ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第五章

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1リーア先生 ◆UktGzzmQ/o

  終わりの見えない戦い。
  目的のない戦い。
  望まざる戦い。

  生き残った18名は、それぞれのやり方で足掻き続ける。

  戦いに敗れれば死。この場を逃げ出しても死。
  たった一人の生存者を目指し、あるいは、みんなでの脱出を目指し。
  誰もがみな、あてのない戦いを続ける。

  みなの戦いを見ながら、白衣のティーチャーは基地の奥で一人つぶやく。

   「戦いなさい。殺し合いなさい。最後の一人が選ばれるまで。
    愛する人も、信頼する友も、憎むべきライバルも。全てをその手で殺しなさい。

    それがイヤと言うなら…… 早く、私を殺しにいらっしゃい。
    見事に意地を通してみせなさい……!」

  破滅的な微笑を浮かべる彼女の腕の中、無言の髑髏がみなの奮闘を眺めている……




    ガ ン ダ ム バ ト ル ロ ワ イ ヤ ル

          第三回大会、第五章。

        現在 生存 18名。 死亡 7名。

      不毛な戦いの向こうに、君は何を見るのか。




 新規参加者の募集は、2/14までとしています。
 参加希望の方、何か気になったROMの方は、お気軽に管制室までどうぞ。

 ルール等の詳細は>>1-15くらいに。

前スレ
ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第三章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1073650712/l50

感想・議論用スレ
ガンダムバトルロワイヤル第六管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1075186692&ls=50

第三回ガンダムバトルロワイヤル管制室データフォルダー
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/2598/batorowa3.html

ガンダムバトルロワイアル緊急避難所
http://jbbs.shitaraba.com/anime/1156/
2リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:40 ID:???
 @ 過去スレ @

・第一回大会本スレ
第一章:ガンダムでバトルロワイヤルやってみよ〜
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1038324132/l50 

第二章:【生存21名】ガンダムTHEバトルロワイヤル【死亡1名】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1039169588/l50

第三章:【知略】ガンダムバトルロワイアル第3章【陰謀】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1041070641/

第四章:【裏切り】ガンダムバトルロワイヤルpart4【信念】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1042612295/

終  章: ガンダムバトルロワイヤル最終戦場(諸事情によりアクシズ)
http://ime.nu/www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi/shar/1048332637/


・第二回大会本スレ
第一章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会 
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1049713319/

第二章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会lt;二章gt;
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1053350734/

第三章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第三章
http://pc4.2ch.net/test/read.cgi/x3/1055663266/

第四章: ガンダムバトルロワイヤル第二回大会第四章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1058684058/

最終章:ガンダムバトルロワイヤル第二回大会終章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1063012783/l50
3リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:41 ID:???

・第三回本スレ
第一章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第一章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1069427705/l50

第二章:ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第二章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1071387802/l50

第三章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第三章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1073650712/l50

第四章:ガンダムバトルロワイヤル第三回大会 第四章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1074521682/l50



・議論、感想スレ
ガンダムバトルロワイヤル避難所
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1041000462/l50

ガンダムバトルロワイヤル避難所part2
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1041856658/l50

ガンダムバトルロワイヤル管制室(アクシズ)
http://ime.nu/www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1043595608

ガンダムバトルロワイヤル第二管制室
http://ime.nu/www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1052406249&st=4&nofirst=true

ガンダムバトルロワイヤル第三管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1058521848&ls=50

ガンダムバトルロワイヤル第四管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1071500120&ls=50

ガンダムバトルロワイヤル第五管制室
http://www.soutokuhu.com/bbs/test/read.cgi?bbs=shar&key=1074503247&ls=50
4リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:43 ID:???
【新規参加の締め切りは2/14の24:00までとします。お早めに!】

『生徒』の一人として参加したい人は、管制室スレにて参加希望を申し出て下さい。
管制室で、キャラクターの氏名・年齢・性別・簡単な経歴・私物を提示してもらいます。
キャラクターは基本的にオリジナルで、年齢制限はありません。
設定は、宇宙世紀の世界なら年代・陣営を問いません。

支給機体、及び支給武器は、クジ引きによる支給となっています。
機体はA〜Fのアルファベットと、01〜50の数字を組み合わせて選び、先生に報告して下さい。
  例:Aの20、Eの35 など
その引いたクジに合わせ、先生が(非公開で準備したリストに照合し)機体を支給します。

なお、アルファベットの選択で機体の年代を選択できます。
  A は一年戦争〜星の屑作戦(1st、08小隊、0080、0083)
  B はグリプス戦役・第一次ネオジオン紛争(Z、ZZ、センチネル)
  C は第二次ネオジオン紛争以降(CCA、F91、クロスボーンガンダム、V)
  D〜F は上記からランダムに選択です。

武器は、aかbのアルファベットと、01〜50の数字を組み合わせて選んで下さい。
  例:aの15、bの03 など
こちらも、引いたクジに合わせ、先生が非公開リストと照合し、武器を支給します。
武器はMSの手持ち武器が基本ですが、中には変わったものも多々あります。

なお、特例として、機体選択でクジを引かずに、『職人用機体』を選択することもできます。
ボール、パブリク、ガンタンク等、明らかに通常のMSより劣った性能の機体です。
これらを選択する際も、管制室で相談するようにして下さい。

機体、武器を支給されたら、会場となる宙域に射出されることになります。
スタート地点の決定には、IDを使用します。
まず、本スレでIDを出して下さい(メール欄空欄のまま書き込みを行う)。
そして出たIDに含まれるアルファベットを、上から順番に参照します。
1番目のアルファベットを横軸、2番目のアルファベットを縦軸とします。
縦軸はマップ上の数字にアルファベットの順番を適用して下さい。
  例:ID:fj/zBtVWの場合、[fj]を抜き出してポイントF-10に投下

もし、その投下地点がすでに立ち入り禁止区域だった場合は、同じIDを使って選び直します。
次のアルファベット二つを抜き出し、同じようにして投下地点を決定して下さい。
  例:ID:fj/zBtVWで、F-10がすでに立ち入り禁止の場合、[zB]を抜き出しZ-02に投下

以上の作業を終えれば、晴れてあなたもバトルロワイヤルの参加者です。
他の参加者のことも考えつつ、楽しく殺し合いをしましょう。
5リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:44 ID:???
 @ 行動ルール関係 @
このスレでは『行動値』というものが設定されています。
描写と共に、これを消費しつつ行動を行います。
一人の人間が行動できるのは、現実時間の一日ごとに4P分だけです。

行動値がリセットされるは、現実時間の午前0時です。
行動値が必要な行動としては、
『移動』『探索』『整備』『戦闘行動』『通信』『変形(可変MSの場合)』などが代表的です。
行動値が要求されるのは大きな行動のみで、ちょっとした動作などには必要ありません。
会話も、『通信開きっぱなし』『接触回線の使用』『生身で面と向かって』なら行動値無用です。
ただし、劇中で時たま使われる『全体通信』のみ行動値を2点消費します。注意してください。

尚、行動の描写の後には、位置、所持武器、行動方針、同盟相手等を明記して下さい。
観客の理解や、参加者間の食い違い防止の大きな助けになります。

 @ 戦闘 @
このスレの戦闘では、最も重要なルールがあります。
それは 『攻撃の結果は、攻撃側の描写を受けて防御側が決定する』 ということです。
撃破されたか、腕が吹き飛んだが、かすったか、シールドで防いだかなどは、防御側に決定権があります。
『先行破壊』は厳禁です。
回避のしようのないゼロ距離射撃なども『先行破壊』と見なされることがあるので、注意しましょう。

戦闘時の行動については、
『ビームライフルで攻撃』『ミサイル一斉射撃』『回避』などがそれぞれ行動値1点分の行動になります。
撤退については、まず戦闘地帯からの『撤退』で行動値1点分になります。
これは同一エリア内での移動なので、隣のエリアに移動する際にはさらに行動値が必要です。

基本的に、1点の行動値の攻撃を防御・回避するのに、1点の行動値を必要とします。
ただし、防御側が描写や行動を工夫すれば、1点の行動で複数の攻撃を回避しても構いません。
あるいは、防御を省みずダメージを受けるままにすれば、行動値を使う必要はありません。
目安として、どれだけ多数に袋叩きにされても(1日4点の行動値のうち)1点くらいは他の行動に当てて構いません。

ルールとしての縛りは最低限にし、機体や乗り手の優劣は書き手の裁量に任せています。
くれぐれも節度を守っていきましょう。
6リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:45 ID:???

 @ 特殊ルール『達成値』(通称ID判定) @
『達成値』とは、そのカキコで取った行動の成功・失敗をIDで決めるルールです。

このルールは当事者双方の合意があった場合にのみ、使用します。
特に戦闘においては、延々と回避が続く千日手を防止する意味でよく使用されます。
(ただし、強制でも義務でもありません)

使う場合、メール欄を空欄にして、IDを表示するようにして下さい。
出てきたIDに含まれる数字を使い、その行動の『達成値』を決定します。

『In3rKPcy』の場合、含まれている数字は『3』のみなので、『3』となります。
『Atw4g6Qg』では、数字の『4』と『6』がありますが、大きい方をとって『6』と判定します。
『oHI+CUmX』のような数字の入っていないIDは『0以下』とします。
『sp02X9NK』『a0Tf/jEj』のように大文字の『N』または『T』があれば、『9よりも上』です。
さらに、『Ttw4g6Ng』のように、『NT』の2つの大文字が揃えば『NやT一文字より上』です。
小文字の『n』『t』は、いくら入っていても無意味な存在です。無視して下さい。

 早見表
NT(二文字かつ大文字)>N or T(一文字、かつ大文字)>9>8>7>6>5>4>3>2>1>0>数字なし


基本的に、両者の合意があったときのみ使用します。
戦闘時には使うのが通例ですが、義務ではありません。戦闘時以外でも使って構いません。
判定後、敗北側は『なんらかの不利な結果』を受けるようにして下さい。その程度は問いません。
IDの値の差の大きさを、損害の程度に結びつける必要もありません。

もしもその気ではなかった場合には、無視しても結構です。
しかし、ここぞという場面で判定を拒否したり、無視が多過ぎると叩かれることになります。
くれぐれも節度を守ってください。


IDの使用例:
 ウィルトの乗ったザクVは、トルヴァの乗ったドムにガドリングシールドを向けました。
 行動の書き込みと同時に彼が示したIDは『KfNasCFb』。
 一見すると数字なしの『スカ』のようですが、よく見ると『N』がありました。
 一方、トルヴァはこれを受け、書き込みの前に『IDチェック』とだけ書き、IDを出しました。
 出たのは『AJlnz1+B』。小文字の『n』はありますが、残念ながら達成値は『1』です。
 差は大きいですが、単に大小を比べるだけなので、致命傷を受ける必要はありません。
 トルヴァのドムは左腕に被弾し、左腕が地面に落ちました。

 彼はそのまま、右手に持たせたヒートサーベルで斬りかかります。
 夜の12時を過ぎ、IDが変わったウィルトは、再び『ID確認』をします。
 出たIDは『htWYGS5z』。『5』が出たので、『1』よりも上です。
 ザクVは上に跳んで、ドムの攻撃を回避。さらに、頭上から攻撃を浴びせます。
 トルヴァが次の判定で『5』以上の数字を出せなければ、ドムはさらに傷つくことでしょう。
7リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:46 ID:???
 @ 所持品 @
初期に支給されるものとして、原作通り
『ディパック』『首輪』『コッペパン2つ』『水2g入り2本』です。
さらに今回は、宇宙ステージということで『ノーマルスーツ』も支給されます。
後は、参加者が誘拐された時に持っていた『私物』を持ち込むことができます。
この私物については参加者の自由に任せますが、ある程度の節度をお願いします。

 @ マップ @
『A〜Z × 1〜24』の624マスで構成されています。詳しくは後に示します。
毎回、今何処にいるのかを明記して下さい。
禁止領域は放送の時に予告され、放送後、現実時間で48時間後に爆破のスイッチが入ります。
尚、参加者は最初から地図を所持していますが、他の参加者の場所は表示されません。
『プレイヤーの知っている事』と『キャラクターの知っている事』の混同に注意して下さい。

 @ 移動 @
行動値を1点使うことで、マップ上のエリアを1マス移動することができます。
移動可能な方向は上下左右だけで、斜め移動はできません。
MAや、艦船やSFSに乗ったMSは『開けた空間』なら1点の行動値で2マス移動できます。
なお、示されているマップの『外側』は『侵入禁止区域』と同じ扱いになっています。

 @ 索敵 @
どれだけ遠くの敵を察知できるのかは、搭乗している機体ごとに異なります。
策的範囲は、
  通常機で周囲2マス。
  艦船・狙撃型で3マス。
  偵察機で4マス。
となっています。
他の参加者の位置を確認し、その範囲内に入っていれば、劇中でも「発見」できます。
当然、地形ごとに見やすさは変化しますが、その点は描写で表現して下さい。
(『開けた空間』ならはっきりと相手の機種まで特定できるでしょう。
 『暗礁空域』に潜む敵は、一度存在に気づいても途中で見失うかも?)

ちなみに、通常の「通信」で通信ができる範囲も、この策敵範囲と同じ範囲です。
「見えている相手とだけ通信できる」と考えて下さい。

 @ 爆弾 @
爆弾は、機体と、参加者の首輪につけられてあります。
首輪については【バトルロワイヤル】原作の首輪と同性能……のハズです。
今回の『ティーチャー』は、前大会でこの首輪の無力化を図りましたが……。
ちなみに、支給された機体を失い、かつ別の機体を獲得できない場合も、爆破されます。
8リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 01:47 ID:???
 @ 放棄された参加者 @
長期に渡って書き込みがない場合、『スレへの参加の放棄』とみなします。
用事などで書き込みできないことが分かっている場合、管制室で相談して下さい。
何の宣言もなく長期間放置された場合、管理側で『この参加者は『放棄』された』と認定します。
こうして『放棄』された参加者を攻撃した場合、特例として、攻撃側が結果を書くことができます。
つまり、積極的に頑張っている参加者の『肥料』にする、ということです。

目安としては、2週間、音沙汰がなかった場合、この判断を下します。
ただし予め『参加不可能宣言』が出ていればこの限りではありません。


 @ 戦艦運用ルール @
支給武器や、色々なイベントで『戦艦』が手に入ることがあります。
その際は以下のルールに従って運用して下さい。

*戦艦にMSが着艦する際には、衝突しないようかなり注意した操縦が必要です。
 また発艦する際には、機体の起動やカタパルトの操作が必要です。
 これらのことを踏まえ、【着艦】【発艦】にはそれぞれ1点の行動値を消費して下さい。

*ブリッジ(操縦席)と格納庫はかなりの距離が離れています。
 ブリッジ・格納庫間を移動する際は、【移動】として行動値を1点消費して下さい。

*戦艦の特典との一つとして、格納庫の存在が挙げられます。
 この格納庫にMSを収容することで、補給・修理作業が行えます。
 ただし、開始の時点では、ちょっとした補修を行うための材料と予備の推進剤はありますが、
 武器・弾薬・脱出用ランチなどは搭載されていません。

*本来、戦艦というものは、何人もの専門家が役割分担してやっと動かせる存在です。
 一人でも動かすことは不可能ではありませんが、
 操舵・武器管制・通信の各システムはブリッジの中でもそれぞれ離れた位置にあります。
 (さすがに行動値を使って移動する必要はありませんが、描写の際には注意して下さい)



 @ 要点 @
色々ややこしく書きましたが、

@ 行動は基本的に自由。
@ 参加したい場合はまず先生へ言う。
@ 戦闘の結果は『攻撃を受けている側』が決める。
@ 『両者の合意があった場合』、達成値を使用する。
@ 自分の居場所を毎回、明記しておく。
@ 侵入禁止区域にいた場合は有無を言わさず死亡。
@ 基本は原作と同様。
@ 分からない点等があれば、管制室にて先生に聞く。
@ 管制室での抗議は、冷静に、論理的に、相手に敬意を持って。

という以上の9点を守って下さい。あとは、楽しく殺しあいましょう♪
9副担任D ◆vrFKRYd7nE :04/02/03 02:27 ID:???
 @ 会場宙域地図 @

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z 
01■■■■□□□□□■■■■□■■□□□■■■■■□■
02■※■□□□□□□□■■■■■□□□□□□■■■■※
03■□□□□□※□□□□■■□□□□□□□□□■■■■
04□□□▼▼□□□□□■※■□□□□□□□□□■※■■
05□□□□▼▼□□□□■■■■□□□〓〓□□□□□□■
06■□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□■□□□□   □:開かれた空間
07※■■□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□□□□   ■:暗礁空域
08■※※■□□□□□〓〓□□□□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□□□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10■■■■■□□□□□□□□■□□□□※※※※※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■□□■□□■□■■□□□□※※※□□■■   ≠:崩壊したコロニー
12■■■■■□□□□□□■■■■■■□□□※□□■■■
13※■■■□□□□※□■■■□■□■■□□□□□■□■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■□□□▼□□□■※■□■□□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□▼□□□□■■□□□□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□□□□□□□□□□□※□□■■■
17□□■□□□□□□□□■■■□□□□≠≠□□□□□■
18※□□□□□□□□□■■■□□□□□□□□□□□□□
19□□□□□□■□□□□■■■■□□□□□□□▼□□□
20□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□□▼▼□□□
21□□□〓〓□□□□□※□※※□□□□□□▼▼▼□□□
22■□□□□□□□□※※※※□□□□□□▼▼▼▼▼□□
23■■□□□□□□□□※※※□■□□□□□▼▼▼□□□
24※■■□□□□□■□□※※■■■□□□□□□□□□■
10リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 02:28 ID:???
 @ 各地形の解説 @

□ 開けた空間
 ほとんどデブリもない、開けた宇宙空間。
 移動は極めて楽ですが、遠くからも視認されやすく、物資の獲得はほぼ望めません。
 MAや、SFS・艦船に乗っているMSは、1点の行動値で2マス分移動できます。

■ 暗礁空域
 壊れたコロニーの残骸や、岩塊を中心としたデブリ地帯です。
 移動時には慎重に動かないと、岩塊に衝突して自滅するでしょう。
 身を隠したり生活物資を探したりするにはいいですが、戦闘関係の物資はほとんどありません。

※ 戦場跡
 暗礁空域よりも密度が薄く、戦艦やMSの残骸を中心としたデブリ帯です。
 どうやらここは、昔戦闘があった跡のようです。
 無傷のものはほとんどありませんが、多少は武器や弾薬・推進剤の補給が見込めるでしょう。
 ただ、見たくもないような無惨なものを見てしまうかも知れません。

〓 コロニー
 無人となったコロニー。重力と空気は残っていますが、住民はいません。
 生活用品を中心に、さまざまな物資を獲得することができるでしょう。
 マップ上、2マス分で一つのコロニーとなります。全部で4基存在しています。

▼ 小惑星基地
 ルナ2やアクシズのような小惑星軍事基地です(その両者よりも小さめですが)。
 エリア内には、大中小の3つが存在しています。
 施設が整っていて、多少の武装強化も望めますが、中は入り組んでいて迷路のようです。
 戦闘するにも探索するにも、緊張を強いられることになるでしょう。

≠ 崩壊したコロニー
 壁にいくつも穴が開き、空気が全て失われてしまったコロニーです。
 大気と共に色々なものが飛び去ってしまい、また内部は冷たい真空に晒されています。 
 ですがコロニー全体の形はまだ留めており、また、港湾部の施設などには空気が残っています。
 物資の調達などの目的には、ある程度使えるでしょう。

◎侵入禁止区域
 ティーチャーにより立ち入り禁止が告げられたエリアです。
 このエリアに侵入すると、参加者の首につけられた首輪が問答無用で爆発します。
 みなさん、くれぐれも移動の際にはご注意を。

×侵入禁止予告区域
 ティーチャーにより、間もなく侵入禁止区域になることが予告されたエリアです。
 予告から現実時間で48時間経過すると、上の侵入禁止区域に変化します。
11リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/03 02:28 ID:???
 @ 最後に参加者様へ @

バトロワ参加者心得

一つ、場の空気を読む努力をする。
一つ、戦闘時、無理やり人を自分の土俵に引き込まない。
一つ、極力、相手がなにをしたいかを考える。
一つ、自分勝手な行動をしない。
一つ、決して放棄しない。
一つ、観客もいることも頭に入れておく。
一つ、誤字、脱字、変換ミスには気をつける。
一つ、ID待ちはしない(みんな、案外見てますよ)。
一つ、管制室で叩かれたら、怒らず、自分を見直す。
一つ、管制室での質問・抗議・意見などは、穏かな口調で冷静に。決して煽らない。
一つ、全てにおいて節度を守る。
一つ、自分は職人だと自覚する。
一つ、『生きる』為の戦いではなく『魅せる』為の戦いをする。
一つ、死んでも泣かない。
一つ、エロスは大事、でも程々に。
一つ、先生の持ち歌は『ひとり上手』『わかれうた』(中島みゆき)。
   みんなでカラオケに行く時には正座して静聴すること。
12アーネスト・マンソン:04/02/04 11:50 ID:g5rmG9Iq
名前: アーネスト・マンソン
E-mail: sage
内容:
「無駄な殺し合いをせずに済むなら、それでいいさ・・・・・・」
 胸にこもった重いものを吐き出すと、安堵が胸に残った。
 よかった、少なくとも彼女はまだ理性を保っているようだ。
「ああいうことは、したくないから」
 続けて、語りかける。マニピュレーターを使って、戦闘の閃光を指し示しながら。
「それで、君はどうするつもりなんだ?
 今のままじゃ、万が一話が通じない相手と闘う事になったとき、
厳しいんじゃないかな。
 よかったら、修理の手助け、してあげてもいいけど」
 そういいながら、基地の座標情報をレーザー発信する。
 休息が必要だろう。
 彼女にも、僕にも。
【位置:F6】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:(´∀`)=3】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:レーザー通信(−1)対象・サーティア・クワン
    警戒行動;万一の襲撃に備えて】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:とりあえず・・・・・・よかった】
【同盟:なし】
【特記事項;なし】

「キリスト教徒か・・・・。」

格納庫のモニターを確認しながら、
死者を弔うイブの姿が映し出されている。

「早く、この宙域を離れんと、敵に補足されている可能性も無いとは言えんのに。」

そうぼやきながらも待つ体制で、椅子に腰掛けた。
火器管制パネルの前、俺はこの席が嫌いだ。
自分の仕事を取られるきがして・・・・・。

「俺も一応砲術長だからな。」
そう独り言を言ってみると、自然に笑いがこみ上げてきた。

【行動:独り言(0)】
【位置L8】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:この宙域を離れる】
【同盟:ムサイ組】
14ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/04 13:21 ID:???
…V21の中を先ほど取得したマップを元に移動して…途中、MSを降りて
そこにある先程より一回り広い管制室に辿り着く。
「………ここが…ね…。…まず、邪魔されないように…」
そこの予備動力を復旧…と言ってもセミオートの上置いてあるマニュアル読みながらだが…
…させて、周囲に明かりをつける。……どうやらそれなりに優先順位の高い
管制室のようで、要塞のハッチを遠隔操作で降ろすことすら出来るようだ。
「……ラッキーね…。」
彼女は置いてあったマニュアルやヘルプを併用して
、時間はかかったがV21に隣接した4区画(V20、V22、U21、W21)
の隔壁全てとV21の、外部(宇宙空間)と繋がった隔壁を閉鎖させる。
「…やっと終わったわね…。後は…あそこに…私にあう薬があるかどうか
確かめに行って…少し休んだら……武器探して脱出ね…。
…運良くこの付近の区画はエアあるみたいだし…。」
【行動:要塞の管制室の一つに移動、予備動力を復旧、隔壁閉鎖(4p)】
【残り行動値:0】
【位置:V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 万年筆1本)
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身は???) 10得ナイフ 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:不明】
【同盟:シュウジ? ベルク? リナルド???】
結局決めた。
こっからまだ近い、コロニーの方にいこかと。
コロニーの方やったら誰か人がおるやもしれへんし。
人がおったら、話を聞いてココがどこなんやかわかるかもしれへんな。
そうやと決まったら、南の方へ向こうてと・・・・・・

あー、あかん。退屈や。ものごっつ退屈やー。
一応は、マニュアルにはぜーんぶ目通したんやけど
時間が余ってもうたわ。
とりあえずは、ここから逃げるんもこのジャジャ馬を
よう使えるようにならへんといけんから少し動きの練習しとこか。
そう、おもうてレバーを動かしてみる。
ちゃーんと、マニュアルに書いてあった通りに動きよる。
微妙に楽しいわ。これ。
暫く、グルグル回転して曲芸飛行しとったり、手足をブンブン振り回して
おったら、ようやく手になんか持っとるのに気が付く。
なんや、コレ?
手に持っとるモノをよーく見る。
いや、ジロジロ見まくらへんでもある程度は分かりよるけどな。
見た目からして、マシンガンみたいや。
なんか、引き金も付いてみるようやし。
折角あるもんやから、つこうてみよか。
周りをちょろちょろって確認して、人がおらへん事を確認してから
引き金を引いてみる。
そしたら、スタタタタタンって音がして弾が勢い良く飛んでいくんな。
キチっと言えば、音は宇宙やからきこえへんから
スタタタタンって感じで弾が勢い良く飛んでいくんやけどな。
んで、たまたま撃ってもうた弾が漂とった、石にぶつこうて
ガツーンって割れてもうた時にはちょっとビビッてしもうたけどな。
なにはともあれ、一通り動かし方分かってきたわ。
この調子でガンバルでー!!
何をガンバルんだかちっとも分からへんけど。

【行動 : 移動 C-18→C-19→C-20→C21 (3) 動かし方の練習や (1)】
【位置 : C-21 】
【機体状況 : 順調に動いとる 】
【パイロット状況 : ガンバルでー!!何を? 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 近いコロニーにいこか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】





フィニーの亡骸を棺桶に寝かせ、彼女のディパックを手にとる。
すると、僅かな隙間からアメ玉の入った子ビンがふわりと出てきた。
彼女の私物だろうか?数にして15、6コ入っている。
僕は何かを思い出したかの用に、ポケットから飴玉を4つ出すと、
そのビンに入れてやった。このアメ玉は、最初のコロニーで手に入れたものだ。
再びアメ玉の入ったビンをディパックへ戻し、それを棺桶へ詰めた。
これで準備完了、後は蓋を閉じ、宇宙へ解き放つのみ・・・。

「フィニー=ディクセンさん。貴女に代わり、
 ダグラス=ロックウードがムサイを引き継がせてもらいます。
 ・・・どうか、安らかに・・・。」

敬礼と黙祷を捧げ、棺桶の射出レバーを下げる。
ゆっくりと船外へ放出されるポッド。
「これで・・・、二度目か・・・。」
一分間ほどの敬礼を終えると、苦い気持ちを噛み締める。

「姉さん、アレンさんの容態が思わしくありません。
 治療のため、一度、別のコロニーヘ向かおうと思っています。
 結局・・・食事の約束、後回しになっちゃいましたね。
 それに僕、今は食欲が無くって・・・。
 もう少し、周りが落ち着いたら改めて誘わせてください。
 あーあ、せっかくの楽しみが後回しかぁ。」

笑みを浮かべながら話すも、何故か元気が出ない。
実は先ほどの休息など、何の役にも立たないほど僕は疲れていた。
アレンの容態悪化、スタンリーの出現、フィニーの弔い、
自分の力不足、艦長としての責任・・・、挙げればキリが無い。
これらのプレッシャーが、17歳の少年に重く圧し掛かる。
まあ、リファニアの励ましは嬉しかったが・・・。

だが、止まっている余裕は無い。
他の参加者に遭遇する前に、早くこの場を離れなくては・・・。
艦橋に向かう途中で、自分の服が血塗られているのに気が付くも、
着替えている暇など無い。気短な(と僕は思っている)スタンリーの事もある。

「遅れました」短く話しながら艦橋へ戻った。

【行動:葬儀締めくくり(−1) ロザリオ受理(−0) 艦橋へ(−1)】
【位置:L-8】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 他のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
この艦の本来の持ち主は、ダグラスによって、送り出されたようだ。

敬礼を、射出された棺桶に送る。
「やっとお出ましかい?艦長。」

出てきた、ダグラスに対して、一言。

「そろそろ動かさんと、気づかれるぞ?一応指示を出してもらわんとな。」

そういって、操舵桿のほうを指差した。

【行動:ダグラスに二言(0)】
【位置L8】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:この宙域を離れる】
【同盟:03、05、16、20】
18イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/04 18:38 ID:???
>16
『―――あーあ、せっかくの楽しみが後回しかぁ』

申し訳無さそうな顔でそんな言葉を残し、ダグラスは通路の角に消えていった。
彼が疲労しているのは明白だった。
それも、身体的な面ではなく、精神的な面で。

「そうよね……彼は子供だもの……」

未だあどけなさを残す、少年の横顔。
そのような顔で、その両肩に、一体どれだけのものを背負おうと言うのか。
本当ならば、重荷を背負うのは年長者たる自分の役目だというのに。
それでも愚痴の一つも溢そうとはしない。

「子供なのに、どうして……」

ダグラスの横顔を思い出し、愁林の胸は切なさに疼く。
自分に出来る事は何か。彼の為にしてやれる事は何か。
幾度も自らに問いながら、彼女は少年の後を追い、艦橋へと向かっていった。

【行動:艦橋へ移動(-1)】【残り行動値:3p】【現在位置:L-08(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
演奏を終え、ギターを横に置く。
鳥を呼び、肩に乗せてぼ〜っとしているとダグラスがブリッジに入ってくる。
例のパイロットの弔いが終わったという事か。
「やっとお出ましかい?艦長。」
入ってきたダグラスにスタンリーが言う。
「そろそろ動かさんと、気づかれるぞ?一応指示を出してもらわんとな。」
確かに、ここに居てはいろいろと厄介ではある。
早急に移動したほうがいいのだが……

胸に手を当てる。
傷は、深い。なら、死んでしまう前にやってしまいたい事がある。
アレンのプライドを粉々にし、大切なものを奪ったモノを……
「ダグラス……行く先が決まって無いのなら……
 右下の……コロニーに向かってくれるか?」
ダグラスを見るその眼はいつものへらへらしたアレンのそれではなく、
復讐に燃える怒りに満ちた眼だった。

【行動:お願い(-0P)】
【残り行動値:4P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:L-8(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす 『リナルド抹殺』 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー?】
モニターに映ったフィニーが眠る棺桶は、
アレンのギターの悲しげな調べに乗って星々の輝きの中へ消えていった…。
スタンリーが敬礼するのを見て、リファニアも敬礼を捧げた。
(フィニーさん、どうか安らかに、眠ってね…。
 あなたの遺した機体とこの艦、私達は絶対に無駄にしないから…。)
「…ジーク・ジオン…!」
何故か自然に、その言葉が口から出た。
リファニアが自分で言ったのか、パパの意思が彼女にそう言わせたのかはわからないが…。

数分後、ダグラス、続いてイブが、艦橋に姿を現した。
二人とも、相当疲れているように見えた。
…当然だ。ハンブラビ回収作業の途中に、スタンリーとの突然の遭遇。
あと一歩で戦闘になるかも知れなかった緊張感。そして、フィニー・ディクセンの葬儀。
…神経は、張り詰め放しだ。

リファニアは、ソファーから立ち上がると、ダグラスに向けて敬礼した。
「お疲れ様です!ダグラス艦長!艦の周辺に敵影は見えませんでした!」
真面目な声で、そう報告する。そして、普段の笑顔に戻って、言葉を続ける。
「イブさん、ダグラス君、本当にお疲れさま〜!
 …あんな事があったばかりだから、今は食欲なんてないかも知れないけど、食事用意しておいたよ〜。
 ちゃんとした食事とらないと、もたないもんねっ。
 数日分あるから、遠慮しないでじゃんじゃん食べちゃってね〜。」
そこで、思い出したように付け加える。
「あ、そうだ。辛口と甘口があるんだけど、辛口の方は玄人向きだから、気をつけてね〜。」
…みんながみんな神経を張り詰めていても、おかしくなってしまうだろう。
場の雰囲気を少しでも和ませるべく、リファニアは必要以上に明るく振舞った。
…だが…。

『ダグラス……行く先が決まって無いのなら……
 右下の……コロニーに向かってくれるか?』
何かを決意したかのような様子でそう言ったアレンの言葉に、胸が詰まるリファニア。
アレンの瞳に暗い炎が宿る。
…アレンから歌を奪ったリナルド・グレイス…。殺意に満ちた危険な男…。
…ティーチャーに踊らされて戦うのはゴメンだ。
だが、あの男と戦うのなら、別だ。
…いいよ、アレン。悔いがないように戦ってよ。余計な火の粉は、私が払ってあげるから…。
アレンの腕に絡みつき、決意の眼差しをアレンに向けるリファニア。
リファニアの戦いの動機は、今は憎しみではない。
ただそこには、アレンに対する純粋な愛があるのみであった…。

【行動 : 明るく振舞う(0)、残4 】
【位置 : L-8(ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る、リナルド抹殺 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
 イメージが頭を過ぎっていく。相手を真っ二つにするイメージが…だ。
相手が連邦のRGM-89だからだろうか、少々時代遅れとは言え今だ前線の主力機の一つ。
幾度となく対峙した事もあれば、自分が搭乗したこともある。その回数は多い。
一瞬のノスタルジア。それが終わった後には空を切るアックス。
彼は少しだけ肩をすくめる。イメージと現実の境が僅かな時間、区別がつかなかった。

 相手の回避に乗じてもう一撃加えようと距離を詰めてみようとする。
そこに突然鳴り響くアラーム音。バズーカを構えている相手の姿が確認できる。
黒い砲身より放たれた一発が自機の端を掠め背後の残骸に命中する。
先程まで相手の動きは若干鈍重だった。だが回避と今の一撃の腕は悪くない。
この戦いで覚悟でも決めてくれたのならそれは結構。こちらの楽しみが増えるだけだ。

 さて…。こちらも少しは本能に任せていこう。
背後から迫るバズーカの爆発の衝撃と輝きと共に相手に再び接近する。
先程より加速をつけて、それでいて命中の定まらないように小刻みに姿勢を崩して。
随分と滾っている。攻撃が荒々しくなることは仕方の無いこととして欲しい。

【行動:06番の攻撃を回避 (-1P) 06番へ再び戦闘を仕掛ける (-1P)】
【位置:H-05】【残り行動値:2P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:楽しひ戦闘】【同盟:無し】
『ああいうことは、したくないから』

 そうはいってもまぁ……

「仕方が無いんじゃないかしら? やらせておけば良いわ……」
『それで、君はどうするつもりなんだ?
 今のままじゃ、万が一話が通じない相手と闘う事になったとき、厳しいんじゃないかな。
 よかったら、修理の手助け、してあげてもいいけど』

 はたと気づいて顔を要塞の方へ向け、近づいた。

「助かるけど……なめないでね、私はプロよ。
 無論、材料が無ければ私だって治せなけどね」

 そこで一旦息を吸い、通信画面で顔を見せる。

「ようこそ、元・私の家へ。不法侵入者さん。
 居心地はどうだった?」

 ハッチに取り付き、機体を接触させてロック解除コードを打ち込む。

「悪くは無いかと思うけど、ロックが掛かってて不便だったんじゃないかしら?
 もう残ってる私の財産はこの要塞ぐらいのものね」

 後ろで音を立ててハッチが開いた。
 機体を振り向かせ、コックピットハッチを開いて、MSの手のひらに乗った。
 相手のガザDを見上げる

「始めまして、私はサーティア=クワン。
 私の成績……殺害数は二人。殺しかけたのは一人よ」

 敢えて殺害数を二人と言った。
 そう、ずっと、リオンとここに居られれば良かった……
 出て行ったからリオンが心を開いてくれたのかもしれない。
 けれど……私には……
 今はもう、生き残るしかない。

 私は失敗も喰い潰した命も私の覚悟も、全部背負ってでも、生きる。


【行動 : アーネストへ通信(持続中) F5へ移動(−1) ハッチ開放(−1) MSの手に移動(−1) 】
【残り : 1P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : なし 】
アレンの執念に満ちた声。
そのコロニーには何かがあるのだろう。
さて、どうした物かとリファニアの顔を見ると、
彼女は決意を固めたような顔をしていた。

それを確認すると、何も言わずに計器のチェックに入る。
「・・・機関圧、各部気密チェック、周囲索敵・・・異常なし。
 目標地点をS−17へ設定、エンジン始動。
 微速前進から通常航行速度へ移行します。」

ムサイがゆっくりと動き出した。

【行動:移動(−2)】
【位置:L-8→M-8→M-9→O-9】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 右下のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
24ジェイス=カーライル ◆oFNZJAIS42 :04/02/04 22:41 ID:gMeUr1Aj
懇親の一撃ともいえる自分の攻撃。
避けられた。

「ちッ……距離が遠いかァ?!」

俺の腕ではたとえまぐれでいい所へ撃っても当たらないだろう。
自分の腕を常に向上させていかなければならない。
敵をある程度接近させて撃つ。
度胸比べだ。
バズーカの爆発光を背に迫る敵。
今撃っても当たらない。
あんな動きの敵に当てられるとも思えない。

「来い……」

相棒を完全に停止させる。
バズーカを構えたまま動かない。
無防備。
小刻みに動いて迫る敵の影、気のせいかこっちのMSより速い気がする。
敵は強い。
俺は弱い。
そんなこと解りきっている。
そのままのスピードで振り下ろされるアックス。
目を大きく見開く。
機体のカメラいっぱいに迫るビームの刃。

「――ぉぉ…っ……ぁぁぁあああ!!!」

激しく揺れる機体。
双方の機体がぶつかっている状態。
アックスが降ろされる瞬間に前に出たからだ。
そのさいに左腕は見事に切断された。
だが俺は生きている。
そしてMS同士の距離は0。
ハイパーバズーカの残弾は2。

「建設業者の度胸を舐めるんじゃねェェェ!!!」

【行動:突っ込む(-1p)10番に攻撃(-1p)】
【位置:H-5】【残り行動値:残り2p】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード、ハイパーバズーカ】
【所持品:ブランデー入り携帯ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:俺らしく生きて俺らしく死ぬ】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
「疲れが顔に出ている、しばらく貴様は休んでいろ!」
そうダグラスに言い、ソファーに移るように促す。

先ほどから、疲労が溜まっているのだろう、拒食症の症状も出ている。
取合えず俺は、ダグラスをソファーに行くように促した。

火器管制パネルから離れた俺は、操舵桿を握っている。
「コース確認S17地点索敵モード第2種戦闘。」
こまめにコンピューターに入力していくそして、
OKの返答が帰ってきたときに、舵を一気にまわした。

【行動:移動Q9Q11(2)】
【位置Q11】【残り0P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:指定された場所に移動】
【同盟:03、05、16、20】
26ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/04 23:14 ID:???
ここはK-18地点。
もう眼の前には瓦礫などなく、見渡す限りの黒い海。
レーダーには特に反応は・・・ない。

それを確認するとガズRは漆黒の海に飛び込んだ。

「・・・何も邪魔がなければいいけど・・・。」

【行動:移動L-18→I-18(3) 索敵(1)】
【位置:I-18:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんな死ね リナルド殺害 手駒探し】
【同盟: な    し 】

(さて、本来の目的を実行しますか。)
本来の目的―――――――――――――自分への答え。

     ここで何を成したいのか?

     これからをどう生き抜くか?

     生きるために何を望んでいるか?

(まずは、人間と出会おう。俺を知らない人間と、
 自分の知らない自分を見つけられるかもしれないから。)

今後の行動が決まったので早速移動をはじめる。
途中、シュウジとリナルドを見かけ少し足を止めしばらく考え込むと
シュウジ達に通信を入れ

「Good Luck。」

と言い残しその場を後にした。

彼は気づいているのだろうか?
小さな冒険に出る子供のような心の高鳴りが密かに自分の中にあることを。

彼は気づいているのだろうか?
普段、表情があまり変わらない彼の顔がその時だけ密かに笑っていることに。

【行動:移動 R-16→R-15→R-14(-3)通信(-1)】
【残り行動値:0】
【位置:R-14】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
28リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/05 00:03 ID:???
第五章 >27 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01■■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□□□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■※■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼21□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□11◎□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□□□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□◎□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎※◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■◎◎■□□■□■■□03□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□※□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□■■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■◎□□▼□□□■※■□■◎07□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□24□□□□■■□22□01□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□■■■
17□□■□□□□◎□□□■■□□□□□≠≠□□□□□■
18◎□□□□□□□08□■■◎◎□□□□□□□□□□□□
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□□□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□25〓〓□□□◎□※□※※□□◎□□□▼19▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□□◎※※□■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

01・15は同一地点。03・05・16・20・23は同一地点。06・10・14は同一地点。
03・05・16・20・23はムサイ級戦艦に搭乗。03.・05・16・20・23の機体はムサイに収容。
搭乗者死亡の17番の機体もムサイに収容。
H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・17・18死亡。
22は『放棄された参加者』。
29リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/05 00:04 ID:???

 01番 シュウジ・アサギ        (32) 男性  ホビー・ハイザック
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン         (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  ゴトラタン
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ジャベリン(元・ジム・ライトアーマー)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性  ガンイージ
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 16番 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ゴトラタン(元・ガンダム4号機→ジャベリン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  ハンブラビ
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー         (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 22番 リー・ションロン          (22) 男性  ビギナ・ギナ
 23番 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 24番 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  R・ジャジャ
30リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/05 00:05 ID:???
【業務連絡】

 出席番号 22番 リー・ションロンさん。
 あなたの書き込みが途絶えてからおよそ2週間の間、なんの音沙汰もありませんでした。
 警告に対しても何の反応もなかったため、管理側として、ここに『放棄した』と判断します。

 以降、リー・ションロンさんの運命は、他のプレイヤーの意志に任されます。
 彼を『使いたい』人は、管制室にて申し出て下さい。
31リー=ションロン ◆T2X.xlTDSU :04/02/05 00:23 ID:???
「向こうからのこのこやってくるとは…。」
ションロンはこの時を待っていた。
P−15に移動後、コロニーを目指していたのだが、S−17に大量の機影を確認、
これはまずいと索敵範囲外へ退避。その後、ずっと機会を待っていたのだ。
そして、ついに殺そうとしていた奴らがのこのこ分散してやってきたのだ。これ以上のチャンスはない。
その内の一人から協力しようという通信が来たが、ションロンにとっては論外中の論外だった。
(何を考えているのか…今更なれ合いなど。2機ぐらいなら一気に…殺れる。)
「断る。」
それだけ言うと、まず、機体を一気に相手のエリアへ突撃させ、
スポーツ用の明らかに弱そうな機体に狙いを付けると、トリガーを引いた。

【行動:通信(−1)R−15へ移動(−2)ビームライフル発射(−1)】
【残り行動値:0】
【位置:R-15】
【機体状況:通常】     
【武装:ビームライフル(右手)ビーム・ランチャー(左手)ビームサーベル×2(内蔵武器)、ビームシールド(左腕)、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g二本 身分証明書、拳銃(残弾ゼロ)、鉛筆】
【行動方針:敵の殲滅、まずホビーハイザックから】
【同盟:なし】
32ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/05 00:25 ID:???
>>26
訂正です。
諸事情により行動力が足りていなかった事が判明しましたので、
>>26の行動力は本日2/5の分を使用して行います。

スレ汚しすいませんでした_| ̄|○
基地の出入港口に向かいながら、今後の行く先を考える。
………と言っても行く当ても特定の目的地もありはしない。
分かっているのは、入っただけで確実に死ぬ宙域と、自分を殺そうとする敵がいるかもしれない宙域があるということだけだ。

「……取りあえず、出たとこ勝負しかないか」

目の前に宇宙空間への出口が広がる。見知らぬ殺意に満ちたコロセウムの選手入場口だ。
本番はこれから、というところか。
自分をここに放り込んだ連中………あの白衣の女やその取り巻き共は、観客としてどこかで見ているのだろう。
酒を片手に。笑みを浮かべて。埒もない話をしながら。時には退屈そうにあくびをして。

ジョシュア・カミンスキーが必死になって戦う姿を眺めているに違いない。

腹立たしい。理不尽だと思う。心の底から大声で叫びたい。ふざけるなと。
わけの分からないまま見知らぬ他人のために見知らぬ他人と殺し合いをさせられる。
こんなことが許されていいのだろうか。

「……………………」

だが、その状況が現実なら、それに従うしかないのも事実だ。
誰かが許している以上、それはどうしようもないことなのだから。
世の中とはそういうものだ……特に自分にとっては。

嘆いてもどうにもならないことばかりなのだ。この世というものは。
ならば。


ダミー隕石を展開すると、その陰に身を潜めるようにしてMKUは戦場へと飛び立った。

【行動:ダミー隕石展開(−1)、H15→J15に移動(−2)】
【位置:J15】【行動値残り:1】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石展開中;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺100枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
34シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/05 00:40 ID:???
前スレ>>302
「…好きにしろ…。」

>>27
「何…?ちょっと待…。」
〔AMBAC・火器管制・各アポジモーター復旧しました。〕
「仕方がない…後回しだ。
 ところで、…返答はいかに…?リー=ションロン。」
『断る。』
「っ…!」

たった一言の言葉で交渉ははね除けられ、ビームが飛んでくる。
〔緊急回避!〕
それを何とかゼファーの反応速度の速さで回避する。
「断ってくれてありがとさん…。」
〔…!?何を!?〕
「…捕獲する。機体制御は任せた。C01・02解放。
 対Gリミッターはセットしたまま。最低5分保たせろ。」
〔…了解!〕

通信を再度リナルドに繋ぐ。
「お前は手を出すな…私には私なりの戦い方がある。」
それだけ言うと、ディパックからノートパソコンを取り出し、コックピット内の端子に繋ぐ。
「300秒…それだけで十分だ。」
独り言を呟くと、急激なスピードでキーボードを叩き始めた。

【行動:通信(−1)攻撃開始(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:Q−15】
【機体状況 :頭部、バックパックに損傷有り 機体機能一部停止】
【参加者状況:後頭部打撲】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大) ビームサーベル 狙撃用BL(残弾5)】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:同盟者の状況把握 敵機捕獲】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

依託されてるリーさんの位置をR−15からQ−15に。
残ポイントを1pに修正します。
35リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/05 00:43 ID:???
先ほどの28のマップで、一部ミスがありました。
01・15の位置は、Q-15が正しいポジションでした。
関係者のみなさん、すいませんでした。

第五章 >34 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01■■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□□□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■※■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼21□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□11◎□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□□□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※□□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□□□□□□◎□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎※◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■◎◎■□□■□■■□03□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□※□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□■■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□■◎□□▼□□□■※■□■◎07□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■■■■■□□▼□24□□■■□□01□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□■■■
17□□■□□□□◎□□□■■□□□□□≠≠□□□□□■
18◎□□□□□□□08□■■◎◎□□□□□□□□□□□□
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□□□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□25〓〓□□□◎□※□※※□□◎□□□▼19▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□□◎※※□■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

01・15・22は同一地点。03・05・16・20・23は同一地点。06・10・14は同一地点。
03・05・16・20・23はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・16・20・23の機体はムサイに収容。
搭乗者死亡の17番の機体もムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・17・18死亡。22は『放棄された参加者』。
36イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/05 11:07 ID:???
疲労の色の濃いダグラス。
彼がソファーに座るよう促されたのを見て、愁林は意を決した。

「スタンリー、だったわね。
 暫く、この子を艦長室で休ませようかと思うのだけれど、構わないかしら?
 ちゃんとしたベッドの上で、寝かせてあげたいの」

ダグラスの肩に軽く手を置き、彼女は言葉を続ける。

「それと、アレン君たちの事も御願いできる?
 目的地に着くまで、無理はさせられないでしょう」

何時に無く真剣な表情のアレン。その瞳の奥に灯る、静かな炎。
愁林も、既に気付いていた。
アレンの目が見据えるモノの正体に―――即ち、それはプライド。
或いは何処かでその匂いを嗅ぎ取っていたからこそ、彼を仲間と認めたのかもしれない。
或いはその匂いに、心の何処かで惹かれていたのかもしれない。

だが、今は―――

傍らの少年、その横顔に一瞥を贈り、愁林はスタンリーの返答を待った。

【行動:提案(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:L-08(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
右手にビームサーベルを構えギラ・ドーガに向かっていた俺の目に、その
ギラ・ドーガが僅かに回避姿勢を取るのが見えた。
と、間を置いて後ろの残骸が一瞬の光と共に砕け散る。
ジェガンがバズーカか何かを発射して、それをギラ・ドーガが紙一重で
躱した、というところらしいが……。
いや、それだけではない。
ギラ・ドーガはその背後の爆風の勢いを利用してジェガンに接近していく。
その際の機体制御……見事なものだ。

とは言え、俺も感心ばかりしてはいられない。
ギラ・ドーガがジェガンに向かった為に、またガンイージとの距離が少し
離れてしまった。
「くそっ」
俺は舌打ちしつつも若干スピードを落とし素早く機体を方向転換させ、再び
ギラ・ドーガの後を追う。

そんな事をしているうちに接近したギラ・ドーガは、手にしたビームアックスを
ジェガンに振り下ろした!
まさしく、コロニーで俺に加えた一撃の再現だった。
俺の頭の中には2つに切り裂かれたジェガンが浮かんでいたのだが…。

…どうやらジェガンは無事のようだ。
いや、左腕を失いながらもギラ・ドーガを受け止めていた。
これはギラ・ドーガが爆風で僅かに姿勢を崩していたからか、それともジェガン
のパイロット…ジェイスの思い切りがもたらした結果なのか。

だがこの状況はチャンスとみて間違いはない。
ジェガンと激突したギラ・ドーガは、すぐには大きな回避行動は取れないだろう。

…今ガンイージにできるのは、すれ違い様の一撃離脱のみ。
既にガンイージのスピードは、俺に制御できるギリギリの線まできている。
小刻みな震動が、ビームライフルの攻撃が不可能である事を告げていた。
(……ここだ!)
コンソールレバーを満身の力で安定させながら、ジェガンのバズーカの射線に
入らないよう右後方からすれ違い様に、ギラ・ドーガの胴体に向けて横殴りに
ビームサーベルを薙いだ。

  【行動:ギラ・ドーガにビームサーベルで攻撃(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:H-5】  
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り3本、食料22/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:倒す!】
【同盟:なし】
バーニアの噴射は必要最小限。センサーは受動のみでこちらからの発信は可能な限り控える。
可能な限り隕石になりきろうとしている中、ジョシュアの心に恐怖以外の何かが少しずつ生まれてきた。

グラナダでテストパイロットをしていた頃には忘れていたもの。
生命の危険を感じることはそれほどなかったが、生き甲斐を感じることもそれほどなかったあの頃には得られなかったもの。
それは戦場に向かう戦士の興奮だった。あるいは死の恐怖をごまかすための積極的な逃避と言うべきものかもしれない。

胸ポケットに入れられていた名刺入れを取り出し、その中の1枚を手にしてみる。
自分の所属する会社。所属する部署。自分の肩書き。名前。電話番号。メールアドレス。アナハイムのロゴマーク。
おそらくはこの世から完全に抹殺されたであろう人間が、かつて人間であった頃に使っていた自分が自分である証拠。

だが、それは本当に自分であったのか。
自分がそうありたいと、可能な限り近づきたいと思ったものなのか。

グリプス戦役の敗残兵、カリスマのない木星帰りに対する独特の視線が常につきまとっていた月での生活。
言葉では表現できない、でも確実に存在する違和感に満ちあふれた毎日。
やり甲斐がないわけではないが、どこか満たされない仕事。
実験機や試作機に乗るたびに心の奥底から浮かび上がってくるジュピトリス。
仕事を終えて誰もいない部屋に帰るたびに見てしまうアルバム。

あのジュピトリスはもう存在しない。シロッコ大尉もいない。多くの仲間もいない。
みんななくなってしまった。あのコロニーレーザーがティターンズの艦隊の大半を吹き飛ばし、
ジュピトリスのすぐそばでジ・Oの識別信号が消えてしまったとき、何もかもが終わってしまった。
残ったのは、自分と、今は何処にいて何をしているのかも分からない仲間だけだ。
そして自分は、こんなところで、こんなMSに乗って、わけの分からない連中の玩具になっている。

悔しい。
心の底から悔しい。
こんな自分でも、あの木星の劣悪な環境を生き残って、シロッコ大尉の下で戦ってきたのだ。
あの激戦を生き抜いて。
それがこんな………こんなところで、死んでたまるか。
自分はジュピトリスの一員なのだ!
「……………………」

相変わらず恐怖は感じている。プレッシャーで押しつぶされそうだ。何かの弾みで心臓が止まってしまっても不思議ではない。
だが、それだけではない。自分は少しずつだが思い出している。
僚機と共にエゥーゴのサラミスめがけて突っ込んだ時の興奮を。
リックディアスに片腕を吹き飛ばされながら、ネモをビームサーベルで切り裂いた時の歓喜を。
戦場から這うようにして帰艦し、疲労でふらふらになりながら戦果を報告した時の充実感を。

戦え。
戦うんだ。
まずは戦って生き残れ。地球の重力の魂を引かれた俗人どもに、選ばれた人間の力を見せつけてやれと言われたではないか。
見ていてくださいシロッコ大尉。幸運を祈ってくれジュピトリスのみんな。
自分は。ジョシュア・カミンスキー軍曹は。絶対に生き残ります。この下劣なゲームに勝ってみせます。

「………徹底的にやってやるぞ、畜生め」

手にした名刺を引きちぎって丸めるとそのままポケットに押し込む。
そのまま大きく深呼吸を1回……2回……3回。
気合いを入れるのはいい。だが、常に興奮するのは適切でない。
集中するべき時に集中できるようにするためには、そうでないときに英気を養うのもパイロットの任務だ。
目をつぶり、呼吸を楽にしろ。それだけで体力の消耗はある程度抑えられる。

それに、目を閉じれば、昔を思い出すこともできるから。

【行動:J15→K15に移動(−1)】
【位置:K15】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石展開中;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
「スタンリー、だったわね。
 暫く、この子を艦長室で休ませようかと思うのだけれど、構わないかしら?
 ちゃんとしたベッドの上で、寝かせてあげたいの」

そう言ったのは、ダグラスと一緒に入ってきた女性
―まだ、10代にも見えるが、何処となく大人の雰囲気をかもし出している。典型的な美人に入る―
からだった。

「かまわんよ、あんたも少し休んだほうが良い。医務室に栄養剤が有るからそいつも持っていくと良い」

そう言って。艦長ゴッコをやる。いつのまにか、鼻歌を歌いながら。
自分は、戦いに行くのが楽しいのか?殺し合いがしたいのか?それとも…………………

鼻歌を歌うときは必ず、何か有る……自分の中で気づかない何かが……

「そう言えば、お嬢ちゃんそいつの機体はさっき回収した奴か?
 俺が見た機体はハッチが無いんで、つかえんぞ。まぁ、交換用の物が積まれていれば別だが・・・・。

そう、後ろを振り返りながら言った。

【行動:会話(0)】
【位置Q11】【残り4P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:指定された場所に移動】
【同盟:03、05、16、20】


41ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/05 16:57 ID:???
すぐさま彼女はその部屋を出て、それなりに歩いていく。
「………結構遠いわね…。…別に構わないけど…。」
…そして、扉の前に辿り着く…。
「…鍵…付ね?…じゃあ…」
少し距離を置き、あらかじめ持ってきておいたアタッシュケースを開く。
…そこには…ライフル銃、そして弾丸15発があった。
「…鍵…吹っ飛びなさい。」
体を地面に伏せ…誤差を減らす為にパイロットスーツを脱ぎ、
ライフル銃を構えて…鍵に向けて4度発射する。
…少しだけしか距離を置いていない為着弾。…鍵の部分が切り抜かれるようにして
破損していく…が、まだ切り取られきらない。…さらに最後の1発を仕掛けて何とか破壊する。
「……ふぅ…。結構弾使ったわね。」
アタッシュケースに弾と銃をしまい、その部屋に入っていく…。
「さ、薬探しよ。」
【行動:謎の部屋の前へ移動(1p)扉に銃撃をかける。(1p)入室(0p)】
【残り行動値:2】
【位置:V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 万年筆1本)
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 10得ナイフ 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:不明】
【同盟:シュウジ? ベルク? リナルド???】
道中、危険なデブリ地帯を抜けていくが何とか抜け出すと
広すぎるぐらいの広大な宇宙の闇にムサイ級戦艦の姿を確認
―――――――――――って、いきなり!

