【手を取り】ライダー共闘SSスレ【戦え】

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1名無しより愛をこめて
みんな、来てくれるかなぁ。
スレタイは阿弥陀でこうなった。
2名無しより愛をこめて:02/12/18 21:28 ID:JTGwpVjC
>>1
お前は、ハゲるぞ
3名無しより愛をこめて:02/12/18 21:28 ID:DwWR6Co5
前スレ
平成ライダーに昭和ライダーが出る話を考えよう!
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1033545802/l50
4THE OTHER WORLD:02/12/18 21:52 ID:tti4QOcQ
新スレおめでとうございます。
いやぁ危なかった。自分も危うくスレを立てる処でした。
暫くageで皆を集めた方がよさそうですね。
スレに容量オーバーがある事を初めて知りました。
とにかくオツです。
5氷川君好き:02/12/19 00:01 ID:LSYYGsbw
5


はおいといて、新スレ建ってよかった、
漏れも昨日建てようとしたけど、ホストではねられた。
THE OTHER WORLDさんが来ればそこがもう本スレ(*^o^*)
続き楽しみ

しばらくageでつね
6名無しより愛をこめて:02/12/19 00:48 ID:e7RJcgiW
あ、新スレ立ったのか。
質問あったんで、こっちに書いときます。
龍騎系は現実空間だと力を発揮できないみたいな設定があったけど、原作の王蛇VSタイガの第三ラウンドは現実空間で闘ってなかった?
変身してから鏡の中に入らずに闘ってたし。

あと、今シャドームーンVS王蛇のSS書いてるので、できればすぐに載せます。
「共闘」じゃあないかもしれないけど……いいんかな?
7名無しより愛をこめて:02/12/19 00:58 ID:08/0RbZh
>>6
第三ラウンドってトンネルの中のやつですか?いや違うんじゃないかな?
天井の所辺りにカーブミラーがありましたよ。一応、ミラーワールド突入シーン
はカットしたのでは?でないとインペラーが変身して出てきた意味が無いし。

共闘じゃなくても大丈夫です。仮面ライダー関連のSSスレですから。と、なったはず。
86:02/12/19 01:07 ID:e7RJcgiW
>>7
 いや、変身←ソードベント、ストライクベントってなった記憶が……あ、第二ラウンドとごっちゃになってるかな?
 
 一応、冒頭部分書けたので載せます。

9狂戦士:02/12/19 01:08 ID:e7RJcgiW
 某県某所にある山奥の廃工場。何年も前に放棄されたそこにあるのは、使い道の無い機材ぐらいのものだ。
 当然、人が訪れるような場所ではない。このような真夜中ならなおさらなのだが―――――男はそこに居た。
「ブラックサン……」
 男の口が最初に紡いだ言葉がそれだった。そしてすぐ、自分が何を言ったのか考える。
 思い出せない。
 何も思い出せないが、その言葉を呟くたび頭の奥が燃えるように熱くなる。
「ブラックサン…ブラックサン…ブラックサンブラックサンブラックサンブラックサンブラックサン!!」
 体内で燃え盛る炎を振り払うが如く、右腕を振るう。それが後ろのブロック塀にぶつかると、それはたやすく粉々に砕け散った。
 その瞬間、頭を焦がす炎がわずかに治まったように感じた。だがそれは本当にわずかなもので、一瞬にして脳裏で再び炎が燃え盛る。
 この炎を抑えるにはどうすればいいのだ。たとえ目に付く物体を手当たり次第破壊したとしても、かなわないだろう。それを男は知っていた。
 そして
 どうすればいいのかも、すでに知っていた。
(戦いだ……)
 朧気だが、かって自分は戦っていたという記憶がある。そして、その瞬間だけ自分は満足できた気がする。
 なら戦うしかない。
 自分が何物であるか、何をしていたかなど、男にとって考える価値すら無い物だった。
(俺は戦うのだ……それだけでいい)
 男がひとつの結論に達した瞬間。
 夜空を覆っていた雲が割れ、隠れていた月が顔をだす。月明かりが男の体を照らし出した。
 全身を纏う白銀の装甲。甲虫を連想させる仮面。
 そして腹部で淡い光を放つ、謎の輝石。
(ああ……)
 自分の姿を眺めたとき、かって自分が何と呼ばれていたか、ようやく思い出した。
 今の男にとってはさして重要なことでもないが、とりあえず覚えておくことにする。
「俺は……世紀王……」
 日食の日に生まれた、五万年に一度の選ばれし者。
「世紀王シャドームーン……」
 
 
10狂戦士:02/12/19 01:09 ID:e7RJcgiW
「イライラする……」 
 浅倉威は目の前の物体を睨んで呟いた。
 焚き火の前で木の枝に刺されて焼かれている、拳ほどの大きさの物体。
 数分前、朝倉の目の前を跳んでいたカエルだった。
 焼けたのを確認すると、枝を手にとってガブリと噛み付く。お世辞にも美味いとは言えない味だった。
 悪食な浅倉であるが、さすがにこんなものを食べ続けていると、正直気が滅入ってくる。
 ふと脳裏に、考えるだけでイライラする人間の顔が浮かんできた。自分を無罪にできなかった役立たずの弁護士、北岡だ。
(あいつの事務所で食ったものは美味かったな……)
 用があれば、また出向いてみるか。そんなことを考えながら、カエルを腹におさめていた。
 しかし、その手が突然止まる。
「……誰だおまえ」
 音も無く現れた一人の男に向かって呟く浅倉。白銀の鎧を纏う男……シャドームーンは何も答えなかった。
「……おまえも食うか?」
 そう言って食べかけのカエルを向けるが、シャドームーンはそのまま通り過ぎる。
 彼の目には浅倉はただの人間としか映っていなかったからだ。
「待てよ。おまえライダーだよな?」
 『ライダー』という単語に反応して、シャドームーンの歩みが止まる。浅倉はそれを肯定と判断した。
 自分の知っているライダーとは違う気もするが、香川のオルタナティブのような前例もある。それに何より、浅倉にとっては戦えるという事実が大切だった。
「ちょうどイライラしていたトコだ……やろうぜ」
 浅倉が懐から一枚のカードを取り出す。
 するとごみ捨て場に放置されていた大鏡が歪み、鋼鉄の獣が飛び出した。
 メタルゲラス……かって浅倉の手により葬られた、芝浦淳の契約モンスターだ。一度は浅倉の命を狙っていたが、今では契約という枷に縛られ、手足のように使われている。
「!?」
 驚愕するシャドームーンにメタルゲラスが襲いかかり、鏡の中に引きずり込んだ。
 それを見送ってから、浅倉が鏡にカードデッキを向ける。Vバックルが腹部に現れた。
「変身!!」
 光が浅倉を包み、紫の装甲を纏う戦士が現れる。
 仮面ライダー王蛇……その名に恥じぬ実力と残忍さを持ち合わせたライダーだ。
「久々に……楽しめそうだ」
 仮面の下で唇をニヤリと歪ませ。
 紫電の大蛇が鏡へと飛び込んだ。
116:02/12/19 01:11 ID:e7RJcgiW
まだここまでしか出来上がってません。
近いうちに仕上げられると思いますので、よろしくお願いします。
12名無しより愛をこめて:02/12/19 01:14 ID:rE55xUvJ
>>9-11
面白い!期待してます!
13前スレ875:02/12/19 01:25 ID:3nvKTvyL
前スレでオリジナルライダーの質問をさせていただいたものです。
お答えいただきどうもありがとうございました。
ここが新スレになったばかりのようですので、時期をずらして
【歴代競演】ライダーのSSを考えよう!【オリジナルOK】
あたりでスレ立ててみようかと思います。
それまで以前のネタ整理しておきます。
14名無しより愛をこめて:02/12/19 01:49 ID:sggIqVyP
>>1
お疲れ〜。
15名無しより愛をこめて:02/12/19 02:09 ID:BBoI0yrI
前スレってもうすぐ読めなくなるよね?
今までのSSを保存したHPとかがあるといいんじゃないかと。
人任せで申し訳無いけど。
16THE OTHER WORLD:02/12/19 22:56 ID:nb46pixy
>>6さん
イイですね、悪と悪の対戦。何か燃えますね。続きも期待してます。

>>前スレ875さん
このスレでも大丈夫なのではないですかね?自分も沢山オリジナルライダー出してますし。
提案なんですが、一度、予告編かダイジェスト編を作って此処に乗せてみてはいかがですか?
それで皆さんに判断してもらえば良いのではないでしょうか?
まぁ自分も今後書くかは分からないですが、オリジナルライダーの構想はあるので
とても気になります。

>>15さん
すみません。お役に立てそうにありません。
HPを持っていて協力してくれる方を捜すのは難しいのでは?
スレのHTML化を待つしかないのではないですか?
それまでは個人でスレやSSを保管するのが手っ取り早いと思います。
17名無しより愛をこめて:02/12/20 14:48 ID:d880oi2f
もう一度ここに載せるとか・・・
いえただの独り言です。
18前スレ875:02/12/21 03:12 ID:1jogtzGT
では冒頭だけ出させていただきますね
SSというよりは全52話を想定したプロットみたいなもんなのですが
まだ微妙なのでsageで


仮面ライダー Heat on!(仮題)

第1話「逃亡」

頭の中に呼びかける男の声で目を覚ます主人公・神城武人(以降タケト)。
強化液に満ちた水槽の中で記憶の糸を手繰る。
天才的な頭脳と抜群の運動神経を持つ大学生であったタケトは、同じ大学に在籍する恋人ミサキとのデートの後、
正体不明の武装者に襲われ連れ去られたのが、記憶はそこでプッツリ途切れてしまっていた。

タケトは頭の中に響く声に導かれるようにして、そのままその場所からの逃亡をはかる。
軽く叩いただけで強化硬質ガラスを叩き割るその自分の力に驚くタケト。
さらに追って来た武装戦闘員の発砲した弾に当たっても傷ひとつつかず、
逃げようとして信じられないスピードで走る自分に驚愕し、頭の中は混乱、パニック状態に陥っていく。
そして、蜘蛛の姿をした異形の怪人に追いつめられて、混乱と恐怖とで人間としての理性が吹っ飛び、
自らも黒い異形のバッタの怪人へと変身していく。
蜘蛛怪人を退け、基地を脱出したタケトは人間の姿に戻るが、混乱は続く。

街へと辿り着くが、そこにもまた追っての魔の手が伸びていた。
複数の蜘蛛型怪人に追われ、またしても混乱と恐怖に襲われ、黒い異形のバッタの怪人へと変身するタケト。
複数の敵を相手に本能のままに戦い敵達を倒すも、自らも深い傷を負い、街の暗い路地裏で意識を失し倒れる。

そして傷つき倒れたタケトの前に一人の男が現れる・・・
19前スレ875:02/12/21 03:16 ID:1jogtzGT

第2話「本郷猛」

タケトはとある山荘で目を覚ます。タケトを救い山荘まで運んだ男は自らを「本郷猛」と名乗った。
その男の声は、眠っていたタケトの頭の中に呼びかけてきた声そのものであった。
本郷猛はタケトに向って、タケトが現在置かれている境遇についての説明をはじめた。
まず人智を越えた全地球規模のテロリスト集団であるショッカーについての存在。
そしてタケトがそのショッカーによって仮面ライダーに改造されてしまったことを告げる。
衝撃の事実を知り、激昂し動揺するタケト。「嘘だぁ!」と叫ぶも己の目で見てしまった驚異的な力の数々。
そして記憶に微かに残る黒い異形のバッタの怪物と化した自らの姿。
事実を受け入れきれないタケトは、苦悩と混乱、悲しみ、怒り、恐怖、不安に包まれる。
しかし怒りにまかせて叩きつけた拳で地面に大穴をあけてしまったことがそれは嘘ではないと物語る。

力のコントロールが上手く出来ずに、家を壊し、食事も満足に出来ないタケトに、本郷はまず力のコントロールの方法を教えていく。
普通の人間との感覚の違いに戸惑うタケトだが、やがて徐々に今までとは違うその力加減を修得していく。
普通の人間ではなくなってしまった事を受入れられないタケトに、本郷はまずその事実を受け止めよと諭すが、
「あなたにこうなってしまった僕の気持ちがわかるというんですか!?」と反論される。
本郷は遠い目で「わかるよ、私にも痛いぐらいに君の気持ちが・・・」と頷く。
「そんな訳ないじゃないですか!もういいから僕を放っておいてください!」と自暴自棄になり、一人山荘を走り出て行くタケト。
20前スレ875:02/12/21 03:18 ID:1jogtzGT
↑2話続き

一人自らの運命を嘆くタケトの前に追っ手の蝙蝠怪人が現れる。
タケトはまたしても混乱と敵怪人への恐怖、そして何より自分自身がまたしてもあの黒い異形のバッタの怪物になることへの恐怖と不安に襲われる。
「いやだぁぁぁ、化け物にはなりたくないぃぃぃ」そう言いながら黒いバッタの怪人へと変わっていくタケト。
目の前の蝙蝠怪人を倒すが、理性を失い、負の感情に囚われてしまっているタケトは暴走し、あたりを手当たり次第壊しはじめる。

そして異変を察知して駆けつけた本郷猛。
「タケト、お前は化け物なんかじゃない、お前は人間の心を持った仮面ライダーだ!」
そう言い本郷猛は1号ライダーへと変身、暴走するタケトの心・黒いバッタ怪人と対峙する。

3話につづく・・・

<書いたらスゴイ長くなちゃったスマソ
21THE OTHER WORLD:02/12/21 11:37 ID:jzQo+RSF
おお!!なんか正統派ライダーですね。
自分は面白いと思いますし、このスレでも良いと思いますが皆さんどうですか?
22名無しより愛をこめて:02/12/21 15:18 ID:SFXbOfKj
うん、いいとおもうよ。
できればいつ頃の話なのか説明が欲しい。
旧一号ライダーの頃?ヨーロッパ活躍期?新一号の頃?
それともそれ以降?
あと舞台は日本?外国?

続きを期待します。

THE OTHER WORLD さんの続きも期待してますのでお願いします。
特にギルスの活躍があるといいな。

二人に期待age

23名無しより愛をこめて:02/12/21 17:35 ID:p2nieXRM
他スレで書いたんだけどこっち向きかと思ったのでコピペします
龍騎劇場版ラストシーンより(注・私は龍騎劇場版見てません)

ハイドラグーンの大群の前に劣勢にたつ二人。敗北は時間の問題と言えた。
ナイト「くっ・・・・・・恵理」
龍騎「う、うわああああ!」
ついに力尽き倒れる龍騎&ナイト。止めを刺すべく近づいてくるシアゴーストの群れ。

そのとき二人の仮面の男が乱入し龍騎たちを守った。
一号「敵は多いな一文字。いや、たいしたことはないか」
(BGM レッツゴー!ライダーキック がかかる)
龍騎「あなたたちはいったい・・・・?」
二号「人類の味方、そして人類の脅威の敵さ」

その言葉をきっかけにするように次々と現れる仮面の戦士。
(BGM 9人ライダー永遠に に切り替わる)
V3「父さん、母さん、雪子・・・二度と繰り返させん!」
ライダーマン「俺の償いはまだ終わっていない!」
X「親父、見ていてくれ!」
アマゾン「アマゾン、トモダチマモルタメタタカウ!」
ストロンガー「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!
聞け悪党ども!俺は正義の戦士!仮面ライダーストロンガー!」
スカイライダー「貴様ら人類の敵だ!許さん!」
スーパー1「俺は人類が未来をつかむ姿を見届けてみせる!」
ZX「人々を守るために戦う、それが今の俺の生き方だ!」
シン「愛・・・俺は息子を守りぬいてみせる!」
ZO「宏君、愛し合いながら一生懸命生きている者たちを守るのが俺の使命だな」
J「地空人・・・俺に愛する自然を守る力をくれ」
24名無しより愛をこめて:02/12/21 17:36 ID:p2nieXRM
向かってくるハイドラグーンに向けてガトリング砲とミサイルの援護射撃が飛ぶ
(BGM BELIEVE YOURSELF に切り替わる)
G3−X「人間の未来は人間が切り開く!」
G4「俺が死を背負っているのはお前たちのような存在を倒すためだ」
アナザーアギト「もう雅人のような悲劇はおこさせん」
ギルス「平凡に生きられることがどれだけ大切か・・・お前たちに踏みにじらせん」
アギト「俺はみんなの居場所を守る!それが俺のいるべき場所だ!」
(BGM 仮面ライダークウガ!に切り替わる)
クウガ「みんなに笑顔でいて欲しいから・・・俺は戦う!」

倒れていた龍騎とナイトに光があたり二人の体力が戻る。
その光をベルトより放ったのは・・・
(BGM 永遠のために君のために に切り替わる)
RX「俺は太陽の子!仮面ライダーBLACK!RX!さあ二人とも立つんだ!
俺たちとともに戦おう!」

一号「みんな行くぞ!」
(BGM 果てなき希望 に切り替わる)
龍騎「なんかよくわかんないけど・・・勝てそうな気がしてきた!」
ナイト「はしゃぐな」
25前スレ875:02/12/21 17:47 ID:6/Ts2yyE
>>22
確かにここまでだと1号ライダーの時期に思われそうですが、
設定は現代か今より数年先の未来ぐらいの感じです。場所は今のところ日本です。
藤岡さんがもう一度ライダーをやりたいと言っていた記事を読んで考えたものなので。
この先歴代ライダーが続々登場です。
後そもそもの設定とかに詳しいわけではないのでその辺はお許しください。
26仮面ライダー Heat on!:02/12/21 17:49 ID:6/Ts2yyE

第3話「宿命」

タケトが変身した黒いバッタ怪人と戦う1号ライダー。
性能的に最新の黒いバッタ怪人を技で翻弄する1号ライダー。
暴走により激しくエネルギーを消費したところに、
ギリギリまで力をセーブしたライダーキックをあび、人間の姿に戻って意識を失い倒れるタケト。

ベッドで目覚めるタケト。「あなたも仮面ライダーだったんですね?」
「そう、私が30年前、この世で最初に仮面ライダーになった男だ」
そして本郷はこの30年間で20人近く(正式な数はまだ未定)仮面ライダーが生まれ、
世界中に組織されているショッカーに対抗するべく世界各地に散っていることを説明する。
「あなたは僕にも仮面ライダーとして戦えというのですか?」そう訪ねるタケトに、
「いや、ライダーとしての戦いの日々は辛く苦しい棘の道だ。余程の覚悟がなければならい。
君にも我々と同じような苦しみを味あわせたくはないという気持ちもある。」そう答える本郷猛。
「しかしこれだけは覚えておいてくれ、君は人智の力を手に入れた。
その力を私利私欲のために使うことは自らの身を滅ばすということを。」

何故自分がこんな目にあわなければならないのか、何故改造されなければならいのか、
自分の境遇、運命、そして改造されてしまった自分の肉体を激しく呪うタケト。
本郷はまず自分に与えられた現実を受入れよと諭す。
そして、敵を恐れ、自らが変身することを恐れ、不安に感じたその心に打ち勝てと言うのだった。
どんな時でも人間としての心・理性を失わないことが、お前がバッタの怪人になるか仮面ライダーになるかを分けるのだと。

タケトは思い悩みながら山中を歩き回るが、悲鳴を聞きつけ駆けつける。
偶然地元の幼い少女(由美ちゃん)がタケトを追って来た怪人に出くわしてしまったのだ。
それを見たタケトははじめて自らの意志で仮面ライダーに変身することに成功する。その体色は緑色であった。
人間の理性を持った仮面ライダーとして追っ手の怪人を倒すタケト。
そしてその戦いを遠くから見つめるもう一人の男がいた・・・
27名無しより愛をこめて:02/12/21 19:20 ID:y62z6PRS
>仮面ライダー Heat on!

