新・一緒に暮らすならどの娘?part4(何でも有り)
1 :
名無し:
2 :
:02/03/28 02:03 ID:wlZxniz6
新スレおめ!てか前スレからまだ一ヶ月もたってないYO-
3 :
ゲーリー:02/03/28 02:07 ID:VwPXf5N8
マジな話、辻ちゃんに頼りにされたい。。。
>>2 作者の皆さんががんばっている証拠ですね。皆さんファイト〜!
( ^▽^)<新スレおめ〜
6 :
:02/03/28 10:29 ID:mSgt97ms
スレタテ乙&新スレオメ
>>
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014922137/698 の続き
-59-
「は?マジで?」
「うん。明日さぁ試合だからパワーちょうだい。
エネルギー充電しておきたいんだよね─」
ひとみは、ギュゥとしがみついていた腕にチカラを入れた。
「─それに、今日は最初からそのつもりだった
だからヒロキに上着持ってきてもらったのさ。
制服じゃ、ヤバイじゃん」
眉を上げて大きな目でオレを見る。
「よっしゃ、行くか!」
「おぉ〜、その前にコンビニで買い物しよ。」
目の前のコンビニでお菓子やらジュースを買った。
買い物途中でひとみは小さな声で
「あんまり、激しくしないでね。明日試合だから。
動けなくなるとシャレにならないからさ。」
恥ずかしげに耳元で言った。
何もレジで待っている時に言わなくてもいいのに─
-60-
そこのホテルは駅から歩いて20分掛からないぐらいの場所にあり
前にも来た事のあるホテルだった。
入り口には人がいなくて、各部屋の写真パネルが並んでおり、
空いている部屋のパネルは明るくライトが付いている。
好きな部屋を選びパネルに付いているボタンを押す。
そうすると部屋のカギが出てくる。
─ひとみは腕を組みながら、あれこれ見てボタンを押していた。
部屋に入るなりひとみは走ってベッドに向かい飛び込んだ。
「あぁ〜〜、久しぶりだね、二人っきりになるの」
オレは部屋のカギを閉めてコンビニ袋とカバンを下ろしてソファーに座った。
「だな。それにひとみが大会終わるまで、こうやって会えるとはと思ってなかったし。」
オレはベッドの上で大の字に寝っころがっている、ひとみを見た。
「うん。私も思わなかった。 でもね、会いたかった。
普段なら我慢出来たと思うんだけど・・・
正直に言うとね、梨華さんがヒロキの家にいるって考えるとさぁ
な〜んか不安なんだよね。
別にヒロキのこと疑ったり、もちろん梨華さんを疑ってるんじゃなくてね。
よくわからないけど、ヒロキと会えば不安が取り除けると思ってさ。」
ベッドからひとみは手招きをする。
オレは立ち上がってベッドサイドに座った。
それを待ち受けていたようにオレの前に回りこんでオレの上に座って
唇を合わせてきた。
オレはそのキスに答えるようにしっかり抱きしめた。
何度かお互いに顔の角度を変えたりしながら繰り返しキスをした。
-61-
どのくらいの時間その行為をしていたのだろうか、
ひとみは顔をそっと離して
「すっごく安心する。」
─ウワキシタンダゼ、コイツ。
ウラギリモノナノニナ。
ソレヲダマッテイルヒキョウモノダロ?
ウソツキサ。
もう一人のオレがわめき散らす─
ひとみはそう言ってまた同じように唇を合わせてきた。
黙って頷き、それに答える。
初めてひとみとキスしたときは、ひとみは震えていた。
平然とした顔をしていたが、震えていたのを覚えている。
今のオレが逆に震えそうになった。
どうなってもいい。
オレは今だけを見る。
キスしている途中オレは閉じていた目を開けた。
ひとみも気が付いたのか、それとも、たまたまなのか目を開けた。
「ねぇ、お風呂一緒に入ろっか?」
オレは笑って首を縦に振った。
ひとみは立ち上がってお風呂場に行ってお湯を貯め始めた。
11 :
コンボ:02/03/28 12:07 ID:aJ+49f/W
あれから秋本は吉澤の家までついて行った。
最後には「ご両親に挨拶したい」とまで言いだしたが、吉澤が無理矢理押し帰した。
「ただいまー」
吉澤はリビングまで歩くと、ソファーに全身をゆだねた。
「お帰りー、遅かったね」
ソファーの側でテレビを見ているあさ美が声をかけた。
あさ美が半分も言い終わらないうちに、二階から騒がしい物音が近付いてくる。
「お父さんだよ」
あさ美は呆れ顔で言って、テレビに戻った。
「ひとみ、無事か!」
案の定、裕介が血相を変えて部屋に飛びこんできた。
「お前、大丈夫か!」
裕介は必死の形相で近寄った。
「だいじょぶ、だいじょぶだって」
「じゃあお前、何でこんなに遅いんだ!」
「部活の見学してただけだって」
そう言っても、裕介は引かない。
「本当かおい、男に誘われたとか、そういうことはないよな」
気のせいか、裕介の顔からは血の気が引いている。
吉澤は一瞬ぎくりとしたが、平静を保っているふりをした。
「そんなわけないでしょう、早くあの子達と遊んであげてよ」
台所から、母親が声をかけた。
裕介も家中の絶対権力には逆らえず、弟たちの世話をするためにしぶしぶ二階へ上がった。
12 :
コンボ:02/03/28 12:07 ID:aJ+49f/W
「そうかあ、岡田さんかあ」
梨華ちゃんは呟きながら、電車を降りていった。
夜道を歩くときも気が気じゃなく、落ち着かないまま家に着いた。
玄関をくぐると、お袋に冷たい一瞥を投げつけられた。
あくまで無視することにし、テレビをつけて椅子に腰掛ける。
「智哉」
お袋がトーンの高い声で呼ぶ。
「今日は亜弥ちゃん、喜んで帰ってきたわよ」
「へえ」
「ものすごく喋るのよ、ここで」
背後ではカレーか何かが煮える音がする。
「なんて言ったと思う?」
「さあ……」
テレビを見ながら、無機質に言った。
「あんたが吉澤さんと別れて、亜弥ちゃんと付き合ってるって」
「そう」
無感情に返事をして、席を立った。
13 :
コンボ:02/03/28 12:08 ID:aJ+49f/W
しばらくして夕飯に降りると、亜弥はまだ来ていなかった。
俺が食べ終わっても食堂には来ず、風呂に入っている間に食っていたようだった。
風呂からあがると、俺は部屋に閉じこもった。
ギターをいじりながら、部屋の中を見まわす。
机の上の携帯が目に入った。
ギターを壁に立てかけ、立ちあがる。
俺は知らず知らずのうちに携帯に歩み寄っていた。
ひとみに電話をかけようと思えば、すぐにかけられる。
今ならまだ間に合う。
そう思ったが、どうしてもボタンを押すことはできなかった。
「智哉、入っていい?」
不意に、ドアの向こうで亜弥の小さな声がした。
「いいけど、なんか用か」
携帯を置くと、平静を装って床に腰を下ろした。
亜弥はゆっくりとドアを開け、床に座った。
「あのさあ」
声は、少し震えているようだった。
「吉澤さんと別れたって本当」
14 :
コンボ:02/03/28 12:08 ID:aJ+49f/W
「本当」
途惑うことなく言えた。
だが、それがかえって気になった。
「でさあ、秋本くん、私と智哉が付き合ってるって言ったじゃん?」
「そうだな」
疲れていた。
そのため、返事も短絡的になる。
「本当は付き合ってないけど、秋本くんがああ言ったんだよね」
じれったくなってきた。
「それで、なにが言いたいんだよ」
亜弥は少し怯えたようだった。
「なんでもない」
小声でそれだけ言うと、部屋を出て行こうと立ちあがった。
「待てよおい、そんなに秋本の言ったのが気になんのか」
亜弥はさらに怯えた様子で、体を強張らせた。
「智哉はさあ……」
膝から床に崩れた。
「私のこと、好きなの」
15 :
コンボ:02/03/28 12:15 ID:aJ+49f/W
「私は好きだよ、もう言ったけど。
でさあ、秋本くんの言ったことが本当だったらいいなあって思った」
亜弥はいきなり饒舌になった。
「でもさあ、それって智哉が私のこと好きじゃなくちゃ駄目じゃん。
智哉は私のこと、好きなの」
怯えた様子は吹き飛び、構えて俺を見据えていた。
「好きって言ったら、付き合うか?」
「そのために聞いてるの」
視線を外さず、口元だけ動かして答えている。
「そうだな……」
無意識に口から出た。
「付き合うか」
ここまでです。
さて、スレ消化スペースが早くなったのを口実にちょっと休憩します。
はりきりすぎて疲れました……
俺は動揺を隠せないまま自分の机に座った、
俺の席からは石川と話している吉澤の席が目に入る、
俺の席は窓側大抵寝ている、この日も・・・・
増川「いってー、何すんだよ、ったく」
ヒトシが俺を起こしに来る、最初は寝ぼけてて忘れていたが
昨日ヒトシにしたことを思い出す、
増川「あっ・・・昨日悪かったな・・・・」
北川「なに気にすんな誰にだって
むかつく時ぐらいあるんだからさ」
そう言いヒトシは少し笑顔を見せた。
その言葉を聞いてすごくホッとした、でも
北川「もうそろそろ準備しないとな、音楽祭の」
俺らの学校では、1年前、つまり軽音楽部ができてから学期毎に
音楽祭なるものを開くことにしている、そのために練習してるんだけどな。
増川「あぁ、そうだな、誰の曲する?去年は・・・・
スマップやらミスチルとかだったな」
北川「う〜ん、誰にしよっか・・・・あっ!
そこに、よっすぃ〜とかいんじゃん
何の曲が良いか聞こうぜ」
そう言いヒトシは吉澤と石川を指さす。
席もある程度近いためその場所から聞こうとする。
北川「なぁな____」
ヒトシが吉澤達を呼ぼうとする
増川「自分たちで決めようぜ」
俺は慌てていった、あいつらが振り向く前に
北川「ん?ふ〜ん、じゃあ決めといてくれよ
そろそろ自分のクラスに戻んないと」
増川「お、おう、じゃあな」
北川「おう」
そう言うと北川は戻っていった。
全ての授業も終わりその間に考えていたが一向にいい曲がない。
自分の鞄に入っているMDを見る、、
MR,CHILDREN. BUMP OF CHICKEN. B`z. ポルノグラフィティ.モンゴル800
増川「う〜ん・・・この曲にするか」
部室に行こうとするが吉澤が居そうで恐い・・・・
とりあえず部室に行く、音楽祭前だからこんなこと言ってらんない。
部室の窓から中をチラッと覗く、梨華さんの姿はあるが吉澤の姿がない、
ちょっと複雑な気持ち、俺が居るからかな〜、
部室にはいると真っ先にヒトシが寄ってきた。
北川「決まったか、曲」
俺が決めるって言ってしまったんだもんな・・・
増川「まぁ、一応、ほいっ」
俺はその曲が入っているMDを渡す。
俺は座りヒトシが聞き終わるまで待っている。
すると梨華さんがこちらに近づいてきた。
石川「いまヒトシ君が聞いて
いる曲が音楽祭で演奏するやつ?」
増川「まぁ・・・決まるかどうかわかんないけど
それより今日、一人?」
俺はさらっと聞いた。
石川「うん、よっすぃー部活行くって・・・・」
増川「そっか・・・」
石川「なによそれー、私一人じゃあいけないの」
軽く笑いながら言ってきた。
増川「いや。めずらしいなぁ〜っと一人で来るなんて」
石川「誘ったんだけど、
断られちゃった、朝から機嫌悪そうだったし」
増川「ふ〜ん・・・・そっか・・・・」
そんな話をしているとヒトシが聞き終わったのかこちらにやってくる。
増川「どうだった?」
北川「良いんじゃないの、メロディーはあんましだけど、
歌詞が良いよ、泣きそうになった」
ヒトシの目には確かに光ものがあった。
増川「そっか・・・・じゃあこれで決まりだな」
更新終わりです。
新スレをたててくれた方ありがとうございます。
皆さんいい感じですね。この調子で頑張って下さい。それと昨日別スレに書いたことは
忘れて下さい、すみませんでした。
19 :
どらい:02/03/28 13:40 ID:yWGdEpiv
新スレおめ。
新旧あわせると、
このスレで『part10』ではないかと・・・
つーか試合の前日にセクースする馬鹿はおらんと思うぞ
21 :
:02/03/28 14:28 ID:QP7qtPkC
>>20 柔道の柔ちゃんはやりまくっていたそうだぞ。
これは有名な話だ
まあそれは良いとしてそういう類のレスは控えろや
>>20さん
一応、説明したいんですけど
ネタバレになるので、
うちのHPのBBSに解説載せておきました。
よかったらご覧ください。
23 :
こうもり:02/03/28 23:35 ID:l2f5n5je
「で何のゲームするの?」
そう言って真希ちゃんが辻ちゃんの方を見ていった。
「どうするあいぼん?」辻ちゃんは加護ちゃんの方を見て聞いた。
「そうやな、じゃあ神経衰弱にしよか」
「でも最近加護、神経衰弱練習してるじゃない」
と保田さんが言うと梨華ちゃんが
「まあいいじゃないですか、今日はあいぼんの誕生日なんだから」
と言うと保田さんが
「他のみんなはいいの?」
と言われたので、俺と愛ちゃんは頷いた。
他の皆も同様に頷いている。
24 :
こうもり:02/03/28 23:36 ID:l2f5n5je
「じゃあ神経衰弱にしましょう」
そう言って辻ちゃんはトランプをテーブルに撒いている。
「じゃあルールはどうしましょうか?」
俺は皆に聞くとまず加護ちゃんが
「じゃあとりあえず一回交代で取る様にしよう」と言い
「後相手と相談するのはなしね」とひとみちゃんが言った。
「そしたら、ビリになった人はなんか罰ゲームをやるっていうのはどう?」
と真希ちゃんが言うと、皆「いいね、いいね」と言っている。
「じゃあそうしましょうか」と俺が言うと皆が
「賛成」と言った。
そして神経衰弱が始まった。
順番は加護ちゃんから左回りに回っていき俺と愛ちゃんは最後の番である。
愛ちゃんは俺に小声で「最後だから有利ですね」と言ってきたので
「そうだね頑張ろう」と俺は返した。
25 :
こうもり:02/03/28 23:37 ID:l2f5n5je
ゲームは序盤から加護ちゃんのチームが飛ばしていて
俺たちのチームは一組も取れていなかった。
「やばいね、愛ちゃん全然取れないね」
「そんな悠長なこと言っていていいんですか?」
「いや、でも加護ちゃん凄いよ、ほとんど覚えているから
全部取られちゃうんだもん」と俺が言うと愛ちゃんが皮肉っぽく
「カズさんがちゃんと取れてれば、加護さんに取られる前に取れてるんですけど」
そう言われてみれば、そうだった。
ルールで交代で取るようになっているので、俺の次に加護ちゃんが取ることに
なっている。
「そうだねでも俺が取れなくても愛ちゃんが取れてれば大丈夫だと思うけど・・・」
「私の前でほとんど取られちゃって私も取れないんです」
「そうかじゃあ一緒にがんばろうか、罰ゲームは嫌だしね」
「はい」
そう言って俺たちはゲームを続けた。
26 :
こうもり:02/03/28 23:41 ID:l2f5n5je
新スレ突入おめでとう。
立ててくれた人ありがとうございます。
>我犬。さん
自粛するなんてとんでもないです。
このペースでいきましょう。
27 :
:02/03/29 00:09 ID:7EKwU87g
>こうもり氏
今日のうたばんで高橋がクローズアップされたからさらに(・∀・)イイ!!
28 :
確かに!:02/03/29 00:50 ID:oWgVsvGz
>27さん、同感。
うたばんはカナリ良かった。
ホッピーでホップ!
-62-
お湯が貯まるまで、オレ達はソファーに座り繰り返しキスを
したりしながらふざけあっていた。
はやる気持ちを押さえながら─
「あ。そろそろ貯まったかも、先に入っていい?
先に体洗いたいんだ。、ヒロキは待っててよ。後で絶対呼ぶから。
途中で来ないでよ、恥ずかしいから。ね。」
ひとみはオレに念を押して風呂に行った。
オレは言われた通り一人で部屋でベッドのところにあるパネルを
いろいろいじって遊んでいた。
途中で風呂場から「うぁ〜」って声が聞こえたのは、
どうやら風呂場の電気のスイッチまで、ここにあったらしく
それを消してしまったみたいだった時だ。
ひとみに呼ばれたのは10分ぐらい経った頃だったのだろうか?
その声に返事をしてから服を脱いで風呂場に向かった
ただその前に携帯電話の電源は切っておいた。
ひとみとの時間を誰にも邪魔されない為に。
-63-
二人でお風呂に浸かる。
「なぁ〜んか、いいねぇ〜」
ひとみは、浴槽のふちに手を組んでそこに顔を乗せて温泉気分だった。
オレはそんなひとみの横顔を隣で見ていた。
ただ見ているだけで幸せだった。
それで実感した。
オレはひとみが好きなのだ─
─もし、ここ居るのがひとみじゃなかったら、
そう例えば梨華だったら、この状況で幸せを感じるだろうか?
多分、性欲に本能を突き動かされるだろう。
例えに梨華をなぜ出してしまったのだろう。
昨日の夜、梨華を抱いた─
それなのにオレは、そ知らぬ顔してひとみと二人きりで
風呂なんかに入っている。
体の奥の方から罪悪感が、染み出てきそうなのがわかった。
そんな罪悪感から逃れる為にひとみを抱きしめた。
「ん?どうしたの?」
「なんでもない、ただ抱きしめたくて」
ひとみはそんなオレを包み込んで抱きしめてくれた後
部屋に戻ろうって、小さくつぶやいた。
-64-
お互いに濡れた体のままベッドになだれ込んだ。
風呂上りのひとみの体は、ほんのり紅に染まり熱気を帯びている。
それの体を抱き寄せ体を合わせる。
「ねぇ、ちょ、ちょっと、どうしたの?・・・ね、ねぇ・・・」
ひとみの言葉を無視して唇をひとみの体に這わせる。
ひとみは抵抗するわけでもなく、すぐにオレの動きに呼応する。
─少し時間が経った時にオレは冷静さを取り戻した。
罪悪感から逃れたような気がした。
裏切り者のオレを優しく受け止めてくれるひとみ。
それは裏切り行為がバレてないからだ。
バレたら─
考えたくない。
「ごめん、なんかひさしぶりだから焦っちゃった。」
ひとみは首を振り
「なんか、求められてるって感じがしてうれしかった。
普段、ヒロキって結構クールだし。」
ひとみがしがみついてキスをしてきた。
ベッドのパネルの上にあるコンドームをひとみがオレに手渡す。
オレは黙って装着した。
ひとみは、下から手を伸ばして招き入れる。
オレが中に入った瞬間、ひとみは短く息吐き首をそらせて目を閉じた。
ゆっくり腰を動かす。
ひとみは、初めての時から今日で5回目の行為。
大分、緊張感も抜けて快感も充分得ているようだった。
前回より声も大きくやや高い。
時折、首を左右に振ったりしている。
そんな姿が愛しくもあり興奮もする。
( ´D`)<ここまで。っと。
>>コンボさん
休憩なんて言わないでよ〜
少しずつでも・・・
>>chickenさん
まぁあんまり気にはしているつもりは無いですし
あんまり意味がわからなかったです。
思うことがあれば、どんどん言ってくださいね。
>>こうもりさん
まぁ、毎日UPするのを目標に
がんばります。
主人公設定ばっちりっすね。
ちょいと静かになりましたね。
33 :
小説好き:02/03/29 10:22 ID:F3ZmjkBm
ここの小説すごくすきです。
これからも頑張って更新してください。
>我犬さん
もう今日は更新おわりなんですか?
残念・・・。
34 :
:02/03/29 11:43 ID:ROPNjWbu
(・∀・)イイ!!
晒したくなるほど(・∀・)イイ!!
36 :
35:02/03/29 12:26 ID:OFNHrFB2
おお、やっと書き込めた。
一月半ほど前から串規制にはばまれつづけてきましたが、やっと書き込める。
というわけで、俺も駄作ですがあげてもよいでしょうか。
一つ書いたのはちょっとした漫才なんですが。
主人公は石川と吉澤の弟なんですが。
(一緒に暮らしてないじゃん、と言われそうですが)
また以前、矢口が朝起きると大きくなっていて、(・∀・)アヒャ!
って話を少し書いたんですが書けなくなっていました。
これも放置する気があったんではなく、ひろゆきのせいです!
……う、嘘です、ひろゆき様。……もう規制はいや〜(w
というわけで、これもよろしければ書ききりたいのですが。
(尤も、こっちの方も一緒に暮らしてないですが)
(〜^◇^)<まあfusianasanしてまで謝ってるんだから、許してあげてよ。
川o・-・).。oO(なんで実はホテルからつないでることを言わなかったんだろう)
それにしてもホテルとかでDSLやってて、DHCPで繋げるっていいですよねw
37 :
35:02/03/29 12:47 ID:OFNHrFB2
38 :
:02/03/29 14:40 ID:RwqmT2DL
ボビーさんどこいったの〜〜〜〜
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014922137/672から 真希「ねぇ、どっちがいい?」
俺「…………右かな?」
ようやく洋服店という普通の(?)店に来ていた。
真希「んじゃこれにするね〜」
俺「…え!?」
真希「んぁ?どうかした?」
俺「あ、いや、別に……」
即決か…
前に愛ちゃんと買い物した時なんかは「どっちがいい?」を連発されて、
俺がどっちを答えてもまだ他の服を色々見てみるって感じだったんだが…
(というか「女の子=そんなイメージ」だった)
まさかすぐ決めちゃうとは…
悩まれるよりはずっといいけど。
真希「じゃあ買ってくるね〜」
レジに向かう真希を見送り、俺は入り口近くでブラブラしていた。
・・・
ピリリリリリ・・・
その時、俺の携帯が鳴った。
着信は…和也からだ。
俺「もしもし?」
和也「おっす!聰!!」
なんかやたらハイテンションだな…
和也「今暇か?」
俺「まぁ暇っちゃ暇だけど……どうした?」
和也「んじゃちょっと出てこいよ!
真希っちもいるの?」
俺「ん?あぁ、真希と買い物してるんだけど…」
和也「真里も呼んだからさ!
『タンポポ』にいるから、どれくらいで来れる?」
「タンポポ」はここから割と近くにある喫茶店だ。
10分もかからず行けるだろう。
しかし、「真里も呼んだ」?
一体何が始まるんだ?
俺「ちょっと待て、真希にも聞いてみるからさ」
俺「折り返し電話すっから、じゃあな」
とりあえず電話を切る。
幼馴染全員集合ねぇ…
あのハイテンションっぷりが意味分からないよな。
ローテンションだったら、辻ちゃんに振られたとか、色々考えられるけど…
真希「んぁ〜、おまたせ〜」
ちょうどそこに真希が戻ってきた。
俺「あのさ、真希…………
俺はさっきの電話の経緯を話した。
「喫茶タンポポ」の看板が見えてきた。
あんな電話をもらったんじゃ行かないというわけにもいかず、
結局2人でノコノコ出向いてきた。
俺「一体何が行われるんだと思う?」
真希「う〜ん…わかんない」
俺「…だよな」
まぁなぜか嫌な予感とかはしないから大丈夫だと思うけど…
カランコロン・・・
入り口の鐘を鳴らして中に入る。
店員「いらっしゃいませー」
女にしては長身の、モデルのような店員さんが迎えてくれる。
俺「あ、待ち合わせなんで…」
そう言いながら中を捜すと……いた!
奥の方に座っている和也を確認した。
まだ真里は来てないみたいだな…
2人で和也の方に向かう。
向こうも気付いたようだ。
俺「おっす!」
和也「よぉ!早かったな!!ま、座れよ!」
めちゃめちゃ笑顔だよ…
ある意味気持ち悪い(w
和也「違う違う!そっちだ!」
俺が和也の隣に座ろうとしたら拒否された…
仕方なく向かい側に真希と並んで座るが……なんでだ?
6人くらいは座れそうな大きな席なのに。
店員「ご注文は?」
そこへさっきの店員さんが注文をとりにきた。
綺麗な長い髪にすらっと伸びた脚…やっぱモデルみたいだな。
…あぁ、でも顔がちょっと怖いかも…
などと思いながら注文する。
俺「オレンジジュースで」
真希「コーヒー」
注文を終えると入り口で鐘が鳴るのが聞こえた。
目をやると…やっぱ真里だ。
これで全員集合だな。
さて、何が始まることやら…?
ここまでです。
ただいま&新スレおめでとう!!
(そういえばかおりん祭りいないね…(w)
>我犬さん
いや、更新ペースが早いのは読者としては嬉しいものです。
ガンガン書いちゃってください!
>コンボさん
まぁ人生時には休憩も必要ですからね…
でも…できるだけ早く戻ってきてね(w
>>35 (何でも有り) なんで、何でも書いちゃってください。
但し放置だけは無しで(w
44 :
:02/03/29 18:14 ID:yHZKAqUx
ラムザ(・∀・)イイ!
45 :
:02/03/29 18:51 ID:3uQ6h+SN
何が始まるんだ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!???
46 :
こうもり:02/03/29 23:59 ID:4TTUdskk
「やったー、一番だー」
「うちらの勝ちやな」
そう言って加護ちゃんと辻ちゃんは飛び跳ねて喜んでいた。
「二位ー」そう言って真希ちゃんはVサインをしていた。
「何とか三位でしたね」
「うん」
俺と愛ちゃんは、何とか後半頑張って一組差で梨華ちゃんのチームをかわしていた。
「じゃあ石川と吉澤が罰ゲームね」
保田さんはそう言って梨華ちゃんとひとみちゃんのほうを見た。
「何をすればいいんですか?」
梨華ちゃんは不安そうな表情を見せている。
「ちょっと集合」
保田さんはそう言って梨華ちゃんとひとみちゃん以外を呼んだ。
「で、罰ゲーム何にしようか」
47 :
こうもり:02/03/30 00:00 ID:uz3f6iXm
「そうですね、なんか一発ギャグをやってもらうのはどうですか?」
辻ちゃんがそう言うと加護ちゃんが
「それはあかんやろ、あの二人じゃ絶対空気が凍りつくと思うで」
「じゃあ何がいいの?」
「うーん・・・そう言われてもなー」
加護ちゃんは考え込んでしまった。
すると真希ちゃんが「いいんじゃない、一発ギャグで」と言い、俺は
「そうしましょう」と言い、愛ちゃんも
「ためしに見てみましょうよ、二人の一発ギャグ」
と言っていたので、加護ちゃんも
「しょうがないな、じゃあそれで」と言ったので保田さんは
「よしそれにしよう」と言った。
「石川、吉澤、一発ギャグをやってそれが罰ゲームよ」
保田さんが二人に言うと、ひとみちゃんは自信ありげな表情を見せて
「そんなの御安い御用ですよ」と言った。
梨華ちゃんは少し自信がなさそうに
「頑張ります」とだけ言った。
そして二人は一発ギャグをやったが・・・いや、なにも言うまい
48 :
こうもり:02/03/30 00:10 ID:uz3f6iXm
俺も頑張って毎日更新。
皆ペースを落としちゃ嫌。
>35さん
頑張って書いてください。
放置はダメよ。
>ラムザさん
喫茶タンポポに行って見たいです。
>我犬。さん
設定がばっちりって・・・
かなりご都合主義ですよ俺のは
49 :
:02/03/30 01:27 ID:b/znnGhA
(・∀・)イイ!!
>>31 のつづき
-65-
風呂上りで体もろくに拭かないでベッドに入ったために
濡れたシーツが手足にくっ付いたりして
オレには少し不快に感じていたが、
それが気にならなくなった時、オレは果てた。
ゆっくり大きく息を吐き出すと、下からまだ呼吸の荒いひとみは
オレの体を抱きしめながら─
「ねぇ、しばらくこのままでいて。」
オレはそれに答えるようにひとみの背中とシーツの間に手を滑り込ませ
強く抱きしめながら、何度も唇を合わせた。
─ひとみと二人っきりで過す3時間はあっという間だった。
3時間のサービスタイムはオレ達には短すぎる。
それから、ひとみの降りる駅まで送ってから家に帰った。
何かが吹っ切れた気がしていた。
もう決してひとみを裏切るような事はしたくない。
-66-
家にはオフクロが旅行から帰ってきていて
夕食は梨華の作ったハンバーグを3人で食べた。
食事中、梨華はオフクロとオフクロの旅行話で盛り上がっていた。
旅行前もオレは会話に参加せず黙々を食事を詰め込むだけだったから
何も変わらない食卓だった。
オレも梨華も特に意識せず普通に過すことが出来た。
梨華の心中はわからないが、ひとみのことを考えると
これ以上梨華に関わるべきではないと判断した。
もし二人っきりだったら、どうなっていたのだろう。
親に感謝だな。
オレは風呂から出て牛乳を飲みながら部屋で、雑誌を読んだ。
ここ2,3日はとても雑誌などに目を通す余裕がなかった。
今、こうして雑誌を読んでいるって事は落ち着いているんだろう。
ひとみと今日会えてよかった。
ひとみと梨華
今なら迷わずひとみを選ぶ。
でも昨日は梨華を選んだ。
セックスのたびに自分の信念が捻じ曲がっている。
自分に失望した。
-67-
─♪
携帯の着信のメロディーが鳴る。
この曲はメール。それもひとみ用。
【明日の試備えてもう寝ます!今日はありがとう。
おかげでエネルギー満タンです。
本当は電話にしようと思ったけど、電話だと切るの辛いから
メールにしました。
だけど、返事は返さないでね。
返事待って遅かったら寂しいし、今すぐ返事くれても
メールが行ったり着たりで寝られなくなるから。
明日も頑張るぜ!
それじゃ、おやすみ。 愛してるぜ!】
顔がニヤけているが自分でもわかる。
電話に向かって、がんばれよ。って声を掛けてしまった─
と、同時に電話がなった。
思わずビックリして反射的にボタンを押してしまった。
誰からだ?
ひとみか?
「もしもし?」
54 :
小説好き:02/03/30 10:30 ID:Al33IeIP
みなさんとってもいいです。
これからも頑張って下さい。
>我犬。さん
よっすぃ〜いいかんじです!
僕はよっすぃ〜の小説を探してたのでうれしいかぎりです。
55 :
20:02/03/30 11:36 ID:VzBXaRy/
>>21-22 きまじー空気流してスマソ
ただ1アスリートとして素でそう思っただけやから許してちょ
>>50さん(20さん)
まったく気まずくないですよ。
もうちょっと文才というか、掘り下げて書けば
わかってもらえたかな?って思っていたんですけど
これはなんていうのかな、行為に何を求めるかの
男と女の違いを書きたかったわけで・・・
BBSを見てもらえたかどうかわからないですけど
そんな感じです。
疑問点があればガンガン書いてください。
なにしろまだ、ひよっこですから。
ネタバレになることはBBSなどに書きますけど。
57 :
35:02/03/30 14:06 ID:HMSpk/QQ
>>我犬。さん
ヒロキの信念に期待しています。
もっといろいろ誘惑してやってくださいw
あと、顔がニヤけてるのがわかる、っていう表現、好きです。
自分でもよくそう思っているので(ニヤリ
皆さんの好意的なご意見をいただけたので、書いてみることにします。
ちなみに、前はUSBというハンドルで書いたんですが、
何かと不吉な名前ですのでw、新しくIEEE1395で行きたいと思います。
タイトルは、石川梨華@妄想中です。
「ああ、お前か。どうしたんだ?
え、追試?またかよ。お前そんなのばっかだな。
たまにはまじめに勉強しろよな〜。」
ぴんぽーん。
「…・・・あ、ちょっとまってくれ。なんか人が来たみたいだ。」
とたとたとたとた、がちゃ。
「はい、えーっと。どちらさまで?」
「……石川梨華ですけど。ひとみちゃんは?」
「おpkぇ&8!!!モ、モーニング娘。の石川さん?」
「ええ、あなたのお・姉・さ・ん・の・同・僚・の、石川梨華です。
ていうか、今更驚かなくてもいいじゃないですか。
大体、ひとみちゃんも娘。なんだし。」
「いや、まあそう言われるとそうなんですけどね。
でも姉はいつも家で見てるから、どうも芸能人だなんて思えなくて。
やっぱりテレビでしか見たことのない人が、いきなり家に来ると驚きますよ。」
「ふふ、それもそうね。ひとみちゃんって普段からあんなだから、
芸能人としての違う顔を見ることもあんまりなさそうだもんね。」
「そうなんですよね。もうちょっとキャラとか作ってもいいと思うんですけど。」
「それがひとみちゃんのいいところなんじゃない。ところで、ひとみちゃんは?」
「ああ、姉なら先刻、『一日一べーぐるー』とか言いながらでていきましたよ。
姉に何か用があるんですか?」
「……ハァ。ひとみちゃんに、今日遊びにおいでよ、
って言われたから来たんだけどな〜。」
「それならそのうち帰ってくると思いますよ。あがってまっててくださいよ」
「そう?じゃあそうさせてもらおうかな。お邪魔します。」
「あ、俺電話中なんでちょっとすいませんね。後でお茶とか出しますから。」
「あ、いいですよ。そんなに気を使ってもらわなくても。」
「いや、ちゃんとしとかないと姉に後で殴られちゃうんで……」
「……ひとみちゃんらしいね……」
「じゃあとりあえずこっちにでも座っててください。」
「うん、ありがと。」
とりあえず導入編です。
つまんないかも知れませんが、ここから面白い(予定です)ので
ここまで読んだ人は読んでください。お願いします。
読まずに透明あぼ〜んした人には何もいいますまい……
言い訳ですが、私は情景描写が苦手なので極力しない
(これに関しては全くしてないはずです)のと、……が非常に好きです。
これも作風と受け止めていただけると助かります。
とりあえず書き終えているのですが、一気に書くと(スレと即してようと)嵐っぽく
見えそうなのでこれだけにしておきました。
でも次の『妄想編』は一場面だし、内容からも続けてうpしたいんですけどねえ。
ただ、区切りながらいくと25レスぐらいかかりそうでw
サイズも10Kあるし……
こういう状況に陥ったとき、皆さんはどうしてます?
一応、『妄想編(15レスぐらい)』と『嗜虐編or解決編(10レスぐらい)』に
分けれなくもないんですけどねぇ。
>>52 の続きです。
-68-
『ヒロキくん?もしもーし』
「え?」
『後藤だよぉー。どうしたの?』
「おぉ〜、ごっちんかぁ、びっくりした。」
『何ぃ?なんで驚いてるの?』
「いや、電話持った瞬間に電話鳴ってさ、そしたら思わずボタン押しちゃって─」
『あはは、驚いた?計算、計算。』
「はぁ?」
『今日はよっすぃーとデートだったんだって?』
「おう、ひとみから電話あった?」
『んぁー、シンゴから聞いたって言うか、ヒロキ君シンゴに電話したでしょ。
その時、まだ私シンゴと一緒にいたから。』
「あ、そっか。シンゴはごっちんとデート中だったのか、悪い事したな。」
『別にぃー、デートじゃないし。』
─しばらく、取り留めのない話が続いた。
『ねぇ、今度さ、ちょっと話聞いて欲しいんだけど。また。 いいかな?』
「オレが?」
『うん。だめ?ヒロキ君に聞いてもらうと、なんか凄くラクになるんだよね。
迷惑ならいいけど・・・』
「あ、別にかまわないけどオレでいいのか?気の利いた事も言えないけど。
本当に聞くだけになるぞ。」
『うん。それでいい。ありがとう。それじゃ来週にでもお願い。
あ・・・ごめん!ヤバイ携帯の電池切れるー、おやす─』
ごっちんの携帯の電池が切れたらしい。
それっきり、連絡は来なかった。
-69-
翌朝、オレはシンゴに連絡もせずお昼頃から道場に行った。
道場には道場生は誰もいなかった。
奥から道場主のつんくさんが顔を出した。
「よぉ。珍しいな、一人か?日曜日の昼間っから」
あいかわらず、おおよそ格闘技をやっているような人には見えない。
時折みせる鋭い目付き以外は。
「昨日サボっちゃったから。」
オレはそう言いながら道場の隅で着替えを始めた。
「おう、スパーやるか?オレと。」
スパー、スパーリング。実践形式の練習。
「え?いいんですか?」
「1ラウンドだけな。」
「お願いします」
それから準備体操した後に相手をしてもらった。
─まるっきり歯が立たなかったないまま3分を告げるブザーが鳴った。
「うんうん。お前強くなったなぁ。」
「そうですか?全然上手く動けなかったですよ」
「そりゃ、オレが相手だからな。昨日シンゴも同じ事と言ってたけどなぁ」
「え?シンゴ?」
「おう、昨日シンゴ一人で道場に来たからオレが相手してやったんや
今みたいにスパーしてやってな。
お前ら、仲いいやん。でも全然違ゃうよなぁ。
見ててわかってたつもりやったけど、ここまで違うのは珍しいでぇ。
同じ空手出身なのに。」
─それからつんくさんはオレとシンゴの戦い方の話から二人の性格の違いを
おもしろおかしく、オレに聞かせた。
その話は自分自身でもわかっていた事もあったが、初めて気づかされた事も
少なくなかった。
話の最後に「こうやって肌合わせて初めてわかることもあるんやで」
肌を合わせる─つんくさんはオレやシンゴとスパーリングをして、
組み合って感じた事を話してくれたらしい。
体を通して見ているだけではわからない事がわかるらしい。
「女とも寝てみないとわからない事があるだろ?」って笑いながら道場に奥に消えた。
-62-
オレは一人で黙々と基本的な一人で出来るトレーニングを消化した。
途中で何人かの道場生が来たが、今日はその後一人で夕方まで
練習して道場をあとにした。
シンゴは今日オレが道場にいる間に姿は見せなかった。
帰った後に来たかはわからないが─
道場から一人で帰る途中に、ひとみから今日の試合の結果電話が入った。
どうやら勝ったようだ。
しかも、ひとみ自身も大活躍だったらしい。
だけどひとみは、またこれで来週の日曜日も試合になっちゃってごめん。
って謝っていた。
そんなひとみの気遣いがうれしかった。
「気にするなよ。それよりまたがんばれよ。」と素直に言えた。
昨日ひとみと会ってなかったら素直には言えなかったと思う。
言葉に出さなくても会いたい、抱きたい。と思っていただろう。
でも今は日曜日に会えなくったって、二人っきりになれなくたって大丈夫
きっとオレ達は繋がっている。
ひとみを愛している。だからひとみが頑張っている事を応援する。
それは当たり前の事だ。
さすがに、ひとみには恥ずかしくて言えないが─
家に帰ったら梨華が出迎えてきた。
「おかえり。今日ね、おばさん出かけちゃったよ。」
「は?また旅行か?」
オレはクツを脱ぎながら梨華に尋ねた。
「ん〜、デートみたい」
梨華は笑いながらオレを見た。
「はぁ?デート?」
「うん。なんだかおじさんがね、出張先のホテルが豪華だから泊まりに来ないか?
って電話があったんだって。それで─」
( ´D`)<ここまで。っと。
週末SPです。なんのこっちゃ。
>>54 小説好きさん
これからもっともっと「よっすぃー」の
出番が・・・あったけな?
あります。そのうち。本編終わっても
「番外編よっすぃー編」がありますから〜
>>IEEE1395
続きが楽しみな感じがします。
いいなぁ、姉がよっすぃーかぁ。
そんで石川と出会えて、それからそれから・・・
更新は、少し焦らしながら毎日が理想だと思うんだけど
どうでしょ?
そろそろベーグルさんが来てもいいはずなんだけどな。
>>42から
真里「あ、コーヒーひとつ!」
真里が注文しながらこっちに歩いてくる。
真里「一体なんなのよ?急に呼び出して…」
どうやら真里も何も知らないらしい。
和也「まぁまぁ、座れって!」
和也は和也でニコニコしてるし…なんだか変な空気だ。
和也「あ、そっちな!」
真里「…どっちでもいいわよ」
和也はまたしても隣に座ろうとした真里を制して
俺達の方に座らせた。
位置的には1(和也):3(俺・真希・真里)の形だ。
……なんかバランス悪くない?
俺「…で、話って?」
和也「そうそう!今日わざわざ諸君を呼び出したのは他でもない。
………………聞きたい?」
ドン!!
真里「……あんたね〜!!
わざわざ出向いて来たんだからさっさと話しなさいよ!!」
真里がキレて、両手で思いっきりテーブルを叩きつけた!
お冷が波打って少しこぼれる…
隣に座ってる俺が怖いよ…(泣
和也「分かった分かった!今から話すって!!」
和也は相変わらず笑っている。
よく笑ってられるな…イカれちゃったかな?
和也「実は…………和也君に彼女ができましたー♪」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
3人「(゚Д゚)ハァ?」
和也「苦節16年……遂にその努力が報われる日が来たんだなぁ………
俺達3人を無視して、なんか語っちゃってますよ、和也君。
で、ちょっと待てよ!
さっき確かに「彼女ができた」って言ったよな?
それってどういうこと?
和也に彼女ができたってこと???
俺の頭は相当混乱していた。
和也「…で、雨の日も風の日も、日々の努力を怠らずに………
真里「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!
あんた、それって辻と付き合うってこと?」
語りモード全開の和也を止めて、真里が質問する。
おぉ!ってか確かにそうじゃん!
辻ちゃんと付き合うのかよ!!
なんか複雑だぞ、おい!
和也「は?違うよ」
3人「(゚Д゚)ハァ?」
和也の答えに再び3人とも呆気に取られてしまった…
俺の頭の中で思考回路がフル作動する!!
−−−−−−−−−−−−−−−−
a)和也君には好きな人がいます。
a')和也君の好きな人は辻ちゃんです。
b)和也君に彼女ができました。
b')彼女とは和也君の好きな人のことです。
a)〜b')より、「和也君の彼女は辻ちゃんです」
−−−−−−−−−−−−−−−−
・・・・・・
俺「おかしいじゃねーか!!……………………あ、すいません…」
思わず立ち上がって声を張り上げてしまった。
周りに謝りつつ着席する。
俺「いや、一体どういうこと?」
今度は小声で質問する。
真里「そうよ!とりあえず最初から説明しなさいよ!!」
ここまでです。
>>44 ありがとうございます。
その一言ですごいやる気でます^^
>>45 まぁこんな感じです(w
予想通りだったでしょうか?それとも?
>IEEE1395さん
頑張ってください!
更新は自分の好きなようにやっちゃって構わないと思います。
全然関係ないけど、このTRIPすごいよね。
某所で晒されてたけど高橋ヲタには感涙ものかも(w
#2FGqnvbsで出ます。
神のトリップ!! …かと思ったのに晒されてたのかぁ
1万でも買う奴はいると思われ
俺は結構嬉しかった、同じ曲で泣けたことが・・・・
それから俺らは足りない、ドラムス。ギターリストを集めて練習に入った、
曲調的に早い曲(16)なので、早めに練習しなくてはならなかった。
試行錯誤のうえようやく形になり始めた頃だった。
北川「よーし、そんじゃあちょっと休むか」
汗が出るほど早い曲だった
俺達は機材を立てかけた。
増川「どうだった?」
俺はさっそく梨華さんに聞いた。
石川「うん、よかったよ」
笑顔で返してくれた、梨華さんも少し涙声になっていた。
増川「そっか・・・・」
俺は不安そうな顔をした。
石川「どうしたの?なにか私いけないこと言った?」
増川「いや、そうじゃあないんだ、うん」
石川「まぁ、頑張って!」
増川「おう!」
俺は拳を上げた。
そしてまたベースを手に取り演奏し始めた。
(がらっ)
誰かが部室に入ってきた、
俺は見向きもしないで演奏している、
しかし梨華さんの一言に振り向く、
石川「あっ、よっすぃー部活終わったんだー」
増川「(吉澤!?)」
俺は手を止めた。
ヒトシ達が不安そうにこちらを向く。
北川「おい、どうしたんだ?」
増川「いや、何でもないんだ、わりぃ」
確かに吉澤の姿が・・・・
吉澤の様子が気になりながら演奏する。
何回か練習した所で練習は終わった。
全然身に入ってない、
北川「よっすぃ〜来たんだ」
演奏が終わるとさっそくヒトシは吉澤のもとへ行った。
ベースを片づけながら会話を聞こうと
耳を傾ける。
吉澤「うん、結構早く終わったから・・・それに」
北川「それに?」
吉澤「ううん。何でもない」
吉澤は何か言おうとしていたが言わなかった。
もちろんそれは俺に向けられていた。
増川「梨華さん、ちょっと」
俺は手招きして吉澤の傍にいた石川を呼んだ。
石川「何ぃ?」
こちらへ来る。
増川「今から言うことをみんなに言わないでくれる?」
石川「うん」
>我犬。さん
最高ですね、俺は試合前にできないや(w
>IEEE1395さん
初めまして、いい設定ですね、頑張って下さい。
>ラムザさん
おかえりなさい、待ってました頑張って下さい。
すみませんがもう少し自分を見つめ直してきます
73 :
:02/03/30 18:44 ID:b/znnGhA
(・∀・)イイ!!
74 :
こうもり:02/03/30 23:06 ID:uz3f6iXm
「気を取り直して二回戦」
そう言って辻ちゃんが大きな声を出した。
少し寒い空気が流れていたので
俺や他の皆も必要以上に大きな声をだしてそれに応えた。
「ところで今度は何をやるの?」
真希ちゃんは皆に問い掛けると、愛ちゃんが
「ババ抜きでもしませんか?」と言うと
「それなら勝てそう」と梨華ちゃんが言った。
「じゃあそうしますか?」俺がそう言うと
「よし、やろう」とほかの皆が言った。
「ピルルルルルルル」
ババ抜きをやっている途中で誰かの携帯が鳴った。
「あっ!!ごめん私だ」
保田さんはそう言うと携帯に出た。
「もしもし、矢口どうしたの?」
電話の相手は矢口さんらしい。
75 :
こうもり:02/03/30 23:07 ID:uz3f6iXm
しばらく保田さんは矢口さんと話をしている。
保田さんは「楽しいよ」とか「料理がおいしかった」と矢口さんに
言っているようだった。
「え、南条さんに代われって?わかった」
「南条さん矢口がなんか話あるそうです」
保田さんはそう言うと俺に携帯を渡した。
「もしもし、代わりました南条です」
「もしもし矢口ですけど」
「どうしたんですか?」
「あのちょっと南条さんにお願いがあるんですけどいいですか」
「いいですけど」
「今からお台場まで迎えにきてくれませんか?」
「えっ!!今からですか?」
「うん、今十一時二十五分でしょ
だから今からきてくれればちょうどいいかなーと思って
まあ嫌ならタクシーで行くけど」
76 :
こうもり:02/03/30 23:08 ID:uz3f6iXm
俺は少し考えてどうしようかと思ったが、まあいいかなと思い
「わかりました迎えにいきますよ」
「ほんと?ありがとうございます南条さんじゃあ裏口で待っててください
あ、そうだ後一応携帯の番号教えといてくれますか?」
「分かりました」
俺は携帯の番号を教えた。
「じゃあこれからまだちょっとあるんで後で」
「はい」
俺がそう言うと電話は切れた。
「矢口なんだって?」
保田さんに携帯を返したとき俺にそう聞いた。
「なんか迎えにきて欲しいって言ってましたよ」
「で、南条さん迎えに行くの?」
「ええ、だからゲームは残った人で続けてください」
そう言って俺はソファーから立ち上がり皆に
「じゃあちょっと行ってきます」と言って家をでた。
77 :
こうもり:02/03/30 23:15 ID:uz3f6iXm
今日はこれで終わりっす。
>IEEE1395さん
頑張ってください。
俺はキリとか考えるとどうしようもないので
まあ大体のところで切るようにしています。
>ラムザさん
まさにそのトリップは神の仕業。
>chickenさん
なんか知らんけどがんばれ。
from
>>60 「おう、悪かったな。それでさっきの話なんだけど。」
ひとみちゃんの弟(名前なんて言ったっけ?)って結構声大きいなあ。
こっちまで聞こえてきちゃうよ。多分彼はそんなこと気づいてないんだろうけど。
でも電話の声って会話が半分しか聞こえないからやたらと気になるなあ。
ほんとは聞いちゃいけないんだろうけどねぇ。
やっぱり気になるじゃん、それに暇だしね。
(国語の追試の方はまあなんとか合格したよ。)
「ああ、そうなんだ。そりゃよかったじゃん、おめでと。明美ちゃんも喜んでたろ。」
(うん、まあな。たださあ、俺も明美も数学のレポートまだやってなくてさあ。
松野の野郎に『今週中にやってこなきゃ赤点』なんて脅されてんのよねえ……)
「なに〜、お前らまだやってなかったのか〜」
ちょ、ちょっと。仮にも女性がいるっていうのにそれはないんじゃない。
まったく、最近の子ってどういう考え方してんだろ。
(う、うん。そうなんだよ。だから困ってるんじゃん。)
「ちょっと、それマジやべえって。さっさとやっちゃえよ。
明美ちゃんも明美ちゃんだなぁ。」
もー。これ絶対聞こえてるの気付いてないよねー。
『女の子がやらせてくれない』みたいな言い方って最悪だなー。
(いや、そうはいってもよお。俺も明美もあんまり数学得意じゃないし。
なんだよ、xとかyとかって。数字で書けよ。)
「そんなこと言ってもしょうがないだろう。兎に角やんなきゃはじまんねえだろ。」
そんなことないよー。女の子ってエッチだけがすべて、って訳じゃないんだよ。
それに最初はやっぱり痛いし、怖いし。そういうところ、男の子はちゃんと
考えてあげなきゃ。その点で、君の友達は偉いと思うよ。
(いや、それは分かってるんだけどさー)
「なんだよ、煮え切らないやつだなー。ちょっとは頑張れよな。」
うーん、でも彼もあんなに言ってるんだし、もしかしたら結構付き合い
長いのかもなあ。一年付き合ってるのに何もなし、とかなら確かに男の子
の方もちょっと臆病かも。がんばんないと女の子逃げちゃうぞー。
とりあえずここまで。
ヤパーリ長すぎるので、切ることにしました。
漫才のたたみかける感覚を味わいたい人は最後までまってから
一気に読んでねw
私は元関西人で、今ではすっかり訛りも抜け切った、と信じているのですが
まだまだ抜け気っていないようで、『すまんかった』などと書いていたりしましたw
他にもそういうところがあれば、翻訳して読んでいただけると幸いです。
よ〜し、ぱぱこれから飯食ってStatue of Liberty見に逝っちゃうぞ〜!
>732 名無し募集中。。。 sage 02/03/30 13:21 ID:ODIK2Ser
>
>suzukaってバイセクシャルなの?
ん?
>>64 の続き
-71-
よく年頃の二人を二人っきりにさせて出かけるもんだ。
これが梨華の家にオレが居候していたら、こうはならないだろう。
息子を持つ親ってのは、そんなもんなのか?
オレは着替える為に部屋に戻ると真新しいシーツになっていた。
シャワーを浴びてからオフクロが用意しておいた晩飯を梨華と食った。
「ん〜、ねぇヒロキ。」
「ん?」
「あの、もうヒロキのこと、もうあきらめたから。」
梨華は食べながら下を見ながらそうオレに言った。
「そっか。」
オレはそう答えたが、どこか少し寂しかった。
もちろん、ひとみとの仲の為には梨華とは
何もない方がいいのはわかっているのだが・・・
食事が済んだあと梨華は紅茶入れるから飲もうと言ってきたので
リビングのソファーで待っていた。
梨華は紅茶を持ってリビングに入ってくるなり
「でもこれからも幼馴染だよね。私達って」
「あぁ。そりゃそうだろ。」
「これからもよろしくね。」
「何、言ってんだよ。いまさら。」
「それとありがとう。」
「やめろよ。なんか変だぜ。」
「私の方がお姉さんなのにね」
「別にどうだっていいじゃねーか。」
「本当に、ありがとうね。これからもよろしく」
「あぁ、あぁ、わかった。よろしくな。」
「─ごめん、ヒロキ。なんだか声に出して言わないと
いけないと思って─」
梨華は、言葉の途中で泣き始めた。
紅茶をテーブルに震える手で置く。
-72-
「な、なに泣いてるんだよ」
「だって・・・」
「なんだよ?どうしたんだよ?」
オレはソファーから立ち上がり梨華の方に体を向けた。
─梨華がオレに抱きつき胸の中で泣いていた。
オレは自分の両手をどうするべきか迷った。
そっと抱いた方がいいのか?
それともこのまま、だらりと下げたままでいいのか?
選択肢に無視して立ち去るってことはなかった。
「やっぱり、諦められない。
ヒロキの事、好きなんだもん。
諦めようと何度も思って、思うだけじゃダメだからって
口に出してヒロキに言ったけど、やっぱりダメ。
よっすぃーの物でもいいの。誰の物でもいいの。
ただ私もヒロキが欲しい─」
梨華の腕に力が入りきつく抱きしめられる。
オレは抱きしめ返したかった。
こんなに自分を愛してくれる梨華が─
梨華のことを─
梨華─
気がついたら梨華の背中に腕をまわして
─抱きしめていた。
-73-
梨華は体の力を抜いたように後ろのソファーに
オレ引きずり込むようにして倒れた。
よくドラマで見る男が女を押し倒したような格好。
ただそれと違うのは、梨華の手がオレから離れようとしないで
がっちり捕まっている。
オレは梨華をつぶさないように、両手でつっぱている。
梨華はそっと手を解きソファーに体を預けて目をつぶった。
─オレはツバを飲み込んだ。
ダメだ。
そう思った時、梨華は目を開けて下から梨華は手を伸ばし
オレの体を引き寄せながら再び目を閉じてキスしてきた。
抵抗すれば拒めた。
でも拒めなかった。
梨華のキスはこの前オレがしたようなキス。
前オレが梨華にキスしたときは、梨華は受身だったが
今日はそれが逆だった。
オレが受身になっている。
梨華の柔らかい唇と温かい舌の感触はオレの理性を
少しずつ壊していった。
( ´D`)<ここまで。っと。
89 :
:02/03/31 12:59 ID:1drK+DoT
(・∀・)イイ!!
from
>>82 (そういうお前はどうしたんだよ。お前の数学の成績なんて、
俺らとどっこいどっこいじゃねえか。)
「え、俺。俺のことはいいじゃねえか、別に。」
お、あせってるあせってる。どうでもよくないからちゃんと喋りなさい。
一言漏らさず聞いてあげるから。
(だめだ。偉そうに言う以上ちゃんと話せ。)
「分かったよ。でもたいした話じゃねえぞ。」
おお、偉いぞ!弟君の友達その1!
「実は、姉貴に教えてもらったんだよ。」
えええー!ひ、ひとみちゃんと〜!?
(なんだ、そういうことか。お前が一人でできるわけないもんなぁ。
まあでもちゃんとやってるだけ、俺よりマシか)
「うるせえな、ほっといてくれ。」
いや、それは普通はほっとかないと思うぞ〜、弟君。
(んで?)
「ああ、あの時は美幸と二人で俺の部屋にいたんだよ。でも二人ともどうしたらいいか
分かんなくて困ってたら、いきなり姉貴が部屋に入ってきて、
『う〜ん、若いね〜君たち。このよっすぃ〜様が教えてしんぜよう』とか言い出して。
それをいうなら、俺だって『よっすぃ〜』になっちまうんだけどな。」
確かにひとみちゃんらしい台詞だけど。じゃあ彼は彼女との初めてのエッチを
ひとみちゃんと三人でした、ってこと?すごいなあ、ひとみちゃん。
まあ彼もだけど。
(はは、確かにそうだ。じゃあお前だって結局自分ではやってないわけだ。)
「ああ、まあな。でも流石に今は姉貴がいなくてもできるぜ。」
そりゃそうでしょ。そうじゃなきゃただの『シスコン』じゃないの。
(じゃあ俺んち来て手伝ってくれよ。)
「え〜、俺に一緒にやれ、っていうのか。勘弁してくれよ〜。」
おいおい、なんかすごいこと言い出してるよ〜。彼の友達ってのもすごい子だな〜。
まあでも流石に断るわね。
ここまでです。
明日は飛行機で移動中。
14時間の時差を戻すので、私には31日は殆どありませんw
「お待たせしました」
ちょうど俺達の飲み物が運ばれてきた。
店員さんが戻っていくまで無言で待つ。
・・・・・・
俺「で?」
運ばれてきたオレンジジュースを一口飲みながら和也を促す。
和也「まぁ、アレだな。『百聞は一見に如かず』ってな!」
またなんか変なこと言い出したぞ、おい……
和也「圭ちゃーん♪」
…ケイチャン?
和也の声にその後ろの席に座っていた女性が立ち上がった。
そのままこちらを向くと、歩いてきて和也の隣に座ってしまった。
圭「初めまして、保田 圭です。チュッ♪」
一礼して自己紹介した後に投げキッスを飛ばしてきた……
和也「My Girlfriend...OK?」
その女性の肩を抱きつつなぜか英語で紹介する和也。
OKじゃないし。
誰だよ、一体?
真希「んぁ〜、なんか見たことある…かも」
マジですか!?
真里「ごっつぁん、知り合いなの?」
真希「知り合いじゃないけど…う〜ん…………あ!遊園地にいた人だ!!」
和也「That's right!」
和也が指をパチンと鳴らしながら答える。
遊園地?あ、ヤスダパークか…
あれ?そういえばこの人もヤスダさんって言ってたような…?
圭「私、ヤスダパークで入り口の係員やってるんですよ」
入り口の係員?
……あ!!
俺「辻ちゃんに『おばちゃん』って言われてた人か!!」
思わず声にしてしまった。
ヤスダさんはちょっと顔を強ばらせている…
俺「す、すいません……」
圭「い、いいのよいいのよ!これでもまだハタチなんだけどね…」
真里「ハタチィ!?
あんた、めちゃめちゃ年上じゃないのよ!!」
今度は真里が和也に向かって叫ぶ。
和也「いや、俺16だぜ?4月には17だし…」
圭「め、めちゃめちゃってほどでもないんじゃないかなぁ…?」
またもや顔を強ばらせるヤスダさん。
真里「4つも上じゃないのよ!!
あんた何考えてるの!?」
真里さん…本人の前で暴言は勘弁して下さい…(泣
ヤスダさんの笑顔が限界っぽいよ……(汗
真希「でも、恋愛に年は関係ないんじゃないの?」
真希、ナイスフォロー!!
ここまでです。
また書き忘れてしまった…
>>68からです。
>chickenさん
何があったんだか…?
とりあえず頑張ってね。
>IEEE1395さん
掛け合いおもろいですね(w
こっちもよく分からない事態(飛行機?)みたいですけど頑張って!
98 :
こうもり:02/03/31 22:35 ID:6mUFRkkS
和智がいなくなったリビングではトランプが続けられていたが
一人抜けたことによって、盛り上がらなくなっていたので
後藤が「もうやめない」と言うと、皆が
「そうだね」と言ってそこでトランプは終わりになった。
トランプが終わると加護と辻は石川にちょっかいを出している。
保田と後藤は話をしているようだった。
そして吉澤は愛の隣に座り愛に何事かを話しかけている。
「高橋そんなに南条さんがいなくなって寂しい?」
愛はそう言われて、凄く驚いた。
なぜなら吉澤に心の中を見透かされているようだったからだ。
「そ、そんな事ないですけど」
愛はそう返したが、吉澤はニヤリと笑い
「バレバレだよ、高橋だってさっき南条さんと矢口さんが話しているとき
高橋の事ずっと見てたらなんか凄く表情が暗くなっていってたもの」
「・・・・・・・・」
愛は吉澤の言うことが間違っていなかったので返すことが出来なかった。
99 :
こうもり:02/03/31 22:35 ID:6mUFRkkS
「ほら、何にもいえないって事は図星なんでしょ
だって高橋、家に入ってからずっと南条さんの事
目で追ってるんだもんあれなら誰だってわかるんじゃないかな。
で、いつくらいから気になりだしたの?」
愛はしばらく考えて、少し小さな声で吉澤に話し始めた。
「それは、なんか最初会った時からこうカズさんにはなんともいえない
良い雰囲気があったんですよそれで話とかしているうちになんか気になって」
「そうなんだ、それで高橋はこれからどうしたいの?」
「どうって言われても・・・」
「南条さんの初めての女になりたいとかそういうのないの?」
「いや、そういうのは・・・」
「ないの?」
愛は吉澤にそう言われ顔を真っ赤にしてしまった。
愛がなにも答えないでいると、吉澤が
「ないんだったら私が誘惑しちゃおうかな」
と悪戯っぽく微笑みながら愛のことを見た。
100 :
こうもり:02/03/31 22:36 ID:6mUFRkkS
「だめです、そんなの」
愛は考えるより先に吉澤の言葉に反応していた。
「冗談よ、冗談。でもそれだったら早く何とかした方がいいんじゃない
ぼやぼやしてると、矢口さんあたりに持っていかれるんじゃないの?」
愛はそう言われ、少し表情が険しくなっている。
(そういえば、カズさんと矢口さんまだ二回しか会っていないはずなのに
電話で普通に会話してた。
それに『迎えにきて』と言う矢口さんのお願いにカズさんは二つ返事でOKし
そのまま行ってしまったし・・・)
「吉澤さん何かカズさんを振り向かせる方法ないですか?」
不安になってきた愛は吉澤に聞いてみた。
吉澤はしばらく考え、愛に耳打ちをした。
「・・・だから・・・こうやって・・・」
「はい、わかりました、今夜試してみます」
そう言った愛の顔は少し晴れやかになっている。
そして加護と辻が
「何のお話してるのですか?」
「内緒話はいかんで」
と言って吉澤と愛の方に来た。
どうやら石川にちょっかいを出していたのも飽きたらしい。
「なんかして遊ぼうや」
加護がそう言うと吉澤は
「じゃあ物まね大会でもやろうか?」
「いいですね」と辻が言い
「うちも新作あるからまかしとき」と加護が言った。
「よし、やろう」吉澤が
そう言うとリビングでは物まね大会が始まっていた。
101 :
こうもり:02/03/31 22:37 ID:6mUFRkkS
視点を変えてみた。
>こうもり
本当は途中でそれやっちゃ駄目でしょ、その手法はやるなら最初からね。
103 :
:02/03/31 22:53 ID:1drK+DoT
(・∀・)
104 :
コンボ:02/03/31 22:57 ID:E8IePi1h
>
>>102さん
わはは、俺普通にやってますわ、やばいなあ。
でもそうしないと話がうまいこと進行しないのよ。
言ってもしゃあないことですけどね。
確かこんな書きかたをしてた小説を読んだ気がするんですけどね……
そうそう、明日あたりからまた書き出せるかと思います。
>>71 増川「昨日、公園であったじゃん?」
石川「うん」
増川「そのこと誰かに言った?」
その後石川は考えている様だった。
石川「多分・・・」
増川「多分」
石川「よっすぃ〜だけだと思うけど・・・・」
一番言って欲しくない人に・・・・
増川「何で吉澤なの?」
石川「気にしてたみたいだから・・・・」
増川「気にしてたぁ?俺のことを?」
石川「うん・・・・うれしい?」
そう言い俺の顔をのぞき込む
増川「まさか・・・・」
今朝あんなに怒ってたのに・・・気にしてた・・・・
石川「結構待ってたよ、ヒロ君のこと」
増川「そうなんだぁ〜・・・・」
石川「謝らないと、私・・・・」
増川「何で?」
石川「待ってたことヒロ君に言わないで
って言われてたの、怒り口調で」
増川「謝る必要ないよ、俺言わないから」
石川「ほんとに?ありがと」
吉澤は一人ぽつんっと座っている。
石川「それより昨日なんかあったの?」
増川「・・・・まぁね」
石川「何があったの」
嬉しそうに、にやつきながら聞いてくる
増川「大したことじゃあないって」
石川「へぇ〜」
信じてないな・・・・こいつ
増川「まぁ、吉澤今一人だから行ってやれよ」
石川「ヒロ君が呼んだのに、私を」
増川「そっか・・・悪かった(笑)」
更新終わりです。
ちょっとですみません、
107 :
:02/04/01 00:44 ID:Jsao7E3J
こうもり(・∀・)イイ!!
108 :
関西人Z:02/04/01 00:54 ID:4IXXilzW
短編第10弾 「花見」
春、市民公園は桜が満開である。
それを見ているだけでも癒される気分だ。
しかし、今は・・・、
「おらー、飲め飲めー!!」
「おっしゃ!俺が一気してやる」
「きゃー!そーれ、一気、一気」
桜の木の下でシートを敷き、同級生が騒いでいる。
中3になりクラスが変わった。
俺が入ったクラスの女担任が親睦を深めようということで、クラス全員で花見をしに来た。
お陰でみんな仲良く一気などしている(中身はジュースだが
しかし俺はこういう雰囲気が少し苦手だ。
端の方でジュースを飲んでいると、担任がやってきた。
「何やお前、おとなしいやないか。もっと騒がんかい」
酒をガンガン飲んでいるこの担任の金髪が、太陽の光を反射し少し眩しい。
(この人、本当に先生か?)
