>>1乙であった
/\
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|-ω-|
.ノ^ y ヽ-っy=ー
ヽ,,ノ====l、ノ
ノ l |
"""~"''"'"""''~"'""~"""~"'""''
高田郁の『今朝の春』を買ってきた。週末に読む。
天狗さーま 天狗さーまだー
テングサーマ テングサーマ
風野真知雄の、「若様同心」シリーズと「妻はくノ一」シリーズと
「同心亀無剣之介」(←これ一番好き!)を全部読んでしまった……
本棚に並んだシリーズ見て、たくさんあるから当分読めると思ってたのに
読みやすすぎて一気に3冊くらいすぐ読んじゃった。
うう、江戸同心の話が読みたいよー。
妻はくノ一は、最初は面白かったが
なんかえらい引き伸ばしててgdgdになっている気がする
亀無は自分も好きだけど幼馴染で与力の妹と元旦那との関係がイラネって感じ
くつつけるなら、素直にくつつけとけば良かったのに
あんなわずらわしい関係にして、本筋の話よりも気を持たせているのが嫌だ
くつつけるってなんだよwどうミスタイプしたらそんな間違い方するんだよw
佐藤雅美の信長読んでるんだけど、地図を収録してくれてないから、位置関係がわかりにくい
小説に限らず、歴史シリーズとかでも、地名だけかいて説明してあって分かりにくいこと多いけど
みんなどうしてるの?地図帳片手に読めばいいかもしれないけど、めんどうだから読み飛ばしてしまう
時代小説を家で読んでいるときは
わからない言葉や地名は
時代小説用の用語事典や地図などの入ってるムックで確認することが多い
通勤時とか出先で読んでるときはスルーだな
佐藤信長は地理よりも最初の織田家の歴史がムッチャ頭に入らなかった
信長の家が一般に言われていたような織田家の傍流ではないって話だったっけ
>>10 ムックか。今度探して見る
>>11 そっちもややこしかったから、スルーした
>>12 信長の頃とは時代が違うので地名など違うけど
人文社の「天保国郡全図でみるものしり江戸諸国 」 東日本編 西日本編
は一応参考にはなる。
昔の地図は今の感覚だとものすごく見難い。
あと歴史群像シリーズは地図や絵など豊富だから信長をテーマにした本を
探すのも良いと思う。
16 :
無名草子さん:2010/09/28(火) 08:29:31
風野真知雄の「大江戸定年組」って7巻で終りですか
最近、読んだ作品のほとんどに鳥居耀蔵が出てきてワラタ
だんだん妖怪さんがかわいく見えてきた・・これは恋?
いいえ。それはケフィアです。
風野作品って人物の掘り下げとか感情の表現が下手だね。
読みやすいのは良いけど、せめて宮部の技量がほしい。
宮部さんの江戸物はべたべたした文章でなんか気持ち悪いんだよなぁ
宮部さんは嫌いじゃないんだけども
「ぼんくら」「日暮し」とかは、そうでもないけどな
おどろやどろした妖し系は、ベタベタした読後感というのは同意
怪奇文学だからわざとやってんじゃねの?
たしかに風野さんのは登場人物の心理を、風景やモノの状態と重ね合わせるような表現に乏しい。
けれども、あまり複雑にせずサクサク読める文章がいいんじゃないの?
24 :
無名草子さん:2010/10/07(木) 08:27:32
いわゆる、ひょうひょうとしてて好感が持てますがね。
風野真知雄の新作「八丁堀育ち」読んだ
明治になって、江戸時代の頃に同心の跡継ぎだった男が
当時の捕り物の話や八丁堀の様子やを振り返るっていう半七捕物帳モドキ
まぁ面白かった、シリーズにするだろうし、とりあえず次も買う
しかし、与力の娘と同心跡継ぎが幼馴染で仲がいいって設定、好きだよね
若さま同心も、確か今月新作が出るんだろうけれど
もういいかなぁって感じ
ひょうひょうとした文体なのに、脇の登場人物たち酷い目にサラッと逢うよね
妻は、くノ一シリーズもそうだけどさ
26 :
無名草子さん:2010/10/07(木) 20:49:25
宮部さんから風野さんに移ると違和感を感じるのは当然。
それより、宇江佐さんに移ったほうがいいような気がする。
みをつくし料理帳最新刊読んだけどこりゃもうダメだな。今回で切る。
確かに著者の限界を感じるな
29 :
無名草子さん:2010/10/14(木) 08:57:01
宇江佐に遠く及ばない
>>29 「銀二貫」を読めば、宇江佐真理よりも
よほど終わらせ方は上手いと感じると思う
宇江佐真理も好きで、ほとんど読んではいるけれど
史実ものはグダグダだし、そうではないものも
最終で、いきなり駆け足過ぎたり
登場人物のその後にずっこけさせたりで
余韻が感じられないものが多すぎる
恩田陸の悪口はそこまでだw
海音寺の西郷隆盛が読みたい!!!!!!!!!!!
でも高杉
>>32 そんなに読みたいなら図書館で借りればいいのでは?
>>30 銀二貫も、終盤は数ページで 三年後→半年後 と飛ぶんだけど
その間の変化は、読者も想定の範囲内だからいいんだよね。
宇江佐の場合、えっどうしてそうなっちゃうんだ!みたいな話になるからずっこける。
意表を突く展開を狙っているのも知れないが、あまりにそれまでの話と統合がとれてないから
それまでの本編に入れ込んでいた読者の気持ちを、ないがしろにされた気がするんだよ。
宇江佐はラストで「えっーー別に○さんでもいいやん」と思ってしまう
読後が微妙な作品多し
諸田玲子はもっと初期のようなドロドロした男女を書いてくれ
36 :
無名草子さん:2010/10/17(日) 15:31:05
良く分からんけど宇江佐さんの小説って、
ガラスの靴を履いて、王子様に発見してもらったシンデレラが
一年後、宮廷料理人と結婚しました
みたいな話なのか?
37 :
無名草子さん:2010/10/17(日) 16:50:55
宇江佐さんの流れっぽいので、読了した人に聞きたいんだけど、
「卵のふわふわ」で、死ね!だのボロクソの扱いを受けたのに、
のぶが元鞘に収まるのに違和感を感じる自分は、
まだ人間の情緒とか恋愛観とか経験不足ってことなのかな?
宮部は半村良臭い
>>36 というよりも、「幸せな生活が待っているはずが
王子様の国が革命に遭って落ちぶれてしまいました」的な後日談って感じ
それとか、「2人を支えてくれていた良い妖精が悪の化身になって世の無常を悟る」とか
「さあこれからというときに、みんな死んでしまって主人公だけ残されました」とか
>>37 人それぞれなんじゃないかな
経験と言っても、一つの恋愛でいろいろな経験をする人もあれば
何度も同じような相手と恋愛しては同じような失敗を繰り返す人もいる
とりあえず自分は、あの二人の元鞘に違和感は感じなかったな
40 :
無名草子さん:2010/10/26(火) 13:46:50
津本陽の書く剣豪小説のように剣戟シーンに説得力のある小説はありませんか?
津本陽は自身が剣道高段者で各流派への取材も相当なようです。
「われら九人の戦鬼」並みの面白い小説ある?
>>40 なんか面白そう
津本陽でオススメはある?
44 :
40:2010/10/27(水) 11:22:22
>>42 津本陽の一冊目ならば「薩南示現流(文春文庫)」一択だと思います。
豪快で大胆な剣術示現流と戦国薩摩の文化を緻密な取材で書き込んでいます。
これが良ければ、その後で「柳生兵庫助(新潮文庫1-6巻)」がベストです。
恐ろしいほどに緻密な剣術、新陰流の天才柳生兵庫の一生を描いた傑作です。
45 :
40:2010/10/27(水) 11:50:26
スミマセン、柳生兵庫助は文春文庫全八巻でした。
いちいちageないで。
age、sageにこだわるのって2chの悪しき遺物だぞ
今現在こだわってる人がごまんといるのだから、遺物ではなく慣習と言うべきじゃないですか
昔の習慣に拠って、今現在では根拠の無いことで相手を非難することを悪習という
専ブラが無い時代や、板がここまで過疎じゃなかった時代なら多少の根拠はあっただろうが
誰も非難なんてしてないよ?
51 :
40:2010/10/27(水) 17:15:56
スミマセン、お騒がせしました・・・
>>44 乙です
剣道有段者の筆でえがく殺陣って面白そうですね
読んでみます
津本陽なら「人斬り剣奥義」は好き
「人斬り剣奥義」も大好きですが、
剣道高段者だから書ける剣戟は薩摩と柳生の
二作だと思いますよ。
昔、剣豪小説のアンソロジーみたいなので読んだんだが、
作者名、タイトル忘れてしまった。
短編、正月、とある藩の家老の邸では、末娘が挨拶に来る
藩の若い(独身)の武士の接待をしていた。小禄で、跡を
次ぐ望みもない若い武士たちにせめても華やいだ雰囲気を
味合わせてやろうという家老の心遣いからの接待。
末娘は、挨拶に来た若者の中に、右(左だったかも)の
手の人差し指と中指がない者を見て、衝撃を受けるが、
忘れられなくなる。
やがて父である家老が持ってきた縁談も断り、忘れられない
者がいるというので、その若者のことを調べると……という
話。
ラストはハッピーエンド。いま考えると藤沢周平っぽい気も
するけど、記憶では藤沢ではなかった気がする。
おわかりの方いたら、教えてくださいませ。
ここにスレあったのか。
隆慶一郎の、 花と火の帝 死ぬことと見つけたり 影武者徳川家康 買ったんだけど、
前二つ未完じゃねえかぁ。。何だこの虚無感。 いや凄く面白かったんだけど。
影武者徳川家康も良かったよ。ただこの人、徳川家康影武者説ガチで信じてて
それを押し付けがましく書くね。 何度も何度も。 単純に考えてありえないのに。
フィクションとして面白いけど。
>>56 本人だって、完結させて死にたかったんだろうから、言ってやるなよ
ずっと脚本家をしていて、作家活動は亡くなる前の数年だけなんだから
作家は自分の嘘を信じるくらいでないと小説なんか書けないぞ。
自分の書いてるものが嘘かも知れないと思ったら筆が止まる。マジで。
イヤすまん。書けるスレがあって嬉しくてつい興奮しちゃった。
この3作の中では、花と火の帝がダントツで面白かった。
隆氏の全部揃えよう。 何故か隆氏を敬遠してたが、さすが面白い。
うん
>>55 白石一郎 「秘剣」
新潮文庫から出ている短編集の表題作品になっています。
>37
わかるw
男が書いたんじゃないかって思うくらい、気持ち悪い女だと思ったよ。
それがはじめての宇江佐だったので、他のも色眼鏡で読んだw
自腹でなく、図書館で借りるなら好きな作家だ。
64 :
無名草子さん:2010/11/08(月) 19:15:27
渡辺房男ってどう?
大隈重信の小説読んでみようかと思うんだが
久しぶりに幕末の長編モノを読んだせいか、中村彰彦の「明治無頼伝」が
めちゃめちゃ面白かった
今は海音寺潮五郎の「幕末動乱の男たち」(上下)を読んでる
66 :
無名草子さん:2010/11/13(土) 17:46:53
壬生義士伝読んで泣いた
幕末か。「狙うて候」文庫になったな。かなりお勧め。
>>44 津本陽「薩南示現流(文春文庫)」、その後で「柳生兵庫助」
横からスミマセン。
読みました。妙なシカケもなく、気持ちよく読めました。
ファンになっちゃったんすけど、この後は津本さんなら何がオススメ?
人に頼ってばっかいないで自分で探せ。
70 :
68:2010/11/15(月) 00:48:00
>>69 こちらでは初めて投稿したのですが、ご気分を害したのであれば謝ります。
図書館で下見はしてきましたが、先達の方々のご意見が伺いたかったのです。
それにしても仰る通りです、どうも済みませんでした。
>>68 柳生兵庫助は面白いと思ったけどほかは・・・
以前のスレでも、無駄に原文の引用が多くて読みにくいって意見が多かった
>>72 津本陽は原文引用が多いのは歴史物なんですが、その中でも
「剣豪物」は違うんですよ。
やっぱ剣道経験者だけあって、取材したことを完全に自分言葉にして
書いてますよ。
戦国武将物は引用多いですね。
ちなみに私は格闘技やってますが、柳生兵庫助に出てきた技を自分なりに
アレンジして使ってました。
今は使ってないですけど。
剣道と剣術を一緒にしたらいかん
75 :
無名草子さん:2010/11/16(火) 13:17:38
と、観客席でニワカが申しておりまする
そういう子供じみた反応はやめましょう。見苦しいですよ。
77 :
73:2010/11/17(水) 09:28:37
まぁ剣道と剣術は一緒にしてないですよ。
この二つの違いは津本陽が作品の中で散々言ってますしね。
でもそれは、剣道経験者の津本陽が剣術の取材したからわかるんでしょ。
それに共通点は多数あります。
なんたってキックボクサーの私が新陰流の技を流用出来るぐらいですから。
後、現代剣道のほぼ直立しての構えは「つったったる構え」として、
柳生兵庫助が考案したらしいです。
78 :
48:2010/11/24(水) 16:01:44
あちゃあ、
>>68さんを見逃してました。
すいません、津本陽を勧めながら、見逃して・・・
薩南と柳生は面白かったですか。
剣術に対する書きこみだけでなく、当時の文化や、何気ない仕草などにも
こだわりがあり、面白いですよね。
富士の月魄(つきしろ) 、修羅の剣 などはいかがでしょう。
前出の人斬り剣奥義や北の狼、などの短編も面白いです。
わが勲(いさおし)の無きがごと (幻冬舎文庫) はニューギニヤ戦線の地獄を
描き、読んでしばらくは気分が悪かったです。
遅まきながら鳥羽亮の「介錯人狩谷唐十郎」に半年前くらい前に嵌ったんだけど、
文庫書き下ろしで、同じ設定説明多いのとか、人間関係の奥行きが上手く書けてない
文章下手な藤沢的なとこはあるが、面白かった。その中で触れてる剣術・剣道論議と
同じような、居合いが何故剣術流行の幕末で廃れたか?ってな観点は何か通じるものがある。
藤沢って藤沢周平のことか…?
藤沢が文章下手って…。
逆だよw
藤沢なんて時代小説の中で最高の名文家だろうが。そんな事はいまさら議論するまでもない。
鳥羽は藤沢的な設定の小説書いてても、そういう行間を読ませるような文章は書けてないって事だよ。
鳥羽は、劣化藤沢って言いたかったのか
ちょっと分かりにくいぞ
この書き方なら自分だって、
>>80同様に
鳥羽は、藤沢と同じく文章ベタと読みとるよ
83 :
68:2010/12/01(水) 09:34:01
>>78 有難うございます!
あれから「柳生十兵衛」を読み始めましたが、もう満腹で。。。
「真田忍侠記」が気になっているところです。
現在、佐伯さんの「居眠り磐音」に没頭中。
>>78さんを始め、皆様、どうも有り難う。
>>80 >>82 すまんかった。「文章下手な藤沢」=鳥羽って感じを言いたかったが、俺も文章下手だなw
新年にあたり保守
86 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 09:00:53
三国志おもしろすぎ
原作ではそもそもちさがほとんど出てこないからなぁw
原作で、守就に湯漬けをご馳走になった時の「ちさは、いまだ、このような旨い香の物を漬けられませぬ」
という一行をよくぞここまで膨らませた、と感心したよ。
あれで一応ちさの存在意義、みたいなの生まれてるしな。
88 :
無名草子さん:2011/01/04(火) 19:15:23
最近、逢坂剛の重蔵始末シリーズが面白くてハマってます。
最新刊は2009年に出た蝦夷編なんですが、この後の物語って出版されそうですか?
雑誌とかに連載されたんだろうか?
重蔵の人生って蝦夷から帰って来た後は下り坂であまり面白く無さそうですが
この後も高田屋嘉兵衛に択捉航路を開拓させたり、フヴォストフ事件の始末や
利尻島探索、札幌周辺の縄張り等々まだまだ蝦夷地での活躍が残ってるので
続きを読みたいのですけど。 逢坂先生もう飽きちゃったのかな?
>>88 小説現代に連載されていましたけど、蝦夷編以降
ここ1年は掲載されません。
私も続きが読みたいんです。
>>89 レスありがとうございます。
2011年は重蔵シリーズの方に戻って来て欲しいですよね。
91 :
無名草子さん:2011/01/18(火) 17:57:42
浅田次郎、「一刀斎無禄」今、上読んで、下の7割まで
読んでいる。
最高傑作、「壬生義士伝」は凌げないが、「輪違屋糸里」は
超えている気がするが・・・
吉村貫一郎といい、斉藤一といい、意外な人物にスポットを当てて
輝かす、男の矜持。
読点付けすぎて片言みたいになってるなw
1.鉄道・道路を通してもらえなかった
→実際は三島県令が当時日本でも稀な大規模道路整備を若松を中心に行い、
恩恵が少なかった会津以外の人々が一揆を起こした。
→鉄道が通らないのは当然。仙台へ伸ばすには会津は経由させるべきではない。
また、磐梯山噴火などがあり若松より北へ伸ばす路線は危険が多かった
2.産業育成を阻害した
→実際は産業博覧会で三島県令が盛んに会津漆器などの産物を販売し、陶器産業も復興させている
清酒も明治以降の導入で、江戸時代はどぶろくだった
3.県都を郡山に移さず会津を引き裂いた
→郡山は新政府が開拓した都市。そこに移すのは新政府偏重と言う福島市の意見が強かった
4.学校を作ってもらえなかった
→会津高校を作ったのは明治初期、しかも三島県令と明治新政府の重役たちによる寄付だった
5.賊軍の遺体埋葬を禁止された
→「彼我の戦死者一切に対して」遺体確認作業の為禁止されていたのを作家が捻じ曲げて解釈しただけ
かなり早い時期から遺体処理を指示する民政局の達し書が出てる
会津藩士の遺体もちゃんと埋葬された
6.「白河以北一山百文」と侮辱された
→言いだしっぺは東北、わざわざ新聞タイトルにしてスローガンにしたのも東北
つまり、会津人が涙ながらに叫ぶ「被差別」話は、どれもこれも根拠がない。
新政府の援助をたらふく食った末に、貰った先を罵って、恩義はないといって済ませようとするのが会津。
こういう唐突なコピペが貼られると逆に信憑性があると感じる
海音寺潮五郎の新装版「西郷隆盛」1350円で全巻揃えたぜ。
最近忙しいから読むのは当分先になりそうだけど…。
>>88 このまえ久しぶりに小説すばるで「御茶ノ水」シリーズ書いてましたよ。
その前はあんまりおもしろくない第二次大戦の欧州スパイものが発行されたけど。
ふだんアンソロジーは読まないのだが、
タイトルに惹かれて『江戸迷宮―異形コレクション 』(光文社文庫)を買ってみた。
好みのものとそうではないものがあったが、長島槇子・タタツシンイチ・佐々木ゆうなどが好みのものだった。
99 :
無名草子さん:2011/01/31(月) 22:01:45
山田風太郎は出てこないようだが邪道か?大好きなのだが…
>>99 山田風太郎はそれだけでもう一つのジャンルっていう感じがするな
>>99 山田風太郎面白い!
最近だと乾緑郎の 忍び外伝 が、やや山田風太郎ぽかったので勝手にオススメ
隆慶一郎は家光の生まれ変わりか何かなの?
この作家の秀忠描写、史実の人間に失礼というより一人の人間の性格としてありえないというレベルで、
読んでて不愉快になってくるんだけど
それは肉付けをやりすぎちゃったんだね。
歴史小説は誰も会ったことのない人物の性格にどれだけ魅力的な「決め」をできるかだと思う。
そういう極端な場合もあって批判される恐れもあるから思い切った性格に描くのには勇気もいるが、
かといって誰でも書くような通り一編の解釈でもつまらん。
坂口安吾はそういうとこ上手いよ。
「二流の人」の性格付けなんて、極端で偏見にみちているのに笑ってしまうというか
読者が愛せるおかしみがある。
正直どうでもいい。
もうルサンチマンすら枯れたわw
106 :
無名草子さん:2011/02/09(水) 10:08:10
ジョン・マン(波濤編)山本一力。
久久に一力読んだが1巻目始まりで
ややまだ物足りない
>>106 新聞広告で見てチェックしてたんだけど、イマイチかー。
どっちにしろ、文庫になるまで読むつもりないけど。
自宅に大麻を所持したとして、神奈川県警薬物銃器対策課は10日、大麻取締法違反(所持)容疑で、作家吉川英治の孫で、そば店店主の吉川英資容疑者(42)=長野県軽井沢町=を逮捕した。同課によると、「好奇心から始めた」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は同日、自宅に乾燥大麻約2グラム(約1万2000円相当)を所持した疑い。
同課によると、吉川容疑者はインターネットで大麻に興味を持ち、種子を入手して自宅2階のロフト部分で栽培。約2年前からほぼ毎日のように吸引していたという。
自宅からは吸引用のパイプと栽培していた大麻草2本が押収された。同課は今後、種子の入手ルートなどを調べる。
日本の歴史小説でお勧めを教えて欲しい。
海外のものだとアーサ王とかローランとかの騎士道もの。
ニーベルンゲンやイーリアスとかいろいろ有名どころが思い当たるものの、日本の作品だと思い浮かばない。
歴史小説コーナー行っても沢山ありすぎて何が何だか。
吉川英治の太平記や平家物語、宮本武蔵あたりかな、と思ったんだけどどうだろうか。
個人的には侍が出てきて武士道全開のカコイイ感じのが読んでみたい。
一般的な武士道ならヒロイズムにはならないな。
なぜなら天下泰平の江戸時代の思想だから。
ごめん武士道は無視してくれていい。
まともな歴史小説読んでないから例で挙げてもしょうが無かった
戦乱の時代が好きそうだね。
無難なのはやはり吉川英治と司馬遼太郎だろう。
いまだ彼らにかなう歴史小説家がいない。
江戸時代ものだとまたちょっと違ってくる。
西洋の古典ばかりあがているのを考えれば、日本の古典で対抗するしかないなw
軍記物ならべたなところで平家だが、平家異本の源平盛衰記をすすめよう
あとは義経記とか。いまのドラマや小説の義経のイメージはここから始まる
大きく時代下って江戸の読本とかの世界に行くなら馬琴の「椿説弓張月」に
「南総里見八犬伝」なんてもいいぞ。これまたべただけど
>>112 >>113 おお、ありがとう。
やっぱり吉川と司馬は双璧みたいなものなのか。
この辺から手を出してみる。
源平盛衰記ってこれぐぐったら結構な量ありそうね……
>>109>>111 以下四人で比較すると、
司馬遼太郎…ハッとするような言動を描き、人物の即物的なかっこ良さが魅力
吉川英治…言動よりも生き様から登場人物の魅力を炙り出す
山本周五郎…最も心理描写が細かい
池波正太郎…エンターテイメント色が強い
司馬・吉川はあまり人の内面に立ち入らない作風で、
色々なタイプの人を登場させてみせていくタイプ。
山本・池波は割と登場人物の視点に寄っていくタイプ。
前者二人は「かっこ良い」、後者二人は「熱い」印象を得られる。
この中で合いそうな人の有名作を探して読めばいいんじゃないかな。
池波正太郎がありなら山岡荘八も。
とにかく取っ付きやすさで言えば一番じゃないかと。
よい家康(山岡)
悪い家康(司馬)
普通の家康(吉川)
こんなかんじかね
119 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 00:10:11
戦乱物や剣豪物より昔の黒岩重吾の歴史物はどうだ?ヤマトタケルはさすがに古過ぎる感はあるが…
120 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 00:19:20
壬申の乱を題材にした「天の川の太陽」は結構面白かった
知らなかったけどこれ吉川英治文学賞を受賞してるんだな
吉川の著作は気軽に読めていいと思う。
「宮本武蔵」で、旅の途中ムラムラしておつうを押し倒して青姦しようとしたのを拒否されて
たまらず走ってその場を去り号泣した武蔵を見て笑い転げたw
122 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 09:15:16
吉川英治で笑ったのは三国志でチョウ蝉が自殺した後の呂布の一連の行動かな。
恋は人を愚かにするという事かとも考えたが、奴はデフォルトで頭が残念なんだと
笑いが漏れた。
中学生頃は彼女の儚さに思いを寄せたものだったけど、社会人になると面白いポイントが
少し変わってきたなと感じる。
そういえば上の方で隆慶一郎の話が出ていたけど、徳川家康影武者説を
自分の小説でよく使うのは、同じ世界観使って書いてるからだと思っていたな。
>>109 池波正太郎「真田太平記」。個人的にはこれが最高
武士道なら
葉隠れを題材にした隆慶一郎「死ぬことと見つけたり」 がお勧めだが、未完なので注意
アーサ王とかローランとかの騎士道ものはファンタジーの分野ともいえるのかな?
