「彼」は高校一年生の二学期が始まるころにはいなかった。三学期の始まるころには存在は忘れ去られていた。
207 :
えいいち:2005/07/04(月) 00:31:48
>>207 なんて言うか、ライ麦の劣化コピー?
> 十三か四歳ぐらいから
いや、開きすぎだろ。しかも普通若い方から言わないか?
> 今でも旅をしている。だが、今は中止せざるを得ない状況だ。
不自然だろ。それでは「今はしていない」ことになる。
> 保釈金を払うことだから〜
このくだりは何を言いたいのか分かりにくい。整理するべき。
> ――愚痴もそろそろ本編に入りたいのだが、よろしいかな?
これは主人公が誰かに話している文だと思うのだが、最初の数行が簡潔すぎて分かりにくい。
209 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/04(月) 02:12:53
>>206 「てにをは」が変。「彼の二十四時間は〜費やしてきた」「月日の重なり」「それは彼を疎外させる」など。
正しくは「彼は二十四時間を〜費やしてきた」「(彼が)月日を重ねたこと」「それは彼を孤立させる」
受動形を多く使ってるけど、推敲するときには脳内で能動系に直してみよう。
最後の「存在は忘れ去られていた」は、「存在も忘れ去られていた」じゃないかな、普通。
「は」だと、存在以外は忘れられてなかったっぽく聞こえる。
>>207 いきなり出鼻をくじかれるプロローグ。おかしくない文章のほうが少ない。
>いや、むしろ住む場所を探していたと言ったほうがいいのか、僕には住所がなかった。
この場合、読点に囲まれた「〜なのか」の部分は挿入句になる。挿入句を外すと
「旅をしていた。いや、住所がなかった。」全く意味不明に。
>住所がないと不便なことが〜
この段落の存在価値がない。こういうイントロダクションの段落に、読者の興味をひくような
雑学なんかを入れると「つかみ」になるんだけど、「あっそ」で終わる一般論しかないからなぁ。
>ところで〜
「たとえば」の前後が繋がらない。読者は「くだらない話」など求めていない。誰に謙遜しているんだ?
>僕が旅を〜
指示語はきちんと使おう。「僕が旅をしていた時期は思春期と呼ばれる時期だろうか、
僕には思春期がない。」変だよな?
>>208 13才か14才ではないかと。
>いや、むしろ住む場所を探していたと言ったほうがいいのか、僕には住所がなかった。
この文章、そこまで不自然か?俺はまったく気にならなかったんだが。
あんま文法にこだわんないほうがいいぞ。
>>207 >したいろいろなことだ。たとえば、〜〜ではない。
の部分が気になる。この場合「たとえば」の用法は日本語としては誤っているんだが・・・・・・
207は海外小説の日本語訳"風"を意識して書いているようなので、まぁそれは置いておこう。
とりあえず、感想。
文脈に一貫性がなく、語彙も少なく文章能力は拙劣で文意が不明なものが多い。
これだけの短い文章なのに、まったくといっていいほど魅力ある文章が無い。
海外風小説の語り調の文でも、もっと大袈裟な言い回しや、悪い意味で含蓄のある描写などがあるはず。
小学生や中学生ではないのだろうし、もっと文章力の研鑚をしてはいかがだろうか?
推敲もほとんどされていないみたいだし、他人に読んでもらうことを前提とした文章ではないように見える。
海外風の文体を固持するのであれば、まずは原語による小説を読むことをお勧めする。
日本語訳のものばかり読んでいると、飽くまで自分が読んできたものの劣化コピーにしかならんぞ。
>>207 文体よりも、まず文章。それから雰囲気を作り上げた方がいいでしょう。
「いろいろ」を多用し過ぎで、適当に誤魔化されている気分になります。
文章にスムーズさが欠けていることもあり、やる気の無い文章に
思えてしまいます。プロローグというのは読者をつかむという点で重要な部分。
隅々まで配慮する心構えで、あなたの物語と読者を大事にしてあげて下さい。
213 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/04(月) 16:39:56
>>208 作者じゃないけど、
>>十三か四歳ぐらいから
>いや、開きすぎだろ。しかも普通若い方から言わないか?
この程度の読解力しかない奴に酷評して欲しくは無いなw
>>207 文章は直したくなるけど、書きたいことはよくわかる。
リライトスレに持っていけばキレイに直してもらえそう
参考にしてみるのがいいんでない?
>>213 シャレだろ。世の中出るにはユーモアも大事だぜ?
>>215 まぁユーモアは大事だけど。
どう見ても洒落で言ってるようには思えん。
『今日の日本各地、一部で天気は崩れますが、概ね晴れるでしょう。次は――』
ベルトに結んだ安物のラジオから、軽快な気象予報士の声が聞こえてくる。
空を見ればなるほど、星が良く見えるいい天気だった。
重い望遠鏡を運んできた甲斐もあると言うものだ。
ズルリと落ちてくる荷物を担ぎなすと、時計を確認する。
待ち合わせまで後二分。
時間ぴったりにくるのがあいつの性分だ。
二分すれば来るし、二分しなければ来ない。
時計の秒針を見ながらカウントダウン。
ゼロを数えた所で視線を上げると、大荷物を担いだ彼女がお待たせ、とばかりに手を上げていた。
こちらも手を上げて挨拶を返す。
「随分大げさな荷物を持ってきたな」
と俺が茶化すと、彼女は口を尖らせてむくれる仕草をした。
いつも通りの反応。
挨拶のようなものだった。
彼女とはいわゆる幼馴染の関係にあたる。
小中高と同じ学校で、大学も同じところに行くか、などと冗談で話している。
天体観測は元々俺の趣味だったのだが、
一度連れて行って以来、すっかり星に魅せられてしまったらしい。
それからと言うもの、ほとんどの観測に付いて来る様になった。
毎回毎回大げさな荷物を担いでくるのを見かねて、遠足に行く訳じゃないんだからもっと減らせ、
と何度も言ったのだが、頑として聞き入れはしなかった。
「何かあった時のためだから」
と言うのが彼女の弁だ。
因みにその『大荷物が必要になる何か』が起きた事は一度として無い。
>>217 文章自体は悪くないけど、もっと想像豊かに小説らしく書いてほしいところ。
元ネタのある文章ってのはどうしても元ネタと比較されてしまうものだから、
小説という形式でしかできない独自色をもっと出したほうがいいと思う。
情景が夜っぽくない。手を振るところや大荷物がはっきり見えていたりとか。
冒頭の天気予報は、普通「今夜の」って言うんじゃないか?
「二分しなければ来ない」っていう言い回しになんとなく違和感が。
その言い方だと「主人公の二分過ぎに来るのが性分」みたいな
印象もあるし(冷静に読めばわかる少しの違和感だけど)。
219 :
134:2005/07/04(月) 22:31:19
154の話に描写を入れながら直してみたのですが、全く違う話になってしまいました。orz
伝われ、伝わってくれと祈るような気持ちで書いていったのですが、うまく出来たか自信ありません。
まだ序盤で話は始まってもいませんが、酷評よろしくお願いします。
チャラララッチャッチャー 小気味のいい音が部屋に流れる。
貴士は狭い部屋に一人、ゲームをやっていた。やっているゲームは「ドラゴンクエスト」一年前、秋葉原で
ファミコンとセットで買ってきたものだ。貴志は高校に入るまでゲームというものにまったく興味がなかった。
しかし、高校にも受かり、時間にもゆとりができると、何か暇つぶしできる物がほしくなった。
友達に話をしてみたところ、勧められたのが「ドラゴンクエスト」だった。
はっきり言ってはまった。夢中になった。こんな素晴らしい物を教えてくれた友達に感謝している。
そして今日も俺はドラクエに夢中になっている。レベルはちょうど20になったところだ。
勘違いしてほしくないが、俺は今までクリアした事が無い訳ではない。一年間やり続けてきたのだから
当然だろう。何回クリアしたか分からないくらいクリアしている。
最近ではただクリアするのも芸がないと思い、いろんな制約をつけて楽しんでいる。例えば防具をつけずに
竜王を倒すとか、レベル10でロトの剣を手に入れるとか……
今はスライムだけを倒してレベル30まで上げ、竜王を倒すことを目標としている。あとレベルを10上げ
なければならない。先は長いが絶対にやり遂げてみせる。そう決意に燃えているところでコンコンとドアを
たたく音がした。
「貴志、いいかげんにしなさい。遅刻するわよ」ドア越しに母親の妙子の少し怒ったような声が聞こえる。
テレビで時刻を確認すると7時32分、さすがにもう用意しないと間に合わない時間だ。
「わかった、すぐ用意するから」妙子は「やれやれ」と言いながらパタパタと階段を下りていく。
貴志は急いで『ルーラ』を唱え勇者を城に帰してセーブを取ると、ハンガーに掛けてある学ランに着替える。
着替えを終え、カバンを手に部屋を出て階段を下りる。慌てていたので、階段の途中で足を踏み外しそうに
なった。
220 :
134:2005/07/04(月) 22:32:45
1階の居間では父親の竜一が朝刊を片手にコーヒーを飲んでいた。妙子は食器を洗っている。
貴志は持っていたカバンを床に置き、用意してある少し焦げたパンを手に取ると、竜一が話しかけてきた。
「またゲームをやってたのか?朝からゲームとはいい身分だな」貴志は内心(またか…)と思った。
このところ顔があえばいつもこの話だ。正直うんざりする。竜一が次に口にする言葉も予想できる。
「ゲームをするのもいいが、勉強もちゃんとやれ。来年はお前も受験生なんだからな」「分かったよ……」
やっぱりなと思いながら貴志は適当にあいづちをうった。父が言う事もわからないではない。むしろ
正論といえる。そう、来年はもう受験生なのだ。最近では友達との会話の中でも、大学の話がちょくちょく
出てくるようになった。中には放課後校内の図書館で勉強した後帰る者もいる。
貴志に何か、やりたい事があるのならともかく、何もないのだからやはり進学すべきなのだろう。親もそれを
望んでいる。となると今から少しでも机について勉強する習慣をつけておく必要がある。それは貴志にも
分かっている。しかし、(今の俺にとって大事なのはドラクエなんだ。まだまだスライムを倒していかなければ
ならないんだ。勉強をやっている暇なんかないんだ。そんな俺の事情もわかってくれ……)と、貴志は心の中で
つぶやく。こんな事を父に言っても絶対に納得して貰えないばかりか、さらに突っ込まれるのがオチなので
余計な事は言わないでおく。「今急いでるから……」と言ってパンを口に突っ込む。妙子が「弁当は玄関に
置いてあるわよ」と食器を洗いながら教えてくれる。「ありふぁと」口をもごもごさせながら俺は母に
素直に礼を言う。毎日朝早く起きて、文句も言わず弁当を作ってくれる母に、俺は本当に感謝しているのだ。
牛乳でパンを強引に流し込み、「行って来ます」と言って俺は玄関に向かう。「貴志、カバンを忘れているわよ」
妙子が玄関までカバンを持ってきてくれた。俺はきっと、一生母には逆らえないだろう。そんな事を思いな
がらカバンを受け取り、外に出る。
221 :
134:2005/07/04(月) 22:33:23
自転車はいつも家の前に置いている。2台あり、赤は母、黒は貴志のだ。自転車に乗り、時計に目をやる。
今、8時2分、急げばなんとか間に合うだろう。「よし」気合をいれ、貴志はおもいきりペダルを蹴った。
おわりです。長文すみません…
222 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 00:29:42
大学生さん以外は読まない
>>134 最初の一文で読む気をなくした。
あと、どうして段落分けて最初の文は字下げするという
きちんとした文章の形式を取らない?
読みにくいよ。
224 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 00:57:29
>>219-221 とりあえず、前に指摘された事が改善されていないので直した意味が無い。
なんかツッコミ多くて面倒だから箇条書きでいきます。
・冒頭の擬音が意味不明。文章に織り込まない(込めない)擬音ってのは
基本的にマンガ限定の表現だから。小説なんだから、それを文章で表現
しないのは作者の怠慢だと思う。
・ファミコンのドラクエ1にセーブなど無い。復活の呪文だろう。
・内容が無さ過ぎる。結局どういう話なんだこれは? 自堕落な高校生
(しかも男)の日常風景なんて楽しいか?
・以前に指摘されたのは描写不足であって、尺じゃない。
・
>>223に同意
以上です。
>>134 おーい、人称、人称。どっち?
頑張って書いたのは伺えるよ。家庭の様子も伝わる。
オーソドックスなシチュエイションだけどね。
ファミコンとはまた……もしかしてこの部分は過去の話で、本編は何年か後、という設定?
「何回クリアしたか分からないくらい」のあとは「だ」で終われるよ。
「むしろ正論といえる」は、「正論だ」で十分な内容。「当然の反応だ」と
言っても良いくらいのこと。
>>220の2行目は、「貴志が」にしないと変。「は」を遣うなら「手に取る」で
一旦切った方がいい。
これだけ「ゲーム」ではなく「ドラクエ」にこだわるのは、それが本編に深く関わるから?
それ如何で意見は変わる。もっと簡潔にした方がいい場合もあるだろうね。
>>217 バンプの曲が元ネタ?俺も好きだよw
上手い感じで書けてると思う。
ただ、無難な文章、という感があるね。
そこまで言うと難癖付けてるみたいに見えてしまうかもしれないがw
これぐらい書けるならオリジナリティーを感じる文章が見たい、と思った。
ガンガッテくれ
>>・冒頭の擬音が意味不明。文章に織り込まない(込めない)擬音ってのは
>>基本的にマンガ限定の表現だから。小説なんだから、それを文章で表現
>>しないのは作者の怠慢だと思う。
んなあほな。ジョンレノンvs火星人一億回読んでこい
>>219-220 書いてて楽しかっただろうね。だが読んで楽しい文章じゃないな。
>祈るような気持ちで
神頼みしても良い文章は書けないぞ。
「読者はどういう層か」「伏線の張り方はどうか」「記述に矛盾はないか」
そんな風に戦略的に推敲したほうが完成度は高くなるし、戦略が失敗しても
悪い点を見つけやすく、次に繋がる。
文章が「〜だった。〜だった。」の繰りかえしで極めて単調なプロジェクトXに
なってる。色々な本を読んで語彙を身につけるべし。
>防具をつけずに/竜王を倒すとか、レベル10でロトの剣を手に入れるとか……
ドラクエやったことのない人にはひたすら意味不明。ひとりよがりって奴だな。
229 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 08:07:21
>>227 たとえが悪すぎ。つかアレをバイブルにしろとか言えるおまえの感性の
方がわからん。
擬音の使用例云々だったらラノベの方がいいんじゃないのか?
マンガ限定というのは極端だけれど、俺もいきなり
「チャラララッチャッチャー」とか書かれたら引くぞ?
使うのはかまわないけれど、文章で表現しにくいような場合とかさ
その音を強調したいときとかに限った方がいいと思う
230 :
名なし物書き:2005/07/05(火) 14:37:58
空港で息子は泣き喚いた。慣れていたはずだったのに。
妻の実家に行く時、僕たちはいつも飛行機を使った。
だから息子はおなかの中にいるときから何度も飛行機に乗っていたことになる。
「ほら、思い出してごらん」
「ね、覚えてるでしょ?」
なぜかそんな言葉が、魔法のように息子の気を逸らすことができた。
短いですがお願いします。
231 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/05(火) 17:29:11
砂嵐が音楽を切り裂くわけですよ。大昔の外国の有名な曲(名前は思い出せませんが)、
その曲にノイズが混じりながら僕の耳に届いてくれるわけですよ。
ラジオから流れてくる大昔の外国の有名な曲が電波の調子が悪いせいで
砂嵐のようなノイズが音楽を切り裂くように混じり僕の耳の鼓膜まで届くわけですよ。
ベランダでノイズの混じったラジオを聴きながら、夕方の地平線に沈みかけるオレンジ色に変色した太陽をじっと見つめる。
「やあ、今日も一日生きていたかい?」
太陽は僕に惜しげもなく話しかけてくれる。僕は思わず苦笑いして太陽といつものように会話を始める。
「どうだろうね。生きている人間の定義って難しいからね。他人から見れば生きてるけど、自分を中から見ていると死んでる気がしてならないよ」
ラジオの音楽は今もノイズが混じり繊細な音楽を傷つけていく。
「そうか、じゃあ君は君なんだね」
「そうだろうね。僕は僕だからね」
僕ははにかむ。だって君は君なんてよくもまあそんな臭いことが言えるもんだって思うから。
「しかし太陽はいいね。みんなから求められて、絶対に必要にされる。最も神らしい神だ」
今度は太陽がはにかむ。よくもまあそんな臭いことが言えるもんだって思っているのかもしれない。
「いや、でもこの季節太陽は君たちから煙たがれる」
「でも君がいなければ僕たちは絶望するよ」
「そうだね」
もう見えるか見えないかぐらいまでの瀬戸際まで沈んだ太陽は寂しそうに地平線を見る。
「もう行く時間?」
太陽は僕の問いに無視して言う。
「今日も一日ご苦労様」
「でも一番頑張ってるのは君の方だ。今日も一日本当にありがとう」
太陽は沈んで見えなくなっていった。最後の言葉が聞こえたかどうかは僕は知らない、それに知りたくもないから。
フランク・シナトラのマイ・ウェイが流れ終わって次の曲が始まる。さっきこの曲が思い出せないって言ったのは嘘だ。でもマイ・ウェイという曲がマイ・ウェイであることは嘘じゃない。
次のノイズが混じった曲はどうやら本当に僕が知らない曲のようだ。
空を見上げると月が明るすぎず空を照らし、昼との緩急をつけている。
「やあ、月さん。今日もお互い頑張ろうか」
今日も月は沈黙している。
>>230 感想としておきます。
2つ目の文、思い込みが激しくてコワイ。
子供が泣いている理由も書かずにそれだから、余計に。
その後を読めば「飛行機に乗るのが怖い」と解りますが、そこは一言
説明があってもいいのでは?
で、その文があるために、あとの両親の台詞も空恐ろしく聞こえます。
個人的にはその文を無くして子供が泣く訳を書きたいトコロ。
しかしそれは無難な一方法。この意見は適当にスルーして下さい。
>>231 近未来のお話? ベランダというからには家はあるようですね。
主人公以外の人間はいるのでしょうか? この主人公は寝ないのですか?
疑問符ばかりで申し訳ないですが、つまり何だかよく解らなかったということです。
最初の4行は不要に思えます。
233 :
134:2005/07/05(火) 20:35:50
だめだったか…とりあえずこの話、ひとりよがりで、面白みのない、駄文中の駄文ということでよろしいか?
>>223 >どうして段落分けて最初の文は字下げするという
きちんとした文章の形式を取らない?
忘れていました…読みにくいですよね…
>>224 >冒頭の擬音が意味不明
やっぱりやめたほうがいいみたいですね。
>復活の呪文だろう
素ぼけです orz
>内容が無さ過ぎる。結局どういう話なんだこれは?
現実の世界と異世界(ドラクエ)を往復する話ですが、あれだけで分かるわけないですよね。ダメダメです…
>>225 >頑張って書いたのは伺えるよ
有り難うございます。
>ファミコンとはまた……
貴志はきっとファミコンが好きなんだと思います。深い意味はないです。
>「何回クリアしたか分からないくらい」のあとは「だ」で終われるよ。
「むしろ正論といえる」は、「正論だ」で十分な内容。「当然の反応だ」と
言っても良いくらいのこと。
ホントだ!こっちの方がしっくりしますね
>>227 >ジョンレノンvs火星人
読んだ事はないですが面白そうですね
234 :
134:2005/07/05(火) 20:36:27
>>228 >書いてて楽しかっただろうね。だが読んで楽しい文章じゃないな。
すごい!何で分かるんですか?初めのも書いてて楽しかったのですが、今回はもっと楽しかったです。
でも読む側がつまらないなら意味がないですね…
>戦略的に推敲したほうが完成度は高くなる
推敲がむちゃくちゃ甘かったですね。
>文章が「〜だった。〜だった。」の繰りかえしで極めて単調
最近、語彙力の不足を痛感しています。
>ドラクエやったことのない人にはひたすら意味不明。ひとりよがりって奴だな。
山で勝手に一人で書いて、一人で読んでろと突っ込みたくなりますねw
>> 229
>「チャラララッチャッチャー」とか書かれたら引くぞ?
やっぱり引きますか?擬音はもう使わないように心がけます。
とりあえず今日は疲れた…
くるみコッペパン食べながら、今日買ってきた本「クリス・クロス」と「タイム・リープ」を読んで
寝る事にします。アドバイスありがとうございました。
>>234 でもまぁアレだ。
書いてて楽しいならそのうち上達するよ。
がんがってね。
236 :
134:2005/07/05(火) 20:56:22
237 :
えいいち:2005/07/05(火) 22:22:13
今更だけど評価してくれた人、ありがとう。
とりあえず、
・なんか意味のなさそうなところ
・なんか話をはぐらかされてるようなところ
・刑務所云々のところ
を削ったんだ。
それで、ちょっと変わったところがだな、
・A4判の半分ぐらいしかないこと
・なぜ旅をしているのか
・なぜそうなったのか
・今はどうしているのか
・ほんのちょっと起承転結になっている
そんな感じ。
>>231 一番気になったのはこの会話の部分
「やあ、今日も一日生きていたかい?」
「どうだろうね。生きている人間の定義って難しいからね。他人から見れば生きてるけど、自分を中から見ていると死んでる気がしてならないよ」
「そうか、じゃあ君は君なんだね」
「そうだろうね。僕は僕だからね」
自分を中から自分を見ていると死んでるような気がする→じゃあ君は君なんだね
こんなやりとりは会話ではありえないと思う。
多分両者の間になんか共通了解があるのだろうけど読んでいる方はさっぱり。
というより、独り言で自己確認してるのに近い。
読んでいる人が解らなかったら、まずい。
あとは感想
「惜しげもなく話しかけてくれる。」
「よくもまあそんな臭いことが」
「絶対に必要にされる。最も神らしい神だ」
のあたりは言葉の選び方が安易すぎる。
〜ですよ。〜ですよ。という、始まり方
「さっきこの曲が思い出せないって言ったのは嘘だ。」とかの部分は
もっと面白くなりそうで、個人的に面白かった。
でも、「マイ・ウェイという曲がマイ・ウェイであることは嘘じゃない。」という部分はちょっととってつけた感じがした
>>217 特に問題はない。読み易いし、破綻も無い。
敢えて言うなら、天気予報がなおざり? いや、こんなもんか?
「概ね晴れるでしょう。次は」 はやっ。
「次は各地の……」とか位まで書いておいた方が、まだ気象予報士が話している感じで
自然な気がする。
なんか無理やり重箱の隅をつつくみたいで悪いね。まあそこと字ヌケくらいしか
突っ込みどころはなかったということで。
>>231 ダメな村上春樹って感じ。
「妄想はメモ帳にでも書いてろ」──ってのが、正直な印象。
241 :
217:2005/07/06(水) 20:10:30
>>218 一応近いから荷物も手を振るところも見えてたって設定なんですが・・・。
でもそう取られてしまったとしても仕方ない書き方かも。
天気予報は正直適当に書いた、今は反省している。
二分のくだりは、うーん何となく違和感あるかもですなぁ。
自分で読んでてもいまいち気付かないので、そういうご指摘はありがたいです。
>>226 お察しの通りバンプの天体観測が元ネタw
無難な文章、確かにそうかも。
かといって個性を出すほどレベル高くないので基本で修行さして下さいorz
>>239 ああ、やっぱし天気予報を突っ込まれてしまった。
次はもうチョット隅々まで気を使ってみます。
酷評スレに出してるわけなんで、重箱の隅まで叩かれるのが目的。
なんで全く問題ないです。むしろ参考になるので嬉しいです。
大分遅くなってしまいましたが、皆さんありがとうございました。
これからも精進します。
243 :
134:2005/07/06(水) 21:40:38
今、昨日の自分のレスを読み直してみましたが、ただの愚痴にしか見えなかった…orz
とりあえず改めて返事をば、
>>223 >>224 >>225 >>228さん、レスありがとうございます。
やっぱり改行といった基本的なところは、意識すれば直りますからね。了解しました。
あと幾ら話が長いにしても、先の展開が少しは分かるようにするべきでした。
例えば話の始めに主人公を異世界に行かせるとか…、あれじゃ見てる方は訳がわからないですよね。
225さんが頑張って書いたのは伺えると言ってくれたのは嬉しかったです。
あと、色々な本を読むべきとありましたが、どういう本がいいでしょうか?宮部みゆきとかですかね?
>>235さん、フォーローどうもですw
>>241 酷評スレに出してるわけなんで、重箱の隅まで叩かれるのが目的
同意w
244 :
134:2005/07/06(水) 21:46:53
↑改行出来てない?何でだ?orz
>>237 直したことが良かったというようには思えない。
確かに欠点は減ったけど、魅力が増えたわけではない。
細かいことを気にしないで、もっと書き進めて一区切りついてから書き直すべきではなかろうか
246 :
134:2005/07/06(水) 22:48:26
短文ですみません。酷評よろしくお願いします。
飢えていた… 街を一望できる高層ビルの一室で森部貴行はずっと何かに植えていた…
金だ…金が欲しい… もっと俺を注目して欲しい…
世界中の『富』を! 『地位』を! 惜しみのない『賞賛』を!
それは子供の頃から変わることのない、森部を動かす原動力だった…
>>246 短すぎで内容はどうとも言えないが、
三点リーダは二つセットで、エクスクラメーション(!)は全角で使おうよ。
句読点も忘れずにね。
>>246 うーん、酷評するにも本当に短過ぎて何ともいえない。
とりあえず本文一行目の誤字は直そう。
それとこれはあなたの文章全般に言えるんだけど、
台詞や言い回しがどうも・・・・何と言うかギャルゲーぽいというか。
ライトノベル(と言うのか?)を読んでるような気分になる。
狙ってるのかは分からないけれど、
所謂『小説』を書きたいなら不自然にならないように注意しよう。
>>231 語りかける文章なら最後まで語りかける口調で。
>ラジオから流れてくる大昔の外国の有名な曲が電波の調子が悪いせいで
>砂嵐のようなノイズが音楽を切り裂くように混じり僕の耳の鼓膜まで届くわけですよ。
修飾語が乱雑。「〜が」が多数並ぶと読みづらくなる。
こーゆー文章は小説よりも散文詩のスタイルで書いた方がよくないか?
なにか詩的な発言をして、それを後から解説しているのが中途半端でかっこ悪い。
「砂嵐が音楽を切り裂く」→「ノイズだよ」
「よくもまあそんな臭いことが」
「最後の言葉が聞こえたか〜」
>>246 片っ端から晒すのはやめないか?他にも晒したい人も
いるだろうし、まだアドバイスが定着しない間に晒すと
「ちゃんと聞く気がねーのか!」と思えてしまうよ。
その文章だって短すぎてアドバイスのしようがないから、
まずはひと作品完成させてから来てほしいなぁ。
けどまぁ一言、「植えていた」にはワロタ。
強欲そうなのに地球にやさしい人だな。名前も森部だし。
250 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/07(木) 00:49:01
>>246 決定的な何かを勘違いしている感のある文章だなぁ。
小説は脚本じゃないんだからさ、セリフだけをつづったって駄目なんだよ。
物語を配信する他のメディアと小説の違いの一つはさ、文章だけで全てを
描写するってことなんだから、あくまでメインは文章でなくちゃいけない。
何人称でつづろうが、状況・人物・情景・セリフ・感情などなど、
全ては文章で表現されなくちゃいけない。
純文学でよくある、主人公の一人語り形式でだって、レベルの高い作品は
述懐にしては不自然なくらい細かい描写がされているだろう?
とにかく、134さんの作品には描写が足りない。
「飢えていた…」頭にあるこんな一言だって、書こうと思えばもっと
書くべきことはあるはず。
どう飢えているのか。飢えをどう感じているのか。それはいつからなのか。
飢えを感じながら何をしているのか。どうしてそれを飢えと思うのか。
ちょっと挙げただけでも、この作品の頭にはこれだけの情報を描写する
ことが必要で、そうでなければ成り立たない。
(長編などであれば、伏線として後に振るけれど、これは書き捨てなので
適用外)
小説の一人称と、現実の述懐はイコールではない事に注意されたし。
ちなみにギャルゲーやノベルゲームの文章は小説とは別物と思っていた
方がいい。あれは、映像だけではなく、一行ごとに文を表示したりとかって
いう『間』を利用したトリックを見込んで作られている文章だから、
まとまった文量を一度に目にする小説には、まず相容れない。
>>246 前の時に人称のことを言ったけど、今回のを読んだら、あなたには人称云々よりも
まず作者の眼を持つことが必要だと思った。
相変わらず書く時に一生懸命なのは伺えるよ。その一途さは微笑ましいけど、
それが今のところ裏目に出ている。
「俺」が語る場所も「神の視点」も「作者の意識」もすべて同じ場所にあるから
物語が小さな世界で自己完結してしまっている。
改善策は、どなたかも言われていたけどいろんなジャンルの本を沢山読むことかな。
お願いします。
窓から空を見上げると、梅雨の終わりと夏の始まりのほんの僅かな間訪れる爽やかな青空が一杯に広がっていた。
青空の所々では白波がゆるゆるといかにも呑気に進んでおり、浅く澄んだ青と細やかで柔らかな白とが世界を満たしていた。
突然、遠くから伝わる地響きような音が平和と静寂に満ちあふれた空間を切り裂いていった。
窓の向こう一面に広がる山並みに目をやってみると、大して高くはない頂上付近からは全身に怒気を含み、今にも破裂しそうに膨れあがった黒い固まりが急激に湧き出しているのが確認できた。
最初は僅かな染みのようなものであったが、それはものの数分で空全体を完全に覆い尽くすと、既に内部で飽和状態になっていた悲しみを外に向けて一気に解き放った。
世界は一瞬にして灰色の涙で満たされ、迸る怒りは至る所でその鉄槌を振るった。
しかし、一番大きな鉄槌が振るわれた直後、静けさが波紋のように広がり空気を満たしていった。
気が付けばあれだけ降りしきっていた雨も上がり雲も元の色を取り戻しつつある。
やがて、晴れ間から幾筋かの光線が地上に降り注ぎ始めると、その光線は雲をぼろ切れのように切り裂いていき空を、大地を一気に包み込んでいった。
そして、訪れたのは深い緑の匂いと、吸い込まれそうなほど深く輝く青空と、そこに浮かぶ荘厳なる白き船であった。
夏はもうすぐそこまで迫っていた。
>>252 装飾過多。
言いたいことはわかるが、大げさなメタファーばかりでぼやけた印象が残る。
>夏はもうすぐそこまで迫っていた。
とあるけど、この文章からは真夏の夕立を思い浮かべた。
個人によって感じ方が違うのかもしれないけど、
そもそも梅雨に入ったらもう夏は始まっているのでは?
段落もきちんと分けて。
最初だけ一文字下げているけど、まさかこれ全部が一つの段落じゃないよね?
254 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/07(木) 04:34:10
ハードボイルドです。
中々の女だった。
責任の重大さの意味をこうも受け入れることのできるのは、生まれ育った環境だろうか。
昨日出会ったばかりの関係で、喧騒と轟音の響きの外で会ってしまった登別での出来事は、
俺の記憶を回想させるに充分であった。
べったりと髪は頬に張り付き、唇は透けてなお青く、
訴えかける眼はそれだけで愁いを帯びていた。
行き交う人々が交差するなか出会ったしまった運命のいたづらか、
ろくに眠りをとっていないにもかかわらず雨が味方した。
セミヌードに透けた肌は褐色に焼け、光沢にもたらされるペンダントは解れ、
その不均衡が今も眼に焼けついている。
狂おしい現実がもたらされる瞬間、それは消えうる。
如実に物語られるその血痕はそれを意味し、庇った隙間へ押し寄せてくる。
綻びの弛みが縁を結ぶ。
彼女が現実だったときの話。
255 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/07(木) 08:01:24
小説は小人の説であるとはよくその本質を言い当てた言葉だと思います。
小説家はどんな文豪も私生活において不器用極まりない人たちで
恋愛は決まって揉め事に発展し、経済は常に逼迫し、仕事は一芸に秀でた
小説以外は決して実を結ばない。その小説ですら世の中の役には殆ど立たない
が如きものであるのはいうまでもありません。それでも小説家は書きます。
憑かれたように書き続けます。小人ゆえの純粋さがそれを否応無く強力に
させるのです。ただ只管真剣に人生に身を処することでしか生きていけない。
小説家の人生は必然的に小説家本人にとり、苛酷なものとならざるを得ない。
先生などと呼ばれる筋合いはない。そんな敬称で呼ばれた時点で作家はおしまいです。小人の分を弁えた作家の作品こそが真実の文学ではないでしょうか。
ちょっと長いですが、よろしくお願いします。
あの日、あいつから光が失われた。
俺が奪った。
今後、あいつが光を取り戻すことはない。
今の医療技術では治せない……もう手遅れらしい。
空を海を山を、そして自分の顔さえも見ることは出来ないんだ、一生。
俺がしてしまったこと、そう全部俺のせい。
「子供だから」という言葉で許されるものじゃない
一生…死ぬまで、俺が背負っていく“罪”なんだと思う。
当然、そのつもりでいる。
だけど、そんな俺にも出来ることがある。
あいつ……あいつへの精一杯のこと
あの日から半年、随分時間が経ってしまったけど、あいつは許してくれるだろうか
いや……許してくれなくてもいいんだ。
そんなつもりでするんじゃないんだから
ずっと逃げてきた弱い自分への“けじめ”
そして、光を奪ってしまったあいつへの
せめてもの罪滅ぼし。
257 :
256:2005/07/07(木) 08:35:33
─────リリン。
玄関先のチャイムを鳴らすことが出来たのは30分立ち尽くした後のことで……手は震えていた。
心臓は破裂するんじゃないかってくらい鼓動して
頭もくらくらしてて吐き気を覚える。
ここに来ることはもうないと思っていた。
来れる訳がない……そして、俺が来ていい場所じゃない。
けど、俺はここにいる。
チャイムを鳴らしてしまったので、“いつものように”逃げることも出来ない。
家の奥からパタパタとスリッパの音が聞こえてくる。
決心して家を出たはずなのに、心が揺らぐ
──何故、来た……なんて言うつもりだ…………あいつが……おじさん、おばさんが承諾してくれるはずがない……まだ間に合う……逃げろ──
何度も何度も繰り返される
弱い自分の逃げの言葉
その度にチャイムを押す指が躊躇われ、あいつの家の前で立ち尽くすことになった。
情けない自分が嫌いだった……あいつに言おうって決めたじゃないか
逃げるな逃げるな逃げるな
そして俺は「久しぶり、奈々。」
玄関を開き、顔を出したあいつに笑いかけた。
創作板や投稿サイト見るようになってから、
やたら一行空けが目に付くようになったんだけど。
若い人に多いのかな? どこではやってるの?
ライトノベルでも、出版されているようなやつは普通の文章じゃないのか?
上の人も一行書いては空けたり、二〜三行書いては空けたりしているから
本人の中ではなにか意味があるんだろうけど、
俺にはさっぱり判らん。
>>254 意味不明な文章、と言うのが率直な感想だ。
日本語がおかしい部分も多々あり、読むにたえない。
ちょいと小難しい単語や言い回しを使ってハードボイルドです、ってあーた。
そんな前置きは要らない。
書かなくても、読んだら誰もが「ハードボイルドだった」と感嘆するようなものを書こう。
その前に基本的な日本語の知識を覚えよう。
>>256-257 なんだろうな、この主人公の男に共感できない。
子供だからと言って許されるものではない、とか
俺が一生背負っていくべき罪、だとか。
お涙頂戴的な言い方に、悲劇のヒーロー気取りのような感が漂っている。
はっきり言えば、気持ち悪いんだよね。
現実世界でも言わなきゃカッコいいのにって事、あるっしょ?
『俺が頑張ってるって事、彼女にさり気なく言っといてよ』
ぶち壊しだ。
そういうのは主人公の胸の内に秘めさせておくんだよ。
例え直接書かなくても、後から勝手に染み出してくるものだから。
あと、・・・が多すぎる。
間を表現してるんだろうけど、もうチョット工夫していこう。
>>252 雷が「怒り」を、雨が「悲しみ」や「涙」を表すというのは、誰でも考え付けることだね。
それが悪いという訳じゃないよ。ただ、だからといって単にその言葉を並べただけじゃ
趣が無い、と言いたい。
例えばそれまでに、空が怒っている様に思えてしまう誰かの心情を表現するとか、
人間が登場しないなら空をもっと擬人化して、感情表現としてもっと自然に描写するとか。
どうするかは自分で考えればいいと思うけど、このままではとって付けた表現にしか見えない。
で、最後はやはり「それ夏だよ」と思った。「夏の訪れだった」とかにした方が
適当な気がする。まあ、感覚の問題で個人差はあるか。
>>254 まともな日本語が一文たりともない。俺は日本語の批評しかできないよ。
この文章、要約できる?できないっしょ。だってストーリーが無いんだもん。
>>255 文章は狂ってないけど、言ってることになにひとつ根拠がない。
勝手な決めつけばかり言われても面白くないよ。具体的な文豪の
エピソードは無いのか?取材してないとは言わせんぞ。
>>256 「過去にケガか何かをさせた女を見舞う」だけの、スカスカの
話じゃあ、いくら情報を隠されたって興味は出ないよ。
どういう情報を明かしてどういう情報を隠すか、ちゃんと
考えて書いてる?
「徐々に状況が深刻になっていく」のが話に引き込ませるパターン
なのに、ハナっから深刻な主人公を見せられてもねぇ。勝手にしろって
思ってしまうよ。
>>254 話の途中を切り取ったものだとは判ります。だから内容がこちらに伝わらないのは
ある程度仕方がないにしても、余りに伝わりにくい部分を提出されますと、
こちらとしましてもあなたが何を評して欲しかったのかを問いたくなります。
単におかしな文章が無いか見てくれということでしたら、
できれば先ずご自分でよく推敲してからということで、お願いしたいです。
>253>261
ありがとうございます。
自分の中で如何に比喩を使いこなすかという課題がありチャレンジしてみたんですけど、
そのせいで文全体がぼやけてしまったり陳腐になってしまったのでは全く意味がありませんね。
斬新でいて、かつ真理をつくような比喩を使いこなせるように頑張っていきたいです。
次回、同じような文章を書く時はお二人に言われたことを思い出しつつ書いてみたいと思います。
ご批判本当にありがとうございました。
266 :
263:2005/07/08(金) 00:51:09
>>265 うわ、やはり……
いつか誰かに突っ込まれると思ってました。
気をつけます。失礼しました。
『ちゃんと証拠の写真も撮ってくるんだぞ』
水泳の授業を控えた女子更衣室の前。僕は汗の滲んだ手で携帯電話を握り締めなが
ら、からかうような仲間達の言葉を思い出していた。
なんでこんなことに……。どうにもならないことはわかっていたけれど、そう思わ
ずにはいられなかった。あんなバカみたいなゲームを受けてしまった自分と、あの重
要な場面でツーペアを捨てて大物手を狙いにいった愚かさを呪いながら……。
「あはは。唯ったら、またそんなこと言って〜」
閉めきられた窓の向こう、カーテン越しの室内からクラスの女子の黄色い声が無邪
気に聞こえてくる。……今のはたぶん、佳世ちゃんの声だ。僕は、自分の心臓が一際
大きく高鳴るのを感じた。
我が藤見宙中学校の女子更衣室には、ちょっとした秘密があった。それは、窓側の
カーテンが完全に締まりきらないということだった。これはもちろん、男子の間だけ
の、いわゆる極秘事項みたいなもので、絶対に女子に言ってはならない決まりになっ
ている。そんなことになったら、この校舎裏の秘密のスポットはすぐにその意味をな
さなくなってしまうだろうから、当然のことだけど。
僕は息を止め、細心の注意を払いながら、探るように窓の中を覗いてみた。幸いに
もというか不幸にもというか、カーテンは律義にも僕を迎えるように小さく隙間をつ
くってくれていた。
>>267 全体としては、読みやすいんだが、日本語に少し不安が残るような。
>クラスの女子の黄色い声が無邪 気に聞こえてくる。
黄色い声と来て、無邪気なとまでは書かなくていいような。修飾過多な感じ。
>自分の心臓が一際大きく高鳴るのを感じた。
一際の使い方が変。他と比べて際立ってという意味だからね。
>幸いにもというか不幸にもというか、カーテンは律義にも僕を迎えるように
にもにも言いすぎ。お前はカクレクマノミか!
もっと推敲すべし。
>>268 ごめん、一つだけ言わせて。
ニモはにもにも言わないだろ
>>267 なんだ、証拠写真を持って来いと言われたのは男だったのか。
証拠写真、水泳、女子更衣室、なんでこんなことに、
これらの文章を読んで、俺はてっきり女子が以下略
自己マンレベルですがお願いします。
「──うそ」
狭いトイレの中で体温計によく似たそれに表れた“結果”に、彼女は言葉を失った。
「嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ」
一週間ほど前から微熱が続き、体調が優れなかった。まさかと思い、どこかでくすぶる不安を取り払う為に冗談混じりに試してみたのだが、それは予想外の“結果”を示した。
陽性、つまりは──
「妊娠」
──だ。
今、彼女の胎内で、ひとつの生物が彼女から栄養と酸素を受け取り、ひっそりと寄生するように生きている。彼女だけが拠り所で、彼女が居なければ存在する事のできない弱い生物。
しかしその生物はたしかに息づいて、何もかもを壊そうと虎視眈々と狙っている。
否、壊そうとしているわけではない。それは彼と彼女の行為の結果、生物として当然の様に実を結び、生物になるために育っているだけの事。
それでも、彼女にはそれが寄生虫かけだものか或いは悪魔としか思えず、自分の下腹に潜み巣喰うそれを、あらん限りの憎しみで呪った。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう……」
気が動転して、頭がうまく回らない。
──彼に相談する?いや駄目だ、彼を困らす訳にはいかない。両親に?もっと駄目だ。きっと両親は大袈裟に騒ぎ立てて彼を困らす。
「どうしよう、どうしよう……」
ふと、手に持ったままの“結果”を示すそれに気付いて、忌々しげにそれが入っていたおめでたい文字が踊る箱に震える手で押し込むと、汚物入れに隠した。
>>267 「にも」も気になったけど、もう一箇所。
5〜6行目、「呪いながら」に係るものは2つ。「自分」と「愚かさ」だけど、
こうやって並列させるとそれぞれが異なるものに思えてしまう。
どちらかに揃えるか、「自分」と「その愚かさ」にした方が自然。
>>272 鍵括弧の遣い方が気になった。思考のつもりだった?