新スレ出来たと思ったら早速新作が。
新仮面ライダー、このスレでは珍しい発想だし面白い。
期待してます。
28ライダージェネレーション:02/12/21 19:27 ID:W9KhdKUU
プロローグ 


 鏡に囲まれた空間にその男はいた。
 男の名は、神崎士郎。ある目的を達成する為に13個のカードデッキを作り出し、終わりのないバトルを仕組んだ張本人である。
「…何の用だ……」
 突然、神崎は自分以外誰もいない筈の空間にそう呟いた。すると―
「貴方に…頼みがあります」
 何もない筈の空間が光輝き、そこから1人の青年が姿を現した。
「頼みだと…」
「はい…」
 神崎の睨みつけるような視線を受け流しながら、青年は話し始めた。
「今、滅びの力を持つ者達が現れようとしています」
「………」
「その者達は既に、この世界と共に存在する幾つもの世界を…滅ぼしています」
「………」
「その力に対抗できるのは…貴方が生み出した鏡の世界の戦士達を含め、ほんの僅かな者達だけ…」
「…それで?」
「私はこの世界に住む者達を守りたい…例え、私が望まない進化を遂げようとしている者達であっても……」
 そう言うと青年は言葉を切り、そっと虚空を見上げた。
「……協力しろ…そう言いたいのか」
「…強要はしません。ですが、このままでは貴方の望みが叶わなくなるかも……しれません」
 青年の言葉の後、暫しの沈黙がその場を支配した。そして―
「……いいだろう」
 神崎は青年の頼みを承諾した。
「ありがとう…」
「勘違いするな…俺は目的が達成されないのが、困るだけだ…」
 そう言うと神崎はその空間から姿を消した。恐らくライダー達へバトルの一時中止を告げに向ったのだろう。
「私も…消えるとしましょう」
 神崎が消えた事を確認した青年は、そう呟き、自らもまた姿を消した。
 鏡の世界の戦士=ミラーワールドライダーに匹敵する力を持つ戦士達を召還する為に…
29ライダージェネレーション:02/12/21 19:32 ID:W9KhdKUU
第1話 『集結』 


「ここは……どこだ?」
 そんな事を呟きながら、城戸真司は周囲を見渡した。だが、自分の周囲全てが白い光に包まれており、周囲の状況を知る事は出来ない。「確か…モンスターが出たんで、変身して、モンスターと戦って……」
 状況を知る事が出来ないと悟った真司はここに至るまでの記憶を辿りはじめた。
「モンスターを倒して……そしたら、浅倉と北岡さんが出てきて乱戦になって…暫くしたら……神崎士郎が―」
 『神崎士郎』このキーワードによって、真司は何かを思い出した。 
「そうだよ! 神崎士郎が出てきて、『ライダーバトルは一時中止する』って言って、そしたら光に包まれてここに来たんだ」
「『来た』と言うよりも『連れて来られた』の方が正しいんじゃないの?」
「どちらにせよ、神崎士郎がまた何か企んでいるんだろう…迷惑な話だがな…」
「たくっ…戦いの途中で邪魔しやがって…イライラするぜ……」
 真司の言葉に三者三様の反応を返す北岡秀一、秋山蓮、そして…浅倉威。
「どうだ? ここで第2ラウンドを始めるか…」
 そう言うが早いか、カードデッキを見せる浅倉。どうやら今、彼のイライラは相当な物らしい。
「ちょっと待てよ!」
 すかさず真司は浅倉に異を唱え、そのまま強い口調で話を続けた。
「何で俺たちが、こんな所へ連れてこられたのか。それ以前に神崎士郎の目的って奴を知るのがせんけ―」
「そんな事はどうでもいい」
「な、なんだと!」 
「俺は戦えればそれでいい…やるのか、やらねえのか……」
 そう言いながらカードデッキを構える浅倉。   
「だから! そういう場合―」
「いいだろう」
「蓮!?」
「いい加減、決着をつけなくちゃね」
「北岡さん!?」 
 真司を押しのけるように前に出る蓮と北岡。2人とも完全に戦う気だ。
30ライダージェネレーション:02/12/21 19:33 ID:W9KhdKUU
「2人ともま―」
「こいつを黙らせない事には、話が進まん」
「そういう事、珍しく意見が合うじゃない。なんちゃら山君」
「…秋山だ」
 次の瞬間、3人はそれぞれの変身ポーズを決め―
「「「変身!!」」」
 自分達のもう1つの姿、『仮面ライダー』に姿を変えた。
 秋山蓮が変身した『仮面ライダーナイト』
 北岡秀一が変身した『仮面ライダーゾルダ』
 そして、浅倉威が変身した『仮面ライダー王蛇』
 3人のライダーを互いに睨み合い…そして―
「戦っている時だけ、イライラが収まる」
 浅倉の言葉と共に3人は同時に飛び出した。
 3人の手にはそれぞれ『翼召剣ダークバイザー』、『機召銃マグナバイザー』、『ベノサーベル』が握られている。
 そして、ナイトの剣と、ゾルダの放つ弾丸が王蛇に襲い掛かった次の瞬間!
「ライダーの戦いは…中止すると言った筈だ」
 周囲に黄金の羽を撒き散らしながら、神崎士郎が姿を現した。それによって中断される3人の戦い。
「もう一度言う…ライダーの戦いは一時中断する」
「理由を聞きたいんだけど…まさか、単なる気まぐれって事はないよね?」
 元の姿に戻り、神崎士郎に問う北岡。真司と蓮も言葉にこそ出さないものの、その顔からは同じ思いが感じられる。だが―
「……お前達が知る必要はない…」
 神崎の口から出た台詞は真司達の予想通りだった。
「あのなぁ…」
 神崎の言動に怒り心頭の真司。今にも、食って掛かりそうな雰囲気だ。その時―
「その質問には…私が答えましょう」
 虚空から声が響き、そこから光と共に青年が姿を現した。
「だ、誰だよ…アンタ!」
 青年の登場に少々怯みながらもその正体を問う真司。しかし、青年の答えは意外なものだった。
「私は……この星の行く末を見守る者…」
「星の…行く末? あ、アンタ一体…何者なんだ」
 青年の放つ威圧感に圧倒されつつも、なんとか言葉を搾り出す真司。
31ライダージェネレーション:02/12/21 19:34 ID:W9KhdKUU
「貴方達に…頼みたい事があります」
 だが、青年は真司の言葉を受け流し、話を始めた。
「今、滅びの力を持つ者達が現れようとしています」
「滅びの…力?」
「その者達は既に、この世界と共に存在する幾つもの世界を…滅ぼしています。そして―」
 そこで青年は一旦言葉を切り、真司達4人を見渡すと
「その力に対抗できるのは…貴方達、鏡の世界の戦士達を含め、ほんの僅かな者達だけなのです」
 と、告げた。
「ちょ、ちょっと待った! 『鏡の世界の戦士達を含め』って事は…俺達以外にもこういう力を持った人がいるって言う事なのか?」
 真司の言葉に青年は暫し、虚空を見上げ、そして― 
「……はい、戦士は全部で4人」
 そう言うと、青年は右手を虚空にかざした。すると、そこに4つの光が出現した。
「1人は…古代の霊石の力を宿した戦士…クウガ」
 声援の言葉と共に右端の光に映し出された1人の男性、それは仮面ライダークウガ、五代雄介!
「もう1人は…限りない進化を続ける存在…アギト」  
 続いて、右から2番目の光に映し出されたのは、仮面ライダーアギト、津上翔一!
「3人目は…アギトと同様の力を持つ存在…ギルス」
 左から2番目の光には仮面ライダーギルス、葦原涼が!
「最後の1人は…人でありながらアギトと同等の力を持つ勇者」
 そして、左端の光には仮面ライダーG3−X、氷川誠が映し出された。
32ライダージェネレーション:02/12/21 20:08 ID:W9KhdKUU
「こ、この人達が俺達と同じ力を持った戦士…」
 光に映し出された4人の戦士を見つめながら呆然と呟く真司。蓮達3人の顔もある種の期待で彩られている。
 もっとも…浅倉の場合は戦う相手が増えた事に関する期待であるが……
 そして、4つの光が次第に弱まり、それと同時に4人が姿を現した。
「貴方達8人が…この星の希望の光です」
 ついに集結した8人の戦士達を見つめながら、青年は静かに…だが、はっきりとした口調で呟いた。



次回予告
 
青年の導きにより時空を超える8人の戦士。
そこは、恐怖と絶望に彩られた暗黒世界だった。
人々の笑顔を取り戻す為、闇の組織に立ち向かう戦士達。
そして、異世界の戦士達が姿を見せる時、物語は大きく動き始める…。

次回、ライダージェネレーション第2話『異界の戦士達』にご期待ください
33白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/21 20:20 ID:heSC8w6F
皆さん、始めまして。
前スレ372、388、389、392、393、397398、399で、
ライダージェネレーシュンを掲載させていただいた者です。
訳あって連載途中で中断していましたが、連載再開できる事になりました。

これから、ちょくちょく投稿していこうと思うのでよろしくお願いしますm(_ _)m
34名無しより愛をこめて:02/12/21 20:54 ID:y62z6PRS
白い青年さん、続き楽しみにしてます
35白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/21 23:16 ID:sTSjk87i
ライダージェネレーション

第2話 『異界の戦士達』 


「えぇ! 貴方があの身確認生命体第4号なんですか!? …すっげ〜、大スクープだよ!!」
「はしゃぐな! 小学生か、お前は!!」
「何だよ! 蓮!! お前は凄いと思わないのか!!」
「ああ、思わん」
「お前なぁ…あ、そうだ! 五代さん、今度取材させてください! OREジャーナル単独で!!」

 興奮した真司が雄介に取材を申し込んでいた頃、翔一、涼、氷川の3人はあの青年と対峙していた。
 暫しの間、青年と3人の間を沈黙が支配し、そして―
「お前のせいで…」
 涼が口を開いた。その声は怒りに震えている。 
「リサも亜紀も…お前のせいで!!」
「葦原さん!」 
 青年に殴りかかろうとする涼を必死になって止める翔一と氷川。
「落ち着いてください! 葦原さん」
 2人の言葉に、振り上げた拳を下ろす涼。
「わかってる…コイツを殴っても、2人は帰ってこない…その位……わかってる」
 怒りを必死に堪えながらも、青年に鋭い視線をぶつける涼。
「貴方の心に…癒す事の出来ない深い悲しみを感じます…そして、その原因が私と、私の僕にある事を…」
 そう言うと、悲しみに表情を曇らせる青年。
「あの時、私は過ちを犯していました。人は進化する生き物…その事実を認めようとせず、その進化を遮ろうとしていました…」
 青年の言葉を無言で聞いている3人。よく見ると真司達もその話に聞き入っている。
「その為に、多くの人間達に悲しみを与えてしまった…その罪は償う事が出来ないほど…重いものです」
 その言葉の後、暫しの沈黙が場を支配した。そして―
「では、貴方達を戦いの場へと誘いましょう」
 その声と共に青年は、8人を連れ、空間転移を行った。
「……言い忘れていたが、今回は特例措置として現実世界でもモンスターの力を使えるようにしてある」
 揺らぐ風景の中で真司達は神崎の声を聞いた。
36白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/21 23:18 ID:sTSjk87i
「なんだよ…これ……」
 真司達は目の前に広がる光景に言葉を失った。廃墟と化した街並み、希望を…光を失い、恐怖に怯える人々。
 まさに『暗黒世界』と言う響きが、ピッタリの光景だった。
「何処なんですか? ここは…何処なんですか?」
 いつもより幾分強い口調で青年に詰め寄る翔一。その目からは強い怒りが感じられる。
「ここは…貴方達がいる世界と壁1枚を隔てた世界……」
「壁1枚を…隔てた世界?」
「そう…この世界は言わば『葉』。…『世界樹』という大木に存在する、無数の世界の1つなのです…」 
 そこから、青年の話が暫く続いた。だが、その内容は余りに複雑な為―
「仕方ない。俺が内容を要約してあげるから聞いとくように…」
 理解できたのは北岡ただ1人だった。
「要するに、この世界は俺達がもといた世界と平行に存在する世界…要するにパラレルワールドって事」
「ああ、SFなんかでよくあるアレですか」
「それで、パラレルワールドは無限といっても良いほど、無数に存在するんだけど…」
 ここで北岡は一旦言葉を切り、言葉を選ぶようにして、話を再開した。
「…ある日、1つのパラレルワールドで…『滅びの力』、要するに樹木を食い荒らす害虫が生まれた」
「害虫…」
「それで、その害虫は生まれた世界を食い尽くしただけじゃ飽き足らず他の『葉』…即ち他の世界に侵食を開始した」
 北岡の要約の後、暫しの沈黙がその場を支配し―
「それじゃ、僕達が呼ばれた理由って…」
 翔一が搾り出すように声を発した。
「…そう。害虫達に好き勝手させない為の『殺虫剤』として俺達が呼ばれたって事」 
「私が直接、手を下す事も出来ます。ですが、それは……この世界の秩序を…乱す事になります」
「なるほど、だから俺達に白羽の矢を立てたという訳か。それなりに力を持ち、アンタよりも世界に与える影響が少ない俺達を…」
 蓮の言葉に青年は頷き、真司達8人を見つめた。 
「引き受けて…もらえますか?」
37白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/21 23:18 ID:sTSjk87i
暫しの沈黙、そして―
「俺の力で、皆が笑顔になるなら…」 
「俺…戦います」
「…いいだろう」
「人々を守るのは警察官の義務です」
「俺がライダーに変身するのは、人を守る為だから…」
「他に選択権は無いようだしな…」
「仕方ない、やりますよ」
 雄介、翔一、涼、氷川、真司、蓮、北岡が次々と承諾し―
「俺は戦えるなら…それでいい……だが、勘違いするな…この戦いが終わったらお前らと戦う」
 最後に浅倉も了承した。
「ありがとう…私は、貴方達がこの世界で本来の力を発揮できるように力を尽くします…」
 青年は8人にそう言うと、空間転移によって姿を消した。
「この世界にも…『滅びの力』に立ち向かう戦士達がいます。叶うならばその者達と、力を…あわせて下さい」
 8人にこう言い残して…

「それじゃあ、皆さん! 一緒に頑張りましょう!!」
「はい!!」
「俺、頑張ります!!」
 出会ったばかりだというのに、雄介、翔一、真司の3人はもう意気投合していた。そして―
「単純な奴が増えたな…」
「今日はやけに意見が合うね…なんちゃら山君」
「…秋山だ」
 と、北岡と蓮も毎度のやり取りをかわしていた。その時!!
「逃げろ! 『ヴァルド』の人間狩りだぞ!!」
 この一声で周囲は瞬く間にパニック状態となり、人々は怯えた顔で逃げ惑い始めた。
「な、なんだ!?」
「どうやら…『滅びの力』とやらのお出ましみたいだよ…」
「行きましょう! 皆さん!!」 
 氷川の声と共に8人は駆け出した。
38仮面ライダー Heat on!:02/12/22 01:38 ID:6/R7/MEN
みなさま、あたたかいお言葉ありがとうございます。

第4話「一文字隼人」

徐々に自分の境遇を受け入れ、恐怖や不安に囚われないようになってきたタケトだが、心の中で思い悩んでいた。
一体自分はこれからどうしたらよいのか?何をすべきなのかと?

そんな折、川で地元の子供達と楽しそうに釣りをして遊ぶ男と出会う。
「どうだい、お前さんも釣りしてみないか?」男に誘われ並んで釣りをするタケト。
その男は自分が一文字隼人であり、2号ライダーであることをタケトに告げる。
「一文字さんはどうして戦っているんですか?」訪ねるタケト。
「お前さんはもうその答えを見つけたんだと思っていたんだがなぁ〜」
少女を守るために戦ったタケトを見つめていたのは一文字隼人であった。
子供達と川で楽しそうに遊びながら一文字隼人は言う。
「何が正義かはわからんような世の中だが、俺はただこの子達の笑顔が曇らぬように、
ただそれだけのために戦っている。そんな答えではダメかね?」
黙って考え込むタケト。

そこへ追っ手怪人の襲撃。「早く子供達を安全な場所へ!」「一文字さん俺・・・」
「迷いのあるうちはやめた方がいい、まだ迷っているんだろう?」無言のタケト「さぁ早く!子供達を頼む」
そう言い2号ライダーに変身する一文字隼人。2号の力を見せつけ敵怪人を倒す。

一文字と共に山荘に戻るタケト。本郷と一文字の再会。
一文字「奴らの動きが掴めたぞ、本郷。仕掛けるか?」「うむ」
世界各地に拠点を持ち大規模なテロ活動を行うショッカー。
ショッカーにいる大勢の幹部達は世界各地の拠点で指揮をとっている。
20人近くに上るライダー達にはそれぞれ宿敵ともいえる因縁の幹部がいて、
その幹部を追って各人が普段は個別に活動をしているのであった。
しかし全世界に散らばるショッカー幹部達も半年に一度必ず日本を訪れるのであった。
その明確な理由は謎だが、現時点では日本の何処かに大首領がいるからではないかと推測されていた。
本郷と一文字もそれぞれ宿敵・死神博士とゾル大佐を追って日本に帰って来ていたのであった。
39仮面ライダー Heat on!:02/12/22 01:39 ID:6/R7/MEN

第5話「決意」

死神博士とゾル大佐の行動を追う、本郷と一文字。タケトはひとり山荘に残る。
タケトは川で以前自分が助けた地元の少女由美ちゃんと再会する。
「お兄ちゃんにこの間助けてもらったお礼を言おうと思って」
変身する姿を見られてしまったタケトは気まずそうに言う。「お兄ちゃんがコワクないのかい?」

本郷と一文字は偽情報をつかまされており、2人が現れるのをショッカーの無数の怪人と戦闘員達に待ち伏せされていた。

川辺に座り由美ちゃんと話をするタケト。
「コワクなんかないよ、由美知っているよ、お兄ちゃんは仮面ライダーなんでしょ?
由美のお父さんお母さんもショッカーに殺されちゃったの。だから今はお爺ちゃんたちと一緒に暮らしているの。
由美もお父さん、お母さんと一緒にやられそうになっちゃたんだけど、仮面ライダーが助けてくれたんだよ。」
由美ちゃんは実は以前に1号ライダーに助けられていたのであった。
「仮面ライダーは私達をショッカーから守ってくれる人の姿だもん、全然コワクなんかないよ」
「お兄ちゃんの仮面ライダーに名前つけてあげるね」そう言いいろんな名前のアイデアを出すがどれも変なネーミングでボツ。
そして何案目かにして「じゃぁねぇ、ヒートってのはどう?由美が好きなお歌にでてくる英語なの」

ピンチではないが敵の数の多さに手間取る1号2号のダブルライダー。
そこへ現れる緑色の新ライダー「僕も、、僕も戦います!」
3人で戦い敵を倒すが、死神博士とゾル大佐には逃げられる。
そしてタケトはダブルライダーに向って言う。
「僕は仮面ライダーヒート、僕がはじめて守った人につけてもらった名前です。」

そして2日後、本郷と一文字は再び死神博士とゾル大佐を追って海外に行くことになる。
本郷はタケトに東京に行き立花藤兵衛という人を頼れと言い、住所入りのメモを渡す。
こうしてタケトの戦いは東京で新たな展開を向えるのであった。
40仮面ライダー Heat on!:02/12/22 03:45 ID:i6logJ+Z
この辺からテイストが変わってくるので反応がちょっと心配

第6話「未練」

東京で立花藤兵衛に会うタケト。立花藤兵衛は遠い親戚にあたる神崎沙奈子と共に喫茶店を経営しており、
民間人でありながら本郷猛と古くからの知合いであったため、多くの仮面ライダーの世話役をしてくれていた人であった。
また全世界に散らばる仮面ライダー達をつなぐネットワークの役割も果たしてくれている。
そこで更にタケトは国連が設立した対ショッカー防衛組織ARK(仮名)極東支部、防衛班リーダー・滝一也とも出会う。
滝一也はタケトに対しショッカー殲滅のミッションの際への共闘してくれるよう要請する。
ライダーはこうした対ショッカー防衛組織とも密接に関わりあいながらショッカーに相対しているのであった。

対ショッカー防衛組織ARK(仮名)極東支部の基地に招かれたタケトはそこで、
滝一也の部下・氷川誠、調査班・一条、科学顧問・小沢澄子&スタッフ・オムロ、そして国連からの監察官・北條という面々と会う。
カラダを調べさせて欲しいという小沢澄子の申し出を受けるタケト。タケトが施された改造手が分析される。
体組織そのものを強化され、生体的組織部品であるオーガニックパーツをカラダの随所に埋め込まれているということが判明するが、
従来のライダーとは全く異なる改造であるため、現段階では分析不能であり、
どのような能力・秘密が隠されているかは全くわからないということであった。
北條は何故今まで何度も失敗しているライダーを再びつくったのかという疑問を指摘する。
小沢はショッカーにとってライダーはある特殊な存在であるのかもしれないと推測、
更に今まで執拗なまでに追っ手に襲われた経緯から、タケトはライダーの中でも重要な秘密を持った存在なのかもしれないと言う。
41仮面ライダー Heat on!:02/12/22 03:46 ID:i6logJ+Z
↑6話続き

東京に戻って来たタケトには未練があった。
不意に行方がわからなくなった自分を、家族や婚約までしていた最愛の恋人ミサキが心配しているのではないかということであった。
もう会う事は出来ないとわかっていても、タケトは思わずミサキを探し出し、遠くからその行動を見ているのだった。
ミサキはタケトを必死になってずっと探しており、疲れ果てていた。
ミサキの事を心配した大学のクラスメイトは、気分転換にとミサキを合コンにと無理矢理連れ出すのだった。
合コンに来ていた不埒な男が、ミサキの飲み物に睡眠薬を混ぜ、眠ったミサキを連れ出し、車に乗せる。
それを見ていたタケトはいてもたってもいられなくなり、思わずミサキを助け出す。
そしてミサキの自宅に窓から侵入、ベッドにミサキを横たえさせる。そして愛しいミサキの寝顔を見つめるタケト。
意識を取り戻したミサキは、無意識の中で感じたぬくもり、自分のベッドに寝ていること、
窓があきカーテンが揺れていることを不思議に思い、そこにタケトの存在を感じるのだった。

しかしそれが災いしてしまった。タケトを追っていた怪人が、タケトの臭いを嗅ぎ取ってミサキの元へと現れたのだった。
怪人の姿を見て気を失ったミサキは、そのまま怪人に連れ去られそうになるが、そこへタケトが現れる。
ミサキを取り戻したタケトであったが、ミサキをかばっているために怪人になすがままに攻撃される。
そしてタケトには気を失っていてもミサキの前でだけは、あの異形の姿仮面ライダーには変身したくないという心の葛藤があったのだ。

ミサキをかばい怪人の攻撃を受け続けるタケト。
もうこれまでかという時に突然、鋼鉄のワイヤーが投げられ怪人のカラダを縛りあげる。
そしてタケトの前に現れる赤いマスクと緑のボディの戦士。
仮面ライダーV3とライダーマンが助けに来てくれたのであった。
V3は「お前の心の弱さが、お前の大切な人を巻き込んだんだ!」とタケトを叱咤する。
42名無しより愛をこめて:02/12/22 04:42 ID:U0cexIav
Heat on!氏はこのまま全52話のプロットを載せるの?
それともこれが本番(というか完成形)?