そんなことを思っていると、なにやら大きいビンを取り出した。
「これ飲め」
そう言って強引に飲ませてきた。
ごく ごく ごく
「ぐ、ごふっ」
担任は以外に力が強く、離せられない。
「げほっ げほっ」
しばらくし、やっと解放される。と同時に体の中が熱くなってきた。
「ちょ、先生。一体何を飲ませたんですか!?」
「ん。見てわからんか?これやこれ」
そう言ってビンを見せてきた。
【純米酒 鬼殺し】
「さ、酒!??」
「そうや、ノリの悪い奴がおったら飲ませたろう思てな、持ってきてん」
なんちゅう担任だ。
「何やまだノリ悪そうやな。もっと飲ませたろ」
「や、やめてくれー」
109 :
関西人Z:02/04/01 00:55 ID:4IXXilzW
十分後
俺は酒の飲み過ぎで頭が回らなくなっていた。
担任はノリの悪い奴を見つけては、片っ端から酒を飲ませていっている。
・・・ツブツブツ
「・・・ん?」
どこからか何か声が聞こえた。
ゆっくり辺りを見回すと、少し離れたところでクラスメートの女が何か言っている。
(そう言えばこいつもさっき酒を飲まされてたな。小川っていったっけ)
必死で抵抗していたが、あっけなく担任に飲まされていた。
俺はしばらく小川をボーっと見ていると、
ガバッ!
いきなり立ち上がった。そして、
「いくぞー!!」
急に大声を出した。
「イーチ、ニー、サーン、ダーー!!」
何をするのかと思えば、猪木だった。
おもむろに顎もだしている。
周りに座っている奴らは大盛り上がりだ。
俺はあっけにとられていると、
「そこのお前!何故一緒にかけ声をしない」
俺の方を指さしてきた。
「お、俺か!?」
「そうだ。お前には気合いが足りないようだ。立て!!」
言われたとおりに立ち上がると、
「バカヤロー!!」
バチン!!
猪木バリの張り手が俺の頬をとらえた。
「いいぞー猪木!!」
『猪木!猪木!猪木!』
周りから猪木コール。小川も両手を上げて答えている。
その瞬間、俺はキレた。
「おらー!!」
右腕を振り上げ小川に迫った。
「わっ!」
咄嗟にしゃがんでかわした小川。
勢いづいていた俺の攻撃は、そのまま後ろで立っていたクラスメートの男子に
「ぐわふっ」
ラリアットとして決まった。
倒れたクラスメートを見下ろして俺は、
「ウィーー!!」
雄叫びを上げた。
「・・・スタン・ハンセンだ」
「・・・ウェスタンラリアットだ」
周りで見ていた他の人達から声が聞こえた。
すると、
「俺も混ぜろー!」
「俺もだー!」
クラスのみんなが一斉にやってきた。
みんなが暴れる中、俺は酔った勢いで自分を止められなくなっていた。
「オラオラオラ、かかってこいよ!」
片っ端からドラゴンスクリュー→シャイニングウィザードを決めていく。
その内俺は意識を無くした。
110 :
関西人Z:02/04/01 00:58 ID:4IXXilzW
(・・・ん?何か頭が重いな・・・)
うっすらと目を開けると、桜が目に入った。
ゆっくり身体を起こし、周りを見てみる。
クラスのみんなが色んな所で寝ていた。
男子に至っては、身体に所々傷がある。
「一体何があったんだ?」
全く覚えていない。そこで自分が覚えているのがどこまでか思い出すことにした。
(えっと確か酒飲まされて、そのあとは、・・・そうだ、小川にビンタされたんだ)
順調に思い出していたが、記憶はそこまでしか残っていない。
(まあいいや、とりあえず便所行こう。ん?)
立ち上がろうとしたとき、脚に何か乗っていることに気づいた。
「すー すー」
誰かが眠っている。自分とは反対の向いている顔をのぞき込んでみると、それは、
(げっ、小川じゃねーか!)
意識を無くすきっかけとなった張本人(?)が気持ちよさそうに眠っている。
なんとなく起こすのは気が引ける。
かといってこのままだとトイレに行けない。
「どうしよう」
迷っていると、
「う、ん・・・」
こっちに寝返りを打った。
その寝顔を見て俺は、
(ら、落書きしてぇ)
イタズラ心がくすぐられる。
何かないかと周りを見てみると、誰かの手帳が落ちていた。
ペンも付いている。
(ちょいと拝借)
手帳からペンを取り外す。
こうなると、もうイタズラしないと気が済まない。
ペンのフタを外し、小川の顔に落書きをする。
(やっぱデコに肉は基本だよな。いや、にくの方がいいかな)
(ほっぺには春一番と書いてやろう)
(逆のほっぺには・・・、小川だから直也でいいか。直也LOVE、と)
ここまで書くと、
「・・・ん?」
(あ、ヤベッ)
小川が目を覚ました。急いでペンをポケットに隠す。
「う〜ん」
目を擦りながら、俺と目が合う。
「よ、よう。目が覚めたか?」
とりあえず、冷静に声をかける。
「あ、あの、私・・・、どうして?」
どうやら何も覚えていないらしい。
「まあとりあえず、どいてくれる?」
そう言ってやると、小川は自分がどういう体勢でいるかわかったらしい。
急いで起きあがる。
「ご、ごめんなさい」
俺の膝枕で眠っていたのを理解し、恥ずかしいのと照れているのが入り交じった顔になる小川。
さっきまで暴れていた姿とギャップがあり、その姿はかわいく見える、はずである。しかし、
(ククク、腹痛ぇ)
落書き顔のせいでかわいらしい姿は半減している。
俺は必死で笑いを堪えた。
「あの、みんなどうしたの?」
小川は周りを見て不思議に思ったのだろう、俺に訊いてきた。
「あーあれだ、はしゃぎすぎて疲れたんだ」
「ふーん」
さすがに酒を飲んで暴れたなんて言えない。
「ま、その内起きるだろ」
俺は立ち上がった。
「どこ行くの?」
「トイレ」
俺は小川を残し、トイレに向かった。
111 :
関西人Z:02/04/01 00:59 ID:4IXXilzW
「ふー、すっきりした」
用を足した俺は手を洗う。
「それにしても、さっきの小川かわいかったよな。酒を飲んで暴れたとは思えないな。
まあそのかわいさも、俺のせいで半減だったけど」
そう言う意味では落書きしたことを少し後悔していた。
「ま、いいや。今年は何かと楽しく過ごせそうだ」
手を洗い終え、あることを思い出した。
「あ、そういえばこのペン返さなきゃ」
ポケットからペンを取りだし、何となく見ていた。
すると、
「きゃー!なにこの顔ー!」
隣から声が聞こえた。
俺は急いで外に出てみる。するとそこには、
「ねえ、何よこの顔のイタズラ書きは!?」
小川が怒りながら俺の方にやってきた。
その怒り具合からして危険を感じた俺は、
「し、知らねーよ。誰かが書いたんじゃねーのか?」
しらばっくれるのを決意した。しかし、
「ん?」
小川が俺の手を見ている。俺も見てみるとそこには、
(しまった!)
ペンを隠すのを忘れていた。もう言い逃れは出来ない。
ゆっくり顔を上げる。すると、
(げっ!)
小川は俯いていた。が、
気のせいか、小川の背中からオーラが見える。
ハッキリ言って怖い。
「ふっふっふ、この恨みは忘れないから・・・」
そう言うと、顔を洗いにトイレに入っていった。
父さん、僕は、この一年間、楽しく過ごせそうです・・・。
112 :
関西人Z:02/04/01 01:00 ID:4IXXilzW
(;-_-)<こんなのしか思いつかなかった。小川ファンの皆さん申し訳。
(;‘д‘)<プロレスネタはいけるんかなあ?不安や。
从#~∀~从ノ<何言うてんねん。そんなん関係あるかい!どんどん行くんや!!
(;´D`)<らからふあんなのれす。
113 :
:02/04/01 03:11 ID:0djn1wC2
chickenタソ(・∀・)イイ!!
>>87 の続きより
-74-
罪悪感と背徳がブレンドされたスリルに似た感覚。
人は時にスリルに身を投じる。
ジェットコースターやバンジージャンプなどが人気があるのも
同じ理由だろうか?
果たしてこれもそれに当てはまるのだろうか。
でもこの行為はジェットコースターなどのスリルと違う。
どこか犯罪じみた、いけない行為。
万引きとかに似ている。
己の欲望の為に人を裏切る、傷つける。
わかっているのに─
オレは、つっぱていた両手のチカラを少しずつ抜いていた。
唇も梨華の動きに合わせて、開いた。
そして舌を絡ませている。
─楽しんでいる。快感に溺れている。
一度経験している甘美な味。
それは毒であることも知っているのに
そしてお互いに身に付けているものを剥ぎ取り
体を合わせていた。
ひとみの時とは違う感触。
梨華とオレの間に薄いゴムは存在していない。
梨華は、最初まだ少し苦痛の表情を浮かべたが
それをオレは無視して体を動かし続けた。
梨華はその動きに体をしならせ、言葉にならないような声をあげた。
オレはその声に興奮を覚え没頭した。
完全に快感に浸っていた。
頭の中には罪悪感のカケラもない。
真っ白世界。
相手の事を考えないで自分の快感をむさぼる獣のように─
-75-
しばらくすると梨華は、突然体を離そうとしながら訴える。
「ね、ねぇ、ちょ、ちょっと、待って、
だ、だめ、なんだか、変だ、よ、─」
オレはかまわず続けた。
止まらない。
止められない。
動かなければ黒い悪魔のような罪悪感がやってくる。
それが怖い。
だから止まらない。
「─んっ、ちょ、ちょ、こ、こわい、ん─」
しばらくすると、梨華は絶頂した。
その瞬間、梨華の中がうごめき、オレはその刺激に反応して果てた。
果てた瞬間、梨華の体も大きく再び波を打った。
オレも梨華も大きく肩で息をしながら、しばらく無言で時を過した。
二人の呼吸が戻った頃、梨華は潤んだ目を開けた。
「なんだったの、あれ・・・」
オレは少し得意げに説明した。
ただ話しをしている途中にひとみに対する黒い罪悪感がじわじわと沸いてきた。
ダメだ─
どうしていいのか、わからなかった。
明日、どんな顔してひとみに会えば─
言わなければ、いいんだ。
言わなきゃバレない。
ただバレたらどうなる?
失うのか?ひとみを?
どんな事してでもひとみを失いたくない。と結論が出た。
バレナイヨウニスル。
一番ずるい方法をオレは選んだ。
この前だってバレなかったんだから。
今回だって大丈夫なはず─
妙な疲労感が体を包み込んで眠りの世界へ引っ張られて行った。
-76-
翌朝は、梨華はいつもより元気に明るくオレに接してきた。
オレはあくまで普通に接する。
決めたのだ。ひとみのためにバレないようにする。
だからすべて普通に。平常心。
コレを心がけて電車の中、学校を過した。
─何もなかった。
むろんひとみにも疑われる事もなく無事に。
たぶん─
夜も家では親がいるので梨華とも、あまり顔を合わせることない。
もっとも、道場から帰ると夜遅いし。
以前の生活を取り戻した。
まるで、梨華との事が夢だったように。
逆に夢だと思い込むようにもしていたのかもしれない。
日に日に黒い霧が晴れているような気がしてた。
土曜日、学校から帰ってから1人部屋にいた。
もしかしたら、先週みたいにひとみから電話があって
「練習が早く終わったから会おう。」なんて期待をしていたのだが
「やべぇ、最悪だ。中澤キレてミーティングの途中で
もう一回着替えてコートに集合とか言い出した。」
そんな、なんとも鬼らしい発言でデートはお流れになってしまった。
ヒマを持て余していた時、携帯にごっちんから電話が入った。
『やぁ、ヒロキ君。今大丈夫?』
「おう、全然、ヒマで部屋でゴロゴロしてたところだよ」
『そっかぁ。そんじゃさぁ今から出てこれない?』
「え、いいけど、どこ?」
『どこでもいいけど、誰かに見られて誤解を招くといけないから そうだな─』
うちとごっちんの間の駅で待ち合わせた。
そこは大きな川が流れている。
5分だけオレが早く着いた。
ごっちんは、走って改札を出てくると
シンゴの真似してパンチを打ってくる。
( ´D`)<ここまで。っと。
117 :
:02/04/01 11:48 ID:PTKVwspU
さあ〜ここでごっちんがキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>116の続き
-77-
それからどちらからともなく、川を目指し歩き出した。
河原を歩き、適当な所で腰を降ろす。
ごっちんは、特に何を言うわけでもなくオレの話を聞きたがった。
その方が後々話しやすいのだろうと思って、その話に付き合うように
聞かれた事は答える。
「ねぇ。ここって電車から丸見えなんじゃないの?」
ごっちんは、急に立ち上がって歩き始めた。
「誰かに見られたら、面倒だからあっち行こう」
鉄橋の真下を指差す。
鉄橋を支えている大きなコンクリートの壁のような柱
そこに向かってゆっくり歩き出した。
オレも黙ってついて行く。
夕陽で照らされたオレンジ色の川面が綺麗だった。
ごっちんは柱に体を預けるように立っていた。
オレはその3mくらい前に立ってぼんやり自分の上にある線路を眺めていた。
「ねぇ。ヒロキ君。私って悪い女だよね。」
「なんで?そんな事ないと思うよ。うん。しっかりしてるしさ。一生懸命じゃん。」
「一生懸命じゃないよ。一生懸命だったらさ愚痴もこぼさないと思うし、
親友の彼氏を呼び出して付き合わせたりしないよ。わかってる。」
「親友の彼氏?オレひとみの彼氏だけど、オレ自身もごっちんも友達じゃん。
オレってごっちんの友達じゃないのかよ?」
「あ。んん。友達。私は勝手に親友だと思ってる。」
「ありがとう。オレもごっちんのこと親友だと思ってもいいかな。」
( ´D`)<ここまで。保全更新。
119 :
:02/04/01 22:15 ID:otfUdh/2
(´▽`)青春って、素敵だね・・
生涯青春であります
>suzukaってバイセクシャルなの?
なんでやねん(w
女嫌いな主人公≒suzuka
女嫌い≒バイセクシャル
suzuka≒バイセクシャル
犯行は極めて短絡的( ゚∀゚)
123 :
こうもり:02/04/02 00:12 ID:o/gUzpyT
その頃俺は、バイクでお台場周辺を走っている。
そのまましばらく走っていると裏口に着いた。
そこでヘルメットを取り、時計を見ると、十二時五分だった。
周りを見渡すと結構人がいるので、矢口さんはどうやってばれずに来るんだろ
と思いながら待っていると、急に携帯がなったので俺は携帯に出た。
「もしもし」
「あ、南条さんですか?」
「はい」
「今どこにいます?」
「矢口さんに言われたとおり裏口にいますけど」
「そこ結構人いる?」
「そっかじゃあ、私表から普通に歩いて出るからそしたらうまく拾ってくれる?」
「分かりました」
そう言って俺は電話を切った。
124 :
こうもり:02/04/02 00:14 ID:o/gUzpyT
そして俺は表に回ると反対に人通りは少なかった。
俺は入り口が全て見えるところにバイクを止め、じっと入り口を
見ていると、矢口さんが出てきたので俺は矢口さんの方へ駆け寄った。
「どうも矢口さん、こっちです」
そう言って俺は矢口さんをバイクの方まで連れて行った。
「どうも迷惑掛けちゃったね」
矢口さんはすまなさそうに俺に言った。
「そんな気にしないでくださいよ」
「それで、どう加護は喜んでた?」
「ええ、多分、まあそれは本人に聞いてみてください
じゃあ行きましょうか」
「そうだね」
俺は矢口さんにヘルメットを渡した。
「じゃあしっかり摑まっててくださいね」
俺がそう言うと矢口さんはしっかりと俺の腰に手をまわしている。
その時また胸の感触が気になったが、前よりは感触が少なかったので
そんなに気にならずそのままバイクを走らせた。
和也「そうそう!真希っちの言う通りだぜ!!」
真里「そりゃそうかもしれないけどさ……」
真里は力なく背もたれに倒れかかった。
俺「と、とりあえずどういうことか説明してくれない?」
俺もまだ状況が把握しきれていなかった。
和也「まぁ実は昨日の時点でお互いに
『ちょっといいかな?』とは思ってたんだが…」
…マジかよ?
お前辻ちゃんに付きっきりだったじゃねーか!胡散くせー!
話の腰を折るのもなんなので口には出さないでおく。
和也はノリノリで話を続ける。
和也「でさ、今日暇だからぶらぶらしてたところ
俺の魂を激しく揺さぶる写真に出会ったわけよ!!」
真里「写真?」
和也「そう!透き通った限りなく透明に近いブルーの海に
イルカが飛び跳ねてる写真なんだけどさ」
ん?
和也「その写真が俺のハートをパワフルにシェイクしたわけよ!」
真里「…いいから普通に喋んなさいよ」
真里の的確な突っ込みが入る。
つーか、なんかそんな写真見たなぁ……………………………さっき。
126 :
こうもり:02/04/02 00:19 ID:o/gUzpyT
ラムザさんさきどうぞ
ごめん、
>>96から
>>125を経て
真希「ねぇ、それって商店街のカメラ屋さんにあった写真じゃない?」
真希も気付いたらしく、俺が言おうと思ったことと全く同じことを
先に言われてしまった。
とりあえず相槌を打っておく。
俺「そうそう!」
和也「…そうだけど、お前らも見たの?」
真希「うんうん!すごい感動した〜!!」
やっぱりあの写真のことだったか。
真里「それで、その写真がどうしたのよ?」
真里は不機嫌そうにコーヒーを飲んでいる。
和也「ん?あぁ、それでその写真があんまり綺麗だったから
店に入ってそこのオヤジさんに聞いてみたわけよ」
和也「『あの写真撮ったのオヤジさん?』って」
俺「あぁ、あの店長さんが撮ったんだ、アレ」
和也「違う違う!撮ったのはオヤジさんじゃなかったんだけど、
偶然その写真を撮った人が来てたから紹介してもらったんだよ」
真希「え〜!撮った人に会えたの?」
真希が目を輝かせて前のめりに会話に参加してくる。
割と珍しい光景だ。
和也「あぁ、会えた」
和也「…というか今真希っちの目の前にいるぜ!」
目の前?……………ってことはまさか!
圭「私が撮ったのよ、あの写真」
ヤスダさんは嬉しそうに笑っている。
真希「え〜!?そうなんですか?」
圭「あの写真は私がサイパンに行った時に撮った写真なんだけどね、
そこのマニャガハ島ってところがすごく海がキレイで………
ヤスダさんも語り出すと止まらないタイプらしい…
真希が嬉しそうに相槌を打ってるからなおさらだ。
和也もニコニコしている…………いや、これは最初からか。
真里「だから結局2人の出会いはどうなのよ?」
再び真里が脱線した話をもとに戻す。
和也「あ?うん、それで紹介されたのが昨日見た美人なお姉さんだったから
びっくりしたんだけど…」
圭「もう和也ったら…!」
「美人」という言葉に敏感に反応して照れるヤスダさん。
なんかもうどうでもよくなってきたよ(w
和也「2人で話してみたら意気投合しちゃって!」
和也「思いきって告白してみたらOKだったんだよ…」
和也&圭「「ね〜♪」」
2人で顔を見合わせながらノロケている…
もはやあいた口が塞がらず、乾いた笑いしか出てこない。
隣を見ると真里も口をぽかーんとあけている。
ここまでです。
本当に申し訳ない、続きどうぞ>こうもりさん
129 :
こうもり:02/04/02 00:39 ID:o/gUzpyT
「着きましたよ」
俺は後ろに乗っている矢口さんに声を掛けた。
「いやー、バイクって楽しいね、私も原付持ってるけど
それとは比べ物にならないくらいスピード出るんだね」
矢口さんは家に行く途中興奮気味に俺に話を続けている。
「ここが俺の家です」
「結構いいところなんだね」
「まあ叔父さんのですけど」
俺は鍵を取り出し、鍵を開け部屋に入るといきなり加護ちゃんが
「南条さんケーキ食べよ」と言ってきた。
「あれそういえば食べてなかったっけ?」
「食べてないです、だから早く食べましょう」
辻ちゃんも一緒に騒ぎ出した。
「分かったじゃあ用意するから座ってまってて」
「はーい」
俺がそう言うと二人は、同時に返事をしてリビングに戻っていった。
「矢口さんはどうします?」
「どうって?」
「お腹減っているなら用意しますけど、夕食」
矢口さんは少し考えて
「ケーキ食べてからでいいよ辻加護を待たすとうるさそうだから」
「食事の順番が反対になっちゃいますね」
「まあいいわよ、それに私お腹空いているしね」
「分かりました、じゃあリビングに行っててください」
そう言うと矢口さんもリビングに行った。
130 :
こうもり:02/04/02 00:46 ID:o/gUzpyT
これで終わりよー
>ラムザさん
すいませんかぶってしまって
>102さん
本当はそうなんですが、こうしないとちょっと話が進まなくなってくるので
すいません筆力不足で
>コンボさん
早くきてください
>関西人Zさん
このスレでは久しぶりですね。
ついに小川も制覇ですか、本当に完全制覇が見えてきましたね。
>107さん
ありがとうございます
その一言が俺のやる気を産んでいます。
from
>>93 (え〜、何で?)
「いや、面倒くさいじゃん。」
それだけ?それが理由?普通は気持ち悪い、とか美幸ちゃんや明美ちゃんに悪いだろ、
とかそういう理由なんじゃないの?
(そんなこと言わずにさ〜、頼むよ。)
「はぁ、分かったよ。全く、お前らって奴は。じゃあ明日行ってやるよ。」
うそ!そんなに簡単にOKしちゃうの?それじゃ美幸ちゃんがあんまりじゃない?
(でもよく考えるとちょっと不安だな。)
「何だよそれ。じゃあ美幸も連れて行くよ。それなら文句ないだろ。」
あります、あります!絶対あります!そんなのおかしいと思います!
(お姉さん、って手は?)
「それはちょっと無理だ。暇だったら喜んでやってくれそうだけど、
明日から忙しいって姉貴、言ってたからな。」
そんな馬鹿な。ひとみちゃんだって流石に弟の友達とはできないでしょ。
ていうかその前に普通は弟とはできないと思うんだけどなあ。
私が弟いないから分かんないだけで、もしいたらそんな風に思っちゃうものなのかな?
それにしても、五人だなんて、過激すぎるなあ、友達。
(まあそりゃそうだわな。なんたってあの、『モーニング娘。』だからな。)
「そうそう、モーニング娘。と言えば、石川梨華が来てるぞ。」
!!私の話になってるよ。しかも呼び捨てだし……私は君より年上なんだぞ。
……君の方がやってることすごいけど。
(へえ、そうなんだ。彼女ってお前の姉さんより年上なんだっけ?)
「ああ、確か一個上とか言ってたな。確かに頭もよさそうだし、いろいろ知ってそうだよ。」
そ、そんなことないわよ!確かに自分でも経験豊富な方だとは思ってたけど。
君たちに勝てるわけがないでしょ。まったく、人をなんだと思ってるのよ。
(じゃあ今レポートやるなら彼女に手伝ってもらわないとな。)
「はは、そうだな。今だったら姉貴もいないし、彼女に聞くだろうな。
親切そうだし、手取り足取りって感じで教えてくれそう。」
ちょ、ちょっと。なんてこと言うのよ。私はぜったいやだからね。
ひとみちゃんの弟とだなんて・・・・・・
(そうだなあ、家庭教師のお姉さん、って感じだな。
でも俺はお前のお姉さんの方が、美人だと思うけどねえ。)
「そうかぁ?まあ俺には正確な判断はできないからなあ。
姉貴も美人だとは思うけど、やっぱり姉だからなあ。
俺は石川の方がいいよ。」
いや、そんなこと言われても……ひとみちゃんより美人、っていうのは嬉しいけど。
でもひとみちゃんの弟とするなんて……
やっぱり無理だよぅ、早く帰って来てよぅ、ひとみちゃん。
でないと私、襲われちゃうよ。
(そりゃそうだ。俺がお前の立場だったらそう言うよ、やっぱ。
まあそれじゃ、明日は頼むぜ。俺と明美の未来がかかってるんだから。)
「はは、おおげさだなあ。まあ心配するなよ、ちゃんと行ってやるから。じゃあな。」
(ああ、また明日。)
がちゃーん。
やばいよ、電話切れちゃったよ。どうしよう。
とんとんとんとん。
ああ、こっちに向かってくるよ、どうしよう……
とりあえずさっきの電話は聞かなかったふりしなきゃね。
でもできるかな、私に……
136 :
:02/04/02 00:58 ID:kHDPeBNL
ラムザもこうもりも良いね
ボビーカムバック・・
ここまでです。
やっと日本に帰ってきました。
長いことA5ノートの画面を眺めていたんで、家の17インチ
で見るとめちゃくちゃ大きく感じますw
しかも動作も速くて快適だし。
やっぱりノートってまだまだなのかなぁ、とか思ったりします。
>>ラムザさん
ありがとうございます。おもろい、といっていただけると光栄です。
ただ、これってパクりなんですよねえ……
自前のネタでないところがちょっと。
次作はオリジナルのネタを書けるようにがんがって見ますよ。
ちょっと不安になったんですけど、「」が弟、無印が石川で、
()が弟の友達-石川には聞こえていない、という状況なんですけど、大丈夫ですかねぇ?
>こうもりさん
いや、本当にすいません。
結構よくかぶるもんだなぁ…
このスレだけでも3回目くらいのはず…
もっと気をつけます(汗
>>102 視点変更ってまずいんですか?
自分はほぼ主人公視点のみだけど…
普通の小説でもたまに視点が変わるのはよくあるような…
>関西人Zさん
直哉LOVEに爆笑しました!
面白かったです。
>>122 ワラタ
>IEEE1395さん
相変わらず面白いです。
パクリはまぁそれなりにアレンジしてあれば大丈夫かと。
状況はしっかり分かってます、大丈夫です。
この前ひょんなことからコントのネタを考えなきゃ
ならなくなったんですけど、大変でした。
「笑い」は難しいですよね。
おっと、抜けてた。
>>136 ありがとうございます。
この章は本当にマターリしかないです(w
しばらくお付き合いのほどを。
140 :
:02/04/02 09:59 ID:fkhimlNY
(・∀・)イイ!!
>>118の続きです。
-78-
「うん。よろしくお願いします。」
ごっちんは、かわいらしく頭を下げた。
オレも真似する
ごっちんが頭を上げた顔に涙が見えたような
どうした?って声をかける前に一歩踏み出した。
それと同時ぐらいにごっちんが駆け寄ってオレに抱きついてくる。
ごっちんは小さく肩を震わせて泣いていた。
何を言っても黙って泣いている。
オレはそっと頭を撫でて受け止めた。
「最後まで搾り出しちゃえ。ラクになっからさ。」
ごっちんは泣きながら頷いた。
電車が頭上で轟音を響かせながら通過する。
その時、ごっちんが何か言ったのはわかったけど
言葉は聞き取れない。
「え?なに?」
─キスして
その言葉が聞こえたのは電車が通過し終わったあと
そしてオレはごっちんの唇にそっと合わせるように唇を当てた。
その瞬間ごっちんは子供のような笑顔に変わる。
「ありがと。もう、ヒロキ君はやさしいんだから。
本当はしたくもないのにしてくれて─」
「いや、そんな事ないよ。」
-79-
キス・・・
キスは人の人格や理性を簡単に変える。
人はわからないが自分はそうだと思う。
急速にその相手のことが気になってしまう。
時には唇からいろいろな事がわかるような気がする。
実際にはわかってないのかもしれないけどわかった気になってしまう。
今回はわかった気がする。
ごっちんの寂しさ、悲しさが。
それと、自分の奥底にあった気持ちが─
「ごっちん、オレのこと親友だと思うんならさ、遠慮しなくていいんだよ
言いたい事があるなら吐き出してみれば、楽になるよ。
オレなんか練習して苦しくなって気持悪くなったら、トイレ行ってゲーゲー吐き出すよ。
その時、苦しいけど楽になるもん。あれ?なんか違うか─
まぁ、とにかく溜め込むとさ、いつかパンクしちゃうよ。」
「・・・私はズルイヨ。今寂しくてそれをヒロキ君で埋めようとしてる。
そんな私を許してくれる?」
オレは黙ってゆっくり頷いた。
それから一呼吸あけた後、首の後ろに重さを感じた。
ごっちんの手?
唇に柔らかい感触。
髪の香り。
胸にも当たる柔らかな感触。
ごっちんの顔の角度が変わった時に、生暖かい感触が口の中に
入ってきた。
オレは迷わず受け止めた。
-80-
ひとみの顔が浮かんだ。
梨華の時とまた違う。
背徳の味。
まさしくそんな味のキス。
後ろめたさと快感と罪悪感が入り混じってこの上ない危険な快感。
親友の彼女との熱いキス。
自分の彼女の親友との熱いキス。
自分の親友との熱いキス。
わかっていても、拒めない。
なぜなら、自分も望んでいたから。
ただ、勇気がなくてここまで出来なかった。
卑怯なオレ。
オレはまた一つ裏切り行為をしています。
いくつ罪を重ねるのだろう。
オレの手はごっちんの背中をそっと愛撫するように撫でていた。
ごっちんが愛しかった。
また電車が通過する。
その音が鳴り止んだ時、ごっちんは唇を離した。
「シンゴ君と別れて、よっすぃーと争いたくなっちゃった。」
( ´D`)<ここまで。っと。
144 :
通りすがりの中学生(卒業):02/04/02 10:29 ID:0BaDZJ7a
ミマタキタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!!!!!!!!!!
( ゚д゚)<俺かYO!
145 :
:02/04/02 12:35 ID:3AHQXp0G
ドロドロみどろが沼キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>143の続きです。怒涛の更新。
-81-
え!?
思考が止まった。
ひとみを失う。
シンゴも黙ってないだろう。
それでもいいか?
いいのかも。
ごっちんを救えるのなら。
何時の間にかそんな感情が芽生えてきた。
だったら、梨華を救ってあげるべきだったのか?
ひとみは?
「うそ!無理だモン。そんなことよっすぃーに殺される。
シンゴ君だって怒るだろうし、誰一人、祝福してくれないし
周りの人傷つくだけだもんね。」
舌を出して笑った目には少し悲しみの色が浮かんでいた。
そのように見えたのは自惚れなのかもしれない。
陽が落ちた河原は暗くてよく見えない。
「オレ、ごっちんが好きだよ。」
「ありがとう。ウソでもうれしい、また相談乗ってもらってもいいかな。」
「ああ。溜め込んでもしかたないし、オレでよければいつでも聞くさ。」
「そっか、あ。あとお願いがあるんだけど。」
「ん?」
「無理なら断って。全然気にしないから。」
「うん。で?」
「キスして。」
-82-
オレはその時なんの迷いもなかった。
ごっちんの顔を両手で包み込んで、そっと唇を合わせた。
そのあと、ゆっくり唇を開きごっちんの唇を軽く吸った。
開いた唇に舌を差込んで、ごっちんの舌をそっと自分の舌で撫でた。
指の間からごっちんの髪の毛がサラサラと滑り落ちていく。
すべて指から落ちてなくなったときに唇を離した。
「もう、これでキスしてなんて言わないから。
今日だけ悪い子になった。
だから明日からは良い子になるよ。
これからシンゴ君とやり直す。
がんばるよ。ありがとう。」
ごっちんは、そう言うと走って河原の土手を登っていった。
登りきったところこっちえお振り返って手を大きく振っていた。
オレはただその場でその姿を見送った。
姿が見えなくなったときに、自分の嫌な部分とごっちんとのキスを
天秤にかけているような、奇妙な感覚にもて遊ばれていた。
次の日からひとみとシンゴの顔を見ると罪悪感が浮かび、
ごっちんの顔を見ると欲望が渦巻いた。
そして梨華には、その両方を混ぜた言葉では言い表せない感情。
それでも、周りにバレないように過してきた。
-83-
翌々日、午前中で学校が終わった。どうやら職員の都合らしい。
学校が終わったあと道場に向かう途中ごっちんから電話があった。
今からあえないか?との電話にオレはOKの返事をした。
道場をサボって会いに行った。
わりとうちの生徒がいそうもない、うちから学校と反対側に位置する
大きな繁華街のあるS駅で待ち合わせた。
ごっちんのいる駅からでは1時間以上掛かる
オレは余裕を持って家を出て待ち合わせのS駅に電車を乗り継ぎ向かった。
10分ぐらい待ってから、ごっちんはやってきた。
「ごめんね、急に呼び出しちゃって。それに待たせたみたいで。」
ごっちんは両手で拝むようにしてオレに謝っていた。
「そんな謝るほど待ってないよ」
─それから、ブラブラと歩き始めた。
オレはごっちんが話しを切り出すのを待っていた。
あまり急かしてもしょうがないと思っていたし。
もしかしたら、言うのを迷っているのかもしれない。
なんとなく当り障りのないどうでもいい話をしながら
当てもなく歩く。
途中で何件かのお店に付き合わされたが。
「ねぇ。お願いがあるんだけど」
「なに?」
「ホテルに連れてって。」
( ´D`)<ここまで。
昼間は人が少ないねぇ
ヒマだから更新しちゃった。
IDの通りmyHPも更新するかな。
>>105より
北川「ヒロっ!かえろうぜ」
片づけを終えたヒトシが誘ってきた。
増川「おう!」
石川「じゃあ私達も帰ろっか」
吉澤「う、うん」
同じ寮だから帰る道は同じ、何かイヤな予感・・・・
まだ、1年が演奏するようなのでカギをかける必要がなかった___
部室を出てそれぞれの下駄箱に行く。
俺と吉澤は同じクラスなので同じ下駄箱だ
遠くからヒトシと梨華さんの笑い声が聞こえる。
方や俺達に会話はない。
気まずい、
早く靴に履き替えようと思って急いだのか吉澤が教科書を
辺りに落とした。
俺もさすがに拾わないわけにはいかない、
無言で拾う、“パンッパンッ”と砂を払い
吉澤に渡した。
軽く会釈をして、それを受け取る。
北川「何してんだよ、早く帰ろうぜ」
学校の下駄箱を出たところからヒトシの声がした。
増川「わりぃ、ちょっと待ってくれ」
急いで靴に履き替えヒトシの所に行く。
校門を出ても吉澤は喋ろうとしない。
北川「よしこ何かあったの?
今朝から機嫌悪いみたいだけど」
吉澤「別に何もないよ・・・」
相変わらず暗い
北川「嘘だーっ(笑)
絶対何かあったでしょなあ、ヒロ」
俺に振るなよ
増川「本人が何もないって
言ってるからないんじゃないの」
北川「え〜もしかして何かしってんじゃあないのヒロ」
増川「・・・・かもな」
俺はあっさり言ってのけた。
それは逆に北川に怪しまれないようにするためでもあった。
石川・吉澤「!!」
北川「お前がそう言う時は何も知らない
ときだって俺はしってんの(笑)」
増川「ははっ(笑)」
騙し成功___!!
その後はずっとヒトシが吉澤に話しかけていたが
会話として成り立っていなかった。
吉澤は上の空のいうかなんていうか・・・・
とにかく昨日のことが___________________
そんなこんなで寮に着いた。
北川「じゃあな」
増川「おう!」
ヒトシと別れて、階段を上がった
まず吉澤の部屋が一番手前にあるのでお別れだ。
石川「ばいばい。よっすぃ〜」
吉澤「ばいばい」
((ばたん
吉澤は部屋に入っていった。
俺も部屋に入ろうとした____その時
石川「ヒロくん、ちょっと待って」
石川が俺の腕をつかんだ
俺としては結構嬉しい。
増川「なにぃ?」
石川「よっすぃ〜に謝った方が良いって」
吉澤に聞こえないように小声で話す。
増川「別にこのままでもいいし」
石川「駄目だよ!」
突然大きな声を出す、“あっ!”とした感じに口をおさえる。
増川「良いって、別に・・・」
そそくさと部屋に入ろうとする。
石川「駄目って、よっすぃ〜男っぽい所があるから
・・・・自分から謝らないよ、きっと」
増川「そうだけど・・・・」
石川「ちょっと待ってて、
よっすぃ〜に言ってくる」
増川「おい!」
そう言うと吉澤の部屋に入っていった。
石川ちょっとお節介なところがあるからなぁ〜___
更新終わりです。
153 :
関西人Z:02/04/02 15:40 ID:m5npEYW8
>こうもりさん
あと7人!
質より量って感じ(アカンやんw
でもしばらく休むから、制覇はまだまだ先です。
>ラムザさん
良かった、笑えるところがあって。
>我犬。さんドロドロ(・∀・)イイ!
myHPも(・∀・)ワラタ!
155 :
:02/04/02 17:27 ID:gtVu1PNZ
どいつもこいつも(・∀・)イイ!!
156 :
:02/04/02 19:18 ID:fkhimlNY
(・∀・)イイ!!
圭「そうだ!…えーとあなたが真希ちゃんよね?
それで聰くんに真里ちゃん」
ヤスダさんは俺達3人の名前を的確に当てた。
俺「は、はぁ…なんで知ってるんですか?」
圭「一応和也に聞いてたから。
『金髪でちっちゃい娘が真里ちゃん』
『ロングでほんわかしてるのが真希ちゃん』
『おぼっちゃまっぽいのが聰くん』って」
俺…おぼっちゃまっぽいか???
たしかにワイルド系とかじゃないけど…
圭「そうそう!それで真希ちゃん!
写真に興味あるなら今度私のカメラあげるわよ!」
ヤスダさんはなんだか少しおばちゃんくさい喋り方で真希に話しかけた。
真希「え〜!本当ですか?
あ、でもさっきカメラ屋さんでカメラ買ったんですよ。
ポラロイドなんですけどね……」
そう言いながらさっきのポラロイドカメラを取り出す。
圭「あ、ウチの店で買ってくれたんだ。
買う前に言ってくれれば割り引きしたのに…」
俺「ウチの店?」
思わず疑問を口に出してしまっていた。
そういえばあのカメラ屋さんも「ヤスダカメラ」だったな。
圭「正確には叔父さんの店なんだけどね」
そこに自慢気に和也が割り込んでくる。
和也「圭ちゃんの父親はヤスダパークの社長なんだぜ!
すごいだろ?」
俺「え、そうなの?…じゃあなんで入り口の係員なんか…?」
話を振ってしまった!
ここからヤスダさんのトークが炸裂する…
圭「よく聞いてくれたわね!
あのね、入り口の係員って毎日多くの人と顔をあわせるでしょ?
その人達ってどんな顔してると思う?
…そう!笑顔なのよ!!
これから遊園地に入るぞ!!って時に暗い表情の人なんていないでしょ?
私はそういう人々の表情を見たくてあの仕事をやってるのよ。
みんなの笑顔を見てると写真を撮る時のイメージって言うか、
創作意欲みたいなのが沸いてきてすごいやる気になれるのよ!
あ、まだ言ってなかったっけ?
私、カメラマン志望なんだけどね。
だからたまに遊園地の中をカメラ持って歩いて、目に付いた人を撮って、
その写真をプレゼントしたりしてるんのよ。
さっき真希ちゃんも私の写真のこと誉めてくれたでしょ?
もう嬉しくて嬉しくて…
そうそう!この前熱海に行ったのよ!その時に…………
ヤスダさんの話を聞いてる間にオレンジジュース飲み干しちゃいました…
ここまでです。
>>128からです(毎回書き忘れるな…(汗)
>我犬さん
ヒロキくんは同じ男として痛いほど気持ちは分かるけど
同じ男として2,3発ブン殴ってやりたいです(w
(・∀・)イイ!!
161 :
:02/04/02 23:52 ID:+nJmf0Sf
こういうのって自分では三股だと思わないのが恐いよな〜
俺もヒロキだったら何だかんだと自分で理由をつけて
この関係を続けてしまいそうだ
162 :
こうもり:02/04/03 01:38 ID:IA/ScaWP
俺はキッチンに行き、冷蔵庫からケーキを出し、紅茶を淹れリビングに持って行った。
加護ちゃんと辻ちゃんはもう待ちきれないと言う表情で
俺の方に近寄って来た。
すると矢口さんが「慌てないの、もうすぐなんだから」と二人をたしなめると
二人はおとなしくソファーに座った。
そして俺はテーブルにケーキを置いて、箱に入っていた蝋燭に火を付けると
梨華ちゃんが「歌でも歌おうか?」と言うと真希ちゃんが
「それはいいけど、梨華ちゃんは音を低めにね
そうしないと、音程が合わなくなるから・・・」
「そんな・・・ひどい」梨華ちゃんが泣きそうな顔をしている。
「ごっちんそんな事言っちゃダメだよ
梨華ちゃん、よしよし」
そう言ってひとみちゃんは梨華ちゃんを慰めていた。
163 :
こうもり:02/04/03 01:40 ID:IA/ScaWP
すると真希ちゃんは
「もう冗談だって梨華ちゃんは何でも本気にしちゃうんだから」
と真希ちゃんはちょっとすねたような顔をしている。
「じゃあ歌おうか」
「そうだね」
保田さんがそう言うと、皆がそれに答えた。
「ハッピバースデイトゥーユー、ハッピバースデイトゥーユー
ハッピバースデイディア加護ちゃん、ハッピバースデイトゥーユー」
皆でそう歌い拍手をすると、加護ちゃんが十四本の蝋燭を吹き消していた。
「おめでとう加護ちゃん」
「おめでとう加護」
「おめでとうあいぼん」
皆口々にお祝いの言葉を加護ちゃんに掛けている。
しばらく加護ちゃんは嬉しさのあまり泣いているようだった。
でもその後辻ちゃんが「じゃあケーキ食べましょう」と言うと
加護ちゃんも泣き止んだようで「そうやな」と言ったので
俺は「じゃあ切ってくるね」
と言ってケーキをキッチンに持っていきケーキを切った。
164 :
こうもり:02/04/03 01:42 ID:IA/ScaWP
その時、加護ちゃんと辻ちゃんの分を大きめに切ったら俺の分がなくなってしまったが
まあ今日は加護ちゃんの誕生日だし俺はあんまりお腹が減って無かったので
いいかと思いそのまま八個に切って持って行った。
「はいどうぞ」
俺はそう言って皆にケーキを配った。
「あれ、カズさんの分はどうしたんですか?」
「俺の分は加護ちゃんと辻ちゃんの分多く切ったらなくなっちゃったから」
そう言って俺は紅茶を一すすりした。
「じゃあ私の分少し上げますよ」
そう言って愛ちゃんは俺にケーキを食べさせようとしている。
俺は「恥ずかしいからいいよ」と言いながらそれをよけた。
その後、俺はちょっと気まずくなったので、キッチン行って
矢口さんの食事の準備をしようと思い、ソファーから立って
キッチンに行った。
その時愛ちゃんの顔を見ようとしたが、愛ちゃんは下を向いていたので見えなかった。
165 :
こうもり:02/04/03 01:47 ID:IA/ScaWP
更新いたします。
>関西人Zさん
早く戻ってきてください。
質より量なんてことはないと思いますよ。
>ラムザさん
まったり最高。
166 :
こうもり:02/04/03 02:08 ID:IA/ScaWP
おっと忘れてた。
>136さん
頑張るんでこれからもよろしくお願いします。
そういえばリレー小説はどうなったんだろ?
>>151 なにやらゴチャゴチャと話し声が聞こえる。
どうせ俺の時と同じ事を言ってるんだろう(笑)
ガチャ))
石川が出てきた。
石川「3人でご飯食べにいこっ!」
増川「へ?ご飯?3人って、
俺と梨華さんと吉澤で?」
石川「うん、よっすぃ〜『ちょっと待って』
って、着替えているみたい」
増川「ホントに?」
石川「うん」
まさか吉澤と晩飯を食う事になるとわな
増川「よく吉澤行くって言ったな」
石川「それがさ・・・・おこんない?」
不安そうな顔で聞いてくる。
増川「うん・・・別に」
石川「実は結構反対してたんだけど・・・ヒロ君が
よっすぃ〜も誘おうって言ったって言ったら・・・・ゴメンね」
増川「マジで・・・・」
石川「う・・・ん」
______しばし無言______
ガチャ))
吉澤の部屋のドアが開いた。
吉澤「ごめん、遅くなちゃって」
石川「いいよ別に。ねぇ?ヒロ君」
俺に話を振るなーーーーーー!←心の叫び
増川「ああ、そうだな」
俺は密かに私服の吉澤を久しぶりに見てちょっとドキッとした。
そんなことを考えていると石川が話し出す。
石川「何処いく?」
吉澤「別に何処でもいいよ」
石川の視線が俺の所にくる
吉澤は俺の答えを待っているようだったが俺を見ず
俯いている。
増川「俺も何処でも良い」
石川「う〜ん・・・・
じゃあお好み焼きでも食べに行きましょうか」
今時の17歳が行こうって言う場所じゃあない気が__
更新終わり
>>148の続きです。
-84-
「はぁ〜、なに言ってるんだよ、だって─」
「違うの、違うの!ヒロキ君なら何もしないでしょ。
前にも一回行ってみたかったって、言ったでしょ。
ヒロキ君ぐらいしか頼める人いないんだもん。
もうそれに後藤はいい子になったから
この前みたいなこと言わないからさぁ。
それに落ち着いて話もしたいし。」
ごっちんは、慌てて身振り手振りで話をする。
「あのなぁ〜、わからんぞ。オレだって二人っきりになったら」
笑いながら、警告する。ただそんなつもりはまったくない。
ごっちんとこれ以上そんな関係になったら大変なことになるのは
充分わかっていたし、これ以上後ろめたい思いもしたくなかった。
「あははは、ヒロキ君はそんなことしないよ。大丈夫信用してるから。
ね。お金は私が出すから。」
─押し切られた。
そこまで言われたら反対するとしらけてしまいそうだったので
オレも半分お金を出すことを条件にホテルに行った。
「うわぁ〜、結構広いしキレイなんだねぇ〜」
部屋に入るなり、いろいろな所を見てまわる。
風呂から冷蔵庫まで一通り見るとベッドの真ん中で飛び跳ねてる。
「なるほどねぇ〜、よっすぃーとヒロキ君はこんなところで
エッチしてるんだ、いいねぇ〜」
「お互い、家使えないからなぁ。」
「いいよいいよ。こういう所でするほうが、うん。」
ひと時の沈黙。
それを破ったのはごっちんの言葉。
「私ね、やっぱりシンゴと別れようと思って─」
-85-
「な、なんで?」
オレはあまりに唐突に話し出したのとシンゴと別れると聞いて驚いた。
それで、どうするのだ?
オレはドキドキした。
最悪の事態を迎えるのか?
「ん〜、辛かったから。でもね。実はシンゴにもう言ったの。
でも、泣かれた。それでね。元に戻った。あはは
もちろん、ヒロキ君のこと言ってないから安心して」
ごっちんは、なんとも言えない顔してる。
笑っているのか泣いているのか、その両方を堪えようとしている顔。
ただ、無理して言葉の語尾に笑い声を入れている感じだった。
「そっかぁ、それいつの話?」
「昨日。 やっぱ私どうしたらいいかわからなくてさぁ。
シンゴ君のこと好きなんだけど、ついていけないことがあるの。
だけど、ほっとけないんだよね。
でも、そうするとやっぱ自分が辛かったりしてさ。
もうどうしたらいいのか・・・」
「何がついていけないんだ?
そこを奴に直してもらえばいいじゃんか。」
オレはありきたりの事を言う。
それができれば苦労はしないのはわかっていた。
「うん。結局言ってもその場だけだったり・・・してさ。
あんまり言うと、しつこい!って言われたり、叩かれたり。
帰れ!って、言われたり、ね、するの。」
話の途中で何回も上を向いて涙が出ないようにしていた。
それと、小さな子供のような口調と声で続ける。
「それでね。私が帰ろうとすると、またぶったり、するの。
それで私が泣くと、シンゴ君も泣くの。
悪かったって言ってくれて。あはは、そのくりかえし。」
なんとも信じられない話だ。
オレの知っているシンゴとは全然違う。
アイツはオレなんかに比べて、もっと男くさいっていうか、
そんな泣いたりするような奴には思えなかった。
オレと彼女の前では同じ態度とるなんて思ってもいないが
ただオレの予想を越えていた。
-86-
「えへ、ばかだよね。わかってるんだけどね。
すっごい好きだけど、すっごくつらい。シンゴ君のことわからなくなる。」
「ごっちんは、頑張り屋さんだからなぁ。
もっと気楽にさぁ、肩のチカラ抜いてみなよ。
あんまり根詰めてもいいことないぜ。
シンゴだってさぁ、ごっちんの事好きなのはわかるよな?
でもさぁ、何のために付き合っているかだよ。
自分が相手のこと好きだから付き合うんだよな。
相手が自分のこと好きだから付き合うんじゃないと思うんだ。
あれ?なんか変だな?
シンゴがどう思っているか?ってことより
自分がどう思っているか。が大切なんじゃないか?うん。
ごめん、なんかわかりにくいかも・・・」
オレは今思っている事を下手に頭の中で加工しないで
そのまま口にした。
だから訳のわからない事を言っている。
ただ話しの内容が自分でオレ自身にも言い聞かせているように
途中で思えてきた。
オレは相手に求められると受け入れて好きになってしまうずるい男だ。
それでもしばらくすると、またひとみが好きだ。なんて言って。
それなのに偉そうな事言ってやがる。
「ヒロキ君って、やっぱ優しいよね。
こんな、私にさぁ、一生懸命に。
文句も言わないで、出てきてくれてさ、
私の事も、シンゴ君の事も悪いように言わないでさぁ。
よっすぃーは、いい人選んだなぁ。ね。」
ひとみの名前が出たときに、オレの奥にある罪悪感が─
梨華との事、ごっちんとのキスが一瞬浮かんだ。
「オ、オレごっちんが思ってくれているほど、いい奴じゃないよ。
オレ自分がどんな奴か知ってる。
ハッキリ言って自分の事、最悪な奴だと思うもん」
「んん、そう、いい人は自分でいい人って言わないから。
それにもし悪くても─
でも、私にとってヒロキ君いい人だよ。凄く、好き。」
─好き。この言葉にドッキリした。
( ´D`)<ここまで。っと
みなさまの感想ありがたく読ませてもらっております。
楽しんで頂けてると思うと励みになります。
感想にレスをしたいのですが
ネタバレになる恐れがあるので、ごめんなさい。
区切りが悪いので午後にでも2話更新予定です。
172 :
コンボ:02/04/03 10:25 ID:GZIkH2FN
一気に出そうかとも思いましたが、前中後の三本立てにしました。
高速道路から見下ろす大阪の夜景は、賑やかだった。
今までに見たことの無い無数のネオン。
康一が見たことのあるのは、水平線の近くで瞬く漁船の光だけだった。
光は横目に流れていく。
バイクの時速は80キロを越えようとしていた。
「今どの辺り?」
「さっき泉南って書いてた」
美貴は康一の腰につかまりながら叫んだ。
コートの腕が康一のジャケットをつかんでいる。
大阪は思ったよりも暑い。
夜中だが、春先である。
厚手のコートを着こんでくる必要もなかった。
コートからは潮の匂いが漂っていた。
173 :
コンボ:02/04/03 10:27 ID:GZIkH2FN
今年の夏も去年より暑いらしい、という天気予報を見てきただけで、余計に暑く感じる。
康一は木陰に入って訊きかえした。
「東京から?」
「おう、親父が言っとったわ」
康一が訊くと、忠勝は制服のシャツをひらつかせながら答えた。
「女子らしいわ」
「まあ、おじさんが嘘つくとは思えへんしな」
七月の初旬だというのに転校生が来るのは不自然だったが、教師の言うことなら間違い無いだろう。
「なんで嘘つかなあかんねん」
背中に家々の屋根が照り返す日の光を浴びて、二人はぐったりしていた。
坂道を登る姿も元気がない。
「名前は?」
康一は気を紛らすために口を開いた。
「誰の名前やねん」
「アホ、転校生のしかないやろ。
暑さで狂っとる場合ちゃうぞ」
口に出すと、余計に暑く感じる。
「ええっとなあ、藤、藤原やったっけな。
下の名前は二文字やったと思う」
「全然憶えてへんやんけ」
忠勝は康一の言葉に毒づく気もなかった。
174 :
コンボ:02/04/03 10:27 ID:GZIkH2FN
康一は教室の前で忠勝と分かれた。
康一の担任は忠勝の父親であるため、忠勝はどうしても別のクラスでなくてはいけなかった。
一人教室に入ると、輪になっている一団から誰かが歩み寄ってくる。
「榊原くん」
呼ばれて、康一は振り向いた。
「なんやねん、吉澤か」
「ちょっとね、昨日徳川先輩に伝えてくれって言われたの」
「なにを」
康一は椅子に座り、机にへばりついた。
「たぬきのおっさん顔に言われることなんかないって」
「うわ、ひどい。
徳川先輩に言うよ」
「言えよ」
吉澤は笑いながら言ったが、返答は冷たかった。
康一もさすがに愛想がなさすぎたと思い、言葉をつないだ。
「ほんで徳川先輩がなんやねん、伝えるんやろ」
「ああ、うん……」
吉澤は口篭もると、康一に背を向けようとした。
「ちょっと待てよ、なんかあるんやろ」
「ごめん、なんでもない……」
半ば消え入った声でそう言うと、吉澤は輪の中に戻った。
175 :
コンボ:02/04/03 10:28 ID:GZIkH2FN
担任の本多は昔からの知り合いである。
学校では建前で敬語を使っているが、忠勝の家に行く時などは気兼ねしない。
忠勝は幼稚園からの付き合いだが、これは大して変わった事ではない。
それほど大きくはない漁業の町なので、幼稚園から高校まで一つずつしかない。
この高校も全校生徒が150人余りで、およそ50人の一年生はその全員が、互いに幼馴染だった。
それでも康一は女子とのつながりが薄く、名前もまともに憶えていない。
「藤本美貴です」
言うと、美貴は頭を下げた。
転校生の名前を覚えようとも思わなかった。
「藤本のお父さんは画家で、一度立ち寄ったときにここから見える海が気に入ったそうだ」
誰からともなく、低くうなる。
「はい、なんか質問のある奴は手を上げろ」
本多が言うと、クラスの男子が喚き散らした。
「藤本さんって彼氏いるんですか」
「スリーサイズはどんくらいですか」
「体重何キロですか」
美貴は大多数の男子に好かれたようだった。
康一は心中毒づきながら、耳に手で蓋をした。
「趣味はなんですか」
耳を閉じる間際、その声だけが滑りこんだ。
「バレーボールです」
176 :
コンボ:02/04/03 10:33 ID:GZIkH2FN
女性を嫌いなわけではないが、無意識のうちに避けているのが自分でも分かった。
それは多分、小学生の時に女子とあまり接しなかったからだと、康一は思っている。
小学校の高学年に、康一は女子を意識してあまり喋らなくなった。
というよりも、吉澤を意識した。
五年生に上がってから突然、自分が吉澤を好きだと、はっきりと分かった。
それからは、どうしても女子と仲良くはできなかった。
ひとみと呼んでいたのを吉澤に変え、他の女子もそうした。
康一は吉澤を避けたが、吉澤は康一に変わりなく接した。
それでも、中学に上がると榊原くん、と呼んだ。
そのまま中学に上がり、高校生になった。
次第に、吉澤を意識することもなくなっていった。
ただうっすらと、あの時吉澤を好きだったな、としか思っていない。
中学に入ってからは同じバレー部ということで、接する機会が多くなった。
しかし素直に楽しく喋ったり、練習したりということができなかった。
何度もそうしようとは思ったが、大抵吉澤におかしいと言われる。
だから新しい転校生に、無意識に転換点を求めた。
177 :
コンボ:02/04/03 10:33 ID:GZIkH2FN
放課後体育館へ行くと、すでに女子が来て、ネットまで引っ張り出していた。
康一はほとんど毎日最初に来るので、こんなことは珍しかった。
「早いなあ、なんかあったんか」
部室で忠勝に話しかけると、忠勝は靴を履きながら視線を女子の輪の中に向けた。
「あれやろ、お前のクラスの転校生」
「ああ、藤本美貴」
輪の中には藤本美貴の姿があった。
「なんや、女子の名前覚えてるんか」
忠勝がふっと顔を上げた。
「転校生の名前ぐらい覚えるわ」
康一は平静を装ったが、内心自分でも不思議だった。
「本多くーん、榊原くーん」
数名の女子が、大声で二人を呼んだ。
忠勝はすぐに駆け寄ったが、康一はわざと歩いていった。
女子の一人が忠勝を捕まえると、美貴の目の前に押し出した。
「えーっと、一年で一番上手い本多くん」
女子が紹介すると、忠勝は照れ笑いを浮かべた。
「どうも、はじめまして」
ぎこちない様子で挨拶すると、皆は笑った。
美貴も笑いながら返す。
「えー、それで」
先程の女子は康一を見つけると、指差した。
「あれが次に上手い榊原くん」
美貴が見たときには、康一はすでに踵を返していた。
178 :
コンボ:02/04/03 10:34 ID:GZIkH2FN
その日、康一はひたすら練習に打ち込んだ。
元々真面目な性分ではないが、美貴たちが騒ぐのを見ると、無性に腹が立った。
サーブの練習が一通り終わって休憩に入った頃、忠勝は康一に訊いた。
「なんで今日だけそんな真面目やねん。
変やで」
「なんでもええやろ」
康一は平均台に座りながら答えた。
「康一らしくもない」
ペットボトルを一本飲み終えたところで、美貴が二人に駆け寄って来た。
康一は空のペットボトルをゴミ箱へ無造作に放りこむと、体育館を出た。
「多分トイレやろ」
忠勝は訊かれてもいないのに答えた。
美貴は体育館の出入り口をしばらく見ていたが、不意に視線を忠勝に向けた。
「それじゃ本多くん、榊原くんが来たら私たちの所に一緒に来て」
「分かった」
忠勝が返事をしても、美貴はしばらくそこに佇んでいた。
「座ってもいいかな」
「いいけど」
理由を訊く気にはなれなかった。
美貴は平均台を見ながら慎重に腰を下ろしていった。
179 :
コンボ:02/04/03 10:35 ID:GZIkH2FN
「そんなに気い、使わんでも大丈夫やって」
忠勝が言うと、美貴は笑いながらようやく座った。
「バランス感覚悪いんだ」
「運動神経良さそうやけどな」
美貴は笑っていたが、そこで急にうつむいて口をつぐんだ。
忠勝としても話しかけることは無い。
康一が帰ってくればどうにかなると思ったが、休憩が終わるまでは康一は来ないだろう。
「本多くん」
美貴は勢いよく顔を上げた。
「私って綺麗かな」
美貴の顔は真剣だった。
冗談を言うわけにもいかず、忠勝は真面目に答えた。
「綺麗なんとちゃう」
「そう」
美貴は微笑んだ。
微笑むと、美貴は立ちあがってまた女子の輪に戻った。
忠勝は呆然としていたが、顧問の吹いた笛の音で立ちあがった。
丁度、出入り口からは康一が出てきた。
180 :
コンボ:02/04/03 10:40 ID:GZIkH2FN
それからは、女子対男子の試合が行われた。
翌日からは期末テストに入るため、クラブは無い。
テストの前日には、いつもこうして紅白試合があった。
男子部員は丁度五人だが、女子の部員は九人いた。
男子は壁際で雑談をしていたが、女子はネットの近くで奇声を上げていた。
「なあなあ、藤本ってかわいくない?」
いきなり、一人が喋り始めた。
「めっちゃかわいいと思うねんけどさあ、康一どう思う」
康一が女子とあまり接さないことを知っていての質問だった。
「直人、藤本のこと好きなんか」
康一は、付き合いで直人が惚れっぽいのを知っていた。
そして、こう訊くと大抵顔を赤くして照れるのも知っていた。
「まあ、なあ」
直人は康一の思った通り、顔を赤くした。
「ほんで、康一はどう思うねん」
直人がこうして第三者の意見を求めようとするのも、いつものことだった。
「さあ、女子はどうでもええから」
無愛想な顔で言うと、もう一度女子の一団を一瞥した。
181 :
コンボ:02/04/03 10:41 ID:GZIkH2FN
「決まったよー」
数人の女子が、康一たちに向かって叫んだ。
直人などは張り切ってネット近くまで走ったが、康一は最後尾についてのろのろと歩いた。
女子は美貴もやるらしく、直人とジャンケンをはじめた。
直人が勝ってボールを選んだらしく、女子たちはコートに向かって歩いていった。
逆側のコートに陣取ると、向かいでは一塊になって何事か喋っている。
今度も制服の美貴を中心に笑っていたが、吉澤だけは浮かない顔をしている。
「さっさと始めるぞ」
忠勝が怒鳴ると、女子も分散していった。
相変わらず吉澤だけは沈んだ顔をしていた。
ここまでです。
実を言うとこの続きはまだ書いていません。
どうか気長にお待ちください。
182 :
:02/04/03 11:45 ID:ZfXdMkhD
>>我犬&コンボ
両方とも(・∀・)イイ!! 続き気になる!
183 :
名無し:02/04/03 13:39 ID:Z35DElwE
コンボさんが徳川軍団好きとは知らなかった(笑)
>>170の続きです。
-87-
前、ごっちんからのメールにも書いてあった。
気がつかないフリをしたけど実際にごっちんの口から聞いて
気持ちがグラついた。
そしてこの前のキスを思い出していた。
ただ、それを断ち切るように自分の中の最悪な部分を言葉にして吐き出した。
自分が好きって事より、好きと言われる事に流される自分を
いい奴だなんて思われたくない。
なんでかわからないけど、そう思った。
「オ、オレ・・・
マジで、最悪なんだよ。
正直言って、今日だって・・・
オレ、ごっちんと二人きりで外で会えるの楽しみだった。
何か期待していたかもしれない。
だけど、ひとみを失いたくないから、何もできない。
度胸がないって言うか、臆病者なんだよ。」
オレは俯いたまま続けて吐き出す。
「この前、ごっちんと中庭で話したときに
シンゴの彼女だってわかっていたけど、自分にはひとみがいるのに
ごっちんを─」
言葉の途中で頭が、そっとなにかに包まれた。
ごっちんが何時の間にか目の前に立っていてオレの頭を抱きかかえている。
「ありがとう。いいんだよ、そんなウソつかなくって。」
オレはごっちんの腕を解き顔を上げて
「ウソじゃない。
それにこの前だって─」
「ありがと。」
オレの手を両手で包むようにして握ったあと、隣に座った。
─それから、ごっちんが部活の辞めた理由を聞いた。
部活を辞めた理由は、家の手伝いをしなきゃいけないから辞めた。
夜遅くまでやっている家の小料理屋の手伝いで人手が足りないそうだ。
「走ったりするのはどこでも出来るから」って笑って答えた。
そんな、ごっちんの強さと前向きさが、切なくもあり・・・
何とも言えない感情が強くなっていたのを感じた。
なんとなくお互いが黙っていた。
ごっちんは携帯でメールを打ったり
オレはテレビをぼんやり眺めていた。
そして時間を告げる電話がフロントから入ったので部屋をあとにした。
-88-
「今日はありがとう。
なんだか、すっきりした。うん。
それとごめんね。わがまま聞いてもらっちゃって。」
それからごっちんは洋服買うからって言って途中で別れた。
そこで人ごみの中に紛れ込んで、すぐに見えなくなった。
家に帰った時には珍しくオヤジまでいて
梨華を含めた3人でさっさと夕飯を終わらせていたので
オレは一人でメシを食う。
リビングでは、梨華がオレの両親と楽しげにテレビを見ている。
なんとも、不思議な光景だ─
飯を食っている途中でズボンのポケットの中にある携帯の振動が
メールの受信を知らせていた。
食いながら携帯を見るとメールはごっちんから。
受信は2通。
そういえば1通は、ごっちんと居る時あったけど
まだ見てなかったんだ。
【今日はありがとう。今まだ電車の中だけどもう少しで着きます。
私、もう一度シンゴと向かい合って付き合ってみます。
いろいろ迷惑かけてゴメン。でも感謝しています。
いつか私が今度はヒロキ君を助けてあげたい。それじゃ、またね。】
そしてその前に送られていたメールを見た。
送り主はごっちん。
時間はやっぱりごっちんとホテルにいた時間。
そして書かれていた文字は少なかった。
本当なのか冗談なのかわからない一言
【えっちしたかったのにな】
( ´D`)<ここまで。っと。
コンボさん復活!怒涛の更新ですね。
続き待ってます。
よっすぃ〜はどうなっちゃうんだ。・゚・(ノД`)・゚・。
188 :
:02/04/03 14:54 ID:wu+zryTr
♪だっけっど、気になる・・昨日よりもずっと♪
189 :
:02/04/03 16:47 ID:BAmfagx3
(・∀・)イイ!!