あれ、全部トイレの中で喋ってるのだとしたら、現実味が無い。
何処のトイレかにもよるけど、それでも不自然な気がする。
ていうか、言葉を失った割によく喋るじゃんw
>>272 女性の『嘘だ』連発はお芝居臭い。
実際の人間はそんな風に声を出さないと思うよ。
自分の下腹に巣食うそれをあらん限りの憎しみで呪った、の場面、
すぐ下に気が動転して頭が上手く廻らない、と書いてあるよね。
そこまで動転してるのにそんな事考えるか?と違和感を感じた。
最後の妊娠検査薬を箱に入れるシーンは装飾過多。
「最近、いやな事件が多いね」
ルミは食事中に必ずと言っていいほどその言葉を口にする。
それは毎晩行なわれるある種の儀式だ。
「あーあ、地球はいつ平和になるのだろう。なんで戦争とかテロとかが起こるのかしら」
だんだんと怒りの矛先を変化させてゆくのがルミの癖だってことを、僕は知っている。そうなると話は長い。
しまいには履いた靴下はきちんと洗濯カゴに入れろ。だの、牛乳を飲んだらグラスは水に浸けとけ。だのと、ルミを取り巻く諸悪の根源が全て僕であるかのように内容がシフトしてゆくのだ。
「あのさあ、ルミは世界平和って言うけれど、北朝鮮とかイラクの人とも仲良くお友達になれる?」
僕はルミに意地悪をしてみた。すると、
「えー!無理に決まっているじゃないの。あの人たちとは話しても無駄だし、戦争でも起こさなければどうにもならないでしょう」
矛盾してるよなあ。と、思ったが今はルミを怒らせるとまずい。
「言っても駄目な人とか話し合いに参加してくれない人がいたら、ルミはどうするの」
「そんなの、隔離するために別の島に流してしまえばいいのよ」
ひどい話だ。僕はルミのサディスティックな一面を知り、身震いをした。
「世の中がルミと反対意見の人ばかりで、ルミが島流しにされたらどうするの」
「うーん。そしたら一緒に流された人と、島で新たな共同体を作って、楽しく平和に暮らすわ」
ルミの瞳がくるくると動く。こんな時のルミはちょっとかわいい。
「でもさ、その共同体の中で最初は良くても世代交代していくうちに、どうしても意見の合わない人とか出てくるでしょ。どうするの」
「え?そしたらその人を神様への生け贄として生き埋めにしちゃえばいいのよ」
どういう発想だよ。僕はこの会話が無意味な禅問答であると気づいた。するとルミは、
「あのさ、私は世界平和の話をしているの。さっきから妙な質問ばかりして。いやがらせのつもり?もう頭にきた」
ルミは立ち上がり、寝室へと移動すると「がたん」とドアを閉めて一人ひきこもってしまった。
こんな小さな世界でも平和ではないのに。ルミは一体どうしたいのだろう。
僕は目の前に残された夕食の皿を重ねエプロンを腰にまくと、しぶしぶと台所へと向かって行った。
よろしくお願いします。
276 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/08(金) 23:02:15
上げたほうがいいのかな。すみませんが。
>>256 失明した女の子が一人で暮らしてるのか?
そうじゃないなら、いやそうだったとしてもインタフォンで確認もせずに
いきなり彼女がパタパタと出てくる事はないと思うよ。
あと、最後が気になった。
「そして俺は」の次に台詞が来て、「玄関を開き」へと続く。
あれだと玄関を開いたのは「俺」かとも思える。
続きを読めば解るけど、文の作りとしては良くない。
で、あんなに悩んだ挙句、いやにあっさり笑いかけたなと思った。
最後まで気を抜かずに行こう。
>>275 「えー!無理に決まっているじゃないの〜」は電波発言としかとれない。
世界平和の話から日常の愚痴にシフトする過程がまったく想像できない。
逆にシフトさせて話を逸らすならまだ分からんでもないが。
>僕はこの会話が無意味な禅問答であると気づいた。
自分から意地悪をふっかけておいて無意味もないだろ。
いきなりキレるルミも分からん。今の今までノリノリで話してたじゃん。
ヒステリーを繰り返す電波女にしか見えんよ。
横だが
>>278 お前、童貞か?女ってのはな、こんな会話しかできない生き物だ。
後学のためにも良く覚えておいたほうがいい。
>>279 つーか俺は電波女の話だと思ったけどな。
いきなり『童貞か?』はないだろうw
作者乙。
>>279 それを本気でいってるなら、
頭悪い女と付き合いすぎ。
もしや脳内彼女ですか?
ごめん、私は女だが。
頭悪いかは別にして、女同士の会話って大体このレベルだよ。
試しに主婦の井戸端とか聞き耳たててみ。
まあちょっと設定をアホにしすぎたのは認めるが。
童貞認定してすまんかった。
やはりそれでも、この会話が女の標準ってことはないと思う。
中学生かせめて高校生ならまだわかるけど。
さすがに大人の女でこんなのは、ただの電波。
つか、文章について酷評きぼんぬ なのだが。
電波女のキャラ云々は後付けで変更可能だからな。
まだ文章書き始めて一ヵ月の若輩者ですが何卒よろしく。
電波強すぎで、酷評どころじゃないが…
>だんだんと怒りの矛先を変化させてゆくのがルミの癖だってことを、僕は知っている
"僕"は知っていても、読む人は知らない。世界平和の話から、日常レベルへのシフトを書いて欲しい。
>ルミを怒らせるとまずい
そう書いておきながら、意地悪な質問が続くのはなぜ?
>僕はルミのサディスティックな一面を知り、身震いをした
今更?って感じ。
>それは毎晩行なわれるある種の儀式だ
これまではどう対処していたの?今まで言い返したことはなかったの?
ならばなぜ、今日は言い返したの?その理由は?
ああ、そういうことね。
良くわかった。読んでくれてありがとう。
読み手の半分が男だってことを意識するようにするよ。論理的展開ね。
あ〜あ、まだまだだな、自分。先は長いや。
なにこいつ、頭おかしいんじゃない?
>>283 ちょっとだけ言わせて。
高校生の女なら、尚更こんな話しないよ。
>>275 文章については、特に大きな問題はない。長い文章もないし会話が殆どだし。
細かいことは二つ。
6行目、しまいには〜の文。「入れろ。だの、」この形が2つあるけど
句点は要らないと思う。「〜入れろだの、」でいいような気が。
それと最終行、「〜腰にまくと、しぶしぶと台所へと」
「と」が多くて引っ掛かる。「しぶしぶ台所へと」でいいのでは?
僕は目の前に残された夕食の皿を重ねエプロンを腰にまくと、しぶしぶと台所へと向かって行った
最後の行が、僕はで始まっているのに、
最後が向かっていったと第三者の目線になっているのはおかしい。
おかしいか?
>>275に対して同一人物の叩きがあるように見えてならない。
まじめに酷評するなら、『サディスティックな一面を〜』から
『こんな時のルミは〜』で急に評価が変わりすぎていて読者は付いてこれないのでは。
しかもルミの癖を知っているくらい二人の仲は親密であると読み取れる、
だと言うのに今更サディスティックな面を知って身震いするのもおかしい話だと感じた。
今はルミルミを怒らせるのはまずい、と言っておきながらも際どい質問連発するのもどうかと。
電波強すぎと言う奴が多いが、もっとアレな女性が登場する小説を知ってる。
全ての登場人物がそうであるなら問題だが、
正常な人々の中に電波を入れることは手法として確実に存在する。
変人が登場する名作なんて幾らでも有る。
文章の一つ一つを見ると、近頃反省も無く何度も駄文を書き込む輩よりは遥かに整っている。
やべ、ルミルミとか言っちまったよorz
>>293 知り合いにルミルミがいるのかい?
失礼だけど、かなり笑った。
295 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 02:06:03
ルミルミ!(手まねき)
文章自体はそう悪くもないけど
作者の頭がイっちゃってる
297 :
278:2005/07/09(土) 03:28:19
すまん、言葉が足りなかったか。
俺も夢野久作とかの電波な話大好きだけど、
あーゆーのって相当の計算やら才能やらが必要なんだよな。
それが足りてないと単なるパープリピンの与太話になっちまうんよ。
ルミルミが電波だってことは分かるが、それが表現につながら
なくてプロットが破綻しかけてるのが問題なの。主人公の感情も
ワケがわからなくなってるし。
バカがバカな事をするだけの話には魅力はない。
その行動がなにか意外性を引き起こすと面白くなるんだがね。
「ドン・キホーテ」みたいに。
>>272 無駄な改行と無駄な表現が多い。
>今、彼女の胎内で〜
>しかしその生物は〜
これらの記述は第三者のものだよね?彼女の生々しい感情を表現したい場合は
第三者の表現は避けるべきだと思う。彼女が持つ妊娠検査紙にかかる尿の
したたりとか、かがんだ姿勢が崩れる様子とか「第三者が見てもわかる彼女の様子」
を書くならそれもいいかと思うが。
>寄生虫かけだものか或いは悪魔かとしか思えず
色々思ってるねぇ。イメージが掴めていないのに「しか」は変でしょ。「彼女にはそれが
寄生虫としか思えなかった」ぐらい簡潔にまとめたほうが気持ち悪さが出るかと。
299 :
267:2005/07/09(土) 05:07:38
>>268 >>271 >>273 酷評、どうもありがとうございます。
『にも』の繰り返しのところなんか、書いた直後はあまり気にならなかったんですけど、
読み直すとかなりキツいですね……。
どうもありがとうございました。
酷評に対する反論、反論に対する再反論、議論はいくらやってくれても構わんが、
第三者のふりをして自分のレスを擁護したり相手を攻撃するような
一人二役は、作者の方も酷評する方も、控えてくれ。
こういうこと書くとスレ違いって言われるから酷評
>>275 確かに読んでいて文章の流れに気持悪さを感じた。
その理由は会話自体が電波だからというわけではなく(そもそもそんなに変か?)
地の文がルミの発言に対して親切過ぎる。
「意地悪をしてみた」「怒らせるとまずい」「身震いをした」
こういうのがやらされてる感じがする
でも、怒りの矛先がシフトしてくるとか、隔離するため島流しとか、神様への生け贄として生き埋め
最後の、こんな小さな世界でも平和ではない
なんていう、書く対象の素材はいいと思った。
>>272 妊娠が観念的に感じられた。
胎児が寄生している悪魔、という見方は作者のものなんだと思うけど、
混乱している彼女本人が、その場ですぐそれと同じ見方をして「あらん限りの憎しみで呪う」というのが変。
健全な肉体を持ち下半身を強化することで完投できるスタミナをつけよう、と考えながら
苦しい筋トレに勤しんでいる高校生野球部員みたいに変(実際に筋トレしてる間はそんな目的なんか考えない)。
ようするに、検査薬の結果を見た直後に混乱してる人が、自分の胎児を
悪魔だと思って呪ったりするのは、一段落ついてからじゃないですかね?という話。
301 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 15:07:50
白い立方体の部屋がある。どこからか混じりけのない白い光が降り注いで白を強く強調し、
その光に照らされた白は更に白になる。
その部屋に出口らしきものは見当たらなかった。そこに独りの女が座っている。
黒いドレスを着て壊れた人形みたいに足を崩して部屋の真ん中にぽつんといて、
天井を焦点なく見つめている。
「ねえ、黒い人」
女は天井を見つめたまま言う。
「なんだい?」
黒い人と呼ばれる顔も体も漆黒色の男が部屋の端っこに唐突に存在する。
「そろそろ此処から出たい気もするのだけれど」
「それはダメだ。君は美しさを求めているんだろ?」
「そうなのだけれど、ここは私にとって苦痛以外何もないの」
黒い人と呼ばれる人が女まで近づいていき頭を撫ぜる。女の長い髪は乱れる。
それでも女は天井を見つめたままでいる。
「その苦痛が君を美しくすると説明しただろ?」
女は沈黙する。
「君の沈黙は白を連想させられるね」
女は沈黙する。
302 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 15:08:19
「僕は黒いけどね」
「私は白い」女は突然つぶやく。「私は白い」と女は声を強めて言う。
「黒は此処にないの! 此処は白い世界なの!」女は天井から目を離し黒い人の足にすがりつきながら声を荒げる。
「じゃあ僕はいちゃいけないんだ?」
女は黒い人にすがりついたまま激しく首を縦に振り、黒い人の足に爪を食い込ませた。
「僕は君なのにね」
黒い人は手を頭を振る女の口の中に入れた。女は首を振るのをやめ、黒い人を見る。
黒い人は手を口の奥の方にゆっくり、確実に進めていく。女は目を大きく開き、目を充血させていく、目に涙をためていく。
黒い人は声を荒げて叫ぶ。「僕は君だ!」黒い人声を弱めて言う。
「君は僕だ」黒い人はかすれたビデオテープみたいな消えそうな声で言う。「僕ほど君という人物はいない」
女は吐いた。黄色と白の中間の色の物。
今まで体の中に入れていたものを自然の摂理に逆らい吐いた。何度も咳き込み吐けるだけ吐いた。
吐瀉物は口から出て鼻からは鼻水と混じり吐瀉物が出る。黒いドレスに吐瀉物は汚れを刻み、
反自然的な模様をつける。目からは大量の涙がこぼれて止まらなかった。
「君が僕だと気付くにはまだ時間がかかりそうだ」
女は言った。黒い人は頭を深々とお辞儀した。そこに黒い人はいない。
部屋には吐瀉物と壊れた人形みたいに涙を流した女。
>>301-302 全体的に描写が足りないと思われます。
女は黒いドレスを着ているということしか読者には分からないのに、
「私は白い」と言われてもいまいち伝わってきません。しかも次の行の「黒は此処に〜」
と矛盾しています。
黒い人に関してもまるで分かりません。
>今まで体の中に入れていたものを自然の摂理に逆らい吐いた。
手を喉に入れてられたら嘔吐しようとするのは身体の自然な反応だから、
ある意味では本能的な行動で、つまり「自然の摂理」なんじゃないですか?
こことの対応で書いたのでしょうが、その先の「反自然的な模様」も意味不明になります。
たぶん作者さんの中でイメージはあるのでしょうが、それが文章に出てきていないのでは
ないかと思います。そのために作品においてけぼりをくったようにしか思えないので、
もう少し読者を意識した描写を心がけた方がいいと思います。
304 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 16:46:37
酷評ありがとうございます。
>「私は白い」と言われてもいまいち伝わってきません。しかも次の行の「黒は此処に〜」
と矛盾しています
わざと矛盾させたのですが。
黒い人に関してもまるで分かりません。
わざとわからないようにしました。
>今まで体の中に入れていたものを自然の摂理に逆らい吐いた。
吐く行為自体は反自然的だと思ったんですけど、やはりだめですかね?
305 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 17:37:59
>>304 >白い立方体の部屋がある。
>どこからか混じりけのない白い光が降り注いで白を強く強調し、
>その光に照らされた白は更に白になる。
絵の具の塗り重ねのように、単に言葉を塗り重ねただけだから、非常に実物がイメージしにくい。
白い色を塗り重ねても、白色にしかならないよね?
強い白色? それならばもうすこし違う言葉を選ぶべし。
もういちどいうけど、シロにシロ重ねてなにいろ? って質問とおなじ。
強調したいのはわかるけどね。
>今まで体の中に入れていたものを自然の摂理に逆らい吐いた
ここが不自然に感じるのは、今まで。とあって、そのことにいちども言及されていないから。
とつぜん、実はご飯たべててそれが自然の摂理で……といわれてもとまどってしまう。
描写は特に問題ないかと思います。
306 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 18:48:37
>>305ありがとうございます。
その通りですね。白に白を重ねても白にしかなりませんものね。
その白に重みがでたこと書けばよかったのかもしれない。
わざと矛盾させている、わざと分からないようにした、
と言ってるけどそういう風に文章を書くのはやめた方がいいよ
嫌な言い方をするなら、
書いてる本人は『難解な文章を書いて俺ってカッコイイ』、と思うかもしれんが、
読んでる人にとっては苦痛でしかない独りよがりの文章になっちまうよ。
そんなのは技術とはいえない。
矛盾、分かりにくさを面白さに変える事が出来るのは熟練した奴だけ。
今は基本に忠実な、分かりやすい文章を書くようにした方が将来的に腕も上がる。
と、思う。
>>272です。
酷評有難うございます。
もっとボロクソ言われるかと思っていたので少し安心しました。安心できるレベルでもないですが。
>>273 鉤括弧は台詞のつもりでした、確かに独り言が多いですね。
思考にするなら、()とか使うべきですかね?
>>274 うぅむ、言われてみると描写に矛盾が目立ちますね。悪癖だ…orz
箱に入れる描写は書いてる時からおかしいかな?って思ってたのですが…
やっぱりおかしかったか。
>>298 改行については勝手に少なめだと思い込んでいました。思い込みって怖い。
成る程、一人称視点は考えてなかったです。
視点の切り替えも大切なんですね。盲点でした。
簡潔に。ごちゃごちゃと書きすぎる癖があるので、それも直さないと…orz
>>300 あはは、確かに子供に関しては良いイメージがないです。…にしても主観に偏りすぎですね。
>彼女にはそれが〜
のくだりは、もっと後に持って来た方が良いみたいですね。
今までこういう真っ当に批評するような場に晒した事がなかったので、だいぶ参考になりました。
有難うございました。
「タロット艦長、これを」
通信士のカオルが示したスクリーン上の赤い光点。特定の帯域で周期的に繰り返される
パルスパターン。連邦標準のSOS信号だった。
対応について選択の余地はない。宇宙法に従って救助の義務がある。タロット艦長は
針路の変更をグラプス操舵長に指示した。ふん、だがタロットは全く気に入らないもの
を感じている。
フリギア号は惑星探査を目的としたヘレナ公国国営調査機関所属ミドル級宇宙船であ
る。搭乗人員はタロット艦長以下91名。現在、未開拓空域(フロンティア)を、「ルル」
と名づけられた目標恒星系に向けて進行中である。最終停留地点である惑星エルゴを出
立して53日、ここまで大きなトラブルもなくスケジュールを順調に消化していた。
いうまでもないことだが、フリギア号が航海しているのはかつて人類が足を踏み入れ
たことのないはずの未開の宇宙である。いわば人類の認識の周縁であるといっていい。
このような場所では常識の通用しない途方もないことがしばしば起きる。タロットは多
くのケースを目で見て経験してきている。フリギア号は今、SOS信号を傍受した。進行
方向の前方、人類の認識の彼方からである。
タロットは可能性を考えてみる。無法な民間機の無謀なワープ。身の安全を度外視し
て無鉄砲なワープを繰り返せば安物の宇宙船でも好きなだけ認識の彼方へ飛んでいき、
生きた人間が見るべきでない世界を目の当たりにできるだろう。だが、そんな連中にバ
ッタリ遭遇なんてことが一体何億分の一の確率であることか。
予測のつかないモノは全てクソ溜めだ。年季を経て宇宙の海を行くものは、誰でも悲
観主義者になる。そしてタロットは年季を経た宇宙船乗りである。タロットは休憩室で
コーヒーをカップに注いでいる。
その時、オペレータ数名と休憩室に入ってきたカオル通信士を見かけ、タロットは声
をかけた。
「遭難機との音声通信が開くのはいつになる?」
「約8時間後、といった所です」
310 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/09(土) 20:56:40
>>307いや難解にしたいのではなくて雰囲気を作りたいだけなのですが……
311 :
選対A:2005/07/09(土) 21:16:00
312 :
選対A:2005/07/09(土) 21:16:24
ミスった。
>>294 いやそんな知り合いはいないんだがw
ルミって書いて直した時に、消さないでもう一回ルミって書いていまったのよorz
>>309 カタカナの名前は覚えづらいから、一遍に出されても混乱する。
キャラが立つまで「通信士」「操舵長」でいいんじゃないか?
ディテールが弱い。「宇宙法」っていう名前は安直すぎると思う。
何より救助が法律で義務化されるっていうのがあり得ない。
交通事故でさえ救助する義務はないのに。二次災害が果てしなく
増えそうだな。
カッコつけようとして文字面優先になってる部分が多数ある。
もっと内容を練ってほしい。
「いうまでもないことだが」→ いや、言われないと全然わからん。
「タロットは可能性を考えてみる〜」→ 一つしか考えてないじゃん。
「予測のつかないモノは全てクソ溜めだ」→ じゃあ行くなよ。
「年季を経て宇宙の海を行くものは」 → 若い頃から宇宙に出れば違うのか?
「悲観主義者になる」 → 悲観主義はそういう意味の言葉じゃない。辞書引け。
>>314 あたしゃタダの通りすがりだが・・・
>何より救助が法律で義務化されるっていうのがあり得ない。
>交通事故でさえ救助する義務はないのに。二次災害が果てしなく
>増えそうだな。
確か公海上で遭難した船を見付けたりした時は救助の義務があったと思ったが・・・
>>314 同意できるところもあるが、我侭すぎるじゃねーの?
別にこれはアンタに対して書かれたもんじゃないし。
『一つしか考えて無いじゃん。
じゃあ行くなよ。
若い頃から海へ出れば違うのか?』
ただ難癖を付けてるだけで批評じゃないよな、こんなん。
SFの法律に既存の法律をぶつけて『ありえない』
そんなもん作者の自由。
キャラが立つまで肩書きで書け?
キャラが立ってからいきなり名前を書き出す方がよほど混乱するわ。
洋書読んだこと無いのか?
>>309 なんかちっと荒れ気味だが酷評を。
5行目の『ふん、だがタロットは――』の『ふん』は外すか、
不快を示す別の用法を用いた方が良いと感じた。
唐突な感じがして読者も、ん?ってなると思うから。
真中らへんの『いうまでもないことだが、』も要らないかな、と。
この小説独特の設定に対して『いうまでもないことだが』と言われても読者には分からないからね。
『予測の付かないモノは全てクソ溜』のあと、『誰でも悲観主義者になる』とある。
これは予測の付かないモノは全てクソ溜、と言うのが悲観主義者としての考え方だ、と言ってる?
だとすれば、悲観主義者の使い方を間違えていると思いマス。
そうでないのなら、誤解を生まないように整理した書き方を。
他は意味の良く分からない単語はあるが(SFてのはそういうもんか?)、
だいたい読みやすい文章にまとまってる感じ。
318 :
309:2005/07/10(日) 00:54:39
SFは好きだけど、オタク的知識全然ない私がどこまでもっともらしく書けるか・・・という習作の感じでやってみました。
続きもオチも考えてない、これだけの文章です。
といって鼻歌まじりにふざけて書いたわけでも決してないですけれど。
>>314 酷評ありがとうございます。
目に付いた気に入らない所は片っ端にクダを巻く、くらいで有難いです。
>>315 とはいうものの擁護して頂くのもちょっと嬉しかったり(笑。
公海法の法規上どうなのかは、実はよく知りません。「宇宙法」という単語はヘンだったかな。
>>316 こちらも擁護的な意見。キャラ出したり、名前を出すタイミングっていうのも難しいです。
>>317 確かに「悲観主義者」とかそれっぽい単語を説明不足になんとなく出してるくさいですね。
皆さん、評価ありがとうございます。
319 :
えいいち:2005/07/10(日) 01:02:57
イーゴリは小銃を構え直しこう言った。
「死ぬのが怖いか?」
イーゴリの顔には憤懣の表情を浮かべているが、それには悲哀が隠れていた。
銃口の先にはキーラの兄、エヴグラーフが平伏し、神に許しを請う。
泥まみれになったその体は、兵器工廠で一仕事をしたかのように不気味に輝いていた。
「お前以上にキーラのほうが怖かったんだ!」
イーゴリは腕に復讐と憎悪の念を抱きながら、銃口を依然とエヴグラーフに向け、高く掲げた。
鋭く尖った銃剣はエヴグラーフを睨みつける。
あたかも、裁きを下すゼウスのように。
「死ね!」
鋭い雷鳴とともに、銃はエヴグラーフの頭に向かって垂直に落ちた。
銃剣はエヴグラーフの頭蓋骨に突き刺さり、ひき肉が暴れたかのように中の肉片が飛び散る。
イーゴリは止めを刺した。
イーゴリは栄光掴み取った。だが、イーゴリの表情からは光を完全に失った。
エヴグラーフだったものは、イーゴリを慰めるが如く、降り注ぐ雨とともに悲歌を永延と歌唱し続けた。
途中から読んでも事態を把握できるように意識して書きました。
酷評よろしくお願いします。
>>316 314だって君に書いたものじゃないよ。
もっと有益な批評ができると思うなら、なぜ自分で書かないの?
一言だけ言わせてもらうと、
「一つしか〜」とかは、問題部分を示すだけじゃ具体的に何が
問題か分からないだろうから「こういう意地悪な視点もあるよ」
という事を書いただけだよ。
荒れるのは本意じゃないから、言いたいことあるなら
>>6の別館でどうぞ。
荒れるのが本意じゃないならシカトすれば良いじゃないのよさ。
リロードするべきだったなぁ。
>>319 投稿間隔短すぎ&文章練ってなさ過ぎのため俺はスルーさせていただく。
名文を読みこなせば、一人で改善できるところは多々あるはず。
>>319 おまえさ、別スレで言われたこと実行しろや
324 :
えいいち:2005/07/10(日) 01:38:25
325 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 03:03:49
物憂い月曜の朝、これから始まるであろう、いつも通りの一週間にうんざりしながら
デスクにたどり着いた俺は、彼女の左手の薬指の指輪がないことに気が付いた。
どうしてだろう。今日は心なしか俯いているように見える彼女は、いつも銀色の指輪をしていたはずだ。
初めて指輪に気がついた時には、同じフロアの同志一同、肩を落としたものだった。
そうだよな、同期の渡辺君。あのときはおまけにのろけ話を聞かされるはめになったよな。
そう思い出して彼の席に目をやると、彼は俺の方を見てなんだかにやけた顔をした。
どうやら彼も気がついているようだ。
まだ、そうと決まったわけではない。しかし、もしかしたら、これはチャンスなのかもしれない。
うまく鎌をかけて、真実を確かめなくては。今までとは違う日々の予感にほくそえむ俺の目に、
彼女に忍び寄る黒い影が映った。部長である。
「やあ、佐々木君。きれいになったね。」
彼女は一瞬ぽかんとしたが、すぐに微笑みを返し、ありがとうございます、と言った。
このエロ部長め。それは何か高度な変化球ですか。なあ、同期の渡辺君。あれはさすがにハラスメントだよな。
渡辺は依然として、にやにやしている。周りの男たちも、彼女の方を気にしているように思えてくる。
くそ、このまま手をこまねいていたら出遅れてしまう。俺は行動を起こすことにした。
彼女の席に近づく。すると、俺に気づいた彼女は、なんと俺を待っていたかのごとく微笑んでくれたではないか。
悪いな、渡辺君。ここは一歩先に進ませてもらう。さて、どう会話を切り出そうか。まずはさりげなく……。
そう考えていると、ふいに彼女の声が耳に入った。
「来週、忘れないでくださいね。」
「え?ごめん、何だっけ……?」
「ですから、トイレ掃除の当番です。」
そう言った彼女は、引出しから指輪を大事そうに出して、薬指にはめた。
「ああ、そうだよね。折角彼氏に貰ったのに、トイレに落としたりしたら、いけないよね。」
そうつぶやきながら席に戻った俺の前に、渡辺が近寄ってきた。
「俺、彼女できたんだよ」
こうして俺の一週間は始まった。畜生。
>>324 >泥まみれになったその体は、兵器工廠で一仕事をしたかのように不気味に輝いていた。
兵器工廠で一仕事して油まみれになるならわかるが輝くってなんだよ、ぜんぜんイメージできん。
「泥まみれ」以降の描写は必要ないだろ。
>イーゴリは腕に復讐と憎悪の念を抱きながら、銃口を依然とエヴグラーフに向け、高く掲げた。
すでに銃口はエヴに向いてるんだろ。
「向け、」なんて書いたらそれまでは向いてなかった事になる。
銃口を下に向けたまま銃を高く掲げたりしたらものすごくマヌケな絵を想像しちまうぞ。
お前を文章を書くのにその情景を思い浮かべずにノリだけで書いてるだろ。
読み手がこの文章をどう受け取るかってことを考えながら書け。
今の状態じゃ文章じゃなく言葉の羅列してるだけだ。
ていうかな、言い訳を一緒に載せるな。
なにが途中から読んでも事態を把握できるように意識して書いた、だ。
それ以前の問題だって気づけ。
327 :
326:2005/07/10(日) 07:37:43
「お前を文章を書くのに」は「お前は文章を書くのに」でした
>>301-302 色のことは他の方も言われてたけど、ごめん、ちょっと言わせてくれ。
レスした皆が引っ掛かったのは結局、白を表現するのに「白」を遣い過ぎだからだと思う。
白を「白い」ということは簡単だけど、つまりそれで終わってしまう表現だから、
それを重ねて書いても、それ以上のものは伝わらないということだ。
「白」と書くのではなく、あなたの思う白を「表現しろ」ということだろう。
一回も遣うなと言っている訳じゃないよ、念のため。
ちゃんと伝わっているかどうか気になったので補足させて貰った。
くどかったら申し訳ない。(てか、違ってたらそれこそ他の方に申し訳ないが)
個人的には、部屋の広さや窓その他の有無が判らず、初めから想像し辛かった。
つまり、どこからか降り注いでいる筈の光が、全く何処からか判らないw
「黒い人」は最初「影」かと思ったが、そうだとしても抽象的なものだろう。
しかし「白」と「黒」を表すものが、イマイチ特定できない。
女が何処で白と黒を分けていて、あなたがそれを何処まで考えているのかが
気になった。読者に解らなくても、あなたはその答えを文章の中に
完全に表す必要があると思う。で、それが出来ているようには思えなかった。
「美しさ」「苦痛」「沈黙」「此処から出たい」等のキーワードとなる筈の言葉が
上手く機能していない。雰囲気は出てるけど、それだけに見える。
観念的、抽象的な作品は、一般的な物語よりも完成させるのが難しい。
一般的な小説というのは、現実世界を基にしている分だけまだ読者の負担は軽いが、
観念的なものとなると、作者の頭の中にすら現実としては存在しない為、
それを他人に伝えるのがより難しくなり、読者の負担が増える。
相当の思考力や構成力、表現力が必要だよ。がんがってくれ。
>>325 非常に分かりづらい文章。
これは渡辺君の彼女が指輪をしていなかったので、別れたのかどうか確かめようとする。
するとトイレ掃除の時に失くさないように一時的にはずしていただけだったorzって話なの?
でもそうすると最後の渡辺君の台詞『俺彼女できたんだ』の意味が通らない。
一文目の文章も長すぎるかな。せめて二つに区切った方が良い。
>>325 主人公の独り言が多すぎて気持ち悪い。
渡辺君がただちょっとむかつくだけのキャラになってる。
オチは分かりやすいが、「で?」感が否めない。
笑えもしないし泣けもしない普通すぎる出来事なのに、
それを「面白いだろ、これ?」ってな語り口で書いて
いるのが痛い。語り口によってはもう少し面白くできるとは
思うが、それでもこれだけで短編にするには面白みに
欠ける出来事だと思う。長編の冒頭ならもっとサラッと流すべし。
>>325 だからこういう話だろ?
社内でも一目置かれるイイ女の「彼女」。
その「彼女」に思いを寄せる「俺」と「渡辺君」。
その日「彼女」が指輪をしていないことに気付いた「俺」があれやこれやと
思いを巡らすが、結局はただ単にトイレ掃除のために指輪を外していただけってことだろ?
読者に読解力を要求する文章だなぁ。親切じゃないよ。
それと最後の
>「ですから、トイレ掃除の当番です。」
>そう言った彼女は、引出しから指輪を大事そうに出して、薬指にはめた。
>「ああ、そうだよね。折角彼氏に貰ったのに、トイレに落としたりしたら、いけないよね。」
ってのは変だろう。
その会話までに「俺」は何も「彼女」に対して指輪の話をしてないのに
いきなりそんなこと言われたって「彼女」の方も(゚Д゚)ハァ? だろ?
>>332 俺もそういう流れと受け取ってはいるが、
序盤に渡辺君ののろけ話云々のくだりがある事から
すでに渡辺君と彼女は出来てるわけだよね?
なのに最後に渡辺君が「彼女が出来たんだ」って言うのは変じゃね?
334 :
332:2005/07/10(日) 17:39:57
>>333 いや、あれはフロアの男どもに「彼女」がした「のろけ話」だろ?
335 :
325:2005/07/10(日) 17:40:34
批評ありがとうございます。
分かりづらかったようで申し訳ない。
流れは332さんの解釈のとおりです。
できる限り、「〜は〜だ」みたいな説明っぽい文章を書かないように、と思っているのですが
さすがに不親切すぎたようです。
そのあたりをよく考えてみようと思います。
336 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 17:48:23
「お兄ちゃ。お兄ちゃんのコト、一番知ってるのはわたしだよ。
お兄ちゃんは年下には厳しいけど、その分目立たないところで努力してるのも知ってるよ。
お兄ちゃんは私とあまり話もしないケド、いつも気にかけてくれてるのも知ってる。
私の誕生日に私の好きなイチゴショートをわざわざ遠くの有名店まで並んで買ってくれたのも知ってる。
テスト明けで疲れて教室で眠ってしまって、目が覚めたら夜になってたことがあったあの日
お兄ちゃんが、私の友達に電話しまくって、町中を探し回ってくれたって知ったときは、私ないちゃった。
でも、お兄ちゃんの悪いところも知ってる。お兄ちゃん万引き癖あるでしょ?つかまらないうちにやめてね?
――お兄ちゃんのいいところも、悪いところも、私が一番知っている。
こんなに深く知っていて、こんなに深く愛している女は、私だけだよ…お兄ちゃん。
――お兄ちゃん…私…おっぱいけっこう大きくなったよ…今Cだけど、まだ大きくなりそう…
お兄ちゃんが一度だけカワイイって言ってくれたこのぷっくりした唇…お兄ちゃん興味無い?
私…体が熱い…胸が苦しい…切ない…お兄ちゃん…ねぇ…私の気持ちわかるでしょ?
妹じゃイヤ?…一度だけ、一度だけでいいの…明日の朝目を覚ましたら夢だと思ってくれていい。
お願い…私をお兄ちゃんとひとつにして…。」
337 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 18:19:37
誰だ文章酷評スレに
>>41を持っていった奴はwwwwww吹いてしまったじゃないかwwwww
誤爆orzスレ汚しスマソ
339 :
えいいち:2005/07/10(日) 18:30:55
>>326 兵器工廠ってところは少しばかりの知識が必要なので、一般受けの小説には向かないかな。
そこんところは注意すべきだったな。
でも、それ以降の描写は銃を高く掲げる、銃剣を突き刺すって描写が必要なので賛成できない。
あと、銃口を下に向けたまま高く掲げる、ってのも少し知識が必要かもしれない。
なのであんまり適切じゃないかもしれないな。知識云々は割愛。
文章を書くときにはノリでは書いてないよ。
憶測だとかはあんまりよくない。
まあ、読み手が読みにくい文章を書いているのはわかるが。
もし、これが言い訳だとしたら、議論なんてくそくらえだ。
340 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 18:51:39
繁華街のビルの間をネコが二匹、競い合うようにして走っている。
一匹は首輪を付け、毛並みも滑らかだが、もう一匹は薄汚れていて、
毛はぼさぼさでその首には首輪はない。
二匹はビルの間をすごい速さで走り、時折曲がる道に少しスピードを
落とした曲がると、またすぐにスピードを取り戻す。
まるで共通点のないこのネコ。はたから見ると縄張り争いかと思うかも知れないが、
このネコたちはただ走っているだけだ。
ほどなくして二匹は走るのを止めて、歩き出す。その先には
大勢の人の足音と、車が勢い良く何台も目の前を流れていくのが見える。
二匹はいつも、三車線超えた向かい側の道路に行き、別れる。
だが今日はいつもより人の足や車の行き来が多い。近くで何か
あるのだろう。だが、ネコはそんなことは解らず、道路の
左右を一度見ると、首輪を付けたほうのネコは走り出す。少し遅れて
もう一匹もつられて走り出す。
さきに向かいの道路に着いた首輪付きのネコが来た道を振り返ると、
そこには三車線の中央で死んでいるネコがいた。
首輪を付けたネコはしばらくその場に留まり、ネコを見続けている。
道往く人々がネコを指差し何か言っている、中には二匹のネコを交互に
見て、何かぶつぶつ言って、ただ座っているネコの頭をなでる人もいた。
ネコはやっと腰を上げたと思うと、空を見上げ、一声「ニャー」と鳴いた。
真上の太陽がまぶしくネコたちを照らしていた。
よろしくお願いします
341 :
選対A:2005/07/10(日) 19:01:21
しかし……、
文章の内容にきちんとした整合性を求める人って多いんだな……。
>>324 「工廠」っていわゆる「兵器工場」の事じゃない?どうでも良いけどさ。
343 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 21:18:51
>>339 何がいいたいのかよくわからないけれど、言われているのは題材が
適切かどうかじゃなく、特殊な事柄については細かい描写や説明が
ともなわないと読者には伝わらないよってことだろう。
それと、ここは酷評スレだってことを忘れちゃダメだ。
頭ごなしにけなされたんならともかく、言い方は悪くとも評価を
くれたことにキレてどうするよ。そういう場所にだしたのは自分
なんだから、内心はどうあれ謝意をあらわしとくのが礼儀だと思うぞ。
>>341 整合性っていうか、文章って作品の構成部品の一つだからさ、
ある程度の全体像が見えないと評価しにくいし、逆にその文章で
何を伝えたいのかがわかりにくいからねぇ。
特にどれも短文だから、ちょっとしたアラでも大きく見えるし。
つか、話だけ振って結末ありません、みたいな話を読んだら
誰だって面白くないんじゃないしね。
344 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 21:21:28
>>343 >面白くないんじゃないしね→面白くないしね
変な日本語ですみません……_| ̄|○
なーんで、ここに投稿する連中って、現在形まぜるのが好きなんだろう。
本人の中では、ちょっとスカしてて、詩的っぽくて、
意外と臨場感があって、かなりイケてんじゃん、とか思ってるのだろうが。
そのへん、もちょっとなんとかしないと、どこへも行けないことを
誰か指摘してはやらんのか。
>>324 修正版で3行目は直されていたので、引っ掛かったのはあと5つ。
文として完全におかしいと言えるのは1箇所。どこかで言われたかもしれないけど
「イーゴリの表情からは光を完全に失った」 これは「光が〜失われた」だね。
「光が消え失せた」「イーゴリの表情は光を失った」「その表情から光を消し去った」
なども可能。元の文との違いは判ると思う。
表現として気になったのは、2箇所。
「腕に復讐と憎悪の念を抱きながら」と「降り注ぐ雨と共に悲歌を永延と歌唱し続けた」
前者は、「腕に抱く」だと抱きしめているような意味に取れてしまう。
けどこれは、腕そのものに宿しているんだろう? だったら「腕に込め」とか
もっと適当な表現があると思う。
後者は雰囲気のある表現だけど、どういう状態を言いたかったのか掴みかねる。
雨が死体に当たって跳ねる音を言いたかったのか。
雨がエヴグラーフに悲歌を歌うのなら比喩として解るんだけどな。
あとの2箇所は、単語の選び方が気になった。しかし気になっただけで
おかしい、と断定は出来ない。それが銃についてと「肉片」。
銃については、最初に銃剣であることを示した方が親切だよ。
で、「小銃」とか「銃口を向け」という銃としての表現が先に来ているのに
主人公は「剣」としてそれを遣う。まあそういうこともあるだろうけど
読者はそれが銃剣であることを初めに知らされていないため、唐突に感じる。
「肉片」は単に、脳って肉片って言うのか? と思っただけ。言うならいい。
347 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 21:38:29
>>346 指摘する必要が無いからだよ。
文章の使い方自体には本来、文法はあっても表現方法は自由だから、
それをどう使うかは書き手の個性になってくるし、ある程度、書きなれて
読者を意識する余裕が出てくれば、自然とその辺りは直っていくもんだ。
また、文章にも時代にあったトレンドがあるから、そういう使い方
だって上手くすれば流行っていくかもしれない。
文章の評価ってのは、基本的には良し悪しだからさ。
作者に、その作品のどこが読者には受け入れられて、どういうとこが
拒まれるのかってのを教えてやる程度でいいと思うぞ。
(あと文章の作法とかな)
348 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 21:39:19
現在形を時折まぜること自体はまったく問題ないだろう。
単にその使い方が良いか悪いかの違いだけ
俺は精液飲ませてマンコとアナルに何度も中出しできればそれでいい。
申し訳ない、誤爆だ。
時たま現在形の叙述を挿入することに問題はない。以上。
353 :
浜田:2005/07/10(日) 22:37:01
スマン。俺はど素人なんだが現在形をまぜるという意味が分からん。
現在の話を書いているなら、現在形が入るのは当たり前ジャマイカ
355 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/10(日) 23:10:49
過去や回想をつづった物までもってことだろ。
見てると、回想や述懐を冒頭にもってきて直後に場面転換して現実へ、みたいな書き方
するのが結構いるんだけれど、その文章が過去形とかで書かれてないから時系列的に
おかしい印象があるんだよな。
ただ、それはどっちかっていうと、過去を過去、現在を現在ときっちり線引きしきれて
いないっていう技術不足的な面からくる描写不足だから、書きなれていくうち
自然と修正されていくたぐいの問題だろうと、スルーされているんだと思う
(つか俺は、そうしてる)。
>>340 訴えるものがないなぁ。たぶん描写にメリハリがないせいだと思う。
どこを強調してどこで一息ついて……っていう場面の推移がないから、
日記みたいな、臨場感がない死んだ文章になってる。
書いてるのは何者?ネコ視点のよーな、人視点のよーな……
>ネコはやっと腰を上げたと思うと〜
どの猫?三匹もいるんだから指定しよう。
わざと省略したとしても不親切なだけだよ。
「やっと」と言われても全然時間が経過した
雰囲気がない。
>「ニャー」と鳴いた。
猫はニャーと鳴くのが当たり前か……?
なぜ そんな風に考える……?
「にゃあ」「ニャウ」「ニギャア」「ニャァ」とか、色々候補はあるでしょ。
単に「鳴いた」とだけ書くのも、クールな猫の様子が表現できるはず。
でも「ニャー」だったら当たり前すぎて表現力がないと思うんだが。
情景のアイデアは好きだけどね。リライトかましてよかですか?
>>356 横から失礼。
作者じゃないけど、別にニャーと鳴こうがにゃあと鳴こうが自由だろ。
ただ鳴いた、とだけ書けばクール?そうか?俺はそうは感じないが。
それに他人の書いたモンをリライトは失礼に当たると思う。
あと場面の推敲が無い、ってのは日本語としておかしい。
>>357 316と同じ人?