どうでもいいがヒートってあのマスクマンと連動企画…ではないな
43仮面ライダー Heat on!:02/12/22 05:37 ID:fGUM7jVJ
>>42
全52話の構想はあるのですが、そこまで書く体力があるかどうか(汗
後はこのスレのみなさんの反応見ながら載せていこうかと。
プロットだけでも結構書くの大変なのでこれ以上の詳細は書けないと思います。
そういう意味では本番と解釈していただければ。
ヒートも結構適当につけちゃった名前なので、スマソ
44仮面ライダー Heat on!:02/12/22 05:38 ID:fGUM7jVJ

第7話「別離」(「風見志郎」でもいいんだが)

V3とライダーマンは怪人を退け、タケトとミサキを助け出す。

後日、「お前の心の弱さが、お前の大切な人を巻き込んだんだ!」というV3の言葉が重くタケトの心にのしかかる。
そこに現れた風見志郎は言う。
「俺は敵組織に、父を母をそして妹を殺された。俺はその復讐のために自ら進んで仮面ライダーV3となる道を選んだんだ。
父と母と妹のことを思わなかったことは一日だってなかった。だからお前の気持ちはよくわかる・・・。
でもだからこそ言わせてもらおう、お前の家族や大切な人は生きているんだ、みすみす危険な目に巻き込むようなことはしない方がいい。
例え今は会う事が出来なくても、お前の家族も最愛の人も生きているんだ、それだけでいいじゃないか」
風見志郎の言葉に涙するタケト。
そして風見志郎はミサキを狙った怪人が、再びタケトをおびきだす餌とするためにミサキを狙う可能性があるという助言をする。

再びミサキの事を見張るタケト。やはりミサキの周辺に現れる前回と同じ怪人。
タケトは怪人がミサキを襲う前にヒートに変身し、V3とともに怪人を倒す。

が勘のいいミサキは大きな音がした方へと走り寄り、変身を解いた直後のタケトと再会を果たしてしまう。
「タケト!無事だったのね!探したのよ!」涙ながらに走り寄って来るミサキ。
ミサキに背を向けるタケト。「どうして!?」立ち止まるミサキ。
「もう俺は君に会うことは出来ないんだ。俺はちゃんと無事に生きているから、もう俺のことは探さないで欲しい、、
父さんや母さんにもそう伝えておいてくれないか、、、」泣きながらタケトの背中にすがりつくミサキ。「どうして?どうしてなのよ?」
「もう俺には君を抱きしめるための腕はないんだ、なくなってしまったんだ、、、」
そう言ってミサキを振りほどき、背を向けたまま歩み去るタケト。
タケトは決して振り返りはしなかったが、タケトの涙が止まることはなかった。

風見志郎は結城丈二に後を託して、幹部ドクトルGを追い日本を後にする。
45仮面ライダー Heat on!:02/12/22 05:39 ID:fGUM7jVJ

第8話「復讐」(「結城丈二」でもいいんだが)

タケトはミサキとの別れ以来、まるで人が変わったかのようにショッカー狩りをはじめていた。
自らを囮にして怪人達をおびき寄せ、まるで血に飢えた狼の如く戦いを望み、日々戦い続けていた。
タケトの心の中には怒りと憎しみが渦巻き、そして復讐の炎が燃え上がっていた。
俺のカラダをこんなカラダにし、俺の日常の生活を奪い、愛する者と一緒にいることさえ許されないものにした、
そんなショッカーへの怒り、憎しみは戦うことでしか癒されない、復讐するしか明日はない、タケトはそう思っていたのだった。
連戦につぐ連戦で身体は傷つき、だが休む間もなくまた戦う、そんな日々が続いていた。

戦いの疲れから、敵に深い傷を追いそれでもなお敵を追おうとした時、
鋼鉄のワイヤーがヒートのカラダを縛りあげた。
「やれやれ、今度のライダーは随分と無茶な戦いをする奴だな。
そんなに怒りや憎しみの感情に囚われているとお前さんまた暴走するぞ」
確かにライダーマンの言う通り、ヒートの緑色の体色は黒ずみがかってきていた。

結城丈二はタケトに言うのだった。
「怒りや憎しみに囚われ、復讐だけしか見えていない曇った目では大事なものが見えなくなるぞ」
「確かに俺も昔は復讐することだけに血道を上げていた時があった。
俺は昔敵組織にいたんだ。敵組織の内部争いに巻き込まれて、俺はこの右腕を失い、
俺を罠にはめたヨロイ元帥への復讐、組織への復讐だけをいつも考えていた。
しかし、そんな俺の目を覚まさせてくれたのが風見であり、1号2号ライダーだった。
復讐に囚われて、大事なものを見失うな。本来お前が何のために戦っているのかをよく思い出すんだ。」

そしてヒートはライダーマンの協力を得て、取り逃した怪人を倒す。
そしてライダーマンもまた宿敵ヨロイ元帥の後を追い日本を後にするのであった。
46名無しより愛をこめて:02/12/22 10:40 ID:C/urm/Qd
期待あげ!!
47名無しより愛をこめて:02/12/22 11:39 ID:EoD2GmA3
>>43
十分面白い。
無理せずがんばって
48名無しより愛を込めて:02/12/22 18:01 ID:UnPR9BXv
白い青年さん、仮面ライダー Heat on!さん、どっちも頑張れage!!
49仮面ライダー Heat on!:02/12/22 19:10 ID:znVNGJEW
第9話「悲しみ」

立花藤兵衛の「もっと多くの人と接し多くの事を学んだ方がいい」という助言により、
しばし対ショッカー防衛組織ARK(仮名)極東支部に身を寄せることになったタケト。
タケトの案内係兼世話係としてサトコという20歳の新米女性部員が行動を共にすることになる。
サトコはやはりショッカーのテロにより目の前で両親を失い、1年間口が聞けなく程のショックを受けていた。
そして自分のような不幸な人を増やさないためにもと思い、自らARKに志願したのだった。
サトコの健気な明るさと優しさは、傷つき苦悩の連続で殺伐としていたタケトにとって、まさに癒しの存在であった。

そんな折、ARKの諜報部員を兼ねる海外にいる村雨(ZX)から、
日本のショッカー怪人製造プラントの情報とデータが転送されてくる。
早速襲撃のためのミッションが組まれブリーフィングが行われる。
タケトにとってはARKと共闘する初のミッションということになる。

ミッション開始前、初めての戦闘経験で緊張し震えるサトコ。
タケトは励まそうとするが、サトコお手製のオニギリを半分分けて貰い逆に励まされてしまう。

ミッション開始が開始され、無数の武装戦闘員と怪人と攻防を続けるタケトと普通の人間であるARKの面々。
ヒート(タケト)は先陣を切り、氷川誠(G3はまだない)はヒートの後に続き、滝一也は後方より指揮を取る。
興奮していたのか初陣のサトコは部隊と離れてしまう。
ヒートは狙われるサトコをかばおうとするが無残にもタケトの目の前で串刺しにされてしまう。
自分の目の前でショッカーに仲間が殺されるという初めての出来事はタケトに大きな衝撃を与える。
悲しみと怒りに絶叫するタケト。暴走しまいと感情を抑えようとするが、
大きな負の感情のうねりの中に呑まれてしまい、黒いバッタ怪人へと変貌を遂げる。

「滝さん、遅くなってすいません」
「ああ、早速で悪いんだが、最前線でヤバイことになってる奴がいる、助けてやってくれないか」

最前線で暴走し黒い悪魔と化したタケトは、噴き上げてくる怒りと悲しみの感情を吐き出すかのように、
手当たり次第に破壊と殺戮を繰り返す。幸いARKのメンバーにまだ被害はなかった。
そしてそこに現れる銀の仮面に黒マフラーの戦士。
50仮面ライダー Heat on!:02/12/22 19:17 ID:znVNGJEW

第10話「心の傷」

ミッションに駆けつけたXライダーは、暴走し黒いバッタ怪人となったタケトと戦う。
理性をなくし見境なく凶暴化したタケトをライドルにて取り押さえる。人間の姿に戻り意識を失い倒れるタケト。

怪人製造プラントのミッションは施設自体の破壊には成功したが、
タケトが暴走していた隙にプラントで製造途中であった不完全体のままの怪人達が続々と逃走をはかってしまった。
ARKは逃走した不完全体の怪人達が追う。
意識を取り戻したタケト。今はとにかく怪人達を処分するのが先だという滝の指示に従い、神敬介と共に怪人を追う。

不完全体怪人の1匹を追いつめるタケト、がどうしても変身することが出来ず、変身不能になってしまっていた。
タケトの心の中には以前として深い悲しみと怒りと憎しみが渦巻いていた。
そしてその感情を押さえ込み、暴走化を避けようとするタケトの意志が真正面から衝突し、心が空中分解を起こしてしまっていたのだ。
タケトは最早カラダが硬直を起こし身動きすら取れないような状況に陥っていた。
そしてそこを再びXライダーに助けてもらうのであった。

「ダメなんです、、頭ではわかっているんだけど、どうしようもないぐらい悲しくて、、
怒りが込み上げてきて、、感情を抑えようとすればする程変身が出来なくて、、」
涙を流し神敬介に訴えるタケト。(そもそも泣き虫だけど熱いという設定なんです)
仲間が目の前で殺されるという初めての辛さがタケトに与えた影響ははかりしれなかった。
51仮面ライダー Heat on!:02/12/22 19:19 ID:znVNGJEW
↑10話続き、誤字脱字多くてスマソ

タケトをなだめる神敬介。(回想シーンまじえ)
「俺も、、目の前で多くの大切なものを奴等に奪われた、、
はじめは父を殺され、、そして最愛の人を2人も奪われた、、多くの仲間もだ、、
俺はお前と同じくどうしようもない悲しみにうちひしがれ、自分の無力さを呪った、、」
「今だって悲しみを忘れた訳じゃない、、心の傷が癒された訳じゃない、、いや片時だって頭を離れたことはない、、
だがそういった悲しみをすべて背負って俺たちは前に進まなければならないんだ、、
それが俺たちが死んでいった者達にできる唯一の鎮魂歌(レクイエム)なんだ、、」

神の話を聞き落ち着きを取り戻しつつあるタケト。
Xライダーとヒートは逃走した怪人達を掃討するのであった。

後日、今回のミッションについて、国連の監察官・北條は責任を追及すべきだとし、小沢澄子はタケトを擁護し、対立していた。
52名無しより愛をこめて:02/12/22 21:21 ID:NFq1Q0gw
昭和・平成問わず、ライダーマンセーの俺には十分すぎる内容です。
SS作者殿、無理せずマイペースで書きageてください。
53白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/22 22:11 ID:URFvZwfL
>>37からの続きです。

 街は混乱の巣窟と化していた。突如現れた2つの顔を持つ怪人が手当たり次第に破壊活動を開始したのである。
 人々の絶叫が周囲に響き渡る。
「た、助けてくれぇ!」
 ひときわ高く絶叫が轟く。声の主である中年の男性の前には怪物が舞い降りていた。
「た、助け―」
 絶叫はそこで止まった。怪物の右腕が唸り、その男性を殴りつけたからである。
 男性の頭部は柘榴のように弾け、頭部を失った体は血の噴水を吹き散らしながらそのまま地に倒れた。
 ついでもう1人、近くにいた男性が頚骨を粉々に砕かれ、同じように地に倒れる。
 風に血の匂いが混じり、怪物は静かな…そして狂ったような笑みを浮かべ、呟いた。
「フフフ…脆い……人間は…脆すぎる!」

 その声を聞きながら、1人の少女が必死で走っていた。
「怖くない…怖くない…怖くない、怖くない」
 必死に自分を勇気付けながら、少女は後ろを振り向いた。あの怪物は見当たらない。
「よかった…」
 怪物は自分が逃げた方向とは別の方向へ向った。そう思った少女は立ち止まり、安堵の表情を浮かべた。その時!
「見つけた…」
 声と共に怪物が少女の目の前に降り立った。
「あ、ああ…」
 過ぎ去った筈の恐怖に再び襲われ、立ち尽くす少女。もはや、逃げる事も出来ない。
「死ね…」 
 死の宣告と共に怪物は右腕を振り上げ、そして…振り下ろした。
54白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/22 22:12 ID:URFvZwfL
「………何の真似だ…」
 振り下ろした右腕を途中で止め、怪物は振り向いた。そこには―
「そこまでだ…怪物め! 」
 GM−01を構え、怪物を威嚇するG3−X、そして真司達7人が立っていた。
「ほぉ…我々『ヴァルド』に逆らう蛆虫がまだいたか…」
「蛆虫だと!!」
「そうだ。貴様ら人間など我々『18使徒』の前では低俗な蛆虫に過ぎん…」
 そう言い放つ怪物を嫌悪の表情で見つめる真司達。そして―
「人間は…」
「津上さん?」
「人間は蛆虫なんかじゃない! お前達が人の命を奪う権利なんて…何処にもないんだ!!」
 翔一はそう言うと、腹部に『オルタリング』を出現させると―
「変身!!」
 掛け声と共にベルト両腰のスイッチを入れた。すると翔一の体は白い光に包まれ次の瞬間、限りない進化を続ける戦士『仮面ライダーアギト』へと姿を変えた。それを見た雄介と涼も―
「「変身!!」」
 自分達の姿を人々を守る戦士へと変えた。その名も『仮面ライダークウガ』と『仮面ライダーギルス』!!
「貴様ら…その、その姿は………間違いない。『進化の象徴アギト』『霊石の戦士クウガ』『牙の化身ギルス』! 何故だ…貴様らは、この次元に存在しない筈だ…」
 変身した3人を見た怪物がそう呟いたその時!
「サ、サキエル様!!」
 怪物…いや、サキエルの手下らしき小悪魔のような風貌の怪物が慌てた様子で飛んで来た。
「何事だ!」
「べ、別働隊が…全滅しました! レ、レジスタンスが…『仮面ライダー』が来ます!!」
 小悪魔がそう言い終えた次の瞬間!
「『ヴァルド』!!貴様らの悪事もそこまでだ!!」
 正義感溢れる声が響き、はるか彼方から11台のバイクがこちら目掛けてやって来た。
「お、おい蓮…アレって…」
「仮面ライダー…」
55白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/22 22:13 ID:URFvZwfL
次回予告
 

映像:戦闘員らしき小悪魔風の怪物を蹴散らしていく1号ライダー
  (「例え、次元が違おうとも正義を愛する思いは同じだ!!」ナレーション・本郷猛)
   名乗りを上げながら、敵を蹴散らすストロンガー
  (「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ!! 聞け悪党ども! 俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!!」ナレーション・城茂) 
   エレキハンド、ボルティックシューター、GX−05、昇竜突破の同時攻撃
  (「3人とも俺に合わせてくれ!!」「「「はい!!」」」ナレーション・沖一也、南光太郎、氷川誠、城戸真司) 
   ゾルダ、マグナギガを召還し、そのまま『エンドオブワールド』の体勢に入る。
  (「こう言うゴチャゴチャしたのは好きじゃないんでね」ナレーション・北岡秀一)
   敵集団に『エンドオブワールド』発射!! 

次回、ライダージェネレーション第3話『ヴァルド…破滅をもたらす者』にご期待ください
56名無しより愛を込めて:02/12/22 23:03 ID:PTYZz6+P
ライダージェネレーション…微妙にイイ!!
57THE OTHER WORLD:02/12/22 23:37 ID:enjE2xUx
おお!!なんかスレが活性化してますね。(・▽・)
ライダージェネレーションさん、お帰りなさい。
Heat on!さんも良い感じですね。
狂戦士さんもいるしスレとして理想の展開になってきましたね。(w
23さんも読みながら笑っちゃいました。笑っちゃダメでしたか?(w
戦記さんもいるし当分の間は安泰ですね。皆さんがんばりましょう。

>>4前スレの881ー887を参照。まだあります。(w
58THE OTHER WORLD:02/12/22 23:37 ID:enjE2xUx
空中で激突したナイトSと朱雀。
閃光と爆風が走り空気が振動すると、爆炎の中からナイトSが投げ出され通路に落ち、サバイブの効力が消えた。
床に転がるナイト。朱雀は平然と通路に降り立った。
朱雀「勝負あったな。では、トドメを刺してやろう。」
朱雀は再び炎で槍を作りだし、ナイトに近付いてきた。

ナイト「・・・うぅっ・・結局、俺は誰も救う事ができ無いのか?優衣・・・・・恵里。」
ナイトの脳裏に浮かび上がる小川恵理との思い出。幸せな日々・・・・・・
秋山蓮は孤独だった。孤独で良いとさえ思っていた。
そんな男に人の温もりを、愛する喜びを教えてくれた女性、小川恵理。
「また喧嘩したの?蓮。」「私は蓮の事信じるよ。」「ありがとう。蓮。」
恵里の言葉が映像と共にグルグルと走馬灯の様に駆け巡る。
「きゃ〜!!助けて・・・蓮・・・。」突如、江島研究室で起きたあの日の出来事がフラッシュバックする。
『そうだ・・・・俺はまだ死ぬ訳にはいかないんだ。』

朱雀はナイトを突き刺そうと槍を振り上げた。
その時、一筋の風が舞い朱雀が槍を振り降ろすと、ナイトは消え槍は地面に突き刺さった。
朱雀「何!?バカな!!」
ナイトは朱雀の後ろに立っていた。朱雀が振り返ると、ナイトの周囲を幾つものつむじ風が囲んでいた。
その中の一つがナイトの前に来ると、中からクルクルと回転しながら一枚のカードが現れ、ナイトがそのカードを掴む。
朱雀「な、何故だ!!こんな事が!!」
ナイト「さぁな。俺にも分からんが、これだけは言える。俺は死ぬ訳にはいかない!!」
『サバイブ』ナイトは奇跡の力で、再びナイトサバイブに変身した。
59THE OTHER WORLD:02/12/22 23:38 ID:enjE2xUx
「まぁいい・・・何度やっても結果は同じだ。」朱雀は体を炎で包み飛翔した。
ナイトS「俺には命に変えても守らなければならない人がいる。俺は負け無い!!」
『ファイナルベント』ナイトSはダークレイダー・マシンモードで疾走する。
ナイトSが漆黒の弾丸と化すと、朱雀は火の鳥と化した。
漆黒の弾丸を旋風が包むと、竜巻きになり朱雀に迫る。
一瞬の静寂の後、激しい閃光と爆音、爆風と共に世界が揺れた。
そして再び静寂が辺りを包むと、通路に片膝を着くナイトSと、背を向け立ち尽くす朱雀の姿があった。
「ハァハァ・・・。」『ドシャッ』ナイトSは地面に崩れ落ちた。
朱雀「見事だった・・・・・・グハッ!!」
朱雀は閃光と共に消滅した。
ナイトSは倒れたまま動く事無く、秋山蓮の姿に戻った。

G7の内部ディスプレーに表示されたゲージは4。MAXには程遠い。
砲身の先に青龍はいる。G7は引き金に掛けた指に力を込めた。
G7「何!?」
引き金とG7の指が凍り付き、動かなくなっていた。
「フフッ。何かしたかったのか?」青龍は青龍刀でGG-08を真っ二つにした。
さらに青龍は斬り掛かる。G7は残った砲身で刀を防ぎ、GG-08を捨てた。

G7は両腕からゴウラムブレードを出し、青龍に斬り掛かった。
『ガシュガシュブォォォォ』両腕を激しく振り責め立てるG7。
青龍は青龍刀で光の剣を受け止める。
そして思いきり刀を振ると、G7の両腕が開き隙が生じた。
青龍は青龍刀を縦に振り抜くと、G7の装甲が火花を散らす。
さらに激しく責め立てる青龍。G7は必死に防御するが、蹴りを受け斬撃を受ける。
G7の内部ディスプレーに警告を示すオレンジの文字が浮かんだ。
咄嗟に腰のGG-07を取り構えるが、氷の槍に弾き飛ばされた。
さらに氷の槍を数発受け、G7の内部ディスプレーは危険の赤い文字が表示された。
フラフラになったG7の腹部に青龍の蹴りが決まると、G7は吹き飛び倒れた。
60THE OTHER WORLD:02/12/22 23:39 ID:enjE2xUx
朦朧とする意識の中で声が聞こえる。「・・・・・隊長。」「隊長。」