125 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 18:21:58
司馬の「義経」がつまらない
他に司馬の作品でオススメなのはありますか?
国取りは読了しました
新選組血風録
127 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 20:05:57
国売り物語
128 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 22:17:06
「死ぬ事と見つけたり」は未完と知らずに読んですっごい悔しい思いをした。好きな作家はたとえ自分より年上でも長生きして自分が死ぬまで楽しませてほしいって切実に思ったね。
葉隠れの小説なんかあったのか
130 :
無名草子さん:2011/02/18(金) 23:26:49
隆慶一郎。
131 :
無名草子さん:2011/02/19(土) 00:28:13
影武者徳川家康。花と火の帝。かぶいて候。もっと読んだはずだが題名覚えていない。
132 :
無名草子さん:2011/02/21(月) 14:30:26.94
山手樹一郎全集に手を出してしまった
読みやすい文章で安定してるが読破するまで先は長い
>>125 風神の門
忍者好きの俺にはたまらんかった
金で仕事はこなすが、精神までは決して譲らない伊賀忍者スタイルは
今でも俺の支柱になってる
134 :
無名草子さん:2011/02/22(火) 19:15:08.26
燃えよ剣は何度よんでも飽きない
135 :
無名草子さん:2011/02/22(火) 19:30:58.23
「ねぇママ。おじいちゃんが、また同じ本を読んでるよ」
「困ったわねぇ……。ねぇあなた、聞いてる?」
「うーん。オヤジももう年だからなぁ。そろそろ施設に入れることも考えなくちゃいけないなぁ」
こんな過疎スレで煽っても面白く無いだろw
今書店で上田秀人さんが人気と書いてあるのだが面白いのでしょうか?
天地人の作者以下だよ
こういうところでの司馬ヲタのしつこさと空気の読めなさは異常だな
同じ奴が何度もやってるのかもしれない
どのレスを指しての発言なのかわからん。
司馬作品の話が嫌なら無視すればいいだけだろ。
空気が読めないのは自分ちゃうんかい、という話ですわなw
141 :
無名草子さん:2011/02/23(水) 00:18:37.74
>>139 クソレスしてる暇あるなら、おまえが司馬以外のお勧め書け
ミーハーなんだよな
新撰組なら広瀬仁紀の「新撰組風雲録」が面白かったな。エンタテイメント系?な感じで。
「燃えよ剣」「新撰組血風録」や子母澤さんの三部作も読んだけど、まぁあれらは普通かなと。
20年以上前の感想なんで今読んだら全然違うことを思うかも知れんがw
まぁ子母澤さんのは資料なんで比較材料にしちゃいかんけどね。
>>144 資料(史料)という触れ込みだったけど
最近はそうじゃない話も多いってのが定説?っぽいね
生前に本人が「あれは私の創作です」って言ってる話もあったらしいし
146 :
無名草子さん:2011/02/23(水) 17:42:13.71
新鮮グミがことあるごとに切腹! なのはしもざわの創作らしい。
あの時代は実にいい加減だったから、平気で捏造してた。
他の戦線で戦争していた長州軍が会津に乱入してレイプしたりな。
今の「捏造」とはちょっと違う感覚だったんだと思うけどね
良くも悪くもいい加減でも許された時代だったんでしょ
もちろん今やったらNGだけど
>>143 子母澤 近藤が格好いい
司馬 土方が格好いい
池波 みんな微妙に格好悪い(だがそれがいい)
浅田 さあ泣け!
新選組作品、個人的にはこんな感じだな
幕末小説よんでると、こんな甘ったれた自分なんか京都で三日も生きられないな、
とか思えて身が引きしまる
149 :
無名草子さん:2011/02/24(木) 03:24:14.22
男気溢れる作品おしえてください
そしてまた繰り返される
花の慶次
152 :
無名草子さん:2011/02/25(金) 09:03:41.45
>>148 動乱期の社会って今の中東みたいな感じだろ?
153 :
143:2011/02/25(金) 22:16:57.95
>>145-146 遅レスでごめん。新撰組は20年前ぐらい前後にはまってたがそれ以来遠ざかり、
その後いろいろ調べたりもしなかったので知らなかったよ。子母澤さんのって
創作もかなり入ってたんだね。
>>147 うまいこと言うね!また新撰組読んでみたくなったわ。今度は池波・浅田に挑戦してみようw
154 :
無名草子さん:2011/02/25(金) 22:17:49.64
北斗の拳みたいなのな
忍びの旗
中村彰彦の「いつの日か還る」、読み終わった
「遊撃隊始末」、「明治無頼伝」と読んできたが、どれも満足できた
157 :
無名草子さん:2011/03/03(木) 16:32:34.13
朝鮮出兵が描かれている作品はありますか?
ありますよ。
159 :
157:2011/03/03(木) 20:56:50.47
教えて下さい
>>157 作者は李朝時代の常人と賎民の視点から描写していて、好き嫌いが別れる作品だと思うけれど、江宮隆之「沙也可:義に生きた降倭の将」が小説としては面白かった。
161 :
無名草子さん:2011/03/04(金) 02:33:27.10
にゃん
風野真知雄の若さま同心が、最終巻だと言うので久々に手にした
途中から買わなくなっていたけれど、話の繋がりはまぁわかった
明治編で終わりというのは良かったな
かわせみ、も明治維新を経て進行中だっけ?
ん?かわせみに明治編なんて、ないですよ(棒
いつもの時間に出社しても、いつもと違う電車の混み具合。
かろうじて、ぎゅうぎゅう詰めじゃない時に目に入る他人が読んでいる文庫本は
ほとんどが時代劇。
見ちゃってすまねぇ、でも、ちょいとそれが嬉しいのだ。
創元推理文庫「柳生十兵衛秘剣考」読んだ。
名探偵柳生十兵衛が殺人事件を推理したり、
叙述トリックのネタにされたりする本格ミステリ。
キャラクターがラノベみたいだったり
宮本武蔵がアホみたいに強かったりと突っ込みどころは多いが、
しかし、これ、どーゆー層に向けて書いているのか謎だ。
次は是非とも
陰陽師探偵安部晴明か
忍者探偵服部半蔵で
十兵衛「犯人は……お前だ!」
意外な犯人「ぎゃあっ」
宗矩「あっ……」
家光「いきなり斬った!」
宗冬「斬っちゃったよオイ」
こんなかんじですかね?
>創元推理文庫「柳生十兵衛秘剣考」読んだ。
縄田一男が今月号の小説すばるの書評ページで採り上げていたが
なんかネジがゆるんで
どこかへ飛んでいっちゃったみたいな感じだったな
171 :
無名草子さん:2011/03/23(水) 20:38:33.44
>>169 ホントに犯人グループ(10人以上)をほぼ1人で斬り殺してから
事件関係者を前に謎解き始めるエピソードがあるんだが(藁
想像の斜め上を行ってるなw
>陰陽師探偵安部晴明
つ高橋克彦「鬼」
犬神家一族を金田一が皆殺し
みたいな話か。
「よーし、わかっ……ぐわッ」
「八つ墓のたた……ぎゃぁっ」
176 :
名無しのオプ:2011/03/26(土) 00:28:41.26
どっちかといえば
犯人を取り押さえるためにワナをしかけたら
手違いで犯人が死んじゃうことが多くて
その後で警察や松下くんを集めて謎解きを始める神津恭介に近いような・・・w
じっちゃんの名にかけて言わない
定番のコピペなのになw
やっぱ人入れ替わってるんだね。
本屋で池波作品を適当に取ってみてぺらぺら。
台詞はあれだけど地の文は普通に口語なのね。
すこしは堅苦しい感じなのかと思ったらそうでもなく。
冒頭が、乳の感触よりも土の匂いの方が感奮する!!みたいなやつ。
山本周五郎ってあまり読まれてないみたいだね。
今の時代に合わないのかな。
黒澤明が原作に使ってた頃は読まれてた気がするけど。
きのう、古本屋に言ったら津本陽の『明治撃剣会』があって何気なく買ってきて
夜、寝床に入ってから読み始めたが、そのまま寝られなくなって一気に読了w
剣戟のリアルな描写にまず驚き、剣で命の取り合いをする剣士たちの心理描写の
深さにもまいった。津本陽、何となく食わず嫌いできたけれど、ちょっと
マイブームになりそうだ。
>>181 実はという言い方はおかしいけど、俺も好きだったり
何気にけっこうな冊数を買ってるもの
津本陽といえば最近読んだ『巨眼の男・西郷隆盛』で薩摩示現流の説明がマニアックw
新撰組隊士を斬殺というより撃ち殺してしまうところとか、田原坂の戦いで官軍兵士が
薩軍の抜刀突撃で恐怖の余りに逃げ出す描写が面白かった
想像するに真剣で斬り合うというのはひたすら恐ろしいことに思えるのだが、命のやりとりを
する中での高揚感、快感のようなものも武士たちにはあったのやもと、津本作品を読むと思わされる。
変に現代人好みのきれいごとを登場人物に語らせないところが大きな魅力の一つかな。
>>184 吉村昭の桜田門外の変では、襲撃側も防御側も実戦なれしてないから動転して
本来の刀の使い方ができなかった。って描写があった記憶が
>>180 赤ひげ、とか、さぶ、とかの有名どころはともかくとして、
短編での、善人の徹底的な善人ぶりが読んでいて辛くなるところがあるな・・・という印象。
高潔すぎて読んでいる自分のそうでない部分が刺激されるというか、良心が痛むというか・・・
あと、なにかにつけて「藤沢周平は山本周五郎の後継者だ、類似だ」という記述を目にするので
藤沢好きからするとちょいと鼻につくところがある、という。
>>185 幕末の動乱直前の時代の武士に話を限定しちゃうのは何故?
>>185 吉村昭の作品だったか忘れたけど
つばぜり合いで指が切断されて、襲撃現場にたくさんの指が毀れてた
っていう描写が凄かった。
>>186 山本周五郎のような説教臭さは藤沢周平にはないね。そこも大きな違いだと思う。
正直言って藤沢周平の唯一の欠点は歴史人物モノが完璧に面白くないことw
歴史的事実を捨てることはできないから、凄く筆が萎縮してる感を受ける。
完全なフィクションでの躍動感つうか、それがなくなっちゃうんだよなあ。
明らかに歴史作家じゃない。
なにをいまさらw
そう言われてみれば、藤沢周平はほとんど読んだ気になってたけど
読んでない数冊は全部歴史(実在人物が主人公)物だわ
193 :
無名草子さん:2011/04/01(金) 18:17:47.49
津本陽はいいねぇ。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」で人斬り以蔵が殺人の禁忌に悩み倒すシーンがあったけど、
幕末の喰うか喰われるかの侍がそんな高級な悩みもてるわけ無いよな。
あと、剣戟の説得力は津本陽がNo1だと思う。
まぁ、初めて人を斬る、となったらなにかしら思う所はあったんじゃない、やっぱり。
大体幕末ってもう斬り合いだのなんだのが廃れた時代だし。
今とそこまで断絶した価値観を持っていたとは考えにくい。
龍馬伝のあれはさすがにちょっと違うかな、と思うけど
「暗殺」という要素も加味して考えてやらないといかんと思うよw
大河に何を求めてるのかとw
>>193 現代日本人の感覚で人を殺すということを考えちゃうと、間違えちゃうと思うよね。
>>194 えらくピントずれてると思うぞ。「廃れた時代」のあと、一気に殺し合いだらけの世上に
突入していくのが幕末。「暗殺」という語も今の我々がそう言って暗いイメージで見て
いるだけで、当時としては「天誅」の感覚だろう。使命感と、もしかしたら幾らかの
快感すら抱きつつ積極的に殺しに行ったからこそ、「人斬り以蔵」と恐れられるほど
殺しまくれたと考えるのが自然だろ。
194があまりにも幕末知らなさすぎてびっくりした
時代小説読んでる層にこういう読者もいるのか
>>196 「廃れた時代」を経た後にそういう時代が来たんだから人斬りが
常識的な行為なはずがない。
後妻打ちや在村鉄砲の取り締まり、生類憐れみの令は何の為に成されたと思う?
傾奇者を取り締まって、戦国時代から続いた殺伐の気風を排除して
人々の価値観自体を変える為だろ?
そういう時代に人斬りというものが蘇るんだから「天誅」だ、という
一種の使命感のようなものはあったかもしれないけど、だからといって
それだけでそんなサクっと人を殺せるようにはならないだろう。
幕末の武士にどんなイメージ持ってるのかわからないけど、「公刑」の概念は
人々に常識として完全に浸透してたから、気に入らないとか、名誉を傷つけられた、というだけで
いきなりズバッと斬っちゃうようなのは、無いとは言わないけどほぼ創作の世界だし、
「天誅ー!」って叫んでても暗殺行為に手を染めてるという自覚はあったはず。
倒幕だー!と言って、そういう枠組みをリセットしたいと思ってる人達だから
関係ねぇよ!とは思ってたかも知れないけど、だからといってそれまでの常識や価値観が
それだけで変わるわけがない。
要はどれだけ肝っ玉が座ってたか?みたいな話なんだろうけど、
「人殺し」に対する感覚は現代の日本とそう大きな乖離があるわけではない。
龍馬伝のあれはさすがにちょっと違うなー、とは思うけどそう的はずれな描写とも言い切れないでしょ。
>>198 お前、何と戦ってんの?誰も「サクっと人を殺」してたとか書いてないよ?w
幕末まで行かなくとも、昭和ですら戦地にいる人は今の日本人と感覚違うだろうに、
そんな想像力もないのは恥ずかしいぞw
まぁまぁおまいら、どっちもどっちだぞw すぐ喧嘩になるんだから〜w
さも幕末を見てきたかのように人を無知だと藁うのはどうかと思うぜ?
だが、人を斬り殺すことについて立場上革新側の前線にいた人間と
平和ボケしてる現代人の感覚とを近付けたがり過ぎるのもどうかな
殺人者が後に己の行為を振り返った手記でもないと実際のところはわからんって
結局はいつの時代も人それぞれでしょ
>>199 別に何かと戦ってるわけじゃないよ。自分の意見を述べただけ。
>幕末まで行かなくとも、昭和ですら戦地にいる人は今の日本人と感覚違うだろうに、
それは戦地に居る人と居ない人の感覚の違いであって、
昭和の日本人と現代の日本人の価値観の違いではない。
そこに人殺しに対する価値観の断絶はない。
>>200 まぁ、それはそうなんだけど、話を聞いてるとこのスレの人達は
少々「武士」というものに夢見すぎじゃないかな、と思う。
その理想に基づいて頭から否定してかかってくるから
時代小説のスレで言うのは野暮だと思いつつも、マジレスしてしまった。
>>200 見たことないくせになんて言い出したら
現代の出来事も自分の目で実際に見なきゃ何一つ語れないと言う理屈になるぞ
>>202 あんたも「まず理想に基づいて否定してる」って思い込みで書いてる
フィクションと史実を同一視してる馬鹿とは別の話だから
>>194 >>198 >>202 人殺しに抵抗のある武士がいたかどうかってその辺の想像がおかしいと言われてるんじゃないよ
>大体幕末ってもう斬り合いだのなんだのが廃れた時代だし。
>「廃れた時代」を経た後にそういう時代が来たんだから人斬りが
常識的な行為なはずがない。
>現代の日本とそう大きな乖離があるわけではない
↑
こうやって歴史を断定することが間違いだと指摘されてるだけ。
そんなの202が夢見てる理想の幕末像だろ。
実際は明治生まれがまだ生きてて幕末は遠くないから空想じゃない事実が伝わってきてるんだよ。
>>201 ずっと武士の話をしてるのに「戦地に居ない人」の感覚の話をしてるんだって開き直るのは無理があるぞ
久しぶりに来たら幕末の人殺し観についての議論でワロタ
死や殺人に対する感覚が、幕末の武士たちと現代人とで大差ないという意見
には首肯できない。どちらも想像でしかないという人も、近世の史料なり
読み物を少し読んでみるといいね。現代人のような生命「偏重」にも近い
感覚は近世人にはないことがわかると思う。
現代日本人の、生命尊重を通りこして「偏重」に近い感覚は、
何百万という戦死者を出して敗れた大東亜戦争の記憶とも深く関わっている。
また、日本人の大部分が病院で死ぬようになり、なまなましい死を直視する
経験がおそろしく減ったという面も現象も無視できないだろう。
そのような大量死や大敗戦の歴史を持たず、死のなまなましい実態を現代人
よりはるかに近くに知っていた近世人の感覚が、なぜ現代人と大差ないなどと
断ずることができるのだろう。無知な上に、甚だしく傲慢であるとも思う。
作家も現代人だから、近現代を知らない近世人の感覚だけで人物造形するのは
はむずかしく、またそうでないと現代人である読者が感情移入しにくいという
事情もあって、殺人の罪に悩む人斬り以蔵、というような、近世人としては
リアリティの薄い(しかし現代人が自分を重ねてみるには好都合な)キャラも
生まれてくることになる。
現代人が楽しむための「現代時代劇」であり「現代時代小説」なのだから、
そういうことにいちいちケチをつけるつもりはないが、
>>198のような混同は
さすがに恥ずかしい。
宮部みゆきスレで最近↓こういう書き込みがあって、
>宮部の時代物を読むと、人間って今も昔も基本変わらないんだって
>実感する。
これに対して↓こういうレスがついている。
>現代人の感覚で時代小説が書かれてるんだから当然なんだけどね。西鶴
>なんか読むと、現代人とは感覚違うところも結構感じられるよ。
こういう問題だが、自分も↑のレスに同意する。
近世武士の殺人や死に対する感覚を知りたければ、有名どころでば山本博文さんや
氏家幹人さんなどの研究家の著作に少し目を通すといいと思う。万巻の史料を
読み込んでいるだけあって、こういう研究者の語る近世武士像はかなり実態に
肉薄していると思う。
ま、本当に時代小説が好きな人って、こういうのもけっこう読んでると思うんだけどね。
宮部みゆきの時代物は、現代社会では超絶非現実的な人情噺を
過去の時代を隠れ蓑にしてやってるだけだからな。
実際は、舞台になっている時代ともかけ離れているとww
言い方を変えればファンタジー。
でも割り切っちゃえば面白いから俺は結構読むよ。
津本陽はいいね!から始まった論争のようなので、当の津本作品から引用。
(郡山脱藩の橋本皆助が新撰組隊士として採用され、土方に戦闘体験について
問われる場面)
「君は幾人ほど人を斬ったかね」
土方に問われると、皆助はこともなげに答えた。
「さあ、確かに覚えていませんが、百人はやったと思います」
「ほう、そいつは豪気だ」
近藤たちは、顔をみあわせて笑った。
「相手はどんな連中だったのかね」
土方は重ねて訪ねた。
「侍もいましたが、おおかたは討手に駆り出された百姓でした。まあ、なさでもがなの
殺生でしたが、やはり敵は敵でしたからね」
「ほう、百姓ならたやすく斬れただろう」
「ええ、相手は向かいあったときは気が昂ぶっていて、眼が見えていません。いきなり鍬
を打ち込むようないきおいで、六尺棒を打ち込んでくるんです。相手の動きに合わせて
半歩退くと、棒は地面をしたたかに打ちますので、そこを狙って斬るのです。たとえて
みれば、大根を斬るようにたやすいことでした」
なるほどと、土方は頬を崩した。橋本という男は、飾り気のない東国武士だと、彼は
好感を抱いた。
『明治撃剣会』所収「橋本皆助の奮戦」より
津本作品に登場するこの武士たちは、人を斬るということに毛ほどの罪悪感も感じていない。
そして読者も、斬り合いに明け暮れた幕末の武士たちにこういう会話があったとしても、
それを不自然に感じる向きは少ないだろう。
津本陽はこのように武士を冷酷な殺人マシーンのように描くことも多いが、要は「人は
繰り返せば、殺人にすら慣れていく」という冷めた認識があるだけである。そこが
人気の所以の一つでもあろう。
平和ボケした戦後日本人の感覚で幕末武士を語る池沼がいると聞いて
> 実際は明治生まれがまだ生きてて幕末は遠くないから空想じゃない事実が伝わってきてるんだよ。
> ま、本当に時代小説が好きな人って、こういうのもけっこう読んでると思うんだけどね。
はい、わかりました 恐れ入りました ここは歴史・時代小説スレでした その通りでした
次はあれだな、歴史も権力者側による恣意的な編集が成されているとか、
肉声の証言も編集の影響を免れない、とかいう話になっていく。
結局は自分の好きな史観と理解力を駆使して行間字間を埋めてそれぞれで楽しめばいいんじゃない?