(どうすっかな―、いきなり合っちまったし。もう少し後だろう
 ・・・・・・って思って道中ゆっくり考えごとしたかったんだけど。
 しかも戦艦・・・・・んなもん支給されてんのかよ。
 始まって随分時間たってっからお仲間も居そうだし、こんな時ってどうすんだ?)

早過ぎる出会いに戸惑う自分。

(まずは会話だよな?)

少しの間、考えこみ通信をする。

「こちら、番号07ベルク=クロフォードだ。
 一応、交戦の意思はない。出来ればで良いんだが話がしたい。
 いろいろと聞きたいことや参考にしたいことがあるんでな。
 良い返答を期待する。」

【行動:移動 R-13→R-12(-2)通信(-1)】
【残り行動値:1】
【位置:R-12】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
『疲れが顔に出ている、しばらく貴様は休んでいろ!』

スタンリーが休憩を促してくる。
「すみません、ちょっとの間だけお願いします。」

ここは素直に操舵席を空け、ソファーへ移ることにした。
軽く床を蹴り、イブの隣を通り抜けようとした時、彼女の手が僕を静止する。
姉さんとスタンリーが何やら言葉を交わし始めた。
その会話を、生気の無い眼で見つめる僕。
目の前の視界がぼやけ、いまいち視界の焦点が合わない。
(少し・・・、無理が・・・過ぎたかな・・・。)
一時とはいえ、任を解かれた事によって、疲れが一気に表面化してきたようだ。
どうやらスタンリーが艦長室で休む事を認可したようだ。

「皆さん、ありがとう。なるべく早く戻って来ますので・・・。」
申し訳無さそうに艦橋を後にし、暗い艦長室に戻る。
血に染まった上着を脱ぐと、いつかと同じようにベットに倒れこんだ。

【行動:艦長室へ(−0) 眠(−1)】
【位置:Q-11】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:疲労 空腹 休養中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 右下のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
敵機?こんな時に・・・・。
「仕方がねぇ、でも、艦長がダウンしてるんなら、俺がやらなきゃな。」

そして、通信パネルに移動した後、こう電文を打つ
「コチラモ交戦ノ意思ナシ、タダシ接近ハ認メラレズ」
と、伝聞を打つ、そして時間差でセットしておいた。

「コレ以上ノ接近ハ敵対行動ト見ナシタダチニ撃墜スル」

とも・・・・。
この状況下では、まともに動けるのは俺とリファニアぐらい。
出来るかぎり彼女には無理をさせたくない。
それがイブの意志でも有る。

「もしものことがあったら、艦を退避させろ!それか、艦を捨ててMSで逃げろ!皆でな!」

そう良い残して、一人ブリッチを後にする。
目指すはそう、【砲術科】

【行動:電文(1)砲術科へ(1)】
【位置Q11】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:指定された場所に移動】
【同盟:03、05、16、20】
「すいませーん。誰かおらへんですかー?」
人気の無い、百貨店の店内にアタシの声だけが響き渡る。
普通やったら、活気にあふれとる場所が
今は不気味なぐらいにシーンと静まりかえっとる。
今にも、さっきアタシが喋った言葉が山彦になって
かえってくるぐらいに静まりかえっとった。

ついさっきアタシはコロニーに到着した。
だけど、コロニー港には人っ子一人おらへんかった。
この時点でおかしい事はわかっとった。
うんや、このプログラムっちゅーのに放られた時に
気付くべきやったな。
でもな、急に人がおらへんような気がしてな、逆に人恋しくなったんや。
今まで乗っ取った、ジャジャ馬から降りて、コロニー港に置いてきて
コロニーの中に入っていったんや。
中に入れば、キチンと灯りがついとる。
やけどな。活気ちゅーかなんちゅーか。
そうそう。人の気配っちゅーやつやな。
それが全然しとらへんのや。
灯りがついてはいるんやけど、このコロニーの中だけ
時間が止まっとるみたいにシーンと静まりかえっとった。
とりあえず、トコトコ歩いて目立つ建物。
そう、百貨店んや
(注 百貨店っちゅーのはデパートは違うんやで。
   キチンと売り場ごとに店員はんがおってな。
   値段は高くついてまうが、上質な物が手に入るんやで。)
その中に入って行ったんや。
で、やっぱり人っ子一人おらへん。
寂しくなってもうてつい声を上げたが・・・・・・返事はあらへんかった。
結局、上の階の方へ上っても誰もおらへんかった。
不気味でしょうがあらへん。
そして、その時目に入ったのが
展示即売会でもやってたんか上質なベットやった。
思わず、潜り込む。
そして、寝転んで・・・・・・
あいたっ!
そうやった。ノーマルスーツ着たままで後ろに
ヘルメットがあったんやった。
脱がなあかんな。
ノーマルスーツは丁寧にも出てくるときに着とった服。
飾り気の無い白のトレーナーとジーパンの上に着せられとった。
レディの服を勝手に脱がさんかったのは誉めたるが
通りでイマイチ、息苦しいとおもうたわ。
ついでに言えばスリッパを強引にノーマルスーツん中にねじりこむな!
しかも、胸んと入れられとったんで
よけい息苦しくなってまうやろが。
キチンと脱いで降りたんでベットの側に置いとく。
でも、まだちっと息苦しい。
誰もおらへんのやろな・・・・・・
えい。見られる心配もあらへんし脱いでまえ。
着ていたトレーナーとジーパンも脱いで下着だけを
着とるだけの格好になる。
窮屈感もなくなり、ベットにもぐりこむと
百貨店自体のエアコンも効いとるし布団も上質なもんでちょうどぬっくいんやわ。
でも、これはきっと悪い夢や。
ちこっと眠って目が覚めればいつもの自分の部屋に・・・・・・

ぐぴー。すやすやすや・・・・・・

【行動 : 移動 C21→D21 (1) 百貨店までいってみよ (1) 】
【位置 : D-21 】
【機体状況 : 順調に動いとる 】
【パイロット状況 : ぐぴー。すやすやすや・・・・・・ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : ぐぴー。すやすやすや・・・・・・ 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
ミョーコウは、ST-17コロニーへ進路をとった。
始めはダグラス君が舵を取っていたが、彼の顔には疲労の色が濃く浮かんでいた。
そんなダグラス君の様子を見て、スタンリーが舵を変わる。
イブが、舵から離れたダグラスに近づいて行った。
『暫く、この子を艦長室で休ませようかと思うのだけれど、構わないかしら?
 ちゃんとしたベッドの上で、寝かせてあげたいの』
ダグラスの肩に手を当てながら、イブがスタンリーにそう告げる。
……そうした方がいい。いくらなんでもダグラスも、そしてイブも、オーバーワークだ。
ダグラスは、素直に言葉に従い、艦長室へ行った。イブも、すぐ後を追うだろう。

その時、艦のレーダーが接近中の機体を捉えた。
EMS-10ペズ・バタラ。モニターの映像を拡大すると、魚のようなシルエットの機体が映った。
『こちら、番号07ベルク=クロフォードだ。
 一応、交戦の意思はない。出来ればで良いんだが話がしたい。
 いろいろと聞きたいことや参考にしたいことがあるんでな。良い返答を期待する。』
相手から通信が入る。敵という訳ではなさそうだ。
……機体は、コロニー方面から来たようだ。もしかしたら……。
「アレン、あのベルクってひと、もしかしたらリナルドの事知っているかも知れないよね。」
そうアレンに耳打ちをしていると、スタンリーがベルクに何やら電文を打ったようだ。
『もしものことがあったら、艦を退避させろ!それか、艦を捨ててMSで逃げろ!皆でな!』
スタンリーはそう言って、ブリッジから出て行った。

アレンに寄り添って、再び耳打ちするリファニア。
「……出来ればリナルドとの闘いに、ダグラス君達を巻き込みたくはないよね、アレン?
 今が、リナルドの事を聞き出すチャンスかもしれない。
 今更、私を巻き込まないなんて言わないでよ?
 ヒロインは、いつもヒーローの傍に居るものなんだから……。」

【行動 : アレンと会話、残4 】
【位置 : Q-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 絶対にアレンを生かす、パパと自分の生きた証を立てる、艦とクルーを護る、リナルド抹殺 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
48イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/05 23:55 ID:???
溜息をつく。
いざ、自分もMSへ向かおうとして―――愁林はよろけて壁に手を付いた。

「あら……っと、参ったわね……」

休息を、泥のような眠りを、体は求めている。
今の自分では、まともにMSを操縦する事も出来ないだろう。
それは、彼女自身が痛いほどに実感している事だ。

だが、真に休息を必要としているのは、自分ではなく重傷者たるアレンではないか。
彼が休まぬのに、どうして眠りになどつけようか。
そう思い、アレンとリファニアに視線を向ける。

「……」

彼女には立ち入る事の出来ない、世界がそこにはあった。

「申し訳ないけど、この場はお任せするわ」

言って、ふらつく足を前に進め、愁林は艦橋を後にした。
向かう先は艦長室。
ダグラスの様子が気になり、士官室から急遽行き先を変更したのだ。

【続く】
49イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/05 23:57 ID:???
「ダグラス……調子はどう?」

ノックを繰り返し、ドア越しに声を掛けるも、未だ返事は無い。
施錠されていない事を確認し、愁林は薄暗い室内へと足を踏み入れた。
奥へ進むと、ベッドに横たわる少年の姿が浮かび上がってきた。
枕もなく、いびつな寝息を立てている。

「……そんな寝方をしていたら、風邪を引いてしまうじゃない……」

一先ず、枕を頭の下に敷いてやるべきだと考え、ベッドの側へと歩み寄る。
思わず息を呑む。
少年の寝顔は、あまりにも儚げに見えたから―――

―――だから、切なく疼く胸のままに、彼女はベッドへと上がった。

「少しだけ、だから……これで、枕の代わりにしなさいね」

言い訳は、誰へのものだったか。
ベッドの上に腰を下ろし、膝の上にダグラスの頭の重みを感じながら、愁林も静かに眼を閉じたのだった。

【行動:艦内移動(-1)、ひとときの膝枕(-1)】【残り行動値:2p】【現在位置:L-08】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー(?)】
星が流れていく。冷たい輝きの群れが、前から後ろへ現れては消えてゆき、消えていっては現れる。
目を閉じていてもそれが分かる。神経が研ぎ澄まされていくのを感じる。感覚が外に「開いて」ゆくのだ。
身体を何かが通り抜けていくような気もする。錯覚だとは分かっているが、感じていることそのものは否定しない。

深くゆっくりと呼吸する。ノーマルスーツの循環空気特有の臭いには慣れているので、気にはならない。
そうだ、これが戦場の空気だ。平和な時には決して味わうことのない、命のやりとりがなされる世界の空気なのだ。
無限の恐怖と有限の脅威が存在する場所。限りなく死が身近なゆえに生命というものを強く感じる空間。
危険に満ちあふれ、悪意が充満し、殺意が交錯する、この世の地獄。

また戻ってきてしまったというわけだ、この場所に。

そして自分は間抜けにも孤立してしまったMS小隊員だ。周囲にいるのは全部敵。
信頼できる僚機はいない。頼りになる小隊長も見失ってしまった。友軍の影すら見あたらない。
前後に敵。左右に敵。上下に敵。唯一の救いは敵機の数だけ敵の陣営が存在するということ。
敵味方………いや、敵と敵が入り交じり、血と機械油にまみれて殺し合う、最低最悪の殲滅戦だ。
生き残れば勝ち。死ねば負け。作戦目標は部隊の生存。作戦期間は全てが終わるまで。

これはルールのない戦いだ。人類最古の、ある意味で最も純粋な形態の戦争だ。互いの生存をかけての最終闘争なのだ。
まさに悲劇。絶叫と慟哭が絶えることのないスペクタクル。そして悲劇が極まる故に喜劇でもある。
宇宙は絶え間なく血の色に染められ、涙に濡れて輝くのだろう。
人が死ぬたび星がきらめき、嘆くほどにその輝きを高めるのだろう。悲しみが深まるほどに美しさも増すのだろう。
星よ。この宇宙に浮かぶ星々よ。願わくは死にゆく者共の魂が迷わぬようにこの闇を照らしたまえ。

自分以外の人間のために。

【行動:K15→M15に移動(−2)】
【位置:M15】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石展開中;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×6)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
51ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/06 00:23 ID:???
レーダーには特に反応がない。
「少し、退屈かしら・・・・・・。
 ・・・・・フフフ、ちゃんと人がいるといいわね。」

【行動:移動I-18→G-20(4)】
【位置:I-18:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんな死ね リナルド殺害 手駒探し】
【同盟: な    し 】
52アーネスト・マンソン:04/02/06 11:06 ID:aDA0jrQ0
 しかたがない、ね。
「たしかにそうかもしれないさ。
 だけど……やっぱり無用な殺し合いはしたく、ないよ」
(そう、殺し合いより狩るほうがよほどいい)
 そう言葉を返し、彼女に続いて基地へと向かう。
 基地にたどり着くなり、彼女は基地のハッチを開放してみせた。
・・・・・・どうやら、この戦いの中、彼女はここで暮らしていたらしい。
「ようこそ、元・私の家へ。不法侵入者さん。
 居心地はどうだった?
 悪くは無いかと思うけど、ロックが掛かってて不便だったんじゃないかしら?
 もう残ってる私の財産はこの要塞ぐらいのものね」
 その言葉に、自然と苦笑が浮かぶ。
 確かに・・・・・・今の彼女には、この要塞跡とMSぐらいしか残された
ものはない。おそらく・・・・・・僕の知らない間に、大切な何かを失った
んだろうってことを、なんとなく彼女の口調から察することが出来た。
「始めまして、私はサーティア=クワン。
 私の成績……殺害数は二人。殺しかけたのは一人よ」
 彼女がMSを降り、姿をあらわす。
 金と赤に染め分けられた髪が強い印象を与える。
 僕もハッチを開き、体を半分、出す。
 目が、合った。
 ヘテロクロミア。金と灰の瞳に一瞬魅了され、言葉を失う。
(ああ、あれを抜いて口の中で転がしたら、どれほど気分がいいだろう)
 しばらく目を見つめていたが、返事を返していないことに気づいて
僕は慌ててしどろもどろに返事を返す。
「僕は……アーネスト・マンソン。よろしく」
(俺は……アーネスト・マンソン。まだ、誰一人殺してないよ……
 少なくとも、ここではな)
「……二人とも、生き残れるといいね」
(……生き残れるさ。俺の体の血と肉として)
 もちろん、自分の言葉が今のところ空虚な意味しかもってないことは
わかってる。でも、それでも、言わずにはいられなかった。
 どうにかして、生き残ろう。彼女は……戦うことも逃げることも出来
たのに、僕を信じてくれた。
 だから……僕も彼女を裏切るまい。
 僕は彼女を生かす。そう、内心で、誓った。
(無論誓いは果たされるさ。肉よ、おまえは俺と一緒になるんだからね)
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:(´∀`)=3】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:F5へ移動(−1)
    話し掛ける(−1)対象・サーティア・クワン
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:とりあえず・・・・・・よかった】
【同盟:なし】
【特記事項;なし】
M−15エリアを「漂流」しながら今後のことに思いを巡らす。
このままN−15に向かうとして、それ以降の行動をどうするのか。

敵の発見を最優先するならST17コロニーを目指すべきか。しかし既に崩壊しているようだし……待てよ。
自分がここに放り込まれたときの宙域図と最新のとを見比べてみる。
………このコロニーが崩壊してから、そう時間はたっていない?
ここは戦場だ。戦場でコロニーが崩壊する理由と言えば、他にはないだろう。
敵同士がこのコロニー内部かそのすぐ近くで戦ったのだ。実際に、この場所で。

次に生徒名簿を開いてみる。コロニー崩壊前に生きていた02番が、崩壊後には死亡と表示されていた。
つまり、このコロニーでの戦闘で、02番が実際に誰かと戦い、そして死んだ可能性が極めて高いということだ。

「……………………」

予想はしていた。覚悟も決めたはずだった。だが、死は何処まで行ってもやはり死そのものだった。
落ち着け。分かっていたはずだ。ここは戦場だと理解しただろう。戦場で誰かが死ぬ、当たり前のことだ。
しかもこれからは自分が誰かを殺す。そして誰かも自分を殺そうとする。まだまだ覚悟も気合いが足りないのか、畜生め。

妙に乾いていた喉をスポーツドリンクで潤しながら宙域図をにらみつける。
積極的に見敵必殺と行くか、このあたりの暗礁宙域に潜んで迷い込んできた間抜けを狩る方向で行くか……さて。

【行動:考える(0)】
【位置:M15】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石展開中;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+0.5本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
ベッドに倒れこんでから、どれ位の時間が経っただろうか。
ふと頭に違和感を感じた。けれど、悪い感じはしない。
このまま再び深い眠りに就いてもいいが、どうも気になった。
・・・まだ、体は動かない。時間はそれほど過ぎてはいないようだ。

まだ半分も活動していない脳で、薄目の視界から情報を掴み取ろうとする。
何も見えない。そういえば、照明落としてるんだっけ。
視界はゼロ。目を閉じ、寝ぼけながらも五感を働かす。
直に感じる後頭部の柔らかなぬくもり、鼻腔を擽る甘い香り。
となれば答えは見えてくる。

「ねえさん?いつのまに・・・・・・。」
消え入りそうな小声を漏らす。
姉さんも寝ているのだろうか?応えは返ってこない。
少しずつ暗闇に目が慣れてくる。隣の部屋から差し込んでくる僅かな光。
その光に、姉さんの体のラインがくっきりと照らし出された。
その艶やかな線を、目で追ってみる。
柔らかな曲線で描かれるその肢体に、暫く見入った。
それもつかの間。疲労という泥沼に、意識が呑まれていく。

最後の抵抗、ニカワで固められたような腕関節を動かし、優しくイブの左腕を取る。
姉さんも相当疲れていたのか、ピクリともしない。
そして、そっと手の甲に唇を触れ、苦笑しながら記憶にある言葉を詠唱した。
「これでも、ファーストキスって言えるのか、な・・・・・・。」
刹那、意識が完全に泥沼に引き込まれ、再び熟睡の渦に引き込まれた。

【行動:眠(−1)】
【位置:Q-11】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:空腹 休養中】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 右下のコロニーヘ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
疲れが見えたダグラスが休息に入り、続いてイブも席を外す。
スタンリーは何処かに行ってしまい、今ブリッジに居るのはリファニアとアレン……
後は五月蝿い七面鳥だけだった。

「アレン、あのベルクってひと、もしかしたらリナルドの事知っているかも知れないよね。」
その事はアレンにもわかっていた。
モニターに映るペズ・バタラ、間違いなくコロニーに居たリナルドの仲間。
「……出来ればリナルドとの闘いに、ダグラス君達を巻き込みたくはないよね、アレン?
 今が、リナルドの事を聞き出すチャンスかもしれない。
 今更、私を巻き込まないなんて言わないでよ?
 ヒロインは、いつもヒーローの傍に居るものなんだから……。」
寄り添って耳打ちするリファニアの肩を抱き、小さく呟く。
「……わかっているさ。
 ヒーローとヒロインは、二人で一つ……
 俺とリファニアはいつもいつまでも一緒だ。」
そう言って額にキスをすると、ペズ・バタラに通信をする。
「こちらムサイ、アレン=D=バディアンだ。
 あんたが聞きたい事は全て教えよう、だがその前に教えて欲しい事がある。
 ……あんた、前にコロニーに居たよな?
 リナルド=グレイスは何処にいる?」

【行動:ベルクに通信(-1P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす 『リナルド抹殺』 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
N−15に到達する。今後の方針は………まだ決まらなかった。
グラナダでのぬるま湯生活で、自分は思っていた以上に鈍ってしまっていたらしい。
情けない。腹立たしい。優柔不断は兵士にとって一番の大敵なのに。

鍛え直さねばならない。頭髪不足に悩む一社員から脱皮して、朝が来ないかもしれない夜でも平然と眠れる兵士に戻らねば。

考えてみれば、戦場生活と縁が切れてもう5年近い。童貞に戻っていても不思議ではない、か。
苦労するのは最初の一人だ。それを乗り切れば後は楽になる。心も体も慣れて、息を吸って吐くのと同じになる。
だから最初は楽な相手がいい。弱っている奴がいい。肉食動物は弱った獲物を相手に狩りの練習をするのだ。

刃にこびりついた錆を落とし、研ぎ直して、輝きと鋭さを取り戻せ。縮み上がっているようでは、一人前とは言えない。

【行動:M15→N15に移動(−1)】
【位置:N15】【行動値残り:1】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+0.5本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
57ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/06 18:53 ID:???
【行動:探索開始(4p)】
【残り行動値:0p】
【位置:V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 万年筆1本)
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 10得ナイフ 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:不明】
【同盟:シュウジ? ベルク? リナルド???】
58アシッド=ミニングリー ◆z9bHz0KqT6 :04/02/06 20:17 ID:FlsMp4Lc
IDチェック
 自らの犠牲と覚悟から打ち出されたバズーカの弾丸。
コックピットの横を僅かな所で通過していく。文字通りの紙一重と言う段階。
相手の覚悟は見届けた。後はこちらのシナリオに大人しく付き合ってもらう。
右腕がゆっくりと振り上げられる。この距離ならコクピットを潰すことも余裕だ。
彼の顔が会心の笑みに変わっていく。

 相手への一撃。
その瞬間突発的に浮かび上がる鎌と黒装束の者。明らかな死神の姿。
見開いた眼に、一瞬ではあるがはっきりと映りこむのが見えた。

 それは背後から……。 宇宙でマントを靡かせ……。 光の……。

 機体の背後スラスターから青白い炎が一気に放出される。
それに乗じて機体は不自然な体勢のまま、前方に勢いよく突っ込んでいく。
前にいたジェガンには覆い被さるような形となり、一見体当たりでも仕掛けたように見えただろう。
だが、背後にのみに必死な彼にそんな意識は当然無い。
ぶつかった衝撃でやっと前にも相手がいたことを思い出したのだ。

 「おぉおおぉぉおぉぉっっ!!!」

 そのままで…ジェガンも連れ立ったそのままでともかく前に進む。
背後から振るわれたサーベルはすでに空を切っているかもしれない。
それでも、スラスターを全開にしたまま前へ進む。
死神の影が少しでも見えたなら、全力で逃げ切らなければならない。

 『気持ちの悪い汗が体中を駆け巡っている』
 『疲労による過呼吸が気管から音を鳴らす』
 『口の端からは生暖かい血が滴っている』
 『眼は極端に見開き血走っている』
 『手の振るえと心臓の鼓動が止まらない』

    ──その全てが"死"の一文字に集約されるから

【行動:06番の攻撃をなんとか回避 (-1P) 14番の攻撃をかろうじて回避 (-1P)】
【位置:H-05】【残り行動値:2P】
【機体状況:外装への小ダメージ+14番からの切り傷】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:楽しひ戦闘】【同盟:無し】
電文で返事が返ってくる。
[コチラモ交戦ノ意思ナシ、タダシ接近ハ認メラレズ]
[コレ以上ノ接近ハ敵対行動ト見ナシタダチニ撃墜スル]

(話し合いの余地も無しってか。
 まあ、これが普通の反応だな警戒するのは当たり前だし
 ・・・・・・・あいつ等の基準で考えたらダメだな。。)
 
返事を返そうとすると、いきなり通信が来る。

『こちらムサイ、アレン=D=バディアンだ。
 あんたが聞きたい事は全て教えよう、だがその前に教えて欲しい事がある。
 ……あんた、前にコロニーに居たよな?
 リナルド=グレイスは何処にいる?』

(・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だっけ?アレン?リナルドの知り合い?)

――――――――――――――思考中――――――――――――――――――。

回想。
嬢ちゃんにラリアットを食らわす男。
その時、リナルドの華麗なるの飛び蹴りで吹き飛ばされる男。
その後、念のためと言わんばかりにリナルドのチョークスリーパーを極められ堕ちる男。
――――――――――――――の姿が浮かぶ。

――――――――――――――思考終了――――――――――――――――――。

(あ、アレか?)

思い出すと質問に答える。

「リナルドならさっきQ-15あたりにで見た。
 あいつ等が何処へ行くとかは知らないがまだそこに居るんじゃないのか?」

「あ、俺からの質問なんだが、アレン?だったっけ、お前の生きる”目的”は何だ?
 その”目的”はお前にとって何なんだ?」

【行動:新たに通信(-1)】
【残り行動値:3】
【位置:R-12】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
>>60
(距離保ってりゃ問題無いよな。)
を追加
62リ=ションロン ◆T2X.xlTDSU :04/02/06 21:33 ID:???
「避けた!?あの機体で、あのタイミングで!?」
ションロンは苛立っていた。あんな機体に乗り、さらに交渉をしてくるような奴に先制の一撃が避けられたからだ。
「ならばこれは…どうだ!」
武器変更。ビームライフルとビームランチャー。
「これは避け切れまい!喰らえ!」
火花を出しながら回避行動をするハイザックに、ビームライフル2発、ビームランチャー1発をたたき込んだ。

【行動:ビームライフル発射(−2)ビームランチャー発射(−1)】
【残り行動値:1】
【位置:Q-15】
【機体状況:通常】     
【武装:ビームライフル(右手)ビーム・ランチャー(左手)ビームサーベル×2(内蔵武器)、ビームシールド(左腕)、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g二本 身分証明書、拳銃(残弾ゼロ)、鉛筆】
【行動方針:敵の殲滅、不愉快な奴から】
【同盟:なし】
63シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/06 21:38 ID:???
〔回避…受け流し…回避…。〕
人間には不可能な反応速度で攻撃を次々と回避していくHハイザック。一発かすっていくが、たいした損傷ではないようだ。

「……基本的なことは変わらないんだな……。」
その中の本来操縦をしているはずの男は、ノートパソコンのディスプレイに表示された情報相手に、楽しんでいた。
〔後どれぐらいでしょうか?〕
「後少しだ……。」
〔このままでは小回りがききません。ザンネックベースから一時離脱します。〕
「あぁ……。」
左手で固定していたザンネックベースを離脱させ、少し離れた場所へ移動させる。

「よし、と。」
〔出来ましたか?〕
「あぁ、あとはEnterを押すだけだ。押したと同時にコックピットにビームライフルを突きつけろ。」
〔了解。〕
「……ゲームセット……っと。」
押し込まれるEnterキー、モニター以外の能力が停止するビギナギナ。
そして、指示どうりHハイザックは一気に接近し、ビームライフルをコックピットに突きつけた。
「リ=ションロン。モニターの機能だけは生かしておいてやった。なら、この状況が解るな?
 素粒子レベルまで分解されたくなかったら、コックピットから出て、左へ跳べ。」

【行動:回避×2(−2)捕獲(−1)接触回線(−0)】
【残り行動値:1p】
【位置:Q−15】
【機体状況 :頭部、バックパックに損傷有り 機体機能一部停止 左肩損傷】
【参加者状況:後頭部打撲】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大) ビームサーベル 狙撃用BL(残弾5)】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:同盟者の状況把握 敵機捕獲】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
「リナルドならさっきQ-15あたりにで見た。
 あいつ等が何処へ行くとかは知らないがまだそこに居るんじゃないのか?」
リナルドの居場所が大体だがわかった。
目を見開く。そう遠くは無い、今ならヤれる。
「あ、俺からの質問なんだが、アレン?だったっけ、お前の生きる”目的”は何だ?
 その”目的”はお前にとって何なんだ?」
「つまらない質問だな」
ベルクの問いに溜息まじりに答える。
「俺の生きる目的はヤツを殺す事、その目的は俺の意固地なまでの意地と誇りを取り戻す為だ。
 アイツをこの手でぶっ殺してやるのさ………
 あんた、アイツの仲間なんだろう?いいんだぜ?ここで俺をぶっ殺しても。
 だけどなぁ、俺はアイツを殺す。俺の腕がもがれようが、頭が吹っ飛ぼうが関係ねぇ。
 俺は俺の体が無くなっても、何も無くなってもアイツをぶっ殺す。」
そう淡々と語るアレンの瞳は、純粋で透き通っていた。
ただ、その純粋さは間違った方向に向いていたようだが……
それでもアレンは今、リナルドの居場所がわかり
そして、そこに行って闘う事が出来る事に異様に興奮していた。

「リファニア、アイツの居場所がわかった。
 Q-15あたりだ……
 ……この闘いは俺の問題、だからダグラスやイブ、オッサンは巻き込まねぇ
 俺は今からこの艦を降りる、お前はここにいろ
 オッサンやダグラスが戻ってくるまでな……」
神妙な面持ちをした七面鳥がトコトコとアレンの足元にやってくる。
「トリィ、トリィハ?」
七面鳥を持ち上げ、瞳を見つめる。
「お前はここにいるんだ。
 お前を連れてちゃ闘いに集中できねぇ……楽しすぎるんだよ、お前がいると……
 何もかも忘れて一緒に戯れたくなる。でも、そいつは駄目なんだよ……
 俺は、アイツを殺さなきゃいけねぇ……」

【行動:会話(-0P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす 『リナルド抹殺』 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
『つまらない質問だな』
溜息まじりに答える。
『俺の生きる目的はヤツを殺す事、その目的は俺の意固地なまでの意地と誇りを取り戻す為だ。
 アイツをこの手でぶっ殺してやるのさ………
 あんた、アイツの仲間なんだろう?いいんだぜ?ここで俺をぶっ殺しても。
 だけどなぁ、俺はアイツを殺す。俺の腕がもがれようが、頭が吹っ飛ぼうが関係ねぇ。
 俺は俺の体が無くなっても、何も無くなってもアイツをぶっ殺す。』

「別にお前と殺し合いをするつもりは無い。
 リナルドを殺すのもお前の勝手だ止める気も無い。
 だが、それからどうする?復讐だけが全てじゃないだろう?
 それを成し遂げた後、お前は何を望むために生きる?
 ・・・・・・・・・人間は何のために生きる?」

【行動:通信中(-0)】
【残り行動値:3】
【位置:R-12】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
七面鳥の頭を撫で、下ろすと更に通信が入る。
「別にお前と殺し合いをするつもりは無い。
 リナルドを殺すのもお前の勝手だ止める気も無い。
 だが、それからどうする?復讐だけが全てじゃないだろう?
 それを成し遂げた後、お前は何を望むために生きる?
 ・・・・・・・・・人間は何のために生きる?」
「お前は馬鹿かよ」
頭をボリボリとかきながら言った。
「その後どうする、何のためにする、そんなのは嫌いなんだよ俺ぁ。
 俺は自分が自分でやりたい事を自分がしたい時に自分でするんだよ。
 俺はリナルドをぶっ殺す、それが今の生きる理由だ。
 ぶっ殺した後は他の生きる理由を探す。
 それだけのこった。お前の聞きたい事ってのはそれだけか?」

【行動:ベルクに通信継続(-0P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす 『リナルド抹殺』 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
67リー=ションロン ◆T2X.xlTDSU :04/02/06 22:11 ID:???
「……なっ……?」
両腕から発射されたそれぞれのビームが、たやすくすべて避けられた。
一発当たったように見えたが、奴の動きは少しも衰えていない。
「何なんだ?奴は!」
遠距離戦を諦め、接近戦に移行すべく、装備変更キーを押す。だが、機体は一切の反応を示さなかった。
「トラブルか!?」
それどころか操縦桿を動かしても何も起きない。コンソールを操作しても何も起きない。
リセットキーも押してみたが、反応はなかった。

そして気が付いたときには、ビームライフルの銃口が押しつけられていた。
『リ=ションロン。モニターの機能だけは生かしておいてやった。なら、この状況が解るな?
 素粒子レベルまで分解されたくなかったら、コックピットから出て、左へ跳べ。』
「貴様が…貴様がやったのか?これを貴様が!?」
(こいつは…プログラマーだったのか?よりにもよってこんな奴と当たるとは…。
 しょうがない、ここは従うしかないか…。)

渋々コックピットハッチを開き、外に出る。
「このまま…引き下がるわけには…何か…何か手は無いのか?」
その時、一つの長細い小さな物体が視界の端に入った。
「…マガジン?」
それは拳銃のマガジンのようだった。まさかかと思ったが、一応自分の拳銃に装填してみる。ピッタリだった。
「……ククク。勝利の女神はこちらに味方したか……。なんて運がいいんだ…。」
銃の安全装置を外し、構える。目標は無論、こちらのコックピットへ移動する無防備なハイザックのパイロット。
「死ね。」
トリガーを引く。おそらく外れはしないだろう。

【行動:拳銃で攻撃(−1)】
【残り行動値:0】
【位置:Q-15】
【機体状況:不明】     
【武装:???】
【所持品:ディパック コッペパン二つ 水2g二本 身分証明書、拳銃(残弾?)、鉛筆】
【行動方針:せめて一矢報いる】
【同盟:なし】
68シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/06 22:30 ID:???
「……降りた!よし、ハイザックに時限式のOSロックをかけろ。」
〔了解。〕
「じゃ、お引っ越しと行くか……。」
ノートパソコンをディパックに入れ、ゼファーと工具セット、ディパックを持って、外に出る。

「やれば出来るんだな……お前も、俺も。」
〔……?口調が?〕
「これが地だよ……。エルザに裏切られる前までの。というかいちいち突っ込むな。」
〔……いえ、すいません。〕

ビギナギナのコックピットハッチに手をかける。その時、右足に激痛が走った。
「痛っ!!?」
若干バランスを崩しながらコックピット内に入る。
「銃……?やってくれる…あの距離で!」
〔大丈夫ですか!? ……くっ!〕
ビギナギナの左腕が動き、ビームランチャーから装備をビームサーベルに変更する。
そしてそれは、生身のションロンの方へ振るわれた。

【行動:お引っ越し(−0?)ションロンをビームサーベルで攻撃(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:Q−15】
【機体状況 :制御システムはノートPCで乗っ取ったままのはずだが…】
【参加者状況:右足に銃創】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
『僕は……アーネスト・マンソン。よろしく』

 返事をして、顔を覗き込まれたときに時になんだか気が付いた。
 そのヘルメットのバイザーから、髭がぼさぼさなった顔が覗いている。

『……二人とも、生き残れるといいね』
「え、あ、えぇ、そうね……」

 コイツ……『アイツ』と同じ匂いがする。
 あの惨劇の張本人。
 ……と同時に私にとってのヒーロー。

 星を見ていたら、流れ星に願っていたら、願いを叶えてくれた……『アイツ』と。

「アナタさぁ……あー、何て言うのかしら……私を何人目にする気?」

 臭いわよ、こいつ。
 匂う、ホンット匂う。

 オーケイ。
 脳は危険信号を発してるけど、こういうタイプは相手にしやすいわ。
 問題ナッシング、こういうタイプは常識通用しないんんだから。

 私も非常識全開で行きましょうか。

 何て言うのかしら、危険……なのよね。
 根源的な邪気って言うのかしら。

 人間じゃないわね、コイツ……。


【行動 : アーネストへ通信(持続中) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト(?) 】
70リー=ションロン ◆T2X.xlTDSU :04/02/06 22:42 ID:???
「…!?」
それは一瞬の出来事だった。
拳銃が当たったことを確認し、残されたハイザックの方へ向かおうと思ったその瞬間、
先ほどまで動かなかった急にビギナギナの左腕が動き、ビームの刃をこちらへ振るった。

「なに…。」

ションロンの体は痛みを感じる暇も、最後の言葉を発する暇もなく、
 消滅した。

【生徒番号22番 リー=ションロン 死亡
     死因 生徒番号01番 シュウジ=アサギとの戦闘】
「筒抜けなんだよなァ・…。艦内通信入れっぱなしだったし。」

とりあえず、勝手に通信したことは、別に良いとして。
あの体でこの艦を降りるといわれてもなぁ。

急いでブリッチに駆け上がる。大して砲術科からは距離は無い、
30秒ほどで着く。

「今の話は聞いたぞ、俺にも1枚かませてもらおうか?」
そう、言ってブリッチに入る。

別にアレンの味方をするわけではない。ただ、俺はリファニアの泣き顔を見たくないだけだ。
自分の娘のようにも感じられる、いたいけの無い少女の泣き顔を・・・。

それに、この男は六年前の自分に似ている。
1年戦争の最中戦争の中で、出会い彼女に誘われジオンに亡命したことも。
そして、理由は違うにしろ、復讐の憎悪の想念を抱き、この戦場を駆け抜ける事も。
そして、俺は彼女を守れなかったが、大切な女の為に戦うという姿を・・・。

(俺は、彼女を守ることが出来なかったが……その弔いのためにここに居るのだ!)
そんな事を考えながら、彼女のことを思う、ドリアンの真の開発者である彼女のことを・・・。

【行動:ブリッチへ(1)】
【位置Q11】【残り3P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:指定された場所に移動】
【同盟:03、05、16、20】
『お前は馬鹿かよ』

(―――――――――?!)

『その後どうする、何のためにする、そんなのは嫌いなんだよ俺ぁ。
 俺は自分が自分でやりたい事を自分がしたい時に自分でするんだよ。
 俺はリナルドをぶっ殺す、それが今の生きる理由だ。
 ぶっ殺した後は他の生きる理由を探す。
 それだけのこった。お前の聞きたい事ってのはそれだけか?』

「そうだな、俺は馬鹿かもしれない。
 お前と話していると今までの自分が馬鹿らしく思えてくる。
 聞きたいことはそれだけだ、すまない無駄な時間を掛けさせてしまったな。
 参考にさせてもらうよ。」

何故だろうか心の蟠りが少し解けたような気がする。
彼が一番人間らしいのかもしれない、そう思ったからか
人間らしい意見を聞けたからか、気が楽になった。

【行動:通信中(-0)】
【残り行動値:3】
【位置:R-12】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
73レイモンド=デリック ◆a/QqKjfHc6 :04/02/06 23:14 ID:Psh3agfL
IDチェック
(いけるか…………!!!)
ガンイージのビームサーベルがギラ・ドーガを切断せんと振り抜かれる。
機体の震動を除けば、攻撃のタイミング、突入角度、ほぼ完璧……の筈だった。
だがビームサーベルがギラ・ドーガの胴に食い込んだ、と思われた瞬間、ビーム
サーベルは何の抵抗もなく擦り抜けていった。
「何!?」
思わず動揺が声に出てしまった。
正直今の攻撃が躱されるとは思っていなかったからだ。
振り向いてギラ・ドーガを見てみると、何と激突したジェガン諸共前進している。
なる程、上下左右に逃げられる心配はないと思っていたが、まさかこんな強引な
方法で躱されるとは予想外だった。

だからと言って、俺もこのまま引き下がるわけにはいかない。
あれがアシッドの執念というのなら、それもねじ伏せて勝つまでだ。
「もう一度いけるか…。しっかり曲がってくれよ!」
俺は思い切り右フットペダルを叩き踏んだ。右足のスラスターが盛大に炎を上げる。
同時に今までにない強烈な震動とGが俺を襲った。
地震のような震動の中で、俺は必死にコンソールレバーを操作する。
僅かでも気を抜けば、ガンイージはあらぬ方向へ突き進んで行ってしまうだろう。
そんな中でも俺の目はギラ・ドーガから決して離れる事はなかった。

必死の操縦が身を結んだのか、ガンイージはそのスピードを保ったまま旋回した…
かに見えたが、最後の最後で軌道が横滑りしていった。
「くそっ。止まれ、止まれっての!」
再びコンソールレバーとフットペダルを動かして、突入しながら体勢を立て直す。
予定ではギラ・ドーガの背後を取る筈だった位置取りは、四半周程ずれて右横に
なってしまった。

しかし、もう迷っている暇はない。
迷っている暇があったら一撃でも多く攻撃を加えるべきだ。
そうだ。敵への攻撃は繰り返し反復する。敵が動かなくなるまで。その息の根を
止めるまで。遥かな昔からの戦闘の常識だ。
ジェガンを押して前進しているギラ・ドーガの動きはかなり鈍い。
…今なら…今度こそ…倒せる。

ガンイージは再びギラ・ドーガの胴体へビームサーベルを突き出した。

 【行動:ギラ・ドーガにビームサーベルで攻撃(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:H-5】  
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り3本、食料22/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:倒す!】
【同盟:なし】
N15に到着した。ここから先は、正面から「右」がデブリの少ない開けた宙域、「左」が暗礁宙域となる。
「右」前方に進めばST17コロニー、さらにその先にはこの戦場で最大の小惑星基地がある。
「左」前方に進めば、暗礁宙域の先に大規模な戦場跡と、RS5コロニーがある。ただしR5は立ち入り禁止区域だ。

どうしようか………と思ったときだった。

「!?」

前方で何かが光った。
光ったのはほんの一瞬だったが……自分の感覚が芯まで錆びついたのでなければ、あれは戦闘の光だ。
何かが何かに向かって光を放った。それは何を意味するのか。
当然だ。決まっている。あの速度とあの動きなら、間違いなくMS同士の戦闘だ。

全身に汗が噴き出る。頭皮に噴き出た汗が皮膚の脂と混じり合い、それが毛穴を埋めて貧弱な毛根を窒息死させるのが分かる。
心拍数が跳ね上がり、心臓の鼓動が脳髄に直接響き渡るのを感じる。
敵がいる。今まではデータの上の存在でしかなかったものが、目の前に現実として存在している。
その事実が圧倒的な存在となってのしかかってきた。
落ち着け。まずは深呼吸だ。大きく息を吸い、ゆっくり息を吐き出す。もう一度、腹式呼吸で、肩の力を抜いて。
右腕は動くか? 問題ない。 左腕は? 完璧だ。 両手は動く? 大根の桂剥きだって出来るさ。
ならば右脚は? 快調だ。 左脚はどうだ? ご機嫌だね。 両足でペダルはきちんと踏めるか? タップを踏めるぐらいには。
目、耳、鼻、口、オールグリーン。首も腰もよく回る。少し震えているのは………武者震いに決まっている。
チェック完了。ジョシュア・カミンスキー、君の身体に全く問題はない。いつでも発進可能だ。

「……………………」

だが、状況がよく分からない戦場に真正面から突っ込む馬鹿はいない。そういう馬鹿は真っ先に死んで生き残れないからだ。
敵に近づくときには側面もしくは背面から。天象地形を可能な限り利用して、気づかれないようにこっそりと。
攻撃が可能ならば、基本的に一撃離脱。そうでないなら、危なくない程度にデータを集めて戦略的転進だ。

隕石は隕石らしく流れていこうじゃないか。

【行動:N15→N14に移動(−1)】
【位置:N14】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
『ヒーローとヒロインは、二人で一つ……
 俺とリファニアはいつもいつまでも一緒だ。』
アレンは、そう言ってリファニアを抱き寄せると、リファニアの額にキスをした。
その後、アレンはベルクとの通信を開始した。

しばらく問答が続き、リナルドの居場所を聞き出したアレンが、振り返る。
『リファニア、アイツの居場所がわかった。
 Q-15あたりだ……
 ……この闘いは俺の問題、だからダグラスやイブ、オッサンは巻き込まねぇ
 俺は今からこの艦を降りる、お前はここにいろ
 オッサンやダグラスが戻ってくるまでな……』
その言葉を聞き、アレンに縋り付くリファニア。
「……私は、アレンの闘いを見届けなければならないの……。
 こんな狂ったゲームの中、アレンは私に、とっても素晴らしい時間をくれたから……。
 私の、生きる意味をくれたから……。
 そのアレンの全てを、この目に焼き付けておかなきゃいけないの……。」
……おかげで、私は他の誰でもない。ただの「リファニア=ニールセン」なんだって、実感出来たの……。

頭の中に、パパと問答をしているボッシュの言葉が蘇って来る。

『……あの娘をこんな所で育てた所で、何の意味がある?貴様の自己満足に過ぎんだろうが!
 今は良いかも知れんがなぁ、いずれ、イヤでも思い知る事になるんだよ……。
 自分は、他の人間とは違うんだとなぁ……!』

……違うもんか……。

『あの娘に、人並みの幸せなど、決して得られやしない……。
 その現実はある時突然、残酷なまでに唐突に、あの娘に襲いかかってくるだろうよ……。』

……アレンに出会えた事。かつて無い程純粋に、真っ直ぐに、その心を向けてくれた人。
そんなアレンの生き様が、どれだけ私の心を満たしてくれたのか、あなたには想像も出来ないだろうね……。

アレンと、ベルクの問答は続いて行く。
今のアレンの頭の中には、リナルドとの闘いの事しか無い。
いつだって、真っ直ぐに、自分の目的に向かって突き進む。
それが私の愛する、アレン=D=バディアンという男……。 

「アレン。絶対に、私も行くからね。闘いに手出しはしない。
 そんな事やったら、嫌われちゃうもんね?
 だけど、絶対に付いていくからね。駄目って言っても、付いて行くからね……。」

【行動 : アレンと会話、残4 】
【位置 : Q-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、パパと自分の生きた証を立てる、リナルド抹殺 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
あれから光は見られなかった。さっきより距離を置いたから見えなくなっただけのか、それとも戦闘に決着がついたのか。
索敵は受動のみの状態で、しかも暗礁宙域にいるとあっては状況が把握できるわけでもない。
ならば近づくしかないのだが。

「……………………」

戦闘があったと思われるのはQ15。P14からならば、身を潜めながら詳しいデータを取れるかもしれない。
ただ、そのためにはデブリのほとんどないO14を通らなければならないのだ。

開けた宙域だからと言って隕石やデブリが全くないわけではない。
たまたま隕石が1つぐらい流れていたとしてもそれほど不自然ではない………はずだと、思う。
だが、敵に目を付けられたら。怪しいと思われたら。見つかる可能性は今までの比ではない。

………ええい、覚悟を決めたのではなかったのかカミンスキー軍曹!
貴様はそれでもジュピトリスの一員か、シロッコ大尉の部下なのか!!
一度決めたら腹を決めろ。第一、敵がいつまでも同じ場所にいてくれるとは限らないんだ。

「………やってやるさ。どうってことはない………」

息と一緒にためらいを吐き出したつもりになって、正面を見据える。
今までと同じだ。エリア一つ分だけ死んだふりをするだけだ。何も怖がることはない。怯えたって始まらない。

さあ、パーティーの準備を始めよう。主役連中にばれないように、こっそりと。

【行動:N14→O14に移動(−1)】
【位置:O14】【行動値残り:3】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康「心拍数急上昇中」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
>>27
『Good Luck.』
不意にベルクから通信が入る。

「え? な、何だ、一体?」

レーダーにはホビー・ハイザックと白い機体、そして遠ざかっていくペズ・バタラ。

「全く、どいつもこいつも……」

ベルクはベルクなりにやるべきことができたのだろう。
だから、その邪魔はしたくない。 それが自分を死の危険に晒すことでない限りは。
リナルドがそう思っていると、シュウジから通信が来る。

>>34-
ゼファーが機体の制御をしているのか、非常にスマートな動きで先制攻撃のビームを回避した。
念のためにいつでも相手を攻撃できるようにしておかなければ、と彼が考えを巡らせていると、
さらにビームが2本、ほとばしる。
それに構わずホビー・ハイザックが前進し、ビーム・ライフルの銃口を白い機体――ビギナ・ギナとかいうらしい――に
押し付けた。

(なるほど、な)

おそらく、シュウジがビギナ・ギナの全身をハッキングによって掌握したのだろう。
コクピットハッチが開き、パイロットが出てきた。 どうやらビギナ・ギナを乗っ取る気らしい。

その時だった。

ビギナ・ギナから出てきたパイロット(確か、リー=なんとか)の手先が光ったように見えた。
同時にシュウジが右足を押さえる。 が、何とかビギナ・ギナのコクピットに辿り着いた。

(拳銃? 撃たれたのか!)