どーでもいい突っ込みだけど…
>>184 ラブホのテレビって…アレじゃない?
>>158から
・・・・・・
ようやく一段落ついた。
あれから保田さん(漢字ではこう書くらしい)は自分の旅行体験から
カメラの専門的な話までひたすら喋り続けた。
実際にカメラを取り出して分解しはじめた時にはどうなることかと
思ったけど、さすがに和也が止めてくれた。
俺はただ半笑い(もちろん乾いた笑い)の状態で話を聞きつづけ、
真希は割と興味津々に聞いていて、
真里は携帯で何かのゲームをしているようだった。
和也「じゃあ俺達今からデートだから!」
和也は突然そう言うと立ち上がろうとした。
俺「え?」
もう今日はひたすら呆気にとられっぱなしだ…
和也「今日はみんなに『彼女ができたよ』
ってことを報告しとこうと思っただけだから」
「報告」というより「自慢」のような…
いや、「ノロケ」か…
和也「そうだ、真希っち!
そのカメラで練習がてら俺達を撮ってくれよ!」
圭「やだ、恥ずかしい…ポーズはどうする?」
立ちあがりかけていた2人は再び着席する。
真希「いいよ〜」
パシャッ!!…ウィーン…
ポラロイドカメラ独特の音とフラッシュの光が店内に響く。
・・・・・・
徐々に2人の姿が浮き出てくる。
圭「なかなかいい腕してるじゃない!」
真希「本当ですか?」
和也「うん、真希っちも才能あるよ!!」
真希の撮った写真を眺めながら3人で盛り上がっている。
俺はそれを遠くから見ていた。
…いや、距離的には近いんだけど気分的にね。
・・・
しばらくの雑談の後、和也が立ち上がる。
和也「よし!じゃあ行こうか、圭ちゃん!!」
圭「OK!」
和也&圭「「じゃあね〜♪」」
2人は仲良く手を組んで出ていきましたとさ。
ここまでです。
>こうもりさん
どうもどうも。
つーかここ最近主人公が主人公じゃなくなってるような…(w
まぁ保田さんも娘。だからいいか。
>コンボさん
おかえりなさい。
強力な新作を引っさげて帰ってきましたね。
続き楽しみにしてます^^
まあ石川は妊娠するんだろうな・・・
195 :
:02/04/03 23:29 ID:DJQOdtoY
>>我犬。さん
よっすぃ〜を泣かすな〜!!
と思わせるくらいにしてくれてありがとう
197 :
:02/04/04 00:29 ID:k+P1RngP
後藤ともやってほしかったな…なんて思ったり
198 :
:02/04/04 00:31 ID:BOM4wXg1
お前ら無茶なレスばっかりするな!
199 :
こうもり:02/04/04 01:21 ID:hFhBGJ7y
少しすると矢口さんがキッチンに来て話し掛けてきた。
「南条さん、さっきの態度はまずいんじゃないの?」
「さっきのって言いますと」
「ほら高橋が南条さんにケーキ食べさせようとしたとき逃げたでしょ」
「あ、あれ見てたんですか、皆ケーキに夢中だと思ってましたよ」
「いや気付いてたのは多分私だけだと思うけど
私も配ってるとき八個しかないなって思っていたのよ」
「だからそれは」
「まあどうしてそうなったかは辻加護のケーキの大きさを見れば分かるわよ
だから南条さんはどうするのかなってちょっと見てたのよ
そしたら高橋が南条さんにケーキを食べさせようとしてて
南条さんはそれから逃げるようにキッチンに来ちゃったから」
矢口さんはそう言うと少し怒っているような目で俺の方を見ている。
200 :
こうもり:02/04/04 01:23 ID:hFhBGJ7y
「あれは、なんか恥ずかしかったし・・・」
「ダメでしょそういうことしちゃ、あの年頃の娘は
傷付きやすいんだから、後で謝っときなさいよ」
俺は矢口さんに言われさっきの事は軽率だったと反省した。
「分かりましたじゃあ後で謝っておきます」
「そう分かればいいのよ、それよりお腹が空いたんだけど」
「もう食べますか?」
「えっ!!すぐ食べれるの?」
「ええ、さっき温め直しておきましたから」
俺はそう言ってビーフシチューを皿に盛り矢口さんに出した。
「いただきます」矢口さんはそう言うと勢いよくビーフシチューを口に運んだ。
「おいしーい」矢口さんは一口食べて俺にそう言った。
「さっき圭ちゃんが言ってたけど本当に料理うまいんだね」
「御世辞でもそういわれると嬉しいですよ」
「御世辞じゃないって、本当においしいよ」
「ありがとうございます」
俺がそう言うと矢口さんまた食べ始めたので、
俺は愛ちゃんに謝ろうと思いリビングに行った。
201 :
こうもり:02/04/04 01:24 ID:hFhBGJ7y
「愛ちゃんさっきはごめん」
リビングに行くと愛ちゃんはまだケーキを食べている。
俺が声を掛けると愛ちゃんは俺の方に視線を向けた。
「いいですよ、別に気にしてませんから」
愛ちゃんはそういいながらも明らかに落ち込んでいるようだ。
「ごめん、ああいうことされたことがないから恥ずかしくなってきちゃって」
「じゃあ今食べてくれます」
そう言って愛ちゃんは俺の前にさっきのようにケーキを差し出さしている。
「なんでそこにこだわるの?」
「だって私カズさんに何かしてあげたいんですよ」
「どうして」
「今日だってカズさんずっと一人でいろいろやってくれていて
私皿洗いくらいしかしてないからなんかしてあげたくて」
俺はそう言われて、これ以上拒む訳にはいかないと思いケーキを食べた。
そして俺が食べると、ひとみちゃんがきて俺に
「おいしいですか?」と聞いてきた。
202 :
こうもり:02/04/04 01:27 ID:hFhBGJ7y
こうなりゃ物凄くゆっくり進んでやる。
>コンボさん
復活早々いいですね。
続きが早く読みたいです。
>ラムザさん
保田さんいいよ凄く。
from
>>135 「すいません、石川さん。ずっとほったらかしで。今お茶入れますから。」
「う、うん。あ、ありがと。」
「?どうかしましたか?」
「い、いえ。別に、だい、じょうぶ、です……」
「ただいま〜」
「あ、姉、帰って来たみたいですよ。」
すたすたすたすた。
「ただいま〜。あ、梨華ちゃん、もう来てたんだ。ごめんね。」
「ううん、大丈夫だよ。(は〜、帰ってきてくれてありがとう)」
ごそごそごそごそ。
「なぁ、またベーグルかよ。いい加減、飽きねえか?」
「うるさいなあ、味の分かんない子供は黙ってなさいよ。」
「へいへい。」
「あーっ!」
「何だよ、うるせえなあ。」
「あんたがごちゃごちゃ言うから、折角買ってきたガム、
入れ忘れちゃったじゃないの。」
「ハァ?知らねえよ、そんなの。なんで俺のせいなんだよ?」
「いやーっ!」
「うおわっ!」
「ちょ、ちょっと、どうしたの梨華ちゃん?」
ここまでです。
ちょっとだけじらし作戦w
この後クライマクースに向けて怒涛の更新いきます。
>>ラムザさん
『まぁ保田さんも娘。だからいいか。 』
ってどういうことですか!
保田こそが娘ですよ!(マジ
いや、まあ書きにくいんで出してないんですけどね、俺は
昨日やっと一連の写真集シリーズみたんだけど、やっぱヤスは(・∀・)イイ!
知は面白かった。市井ちゃんは何がしたいんか分からん写真集ですね。
・・・・・・萌えるけど
chainの石川となっちが一番よかったかも。普段と違うイメージ、という点では。
まあ今後の展開をいろいろと妄想するのも楽しみだったりする。
みんな(・∀・)イイ!! よ
208 :
:02/04/04 09:41 ID:WtXKit+w
(・∀・)イイ!!
いつもこれしか言ってないけど荒らしてるわけじゃないからね、本心ですから
>>185の続きです。
-89-
オレはこのメールをどんな顔して読んでいたのだろう?
それは梨華がオレを見る寂しそうな目によって気がつかされた。
ただオレは梨華の視線に後ろめたさを感じてメシを食って自分の部屋に戻った。
時間は流れていく
自分の中の罪悪感も流れていく。
人間の都合の良い記憶や感覚に感謝した。
それでも時折、梨華を抱きしめたくなったりキスを浴びせたかったりする。
ただその欲求は飲み込んだ。
これ以上は─
なにを今更─
ただそれはごっちんの存在のせいかもしれない。
罪悪感より優越感が強い。
シンゴの彼女というある種のブランド。
それがオレの方を向いている。
そしてシンゴの気に入っている梨華と寝た。
オレとシンゴは互いに争ったりしない
だけど、負けたくはない。
それが戦わずしてなんだか勝ちが得られそうになる。
そんな快感。
勝ち負けなんかないのに─
-90-
土曜の夜、ごっちんから電話が会ってまた話をしたいと。
【えっちしたかったのにな】っていうメールの件にはお互い触れていない。
オレの中では未だに冗談だったのか本気だったのか、わからないまま。
そして、オレは今ごっちんに誘われるまま先週のホテルにいる。
これ以上、何かあってはいけないってわかっているのに
それでも、ノコノコとホテルに来てしまう。
前回、ホテルで何も無かったから大丈夫。
いや、今度こそ何かある。
この前のメールになんて書いてあった?
まさに期待と不安でいっぱいだった。
「ごめんね、また付き合ってもらっちゃって」
ごっちんの顔は学校で会う時よりどこか大人びて見える。
私服の時と制服の時では女の子ってどうしてこんなに違うのだろう。
「ねぇ。格闘技教えて。」
ごっちんはオレの目の前に立ち上がってパンチを繰り出す。
「はぁ?シンゴに教われよ。」
繰り出されるパンチを胸で受けながら
不機嫌気味に言ってしまった。
多分、嫉妬しているんだろうな。
それが言葉に出た。
「だめ!だってシンゴ君と戦うんだもん。」
あいかわらずへなちょこなパンチを打ち続ける。
「だったら、やめとけ勝てないから」
口を尖らせて、頬を膨らませてごっちんは睨む。
「だって、やられてばかりじゃくやしいじゃんか。」
「でもなぁ。オレだってシンゴと戦って勝てるかわからんぜ。
それなのに、ごっちんじゃ無理に決まってるじゃんか。」
「それじゃ、まずはヒロキ君から倒してやる!」
そう言うとオレの手を引っ張って体全体でベッドに投げようとした。
足を踏み込んで堪えようとしたが、部屋のスリッパを踏んで
すべってベッドに倒れこんでしまった。
その上にごっちんがかぶさる。
「へっへーどうだ。」
-91-
ごっちんはオレの上に跨って見下ろしてる。
上から殴るフリをする。
「殴ってごらん。」
オレは下からごっちんのパンチを要求した。
「いいの?」
「いいよ思い切って打ってごらん。」
ごっちんはオレの顔面、目掛けて右手でパンチを振り下ろした。
その右手を掴んで背筋を使ってごっちんを跳ね除け体を回転させる。
さっきとまるっきり逆の体勢。
オレが上で下にごっちん。
「え?」
ごっちんは何が起きたかわかってない様子で、目をパチクリさせている。
「へっへ〜どうする?」
オレは映画とかに出てくる悪党の真似して笑った。
ごっちんはそのまま目をつぶった。
数秒
オレはキスしそうになった。
誘っているように思えたから。
次の瞬間
!
( ´D`)<ここまで。っと。
最近もったいつけて終わらせてます。
その方が楽しいかなって?
今後の展開を予想して書いてもらっても結構ですけど
書き終えているので、なんとも言えません。内容も変わりません。
ですからその通りになってしまう場合もありまし、期待を裏切るかもしれません。
ここでは、なるべくネタバレは「なし」の方向で「自分」はレスしたいと思っています。
読者の皆様の予想を越えられるかどうか不安ですがお付き合いください。
213 :
:02/04/04 11:34 ID:u0XpUuIg
純情愛たん(・∀・)イイ!!
戯れごっちん(・∀・)イイ!!
214 :
:02/04/04 12:15 ID:WtXKit+w
(・∀・)イイ!!
215 :
:02/04/04 15:58 ID:+4rflI9X
俺らの春が終わった・・・
我犬。さん。(・∀・)イイ!
やっちゃえ。まずやっちゃえ。
>>211の続きです。
-92-
腹に衝撃が─
「あ。ダメか。効かないか。」
ごっちんはパンチを打ち込んできた。
オレはなんか心を見透かされたみたいで恥ずかしかったから
わざと大袈裟に痛い振りしてベッドから転げ落ちた。
それから枕投げしたり片手対両手で腕相撲をしたり無邪気に遊んだ。
「ねぇ。お姫様抱っこしてよ。」
ごっちんのリクエストに応えてヒザの裏と背中に手を差し入れて軽く持ち上げた。
そのままグルグル回ってベッドに放り投げた。
ごっちんはそれが気に入ったみたいで何回もまるで子供のように要求してきた。
流石に何度もやってると疲れて、オレはたまらず休憩を提案した。
ソファーに腰を沈めてタオルで汗を拭こうとした時にごっちんが「どうせならシャワー浴びてきちゃえば?
お風呂にする?せっかくだし。」
ごっちんはお風呂場にいってお湯を入れ始めた。
「ごめんね。疲れたでしょ。でも楽しかった。
なんだか童心に帰ったかんじ。
あはー笑った。それに久々に、はしゃいだぞ。
遊園地より面白いかも。」
ごっちんは、ご機嫌な顔で笑っていた。
人を喜ばす事を最近していない。後ろめたい事ばかりだったから
その姿を見られてオレは心からうれしかった。
「そろそろお湯溜まるからシャワー浴びてれば?」
「あ。うん。そうするよ。」
オレは一人で風呂場に向かった。
女の親友も悪くないな。
そう思いながらゆっくりシャワーを浴びた。
不思議とやらしい感情はなかった。
バスタブには一杯のお湯と泡。
いつの間にこんな物入れたんだ。
オレはバスタブに身を沈める。
タイルにボタンがある。
押したら、やはりジャグジーのスイッチだったらしい。
勢い良くバスタブから泡がジェット噴射のように吹き出してきて
体を刺激する。
体を滑らせ淵に頭をかけて目を閉じてゆったりしている。
泡がはじけて気持ちがいい。
ただ音だけは、やかましかったが意識が遠のいてくる。
寝てしまいそうだ。
足に何か当たった。
-93-
目を開ける。
目を開けても暗い浴室。
薄暗い浴室に体にタオルを巻いたごっちんがいた。
「きゃ」
「ご、ごっちん!」
─ザブン。
バスタブに入る寸前にタオルを剥ぎ取って投げ捨てた。
タオルが、ハラリと床に落ちた時には浴槽の中にごっちんは居た。
電気は消されていたので裸は見えなかったが。
「えへーどう?気持ちい?この前ここ来たときにね。
ジャグジーみたいだったから泡の元持ってきたの。」
オレは身を縮めてごっちんのスペースを作った。
「っていうかさ。な、なんだよ突然びっくりするじゃんか」
「え?なにが?」
「普通入ってくるか?オレが入ってるのに。」
「いいじゃんか、親友なんだし。」
すっかりごっちんのペースで物事が進んでいる。
それにしても、この状況って─
裸でこんな狭いスペースでいくら親友と言ったところで男と女。
「ねぇ足伸ばしたいから隣に行ってもいい?」
今、バスタブにお互いヒザを抱えるようにして並んでいる。
「うん。」
ごっちんは体をスーと動かしてオレの隣に来た。
腕と腕、ももとももが触れ合う。
「あのね。男の人とお風呂入るの初めて。」
「は?シンゴとは?」
「だって、シンゴ君の家のお風呂狭いし嫌がるしさ。」
そう言えば、どうやって出るんだ?
オレから出たほうがいいのかな?
なんだか恥ずかしいけどしょうがないな。
ダメだ。まだ出られない
こんな時って男は不便な生き物だ。
外見で興奮状態がバレてしまう。
いくら平然とした顔をしてても。
-94-
それにしても、お風呂に入っている女の子って
どうしてこう色っぽいんだろ?
「ん?」
ごっちんを見ていたオレに気がついて不思議そうにオレを見る。
オレはなんでもないと首を振って最初のように目を閉じて
ゆっくり体を滑らせて体を伸ばした。
隣でごっちんも同じ事をしようとしているのだろう。
なんとなく手足が当たる。
!
柔らかい感触が体の所々に感じた。
目を開けて何かを言おうとした時には唇は塞がれていた。
「この前のキス。
忘れられなかった。
あんなにやさしいキス初めてだったから、もっと先はどうなんだろうって思ってさ。
迷った挙句、行動に移してしまいましたぁ。あは。
彼氏を裏切り、親友のよっすぃーを裏切り、親友のヒロキ君にウソをつきました。
嘘つきで最低な女ってわかっているんだけど
自分にだけは嘘つけなくて。
ヒロキ君なら慰めてくれるのわかってくれるって勝手に思ってさ。
あはは。最悪な女だね。」
はにかんでいるようだけど目は涙で滲んでいた。
オレと同じようなことをごっちんはしている。
ただオレとの違いは他人に流されていないで自分の意志で行動していている事。
オレの方がよっぽど度胸もないし情けないし最悪だ。
「ごっちん。オレの方が最悪だよ。オレ─」
「そんな事ない!いいの。ヒロキ君は悪くないよ。」
「違うんだって。いろいろあるんだけど」
オレは梨華との事を話そうと思ったけど梨華に悪いと思って言えなかった。
だけど、最悪な自分をさらけ出したくてしょうがなかった。
ごっちん一人を悪者にしたくなかった。
だから思い切ってごっちんの手を取り自分の興奮している
場所を触らせた。
「オレはごっちんの事、親友だと言ってもこんなになっている。最悪だろ?
口では、偉そうな事言ってるけどさ実際はこんなもんだよ。」
ごっちんの手がオレの物を優しく包んでくれる。
「うれしいよ。うん。
だってさ、そうじゃないと魅力ないみたいじゃん。私って。
あははは。」
( ´D`)<ここまで。っと。
( ^▽^) <逝くぞゴルァー
ってことで、わがままで更新してしまいました。
早く終わらせたくなっちゃった。
引っ張り過ぎました。ごめんなさい。
221 :
G:02/04/04 19:52 ID:CI07mC8l
ってことは今日もう一回更新あるとか・・・無理?
>>Gさん
更新は書き溜めているから可能ですけど、
みんなのスレなので、今日はここまでにしておきます。
ごめんなさい
223 :
:02/04/04 20:19 ID:WtXKit+w
(・∀・)イイ!!
224 :
:02/04/04 22:24 ID:6DkLz9/l
俺もこんなごっちんの相談受けたいよヽ(`Д´)ノウワァァン
ばらしていいのかな?
我犬のHPに明日の分少しのってるYO
from
>>205 「ひとみちゃん、不潔だよ!」
「?」
「?」
「今日私を呼んだのも、そういう気だったんでしょ!」
「?」
「?」
「ねえ、そうなんでしょ?答えてよ?」
「いや、なんのことだかさっぱり……」
「?」
「うそ!じゃあ何でゴムなんているのよ。『ゴム忘れてた』っていったじゃない。」
「ゴム?」
「?」
「そうよ、ゴム。忘れてきたんでしょ。」
「いや、ゴムなんて。そもそもゴムって何?」
「?」
「何って……決まってるじゃない!コンドームのことでしょ!」
「ハァ?」
「?」
「とぼけないでよ。コンドーム買ってきたのに忘れちゃったんでしょ。」
「いや、そんなもの買ってないけど。だいたい何に使うの?」
「?」
「何って、そんなもの使い方一つしかないじゃない。
彼がつけるに決まってるじゃない!」
「お、俺?」
「こいつが着けてどうするの?」
「そこまで言わせるつもり?つまりひとみちゃんは、彼と私との三人で
エッチするために、今日私を呼んだんでしょう。」
「ハァ?何言ってるのよ、梨華ちゃん?」
「え、え、え、え〜?いやでも俺、流石に姉貴とはできないよ。
石川さんと二人ならちょっといいかな、と思わないでもないけど。」
どかっ。
「うげぇ。」
「あんたは黙ってなさい。……で、どういう意味よ、梨華ちゃん?
冗談にしては洒落にならなすぎるよ。」
「だって、私、さっき聞いたんだもん。」
「何を?」
「彼の電話。」
「何それ?」
「彼が電話してたの。」
「それで?」
「彼が友達と話してて、その時に言ったの!」
「なんて?」
「彼の初めてのエッチが、彼女とひとみちゃんとの3Pだったって!」
「「ハァ?」」
「彼と彼女が初めてしようとしたら、うまくいかなくて、」
「「……」」
「それで二人で困ってたら、ひとみちゃんが部屋にやってきて、」
「「……」」
「ひとみちゃん、『う〜ん、若いね〜君たち。このよっすぃ〜様が教えてしんぜよう』
とか言い出して、」
「「……」」
「それで三人でしちゃったんでしょ。」
「……」
「……ぷっ、あははははははは」
「ちょっと、何が可笑しいのよ?」
最近仕事しながらも、我犬小説の事真剣に考えてる。
なんか小説読んでる意識があまり無いな〜。
「石川さん、俺の声だけ聞いてたんですね。」
「そうだけど。」
「つまり、俺の友達の声は聞いてない、と。」
「聞こえるわけないじゃない。でも、聞こえなくても言ってることなんて
誰でも分かるわよ。」
「残念ながら、分かってないんですね〜」
「どういう事?」
「あれは数学のレポートの話だったんですよ。」
「え?」
「つまり、俺の友達の…………………………ってことだったんですよ。」
「……」
「だから初めてのセックス、なんて話をしてたわけじゃないんですよ。」
「……じゃあ、私の勘違いだったって事?」
「そうです。」
「じゃあ、君とひとみちゃんはエッチしてないの?」
「あたりまえですよ!」
「あたりまえだよ、梨華ちゃん!」
「……ごめん。」
「まあいいですけど。」
「よくないよ!なんで私がこいつとエッチしなきゃなんないのさ!」
「なんだよ、姉貴。それは俺の台詞だよ!」
「何それ?生意気〜」
「ちょっと、やめてよ二人とも。元はといえば私の勘違いだったわけだし。
別に二人の間には何もなかったってことで……」
「あたりまえよ!」
「あたりまえですよ!」
「ご、ごめん。」
「それにしても梨華ちゃん、そんな妄想しちゃうなんて、」
「?」
「もしかして、ほんとはこいつとしたかったんじゃないの〜?」
「ちょっと、ひとみちゃん?」
「ええ?本当ですか、石川さん?」
「こいつとしたいな〜、とか考えてたから、そんな風に
誤解しちゃったんじゃないの〜?」
「そ、そんなことないよ〜」
「そうじゃなきゃ、『ガム』と『ゴム』なんて間違う、普通?
あ、なんだったら『ゴム』、買いに行ってこようか?」
「おお、よろしく頼む、姉貴。」
「ちょっとまってよ〜。本当にそんなことないってば〜。」
「さ〜ど〜かな〜。」
「本当にないから〜。忘れてよ〜。」
「う〜ん、ちょっと無理だね〜。こんな楽しいこと、一生忘れられないよ〜」
「そんな〜、お願いだよ〜、ひとみちゃ〜ん。ねぇ……」
終
っと、この文字をつけるのを忘れた、鬱氏・・・・・・
どうだったですかねえ。
このスレのほかの作品とはだいぶ毛色の違うものを書けた
つもりだったんですけど。
その分萌えは少なめ。
そしていしよし、これ最強。
などと思ってみたりしてますw
この次は推理ものを書いてみたいな、と思っています。
いしよしではありませんがw
236 :
こうもり:02/04/05 00:26 ID:CuJyfz6U
俺は正直食べさせてもらった事に緊張して
どんな味だか良く分からなかったが、それを言うのはまずいと思い
「おいしいよ、ひとみちゃん」と言うとひとみちゃんが
「そりゃ高橋に食べさせてもらえれば何でもおいしいですよね」
と言って俺の方をみてニヤニヤ笑っている。
愛ちゃんはひとみちゃんにそう言われて顔を伏せてしまった。
俺もなんかその場所に居づらくなったので、キッチンに行った。
キッチンに行くと矢口さんはもう食べ終わっていた。
「ごちそうさま」俺が矢口さんの前に立つと、矢口さんは
そう言って俺の前で手を合わせている。
「じゃあリビングにでも行っててくださいよ、俺もすぐ行きますから」
「うん」
矢口さんは席を立ってリビングに行った。
237 :
こうもり:02/04/05 00:27 ID:CuJyfz6U
俺も食器を洗ってすぐにリビングに戻った。
リビングに戻ると、もう皆ケーキを食べ終わっていて
加護ちゃんと辻ちゃんは眠そうな目をしているので俺は
「加護ちゃん、辻ちゃんもう眠いの」と聞くと二人は
「そんな事ないです」と言って自分たちの首を思い切り振っていたが
また五分くらいたつと二人は頭をつき合わせて寝てしまっていた。
「辻、加護、こんなところで寝ちゃダメでしょ」
矢口さんが二人を揺り起こそうとしていたが
二人には全然効き目がないようだったので、俺は寝かせようと思い
「じゃあいいですよ、俺の部屋にでも寝かしときますから愛ちゃん手伝って」
「はい」
俺は加護ちゃんの事を持ち上げた。
加護ちゃんは結構重かったが、そのまま自分の部屋の前まで運んだ。
「愛ちゃんドア開けて」
「あ、はい」
愛ちゃんがドアを開けたので俺は部屋に入り加護ちゃんを俺のベッドに寝かせた。
そしてその後、辻ちゃんも同じベッドに寝かした。
俺は二人一緒に寝ている姿を見ていると、二人はとても幸せそうに寝ていたので
なんだか嬉しくなってちょっとにやけてしまった。
238 :
こうもり:02/04/05 00:29 ID:CuJyfz6U
そして、加護ちゃんに買ったプレゼントを加護ちゃんの枕もとに置いた。
「じゃあ戻ろうか」
俺はそう言って自分の部屋から出た。
その後愛ちゃんも俺の部屋から出てきた。
リビングに戻ると、梨華ちゃんとひとみちゃんが帰り支度をしている。
「あれ、帰るの?」
「ええ、明日朝から仕事があるんで」
ひとみちゃんがそう答えた。
「もうタクシーとか呼んだの?」
「ええ、後五分くらいで来てくれるそうです」
「じゃあ下まで送るよ」
「そんな気を使ってもらわなくてもいいですよ」
「いいって、いいって」
俺はそう言うと三人で部屋を出た。
「今日はとても楽しかったです、南条さんの料理もおいしかったですし
ただ、神経衰弱に負けたのが悔しかったけど」
梨華ちゃんが俺にそう言った。
239 :
こうもり:02/04/05 00:32 ID:CuJyfz6U
更新終了。
240 :
:02/04/05 00:38 ID:fai4RnXP
ちょっと訛ってる愛たんを考えたら萌え
妄想梨華たん萌え
242 :
名無し募集中。。。:02/04/05 01:35 ID:LVGv9xp4
最近ドキドキすること無いんだよなぁ。
俺も高校の頃は色んな恋愛したんだけどなぁ。
このスレ見ると当時のことを思い出すんだよなぁ。
きっと俺みたいなヤツはたくさんいると思うんだなぁ。
そんなヤツらの為にも作者さん達は頑張ってください。
ゴメン、ageちゃった。
もう一回sageます。
245 :
54:02/04/05 08:48 ID:3OHydPnt
正直かわいい彼女が出来たので、もう二度とここには来ません。
でもありがとう。おれはここを忘れない。みんなの子とも絶対忘れない。
>>219 の続きです。
-95-
体をオレに預けるようにして寄り添って唇を感じあった。
お互い親友の彼女と彼氏。
禁断の味。
それを全身で二人は味わう。
お互いの傷を舐めあうように所かまわずキスをする。
暗闇の中への無灯火のドライブ。
スリルと緊張の混ざったどこか非合法的な味わい。
恐怖と快楽は表裏一体。
もしくは同じ物なのかもしれない。
一人では恐くて出来なくても誰か隣にいると
どこか安心できる。
大胆になれる。
罪の意識も霞んでしまう。
それほど強烈な性欲以上の欲求。
一度燃え上がると止まらない危険物。
風呂から上がり真っ暗のベッドの上で続きをした。
共犯者。
同じ罪を共有する同士。
もしお互いの相手にバレたらどうなる事か─
そう思うと息も出来なくなる。
大事な人を二人も失う。
お金じゃ買えない友情と愛情と信頼。
その寂しさに震えた二人はお互いに慰めあう。
その手が肌が温かい。
なによりもの温かさ。
それだけあればすべてがいらないのではと思わせてしまう
自分勝手な思想。
長い手足が絡んで解れて、そしてまた絡む。
二人の息遣いが部屋に響いた時に共有する時間は
本当は存在してはいけない時間。
お互いにパートナーは居るのだから。
それでも止まらない体と欲望
自惚れかもしれないけれど、凄く求められている感じがして
それをよりオスのプライドを掻き立てる。
初めての罪より次の罪は軽く犯す事が出来る。
そうやってオレは繰り返される罪の常習者になってしまった。
それにごっちんを巻き込んだのかもしれない。
-96-
夜、ひとみと電話した。
ひとみはメールじゃなくて電話だった事に少し驚いていたようだったが
素直に喜んでくれた。
罪を隠そうとするといつも以上の優しさが出てくる。
それは罪の意識から来る後ろめたさを隠す行為。
何気なく試合会場と開始時間をひとみから聞いておいた。
ひとみには言わなかったが、明日試合を見に行こうと決めた。
オレといない時の真剣な姿のひとみを見てみたかった。
自分の浮ついた気持ちがひとみの真剣な姿によって収まる事を祈りながら。
試合会場は市の体育館でちょっとした客席が2階に設けてある。
オレは試合が始まるまで席に着かず2階席の入り口で
ひとみ達の試合開始を待っていた。
不意に肩を叩かれた。
「な、中澤先生・・・」
中澤先生だった。
さっきまでコートにいてひとみたちのウォーミングアップを見ていたのに
「また〜、先生って言う〜、裕ちゃんって呼んでって言ってるやないか
それとも、裕子って呼び捨てでもかまわへんで、ヒロキなら許す。」
「な、なにやってるんですか、こんな所で。」
「何やってるは、ヒロキやろ。
ちぇ、ひとみの応援か。だったら、こっち来いや」
オレの腕を掴んで下につれて行こうとする。
「い、いや、ちょっと待ってください。
今日はひとみに内緒で見てみたいんです。
ひとみの真剣な姿。
それにオレがいて集中力乱すのも嫌だし。」
「何言ってるん。応援したりやぁ。喜んで頑張るでぇ
それに集中力乱さんって。アイツは大丈夫や。」
「それに負けたら─」
「はぁ?うちが負けるわけないやろ。」
「でも、今日はそっと見て帰ります。」
「そっか。そんじゃ。黙っておくわ。そのかわり貸しやからな。 覚えておけよ」
ウインクして階段を下りていった。
オレは試合が始まった時に目立たなそうな席に座り試合を見守った。
歓声の響く体育館で靴が床と擦れる音、そしてボールの弾かれる音、
指示を出す声、審判の笛。
途中でオレはそれが聞こえなくなる程、のめり込んでひとみを見ていた。
試合は苦戦をしられたが勝った。
-97-
試合の勝ち負けなんか、正直どうでもよかった。
ひとみの姿を最初から最後まで動作の一つ一つをオレは目で追った。
迷いや無駄のない動き。
ピンチの時などは仲間を励まし、決して弱気にならず諦めない。
常にチームの中心にいる。
疲れを感じさせない笑顔で試合終了後はチームメイトと抱き合って喜んでいた。
そんなひとみを見て誇らしく思った。
それと同時に自分が恥ずかしくも感じていた。
オレは席を立ち、そっと体育館を後にする。
歩いて駅まで向かう。来る時はバスに乗ってきたが
帰りのバスはまだ時間があるみたいなので、ゆっくり歩いてみることにした。
─クラクションが聞こえた。
真っ赤なスポーツカー。
その車は止まってから音を立てずに窓が開いた。
「よ、どうやった?」
薄い色のサングラスをかけた中澤先生だった。
「な、中澤先生。何やってるんですか?」
「だーかーらー、先生って付けるのやめぇー。
これから帰るんやって。」
「みんなは?」
「あいつら着替えてから学校で練習や。
今日の反省点をおさらい。まぁ自主練やけどな。
ほれ、駅まで送ったるから早く乗りぃー」
ドアが開かれ手招きされた。
「それじゃ、失礼します。」
乗り込んだ車の中は、ゆったりとしたクラシックが流れている。
そして中澤先生の普段つけている香水とタバコの臭いがそこに同居していた。
「ヒロキ、お前浮かない顔してるなぁ。どうした?吉澤、大活躍やったないか。」
ご機嫌な様子の中澤先生は長くて綺麗な指でハンドルをさばく。
「え、えぇ。凄かったです。ひとみは。」
ひとみの活躍が自分の劣等感を増幅させた。
自分の行動の愚かさに笑いが出そうになる。
迷い、無駄、散漫な態度。
どれもひとみと正反対なのだ。
ひとみを好きになればなるほど、自分が嫌いになる。
そんな自分を好きと言って信頼してくれるひとみに
オレはふさわしくない。
でも、今まで愚行を告白する勇気もない。
別れる事により味わう孤独がより臆病にさせ
また悪の道に逃げて、罪を重ねる。
そうしないと耐えられない。
情けない自分。
( ´D`)<ここまで。っと。
あははHNが名無しになってた。
他のスレで遊んでいるのがバレバレだ。
ID見かけても、そっとしておいてね。
251 :
:02/04/05 10:41 ID:0ti3F/FE
ドロドロみどろが沼キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
>>249 の続きです。
-98-
「その割には元気ないっていうか、うれしそうやないな。
あぁ、また来週も試合やからか?」
「そんなことないっす。頑張って欲しいし─」
中澤先生はオレを一瞥し表情を変えた。
「悩みごとあるんなら聞くぞ。もちろん吉澤にも黙っておくしなぁ。
それに裕ちゃん、だてに歳食ってないぞ。」
最後は少しおどけていたが、それでも真剣な顔で気にしてくれる。
あんまり自分のことを言うのが得意ではなかったが、
こんな気持ちをいつまでも抱え込んでは良くないと思い
思い切って正直に吐き出した。
「オレ、なんか自分が情けなくって。
今日のひとみ見て余計に実感しちゃったんです。
ひとみは、凄くかっこよかった。
自信に満ちていて、周りからも信頼されている感じがして
素直でまっすぐで─
それに引き換えオレは優柔不断で強がりのくせに臆病で」
「そうかなぁ?みんな誰でも物事なんてすぐ決めれへんし、
弱いところ見られたくないし、臆病やで。
吉澤やってそうやで。自信に満ちているのは、お前がおるからだと思うけどなぁ。
自信ある奴には人は集まってくるんや。
吉澤一人やったら、自信もへったくれもなくなるんちゃうか?」
オレの方を見ないで、まるで独り言でも言っているような中澤先生の
横顔はやさしかった。鬼の中澤が想像できない。
「なぁ、ヒロキお前時間あるか?これから?」
「はい。ひとみが練習なら、特に予定はありません。」
オレの返事を聞くと中澤先生は携帯電話を取り出し電話を掛け始めた。
「おう、なっちか。ゴメン、今日パス。あぁ、うん。すまんなぁ、今度埋め合わせするから」
それだけ、話すと電話を切った。
「え?先生今日なんか約束あったんじゃないんですか?いいんですか?それなのに─」
「あ。ええねん。それにうちが誘ったんやんか、お前が気にする事じゃあらへん」
車は駅を通り過ぎ、国道に入った。
-99-
「どこにいくんですか?」
「そやな、海。海行くで。こんな時は海に限るな。」
オレは黙ってただ座って窓の外を見ていた。
ごちゃごちゃとした街並みと車内に流れているクラッシックが
ミスマッチのような気がしたが実はみごとに合っている。
そう思いながら中澤先生のセンスのよさを感じていた。
しばらくすると左側に海が広がってきていた。
窓を少し開けると潮の香りを感じる。
それから海岸近くの駐車場に車を止めて砂浜に下りていった。
季節はずれの海岸にあんまり人がいなくて夏のような賑わいはない。
ただ漠然に、これが海の本当の姿なんだな。ってオレは感じていた。
「なぁ、そんなに悩むことか?ええやんか。
正直言うと、お前の悩み事なんて、自慢話に聞こえるでぇ。
なんや、のろけてるのかと思うたわ。
他になんかあるんやろ?言っとけ、ラクになるで。」
中澤先生の言葉は、からかうように、
そして時に優しく心に話し掛けるように投げかけてくる。
オレは、やはり梨華やごっちんの事が、気になっている。
それを言うか迷った。
海を見ながら考えていると、迷う必要を無くすような錯覚に陥る
「オ、オレ他の人と、やっちゃたんです。浮気ってやつです。─よね。」
「はぁ?やったって・・・」
「そのー、寝ちゃったんです。」
「お前・・・、ちょい車戻るでぇ」
中澤先生は、前からカップルが歩いてきていたのを
気にしたのか、車に戻ってから話を聞くと言い出した。
-100-
車に戻る途中、缶コーヒーを買って車の中で開けた。
エンジンをかけるとオレの方を見て
「で、そいつとは、一回寝ただけで終わったんか?」
「正直に言うと2回です。それともう一人。」
「あちゃー、それで?その二人とは終わったんか?」
「たぶん。一人とは」
「たぶんって。終わってないんか?好きなんか?その女の事?」
驚いてはいるようだが、冷静に。でも少し怒りの表情が見える。
ここまで話したら、もう後戻りできない。
助けて欲しい。
オレはすべて正直に話した。
「好き?・・・なのかなぁ?よくわからないです。
好き、嫌い。二つに分ければ好きです。
ただ、なんていうのか、好きとかきらいの次元じゃないって言うか」
オレは、頭に浮かぶ事をそのまま口にした。
中澤先生は、ため息を大きくついた。
「はぁ〜。なんかハッキリせんけど、吉澤のこと想うんなら、
これから辞めとけ。それとこの事は言うな。
ちなみに、なんでやったんや?吉澤と会えなくて寂しくてか?」
「いえ。寂しいのは平気なんです。なんか、ひとみとは繋がりを感じているので。
ひとみが一番好きです。一番大切です。だけど・・・
ただ、その人が、かわいそうだった・・・
放っとくことが出来なかった。
もう一人は、自分を見ているような感じがして
逃げたんだと思います。
このハッキリしない気持ちから。」
「そっか。もう過ぎた事を考えても意味ないから忘れろ。
人助けしたと思え。
その女を助けてやった、それだけや。
あと、もう逃げるな。
逃げれば逃げるだけ追われるんやぞ。
いつか、捕まる。
だったら、振り返って自分と戦え。
ボロボロになるまで逃げて捕まったら何も残らへん。
まだ間に合う。
これからは、今まで以上に吉澤をかわいがってやれ。
でも、急に態度変えると怪しいからな。」
オレは短く返事をしたっきり、中澤先生もオレもこの話題には触れなかった。
車は国道に戻り住宅地に入った。
( ´D`)<ここまで。っと。
ラストスパートです。
それにしても、なげえなぁ。
そろそろ飽きてくるね。
256 :
54:02/04/05 14:17 ID:gIkagli1
>>245 の54です・・・・。クラス全員がかりでのドキーリでした。(怒
故にここにオレは永住します!よろしく!
なぐさめてほすぃ
( ゚Д゚)ポカーン
258 :
:02/04/05 14:50 ID:/5R4866+
>>256 悲惨すぎ・・
裕ちゃん(・∀・)イイ!!
>>54さん
嫌な事の分だけ良いこともあるさ。
人口の半分は女だ。
焦らないでじっくり吟味するとこだね。
がんばれー
それまで、ゆっくりここで現実逃避でもしてってください。
〜次回予告!〜
「なぁ、ヒロキ。なんで私がヒロキの事、『好きやでー』とか言うのか教えたろか?」
260 :
:02/04/05 15:36 ID:5F2vPoKk
>>256 そういうドキーリの対象にされるということは望み0では無いという証明でもある
それに俺よかましだべ、彼女居ない歴18年だもん…
――最後に女の体に触れたのが小学校のフォークダンスだし(爆
262 :
56:02/04/05 21:06 ID:UITzM2as
あり・・・・・今年から大学受験!です。めげずに頑張りたい!
ぜって〜イイ大学はいってやんぞ!オラァ!
>>261、一応童貞じゃないっす。(汗
彼女6人、素人7人、プロ3人ぐらいかな(爆
263 :
54:02/04/05 21:12 ID:UITzM2as
スマソ 名前間違えた・・・・(鬱
56じゃなくて、54です・・・。
スイマセン!
>我犬さん、HPも拝見させてもらってます。がんばって!
>54
最近の高校生はそんなに多いのか!!
俺は24歳で2人(1人はプロ)だ。2年間やってない…。
心は童貞のままだよ。
265 :
264:02/04/06 00:00 ID:3Fiin7Be
2年やってない=娘ヲタ歴って事。
266 :
こうもり:02/04/06 00:04 ID:q/rP9kZt
「そう思ってくれるならこっちもいろいろ頑張ったかいがありますよ」
「しかし、なんであのギャグが受けなかったのかな」
ひとみちゃんはさっきギャグが受けなかったのが納得いかないのか頭を掻いている。
「今度やるときは絶対受けるネタを考えてきますよ」
「じゃあ期待してますよ」
俺がそう言うと「任せておいてください」と
ひとみちゃんは胸を叩いた。
そして、タクシーが来たので梨華ちゃんはタクシーに乗った。
ひとみちゃんは俺に「高橋の気持ちに気付いているんですか?」
と言ってからタクシーに乗り込んだ。
「えっ!!」
俺はどういうことなのかわからずひとみちゃんに聞き返そうとしたが
その前にタクシーは行ってしまっていた。
俺はタクシーが見えなくなるまで見送ると、家に戻ろうと思い
踵を返した。
『高橋の気持ちに気付いてるんですか?』
ひとみちゃんは確かに俺にそう言った。
あれはどういう意味なんだろう・・・。
まさか愛ちゃんが俺の事を好きとかそう言う風に思ってるって事か。
いくらなんでもそれはないだろう。
267 :
こうもり:02/04/06 00:09 ID:q/rP9kZt
俺はそんな事を考えていると、いつのまにか自分の家の前まで着いていたので
俺は家に入りリビングに行った。
すると四人はなにやら話をしている。
ソファーに一人づつ腰掛けていたので俺はどこに座ろうと思い見回した。
そのとき、愛ちゃんと一瞬目が合ってしまい、恥ずかしくなり目をそらした。
それで変に意識をしてしまいそうだったので俺は矢口さんの隣に座る事にした。
「何の話をしているんですか?」
俺は矢口さんの隣に腰をかけて、矢口さんに聞いた。
「今、今は南条さんの事を話していたの」
「俺の事ですか?」
「そう、だって南条さんあんまり自分のこと話さないから
謎が多いって高橋が言ってるんだもん。
だから今から一人一個づつ質問するから答えてください」
「いや」俺がそれを嫌がると他の皆も一斉に
「いいじゃないですか」と俺のほうを見ながら言った。
「わかりましたよ」
俺は観念して皆が俺に聞きたいことを聞く事にした。
268 :
こうもり:02/04/06 00:10 ID:q/rP9kZt
「南条さん趣味は何なの?」
「趣味ですか・・・趣味は本を読む事ですかね」
「どんな本を読むの?」
「いや、別にどんなって事もないですけど」
「ふーんそうなんだ、でも絵を描くことは趣味じゃないの?」
「絵を描くこともしますけど美大生ですから、もう趣味とかじゃなくなっていますよ」
「そういうものなんだ」
「ええ、そんなもんですよ」
「じゃあ次は私ね」
次は真希ちゃんの番らしかった。
「えーとじゃあ南条さんってどんな女の子がタイプなんですか?」
「えっ!!うーん・・・」
俺はどう答えていいかわからず口篭ってしまった。
それを見て、真希ちゃんが
「例えばこの中で付き合うとしたら誰がいいですか?」
俺はそう聞かれさらにどう答えていいかわからなくなっていた。
四人はじっとこっちを見ている。
269 :
こうもり:02/04/06 00:12 ID:q/rP9kZt
更新終了。
皆も更新してください。
>>192から
2人が出ていった店内は他の客が2,3人くらいしかいないこともあって、
静かな空気が包んでいた。
その中でも俺達の周りの空気は…何て言うか…虚無的な感じの空気だった。
真里、俺、真希と横一列に並んだ状態。
誰も何も話さない。というか話せない。
手持ち無沙汰な俺は飲み干してしまったグラスの氷を
カラカラまわしてみた。
その音だけが虚しく店内に響く。
・・・・・・
真里「…で、何だったの…アレ?」
真里がようやく沈黙を破った。
俺「アレって?」
真里「あの2人に決まってるでしょ」
俺「…………さぁ?」
真希「すごかったね…」
・・・・・・
再び静寂。
俺「…んー、まぁ、自慢したかったんだろうな…」
俺「…つーかさ、お前和也のこと
『恋愛には本気』って言ってなかったか?」
俺は観覧車の中での真里とのやりとりを思い出していた。
真里「…言ったね〜」
俺「アレはどうなの?」
真里「…………さぁ?」
会話が長く続かない。
まるであの2人に精力を吸い取られたようだ。
真希「…どういうこと?」
何の話?という顔で真希が質問してくる。
自分自身でもよく分からなくなっていたが、なんとかまとめて説明してみる。
俺「ん?…あぁ、昨日の遊園地で
和也が辻ちゃんのこと好きだっての気付いてた?」
真希「ん〜、まぁ何となく…」
俺「そんで真里が言うには、
和也は普段はいい加減だけど『恋愛に関しては本気』らしいんだよ」
真希「…そうなの?」
俺「今日の様子を見てる分には怪しいことこの上ないけどな」
俺と真希の2人で真里をじっと見つめる。
真里「……な、何よ?」
俺「…いや、別に」
真希「うん……」
真里から視線を外し、誰もいない前を見つめる。
そして少し嫌味っぽく言ってみた。
俺「あの様子で『本気』って言われてもねぇ……」
真里「…何よぉ…私が悪いわけ?」
俺「べっつにぃー」
より悪意を込めてみる。
真里「……」
真里「…………」
真里「………………」
真里「す、少なくとも昔の和也は本気だったのよ!!」
真里はそう言うと同時に俺にボディブローをいれてきた。
俺「痛!?ちょ…ごほっごほッ!!」
完全に逆ギレじゃないっすかぁ(泣
真里「あぁ!!もう、何かイラつくからケーキでも食べようっと!」
真里は咳込む俺を無視してわけのわからないことを言い出した。
ってかもうメニュー見てるし。
真里「ごっつぁんも食べるよね?もちろんこいつの奢りで」
真里の指は俺をさしている。
俺「はぁ!?なんで俺が奢らにゃならんのよ?」
真里「うるさ〜い!あんた和也の親友でしょ?
責任とりなさい!」
真里は笑顔でわけのわからないことを言っている。
俺「責任って……つーかお前も親友だろうが!」
真里「私はただの幼馴染。さ、ごっつぁんどれにする?」
んなめちゃくちゃな…(汗
真希「ん〜と、私はねぇ…」
真希も乗るのかよ!!
結局よく分からないけどケーキやらパフェやら奢らされました(泣
ここまでです。
>こうもりさん
ごめんね、私生活で色々あってさ…(謎
>IEEE1395さん
お疲れ様でした。面白かったです。
保田さんも娘。っていうのは、
ここ最近主役(主人公や後藤、矢口、高橋)よりも
和也&保田ペアの方が主役っぽくなってるから
どうしようかな?と思ってたもんで…
>>54 チョトワロタ
くじけずに頑張って!
上でも書いたんですけど、ちょっと色々あるので
しばらく更新が不安定になるかも…
ごめんなさい。
275 :
:02/04/06 08:58 ID:sTUJs9aZ
(・∀・)イイ!!
>>254 の続きです。
-101-
「あの〜、どこに行くんですか?」
「うちや。付き合え。嫌ならかまわないけど。」
オレは話を聞いてもらったからだろうか?
それにオレの話を聞くために約束をキャンセルしてくれたので
中澤先生の家に行くのを拒めなかった。
「まぁ、入りや。」
綺麗で、それでいて落ち着いている部屋
中澤先生らしいといえば中澤先生らしいセンスの良い部屋。
決して豪華ではないんだろうけど、カッコいい。
「まぁ、適当に座って」
部屋は厚いカーペットがひかれて、広いスペースがあった。
オレはテーブルの近くに腰をおろした。
─コトン
テーブルの上にカンビールが2本置かれた。
「え?まずいんじゃないんですか?生徒にビールなんて」
「ええやん。硬い事言うなよ。これは祝杯なんや。
今日、みごと我が部が勝利しました。
これはその儀式みたいなもんや。
飲めないんなら、飲んでるフリでいいから付き合え。」
プシュ、プシュ
「かんぱーい」
缶を合わせて中澤先生はビールを喉に流し込む。
「あ〜〜〜、美味い。うん。勝利の美酒は最高やな。」
オレもビールを口にした。
外国のビールはオレが飲んだとこあるビールより
少し軽い感じがして飲みやすかった。
「あ。そうだ。ヒロキもおるし、ワイン持ってこよー」
なんだか、いつもと違う口調にオレは驚いた。
立ち上がりキッチンの方に向かい、戻ってきたときには
ピカピカのワイングラスとボトルを手にしていた。
なんだか変わった形のコルクを抜く道具を使って
コルクを取ると2つグラスに真っ赤なワインを注いだ。
「なぁ、飲めるやろ」
オレにグラスを手渡すと再び乾杯と言って、ご機嫌に飲み始めた。
「なぁ、ヒロキ。なんで私がヒロキの事、『好きやでー』とか言うか、教えたろか?」
中澤先生は急に言い出した。
その言葉にオレは首を縦振る。
-102-
たしかに、中澤先生はオレに好意的にいろいろ接してくれるし
デートしろとか言ってくる。
「なんでですか?」
「あのなぁ。先に言うとくけど。あ、酒入ると話長いからな。
あんなぁ、うちがまだ高校生の時や、すっごくすっごく好きな人がおってな。
それで、その人からみごと告白されてな。
付き合ったんや。
それから学校卒業しても、ずっと付き合っててな。
結婚するんだぁ、って決めたんや。
でもな。彼、死によった。
私を置いて死んじゃったんよ。
事故だけどな。あっけなかった。
その彼にそっくりなんよ。ヒロキは。
びっくりしたわ、初めてヒロキ見た時。
顔から体のライン、声までもそっくりやったし、
それにな、体から出ている空気って言うのかなぁ。
性格みたいなもんや。それも似てるっていうか同じに感じて。
あとな、あとな。
吉澤や。
ヒロキと付き合う時、うちに吉澤が言ってきたって話したよな。
あれな。うちも高校生の時やったことあるねん。
そんな話は、他の人にしたことないけどな。
それなのに─
びっくりしたわ。まるで、昔の自分達を見ているようだった。
偶然って怖いよなぁ。」
中澤先生は遠い目でグラスを見つめながら
顔は笑っているんだけど、目にはうっすら光る物が浮かんでいる。
辛かったんだろうな。
でも、そうやって磨かれた厳しさと優しさが顔に滲み出ている。
中澤先生って美人だな。
こんな話を聞いた時に思う事じゃないけどオレの率直な感想。
-103-
「ごめんなぁ。そんな訳やったんや。
だからなんか他人に思えなくてな。言うなよ。」
中澤先生は少し照れながらグラスを傾けた。
オレは首を縦に振り、薄いグラスに口をつけた。
濃厚な香りのワインは、体にすっと染み込む感じがした。
「なぁ頼む。裕ちゃんって呼んでくれへんか。一回でいいから。」
中澤先生は、体をオレの方にずらしながら手を合わせる。
突然の中澤先生の言葉に戸惑いを感じながらも口に出した
「ゆ、ゆうちゃん」
なんかオレは緊張した。
さっきの話を聞いてオレは中澤先生の亡くなった彼氏と重ねられているがわかり、
今の自分がその亡くなった彼氏の代わりになっていると思うと
自分が自分でなくなるような気がした。
「もう一回。」
中澤先生のやや強い口調に反射的にオレは同じように繰り返す。
「ゆうちゃん」
さっきと同じように言ったつもりだけど、どこか無意識に優しさを込めた
言い方になっていた気がした。
中澤先生の目からうっすら光っていた物がこぼれる。
それはまさにポロポロと表現できるほどに頬を転がっていった。
見たこともない高校生の時の中澤裕子がそこに居る気がした。
いつものように鋭さのない柔らかな眼差し。
その奥に寂しさと悲しみが同居しているのを隠す強気な壁。
その壁が壊されて、決壊したダムのように涙となってあふれてくる。
「ありがとう、ありがとう」
細長い指先で涙をぬぐう。
どこかごっちんに似ている。
アルコールは今まで自分の中にある隠していたいものや
感情などを囲っている壁を崩壊させる。
「ヒロキは、さっき自分は情けない奴って言ってたけど
うちは、こんなこと、ヒロキにお願いしても自分で情けないなんて
全然思わへんで。
だって好きやったらなりふりかまってられんもん。」
( ´D`)<ここまで。っと。
昨日は、こうもりさんとラムザさんだけか・・・
寂しいな。
今日は土曜日だから復活祭かな?
みんな待ってますよー
280 :
:02/04/06 11:37 ID:ldXBNMnX
何かみなさん高坊レベルの恋愛じゃなくなってきてる(w
281 :
:02/04/06 12:47 ID:mwCiCebA
裕ちゃんの彼氏の生き写しって(・∀・)イイ!!
282 :
:02/04/06 21:21 ID:sTUJs9aZ
(・∀・)イイ!!
283 :
こうもり:02/04/06 21:53 ID:q/rP9kZt
「わかりません」俺は、ここは逃げようと思いそう答えた。
「えー、それじゃ質問の答えになってないじゃないですか」
真希ちゃんは非難じみた声で俺にそう言った。
「だって、皆魅力的だから決められませんよ」
そう俺が言うと真希ちゃんはまだ納得のいかな様子だったが
これ以上は聞いても無駄だと言う表情をしているところを見ると諦めたようだ。
「次は私の番ですね」
愛ちゃんは俺の方を見てしばらく何かを考えている。
「あっそうだ、男は狼だってどういうことですか?」
俺はそう言われ飲んでいた紅茶を噴出しそうになった。
俺はたれてしまった紅茶を手でぬぐいながら矢口さんを見ると
ニヤリと笑っている。
「そ、その話は・・・」
俺が答えられずにいると、愛ちゃんは
「矢口さん、教えてくださいよ」と今度は矢口さんに聞いている。
矢口さんは「それは私の口からは言えないから南条さんに聞いて」
と再び俺に話を振った。
284 :
こうもり:02/04/06 21:55 ID:q/rP9kZt
「いや、それは、だから、えーと」
俺はどう答えていいかわからず、慌ててしまっていた。
そして、なんて答えればいいんだろうと考えていると、保田さんが
「じゃあ私が教えてあげるよ高橋、それはねまあ男なら誰でも
あるんじゃないかなそれは、なんていうか説明はし辛いんだけど
男っていうのはいつでも狼のように攻撃的な面があるってことよ」
「攻撃的な面ですか?」
「そうよ、まあでも南条さんにはそういう面が少なそうだけどね」
「そうですか」
「これで分かった高橋?」
「はい分かりました、ありがとございます」
そう言って愛ちゃんは保田さんに頭を下げた。
俺も保田さんにフォローありがとうございますと言う意味で頭を下げた
「南条さんは彼女居るんですか?」
矢口さんは唐突の俺に聞いてきた。
「矢口さんその話は・・・」
愛ちゃんはまずいと思ったのかそれを止めようとしている。
285 :
こうもり:02/04/06 21:56 ID:q/rP9kZt
「なに、もしかして私の居ない間に聞いちゃったの?」
矢口さんは他の皆に聞いたが、さっきの事は言いにくいのか口をつぐんでいる。
「じゃあ南条さんに聞くからいいわよ
それで南条さん居るの?彼女」
俺はあんまり言いたくなかったが、もう皆知っているししょうがないと思い
「いません、それにいままで女の子と付き合った事もありません」
「えーそうなんだ、なんか彼女が居てもおかしくないなって思ってたのに」
「何でそう思うんですか?」
「南条さん優しいし、それに料理も出来るし何で彼女が出来ないの?」
「それは、俺が聞きたいくらいなんですが・・・」
「じゃあ私が彼女になってあげようか?」
矢口さんはそう言って俺の方を向いた。
「矢口さん、冗談はやめてくださいよ」
286 :
こうもり:02/04/06 21:57 ID:q/rP9kZt
その時横から保田さんが
「矢口、そのくらいにしておきなさい、あんた男居るくせにそういうこと
言うんじゃないの」
「最近うまくいってないんだよね、それにあいつ浮気してるみたいだし」
矢口さんはそう言うとため息をついている。
「南条さんどう、私じゃだめ?
南条さんがいいって言ってくれれば彼氏と別れるけど」
「またそんなこと言って」
俺はそう言って笑っている。
「ちょっとは本気なんだけどな」
矢口さんはそう言って本気だとも冗談だともとれる顔をしている。
「もうこの話は止めましょうよ」
なぜか愛ちゃんがそう言って話を止めた。
それを見て俺はやっぱり愛ちゃん俺の事が気になってるのかな。
そう言う話になったらさっきも急に慌てて止めようとしてたし・・・。
いや、考えすぎだろう。
俺はそう思い首を振った。
287 :
こうもり:02/04/06 22:01 ID:q/rP9kZt
最近あんまり人がいない。
俺はどっちかと言うと読んでるほうが好きなのに・・・。
もっと他の作者さんの作品が読みたい。
まあでも皆戻って来るまで繋いどきます
駄文ですが、これからもお付き合いください。
他の作者さんがんばってください。
>こうもりさん
確かに少し前は凄く賑わってましたね。
私はこうもりさんの小説楽しみにしてます。
繋ぎ大変でしょうが、がんばってください。
愛ちゃん(・∀・)イイ!
289 :
:02/04/06 23:52 ID:F5v+qruO
愛たんと付き合いたーーーい
>>273から
結局「他人のことを完全に分かるなんてことは不可能」ってことを再確認しただけだったな…
ぼんやりと空を見上げながら歩く。
2つ3つ星が光っている。
俺達は「タンポポ」を出て家路についていた。
とは言っても途中までは3人同じ方向なのだが。
真里と真希は2人で何か話しながら俺の前を歩いている。
夜の冷たい空気を吸いながら再び考える。
結局真里も和也のことを分かってなかったってわけだ。
何が「恋愛に関しては真剣」だ(w
…………まぁ今回の保田さんのことは真剣かもしれないけど…
でもあの様子じゃ怪しくなってくるよ…
・・・・・・
そういや辻ちゃんのことはどうなったんだろう?
もうきっぱり諦めたのかな?
……月曜になったら学校で聞いてみるか。
わざわざメール送るまでもないだろう。
・・・・・・
もうすぐ真里とは別々の道になる。
夜に女の一人歩きは危ないらしいけど、真里なら何の問題もないだろう。
真里「そうだ!ごっつぁん、私らも撮ってよ!」
真里は突然そう言うと、俺に近寄ってきた。
俺「…何?」
2人の話を全く聞いてなかったので困惑して尋ねる。
真里「ごっつぁんに写真撮ってもらうから!
ほら!ポーズとって!!」
真里はそう言うと俺に腕を組んできた。
ポーズって言われても……
とりあえず無難に笑顔&ピースにしておく。
真希「じゃあ撮るよ〜」
真希「3……2……1……」
パシャッ!!…ウィーン…
真里「見せて見せて!!」
フィルムが出ると同時に真里は真希の元へ走っていく。
そんなに早くは浮き出てこねーって…
・・・・・・
真里「あぁ〜!出てきた出てきた!!キャハハ!」
お、出てきたらしい。
俺「見せて」
俺も2人の方へ歩く。
真里「ダメ!まだ完全じゃないから!」
別に完全じゃなくてもいいんだが…
仕方ないのでその辺りをぶらぶら歩く。
・・・
真里「キャハハ!フラッシュで目赤いよ〜!」
真希「そうだね、失敗しちゃったかな…?」
真里「ごっつぁんのせいじゃないって!」
なんか盛り上がってるね。
そろそろいいかな?
俺「おい、俺にも…」
真里「じゃあもう帰るね〜!じゃあね〜!!」
真里はそう言うと写真を持って小走りで駆けていく。
俺「いや、おい!俺にも見せろって!!」
俺の声だけが虚しく夜空に響いた…
真希「…行っちゃったね」
……………うん。
293 :
:02/04/06 23:56 ID:UhX1AIvH
我犬の小説は深いなぁ
番外編の連載もおもしろいYO
ここまでです。
止まってるリレー小説どうしましょうか?
…8200さんどうしちゃったんだろう?
もしこのまま8200さんが帰ってこないようなら
自分が暇を見て続けようと思いますが…
或いは新たに参加したい人とかいます?
こうもりさんとかどう?
やっぱラムザさん(・∀・)イイ!!
296 :
:02/04/07 01:06 ID:8MH5XbmE
>>ラムザ殿
リレー小説(・∀・)イイ!!
やっちゃえ。まずやっちゃえ。
>>我犬さん
ますますいいですね。
これが実体験を元にしてるというのは羨ましすぎます。
当時は苦悩してそうですけど、今となってはいい思い出なんでしょうね。
我犬さんって関西人の俺より関西弁がうまい気がするんですけど。
ただ1つだけ気になった点。
ゆうちゃんのせりふで、
>>252の「決めれへん」というのがあるんですが
関西弁だとほぼ「決められへん」になります。
ラ抜き言葉がない、というのが関西弁の標準語に比べて、
優れてる唯一の点だと思っていますのでw
そこを気にしていただけるとうれしいです。
生意気なこと言ってすいません。
俺の文章もげしげし批判して仕返ししてくださいw
298 :
:02/04/07 10:34 ID:X05BBYOY
(・∀・)イイ!!
>>278の続きです。
-104-
鬼の中澤の姿は、欠片もない。
完全にただの女の人。いや女の子のようだった。
「ヒロキ。あんたいい子やで。うちが保証する。自信持ちぃ。
一回すべて忘れなさい。何もかも。 そうすれば一番強い思いだけ残るから。」
正面から両手でオレの顔を包む。
「私も、決心ついた。忘れようと思う。昔の事。お互いに頑張ろうな。
どんな人間も1人じゃ生きていけない。
そして私がすべて正しいなんて思ってもいない。」
オレは否定も肯定もせず、手に包まれた顔を動かさないで
瞳を見つめていた。
「すまん。協力してくれ。最後やから。
その代わり忘れさせてあげるから。 協力して、頼む」
オレには意味がわからなかったが軽く頷いた。
頷き顔を上げたとき、唇が唇と重なっていた。
オレは、硬直した。
それでも中澤先生はかまわず止まらない。
口の中に容赦なく舌が入ってきて、快感を撒き散らす。
体の自由がなくなるようだった。
座っていたオレはチカラが抜けて後ろに倒れこんだ。
ふわっ、そんな感じで中澤先生は、オレの体に覆い被さってきた。
中澤先生はオレの首元から耳へ舌と唇で何かを確かめているようだった。
体はオレのシャツの中に何時の間にか進入している。
考える事の出来る状態じゃない。
多分声も、漏れているだろう。
それすらもわからない。
上半身裸のオレと下着姿の中澤先生が確認できた時には
ズボンに手が伸びていて下着ごと脱がされていた。
次の瞬間、身震いするほどの快感がやって来た。
果てそうな事を告げたが、それでも口の中に包まれたままだったので
口の中に放出した。
-105-
それでも、まだ波が引かず完全に頭の中が真っ白になった。
意識がぼんやりしていて、目を開けた時には中澤先生は
オレに跨り、恍惚の表情でオレを見つめながら体を動かしていた。
中澤先生の頬に涙のが流れたのを見た時にオレは
体を起こし抱きしめ、オレが上になって体を使って感謝と
慰めの思いを込めて腰を動かした。
ゾクリとするほどの色気。
でも実際自分の快感の元になっているのは中澤先生の肌から伝わってくる物。
それがオレの肌を通して心に伝わってくる。
言葉では軽軽しくて言えないような、感情が伝わってくる。
それは中澤先生の悲しみ。
奥歯を噛み締め、自分だけ快感に溺れるのを必死で耐えながら体を動かし続ける。
─中澤先生が知らない男の名前を叫んだ。
それと同時に体が一瞬硬直して、そっと崩れた。
硬直した瞬間オレは強い刺激を感じて耐えていたものを解き放った。
「ほんま、ごめんな。こんなことに付き合わせて。
おかげで、吹っ切れた気がする。ありがとう。」
そう言うと軽くキスをした。
「頭、真っ白になりました。
でも、こんな快感味わったの初めてです。
これから─
─この快感を知ってしまったら、今度ひとみとする時に
物足りなくなってしまうのではないか・・・」
正直に言った。
それほど強烈だった。
-106-
「あほ。」
少し照れて一言言った後、続けた。
「まぁ、お世辞でもうれしいわ。
あのなぁ。吉澤とは愛があるんやろ?