ってなる。でもこういう論争嫌いではないよ。皆それぞれ好きなんだからいいと思う。
いずれの立場も相手を馬鹿にしたり喧嘩腰はなしね。楽しもう。
>次はあれだな、歴史も権力者側による恣意的な編集が成されているとか、
>肉声の証言も編集の影響を免れない、とかいう話になっていく。
なっていかないってw 封建時代に、各大名家やその家臣家に伝わる文書の類
すべてを恣意的に編集できるような超越的な権力なんて存在するわけないだろ。
そういう左翼的な反権力思想を捨てないと歴史の真実は見えてこないよ。
自分も津本ファンだけど、意外に仲間が多そうで嬉しい
名作OL進化論の最新刊で、時代小説ネタが。
史料を少しでも漁ったことがある人なら武士を快楽殺人者のように
言うのがどれほど頓珍漢であるかわかるだろうになぁ。
時代小説ばかりでなく、たまには史料に当たってみるのも面白いもんだぞ。
おすすめはなんですか?>史料
>>216 武士を「快楽殺人者」のような存在として一般化しているような書き込みは見当たらないが、要するに
なたも「武士は現代人なみの平和主義者だった」と言いたいのかな?
では、あなたをしてそういう認識に至らせた史料をいくつか紹介してほしいな。まさか一冊の本に
「武士は平和主義者だった」みたいに書いてあったからそう思った、というわけではなかろうから、
複数紹介してくれることと思うけれど。
史料そのものではないが、たとえば研究者が史料をもとに書いたこういう本には、まさに「快楽殺人」に
近い殺人も記述されているけれどね。まあ、この本は綱吉以前の戦国の遺風未ださめやらぬ時代について
書いたものだが、あなたは特に時代を指定してないから挙げさせてもらう。
黄門さまと犬公方 山室恭子
http://www.amazon.co.jp/dp/4166600109/ この本には、武士が気慰みに非人を斬り殺した例が、史料をもとに紹介されている。但し著者は武士が
「快楽殺人者」だなどと言いたいのではなく、当時の生命軽視の風潮を述べるために一例として挙げたものだが。
しかし、その後の時代、幕末以前の天下泰平の時代にも、現代人からすれば何ということもない理由で武士が
人を斬り殺す話は、この類の本を読んでいると結構出てくる。
だからといって武士が好き放題に人を斬っていたなんぞと言うつもりは毛頭ない。江戸時代の後半、幕末以前は、
多くの武士が手入れや試し斬り以外では真剣を一度も抜くことなく一生を過ごしたろうことも、江戸時代に多少
興味のある人にとっては常識としてあるだろう。庶民に対する無礼打ちなども滅多になかったことも、すでに
多くの人に知られているだろう。
ただ、くどいようだがそれで「武士は現代人なみの平和主義者だった」などとはとうてい言えないということね。
では、史料の紹介をお待ちします。
水戸黄門とかでさえ罪人での新刀試し大好きだったという江戸初期の武士と
切腹の際の介錯できるものが誰もいない藩がたくさんあって、山田浅衛門の
弟子たちが遠国まで介錯のアルバイトに行って稼いでいたという江戸後期
では、武士と言っても大違いだな。
主義・感覚以前に能力として殺人技能が武士一般から失われてたんだろうな。
風雲急告げた幕末で急速に盛り返しはしたんだろうけど。
ほー史料派でも解釈は分かれるんだねー
これは史料読んでません派には手出しができないところだから
存分にやって欲しいですわー(歴史板でな)
それにしても刃傷沙汰は現代とは比べものにならんくらいあったろうな。
技能的には下手でも何でもな。
>史料派
>>216は石川英輔あたり読んで江戸時代はユートピアとか思い込んじゃってるだけだろw
最近こういう奴って多いよ。江戸時代に生まれたかったー、とかね。江戸時代に生まれても
半分くらいは大人になれずに死んでくってのにw
>>220 そうやって何でも時代で分けて一般化してものを言う人間は多いが、
物事ってのはそう単純じゃない。
武士でも番方と役方とじゃ感覚が違うし、犯罪者を相手にする町方の
与力や同心や、関八州で無宿者や浪人者を取り締まる八州廻りとその
手下なんかは、泰平の時代とはいえ、人斬りの技量は普通にあったろうし。
というか、江戸後期になっていくら官僚化したとはいえ、何といっても
武士ってのは基本的に軍人なのよ。泰平の世に慣れたとはいえ、幕末に
なって斬り合いが増えればすぐにそういう時代に対応できる殺しのプロたちが
控えてたってことは否定しようがないだろ。
で、元はといえば、
>>198が変に断定的にものを言うから反論が湧いただけで、
>>221も言うように歴史板じゃないんだからこの議論はこのへんで終わりで
いいんじゃないか?
あほくさいしな
以下、お花畑レスはスルーで
歴史研究で論文書いてる人が小説に手を出して成功した例がない
当たり前だけど、各自が好きな史観と好きな時代考証で小説の世界を楽しめばいいのよ
面白けりゃなんでもいいさ
陰謀にだけ長けた小心者の秀忠(@『影武者徳川家康』)もいいが、
若干影が薄くはあるけれども優秀な守成の後継ぎである秀忠(@山岡家康)も悪くない
>>223 むしかえすつもりはないんだけど、
佐藤雅美の小説だと、与力や同心は、
容疑者を生け捕りにすることになっていて、
捕縄術なんかはすごく発達していたとのこと。
だから「人斬り」の術が身についていたかどうかはわからないと思います。
少なくとも、与力や同心は、山田朝右衛門のように上手に
人の首を斬る技術の訓練はしていなかったと思います。
一方、江戸時代後期、侠客、博徒がふえてきて、
彼らは刀を持って斬り合いをする。
ただこれも、佐藤雅美によると、江戸の博徒は、役人がうるさいので、
あまり刀で斬り合いをしなかったのに対し、
他の地方の博徒は、思い切りよく斬り合いをしていたらしいです。
幕末、官軍側も佐幕側も、侠客の親分をとりこもうとしたし、
実際、とりこまれた親分たちがいた。
志士と呼ばれた一部の武士たちも斬り合いをしたけれど、
博徒や侠客と呼ばれた一部の町人たちも斬り合いをした。
どっちかというと、博徒たちのほうが先に斬り合いに熟練していたような
気さえします。これは私の感想ですが。
気がする、だけの話はいいよ
同心は、十手を使って、相手の刀を使えなくする術を鍛錬していたようです。
まあ、小説の受け売りですけど。
普段はお成り先着流し御免の八丁堀の旦那が、捕り物装束に身を固めた時は、
はちまきにたすきがけで
袴は膝までたくしあげて(ももだちをとり、っていう格好かな)
片手に 十手、もう一方に捕り縄で、腰に脇差だった気がします。
そんな絵を見た気がします。
すみません、気がします、ばっかりで。
で、与力は、馬に乗って頭に小さい鉄兜みたいなのかぶって、
腰には両刀を差しているけど、直接、
それで人を斬ることは、ほとんどなかったのでは。
全体の指揮をとるのが役割だったと思います。
与力は奉行所で取り調べや審理を行うのがおもな仕事で、
捕り物に出張っても刀を使うことは、ほとんどなかったと思うのですが。
>>223まで「歴史的に」武士は人を斬ることについて、善悪の感覚や技量はどうだったのか?
という流れだったのだが、それに対し「小説だと〜〜なっている」「小説の受け売りです」とはいかに?
小説は史料を参考に書かれたりするものだが、そうやって書かれた小説が史料とはなり得ないんですけどw
>>229,231がわざわざ何を言いに来たのか謎だ。
>>231 「現代の警察官は拳銃を使うことはほとんどない」ことと「拳銃を使う
技量がない」こととを混同したらバカだと言われるよね(実戦経験が
ないから上手に使える人は多くない、とは言えてもね)。
ソースが小説か史料かを別としても、あなたはそれと同じような間違いを
犯してますよ。
234 :
無名草子さん:2011/04/10(日) 21:22:12.15
>>233 君さ、絶対に 他人の意見には賛成しないよな。
そういうのって、昔は あまのじゃく って呼ばれてたんだぜ
235 :
無名草子さん:2011/04/11(月) 00:27:47.85
与力や同心は犯罪者を召し取って
裁判かけるのが仕事なんだから
捕縛や捜査の技術をおざなりにして
はじめから武力行使ありきで戦闘訓練ばっかりやっているなんて
有り得ないだろう。西部警察じゃないんだから。
だいたい武力行使ありきの凶悪犯殲滅には
火盗改という専門チームがあるわけで。
すべての武士にとって剣術の習得は基本、ということが
わかってない人間がいることに驚くね。与力や同心は、その基本の上に、
役柄上、捕縛術などを熱心に訓練した、と考えるのが普通だろ。
>>235 >はじめから武力行使ありきで戦闘訓練ばっかりやっているなんて
はいはい、誰もそんなこと書いてないだろw
なんか、勝手に他人の意見を拡大解釈しておいて、それに反論
ぶつける阿呆が多すぎるな。小説ファンだからといって行間の
読みすぎは禁物だぞw
>>237 自己レスね。
>すべての武士にとって剣術の習得は基本
役方は形ばかりの稽古ってことも多かったろうけどね。
>>234 あまのじゃくってそんなに古い言葉か?今でも普通に使うと思うが。
時代小説かなんかで覚えたんだろ。
自分が知らなかったことは他人も知らないと思って
えらそうに説教たれちゃうところが(ry
241 :
無名草子さん:2011/04/11(月) 15:37:19.60
この震災ではたくさんの立派な人が亡くなった。
前途のある大勢の子供や若者も死んだ。
なのにどうしてお前らみたいなのがのうのうと生きているのか不思議でならない。
お前らが代わりに死ねばよかったんだよ。
「元禄御畳奉行の日記」の朝日文左衛門の剣術修行なんか超いいかげんだもんなあ。
とはいえ、日記には平和そうな尾張藩でも刃傷事件が結構あったみたいだし、
刀という殺傷目的の武器を日常帯びてるというのは、現代とは違う感覚なんだろうな。
オタクがナイフ持ってるのとなにが違うと言われたらよくわからんが。
>>242 武士の意地というか一分というか、そういうものを守るために斬り合いに
なっちゃうってことは平和な時代でもそこそこあったようだね。武家の男の子が
喧嘩で斬り合いになって両方死んじゃった、みたいな話もどこかで読んだな。
245 :
無名草子さん:2011/04/11(月) 18:03:15.04
こだまでしょうか
時代小説全般が大好きなんだけど、町娘の怪異譚とか豆腐屋の三代記とか……。
そういう系統のやつだけはホント萎えるなあ。評価は高いみたいだけどね。
綺堂の人情物はとても面白いのだけど、最近の人情ものってなぜユルイだけなんだろう。
ありゃ。豆腐屋は好きだけどな。迷信(のせい)で人生(てか夫婦仲)が変化していって、読者は知っている当初の仲の良さを息子娘は知らないまま成長する、とかの仕掛けがあの時代らしくて。
人情もので岡本以外を推せないってのは、やっぱこだわりが強そうな印象を受けますね。
おれは豆腐屋はダメだった。
とういうか作者の作風がダメだったりする。
町娘の怪異譚が好きだけどね。
でも、無理やりに泣かそうとしてる感じのはあるね。
いいえコピペです
>>243 >武家の男の子が喧嘩で斬り合いになって両方死んじゃった、みたいな話もどこかで読んだな。
俺は津本陽の『巨眼の男・西郷隆盛』にでてくる鹿児島城下士の郷中教育で読んだ。
子供同士の喧嘩で相手を斬り殺してしまい、斬った子供はその場で腹を切って首を落とされるんだけど
子供であっても武士が感情に任せて刀を抜いたら只では済まない厳しさが書かれていた。
人情推理よろず解決いたし候譚みたいのが一番気楽で良いわ
>>235 >火盗改という専門チーム
火付盗賊改は、現在のSATのような、警察内の特殊部隊のような存在ではない
(17世紀半ばに独立しては最初は町奉行の管轄下にいたが、17世紀半ばには
独立している)。
たとえば、町奉行所の同心が賊を追い詰めたところ商家に人質をとって
立てこもってしまったので火盗改が呼ばれる、というような関係ではない。
町奉行所の同心が追っている事件は、途中で犯人がどんなに凶悪化して
抵抗を見せようと、最後まで町奉行所として決着をつけようとするのが
普通だったと思われる(現在のタテワリ行政をイメージするとわかり
やすいだろう)。
実際にどのような活動をしていたかを示す史料は多くなく、その実態は
わからないことが多い。鬼平犯科帳にあらわれる火付盗賊改の姿は
池波氏の想像によるところも大きい。
>>252を訂正
×(17世紀半ばに独立しては最初は町奉行の管轄下にいたが、17世紀半ばには
独立している)。
○(最初は町奉行の管轄下にいたが、17世紀半ばには独立している)。
それと、鬼平犯科帳が池波氏の想像による描写も多いと言っても、作品を
けなしているつもりは全くないので悪しからず。逆に、作者の想像力ゆえに
素晴らしく面白い小説になっており、だから人気があるのだと思う。
どのへんまでが史実どおりで、どのへんからが小説家の想像力の産物かを
考えながら読むのも楽しいよね。
ありえねーだろ!と思いながら楽しんで読んでることもあるしw
黒澤明の歴史映画もその最たるものだよな。
『影武者』の舞台は本当は白亜の城なんかない時代で、
蘭丸もまだ八歳かそれくらいの物語。
これらは当時の研究で既に判明していたことであり、
黒澤はそれを知っていたはずだが、
あえて江戸期の講談世界風の詩的な戦国時代にしている。
芸術とは往々にしてそういうもののんだろう。
補足すると、カラーになってからの黒澤はリアリティより
表現主義にかたむいている。
歴史小説を志すものは学ぶべきところが多いのではないか。
現代人のわしらが読んで「さもありなん、納得だ、うんうん」って思えるように
書いてるからこそ時代小説は支持されるし人気作家も生まれる。
それが荒唐無稽だろうと時代考証の範疇外だろうと関係ないんだよな。
ザッツ・エンタテイメントの世界だもの。
「一応知られてる歴史だとアレがこうなってた筈なんだけどw」なんて
ニヤニヤしながらもすげー楽しめる。所詮わしらの見たことない世界なわけで、
なんでもありが可能だし、わしが思うようなスジの通った登場人物がいれば
それで嬉しい。時代小説サイコー。
ちょんまげした現代人のお話
仮託して書きやすいんだよ 超絶ヒーローとか超絶いい人とか超絶殺人マシーンとか
いまみたいな世情だと、山田風太郎、隆慶一郎みたいな伝記風味のやつ。
つまり、天馬空を駆けるというか、荒唐無稽な素晴らしい小説は求められないのかな。
ちまちまとした市井物みたいな、読んで安心するやつが求められるのかね。
俺としては嫌だな。でも好き嫌いだから、そういうこと言っちゃいけないなw
夢枕がになってる、ってことになるのかな、そのへんは。
伝奇
池波正太郎毛嫌いしてたけど
真田太平記読んでなんか変わった
264 :
無名草子さん:2011/04/13(水) 14:06:40.19
そのことよ
あーそういうのありますなあ。
俺も藤沢周平の初期の救いの無い落ち込むような短編を読んでで毛嫌いしていた。
けど、消えた女を読んでから好きになったです。
司馬は逆で初期の孫一、忍者モノ、新選組ものなど好きだったけど、教訓くさく
なった近代ものから読まなくなった。でもこの作家、嫌いじゃないですけど。
池波を語りたいならラノベ板池
真田太平記か。
江戸小説が面白いのはもちろんだど、池波の戦国時代のやつもいいね。
忍者丹波大介とか。
池波作品は食のエッセイしか読んでない俺の様な奴もいる
自分は鬼平しか読んでない。
269に言わせると、
鬼平しか読んでいない……
なのであった。
編笠十兵衛しか読んでいない私はどうすれば
272 :
無名草子さん:2011/04/13(水) 23:57:58.87
女流作家、ってどうなの?
274 :
無名草子さん:2011/04/16(土) 02:30:08.62
>>271 大丈夫だろう、当方藤枝梅安のみ。あっちこっち手を出すから一人の作家にのめりこむはもったいない。
地味だけど佐藤雅美のシリーズものが好きだ。
参考資料とか書いてないけど、細かい描写が信じられる。
「町医・北村宗哲」の最新刊に泣けた。
お、渋いね。
俺は八州廻りの桑山クンから入って、好きになったなあ。
俺は紋蔵さんから。小説現代の連載を楽しみにしている。
半次も鏡三郎も良い。
不幸なんだか幸福なんだか微妙なのが良い。
>>277 読後感がいつも微妙なのが持ち味だよねw
長生きしてシリーズ各種ずっと書き続けてほしい。
峰隆一郎の時代小説読んだんだけど人を斬る時の描写が凄まじいね。
スレ違いで申し訳ないけど若山富三郎の子連れ狼みたいな迫力がある
殺陣シーンが好きな人にオススメです。
最近、歴史小説にハマり始めた
とりあえず、司馬遼太郎の関ヶ原を読んだ
今、城塞(上)を読んでる
なかなか面白い
司馬は坂の上の雲よんだなあ
司馬はとにかくハマってるうちに数多く読んでおくことをおすすめする。他人の感想を目にするのは
後にしたほうが良い。
一生に一度しか司馬初体験はないのである。
初めて読んだ司馬ちゃんは国盗り物語だったなぁ なつかしや
俺の日記
吉川英治の三国志は読んだ時期が悪かった。
中学生の頃に読んでいたら、きっと大感動したのだろうなぁと思う。
10代の頃に読むべき本棚あれは
大人になって読むような代物ではない
そだねー せいぜい大学生までだろうな
大学生にもなって
あんな偽善者(劉備)やカッコつけマン(諸葛亮)に感心してたらダメだろ
だから「せいぜい」って書いてんじゃない?誰でも彼でも大学行っちゃう世の中だもん
ろくに漢字も知らなかったり算数がわかってない大学生も結構いるらしいからねぇ
いちいちめんどくせぇヤツ
290 :
286:2011/04/22(金) 19:53:00.28
すみまそん 自分がツマンナイこと書いたから
まあ、気にするな
君たちはイイ人たちだなぁ。心が洗われた。
>>290 何も悪くないのに謝ってる286は大人だな。
まじめに考えると、日本の文芸の中において
もともと「勧善懲悪」を謳った作品の文芸としての評価や地位は低い
江戸時代、荒事を行う歌舞伎役者は芸事としての地位が認められず
芸能としての評価が低い時代が長らくあったし、その江戸時代後期
幕府のプロバガンダで儒教思想に裏打ちされた「勧善懲悪」を謳った文学が奨励されたけど
日本の国学者たちは口々にこれを「我が国の文学の精神には反する」「元々の国土の気風に合った物ではない」と批判したし
明治以降、江戸期の勧善懲悪作品に対する積極的な批評が行われて「勧善懲悪は時代遅れ」の烙印が押された
何もヒーロー物に限らず日本のあらゆる文芸全体を包む空気として、
「勧善懲悪=単純・幼稚」みたいな評価はずっとある
日本の映画監督が、やたらハリウッド的な映画を嫌う傾向にあるのも同じ
平成の仮面ライダーにしたって対象年齢層を上に推移させるのと同時に勧善懲悪の匂いを消そうと試みたし
うんうん賛成。
一方、勧善懲悪のような予定調和には安心感があってわかりやすいので
誰もが親しめる大衆文学として一定の地位を得られたよね。
それをおいらが現代世界で楽しんでいますと。
勧善懲悪と言っても、子供の頃時代劇見てて
猿飛ものだと徳川方が悪で、柳生十兵衛ものだと豊臣の残党が悪だったり
混乱まではいかないが、釈然としなかった思いはあるなあ。
剣客商売で田沼意次が良い為政者として書かれてるのも
1960年代まではありえなかったろうね
子供の頃はそういうのってわかってなくて、他と関連づけることもなく、ワーイとか喜んでた。
後からいろいろ読んだり調べてわかったりして、エーそうなの?(゚Д゚≡゚Д゚)聞いてないんですけど
みたいな、大人になってから釈然としなくなったことはあるな。
自分は、人情がてんこ盛りの時代小説は苦手だ。
だからといって、松本清張のように殺伐としているのも、あまり好きじゃない。
なので、伝奇か怪談か時代ミステリーを読んでます。ここでは異端ですかね。
このスレって殆ど時代小説スレになってるよな
歴史小説の方が語られる事がめっきり減った感じで、ちょっとさびしひ
さらば語りたまへ
んだんだ。
>>299 松本清張は「腹中の敵」みたいな歴史短編は殺伐としてるけど
「彩色江戸切絵図」「紅刷江戸噂」は半七みたいな端正な捕物で面白いですよ。
一番好きなのは江戸以前の芸術家を書いた「小説日本芸譚」。
半七みたいな、ってことは、やっぱ読みやすい方は時代小説になっちゃうのねん
む?
するってと時代ミステリーってのはなにを指しているんで?
時代小説のうちじゃね?
>>300 最近の作家でお勧めのとかない?
安部龍太郎「下天を謀る」とか、加藤廣の「秀吉の枷」とか読んだけど
オリジナリティを出そうとして苦労してるのは分かるけど、理由付けが強引過ぎてつまらなかった
秀吉が朝鮮に攻め込んだ理由→世界地図見て日本がふぐりに見えたのがトラウマとか
小説家の発想ってマンガ家以下だなw
>>304 >>303は殺伐としてない清張ものが時代物ということで
清張に限らず時代物だから読みやすいとは限らないかも。
歴史にそれほど詳しくなくてもいいけど、それなりのお約束を
知らないと読みにくいという面もあるでしょ。
まあK藤ナニガシが歴史・時代小説家といえるかどうかw
安部さんみたいなちゃんと歴史を勉強していると思われる作家と同列にするのは可哀想。
もっとも、これは僕の個人的な意見でごめんなさい。
k藤は和田竜よりも勉強してないよな
棺もひどかったもんな。動機付けがあまりにも弱過ぎて
「えっそんだけなの本気で?!」な読後感だった。
信長さんや秀吉さんを題材に本を書いてみたかっただけなんでしょ?
売 れ た 者 の 勝 ち
まぁな。
でも後々まで語られてこそだぜ、この浮き草商売は。
隋唐〜宋〜元の時代で
面白い軍記小説ありますか?
戦術や戦略などが良く書かれてるものが
好みなのですが・・・・・・
三国志演義ほど有名じゃないけど「隋唐演義」はどう?