シュウジを助けなければ。
機体を接近させようとすると、突然ビギナ・ギナのビーム・サーベルが展開され、
リーとやらの居た空間を切断した。

後には何も、残らない。

(……ゼファーの緊急回避プログラムの賜物だろうか。
 だが、自分も同じことをしたとはいえ、やはり抵抗があるな……)

変形してMS形態をとり、ビギナ・ギナに通信回線を開く。

「おい、足を撃たれたんじゃないのか?
 弾丸は抜けているか?
 とにかく、すぐに手当てをしないと」

【行動:変形(-1)、シュウジに通信(-1)】
【位置:Q-15】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ?】
ベルクとの通信が終わり、縋り付くリファニアの頭を軽く撫でる。
「アレン。絶対に、私も行くからね。闘いに手出しはしない。
 そんな事やったら、嫌われちゃうもんね?
 だけど、絶対に付いていくからね。駄目って言っても、付いて行くからね……。」
「わかったよ……。俺がお前の立場なら、そうするだろうな……。」
そう言ってリファニアを強く抱きしめた。

「今の話は聞いたぞ、俺にも1枚かませてもらおうか?」
リファニアを抱きしめていると、ブリッジ入り口からスタンリーの声がする。
まさか、彼が協力してくれるとは思わなかった。
「……サンキュー、オッサン。
 アンタがいれば心強い……でも、どうしてだ?」
アレンにはスタンリーが味方する理由がわからなかった。
だが、今はそんな事はどうでもいい。
ただ、アイツを倒す為の力が欲しかった。

「もう一度言うぜ、オッサン、リファニア。
 俺がアイツを殺すのは俺の意固地なまでの意地と誇りを取り戻す為だ。
 そして、ソイツは俺が一人で勝たないと絶対取り戻せないものだ。
 オッサンとリファニアにやってもらいたいのは
 俺とリナルドとの闘いの邪魔が入らないように辺りのリナルドの仲間の相手をする事だ。
 誰も水を差すなよ?んな事やりやがったら、一生恨むからな?」

【行動:会話(-0P)】
【残り行動値:4P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11(ムサイ内 ブリッジ)】  
【機体状況:ハッチなし】
【武装:頭部ビームカッター、腕部ビームトンファー×2、ビームシールド×2】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:リファニアを生かす 『リナルド抹殺』 同盟者を護る 精一杯生きる】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
「理由なんてどうでも良いだろう?それとも俺にお嬢ちゃんの泣き顔を黙ってみて炉というのかい?」

正直こんな怪我人だ、過激な戦闘をすればショック死する恐れも有る……。
俺は、ただアレンが心配なのではない。自分の娘のような存在。つまり、
リファニアの泣き顔が見たくないだけだ・・・。

「それに、俺だって決戦のときが近いのかもしれんな。
 そう、私の唯一の大切な女を奪い、希望の光を奪ったあの男との戦いが…。」

俺の中でも、決意の蝋炎とも言うべきものが燃え盛っていた。
そう、この男の様に・・・・。

(おれも、まだ若いな・・・。)そうつぶやきながらも、操舵席へ移動した。

【行動:会話(0)】
【位置Q11】【残り4P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:指定された場所に移動】
【同盟:03、05、16、20】
アレンに強く抱きしめられるリファニア。
リファニアもアレンを強く抱き返す。少しでも、アレンの温もりを味わっておく為に。

『今の話は聞いたぞ、俺にも1枚かませてもらおうか?』
入り口からそんな声がして、アレンに抱きついたまま振り返るリファニア。
スタンリーだった。
スタンリー・M・イプキス。
戦争の臭いが染みついた男に出会った時、リファニアはボッシュと同じ臭いを感じ、警戒した。
……だが、どうだろう。実際のスタンリーは、少しだけお節介な所もあるが、人間としての暖かみを持った男だった。
戦争から逃れたがっていながら、決して戦争を忘れられない男……。
……リファニアは、スタンリーにパパと同じ匂いを感じていた。


パパ。異性としてではなく、あくまでも「パパ」として、愛した人……。
その関係を他人が知ったら、グロテスクに歪んだものに感じられたかも知れない……。


『リファニアちゃんに大切な事を教えてあげよう。
 リファニアちゃん自身の事だ。リファニアちゃんのこれからの生き方に関わる、大切な事だ。』

再び、ボッシュの声が蘇る。

『……リファニアちゃんは、パパの子供じゃないんだ。ここは、リファニアちゃんの居るべき場所じゃない。
 ……リファニアちゃん、君は、人間じゃないんだよ……。』

悪寒が蘇る。自分という存在があいまいになる、そんな恐怖がリファニアを支配してゆく……。

『君は、人形……。君がこのまま大人になってゆき、好きな人が出来て、結婚し、子供を作ろうとした時……。
 君は、自分が他の人間と決定的に違うという事を思い知る事になる。
 君は、決して子供を産む事は出来ない。何故ならば、君は、人形。
 第一次ネオジオン戦争時、ニュータイプ部隊という、哀れな人形達の部隊があった。
 君は、その人形達と同じ……。
 ある一人のニュータイプの少女から生み出された複製体……、クローンなのだから……。』

止まらない。震えが止まらない。

『そう悲観する事はないよ……。ここに居ては人並みの幸せを得る事は出来ないかも知れない。
 だが、おじさんは、そんな君に生きる道標を与える事が出来るんだ……。
 君は、人形かも知れない。だが、ただの人形ではない。他の人形とは決定的に違う所があるんだよ……。
 人形達は、その特異な能力を開花させる為に、強引な調整が必要だった。強化人間としてな。
 だが、君は……。
 おそらく、あのままニュータイプ研究所に居たのならば、決して気づかれる事は無かっただろうが……。
 ……天然だ。いや、天然とは言えないかも知れないが、紛れもなく、生来のニュータイプだよ……。
 ……さあ、おじさんと来たまえ。君自身の価値を証明し、君自身の居場所を得る為にな……。』

その時、リファニアは、逃げ出した。逃げ出して、パパの所に行き、問い詰めた。
……パパは、優しく抱きしめてくれた。
その時、リファニアは初めてパパと交わった。
パパと交わる事で、リファニアは自分の存在を確かに認識できた。
その後も、自分の存在があやふやに感じられる度に、パパを求めた。


……そのパパが失われた時、リファニアは、自分の存在を繋ぎ止めてくれる人を、失った。

(続きます)
このプログラムに投下された時、リファニアは完全に自分を見失っていた。
パパの意思が、何とかリファニアに自分を取り戻させてくれたものの、それは危ういものだった。

そこで、アレンと出会った。純粋で真っ直ぐな、熱く、眩しく、迷いの無い男……。
リファニアは、初めて異性に恋をした。それが熱烈な愛情に変わるのに、さしたる時間は必要無かった。
アレンと交わった時、アレンの眩しさに照らし出される時、アレンに抱きしめられる時……。
リファニアは、そこに自分が、「リファニア=ニールセン」が、居るんだという確固たる事実を認識できた。
そして、それはもう、揺るがない。

『もう一度言うぜ、オッサン、リファニア。
 俺がアイツを殺すのは俺の意固地なまでの意地と誇りを取り戻す為だ。
 そして、ソイツは俺が一人で勝たないと絶対取り戻せないものだ。
 オッサンとリファニアにやってもらいたいのは
 俺とリナルドとの闘いの邪魔が入らないように辺りのリナルドの仲間の相手をする事だ。
 誰も水を差すなよ?んな事やりやがったら、一生恨むからな?』
そう言ったアレンに、リファニアは勝ち気な笑みを返す。
「何言ってるのよ。当たり前じゃない。アレンは、アレン自身でそのプライドを取り戻さなきゃねっ。
 そして、アレンは輝くの。今よりも、もっと強く、眩しく輝くの。
 アレン=D=バディアン、ヒーローは、負けない。決して、負けないっ!」
そう言って、リファニアはアレンに熱い口づけを捧げた。
……おそらく、これが最後のキス。
余すところ無く、アレンに全ての想いを伝え、そして全ての想いを受け取る為の……。

スタンリーが、見ている。だが、リファニアには、むしろそれが喜ばしかった。
スタンリーと、パパのイメージが重なってゆく。

パパ、私にも、彼氏が出来ました……。
真っ直ぐで、熱くて、眩しくて……。
ちょっとエッチで、ドジな所もあるけど……。
最高に格好良くて、素敵な、私の、ヒーローですっ!

十字勲章が、暖かい光を放つ。
その光は、リファニアにしか見えないが、
二人に、闘いに赴く物に祝福を与えるかの如く、二人の身体に吸い込まれて行った。

……十字勲章は、もう輝く事は無い。

【行動 : アレンと会話、残4 】
【位置 : Q-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、パパと自分の生きた証を立てる、リナルド抹殺 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
意外とあっけなくO14を通り抜けることが出来た。
機体の周囲にデブリが目立つようになってきたことを確認すると、思わず安堵のため息が出る。
いかんな、最初の一歩を踏み出した程度で安心するようでは………そら見ろ!

「!」
戦争がいた。MK−UのデュアルカメラがO15にいるそれを捉えた。
デブリに邪魔されて途切れ途切れにしか採れないデータをコンピュータが繋ぎ合わせ、目に見える形にして表示する。
だが。

「………………?」
確認できた機体は3機。1機はRMS-106 ハイザックらしいが、残りの2機は全く知らない機体だった。
ZM-D11S アビゴル? XM-07 ビギナ・ギナ? 何だこれは? 何処のメーカーだ? 少なくともアナハイムのMSじゃない。
仕事柄MSに関する知識には自信がないわけじゃないし、試作機や実験機だってかなりの数を知っているつもりだ。
だがあの2機は何だ? 制式番号もデザインも既存の機体とは全く異なるというか、あんなのは知らんぞ。
ジオン系でも連邦系でもない。アクシズやオーガスタ、ムラサメあたりのキワモノ系ともデザインの路線が異なる。
当たり前だがシロッコ大尉が手がけたMSでもない。ネオジオンの連中もあんなのは開発してなかったぞ。

それにサイズだ。ハイザックと比較して……20Mオーバークラスの「MAらしい」アビゴルとかはともかく、
ビギナ・ギナとやらはどう考えても18Mじゃない。16Mかそれぐらいぐらいだろうか。あんなサイズのMSなどありえない!
民間人が旧式非武装のMSを改造してオリジナルMSもどきを作ったとしても、大型化することはあっても小型化することはない。
部品の規格が軍用と民生用とは全く異なるからだ。
18Mサイズの機体に必要な機能を全て詰め込むというのは容易なことではないのに。

頭痛すら覚えながら、さらにデータを確認する。
ハイザックが01番 シュウジ・アサギ。アビゴルが15番 リナルド・グレイス。ビギナ・ギナが22番 リー・ションロン。
いったい何なのだ、貴様らは! 見たことも聞いたこともないMSに乗って、戦いもせずに何をしている?
………あ、いや、戦ってはいたのか。さっきまで戦ってはいたんだよな。するとこの3機がつるんで他のMSを攻撃したのか?
ああ、もう、何が何やらわけが分からん。助けてくれとは言わないが、せめて相手が何なのかぐらい教えてくれ、頼むから。

ジョシュアには分からない。
宇宙世紀0093以降に開発されたMSのことも。
モニターに表示されている3人………2人と1人だったもののことも。

【行動:O14→P14に移動(−1)】
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康「何だありゃ?」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
85ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/07 12:09 ID:???
…まず、第1の部屋に入る。…オフィスのような場所らしく…かなり広い。…が、
隣の部屋との間には頑丈な牢のような扉が設置されている為、銃弾で突っついても
開きそうにない。
「………さて。まずは…」
部屋内を漁る。ひたすら漁る。……それなりに漁った結果…
鍵の類は何も見つからなかった。…が、まだ探索できていない場所が一つ、
PCの置いてある木製デスクと…そのデスクの一つの…鍵のかかった引出し。
「……………さて。まずは…」
10得ナイフを取り出し、こじ開けようとする。
「………中々上手くいかないものね…。」
仕方なく、バラして2つづつ併用して試す。
「…ったく…ここじゃ銃使ったらPCも中身も壊れそうだし…」
更に、パイロットスーツを脱いでその…服が汗だくで体に張り付いた状態の
肢体を露にして再度先程より細かく挑戦するが…
「…やっぱり駄目ね。…じゃあ…」
結局こじ開ける方針で、挑戦する。…引出しの方にじわじわ穴をあけていく
綿密な作業だ。…結局、10得ナイフに装備されていた全てのアイテムが
ひん曲がり、更に万年筆まで利用して…それと引き換えに何とか開ける事ができた。
そこからカードキー一つを取り出すと…呟く。
「……やっと開いた…。……まず…手に入れなきゃね。薬。そして…武器も。
…あんな甘い言葉を吐いておきながらコクピットを狙ったあの悪魔に…
お仕置きして更正させる為に…。…邪魔者になるあの2人も
アレを受け取れればもう用はないし…。」
そのまま、そのカードキーを持って隣の部屋に向かっていった…。
【行動:探索成果(0p)移動(1p)】
【残り行動値:3p】
【位置:V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
これは当たるだろう。
ハイパーバズーカを撃った瞬間に何処かでそう思った。
だが、唐突に世界がスローモーションになった。

砲身から打ち出される弾丸。
わずかな反動が自分の身体にも伝わる。
当たれ――
願いと反して敵のMSが動く。
飛ぶ弾丸。
動くMS。
当たれ――
弾丸はMSの横をすり抜けていく。

「ヤベ、死んだ……」

口から漏れた本心。
ディスプレイに映るギラ・ドーガの文字が死神と読めた気がした。
その死神はそのままビームソードアックスを振りかぶって俺に叩きつ――けなかった。
凄いスピードでぶつかってくる機体。
さっきの仕返しか?
と暢気な事を俺の頭の中の誰かが言っている。
衝撃と共にシートに吹っ飛ばされる。
歯を食いしばる。
尚も続く衝撃。
何かしなければ――と思う。
このままじゃ殺される気がする。

「うぅぅ…どう……しろって……言うんだぁぁぁ!!」

衝撃に耐えながら自分に対して文句を言う。
何故かその文句に答えが返ってきた。
『行動には何かしら目的が伴う、敵の目的を見極めるんだ』
懐かしい言葉だ。
敵の目的を達成させなければいい。
相手の行動は俺を後ろにやること。
ならば――!!

右手のハイパーバズーカを捨てる。
その右手で敵を押す、背後スラスター全開。

【行動:突っ込み返す(-1p)】
【位置:H-5】【残り行動値:残り3p】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:ブランデー入り携帯ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:俺らしく生きて俺らしく死ぬ】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
「理由なんてどうでも良いだろう?
 それとも俺にお嬢ちゃんの泣き顔を黙ってみて炉というのかい?
 それに、俺だって決戦のときが近いのかもしれんな。
 そう、私の唯一の大切な女を奪い、希望の光を奪ったあの男との戦いが…。」
そう言ったスタンリーの背中、何か光が見えたのは気のせいだろうか?

「何言ってるのよ。当たり前じゃない。
 アレンは、アレン自身でそのプライドを取り戻さなきゃねっ。
 そして、アレンは輝くの。今よりも、もっと強く、眩しく輝くの。
 アレン=D=バディアン、ヒーローは、負けない。決して、負けないっ!」
熱い口づけをするリファニア。
アレンはそれに答えるように、腕に一層力を込め、その口づけを受けた。
伝わってくるリファニアの想い、全てを受け止める。
そして、こちらからも想いを注ぐ。

自分の命は長くない、この闘いに勝ったとして……
意地と誇りを取り戻したとしても、生き残るには胸の傷は重すぎた。
だから、アレンは闘うのだ。
自分の意地と誇りを取り戻し、満足する為に。
全ては己の為、己の我侭、そして、それが例えリファニアやスタンリー……
イブやダグラスを巻き込もうとも、止める事は出来なかった。
(兄貴、見ているか?)

アレンはムサイ艦橋の天井を見上げた。
アレンには年の離れた兄がいる。軍に入り、父と共に戦死した兄。
決していい兄貴とは言えなかった。年が離れていたせいか、話も合わないし
長男というだけで優遇された兄を嫉妬した事もあった。
それでも、アレンにとってはたった一人の兄だった。

(アンタ、言ってたよな?俺らに出来る女は全部、家の金狙いだって)

アレンの家は名門の軍家である。
その家柄故か、アレンに寄り添う女は全てと言っていいほど家の金を欲しがっていた女だった。
誰一人としてアレンをアレンとして見ない。
バディアン家のアレンとしか見ない女、大人達ばかりの中で育った。

(それがどうだ?今、こいつはこうやって俺の為に闘ってくれるっつってる。
 死ぬかもしれない闘いだぜ?信じられるかい?
 こいつが俺の自慢の女だ。
 これ以上はねぇほどの、極上の、俺にはもったいねぇくらいの……
 愛しくて愛しくてたまらねぇいい女だ。)

腕を解き、リファニアとスタンリーを交互に見た。
「ムサイはここに置いておく。ムサイで行っちゃアイツらも危ないからな。
 ……今すぐ行くぜ?俺には時間が無い。こうして喋ってる時間も惜しいんだ。」
それだけ言って格納庫に向かう。
胸が痛んでも歯を噛んで耐えた。痛みに苦しむ時間すら惜しい。
アレンを呼ぶ七面鳥の声が聞こえたが、アレンは振り向かなかった。
きっと見てしまったら戻りたくなってしまうから。

「……」
考える暇も無くハンブラビに乗り込む。
心の片隅でダグラスとイブにすまないと思いつつ、
このハンブラビの元のパイロットに感謝しつつ。
アレンはムサイを出た。

恐らく、もう二度とは戻らない……

【行動:格納庫に移動(-1P) 発進(-1P)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11】  
【機体状況:特になし】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
89シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/07 13:58 ID:???
>>70
「な……なんで動いたんだ…?お前……見てたな?」
〔はい。解除コードも見てました。このようなことが発生したときのために。〕
「まぁいい……痛ぅ……。慣れてないからな……こういう痛みは。
 18の頃に一回だけだからな……。」
右足の傷を見る。太股に銃創が二つ。貫通したようだ。

〔18?〕
「そんなことはどうでも……いい。ハイザックを処分する。」
〔処分ですか?私が扱えば簡単に少なくとも2対1の状況に持ち込むことが出来ますが…。〕
「……頭部がつぶれてモニターの一部が死に、バックパックがやられて機動力が落ち、左肩の稼働効率が墜ちた物をか?
 確かにさっきの動きは凄かった。なかなかできるもんじゃない。
 けど、やっぱり足手まといだ。ザンネックベースの定員は一体だしな。」
〔了解。しかし、予備機として放置するのはどうですか?〕
「それもいいな……。よし、コロニーの方へ投げ捨てとけ。後、ザンネックベースを呼び戻せ。」
〔了解しました。〕
左腕のビームサーベルを格納し、ハイザックをコロニー方面へ投げ捨てる。
そして、どこかに漂っていたザンネックベースが戻ってきた。その上に機体を乗せる。
その作業が終了したとき、リナルドから通信が来た。

>>79

通信が来たと同時にサウンド・オンリーに切り替える。
「大丈夫だ……大したことは……ない。掠った程度だ」
〔なぜうs…〕
「黙ってろ……。
 とりあえず……こちらは片づいた。ベルクは……もういい、
 少しこっちはこの機体のチェックに時間がかかりそうだ。先に行け。」

彼らは気が付いていなかった。前方からダミーと共に一体のMSが近づいていることに。
この時のミスを指摘するのであれば、レーダーをすぐに回復させなかったことだろう。

【行動:通信(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:Q−15】
【機体状況 :左腕のみ正常稼働。】
【参加者状況:右足・太股に重症】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
90イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/07 14:20 ID:???
日の当たらぬ路地裏、薄暗い裏通り。
大混乱時代にして大黄金時代、そして大暗黒時代の香港。
王大班の死後、混迷を極める極東の魔都。
その片隅の、小さな売春窟。
薄闇の中、揺らぐ灯火に照らされ、組み敷かれた少女は懸命に抗う。
ハイスクールの入学祝に父から贈られたお気に入りの服は、既に用を為していない。
劣情に任せた男たちの手で、見るも無残に引き裂かれ、ただのボロ布に成り下がってしまっていた。
何軒もの店を梯子して、ようやく見つけた可愛らしい下着も、当の昔に剥ぎ取られ、部屋の片隅に転がっている。
張りのある肌、艶めかしい曲線を描く蟲惑的な肢体。
身を捩るたびに双丘は揺れ、本人の意思に反して男を誘う。
欲情した男達は、蜂蜜に群がる蟻の如く、我先にとその柔肌に手を伸ばした。
滑る舌は、ナメクジの如く白い肌の上を蹂躙し、ぬらぬらとした光沢をその軌跡に残す。
愛情も、労りの欠片も無いそれらは、愛撫とは対極の暴力でしかなく。
しかしそれでも、少女は気高くあらんと唇を噛み締めた。
舌を噛み切る事も許されない。その口に噛まされた猿轡が、自決を阻む故に。
泣き言は許されない。悲鳴など以ての外。
たとえこのまま犯され、嬲られ、朽ち果てて打ち捨てられようと、最後まで心は気高くあらねばならない。
それが彼女の、守らねばならない最後の矜持。

耳障りな、下卑た歓声が耳を劈く。
男達の一人が、とうとうその剛直を露わに、少女の花弁を貫かんとして先端を宛がった。
次の瞬間。
破瓜の痛みに耐えるべく全身を強張らせた彼女の耳に届いたのは、無数の断末魔と、そして無数の銃声だった。
鉄錆の匂いのする、生暖かい飛沫が少女の裸体に跳ねる。
一体何が起きたのか。
薄らと目を開けた彼女の目に映ったのは―――

【続く】
91イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/07 14:21 ID:???
そこには聖女の姿があった。
服は返り血に塗れ、その身に硝煙の匂いを纏い、手にしたナイフからは赤黒い血が滴り落ちている。
刃の煌き、銃器のマズルフラッシュ。
殺人聖女は血しぶきの中を舞い踊り、次々と男達を赤い海に沈めていく。
一寸の無駄も無く、ただ殺す為だけの舞踏。
凡そ神聖なるモノとは対極の存在。
それでも、少女はその姿を、とても美しいものだと感じた。

「……着るといい。その格好では外を歩けまい」

肩に掛けられたロングコートに薄らと残された香水の香り、そして立ち上る血の匂い。床には、20人以上の男達の、物言わぬ骸。
貞操を奪われる恐怖に身を強張らせてから、たった数十秒。
命あるものは、既に彼女たち二人だけとなっていた―――

8年前。小雨交じりの香港。
恋人と信じた男の裏切りで、放り込まれた売春窟。
そこで愁林は、黒後家蜘蛛と名乗る女性に出会ったのだ。

【行動:昔の夢(-0)、睡眠中(-1)】【残り行動値:3p】【現在位置:Q-11】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
アレンから、想いが流れ込んでくる。
もう泣かないと、決めたのに、その誓いはあっさりと破られた。
とめどめなく溢れる涙。
だが、それで気持ちが挫ける事はない。
『ムサイはここに置いておく。ムサイで行っちゃアイツらも危ないからな。
 ……今すぐ行くぜ?俺には時間が無い。こうして喋ってる時間も惜しいんだ。』
アレンはリファニアから離れると、そう言ってブリッジを後にした。
悲しそうな声で、トリィがアレンを呼んだが、アレンは、振り向かない。

そんなトリィを優しく抱きかかえて、撫でるリファニア。
「……トリィ。私も、スタンリーさんも、出撃しきゃならないの。
 ……ブリッジに、誰も居なくなっちゃうでしょ?だから、ここはトリィに任せるね。
 もし、ミョーコウに危険が迫ったら、大声で騒いで。
 艦内通信は開いているから、きっとイブさん達も起きると思う。」
トリィにキスをして、トリィを下ろす。
「"またねっ"、トリィ。イブさんと、ダグラス君によろしくねっ!」
トリィに「またね」と言った事には、意味があった。
もし、この闘いに生き残ったならば、リファニアはその後何をするべきかすでに決めていた。
その時は、もう一度だけ、このブリッジに戻って来るつもりだ。
そして、その時こそトリィを連れて行くつもりだ。
ブリッジから出るリファニア。出際に、スタンリーにウインクした。

(続きます)
しっかりとノーマルスーツを着て、格納庫へ急ぐリファニア。
その顔は、戦士の表情だった。
パパが教えてくれなかった、戦士の心構え。
だが、それは、教えられるまでもなく、自然に身に付いた。
「結局、護るべきものがあれば、人は強くなれるって事なんだよね……。
 それは、愛すべき人かもしれないし、信念かもしれない。
 ……パパ、今の私は、何者にも負ける気がしないよ。」

格納庫に着き、巨大な悪魔を見上げるリファニア。
この闘い、長丁場になるかも知れない。しっかりと、推進剤を補給する。
推進剤が補給されるまでの間、サイコガンダムMK-IIを見つめる。
フッ……と、機体の上に人影が現れた。
その人影は、自分よりだいぶ幼かったが、自分と同じ顔をした、少女だった。
「……この機体のサイコミュが、妙にしっくり来たの、あなたのおかげだったの……?
 ……ありがとう。
 でもね、私は、私。リファニア=ニールセン。あなたじゃない。
 これからは私だけの力でやるよ。だから、あなたはゆっくり休んでね、ねえ……さん?」
にっこりと、笑いかける。少女もにっこりと微笑み返して、スッと、消えて行った……。
「ばい、ばい。」
推進剤の補給が終わったサイコに乗り込むリファニア。サイコミュとの波動とシンクロする。
多少、戦意が高揚するが、取り込まれやしない。かつてないほどの、グッド・コンディション。
「リファニア=ニールセン、サイコガンダムMK-II、行きます!
 ……グッド・ラック、ミョーコウ。……貴艦に幸あれ!」
HLV格納スペースのハッチが開き、宇宙の闇に放り出される巨躯。
背部のスラスターに光が灯り、巨躯は一気に加速していった。
アレンのハンブラビに機体を寄せると、機体をミョーコウに振り返らせ、リファニアは敬礼を捧げた。

【行動 : 格納庫へ(-1)、推進剤補給(-1)、出撃(-1)、残1 】
【位置 : Q-11 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
「全く、決めたらとことん突っ走るなんて、昔の俺そっくりだな。」

そう考えつつも、ブリッチを出際に、
「お嬢ちゃん早くしねぇと置いてくぞ!」

そうして俺もアレンが向かった格納庫へ・・・・。

「坊主、暗礁宙域を通るぞ!先行してやるから。着いて来い!」

そう言って、X2に乗り。
「コースクリア、カタパルトオープン!」

そうして、シグナルがカウントをはじめる・・・・。

そしてまたこの虚空へ戻ってきた・・・。会えるとはまだ知れぬ決着の為に。

【行動:格納庫へ(1)発進(1)】
【位置Q11】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
そのまま観察を続ける。大丈夫、こちらから向こうは見えても、向こうからこちらは見えていない……はず。
あらゆる発振を全て停止し、ジェネレーター出力もアイドリング状態まで落としたこの状態ならば、
ダミーにひっついている限りそう簡単には見つからない、と思う。少なくとも、自分が知っているMSには。
あのわけの分からないMSやMAがわけの分からないレーダやセンサーを搭載している可能性は否定できないけれども。

「!」
ビギナ・ギナがハイザックの腕をつかんでST17方向に放り投げた。それがさらにジョシュアを混乱させる。

何だ? 奴らは何をしている? 22番が01番を投げ捨てた?
あのハイザックは死んでいた。完全に無抵抗のまま流れていった。これは何を意味するのだ。
ビギナ・ギナもアビゴルも流れていくハイザックには全く興味がない様子だ。
つまり、あのハイザックはあの2機にとって全く脅威ではない。この状況でそれはつまり。
01番は死んだ、ということだろう。つまり組んでいたのは15番と22番で、先ほどの戦闘は01番対15・22連合か。
あのハイザックはコクピットあたりに直撃を受けていたのかもしれない。詳しい理由は分かるはずもないが。
何にせよ、自分で手を下さなければならない敵が勝手に1機減ってくれたと言うことだ。だが。

O15で何が起こったのか、ジョシュアには手に入れた情報から考えることしか出来ない。
そして、カメラが捉えたもう一つの映像がその心を激しく揺さぶった。

「SFSだと………!?」

ビギナ・ギナの足下に見えたその機械。ここからでは種類までは分からないが、形と大きさから機能を推測することは出来る。
シャクルズかベース・ジャバーか何かの改良型だろうか。とにかく、あれはSFSだと考えて間違いないだろう。
アビゴルは形状から考えておそらくMA。そして、SFSを装備したMSはMA並の機動力を有する。追跡されたら、逃げられない。

心拍数がさらに上昇するのを感じながら、宙域図を呼び出す。
「左」に広がるQ14宙域は立入禁止エリアに指定されているが、宙域そのものは開けた空間だ。
そしてQ13宙域はここと同じ暗礁宙域だ。そこからQ15宙域を観測することも出来る。
今のあの2機はそれほど周囲を強く警戒しているわけではない。P13を通ってQ13に向かうことはそれほど困難ではないはず。
立入禁止エリアを挟んでより「安全」に観測するか、このまま身を潜めて観測を継続するか。どうする?

【行動:考える(0)】
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康;「怖いけど頑張る。でもやっぱり怖い」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
ムサイを発進し、少々物思いにふける。
思えばこのムサイに来て、本当に色々な事が起こった。
傷を負ったイブを助け、ダグラスと会い、リファニアと愛し合い、
サーティアと戦い、傷を負い、スタンリーと会い……
だが、その過去は今、必要無い。
今必要なのはリナルドを殺す為の仲間と、その想いだ。
「……ダグラス、イブ、世話になったな……」

X2とサイコガンダムが出てくる。
X2に接近し、接触通信をする。
「オッサン、そろそろ出発しよう。
 ……オッサン、オッサンだけに言うぞ。
 俺はこの闘いで……死ぬ。その後の、リファニアとダグラス、イブの事は……
 オッサンに任せる、頼むぞ。この中で、一番頼りになるのはオッサンだけだ。」

【行動:スタンリーに接触通信(-0P)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11】  
【機体状況:特になし】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
ハンブラビが俺の機体の方に来て接触回線で話をする。

「死ぬだと!?俺が何の為にわざわざ付いて来たと思う?
 おまえはまだ死ぬには惜しい!お嬢ちゃんを泣かせるな。判ったな?」

そう言い軽くフットペダルを踏む、接触回線越しに言う。
「暗礁宙域を通ってくぞ!先行する、多分索敵は難しいだろうが、残骸にあたって落ちるなよ。」

そう言って、リファニア機にも合図を送り、暗礁宙域を駆けぬける。

それは、ひとつの彗星のように尾を引いて。

【行動:移動Q12,13(2)】
【位置Q13】【残り0P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
「……うれしい事言ってくれるじゃねぇか。」
死ぬには惜しい。
その言葉がアレンの脳内を渦巻いた。
今まで認められる事が無かった、アレンとしての実力。
それが、認められた。

「くよくよすんのは、俺様らしくねぇよなぁっ!!」
そういうと、スタンリーの後を追う。
その瞳は、いつものイキイキと楽しそうなアレン、復讐に燃えるアレン。
両方の魂が宿っていた。

【行動:移動(Q-11→Q-12→Q-13)(2P)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:Q-11→Q-12→Q-13】  
【機体状況:特になし】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
三体のMSが暗礁宙域の中に消えていくリナルドの居る場所を目指して。
だが、戦艦を使わずMS複数で移動しているのは単独行動のためか
ムサイ級戦艦はその場に残っていた。

(MSが三体出撃したてことは3人出ていった。
 戦艦内には一人もしくは二人以上居ることになるが
 彼等と共に加戦しないのか?ま、いいか俺には関係無いし。
 むやみに戦闘する気も無いし。)

そう思うと自分もこの場所から離れていった。
自分の生きる目的を求めて。

【行動:R-11→R-10→R-09→Q-09(-4)】
【残り行動値:0】
【位置:Q-09】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つける】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
どうしようか考えていた、その時だった。耳障りな警告音と共に、スクリーンの一部が拡大されて表示された。

「な…………っ!?」

Q13に機影。数は2つ。デブリが多くてそれ以上のことは分からないが、とにかく速いことだけは確認できた。
思わず全速でこの場から逃げ出しそうになり……震える手足をどうにか押さえつける。

慌てるな。よく考えろ。明らかに先手を取られたわけじゃない。発見されたと決まったわけでもない。
あの位置からは、Q15もよく見えるはずだ。そして、そこには15番と22番がいる。連中は特に隠れているわけでもない。
開けた宙域にいる奴らと、暗礁宙域に身を潜めているこちら。どちらが目につきやすいかは明白だろう?

これはチャンスでもあるんだ。この広い戦場にばらまかれた敵が4機もここに集まっている。
データをまとめて入手する絶好の機会じゃないか。戦う上で敵を知るのは基本中の基本だ。
それにここにいるのは全員が敵でもある。つまり、奴らも基本的に敵同士なんだ。
互いに潰し合えば手間が省ける。傷つけ合うだけでも十分だ。目的は敵全機の撃滅ではないし、戦闘は単なる手段に過ぎない。

最後に立っている人間が勝ちなのだ。だから、積極的に戦い合ってくれるのは歓迎する。

「連中がやり合ってくれると助かるんだがな………」

だから待つ。これも立派な戦闘だ。ぶっ放すだけが戦争だと考えるのは大間違いさ。

【行動:耐える(0)】
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@ダミー隕石隠れの術;異常なし】
【パイロット状況:健康;「怖いけど頑張る。でもやっぱり怖い」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
>>100を一部修正。

【行動:耐える(0)】 【行動値残り:2】を【行動:索敵継続(−1)】 【行動値残り:1】とします。

スレ汚しをお詫びします。
102アーネスト・マンソン:04/02/07 19:59 ID:h5Ls8lCd
 何を言っているんだろう?彼女は。
 何人目?どういう意味だ?
(勘がいい……まさか、噂のニュータイプ?
 だとしたら面倒かな……どうしたもんだか)
「言っている意味が、よくわからないんだけど……」
 どうして彼女はあんな顔をしているんだ?
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:(;´д`)?】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:話し掛ける(−1)対象・サーティア・クワン
    警戒態勢(−2)
    (相手が何らかの敵対行動を見せる予兆を見せた瞬間コクピットに戻り
     1ポイントの攻撃を実行。相手が攻撃を行なってきた場合、1ポイントの回避を実行する)
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:一体彼女は・・・・・・?】
【同盟:?】
【特記事項;なし】

103ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/07 21:27 ID:???
ドアを抜けると…そこは通路だった。……そこを通っていると…横に関係者以外立入禁止の部屋。
カードキーを用い入室してみると…そこは目当ての薬品室。
「……まず、ここよね…あるとしたら。」
…すぐさまラベルを観閲しつつ薬品を探し始める…。
【行動:探索(3p)】
【残り行動値:0p】
【位置:V21】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
艦内に響く、微弱な振動。
軽い胸騒ぎと共に、もう一度目を覚ます。
溜まりに溜まっていた疲れは、既に昇華されていた。

「何故姉さんがここに?あれ、夢じゃなかったんだ・・・・・・。」

今一リアリティに欠けていた記憶は、どうやら現実だったようだ。
イブを起こさないように静かに起きると、もう一度左手にキスをする。

「・・・よし、これで確実っと。」

曖昧な記憶を補完し、今だ目を覚まさぬイブに優しく毛布を掛けてやる。
それにしても、さっきの振動が気になった。
クローゼットから新しい艦長服を取り出すと、足早に艦橋へ向かった。

「おまたせしまし・・・・・・た?」
艦橋にはトリィが只一羽いるのみ、人影が見当たらない。
健康な二人はともかく、ヘタに動けぬアレンまでいないのは、幾らなんでもおかしい。
「カンチョウ マタネッ!!マタネッ!!」トリィが叫びながらこちらに羽ばたいて来た。
(またね?・・・誰の言葉だ?)トリィを肩に乗せ、暫く考え込む。
ハッと何かに気付いたように、格納庫のモニターを見た。
ハンブラビとXBガンダムが無くなっている。同じくHLV格納庫も既にもぬけの殻だった。

ということは・・・。
予想通り、レーダーには友軍機の識別マーカーが三つ出ていた。
既に通信圏外を出ようとしている。
急いで通信席に回り、三人を引きとめようとする。
と、そこでアレンの顔が脳裏に過ぎった。
あの執念に満ちた顔と声、これが彼の望みならば止めても無駄だろう。
ならばせめてと、静かに通信席へ座りなおし、三機へ向けて電文を打った。

―――カナラズ カエレ ケントウ ヲ イノル―――

艦橋のガラス越しに立ち、三機に向けて最敬礼を送った。

【行動:起(−0) 艦橋へ(−0) 電文送信(−1)】
【位置:Q-11】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
105ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/07 23:10 ID:???
「ようやく、着いたのね。
 ・・・誰か・・・面白い人がいればいいけど。」

コロニー内に入り、ヘルメットを外すと
耳元の長い髪をかき上げ、唇の端をわずかに傾けた。

レーダーに反応あり。
並みの人間ならコロニーの中でいきなり戦闘はしてこないだろう。
(並みの人なら・・・ね。)

「・・・フフ。はっけ〜ん♪
 どんな人なのかしらね?
 ・・・・・・男の子?女の子?それとも・・・」

わずかながら「クスッ」と鼻で笑い、
私はMSの反応する地点へと向かった。

【行動:移動G-20→E-21(3) レーダーに反応あり(1)】
【位置:I-18:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんな死ね リナルド殺害 手駒探し】
【同盟: な    し 】
※前提条件に関する認識に誤りがあったので、>>53を次のように訂正します。

M−15エリアを「漂流」しながら今後のことに思いを巡らす。
このままN−15に向かうとして、それ以降の行動をどうするのか。
敵の発見を最優先するならST17コロニーを目指すべきか。
先ほどの基地を根拠地代わりに、中央部の暗礁宙域で待ち伏せ中心に行くのも一つの手だろう。

「……………………」

………選択肢が限られているというわけではない。むしろ無限に取り得る道はある。
ただ、この場合、何でも出来ると言うことは何も出来ないとほとんど同じ意味なのだが。
妙に乾いていた喉をスポーツドリンクで潤しながら宙域図をにらみつける。先はまだ見えない。

【行動:考える(0)】
【位置:M15】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMKU@ダミー隕石展開中;異常なし】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×6)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+0.5本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:情報収集・可能ならば敵の排除】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
『言っている意味が、よくわからないんだけど……』

 そう、ならもう少し解りやすく言いましょうか。

「アナタみたいな『趣味』を持つ奴には独特のにおいがあるのよ。
  私は人を見る目は無いけど、こういうのだけは本能で解る。
  私で愉しむ気でしょ? 御楽しみの内容までは解らないけどね。

 暗い部屋の中、明りを付けると部屋は真赤に染まっていて、その中に一人、髪を結んだ男が立っていた。
 その目は変わらず優しく笑っていて、手には斧を掴んでいる。
 辺りに散らばっていたのは工具、猟銃、家具、そして肉片と贓物。

「アナタは『アイツ』と同じ匂いがしてる」

 相変わらず直せない癖ね、喋り過ぎかしら?
 最も……

「生き残る事に協力するなら、その事は問わないわ。
  ただし……条件が一つ。
  生き残りがアナタと私二人になるまで、私には手を出さない事」

 そこまで生きていられれば、ね。

「乗るか乗らないか、乗るなら私も協力を惜しまない。
  二人で、もしくはもっと大勢で生き残れる方法を探すわ。
  どう……?
  趣味には干渉しないし、干渉する気も無い。
  私は、一応そういう趣味が解らないでも無いから……

  あなたの趣味を発揮するときには、気が向けば手伝いもするわ」

 そうよ『アイツ』の御陰でこういう趣味は解らないでもない。
 ……あの馬鹿野郎。


【行動 : アーネストこ会話?通信?(持続中) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト(?) 】
ミョーコウに敬礼を捧げたリファニア。
リファニアが機体を目標地点に向けると、アレンとスタンリーはすでに目標地点へ向かっていた。
……さぁて、急がないとね。
機体の推力を最大まで上げて、二機に追いつこうとする。
若干、推力の低下が見られるものの、それほど大きな影響はない。
リファニアは、速度を上げたまま、機体を暗礁空域に突っ込ませた。
狂ったような速度ですれ違ってゆくデブリを避け、時にはビーム砲で掃射する。
「〜〜〜♪」
このプログラムに投下された直後とは、比べ物にならない程、調子がいい。
一通りのウォーミングアップを終えた時、サイコガンダムの通信機に、電文が入った。

―――カナラズ カエレ ケントウ ヲ イノル―――

……粋なこと、やってくれるじゃないのぉ。ちょっと、涙腺緩んじゃったよ?
……ありがとう、ダグラス君。行って来ます。トリィ、よろしくね。

心の中で礼を言い、リファニアはアレン達に追いつくべく、先を急いだ。

【行動 : Q-12へ移動(-1)、残0 】
【位置 : Q-12 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
109リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/08 00:09 ID:???
《畜生。呪ってやる。呪ってやる。呪ってやる……》
《……殺し合いなんてやっている場合じゃない。
 みんなの命をもてあそぶこの女こそ、倒すべき敵じゃないの!》
《イベント……? アトラクション気取りか、ふざけんな!!》
《………徹底的にやってやるぞ、畜生め》
《なにはともあれ、一通り動かし方分かってきたわ。この調子でガンバルでー!!》

 ……暗黒の宇宙に満ちる、声無き声。
 不安。憎悪。混乱。恐怖。諦観。決意。虚勢。
 複数の参加者のどす黒い思念波が渦巻き、その矛先が一人の人物に向けられる。
 顔無き「プログラム」の管理側の中で、ただ一人その顔が明確な人物。

「ふふふッ。やはり、宇宙に出てくると違うわね。
 みなさんの強い“想い”を、ビンビンに感じるわ……!!」

戦い続くフィールドの中、その上に一機のMSを乗せた戦艦が静かに移動していた。
ステルス性の高い黒塗りの戦艦の上、やたらと目立つ黄緑色のMS。
鮮やかな黄色のワンポイントが随所に施された、ドライセンだった。

「憎悪と愛情は、一枚のコインの裏表。
 みんな、もっとわたしを憎んで。もっと私を愛して。
 わたしも、みんなを憎み、そして愛してあげるから……!」

髑髏とハロ達が浮かぶコクピットの中、恍惚とした表情で彼女は呟く。
無重力の中、白衣の裾が静かに揺れる。

『ティーチャー、これより最後の『賞品』を射出し、基地に帰還します。
 そろそろ艦内にお戻り下さい。』
「分かったわ。もう少しこうしていたかったのですけどね……」

足元の戦艦からの通信に、彼女はしぶしぶ機体を翻す。
一年戦争の珍MS・ゾックのカラーリングで彩られた重MSが、戦艦内に収納される。

「わたしからの愛の篭ったプレゼント、みんなは喜んでくれるかしら?
 それとも、もっと憎んでくれるのかしら? 
 ひょっとして、獲得した力を私たちの方に向ける子もいるのかしら?
 ああッ……想像しただけで、逝きそうッ……!!」

参加者の隙間をすり抜け、立ち入り禁止区域も踏み越えて。
フィールド内をぐるりとまわってきた戦艦は、再び小惑星基地へと帰還する……

【行動:黒いスペースアーク級宇宙巡洋艦に搭乗(−1p)フィールド内移動(−28p)
    『プレゼント』射出(×5)(−5p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
110リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/08 00:09 ID:???
第五章 >108 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01■■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□C□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■×■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼11□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□□◎□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□□□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※D□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□B□□□□◎□□□□07□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎×◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■◎◎■□□■□■■□03□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎20□□□※□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□16■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□×◎□□▼□□□■※■■24◎□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■×■■■□□▼□□□□■□□□×□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□×■■
17□□■□□□□◎□□□■■□□□□□≠A□□□□□■
18◎E□□□□□□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□□
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□□□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□2508×□□◎□※□※※□□◎□□□▼19▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□□◎※※×■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

01・15・22は同一地点。03・05は同一地点。06・10・14は同一地点。
11・21は同一地点16・23は同一地点。
01・15・22はQ-15(×)と同一地点。
03・05はムサイ級戦艦に搭乗。03・05の機体はムサイに収容。
コクピットハッチ破損のゴトラタンもムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
ABCDEは、それぞれ番号の刻印された『愛のプレゼント』のコンテナ(ビーコン作動中)
02・04・09・12・13・17・18・22死亡。
111リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/08 00:10 ID:???
 01番 シュウジ・アサギ        (32) 男性  ビギナ・ギナ(元・ホビー・ハイザック)
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン         (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  (ゴトラタン)
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ジャベリン(元・ジム・ライトアーマー)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性  ガンイージ
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 16番 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ハンブラビ(元・ガンダム4号機→ジャベリン→ゴトラタン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  ハンブラビ
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー         (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 死亡 リー・ションロン          (22) 男性  (ビギナ・ギナ)
 23番 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 24番 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  R・ジャジャ
112リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/08 00:12 ID:X1krknxL
『はい、みなさん、こんにちわ〜。
 先ほど、また1名脱落者が出ました〜。
 02番、シュバイザー・シュタイナーさんで〜す♪
 入れ替わりに、25番さんも入っているので、確認しておいて下さい。
 そろそろ、新しいお友達は打ち止めになりますよ〜。安心して殺し合いを続けて下さい♪

 さて、頑張ってるみなさんのために、先生から『愛のプレゼント』を用意しました☆
 フィールドのあちこちに置いてきたので、取りにいって下さいね。
 『プレゼント』を置いた座標は、次の通りです。

   『T-17』 『G09』 『E-02』 『W-08』 『B-18』

 なお、これから2回後の定期放送の時、誰も拾ってなかった場合、
 コンテナごと爆破しちゃいます♪ 欲しい人はお早めに♪

 では、立ち入り禁止区域の発表です。
  『B-15』 『D-14』 『E-21』 『L-04』
  『N-23』 『Q-15』 『U-10』 『X-16』
 プレゼントを拾いにいく時は、これらの禁止区域に十分注意して下さいね〜♪』

  *  *  *

ティーチャーの放送と同時に。
フィールドの各地で、一斉にコンテナ達がその偽装を解く。
あるものはダミー隕石のバルーンを破り、あるものはデブリの影から離れ。
一斉に、ビーコンを作動させ始める。

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)、「プレゼント」の偽装解除(×5)(−5p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
113ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/08 00:20 ID:???
探索をして、成果がまだ出てはいないが……付近に置いてある彼女のMSのスピーカーから
ティーチャーの声が聞こえる。
「………へぇ…。そう。…とりあえず…急ぐのが正解ね。」
聞き取りつつもMSに向かって駆けて行き、乗るとすぐにMSを起動、
隔壁を空けて飛び出し、一番近い目的地に向かっていく…。
【行動:MSに乗り込む(1p)移動(3p)】
【残り行動値:0p】
【位置:V21→U21→T21→T19】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
>>89
「……明らかに撃たれていたように見えたんだけどな。
 まあ、お前がそう言うならそれでいいさ。
 
 ああ、それとな、レーダーの端っこに異常な反応があるぞ。
 デブリにしては熱量が大きい。 案外、MSだったりするかもな。
 気をつけろよ」

そこに、もはや聞きなれた声が響いた。

>>112
(……やれやれ)

「ここも危ないな。
 俺は一番近いもの……ええと、T-17だな。 そいつを回収しつつ目的地に向かう。
 じゃあ、また後でな。 ……死ぬなよ」

そう言うと、彼は機体を再び変形させ、その場を離れた。

……

数分後。
再びコロニーエリアに戻ってきたリナルドは、Aの刻印のあるコンテナを発見していた。

「全く、いつの間にこんなものを放置して行ったんだか……。
 さて、中身は何かな?」

【行動:通信継続(0)、変形(-1)、Q-15→Q-17→T-17(-3)、コンテナ発見(0)】
【位置:T-17】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MA形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ?】
115シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/08 00:58 ID:???
「……これで……よし。全システム復旧……。」
〔っ!?〕
「どうした?声にならない声出して。」
〔レーダーを見てください!〕
「レーダー……っ!?」
ゼファーの指示で、レーダーを見てみる。すると、周囲には他参加者の機影がいくつかある。
内、一体は聞いたことがある名前だ。もう一人は聞いたことがない名前のガンダム。
もう一体は…ステルス機なのか、サイレントラン中なのか、反応がハッキリしない。
さらに奥の宙域を最大望遠で見てみると、ビームの光が何回か見えた。恐らくデブリを破壊しているのであろうが…。
こんな事にビームライフルのような弾数制限のある物を使うとも思えない。

「ということは…固定装備としてビーム砲を搭載する機体…。それなりに強力な機体だな…。
 …
 ここも潮時か…?痛っ!」
傷口が痛む。その痛みに耐えながら移動を考えようとしていた矢先、ティーチャーからの通信が入った。

>>112
「ち…。リナルドに通信入れろ。」
〔了解…。いえ、リナルドさんから通信です。〕

>>114

「わかっ…た。
 ゼファー。強行突破する。航路算出、移動開始。目標…H−15」
〔…え?〕
「行くんだ…。」
〔…了解。移動を開始します。〕

ビギナギナを乗せたザンネック・ベースが移動を開始する。
指定した基地とは逆の方向へ…。

【行動:通信継続(−0)J−15へ移動(−4)】
【残り行動値:4p】
【位置:J−15】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足・太股に重症 出血中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
>>114
修正です。

……

数分後。
再びコロニーエリアに戻ってきたリナルドは、コンテナの発信するビーコンを受信していた。

「全く、いつの間にこんなものを放置して行ったんだか……。
 ……もう少し接近しないと、まだ視認はできないな」

【行動:通信継続(0)、変形(-1)、Q-15→Q-17→S-17(-3)】
【位置:S-17】
(次は左上のマップへ行こうか。)

他の参加者と出会うベく
参加者が集まりそうな場所へ移動しようとしたとき
定時放送が聞こえてくる。

>>112

(サービス旺盛なのは良いんだけど
 誘ってることに間違いないな、でも。まあ、釣られてみるか。)

ひとまず、他の参加者との接触を後回しにし、
近くの『プレゼント』を取りに行くことにした。

【行動:R-09→R-08→S-08→T-08(-4)】
【残り行動値:0】
【位置:T-08】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つけるandプレゼント回収】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
118アーネスト・マンソン:04/02/08 07:32 ID:???
『アイツ』……なるほど、良く理解できた。
 つまり……彼女は。
「『食われた』わけか……」
 偽りの顔をためらいなく捨て去る。
 そして、これ以上ないほどの笑顔を浮かべて見せてやった。
「よくわかったよ。
 答えは……イエスさ。このくだらない闘いを、俺は俺なりのやり方で
楽しむつもり。君も君なりのやり方でいくつもりだろう?
 ならばいいさ。
 いつか君が俺の背を撃つその時まで、俺が君にナイフをつきたてるその日まで、
互いに戦おうじゃないか。
 その瞬間まで、君のことはとっておこう……
 今度こそ初めまして、サーティア・クワン。俺はアーネスト・マンソン……
といってもこれが本当の名前って訳じゃないが」
 本当の意味での「初めまして」を告げる。
 これはいい余興になりそうだ。
 互いに互いを殺しあう為に、他の誰かを殺すために、あるいは生かすための
関係。
 後ろから不意に刺される気分はどんなだろう……
 もしかしたら、あるいは。
 殺すよりも、よほど……

 俺は今までの人生の中で、一度も味わった事のない興奮を覚えていた。
 


【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:超興奮】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:会話続行(0ポイント)対象・サーティア・クワン】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:殺されるか、食うか……】
【同盟:サーティア・クワン?】
【特記事項;なし】
この先は立ち入り禁止区域か・・・・・。どうしたものかな・・・?
そう考えながら宙に浮いた機体はハンブラビとサイコガンダムへ向かう。

「俺は、P13から周りこむ、おまえ等はその逆から周りこめ。挟撃をかける。」
接触回線でそう語り掛け、離れ際に……。

「それから、もしもシュウジ・アサギという男が居たら、墜とさんで置いてくれ。
                           奴は俺の獲物だからな。」
そうして、2機から離れる。そして、単機P13からQ15へ……。

【行動:移動P13、14(2)】
【位置P14】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
―――カナラズ カエレ ケントウ ヲ イノル―――
ムサイからの電文に少し涙腺を緩ませつつ先を急ぐ。
スタンリーはP-13方向から回り込むらしい
あのX2なら心配は無いだろう。
パイロットも、熟練した兵だ。
自分は自分の成すべき事をするのみ。

先生からの通信は、どうでもいい。
プレゼントも特に興味が無かった。
しかし、問題はその通信が終わった後で動き出した……
センサーにかかったその機影だ。
高速で、こんな速度で移動できるものは可変型のMS……
「リナルド……グレイスゥゥゥ!!」
それを発見した瞬間、アレンはハンブラビを変形させた。
スタンリーの言葉、リファニアの事は既に忘れている。

アレンは馬鹿である。
一つの事を考えると、他の事を考えない男だ。
今アレンの頭にあるのは、リナルドを殺す。
それだけ。

ハンブラビの変形が完了すると。
アレンはハンブラビに出せる最高の速度でその機影を追った。

【行動:変形(-1P) 移動(Q-13→R-13→R-15→R-17)(-3P)】
【残り行動値:0P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:R-17】  
【機体状況:MA形態】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
『はい、みなさん、こんにちわ〜』

またあの忌々しい声が聞かされた。
イカれたサイコ女の演説など聴きたくもないが、今の自分にはそれに対処する力も手段もない。
湧き上がってくる感情を奥歯でかみ殺しながら、送られてきたデータを確認する。
あの女に対する悪口をいくら並べても、そいつに好きにされている自分は何なのだと返されれば一言もないのだ。畜生。

「…………………?」

死亡者は02番と、22番? 01番じゃないのか? するとさっきの光景は………ああ、もう、勘弁してくれ!
馬の目の前にぶら下げるニンジンらしいプレゼントとやらも、自分の位置からは手を出せない。
4番と6番は遠すぎる。3番と5番も微妙な距離だ。取りに行くなら2番だが、その方向には01番と15番がいる。
駄目だ。諦めるしかない。第一、Q13とQ15に挟まれた状態では動くに動けないのだ。

「!」

怨念の固まりに近いうめき声を上げたところで、01番と15番が動いた。
自分の理解と常識を超えた加速とスピードで、01番はH15基地の方向へ、15番はST17コロニー方向へ、あっという間に消え去る。
唖然とするしかなかった。機会があれば側面から襲いかかろうとしていた自分の考えが全くの無意味に思えた。
何だあれは。信じられない。どうかしている。最新の高速試験機だって、あんなのは無理だ。これは何の間違いだ?