他人の文章を評価しようって時には、よく読まないと恥をかくよ。
359 :
309:2005/07/11(月) 01:53:45
>>340 コトバ的に気になる箇所が多かった。
5行 落とした→落として
6行 このネコ→このネコたち
9行 「足音」に対応する述語がないため「足音が〜見える」と読めてしまう。
10行 「いつも」…ネコたちの習慣、ということだろうが、読み手には唐突に感じる。
12行 「ネコはそんなことは解らず、」→「ネコたちにそんなことは解らない。」
15-16行 どう書き直せばいいかはわからないが、ショッキングな場面のわりに説明が長ったらしく感じる。
18-19行 「中には〜なでる人もいた。」…描写がよく分からない。
20行 前の人も書いてた印象だが、やはり「ニャー」はいまひとつに感じる。「」カッコが重い。
「空を見上げ、一声ニャアと鳴いた。」 とかでよいのでは。
>>356 ネコは最後まで2匹と読んだが…?だが、あえて言うが混乱させたなら大体作者が悪い。
360 :
359:2005/07/11(月) 01:56:17
名無しにし忘れた…orz
他人のを評して見ました…
批評を読んでてちょっと思ったんだが、ここの批評家さん達の方向性はきれいな日本語を書かせることに集約しすぎていると思った。
それだけです。スレ汚しすまそ。
363 :
361:2005/07/11(月) 16:13:15
何にも悪くないよ。
ただきれいな日本語と美しい日本語は似ているけど全く別なものという観念がうちの中にあるんだよ。
きれいな日本語は、言うなれば論文口調。理路整然としていて誰もがその答えに導かれていくが、いまいち面白味がない。
美しい日本語は、きれいな日本語を自らの感性織り交ぜ昇華させた所に存在する。そこには芸術面としての深さと個人の感覚の面白さがくみ取れる。
一つ言いたいのは文章の難易でこれらが決まるんではないということ。
確かにきれいな日本語を書けるというのが文章を書くという土台になることは事実なんだけど、みんながそうだったら面白く無くないか?
個人の独特の感性でその世界が描かれるからこそ小説は芸術になりえるんであって、画一化かしてしまったら便所の紙と大して変わらん。
まあそういうのはある程度文章が書けるようになってから努力するものであって、最初のうちは正しくきれいな日本語を使いこなせなくちゃお話にならんという反論も重々承知。
まっ一人の阿呆の戯言として聞いてくれ。
> 観念がうちの中にあるんだよ
だったら初めに言え。お前の中にはあっても、他のやつには何の話かさっぱりだ。
何を持って美しいと呼ぶのか、人それぞれの感性がある、とお前自身自覚しているのだろう?
お前のいう理路整然とした論文口調に美しさを見出すものもいる。
芸術的な文章は、読み手の好みに関係せず、芸術的なものだ。
>>363 既に書いてあるけど、基本が書けないのに個性を出そう、なんてのは高望み。
だから基本に忠実な、あなたの言う綺麗な日本語に導くように頑張ってる。
それが最良とは限らないけど、個性なんて後から幾らでも沸いて出るんだから。
最初は「普通」な文章を書くべき、と思う。
かすかに残った幼少の日々、それを頼りに私は自転車をこいだ。
目に映るのは昭和色の家ばかりで、私の体に染み付いたかすかな都会の匂いさえも、なぜだかうっとうしく思えてくるのであった。
角を曲がるたび、記憶はこの変わらない風景に誘導され、霧が晴れていくように形を現す。
だんだんと、だんだんと作られていく私の記憶。それは今この場で作られた、架空の記憶に過ぎないのかもしれない。
今こうして必死に考える私には、それがなんなのか自分自身を納得させることが出来なかった。
道が開けるたび渦巻くただ漠然とした不安だけが、非常な冷たさと共に、私のなかでもやを作る。
そして私が動くたび体のあちこちに触れ、その冷たさに私は、ビクリ、ビクリと飛び上がるしかなかったのだ。
今日授業が暇だったので書いた文章です。
酷評お願いします。
368 :
1/2:2005/07/12(火) 00:10:39
>366
>かすかに残った幼少の日々
幼少の日々の「何」を頼りに自転車をこいでいるのかが不透明かつ漠然と広すぎて気持ちが悪い。
「形」「色」「匂い」などぼかすにしてももう少しやり方を考慮した方が良い。
>昭和色の家
昭和らしさを言及するのにこの言葉だけでは不十分。あなたの思う昭和らしさというものをもっと書き込むべき。
授業と書いているところから、浪人などせず順調に進学したとして最高で22歳。あなた自身が昭和というものをそれほど体感してないのでは?
そういう自分自身でも朧気なものをただ雰囲気に合うというだけで使用すると痛い目を見る。
>かすかな都会の匂い
文脈からみてこの主人公は久しぶりに田舎に帰ってきた、
もしくは仕事に疲れて歩き回っていたところでこの異界に迷い込んだと想像したんだけど、
そうすると「かすかな都会の匂い」っていうのは変じゃないか?
都会というものにドップリと浸って疲れ切った感じが読み取れてしまったんだが。
それとも「かすかな」というところに別の比喩が隠されているのかい?
>記憶はこの変わらない風景に誘導され、霧が晴れていくように形を現す
俺個人の感覚だが、誘導される→形が現れてくるという表現がいまいちしっくりこない。
まあ個人の感性を尊重すると言うことで割愛。
>だんだんと、だんだんと
反復法というのは非常に使い方が難しく、殆どの人がその事柄を強調したい時に好んで用いているけど、
多くの場合そのせいでその表現が逆に陳腐なものになってしまう。この「だんだんと」も同じ。
この場合、一回使おうが反復させようが大して意味は変わらないように思われる。
その為、反復させている事によってかえってくどく、文章のリズムを乱している。「ビクリ、ビクリ」も同様。
>作られていく私の記憶。それは今この場で作られた、架空の記憶に過ぎないのかもしれない。
何故、「作られた」という印象を主人公が持ってしまったのかが一切不明。
また前文では記憶はボンヤリとしているがしっかりと存在していてそれが霧が晴れるようにして徐々に形を明らかにしていくとしているのに、
ここの「作られているよう」では完全に物語の方向性が矛盾している。これは感性云々では言い逃れできない。
369 :
2/3:2005/07/12(火) 00:13:18
>必死に考える私
何を必死で考えているのか不明瞭すぎる。
ここでは主人公が「作られた記憶」という印象を自分の中でどのように解決しようとして、
どのように混乱状態に陥ってしまったのかを叙述するべき。
>道が開けるたび渦巻くただ漠然とした不安だけが、非常な冷たさと共に、私のなかでもやを作る。
これは記憶への道をいっているのかな。もしそうだとしたら徐々に不安の正体が明らかになっていく方が自然な流れじゃないかい?
まあ開けた道の向こうにもあなたの言う「もや」がかかっているというのも分からんでもない。
でもそうすると「開」という単語を使ってしまっては深い意味上で矛盾が生じてしまうように感じる。
適当思いついただけだが「奥」「深」といういった意味合いの単語を使った方がスムーズに意味と意味とがつながらないかい?
あと個人的に「非常な冷たさ」という表現は、「非常」という形容に大した意味が感じられなくリズムが悪く感じる。
>そして私が動くたび体のあちこちに触れ、その冷たさに私は、ビクリ、ビクリと飛び上がるしかなかったのだ。
何が身体に触れているの? 冷たいのは不安? それとももや? もやだとしたら、もやって言うのは全体を包み込む印象は与えても、
ボールのようにこちらが動くたびあちこち跳ね回って触れるものという印象は与えられない。
「動くたび」「飛び上がる」っていう表現も変。
自転車に乗っているいう設定は何処に行っちゃったの? かすかに残った幼少の日々頼りに自転車こいで、結局何所に行きついたの?
締めくくりの文章にして一番お粗末。授業が終わって時間なくなっちゃったのかも知れないけど、もうちょっと丁寧に締めくくろう。文章が可哀相。
全体的に目立つのは構成力の甘さと言葉の選び方・使い方。あとは文法が技法云々を考慮してもおかしい場所が多々ある。
「言葉は一つ一つに意味がある」という言葉を君に贈ろう。
370 :
3/3:2005/07/12(火) 00:14:08
それとここに文章を投稿してくる人に言いたいのだが、
投稿するのはいいが、その文章を批評されたらはいそれまでと切り捨てていってないか?
批評されたら、一度自分でもじっくりと推敲して、さらにそれと批評を考慮して同じ内容でもう一度書いてみよう。
そうすることで批評を自分のものに出来るし、どうしても批評の通りに書き換えたくない部分というものも発見できる。
それがその文章の中でキーワードだと自分で分かるし、キーが判明することによって文章の構築も一層やりやすくなる。
頑張ってみてくれ。長々と失礼。
>>366 眠いけど行こう……
授業中に書いたというのは肯けるよ、集中できてないでしょ。手抜き感が否めない。
何処に現れているかというと少なくとも可視的には3点。
まず一行目「かすかに残った」。 それが何処に残っているかを書いていない為
単に主人公の記憶にあると言いたいのか、その町並みに残っているのか、はっきりしない。
2点目。時々言われることだけど、この短い文章の中で同じ言葉を遣っている。
「かすか」「作られ」の2つ。こういうのは語彙が少なく見えてしまうよ。
で、最初の「作られ」の方は、まずそれを遣うのが適当かどうか?
「今作られたのか」と考え始めるより前に「作られた」と言ってしまうと
「だからそう言ってるだろう」となる。別の表現にした方がいいと思うよ。
で、5行目。
「今こうして必死に考える私には、それがなんなのか〜納得することが出来なかった」
変なことは2つある。「納得できない」というのは、その対象を示されているけど
受け入れられない、認められない、という状態では? そもそもなんなのか解らない
という意味では遣わないよ。で、「必死で考える私には納得できない」とあると
必死で考える「から」、納得できないのかと思わせる。もしそうだとしても表現不足。
結局、何が言いたいのか判らない文となっている。
最後に一言、感想。
「ビクリ、ビクリと飛び上がる」が笑った。飛び上がるのか? 派手だなw
372 :
ベネディクタ:2005/07/12(火) 02:30:38
もしもいつかあの人が死ねば、私にはそれがわかるだろう。
もしも私に何かがあれば、友人達はきっと真っ先にあの人に知らせてくれるだろう。
確信があるから。もう二度と会わなくても、私達はちっとも困らない。
彼と私が人づてに会った初めての日、
とにかく見たことのない生き物に出会って手探りであったのを覚えている。
私にとって彼は今でも化け物で、彼にふれた自分の末端も心もまた化け物になってしまった。
ールス
374 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 21:27:09
>>372 読者が想像する余地が多分にあって面白いと思う。が、ちょっとそれに頼りすぎだな。
二人の現状における関係を、まず提示していないので、ラストの一文を活かせていない
ように思う。
理解しきれない彼と、彼に惹かれる制御不能な自分の心を「化物」と表現する
のはいいけれど、それだと中節の「確信があるから=信じている」というのと
微妙に矛盾するので、最後の一文「私にとって〜」を活かすためにもラストに
もう一文、それに対しての感情があると内容が締まったと思う。
375 :
366:2005/07/12(火) 21:59:28
366です。
早速のアドバイス、指摘ありがとうございます。
僕は辛うじて昭和生まれですが、産まれてまもなく平成にはいった、いわば珍しい64年組です。
書かれていたように安易な気持で昭和という言葉を選んでしまいました。
下手に飾らず、素直に書いていこうと思います。
376 :
366:2005/07/12(火) 22:28:20
今日授業中に組み立て直して、具体的な描写にしたものです。
まるで違う文章になりました。
幼い頃、母に連れられてよく歩いた道。手をつながれるのが恥ずかしく、母よりも早く、家を飛び出すようにしていた。
よく通っていた駄菓子屋は、すでに閉まっているのだろうか。看板こそ出ているものの、シャッターが降りていた。
薄暗い通りにポツンと置かれた自動販売機は、時代の流れと共に数を増やし、ボーッとした光を放っている。
なんだろう。私がここに住んでいたのは、十数年前のはずなのに。
こんなにも時は、全てを変えてしまうのだろうか。
分かれ道を左に曲がると、自転車のタイヤがジャリジャリと音を立て始めた。
目をあげると、そこには記憶と変わらない風景が広がっていた。
学校帰りに遊びに行った、錆び付いたトタンの家。何が入っているのか、気になってしょうがなかった廃車は、枯れかけたツタに覆われて、今もその姿を残している。
砂利道が、なだらかな坂を描いていた。
そうか。時は変えなかった。何一つ変えなかった。
変えたのは人だった。
ブレーキを緩め、坂道を下っていく。ここは紛れもない、僕のいた町。
ペダルからはずした足を、少しだけ横に伸ばす。
ほてった顔に当たる向かい風が、心地よかった。
377 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/12(火) 23:40:40
>>376 なんでだろう。結構、変わってはいるんだけど、全然良くなった印象が無い。
むしろ主人公の感情描写が無くなったせいで無味乾燥化してしまった感がある。
とりあえず、十数年という時間による風景のギャップに感傷を抱く話なら、
もっとはっきりとした変化を描いた方がいい。
セレクトした風景が、大きく過去の名残をとどめた「変化から取り残された
風景」であるため、「変えたのは人だった」というくだりが浮いてしまっている。
前にも言われてたけれど、全体的に片手間的というか練りが足りない気がする。
仮組みはそれでもいいけれど、もう少し丁寧に主人公の感情とか情景を
書き込んだ方がいいと思った。
>>374 レスありがとうございます!
矛盾…なるほどその通りかと思います。
もう一文二文で説明できるとは思えなくてそこを省いてしまった感じでした。
この文章はこれから初めて書く小説の冒頭として考えたもので、
説明は追々という気分だったのですが言いっぱなし感が出てしまうのかも。
ピリッと締まる一文をもう少し推敲してみます(`・ω・)
>>376 片手間で書いたものを晒す神経がわからんな。
批評する人にも、教師にも、文章にも失礼だ。
まずは形式を整えようぜ。改行&字下げ。散文詩でもあるまい。
序盤の回想と現在の区別が曖昧で、主人公が何をしている
のか分かりづらい。「変化した」ことを表す情景が「自販機が
増えた」「駄菓子屋のシャッターが閉まっていた」だけなので
変化してる雰囲気がない。
>そうか。時は変えなかった。何一つ変えなかった。
>変えたのは人だった。
この文章はいまいち繋がりが悪い。無節操な省略といい加減な記述のせいだと思う。
「時は何一つ変えなかった。(風景を)変えたのは人だった」と解釈すると
「ここは紛れもない、僕のいた町」や「今もその姿を残している」に繋がらない。
それでは風景は変わっていないものとして、「時は何一つ(風景を)変えなかった。
(時が)変えたのは人だった」と解釈すると、これも「何一つ風景を変えなかった」という
妙な言葉遣いが出てくる。
結局、この風景は変わってるの、変わってないの?自分の中で固まっていないイメージが
読者に伝わるはずはないよ。
381 :
ベネディクタ:2005/07/13(水) 00:43:28
ぬるい空気の篭もった部屋には
うちらと猫と大好きなお茶が重たい雲に守られている。
外では雨がしとしとと。ぬるぬると。
あぁ祝福の雨が、うちらをこのまま閉じ込めてくれたら。
382 :
3/3:2005/07/13(水) 00:46:15
>376
文章は自体は非常に読みやすくなった。
あとは散々言われている構成が所々で綻びを見せている箇所を、少しずつでいいから直していってみよう。
まあ100点の文章なんてあり得るわけがないし、ここは酷評するスレだ。
めげずに頑張ってみてくれ。
あと一つ言いたいんだが、無理に短くまとめようとしてないか?
構成の破綻もそれ原因な気がするんだが。
>>381 ただの手抜きの走り書きにしか見えないため、スルー。
そうでもねえよヽ(`Д´)ノウワァァン
>>381 頭の悪いJ-POPの歌詞みたいだね。
何も考えずただ口当たりのいいフレーズだけを垂れ流したみたいな。
むむ。たしかに何も考えてない。イメージ図というか。
そういうのも書けたほうがいいのかなーと思って挑戦してみたり。
>>386 挑戦するのはいいが、何を目指してるのか明確にした方がいい。
少なくとも小説は必ずテーマがあって書かれるもの。
何となくで書いた文章は何となくというイメージ・感想しかつかないのは当たり前。
視覚的な表現を工夫したかったとか、ほんわかしたムードを作りたかったとか。
詩的な世界観を描きたかったとか、何でも大儀は立つでしょうよ。
そういう何か目的を持って書いてくれ。それが批評者に対する礼儀でもある。
その辺を考えて出してもらわないと、このスレが書きなぐりで埋まってしまう。
まあレベルが高ければ何でもいいのだけど、そんな人は酷評スレなんかにいないだろうし。
388 :
1/3:2005/07/13(水) 16:14:01
「今日から家に帰れるそうよ。」
独特の笑い方をしながらちかづいてくる女性が見える。誰だ?
いやどうしたんだ俺!母親じゃないか、父親が死んで一人で俺を育ててくれている母さんじゃないか!これじゃやはりここにいるべきなのかもしれない。
ここは病院それも精神病棟だ。俺は母さんに言われここに連れてこられた。俺は病気なんかじゃないと思う。
「お前暗すぎ鬱病じゃねーの(笑)。」
といじめられているクラスメイトがいる。だが、そいつはここにいない。
なぜだ?来たときは疑問ばかりだった。だが一週間も住んでいたら自分が変わってきていることに気がついた。なんというか周囲の奴等の思考回路に似てきたのだ、俺は僕が変わっていくのがわかる、そしてそれが狂っているのか正常になっているのかわからない。
そんな僕に家に帰れるという知らせはとてもありがたかった。
389 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 16:16:15
ごめんミス消えさせて
390 :
未熟者1/2 ◆EOZgn84GbE :2005/07/13(水) 16:32:18
長文ですが、よろしくお願いいたします。
草葉を鳴らし、風がそよぐ。
蒼月に照らされた草原の地を、涼風が吹きぬけてゆく。
さわさわと、身を包むさざめきに耳を傾けながら瞑目(めいもく)し立つ少年が、
緩慢な動作で左腰に下げた刀を抜き放った。
10を幾つも過ぎていないだろう小さな手が取るそれは、刃渡り30センチほどの
小太刀とよばれる小刀だ。業物と呼ばれる名刀のような輝きこそないものの、
鋭く月明かりを照り返せし刃の鋭さが、そんな品々に勝るとも劣らぬ質実を感じさせた。
「臨(りん)……」
変声期前の、澄んだ声音が風に溶ける。
「兵(ぴょう)……」
身にまとう白の着物が強まりだした風にはためき、髪を束ねる檀紙が千切れた。
髪がほどけ、少女のように細やかな顔立ちの中、凛と男子を主張する太き眉が
険を深める。
「闘(とう)……」
小太刀の柄に左手をそえ、少年が刃を右に引き絞った。
水平に刃を寝かせ、その背が両肩に触れるほどねじり込まれた四肢がわずかにきしむ。
「者(しゃ)……」
いつのまにか風が止んでいた。
まるでこの、肌を粟立たせる殺気をはらんだ剣気に、ひるんだかのようだった。
「皆(かい)……」
口を動かす余力もない様子で、ささやくように発した言葉がかすれる。
切っ先に集中してゆく張り詰めた意識が、刀身を輝かせていた。
現実の光ではない。その場に立ち会った者のみに見える、イメージの光輝だ。
「陳(じん)……」
一息に、少年が閉じていたまぶたを上げた。
にごりなき黒一色を宿した眼差しを鋭く細め、見すえるのは彼だけにしか見えぬ
剣士の幻影だ。
391 :
未熟者1/2 ◆EOZgn84GbE :2005/07/13(水) 16:33:29
「裂(れつ)……」
幻たる影法師が、大上段に剣を振りかぶる。
「在(ざい)……」
申し合わせたように両者の足が、わずかにスリ進められた。
「前(ぜん)!!」
そして最後の一言を口にした瞬間、少年の右足が地を蹴り飛ばし、彼我の距離
2メートル弱をまたたくまにゼロへ帰す。
言葉はない。あるのは裂帛の意志と、刺突という動作一点のみをなさんとする
肉体の反射のみだ。
一歩、二歩、三歩目で左足が深く地を踏みとどまり、逆に大きく前へと踏み出された
右足に連動して脚へ、腰へ、胸へ、そして右腕へと伝達された螺旋動作が一直線に
刀を突きださていた。
その刃は文字通りの刹那で影法師の胸をつらぬき、大上段から振り下ろしかけた
手から剣を取り落とさせる。
「やりました。師匠(せんせい)……」
どっと吹き出した汗にまみれ、激しい動悸にめまいすら覚えながら、振り返った
少年に隻腕の老人が表情の厳しさをゆるめる。
「見事」
簡潔すぎる一言に込められた、多くの意味と感情を悟り少年が破顔する。
無骨な師が初めて口にした賛辞に、少年は秘技を身に得た以上の喜びを
感じるのだった。
392 :
未熟者 ◆EOZgn84GbE :2005/07/13(水) 16:35:04
393 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 16:52:31
394 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 18:44:23
>390,391
難しい言葉をたくさん使う文章の場合は、文章としての新鮮さがあまり伝わってこないから、
その分だけテーマや背景をきっちりしないと魅力がないよ。
プロットとしてはよくあるパターンだから悪くないのだけど、
短編としては面白くもないし、作者がなにかを知っているといった風な嫌味な感じも伝わってくるから、
長編ノンフィクションあたりを書いてみるといいと思う。読みなれれば楽そうだしね。がんがれ。
395 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 19:04:45
不意にあなたの寝息を、あなたの隣りで深く感じたいと思った。
眠気に溺れた無防備なあなたが隣りで寝ている。布団がいつもより温かいのは、夢じゃなかった。
枕に広がるしわくちゃな髪、閉じられた瞼は少しはれぼったい。ぷっくりとした唇から、規則正しい寝息が漏れる。
それを感じて、あたしは苦しくなった。苦しくて、切なくて、胸が重い。
こうして一緒に過ごせる事などもうあるのだろうか。
暗かった窓辺が室内を照らし、溢れる太陽の光で壁を焦がす。あたしは目を細め、今日もまた終わらない夜を想う。
夜が終わらなければいいのに。
夜の終わりが恐い。夜が終わり朝が来れば、あなたは帰ってしまう。
苦しい気持ちを溜息で吐き出して、無意識なあなたにくっついた。あなたから体温が伝わる。
そうすると不思議に焼けるような光が少し恐くなくなった。
駄文ですがお願いします。初めて挑戦しました。
>>395 読んで気になったのは、同じ単語(文)のくり返しの多さ。
すなわち、『あなた』と言う単語と『夜の終わり』に関する文章。
『あなた』をもう少し別の単語に置き換えたり、
そもそも『あなた』と言う単語が必要にならない言い回しを考えた方が、
変化に富んだ(マンネリしない)文が書けるようになると思う。
中盤の夜の描写。
終わらない夜を想う、終わらなければいいのに、終わりが怖い、終わるとあなたは帰る。
かなり似た内容の文章が4つ続くよね。
夜への想いの描写はこの小説の肝なのかもしれないけど、
似た文章の連続はやはりマンネリの元。
言い回しに変化をつけるか、もう少し削っていった方が良いと思う。
細かいところを言うなら3行目、枕に広がるしわくちゃな髪・・・しわくちゃΣ(・д・ )!?
せめてぐしゃぐしゃの〜とか、くしゃくしゃの〜とかの方が良いかな、と。
6行目、部屋を照らしたのは窓辺ではなく太陽の光だよね。
そこを注意しながら文章を見直そう。
同行、溢れる太陽の光『が』、じゃないかな。
『で』には使役の意味があるから、この人が太陽の光を操ってるような文面になっちゃってるよん。
沢山書いて文章が上手くなるよう、共に精進しませう。
ガンガッテね!
397 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 19:54:52
>>396 わかりやすいご指摘ありがとうございました♪(*´∀`*)
精進したいと思います♪
ライトノベル系の文章がたかい評価を得るのは他のスレだけだと思っていましたが、そうでもないみたいですね。
社会全体がそう言った流れになってきてるのかな。
399 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 20:32:22
ある無口な学者が、識者の集まる討論会から帰ってきた。
助手が、どうでしたか、と尋ねると、その学者は言った。
「あれが本になったら、わたしは読まないだろうな」
初めて書きます。
読者に、ある学者の頭のよさを感じさせるエピソードとして書いてみました。
成功ですか?
401 :
未熟者 ◆EOZgn84GbE :2005/07/13(水) 21:11:52
>>394 批評ありがとうございました。
つまらない……あはは。駄文失礼しました。また出直してきます。
>>390 「〜小太刀とよばれる小刀だ。業物と呼ばれる名刀の〜」
語の繰りかえしがくどいのに、「小太刀は小刀だ、業物は
名刀だ」という情報しかない、説明的なのに説明不足な台詞。
「〜小太刀だ。業物ほどの輝き〜」
みたいにストレートに言ったあとで「小太刀とは、小型の
太刀であり、装飾品の役割も強かった脇差とは異なる、
非常に実戦的な短刀である。」とかウンチクを語るのも
アリだと思うけど。(↑のウンチクは適当です)
九字を一文字ずつ唱えてるのが、「前」まで唱えないと
終わらないんだろうなーって予測がつくせいで、緊張感を
殺いでる。無言でジリジリと近づくのが立ち会いの緊張感
ってもんだと思うんだけど。そもそも放つまでにそんな
時間がかかる&口に出してるからタイミングがバレバレの
技ってのはどうなのよ?
あと、誤字には気をつけて。「陣」ね。
>>399 俺は、ただの偏屈者としか思えないな。
もとより自分の出てた討論会の内容なんだから
覚えていて当然、読む必要がないのも当然では?
>>353 前回のを読んでいませんが、まずはスムーズに読ませて頂きました。
今回の部分を読んだだけでも、全体的にしっかりとプロットを練られているのでは、
と期待させられました。文章についても、大きな問題はないと思われます。
細かい点では2つ。
「彼には人望という代価を使い果たしてしまった」は、「彼は」?
それと沖田が「自重することなく斬りに走る」ところ。
「自重する」という言葉は適切でしょうか。あの状況なら「自重する」という言葉の
出てくる余地がないような気がしました。ですので作者がどのような考えで
その言葉を選んだのか、気になりました。
内容的には、兵の上空に現れた”それ”についての説明が全く無かったため
その形すら判りませんでした。が、これは前回のを読んでいれば判ることでしょうか。
「みたかったんだ〜」と言ったのは沖田だと思われますが、前後の文を見る限りでは
どちらが言ったのか判別しにくかったです。
波動ネタが最後まで陳腐だと思われないようにするのも骨が折れると思いますが
頑張って下さい。
>>400,402
批評ありがとうございます。
偏屈者というのは、僕の中では成功の範囲内だったりします。
ある学者の感性が、理解しづらく興味を惹かせるものであれば、知性的にも見えると思っています。
重ね重ね、批評ありがとうございました。助かりました(sageでいいのかな?)
405 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/13(水) 23:26:28
>>402 >あと、誤字には気をつけて。「陣」ね。
いや、あれはあれであってる。
>>390がそれを意識しているのかどうかは定かじゃないが、早九字には
真言と天台の二種類あって、それぞれで意味も表記も若干違う。
ちなみに「陳」の方が明王系だから攻撃的で、「陣」の方は鎮守とか
だからちょっと防御的な意味合いになるのかな。
>>399 四コマみたいな段々オチだなw
頭のよさ云々を表現できたかといえば失敗じゃないかなぁ。でも
生真面目に本音を吐く学者の天然っぽさが出てて面白いから、
違う意味では成功じゃないだろか。
家へ帰ると妻は奥の六畳に手枕をしたなり寝ていた。
行雄はその傍に散らばっている赤い片端だの物指だの針箱だのを見て、またかという顔をした。
妻はよく寝る女であった。朝もことによると行雄より遅く起きた。
行雄を送り出してからまた横になる日も少なくはなかった。
こうしてあくまで眠りを貪ぼらないと、頭が痺れたようになって、その日一日何事をしてもはっきりしないというのが、常に彼女の弁解であった。
行雄はあるいはそうかも知れないと思ったり、またはそんな事があるものかと考えたりした。ことに小言をいったあとで、寝られるときは、後の方の感じが強く起った。
「不貞寝をするんだ」
彼は自分の小言が、ヒステリー症の妻に対して、どう反応するかを、よく観察してやる代りに、単なる面当のために、こうした不自然の態度を彼女が彼に示すものと解釈して、苦々しい囁きを口の内で洩らす事がよくあった。
「何故夜早く寝ないんだ」
彼女は宵っ張であった。行雄にこういわれる度に、夜は眼が冴えて寝られないから起きているのだという答弁をきっとした。
そうして自分の起きていたい時までは必ず起きて縫物の手をやめなかった。
行雄はこうした妻の態度を憎んだ。同時に彼女のヒステリーを恐れた。それからもしや自分の解釈が間違っていはしまいかという不安にも制せられた。
彼はそこに立ったまま、しばらく妻の寝顔を見詰めていた。肘の上に載せられたその横顔はむしろ蒼白かった。
彼は黙って立っていた。おすみという名前さえ呼ばなかった。
彼はふと眼を転じて、あらわな白い腕の傍に放り出された一束の書物に気を付けた。
それは普通の手紙の重なり合ったものでもなければ、また新らしい印刷物を一纏に括ったものとも見えなかった。
惣体が茶色がかって既に多少の時代を帯びている上に、古風なかんじん撚で丁寧な結び目がしてあった。
その書ものの一端は、殆んど妻の頭の下に敷かれていると思われる位、彼女の黒い髪で、行雄の目を遮ぎっていた。
彼はわざわざそれを引き出して見る気にもならずに、また眼を蒼白い妻の額の上に注いだ。彼女の頬は滑り落ちるようにこけていた。
「まあ御痩せなすった事」
久しぶりに彼女を訪問した親族のある女は、近頃の彼女の顔を見て驚ろいたように、こんな評を加えた事があった。
その時行雄は何故なぜだかこの妻を痩せさせたすべての源因が自分一人にあるような心持がした。
彼は書斎に入った。
三十分も経ったと思う頃、門口かどぐちを開ける音がして、二人の子供が外から帰って来た。座っている行雄の耳には、彼らと子守との問答が手に取るように聞こえた。
子供はやがて馳かけ込むように奥へ入った。其所ではまた妻が五月蝿いといって、彼らを叱しかる声がした。
それからしばらくして妻は先刻自分の枕元にあった一束の書ものを手に持ったまま、行雄の前にあらわれた。
「先ほど御留守に御兄さんがいらっしゃいましてね」
行雄は万年筆の手を止めて、細君の顔を見た。
「もう帰ったのかい」
「ええ。今ちょっと散歩に出掛ましたから、もうじき帰りましょうって御止めしたんですけれども、時間がないからって御上おあがりになりませんでした」
「そうか」
「何でも谷中やなかに御友達とかの御葬式があるんですって。それで急いで行かないと間に合わないから、上っていられないんだと仰いました。
しかし帰りに暇があったら、もしかすると寄るかも知れないから、帰ったら待ってるようにいってくれって、いい置いていらっしゃいました」
「何の用なのかね」
「やっぱりあの人の事なんだそうです」
兄は井上の事で来たのであった。
よろしくお願いします
(ゲーテ「警句的」より)
集会
ある大きな集会から
ある時、静かな学者が帰宅した。
「いかがでした?」と尋ねると──
「あれが本だったら、わしは読まないだろう」と彼は答えた。
>>353 前回、感想を書いたものです。
話が動きだしたところで退屈せずに読めました。
文も前よりは読み易くなっていて、よくなっているように感じられました。
前は、雰囲気にまかせて、書いてる本人も意味を勘違いして言葉を使っている部分が
たくさんあり、何度も引っかかったのですが、今回はそんなことはありませんでした。
ただ、
>>403さんが指摘されてるように、おかしなところが全く無くなったわけではありません。
気になったところだけ指摘しておきます。
> モルガンはナイフで自分の腕を裂いた。深い傷からは多量の血が流れ出し、一番近くの兵たちを震い立たせた。
この部分の「震い立つ」というのは多分「ギョッとした」ぐらいの意味だと思われますが、
ふるいた・つ 【奮い立つ】 という言葉の意味は、「何かをしようとする気力がみなぎる。勇み立つ。」という意味です。
> 近藤は戦況を重く見ていた。
ここらへんも違和感を感じてしまいました。
多分、戦況を心配しながら見ていたというような意味なのでしょうが、
「重く見る」というのがそんな意味で使われるのは変な気がします。
「重視する」という意味ではないでしょうか?
多分、他のもっとちゃんとした人が見るともっとたくさんあると思われます。
意味がはっきりわからない言葉は辞書で意味を確認するべきです。
とはいえ、前回読んだときと違って読んだあとで続きが気になりました。
頑張って完成させてください。
>>406-407 台詞以外の語尾を全て『〜だった』に統一してるけど、コレは狙いなの?
それとも、もしかして過去の事を書いてるから全部過去形にしたとか?
後者じゃなければゴメンだけど、
例え過去の事だからといって、文末を過去形に統一する必要は無いよー。
過去形を並べると、どうしても淡々したイメージになってしまうし・・・。
あと、一文一文が長すぎるかなぁ、と感じる個所がちらほらと。
彼は自分の小言が〜のくだりとかね。
文章が長いので細かい所は省略(ゴメンヨ)
今はあまり使わない表現というか、言い回しが多いね。
ことによると、とか。きっとした、とか。
『昔っぽさを出す事』が目的であるなら、成功していると思う。
けど、なじみの無い文体である事を差し引いても、
読みやすい文章ではないかな、と感じますた。
なんか大した事書けてないけど、許してねw
自分も修行中の身なもので。
>>399 わざわざ無口と表現するからには、オチ(というか学者の台詞)もそれと絡めた方が
作品としては洒落ていると思うが、そこを批評して欲しいわけじゃないんだよな。
とりあえずその学者の反応からは、ひねりとか気の利いたものは感じなかったぞ。
けど呆れている感じはよく出てた。さてどうすればいいかは、頭良くないんで判らん。
すまんねw
413 :
405:2005/07/14(木) 00:53:55
414 :
意気地なし:2005/07/14(木) 01:00:32
今から何レスかに分けて小説を投稿します
職人の皆様方、しばし、お付き合いくださいませ
ご批判、よろしくお願いいたします <(_ _)>ペコ
>>405 「陳」もあるのか。指摘dクス。
広辞苑じゃ「陣」しか出てなかったよ。
>>406 語尾が「〜た」「〜だ」しかない。変化をもたせたほうがいいんじゃね?
>彼は自分の小言が〜
この文章だけやたら読点が多いのはなぜ?
>彼はそこに立ったまま〜
これ以降の三文が箇条書きみたいで、ストーリーとしての繋がりが
ない。「彼は黙って立っていたが、やがて〜とか繋がるのが普通じゃ
ないか?他にも繋がってほしいのに繋がってない文がいくつかある。
>>409 てことは
>>399は釣りか?しかしパクリもろくに出来ないとは……
「本になったら」と「本だったら」じゃかなり意味が違うぞ。
プロローグ
◆最初の最初
さて、今日が最後の授業だったな。
思えば長かったようなきもするが、ひょっとするとたいした長さじゃなかったのかもしれない。
「長い」という概念は個人の度量、そして全体に対する時間から導き出す、あくまで「たとえ」のようなものだからな。
さて、その顔だといつもの無駄話として聞いているようだが、これはもう立派な授業なのだよ。
少なくとも、君が受けてきたこの半年間の授業は俺からしてみれば何一つとして無駄なものなどなかった。
すべてがすべて、この俺の称号を受け与えるための儀式といっても過言ではない。
長話が過ぎたな、そろそろ始めよう、最後の授業だ。
今日の授業を受けて、君ははれてオレの称号を正式に受け継ぐことになる。
こんな称号、すぐにでも売り払ってしまってもいい。
この称号をほしがるような輩はごまんといるからな。
ただ、この称号を得たところで、それはあくまで「プログラムされていないロボット」を得たのとなんらかわりはないのだよ。
大事なのは「称号」ではなく「中身」なのだからね。
さて、ロボットという単語が出てきたし、最後の授業はロボットにたとえてお話しよう。
いつもいってると思うが、あくまでロボットというのは比喩のようなもので、実際はロボットでなくてもいい。
わかりやすくロボットとしていってるだけだ。
わかりにくければ「ロボット」の部分を好きな名詞に変えながら聞いてもいい。
では、はじめるとしよう。
たとえば─
たとえば、君の近くにロボットみたいな人間がいたとする。
もちろん、本物のロボットではなく、「みたいな」人間だ。
感情をなくし、命令されたことだけもくもくと作業する。
しかし、完全に「みたいな」というだけであって、ロボットになりきれてるわけでもなく、中途半端な機械人間、いや、人形だ。
もちろん、君の周りにはそんな人間はいないと思うがね。
では、その人間にこう命令したとしよう。
「サルになりきれ」と。
もちろん何の含みもない。
「サル」とは勿論、「サル」、いわゆる「モンキー」だ。
この場合サルである必要もない。
いるかでもいい、犬でもいい。
─────勿論
君でもいいわけだ。
おっと、話がずれてしまったな。
今更ではあるが、他人からしてみれば迷惑な癖だ。
ふむ、話を元に戻そうか。
何の話だったか・・・・そう、思い出した、サルだったな。
さて、勿論、そんな簡単なこと君のような人間でなくとも小学生、いや、幼稚園児でもできるだろう。
では、次にこういう問いに対してはどうだろう。
「君はロボットになりきれるかい?」
この場合のロボットは先ほどと同様、よくいうロボットを想像してもらってかまわない。
この問いにだって小学生、いや幼稚園児ですら簡単にやってのけるだろう。
ただし問題は、この問いを出した相手だ。
まさかもう「忘れた」なんていわないよな。
さて、それでは本題だ。
ひとつ、君に問うことにしよう。
君は──
君はこの問いを出された機械人間・・・いや、人形は
どういう答えを出すと思う?
どうやってなりきると思う?
どういう返事がくると思う?
・・・
想像もつかないだろう?
おれも、答えなんて思い浮かばなかったからな。
ん?じゃ、問いにならないじゃないかって?
確かにな。
でも、「答えが思い浮かばなかった」ことは「答えがなかった」こととは直接は結びつかないだろう?
つまりこの答えは「ある」んだけど「ない」んだ。
要するに「答えの出し方」を「答え」とするような問題だ。
・・・・
わかった、俺が悪かった
じゃぁ、具体的に答えを導き出す方法を教えよう。
何簡単なことだよ。
自分に似たような質問をしてみるといい。
いわゆる自問自答だな。
勿論、問い方は人それぞれだ。
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだ、思いつかないのか?
思いつかなければ俺がその質問をしてやってもいいぜ。
この問いは問いであって問いでない。
逆を突くと全てが問いなんだ。
故に、問いを問いために「答え」を教えたところで直接的な「答え」が求まるわけではない。
それが「答え」であり、「答えを導き出す」方法でもある。
それが君にとっての最適な問いかどうかはわからないがな。
なに、そんなに難しいことじゃないさ。
君自身にこう聞いてやればいいのさ。
「君は"人間"になりきれるのかい?」
一応、これでプロローグは終わりです
第2章まで作ってますが、ものすごい長くなりそうなのでとりあえずプロローグからよろしくお願いいたします <(_ _)>ぺこ
420 :
412:2005/07/14(木) 01:17:27
おれって一体
422 :
龍一:2005/07/14(木) 01:38:43
おれは龍一だ。まぁこうみえても小説には自身がある。
最強戦士・龍一
俺の名前は「龍一」最強の戦士で有名だ。
もちろん頭もいいしイケメンだ。
まぁ、欠点といえばかなりもてるすぎるところか。
でもよ、童貞はまだ捨ててない。
なぜなら言い寄ってくる女が俺の理想に達していないからだ。
いや、それどころか俺の理想に達している女なんていまだかつてみたことないがなWWWWWWうへWWWWw
そうだここで一つ俺の武勇伝を紹介してやるよWWWWW
俺さぁこの前マック行ってたんだよWWW
そしたらさ不良がいてさWWWその不良さ俺みてなんっつたと思う?
「ばかしゃねぇの」だってよWWWWWWWWWWWうぇwwwwwWWWw
だからよ俺こういってやったんだよWWW
「ばかって言ったほうが馬鹿だろWWWギャハハWWシネよWWWW」ってなwwwwwwwwww
そしたらその不良さキョトンてしちゃってマジびびってんのよWWWWそこでとどめに「何びびってんだよWWWW」っていったらその不良にげていっちゃってさWWWWWWWWWまわりのギャラリーにもわらわれてんのよWWWWWWWWWWWWまじあの時はわらったねWWWWWW
423 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 01:41:22
>>411 >>415 長い文章わざわざ読んでくださりまっことありがとうございました。
ご指摘した頂いた部分。
夏目漱石先生に伝えておきます。
424 :
399:2005/07/14(木) 01:45:13
パクったつもりはありませんでした。知りませんでした。
>>408は有名な句のようなので、プロットの一部としては使えそうにないことがわかりました。ありがとう。
最初は
「ある学者が朝まで続く討論会に」
といった表現の方が、現実感があっていいかなと思ったんですが、
無駄な部分をいろいろと端折っていったらこうなりました。
「無口」は理性的であることの象徴として残したつもりです。
ゲーテにも申し訳ないことをしたかな。
>>416 今流行の文体って奴か。世界系っぽいの。
これは別に悪い事じゃないが俺の守備範囲外なので他の人にまかせる。
でも読みづらくはなかった。まあ二人称なので当然っちゃあ当然だが。
構成として退屈。もうちょっと情報を小出しにするか、何かしらの行動を起こさせて良いと思う。
読者は事情がよくわからないままそれでも読み進めなければならない。
つまり絵が想像できないまま延々と読み進めるのは辛いのですよ。
語ってるシーンで情報出したくないなら、もっとショッキングな台詞をいれて読者を刺激する手もある。
ともかく何かもうひとつスパイスが欲しい。
ストーリーに関してはこれだけで何が言えるわけでもないので。
膨らませられるかどうかは力量次第ってとこか。
426 :
3/3:2005/07/14(木) 02:38:20
>419
文章は基本的にはまとまっているね。
まず文法的に気になった箇所が2点。
1つめ。一人の語り口調なのに時々語尾が変化して性格が変わっているように思える。
この人物の口調から、思慮が深く落ち着いた性格が中々よく現れているけど、
例えば、
>まさかもう「忘れた」なんていわないよ「な」。
>思いつかなければ俺がその質問をしてやっても「いいぜ」。
この言うなれば挑発的な語尾のお陰で、これまでこちらが作り上げてきたこの人物の性格が一気に崩れ去ってしまう。
2つめ。点詰め込めば間が空くなんて思うのは大きな間違い。
こちらにしてみれば、そんなのは一瞬にして読み飛ばしてしまって間が空いたなんて印象はゼロ。
しっかりと文章で間を作り出す努力をしてみよう。
構成に関してもつっこみたい箇所は多数在るけど、これも敢えて2点に絞ろう。
1つめ。最後の授業なのに先生?の質問に何一つ答えられない生徒。
ちょっと馬鹿すぎやしないかい?