通俗英雄譚で純粋な軍記小説じゃないからダメか
隋唐演義ですね、図書館行って読んでみます!
内容把握したら同人小説出しますね
売れん、それは売れんw
>>315 北方謙三の楊家将とか血涙が面白かった
戦略・戦術は北方オリジナル。って感じだけど
隋唐演義は、安能務と田中芳樹読んだけどどっちもつまらなかった。特に後者
陳舜進の小説十八史略のほうが好き
魅力的なお姫様が出てくるものが読みたいので教えてください
恋愛要素もあると嬉しいです
安能さんは中華帝国史が面白かった。
特に諸葛孔明をこき下ろしているのが痛快。
しかもそのツッコミぶりが、なんか、にちゃんねらみたいでカワイイ
でも、読むのなら春秋戦国史から読むのをオヌヌメ
秦末期〜前漢 (項羽と劉邦) が 面白い
項羽と劉邦は面白いね。
二十年くらい前、項羽=渡辺謙 劉邦=平幹二郎で
大河ドラマにならないかな、などと友達と言っていたのを思い出したよ。
>>315 時代も地域も無視して、戦術や戦略が詳しく書かれている小説なら
ローマ人の物語のハンニバル戦記
真面目に答えると、二木英之の朱温か李詞源かなぁ。
>>320 読んでないけど山田風太郎「おんな牢秘抄」
>>326 大岡越前の娘だからお姫様という程でもないな。恋愛要素はあるけど。
忍法帖には、風来忍法帖はじめ魅力的なお姫様がいる。
あんみつ姫
米村圭伍 めだか姫シリーズが好きだな。
個性的すぎて万人向きではないはないけど。
まん姫様はわりといい
>>315 小説なんだからさ、そういうの
期待しないほうがいいよ。
クラウセビッツの戦争論とか
孫子の兵法書でも
読んでりゃいいじゃんw
忠臣蔵小説のおすすめはありますか?
徳川家康で調べたら山岡荘八ってのが褒められてたから読んだけどクソだなこれ。いつか面白くなるはずと
思って25巻まで読んだけど、最低でも人物の名前覚えるのには役立つだろと思ったけど本当に
その程度の価値しかなかったわ。皆悪くないんだよ、ちょっとした誤解が積み重なってしまっただけだよ
とか書いてそれで殺し合いしまくってんだから登場人物が全員クズになってんじゃねえか
よくこんな奴が礼讃されてるな。当時までのイメージと違う小説だから褒められただけか?
酷いもんだわ。まだ読んでないけど司馬遼太郎の徳川家康は真っ黒いらしいが、殺し合いしまくってんだから
そっちの方がよほど納得いくわ。これ読み終わったらそっち読む。そっちもクズだったら
しばらく日本史系は読まない。北方や金庸の方が1000倍面白いわ
>>333 いやー、読みも読んだり25巻!素直に感心するわ。
だいたい明治維新は徳川時代否定で始まってるから、ずっと戦国武将の中で
家康は評判悪い方だったんだってね。小狡い狸親爺とか、そんなイメージで。
それが山岡荘八の小説でイメージが大きく変わったというんでいつか読みたいと
思ってるが、よほど面白くないとその長さには耐えられないだろうなw
>>334 家康を庇う為に他の人物がアホになってたりクズになってたりで最悪だぞ。滑稽過ぎるわ
一度読み始めた小説は全部読む主義だから読んだが時間がかなりかかった。つまらん小説は読む気が
あまり起きなくて困る。いつか面白くなるかもと思い頑張ったというのに・・・
金庸なら同じ量でも1週間で読めるわ。曲者揃いの戦国時代を勝ち抜いたんだから狡くていいのに
336 :
334:2011/05/03(火) 20:14:33.19
>>335 まあ、我慢して読み進めると面白くなってくる小説もあるから気持ちはわかるよ。
それにしても速読できる人みたいでうらやましいわ。
結局、教養主義的な読み方をする人が多かった時代の産物なんだろう。
面白いものは価値が低い、高尚な文芸とはつまらないもの、みたいな思い込みが
あって、「つまらねえ」なんて正直な感想が言いにくい空気もあったかも。
かくいう自分は未完の「大菩薩峠」に挑戦しようと思い立って第一巻を読み始めた
ところ。何巻か読み進んだら感想などここで書かせてもらうかも。
>>335 偉いな…
俺なんか家康が生まれる以前で挫折したってのに
徳川家康が実像に近く描かれてる歴史小説ってどのあたりかな?あんまり
長くない奴で紹介よろしくです。
実像が分かりません
小説からそれを知ろう、というのは昭和的八艘飛び
とりあえず司馬遼太郎『覇王の家』あたりはどうかな。この小説に出てくる
家康の、用心深くて臆病さも狡さもありながら、しかし精神的に非常にタフ、
というイメージには「実像っぽさ」が漂っていると思う。三河武士の「実像
っぽさ」もよく描かれた小説。
ただ、関ヶ原以前で小説は終わるから、おおまかな全体像を得るには
『関ヶ原』『城塞』と進むといい。
>>336 ふーん。有名なものはある程度面白いという考えが覆されたわ。大菩薩峠っていうのは知らないが、がんばってくれ
>>337 ワロタw 色んなことが書かれている方が面白いから生まれる前が長いのは別にいいんだが、
問題はつまらなかったことだな・・・。基本的に人物の行動を描写されればされるほど
思い入れやらで面白くなっていく筈なんだが・・・酷かった
司馬遼太郎の「関ヶ原」は面白いよ
ブックオフ行けば一冊105円で買えるし
図書館で借りれば無料だしねん。
数百円の本すら買えない人間は働け
最近280円文庫って出てるよね。まあ著作権フリーになってる作品だから
出来るんだろうけど、著作権込みでも新しい文庫本380円とかで出せない
もんかね。出版社としても作者としても、古本屋に稼がれるよりよっぽど
いいと思うんだが。
重版すればするほど
無駄に資源が消費されるし
古本で十分だな
安いからたくさん買える
不況だし働きたくても働けない人だって多いんじゃないの
ノノノ ` 、
\ 俺が仕事も勉強もしないのは別にできないからじゃない。
ヾ, ;;) やりたくないわけでもない。
ヾ,.;″ ;,;;) くだらない事に時間を費やすくらいなら、今は自分を見つめていたい。
) こんなことって、
ー――-,, ,,,,-'" i) 世間のがさつで無神経な奴らには絶対に理解できないだろうし、
____ ヾ / ___ i′ してほしくもない。
ヽ(;;;;)丿 '.(;;;)ノ i 人
 ̄ i < > ─┼─
(.,,. .,,.) i ∨ ─┼─
,i │
,、____, i | | /
.---‐ ,ノ _/
ヽ ヽ、 _ _ _ ,ノ
金の無い苦学生やフリーターが青雲の志を抱いて
古本屋の歴史小説に飛びついて、
立身出世した過去の偉人への憧憬を深め
やがて目が醒めていくんだよ
しかし、同じ境遇の秀吉がああいう落ちだしなぁ
同じ境遇・・・?いいからもっと勉強しろよ
どっちかっつーと
朝倉義景に似た境遇だろうて
>>346 電子出版書籍だと安く出てるけど、日本の電子出版は
プラットフォームさえ統一されていない小物の群雄割拠で
大物のリンゴと密林は邦文書籍無視だしな
>>354 電子出版、今度こそいい形で発展してほしいね。最近文庫本の字を読むのが
ちょっとつらくなってきて、拡大自由な電子書籍に移行していきたい気持ちが
あるんだけど、まだ電子版で読める時代小説が少なそうで二の足を踏んでる。
司馬の関ヶ原買ってきた
今上巻から読み始めてる
『関ヶ原』105円じゃ見つからないよ。350円でもなかなかない。ネットのブックオフでも
400円とかであまり値落ちしてない。未だに人気あるんだな。
朝鮮出兵の小説ってないですか?
韓国の翻訳本以外で。
荒山徹 「高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ」
池宮彰一郎 「島津奔る」
佐竹申伍 「加藤清正 太閤の夢に殉ず」
謹告 小社刊池宮彰一郎著「島津奔る」は、司馬遼太郎著
「関ヶ原」との類似個所が相当数存在することが判明したの
で単行本・文庫共に絶版とし、市場在庫を回収する措置を
とりました。司馬遼太郎氏の著作権継承者および読者の皆
様に深くお詫びいたします。
平成15年4月1日 株式会社 新潮社
>>360 まじで?
関ヶ原は前読んだことが有って、この前、島津奔るを友達から借りてきたばっかなんだけど・・
池宮彰一郎の「遁げろ家康」が、剽窃を理由に絶版になったのは知っていたが
「島津奔る」もそうだったんだな
>>357 関ヶ原は百刷り超えてる恐ろしいロングセラーだ
毎年山のように刷っちゃ片っ端から売れていくんだし、需要はとうぶん尽きることが無さそう
町の古本屋なら、昭和の頃に刷られた関ヶ原が1冊100円ぐらいであるかも
迂闊にも池宮彰一郎の剽窃問題についてまったく知らなかったよ。「島津奔る」は
褒めてる書評家がいたので、そのうち読みたいなと思っていたんだけど。
個人的には「関ヶ原」よりも「島津奔る」のほうが面白かったよ
「島津奔る」は読んだこと無いけど、司馬小説のいいところ取りした感じの本なのか
「本能寺」は酷いなんてもんじゃなかったけど
>>362 パクリを指摘されたのは、ほぼ同時期だったような。
読んだときは両方面白いと思った
>>363 ということは、あのあたりの歴史を司馬遼太郎の小説のイメージでとらえてる人も
多そうだね。
食わず嫌いだったけど「関ヶ原」読んでみよう。
司馬さんが創作した家康と義弘の会談シーンを
史実だと思って流用しちゃったんだね。
司馬さんはエッセイふうに創作物を書くから
司馬さんの創作を史実だと思い込む人はおおいよね。
>>370 録音はもちろん会談の速記録があったわけでもないんだから、歴史上の人物の
会話そのものなんて大部分は作家の想像力の産物に決まってるのに、それを
流用しちゃうってのはどういう感覚なんだろうな。
「現実にこんな会話があったんだな」と思ってみんな読んでる?「まあ、これに
近い会話があったと考えてもいい」くらいの受け取り方だと思うんだけど。
ま、司馬さんが書くとプロの作家ですらそう思っちゃう、という魔力はあるのかもw
>「現実にこんな会話があったんだな」と思ってみんな読んでる?「まあ、これに
>近い会話があったと考えてもいい」くらいの受け取り方だと思うんだけど。
小説に限らず、史料に出ている話も大半は作り話だと思っているよ
でも、実際にあったと思ったほうが読んでいて楽しいし、嘘でも別に困らないもの
いちいちウゼェ
社会的に権威のある人の書いた物や発言を尊重しちゃうのは団塊とそれを育てた世代の特徴だよね
289 名前:無名草子さん 投稿日:2011/04/22(金) 18:01:00.41
いちいちめんどくせぇヤツ
373 名前:無名草子さん 投稿日:2011/05/17(火) 20:38:25.63
いちいちウゼェ
うん、君の感想は聞いてないから。
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< オマエモナー
( ) \_____
│ │ │
(__)_)
>>371>>372 俺もそんな感じだな
歴史は趣味だし、400年も昔のことだから話の真贋はどうでもいい
そんな話をしているわけじゃあないんだよなぁ
どうしてネラーは、いつもいつも、話の本筋からズレたところに
ツッコミを入れてくるのかなぁ。
やっぱりアスペなのかなぁ。
司馬さん読んで「さもありなん」みたいに深く納得しちゃって充実した読後感。
それが歴史小説の楽しみでしょ。
だからと言ってそれを史実と受け止めるわけはないし、まして史料扱いとして
自作に反映するなどとはどうかしてるって話。
>>379 2chに限らず、世の中、すんなり話の趣旨が伝わる相手ばかりじゃないってこと。
いちいち嘆いてないで、話が通じやすい相手を見つけたら大事にしろよ
同感
顔も見えない相手のことを気にしたってしょうがないじゃなんね
本なんて好きなように読めばいい、人それぞれの読み方があっていいと思う
あんたら、現実社会でも、
こんな知能指数の低そうなヤツらと
同じレベルの人間たちとつきあってンのか。
おお、まさにその知能指数の低そうなヒトの集うこのスレにあなたは書き込んでいらっしゃるのですね
なんで律儀に毎日覗きに来てるのよw ヒトの知能指数の低さが気になるから? 安心するため?
386 :
371:2011/05/20(金) 14:03:12.16
>>371だけど、ちょっと話がずれていっちゃったのは、俺の書き方のせいもあるな。
>「現実にこんな会話があったんだな」と思ってみんな読んでる?
これは要するに「そんなふうに思う人はいないだろ」と言いたくて書いた反語
表現のつもりだったんだが、
>>372や
>>377は普通の質問ととらえたんだろう。
でも、こういう齟齬は実生活でもよくあるよね。「そういう意味で言ったんじゃない」
とか「あ、ぜんぜん違う意味にとらえてたわ」とかいう会話、誰でも経験あるはず。
で、それにいちいち上から目線で突っ込む奴が出てくることが、匿名掲示板特有の
現象といえそうw
コミュニケーションに齟齬なんぞ珍しかねぇよ むしろお互い齟齬しかないw 個体が違うんだから
リアでもネトでも重要なことじゃなけりゃ「まーいいや別にw」で流す
ドラマを楽しむのと同じで、小説を楽しんでいる
別に、史実にあるか否かなんて意識してない
みんな、一体何と戦っているのかわかってなさげ
はっきり言うけど、感情が噴出しているだけだ。
池宮爺さんが悪い。それが全て。
史実かどうかが問題じゃないのなら、
大逆転もの、というか、もしも系の戦国もののレーベルはどうなの?
もしも系(史実をそもそも捻じ曲げているもの)は、読む人を選ぶんじゃね?
オレは、史実に+αして脚色するくらいがちょうどいいけど
俺、歴史勉強してこなかったから捻じ曲げられても絶対分からんわw
JINみたいにファンタジー化しちゃえばそれはそれなりに楽しい
>>394 いや、わかるよw
たとえば、武田信玄とか上杉謙信が天下統一しちゃうような話だから・・w
>>395 JINは「歴史に影響を与えていいのか」とやたら悩むわりに、ペニシリンを大々的に
広めようとしてるからな、あの時代にw そういう矛盾がまた楽しいんだが
>>397 ドラマでは歴史変えることについての葛藤を延々と描写してるけど
漫画ではそうでもなかったような
原作者は、タイムスリップ=歴史変えることへの葛藤ってワンパターンを避けたかったのかと思った
原作は読んでないけど、主人公に反戦平和を執拗に叫ばせるのはうざいわ。
いい年した主人公があんまり青臭いこと言ってると共感できなくなってくる。
反戦を執拗に叫ばせるってほどのことかなぁ
医者だし、多くの命を助けたいからと
ペニシリンをすすめにやってきたのに
けが人が出ていない自分の陣には必要ないといわれ
敵方が壊滅状態なのをみせつけられる
しかも相手は自分が江戸では親しくしている人も多い幕府側
当時の藩=国の人たちとは違って、
現代人の仁先生からしたら、内乱にしか見えない
どうして同じ日本人なのにって言いたくもなると思うよ
龍馬と一緒に、どんどんやっちゃえ〜なんて浮かれていたら
医者じゃないと思う
反戦平和をテーマにしたもろもろで、
主人公にスローガンを叫ばせるのは下策だと思う。逆効果になりがち。
螢の墓が反戦小説・アニメの傑作だということに異論はなかろうと思うが、
あの主人公たちは反戦スローガンなんか叫ばない。
それどころか軍国少年。
淡々と悲惨な運命を観客に見せつけることで、観客の心に反戦平和の精神が宿る。
あのドラマで少年が「戦争は嫌いだ!」なんて叫んだら白ける。
逆に見ている者の心の中に、「当時はそれでしようがなかったんだよ」みたいな気持ちが湧いてくる。
まぁJINは反戦平和がテーマではないだろうよ
幕末に一足早く「民主主義」を持ち込んじゃったら?!だと思う
>龍馬と一緒に、どんどんやっちゃえ〜なんて浮かれていたら
すぐにこういう極論に走るバカが出てくるね。誰もそこまで望んでないw
>現代人の仁先生からしたら、内乱にしか見えない
内乱でしょ、普通に。で、維新の歴史を大まかにでも知っていて、それが
あったからこそ近代化して現代につながってることを知ってる現代人が、
ああまでギャーギャー騒ぐって不自然だし、ぜんぜんJINとこないわけ。
405 :
395:2011/05/24(火) 18:17:38.56
うはーww俺がJINなど引き合いに出してしまったばかりにスレ違い進行させてすまんww
>>403 あんまり「極論バカ」とか言わない方がいいと思う。
まーそれは置いといて、あの場合JIN先生がギャーギャー騒いだのは、「維新があっての近代化」
という歴史云々は多分関係なくて、純粋に人間として、目の前で人と人とが殺し合い、ひとりひとり
重さは同じであるはずの生命があまりにもないがしろにされている事実にショックを受けたから、
なんじゃないのかなー。無論そういう感覚自体が民主化された現代人のものなんだけど。
もし○×が△◇だったら、もし〜〜時代にあんなことやこんなことがあったら、も面白いけど、
しっかり史実に基づいて、しかし登場人物が魔界系or戦闘がパルプンテとかも好きだったりするので
伝奇でもあさっときますわ。
>>405 >あんまり「極論バカ」とか言わない方がいいと思う。
あんまり?じゃ、たまには言ってもいいな?w
誰も言ってない極論をもちだして、それを誰かが言ったことのように批判してる奴
って2chの議論でもいちばん始末に負えない。そういう奴が議論をおかしな方向に
もっていきがち。叩かれて当然。
いい加減、板違いの話でスレ汚すな!
>>405 長文でさらにスレ違い板違い進行させてんじゃねーよアホ
>>406 その自分理論も極論だねw 叩かれ耐性がないから先に叩いておこうという作戦にしか見えないわ
みおつくし料理帖小夜しぐれを書店で見つけて買ってしまうところだった。
3月に買っていたのに、すっかり忘れていた。地震のせいだ。
食べてみたい料理が相変わらず多い。
話は、進んだような、進まないようなだから(美緒は予想してなかった)、あと、10冊ぐらい出るのかもしれない。
>>410 みをつくしを終えたら、出世花の続編を出すらしいから
そこまで長くはならないんでは?
最近流行りのバラエティー歴史番組で、江戸時代の料理を再現するコーナーが良くあるが
タレントはみんな、微妙な顔つきで試食しているわな
池波正太郎の時代小説に出て来る料理は食べてみたいといつも思う
普通だな
根深汁と聞くたびに
ネブカドネザル王を思い出す。
俺も以前はそうだったけど、ここ数年はネブカドネザル号になった
宮城谷さんの小説は面白い。しかし風は山河よりの1〜2巻は微妙だ。中国史ものはおもしろかったのに・・・なぜだ
細か過ぎる解説が多いせいか。ある程度知っていると楽しめるんだろうが。でもそろそろ広忠死ぬしおもしろくなるかな
>>417 部隊が日本か中国かではなくて、最近の作品は初期のころと違って、
純粋に読者を楽しませようって意識が薄れてるように感じる
ほとんどの人が興味ないはずの系図に延々とこだわったり、妙に説教臭かったり
最近、出版されたやつで「島津は屈せず」っていう本読んだ人いますか?いたら感想を教えてほしいんですが。
小説読んでて読めない官職が何度かでるんだけど
官職の読み方についての本はありますか?
>>421 同じく420じゃないけどブックマークしました。
ありがとう。
>>418 確かにな。知ってると面白い細かい知識もあるだろうが、さすがにどうでもいいのが多い印象
うぅむ。
湯やの二階で暇つぶし、というには若さが足らない感じられない。むしろ西日の差し込むさびれた碁会所ってとこだな。
お呼びじゃないヤツは黙ってろよ
みっともねぇなぁ
おめぇこそ味噌汁で顔洗ってでなおしてきやがれ
どいつもこいつもお黙り
にっちもさっちもどうにもブルドッグ
431 :
無名草子さん:2011/07/02(土) 09:54:58.93
なにを1.5?
>>431 スレタイの .5 の件?
以前、鯖全体が落ちて 其之六スレ がダット落ちした
で、サルベージもできないまま、新スレとして
この その6.5 が立ったんだよったことがあったんだよ
そうじゃなくて「なにを言ってんの?」じゃないかな>1.5
434 :
無名草子さん:2011/07/04(月) 08:46:09.46
>>433 末高トムという芸人のギャグなんだけどね
の と ご(5) では、かなり語感が、違うけどな
わかりにくい洒落はやめなしゃ・・・やっぱいいです
オヤジになってもジジイになっても
発達生涯は治らないんだなぁ
そんなに褒められても照れるよ
飯嶋和一さんは新作ださないのでしょうか。どこかで連載しているらしいですが。
小説新潮でも連載してるよ
辻堂魁さんはどうでしょう。あと長谷川卓さん千野隆司さんとか。
>>443 辻堂魁、長谷川卓は良いですね。面白い。
千野隆司は普通に面白いが、当たり外れがあります。
辻堂魁よいね、葛葉康司の「傘張り剣人情控」のシリーズも
なかなか面白い。
あと浅黄斑の「無茶の勘兵衛」シリーズとか。
今更だけど杉本章子の「東京新大橋雨中図」読んだ。
こりゃ名作だわ。 何で今まで読まなかったんだろう。
女流作家の書く時代ものに偏見持ってたかもと反省。
>>446 これはいい!読後感も文句ない。
教えてくれて有難う。
陳さんの小説十八史略読んでるけど、かなり面白いな
人物のエピソードのみで、当時の社会分析がほとんど無いんで
続けて読むと飽きてくるけどね
少しずつ読む分には問題ないわ
450 :
無名草子さん:2011/07/28(木) 08:39:27.97
陳舜臣の作品は淡々としていて、山場がないけど
そこが良くて贔屓にしている読者も多い
うん、大好き
452 :
無名草子さん:2011/07/28(木) 17:19:10.39
野口卓の「軍鶏侍」は掘り出し物
453 :
無名草子さん:2011/07/28(木) 18:00:40.46
青山文平「白樫の樹の下で」文藝春秋
主人公には感情移入しやすいが、プロットがダメダメ。犯人も唐突。
読みやすかったけど、ハードカバーを買うほどのもんではないような。
454 :
無名草子さん:2011/08/02(火) 01:33:16.99
漫画「シグルイ」の原作「駿河城御前試合」(南条範夫)がすごく良かったんだけど、こんな感じの時代小説でおすすめありますか?