だが、MK−Uの機体にも、自分の身体にも、何処にも異常は見られなかった。
つまり、機械による観測結果も、それに基づく判断も、間違いなく現実のものだった。
あれは、あの2機は、ガンダムMK−Uなど歯牙にもかけない高性能機である可能性が、極めて、高い。

さっきまで胸に湧き上がっていたものが一気に冷え込む。やけに粘つく汗が一気に噴き出てきた。
自分は闘技場に無理矢理放り込まれた剣闘士だと思っていた。競馬場のサラブレッド、ドッグレースの競争犬だと考えていた。
だが、本当にそうか? 期待されているのは血みどろになって戦うことなのか? 自分はオッズの対象になっているのか?
馬の鼻先にぶら下げられたニンジン。ドッグレースで犬共を誘導するために放たれ、最後に噛み殺されるのが運命のウサギ。
自分に与えられた役割がそれらでないという可能性がないと断言できるのだろうか。

「! ! !」

強く頭を振ってその考えを振り払おうとする。
駄目だ。弱気になったら、恐怖に負けて動けなくなったら、そこで終わりだ。
さっき誓ったばかりじゃないか。絶対に生き残ると。戦い抜くと。
だから震えるな。さっきまでちゃんとしていたじゃないか。無様にガチガチ歯を鳴らして怯えるんじゃない!
前を見ろ。胸を張れ。武装をチェックし、いつでもトリガーを引けることを確認しろ。
おまえはニンジンじゃない。ウサギでもない。牙も爪もある立派な猛獣だ。邪魔する奴はみんな引き裂いてやれ。

………虚勢以外の何物でもないことは分かっていた。だが、今のジョシュアはそれを大量に必要としていた。

そして、力を振り絞って顔を上げたとき、敵機接近を示す警報が鳴り響いた。

「!?」

Q13にいた敵の1機だ。P13から………こちらに向かってくる! しかも速い。こいつも似たような化け物か。
せっかく猛獣の気分になったというのに、敵は四輪駆動車に機関銃で武装したハンターらしい。何もかも呪われろ。
それでもデータは確認する。現実から目をそらしはしない。逃げ出したところを後ろから撃たれるのだけはごめんだ。

こちらに近づいてくるのは23番 スタンリー・M・イプキス。機体はXM-X2/F97 クロスボーン・ガンダムX2。
やはり自分の知らない機体だ。だが、制式番号を見ると22、ではない、01番のビギナ・ギナと同系統の機体か。
とにかく厄介な機体であることは確かだ。グリプス戦役のロートルなど相手にもしない高性能機なのだろう。
こいつと一緒にいたもう1機は………R13方向に消えていった。

「…………………!」
カメラが捉えた映像に、思わず息をのむ。
ガンダムだ。あれはガンダムだ。あの特徴あるデュアルカメラ、フェイスガード、どこからどう見てもガンダムだ。
こちらもガンダム。敵もガンダム。違うのはこっちが旧式で向こうが見たことも聞いたこともない新型ってことだ。
あのガンダムはなんて言うガンダムだ? ガンダムMK−Yか? それともZか? 2桁までいってるかもな。
乱数軌道も取らずに真っ直ぐこっちに近づいてくる。まるで初デートの相手との待ち合わせにすっ飛んでいく少年のようだ。
こちらに気づいていないのか。こんな旧式機が相手だからハンデをくれているのか。最初から相手にされていないか。
はじめましてイプキスさん。ようこそいらっしゃいました。たいしたおもてなしは出来ませんが、どうぞよろしく。

X−2が脇を通り抜けた瞬間、ジョシュアはジェネレーター出力を一気にレッドゾーンにたたき込んだ。
暗く沈んでいたツイン・アイが鋭く輝き、隕石の一部だったそれが戦う巨人としての本来の姿を取り戻す。
全索敵・照準システムをフル稼働。遠慮も容赦もなく殺意を形にしてたたきつける。
これでこちらの存在と敵対意思を向こうも認識しただろう。かまうものか。手袋をたたきつける前に引き金を引いてやる。
あの速度。デブリをかわす運動性。どちらも常識はずれのものだ。まともに撃ち合ったところで勝負にはならないだろうが。

なら、まともじゃない方法でやるだけだ。

乱数軌道を取って一気に接近する。猛烈なGを受けて身体が悲鳴を上げるが、顔を歪めただけでそれを無視した。
MK−Uの最大の、そして唯一の長所である運動性の高さを生かして一気にビームサーベルでの格闘戦に持ち込………

「………って、単純に突っ込むと思うなよ間抜けぇ!!」

撃ち合うには近すぎ、サーベルで斬り合うには遠すぎる距離から左手に装備した海ヘビを発射。
直後に腰部に取り付けたランチャーから閃光弾を撃ち放つ。
ああいう速くて身軽な相手には点や線ではなく面攻撃でまず動きを封じる。いくら速くても、光をかわすことはできまい!
こちらはあらかじめ入光量を調節して対閃光防御が可能だ。だが、そちらはどうかな。
カメラが膨大な入光量を関知し、コンピュータがそれを規定量以上の脅威と判断し、対閃光防御として必要な措置を執る。
それまでに時間はどれほどかかるかな? ゼロコンマ1秒? それ以上? それともそれ以下?
だが、その間に秒速30万キロで進む粒子の刃は確実にパイロットの目を貫くはずだ。しばらく闇の世界をさまよってもらうぞ。
そして、その閃光を背景に海ヘビが襲いかかる。自己誘導/推進方式の毒蛇の牙、受けてみろ!!

放たれた閃光弾が炸裂し、全てを光の中に包み込む。
その禍々しい輝きの中から現れた毒蛇が、一度鎌首をもたげるとそのまま獲物めがけて襲いかかった。

【行動:23番に閃光弾を発射(−1)、海ヘビで攻撃(−1)】
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U;異常なし】
【パイロット状況:健康;「いらっしゃいませこんにちわ!」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×5)
    海ヘビ(予備セット2組、左腕シールド装備不能)、頭部バルカンポッドシステム(残弾フル)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:奇襲】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
123ジョシュア・カミンスキー ◆4OCKeLtRxw :04/02/08 11:37 ID:QMBjFn1L
IDチェックを忘れていました。
『『食われた』わけか……』

 ちょっと、違うけどね。
 食われたのは私ではないし……。
 といってもまぁ、問題は無いでしょう、サーティア?

『よくわかったよ。
 答えは……イエスさ。このくだらない闘いを、俺は俺なりのやり方で
楽しむつもり。君も君なりのやり方でいくつもりだろう?』

 オーケイ、まずは掴んだ。

『ならばいいさ。
 いつか君が俺の背を撃つその時まで、俺が君にナイフをつきたてるその日まで、
互いに戦おうじゃないか。
 その瞬間まで、君のことはとっておこう……
 今度こそ初めまして、サーティア・クワン。俺はアーネスト・マンソン……
といってもこれが本当の名前って訳じゃないが』

「じゃあ私も、もう一回始めまして、アーネスト=マンソン。
 ただし。一つだけ言っておくわ。
 私は可能な限り大勢で生きて帰る方法を考えてる。

 それだけは覚えておいて」

 そう、それが私が殺した人たちへのせめてものオトシマエ。
 それにさえ命を掛けられなければ、今ココで死になさいな、サーティア。

 そしてもう、策を弄しては駄目。
 策は成功する以上に綻びを生むのだから。
 身体一つ、心一つで何処までもやってみましょうよ。

「さぁ、て。私の家へようこそ。
 そして……プレゼントは取りに行く?」

 今は身軽よ。リオンが居ないんだから。


 ……嫌な女。


【行動 : アーネストこ会話?通信?(持続中) 】
【残り : 4P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト(?) 】
125スタンリー・M・イプキス ◆ztP6P.BonU :04/02/08 12:04 ID:AmsKPLTm
IDいっきま〜す
「なっ、敵影?」
2機と分かれた俺は、1度、開けた空間を通って、暗礁宙域に入った。

「わざわざ、ご苦労さんなこった。」
そう言いながら岩陰に潜む。

「見逃して、くれそうにも無いな…・…。暗礁宙域は大方岩礁とコロニー片後は、
 戦艦の残骸少しとMS少々ね。」

この暗礁宙域には主に宇宙のごみ
―つまり、コロニー片や岩礁―
がよく転がっている。といってもMSの残骸などが無いわけではない。
暗礁宙域になるということは、ラグランジュポイントつまり重力安定箇所になるわけだから。
遠い昔の戦場の傷跡もありえる。

「ロックオンアラート!?」

そう反応して、当りを見渡すと、MSの残骸……。
「1個中隊といったところかな?死者には悪いが、使わせてもらおうか?」

そう移動して囮としてつかんだ刹那!

「フラッシュか!」

閃光弾と共にけたたましく警告音がなる。
それと同じくして、一部のカメラが死ぬ。恐らく、受け入れる光の量をオーバーしたためだろう。
持っていた、GMの残骸をすばやく投げつけ上方に回避。
下方で、GMの爆発の閃光が見える。

「残念だったな、このやろう。頭から引っぺがしてMSをはげ頭にしてやる!」

そう言いスラスターを思いきり吹かし、物が飛んできた方向へと飛ぶ。
既に、死んだカメラも、一部戻りつつある。
「見つけた、あいつか。」
そうつぶやいて、残忍な笑みを見せる。
サーベルを抜いて、加速をつけながら、斬りかかる。

「この距離なら、回避は出来まい!防御は出来たとしてもな!」
この距離なら、先ほどのものを打つのには、近すぎる打とうとした瞬間切断されるだけ。
撃ち合うなど持ってのほか!そう残忍な笑みをさらに浮かべて、操縦桿を一気に押し込んだ。

【行動:回避(1)サーベルで攻撃(1)】
【位置P14】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】

【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
訂正:残りを2から0に変更して下さい
スレ汚しスマソ
リファニアがもう少しでアレン達に追いつこうという時、
スタンリーが、突然アレンと別の進路を取り始めた。
目的地は同じだ。策敵範囲を広げた方が、奴を見つけやすいという事か。
「ん〜、そういうこと〜。……まあ、スタンリーさんだったら、一人で動いても大丈夫だよね。」
そう判断し、アレンと合流しようとした時、コックピット内に定期放送が流れた。

『愛のプレゼント』ぉ?……いい気になっていられるのも今の内だよ。
……絶対に、喉笛に食らいついてやる……!

その時、突然アレンのハンブラビが方向を変え、コロニーへ方面へ猛スピードで飛んで行った。
「な、何!?……まさかっ!」
リナルドを見つけたのだろうか?……おそらく間違いない。
グズグズしていたら、闘いが始まってしまう。
アレンの全てをこの目に焼き付けると決めたんだ。
遅れてたまるかっ!

リファニアは、機体の進路を変えた。目指すはST-17コロニー。
サイコの背部スラスターが猛光を放ち、巨躯を猛加速させる。
暗礁空域を抜ける直前、真っ正面から猛スピードでデブリが飛んできた。
「〜〜〜ふふん♪」
アポジを吹かし、機体をロールさせるリファニア。
その巨躯に似つかわしくない動きでデブリを避わし、暗礁空域を抜けたリファニア。
愛しきアレンの存在を感じ、機体をさらに加速させて、ST-17コロニーへ向かった。

「アレン、み〜つっけたっ!
 ………………っ!」
アレンの中に膨れあがる闘争本能を感じ、気を引き締めるリファニア。
廃墟と化したコロニーの中に、機体反応がある。
間違いなく、そいつがリナルド=グレイス……。

……死闘は、まさに始まらんとしていた。

【行動 : Q-12→Q-13→R-13→R-15→R-17(-4)、残0 】
【位置 : R-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
129シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/08 13:44 ID:???
>>115のポイントを残り4→0に修正します。
スレ汚しすいません…_| ̄|○
三機は行ってしまった、己の目的を果たすために。
艦橋内は静かな駆動音が響くのみ、それが妙に耳にさわる。

「さて、必ず戻れ≠ネんて言ったんだから、この艦を守らなくちゃ。
 その時まで、沈めるわけには・・・。」

この状態での戦闘は死に直結する。
三人が戻るまで、静かに隠れているのが得策か。
ならば、何処で見を隠すべきだろうか。
他の参加者に簡単に見つかってしまっては困る。
だからといって、三人の帰艦の妨げになるような所には行けない。

思考を巡らせる中、唐突に流れる定時放送。
内容を聞き漏らさんと、耳を傾ける。
どうやら前に聞いたイベント≠竄轤実行するそうだ。
戦闘を避けたい僕としては、興味の無い話だ。
争奪戦にでもなったら、目も当てらてない。
だが、これで他の参加者の移動が活発になるのは確実だろう。

マップ中央付近はパスした方が無難かもしれない。
ならば、その反対のT-11の戦場後はどうだろうか?
身も隠せるし、補給も出来る。ゴトラタンの修理も出来るかもしれない。
しかし、Dのプレゼントの位置が若干近く、影響を受けかねない。
だが、どちらにせよ、戦場後で潜伏するメリットは大きい。
上の事を踏まえ、U-12の戦場後へ向かうことで手を打つことにした。

「機関始動、通常航海速度でU-12へ向かいます。」
耳を貸す者はダレモイナイ。それが、妙に淋しかった・・・。

【行動:思考(−0)移動(−3)】
【位置:Q-11→S-11→S-12→U-12】【残り行動値:1p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守りたい 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
閃光弾で敵の視界を奪い、格闘戦と見せかけて予想外の距離から海ヘビで意表をつく。
作戦は完璧のはずだった。だが、現実はジョシュアの予想をことごとく裏切った。

「!?」

敵の黒いガンダム……髑髏を額に掲げたガンダムは想像以上の速さで反応し、
手近に浮いていたジムの残骸を海ヘビにぶつけるとそのままサーベルを抜き払ってこちらに襲いかかってきた。
まるで眉間を狙うように突き出されたその切っ先を必死にかわそうとするが、その鋭さは尋常ではなかった。
どうにか直撃は避けたものの、フェイスガードが切り裂かれ、バルカンポッドがサーベルに焼かれた。
誘爆の危険を感知してポッドそのものが排除される。頭部から切り離されてすぐに爆発、機体を無数の破片が叩いた。

「……………………」

機体もそうだが、パイロットの反応も並じゃない。キレのある動きに加え、身にまとう雰囲気が歴戦の強者であることを証明していた。
おそらく閃光弾の効果もたいしたものではなかったのだろう。視力を奪われたならば、あれほど機敏に動くことは出来ないはずだ。
勝てない。これは勝てない。よりにもよって現場復帰の初戦に、最悪の相手を選んでしまった。

畜生、どうしてこうなんだ。何故なんだ。どうして。何故。
同じガンダムなのに。同じ黒いガンダムなのに。どうしてこんなに違うんだ。
やはり自分はニンジンなのか? 犬に追われるウサギなのか? 食べられて、殺されるために、ここにいなければならないのか?
心が折れそうになる。胸の中にある大切なものが、折れて砕けそうになる。

それでも、ジョシュアは左右の操縦桿から手を離そうとはしなかった。フットペダルを踏みしめる両足から力を抜こうとはしなかった。
戦意も殺意も在庫は尽きて胸の倉庫は空っぽだったが、ほんの少しだけ、残ってはいたのた。

ジュピトリス乗組員としての誇り。あの艦を、自分の存在意義を、自分自身の手で貶めるわけにはいかなかった。

自分の身体はまだ動く。機体だって戦闘力を維持している。
ロートルのパイロットとロートルの機体だけど、それでも意地はある。
こんなところで誰かの撃墜スコアになんて、そう簡単になってたまるか。

ジョシュアは泣いていた。30過ぎのさえない男はボロボロと涙をこぼしながら、それでも敵の黒いガンダムをにらみつけた。
スクリーンに映る髑髏が、まるでこちらをあざ笑っているように見えた。
「!」

一度距離を取ると、今度は先程以上の速度で23番めがけて突進する。
設計限界近いGに機体が軋み、警告灯がいくつも点灯する。頭痛と胃痛と目眩と吐き気がまとめて襲いかかってくる。
耐えろMK−U。こらえろジョシュア。おまえはガンダムだろう。ガンダムのパイロットだろう。
ガンダムなら耐えてみせろ。伝説の1つぐらい作ってみせろ。そうでなければ、おまえは単なる偽物だ!

敵の姿が一気に大きくなる。その手にサーベルが握られ、死の刃が光となって現れた。
同時にX字のバーニアが推進炎を吐き出し、髑髏が歯をむき出しにして襲いかかってきた。
異常接近を告げる警告音。このまま進めば、確実に衝突する。

衝突する前に、斬られるけどな。

斬り合う寸前に閃光弾を発射。同時に全身のバーニアを限界まで稼働し、コースを一気に変更する。
今までとは比べものにならないGが襲いかかってきた。意識が飛びかける。喉元に何かがこみ上げてくる。
気絶した方が楽かもしれない。このまま意識を手放した方がいいのかも。生きていても辛いことばかりだし。

でも。

「……う……う……うぐおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

全身全霊の力を振り絞って叫ぶと、ジョシュアはMK−Uを離脱軌道に乗せた。
戦いはこれっきりじゃない。自分が死ぬまでは終わりじゃない。今は負けたけど、駄目だったけど、いつかは、必ず。

【行動:23番に閃光弾を発射(−1)、離脱(−1)】
【位置:P14】【行動値残り:0】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;何とか無事?】
【パイロット状況:健康;「あいるびーばっくだ、畜生!」】
【武装:ビームバズーカ(EN100%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×4)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:撤退】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
勝った。そう思った瞬間・……。
「ちぃ、致命傷にならんとは………。」

破壊されたのは、頭部フェイスガードと、バルカンポッドのみ。
「完全に、捉えたと思ったんだがなぁ。」

そのままMk−2は突撃体制を取って、突進してくる。

「そのまま、下がらんのか。良い度胸だ!ぶっ殺してやる!」

そう言って、サーベルのメガ粒子の収束率を上げた瞬間閃光弾がはじける。

「海兵には同じ戦法は通じん!」
今度は、カメラも死んでいない。あの体制からなら、周りこめば余計に時間が掛かる。
「正面からだな・・・。」
そう思ってサーベルを構えようとしたが。
目の前には方向転換をして、逃げる体制のMk−2
「待ちやがれ!」
そうやって、機体のスロットルをレッドゾーンに叩き込もうとした瞬間。

モニターには、警告が発せられている。強制廃熱のランプがともっている。
「オーバーヒートか?」

機体は停止し、そのままMk−2は、少し遠くへ飛び去っていった。

【行動:強制廃熱(0)】
【位置P14】【残り0P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸及びEN100%)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】

134イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/08 20:25 ID:???
「力が欲しいか?」

幾度目かの遭遇の折、彼女は愁林に向かいそう問いかけた。
足元には、あらぬ方向に首を曲げた男の死体が二つ。
醜く飛び出しかけた両目が、悠然と佇む女の姿を恨めしげに見上げている。
彼らは暗殺者。
先代王大班を慕う派閥に担ぎ上げられる前に、愁林を亡き者にせんと送り込まれた腕利きの刺客だ。
その彼らを、目の前の女は徒手空拳で、ものの十数秒で殺してしまった。
無駄という概念からは無縁の、まさに計算されつくしたその動き。
それがとても美しく―――

―――否。
美しかったのは、彼女自身。
愁林は気付いた。だから、その問いかけに頷いた。

復讐のために力が欲しかったのも事実。
非力な己を恥じていたのも事実。
だが。
黒後家蜘蛛と名乗るこの女性に、一目見たときから恋をしてしまっていた事もまた、事実だった。

初恋の相手に裏切られたからか。
或いは、売春窟で幾人もの男たちに襲われたからか。
言い寄る数多の異性が、どれも醜く見えて。
彼女にとっては、黒後家蜘蛛こそが、母であり恋人であり、そして己の全てを捧げた初めての相手だった。

【続く】
135イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/08 20:28 ID:???
彼女は言った。
自分では、愁林の心の傷を癒す事は出来ないと。
幾度肌を重ねようと、それはその刹那だけ、痛みを忘れる事にしかならないと。
愁林の心を癒すのは、他の誰かの役目であると。
それでも、愁林は彼女に抱かれる事を望み、彼女もその望みを叶えてくれた。

初めて触れ合った夜。
カーテンの隙間から差し込む月明かりだけが、白い裸体を薄闇にぼんやりと浮かび上がらせていた。
二人の躯体は絡み合い、もつれ合い、そしてほどけていく。
時に優しく、時に激しく、時に力強く。
彼女の手が、舌が、雪のような肌を紅く燃え上がらせていく。
燃え盛る官能の炎。
体の芯まで溶かすような、目くるめく快楽の波濤。
彼女の指が肌を撫でるたびに、はしたなく嬌声を上げてしまう淫らな自分。
貪るように彼女を求め、彼女もそれに応えて全身を愛してくれる。
幾度も繰り返し、幾度も達し―――そして、愁林は気付いてしまった。

彼女の語った言葉は、真実であったという事に。

【更に続く】
136イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/08 20:31 ID:???
薄く、目を開ける。
膝の上には、既に少年の重みは無かった。

肩に掛けられた毛布に気付き、愁林は目を細めた。
その毛布を胸に抱きしめる。
今なら分かる。
あの晩、ベッドの上で黒後家蜘蛛に言われた言葉が、本当に正しかった事が。
男など、二度と愛せないと思っていた。
それなのに今、自分は―――

「ダグラスの匂い……」

―――こうして、七つも年下の、一見頼り無さそうなあの少年を、こんなにも愛しく感じられているのだから。

「ありがとう、ダグラス」

この場にはいない、最愛の“弟”に向けて、愁林は感謝の言葉を述べた。

【行動:昔の夢(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生き残る、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
 多少の安堵を感じた。その直後突如襲ってくる逆方向のG。
驚愕の感情しか沸いてこないその現象に、ただ雄叫びを上げる。
現状を理解しなくてはならない。そのことは理性では分かっている。

 何故自分は押されている?押し返…。押されてどうなる……!?

感情の混乱が収まらないうちに答えは返ってくる。
コンソールに表示される"警告"の文字と鈍い衝撃と損傷個所の表示。
そして、左腕上部に突き立てられたサーベル。目の前と後ろから感じる気配。

 ……つまりはそういうことだ。やっと理解が完了した。

 両機から距離を取る。荒い呼吸と額一面の冷や汗。
恐怖。命に達する根源的な恐怖。久しく味わっていなかった馬鹿馬鹿しい感情。
自分の全てを否定されるようなあまりに大きく逆らえない忌々しい感情。
しかし、お陰で少し冷静さを戻してくれた。今は感謝せざるを得ない。
景色が360度入れ替わる。これも戦場での魅力の一つと思えばいい。

 シートに軽くもたれ呼吸を整え、滾りすぎていた自分をなんとか冷却する。
損害状況は左腕部の関節部の破壊と衝突による一部センサーの停止。
月並みな言葉だが、命の代償としてならこの程度安い物だ。
さっそく改めてカメラに移る両機の確認に入る。
一機はRGM-89。先程相手をしていた相手。では、自分に恐怖を与えた相手は一体。
自機のモノアイがゆっくりと視線をもう一機の方へと向ける。

 …見届けた瞬間。彼は乾いた笑い声を上げてしまった。
佇んでいたのはマントを羽織った伊達なMS。この戦場で初めて戦い合った相手。
成る程。この戦場で片をつける相手は決まったらしい。

だが、その前に…
少し考え込むと、彼は徐に14番への通信を開き始める。

(続く)
 今すぐにでもこの場でケリを付けたい所だ。
先程までの滾った彼なら迷わず襲い掛かっていたことだろう。
いや、もちろん戦いたくはあるのだが。奴の姿が少々気に触るのだ。
彼はあの一戦以来まともな戦闘行為を行っていない。
それがこの戦場でのペースであると思い込んでいた。だが…

 奴には明らかに新しい傷が増えている。それは、つまり…。

 この戦場、まだまだ味わいどころが多いことぐらい容易に想像がつく。
こんな所で小競り合いを繰り広げている場合ではないらしい。
メインもまだ先でいいのだ。こんなところで食い潰してはあまりに惜しい。
ため息を一つつく。表情はこの戦場に来てから一番穏やかと言えるかもしれない。
一操作の後、アックスを引っ込めるとついでにMSの戦闘態勢をも解く。
そして、徐に開いたのは14番への回線。

 「久しぶりだな…。お前…随分と楽しそうな所にいたみたいじゃないか…。 

 …俺も連れてけよ。それまで…お前とはお預けだ。」

 冷静になって初めて戦場の深さを知る。
彼にとってはある種の皮肉に聞こえるものかもしれない。

【行動:14番への通信 (-1P)】
【位置:H-05】【残り行動値:3P】
【機体状況:左腕関節部の未稼動及び一部センサーの故障】
【武装:ビームソードアックス】
【所持品:自動小銃2丁 小銃3丁 それらの弾薬】
【行動方針:新たな戦場探し】【同盟:無し】
ビームサーベルを構え、ギラ・ドーガへ突き進む。
ギラ・ドーガはジェガンと揉み合っているようで、身動きが取り辛いらしい。
俺の口の端が自然と笑みの形に歪む。敵を始末したと確信した時の歓喜が
俺の五臓六腑を駆け抜ける。

そしてギラ・ドーガにとどめの一撃を加えようとビームサーベルを突き出そう
とした次の瞬間、ギラ・ドーガがジェガンを振りほどいてこちらを振り向こう
とするのが分かった。
「……っ!」
俺の中に刹那に生まれる迷い。しかしそれを振り切るようにビームサーベルを
振り向こうとする背中に向かって突き入れた。

だが、俺の中に生まれた迷いはその切っ先にも伝わっていたらしい。
たしかにビームサーベルが機体を貫く独特の感触が伝わってきたが、それは
ギラ・ドーガの胴体ではなく、左腕から伝わってきたものだった。
(何てこった……情けねえ!)
どうやら左腕に何らかのダメージを与えたようだが、事実上2対1のこの決定
的状況で尚とどめを刺せない自分の詰めの甘さに腹が立った。
(だが…まだだ、まだもう一度…。左腕にダメージを与えたのなら左サイド
 からの攻撃を続ければ優位を維持できる。ガンイージの機動力なら、十分
 に余裕がある筈だ)

そして再度攻撃を敢行しようと振り向いた俺の目に映ったのは、戦闘状態を
解いたギラ・ドーガの姿だった。

(続く)
俺はその光景に目を疑った。ここでギラ・ドーガがビームアックスを仕舞う
とは夢にも思わなかったからだ。
「……!…何のつもりだ?まさか、ここまでやっといて、またお預けにしよう
 って言う気じゃないだろうな…」
思わず口に出る不満。ここで決着を着ける為に来た俺としては、絶対にあって
はならない選択肢だった。
だからと言って無抵抗(に見える)のギラ・ドーガに攻撃は仕掛けない。
戦闘状態を解いたという事は、何らかの意思があるという事。それを知って
みたいという誘惑に駆られていた。
たしかにここに至っても俺は冷静だった。だが…結局俺は冷徹にはなりきれて
いなかったらしい。…これもブランクという事なのだろうか?

不意にギラ・ドーガからの通信が入った。その声に聞き入る。
『久しぶりだな…。お前…随分と楽しそうな所にいたみたいじゃないか…。 

…俺も連れてけよ。それまで…お前とはお預けだ。』

俺もギラ・ドーガ に通信を繋いだ。本当にお預けにされるとは思わなかった
が、話を聞いておくのも悪くはない。

「そうだな。久し振り、と言うべきかな。…で、聞きたいんだが、お前の言う
 楽しそうな所とは戦場の事だろう?たしかにこの広いエリアの中では様々
 な戦場が渦巻いている。……そして今お前がいるこの場も戦場だ。お前は
 ここでは満足できないと、そういう事か?」

通信を送ってからギラ・ドーガ に向けてビームライフルを構える。引き金を
引くかどうかは返答次第。
次いで、ジェガンにも通信を開く。

「聞こえるか?何か武器があるのなら構えておいた方がいい。
 決して油断できる相手じゃないぞ」

  【行動:ギラ・ドーガ、ジェガンに通信回線を開く(−2)】
【残り行動値:2p】
【位置:H-5】  
【機体状況:異常無し】
【武装:頭部60mmバルカン砲×2、ビームサーベル、ビームシールド、
胸部ニ連装マルチランチャー、ABCマント、ビームライフル(残弾6)】
【所持品:ディパック、水2g入り3本、食料22/3日分、シャベル(小)、
蕎麦団子2個、蕎麦の種子、拳銃と自動小銃と弾倉、マジック】
【行動方針:アシッドの返答を聞く】
【同盟:なし】
戦場跡、ここは役目を終えた兵器と兵士達の墓場。
静かな怨念や嘆き・・・、様々な思念が支配するのみ。
今だ息をしている僕を、光を灯しつづけるミョーコウを、
彼らはどのような感情を持って迎えるのだろうか?

危険な残骸を避けながら進むと、一つの残骸に目が止まった。
劣化が激しいが、ブルーの塗装がなされた巨大な鉄塊に、
ジオンのマークとグラナダ根拠地隊のマーキングが描かれている。
「735って言ったら、パレンバレンじゃ無かったけ!?
 たしか、僕が連れさらわれた時の作戦にも参加していたはず・・・・・・。」
その残骸の正体は、グラナダ基地所属のパプア級補給艦の物だった。
艦の残骸とは言っても、同級の巨大なコンテナ部が漂っているだけだが・・・。

敬礼を捧げながら、複雑な心境でその残骸を見つめる。
僕の配属先の補給艦、バンクーパーは、同僚のウォックスとエンバートは無事なのか?
思わず心配になってしまう。だが、今更そんな事を考えても意味は無い。

今は只、大切な人達の無事を願い、掛替えの無い人を護るのみ・・・・・・。

【行動:パプア発見(−0)】
【位置:U-12】【残り行動値:1p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:空腹】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×3 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
142ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/09 00:00 ID:???
…移動中…センサーに反応が。
「…リナルド=グレイス…しかも単機…。嬉しいわね。ホントついてる。
私の信条を貫きつつ報復できそう…。でも…あのプレゼントとやらは渡さないわ。」
そのまま、移動し…コロニー残骸宙域でコンテナを発見、それに接近していく。
…コンテナ方面にファンネルを展開しつつ。
「……捕まえた。」
【行動:移動(2p) コンテナに接触?(1p) ファンネル展開(1p)】
【残り行動値:0p】
【位置:T19→T18→T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
>>116
どこかで感じた悪意だ……。
リナルドは、以前に感じた不快感を再び感じ取っていた。
しかし、悪意は二つ。 それ以外の判別し難い感情が一つ。

コンテナへと機体を近付けるリナルドの頭の中に、懐かしい声が響いた。

(もぅ、お兄ちゃん。
 コンテナに構ってる場合じゃないでしょ?
 あの男が、帰ってきたのよ)

「マヤ?
 ……わかってる。
 どうやら刺し違えてでも俺を殺そうとしているらしいな。
 それに、もう一つ、俺を殺そうとしている悪意がある。
 あとの一つは、あの観察者君かな」

そうこうしているうちに、T-17に差し掛かった。
コンテナが見えてきている。
と、同時にレーダーの光点をチェックする。

一瞬だけ見えた二つの光点。
RX-139 ハンブラビとMRX-010 サイコガンダムMk-U.
そして、既に視界に入っている、ヤクト・ドーガ。
ファンネルも展開済みらしい。

(ハンブラビのパイロット……確か、名簿ではフィニー=ディクセン……彼女は死んだはずだ。
 今のパイロットは……ええと、名前が出てこないや。
 全く、ほとんど忘れかけていたな。 あのおバカさんのこと……。
 ティターンズの機体ならほとんど知っている。 数の上での不利だけ、だな。
 目の前のファンネルもあることだし)

この戦場に来てから、彼のニュータイプとしての素質は開花を始めていた。
以前の彼なら、こんなにもはっきりと他人の感情を捉えることはできなかっただろう。

機体を変形させると、あとは慣性で接近する。

(どうするの、お兄ちゃん?
 三対一だよ。
 お兄ちゃんが全力で戦ったって、やられちゃうよ!)

皮肉なことに、リナルドの死を望んでいたマヤが、彼の身を案じている。
苦笑しながら、彼は言葉を選んで言った。

「敵であることが確定しているのは一人だけだ。
 後ろのサイコの殺意はそれほど強くない。
 目の前の観察者君も、まだ未確定かな?ってとこだな。
 こちらの言葉次第、だ」

彼は自身の中の妹に優しく告げると、一つ深呼吸をした。
接近するにつれ、ザラッとした感じが強くなっていく。
>>143
ステータスです。

【行動:S-17→T-17(-1)、変形(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ?】
(ここはあんまり通りたくないんだけどなー。)

戦場跡、彼にとってはあまり行きたくない場所の一つである。
しかし、ここを通らなければ大きな回り道をすることになる
ので仕方なく我慢するしかない。

(仕方ないよな―。)

渋々そこを通ることになった。
至る所にMSや戦艦の残骸が散乱しているのを
良く思う人間はそう居ないだろう。
そこを通り抜けるとDナンバーのついたコンテナを発見する。

(さてと、中身は何かな?)

見つけたコンテナの中身を確認する。

【行動:U-08→V-08→W-08(-3)コンテナの中身を確認する(-1)】
【残り行動値:0】
【位置:W-08】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 十字架 聖書】
【行動方針:”答え”を見つけるandプレゼント回収】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
寝取ったら、変な放送で目が覚める。
「はい、みなさん、こんにちわ〜・・・・・・」
なんや、うるさいなぁ。
もうちっと寝かせもらえんかなぁ。
ねむぃーーーー。
「 さて、頑張ってるみなさんのために、先生から『愛のプレゼント』を用意しました☆
 フィールドのあちこちに置いてきたので、取りにいって下さいね。
 『プレゼント』を置いた座標は、次の通りです。

   『T-17』 『G09』 『E-02』 『W-08』 『B-18』 」
プレゼントやて。
ただで、なんかええもんが貰えるんか。
ただよりええもんはない。
なら、行こか。。とっとと行って貰ってこよか。
ベットから飛び起きて走り出したんやけど、
途中で気が付いてしもうた。
服を脱いだままにしとったことに。
急いで、戻って、急いで、ノーマルスーツを着込んで
スリッパやら服やらはディパックにつっこんでしまう。
そして、また走りだしたんや。
そんで、コロニー港に戻ってジャジャ馬に乗り込んで
マップを確認する。
一番近いのはB-18やな。
そな、いこか。

【行動 : ジャジャ馬発進や!! (1) 移動 D21→D20→D19→D18 (3) 残り0 】
【位置 : D-18 】
【機体状況 : 順調に動いとる 】
【パイロット状況 : プレゼントに目先が眩んで輝いとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : プレゼント貰ってこよか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
こちらが気づいている以上、相手も気づいているはずだ。
自分と、サイコガンダムに。殺意を抱いた両方に。
しかし、リナルドは逃げる。
というよりも、無視をする。無視をしたように移動を開始した。

「そうか……俺なんざ眼中にねぇってか……」
乾いた笑いがコックピット内に響く。
馬鹿にされた。
自分の意地と誇りを取り戻す前に、もう一度馬鹿にされた。
笑いながら思う。
アイツは、自分よりも強いと。
どうあっても、自分はアイツには勝てないと。
しかし、それでもアレンはハンブラビを移動させた。
闘う為に。

リナルドのアビゴルにアレンのハンブラビがどんどん接近する。
無防備な背中。
そこを狙いはしない。回り込んで正面から向き合う。
「見せてやるよ、意地ってヤツをぁ!」
叫び、ハンブラビを突撃させる。
相手はMS形態、機動性だけならばハンブラビにも分はある。
アレンは真正面から、本当に突撃をするように。
リナルドのアビゴルにクローを出して攻撃を仕掛けた。

【行動:移動(R-17→S-17→T-17)(2P) アビゴルに腕部クローで攻撃(1P)】
【残り行動値:1P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:T-17】  
【機体状況:MA形態】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
「逃げるなんて許さないよ、僕ちゃんお仕置きしてやろうか!?」

明らかに俺は、戦闘を楽しんでいた。
MSは嫌いだったはずなのに・・…………。

「見つけたぞ!」
もう逃がしゃしねぇ。
この距離なら、先ほどの武器は射程範囲外。

「敵に後ろを見せるなんざぁ、良い度胸だ!神に変わって天誅を下すなり(はぁと)」

そして、手持ちの射撃武器が放たれた。三条のメガ粒子が、圧縮・収束・加速の行程を瞬時に終えて。
暴力的な、エネルギーの塊が、放たれた。

【行動:追撃(1)V連装砲で攻撃(1)】
【位置P14】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:三連装メガ粒子砲付きシールド(87%) 60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸100%)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
149スタンリー・M・イプキス ◆ztP6P.BonU :04/02/09 08:17 ID:zwvZX9db
ID出しますか〜?
150ジョシュア・カミンスキー ◆4OCKeLtRxw :04/02/09 09:14 ID:NJT+QKQM
ID出しのみ。
>>148
逃げ切った、そう思った直後だった。眉間に氷の針を突き刺されたような戦慄が走った。直後に警報が鳴り響く。

「追ってきただと!?」

考えてみれば当然かもしれない。弱い奴から狙うのは戦場の鉄則だ。そしてこの場合、弱い奴とは自分のことだ。
叩けるときには容赦なく決定的に叩く。ベテランらしい判断だ。称賛に値するよ全く。地獄に堕ちやがれ。

逃げるか。閃光弾もダミーもまだある。フルに使えば逃げ切れるかもしれない。
いや、どうかな。それでもまだ追ってくるかもしれない。こちらの息の根が止まるのを確認するまでは。
それでも逃げ続けるのか? 逃げて、逃げて、逃げ続けて、最後は背中から斬られて終わるのか?
敵は23番だけじゃないんだぞ。生徒名簿というふざけた名前のリストに載っかっている連中の全てが敵だ。
こいつから逃げるのに力を使い果たして、他の奴らの餌になるのか。逃げるだけで終わるのか。

………冗談じゃない!

向こうがその気ならこっちだって覚悟を決めるしかない。
確かに相手は猟犬、こっちはウサギだ。さぞ美味そうに見えるだろう。もう口の中は涎でジュルジュルかもな。
だがな、このウサギは牙も爪も持ってるんだ。そう簡単に食べられはしないぞ。
大口を開けて飛び込んできたなら、その中に爪を突き刺して引き裂いてやる!!

とっさに近くに浮いていたデブリに飛び込む。ビームの濁流を食らって爆発する宇宙のゴミ。
機体を無数の破片が叩く。鳴り響く警報。だが、そんなものは全部無視だ。
ターゲット・ロック。十字照準の中で髑髏がケタケタ笑っている。ああ、好きなだけ笑うがいいさ。いまのうちにな。

爆発の中から黒いガンダムが飛び出す。右手に構えたビームバズーカの砲口は迫り来る髑髏に定められている。
かろうじて再生産が間に合った殺意をかき集め、ジョシュアはその引き金を引いた。
発生したビーム粒子の濁流の照り返しを受けて、ガンダムの機体が一瞬だけ白く輝く。

桎梏から解き放たれた破壊の閃光は、一直線にX−2めがけて突き進んだ。

【行動:回避(−1) 23番をビームバズーカで攻撃(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;何とか無事?】
【パイロット状況:健康;逆ギレ】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×4)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:反撃】
【同盟:なし「誰も信じられない」】
リナルドの存在を感じる。
そして、奴の中にある、ふたつの意識も、自分を感じてるのがわかる。
奴の意識と、奴を護るかのような……?もう一つの、意識。
……奴も、ニュータイプ……?
「だったらっ!何故、あれだけの理由で、アレンの歌を奪うような真似をしたの……?
 人の痛みも解らないような、ニュータイプのなり損ないめっ!」
……サーティアと戦った時の自分もそうだったという認識を忘れて、リファニアは罵った。

……リナルドのアビゴルが動いた。自分達から逃げるかのように。
それは、アレンにとって、そしてリファニアにとって、最も許し難い行為だった。
奴もニュータイプなら、アレンの意識を感じ取っているはず……。
奴は、死ぬ前に、せめて戦士として決着をつけようとしているアレンを、侮辱している……!
「卑劣な、男……。」
リファニアの中で、リナルドへの憎しみが膨れ上がった。
だが、あくまでも決着をつけるべきはアレン。あくまでも自分は、そのアレンを見届けるだけだ。

そのアレンが、リナルドを追う。手負いの獣のごとく、決して折れない闘争心の赴くままに。
リファニアも、急いでアレンを追った。
……戦闘は、始まっていた。アレンのハンブラビが、リナルドに突撃する。
背後からではなく、あくまでも正面から、堂々と。
「……いい、いいよ、アレン。最高だよ。こんな奴にも、正々堂々と勝負をする……。
 今のアレンは、紛う事なきヒーローだよっ……。」
そう呟いて、リナルドへの回線を開いた。

「リナルド=グレイスッ!!!
 あなたに戦士としての情けと誇りがあるのなら、あなたはこの決闘から逃れられやしないっ!
 あなたは、アレンの歌を奪い、そして、誇りまでも奪おうというのっ!?
 ……ふざけるなっ!!!
 どうせ奪うなら、命を奪い、肉体を焼き払い、アレンの全てを奪い尽くしたらどうなのっ!
 それとも、奪い尽くす勇気すら持っていない腰抜けだというのっ!?」

そう叫んだ後、ファンネルを展開させて様子を伺っている、ヤクト・ドーガ……。
……ラーズ=フィリーへ機体を向け、回線を開く。
「この決闘の邪魔は、させないっ!……もし邪魔をするというのならば、私が相手だっ!」

リファニアの集中力が、極限まで高まった。

【行動 : R-17→S-17→T-17(-2)、リナルドに通信(-1)、ラーズに通信(-1)、残0 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、邪魔する奴は殺す、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
153イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/09 15:12 ID:???
艦橋のドアが、気の抜けた音と共に開く。

「……そう。やっぱり、あの子達は行ってしまったのね」

格納庫内の様子を映すカメラからの映像を見て、愁林は抑揚の無い口調で呟いた。
あのスタンリーという男まで出撃していたのは少々意外だったが、今は彼の厚意に感謝する事にした。
そのまま、ダグラスの横に並ぼうとして―――ふいに思いとどまる。
今の彼はそっとしておいた方が良い。
少年の横顔を垣間見て、そう感じたからだ。

「……」

残されていた、カレーライス。
既に冷めてしまっていたソレを、スプーンで一掬い、口に運ぶ。

「帰ってきたら、レシピを教えてもらわないと」

溜息をつき、愁林は空席にゆったりと腰を下ろした。

【行動:艦内移動(-1)】【残り行動値:3p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
「けっ予測射撃のつもりだろうがそうはいかねぇ。」

よけるまでも無い、そう思いさらに機体を加速させる。
奴の脳天に一撃を加え。そして、息の根を止めるために。

「人の恋路の邪魔だてするやつぁお仕置きしてやらねばな・・・・。」

そう言って、機体はさらに速度を増す。・・………………

その時。

「な、射撃武器をもって行かれただと?」
避けるまでも無いと思われた、敵のビーム、しかし予想に反し機体の脇を掠める。
そう、脇を掠めただけ。
しかし、そのビームの光芒は衝撃と共に、左手についていた。
手持ちの射撃武器を奪い、虚空へと持ち去った。

「いい度胸してるじゃねぇか。益々、殺し甲斐が出てきたな。」
そう叫び、少し思考をめぐらし、彼の考えた末は・・………。

機体を一気に敵機の上方へ廻し、死角から攻めていく。
幸い位置も判っている。そこで、一気にサーベルを叩き込む。
それだけだ、今度は逃がしはしない。確実にコックピットごとつぶす。
そう、確実にだ!

そう叫び、先ほどより、眩さを増した、ビームの刃が、彼の機体に振りかかった。

【行動:サーベルで攻撃(1)】
【位置P14】【残り1P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸100%)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
>>154
ビームは真っ直ぐX−2ガンダムに向かって突き進み、その左手にあったビーム砲内蔵型らしいシールドを吹き飛ばした。
だが、それだけだ。奴の機体は何の影響も受けていない。スピードも、運動性も、相変わらずの高さを維持している。
髑髏の下のデュアルカメラがギラギラと輝いている。殺意に満ちたその視線を、ジョシュアはどうにか受け止めた。

怖い。とてつもなく怖い。これが現実であることが、死が目の前に迫っていることが、どうしようもなく怖い。
これが夢だったらどんなにいいだろう。殺されそうになったところで目が覚めて、自分のベッドで寝ていたことに気づいて、
何だ夢かとため息をついて、起きて洗面所でうがいをして、今が何時か確認して、もう一度ベッドに戻ることが出来たなら。
でも、夢じゃない。覚めることは決してない。逃げられない、ここからは。

「……………………」

自分の判断が甘かったことは認めよう。心のどこかで自分が傷つくことなどないと、思い上がっていたことは事実だ。
機体も腕も自分より格上の相手に、無傷で勝とうなどと、思い上がりもいいところだった。
心を入れ替えよう。今までの覚悟もどきは全部捨ててしまえ。これからが、本当の勝負だ。
後のことは考えるな。目の前の事実に集中しろ。明日の予定は、今日の仕事を片づけないとこなせないんだ。

「!」

目の前にいたはずの髑髏が消えた。いや、消えたように見えただけだ。
姿は捉えられなくても推進炎の残像を追えば、その方向ぐらいは自分にも分かる。
奴は上から来る。自分の頭上から、一気に勝負を決めに来る。なら。

とっさに右腕を盾代わりにかざし、左手でサーベルを抜き払う。
MK−Uが上を見上げて構えようとするのと、X−2が死の刃をかざして襲いかかってきたのはほぼ同時だった。

確かにそっちの方が小型で速いし俊敏だ。だが、リーチなら、腕の長さなら、こちらの方が長いんだ!

突き出した右手の肘にビームサーベルが食い込み、そこから先を斬り飛ばす。
その不気味な感触に耐えながら、ジョシュアは目を閉じそうになるのを懸命にこらえながら吼えた。咆哮した。

「!!!」

渾身の力を込めて、ガンダムMK−Uは左手に輝くその刃を突き出した。

【行動: 23番をビームサーベルで攻撃(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:1】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;右肘から先を喪失】
【パイロット状況:健康;逆ギレ】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×4)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:徹底抗戦】
【同盟:なし】
「やったか?」
そう叫んだ、俺が切りこんだサーベルは迷わずコックピットに吸い込まれて行く。
そのまま、やつはコックピットごとこの宇宙に塵として消えるはずだった。

「右腕を犠牲に!?」
やつは、右腕を犠牲にサーベルを受け止める。
いや、それは不可能だった。サーベルは悲しいかな、右腕を吹き飛ばし、さらに進む。
しかし、方向が変わる。コックピットではなく、その切っ先は、左の装甲側面へと向かう。

「かわされた?左腕で攻撃するもんじゃぁねぇか?」
先ほどまでは、盾付きメガ粒子砲を、持っていたのは右手。
―つまり、サーベルは左手で持っていたことになる.―

「警告だ、避けろ!」
ドリアンが叫ぶ、敵の機体には、サーベル・…しかし、この機体と、その束の太さはけた違いに小さい。

普通にやりあっていれば、勝てただろう………。
「どうする?」
自分に問う、この機体は、元々、近接戦闘用。
ならば、ここで刺しにかかられても、大丈夫。タイミングさえ合えば。

「どうにでもなれば良い!」
そう叫んでやつの機体に、裏拳をを一撃、しかし、他だの裏拳ではない。
手に持っているサーベルは、ブランドマーカによってくわえ込まれている。

「しかし、どうにもこの体制では動けんな。」
そんなことを、はき捨て、状況の打開策を見出そうとしていた。

【行動:ブランドマーカーで防御(1)】
【位置P14】【残り0P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2、両肩部マシンキャノン×2、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2(全弾丸100%)】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
艦橋に入って来るイブ。
格納庫のカメラを一視し、状況を把握したようだ。
姉さんがリファニアさん特製のカレーに手を伸ばす。
僕も自分の空腹を満たすため、食事にする事にした。
少し前にかじったコッペパンを手に取り、指で空洞を作る。
姉さんの前でちょっと行儀悪いかな?とは思いつつも、
その空洞にカレーを流し込み、カレーパンを作った。

・・・・・・どっちが甘口だろう?
ま、適当でいいか。リファニアさんの事だから辛口もきっと甘いハズ・・・。

『帰ってきたら、レシピを教えてもらわないと』
カレーを口にしながら姉さんがそんな事を呟いた。
姉さんとの食事、少し心を弾ませながら話し掛ける。
「姉さんは料理苦手なんですか?だったら今度、僕に腕を振るわせて下さい。
 家族から結構評判なんですよ、僕の作るスープパスタ。
 さて、いただきまーす。
 ・・・・・・うん、おいし・・・ゲフッ!か、辛っ!!ゲホッ、ゲホッ!!」
どうやら辛口の方を引き当ててしまったらしい。
元から辛いのは苦手な僕にとって、耐え難い至難だ。
最初はパンのおかげで、さほど気にならなかった辛さが
噛み締めた途端に舌を刺すような刺激に変わる。
むせりながら水の入ったボトルに手を伸ばすと、一気に咽に流しこむ。
ひとまず落ち付くと、リファニアの顔が頭に浮かんだ。
・・・心なしか彼女の笑顔が小悪魔のように見えるのだった。
その後、大量の涙を流しつつも、
大量の水を駆使してなんとか激辛カレーパンを攻略する事に成功した。

「ひいぃ、辛かった〜。」
今だヒリヒリ傷む口を押さえ、イブに向き直る。
「それはそうと姉さん、あの糸目型のMS見えます?」
指差した先には、ゲドラフの残骸が漂っていた。
四肢がもがれ、頭部と胴体が辛うじて繋がっている。
「あの残骸を利用して、ゴトラタンを修理できませんかね?
 コクピット周りの装甲さえ直せれば、何の問題も無く動くようですし、
 今の僕達にとって貴重な戦力になると思いますけど。」

【行動:食事(−1)】
【位置:U-12】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2(−1) 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
駄目だった。届かなかった。右腕の半分を犠牲にしてまで放った必殺の一撃は、あまりにも簡単に防がれた。
やはり無理なのか。覚悟を決めるだけでは、犠牲を受け入れるだけでは、届かない場所はあるということなのか。

もう終わりなのか。何かできることはないか。武器はないのか。何か、何かないのか。

「! ! !」

駄目だ。ビームバズーカは近すぎて撃てない。サーベルを持つ左腕は殺されている。
海ヘビは装填し直さなければ撃てないし、第一この位置と角度では装填済みであってもどうにもならない。
あと目の前の敵に何らかの効果を与えそうなものは………!