ここまで授業うけといて質問に対して、というか此方の問いかけに対してなんのレスポンスすらないというのは。
しかも、この授業の後には先生?の「称号」を受け継ぐんでしょ?
俺が先生だったらこんな奴には「称号」は絶対譲らないけど。想像もつかないっていったい…。
これからどういう話を展開していくかは分からないけど、この時点でこの生徒の印象は単なる馬鹿としか思えなくなってしまうのだが。
2つめ。ロボットになると人間になるとでは質問の本質がまるで異なる。
例えば、友達とかにロボットになりきってくれ、と頼んでみたとしよう。
急に動かなくなったり、ロボットみたいな動きをしたりして、いくらでも「なりきる」ことは可能であろう。
次に、人間になってみてくれ、と頼んでみたとしよう。
9割以上の人間が固まってしまうと思うのは俺の気のせいだろうか。
他のものに「なりきる」のは程度の差こそあれ意識的には用意である。
ただ、自分自身(ここでは人間)になるというのはある意味、哲学の永久の疑問であって、答えを導き出すのは大変な作業。
それなのに以上の2つを同列に配置してあるのは、今度は先生?の方の考え方を疑ってしまう。
>>416 語り口は魅力だが、文章の流れに知性が感じられない。
>さて、その顔だといつもの無駄話として聞いているようだが、
これはもう立派な授業なのだよ。
とあるのに、直後に、
>話が過ぎたな、そろそろ始めよう、最後の授業だ。
と続くのはおかしい。また、
>ただ、この称号を得たところで、それはあくまで「プログラムされていないロボット」
を得たのとなんらかわりはないのだよ。
の文章の「ただ」の使い方がおかしいし、「プログラムされていないロボット」というのは
そもそもこの段階で比喩として成立してないように思う。 トンチンカンな感じ。
まあこの部分を否定すると後に続かないんだけど、さらに、
>「サル」とは勿論、「サル」、いわゆる「モンキー」だ。
には、失笑を禁じえない。力こそパワー!ってヤツですか?
正直、ここまでで読むのをやめた。全然ダメ。
>「長い」という概念は個人の度量、そして全体に対する時間から導き出す
というところで俺は「こりゃ駄目だ」と直感したね。案の定駄目だった。
「全体に対する時間から」って、時間自体が人間の勝手な決定なのであって、たとえだろう。
「長い」というのを人間が作り出した単なる尺度として認識させたいのであれば、
>そして全体に対する時間から導き出す
これを入れてしまった時点で頭の悪い文だと言わざるを得ない。もっと簡潔にまとめられるはずだ。
「さて」が何度も出てくるが、邪魔だ。間を置く必要があるとも思えない。
それと、「なのだよ」って、そんな喋り方するやつがいるのか? 少なくとも多くはないだろうな。
現実で普通に「なのだよ」とか「なのである」とか言うような人間はなかなかいないだろうが
(教科書を読んだりするときは別だが)、
それでも知性や思慮深さを感じさせる人間はごまんといるだろう。
要するに人物そのものを表現するのを避けているんだ。あるいは、作者にはそれができないんだ。
後で出てくる空白を表現しようとしたらしい部分もそうだが、そうやって妥協しているうちは成長できないと思う。
>では、はじめるとしよう。
もう授業は始まっているんじゃないのか。というより、最初から授業だったんじゃないのか。
>たとえば─
これは次に言うべきことを考えているように見せたいのか。たぶんそうだろうな。
「わかりにくければ「ロボット」の部分を好きな名詞に変えながら聞いてもいい」
と言ったくせして、「たとえば―」で次に話す内容を考える。なぜ間を置くのか。
それまでは考えていなかったのか。先生らしき人物の脳ミソはウニなのか。
>もちろん、本物の
>もちろん、君の
>もちろん何の
副詞を多用すると説得力がなくなるということを覚えておいたほうがいい。
「もちろん」を消したほうが力強く説得力があるように見えないか?
「もちろん」がなくても意味は通る。意味が通るときは副詞はいらない。
なぜか後では漢字になっていたりするし(これはほかの単語にも認められる)。
わけのわからない改行、間抜けに見える点の羅列、表記揺れ、穴がありすぎだ。
意気地なし氏の読んでいる小説が知りたい。
>>423 ああ、やっぱりそういう類の文章か。
批評する香具師らへの嫌がらせが目的?
でもね、どんな文豪の小説だろうと酷評しようとすれば幾らでも出来る。
それに有名な(売れた)小説が文章として優れてるとは限らない。
著作権の侵害にあたるから、やめとこうね。
ど素人ですが、一生懸命書きました。
酷評お願いします。
眼前に多角形の空がある。
灰色の膜がかかった汚い青だ。
その青に浮かぶ入道雲は形をとどめることはなく、みるみる大きくなっていく。
辺りでは、蝉がみーんみんと鳴いている。
しばらくしてカァンカァンカァンと警報機が鳴った。
ゴトン、ゴトンと、レールが振動する。
その振動で男の頭は上下に跳ね、何度もレールに頭をぶつけた。
男はたまらず、頭を少し浮かし、横に目をやった。
4〜500メートル先だろうか、オレンジ色の中央線の電車が蜃気楼を破って顔を出した。
それを見ると男はまた空に目を戻し、蝉の声に耳を傾けていた。
男に気づいた通行人が、「おい!」「やめろ!」などと叫ぶが、男は聞く耳を持たず、微動たりしなかった。
間もなくして通行人の叫び声も、悲鳴も、蝉の鳴き声もブレーキの物凄い音にかき消されて、なくなった。
そして、男は静かに目を閉じた。
>>423 大方、自分の書いた文章を酷評された腹いせだろ?
通報しといたよ。
>>430 ・なぜ空が多角形?
・なぜ頭が上下に跳ねるの?
・そんなにリアルに成長を感じれるほど雲の動きは速いの?
・中央線沿線で蜃気楼なんて見れるの?
・微動たりともしなかった じゃないの?
・轢かれたのに静かに目を閉じれるの?
酷評というか通りすがりのど素人の質問群でした
説明待ってますよ
>>432 意見を言うのは良いが、箇条書きの評価はよろしくないな。
批評は相手の水準を上げるだけではなく、自分自身の技量を高めるという意味もある。
>>430 え、終ですか? ちゃんと落ちまでつけてほしいな
なにが書きたいのかサパーリわからんね┐(´ー`)┌
435 :
430:2005/07/14(木) 16:32:52
>>432 >なぜ空が多角形?
ビルの林立する都会の空を表現したかったんです
>なぜ頭が上下に跳ねるの?
「男」はレールを枕にしていて、電車が近づいてきてレールが振動したからです
>轢かれたのに静かに目を閉じれるの?
ブレーキ音がし始めただけで、まだ轢かれてはいないです。
こういう質問があるということは伝わりづらく、内容がないということですね。
よく分かりました。
>>430 >その振動で男の頭は上下に跳ね、何度もレールに頭をぶつけた。
男が寝ていることが分かりづらい。↑だけ読むと生首がレールの上に
置かれているような気さえする。
レールに頭をぶつけるっていっても、金属のレールは炎天下なら
ものすごく熱くなってるはず。何か枕にするようなものがないと
頭が焼けて寝てられないだろう。想像力不足。
>「おい!」「やめろ!」
「やめろ」は何かやろうとしている人を止める言葉。不自然ではないけど、男が「自ら
線路に立っている」という印象をうける。
>辺りでは、蝉がみーんみんと鳴いている。
>しばらくしてカァンカァンカァンと警報機が鳴った。
>ゴトン、ゴトンと、レールが振動する。
擬態語のムダな羅列が見苦しい。子供に怖い話を聞かせてるんじゃないんだからさ。
>間もなくして通行人の叫び声も、悲鳴も、蝉の鳴き声もブレーキの物凄い音にかき消されて、なくなった。
「叫び声も悲鳴も」「かき消されてなくなった」というのはほとんど同語反復だよ。
悲鳴は叫び声に含まれるし、音がかき消されたならなくなるのは当然。
>>436 430です。
たしかに言うとおりですね。
丁寧な酷評?有難うございました
批判をしてくださった皆様、大変ありがとうございました <(_ _)>ペコ
正直、ちょっと、心は重くなりましたけど事実なので反論のしようもないです^^;
これからも、ときどき覗きにきますのでそのときはよろしくお願いいたします
>>428 普段読んでる小説は「西尾維新」さんの小説です
眼前に多角形の空がある。 灰色の膜がかかった汚い青だ。
入道雲は形をとどめることなく、その青の中を流れていく。
辺りでは、蝉が鳴いている。
やがて警報機が甲高い音を響かせ、踏切がゆっくり降りてくる。
ゴトン、ゴトン、とレールが振動する。
その振動で男の頭は上下に跳ね、何度もレールに頭をぶつけた。
男はたまらず、頭を少し浮かし、横に目をやった。
4〜500メートル先だろうか、オレンジ色の中央線の電車が陽炎の向こうに顔を出した。
電車が近づいてくるのを確認すると、男はまた空に目を戻し、蝉の声に耳を傾けていた。
男に気づいた通行人が「おい!」「やめろ!」と叫ぶが、男は聞く耳を持たず、微動だにしなかった。
間もなく、通行人の叫び声も蝉の鳴き声も電車の警笛とブレーキ音にかき消され、男は静かに目を閉じた。
ごめん、勝手にリライトしちゃった。
他の人が指摘している「男が寝ていることが分かりづらい」の部分だけど、
俺は一度読んだだけで理解できたので、直さなかった。
少なからずミステリー的なこの章に関しては、
隅から隅まで全て描写してしまうと逆にチープになってしまい、読者の興味を刺激しない。
読者の想像力に任せるのもいいと思う。
440 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/14(木) 21:52:31
>>439 つか他所(
>>6)でやれ。
更に言えば、指摘点が全然クリアされてないのでリライトした意味が全然ないぞ。
>>439 作者に無断でのリライトが良いか悪いかはうっちゃっておく。
申し訳ないけど、中途半端な書き直しとしか言えない。
悪い点はほとんど改善されておらず、良い点が増えたとも感じない。
3行目〜5行目と、6行目からラスト。
最も直すべき箇所の一つである語尾が、全くと言っていいほど手付かずって・・・。
これじゃあリライトと言うよりはチョット削っただけだ。
しかも文章の前後の関係を考えずに。
442 :
浜田:2005/07/14(木) 22:11:59
>>403 410
批評どうもです。読んでいただけて嬉しいです。
彼については、織田信長を指しているのですが、説明不足でしたか。もうちょい工夫しますね。
日本語の意味は一応goo辞書で調べるのですが、まだまだありますね、もっと注意して使いたいと思います。
ともあれ、話が伝わっていることと、続きが気になったという点は、非常に嬉しかったです。
いい作品を目指して頑張ってみます。
「開けてください。お願いします」
「開けてください。開けて、あけて」
その声で僕は目を覚ました。ふらふらと玄関まで歩き、半分眠ったままの意識で鍵を外して
僕はドアノブに手を伸ばした。
だがその手はドアノブを掴めなかった。僕が開けるより先にドアが開いた。ひんやりと湿った
夜の空気が前方から流れ出るのを感じ、僕は顔を上げた。すると開け放された外開きのドアの
外に、なにやら美しい女性がいるのが見えた。彼女は「こんにちわ」と消え入りそうな声で
言った。だが僕は返事をしなかった。東京での数年間のせいで、挨拶をする前に相手の出方を
見る習慣がついていたのだ。
彼女は僕の言葉を待っているようで、うつむいたまま喋らなかった。僕はすでに顔をあげて
彼女の出方をみていたので、僕だけが彼女をじろじろと見つめる形になった。
うつむいた彼女の額に垂れ下がる黒髪が見える。うす暗い廊下の蛍光灯、その切れかかった
青白いちらつきがなおさら艶を加えている。光の加減がかわるたび、そのシルエットはゆらゆらと
変化する。ひとつの陰が消えて、新しい陰が生まれ、またそれも消える。僕は髪から眼をそらした。
彼女はどこをとってもはかなげだった。首や手足はたんぽぽの茎のように細く、誰かが触れず
ともそのうちひとりでに折れそうに見えた。色のない肌は蛍光灯の光の下でなおさら青白く見え、
しなやかな二の腕の内側に、蒼い血管が透き通って見える。
「あっ」
彼女は短く呟いたかと思うと、唐突に僕の手をとった。そういえばドアノブを取ろうとした右手が
伸ばしっぱなしだったのだ。彼女はまず右の手のひらで拾い上げるように僕の手をとり、慎重に左手
をそえた。手をつなぐというよりも、選挙の候補が有権者と握手するような格好で、彼女は僕の手を
握ったのだ。
「……えっ」
今度は僕が呟いた。深夜の訪問に文句をつけるような覇気は、僕のなかになかった。むしろ
彼女のどこか非現実的な美しさに囚われていて喉がはりついたようになっていたのだ。それでも
僕は彼女の手をふりほどき、
「どなた、ですか」とつとめて冷静に言った。
手を握られたままでも受け応えは可能だったが、僕は彼女になにかしらの危険を感じていたのだ。
真昼にすれ違っただけならば、こんな細くて白い人に危険を感じることもなかっただろうが、深夜
三時という時間が、その細さや白さを危険として認識させた。丑三つ刻、逢魔が刻。むかしの人は
夜に様々な危険を感じていた。単に太陽が地球の裏側にあることが、様々な恐怖を呼び起こすのだ。
>>435 >やっぱりそうでしたか。とりあえず確認ということで聞いてみました。
>実際頭のっけたことないですけど跳ねるほど振動はないようなイメージが・・・
>なるほど
こういう質問があるということは
あまり本読まない人だから読解力がないだけかもよ
>>443 真夜中の幽霊?の訪問の雰囲気はよく出てると思う。
ただ、冒頭で、
「開けてください。お願いします」
「開けてください。開けて、あけて」
と、セリフを続けて書いているせいで、訪問者が複数いるような印象を受けた。
あと、就寝前には戸締りしろよ主人公!とか思っちゃったw
霊のあやしい力で鍵が開けられたのかもしれないけど。
>>443 ・彼女は「こんにちわ」と消え入りそうな声で言った。←真夜中なのに?わざと?
・首や手足はたんぽぽの茎のように細く←これでは気味の悪さが伝わらないのでは?
・丑三つ刻、逢魔が刻。むかしの人は 夜に様々な危険を感じていた。単に太陽が地球の裏側にあることが、様々な恐怖を呼び起こすのだ。
↑この文はなんか変な感じ。好みによるだろうけど。
あとはだいたいOKなのかな…でも、個性がゼロだね。
449 :
403:2005/07/15(金) 01:57:52
>>442 ごめんなさい、私の書き方が悪かったです。
「彼」が信長を指す事は判ったのですが、「彼には」じゃなく
「彼は」の方が良かったかと思ったのです。すみませんでした。
>>443 ・鍵とドアノブは手を伸ばすほど離れてはいないはず
・開け放された外開きのドアの外 って閉じてる状態の外はわかるけど開いている状態のドアの外ってつまりどこ?
・「東京での数年間のせいである。挨拶をする前に相手の出方を見る習慣がついてしまったのだ。 」のほうがいいかも
・はかなげってどういう意味ですか?いや自分が知らないだけなんだけどw
・丑三つ刻の部分は
>>448と同じ印象
超ド素人なのでイイ所はわかりませんが
読んでて気になるところを列挙しました
こんにち○
>>450 あのね、名前欄に超ド素人って書いて批評するのって失礼だと思うよ。
儚げって言葉の意味すら分かってないようだし。
だったら酷評するなと。
>>443 読み易かったし、文章の破綻はなかったように思う。
4行目「僕はドアノブに〜」の「僕は」は省略可能で、更に言えばない方が
テンポが良くなると思うので、一度試しに見てくれ。そう思わなければいいよ、
別におかしい訳じゃないから。
5行目「ひんやりと湿った夜の空気が前方から流れ出る〜」だと、ドアから外へ
出て行っているように思われてしまう。「流れ込んでくる」とか、入って来る
イメージの表現の方が相応しいのでは?
「うつむいた彼女の額に垂れ下がる黒髪が見える」。 文はおかしくない。
でも、すぐ前にいる人間の髪に対してわざわざ「見える」という表現が必要かな。
最後の文章も、実はすっきりとは受け入れ難いものを感じるのだが、
どこがどうとは言えないので割愛しておく。あ、でも「呼び起こしてきたのだ」
にすれば引っ掛からない、か。
それと、二の腕が見えてるので「夏」ということでいいのか?
最近は冬でも半袖アリだから、一概には言えんかとw
454 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 02:48:45
>>443 真夜中に「開けてください」と来て、なんら疑いすら持たずに素直にドアを開けようとしてしまう主人公に、
現代人に欠けているピュアなハートを垣間見ることが出来ました。
沙希がうつむくと、美しい髪が流れるようにその頬をなでた。
わたしは彼女の膝に手を触れ、伏せられた長いまつげを見つめ、それから残った方の腕で彼女の頭をそっと抱き寄せた。
沙希は軽く口をひらいて何かを言いかけるが、結局あきらめてしまったらしく、体のちからを抜いて、ぐったりと身をまかせたようになる。
沙希は香水のかすかな匂いに包まれている。彼女がひと呼吸するごとに、温かい吐息がわたしの肩をしめらせていく。
わたしは沙希のか細い手首をつかむと、その手にキンタマをそっと握らせた。
その指先が戸惑い、沙希の全身が硬直したようになるのが、わたしには手に取るようにわかった。
「愛してる。」と、わたしは沙希にささやいた。なにしろ、ここで逃げられたら元も子もない。
沙希は全身に汗をかいていた。彼女はわたしの真意をはかりかねているようだった。
彼女の指はまだ、おずおずとわたしのキンタマを握りしめている。どうにかして、このまま畳み掛けなくてはならない。
この世間知らずのお嬢様を、なんとかして「もの」にしたいと思う。
しかも、彼女を辱めるようなやり方でだ。そうでなくては、わたしの気がすまないのだ。
「愛してる。」と、わたしはまたささやく。
「…わたしも愛してる、でも…。」沙希が言いかけると、わたしは彼女の唇をわたしの唇でうまくふさぐ。
どうやらうまいこと誤魔化せたようだ。沙希の指からはだいぶ緊張感が抜け、もはやわたしのキンタマを、自然なものとして受け入れ始めているようだった。
まだまだ夜は長い…。
>455
想像力を掻き立てさせる内容だね。
「わたし」の心境もほどよいタイミングでいれられてて飽きさせないし、簡素ながら「わたし」の人柄も見えてくる。
文章も、とくに難しい言葉を無理やり使うような真似をせず、嫌味な感じはない。
作者ではなく、「わたし」がきちんと主体になっているから内容に没頭しやすい。
ただし、文章そのものには目新しさがないから、物語そのものが重要になる。
この内容だけでは、面白みはまず感じない。
【雨の日】
授業中、窓の外を眺めながら、妹と喧嘩した事を思いだして彼女は溜め息をついた。
妹とは特になかがいいわけでもなく喧嘩なんていつもの事だけど、それでも気分が悪い。
しばらくノートも録らずそうしていると、家を出る前に母のいった通り、雨がぱらついてきた。
「そういえばあいつ傘持って来なかったな」
妹は傘が荷物になるのを嫌って、天気も晴れていたこともあってか手ぶらで行くのを見ていた。
458 :
457 :2005/07/15(金) 08:21:19
【雨の日2】
学校が終わって下校する頃には本降りになっており、彼女は傘立てに置かれた
自分の傘を見て溜め息をつくと、友人の傘になんとか入れさせてもらうことにした。
「学校に傘忘れてったよ」
部屋でくつろいでいると、帰った妹からそう言われ
苦笑いを浮かべながら「んっ」と軽く聞き流した。
それからしばらくした学校の帰り、急な夕立に足止めをくらっていると、
先に授業が終わり帰ったはずの妹が傘をさして向かえに来てくれていた。
459 :
457 :2005/07/15(金) 08:23:19
【雨の日3】
「あ、お姉ちゃんの傘持ってくるの忘れてた。 ……しょうがない一緒に帰る?」
「忘れてたって、 ……おまえなにしに来たんだ? まったく……」
お互いにありがとうなんて口にしないけど、きっとわかりあえてるのかも知れない
たまにはこんな日もいいかもね
「時給1000円ね」
「なっ、金とるのか!」
終わり
460 :
457 :2005/07/15(金) 08:24:51
何かを書く前に、きちんと国語の勉強をした方がよいと思うよ。
>妹は傘が荷物になるのを嫌って、天気も晴れていたこともあってか手ぶらで行くのを見ていた。
この部分はまずきちんと整理をして、それから主語を立てないと意味が通じない。
それと何度か読み返さないと、書いている事が頭に入ってこない。
一文ずつ短くした方が読みやすいし、だらだらした感じも無くなるんじゃないかしらん。
日記だったらこれでいいと思うよ。でも人に読ませる文章じゃないね。
だらだらした文が、悪いわけでもないけどな。
463 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 12:42:39
>>477-459 喧嘩の理由も明らかにしたほうがいいかも(好みで)
主体が第三者と姉と統一されてない(>>彼女はため息をついた(第三者)、>>それでも気分が悪い(姉))
姉に統一して暇なので勝手にリライト
授業中、私は窓の外を眺めながら、妹と喧嘩したことを思い出して思わずため息をついた。
妹とは特に仲がいいわけでもなく喧嘩なんていつもの事だったけど、今日は特に気分が悪い。
しばらくノートもとらずにそのことばかり考えていると、母が言った通り雨がぱらついてきた。
「そういえばあいつ傘持ってこなかったな。」
朝、妹は傘が荷物になるのを嫌がっていたし、天気も晴れていたこともあって、私は無理に傘を持たせようとはしなかった。
そして学校が終わって下校する頃には本降りになっていた。
私は傘立てに置かれた自分の傘をしばらく眺め、溜め息をつくと、友人の傘に入れさせてもらうことにした。
「学校に傘忘れてったよ」
部屋でくつろいでいると、帰宅したばかりの妹からそういわれた。
私は「んっ」と軽く聞き流した。
それからしばらくして学校の帰り、急な夕立に足止めをくらっていると、
先に授業が終わり帰ったはずの妹が傘をさして向かえに来てくれていた。
「あ、お姉ちゃんの傘持ってくるの忘れてた。 ……しょうがない一緒に帰る?」
「忘れてたって、 ……おまえなにしに来たんだ? まったく……」
お互いに「ありがとう」なんて口にしないけど、きっとわかりあえてるのかも知れない。
たまにはこんな日もいいかもね。
「時給1000円ね」
「なっ、金とるのか!」
許可なく「自分が」読みやすい文章にしてみました 参考程度にうけとってくらはい
464 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 12:51:03
思うんだけど
どのレベルを目指しているのか
年齢はいくつなのか
がわからないと評価しようがないな・・・・
>>461 どこらへんがだらだらしてるんだ?
何歳くらいの文章力だと思いますか? 一応ガキです
467 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 13:54:46
>>464 >>どのレベルを目指しているのか
その価値が常に変動しているメディア物でレベルとか言われても、結局は
「誰それみたいなのを書きたい」みたいな曖昧なものにしかならないんじゃないのか?
と、いうか、ある程度のレベルに達して自分の方向性を自覚しているような
人はあまり、こういう所に投稿はしてこないと思うぞ。
(それぐらいの人は普通にコンテストに応募しても、そっちからそれなりのリアクションを
もらえるから、ひたすら書くのみだしな)
>>年齢はいくつなのか
これも愚問だと思う。
ちゃんと文章を書き始める時期なんて人それぞれだし、習熟速度だって違うんだから
文章評価という一律のライン上に自分から並んできた相手を年齢で分ける意味なんてない。
むしろ「歳のわりに〜」なんていって酷評したり褒めたりなんてのは作者のために
ならないし失礼だと思うぞ。
>>どこらへんがだらだらしてるんだ?
山や谷が無さすぎるってことだと思う。
基本的に他愛の無い日常をつづったものだから、文章を簡潔にしたり、もっと
少女らしい感情描写を増やしたりっていうメリハリが無いと読んでいてダレるし。
中学生かな。でも最近は高校生でもこういう文章かくからな。
ラノベ世代ってヤツか。
>>457 俺なんか、
>>463のリライトを読んで、そういうことかと気がついたくらいだよ。
というのは冗談だけど、読みづらい投稿作であることは確かだろうな。
ただ、単純ながらも心理の綾を意識した構成には好印象をもった。
中学生ならでき過ぎだよ。
1996年。思い出しただけでも憂鬱になってしまうその年の夏は、
我が町の最高気温を24年ぶりに更新した、記録的な猛暑に襲われた年でもあった。
ぎらついた太陽が休むことなく活動しつづけ、アスファルトからは焼け付くような熱気が始終立ちのぼっていた。
その頃僕はまだ幼い子供だったのだけど、外を出歩くたびに、自分が黒焦げた焼肉にでもなってしまいそうな気がしたものだ。
雨は7月以降ぱったりとやんでしまい、全国的な水不足にも悩まされていた。
ワイドショウでは良くないニュースがひっきりなしに流されて、うだるような暑さに軽やかに華をそえていた。
その日はたしか、家族全員がそれぞれどこかへ出かけてしまい、長い長い夏休みをもてあましてしまっている僕と、
絶え間なく続く暑さに、どうみても生きる気力を失くしてしまっている、うちの飼い犬であるジョンソンが我が家にむなしく取り残されていた。
僕は居間の網戸を開け、ヘたっているジョンソンを見下ろす格好で、日陰にいるその犬に声をかけた。
「なあ、散歩にでも行かないか?」
ジョンソンは寝転び、舌をだらりと伸ばしたままの格好で、尻尾を面倒臭そうに一、二度ぱたぱたと振ってみせた。
あきらかに乗り気ではない様子だ。僕だってこのくそ暑い中、できれば散歩なんかに行きたくはない。
第一暑さで倒れでもしたら、いったいどうするんだ?それにもし、この熱い鉄板みたいなアスファルトの地面の上で、石につまずいて転びでもしたら…考えただけでもぞっとする。
でもとにかく、その夏のジョンソンの散歩は僕の仕事だと決められていたのだし、
5時からはTVで「トムとジェリー」の再放送が流れていて、僕はそれを見逃したくはなかった。
だから今、なんとかして、この時間にジョンソンの散歩に行くしかないのだ。
471 :
443:2005/07/15(金) 16:55:30
批評ありがとうございます。
実はこの話、怪談でもなんでもなかったりします。
「怖くてキレイなお姉さん」の登場シーンなのです。
前後の話もあるのですが、貼ったとこ見てみると
やっぱりオカルト話にしか読めねぇやorz
気づかなかったことを色々聞かせてもらえて
嬉しかったです。それでは。
472 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/15(金) 20:31:11
真剣に一生懸命書きました。酷評お願いします。
ブリブリブッブリブリブリュウ、スポンッ
武のウンコは程よく硬く、肛門を見事に通過して、勢いよく白い便器へ落ちた。
「ああいい気持ちだ。久しぶりだなこんな出のいいウンコは。」
武はおもむろにケツを拭いた。
ケツを拭いたトイレットペーパーを見ると、ほとんどウンコは付いておらず、
武はそれが嬉しかった。
パンツとズボンを一緒にあげ、愛しささえ覚えたウンコに別れを告げようとした時、
武はあることに気づいた。
武のウンコは、綺麗な茶色で、光沢を帯び、見事な一本糞であった。
が、よく見ると、所々に無数の黄色い物体が散りばめられていた。
武は、ハッとした。
「これは昨日のトウモロコシだ・・・。」
武の実家は農家を営んでいた。
そして、毎月、採れた作物を武に送ってきていた。
ウンコに混じったトウモロコシは、紛れも無く、実家から送られてきたもので、
武はそのトウモロコシがウンコに混じっていることに言い知れぬ悲しみを覚えた。
間もなくして、武の目からは涙がこぼれ、その涙は頬を伝った。
「畜生。畜生。ちゃんと噛んでれば。ちゃんと噛んでれば。」
武には、このトウモロコシに両親がどれだけ愛情を込めていたか知っていた。
そして、どれだけの手間をかけて作ったかも。
武には、そんなトウモロコシを大して消化できずに、排出してしまったことを後悔したのだった。
武は、あふれ出る涙を拭おうともせず、便器に浮いたウンコに手をのばした。
そして、丁寧にトウモロコシをつまみ、口に入れた。
「父さん母さん。ありがとう・・・ありがとう・・・。」
武はウンコのついたトウモロコシを何度も何度も噛み締めた。
そして、二度とこんなウンコは出さないと心に誓うのだった。
ウンコの付いたトウモロコシは、ほろ苦かった。
>>472 >○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
テンプレ読んで出直してきな!
>>472 「そう、よかったわね。さ、病室に戻りましょうか」
静かな並木道に、うららかな春の陽射しが照りつけていた。
キミの鼻の頭にウンコをひっかけてあげよう。
アゴまでたれるくらいに。
モーツァルト
一七七八年二月二八日
我が愛しの従姉妹様へ
二週間後にはパリへ発つけど、今日もうんこをしておきます。
もしそちらのアウクスブルクの町から返事をくれるつもりなら、
私が受け取れるように早く書いてください。
でないと、もしかして私が発ったあとだと、
受け取るのは手紙のかわりにうんこになります。
うんこだ! うんこだ! おお、うんこ!
ああ、なんて甘い言葉だ!
うんこ、うんこ、うんこ、うんこ、うんこ、うんこ、うんこ!
モーツァルト
>>470 丁寧だね。おかしな文にならないように慎重に書いていると思ったよ。
基本は出来ているから、後はどう肩の力を抜くかじゃないかな。
でも、より良く変えられそうな箇所が2つあった。
「うだるような暑さに軽やかに華をそえていた」
これは、暑さに拍車をかけるものか、暑さを少しだが紛らわせるものかというと
恐らく前者なんだろうけど、文字通り軽やかな表現なので「うだるような暑さ」
という表現を逆に和らげてしまっている。
それと「5時からはTVで「トムとジェリー」の再放送が流れていて」のところは
この後やる、という意味がより伝わる表現にした方がいいと思う。
言いたいことは判ったけど、今やっているのかと、ちょっと紛らわしかった。
以下は、本人のセンスの問題かもしれない。
「肩の力を抜く」ひとつの可能性として聞いてくれさい。
「うちの飼い犬であるジョンソンが」 これは「飼い犬のジョンソンが」
もしくは「犬のジョンソンが」としてしまっても、文章は崩れない。
「ヘたっているジョンソンを見下ろす格好で、日陰にいるその犬に声を掛けた」
これは「日陰でへたっているジョンソンを見下ろし、声を掛けた」
てな感じに省略もできる。ちなみに「見下ろす格好で」まで変えてしまったのは
その後に「舌をだらりと伸ばしたままの格好で」とあった為。
くどい様だがこうしろと言っている訳じゃない。初めから終わりまで
丁寧に過ぎると、読む側の肩が凝ることもある、ということ。
基本が出来ているし丁寧だから、次の段階はそういう方向かもしれないと思って
言わせて貰った。あなたの感覚に沿わないなら、スルーお願い。
異形異端な仕様を嫌うわりに、そのような傾向を好むのは何故? という気持ちになるけども、
ぶっちゃけいい方に進めば何でもいいと、私は思っております。
原田直介は十歳で、学級委員である。進んでやりやがったわけではなく、誰もやりたがらないからじゃんけんになり、負けてしまったからだ。直介は、大方の勝負によく負ける子供だった。
直介の家は小さく、薄暗く静かな路地に建っていた。家の後ろには、竹林がある。その竹に痴漢注意の張り紙や、消費税を下げろ、などと書かれた紙が張ってあった。
ある朝、直介は行ってきますといって、家を出た。その時直介は、竹林の奥から、誰かが自分を見つめているのを発見した。その人物の目だけが、直介の脳に焼きついた。直介は怖くなって、走って学校に行った。
学校について、級友の顔をみたら、直介は例の人物を忘れた。そして、ゲームの話などをしていたら先生が来て、朝の会が始まった。朝の会というのは、最初の授業の前に十分程度時間がとられて、一日の諸連絡を行うというものだった。
「きおつけー、れい」
これを言うのは直介の役目である。
直介は、いつも通りにこの号令をした時に、首がちくちくするのを感じた。
午前の授業が終わり、給食を食べた直介は、頭が痛くなって保健室に行った。
保健室で、熱があると言われ、直介は家に帰された。首のちくちくも訴えたが、気にすることはないといわれただけだった。
気にするなといわれても無理だよ、直介はそう思いながら下校した。
直介は今朝のことを思いだし、竹林を覗いてみた。誰もいない。
家にも誰もいなかった。
直介は、布団をだして寝ようと押入れの前に立って、突然怖くなった。押入れの奥から、今朝の男の気配がする。息を殺して、直介を伺っている気がする。
出だしだけですいません。酷評お願いします。
481 :
472:2005/07/15(金) 23:03:40
真面目にかいたんだけどな。
482 :
470:2005/07/15(金) 23:53:29
483 :
340:2005/07/16(土) 00:55:06
>>356 >>359 遅レスすいません、評価ありがとうございました。
参考にして書き直してみました。
よろしくお願いしますorz
繁華街のビルの間にネコが二匹、お互いに競い合うようにして走っている。
先頭を行くネコは毛が薄汚れていて、毛が所々逆立っている。野良猫だろう。
後ろのネコは毛並みがなめらかで、首に「MIKE」と刻まれた銀のプレートの首輪をつけていた。
二匹はビルの間をすばしっこく走り、時折曲がる道に少しスピードを落として曲がると、またすぐに元のスピードに戻る。
まるで共通点のないこのネコたち。はたから見ると縄張り争いかと思うかもしれないが、この二匹はただ走っているだけだ。
ほどなくして二匹は走るのをやめて、歩き出した。いく手には十字路があり、大勢のどこかへ向かって行き交う人の足と、その後ろを車が流れていくのが一瞬見える。
二匹はそれぞれの家に帰るために、三車線の道路を渡り、そこで別れている。
だが、今日はいつもより人の足や車の行き来が多い。近くで何かあるのだろう。
だが、ネコはそんなことは解らずに、首輪を付けたネコが路上に止められた車から首を少しだけだして、左右を一度見ると、走り出した。
首輪を付けたネコが一車線を越えると、野良猫が送れて走り出した。
三車線目に首輪を付けたネコが足を踏み入れると、不意に車がすごいスピードでコーナーを曲がり、ネコに向かって突っ込んできた。
ネコはすぐにその場から飛びのき、向かいの歩道に向かって更に勢い良く走った。
歩道に着くと、それと同時にネコの背後からガラスが飛び散る音と、大きな物をたたきつけたような音がした。
ネコが音に反応して振り返った。ネコの視線の先には、さっきネコに向かって突っ込んできた車が、建物のショーウィンドウを破り、その中で壊れているのが見える。
だがネコはそんなところ、見ていなかった。車のずっと手前、三車線ある道路の中央部分、ここに目が釘付けになっている。
そこにはぐったりと横たわっている野良猫がいた。
ネコはその光景を目を見開き見ていた。
484 :
340:2005/07/16(土) 00:55:27
しばらくしてサイレンが聞こえて、警察の車がやってきた。警官は突っ込んだ車を調べた後、道路に横たわるネコの死骸を見つけた。
警官は自分の車に戻り、そして、その死骸を車から持ち出した紙の袋に入れると、車のトランクに入れた。
しばらく現場検証は続いたが、ネコは一向に腰を上げずに、その場に座り続け、なおも野良猫が横たわっていた場所を見つめている。
警察が立ち去り、あたりが暗くなった。夕暮れ、空は赤く染まり、太陽は落ち始めて空の端はもう暗くなっている。
ネコがやっと腰をあげると、夕暮れの空を見上げ、一声短く鳴いた。
485 :
457 :2005/07/16(土) 04:53:25
酷評ありがとうございました。 そんなに分かりにくいですか、国語の勉強一からしなおします orz
リライトして下さった
>>463さん、ありがとうございました。参考にさせてもらいます。
次回投稿する時には、もう少しまともな作品に仕上げて来ます ノシ
487 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/16(土) 18:23:07
まだ途中ですが、酷評お願いします。
「偽者のそらいろ」
彼女は生まれてから、絵を描くことが好きだった。
絵、といっても、幼児同然の落書きで、赤や青などの原色が
ぐちゃぐちゃに張り巡らされたものだった。
芸術家が描くのなら、それも美しく見えるのかもしれない。
だが、彼女が描いたものは、ただ単に下品なだけだった。
しかも困ったことに、そんな絵を何処にでも描いてしまうのだ。
初めて絵の具を持ったときは、ビリジアングリーンで
台所をジャングルに変えてしまった。
またあるときは、小学校の壁を真っ赤に熟れたトマトのように塗りつぶした。
その度に厳しく怒られたが、相変わらず奇行は直らなかった。
彼女はそのまま大きくなり、十四歳になった。
そして、蝉の鳴き声がやかましくなるころ、興味の対象が変わった。
人にペインティングすることに、情熱を傾けるようになったのだ。
朝起きたときに、母親の身体に絵の具がぶちまけられていることも
珍しくはなくなった。
母親は彼女を恐れた。中学校のクラスメイトも、以前にも増して白目で見た。
でも、そんなことは関係なかった。もう彼女の頭の中は、パステルピンクや、
ライムイエローなどで描き出される模様が、うごめいているだけだった。
488 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/16(土) 18:35:00
序章、ですよね?
でなかったらなんか粗筋みたいな文章。
>>483 うーん、すまんが良くなったように思えない。
原文にアドバイスの部分を付けていくって感じで
作ってしまったのかな?色んなところに、「とって
つけた感」がある。
>>486 独白体の文章では、演出がくどくなると目につく。
>僕の周りにたくさんの人がいる。たくさんの俗物がいる。
>ここは、学校の最寄り駅からその学校への道。つまり、通学路。
とかが、とくに自己顕示欲の臭いがする。
「誰も解ってくれなくていいよ」ってな主人公が自分の感情を演出
するっていうのは、ちょっとなぁ。
>>487 「生まれてから」→「生まれた時から」。書き言葉のお約束。
プロットのメモみたい。思いつきだけじゃなく肉付けしないとダメだよ。
490 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/16(土) 20:25:28
背中に縦じまを背負うヌルヌルしたアレ(お前は十字架を背負ったキリストのつもりか)。
壁を這うその姿があまりにもアレだ。愚鈍で醜く物としての形をちゃんと留めていないアレ。
壁を這うと這った場所に透明なレールを残して自分の存在を誇張するアレ。
湿気が身体に鎧のように纏わりつく夜、少年はたまたま、
いや必然的に自宅の玄関付近でアレを見つけてしまい、
すぐさま塩を家から持ち出した。
「ナメクジを見てると塩をかけたくなる」
少年は手のひらいっぱいに塩を持ち、それを一つまみすると壁を這うアレに投げつける。
アレは塩に反応しなくてもアレの体が塩に即座に反応して体の表面がまるで氷のように溶け出して壁から滑り落ちる。
滑り落ちたアレは地面に落ちてまた愚鈍かつ醜く這い出す。
少年はアレの前に座り込みさっきより多めに塩をつまみ雪のようにパラパラと均等にかけていく。
アレは地面で塩を更に浴びお腹を翻してのた打ち回る。実にアレだ。と少年は思った。
アレはのた打ち回れば回るほど体に塩が絡みつくことを知らないだろう。その姿は実に、実にアレだ。
そのとき玄関の扉が開き少女が出てきて背中を向け、しゃがみこむ少年に質問した。
「お兄ちゃん何やってんの?」
「ナメクジに塩かけてた」
少年は背中を向けたままアレを静観に観察しながら言う。
「解けちゃうじゃん」
「解けちゃうね」
少年の素っ気ない反応に少女は訝しげな顔をする。
「なめくじも生きてるんだよ」
「ナメクジが生きてることは知ってる」
「じゃあ何でなめくじに塩なんてかけるの?」
「それは……まえ──」
少年は言いかけて開いた口を閉じた。
「それは?」
少女が反復する。
491 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/16(土) 20:26:24
「前の生き物のとき罪人だったんだよ」
「罪人?」
今度は罪人という単語を反復する。
「そう前の生き物のとききっと生き物をたくさん殺したんだ。
じゃなきゃナメクジなんかになって俺の目の前に現れるはずがないよ。俺が前世の罪を裁かなくちゃいけなかった」
少女はまた訝しげな顔して言う。
「じゃあ今生き物を殺してる人も罪人になってなめくじになるんだね?」
「そうだね」
「じゃあ誰かに裁かれるんだね?」
少年はしゃがんだまま振り返って微笑。
「そのときは君が裁いてくれ」
少年の真下には塩で溶かせなかったアレの実体。それはつまりアレを指している。アレを……。
評価お願いします。。。
>>479 幼さを感じさせる文章だが、大きく直す部分はない。
最後の部分では押入れの気配に怖さも感じたよ。
「誰もやりたがらないからじゃんけんになり」
判るけど、台詞じゃないなら「じゃんけんで決めることになり」とした方が
良くないか?