氷川はG3-Xで森の中にいた。
G3-X「斉藤。右に回り込め。」
G5「了解。」
突如、何者かがG3-Xに襲い掛かってきた。
『ズダダダダダ』GX-05が火を吹くが、敵はそれを回避する。
『バスバスバスッ』敵にG5のGM-01が命中。動きが止まった。
『ズダダダダダダ』今度はGX-05が命中した。
オペレータ「G5秋山機、撃破されました。離脱してください。」
G3-X「斉藤。今の良かったぞ。」
G5「はい。ありがとうございます。」
『ズダダダダダダ』「うわっ!!クソッ!!」G5の内部ディスプレーに着弾の表示が現れた。
オペレーター「G5斉藤機、撃破されました。離脱してください。」
G5秋山「ハハハハハッ。油断したな斉藤。」
G5斉藤「お前に言われたくないよ。最初にやられたのはお前だろ!!」
狙撃の主、G6松島機は姿を消した。G3-Xは警戒をする。
突然、G6が飛び出してくるとG3-XのGX-05を蹴り飛ばした。
G6はGX-05を構えるがG3-Xは身をかわし、手刀でGX-05をたたき落とす。
空かさずG6を投げ飛ばすと、GK-06をG6の喉元に近付けた。
G6「流石です。参りました。」

シャワールームで氷川が汗を流していると、松島が声を掛けてきた。
松島「隊長、今日、皆で飲むんですけど一緒にどうですか?」
氷川「私は酒があまり飲めないんだ・・・・。」
斉藤「いいじゃないですか。尾室指令やオペレーターの皆も来ますから。」
秋山「そうですよ。行きましょう。」
半ば強引に連れられ飲め無い酒を飲まされ、苦手なカラオケも歌わされた。
しかし次第に酒が回ると、氷川も楽しくなりハメを外した。
氷川達が真の仲間になった瞬間だった。
61THE OTHER WORLD:02/12/22 23:39 ID:enjE2xUx
気が付くと氷川はまたG3-Xを装着していた。
「!!!!!」G3-Xの足下に無惨に破壊されたG5が転がっている。
そして目の前には青龍と、青龍に首を掴まれ持ち上げられているボロボロのG6の姿があった。
G6「た・・・隊長・・逃げて・・・・ぐぼっ!!」
G3-X「松島ぁ〜!!」
周囲の風景がグルグルと回り、氷川は闇に包まれた。

「氷川・・・・氷川君・・・・・・氷川君。」
小沢「氷川君。」
今度は白虎の襲来により苦しむ戦士達を援護する為、初めてG7を装着する場面だった。
小沢「これでG7の基本的な説明は終了よ。」
氷川「ありがとうございます。では、私も出撃します。」
小沢「待って。・・・もしもの事があったらこのリミッターを解除しなさい。」
小沢「でも、これは一度もテストした事がないの。何が起こるかわからないわ。」
小沢「最悪、命を落とすかもしれないし、何も起こらないかもしれない。」
氷川「分かりました。これを使う事の無い事を祈ります。」
氷川はフェイスガードを装着し出撃の体制に入った。
小沢「氷川君。・・・・・がんばるのよ。」

氷川はG7の中で意識を取り戻した。『そうだ。』G7はフラフラと立ち上がった。
青龍「フッ。死にぞこないがまだヤル気か?もはやお前に勝機は無いぞ。」
G7はバックル部の横のカバーを開けると、内部にある把っ手を回した。
内部ディスプレーにリミッター解除の表示がされると、一瞬、ショートした様に眩しく輝いた。
そして次の瞬間、G7のバックル部分から霊石が落ちた。『コンコンコロコロ・・・・』
62THE OTHER WORLD:02/12/22 23:40 ID:enjE2xUx
G7「なっ・・・・・・!!」
氷川は言葉を失い、無情にころがる霊石の行方を見る事しかできなかった。
青龍「何をしたいのか知らんが、もう気は済んだか?」
青龍は青龍刀をギラつかせながら、G7にゆっくりと歩み寄ってきた。
その時、霊石が光を放ち浮遊したかと思うと、G7の前に巨大なクワガタが現れた。
青龍「!!何だこれは!!」
G7「!!・・・・これがゴウラムの本当の姿。」
ゴウラムはG7の上を暫く旋回し、真上で止まった。
するとゴウラムは分離しながら変形をし、G7と一体になった。
青龍の前にG7の最終形態、アーマードG7が現れた。
A-G7「こんな事が起こるなんて・・・・・皆、私に力を貸してくれ。」
G7の左腕にゴウラムの羽根の部分が盾となった、無敵の盾『イージス』が。
G7の右腕には角の部分が槍となった、破邪の槍『グングニル』が装着された。

青龍「!!!バ、バカな・・・・・・・こんな物はコケ脅しにすぎん!!」
青龍はA-G7に斬り掛かった。A-G7は盾で難無く防ぐと、右腕の槍を振る。
『パッキン』「何だと!!」青龍は刀で防御したが、グングニルの前に呆気無く青龍刀は折れた。
青龍は氷の槍を放ちながら距離を取ろうと後ろに飛び、イージスが氷槍を防ぐとグングニルが光を放ち輝いた。
そして右腕を振り抜くと閃光が走り、爆音と共に通路を引き裂いた。
A-G7「!!!!なんて凄い威力なんだ・・・・ん!!」
青龍は超高速で回転する水のドームに守られていた。
そして青龍はグングニルに対抗するように右腕に水を集め高速回転させ、水の槍を作りだした。
63THE OTHER WORLD:02/12/22 23:41 ID:enjE2xUx
両者は激しくぶつかり合い、一進一退の攻防を繰り広げた。
青龍「人間如きにここまでヤラレるとは思わなかったぞ。そろそろケリを付けよう。」
A-G7「望む処だ!!」
青龍は両の手を頭上にかざし、巨大な水球を作りだす。
対するA-G7は全エネルギーをグングニルに集中させ始めた。
水球は超高速で回転をしながら形を変え、巨大な水の龍が現れた。
グングニルが光を放ち、さらに輝きを増すとイージスが砂の様に崩れ落ち、次第に霊石を囲む部分と右腕の槍以外はボロボロと崩れていった。
ゴウラムがグングニルに全エネルギーを集中させた為、他の部分の維持ができなくなっていた。
青龍が世界を揺らしながら水龍を放ち、A-G7が光輝く槍を構え駆け出した。
次の瞬間、両者はぶつかり合い激しい衝撃が辺りを包んだ。
「うぉぉぉぉぉ」水龍を切り裂いてゆくA-G7。
しかし青龍の渾身の一撃の前に、装甲はキシミ悲鳴を上げる。

そして空気の振動が止み、辺りは静寂に包まれた。
円形の踊り場の中央辺りでA-G7の槍は青龍の胸を貫いていた。
青龍「・・・・こ、こんなバカな事が・・・・私が人間に・・・・」
A-G7「お前は私に負けたのでは無い。私を支えてくれた沢山の人達に負けたんだ!!」
A-G7は体を捻り、青龍を宙に投げ上げる。「グホッ!!」激しい爆発と共に青龍は消滅した。
青龍が消滅すると、右腕の槍は力つきた様に崩れ落ち、G7はガクリと膝を落とした。
64THE OTHER WORLD:02/12/22 23:45 ID:enjE2xUx
>>23さん
ごめんなさい。ギルスパートは次回です。お待ちください。

オリジナル設定なので氷川君パートが異様に長くなっちゃいました。(w
でも、このスレには奥様はいないですよね?ナイトが短いとか怒らないでください。(w
65:02/12/23 02:14 ID:yoxWyG4W
続きができあがったので、載せたいと思います。

>>9-10 シャドームーン復活、王蛇と出会う。


66狂戦士:02/12/23 02:16 ID:yoxWyG4W
「ここは……?」
 言いようの無い違和感を感じ、シャドームーンは辺りを見回した。
 特におかしいことは無いように見えるが、ごみ捨て場に廃棄された看板を見て、すぐに気がついた。
 看板の文字が左右逆だ。よく見ればそれだけでなく、周りの景色まで先ほどと逆になっている。
 まるで鏡に写したように。
「鏡……」
 そう、先ほど鏡の中から何かが飛び出したかと思うと、自分をその中に引きずり込んだのだ。
 シャドームーンは知らない。ここが現実世界と鏡一枚隔てた場所にある、『ミラーワールド』だと言うことを。
 だが、彼にとってそんなことはどうでもよかった。すぐ近くにいいものを見つけたからだ。
 先ほど自分を襲ったモンスター、メタルゲラスだ。それは今にも襲い掛かりそうな勢いで、シャドームーンを睨み付けている。
 この世界のことなど何もわからない。それは目の前の猛獣についても同じことだ。
 だが、ここには戦いがある。自分が先ほどから渇望していた戦いが。
 それだけでシャドームーンには充分だった。
 メタルゲラスがその鋼鉄の角を向け、戦車の如く突進してくる。
 それを見据えたまま、両足を揃える。踵のレッグトリガーがガチリと音を立てた。
 そして



「シャドーキック!!」

67狂戦士:02/12/23 02:17 ID:yoxWyG4W
「シャドーキック!!」


 王蛇がライドシューターから降りた瞬間、何か巨大な物が吹っ飛んできた。
「ぐっ!?」
 とっさに身をかわし、回避に成功する。それは側にあったライドシューターに激突し、車体を破壊した。
 砕けたライドシューターを無視し、先ほど吹っ飛んできた物に目を移す。自分の契約モンスター、メタルゲラスだ。しかもかなりのダメージを受けているようである。
 吹っ飛ばされてきた方向に目を移すと、当然そこにはシャドームーンが居た。
「ほお……」
 メタルゲラスは単純な馬力で言うなら、モンスターの中でもトップクラスにあたるはずだ。それをここまで追い詰めることができるとは、並大抵の力ではない。
「面白い……やはり楽しめそうだ……」
 シャドームーンがカチャカチャとした足音を響かせ、ゆっくりと歩み寄ってくる。一見力無い動きだが、間合いに入れば瞬時に襲い掛かれる獰猛さを秘めていた。
 王蛇がカードデッキから一枚のカードを抜き、ベノバイザーに装填した……いや、しようとしたとき。
「がああ……っ!!」
 シャドームーンが突然地面に崩れ落ち、苦しそうな呻き声を上げる。理由はすぐにわかった。シャドームーンの銀の装甲が、空間に溶けるように霞んでいくのだ。
 ライダーやモンスター以外の者が、ミラーワールドに入った時になるのと、同じ現象である。
68狂戦士:02/12/23 02:18 ID:yoxWyG4W
「なんなんだお前……ライダーじゃなかったのか?」
 ライダーでないなら、こいつは何なのか。それはまったくわからないが、放っておけばそのまま勝手に消えてしまうだろう。
 久しぶりに面白い戦いができると思えば、こんなオチか。そう思うと、せっかく発散できそうだったイライラがふつふつと蘇ってきた。
「期待させやがって……イライラする!!」
 再びデッキから別のカードを抜き、デッキに装填する。
『ファイナルベント』
 紫の大蛇、ベノスネイカーが現れた。それを背にし、王蛇がジャンプする。
 そしてベノスネイカーの放つエネルギーを受け取り、シャドームーンへと翔んだ。
 何体ものモンスター、そしてライダーさえも葬ってきた必殺技、ベノクラッシュだ。
 超高速の連続キックがシャドームーンを捕らえ、吹き飛ばした。
「がああああっ!!」
 ビルの外壁に激突し、そのまままっさかさまに落ちる。万全の状態でくらっても大ダメージは免れないのだから、今の消滅しつつある体に耐えられるはずがない。受身も取れずに地面に激突し、動かなくなってしまった。

69狂戦士:02/12/23 02:19 ID:yoxWyG4W

「ふん……勝手に消えろ」
 そう吐き捨てた、王蛇の後ろで。
 仰向けに倒れたまま、動くことのなくなったシャドームーンの体が消滅していく。
 それを一瞥すると、王蛇は自分が入ってきた鏡へと向かった。戦う敵がいない以上、ミラーワールドなどに用は無い。さっさと元の世界に帰るだけだ。
 そう思って鏡に入ろうとした時、なにか光り輝くものが鏡に映っているのを見つけた。
 気になって夜空を見上げると、入る前にも見た満月が輝いていた。よく見れば月の影も逆になっているのだが、王蛇はそんな細かいとこまで気にするタイプではない。
 すぐ視線を戻して、外の世界に戻ろうとした……が。
 今度は別の光を見つけた。空ではなく、地面のほうだ。
「あん……?」
 さすがに妙に思い、光の方向に目を移す。
 そこには先ほど倒したシャドームーンの体があった。
 光は彼から……いや、その腰にあるベルトから発せられていた。
 王蛇は知らない。それがキングストーンという、神秘の力を秘めた輝石であることを。
 そして今、ミラーワールドの満月の光を吸収したキンスグトーン、『月の石』は、新たなる力をシャドームーンに与えようとしていた。
 そう、かって南光太郎をRXとして蘇らせたように。
 全身に光を纏い、シャドームーンが起き上がる。
 ミラーワールドの力を手にい入れた、新たなる世紀王……シャドームーン・ミラージュが。
 全身を纏う白銀の装甲はより堅牢な物となり、その眼光はより鋭くなっている。全身から感じられる威圧感も今まで以上だ。
(なんだこいつ……城戸や秋山の『サバイブ』とかいうやつとも違うな)
 やはり、何もわからない。ただひとつ言えるのは、まだ戦いは終わっていないということだ。
「……ハッ!!」
 まだ戦える。そう思っただけで、王蛇はとてつもなく愉快な気分になった。
 そして、それは目の前のシャドームーン・ミラージュも同じだ。
「戦いを……はじめるぞ」
「ああ……そうだな。第二ラウンドのはじまりだ」
 ふたりの狂戦士の戦いが、再び始まろうとしていた……
70:02/12/23 02:23 ID:yoxWyG4W
シャドームーン・ミラージュ
 
 シャドームーンがキングストーンにミラーワールドの月光を受け、パワーアップした姿。ミラーワールドに適応できるようになっただけでなく、基本能力も格段にアップしている。
 必殺技はシャドーセイバーの強化版『ミラージュセイバー』、シャドーキックの強化版『ミラージュキック』である。


まだここまでです。次で終わらせるつもりですので、よろしくお願いします。
あと、「THE OTHER WORLD」さんのG7に影響されてオリジナル設定を入れてしまいました。お目汚しスマソ……
71仮面ライダー Heat on!:02/12/23 04:16 ID:lgjghHcO

第11話「孤独」

神敬介が日本を去った後、対ショッカー防衛組織ARK(仮名)極東支部に身を寄せるタケトの様子がおかしくなりはじめる。
周囲の人とのコミュニケーションを極端に拒絶するようになりはじめたのだ。
常に一人で行動し、メンバーとも必要最低限の会話しかしないようになっていた。
タケトは前回仲間の死を目のあたりにして、相当のショックを受け深い悲しみにくれた。自分の無力さを呪いもした。
しかしこの死が戦いの中で仕方がないものであるなら、他人と深い関わりあいを持たないようにし、
人に深入りせずに余計な感情を抱かないようにするしかないと思うようになっていたのだ。
これは感受性が豊かなタケトが自分の精神状態を守るための防衛手段であり、
他人と自分との間に壁をつくることで自分自身の心を守ろうとしていたのだった。

そんなタケトの様子を見ていた滝と小沢澄子はタケトのことを心配する。そしてタケトに関して懸念もなされる。
滝「奴はメンタルではかなり面倒だが、潜在能力は相当なものだぜ、おそらく」
小沢「ええ、彼は今の段階ではおそらく本来の能力の20%も引き出せていないでしょうね」
小沢「でも彼の能力についてはまったく未知数だわ。だから今はまだ封印されている力が解き放たれたら、
パンドラの箱だったという可能性もある。あの暴走した時の黒い姿を見ているとそう思う時があるのよ。」
国連の監察官北條もまたタケトを信頼してはおらず、黒い姿がタケトの本性であり、ショッカーが送り込んだ刺客ではないかと疑っていた。

そんな折ARK極東支部にアマゾンがやって来る。
陽気で人なっつこい野生児アマゾンはその性格からみんなに親しまれる人気者だった。
タケトはアマゾンに対しても軽く挨拶した程度で、傍に近づこうとはしなかった。
アマゾンはタケトの深い憂いを含んだ悲しい目を見て純粋に心配する。
ARKの中で、孤独なタケトと周囲に常に人を引き寄せるアマゾンと、対照的な構図が出来上がってしまっていた。
72仮面ライダー Heat on!:02/12/23 04:18 ID:lgjghHcO

第12話「仲間」

そんな中、前回のプラント襲撃ミッションの際の生残り怪人達がいたことが判明し、掃討に乗り出すARK。
タケトも参加するが、普段のコミュニケーションがほとんどないメンバーとの間で、
意志の疎通は出来ない、連携はバラバラで、散々たる状況で、怪人のうち何匹かを取り逃してしまう結果となる。

タケトは滝・小沢・北條にお小言を言われる。
タケトのことを心配するアマゾンは、なんとかタケトの心を開こうとタケトにつきまとう。
はじめはアマゾンを疎んじるタケトだが、アマゾンの熱心さ、
純粋に自分を心配してくれる心にうたれ、次第にアマゾンに心を開きはじめるようになる。
そしてタケトは自分の本心をアマゾンに打明ける。
「、、僕はこわいんです、、僕に大切なものができてしまうことが、、大切なものをまた失うことが、、
どうせ失われてしまうのなら、はじめからない方がいい、、はじめからなければ悲しむことも傷つくこともない、、」
そう言うタケトを見つめるアマゾンの真っ直ぐな瞳。

「でも、タケトは機械じゃない、心を捨ててしまうことはない」
「仲間と接して、仲間を好きになって、大切なものになって、大切なものだから、守りたいと思うようになるんだよ」
「笑いたい時は仲間と一緒に笑えばいいし、悲しい時は仲間と一緒に泣けばいい」
アマゾンのその言葉にタケトは胸のつかえが取れたかのように泣きはじめる。(まただ)

タケトはアマゾンと共に再度生残り怪人達の掃討に乗り出し、
ヒートオンライダーキックとアマゾンのスーパー大切斬のコンビネーションで怪人達を葬り去る。

そして徐々にではあるがタケトに笑顔が戻るようになりつつあった。

しかし、アマゾンが去った数日後、タケトは突然の高熱を出して倒れる。

そしてまた滝・小沢・一条・北條らはGユニットシリーズの本格稼動化を検討しはじめていた。
73仮面ライダー Heat on!:02/12/23 04:19 ID:lgjghHcO

第13話「変化」

氷川誠は実直な男であった。
タケトが原因不明の高熱を出して倒れ、寝込んでしまったのを、
自分達が不甲斐ないばかりにタケトに多大な負担をかけてしまっているのだと思い込んでいた。
氷川は滝・小沢にG3を自分に使わせてくれと直訴する。
Gユニットシリーズは、ロボット工学の権威である小沢澄子が、20人近くになるライダー達をすべてこと細かに分析しつくりあげた、
普通の人間でも装着すればライダーと同じ能力を有して戦闘が行える対ショッカー用のバトルスーツであった。
試作機であるG3、改良型のG3-X、量産型のG3マイルド、
そしてあまりに高性能であるが故に装着者自身に多大なる負担をかけ、
装着者の生命さえも危機にさらす可能性があり、封印されてしまっているG4までが開発されていた。
現在すぐにでも稼動が可能なのは試作機であるG3だけで、試験装着は何度も行われているが、実戦の投入はまだ一度もない。

「神城さん(タケト)はいつもひとりで戦っていたんです。
僕達は神城さんをいつも頼りにしてばかりで、神城さんに大きな負担をかけてしまっていたんです。
だから僕はせめて少しだけでも神城さんの負担を軽くしてあげたいんです。
お願いします、僕にG3を使わせてください!」
小沢は試作機であるG3がどこまで怪人に通用するか、もっとデータを取って調べてじからにすべきだと言う。
滝「本当だったら俺が装着したいところなんだがな〜」
小沢「指揮官が最前線に出てどうするのよ!」
滝「だから、俺は後ろでのんびりしてるよりも、前線でドンパチやってる方が性にあってるんだって」
74仮面ライダー Heat on!:02/12/23 04:21 ID:lgjghHcO
↑13話の続き

が彼らに選択の余地はなかった。怪人製造プラントを潰された報復にショッカーがARK極東支部を襲撃してきたのだった。
戦闘班は迎撃にあたり、敵武装戦闘員は撃退するも、従来よりもはるかに強力な怪人達の前に成す術はなかった。
タケトが倒れ眠りから醒めない今、敵怪人に対抗出来得る戦力はG3だけとなっていた。
氷川はG3ユニットを装着し、怪人達を迎撃する。がG3初の実戦でもあり、なかなか思うようにはいかなかった。
怪人達の攻撃を一身に受け、壮絶に戦うG3。「神城さんがいない今、僕がなんとかしなくては!」

氷川の心が通じたのか、タケトは目覚め、氷川の元へ向う。
タケトの心は今までになく澄み渡っていた。ライダーになってから一度も感じた事がないような心地良い気分だった。
冴え渡る頭の中に今までの出来事が走馬灯のように駆け巡る。
本郷猛こと1号ライダー、一文字隼人こと2号ライダー、風見志郎ことV3、結城丈二ことライダーマン、
神敬介ことXライダー、アマゾンことアマゾンライダー、各人の言葉が脳裏に浮かんでは消えていく。
師匠と先輩達の言葉が自分の体の一部になっていくのを感じる。
タケトはそのまま変身し、青い体色のヒートが現れる。
小沢「あ、青なの!?」ARKの一同は唖然として見ている。
タケトの心の成長がそのまま仮面ライダーヒートとしての成長につながっていたのだった。
高熱を出して倒れたのも、タケトのカラダの中に埋め込まれているオーガニックパーツが変化を起こしていたためであった。

そしてタケトは氷川G3とともに敵を撃退するのであった。

しかしタケトの成長とともに、戦局もより激しいものとなっていくのであった。

>1クール目・完
>2クール目につづく
75名無しより愛をこめて:02/12/23 12:23 ID:nbxSO72W
>THE OTHER WORLDさん
奥様じゃないですが、変わり者の女ならここに。
楽しく読ませてもらってます。
ナイトに関しては、疾風斬・旋(勝手に命名&パクリ。気にしないでください)がかっこよかったので満足です。

他の方たちの作品も、楽しませてもらっています。
みなさん頑張ってください。
というわけで、応援あげ。
76名無しより愛を込めて:02/12/23 20:13 ID:xTvzXaIw
皆頑張れage!!
77名無しより愛をこめて:02/12/23 21:03 ID:Asr04EJ2
THE OTHER WORLD さん
>>57
いや最後のナイトのセリフはギャグですのでわらってください(w
>>64
ギルス楽しみにしてます!