閃光弾の発射手順を開始する。とたんに鋭い警告音が鳴った。敵に近すぎる? そんなことは百も承知だ。
ランチャーから弾体を強制排除準備。排除直後に炸裂するよう信管を調整する。
ちょっと眩しいだろうけど、我慢してくれよMK−U。おまえだって、こいつに一泡吹かせたいだろ?
このままやられっぱなしじゃ悔しいだろ? だから、な。悪いけど無茶に付き合ってくれ。

そして、MK-Uを中心にして光の花が咲いた。

【行動: 自分を巻き込む形で23番に閃光弾発射(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:1】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;右肘から先を喪失】
【パイロット状況:健康;逆ギレ】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×3 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×3)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺99枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:徹底抗戦】
【同盟:なし】
ミスの修正です。

>>158
誤:【行動値残り:1】
正:【行動値残り:0】

スレ汚しをお詫びします。
160イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/09 22:25 ID:???
>157
「楽しみにしてるわ……あ、でも私だって料理は得意よ。
 ホイコーロー、チンジャオロース、東波肉に北京ダック。
 餃子にシュウマイ、麻婆豆腐。
 エビチリ、蟹玉、炒飯に水餃子、他にも色々―――全部、お父様譲りの中華料理だけどね」

辛さに咽るダグラスを見て、愁林はクスリと笑った。
前かがみになるようにして彼の耳元に唇を寄せる。

「あら、辛いのが苦手なの?
 残念ねぇ。
 それじゃあ私の旦那様にはなれないわ。
 私が一番得意なのは、何を隠そう四川料理なのよ。本当に残念ね……フフッ」

悪戯っぽく少年の耳元でそう囁き、すぐさま表情を引き締める。
ひと時も艶を失わぬ黒髪をかき上げ、背筋を伸ばす。
ダグラスの提案を検討すべく、愁林はモニターに映る残骸に目線を向けた。

「そうね。確かにハッチの穴をあのまま放っておく訳には行かないわ。
 私もキミの意見に賛成。
 私のMSの腕も、ついでに直せると良いのだけれど……他に目ぼしいモノは落ちていないかしら」

【行動:ダグラスをからかう(笑)(-0)】【残り行動値:3p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
161シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/09 22:28 ID:???
〔到着しました。…なぜ、リナルドさんを見捨てたのですか?〕
「人聞きが…悪いな……。
 ……
 怖いんだよ。」
〔?〕
「怖いんだ…自分の一言で、他人の命が動かせることが。」
〔……。〕
「だから…逃げた。少し、一人になりたかった。」
〔それだけじゃないでしょう?〕
「……?」
〔ヨーコさん。〕
「……そうかもな。確かに……。
 とりあえず……医務室を探す。基地内に侵入しろ。
 血を……失いすぎた。」
〔了解。〕
「後で…プレゼント取りに行くのもいいかもな。」
小惑星内へ侵入するビギナ・ギナ。
まず、基地の情報を得るべく、ディパックを持ってコックピットから出、近くの端末へ向かった。
 
「……制御室がここ…。動力室がここ…。医務室が……ここか。
 ゼファー。機体が侵入できるのは後3ブロックのみだ。
 そこまで侵入し、そこで待機していろ。なにかあったら放送で呼べ。」
〔了解。〕
ゼファーに命令を伝え、私は医務室へ移動を開始した。

【行動:H-15へ移動(−1)探索(−1)移動開始(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:H-15】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足・太股に重症 出血中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:傷の治療】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
162アーネスト・マンソン:04/02/09 22:58 ID:???
 ああ、まったく、それでいいさ。
 サーティア・クワン。
 君はどうやら面白い人間のようだから、しばらくは
活かしておいてやるさ。
 無論・・・・・・
 狩りはしたいけど・・・・・・
 今しばらく、待とう。
 時が、満ちるのを。
 何事もタイミング・・・・・・
 焦りはけっきょくすべてを台無しにするんだからね。
「プレゼント?無論取りにいくさ・・・・・・
 必要なものは多い。いくらでも・・・・・・
 そう、いくらでも出来ることはある。
 ここにあるものを利用すれば、ね」
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:超興奮】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:会話続行(0ポイント)対象・サーティア・クワン】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:殺されるか、食うか……】
【同盟:サーティア・クワン?】
【特記事項;なし】
『プレゼント?無論取りにいくさ・・・・・・
 必要なものは多い。いくらでも・・・・・・
 そう、いくらでも出来ることはある。
 ここにあるものを利用すれば、ね』

「そう、なら話は早いわ。二ついっぺんに頂いちゃいましょうよ。
 私はG9のプレゼントを取りに行く。
 アナタはE2のプレゼントを取りに行く。

 急ぎましょう。
 他の参加者に先を越されるかもしれないわ」

 機体を振り向かせて、ブースターを吹かして移動を開始する。

「最後に一つ!
 要塞のロックコードは『金曜日』よ!
 私が戻らなかったときは、そのコードを使って立て篭もっておいて……
 じゃ、生きて帰ってくる事を願ってるわ」

 無理に笑って見せた。
 さぁ、て。もう一度同じ愚を犯すか、それとも成功させて戻って来れるか……。


【行動 : アーネストこ会話?通信?(持続中) F9へ移動(−4) 】
【残り : 0P 】
【位置 : F5→F6→F7→F8→F9 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
164シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/09 23:16 ID:???
−医務室内−

「いっ痛ぅ……。こりゃ酷いな…止血してたのにノーマルスーツの下で結構出血してたのか…。
 血が足りない…ちょっと…いや、かなり。」

医務室に移動後、傷の応急手当をしていたわけだが、結構状態は酷い。
ノーマルスーツを脱いでみてみたが、その下の服も結構血に染まっている。
ちょっとクラクラするのもその所為だろう。貧血気味のようだ。
とりあえず血は止まっていたので、消毒し、包帯を巻く。
「しみるな…。」
若干涙目になりながら応急処置をすませた。
「痛ぅっ!これじゃ重力がある場所じゃろくに動けないな…。
 さて次は…着替えを探さなくちゃな…。あと杖でもないか…?」

【行動:傷の処置(−1)】
【残り行動値:0p】
【位置:H-15】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足軽傷(処置済み)貧血気味】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:着替えと杖(?)を探す】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
>>147
『見せてやるよ、意地ってヤツをぁ!』

威勢の良い声が彼の頭の中で反響する。
だが、既に動きと悪意を捉えられた攻撃だ。
ラー・カイラムでエース級のパイロットとして戦っていた彼には、何も見なくとも避けられる。
連続攻撃を受けないよう、そのまま軸をずらすように回避した。

「暑苦しい男は、嫌いだ。 鬱陶しいから」

諦めたような呆れたような溜息と共にぼそりとつぶやくと、後ろのサイコからイメージのようなものが流れ込んできた。

>>152
『……いい、いいよ、アレン。最高だよ。こんな奴にも、正々堂々と勝負をする……。
 今のアレンは、紛う事なきヒーローだよっ……』

(これは……また子供だ。 もう、うんざりだぜ。
 しかも、何だ? この礼節の欠片も無い男が、紛う事なきヒーロー?
 正々堂々だって? ただの真正面からの突撃じゃないか。
 何の作戦も無い、“殺してくれ”って言ってるようなものだ)

それは決して“正々堂々”じゃない。 ただの無謀。 無謀と勇気は違う。
しかし、観察者君の手前、殺さない……いや、殺せない。
短い思考の直後、サイコから通信が入る。
モニターに映ったのは……ブルーの瞳、金髪のセミロングが好印象の美少女。
……この殺意と無知故の暴言さえ無ければ、本当に印象は良かった。

『リナルド=グレイスッ!!!
 あなたに戦士としての情けと誇りがあるのなら、あなたはこの決闘から逃れられやしないっ!
 あなたは、アレンの歌を奪い、そして、誇りまでも奪おうというのっ!?
 ……ふざけるなっ!!!
 どうせ奪うなら、命を奪い、肉体を焼き払い、アレンの全てを奪い尽くしたらどうなのっ!
 それとも、奪い尽くす勇気すら持っていない腰抜けだというのっ!?』

(やっぱり子供だ。 ……うんざりだぜ。
 それにだ。 きちんと名前は覚えていてやったぞ。
 ……今の今まで思い出せなかったけど)

ふぅ、と本当に諦めたような溜息をつくと、彼は静かに口を開いた。

≪続く≫
>>165続き

「ふざけているのは君だろう?
 まず、君はその男……アレン=D=バディアンに対して何か勘違いをしている。
 この男が真のヒーローだって? 冗談じゃない。
 そいつが本当にヒーローなら、誰も死なせず、誰も殺さず……このバカげたプログラムから皆を救えるはずだろう。
 だが、実際はどうだ? こいつは殺した。 しかも、(彼の性格を考えれば)愚かにも先生<ティーチャー>サイドの思惑に乗って。
 こいつはヒーローなんかじゃない。 ただの人殺しさ。 その両の手は血に塗れている」

(……俺と同じくな)

あの戦争、そして彼が命を奪った参加者。 正直に言って、胸が痛む。

「どうしても戦うといって聞かないなら仕方ないが、俺はもう人殺しはたくさんなんだよ。
 それに何だ?
 ……情け? 誇り? それだけで、一体何ができるっていうんだ。
 死んで一体何になるっていうんだ。
 アレンが俺を殺せば満足か? 俺がアレンを殺せば満足か?
 守るために殺すことの痛みを知らない……。 人の命を奪うことの意味も知らない子供が、何を言うッ!!」

最後の方はほとんど怒り声だった。 父親が本気で子供を叱るような、怒り声。
彼がこれほど純粋に怒ったのは、本当に久し振りだった。
彼女が、子供の姿をしていたおかげかもしれない。

【行動:回避(-1)、リファニアと通信(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ?】
167リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/10 00:00 ID:???
第五章 >166 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01■■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□C□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼21□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□□◎□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□□□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□〓〓□□◎□□■□□□※※07□□□   ※:戦場跡
09■■※■■11B□□□□◎□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■■■■◎◎■□□■□■■□□□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□03□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□■■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□▼□□□■※■■23◎□□□□■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□01□□□□■□□□◎□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□■■□□□□□≠15□□□□□■
18◎E□25□□□□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□□
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□□□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓08◎□□◎□※□※※□□◎□□□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□□◎※※◎■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

03・05は同一地点。06・10・14は同一地点。11・21は同一地点。
15・16・19・20は同一地点。23・24は同一地点。
03・05はムサイ級戦艦に搭乗。03・05の機体はムサイに収容。
コクピットハッチ破損のゴトラタンもムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
BCEは、それぞれ番号の刻印された『愛のプレゼント』のコンテナ(ビーコン作動中)
02・04・09・12・13・17・18・22死亡。
168ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/10 00:01 ID:???
コンテナ内のメガバズーカランチャーを取得するのに手間取っていると…
目の前で、妨害する間もなくリナルドとアレンの戦闘が始まる。
「……この感じ…へぇ…。」
しかし、彼女は彼女でリナルド側に恨みがある。…脅してでも戦闘を
中断させて…と考え、メガバズーカランチャーを構え、
巻き込まれないようにファンネルを戻す。
そこで威勢のいいリファ二アの通信。
『この決闘の邪魔は、させないっ!……もし邪魔をするというのならば、私が相手だっ!』
見ると、相手はサイコガンダムMk2だ。…普通の相手なら無視して自分の好きにやるところだが、
これは妥協が必要と見たようで…。返信を返す。
「じゃあ、邪魔をしない代わりにあんたのお仲間さんのパイロットにこの条件を飲ませなさい。
まず、この戦いに於いて以降絶対にコクピット並びにジェネレーターを狙わない事。
そして無様な戦いを見せない事。あとは…これはあんたへの条件だけど…あんたも
勝負と私に手出し一切禁止。後どっちが勝っても文句一切言わない事。

因みに…この条件を出した理由も教えてあげるわ。…私少し前あそこの小型MSのパイロットに
…殺すのが嫌いみたいな甘い事言っててそれだけは信用してやったら敵にコクピット狙いの
攻撃やらかすって形で欺かれてね。落とし前つけてもらわなくちゃいけないの。
だからあそこの男に彼を殺してもらっちゃ困るの。倒すのはいいけど。
まぁ、わざと狙わないで偶然当たっちゃって場合は勘弁してあげるけど…ね。

…呑むか呑まないかは早く決めなさい。」
更に、リナルドに向けて回線を開き
「次…前のコロニーでの戦いみたいにコクピット狙いの攻撃して殺したら…
敵が一人増えると覚えておく事ね。…今ならまだ落とし前付ければ
許さないでもないけど。…さぁ、正々堂々とした美しい決闘を私に
見せなさい。…後、今回は援護は期待しないことね。」
【行動:ファンネル格納(0p)メガバズーカランチャーを構える(1p)リナルドに通信(1p)リファ二アに通信(1p)】
【残り行動値:1p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
「プッレゼント〜プッレゼント〜
 なんやろな〜なんやろな〜♪」
思わず、うれしゅーなってて
勝手に口から歌が零れだしよる。
気が付けばもう、落ち取るって言われてた
あたりにきよった。
そして、勝手にプレゼントのほうから
こっちやって場所を教えてくれとる。
おお。こっちやな・・・・・・
発見や!!

【行動 : 移動 D18→C18→B18 (2)プレゼントの確認やー (1) 残り1 】
【位置 : B-18 】
【機体状況 : 順調に動いとる 】
【パイロット状況 : プレゼントに目先が眩んで輝いとる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : プレゼント貰ってこよか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
この状況なら動けまいな・……。
「このまま、天国にいざなってやろう!」

そう、サーベルを突き出したとき。

「閃光弾が分離!?」
その後、鋭い光が放たれる。
そして、敵機―Mk−2―の装甲が軽く焼かれる。
無理もない、あの距離で、閃光弾を使用すれば熱で、装甲が焼かれるのはひっし。

しかし、被害はこちらにも有る。先ほどの、閃光弾の一撃からカメラを守るために、
あちらと同じく、入光量調節をしていた。しかし、これだけの近距離から撃たれれば、ホワイトアウトは
免れない。げんに、メインカメラと、大半のサブカメラはホワイトアウトしてしまっている。

「復旧に4,5分かかるな。」
そう思いながらも攻撃は止めない。
「あいにくと、お仕置きはさせてもらわんとな!」

そう叫んで、マシンキャノンと、バルカンがうなりをあげた。

【行動:バルカン・マシンキャノンで攻撃(1)】
【位置P14】【残り3P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、16、20】
171アレン=D=バディアン ◆ooE1auhXS6 :04/02/10 09:33 ID:OYmhPR8T
アレンの特攻はリナルドのアビゴルに簡単に避けられる。
当たり前だ。相手はエース級のパイロット。
それに比べてこちらは一年間連邦軍に在籍していただけというただの一兵士なのだから。
「そりゃ避けるわなぁ、避けるさ。
 ……うっ……。」
傷だらけの体が悲鳴を上げる。
あまりのGに耐え切れなくなったのか……ハンブラビのスピードを押し殺し、変形をする。
「少しだけ、あと少しだけだ……それまで辛抱してくれ……」
胸の傷を押さえながらビームサーベルを抜いた。

「聞こえるかリナルド=グレイス!
 俺はお前と勝負する!決闘だ!デュエルだ!そして、殺し合いだ!
 サイコガンダムはお前に何もしない、俺とお前の殺し合いを見守るだけだ!
 だから……心置きなく殺し合おうぜぇっ!」
それだけを通信し、サーベルでアビゴルを突く。
アレンには迷いは無い。
ここで死のうが、脱出が出来て殺し合う必要が無くなろうがそんな事はどうでもよかった。
正直な話。

【行動:アビゴルにビームサーベルで攻撃(1P) リナルドに通信(-1P)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:T-17】  
【機体状況:MS形態】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
『あら、辛いのが苦手なの?
 残念ねぇ。
 それじゃあ私の旦那様にはなれないわ。
 私が一番得意なのは、何を隠そう四川料理なのよ。本当に残念ね……フフッ』

イブが僕の耳元でからかうように笑う。
私の旦那様≠アの言葉を聞いた瞬間、思わず心臓が飛び跳ねた。
僕が姉さんの旦那さんに!?はは・・・まさかね。
でも、姉さんの手料理も食べたいし、辛い物も頑張って食べれるようにしないと。
「ど、努力します。」
赤くなった頬を悟られまいと、軍帽を深くかぶりながら短く言い放った。

「では僕も着替えてきますね、僕はゴトラタンの修復とパレンバレン・・・。
 いえ、あのパプア級補給艦で物資を調達します。」
今回はノーマルスーツに着替える事にした。
艦長室に戻り、クローゼットの中からスーツを取り出す。

「やっと姉さんに勝てる分野が見つかったと思ったのに・・・・・・。
 他に僕が作れる物といったら、サラダとラザニア位しか無いよ・・・・・・。
 はあ〜、料理でも姉さんに勝てないのかぁ。」
スーツに腕を通しながらそんな事を嘆き呟いた。

【行動:着替え(−0)】
【位置:U-12 ムサイ艦長室】【残り行動値:4p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2(−1) 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
いくら入光量を調節していても、この距離ではこちらも被害を受けるのは免れなかった。
デュアルカメラの片方が一時的にダウンし、MK−Uの右目が光を失う。装甲もそれなりに焼かれた。
だが、さすがに効果がないわけではなかったらしい。
目の前に大写しになっている髑髏が、意表をつかれて瞬きしているように見えた。
こちらの左腕を殺していた手が一瞬だけゆるんだところで、強引に腕を引きはがす。
間接が悲鳴を上げたが、どうにか腕の自由は取り戻した。

だが、報復はすぐに来た。バルカンとマシンキャノンの弾丸が火線となって襲いかかってくる。
何とかかわそうとしたが、回避しきれるものではなかった。
衝撃。激震。点滅する全天モニター。コクピットの中で身体が振り回され、鈍い痛みがいくつも発生する。
どうにか被害状況を読み取る。胸の装甲がかなり酷いことになっていた。もう一撃食らったら、耐えられるかどうか。

逃げよう。勝てないよ。かなわないのは分かっているだろう。心の中で誰かが叫んでいる。
敵は強いよ。自分なんか相手にもなりはしない。ここで足掻くだけ無駄だってば。なあ。
いいから逃げよう。逃げるんだよ。今すぐ背を向けて、ここから飛び去れってば。

「……………………」

……黙れ。黙れ。黙れ黙れ黙れ黙れ! 
戦い続けても無意味なのは当然だ。そんなことぐらいそんなことは言われなくても分かっている。
だが、今の状況に意味などあるのか? この場所、この状況、この戦い。何もかもが無茶苦茶だ。
自分が何をしたというのだ。毎日真面目に働いていて、悪いことなど何にもしていなかったのに、
ここにこうして首輪をはめられて、どこか分からない宇宙に放り出されて、他人と殺し合いをさせられているんだぞ。
これが理不尽以外の何だというのだ。確かに世界も社会も理不尽な存在だ。だが、ここまで酷いのか。

MK−Uが悲鳴を上げている。もう限界だと泣いている。
機体状況を示すワイヤーフレームは、異常発生を示す黄と機能喪失を示す赤で塗りつぶされているのも同然だった。
それが無性に腹立たしくて、意味もなく大声を出しそうになった。その時。

不意に、力が抜けた。

「……………………」

そうか、おまえも自分と同じか。疲れ切って、傷ついて、ボロボロなんだ。
考えてみれば、ここで自分に理解できたのはおまえだけだったよな。おまえはちゃんと自分が思っていたように動いてくれたよな。
おまえは機械だもんな。出来ることは出来るし、出来ないことは出来ないよな。そうだよなあ。

この理解できない世界で、唯一自分が理解できたのが、このガンダムMK−Uだけだったことにジョシュアは気づいた。
どうしてこの機体が存在するかは分からない。おそらくオリジナルではない、精巧に出来たコピーであるはずのまがい物だろう。
それでも、これはジョシュアの知っているデータの通り機能していた。ジョシュアの理解しているガンダムMK−Uそのものだった。
そう考えると、何だかこの機体が愛しい存在のように思えてくる。
ずいぶん身勝手なものだと思う。さっきまでは目の前の高性能機と比較して呪ってばかりだったというのに。
だから、罰が当たったのか。ものは大切にしろと、前に散々教えられたのをすっかり忘れてしまっていたから。
それに、理由はともあれ、この機体は自分の愛機だ。自分にはこれしかないのだ。そうなのだ。
パイロットが愛機を大切にしなくてどうする。これが自分の唯一の武器で、相棒で、棺桶なのだ。

ジョシュアは急に話したくなった。伝えたいことが、伝えておかなければならないと思えることが、身体の奥から溢れてきた。

なあ、知ってるか? おまえはガンダムMK−Uっていうんだ。あのガンダムの後継機なんだ。
グリプス戦役では、おまえは大活躍したんだぜ………敵だったけどな。知ってる連中が何人もおまえに墜とされてる。
でも、おまえはそれぐらい凄い奴だったんだ。みんなおまえを目の敵にしていた。ものすごく注目していた。
実はな、自分も一度だけおまえを見かけたことがあるんだ。あのとき自分はジュピトリスにいて、マラサイに乗ってた。
………ああ、ジュピトリスやマラサイって言っても、おまえは知らないかもな。
話せば長くなるから今は簡単に説明だけしておくよ。
ジュピトリスってのはすっごく大きな輸送艦で、マラサイってのはモビルスーツのことだ。
詳しいことは後で説明するから、取りあえず聞いてくれ。

ジョシュアは小さく笑った。後で説明することなど、出来るのかどうか。難しいかな。

あれはいつの作戦だったかなあ。とにかく、戦場で自分はおまえを見かけたんだ。
その時おまえはトリコロールカラーに塗られていて、白い手足がよく目だっていたのを覚えているよ。
マラサイとカタログデータではそんなに違わないはずなのに、とても速くて、強くて、怖かったんだ。
パイロットはティターンズからの脱走兵だとか噂では聞いていたけど、とにかく凄かった。
ひょっとしたら、あれがニュータイプとか言うやつなのかな。自分にはよく分からないけど。

「………悪いな、自分なんかがおまえのパイロットでさ………」

もっと凄いパイロットが乗っていたら、おまえもこんなに傷つかなくて済んだのかもしれないのに。
もっと上手く操縦できたら、もう少しましに戦うことが出来たかもしれないのに。
もっと早くおまえを大事に思うことが出来たのなら、こんなことにはならなかったかもしれないのに。

ジョシュアの言葉にMK−Uは応えない。応えるはずもない。定められたとおりに作動しているだけだ。

痛いよな。苦しいよな。大変だよなあ。辛くて当たり前だよ。
許してくれなんて言えないよなあ。こんなさえない三十男に乗られて、抜け毛をあちこちばらまかれて、
本当は気持ち悪かったんだろう? でも、もう少しの我慢だ。多分もう少しで済むから、あとちょっとだけ我慢してくれ。
………ちょっとだけで済まなくなったら、その時は、ゴメンな。頼むから許してくれよ。

ポケットの名刺入れから1枚取りだし、ディスプレイの隙間に挟み込む。今更ながら、自己紹介のつもりだった。
「!」

威力はあるが取り回しに難のあるバズーカの命中は望めまい。相討ち上等の格闘戦しかないだろう。
最後はサーベル、他に手段はない。閃光弾もネタバレが過ぎた。だが、尽くせる手があるなら、尽くすのみ。

外も中も傷ついたMK−Uは、最後の力を振り絞ってX−2めがけて突進する。
間合いに入る寸前、掌部ランチャーに仕込まれた隕石型ダミーバルーンを発射。
風船は一気にふくらんで巨大な隕石と化すと、そのままの軌道で髑髏めがけて突き進んだ。

敵が一瞬でも動揺すればそれでいい。ほんのわずかな間だけ、こちらを見失ってくれればそれでいい。
敵にぶつかってはじけた風船の残骸が廃熱口やカメラにへばりついてくれればなおありがたい。
本当に、有り難いことだけどな。

そして、MK−Uは虚ろで巨大な影の後ろから飛びだした。左手のサーベルは、まだ輝きを保っていた。

【行動:23番に隕石型ダミーバルーンを射出(−1) ビームサーベルで攻撃(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;メインカメラ機能半減 右肘から先を喪失、胸部装甲中破】
【パイロット状況:何カ所かに軽度の打撲】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×2 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×3)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺98枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:MK−Uに謝る、せめて一太刀】
【同盟:なし】
「は、離れた?」
くわえ込んでいた、サーベルは、よろめいた一瞬の隙を突かれて離される。
敵機は距離をとっている。
また逃げるのか?いや、違う。あっちは、禁止エリア。つまり、距離をとって突撃してこようというのだ。

「残念だったな!もう、閃光弾は残って居まい。苦しまない様に殺してやる。」

そうして、Mk−2が突撃してくる。
「良い覚悟だ!」
こちらも、サーベルを構えなおす。
半分ほど回復したモニターから、突撃してくるMk−2サーベルを構えながら
思考する。あの速度では、周りこみも十分利くまい。先ほど閃光弾でやられたのと、
同じ戦法だ。ただ、ひとつ違うことは、敵が、戦う意思が明確であること。

「まずいな、まだホワイトアウト中だ。」
そこでひらめいた。
「あれだ。」
なおも接近するMk−2しかし、やはりデブリは避けながら進む。
Mk−2から、ダミーが放出され。周りこむ、少しのタイムラグをへて。

そして、その18mの巨大な影が、灼熱の刃によって切り裂かれる。
その鉄の巨人は間髪入れず爆砕した。

【行動:?(1)】
【位置P14】【残り2P】
【機体:万全】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:お仕置き】
【同盟:03、05、16、20】
アレンの初撃は、あっさりと避けられた。
流石に、リナルド=グレイスは強い。その技量もさることながら、相手の殺気を完璧に読んでいる。
……まるで、戦闘マシーン。明らかに、アレンは圧倒的に分が悪かった。
だが、アレンには、リナルドより上回っている物が一つだけある。
それは、気迫。アレンは、己の全てをこの戦いに捧げようというのだ。
……愛した女の事さえも、今のアレンの頭の中には無いのだ。
ただ、戦い、命尽きようとも、誇りを取り戻すのみ……。

リナルドから、答えが返ってくる。
その答えを聞いて、リファニアの瞳の奥が、かっと熱くなる。
流れ出てくるのは、悔し涙。

……子供扱いされるのはいい。
確かに、リファニアはまだ"奪った"事などない。
……奪われた事ならば、ある。
そして、今も奪われようとしている。
誰に、という訳ではなく、死、そのものに。

『こいつはヒーローなんかじゃない。 ただの人殺しさ。 その両の手は血に塗れている』

幾ら子供扱いされ、侮られようとも構わない。
だが、アレンを侮辱した事は、絶対に、許せなかった。
……確かに、アレンは人を殺した。それは、紛れもない事実。
だが、アレンをただの人殺しと侮辱するこの男はどうだ?
リファニアには、モニターに映るリナルドの体が、返り血にまみれているように見えた。

「アレンの生き甲斐をあっさりと奪ったあなたが、よくも、偉そうにそんな事を言える……。
 アレンは、歌う事が生き甲斐だったのよ?決して、戦うだけの、冷たい男じゃなかった。
 なにも、そう、何もかも無くしちゃった私に、生きる道標をくれた暖かさを持った男……。
 間違いなく、私にとっては、完璧なヒーローなのよ……。」

両目から涙を溢れさせながら、さらに言葉を続けるリファニア。

「……一度だけ、アレンの歌を聴けた……。
 ……いい、声だったなぁ。……私は、もっと、アレンの歌を聴きたかったよ……?
 あなたのせいで、永遠に叶わなくなったんだけどね……。」

涙が珠となって、ヘルメットの中を浮遊する。

「……あなたに、アレンの何が解るッ!?
 確かにアレンは、人を殺した。私もその場に居合わせたから、知ってるよ。殺した瞬間は、見ていないけど、ね……。
 アレンは、私を護る為に、殺したのよ……。誤解が悲劇を生んだ、悲しい戦いだったけどね……。
 その罪は、私がかわりに背負うって決めたの。アレンには、償う術が、もうないから……。
 ……もう、ないのよ……。アレンには、もう、時間がないのよっ……!
 戦おうが、戦うまいが、アレンは、もう……。
 だったら!せめて!最後に誇りを取り戻させて、逝かせてあげたいじゃないのっ!?
 そう、思うことが、おかしいのっ!?馬鹿げていると、嘲笑うのっ!?
 ……お願いよぉ、アレンと、決闘してあげて……。おね……がい……。」

(続きます)
うなだれて、リナルドに乞うリファニア。
リナルドを殺すという意志は、もうない。

そこで、ラーズから、返答が来る。

『じゃあ、邪魔をしない代わりにあんたのお仲間さんのパイロットにこの条件を飲ませなさい。
 まず、この戦いに於いて以降絶対にコクピット並びにジェネレーターを狙わない事。
 そして無様な戦いを見せない事。あとは…これはあんたへの条件だけど…あんたも
 勝負と私に手出し一切禁止。後どっちが勝っても文句一切言わない事。

 因みに…この条件を出した理由も教えてあげるわ。…私少し前あそこの小型MSのパイロットに
 …殺すのが嫌いみたいな甘い事言っててそれだけは信用してやったら敵にコクピット狙いの
 攻撃やらかすって形で欺かれてね。落とし前つけてもらわなくちゃいけないの。
 だからあそこの男に彼を殺してもらっちゃ困るの。倒すのはいいけど。
 まぁ、わざと狙わないで偶然当たっちゃって場合は勘弁してあげるけど…ね。』

決闘の邪魔を、するつもりはない……?
……それなら、こちらにも戦う理由なんて、ない。
ラーズに、答えを返す。みっともなく、泣きはらした目のままで。
「ラーズ=フィリーさん……?その条件で、構わないよ。
 私は、この決闘を見届ける為に来たの。元々、争うつもりなんてないよ。
 ……たとえ、アレンが殺されようとも、リナルド=グレイスを殺すつもりもない……。
 彼が、これ以上アレンを侮辱するのなら、話は別だけどね……。
 ただ、コックピットを狙わない事については、保障出来ないかもしれない。
 アレンには、そんな余裕なんて、ないから……。」

そう言って、闘いの場へ視線を移すリファニア。
アレンの必殺の突きが、リナルドのアビゴルに迫っていた。

【行動 : リナルドとの通信継続(0)、ラーズとの通信継続(0)、残4 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : アレンの全てを見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
>>176
サーベルはそれを確かに貫いた。今まで届かなかった目標に突き刺さった、はずだった。

やったのか? 本当に? 自分とMK−Uの刃は奴に届いたのか? 

そして、ジョシュアはそれを見た。 

【行動:命中を確認する(0)】 
【位置:P14】【行動値残り:2】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;メインカメラ機能半減 右肘から先を喪失、胸部装甲中破】
【パイロット状況:何カ所かに軽度の打撲】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×2 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×3)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺98枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:MK−Uに謝る、せめて一太刀】
【同盟:なし】
180ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/10 12:46 ID:???
>178
『ラーズ=フィリーさん……?その条件で、構わないよ。
 私は、この決闘を見届ける為に来たの。元々、争うつもりなんてないよ。
 ……たとえ、アレンが殺されようとも、リナルド=グレイスを殺すつもりもない……。
 彼が、これ以上アレンを侮辱するのなら、話は別だけどね……。
 ただ、コックピットを狙わない事については、保障出来ないかもしれない。
 アレンには、そんな余裕なんて、ないから……。』

…返答が返ってくる。…案の定…勘違いしている。しかも2つ。
しかし…気がかりな言葉があった。

余裕がない…。

それの意味に…迫る為に。こう返す。
「貴方、勘違いしてない?しかも二つも。まず一つ目。私は…あそこで
戦ってる男にさっき言った条件を飲ませる事が手出ししない条件って言ったの。
つまり、保証できない状態じゃ条件を承諾したって言えるわけがない。
せめて、彼に条件を飲ませようとする行動を取って誠意を見せる事ね。
はっきり言って…もし私がリナルド側を援護する形で決闘を妨害すれば…
貴方が何をしようと決闘の妨害自体は簡単には防げない。私にファンネルがある以上。
そして…あそこの…頑張ってるのもNTじゃないみたいだし、ファンネル相手なら
翻弄されてるだけでしょう?…この状況も説明すれば…あの程度の制約位は
飲ませられるんじゃない?…意図的にコクピットやジェネレーターを
狙わなければいい。そしてやるからには無様な戦いは見せるな。
ただそれだけなんだから。」

(……実際問題、機体性能は…コレとサイコじゃ彼女じゃ向こうが上。
…勝てたとして、機体にかなり損傷を喰らうのは避けきれない。
…確かに妨害…このハッタリ…通じるかしら?)

「……そしてもう一つ。私はどっちが勝っても文句を一切言わない事を
条件として出したけど、勝負が終わった後に彼に攻撃することを禁じた覚えはないわ。

後、ここからは質問よ。答えるかどうかは交渉とは無関係。
……余裕がないってのは? …それ…どういう意味?」
彼女の頭の中では…NTとOTという彼女の中では天と地ほどの差のある
という判断のある生物の実力差。ただそれだけが思い浮かぶ。
しかし…NTの感が別の可能性を叫んでいた。

【行動:ファンネル格納(0p)リファ二アに通信継続(0p)】
【残り行動値:1p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り5本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
181ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/10 12:47 ID:UVN75GlA
IDチェック
182アーネスト・マンソン:04/02/10 14:04 ID:???
 金曜日。
 フライデー。
 昔の小説か何かにでてきたインディアンの名。
 そういえばホラー映画にも同じような名があったな・・・・・・

 彼女にとっての「金曜日」。
 何を意味する?
 なんとはなくに理解できた、気がした。

 さて・・・・・・ひとまずは、約束を果たそう。
 ・・・・・・まずは・・・・・・
 ゲームのイニシアティブを握らなきゃね。
 それにしても・・・・・・
 俺が目の前の肉に手を出さなかったのは久しぶりだ・・・・・・
 いつだってあいつを食うことができたのに。
 妙な気分だ・・・・・・

 とにかく、放送にあったポイントに向かうとしよう。
 疑問より先に行動。
 これが俺のモットーなんだから。
【位置:F5⇒F4⇒F3⇒F2⇒E2】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:どうしたんだ?俺は】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:会話続行(0ポイント)対象・サーティア・クワン
    移動(4ポイント)現在地・e2】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム】
【方針:殺されるか、食うか……】
【同盟:サーティア・クワン?】
【特記事項;なし】

 
「残念だったな。そいつは、GMの残骸だ。2度も同じ手に引っ掛かるとは。まだまだ甘い!」

そう言って、Mk−2の上方から、サーベルを振り下ろす。
「これぞヤーパン忍法身代わりの術〜。」
最大出力。加速、照準共に良し。
そのまま接近し、その灼熱の刃をMk−2に向かって振り下ろした。

【行動:サーベルで攻撃(1)】
【位置P14】【残り1P】
【機体:まだ一部ホワイトアウト】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:お仕置き】
【同盟:03、05、16、20】
184イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/10 17:43 ID:???
「少し……からかい過ぎたかしら」

ダグラスが去った後の艦橋で、愁林は密やかな愉悦に浸る。
少年の見せた、あまりにも初々しい反応。
あの時掻き立てられたのは、果たして母性本能だけだったのだろうか。
男女の機微には疎いゆえ、彼女には今一つ判断がつかない。
それでも―――

「本当、可愛い子……」

―――彼に、一段と惹かれた事だけは間違いないと確信できた。

幾度か小さく頭を振り、次いで乱れた髪を両手で押さえて落ち着かせる。
今為すべき事は、ダグラスの行なう回収作業のサポートだ。
冷水をかけられたが如く、冴え渡っていく理性。

「ダグラス、デブリの中には速度の速いものもあるわ。
 単純な回収作業だと甘く見ないで、細心の注意を払って事に当たりなさい。
 破片にぶつかって流されるような無様、見せてはダメよ」

艦内放送用マイクから、信頼する“弟”に向け、そう愁林は注意を促した。

【行動:ダグラスをからかう(笑)(-0)】【残り行動値:3p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
>>183
ビームサーベルの先にいたのは髑髏のついたガンダムではなく、既に死んでいたGMの残骸だった。
破れたゴーグルの下で、機能を停止したカメラアイが虚しい視線をこちらに向けている。
一度殺されたのに、今になってもう一度殺すのか………物言わぬ機械の固まりがそう告げているように見えた。

「!」

直上から戦慄が来た。殺気が雷となって背筋を貫いた。
回避できるか。無理だ。これはよけきれない。

MK−Uが懸命に身をひねった直後、髑髏が刃と共に降ってきた。
殺意を具現化した光が右腕を付け根から吹き飛ばす。斬られた箇所から血が噴き出すように無数の火花が散った。
どうにか機能している左のカメラが点滅する。強風を浴びた蝋燭の光のように、今にも吹き消されそうになる。

だが、まだだ。まだ終わってたまるか。MK−Uはまだ動く。まだ戦える!!

X−2が斬撃を加えてそのまま下に抜ける。
一瞬だけ見えたその背中を追って、片腕のMK−Uはサーベルを振り下ろした。

【行動:23番をビームサーベルで攻撃(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:1】
【機体状況:ガンダムMK−U@スカーフェイス;メインカメラ機能半減 右腕全損 胸部装甲中破】
【パイロット状況:何カ所かに軽度の打撲】
【武装:ビームバズーカ(残りEN85%) ビームサーベル×2 MS型ダミーバルーン(マラサイタイプ)×4
    隕石型ダミーバルーン×2 3連装閃光弾発射機×2(閃光弾×3)
    海ヘビ(再装填必要;予備セット2組、左腕シールド装備不能)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本(1本は空)、軍用固形糧食×5食分
      スポーツドリンク1箱(500ミリリットル×5+空1本)、酸素ボンベ(2時間分)×3
      名刺入れ(名刺98枚入り) 薬箱一杯の胃薬と睡眠導入剤  バール】
【方針:MK−Uに謝る、せめて一太刀】
【同盟:なし】
プレゼントというコンテナんなかには
入ってたんはタイヤやった。
うんや。ただのタイヤとは違っとった。
なんか上のほうに武器がついとって
中に足場があって乗れるみたいやった。
とりあえず、中に足を踏み入れてみる。
あいたっ!!
頭ぶつけてもうたわ。
なんや、なんかちっと小さいやん。
普通に立っておったら乗れへんやん。
そうか!!座って乗り込めばええんやな。
ちょこちょこっと動かして・・・・・・
よっしゃ。
ちょいと窮屈やけど、膝抱えれば
乗れんこともあらへん。
あとは、マニュアル読んで
使い方覚えとこ。

【行動 : タイヤに乗り込むんやー (1) 】
【位置 : B-18 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : ふつーやな 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : タイヤの使い方覚えとこ 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
「避けられたか!?」
突撃した時の照準は良かった。
だが、やつは少しずらしていたらしい。機体の位置を。

「警告?間に合わん。」
敵機からの攻撃。この状態では回避はままならない、振り下ろされたサーベルは、
スラスターカバーの装甲を軽く融解させて、腰部の装甲を、切り裂く。

そこに溜まっていた熱が、一気に放出され、機体の温度が少し下がる。
「これで、オーバーヒートの心配もないってか?」
口では、そんなことを言ってられるが動揺は隠せない。
もう少しで、止めを刺せたという相手に一太刀入れられたのだから・……。

「ならば、正面から攻めるのみ!」
この男、MSの戦闘は教えられ、機体特性を活かすことも教えられたが。
実際にMSの実戦―つまり戦術論―はあまり教えられなかったらしい。


「良くやったと誉めてやりたいが、これで終わりにする!」

そう叫んで、正面からMk−2にサーベルで斬りかかった。

【行動:サーベルで攻撃(1)】
【位置P14】【残り0P】
【機体:まだ一部ホワイトアウト】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×2、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:お仕置き】
【同盟:03、05、16、20】

意外にコンテナは小さく中を開けてみると
コンテナ一杯に敷き詰められた”チ○ルチョコ”

――――――――沈黙―――――――――――

(何処をどう考えたらこんな事を思いつくんだ?)
ため息をつき鬱な気分になる。

(そう言や、教会のガキ供がよくシスターにねだってたなー。
 その後、何故か俺のほうにその矛先が来るし。
 ただ飯食いがどうたらこうたらと・・・・・・・・・・・
 持って帰れりゃあいつ等も喜ぶとは思うが流石に多すぎるし
 ・・・・・・・・・・生きて帰れる自信も無いしな。―――――!?)

コンテナ一杯のチ○ルチョコの中に一つ
その場にあるものとは違う何かを見つけた。

MSから出てそれを取る

(これは。)

その小型のTVのようなものの電源を入れると
画面に地図のような物が映し出される。
だが、それは何かが違っていた。
それには、自分とは違う番号が移動しているのが解りそれがつねに動いて
機体情報までもが映し出されていた。

(こりゃすげー。特殊情報端末てヤツか。
 いろんな意味で役に立ってくれそうだな。)

特殊情報端末を持ちMSへ戻ろうとしたが
もう一度コンテナの中からチ○ルチョコを持てるだけ持ち
コクピットへ戻った。

【行動:MSからコンテナ往復(-2)特殊情報端末とチ○ルチョコを持つ(-1)】
【残り行動値:1】
【位置:W-08】
【機体状況:正常】
【武装:(本体)ビームアックス、3連装ミサイルランチャー×2、(左手)ビームシールド、
    (左手) ビームライフル(E53%)(右手)ビームダガー×4本 】
【所持品:ディパック コッペパン一つ 水2g三本 水1.5g一本 食料三日分 
     十字架 聖書 特殊情報端末 チ○ルチョコ20個ほど】
【行動方針:”答え”を見つけるandプレゼント回収】
【同盟:01番 シュウジ=アサギ?? 08番 ヨーコ=クロサキ? 
    15番 リナルド=グレイス?? 19番 ラーズ=フィリー?】
久々にノーマルスーツへ着替えた。
肌にしっくりとくる感触が懐かしい。
ヘルメットを小脇に抱えながら、物音一つしない廊下を進む。
格納庫には三機のMS、決して少ない数ではないが、やはり淋しく感じられた。

(――本当に、みんな行っちゃったんだな・・・。
 姉さんと二人っきりかぁ。・・・・・・姉さんと僕だけ――)

寂しくもあったが、少しだけ嬉しくもあった。
不意に葛藤を始める理性と本能。
理性の僕は、嬉しい等と感じてしまった自分をを厳しく叱咤する。
だが、普段眠っている本能の僕が描いていた夢は、今の状況なのかもしれない。
アレンもリファニアもスタンリーも、誰も邪魔する者は無い今の状態を・・・・・・。
普段は9割方を占めている理性を、今だけ5割位まで引き下げてみよう。
そして、帰ったら・・・・・・姉さんが許す限り、甘えてみよう・・・・・・。
多分、こんな平穏な機会は滅多に無いだろうから・・・・・・。

ジムライトアーマーへ搭乗し、久々にMSの感覚を取り戻す。
クラブとザクバズーカを外し、ジムを身軽にする。
「腕部イエローゾーン、その他オールグリーン。
 稼動には影響少なし、ジムライトアーマー、発進します。」

格納庫から発進すると、ゲドラフの残骸を確保しに向かった。

【行動:格納庫へ(−1)発進(−1)】
【位置:U-12】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 出撃中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
 見えてきたコンテナ。
 サイズはかなりのもの……。

 ……

 まさか開いた途端ドカン!なんてならないわよね。

 殺し合いさせるのが目的だし、大丈夫ね。


【行動 : コンテナ回収(−1) G9へ移動(−1) 】
【残り : 2P 】
【位置 : F9→G9 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
191リナルド=グレイス ◆op35gNbitI :04/02/10 21:14 ID:bGZJWAFP
IDチェック
>>168
「……何だ、そりゃ……」

本当にその通りだ。 許す? 美しい決闘? 冗談ではない。
ここで展開されるであろう戦いは、血みどろの死闘だというのに。

(勘違いもここまで甚だしいと、滑稽を通り越して哀れだな。
 ……一体何様のつもりだ)

もともと援護なんて期待してはいない。 ノープロブレム。
“観察者”に援護を頼む方がどうかしている。

>>177
彼女は泣いている。 泣かせた……ということになるのだろうか。
彼は取り繕うように言葉を選ぶ。

「あー、何だ。
 俺も戦争やってたからな。
 わかるんだよ。 殺意のベクトルは違えど、同じ人殺しだって。
 あの男が本当に君を守るために殺したのかどうかは怪しいが……。
 それはさておきだ。
 君にはわからないかもしれないし、わかってもらおうとも思っちゃいないが、
 これだけは言っておくよ。
 確かに奪われることは辛いな。 俺も、たくさん奪われてきたからそれはわかる。
 だが……奪うほうだって、辛いこともあるんだぜ……」

それが“良心の呵責”をその内に留めた戦士であるならば。

≪続く≫
>>192続き
その時。

>>171
『聞こえるかリナルド=グレイス!
 俺はお前と勝負する!決闘だ!デュエルだ!そして、殺し合いだ!
 サイコガンダムはお前に何もしない、俺とお前の殺し合いを見守るだけだ!
 だから……心置きなく殺し合おうぜぇっ!』

アラートと共にアレンの叫び声が響く。
舌打ちをしながらリファニアとの通信回線をカットすると、シールドを掲げつつ回避行動と同時にアレンに通信回線を開く。

ハンブラビのビーム・サーベルが機体をかすめた。
直撃は避けたが、どうやらシールドの上半分を持って行かれたらしい。
だが、お手製の射出機構は生きている。 サーベルもビーム粒子による細かな外傷以外は問題無し。
なら、パージするのは勿体無い。

「心配するな。 売られたケンカだ、買ってやる。
 だが、殺し合う前に言っておく。
 ……すまなかったな、自慢の喉を潰して。 これでも良心の呵責ってやつがあるんだよ。
 どうしても、一言謝っておきたくてな……」

馴れ合いはここまで。
アレンとて一度剥き出しにした殺意を引っ込めるような真似はしまい。

「さあ、始めようか。
 俺にもまだ死ねない理由がある。
 約束とはいえ三年も待たせた人がいるんだ。
 もう、あいつを待たせるわけにはいかないからな。
 この戦いが“デュエル”なら、お前にはここでリタイアしてもらう!」

リナルドも徐々に殺意を上昇させていく。
全てはリーアのために。

【行動:回避(-1)、アレンと通信(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
四肢をもがれ、力なく漂うゲドラフ。
コクピットは開け放たれ、内部が激しくスパークしたような痕を確認する。
持ち主が機密保持のための発火装置でも作動させたのだろうか?
ともかくコクピット前部のアーマーさえ確保できれば良い。
不必要な装甲を剥がし、一枚の装甲を確保すれば完了だ。

マニュピレーターを上手く操り、装甲を取り外しに掛かった。
劣化した部分から不要な装甲を外していく。
戦闘用の機体で上手く出来るかどうか不安だったが、案外簡単に取り外しに成功した。
戦闘はともかく、こういったMSでの細かい作業は自信があった。
「ゴトラタンの部品を確保しました。次は補給艦に向かいます。」

不自然に穴の開いたコンベアーパイプから、かつての僚艦、パレンバレンに進入した。

【行動:部品確保(−1) 補給艦へ進入(−1)】
【位置:U-12】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 出撃中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
195スタンリー・M・イプキス ◆ztP6P.BonU :04/02/10 22:33 ID:sce/CXB3
遅いかもしれませんがIDチェック
リナルドの返答を聞く、リファニア。
違う、違うのよ……。私が聞きたかったのは、そんな取り繕ったような返答じゃない……。
ただ、一言……。アレンに、謝って欲しい。
……いや、謝らなくてもいい。
その気持ちが少しでもあるなら、アレンの望みを叶えてあげて欲しい……。
それだけ、だったのに……。
「奪う側の気持ちも辛いというのなら……。
 ……せめて、与えてあげてよ……。」
……アレンの死に、ふさわしい闘いを……。

アレンが、リナルドに襲いかかる。
激しい闘争心は、命尽きようとしているアレンの肉体を突き動かし、猛攻を可能とした。
アレンの必殺の突きが、相手のシールドの上半分を吹き飛ばす。
……リナルドの殺意が、上昇してゆく。
「ありがとう、リナルド=グレイス……。
 やっと、闘る気になってくれたんだね……。」
リナルドの中に、一人の女性への強い想いが根付いているのを感じる。
アレンの中にあるのは、純粋な闘争心。その闘争心故、今のアレンは闘える……。

ラーズからの返答が、来る。
……ラーズ=フィリー……。彼女は、あくまでも"殺さない"事に拘っている……?
……でも、駄目。あの返答こそ、私の示す、最低限の条件にして、最大限の妥協。
「……まず、そちらの質問から、答えるよ……。
 アレンは、胸に深手を負っている。回転鋸のようなもので、斬りつけられてね……。
 その傷は、確実にアレンの生命を蝕んでいったわ。今は、生きている事が不思議なくらいよ……。
 ……増して、闘う事なんて……。
 でも、彼は、闘っている。己の全てを投げうって、闘っている。
 その心にあるのは、純粋な闘争心のみ。愛する女の事すらも、今のあの人の頭には無い……。
 ただ、己の爪と牙を以って、誇りを取り戻すべく、闘っている……。
 あなたには感じられない……?闘争心に支えられた、失われつつある生命が……。
 一撃繰り出すごとに、確実に失われてゆく温もりが……。」
目を瞑って、そのまま静かに言葉を続けるリファニア。
「……今のアレンに、私の言葉は届かない……。
 それに、余計な"雑音"を、彼の耳に入れる訳には、いかない……。
 だから、私はアレンに通信を入れなかった。それだけ、だよ。」

語り終わり、目をカッと見開く。リファニアの顔が、戦士の表情となった。
「ラーズさん……。そのファンネルで邪魔をするというのなら、やってみせてよ……。
 私は、意地でもこの決闘を、守り抜いてみせる……!」
 アレンを、そして、敵であるはずのリナルドすらも……。

【行動 : ラーズとの通信継続(0)、残4 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : この決闘を見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
197ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/10 23:18 ID:???
リナルドの側の回線から…言葉が聞こえる。……その言葉を聞いた瞬間…
ノーマルスーツを所持していない彼女が…怒りに任せて通信パネルを叩き、
回線を切断する。…そして…呟く。
「……いい度胸じゃないの……リナルド。」
心に怒りを湛えた所で…リファ二アからの通信が入る。
『……まず、そちらの質問から、答えるよ……。
 アレンは、胸に深手を負っている。回転鋸のようなもので、斬りつけられてね……。
 その傷は、確実にアレンの生命を蝕んでいったわ。今は、生きている事が不思議なくらいよ……。
 ……増して、闘う事なんて……。
 でも、彼は、闘っている。己の全てを投げうって、闘っている。
 その心にあるのは、純粋な闘争心のみ。愛する女の事すらも、今のあの人の頭には無い……。
 ただ、己の爪と牙を以って、誇りを取り戻すべく、闘っている……。
 あなたには感じられない……?闘争心に支えられた、失われつつある生命が……。
 一撃繰り出すごとに、確実に失われてゆく温もりが……。』
向こうのパイロットが……。…どうやら…発作中に無理に動いた為に
…次の発作の前兆…一時的な能力の減衰が出ているようだ。
かなりの量の食事をとる事で発作を伸ばすのに必要な栄養素も手に入り、
一応は先送りにできるが…特殊な薬がない限り解決策にはならない。
…その事実に気付き、唖然としている所で…
『……今のアレンに、私の言葉は届かない……。
 それに、余計な"雑音"を、彼の耳に入れる訳には、いかない……。
 だから、私はアレンに通信を入れなかった。それだけ、だよ。』
続きが入るが、その言葉は耳に入っていない。……何とか、立ち直った所に…
戦士特有の…プレッシャーすら漂わせた表情の彼女。そして…挑発の言葉が降りかかる。
『ラーズさん……。そのファンネルで邪魔をするというのなら、やってみせてよ……。
 私は、意地でもこの決闘を、守り抜いてみせる……!』
…しかし…彼女には既にわかっていた。このままの状態で戦えば…発作が訪れ、
自分が確実に負けるであろう事が。そして…前の男が自分とは比較にならない
覚悟で戦いに挑んでいる事が。……悔し紛れなのを表情にまで出して…述べる。
「ここで手を出すのも無粋ね…。順番は譲ってあげる。どうせ…オールドタイプが
幾ら踏ん張った所でNTには勝てないもの。怪我してるなら尚更…ね。」
…言うと…しまっておいた食糧類を入れたディパックから食事を取り出し…
食べながらの観戦を始めた。
(…決闘から死闘になっちゃったし…納得は行かないけど…
いずれにしても面白い物はみれそうね。……後、薬の確保は
急がないと本当にアウトかもしれないわね…。)
【行動:リファ二アに通信継続(0p)リナルドとの通信切断(0p)】
【残り行動値:1p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
198ジョシュア・カミンスキー ◆4OCKeLtRxw :04/02/10 23:53 ID:ZqxbL+or
IDチェック。
>>187
サーベルからわずかだが手応えを感じた。今までまともに触ることも出来なかった相手に、ようやく触れることが出来た。
もっとも、文字通り触れただけだ。腰部の装甲をわずかばかり切り裂いたが、ダメージを与えたとは言えないだろう。
それに比べてこっちは重傷だ。胸の装甲は剥落寸前、右腕は完全に持って行かれた。
細かい部分のダメージはあまりに多すぎて数える気もしなかった。

「……………………」

それでもジョシュアは機体状況図を眺めた。画面からの照り返しで、力のない笑みが赤に染まった。
笑うしかなかった。真っ赤だった。機能喪失、出力低下、損傷度大………中破判定は確実、大破でもおかしくない。
それでもMK−Uは動いていた。戦闘力を喪失してはいなかった。戦う意思があるならそれに応えることを示していた。