「きおつけー」
故意かとは考えたが、念のため。「き(気)をつけ」だよな。
……なんかおれ、野暮なことばっかり言ってる気がしてきた orz
他人の脳みそを歪めることに、恨まれることがつきまとわなければ、進んでやりたいと思うのに・・
>>486 上手ですね。
自分だけが真理を解っていて(もしくはそれに至ろうとしていて)
他人が俗物に見えてしまう、という多かれ少なかれ誰もが持っていると思われる
盲目的な潔癖さがよく出ていて、読者に共感と嫌悪感を抱かせると思います。
構成も良かったと思います。
文章で気になった点は他の方から指摘がありましたので、感想のみとなりますが
彼女の苗字は、変えてほしいところ。
主人公の名前が最初に出てきたところまでで、想像はつきます。
強制は出来ませんが、そういう意見もあると頭に留めて置いて下さい。
495 :
486:2005/07/17(日) 17:24:21
>>489 やっぱりくどいですか。改めます。
「僕」のあの腐った性格は狙ったものです。あんまり万人受けはしないよなぁ、と思っていましたが、やっぱり、ですね。
>>494 >彼女の名字
やっぱり不謹慎だったかもしれません。変更しておきます。
貴重なご意見ありがとうございました。以後精進したいと思います。
>>490-491 イイと思う。文章よりも、ネタがいい。
文章自体は当たり障りが無いといった感じ。
>>490-491 全体的に読みにくい文章だな、とおもた。
その原因は文中で連発されてる『アレ』である事は間違いない。
ナメクジに対してアレ、と言うことは手法としていいと思う。
けど、幾らなんでも連発し過ぎ。
いくつかの箇所でナメクジと言う意味意外でも『アレ』を用いてるのも混乱の元。
最後の行なども、意味不明な事になっている。
しかし個人的には好きだな、雰囲気が。
妹にナメクジ退治の大義名分を語る(と言うか騙る)兄。
兄弟のやり取りの退廃的なとこ、かなりツボですた。
498 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 10:52:07
小説を読んでくれる人を募集します
私は小説を書いて角川NEXT小説大賞に送りました。この小説大賞は、C判定以上で批評がもらえます。その内容で自分の人生を決めようと思っていました。すなわち、批評内容によっては小説家をあきらめようと思っていました。
小説家をあきらめたからと言って、私が廃人になるわけじゃありません。写真家なり、イラストレーターなり、新しい道で成功する可能性もあります。
しかし、小説大賞はD判定で批評がもらえませんでした。そのため、批評してくれる読者を探しています。
もし読者に「どうしようもない、小説家をあきらめろ」といわれれば、あきらめます。マンガ家になります。
よんでいただく条件は「本気で批評する」「最後まで読みきる」です。
<小説の内容>
・原稿用紙1400枚
・討論を中心とした社会派小説
>>498 > 写真家なり、イラストレーターなり、新しい道で成功する可能性もあります。
> マンガ家になります。
マジレスする。小説を書く職業は諦めた方がいいと思う
漫画家になれるんだったら、漫画家になればいい。
何が書いてあるのか、どんな出来なのか全く解らない1400枚もの長編を
「最後まで読みき」って、しかも「本気で批評」しろなんて、読者をなめすぎ。
条件なんかつけてるけど、あなたは読者を選べる立場にいないことを自覚するべきだよ。
それが分かってない時点で、小説の出来もあまり期待できない。
小説家という職業は多分あなたには無理だと思う。
>>498 インド辺りの修行僧にメールで送ってみたらいいんじゃないかな?
こういう苦行喜んですると思う。
> 小説大賞はD判定で批評がもらえませんでした。
> その内容で自分の人生を決めようと思っていました。
> C判定以上で批評がもらえます。
結果でてるじゃん
>>498 リアルで友人なり彼女なりに読んでもらえばいいだろ
i∨|/|/// ,. -,. ‐-、 、,-‐‐-、 ゝ∧∧/
、!ゝ! /// ,. -' ,. '", ,` ゙ヾ ヽゝ∨
ヾ、!` // /,. ,. ' /,.'{ イ/,} !i l ヾ い そ
ゞ ┤,-、 / // / ,' ' ,' i ,!ノ-リ,!ゝ,(、ヾ,ゝ れ ん
\ イ d、 \ ∠, ノ/ /' 'ノノ{iニニニ´',}ノ'y、ヾ. ば な
フ フ_ _フ__ (_ { ' ,'; ノ{'"__`ー'" ,.'-'、`,ゝ だ 奴
> '´_) (__ < ,! ト'´.r',、ヾ ' ,i/ r''; i!< が が
) ///// | \ iハ ; ! { l!i! |ェ. ,'!、.゙"ノ',-> な
´つ ・・・・・ l、_ノ ゞ、 { ソ、ヾ、´// ',``ニ´'>, !!!!!
∠ ー,‐ スヽ } i':::. `',r'!" '"` ):.. ∠,
/イ (__ 、<. i '!、_,. ヘ=、_,ィフ'"`ニ=='フ
/ , 、ヽヾ { 'i::;: i=-ェ;;;┴;;;ェ=彳'//イ
' イ/ハ∧/ヾ` | l::;. !,i-!__l_l_,.!.-!-!| /,イ /レ、∧ハ∧
,! : l:: il|llllllllll|lllllllllll/,'/ |ハ、、 i
{ 、 ' i: |.ir'" /. _,./,っ / /,' ) ,' }
} ', |: i.i lTT'T"|´!'.ノ/ /:/,' ,i {!、-(!-、
ノ ,' ,}:: !ゝ}i`コi´,!| '/ ',. ゝ、(ヽ` `
´i´{ ' (::' ゙ 'J ̄},!´" ,/::."
`i')、!ヽ;::::::::. {::::.. /:::...:::::::::''''' ''':::
ノ' ' `ー'"`ー/:::..:::::: '::::::'::
504 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/18(月) 20:32:05
>>498 つかHPでも作って公開すれば?
どうせ一度は応募しちゃったヤツだし、どこに出すでもないんだろ?
つまんないかどうかなんて序文で大体わかるし、なんならここに
サラせばそれなりには評価もらえると思うぞ。
(かなりの酷評をされる覚悟が必要だけど)
まぁ、その前に「他人に言われたらやめる」なんて言ってるようじゃダメ
だけどな。どんな道だって、一生かけても完遂してやるってふらいの覚悟が
無いやつは何やったって中途半端に終わるのがオチ。
小説家がダメなら写真家やイラストレーターなんて、しょっぱいこと
いってないで普通に就職することを勧めるよ。
>>498 まあ、ある意味ここでこれだけ釣れたなら文才はあるかもね
文章じたいは悪くないから、あとはあなたの小説を読まないことにはなんとも言えないな
まあ、ヘタな釣り師だったということでお終い。
「知ってましたか?」
「……なにが?」
いきなり「知ってましたか?」と訊かれても、オレには何の事かさっぱりわからないの
は当然のことだ。だからオレは逆に訊ねるしかない。「なにが?」と。
「ここがマンションの屋上で、あなたは柵の向こう側にいる、ってこと」
すっかり紺藍色に染まった空の下、オレは今まさにマンション屋上から俗世間を捨てる
ため、人生のラストダイブを繰り広げようとした時だった。
そんな時、彼女はそこにいた。
「そんなこと知ってっから」オレは事も無げに言った。「あのさ、オレの落ちた時の不快
な音とか、骨やら内臓やらが飛び散る映像が嫌なら、さっさとどっか行ってくれないかな」
「あなた、自殺しようとしてるでしょ」
オレの発言をまったく無視して、彼女は新たなを質問してきた。あまりの常識知らずさ
にオレはかなり腹が立った。
「だったらなんだってんだよ」だから口調は自然と強くなってしまう。
「やめてほしいの。自殺」
彼女の発した言葉に、オレは随分と拍子抜けした。というか呆れた。なんでこんな見た
目二十歳いくかどうかの女に、ネグリジェみたいななんかひらひらした服を着た女に、そ
んな注意をされなきゃならない? こんな自分よりアブなそうな女に。
無性に腹が立った。なんなんだコイツは。冷静に、冷静に考えてみれば、オレが怒る理
由も筋合いもない。彼女はただ、自殺志願者を止めようとしているだけなのだから。
しかし、オレは――すごくムカツいた。
「アンタに関係ないだろ! オレが死のうが死ぬまいが」
オレは無意識に限りなく近い意識的に叫んでいた。叫んだ後に、誰かが今の声に気づい
てしまったかと後悔したが、下に見える街灯に照らされた道路には、野良犬一匹すら歩い
ていなかった。オレは少しほっとした。
「関係ある」彼女はぼそっと呟くように喋りだした。「だって……あなたが私の目の前で
自殺しようとしてるから」
「はあ?」
意味がわからない。オレの口からは、思わず呆けた音が漏れた。彼女の顔は、辺りが暗
くってほとんど見えない。しかし彼女の目はオレを見据えて、微動だにしていない、とい
う感覚だけが背中を走った。
「あたしは、目の前で自殺しようとしてる人を見て、ほおっておけるような性格してない
から……」
「…………」
「多分、誰だってそう思うでしょ?」
彼女の顔は、辺りが暗くってほとんど見えない。しかしなんとなく、哀しそうな顔して
る、と感じた。この女はホントにそんな殊勝な考えをもっているのだろうか。
「……でもな。オレはもう、死ぬことに決めたんだ。」
「……なんで?」
当然の疑問。「なんで?」
しかしオレには、そんなことは言えない。言えない。
「……言えねえよ」
「…………」
「…………」
沈黙。
それは人生二十余年のどんな時間よりも、長く感じた。
風ひとつ吹かない、じめじめと蒸し暑い夜。マンションの屋上。
そこにいる、自殺志願者の男と、ネグリジェのような格好の女。
バカみたいだ。
ホント、そう感じた。
「――よし、死ぬ」
オレは意を決した。
「オレ、死ぬから。だからキミ。キミは早くどっか行ってくれ」オレはできるだけ素っ気
ない口調で喋った。「人が死ぬのを見るのは嫌なんだろ?」
そう言って、オレは振り向いた――それと同時に、彼女がこっちに向かって走ってきて
いる姿が見えた。
「は。は? あ?」突然の出来事に、オレは動転した。彼女は迫ってくる。迫ってくる。
迫ってくる。しかし、それでも、まだ顔は暗くてよく見えない。
「――ああ」
そして、オレは、落ちた。
オレがよくわからないうちに、体はバランスを失い、背中から放物線を描くように下界
へと倒れこんだ。頭から落ちたオレの心境は、まるでヨーグルトの渦にでも飛び込むかの
よう、そして脳みそは奇妙に揺れ動いた。その動きに乗じて、吐き気がした。
――ああ、落っこっちまった。背中から。がくんと。
すべてはスローモーションだった。
ライダーズハイってこんな感じだろうか。
そんなことを考えた後、オレは後悔した。
自分のタイミングでいけなかったこと。思い切り踏み切れなかったこと。彼女がまだい
たのに、落ちてしまったこと。
そして視界はあっけなく光を失った。
気がつくと走馬灯はストップしていた。ホモ教師二人の陰部を、バカみたいに貪る懐か
しの学ラン姿のオレの場面で。両隣には陰毛に煙草を押し付けられたり、小便を飲み干さ
んとするオレがぷるぷると震えていた。辺りを見回すと、オレはまだマンションの半分過
ぎた部分をゆっくりと流れていることを知った。
前を向いた。柵から女が顔を出してる、ように感じた。驚嘆している、ように感じた。
彼女だった。
アイツをオレのモノにしたい。そんな所有欲、独占浴が急激に涌いてきた。残りは二階
だけだというのに。オレは後悔した。そして絶望した。最後の最後まで変態思考が炸裂し
ている、オレの頭脳に。
でもオレのチンポは勃っていた。
511 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 00:04:50
――鈍い音と、なにかが破裂した音が、すぐそこで聞こえた。オレは前を凝視した。彼
女はまだいる。オレはオレの目が何十メートルも向こうの人影を捉えることができている
ことに軽く驚いた。
ヤバイ。消える。光が消える。アイツを手に入れたい。犯したい。首絞めたい。オレの
思考回路は単調の一途を辿っている。まだ死にたくない。ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。殺し
たい。殺したいよう。やばいよう。
すると、彼女はにっこりと笑っている。それは苦笑にも、微笑にも見えた。なんで笑っ
てんだ、このやろう。
「あおふぃなぢいえくぇくぇんだふぉ」最早コンクリートすら、我が奇声は響かない。光
は直線だけを捉えていた。
ひらり、とオレの顔になにかが舞い降りた。かなり臭い香りだ。でもオレのチンポはさ
らに欲情し反り勃った。オレは前にこれと同じニオイのものを盗んだことがあった。ああ、
オレはこんなものをアクセサリに死んでいくのか。
先ほどまで美しいはずの脚を通していた穴から、月の光に照らされた彼女が、窺えた。
オレは最高潮に達し、華麗に絶命した。オレの最期の姿を見ることは無かった。これまで
の人生の間で、一度も見たことのない満月のあまりの鮮やかさに、オレは目を細めた。
酷評よろしくお願いします。
>>507から先を読もうという気がまったく起きなかった
精度が足りない
515 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 19:26:05
>>507-511 >>510後半あたりから、悪い意味で別物に化けた感はあるけれど、面白いとは思う。
いわれてる通り描写不足感はちょっと否めないけれど内容に破綻は無いし、
変態的な性癖を出すことで主人公のキャラもそこそこに立ってるから、そんなに
悪くはないんじゃないだろうか。
これでもう少し推敲を丁寧にして句読点の位置や誤字脱字に気をつけていけば文章的には
問題ないんじゃないだろうか。
ただ気になったのは、主人公の自殺動機が不鮮明なこと。
ホモ教師達にもてあそばれたからとも思ったけれど、後半の文を読む限りでは主人公も
ホモみたいだから「結局なんでだったの?」みたいな疑問がちょっと残る。
この辺り、たとえば「ホモ教師」ってのを「ブサイクなホモ教師」とか、マイナス印象の
装飾をつけてやったりすると、ホモはホモだけど嫌な相手だったんだなとかって
意味を強調できると思うので、参考までに。
あとは
>>509冒頭の「沈黙。」って部分だろうか。
前の三点リーダで沈黙していること自体は表記済みだから、沈黙って言葉は後の
「それは〜」に「その沈黙は〜」って形で織り込んだ方が読みやすいと思った。
それと誤字になるのかはわからないけれど「ライダーズハイ」より「ダイバーズハイ」の
ほうがいいかも。
516 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/19(火) 22:35:54
う〜ん一言でその小説表現しようとすると
才能皆無
もうちょっと長い言葉で表現すると
才能あるように気取った凡人が必死にオナニーしながら書いた作品って感じかな
517 :
選対A ◆.JIrY3yovU :2005/07/19(火) 23:09:58
>>515 冒頭同意、後半、別に変態的な性格にしなくてもいいような。
文章のリズムは良いほうだと思うけど。
518 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/20(水) 00:26:20
一度、声に出して読んでみてください
>>507-511 全体的に修飾語句とか言葉の選び方が甘い、と思えた。
重箱の隅をつつくような指摘で申し訳ないけど
> 俗世間を捨てるため
世俗の生活を捨てることを出家というけど、「世間」って捨てられるものだろうか?
> 骨やら内臓やらが飛び散る映像が嫌なら、
目の前で繰り広げられる(だろう)光景を「映像」と言ってしまうのは、おかしい。
> あまりの常識知らずさにオレはかなり腹が立った。
意味は解るけど、「世間知らずさ」という言い方。(形容詞+さ)の言葉としてはぎこちない。
「常識のなさ」という言い方はあるけど。
> 無意識に限りなく近い意識的に叫んでいた。
「意識的」を「〜に近い」という言葉で修飾するのって変じゃない?
> オレの口からは、思わず呆けた音が漏れた。
「思わず」に「漏れた」という自動詞が来るのもおかしいと思う。
途中までだけど、こんな感じで。多分、まだまだあると思う。
でも、他人に読ませる価値があるものだとは思った。
というのも、アイデアとか時間とかコストを費やしている(ように見えた)から。
台詞まわしとか文章の構造とか、それなりに時間をかけて考えて書いてあるように見える。
例えば「知ってましたか」「あなた柵の外側にいますよ」という台詞とか、
「わからない→だから逆に訊ねるしかない。『なにが?』と」の流れとか。
うまく言えないけど、即興で量産できるようなものではないように思えた。特に前半部分が。
(まあ、本当に時間をかけてるかどうかは判らないけどね)
こんなふうに思えた作品は、このスレでは珍しい。
>>510あたりからは、筆の勢いに任せて書いてる感じがして全然いいとは思わないけど、
それまでの部分はなかなか面白かった。
520 :
二ッカ:2005/07/20(水) 01:04:10
「穂波さん!!」
「十年前から。。ずっと ずっと ずっと。。。
好きでした!*+@$」
青信号
走る二人
手をにぎり一つになる二人
マユキは横断歩道の中心で愛を叫ぶ
「るん。。愛しています」
手をギュっとにぎるマユキ
「マユキくん。。。うれしい」
力を緩めるマユキ
赤信号
手を握ったまま見つめ合う二人
トラックやダンプやセダンは警音機を鳴らし続けている。
でも二人には聞こえなかった。
BGMスクランブルスタート
車 車 車 「若いねえ」
絵は引きながら終わる。
おわり
521 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/20(水) 01:25:40
>>513-519の皆さん、酷評ありがとうございました。
一応初めて書いた小説(というかss)だったのでどういう評価をいただけるのかちょっと不安でした。
後半は思考もごちゃごちゃになってしまい、自分でもよくわからない内容になってしまいました。
女が書けてない。
初登場時点で既にキモスなので、オエ
壊れて逆によかったんでは。
524 :
457 :2005/07/21(木) 04:48:25
とても奇妙な写真だった。
携帯カメラを使ったスナップには、確かにフレームへ収めたはずの父の姿が無く、
代わりに、ギョロリとした目と、頬まで裂けた口をした気みの悪いなにかが写っていた。
何故こんなものがとれたのか? 私は急に恐ろしくなり慌てて画面からそれを消したが、
携帯の故障かも知れないと思った私は、少し前に撮った母の写真を見たところしっかり撮れていた。
それからどのくらいたっただろうか? 家に戻った私は父のおかしな行動に気がついた。
居間にいた父は懸命に箱の中をあさっているのだ。
525 :
457 :2005/07/21(木) 04:49:54
ちょうどそれは人が一人入れる程の大きさで、中には亡きがらが臥せられているようだった。
棺だと気付いたと同時に、父の行動が怖くなり震えた。
そっと近寄り棺の中を覗くと、そこには自分とうりふたつの亡きがらが眠っていた。
それを見たとき、私は通り魔に襲われ殺された事を思い出した。
父はどうやら私の携帯電話を捜しているようだった。自分の携帯に私のナンバーを入力すると
近くに無いことがわかったのか居間を出ていった。
ああ、そうか私は父に殺されたんだ、そして見てしまったのだ。
父が母を殺して庭に埋めているところを……
526 :
457 :2005/07/21(木) 04:53:04
>>524-525 自分なりに以前指摘されたところに気をつけて書いてみたつもりです
酷評お願いします
527 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/21(木) 18:14:51
>>524-525 主語述語とか、文法については大分マシになったと思う。
おかげで前よりも表記された内容が頭に入りやすくなってきてるしね。
ただ作品としての出来は落ちてしまっていると思う。
主人公の心情描写がほとんど無いし、自身についての描写も出てこない
感情移入が非常にしにくくなってしまっている。
一人称の、特にこういう主人公の視覚のみをたよりに話を進める場合、主人公の
キャラクターによって内容の方向性が決まってくるから、その辺りはしっかりと書くべき。
とくに
>>524冒頭で父の写真が恐ろしいものに見えた場面。
ここで主人公が少女だったなら話の視点は子供になるので、幼さ特有の直感力と
抽象的な認識力によりそういう風に見えたのではという解釈につなげられるけれど、
後半を読むに大人かそれに近い年齢みたいだから、そう見えた理由が弱すぎる。
主人公が幽霊であり、無意識の暗示としての携帯電話だったとしても、それから現実の
電話にかけられてしまうということで、その解釈も否定されてしまうため、ある意味
ブチ壊しになってしまってる(と、いうか今もってる携帯は自分のではないの?)。
それと最後の二行は適当すぎ。
これのおかげで主人公の殺された時期がおかしくなってしまっている。
前の部分で通り魔にやられた=普通に道を歩いていて殺された。と書かれているのに、
ここで「母を殺した父を見たから殺された」ときているのでワケがわからなくなってしまっている。
総括としては、もっと話の筋とオチをはっきり決めてから書いた方がいいと思った。
528 :
町下秋樹:2005/07/21(木) 21:51:56
僕は友人の渡辺昇と共同出資してはじめた翻訳事務所の老いた亀の甲羅みたいなソファーに寝ころんでいた。
僕はひとりだ。渡辺昇は今日の朝、この翻訳事務所から出て行った。
それは必然だったし、偶然だったかもしれない。
僕はサザンオールスターズの「まんピーのGスポット」を聞きながら、
五回乳首を撫で、四十三回ティンティンを擦り、射精した。それを八回繰り返した。
そして、八個目のティッシュのお団子を作り終えたとき、一回、渡辺昇がどうして出て行ったのか考えた。
そんなこと考えるじたいむなしいことだった。女の子と目隠しをしてズッコンパスコンすることと同様に。
僕は八個の団子をトイレに流すと、大阪名物「みっくちゅじゅーちゅ」をまずそうに飲み、フライドポテトをほおばった。
フライドポテトを半分ほどたべたとき、事務所のドアが叩かれた。
「どうぞ」僕はなんの抵抗もなしにいった。
ドアが開き、僕の目の前に現れたのはコアラ男だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>528 全然駄目だ。
文章の駄目さも然る事ながら、
女の子と目隠しでセツクスするのは虚しいといってる時点で駄目だ。
> 女の子と目隠しでセツクスするのは虚しいといってる時点で駄目だ
それは人によりけりだろ
>>524-525 通り魔が父だったということに気がついた。
そして自分が父の凶行を目撃していたことも思い出した。
つまり、父の凶行を目撃してしまったため、通り魔のふりをした父親に殺された話
として読んだ。
ただ、それだと最後の一文は誤解を招く。
もっともっと一文を短くした方がハッキリしそう
話自体は面白いと思う。
辻褄が合わない話なのかもしれないけど、それはそれでありだと思う。
>>528 > 亀の甲羅みたいな
> それは必然だったし、偶然だったかもしれない。
> それを八回繰り返した。
> 僕の目の前に現れたのはコアラ男だった。
これが面白くも何とも無い。
渡辺昇とか、翻訳事務所とか村上春樹のパロディーみたいだけど。
おまえさんは頭良いな
>>532 バッキャロゥ
パロディなんかじゃないよ
超絶劣化ぱくりだよ。
>>535 「超絶劣化」の一語に、君の真摯さを見た。
537 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/22(金) 23:48:12
警視庁鑑識課に保存されていたわたしの写真が二葉見つかった。
その一つでは、わたしは十六歳か十七歳ぐらいである。貧民救助局
支給の上着の下に、破れたジャケツを着ている。
わたしの顔容はきわめて純正な楕円形であり、いまでは記憶に無い
喧嘩の際に、拳骨で殴られたために鼻は潰れている。
眼はすべてに倦み疲れたような、悲しげでいて熱烈な、非常に
真面目な表情をしている。
538 :
340:2005/07/23(土) 01:07:43
また書き直しました。今度は大丈夫でしょうか?;
繁華街のビルの間を、ネコが二匹、お互いに競い合うようにして走っている。
先頭を行くネコは毛が薄汚れ、毛が所々逆立っている。多分野良猫だ。
後を追うネコは前のネコとは対照的で、きれいなオレンジ色の毛を風になびかせ、首に「MIKE」と刻まれた銀のプレートの首輪をつけている。
二匹はビルの間をすばしっこく走り、時折曲がる道を、少しスピードを落として曲がると、またすぐに元のスピードを取り戻す。
まるで共通点のないこのネコたち。はたから見ると縄張り争いかと思うかもしれないが、この二匹はただ走っているだけだ。
ほどなくして二匹はスピードを落として、歩き出した。いく手には大きな交差点があり、大勢のどこかへ向かって行き交う人の足と、その後ろで車が流れていくのが見える。
二匹はそれぞれの飼い主の家に帰るために、車が行き交う三車線の道路を渡り、いつもそこで別れる。
今日はいつもより人の足や車の行き来が多い。近くで何かあるのだろう。
だが、ネコはそんなこと全く気にも留めずに道路を渡り始める。
まず首輪を付けたネコが路上に止められた車から首を少しだけ出して、左右を一度見ると、さっと急ぎ足で走り出した。
その後を野良猫が一車線分送れて後に続く。三車線目にオレンジ色のネコが足を踏み入れると、不意に車がすごいスピードでコーナーを曲がり、ネコに向かって突っ込んできた。
オレンジ色のネコは車見るやいなや、すぐにその場を飛びのき、向かい側の歩道に向かって更スピードを出して勢い良く走り出した。
ネコが歩道に着くと、ほぼそれと同時にネコの背後から大きな物をたたきつけたような音がした。
539 :
340:2005/07/23(土) 01:08:57
ネコは音に反応して毛を逆立て、すぐ横にあるビルの地下駐車場に身を隠して、音がした方向を見た。ネコの視線の先には、さっきネコに向かって突っ込んできた車が、歩道を乗り上げて、脇にある電柱に突っ込んでいるのが見える。
ネコは一瞬そこを見たが、すぐに視線を車のずっと手前、三車線ある道路の中央部分に向けた。ここに目が釘付けになっている。
そこにはぐったりと横になっている野良猫が見えた。
ネコはその光景を動かずに、じっと目を見開き見ていた。
しばらく経ちサイレンが聞こえ、警察の車がやってきた。警官は電柱に突っ込んだ車を調べた後、道路に横たわるネコの死骸を見つけた。
警官は自分の車に戻り、手に袋を持って出てきた。警官は再びネコのところに戻ると、しゃがんで手を合わせて、手にした袋に死骸を入れると、さっと立ち上がり車のトランクに袋を入れた。
しばらく現場検証は続いたが、ネコは一向に腰を上げずに、その場に座り続け、まだ野良猫がそこにいるかのように、野良猫が横たわっていた場所を見つめている。
警察は既に立ち去り、あたりが暗くなり始めた。夕暮れ。空は赤く染まり、太陽は落ち始めて空の端はもう暗くなっている。
ネコが重そうに腰をあげると、夕暮れの空を見上げ、一声短く鳴いた。
よろしくお願いしますorz 自分では取ってつけた感はなくなったと思うんですが
>>538-539 情景描写ばかりでなにが目的なのかわからない。
それなのに描写はリアルさのへったくれもない。
総合すると
>>340の内容を引き伸ばしただけ。
とおもいました。
542 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/23(土) 11:32:52
今朝、家の門を出た一歩目で○○○を踏んだ。
かなりのショック……。
しかし、今日は運がついてるんだと思うようにした。
退屈な授業が終わり、学校で靴を履き替える。
今日はついてない事ばかりだった。
席替えでは最前列なったり、訳の分からない理由で先生に怒られるたり……
これでもほんとに運がついてるといえるのだろうか。
歩きながら少し冷静に考えてみた。
そもそも朝いきなり○○○を踏んだ時点で、
今日の運は悪いと考えるべきだったんじゃないか?
いやいや、悪いからこそ次はよくなると考えるのが普通だろ。
そんなとりとめのないことを考えながらながら、
靴の裏を見てみると靴はきれいになっていた。
「これも運の尽きかな」
などと考えながら肛門を出た。
543 :
542:2005/07/23(土) 11:35:52
訂正
られるたり=られたり
544 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/23(土) 11:56:16
>>538-539 >>541に同意。あと、同じ作品を何度も出してくるのは感心しない。
修正されているとはいえ同じ作品だし、別にコンテストとかに出すわけじゃないだろう?
ここはさ、客観的に見た現時点での自分の実力を知るための場所なんだから、
一つの作品を書き上げて自分で推敲して他人に見せようと持ち出した時点の
ものを提示しなけりゃ意味が無い。
じゃないと、たとえ
>>538-539が完璧なったとしても、次を書いたときに
また同じ指摘くらうことになるよ?
>>542 荒らし? おもしろくない。
・投稿する前に読みかえしましょう
547 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/23(土) 13:19:48
自分でも不思議に思うほど、強烈に惹きつけられるイメージというものを、
誰でもひとつやふたつは持っているんじゃないだろうか。
僕はそれを持っている。遠い昔、直接目の当たりにしたかのような、鮮烈な記憶の断片を。
僕のイメージは砂漠だ。雲のない青い空、容赦なくぎらつく太陽、雄大な風紋の光と影、
昼夜で入れ替わる酷暑と冷気。絶え間なくやってくる渇きと、すべてを呑み込んでしまう貪欲な流砂。
見渡す限り荒涼とした、死が司る領域だ。あるとき、ふとした瞬間に、僕はそのイメージにとらわれる。
たとえば本を読んでいる時、音楽を聴いている時、映画を見ている時。
その中の何かが僕の心の琴線に触れるのだろう、頭の中に美しい砂丘のイメージが浮かんできて、しばらくそれにとりつかれる。
そんなとき僕は懐かしい気持ちでいっぱいになり、砂漠こそが自分の帰るべき場所なんじゃないかとさえ、思ってしまうことがあるのだ。
家族や昔からの付き合いである友人には、よくそのことを話してきた。
考えてみるとすこし迷惑な話だが、みんなはそれをずっと冗談だと思って受け流してきたみたいだった。
だから今回、砂漠に旅行に行きたいと告げた際、みんなの驚きと戸惑いは、思いのほか大きいものだったように思われる。
549 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/23(土) 13:48:38
>>547 長編かなにかの序文か、その一節だろうか。
核心やテーマといった部分を、この後に続くであろう文章に丸投げして
しまっている文章なので、これ自体は非常に空疎。
話しかけで止まっているので判断が難しい。が、これ単体で評価するのなら
非常に大雑把な文章といったところだろうか。
特に砂漠の描写のあたりが、一つ一つに対して端的な一語でしか表現されて
いなく、主人公の主観が全然ないのでイメージというよりも昔みた写真か
記述を思い浮かべているようにしか見えない。
漫画と違って小説は読者の想像力に頼る部分が大きいから、もっと丁寧な
描写を心がけた方がいいと思う。特に砂漠という、日本人の大半に馴染みがない
風景を出すときはね。
烏龍茶のない中華料理??
551 :
340:2005/07/23(土) 19:00:19
評価ありがとうございました。
もっと実力つけてからまた来ます。
552 :
1/2 ◆8xRF/WEWzQ :2005/07/23(土) 20:19:55
2035年12月15日午前2時20分 モスクワ、ヤロスラヴリ駅
駅は静寂に包まれていた。刺すような冷めた空気がいささかの湿気を含んで、
ピンと張り詰めた闇の中に、何者かが息を殺して潜んでいる、そんな気配を漂わせていた。
既に構内は消灯され、曇った空には星の一つも輝いてはいなかった。
ただ時折、雲の合間から差し込む月の光だけが、生気を失ったホームを照らしていた。
昼間は多くの通勤客や旅行者、賎しい物売りでごったがえすこの駅も、
今は人間の立ち入りを拒むかのような悪意に満ちていた。
だが男の登場がその静けさを切り裂いた。男はやや体を強張らせ、それでもしっかりとした
足取りでホームに現れた。引きずっている皮の旅行用トランクと、男自身の足音だけが彼の
存在を示唆していた。男は中背やせ気味の体に、灰色の長いコートを身にまとい、
薄汚れたソフト帽を目深にかぶっていた。こけた頬、眉間に刻まれた深い皺、
豹のような鋭い眼光、そのどれもが不気味で近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、
彼を取り囲む冷たいコンクリート達には自然と溶け込んでいた。
553 :
2/2 ◆8xRF/WEWzQ :2005/07/23(土) 20:21:27
男はホームの先端へ向かっていた。そして少し行った頃、長いホームの中ごろに列車が
止まっているのに気づいた。真っ黒に塗装された車体は、月光にちらちらと照らされるたびに、
冷たい艶を見せていた。その形状は、妙なことだが、22世紀には似つかわしくない非常に
古めかしいもので、『蒸気機関車』として知られているものだった。
機関車の上部に取り付けられた堂々たる煙突、複雑にロッドで連結された巨大な車輪、
パイプやケーブルだので繋がれた装置が剥き出しになっている様は、まさに百科事典など
で見かけるそれだった。
男は珍しそうに、この場違いな前世紀の遺物をまじまじと眺めていた。
そのうち、ボイラー側面に取り付けられた凝った細工の金縁プレートに、
何やら文字が刻まれているのを見つけたが、この闇の中で読み取ることはできなかった。
「NIGHTMARE EXPRESS」
突如背後から発せられた声に、男は思わず振り返った。するとそこには紺の制服を着た、
若い男が立っていた。制服の男はにっこり微笑み、丁寧な口調で言った。
「この列車はモスクワ発ウラジオストック着、ナイトメアエクスプレスです。
ようこそ、シッポ・リ・ヌレール様」
作文は苦手だ……よろしこ……
>>552 「皮」
とりあえずさ、誤字・脱字やめろよ。最低限じゃないの?
>>554同意
あととりあえずその2レスだけじゃ長編の抜粋みたいでよくわからない。
その光景が想像できない。
そしてイタイ。
最後の一行で荒らしかとおもた。
>>552-553 554が指摘している「皮」を、もっと別の使い方をして文章を書けば、キミの文は名文となる。
それぞれの段落がばらばらの方向を向いていて、トーンが統一されてない。
だから、よむ側が、この場面をどういう風に受け止めたら良いのかがわからないものになってしまっている。
あとは、スピード感やテンポとかにも気をくばれれば、もっとレベルがあがると思う。
評価おねがいします。
黒い弾丸が闇を抜けて彼の左手に刺さった。血が流れ出ると彼の額を赤く濡らした。薬きょうが床に落ちる時、一度銀色に輝いた。
彼はそれを見た時、川を思い浮かべた。川は夕日に映えて、鴨が流されて来る。蘆の葉の一番細長いも
のに、蜻蛉がとまった。
男の銃を持つ手が震えている。男は部屋の中に入るなり拳銃を構えた。
男は、彼が動かないのを知ると、部屋から走って逃げた。
彼は死んでいなかった。弾丸は彼の左手を貫通したものの、左肩に当たっただけですんだのだ。
二、三時間後、彼は起き上がり、川を辿って海へ行こうと決めた。
彼は左手に包帯をぐるぐると巻きつけて、出窓に近づいた。外は青い霧に包まれていろ。夜が明け始め
ていた。
血のついた身なりのまま、部屋を飛び出した。川が見えるまで走った。それは部屋からそう遠くはない
位置にあったが、それでも十五分ぐらいかかった。
川に着くと、包帯には赤黒い血が染み渡っていた。指と指の間から血が滴っている。電燈の灯りだけが
それを照らしている。青蛙の声しか聞こえない。黒い川が太い腕となって彼を包んだ。
彼は闇に落ちた、そうして海へ出た。
2035年12月15日午前2時20分 モスクワ、ヤロスラヴリ駅
駅は静寂に包まれていた。既に構内は消灯され、曇った空には星の一つも輝いてはいない。
刺すような冷めた空気はかすかな湿気を含み、ぴんと張り詰めている。その闇の中で何者かが
息を殺して潜んでいる、そんな気配を漂わせていた。
時折、雲の合間から差し込む月の光だけが、生気を失ったホームを照らす。
昼間は多くの通勤客や旅行者、賎しい物売りでごったがえすこの駅も、今は人間の立ち入りを
拒むかのような悪意に満ちていた。
男の登場がその静けさを切り裂いた。男はやや体を強張らせ、しかししっかりとした足取りで
ホームに現れた。引きずっている皮の旅行用トランクと、男自身の足音だけが彼の存在を示唆する。
中背やせ気味の体に灰色の長いコートを身にまとい、薄汚れたソフト帽を目深にかぶっている。
こけた頬、眉間に刻まれた深い皺、豹のような鋭い眼光。そのどれもが不気味で近寄りがたい雰囲気を
醸し出していたが、この闇の中、彼を取り囲む冷たいコンクリート達には溶け込んでいた。
男はホームの先端へ向かって行く。そして程なく長いホームの中頃になにかが止まっているのに気づいた。
時折刺す月光に照らされるたび、漆黒の車体は冷たい艶を見せた。それは22世紀には
似つかわしくないものだった。20世紀に活躍した『蒸気機関車』。
機関車の上部に取り付けられた堂々たる煙突、複雑にロッドで連結された巨大な車輪、
パイプだのケーブルだので繋がれた装置が剥き出しになっている。
男は珍しそうに、この場違いな前世紀の遺物をまじまじと眺めた。そのうち、ボイラー側面に取り付けられた
凝った細工の金縁プレートに、文字が刻まれているのを見つけたが、この闇の中で読み取ることはできなかった。
「NIGHTMARE EXPRESS」
突如背後から発せられた声に、男は思わず振り返った。
するとそこには紺の制服を着た、若い男が立っていた。制服の男はにっこり微笑み、丁寧な口調で言った。
「この列車はモスクワ発ウラジオストック着、ナイトメアエクスプレスです。
ようこそ、シッポ・リ・ヌレール様」
>>558 「視点の統一」なんてつまんないこと言いたくないんだが、これは言わざるを得ないほど、「彼」と「男」の区別がつかない。
どの文章が「彼」のことで、どの文章が「男」のことなのか……
カメラぐるぐる振り回して分けがわからないのは、
素人が始めてビデオカメラ持ったときも、下手な小説書きも一緒だと思った
がんがれ
>>561 初歩的なことの留意していませんでした。
自分の中では彼と男でわけていたつもりだったんですが、
他人に読んでもらわなければそのことは気づかなかったかもしれません。
ありがとうございます。
一枚の写真がここにある。
楽しいひとときを写したどこにでもある写真だ。
私は写真が好きでない。
何もこの写真に限ったことではない。
何気ない日常、現実とは思えない美しさ、感動の瞬間、すべての写真も嫌いだ。
なぜなんだろうか―――
今となっては遙か遠い過去になるのかもしれない。
私が一人の普通の人として生きていたころ、写真は嫌いではなくむしろ好きだった。
かけがえのない日々を残してくれるこの写真が、私には必要だった。
普通の人といっても、人としての行動は常軌を逸していた。
所詮はどこまで狂おうが人は人でしかない。
だから、私にはそれが必要だった。
私が生きていた―――存在していたという証。
私もその頃はただの人だった。
どれだけ感性が豊かであっても、どれだけ知識を持っていようとも、どれだけ上手く想像しようとも理解できない。
その事象に直面しなければどうあっても理解できない。
結果として想定範囲内だとしても、期待はずれだとしてもだ。
私は生きるのことを辞めると云うことがどういうことか他の誰よりも判っていなかった。
そして、生きるのを辞める瞬間になって気付いた。
なにもないということに―――
それからと云うもの、私はむしろ好きなくらいの写真を全て処分した。
私が写真に託したものは、生きて”いた”証だけである。
生きることを辞めた私にそれは既に必要ない。
564 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/24(日) 17:15:36
なんか最近批評する人がめっきり減ったね。
>>527 >>531 評価ありがとうございました。
次に投稿するときの参考にさせてもらいます
指摘が的確過ぎて怖いくらいですたorz
567 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/24(日) 19:01:30
>>563 語り方そのものには大きな問題は無い。
ただ、この述懐となった写真について詳しく語られていないため
主人公にとって何が普通で、楽しく、好きなのかということが読者に
伝わりにくくなってしまっている。特に「自分は普通の人間ではない」と
いう記述が幾度も出てくるだけに、主人公の人物像が不鮮明だと思う。
内容的に冒頭の写真は、この述懐の引き金になったキーパーツだし、
まずはそれをキッチリ描いてみたらどうだろうか。
なんだか、何何のない何何っていうのがはやってるの、最近
うん
571 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/24(日) 20:17:56
572 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/24(日) 20:21:52
>>547 冒頭2行は興味をそそられました。
最終行「思いのほか大きいものだったように思われる」は、ちょっとぼやけた表現。
これは誰の思いのほかでしょうか。そこが不明瞭になってしまっています。
後は印象的なことですので、ご了承下さい。
砂漠のイメージが、一致しませんでした。
「雲のない青い空、容赦なくぎらつく太陽、(中略)絶え間なくやってくる渇きと、
すべてを呑み込んでしまう貪欲な流砂。見渡す限り荒涼とした、死が司る領域」
という表現と、
「美しい砂丘のイメージ」という表現が、同じものを同じ人が観ているようには
思えなかったのです。その辺り、お話が進んだときに違和感を伴わなければいいのですが。
>559-560を頼む。書きなおしたんだ
578 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/24(日) 22:33:01
>>559-560 小説家を目指してきどって書いてみましたって感じがするお。
読者はこういうのが好きなんだろ?あ? 好きなんだろ?