絶賛されている高橋克彦の『火怨』を読んだんだけど
あまりに人間や雰囲気の描写がさっぱりしすぎててワロタ
空気感や人の内面に全く立ち入らず、淡々と記述するのみ。
話自体はおもしろかったからいいんだけどさ…
456 :
無名草子さん:2011/08/10(水) 08:29:07.13
宮城谷昌光の三国志はどう評価したらいいのか…
文庫版読んだんだが、夢中で読む感覚では無いのに、出てる分を読み終わってしまうと、
すぐにまた最初から読みたくなる不思議。官渡も赤壁も全然あっさりしてるのに。
重耳・楽毅・太公望・天空の舟・管仲といった名だたる作品より、遥かにノレないのにな。
あの著者、あんな三国志を書いてて楽しいのかなあ
そう思うのは
>>458が大衆ウケする様な娯楽作品を求めてるせいじゃないの?
作者は演義も演義のノリも初めから除くって宣言してんだから、問題ないと
思うけどな
俺としてはこういう雰囲気で書かれた三国志の小説を長いこと待ち続けてたから
不満どころか大歓迎だけど
吉川英治
柴田練三郎
北方謙三
陳舜臣
宮城谷昌光
三好徹
安能努
三国志を書いた小説家を、ファンが多そうな順番に並べてみた
吉川英治・横山光輝に慣れきった自分としては
北方謙三は熱すぎ登場人物少なすぎで戸惑ったww
最初にあれを読めばハマったのかもしれないけど。
正史三国志のつまならさはガチ
>>462 陳寿の本文は、そうだろう。
だがら、裴松之の注における資料批判や、
陳寿の人物評を中心にみないと。
本題に戻すが、宮城谷は最近エンタメ性が弱い。
晏子のころは、展開が早くてよい感じだったのに。
中国古代をテーマに扱ってた頃の宮城谷は面白かったね
ここ10年ぐらいの作品がどれもいまいちで残念
そんななか、「呉越春秋」だけは良かった
やはりこういうマイナーな時代の作品の方が宮城谷の筆がイキイキしている
>>460 俺はその中じゃ北方だけはどうやってもダメだったわ
まぁ三国志は、吉川英治が優れているから定本になったんであって、
これだけ多くの人があれを読んでる今となっては
それとは別アプローチで定本と同レベルに面白く、っていうのは相当難しいから仕方ないね
>>465 北方三国志には作者オリジナルキャラがいたね
ああいうのが何人もいると世界観ぶちこわしで興が醒まされる
でも、北方の呂布と張飛だけは大好きだわ
これまでの呂布・張飛の粗暴なイメージを変えてくれた
吉川三国志を再読しようとして挫折した。大人になってしまった自分orz
イメージが固着する原因となった、
司馬の竜馬や新撰組みたいなもんかね。吉川だと武蔵とか。
>大人になってしまった
もうすこし大人になると、楽しめるようになるよ。
吉川武蔵は強烈だな
武蔵本人はその後司馬や五味康祐がアンチ吉川的なものを書いてるから、
むしろ佐々木巌流や沢庵や宍戸梅軒みたいな脇キャライメージの固定化がすごい
武蔵の恋人はお通さんじゃないとしっくりしないw
それは最初に読んだイメージに引っ張られている気がする。
山田風太郎の魔界転生でも武蔵の思い人はお通だった。
あれの最終章は魚歌水心だし、他の作家がパロディにして通用する
実在剣豪ものは吉川武蔵ぐらいだね。
三国志といえば酒見賢一は?
真面目な人は激怒するかもだがw
あれはパロディだと思って読んでるけど面白いことには違いない
そもそも本物(羅漢中)以外は皆二次小説なんだけどね。
酒見三国志はキャラ造形がぶっ飛んでいるだけで史実には忠実
>>460 安能努は酷かった。
序盤で意味ありげに出てくる、チョウヒの御者とか登場させる意味あったのか。
漫画だけど蒼天航路のが好き
正史三国志って読んだことないなー (;−∀−)
どうせつまんないんでしょ?
正史は史書だから小説的おもしろさはそりゃないわな。
というか小説と思って史書読むやつとかいるの?
正史は蜀将たちの文量が少ないから、演義で蜀ファンになった人には物足りないのが欠点だね
魏ファンならきっと楽しめる
「正史をちょっとかじってみたい」という人には『三国志 きらめく群像』がいいよ
正史三国志の成り立ちや武将列伝を心地よい切り口で楽しめる好著
ろくでなし三国志が良い
↑糞本じゃねーか、あんなのを本にする勇気が凄い
糞本でも勝っているんだ、うわー!
大逆転!三国志?
2ちゃんに張りついている、ある種の人間たちには、
ろくでなし三国志や柳田理科雄の面白さは理解できないだろう。
「あれは間違ったことが書いてある糞本」という評価しか下されない。
487 :
無名草子さん:2011/08/26(金) 13:33:42.49
ああ
「妻はくノ一」終わっちゃった・・・。(´・ω・`)
ジャンプ漫画みたいに四天王とのバトルに一人一巻ずつくらい引き伸ばすのかと思ってたらまさか完結とは。
年末刊行予定の新シリーズをwktkして待つとするか。
諸田玲子のおすすめは奸婦にあらずですか?他におすすめはありますか?
諸田玲子なら、「かってまま」「誰そ彼れ心中」「お鳥見女房シリーズ」が好きだな
491 :
490:2011/09/03(土) 21:30:53.40
492 :
無名草子さん:2011/09/03(土) 22:53:44.16
サンクス
諸田玲子は「あくじゃれ瓢六」も結構好きだな。
下澤間の勝海舟を買ってきた
>>495 下澤間…一瞬誰のことかと思っちゃった。
作者の漢字もろくに打てない人が読んでもしょうがない
と、高卒が申しております
と、中卒がry
500 :
無名草子さん:2011/09/12(月) 20:32:55.40
最近のゆとりの読書って大概時代小説(笑)だよなwww
飯島和一、池宮彰一郎、北方謙三、司馬遼太郎が好きとかどや顔で言われてもwww
お前そんなん読むくらいなら森見登美彦読めって言っても聞かない
ほんと、時代小説()がラノベ以下ってのに気付かない奴多すぎ
そのラインナップで飯島はどうだろう?
拡散してね!なぜ日本のテレビはこれを報道しないのか?
これは、過去の歴史ではなく、今ある深刻な人権問題です!
韓国に住んでる日本人は人間扱いされてないようです。
韓国が在韓の定住日本人に対して行っている制度(ほんの一例)
◆就労権剥奪
◆国民年金に加入させない
◆住民登録させない
◆ローンを組ませない
◆身分鉦の発行が受けさせない
◆電話回線に加入させない
◆不動産を保有させない
◆生活保護適用除外
◆公務員にさせない
◆銀行における銀行の当座取引、預金、送金、融資
日本から、統○教会で結婚した何人もの女性(6500人以上)が現地で行方知れずなのは、上記のような理由から。
これは、北朝鮮の拉致とも並ぶ、国際的な人権問題です。
統○教会の教義では、日本はエヴァの国であり、アダムの国である韓国に尽くさなければ
ならない。日本は悪魔の国と教えています。北と南の朝鮮が統一されれば、世界の覇者になるというのが
教理なのです。今、日本にその、統一の為の資金を、李明博大統領が出させようとしているのです。
>>500 そこの四人は文は(文学的な多様性に富むという意味で)上手くなくても
室の高い小説を書けるという良い例だよなぁ。
まぁ池宮彰一郎はどうかという話だけど、元ネタ知らなかったら十分面白い。
>>503 飯島和一は、1冊は何とか読んだけど、あと1冊は途中で投げた。思いが強すぎて、重かった。
ラノベ系なら、メディアワークス文庫の時代小説はどうでしょう。読んでないけど。
面白いという反応だったら、読もうかなと。
>>504 飯嶋和一、思いが強いというのは分かる。
でも俺はそこが好きで、自分が落ち込んでるときにはあのくらいの劇薬の方がスッと心に入り込んでくるんだ。
メディアワークス文庫の時代小説ってどんなのがある?全く注目したことなかったよ。
ラノベ系というのを「軽くてエンターテイメントに徹した」小説と捉えるなら、和田竜はいいよ。
しゃべりは現代語だし、かなりキャラクターに頼った小説ではある。
それでも、劇作家だけあって筋の持って行き方が上手い。
特に、冷酷であったり愚鈍な登場人物が物語の山場で人間らしい心を覗かせるのには胸を熱くさせられる。
>>500 北方謙三の水滸伝なんぞは
その時代背景がまったく分からん奴でも
楽しめるみたいだぞ
歴史モノの入門書としては
いいんじゃないかな
そこから他を読み始めるきっかけとしてさ
508 :
無名草子さん:2011/09/17(土) 20:48:28.09
御三家の犬たち・・・いまいちだった。隆慶一郎並みに面白い伝奇小説ってないの?
半村以外で・・・。
下澤間の勝海舟
面白い
古希地の話がもっと読みたいと思った
残念だな
「子母沢寛」の「父子鷹」「おとこ鷹」と言う小説に「勝小吉」という人が出るんだが
だれか自演乙してくれ
父の影響で司馬や吉川、海音寺とか読んでいた。
高校生になって三国志とか戦国時代が好きって言う友達が出来たんだけど、
ゲームの方が専門(?)らしくて一瞬で萎えたw
ゲーム好きは歴史好きなんて語らないで欲しい…。
>>509-510 勝小吉ねえ
「喧嘩侍 勝小吉」小松重男
「勝小吉事件帖 - 喧嘩御家人」風野真知雄
「とんび侍喧嘩帳」永井義男
と、大衆小説の一読者が申しております
小説を読んで歴史に詳しくなった気分になる
厨なら誰もが通る道だねw
>>508 徳川家康 トクチョンカガン
柳生大戦争 荒山 徹は最高に面白うござるよ。
荒山は最高だけどこれほど他人に薦めていいものなのか判断しかねる作家も
そういないけどなw良くも悪くも毒電波系歴史小説の極北にいる作家だし
古希地が亡くなったよ昨日の晩に
なにか大きなものを喪ったような空虚な感がある
下澤さんの著作は初めてなんだけど、他にも色々と読みたい
熱田日記とか
>>518 生もの扱う同人の出なのか知らないが
その訳のわからん当て字はやめろ
>>508 山田風太郎「室町お伽草子」「妖説太閤記」
神経症じゃなくても、無意味な当て字はイラっとするな
小吉が好きなら、名前も大事にしてやれよ
そう威羅威羅するなよ。
蚊留臭無が足りてねぇんじゃねぇの?
岌丹生飲め
糞名IMEが全ての元凶なんだよ
気にすんな
懸命に単漢字変換してる姿が浮かんで心あたたまるな
気に入った漢字が出るまでスペース連打してるのかな。可愛い。
つうか歴史物読むくらいの奴だったら辞書登録やってないわけがない。
それは言い過ぎ
脳病院患者かな
この拘り様は
[江戸時代 旅 幻想的]
上記の条件でオススメの小説があれば教えて下さい
大江戸神仙伝
とりあえず東海道中膝栗毛がオヌヌメ
ただし、人権侵害ギャグ満載だが。
お下劣ギャグは素直に笑える。
幻想的とは違うけど、『巷説百物語』、『妖星伝』。有名すぎるか。
高橋克彦 京伝怪異帖
前半は江戸が舞台の話だが、後半は東北に旅する話
また旅ものって最近ないねぇ
536 :
530:2011/09/25(日) 23:30:16.50
>>531-534 ありがとう
あまり数も多くないし、今度時間が出来た時に一通り読んでみます
山田風太郎にも小吉が出てきたな。
吉原アンソロジー本で隆慶一郎の「柳生刺客状」の中から「張りの吉原」を
読んだのですが大変面白かったです
ほかに隆さんでお勧めありませんか?
『吉原御免状』と続編の『かくれさと苦界行』
それと、『影武者徳川家康』 が好きだな
一夢庵風流記も良い
鬼麿斬人剣
柳生非情剣
を推す。あらゆる時代小説に登場する脇役の剣客への見方が変わる。雑魚なんざいないのだ。
ただ経験上、女性受けは悪い。
隆慶一郎でつまらなかった作品は「風の呪殺陣」と一部の短編くらいだな、それ以外は全部面白かったよ
ただ急逝した作家だから未完の作品が多いのが不満、面白いだけに続きが気になって・・・
ボリュームと完成度から言えばやはり『影武者徳川家康』が一押しだろうか。
>>543の言うとおり基本的に外れは無いのでがしがし読み漁るが吉。
個人的に一番好きなのは『死ぬことと見つけたり』なんだが、いかんせんあれも未完で…
545 :
無名草子さん:2011/10/17(月) 13:11:43.04
俺のベストは 元禄妖魔譚・阿修羅の女族 だな。
内容 生類憐れみの令が発令されて10年、直参旗本の八木又四郎は怪奇な老婆に、眼前で妻の腹から胎児を掴み出され始末される。それが、怪事件の幕開けだった。
そういう伝記系はなぁ
伝記は悪くない 伝奇は好きずき
山田風太郎系の伝奇小説は、歴史・時代小説とはちょっと違ったジャンルな気がする
魔界小説とでもいうべきか
今まで歴史ものは全く触らなかったけど、坂口安吾の信長読んだら面白かった。
他に信長ものでお薦めあったら教えて。
安土往還記 辻邦生
551 :
無名草子さん:2011/10/20(木) 12:20:52.14
ありがとう。
買いに行ってくる。
ブックオフで買うなよ
なんで?
作者の収入にならんからだ
わかった
それは作者や出版社の問題
買う側は好きなように買えばいい
海賊版買ってなにがわるい
>>552 池田大作先生の池田大作全集を某店で売るな、ばかやろう!
買取するほうもするほうだ、くそやろう!
ブックオフで買う、買わないってことを言い合っていたなんて不思議なくらいに、
紙の本が無くなってしまうかもしれない。
文庫本購入層は、手軽に読むことが出来れば(データの値段が下がれば)、電子図書へ移行してしまうと思うよ。
そうかね
まあそうでも別にどうでもいいけど
>>551 辻邦生は、もう亡くなってるからブックオフでもいいけど
信長ものとして期待すると、ちょっと違うような
562 :
無名草子さん:2011/10/26(水) 17:59:03.09
若いときは司馬遼が好きだったけど30代前後から
藤沢が好きになった。40を過ぎ読み直したらまたまた違う味わいを感じた。
それと、墨田、台東、千代田、本郷、中央区と
都心を散歩して地理が分かってくると、江戸物の小説は一段と
身近に感じられる。建物は残ってなくても道や橋は意外なほど江戸のまま。
普段は地下鉄で移動している街も実は歩くとすぐだったりするので
江戸ものの小説が好きな人は江戸歩きをおすすめします。
そう
しかし
藤沢の後、が困りものなのだ
ほかの作家では物足りなくなってしまうのだ
564 :
無名草子さん:2011/10/28(金) 02:32:16.61
でも堀が埋められちゃったからな
江戸は水の街だったんだよ
567 :
無名草子さん:2011/10/29(土) 09:41:28.40
めるしー
>>563 第二の藤沢、百田 尚樹の『』
影法師』は読んだの??
、
おすすめありがとう
読んでみるよ
第二の藤沢なんて呼ばれてるの?百田尚樹
「影法師」はどこかで読んだようなのを色々と
組み合わせた感じでそんなに良くなかったな。
百田尚樹って時代小説そんなに書いてたっけ?
放送作家上がりだけに「永遠の0」なんか読んでも色々と資料を満遍なく調べてまとめ上げるのは巧いよね。
でも”大変よく調べましたハナマル”って以上の読後感は無いなあ。
572 :
無名草子さん:2011/10/30(日) 20:00:59.21
安岡章太郎の「流離譚」って面白いの?
天誅組と土佐勤王党の話らしいけど・・・
ローマ人の物語ってアッティラとスティリコのあたりはどんな感じに描かれてるの?
あっさりで終わらせる感じ?それともみっちり書いてる?
近くに図書館もないのん?
>>549堺屋太一の「鬼と人と」を激しくお薦めします
>>573 本屋に行けば分かるじゃん、もう全部文庫で出てるんだし
577 :
無名草子さん:2011/10/31(月) 15:31:05.30
あっさりでもみっちりでもないよw
江戸から明治初期にかけての豪商の歴史、時代小説でおすすめない?幕末の薩摩の豪商・・・とか・・・
三菱の人はいらないよ
>>578 渋沢栄一はダメ?いろんな人が小説書いてる
580 :
無名草子さん:2011/11/02(水) 18:09:20.73
渋沢栄一のおすすめは何ですか?面白ければそれでもいいです。
それと M崎太平次正房のおすすめはありますか??
581 :
無名草子さん:2011/11/02(水) 18:14:16.45
幸田露伴、津本、童門、白山三郎・・・誰がおすすめですか?
582 :
無名草子さん:2011/11/02(水) 18:16:00.68
白山 ×
城山 ○
>>581 あくまでも俺個人の好みになるけど、俺は津本なんだよな…
あんまり人気ないのかもしれんけど、俺はどうにもいろいろと読んでしまう
584 :
無名草子さん:2011/11/03(木) 10:12:55.70
商人が主人公なら藤沢の海鳴り
童門の文章力の無さは出してる本の数に比例している
火怨で有名なあの人も…
薩摩に豪商はいないのでは? 商人は大阪、江戸だから、藩側で活躍するのは家老だと思う
薩摩の調所広重(笑左衛門) 大阪商人(出雲屋孫兵衛とか)
明示元年の時点で借金が無かった某藩の家老(ほぼ商人)+弟の小説とかは面白いかも?
正反対の2人だけど、やったことは良く似ていると思う。
明治政府は徳川時代の3百諸侯の借金を引き継いで(外国へ借金は)完済しているが、
国内の商人からの借金は踏み倒したはず(あいまい というか、明治政府からの発注で帳消し?)
この借金の為、テレビでやってた徳川埋蔵金なんて話もあったそうな(小栗忠順の故郷・・・)
借金の無かった藩とは? 日本海側の某藩です。
面白そうじゃん。
自分で書くべきでしょう、それは!
書くためにはキーワードが必要なんだ、という人ならレスしておくれ。
590 :
587:2011/11/03(木) 23:27:45.24
明示・・・明治だった 広重・・・広郷だった
いや、調所さんも、某家老(弟は外敵防衛なんちゃらだったかな?)は
もう小説で描かれてるです。
幕末よりちょっと前の方が面白いと思う
新潟が天領になって行った初代奉行とか・・・(豪商からは外れるなあ)
幕末・明治の豪商を書くなら、大阪商人は面白くないと思う
鴻池屋と始め、ほとんどは明治政府の政商に横滑り、だって明治政府の金主だから
明治時代が進んで没落、勃興、没落ってのは別の話)
誰かに書いて欲しいのは明治時代の江戸屋(浅草)弾左衛門ですねえ (表に出て来た豪商では無いです)
弾左衛門は革加工業の全て・門付け・鳥追い・穢多・非人などのの棟梁で槍持ちの武士身分(江戸時代は)
初代?弾左衛門が河原者も傘下だと鎌倉幕府からの朱印状をえ江戸幕府時代に
「否」と裁定された(賂の多寡か?)喜びを上演したと言われる『助六由縁江戸桜』
(初演の舞台と、それ以降のは全く違う筋立て、助六のセリフに残滓が)
河原者は傘下では無くなったが行燈の灯心の専売、牛革・馬革の専売・占有は続き、
明治維新後は、蓄財で皮革加工会社を立ち上げている・・・
浅草の溜め(有名な大火で回向院を立ち上げた時に固まった、刑場の処理、牢獄での病人のエア、など、死人を扱う
江戸屋とも支配権で揉めたが、江戸屋の傘下のまま
もうちょっと落ち着いて書いたらどうかな。なんか微妙に意味がわからない。
「病人のエア」でコーヒー吹いたw
592 :
無名草子さん:2011/11/04(金) 12:03:49.78
Kが抜けちゃったね
>>590 読んでないので薦めるのはあれだが、塩見鮮一郎が『浅草弾左衛門』という小説を書いている。
短編だけど山田風太郎の「乞食八万騎(非人八万騎)」も面白い。
こちらは弾左衛門じゃなくて車善七だけど。
佐伯の夏目影二郎(狩り)シリーズは弾左衛門が主要人物のひとり。
時代は天保だし佐伯センセなのでまぁアレだけどね。車ちゃんも1度出てきたな。
596 :
無名草子さん:2011/11/08(火) 17:52:57.31
長谷川卓の「逆渡り:」を読んだ。
武家ものでも町人ものでも無い、山の民を主人公にした小説。
主人公が山犬に追われて移動するルートを地図で確かめながら
読んだりと楽しい読書経験だった。:
佐伯センセの筋はアレ(無双)だけど、ルート(地理)とか風俗は好き
良く調べてると感心する(読んでから、関連資料を見てからの感想)
598 :
無名草子さん:2011/11/09(水) 18:34:27.07
上田秀人も良く調べてるね。
>>598 その上田秀人の勘定吟味役シリーズ、ひっぱり杉。
敵役の冥府防人が味方みたいになってる。
上田秀人は結構キチンと締めて完結させるほうじゃないかな。
佐伯先生はまったく完結しないな、、、自然消滅じゃなくちゃんと
シリーズを終わらせて欲しい。
時代小説を書き始めたのが遅い(1999年・長崎絵師通吏辰次郎)ので、
69歳だけど、時代小説作家としては11年しか活動していない
現時点で終了ってのは(作家として)無いんじゃね?
池波氏とかの様に、40年とか作家として活動していれば、
完了するシリーズもあると思うけどね
白石一郎氏も活動期間は長かったが、十時半睡事件帖は病で絶筆になった(残念)
(一読者としては)実質、終了ってシリ−ズがあるのは認めるけどね
晩年に、時代小説家として活躍し出して
未完のままいくつのもシリーズが残された
隆慶一郎ってケースもあるから
ある程度、先のことも考えて欲しいものではある
しかしその池波正太郎は『誘拐』と『梅安冬時雨』が未完のまま亡くなってしまった。
仕方ないんだけどね。
でもやっぱり続き読みたいなあ。特に『冬時雨』。
しゃばげって完結した?