大丈夫や。 セックスは体でするもんじゃない。
心でするもんやで─
─だからなぁ。愛のないセックスはセックスやない。
だから今日のコレも浮気やないんや。
浮気の「気」の字は心って意味やで。 気持ちさえしっかりしてれば、問題ないんや。
でも、最低限のマナーとしてパートーナーには言わない。
それが思いやりや。
体を使わないとわからない事もあるからなぁ
いろいろ長く生きているとさ。
あとな。ヒロキいい男やで。
もっと自信持ちぃ
この中澤裕子のお墨付きのいい男なんやから。
でもな。自惚れてはアカンからな。
前に抱いた女の子とは愛情やないやろ。
恋心と愛情は違う。
どう違うかは自分で考えや。」
中澤先生は体にタオルを巻きつけて風呂場に行った。
「おいで、汗流そう。」
そのまま二人でシャワーを浴びた。
不思議と、やらしい感情もなく普通にまるで幼い姉と弟のような感じだった。
兄弟のいないオレにとって思い出すのは幼い時の自分と梨華。
幼稚園ぐらいの時、こんな感じでプールのあとシャワー浴びたっけな。
着替えた後、熱い紅茶を一杯飲んだ後、車で近くの駅まで送ってもらって家に帰った。
車の中での会話は人には言えないけれど、これから先、生きていく上で
なんだかとても役立ちそうで、世界観が変わった感じがする。
中澤先生のおかげでオレは生まれ変わった気がした。
( ´D`)<ここまで。っと。
すいません。日曜日の昼真から、
こんな話で。
>>IEEE1395 さん
なるほど。
ありがとうございます。
凄い参考になりました。
これからの参考にさせてもらいます。
それと実際はこんな良い思い?してないですよ。
303 :
:02/04/07 11:14 ID:1P4RCuNB
裕ちゃん(TT)
304 :
---:02/04/07 11:51 ID:4qECkgNI
せつない・・・・けど・・・
(・∀・)イイ!!
>>292から
俺「…仕方ない…帰るか」
真希「うん」
俺達も家に向かって歩き出した。
しばらくして会話が始まる。
真希「…ごちそうさま」
俺「んぁ?」
真希「ケーキ」
俺「あぁ……結局何個食ったの?」
真希「私は3個…あとパフェ」
真希「真里っぺは他にも頼んでたような…」
よく食うなぁ…
俺も甘い物好きだから気持ちは分かるけど。
俺「太るぞ?」
冗談混じりに言ってみる。
真希「う゛……
……ねぇ、私太ったかなぁ…?」
そう言う真希の顔を見てみると、かなり不安そうだ。
どうやら本気で言ってるらしい。
俺「ん?そうでもないんじゃない?」
本当なら「太った」と、からかってやりたいところだが…
真希の顔があまりにも真剣だったのでやめておいた。
真希「…だって今朝も『重い』とか言ってたしさぁ…」
真希の歩くスピードが遅くなってきた。
どうやらかなり凹んでるらしい…
俺「んなことないって!
真希がそれで『太ってる』なんて言ってたら他の女子の反感買うぞ?w」
冗談っぽく本心を言う。
はっきり言って真希のスタイルはかなりいい。
毎日ドキドキさせられっぱなしの俺が言うんだから間違いない。
恥ずかしくて真希本人には言えないけど。
真希「そんなことないよ〜」
俺「あるって!w
もっと自信持てよ!」
真希「…そうかなぁ…………」
・・・・・・
真希「えいっ!!」
俺「おわっ!?」
真希がいきなり俺の背中に乗ってきた。
おんぶの体勢だ。
真希「じゃあ軽い私を家まで運んで♪」
いや、別に「軽い」とは言ってないんだが…(軽いけど)
それよりも背中とかになんか色んな感触があるんですけど…
俺「えー…仕方ねぇなぁ…」
と口では言いつつも、この体勢ちょっといいかも!とか思ってたりするわけで…
俺は真希から買い物袋を受け取ると、しっかりとおんぶをし直した。
真希「わぁ、たか〜い!!」
俺「よし!じゃあダッシュで行くぞ?」
真希「おぉ〜!行け行け〜!!」
真希の掛け声とともに走り出す。
真希「わぁ、はや〜い!!」
結局このまま家まで走り抜けてしまった。
ちなみに家に着いた時に息が激しく乱れていたのは、
しばらく運動していないのにいきなり人1人担いで走ったからであって、
決して真希の太股やら胸の感触にハァハァしていたわけではない。
たぶん。
ここまでです。
>>295 ありがとうございます。
そんな声と(主に)自分の為に書きつづけます(w
>>296 いきなりはちょっと…(汗
とりあえず暇を見て少し続きを書いてみるので、
新たにリレー参加者募集ってことでそうでしょうか?
もし参加者が誰もいないようなら…1人で……書きつづけますけど…(不安)
というわけでリレー新規参加者募集!!(勝手にやっていいのか?w)
個人的に今まで書いたことない人でもいいと思うんですがどうでしょう?
物語の枠組は決まってて、完結させる必要はなく自由に話を展開させられるから
初めての人でも書きやすいと思うんですけどね。
とりあえずその辺りも含めて意見待ってます^^
>ちっくりさん
遅くなってしまいましたが、HPの更新ありがとうございます。
HN変更にも対応してくださり、短編まで載せてもらって。
ご苦労様です。これからもよろしくお願いします。
309 :
:02/04/07 13:13 ID:1P4RCuNB
ごっちんと戯れたい・・ハァハァ
310 :
剣士:02/04/07 20:41 ID:CbdY5WT8
どうも〜!
とうとう進出してきました。
L型さんや我犬さんの紹介です。
小説一応書いてます(L型さんのとこで)
ここでも書こうと思ってます。
いいね♪いいね♪読みたいね♪
312 :
こうもり:02/04/07 22:17 ID:YgJU4IqI
「こらごっつぁんこんなところで寝ちゃだめだって」
話も終わり少し沈黙が流れていると、真希ちゃんが寝てしまっている。
それを見た矢口さんは一生懸命起こそうとしていたが、真希ちゃんは
一度寝たら起きない性格らしくまったく効果がないようだ。
「南条さんどうしよう?このまま寝かせとくわけにもいかないし」
「どうしましょう?」
「じゃあ私の部屋にでも寝かせましょう、今布団敷いてきますから
待っててください」
愛ちゃんはそう言うと自分の部屋に入って行った。
「また俺が運ばなきゃいけませんね」
「そんな事言って本当は嬉しいんじゃないの?
ごっつぁんスタイルいいから」
「じゃあ矢口さんが運びますか?もちろん矢口さん一人で」
俺はさっきまで言われっぱなしで悔しかったので
矢口さんに言い返した。
矢口さんは悔しそうに俺の方をみている。
313 :
こうもり:02/04/07 22:18 ID:YgJU4IqI
俺はそれをみて少し勝ち誇ったような顔をした。
「やってやろうじゃない」
矢口さんはそう言うと真希ちゃんを抱えようとしたが
やっぱり無理があったのか、ふらついて落としそうになった。
「矢口さん無理は止めてくださいよ」
俺がそう言うと矢口さんは諦めて、寝ている真希ちゃんを下ろした。
そして今度は俺が真希ちゃんを抱え愛ちゃんの部屋まで運んだ。
「ここです」
部屋に入ると愛ちゃんが布団を敷いて待っていた。
その布団に俺は真希ちゃんを寝かせようとした時
急に真希ちゃんが俺の首に手を回してきたので俺はよろけてしまい
真希ちゃんに覆い被さるようになってしまった。
このままではまずいと思いその場から逃げようと思い体を起こそうとしたが
真希ちゃんに首をホールドされているため、うまく動く事が出来なかった。
314 :
こうもり:02/04/07 22:19 ID:YgJU4IqI
「カズさん大丈夫ですか?」
愛ちゃんはそう言って俺の事を起こそうとしている。
俺はなんとか首に回っている腕を解き、身を起こした。
「愛ちゃんありがとう」
「いえ、どういたしまして」
「それじゃ戻ろうか?」
「はい」
俺と愛ちゃんは、愛ちゃんの部屋から出た。
「それにしても真希ちゃんは寝相が悪いですね
いつもあんな感じなんですか?」
俺と愛ちゃんはリビングに戻り残った二人と話をしていた。
「ごっつぁん、そうかな私はあんまり感じた事ないけど」
「あの子は結構寝相悪いわよ、しかもすぐ抱きつく癖があるから」
そうやって保田さんが言った。
「そうなんですか、それなら早く言ってくださいよ」
「なに南条さんもしかしてごっつぁんに抱きつかれたとか?」
「・・・・・・」
そういえば、さっき抱きつかれたとき真希ちゃんの胸が俺の目の前にあったよな。
俺はさっきの事を思い出し、急に顔が赤くなってしまっていた。
「いや、そんな事ないですよ」
俺はそれを頭から振り払い慌てて否定した。
315 :
こうもり:02/04/07 22:20 ID:YgJU4IqI
「じゃあそう言うことにしておいてあげる」
保田さんと矢口さんはなぜか少し微笑んでいる。
「さーてと私もそろそろ寝ようかな」
保田さんはそう言ってソファーから立ち上がった。
「どこで寝るんですか?」
「私、後藤の隣で寝るわよ別に私は慣れてるから
おやすみ、みんな」
「おやすみなさい」
保田さんは愛ちゃんの部屋に入って行った。
「私たちはどうしましょうか?」
「そうだねどうしようか」
「もう寝る場所ここくらいしかないですよ」
「じゃあ私もうここで寝る」
矢口さんはそう言ってソファーに横になっている。
「分かりました毛布でも持って来ますよ」
俺はソファーから立ち上がり、自分の部屋に行った。
部屋に入るってベッドを見ると、二人は布団をはだけていたので
俺は布団を掛け直した。
そして俺はクローゼットから毛布を三枚取って部屋を出た。
リビングに戻るともう矢口さんは寝ている。
俺はその矢口さんに毛布を掛け、愛ちゃんにも毛布を渡した。
「ありがとうございます」
「俺たちもそろそろ寝ようか?」
「そうですね」
そう言うと俺と愛ちゃんはそれぞれソファーに横になった。
俺は、朝からいろいろして疲れていたのか目を閉じるとすぐに睡魔が襲ってきた。
316 :
こうもり:02/04/07 22:25 ID:YgJU4IqI
更新終わりです。
>ラムザさん
別にいいですよ、でも俺が書いてもいいのかな?
あんまり自信がないのですが・・・。
>剣士さん
いよいよですか、でもここはsage進行でお願いします。
次で何かが起こる。
ちゃみ剣か
318 :
こうもり:02/04/07 23:02 ID:YgJU4IqI
しくった。
部屋に入るってになってる・・・。
だめだこりゃ。
>明日は雨?さん
そう言われると凄く嬉しいです。
これからも頑張ります。
>こうもりさん
次回予告キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
なにが起こるのだー、気になります。わくわく。
なんとなく予想がつくのは俺だけ?
321 :
名無し:02/04/08 00:48 ID:sz/1LpEj
320
無心で待つのじゃ。
322 :
コンボ:02/04/08 00:54 ID:/ctBLad8
>
>>183さん
やっぱりばれました?
なんか規則性があったら面白いかなあ、と思い立ちまして。
中編です、どうぞ。
最初の2セットは女子が取った。
美貴は、想像よりもはるかに動きがよかった。
制服で体操服の女子部員と同等に動きまわり、ネット際の競り合いでは必ず勝つ。
男子も発奮したが、体が追いつかなかった。
康一は元より本気だったが、直人などはかなり甘く、些末なミスでボールを落としている。
美貴もそれにつけこみ、直人のいる方向にばかりボールを打つ。
女子が24点目を取ったとき、男子は9点だった。
紅白試合に負ければどうなる、というわけではなかったが、康一は必死になっていた。
あんな鬱陶しい奴らに負けるわけにはいかない。
さすがに事態をかんがみた忠勝が、直人のすぐ横に来た。
直人は後ろの二人に挟まれるように移動し、ようやくまともにプレーできるようになった。
だが、遅かった。
13点まで巻き返したとき、美貴がネット際に来た。
康一もネットまで走って、飛ぶ。
同時に、それまで康一がいた場所はがら空きになった。
康一は両手ではじき返したが、ボールは自分の後方まで跳ねて、忠勝の右手のすぐ先で着地した。
「悪い」
忠勝は肩で息をして、ネットまで歩み寄った。
「いや、忠勝の方が近かったのに、俺が行ったんがあかんかった」
立て続けに3セット取られた。
今までにそんなことは一度も無かった。
「直人、お前がちゃんと動かんから負けてんぞ」
直人は他の部員に文句を言われている。
返す言葉も無いようで、うつむいたまま黙りこくっていた。
323 :
コンボ:02/04/08 00:55 ID:/ctBLad8
横目で向かいのコートを見ると、女子部員は部室へ歩いていた。
紅白試合では負けた方がネットやボールを片付けることになっている。
康一は足元のボールを手にとって、籠に入れはじめた。
忠勝らは四人でネットを片付けている。
康一が籠を引っ張って行くと、籠の中にボールが飛んできた。
「手伝うよ」
用具入れの傍に、吉澤が立っていた。
康一は一瞬見たが、すぐに籠を引っ張ってボールを入れた。
「なに怒ってんの」
吉澤は歩きながらボールを拾うと、籠に向かって投げつけた。
狙いは外れなかったが、動いた康一の背中に当たった。
「あ……」
吉澤は棒立ちになったが、康一は振りかえりもせずにそのボールを籠に入れると、用具入れまで歩き出した。
「ねえ、ほんとになに怒ってんの」
康一は籠を置くと、駆け寄る吉澤を無視して部室までUターンした。
顧問は用具入れの鍵を閉めると、そそくさと体育館を出た。
二人の他には誰もいない。
康一は一言も話さなかった。
体育館を出ようかという時、嗚咽の声がした。
すぐに止んだが、反芻のように何度も起こっては止む。
うんざりしたが無視し通すこともできず、康一は振りかえった。
324 :
コンボ:02/04/08 00:55 ID:/ctBLad8
吉澤は泣きながら歩いていた。
「なんやねんいきなり」
「ごめん……」
嗚咽の間に一言ずつ喋るのが精一杯の様子だった。
康一が立ち止まると、吉澤も立ち止まってしゃがみこんだ。
「ほんとごめん……先行ってて」
「アホ、そう思ったらとっくに先行ってるわ」
康一は吉澤を見下ろしながら、外を見まわした。
こんなところを見られたら、さらに話がややこしくなる。
幸い人影は見えず、皆は部室まで行ったようだった。
「話してもいいかな……」
吉澤は小声で呟いた。
「別に」
「……試合が始まる前に、みんなに言われた」
「なにを」
相槌を打つのが礼儀のような気がした。
「最初に、榊原くんが私のこと好きやって」
325 :
コンボ:02/04/08 01:00 ID:/ctBLad8
「へえ」
返答に困ったが、それから先が聞きたかった。
途惑ったが、気が付けば自分は小学六年生に戻っているようだった。
淡い期待が頭をかすめる。
「私は違うって言ったよ、榊原くんに迷惑かかるから」
期待とは違ったが、予想通りではあった。
「それだけか」
語調も強くなった。
「……それで、そのあと亜弥が藤本さんは榊原くんのこと好きなんだよねって」
亜弥とはバレー部の女子である。
「なんか、実はちょっと思ってたんだよね、そうじゃないかなって」
冗談に違いない。
女子が突飛な冗談を言い合うのは、康一にも分かっていることだった。
思わぬところからの不意打ちだった。
「藤本さんもそうなんだって。
一人だけ最初に耳塞いでたのが気になったんだって。
性格もいいみたいだし、バレーも上手いし」
言ってるうちに、吉澤の言葉は震えてきた。
「だからさあ、付き合ってあげてよ、藤本さんと」
「付き合えるわけないやろ、そんないきなり」
「榊原くんも気になってたんでしょ」
「なんでそんな……」
「本多くんと話してるときも名前覚えてたし、なんか見てる時の目が違った」
吉澤は立ちあがると、体育館を出た。
しばらくすると、一際大きな泣き声が聞こえた。
326 :
コンボ:02/04/08 01:00 ID:/ctBLad8
文化祭になると、康一は途端に暇になる。
クラブは一斉に休みになって、強引にクラスの手伝いをさせられることになる。
そうなると、大抵康一は学校を抜け出して海辺に行く。
授業の時間まで手伝わされるのは仕方がないが、放課後になると自転車でバイクの店か海辺に行く。
生徒が少なければ教師も少なく、監視の目が届くはずもなかった。
康一たちバレー部がいなくなるのは日常茶飯事で、すで教師も黙認していた。
その日は忠勝が同行し、二人は学校から歩いて十分ほどのバイクの店へ向かった。
「ちゃーす」
「なんや、昨日も来たやんけ」
レジから声が返ってくる。
「いいじゃないすか、酒井さんやって寂しいんでしょう」
「まあな」
酒井は突き出た腹を揺すると、人の良い笑顔を見せた。
忠勝は早速壁際にある赤いバイクを見つけて、目を輝かせた。
「うっわ、すっげー。
あれなんすか、あの赤に白の線入ったやつ」
「あれな、あれはこれ」
酒井はレジスターの横に掛けてあったカタログを取り上げ、二人の前に広げた。
見開きの一面に、車体が光っている。
「新しいカタログ出たんすね」
康一も興味深げな視線でカタログを覗きこんだ。
327 :
コンボ:02/04/08 01:01 ID:/ctBLad8
「めっちゃ欲しいわー」
忠勝はすがるように酒井を見た。
「アホ、これクソ高いねんぞ。
700万や、700万」
「うっそ、700万ドル?」
「余計高いわ」
赤のバイクは店内でも際立っていた。
同じ赤でも、比べると驚くほどくすんで見える。
サイドに入った二本の白い線がさらに格差を作っているようだった。
「こんな値段でも、買う奴は山ほどおるからな。
俺やってほんまは売りたないからあんなとこ置いてんねん」
酒井がレジにもたれかかったとき、出入り口が開いた。
「ただいまー」
近くの中学の制服を着た少女が、鞄を片手に入ってきた。
髪は後ろで一つに束ねている。
康一と忠勝を見ると、慌てて頭を下げた。
「こんにちは」
逃げるようにして店の奥に走り去る。
「最近、あさ美が妙に色気づいてなあ。
好きな男でもできたんちゃうかな」
酒井はさらにレジにもたれかかり、溜息をついた。
「部屋入れてくれへんし、なんか隠してるみたいやねんなあ」
「それって、普通ですよ」
忠勝が言っても、酒井は聞こえないようだった。
328 :
コンボ:02/04/08 01:02 ID:/ctBLad8
店を出ても、まだ夕日さえ見えていない。
「海行こか」
康一が言うと、忠勝は無言で歩き出した。
海と言っても、店の向かいは道路を挟んですぐに浜辺である。
砂の盛り上がったところから海を見渡すと、所々漁船が見える。
青い水平線に浮き沈みしている漁船は、康一にとって馴染みが深かった。
二人の祖父が漁師で、しかもまだ現役である。
沖に連れて行かれるのは、よくあることだった。
それより少し手前には、幾人かのサーファーがいる。
ほとんどが上手く白い波に乗っているが、一人波が来るたびに沈んでいる。
それでも見栄を張っているようで、波打ち際に流されまいと、波と奮戦している。
忠勝はその姿が沈むたびに笑っている。
灯台の根元では、誰かが海釣りをしている。
それも数人だが、数分の間隔で魚が釣れている。
釣り人に混ざって、一人絵を描いている。
「あそこに絵描いてる人おるな」
康一は呟いたが、波にかき消された。
立ちあがると、忠勝はようやく笑うのを止めて康一を見上げた。
「どうしてん」
「ちょっと、あっちの方行ってくる」
「分かった」
あっさりと返事をすると、腹を抱えてまた笑い始めた。
329 :
コンボ:02/04/08 01:02 ID:/ctBLad8
絵描きは釣りをしているおじさんたちと仲良く歓談していた。
康一が近付くと、真っ黒な口髭を動かした。
「釣り……じゃないな」
見かけより声がかすれて、老けている。
康一は黙って、絵描きの横に腰を下ろした。
「美貴は学校に馴染んでるかい」
脈絡のないことを、自然に口に出した。
美貴の画家の父親なのだろう。
外見と鞄で高校一年生と判断して話しかけたのだろう。
美貴の名は校内に知れ渡っていた。
期待のアタッカー藤本美貴の名で、他校にさえ知られていた。
絵描きはそれを見越したうえで尋ねたのだろう。
「ええ、多分」
康一は素っ気無く返事をした。
絵描きのキャンバスを覗きこむと、人が何人か描かれていた。
例の下手なサーファーが、中央に描かれていた。
仰向けになって水面にひっくり返っているところだった。
他のサーファーは上手に波乗りしている。
海面を見ると、あのサーファーはやはりボードの上で転んでいた。
330 :
コンボ:02/04/08 01:02 ID:/ctBLad8
夕日が出るまでに帰ることになった。
海沿いを並んで歩くと、海からの風が吹き付けてきた。
髪や服は無造作に波打つ。
「なあ、康一」
「なんや」
忠勝の声が少し上ずっていた。
康一との会話で緊張することはまず無いはずだった。
「俺な、藤本のこと好きやねん」
「俺に告白するんとちゃうねんから、そんな緊張すんなや」
忠勝はそれでも落ち着かないようで、しきりに右手で肩や首を触った。
「でもなあ、藤本は彼氏の誘い全部断ったらしいで。
野球部の鳥居も振られたらしい」
「でも俺な、ちょっと自信あんねん」
忠勝はようやく肩を触る手を止めると、悠々と話し出した。
「藤本が転校してきた日にな、「私って綺麗?」って訊かれてん」
「口裂け女か」
康一は吐き捨てるように言うと、忠勝に疑いの視線を向けた。
それを察したように、忠勝が返答する。
「ほんまやぞ、お前がどっか行っとったとき
これは明らかに愛の告白やろ」
「まあ、なんでもええけど」
忠勝が夢見心地になろうがなるまいが、どうでもよくなっていた。
ここまでです。
331 :
:02/04/08 08:43 ID:yXvIM0sM
(・∀・)イイ!!
332 :
名無し:02/04/08 09:50 ID:x5khCn0d
つなぎ役さん、(・∀・)イイ!!
>>301 の続きです。
-107-
電車の中でひとみから電話が入り結果報告と試合後に自主練があり
それがやっと終わったと連絡があった。
オレは試合結果も自主練があったことも、もちろん知っていたが
あえて言わず「よかったな、次もがんばれな」って心から言えた。
会えなくてもひとみのあの姿。
試合での活き活きしているあの姿。
眩しかった。
あの姿をオレは見たい。
だから、頑張ってほしい。
オレはその為だったらいくらでも協力したいと思った。
中澤先生の言ったようにすべてを忘れたみたいにスッキリした。
そして一番強い想い。
ひとみの為に出来ること。
してあげられること。
それが自分への喜びになる気がした。
中澤先生と寝て、快感以外にも何かいろいろ伝わった事がある。
あの時の中澤先生はオレを抱いていたわけじゃない。
亡くなった彼を想ってオレを抱いていた。
それでも、その彼に対する想いが凄く伝わった。
気がついた。
オレはセックスと言う行為の意味を
それは与える物。
オレは得るものだと勘違いしていたんだ。
-108-
次の日曜日はひとみに話をしてから試合会場に足を運んだ。
結果は残念なことに負けてしまった。
対戦相手が悪かった。
前回の全国大会でベスト8まで勝ち上がった強豪校
それでもかなりいい試合だった。
試合の後、部員が全員泣いている中、ひとみは口をへの字にして堪え
泣いている部員を励ましているのは会場の隅にいたオレからもわかった。
オレは他の部員の前でひとみと会うのも気が引けるので、先に会場をあとにした。
それからしばらくして携帯にひとみから連絡があり、部員と別れたから
会いたいんだけど、どこにいるか聞かれて現在地をお互い確認して
M駅で待ち合わせの約束をした。
オレが着いてから15分ぐらい経ってからひとみはやってきた。
「ごめん。待たせちゃった。せっかく来てくれたのに負けちゃった。」
オレはひとみの頭を引き寄せて胸に押し付けるようにして、軽く抱きしめた。
「よく頑張ってたじゃないか。全力出し切ったんだろ。」
「うん」
「じゃぁ、しょうがねぇよ。また次があるさ。」
オレとひとみは歩き始めた。
賑やかな街並みの中、いつものように歩いて、話をしていたが
それでもひとみの表情は曇っていた。
「なぁ、ひとみホテルに行こう。」
オレは切り出した。
そんな気分ではないのはわかっている。
ただ慰めてあげたい。
一瞬迷ったような顔をしたひとみは
オレの顔をみて軽く頷いた。
-109-
部屋に入ってからひとみはシャワーを浴びた。
オレもひとみの後にシャワーを浴びた。
それからベッドに入ってゆっくりキスをした。
いつもより、反応の鈍いひとみ。
試合に負けて、悔しさや精神的ショックが残っていた。
そんなことはわかっていた。
だから、ひとみを慰めたい。癒してあげたい。
そしてオレの気持ちを与えたい。
そんな気持ちを心に込めてひとみに接した。
ひとみの肌から悔しさなどを取り除くようにやさしく。
そんな想いが通じたのだろうか、ひとみは体を預ける。
心を開いていくような感じがした。
ひとみの肌は透き通るように白い。
その肌から、オレは両手で悔しさを浮かび上がらせ、唇で吸い取る。
そして舌でオレはひとみに愛情を塗り込む。
「ね、ねぇ、なんか、いつもと違う。い、いつも、より、凄く、気持ち、いぃ」
ひとみは、驚きながら体をくねらせる。
多分、中澤先生にしてもらった時のオレも同じようにしていたのだろう。
ひとみは、オレのひとみへの愛撫の秘密がわかったのかどうかわからないが、
オレに対して、同じような事をしてきた。
ひとみの白くて長い指がオレの首元をなぞり、唇を当ててくる。
全身が泡立つように鳥肌が立つ。
そして快感が唇を当てられたところを中心に広がっていく。
頭が真っ白になったが、ひとみを愛していることのみが、ハッキリわかる
気持ちを込めて頭のてっぺんから、つま先まですべてを二人が確認するように、
お互いが同じ行為に没頭した。
それから繋がる前に、二人共絶頂に達した。
( ´D`)<ここまで。っと。
書きたいけど私には文才がない。
パート2読めないよー誰かたすけてー(泣
337 :
剣士:02/04/08 14:33 ID:e0lxor9b
「心の傷」
ある、春の暖かい朝だった。
俺はとある高校に転校してきた。
「ここか・・・・」
その高校は、まだ新しく、きれいな校舎だった。
「ここなら・・・どうなのだろう?」
俺はとある理由で転校したのだが、ここではまだ伏せておこう。
そして、職員室に行き、校長に挨拶をすませた後、俺は学校の中を歩いた。
と、そこに・・・
「おーい!転校生!」
後ろから声をかけてきたのは、中澤裕子という先生。金髪に、結構鋭い目。
さすがに腰が引けた。
「そんなにこわがらんでもええ。今度から、あんたの担任やねん。よろしくな。」
顔とは裏腹に、いい性格。
「・・・・どうも。」
先生は、俺のその返事を聞いて、半ばあきれ気味に
「あんなぁ・・・そんな愛想のない顔やったら、友達できへんぞ?もっと明るくいけや」
もっともな意見。だが、俺は素直に「はい」とは言えなかった。
そして、その後、先生は学校内を案内してくれた。
「まあ、こんなとこや。じゃあ、明日から、遅刻せんとくるんやで!」
俺はコクッとうなずいて、学校をあとにした。
そして、新学期、始業式の日になり、俺は余裕をもって学校に行き、教室に入った。
そして、先生が来た。
「みんな、おはよう!まあ、ようしっとると思うけど、ウチは中澤裕子や、一年よろしくな。
あ・・そや、おい、転校生。前でて挨拶しい!」
さすがに転校生と呼ばれるのは嫌だったが、名前を教えるのを忘れていたので無理はなかった。
338 :
剣士:02/04/08 14:34 ID:e0lxor9b
まずはここまで。
まだ、最初のでだしにすぎませんが、よろしくです。
頑張りますよ!
339 :
..:02/04/08 15:07 ID:ijaR4vXU
>>336 パート2dat落ちしているから
古いの読みたければ
ちっくりさんor作者のHP
それかHTML化されるの待つんだな
340 :
:02/04/08 15:46 ID:U3qdZnh9
剣士殿
書くのは、かまわないがsage進行で頼む。
前にもこうもり氏が言っただろ。
潰す気か?
341 :
にゃあ:02/04/08 16:02 ID:NRH1eKWI
メール欄に半角でsageと入れて書き込んでください。
これがsage進行のやり方です。
ちっくりさんと作者HP誰か一気に出して(願
欲を言えばsuzukaさんのサッカーのやつが気になる
SASさんはもうこないのかな?
後藤のボディーガード編が気になるんですけど
2日がかりで全部読みました(ちかれた
こんばんわ、chickenです、今夜中には本スレ(できればmusixも)を
更新したいです。こんなレスを打っているのは、こんな更新回数では、
ここに誘って頂いた、我犬。さん・ラムザさんに申し訳が立たないので、と
いうのもありますし、今日学校が始まりまして、気持ちにも区切り的なものが
つきました。これからもよろしくお願い致します。
はじめまして剣士さんよろしくお願いします。
345 :
剣士:02/04/08 21:15 ID:As1Istx1
申し訳ないです!
まだ初心者なもんで・・・。
気をつけます。
>>
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014922137/613 の続きです。
梨華が髪の色を変えた翌日の午後、会社で取引先からのメールに
目を通していると携帯が震えた。スーツのポケットから出しディスプレイを
見ると、裕子さんの名前が出ている。
「どうしました今日は?」
「つれないなあ。用事がないと電話かけちゃいけないんか?」
「そんなことはないですけど、仕事中ですから長話はできませんよ」
右手をマウスに乗せ、パソコンのモニターを眺めたまま言った。
「そんなら手短に説明するわ。金曜日飲むんやけど、来れるか?」
「あの、いくらなんでもそれじゃ短すぎますよ。もう少し詳しく説明してください」
「長話できないって言うから短くまとめたのにしゃあないな……」
裕子さんの声が大きくなった。
「梨華ちゃんに一日も早くうちの事務所に慣れてもらおうと思って、
梨華ちゃんの歓迎会&親睦会やるから、あんたもどうやと思って誘ってるんや」
「……そういうことですか」
何となく乗り気になれない。
マウスから手を離し、モニターの脇にある卓上カレンダーに書かれた
金曜の日付を人差し指で押さえた。
「遠慮しておきますよ」
「なんや忙しいんか?」
「そういう訳じゃないですけど、オレが参加するべきではないと思うんで」
「どういうことや?」
「『どういうこと』って、そういうことは普通、仕事場の人間だけでやること
ですよね? 部外者が加わるべきじゃないですよ」
「そんな事気にしいへんでもええやん。圭ちゃんも紗耶香もオッケーだって
言うてるし、それに梨華ちゃんもあんたが来た方がきっと嬉しいで」
「別にオレと梨華が一緒に暮らしているからといって、常にワンセットでいる
必要はないと思いますが……」
日付の上にボールペンでバツを書いた。
「すいません、また今度誘ってください」
「わかった……無理に誘ってもしゃあないよな。でもな、もし気が変わったら
直前でもいいから連絡してな」
金曜日の夜は久しぶりに独りか……。
携帯を切ると同時に不思議な安堵を感じた。
両肘を机の上に乗せ、人差し指と中指でこめかみを何度も繰り返し強く揉む。
思えば梨華に出会ってから今日までの五日間、ひたすら慌ただしく時が流れていた。
おかげで真里と別れて以来常に感じていた孤独は無くなり、
馬鹿みたいに酒を飲むこともなくなった。
精神的にも肉体的にも良い傾向なのかも知れない。
でも漠然と、「これでいいのか?」 という気分が続いている。
それから三日後、仕事が終わり寄り道せずに真っ直ぐ家に帰ると、
玄関の電気は消えたままで誰もおらず、変に懐かしい感じがした。
「多分帰りが遅くなると思います」と言って、今朝梨華はバイトに出かけた。
きっと今頃裕子さんに沢山飲まされていることだろう。
リビングでコートを脱ぎ、ソファーに腰を下ろした。
急な打ち合わせで昼飯が遅れたため特に腹は減っていない。
まだジンのボトルは残っている。
とりあえず飲もうかと考えたが、たまには違うことをするのもいいかもしれない。
ジーンズとVネックのコットンセーターに着替え、その上にパタゴニアの
ナイロンジャケットをひっかけた。
レガシィワゴンにガソリンは満タン近く入っている。
オレは車のキーを握ると部屋を出た。
車に乗ってから30分間、混雑している都心への道は避け、国道20号を
ひたすら西に進む。次第に同じ方向へ向かう車は減り、二車線あるうちの
右側だけを選んで走り続けた。何も音楽をかけていない車内にはエンジンの排気音だけが流れる。
ふと、誰もいない助手席に目を向けた。
助手席前のグローブボックスには夏に真里がよく聞いていたHIPHOPの
CDが入っている。頭の中に重低音の効いたトラックがよみがえる。
あの頃の真里の声と一緒に。
思わず胸が詰まり、息苦しくなってウインドウを開けた。
冷たい空気が風となって入ってくる。
大きく息を吸って吐いてみたがまだ落ち着かない。
気がつくと路肩に車を止めていた。
お久しぶりです。
だいぶご無沙汰していました。
350 :
:02/04/08 22:52 ID:NjqNtSX2
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
351 :
:02/04/08 22:52 ID:XECOVGhB
L型キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
352 :
こうもり:02/04/08 22:59 ID:4qpnGuIi
愛はソファーに横になりながら和智の事をじっとみている。
そして寝たのを確認すると、音を立てないようにソファーから身を起こし
和智のほうに近づいていった。
そして和智に顔を見ながら、愛は今日吉澤に耳打ちされた事を思い出していた。
『高橋いい、南条さんを振り向かせたかったらまずは自分の事を意識して
もらわなきゃだめかもだって南条さん女の子を意識する事を
わざと避けているようにみえるから、それにはやっぱりキスとか
しちゃうのもいいかもしれない、だって南条さん女の子と付き合った事が
ないって言っていたってことは当然女の子とキスした事もないだろうから』
愛はそれを聞いて『試してみます』とは言ってはみたものの
男の人とキスをするなんて経験はなかったし、それにファーストキスは
もっとロマンチックにと思っていたので本当はするつもりがなかった。
353 :
こうもり:02/04/08 23:00 ID:4qpnGuIi
しかしさっき矢口が冗談とはいえ和智に迫っていたのを見て
このまま手をこまねいていると矢口に和智を取られてしまいそうだ
と愛は思ったので吉澤の言うとおりにしてみる事にした。
愛は目を閉じて、徐々に寝ている和智の顔に自分の顔を近づけた。
そして自分の唇を和智の唇に合わせた。
そのままキスを続けていると、和智が
「ううん」と言いながら寝返りを打ったので愛はすぐにその場を離れた。
愛はその後、ソファーに横になりながらさっきのキスの感触を思い返していた。
(私、カズさんとキスしちゃったんだ、なんだか不思議な感じ
でも、これでよかったのかな?
あれ、なんか大切な事忘れてるような気がする・・・)
しばし愛は考えている。
(あっ!!そうかこれじゃ私がキスしたって事カズさん気がつかないんじゃ
と言うか、その前にカズさんキスされた事にも気付かないんじゃ)
そう思うと愛は急に恥ずかしくなってきたので毛布を頭からかぶった。
(あー、そうなんだ吉澤さんの言って事ってそういうことだったんだ
よくよく考えたらそうだよね、カズさんを振り向かすためにはキスしろって
言ってたけど、それはただキスするわけじゃなくてカズさんがちゃんと起きてて
私の気持ちを受け入れてくれないとだめだよね・・・どうしよう今日はもうカズさん
寝ちゃってるし、明日からはまた仕事が忙しくなるし)
愛は毛布の中で頭を抱えて再び考え込んでいる。
354 :
こうもり:02/04/08 23:01 ID:4qpnGuIi
(そういえば来週バレンタインだったよね、だったらバレンタインの日に
カズさんに想いを伝えてみよう)
愛は考えがまとまったので布団から頭を出した。
そしてさすがに眠くなってきたので愛も眠る事にした。
愛は目を閉じて、最後に唇を触り
(おやすみなさい、カズさん)と心の中で和智におやすみを言って眠りについた。
「うん、ううん」
誰かが俺の唇をふさいでいる気がする。
寝ているときそんな風に感じて目がさめたので、身を起こすと
そこには誰もいなかった。
気のせいかなとも思ったが、唇に妙な感覚が残っている。
そして唇に触って見るとわずかだが、指に赤い色がついていた。
これは・・・まさか口紅じゃないのか?
と言う事は、寝ている俺に誰かがキスをしたって事か。
355 :
こうもり:02/04/08 23:03 ID:4qpnGuIi
更新終わり。
まあみんなの予想どうりかな。
>剣士さん
がんばってください。
356 :
:02/04/08 23:18 ID:NjqNtSX2
おっちょこちょい愛たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>167 お好み焼き屋についたものの、それまでなんの会話もなかった・・・・
そんな空気のせいか石川も何も言葉を発しなかった_
中に入ると野球を見ている中年男性__
活気に溢れていた。
ちょっとホッとした。
テーブルに座ろうと俺は腰をかける、
そのテーブルは二人、二人セットに腰をかけるタイプ
合計4人座ることができる。
石川「さぁさぁ座って」
石川が吉澤の体を押す。
吉澤「おお!っと・・」
石川の計算どうり?!
吉澤は俺の隣りになった___
向かいには石川一人
吉澤も心なしか俺と逆向き、通路の方に体が向いている。
注文も終わり、食べ終える。
もちろん、吉澤との会話はない。
石川とばかりだ、もちろん吉澤も−
更新終わり
明日には必ず・・・ごめん
358 :
:02/04/09 00:07 ID:9ZVxIPX8
よっすぃ(゚д゚)キマズー
L肩さん、オカエリ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
今日は更新なしで勘弁してくださいm(_ _)m
次から新章突入なんで。
萌え度増量中…かも(w
>こうもりさん
是非とも参加してください!w
1人は心細いよ〜(w
>>332 ありがとうございます^^
久々にそっちのHNで呼ばれたなぁ。
個人的にまだラムザには違和感あったりする(w
>>342 ちっくりさんのHP
ttp://project-m.s6.xrea.com/ 他の作者さんのHPは勝手に貼ると問題かもしれないので…
ひとつ見つければ芋づる式にリンクでたどれるとは思うけど(w
>剣士さん
遂にきてくれましたね!
楽しみにしてるんで一緒に頑張りましょう!
>chickenさん
別に気にしないでもいいですよ。
自分のペースで書くのが一番だと思います。
>L型さん
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !
>>356 チョトワロタ
というわけでリレー小説の続きも考えてるんですけど、参加者どれくらいいますかね?
コンボさん、こうもりさんは確保として、関西人Zさんが早く戻ってくるといいなぁ。
他の作者さんでも書いたことない人でもいいのでとりあえず募集!
361 :
名無し:02/04/09 04:11 ID:2zsMPvuU
リレーは前の続きから?それとも新作?
前スレはリレーどのへんまで消化してたか覚えてないや(w
362 :
ラムザ:02/04/09 04:27 ID:KQYf2cgB
>>361 一応続きで考えてます。
自分が続きを書く時にこれまでのあらすじも載せますね。
>ラムザさん
リレー小説に参加したいのは山々なのですが、
自分はみなさん比べかなり文章を仕上げるペースが遅いので、
ひっそりと見守らせてもらいます。
>>342 うちのアドレスは
http://members.tripod.co.jp/typel/ です。
>レスをくれる方々へ
━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ←だけでも十分嬉しいです。
更新の後に書き込んでくれる方、そして更新のない時に気にかけてくれる方、
いつもどうもありがとうございます。
>>335 の続きです。
-110-
それでも、オレ達は続けて本能的にお互いを求め、そして繋がった。
初めて、今までにないほどに繋がりを感じた。
体と心が繋がった。
今までの繋がりが幼稚に感じるほど。
ひとみと途中で何度も目を開けてオレを見る。
そのたびに唇を合わせた。
どれくらの時間だったのだろう?
お互い同時に果てた。
オレが果てる瞬間にひとみも導かれるように飲み込まれているようだった。
中澤先生の言葉の意味がわかった。
─セックスは体でするもんじゃない、心でするものだと─
ひとみは呆然としている。
「な、なんか凄かったね。
正直に言うとさぁ、あんまり乗り気じゃなかったけど
ヒロキが触ってくれた時、愛されているんだなぁ、って実感した。
そしたら凄くうれしくって、それを伝えたくて。
まだ、頭がすごくぼっーとしてる。
私何言ってるんだろ・・・」
オレは、ひとみの言葉がうれしかった。
伝わったのがうれしかった。
「よかった。伝わったんだ。でもね、ひとみからも伝わったよ。
うん。オレに届いた。ありがとう。」
もう一度深く唇を合わせた。
-111-
その日からオレ達は変わった。
外見的には変わってないのだろうけど
お互いの間に一切の不安はなくなった。
ただオレ達が順風満帆なのに、シンゴとごっちんは
まるっきり逆の道の向かっていたようだ。
それを聞かされたのは、土曜日の午後。
その日の午後は、ひとみは部活の練習だったので
オレはごっちんに相談に乗って欲しいと言われ出かけた。
ごっちんがどうしてもホテルで話をしたいと言っていたので
先週ごっちんと行ったホテルに行った。
ごっちんは家業の手伝いのために部活を辞めたのに
シンゴに呼び出されて、部活を辞めた意味がない。
説得しようとすると、シンゴに殴られる。
でも、好きだからわかってもらおうと努力していたが
どうやら、ごっちんの限界を超えてしまったらしい。
シンゴは、どうしちまったんだろう・・・
今週はほとんど道場に顔出していない。
道場の方針として練習は自分でするものだ。って理念の元でやっているので
オレはシンゴに来ない理由も聞かなかった。
聞いておけばよかったのかな。
「ねぇ。ヒロキ君とよっすぃーって今凄くうまく行ってるよね。なんで?」
ごっちんは、まるで子供がわからない事を親に聞くような顔と口調で言ってきた。
-112-
「なんで?って言ってもなぁ。ん〜お互いが好きだからだと思う。」
「だったら、なんで私達は、うまくいかないの?私はシンゴ君好きなのに。
シンゴ君は私の事好きじゃなくなったのかな?他に好きな人が出来たのかな?
私はもう必要のない女なのかな?」
オレは返答に困った。
ただシンゴに他の女がいるとは聞いていない。
でも、もし居てもそう言うことを言うような奴ではないので
なんとも推測だけで話さなきゃいけない、埒のあかない状態だった。
「他に好きな人が居たら、わざわざごっちんを呼び出したりしないだろ。
あいつはごっちんのこと好きだよ。うん。この前も話たと思うけど
ちょっと表現が下手なだけでさ。
ごっちんがそれはわかってあげようよ。ごっちんなら出来るよ。」
「私、寂びしいよ。なんだか一方通行みたいだもん。
いくら私の事、好き言っても、優しくして欲しいもん。
二人っきりだと今怖いんだよぉ。
ヒロキ君みたいな優しさが、欲しいんだよぉ。」
─子供に戻ってしまった。
だからだろう。
オレに抱きついてきた。
物をねだる子供のようにオレの胸の中で泣きながら
「優しさが欲しい。ねぇ、優しくして。私に優しさをちょうだい。」
ずっと叫んだり、つぶやいたり繰り返していた。
オレはそっと頭を撫でた。
まるで子供をあやすように。
「私は子供じゃないの。そんな頭なでるだけじゃなくて─」
キスしてきた。
泣きながらキスしてきた。
オレの頭をグシャグシャにしながらがむしゃらに。
「お願い。ぬくもりをちょうだい。そうしないと私、壊れちゃいそうだよ。」
どうする?自問自答した。
今、オレがするべきことは?
友人として、ごっちんを慰める。
それとも突き放す。
それか愛を持って抱く。
( ´D`)<ここまで。っと。
付けるの忘れた。
368 :
:02/04/09 12:02 ID:1pIG1oEX
(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)イイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!
369 :
剣士:02/04/09 14:20 ID:24byoY6h
>337の続き
「今日から転校してきた、神風剣(かみかぜつるぎ)と言います。よろしく・・・」
挨拶なんて慣れていないものだから、少し顔がひきつった。と、その時・・・
「あれ?剣君・・?」
ある女性が俺に言葉をかけた。
「・・・・なつみ・・・か?」
俺に声をかけてきたのは、安倍なつみといって、俺の幼なじみだった。
もっとも、俺が色々転校していってからは会えなかったが、奇妙な所で再会するもんだ、と思った。
「なんや、安倍の知り合いか。なら丁度ええ。安倍の隣へ座れ。」
先生の言われるがままに、なつみの隣の席に座った。
と、そこに、なつみが突然話かけてきた。
「ねぇ、今日さ、時間ある?久々に会ったんだから、一緒にどっかいかない?」
なつみの突然の提案に驚いた。断ろうと思ったが、なんせ久しぶりに会ったから、なつみの誘いを断れず了解した。
そして放課後、俺たちは一緒に学校でて、どこに行くか相談していた。と、その時
「お〜い!なっち〜」
遠くから背が高めの助英が走ってきた。
「ねぇねぇ、どこ行くの?って・・・その人は?・・・彼氏?」
その言葉になつみは顔が真っ赤になりながら
「ちっ・・・違うよ〜・・・ただの元幼なじみ。転校してきた人よ・・・。」
俺はなんでそんなに必死に否定するかねぇ・・・と思いつつ、挨拶した。
「どうも・・・神風剣です・・・よろしく・・・」
すると、その人も挨拶してくれた。
「私は、飯田圭織。かおりんって呼んで。・・・でも、君って・・・」
「?何だ?」
俺は何を言うかわからなかったので、まじまじと聞いた。
「愛想ないね」
俺はその言葉にカチンときたが、いきなり怒るのもなんだと思い
「そうかもしれませんね・・・」
と、そっけなく答えた。
「昔はずっと笑顔だったのにねぇ・・・」
なつみのトドメの一言。
「・・・どこいくんだ?それより・・・」
俺のことの会話になると、過去を探られそうでいやなので、話題を変えた。
「あ、そうだねぇ・・・うーん・・・・何か食べに行こう!」
なつみの提案に賛成し、ファーストフードの店に入った。
「そういえばさ・・・」
なつみが急に真剣な顔で聞いてきた。
「なんだよ・・・?」
「何で転校してきたの?」
俺はそのことを聞かれると、黙ってしまった。
370 :
剣士:02/04/09 14:20 ID:24byoY6h
ここまで。
色々展開を考えて、試行錯誤してます。
ありがとうございますお気に入りに追加させていただきました。
すずかさんとSASさんのはないのでいただけると嬉しいです。
リレーやりてー(毎日これないけど)がんばりマウス!?
gattuは作者志望です。(現在執筆中)いずれ(ここに)載せます。
>>gattuさん
今、見たらパート2見られるようになりましたよ。
書いちゃえ!
ついでに見てきたけど懐かしいなぁ〜と言っても2ヶ月前ぐらいなんだけどね。
去年の12/24から書き始めて1/8に休載
約一ヶ月充電してから2/7〜今日まで連続更新しているなオレ・・・
丸2ヶ月以上なんて日記すら続いた事ないのに。
でも、そんだけヒマって事やね。恥ずかしいな。
374 :
こうもり:02/04/09 22:34 ID:goPNb83I
でも一体誰が・・・やっぱり愛ちゃんかなそういえば愛ちゃん
今日は少し口紅を塗っていたような気がする。
確か、ティーカップにも少しついていたから覚えている。
でも愛ちゃんが俺にキスをしたとなると、なんでしたんだろう?
俺の頭の中にはまたさっきひとみちゃんが言った言葉がこだましていた。
『高橋の気持ちに気付いてるんですか?』
まさか本当にそうなのか?
愛ちゃんが俺のことを・・・。
俺はそう考えると、なぜか体が熱くなってきたので、部屋からベランダへ出た。
外に出るとやはり今年は暖冬だとはいえ、やっぱり外は寒かった。
空を見上げてみると月がきらきらと輝いている。
375 :
こうもり:02/04/09 22:35 ID:goPNb83I
俺は月を見ながら再び自分の唇を触ると
そこには多分愛ちゃんのものであろう唇の感触が残っている。
でもなんでいきなりキスなんだろ?
最近の女の子は皆あんなに大胆なのかな。
俺は女の子と付き合ったことがないのでそういうことはまったくわからなかった。
それに明日からどうやって愛ちゃんと接すればいいのかわからない。
こうなってしまうと、俺の女性経験のなさが露呈してしまうわけだが・・・。
まあでも今までどおりに接するようにしよう、できるかは分からないけど。
「うう、寒い」
しばらく月を見ていたが、寒くなってきたので、俺はリビングに戻る事にした。
リビングに戻りソファーをみると矢口さんが毛布を蹴飛ばしている。
やれやれ、と思いながら俺は矢口さんに毛布を掛け直した。
376 :
こうもり:02/04/09 22:36 ID:goPNb83I
少し矢口さんの寝顔を見ていると、矢口はなぜか急に「ふふふふふふ」
と寝ながら笑いだした。
俺は変に思って矢口さんに顔を近づけると、矢口さんは俺の腕を引っ張り
自分の方へ引き寄せるといきなり俺の首筋を思い切り吸っている。
俺は驚いてそれを振り払った。
その衝撃でどうやら矢口さんが起きてしまったようで
寝ぼけ眼でこちらを見ている。
俺は心配になって愛ちゃんのほうを見ると愛ちゃんは寝ているようだ。
「あれ、龍一居たんだ、居るならこっちに来てよ」
矢口さんはそう言って俺の腕を掴み再び俺の事を抱き寄せた。
俺は驚いて「ちょっと、矢口さん何寝ぼけてるんですか?」
そう言って矢口さんの事を引き離した。
「あれ?南条さんどうしてここにいるの?」
「何を寝ぼけているんですか?ここは俺のうちですよ」
俺は愛ちゃんを起こさないように静かに矢口さんに話した。
377 :
こうもり:02/04/09 22:40 ID:goPNb83I
更新終了。
>gattuさん
まずは書いてみるべし。
>356さん
おっちょっこちょいですね
Mステでもこけてたし。
378 :
:02/04/09 23:14 ID:mZFfXpQP
ヤグたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!???
379 :
ナボナでも食ってろ⌒:02/04/10 01:50 ID:YeKznKQh
|・-・)ノ<皆さんの文才がうらやましいです……
380 :
379 :02/04/10 01:52 ID:YeKznKQh
ああ、なんて初歩的なミスを……すみません……
やったー見まくりだー
>372が更新した10分後に見たんだけど、
ずーっと読んでて今のような時間になってしまいました。
リレー小説の内容がが大体わかってきました。
なっち主役だったんだね、驚きです
今考えている学園物は最初かぶるかもしれないので勘弁してね
っと言ってもまだ妄想の域を出ていない(泣
泣いてばかりですいません
suzukaさんもありがとうございます。
こっちでやってたのかこれから読んだら朝になるので明日読みます。
ありがとうございました
あなたはなぜお兄さんなの
「お兄ちゃん、朝ご飯できたよ〜」
階下からあさ美の声が聞こえてくる。
俺はまだぼうっとする頭をはっきりさせようと、
顔をぺちぺちと叩きながらベッドから飛び降りた。
リビングに下りてみると、もう既に親父もお袋も座っていて、
親父は新聞を眺めながら味噌汁に手を伸ばそうとしている。
またこぼすんだからやめとけよ……
そんなことを思っていると、案の上親父は茶碗をひっくり返した。
「うおっ!」
うおっ!、じゃねえよ、うおっ!じゃ。全く、何回やりゃ気が済むんだよ。
片付けるのはあさ美なんだから、仕事増やしてやるんじゃねえよ。
そんなことを考えていると、親父が俺に向かって言ってきた。
「おい、ムネ!何ぼうっとしてるんだ!早くふかないか」
「何当然の様な顔してんだよ。なんで俺なんだよ。
朝っぱらから寝ぼけてんじゃねえぞ」
当然のことながら、ムネというのは俺のことである。
本名は鈴木むね男。
『オ』まで言うのが面倒なのか、親父もお袋も『ムネ』と呼ぶ。
まあ別にどうでもいいんだが。
何でも俺が生まれたその日から『ムネ』と呼んでたらしい。
だったら最初から『ムネ』にしとけばいいと思うんだが、
親父曰く、『語呂が悪い』らしい。
因みに妹は『あさ美』。どちらも平仮名と漢字混じりの名前なのだが、
その辺も親父に聞いたところ、『平仮名があると萌えるだろ』
と言われた。多分俺が親父のことをうさんくさく思うようになったのは
それを聞いた後からだろう。
大体、親父は純一郎、お袋は真紀子、と全く関係がない。
世間では親の名前の一部を取ったりすることが多いらしいが、
この二人には関係がないらしい。
そんなことを考えていると、親父の声が聞こえてきた。
「全く、お前は本当に役にたたんやつだな。
おーい、あさ美。ちょっとここ、ふいてくれ」
俺が役に立つか立たないかはどうでもいいが、なんで自分でやらねえんだよ。
あさ美にやらせんじゃねえよ。
「分かったよ、ったく。てめーじゃ何もできねえんだな」
俺はそうはき捨てながら、親父がこぼした味噌汁をふき取った。
次に言うことも分かっていたので、茶碗をあさ美のところに
持っていって新しいのを入れてもらう。
それをテーブルに置いてやると、流石に新聞を脇において
味噌汁を飲み始めた。
そうこうしていると、ようやく自分の分を用意したあさ美が
俺の隣にやってきた。
「おはよう、お兄ちゃん。お父さん、またこぼしたんだ」
「ほんとだよ。学習って文字が辞書にないらしい」
それを聞いた親父がなぜか反論してきた。
「何を言うか。反省だけなら猿でもできるんだ」
「じゃあその反省すらできないてめえは、立派に猿以下だな」
「なんだと、この野郎」
「ちょっとやめてよ、二人とも。
大丈夫だよ。お父さんがこぼすこと考えて、いつも多めに作ってあるんだから。」
「……そ、そうだぞ。大丈夫なんだ」
流石の親父もあさ美の言葉を聞いて言葉を無くしたらしい。
あさ美の辞書は学習って言葉だらけのようだが、何もそこまで
学習することもないと思うんだけど……
「今日は二人の好きななめこを使ってみたんだけど。
どう、おいしい」
「ああ、うまいぞ」
俺も黙ってうなずいた。親父はあさ美に言われると途端に素直になる。
でも、あさ美の作る料理は本当にうまい。
うちは共働きのため、というよりは二人の怠慢のせいだと思うのだが、
あさ美が小学校に入った時から料理はあさ美がしている。
もう7,8年もやっていて、それでうまくなった、というのが普通なんだろうが、
あさ美は初めて作ったときからうまかった。
お世辞でもなんでもなく、その辺のレストランには負けないだろう。
おかげで俺はちょっとした外食恐怖症になっている。
それぐらいうまい。
皆の好みが分かっているからなおさらうまいのだろう。
ここまでです。
新作ですんで、よろしく。
今までこんこんが出てくる話はなかったから新しいかなと。
『転結』の部分は頭の中でできているんだけど、そこに至る『承』の部分
ができていないんでこれからどうしようかと思案中。
思いっきりのばして超長編にしてもいいし、ちょこっとだけはさんで中編に
してもいいし、って状態で迷っています。
頑張って長々と書いてみようかな、とは思っていますが。
これまでちょっと書いただけだけど、それでも自分の文章表現力が
上がっているような気がします。
書いてみてよかったかなと。
自惚れ?
>>366 の続きです。
-113-
愛を持って抱く事は出来ない。
オレにはひとみが居る。
突き放す。ただそれはごっちんが本当に壊れそうな気がして
とてもオレには出来ない。
だったら・・・
オレはそっとごっちんの悲しみを癒すように両手で顔を包み
キスした。
ごっちんの両目から涙がこぼれた。
「ありがとう。」
ただオレには、ごっちんの心がまだまだ不安定な感じがした。
こうなったら、とことん付き合おう今日だけは。
「ごっちん、シャワー浴びてきなよ。」
ごっちんの顔に驚きと恥じらいが見えた。
「すべて一回忘れちゃいなよ。それでまた最初からやりなおせばいい。」
オレはごっちんの肩に両手を置いて目を見た。
この前、中澤先生に言われた事を、ごっちんに言う。
オレはこの言葉に救われて今がある。
だから─
ごっちんは、首を小さく縦に振った。
それからゆっくり風呂場に向かった。
その間、オレは自分に言い聞かす。
中澤先生に言われた言葉─
体を交わさなきゃわからない事。
これはそう言えばつんくさんにも言われた。
それと、セックスには愛情が必要だ。
愛のないセックスはセックスじゃない。
だからこれは浮気ではない。
事実オレが愛しているのはひとみだ。
ずっと頭の中で繰り返す。
-114-
シャワーからごっちんが出てから、オレもシャワーを浴びて
二人共、ホテルに備え付けのガウンの出来そこないの薄い物を
身に着けてベッドの上にいた。
「この前、凄くよかった。
なんか頭の中から何かが満たされたようだったの。
でも。同情だったらいいよ。よっすぃーに悪いから。」
「同情?
そうかもしれない。
でもさ、同情って悪い言葉じゃないんだよ。
同じ情けを持つってことじゃないの?
オレ、ごっちんとどこか似てると思う。
状況は少し違うけど、根本は一緒な気がする。」
「ありがとう。本当にやさしいんだね。
うれしいけど、やっぱ、よっすぃーに悪いよ。
それにこの前とヒロキ君なんか違う感じ。」
「ごっちん、無理しないで、大丈夫。
ひとみとは問題ない。
それに、これから一緒に寝ても
オレに言わせれば、セックスじゃない。
オレが今セックスと呼べるものが出来るのはひとみだけ。
ただ、体を使うことでわかる事や、解決する事もあるんだよ。
だから。気にしないで。
それとオレも救われたんだ。だから変わったと思う。
あ。それでもごっちんが嫌だったら、しないけど。」
「ヒロキ君・・・
本当にいいの?それじゃ、嫌な事忘れることできる?」
「うん。たぶん。がんばるよ。」
「それじゃ、よろしく。」
ごっちんはそっと目を閉じた。
-115-
オレは座っていたごっちんをゆっくりベッドに寝かす。
愛情をすっかり頭から取り除き、悲しみや寂しさを取るように唇や舌
そして、指先から手の平に集中してそっと体に触れた。
─前と違う。
罪悪感のカケラも無い。
もう一人の自分はいなくなっている。
ごっちんを救いたい。
オレ一人が救われては、いけない。
だから助けるんだ。
罪から逃してあげるんだ
救ってあげるんだ─
ごっちんはそれを感じ取ったのか、体が波を打つ。
鎖骨に唇を当てた時には、声が漏れた。
一度漏れた声は、それから止まる事はなかった。
長い髪がシーツに広がる。
着ているものを自ら脱ぎ去った。
眩しかった。
ひとみとは違う白さの体。
長い手足はひとみより少し華奢な感じがしたが、
痛々しいアザが腕などに数箇所あった。
そこに指、手の平、唇、舌、と順に当てる。
数箇所のアザ一つ一つ同じ作業を繰り返す。
そのあとは全身をくまなく行った。
体の中心に到達してから、ごっちんは、なにやら叫びながら、一度達した。
ごっちんも以前のオレのようにシンゴに対する罪悪感を感じているはず
それはかなり深く大きい。
だから、それをなぎ払うように続ける。
到達した後、うつ伏せになったので今度は背中から
体の裏面にあたる部分に唇などを滑らせた。
ごっちんの体は完全に熱を帯びていて白い素肌は
薄いピンクに染まり、桜の花びらのようだった。
ごっちんが2度目の絶頂を迎えた後、ごっちんの中に入った。
入った瞬間、ごっちんの体は大きくのけぞり、低い声で息を飲み込んだ。
中は物凄く熱くて潤んでいた。
オレの体の動きに合わせ、ごっちんも体を動かす。
何かを求めるようにごっちんの腰が跳ねていた。
その要求に答えるべく、オレは動かす。
要求以上の動きで。
パズルを組み立てるように。
( ´D`)<ここまで。っと
>>307から
第11章 〜悪魔〜
チュンチュン・・・
……ん?
・・・
…んんー!
朝か……もうちょい寝てたいなぁ…今何時だろ?
俺は枕もとの時計に目をやる。
…つもりだったんだが、それより先に隣にいるものに目がいく。
真希だ。
また俺のベッドに潜り込んでるよ……。
一瞬ドキッとしたけどもう慣れてきたな。
慣れちゃいけないことなのかもしれないが。
とりあえず真希はそのままにして時計を見る。
8時半。
日曜だしもう少し寝ていてもいい。
俺は眠たい頭でどうしようか考える。
寝直したいけど隣に真希がいるしなぁ…
まぁそんなこと気にせず寝ればいいのかもしれないけど……
…しかしかわいい寝顔してるなぁ。
キスシチャエヨ
こんなに幸せそうに寝られたら起こすのもためらわれるな…
昔もこんなにかわいかったっけ?
うーん…よく覚えてないや…
ヤッチャエヨ
……ん?なんか今俺、真希に顔近づけてないか?
あ……いい匂い……
ヤレ!ヤッチマエ!
あぁ……このまま顔近づけたらどうなるのかなぁ……?
お、唇だぁ…唇がすぐそこにあるよ…
真希「ん…」
おわぁ!?
真希の口から吐息が漏れた。
それは声になるかならないか、といった大きさだったが俺は飛び上がるほどびっくりした。
なんとか声は出さずに済んだが。
うおぉ、つーか俺何やってたんだ?
あぶねーあぶねー…寝起きは何するかわかんねーな…
とりあえず真希を起こそう。
俺「真希!おい真希!起きろ!!」
肩の辺りを揺さぶりながら起こす。
真希「…んぁ〜?」
ものすごい眠たそうに目を覚ます真希。
真希「…今何時ぃ?」
気だるい声で聞いてくる。
俺「8時半だけど…」
・・・
しばしの沈黙の後、今まで薄ら開きだった真希の目がはっきりと開いた。
お、起きるのかな?
という俺の期待とは正反対の答えが返ってくる。
真希「もう少し寝よ〜よ〜」
いや、俺ももう少し寝てたいんだけどね。
あなたがそこにいると眠れないのよ。
と考える暇もなく、真希の腕が俺の首に巻きついてきた!
そのままベッドに引きずり込まれる。
俺「ちょ…真希!!」
真希「おやすみ〜」
俺の言葉も聞かずに真希は再び眠りについたようだ。
…しかし!
しかしこの体勢はヤバい!!
真希は俺の顔を抱きかかえて寝ているので…
その…つまり……
俺の顔が真希の胸元にあるんですよ、奥さん!!
…どうしよう?
ここまでです。
>L型さん
了解です。
今の作品に集中して頑張ってください!
>gattuさん
リレー参加希望、でいいのかな?
これで4人?(コンボさん,こうもりさん,gattuさん,自分)
とりあえずリレー再開まで書いちゃってください!w
>IEEE1395さん
うーん、文章力はよく分からないけど、
少なくとも自分よりはうまいです(w
羨ましい…
396 :
剣士:02/04/10 15:12 ID:O1282gIZ
今、続き考えてるけど・・・
辛いっす。試行錯誤でぐっちゃぐちゃ(^^)
ここでは、皆うまい。俺のはヘタですねぇ・・・。
397 :
:02/04/10 15:16 ID:40n7V1pd
新作者サソ(・∀・)イイ!!
398 :
null:02/04/10 17:30 ID:5rmB5fuc
>>395 関西人Zは?