って思ってそうだお^^
>>577 ガジェットがあまりに弱い。つーか、致命的。
灰色の長いコートとか、革の旅行用トランクとか……検索すれば王室御用達とかフランスの老舗とか
いっぱい出てくるでしょう。あるいはでっち上げてもいいけど、そうなるともとになる知識がいるしねえ(列車
にしたってそう。パイプだのケーブルだのってのはあんまりでしょう)。
舞台もきちんと構築されていない。エンキ・ビラルみたいな書き割りならかっこいいけど、思いつきそのまま
みたいだし。あの100章のうちのどれだけがあなたのアイディアか知らないけれど、寄せ集めの次元でしか
ないよ。
やっぱさ、思いつきは思いつきでしかないよ。これが怪奇・幻想寄りなら、あなたのイマジネーション次第で
もうちょっとどうにかなったかもしれないけれど。
家のなか、どこかにゴキブリを見つけてしまった夜ほど恐ろしい夜は、あまりない。
見つけただけで逃がしてしまった。まだ、どこかに、いるのだ。
見つけたのはトイレの前だった。
しかしいまどこにいるのか、どこであの長い触角を振っているのか、わからない。
もしかしたら、もうオレの部屋のどこかにたどり着いているかもしれない。
テレビ台の陰、机の陰、押入れの中、本棚の裏。ヤツの潜んでいることのできる死角が、
四畳半のこの部屋にだって、いくらでも存在するのだから。
ラーメン屋
私はその日の仕事を終えて自宅に向かう途中、とあるラーメン屋に立ち寄った。
中に入ると店内は外から見た印象と違ってうす暗く、一人の店員がこちらを睨みつけていた。
浅黒く、少し痩せぎすで、40前後とみえられるその男は、私と目が合うと何事もなかったように鍋に視線を移した。
狭い店内には私以外に客はなく、ちょうど店内を見渡すことの出来る席に腰をかけた。
しばらくメニューを眺めていると、いかにも面倒くさそうにその店員が水を運んできた。
ラーメンを注文して店員の方を振り向くと、もうそこに姿は無かった。
奇妙な居心地の悪さの中、ラーメンの出来上がりを待っていさなか、ふと厨房の奥にある鍋に目をやった。
すぐにスープを煮込むための鍋であるとわかったのだが、どうも様子がおかしい。
あまりに大きいのである。その大きさといったら大人が一人入れるくらいの大きさなのだ。
その鍋をしばらく眺めていると私の横でガタンとラーメンが置かれる音がした。
無言のまま立ち去る店員を尻目に、私は箸を手に取りさっそく食べようとどんぶりを覗き込んだのだが、その光景に思わずぎょっとした。
スープがやたら濁っているのだ。
あまりに不味そうで一気に食欲は失せたが、今さら注文しておいて食べないわけにもいかなかったので、思い切ってまず麺から手をつける。
だが見た目の印象とは裏腹にうまい。こんなうまいラーメンを食べたのは初めてであった。
麺はちぢり麺、スープはとんこつのようであるが少し違い、豚とも鶏とも違うそのチャーシューはやや脂っこく少し臭みをもっていた。
何の肉であろうかと不思議に思ったが、ラーメンのうまさに気をとられいつのまにか忘れてしまっていた。
そして思わず「うまい」と口走ってしまった。
「そうでしょうお客さん。そのラーメンはね、この店の自慢なんです。昨日もよく肥えたお客さんが夢中になって召し上がっていたんです。」
野太い声が厨房から届く。肥えた客?とその言葉に少し疑問を感じたが、そんなことはすぐ忘れ夢中でスープをすすった。
私はスープの作り方を尋ねると企業秘密であると明かしてはくれなかった。
何度か迫ったが一向に口を割ろうとはしなかった。
しばらく食べていると、どんぶりの底になにか硬く小さな物体があることに気づいた。
なんであろうかと箸の先でつまんでみると、それはピアスであった。
「親父。ピアス入ってるよ。」
私は多少ムカッとしながら言い放つ。
「え?あっ、すいませんお客さん。いや〜あれ?どうしてか・・・・・っ。あぁ・・・ど、どうやら外れてしまったようで。あの〜。御代は結構ですから。」
と、さっきまでの無愛想な態度とはまったく異なった態度で申し訳なさそうに近づき、その店員は箸の先にあるそれを取り上げると慌ててポッケの中に押し込んだ。
しかしその男はピアスをするようなタイプにはとても見えない。ましてやこの年齢である。
私が訝しそうに見ていると突然笑顔になり、こう言い出した。
「あの〜お詫びといっちゃあなんですがね〜お客さん。そんなにこのスープの作り方が知りたいのでしたら、今日は特別にお教えしますよ。でもこのスープの作り方は一言では言えません。特にダシとなるものが重要でしてね。
これがなかなか入手が困難でしてね。昨日入手したばかりなんです。今日はもう店を閉めますのでこちらへ来てください。お見せしますよ。」
手に包丁を持ったまま店員は私を店の奥へと導く。誘われるがまま私は男の後を追って奥へと足を踏み入れた。
だがその後、私が店から出ることは二度と無かった。 終
以上です お願いします
584 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 00:10:22
>>581-582 あまりにも内容にオリジナリティが無さ過ぎる。読んで二行目くらいで思い浮かんだオチが
そのままきやがった……。
とりあえず、文章は多少の誤字がある以外は可も無く不可もなく。つか、ごめん。
内容の印象が薄すぎて良いとか悪いとかが浮かんでこないや。
もっとキャラか話か展開か、何か一つヒネろうよ。なんだか思いつきで
流し書きしたような文章にみえる。
>>563 「生きるのを辞める(た)」の連発は止めた方がいい。
「普通の人」「ただの人」とかも。くどくなる。
写真を嫌いな理由を、なぜなんだろうか、と自身が判らない様子なのに、
後で、生きるのを辞めた私に生きる証は必要ない、と断言している。
(生きるのを辞めた、がここでは何を意味するのかはおいといて)
おや解ってんじゃんw
あとダッシュの多用は幼稚に見えるから、省けるところは省いた方がいいと思うよ。
586 :
名無し物書き@推敲:2005/07/25(月) 00:43:15
>581さん。
拝見致しました。一人称で全体を客観視する私(主人公)に、読み手は
次第に引き込まれていく展開は、ゾクゾクしますね。しかし、それとなく
あえて伏線をボカシ・・・厨房の鍋に疑問を呈する所で、読み手にネタ
をばらしてしまう危うさに、もう少し工夫があれば、純度の高いホラー
な文章に仕上がっていたでしょうと、思います。あとは、末尾のピアス
、このピアスが「ラーメン屋」の全体の怖さを一口に言い表していますね。
587 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 18:25:11
>>559-560 いや、前より断然よくなってる。
これなら読み進めてみる気になると思うよ。
588 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 18:27:23
塗料のにおいがフロア中に広がっていた。どの階に行ってもやたらと白い壁からは、真新しいペンキのにおいがする。それだけではここが病院だとは感じられない。しかしまだ建て替えられて間もないこの建物は、確かに病院だった。
七月の終りのある日、四階に止まったエレベーターから一人の少女が若い看護師に連れられて降りて来た。彼女は大きな旅行鞄を抱えている。
新しい入院患者のようだ。
中学生らしい背格好だが、保護者の付添いはない。
「嘉帆ちゃんは何年生なの?」
若い看護師はナースステーションに向かう途中そう話しかけた。
「二年」
嘉帆と呼ばれた少女はそれだけを答えて再び黙り込んだ。
「そっかぁ。勉強がんばりなよ」
若い看護師はそう言って笑った。その拍子に胸元の佐藤と書かれた名札が揺れる。
「それより、何号室なんですか」
嘉帆は尋ねた。佐藤という看護師に何の関心も示していないような、抑揚のない声だ。
長いので以下略
589 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 18:45:17
>>588 完全に描写不足。
冒頭の病院だとは分からないシーンにしても、
嘉帆の登場シーンにしても、
これの3倍は書かないと情景が見えてこない。
特に嘉帆はこの小説の重要人物では?
それなのに説明が『中学生らしい背格好、旅行鞄を持っている、今2年生』
たったコレだけってのは寂しすぎる。
>>588 「塗料のにおいがフロア中に広がっていた」と「真新しいペンキのにおいがする」が重複。
文章じゃあないけど、いくら新しいからって病院に塗料の臭いなんかしない。
病人がそんなところにいたら余計体調悪くするだろ?
592 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 21:25:28
>>590 アドバイスありがとうございます。
確かに読み返して見ると描写が足りないですね(汗
もう少しいろいろな情景やあたりの様子をいれるようにしてみます
>>591 やはり重複・・・ですよね。
どちらかをやめて残った方をこまかくしてみます
自分は普段よく病院に通っていたわけですが、建て替え後に行ったら異様に鼻についたので。
それほど強いにおいではないですが少し不快な感じのするにおいです。
大抵の人は病院の医薬品のにおいと区別ができないのかもしれません。
593 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 22:19:31
ぼくは女のひとの愛情の楽しさ苦しさも知らずに、二十二歳の若さで死んだ池田をバカ野郎とも可哀想とも思ったが、
彼のつきつめた誠実さに、自分の放恣(ほうし)な生き方が邪魔されるのが厭で、
彼の自殺もできるだけ忘れるよう努力した。ぼくは池田や自分の政治的な理想にあっさり、
「さようなら」を告げ、自分の生きる目的を文学の世界に見出そうとしたのだ。
例えば夕方、子供たちが、「さようなら」と叫びあい、後をもみずに自分たちの家庭に帰り、
そこで今迄の遊び仲間のことなど、夢にも思わず、晩御飯や兄弟喧嘩や漫画の本に熱中できる単純さで、
ぼくはその時、政治や昔の同志に向い簡単に自我的な「さようなら」をいえたのである。
処で川合という胸を病んでいた新しい文学の友人は、はじめから近く自分の死ぬのを予感していた。
彼はルパイヤットの詩人が、(ぼくたちは人形で、人形使いは自然。それは比喩でない現実だよ。
この席で一くさり演技がすめば、ひとりずつ無の手箱に入れられるだけさ)と歌ったような無常観に安住しながら
、自然を少女を文学を、彼岸のものとして美しく眺めていた。川合は既に自分を亡霊扱いにしていたので、
ぼくたちも彼を別の世界のひとのように遠くからいたわって、つきあう他はなかった。
川合はぼくたちに黙って、何度となく血を吐き、死期が迫るとこっそり田舎に帰って死んでしまった。
594 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/25(月) 22:30:18
>>593 この「ぼく」っていう人に、興味がわきません。。。
もういいから
596 :
名無し物書き@推敲:2005/07/25(月) 23:22:02
拝見致しました。全ての観点で捉える所に若さのやるせない、捌け口
とやらを見出そうとする生き方は、いかにも現代人らしい若者の刹那な
る感情を上手くまとめていると思います。これが大人の視点であるなら、
一般論と自己の主観の位置付け云々に、鬱憤を見出そうとするのですが、
あえて個人(ぼくの)の視点で、且つクールな貫徹さが、若者の自意識
を助長させてゆく矛盾があるところが、いかにも私小説的ですが・・・。
597 :
名無し物書き@推敲:2005/07/25(月) 23:28:53
続く。
>593
その後が読みたいですね・・・。
よそでやれ
599 :
595:2005/07/25(月) 23:47:14
>>593 , 596-597
だからたいがいにしろと言っただろ
なによりもここにいる人間ではなく、作者に対する冒涜だ
600 :
581〜582:2005/07/26(火) 00:26:56
わざわざ読んでくださりありがとうございました
>>584 けっこうベタなんですかねこういうの
本をあまり読んでないせいなのかもしれません
今後はもう少しアイディア練ってみたいと思います
あと後学のためどこが誤字なのか教えてください
>>586 鍋はちょっと露骨すぎましたかw
他の要素でもいれようかなとは思ったのですがなにぶん何も浮かばなかったもので
ピアスはそんな重いものがどんぶりに入るものかという矛盾を感じたのですが
そんなに悪くはなかったようですね
わざわざ読んでくださりありがとうございました
>>584 けっこうベタなんですかねこういうの
本をあまり読んでないせいなのかもしれません
今後はもう少しアイディア練ってみたいと思います
あと後学のためどこが誤字なのか教えてください
>>586 鍋はちょっと露骨すぎましたかw
他の要素でもいれようかなとは思ったのですがなにぶん何も浮かばなかったもので
ピアスはそんな重いものがどんぶりに入るものかという矛盾を感じたのですが
そんなに悪くはなかったようですね
602 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/26(火) 14:08:04
あの晩、私は書斎から一歩も出なかった。読みかけの分厚い文学全集の前にじっと座っていた。
部屋にはろうそくしか灯さなかった。目に突き刺さるような光に痛みを感じたがすぐに慣れた。虫の鳴くのが聞こえる。
虫は何十にも音を重ねて、気まぐれに時々止む。私は気持ちよくなって長いこと目を瞑って聴いていた。
ところが、虫がちょうど六回めくらいの沈黙に入ったとき、窓硝子にコツリと石が当った。
私は静かな気分を掻き乱されて苛々しながら出窓を開いた。するとまた小石が飛んできた。
「誰だ! またあの小僧か?こんな夜に一体どうしたんだ!」
小僧とは、今朝私が散歩していると石を投げてきた少年のことである。
「ちょっと見せたいもんがあるんだ」小僧が下から怒鳴った。
「何を見せるっていうんだ。お前に見せられて嬉しい物なんか無い」
私は小僧を睨みつけて、窓を閉めようとした。
「これを、あの丘で見つけたんだ。あんたのだろ?」
小僧はそう言って、頭の上にブリキの箱を掲げた。私は月の光に照らされたその箱を、驚きの目をもって見詰めた。それはまさしくあの箱、私の少年時の宝箱だったのだ。長いこと忘れていたが、すぐに思い当った。
「ちょっと待ってろ!」私はすぐに言った。
私の家は森の奥にあったから、市内の子供が来るわけなかったし、村の
子供でも私を知っているのはごく僅かしか居なかった。
私は小僧のところに着いた。
「なんで私の物だと分かったんだ?」
小僧は箱の横側にあった、黒い太い字を指差した。
「そうかなるほど。これを渡したいだけだったらなんで早くそういって
くれなかったんだ?」
小僧は何も言わなかった。小柄でも体はがっしりしていて、いかにも少
年らしい。それに今時、シャツ一枚に短パンという格好だったのでなんだ
か懐かしかった。しかし、ついさっきまでの快活さは消えうせて、月明り
のせいで顔が青白く見えた。
「ちょっと待っていなさい何か礼をしなければな」私はそう言うと家の
中に戻った。
数分後、お菓子を持って小僧の所に帰ってくると、彼はもうそこにいな
かった。ただ、ブリキの箱だけが黒い土の上に置かれてあった。私は箱を
手に取ると、蓋を開けた。中には私の少年時の宝とともに、一枚の紙が添
えられてあった。
紙にはこうあった。
八月十五日
箱を十三歳のこの日に森の丘に埋めた。
五十年後の今日に掘りおこすべし。
これは、明らかに私がメモとしてとっておこうとしたものだった。私は
それを箱に入れたまま埋めてしまったのだ。そして私は全てを忘れてしま
っていた――。
***
それにしても疑問として残るのはあの小僧だ。あの小僧が一体誰であった
のか、私には結局分からなかった。
あの晩、私は書斎から一歩も出ず読みかけの分厚い文学全集の前にじっと座っていた。
部屋にはろうそくを灯した。暗闇に慣れた目はそれさえも突き刺さるような痛みを感じたがそれもすぐに
慣れた。虫の鳴く声が聞こえる。
それは何十にも音を重ねて、気まぐれに時々止む。私は気持ちよくなって長いこと目を瞑って聴いていた。
虫がちょうど六回めの沈黙に入ったとき、窓硝子にコツリと石が当った。
私は静かな気分を掻き乱されて苛々しながら出窓を開いた。するとまた小石が飛んできて私の額にこつりと当たった。
「誰だ! また小僧か?こんな夜に一体どうしたんだ!」
小僧とは、今朝私が散歩していると石を投げてきた少年のことである。
「ちょっと見せたいもんがあるんだ」小僧が下から怒鳴った。
「何を見せるっていうんだ。お前に見せられて嬉しい物なんか無い」
私は小僧を睨みつけ、話は終わったとばかりに窓を閉めかけた。
「これを、あの丘で見つけたんだ。あんたのだろ?」
小僧は言って、頭の上に何かを掲げた。月の光に照らされたそれがブリキの箱だと理解したとき、思わず
閉めかけていた手が止まった。それはまさしくあの箱、私の少年時の宝箱だったのだ。
「ちょっと待ってろ!」あわてて声をかけると私は階下へ向かった。
606 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/26(火) 14:25:32
評価お願いします。一番初めのはタイプミスで読みにくくなってしまいました。
すいません。
607 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/26(火) 14:29:47
>>605さん
>「ちょっと待ってろ!」あわてて声をかけると私は階下へ向かった。
最後のところすごく難しくて結局あんな簡単に書いたのですが、
なるほど「階下」というのはいいですね。ありがとうございます。
>>605さん
> 「これを、あの丘で見つけたんだ。あんたのだろ?」
小僧は言って、頭の上に何かを掲げた。
月の光に照らされたそれがブリキの箱だと理解したとき
ここの転換は考えつきませんでした。
>>606 書いているときの勢いのまま使っている接続詞が多い
その「しかし」はホントに必要なのか。それ以前にそもそも、逆説でつなぐ文ではないというものも多い。
そういう基本的な推敲をするだけで、文章自体のリズムもよくなるのではないかと思う
接続語ではないが
「ちょうど六回目くらい」は「ちょうど」なのか「くらい」なのか
いきおいで書きがちだが、おかしな使い方だしリズムも崩す
>>608 608さんが書いたほうがシンプルでいいという意見もあるのじゃないかと思う。
ただ、私はこう思った感じたというのが直接書かれている箇所が多いので、
気付いて、手が止まって、あわてて降りたという行動で表現する方法として、リライトしてみた(スマソ
話としてはありがちだけど、静かなトーンをかもし出しているのはよいと思った
>>613 本当は小僧を生き霊にしようと思ったんですが、
技術が追いつきませんでした。
615 :
名無し物書き@推敲:2005/07/26(火) 18:16:21
>593
これ盗作なんですか・・・あれれ・・・。
>595
よくわかりますね。てっきり真面目に投稿した方
なのかと思いました。失礼いたしました。
>>600 俺は584じゃないが。
3行目、40前後とみえられる→見られる
7行目、待っていさなか→待っていた最中(?)
15行目、ちぢり麺→ちぢれ麺じゃない?普通。
自分で読めばすぐ分かるでしょ?
617 :
素人:2005/07/26(火) 19:15:30
>>602-603 すらすら読めたし情景も浮かんだし余韻もあって良かった
盗作じゃないですよね
運転席の扉を開けた瞬間、鈍い音と共にフロントガラスに弾痕ができあがった。
衝撃が耳元を通り過ぎ、後部座席に弾丸が貫通する音が聞こえる。
反射的に運転席から外に飛び出して、仁科孝之は道路に身体を伏せた。
発砲の閃光が光り、続けざまにフロントガラスに弾丸が命中する。次の瞬間、頬に
鋭い痛みが走った。飛び散ったガラスの破片が頬を傷つけたようだった。
頬を濡らす血を拭わず、孝之は慎重にドアを盾にして身体を隠した。出来る限り頭
をさげ、路面に身体をあずける。
春先の夜気を吸ったアスファルトが固く冷えている。
スーツ越しに伝わるそのその感触を受けながら、孝之は地面から町並みを見上げた。
電灯と月光が混じって、新宿の街を蒼く彩っている。右手の長い塀の向こうには、新
宿御苑の広大な緑地が広がっている。夜は閉ざされた御苑が、その樹々を眠らせてい
る。
銃声が続かないことを確認して、孝之はドアの陰から慎重に状況を窺った。パトカー
から百メートルほど前方に 電柱に身体を隠した人影が見える。小さく上下動する頭と
白い息が、その興奮の様子をあらわしている。
孝之は、左脇に装着したホルスターから拳銃を引き抜いた。伏射の姿勢を取り、身体
を路面に密着させて全身を安定させる。照準の位置を確認しながら、銃口を前に向けた。左手を右手首に添え、銃身のブレを無くす。全身の筋肉を使って、身体を静止させる。
細身の孝之であるが、170センチの身体をきちんと鍛えていた。短い時間であれば、
銃身を微動だにさせずにいることも可能だろう。
孝之はじっと照準を見つめた。月光を吸った銃身が、黒い光を湛えている。
ゆっくりと深呼吸をして撃鉄に親指をかける。
カチリと小さな音がおこり、ニューナンブのシリンダーが回転した。トリガーがわず
かに前進し、発砲可能になったことを知らせた。
孝之は呼吸を押さえながら、じっと待った。鼓動の響きが吐息に重なる。
(だが、自分に、朱然を撃つことが出来るのだろうか・・・・・・)
619 :
名無し物書き@推敲:2005/07/26(火) 21:41:31
>618
まさにハードボイルド・タッチな仕上がりですね。上手い。
盗作でなければ、かなりの文才がある方ですね。
隅をつつけば、細身ときて170cmときたとき、背ェちっちゃ! と思った
この文体だったら出来たらかっこつけて欲しい。175cmオーバーでよろ
お前、文芸の才能ないよ、本人もそれを感じて断片掻き集めに走ってるだろ。
デザインとか手作業で金になる道探せよ。
藤沢病院に行くには別に歩道橋を使う必要は無いんだけど、でも何故か僕を呼んでいるようだから仕方ない。
それにどうも女の子みたいだからね。手招きしている指は長くて綺麗だったし、何より長くて黒い髪が
ちょっとだけ風になびいてた。見ず知らずの女の子に声をかけられるなんて滅多にあったことじゃないし、
別に何か期待しているわけじゃないけど、なんとなくドキドキする。ああ、でもこれで上に登ってじっと眺めてみたら男でした、
なーんて事になったら憂鬱だ。かなり憂鬱。その時はすぐにUターンして帰ろう。変なことに巻き込まれる前に。
そんなふうにぐるぐる考えつつ、僕は大通りを横切る歩道橋の方に足を向けた。
階段を登りきると、陰気な曇り空をよりいっそう近くに感じた。歩道を歩いていた時にはまったく感じなかった風が、足元をくすぐる。
正直、高いところはあんまり好きじゃない。
橋の真ん中へんを見やると、例の呼び主がこっちこっちと手を振っていた。高所でも全然平気なようで、
余裕な感じで柵にもたれかかったりしている。不気味に赤いパーカーと、下は色の抜けた黒のジーンズ、
そしてくすんだ紺色のキャップ・・・、良く分からないセンスだ。その体は華奢で、僕よりもちょっと背が低い。
やっぱり女の子のようだ。良かった。
おぼつかない足取りで真ん中までたどり着き、その顔を見据えると、彼女はハッとするような美人だった。
目鼻立ちはちょっとエキゾチックな感じで、僕を見つめるくりくりした瞳が挑発的に光っている。
僕は手に持っていた350mlの空きペットボトルを彼女の前にずいと突き出し、少しぶっきらぼうに聞いた。
「なんで投げたんだよ、これ。しかも僕を狙っただろ。」
そして、大して怒ってる訳じゃ無かったけど、いかにも不機嫌そうな顔をしてみせた。
彼女は僕の顔を覗き込み、意味深に頷いてから、口を開いた。
「……ボトル・メッセージという奴です」
彼女の声はちょっとハスキーで、顔の印象と相まってか、まるで外国人が喋ってるみたいに聞こえた。
623 :
運虎:2005/07/27(水) 00:11:36
大学生活板で書いたものなんですが、
文章の最初の出だし1段落は、あるスレの1さんが書いたものです。
その出だしに、どうオチをつけるか?という題目のスレに投稿したものなんですが
よければ読んでみて下さい。
構想1分、文章の推敲は一切してないので、お見苦しい点が多々あるかと思いますが・・・・・・。
少し長いですがご勘弁を。
624 :
運虎:2005/07/27(水) 00:15:53
先日、バッティングセンターに行ってきた時の話だ。
いつも俺が打ってる90キロのマシーンのところに
坊主で眉毛が細い野球部員っぽい不細工高校生と
すんげーかわいいミニスカ高校生が先に入っていた。
「なあ。ホームラン打てたら今日お前ん家いっていい?」
「えー。どうしよう。凄くちらかっってるから、困る〜」
とか楽しそうに喋ってんの。
正直俺は22歳の童貞である。こんな光景ははっきりいってムカつくのだ。
俺はルサンチ満々な心持で連中を眺めていた。
どれくらい眺めていただろう?ふと気がつくと不細工高校生が目の前に立っていた。
「さっきから何見てんスかぁ〜?」
テンパった俺は
「あ、あ、あ、ごごめんなさいっ・・・・・・!!」
とあろうことか謝ってしまったのである。
そんな俺の醜態を見て、その不細工は鼻で笑った。
その向こうでミニスカ女子高生は「キモ〜いw」なる発言。
俺は大雨にでも降られたかの如く、汗をかきその場に立ち尽くした。
625 :
運虎:2005/07/27(水) 00:18:03
俺は自分の家に帰り、自己嫌悪に苦しんでいた。
「な、なぜあそこで俺は謝ったりしたんだ・・・・・・!あれでは完全な負け犬っ・・・・・・
このままでは自分自身が許せんっ・・・・・・!」
そうなのだ。
あんな小僧相手に魂を明け渡し、心を折られてしまったのである。
人間として完全敗北ではないか。
ルサンチマンは・・・卑屈な精神は、俺の平常の姿だからまだいいのだ。
しかしっ!調子に乗っている小僧に一言も言い返せない程俺は腐っていたのかっ!?
弱い人間だったのかっ!?
このままで済ませていいはずがないっ!
そこで俺は一大決心をした。
待ち伏せである。
さっきのガキどもの制服は私立外道高校。
明日の放課後校門の前で待ち伏せれば、奴らに出くわすのは必然っ!
そうと決めたら戦闘準備開始だ。
俺は明日に備えちゃくちゃくと計画を練った。
魂を取り戻すための復讐であるッ!必ず俺が勝つっ!
626 :
運虎:2005/07/27(水) 00:22:30
7月1日午後3時半、俺は校門の前に立っていた。
奴らはまだ出てこない・・・・・・。
「俺が勝つ俺が勝つ俺が勝つ俺が勝つ俺が勝つ・・・」
俺は念仏でも唱えるかのように、ぶつぶつと勝利への渇望を口にしていた。
傍から見れば、不審者全開である。
事実、下校をする生徒の群れは、俺を避けるかのように通り過ぎていく。
俺の周りだけ、ぽっかりと空洞化しているのだ。
しかし今の俺には、そんな事はどうでも良い。ガキどもにどう思われようが構わん。
折れた心を取り戻す!それだけが満足感よッ!
そうこうしているウチに校門の向こうから見覚えのある姿っ・・・!
「来たっ!奴らだっ・・・・・・!」
おあつらえ向きに昨日の女も一緒である。
「いいぞぉ〜。俺の復讐の対象は、女。貴様でもあるのだ。彼氏の情けない姿をとくと拝むがいいぜっ!」
そんな事を思っている内に、奴らとの距離は少しづつ縮んでいく。
20メートル、15メートル、10メートル・・・・・・。
そしてついにお互いの顔を見合わせることができる距離まで近づくと俺はこう発した。
「おいっ!昨日の不細工野郎。覚えてるよなぁぁ!?今日は借りを返しにきたぜ」
しかし相手は全く動じることはなかった。
「あんた、昨日のキモい人じゃん。なんスかぁ?」
・・・・・・
言うに事欠いてこの態度は許す事はできようかッ!
もう俺に情けという概念はないッ!
さあ!復讐の幕開けである!
627 :
運虎:2005/07/27(水) 00:25:49
「おいガキども!俺はこの坊主頭とこれから決闘をするッ!
タダで見れるガチンコファイトだ!てめえらも見ていけッ!」
俺は下校していく生徒達を煽った。
これも復讐の一環なのだ。野次馬は多ければ多い方がいい。
そして俺の思惑通りに、ガキどもが集まってくる。
「くくく、いいぞぉ。操りやすい連中だ・・・・・・。」
私立外道高校といえば、県内随一のDQN高校だ。
そんな連中がこんな刺激的なイベントを見逃すはずがなかったのだ。
自分たちは安全な所から、完全に他人事でこんなショーが拝めるわけである。
一世一代の事件とばかりに
1分もすると、俺とカップルの周りには100人近い人だかりができていた。
その光景を目の当りにしてさすがに不細工男とミニスカ女の顔色も悪くなってきた。
さあ、頃合である。
俺はなんの合図も無しに、その男に殴りかかっていった。
629 :
運虎:2005/07/27(水) 01:15:08
次の瞬間俺は天を仰いで倒れていた。
坊主のガキに逆に殴り飛ばされたのである。
「弱っ!」
坊主がそんな台詞を吐き捨てる。その向こうでは女がまたニヤニヤと笑っている。
そう!俺は喧嘩など、した事がないのだ!
運動神経だって最悪だ。小学校の頃から、運動会のたびに屈辱を受けてきた。
体だってガリガリさ。色も白くて不健康児童そのものなんだ。
しかし!俺の今回の復讐の最終目標は暴力などではない!
ある意味もっと暴力的な、奴から人生の一部を奪ってやる程の惨劇!
それこそが自分の魂を取り戻す唯一の手段ッ!
俺は立ち上がった。そしてこう言い放った。
「いいかい!この世で最も難しい事はッ・・・・・・!
最も難しい事は、自分を乗り越える事だ!相手を殴り飛ばすなんて簡単なことさ!
俺は今日の為に自分を乗り越えてきたッ!普通なら出来ないと思うような閃きの実行だよッ!
すべてはやるか、やらないかさッ!俺はやるッ!
クククッ。恥をかく準備は出来てるか、少年ッ!?俺は出来てるッ!
覚悟なんてとっくに出来てるぜッ!ハハハハハハハハッ!!!」
そんな俺の言葉に過剰に反応した坊主は、物凄い勢いで俺に向かってくる!
さあ、正念場だ。ここ一発ッ!この一発のパンチさえかわして、
後ろから奴の首をつかみさえすればッ・・・・・・!
俺のッ・・・・・・!
630 :
運虎:2005/07/27(水) 01:17:16
俺の必死さは天に!神に!届いていたようだ。
迫る男の拳をギリギリで避けた俺は男の背後に回りこんで、がっちりと組み付いた。
何が何でも!目的を遂げるまでは絶対に離さんッ!
そう決心した俺は男の耳元で声高に叫んだ。
「今から俺が何をするか分かるかい!?分からんだろう!?」
しかし、坊主のガキは余裕しゃくしゃくである。
「なんでもいいから早くやってみて下さいよぉ〜」
しかし、その油断、人をナメきった態度が命取りである!
振りほどこうと思えば振りほどける俺を、あえてそうしない奴の驕り高ぶり!
それこそが敗因になりうるッ!
「こうするんだッッ!!!」
俺は腰につけた口の開いたポーチからあるものを右手で取り出し、男の口にねじ込んだッ!
男は何が起こったのか分からない様子で目をパチクリさせながら「オゴオゴ」言っている。
まだだ!まだ許さん!もっと奥へッ!
「てめえがコイツを飲み込むまでッ!手を食いちぎられてでも俺はぁぁっぁ!!!」
その“ある物”が男の喉を通過するのを見た俺は、男の口から手を引き抜いたッ!
631 :
運虎:2005/07/27(水) 01:19:32
男はようやく気づいた。自分が今何を口にしたのかを。
「オゴォォォウェッェ・・・・・・ッッッ!!!」
さっきまでの態度から一変、男は嘔吐しながら泣いていた。泣いていたのだッ!
そうっ!その“ある物”とはッ!
群集に向かって俺は、狂乱したかのように叫んだ!
「見たかッ!ハハハ!俺の朝の贈り物だッ!俺のだけじゃない!
飼い猫のもだ!混ぜといたのさッ!どうだい、スカトロ殿下ッ!?糞のお味はッ!?
ククク・・・・・・ざまあないぜッ!女ぁッ!ほら、どうした!?突っ立ってないでさっさと介抱してやれよッ!
彼氏が苦しんでるぞッ!キスのひとつでもしてやったらどうだっ!?ハハハハハハハ!」
しかし女は呆然として動こうとしない。認識したのだ。何が起こったのかを。
俺はまだ続けた。自分を取囲む群集に向かって。
「おいッ!てめえら!てめえらも見たよなッ!ククク・・・・・・笑えるぜッ!
コイツ糞を食いやがった!しかも泣いてやがるッ!ホレホレ、お前らも笑えよッ!
可笑しいだろッ!?コイツの明日からのあだ名でも考えてやれよッ!
笑いに変えてやるのも慈悲ってもんだぜッ!お前らだって笑いたいんだろうッ!」
しかし、自分の沸きあがるアドレナリンに反して、群集は冷え切っていた。
この人数にして、この静寂。
目の前に起こった出来事のあまりのインパクトにあたりは水をうったような静けさに包まれていた。
632 :
運虎:2005/07/27(水) 01:22:23
泣いている男。
茫然自失の女。
それらを一歩引いて眺める同じ高校の生徒達。
復讐、完了。
我が勝利、ここに完了せり。
過程や方法の問題ではない。
俺は奴らの心を完膚なきまでに粉砕した。それが大事なのだ。
昨日の俺とは比較にならぬ屈辱。
確かに俺がやったことは非人間的行いだ。
しかし、さっきも言ったように大切なのは自分を乗り越える事!
例えその道すがら人を傷つけたとしても。
問題は自分が、事を思い出した時にどう感じるかなのだ。
奴らは果たして御暑いカップルのままでいられるだろうか?
そうは思わない。
この先待ち受ける小僧の学校生活は明るいだろうか?
そうは思わない。
こんな糞みたいな高校の連中が、奴らを暖かい目で見守る?
そうは思わない。
これは呪いなのだ。俺は奴らに呪いをかけてやったのである。
奴の人生の足を引っ張り続ける程の呪縛。
この先数ヶ月、いやひょっとしたら数年、
奴らに纏わりつき、思い出すたびに叫びたくなるような強い呪縛。
昨日奴に惨敗した俺の精神が、圧倒的にやつを上回ったのである!
633 :
運虎:2005/07/27(水) 01:23:13
「どけよ」
俺がそう言うと、群集はモーゼの十戒の如く道を開けた。
「くく・・・・・・ははは・・・・・・ハーッハッハッハッハッハッ・・・・・・」
俺の高笑いが、奪還された魂を確認するかのように
終わることなく辺りに木霊した。
fin
お願いします。
昭和六十四年のお正月。わたしは「でるでる英単語」なんて本をなぞりながら、電車に揺られていた。
車内は何時も以上にまばらで、向かいに子供連れが座っているだけだった。
楽しそうに笑っていて、それが焼け石に水なお勉強の邪魔になるというより、その家族特有の朗らかな雰囲気が、気にさわった。
わたしは予備校生で、大学に行くと宣言した時、青ざめた父母の顔は、本命の大学に落ちると真っ青になった。
それから宝くじの抽選みたいにどんどんと落ちて行って、とうとう滑り止めも駄目だったと言った時、どんな色の顔をしたのかは、分からない。
それでも、諦めきれないと馬鹿みたいに私が呟いた時、どんなだったのかも、分からない。抑えた声の調子からは、推し量れなかった。
わたしは、申し訳なさで一杯で、丁度、本のページを捲る今みたいに、ただ俯いていた。そしてここ一年、それが上がることは無かった。
だから、咳払いをしたのには、抗議の他に軽い嫉妬も含まれていたのかもしれない。目線は動かさずに、こほんこほんと、図書館のおばさんみたいにやってみた。
でも、そんなささやかな声など、幸か不幸か届くわけも無く、わたしは「でるでる英単語」を足元のカバンへとしまい、居眠りを決め込むこととなった。
もうー、いーくつねーると、おーしょうがつー。なんて変に浮かれた曲もあったっけ。
だけど、世間では骨休みのお正月も、わたし達にとってはラストスパートの季節だ。
今日も予備校で三時間ぶっ続けの講座があって、生徒達は目をこすりながら、全力で気休めをした。
学力なんてもう底が知れているけれど、何もしないでいるよりは、不安に苛まれないで済む。
そんな訳で、嘗て無い消化不良と睡眠不足が詰まっているこの頭。明るい声が弾む中でも、わたしは容易く睡魔へと誘われたのだった。
多分。誘われた筈だ。冷静に、至極冷静に、振り返れば、これは夢だったのだろう。
635 :
運虎:2005/07/27(水) 01:38:09
長々と失礼しました。
よろしくお願いします。
> 運虎
どこかにまとめてUPするべきだね。
他の投稿者に迷惑だろうから。読みにくいしね。
>>624-627>>629-633 とりあえずここにうpするならもっとまとめたほうが。そして
>>3を読むこと。
あとよくわからないけどラノベはここで評価してもいいのかな?
簡単にいうとつまらない。気持ち悪さはあるけど。
>>運虎
ちょっと面白かった。w
>>運虎
ウンコネタは糞ですが、伏線のはりかたなど上手くて面白かったよ
続きも読んでみたい
今度は糞男の復讐編なんていいかも
640 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:52:21
このスレには初めて来ました。
つい先程、退屈しのぎに携帯で作ったものです。
メール一通につき250文字までしか入らなかったこともあり稚拙な文章ですが、
改良したほうがいい点などお願いします。
もともとが携帯メールだったため、改行は今適当につけたものです。
読みにくかったらごめんなさい。スレの切れ目はメールの切れ目に対応しています。
ある夕方、私は女性とマルエツへ買い物に出かけた。
私が店内で半額のシウマイを探していると、魚売場にいたはずの彼女が
ふらふらと「関係者以外立入禁止」と書かれた扉の中へと入って行くのが見えた。
彼女を追い扉の前まで来た瞬間、私ははっとした。
仮に「6歳以上立入り禁止」と書かれていたら、6歳児は入れない。
同様に、「関係者以外立入禁止」では関係者も入れないではないか!
すると彼女もこれに気づいて……。
彼女が危ない!
無意識のうちに私は扉の中へと駆けていた。
641 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:53:47
扉の中では、ダテ眼鏡をかけた100人の屈強の職人たちがちくわの穴にチーズを詰めていた。
よく見るとそれぞれのちくわにはとろろ状の顔がついていて、チーズを
詰められる度に苦悶の表情を浮かべていた。茫然と立ち尽くしていると1つのちくわが
頬を赤らめ、何か言った。耳を近付けてみると、ちくわは
必死にタルタルベージュ、ベージュ!と繰り返していることがわかった。
私は思った。このちくわは助けを求めているんだ。
私はあたりをさっと見回し、誰も見ていないことを確かめると、
こっそりとちくわをポケットに詰めた。
高い天井からは、肌寒い風が吹き降ろしていた。
642 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:54:19
その瞬間、近くにいた職人―15センチ程だったか―と目が合った。
職人の顔は、憤怒と恐怖に溢れ返った。
……殺される。
私は逃げ出した。後ろを振り返ることはなかった。
職人たちが皆一斉に私を追っているのは足音で分かった。
私と職人たちとの間に残る距離がだんだんと
縮められていることも分かっていた。
しかし実を言えば、そのことは私にとって大した問題ではなかった。
643 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:54:50
私の注意は、汗ばむポケットの中で揺れる女性にしか向けられていなかった。
そう、ちくわはかつての女性だったのだ。
かのじょはガタガタと震えていた。彼女の限界が近いことは分かった。
しかしそれは私にも言えることだった。
私の肺は悲鳴を上げ、足は縺れ、目は霞んだ。
私は足を止めると、職人たちと対峙した。
644 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:55:24
職人たちは慣れた動きで私を(もちろん彼女も一緒にだ!)取り囲んだ。
私はポケットから彼女を取り出し、掌で抱きしめた。
彼女はまだ震えていたが、それが恐怖によるものか、疲弊によるものかは分からなかった。
私は正面にいた、まだ少年の面影を残す職人を睨み付けた。
その若い職人はうろたえ、その様子から私は職人たちの目的を察することができた。
結局のところ、職人たちはちくわになってもまだ白く、美しく、なまめかしい
彼女の脚が見たいだけだったのだ。
sage
646 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:58:52
私は職人たちを改めて見回してみた。先程までは気付かなかったのだが、職人らしい
厳格な表情をしているのはごく僅かで、殆どは彼女の脚見たさに虚ろな表情をしていた。
それを見た私の心の高ぶりは、急速に冷めていった。
私はもう一度手の中を見た。彼女と目が合ったが、それには気付かない振りをした。
何のことはない、ここにあるのはただのちくわだ。
私は何の前触れもなく、ちくわをあの若い職人目掛け放り投げた。唖然とする
若い職人をよそに、私を取り巻いていた大勢の職人たちはまるで
餌に群がるカラスのように、ちくわを、若い職人を目掛け殺到した。
647 :
ちくわ:2005/07/27(水) 21:59:25
先程若い職人が立っていた場所は動乱の場と化していた。
ふと私は、その騒ぎに参加していない職人が1人だけいることに気付いた。
その職人はそれを待っていたかのように、少し陰のある微笑を見せながら
私の方へ歩いてきた。よく見れば、それは5年前に失踪した私の父その人であった。
「これでよかったのか。」
父はただそれだけ言った。私は黙って頷き、
「うちへ帰ろう。今夜は母さんがシウマイご飯を作ってくれる。」
と答えた。父もまた黙って頷いた。
私と父は店内で半額のシウマイの清算を済ませ(半額の商品に社員割引は効かなかった!)、
夕闇の迫る町を2人、並んで家路についた。
648 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/27(水) 22:20:51
手首の痛覚が刺激されるだろう。皮膚がまるでトマトの皮みたいに簡単に破けるだろう。
そこから血が出るだろう。たぶん……たぶん……死ぬこともあるだろう。
いや……いや……どちらかというと死にたい。
僕は自分の電気も付けられていない薄暗い部屋で椅子に座り、
艶美で暴力的な曲線を描く簡易な装飾が施されたナイフの刃をみる。ナイフが言う。
「さあ早くぼくを試してみようよ」
ナイフの刃の鋭さを確認するため壁にその刃を走らせてみた。
ナイフが走っているときは音は悲しいほど無音で切っているという感覚だけがぼくを支配する。
そして壁には傷跡だけが残る。
ぼくはナイフの刃を逆にして手首にあてた。
鉄独特の冷たさが手首から伝わってきてやがてぼくの体温と近い温度になる。
そこにはナイフの冷たさはなくなってナイフの感触だけが手首に残る。
目をつぶってナイフを紙を切るみたいに手首に走らせる。当然刃は逆だから手首は切れない。
僕の絶望に溢れた未来が言う。
「君の悩んでることはとても小さなことだ。
まだ充分生きる価値はある。君の世界が終わっても世界の世界は終わらないんだよ。
それはわかってるね?」
649 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/27(水) 22:21:33
ぼくは強く歯軋りをする。そんなことはわかっている。
世界の原理じゃないか。僕が死んでも世界は終わらない。
「ほら。わかってないじゃないか。君が死んでも君は死ぬことは出来ないんだよ。
君の世界なんて世界の中にある小さな世界なんだから」
もうやめようよ。そんなつまらないことぼくは生きることに疑問しか持てないんだよ。
それでも生きろと? 僕が言う。
「それでも生きなくちゃいけない。みんな生きてるんだから、
なんとなくでもいいから生きなくちゃいけない。生きていることに意味があるんだから」
ぼくは手に握られたナイフを思い切り振り落として突き刺した。
血がどばあっと滝みたいに流れてきた。なんてわけはない。
なんたってナイフは机に突き立てたのだから。
ぼくは立ち上がり電気を付けた。部屋に光で満たされる。
まるで僕のこれからの人生を照らしているみたい。なんてわけはないけど。生きてみることにする。
壁にはぼくがつけたナイフを走らした跡。机にはぼくが突き立てたナイフ。
嗚呼、僕生きてるな。なんて感じることはできないけど生きてるな。
最近はテンプレ読まないのがブームなの?
まあ、ある程度のルールは必要だろうが、
このスレでテンプレを異常に気にしている奴は
物書きとして成功することはないな。断言しよう。
理由は各自考えてくれたまえ。
652 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/27(水) 23:51:55
遠慮と配慮のないやつは、それ以前の問題だけどな。
653 :
640-647:2005/07/28(木) 00:01:52
>650-652
ごめんなさい、レス1つにまとめなければいけなかったんですか?
酷評して貰いたいところをピックアップすれば良かったんじゃないの?
運虎という下品な名前をかっこよく修飾したのが気に入らないとか、その上多レス消費した長文だとか、
本人達にしてみれば不快感を煽られたのが気に入らなくてつまんないこと言ってるんじゃないの。本人達しか知らんけど。
>>650-652は彼らなりの評価なんじゃないの。
657 :
640-647:2005/07/28(木) 00:52:41
そうですか・・・
みなさんよかったらちくわの話読んでみてください。駄文ですが
648>
哲学なんかの本とか読んだらもっと文に深みが出ると思いますよ。心理描写がより深められると思います。
>>657 俺が読めてないのかもしれないけど意味がわからない
とりあえず今言えることはシュウマイをシウマイと書かないでほしい
それだけ
ちくわの話、読みました。
文章に関しては、「私」を省略出来る部分が数箇所ありました。
あと、仮に「6歳以上立入り禁止」、と、同様に、「関係者以外立入禁止」では、不要な文と思います。
話の内容は……意味が分かりませんでした。
このスレを読んでいてつくづく思うのは、
文章力では他の投稿者たちとの差をつけるのは難しいということです。
お世辞でなく、皆さんの小説は文章のレベルでは大差ないし、きちんと読めますから。
やっぱり、小説はストーリーですよ。
661 :
660:2005/07/28(木) 13:49:07
訂正
>あと、仮に「6歳以上立入り禁止」、と、同様に、「関係者以外立入禁止」では、不要な文と思います。
→あと、仮に「6歳以上立入り禁止」、と、同様に、「関係者以外立入禁止」では、は不要な文と思います。
>>648-649 臨場感のある、まあまあいい文章だと思う。
オチも、ありきたりになりがちなテーマを上手く
生かしていると感じた。
663 :
ちくわ:2005/07/28(木) 17:05:02
6以上というのは、6を含む6より大きい数ということですよね。数学的に解釈すれば、関係者以外というのは関係者を含むそれより外の人という意味に取れる訳です。そうすると、関係者以外立入禁止という表記では関係者でも入ることができないってことを言いたかったんです。
664 :
ちくわ:2005/07/28(木) 17:16:41
話があちこちで飛躍したりトランスしているのはわざとです。文章における形而上絵画?的なものを目指してみたんですが、甘かったみたいですね…
665 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/28(木) 17:23:41
>>ちくわ
つまり、レイプされた女は抱く価値なんかねーよw
ていう話しだろ?