職人さんが大変多くなってきましたね。しかし感想や雑談が今ひとつです。
見ている方もさらなるスレ活性化のため感想を書いてくれることを期待。
仮面ライダー Heat on!は正統派で面白いですね。できれば部分的でいいので
あらすじだけでなくSSも読みたいです。
狂戦士はシャドウムーン好きですのでいい感じだなと思ってます。他には
キャラは出ないのでしょうか?ダグバとか合うかな?
ライダージェネレーションは昭和、平成集まっての大決戦!戦闘描写に期待
します。ところでZOとかは出ませんか?結構好きなんですけど・・・

私は今他の板でSSを書いておりましてそちらが終わりましたらSSを執筆
したいと思います。ちなみに
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1037632785/

>>39-40 >>44-47 >>341-352 が私のSSです。
アギトと某ゲームの競演クロスオーバーで木野さんが主役です。
気が向いたら見てください。

皆さんがんばってください。応援age!
78名無しより愛をこめて:02/12/23 21:24 ID:iMmp1QEo
って言ってもSS以外話す話題がないんだよな。
どんあ話がいいとかこんな話はどうよとかでいいのかな?
79名無しより愛をこめて:02/12/23 21:49 ID:MalDQzC+
仮面と力
10話「クウガのピンチ」

ショッカーの基地に侵入した五代雄介と一文字隼人は、
その基地でサボテグロンと出会う、
幹部レベルの怪人に対して、二人は優勢的に戦いを進め、勝利は確実だった
だが、一瞬の隙を見つけたサボテグロンは、バルカン砲を装備し、二人に向かって発砲した
辺りには轟音と土煙が広がり、二人の生存は絶望的に思えた、
だが、サボテグロンは弾丸を約4分の3撃った所で発砲を止め、土煙が晴れるのを待った、
万が一二人が生きていた場合
それと、「負傷しボロボロになった二人を観たい」というサディスティックな感情の為に・・・・・
土煙が晴れる様子を、サボテグロンはプレゼントを待つ子供のような視線で観ていた、しかし
サボテグロン「?!・・・・・馬鹿な・・・・・・!!」
土煙が晴れクリアな光景が広がった、しかしその光景は、サボテグロンを驚愕させ、恐怖させた
クウガ黒「・・・・・・・・・・・・・・・。」
2号「・・・・・助かった・・のか?」
二人は無事だったのである、しかもその身体には一切の傷も無い、
サボテグロン「うっ、うあああぁぁぁあぉあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その姿を見たサボテグロンは恐怖を振り払うかのように大声をあげながら残りの弾丸を放った、
凄まじい数の弾丸が黒いクウガに接近したとき、
サボテグロンは二人があの攻撃から無事だったトリックを知った
ジュッ シュッ チュン
サボテグロン「!?」
発火能力である、弾丸はクウガに着弾する前に燃え、気化してしまうのだ
サボテグロン「くっ、おおおおおおおお!!!」
射殺を諦めたサボテグロンは持っていた棍棒を振りかざし、格闘戦を仕掛けた
それに対し、クウガは二本の黒いライジングタイタンソード出現させ、真っ向からぶつかり合った
ギンッ ガン ギガガガギギギッ
クウガ「くっ!」
サボテグロン「おおっ!!!」
二人の間で何度も火花が散った、その光景を2号は見ていた、
80名無しより愛をこめて:02/12/23 21:50 ID:MalDQzC+
2号「・・・・・?」
二人の戦いを見て、2号は何かに気付いた
クウガ「ぐっ・・・・・はぁっ!!!」
妙だ、能力的にはクウガのほうが圧倒的に優れているはず、
ならばこの戦い、クウガが優勢的に勝負を進めるはずだ、しかし・・・
サボテグロン「!今だっ!!!」
クウガ「うあっ!!!」
サボテグロンの方が優勢的に戦いを進めているのである、その闘い方はまさに鬼神の如き姿、
それに対してクウガの動きはあまりにも鈍く、力が無いのだ、
まるで目の前にいるクウガが本物かどうかすら疑わしくなるほどその姿は悲惨だった
クウガ「!」
サボテグロン「ふっ、ふふっ。」
そして遂にサボテグロンの一撃がクウガの腹部にあたり、クウガはその場に倒れこんだ、
その身体はクウガが超変身出来る姿の中で最も弱い姿、グローイングフォームへと変わった
クウガ「はあっ・・あぐっ・・・・・な、なんで?身体が・・痛い・・思うように動かない・・・・。」
その場に倒れるクウガをサボテグロンは見下し、止めを刺そうと棍棒を振り上げた
2号「!い、いかん!!」
その一撃がクウガの頭にぶつかる寸前、ドズッと言う音と共に、サボテグロンの胸から血が吹き出た
そこには美しい紅の一輪の薔薇の花が刺さっていた、そしてその場には薔薇の香りが香っていた

続く
81名無しより愛をこめて:02/12/23 22:04 ID:iMmp1QEo
仮面の力、久しぶりだけどおもしろいです。
クウガがこの後どうなるのか
あと質問なんだけど昭和ってやっぱダブルライダーだけ?
とにかく作者さん、がんばって。
82名無しより愛をこめて:02/12/23 22:12 ID:xfLJrQgH
>>81ありがとうございます、凄く励みになります
>昭和ってやっぱダブルライダーだけ?
できるなら全員出そうと思います。
83白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :02/12/23 22:17 ID:RaUZi2am
>>77さん
残念ながらZOは出ません。
ライダージェネレーションに登場するライダーは
昭和からは1号〜ZX、RXの11人
平成からはクウガ、アギト、ギルス、G3−X、龍騎、ナイト、ゾルダ、王蛇の8人です

真、ZO、Jは私がよく知らないので…(^^;
ごめんなさい
84THE OTHER WORLD :02/12/23 22:26 ID:Sga+A/Va
>>75さん
このスレに女性がいるとは驚きました。
疾風断・旋!!イイ!!頂きます。(w
なんかこういうレスはイマジネーションを掻き立てられます。
また妄想爆発しそうです。(w

>>23さん
遠慮なんく笑わせて頂きます。(w
ギルスの件は22さんでした。すみません。それとも同じ人ですか?
23さんのSSのゲームはなんですか?ときめも?
まだ全部は読んでないですけど甘い感じですね。
それに木野さんのミスマッチが良いのですかね。
ゲームは知らないですけど、木野さんの雰囲気と正反対な感じで面白いのではないでしょうか。
これで本郷・・・以下略。

>>78さん
別に無理に話す事もないと思いますよ。マッタリ行きましょう。

仮面と力さんキターーーーーーーー!!
もう読め無いかと思ってましたよ。(;_;)
続きも期待してます。がんばってください。

これで増々このスレは強化されました。後は系譜さんの登場を期待!!
85名無しより愛をこめて:02/12/23 23:20 ID:U7mU1uvt
五代氏降臨してくれないかなぁ。
最後のSSをこっちで完結して欲しい。
あっちじゃ落着いて書けそうに無いし。
86名無しより愛をこめて:02/12/23 23:22 ID:uiI43aBC
ライダージェネレーション
荒廃した街に巣くう悪党ども
恐怖し、絶叫する人々
そこに現れる救世主!
正義の拳が悪を貫く!!

・・・って北斗かいっ(w
87名無しより愛を込めて:02/12/24 00:06 ID:T5FJG35M
ライダージェネレーションの作者の白い青年って、
文体があのナナシの後継者に似てないか?

あの恥知らず、まだうろついてるのかよ
88名無しより愛をこめて:02/12/24 02:18 ID:hfPYVsqm
>>87
つまんない煽りはやめろ。

>>85
最強スレの話題は荒らしを呼ぶことになるからやめとけ。
89仮面ライダー Heat on!:02/12/24 04:07 ID:MALExqpZ
2nd stage
第14話「慢心」

全世界規模のテロ組織ショッカーのテロ活動は、怪人の出現率、事件の発生率、怪人の凶暴化・高性能化・大量生産化、
どれをとって見ても勝手ない程に活性化しつつありあった。
国連が設立した対ショッカー防衛組織ARK(仮名)極東支部ではその現状に対しての会議が行われていた。

ARKのデータでは、ショッカーの怪人は基本的にはエネルギー生命体が地球上の生命体と融合したものであり、改造人間ではない。
戦闘員達はそれらのエネルギー生命体の分身のようなものであること。
改造人間であるのは仮面ライダーと呼ばれる者達だけである、ということが判明していた。
ARKでは、ショッカーの組織構成員を能力別にランク付け、戦闘員=Cクラス、怪人=Bクラス、幹部=Aクラスとしていた。
そしておそらくはAクラスの上に大首領と呼ばれる者の存在が推測されるが、その存在は現在まで確認がなされていない、という状況にあった。

国連より派遣されている監察官・北條は、最近のショッカーの活動の活性化とタケト(ヒート)の出現には因果関係があるのでないかと指摘、
タケトがショッカーのスパイ兼工作員ではないかということを示唆する。
滝・一条・小沢はタケトを擁護するが、その未知の能力に関しては注意が必要であると言わざるを得なかった。

が心の中では仮面ライダーであるタケトの事を信じている滝は、タケトを現時点での組織の柱とし、G3をタケトのサポート役、さらにこの2人を他のメンバーがバックアップ、
日本に帰国しているライダーには積極的にミッションへの参加要請を行うという作戦方針を打ち出していた。

タケトは辛い経験から、もう自分の仲間を誰も死なせる訳にはいかない、危険な目にあわせる訳にはいかない、
自分が無理をしてでも一人ですべての敵を倒さなければならない、と気負っていた。
特に以前公的なパートナーであったサトコを死なせてしまったこともあり、新たに自分のパートナーとなった氷川だけは絶対に死なせる訳にはいかないと必死の覚悟であった。
そしてまたそれを可能にするだけの新しい青いヒートの力を自分は手に入れたのだという自信がタケトにはあった。
90仮面ライダー Heat on!:02/12/24 04:08 ID:MALExqpZ
↑14話続き

だがタケトの自信は過信となっていた。ミッション中にも自分がみなを守らなければならないという気負いが焦りとなり、
今の自分にならそれが出来るはずだという過信が、氷川G3を無視した独断専行になりつつあった。

そんな折、ARKの諜報員を兼ねる海外の村雨(ZX)から、再び日本の怪人製造プラントのリストが送られてくる。
そしてそのデータには村雨のメッセージが添えられていた。
「度重なる日本の極秘情報のリークに謀かという危惧を抱き、裏を取ったがそのような気配はなかった。
だが何者かが意図的に情報を流している線も充分ありうる、判断はそちらに任せる」
ARKは会議を重ねた結果、ミッションを決行することにする。
最近のタケトの独断専行と今回の件に一抹の不安を感じる滝は、立花藤兵衛に電話をかける。

怪人製造プラントの襲撃ミッションで、滝の不安は的中する。
仲間を守れるのは自分しかいないという気負いと、自分の力ならそれが出来るはずと過信するヒート(タケト)は、
周囲の状況が全く見えなくなって、氷川G3をはじめとするARKメンバーを全く無視して、一人突っ走る。
「自分には出来る、自分になら出来る」その言葉を繰り返し戦うヒート、
凶暴化・高性能化している敵怪人の群れと戦いながらその言葉は、
「もっと俺に力をくれ、俺一人でみんなを守れる力を!」という狂気に満ちた言葉へと変わっていく。
最前線で一人突っ込んで行ったヒートは、完全に氷川G3をはじめとする他のメンバーから分断されてしまていた。

一人分断されたヒートは怪人達に取り囲まれ一斉に襲われる。
「もっと俺に力を!!!!!!!!!!!!!」というタケトの絶叫。
その時ヒートを襲う怪人達の群れに電光が走る。
「慢心するな!!!タケト!!!」ストロンガーの声がタケト(ヒート)を一喝する。
91仮面ライダー Heat on!:02/12/24 04:10 ID:MALExqpZ
2nd stage
第15話「戒め」

危機一髪の所をストロンガーに助け出されたタケトだったが、相当の深手を負ったタケトは戦線を退く。
ミッションはヒートの代わりにストロンガーが参加、氷川G3らとともにプラントを撃破し、成功をおさめる。
ベッドに横たわるタケトは「クソッ!クソッ!クソッ!」と悔し涙を流し、荒れる。

北條は今回の件は、タケトをワザと暴走させるために誰かが仕組んだものではないのかと滝と小沢に横ヤリを入れる。

ライダーであるため、驚異的な早さでタケトの傷は癒えたが、
タケトの自信は見事なまでに打ち砕かれ、プライドはズタズタになったままであった。
そんなタケトの前に城茂が現れる。
「滝さんが不安になる気持ちが良くわかるぜ」日本に来ていた城茂はおやっさんから連絡を受け急遽かけつけたのだった。
偶然通りがかった氷川は、タケトと城が話している姿を見て思わず立ち止まって話を聞いてしまう。
「いい訳かもしれませんが、、僕は、ただみんなが守りたかった。もう仲間の誰も死なせたくはなかった。
以前僕ははじめて出来たパートナーを守ってあげることが出来なかった。彼女は僕の目の前で串刺しにされて死んでいった、、
ショッカーに家族を殺されたのに健気に明るく生きている、とっても優しい子だったんです、、
だから僕は今度出来たパートナーだけは絶対守り抜きたかったし、仲間の誰も死なせたくはなかった。」
その言葉を聞き思わず出て行ってしまう氷川「そんな、神城さん、、」
「僕が危険を一身に背負えば、みんなに降りかかる危険をなくすことが出来るかもしれない、
今の僕の青いヒートの力ならそれが出来るかもしれない、そう思っていたのは僕の慢心です」
「でも自分が思うように戦えなくて、いつの間にかもっと力が欲しい、その事で頭がいっぱいになってしまっていました。
城さんが来てくれなかったら僕はまた暴走していたかもしれない、、」
92仮面ライダー Heat on!:02/12/24 04:11 ID:MALExqpZ
↑15話続き

タケトと氷川の二人の顔を見て城茂は言う。
「俺にはかって、何度も一緒に死線をくぐり抜けた友がいた。岬ユリ子、電波人間タックルと呼ばれた女性だ。
俺と一緒に組織に改造され、逃亡をはかり、組織と戦った。俺が今ここにこうして生きていられるのも彼女のおかげだと俺は思っている。
彼女は敵の幹部ドクターケイトと刺し違えて死んだんだ。
あの時俺にもっと力があれば彼女を助ける事が出来たかもしれない、俺だってそう思わずにはいられなかった。
だがな、タケトそういうものではないんだ。突出したひとつの力によって誰も傷つかずに済む、最早そういう戦いではなくなってしまっているんだ。
何故優れた能力を持ったライダー達が手を取り、共に戦っているのかよく考えるんだ。」
「そして、力のみとらわれるな。力のみを追い求め、力に溺れるものは、力によって身を滅ぼす、そのことを忘れるな。
確かに個人の能力を高めることは必要だが、今のお前達にはその前にまだやるべきことがあるはずだ。
おやっさんも滝さんもそれをタケトにわかってもらいたくてここに置いているんだからな。
大丈夫、お前達ならやれるはずだ。」

城の言葉に感動したのか興奮している氷川。
「そうですよ、神城さん(タケト)、もっと僕を信じてください。
僕はあかつき号の英雄、氷川誠ですよ。そう簡単に死んだりはしません。
どんなことがあっても必ず生き残ってみせます、絶対に最後まで一緒に戦い抜きます!」

その時鳴り響くエマージェンシーコール。ミッションの際の生残り怪人が発見されたのだった。
走り出す城、氷川、タケト。
その時タケトは心の中で「俺はバカだな、今まで先輩達に一体何を教わってきたのか忘れてしまったのか?」とまた涙する。

ストロンガー、G3、ヒートの共闘により生残り怪人は掃討される。
93仮面ライダー Heat on!:02/12/24 04:26 ID:MALExqpZ
>14&15話ストロンガー編
敵も改造人間というのは避けたかった、個人的に。
タックルを生きていることにしようか死んでいることにしようかというのはすげー悩んだ。
つーかこいつ(ヒート)がライダーで大丈夫なんだろうか・・・。
他のライダーとの出番の兼ね合いもあるし、氷川は大抜擢する予定はなかったんだけど、
やっぱ普通の人間がライダーになれるという設定はおいし過ぎる。
G3チーム(北條含む)は役割が決まっているからいじりやすいです。
後ちょっとここらで目先を変えたいかなというのもありまして。

>>77
SSじゃなくても充分長いですが(汗
心理描写に重きを置いた書き方しているんで、
一度は丁寧な戦闘描写もやってみたいですね(実は苦手
ZO、J、真は出そうかどうしようか迷ってます。
出ても私の場合「援軍に駆けつけた」の一行で終わってしまいそうですが(汗
94前スレより移転です。:02/12/24 04:38 ID:YWNtgU2G
 演歌と警察【PART1】
 
 屋台から2人の背広をきた男が出てくる。一人は温和そうな中年で、
もう一人は長身でいかにも性格が生真面目そうな男だ。
 
 河野「すまんな、氷川。GDXの装着義務もあるのに、パトロール
にも参加してもらって・・。なんせ人手が足りんのでな・・・・。」
 「S.A.U.L」は不規則な時間帯の仕事である。いつアンノウンが
発生するかわからないからだ・・。そういう意味では「SAUL」は
常勤でもあり、非常勤でもある。それゆえ「SAUL」のメンバーは
、定期トレーニング、定時体力チェック、を怠っていなければ、
ある程度の自由な行動が認められているのだ。だが今は、そういう
事を言ってられる状況でも無かった・・。(殉職者が多いので)

 氷川「構いませんよ。こうして河野さんと仕事できるのも久しぶり
ですからね・・・。あとGDXじゃなくてG3−Xです。GDXは
ガンダムダブルエックスです。」河野「あ、すまんすまん。そうい
えば氷川、お前この間俺に何か聞こうとしてなかったか?」
 氷川「あ、ああ、あれはもう解決しました・・。
(まさかアギトの正体が津上さんだったなんて・。)」

 河野「そうか、まあ聞く事があれば遠慮なく聞いてくれ」
氷川「ええ、これからもお願いします。」


95前スレより移転です。:02/12/24 04:40 ID:YWNtgU2G
 温かい空気が二人を包んでいった。そして氷川と河野が歩き
ながら、前を見ていると一人の背広をきた少し太っていかにも
人の良さそうな男が、いかにもなヤクザ風の男に絡まれている。
 
 七海のマネージャー「な、なんですか、あなた達は?」
チンピラ「やかましい、誰に断ってここで営業し取るんじゃ?」
 チンピラ風の2人の男が地面へその背広をきた男を突き倒す。
飛び出す氷川と河野
氷川「やめろ!警察だ!この人への暴行で、お前達には任意同行
してもらう!」河野「そこの人大丈夫ですか?」
氷川と河野さんにとり抑えられるチンピラたち。
5分後、無事にチンピラたちを取り押さえた氷川達の前に着物
を着た10代に見える女の子が、息を切らしながら走ってや
ってきた。
 
 七海「なんとか遅刻せずにすんだ・・。あれ、マ、マネージ
ャー服が乱れてるけど大丈夫ですか?それにこの人たちは?」

 女の子に状況を説明する氷川。

七海「そうですか、すいません・・。ありがとうございました。」
氷川「いえ、これが仕事ですから。あなたも気をつけてください。」

 その時、氷川の携帯が鳴る。
96前スレより移転です。:02/12/24 04:41 ID:YWNtgU2G
 氷川「はい、氷川ですが・・・。」
小沢「氷川君、X地区にアンノウン出現!G3−X出動よ!(実
はアンノウンと小沢番長に勘違いされたジャカンジャ)」
氷川「分かりました!すぐ急行します!(携帯を切る)河野さ
ん、近くにアンノウンが出現しました。この辺りの避難をお願い
します!」河野「わかった。ここは任せてくれ!」