民家火災で2人死亡 東山、作家「津田三郎」夫妻か
11日午前9時50分ごろ、京都市東山区今熊野日吉町、作家樋口雄介さん(78)方から出火、木造2階建て約140平方メートルのうち1階の約20平方メートルが焼け、約50分後に消した。
庭でやけどを負った高齢の男女が倒れているのが見つかり、既に死亡していた。東山署は樋口さんと妻の光江さん(70)の2人とみて身元確認を急いでいる。
東山署と市消防局によると、樋口さんは2人暮らし。1階東側の居間がよく燃えており、2人はこの居間の東側にある庭で倒れていたといい、同署が詳しい原因を調べている。現場は京都女子大の南側にある住宅地。
樋口さんは、津田三郎のペンネームで歴史作家として活動しており、「京都・戦国武将の寺をゆく」などの著作がある。
近所の男性(54)は「奥さんとよく2人で歩いていて、あいさつをしてくれる気さくな人だった。ショックです」と話していた。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111111000080
607 :
無名草子さん:2011/11/14(月) 09:04:00.55
知らないな。
608 :
無名草子さん:2011/11/15(火) 20:57:18.14
津本陽の評価は おまいら的にはどうなの?
最近 お庭番吹雪算長っての読んだんだけど 忍術を銃器に置き換えたらまんま大藪みたいだった
文章は要領よくまとまっていて的確だし それが描写内容とうまくマッチしてるけどさ
なんか途中からストーリー展開が適当に流されてきて 最後はほとんど投げ出して終わり感があるんだが…
算長も後半途中から明らかに投げやりな飛ばしモードだった
>>608 個人的には好きというか嫌いじゃない
戦国時代モノと幕末モノは殆ど読んだと思う
常に盛り上がりに欠けるというか、ドラマチックというかエンタメという観点から
いえば物足りないのかもしれんけど
なんつうか、素材は極上なのに、ぬるくて味付けのぼやけたスープみたいというか
読んだことあるけど時間の無駄でした
611 :
無名草子さん:2011/11/18(金) 15:44:56.19
>>609 南條範夫の作品で、備中松山藩の水谷家が廃絶される
くだりをテーマにしたものがあるらしいのですが、タイトル等が
分かりません。該当するようなもの分かります?
廃城奇譚 かな?
作家名がわからずうろ覚えなのですが、タイトルわかる人いますか?
浪人が長屋住まいをしていて帰藩か仕官先が見つかったかで、
長屋を出ていくときに住人から「もうここに戻ってくるんじゃねえぞ」と言われ、
大家か誰かが「それじゃ○○さんも気が悪いだろ」「悪いことをしたわけじゃないんだからいつでも来ていいんだよ」
みたいなことを言っていたような気がするのですが。
連作短編だったような。
宇江佐さんの「あやめ横丁」か「憂き世店」かと思ったのですが違いました。
宇江佐さんか諸田玲子さんだったような気がするのですが、違うかもしれません。
スレ違いでしたらすみません。
上の南條範夫さんの作品みたいに重要なイベントを
書かないと誰も思い出せないのでは?
615 :
無名草子さん:2011/11/19(土) 18:50:38.53
>>609 そうそうw 素材はイイのにね 味付けが不味いんだな
長編でまともなのは 雑賀六字の城くらいかな これもなんか少年少女小説みたいなノリなんだけど
最後まできちんと纏まっていた
短編は まぁ落とし所もキマっているから普通
もうちょっと構成を勉強しろといいたいよ 小説は剣道と違ってテーマに斬りつけたら
それで終わりじゃないからね
616 :
無名草子さん:2011/11/20(日) 01:34:58.92
司馬遼太郎が「日米修好通商(不平等)条約」について書いてくれていたら、
色んな状況が変わったかも。
山風は『エドの舞踏会』で条約改正に失敗して、夜中手を取り合って泣く
井上馨と伊藤博文の姿を書いたりしてるが。
>>613 宇江佐さんの「おちゃぴい」に入っている「町入能」ってそんな話じゃなかったっけ?
618 :
617:2011/11/20(日) 09:35:14.34
「おちゃぴい」じゃなくて「おちゃっぴい」でした。すみません。
藤沢周平の文庫本、出版社ごとに所有作品の「整理番号(例:ふ 1-1)」
をメモってネットでタイトル検索してPCでリストにまとめたいのですが
どのサイトも一部の整理番号は記載してあっても不完全だったり・・・
というわけで、どなたか「整理番号」で作品検索できるサイト等ご存じ
の方いらっしゃいましたら、レスいただけたら幸いです。
自己解決しました。
とりあえず、「海鳴り(上)」だけ2冊持ってたw
ブックオフ105円専門ですが、所持リスト携帯しないといいかげん
どれ持ってるか持ってないか不安で買うのためらうこともしばしば・・・
電子書籍化されたら、またゆっくり読み直したいね>藤沢周平
ほとんど持ってる作家のは
持っていないリストを携帯に入れてる
時代小説を電子書籍で読みたくはないな
624 :
無名草子さん:2011/11/22(火) 13:19:43.22
>>612 アドバイスありがとう。
でも、廃城奇譚ではなかったようです。
大名廃絶記にも入ってなかったし…。
古本屋行く度にチェックしてますが該当するものなし…
>>608 柳生兵庫助は面白かった。他は、原文をそのまま引用するのが嫌い
今、佐藤賢一の女信長読んでるけど、無理がありすぎて笑った
でも、秀吉の枷ほど嫌いじゃない
>>617 613です。遅くなってすみません。
まさに「町入能」でした!ありがとうございました!
あの的外れなヒントでよくお分かりになりましたね。凄いです。
これでモヤモヤが晴れました。ほんとうにありがとうございました。
627 :
617:2011/11/23(水) 07:37:12.25
>>626 どういたしまして。
「いい話だなー。ドラマ化されないかなあ」と思いながら読んだので印象に残っていました。
お役に立てて幸いです。
tes
t
>>624 作品名は「藩主消失」(短編)。
手元の本では、「廃城奇譚」(河出文庫)と、「残酷の系譜」(青樹社文庫)への
収録を確認。
話のマクラとして、日向延岡藩の内藤政義行方不明事件から始まるんで、そ
こだけ読んでしまうと水谷家の話とは気がつかないかもしれませんね。
631 :
無名草子さん:2011/11/26(土) 14:19:52.41
>>624 ありがとうございます。
どうやら落城ものがたりと廃城奇譚を混同していたようです。
重ね重ねありがとう!
桃太郎侍が死ぬほど面白かったんで他にも時代小説読みたいんだがなんかないか
旗本退屈男
634 :
無名草子さん:2011/11/27(日) 15:06:55.50
天下御免の信十郎。
王道の水戸黄門
いまはもう過去の王道じゃないか
637 :
無名草子さん:2011/11/29(火) 08:03:32.71
638 :
決定!かんさいの序列決定!号外:2011/11/29(火) 09:14:08.55
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地 京都(旧京都)=大阪植民地
はじめて月間の小説雑誌?みたいなものてを出そうと思うんですが、
何かオススメありませんか?
自分では北方の岳飛の連載があるらしいすばるを検討中です。
オール読物 とか?
ま、好きな作家の話が連載されている雑誌を買えばいいんじゃないの?
「みたいなものてを出そうと思う」を「みたいなものを出そうと思う」と読んでしまった。
一瞬、新雑誌を創刊するのかと思って「すげ〜!」とか感心しちまったぜw
やはりオール讀物かな。時代歴史小説率が高い。
とりあえず、図書館で読み比べてみたら?
どうせ639からレスはかえらないよ・・・
645 :
639:2011/12/01(木) 20:37:19.40
なるほど。オール読物とすばる読み比べます。
ありがとうございました。
>>627 このスレ見てて、宇江佐さんの作品を図書館で借りてきました。
「髪結い伊三次捕物余話」
これいいわぁ。
宇江佐さんを教えてくださった方、有難う!
>>596 遅レスだが、「逆渡り」を図書館で借りて読みました。
山の民とか好きなので、とても面白かった。
教えて下さって有難うございました。
病院の待合で今年読んだ月刊(たぶん)小説雑誌なんだけど、
そこに載ってた小説の作者をしりたいのですが。
このスレが一番詳しい人が多そうなので、ご存知のかた、教えてください。
手がかりは、以下のような感じです。
・短篇
・伊達家の当主が、隠居した老父母のことを回想
・「木が、植え替えられたのを気づかないよう、こっそり移す」
・若き日の原田甲斐が出てくる(イノシシ退治をする)
649 :
無名草子さん:2011/12/12(月) 12:33:24.81
>>648 牡丹咲くころ 葉室 麟 オール読物9月号
>>649 ありがとうございます!
てっきり女性作家だと思ってました。
651 :
無名草子さん:2011/12/15(木) 07:58:21.04
葉室氏に直木賞とってもらいたいですね。
652 :
無名草子さん:2011/12/19(月) 22:02:45.94
水戸黄門最終回
日本が終わって、ジャパンの世の中ということだね
第一次か第二次のヨーロッパ戦線の史実寄り小説みたいなのってないかなあ
そんなに長くない奴
654 :
無名草子さん:2011/12/21(水) 17:27:58.18
>>653 「栄光なき凱旋」真保裕一
第二次大戦の日系二世兵士を描いた青春群像劇。
一部太平洋戦線も出て来るけど特筆すべきは日系人で編成された
第442連隊のヨーロッパ戦線における凄まじい実態。
プライベートライアンを超えると文庫本解説に書かれているが大げさではない。
ただ単行本は上下巻で1200頁を越えるので短いという条件には合っていない。
これがダメなら、もう少し短いものとして
「マルタの碑―日本海軍地中海を制す」秋月達郎
第一大戦、ドイツUボートにより甚大な被害を受けた英国は同盟国日本に
地中海への艦隊派遣を要請する。
これに応じてマルタ島を根拠地にUボートと闘った第2特務艦隊の活躍を
青年士官たちを中心にした将兵らの群像劇として描く。
単行本は480頁ほどなので然程持て余すような長さではない。
前者は史実に取材したフィクションですが、後者は山口多聞、小澤治三郎ら
第2次大戦で海軍の中核になった実在の人物が実名の儘主人公になっています。
時代小説板がないというのが不思議だわ。一大ジャンルだと思うんだけどなあ。
過去の話だねぇ
>>654 ありがとう。近所にあったら読んでみるわ。全12巻とかそういう長編じゃなければいいから丁度よさそうだ
658 :
無名草子さん:2011/12/29(木) 21:04:49.78
真保は『天魔ゆく空』もいいね。
659 :
無名草子さん:2011/12/30(金) 13:52:52.29
最近、時代小説にはまり始めたんですが
小説を読むにあたり、江戸の地図が欲しいな見たいな、て思ってます。
水路や通り、町名、藩邸などが載っていると本もさらに楽しめるだろうなと思いまして。
当時の地図でお勧めの本とかありませんでしょうか?
教えて下さい。
伏見城で闘死した鳥居元忠について、「関ヶ原」(司馬遼太郎)以外に
適切に書かれた本をご存じでしょうか?
時代小説ファン向けの地図本は各社が出しています。
サイズもカラー度合いもお値段もさまざまですから、大きな書店で実際に手に取ってみることをおすすめします。
確かに地図あると面白いね 調べてみよう
いろんな作品読むと時代背景が同じものがあって、主人公同士が通りですれ違ってるとか言葉を交わしてるとか、妄想して楽しい。
664 :
無名草子さん:2012/01/06(金) 22:31:25.08
665 :
無名草子さん:2012/01/06(金) 22:38:43.24
蝉しぐれ、すごく良かった
綱淵謙錠って東大卒なのか
667 :
無名草子さん:2012/01/10(火) 12:57:45.19
>>659 光村推古書院から出てる
東京時代MAP大江戸編はけっこうオススメ。
歴史地図に現代地図を重ねたつくりで見やすいです。
それと、もし首都圏にお住まいでしたら
千代田区、文京区、墨田区あたりを一日歩いてみてもいいかも。
実際に、時代小説の登場人物が行動したエリアを自分の足で
移動してみると、小説中の空間感がリアルに分かりますよ。
670 :
659:2012/01/13(金) 17:55:30.24
>>667 お勧めいただいてありがとうございます!
実はこのスレを全然覗いていなくて、つい先日
双葉社から出ている大江戸散歩MAPというのを買ってきてしまっていました…
光村推古書院のも今度本屋さんでみてみます。
ちなみに首都圏住まいじゃないのでそれができないんです。
メジャーな場所は分かるんですが、やっぱり土地勘があまりないので
イメージしにくいんですよね。
昨夜ブラタモリで吉原あたりをやっていてくぎ付けでした。
671 :
無名草子さん:2012/01/16(月) 19:32:49.13
長谷川卓の逆渡り、死地、血路以外で山の民モノってありますか?
672 :
無名草子さん:2012/01/17(火) 14:06:44.18
隆慶一郎って伝記小説作家であって歴史小説作家ではないのかな?
「捨て童子」読み始めだけど、舞台になる栃木城と長沼城(戦国中期に廃城)
がごっちゃになってたり、江戸幕府以前なのに「長沼藩士」が存在してたり…。
第一、信州には長沼藩はあっても下野には長沼藩なんてなかったわけで、
必ずしも小説は史実にそう必要はないんだけど、
かなり読む気がなくなってます。
673 :
無名草子さん:2012/01/17(火) 20:04:45.49
葉室麟が直木賞!
橘花抄←これがベストだね。
>>672 おまいさん、小説を読む才能が無いよw
頭でっかちの見本みたいな人だな
675 :
無名草子さん:2012/01/17(火) 21:07:14.75
906 :無名草子さん:2012/01/17(火) 20:10:46.09
歴史小説と時代小説って、完全に現実逃避だよな。
しかも現代じゃあり得ないという意味で、SFと同じ。
実際に存在した人間を使った二次創作の意味でもあるし、キャラ創作を放棄した手抜きでもある。
どっちにしろ過去の話ばかりにこもってるから、小説が売れないんじゃない?
せっかく311みたいな事件が起こったんだから、それを活かしたSFブームをつくったほうがいいって。
でないといつまで経っても日本人作家は過去に生きることになる。
そんで読むのはジジババばかり。
>>674 俺はそういう人の気持ちもわかるけどなぁ。
歴史物で「細かいところはいいから物語を見ろ」が過剰に進むと
去年の大河ドラマみたくなっちゃうからね。
同様に、どのレベルでそうやって不快に感じるかは人による。
忍者が(お家騒動でも何でも)お姫様を助けて旅をする話が読みたいです
そういう作品でおすすめはありますか?
679 :
651:2012/01/18(水) 08:44:23.48
>>676 けど672ほどにまで詳しい人ってマニアの中でも稀でしょ
歴史的事実じゃなくて、そういう時系列まで分かってる人はほぼ研究者だろう
いろいろ勉強しすぎたがための弊害だね
三国志演義も史実が気になって楽しく読めないわけで。まぁ、小説に向いていない人はいるよね。
マニアの人は、小説を読みながら「うんうん、これは史実(正確)だね」「これはおかしい」と確認したり調べたりしながら読むのかな?w
史学やってると作家の歴史考証のいい加減さは目に付く。
しかし歴史考証の完璧な作家はいないし、
ほとんどの作家が実に貧相な歴史観でものを書いているんだよね。
それは百も承知で、
自分の間違えて欲しくないところだけは
守って書いて欲しいなあと思う。
684 :
無名草子さん:2012/01/19(木) 12:38:12.90
672なんだけど、
通常はそんなに史実、史実とは思ってませんよ。
ただし、守るべき最低ラインはあるかなと…。
例えば戦国時代に回転式の短銃なんか出てきたら
ええ〜ってなるでしょ?
(まぁ、かえって、そんなトンデモ設定の活劇もおもしろいですが)
長沼城うんぬんは確かにマニアックかもしれませんが
戦国末期とはいえ、幕府成立前に行政単位が藩になっていて
江戸時代のような武士同士のやりとりが展開するっていうのは
自分的には気持ち悪かった。
685 :
無名草子さん:2012/01/19(木) 13:14:18.97
687 :
無名草子さん:2012/01/19(木) 17:15:43.30
なんかブログの方も解説が無いと、何が言いたいのかよく分からないね。
海音寺潮五郎は「史実と伝承と異なる場合は面白い方を選ぶ」って言ってる
小説ってそういうもんだ
○○藩という言い方は、廃藩置県からで江戸時代には用いられていなかった……という史実があっても
やっぱりそれを知らない読み手からすれば○○家という表現でしっくりこないこともあるもんね。知っていても、それこそ自分的には気持ち悪かったりするだろうし。
よくよく言われるように、つきつめればどの地方でもなんで標準語で喋ってるんだ、みたいなことにもなるわけだし。
てか、作家ってのも商売だから締め切りにおわれたり、稼ぐためには短期間での多作も必要で、まぁ、そこは大目に見ておやりよ、野暮だよぇ。
否、そういうところに文句言うのも楽しみのひとつだと思えばいい。
小説にツッコミ入れる人は、キモがられていることを自覚して欲しい
自分で小説を書けないので、そんな無駄な事しかできないんだろうけど
なにやったって同じだよ。
ガンダムだって、ロボット兵器なんてナンセンス! と、テーマとか演出、そもそも商品として必要ということを考えない一元的な見方で
そうゆうことを突っ込むような輩なんだ、そういうのは。
限度の問題
694 :
無名草子さん:2012/01/20(金) 08:39:50.10
695 :
無名草子さん:2012/01/20(金) 13:41:13.45
忍法物、剣豪小説、伝奇小説ってくくりだったら
時代考証なんて関係ないって思えるが
「本格歴史小説」「これまでにない時代考証」とかが謳い文句
だったりすると、やはり大きな勘違いは痛々しい。
そんな自分の価値観から判断するに「捨て童子・松平忠輝」は
セーフ。基本、この作家、歴史風ファンタジーが持ち味でしょ。
忍者が出てくればそれはフィクションだと分かる
だから隆慶小説は何の問題もないw
>>685 だいたい隆慶って創作全開だわ
人物の好き嫌いが激しくてそれが作品に全面に出るわで
好き嫌いが分かれる作家だろう
問題児松平忠輝を周囲の何人かを底辺クラスに悪く書いてまで英雄のように思わせるこの作品は自分もあまり好きじゃないが
そこは小説だから、ということで
「神無き月十番目の夜」を読んだんだが
この人文章がクールというかひたすら淡々としているな
雷電も読むか・・・
神無き月十番目の夜は本当に素晴らしい。
淡々としているからこそ、悲劇が重なって重大になっていく様子が不気味かつやるせない。
他のはもっと熱いよ。作者の気持ちがむしろ入りすぎなくらいw
新刊って続編ばっかじゃね?
何かあたらしいものはないものか
?
あんたが青田買いしてないだけなんじゃないの?
新刊って続編ばっかじゃね?
って、話がザックリすぎて付いていけないw
たぶん、シリーズものの続きばかりという意味では。
704 :
無名草子さん:2012/02/01(水) 20:42:27.96
葉室麟いいね。最近の中でぴか一だわ。ストーリーも文章も
でも続編というか、シリーズものははまると楽しみが増える。
子供の頃、巻数の多い漫画を少しずつ読み進めていくのが楽しかったみたいに
一気に全巻揃えてまとめ読みするのもいいね
輪渡颯介の浪人左門あやかし指南シリーズ、文庫3冊を読んだ。
怪談部分をもっと期待したけど、ミステリーだったな。
飯島和一読んだあとみをつくし料理帖読むとものすごくほっとする
藤沢の用心棒シリースとかよろず屋シリーズみたいな感じで
腕は立つけど別の仕事で食いつないでるような作品でオススメないですか
佐伯泰英の酔いどれシリーズとか?
腕は立つけれど、稼業は包丁研ぎってことになってる
>>709 山手樹一郎の、からす堂シリーズは?
路上占い師として一回十六文で日々稼いでる。
勿論腕は立つ。当然美女に惚れられる。
でもガツガツしてない、ストイックな30代浪人。
青江とは違うなぁ、それらは。
もうすぐ戻り舟同心出るんだな。
何巻までもつのやら。
江戸の用語辞典買ったけど単体で読むのはつらいな
わかる。
それでいて、なんで直参御家人っていわないのかとか書いてないしね。
えっ、直参御家人っていわないの?
御家人は直参ときまっているから…とか?
そういえば直参旗本とは言うが直参御家人は聞かないな
自分で「御」をつけるのはおかしいからか?
幕府直属は全員直参で、うち一万石未満御目見以上が旗本だから直参旗本というけど、
御目見以下はわざわざ言わない、かな?
日本史の教科書でも読み直そうかしら
資料集が意外と面白いよ
723 :
無名草子さん:2012/02/19(日) 19:46:36.36
あげ
葉室麟「無双の花」
面白かった。
この人の作品、初めて読んだんですが、他にお勧めありますか?
むしろ、面白かった部分はどこ?
>>725 レス有難うございます。
立花宗茂の「裏切らない生き方」を選んだときや、正室の亡くなった時、感動して涙が出てきました。
実に素直に、心に響いてきました。
ですから、こんな感じのがいいんですけど、どうでしょうか?
蜩ノ記が今は旬なんじゃない?
>>724 葉室さんは銀漢の賦がマジおすすめ
蜩ノ記はあれ以上満足できるんだろうかと
期待半分不安半分でまだ読んでない
いのちなりけりは微妙
ちょっと展開に凝りすぎて登場人物の心情描写が追いついてない感がある。
劇的な物語こそそれに振り回される登場人物たちの描写に説得力が必要なのに。
伊東潤
義烈千秋
幕末が好きなら読むべきだね
この人は直木賞の最右翼
>>729 いのちなりけりはごちゃごちゃしてた印象だな。凝り過ぎてたっていうのは
わかる。主人公が性格も目的もシンプルだったからなんとかまとまってた感じ
>>731 そうそう。ごちゃごちゃしてたって感想に賛成で、
俺も短編ミステリーみたいだなという印象を受けた。
仕掛け第一の小説ならあのくらいキチキチでもいいんだけど、
作者がやりたかった事はそうじゃなかったと思うわけよ。
いのちなりけり、をまず買ってしまった。。。まだ読んでないけど。
あまり期待しないでおこう。。
>>697 なぜあんなにも徳川秀忠を嫌ってたんだろ?>隆慶一郎
兄弟や後水尾の皇子がタイミング良く死んでいるのはおそらく秀忠のせいで秀忠はとんでもない悪人、天下人の子で健康なのにあんなに大人しい性格なのはおかしい、とかインタビューで言ってたような
まあ英雄要素ゼロの人だから創作色が強い作家に悪役にされやすいのかも
山本周五郎の「樅の木は残った」読んだ方おられますか?