糞小説以外何物でもないな
>>663 「6以上あるいは6以下の数字」、という場合は確かに6を含みます。
しかし「6以外の数字」と言えば6は含まないはずです。
数学的に見ても。
×「6以上あるいは6以下の数字」
○「6以上の数字」あるいは「6以下の数字」
668 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/28(木) 18:45:18
何度もごめんなさい、これで終わりにしますので!
数学的に解釈するとっていうのはちょっと違いました。
「6以外」が6を含まないのは実は間違った使い方で、本来ならば「6より外の数」などとするべきなんじゃないかと、ふと思ったんです。
そうすると「関係者以外立入禁止」は、「関係者より外の人は立入禁止」になるなと思いまして…
どうでもいいですね、スレ汚し失礼しました!
669 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/28(木) 19:23:05
もういいから
670 :
露樹:2005/07/29(金) 00:35:51
最初の三行くらは、おお!と思ったのですがね。
この路線のまま貫けませんか。
途中の会話文あたりから、
小学生が広辞苑持たされているみたいになってますね
672 :
254:2005/07/29(金) 17:27:08
見るに耐えない彼女の姿容は今も眼に焼きついている。
奔走する最近の女の躍動感は、内から出てくるものなのか、はたまた素振りだけなのだろうか。
まだ口をつむったいた彼女の気持ちを知るすべはなかった。
いっときの責任の重圧から解放され、あらためて体つきを見てみると、
赤子のように幼く、お世辞にもスタイルがいいとは思えなかった。
タオルケットで濡れた髪を拭き、
タオルケットを彼女に放り投げるついでにペンダントをくるみ、投げわたし、
彼女が受ける姿勢をとるまえに投げたせいで、ペンダントが床に転げおちた。
ふーっと一息ついたあと、いきなり笑いころげだした彼女をみて、ふと、笑顔を
はじめて見たことに気がついた。ますます惹かれる存在になっていく予感
めいた思いはひとり歩きし、どうしようもない現実を帯びていった。。庇った重荷が
ずっしりと身に沁み、かといって、いまの状況を忘れている訳ではない。
些細な日常をよびもどすときは、こんなものかと感慨にふけりながら、
ひとりでこなしてきた人生を満足させるためには、自分に言い聞かせるよりほかなかった。
霞んでいた視界の開かれる鼓動が全身に満ち浴び、解れを直している彼女に見惚れていられる
この時間は、つかの間の休息であった。
先ほどまでふり続いていた豪雨は、一段落したようだ。カテチュを横にどけ窓を開けると、
雨音に耳を澄ましていた虹が向こうの空にかかっていた。
北国での出来事を紐解いてみると、自分の責任に押しつぶされそうだ。連絡をとりあって
いたにもかかわらず、こうなってしまった以上、一筋縄ではいかないだろうが、弟の出世
にひびかないよう後始末をとるべく明日からまた動かなくてはならない。鬱陶しいが仕方ない。
蒸し暑いなかでの会話は清涼感乏しく、彼女の両親がくるまえに、非常口を確保し、逃さない計画を
立てなければならない。いい気なもんでこれじゃ。
673 :
254:2005/07/29(金) 17:28:28
>>259,262,263
いただきました。ありがとうございます。
小説の一部を抜き出し、書き込んだわけではなく、非日常感をだしてみたく書き込
みました。日本語のスタイルを意識しだしてまだ日は浅いですが、いままで自ら文
章をかいて、人にみてもらおうなどとは思っておりませんでした。限られたスペー
スを、自分で書いた小説を抜粋し載せる方もいれば、ちょっとここ用に書いてみよ
うかと思う人もいるでしょう。読む方の気持ちを考えると、上中下のモチベーショ
ン、気持ち的落胆の度合いにレスの内容が左右されてしまうのかと思います。ここ
に載せる文章を誤字脱字なくといいますが、場所が場所ですので、プライドとして
誤字脱字のない文をひとつふたつ差し替えて載せました。かといって、内容に違い
があるわけではありません。気持ち的落胆はさておき、暑いですねえ(-_-;)こう暑
いと暑さのせいでクーラーが壊れてしまう気持ちもわからなくもないです。「才能
あるよ」の一言が評価の対象でなく、賃金を受け取ることがすべてですので。失礼
いたしました。
無粋で申し訳ない。
本気で。
ここの縦読みか、他の読み方か・・・・・・。
真の意味を知りたい。
解説お願いします。
675 :
674:2005/07/30(土) 00:22:39
>>673の読み方です。
俺にとってこれが一番のミステリ。
>674
自動翻訳機かけたんじゃないの?
あるいは、一時期流行ったコピペの斜め読みか?
678 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 06:07:25
ちょっとではなく、かなりのものがあるよ。
679 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 06:35:16
僕は今便器の上に座っている。ウォシュレットなんて洒落たものはない旧式の様式便器だ。
680 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 06:38:02
◎洋式
旧時代ていうほどのものか?
681 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/30(土) 08:28:52
村道は埃っぽい。
村道のはずれに並木道があった。その古い菩提樹の並木道をあっちへ横切ると、
石敷の歩道がはじまる。槭樹の影の落ちる歩道は八方から集って、
緑のたまりのような公園となった。
公園はほとんどロシアじゅうに有名だ。天気のよい日曜日、
池のまわりのベンチの上に、あらゆる賑やかなプロレタリアの色彩と笑声があふれた。
ギターと手風琴の音が木立の蔭から夜まで響いた。
石橋の上で、赤いプラトークをかぶった工場の娘が兵卒と踊る。公園じゅうにアイスクリーム売りの手押車と向日葵の種、糖果などを売る籠一つ、あるいは二尺四方の愛嬌よき店がちらばった。
市からは工場の見学団が楽団を先頭にしてやって来る。
見学団は停車場から一露里の道中でうっすり埃をかぶった大よそゆきのエナメル靴の上から、
草鞋のようなカバーを麻紐でくるぶしにくくりつけ、静かに力づよく押しあいながら、エカテリナ二世宮殿の毛氈の上を歩いた。彼らが、支那皇帝がこの精力的な女皇に贈ったという堆朱の大瓶を眺めている間、
そしてこのたいして美しいとも思えぬ瓶一つのために八十年間三代の工人が働いたという説明をきいて、ぼーっと頭のなかにその長い歳月についやされた工賃を反射させている時、別隊のプーシュキン見学団が、
宮殿の外の往来で日にやけながら、ある家屋の軒を見上げていた
682 :
254:2005/07/30(土) 19:13:37
>>674 ぱっくりぽっくり歩いていた馬が突然振り返りいったことば
わたしイモよね
683 :
↑:2005/07/30(土) 19:59:01
わけワカラン同士がやり合っているw
685 :
254:2005/07/31(日) 01:24:38
あの、なんとなく、失礼しました。
余計な気遣いをさせてしまったみたいで。
また、ときどき見る生活に戻ります。
686 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/31(日) 18:02:05
687 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/31(日) 19:38:51
>>686 本人? 批評中の貼りないようだけど……
688 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/31(日) 20:10:10
あ、そうだった。
はったつもりが更新してなかったんだ。
よろしくお願いします。
689 :
名無し物書き@推敲中?:2005/07/31(日) 21:57:51
批評中、まだ記しました、どうかよろしく。
692 :
あ:2005/08/01(月) 10:10:06
あ
風に吹かれて1
生暖かい空気を吐き出しながら、4台目のバスが通り過ぎていく。
彼は孤独だった。
24年目の終戦記念日、街はいつもと変わらなかった。
若い人にとってこの日は、全て終わったこと、社会の授業で習った、その程度である。
陸軍士官学校時代、彼はエリートとして教育を受けた。
上官に対する礼儀作法、隊を統率する手段、捕虜の尋問の仕方等を教わっていた。
全ては天皇のために、これが信念であり合言葉であった。
彼は呑みこみの早い優秀な男で、上官にも同級にも大変好かれていた。
今でも懐かしくあの時代を思い出すことがある。
しかし彼にはそこから終戦日までの記憶がない。
時間にすると約5年間。
終戦日の一日後の朝、彼は実家で目を覚ました。
起きた時、自分がどこにいるのか分からなかった。
母親が入ってきて「おはよう」と言いカーテンをあけた時、自分が実家にいることに気付いた。
母は、昨日彼が青い顔をして帰ってきたと言った。
居間で父親から渡された朝刊の見出しにはでかでかと「敗戦」の文字が書かれていた。
父親は黙ってうなずいた。
しかし彼はその時何の感情も湧いてこなかった。
ただ記憶を失くしていることに気付いた。
彼はその事を両親には黙っていた。
自分なりに敗戦のショックから一時的に記憶喪失になったのだと自己分析した。
実家でぶらぶらしながら、誰かがやってくるのを何日も待った。
しかし、いつまで経っても一向に誰もやってこず、手紙すらこなかった。
そのうち心配しだした両親が仕事に行かないでいいのか、と訊いた。
彼はしばらく休養していいことになっていると嘘をついた。
ふと思い立ち、通っていた士官学校に行ってみると取り壊し工事が始まっていた。
しばらくそこでたたずみ、記憶が戻ってくるのを待った。
上官の顔、同級の顔、講義の思い出が蘇って来た。
しかしある時点から先が全く思い出せなかった。
彼はしばらくして家を出、仕事を見つけ、1人暮らしを始めた。
その後、結婚をし子供を育て、その子供は今お腹に彼の孫を宿している。
風に吹かれて2
彼の両親もまだまだ健在だ。
しかし未だに、誰もやってこず手紙もない。
カウンセラーに通おうと思ったこともある。
催眠治療というものが行われていることも知っている。
過去の記録を探ろうとしたこともある。
どこかに行けば必ず空白の5年間自分が何をしていたのか分かるはずだ。
ただ未だに最初の一歩が踏み出せずにいる。
彼は終戦記念日には毎年必ず1人で靖国神社に参ることにしている。
今日もその帰りだ。
5台目のバスがやってきた。
パネルを見、また違うか、と思う。
扉が開き、人が降りてくる。
若いカップル、帽子を被った老人、元気な子連れのファミリー、手押し車を持った老女―――。
彼ははっと息をついた。
振り返り、通り過ぎていった老人を目で追いかける。
足をびっこにひきずりながら歩いている老人。
その瞬間、彼の記憶が凄い勢いで甦ってきた。
爪を剥がれた人の叫び声、電気ショックをうけてびくんと震える人の体、ばけつにつっこれてもがく人の頭、
人を打つムチの音、焼ける鉄棒の音、絶叫、悲鳴、すすり泣き。
様々な記憶が頭の中をかけまわり、目の奥にうつしだされる。
体が震えが止まらない。
彼は人目もはばからず大粒の涙を流していた。
暑い夏の真昼間。
6代目のバスがきた。
彼は立ち上がり、ふらふらと歩き出した。
近くにいた若い女性が悲鳴をあげた。
「危ない」
最近の子は段落付けないのが流行ってるんだね
段落つけないっていうか、行変えに頼らずにリズムよく読みやすく書く力は無いんだろ。
訓練もしないからますますその傾向は強くなる。
そのうち作家気取りしたい虫が出てきて、描写のつもりの比喩や文語でしかありえない熟語を
好んで加えるようになって、一文が長くリズムの悪い文章になる。一段落=一文のまま。
>作家気取りしたい虫
どうも俺にはお前こそがその虫のように見えるのだが。
>>697 693、乙。否定されたからってムキになるなよ
んな事はいいからさっさと評価したら?
>>695 普段は縦書きで書いてるからよお分からん
>>696 横書きの解説せい
おたく駄文なんで言ってることよく分からん
>>698 的外す時は匿名にしとけ
見てるほうが恥ずかしなるわ
>>699 別に批評せんでもええよ
これ批評できる能力なんてねえだろ
ヒント 作家の作品
最近このパターン多いな。
>>701 何がしたいの?
これのせいで文学板のわりにレベルの低い酷評家しか
いなくなっちゃったんだけど・・。
酷評された恨みかなんか知らないけど、本末転倒だな。
703 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 22:47:23
このスレもうダメポorz
DAKARA作家の作品以前に作法というものをだな
>>702 元々いい酷評家なんていなかったと思うが・・
>>704 DAKARAネットでしか使わない横書き作法の解説よろしくな、と言っている
同じ事二度言うな、言わせるな
鈍いやっちゃなw
それともできないのかよ?w
確かにレベル低し・・・orz
706 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/01(月) 23:49:00
あげ
693
>陸軍士官学校時代、彼はエリートとして教育を受けた。
>上官に対する礼儀作法、隊を統率する手段、捕虜の尋問の仕方等を教わっていた。
過去回想なので「教わった」の方がしっくり来る。
>彼は呑みこみの早い優秀な男で、上官にも同級にも大変好かれていた。
「彼は」は不要。
呑み込みが早く優秀で、上官や同級から大変好かれていた。
で十分だろう。
>終戦日の一日後の朝、彼は実家で目を覚ました。
「彼」は不要
>母親が入ってきて「おはよう」と言いカーテンをあけた時、自分が実家にいることに気付いた。
→母親が入ってきて「おはよう」とカーテンをあけた時、実家にいることを理解した。
>母親が入ってきて「おはよう」と言いカーテンをあけた時、自分が実家にいることに気付いた。
>母は、昨日彼が青い顔をして帰ってきたと言った。
(彼が)母親に何かを聞いた結果、「昨日彼が青い顔をして帰ってきた」と言っているわけだよな。
省略のし過ぎ。分かりにくいのでせ、母親とのやり取りをきちんと入れるべきだよ。
>居間で父親から渡された朝刊の見出しにはでかでかと「敗戦」の文字が書かれていた。
>父親は黙ってうなずいた。
これも上と同じ。
場面が分かりにくい。
「敗戦」の文字→父親は黙ってうなずいた、の間の行動をきちんと入れよう。
つづき
>しかし彼はその時何の感情も湧いてこなかった。
「彼」は不要。
>ただ記憶を失くしていることに気付いた。
>彼はその事を両親には黙っていた。
これも「彼」は不要。
ただし、この二つの文は1つにまとめられるな。
記憶を失くしていることに気付いたが、両親には黙っていた。
>自分なりに敗戦のショックから一時的に記憶喪失になったのだと自己分析した。
好みによるのだろうが、「自分なりに」と「自己分析」という言葉が何となくかぶる感じがして重い。
敗戦のショックから一時的に記憶喪失になったのだと自分なりに分析した。
で十分では。
ただ、話の流れからして、こんな簡単に記憶喪失という大事を分析して納得してしまうものだろうかという疑問は残る。
もう少し人物に自己投影して細かく書いた方が良いような気が。
>しばらくそこでたたずみ、記憶が戻ってくるのを待った。
こりゃ文句なしに変よ。
取り壊されている士官学校を見ていれば、記憶が戻るかもしれない、と考えて立ち止まっている場面だよな。
記憶が戻ってくるのを待った、という書き方だと、なんか微妙にしっくりこない。
まるで確実に戻ってくるような強い印象を与えてしまうからだよ。
694
>彼の両親もまだまだ健在だ。
「彼」は不要。
>しかし未だに、誰もやってこず手紙もない。
誰が来ないの?手紙も。
話の流れからして、士官学校時代の友人や知人のようにも取れるけど、
すぐ上に「彼の両親もまだまだ健在だ」とあるので、
彼の両親や兄弟のことにも受け取れる。
もう少し読み手が理解できるかを考えて書いた方が良い。
>彼は終戦記念日には毎年必ず1人で靖国神社に参ることにしている。
この「彼」も省略できる。
>今日もその帰りだ。
>5台目のバスがやってきた。
>パネルを見、また違うか、と思う。
>扉が開き、人が降りてくる。
つづき
>今日もその帰りだ。
>5台目のバスがやってきた。
>パネルを見、また違うか、と思う。
>扉が開き、人が降りてくる。
これもそうだけど、分かりにくい。
帰り道なんだよな。
5台目のバスって一体何なの?
彼は行き来にバスを使用していて、停留所で待っているという設定なのか。
それとも、誰かが来るのを確認する為にバスをわざわざ待っているのか。
省略のし過ぎ。
>その瞬間、彼の記憶が凄い勢いで甦ってきた。
「彼」は不要。
まだ他にも表現上に詰めの甘さがある。
あと、改行しすぎ。
単に
>>693,694 が書き写すときに、元の文章を台無しにしてるんじゃないの?
一行あたりの文字数の読みやすさはメディアによるから仕方ないけど、
句読点と同じように、段落分けも文の美しさに影響することを理解できない馬鹿ってことでそ?
「記憶が戻ってくるのを待った。
しかし一向にその気配はなかった。」
こんな文章もありえる。
だから別におかしかないわな。
誰がこないか。
自分の記憶を蘇らせてくれる誰かだろうな。
士官学校関係か、国の役人か、当たりだろうな
記憶がないだけに、「誰か」になるんだ、と。
両親のことを言ってるのは、当時の記録として残っているのは両親の家だけだから頼りがあるならそこ、てことだろう。
神社からの帰り、行き先を表すパネルを見て違うってんだから、自分の家に向かう方向のバスを待ってんだろ。
そこくらい想像力働かせとかんとな。
むしろ読者は想像を働かせられる刺激を求めてる。
なんでも説明すればいいってもんじゃない。
電気製品の説明書じゃねえんだから。
後の批評はどうでもいいレベル。
所詮このレベル、か・・・。
俺は怖くて作家の作品は酷評しないけどな。
やるとこうなる、て悪い見本みせられると尚更・・・。
訂正 だから頼りがある→だから便りがある
>>712 俺も所詮志望なんで。
低レベルの批評ってのは理解してるけど。
たださ、
>神社からの帰り、行き先を表すパネルを見て違うってんだから、自分の家に向かう方向のバスを待ってんだろ。
ここだけは引っ掛かる。
「パネルを見、また違うか、と思う」のあと「彼ははっと息をついた。振り返り、通り過ぎていった老人を目で追いかける」とくる。
後者の文を読んだ場合、記憶を呼び戻させる誰か(≒戦友)を求めて、特定のバスが来るのを待っていた、という可能性が出てくる。
なんせ場所が靖国だから、その可能性は否定できないと思う。
俺はそう受け取ったわけ。
693、694って作家の作品なの?
100%否定ができない可能性の想像は多々ある
前後の状況を見てなにを取捨選択するのは読者次第
24年間記憶は戻らなかったから
>未だに最初の一歩が踏み出せずにいる
の流れで、99%偶然出会ったと見るがな
弾圧の犠牲者だ、と
おたく国語のテスト点数悪くなかった?
718 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/02(火) 04:06:55
『神のち紙』
君の部屋は昼でも夜でも光を遮断する黒いカーテンで閉ざされていて
豆電球が暗闇を少しだけ薄めている。そこへ夜に行くのが僕の日課になっている。
君は言う。
「生きていても苦痛なだけ」
僕は言う。
「それでも君は生きていく」
君はゆっくりと首を横に振る。
君は言う。神様が見えるのだと、神様の使いの天使がいるのだと、
君にいつも死ぬことを勧めてくるのだと。
「やっぱり僕に神様は見えないのかな?」
君は首を振る。
「何をしたって見えないわ。神様は私にだけ姿を見せてくれて、
私にだけ天国に行くことを許してくれたの。だからそのためには──」
「神様の言う通り右手首に釘を打って死ななければならない」
僕は君が出会った時から唱えている神様の教えを君の代わりに永昌する。
「そう」と君。「でも、やっぱり勇気がでないの」
君は大小様々な釘と金槌が散乱する床に視線を落とす。
僕は天井から糸で吊り下げられている一枚の四角い大きい白い紙に視線を移す、
そして君が神様の命令に従おうとして釘を何度も右手首に打ち付けようとした傷を見た。
その傷はどれも恐怖によって抑止されている。
僕は君の神様は神様じゃないことを教える。
719 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/02(火) 04:10:25
僕は君の神様は神様じゃないことを教える。
「死ねなんて言う神様は神様じゃないよ」
「神様よ。神様は私のために言ってくれてるの。仕方ないの」
君と話をするといつも『神様は私のために』を通って完結する。
それは予め決められた物語りのように必ずそこへ向かう。
「神様が言うの……」、君が言うの……。
「天使を使わせたから天使がいるうちに死ななければいけないって」
腕に巻き付いた腕時計を見ると針は天使が来る時間を指している。
「ああ……ごめん。もうちょっとで天使がくる時間だったね」
時計の針が釘に見えるのは気のせいだ。
「帰る前に一つ聞いていい?」
君はこれから死のうと努力する自分の右手首を愛しそうに見つめながら頷く。
「今、神様はこの部屋にいる?」
天井から糸で吊り下げられている紙を指差す君。
君にとっては紙が神。なんだか少し笑えるね。
「じゃあもう行くよ」
君の家を出て夜道を歩き君の部屋よりは明るい公園に行き、
そこで薄汚れたベンチに座る。
神様改め紙様。そう思いたいけど紙様を破けない僕にとっても紙様は神様なのかもしれない。
そう考えるとなんだか少し笑えるね。
誰もいない公園。独りぼっちの僕。
>>718 内容はともかくとして、世の中には決まり事というものがあります。
賞には応募要項というものがあり、下読みの人達にはその作品が推敲されたものであるか否か、
数ページも読めばわかる事です。
貴方の書き方は正しいですか? 貴方は推敲しましたか? その推敲は、十分なものでしたか?
↑つまらん駄文でスレ汚さないようにしましょう。
とりあえず批評する能力がないんで、という感じですね。
逃げるのなら最初から書き込むのやめましょう。
邪魔ですw
>>918>>919 釘と金槌で自殺するって聖書に関係あるのか?それとも流行ってるのか?
それでなければリアリティ、親近感出すために剃刀の方がいいと思う。
「紙が神」て・・。
ここそんなに引っ張るなよw
さりげなく掛けろ。
様付けはいらん。
「独りぼっちの僕」、最後で台無しだな。
自意識過剰的な終わり方すぎる。
ここは「誰もいない公園。独りぼっちの彼女。」
こういう対比の終わり方でいい。
722 :
721:2005/08/02(火) 22:53:37
で?
↑怒ったん?w(ギガワロス
うんにゃ、関係ないひと
親近感って言葉にグッときてね
親近感
>>725 下手な因縁つけんなよw
こういう感情移入を誘うストーリーの場合、親近感を覚えられる登場人物でないとな
釘と金槌で自殺する女は無理
また的外れだなw(マックスワロス
そだね、うん
きみのいうとおりだね
でもね、因縁じゃないよ
親近感という語彙にグッときたって言ってるだけ
別に
>右手首に釘を打って死ななければならない
というのはどうでもいい。
別に剃刀でなくても構わんと思う。
突拍子もない話なんだからリアリティーなんて関係ないし。
最後の方の
>天井から糸で吊り下げられている紙を指差す君。
>君にとっては紙が神。なんだか少し笑えるね。
こっちの方が問題。
結構シリアスに来てて良い感じだったのにこのオチはないだろう。
この時点で既に台無しだと思うが。
もっと別なオチを考えた方が絶対に良い。
730 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/02(火) 23:33:44
ここでスレスト
いやそこで終わってればまだよかった
>神様改め紙様。そう思いたいけど紙様を破けない僕にとっても紙様は神様なのかもしれない。
そう考えるとなんだか少し笑えるね。
ここまで引っ張るのが問題
形のなってない文は評価に値せず
>>729 突拍子もない話じゃねえし・・
これは精神病
そこの本質読めんのは辛い
>>732 >形のなってない文は評価に値せず
こんな日本語ねえw
これ冗談だろ?冗談と言ってくれw(ギガワロス
お、戻ってきたんだ。お久しぶり。
ゴキブリだけじゃなくて、カブトムシもいることを知らせとかないとな
バンバン批評していくんで投稿よろしくな
737 :
えいいち ◆GRGSIBERIA :2005/08/03(水) 00:05:55
設定の評価をしてやったら、私は150枚の作品を何個も作った。
だからどうしたよ……orz=3
小説はRPGじゃないんだぞ。
正直、腰の弱い奴ばっかりだと思う。
670なのですが、スルーされているので、評価をしていただきたいです
741 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/03(水) 06:30:52
>>737 ここのスレ以外で勝手に酷評すんなや
しかも、勝手にこのスレの名前出しやがって
>>686 頭から読んで途中でおかしいなと気づいた。下からだったのね。
処女作ということだけれど、文章自体は癖もなく読みやすい。
特に目立つのは視点の乱れ、というか視点の感覚が抜け落ちていると言うべきか。
この作品は一人称優美の視点(優美が読者に語りかけているということ)だよね。すべては優美の目を通して、
優美の言葉でもって伝えられる。だから、基本的に優美が存在していないシーンは物語には登場しない、という
ルールに則って書かれないといけない。
そうすると、光喜と彩佳のやりとりの部分がおかしい。あなたが『その後聞いた話によると』と書いているとおり、伝聞
というかたちのまま(「――だったそうだ」という具合にね)進むなら問題ないけれどね。
夏祭りのシーンもそうだよね、視点者の優美はいない。さらに、ここははじめ三人称奈月の視点ではじまったのが、
読書する光喜の描写からそのまま彼女の視点に横滑りし、奈月にもどってまた光喜へと――と混乱している。
だから、「どうしたらいいかわかりません」というあなたの問いかけに答えるならば、まずはこの視点を意識してその乱れを
なおすこと。
てか、ほとんどの文がスルーされてんだが
俺?
俺は無理。
>>743 はい。わかりました。ありがとうございます。
時間のとれるときに直しておきます。
つまんねーよこれっていうのはありませんでしたか?
質問。
神視点→登場キャラの視点に絞り込む(一人称的なもの)
みたいな技法もあるって聞いたんですが素人が使っても可ですか?
新堂冬樹氏の「忘れ雪」ってこの技法を使ってますよね。
専門(文学)用語とかサッパリなので噛み砕いて教えてください。
ジョンは昔からどこか妙ちきりんなところのある男でとくに顔が妙ちきりんであったが
それに劣らず頭の中も妙ちきりんでそれから体ぜんたいめいっぱい妙ちきりんであり
要するにどこか妙ちきりんなところがあるというよりどこか妙ちきりんでないところなんて
一つでもあるのかどうか危ぶまれるというそういう男であったがかれが本当に妙ちきりんで
あるとわたしがしっかり頭に叩き込んだのはある五月の晩にかれがおうおうおうボブソン
のろしのろし〜〜といいながら頭に蚊取り線香をのっけてやってきたときでそういえば
かれの顔はぶたさんの蚊取り線香入れに似ているなと今ふと思ったがまあそれは
どうでもいいとしてかれはとにかく蚊取り線香でどこかにSOSを発しているというのだが
かれの要領を得ない言葉の中にはモールス信号という単語が繰り返しでてきて
いったい蚊取り線香のなにがどうモールス信号なのかわからないおれはたいそう
困惑させられたがまあそれはいいとしてかれはとにかく蚊にSOS信号を送りたいようだったが
その信号をキャッチして彼を助けに向かう蚊は全員死んでしまうというのでたいそう困った
ようであったわけでおれに蚊の敬語を頼みに来たというのが事の次第でありそんな
仕事を任されるとは夢にも思っていなかったおれのもとにデッカイ蚊がぷうんととんできて
ジョンのところに一目散に飛んでゆくのでおれは危なあいと叫んでジャンプし空中で
蚊をガッと掴んで大事に守ったのだが蚊取り線香の有効成分はもう空気中に蔓延している
ようで見るからに蚊が弱ってきてどうしようと思いとりあえず口の中に入れて守ろうとしたら
何を思ったかそいつが舌の血をすいやがって激怒して吐き出して、そうこうするうちに
蚊が集団で家の周りにあつまってきて何ぃーと思う間もなく突っ込んできてドヒャー
とあせりここに入ってはいけない自殺行為だと叫ぶもののかれらはあえなくジョンの
頭の蚊取り線香の猛威に倒れてゆくのであってこの難題を解決するすべがどうしても
思い浮かばないあああああ読者の皆さんジョンと蚊を助ける方法をどうかご教授ください。
「momyomyo?」
「トマトソース味が良いんじゃないかと思うけどパンダ味も捨てがたいし」
「peteyope-te…… noneo bobobo」
「こんな馬鹿みたいな奴のことなんかいちいち気に病む必要ないって」
「peperon kaiza vahie yi」
「じゃあなんだ、またミミズ音頭踊るか? ヤだろ? あんなの」
「eteponge……」
「そうそう。さーて料理の前は太陽の祈りだ」
(……て! 助……!)
「yhagetinepe!?」
「うっせえなあ! 嫌ならどっか行ってろよ! その代わりお前には食わせないからな!」
「nan……」
「……へ、結局食欲には勝てねえんだろ? だったら最初からそう言えって。
さ、トマトソース味とパンダ味、どっちにする? お前の好きなvijyunu味か?」
「……samo! tekibaceroto la kuqpmasu nezepa datua!!!」
「……あ? お前、自分が何言ってるか判ってるか?」」
「korajenoroto……! tarata titina subara kurusu soze!」
「あ、そ、そういう事ね……なら、お前の望みどおりにしてやるよ! 待て!」
「Zeoweee!! tepeo……」
(……!!)
「……」
「qdgfl亜sgwRrhkfdfsdjdfsgr佐印綬Gs個Dskswldf、ms……………………」
751 :
747:2005/08/03(水) 22:10:56
マジで聞いてるんで(あらしじゃない)
誰か教えて。
面白けりゃOK
ま、マネから初めていつか自分の肉になるのを待て
部屋で目が覚めた瞬間、何とも言えない危険なものを感じていた。そう遠くない過去
にも経験した、この感覚。私は慌てて時計を見る。
「う、う、ぅはぁぁぁっ」
ありえない声をあげながら、私はベッドから跳ね起きた。針は十二時を少し回ってい
る。全身からさっと血の気が引いていくのを感じた。「だ、大遅刻だ……」
始業時間は九時。すでに三時間が経過している。
「ああ、俺はなんて取り返しのつかないことを……。俺ってやつは、まったく……」
私は自分のだらしなさと不運を呪った。そして知ってる限りの汚い言葉でたっぷり自
分を罵る。次に神に祈り、仏を拝み、ドラえもんに願った。そしてそれら全ての儀式が
何の意味も成さないことに気付いた後、私はやっと自分の取るべき行動を理解した。
「……会社に電話しなきゃな」
しかし、何と言って切り出すべきか? 電話機の子機を片手に言い訳を考える。
「いや、今日は直行の予定だったんですよ。あれ? 予定表に書いてなかったかなあ?
失敗失敗。あっはっは」
これはこの前使った。
「昨夜から母が病気になってしまいまして。ええ。今実家にいるんです。ばたばたしてて、
つい報告が遅れてしまいまして……」
この手の嘘は、後が大変だ。嘘を付き続けなければいけなくなる。
「急に腹が痛くなってしまって……。病院に行って、様子を見てまた報告します」
せめて九時に起きていれば、この言い訳は有効だったのに。これだけ携帯電話が普
及した現代、病院に行っていようがトイレで踏ん張っていようが、余程のことがない限り
三時間も連絡が取れないなんてわけがない。
そうだ、携帯電話だ。今現在、私は三時間も無断で遅刻していることになる。会社か
ら山のような着信が入っているだろう。メールも来ているかもしれない。まずは確認だ。
脱ぎ散らかした衣服や読み終わった雑誌の中でカオスと化している部屋の中から何
とか携帯を探し出し、恐る恐る液晶モニターを覗く。
あれ? 着信はない。メールも一通も入っていない。まさか、私がいないことにまだ
誰も気付いていないなんてことはあるまい。全員足しても十五人程の小さな営業所だ。
とそのとき、私は携帯電話の液晶モニターに映し出された日付に気付いた。
「7/30 SAT」
そう、今日は土曜日、会社は休みだった……。
end
>>753-755 ネタは悪くないな。文章はこの板で中堅と言ったところか。
可もなく不可もなしだろう。
批評できない奴しゃあないなw
どこが中堅で、どこが可もなく不可もなくなのか?
言わなければ意味ない
言えないんだろうけどさ・・
このスレもうダメポorz
つうか、スルー相当の投稿作に、ともかくもレスをつけた756のやさしさに感動した。
>>746 つまんない、と思うところは特別はなかったけれど、ありがちかなーって気はした。類似する具体的な作品が
頭にあるわけじゃないけれど。
まあ、これから如何様にも展開できるでしょうから、単純な思いつきの感想だと思ってください。
>>753-755 ありがちな話だと思うので、それだったら文体をもう少し堅い感じで
書いた方が良くなると思う。思い切ってホラー文体でも良いと思うよ。
>>753は、ありきたりな話をふつうの文で書いているからおもしろみがない。
>>670 書き慣れているみたいだけど、それゆえのわるい癖がいっぱいある。
こちらの真意は酌みとってもらえるだろうから、けちょんけちょんに書きます。
まず、言葉の選択。たとえば、世界最大の都市の区画に町はないでしょう。
つぎに人物造形。厳格な教育者が授業中にマンガ読んでいる生徒をそのままにさせておくのか? 主人公の変化も、
普段のすがたが見えないのでその豹変ぶりに唐突さではなく、ちぐはぐさを感じるだけ。
さらに、余計だったり過剰すぎる形容と、さらにその積み重ね。いちいち例は挙げないけれど、この点がひどすぎる。
あなたは技巧をこらしているつもりかもしれないけれど、素人臭さと滑稽さを醸し出すだけです。
そして、描写すべき場所と不要な描写との入れ違い。首飾りが重要なアイテムなら、それにふさわしい描写を。
「素晴らしい模様を彫り込んだ」、「繊細にして精巧に作られた」なんてのは描写ではありません。逆に、「さすがに、
棚や机などは白くない」なんて、どうして書く必要があるでしょう。
あと、エピグラフ(訳者不明っておかしくない?)とか、美登利市の説明からの惹句とか、最後の詩とかやめといたほうがいいよ。
こういうのってかっこよさとダサさの絶妙なバランスで成り立つものだけど、残念ながら後者のみしか感じられない。
意図はわかるんだけどね、そのどれもがすべて裏目に出てしまってる。
>>756>>758 自演臭いが・・・
やさしさだけなら猿でも出せる
ここは批評スレ
そこんとこ分かっとけよw
>756-762
ありがとうございます。
もちょっとがんばります。
764 :
花火:2005/08/05(金) 23:37:28
三年前の夏、ハタチのあたしは交際歴三ヵ月の「パニオ」と、鎌倉の花火を見に行く約束をしていた。
パニオとは単なるあだ名で、いつか友達に紹介したら「スペイン人みたいね」と言われたことがあった。
それからは、あたしの彼氏はやたらに濃い顔をしていて、スパニッシュだけに本名はパニ男、と噂になっていた。
そんなむかつく話はどうでもよくて、とにかくそんな美形のパニオとあたしは、相思相愛の仲だった。
花火デートの待ち合わせ場所はJR鎌倉駅で、あたしは気合いを入れて、めかし込んでいた。
この日の為に、赤い浴衣を選んで、あたしは帯と草履と小物までお揃いにしていた。
当然、ネイルやかかとの手入れも前日から入念にし、髪を結って、仕上げに丸くぼかしたチークを入れた。
完璧。あたし、可愛すぎ。もう、パニオが興奮して花火どころじゃないかも。
なんて、胸の内に秘めた二枚のパットとともに、妄想をふくらませていた。
そこへ、パニオが現れた。五時きっかりなのに「遅れてごめん」と謝ってきた。ういやつ。
あたしたちは手を繋いで、浜に向かって歩きだした。その夏は記録的な猛暑で、気温が連日三十度はゆうに超えていた。
会場に到着した時、あたしは汗をかいたのでウーロン茶を屋台で買い、喉を鳴らしながら飲み干した。
数時間後、盛大な花火が幕を閉じ、膨大な人の波が鎌倉駅へと押し寄せると、時計は夜八時半を示していた。
突然、お花畑へ行きたくなったので、あたしは我慢するために足を閉じて地団駄を踏んだ。
街頭テレビのニュースでは「鎌倉で約三十万の人出」と報道していて、勿論どの女性用個室でも長蛇の列だった。
結局間に合わなかったあたしは、女として一生の不覚ともいえる恥を地べたにマーキングしてしまい、古都鎌倉へは一度も赴いていない。
でも、愛しのパニオは今でも隣にいる。
あたしがサザンの曲をバックに電撃披露宴したわけは、湘南が運命の地だったのもあるけれど、
それよりもパニオ以上に心の広い男はいない、と確信したからだ。
その判断は今でも間違っていないとあたしは思う。現実、幸せだし。
でも、真相は誰にも言えないままでいる。それと、花火大会は懲りてるから多分一生行かないと思う。
淡々と書けていて好印象がもてる。
しかし、描写に若干の偏りが見受けられる。
もう少し時間を置いて、ゆっくり読み返すことをオススメする
前が見えない。
世話焼きな友人の浪人生は一ヶ月も前から髪を切るようにと言ってくる。
確かに自分でもいい加減鬱陶しくなったこの髪を邪魔に思っている、
しかし髪を切るのは面倒臭いという思いに勝てるほどのものではない。
私は基本的にぐうたらなのだ。私にとって外出は苦痛以外の何でもない。
高校の二年までは坊主にしていた、それもこれも家から出るのが億劫だから。
高校の二年の時私は変わっていた。
気が付いたら髪を伸ばし、眉毛に手を入れ、朝は髭が伸びていないか鏡で確認するようになっていた。
そして高校を卒業し進学した今、私は前の私に戻った。
大阪と千葉は遠い、八月十日の同窓会にもきっとあの人は来ないだろう。
でも私は髪を切ってみようと思う、無論坊主ではない。
初投稿です、内容無いですがお願いします
768 :
766:2005/08/06(土) 01:17:16
>>766 内容は本人の言うとおりなので形式だけ。
句読点の使い方が変。
>確かに自分でもいい加減鬱陶しくなったこの髪を邪魔に思っている、
>高校の二年までは坊主にしていた、
>大阪と千葉は遠い、
ここは読点ではなく句点。
それと、きちんと段落を分けて段落の最初は一文字下げるように。
基本的なことがなってないと読む気にもなれない。
770 :
769:2005/08/06(土) 01:37:11
670です。
761さまご指摘ありがとうございます
書くことには全く慣れていないです。まだまだひよっこです
基本的な行政区画を知らないとは……恥を今かいてよかったです
それからご指摘の通り、首飾りは重要なアイテムでして、私個人が抽象的な表現が好き。というのもあるのですが、
基本的には装飾などの細かな描写をするよりは、読者に想像をしてもらいたい。と(技術もないのに偉そうなことは言えないのですが)思い、あのような表現をしたのです
私の表現が下手というのは置いておき、あまりそういう抽象的な表現は受け入れられないものなのでしょうか?(やはりここは、私の描写の仕方に問題があるのでしょうか?)
あと、譲れない点がどうしても一つありまして、訳者不明の本や詩などは数多くあります。そこで伏線の意味も含め「訳者不明」としたのですが、それでもおかしいでしょうか?
もしよろしければ、私の質問にもう少し付き合って頂けると嬉しいです
ひとまず、レスありがとうございました
>>764 説明的すぎる
もうちょと軽やかなテンポが欲しい
>>766 とりあえず思わせぶる手法、対比の手法やってみた、て感じだな
問題は自意識過剰丸出し
もうちと謙虚に「自分」を描けんかね?
>>766 思わせぶりも何も、それ以前にリズムもバランスも悪いよ。
思わせぶりなんじゃなくて発想をとりあえず書きました、というかんじ。細かいことを書かないことが
悪いのではなく、語尾や使う単語の選び方、それぞれの説明に割く分量など、全く検討されていない
ように感じられる。
最初の一行はつかみ、象徴的なものなんだろうけど、残念ながら稚拙な印象しかあたえない。
↑ >語尾や使う単語の選び方、それぞれの説明に割く分量など、全く検討されていないように
抽象的過ぎ
全ての文章、小説に当てはまるんで批評になってない
リズムの悪さの原因は「私」「私」描写による自意識過剰さ
>細かいことを書かないことが悪いのではなく
思わせぶる手法は細かいこと書かない方がいいの
誰も悪いとは言ってない
むしろ同窓会やらあの人やら書きすぎで、分かっちまって面白くない
この場合、謎は大きいほど良い
駄批評で俺の批評ケチつけるなよなw
おれにもちょっとくらい構ってやってください……
>>772=774
一番自意識過剰に見えるといってみるテスト
764
俺的にはセーフ。
好みの問題じゃないかな。
778 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/06(土) 15:03:08
>>766 下手だが、リライト。
-----------------------------------
伸びた前髪で前が見えなくなっていた。
そういえば、世話好きの友人から髪を切るようにといわれ続けて、もう一月
にもなる。確かに、自分でもいい加減に鬱陶しくなっていた。
それでも邪魔な髪をそのままにしてしているのは、面倒だからだ。ぐうたら
性質のためか、外出するのが億劫でしかたがないのだ。
髪を伸ばし始めたのは、高校二年生のころからだった。
それまでの私は、今と同じようにぐうたらで、外出嫌いで、それがために面
倒がないように坊主頭にしていた。
それが、いつの間にか髪を伸ばし、眉に手をいれ、髭の剃り残しを気にする
ようになった。無精者の私が精一杯の外見を気にしていた。そして、何かを期
待していた。あのひとの間に起こる何かを。
しかし、何事もないまま私は卒業を迎え、私はもとのぐうたらに戻った。
友人以上になれないまま、あのひとは遠くの街で進学し、新しい生活を始めた。
八月十日の同窓会にも来ないということだった。
きっと、もう会うことはないだろう。
額にかかる髪を払って、私はベッドに寝ころがった。
「髪でも切ってみるか……」
窓の外は遠くまで夏の空だった。
-----------------------------------
君の文書との違いがわかるかな?