間もなく七海のシノビジャイロにも通信が来る。
おぼろ「七海、ジャカンジャ出現や!急遽、X地区に出動して
や!」七海「分かりました!急行します!」

 逃げるようにして、さりげなくX地区へ急行する七海。

七海「シノビチェンジ!」忍者装束が七海の身体を包む。

 ハリケンブルー 野乃七海である。

 ハリケンウィンガ−を使い、X地区に到着する七海。
そこには新手のジャカンジャとマゲラッパ6人がいた。
 ジャカンジャ「なんだあ?貴様一人かア?」
 ハリケンブルー「一人だと思って甘く見たら痛い目にあう
わよ!」ジャカンジャ「おもしれえ!」

 ハリケンブルー「ハヤテ丸!ガンモード!」ガンモードで、
マゲラッパを簡単に倒していく七海。

七海「残りはあんただけよ!ソニックメガホン!」ジャカン
ジャ「その手は喰わねえよ!」七海「あっ!」電気触手で七
海の手からソニックメガホンを弾き飛ばす怪人。七海「じゃ
あ、直接攻撃で!」ハヤテ丸を刀形態に変形させ、斬りかか
ろうとする七海。ジャカンジャ「甘いわ!」そう言って、
飛び掛ろうとする七海に高圧電気を喰らわせるジャカンジャ。
97前スレより移転です。:02/12/24 04:44 ID:YWNtgU2G
 ハリケンブルー「うわあぁ!」地面に転がり落ちる七海。
その衝撃で顔のマスクの部分がオープンしてしまう!さらに
さっき撃ち倒したマゲラッパが立ち上がってくる。(いざ
という時の為にやられた振りをしていたのだ。)

 ジャカンジャ「くくく・。ハリケンブルーの最後だな!」
七海「そ、そんな・・。」そう言いながら、七海に近づいて
くるジャカンジャとマゲラッパ。全てが終わったと思われたその時、弾丸の雨がジャカンジャ
とマゲラッパを襲う。そこには右手にGM−01を持った青い
強化装甲服を装着した男が立っていた。

 G3−X=特殊装甲強化服を装着した氷川誠である。
氷川「あ、あなたは?」氷川は驚かずにいられなかった。
そこに倒れていた少女はさっき自分が会った「野乃ナナ」と
いう少女だったからである。(マスクオフの状態で判った)
氷川「(とにかくこの人を助けないと・・。)」氷川はハリケン
ブルーに駆け寄った。氷川「大丈夫ですか?」七海「え、ええ(マ
スクを閉めた)」ジャカンジャ「なんだ、貴様もハリケンジャーか?」

 氷川が撃ったGX−05でマゲラッパは完全沈黙した。だがジャカン
ジャには致命傷を与えられなかったのだ!2人がかりでジャカンジャ
に攻撃を仕掛ける七海と氷川。だがなかなか倒れない。ふと氷川は
前回、翔一と共にとった共同作戦を思い出す。

 氷川は隙をついてガードチェイサ−に乗った。そして、氷川「僕が
これを動かします!あなたは後ろに乗って、これで攻撃を「してくだ
さい!」そう言って七海にGX−05とGMー01を渡す。
七海「わかりました。」氷川が前でガードチェイサ−を運転し、七海が後ろに乗り、
GX−05とGM−01で怪人に向かい、撃ちまくる!
それで隙ができた!
98前スレより移転です。:02/12/24 04:45 ID:YWNtgU2G
その隙を見て、ジャカンジャに攻撃を仕掛ける七海。
氷川「これを使ってください!」そう言ってGM−06
を七海に渡す氷川。七海「ありがとう!」

 ハリケンブルー「乱舞三重衝!2刀切り!」
GM−06とハヤテ丸の両方で技を繰り出した七海。
 すかさずG3−Xが、GXーランチャーを撃つ。
そしてジャカンジャ怪人が爆発した・・・。再生も
出来ないほど・・。

 戦いが終わり、去ろうとするハリケンブルーを慌て
て呼び止める氷川。氷川「待って、待ってください!
あなたは野乃ナナさんですよね?」

 観念したように変身を解く七海。氷川がマスクを
脱いで言う。今度は七海が驚いた。さっき一緒に闘
っていたのは、さっきマネージャーと一緒にいた刑
事だったから、無理もない。「あなたも・・・アギ
トなんですか?それとさっきのアンノウンはいったい?」

  その時、氷川も七海も「?」という表情だったと
言う。七海「アンノウンって何ですか?」
99前スレより移転です。:02/12/24 04:51 ID:YWNtgU2G
居候とアルバイター【PART2】

同じ頃一人の少年が手に紙地図を持ちながらある家を探していた。
「今日のバイトはケーキ教室の手伝いかぁ・。七海が喜びそうな
仕事だな。」その頃その少年が探していた家の中では、一人の青年
が一人の女子高生と楽しそうにおしゃべりをしていた。
真魚「どうしたの、翔一君?またケーキ教室に行きたい
だなんて?」翔一「うん、もうそろそろ先生の誕生日が近いじゃない
?その日にはおいしいケーキを作ろうと思ってさ、
今度はかぼちゃを使ったケーキを考えているんだ。先生、
喜んでくれるかなあ?」真魚はそのケーキを想像して、少し変な気分になった。
真魚「じゃ翔一君、私用事があるから・・」翔一「うん、ここまで手伝ってくれて有難う」

 翔一は今日、このケーキ教室主催者から少し留守番を
頼まれていたのだ。ピンポーン。翔一「はーい。」
鷹介「どうも、今日ここを手伝う事になった椎名鷹介ですけ
ど・・」翔一「あ、今日ここを手伝ってくれる事になった人ですね。
まあ、上がってください。」鷹介「おじゃましまーす。」
翔一「俺の名は津上翔一です。ヨロシク!」

その時、翔一の頭の中でまたいつものあの感覚がすり抜けた。
 アンノウン出現である!
翔一「すいません、椎名さん!少し俺出てきます。鍵はこれです
から!」そう言って、鷹介が止める間もなくすぐにバイクでY
地区に向かう翔一。鷹介「どうしたんだ、津上さん。いきなり・・。」
 鷹介はあっという間の出来事に驚いていた。

それから間もなく、シノビジャイロからおぼろの声が聞こえてき
た。おぼろ「鷹介、ジャカンジャ出現!急遽、Y地区に向かって
や!(実はアンノウンをジャカンジャと勘違いした)」
 鷹介「こんなときに?わかった。了解!おぼろさん」
鷹介は鍵を閉め、すぐにY地区に出動した!
100前スレより移転です。:02/12/24 04:52 ID:YWNtgU2G
鷹介「津上さん、どこに行っちゃたんだろうな・・。でも今は
ジャカンジャのほうが先か!」
 そういう事を思いながら鷹介は変身した。
「シノビチェンジ!」忍者装束が鷹介の体を包んでいく。

椎名鷹介ーハリケンレッドである!
「行くぜ!ハリケンウィンガ−!」鷹介はハリケンウィンガ−で
Y地区に急行した。

 そのころ鷹介より少し前に家を出た翔一は、Y地区の手前まで来ていた。
そこでアンノウンが一人の若者を襲っている。
アンノウン「ギギギ・・・。」若者「う、うわあああ!」
その時、翔一がバイクでアンノウンに体当たりした!
 翔一「逃げてください!早く!」若者が逃げ出す。
ヘルメットを脱ぎ、翔一がアンノウンを険しい目つきで見る。
そして翔一の腰に、ベルトオルタリングが出現し、そこから発生される
オルタフォースが翔一の身体を包んでいく・・。
   「変身!!!」

 津上翔一が「人間の可能性」の象徴に変身した姿ー仮面
ライダーアギトである!

 神にとって本来発生するはずの無いイレギュラープログラム
アギトと人間の可能性への障害物アンノウンが対峙する。
 アギトとアンノウンが戦いを始める。なかなかアンノウンの
身体は強靭だ。ややアギトが圧されている。そこへ空から
一人の戦士が落下してきた。
101前スレより移転です。:02/12/24 04:53 ID:YWNtgU2G
 その隙を見て、アギトは「フレイムフォーム」にチェンジした。
 ハリケンレッド「ハリケンレッド参上!って先客が
いるのか、ん?・・・」
 鷹介はその場所にさっき家の前で見たバイクを見つけた。
鷹介「なんで、さっきのバイクがこんな所に?まあいいや、
あんたもあいつと戦うんだろ?助太刀するぜ!」アギト「(椎名
さん?)・・はい!」翔一はうなずいた。

 アギトとハリケンレッドがフレイムソードとハヤテ丸で
同時に斬りかかる。強靭な体とはいえ、アンノウンがひるむ。
アンノウン「グァァァァ!」そこで翔一は前回の氷川との
連携プレイを思い出した。アギトがバイクに乗り、それがオルタフォース
をまとい、マシントルネイダーに変形する。さらにアギトは、それを
スライダーモ−ドに変形させた。

 アギト「乗ってください!一緒に攻撃しましょう!」アギトが
スライダーモードのマシントルネイダーの上から、ハリケンレッド
に叫ぶ。ハリケンレッド「OK!]スライダーモードに2人が乗る。
 そしてアギトがマシントルネイダーの上から、ライダーブレイクを
アンノウンに向けて放つ。アンノウン「グォォォォ!!!!」
 アンノウンが怯んだ所へ、レッドがマシントルネイダーの上から
ハヤテ丸で切り込む。ハリケンレッド「超忍法、疾風斬!!!!!」
 アンノウン「ギャァァァァ!!!」2回の連続攻撃を受けて
アンノウンが爆発する。アンノウンの最後だ!

 そのまま立ち去ろうとするアギト。ハリケンレッドは慌てて
変身を解き、叫ぶ。鷹介「待って、待ってくれ、津上さん!」
 翔一が変身を解く。鷹介「やっぱり津上さんだったんすね・・。
驚いたなあ・・・。津上さんも伝説の後継者だったなんて・・・。」
 翔一「伝説の後継者?何です、それ?」
102前スレより移転です。:02/12/24 04:56 ID:YWNtgU2G
>>94->>98「演歌と警察」
>>99->>101「居候とアルバイター」でした。

今度時間があったら吼太と涼の絡みを書きます。
103名無しより愛をこめて:02/12/24 11:09 ID:bPzjDI0c
>>88
正直すまなかった。考えが足りんかったよ。
104名無しより愛をこめて:02/12/24 12:13 ID:Pv3iT374
Heat on!おもしろかったよ。
先輩が後輩の危機に駆けつけるって言うのは好きシチュエーションなんで毎回楽しみだよ。
次はスカイライダーか。
真〜Jまで出すつもりなのか。
大変だろうけどがんばって
期待してます。

アギトVSハリケン(でいいのかな?)も復活ですか。
前スレで言ってた木野さんと霞兄弟の絡みがぜひ見たい。
こっちもがんばれ!
105仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:41 ID:6yFqcOqW
2nd stage
第16話「信頼」

城茂の残した言葉を胸に、戦闘訓練を積み、いくつかのミッションをこなすタケト(ヒート)と氷川G3。
が元来、生真面目すぎる程の性格で融通が利かなく、その上不器用ときている氷川。
そして、何事も深く考え過ぎて思い悩み、ああでもないこうでもないとうじうじグダグダ言っているタケト。
この2人の間にそう簡単に信頼関係が芽生えるはずもなく、
一朝一夕では2人の呼吸もあわず、常に衝突しては滝の頭を悩ませていた。
タケト「氷川さん!そのタイミングでは僕にまで弾が当たってしまうじゃないですか!」
氷川「そんなことより、神城さんこそもっと僕の事を信頼してください!」

そんな中、ARK極東支部の上空に飛行能力に優れたショッカーの怪人部隊が大量に現れて空を覆い尽くす。
飛行怪人部隊は高空よりの空爆を繰り返し、地下にあるARK極東支部の基地へダメージを与える。
出撃した戦闘機・ジェットヘリはいとも簡単に撃墜され、地上からの通常兵器は全く効果がない。
ARKの戦闘部隊が地上に展開しても、空からいいように狙い撃ちされるだけであるため、部隊の出撃すら出来ない状態であった。
タケトと氷川G3も出撃するが、お互いに協力しようという努力も、信頼関係の無さが原因で虚しく空回りする。
当然ヒートには飛行能力がなく、ジャンプ力はせいぜいが100m程度。
怪人達はまるでそのことを知っているかの如く、ヒートの手の届く範囲より上を嘲笑うかのように旋回する。
何度もジャンプを繰り返すが敵に手すら届かないヒート。
そしてヒートとG3は飛行怪人部隊に空爆で狙い撃ちされ敗北を喫す。

ARK地下基地は核シェルターなど比にならないぐらいの耐震耐衝撃設計がなされているため、
すぐに落ちることはないが、それでも落ちるのは時間の問題だと小沢は言う。
表に出れば狙い撃ちされるのが目に見えているため、表に逃げ出すことも出来ず、
このまま崩壊した基地の下敷きになるしかないのか、という重たい空気がARK内を包む。
敗北したことで機嫌が悪かったせいもあり、互いにいがみ合うタケトと氷川。
さらに基地内の空調設備が壊れ、空気が送られなくなったため、残された時間は後わずかになってしまう。

そしてそこに滝が連絡を取っていたスカイライダーが駆けつける。
106仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:42 ID:6yFqcOqW
2nd stage
第17話「飛翔」

空より駆けつけたスカイライダーは飛行怪人部隊と交戦、統制の乱れた怪人達の間隙を縫って、
ARK基地内に入り込み、みなの無事を確認する。
スカイライダーが交戦している隙に入り込んだガンガンGもなぜか一緒であった。

そして険悪の雰囲気のタケトと氷川の前に、筑波洋が姿を現す。
「そこの暇そうな2人ちょっと手を貸してもらえないか?」
滝と筑波洋が立てた作戦がみなに説明される。
まずはスカイライダーが上空にいる敵部隊と交戦しながら、地上100m以内にまでおびき出す。
そしてそのままの位置を維持しながら戦闘、100m以上上にあがった敵はスカイライダーが倒す。
ARKの特殊装甲車(ガンガンGも搭乗)は地上から援護。敵の動きを牽制、統制を乱すための攻撃であるため、
ダメージを想定した攻撃ではない。敵攻撃を受け危険と判断した場合は速やかに退避すること。
ヒートはスカイライダーが地上100m以内におびき出した敵を、ジャンプして攻撃。
科学班・小沢の分析によれば、敵は翼に攻撃を受けることで重力制御装置のバランスを崩すことが判明しているため、
この場合、ヒートは一撃必殺のライダーキックではなく、
素早い動きでジャンプを繰り返し敵の翼を狙って、敵を叩き落すことに専念すること。
ヒートが叩き落した敵は、G3氷川が確実にとどめを刺すこと。
というのが作戦の内容であった。

「滝さんから君達2人のコンビの出来の悪さは聞いている。
この作戦はみなの連携が勝負になるんだが、君達2人にやれるのか?」と筑波洋。
タケトと氷川、顔を見合わせ目から火花を散らし声をあわせ「もちろんです!」
滝「まぁどの道、やってもらわんとみんな全滅しちまうんだがな」
筑波「2人とも、戦いの中では余計な事を考えずに、
今自分が何を成すべきか、最善の方法が何かを常に考えて行動するんだ。
互いに自分が成すべき事を理解していれば、それが自然と連携につながるはずだ。」
筑波「それとタケト、俺達はライダーだから、空気が無くても多少生き長らえることは出来るが、
他の仲間は空気が無くなった時点でおしまいだということを忘れるな、心してかかれよ」
タケト「はい!」
107仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:44 ID:6yFqcOqW
↑17話続き

そして作戦が開始される。タケトは筑波洋の言葉を胸に、氷川G3を信じ、スカイライダーを信じ、
そしてARKの仲間を信じ、自分が今成すべき事、最善の道を考える事に努める。
作戦は功を奏し敵の数が減っていく。

そこへ敵部隊を統制していたと思われる、最早怪人とは呼べないぐらい巨大な群れのボスが現れる。
ヒートのジャンプ力で届く範囲ではなく、スカイライダーがひとりで応戦するが、
生残りの怪人達もボスの下へ集まり、スカイライダーは邪魔をされ手こずる。
ヒート「氷川さん!!」G3「はい!!」
ヒートは助走をつけて走り、氷川G3が腕を組んだ上に飛び乗る。
G3はそのままヒートを上空に大きく放り投げる。
ヒートのジャンプ力とG3の腕力でプラスアルファの跳躍力を見せたヒートは、
敵ボスの背後からライダーキックをぶちかます。
敵が一瞬ひるんだ所へスカイライダーがスカイキックを決め、
落ちて行く群れのボスにG3が両手に抱えた兵器より全段発射をあびせ、群れのボスは空中で爆発する。
統率者を失った敵怪人の群れは、最早敵ではなく、3人の前に全滅するのだった。

「昔は俺もよく先輩達に助けてもらったもんだよ。
仲間を信じ、自分を信じ、今の自分に出来る精一杯の事をする。
それでもどうにもならない時、必ずみんなはお前を助けに来てくれる。ライダーの絆とはそういうものだ。」
筑波洋はタケトと氷川にそう言い、再び日本を後にするのだった。
108仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:45 ID:6yFqcOqW
2nd stage
第18話「侵蝕」

筑波洋の教え以来、絶妙のコンビネーションを見せるようになったタケトと氷川G3。
いくつかのミッションを乗り越えて、滝も確実に手応えを感じるようになっていた。
タケトはARKとの共闘以外にも、ARKの情報を元に単独でショッカーを追い、戦っていた。
それはタケトが好調であるように見えたが、決してそうではなかった。

タケトは毎晩悪夢にうなされていた。
タケトのもうひとつの姿黒いバッタの怪人に自らの肉体を食われ、破壊の魔神と化す夢であった。
タケト自身にはわかっていた。
ヒートの青い力が目覚め、自分自身の戦闘能力が高まったとのと同時に、
自分自身の中に眠る闇の力もまた強大な力を身につけているということ、
そしてその闇の力が自分の精神と肉体を徐々にだが確実に蝕んでいっているということに。
タケトは今度自分が黒いバッタの怪人になったら、
おそらくもう人間にはいや仮面ライダーには戻れないであろうことを直感していた。
だが今のタケトには以前のような恐怖心や不安はなかった。むしろ心の中は落ち着き過ぎているくらいであった。
もし今度自分が黒いバッタ怪人になり、人間に、仮面ライダーに戻れなくなったとしても、
自分が破壊と殺戮を繰り返す前に、ライダーの先輩達が自分を殺してくれるだろうと思うようになったからだ。
そのことは以前からおやっさんや滝・小沢・一条達にもずっと言ってきたことであった。
むしろそうしてもらえば、この辛く苦しい戦いの日々からも解放される、と心の何処かで思っていた。
タケトは心身ともに傷つき果て、心を病んでいたのだった。

ヒートが単独で怪人を追っていた時、日本に帰国していたスーパー1に出会う。
レーダーハンドでスーパー1はタケトの事を探していたのだった。
怪人を前に2人は共闘し、タケトはスーパー1の5ハンドの力を目の当たりにする。
109仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:47 ID:6yFqcOqW
↑18話続き

人間体に戻った2人は満面に星が輝く夜空の元、話をする。
おやっさんも滝もここ最近のタケトの様子を心底心配していて、沖一也に力を貸してやって欲しいと頼んでいたのだった。
タケトは自分でも不思議なくらい落ち着いた心のままに、沖一也に自分が思っていることを伝える。

「お願いです、もし僕が人間に、ライダーに戻れなくなったら、僕が人に危害を加える前に、僕を殺してください。」
そんなタケトに沖一也は言う。
「君は夢を持っているか?俺は宇宙開発の先駆者となることが夢なんだ。俺の死んだ親父も宇宙開発に情熱を注いでいて、
俺はそんな親父の夢を継ぎたくて、自ら進んで惑星開発用改造人間スーパー1になったんだ。
いつかはわからないがこの戦いが終わったら、俺は宇宙に飛び出して惑星開発にこの力を発揮したいと思っている。」
君も夢のひとつぐらい持った方がいい。命を賭けて死を覚悟して戦うということと、生きることを諦めているというのは全く違うことだ。
今の君は自分の中の闇の力を言い訳にして、生きることを半ば諦めてしまっているに過ぎない。」
「俺も最初は自分の意志でライダーになることすら出来なかった、
赤心少林寺で修行してやっと自らの意思で変身することが出来るようになったんだ。
君の中にあるという強大な闇の力をコントロールすることを最後まで諦めるな。
もし君がその力に飲み込まれて本当に人間に、ライダーに戻ることが出来なくなったとしたら、
他のライダー達は君を元に戻す事を決して諦めはしないだろう。
むしろ自分の命と引き替えにしてでも、君を救おうとするだろう。
俺がもしその場にいてもそうするし、他のライダー達だってそうするに違いない。ライダーってのはそういうもんなんだよ。」

「宇宙かぁ・・・」
一人になったタケトはいつまで夜空の星を見上げているのだった。
110仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:49 ID:6yFqcOqW
2nd stage
第19話「共鳴」

沖一也の言葉に癒されたタケトは、次のミッションに参加するべくARK極東支部に戻った。
時を同じくして宿敵シャドームーンを追って、日本に南光太郎が帰って来ていた。
南光太郎こと仮面ライダーBLACKがその名の通り黒い体色のライダーだということを知ってタケトは驚く。
タケトにとっては黒い体色は自分を苦しめる忌々しい闇の力でしかないからだ。
滝は次のミッションである、ショッカー基地のひとつを襲撃する際にはBLACKにも参加してもらうことにしていた。