リレー参加者に入ってないけど・・・
ていうか最近見ないね。
399 :
:02/04/10 17:57 ID:Ebvycau0
400 :
記念カキコ:02/04/10 19:43 ID:rdhNVKyi
@ノノヽヽヽ@ ミ _ ドスッ
( 0^〜^)─┴┴─┐
/ つ. 4 0 0 │
/_____|└─┬┬─┘
∪ ∪ ││ _ε3
>>348 の続きです。
うす暗い車内でハンドルの右側にあるデジタル表示の時計が10時15分を指し、
ライトグリーンの光を放っていた。
車のエンジンを切って外に出ると、街路樹の脇を通り抜け、近くにあるコカコーラの
自動販売機でアクエリアスを買った。
手が缶のまわりについた水滴に触れ、ひんやりとした感触が伝わってくる。
汚れを気にせずガードレールに寄りかかると、缶の飲み口を袖で軽く拭いてから
プルトップを開け、半分ほど一気に飲み干した。
空腹状態の胃に冷たさを感じる。
空を見上げると、道路を挟んで向かいにあるビルの先に曇りなく澄んだ月が見えた。
真里とは散々話し合い、その結果としてお互い納得の上で別れた。その後一度も
向こうから電話やメールは来ていないし、こちらからの連絡もしてない。
今更ヨリを戻したいとは考えていないはずなのに、なぜこんなにも気になるのだろうか。
気がつくとそばにあった街路樹に右の拳を打ち付けていた。
でこぼこした幹の感触、そしてじわりとした痛みが伝わってくる。
……まったくいい歳して何やってんだ。
答えの出ない苛立ちを感じながら、空になったアクエリアスの缶を踏み潰した。
車に戻り、乱暴にドアを閉めるとナイロンジャケットの裾が挟まった。
思わず舌打ちをして再びドアを開ける。
エンジンをかけた後、眉間を人差し指と親指で押さえ、目を閉じた。
しばらく間をおいてからハンドルに手を置き、トルク音でリズムを取りながら
ゆっくりと二,三度大きく深呼吸をする。
スカパラの『めくれたオレンジ』を大音量でかけて車をスタートさせた。
両サイドにあるスピーカー、カーゴスペースに置かれたウーファーが空気を震動させる。
ギアを上げ、いつもより強くアクセルを踏んだ。
大丈夫。オレは大丈夫だ。
とりあえずここまでです。
更新の量が少なくてすいません。
『一緒に暮らすならどの娘?』から
『新・一緒に暮らすならどの娘part3(何でも有り)』までのファイルを
lzh形式でダウンロードできるページを作ってみました。
dat落ちした際にでもご利用下さい。
http://members.tripod.co.jp/typel/dl/dl.html >剣士さん
他の作者さんの文章を気にすると書けなくなると思います。
焦らずに自分のペースで頑張ってください。
>ちっくりさん
作品を掲載していただきありがとうございます。
できれば自分のHPからそちらにリンクを貼らせて頂きたいのですが、
よろしいでしょうか?
403 :
こうもり:02/04/10 21:32 ID:EdtSBpNP
「ごめん、夢で彼氏に抱かれる夢を見てたの、私もしかして
南条さんに抱きついたりとかしました?」
俺はそう言われたので、黙って首筋を見せた。
そこにはさっき矢口さんがつけたキスマークがあった。
「もしかしてそれは私がつけちゃったの?」
「当たり前じゃないですか、毛布がはだけてたんでそれを直して
少し寝顔を見ていたら矢口さんが笑い出したんで、変に思って顔をみたら
急に抱きついてきていきなり首筋にキスしてくるんですから」
矢口さんは俺がそう言うと俺に向かって頭を下げ
「ごめんなさい、私彼氏と間違えて南条さんにキスしちゃったみたい
さっきも言ったけどなんか夢で、彼氏に抱かれる夢を見たから」
404 :
こうもり:02/04/10 21:33 ID:EdtSBpNP
と言った後もまだ頭を下げ続けていたので
「もういいです、矢口さん頭を上げてくださいよ」
と言うと矢口さんは頭を上げ
「本当にごめん」と言った。
「でも矢口さんさっき彼氏とうまくいってない、とか言ってたわりに
結構うまくいってるんじゃないですか。
だって夢にまで出てくるって事は相当好きだって言う事ですよね」
俺はそう言って矢口さんを見ると、矢口さんは真っ赤な顔をしている。
「照れてるんですか?矢口さん」
「そ、そんな事ないよ、私もう寝る
あとこのことはメンバーには内緒にしておいて恥ずかしいから」
「分かりました」
俺がそう言うと矢口さんは毛布を頭から被っていた。
俺も寝ようと思い、ソファーに横になった。
今日はいろんなことがあったな。
それにしても俺のファーストキスは寝てる間だったのか
どんな味かもわからなかったし。
その上矢口さんにはキスマークを付けられちゃったし。
しかし愛ちゃんは本当に俺の事を好きなんだろうか?
もしかしたらさっきのキスも冗談だったのかもしれないし・・・。
まあでも明日になれば解るだろう、多分。
俺はそんな事を考えているとまた再び睡魔が襲ってきた。
405 :
こうもり:02/04/10 21:38 ID:EdtSBpNP
二月七日終了。
終わるまでに二週間以上掛かってしまった。
>378さん
矢口もボケてます。
>ラムザさん
リレー小説の順番どうしましょうか?
再開一発目は是非ラムザさんにお願いしたいと思っています。
俺は何番目でも構いません。
日付が変わる頃また更新するかもしれません。
ちょっと少なかったので・・・。
やる前に言っておきます。小説は2ちゃんしか読んだことありません。
小説は初めてです(そのかわり妄想はいっぱいです)
。とか、とかつながっていない部分ありますけど
よろしくね。
ある冬の出来事モーニング娘。達はロケでスキーに来ていた。
辻「わーいこんなすごい雪初めて見たのれす」
加護「そうやなののこんなすごい雪、都会じゃ見られへんでー」
そこに広がるのは一面の銀世界モーニング娘。達は大はしゃぎだった。
辻、加護が雪玉を作って遊んでいたら。
マネ「そろそろ撮り入りますんで集合してくださーい」
全員「「「「「は−い」」」」」
こうして番組はスタ−トした。
モー娘。達はMCもそこそこにスキーロケを始めた。
一人に一人ずつインストラクターがついて。
二日かけて練習して発表するという簡単な企画だった。・・・はずだった
やる前に言っておきます。小説は2ちゃんしか読んだことありません。
小説は初めてです(そのかわり妄想はいっぱいです)
。とか、とかつながっていない部分ありますけど
ちなみにジャンルはコミカル系かもよろしくね。
ある冬の出来事モーニング娘。達はロケでスキーに来ていた。
辻「わーいこんなすごい雪初めて見たのれす」
加護「そうやなののこんなすごい雪、都会じゃ見られへんでー」
そこに広がるのは一面の銀世界モーニング娘。達は大はしゃぎだった。
辻、加護が雪玉を作って遊んでいたら。
マネ「そろそろ撮り入りますんで集合してくださーい」
全員「「「「「は−い」」」」」
こうして番組はスタ−トした。
モー娘。達はMCもそこそこにスキーロケを始めた。
一人に一人ずつインストラクターがついて。
二日かけて練習して発表するという簡単な企画だった。・・・はずだった
やる前に言っておきます。小説は2ちゃんしか読んだことありません。
小説は初めてです(そのかわり妄想はいっぱいです)
。とか、とかつながっていない部分ありますけど
よろしくね。
ある冬の出来事モーニング娘。達はロケでスキーに来ていた。
辻「わーいこんなすごい雪初めて見たのれす」
加護「そうやなののこんなすごい雪、都会じゃ見られへんでー」
そこに広がるのは一面の銀世界モーニング娘。達は大はしゃぎだった。
辻、加護が雪玉を作って遊んでいたら。
マネ「そろそろ撮り入りますんで集合してくださーい」
全員「「「「「は−い」」」」」
こうして番組はスタ−トした。
モー娘。達はMCもそこそこにスキーロケを始めた。
一人に一人ずつインストラクターがついて。
二日かけて練習して発表するという簡単な企画だった。・・・はずだった
409 :
がっつ:02/04/10 22:13 ID:6i5HRnju
間違えちゃった
新手の荒らしかと思った
from
>>387 朝食を終え、俺はあさ美の作ってくれた弁当を携えて家を出た。
ちなみに、親父もお袋もあさ美の弁当を持っている。
だからあさ美の仕事は朝から四人分の朝食と弁当を作ってることなのだが、
ちょっと前までは親父のこぼした味噌汁をふく、というのが
そこに入っていた。最近では俺の仕事になっている。
そんなことを考えながら歩いていると、後ろからあさ美が声をかけてきた。
「お兄ちゃん、ちょっと待ってよ」
「おう、あさ美か。今日は早いんだな」
俺の高校は電車で30分ほどかかるのだが、あさ美の中学は歩いて10分程度だ。
あさ美は俺が家を出た後、後片付けやらをしてから学校に行っている。
だからあさ美と一緒に歩くことはめったにない。
「うん。今日から試験だから」
「ふーん。あさ美でも早く行って勉強するとかするんだな」
「ううん。友達に教えて、って頼まれちゃって」
あさ美らしい、と俺は思った。
あさ美はなぜか非常に頭がいい。
親父の血が混じっているとは到底思えない。
本当に俺の妹なのか、と疑いたくなるくらいである。
だから試験と言っても改めて勉強しなおす必要もないのだが、
できの悪い友達に教えろと言われて断りきれないのだろう。
それを喜んでいるらしいところもあさ美らしい、と思う。
その後、とりとめもない話をしながら俺達は歩き、
途中でなぜか北方領土の話になり、『別にソ連にくれてやればいいじゃん』
と言った俺に対してあさ美が猛烈に異を唱える、という一幕もあったのだが、
(ついでに『ソビエトじゃなくてロシアだよ。
どこかの馬鹿なアイドルみたいな間違いしないでよ』
などとつっこまれたりもしたのだが)
ともかく、俺達は分かれてそれぞれの学校へと向かった。
ここまでです。
今日そうだ!のDVD買ってきたんですけど、
まこたんが(・∀・)イイ!
なんかまこたんの大人っぽさをアピールした感じになってますね。
つーわけで、まこたんの出演ケテーイ
ヤスと二人でアダルトなコンビ組んでほしいと思うんですけど
絶対無理でしょうねえw
416 :
こうもり:02/04/10 23:58 ID:EdtSBpNP
「朝やで」
「起きてくださいです」
俺は腹のあたりに猛烈に重さを感じ目がさめた。
目を開けると加護ちゃんと辻ちゃんが俺の腹の上に乗っかっている。
「加護ちゃん、辻ちゃんもう起きたから降りてよ」
「まあ、起きたんならええか」
加護ちゃんはそう言って俺の上から降りた。
「そうですね」
辻ちゃんも何とか降りてくれた。
俺はソファーから起き上がり周りを見ると、まだ他の二人は寝ている。
「南条さんお腹空いたからなんか作ってください」
「そうやな、なんかお腹すいてきたわ」
二人がそう言うので俺はキッチンに行くと、加護ちゃんと辻ちゃんも
キッチンに来た。
「すぐに済むからテーブルに座ってて」
俺がそう言うと、二人はキッチンのテーブルに座った。
「はい、出来上がり」
俺はそう言って朝食を作りテーブルに置いた。
「いただきます」
二人は声をそろえて食べだした。
417 :
こうもり:02/04/11 00:00 ID:xtxO6ho5
「ところで今日は仕事あるの?」
俺は辻ちゃんに聞いてみた。
「今日ですか?今日は午後からレコーディングがあります」
「へーそれは全員なの?」
「確かそうでしたね」
「じゃあ皆を起こしてくるよ」
俺はキッチンからリビングに行った。
俺は不自然な態度にならないように心に念じて愛ちゃんの前に立った。
そして幸せそうに寝ている愛ちゃんを揺り起こした。
「愛ちゃん起きて」
「・・・おはようございます」
愛ちゃんは俺の顔を見ると、少し戸惑いの表情を見せている。
俺は昨日の事を聞こうと思ったが、間違いだと恥ずかしいのでやめておいた。
そして矢口さんを起こしに行った。
「矢口さん、起きてください」
俺はそう言いながら矢口さんの事を揺すった。
そしてまた抱きつかれると困るのでちょっと離れていた。
すると矢口さんはゆっくりと起き上がった。
「おはよう南条さん」
矢口さんはそう言って立ち上がり、そのまま洗面所に歩いていった。
今日はこれで終わりにします。
418 :
名無し募集中。。。:02/04/11 00:04 ID:J7M9jyjC
(@´・д・`@)<やだ
419 :
:02/04/11 00:20 ID:e1tD+DIV
皆(・∀・)イイ!!
420 :
:02/04/11 01:31 ID:SWXHNejl
(・∀・)イイ!!
どうですかね書いてみましたけど。
昨日夢に出てきたのをそのまま妄想を膨らましたんだけど、
実は1/3ぐらいできてたりします。
見たい人は見たいと言ってください。
あのネタはコロコロ謎が出て予想を裏切る事請け合いです。
もう主人公すらコロコロ変わるからやばいよ。
これ見て決めてください。
ー前日ー
インストラクターA(以下いん)「えーモー娘。が来るんですか?」
オーナー「そうなんだよ明日はみんなに一人に一人ずつコーチしてもらいたい」
いん(その他)「「「「「やったぜー」」」」」
俺「モー娘。ってなに?」
全員「・・・」
いんB「おまえ今を輝く一流アイドルモーニング娘。を知らないのか?」
俺「・・知らないテレビ見ねーもん」
全員「・・・」
俺「他の人に頼めばいいじゃないですか」
オーナー「いやおまえはコーチとしては一流だから残ってもらったんだ。
おまえには一番運動神経が悪い辻を担当してもらいたい」
俺「・・・」
オーナー「臨時収入出すから」
俺「・・・」(そういわれると逃げるわけには行かないか
実際にこの中で一番うまいのは俺だしな。それに臨時収入はおいしい)
俺「・・・やりますよ、やればいいんでしょ」
オーナー「さて残りのメンバーだが」
いんC「お、俺吉澤」
いん(その他)「俺後藤、おっ俺は紺野・・・・」
オーナー「慌ててんじゃねーよ」(飛石連休?風)←確かこんな名前
・・・っとまあこんな所だ。・・・オープニングは撮り終えたようだな
>>391 の続きです。
-116-
そして、そのパズルが完成したみたいに、ごっちんは歓喜の声を
あげて、全身のチカラを解き放ち旅立った。
それでも、オレは辞めなかった。
「ねぇ、もうダメ。こ、これ、以上し、た、ら、お、おかしく、なっ、ちゃう、よ。
あ。あ。あっもう。」
オレは、もう自分が体験した真っ暗の迷いの森のような世界に戻らないように、
そして繰り返し罪を起こさないように、さらに続けた。
それから、しばらくして、ごっちんはまた一歩踏み出し
自分の道を見つけたようだった。
オレは果てることはなかったが、2度目のごっちんの旅立ち見送った後、
体を止めてごっちんの隣で体を休めた。
どれくらい経ってからだろう。
「ありがとう。なんかすべて頭の中のものが飛んだみたい。
なんか、すごく恥ずかしかった。」
「ん?」
「だって、凄く声が出ちゃって。もう全然途中の事覚えてない。
こんなの初めて…」
「そっか。忘れられた?」
「うん。でも、こんなの経験しちゃったら・・・
もう他の人とは、できないよぉ。」
-117-
「大丈夫だよ。セックスは愛情があればきっと感じる物だよ。
だから、ごっちんはシンゴに今度もっと愛情を体で表現してみな。
そうすれば、シンゴもわかるさ。わかればシンゴもそうしてくる。」
「どうかな?あの人いつもそういうことしないで強引に入れておしまいの人だから。
私、こんなに─」
「ごっちん。人と比べちゃダメだよ。
それにもっと自信をもってさ、信用しようよ。
それでダメならしょうがないさ。」
他人のセリフ。
でもオレはこの言葉を信じる。
それでオレは救われた。
「うん。ありがとう。
ねぇ。よっすぃーと別れたら付き合って。
なぁ〜んてね。
こんなエッチ2人でやってるんだもんね。
これじゃ、二人は仲いいはずだよね。
勝てっこないや」
ごっちんは、冗談を言いながら舌を出した。
それから時間までくだらない事を話しながら時間を過ごし
ごっちんは、最後に全力でシンゴを愛してみて、ダメなら諦める
という決断を下した。
-118-
これですべてが一旦解決した。
と、自分では思っていた。
外からは何も見えない。
自分の事すらもよくわからないのだから
人の事なんて見えるわけがない。
だから解決したと思い込む。
すべての人の悩みや想いを受け止めるには
まだ自分は幼すぎる。
だから・・・
─それから6年後
( ´D`)<ここまで。っと。
次回最終回です。
今日はいろいろやることがあるので、この辺で。
まね「それではインストラクターの指示に従ってください」
俺(さて行くかってみんな早!!俺完全に出遅れじゃん)
いんC「よ、、ヨロシクオネガイシマス」
吉澤「よろしくお願いしまーす」
いんC(きゃ、、きゃわいい)
吉澤(ふっちょっと笑顔見せときゃ簡単な男だな、
とりあえず2日の辛抱だ、一応甘い言葉でもかけとくか)
吉澤「スキー靴の履き方を教えてくださーい」
吉澤(本当は人雪でやったことあるっちゅうねん。)
いんC「教えますとも手取り足取り」
吉澤(うわートリップしてるよー本当の雪山にはいい男がいるってのは嘘だな)
そうこの企画は吉澤の持ち込み企画だったのだ。
吉澤「失敗したな」
いんC「ん?なんか言った?」
吉澤「い、いやなにも」
いんC「そうかい?ふん、ふふん、ふふん♪」
吉澤(鼻歌歌ってるよ〜(泣))
―そのころ―
俺(さてみんな付いたな、余ったのが辻希美のはずだな)
オーナー「おーい」
うわーものすごい勢いだよとてもこないだ還暦を迎えたようには見えない
俺「はい、なんですか?」
オーナー「加護担当のやつが風邪で休むって言ってきたから、おまえが代わりに頼むな」
俺「じゃあ辻はどうするんですか?」
オーナー「甘ったれてんじゃねーよ二人共だ」
俺「まーじでー」
オーナー「嘘言ってどうする」
俺「たしかに・・・でもなぜ俺?」
オーナー「おまえが一番うまいからだ」
俺「・・・・」
オーナー「あそこに二人で雪合戦しているのが辻と加護だよろしく頼むぞ」
オーナー「ちなみに右が加護で左が辻な」
俺「・・最善は尽くします」
オーナー「がんばれよ、このスキー場の存続がかかっているんだぞ」
「別に俺は他にスキー場があるからいいけどさぁそれは」
俺(・・・なんて言えないよな)
オーナー「がんばってこいよー」
俺「はいはい」
しぶしぶ歩いていくとだんだん「わー」「きゃー」の声がでかくなってきた
ああ懐かしいなーやっぱ若いっていいなあ。などと考えていると
(ばーん)
うっとよろめいた所へ(ばーん)
辻加護「「あっ」」
何が起こったのかはわかると思いますので(略
辻加護「本当にすいませんでした」
俺「いやそれはいいんだけど早くスキーを始めないとみんなもう言っちゃったよ」
辻加護「へ??」
辻と加護はあたりを見渡した
辻はなんとスキーセットを見つけた!!
加護「やったートレジャーハンターLv2や」
俺「やったートレジャーマスターにまた一歩近づいた、って違うやろ!!」
辻と加護は驚きの表情を隠せない
加護「に、、兄ちゃんなかなかええつっこみ持ってるやん」
俺は調子に乗って18番の坂田利夫の物まねを決めた
俺「あーりがーとさーん」
加護は爆笑していたが辻はその横ででかい?マークを出していた。
しまった関西限定ネタだったか、これはまずい、っと思いきや
辻「おもしろいれすね」
っと言って笑い出した。あ、あっぶねー(汗
作り笑いでも良かった笑ってくれて
多分辻もこの後の雰囲気を考えてくれたに違いない
俺「ではそろそろスキーやりますか?」
辻加護「「はーい」」
辻加護も人雪では1〜2度やったことがあるので
比較的簡単にスキー靴(とその他諸々)を履くことができた。
俺「それではリフトに乗りますよー」
辻加護「「ハーイ」」
最初に辻加護そして俺
もちろんカメラさんがそのあとに付いてきているのは言うまでもない。
リフト上昇中
カタンカタンと言っている2人乗りのリフトの前で辻と加護が
辻「きゃーあいぼん落ちちゃうよー」
などと言っていたが安全バーがなかったので
本当に落ちるのではと心配していたが
注意がゲレンデの方へ注がれてほっと一安心して俺も横を見た
横を見たとき安倍、飯田、小川の3人がもうかなり下まで降りてきているので
加護「やっぱ雪国組は違うな」
っと少し悲しそうに嘆いているのがかろうじて聞こえた。
一泊でも暮らすからスレ違いではありません。
今日はわらかせにかかってみましたどうですか?
激しくワラタを激しくキボーン
書いてみて作者さん達の気持ちがすっごいわかった気がします。
ちなみに小説ではなかなか無い。黒い吉澤が見れます。
状況説明が難しーなー
>我犬さん
終わりですか?
でら楽しみにしとったんに・・悲しいね
文麻呂「僕にはわかる。
・あなたのその悲しみが僕にはわかる」
・・以下略・・
430 :
:02/04/11 14:15 ID:R4oTVEET
・・・
431 :
/:02/04/11 14:54 ID:Z2ShTMxj
激しくワラエナイ
それに誰も続きが読み(r
432 :
:02/04/11 15:10 ID:SWXHNejl
ワラエナイ、ウカコワイ・・・・・・
>>我犬。さん
6年後ってめちゃくちゃ気になりますよ〜。
ちょっとドキドキ。
>>gattu さん
笑いに力を注いでいる人は少ないんで、貴重だと思います。
がんばってください。ガッツだぜw
激しくワラタもそのうちついてきますよ、きっと
私もシリアスは我犬。さんやL型さんにまかせて
笑いに走ろうかとか思ってますけどw
434 :
名無し:02/04/11 16:28 ID:Y4Q2Sbvf
>>429 自分で、スレ違いじゃない、って断言してる人は初(略
句読点の打ち方ぐらい勉強しる。
失礼なことを聞きますがどこで笑うんですか?
>>gattu
ワラエナイ
マターリしたいんだけど、駄目だわ。
もっと勉強しる。
新・一緒に・・・になってから書き始めた作家で現在放置状態(大体1週間をめどに)リストアップ。
放置理由があるのも含まれる。もし抜けてたり間違ってたらスマソ
敬称略
ちっくり、ど素人、名前のない作者、ジャイ、8200、やまだ、
脱MOROPAKURI、ソムデート、ベルゼブブ、リボルバー、ボビー、
USB、M・P・D、ベーグル、どらい、silent suzuka、関西人Z
個人的にはリボルバー、ホビー辺り帰ってきて欲しい
437 :
:02/04/11 19:25 ID:xDI5APC3
みんなgattu殿を責めすぎだっての。まあ始めのうちはしょーがないんじゃない?
でもたしかにワラエナ(r
438 :
:02/04/11 19:49 ID:tBHOy75M
440 :
:02/04/11 20:36 ID:tBHOy75M
silent suzuka キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
442 :
:02/04/11 21:05 ID:6nAdbdph
ボビーどこいっちゃったの??
ぁゃゃと仲直りして一緒にお風呂入るという1番美味しい場面で
消えちゃってる〜!カムバック!!
小笑いとシリアスを繰り返してみたんだけど・・・
シリアスばっかだと俺に合って無いから。
ちなみに普通の小説は読んだこと無いです。
読めって言わないで(金がない)
虚勢を張るのは、自分を追い込むためです。
不快にさせたらすいません。
444 :
こうもり:02/04/11 21:47 ID:xtxO6ho5
そして残りの二人を起こすために俺は愛ちゃんの部屋に行った。
「コンコン」
俺はいきなり部屋に入るのもまずいと思い、ドアをノックした。
しかし少し経っても反応がなかったので俺はドアを開けて部屋の中に入った。
部屋の中に入ると二人はなんとも形容しがたい格好で寝ている。
「保田さん、真希ちゃん起きてくださいもう朝ごはんできてますよ」
俺がそう言うと二人は起き出したようだったので、俺は愛ちゃんの部屋から出た。
キッチンに戻ると加護ちゃんと辻ちゃんは朝食を食べ終えて、リビングのソファーで
じゃれあっている。
すると俺の姿をみた加護ちゃんが俺の方に駆け寄ってきて昨日の夜
枕もとに置いた加護ちゃんへの誕生日プレゼントを俺に見せ
「ありがとう南条さん、これ大事にします」
と言ってきた。
「いいよいいよそんなに高いものじゃなかったし、加護ちゃんが気に入って
くれたなら俺も嬉いよ」
俺がそう言うと、加護ちゃんはまた辻ちゃんのところへ戻って行った。
445 :
こうもり:02/04/11 21:48 ID:xtxO6ho5
キッチンに戻ると今度は愛ちゃんと矢口さんが座っていた。
「南条さん朝ごはんあるの?」
「ええ、ありますよ」
「じゃあちょうだい」
「わかりました、愛ちゃんも食べるよね」
「は、はい」
矢口さんは昨日の事などまるでなかったかのように、普通に俺に接している。
しかし愛ちゃんの方はなぜか態度が他所他所しかった。
「私たちの分もお願い」
三人で話をしていると、保田さんと真希ちゃんも起きてきた。
「はい召し上がれ」
俺がそう言うと皆食べ始めている。
しかし真希ちゃんだけがまだ眠りから覚めていないようで矢口さんに
「ほら、ごっつぁんぼーっとしてないの」と言われると真希ちゃんは
「はーい」と言って目の前の朝食を食べ始めた。
446 :
こうもり:02/04/11 21:49 ID:xtxO6ho5
「ごちそうさまでした」
皆そう言って食べ終わると、リビングに行った。
「もう十時半ですけどいいんですか?」
俺は午後から仕事だと言っていたので気になって聞いてみることにした。
「あっもうそんな時間なんだ、じゃあそろそろ帰りますよ
矢口あんたはどうするの?家が遠いから一回家に戻ったら間に合わないでしょ」
「私は高橋に着替えでも借りるよ、高橋いい?」
「あ、はい、いいですよ」
「じゃあ皆帰るよ」
「はい」
そう言うと矢口さんと愛ちゃん以外は帰り支度を済ませていた。
「南条さん昨日はいろいろありがとうございました、今度一緒に飲みましょう」
「わかりました」
「南条さんレシピちゃんと教えてくださいね」
「うん」
「今度、またおいしいもの作ってください」
「OK」
「プレゼントありがとうございました」
「いえいえ」
「じゃあお邪魔しました」
そう言って四人は部屋から出て行った。
447 :
こうもり:02/04/11 21:51 ID:xtxO6ho5
更新終了。
作者さんが増えていい感じ、SASさんカムバックしてください。
448 :
:02/04/11 21:57 ID:6nAdbdph
俺もこんな風にお近づきになりたい
449 :
:02/04/11 22:57 ID:SWXHNejl
(・∀・)イイ!!
ひっさしぶりに更新
部屋のなかに入ると、彼女は荷物をかたづけていた。
「あぁそんなことしなくてもいいのに」
「いえ・・・なんかやってないと落ち着かなくって」
「なんかわるいなぁ・・・・あぁ服買ってきたから着てみてよ」
彼女に買ってきた服を渡す。
「すみません。なにから何まで」
「気にしないでよ。それより服きてみてよ、一応前の会社の子に選んでもらったんだ」
彼女にバスルームで着替えてもらっている間にテレビをつける。
丁度ワイドショーのオープニングが写し出された。
トップニュースでもしかしたら彼女が行方不明の報道をしているかも・・・。
が、政治家が病院に緊急入院したのがトップニュースだった。
くそ・・・。くだらないニュースだ。
そのニュースを見ていると彼女は着替え終えて出てきた。
「おぉ似合うじゃん。サイズはどう?」
「えぇ大丈夫ですよ」彼女は嬉しそうに笑ってくれた。
「ちょっと下着までは無理だったけどまぁそれは後にしよう。
それより昼食はまだだよね?ちょっと近くに食べに行こうか」
「はい」
おれは彼女にニット帽を渡した。金髪は目立つから隠してもらう。
おれ達はパスタ専門店「インディゴ・ブルー」へ。
丁度昼休みも終わった平日だけあって人は三人しかいない。
おれ達は奥の席に着き、メニューを彼女に渡す。
「英慈君。ひさしぶりだね」マスターは微笑みながら水を持ってきた。
「お久しぶりです。相変わらず人いないねぇ」
「相変わらずキツいこと言うなぁ。・・・あれ、今日は仕事じゃないの」
「あぁ・・・会社辞めたんですよ」
「なんでまた・・・」
「まぁ色々あったしね・・・そうだバイトで雇ってくんない?」
「無理。だって見ての通りウチはヒマだからね(笑)」
さっきの皮肉を見事に切り返してきた。マスターはおれが話したくないのを
理解してくれたんだろう。
「・・・ところで、英慈君お連れの方は彼女かい?」
・・・マスターそっちもまずい(泣)
(すいませーん。お勘定)。おれにはその声を出したおばさんが天使にみえた。
「ほらマスター此処で油売ってないで仕事しなよ」
「・・・あぁ。ゆっくりしていってね」
マスターは最高の笑顔で声をかけ、レジに向かった。
・・・なんかいろいろ気をつけないとやばいな
「ふぅ。ちょっとどきどきしたねぇ」
「なんかちょっと犯罪者気分ですね(笑)」
「なんでそんなに落ち着いてるのよ。おれなんかびびりまくってるのに」
「だってべつに悪いことしたわけじゃないんですよ。私たち」
「・・・たしかに」
「それに木島さんがドギマギしていたらよけいに怪しまれますよ」
「・・・・・そうだね。ちょっと気を遣いすぎてたのかもしれないね」
「そう。普通にしてましょうよ」
彼女の言葉で少し救われた気がした。うーん女は度胸って奴か?
オカエリ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
456 :
:02/04/12 00:30 ID:j7HnnEae
戻ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ボビーたんもキテ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>455-456 タダイマ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
いやぁ性懲りもなく戻ってきました。
なるべく週一ペースでいけるようがんばりますんでよろしく!!
>>436 すいませ〜ん。その中にある、USBってのは私のことです。
書いてる途中で串規制とかで書けなくなって2ヶ月ほど放置状態
になってました。
んで書き直そうかと思っていたんですが、どうしようかと。
一緒に暮らしてないから別スレの方がいいかな、とか
もう一度最初からあげなおすには量が多いけど、
Dat落ちとかしちゃってたから上げなおさないと読む人
きっとわかんないだろうし、とかいろいろ考えてて書いてませんでした。
(まあ殆ど言い訳ですけど)
そのうち書いて、どこにうpしたかもちゃんとここに書きます。
459 :
ラムザ:02/04/12 06:37 ID:QDmpyvvz
勉強のために小説読んでたら書くの忘れてた…(w
申し訳!
今夜中には本編かリレーのどっちかをあげます。
>M・P・Dさん
おかえりなさい^^
で、結局リレー参加者ってどうなってるんだろう?w
コンボさんも忙しいのかな?
gattuさんも返事して(w
IEEE1395さんやM・P・Dさんも参加しない?
460 :
ラムザ:02/04/12 06:47 ID:QDmpyvvz
>>436 ちなみにsuzukaさんと関西人Zさんは忙しいため
しばらくお休みらしいです。
ちっくりさんも忙しいのかな?
その内続きを書いてくれると言ってたような…
いつの間にか2スレも消費されてる・・・放置しすぎのリボルバーです。
知らないって方のほうが圧倒的に多いでしょうが・・・・・
新・一緒に暮らすならどの娘?Part2(何でもアリ)
の272から書き始めている駄作者です。
ちょっとした事を機にまた書いてみようと思います。
長い目でみていただけたら幸いです。
>>ちっくりさん
貴方のHPにわたしの妄想を載せていただけませんか?いつでもいいので・・・・・
まとめるのが面倒だったら私がまとめますので、よろしくお願いします。
>>425 の続きです。
-119-
オレの隣には、白いウエディングドレスを着た
ドレスよりもまっしろな素肌のひとみが隣にいる。
その会場には、梨華もシンゴもごっちんも、中澤先生も、みんな居た。
あの頃とみんな同じ顔。
ただ、シンゴの隣には年上の髪の長い人がいた。
ごっちんとオレが寝た2週間後にごっちんと別れて
3つ上の女の人と付き合い去年結婚した。
もちろん、シンゴはオレとごっちんの間にあったことは知らない。
オレとごっちんで墓場まで持っていく事にした秘密事。
梨華は、卒業後単身外国に行って今は通訳の仕事をしている。
ごっちんは、3年に進級する前にお母さんが倒れて高校を辞めて
家業の手伝いが本業になり、今では女将としてやっている。
中澤先生は今はもう中澤という名前ではない。
高校時代のほんの1ヶ月ぐらいの間に、いろいろあった。
悩んだし、その時は後悔もしたし葛藤もした。
ただ、今はどれもみんなすべていい思い出。
-120-
この思い出があるから今がある。
オレは隣にいるひとみを一生大事にする。
オレのために。
ひとみのために。
ここにいるみんなのために。
「ねぇ。結婚したんだから完全に私のものなんだからね。もうダメだよ。あんな事したら。」
「え?」
「んん。なんでもなあーい。梨果ちゃんもごっちんも中澤先生もこっち見てるよ。」
もう罪の意識は思い出になった。
ひとみにはすべて見抜かれていたのだろうか?
あの6年前の出来事を。
もし知っていたのならば、それでも何一つ文句も言わずついて来てくれた
ひとみに感謝。
でもあの6年前のことがあって自分は成長したと思う。
だからこそ、こうやってひとみの隣に立っていられるんだ。
みんなありがとう。
〜truth sex〜 ─終わりー
( ´D`)<以上!終わり。
明日からは新作 行きまーす。
>>ストロベリ〜パイ さん
おつかれさまです。
おかげで帰って来てくれた作家さんが・・・
よかったよぉー
>>M・P・Dさん・リボルバーさん
おかえりなさーい。
ゆっくりで良いからお願い!!
書けてなくても生存確認にたまに出てきてください〜
うん
from
>>414 俺が学校から帰ってくると、あさ美は既に帰っているようだった。
まあ試験期間中だから終わるのも早かったのだろう。
「ただいま」
俺がそういいながら家に入ると、奥の方からぺたぺたと
スリッパで走りよってくる音が聞こえてきた。
「お兄ちゃん、お帰り〜」
「おう、ただいま」
「私今日、ケーキ作ったんだけど食べる?」
「おう。食う食う。ちょっと腹も減ってたし」
俺は嬉々として返事した。俺は甘いものは割りと苦手な方で
あんまり食べないのだが、あさ美のは別だ。
そういうところもちゃんと分かってて、食べやすい甘さで作ってくれる。
「じゃあお茶入れるよ。その間に着替えてきたら」
「ああ、分かった。サンキューな」
俺は制服を着替えるために階段を上る。
あさ美はもう試験が始まってるけど、うちはまだだ。
と言っても学校の試験の時期なんて何処も似たようなもので、
うちの学校の試験は明後日からだったりする。
あさ美は頭がいいから特に勉強する必要もないのだろうが、
(だいたい試験期間中にケーキ焼いたりする奴もいないだろう、普通は)
俺は残念ながら頭はよくない。
試験のたびにいつも苦労している。
今回の試験も英語と数学は特に頑張らないと、前回の試験が悪かった分、
進学にもひびくことになる。
どう考えてもあさ美と同じ血が流れているとは思えない。
食べたら勉強始めよう……
着替え終わって階段を下りる俺の鼻腔を、コーヒーの香ばしい香りがついた。
それに混じってチョコレートの香りもただよってくる。
多分カカオパウダーなのだろう。
俺はカカオは好きなのだが、チョコレートは嫌いだ。
そんな性格。あさ美も苦労してるんだろうな。
食卓についた俺の前にコーヒーが置かれる。
もちろん、ブラック。それもアメリカンではなく、烏よりも
真っ黒なぐらい濃いやつだ。
俺が一度、癖で『なしなし』と言ったらあさ美は妙に気に入ったらしく、
それ以来ずっとそう呼んでいる。
まああさ美のことだから、外では言っていないと思うのだが。
ぼーっとその『なしなし』を啜っていると、あさ美がケーキを
運んできた。ティラミスだ。
なるほど、確かにカカオは使うがチョコレートは使わないな。
その下のカスタードクリームも甘いものが好きな人には
食べられないぐらい甘味が抑えてあるだろう。
だが、俺にはそのぐらいでちょうどいい。
カカオパウダーの香りと、ほんのり漂ってくる、といった程度の
カスタードクリームの甘味、そしてそれを抑え包み隠してしまう
くらいのカカオの苦味。
それがこのケーキの醍醐味なのだと思っている。
もっとも、外では絶対に食べられないが。
俺はスプーンを手にとり、少し口に運ぶ。
程よい苦味と香りが口内を瞬時に支配する。
うん、うまい。
しかし、今日の心なしかちょっと甘味が強いかもしれない。
そんなことを思ってると、あさ美が不安げな顔をして声をかけてきた。
「ごめん。お砂糖、多すぎたかな」
「そんなことないよ。うまいよ、あさ美。
俺、お前のおかげで甘いものも少しずつ食べられるように
なってきた気がするよ。」
「ほんと!よかったぁ」
そう言ってあさ美は満面の笑みを浮かべる。
ったく、ほっぺをプ二プ二したいくらい可愛いぞ……
「しっかし、お前って試験期間中でもケーキ焼いたりする
余裕があるんだな。羨ましいよ」
「? 別に今日は焼いてないよ」
うん?ああ、そうか。ティラミスは確かに『焼く』わけではないんだな。
「そういう意味じゃなくてさあ。普通の奴は今ごろ必至で
勉強してるんだぜ。ケーキ作ってる暇のある奴なんていないだろ」
「えっ、駄目、だったかな……」
あさ美は伏し目がちにつぶやく。
まったく、そういう意味じゃないんだってば!
「そうじゃないよ。ケーキはおいしかったし、嬉しいよ。
ただ、お前は勉強しなくて大丈夫なのかな、って思ってさ」
「あ、うん。それだったら、これからまこっちゃんが来て、
一緒にやろうってことになってるんだ」
まこっちゃん??誰だそれ。
まあ一緒にやる、ったって本当はあさ美がそいつに教えてやる
だけなんだろうけど。
首をかしげる俺をみて、慌ててあさ美は付け加える。
「小川麻琴。同級生だよ」
「誠?男か?」
ちょっと俺の目が険しくなった(のだろう)、あさ美はさっきよりも
慌てている。
「ち、違うよ。女の子。『あさ』に『こと』って書くんだ」
「ふうん、そっか。まあ頑張れよ」
あさ美のその答えに安堵しつつ、俺はそう言った。
ここまでです。
>>我犬。さん
よしこは知ってたんですね。ちょっとコワw
でも知ってても信じてついていくところがよしこらしい、とちょっと思いました。
ついでに、
( `.∀´)<誕生日おめでとう、よしこ
>>ラムザさん
リレーの方はやめておきます。
私は自分の思うようにいかないと気がすまない性質なんで、
途中で臍まげるか他の人が書く余地がなくなるぐらい
方向性決める、なんてことになってしまいそうなのでw
でも楽しみにしています。
ついにまこたんが出る予定です。
ちょっちえっちな感じにしたいと思っています。
まあ、あくまで「えっちなまこたん」だけですけど。
やめませんよ
3重書きこしていてやめれません(汗
情景描写と言う物を覚えてきましただから成長したという
意味でLv2とさせていただきます。
日記→作文にランクアップ
俺の寝ないで勉強&描き直しの成果をみて。
それで荒らしと呼ばれるのならば注意点を言ってください。
そこを勉強してきます。
普通に作ったら最初の方しかお笑いがないことにきずきました。
これからお笑いは控えます
普通のよりお笑いの方が難しいと言われたので。
苦しくったってー♪♪悲しくったってー♪
だけど涙が出ちゃう
荒らしって言われるんだもん。
・・・とりあえず寝ます。
なんか、「娘。の名前だけ」の小説が増えた様な気が…。
どの作者さんのも面白いんだけど、萌えれない…
リフトが上っている間の俺は。この曇り空と、空から降る雪とともに暗かった
それは俺が。ぜんこっく(全国放送)で坂田をやってしまったことによる
恥ずかしさが今更襲ってきていた。
俺「せめて志村にしとけば良かった」
いやいやそれもまずいだろ←作者の声
などと考えているとリフトの一番上に来てしまった。
辻ちゃん無事に行けるかなと。淡い期待を寄せていると。
(どてーん)
淡い期待は見事にうち砕かれた・・・
慌てて起きようともがく辻。だが焦れば焦るほどスキーはこんがらがっていく。
俺は助けるため辻に声をかけた
「大丈夫?辻ちゃん」
とりあえず次降りる人の邪魔にならないように。脇のほうへ寄せようとして。
慌てて手を握り引っ張って立たせようとした・・・が
かなり重い!!
本気で引っ張ったら辻は壊れてしまいそうな細い体
それは服を着ていて、本当の体の大きさがわからないだけではないと思う。
俺(本当にこんなにちっちゃい子がこんなに重いのか)
そう思った瞬間逆に辻の方から引っ張ってきた。
とてつもない力だ!!
いったいこのちっちゃい体のどこにそんな力があったのか
そのまま俺のほうがバランスを崩し倒れてしまった。
危ないぶつかる。
何とか当たる前に地面に手をついて辻との接触を避けた。
だが、ある一点だけは違っていた。
辻と目が合った
そして・・・・
唇と唇が被さっていた。
二人は慌てて口を離して俺が頭を上げた瞬間。
(ガン)
右のこめかみにきつい一撃。
俺がさっき乗っていたやつか・・
慌てて頭を下げてリフトが通り過ぎるの待った
リフトが通り過ぎやっと起きあがれると思い
よしこれでゆっくり辻を起こせると思い頭を上げた
そう思ったのもつかの間、リフトが止まった
止まったこれでゆっくり起きれると思いきや
(ガン)
今度は反対側のこめかみをリフトが直撃
とっさにリフト管理人(バイト)を見た
そしたらものすごい形相でこちらを睨んでいた
俺(やっべ見られた)
確かこいつは辻ファン(朝のミーティングでそんなと言ってたような気がする)
・・・まあそれはそれとして事故なんだから仕方ないよな。
そう自分に言い聞かせ素早く立ち上がり手を差し出した。
俺「辻ちゃん立てる?」
辻「・・・は、はいれす」
そう言うと俺の手をつかんで体重を乗せてきた。
今度は次のリフトの心配をする必要はないので余裕を持ってゆっくりと立たせた。
辻ちゃんを立たせて。
ふと加護ちゃんの方を見ると。加護ちゃんも転んでいた(汗
はぁぁまたよけいな仕事が・・・
素早く加護ちゃんの所へ向かうと
俺「加護ちゃん大丈夫?」
加護「ああ、はい・・・だ、大丈夫や朝飯前やで」
一瞬素の表情を見せたがそこはプロ根性と言ったところか。
とりあえずスキーの授業を始めることにした。
どうですか??成長みられますか?
もうちょっとがんばらないとだめっすか?
俺もがんばってんだよー(泣
477 :
.:02/04/12 15:46 ID:JqefMILK
あのさ
もうちょっと冷静になってごらん
別スレの他の作者のコメントを声出して10回読んだら
もう少し良くなると思うぞ。
あの作者だって暇じゃないのにまじめに答えてくれてるんだから
何も言われなくなったらおしまいだぞ。
それとここで自分の事を誉めてもらおうとするんなら
書かないことをお勧めする。
ここは穏やかだけど2ちゃんだぞ罵倒されて当たり前ぐらい思っておけ。
あとこのスレは1年以上続いている伝統あるスレなんだぞ。
他の作者が嫌気をさして消えてしまう前に・・・頼む
>>477 禿同
確かに誉めてもらおうとしすぎ。
作品云々よりコメントがウザイ。
479 :
とまと:02/04/12 16:28 ID:IazgnxXb
質問なんですけど、今のこうもりさんの小説はこのスレから始まったんでしょうか。
途中からのような気がしたので・・・。
うわ。途中で書き込んじゃった。
>>gattuさん
偉そうな事言わせてもらえば
成長していると思いますよ。
それにしてもいろいろと勉強になるな・・・
なかなか読者さんの声って少ないから。
身が引き締まる思いです。
ちょい、びびっちゃった。
482 :
一読者:02/04/12 16:47 ID:xAJQEL4E
・gattuはみんなに褒めて貰いたいがためだけに書いている。
・他の作家はみんなに満足して貰うために書いてる。
て感じじゃないの?違ってたらスマソ。
483 :
ななしで:02/04/12 16:49 ID:G8IbyhAS
>>gatts氏
とりあえず、作品だけで勝負しようよ。
コメントや名前欄の小ネタじゃなくて。
気に入った人は、マンセーレスしてくれるよ。
>>357 俺はぼーっとテレビを見ている、
その間吉澤は石川と話している。
最初より笑顔がみられる_
そんな吉澤にほっとし始めた時だった。
「ちょっと、お手洗いに行ってくるね」
「うん」
そう言い石川は席を立った。
・・・・ってことは・・吉澤と・・・・二人っきり・・・・_
石川がトイレへ行った後会話がない・・・・
俺は今まで通りテレビを見ている
でも何か緊張している・・・・・・・
そんな時救いの手が!!
けたたましい音を鳴らす俺のケータイ
「(メールだ・・・石川?)」
メールはさっきまでそこにいた石川からだった。
「??」
全く状況が読めない俺はとりあえずメールを開いた。
【今のうちに謝まりなよ、まだ出ていかないから、ガンバ!!】
「・・・・(汗)」
救いの手じゃあなかったのね(汗)
そのメールをもらっても言い出せない、
なんて言えばいいのか、
確実に怒っていることは間違いない。
「あのさ〜」
ちょっと声が震えている
無言で振り向く吉澤。
俺は声の震えを直すため軽く咳をする。
吉澤は目を合わせようとしない。
「昨日悪かったな・・・・やっぱ怒ってるよな?」
怒ってるのは知ってる・・・でも・・・・心のどこかで
救いの言葉を待っていた。
しかし吉澤から返事がない。
「ちょっと、どいて」
突然吉澤は立ち上がった、
突然のことに俺急いで席を立つ_
そして吉澤は俺と目を合わせず言った。
「先に帰るって、梨華ちゃんに言っておいて」
更新終わりです。
>我犬。さんお疲れさまでした、良い言葉が出てきませんがほんと良かったです、
最後は「性」を感じさせる場面が多く見られました、人間がでてたというか・・・
ホント良かったです!!次回作期待しています。
>gattsさん
いろいろ言われていますが気にしなくていいと思いますよ、皆さんも彼にとってプラスににはなりますが
もっとオブラートに包んだような言い方をしてもらいたいです。
こんなことをいってむかつかれるのは俺かもしれませんが、同じ人間として可哀想のになるのは
当たり前だと思います。これを見ましてむかつかれた方すみません、
でもわかって下さい、ここで書いてる人も頑張っていると思います、長々と申し訳ありませんでした。
どうも皆様、お久しぶりです。
リレー小説のことなんですけど、
Zさんに参加するかどうかをHPに行って訊いてきました。
すると、
>ウチは全然構いません。
>みなさまの許しをいただけるなら。
とのことでした(以外にレスが早くびっくりしました
以上です。
作家の皆様、頑張って下さい。
8200さんカムバック!!
>裏・一周年記念委員会さん
お久し振りです。
その節はお世話になりました。
今回も助けていただいて申し訳ありません。
関西人ZさんのHPか…忘れてた(w
自分も後で行ってみます。
というわけでとりあえずリレー小説の続きが完成しました。
8時前にはUPしたいと思います。
〜あらすじ〜
主人公:浅野 大介は2月14日のバレンタインに、近くのコンビニでバイトしている
飯田 圭織に告白することを決意する。当日、圭織のバイト先であるコンビニで彼女の
バイトが終わるのを待っていた彼は圭織が彼氏と出かける所を目撃してしまう。
激しく傷ついた彼の前に圭織のバイト仲間である安倍 なつみが現れる。
なつみは大介に義理チョコを渡して去っていったが、その優しさに大介の傷ついた心は
少し癒された。
翌日、大介は親友の佐久間 健太に失恋の報告をしにいく。大体の報告が終わった後、
健太がデートの呼び出しを受けたため、大介は健太と別れて街へ出た。
特に行く当てもない大介は知り合いの寺田さんの店へ顔を出す。そこで寺田さんと
バイトの真希ちゃんに失恋を見抜かれた大介はそそくさと店を後にする。
街を歩く大介は偶然なつみと再会する。そのまま大介はなつみに強引にファミレスに
連れていかれる。そのファミレスに入りかけた際に出迎えたウェイトレスは大介の
同級生の矢口だった。その矢口はなつみと知り合いらしくなつみに話し掛けるが、
なつみはその場を逃げ出してしまった。
慌ててなつみを追いかけた大介は何とかなつみをつかまえ、寺田さんの店で話を聞く
ことにした。いい雰囲気で会話が進む中、真希ちゃんの友人である梨華ちゃんと、
よっすぃー(吉澤 ひとみ)の2人が店へやってくる。
長い…(w
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/ainotane/1014922137/163から 「どうもー、吉澤ひとみっていいまーす。
よっすぃーって呼んでくださいねー」
そう言うとよっすぃーは俺の隣に座った。
4人掛けのテーブルなので当然梨華ちゃんは安倍さんの隣に座ることになる。
「す、すいません…」
梨華ちゃんはさすがに気まずそうな顔をしながら安倍さんの隣に座った。
「ん〜ん、全然いいべさ!」
安倍さんは明るく振舞っていたが、目が笑っていないことは容易に分かった。
あの「向日葵の笑顔」とは別人だ。
「浅野さんって下の名前何て言うんですかー?」
そんな空気を無視してよっすぃーが嬉しそうに質問してくる。
「大介だけど…」
「大介…じゃあ大ちゃんだ!大ちゃ〜ん!」
よっすぃーのちょっと目眩がするくらいのハイテンションに反比例するように
俺達3人の空気はどんどん重くなっていった。
やがて堪えられなくなったのだろう。
安倍さんが席を立つ。
「じゃあなっちはバイトがあるからこの辺で」
「え、あ……あぁ」
バイトまでまだ十分に時間があることは分かっていたが、
この状況では引き止めることもできずただ黙って見送るしかなかった。
「またね」
無理やりの作り笑顔で俺に微笑むと安倍さんは静かに歩き出した。
「バイバ〜イ!」
よっすぃーの能天気な大声が店内に響いた。
「もしかして振られちゃいました〜?」
「ちょっとよっすぃー!!」
相変わらず無礼講状態のよっすぃーに、それを咎める梨華ちゃん。
「いや、別にそういうんじゃないけど…」
たしかに安倍さんと俺はそういう関係ではない。それは間違いない。
だけど俺は……それ以上言葉が出てこなかった。
「ふ〜ん、そうなんだ〜。
じゃあ私と付き合いません?」
「よっすぃー!!」
「アハハ…」
もはや乾いた笑いで返事のかわりにするしかなかった。
俺の頭の中はこれからどうしようか、ということで一杯だった。
後で安倍さんのバイト先のコンビニに行ってみようかとも思ったが、
そこには飯田さんもいるってことを思い出した。
さすがに昨日の今日で顔を合わせる気にはならない。
かと言ってこのままにしておくのは何だかさっぱりしない。
俺は結論が出ないまま考えつづけた。
「……ってことで。
ちょっと大ちゃん!聞いてます?」
よっすぃーの声で我に返る。
「あ、あぁ、そうだね」
とりあえず相槌を打っておく。
正直今は一人にしてほしかったが、それを口に出せるほど俺は気が強くなかった。
よっすぃーと梨華ちゃんは喋りつづけている。
俺は聞いているフリだけして再び思考の沼へ潜っていった。
「じゃあ約束ですよ!」
よっすぃーがそう言って立ちあがった所で再び意識が戻ってきた。
「あぁ…」
曖昧に返事をしておく。
「ほら!よっすぃー時間ないよ!急ごう!!」
「分かったって!」
2人は立ち上がり店の入り口へ歩き出した。
そこへ寺田さんが奥から戻ってくる。
「なんや、もう帰るんかいな?」
「今からよっすぃーと映画に行くんですよ」
「『とっかえっ娘。』っていう超面白い映画らしいんですよ〜!」
「なんや、タイトルだけ聞くと面白なさそうやけどなぁ…」
「でも本当に人気で、前売りで2枚手に入れるのがやっとだったんですよ」
「ダメダメ、梨華ちゃん!
ゼネラルギャップがあるんだから!
それよりマスター、お勘定!!まけてね〜」
「ジェネレーションギャップやろ?
しゃあないなぁ、2人で500円にしといたるわ!」
「わ〜お、マスター太ってるね〜!
じゃあ梨華ちゃん急ごうか!!」
「太っ腹でしょ、よっすぃー。
じゃあごちそうさまでした」
「気ぃつけてなー」
こうして騒がしい2人(というか騒がしいのは1人だけだが)は店を出ていった。
人のいなくなった店内で、俺はいつものカウンター席の方へ移動した。
「なんや、えらいモテモテやったやん!」
寺田さんがニヤニヤしながら話しかけてくる。
「コーヒーおかわり」
俺は何も答えずにカップを置いた。
「はいはい…と」
奥へ消えていく寺田さんと入れ替わりに真希ちゃんがやってくる。
「いいんですか?あんなこと言っちゃって」
「あんなこと、って?」
何かまずいことでも言ったかな、と思い返してみるが心当たりはない。
「今度よっすぃーと遊びに行くって…」
「え、俺そんなこと言ったっけ?」
「言ってたじゃないですか!私途中から全部聞いてましたよ?」
真希ちゃんは信じられない、といった顔で答えてくる。
適当に相槌を打ってはいたけどそんなことになっていたとは思いもよらなかった。
「まぁ…なんとかなるよ…」
俺は自分自身に言い聞かせるように小さく呟いた。
「もう…後でどうなっても知りませんよ?」
真希ちゃんは完全に呆れ顔で奥へ消えていった。
「俺も知らねー…」
真希ちゃんが完全に見えなくなってからポツリと呟く。
そんなことより安倍さんの方をどうするか?ということに
さっきから俺の全思考回路が向けられていた。
安倍さんがそれほど俺の中で大きな存在になっているということに
この時俺はまだ気付いていなかった。
ピリリリリリ・・・
相変わらず思考にふけっていた俺を邪魔する不快な電子音が鳴り響いた。
携帯の着信音だ。
携帯が鳴ってることにすぐ気付くように最も不快な音に設定してある。
俺はポケットから携帯を取り出すとディスプレイを見た。
090−××××−××××
知らない番号だ。
普段なら無視するところだが、なぜか気になった俺はその電話に出てみることにした。
「…もしもし?」
恐る恐る話してみる。
『あ…もしもし』
女性の声だ。
一瞬安倍さんを思い浮かべたが、ちょっと声の質が違う。
何より彼女に携帯番号は教えていない。
『あの…浅野くんの携帯ですよね?』
向こうも何か少し不安そうな声だ。
「…そうですけど?」
どうやら何らかの勧誘の電話でもないらしい。
というか、この声をどこかで聞いたことがあるような気がする。
『あの…矢口です。さっきの』
矢口?……………矢口!!
さっきのファミレスで会った矢口だ。
しかしなぜ矢口が俺の携帯に電話してくるのか、
いや、そもそもなぜ俺の携帯を知っているのかも分からなかった。
それらの疑問を口にしようとした瞬間、先に矢口に質問されてしまった。
『なっち…いや、安倍さん…そこにいる?』
〜つづく〜
こんな感じです。
あんまり話進んでなくてごめんなさい。
とりあえず次はこうもりさんお願いします。
その後は関西人Zさんで、コンボさんの連絡がない場合や
新たに参加する人がいないようなら再び自分ということで。
マターリ進行でよろしく(w
あと作品内ではちょっと悪役にしちゃったけど…
誕生日おめでとう!w>よすぃこ
496 :
:02/04/12 20:23 ID:J5eHxMjm
リレー小説イイ!!早く続き読みたい!!!
>>474 娘。小説の利点というのは、名前を出すだけでヒロインや
その他の女の子を魅力的に表せることですよね。
でも、それに託けて人物描写を怠るとやっぱり話が薄くなるし、
キャラが弱くなると改めて気がつきました。
474のコメントを肝に銘じ、今後の小説に活かせるように頑張ります。
貴重なご意見ありがとうございました。
499 :
こうもり:02/04/12 21:14 ID:exA9Hv/R
俺がリビングに戻ると、愛ちゃんがいなかった。
「愛ちゃんはどうしたんですか?」
「高橋はシャワー浴びに行ったわよ、それより誰にも言ってないでしょうね」
「当たり前じゃないですか」
「でももしかしたら、高橋気付いているのかも知れない」
「えっ!!本当ですか?」
「だった、さっきちょっと二人になった時なんか言いたそうな顔をして
こっちを見てたから」
「それで話したんですか?」
「いや、私が気付いたら急に高橋が『シャワー浴びてきます』って言って
そのままバスルームに行っちゃったから」
「そういえば、なんか朝から愛ちゃんの様子がおかしかったような気がします」
「もしかして昨日あの場面見てたんじゃないの?」
「どうですかね、ちょっと分かりませんが・・・」
そこまで話すと愛ちゃんがシャワーから出てきてしまったので会話を止めた。
500 :
こうもり:02/04/12 21:15 ID:exA9Hv/R
「じゃあ次私が入ってくるよ、高橋着替えお願いできる」
「はいわかりました」
そう言って矢口さんはいきなり立ち上がりバスルームへ向かった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
俺と愛ちゃんはリビングに座っていたが、なぜかいつものように話をすること
ができずに二人の間には沈黙が流れていた。
そして愛ちゃんのほうを見ると、なにも言わずにこっちを見つめている。
その目は俺に何かを言いたそうだったが俺は愛ちゃんに何を聞かれても
答えられなくなりそうだったので、その目を無視して俺は
「ちょっと片付けてくるね」と言ってキッチンに行った。
しかしすぐに食器も洗い終わり、リビングに戻るわけにも行かず
俺は手持ち無沙汰になっていた。
矢口さん早く出てこないかな。
やっぱり愛ちゃんと二人きりだと、なんか緊張しちゃうな。
前と同じように接するなんて事は出来ない。
でもこのままだと、愛ちゃんも変に思うだろうし・・・。
俺はそう思いながらリビングに戻った。
リビングに戻って愛ちゃんを見ると、下を向いてなにやら考えている。
501 :
こうもり:02/04/12 21:17 ID:exA9Hv/R
俺もそれに習って下を向いていると矢口さんがシャワーから出てきた。
「あれ、二人ともなんで下を向いているの?」
変に思った矢口さんが「あれなんで二人とも黙って下向いてるの?」
と聞いてきた。
「そ、そんな事ないですよ、ねっ愛ちゃん」
「え、ええ」
それは明らかにぎこちないものだったが、愛ちゃんが何かに気付いていることを
矢口さんも分かっているようで「そうじゃあいいわ」
とだけ言ってそのままソファーに座った。
「じゃあそろそろ行こうか?高橋」
その後、三十分くらい取り留めのない話をしていると
矢口さんが愛ちゃんにそう言っていた。
「そうですね、もう十二時だし行きましょうか」
愛ちゃんはソファーから立ち身支度を整えている。
「よしじゃあ行こう」
矢口さんも身支度を整えて玄関に向かおうとしていたが
「あっ、高橋先に行ってて私トイレ行きたくなったから」
「はい」
愛ちゃんはそう言って先に玄関に向かった。
502 :
こうもり:02/04/12 21:23 ID:exA9Hv/R
更新終了。
>474さん
俺なんて実際の娘を扱っているのに・・・。
すいません力不足で。
>ラムザさん
きついところでバトンを渡しますね。
ラムザさんのようにいかないのかも知れませんが
まあとにかく頑張ってみます。
>M・P・Dさん
お帰りなさい頑張ってください。
>496さん
頑張りますから見捨てないでね。
リレーは今から書き始めることにします
うまくいけば深夜には更新できるかもしれません。
出来なくても、明日までには更新します。
503 :
剣士:02/04/12 21:38 ID:kVhkxJZU
>369の続き
「・・・色々あったんだ、今度教えるよ」
俺はめんどくさかったからでもあるが、真実を答えなかった。
「何かワケあり?」
と、圭織。女の勘とは本当、するどいものだ。
「・・・さあな。さて、そろそろ帰らなきゃ・・・まだ引っ越しの片づけもあるんだ」
そういって俺達は勘定をすませて、店を出た。
「ああ、それと、これは俺の携帯番号とメルアド。用があったら使ってくれ」
そういって俺は紙を渡し、さっさと家に戻った。
「・・・ただいま〜、って誰もいないんだったな。」
俺は空しささえ感じた、が、そこに
「おかえり〜」
と、奥から声が聞こえた。誰もいないはず!と考えたが、この声は・・・とすぐに正体がわかった。
「その声・・・・真希か?」
「私以外に誰がいるわけ?恋人でもいるの?」
と、ちょっとむくれながらでてきたのは、いとこの後藤真希。
俺の面倒をよくみてくれるのはいいが、失敗したりして、結局俺が全部責任を負うはめになったことがしばしば。
「んなもんいるか。さあ、片づけるぞ」
俺はさらっと言って、ダンボールや、荷物を片づけた。真希がいてくれたので、以外と早く終わった。
「ふ〜・・・終わったな。さて、飯にするか。真希を食うんだろ?」
真希はそれを聞くと、表情を輝かせて
「うん!食べる!剣の手料理、おいしいからねぇ〜」
俺は半ばあきれ顔で、キッチンに向かった。
そして、料理を作りながら、真希に質問した。
「お前、今日はいつ帰るんだ?」
真希はニヤニヤしながら
「ここに泊まる!」
と、キッパリ。俺はその時、味見をしていたので、驚いて吹き出した。
「な、な、な・・・。」
俺は慌てた。いとことはいえ、女性と一つ屋根の下に二人。しかも美人(いとこにこう思うのもどうかと思うが)
「何でそんなに慌てんの?昔はよく一緒に寝たり、お風呂入ったじゃん」
何でそんなことを言うのか・・と思いつつ、料理を作りあげた。
「いただきま〜〜っす!・・・おいしい!やっぱ剣は料理うまいね〜」
ほめられて嬉しいのだが、真希は食べるのが早い!
「ムグムグ・・・そーいやさぁ・・・聞きたかったんだけどぉ・・・」
真希は口に飯をほおばりながら真顔(?)で聞いてきた。
「・・・何だ?」
「どうして野球やめたの?」
504 :
剣士:02/04/12 21:40 ID:kVhkxJZU
ここまでっと。
ごっちんがでてきて、さらに主人公のワケあり過去にせまってきました。
次は過去を暴きます(笑)
505 :
どらい:02/04/12 23:41 ID:v82fXOCO
>436
ヲヘー!久しぶりに来たら自分の名前もありゅよ
放置ですよね、やっぱり。
言い訳になるけど、理由はいくつかあるんですが・・・
主な理由は、旧PCが動かなくなって(前スレ参照)、
書き溜めたものがパァになってやる気を無くしたこと。
大変無責任で申し訳ないんですが。
んで、あの地震物語はお蔵入りということで。スマソです。
今、地元を舞台にした学校物と刑事物の2つの新作を作ってます。
出来たら載せます。
レスはたまにしようかなーと思います。
それでは、また会う日までごきげんよう。
506 :
どらい:02/04/12 23:41 ID:v82fXOCO
スマソ!
アゲちった!!
逝こう・・・
くたばってる場合じゃないよ(・∀・)
508 :
_:02/04/13 00:37 ID:pw76Cvy7
>>503 >「ふ〜・・・終わったな。さて、飯にするか。真希を食うんだろ?」
ワラタ。俺も食いたいw
509 :
:02/04/13 01:07 ID:XHmvFmFx
(・∀・)イイ!!
>>453の続き
「何食べる?一応此処はパスタだけはうまいからね」
「へぇ。よく来るんですか?」
「あぁ、学生時代にねバイトしてたんだよ。おかげでパスタは得意料理。」
「えー。料理出来るんですか?」
「まあね。今でも晩飯は自分で作ってるよ」
「意外ですね。」
「そう?料理は結構好きだからね。
そこら辺の主婦には負けないくらいレパートリーはあるよ」
「すごい。格好いいですね男の人が料理上手なのって」
「ははは。そんなもんかねぇ」
おれはペスカトーレ、彼女はボンゴレ・ロッソを注文した。
手早く調理され彩りよく皿に盛られたパスタが目の前に並ぶ。
「いただきます。・・・・ん。おいしい!」
「ホント?よかった」
「木島さんもこんなパスタ作れるんですか?」
「この店のメニューはほとんどつくれるよ。割と簡単だしね」
「そうなんですか」
「そのボンゴレ・ロッソなら2・30分でつくれるよ」
「へぇ。すごいなー、矢口あんまし料理できないから
こんど教えてくださいよ」
「うーん。機会があったらね」
なごやかに会話は弾み、おれは久しぶりに楽しい昼食を過ごしている。
昨日までと180度違う、仕事に追われていない生活。
正直こんな些細なことで喜びを感じている自分がいる。
でも本当なら一人で過ごしていたんだろうな。おれ一人だったらどうしてたんだろう?