簡単に言えば、一番書きたい部分に向けて文章全体を収束させよう
という意思があるかないってことなんだが。君の書いた文は、一文
一文がラストのために書かれていない印象を受けるわけだな。
すまん、あらすつもりはないのだが。
766も俺的にはセーフだよ。
若干の修正さえ加えれば十分使えるかと。
そういやザードの曲に愛が見えないってのがあったな
「あの人」との関係をそこまで解説しちゃダメ
本質変わっとるがな
花火の描写なし、パニオとの触れ合い薄し
広がりなくて閉塞的
「お漏らしで変わらない愛」
テーマが弱いだけに外枠描写を鮮やかにして欲しかった
あとセーフていう表現使う奴そんなにいるのかね?
ふとオモタw
セーフて言うならいいとこ褒めてやったら?
特に面白いとは思わないし、優れているところがあるとも思わないし好きでもないが、
かといって、どこか直さなければならないようなところがあるとも思えない。
てぐらいの意味で「セーフ」って言ってるんじゃないの?
>>775 >>750は明確な意図ははっきりとは判らなかったけど、アイデアは面白いと思った。
>>749みたいなのは、書いてるときは楽しいけど、読むほうは面白くないんだよな。
中身のない話が巧妙に引き伸ばされてるんだけど、
その巧妙さに素直に感心できない。
逃げ、かな
よく分からないんで貶す勇気がないからとりあえず褒めとくか、みたいな
787 :
766:2005/08/06(土) 18:44:28
沢山のご指摘頂いて有難うございます
皆さんのレスをしっかり読んで精進します。
>>774氏
レス有難うございます
できれば『自意識過剰』とはどういうことなのか詳しく教えていただけると有難いです。
788 :
766:2005/08/06(土) 18:49:12
>>778 リライトどうもです
『一番書きたい部分』に関してですが、
自分はこの文章で迷いを書きたかったんだと思います。
来ないかもしれないがひょっとしたら来るかもしれない・・・と思っている自分もいる、という事です
783
セーフって書いた理由はいたって簡単だよ。
文章に関しては、改良の余地あり。
ただし推敲をきっちりやれば独力で出来る程度。
内容に関しては、
764は書いてあるまんまの話だし、
766は小説の出だしという感じで
とても内容をどうこう言えるところまで話が進んでない。
767のいうとおりで内容がなぃょぅってとこ。
純粋に文章以外は評価のしようがない。
790 :
761:2005/08/06(土) 20:32:00
>>771 こんばんは。
首飾りの描写については、いじわるな言いかたをすると、わたしはあなたの言う抽象的表現を
読んで「書き手のなかに具体的なイメージが形成されていないんだろうな」と思ったわけです。
これは、後半の銃に対する口上との対比から一層深まりました。わたしのレスはこうした感想が
背景にあってのものでした。で、読者にゆだねるというのはわかりますが、『素晴らしい紋様』
という文を読んでどういうイメージを描くかは、読者の素養に大きく左右されます。単純なわたし
はすぐにモリスやアール・ヌーヴォあたりを連想しますが、あなたの思い描いているものとは大きく
異なるでしょう。このような重要なアイテムにそうした差異が生じてしまうのはどうでしょう? この
首飾りがいかなる人物の手によりいかなる意図で造られたのか、それはまさしくその造形によって
体現されているわけなのですから。
さらに言うなら、こうした部分でいかに読者のイメージを喚起させるかが、書き手の力の最大の
見せどころではないのかなと思っています。
訳者不明について。わたしがおかしいと書いたのは、通常、題辞などでなんらかの文章を引用
した場合に提示すべき情報の第一は、その文章の作者であって訳者ではない、ということです。
焦点は引用された一文にあるわけで、「だれが訳したのか?」という点は著作権と先達に対する
敬意という部分をのぞいて重要視することがらではありません(訳者不詳と書いてもいいけど、
そのまえには当然文章の作者名が記されているべきです)。
これをふまえた上で、この訳者不明が伏線となるのであれば、それについては異を唱えることは
ありません。が、それでも、『怖れ知らずは良いことだ』と語る作者を置き去りにして、これを訳した
人間にばかりスポットライトをあてるというのは違和感を感じずにはおれません。この作者が実在で
あろうとあなたの創作であろうと、この発意は作者のものであって訳者のものではないのですから。
「異なる実数解を持つとき…」
「き」の字をくるんと丸めたその瞬間、窓が横にひび割れる音を立てた。
僕は回転椅子から転げ落ちていた。絨毯に両手を付き、怖々顔を上げる。
母さんの趣味でふわりとレースの掛かった窓は、水面が波打つように振動していた。
何となく掌を眺めながら階段を降り、勝手口を開けて裏庭に出た。
昨日の雨をたっぷり含んだ土の上を、そろり、そろり、と歩く。
コスモスの薄い茎が膝小僧を掠めた。しゃがんで太股を掻いたとき、それに気付いた。
ももんがだ、と思った。
ももんがは初めて見た。でも、ももんがだと思った。
花壇の湿気た土の上に、影法師のように横たわっている。
毛はざらざらとして所々禿げ、鶏の皮のような小さな指。
穴のような目はぎゅっと瞑られ、線になった口は動かない。
その上のかすり傷のような鼻が、斑に赤く渇いていた。
僕は後ろ足で二歩後退した。
もう一歩後退したとき、花壇の角に置いてあった白雪姫の小人がことりと転げた。
小人の帽子を濡らしていた水滴を、指で掬い取る。
とろみのついた玉のような水が、指の腹に吸い付いた。
そっと一歩だけ足を前へ戻した。水を掬わなかった方の腕で膝を抱え、目を瞑った。
濡れた指を精一杯伸ばした。
「痛っ!」
黒い影法師が吸い込まれていった空に、半分の月が出ていた。
中高スレの三題で書いた物を推敲しました。
初投稿です。よろしくお願いいたします。
>>785 わーい。レスありがと。749面白くなかったかー。残念。
なるべく「普通の文章で書いて面白いもの」を書こうと意識はしたんだけど、
どうしても文章のほうにばっかり注意がむいてしまうね。
それで750は、最初「二人の会話のうち片方の言葉がまったく判らないばかりに、
話の内容が気になって気になって仕方が無い」というような文章を書こうとしたんだけれど、
おれのオツムではどうやらそれは難しすぎるので(どうやればいい!?)挫折、
仕方が無いので「片方の言葉をまったく読者の想像に委ねる事によって、
普通にかけばまったくくだらない会話をもう少しは印象深いものとして読者に感じさせる」
というような事をとりあえずの目標に設定して書いてみた。正直アイデアに頼りっきりで、
中身はまったく練っていない。
おれの頭の中では、会話が日本語で書かれている人間も、もう片方と同じように
意味不明言語で喋る人間です。
>761、>790様。重ね重ねレスありがとうございます
まず訳者の件、出典が北欧神話の王の写本でして、分かる人だけ先に分かってくれると嬉しい。と言う気持ちが先走りしたのがいけなませんでした。出典も書くか、訳者不明と書かないようにしようと思います
首飾りに関して、これは具体的なイメージというものはあります。まず、読者に具体的なイメージを伝えるのが優先とした方がいいですね
ただ本来、私の作品は神話や物語などの様な、読み手のイメージを優先として、読み手が取りたいように受け取ってくれればいいと思っているのです(挿絵などもありません)
確かに私のイメージというものもありますが、アールヌーボーなりモリスなり、読み手が思い浮かべるものであればそれでいいと思っているのです
確かに細かな部分や大まかな部分が対比されてしまうといけないのでしょうが
浅はかな自分が情けないとともに、もっと向上しようと思います。レスをもらう度、勉強になるので、それをキチンと活かせるようになりたいです
>>748 読もうかと思ったけど、<2ちゃんにて批評依頼中>という言葉が見つけられなかったんで、スルーします
> ※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
> HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
> と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
あの
>>690なんですが、今更ですが評価はムリでしょうか?
酷評をお願いします。
短編です。3402文字です。
タイトル:約束。
昼の空はあんなにも青くて綺麗なのに、夜の空はどうしてこんなに
も暗くて黒くて、怖いのかしらね。
まるで全てを飲み込むかのよう。
私の海。私の、海。
その海も空と同じように暗くて暗くて暗くて。
まるで愚かな私を罰するように暗くて。
優しい、優しい、海。お姉様達。
ごめんなさい。
私は今夜、泡になります。
あんなにも深く深く、お互いを大切に大切にして来た私達。
私達の思いの重さなんて、運命や権力の力に比べれば、まるで蟻の
力のように弱いものだったのねえ。
知らなかったわ。
私って、とても世間知らずだったのね。ふふっ。
―愛してるよ。
いいえその言葉は言わないで王子様。
その言葉は,何だかとても陳腐で。嫌いなのよ。
大好きよ。大好きよ。大好きよ、あなた。
大好き。
ねえ。
子供みたいな言葉だけれど、そこにある思いは、まっすぐに伝わる
と思わない?
―大好きだよ。
私もよ。大好きよ。大好きよ。大好きよ。
世界で一番大好きよ。
―この世の終わりが来ても君を好きだと呟くよ。
ああでもあなたは今日、行ってしまうのね。あの人の元へ。
あの隣国のお姫様の元へ。
可愛らしい方だったわ。とても。
―僕が君と一緒に海の中で暮らす事が出来たなら。
或いは君と一緒に泡になってしまえたら。
それが出来たなら、僕は一体どれだけ幸せだろう。
どれだけ僕はその幸せを噛みしめる事だろう。
どれだけ…どれだけ………。
王子様、王子様、もうお苦しみにならないで。
私は充分に幸せよ。そこまでの思いを戴けるだけで幸せよ。
例え海の泡となって消えてしまっても。
私達の恋は、泡沫の恋物語として、人魚達の伝説になるわ、きっと。
そして語り継がれるわ。だから、私達の恋は、永遠に消える事はな
いわ。
―ああ伝説なんかいらない。いらない。いらない。いらない。
だからどうか君と一緒にいさせてくれ。永遠に。永久に。
別離がこんなにも辛いなんて知らなかった。
知っていたなら、僕達は別々に別れただろうに。
こんなにも一分一秒が大切で大切でたまらないなんて。
それが終わる時の来る事が、死よりも恐ろしいなんて。
王子様。大好きよ。大好きよ。
人間の体(あら私は元は人魚だったわね。ふふふ。)が、抱き合う
とこんなにもびったりと、おさまるなんて知らなかったわ。
まるで剣と鞘のようね。
―君と、僕だからだよ。きっと他の誰と抱き合っても、君と僕程、
ぴったり合う人間なんていないだろう。
ああ、そうね、きっとそうね。
私達は生まれつき、剣と鞘のようにぴったりと合うようにと作られ
たのね。
―ああ、僕は誓う。一生涯に渡って,君だけを愛する事を。
隣国の姫と連れ添い、子を成したとしても、僕の愛は君だけに捧げられる事を。
そしていつか僕が死を迎える時、(その日を僕は指折り数えて待つだろう)僕は君のいる海へ向かおう。
どうかその時、僕を迎えておくれ。
王子様。私も誓うわ。
私も、泡となって最後の一雫になってしまうまで、あなたを思う事を。
そして、私の体が広い海の中に溶け込んでしまっても、王子様だけは見つけ出してみせるわ。
そして、その時こそ、永遠の時を迎えましょう。
―ああ隣国の力。政治。権謀術数。相続の争い。醜い、争い。
全て捨ててしまいたい。
一人の人間になりたい。
王子である事の重み!
僕の肩に、僕の肩に数十万の民の命がかかっているなんて。
僕は、まだ19だと言うのに。
まだ19だと言うのに!
民の為。政治の為。国の為。
何もかもどうでもいい。どうでもいいんだ。
ああ、それでも僕は民を見放し、国を戦争の業火に包ませる事は出来ない。
情けない僕。愚かな僕。だけどこれだけは信じてくれ。
僕は君を、君だけを、愛してる。いや、言わせてくれ。
愛している。
愛、神の愛にすら近い、大きな愛を君に捧げる事を許してくれ。
王子様。王子様。ありがとうございます。ありがとう。
本当に。きっと、王子様の愛の深さは、それを知らないままの私の
寿命の長さよりも、何十倍も尊い事でしょう。
ああ、王子様。
王子様。
わたくしも、愛しています…。
……婚約、発表の時間、は…何時からだったかしら?
―9時だ。9時に、僕は永遠の嘘をつく。
僕に幸福な最期がやってくる、その時まで。
王子様。未練、というものはなんて厄介なんでしょうね。
―マリー!!!!
王子様…いいえ、ユウ。愛してるわ。大好きよ。永遠に。
待ってるわね。貴方がやって来るその時を。ユウ。
どうか、それまで、幸せに、生きて頂戴。
私の、最期の、お願いよ。
―マリー!危ない!落ちてしまう!
いいのよ。今、さよならしましょう?でないと、ユウ。
あなたは未練を引きずってしまうわ。
未練は、美しくないわ。
未練は、あなたを不幸にするわ。
だからこそ、今、お別れしましょう?
これが最後だからこそ、美しいお別れにしましょう?
そしてそんな私を、時々は思い出して頂戴ね。
―マリー!!
ユウ。大好きよ。大好き。大好き。大好き。大好き。
永遠に。
マリーはその時、神々しいとさえ言えるような、美しく、そして悲しい、微笑みを浮かべていた。
そしてそのまま、舳先から後ろへ。
海へと、倒れて行った。
全てが信じられない程にゆっくりと感じられた。
彼女のか細い手は、優雅で細い胸に置かれ、やがてその綺麗な指先は僕に向かって、広げられた。
まるで、彼女の全てを僕に譲り渡すように。
それを最後に、彼女は微笑みながら、突然ふっと消えた。
僕は走った。彼女の消えた舳先へ。
そこから下に見えるものは、暗い暗い、海。
沈んで泡となった彼女は、もう見えなかった。
呆然と、ただ呆然と、僕は舳先の近くに、へたりこんだ。
感情は、何もなかった。
ただ、へたりこんでいた。
その時、水面から音がした。
バシャバシャと。
もしかしたら!
もしかしたら、マリーは!
―僕のその時の期待はどれくらいのものだったろう。
そしてその後の落胆、そして、微かな、微かな、微かな。
希望。
「あなたが王子様?」
舳先から下を覗くと、マリーの姉妹だろうか、彼女と同じ金髪(ただしその髪は短かった)をした人魚がいた。
僕は、マリーじゃなかった、という落胆を隠しきれなかった。
「そんなにガッカリするものじゃないわよ。あなたにいいものあげようと思って来たんだから」
マリーの姉妹(恐らく姉であろう)人魚は、そう言って、小さな水晶の瓶を見せた。
「マリーの、泡の一部よ」
僕は驚嘆した。
マリー!マリー!!まだ、君の一部はそこにあるのか!
「どうして…」
色々な意味の込められた、疑問だった。
どうしてマリーが飛び込む時が分かったのか。
どうしてその泡を瓶におさめられたのか。
―そして何より、マリーを救う手段はなかったのだろうか?
「マリーは契約違反をしたのよ。海の魔女とね。どれだけあたし達姉妹が頼み込んでも駄目だったわ。マリーは海の泡になる、その事は変えられない。
じゃあせめて、マリーが飛び込むその瞬間を教えて、そしてマリーの欠片を少しでも捕まえられるものを頂戴、って頼んだのよ。あたしたち、9人の姉と妹達の髪と引き換えにね。それが、この水晶の瓶。中に入ってるのは、まぎれも無くマリーよ」
そうだったのか。
だから彼女の髪はこんなにも短く………。
「いい、のか?僕が……マリーを守れなかった僕が、これを貰っても?」
9人分の姉妹の髪と引き換えに手に入れた、マリーの一部。
僕だってどれだけそれが欲しかったか。
しかし彼女達の思い。その犠牲。
それを思うと、とてもおいそれとは貰えない気がしたのだ。
「いくら魔女でもそこまでケチじゃないわよ」
彼女は少し笑って言った。その笑顔は少しマリーに似ていた。
「瓶はもう1本あるわ。これは、私達姉妹の宝物。あなたにあげた瓶は、あなたがその寿命の尽きる時、その瓶を持って、それを目印に海に入って頂戴。海に溶け込んだマリーが、あなたを見つけやすいように。そして、私達姉妹も、あなたとマリーを見つけやすくする為に」
ああ。
僕はその時、何と言えばいいのか、何て言えばこの胸の感謝が伝わるのか、分からず。
ただ、マリーの姉妹人魚達の思いに、感謝して。感謝して。
感謝は余りにも大き過ぎて。
僕は、マリーが消えてから、初めて泣いた。
いや、最早マリーは消えていない。
ここにいるんだ。
「ありがとう…………」
言えた言葉はそれだけ。
「ありがとう…………」
僕は、水晶の瓶をそっとポケットにしまった。
マリーが、いる。
僕は、それだけで、マリーの一部が確かに僕の側にいる、それだけで、これからどれだけ続くか分からない、僕の長い人生を耐え抜ける気がした。
「必ず、あなた達に、マリーを再会させる事を誓います。その時、僕がマリーの横にいる事をお許し下さい」
僕は、涙を拭い、姉人魚にお辞儀をしながら、言った。
姉人魚は照れくさそうな、嬉しそうな顔をして、最後に一言を残し、また水の中へと帰って行った。
「あなたが思ってる程人生は長過ぎる訳でもないし、あなたが思ってる程人生はつまらない事ばかりじゃないわよ」
僕は、その言葉と、小さな水晶の瓶をポケットに、歩き出した。
これから続く、どれくらいの長さか分からないが、そうつまらないものでもないらしい、僕の人生。
そして、その人生を共に歩む、マリーの一部。
それだけで、僕は強く生きて行ける。
例えこれからの人生が波乱に満ちていようとも。
マリー。
愛してる。
いや、君はこの言葉が嫌いだったね。
大好きだよ。
マリー。
この上は、せめてよい国王となり、いつの日か君に自慢出来るような人生を送ろうか。
本当は、ひどく世間知らずなんじゃないのか・・・
あいつが来る、もう終わりだ。何もかも…
道行くもの全てを八つ裂きにして、全て台無しにして、深紅の夜道を闊歩しながら黒い物体が近づいてくる。
普通の人間ではない何かが私を八つ裂きにせんが為に近づいてくる。
「かくれんぼは終わりかい?可愛いフロイライン(少女)?」
その時、途切れることの無い不安と焦燥が私の体から飛び出した。
「恐い…恐いよ。恐くないけど恐いんだよ…」
切り裂かれる喜び、そして恐怖。
不死身の体では味わえない感情に私は内心ドキドキしていた。
それは恐怖か…喜びか分からなかった。
「私は殺されるの?それとも殺されないの?」
気が付くと、私は黒いものの近くにいた。どうやら無意識の中で行動していたようだ。
「私では……殺しきれない。私では……な」
彼が語り終わると同時に、目の前の景色が暗く、ドロドロと淀んでいった。
批評ヨロでつ。
短すぎてすみません。
うっ…!三点リーダーは無視してくださいorz
すごいボケてたので…
>>808 批評というより質問なんだけど、
『フロイライン』って言う言葉を使った理由は何かあるのでしょうか?
『お嬢さん』って言っちゃだめなの?
あとフロイラインって多分ドイツ語だと思うんだけど少女って意味だっけ?
>>797-806 感想を書こうかどうか迷ったんだけれど。まあ、いいや。
こういった(いろんな意味で)甘さを抱えたファンタジーのままがいいのか、あるいはその先へ進みたいのか――
この場で批評を求めるというのは、あなたの気持ちが後者だからと勝手に解釈して感想を書きます。とはいえ、
野暮で無粋な話になってしまうから一点だけ。
物語自体の甘さはわるいことじゃないんだけれど、いかんともしがたいのがキャラクター設定での甘さ。いちばん
ひっかかったのが、マリーがじぶんたちの関係を剣と鞘にたとえるところ。人魚である彼女が、剣と鞘のなんたるか
を理解しているはずがない。彼女がどれくらい人間のすがたで生活したか、あるいは人間にならずとも海から人々
の営みを見つめてきたかわからないけれど、かりにマリーが剣のもつ意味を理解していたならこんなたとえは用いな
いだろうし、かといって理解していなかったのならばじぶんたちをこんなものになぞらえることはないでしょうし。
そもそも彼女は海で暮らしているんだから、貝殻とか潮汐とかロマンティックなたとえは豊富にあるんじゃない?
フロイラインは「お嬢さん」くらいの意味だね。
年頃の娘さん(未婚)という感じ。
>>808 面白そうな場面を思いついたので、その場面を小説みたく書いてみた、
という感じがしました。
仮にそれが小説のプロローグだったとしたら、
確かに「面白いかもしれない」と思い読み進めるかもしれません。
ただ、
> 途切れることの無い不安と焦燥が私の体から飛び出した
> 恐くないけど恐いんだよ
> 不死身の体では味わえない感情
> それは恐怖か…喜びか分からなかった
ここらへんの言葉を見ると、「この作者って、それらしき言葉を並べただけで、
何を書いているのか解ってないんじゃないか?」
というような感じで不安になります。
814 :
808:2005/08/08(月) 22:23:54
批評ありがとうございます。
フロイラインと言う言葉を使った意味は、ドイツのストーリーにしてみたかったからでつ。
ストーリー上、ドイツの図書館の司書(とある理由で不死身)と人外なる者のストーリーをやっているので。
クーデンベルグ図書館って確かドイツでしたよね?
後、これが一番始めの冒頭です。
この夢を見て主人公が目覚めて、一日が始まる…みたいな。
>>808 ドイツっぽくしたいならもうちょっとドイツ語勉強しなきゃだめだよ。
「Gutenberg」は「グーテンベルク」。最後のgは濁らない。
816 :
808:2005/08/08(月) 22:59:30
>>815 ご指摘ありがとうございます。小説を書き始めてから三ヵ月もたってない若造なんで思いっきり批評して下さいm(__)m
後なんですが、章と章のつなぎ方が何となくうまく行って無い感じなんですよ…もし良かったら続きを少々貼りますので読んで頂けたら光栄です。
817 :
808:2005/08/08(月) 23:00:14
「どうした、フィローゼ?悪夢でも見ていたのか?」
私に向かって黒いものが語りかけてくる。
「あぁ、何でもないわアドルフ。ちょっと昔のことを思い出しただけ」
私がそう言うと、彼は顔をしかめた。
そう、昔のことは彼には禁句だったのだ。
彼が昔に私を襲った黒い物体……いや、狼男だったのだ。
「あれは……すまなかった」
一瞬にしてクールな顔が落胆の色に変わる。
どうやら本気で落ち込ませてしまったようだ。
少し悪いと思いながらも、私はベッドから起き、部屋を逃げ出そうとした。
ベッドから起き、ドアノブに手をかけたその時だった。
「お〜い!フィロちゃん〜」
と間抜けな声が外から響いた。
タスラー大佐だ。
彼はいつも私の仕事場『グーテンベルク図書館』に来る常連客だ。
それだけ聞くと、相当な文学者だと思いそうになるが、実際は違う。
毎日、司書をナンパしており、迷惑極まりない存在だったのだ。
だが、大佐と言う身分上、下手な真似は出来なかった。グーテンベルク図書館は現在、軍の資金援助により成り立っているからだ。
「お〜い!フィロちゃん〜!早くしないと家にあがっちゃうぞ〜!」
私はそれを聞いて、慌てふためいた。私の家の中にはアドルフがいるのだ。
彼は今、大量殺人犯としてマークされている。
タスラー大佐が入ってくれば終わったも同然だろう。
私は焦ってドアノブを開いた。
「じゃあ、アドルフ!行ってくるよ!」
そう小声で話しかけて、私は玄関へと走りだした。
>>797-806 話自体は古典的な物語にあわせて、古風で格調高い(もしくは雰囲気のある)言葉を選んでいるみたいだけど、
811さんと同じで詰めが甘いと感じました。
良い言い方じゃないけど、上品ぶって取り繕ってもぼろが出てしまったような、違和感を感じてしまいます。
とはいえ、こちらもそういう格調高い文章などとても書けません。
特に気になった言葉だけ挙げておきます。
> 私達の思いの重さなんて、運命や権力の力に比べれば、まるで蟻の力のように弱いものだったのねえ。
「重さが…弱い」という言葉がおかしいのもあるけど、
「思いの重さ」とか「権力の力」とか「蟻の力」という言葉がぎこちなく感じられました。
> ―ああ隣国の力。政治。権謀術数。相続の争い。醜い、争い。
> この上は、せめてよい国王となり、いつの日か君に自慢出来るような人生を送ろうか。
これらも「隣国の力」「政治」「相続の争い」「自慢」という言葉が上記と同じようにぎこちなく思いました。
だって彼女はアメリカに渡ったときには既に死んでいたからね。死人には無力です。
リストカットの痕とかあるんでしょ。
820 :
808:2005/08/08(月) 23:26:35
玄関の扉を開けると、目が痛くなるほどの陽光が私に突き刺さった。
それを見たのか、タスラー少佐はかぶっていた緑色ね帽子を私にかぶせて、言った。
「そんなに眩しいのかい?」
それはそうだ。
一応、私はヴァンパイアの血を少しだけ継承している。
そのせいで……中途半端になったせいで幾ら何をされても死なない体になってしまったのである。
だが、何故か血を吸うことが出来ないし、常人離れした力をも持っていない。
陽光が極端に苦手ではない。
本当にに成り損ないだった。
「フィロちゃん?」
気が付くと、心配そうに私の顔を眺めている大佐がいた。
いつもそうだ。毎日物思いに耽り、ぼーっとしている。
そのせいでハズレくじを引かされるのだ。
タスラー大佐を図書館まで送ると言うハズレくじを。
「フィロちゃ〜ん?」
「ひぁっ!?」
気が付くと私は大佐を跳ねとばしていた。
だって、私の顔に大佐の唇が重なろうとしていたから。
「冗談だって!待ってよ〜!」
大佐がまるで私にまとわり付くかのように追い掛けてくる。
嫌……嫌……嫌ぁぁぁ!!
「ひぁぁぁぁぁ!ヘンタイ!」
感情が一瞬にして最高潮を超えた。
私の叫び声が聞こえたらしく、すぐに警官がやってきた。
「そこの男!待ちなさい!」
警官の声が静まり返った町中に響く。
「うぉっ!警官かよっ!?」
「そこだ!取り押さえろっ!」
「うぁぁ!捕まっちゃったなぁ……」
タスラー大佐は、警官が来てすぐに取り押さえられた。
「フィロちゃん〜!また迎えにくるよ〜!いだだだだ!」
そう言って、大佐は警官二人に連れていかれた。
あんたと仲良くすると、俺が適当に仲良くしてた子達に罵詈雑言浴びせたり、汚い策練って色々するから、多分この子とは長続きしないだろうなあと思っていたけど。
あるときこの人の言葉が全く琴線に響かないことがわかったから、距離置いたら、それからこの人の心の中の色を現実に見せてくれたよ。
821はY、でいいのかな?
あげ
それを元に、修飾した全てのものは、崩れ落ちていきます。
これから、次に遭ったとき、彼女の目の色、目の縁の力加減はどうなっているのでしょうか。
>>808から引用
それは恐怖か…喜びか分からなかった。
彼女に加担した奴等も、彼女と一蓮托生だよ。
ここらへんでsage。
どうも。お騒がせしました。
あのグループはこれから、純文へ傾いていくから。
まああれだ。えっちしてるときの彼女もまた、彼女であるんだからな。もう白根。
創作文芸とラノベ板って住み分けしてるんじゃないのか?
最近久しぶりだからわからんのだが
教えてくれ
批判も晒し文章もレベルが激低レベル化しているのは夏でリア消が増えてるからなのか?
いつぐらいにくらべてレベルが低くなってるの?
例えガイシュツの作品出してもばれなさそうな雰囲気だな
836 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/09(火) 15:22:03
愚痴すら夏特有のだらけ具合
愚痴言う前に、
レスのない作品を酷評してやってください。
つうか、俺もだろー
838 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/09(火) 18:35:04
このスレに来ると、なんだか自信がもてるようになる。
ありがとう
839 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/09(火) 18:43:13
ずいぶんと程度の低い慢心だね。
840 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/09(火) 18:44:28
☑ฺ
8月が終り、9月がやってきた。
夏の暑さは抜けず、蝉も、まだまだ現役の様だ。
信号機の色が、青から黄、そして赤へ。
同時に、二人の男女が走り出す。
「もう、あんたのせいで、私まで学校に遅れるじゃない!」
一見、壮麗な顔立ちをした女子が、時計を気にしながら言う。
「だったら、家まで、起こしに来なければ良いだろ。」
人の良さそうな、男子が言い返す。
焼けたアスファルト上を、二人で一気に駆け抜ける。
学校までは、あとは、次の角を曲がるだけ…。
男子が、そして恐らく、女子もそう思った直後、何者かが視界を遮った。
ドン!バタ!
「いったぁぁい。」
気付けば、見知らぬ女子がその場にヘタレこんでいた。
近くに落ちているパンは、恐らく彼女のモノだろう。
見知らぬ女子は、急いでスカートを抑えると、上目で男子をにらめつけた。
突然の出来事に、慌てながら、男子が
「大丈夫?急いでたから…。」
と言うが、あっけなく無視され、彼女はその場を離れてしまった。
呆然としている男子に、後ろから見ていた女子が不満そうに文句を言う。
「誰かしら、うちの制服着てたけど。」
「さあ…転校生かな?」
男子は、戸惑いながら、言葉を返す。
「あんたバカァ?アタシに分かる訳無いでしょ。」
言うが早く、女子はまた走りだした。
「あ、まてよ…おい。」
続いて、もう一人も走り出す。
学校まで続く、一直線の焼けたアスファルトの上を。
夏はまだ終わらない。
にらめ→睨めだった。
変換ミスッタorz
コバルト文庫の裏にありそう。
「嘘みたい! 私にこんな文才があったなんて!!」
っぽい通信添削の勧誘の、ヨンコマ漫画
8月が終り、9月がやってきた。
夏の暑さは抜けず、蝉も、まだまだ現役の様だ。
信号機の色が、青から黄、そして赤へ。
同時に、二人の男女が走り出す。
描写になってない描写で行数稼ぐくらいなら、一気に話を始めてしまったほうが
読者に対し親切と言うものだ
転校生
評価アリガ 。
コバルトryて何?
ていうか、小説なんか書くの、産まれて初めてかも。
849 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/09(火) 23:49:01
書きわすれた。
元ネタは、854が正解です。
ディスプレイを見ながら、僕は震えていた。
「ミスった…」
なんてことだ!
僕が、今アクセスしているのは、某巨大掲示板。
毎日、9時ピッタリの時間に、僕はこのサイトを見る。
今日も、いつもの様に、9時ピッタリに見始めた。
そして、今日も平穏に12時に電源を切るはずだった。
しかし、あろう事に僕はレスアンカーを間違ってしまったのだ。
これは、重大な問題だ…。
急いで、間違いを報告しようとしたが、ここで書き込んだら、3回連続投稿になる。
…それはまずい!
さあ、どうする、どうする?
そうだ!小説風にして、ごまかせば良いんだ!
「実は、元ネタはエバでした…と。」
書き込んだ後、疲労と満足感が押し寄せてきた。
時計に目をやると、すでに12時をまわっていた。
ふふ、今日も俺は完璧だった。
パソコンの電源を切り、ベッドに倒れこみ照明を消す。
「Zz…ごめんなさい…ごめんなさい…zz」
ここにはハエがいるし。
852 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/10(水) 23:00:32
↑
お前のことか?
853 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/10(水) 23:12:07
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !| もうやだねぇ 病気なら早く言ってよw水くさいねえw
. : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l|
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ! ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
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ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゙''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. /
l;、-'゙: ,/ ゞ=‐'"~゙゙') ./. \ / '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
酷評お願いします。
『合法自殺』
20歳半ばのOLがカウンターから一枚の番号札を受け取る。234番、女にとってこの数字は彼女を
苦しみから解放するための数字だった。
「なあユミコ、本当に・・・」傍らに立つ男がユミコと呼んだ女に問う。
女は首を縦に振ることで答えた。
「私はずっと我慢してきたのよ、父さん。それこそ何年も」
ユミコは儚く笑い、父と呼ばれた男もまた笑う。形だけの笑顔だった。
それでも、と父は説得を続けるがユミコの首は横にしか振られない。口から紡がれる言葉は父への
謝罪とだけだった。
『234番のカワセユミコ様、7番にてお待ちください・・・』
事務的なアナウンスがユミコの名を呼ぶ。「時間だから」ユミコはまだ諦めきれずにいる父を振り切り、
7番のゲートを潜る。
「ユミコ・・・」父の弱い声が背後から聞こえても、ユミコは決して振り返らない。
父がユミコに駆け寄ろうとするのと同時にゲートは重い音と共に封鎖され、父はユミコが消えた
重い扉をじっと見つめる。
それを見かねたゲートの前の警備員が「大丈夫ですか?」と声をかけると、父は無理やり作った
笑顔で警備員にこう呟いた。
「昔は良かったですよね、自殺する人間を止められたんですから。でも今はそれすらも・・・」
2036年自殺権授与法案の可決。
人間に自殺の自由を認められてまだ間もない時の話である。
855 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 00:14:53
夢の話は嫌われる。
そういわれて久しいけれど、知ってる奴は意外と聞いてくれるもんである。
最近、友人が死んだ。
高校生の頃からだから適当に換算しても15年以上の付き合いで、
一時期疎遠になっていたけれど、ここ数年は他にも同じような感じで何人かの友人とともに、
年に数回顔を合わせちゃバカなことを話していた。
俺も、そいつも、そいつらも、
「こりゃ一生の付き合いになるだろうな」
と思っていた。だろう。きっと。
856 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 00:15:25
けれど先日、そいつは死んでしまった。
前から薄っすらとは聞いていたけれど、睡眠薬を常用していたらしい。しかも酒豪、つーか毎晩呑んじゃバタンキューみたいな奴だった。
直接の死因は、そんなこんなが招いた末の、吐いた物が喉に詰まって逝ってしまったらしい。
首吊り自殺をすると顔が鬱血して目が飛び出し、舌を突き出した状態になるという。
恐らくそんな死に顔だったんだろう、挨拶がしたいと申し出た、
葬式に行った俺ら古い友人にも棺の蓋から見える大判の写真の下は見ることは出来なかった。
そんなことがあって、とりあえず俺はある部分が抜け殻になった。
現実世界に生きてはいるんだけれど、何とかやり過ごしてはいるんだけれど、
そいつは死んで現実には存在しなくなった
857 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 00:16:37
毎日時間が過ぎ、時間が埋めてくれるといいな、と考えていたら昨晩こんな夢を見た。
俺はそいつの住んでいるマンションの部屋の玄関にいた。
何でかって?
もちろんそいつが死ぬのを防ぐために。
玄関の前でやきもきしながらエレベーターが昇ってくるのを待った。
感覚的には午前一時過ぎだろうか、エレベーターが上がってくる。
エレベーターは俺のいる階で「チン」とベルを鳴らす。
グォンと音を立てて扉が開き、死んだはずのあいつと俺の目が合った。
「おい、玄関を開けるなよ。お前死んじゃうんだぜ」
「うるさいなー。眠いんだけど?」
858 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 00:17:44
なぜか俺の言うことには耳を貸さない。
どうしてなんだ?死ぬんだぞ?遣り残したことは無いのか?
あせる俺を横目にあいつはすばやく玄関から向こうの漆黒の闇に消えた。
俺は玄関前でしゃがみ、土下座のような姿勢で
「なんでだよー!!」
と泣き喚いた。そして目が覚めた。
目脂のせいでバリバリと音を鳴らしながら開いた俺には満足感があった。
859 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/11(木) 00:18:14
闇にあいつが消えるとき、こう言った。
「このことを書くぞ。いいだろ?」
見開いたような瞳が魅力的だったあいつは闇の向こうに消える間際、
俺に視線を合わせてニヤリと笑った。
おはよう。
今日も一日が始まる。
おまえはいないかもしれないけど、何とかなるような気がするんだよ。
夢の話も何とか人に話せるような気がするんだよ。
>>854 > 儚く笑い
> 形だけの笑顔だった
> 口から紡がれる言葉は
> 無理やり作った笑顔で
J-popなんかでよく出てきそうな言葉が多く、この文章では、文章力で人を唸らせるようなことはないと思う。
でも、状況の説明も解り易いし、何としても唸らせたいと思っているのでもない限り、特に直す必要性もないでしょう。
「臓器くじ」のような有名な話があるんで、話のアイデアのインパクトは弱い。
>>855-859 手間はかけているように見える。。
ただ、主人公の人は「高校生の頃から15年以上の付き合い」ができるぐらい長く生きてるわけだから
それ相応の年齢なはずだけど、もっと若い人の独白に見えた。
それは多分書き手があまりきちんと考えてないからだと思う。
例えば、この部分。
> とりあえず俺はある部分が抜け殻になった
「とりあえず」「抜け殻になる」とあるけど、自分の意思で抜け殻になったのか?
他にも「闇にあいつが消えるとき」「このことを書くぞ。いいだろ?」と言った人間がすぐその後で
「なんでだよー!!」と泣き喚いたりしたの?
そういうところを書いた人は説明できないだろうなあと思う。
> 夢の話も何とか人に話せるような気がするんだよ。
この部分も一行目と対応しているようで、少しずれてる。
書き方も一行あける必然性がよくわからなかった。
散文詩のような詩?それとも視覚的効果を狙ったのか?
> しかも酒豪、つーか毎晩呑んじゃバタンキューみたいな奴だった。
> 目脂のせいでバリバリと音を鳴らしながら開いた俺には満足感があった。
ここらへんは意味は解るけど説明が少なく、むしろ不親切。
またスルーされてしまった。
何が原因なんだろう。
とりあえず、謝ります。
ごめんなさい。
>>860 俺は短文ばかりを書く人間なので、できるだけ短い文章で状況や世界観を
現そうとするんですが・・・それにばかり目を行き過ぎましたかね
インパクトの弱い短文って結構致命的なのでそこは特に考えてみます
酷評ありがとうございました
次回は今回のより唸らせる文章を見せられるよう、精進します
>>861 すみませんが、
>>791さんでしょうか?
批評の後に新しい投稿があると、スレのそこまでは「酷評済」のように見えて見逃してしまうのです。
そういうときはレスアンカーで指摘していただければ、誰か批評してくれると思いますよ。
865 :
861:2005/08/12(金) 07:29:03
>862>863
ありがとうございます。>791です。
初めて投稿したので、
何か形式間違ったんだと思って、いじけてました。
レスもらえただけでも嬉しかったです。
出来れば、酷評もしてもらえたらありがたいです。
866 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/12(金) 14:18:32
酷評を待っている人もいるわけだな
867 :
名無し物書き@推敲中?:2005/08/12(金) 17:58:43
私は小説家だ。
いや、自称小説家と言った方が適当かもしれない。
私は今年で24歳になる。小説家を志し大学を中退、そのまま家を飛び出してから、かれこれ5年もの月日が経った。
私は作品を投稿するでもなく、悶々とバイトをして生活している。アイディアが出ない、と言い訳しているが、実は作品は出来ている。
良く言えば推敲している、悪く言えば世間に認められるのかが怖い。
いずれ出さなければならない、と思いつつも勇気が出ないでいる。
私は現在、高校からの付き合いである友人のアパートに居候させてもらっている。
友人はバイク屋を営んで立派に生計を立てている。正直心苦しい。
しかし私には此処しか居場所がないのだ。
小説家になりたい。そう言って親の反対を押し切って家を出た。
今更実家には帰れない。
868 :
867:2005/08/12(金) 18:02:17
しかし最近、友人が前々から付き合っていた彼女と結婚して、一軒家を建てるらしい。
いよいよ私は出ていかなくてはならない。
友人は、賞を獲るまでいてもいい。と言ってくれているが、流石に新婚夫婦の家に居候する訳にもいかない。
私は友人のいたアパートを借りてそこで生活をすることにした。
これがいい契機だ。
私はとうとう作品を投稿することに決めた。
不安だが、その後に待っているやもしれない、作品の幸せ。
経験はないが、自分の育てた娘を嫁に出す、というのはこんな気分だろう。
しばらくして結果が返ってきた。
結果は入選。
私は嬉しくなり、両親に報告しようとした。
しかし両親は小説家になること自体反対していた。喜んでくれるだろうか。
869 :
867:2005/08/12(金) 18:04:09
誰かに入選したことを伝えたい。
しかし両親は喜んでくれるか?
ならば友人に伝えるか。
いや、初めに知ってもらいたいのは、両親だ。
それなら答えはひとつだ。私は両親に報告した。
家を飛び出してから初めて、約五年振りの連絡。
トゥルルトゥルル…
受話器を取るまでの時間がやけに長い。
と、ようやく電話に出たのは父だった。
父は、私が小説家になりたい。と言った時、特に反対していた。
私は名を名乗り、父に入選したことを報告した。
私の予想とは裏腹に、父は大変喜んでいる。まるで自分のことのように。
父は母を呼んできた。母は歓喜の余り、泣いているようだ。
何時間話しただろう。5年間の間を埋めるには足りない時間だったが、私は充分に満足した。
入選した事よりも嬉しかったかもしれない。
私が今ベストセラー作家と言われ、数多くの作品を世に送り出せているのは私を取り巻く人々の心からの支えによるものだと心から思っている。
>>867 ……ごめん、つまらないという以上の感想は無い
夢を作文にしたの? それとも皮肉?
読者にどういう印象を与えようとしているのかが全くわからない文章です。場所が場所だから揶揄かしら?
どこをポイントに見たらいいでしょうか、平坦な作文的な文章だから、文章自体に×をつける程ではないし……
>>870 つまらない、とただそれだけの評価もとてつもなくつまらないが、
残念ながらそれを言う権利は俺にはないようだ。
↓あとはまかせた
872 :
867:2005/08/12(金) 20:04:48
酷評ありがとうございます。
これはある作家の作品を一部改変したものです。
伝えるべき所が欠落しているため面白くもなく心に訴えるものもないので当たり前でしょう
次は自分自身の作品もってきます
>>867-869 意味が解らないところも特になく、体験談が普通に書かれている。
普通。こういうふうな話はよくある。
ただ、一つ指摘しておくけど。
> 私は小説家だ。 いや、自称小説家と言った方が適当かもしれない。私は今年で24歳になる。
という「今年で24歳になる」書き出しで、始まり主に現在形で書かれていたのが、
> 私は友人のいたアパートを借りてそこで生活をすることにした。 これがいい契機だ。私はとうとう作品を投稿することに決めた。
あたりから過去形で書かれ始め、最後は
> しばらくして結果が返ってきた。結果は入選。
というように、ここら辺から、過去の話になってしまって、
最後に至っては今年で24歳になるはず小説家志望者が
> 私が今ベストセラー作家と言われ、数多くの作品を世に送り出せているのは私を取り巻く人々の心からの支えによるものだと心から思っている。
となるのは、わざと?
気づいてないのなら直した方がいい。
よい作品も、贋作ならば滑稽だな。
それが研磨されていないなら尚更だ。