しかしタケトには今まで以上にない異変が起りはじめていた。
キィィィンという耳鳴りのような音が常に鳴り響いて聞こえてくるのだった。
しかしそれは周囲の人に聞こえている様子はなく、どうやらタケトだけにしか聞こえないようだった。

ショッカー基地ミッションが開始されたが、滝は今までにないような嫌な胸騒ぎを感じていた。
応戦する怪人、戦闘員は全く手応えがなく、まるでBLACKとヒートを奥へ奥へと誘うかのような動きを見せていた。
そして、滝と共に最後尾で戦力分析を行っていた科学顧問・小沢澄子は、
通常ではありえないような周波数の音波をキャッチする。「一体これは何なの?」
BLACKとヒート、そしてG3は敵の退却するままに地下何百メートルはあろうかという最深部へと進んで行く。
最深部では驚くべきことにBLACKの宿敵シャドームーンが待ち構えていた。
音波を解析する小沢「こ、これは、共鳴!?」
その時滝はすべてを理解する「しまった!!シャドームーンはタケトにとっての地雷だ!!」
111仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:54 ID:boKg/VGw
↑19話続き

が、時はすでに遅く、ヒートのカラダは忌むべき黒いバッタ怪人への姿に変わりつつあった。
しかもその姿は今までよりもはるかに邪悪で恐ろしい異形の怪人であった。
シャドームーンとBLACKののキングストーンに、ヒートの体内の随所に埋め込まれている生体的組織部品、
オーガニックパーツが共鳴し、その中に秘められていた闇の力が覚醒されたのだった。
南光太郎はシャドームーンを追って日本に来たのだが、
タケトの闇の力を覚醒させるために、逆にシャドームーンに利用されていたのだった。

完全に罠にはめられたARK。
滝と小沢の脳裏には、最近タケトがことあるごとに言っていたセリフ呼び起こされ、顔面を蒼白にさせる。
「今度僕が黒いバッタ怪人になったら、僕はもう元には戻れないと思います。
その時は人を殺める前に、危害を加える前に、僕を殺してください」

邪悪な黒い怪物と化したタケトの咆哮が地中深く鳴り響く。
112仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:55 ID:boKg/VGw
2nd stage
第20話「離脱」

邪悪な黒い怪物と化したタケト。G3氷川は必死の思いでタケトを止めようとする。
BLACKも止めようとするが、シャドームーンに阻まれる。
「神城さん、やめてください!僕達のこと思い出してください!!」叫ぶ氷川。
だが、そんな氷川の願いも虚しく、人間の理性のかけらもない邪悪な黒い怪物は、
そんなG3氷川を嘲笑うかのように一蹴する。後方へ吹っ飛ぶG3。
倒れているG3に、さらに容赦なく邪悪の化身の腕の鋭い刃がG3を襲い、G3の胸部装甲を貫く。
BLACKが止めに入ったのが間に合い、胸部アーマーが真っ二つに割れただけにとどまった。

地上にいる滝・小沢。地中から物凄い轟音が地上にまで鳴り響き、地面が真っ二つに割れ、
邪悪な黒い怪物と化したタケトと取っ組み合うBLACKが飛び出す。
さらにそのすぐ後をシャドームーンが地中から飛び出して来る。
黒い怪物と取っ組みあったまま転げまわるBLACK。更にそのBLACKを狙うシャドームーン。
最悪の危機と判断した滝は、自ら特殊装甲車に乗り、シャドームーンを攻撃、牽制する。
その隙にBLACKは黒い怪物を突き放し、ジャンプ、太陽に力を借りてRXへと変身する。
113仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:57 ID:boKg/VGw
↑20話続き

今までタケトの事をずっと敵のスパイ兼工作員だと疑っていた北條は、
極秘に持ち込んでいた対ショッカーAクラス怪人用に開発された最新兵器を何の躊躇もなく、黒い怪物と化したタケトに撃ち込む。
すんでのところで黒い怪物を突き飛ばして、助けるRX。
「俺はお前を死なせはしない!!必ず救い出してみせる!!」
滝は北條を殴り飛ばして、北條が使っていた最新兵器をシャドームーンに撃つ。
かわされはしたが、さすがにその威力を警戒してかシャドームーンの動きが慎重になる。

その間にRXは黒い怪物を羽交い絞めにして動きを封じ、自らの命を賭して最後の策に出る。
キングストーンと太陽の力を借りた、サンライザーから放たれるハイブリッドエネルギーを全開にし、
自らの生命エネルギーとともに黒い怪物となったタケトのカラダに逆流させる。
タケトの体内にある負のエネルギーを正のエネルギーで吹き飛ばす、もしくは中和させるために。
「滝さん、もう少し俺に時間をくれ!」叫ぶRX。
ARKは総力を挙げてシャドームーンを総攻撃し牽制する。

やがて、RXと黒い怪物となったタケトのカラダが人間体に戻り、そのまま2人とも意識を失い倒れる。
作戦の失敗を悟ったシャドームーンはその場を撤退する。
こうして悪夢のような時間はようやく終わりを告げる。
114仮面ライダー Heat on!:02/12/25 05:59 ID:boKg/VGw
↑20話続き

滝に殴られ口元にバンソウコウを貼った北條は、
今回の件でここぞとばかりに、タケトの責任を追及し処分すべしと凄い剣幕で主張していた。
北條はタケトを、我々にとって危険極まりない存在とし、このまま処刑・抹殺するか、
もしくは絶対に脱出不可能な強固な牢獄をつくり、そこに永久的に閉じ込めておくべきだと主張した。
滝はその言葉に激昂し、そんなことをしたら二度とライダーの協力が得られなくなると猛反論した。
だが、このままARKに置いておくことが出来ないのも事実。
滝・小沢・一条の擁護もここまでが限界で、タケトをARKから追放するという処分を覆すことは出来なかった。

タケトがARKを去る日、氷川は出口でタケトを待っていた。
氷川の命を奪おうとしたことを泣いて謝罪するタケト。
「そんなことはどうでもいいんです、
それよりも神城さん、僕と約束してください、
いつか必ず帰って来ると、僕たちのもとに絶対戻って来ると!」
氷川の言葉に大泣きしながら、タケトは氷川と約束するのだった。
115仮面ライダー Heat on!:02/12/25 06:16 ID:boKg/VGw
↑間がとんでしまった、こっちが正しい20話続き

ARKは大きな痛手を受けたが、幸いにも南光太郎もタケトも一命をとりとめる。氷川も負傷程度で済んだ。
タケトは自分が氷川を殺そうになったこと、自分のために南光太郎までもが命を落としかけたことに、
大きなショックを受け、情緒不安定、心に大きな傷跡を残す。そんなタケトを南光太郎は励ます。
「俺じゃなくても、ライダーなら誰でもそうしただろう。
もしお前と俺立場が逆だったら、きっとお前は俺の命を救うために同じことをするだろう。
ひとつの命の重みを知っているからこそ、俺たちはライダーでいられるんだ。まぁ気にするな」

滝に殴られ口元にバンソウコウを貼った北條は、
今回の件でここぞとばかりに、タケトの責任を追及し処分すべしと凄い剣幕で主張していた。
北條はタケトを、我々にとって危険極まりない存在とし、このまま処刑・抹殺するか、
もしくは絶対に脱出不可能な強固な牢獄をつくり、そこに永久的に閉じ込めておくべきだと主張した。
滝はその言葉に激昂し、そんなことをしたら二度とライダーの協力が得られなくなると猛反論した。
だが、このままARKに置いておくことが出来ないのも事実。
滝・小沢・一条の擁護もここまでが限界で、タケトをARKから追放するという処分を覆すことは出来なかった。

タケトがARKを去る日、氷川は出口でタケトを待っていた。
氷川の命を奪おうとしたことを泣いて謝罪するタケト。
「そんなことはどうでもいいんです、
それよりも神城さん、僕と約束してください、
いつか必ず帰って来ると、僕たちのもとに絶対戻って来ると!」
氷川の言葉に大泣きしながら、タケトは約束するのだった。
116仮面ライダー Heat on!:02/12/25 06:22 ID:boKg/VGw
連続投稿と言われてしまった(汗
・スカイライダー編:たまにはこういう作戦ぽいのもいいかなと思って
・スーパー1編:ファンの方すいません、構成の都合で1話しか割けませんでした
・ブラック&RX編:思い入れはそれ程なかったが、書いてて1番楽しかった
・ストーリーの都合上、ブラックとZXは順番入れ替えました
・ZO、J、真はやっぱり入りきらないかも
・後は、ZX、クウガ、アギト、ギルスを予定
117名無しより愛をこめて:02/12/25 17:38 ID:kgyUy7pY
仮面ライダー Heat on!の作者さんいつもご苦労様です。楽しませてもらって
おります。ところでいくつか質問があります

1、なぜがんがんじいはガンガンGと表記されてるんですか?パワーアップ?
2、BlackからRXに二段変身する理由は?RXのままのほうがずっと
強いし戦力の出し惜しみをする状況ではないと思うんですが?
3、RX一話でBlackへの変身機構は破壊されてるんですが何故変身でき
たんですか?
4、何故シャドームーンが生きてるんですか?

いろいろ書きましたが面白いし期待してるからこそ書きました。
やはり細かな説明を省かれますと読んでる最中に判らなくなってしまい
面白さが半減してしまうと思いました。

余計なことでしたらごめんなさい。
118名無しより愛をこめて:02/12/25 21:23 ID:l4HxKFa4
ブラックがパワーアップしたのがRXだからブラックっていうか変身機能はその際修復されたと思うけど
でなきゃRXに変身できないよ。


119THE OTHER WORLD :02/12/26 00:03 ID:1iVqI3WE
>>94さん
遂に来ましたね。もっと早く来ると思ってましたよ。(w
メカ戦を楽しみにしてますのでがんばってください。

>>Heat On!さん
面白いです。オリジナルとはいえオールドファンも納得って感じでイイです。
自分にはこういう直球的な作品が書け無いので、毎回楽しみにしてます。
一つ質問なんですけど、青と緑のヒートの違いはスペックだけですか?
クウガの白→赤って感じでいいのですか?
速い連載で大変でしょうけど、がんばって下さい。

>>狂戦士さん
遅れレスですみません。後一回で終わりですか・・・。
なんか惜しい気がします。でも続きを楽しみにしてますよ。
それとシャードームーン・ミラージュ、イイ!!
やっぱり、ライダーのパワーアップは燃えます。
120仮面ライダー Heat on!:02/12/26 00:04 ID:eREdwbEz
予想はしておりましたが、ブラック&RXはやはり人気がありますね。
>>117
このお話は厳密にはパラレルで、ストーリーと世界観の統一をはかるために、
TVでの設定を出来る限りいかしながら、オリジナル設定に組み込み、
ライダー共闘の雰囲気を味わってもらうというのを大前提として、

1.これは単純に記憶が曖昧でまさか平仮名表記だったとは思いませんでしたスマソ

2.3.個人的にはRXよりブラックの方が好きで、ブラック出したいけどどうしようかと思っていた所、
偶然月刊ホビージャパンのSICブラックのSSを見まして、
クライシスを倒した後、シャドームーンに襲われた南光太郎が、RXに変身しようとするが、
日食の関係でRXに変身出来ず、ブラックになってしまうというのがあって、これだ!と思いました。
で、地中深くで極端に太陽の光が少ない場所でRXになれなかったとか、
シャドームーンが仕掛けた何かしらの罠により、RXではなくブラックになってしまったとか、
南光太郎のキングストーンもまたタケトの中にあるオーガニックパーツに共鳴したためブラックになってしまったとか、
いろいろ考えていたんですが、ストーリー書くのに熱くなり過ぎて、設定書き加えるのすっかり忘れてました(汗

他にも黒い怪物の禍々しさを表現するために、周りにいた怪人を食うという描写を入れようかと思っていたのですが、全部すっかりまると忘れてました。

4.このお話の中では各ライダーの敵幹部はほとんど生き残っています。パラレルですので。
3クール目以降は幹部クラスとの激闘編になります。
<逆にある理由で本来の主人公タケトの出番がほとんどなくなります。
そんなオリジナル設定許せないという方は、再生幹部ということで脳内補完していただけるとありがたいです。

こんなところですが、よろしくです。
121仮面ライダー Heat on!:02/12/26 00:19 ID:eREdwbEz
>>THE OTHER WORLDさん
ありがとうございます。ベタな展開でのカタルシスを狙ってます
ご質問の答えは多分今晩中に明らかになると思います(藁
今ちょっと時間があるので、その間に全部書き上げたいなと思ってます。
年末年始中には全部公開したいところです。
うっとおしかったらごめんなさい。
THE OTHER WORLD さんの作品も楽しく読ませていただいてます。
やっぱG3チームはいいですよね
122THE OTHER WORLD:02/12/26 00:37 ID:1iVqI3WE
今年中って!!凄いですね。
そうですか、答えは明かされるのですね。楽しみです。
自分はG7とかそのうち怒られるんじゃないかと思って、ちょとビビりながら書いてるんで(w
Heat on!の雰囲気が正しくていいなぁと思ってるんですよ。
とにかく続きをまってます。おやすみなさい。
123117=73=23=22:02/12/26 01:38 ID:vOblq1o8
仮面ライダー Heat on! さん
色々と疑問に答えていただきありがとうございます。自分はRXが好きなので
活躍があるとうれしいです。ところで光太郎はもう信彦=シャドームーンと
戦うことに抵抗はないんでしょうか?これから説得するのかな?
もし倒すんだとしたら三回も信彦の死を見取る訳か・・・か、悲しい(泣
続きを楽しみにしてます。

THE OTHER WORLD さん
G7は気に入ってます。ただ名前で昔のアニメのトライダーG7を連想して
しまい
・事件が起きると自転車で氷川を呼びに来る尾室
・Gトレーラー内でおやつを食べるG3ユニット
・氷川「小沢さん、GXランチャーを使います!」
 小沢「駄目よ氷川君!今月は予算が厳しいのよ!格闘で何とか倒しなさい!
    あ、でも傷はつけちゃ駄目よ」
 氷川「無茶ですよ小沢さん!」
とかいう状況を妄想してしまいました(w

皆さんがんばってください!
124仮面ライダー Heat on!:02/12/26 02:47 ID:1HiChQ77
>>115
明け方朦朧とした意識の中で書いていたので、南光太郎のセリフが非常に軽くなってしまったことを私も非常に悔やんでおります。
以下のセリフに脳内で差し替えて補完していただけるとありがたいです。

「シャドームーンは、俺と一緒に組織にさらわれ世紀王になるべく改造された、秋月信彦という奴なんだ。
信彦と俺は兄弟も同然の間柄だった。俺は脳改造前に組織を逃げ出すことが出来たが、
信彦は脳改造をされ悪の世紀王シャドームーンとなってしまった。だが俺はいつか信彦を救い出したいと今でも思っている。
だから俺は、お前をどうしても助けなければならなっかたんだ。この身の危険を冒してでも。
闇の力に囚われたお前を助け出すことすら出来なくて、シャドームーンとなってしまった信彦を助け出すことは出来るわけがないからな。
お前を救うことは、俺にとって信彦を救うことに繋がる活路だったんだ。」
「もしあの場に居合わせたのが俺じゃなくても、ライダーなら誰でもそうしただろう。
もしお前と俺立場が逆だったら、きっとお前は俺の命を救うために同じことをするだろう。
ひとつの命の重みを知っているからこそ、俺たちはライダーでいられるんだ。」
「まぁ気にするな」
125仮面ライダー Heat on!:02/12/26 02:49 ID:1HiChQ77

2nd stage
第21話「謀略」

ARKを追放されたタケトは、おやっさんこと立花藤兵衛の元へ戻っていた。
心身共に傷つき疲れていたタケトを、おやっさんは暖かく迎えてくれた。
タケトは自分にもまだ帰る所があることを嬉しく思い、感謝する。

タケトが抜け、前回のミッションでG3も大破し、主戦力を失ったARKは、
ほぼ完成していたG3-Xを至急にロールアウト。氷川はG3-Xの訓練を開始する。

邪悪な黒い怪物と化したタケトが、いずれは人類の脅威となるであろうと確信する北條は、タケトを牽制するための手段を講じていた。
そして目をつけたのが、タケトと婚約までしていたミサキの存在であった。
以前、ミサキがタケトと関係の深い人物だということを敵に知られてしまったため、
ARKは滝・一条の指示のもと、本人には気づかれないよう密かにミサキを警護していたのだった。
過去に筑波洋の友人達が皆殺しにされたという前例があったために取られた措置であった。
北條はミサキのもとを訪れ、ミサキに真実を告げる。
タケトがすでに普通の人間ではないこと、そしてそのためにミサキがショッカーに狙われているということ。
当然、大きなショックを受けるミサキ。そんなミサキを北條は言葉巧みに丸め込み、
ミサキを保護という名目でARK基地へと連れて行き、事実上軟禁する。

それを知った小沢は、人質を取るにも等しい行為だと北條を痛烈に批難する。
だが、ミサキがショッカーに狙われる可能性があるのは事実であり、またARK基地内にいるのが一番安全であるというのもまた事実であった。
それにタケトの情緒不安定気味の性格には、彼の心の支えとなる人物が必要ではないかと小沢は思い、
滝と一条と小沢で相談した上で、ミサキの行動の自由といかなる時でも本人の意思を尊重することを条件として北條の行為を容認するのであった。
126仮面ライダー Heat on!:02/12/26 02:51 ID:1HiChQ77
↑21話続き

そしてタケトの元に村雨良が現れる。村雨はタケトに言う。
「お前は青のヒートの力という新たな力を手に入れ、同時にお前の中に眠る闇の力もより強力なものとなった。
その驚異的な闇の力を制御するためには、お前自身の精神力をより強靭なものとするしかない。
そのための精神修養こそが今のお前には必要なのだ」
村雨はタケトに必要な精神修養のための場を提供するが、どうするかとタケトに訪ねる。
タケトは自分が殺しそうになったにも関わらず、自分の帰りを待つと言ってくれた氷川のこと、
自らの危険をかえりみずに、命を賭して自分を救ってくれた南光太郎のことに思いを馳せた。
そこまでしてくれる人達のためにも、これ以上目を反らし逃げる訳にはいかない、
自分の中の闇の力と向かい合い、克服しなければならないと決意する。
タケトは村雨に向って静かに頷く。
「俺はかって組織に脳改造まで施され、敵の幹部として、敵の意のままに操られていた。
だが、俺は自我を取り戻すことが出来た。脳改造された俺ですら克服することが出来たんだ、お前にだって不可能なはずはない。」
127仮面ライダー Heat on!:02/12/26 02:52 ID:1HiChQ77
↑21話続き

タケトは村雨に連れられて人気も全くないような秘境に辿り着く。
そこで村雨はいきなりタケトを背後から切りつける。
「何をするんですか!?村雨さん!!」「俺はさっき、かって敵の幹部だったと言わなかった?」
混乱するタケトにZXに変身して襲いかかる村雨。
タケトはヒートに変身するが、どうしたらいいのかわからずに防戦一方。
「どういうことなんです!?本気なんですか!?あなたは僕を、ライダーの仲間を裏切ったというのですか!?」
一方的にZXに打ちつけられるタケトだが、次第に激しい怒りが噴き上がり、押さえ切れない衝動に呑みこまれていく。
青いヒートの体色がどんどん黒ずんでいく。
「ほほう、もう黒い化け物になるのか?お前を執拗に追い、戦闘経験を積ませ、能力を高めさせた上で、
暴走させて破壊と殺戮の邪悪な怪物にしようという企みがまだわからんのか!!」
ZXの言葉にハッと我にかえるタケト(ヒート)、ZXの発言に大きく動揺する。「そんな、そんな!」
心の中で今までの経緯を振り返ると確かにZXの言う通りだった。
胸のモヤモヤを吹っ切れないままZXに向って行く。
いつしかZXとヒートの戦いは死闘へと変わっていった。

長い攻防の末、やがて力尽き変身すらも解けてしまい倒れる二人。
しかしタケトにはわかっていた。ZXとの極限での死闘の中で、村雨の拳がタケトに伝えたかったことを。
「、、村雨さん、僕をギリギリまで追いつめるためにわざとあんなことを、、、」
「すまんな、、だが一切の感情を捨て、己を捨て、自らを空と化す無我の境地、、
そこに辿り着くには、命を賭けたギリギリの極限状態の中で活路を見出すしかないのだ、、」
村雨はタケトを極限状態に追い込むために自ら悪役をかって出たのだった。
「まだまだ、辛いのはこれからだぞ」「はい」
ここにも自分のために命を賭けてくれる人がいること知り、タケトは倒れたまま空を見上げ涙するのだった。
128仮面ライダー Heat on!:02/12/26 04:31 ID:rLrSwtE4
2nd stage
第22話「笑顔」

