新・一緒に暮らすならどの娘?part3(何でも有り)
コインロッカー。
そこにひとみはカバンから財布を取り出し
上着とカバンをロッカーに突っ込んだ。
「ヒロキ。上着持ってきてくれた?」
カバンから取り出してひとみに手渡した。
ひとみはパーカーに袖を通してからロッカーにお金を入れてカギをした。
「なんか、制服だとデートっぽくないじゃん。」
ひとみは笑いながら、また左手に腕をまわして顔を見た。
「そっか?別にどっちでもいいけどな。」
「え〜、せっかくさぁ。外なんだからさぁー」
「だってそれオレの服だしさ。」
「ん゛〜。それもそうだけど、それがいいんだよー」
─くだらない会話。
それが楽しい。
ただ罪悪感も残る。
都合の悪い事は忘れてしまおう。
今は目の前にいるひとみだけを見る。
電車の中や学校で、みんなといる時とは違って見える笑顔。
自分だけに向けられている笑顔。
オレ達は途中で安いクレープを食べたりしながら目的もなくブラブラ歩く。
「ヒロキ。ホテル行こうか?」
ひとみは突然言い出した。