ああ、おまえはガンダムだ。立派なガンダムだ。誰がなんと言おうと自分が保障する。あまり頼りにはならないが。
これだけボロボロになって、これほど痛めつけられて、それでもまだ戦えるのだから。
普通なら動けなくなってもおかしくない。力尽きて倒れても不思議ではない。戦えなくなっても誰もおまえを責めないだろう。
だが、おまえは立っている。自力で戦場に立って、戦おうとしている。それもこれほどの強敵を前にして。
MK−U、自分はおまえを誇りに思う。おまえを過小評価していた自分が恥ずかしい。
責められるべきは自分だった。自分の慢心が、無知が、そして未熟さが、おまえをこんな状態にしてしまった。

だから、せめて今からは、おまえにふさわしい乗り手であろうと思う。今の自分には、それしか償う方法がない。

「……………………」

機体の異常振動は止まらない。パネルモニターが1枚、また1枚と機能を停止し、ただの灰色の板に変わっていく。
生きているモニターも完璧に機能しているとは言えない。前後左右で無数のノイズが走り、映像が揺れては歪んでいた。
どうにか機能している部分には警告が溢れかえっている。それが妙に霞んで見えるのは、コクピットに煙が流れ込んでいるせいか。

モニターの正面にはX-2がサーベルを片手に身構えていた。そのまま突っ込んでくるつもりなのが、何となく分かった。
今はその方がありがたい。無茶な機動と積み重なったダメージで、スラスターもバーニアもガタガタになっている。
推進剤もどれほど残っているか怪しいものだ。激しい戦闘機動はもう無理だろう。
正面突撃。それしかない。付き合ってもらえるのなら、それに越したことはなかった。

構えたサーベルを顔の前に持ってくる。切り裂かれたフェイスガードを、刃の輝きが照らす。
生きている左目がゆっくりと点滅する。一度、二度、三度と光っては消え………そして今まで以上に激しい光を放った。

『!』

タイミングは全く同じだった。生き残っている全ての推進装置を全力で稼働させ、2機の黒いガンダムは相手めがけて突進した。
相対距離を示す数値が猛烈な勢いで減少していく。
点滅する無数の警告がジョシュアの顔を闇の中に浮かび上がらせる。鳴り響く警報音がその鼓膜を打つ。
猛烈なGが身体をシートに押しつける。表情が歪み、汗が玉となってバイザーの中に浮かぶ。
髑髏の顔をした死神の姿が急速に大きくなってくる。構えたその大鎌の輝きが否応なく瞳に突き刺さる。

これはかわせないな。何かがそれを感じた。自分の攻撃が命中してもそうでなくても、それは変わらないことを理解した。
理由はない。根拠などない。説明のしようもなかった。ただ、分かってしまったのだ。
敵のサーベルは間違いなくこのコクピットを貫く。一撃で貫通して、自分をこの世から消し去ってしまう。

絶対的な恐怖が迫ってくる。生きている限り決して克服することの出来ないそれが、襲いかかってくる。
どんなに泣きわめいても、足掻いても、力の限り叫んだとしても避けられない死をもたらす光が近づいてくる。
泣きわめきたかった。足掻きたかった。叫びたかった。そうすることで気を紛らわせたかった。
だが、ジョシュアは疲れていた。MK−Uと同様に疲れ切っていて、憔悴していて、そして全ての力をこの一撃に込めていた。
だから、他のことをする余裕はなかった。ただ黙って見つめること以外に、何も出来はしなかった。

「……………………」

ふと、昔のことが頭に浮かんだ。
記憶していたこと、憶えていたかもしれないこと、忘れてしまっていたことが次々と現れては消え、消えては現れる。
グラナダの職場。開発に関わったMS。上司や同僚。自分の部屋。なじみの食堂や本屋。通勤路に散歩のコース。
巨大なジュピトリスの艦影。いつも冷たい笑みを浮かべていたシロッコ大尉。色々な奴がいた仲間達。
木星航路では毎日が厳しかったけど充実していた。間近で見る木星は圧倒的だった。ヘリウム3の採掘作業は本気で大変だった。

水耕栽培のプラントに頭から突っ込んで水浸しになったこともあった。
艦外作業中に足を滑らせてしまい、そのままデブリの1つになりかけたこともあった。
バイオセンサーの実用試験に無理を言って参加させてもらったら、実験の影響で頭痛と目眩でのたうち回ったこともあった。

負荷に耐えかねて実験機から転がり出たところをシロッコ大尉に鼻で笑われたときには悔しくて、恥ずかしかったなあ。
八つ当たりで壁を蹴飛ばしてたら、あれは予想以上に痛かった。
足を抱えてはね回る姿をみんなに笑われて、しばらく顔を上げて歩けなかったんだよな。

木星からの帰路で、毎日少しずつ大きくなる地球の姿には感動した。帰り着いてすぐに戦争が始まったのには驚いたけど。
無我夢中で戦って、そうしているうちに帰ってこない仲間が少しずつ増えていって、最後にはシロッコ大尉も帰ってこなかった。
シロッコ大尉を最後に見たのはジュピトリスの格納庫だった。
ティターンズの制服を着た女の人と一緒で……あれはザビアロフ曹長ではなかったな。
綺麗だけど癇の強そうな女性と何か話していたのだと思う。そしてジ・Oがパラス・アテネと共に出撃した。
そして、戦争が終わった。ジ・Oもパラス・アテネも遠いところに行ってしまったままだった。

そのまま走馬燈の中の世界に没頭しそうになってしまったところで、意識を現実に引き戻す。
まだ早い。まだ向こうには行けない。
自分は敵を攻撃している最中だし、何よりパイロットとしての仁義を通さなければならなかった
「……………………」

改めて自分がいる場所を認識する。
望んで乗り込んだわけではないけれど、無理矢理押しつけられたものではあるけれど、自分の愛機であったガンダムMK−U。
短い間ではあったけど、共に時間を過ごし、共に戦い、共に傷ついた唯一の仲間。
それに最後の挨拶をしよう。


色々上手くできなくてごめん。そしてありがとう。おまえはよく頑張ってくれた。こんな自分のために、よくここまで尽くしてくれた。
だから、次に生まれてくるときには、もっと凄い人に操縦してもらえよ。何たっておまえはガンダムなんだからな。
アムロ=レイとか、パプティマス=シロッコとか、そういう伝説のエースにこそおまえはふさわしいんだ。
だから、自分のようなヘボパイロットが乗ろうとしたら、遠慮はいらないから放り出してしまっていいんだぞ。
ガンダムに乗るにはそれなりのパイロットじゃないと、なあ。適当な連中が気軽に手を出せる相手じゃないんだ、おまえは。

でも、もし、自分も生まれ変わることが出来て、おまえにもう一度会うことが出来たなら。
その時は、少しだけでいいから、乗らせてくれないか。


ジョシュアは笑った。泣きながら笑った。その目の前に、全ての終わりが迫っていた。



宇宙の闇の中で、2つの輝きが流星となって交錯した。その軌道が重なり合った瞬間、何かが散った。
そして、そのうちの1つは一瞬まばゆい光を放つと、そのまま永遠の深淵の中に消えていった。

その輝きは、二度と現れることはなかった。

【行動:23番にビームサーベルで最後の一撃(−1)】 
【位置:P14】【行動値残り:−】
【生徒番号24番 ジョシュア=カミンスキー:死亡】 【死因:搭乗機体の大破による爆死】
202スタンリー・M・イプキス ◆ztP6P.BonU :04/02/11 00:01 ID:PwIdFPtX
日付が変わったので再びIDチェック
「行けぇぇぇぇぇ!」
叫びながらも突進した。
やつは、あの瀕死の状態で万全であったこの機体に大してダメージを与えたのだから。

その数秒後、コックピットのわずか上にサーベルが刺さる。

「か、勝った。」
そう思った瞬間だった。敵機のサーベルが襲い掛かる。
恐らく最後の抵抗だろう。まもなく、相手の機体は推進剤に火が回り爆発しようとしているのだから。

「く、くそう!」
避けきれない。この機体でも避けきれない。
迫り来るサーベルを前に、とっさに脚に仕込まれていた、ヒートダガ―をつきだす。
しかし、悲しいかな。ヒートダガー程度では威力も無く。破壊される。
そして、死を覚悟した瞬間だった。

敵機はついに爆砕した、その衝撃でまだ火がともっているサーベルが宙に放り出される。
行きがけの駄賃といわんばかりに、右足の先と共に。

そして、眩い光が機体を覆った。

【行動:敵機撃破】
【位置P14】【残り4P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:お仕置き】
【同盟:03、05、16、20】
「うおおおおおおおぉぉっ…!!」

叫んでとにかく押し返した。
押してどうなるかはわからない。
だけど押さないよりはマシだ、行動することに意味があるんだ。
死の恐怖から逃れる術。

だがその行動もむなしく、すぐにギラ・ドーガは相棒を振りほどいた。
そしてそのまま回避運動を―――回避運動?
そこにいた機体にやっと気がついた。

「…ガン…イージ?…………知るか、馬鹿…」

目の前のディスプレイには表示があった、恐らくずっと前からいたのだろう。
だが気がつかなかっただけだ。
さっきだったら突然に殺されても気がつかなかっただろう。
気がつく暇もないだろう。
戦闘だけに集中するにも程があると思う。
ギラ・ドーガとマントをしているMSは向かいあった。

「三つ巴か?できれば俺抜きでやってくれよ……」

心底そう思った。
にらみ合う二つのMS。
両方ともとても機械だとは思えないほどに人間臭さが滲み出ている。
どうする?
――ギラ・ドーガはビームソードアックスを引っ込めた。

「何、考えてやがるんだァ……」

怪しさ大爆発、嫌な予感がする。
この『何をするかわからない感じ』が逆に怖い。
しばらくして気がつく、二人は通信をしているようだ。

『俺とお前の力は均衡している、邪魔者が入らないところでやりあおう…』
『ああ…取り合えずそこにいる奴を殺そうか…』

嫌な会話の内容が頭の中で浮かんでいって消えた。
考えすぎだ馬鹿、二人は戦ってたんだから共闘する理由なんてないじゃないか。
そう、第一あの一瞬で互いの力量が解るか。
なんだ邪魔者っといっても俺でも戦えることを忘れるな。
だけどこの奇妙な間は何だ?
もう貴方と殺し合いなんてしませんよ〜みたいな雰囲気のギラ・ドーガは?

「聞こえるか?何か武器があるのなら構えておいた方がいい。
 決して油断できる相手じゃないぞ」

………よかった、敵の味方ではないみたいだ。
生きる確率が増えた気がする。

右腕にビームサーベルを構えた。

【行動:構える(-0p)】
【位置:H-5】【残り行動値:残り4p】
【機体状況:左腕、肘の部分から下を切断されている】【罠用:C4プラスチック爆弾】
【武装:頭部バルカンポッドシステム、ビームサーベル、三連装手投げ式グレネード】
【所持品:ブランデー入り携帯ボトル、煙草4箱と4本、ライター、ディパック、コッペパン2つ、水2g2本、ノーマルスーツ、栄養補助食品×10、銃】
【行動方針:俺らしく生きて俺らしく死ぬ】【同盟:01番 シュウジ・アサギ】
205シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/11 01:23 ID:???
「……汚ねぇ部屋……。っと…死んだ者に失礼だな…。」
着替えを探すために医務室を出たわけだが、捜し物は一瞬で見つかった。
なぜなら隣の部屋だったからだ。…といっても、この部屋の前の主人が整理整頓が下手くそだったのか、少し時間がかかったが。
赤色に染まったズボンを脱ぎ捨て、部屋にあった物に着替える。そして、ノーマルスーツを着る。

「さて…。どうしたものか…。ここには重力ブロックがない以上、杖はなさそうだな…。
 やはりマップ下のコロニー…だな。プレゼントもあるし。」

そう言ってエアロックに向かう。が、開閉レバーに手をかけようとしたとき、動きが止まる。
「……その前に…カバー作るか…。あと飯、睡眠、武器補充…ここで一気に済ませるか…。」

数分考えたあと、再度エアロックのレバーを引き、外に出る。少しでもエアーを損しないようにノーマルスーツの穴を押さえながら。
そして、ビギナ・ギナの方へ向かう。
「ゼファー。移動する。と言ってもこの基地内だが…。」
〔もういいのですか…?では…まずどちらへ?〕
「……格納庫へ行く。カバーを作るのと、よりよい武器を探すために。」
〔了解。〕
(出来る限りは…急ぐか。)

【行動:探索(−1)機体へ移動(−1)H−14へ移動(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:やっとカバー作り 物資補給 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
206アレン=D=バディアン ◆ooE1auhXS6 :04/02/11 09:00 ID:bSuffwbV
最初に言っておこう。アレンはNTではない。
自分では『天下無敵のNTミュージシャン』が肩書きらしいが、
その適正は全く無い。
だが、しかしそれでも、アビゴルから溢れ出る。
その殺意だけは何故か感知できた。
体が震えるのは、傷のせいか、恐怖心か、それとも武者震いか。

「心配するな。 売られたケンカだ、買ってやる。
 だが、殺し合う前に言っておく。
 ……すまなかったな、自慢の喉を潰して。 これでも良心の呵責ってやつがあるんだよ。
 どうしても、一言謝っておきたくてな……
 さあ、始めようか。
 俺にもまだ死ねない理由がある。
 約束とはいえ三年も待たせた人がいるんだ。
 もう、あいつを待たせるわけにはいかないからな。
 この戦いが“デュエル”なら、お前にはここでリタイアしてもらう!」
「そうだよ!その言葉だ、俺が聞きたかったのは!
 行くぜリナルドォッ!」
簡単に勝てるとは思っていない。
最初の攻撃と先ほどの攻撃をしてリナルドは並ではないとアレンは判断した。
いつか戦ったジェガン、ジムLAとは比べ物にならない機体性能とパイロットの腕。
しかし、恐怖心は無い。
むしろその逆。強い敵、仇、ライバル。
相手の腕が強い、結構な事だ。
それはアレンが超えるべき壁。超えて、己の意地と誇りを取り戻す為の壁。

もう一本サーベルを抜き、構える。
相手はハンブラビよりも高性能なアビゴル。
小細工など通用しない。
それなら、正面から。真正面から……
「叩き潰す!」
右腕に持ったサーベルを上から下へ……
左腕に持ったサーベルを左から右へ……
上下左右、逃げ場は無いはずだ。この攻撃ならば。

【行動:アビゴルにビームサーベルで攻撃(1P) リナルドに通信継続(-0P)】
【残り行動値:3P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(手当て済み 超々ヤヴァイ)】
【位置:T-17】  
【機体状況:MS形態】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル×2、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
「なんとか、撃破出来たか?」
敵は、先ほどの攻撃で死んだらしい。
幸い核爆発は逃れた。しかし、推進剤引火のあとが黒くこげた骸骨にも現れている様に。
醜く残っている。

「どうするかな?選択肢は3つ」
 1・このままアレン達の援護に行くこと
 2・ムサイに帰還して、損傷した右脚のパーツをとりかえる事。
 3・先ほどレーダーに掠めた機体を追尾すること。

「この状況で、1は望めないか・・・・・こちらに周ってこないということは、
 敵機を発見したということだからな。3の選択肢もNOだ、どんな性能の機体か分からん。
 この弱点を突かれ、誘爆を狙うことも出来る。取合えずムサイに帰還それが出来なければ、援護だな。」

そういって、傷ついた自分の機体の操縦桿を傾けた。

【行動:移動S13へ】
【位置P14】【残り0P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:帰還】
【同盟:03、05、16、20】
208アーネスト・マンソン:04/02/11 09:47 ID:???
アーネスト・マンソンの手記

(xxxx年x月x日記す)
『・・・・・・移動のさなか、全周囲モニターに微かに戦闘の閃光が移った。
馬鹿な肉どもだ。強制されているとはいえ・・・・・・まったく意義なく
殺しあう。
 囚人のジレンマ、という話を思い出すんだよね。このゲームのルール、思い
出すたび。
 二人組の犯罪者が逮捕された。主たる罪状の決定的証拠をつかめないがために、
当局は二人を、軽い罪で3年の刑とすることにしたのだが、さらに囚人たちに対し
てこう告げる。
「もしお前の相棒の罪を告白すればお前は無罪放免にしてやる……だが、お前の
相棒は5年懲役の刑に処されるだろうな。
 だが……もし二人とも証言した場合には二人そろって4年間懲役させることに
なる」
 互いに黙秘すれば3年。自分が裏切って相手が自分を裏切らなければ無罪放免。
相手を信頼して黙秘したにもかかわらず、相手が自分を裏切れば5年。
 そして、互いが互いを売れば、4年。
 当然……犯罪者たちは決断を迫られる事になる。人間と言う存在がどういうものか、
よく分る……素晴らしい、としか言いようがない。これに気付いた男は、紛れもない
天才なんだろうね、たぶん。
 ならば,この「ゲーム」ではどうだろ。
 20人を超えるプレイヤー達。最終的に生き残るのは、一人。
 一人で戦いつづけるのは困難……武器・弾薬の補給を自力で行わなければならない。
もっと単純に、1対2以上の戦闘を為さざるをえない可能性も出てくる。 
 他のプレイヤーと同盟を結べば……あるプレイヤーは弾薬や食料の補給を行い、
あるプレイヤーは敵を捜索し、あるプレイヤーは発見者の報に応じて迎撃に回る
ことだってできる。あらゆる意味で、有利だ。
 兵站や索敵は戦争の基本。軍隊づとめをしてきたおれには、それが良くわかる。
そして、戦力の点でも間違いなく、有利。
兵站、索敵担当のプレイヤーも,その気になればこのゲームでは直接戦力として
戦闘を行うことができる……というより、そうでもしなければ戦力が足りない。
 となれば、当然誰しもがチームを結成し、戦闘を行うだろう……しかし、この
方策には、弱点が、ある。
 このゲームが各プレイヤーに課した最終目標は、他のプレイヤーの殲滅、もっと
平たく言えば「皆殺し」にある。そうであるが故に、チームに所属するプレイヤー
達は最終的にチームの同朋を裏切り、ともに戦ってきた仲間を殺害しなけりゃなら
ない。
 故に……チームを構成するプレイヤー達は、常に相互不信に悩まされる事になる
だろう。最初は、うまくいくかもしれない。
 脅威が存在するからだ。チームに所属しないプレイヤー達……すなわち、チームに
とっての「敵」。彼らは自分達の命を脅かす存在であり、自らの生を保つ為には
チーム同士で協力し合って戦っていく必要が生じちゃう。
 しかし。ゲームが進み……幸運を掴み、自らの実力・能力で勝ち進み続ける限
り、必ずチームメンバー達にとってチームをに所属しつづける意義が消失する瞬
間が訪れるだろう。脅威……つまりチーム外メンバーの大半が冥府へと去った時。
 その時から……チームのメンバー達は「囚人のジレンマ」に襲われるだろう。
たとえば補給担当のプレイヤーなら……食料に、それとなく毒を仕込む事ができ
る。毒と言うものは手に入らないように見えて、意外なほど簡単に手に入れるこ
とができるものだと言う事を、俺は良く知っている。
 例えば……あ、そうそう。かなり長い説明になるから、人殺しの方法なんて読
みたくない人、殺人鬼のうんちくなんて興味ない人は読まない事。
209アーネスト・マンソン:04/02/11 09:49 ID:???
 蟲毒、という、東洋の呪術が存在する。様々な虫をひとつの壷の中に密閉し、
それらを最後の一匹になるまで相食ませて、それを呪殺に使用するっていうまぁ
言ってしまえば迷信のひとつだ。このゲームに似ているといえば、似ている。
 いや、むしろそのものかもしれない。生き残った最強の一人の利用法によって
はこのゲームはまさに蟲毒そのものだ。
 もっとも、おれはそんな事が言いたいんじゃないけれど。
 話しがそれた。本題に戻そう。
 もちろん、呪術で相手を呪い殺す、なんて真似がこのゲームで通用するわけが
ない。だが……迷信と言うやつのなかには、時に小さな真実が潜んでいる事があ
る。
 大体……大漁の蟲をツボに放り込んで密封して、互いに殺し合わせたとして…
最後の一匹まで、生き残ってるわけがないんだ。
 生物ってのは呼吸をする。酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出す。二酸化炭素
は言うまでもなく酸素より重い。
 壷の中はいずれ酸素不足の状態になるだろう。こうなると……まともに虫が生
き残れるわけがないのだ。
 さらに、虫の食い残しや排泄物は、いずれ腐って腐敗ガスを出し始める。
アンモニアや硫化水素、インドール、スカトール、メタン……どれもこれも、
酸素どころか空気より重い。そこは多細胞生物の生き残れる環境ではなくなる。
 そして、そこは単細胞生物……要するに細菌の楽園となるだろう。密閉された
容器の中は乾燥せず、彼らが生きていくのに適度な湿度を保っているから。
 しかし、彼らもまた、いずれ、全滅する。酸素を吸って生きていることには
変わらないのだ。当然だろう。かれらは酸素を最後の一粒まで吸い尽くし、
死に絶える。
 そこでようやく目を覚ますのだ。蟲毒という東洋の秘法、その目的であり
真髄である存在が。
 そいつの名は、Clostridium botulinum。世間では、ボツリヌス菌という
名で知られている。
 こいつは自然なら、どこにでもいるといっていい。だが……大抵の場合、
それほど悪さをしない。いや、できないといっていい。
 酸素のある状態では、こいつは胚芽の状態でしか存在していない。
 こいつにとって酸素は猛毒であり、酸素で満ちている場所ではそういう
形態をとることでしか生き残れないからだ。
 しかし、酸素と言う呪縛をひとたびとかれると、こいつは物凄い勢いで
繁殖を開始していく。大量の毒……それも、人間にとって最大の猛毒である
ボツリヌス毒素をばら撒きながら。
 こいつは神経毒。こいつを食らったやつは、だんだん全身が麻痺していく。
筋肉が動かなくなるんだ。肺呼吸も筋肉の動きで成り立っている以上、いずれ
呼吸ができなくなって、死ぬ。心臓も止まるのかな?心臓だって筋肉でできてるから。
硬いけどうまみがあってこりこりしてていいんだよね・・・・・・おっと、
これは関係ない話だった。話を戻そう。
 人間一人を殺す為に必要なボツリヌス毒素の量は、わずか数ナノグラム。
ナノグラムなんてのは耳慣れない単位だろうから、もう少し分りやすく、
一グラムあればどれぐらい人間が殺せるかで説明しようか。
 約、2000万人。ま、人によって耐性は異なるだろうからそうそう簡単に
結論は出せないけど。摂取すれば3時間以内に発症。大体1日で死ぬ。
 量が多ければもっと早いかもしれない。一応、治療法はある。
 血清療法や人工呼吸で生き長らえさせる事はできる。でも・・・・・・
それまでに麻痺した部分はどうにもならない。ま、ながいこと生ける屍
同然になる可能性,結構高いね。何しろ、この毒を使って筋肉を麻痺させ
弛緩させて皺をとる、なんて美容整形法があるくらいだ。
210アーネスト・マンソン:04/02/11 09:50 ID:???
 いやはや、人間ってのは狂ってる。世界最悪の毒をつかってまでも美
しくなりたがるんだから。人食いであり世間からは狂ってるとみなされてる
だろう俺が言うんだ、間違いない。
 ま、当然……このゲームの参加者がこの毒を摂取したなら。
 そいつは、ドロップアウトしたに等しくなるだろうね。
 全身麻痺か、運がよければ手足の麻痺。MSなんて、操縦できない。 
 こうなったら、そいつはもう、おしまい。
 仲間からも見捨てられる。あるいは時間切れ、爆発、終了。
 少なくとも最後の一人には決してなれはしないだろうね。仲間が
自分の命と生ける屍の命を交換しても惜しくないと思うほどのきちがい
じみたお人よしでない限り。
 そして……この毒造るの、結構簡単なんだよね?
 てきとうなレトルト食品に腐った肉、あるいはソーセージでもいい、
そいつを放り込んでやればいい。ま、案外はちみつでもいいかも。
 あれにはけっこうボツリヌス菌の胚芽が入ってるそうだからね。
酸素を抜く為に酸化剤ほうりこんでもいいかもね。そうすれば
パックの中に溶け込んでる酸素が、早く減るし。
 もっとも、混ぜるのはパックを密封してからにしたほうがいい。
 うかつに開けたままかき回すと、余計に酸素が溶け込んじゃう。
これじゃ、時間がかかる。
 で、空気を抜いて、一度煮る。これを忘れちゃダメ。
 他の細菌どもが死なないと、ボツリヌス菌は全然目を覚まさない。
強いんだか弱いんだか、用心深いんだか知らないけど。
 さて、これで時間を短縮する為の用意はできた。
 しばらくほうっておく・・・・・・ま、期間は
お任せ。膨らみ始めたら、ボツリヌス菌がぼちぼち目を覚ました証拠だ。
あとは待てば待つほど毒が増えていく。
 適当なとこで封を切って、料理の鍋に一さじ、中身を加えてやればいい。
臭みが残らない程度がいい。心配ご無用、100度の加熱でもこいつの毒は
効果を失わないから。
 あとは、待ってればいい。あ、もちろん自分では食べないよう、そして
仲間に毒を盛ったことがばれないよう、毒を加える前に自分の分を
よそっておいた方がいい。もちろん、よそった後に毒をくわえても問題
ないような料理の時がいいね。たとえばカレーとか、シチューとか。
 特にカレーはいいね、香辛料のおかげである程度においを誤魔化せる。
 ほっとけば、みんな麻痺してぶっ倒れる。何もしなけりゃ、そのうち死ぬ。
あ、長くなっちゃったなぁ。読んでる人ごめんね長くなって。俺、殺し方
にはちょっとうるさいから、こういうの書くとつい長くなっちゃうんだよ
なぁ。ま、いいや。どうせ基本的に俺しか読まないんだし。あ、死んだ後
に誰か読むかもなぁ。
 でも、俺こういう殺し方嫌いなんだヨなぁ。
 だって、殺した後肉たべるのこわいじゃん。自分で作った毒に自分で
当たっちゃ世話無いよ。
211アーネスト・マンソン:04/02/11 09:51 ID:???
 ま、索敵役は簡単。
 適当に選んだ場所に、「敵が来た!」とかいって呼び出してやればいい。
あとは不意打ちでもかましてやるなりすればいいんじゃないの?
 トラップ用意すればもっと楽だろうし。自分に有利な場所を探すチャンスは
いくらでもある。戦闘ってのは基本的に地元有利なもんだ。サッカーや野球と
同じ・・・・・・ってわけじゃないけど。理由は省くよ、誰でもわかるだろうし。
 攻撃役だか迎撃役だかは・・・・・・
 簡単。後から出てくわけだから、味方が出かけてる間、戻るだろう拠点(チームで行動する
ためにはぜーったい必要だよね)に爆薬でも仕掛けてやればいい。で、味方が入った
瞬間を狙って起爆。ま、自分が爆破ゾーンに入っちゃだめだけど、そこはそれ、
相手の追撃を防ぐ為そとで警戒してるとか、いくらでもいいようはある。
 あるいは、そいつらが補給やら索敵やらで出かけてる間にそいつらの部屋のドアとかに
トラップしかけてやるのもいいね。 
 ドア開けた瞬間、ドカン。MSでやるより簡単。もちろん応用を利かせて、
もっとばれにくく(この方法だと最初の爆発に驚いたほかの奴が自分の部屋のドアを
開けない可能性がある。これは、あまり面白くない)してもいいけど、そんな
方法まで考えるのめんどいし、大体必要になったらどんなのだって考え出せるんだから。
 にしても、補給役以外の解説が適当だろうって?
 ま、そのへんは、ほら。
 俺、殺人鬼だから。やっぱ、MSのリまわして追っ掛けるより直接殺す方が
楽しいんだよね。効率いいのは前者だって事はみとめるけどねー。

 ま、そんな感じさ。たとえそいつらが絶対それをしないと誓ったとしても、
ルールが互いの殺し合いを強制する以上・・・・・・
「あいつは、俺を殺すつもりなんじゃないか?」
「あいつ一人にしておくのは危険だ・・・・・・ 
 あいつには俺達を殺すチャンスがある。
 いや、俺達と言ったが、本当に「俺達」か?
 ホントは俺一人で、あいつと、そしてこいつがグルだったら?
こいつはあいつと俺を殺すことをひそかに決めてたら、どうなる?
先に裏切った方がいいんじゃないのか・・・・・・?」
「今ならあいつを殺せる・・・・・・今を逃したら、あいつは
俺を殺すかもしれない。でもあいつは、俺を殺さないといってくれた。
でも・・・・・・わかるもんか。もう生き残りは少ない。
 俺一人でもやれる・・・・・・」
 こういう疑念が、互いの内心を占め始めるだろう。
212アーネスト・マンソン:04/02/11 09:54 ID:???
 見たい。
 見てみたい。
 おそらく、「ルール」さえ存在しなければ本当の友情で結ばれていた
に違いない連中、そして「ルール」が存在するがゆえに互いに殺しあうべき
と知りながら互いに互いを助け合う、ホントにホントに崇高といえる、
そういう尊敬すべき肉どもが、いつしか互いを憎み、恐れ、疑い、
そして殺しあう、そういう風景を、見てみたいんだ、おれは。
 これこそが、『人間の堕落』ってやつじゃないのか。
 知恵の果実を齧ってしまったが故に純粋なる魂にやどったかすかな穢れ、
毒の胚芽じゃないのか。こういう可能性を人間は持ってる・・・・・・
 だとすれば、やっぱり、このゲームは蟲毒そのものかもしれない。
 互いに殺し合い、命が減っていくごとに、徐々に徐々に友情、愛、そう
した人間が人間であるために必要な何かが失われていくのだ。
 磨り減っていくのだ。
 ああ。
 ああ。
 やはり、蟲毒だ。それら全てが失われたなら、どうなる。
 そこには真の悪しか残らないじゃないか。 
 そういう忌まわしいものを生み出すためのゲームなのか、これは。
 最後の二人は・・・・・・もしかして、真の友情、あるいは愛情で
結ばれている、あるいは結ばれていた、そういう連中なのかもしれない。
そう言う連中が・・・・・・最後には、殺しあうんだ。
 たがいにたがいをころさなきゃ、だめなんだ。
 なんてことだ。なんて悪だ。なんて、素敵なんだ。
 いや、それとも・・・・・・そいつの片方は、本当に・・・・・・
本当に、この世に他に存在しないような精神で持って、自ら死を選ぶかも
しれない・・・・・・あるいは、両方?
213アーネスト・マンソン:04/02/11 09:56 ID:???
 ああ。ああ。
 俺は、生き残りたくない。
 俺のような存在が生き残っては、だめだ。
 俺はもう堕落している。固まってしまっている。
 平気で人を疑えるじゃないか。
 平気で人を騙せるじゃないか。
 平気で人を殺せるじゃないか。
 平気で人を食えるじゃないか。
 有利だ。
 俺は、有利だ。 
 だが、つまらない。
 完成してしまっているものに、この儀式は何ももたらさない。
 もたらさないんだ。俺は・・・・・・それが、くやしい。
 いや、俺も変わるのか。変わりえるのか。あの女を何故俺は殺さない。
あの女は何故俺を恐れない。あいつは俺と同じような奴に、ひどい目に
合わされたんじゃないのか?例えば、家族を皆殺しにされるような。
 復讐を企んでいる?かもしれない。それならそれでいい。
 だが、つまらない。それはあまりに当たり前すぎる結論だからだ。
 俺は、あいつの言葉に、態度に、なにか、いままでの肉どもとは
違った何かを感じてるんだ。それが何かわかったなら・・・・・・
俺ははじめて,最後の二人、あるいは何人かの一人となりえる権利を
えるのかもしれない。
 ああ、俺は、見たい。 
 見たい。見たい。
 最後が、見たい。
 この最悪で最高な芝居の結末を、見届けたくて、見届けたくて、
仕方なくなってしまっている。
 俺がその権利を持たぬままなら、死ぬのも構わない。
 その時は、魂になって最後まででも見てやるんだ。
 究極の殺戮の果てに、初めて人間の性が善であるか悪であるか
明らかになるのだ。いや、人間ではなくそいつ自身の本性が、
魂が、どちらかであるのかがわかるだけなのかもしれないけど。
 だが・・・・・・そいつの決断には、価値がある。

 そして、気付いた。このゲームは、何度となく行われてきた
と聞く。だったら、生き残って来た奴は、今、何を・・・・・・?
そいつは何を考えて・・・・・・何を思って生きている?

 そいつは、悪か、善か?そのいずれでもないのか?
 
214アーネスト・マンソン:04/02/11 09:57 ID:???
 わからない。
 何もかも、わからない。

 いずれ、分るのかもしれないが。それは当分、先だろう。

 コンテナを見つけた。とにかく、今は約束通り、こいつを回収
しよう・・・・・・
 俺が今歩んでいる道は、全ての結末を見届ける為の道なのか、それとも俺は既に
道を踏み外しているのか。
 とにかく、俺は決めたのだ。あいつはしばらく殺さない、と。
ならばその道を行くまでだ……俺にとって、おそらく今まで
歩んだ事のない道への一歩を、また踏み出そう。

           アーネスト・マンソン記す』
 
【位置:E2→D2→D3】】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:黙考】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:手記記述(1ポイント)
    移動(2ポイント)現在地・D3
    コンテナ回収(1ポイント)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 コンテナC】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】
【特記事項;なし】
215イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/11 11:03 ID:???
窓の向こうに広がる漆黒、モニターを通して見渡す虚空。
広漠な宇宙の片隅で、静かに漂うムサイ。
その艦橋には、今は自分一人しかいない。
つい半日前までは、あれだけ賑やかだったと言うのに―――

「二人っきり……ね」

束の間、物思いに耽る愁林。
苦笑しながら、彼女は軽く首を振った。
『二人っきり』という言葉が、思いの外甘く響いた気がしたからだ。
淑女らしからぬ、浅ましい夢想。
一瞬と言えども脳裏にそれを過ぎらせた自分を叱咤し、愁林はモニターに向かい居住まいを直す。

「私はダグラスの“お姉さん”なのだから」

だから―――?

―――。

―――。

不意に、寂しさが胸を突いた。

【行動:ダグラスを待つ(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
中身は……ガトリング・ガンに副賞?

 ……まぁ、良いわ。
 副賞は戻ってから確認しましょうか。


【行動 : F6へ移動(−4) 】
【残り : 2P 】
【位置 : G9→F9→F8→F7→F6 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
『ここで手を出すのも無粋ね…。順番は譲ってあげる。どうせ…オールドタイプが
幾ら踏ん張った所でNTには勝てないもの。怪我してるなら尚更…ね。』
ラーズ=フィリーは解ってくれたようだ。
しかし、何だろう?ラーズのこの苦しそうな声は。
それに、妙な違和感を感じる……。違和感以上の事は、解らないが。
「ラーズさん、解ってくれて、ありがとう。
 こちらの我侭につき合わせちゃって、ごめんね?」

リファニアは、戦闘意識を解いた。
しかし、戦士の表情は消え失せてはいない。
ラーズは、OTはNTに勝てないと言った。
でも、それはまるで、NTが戦闘マシーンであるかのような物言いだ。

……ちがう。

戦闘は、OTかNTかで決まるんじゃない。
戦士であるかどうかで、決まるんだ。
今のアレンは、間違いなく、戦士だ。そして、それに応えるリナルドも。
しっかりと、「戦士として」のアレンの姿をこの目に焼き付ける為。
もう、この闘いから目をそらす訳にはいかない。

リファニアは、瞬きもせずに、決闘を見守る。
十字勲章を握り締めながら、ただ、アレンの「勝利」を祈って……。
決してアレンの死を望む訳ではない。また、リナルドの死を望んでいる訳でもない。
矛盾を抱えながら、ただ決闘を、見守るだけ……。

【行動 : ラーズとの通信継続(0)、アレンの勝利を祈る(0)、残4 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : この決闘を見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
パプワ級補給艦パレンバレン。
グラナダ根拠地隊の保有するMS母艦。
ダグラスがさらわれた後、同級のバンクーパー、その他と共に
輸送部隊に引き抜かれ、前線基地の補給活動に従事し、連邦軍の強襲を受け大破轟沈。
そのまま除籍処分となった物だ。

「こんな老朽艦まで前線に出たのか・・・。」
所々傷ついた艦内を、痛々しい目で見る。
連邦軍の物と思える砲撃の痕、さらに武器弾薬、食料などのコンテナが散乱していた。
それはこの艦が前線に出た事を表した物だった。
殆どの補給隊の母艦は後続艦のパゾク級に更新されている筈。
無敵神話、連戦常勝、そんな栄華を誇ったジオン軍が、
こんな老朽艦まで引っ張り出すほど疲弊したのかと思うと、やるせなさが募る。

『オデッサ防衛戦が発動する』僕がさらわれる前、そんな噂が流れていた。
戦局はどうなったかかは解からないが、連邦軍が宇宙まで息を吹き返したことは間違いない。
この大会で薄々気付いていたが、やはりジオンは敗北したようだ。
まあ、一番心配なのは家族や同僚達なのだが・・・・・・。

ともかく使える物を探そう。
片っ端からコンテナを開封していった。
MMP−78、MMP−80、360mmバズーカ、シュツルムファウスト、MS−14型ビームライフル。
ヒートホーク、ヒートサーベル、ビームナギナタ、各種シールド、各種弾薬。
戦場食、MS交換用パーツ、生活用具・・・・・・。

種類だけは豊富である。
武器は威力不足に悩む所だが、持っていって損は無いだろう。
とりあえずいる物を選別することにした。

いる物・・・MMP−80、360mmバズーカ、ビームライフル、ビームナギナタ、各種弾薬。
      MS交換用パーツ、艦用の消耗品 生活雑貨

マシンガンは一種類で十分、S・ファウストはこの前の暴発事件(※過去ログ参照)
がトラウマのためパス、格闘武器ヒート系は威力不足なのでパス。
シールドも超硬張力鋼が素材では、強度に疑問が残るのでパス。
生活用具はムサイに有るし、食料も怪しそうなのでパス。

生活雑貨はコーヒーや紅茶など。まあ、戦時中の物なので味は保証できないが・・・・・・。
本当はムサイの消耗品(主砲の電束帯など)や大型ミサイルも欲しかったが、ここには無かった。

輸送コンテナに物資を積載すると、パプアに感謝しつつミョーコウへ戻った。

【行動:補給艦内部探索(−1) 物資輸送(−1) 着艦(−1)】
【位置:U-12】【残り行動値:1p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
219ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/11 17:51 ID:???
>217
『ラーズさん、解ってくれて、ありがとう。
 こちらの我侭につき合わせちゃって、ごめんね?』
通信から…声が聞こえる。……警戒は解いているようだ。
…そして…彼女は呟く。本人にとっては独り言のつもりでも…
ご丁寧にマイクが声を拾ってしまって相手に届いてしまう声を。
「しかし…甘すぎるわね。何時、気が変わるかもわからないのに…。
…そして…わざわざそんな状況の人間に一対一の戦い…
しかも素でも実力差があるであろう相手と…をさせる事を
認める事自体も…。…でも…向こうもNT。…まさか勝てるって
踏んでるなんて話、無いわよね…。…でも…もしそうだとしたら…
目は離せない。私も。そんな奇跡のような話、見逃す訳には行かないもの…。」
戦闘に視線を集中させたところで…持っていた…食事入りの箱を落とす。
……手が震え始める。………先程発作中に動き回ったせいで残ってしまった
発作の余波のようなものらしく、倒れざるを得ないほどのいつもの発作とは違う。
しかし…それでも暫くすればかなり強烈な痛みを伴うであろう。
「……早…すぎる?」
(続く)
220ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/11 18:02 ID:???
(>219続き)
(回線を…きらないと…。)
回線切断の為に…手を伸ばして操作しようとするが…そのためには前のめりになって
ボタンを押す必要がある。しかし…既にシートベルトを外すほどの力を
手にこめることすらできない。…回線は切断できなかった。
(……キツいけど…意識を失う訳にはいかないわね…。まだ足を軽く
踏み込む程度ならできる…。逃げられるかはわからないけど…。
……ただ…その賭けは向こうが攻撃してこようとするか確かめてからでも遅くはない…。)
彼女は…現在唯一使用できる武器、頭脳を用いて…考えつつ、戦闘の方に目をやっている…。
…非常に辛い何かを耐える。その状態をそのまま表情に出して…。
周囲にNTにしか感じ取れないであろう不協和音という名の
強い違和感を生む感応波をばら撒きながら…。
【行動:リファ二アに通信継続(0p)発作開始(3p)発作の余波ばら撒き(1p)】
【残り行動値:0p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
さて、これからどないしよか。
他のプレゼント取りにいっても
誰かにもうとられとる可能性もありよるしな。
うーん。うーん。
そうやな。
他のコロニーいってみよか。
人がおる可能性もないわけやないしな。
決まったらほないこか。

【行動 : 移動 めんどいから省略して今はJ-18や (4) 残り0 】
【位置 : J-18 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる 】
【パイロット状況 : Gでまたちょっとグッタリ気味。でも多少なれたわ 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 違うコロニーいこか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
222ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/11 19:04 ID:???
>>105
突然、眼の前の紅い機体が飛び立った……。
まるで……、私を相手にしないかのように。

「…無視……された…の…わたし?
 なんで…なんで!?」

見る見るうちに視界がぼやけていく。
全てのものが震えて見える。

「なんで…なんでぇ!! なんでよ!!
 何で私はいつもこんな目に……」

思い出すのは過去の苦痛の日々。
…想い出すのはあのコロニーでの……日々。

「くッ…何であいつらの事が思い浮かぶのよ!!
 いつか殺すのに…殺すと決めたのに…殺さなきゃいけないのに……


 …でも、…何であいつらはあんなにも私に優しくできたの・・・?」

(ワカラナイ。ワタシニハ…ワカラ…ナ……イ…。
 ……デモ、ワタシハ…『ヨーコ』ハトテモココチヨカッタ。)

「……………。」

無言のままMSを発進させる。
その足は自然と、先ほどいた場所に向かっていた……。

【行動:移動E-21→F-19(3) コロニー脱出(1)】
【位置:F1-9-:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんなどこ?会いた(=゚ω゚)ノ ぃょぅ】
【同盟:】
大量の物資と共に帰艦するジム。
近場でこんなに物資が調うとは幸運だった。

武器や弾薬を武器庫へ収納すると、いよいよゴトラタンの修理に取り掛かる。
機体を起動させ、ハッチを目一杯開放する。
装甲のアタッチメントを外すと、穴の開いた装甲がふわりと離れた。

【行動:ゴトラタンの装甲を外す(−1)】
【位置:U-12 ムサイ格納庫】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
224リナルド=グレイス ◆op35gNbitI :04/02/11 21:07 ID:0rTRU3Pl
>>206
「そうだよ!その言葉だ、俺が聞きたかったのは!
 行くぜリナルドォッ!」

確かな殺意と共に、二本目のビーム・サーベルが展開される。
二刀流ということは、二段攻撃でもするのだろうか。
だが、ハンブラビの動きはそうではなかった。

突進してくる。 何の小細工も無い、ある意味では最も正しい“突撃”だ。
振り上げられるビーム・サーベル。
軌跡からすると、上下左右の面を完全に封殺する攻撃が来るようだ。

(……甘いな)

リナルドはハンブラビに相対速度を合わせて後退する。
もしこれが二次元の戦闘だったら、確かにこの攻撃は有効であっただろう。
だが、三次元では縦(上下)と横(左右)の他に奥行き(前後)が存在する。
故に、面を封殺するだけでは意味が無い。

(まずは、その目を潰す)

重力下であれば、バックステップとでも呼ぶのだろうか。
一瞬の後退による回避の後、慣性で突き進むハンブラビの頭上に飛ぶ。
そのままバックを取りつつ両腕のビーム・カタールを展開すると、
左腕でハンブラビの左肩口に向かって斬撃を繰り出し、
右腕をハンブラビのモノアイのうち三つがある頭部を貫くべく突き出した。

攻撃後、反撃封じのためある程度の距離をとると、素早く機体の姿勢を変える。
機体の頭部をハンブラビに向けるとそのままロックし、頭頂部のビーム・キャノンで追撃した。

【行動:回避(-1)、アレンに攻撃×2(-2)、ビーム・キャノンで追撃(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・通信回線継続(アレン)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
225アレン=D=バディアン ◆ooE1auhXS6 :04/02/11 21:17 ID:z9ixet38
ID出しマス
アレンの苦肉の策……策と言うべきか怪しいものだが……
それを、リナルドは軽々と避けて見せた。
しかし、それはあくまでアレンの計算内。問題はここから。

アレンの攻撃を避けたアビゴルはハンブラビの上を抜ける。
必死に反応しようとするが、体が動かない。
「糞がっ……今更かよっ……!」
なんとか反応をし、後ろを振り向く。
飛び込んできたのは粒子。それが二つ。
一つはハンブラビのモノアイを貫き、一つは左肩から下を持っていった。
そして……ビームキャノンがハンブラビの下半身を持っていく。
振動で傷口が開く。血が飛び出す。
そして、アレンはそれを耐える。
「いいぜぇっ!それだぁっ!そうでなくっちゃなぁっ!そうだろう?リナルドォ!」
カメラを替える。画像が荒れるが文句は言えない。

「さぁっ!お前は俺を殺せ!そして、俺はお前を殺す!」
何も考えない突撃。
折角ついているビームガンも使わない。
ただひたすら、突撃。前の壁へ……立ちふさがる壁に突撃……

【行動:アビゴルにビームサーベルで攻撃(1P) リナルドに通信継続(-0P)】
【残り行動値:2P】
【パイロット状況:胸に重傷 肩に軽傷 脇腹に軽傷:(傷口開いた 超々ヤヴァイ)】
【位置:T-17】  
【機体状況:MS形態 通信回線継続(リナルド)
      下半身無し 左肩から下無し】
【武装:背部ビームガン×2、ビームサーベル、腕部クロー×2、テールランス】
【所持品:ディパック、コッペパン2つ、水2g入り1本(現在合計2g)BL系小説数冊
     サングラス 伊達眼鏡 エレキギター アンプ 七面鳥 食料大盛り 週刊誌5冊】
【行動方針:『意地と誇りを取り戻す』】
【同盟:20番リファニア 03番イブ 05番ダグラス 23番スタンリー】
227イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/11 21:48 ID:???
ゴトラタンの着艦を確認し、愁林は緊張を解いた。
格納庫のカメラから送られてくる映像には、修理作業に勤しむダグラスの姿が映し出されている。
手伝いに行くべきかを自問する愁林。

「……」

首を振り、その考えを否定する。
周囲の状況を監視する為、誰かが艦橋に残らねばならない。
そして、乗員が二人っきりの現状では自分がその任を果たすのが妥当である。
彼女はそう判断した。

そんな建前の奥、隠された本当の理由。即ち二人っきりであると言う事実。
否応無く意識させられるソレに、年甲斐も無く愁林は気恥ずかしさを覚えていたのだ。

『トリィ! トリィ!! イブ、カオアカイ!!』

「……」

呆れたように溜息一つ。

「ホント、何をやっているのかしらね、私は―――」

―――唯の、“お姉さん”の癖に―――

自嘲気味の笑みが、愁林の唇の端に小さく浮かんだ。

【行動:ダグラスを待つ(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、「私は彼にとってどんな存在なの?」、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
228シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/11 23:29 ID:???
−H-14格納庫−

黙々とカバー製作作業をするシュウジ。
…と、言っても盗聴されている都合、黙々とせざるを得ないのは当たり前だが…。
(一人で採寸はものすごく難しいな……。
 よし、こんなもんか…。次は材料……。)
「ん……?
 ……気のせいか…。」
〔どうしたんですか?周りには他参加者どころか生体反応もありませんが…。〕
「いや、なんでもない…。」
(本当に気のせい……か?)
〔……?〕

【行動:カバー作り(−1)???(−0)】
【残り行動値:0p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー】
【行動方針:やっとカバー作り 物資補給 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】
ゴトラタンのコクピットを開閉させる。
・・・よし、問題無く可動する。
オレンジの機体に、少し汚れたイエローの装甲が追加された。
これで今後、問題なく運用できるはず。

さて、次は姉さんの機体の番だ。
酷く破損したマニュピレーターを何とかしなくては。
だが、僕はMSの修理なんてスキルは持ち合わせていない。
装甲の取り変えだけならともかく、部品の交換となると話は難しい。
しかも僕にとって得体の知れない16m級。残念だが、僕では修理は不可能だ。

しかし、破損した左肩の装甲なら何とかなる。
先ほど調達した物資の中から、応急修理用の速乾パテを取り出した。
亀裂に沿って上手くパテを塗り、後は暫く放置するだけ。
そのうち装甲とパテが同化して、強固な装甲に変化するだろう。

「姉さん、Vの応急修理が完了しました。
 腕の修復はちょっと僕には無理でしたが・・・。
 ゴトラタンの方は完璧です。Vに不満でしたら是非使って下さい。
 ふう・・・・・・汗かいちゃいました。シャワーでも浴びてきます。」

少し気恥ずかしそうな笑みを浮かべながらイブにへ伝える。
ブリッジには寄らずに直接艦長室に戻り、そのまま更衣室へ入る。
まずは身を清めなくては、それから姉さんに会おう・・・・・・。
段々と強くなっていく胸の高鳴りを押さえるかのように、力いっぱいシャワーを浴びた。

【行動:ゴトラタンの装甲取替え(−1) Vの応急処置(−1) 艦長室へ(−1) シャワーを浴びる(−1)】
【位置:U-12 ムサイ艦長室】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ ゴトラタンの修理】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
決闘は続く。それをただ見守るリファニア。
この決闘に、美しさなどという物はない。
本質は、ただの殺し合いだ。
だが、その殺し合いに、ある種の美意識を持つ者がいる。
それが、戦士……。
「……私は、覚悟を決めたんだ。戦士としての、覚悟を……。」
パパは、あえて私にそれを教えなかった。きっと、私を戦士にしたくなかったんだね。
ただ、理不尽な暴力から身を守る手段として、戦い方を教えてくれただけ。
……ごめんね、パパ。私は、パパと同じく戦士としての道を歩むよ。
きっとそれが、私の生きる道……。
ボッシュさんは、間違っていなかった。
でも、私が闘うべき相手は、"腐った連邦"なんかじゃない。

人の命を弄び、人の死を嘲笑うもの。
……それが、私の倒すべき敵……。

ラーズから、異様な感応波が伝わってくる。
「……う……ぐっ……。」
リファニアの頭の中を、強烈な不快感が襲うが、何とか耐える。
「ごめんね、ラーズさん。こんな時じゃなければ、何とかしてあげたいけど。
 ……今は、目を逸らすわけには、いかないの……。」

アレンの二刀流を、リナルドがかわす。
エースらしい高度な機動運動で、アレンの頭上に回り込むリナルド。
容赦ない攻撃がアレンを襲い、ハンブラビがボロボロになる。
その瞬間、リファニアの両目から涙がこぼれ落ちた。
が、リファニアは瞬きしない。じっと、決闘を見守る……。

【行動 : ラーズとの通信継続(0)、アレンの勝利を祈る(0)、残4 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : この決闘を見届ける、??? 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
231イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/12 12:43 ID:???
>229
トクンッ

胸が高鳴る。
反則だ、と愁林は思った。
あんな笑顔を見せられては、彼女も意識せざるを得ない。

「……」

だが、少女のような胸の高鳴りも、朱に染まった頬の火照りも、長くは続かなかった。
否―――胸に過ぎった寂寞に、そして恐怖に、急速に冷まされたのだ。
間違いなく、彼は自分に好意を寄せている。
だがそれは思春期に特有の、年上の異性に対する憧憬なのではないか。
その事が、愁林は怖かった。

彼の想いの“質”を確かめる術はない。
その事に、愁林は安堵し、怯え、悲しんだ。

「分かっているのに……あの子は私を裏切らないって、分かっているのに……」

それでも、気持ちを裏切られる事に怯えてしまう自分自身が無性に哀れになって―――
8年前の傷跡を、未だに引き摺っている自分がとても悲しくて―――
彼の真っ直ぐな眼差しを信じられない自分が、寂しい女だと痛感して―――

零れ落ちた涙を拭う術も、愁林には思いつくことは出来なかった。

【行動:ダグラスを待つ(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、「私は彼にとってどんな存在なの?」、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
今位は艦長の真似事なんて止めよう・・・・・・。
シャワーから上がり、通常の下士官の制服を手にする。
家族写真に写っている服装と同じ。そう、これが僕の本当の姿。
今だけは背伸びを止めて、心の鎖を解こう。
必死に隠してきた『弱さ』も、まだまだ垢抜けない未熟な心も曝け出しちゃうけど、
それでもいい、情けなく思われたって、嫌われたって構わないから
姉さんに自分の全てを見て欲しかった・・・・・・。