あれだけの長い大作を締めくくる、もっとも大事なラストの一文でなぜ宇乃の股間が濡れるという描写が必要だったのか
どうしても違和感を感じざるをえません。
私の恋愛経験が未熟だからなのか、あそこで性的な表現が出てきたことによって、作品を通したテーマが「人生」というよりは「性」という次元へ落ちたように感じてしまい、少々残念に思ってしまいました。
原作を読まれた方の御意見お聞かせください。
山本周五郎作品の単独スレがなかったのでここで質問させてもらいました。
>>736 「なぜ宇乃の股間が濡れるという描写が必要だったのか」
こういう問題意識を持って小説を読むことは良いことだと思う。
俺の個人的な解釈だけど、あれは男女関係かつ幸福感の表現だろう。
そもそも、人を想う強烈な幸福感を描き出すのってなかなか難しいんじゃないかな。
よくあるのは、心の中で呼びかけたり、ホロホロと泣いたり。
山本周五郎の言いたかったことは、宇乃の思いは
体が熱くなったりただ涙が出る、そんなものじゃないんだ、と。
それを大きく超えた幸せの表現として「濡れる」という描写が入ったのだと思ってる。
こっからは余談だけど、性的な表現を見たら隔離して
「普通」と「性的」と認識してしまうのは少々残念。
性的なものも、普通に人が生きていれば誰かを愛しそういう行為に及ぶのだ、
という人生の一環として捉えた方が良いだろう。少なくとも文学を読むときは。
童貞の大学生だけどそう思う。
最後の一行は別にカミングアウトしなくても良かったんじゃ
最後の一行で全てネタで言ってるんだな、とわかるから必要
ええ〜っ結構真面目に自分なりの答え書いたのに…
>>736さんは、なぜ股間が濡れるという描写に違和感を感じたんだろう?
あれが涙で頬が濡れるだったらと想像したら、凡庸なつまらないラストだよね。
股間に愛液が溢れ出してくることで、心の奥の奥の深い深い部分から
甲斐との生理的なすべての感覚を含んだ記憶を思い出していることが
(読者に)感じ取れると思うんだけど。
人生を小説で書こうとしたら言葉や上辺の行動だけでなく、五感=全官能
までも含んだ全体を書きたいと思うんじゃないだろうか。
作者がそこまで書けるかどうか、また読者が読みたいと思うかどうかはまた別の問題だけど。
童貞は損だよ。どんなメディアにおいても理解が半歩ずれるから損。だってあんておまえの親父だって童貞じゃないんだぜ?
>>742 主張自体はいいとして、二文目と三文目は論理的な繋がりを著しく欠いてるけどなww
山本周五郎は晩年の作品ではよく性を取り上げてるよね。
例えば「ながい坂」の主人公三浦主水正の妻の官能的な描写とか。
>>744 あれはエキセントリックな描写じゃないだけむしろ樅の木より深い
>>736さんにはあれをわかってほしい
そこを抜いちゃったら山本周五郎を3分の2くらいしか楽しめないだろう
746 :
736:2012/02/27(月) 09:50:33.01
>>737さんの言う「人を想う強烈な幸福感を描き出すのってなかなか難しい」
>>741さんの言う「人生を小説で書こうとしたら言葉や上辺の行動だけでなく、五感=全官能
までも含んだ全体を書きたいと思う」
確かにその通りですね。
作者山本周五郎の描こうとした意図がおぼろげながら分かる気がしました。
みなさんありがとう。
いま虚空遍歴も読んでいるのですが、やはり性的官能的な描写があらゆる場面で出てきます。
山本周五郎の作品での女性の描写は淫蕩で露骨というイメージがあります。
しかしそれはご指摘の通り、少なくとも文学を読むときは普通に人が生きていれば感じる人生の甘い一面として捉えた方が良いのでしょうね。
どちらにしても、
>>742さんの言うように恋愛経験の少なさは損かも知れないと考えるようになり少し落ち込んでます。
嫉妬の目で何事も捉えてしまい、自分の自尊心を保つために物事の真理を歪めて無理やり自分を納得させて読んでしまう。
そもそもの、読書をする上での心持ちが間違っていたのかもしれません。
現実の世界での寂しさややりきれなさを補うものではないのでしょうね。
>>746 >そもそもの、読書をする上での心持ちが間違っていたのかもしれません。
>現実の世界での寂しさややりきれなさを補うものではないのでしょうね。
いや、全然落ち込む必要はないと思うけど。どういう目的や姿勢で読むにしろ、
本を読む時点でその解釈に読者の要素(読書経験や思考傾向)が全く影響しないわけはない。
今回は「樅の木は残った」を否定した訳じゃなく、解釈を保留して他の人に訊いたんだからいいでしょう。
しかも、これで一つ物事に対する考え方のストックが増やせたってことになる。
その上でさらに先入観や思い込みを脱して文学を読もうとするなら、それは確かにメリットになると思う。
その姿勢で行くとしたら、文学を自分の目的に引きずり込むより、
目的にあった本を探した方が理に適うと思う。
というかあなた思考が鬱っぽいから認知療法や仏教の本読んでみては。
どちらも主観的な見方(感情、先入観など)を捨てて論理的思考を目的とするものだから
あなたにきっと向いている。
748 :
746:2012/02/27(月) 21:33:16.83
レスありがとう。
>文学を自分の目的に引きずり込むより、
目的にあった本を探した方が理に適うと思う。
自分もそう思い、いろいろ探してはいるのですが、なかなか見つからないものですね。
京極夏彦や山本周五郎の、男女関係も含んだ人間同士の機微な心理描写が好きで楽しんでいるのですが、山本周五郎はあからさまな性的描写が正直辛い。
自分が、(したくても)できなかったことだから辛いw
こんなことでは何も読めなくなること必至だけど、まぁ気長に探してみます。
最後に、みなさんの心理的な描写が優れてると思う時代小説作家など教えてください。
性的描写が苦手なら宮部みゆきなら安心。
というのは冗談だけど、歴史・時代小説を作者が選んだ時点で、地の文や会話での心理描写より
歴史や風俗や事件を背景にした人物の行動・ふるまいで人間を書こうというベクトルが働いている
だろうから、心理描写主体で時代小説を選ぶのは結構難しいね。
山本周五郎以外だと、藤沢周平の「海鳴り」なんか好きだけど不倫ものだから性的描写は若干ある。
まったく逆方向?で山田風太郎の「妖説太閤記」なんてどうだろう。
主人公は性的コンプレックスの塊だけど、欝思考とは真逆。悪い意味で元気が出る。
俺なんか性的描写があると真っ先にそこだけ拾い読みしちゃうけどなw
山田風太郎までいくと、苦手だなぁ。
でもあれを好む人はいるし、雑誌の傾向で要望されることもあるんだろう。
あれというのが忍法帖のことなら明治物や室町物がおすすめ
雑誌の傾向というのは?故人だから要望あっても連載はちょっと無理
>>749 2行目から4行目の意見と、藤沢周平の『海鳴り』に俺も一票。
754 :
無名草子さん:2012/02/29(水) 12:14:09.82
>>751 自分として、山田風太郎の忍法帳までいっちゃうと
かえって現実感がなくって性描写が気にならない。
一種のパロディみたいに感じられておもしろい。
逆に、八犬伝での馬琴と嫁娘のお路(うろ覚え)の関係に
エロさを感じた。
>>752 忍法帖ではない、時代小説・歴史小説は面白いものが多い。
>>755 >>751さん?
雑誌の傾向で要望される忍法帖でも歴史小説でも時代小説でもないあれって何よ?
気になるじゃないですか
758 :
無名草子さん:2012/03/21(水) 16:40:43.35
最近オススメのってなに?
最近出ないけど、出久根達郎の御書物同心は妙に淡々として面白い。
高田郁のみをつくし料理ちょうも面白いな。女流作家の時代小説スレの最近の書き込み、ほぼこの作品の新刊の感想になってる。
みをつくし料理帖は面白いんだが、女流作家スレのネタバレや妄想は酷いな。
読む前に覗いて怒りを覚えた。先を知ってて読むのは面白みが半減。
761 :
無名草子さん:2012/03/22(木) 20:29:21.90
伊東潤の義烈千秋がオススメ
伊東潤の作品はハズレがほとんどない
伊東氏も以前まで酷評続きだったが、
鍛えられたな。
763 :
無名草子さん:2012/03/23(金) 14:17:32.63
戦争孤児が主役の小説(日本史)を紹介してもらいたいのですが
・孤児は5〜11歳ぐらいで親を亡くす
・引き取ってもらえる親戚はいない
・孤児の心理描写が丁寧
・戦国時代辺り、江戸時代に入る前の時代
これに当て嵌まる小説で思いつくものがあったら教えて下さい
スレチだったらすみません、移動します
みをつくし面白いけどなんとなくラノベ臭がする
765 :
無名草子さん:2012/03/24(土) 12:14:56.50
>>763 小説というより、子連れ狼の続編が
ふさわしいみたい
あるかもしれないけど、知らない
戦国時代=秀吉みたいな立身出世、城取り、あるいは、忍者物
ってお約束があるし、テーマとしてはそっちの方が大きい、
戦争孤児そのものがテーマにはならないでしょう
阿国歌舞伎なのど河原者、呉服の茶屋などの政商、
堺衆、わび茶、伊織、高虎などの築城物でも同じでは?
そもそも、戦国と、孤児の心理描写は相反する事象とも思う
中村彰彦の「われに千里の思いあり」が中古書屋で二冊セットで安かったから
購入したけど、帰宅して気づいたんだが、これって上中下の三冊仕様なんね
購入した店に中巻はなかったし、近場の書店や中古書屋をあたっても
さっぱり見つからん
なんて俺のおバカ…
>>767 古本屋に文句言ってみれば?中抜けのセットなんてありえない
古本屋も気づいて無かったりして
気づいていて売ったなら悪質
770 :
無名草子さん:2012/04/01(日) 05:23:01.25
宮本昌孝さんってどうでしょう
5/10 新・若さま同心徳川竜之助 1 象印の夜 風野真知雄(著)
明治のどさくさにまぎれ警官になってきれいに終わってたのにな
さて、明治の話か、江戸時代の頃のエピソードになるのか
今、読んでい
773 :
無名草子さん:2012/04/02(月) 00:09:18.29
>>770 剣豪将軍は、面白いと思った。このスレでもそれなりの評判だったような
二人道三は微妙
藩校早春賦、夏雲あがれ だけ読んだ
青春物で面白かったけど、
最後には念者(というか、中年と若者の衆道)が出て来るんだよな
何を書きたかったんだろう?
776 :
無名草子さん:2012/04/03(火) 01:29:13.97
宮本昌孝・・・やっぱり『風魔』でしょ。
>>776 一気に読んだし、それなりに面白いとは思ったけど
風魔がさわやかな青年ってのが、イメージと合わないんだよな
宮本昌孝なら義輝もいいが、中編集『紅蓮の狼』(文庫化にあたり『青嵐の馬』を改題)がお薦め
伝奇寄りの作風の奥から滲み出るものが、一番良く見える作品集だと思う
松本 清張の『西海道談綺』読んだわ。
なかなか死なない破傷風のゾンビ男・・・わろたw
みをつくし料理帖の新刊をやっと読み終えた。泣いた。
南原幹雄の名将シリーズ、ついに手を出してしまった
佐竹義宣なんだけど、不安と期待がないまぜだ…
そのせいか、一緒に買った海音寺潮五郎の「西郷と大久保」先に読んでる
782 :
無名草子さん:2012/04/07(土) 06:27:21.14
宮本昌孝氏の作品は、
読後感が爽やかで、5点中4点くらいの作品というのがデフォ。
783 :
無名草子さん:2012/04/07(土) 20:47:01.03
『源義義朝伝』高橋直樹
地味だけど、この人は外れが無いわ。
そうなの?清盛しか読んでないけどイマイチだったな。
ところで、伊東 潤の『加藤清正』ってどう?
あれは清正が脇役だね。
出版社が強引につけさせたタイトルなんだろう。
>>780 両(ふたつ)の手で狐のかたちにして涕こんこんって
やらなかったんだ。
787 :
無名草子さん:2012/04/09(月) 03:14:24.30
時代小説を読んだことがなくって、
歴史オンチの私にオススメの1冊を教えて下さい。
奈良と平安の区別もロクについてません。
参考までに
「週刊朝日」「読者が選ぶベスト歴史・時代小説
1 坂の上の雲 司馬遼太郎
2 竜馬がゆく 司馬遼太郎
2 宮本武蔵 吉川英治
4 蝉しぐれ 藤沢周平
5 鬼平犯科帳 池波正太郎
6 徳川家康 山岡荘八
7 新・平家物語 吉川英治
8 樅ノ木は残った 山本周五郎
9 燃えよ剣 司馬遼太郎
10 国盗り物語 司馬遼太郎
でも断然面白いのは隆慶一郎ですね。吉原か影武者・・・がおすすめ♪
たしかに隆慶一郎が入ってないのはおかしいな
このアンケートの回答者、爺だけなんじゃね
みをつくし読めば良いよ
じゃあ宇江佐さんとかもここではNGだな
歴史を知るという意味なら先ず山川出版社の歴史参考書やもう一度読むを買う(図書館で借りる)ことをお勧めすします。
その上であなたがどの時代に興味があるのかを、どんな人物やストーリーに興味があるのかを思い浮かべてみる・・・・などというお約束は置いといて
奈良・平安とくれば
これで古典がよくわかる、桃尻語訳 枕草子、絵本 徒然草の橋本治三大仕事wをとりあえずお勧めします
隆慶一郎氏は死ななければね
if物扱いもされなくて済んだのに
隆慶一郎はほとんど面白く読んだけど、花と火の帝だけは途中で投げたな
未完なんだから当たり前だろw
797 :
無名草子さん:2012/04/11(水) 23:23:14.80
俺も海音寺の西郷は挫折したぜ。
俺にくれ西郷
北方水滸は入ってないのか
花と火の帝最高じゃん。
「岩よ」
「へい」
「泣いたらアカン」
「へい」
だっけ。 ここで泣いたよ。
花と火の帝、主人公のDQNな性格が合わなすぎて、かなり序盤で挫折したからそこまでいってなかった。
DQNてか、強くなりすぎて、序盤は誰に対しても上から目線だよね
坂の上の雲おもしろいけど長いな
4巻あたりで疲れてきた、好古あまり出番ないし
>>803 調べたものを全部書こうとしたのか、だんだんと薀蓄だらけになって、
早く話を進めろやーと思いながら読んだ。
別の司馬小説は結構読みやすかったから坂の上もそんな感じだろうと
思ったのに。
坂の上の雲を読了して一番印象にのこったこと
人は酒と漬け物だけで生きられるのか?
マジレスすると栄養失調で倒れる
脚気になって死んじゃうよ><
肝臓やられるかと思ったら糖尿病だったな
よっぽど頑丈な肝臓だったんだろう
809 :
無名草子さん:2012/04/18(水) 17:41:04.88
「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦 乃木司令部は無能ではなかった
別宮暖朗著
これを読め!!
いやです
そんな便乗本、買う人も読む人もおらん
飯嶋和一は文字数が多くてお得感があるな
電話帳読むほど苦痛でもなし
「苻堅と王猛」読んでみた
途中までよかったんだけど女武将がうざかった
関羽に喩えられた猛将ケ羌が女に首とられる
無理やり女を活躍させるのはどうかと
ネタがないねぇ
質問させてください。
江戸時代を舞台とした小説で、面白いバディもの(相棒と二人で活躍する作品)って何かありますか?
自分の読んだ時代小説は、たいてい主人公が一人だったりするもので。。。
最近、赤川次郎がまた注目されてるので、色々検索してみていたら、
時代小説も書いているって知った。
速筆だから単行本で5冊くらい出てるよ
会話ばかりで読みやすいけど時代考証はちょっとねえ…
818 :
無名草子さん:2012/04/30(月) 20:03:29.52
>>815 五十嵐貴久の『相棒』なんかはバディもののパターンを踏襲してると思われる。
土方歳三と坂本竜馬が、徳川慶喜暗殺未遂事件の犯人を追う話。
819 :
無名草子さん:2012/05/01(火) 08:58:19.18
>>818 回答ありがとうございます!
見に来てよかったw
ふむふむ、なんか面白そう。
東海道中膝栗毛くらいしかないと思っていたので助かります。
もし他にも思いついたら、教えてください。
ちょくちょく見に来ますので。
820 :
無名草子さん:2012/05/01(火) 12:38:48.23
逢坂剛の「平蔵の首」、
テンポが良くて面白かった。
821 :
無名草子さん:2012/05/01(火) 15:10:17.62
さぶはどうだい?
822 :
無名草子さん:2012/05/01(火) 15:50:59.21
月影兵庫ってやじきた形式のバディものだよね?
ドラマしか見たことないけど面白かったなー
>>821 山本周五郎らしく、落ちぶれた人を受け入れ立ち直らせる周りの人々の愛、友情の物語。
読後はほっこりと優しい涙を流せる作品と相成っております。
824 :
無名草子さん:2012/05/01(火) 23:27:24.33
涙を流せるのか。
わたくしも一つ読んでみたいものですなあ。
ところで、時代小説で他にも泣ける作品はありませぬか?
蝉しぐれは、あいにく泣けなかったので。
>>824 浅田次郎『壬生義士伝』
浅田次郎は泣かせどころが「如何にも狙っている」感じがしてしまうが、
これは物語全体の構成が壮大であるため過剰気味の演出が上手くマッチしている。
乙川優三郎『五年の梅』
この人はスネオみたいな顔したおっさんで、文章はどちらかと言えば淡白な方だが
熱いものを持ってる。精神的には山本周五郎や藤沢周平に通じるところがある。
直木賞受賞作の『生きる』もおすすめ。
飯嶋和一『始祖鳥記』
異常な書き込み量について行けるかどうかで、江戸時代にズッポリ嵌り込むか
読む気が失せるかが分かれるww
もし気に入ったら『神無き月十番目の夜』もおすすめ。
こちらは泣けないが、個人的に時代小説ベスト5には入るくらいの小説。
あんまり悲しい小説を挙げられなかった。力強い小説が好きなもんで。
826 :
無名草子さん:2012/05/02(水) 08:33:20.06
結構時代小説読んでるつもりだけど、相棒物って確かに少ねぇなー
さぶと東海道中膝栗毛、あと相棒くらいしか思いつかない…
江戸時代ではないけど、陰陽師もそうだね
夢枕獏の長篇は多いです。
源氏のとか空海のとか陰陽師と同一パターン…
ちょっとだけバディ
羽田雄平 峠越えシリーズ 4部作
>>824 僕も蝉しぐれ泣けなかったなぁw
乙川さんの生きる、時代小説全然読まない頃にふと手に取って挫折したけど、少し読み方も分かって来たことだし読んで見ようかな。
たしか、ある武士が潔く切腹を決断するのを思い留まり、非難を受けながらも生きていくとかそんなストーリーだったかな?
>>830 生きる、いいですよ。中学生のとき友人に薦められて読みましたが、
いじめとかが蔓延している学校生活を送っているときだったので
とても爽やかな清涼剤になったのを覚えています。
特に二篇目の安穏河原が好きです。
バディと言うほどではないが、池波正太郎の「仕掛人藤枝梅安」はどうだろう?
梅安と彦次郎の関係は相棒ではあるよ。
池波はこうした関係が好きなのか、形を変えて持ってきているような気がする。
鬼平犯科帳の平蔵と左馬之介、剣客商売の小兵衛と大治郎、獅子の真田信之と鈴木主水とか。
833 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/05/06(日) 17:45:41.52
隆慶一郎の鬼麿斬人剣は何かこう、尻切れトンボな終わり方だった様な……
たしかにそうですね
あと池波御大の長篇は なぜか主人公の濡れ場の回想から始まるのが多いような…
梅安シリーズ繋がりで(バディには繋がらない)・・・
殺しの請負では、 千切良十内シリーズ 峰隆一郎 も面白い
馬針を使うが、十内の一人称で書かれてる
峰隆一郎と隆慶一郎が未だに混濁してしまうのは俺だけなんですか
そこに峰竜太が加わった日にゃ…
さらに竜雷太も加わってだな…
>>836 僕もそうです。
それにしても峰隆一郎の評価は低すぎると思います。
正直、女ウケがねぇ
>>839 いわゆる「B級系列」な作家と作品に対する評価というのはどうも我らが日本では難しいようで。
われわれの知らない間に何時の間にか何作も出版されてるのが奇妙な話だ……ニーズは何処にあるんだろうぁ?
842 :
無名草子さん:2012/05/09(水) 17:13:20.09
時代小説で笑えるものってある?
不条理を書いたものばかり読んだからか、打って変って面白いのを読みたい!w
田中啓文
清水義範 大剣豪
時代劇パロディ 短編集
米村圭伍 真田手毬唄
(他の作品も肩は凝らないけど、トリック?は効いてる)
山田風太郎「笑い陰陽師」
>>843 田中啓文は笑えなかった。
忠臣蔵は面白かったけど、茶坊主はイマイチだった。
風野真知雄の大江戸落語百景シリーズはクスクス笑えた。
848 :
無名草子さん:2012/05/10(木) 23:11:27.91
おー、さんきゅうさんきゅう。
今まで読んだのが大抵、どうも真面目に意気込んで書いてあるように思えて
ならなかったから笑いが欲しかった。
大江戸落語百景ってのから読んでみるかな。
田中啓文は落語家の小説だけ面白かった
エロ時代小説なんだが文月 芯の女難剣艶笑伝シリーズは馬鹿馬鹿しくて笑える。
できれば一作目から読むと良いけど「六弁花」は絶版。
これまで時代小説を手掛けてなかった人や全く小説を発表してない脚本家の人が
何の前触れも無しに時代小説を発表するのを見ると、何故か複雑な気持ちになってしまうのは俺だけなんですかね。
スペイン探訪小説で売れなかった佐伯センセイに編集部が最後通告
「もう、取り扱うことができません」
「後は官能小説を書くか、時代劇小説を書くか・・・ですね」
その言葉に縋ったセンセイは、時代劇小説(短編)を編集部に持ち込んだ
「何処の誰が、ポッと出の新人の短編を読むんですか? 帰れ!」
で、藤沢周平氏の「刺客 用心棒日月抄」をお手本に密命を書き上げる
玉石混淆であるにせよ、裾野が広がるのは良いことだと思う
討ち死にした作家の屍の原野の上に立つ富士山のごとき高き白根が・・・
願わくば、何故に江戸絵図の名前の方向がバラバラなのか? とか、
■のマークは何? とか言ってる固茹卵作家の如くは
とっとと退場していただければ・・・
(念の為に言っとくけど、森村誠一氏のことじゃないよ)
>>851 確かに、行き詰ってきた中堅が安易に参入してくる傾向はよろしくないね。
そこら辺の事情は東野圭吾の歪笑小説に書かれてなかったっけ
そういう部類かもしれないが、真保裕一の歴史小説デビューの『覇王の番人』は酷かった
856 :
851:2012/05/13(日) 18:27:06.29
>>852 >退場
それにしても小説家の大概というのは何でこう、
行き詰まる前に自ら命を断っていただかないんだろうね?