まぁいいや、束の間の幸せに今は浸っていよう。
明日にはまた一人になるんだろうから・・・・。
とりあえず此処まで。
うーん小説ってむずかしいなぁ。
>>474 娘。の名前だけ借りた小説か・・・。
でも人によって持つ印象の違いってありませんかね?
俺の場合は、みんなが持つイメージとは違うようにワザとしてます。
たぶん「矢口」ていうと騒がしくて元気いっぱいな印象が強いでしょう?
でもブラウン管やラジオだけが真実じゃないかなっと思うわけでして。
違う部分を(まぁ所詮妄想ですが)クローズアップして書いてるわけです。
俺の小説の矢口は「センチメンタル南向き」をイメージしていただくと
わかりやすいかもしれません。
でもとてもありがたいレスですね。色々考えさせられました。感謝!!
ほかのROMっている人もご意見いただきたいですね
長々と申し訳ないがもうひとつだけ。
gattuさん
色々言われているので読ませていただきました。ちょっとだけアドバイス
どうも文のテンポが悪い印象をうけます。
説明描写が多いせいかな?もうちょっと簡潔にしたほうがいいと思います。
あとは区切り(改行)をもうちょっと考えて。字が詰まってると読み辛いですから。
あと(これは俺にも言えることだが)「−だった」って表現が多すぎます。
これが多いと話がぶつ切りになりやすいです。
偉そうに書きましたが、俺もまだまだ小説に慣れていません。
映画の脚本は何本かやったことはあるのですが、全く別物ですしね。
たぶん同郷の方だと思うので(「でら楽しみ」ってあったんで名古屋人と断定)
応援させてもらいます。頑張っていきましょう!
>>394から
・・・
…つーか……マジでやばい……
俺の鼻をくすぐる真希の香りに脳がじわりじわりと痺れていくのが分かる。
麻痺していくのは…俺の理性。
そして体の自由。
もはやこの体勢からは少しも動けない。
段々と体中の力が抜けていく…
重力に抗いきれない……
硬直していた体がガクンと力を失う。
プニャッ…
頬に柔らかい感触が…!!
気持ちよすぎる…
オソッチャエ
鼻から入ってくる媚薬の香りと頬から伝わる最高の感触に
もはや俺の理性は風前の灯だった。
さっきも聞こえた悪魔の囁きが最後の理性を消し去ろうとしている。
ヤッチャエヨ
…あぁ気持ちいい…
……とりあえずこの感触を楽しむのは自由だよな?
だって事故みたいなもんだし。
そうそう!俺が自分で触りにいったわけじゃないしな!
頬を擦り動かしてみる。
プニョ…プニュ…
あぁ!さいっこう!!
1回呼吸する度に媚薬の香りが体内に摂り込まれる。
その香りは俺の理性を削る…いや、溶かしていく感じだ。
ダキツケヨ
…抱きついてみようかな?
……そうだよ!真希だけ抱きしめてるってのは不公平だ!
俺も抱きしめる権利があるはずだ!!
悪魔の声のせいか、思考が段々過激で意味不明になってきた。
それでもまだ考えているだけマシなのだが。
ヤッチャエ
俺はなんとか手に力を込めると、真希を抱きしめるべく動かし始めた。
ふっ…
その途中に柔らかい感触に触れる。
これは…これは…ふ、太股か?
俺の手は真希の太股の上で動きを止めてしまった。
モットサワレヨ
掌から伝わってくる太股の感触は胸のそれとはまた違っていたが、
同じなのは最高ってことだった。
「究極」対「至高」って感じか…
ドッチモイタダイチャエ
ここまでです。
>>496 ありがとうございます。
どういう風にまわってくるか楽しみだ^^
>こうもりさん
キツイですか?
…まぁたしかにそうかも。
でもこうもりさんなら大丈夫だよ!(他人任せ(w)
っていうか、マターリ進行でいいからね…
焦らないで、焦らないで(汗
【守られて】
-1-
ここが新しいマンションか・・・
インターフォンを押すべきかどうかこの期に及んで迷っていた。
あぁ、なんかドキドキする。
あれは昨日の夜、つんくさんからの一本の電話が始まりだった。
明日オフだったら、事務所に来いとのこと。
用件は明日事務所で話すからと言われ一方的に電話は切られた。
─何かヘマやっちゃったけっな?
そんなことで、わざわざ事務所に呼ぶことじゃないし・・・
心当たりがないままタクシーに乗り込み事務所に向かった。
「おはようございます〜」
事務所の中には、何人かの社員の人がいて
奥の応接室で、つんくさんが待っているので行くように言われる。
重厚な木のドアを軽くノックすると、ドアの向こう側からつんくさんの返事が聞こえたのを
確認してから憂鬱な気持ちのままドアを開けた。
室内には厚みのある木で出来たテーブルと3人掛けのソファー、その向かいには
一人掛けのソファーが2つ。その一つにつんくさんが浅く腰掛け、
組んだ手はテーブルに置いて親指だけがくるくると動いたいた。
「おはようございます。」
探るように挨拶をする。
つんくさんのメガネは黄色いレンズのせいで、瞳の奥はうかがえないが
少し緩んだ口元が怒りを表していない。
でも小刻みに上下する足が気になった。
「おう、ようきたな。まぁ座れや。どや、最近は」
つんくさんの方もこちらを探るような当り障りのない挨拶をしてきて
様子を伺っているようだった。
挨拶を交わした後も、他愛もない会話が進む。
途中で事務所の女性の方がお茶を持って来て
1回その他愛のない会話すら中断した。
妙な空気でノドの乾きを癒すにはちょうど良かった。
その後も会話も、あまり意味はなくタイミングをうかがっているように思えた。
-2-
そして何度目かの会話が途切れた時に、つんくさんが目線をそらし
まるで壁に向かって話し掛けるように切り出した。
「お前、最近ストーカーに悩まされてるんやってな?
マネージャーから聞いたで。
そこで。だ。
まぁ 黙って最後まで聞けや。途中でぎゃあぎゃあ言うなよ。
返事は全部聞いてからYES,NOだけでいいねん。」
そんな言い方され圧倒されながら頷いた。
押し付けるような言い方をするつんくさんに驚きを隠せなかった。
「これからお前はオレが指定したところに引っ越せ。
部屋はもう準備してある。
その部屋には、お手伝いさんもおる。
そのお手伝いさんはボディーガードにもなる奴や。」
思わず声を発しようとしたが、口から空気が漏れる前に
つんくさんは、大きく頷きながら右手の平をこちらに向けてそれを制した。
私は一つ頷きソファーに身を埋めた。
「そのボディーガードはこれからもちろん仕事場にも同行する。
マネージャーとして、付き人と思って使ってくれてもかまわんが
あまり無茶させんなよ。
ちなみに、そいつは話の筋通り、もちろん男や。
オレの後輩なんやけどメッチャ頼りになる奴だ。
アイツからお前に、なにかするって事もない。それはオレが保証する。
もしなにかされたりしたら、オレに言え。
ただ・・・お前がそいつの事を気に入ったら、付き合たってかまわんからな。」
つんくさんは話の後半で爆笑した。
はぁ?なにがなんだかわからない。
最後の爆笑の意味すらなんのことやら。
ただ、ただ呆然としていた。
( ´D`)<ここまで。っと。
今日から新作になります。
よろしくお願いいたします。
スレが活気付いてきて良い感じですね。
オレは毎日のんびりやらせてもらいます。
我犬。新作(・∀・)イイ!
「安倍さん、いるわけないだろ、ところでどうしてこの番号知ってるんだ?」
『この番号、この番号は同じクラスの友達に聞いたんだけど』
「それは分かったけどなんで俺にわざわざ電話をかけてきたんだ?」
『安部さんにちょっと聞きたいことがあってもしかしたら
浅野君なんか知ってるんじゃないかと思って・・・』
「いや、知らないけど、ところでどうしてさっき安倍さんは矢口を見たとき
逃げ出したんだ?」
『実はそれは・・・まあいいや電話じゃあれだから今からちょっと出て来れない?』
俺はこの後別に予定もなかったので
「ああ、別にいいけどどこに行けばいい?」
『じゃあさっきのファミレスに来てくれる?私、もうバイトが終わったんで』
「分かった、十五分くらい待っててくれ」
『分かった』
俺はそう言ったのを確認すると電話を切り席を立った。
「もう帰るんですか?」
真希ちゃんはそう言って奥から出てきた。
「うん、ちょっと予定が出来ちゃったから、いくらだっけ」
「コーヒー二人分だから五百円でいいですよ」
「おまけしてくれるの?」
「いつもきてくれているからたまにはいいですよ」
真希ちゃんにそう言われたので、俺は五百円玉を一枚だし真希ちゃんに渡した。
「じゃあね真希ちゃん、寺田さんにもよろしく言っておいて」
「ありがとうございました」
俺は喫茶店から出てさっきのファミレスに向かう途中に
安倍さんの事を整理してみる事にした。
なんで安倍さんは矢口の顔を見た途端に逃げだしてしまったのだろう?
それに矢口が言っていた『いつこの町に帰ってきたの?』というのも気になる。
昔この町に住んでいた事があるのだろうか?
いろいろと考えをめぐらせているといつのまにか目的地のファミレスに着いていた。
「浅野君、こっちこっち」
矢口は俺の姿を見つけると手招きをしている。
「じゃあ行こう」
そう言って矢口は俺の腕を取りどこかへ連れて行こうとした。
「どこ行くんだ?」
ファミレスで話をするものだと思っていた俺は変に思ったので
矢口に聞いてみた。
「ここじゃあれだから、私の部屋に行かない?」
「お前の家って・・・」
「いいから黙ってついてきて」
その迫力に俺は押され、そのまま黙って矢口について行った。
「ここよ」矢口はそのまま黙って五分ほど歩き三階建てのアパートを指差した。
「ここに一人で住んでるの」
そう言いながら矢口は部屋の鍵を開けている。
「どうぞ」
そう言って矢口は俺を部屋に通した。
「お茶を入れてくるからその辺に適当に座ってて」
俺はそう言われコタツに座った。
待ってる間俺は部屋の中を見回していた。
その部屋は俺の部屋よりは小さかったが住みやすそうな部屋だった。
「お待たせ」
矢口は俺の前にコーヒーを出した。
「ところで、お前と安倍さんってどういう関係なんだ?」
俺は矢口が苦手だったので、早く部屋から出たかった。
「そんな単刀直入に聞かないでよ、まあとりあえずコーヒーでも飲んで」
「分かったよ」
俺は今日三杯目になるコーヒーを飲んだ。
「それでどういう関係なんだ?」
矢口は何かを考え込んでいる。
俺はその様子をじっと見ていた。
「あの・・・それは凄く言いにくい事なんだけど」
矢口はやっと話し始めたと思ったらまた口をつぐんだ。
「だからどうなんだよ」
俺はなかなか言い出さない矢口に少し強い口調で言った。
「話すわよ、話すから少し落ち着いて」
そう言われさすがに俺も言いすぎたと思いまたコーヒーを飲んだ。
「じゃあ話すけど、落ち着いて聞いてね」
「ああ、分かった」
「実はなっち一年前くらいにここの隣に住んでいた事があるのそれで挨拶に来た時すぐに
仲良くなって結構いろんなところに遊びに行ったりしてたの」
「それで」
「その時なっちには彼氏がいて、遊びに行くときとかもその彼氏と三人で
行くことが多かった。
そしてある日、その彼氏が私に告白をしてきたのよ
『なつみと別れるから俺と付き合ってくれ』って」
「えっ!!」
俺はそれに驚き大きな声を上げてしまっていた。
「ちょっと落ち着いて聞いてって言ってるでしょ」
「ああごめん」
「もちろん私は断ったわ、でもその男は本当になっちと別れちゃったのよ
それでなっちは多分ここにいづらくなって逃げるように引っ越しちゃった
それで携帯とかも全然繋がらなくなっちゃって」
「それ今日久しぶりに再会したって事か」
「まあそうなるわね」
「あっ、そうだその男はどうなったんだ?」
「その男はなっちが引っ越したすぐ後、私の家に来て
『これで付き合えるね』とか言うから思いっきり殴ってやったんだ
そしたら二度と来なくなっちゃった、それからは一度も会ってない」
525 :
こうもり:02/04/13 12:23 ID:6eVgOzBK
こんなんでいかかでしょう?
期待はずれだったらごめんなさい。
次は関西人Zさんですね頑張ってください。
>ラムザさん
何とかつなぐ事が出来たような気がします。
俺のはまた夜にでも更新します。
(・∀・)イイ!
何か幅が膨らんで今後の展開にも非常に期待がもてそう。
私は矢口が子供のときなっちをいじめてた、とかいうのを想像してました。
Zさんも久しぶりですよね。楽しみです。
527 :
:02/04/13 14:30 ID:TLxWzCdX
>私は矢口が子供のときなっちをいじめてた、とかいうのを想像してました。
俺も(^^;)でもこっちの展開の方が(・∀・)イイ!!
>我犬。様
前シリーズの石川梨華とのストーリーが、尻切れなのが
淋しいです。
あのドロドロの関係が、どう清算出来たのか気になります。
>>528 本編はあくまでも主人公視点なもんで書かなかったんですけど
梨華 番外編を今、急ピッチで用意しています。
HPの方でそれは載せる予定ですけど。
ちなみに今、吉澤編を更新中です。
後藤編は完結しました。
530 :
:02/04/13 18:22 ID:m7yCuNvD
我犬氏のHPってどこだっけ(^▽^;)
>>530 >>531さん の書いてくれた所でございます。
へいへいやっと書き終えました。
更新は順番にやっているので先にはなりますけれど
これで確実に更新できることになりました。
よろしくお願いいたします。
>>401の続き
部屋に戻ったのは1時過ぎだった。
リビングに梨華がいた。ソファーに座らずカーペットの上で膝を崩しテーブルに寄りかかっている。
「帰ってたのか?」
「帰ってたのか? ってもうこんな時間ですよ」
そう言って梨華は口をとがらせると、テーブルの上で手を組みその上にあごを乗せた。
「裕子さんのことだから梨華のことを朝まで連れまわすんじゃないかって思ってたんだ」
「そんなことないですよ。みんな12時には駅で解散しました」
ナイロンジャケットを脱いで梨華の横を通り過ぎた。ジャケットをクローゼットの中に片付ける。
「何かあったんですか?」
「ん?」
「中澤さんが何度も言ってましたよ。様子が変だったって」
「そんなことないさ。今日参加しなかったことを気にしてるだけだろ」
梨華と距離を置いて深々とソファーに座り、テレビをつけた。
見慣れない若手芸人が出ているバラエティ番組。面白くも何ともない。
「やっぱ何か変ですよ」
梨華が立ち上がった。オフホワイトのタイトなタートルネックにダークブラウンのコーデュロイパンツ。
先日アウトレットモールに行ったときに買ったものだ。細い身体のラインが浮き出ている。
「少し酔ってるのか?」
「酔っぱらってなんてないです!」
「そうか? 顔赤いけど」
オレはやれやれといった感じで肩をすくめると、ソファーを立ち上がりキッチンの棚から
ショットグラスとジンのボトルを取った。シーグラムの750ml瓶。中身はもう僅かしかない。
「私と目を合わせてくれないじゃないですか」
「気のせいだよ」
再びソファーに腰掛け、両膝の上に肘を乗せた。
「久しぶりに長い時間車で走ったからちょっと疲れたんだ」
グラスに注いだジンを一気に呷った。喉が灼け、それが全身に広がる。
「私がいると迷惑ですか?」
梨華は立ったままこっちをじっと見ている。
「どうしてそういう風に考える? そんなことあるわけないだろ」
「正直に言ってください」
「梨華のことを迷惑だなんてこれっぽっちも思っていないし、オレは何も変わっていない。
よく考えてみな、今朝の態度だって普通だったろ? 裕子さんに何て言われたかは
知らないけど、気にしすぎだよ」
梨華の目をじっと見ながら、親が子に向けるような慈しみの笑みを作り、できるだけ
ゆっくりと穏やかに話した。
「そうですか……私の勘違いだったならいいんです」
梨華は一応納得したのかオレのすぐ隣に腰を降ろした。
「今日は楽しかった?」
「そうそう、聞いてくださいよ……」
梨華は目を細め口元をわずかに広げてほほえむと、自分のために三人が開いてくれた
歓迎会がどんな様子だったかを身振り手振りをふまえ説明し始めた。
「……で保田さんが最後にタン塩を頼んだ後、カラオケに行ったんです」
「圭ちゃんと紗耶香はデュエットしてただろ」
「ええ、してましたよ。すごく上手にハモっててびっくりしました」
「あの二人さ、去年の夏にNHKのど自慢大会に出るとか言って毎晩のようにカラオケボックス
に通ってたんだよ」
「本当ですか?」
梨華は前かがみになって身を乗り出した。
「でもこれオレが言ったこと内緒な。鐘は最後まで鳴らせたんだけど、チャンピオンに
なれなかったからってあの二人の前じゃタブーになってるんだ」
といってオレは笑った。気がつけばつい先程まで悩み続けていたことなど忘れどうでもよくなっていた。
別に悩みをうち明けなくても、話し相手がいるというのはいいのかもしれない。
「腹減らないか?」
「うーん、少しだけ」
「冷凍庫にピザが入っているからそれでも食べようか」
オレは何となく気分が良くなり立ち上がった。
バラエティ番組はすでに終わっていたらしく、テレビには春から始まる新作ドラマのCMが流れていた。
とりあえずここまでです。
536 :
こうもり:02/04/13 23:23 ID:6eVgOzBK
そして矢口さんは俺の方を向き
「もし高橋に昨日の事を聞かれたらどうしよう?」
と俺に聞いてきた。
「どうしてですか?」
「だってさっきの高橋の様子を見てたら明らかに気付いてるみたいなんだもん」
「じゃあもうちゃんと話してくださいよ」
「でも・・・なんか恥ずかしいじゃない」
「だけど俺もさっき気まずかったんですよ」
「うーーん、わかった。聞かれたらちゃんと話すわよあれは事故だって」
「そうしてください、愛ちゃんと気まずいのはつらいんですから」
「そうよね、あっ!!あんまり待たせていると高橋が疑っちゃうからもう行かないと」
「お仕事頑張ってください」
「じゃあ南条さん、またね」
矢口さんはそう言うと玄関へ消えていった。
俺は一人になったのでソファーに座り考え事をしていた。
537 :
こうもり:02/04/13 23:24 ID:6eVgOzBK
うーん結局どうだったんだろう?
愛ちゃんに普通に接する事は間違いなく出来ていないし・・・。
やっぱり愛ちゃんに昨日の事ばれているだろうな。
まあいいや、とりあえず昨日矢口さんにされた事については
ただの間違いだってわかっているし。
でも昨日のキスの答えはいくら考えても出てきそうになかった。
俺はソファーから立ち上がり、ベランダへ出ると天気が良かったので
布団でも干そうと思い、自分の布団と愛ちゃんの布団をベランダに干した。
そのあと俺はシャワーを浴びようと思いバスルームに行った。
シャワーを浴び終わり俺はソファーでまた絵を描いていた。
その絵を描いている間中俺はずっと愛ちゃんの事を考えていた。
いつのまにか俺の心の中には、愛ちゃんが入り込んでいる。
俺はその気持ちに妙な心地よさを感じていた。
そうそれは、高校の頃に戻ったようだった。
俺はその心地よさを感じながら、いつのまにか寝てしまっていた。
538 :
こうもり:02/04/13 23:27 ID:6eVgOzBK
ちょっと少ないけど終わりです。
>IEEE1395さん、527さん
そう言ってもらえると嬉しいです。
また回ってきたときは頑張ります。
539 :
コンボ:02/04/13 23:30 ID:PMFIPHFG
12月に入っても、忠勝が藤本に告白したという知らせは一向に無い。
それどころかまともに話すことも少なく、何度か俺に「告白する」と漏らすのだが、結局は果たせずにいるのだった。
2学期の終業式になっても、踏ん切りがつかないのか、藤本を呼び出すこともできなかった。
「どうすんねんお前」
帰り道、忠勝に訊くと、背中を縮めた。
「今度冬合宿があるやろ」
忠勝は、思い出したように言った。
忠勝の言う通り、大晦日から年始までの一週間、学校での合宿がある。
その時に告白しようというのだろう。
ただ、女子は親が心配して合宿に行かせないところもある。
「藤本がこんかったらどうすんねん」
「休みのうちに公園とかに呼ぶわ」
「できるんか、そんなこと」
学校でもろくに会話できない奴が、そう簡単に呼び出せるとは思えない。
「まあ、合宿まで待とうや」
忠勝は気楽な声で言うと、気の抜けた笑顔を浮かべた。
540 :
コンボ:02/04/13 23:30 ID:PMFIPHFG
藤本は来た。
が、忠勝が話しかける様子は無かった。
夕方になって、一日目の練習が終わった。
忠勝は相変わらずよそよそしい。
「お前、どうすんねん」
「分かってるって、そんな急がせんなよ」
忠勝は気楽な足取りで教室に向かって行った。
直人たちは事務室からテレビを引きずってきた。
器用に配線し、すぐにスイッチがつく。
年越しのバラエティー番組が、大きな音量で流れている。
直人たちほとんどの部員はテレビにかじりついて騒いでいる。
顧問もこれを許したらしく、早々に引き上げた。
明日まであと30分もない。
康一はテレビに背を向けて、忠勝から借りたマンガを眺めていた。
「榊原くん、ちょっといいかな」
美貴は青い横筋の入ったパジャマに、カーディガンをかけていた。
541 :
コンボ:02/04/13 23:38 ID:PMFIPHFG
明るい月が出ていた。
康一は運動場の近くまで連れ出された。
美貴と二人きりなのは勘弁してほしかったが、煮え切らない忠勝に代わって言ってしまおうと思い、ついていった。
校舎には、沢山の窓が張りついている。
開いた一つの窓からは光が漏れ出していて、直人の騒ぐ声が耳に入る。
美貴はプランターに腰掛けた。
「榊原くんはさあ、なんで私のこと嫌いなの」
先手を取られた。
康一も隣に腰掛ける。
「別に嫌いじゃないけど」
「避けてるじゃん、私のこと」
美貴は寂しげな声で言うと、肘を膝に置き、手の上に顎を乗せる。
自然と前のめりになり、美貴の横顔が月でくっきりと照らされた。
その横顔が吉澤に似ていた。
もちろん、顔が似ているのではない。
ただ、そういう漠然とした寂しい雰囲気の、もっと細かい部分が吉澤と共通していた。
「吉澤……」
意識せずに、口から出た。
542 :
コンボ:02/04/13 23:39 ID:PMFIPHFG
「ひとみか……」
美貴も小声でつぶやいた。
「やっぱり好きなんだよね」
美貴は顔をそむけた。
「榊原くんはひとみを好きで、ひとみは榊原くんを好きなんだ。
羨ましいんだ、ほんと。
時々、榊原くんはひとみが好きだから私を……」
「やめろよ」
美貴は途端に言葉を切った。
表情は伺えないが、震えているように見える。
「私は榊原くんを好きなのに」
予想だにしなかった答えではない。
ただ、やはりどこかで「そんなこと、あるわけがない」と思っていたに違いないのだ。
「忠勝に言うたら喜ぶやろな」
「……本多くん?」
「おう」
美貴は対した感動も無く、寂しげな顔を見せた。
「榊原くんは私のことどう思ってるの」
気の利いた台詞が浮かぶはずも無く、黙るほかは無かった。
「付き合っても、いいか駄目かだけ言って」
直人が大声でテンカウントをはじめた。
「俺はなあ……」
自分が考えている気は全くせず、他人事のように答えた。
「付き合おか」
543 :
コンボ:02/04/13 23:39 ID:PMFIPHFG
「どういうことやねん、康一」
忠勝が家にやって来たのは、合宿が終わった翌日の朝だった。
「なにが」
「とぼけんなよ」
忠勝は康一を睨みつけると、海辺まで連れて行った。
海岸につくまで、終始忠勝はイライラしていた。
小高い所からそら寒い海を見渡すと、田舎臭い漁船が寒風の中を走っていた。
康一は漁船の田舎臭い所に親しみがあって、好きだった。
「お前、藤本と付き合ってるんやってな」
砂浜に腰を下ろすと、忠勝は案外静かに切り出した。
「合宿の時に告白されて、付き合い始めたんやってな」
「……誰から聞いてん」
「松浦」
確かに、松浦亜弥が藤本と最も親しそうだった。
「昨日の帰りに松浦に訊いたら、あっさり言うたわ」
無理もない。
口の軽いのが特徴のような奴だ。
「言うたんか、ちゃんと」
「言うたよ、最終日に。
当然あかんかったよ」
忠勝はうつむくと、いきなり康一に飛びかかった。
「お前、俺が藤本のこと好きやって知ってて、なんで付き合うんや!」
「付き合うんまでお前に気ぃ遣わなあかんのか!」
康一は忠勝を跳ね飛ばすと、地面に押しつけた。
「俺はなあ、この間やっとなあ、藤本を好きやって分かってん」
息を整えたつもりだったが、言葉は切れ切れだった。
忠勝はしばらく寝ていたが、無言で康一を押しのけて、ゆっくりと帰って行った。
544 :
コンボ:02/04/13 23:41 ID:PMFIPHFG
酒井は最初、康一の砂だらけになった姿を見て驚いたようだったが、引出しから黙って鍵を取り出した。
「これはあれの鍵や」
酒井は顎でバイクを指した。
赤い地に白いラインが二本。
キーホルダーにも同じデザインが施されている。
「免許持ってるんやったら、運転できるわ。
いつでも出したる」
酒井はコーヒーを一口啜り、鍵を康一の目の前に放り投げた。
それから、康一はぽつりぽつりと事情を話し始めた。
聞いていくうちに酒井は苦笑し、コーヒーを啜る回数も増えていった。
「これ、ほんまに勝手に使っていいんですか」
話し終えたときには、康一はすっかり落ち着いていた。
「もちろん、ええよ。
そんでなあ、この間悪いとは思ったけど、あさ美の日記が台所の机にあったんよ」
「見たんですか」
酒井は無言でうなずいた。
「どうやら、康一のことを好きらしいねん」
「えっ、そんな、そうやったんですか」
酒井は慌てる康一を楽しんでいるようだった。
「康一やったらええけど、まあ、彼女できたんやったらしゃあないわな。
これはあさ美には言えんな」
最後に、酒井は少し落胆した顔を見せた。
数日すると、忠勝は自ら康一に謝りに来た。
「やっぱり、俺は悔しかっただけやったんやわ、あの時は」
言うと、忠勝は笑いながら、今度は松浦が好きになったと言った。
545 :
コンボ:02/04/13 23:41 ID:PMFIPHFG
2月14日、康一は三つのチョコレートをもらった。
本当は他にもあったのだが、意味のあるものといえば三つしかなかった。
中学校と高校の分かれ道で、あさ美が駆け寄ってきた。
「あの、榊原さん、これ」
差し出された正方形の箱は、青い包装紙で包まれていた。
ほとんど赤いリボンで結ばれていて、手紙が挟んである。
「もてんなあ、榊原」
通りかかった直人が笑いながら冷やかした。
康一は急いで鞄に突っ込んだが、学校に着くまでに手紙だけ抜け出して読んだ。
「よう、康一」
後ろから忠勝が肩を叩くと、康一は驚いて手紙を取り落としそうになった。
「なんやねん、その手紙」
「なんもないわ、さっさと行け」
「お前どんだけ怪しいねん、見せてみろ」
忠勝は右手で手紙を取り上げると、さっと目を通した。
「なんやねんこれ、あさ美ちゃん?
『小学校の時から好きでした』って、お前もてんなあ」
「うっさいわ」
忠勝は笑いながら先に歩いていった。
546 :
コンボ:02/04/13 23:42 ID:PMFIPHFG
靴を履き替えていると、いきなり目の前がふさがった。
「だーれだ」
「次もう俺ら高二やぞ、小学生ちゃうねんから」
「いいじゃん、別に」
美貴は康一の目に当てた手のひらを翻すと、鞄の中を探った。
「はい、これ」
赤いラッピングをした、円筒状の物を突き出す。
「一応ね、手作りなんだ」
笑いながら鞄を閉じる。
「うん……サンキュー」
康一は一通り眺めると、鞄の中に入れようとした。
しかし、あさ美のチョコとぶつかって入らない。
「どうしたの」
美貴は鞄を覗きこんだ。
「あーっ、なにこれ、誰からもらったの!」
勝手に青い箱を取り出すと、叫びながら手紙を取り上げた。
読みながら、さらに叫び続ける。
「なにこれ、うわーっ、告白されてんじゃん!」
「静かにしろよ、ちょっとは」
結局美貴は騒ぎながら教室に入っていった。
中学生だから、冗談の域を出ていないと思ったのだろう。
547 :
コンボ:02/04/13 23:42 ID:PMFIPHFG
机の中には何かあった。
黄色い、カマボコ型の小さな箱が無造作に入ってあった。
美貴に見つからないように鞄で隠して蓋を開けると、四角形のチョコが入っている。
レーズンが入っているようだった。
箱からラム酒の匂いがする。
「誰やろ……」
手紙も何もなかった。
ただ、義理をわざわざ机の中に入れるだろうか、とは思った。
「……吉澤か?」
自分が大多数の女子に好かれているとは思えない。
むしろ、無愛想だと言うことで相手にされることは少ない。
とすれば、心当たりは一つしかなかった。
ふと、康一の頭に、しゃがんで泣きこんでいる吉澤が写った。
「私は違うって言ったよ、榊原くんに迷惑かかるから」
「迷惑ねえ……」
吉澤の席を見ると、頑なに康一から目をそむけて話していた。
康一は箱を尻のポケットに入れると、そ知らぬ顔で鞄を閉じた。
548 :
コンボ:02/04/13 23:43 ID:PMFIPHFG
終業式の帰り、忠勝は亜弥に告白し、成功したようだった。
康一は亜弥と仲良く帰っていく忠勝を見送ると、誰もいない教室で美貴を待った。
部の顧問に呼び出されているらしい。
自分の席に着き、肘をつく。
窓からは暖かそうな光が差しこんでいる。
帰途に着いている生徒たちの話し声が、耳に入った。
突然、ドアの開く音が間に入る。
振り向くと、吉澤が鞄を片手に呆然と立っていた。
「まだ、いたんだ……」
つぶやきながら、自分の席に駆け寄って横に掛けられた紙袋を取り上げた。
心なし、動作がぎこちない。
「なあ、吉澤」
呼びかけると、吉澤はびくっと振り返った。
「なに……」
「バレンタインの時に、机の中にチョコ入れたん、吉澤やんな」
「……そう、だよ」
しばらく、お互いに黙っていた。
が、すぐに吉澤が康一から視線を外した。
「行ってもいいかな……」
「ああ……」
吉澤は教室から飛び出して行った。
549 :
コンボ:02/04/13 23:44 ID:PMFIPHFG
「ひとみ?」
廊下から美貴の声がした。
すぐに美貴が教室に入って来る。
「なにやってたの、今」
血相を変えて、康一に詰め寄る。
「吉澤は忘れ物取りに来ただけや」
「そんなの、教室から走って出て行くわけないじゃない!」
「ちょっと話しただけや」
康一は美貴の剣幕にたじろいだ。
「……康一ってさあ、なんで私と付き合ってるの?」
美貴は康一から目を逸らした。
「大晦日にさあ、吉澤って言ったじゃん?
私がひとみに似てたから、付き合ってるんじゃないの」
「そんなこと……」
「だって、そうじゃん。
私がひとみと似てるかどうか知らないけど、ほんとは私を好きなんじゃなくて、ひとみが好きなんでしょ」
否定はできなかった。
「馬鹿みたい……」
美貴は足音を立てて教室を出て行った。
550 :
コンボ:02/04/13 23:45 ID:PMFIPHFG
ポケットには、例の鍵が入っている。
赤に白の線。
「乗るか、もうすぐ夜やぞ」
「分かってます」
不安だったが、康一の言うまま、酒井はバイクを外に引っ張り出した。
康一が鍵を回すと、快いエンジン音がする。
「バレンタインの時に、あさ美を振ったやろ」
「すいません」
「いや、別に構わんけど、あいつがまだお前のこと好きらしいねん」
確かに、一途な感じはする。
「今度、諦めるように言ってくれへんかな」
「分かりました」
康一はまたがりながら返事をした。
「気ぃ付けろよ」
酒井は店に入り、後ろ手にドアを閉めた。
微かな動きがハンドルから感じられた。
551 :
コンボ:02/04/13 23:45 ID:PMFIPHFG
町を一周したが、どこからも海が見えた。
漁船は今日も海に繰り出し、真面目に働いている。
夕日も沈みかけ、船のライトが水面を照らしているにもかかわらず、人工的な感じがしない。
自然と大海原になじんでいる。
二周目の途中、公園に差し掛かったとき、街燈の下に人影が見えた。
服の上にカーディガンを羽織って、自販機の前に立っている。
「美貴……」
「なにやってんの、こんなとこで」
美貴は半ば呆然とした。
「乗れよ」
自然と口を突いて出た。
「どこ行くの」
美貴も途惑いがなくなったようで、自販機から缶コーヒーを取り出して答えた。
「どこでも」
美貴は康一に背を向けた。
「ちょっと待ってて」
康一は黙ってハンドルにもたれかかる。
下半身が窮屈だった。
ポケットには箱が収まっている。
「大阪行こうよ」
美貴はコートを着こんできた。
バイクの後ろにまたがり、康一の横腹につかまる。
康一は無言でうなずくと、アクセルを捻った。
552 :
コンボ:02/04/13 23:46 ID:PMFIPHFG
泉南を過ぎた辺りで、パーキングエリアに止まった。
「あー、疲れた」
美貴は真っ先に降りると、自販機の前に立った。
康一は黄色い箱を取り出し、チョコを口に運んだ。
ラム酒の味が口に広がる。
冷蔵庫で大事に保管したのだ、腐っているはずはない。
右足がバイクの白線に当たった。
走ったせいで、かなり黒っぽくなっている。
自分がなんのために走っているか、分かってきているような気がする。
美貴を後ろに乗せ、大阪までなんのために走って来たのか。
美貴もそろそろ分かってきているだろう。
「なに食べてるの」
「チョコ」
美貴は缶コーヒーを飲み干し、ゴミ箱に投げ捨てた。
「行こか」
まだいくらか、金は残っている。
もう少し走ってから、美貴と別れることにしよう。
553 :
コンボ:02/04/13 23:49 ID:PMFIPHFG
長々しいわりに、恐ろしく不完全燃焼でした。
前後が繋がってない時点でどうしようもないですしね……
本編が遠ざかっていくのが分かります。
554 :
ROM:02/04/14 00:48 ID:oqIMGFX8
やっと追いついた〜〜
昔のやつから読んでたので1週間ぐらいかかりました。
読み始めてからそんなに経っていないので何とも言えませんが、
皆さん頑張って下さい。
(注:コテハン使ってますが小説は書きませんw)
>我犬
今度は軽〜く笑える内容で頼むな。前の小説で変にのめり込み過ぎたから。
…って俺が勝手にのめり込んだだけなんだけどね。
とにかく無理せず頑張ってくださいな。
556 :
:02/04/14 02:15 ID:WutpeEcD
(・∀・)イイ!!
557 :
_:02/04/14 04:53 ID:9hcsSmqC
L型(・∀・)イイ!!
>>519の続きです。
-3-
「どないした?おもろい話やろ。
で。どうする? 引っ越すか? 断るか?」
「あの〜。それってどういうことですか?
なんか唐突過ぎてよくわからないんですけど」
「なにがやねん! 今話したまんまや。
住み込みのボディーガード兼付き人を付けるか?付けへんか?ってことや。」
「えっと。それじゃお断りします。」
こんな話、電話でいいじゃん。
それにいきなり知らない男と暮らせなんて
「なんでやねん。いい話だと思ったんやけどなぁ〜
なぁ、もう一度考えて─」
「お断りします!!」
つんくさんの言葉を遮るようにハッキリ伝えた。
確かにストーカーらしき奴が居たにはいたけど実害もないのに
なんで知らない人と暮らさなければならないのか。
私はソファーから立ち上がり退室しようと思った。
つんくさんは、私が立ち上がるそぶりを見たあと、
応接室に掛かっている時計に目をやり
一つ大きく息を吸い込むと目を瞑りつぶやいた。
「そう言うと思ったんだけどな。 実はもう遅いねん。」
「はぁ??」
「もうお前の荷物な、もう運んでいる途中や」
「え!なんで、なんでそんなことになってるんですか!」
「お前、一ヶ月前にマネージャーにストーカーの件、話したよな。
そんで、調べたんや。そのストーカーの事。
調べたって言うか、偶然だったんだけど。
ネットの匿名掲示板にお前の名前出てて読んでたら
お前のことレイプするやら、拉致してネット生配信する。とか言ってる奴がおったんよ。
最初は、イタズラ書きやとおもってたんやけどな、そいつの文章見たら凍りついたわ。
住所こそ書いてないけど、お前のオフの時の行動パターンや買い物先がすべて事細かく
書いてあったんや。
そいつ、過去にもそんな事やってるらしくてな。
もし事が起きてからじゃ遅いと思ってな・・・
そのネットの書き込みとストーカーが同一人物かわからんけど」
-4-
なんで、そんな事。
私の頭の中にはクエスチョンマークでいっぱいになる。
質問事項が次々と沸いて出てくる。
でも、どれから言葉にしていいのか処理しきれない。
「で、でも、それって・・・え、えっと・・・」
なんでそんなことになっているんだろう?
冷静に冷静に自分言い聞かす。
頭の中で3つ数えてからゆっくり話しをはじめる。
「なんで、私が・・・
それにそんな凄いプロみたいな奴なら私が気がつかないと思うんだけど・・・」
「そこやねん。
なんでお前がストーカーに気がついたかちゅーのはな。
奴がわざとお前に気がつかせたらしい。
最初はお前が怖がるのを楽しみにしとったらしいんや。
でも全然平気みたいだったんで、これからは本気でお前を襲うつもりやで。
時に奴らはゲーム感覚でそういうことする。
いやな世の中やな。
そいつのサイト探し出して見てみたらな、冗談じゃすまないような
写真とか誇らしげに載ってたんや。
流石にオレも血の気引いたわマジで。」
つんくさんもさっきと違ってマジ顔だし
もぉ〜なんなのよ。
どうすればいいのよ〜
いきなり引っ越せって、しかも知らない男となんて!
「えっと、その一緒に暮らす人って安心できる人?」
「おぉ〜それやったら、ばっちし安心できるでぇ!
さっきも言ったようにオレが保証する。
いい奴だし、腕も立つ警察よりよっぽど頼りになるで。」
はぁ〜そこまで言うなら・・・
とは言ってもなぁ
「あのな。お前なぁ。オレなるべくお前を怖がらせないように
言ってるけど、これは緊急事態やで。
事件になってネット上に写真ばら撒かれたら、
お前もうこの世界で生きてけないぞ。
この世界どころか、お前の人生だってどうなることやら・・・」
つんくさんの顔が険しくなる。
なんだか選択の余地はなさそうだ。
ここは大人しく、お世話になるか。
どうしても嫌だったらまた他の対策を考えてもらうとして。
「それじゃ〜、お願いします。」
と、言い終わる前にはつんくさんソファーから立ち上がり
紙袋からカギと地図を用意して机の上に置く。
「ほな。これが新しいマンションのカギと地図や。オレは忙しいからもう行くで。」
「はい。ありがとうございます。」
呆然としたままお礼を言った後、テーブルに置かれたカギと地図を見つめた。
決して騙されているわけではないのだろうけれど、
なんか物凄く騙されているような気分になる。
すべてが釈然としない。
はぁ。
でも、もうこうなったらしょうがない。
とりあえず、その新しいマンションとやらに向かうとするか。
( ´D`)<ここまで。っと。
いや〜鯖移転だったのね。びっくり。
>>555 もう書き終えてるから内容は変えられないけど
前回とは全然違うので気楽に読んでやってください。
from
>>471 あさ美のケーキを食べ終わった後、俺は2階の自分の部屋で試験勉強をしていた。
その後、トイレに行こうとして階下に下りた俺の耳に、話し声が聞こえてきた。
多分さっき言ってた、『まこっちゃん』のものだろう。
それとは対照的に、あさ美の声はまったく聞こえてこない。
たぶん、その子がすごく明るくて元気なこなのだろう。
用を終えて部屋に戻ろうとした時、あさ美が部屋をでてきた。
「ん、どうした?」
「うん、ちょっと。晩御飯の買い物してくる」
「そうか、気をつけてな。あの子はまだいるのか」
「待ってるから、行ってきたらって言われたから」
そう言い残すと、あさ美は出て行った。
部屋に戻ってしばらくすると、ドアをノックする音が聞こえてきた。
ん、やけに早くないか。あさ美のことだから、晩御飯なにがいい、
とか聞きにきたのかな。
そう思って、俺はドアに向かって声をかけた。
「あさ美か〜、随分早いな。入っていいぞ」
俺がそう言うと、
「失礼します」
という聞きなれない声とともにドアが開いた。
ちょっと焦らし作戦w
初めてのロックコンサート、めちゃくちゃいいなぁ。
さびのところが聞いたことがあるような気がするけどw
谷村有美の曲でこんなのがあった気がする。
川o・-・)ノ<いいんです。パクリでも!
4th、結構気に入ってるんですけど、他の人の評判はどうなんだろう?
564 :
G:02/04/14 12:45 ID:XfhzfYft
>>563 4th結構いいですよね、
コンサート行くまではそうは思わなかったけど行ってから方向転換
))564
いいなあ。コンサート行きた〜い!
と、雑談してないでさっさと続き書こう。
もうちょいしたらうpします。
566 :
:02/04/14 13:43 ID:uLg8lfXx
ラテンの血が流れてる奴はいねーのか?
567 :
:02/04/14 13:44 ID:uLg8lfXx
スマソ
上げちったい
>>566 いねーよw
というわけで書き上げたところまでうpします
from
>>562 ドアから顔をのぞかせているのは、あさ美と同じくらいの身長の女の子で
あさ美よりはややグラマラスな感じがする。
髪は割りと短めで、少しウェーブがかっている。
意思の強そうな瞳と、その真っ黒な髪がその子の年よりは随分大人びた
雰囲気に非常に似合っている。
ちょっぴり薄めの口紅をしているのが、さらに拍車をかけている。
この子なら真っ赤な口紅なんかも似合うかもしれない、
まあ最近の流行ではないけれど。
正直俺は、凄く綺麗な子だな、と思った。
「あ、あの……」
「えっと。麻琴さん、かな」
実際あさ美からそう聞いている訳だし、これで違ったら
こんなに悠長に話している場合ではないのだが、いきなり断定的に
尋ねると萎縮するかもしれない、と思った俺はそんな風に聞いてみた。
「はい、そうです。あさ美ちゃんから聞いてますか」
「君が来る、ってことだけね。でも同級生というのにはちょっと驚いたけど」
俺がそう言うと、彼女は意味が分からない、という顔をしている。
俺は正直な感想を彼女に伝えた。
「最初入ってきた時、随分大人っぽくて綺麗な子だな、って思った。
だから、あさ美と同じ年だ、っていうのがちょっと信じられなくてね。
でも話しぶりとか見てると、年相応なのかもね」
俺がそう補足すると、彼女は顔を真っ赤にしながら答えた。
「そんな、綺麗だなんて。ありがとうございます。
でも、お兄さんも格好いいですね。
あさ美からいろいろ聞いてたんですけど、実際に見ると
本当に格好いいなあ、って思いました」
「ありがとう。あさ美から、ってあいつ、俺のことなんか言ってたんだ?」
「もういっつもですよ。いつもいつもお兄さんの自慢ばっかり。
だからどんな人なのかな、って凄く興味があって。
クラスのみんなにも、私が一番仲がいいんだから、お兄さん見てきてよ、
なんて言われてるくらい。
だから、明日なんて言おうかな、って思って」
あさ美が俺のことを自慢している、ってところまでは俺もちょっと
嬉しかったがその後の話には流石に驚嘆した。
「ちょ、ちょっと待って。何、俺はあさ美のクラスで
そんなに有名人なわけ?」
「有名も何も、あさ美、みんなにそう言ってますから。
先生とかも知ってますよ。だからみんな興味津々、って感じで。
あさ美って、すごくおっとりしてるし、性格もすごくいいから
みんなから好かれているんですけど、ちょっと独特の雰囲気があるからか、
『家に連れていけ』みたいにきつく言ったりできないんですよ。
今日なんかも、私があさ美に教えてって頼んだら『じゃあうちにおいでよ』
って言われたから来たんですけど、そうじゃなかったら来なかった
と思います」
彼女のその言葉を聞いた俺は、ちょっと不安になったので聞いてみた。
「あさ美って学校でハブられてるのか?」
多分無意識のうちに語気が強くなったのだろう、彼女はあわてて否定した。
「ち、違いますよ。そんなことないです、ぜんぜん。
みんなと仲良くしてますよ。
ただ、彼女は優等生だし、迷惑かけちゃいけない、みたいな雰囲気が
漂ってるというか。うーん、なんて言えばいいんだろう……」
ここまでです。
なんか一番焦らされたのは私でしたw
>>516から
ハァ…ハァ…
自分の息使いが荒くなっているのが分かる。
必死でそれを抑える。
ドクン!…ドクン!…
心音が頭の中まで響いてくる。
それは普段よりずっと大きく、そして早かった。
サワレヨ…キモチイイゼ?
無意識に頭を動かしている俺がいた。
頬に擦れる感触を楽しんでいるのだ。
テモウゴカセヨ
悪魔の囁きに導かれるように、俺は震える手を動かす。
真希の太股を撫でるように…そっと…
掌から快感が伝わってくる。
もはや頭の中は半ば真っ白でほとんど何も考えられない!
自分自身の息の荒さ
頭に響く激しい心音
脳を溶かす媚薬の香り
頬から伝わる胸の感触
下半身の熱い疼き
そして右手が教えてくれる真希の体のライン。
上へ上へ向かっていた手が遂に臀部まで到達する。
『オソエ!!』
悪魔の声が今までで一番はっきり聞こえた瞬間!
俺の理性は完全に吹き飛んだ!!
首にかかっていた真希の腕を振りほどき、勢いよく頭を上げる!
真希の顔を見下ろして叫ぶ。
俺「真希!!」
真希「んぁあ!?」
真希は一瞬体をビクッとさせて目を覚ました。
そのまま続けて叫ぶ。
俺「……俺朝飯作ってくる!!」
……吹き飛んだ理性は一瞬にして再構築されていた。
真希「わ、分かった…」
真希はキョトンとして答える。
俺はその答えを聞くとゆっくりとベッドを降りた。
もちろん下半身の膨張は悟られないように。
そのまま歩いて部屋を出る。
ドアを閉めた瞬間…俺は膝から崩れ落ちた……
ここまでです。
>こうもりさん
書くの早いなぁ…リレーよかったです。
お疲れ様&頑張りましょう!
>コンボさん
超大量更新ですね。
面白かったです。
これで終わりなのかな…?
ところでリレーの方の参加大丈夫でしょうか?
レスください。
http://tv.2ch.net/ainotane/kako/1011/10111/1011178986.html の272からはじまって575で止まってました・・・興味があれば読んでください!
ヒサブリに更新です。
「(自分の部屋に来たはいいけど特にすることもないんだよね・・・風呂入ろ。)」
「あれ?どしたの准君。」
矢口さんは居間のソファに寝転がって、ジュースを飲みながら
ローカルなクイズ番組のようなものを見ていた。
「悪いスけど風呂入ってくるね?久々に動いて疲れたから。」
「あ、そう?じゃあどうぞ〜。」
「あんま荒らさないように!」
ビシッと矢口さんに向け指を突きつけ風呂場に向かう。
矢口さんは後ろで「いい加減信用しろ〜」って言ってたが、聞かないフリをした。
〜モワモワ〜ン〜
「ふぅ〜体が自由に動くっていいなぁ〜♪」
湯船のなかで拳を握ったり開いたりして感触を確かめる。
明日は学校も部活も休みだけど、体動かしにいくか・・・・・
鈍った体を復活さすべく自主練を計画し、早々と風呂から上がった。
さっきそこに脱ぎ捨てた部屋着を着て、リビング経由で自分の部屋に上がろうとした。
矢口さんはソファーの上でたれぱんだのようにぐてっとしていた。
矢口さんをちらっと一瞥しただけで、上にあがろうと思ったら声がかかった。
「ねぇねぇ準君さぁ、明日オフじゃん?」
「そですけど、明日自主練行くつもり・・・どしたの?」
「今日言ったごっちんの家に遊びに行くってヤツ、明日になったんだけど・・・・・行くよね?」
「いいっ!?明日は練習したいから勘弁してよ〜」
「駄目っ、准君も行くの!練習だったら今度私も付き合ってアゲルからさ!?」
「・・・・・無理無理、明日は練習!久しぶりに走るのだ!!」
「むー・・・・・」
俺が意地でも折れないことが分かったのか、矢口さんは少し膨れて黙っている。
「ごっちん・・・」
ちょっとした沈黙の後に矢口さんはこう漏らした。
「え?後藤さんがどうしたん?」
「ごっちんさぁ、准君と同じクラスだよねぇ?」
「あぁ、そうみたいだけど・・・・・今更親睦を深める為ってのもないと思うけど・・・?」
「ごっちんさぁ、そのクラスじゃ中心的存在なんだよね〜権力あるっていうか?」
矢口さんが何を言い出したのか、はじめは良く分からなかった。
「私ごっちんと仲いいし、しかも先輩じゃん?
私がごっちんに頼めば悪い噂流すのなんてちょちょいのちょいだよ?」
「・・・っ!?」
「ごっちんもきてほしそうだったしさ〜?行くよね?」
矢口さん・・・笑ってるけど、心の底では笑ってないって顔してる・・・・・マジだ(汗
学校生活で一番恐ろしいのは情報だと俺は思っている。
ヘタな事して「嶋野はヤリチンだから近づくな!」とかの噂が流れたら収拾がつかん・・・
近しい人以外はみんな離れていくだろう。
「あんたって人は・・・」
「じゃあ准君来るんだね?いやぁ良かった良かった!」
女の恐ろしさを垣間見た気がして呆然とするしかなかった。
亜依・・・・・お前はこんなになるんじゃないぞ・・・・・(泣
明日の約束を取り付けて、矢口さんはさっさと帰ってしまった。
明日は後藤さんの家に行く前に買い物にも付き合って欲しいって事で
11時にアパートへ来い、とのことだった。
「(朝の内に走ろう・・・・・)」
1日中の練習を諦め、朝練の計画をたてて、親が帰ってくるよりも早く寝てしまった。
結局その日はもう亜依と顔を合わすことがなかった。何してんだろなぁ?
散々放置してたのに内容とは・・・と思いますが、ぼちぼちやっていきたいと思います。
最低週一で更新しますので、これからもよろしくお願いします。
>>474 それを言われるといたいですね、私みたいにうまく特徴をつかめない作者のことを
指されているような気がして耳が痛いです・・・・・
なるべく名前だけの小説じゃなくなるように頑張ります!
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
581 :
ROM:02/04/14 16:00 ID:hjM7IPfs
祝!リボルバーさん復活!
と言うわけで読ませてもらいました。
とりあえず、
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
(
>>580よりコピペ)←無断コピペです。すいません。
これからも頑張って下さい。
582 :
剣士:02/04/14 20:49 ID:SPtc+NvZ
いかん!間違えた。
「真希を食うんだろ?」ではなく
「真希も食うんだろ?」です!
いかん・・・・。
や
ぐ
ち
に
き
ま
っ
と
る
わ
い
ナカスゾ
>>1(w)
584 :
ROM:02/04/14 21:45 ID:Ca27QXtk
>583
あげてはいけません
585 :
:02/04/14 22:08 ID:/IC2vCMy
( ´D`)に決まってる。
( ´D`)<いってきま〜す
( ´D`)<いったらっきま〜す
楽しい生活じゃないか・・・
586 :
こうもり:02/04/14 22:30 ID:SAeZQ69V
「高橋、なんだ全然気合が入ってないじゃないか
あーもういいや、ちょっと休憩、高橋その間に気合入れ直して来い」
「は、はい」
愛はそう言われディレクターに頭を下げブースから出て行った。
愛はそのままジュースの自動販売機に行きジュースを買い近くの椅子に座っている。
(私どうしちゃったんだろう?なんか全然集中できない・・・。
頑張って歌おうとしてもあの場面が頭をよぎってきちゃう)
愛は昨日の夜の事見たことを思い返していた。
愛は和智にキスをしたあと、眠りについたが、その後和智がベランダへ
出るときの窓の音で目が覚めたのだ。
その後愛はじっとベランダにいる和智の事を見つめていた。
和智は何度か唇を触り、その指をじっと見ていた。
愛はそれを見て多分和智は誰かにキスされたことは気付いたというのは分かり
飛び上がるほど嬉しかったがいま気付かれるとどうしていいのかわからなかったので
静かにじっと和智の事を見ていた。
和智はその後月を見ながら何かを考えているようだった。
そして和智はしばらくして、ベランダから部屋に戻って来ると
矢口さんのほうに行き、毛布を掛けてあげようとしていた。
その時矢口が和智を引き寄せ、首筋にキスをしていたのだ。
587 :
こうもり:02/04/14 22:31 ID:SAeZQ69V
愛はそれを見て声を上げそうになったが和智が一瞬こっちを見たので
気付かれないように、寝たふりをしていた。
その後二人はなにやら話をしているようだったが小さな声で話しているので
愛には聞こえなかった。
そして二人はそのまま寝てしまっていた。
(何で矢口さんはあんなことしたんだろう?
まさか本当にカズさんを狙っているのかな。
あーもうこんなんじゃレコーディングに集中できないよ
こうなったら矢口さんに直接聞いてみよう)
愛はそう思い空き缶をゴミ箱に捨て、矢口のいる場所に向かった。
「矢口さん、ちょっといいですか?」
矢口は控え室で安倍に昨日の事を話していたが、愛の声に気付き愛の方を向いた。
「何?」
その場で矢口は愛の話を聞こうとしていたが愛が
「あのここじゃちょっと」と言って矢口を部屋の外へ連れ出した。
「それで、話って何?」
「あの・・・昨日の事なんですけど」
「昨日の事というと?」
「あの昨日の夜中カズさんに抱きついていませんでした?」
矢口は愛にそう言われ少し顔をしかめた。
588 :
こうもり:02/04/14 22:32 ID:SAeZQ69V
「そんな事あった?」
矢口は本当の事を言うのは恥ずかしかったのでとぼけようとしていた。
「とぼけないでください、夜中
矢口さんがカズさんの首筋にキスをしたの私見てたんですよ」
愛はそう言うと矢口のことを睨んだ。
矢口はこれ以上とぼけても仕方がないと思い愛に昨日の事を話した。
「・・・というわけなのよ」
矢口そういい終わり愛の顔を見た。
愛はさっきとは違い凄く晴れやかな顔をしている。
「そうだったんですか」
「そうよ、でも一つ気になることがあるんだけど」
「何ですか?」
「なんで私が南条さんにキスしたことをそんなにこだわっているわけ?
だって南条さんは高橋にとって、ただの同居人じゃないの?
もしかして高橋、南条さんのこと・・・」
愛はそう言われると顔を真っ赤にしていた。
「ふーん、そうなんだ、だから今日高橋の調子が悪かったのね
ごめんねもうしないから」
矢口が言い終わると、安倍が部屋の中から出てきた。
「矢口、高橋もうそろそろ始まる時間だよ」
そう言われ二人は「あ、はーい」と言って安倍について行った。
589 :
こうもり:02/04/14 22:36 ID:SAeZQ69V
更新終了。
>コンボさん
いいですね、ところでこの話続きはあるんですか?
>ラムザさん
邪魔にならなくて良かったです。
590 :
ROM:02/04/14 22:45 ID:i+Xnm94I
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
ヤタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!
更新お疲れさまです。これからも期待しています。
あと、レスが単純ですいません。
>>ラムザさん
ちょっとワロタw
592 :
:02/04/14 23:13 ID:fxKdnzM1
純情愛たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
次の日、平日通りに朝6時半に目が覚めた。
自分の部屋でトレーニングウェアに着替えてリビングに行った。
「あれ、准早いな。今日休みなんやからもうちょっと寝ててもいいのに。」
これが俺の親父である。
「あぁ、今日は自主練しようと思ってな・・・てか親父昨日いつ帰ってきたんだ?」
そう尋ねると、親父は顔の前で人差し指を左右に揺らし舌を鳴らした。
「チッチッチッ、甘いな准。朝帰りやぞ?昨日じゃないねんな〜。」
「・・・(この色ボケ親父が・・・)
あーそうかい、それよりそろそろ行ってくらぁ。昼からも用事あっから・・・」
そう言いリビングから出ようとした時親父が、
「昼から用事?お前にもついに女ができたんかぁ〜父さん嬉しいぞ〜」
「ボケが!んなんじゃねーよ!!矢口さんがちょっと用事あるって言うんで行くだけだよ!」
ちょっと親父の指摘が的を射ていたのでドキッとしたが、やましい事をしにいく訳じゃないんだよな(w
「矢口さん?あぁ真里ちゃんかぁ。お前もあの子も陸上があるんやからあんまり無理はやめいや?」
「無理?何がだよ?」
「ん?ああ?腰振りにいくんやないんか?激しくしすぎたら腰悪するで?」
「・・・・・死ね!!」
リビングのドアを激しく閉めて玄関に行き、ランニングシューズを履いていざ外へ!
・・・と思ったら、後ろに視線を感じる・・・
「1回だけにしとけや〜」
・・・・・しつこい・・・・・関西人はこれだから・・・・・
「るせぇ!!今からトレーニングだっつってんだろ!!亜依に悪影響だからやめろ!」
「あぁ〜そういや亜依って結構胸でか―」
――バタン
「何やねん、あんな怒ることもないやんなぁ?」
忘れられないように連日更新です。ちょっとだけですが・・・・・
我犬さん、こうもりさん、L型さん、ラムザさん、コンボさん、IEEE1395さん
(今連載してるのはこんな感じでいいのかな?)
勉強させて頂いてます!これからも頑張って下さい!!
>>559 の続きです。
-5-
地図の住所をタクシーの運転手に告げて雑然とした町並みを
カバンから取り出したサングラス越しに眺める。
平和そのものの風景が眩しかった。
ぼんやりドアの前でさっきまでのことを反芻するように思い出していた。
ため息を一つ吐き出した後、思い切ってインターフォンのボタンを押した。
インターフォンの応答がないままドアのカギが開けられた。
「どうも、お待ちしておりました。 まぁ、とにかく中へ」
その男の第一印象は普通の人。
当り障りのない振る舞い、言葉使い。
つんくさんの後輩だから、つんくさんよりも若い。
それもかなり若い。
部屋の中に入ると広めのリビングに大きなテーブルがあったが
自分の居場所に困っていたら
「えっと、まぁそこらへんに座ってください。
今、冷たいものでも出しますから」
一番近くの椅子に座って部屋の中を眺める。
元々この男の部屋なのか、それともこの男も最近入居してきたのかわからない。
ただ元々この男の部屋だったとしたら中々几帳面な男なのだろう
物がセンス良く並べられてキッチリしている。
あまりにキッチリしているので生活感はないが不快ではない。
コトン。
氷の入ったアイスティーがテーブルに置かれた音を聞いて振り返る。
男は私の近くの椅子に座った。
本当に普通の男。
あんまり特徴のない顔、体型、声。
すべてが、普通に見える。
「はじめまして、え〜私は、近藤 弘(コンドウ ヒロシ)と言います。」
やっぱり普通の声。
高くもない、低くもない。
なんとも不思議な感じ。
「あ。こちらこそはじめまして。
中澤裕子です。」
-6-
なんだか妙に照れる。
そして思わずそれを隠すように無意味に饒舌になる。
「中々いい部屋ですね。
いや〜。それにしてもビックリしましたよ。
急にこんな事になるなんて。
えっと、近藤さんでしたよね。
近藤さんもびっくりしました?」
「まぁいきなり、寺田さんに言われたので・・・
とは言ってもあの人は昔から突然いろいろなこと言い出すので
慣れていると言えば慣れていますけど。」
近藤は軽く笑顔を見せながら話す。
自分のハイテンションとは正反対な落ち着いた話し方で
私は恥かしくなり口調をいつものように戻す。
つんくさんを本名で呼ぶ人だ。
最近会っていないのでなんだか新鮮だった。
「ところで、つんくさんとは高校時代か何かの先輩後輩なんですか?」
「高校時代じゃないですけど、遊び友達です。
ボクは楽器とか音楽関係はやってなかったのですが、
いろいろと遊びには付き合わせてもらいました。
そうそう、まず部屋の説明ってほどの部屋じゃないですけど
このリビングとキッチン、風呂、トイレは共用でお願いします。
中澤さんの部屋はそちらになります。
部屋は、もちろんすべての部屋のドアには内側からカギが掛かります。
中澤さんの部屋は外からも掛けられますから。
ボクの部屋は逆側あっちです。
ちなみに中澤さんの前の部屋の荷物は中澤さんの部屋に置いてあります。
中澤さんの部屋には基本的にはボクは立ち入りませんので
掃除はご自分でお願いします。
それ以外のリビングなどは僕がやります。」
「前の部屋の荷物ってもうあの部屋にあるの?」
椅子から立ち上がり自分の部屋の前に行ってみる
荷物結構あると思うんだけどな・・・
言われた部屋のドアを開けるとリビングより広い部屋。
広い部屋にはいくつものダンボールと見慣れた前の部屋にあった家具達。
「うわぁ。マジで荷物あるのね。 あはは、洗濯機から冷蔵庫まであるよ。」
自分の荷物をただ置いてあるだけなのだが部屋のスペースはまだまだ余裕がある。
以前、ドッキリでこんな企画があったこと思い出したが
これはTVの企画ではない。現実だ。
「部屋のレイアウト変える時は手伝いますから。」
結局その日は手伝ってもらって部屋と荷物の整理をした。
寝るときには念のためカギを掛けてベッドに入った。
ごめんなさい!!
M・P・Dさんとかchickenさんとかsilent suzukaさんを忘れてました(汗
あとgattuさんも・・・戻ってこないのかな・・・
すいませんでした!云ってきます!
( ´D`)<ここまで。っと。
え。姉さんは娘。じゃないって?
いや、姉さんは、姉さんは三十路になっても娘。なんだぁー
>>リボルバーさん
オレの悪いところを見て「こうなっちゃいかんな」って勉強してください。
まだまだ試行錯誤でみなさんには悪いですけど実験しながら
書いているようなものですから。
今回のは女視点の実験です。
カブッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
鬱死・・・・・ホントごめんなさい!!