意を決してブリッジへ入る。
床を蹴り進み、後姿の姉さんにそっと抱きつく。
(―――泣いて、いる・・・?)
一瞬躊躇するが、改めて腰に回した腕を優しく締め直す。
更に、姉さんの背中に頬を押し当て、そこで初めて口を開いた。

「・・・・・・突然ごめん、ね・・・・・・嫌だったら・・・腕を振りほどいていい、よ・・・・・・。」

必ず混じる筈の敬語も消える、自分の心を裸にした瞬間だった。

【行動:着替え(−0) 艦橋へ(−0)】
【位置:U-12 ムサイ艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:ちょっと興奮】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
233イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/12 14:50 ID:???
>232
どれだけの時間、自分は泣いていたのだろうか。

「ダグラス……お帰りなさい」

腰に回された手をそっと解き、そのまま一歩前に離れる。
今は、振り向けない。
自分は、彼の“姉”なのだ。
“姉”が“弟”に弱みを見せるわけには行かない。
だから、愁林は振り返らずに言葉を続けた。

「機体の修理、ご苦労様。
 私の分までやってもらっちゃって、何だか悪いわね」

どんなに彼が愛しくても、どんなに心が彼を求めていても―――
抱きしめられた事が、どんなに嬉しかったとしても。

やがて通り過ぎられるかもしれないという事に怯えるぐらいならば、

「何もかもアナタに任せっ切りじゃ……」

いっそ、ずっと彼の姉でいた方が、幸せなのかもしれない。
募る寂しさを押し殺し、努めて明るい声で彼女は言った。

「……私、ダグラスのお姉さん失格ね」

【行動:ダグラスとの語らい(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、「私は彼にとってどんな存在なの?」、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
「失格だなんて・・・・・・そんなことない、絶対に無い!!」

イブの言葉に被せるように叫んだ。
腕を振り解かれた事もショックだが、それ以上に
姉さんが自分から『姉として失格』と言ったのが悲しかった、悔しかった。

「姉さんは姉さんだよ、僕の・・・・大切な人だよ・・・・・・・。」

そこまで言って、思わず目頭が熱くなる。
・・・・・・駄目だ、我慢できない。
少しづつ涙が溢れてくる。

「いったい僕が戦闘中にどれだけ役に立った!?
 姉さん達は命を張って戦闘しているのに、僕は旧式のMSだからって止められて・・・。
 こんな事でしか役に立てない自分が嫌なんです。情けなくて、悔しくて!!
 だから・・・お願いだから『任せっきり』だなんて言わないでよ・・・・・・。
 心配なんだ・・・・・・僕の方こそ役立たず≠チて思われているんじゃ無いか、って・・・・・・。」

涙が止まらない。震える声を押し殺しながら話した。

【行動:イブと会話(−0)】
【位置:U-12 ムサイ艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:ちょっと興奮】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
「いない!?さっきまで居たはずだが・・・・。」

先ほどまで居た宙域にムサイの姿はない。
仕方がないので、援護へむかおうと、機を傾けると、レーダにムサイの反応が有る。

「見つけてくれるだろうか?しかし、なんだって戦場後なんかに・・・。
                俺も、ジャンクで右足を修理でもするか。」

ムサイの有る宙域に進路を変更した。

【行動:移動T13へ】
【位置T13】【残り3P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:帰還】
【同盟:03、05、16、20】
236イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/12 16:34 ID:???
>234
少年の思わぬ慟哭に、愁林は慌てて振り返った。

「ダグラス……」

切ない。
先程までの寂しさを忘れ、ダグラスの元へと歩み寄る。
切ない。
彼に泣かれる事が、こんなにも自分の心を締め付ける。
切ない。
彼に『姉さん』と呼ばれる事が、愁林には酷く辛かった。

「泣かないで、ダグラス。男の子は簡単に涙なんか見せちゃダメよ」

力強く、少年の体を抱きしめた。
慈しむように胸に抱き寄せ、両腕で優しく包み込む。
本当に言いたかった言葉を噛み殺し、あくまでダグラスの“姉”として、愁林は少年を受け止めた。

「自分を役立たずなんて思ってはいけないわ。
 ダグラスが頑張っている事は、私が一番良く分かっているのだから」

頭をそっと撫でながら、言葉を続けていく。
寂しさはまだ、拭えそうになかった。
彼が自分を「姉さん」と呼ぶ限り、自分は彼の姉でなければならない。
その戒めが、愁林の心を苛むから―――

【行動:ダグラスとの語らい(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、「私は彼にとってどんな存在なの?」、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
「僕、夢が出来たんですよ、姉さんに会って。」

姉さんの腕に抱かれながら、唐突に切り出した。

「もし、二人で無事に脱出できたら、姉さんの故郷に行きたいな、って。
 んで、もう少し身長伸ばして、姉さんと肩を並べて歩きたいなぁ。
 辛い物も平気で食べれるように努力するから、一緒に料理作りたいなぁ・・・・・・。
 成人したら、一緒にお酒を飲んで、夜更けまで語って。
 そして、・・・・・・姉さんが安心して頼れる男になったら、そこで初めて
 姉さんを名前で呼ぶ許しを貰って・・・・・・そして、もっと姉さんを・・・・・・知りたい・・・・・・。
 だから、今は・・・・・・この温もりだけで、十分です。
 ・・・すごく、あったかい・・・・・・もうちょっと、このままで居させて・・・下さい・・・・・・。」

もちろんこの夢が実現する可能性は極めて低い。
いや、ゼロと言っても過言ではないだろう。
所詮、一人の少年が夢みた絵空事でしかないのだ。
だからこそ、今、姉さんに抱かれている瞬間を、少しでも味わっていたかった。
涙は細くなりつつも、涙腺が完全に閉じる事は無い。
今は只、姉さんに抱かれる喜びを噛み締めるのみ・・・・・・。

【行動:イブと会話(−0)】
【位置:U-12 ムサイ艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:ちょっと興奮】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
238イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/12 17:39 ID:???
>237
「ごめんね、ダグラス―――」

抱きしめていた腕を解き、少しだけ体を離す。
そのままゆっくり前屈みになるようにして、

「―――私は、これだけじゃもう、我慢できないの」

唇を重ねた。
そして、再び少年の体を強く抱き寄せる。
舌を絡めあう事などはしない。
そのような知識は、愁林には無かった。
黒後家蜘蛛に抱かれた夜ですら、彼女とはキスを交わしてはいなかったのだから。

「んはぁ……っ……」

頬が熱い。否、体が、脳髄が熱い。
心も体も、魂すらも蕩けきってしまうかのような、灼けるように甘い感触。
長い長い口付けのあと、ようやく唇を離し、愁林は微笑んだ。

「それじゃあここから先は、その時までお預けね」

そう言ってもう一度だけ唇を重ね、彼女はダグラスの体からそっと離れた。

「それまでは、ダグラスのお姉さんでいてあげる。
 その代わり、私がお婆ちゃんになるより早く、素敵な男性になって夢をかなえなさい。
 私はこう見えても、意外と気が短いの。だから―――」

こみ上げる愛しさのままに、三度少年を抱きしめた。

「―――待ってあげるのは、100年だけよ」
239イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/12 17:40 ID:???
【行動:ダグラスとの語らいと誓いの口付け(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
【行動 : 移動 めんどいから省略して今はJ-10や (4) 残り0 】
【位置 : J-18 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる ただいま全力で爆走中や  】
【パイロット状況 : 気分はすでに、宇宙暴走族 塁・非居瑠戦斗や 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : 違うコロニーいこか 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
241ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/12 20:04 ID:???
>>222
帰路へ向かう途中…、
私は気が付けば全体通信のスイッチを入れたまま話していた。
「シュウジさん……リナルドさん……皆さん。
 ごめんなさい………。
 本当に……本当にッ……ごめんなさ…い。」
 
息が詰まる。
沸き立つ後悔の念。
それにヨーコは胸が押し潰されそうだった。

「私、待ってます…。皆と一緒だったあの場所で…
 待ってますから……」

スイッチを切ると、
頬を伝っていた涙をぬぐった。

「……待っています、か…。
 さっきまでの私じゃあ言えない台詞ね。」

自分でもわかる…いや、自分だからこそわかる。
今、私の体を動かしている魂はヨーコの部分が
以前より遥かに色濃く現れている。
「…フフ、強くなったわね。『ヨーコ』。」

自分を褒める……。
外から見ればそう見れるからこのような表現になるが、
当の私自信にはそんな自覚はない。

目を閉じれば私の中には複数の顔が浮かぶ。

狂気を纏った男。
常に淫靡な気を放つ女。
その他諸々の面々…。

その中で、
気の弱そうな少女だけが何だかとても嬉しそうな表情をしていた。

【行動:移動F-19→G-18(2) 全体通信(2)】
【位置:G-18:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんなどこ?会いたぃょぅ】
【同盟:】
ムサイを見つけてまず一安心した。
このまま誘爆するかもしれない右足のパーツをさっさと取り替えてしまいたいからだ。

ムサイの居るU12エリアへ。そこには、過去の戦場の悲惨さを物語る残骸が数多く浮かんでいた。
ムサイ級軽巡洋艦・ティベ級重巡洋艦・パプワ型補給艦・マゼラン級戦艦・サラミス級巡洋艦
そして、見たこともない艦船も・…。

アレキサンドリア級戦艦・カイラム級強襲揚陸艦など………。

濃密に張り巡らされたデブリが襲う暗礁宙域ほどではないもののここにもかなりの残骸が有る。
宇宙の墓場とでも表現すれば良いのだろうか?
その一隻一隻が恨めしそうにこちらを覗く。
まるで、亡霊が仲間と共に引き込もうとしているかのようだ。

「しかし、修理をせん訳にも行かんからな。」
そう言って、手近なカイラム級へ入った。
「まだ生きている機体はないか?」
未使用の機体を探した。無いわけではなかろう、なぜならばこの船の沈み方に有る。
ブリッチをマシンガンで4撃恐らく0距離射撃によるものだろう。
この艦自体、ブリッチさえ修理すれば動くだろうに。

「さて、どうするかな?」
この艦が沈んだのは、ザンスカール戦争頃だろう。周囲に浮かんでいるゲドラフの残骸がそれを物語っている。
しかし、スタンリーにそれを知る由はない。
なぜなら彼は0085からやってきたのだから。

「取合えず、機体に合いそうなものは・・・・。こいつなんか行けるか?でも試作機の先行量産型のような。」

そこにあったのはF91しかし、その機体の装甲は醜くはがれ、そして宙に浮いている。
右腕があるべき場所も、ただ格納庫の残骸が浮かんでいるだけの空間の様だ。
コックピットとおぼしき周辺にも醜く残骸が刺さっている。

「これでは使えないか・・・・。まぁ、余剰パーツぐらいにはなるだろう。」

そうお気楽に独り言を言って。F91を抱えて、ミョーコウへと向かった。

【行動:移動U12へ探索(3)】
【位置U12】【残り0P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:帰還】
【同盟:03、05、16、20】
243リナルド=グレイス ◆op35gNbitI :04/02/12 22:19 ID:TaENZ1Du
IDチェック
244ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/12 22:34 ID:???
…頭痛に…うめきつつも何とか戦場に視線…と言っても気を散らしてでもいなければ
余計辛くなるとからいう話もあるのだが……を向けていたが…
リファ二アから声が来る。
『ごめんね、ラーズさん。こんな時じゃなければ、何とかしてあげたいけど。
 ……今は、目を逸らすわけには、いかないの……。』
…即座に…苦しみつつも返答する。
「自業…っ…自得よ…っ!…っ…く…すり…探して…っ!…たの…にぃっ…
放送…で…欲ボケした……私の…ね…っ。……待ってれば…収まるから…っ!
…貴方は…気にしない…事…ねっ!…っ!…ぐぅっ…!」
しかし、発作の余波をばら撒いている状態では気にするなという方が無理である。
その場に居るNTにはいい迷惑でしかないであろう感応波を散らし続けつつ、
苦痛にうめく…。
【行動:リファ二アに通信継続(0p)発作開始(3p)発作の余波ばら撒き(継続中)(1p)】
【残り行動値:0p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
>>226
「さぁっ!お前は俺を殺せ!そして、俺はお前を殺す!」

リナルドの攻撃は確実にハンブラビを捕らえ、機体を大破させるに至った。
だが、まだハンブラビはビーム・サーベルを構えて向かってくる。

(何故、ビーム・ガンを使わないんだ?
 二門も付いてるんだ。
 さっきの攻撃の余波があったとしても、片方くらい生きているはずだ。
 ……まさか)

彼の脳裏に一つの仮説が浮かぶ。

(“死ぬ気”なのか……?
 もしそうなら、この“決闘”は……茶番だ……!)

急いで機体の姿勢を修正すると、アビゴルの圧倒的なパワーにまかせてビーム・サーベルを切り払い、
そのまま軸をずらしてハンブラビのバックに回り込む。
ハンブラビの背中を目の前に捉えた彼は、意を決して口を開こうとした。

が、その時……

>>241
「シュウジさん……リナルドさん……皆さん。
 ごめんなさい………。
 本当に……本当にッ……ごめんなさ…い。
 私、待ってます…。皆と一緒だったあの場所で…
 待ってますから……」

ヨーコの涙混じりの声が聞こえてきた。 どうやら全体通信らしい。

(待ってます……って、俺今ここにいるんだけどな……
 ……あ)

もし、ここにヨーコが戻ってきたら。
リファニアは彼女を“乱入者”と見なして撃つかもしれない。
ラーズもまた然り。

(この戦いに決着がつかない限り、ヨーコが危険にさらされるかもしれない。
 決着をつけるためには、この男を殺さなくてはならない。
 でも……、俺は本当にこいつを殺していいのか?
 ……いいのか?)

≪続く≫
>>245続き

アレンをリタイアさせると言ったのに、まだ心の中では迷っている。
殺したくないのに、また殺さなくてはならないのだろうか。
それは、アレンの回答によってわかることなのか。

「情けをかけるんじゃないけど……。
 ただ突っ込んでくるだけで俺が倒せるとでも思っているのか?
 何だ、この茶番のような戦いは!
 こんなものは、“決闘”とは呼べない!
 これ以上こんな戦いを続けるのなら、俺はもう行くぞ!」

そして、リファニアに回線を開き、問う。

「おい、本当にこれでいいのか?
 こんな戦いの終わりに、何があるっていうんだ?
 誇りも意地も無くたって、大切な人の……、君の傍にいた方が幸せなんじゃないのかよ?
 ……お前たちは、また俺に人を殺させるつもりなのかッ!?」

苦痛に満ちたような声で問いかける。
人殺しはもう嫌だ。
嫌だと、もうしたくないと思ったのに、彼はもう殺してしまった。
そして、また一人、その命を奪おうとしているのかもしれない。

彼の頭の中で『殺せ』と声がする。
だが、その声の言いなりにはならない。

【行動:回避(-1)、アレンに通信継続(0)、リファニアに通信(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・通信回線継続(アレン・リファニア)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
247シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/12 23:27 ID:???
「……ふぅ。こんなもんで、どうだ?」
〔[6個ですか……。OKだと思います。]〕
「……次は武器だな……。
 ライフル……マシンガン……バズーカ……サーベル……。
 よりどりみどりだな……。」
〔ビームサーベルは既に持っていますし、ビームライフルの残量は3発……。
 射撃系武装にするのが妥当かと。〕
「とはいってもこの機体は私がいた時代の物に比べて格段に小型だからな……。
 探すのに手間取りそうだな……ん?」

周囲を見渡していると、手足をもがれた機体が目に入った。どうやらビギナ・ギナと同じく小型MSのようだが…。
「使えそうだ……な。」

【行動:カバー作り続き(−1)探索・Gキャノン発見(−1)】
【残り行動値:2p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6】
【行動方針:物資補給 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

※書き込み不能期間の都合上、ヨーコさんの書き込み前の行動とお考えください。
 要塞内へコードを入力して着地する。
 ……さぁて、早速開こうかしら。
 MSのガトリングだった筈だけれど……。

「わぁお……こいつぁまたデカイわね……」

 MS用のガトリングガンは、大型の銃身に外付けの弾倉。
 面制圧に牽制には十分……いいや、この口径なら十分なダメージになる筈。
 しかもこういうのなら命中もさせやすい。
 正直、私みたいなのには有り難いわね。

 最も、使わずに済めば上等なんだけれど。

「そういや副賞も付いてるのよね……
 何かしら? これの副賞って事は、ヘビーマシンガンぐらいは出てくるかしら?」


 期待に胸膨らませ、嬉々としてもう一つの副賞コンテナを開く。
 徐々に開かれていくと同時に、格納庫のライトがその姿を照らす。 
 全身茶色に塗装され、全体的にすらりとしたイメージの形。
 一見、コートにも見えるスカートアーマーはとても長く、どちらかと言えば陸戦用ホバー機のよう。
 腕や足は華奢でパワーが無さそうだけれど、とても繊細な椀部は細かな動作に向いていそうだし、
何よりその美しさには機能美以上に、美しさを追求しているようで、つい見とれてしまう。
 モノアイは喫と前を睨み、人に酷似したフェイスパーツは……

「ッて違うわよ! これチョコよッ!」

 しかもあの野郎とソックリ!

『 ― Eat Me ― 』

 ……誰が食うのよ、気色悪い!
 全部食べて見なさいな!
 太るとか鼻血以前に気分悪くなるわよ!
 何!? 足とか腕とかボッキリ折って食べろって言うの!?
 ハロや髑髏まで付属させる!? 趣味悪ぅっ!

 大体なんであの野郎と同じな訳!?
 つーかそのまま!
 レプリカ!? ってかこれどうやって型取ったのよ!

 どうやって型を……型を……
 ……うわ、えちぃんじゃないの。
 そういや、これ胸とかは服で隠れてるけど、パンツとかも作ってあるのかしら……。
 見てみようかしら。
 ……止め。
 妄想は終わり。
 でも気になるわね。
 ……相手はチョコなんだし、見ても特に問題は。

 ってか……何なのよこれぇ!
 バラバラにしたら化けて出そうだし。
 かといって食う気には。

「……そうだ。アーネストに上げちゃえ」

 アーネスト早く帰って来〜い。
 此処はとってもいい所だぞ〜……。

「そういえば……胸は小さいのね」


【行動 : F5へ移動(−1) 要塞内へ移動(−1) コンテナ開放(−1) 】
【残り : 1P 】
【位置 : F6→F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2、ビームシールド 】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する チョコ処分 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
『自業…っ…自得よ…っ!…っ…く…すり…探して…っ!…たの…にぃっ…
 放送…で…欲ボケした……私の…ね…っ。……待ってれば…収まるから…っ!
 …貴方は…気にしない…事…ねっ!…っ!…ぐぅっ…!』
言葉と共に、その苦しみを感応波として伝えてくるラーズ。
頭の中を蛇がのたうつ様な苦痛に……
……それでもラーズの感じている苦痛の何分の一なのだろうが、耐えるリファニア。
リファニアの頭の中に、ボッシュの顔と共に、あるワードが浮かんで来た。
……強化人間……。
そこまでして、力を得ねばならないのか……。
……ねえさん達は、その強化人間だったらしい。
自分とは無関係とは言えないラーズの存在が、気になるリファニア。
だが、それでも、今は……。
……苦痛に耐えながら、決闘を見守る。

アレンの捨て身とも言える突撃は、リナルドに軽く払いのけられた。
「……アレン……。」
……ボロボロになってゆくアレンの姿を見るのは……辛い。
それでも、決して瞳を逸らさず、その姿を焼き付ける。
リナルドが、必殺の間合いをとった。間近に迫る、アレンの死……。
リファニアの開いたままの両目が、さらに大きく見開かれる。
……その瞬間。

『シュウジさん……リナルドさん……皆さん。
 ごめんなさい………。
 本当に……本当にッ……ごめんなさ…い。
 私、待ってます…。皆と一緒だったあの場所で…
 待ってますから……』

突然入った、全体通信。
その、あまりにも弱々しく、人の暖かさを求める声を聞いた瞬間……。
リファニアの張りつめた心が、瓦解しようとしていた。
「……うう……うっ……。……ああっ……。」
嗚咽を漏らすリファニア。すでに多くの涙を流したが、その涙が枯れる事はない。
だが、それでもまだ、瞳を逸らす事をしない。

(続きます)
『おい、本当にこれでいいのか?
 こんな戦いの終わりに、何があるっていうんだ?
 誇りも意地も無くたって、大切な人の……、君の傍にいた方が幸せなんじゃないのかよ?
 ……お前たちは、また俺に人を殺させるつもりなのかッ!?』
そう、リナルドに問いかけられる。
「……愛する人の、死を望む人なんて、いない……。」
嗚咽を漏らしながら、リナルドに言葉を返すリファニア。
「……でもね、リナルドさん……。あなたには、アレンを助ける事が出来るの……?
 "感じて"、アレンの生命を……。わかるでしょう?あなたもニュータイプなら……。
 アレンは、私の腕の中より……、闘いに死す事を選んだ……。
 その相手に、あなたを選んだのは、復讐を遂げる為かもしれない……。
 でもね、きっとそれだけじゃない……。
 あなたが、戦士だから……。戦士のあなたの手にかかる事を、望んだから……。
 きっと、そうなんだと、思う……。」
心から、アレンに生きて欲しいと願いながら、それでも、こんな言葉が口から出る……。

……まるで私が私じゃないみたい……。

……覚悟が、一人歩きしてるの……?

……私は、どうしたいの……?

「……私は、どうすれば、いいのぉ……?
 ……うっ……。」

そう呟いたとたん、張りつめた心の糸が……切 れ た 。

「……う……、うあぁぁ……。うああぁぁあぁああぁぁぁっ………!」
堰を切ったように、慟哭するリファニア。
その心にあるのは……。

……アレンへの通信回線を開く。
「アレン、アレェェェン……。私の愛しいアレン……。
 ……ヒーローじゃなくてもいい……。
 ……戦士じゃなくてもいい……。
……歌えなくてもいい……。
 ……ただのアレンでいいっ……!
 ……ただの、アレン=D=バディアンで、いいっ……!!」
大粒の涙の珠がヘルメット内に飛び散り、視界を極端に悪くする。
「アレン、死なないで……!死んじゃ、駄目……!
 生きて、生き抜いてっ……!生きて生きて生きてぇっ……!!」
リファニアの覚悟は、決して軽いものではなかった。
だが今は、ただ、アレンに生きて欲しいと願うのみ……。
ただ、素のままの自分の気持ちを晒け出して、叫んだ……。
「……生きてよぉぉぉぉぉっ……!!」
 
【行動 : ラーズとの通信継続(0)、リナルドに通信(-1)、アレンに通信(-1)、残2 】
【位置 : T-17 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : 『アレン、生きて……。』 】
【同盟 : 16 アレン=D=バディアン、トリィMK-II 、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード
      23 スタンリー・M・イプキス 】
 ただ突っ込んでくるだけで俺が倒せるとでも思っているのか?
 何だ、この茶番のような戦いは!
 こんなものは、“決闘”とは呼べない!
 これ以上こんな戦いを続けるのなら、俺はもう行くぞ!」
「ふざけんなっ!勝ち逃げなんざ俺はゆるさねぇぞ!
 俺ぁ真面目に真剣にこの闘いにすべてを賭けてんだっ!
 てめぇが逃げても、俺は……」
その時、胸に凄まじい痛み。
同時に喉を逆流する熱いモノ……。
「かはっ……」
それを吐き出す……真っ赤な、酷く赤い血がモニターを汚す。
服の袖で口元を拭う……赤くなった。
「…………」

「アレン、アレェェェン……。私の愛しいアレン……。
 ……ヒーローじゃなくてもいい……。
 ……戦士じゃなくてもいい……。
 ……歌えなくてもいい……。
 ……ただのアレンでいいっ……!
 ……ただの、アレン=D=バディアンで、いいっ……!!
 アレン、死なないで……!死んじゃ、駄目……!
 生きて、生き抜いてっ……!生きて生きて生きてぇっ……!!
 ……生きてよぉぉぉぉぉっ……!!」
リファニアの通信は確かに聞いていた。
そして、それに答えたいとも思った。
人間誰しも死にたくはない。時たま死にたいとか言いたがる輩がいるが。
そんな奴もいざ死ぬ時となったら怖気ずく。
……しかし、人は誰しもいつかは死ぬ。
これが自然の摂理。至極当然の事。
ならばなぜ人は生きるのか……。
「……一瞬でいいから、精一杯……輝く為だ。
 ……閃光のように。」
>252の頭にこれを……


アレンの攻撃はやはり、軽々と避けられる。
そのまま背後を取られてしまう。死を覚悟した。
入ってくるヨーコの通信などアレンの耳には入らない。
自分の喉を潰され、また、この闘いの元凶ともいえるヨーコ=クロサキ。
彼女に抱きついたからこそ、アレンは喉を失った。
だが……今の問題は、どのようにしてこの危機的状況を打破し、
憎むべき敵を殺す事ができるかどうかである。

「情けをかけるんじゃないけど……。
それがアレンの理論。アレンの理屈。アレンの生きる意味。
アレンは静かにリファニアに返答する。
「リファニア、よく聞いてくれ。
 俺は本当はお前をここに連れてきたくなかった。止めようとするのは大体わかっていたからな……。
 でも……俺はお前を連れてきた。それは、お前に俺の全て……俺の最期を見てほしかったからだ。
 ……俺はお前を……リファニア=ニールセンを愛している。
 声も顔も心も体も魂も全てひっくるめてだ。……それじゃあな。」
それだけ言い残し、通信を切る。
次は全体通信。全ての宙域にアレンの想いを……
「俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ。」
……アレンは、そう通信をした。

「またせたな、リナルド。
 ……これで終わりだ。」
ビームガンの照準をアビゴルに向ける。
……今のハンブラビはもう、ほとんどボロボロだ。
ハッキリ言って爆破しないのが不思議なくらいである。
……ビームガンが発射される。アビゴルに向けて一直線に。
そのハンブラビの中……アレンは静かに、目を閉じた。
「終わった……」
それだけを言い残し、全身の力を抜く。
とても疲れた……眠たい。

ハンブラビのビームガンが発射されたその数十秒後。
ハンブラビは爆発した。
何が原因かといえば、多分先ほどのリナルドの攻撃の時に何かを傷つけられていたのだろう。
ともかく、ハンブラビは爆発した。

……アレンのその想いが、この宇宙に広がった。

【16番:アレン=D=バディアン 死亡】
【死因:搭乗機体の爆発】
255アーネスト/マンソン:04/02/13 13:18 ID:???
 スラスターを軽く吹かし、うっかり進入禁止区画に入らないよう注意しながら
小惑星基地に戻る。
 ハッチを開き、コンテナを艦船用ポートに搬入した。
 開封する。
 ビームライフルが10丁入っていた。
 俺の機体で使えるのは……アクシズ工廠製のZBR-0085、
それとアナハイム・ジオニックワークスBR-04Dだけか。
 残り8丁はマニピュレータと動力伝達の形式が合いそうにない。
改造しなきゃ、使えないかな・・・・・・
 それにしても旧式ばかりだな・・・・・・グリプス戦役以降の
MS用ライフルにはサーベル機構が標準装備されてるってのに、
どれもこれもそういう機能がついてない・・・・・・・
 いや、オミットされてるのかもしれない。「ゲームバランス」を
保つ為だろう。腹の立つ話だ。
 ありがたいといえばありがたいけど、ありがたくないといえば
ありがたくない。そういう感想を憶える。
 このままじゃ残りの8丁はただの鉄の塊でしかない。
 何か、使い道は見つけられないかな……

 サーティアが戻って来たら相談してみよう。
 内心でつぶやきながら、ライフルをコンテナから搬出する。
ふと、コンテナの隅に小さな箱が入っているのが見えた。
・・・・・・なんだ、これ?
 箱をつぶさないよう注意しながらマニピュレータでつまみ、
コクピットの前まで持ってくる。
 ハッチを開き、マニピュレーターまで飛んだ。
 箱を取り、開く。
 中身は・・・・・・なにやら大きなチョコだった。
 
 ・・・・・・どうしろっていうんだ?
 ・・・・・・毒入り?だったら使い道がまだあるんだけど、
確認の方法が、ないなぁ・・・・・・
 それに開催者連中は、プレイヤーがこんなつまらない死を
遂げるのを望まないだろう・・・・・・

 いや、むしろこれは用心深さのテストでもあるのか?
 得体の知れないものを食べてあっさり死ぬような風景を見て
笑う為にだけ用意されたものなのかも。
 ・・・・・・わからないな、つくづく分らない。
 まったく、本当に、このゲームは謎が多すぎる・・・・・・
深深とため息をつく。 
 さて・・・・・・今後の方策って奴を考えなきゃいけないな。
ここが進入禁止区画になる前に、手に入れられるものは全て手に入れなきゃ
ならないだろう・・・・・・ゲームを最後まで見守る為には、まず生き残らなければ
ならないんだから。
256アーネスト/マンソン:04/02/13 13:40 ID:???
 そこで、ようやく中身がもうひとつあったことに気付く。
 人間がもてるほどの小さな箱。・・・・・・なんだ?
 状況を決定的に変えうるものかも・・・・・・
 確認を怠ってはいけないね。
 機体を降り、コンテナの中に入って箱を調べる。
 それは振り回しても壊れないよう、コンテナに固定されていた。
 少し離れ、レーションの箱を投げつけてみる。
 ・・・・・・壊れない。
 少し待つ。
 爆発はしない・・・・・・
 接触式、あるいは時限式の爆発装置はついてないようだ。
 ついで、ふたにナイフを差込み、ヘルメットを押し当てて
内部の音を聞きながら、身長に内部を探る・・・・・・
 開いた瞬間作動するタイプの罠がある可能性があるからだ。
観戦者たちに笑いの種を提供する気にはなれない。
 ・・・・・・そして、中身の安全を確かめたところで,蓋を
開く・・・・・・胃が痛くなりそうだ。





 ・・・・・・(;´д`)_■




 ・・・・・・(;´д`)つ■パタリ
【位置:D3→D4→D5→E5→F5】】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:(;´д`)y-〜】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:移動(4P)
    中身の確認(0p)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】
【特記事項;なし】



着艦して修理をせねば・・・・・。

そう思い、着艦プロセスを立ち上げる。
前にも味方機を抱えての着艦はしたことは有る、なぁに大丈夫すぐに済むさ。

「相対距離60・・・・40・・・・・・20」

そのあとに、ちょっとした衝撃が走る。
「さて、どうするかな?足ごと取り替えるか、それとも損傷した足首から先だけを・・・・。」

ここは悩むところである。サイズは大方同じ、足首のみを交換すれば、機体のバランスはとれる。
しかし、機体のバランスがとれていても、足は少し不安定になる。
「コロニーの中で先頭がないとも言い切れんし。」

しかし、その心配はすぐになくなった。
この機体は、もともと己のバーニア出力だけでコロニー内ぐらいなら飛行可能なのだから。

「足先だけ排除して、交換するか。取合えず残りのパーツは、ばらして余剰品と。」

そう言って、もって帰ってきたF91を見上げた。

アレンからの全体通信が入ったのは、その数分後。
【行動:着艦】
【位置U12】【残り0P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:帰還】
【同盟:03、05、16、20】
258トリィMK-II ◆y265QavDe. :04/02/13 18:16 ID:???
『俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ。』

ミョーコウの艦橋に居たトリィ。
通信機から流れてくる、アレンの言葉……。
……アレンの、最後の、メッセージ。
それを聞いたトリィは、混乱した。
「アカン!アレン、アカン!!シンダラアカン!!ミンナマッテル、シンダラアカンデ!!」
いつも自分と楽しく騒いでくれた、アレン。
……そのアレンが居なくなるなんて、考えられない。
「アレン、イキロ!!イキロォォォ!!」
混乱し、飛び回りながら、奇しくもリファニアと同じ言葉を紡ぐトリィ。
……その声は、遠く離れたアレンには、届かない。

次の瞬間、トリィは、アレンの広がってゆく意識を感じた。
……そして、その事が示す意味を、本能的に、理解した……。
「アレェェェェェェン!!!」
絶叫するトリィ。認めたくない、認めたくない。
……かけがえのない相棒の死を、トリィは受け入れる事が出来なかった。
「クェェェェッ!!クェェェェェェェッ!!!」
言葉すら無くし、悲しく鳴き続けるトリィ。
ミョーコウのブリッジに、その声はいつまでも、響き続けた……。
>>257修正ポイント残り3Pでした。
スレ汚しスマソ
「まずは、足のブロックを切り離さんとな。」

X2の右足、の損傷部のロッキングボルトを外していく。すると、損傷していない、部分が現れた。
「あいつの足をこいつにつければ良いのか?まぁ、楽勝だな。」
そう呟いて、次の作業へとりかかる。
次の作業は、回収したF91から足先を取外すこと。
先ほどと同じ要領で、手際良くボルトを外していく、最後はショックアブソーバーの接合部を、切り離すだけだ。

「意外とバラスだけなら簡単なのかもしれんな。」
海兵に入る前は連邦軍の整備兵をしていた、しかも最新のMSを扱うコジマ大隊で。

現地改修型というものにも手を出したことがある、こんなもの吉牛前だ。
「ここを、こうして、ここを締めてと。あとは、テストをするだけか。まぁ、面倒くさいからあとでというわけにも行かんのでな。」

コックピットへもどり、機動を確かめる。
連動はする様だ。しかし、機体バランスが少し悪くなったような気がするのは、気のせいではない。
ヒートダガ―を失った、右足は左足より早く動くようになってしまい、AMBACに少し影響が出そうだ。

「これで、もたすしかねぇか。」
機動確認をした後ブリッチへと向かった。

【行動:修理・整備(2)ブリッチへ(1)】
【位置U12】【残り0P】
【機体:右足首損傷】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:機体の修復】
【同盟:03、05、16、20】
「何、かしら?」

 何だかうるさい。
 頭の中で誰かの声ががなり立てた気がした。

 何だか肩が軽くなった。

「アーネストが帰ってきた?」

 艦艇用ハッチにアーネストの機体が入ってくる。
 どうやらコンテナは無事手に入れたらしかった。
 中身を開封し、確認している。

「アーネスト、彼方にまず言っておく事があるわ!
  今日はバレンタインデー、つまり女性が男性にチョコを渡す事は不可抗力よ。
  オーケイ、解った?」

 後ろからティーチャーチョコの入ったコンテナを引き摺ってきて、開く。

「はい、これあげるわ。
  ……良い? 私が彼方にあげるのは正当な行為。
  けれど彼方から私に返す事はそうじゃないからね?」

 何考えてプログラム側はあんなチョコ入れたわけ?
 あいたって嬉しくないじゃない。
 こんなチョコ渡すような女が、何処に居るってのよ。


 ……私か。


【行動 : アーネストへチョコ譲渡(−1) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計
       携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
(基地放置分)アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション・レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する チョコ処分 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
262シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/13 23:22 ID:???
「むぅ……。出来上がってみると……。以外にデカイ……。」
〔回線は……。問題ありません。〕

シュウジが先ほどから作っていた武器が出来上がった。
それは左手に握る…と言うよりは抱え込まれていると言うところだろうか。
外見上は、白色の円柱状の物体。そこから弾帯のような物が延び、腰の後ろの三角柱状の物体に繋がっている。

「んじゃ、試射してみるか。目標はこの武器のために犠牲になってもらった機体。
 火器管制安全装置解除。狙え!」
〔了解。〕
「……ファイア!」

……合図とともに、けたたましい音とともに、弾丸が発射される。
一瞬にして蜂の巣になっていくGキャノン。
「打ち方やめ!」
〔……左手コネクタ。照準補正プログラム、装弾機能。問題ありません。〕
「よし、即席ガトリングガン完成…っと。」

……製作していたのは格納庫に放置されていたGキャノンの肩パーツを利用した即席ガトリング・ガン。
そこから弾帯を伸ばし、腰の裏に設置したゼク・アインの肩部マガジンに繋いでいるのだ。
もちろん弾丸は格納庫の中でもトップクラスの物を使用、これならそれなりに強力な面制圧兵器として利用できそうだ。
……ただ、問題は左腕関節の損耗が激しそうなこと、そして弾丸の企画が完全に使用されるはずの物とは違う物のため、長くは持たないかもしれないと言うことだろうか…?

(……後は……機体の爆破装置の発見か……。)

【行動:即席ガトリングガン製作(−1)機体調整(−1)試射(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6】
【行動方針:爆破装置発見 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

※書き込み不能期間の都合上、ヨーコさんとアレンさんの書き込み前の行動とお考えください。
>>251
何かに憑かれたように話すリファニアの泣き声が、急に今までとは違う悲しみに満ちていく。
どうやらこれが彼女の本心ということだろうか。

アレンからも通信が返ってくる。
>>252
『ふざけんなっ!勝ち逃げなんざ俺はゆるさねぇぞ!
 俺ぁ真面目に真剣にこの闘いにすべてを賭けてんだっ!
 てめぇが逃げても、俺は……』

「……あんなに、大切に想ってくれる人がいるのに……!」

『……一瞬でいいから、精一杯……輝く為だ。
 ……閃光のように』

(こいつも、死んだ方がマシな口、か……。
 だいたいあれだ。
 教会の時もそうだが、俺は勝ったなんて思っちゃいないぞ。
 ……それより)

ハンブラビの損傷率は既にレッド・ゾーンに入っている。
脱出ポッドに支障が無いよう胴体部を外して攻撃したから、
もう脱出機構が作動してもいいはずだった。
だが作動しないということは、アレンが脱出機構を眠らせたのだろうか。

(今は、殺さずに決着をつける方法を探してみるか。
 あくまで脱出する気が無いのなら、こちらから引きずり出す)

行動を決めると、リナルドは通信のためか動かないハンブラビの前に出るべく機体を動かした。
その時、変化は起こった。

『俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ』

(何だ? 全体通信? ……遺言のつもりか!)

『またせたな、リナルド。
 ……これで終わりだ』

「そうは行くか。
 今、引きずり出してやる!」

≪続く≫
>>263続き

コクピットハッチを剥ぎ取るべくアビゴルが接近すると、突然ロックオン・アラームが鳴り響く。
反応して機体をずらそうとするリナルドだったが、間に合わない。
直後、振動。 爆発は無い。
チェックしてみると、どうやら左腕のビーム・カッター発振器がきれいに撃ち抜かれたようだ。

「ち……やってくれるよ……」

だが、右腕を伸ばそうとアビゴルを操作するリナルドの頭の中に、彼女の声が響いた。

(駄目、逃げて!)

「え?」

見る見るうちにハンブラビの熱量が上がっていく。

(早くッ!)

「!
 まだ、まだだ!」

マヤの声を無視し、コクピットハッチに手をかけようとする。
……が。
次の瞬間、モニターに“CAUTION”の表示。
リナルドは反射的に機体をハンブラビから引き離す。

間髪入れずにハンブラビは大爆発を引き起こした。

……

カメラを守るために咄嗟に腕を上げたまま、爆発の衝撃による慣性で爆心点から離れていくアビゴル。
その中で、リナルドは震えていた。
怒りと悲しみを抱いて。

「どうして……生きることをやめられるんだよ……。
 例え一瞬でもどんなに綺麗に輝いたって、皆、いつかはそれを忘れるんだぞ……。
 どんなに輝いたって、その後死んだら何の意味も無いじゃないか……!」

どんな“想い出”でも、だんだんと埃を被り、そして必ず消えていくのだ。 忘却の彼方に。

「……勝ち逃げ?
 俺がいつ逃げたってんだ。
 逃げたのはお前の方じゃないか。
 生きることから……逃げたのは……」

最後の方はもはや声になっていない。
搾り出すような独白の中、彼は忘れていた。

開いた通信回線を閉じていなかったことを。
【行動:通信継続(0)、アレン救助(未遂)(-1)、離脱(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:2pts.】
【機体状況:MS形態・損傷なし・通信回線継続(リファニア)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッターx2、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
「はー。
 ごくらくや。ごくらーく。」

タイヤがめっさ速度がでるんでコロニーには
結構あっさりとつきよった。
んで、コロニーの入ろうとおもうてコロニー港に
近付いたら、妙に壊れとる。
あー。ここも人がおらへんな。
と、直感でわかーてもうた。
もう、このさい気にせんことにして
ジャジャ馬に乗ったままコロニーの中に入って
行く事にしたんや。
中に入って何しよかとおもっとったら
急にお風呂に入りたくなったんや。
そんで、健康センターを探して発見したんや。
中に入ったら、やっぱり人は全然おらん。
やけど、お風呂は沸いとった。
ちょっと、タオルやらなんやらもあったんのを
借りて、リフレッシュや。
あー、ごくらーく。ごくらーく。

【行動 : 移動 J-10→J-9→J8 (2) お風呂やー (1) 】
【位置 : J-8 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる ただいまお外で待機や 】
【パイロット状況 : ごくらーく。ごくらーく。 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : リフレッシュ 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
『リファニア、よく聞いてくれ。
 俺は本当はお前をここに連れてきたくなかった。止めようとするのは大体わかっていたからな……。
 でも……俺はお前を連れてきた。それは、お前に俺の全て……俺の最期を見てほしかったからだ。
 ……俺はお前を……リファニア=ニールセンを愛している。
 声も顔も心も体も魂も全てひっくるめてだ。……それじゃあな。』
ただ涙を流し、アレンの言葉を聞く。
リファニアを想うアレンの想い。失われてゆくアレンの温もり。
その全てを、その言葉と共に感じ取る。
……そして、その言葉こそ、リファニアに向けられた、生きたアレンの最後の言葉。
リファニアは、何も出来なかった。本当に、何も。
ただ、アレンの言葉を耳に焼付け、その姿を、両の瞳に焼付ける事しか、出来なかった。
……涙は、一瞬で枯れた。声も出ない。
悲しみが強すぎると、人は泣く事すらも出来ないというのは、本当の事だった。

『俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ。』
全体通信で、このフィールドに居る全ての者に、最後の言葉を遺すアレン。
それは、戦士として死ぬ事を選んだ男が遺す、メッセージ……。

言葉の終わりと共に、リナルドに閃光が放たれた。
――それこそが、戦士の輝き――。
輝きは、リナルドに届き……。
アビゴルの"剣"を、一本だけ、もぎ取った。

動きを止めたハンブラビに、手を差し伸べるアビゴル。
……闘いは、終わった。
一矢報いたとも言えない位の、微々たる戦果……。
だが、アレンは確かに、僅かながらも、自らの誇りを取り戻した。
アレンは、そういった意味で、確かに勝利したのだ……。
コックピットハッチに手をかけようとするアビゴル。
だが、途端に危険を感じ、アビゴルはハンブラビから離れてゆく。

その瞬間、ハンブラビは、アレンの生命の温もり全てを飲み込んで、爆光に包まれた。
爆光とともに広がる眩しい光は散ってゆくアレンの生命の輝き。
その輝きがリファニアの瞳を焼こうとも、リファニアは決して瞳を逸らさず、じっと見つめていた。
涙すら枯れ果てた、その瞳で。

(続きます)
暗がりの艦長室で、士官服をクローゼットへ戻した。
もうこの服を身にまとうことは無いだろう。

艦長服に着替える前に、最後にもう一度だけ唇の余韻を味わう。
姉さんによって打ち込まれた体の火照りは、まだ冷めていない。
唇をそっとなぞってみる。軽い刺激を感じると共に、「はぁ・・・」とため息を漏らす。

夢、あくまで夢≠語っただけなのだが、僕はその先を見たくなってしまった。
姉さんと二人で生き残り、仲良く、平穏に暮らす日々を・・・・・・。
平和だけど、決して平凡では無く、日々刺激に溢れていて・・・・・
・・・今は止めよう、考えるのは・・・・・・。
只でさえ苦しい心が、余計に辛くなってしまうから・・・・・・。
肌着の上から姉さんのロザリオを握り締めた。

艦長服に着替え、先ほどの自分を引きずらない為に心に麻酔をかける。
冷水で顔を洗うと、頬の赤みと体の火照りは、徐々に消えていった。
鏡で身なりを整え、軍帽を頭に乗せた。
・・・・・・よし、準備完了。

艦橋へ入ると、レーダーにスタンリー機の反応。
機影は消えたり現れたりしていた。デブリの影響だろうか?
暫くすると、XBガンダムが帰艦を果たす。
スタンリーは艦橋に上がる事も無く、自機の修理に勤しみ始めた。

それを観ながら、腹ごしらえにカレーを口にする。
・・・・甘口に辛口を少しだけ混ぜて、少しづつ辛いのに慣れていこう・・・・・・。
スタンリーが作業を終え、艦橋に上がって来ると同時に、カレーを食し終えた。
甘口の筈なのに、結構キツイ。やはり水無しでは食べれなかった。
ヒリヒリする口を押さえながら、スタンリーに敬礼を送る。

「お疲れ様です、スタンリーさん。・・・・・・あの二人とは別行動をしたのですか?」

質問と投げかけたと同時に、トリィが暴れだした。
アレンの名を必死に叫び、抑えようとしても手につけられないほど暴れ回る。
そして急にへたり込むトリィ、それを抱えた瞬間、
言いようも無い不安が僕の心に圧し掛かった。

【行動:着替え(−0) 食事(−1) スタンリーと会話(−0)】
【位置:U-12 ムサイ艦橋】【残り行動値:3p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 三人の帰りを待つ】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
『どうして……生きることをやめられるんだよ……。
 例え一瞬でもどんなに綺麗に輝いたって、皆、いつかはそれを忘れるんだぞ……。
 どんなに輝いたって、その後死んだら何の意味も無いじゃないか……!
 ……勝ち逃げ?
 俺がいつ逃げたってんだ。
 逃げたのはお前の方じゃないか。
 生きることから……逃げたのは……』

爆光に照らされるアビゴルのコックピットで、リナルドが呻くように、語る。
その言葉は、開きっぱなしの回線から、リファニアの耳に確かに届いた。
……その言葉は、アレンの死を無意味なものと断定しようとしていた。

「……忘れるものか……。そして、忘れさせる、ものか……。」
爆光が消え失せると共に、輝きを失ってゆく、リファニアの瞳。
リファニアの中に残った、僅かな殺意――。
リナルド=グレイスに対する、ほんの僅かに残っていた殺意が、呼び起こされる。
それは、悪魔のマシーンによって増幅され、リファニアの心を凍てつかせていった。
まるで、冷たき氷の刃と言える程に。
「…………ス……。」
人の物とは思えない、冷たい光を宿した瞳をリナルドへ向ける、リファニア。
その瞳に、感情の色を窺う事は出来ない。
ただひとつ……殺意を除いては。
純粋で、本当に純粋すぎて、それが殺意であるのかさえ判別出来ない、冷たい殺意。
……もう一歩で、心の全てが殺意に塗りつぶされようとしていた時……。

『……駄目だぜ、ハニー?』

優しい声が、聞こえた様な気がした。
「アレ……ン……?」
殺意が霧散し、リファニアの瞳に暖かい光が戻る。
コックピットの中に、いつの間にか形作られていた、愛しき男の姿。
アレン=D=バディアンの姿が、あった。
「アレン、アレン……!」
アレンに抱きつこうとするリファニア。
無情にもリファニアの手は、アレンの身体をすり抜けてゆく。
だが、リファニアはそれでも構わず、アレンと口づけを交わそうとした……。
……リファニアの唇に、柔らかく、暖かい感触が、触れた。
瞬間、アレンの姿が光の粒子となって、形を失ってゆく。
その光の粒子は、リファニアを優しく包み込むと、リファニアの体に吸い込まれて行った。
アレンの意識と共に……。

(続きます)
……ああ、アレンの遺したかったメッセージ……。
まだ、全部伝えきれて、いないんだね……。
伝えたくても、伝える事が叶わなかったメッセージ……。

……まだ、残っているんだね……。

「……うん。わかったよ、アレン……。」
ヘルメットを脱いで、付着した涙を拭うリファニア。
悲しみを隠しきれない、憂いを秘めた笑みを浮かべながら、リナルドへ語りかける。
「リナルドさん……。
 たとえ命が失われようとも、決して消えない輝きも、あるよ。
 ……私が、証明してみせる。
 アレンの生きた証を、絶対に残してみせるから……。」
それが、自ら決意した闘いの道に赴く前に、絶対にやっておかねばならない事。

……誰よりもアレンを愛し、その心と触れ合った私にしか、出来ない事……。

「またね、リナルドさん。今度会った時は、敵同士じゃないよね?」
そう言って、リナルドににっこり笑いかけると、リファニアは、宇宙に意識を広げた。
感じ取ろうとしたのは、アレンの遺した、大切な友達……。
その方向へ、機体を向けると、リファニアはこの戦闘空域から離脱した。

――ハンブラビの残骸漂う戦闘空域――。
アレンの意識は、そこにはもう、残っていない。

【行動 : リナルドとの通信継続(0)、離脱(-1)、移動U-14へ(-3)、残0 】
【位置 : U-14 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み) 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : ミョーコウへ戻る、??? 】
【同盟 : トリィMK-II、03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、23 スタンリー・M・イプキス 】
「ごくろう。」
敬礼をしてきたダグラスにたいして、一言敬礼を返す。
彼は艦長かもしれないが、階級はこちらの方が上なのだ。

「別行動か?一応な、逆から周りこんだらこの様だ。機体が損傷して帰ってきたというわけだ。」

そして、トリィが暴れ出す。
「うるさいぞ七面鳥。」
だが、その理由はすぐに明らかになる。スピーカーからアレンの声。
恐らく全体通信だろう。通常の通信ならば一応視認圏に入る。

『俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ。』

その声に、なぜか怒りが込み上げてくる。ただの殺し合うだけの相手の声に。

「馬鹿野郎ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ。」
思いっきりブリッチのドア脇の壁をたたく。
仲間の死、それは今までに経験したことが有る。やはり、悲しいものだ。
しかし、悲しいという感情は表れるものの今までに「怒り」という感情を
抱いたことは無かった。そう、死者に対しては。

「ダグラス君、お嬢ちゃんを回収しに行かんとな。」
半分狂ったような作り笑いを浮かべる。
この状況で、彼女まで失えば俺は多分止められなくなるほどに狂ってしまうだろう。

こんな、悲惨な状況で出会った仲間だからこそ・…………………。

【行動:会話(0)】
【位置U12】【残り4P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草1カートン 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、20】
272アーネスト・マンソン:04/02/14 10:09 ID:???
 呆然としているとサーティアが来た。
「アーネスト、彼方にまず言っておく事があるわ!
  今日はバレンタインデー、つまり女性が男性にチョコを渡す事は不可抗力よ。
  オーケイ、解った?」

「はい、これあげるわ。
  ……良い? 私が彼方にあげるのは正当な行為。
  けれど彼方から私に返す事はそうじゃないからね?」
おしつけるつもりだったのに・・・・・・


(・Д・;)
(つ□⊂)

 ・・・・・・増えた・・・・・・?
 どこからともなく現れて俺を襲った偏頭痛に、俺は
身を委ねることにした。

【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:煤i´Д`;三;´д`)】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:移動(4P)
    中身の確認(0p)】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】
【特記事項;なし】




273アーネスト・マンソン:04/02/14 10:11 ID:???
失礼しました。
行動は
【行動:チョコキタ−−−−−−−−煤i。∀°)−−−−−−−−−
    (消費;0ポイント)】
 でお願いします。
274ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/14 11:38 ID:???
…戦闘が…終わった。この場に残るのも2人のみ。
結局…結果は彼女の予想通りだったのだが…
一部、予想外だった。コクピットは狙っていなかった事。
………倒れこむようにして通信回線を開き…告げようとする。
…が…言葉が上手く出ない。…倒れこんで痛みも増す。

…結果、通信回線を開いて何も告げず、苦しんでると言う特殊な状態に…。
【行動:発作(3p)通信回線オープン(1p)】
【残り行動値:0p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
275イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/14 11:54 ID:???
アレンがその命の最後の輝きを見せていた頃。
愁林は、火照った体を鎮める為に独り、シャワーを浴びていた。
目を閉じれば、口付けの余韻と共にすぐに思い起こす事が出来る。

唇に残るダグラスの感触、抱き寄せ、重なり合ったお互いの胸から響いた彼の鼓動。
見かけ通り華奢で、でもしっかりと“男”の体つきをしていた少年の体躯。
涙の残滓か、仄かに広がった塩の味。
薄く開いた瞼の隙間から垣間見えた、恍惚とした少年の表情。
チリチリと脳髄を灼く微熱と、体奥から蕩けだしてしまいそうな灼熱。
あの余りにも濃厚で、甘美なひと時の全てが、瞼を閉じればすぐそこにあった。

「可愛かったぁ……」

そしてそれらは、思い返すだけで愁林の鼓動を一段と高鳴らせた。
少年の告白は、嬉しくもあり、寂しくもあった。そして、頼もしくもあった。
決して、愁林を“女”として見ていない訳ではない。ただ、彼は自分にその資格がないと思い込んでいるだけだったのだ。

「本当に律儀な子ね」

呆れたように、でも何処か弾んだ声で、呟く。
今でも十分に魅力的な少年が、彼女の為に更なる成長を誓ったのだ。嬉しくない筈がない。

―――ならば待とう。彼がこの手をとって、この身を名前で呼んでくれるその日を、首を長くして待ち続けよう―――

それまでは姉として弟を見守り、姉として愛し慈しもう。
さし当たって先ずは、この狂気のプログラムから、共に脱出する為に死力を尽くそう。
冷水を頭から浴びせながら自らにそう言い聞かせ、愁林はようやくバルブを閉じた。

悪寒が、一瞬だけ背筋を駆け抜けていった。
宇宙が、また一人分だけ空虚になったような、そんな寂寞感が不意に胸を突き―――気付けば彼女は、艦橋へと駆け出していた。
276イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/14 11:55 ID:???
【行動:艦内往復(-2)、シャワー(-1)】【残り行動値:1p】【現在位置:U-12(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスと共に生きる、彼の支えになりたい、仲間たちの帰りを待つ】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
>>272
 よし、勝った!
 邪魔者(?)が一人(?)処分出来たわ!