執筆能力と自らの魂の無様な劣化を長々と続けるより、
美しい最期という最高傑作を遺して下さった方が未だしもだというのに。
まぁ、元々創作なんていう恥知らずのクソ撒き散らしな所業しかロクに出来ないから
老害老醜寄生虫振りを晒すのも当たり前ってコトねw
>>500 >森見
俺はそいつですら同類だと思うんだよね。ホントに読みたきゃリチャード・ドーキンスの著作のほうが有意義なのによw
>>856 何で読者は、最後の小説だと思ったら、それを読んだらさっさと死なないのかな。そう言われるだけだ。
行き詰まって、苦しみ悶え、それを乗り越えることで、
新しい作品が生まれるとも言える
所詮、黄表紙なんだから、肩肘張る必要も無いしね
今日日、便所紙にはできないから、
読み返す価値が無いのは風呂の時間潰しにするとかにすれば?
859 :
856:2012/05/13(日) 23:59:10.78
>>857 やつらが勝手に排泄してるのを単なるお慰みで拝聴してやってるだけなのに
何だろう、そのエラソーな物言いw
「武勇…虚栄心と強迫観念と賭博者の誇大妄想から成り立っている、軍人特有の有害な混合物。
平和…二つの戦争の時期の間に介在する、危険極まりないだまし合いの時期。
友情…天気のいい日は何人でも乗れるが、ちょっとでも悪くなると一人しか乗れなくなる船。
礼儀・慈愛・敬意・誠実…何の疑問もなしに是認される偽善。
歴史…悪者と馬鹿とが仕出かし続けてきた事業ではない出来事、および最悪の選択肢」
とりあえずこの程度の認識も無い奴らに歴史なんて語られたくないねw
>>859 シナリヲライター上がりの岳氏など文体はともかくプロットはおまいさんの指摘を超えてるんじゃない
武勇
猪武者から決心を持つ武士まで好悪では描かない
平和
ネイヴァルホリデー
友情
大人の友情なのそれオイシイの、一口味わったら止められない?
礼儀・・・
偽善もつづければ善
歴史
歴史って痛切な通説より一次史料の黒歴史を鬼集せよ
明治維新のどさくさで若様から警官になって目出度く終わった風野真知雄の若さま同心の
新シリーズが出ていたのでぽちってみた。多分、明日には届くだろう
江戸時代が終焉となって、新シリーズに突入した話(新・御宿かわせみや、御算用始末日記)には
がっかりさせられているので心配だったが
明治の話ではなく、若い頃の活躍ということなので一先ず安心か
862 :
859:2012/05/14(月) 18:33:51.61
>>860 それのどこが俺の定義を超えてるっていうんだよ? まぁ最後の一つはそんなに間違ってもいないかもしれないが。
>一次史料の黒歴史を鬼集せよ
知れば知るほど底の浅さと胸のむかつき度数が理解できるという実に不可解な代物だからね、歴史ってw
>>861 若様、また感想をよろしくです。
やよいが出てきても、おクマーという名がちらつきそうだ。
藤沢周平を数冊読んで、凹んできたので、明るそうな十時半睡を。
軽妙で気に入って、最新作はと調べたんだけど…他界されてるんだね
惜しみつつ頁をめくってる
十時は、凄い昭和の匂いがする。
今の時代小説も平成を反映した話になってるのかな
藤沢周平さんの初期の市井物は暗いよね
竹光始末など武家物はそうでも無いんだけど
用心棒日月抄あたりから普通
よろずや平四郎活人剣あたりから明るく感じる
個人的は、竹光始末、秘太刀馬の骨、麦屋町昼下がり
あたりがが好きだな
初期の短編は、ハッピーエンドが書けなかったと本人も言っているけれど
最初の奥さん亡くした影響をモロにうけた暗い話が多いよね
読んだ後、こっちもずどーんと落ち込みそうになる
銀次郎に最初はムカつくんだが、最後は好きになってるw
トンデモ野郎ぶりが憎めない
秘太刀馬の骨は、作品は文句なしだが、解説が小骨のように引っかかっるんだよなあ
>>863 >やよいが出てきても、おクマーという名がちらつきそうだ。
忘れていたのに、しっかりインプットされて読みながら
吹きそうになったじゃないかっw
若様の若き日の話ということだったが、同心見習い時代だったので
いつものメンバーはちゃんと顔を出し問題なく楽しめた
しかも、あとがきによれば、新シリーズは
前作の2〜5巻の間の出来事とのことなので
風鳴の剣にまつわる後味の悪い話には
関わらないで頂けるらしいのも、個人的に嬉しい
>>865 >>866 むしろ純文学の私小説などよりも娯楽小説の方が作者の私生活や時代の空気に敏感に反応して書かれてることがあるかもしれないですね。
「STORY BOX」6月発売分から、
飯嶋和一の新連載『灯守り』。
幕末を駆け抜けた市民運動家の半生とかなんとか
江戸初期や元禄時代あたりを舞台にしたもので、オススメありますか?
幕末近くならあるけど、初期辺りって意外とないですよね
あるけど、
どんな方向の時代小説が読みたいのよ?
とりあえずなんでも
よろしくです
ま、じゃあ、上でも話題にでてた用心棒日月抄を。
元禄も元禄、忠臣蔵の年の連作短編。
生類憐れみの令が地方では……なんて小ネタもあるしね。
で、読んだら感想レスよろ
Thx
さっそくぽちりました
花木圭太郎 花の小十郎シリーズ
トリックというか、レトリックというか、言葉遊び的な要素が多い
同じ作家の八丁堀春秋シリーズは面白くなかった
トリック志向が空回り・・・・
元禄繚乱
NHK大河ドラマの小説化、個人的には面白く無かった
魔界転生 山田風太郎 ジュリー!!!!
素浪人宮本武蔵 峰隆一郎
柳生十兵衛シリーズ 峰隆一郎 エロ、グロ、リアリズム
>>871 「おれの足音」とかどうでしょう。
まあ、池波なんだけどさ。
あと「男の秘図」も面白かった。
真面目な女房持った性欲多めの旦那あるあるって感じだったけど。
>>868 ありがとう。もういいかって思ってたけど、
左手がとんでもないことになる前の話みたいだし、読んでみようかな。
やよいとお佐紀なら、おクマーが好み。
しかし、大震災後の今、読み返すと
「壬生義士伝」はしみるねえ・・・。
そういや、スカパーでやってる「獅子の時代」も
いいねえ。アンチ薩長。
880 :
無名草子さん:2012/05/20(日) 00:09:05.40
881 :
無名草子さん:2012/05/20(日) 17:02:47.33
有名なお家騒動のなかでも加賀騒動、黒田騒動について描かれている小説といえばオススメありますか?
山本周五郎の描いた伊達騒動についての「樅の木は残った」が面白過ぎて他のも読んでみようかと。
まぁ、あれは山本周五郎が書いたから面白いのかもしれませんが
>>881 たしか海音寺潮五郎の「列藩騒動録」(上下巻)にあると思う
上田秀人の新刊が出ていたので
何気なく手に取ったら、勘定吟味役異聞の新シリーズだった
完全に吉宗配下になっちゃったんだな
>>883 言われなければ、気付かなかったよ
「御広敷用人 大奥記録(一) 女の陥穽」だもんな
前シリーズと、タイトルが全然違う
ありがとう、注文した
885 :
無名草子さん:2012/05/22(火) 22:19:39.39
伊東潤の武田家滅亡よかった。泣いた
886 :
無名草子さん:2012/05/26(土) 10:12:07.66
風野真知雄……若さま警官・徳川竜之助とかにしてくれれば良かったのに
子供が産まれた設定とか生かしてくれよ……風鳴の剣だって別に警棒バージョンの技を考えれば良かったろうに
燕十手が好きだった
葉室麟さんの「蜩ノ記」読んで号泣し、
「銀漢の賦」を読んだら
「蜩ノ記」よりも良かった。いつまでも後をひく…
今オランダ宿の娘を読んでいるんだが
妹が電波受信したりして微妙
葉室麟も当たり外れ激しいよね
ラノベ的にホイホイとキャラを動かして物語を進めるところがあんまり好きになれない
六道さんの公儀鬼役新刊読んだ
算用もの新シリーズが表拍子抜けだったが
こちらは今までどおり楽しめてよかった
とはいえ、これもまたラノベのように
設定だけが先走る作品ではあるね
人の生死が出てきても、ぐっと胸に来たことがない
新潮文庫の7月の新刊…
いよいよ新潮も文庫書き下ろしに本格参戦?
でも秋月達郎に早見俊って、また微妙な…
遅きに失した観ありだな。
ポプラ社文庫だったかで出た越水ナントカって人のを若い子に勧められたんだが、
いきなり会話のなかに「情報」とか「事実」とかって言葉が使われてるんでリタイアしたよ…
俺には無理だわ…
越水利江子かな
897 :
895:2012/06/09(土) 09:54:14.71
そうそう、その人。
古文専攻で、時代小説というと、鴎外くらいに思っていて、あまり読んだことなかった
古典、でなければ海外文学を読むくらい
藤沢周平、読んでるけど文章の明晰、端整さに感動
池波とか音に聞こえた作家はこうなの?
池波正太郎は藤沢周平ほど繊細な表現力はないけど、
剣客商売や真田太平記みたいなモロ娯楽小説でもかなり読ませる方だよ
900 :
無名草子さん:2012/06/10(日) 10:47:40.40
藤沢周平が好きなら山本周五郎読むといいんじゃないの
ラノベ池波を屋台の綿菓子と例えれば
山本はなんだろう
死んだ金魚かな
>>901さんはどんな歴史・時代小説が好きですか?
903 :
無名草子さん:2012/06/11(月) 10:21:07.23
森鴎外
なるほどー
それっぽいw
今週は軍鶏侍の新刊か
まさに今真田太平記を読んで面白いと思っているのですが
真田家メインの小説でお薦めはありますか?
池波作品ってラノベ扱いなのですか…
鬼平とか読みやすくて好きなんだけどな〜
じゃあ一番文章力がある歴史小説家って誰だよ
藤沢?山本周五郎?とりあえず司馬はないとおもうが…
好き嫌いがあるから、文章力云々じゃあないのでは?
剣をふるう場面では、藤沢氏≠周五郎だと思う
剣をふるう場面に限れば藤沢氏に似てるは羽田雄平氏かな?
>まさに今真田太平記を読んで面白いと思っているのですが
毛色の変わっている処で
真田手毬唄 米村圭吾氏なんか・・・
大阪城落城後・・・秀頼、真田一族、仙台藩の・・・
ていうか池波がラノベ扱いされると困る事があるのか?
敬意や愛情を込めた表現ならいいが、つまらないやつが偉そうに「ラノベだ」とか見下すように言ったら困るどころじゃなく殺意を覚える。
池波作品のみに限らないがwww
池波サンは軽いでしょ文体が
山本サンは軽い上に、カサカサに乾いた文体
歴史時代小説をラノベ扱いする奴はハナから馬鹿にしようとしてる人だし、どうでもいいわ
そういう人に限ってラノベをたくさん集めてるだろうし
どっちも大衆小説なんだから上下はどうでもいいわ
昔はガキ向けの剣豪小説とか忍者ものとかたくさんあっただろ
ああいうのがジャンプマンガとかラノベに変わっただけ
そうやって自分が好きなジャンルだけ高尚なものにすると、
ジャンルが枯渇する
芸術なら質優先で枯渇上等だけど、
時代小説って芸術なのか?
そういう貶し合いはマジでどうでもいいわ
誰もそこまで極端なことは言ってない
ここはファンのスレだったんじゃないの?
アンチの荒らしはスルー推奨でいいのでは…
俺はジャンルの上下意識はあってしかるべきだと思うが
社会的に下とされるジャンルが悪いものというわけではない
B級グルメだろうとラノベだろうとうまいもの面白いもの作ろうとする気持ちは同じだろ
ただ
>>901みたいな使い方をする奴は最低だと思う
ラノベもSFも時代小説も読む俺からすると
わりとどうでもいい!AA略
長谷川卓の渡りシリーズ?新刊出てたんだな
921 :
906:2012/06/12(火) 17:41:12.29
>>908さん
有難うございます!米村氏は読んだ事が無いので楽しみです
「」付のセリフが多くて自分には読みづらい印象です>ラノベ
>>917 ファンであってもラノベっていい意味でいうのは構わんけど、馬鹿にしていうのが気に食わないというw
ただそんなヤツでも、荒しとまではいかないんじゃないかな。
池波氏をラノベ作家と見下す代わりに、他の誰かを持ち上げるだろうし。
最近レシピ集出したアレとかも内容はラノベに近いからな
面白けりゃいーんだよ
ローズマリー・サトクリフって好きな人居ない?
児童文学作家に分類されるかもしれないが…
ローマ・ブリテンもの、アーサー王ものの完成度がすごく高い
出版社と翻訳家に恵まれてないからか、知名度低いんだけど
アーサー王かぁ。
魅力的な女性がいないのがなぁ。
そうだ!アーサー王を女性に(
セイバーですね、
>>899 その折、たまたま、手に取ったのが藤沢周平だったのだけど
もしや本ジャンル開拓の、順番的には後にまわした方が幸せだったのかな
エンタメと思って気軽に読み始めたら、居合いでバッサリってのが感想
>ラノベ
即ち、漫画の文章への置換ってのをみた
池波正太郎がそうとは思えない。まだ読んでないけど
池波正太郎がラノベっていうのは確かに頷ける部分もある。
内容が大衆娯楽バンザイ!てなもんだからね。
でも、情念がこもってる、玄人が書いた娯楽小説だよ。
それをラノベというなら、どういう意味でラノベという言葉を使っているのかぜひ伺いたいところではある。
>>929 う〜ん「ジャンル開拓」っていっても、
時代小説ならではの人情や重厚さを求める人もいれば
剣豪や武将が暴れまわる痛快劇を求める人もいるから、ただあなたが想像してたものと違った、ってだけだと思う。
逆に、時代小説と聞いてモロに藤沢周平みたいなのを想像する人もいるだろうしね
一口に「ライトノベル」といっても、時代によってその中身が変容しているからね
「軽い文体で書かれた男性ティーン向けの剣と魔法のファンタジー冒険小説」が昔の主流
この基準からすると、池波氏の文体はラノベっぽくないし、十代少年を超えた層がメインターゲットという点で異なる。
でも池波作品の剣と魔法のファンタジー小説っぽい要素を捉えれば、この意味ではラノベっぽいといえるんじゃないかな
最近のラノベ主流は…概ね「女の子に囲まれて学園生活を謳歌するお色気小説」と形容できるんじゃないかな
可能な限り主人公以外の男キャラは排除され、文体はより軽くなってる。
この基準からすると池波正太郎はぜんぜんライトノベルらしくない。本番までやるしね。
ラノベの話はもうええねん
そもそもラノベを読んだことない人のが多いいんだから
無学の成金の本棚には並んでなさそうだね、池波は
見栄で並べるような作品では全く無いから
なんか嫌な言い方だなぁ
え、ラノベってお色気小説なのに本番やらねえのか、しょうもねえなあ
ま、ラノベはどうでもいいや
池波正太郎は本番までやるけど、そのシーンにあまり色気は感じないな
俺の好みの問題だけかもしれないけど、藤沢周平の方が色っぽい
直接的な場面でなくても「臆病剣松風」でお内儀がよろめきそうになるとこなんて心情描写が色っぽい
山本周五郎も深エロいな
どちらもそういうシーンは多くないけど
>>935 確かに色気とかじゃないな。なんかむさくるしい
でもそういうむさくるしさというか汗臭さが池波作品の良いところかな
とも思う
>>924 辻邦生は筆致が平板で作品が冗長だから、すぐに眠くなるよ。
ほとんどの長篇が絶版になってるのも仕方ない気がする。
ツヴァイクや塩野七生のほうがはるかに面白い。
>>936 女も「みっしりと肉がついた」だからねw
いかさま
940 :
無名草子さん:2012/06/17(日) 00:38:49.58
そのことよ
941 :
無名草子さん:2012/06/17(日) 18:58:54.61
942 :
無名草子さん:2012/06/21(木) 16:02:29.20
坂東眞砂子の「朱鳥(あかみどり)の陵」読んだ。
高市皇子の大妃の夢解きの為に常陸国から新益しの京(藤原京)へ呼ばれた夢解売が
その意味を探るうちに讃良皇女(後の持統天皇)の心の中に滑り込んで知ってはならない
恐ろしい秘密を知ってしまうという飛鳥時代の藤原宮を舞台にした珍しい小説でした。
太上天皇(おおきすめらみこと)とか大納言(おおいものもうすつかさ)とか大和言葉での
ルビが多いので読んでいてちょっと疲れた。
すべての歴史小説の範とも言える史記
どの出版社の史記がメジャーなのか
みなさんは何処を選んだ?
それにしても文庫版にはろくな物がない
ちくま学芸文庫版は日本語訳のみの収録だし、
徳間文庫は原文、読み下し文もついてくるのは良いけど、
所詮は抄訳のうえ原典の構成を崩してしまってる
岩波、平凡社は列伝のみ
超メジャーな史記だけど、改めて考えてみると決定版がないよね
944 :
無名草子さん:2012/06/21(木) 18:14:48.07
>>943 明治書院版があるじゃない
あれさえ買えば他は一切いらないくらいのしろもんだよ
高いけど、列記してるやつに全く手を出さないで最初から
これ一本でいけば悪くない買い物だと思うよ
手もとの平凡社のには本紀も表も書も世家もみんな載ってるんだが見間違えかな・・・
でも、いちばん面白いのは列伝じゃないの?
海音寺史伝がおもろい。これって翻訳されたりしなかったの?
外人にもすんなり入っていけそうな気がするんだが
司馬の余談に通じる面白さがあるわな
海音寺の史伝は
まあ、海音寺のマネを小説中に挟んだだけなんだけど
海音寺は小説と史伝の差が大きいよね、史伝は予備知識がないと読みづらい
951 :
無名草子さん:2012/06/24(日) 21:02:08.01
そういう読みづらさからくる「餓え」が小説を読み続ける欲求だろうな
卑弥呼だろうが、信長だろうが、竜馬だろうが、五十六だろうが、自分が釈然とできることを識りたいというか
フィクションでもそうで、そうさな、捕物帖でも江戸時代のルールや秩序のなかでどれだけ釈然とできるかという 野暮か
板違いだったらスマン。
西洋の歴史物の小説で何か面白いものあるかな?
そのジャンルなら佐藤賢一でしょ
「双頭の鷲」から読み始めてみるといい
954 :
無名草子さん:2012/06/25(月) 10:59:34.62
塩野もよかった
赤川次郎の鼠シリーズを縄田さんが絶賛してるな。
角川文庫の解説で。
ちょっと意外だった。
トロワイヤもどうぞ
その塩野七生や羅貫中及びその派生小説くらいしか読んだことなかったので
時代小説くくりの藤沢でひっくりかえった
>>931 その定義は、もうラノベではなく恋ゲーでは。
2010年大河が月9を標榜しつつ、ドリームな恋ゲーと評されてたのを思い出した
958 :
無名草子さん:2012/07/01(日) 09:31:13.33
池波正太郎の電子書籍は好調みたいだけど
司馬遼太郎がほとんどでてないのは何で?
売れ筋は文庫で持ち続けてるおっさん、が多いんじゃないかなぁ。
>>952 辻邦生
背教者ユリアヌス、春の戴冠
エジプトありなら、クリスチャンジャック(新作見ないけど、このひとどうしてるんだろう)
春の戴冠はよいな。
フーシェ革命暦も力作だったが話題にならなかったね
単身赴任で静岡市にいるんですが、この地で読むのにふさわしい名作っ
て何かないでしょうか?よろしければ教えて頂けないでしょうか?
まず、静岡市立清水中央図書館に行って見るとかは?
徳川慶喜所蔵の徳川文庫があるはず
修善寺物語
次郎長三国志
969 :
964:2012/07/09(月) 18:36:12.69
みなさんありがとうございます。
「影武者徳川家康」「修善寺物語」「次郎長三国志」読んでみたいと思います。
「次郎長三国志」は映画では見たことあるんですが、現地では小説の方が楽し
めそうです。
清水中央図書館も行ってみます。面白そう。
三百年のベール―異伝 徳川家康 南条 範夫
時代小説とは言わないかもしれないが。
971 :
964:2012/07/10(火) 20:27:58.89
>970
歴史ミステリーですか。これも面白そうですね。自分ではなかなか
行き着かない本なのでトライしてみようと思います。ありがとうございます!
山岡荘八の小説太平洋戦争に挑戦したいんですが
コレって徳川家康みたいに史実捻じ曲げてますかね?
あの戦争の流れをちゃんと学べるといいのですが
ありゃ小説なんだから史実を知りたいんならやめとけ
ノンフィクションでも太平洋戦争の面白い本はたくさんあるよ
黄色い少年達が、昔の師匠である白い大人と、人種平等の大義のために戦うみたいなノリ
第二次世界大戦を学ぶのに、何故フィクションを読もうとするのか分からん。
>徳川家康みたいに史実捻じ曲げてますかね
だけが言いたかったんだろ。腹でも立ったんじゃないのかな。
山岡作品の家康像は「よく知ってる」奴とちがうから
やっぱ海音寺潮五郎ですね。
太平洋戦争はまだ歴史になってないから書けないと司馬が言ってたな
短編について
山本周五郎のような短編を多く出している時代小説家いますか?短編が読みやすくていいです。
司馬遼太郎はいまいちでした。
山本周五郎のような芳醇でくせのない文体が好きです。
また、周五郎ファンの方、これは秀逸っていうタイトルお知らせ願えますか?
個人的には日本婦道記を読んで以来時代ものにはまったのですが・・
みなさまよろしくお願いします。
>>979 山本周五郎の短編で、自分が『ほお…w』と思ったタイトルを並べてみた。
「しゅるしゅる」 … 武家もの。子供の頃、主人公役たちがモメた蛇の這う擬音がタイトルに。
働く男女の喧嘩風味ラブコメ?
「四日のあやめ」 … 武家もの。主人公の妻の性格を評した実兄の言葉から。
「六日の菖蒲」ではないのがポイントか。ラストの色っぽい余韻も良い。
「金作行状記」 … 武家もの。執筆時の著者の懐具合が主人公の名前に影響を及ぼしてるw
ぼんやり男の真髄が格好良い。
タイトルで考えたから、内容が好きかどうかは別の話。
「葦は見ていた」 ・ 「枕を三度たたいた」 ・ 「茶摘みは八十八夜から始まる」
のような短文的なものも結構あるし、そこはお好みで。
藤沢周平は未読ですか?
「橋ものがたり」とか