>>573から
ふぅ、俺って結構意気地なしかもなぁ…
シャワーを浴びながら考える。
でもまぁ今回は意気地なしでよかったかも。
さすがに襲っちゃまずいだろ。
表面上はそう考えているが、
心の奥底では「なんで襲わなかったんだ?」「このヘタレ!」といった
後悔の念が渦巻いている。
……真里の言う通り「腰抜け」かもな………
そんな心の闇を洗い流すかのように
俺はシャワーを強くして頭から浴びつづけた。
・・・・・・
しかし朝から疲れたなぁ…
バスルームから出ると一直線にリビングへ向かってソファに飛び込んだ。
手足をダラリと伸ばして横たわる。
少し足が筋肉痛だ。
昨日真希をおんぶして走ったからだろう。
そういや最近運動不足かもな。
明日から愛ちゃんのボディガードやることにもなってるし、
少し鍛え直しておくか。
俺はソファから降りて腕立て伏せを始めた。
今思えばボディガードを引き受けてよかったかも。
これ以上真希と2人っきりで暮らすと何が起こるか分からない。
とりあえず1週間それから解放されるのは大きいよな。
こんなことを考えている間に腕立ては50回に達していた。
とりあえず50回1セットでやるか。
次は腹筋だな。
うつ伏せ状態から勢いよく仰向けになり、腹筋を開始した。
・・・・・・
ガチャッ
俺が3セット目の腕立てをやっている時にリビングのドアが開いた。
真希が中を覗き込んでくる。
腕立て中の俺と目が合う。
・・・・・・
なぜか真希は沈黙したままこっちをじっと見ている。
俺も何を喋っていいか分からないのでそのまま腕立てを続けた。
真希「……何してるの?」
長い沈黙の後に真希の口から出た言葉はそれだった。
俺は腕立てを続けながら普通に答えた。
俺「…腕立て」
真希「……………………そう」
会話の最中もずっと目があったままだ。
真希は不思議そうな目でこちらを見つめている。
まぁ朝っぱらから腕立てしてるのは不思議な光景ではあるけど。
・・・・・・
俺「よし…っと」
50回が終わったところで立ち上がる。
俺「んじゃ飯にするか?」
真希「う、うん……」
俺「じゃあテレビでも見てて。今作ってくるから」
真希が入るのと入れ替わりにリビングを出てキッチンヘ向かった。
ここまでです。
>リボルバーさん
お帰りなさい。
自分も勉強させてもらいます。
ダメな所はどんどん指摘してくださいね。
>こうもりさん
邪魔なんてとんでもない。
どういう風な展開になるか楽しみですね。
>>591 聰くんのヘタレっぷりにですか?w
彼も彼なりに色々悩んでるんですよ。
あぁ青春…(w
from
>>571 そうやって必死に言葉を探している姿は可愛かったが、そのままにしておくのも
可哀想なので、俺は言った。
「大丈夫だよ、怒ってるわけじゃないから。
ただ、いじめられてたりしたら、と思ってね。
君の言いたいこともだいたい分かったし」
「そうですか、よかったぁ」
そういって彼女は満面の笑みを浮かべた。こういう無邪気な笑顔ができるところは、
やっぱり14歳なのかもしれない。
ちょっと落ち着いたのか、彼女はまた口をひらいた。
「でも、お兄さんってあさ美の言ってたとうりの人ですね。
すごくやさしくて、気を使ってくれて。
あと、声がすごくやわらかくって、それがまた格好いいです」
「そう?ありがとう。
でも君って大人だね。
声がやわらかい、なんて言われたのは初めてだよ」
「それもずっとあさ美に言われてたんです。
今日聞いてやっと意味が分かりましたよ」
あさ美がそれほどまでに俺のことを友達に喋っている、というのには驚いたが、
言ってること自体はあさ美らしい、と思った。
確かに同年代の子たちにはあさ美の言うことは少し難しいかもな、
などと思っていると喋り続けている彼女の瞳が飛び込んできた。
「……って、聞いてます、お兄さん?」
「ごめん。なんだっけ」
彼女はもうすっかり最初の緊張も解けたのか、実によく喋っている。
ともすれば聞き逃しがちになる性格の俺には、正直つらい。
だが、明るく楽しそうに話す彼女を見てるのは楽しかった。
「それで、あさ美ったら、コーヒーに何もいれずにそのまま飲みだしたんですよ。
どうしてだと思います?」
「さあ、どうしてだろうね」
急に水を向けられた俺は内心どきりとしたが、勤めて冷静を装い、
今まで話を聞いていた振りをしながらそう返した。
「それが、『お兄ちゃんが甘いもの苦手だから』って言うんですよ」
「ああ、まあ確かに俺は苦手だけどね」
「でもそれってあさ美には関係ないじゃないですか。だからそう聞いたんですよ。
そしたら、『お兄ちゃんに合わせようと思って。だいぶ慣れてきたよ』
って言われて。流石にちょっとびっくりしましたよ」
「そ、そうなのか。それは知らなかったよ。
あいつ家では砂糖とミルク入れて飲んでるから」
「へえ、そうなんですか。じゃあ何でですかね……
あ、あさ美のことだから、こっそり練習しといていきなり、とか考えてるんですかね」
「いや、そこまで俺には分からないよ、流石に。
でもあさ美って学校じゃそんなイメージなんだ」
「ええ。もう学校じゃ、あさ美の前で兄弟の悪口とかはタブーですからね」
俺は学校と家とで随分違うあさ美の様子を聞かされて、ちょっと驚いていたが、
彼女はそれまでとは比べ物にならないぐらい俺を驚かすようなことを言ってきた。
「ところでお兄さん。キス、しませんか」
ここまでです。
続きまったく書いてないよ〜。ちょっとどきどき。
更新は今までのペースより多少遅くなるかも。
今日は新入生歓迎会だ〜、飲むぞ〜!!
酔ってからまないように気をつけようw
610 :
ROM:02/04/15 17:37 ID:CVMwkBhr
おお〜〜更新ラッシュ〜〜!!
学校行ってた間に17レスも!!
皆さん頑張って下さい!!
僕はずっとROMってますので(w
(カキコしてるけどROMって言っていいんだろうか?)
611 :
:02/04/15 17:50 ID:f2qnjTHM
皆(・∀・)イイ!!
612 :
謎の男:02/04/15 18:06 ID:9Fcf73Je
温かい陽射しが例年より訪れるのが早く感じるこの春
オレは会社を辞めて自分で商売を始めようとその準備に取り掛かっていた。
天気も良かったのでチャリで銀行に向かう途中
その時─
覚えていたのは、大きなブレーキーの音だけ。
気がついたらうるさいサイレンの音と細かな振動。
救急車の中だった。
「あ。気がついた?大丈夫?」
そして目の中に飛び込んできた顔は、見たことある顔。
記憶の糸を手繰り寄せる。
東京に出てきて知り合いはそれほどいない。
それでも知っている顔・・・
!
それはテレビで見た顔。
「な、中澤さん?」
彼女は大きく頷き、心配そうな顔でオレの顔を覗き込んだ。
体を起こそうとしたが、救急隊員に止められた。
それ以前にオレの体も言う事をあまり利いてくれないみたいだったけど
「すまんな。うちが悪いんや。ちゃんと責任はとるから安心してな。
それで許されないのはわかっとるけど、ちゃんと─」
「あ。大丈夫です。そんな心配しないでください。」
その後オレは病院に入院する事になった。
左足首、右ひじ骨折、頚椎捻挫、その他打撲が所々に・・・
とりあえず、全治3ヶ月
何度か忙しい中、中澤さんは見舞いにきてくれた。
当然事故の事はワイドショーで取り上げられたが、適切な対処でバッシングも受けることなく、
彼女はそんなに仕事に差し障らなくてオレはホッとした。
そして自分は早く退院して・・・
あれ、退院してどうするんだ?
自分の名前は覚えている。
生年月日は・・・
血液型・・・
住所・・・
コンコン
ドアのノックの音で我に返る
「あ。どうも中澤さん、いつも忙しいのにすいません。」
「いや、うちが悪いんやから、なんか食べたい物とかあらへんか?
あ。どうした?なんか暗い顔して、痛いんか?看護婦さん呼ぼうか?」
「違うんです。
記憶が・・・」
「記憶がどうしたんや?」
「一部欠落しているみたいなんです。」
「え!それって・・・」
「まだ、わかりませんが名前などは覚えているのですが、
オレは確か何かやりたいために東京に出てきたはずなんですが・・・
住所もわからない・・・」
「そしたら、退院してからも思い出すまでうちが面倒見たる。
一生掛かっても面倒みるから─」
これが、中澤裕子との暮らしの始まりだった。
〜終わり〜
613 :
:02/04/15 19:59 ID:+DBvDjGm
終わっちゃうのぉ?
614 :
謎の男 :02/04/15 21:03 ID:9Fcf73Je
615 :
剣士:02/04/15 21:46 ID:uhRx/uFf
>503の続き
「・・・理由は知ってるだろ。」
俺は少し怒りが顔にでた。
「でも、でもさあ、あれは事故・・」
「事故だったとしても、あれは俺が悪い!・・・もう、投げれない」
俺の中で悪夢がよみがえった。
「ごめん・・・」
真希はそうとう落ち込んだ。
「・・・はぁ、いいよ。真希、先に風呂入れ。俺は食器洗うから」
真希はその言葉を聞いて、ニヤっと笑い
「一緒に入ろうよ。私も洗って♪」
俺は飲んでいたお茶を吹き出した。
「ゲホッゲホッ・・・バカ!何いってんだ!」
俺は慌てながら言った。
「いいじゃん、昔はよく一緒に入ったじゃん。」
冗談なのか、マジなのか・・・。
「アホか!さっさと入ってこい!」
真希をさっさと風呂に行かせた。
「何考えてんだか・・・ったく」
俺はブツブツいいながら食器を洗った。
その頃、風呂で真希は・・・
「ふう・・・いいじゃん、お風呂一緒にはいるぐらい。いとこなんだし。」
そして、突然真剣な顔で
「・・・黄金の左腕、神風剣。中学時代、公式30戦投げて、29勝・・・1敗。最速140キロの投手・・・ある試合の事故により、野球をやめる・・・か」
俺の経歴である。そして、言い終わったあと、真希は大きくため息をついた。
そして、風呂から真希が出てきたとき、俺は自分の部屋で寝てしまっていた。
そして真希も、何故か俺の横で寝た。
無論、ベットは一つ。ぴったりくっついていた。
616 :
剣士:02/04/15 21:48 ID:uhRx/uFf
ここまでっと。
ヘタですね・・・俺。すいません、ヘボ小説で。
名前がかっこよすぎるてか
618 :
ROM:02/04/15 22:31 ID:U+uDzbZ+
剣士さん、更新お疲れさまです。
ガイシュツかもしれませんが、
剣士さんって「チャーミー剣士」さんと同一人物ですか?
コテハン見たらちょっと気になったもので……
619 :
こうもり:02/04/15 22:51 ID:Q/qQLCkx
「ピリリリリリリリリリ」
「うわっ!!」
俺はやかましい電話の音に驚いて目を覚ました。
そして今も鳴り続けている携帯に出た。
「もしもし」
「あっ、南条?」
その声は壬のものだった。
「どうした?」
「お前これから暇か?
暇だったらこれから飲みに行かないか?」
そう言われ俺は時計を見ると、四時半を回ったところだった。
今日は愛ちゃん遅くなるって言ってたから大丈夫だな。
「ああ、別にいいけど飲みに行くのがずいぶん早いな」
「まあいいじゃねえか、じゃあ一時間くらい後にいつもの飲み屋に集合な」
「ああ、わかった」
そう言うと電話は切れた。
俺はソファーから起き上がりとりあえず干してある布団を取り込んだ。
俺は寝ている間に雨が降らなくて良かったと思った。
そして部屋を簡単に片付け、出かけることにした。
620 :
こうもり:02/04/15 22:52 ID:Q/qQLCkx
「おう南条久しぶりだな」
「そんなに言うほどの事じゃないだろう」
店に入るとまだ五時をちょっとすぎたばかりだと言うのに
壬はもう飲み始めていた。
「とりあえず生中ください」
俺は店員にそう言って席に着いた。
「乾杯」
ビールがきたので俺たちは一応乾杯をした。
「今日はどうしたよ、お前から誘ってくるなんて珍しいじゃねえか」
「いやさ、たまにはいいかなーと思って」
「そうだな、俺も最近酒飲む機会があんまりなかったし」
そのまま俺たち二人は飲み続けていた。
「南条最近どう?」
ビールも五杯くらい飲んだところで壬が俺に聞いてきた。
「どうって?」
「彼女とか出来たのか?」
「出来るわけないだろ、けど・・・」
俺は昨日の夜の事を壬に相談してみようと思った。
壬は凄くもてるので、女関係のことはかなり詳しいはずだ。
621 :
こうもり:02/04/15 22:53 ID:Q/qQLCkx
「けど何だよ」
壬が聞いてきたので俺はためらいがちに話を始めた。
「実は最近女の子を一人預かっててその女の子が昨日
寝ている俺にキスしてきたんだ、これってどういうことだと思う?」
俺がそう言うと壬は
「状況をもっと詳しく話してくれや」
と言うので俺は実名を出さずに昨日の事をなるべく詳しく話した。
「そんなの決まってるじゃねえか、その女の子お前にほれてるよ」
俺の話を聞き終わった後、壬は俺にそう言った。
「そうかな・・・冗談でとかじゃないかな」
「いくらなんでも冗談でそんなことするわけないだろ」
「その女の子だってまだ十五歳くらいで、それに田舎からでてきたばっかりなんだろ
だったらそんな簡単にキスとかしたりしないと思うけど」
「じゃあさもしその子が俺の事好きだとすると俺はどうすりゃいいんだ?」
「やっぱり、とりあえずは普通に接して様子を見た方がいいんじゃねえか
だってよ、これは推測だけど昨日の夜彼女がお前にキスしたことをお前が
気付いてないと思っているかもしれないぞ。
だから近いうちにもう一回くらい彼女の方から何かあるかもしれない」
「そうか・・・」
俺は説得力のある壬の言葉に妙に納得してしまった。
622 :
こうもり:02/04/15 22:57 ID:Q/qQLCkx
更新終わりー。
>リボルバーさん
俺ので勉強なんて・・・。
>謎の男さん
続けてみてくださいよ、なんか気になります。
623 :
:02/04/16 00:42 ID:uj+CEAiP
(・∀・)イイ!!
>>524の続き
矢口は俯き大きく息を吐いた。
「多分なっちは私のせいで別れたと思ってる。だから避けてると思うの、私のことを」
「・・・矢口はさ、安倍さんと今後どうしたいんだ?」
矢口は顔を上げ、
「もちろん仲直りしたいに決まってるじゃん。だから浅野君に電話したんだよ」
「なんで俺が出てくる?」
「そ、それは、一緒にいたからさ、なっちの様子とか色々訊きたいなと思ったから」
「あっそ」
「ねえ、私どうしたらいいんだろう?」
「うーん・・・」
俺はカップの中のコーヒーを眺めながら考え込んだ。
その男の自分勝手な行動のせいで、安倍さんと矢口の仲が悪く(気まずく?)なった。
矢口は仲直りをしたいという気持ちは分かった。
だけど安倍さんはどうなんだろう?
その頃のことを忘れたいのか、でも忘れたいなら何で戻ってきたんだ?
何かのきっかけ次第で仲良くなろうと思っているのか。
いや、それなら昼間に会ったときに逃げ出さなかっただろう。
(あー、わからん!)
やけ気味にコーヒーを飲み込み、こう言った。
「こうなりゃ二人で話し合うしかないな」
「ええ!?」
矢口は声を上げ驚いた。
「驚くことはないだろ。どうせ仲直りするにはそれくらいしか方法がない」
「で、でもさ、来てくれるかな?ファミレスで会ったとき逃げられたし」
「そうだなぁ」
ここは下手に動くより、助っ人&アドバイスしてくれる人を呼んだ方がいいかも。
でも俺の周りにそんな頼りになる奴いたっけ・・・
「あ!」
俺は思わず指を鳴らした。
いるじゃん、頼りになってすぐにでも来てくれそうな人が。
俺はすぐに携帯を手にした。
プルルルル プルルルル プルル
『ただいまデート中で、電話に出ることが出来ません。あとピーッという発信音はなりません。
今日は諦めて下さい』
後ろからの騒音に混じって、明らかに不機嫌だと分かる声が聞こえてきた。
「悪いな健太。デート中に電話かけちまって」
『ホンマや。一体なんの用?デートの邪魔するほどのことか』
「ちょっと相談事があるんだけど」
『相談?何のよ』
「いや、電話じゃ言いにくいからこっちに来てくれないか」
『こっちってどっちやねん』
「いやだから俺が今いるところに」
『俺一人でか?』
「いや、二人の方が・・・、ちょっと待ってて」
俺は携帯を耳から離し、矢口に訊いた。
「なあ、今から二人ほど人来るんだけどいいか?」
「え?あ、うん、別に構わないけど」
「OK.もしもし健太。二人で来てくれ」
『どこへ?』
「えっと、ここは−」
電話をかけ終えて20分後。
ピリリリリ・・・
不快な音が鳴り響く。
誰かは分かっているのですぐ携帯に出た。
「はい」
『もしもし、もう着くで』
「わかった。じゃあ外に出て待ってる」
『了解』
電話を切り立ち上がる。
「ねえ、ホントに頼りになる人なの?」
「だから待ってる間に説明したろ。絶対頼りになるって」
そうは言ってもやっぱり矢口は不安なのだろう。
見ず知らずの人間がやってくるのだから。
「んじゃ、ちょっくら迎えに行ってくるわ」
俺は靴を履き外へ出た。
少し日が傾いて、薄暗くなり始めている。
「うー寒ぃ」
手をさすりながらアパートの前に出る。
すると、
「あ」
人影が二つ、こっちに向かってやって来た。
俺は軽く手を挙げ、
「ヨッ、こっちだ」
少し不機嫌な顔をした健太がやって来る。
「わざわざ来たってん。有り難く思えよ」
「わかってるって。圭さんもすみませんね、わざわざ呼び出しちゃって」
「アハハ、全然構わないよ」
軽く笑いながら答えてくれた圭さん。
黒のセーターにジーパン。
(確かこのセーターって・・・)
「これが前に健太からプレゼントとしてもらったセーターですか?」
「そうなの。似合う?」
「ええ、似合ってますよ」
「ホント?ありがと♪」
「いや、そんな話はええから。俺らが呼ばれた理由は何や?」
横から会話を止めた健太。
他人の話題は大好きなのだが、自分のことになると恥ずかしがるこの男。
まあ確かに今はそんな話をしてる場合じゃないな。
「じゃあちょっとこっちに来てくれ」
俺は二人を矢口のところへ案内した。
「えっと、こちらが矢口真里。俺の同級生」
「は、初めまして」
緊張しているらしい矢口。少し顔が強張っている。
「でこっちが、俺の友人の佐久間健太と、その彼女の保田圭」
「保田圭です。初めまして」
軽く微笑みながら会釈する圭さん。
「矢口と健太は顔くらいは知ってるんじゃないのか?」
二人とも俺と一緒の学校だから、すれ違ったことくらいはあるはず。
「まあ一応は」
「私も顔くらいは知ってる」
やっぱりね。
「で、さっきも訊いたけど、俺らは何で呼ばれたん?」
「ああ、今から説明するよ」
俺は矢口となっちの関係の経緯を簡単に話した。
ちなみに俺となっちが知り合いだということは言っていない。
矢口にも事前に黙っているように言っておいた。
別に黙ってる必要もあまりないのだが、なんとなくさ・・・
「−というわけなんだ」
「ありゃりゃ・・・」
健太は男の行動にかなり呆れていた。
そりゃそうだ。聞いたみんな呆れるはずである。
しかしここに、怒りを大爆発させた人物がいた。
「ちょっと何よその男!最っ低!!」
圭さんは拳を震わせている。
(で、出た。鬼軍曹)
マナー違反でも怒るんだから、今回の件は天変地異を起こさんぐらいの勢いだ。
「矢口ももっとやるべきだわ。そんな男は2度と立てないくらい殴ってやればいいのよ」
「そ、そうですか?」
矢口も圭さんのあまりの勢いに遠慮がちになっていく。
「(おい、早く止めてくれよ。このままじゃ話が進まねーぞ)」
俺は小声で横の健太に言った。
「(ん、わかった)まぁまぁ圭さん。ちょっと落ち着いて」
「何よ!その男の味方する気?」
少しなだめながら、圭さんの拳に手をやる。
「ちゃうちゃう。今そんな話をしてる場合やない。
今は矢口さんと安倍さんをどう仲直りさせるかの話やから」
「でも、だって・・・」
まだ言い足りなさそうだ。
「それに二人を仲直りさせるには圭さんの知恵が必要やねん だからここは冷静になろう。な?」
優しく話しかける口調で、圭さんは次第に落ち着いてきた。
「・・・そうだよね。二人を仲直りさせれば万事解決なんだもんね」
(さすが!付き合ってるだけある)
俺は思った。
「でも具体的にどうすればいいんだろう?」
みんなに訊くように言ってみた。
「やっぱ無理にでも二人で話し合うようにせなあかんのちゃうかな」
「うん、私もそう思う」
健太と圭の意見。そこで矢口、
「でも私の顔を見たら逃げるし」
確かに俺もそこが引っかかっている。また逃げられたりでもしたら・・・。
「そこはあれや、第3者がおったらええやろ」
「第3者って、誰?」
「私がやるわ」
圭さんが軽く手を挙げる。
「やっぱ女の気持ちがわかるのは、女の私しかいないっしょ?」
「まあ確かに・・・」
俺は頷いた。
「で、いつ話し合う?できれば早いほうがいいんだけど」
「そうやなぁ、居場所さえ分かればええんやけど」
(居場所か・・・、あ、そういえば)
「今日確かバイトのはずだから、バイト先にいるはずだ」
「バイトってどこや?」
「コンビニだけど」
「・・・どうして浅野くんが知ってるの?」
・・・どうやら俺は墓穴を掘ったらしい・・・
以上。Zでした。
627 :
:02/04/16 03:12 ID:mKQk+tOm
剣士タン(・∀・)イイ!!
皆(・∀・)イイ!!
>>597 の続きです。
-7-
いつもと同じベッド。多少配置は違うが同じ家具。
でも、広さに余裕がありバランスが悪くて空気が全然いつもと違う。
そのせいなのか、なかなか寝付けなかった。
寝付けない時は、いろいろと考え事が浮かんでくる。
ただこんな時、浮かんでくる考え事は、いつも考えても無駄な事が多い。
これからどんな生活が始まるのだろう?
答えなど出るわけではないのに、・・・
とにかく今日を終えて明日にならなければ始まらない。
その次の日だって同じ事、わかっていても考えを辞める事が出来ない。
明日も仕事だから寝なきゃ。
思えば思うほど寝られなくなる。
たまらず、ベッドから起き上がり暗い部屋を抜け出し
キッチンに向かった。
電気は点けずに冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出した。
「はぁ〜」
勝手にため息が出た。
長いツメが邪魔をして缶ビールのプルトップが開けられない。
イライラしながら薄暗いキッチンで食器棚の引き出しを
いろいろ開けてスプーンなどを探した。
ガチャガチャガチャ。
なんだか高そうなスプーンやフォークが数本。
手にとったスプーンの持つところが分厚くてプルトップに差し込めない。
イライラが増す。
「もぉ〜、ビールも飲めへんなんてぇ〜」
─ぱちん。─
-8-
!
思わず声を出しそうなほどびっくりした。
キッチンの電気が点けられた。
「どうしたんですか?こんな時間に」
近藤がキッチンの入り口に立っていた。
「あ、え、寝付けなくてビールでも飲もうと思って」
別に悪いことでもないが妙に慌ててしまった。
急に点けられた電気のせいだろうか?
それとも、夜中にビールを飲もうとしているところを
見られてなのか、少しドキドキもしていた。
近藤は笑いながら手の中の缶ビールを見て
少し微笑むと缶ビールを私の手から取り上げ
プルトップを簡単に開けて再び手の中に戻してくれた。
「そうですか、それでは明日仕事ですから
寝坊しないで下さいね。
時間になったらドアをノックするか携帯に電話するぐらいしか
起こす手段がないんで。
それでは、おやすみなさい。」
「あ。おやすみなさい。」
部屋に戻っていく近藤の背中を呆然と見送るしか出来なかった。
なんにやってるんだろう。私ったら。
とりあえず、冷えた缶ビールを喉に流し込んで
電気を消して部屋に戻った。
部屋に戻ってから半分ほど残っている缶ビールをゆっくり飲みながら
ますます目が冴えていていくのがわかる。
ドラマの台本でも読むか。
1ページも覚えるまでもなく、睡眠の世界に連れて行かれた。
あれほど目が冴えていたのに・・・
( ´D`)<ここまで。っと。
-9-
─コンコンコン!
なんやねん。うっさいなぁー
─ゴンゴンゴン!
やかましい!
あ。朝か。はぁ、眠い。
─ゴンゴンゴン!
「は〜い。起きました!今から準備します。」
うぁ〜メッチャ眠い。
しかも台本覚えてないし。
とりあえず、顔洗うか。
ドアを出たとき朝食の香りがする。
うぉ〜、めっちゃ朝食やん。
ドラマみたいな朝食やなぁ。
あの男、やるなぁ。
「おはようございます。朝食は和食でいいですか?」
「あ、はい。なんでも・・・」
朝時間の流れが慌しく流れる中食べた食事の味は、めっちゃ美味かった。
まぁ初日やしな、それともこれが毎日続くのか?
お手並み拝見ってとこやな。
食後に支度をして玄関を出ようとしたときに近藤は、すっと前に出た。
「近藤さん。あの〜なにか?」
「いや、私はボディーガードなのでドアとかは私から最初に出ます。
不信な人がいたら困りますので。」
あ。そっかこの人ボディーガードなんやな。
あんまり緊張感のない普通の人だし、どうも忘れる。
それにしても、私本当に狙われてるのか?
ドア開けて確認した後、近藤は私の荷物を持ってマンションの地下駐車場に向かった。
私はその後を着いていく。
-10-
車の中、FMのラジオが少し前の邦楽が流れている。
「あのぁ、中澤さんタバコ吸ってもいいですか?」
「あ。全然かまわへんよ。気にせんといて」
「あ。すいません」
「吸わへんのか?」
「いや、吸います。」
「冗談やん。」
笑ってくれなかった。
寒かったか?
もう少し、なんていうかな冗談が通じればなぁ。
「ねぇ。近藤さんって彼女居ないの?」
「はい。居ません。」
「そっかぁ。結構ええ男なのになぁ。」
「実は、バツイチです。」
「あ。そっか。ごめん。」
「いえ、気にしないで下さい。」
なんとなく私は気まずくなってこれ以上は話せなかった。
気にしている感じではないが、なんかやっぱりタブーに
触れてしまった感じがする。
現場に着いてからは、まるでこの業界に何年も居たことあるかのように
完璧に振舞っていた。
理由を聞いたら、どうやら私のために、しばらくうちの事務所の
他のタレントのマネージャーを研修として経験したらしい。
それ以外にも、元々業界の人と知り合いが多くいるようだった。
某有名プロデューサーなども向こうから挨拶に来る時もある。
プロデューサーは私のマネージャーをやっていると聞いて笑っていたが・・・
いったい、何者?
なんで知っているの?と聞いても「飲み友達です。」としか言わない。
歳なんて私と変わらないぐらいに見えるのに。
つんくさんより若いのに、つんくさんと同じくらいの顔の利きようだった。
( ´D`)<ここまで。っと。
人が居ないから更新しちゃった。
やっぱり昼間は人が少ないねぇ。
>>603から
俺「…おいしい?」
真希「うん」
今朝のメニューはスクランブルエッグにサラダにトースト。
おいしいも糞もないような気がするが、沈黙が嫌だったので聞いてみた。
答えは一言でまた沈黙状態になっちゃったけど…
なんでこんなに空気が重いんだ?
キッチンにおいて真希が喋った言葉は
「コーヒー」、「いただきます」、そしてさっきの「うん」だけだった。
なんか機嫌でも悪いのかな?
…………まさか襲おうとしたのばれてたとか?
いや、それ以前に胸とかお尻を触ってたのがばれてるのかもしれない…
俺は少し血の気が引いた。
だとするとやばい!
どうする?誤魔化すか?
…でもどうやって?
…………寝ぼけてたことにするか!
……いや、でも勢いよく起きちゃったし…寝てたってのはあまりにも不自然だよな…
じゃあどうする?
…………………………あ、謝るか…?
謝って許してくれるかなぁ?
ここはやはりしらを切りつづけるのがいいのでは?
いやいや、でもまてよ…………
・・・・・・
頭の中で延々と議論が続く。
…あぁ、こんなことならいっそ襲っとけばよかった……
ちょっと本音が出た。
トーストやサラダを口の中に放り込むが、全く味がしない。
ただ噛んで飲み込んでるだけだ。
いや、オレンジジュース(これももちろん味はしない)で流し込んでる
というのが正しいか。
とにかく!俺は食事なんかより今後の対応で頭が一杯だった。
結論はまだ出ていない。
「……ぇ…」
どうする?どうする?
焦りだけが先走っていく。
背中は冷や汗でぐっしょりだ。
「……ぇ……ねぇ…」
落ちつけ!とりあえず落ちつけ俺!
とりあえず冷静に現状を把握して、最適な行動を見つけるんだ!
いざとなったら逆ギレでうやむやにしてしまえば……
…いや、だめだろ!これから毎日顔合わせるんだぞ?
ここはやっぱり…………
真希「ねぇってば!!」
俺「え!?…あ、あぁ…」
真希の大声で我に帰る。
どうやら軽くトリップしていたらしい…
戻ってくる時に口の中のトーストを落としてしまった。
慌てて拾って飲み込む。
ここまでです。
短くてごめんなさい。
リレーが順調に回ってますね。
しかしコンボさんの連絡がない…(汗
もし明日になっても連絡がないようならまた自分に戻るということでいいでしょうか?
636 :
:02/04/16 21:44 ID:np4z95KH
皆(・∀・)イイ!!
637 :
剣士:02/04/16 21:58 ID:PolmX2nf
>615の続き
朝、俺が目覚めると、とんでもない光景が横にあった。
「ふわぁぁぁ・・・ん?って・・・おわぁ!」
なんと真希がシャツと下着だけの格好で寝ていたのだ。
(ったく・・・こいつには恥じらいがないのか)
日曜日だったが、真希の寝ている姿を見て目が覚めた。
(気持ちよさそうに寝てるし、メモを置いてでるか・・)
歯を磨き、着替えて家を出た。
とりあえず商店街に出て、服でも買うか・・・と思っていた。と、その時・・・
「お、剣じゃん。おっす!」
声をかけてきたのは、飯田だった。
「よう、奇遇だな」
「ああ、買い物?」
飯田は笑顔だった。何か気味が悪かったが。
「そうだ。まあ、服でも・・と思ってね」
「ふ〜ん・・・まあ、そこのサテンで座らない?」
飯田は何か聞きたげな顔だ。
「ああ・・・かまわんが。」
とりあえず一緒に喫茶店に入った。
638 :
剣士:02/04/16 22:00 ID:PolmX2nf
ここまでっと。
>ROMさん
人違いです。俺は小説L型さんとこでデビューですし。
応援してくれてありがとうございます。
639 :
ROM:02/04/16 22:12 ID:L14/LO8r
>638
人違いでしたか……スイマセン<(_ _)>
………と、ともかく更新お疲れさまです(汗
チャミ剣さんの『返事はいらない』という小説を
読んでるからでしょうかね?
あ、関係ない話スイマセンでした。
640 :
コンボ:02/04/16 22:21 ID:iyIrVyGo
>ラムザさん
えー、昨日、突然人が亡くなりまして、少し葬式で取りこみそうです。
というわけで、取り合えず今回はお願いしたいと思います。
少しばかり貯金が欲しいことですし。
641 :
こうもり:02/04/16 23:09 ID:ZPx6ilnd
「南条、聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「お前はその子のことどう思っているんだ?」
俺はそう言われ愛ちゃんの事を考えてみた。
俺は愛ちゃんのことどう思っているんだろう?
昨日いきなりキスされたのは驚いたけど、俺は初めて愛ちゃんに会った時から
普通の女の子に抱く気持ちとは違うものを感じていたし
それにさっきの心地よさを与えてくれたのは間違いなく愛ちゃんなのだ。
「好き・・・なのかな、うん、多分」
俺はしばらくしてからこう答えた。
「なんだあれだけ考えていたのに、ずいぶんと曖昧な返事だな」
「いや、人の事を好きになること自体が二年ぶりくらいだから
よくわからないんだよ。」
642 :
こうもり:02/04/16 23:10 ID:ZPx6ilnd
「まああれだとりあえずあんまり意識しすぎるなよ」
「なんで」
「態度が急に変わると女って言うのは警戒するからな」
「そうなのか」
「ああ、俺もそれで浮気がばれたことが何度かあるからな」
「まったくうらやましい話だ」
「そうでもないぜ」
そして俺たちはさらに飲み続けた。
「あー今日は久しぶりに飲んだな
じゃあまた今度な、南条」
「じゃあな壬」
俺はそう言うと飲み屋の前で壬と別れた。
ふと時計を見るとさすがに五時くらいから飲んでいただけあって
まだ九時前だった。
643 :
こうもり:02/04/16 23:11 ID:ZPx6ilnd
外のひんやりとした空気は酒を飲んで少し火照っている俺の体を冷やしてくれる。
俺は飲み屋では見なかった携帯を見た。
そこには愛ちゃんからのメールが入っていた。
【今日は吉澤さんの家に泊まるので
鍵は閉めておいてください
明日の夜には帰ります】
それを読んで俺は少しほっとしていた。
これで少しは考える時間が出来たと。
さっき壬が言っていた通り普通に愛ちゃんと接するようにしたいが
そんなに簡単には出来ない事は朝の事で分かっていたので
一日時間が出来た事は本当に良かった。
「ふぅー、なんか気持ちいいな」
そう一人で呟きながら俺はリビングのソファーに身を沈めた。
愛ちゃんはメールの通り家にはいなく、家の中はガランとしている。
「明日からどうしよう・・・」
俺は少し酔っていたが、頭の中では真剣に愛ちゃんの事を考えていた。
どうすればいいんだろう?
全部知らない振りをしてしまえばいいのだろうか?
あー、もうわからん。
俺は考えがあまりまとまらなかったので
頭を冷やすためにシャワーを浴びようと思い、バスルームに入った。
644 :
こうもり:02/04/16 23:17 ID:ZPx6ilnd
更新終了。
>関西人Zさん
さすが関西人Zさんだお見事です。
>ラムザさん
次はあなたの番ですね、頑張ってください。
645 :
コンボ:02/04/17 00:10 ID:EkgIrrY6
「裕子、爪切り持ってる?」
「そこらへんに置いてない」
「置いてない」
「あれ、おっかしいなあ。
こないだ銀行でもろてんけどな」
「どっかに忘れてきたんじゃないか」
「爪なんか今切らんでもええやろ」
「いや、そうじゃなくて、ささくれがあるんだよ」
「ささくれ?
どこどこ」
「そんなに顔寄せんなよ、左手の中指」
「あー、ほんまや、血ぃ出てるわ。
うわ痛そーやなー」
「だから爪切り欲しいんだよ」
646 :
コンボ:02/04/17 00:10 ID:EkgIrrY6
「そんなん言うても、無いもんは無いの。
ああそうや、ええもんあるわ」
「なんだよ、爪切りあるのか」
「ちゃうけど……ほーらあった」
「うわ、なんだよそれ、でっけえハサミだな」
「こないだ買うてん。
じっとしときや……えいっ、ほら、切れた」
「全然切れてねえよ!
そんな大きいので切れるわけないだろ」
「じゃあ自分でなんとかしてよ、面倒くさい」
「できねえから頼んでるんだろ……えいっ、あー無理だ」
「……」
「また血が出てきた。
くそっ、いててて」
「……ほら貸してみ、やったるから」
647 :
コンボ:02/04/17 00:10 ID:EkgIrrY6
「やったるからって、できるのかよ」
「アホ、そんぐらい誰やってできるわ。
……そらっ!」
「いってえ!
ミスってんじゃねえかよ!」
「こんぐらいできるわ!
えいっ、えいっ、えいっ」
「血ぃ出てくるだけじゃねえかよ!」
「ちゃうねん、ほんならな、一斉のーせ、でいくで」
「いや、俺はなにするんだよ」
「ええからやるで、一斉のーせ!」
「おおすげえ、上手く剥けたな。
かなり血が出てきたけど」
「裕ちゃんの手にかかればこんなもんやって。
……あれ」
「どうした」
「私の薬指ささくれてるわ」
648 :
コンボ:02/04/17 00:12 ID:EkgIrrY6
とり急いで書きました。
不出来かとは思いますが、取り合えず今日のところはこれでどうかご勘弁を。
このやる気をリレーに回せっていう話ですが。
649 :
ROM:02/04/17 00:30 ID:Betx3G+K
>648
不幸があったのならそれは仕方がないと思います。
むしろ、忙しい中私たち読者の事を思い短編を掲載していただいて、
感謝しております。
堅い文になりましたが、執筆、お疲れさまでした。
650 :
関西人Z:02/04/17 00:53 ID:0sVZ+TYh
>こうもりさん
見事ですか?
結構強引に進めた感じが自分ではするんですが。
では次の番が回ってくるまで消えることにします。
( ´ Д `)/<みんな頑張って〜
>>631 の続き
-11-
午前の仕事が終わった後、ハロモニの収録だった。
久々にモーニングの子達のとの仕事。
たぶん、いろいろ聞かれるんだろうなぁ
そう思って現場に着いたらやっぱり─
スタジオに着いて控え室に近藤さんと一緒に入ってきた時
明らかに空気が止まった。
何人かの好奇の目が注がれていた。
そのあと近藤さんが部屋から出て行ったとき
矢口が真っ先に口を開いた。
「裕ちゃん〜。誰?」
「マネージャー。新しい人。さっき自己紹介しとったやろぉ〜」
ボディーガードの件はややこしくなるから言わなかった。
余計な心配も掛けたくないし。
「なんか、結構いい感じの人じゃん〜。マネージャーとタレントの恋って
結構あるみたいだしさぁ。これで裕子も片付くか。」
「あほ!なんでやねん。」
「なっちは、結構タイプだなぁ。ああいう人。
マジメそうだし、さわやかだし、それでいてどこかワイルドで。」
なっち・・・あんた本気か?
メンバーはまだ中学生達が来ていないので
やたらと恋だの愛だの話をしたがる。
「あのなぁ。なんでもすぐ彼氏や結婚に結びつけるのやめい。
うちには矢口がおるからいいのぉ〜」
矢口を抱き寄せる。
なっちが笑ってない。
っていうか、突っ立ったまんまだ。
「なぁ、なっつあん。どうした?」
思わず声を掛けた。
「なっち・・・恋したかも。」
「はぁ?誰に?」
「裕ちゃんのマネージャーさん。」
-12-
マジですか?
開いた口がふさがらない。
今時、一目惚れかい。あんた。
「ギャハハハハ」
矢口の高い笑声が大きく楽屋に響いた。
なっちはそんな矢口を思いっきり睨んだ。
あ。なっちマジか。
矢口と一緒に笑いたかったが、思わず怯んだ。
「なんでやねん。
なんも知らないのになんで惚れてる?」
「なんかねぇ。なっちには、こう、ほわぁ〜ってオーラが見えて
あぁ〜、好き。って感じ。」
「はぁ?全然わからん。」
「カオリにはわかるなぁ。うん。それは運命だよ。
なっちの王子様だよ。
これは当人にしかわからないはずだから。
でも、カオリは応援しちゃうな。」
「カオリありがと。なっち頑張るよ!」
あかん、カオリまで。
二人で手を取り合って頷きあっている。
お前ら中学生か。
いつもの悪い癖が出ている。
矢口は、なっちに睨まれてから少し凹んでるし。
圭坊はあいかわらずヘッドフォンを耳に当てて夢中になって
何かを聞いている。
後藤と石川と吉澤は聞き耳立てながら、無関心を装ってる。
「ねぇ。裕ちゃんあの人の携帯の番号教えて。」
あぁ拝むな、拝むな!
仏さんやないんやから
あ。そう言えば知らないな、近藤さんの携帯番号─
「あ。まだ知らん。今日からやから。」
「ええ〜、本当?なっちに隠してるんじゃない?
まさか。
あ。やっぱり裕ちゃんもあの人の事好きなんでしょ?」
そんな、子供みたいに聞いてくるなや。
呆れて何も言えん。
「ちゃう、ちゃうホンマ聞いてなかったんや
だったら、わかり次第電話するからそれでいいやろ。
な。な。」
まさにドヤドヤドヤって感じの喧騒。
中学生チームが控え室に入ってきた。
辻、加護を筆頭に大きな声で挨拶して騒ぎ始める。
おかげで、なっちとの会話もここで途絶えた。
( ´D`)<ここまで。っと。
653 :
:02/04/17 13:37 ID:426vlRkS
やっとトルシエ久保使う気になったか
654 :
ラムザ:02/04/17 16:30 ID:hlPmWsIj
俺「ど、どうかしたか?」
俺は努めて冷静に真希に質問した。
真希「それは私が聞きたいよ…
今日の聰、何か変じゃない?」
激しい疑いの眼差し。
変?変ってどういうことだ?
胸とか触ったりしたことを言っているのか?
やっぱりばれてるのか?
俺「え?別に普通だけど…?」
謝るべきかすっとぼけるべきか。
答えの出ないままとりあえず無難に答えてみる。
真希「普通じゃないよ〜!
朝から大声出して部屋出ていくし……」
真希の言葉にビクンと体が硬直した。
や、やっぱばれてる…?
真希「下に降りてきてみれば腕立てやってるし…
何かあった?」
「何かあった?」っつーか、あったにはあったんだが、その…
……ん?
今の聞き方…もしかして……もしかしてばれてない?
俺「いや…その…なんつーか……朝のこと覚えてないの?」
恐る恐る聞いてみる。
真希「朝のこと?朝って何かあったの?」
真希は本気で疑問な顔をしている。
655 :
ラムザ:02/04/17 16:31 ID:hlPmWsIj
俺「いや、別に!」
セーフ?
これってセーフ???
ちょっと安堵の思いが心に広がる。
俺「腕立てはアレだよ、アレ!
『ボディガード』のために鍛えておこうと思って」
真希「あぁそっか。明日からだもんね…
それで朝から気合入ってたのか〜…」
真希は納得した顔をしている。
と同時に少し寂しげな表情も入っていた気がするが、気のせいだろうか。
俺「そ、そうなんだよ!ちょっと入れ込みすぎかもな(w」
上手く誤魔化すことができた!
よかったぁ!!
真希「じゃあさ、もしも私もストーキングされたりしたらさ、
その時はボディガードやってくれる?」
俺「ん?仕方ねーな、幼馴染割引でやってやるよ!w」
真希「何それ〜?お金とるの〜?w」
俺「当然!学生さんは金がないの」
こうして話している真希はいつもの真希だ。
いつもの笑顔。
寂しげな表情なんて欠片も見えない。
やはり気のせいだったんだろう。
この後飲んだオレンジジュースは柑橘系特有の甘酸っぱさが口に中に広がった。
656 :
ラムザ:02/04/17 16:35 ID:hlPmWsIj
ここまでです。
>コンボさん
了解です。
そういった事情でしたら仕方ないですよ。
是非2周目からは参加してくださいね。
>こうもりさん
頑張ります。
というわけでリレー書き始めます。
更新はあんまり早くは出来ないかも…
気長にマターリで(言い訳)
657 :
:02/04/17 18:08 ID:NH6EpMNR
裕ちゃんもごっちんも(・∀・)イイ!!
658 :
:02/04/17 18:12 ID:ELLf91oT
コンボさんは本編のほうは更新しないの?なんかいいとこで止まってた気がする…
>この後飲んだオレンジジュースは柑橘系特有の甘酸っぱさが口に中に広がった
この表現すごいですね。
俺もこんな格好いいこと書いてみたいな〜
頑張って下さい、
660 :
剣士:02/04/17 21:41 ID:Oy6bjmcZ
>637の続き
「俺、コーヒー」
「私はパフェ!」
なんか妙に上機嫌な飯田。
「で・・・話って何だ?」
俺は少々不機嫌な顔で言い放った。
「これ!わかるよね?」
飯田は突然雑誌を取りだし、あるページを開いた。そこには・・・
「これは・・・!」
そのページにはこうあった。
ー黄金の投手、相手バッターに死球!バッター意識不明、投手ショックからメッタ打ちー
まさに、俺の記事だった・・・中学時代、全国大会決勝・・・。
「これってさ・・・剣君・・・なの?」
飯田は神妙な顔になっていた。
「そうだ。俺の、渾身の一球が、相手に大怪我を負わせた。しかも、頭・・・」
俺は昔を振り返るたびに、心が痛かった。
「・・ふ〜ん・・・。じゃあ、もうやらないの?野球」
飯田は俺の目を見つめた。俺の心をのぞき込むような目・・・。
「・・できると思うか?あの出来事以来、投げることはできるが、スピードがでない。役にもたたんだろう、それじゃあ」
俺は少しギラっとした目で見た。
「・・そっか。まあ、いいけど・・・なっちがね、心配してたよ。」
「安倍が?」
俺はキョトンとした。
「うん。まあ、なっちを心配させちゃあダメだよ」
そういうと喫茶店を出ていった。
「・・・俺が払うのかよ・・・」
飯田の言葉の謎に、おごりという攻撃、そして、家に帰れば、後藤が少し怒っているということが起きた。
まさに・・・厄日だった・・・。
「・・・勘弁してくれよ」
661 :
剣士:02/04/17 21:42 ID:Oy6bjmcZ
ここまでっと。
まだまだ、うまくなってやる〜。
>剣士
もしかしてチャーミー剣士か?小説途中のままなんだが。
別人ならゴメン。
663 :
ROM:02/04/17 22:22 ID:85Ne0BDv
>662
僕も間違えました。別人だそうです。
664 :
こうもり:02/04/17 23:20 ID:8GrZbCzA
バスルームに入って鏡を見ると首筋のキスマークは消えかかっている。
そういえば矢口さんはちゃんと愛ちゃんに話してくれたんだろうか?
俺はそれが少し気になったのでシャワーから出たら
矢口さんに電話を掛けてみようと思った。
シャワーを浴びるとだんだんと頭の中がすっきりしてきた。
シャワーを出て、携帯を見ると矢口さんから着信が入っていた。
「プルルルルルルルルルル」
俺はどっちにしろ矢口さんに掛けるつもりだったので
そのまま矢口さんに掛けなおした。
「もしもし」
「もしもし矢口さんですか?」
「あっ!!南条さん」
「はい、どうしたんですか?」
665 :
こうもり:02/04/17 23:22 ID:8GrZbCzA
「いやさやっぱり高橋気付いてたみたいで」
「それでしっかり話したんですか?」
「うん、だって高橋が凄い思い詰めた顔で私に聞いてくるんだもの」
「じゃあ愛ちゃんは全部知ってるてことですね?」
「もちろん、それより私、南条さんに聞きたいことがあるんだけど」
「えっ、何ですか?」
「高橋が南条さんのこと好きだって気付いてます?」
「ええ、昨日ひとみちゃんに言われて、でも本気なのかがよく分からないんですけど」
「多分、いや絶対あれは本気で南条さんの事好きだと思う」
「どうしてそう思ったんですか?」
「今日、高橋朝からおかしくて、レコーディングでもミスを連発してたのよ
それで一回休憩になってその時私に昨日の事聞いてきたのよ。
そのときの高橋の顔がいままで見た事もないような顔だったから
私、高橋に聞いてみたの『なんでそんなにキスしたことにこだわってるの?』って
そしたら高橋顔真っ赤にしてたから」
「そんな事あったんですか」
「うん、そうだもう一個聞きたいことがあったんだ」
「今度は何ですか?」
「もし高橋に告白されたらどうするの?」
そう聞かれて俺は返答に詰まってしまった。
666 :
こうもり:02/04/17 23:23 ID:8GrZbCzA
俺は愛ちゃんに告白されたらどういう反応をするんだろう。
少なくとも俺には今までそういう経験がないからよくわからないのだ。
「どうするの?」
俺はしばらく携帯を持ったまま黙って考えているとしびれを切らしたのか
矢口さんが再び口を開いた。
「昨日も言いましたけど俺は女の子と付き合った事がないし
もちろん告白された事もありません。だからその場になってみないと分かりませんよ。
それに矢口さん最初に会った時俺に愛ちゃんに手を出すなとか言ってませんでした?」
「そういえばそんなこと言った気がするけど・・・でも
高橋が南条さんの事好きって言ってて南条さんもOKだったら付き合っても
いいと思うんだけど」
「でも愛ちゃんと俺で釣り合うんですかね、俺なんてただの大学生ですよ」
「そんなの関係ないよ、私の彼氏だって普通のサラリーマンなんだし
釣り合ってるとか、釣り合ってないとか気にしちゃだめよ
私だって高橋だってアイドルである前に女の子なんだから
普通に恋愛とかしてもいいと思う」
「わかりました、いろいろありがとうございます」
「じゃあまた今度ね」
「はい、また今度」
そう言って俺は電話を切った。
そして自分の部屋の、ベッドの上で
今日壬と矢口さんに言われたことをいろいろ思い返してみている。
壬は『あんまり意識しすぎるな』って言ってたし
矢口さんは『アイドルである前に女の子なんだから恋愛とかもしてもいいと思う』
と言っていた。
俺はどうすべきなんだろう?
とりあえず不自然になり過ぎないように愛ちゃんに接しないとダメだよな。
今日は出来なかったけど・・・。
明日からちゃんとできるかな。
それより愛ちゃんがどういう態度で俺に接してくるかが気になる。
しかし今までの俺では考えられない事考えているよな。
そう思いながらいつのまにか俺は寝ていた。
667 :
こうもり:02/04/17 23:27 ID:8GrZbCzA
更新終了。
>関西人Zさん
強引でもなんでもないですよ。
圭さんの使い方がうまかったです。
>コンボさん
次の周からはぜひ参加してくださいね。
>ラムザさん
まったりいきましょう。
ラムザ(・∀・)イイ!!ぞぉ
すいません。更新が全然できてないです。
ちょっとこれからどうするかを思いつかないんで、しばらく
休んでもいいでしょうか。
正直な話、ちょっと困っています。
ラストシーンは思いついているんですけどね。
別スレの方もあせって尻切れとんぼな形で終わらせてしまいました。
呼んでくださってる方々や、他の頑張ってる方々に申し訳ないと思っています。
連載する、というのは自分が以前に思っていた以上に大変だということを
知りました。
最初はある程度書き溜めてからうpし始めるので楽なんですけど、
その書き溜めの分がなくなってしまうとどんどん更新できなくなりました。
そのまま同じだけの更新速度を保てず、中途半端にちょっとだけ更新、
という形になってしまっていたのは書けていなかったからです。
改めて、他の作者さんの苦労が分かりました。
というわけで、私の話を読んでくださっている方、よろしければ
ちょっと待ってください。
必ず、更新しに来ますんで。(といっても、スレ自体は毎日見てますけどw)
保全レスがいらないのが気が楽といえば楽ですけど。
670 :
Dボン:02/04/18 06:07 ID:0QXg+H++
↑
楽しみにしてるんで、頑張ってくれ1
671 :
ROM:02/04/18 06:27 ID:aPgyC3Bk
>669
無理せず頑張って下さい。
672 :
Dボン:02/04/18 08:59 ID:0QXg+H++
新・つなぎ役って感じでつなぎ小説書かせてもらいます。
スレ汚しすんません。
673 :
Dボン:02/04/18 09:01 ID:0QXg+H++
タイトル:誰が為に少女は走る
<1>
「……え、再婚?」
人間ってとっさの時には取り繕えないんだなあって思った。
俺の両親は俺が18歳の大学入学と同時に離婚した。
その時俺の妹は15歳で、俺の家は借家だった。
わかるかなあ?
今でこそ、離婚の2文字を見てもなんともなくなったけど、
その当時は動揺しまくってたんだよ。
妹は幸いにもグレることなく現在に至り、大学生になった。
俺はと言うと大学をギリギリで卒業し、なんとなく就職に背を向けて
フリーターになっている。
別に何がしたいわけではなく、テレビやインターネットやCDや本が
あれば幸せなので、働く必要を感じないのである。
今はアルバイトをしていないので、完全なプータロー。
家族と共にマンション暮らしなので、視線が痛い…。
朝に寝て、夕方に起きる。
…………そろそろ仕事しようかな。いや、まだいいか…。いや…。
674 :
Dボン:02/04/18 09:01 ID:0QXg+H++
<2>
凪のような毎日に、突然ハリケーンが来た。
母親の再婚である。
両親が離婚した時、俺と妹は特に争いもなく母親についていくことに
なった。それについては疑問も不満もない。
離婚の原因は知らないけど、父親は今でもそれなりに尊敬してるし、
時々は会って飯食ったりしている。
俺の中での母は、おとなしくて地味で堅実な人の代表だ。
父は反対に派手で目立ちたがり。
やっぱ、父の浮気が原因なのかなあ。
ま、それはそれとして、母が再婚するとは思わなかった。
この歳になって見知らぬ人を「父さん!」って呼び掛けるのはどうなの?
これは最近、妹とかなりの時間話し合ったが、結論はでていない。
議長役の母さん曰く、「嫌だったら、さん付けで呼びなさい。」
それで妥協か…。なんてったって俺、扶養家族だもん。
675 :
Dボン:02/04/18 09:07 ID:0QXg+H++
<3>
再婚の話が出てから、俺と妹との間で新しいお父さん予想似顔絵を何枚か
描いた。
俺の予想では真木蔵人が年をとった感じ、妹は新渡戸稲造ジャストの
感じで予想をした。
そんなこんなで新しい父さんと会う日がやってきた。
あ、自然に「父さん」って言えるかも…。
妹からの情報によると、名前を「矢口」さんと言うらしい。
矢口か…。すると俺はこれから「矢口明夫」になるんだな。
元々の名字が「水原」だから一文字減ることになる。
みずはらではなく、みずわらと読む。これは初見の人は絶対に言えない。
だからいちいち「みずわらです」と訂正しなければならないのである。
この面倒から解放されると思うと、名字が変わるなんてたいしたことない。
俺と母と妹は、約束の19時にホテルのロビーに着いた。
当然俺と妹は大緊張である。似顔絵は財布に忍ばせておいた。
676 :
Dボン:02/04/18 09:10 ID:0QXg+H++
まだ娘。出てきてません。
少しでもつなぎになれば幸いです。失礼しました。
ヤグたん(;´Д`)ハァハァ
>>652 の続きです。
-13-
ズシ。
なんともいえない重み。
「おはよーございます。」
ひざの上には辻。
屈託のない笑みで心が和む。
「おはよう。元気やったかぁ?」
おおよそ中学生に話し掛けているとは思えないやり取りに
なってしまうが、それが心地よい。
ただその無邪気な子は気がつくと居ない。
あまりにも無邪気そのものだった。
数分後にはスタジオ内で仕事をしていた。
収録をしているスタジオに近藤の姿が見えない。
マネージャーなんだから仕事見てなさいよ
と、思っていたがボディーガードでもある
もしかしたら、何かあったのでは?
嫌な予感は的中する。
それがわかったのは、帰りの車の中。
「今日、こんなのありました。」
運転しながら、後ろのシートに座っている
私に手を伸ばした。
伸ばした手の平には2cm四方の黒いプラスチックの箱。
「なに?これ。」
「盗聴器です。収録中に前の中澤さんの部屋に行ったら
玄関に仕掛けられてました。」
「・・・マジで?」
「はい」
うわぁ。キショ。なんでこんなの仕掛けるの。
私の手の中にある黒い箱で会話が聞かれていると思うと吐き気が込み上げてくる。
悔しいけど男とアンアンさせている声はないけど
ミニモニの歌とか聴かれたら恥ずかしいっちゅうーねん。
「昨日の夜、部屋の電気が点いていないので、中を確認しようとでも思ったんでしょうか?
玄関のドアの鉢植えにこれが仕掛けてありまして、それにコンクリートマイクが接続されていました。
そのコンクリートマイクっていうのは壁の振動音をキャッチして電波で飛ばして─」
近藤はまるで、ドラマの台本を読むように話す。
ただドラマと違うのは感情が込められていない。
とても機械的な言い方。
その機械的な話し方が、返って現実っぽい。
事実、現実なのだが。
「あぁ、どうしようぅ。」
情けないが、ストーカーの恐怖が今頃やってきた。
私が一体何をしたって言うの?
叫んだ所で解決する訳でもなく、ただ無力な自分を確認するだけだった。
「まぁ、今のところは特に気にする必要はありません。
これから先、またこういう事があれば報告しますか?
それとも黙っていた方がよろしいですか?」
近藤は気づいたのだろう。
私が恐怖を感じた事に、だからこのような事を聞いてくるのだ。
「あ、あの〜教えてください。これからも。」
知っておくべきだ。
そうしないと何か他人任せになってしまう。
そんな気がした。
ただまだ今の住んでいる場所のことは気がつかれていないと思う
と近藤は言っていた。
それと今のマンションの場所は人に言わないように
もし教えた場合は必ず自分に報告して欲しいと。
緊迫した車の中でマヌケな着メロを奏でながら携帯が震えた。
なっちからだ。
「もしもし、裕ちゃん聞いてくれた?」
マジであいつ・・・
とても今そんなこと聞ける状況じゃない。
「ごめん。今、ちょっと手が離せないからまた電話する。」
そう言って、電話を切った。
-14-
家に着いてからは、昨日よりは、なんとなく落ち着いてはいたが
どうも居心地が悪かった。
やっぱり自分の家と他人の家では、勝手が違うと言うか遠慮が出てしまって
今一リラックスできない。
食後にリビングでぼんやり大して見たくもないテレビを見ながら
リビングにあった洋酒を飲んだ。
どれでも好きなの飲んでくださいと言われても、そこに置いてある物は
あまり知らない銘柄だったが適当に封の開いているビンを取り出し
氷をグラスに押し込みロックで飲んでいた。
しばらくすると近藤は自分の部屋から出て風呂に向かった。
なんとなくまだ声を掛けにくい。
仕事中だと平気なのだがプライベートだとなんとも。
ただこのままだと、いつまでたっても遠慮とか出てしまって
精神衛生上良くないので、風呂上りに一緒に飲見ましょうと誘った。
「それじゃ、頂きます。」
近藤はキッチンから氷とグラスを持ってきて酒をグラスに入れる。
「それでは、改めてよろしくお願いいたします。」
グラスを合わせた。
私は今日の仕事の事、モーニングのメンバーの事などを話す。
近藤は、こちらのペースに合わせて上手く相槌を打ち気持ちよく話させてくれる。
気がつけば90%以上話していたのは私だった。
それでも、なんか久々に男の人とこんなに二人っきりで話しが出来て楽しかった。
( ´D`)<ここまで。っと。
おっと、コレを入れるの忘れた。
>>Dボンさん
よろしくです。
最後までがんばってくださいね!
681 :
:02/04/18 12:58 ID:lKGMFB83
(・∀・)イイ!!
682 :
:02/04/18 18:03 ID:8q4k9/Fm
八重樫幸雄
683 :
馬場レイ:02/04/18 18:33 ID:EFlLGMOO
Dボ――――ン!
続きじゃ――――――――!!
684 :
こうもり:02/04/18 22:34 ID:S9F1Vl7o
「高橋昨日はどうだったのよ、したのキス?」
「一応したんですけど寝てる間だったんで気付いているかどうか
分からないんですよ」
「まったく、キスしたほうがいいとは言ったけどなんで寝てる間にしちゃうの?」
「いや、私も本当は昨日キスする気はなかったんですけど
矢口さんが南条さんに迫ってたからなんか不安になって・・・」
そう言うと愛は顔を伏せた。
ここは吉澤の部屋、愛は吉澤に借りたパジャマを着てベッドに座っている。
吉澤はジャージを着て机の椅子に座って愛の方を向いている。
愛はレコーディングが終わって家に帰ろうとしたとき吉澤に腕を摑まれて
強引に家まで連れてこられたのだ。
吉澤は昨日の事が気になって愛に休憩中に聞こうと思っていたが
愛はミスを連発していたためそれどころではなく、聞くチャンスがなかったので
強引に愛を引っ張ってきたのだ。
685 :
こうもり:02/04/18 22:35 ID:S9F1Vl7o
「矢口さんが迫ってたって、それ本当の話なの?」
「迫ってたっていうか、なんか冗談めかして『付き合おうか?』
みたいな事を言ってたんで」
吉澤は愛がそう言うと腹を抱えて笑い出した。
「ははは、馬鹿だね高橋」
「何で笑うんですか?」
「だって矢口さんが今の彼氏と別れるなんて考えられないもの」
「そうなんですか?」
「そうよ、だった高橋は知らないだろうけど、矢口さんその彼氏に
べたぼれなんだから、でも良かったんじゃないきっかけが出来て
それより、南条さんキスされたこと気付いてないの?」
「多分気付いているとは思いますけど」
「何でそう思うの?」
686 :
こうもり:02/04/18 22:35 ID:S9F1Vl7o
「その後一回私も寝たんですけど、カズさん一回起きて
外に出て、その時に私も起きてカズさんのこと見てたら
ずっと唇を触ってたんですよ、それってキスされたことは
気付いたって事ですよね」
「そこまで気付いてたら、もしかしたらキスした相手が
高橋だって事も気付いてるのかも」
「えっ!!」
「だって昨日私タクシーに乗る前南条さんに『高橋の気持ちに気付いてるんですか?』
って言ったから」
「そんなこと言ったんですか?」
「うん、だってそうでもしないと南条さん、高橋の気持ちに気付きそうも
なかったから」
「でも・・・」
「大丈夫よ、南条さんも多分高橋の事気になっているとは思う」
「何でそう思うんですか?」
「昨日見てた感じだと南条さん私たちに対する態度と高橋に対する態度が
違ってた気がするんだよね」
「そうですか」
そう言うと愛は嬉しそうな表情を見せた。
687 :
こうもり:02/04/18 22:38 ID:S9F1Vl7o
更新終了。
80%くらい会話シーンだな
>Dボンさん
はじめまして、頑張ってください。
今日は更新が少ないな。
>>655から
真希「ねぇ、今日って暇?」
朝食を終え、新聞を読んでいる俺に真希が話し掛けてきた。
俺「あぁ、特に予定はないけど」
真希「じゃあさ、一緒に勉強しない?」
俺「はぁ?勉強?」
予想だにしなかった誘いにちょっと飲んでいたジュースをこぼしそうになった。
真希「うん。だって明日からテストじゃない」
…すっかり忘れていた。
というか俺達の学校ではテストなんてどうでもいいことなのだ。
それなりに有名な私立校だから赤点さえとらなきゃ自動的に大学まで進める。
いわゆる「エスカレーター」ってやつだ。
俺は人生で一度も「テスト勉強」ってやつをしたことがない。
まぁ真里や和也はたまに赤点をとっていたが(w
俺「勉強なんてしなくていいんだよ、ウチの学校は(w」
俺はちょっと苦笑しながら真希に答える。
真希「え…なんで?」
真希は怪訝な顔で聞いてくる。
俺は読んでいた新聞をたたむと椅子に座り直し、
真希にウチの学校のシステムを細かく説明してやった。
真希「ふ〜ん……そうなんだ」
真希は納得したのかしないのか微妙な顔をしている。
俺「そ!だから俺達は一生懸命勉強する必要はないの」
俺は笑いながら再び新聞を手にとり、さっきまで読んでいたスポーツ欄を見直す。
真希「でもさ〜」
俺「んぁー?」
俺は意識の大半をスポーツ欄に置きながら適当に返事をした。
真希「まだ来たばっかりでこっちの授業とかよく分からないしさぁ…
転校してきてすぐ赤点なんて恥ずかしいよ〜…」
俺「大丈夫だって!滅多なことじゃ赤点なんてくらわないから」
真希「でもさ………」
真希の声が小さくなり、やがて何も聞こえなくなった。
さすがに俺も不思議に思って新聞から顔を上げて見ると、
真希は下へうつむいている。
あれ?もしかして……泣いてる?
俺「……え…とぉ……ま、真希ちゃん?」
恐る恐る声をかけてみる。
真希「……勉強教えてくれないんでしょ?」
ボソリと返ってくる答え。
俺もちょっと慌ててフォローする。
俺「いや、別に教えないとは言ってないじゃん!
分かった、じゃあ少しだけやろうか?…な?」
真希「…………ホント?」
真希は顔を上げて明るい笑顔で返事をする。
この笑顔を絶やさせるのはまずいな…
と咄嗟に考え、更に答える。
俺「本当本当!…たまには勉強するのもいいかな、なんて(w」
真希「じゃあ10分後に始めようね!」
…え?
真希「あ、私洗い物しておくから先に準備しておいて!!」
…マジすか?
真希はそのままご機嫌で食器を持って笑顔でキッチンへ入っていった。
………なんで休日に勉強なんかしなけりゃならないんだろう?(泣
ここまでです。
>chickenさん
そうですか、ありがとうございます。
実は自分的にはあんまり納得いってないんですけどね(w
その部分は、極度の緊張で味覚を失ってしまった聰くんが
それから解放された安心と共に味覚を取り戻す、というのを
表現したかったんですけどね。
なんかうまく書けませんでした(汗
>>668 ありがとうございます。
ちょっと色々悩んでますが頑張ります^^
>Dボンさん
どうも、旧つなぎ役です(w
先が気になる展開ですね、お互いに頑張りましょう!