「あ、あとはね、これもセットよ」

 ドクロに、ハロ、そして『Eat Me』と書かれたカードを突き出す。
 やっと肩の荷が降りた気分。

 ……さっき、肩が軽くなった気がしたのは、そのせい?
 でもタイミングおかしいわよね。


【行動 : アーネストへチョコ譲渡中(−0・持続) 】
【残り : 3P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する チョコ処分 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
278アーネスト・マンソン:04/02/14 12:49 ID:???
 立て続けに、渡される。
 ・・・・・・

 俺、甘いの苦手なんだよなぁ。
 頭の中で爆ぜる痛みをまあとにかく受け入れつつ。
「とにかく・・・・・・
 ここもいつか、進入禁止区画になる。
 今のうちに、あらゆる準備を済ませておいたほうが
よくないか?仕込み7分に料理が3分。
 昔からそう、言うしね」
 力なく言うと、
 とにかく要塞内部の探索を始める。


 なんだろう。肩が重い。
 幽霊?
 んなわきゃ、ないね。迷信迷信。
 あー。なんか、疲れる・・・・・・
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:ナンダカアタマオモインデスケドトリツカレテマスカオレ】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:探索(2P)残り2ポイント】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】
【特記事項;なし】
279代理@スタンリー:04/02/14 18:01 ID:???
取合えず、指示は待つ。一応艦長はやつだ。

「さぁて、どうなるものか。」
おもむろに煙草に火をつける。煙草の煙が艦橋全体を覆う。
するとしばらくして、換気装置が作動した。空気を別室に運んで浄化するものだ。

3回ぐらい吹かすと、イブが艦橋に上がって来る。
「よぉ、お先だが帰ってるぜ。」

吹かしながら、振り帰ってみる。

「お嬢!ノーマルスーツのファスナーぐらい全部上げなさい。」
彼女は、ノーマルスーツは着ていた。
しかし、急いできたのか上まではファスナーを上げてなく。その胸の谷間があらわになっていた。

それから、宙に浮かんだ煙草を取り直してまた吸い始める。


【行動:会話(0)煙草に点火(0)】
【位置U12】【残り4P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草199本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、20】
「そうでしたか、ともかく無事で何より・・・・・・」

スタンリーとの会話中に、突然の通信。
回線はALL、全体通信だった。
聞き覚えのある声、いや、僕の知っている声。
声の主はアレン、彼から名乗りだすまでも無く解かった。
聞き始めのときは、彼が何を伝えたかったのか、全く理解できなかった。
そして、徐々に解き明かされる彼の通信の意図。
彼が言葉を締めくくった時、余りにも唐突過ぎる事で呆然としてしまった。

逝ってくる・・・?まさか、アレンさんは死ぬ気!?
まさか、ね・・・リファニアさんだってついてるし、
いざとなったら逃げて・・・・・・いや、来ないかも・・・?

アレンの瞳を思い出す。
復讐に燃えた、闘士の目。彼は只ひたすらに目標へ突っ走るだろう。
ああなった彼は、彼は相手がどんなに強大であろうと、尻込みなどしない無い男だ。
いや、ならばリファニアさんは何をしているのか?
共闘?それとも傍観?・・・解からない、何が起きているのか解からない・・・・・・。

その時、スタンリーの恫喝に、ハッと我に帰った。
そうだ、今は考えている場合ではない。
指示を仰ぐスタンリー、息を切らして艦橋に上がってきた姉さん。
二人に指示とこれからの移行を飛ばす。

「まだアレンさんがどうなったかは解かりません。
 とにかく二人が心配です、迎えに行きましょう。
 レーダー各種機動、エンジン始動開始、各部異常無し、
 ミョーコウ、微速前進。目標地点はU−18付近です。
 お二人は万一に備え、出撃準備ルームで待機していて下さい。
 ・・・・・・今は彼等の無事を祈りましょう。」

ムサイは戦場跡から抜け出し、見通しの良い宇宙空間へ出た。

【行動:通信を受信(−0) 二人へ指示(−0) 移動(−1)】
【位置:U-12→U-14 ムサイ艦橋】【残り行動値:2p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る 二人を迎えに行く】
【同盟:03番イブ 16番アレン 20番リファニア 23番スタンリー】
281シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/14 21:06 ID:???
「んじゃ……始めるか。」
〔了解。〕

応答と同時に、開かれる胴体部のメンテナンス・ハッチ。
完全に開ききったと同時に、解放が完了した報告と、安堵のため息が重なる
〔ハッチ解放完了。〕
「ふぅ…。」
(……セーフ。とりあえず開けた瞬間に爆発はなかったな…。次は第二段階か……。)

工具セットを片手に、胴体部の核融合炉に近づく。

(未来の核融合炉も基本的なことは変わらないんだな……小さいが。おっと、そんな場合じゃない……。
 さて……見たところ問題は…なさそうだが…。
 ……おっとこれか……予想が当たったな。うれしくもないが。
 手間取りそうだな……もぎ取るわけにも行かなそうだしな。
 機体制御を経由していない以上ソフト的解除は不可能……。
 とりあえずまずは詳しく調べてみるか……。)
しばらく調べていると、核融合炉付近のちょっとしたスペースに、見たこともない機械がくっついている。
明らかに後付けされた感じだったために、すぐ発見できた。
まず、それのカバーを外し、よく調べてみることにした。

【行動:爆破装置捜索(−1)】
【残り行動値:3p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし 胸部ハッチ開放中】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味 ((((゚Д゚;)))ガクガクブルブル】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6】
【行動方針:爆破装置発見 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

※書き込み不能期間の都合上、ヨーコさんとアレンさんの書き込み前の行動とお考えください。
>>269-270
一瞬の殺意の後、その殺意が急に穏やかなものに変わっていった。

『リナルドさん……。
 たとえ命が失われようとも、決して消えない輝きも、あるよ。
 ……私が、証明してみせる。
 アレンの生きた証を、絶対に残してみせるから……』

「……」

誰かが生きた証を、他の誰かが完全な形で後世に遺す。
常に誰かが挑戦し、そして夢破れてきたこと。
だが、彼女がそれを決意した以上、それは誰にも止めることはできないのだろう。

『またね、リナルドさん。今度会った時は、敵同士じゃないよね?』

そう言い残し、サイコが離れていく。

「……ああ、そうだといいな」

生半可な応援など、彼女は必要とはしないだろう。
ならば、この一言だけで事足りる。

>>274
しばらく経ってリナルドが精神の平静を取り戻した頃、ラーズから通信が入った。
だが、何の音沙汰も無い。
どうやら苦しみ悶えているようだが……。

しかし、観察者君が何を考えてこの戦いを見ていたのか、今のリナルドにはわからない。
彼は機体を変形させると、とりあえず声をかけることにした。

「おい、大丈夫じゃないように見えるぞ。
 俺はこれからすぐそこの小惑星基地に向かおうと思っているが、君はどうする?」

【行動:通信継続(0)、変形(-1)、ラーズに通信(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:0pts.】
【機体状況:MA形態・損傷なし・通信回線継続(ラーズ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:通常・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
「ぷはー。やっぱり風呂あがりには
 フルーツ牛乳が一番やー。」
お風呂でまた〜りした後に、浴衣をちと
借りて、自販機でフルーツ牛乳をこうて
腰に手を当てて、グイっと一気飲み。
あー。こないな些細な事でも
幸せって実感できるんやな。
もう一杯いこか。

「おー。ふっふっふっふっふ。
 こないなものがここにもあるんやな。」
フルーツ牛乳を飲み終えて、服を着こんで
ドライヤーで髪の毛を乾かして、完全に乾くまで
タオルを頭に巻いて、健康センターん中をちょろちょろしとったら
ゲームセンターを発見したんや。
その中になんと、一年戦争の頃を再現したゲーム
連邦VSジオン DXを発見したんや。
ふっふっふっふっふっ。地元ではこのゲーム結構やりこんだんやったなぁ。
ザクで相手をぼっこぼこにして地元では
緑のルイなんてなんかカップ麺に出てきそうな異名でよばれとったな。
よっしゃー。
髪が乾くまでこれでもやって遊んでるとしよか。

【行動 : ゲーマーなら黙って連コインや (1) 】
【位置 : J-8 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる ただいまお外で待機や 】
【パイロット状況 : 興奮気味や 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : ハイスコア達成したるわ 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
284シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/14 23:49 ID:???
−爆破装置の調査開始から数十分後−

「……ダメだ…。」
〔は?〕
「血が足りない頭ではつらいな……。」
〔休みますか?そう言えば輸血用の血液は医務室にはなかったのですか?〕
「……どうだったかな…?一応探したけどしっかりとは探してなかったからな……。
 ……ちょっと調べてくる。」
〔了解。〕
「あ……そうだ。」
〔はい?〕
「ここから医務室までの間以外の隔壁をすべて閉鎖してくれ。」
〔了解。やっておきます。〕

ヘルメットを装着しながら床を左足で蹴り、ハッチの方へ向かう。
「そこまで保つかな…。」

【行動:シュウジ:H-15へ移動(−1) ゼファー:隔壁閉鎖(−1)】
【残り行動値:1p】
【位置:H-14】
【機体状況 :問題なし 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味、ヤヴァイ】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6】
【行動方針:爆破装置発見 睡眠 食事】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

※書き込み不能期間の都合上、ヨーコさんとアレンさんの書き込み前の行動とお考えください。
285リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/15 00:04 ID:???
『みなさん、こんにちは。定期放送のお時間です。

 前の放送でお伝えした『プレゼント』、みんな受け取ってくれたようですね。
 そのプレゼントを使って、どんどん殺し合いをして下さい♪
 あ、ちなみに、一緒に入ってた『副賞』は、わたしからの愛の気持ちです♥
 ひょっとしたら、最後の食事になるかもしれません。
 よ〜く味わって下さいね♪

 ……前の放送の後から今までの間に、2名のお友達が『脱落』しています。
  16番 アレン=D=バディアンさんと、
  24番 ジョシュア=カミンスキーさんです。
 みなさん、この調子でどんどん他のヒトを蹴落としていきましょう☆
 この後、最後の参加者・シェラザードさんが参加します。
 彼女を最後に、もう新しい参加者が入ることはありません。
 あとは今残っている他の人をやっつければ、このゲームは終わりですよ♪

 それでは、立ち入り禁止区域の発表です。
 『A-01』『D-11』『G-09』『J-23』
 『K-20』『S-21』『T-07』『Z-18』
 どんどん狭くなってきましたね。
 最終的には、みんな埋め尽くされて、全員爆死します。
 そういう終わり方は、先生もちょっと悲しいです。
 ですからみなさん、せいぜい頑張って下さいね♪』

【行動:定期放送(全体通信)(−2p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
286リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/15 00:05 ID:???
第五章 >283 現在

  A B C,D E,F G,H. I ,J K L M,N O.P.Q.R S,T U V,W,X,,Y Z
01×■◎■□□□□□■◎◎■□■■□□□■■■■■□◎
02◎◎■□□□□□□□■■■■◎□□□□□□■■■■※
03■□□□□□◎□◎□□■■□□□□□◎□□□■■■■
04□□□▼◎□□□□□■◎■□□□□□□□◎□■※■■
05□□□□▼11□06□□■◎■■□□□◎〓□□□◎□□■
06■□◎□□□□□◎◎□□□□□□□□□□□■□□◎□   □:開かれた空間
07※■■◎◎□□□□□□□□□■□◎□□×□◎□□□□   ■:暗礁空域
08■◎※◎□□□□□25〓□□◎□□■□□□※※07□□□   ※:戦場跡
09■■※■■□×□□□□◎□□□□□□□※□※□□■■   〓:コロニー
10◎■■■■□□□◎□□□□□□□□□※◎◎◎※□□■   ▼:小惑星基地
11■□■×■■◎◎■□□■□■■□□□□※◎※□□■◎   ≠:崩壊したコロニー
12◎■■■■◎□□□□□◎■■■◎■□□□□□□■◎■
13※■■■□□□◎※□■■■□■□■■□□□□□◎◎■   ◎:侵入禁止区域
14■■□◎◎□□01□□□■※■■■◎□□□03■■■■■   ×:侵入禁止予告区域
15■◎■■■□□▼□□□□■□□□◎□□□□■■※■■
16■□■■□□□□□□◎□□□□□□□□◎※□□◎■■
17□□■□□□□◎□□□■■□□□□□≠15□□□□□■
18◎□□□□□08□□□■■◎◎□□□□□□□□□□□×
19□◎□□□□■□□◎□■■■■□◎□□□□◎▼□□□
20□□□□□◎□□□□×□■□◎□□◎□□□▼▼□□□
21◎□□〓〓◎□□◎□※□※※□□◎□×□▼▼▼◎□□
22■□◎□□□□□◎※※※※□□□□□□▼▼▼◎▼□□
23■■□□□◎□□□×◎※※◎■◎□□◎□▼▼▼□◎□
24※■■□□□□□■◎□※◎■■■□□□□□□□□□■

03・05・20・23は同一地点。06・10・14は同一地点。11・21は同一地点。15・19は同一地点。
03・05・23はムサイ級戦艦に搭乗。03・05・23の機体はムサイに収容。
乗り手不在のゴトラタンもムサイに収容。H-14の基地内に『作業用プチモビ』。
02・04・09・12・13・16・17・18・22・24死亡。
287リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/15 00:06 ID:???
26番は未射出。

 01番 シュウジ・アサギ        (32) 男性  ビギナ・ギナ(元・ホビー・ハイザック)
 死亡 シュヴァイザー・シュタイナー (44) 男性  ボリノーク・サマーン
 03番 イブ・シュウリン         (24) 女性  Vガンダム
 死亡 ユリ・ランブ            (16) 女性  (ゴトラタン)
 05番 ダグラス・ロックウード     (17) 男性  ジム・ライトアーマー(元・ケンプファー)
 06番 ジェイス・カーライル       (28) 男性  ジェガン
 07番 ベルク・クロフォード       (25) 男性  ペズ・バタラ
 08番 ヨーコ・クロサキ         (17) 女性  ガズR
 死亡 リオン・フライハイ        (15) 男性  ジオング
 10番 アシッド・ミニングリー      (29) 男性  ギラ・ドーガ
 11番 サーティア・クワン        (19) 女性  ジャベリン(元・ジム・ライトアーマー)
 死亡 サブナック・B・アンドラス    (17?)男性  ビグロ
 死亡 ショーン・コネリー        (52) 男性  ガンダム4号機(元・ジャベリン)
 14番 レイモンド・デリック       (31) 男性  ガンイージ
 15番 リナルド・グレイス        (22) 男性  アビゴル
 死亡 アレン・D・バディアム      (20) 男性  ハンブラビ(元・ガンダム4号機→ジャベリン→ゴトラタン)
 死亡 フィニー・ディクセン       (18) 女性  ハンブラビ
 死亡 レニウム・アートナー      (33) 男性  ジ・O
 19番 ラーズ・フィリー         (16) 女性  ヤクト・ドーガ(クェス機)
 20番 リファニア・ニールセン     (15) 女性  サイコガンダムMk-U
 21番 アーネスト・マンソン  (20代後半?)男性  ガザD(+旧ザク)
 死亡 リー・ションロン          (22) 男性  (ビギナ・ギナ)
 23番 スタンリー・M・イプキス     (33) 男性  クロスボーンガンダムX2
 死亡 ジョシュア・カミンスキー     (31) 男性  ガンダムMk-U(ティターンズカラー)
 25番 ルイ・フィルセント         (22) 女性  R・ジャジャ
 26番 シェラザード・ビンス・マクファーソン  (28) 女性  キュベレイMk-U
288リーア先生 ◆UktGzzmQ/o :04/02/15 00:08 ID:???
放送終了後、ティーチャーは自室に引きこもった。
部屋の中は、若い女性の部屋とは思えないほどの乱雑ぶり。
ベッド以外の床一面に、機械の一部やら工具やらが転がっている。

乱れた部屋の真ん中で、彼女は分解されたハロに向き合う。
彼女の「ハロの自作趣味」はいつものことだし、昔からのものだ。
他の部下も気にしない。いつものことだと思っている。

「……だから、やりやすいのよね………」

ハロの一つを弄りながら、一人呟く彼女。
その周囲で、残る4色のハロが彼女の作業を無言で見守る。

5体のハロには、それぞれ「秘密の機能」が組み込まれている。
ハロBの必殺武器、回転鋸もその一つ。
どれも、彼女にとっては必要になるはずの能力だ。
かつての相棒・ハロGとハロPの流れを汲む、小さな相棒たち。

着々と、そして静かに準備が進む。
これは「ティーチャーとしての」準備ではない。
……彼女が「リーア・ミノフスキー」であるための、革命の準備。

「……でも……私がいくら頑張っても、それだけじゃ足りない。
 みんなにはもっと頑張ってもらわないと。
 与えられた枠組みを丸ごと壊すくらいの、意思と行動力を持ってもらわないと……」

まだ誰も知らない。
彼女を見張っている監視者さえも、まだ彼女の真意を知らない。
そして、その真意は……ひょっとしたら、永遠に明かされることがないかもしれないのだ。

『プログラム』の参加者の動向次第によっては。

【行動:ハロ改造(−1p)】
【残り行動値:∞】【位置:W-22】
【行動方針:みなさんに殺し合いをしてもらう、???】
289シェラザード=ビンス=マクファーソン ◆raRByYg.V. :04/02/15 00:19 ID:866zw7zH
「私たちは殺し合いをする」
「私たちは殺し合いをする」
「私たちは殺し合いをする」

書いたわよ。これでいいの?
今さら逃げやしないわよ。お金はもらったんだから。
ああもう、そんなに強くつかまないで。立てばいいんでしょう、立てば。

あー、そうそう、リーア先生、だったかしら?
もう少し牛乳飲むとか、運動するとか、した方がいいわよ。
そんなんじゃ彼氏だってつまらないじゃない。
・・・あ、でも、そういうのが好きな男だっているわけか。
世の中どんな趣味の男がいるか分かったものじゃないしね。
あたしが言っても説得力無いけど。あたしの趣味も胸を張って言えるわけじゃないし。
ごめんなさい、余計なお世話だったわね。今のは忘れて。気を悪くしたら謝るから。
それじゃ、運がよければまた会いましょう。

そうだ、寂しくなったら呼んでくれてもかまわないわよ。
一晩だけなら愛してあげるし慰めてもあげるわ。
どうせ死ぬ女なんだから、せいぜい利用して頂戴。
じゃね♪
290ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/15 00:31 ID:???
『俺の名はアレン=D=バディアン。知ってる野郎も知らない野郎も文句言わずに聞きやがれ。
 ……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 仲間と、愛する女と、出会えた。
 俺は幸せだ。でも、俺は強欲でな……。まだ納得のいく結果を出せていない。
 納得のいく闘いを出来ていない。……俺はこの殺し合いに参加出来て、よかった。
 じゃあな、トリィ、ダグラス、イブ、スタンリー。俺は一足先に……逝ってるわ。
 死んだらまた会おうぜ。』

「……アレ・・・ン・・・さん?」

突然の通信。
それはアレン=D=バディアンの死亡宣言…。

フクザツな気持ちだった。
彼が死んで、純粋に悲しい気持ち。
参加者の一人が脱落した安堵の気持ち。
そして、なぜか浮かんだ感謝の気持ち。

……でも、よかった。
彼の言霊からは負の念を感じない。
そういう人は成仏できる。

私はそんな彼を少し羨ましくも感じていたのかもしれない。
291ヨーコ ◆7kXFb9ayC. :04/02/15 00:32 ID:???
ついでに、地図を覗いた。
「ようやく、半分・・・か。」

(……皆集まっているかなあ。
 もし、集まっていたら…花火を挙げてやろうよ。
 綺麗な、綺麗な花火をさ。)

男の思考が入り込んできた。

「……だめ。
 もし…、もし勝手にそんなことやったら、ただじゃおかないわよ。

 いくらあなただって、ようやく見つけた宿主の体を失うのはイヤでしょ…?」

彼は私の先代の宿主。
そして、数々の戦場をくぐり抜けてきた歴戦の戦士。
…でもそれによっては彼の精神は蝕み、
いつしかそれが生きがいとなっていた男。


それを堕としたのは先々代の女性。
夜の街を、その体一つで生計を立てていた人。
先代の男には、その豊富な知識、経験を生かして、
淫夢を見せては彼の心に入り込み、彼を虜にした…らしい。
……彼が精神を病んだのはこの人にも原因がある。


でも、ようやくわかってきた。
彼らだって元々はただの人。
私と同じただの人だったんだ。
下手に逆らわず、逆に共存を望めば、
私が意識を強く持てば
ある程度は今の宿主である私が"優先"される。

(……でも、その反動がやって来た時…、その時は……。)

【行動:移動G-18→K-17(4)】
【位置:K-17:宇宙空間】【残り行動値:残り0p】
【機体状況:特に問題なし】
【精神状況:紙一枚】
【武装:背部ビームキャノン兼ビームサーベル×2(内臓武器)
     大型ヒートホーク(右手)】
【所持品:デイバック(コッペパン、水2g2本、修道衣、ジャム)】
【行動方針:みんなどこ?会いたぃょぅ】
292シュウジ=アサギ ◆T2X.xlTDSU :04/02/15 01:38 ID:???
「痛い…。痛い痛い痛い…。また傷口が開いたか…?」
通路を慣性に従い進んでいくシュウジ。その額には汗が浮かんでいる。

「意識が…。まずいな…。
 頭が…クラクラする…。
 ……っ。」
目の前の壁に気づかず、体を打ち付ける。

「痛っ……。
 撃たれた傷が…あとになってここまで効いてくるとは…。
 リ=ションロンだったか…やってくれる…。
 ……死ぬのか…?
 まだ…
 やるべき事が…
 残って…。」 
急激に意識が遠のいていく。
「ヨー…」
そこで、意識は途切れた。

【行動:気絶(−0)】
【残り行動値:4p】
【位置:H-15】
【機体状況 :問題なし 】
【参加者状況:右足重傷(処置済み)貧血気味、ヤヴァイ 気絶中】
【武装:ザンネックベース(破損している可能性大 移動には問題なし) 4連装マシンキャノン(5斉射分)
    ビームライフル(残弾3)ビームサーベル×2、ビームシールド、フック付きワイヤー&ウィンチ】
【所持品:ディパック(水2g入り4本 食料三日分 ノートPC 計画書 紙とペン)
     拳銃 工具セット ゼファー 首輪カバー×6】
【行動方針:???】
【同盟:07番ベルク?? 15番リナルド 19番ラーズ?
 中立:06番ジェイス? 14番 レイモンド】

※書き込み不能期間の都合上、ヨーコさんとアレンさんとティーチャーの書き込み前の行動とお考えください。
293278 :アーネスト・マンソン :04/02/15 10:08 ID:???
 ひとまず、基地内部の把握は終わった。
 兵器庫、数々のスクラップ、水、空気,食料・・・・・・
 これらの「道具」を活かして、何か出来ないだろうか・・・・・・

 ふと、気になって新しく渡された彫像形のチョコを、見る。
「EAT ME」というカードが添えられていた。

 食われたいのか?
 それとも、別の望みがあるのか?
 こいつはどくろを持っている。
 ・・・・・・もしかして。
 こいつは・・・・・・?

 何かが頭にひらめいた。だが、それは形を為さずに、消えた・・・・・・
 だが、何事かを為さねばならない、という思いが、代わりに生まれる。
食うか。それとも・・・・・・違う結論を出すのか。
 とにかく・・・・・・
 ゲームをただ進めるのでは芸がない。
 揺るがしてやろう・・・・・・
 時間はまだあるのだ。まだ。
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:ナンダカアタマオモインデスケドトリツカレテマスカオレ】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:探索終了(0P)残り4ポイント】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】
294ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/15 12:14 ID:???
>282
…リナルドから通信がはいる。…どうやら…小惑星基地に行くつもりのようだが…。
…何とかこれだけ返す。…苦痛を押さえ込むような声で。
「ちょっと…収まる…まで…待って…くれる…?先…行く…なら…V…21…。……に…。……」
【行動:発作継続(3p)通信回線オープン(0p)】
【残り行動値:1p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
『とにかく・・・・・・
 ここもいつか、進入禁止区画になる。
 今のうちに、あらゆる準備を済ませておいたほうが
よくないか?仕込み7分に料理が3分。
 昔からそう、言うしね』

 えぇ、そうよ。
 それは確かだわ。
 だけれど……。

「ごめん、解ってるけどもう限界だわ」

 足元がふらつく。
 ムサイ捜索、MS戦、白兵戦、色々な事を連続でやってきた。
 しかも……休んでないのよ。

「悪いけれど少し寝かせて……」

 歩いてはいくが、とてもコントロールルームまで歩けそうに無い。
 大きなため息と共に、MSデッキの隣にあるデッキ制御室に入って、
その椅子に座り込んで目を閉じた。


【行動 : 移動(−1) 睡眠(−3) 】
【残り : 0P 】
【位置 : F5 】
【機体 : ジャベリン : 右腕消失 】
【身体 : 異常なし 】
【武装 : 頭部バルカン砲×2、ビームサーベル×2、ショットランサー×2
       ビームシールド MS用大型ガトリング・ガン(ドラムマガジン付き)】
【所持品: 工具箱一式、懐中電灯、頑丈な腕時計、携帯ゲーム機、小説、LD、薬品一式、血塗れのリボン】
       アッパー系の麻薬(3日分)、寝袋、マリファナ、ディパック、レーション
       レトルト沢山、毛布、着替え一式、その他】
【方針 : 優勝する 】
【同盟 : No.21/アーネスト 】
296スタンリー(代理):04/02/15 15:23 ID:gP5DqsMl
ダグラスがムサイを移動させる。
その先の宙域には、巨大な悪魔の姿が在った。サイコガンダムという悪魔が。

「いつ見てもでかいねぇ。お嬢ちゃん着艦しねぇと置いてくぞ〜。」

そう一言ふざけた様に呟いて。格納庫に行く。
「ダグラス君、ここに有る武器は使っても良いのかな?もしも使っても良いのなら、マシンガンを1丁もらいたい。」
艦内のインカムでそう話す。
先ほどの戦場後で回収した武装だろう。
あらかたの実態弾兵装ならどんなMSでも使用可能だ。
そこにあったマシンガンを見上げって一言。

「久しぶりだねぇ。マシンガンを使うのは。」

【行動:艦内通信(0)格納庫へ(1)】
【位置U12】【残り3P】
【機体:足バランス多少悪】【身体状況:通常】
【武装:60mm頭部バルカン×2両肩部マシンキャノン×2(92%)、ビームサーベル×1、
両足部ヒートダガー×1、両腰部シザーアンカー×2、ブランドマーカー(ビームシールド
兼用)×2】
【持ち物:コッペパン1個 水2g入り2本 サバイバルキット 煙草199本 信号弾各4個ー1
自動拳銃(8発)マスク(緑色、木製)】
【方針:敵討】
【同盟:03、05、20】
(うぃーん、うぃーん、うぃーん)
すぴー、すやすや。

【行動 :  すぴー、すやすや (1) 残り 3】
【位置 : J-8 】
【機体状況 : 体育座りでタイヤにのっかっとる ただいまお外で待機や 】
【パイロット状況 : 見事、ハイスコアを達成し
             マッサージチェアーでゆったりしとったら
             何時の間にか寝とる 】
【武装 :ビームサーベル、両肩部3連装ミサイル×2、両肩部ムーバブルシールド×2
      120mmザクマシンガン+弾倉2つ
      アインラッド 武装:ビームキャノン×2、9連装ミサイルポッド】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本
      中身のたくさん入ってる財布
      (硬貨が20枚ぐらいお札が40枚ぐらい。あとサービス券とかカードが入ってる
       それと暴漢対策に鉄板が仕込んであって
      ナイフも通さない、銃弾も効かない・・・・・・試した事はあらへんけど。)
      つっこみ用スリッパ(片方だけ) 】
【方針 : すぴー、すやすや 】
【同盟 : まだ、友達おらへん 】
(ここはエリアW-22内の管制室。
 その中の一つの施設、情報集中処理室。
 ここに、エリア状態。生徒たちのモニター状況など
 あやゆる情報が集まって処理されていく。
 また、この場所は電磁遮断がされており
 ティーチャーでも中の状況を伺う事は出来る場所ではない)
「室長。今回最後の参加者の準備が整いました。」
「ああ。ならば、準備が整い次第指定のエリアへ。」
「了解しました。」
彼は部屋の中央の個人の机の向き合い、
パソコンのキーボードを叩き続ける。
「これで、最後の参加者のデータの更新も完了だ。」
抑揚の無い声で無表情に誰かに伝えてるわけでないが
言葉を吐き出す。
そして、今度は室内にいる職員全員に対して言葉を吐き出す。
「諸君。ごくろう。
 今、今回のプログラムはやっとターニングポイント。
 そう、おそらくは予測される期間の半分が過ぎた。
 残り半分の期間もがんばってくれ。」
「「「了解しました。」」」
室内にいる職員が一斉に答える。
そして、業務に戻る。
部屋一面にあるモニター。
そのモニターからは生徒達の映像が流れ
首輪の盗聴器から拾われる音声が流れる。
そんな中、一人の職員が声をかけてくる。
「あの、ティーチャーはどう致しますか?」
生徒達の映像に紛れて、先生。リーアの姿もある。
「そうだな。今は何をしている。」
「はっ。どうやら日課になっているハロ作りをしているようですが。」
「ならば、念の為。注意して観察しておけ。」
「ですが、別段変わった行動は・・・」
「彼女は前回の大会でハロに通信機を内臓させている。
 ハロBも彼女のアイデアだ。
 もしかしたら何かを企んでいるもかもしれんな。
 彼女はこちらに忠誠を誓っている。とは、言い切れんからな。」
だからこそ、彼女には首輪が未だに嵌められこうして監視もしている。
「はっ。了解しました。」
そして、職員は自分の持ち場に帰っていった。
彼が自分の持ち場に戻ったのを見届けてから
椅子に深く座り込み、独り言を紡ぐ
「さぁ。全員。我々を楽しませてくれ。
 我々の予想を裏切るほどの動きをみせてくれ。
 そして、私を楽しませてくれ。」
いつもは無表情の男に愉悦の笑みが浮かんだ。

【行動:基本業務(−1p)】
【残り行動値:?】【位置:W-22】
【行動方針:???】
あたしは死ぬ
勝っても死ぬ
負けても死ぬ
必ず死ぬ

あたしだけが死ぬのは嫌
あたしだけが死ぬのは不公平
だから みんな あたしと一緒に死んで
その代わり いっぱい気持ちイイことしてあげるから


「……………………」

気がついたら、宇宙空間に放り出されていた。
コクピットに座ったのは憶えているのだが、その後の記憶がない。
スタートの号砲もなしにレースは始まってしまったのか。
まあ、どうやら中途参加の立場のようだし、文句の言いようもないが。

ここがどこかも分からない。今がいつかも分からない。
分かっているのは、与えられた空間と、その大まかな内容と、自分の位置と、そして他の生徒の存在。
でも、それだけで十分。
死ぬことが確実に決定している人間が1,2,3……自分を入れて16人のうちの15人いる。
取りあえずは、それだけ分かれば満足。

「……まあ、このあたしにこの機体とは、なかなか分かっているじゃない」

かつて第1次ネオ・ジオン戦争で、アクシズの総帥の専用機と知られたキュベレイ。
この機体はその同型機。血のように赤く染められた、この上なく優雅なフォルムを誇る機体。
この輝き、この曲線、このシルエット。量産機では絶対にあり得ない、芸術品のようなこの姿。
シェラザード=ビンス=マクファーソンの機体、その最期を迎える場所として、これ以上のものはない。

「問題は………これよねえ」

いわゆるオールドタイプには使えないと言われる武器であるファンネル。
今まで自分がニュータイプとかオールドタイプとか、そういうことにあまり興味はなかったのだが。
だが、この機体の最大の特徴と言われるこの装備が使えないというのは、間が抜けている。
何より美しくない。

「………何とか、なるかな」
木星で妙な放射能でも浴びたらしいイカれた連中が地球圏に攻め込んだ時。
コロニー防衛隊の一員としてMSヘビーガンに乗り込み、
美的感覚を疑うようなデザインの木星MS部隊と激戦を繰り広げながら。

「後ろにも目をつけろ」という教官の言葉を理解できた瞬間が来た。

最初はわけが分からなかった。突然世界が広がった、とでも言うのだろうか。
自分の感覚が膨張し、拡大するあの感覚………今でもよく分からないのだが。
とにかく、その感覚を最大限に利用することで、あの馬鹿馬鹿しい激戦を生き残ることが出来た。

その後で病院に行ったら、医者から最後通告を受けたのだけど。

「取りあえずやってみるしかないわね………イキなさい、ファンネルたち!」

そして。

「………あたし、結構凄いかも♪」

しばらく悪戦苦闘した後に、目にもとまらぬ速さで自由自在に乱舞するとまではいかないが、
それでもそれなりに見られる速度を保って飛び交うファンネル達の姿がそこにはあった。
ファンネルの一つ一つが目となり手となるような感覚が脳内に直接広がってゆき、
それを制御する意識が周囲の空間を飲み込むようにして認識するのが分かった。

「でも思った以上に疲れるわね、これ。それに酔いそう……」

適当なところでファンネルを格納すると、シェラザードは移動を開始した。

【行動:ファンネル慣熟(−1) Z23→Z22→Z21→Z20に移動(−3)】
【位置:Z20】【行動値残り:0】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、
     105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
     軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤2週間分】
【方針:やりたいことをやってサヨナラ】
【同盟:なし;取りあえず気持ちイイことできそうな相手を探す】
これにて、新規申込は完了した。
第四回も現状開催予定なので
参加を検討する人がいるのならば
第四回を楽しみに待っていてほしい。
以上だ。
>>294
『ちょっと…収まる…まで…待って…くれる…?先…行く…なら…V…21…。……に…。……』

V-21。
そこから彼女は来たのだろうか。
リナルドは機体を移動させようとして――ふと、思いとどまった。

このまま自分が先行して、もしその後第三者がここに来たら?
ラーズには悪いが、今の彼女は絶好の的となることうけあいだろう。
自分が先行したおかげで彼女に死なれても、後味が悪いことこの上ない。
だいたい、一応とはいえ彼女は同盟者なのだ。
同盟者を見捨てることは、シュウジを敵にまわすことになる。
考え得る限り、リナルドにとってそれはあらゆる意味でいただけないことだった。

リナルドはそう結論付けると、バイザーを開けてラーズに言った。

「俺も少し休みたい。
 待っててやるから、具合が良くなったら声をかけてくれ」

ここまで緊張の連続だった。
その糸が切れた今、彼の身体は疲労をストレートに感じている。
通信の後すぐに、彼は浅い眠りに堕ちていった……。

【行動:通信継続(0)、休憩(-1)】
【位置:T-17】
【残り行動値:3pts.】
【機体状況:MA形態・損傷なし・通信回線継続(ラーズ)】
【武装:(MS)ビームカタールx2、ビームカッター、頭頂部ビームキャノン、ヒートサーベル
   (MA)ビームカッター、グフシールド(半壊)】
【生徒状態:休息・左首筋に軽度裂傷】
【所持品:デイパック、コッペパンx2、水2gx5、食料5日分、雑誌、着替え一組、ノーマルスーツ
   (以下私物)MS状態チェック用ポータブルコンパネ、愛用眼鏡、配線修理用工具一式】
【行動方針:あるべき場所へ戻る】
【同盟:01番シュウジ 07番ベルク? 08番ヨーコ? 19番ラーズ??】
303業務連絡 ◆UktGzzmQ/o :04/02/15 23:32 ID:???
第六章を用意しておきました。
こちらが容量オーバーしたら移動して下さい。

ガンダムバトルロワイヤル 第三回大会 第六章
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1076854569/l50
慣性にまかせ、静寂の宇宙を漂いながらミョーコウへ向かうサイコガンダムMK-II。
そのコックピットのサイコミュは、まるで眠っているかの如く静かであった。
そして、そこに居るリファニアも、また。
目を瞑り、微動だにしない彼女は、本当に眠っているかのようであったが、
それはこのバトル・フィールドにある数多の意識の中のひとつ、
愛する者の遺したかけがえのない相棒の不安に満ちた意識を感じ取ろうと集中力を高めているが故だった。
トリィの居る所、そこは即ちミョーコウのはず。そう、信じて。

定期放送が入る。全参加者に知れ渡る、アレンの死。
殺し合いを助長する、戯れた女の声で、それは語られる。
……リファニアは、特に心乱す訳でもなく、それを聞いていた。

じきに、レーダーが何かを捉え、音を発する。
警告音ではなく、友軍の接近音。
コンソールに映った文字は、ムサイ級軽巡洋艦「ミョーコウ」。

帰ってきたんだ、私は、確かに……。

自分の傍らに居るべき人が居ない事が、たまらなく悲しい。
たとえ、その人の意識がいまだ自分と共にあるといえども……。

「こちら、リファニア=ニールセン、サイコガンダムMK-II。
 これよりムサイ級軽巡洋艦ミョーコウ、旗艦に着艦致します。」
努めて機械的な声を出し、ミョーコウに通信を入れるリファニア。
……今のリファニアは、ギリギリだ。するべき事を終えるまでは、出来るだけ感情を押し殺す。
そうでもしないと、今にも"崩れて"しまいそうだった。

ミョーコウに機体を近づけたリファニアは、そのまま機体を着艦させた。
サイコガンダムがその機能を停止すると共に、リファニアの意識も飛びそうになるが、何とか保つ。
機体から降りたリファニアは、そのままブリッジへ向かった。
倒れ込みそうになる程疲労しきった身体に鞭打ちながら。
ブリッジの、扉をくぐった。

【行動 : ミョーコウ(ダグラス)へ通信(-1)、着艦(-1)、ブリッジへ(-1)、残1 】
【位置 : U-14(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み)、心身共に重度の疲労 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : ??? 】
【相棒 : "喋る七面鳥"トリィMK-II 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、23 スタンリー・M・イプキス 】
アレンとリファニア、二人の所在を確かめるべくコロニーヘ向かう。
U-13、宇宙空間を進むミョーコウ。
その時、レーダーが機影を捉える。
超大型のMSと随伴するもう一機のMS。間違いない、二人だ。
もう少しで二人に会える、そう思った矢先・・・・・・。

『みなさん、こんにちは。定期放送のお時間です・・・・・・
 ……前の放送の後から今までの間に、2名のお友達が『脱落』しています。
  16番 アレン=D=バディアン・・・・・・』
放送が何を言っているのか解からなかった。

「何を言って・・・レーダーにもアレンさんの反応は・・・・・・な、い?嘘、何で!?」
さっきのは見間違いだったのだろうか?
だが、レーダーには先ほどまで間違いなく『中型MSの可能性大』と出ていた。
しかし、そんな反応はサイコガンダムの隣にも、他のエリアにも表示されていない。

U-14へ進入した所で、丁度ミョーコウとサイコガンダムが鉢合わせした形となる。
目視で確認するも、やはりアレン機の姿は無かった。
『こちら、リファニア=ニールセン、サイコガンダムMK-II。
 これよりムサイ級軽巡洋艦ミョーコウ、旗艦に着艦致します。』
久々に聞くリファニアの声。だが、それは僕の聞いた事の無い声だった。
酷く機械的で無表情、だけど、確かに伝わるその奥に渦巻く淋しさ・・・・・・。

「アレン・・・アレン・・・」同じく覇気を失い、既にこの世を去った主人の名を呟くトリィ。
それをそっとすくい上げる。今のトリィの居場所はリファニアの胸の中だろう。

暫くして扉が開かれると、リファニアが艦橋に帰ってきた。
隣にあるべき筈の人は・・・いない・・・・・・。
トリィを抱いた手をそっと離すと、トリィはリファニアの元へ飛んで行った。
「おかえりなさい、リファニアさん・・・・・・。」
彼女の体から滲み出てくる哀しさと疲労。
その姿が、僕にはとても痛々しく映った・・・・・・。

【行動:定時通信受信(−0) リファニアと会話(−0)】
【位置:U-14 ムサイ艦橋】【残り行動値:0p】
【機体状況:肩部損傷 格納中】 【身体状況:通常】
【武装:頭部バルカン×2(残弾90%) ビームサーベル カメラ・ガン  ザクバズーカ(残弾3)
     ビームピストル×2 ビームシールド(破損) クラブ×1 ムサイ級軽巡(損傷軽微)】
【所持品:イブのロザリオ 拳銃 家族写真 コッペパン×2 水2リットル入り×2 弁当×1 お菓子少々】
【行動方針:イブを守る】
【同盟:03番イブ 20番リファニア 23番スタンリー】
あたしは椿
薔薇のように萎れはしない
桜のように散ることもない
最期には 萎れることなく 散ることもなく
ただ そのままに 首を落とす


「………なーんて、柄じゃないわね」

それよりも、今は相手を見つけないと。
心中前のアレって、ものすごく燃えて気持ちがイイって聞くけど、どうなんだろう。
だから、早く誰かに会いたい。会って色々してみたい。
でも、会った時点でいきなり殺されそうになっても当然なのよね。
話を聞いてくれる余裕があればいいのだけれど………無理かしら。

妄想と現実の都合をどう合わせようかと考えながら、
シェラザードはそのまま先に進み続けた。

【行動:Z20→Y20→Y19→X19に移動(−3)】
【位置:X19】【行動値残り:1】
【機体状況:AMX-004-2(3) キュベレイMk-U】
【パイロット状況:健康】
【武装:ビームサーベル(ビームガン兼用)×2、ファンネル×12、
     105mmザクマシンガン(弾倉×3)】
【所持品:ディパック、首輪、水2リットル入り2本、コッペパン×2
     軍用大型ナイフ 青酸カリカプセル1個入りロケット
      デンジャーな衣服・下着・道具類で一杯のスーツケース 抗ガン剤2週間分】
【方針:やりたいことをやってサヨナラ】
【同盟:なし;取りあえず気持ちイイことができそうな相手を探す】
307ラーズ ◆C5GRxBlS5o :04/02/16 12:47 ID:???
>302
向こうは待つ事にしたらしい…。…故に…
「感…謝…する…わ…。」
言い残し、目を閉じる…。眠ってはいないが…。
【行動:発作継続(4p)通信回線オープン(0p)】
【残り行動値:0p】
【位置:T17】  
【機体状況:異常無し】
【武装:ファンネル×6、両肩部3連装ミサイル×2、ビームサーベル・メガバズーカランチャー】
【SFS:スキウレ】
【所持品:ヤクト内(ディパック(中身は『飲料水2g入り4本』『地図』「食糧3日分」) レポート用紙1冊 )
手持ち(細長い(そしてかなり大きい)アタッシュケース(中身はライフル(残弾10)) 大型要塞の内部地図データ)】
【行動方針:報復。そして「決闘」観戦】
【同盟:なし(一時的利用目論み=シュウジ ベルク リナルド)】
308イブ・シュウリン ◆EVE/axNqpo :04/02/16 13:48 ID:???
アレンが死んだ。
その事実を前にしても、愁林は決して動揺する事は無かった。
シャワー室で感じた奇妙な予感の為でもある。
だが、それ以上に―――

「……」

よろめくように艦橋の扉をくぐった少女。
その、今にも崩れ落ちそうな小さな体を、そっと抱きとめる。

「お帰りなさい」

―――恋人の最期をその目で見届けた少女。
その彼女が、自らの感情を必死になって押し殺しているのだ。
それを差し置いてアレンの死を嘆く事は、愁林にはとても傲慢な行為に思えた。

だから、安易な同情の言葉を掛けることは敢えてせず。

「良く、頑張ったわね」

今は泣いても良いのよ―――そう、彼女に囁きかける代わりに。
愁林は、少女の髪を指先で梳くようにそっと撫でた。

【行動:仲間の帰還を迎える(-0)】【残り行動値:4p】【現在位置:U-14(ムサイ級艦橋)】
【特記事項:軽症(手当て済み、但し抗生物質の服用は必要)】
【機体状況:左腕Bシールド及び同前腕回路切断、同マニピュレーター損傷率71%、左肩装甲破損】
【武装:頭部バルカン×2、Bサーベル×2、Bシールド×2(左腕内蔵側使用不可)、
...    Bライフル(E残量54%)、4連装ヘビーマシンガン付きショットランサー(ヘビーマシンガン残弾48%)】
【所持品:(銀のロザリオ)、銀の腕時計、低反動拳銃(弾丸12発装填済み)】
【行動方針:ダグラスの“夢”を共に見続ける、彼の支えになりたい】
【同盟:No.05・ダグラス、No.16・アレン、No.20・リファニア、No.23・スタンリー】
『おかえりなさい、リファニアさん・・・・・・。』
ダグラスに、優しい言葉をかけられる。
その声に確かに混じった哀しみの色に、ダグラスも深い哀しみに包まれているのが解る。
『お帰りなさい。
 良く、頑張ったわね』
イブに、優しく抱きとめられる。
多くは語らず、優しくリファニアの髪を梳くように撫でるイブ。
ただ、それだけで、イブの哀しみと、労わりの気持ちは十二分に伝わってきた。

「……あ…………。」
ふたりに、"ありがとう"と、言おうとおもった。
だが、そう口にしかけた所で、リファニアはその言葉を飲み込んだ。
……その言葉を口にしたら、泣き崩れてしまう事が解ったからだ。
かわりに、リファニアはイブに抱きついた。力いっぱい、抱きついた。
両目をしっかりと瞑り、必死で涙と嗚咽を堪えながら。

……リファニアは震えていた。
愛しい温もりが失われた事による、魂の奥底から来る悪寒。
その悪寒が引き起こす震えだけは、さすがに隠す事が出来なかった。
自分の中に確かに有る、アレンの意識。
それがかえって、アレンの死を確かなものとして、認識させた。

「リファニア!!リファニア!!アレン、ドコ!!アレン、ドコ!!!」
トリィが、割り込むように飛んできた。
とっさにイブから離れ、トリィを抱きとめるリファニア。
リファニアの手の中で震える、小さな命。
その命は、リファニアよりも遥かに脆く、弱々しく、感じられた。
リファニアは、トリィを優しく抱きしめた。
抱きしめながら、優しく、声をかけた。
「大丈夫、トリィ。アレンは、"ここにいる"よ……。」
そのまま、トリィの羽毛を撫でるリファニア。
……トリィの震えがとまった。
いつの間にか、リファニアの震えもとまっていた。

リファニアの顔が、少しだけ、明るさを取り戻した。
明るさともに、強い使命感を顔に浮かべて。
リファニアは、イブとダグラスに向け、敬礼を捧げた。
左手にトリィを抱えたままではあるが、
しっかりと背筋を伸ばした、凛々しさすら感じさせる、敬礼であった。
「リファニア=ニールセン、ただ今帰艦致しました!
 ……ただいま、イブさん、ダグラス君。そして、トリィ。
 ここには居ないけど、スタンリーさんも。
 おっきな迷惑、かけちゃったね……。
 アレンは、最後まで戦士として、正々堂々と闘って、死んだ……。
 きっと彼は、満足に逝けたと思うよ。
 ……完全にでは、ないけど。
 そして、それを完全にしてあげるのは、私の役目だよ……。」
そう語るリファニアは、先程までの弱々しさを殆ど感じさせない。
強い使命感が、ギリギリのリファニアを、しっかりと支えていた。
【行動 : 帰艦報告(0)、トリィを鎮める(0)、残1 】
【位置 : U-14(ミョーコウ、ブリッジ) 】
【機体状況 : 表面に細かい損傷(幾つかビーム砲損傷)、スラスター損傷軽微、MA形態 】
【パイロット状況 : 頬に切り傷(治療済み)、心身共に重度の疲労 】
【武装 : 胸部3連装拡散メガビーム砲(一門破損)、リフレクタービット×10、
      腕部サイコミュ式 ビームソード×2、全身メガビーム砲×多数 】
【コンテナ入り武装 : 指揮官機用ブレードアンテナ(全体通信が行P1で可能)
            備考:コンテナはMS格納庫にあります。         】
【所持品: ディパック、首輪、コッペパン2つ、水2g入り2本(1本は空)、
      ジオン女性士官の制服、父の形見のジオン十字勲章、ジオン軍制式拳銃 】
【方針 : ??? 】
【相棒 : "喋る七面鳥"トリィMK-II 】
【同盟 : 03 イブ・シュウリン、05 ダグラス=ロックウード、23 スタンリー・M・イプキス 】
311アーネスト・マンソン
 眠りに赴く彼女を見て、ふと思う。
 今なら、簡単に殺せる。
 そして、食える。
 だが・・・・・・
 それに、価値は、ない。
 ただ殺し、ただ食らうだけならば、今までと同じ・・・・・・・
 見つけねばならない何かを悟った今、ただ繰り返すだけの日々を
続けるわけにはいかないんだから。
 見つけ出したものを点検する。
 ガスバーナー・・・・・・溶接に使う工具。
 だが、これは拷問器具にもなる・・・・・・肉を焼き、骨を焼き切られて
平静を保てる人間はいないだろう。これで焼かれた人間は、まず例外なく
悲鳴をあげ、動物のようにもがき苦悶する。
 人体をバラスのにも好都合な道具だ。これの中のガスは、爆発物としても
利用できる。
 ほかにも、いろいろ・・・・・・
 だが、何も思いつかない。
 俺も疲れているみたいだ。
 少し、眠るか・・・・・・?
 だが、その前に済ませておくべきを済ませておくとしよう。
 MSを調べ、消耗しやすい部品を交換しておく。彼女のジャベリン、
そして俺のガザDが今のところ使うことが出来る最大の戦力なの
だから。
 整備を済ませた後、医務室跡で見つけた薬物を服用する。
 GHB。睡眠圧縮剤。これを服用しての睡眠2時間は、通常の睡眠
8時間に匹敵するのだ・・・・・・
 もっとも、共に酒を飲むと、永遠の眠りについてしまう危険性が
きわめて高くもあるが。
 MSのシートに体を横たえ、眠りにつく・・・・・・
【位置:F5】
【機体状況:正常、MS形態】
【パイロット状況:ナンダカアタマオモインデスケドトリツカレテマスカオレ】
【武装:ガザD(現在搭乗中)
 ビームサーベル×2、背部ビーム砲×2、肩部5連装ミサイルポッド×2、
 ナックルバスター、足裏部2連装メガ粒子砲×2、脚部格闘用クロー×2
 ワイヤーホーク×1(左手に装備中)、バズハンマー×1(背部に装備中)】
【行動:MS整備;ジャベリン・ガザD(2P)道具のチェック(1p)薬物を併用しての睡眠(1p)残り0ポイント】
【コンテナ武装;ザクT;武装ザクマシンガン×1、予備の30連ドラムマガジン×1、ブービートラップ(クラッカー)×1】
【所持品: ディパック、首輪、軍用レーション2日分、水入りボトル2本(残り3g)、ナイフ、
 絞殺具、防弾ジャケット(拳銃弾対応)、ノーマルスーツ用酸素ボンベ3本(合計9時間分)、
 拳銃(弾丸15発)+予備カートリッジ2本、アサルトライフル(弾丸16発)+予備カートリッジ2本、天然フリーズドライのお肉800グラム
 ビームライフル×10、てづくりちょこ、てぃーちゃーちょこ、GHB10回分、ガスバーナー】
【方針:俺は、見たい。見たいんだ。結末を】
【同盟:サーティア・クワン】