リレーもう少し待ってね。
なんかまとまらなくなってきたから(w
691 :
:02/04/19 00:21 ID:gGySDljT
ごっちん萌え━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
from
>>608 「ちょっと待ってよ。何いきなり無茶なこと言い出すんだよ」
俺は慌てて拒否した。あさ美の友達とそんなことになるなんて、
さすがにできない。だが、彼女はさらに追い討ちをかけてくる。
「いいじゃないですか。彼女、いないんですよね」
「え、う、うん。いや、いるよ。うちの学校の同級生の子と付き合ってるんだ」
とりあえず何でもいいから理由の欲しかった俺は、とっさにそんな嘘を
ついてみた。
「うそ!」
「本当だって。どうして君がそんな風に言えるんだよ」
「だってあさ美から聞いています。お兄さん、彼女いないって」
なんであさ美はそんなにも俺のことを話してるんだ……
少々あせりながらも、俺はもうちょっと嘘をついてみることにした。
「それは、あさ美がそう思ってるだけだよ。考えてみたら、あさ美に
彼女の話したことなかったし」
「じゃあ、本当にいるんですか」
「だから、さっきからそう言ってるじゃん」
「だったら、電話してください」
「いいっ!いや、その。うちももうすぐ試験だしさ。うん、そう。
だから、今日も電話してくるな、って言われてるんだよね」
うん、我ながら完璧な言い訳だ……どこがだよ。そんなこと言う奴
いるわけないじゃん。
案の定、彼女は言い返してきた。
「そんなこと言う人いるわけないじゃないですか」
これ以上どう頑張っても嘘は吐き通せないと悟った俺は、仕方なくあやまった。
「ごめん、嘘だよ。確かに俺には彼女はいない。
でも、それと俺が君とキスするのは関係ないだろ」
「おおありですよ!」
彼女はまじめな顔をしてそう言う。そういう顔をしていると、
ますます大人びて見える。とてもあさ美と同い年とは思えない。
「何で?」
「惚れちゃったからです」
その答えは多少予想しないでもなかったものではあるが、こうもあっけらかん
と言われるととまどってしまうのは何故だろう。
「いや、惚れたって。ちょっと話しただけだしさ。
君は俺のことなんて全然しらないだろ」
俺は常識的な答えを返した。相手のこと何も知らないのに……
ドラマなんかではよくある台詞だ。
「そんなの関係ないですよ。これから知っていけばいいんですよ。
それに、実は私、あさ美からいろんなこと聞いてはいるんですよ」
それを聞いて、俺はいい答えだな、と思った。
俺も誰かに一目惚れした時にはきっと同じように言うだろう。
だからといって了承することはできないが。
ここまでです。
昨日の夜、『しばらく休む』なんて言ってたのに
ぼーっとまこたんの笑顔を思い浮かべていると
こんなものを思いついてしまいました。
ここから先は早くなりそうです。
ほとんど思いついていて、それを文字にするだけなんで。
心配かけてすいませんでした。
しかし、自分で書いといて言うのもなんですが、
まこたんにこんなこと言われたら萌えそうw
とりあえずキスはしちゃうな、私は。うん、絶対。
ヤスにはその後であやまろうw
それはそうと、何気なくメンズポッキーを買って、
ヤスとよしことこんこんが出たらやめよう、と思ってたらその3人がでない。
おかげでついつい買ってしまいます。
うわぁぁぁ、ますます太る!
こういうのって、絶対最初に我慢して買わないようにしないといけないですねw
697 :
Dボン:02/04/19 02:52 ID:ixNopLAT
>>675の続き
<4>
「はじめまして。矢口滋治です。」
そう言って新しい父さんはやってきた。
矢口さんは俺と妹の予想を裏切り、まともな人だった。
若くして二谷英明という感じの顔で、なんでも、IT関係の会社に
勤めているらしい。俺も雇ってくれないかな。
「明夫くんと、緑ちゃんだね。どうぞ、よろしく。」
なかなかの美声である。舌も滑らかだ。
俺と緑は好感触を覚えた。
と、ここまではよく記憶している。だけどこの後の衝撃といったら…。
「真里は仕事があって、遅れているんだ。申し訳ない。」
え、え、真里って誰?
母は困った顔をしている。緑は笑いを噛み殺している。爆発寸前だ。
どうやら、俺には秘密にしていたらしい。What?
…妹ができる…なんて甘美な響き…
とは全然思わず、俺は唖然とするばかりだった。
この時には「仕事」という言葉から、漠然とお姉さんだと思っていた。
698 :
Dボン:02/04/19 02:53 ID:ixNopLAT
<5>
「ごめんね、明夫。緑がどうしても黙っとけって言うもんだから。」
母がすまなさそうに言う。
「妹が増えるんだよ、あ・き・ちゃん。」
緑はしばく。帰ったらしばく。
な、妹!?
妹なのか…。仕事何してるんだろうな…。ますます家にいづらくなる…。
家族は計5人か…。
人間って一瞬にしていろんなことを考えられるんだな。
「真里さんというのは、おいくつなんですか。」
「真里は19だよ。緑ちゃんと同い年になるのかな。」
ゲゲ。19が二人。結構しんどいかも。
なんだかんだと自己紹介などをしていると、食事が運ばれてきた。
中華のコースである。
俺はマナーに気を使いながら食べるので精一杯だった。
緑はガツガツ食っている。がさつなやつだ。
「あきちゃんって、もしかして鈍い?」
緑が八宝菜を口にしながら言ってきた。
俺はとっさにチャックを調べたが、開いてなかった。
何のことを言ってるんだろう…。
「矢口だよ。で、真里だよ。」
ヤグチマリ…。聞いたことのある響き…。言ったこともある…。
頭の中で漢字が変換される。
矢口真里。ゲゲゲゲゲゲ。モー娘の!?
じゃあこの人、モー父?
699 :
Dボン:02/04/19 03:18 ID:ixNopLAT
<6>
ブハハッ!!
緑が俺の顔を見ていて吹き出した。八宝菜が鼻からでている。
「ちょっと、あんた何してんの。」
「大丈夫かい?緑ちゃん。」
モ−母とモー父がテーブルを拭いている。
俺は思考停止状態に陥ろうとしている。ヤバい。矢口が来るんだ・・・。
...スゲー・・・握手してもらおうかな・・・いや・・・/@&{{
「あのー。真里さんって、あの矢口真里さんですか。」
何が「あの」なんだかわからないが、聞いてみた。
「ハッハッハ、まあ、モーニング娘。の矢口だよ。金髪の。」
確定か。
俺は矢口の…真里っぺの…アニキ!
「家はどうするの?今の私たちの家は引き払うの?」
緑が滋治さんに聞いている。もうタメ口かよ…順応性高いな…。
「無理にとは言わないけれど、私たちとしては一緒に住みたいと思っている。
東京にマンションがあるんだ。そこに5人で住もう。」
俺は、ついに埼玉を脱出できることも嬉しかったが、やはり矢口と住めるんだと
思うと顔がニヤけそうだった。
実は、世間一般で言うところの……モーヲタなんです……。
4期メン推しです。
ああ、言ってしまった。
700 :
Dボン:02/04/19 03:23 ID:ixNopLAT
全然話し進んでません。すいません。
先輩方レスくれてありがとうございます。
>馬場レイ
ステ石は出てきませんが。また読んでやってください。
>>679 の続きです。
-15-
「あ。そうや、あの・・・嫌だったら、ええんやけど
携帯の番号教えてもらってもええかな?」
近藤は申し訳なさそうに、今まで教えていなかった事を
忘れていて詫びながら教えてくれた。
「それと、この番号をさ、うちのメンバーの安倍なつみっておるやろ?
その子に教えてもかまわへん?
なんか偉く近藤さんが気に入ってしもうたみたいで」
近藤は考えている様子だった。
「携帯番号ですか。それではその番号ではなく
もう一個の方の携帯でもいいですかね。
仕事用だと─」
「あ、あの迷惑だったらかまわないです。
私から言っておきますから。」
近藤は部屋に戻って番号を書き込んだメモを私に渡した。
「あんまり電源入ってること少ないですけど。と言ってもらえますか。」
「わかりました。いいんですか?本当に。迷惑じゃないですか?」
私は言わなきゃ良かったのかな?って反省した。
私達はタレントとマネージャーなのだから、近藤はタレントのいうことは利くだろう。
ある種職権乱用みたいなもんで嫌な感じがした。
「迷惑だなんて。安倍さんですよね、光栄です。」
近藤はニッコリ笑ってグラスを口に運ぶ。
その姿と言葉に少し救われた気がした。
近藤も、ただの男なのだな。ってちょっとがっかりした自分もいた。
-16-
結局、その日も次の日もなっちからの電話はなかった。
彼女も忙しいのだろう。
私も私で忙しいが。
ただ近藤のおかげで現場では段取り良く仕事が進む。
マネージャーとしてもかなり優秀な人でかなり見直した。
気がつくと私は以前よりイライラが少なくなっているようだったが
こんなことばっかりではなかった。
仕事が終わり、家で寝る前に近藤とは酒を飲むのが習慣化してきていた。
その席で翌日の仕事の話などをするのだが、今日はストーカーの話になった。
どうやら犯人のHPに私を襲う計画を予定している。とあったらしい。
「はぁ?襲うってなんで?」
私にはわからなかった。
ストーカーだったのが、暴漢魔になってしまったって事?
「さぁ。中澤さんの消息が奴にはつかめなくて頭にきているみたいで
どうやら、逆ギレみたいな感じです。」
近藤はサラッと言う。
多分深刻に話すると私が怖がると思っているんだろうが、言い方なんかで恐怖は変わらない。
逆に余計怖かったり・・・
「でも、大丈夫です。逆に言えばココが奴には、わかっていないって事ですから。
完全にここは安全ってわけですから。」
そう言われてみればそうだ。
仕事先ではスタッフもいるし、危険な目にあうことも少ないだろう。
でも今度なにか犯人が仕掛けてくるときは襲うって事か。
「なんか、安心していいのか、どうなのか、ハッキリ言ってようわからんです。
でも近藤さに任せるしかないですね。よろしくお願いします。」
近藤は無表情に頷く。
大丈夫なのだろうか?
でも今はこの男を頼りにするしかない。
♪
部屋から携帯の音が聞こえる。
「あ。すいません、ちょっと電話みたいです。」
( ´D`)<ここまで。っと。
なっちから電話キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
いや・・・別にこんだけいればつなぎはいらないような気が・・・
俺が言うのもなんだけど・・・
姉妹スレに書こうかな?
認めてもらえんとここにはこれんきぃするし・・・
それ好評だったらこっちこよっかな?
や・・・やばい叩かれたことで弱気になってしまった。
gattu&ポジティブ gattu&ポジティブ gattu&ポジティブ・・・・・
>>704 がんがってこっちで書きなよ
人それぞれ感性違うだろうし、叩かれてもめげずにがんがれ
706 :
:02/04/19 13:29 ID:wtFsDxYj
バスビー・ベイブス
――――・・・・・
あー気分わりぃー・・・亜依ってマジで胸でけーのかな・・・?
ブンブンブン、バカなこと考えてるよ俺!親父の影響受けまくりだ・・・・・
軽くランニングしながら公共のグラウンドを目指す。
基本的に走るのが好きな俺は、散歩している犬やゴミを漁っている猫などを横目にグラウンドを目指す。
「(ふぅ〜到着〜手にも違和感ナシ、完璧!)」
走って10分、いい準備運動になる距離だ。
「(あれ?先客だ・・・)」
オフの時はたまにここまで足を運んで練習するのだが、走っている人などいた例が無かった。
「(あれは・・・後藤さん・・・かな?)」
少しづつ距離が縮んで行くにつれて、はっきりわかるようになる。
あそこでストレッチをやってるのは後藤さんだ・・・・・
「(今日家行くんだし、話かけないのはまずいか・・・・・)」
1人で入念にストレッチをしている後藤さんは、走って寄って来る足音に気付きこちらを見た。
「あ、嶋野くん!?」
「や、おはよ。自主練?」
「うん、たまーにここ来てやってるんだ〜嶋野くんも?」
「そう、体治ったから、覚醒させるって意味も含めてね(w」
「ふ〜ん・・・じゃ一緒に練習しよっか?」
「そだね、せっかくだし・・・足引っ張らせてもらうよ(w」
「あはは〜」
後藤さんの横でストレッチを始める。後藤さんもストレッチを続ける。
・・・しばしの沈黙・・・こんな時間はどうも苦手だ。
「そういえば後藤さんさ、昨日のことやぐっさんから聞いた?」
「あ!そうだそうだ、今日ウチ来てくれるんでしょ?聞いたよ〜」
「あうん、他に何かいってなかった?」
「他に?別に言ってなかったけど・・・なになに?」
「実はかくかくしかじかで―」
昨日の夜矢口さんに脅されて強制的に連れて行かれる、といった感じのことを言った。
「嘘ぉ?やぐっちゃんひどいね〜」
「だろ?勘弁して欲しいよ(泣笑」
俺がその言葉を発した時の後藤さんの寂しそうな顔に、俺は気付くことが無かった。
「でもやぐっちゃんからそれ言われてもごとうはそんなことしないよぉ?」
「ポカーン( ;゜Д゜)・・・うぅ、後藤さんはホントにいい人だなぁ・・・」
「いやぁ(でも結構面白いかも・・・)」
「やぐっさんもちょっとは見習って欲しいよ・・・」
「あは・・・・・ねぇ嶋野くん勝負しよっか?」
ひょんなことから勝負することになった、勝負は200メートル。トラック半周。
「いいけど俺・・・速いよ?自分で言うのもなんだけど・・・」
「ハンデ!!50メートルでどう?」
正直それでも負ける気などさらさらなかった。
ブランクがあるとは言え、400メートルを専門とする俺に勝負を挑むなんて・・・ねぇ?
「後藤さん幅跳び専門じゃん?大丈夫なの?」
「これでも中学の時は200メートル専門だったんだよぉ?
ここに自主練に来た時は走ってばっかだしね〜。」
「そりゃ頼もしい!でも・・・・・勝つよ?」
「ブランクありの嶋野くんじゃ私の相手にならないかもね〜( ´ Д `)♪」
「わお!?自信満々だね!じゃいこうか。」
二人ともスタート位置につく、スタートの合図はタイマー式の時計だ。
ちょうど二人の真中に置き、音が聞こえることを確認してから位置についた。
たま〜の更新です。
区切れが悪い気もするんですが、小出しでお願いします。
あんまり展開思いつかないんで・・・・・
話ほとんど進展してないけど、まだまだ頑張りまっす!
711 :
:02/04/19 16:28 ID:0Cy+YQPS
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
(・∀・)イイ!!
>>704 叩くってことは期待もしてるんだからがんばれ。
共学の部活って良いなあ・・( ´ Д `)
714 :
こうもり:02/04/19 17:42 ID:YpQcpRA4
「だから脈はあると思うけど、ところで高橋この後はどうする気なの?」
「どうって?」
「もう一回寝てる間にキスでもしてみる?」
「いや、それはもうしないですよ」
愛は真っ赤な表情でそれを否定した。
「けど来週バレンタインじゃないですか
その時に告白しようかなって思ってるんですけど」
「それは結構いいかもね、南条さん告白とかされたことないだろうから
ロマンチックに告白したら多分うまくいくと思うよ。
けど南条さんが昨日の事高橋に聞いてきたらなんて答えるつもりなの?」
「あっ!!それは・・・」
愛はそう言われて口ごもってしまった。
「何、そんな事も考えてないの、じゃあとりあえず何にもなかったかのように
普通に接しときなさい」
715 :
こうもり:02/04/19 17:43 ID:YpQcpRA4
「どうしてですか?」
「だって急に態度が変わっちゃうと南条さんも変に思うだろうし
それに告白する前に少しじらしておいた方がもしかしたら
ああいう人には効果的かもしれないよ」
「あ、でも焦らすともしかしたら矢口さんが・・・」
「だからそれは大丈夫だって」
「けど昨日の夜、矢口さん南条さんの首筋にキスしてたんですよ」
「えっ!!それ本当なの?」
「はい」
「だから今日あんなに調子悪かったの?」
「まあ、そうですけど、けど今日聞いたら『あれは事故だ』って言ってたし」
「事故?何の事故よそれは」
「矢口さんが言うには彼氏の夢を見てて、その時毛布を掛けなおしてくれた
カズさんについ抱きついた。
って事なんですけどこれって信じてもいいですか?
休憩中に言われたときは信じたんですけど今思うと本当なのかなって思って」
吉澤は愛にそう言われてしばらく考え込んでしまった。
716 :
こうもり:02/04/19 17:44 ID:YpQcpRA4
「うーん、でもそれは信じていいと思うよだって矢口さん彼氏の事凄く大事に
思っているから、夢に出てきても不思議じゃないし」
吉澤が愛にそう語りかけると愛はほっとしたような顔を浮かべた。
「とりあえず明日からは普通に接しておいたほうがいいわよ」
「はい、まあ出来るかは分からないけどそうしてみます」
「ふぁーあ、じゃあ明日も早いからもう寝ようか?
昨日少しだけ勇気を出した高橋にベッドを譲ってあげるよ」
そう言って吉澤は椅子から降りて電気を消し、布団に横になった。
「おやすみ、高橋」
「おやすみなさい、吉澤さん」
そう言って高橋もベッドの上に横になった。
吉澤は朝から仕事だったので疲れていたのか、吉澤の口からは
すぐに寝息がこぼれてきた。
愛はベッドの上で和智の事を考えていた。
(吉澤さんの言ったとおり本当にカズさん私のこと気になってるのかな?
だとしたら凄く嬉しいけど・・・。
でも明日からどうしよう、今日も二人きりになった時うまく喋れなかったし
どうしようかな)
愛は明日からの事を考えてると不安になってきたが
いちいち悩んでいてもしょうがないので愛も寝る事にした。
(おやすみなさい、カズさん)
愛は昨日と同じように心の中でとなえてから眠りについた。
717 :
こうもり:02/04/19 17:45 ID:YpQcpRA4
ちょっと早めに更新。
皆頑張ってください。
ごっちんが勝つに100矢口!
あ、アブねえ。つまらんレスで邪魔してしまうところだった。
これからはレス取得した後カキコする前に
もう一度確かめることにしよう。
それにしても自分が書いた瞬間にいっぱいレスが見えたから
流石に驚いたw
こうもりさんもがんばってください。
720 :
ROM:02/04/19 17:53 ID:hK89zm0r
更新お疲れさまです。
久しぶりに来たら更新がすごい事になってる…
じっくり読んで感想レスを付けたいと思います。
多分長くなりそうだから(略:書かなくてもわかりますよね?)
無理しない程度に頑張って下さい。
721 :
:02/04/19 19:58 ID:m09hALhl
どうやらそろそろ新スレのようだな。
722 :
コンボ:02/04/19 21:19 ID:V0SmN+gD
そうですね。
近いうちに立てた方が。
723 :
G:02/04/19 21:21 ID:oQLYc8+g
>我犬。
以前、「truth sex」のつんくの番外編、書くとか言ってなかった?
結構、期待してるんだけど…(w
from
>>695 俺は、ちょっと前からの疑問をぶつけてみることにした。
「だいたい、なんで俺なわけ?」
「かっこいいからですよ」
「そ、そう? それはありがとう」
「それに、大人だし。さっき喋ってても、私に対する気遣いが分かったから。
優しい人なんだな、って思って」
まあ、優しい人ってのはよく言われることだ。
それで得したことは一度もないのだが。
ただ、これ以上話していてもどうしようもないと思った俺は、
はっきりと断ることにした。
「そんな風に言ってくれるのはうれしいよ。
君はすごく可愛いし、時々する大人っぽい顔もすごく綺麗でセクシーだよ。
君を見て性欲が湧かない、と言えば嘘になる。」
あまりにも本音を語ったため、ちょっと嫌な言い方もしてしまってはいるが、
彼女はそれを聞いても眉をひそめたりはしなかった。
ただ、首をかしげていた。
「じゃあ、なんで……」
「だからと言って君とは付き合えない。
それは俺は君の事を愛していないから。だから遊びで君と付き合ったり
抱いたりはできないよ」
「そんなの、分かんないじゃないですか」
彼女は、ちょっと目に涙を溜めながらヒステリックにそう叫ぶ。
「とりあえずえっちしてみて、それでお互いのことが分かり合えるかも
しれないじゃないですか。
それをいきなり否定してしまうなんて、あんまりですよ」
「確かにそうかもしれないね。でも、俺はそういう方法をとりたくないんだ。
それは、君があさ美の友達だから、というのも理由の一つではあるんだけどね」
「じゃあ、えっちはいいです。でも、キスぐらいいいじゃないですか」
彼女の瞳は溢れ出る洪水に耐え切れず、決壊を起こしてしまっている。
床に落ちたそのしずくが、ピンク色の絨毯を真っ赤に染めた。
「セックスもキスも同じなんだよ。キスの方が軽い、ってわけじゃないんだ。
寧ろ、キスの方が重いかもしれない。分かんないかな、そういうのって」
彼女は何も言えずに震えていた。俺は、つとめて甘い(と彼女が表現した)
声をだして、彼女をなだめようとした。
「それに、君は俺のこと優しい人だ、って言ったでしょ。
だったら、今君とキスしないことは優しさなんだって思って欲しい」
そう言って俺は彼女の頭をなでてやった。
5分ほどそうしていただろうか、すっかり落ち着いた彼女が突然声をあげた。
「あっ!」
「ん、どうしたの」
「泣いちゃったから、コンタクト落としちゃったみたい」
そういって彼女は上目づかいにはにかんだ笑みをみせた。
この時俺は、キスしてあげれば彼女を慰めてあげられるかな、
と少しだけ思った。
「もう、しょうがないねえ。どの辺?」
そう言いながら俺がかがもうとした時、彼女は素早く動いた。
両手を俺の首に絡ませ、後ろで組んで離れないようにした上で
唇を重ねてきた。
その上、喋っていたせいで少し口を開いていた俺の中に
ねじ込むように彼女の舌が入り込んでくる。
「……っ」
俺は必死で声を出そうとしたが、彼女の口にふさがれまともに動かせなかった。
そのままさらに彼女は舌を侵入させてくる。
女性経験のなかった俺には衝撃的であり、その甘さは俺の脳を
麻痺させるのには十分だった。
その永劫に続くかと思われた時間を破ったのは、俺の後ろで響いた
ガシャーン、という派手なガラスの割れる音だった。
ここまでです。
これからどうしようかな。
とりあえず限定小説の方さきやってからまた続き書くかな。
凄く楽しみですよ。皆さん、どんなもの書くのかな〜
730 :
:02/04/20 00:29 ID:OvF3ZAcy
まこたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>626から
深い闇。
空を見上げると意外に明るい。
街の光がガスに反射しているのだろう。
自分が立っている場所の方が暗いんじゃないかとさえ思える。
視線を戻し、ふぅ、とひとつ息を吐いて歩き出す。
体が冷えきっているのか、もう息は白くならなかった。
街灯が自動販売機をスポットライトのように照らしている。
俺もそのスポットライトに入り、
ポケットから無造作に硬貨を取り出し、投入口にねじ込んだ。
いくつもならんだ赤いランプの中からコーヒーを捜す。
残念ながらブラックがなかったので適当なコーヒーを選んだ。
ガコン、と鈍い音を鳴らして落ちてくる。
同じボタンをもう1回押す。
さっきとは違う、缶同士がぶつかる音が闇に響いた。
取り出し口から2つを拾い上げる。
熱くて素手では5秒も持っていられない。
コート越しに掴んで持ちなおしてから振り返り、ブランコに目をやる。
さすがにこの季節のこの時間帯では公園には誰もいない。
ただ1人を除いて。
俺が目をやったブランコには安倍さんが座っている。
ただうつむいて、うっかり見落としてしまいそうになるくらい背景と同化している。
そんな彼女の元に一歩一歩あるいていく。
今を遡ること2時間前。
俺、矢口、圭さんの3人は安倍さんのバイトするコンビニを訪れていた。
もちろん安倍さんには何も伝えずに。
といっても伝える手段もなかったが。
「や、やっぱり行くのやめようかな…」
コンビニを目前にして矢口が呟く。
その姿は普段俺が見ている彼女からは想像もつかない。
普段の彼女は、よく言えば明るく活発でいつも騒いでいる感じだ。
悪く言えば…バカ丸出し、軽薄、礼儀知らずetc...
とにかく俺なんかとは合い入れない存在だと思っていた。
しかし今の彼女はどうだろう?
おどおど怯える姿は小動物のようだ。
そんな場合ではないのは分かっているが
こんな一面もあるのか、と感心してしまった。
そんな矢口を見かねた圭さんが激を飛ばす。
「ダメよ、今行かなきゃ!いつまでも逃げてるわけにはいかないでしょう?」
矢口はしばらく考えていたが、大きく頷いて顔を上げた。
その瞳からは彼女の確固たる決意が読み取れた。
「行こう!」
矢口のその言葉を合図に俺達は店に入った。
店内には買い物客が数人と、飯田さんが弁当を並べていた。
そしてレジには安倍さん…
「いらっしゃいませ…」
語尾が消えかかっていた。
それまであった笑顔が俺達を見るやいなや一気に曇ったのが分かった。
安倍さんは俺達に気がつくと顔を背けてしまった。
少し震えているようにも見える。
今更ながら悪いことしたかな、と罪悪感が込み上げてくる。
そんな俺を置いて矢口は前へ歩き出した。
圭さんもそれに続く。
そうだ……これは安倍さんのためでもあるんだ。
いつまでも過去をひきずらせておくわけにはいかない。
俺は想いを再確認して後に続いた。
矢口がレジの前に立つ。
しばらくはただ見守るしかできないだろうと考え、
俺はそこから少し離れたところで様子をうかがった。
「…なっち」
矢口が搾り出すように声を出す。
安倍さんの返事はない。
「ねぇなっち、話が…話がしたいの」
今度はさっきよりもしっかりとした口調だ。
強いな…ふと俺はこんなことを思っていた。
しばしの沈黙の後、安部さんは顔を矢口の方へ向けた。
「…お客様との私語は禁じられておりますので」
そう言った安倍さんの顔は冷たくて無機質だった。
ただ、少し何かを我慢しているような…そんな表情にも見えた。
「私語って…ちょっとくらいいいじゃない!」
圭さんの大声に店内にいた人達の眼がレジに集まる。
俺は慌てて圭さんを抑える。
「まぁまぁ、とりあえずバイト終わるの待ちましょう」
「だって…」
「問題起こすのもなんですから…」
下手下手に出て圭さんを説得する。
とりあえずこの場は何とか収めなければ。
俺は圭さんの腕を掴んで出口に歩き始めた。
「ちょっ…」
「まぁまぁ…」
圭さんも最初は嫌がっていたが、仕方なしについてきた。
「ほら、矢口もとりあえず出よう!」
レジ前で突っ立ったままの矢口へ催促する。
矢口はまだ少し諦めがいかないようだったが、
「バイト終わるの待ってるから」と言い残すとこっちへ歩いてきた。
店を出る時に一瞬振り返って安倍さんを見る。
じっと前の1点を見つめて何か考えているようで、
その視線は最後まで俺達に向けられることはなかった。
「何よアレ!ちょっとくらい話したっていいじゃない!」
店の外で圭さんが怒りを爆発させる。
「いや、でも、仕事中ですからね…仕方ないですよ…」
俺は必死でなだめる。
健太も大変だな、と思うと同時に
やっぱり一緒に来てもらうんだった、という思いが頭をよぎる。
「仕事中でももうちょっと相手の気持ち考えてもいいんじゃない?」
圭さんの怒りはまだまだおさまりそうにない。
というか、こんなんでうまく仲立ちできるのだろうか?
大きな不安が俺を包んだ。
「待ちましょう!私、大丈夫です!」
突然今まで静かだった矢口が話しはじめる。
「今日こそきっちりと話し合います!」
その瞳は相変わらず力強く、小さな体が少し大きく見えるような迫力があった。
その迫力に気圧されたのか圭さんもおとなしくなった。
「そうだな、うん。
バイト終わったらちゃんと話してくれるよ」
今までは心の中にどこか他人事という意識があったが、
今の矢口の姿に、自然と自分も心から応援しようと思えた。
矢口のため…そして安倍さんのため。
「でも、バイトっていつ終わるのかしら?」
圭さんの質問に時計を見る。
「あと…1時間30分くらいですね。
とりあえず俺の家で待ちますか」
そう提案して時計から目を上げると圭さんは不思議そうな顔をしている。
「ど、どうかしましたか?」
なんだか不安になって質問してみる。
「いや…なんでそんなことまで知ってるのかな、って」
…どうやらまた俺は墓穴を掘ったらしい…
1時間30分後。
俺達は再びコンビニの前へ来ていた。
ちょうど24時間前に俺は飯田さんに告白しようとして失恋したんだよなぁ。
そして…安倍さんに出会った。
昨日のことがなんだかすごい昔のことのようだ。
昨日と同じように物影に隠れて店内の様子をうかがう。
昨日と違うのは隠れている人間が3人であること。
「いい?まず一言目で謝っちゃうのよ?」
「はい」
ここでもまだ圭さんの講座が続いている。
俺のアパートにいた時からずっとだ。
俺はそのしつこさに飽きてしまったが、矢口は相変わらず真剣に聞いている。
そんな2人のやりとりを横目に時計に目をやる。
もうそろそろ出てくる時間だな、と考えたその時、
「お疲れ様でした!」という声と共に一人の女性が店から出てきた。
あの声は…
「来たわよ!行きなさい!!」
圭さんが矢口を押し出す。
大きく頷き矢口は走り出した。
「いや、待って!」
俺の静止より早く、既に矢口は走り出していた。
その後聞こえる大きな声。
「なっちごめん!!」
矢口が彼女の前で大きく頭を下げている。
そう、飯田さんの前で。
「なっち?」
飯田さんが不思議そうな顔で聞き返す。
その声にさすがに矢口も気付いたらしい。
「…あれ?え?あれ?」
顔を上げて目の前の女性がなっちでないのを確認すると
キョロキョロ周りを見回してパニックになっている。
圭さんが矢口の元へ向かう。
「だから待てって言ったのに…」
そう呟きながら俺も仕方なく後に続いた。
「遅いわよ!」
圭さんに睨まれてしまった。
「すいません…」
素直に謝るしかない。
「あの、すいません、人違いでした」
軽いパニック状態の矢口に代わって飯田さんに説明する。
昨日までは一言も喋れなかった憧れの飯田さんに
失恋した途端に喋る機会がやってくるとは皮肉なもんだ。
「そう、それはいいんだけど、なっち先に帰ったわよ?」
飯田さんが不思議そうな顔で話しかけてくる。
あぁ、やっぱり綺麗だな…と思った俺は彼女の言葉の意味を理解していなかった。
そんな腑抜けた俺の後ろから圭さんが聞き返す。
「先に帰ったって…もういないってこと?」
「はい」
2人のやりとりに俺もはっと我に返る。
「え、でも俺達ずっとここにいたけど出てくる所見ませんでしたよ…?」
「じゃあ裏口から帰ったんじゃない?」
しまった、裏口か…
矢口にしてみればまた逃げられたってことか。
そう思って矢口の方をみると、明らかに沈んでいるのが分かる。
なんだか切ない気持ちになった。
ポケットから煙草を取り出し、1本咥える。
昼間買ったばかりの赤い100円ライターでそれに火をつける。
一息吸って歩き始めた。
なんだか肺に入ってくる煙が重い。
結局安倍さんの居所が分からないため、今夜のところは解散となった。
矢口の落ち込みっぷりが想像以上にひどかったのと方向が同じということで、
圭さんは矢口について帰ることになった。
励まし方のうまい圭さんと一緒なのはちょっと安心だ。
今ごろ飲みに誘われている危険性もあるけど…
コンビニから俺のアパートまではどんなにゆっくり歩いても3分程である。
ほとんど何も考える暇もなくアパート前に着いてしまった。
階段を1段のぼった所で足を止めて少し考える。
なんか胸の辺りがモヤモヤとする。
俺は踵を返してどこに行くでもなく歩き始めた。
この冷たい夜風に当たっていれば少しは気分も晴れるような気がした。
心のモヤモヤを吐き出すように大きく煙を吐き出した。
しばらく歩いていると公園の看板が目に入った。
暖かい季節には昼寝や読書に使っていた公園だ。
寒くなってからは久しく訪れていない。
俺は何かに引き寄せられるかのようにその公園に入っていった。
入ってすぐの砂場には子供用の赤いスコップと黄色いバケツが落ちている。
誰かが忘れていったのだろうか。
俺も子供の頃はどんなに寒くても砂場やすべり台で遊んでたなぁ、と昔を思い出す。
あと昔はブランコが好きだったよな。
ただ振り子のように揺れるだけなのになんであんなに面白かったんだろう…?
そう思いつつ赤いブランコに目をやる。
久々に漕いでみるか、とブランコに向かって歩き始める。
俺がそのブランコに赤いパーカーの女性が座っていることに気付いたのは
2,3歩進んでからだった。
「あ、安倍さん…?」
俺は咥えていた煙草を落としてしまった。
彼女はうつむいていた顔を上げて俺を一瞥すると再びうつむいてしまう。
なんか気まずい感じはしたが、このまま放っておくわけにもいかない。
俺はボリボリと頭をかきながらブランコの方へ歩いた。
何の会話もないまま彼女の隣のブランコに座る。
ポケットからもう1本煙草を取り出し火をつけ、
子供の頃のようにブランコを揺らした。
ブランコのきしむ音が一定間隔で響く。
「真里と…知り合いだったんだね」
彼女はうつむいたまま話し始めた。
「真里…?あぁ、矢口ね。知り合いっちゃ知り合いだな。
別に親しいわけではないけど」
淡々と事実だけを述べる。
「全部…聞いたんでしょ?」
絞り出すような声。
「ん、まぁ…」
俺はブランコを止めて答えた。
夜風が体の芯から熱を奪っていく。
俺は軽く震えた後、ブランコから立ち上がった。
ようやく安倍さんも顔を起こし俺を見上げる。
「飲み物買ってくる」
俺は彼女に微笑みかけて近くの自販機に向かった。
「はい。コーヒーでよかった?」
片方の缶を彼女に差し出した。
「ありがと」
彼女は力なく微笑むと缶を受け取った。
再び隣のブランコに腰を下ろし、プルタブを開ける。
コーヒー独特の苦い香ばしさと湯気が噴き出してくる。
ぐいっと一口含む。
甘さと苦さと温かさが口に広がる。
そのまま食道に流し込むと、熱が胃に達するまでがはっきりと分かった。
白い息が戻ってくる。
安倍さんもコーヒーを飲むと、一言ずつ話し始めた。
「別に…真里のこと、嫌いになったわけじゃ…ないんだよ?」
「うん」
「真里が悪くないってのは分かってるし…傷ついてるのも分かってる…」
「うん」
「でもね…なっち臆病だから…
だから…どうしても真里と顔を合わせらんないんだ…」
「……うん」
そう語る彼女の表情は、どこか辛そうで…苦しそうだった。
「…でもひでぇ男だよな」
俺は彼女の顔から視線を外し、遠く上を見ながら話しだした。
「自分の都合だけで女を捨てちまうなんてさ…」
「……めて………」
彼女の声に視線を戻す。
「え?」
「彼のこと…悪く言わないで…」
そう言った彼女の瞳には暗闇でもきらりと光るものが浮かんでいた。
「ご、ごめん…」
謝って視線を再び空に向ける。
ボンヤリと半月が浮かんでいる。
俺は一気にコーヒーを飲み干した。
それは5分程だっただろうか?
10分?いや、それ以上だったかもしれない。
長い長い沈黙。
夜風のヒューヒューという音とブランコのキーキーきしむ音だけがこの空間を支配していた。
「ねぇギタリストさん…」
彼女が沈黙を破り話しはじめる。
「…ん?いや、大介でいいよ。
俺ギターなんてやってないし」
ブランコを漕ぐのをやめて答える。
「じゃあ大介…さん、家ってここから近いの?」
「家?俺の家?
…まぁすぐそこだけど…」
彼女の質問の意図が掴めないまま答える。
「そっか……じゃあさ、今日………泊めてくれない?」
突然の申し出に2人の視線がぶつかる。
安倍さんの優しい瞳…今はもう涙も浮かんでいない。
その瞳に見つけられる内に、自然と返事が口から出ていた。
「…うん」
〜つづく〜
ここまでです。
長くなってごめんなさい。
ちょっと試験的に違う書き方で書いてみたら
よりまとまらなくなっちゃいました(w
というわけで、こうもりさん続きよろしく!!
744 :
名無し募集中。。。:02/04/20 01:07 ID:hhlWK1oN
ダットリーズ解散しちゃったし、ババレイなしでこれから心配だけど、
ディボンさんには是非がんばってほしいです。
出だしにちょっとビクーリした。
ラムザさんが書くって言ってたよな、確か?
とちょっと悩んでしまいました。
こんなにも違う雰囲気を出せるんですね。
重大ミス発見(汗
>>742の
>その瞳に見つけられる内に、自然と返事が口から出ていた。
は当然お分かりとは思いますが
>その瞳に見つめられる内に、自然と返事が口から出ていた。
です。恥ずかしい…
ごめんなさい。
>IEEE1395さん
ちょっと冒険してみました(w
でもやっぱり慣れないことは大変ですね。
まだまだ納得行くようには書けないので試行錯誤で頑張ります!
748 :
:02/04/20 01:37 ID:eKakmHyj
(・∀・)イイ!!
749 :
Dボン:02/04/20 09:01 ID:WSEazLSx
>>691より
<7>
緑は俺がモーヲタであることを知っている。だから秘密にしていたんだろう。
なんだか心が落ち着いてきたぞ。もっと興奮していたいのに。
「すいませーん、ビールいただけますか?」
俺は酒を飲むことにした。滋治さんは既に飲んでいる。
緑は未成年のくせに甘い酒を飲んでいる。なんだか楽しくなってきた。
俺たち四人は三十分ほど歓談していた。
「ごめんなさい。遅れちゃって。」
「おー、やっと来たか。さ、早く自己紹介しなさい。」
彼女はニット帽を目深にかぶり、うすいオレンジのサングラスをしていた。
後ろからのぞく髪は金髪。ピアスもしている。
パーカーに長めのスカート。靴は見えない。
「はじめまして。矢口真里です。よろしくお願いします。」
あ、矢口だ…。スゲー。
「あ、矢口だ…。」
緑が言った。
「これ、何言ってるの!失礼でしょ。」
母さん、そりゃ言うよ。だって矢口が目の前にいるんだよ。
矢口はとまどっているようだった。
なぜなら、俺と緑と滋治さんは既にできあがっていたからである。
750 :
Dボン:02/04/20 09:02 ID:WSEazLSx
<8>
「はじめまして。水原明夫です。これからは矢口明夫になります。
よろしくお願いすます。」
俺は酔いながらも、少し噛んだだけで自己紹介ができた。
「同じく水原緑です。同い年なん@%##。」
緑は最後まで言えなかった。ダメなやつだ。
「アキオさんにリョクさんですね。お二人とも酔っぱらってるんですか?
お父さんも…。ああ、もう。すいません。」
矢口はそう言って滋治さんの介抱をし始めた。
なんて甲斐甲斐しいんだ!俺は滋治さんが少しうらやましかった。
嗚呼。緑がヤバい。
俺も甲斐甲斐しく介抱してやろう。
その後も俺、緑、滋治さんはハイペースで飲んでいた。
矢口も結構なペースで飲んでいる。
やはりみんな緊張しているんだろう。そう考えると、飲まずに平然と
落ち着いている母さんは、すごいのかもしれない。
「滋治さんは私が連れて帰りますから、三人でどこかに移動したら?」
「おーーー、それがいいな。千香さん、帰ろう!」
母さんはそう言うと、上機嫌な滋治さんを連れて帰ってしまった。
751 :
Dボン:02/04/20 09:05 ID:WSEazLSx
752 :
こうもり:02/04/20 09:55 ID:umJgfjfb
>>724 見てくれてるかな?
新スレ立ってるけどまだ余裕があるので
こちらにレス。
あの・・・とぼけるつもりないんですけど、
オレ、つんくの番外編書くって言いましたっけ?
忘れっぽいタイプなんですいません。
それではHPの方にいつか載せるってことで、いいですか?
ちょっと今書かねばならない物がたくさんあるので
片付いたら書かせてもらいます。
中澤編は「なし」ね。本編で心情語っちゃってるから。
754 :
/:02/04/20 21:53 ID:26CiKAhu
558 :我犬。 ◆N0E.Nono :02/03/23 10:14 ID:Ld/NYUOT
( ´D`)<ここまで。っと
>>533 つんくと格闘技は対極みたいなもんですけど
強引に出しちゃいました。
まぁこの件については物語が完結したら
どこかで裏話を書こうと思います。
更新する人が少なかったら
時間があれば夜また更新するかも。
755 :
ROM:02/04/20 22:00 ID:INnoADE9
ホントに余裕ある(w
現在476kB
756 :
こうもり:02/04/20 23:14 ID:umJgfjfb
早まったかな?
>>754 わざわざ過去ログまで拾って頂いてすいません。
番外編じゃなくて『裏話』って書いてあるような・・・
それでも、HPの方にだったら時間が出来たら書くようにしますね。
娘。出てこないから、こっちには載せられないし。
それと話を繋げるように伏線を・・・
だから書けるはず。
書けると思う。
書けたらいいなぁ。
つまんなくても、怒らないで下さいね。
759 :
子供達:02/04/22 21:46 ID:gc6LJ6Jf
一緒に暮らすならの恐ろしさを痛感した批判スレ・・・ジャックしすぎ(笑)
初心に返ってまたHNかえたchildrenでした〜(爆)
川o・-・).。oO(gattuさん意見・批判スレわからなかったのかな・・・心配
凄く気になるんだけど・・・早く教えて欲しい3つパターン。)
川o・-・).。oO(あの意見・批判スレは前の前のスレにしか書いてなかったから
知っている人の方が少なかっただろうね。特に今となっては・・・)
川o・-・).。oO(何で我犬。さんコソーリと書き続けてるんだろう……
もしかして1000ゲトーするつもりなんだろうか。
川o・-・).。oO(1000行く前に512kbになっちゃうだろうね・・・
だけど、なんとなくまだ要領の余裕があるから
遊んでいるだけ・・・ )
( ‘д‘)<だったら、はよ作品書けやボケェ
( ´ Д `)<ZZZ・・・
川o・-・).。oO(子供達さんは、本スレの何が恐ろしいんだろ・・・)
川o・-・).。oO(part3がやっとdat逝き
昨日書き込んでたら、まだ生きていたんだ・・・
良かったような、残念なような複雑な気分。)
この小説スレの勢力です(笑)
どんどん大きくなって行く・・・・
私は入学早々数学再提出って言われたんでまたこれから高校へ行って参ります(泣
川o・-・).。oO(大きくなっていると言っても本スレ以外は氏スレ使っているだけだからね。
本スレは1年以上の歴史有るスレと言っていいし。
・・・・・・・最初はネタスレだったんだけどね。)
私も見てましたよ、最初はエロが多かったし、求められてましたよね?
ドンドンスケールアップしてますしね、ここ
嬉しいことです。
( ´D`)<スケールアップして緊張まんまんれす
770 :
ラムザ:02/04/24 20:42 ID:Qmk2Ax7l
川o・-・).。oO(今このスレタイでスレ立てたらきっと投票スレになるんだろうなぁ・・・)
( ´D`)<そしたらレスが152でdat逝きれすね。
772 :
ラムザ:02/04/24 20:53 ID:Qmk2Ax7l
川o・-・).。oO(なんで心の中を読まれてるんだろう・・・?)
現在480KB。
だいぶ持ちそう(w
いつの間にか
我犬。さん
川o・-・)→( ´D`)
ラムザさん
→川o・-・)
となってますが…
(イヤ、別に問題はないんですけど)
从´∀`从 <こだわりはあらへん。
最近結構川o・-・)気に入ってネタ作って
他のスレで遊んでいたから・・・
>>769で
「緊張まんまん」を使いたいがために
( ´D`)を使用したんですけど、
その間に川o・-・)取られた。
( ;´D`;)ヲタだから使いやすいんですけどね。
川o・-・).。oO(gattuさん、意見・批判スレ見つかったみたいでよかった・・・)
川o・-・).。oO(gattuさんのコメント読みたくて作品に手が付けられない。
あ〜ドキドキする。ひょっとしてコレが恋?)
川o・-・).。oO(あ。こんな所で本スレでレスが付いた。
本スレの160さんありがとうございます。
最近本スレではなるべく自粛していて
お礼を言っていなかったんですけど
いつもレスを付けてくれている方や
読んで下さる方には感謝しています・・・)
もうちょっと延ばしたい
>我犬さん。
ネタ提供レスになりそうな予感です。今のうちにここの全作品
集めておいた方がいいですよ、あてはめますから。
川o・-・).。oO(焦らされている・・・。あぁ〜ドキがムネムネ)
川o・-・).。oO(過去ログは持っているから大丈夫・・・)
>>783さんへ
川o・-・).。oO(うちのBBSにヒント書いておいたから・・・
だって・・・早く読みたくて・・・)
このスレの
>>724さん&
>>754さん見てますか?
「truth sex番外編(つんく)」書いてますー!!
でも短編になってしまいました。
短編の1発物って感じで読んでもらえたらと思っています。
「truth sex」と切り離してもらってもいい感じです。
短編なんでこのスレの容量もあまっているし、ここに載せる予定です
では〜
>>785 をお〜新作だぁ〜。
頑張って下さいね。
今終わったよ
明日明後日が恐ろしい。
文章力のなさで怒られるのが怖いです。
あんまり怒らないで、もうグタグタです。
もうあれで精いっぱい・・・(小説以外の所で体力使ってます。)
>>gattuさん、お疲れ様でした。
怒られない(叩かれない)ためには、本文以外の
コメントを改めるだけで変わると思いますよ。
2ちゃん的にはあのコメントはOKだけど、
叩いてくれって言ってるように見えます。2ちゃんは初心者?
なんで本スレに書き込もうと思ったんですか?
差しさわりがなければ教えてください。
( ´,_ゝ`)プッ オレ日本語変だ鬱・・・
「truth sex 番外編4」〜関西弁の男〜
少年は寂れた商店街でポツンポツンと街灯の光る閉店後の
小売店のシャッターに叩きつけられた。
ガシャーン
静寂に包まれた、夜の街に大きな音だけ響いた。
周りには何人かの通行人が居たが、皆見て見ぬ振りをして家路に急ぐ。
「や、やめてください。」
少年は怯えた声を振り絞るように男達に訴えた。
男達の数は3人。
その3人は髪の毛を金色や茶色に染めたりした髪型に
海外スラムのキッズギャングの真似した衣服を身に着けて
怯えた少年を囲むようにニヤニヤしながら見下ろしていた。
「だったら、早くカネ出しなよ。」
真ん中に居る男が少年の目線に合わせるように
しゃがみ込みながら髪の毛を掴んだ。
後の2人は、ポケットに手を突っ込みながらガムを
だらしなくクチャクチャ音を立てて噛んでいた。
「持ってないです。本当に・・・
勘弁してください。」
少年は絶望の淵に立たされているが如くダラリと頭を下げ
せめて顔だけはと防衛本能を働かせ守っていた。
髪の毛を掴んでいた男が後ろの2人に目線を合わせる。
その3人組は男といっても怯えている少年たちと変わらないぐらいの
年齢なのかもしれない。
「とにかく、財布ぐら出させようぜ。」
通行人は誰一人その現場を目撃しても、警察に知らせようともせず
我が道を行く。
面倒に巻き込まれるのはゴメンだ。という文字が背中に書いているように・・・
「おいおい、兄ちゃん達。あかんでー」
薄暗い静寂に包まれた、ある種やや緊迫した空気に似合わない
やや明るい関西弁が商店街に響いた。
髪の毛を掴んでいた男は一瞬その声にビクッと反応して
とっさに手を離し立ち上がった。
「なんだ?テメー」
立ち上がった男はその関西弁の男に向かって
一瞬、さっきの声に自分が焦った事の怒りをぶつけるように怒鳴った。
関西弁の男はゆっくり男達に近づくように歩いてくる。
乱暴な数人の男達に向かって行くには常人では度胸のいる行為を
何にも考えていないような歩調で進んでくる。
3人の男達は、怯えた少年に背を向けるように関西弁の男に向き直った。
最初に髪の毛を掴んでいた男が真ん中に一歩前に出る格好で、
関西弁の男に対峙する。
「兄ちゃん達3人で一人の男に乱暴したら、アカンやろ。
かわいそうやんか。
カネが欲しければ、働けばええやん。
それかカツアゲすんなら、もっとカネ持ってそうなヤクザ相手にでもやれや。」
関西弁の男は右手の親指と小指で黄色いレンズのメガネのズレを
直しながら3人の男達に笑いながら尚も近づいてくる。
「はぁ?うるせぇなぁ
オッサンも殴られたいのか?」
3人の男達は関西弁の男の風貌を見て警察関係や暴力団関係ではないと
肌や空気で感じたのか、そしてその男が1人という事に気がつき、
まったく悪びれる様子もなく完全にターゲットを関西弁の男に変えた。
怯えた少年はその場で相変らず、怯えた顔で様子を見守っている。
「なんだ、また3対1なのか? かぁーホンマ、情けないな。
もうええ。くだらん。もうちょっと骨のある奴だったら、
道場に向かいいれてやったんやけどな。」
「うるせぇ、なにゴチャゴチャ言ってんだオラー」
真ん中にいた男は馬鹿にされたのが悔しかったのかイライラが積もったのか、
何の躊躇もなく関西弁の男に殴りかかった。
男の拳は虚しく空を切る。
明らかに喧嘩慣れしたパンチはボクシングなどの基本はなっていないけど
人を痛めつけるには相当拳を使った事のある遠慮のない素早いパンチを
関西人の男はまるで何も無かったように体を動かさずに首だけ動かして
それを避けて見送った。
その瞬間に他の2人が飛び掛ってきた。
そのコンビネーションは、小慣れた感じでちょっとした修羅場でも
くぐってきた事を伺える動きだが、関西弁の男は慌てる事もなく
黄色いレンズの視線がスッと鋭く光ったまさに一瞬。
怯えた少年は目を見開いてその様子に腰を抜かしたように固まった。
先ほどまで、自分を攻撃的に脅していた男達が今は少年の視線より
低い位置にうずくまっている、いや倒れている。
倒れた3人は何故自分達が地面を舐めてしまったのか、わからないけれど
今、自分達の姿を見てすぐに状況を飲み込めた。
この男、見かけに寄らず強い。
喧嘩慣れした男達はすぐに察して逃げ出す準備をしながら
ゆっくり立ち上がる。
関西弁の男はその様子を横目に見ながら、怯えた少年に優しく声を掛ける為に
ゆっくり近づきしゃがみ込んだ。
「なぁ、悔しかった?
ほな、うちの道場にくるか?
今なら入会金半額の5千円にしたるわ。
月会費は1万円やけど毎日通ったってかまわへんで」
怯えた少年に話し掛けている関西弁の男の後ろで
3人の男達の1人が関西弁の男の背中に体当たりした。
そして、まるで鬼ごっこをする幼い子供のように逃げていった。
ただその姿は幼い子の無邪気さはなく逆に顔を引きつらせながら
まさに本物の鬼から逃げるような形相だった。
「くぅ、あいたたた。最近のガキはこっちが手加減してやったら
この始末か・・・
あかん。
なぁ、少年。
どや?
うちの道場で・・・強くならんか?
・・・あんな奴らに負けないような、男にしたるで。」
関西弁の男はそう言い終わると、しゃがんでいた姿勢から、
地面に両膝を付いた。
「あの?大丈夫ですか?」
怯えた少年は関西弁の男に話し掛けると
「どや?」
関西弁の男はその一言を言うと顔を下げ、色の付いたレンズのメガネと
口角から一筋の赤い液体を地面に落とした。いや落ちた。
そして静かに前のめりに体が倒れる。
「あ。ああぁあああああ!」
少年の声が夜の商店街に響き渡った・・・
「truth sex 番外編4」〜終わり〜
殺されてもうた・・・
だからヒロキの結婚式におらんかったんやでぇ>(0―0ヽ)
あ。見直さなかったから、誤字、脱字が多数満載。
サポートセンターに連絡しても「仕様です。」と言われますので
ご注意を。
これで、お昼寝できる。
>>795 更新お疲れさまです。
そういえば、(小説全然関係ないですけど)
このスレって総合スレッドにも紹介されてないんですよね。
(間違ってたらスミマセン)だからアングラって言われるのかも…
アングラでも別にいいんですけどね。
これからも頑張って下さい。
>>796 アッ…しまった…
「更新」じゃなくて「脱稿」だった…
脱稿でも更新でもどっちでも良いです。
カオスのようなスレですからね。
途中から読むにはツライスレですからね。
過去の合わせれば10スレあるし。
まぁマターリいいんじゃないですか。
1年以上の長寿スレですから興味ある人は
覗いているだろうし、アングラでも。
意見・批判スレの方がアングラでしょうね。
リンクが2回しかされてないから
>我犬さん
まさにビンゴです2ch&小説は初心者です。
このスレに書いたのは想像力をかき立てられる内容だからです。
一応わざと叩かれるっていうのは叩かれることによって
読者に印象に残すのが目的です。
文章力無いから。
成長すれば嫌なイメージも後で風化できるから、
今は印象に残ることが大事なんです。
後は作品を書いて自分が成長できれば計画どうり。キラン☆Ξ
こんな事書くとまたなんか言われそう。
成長するからいつか名作出すから長い目で見てください。
>gattuさん
新作期待してますよ。共に頑張っていきましょう!
どちらかというと私の方が頑張らなくてはいけないのですが・・・・(泣)
802 :
:02/04/28 01:36 ID:2B0XsRwB
>>800 はっきり言うがやっぱりあんたよくわかってない。もう辞めれば?
いやちょっとづつ腕上がっていると思うけど・・・
小説とかは基礎知識本とかないからなぁ(あったら欲しい)
自力でやるしかない(泣
自分の駄目なところにきずけるか。きずけないか。の違いでしょ
まだきずいてないけど・・・
読者に見せるために書くってどうすんだー(迷
書き方の違いがわからないよー
川o・-・).。oO(なんで人がいるんだろう・・・?)
これ系のスレで初めて1000行くかも
(んなこたない)
川o・-・).。oO(限定小説早く読みたい……)
川o・-・).。oO(あと200は無理だよね・・・限定はマターリ待ちましょ。9人分大変だもん・・・)
川o・∀・).。oO(なんかまだ酒が残ってる感じ・・・)
川o・-・).。oO(一行レスだったら1000までいくだろうか・・・?)
川o・-・).。oO(あと19KB。やっぱり無理かな・・・?)
ソッカ!デモ ナンカサビシイネ
>>812 バイトスウセツヤクデケイゴツカワズ
ゴメソ 813ハジブンニタイシテ
815 :
コンボ:02/04/28 21:30 ID:UKyeauDN
デモアト200レスチカクアル
816 :
IE:02/04/28 21:30 ID:0nkyqtum
HNモセツヤク
817 :
IE:02/04/28 21:31 ID:0nkyqtum
sageモダメカナ?
818 :
R:02/04/28 21:32 ID:DLm1hLbS
ジャアボクモセツヤク サゲハショウガナイヨ
アゲルトマズイトオモウ
820 :
オ:02/04/28 21:33 ID:Zm9VVsbk
イケイケセン
821 :
r:02/04/28 21:34 ID:DLm1hLbS
トコトン
822 :
ガ:02/04/28 21:35 ID:/kmau6wT
ミ、ミンナー
823 :
r:02/04/28 21:37 ID:DLm1hLbS
ガツサントウジョ?
824 :
r:02/04/28 21:39 ID:DLm1hLbS
ガンバル
825 :
r:02/04/28 21:40 ID:DLm1hLbS
1000ニ
826 :
r:02/04/28 21:40 ID:DLm1hLbS
ムカッテ
827 :
ガ:02/04/28 21:48 ID:/kmau6wT
ガンガレ
828 :
ガ:02/04/28 21:49 ID:/kmau6wT
オレノHNノヨミカタシラナインダヨネ。ジツハ
829 :
r:02/04/28 21:50 ID:DLm1hLbS
ガケン?
830 :
ガ:02/04/28 21:51 ID:/kmau6wT
ナノデショウカ?
831 :
r:02/04/28 21:53 ID:DLm1hLbS
イツモ"ワレイヌ"デウッテタケド
832 :
IE:02/04/28 21:55 ID:0nkyqtum
ワタシモワレイヌトオモテタ
833 :
I:02/04/28 21:56 ID:0nkyqtum
サラニセツヤク
834 :
ワレイヌ:02/04/28 21:59 ID:/kmau6wT
ソウシマショウ
835 :
r:02/04/28 22:00 ID:DLm1hLbS
キマテナカタノネ(w
836 :
ワレイヌ:02/04/28 22:00 ID:/kmau6wT
エエ。
837 :
r:02/04/28 22:06 ID:DLm1hLbS
ラジオアガテタ(ウツ
838 :
ワレイヌ:02/04/28 22:10 ID:/kmau6wT
シバラク ホウチ セヨ!
839 :
r:02/04/28 22:14 ID:DLm1hLbS
ケンガイマデアトチョト?
840 :
r:02/04/28 22:15 ID:DLm1hLbS
ノコリ17k
841 :
r:02/04/28 22:28 ID:DLm1hLbS
IEサン コウシンオメ
842 :
I:02/04/28 22:31 ID:0nkyqtum
ミテクレテタノネ、センクス
843 :
r:02/04/28 22:33 ID:DLm1hLbS
レスツケナカタケド(w
844 :
I:02/04/28 22:44 ID:0nkyqtum
ツケテヨ、ウワーン
845 :
I:02/04/28 22:45 ID:0nkyqtum
モシカシテキョウ、1000イクツモリ?
846 :
r:02/04/28 22:45 ID:DLm1hLbS
847 :
r:02/04/28 22:46 ID:DLm1hLbS
リンクシチャタ
848 :
r:02/04/28 22:46 ID:DLm1hLbS
チョトムダヅカイダタナ
849 :
I:02/04/28 22:52 ID:0nkyqtum
マジッスカ!
850 :
I:02/04/28 22:52 ID:0nkyqtum
マダケッコージカンカカリソウ
851 :
I:02/04/28 22:53 ID:0nkyqtum
マージャソシテキマス
852 :
I:02/04/28 22:53 ID:0nkyqtum
スマソ、イテキマース
853 :
g:02/04/29 02:17 ID:bKjchg3z
オマエラホンキデヤルキカカセイスル ガッツ
854 :
I:02/04/29 08:47 ID:l7dWnmCV
ゲンテイノカンソウカキタイ
855 :
I:02/04/29 08:48 ID:l7dWnmCV
デモモウチョットガマンシヨウ
856 :
I:02/04/29 08:48 ID:l7dWnmCV
マダヨンデイナイヒトモオオイダロウシ
857 :
オ:02/04/29 12:51 ID:ONYRmQgw
エイヤ
858 :
オ:02/04/29 12:51 ID:ONYRmQgw
カキカキ
859 :
オ:02/04/29 12:52 ID:ONYRmQgw
ワショーイ
860 :
r:02/04/29 13:36 ID:Fj4wVUVZ
モドテキタ
861 :
コ:02/04/29 16:13 ID:ev64/Vph
ワタシハダレデショウ
862 :
コ:02/04/29 16:13 ID:ev64/Vph
ゲンテイショウセツハセイコウ
863 :
コ:02/04/29 16:15 ID:ev64/Vph
ニカイメニキタイヲヨセルコンボデシタ
864 :
:02/04/29 16:57 ID:BizJL3KU
p
865 :
:02/04/29 17:00 ID:BizJL3KU
u
866 :
r:02/04/29 18:01 ID:lzgTmLYA
マタモドテキタ
867 :
オ:02/04/29 19:45 ID:YUiFRElS
セーン
868 :
r:02/04/29 19:47 ID:I2HWWDbY
ハヤスギ
869 :
オ:02/04/29 20:01 ID:YUiFRElS
ゲット
870 :
r:02/04/29 20:02 ID:I2HWWDbY
870ゲト
871 :
ワ:02/04/29 21:18 ID:THXtc4mf
871
872 :
ワ:02/04/29 21:19 ID:THXtc4mf
アキテキタ
873 :
ワ:02/04/29 21:19 ID:THXtc4mf
( ´D`)
874 :
r:02/04/29 21:19 ID:I2HWWDbY
サイゴマデノコルノダレダ?
875 :
I:02/04/29 22:51 ID:l7dWnmCV
ワタシダ!
876 :
r:02/04/29 22:52 ID:I2HWWDbY
GWチュウオオイ
877 :
r:02/04/29 22:53 ID:I2HWWDbY
ラジオアラサレタ
878 :
r:02/04/29 22:53 ID:I2HWWDbY
ホンスレアゲラレタ
879 :
r:02/04/29 22:53 ID:I2HWWDbY
アラシキライ
880 :
r:02/04/29 22:54 ID:I2HWWDbY
ソンナワタシハ
881 :
コ:02/04/29 22:54 ID:ev64/Vph
オレモイヤ
882 :
コ:02/04/29 22:55 ID:ev64/Vph
ワリコミシツレイ
883 :
コ:02/04/29 22:58 ID:ev64/Vph
ゴールデンウィークハ
884 :
コ:02/04/29 22:58 ID:ev64/Vph
アラシガフエルノカ?
885 :
I:02/04/29 23:00 ID:l7dWnmCV
マッタク、ウツダヨネ
886 :
I:02/04/29 23:00 ID:l7dWnmCV
ガッコウヤスミナラ、ベンキョウシロヨナ
887 :
I:02/04/29 23:00 ID:l7dWnmCV
オレモナー
888 :
r:02/04/29 23:01 ID:I2HWWDbY
ホカノサクシャサン
889 :
r:02/04/29 23:02 ID:I2HWWDbY
ヨンデキマショカ?
890 :
コ:02/04/29 23:03 ID:ev64/Vph
ニギヤカニナルネ
891 :
コ:02/04/29 23:04 ID:ev64/Vph
ゴールデンウィークヲネタニ、ナンカカケソウ
892 :
コ:02/04/29 23:04 ID:ev64/Vph
チョト、カイテミマス
893 :
r:02/04/29 23:05 ID:I2HWWDbY
ガンバテ
894 :
r:02/04/29 23:05 ID:I2HWWDbY
ラジオイテキマス
895 :
r:02/04/29 23:09 ID:I2HWWDbY
チョトワカリヅラカタカナ
896 :
r:02/04/29 23:09 ID:I2HWWDbY
モチョトデ900
897 :
r:02/04/29 23:21 ID:I2HWWDbY
ダレモイナイ
898 :
r:02/04/29 23:21 ID:I2HWWDbY
オドルナラ
899 :
r:02/04/29 23:21 ID:I2HWWDbY
イマノウチ
900 :
r:02/04/29 23:22 ID:I2HWWDbY
900ダ!ワショーイ!
901 :
r:02/04/29 23:26 ID:I2HWWDbY
アシタハヤイノデネマス
902 :
L:02/04/29 23:28 ID:8n4+FzYk
エルガタデス.チョットカオダシテミマシタ
903 :
オ:02/04/29 23:36 ID:TgX71Cb/
ミンナガンガレー
904 :
ド:02/04/29 23:37 ID:EA/uPr9Y
ハジメマシテ
905 :
オ:02/04/29 23:37 ID:TgX71Cb/
ダブルデ ケイホウ…
906 :
オ:02/04/29 23:38 ID:TgX71Cb/
イラシャーイ
907 :
オ:02/04/29 23:39 ID:TgX71Cb/
498キロ
908 :
オ:02/04/29 23:39 ID:TgX71Cb/
セツヤク
909 :
コ:02/04/29 23:40 ID:ev64/Vph
ツーカオレ、コウモリサントカブルナ
910 :
L:02/04/29 23:40 ID:8n4+FzYk
センイクノカナ
911 :
オ:02/04/29 23:40 ID:TgX71Cb/
アポロ13ノヨウ
912 :
コ:02/04/29 23:40 ID:ev64/Vph
イクトイイケド・・・
913 :
オ:02/04/29 23:41 ID:TgX71Cb/
マダ99
914 :
L:02/04/29 23:42 ID:8n4+FzYk
コンボサン?
915 :
オ:02/04/29 23:42 ID:TgX71Cb/
ヒヤヒヤ
916 :
コ:02/04/29 23:42 ID:ev64/Vph
コンボデス
917 :
コ:02/04/29 23:43 ID:ev64/Vph
イマラジオイッテマシタ
918 :
L:02/04/29 23:44 ID:8n4+FzYk
ゲンテイノケンオツカレサマデシタ
919 :
コ:02/04/29 23:44 ID:ev64/Vph
イチオウキイトキマスガ、"オ"サント"コ"サンノフルネームハ?
920 :
コ:02/04/29 23:45 ID:ev64/Vph
ア、Lガタサンモオツカレサマデス
921 :
オ:02/04/29 23:45 ID:TgX71Cb/
オレ891
922 :
オ:02/04/29 23:46 ID:TgX71Cb/
マチガエタ819
923 :
コ:02/04/29 23:46 ID:ev64/Vph
ソウイヤ、チャットノハナシガチラホラトデテマスヨ
924 :
L:02/04/29 23:49 ID:8n4+FzYk
チャットイマヒラキマス?
925 :
コ:02/04/29 23:49 ID:ev64/Vph
ダレカキテクレルカナ?
926 :
コ:02/04/29 23:50 ID:ev64/Vph
オレハオッケーデス
927 :
モ:
タシカニカブルネコンボサン