タケトの精神修養の指導をする村雨は、修行の成果に確かな手ごたえを感じていたが、
ショッカーの不穏な動きが著しくなってきたため、諜報活動に専念しなければならなくなる。
そして、その後を託す者として伍代雄介を連れてくるのであった。
「こいつは随分とぼけた奴だが、闇の力を自らのものとすることに成功しているつわものだ。
ある意味、お前の指導係りとしては適任かもしれん。」そう紹介してその場を後にする。

伍代雄介は厳密には改造人間ではないが、古代遺跡から発掘されたアークルにより、
アマダムの石を体内に取り込み、それが肉体に癒着、肉体が取り出すことが不可能となり、
仮面ライダーとして戦う宿命を背負ったという点で、タケト達と何ら違いはなかった。

ARKの協力者でもある、城南大学考古学研究室の沢渡桜子が解読した古代の文献によれば、
古代にもショッカーの怪人に似た異形の存在があり、古代人がアマダムの石を使いそのもの達と戦っていたらしいということであった。
しかし、アマダムの石が何者によってつくられたのかなどについては全く不明であり、
そのためARK内の学者達には、古代の時代にもショッカーが存在し、アマダムの石もブラックのキングストーン同様に、
古代に存在したショッカーがライダー計画の一環としてつくり出していたのではないかという仮説を立てる者もいたが、
現在のところその真偽の程は定かではなかった。

「特訓ですね、特訓、、じゃぁ、まず、、笑顔の特訓からしましょうか」
その明るく爽やかな伍代の性格に、全く正反対にあると言っても過言ではないタケトは戸惑いを隠せない。
「笑顔、、ですか?」「ええ、タケトさん、随分暗い顔してますよ、まずはちょっと笑ってみましょうよ」
「ああ、ダメだなぁ、そうじゃなくてもっと心の底から、こう明るく、、」
「こ、こうですか?ニヤッ」「まだまだ、顔が硬いなぁ、、もっとこう、、」
「・・・・・(俺、ダメかもしれない)」
129仮面ライダー Heat on!:02/12/26 04:34 ID:rLrSwtE4
↑22話続き

その頃ARKでは、ARK極東支部が大幅に戦力ダウンしたことを知ったショッカーの度重なる襲撃を受けていた。
「神城さん、早く帰って来てくださいよ」どこまでも真っ直ぐな氷川はタケトが帰って来ることを信じて疑わず、
孤軍奮闘、ショッカーの襲撃に立ち向かう氷川のG3−X。

そして、タケトのかっての婚約者ミサキは、まだショックから立ち直れずに塞ぎ込んでいた。
ショッカーの襲撃がある度に、心の中で「タケトはずっとこんなことをしていたの?」と思い悩むのであった。
それを見るに見かねた小沢澄子は同じ女として、ミサキに語りかける。
「姿形が変わろうとも、彼の心は間違いなく人間のままだわ。
改造されたと言っても、機械が埋め込まれている訳じゃないし、根本的には普通の人間と同じなのよ。
受入れてくれる女性がいれば、また恋愛をすることだって可能ね。」
「私が知る限り、ライダーになってからの彼はハッキリ言って、精神分裂症気味、情緒不安定。
でも突然ライダーになって戦い続けなければならないなんてことになれば、
それは人間としてはむしろ当然のことかもしれないわね。その重圧はとても私達にはわからないわ。
私はね、もし出来ることならば、あなたに彼の心の支えになってもらいたいの。
もちろん無理強いは出来ないけど、せめて今は彼の人間としての心を信じてあげて欲しいの。」
130仮面ライダー Heat on!:02/12/26 04:35 ID:rLrSwtE4
↑22話続き

伍代の底抜けの明るさに調子抜けしたタケトだが、クウガとなった伍代は間違いなく強かった。
そしてアルティメットフォーム習得の極意を教わるタケト。
「怒りとか悲しみとかの感情を増幅させるんじゃなくて、もっとこう暖かい気持ちを強める感じで、、」

夜、焚き火を前に話をする、伍代とタケト。
「俺は、タケトさんのように改造された訳じゃないけど、ライダーになって、やっぱこういろんなもん背負う訳じゃないですか。
確かに辛かったり、苦しかったり、恐かったり、不安だったりするんだけど、
でもだからって苦しい顔したら、どんどん苦しくなっていっちゃうじゃないですか。
だから、どんな時でもせめて笑顔だけは忘れずにいたいと思ってるんですよ。
苦しくても辛くても、笑顔でいれば、いつかは本当に心の底から笑えるようになると思うんですよ、なんて」
そう言って照れくさそうな笑顔でサムズアップしてみせる伍代雄介。
伍代に芯の強さを見たタケトは、笑い慣れていないぎこちない笑顔でサムズアップを真似るのだった。
13194:02/12/26 05:14 ID:yqp9dF4n
有難う御座います。出来たら早く小説を載せたいと思います。
(まず吼太と涼の絡みをきちんと書かないと・・。)
132仮面ライダー Heat on!:02/12/26 06:26 ID:Qe4UMuaf
2nd stage
第23話「約束」

ARK極東支部の戦力ダウンを知り、何度も襲撃を繰り返すショッカー。その猛攻は熾烈さを増していくばかりであった。
その猛攻を一身に受け、身をていして戦う氷川のG3-X。戦闘班もG3-Xを援護するが、
強さを増してきている敵にさほどの効果は見られず、結局最後はG3-Xに頼らざるを得ない状況であった。
その装甲は日に日に傷を増し、連戦続きでメンテナンスもままならず、このままではG3-Xが持たないと小沢澄子は言う。
何度も倒れ、傷を増すG3-X、それでも起き上がり立ち向かう氷川を突き動かしてるのは、
タケトがARKを去る日に交わした約束であった。
いつかタケトは必ず帰って来る、それまでは自分が彼の帰るべき場所を守らなければならないと。
そこへまたしても、ショッカーの襲撃。

その頃、タケトは伍代雄介と共に、自らの闇の力を克服するための、修行に専念していた。
「怒りとか悲しみとかの感情をじゃなくて、もっとこう暖かい気持ちを強める感じで、、」
伍代にそう言われて、タケトがいつも真っ先に思い浮かべるのは、かっての婚約者ミサキのことであった。
もう2度と会う事は出来ない、未練も断ち切ったハズなのに、自分にとって今なお最も暖かい存在はミサキ以外に有り得なかった。

「だいぶいいんじゃないですか。アルティメットフォームみたいな黒いヒートの力ってのはないみたいですけど。」
「じゃぁ次の課題いきましょうか!」「次の課題?」
「えーとですね、小沢さん滝さんの話によるとですね、緑色から青いヒートになってから、
スピード、俊敏性、脚力、ジャンプ力、などの能力が著しく上がったらしいんですよ。
で、過去のライダーのデータと照らし合わせてみて、おそらくヒートもクウガやアギトみたいにフォームチェンジが出来るんじゃないかって話なんです」
緑と青以外にもヒートの力があるなどとはタケトには夢にも思わなかったことであった。
「で、フォームチェンジ出来るのであれば、今回の修行で修得してきて欲しいって言われました。何色があるのか楽しみですね。」
確かにフォームチェンジを習得するなら、総計11種類の形態を持ち、状況によって使い分けが出来るクウガこと伍代雄介は適任であった。
133仮面ライダー Heat on!:02/12/26 06:27 ID:Qe4UMuaf
↑23話続き

敵の攻撃を受け、吹き飛ぶ氷川のG3-X。所々装甲は壊れ、痛々しい程の見るも無残な姿となっている。
最早これまでかという重苦しい空気がARKの基地内に流れる。
そこで意を決した滝が小沢澄子に向って言う。「小沢、アレを使うぞ。出来ているんだろ?」
「ちょっと待ってよ滝くん、本気なの!?アレがどういうものかあなた良く知っているでしょう!」
「しかし、もう他に方法がない」「一体誰がアレを装着すると言うの?」
「決まってるだろ、俺が着るんだよ」「!!」

あまりに高性能であるが故に装着者自身に多大なる負担をかけ、装着者の生命さえも危機にさらす可能性があるため封印されていたG4。
が更に強くなりつつあるショッカーの脅威に対抗するために、極秘裏のうちに開発は再開され完成していた。
「ただでさえ危険なのに、ロクに調整もしないで、アレを着るなんて自殺行為よ!あなた死ぬ気なの?」
「死ぬ覚悟はとっくに出来ているさ、本郷と共に戦うことを誓った日からな」
「死ぬとわかっているのにみすみす行かせる訳にはいかないわ」
「だが、ここでアレを使わなきゃ、みんな死ぬんだ!」
134仮面ライダー Heat on!:02/12/26 06:29 ID:Qe4UMuaf
↑23話続き

「氷川のあの姿を見ろ。あいつは馬鹿がつくぐらいの真っ直ぐな男だ。
タケトが帰って来るのを信じて、奴との約束を守るために、ずっと一人で戦い続けているんだ。
これ以上あいつを一人で戦わせる訳にはいかないんだよ!」滝の熱意にとうとう根負けする小沢。
「わかったわ。でもあなたのカラダに負担がかかり過ぎないように、こちらである程度のコントロールはさせてもらいますからね」
「ああ、俺も無駄死にはしたくないんでね、よろしく頼むよ」

G4を装着する滝一也。装着者の肉体を蝕む禁断の兵器G4が起動する。
本郷猛こと1号ライダー以来、常にライダー達と戦い続けてきた百戦錬磨の滝一也であっても、
G4のシステムが装着者にかける負担には苦痛を感ぜずにはいられなかった。
損傷のため敵にいいようにあしらわれるG3-Xを救い、その驚異的な破壊力で敵を一蹴するG4。
その威力を見て残りの敵は撤退するが、その場に倒れる滝G4。滝G4を抱きかかえる氷川G3-X。
「滝さん!!」幸い滝は無事であった。「約束は守れそうかい?氷川」
「ただ約束を守るだけじゃダメなんです!誰も死んじゃいけないんです。神城さんが悲しみますから」
「やっぱりこいつの真っ直ぐさには馬鹿がつく、、、」
そう言い、肩を組み互いに支えあいながら、帰還するG3-XとG4であった。
135仮面ライダー Heat on!:02/12/26 06:38 ID:Qe4UMuaf
どうでもいいけど、巨大化J対キングダークって楽しそう
136名無しより愛をこめて:02/12/26 15:28 ID:n3+aBFp5
数日ぶりに覗いたら前スレが要領オーバーしてて驚きますた。
新作も増えてて期待あげ。
137名無しより愛をこめて:02/12/26 20:36 ID:Q7xzGj/V
仮面ライダー Heat on!
おもしろい。
第3クールは幹部との戦いですか
これも楽しみだな
もうクウガまで出たから残るはアギトとギルスですか。
がんばってください
138THE OTHER WORLD:02/12/26 23:30 ID:uyRKIgXQ
>>Heat on!さん
わかりました。やっぱりフォームチェンジするんですね。
ヒートの青はタケトの心の色って処でしょうか?澄み渡る心の青とか。
今度は何色になるのか楽しみにしてます。

>>22さん
トライダーG7って公園に頭が生えてる奴でしたっけ?
何かそんな奴ですよね?
それに、その文は!!前にネタ振った時に誰も反応してくれなかったので、寂しかったんですよ。(w
じゃあどんな名前が良かったですかね?マーク2とかビルバインとかウオーカー・・・以下略。
139名無しより愛をこめて:02/12/27 00:00 ID:iVBF80tv
仮面と力
11話「薔薇のヴァルキリー」

どこからか放たれた一輪の薔薇の花は、サボテグロンの胸を貫いた、
その傷はかなり深く、サボテグロンは瀕死の重傷を負った、
サボテグロン「がっ・・・・・・ああっ。」
ベチャッ
全身の力が抜け、目がぼやけ、サボテグロンは自分の血でできた水溜りに倒れ、身体を深紅に染めた
コツッ コツッと薔薇の花が飛んできた方向から足音が聞こえてきた、
3人の視線はその足音がする方向へ向いた、そこにはあまりにも意外な人物がいた
クウガ「!・・・・・ま、まさかっ!!!」
2号「あれは・・・。」
サボテグロン「・・・。」
そこにいたのは警察からは『未確認生命体B群1号』と呼ばれ
同族からは『ラ・バルバ・デ』と呼ばれる人物、バラのタトゥの女だった
バラのタトゥの女は3人をその鋭い目で見つめると、サボテグロンに向かって歩き始めた
そしてその前に立つと、その首を「片手」で掴み、持ち上げた
バルバ「・・・・・アレはどこにある?」
その問いに対してサボテグロンは血を吐き、かすれた声で応えた
サボテグロン「ガ・・な゛、何のごとだ?」
バルバ「とぼけるな、隠せばそれだけ死ぬのが苦しくなるぞ・・・。」
サボテグロン「しっ、知らん、何のことだっ?!」
問いに答えたサボテグロンに対してバルバは首を掴んでいる手を変身させ、
サボテグロンの身体にツタを巻きつけ突き刺した、そしてもう片方の手で自分の腹部に現れた零石
『アマダム』を指差した、そのアマダムはこれまでのグロンギ達に比べて、凶々しいデザインになっていた
バルバ「これだ・・・答えろ、これはどこにある?」
サボテグロン「知らんっ、俺は知らん!」
バルバ「・・・・・・・・そうか。」
140名無しより愛をこめて:02/12/27 00:03 ID:iVBF80tv
ふうっと溜息を吐くと、バルバはサボテグロンを掴んでいる手を放し、巻きついているツタを
一気に引き抜いた、ビシュッという空気を切り裂く音と共に、サボテグロンの身体はバラバラに切り裂かれた、
辺りに肉片やパーツが飛び散り、バルバの着ている白い服が返り血に染まった
バルバはそれを見ながら手についた血をぺロリと舐めた、そして視線をクウガに向け、歩き出した
その時ゴロリと足元にサボテグロンの頭部が転がってきた、バルバはそれを無残に踏み砕くと、再び歩きだした
2号「・・・・・。」
歩み続けるバルバの前に2号が立ちはだかった、二人はお互いに睨み合う、
バルバ「・・・邪魔だ・・・・・・・・どけ。」
2号「そういう訳にはいかないな、君に聞きたい事があるんでね。」
バルバ「・・・・・・・なんだ?」
2号「何故俺達を・・・いや五代君を助けた?それに何故こんな所に?」
バルバ「・・・アマダムだ。」
クウガ・2号「?」
アマダム・・・どういう事だろう?バルバの答えに対して二人の頭にクエスチョンマークが浮かんだ、
そんな二人の疑問を解くようにバルバが喋り始めた
バルバ「私は更なる力を手にいるためにアマダムを奪い、吸収している・・・それだけだ・・・・・。」
2号「へぇ〜・・・成る程、よ〜く解ったよ(・・・ということはショッカーがアマダムを持っているって事か)」
その答えを聞き、2号とクウガは多少驚くものの納得した、しかし2号の頭にはまた新たな疑問が浮かんだ、
何故ショッカーがアマダムを?何の為に?しかし今はそれどころではないと頭を整理し戦闘態勢製に入った
2号「という事は五代君のアマダムも奪うって事か・・・・・?」
141名無しより愛をこめて:02/12/27 00:04 ID:iVBF80tv
そのつもりだった、しかし白く、弱々しくなったクウガを見て、その考えは大きく変わった
バルバ「・・・・・・・・・いや、今はいい・・・・・アマダムが完全になった時・・・それまで待っていよう・・。」
そう言うとバルバはクルリと後ろを向き、帰ろうとした、それを2号が止めた
2号「待て・・・・・今はって事はいつかは来るんだろう?悪いが放っておく事はできないな。」
バルバ「止めておけ、貴様では勝負にならない・・・。」
2号「やってみなくちゃ解らないさ・・・・トオッ!!!」
シュパンッという音と共に2号は一気に二人の距離を詰め、その拳を放った。

続く
142仮面ライダー Heat on!:02/12/27 03:12 ID:hDjNr9dM
2nd stage
第24話「自然体」

G4を装着して出撃した滝は、命に別状こそはなかったが、肋骨と右腕の骨を折っていて、最早G4の装着は不可能となっていた。
氷川は自分にG4を装着させてくれと滝に直訴するが、
「自分の命は賭けることが出来ても、部下の命は賭けられない」
「あいつを悲しませないために誰も死ぬ訳にはいかないと言ったのお前だろう」と言って氷川の申し出を却下する。
この際多少の犠牲は止むを得ないと主張する北條、滝は北條の胸ぐらを掴んで言う「お前が着るか?」

せめてもの救いはG4の威力を目の当たりにしたショッカーの攻勢が一時的におさまり、時間を稼ぐことが出来たということであった。
次のショッカーの襲撃を予想して急ピッチで修理が行われるG3-X。
だが、G3-Xの根本的なコアシステムが傷んできているため、もうそれほど長くはもたないであろうことを小沢は氷川につげるのであった。

伍代雄介の指導で修行していたタケト。だが伍代はダグバを追うために、日本を離れなければならなくなる。
そしてそれと入替わるように、最後の教育係・津上翔一がタケトの前に現れる。
「特訓、ですか。」「はい(この人伍代さんと同じタイプの人かも)」
伍代に教わったサムズアップを翔一に向ってするタケト。
「なんですか?それ。流行ってるんですか?」「いや、なんでもないです(あれ?)」
「それよりお腹空きません?ご飯食べましょうよ、腹が減っては戦が出来ぬといいますからね」料理をつくりはじめる2人。
「だめですよ、そうじゃないですよ、包丁を使う時はもっとこう、、」
「もしかして、タケトさんって不器用なんじゃないですか?」
「・・・・・(や、やっぱりだ、伍代さんと同じタイプだ)」

津上翔一もまた厳密には改造人間ではなかったが、太古の昔にまかれたというアギトの力を受け継ぐ者であり、
本人の意志とは全く関係なく、半強制的にアギトになり、普通の人間に戻れないという点で、タケト達と何ら違いはなかった。
しかし、アギトの力をまいた者が何者なのかなどについては全く不明であり、
そのためARK内の学者達には、古代に存在したショッカーがライダー計画の一環として
アギトの種を蒔いたのではないかという仮説を立てる者もいたが、現在のところその真偽の程は定かではなかった。
143仮面ライダー Heat on!:02/12/27 03:14 ID:hDjNr9dM
↑24話続き

津上翔一は以前共に戦っていた氷川を持ってして、のれんに腕押し、柳に風と言わしめた程のとらえどころのない人物であった。
が、その自然体のあり方は、タケトが目指す無我の境地にある意味最も近いものであった。
「特訓と言ってもそれ程教えるようなこともないんですよね。」
超自然体の翔一には、自分がやっていることは至極あたり前のことで、自分自身でそれが凄いことだとは全く気づいていなかった。
「全身の力を抜いて、もっとリラックスしてください。タケトさんはいつもカラダに力が入り過ぎてますよ。
力が抜けて自然体になっていれば、何が起っても瞬時に反応出来ますからね。もちろんそのための集中力も大切ですよ。」
「後は、流れに逆らわずに、押されたら引いて、引いたら押す。
無駄な動きを一切省いて、流れるような自然な動きを心がける、ね簡単でしょ?」
「・・・全然簡単じゃないんですけど」
「やっぱり、タケトさん不器用なんじゃないですか?」

翔一がつくった料理で食事をしている時、翔一はタケトの語る。
「僕は、料理つくるのが好きなんですよ。他にも掃除したり、洗濯したり、家事全般が好きだし、家の庭で野菜つくったりもしてるんですよ。
そういうのって、他の人には日常のささいなことだったり、平凡なことだったりするのかもしれないけど、
でもそういうのが楽しかったり、幸せだったりするんですよね。僕が戦ったりしているから余計にそう思えるのかもしれませんけど。
みんながこうやって、毎日を過ごして暮らしているんだなと思うと、みんなのそういう日常を守らなくちゃって思うんですよね」
翔一の言葉にタケトは驚いた。自分が改造人間になってから、そんな普通の生活を送ることなど夢にも考えたことがなかったからだ。
いや、自分はもう2度とそんな日常を過ごすことなど出来ないのだと、最初から諦めていたと言った方がいいのかもしれない。
タケトは自分が平凡の日常を送ることを思い描いてみる。
タケトが思い描いた日常の風景の中には何故か必ず自分の横にミサキの姿があるのだった。
144仮面ライダー Heat on!:02/12/27 03:15 ID:hDjNr9dM
↑24話続き

そしてついにタケトはその時を迎える。
「タケトさん、これで修行は終わりです。
僕も氷川さん達の応援に駆けつけたいところですが、この後水のエルを追わなくてはなりません。氷川さん達のこと頼みます。」

思い出したかのようにもう一言付け加える翔一。
「修行はこれで終わりですが、今は闇の力を完全にコントロールすることは出来ません。
完全にコントロールするためには、もうひとつ必要なものがあるんです。その答えは、氷川さん達の所に行けばわかります。」
「??」「今のは小沢さんからの伝言なんですけどね、実は」
145仮面ライダー Heat on!:02/12/27 06:54 ID:c+Q9VgUx
2nd stage
第25話「総力戦」

滝は考える、30年に及ぶ人類とショッカーとの戦いの歴史の中で、
これほどまでの執拗なショッカーの猛攻というのはかって有り得なかった。
敵が真に意図するところは何なのか腑に落ちない滝は、海外に向っていたARKの諜報部員を兼ねる村雨に連絡を取る。

まず村雨は、現在世界各地でもショッカーによる大規模な破壊活動が行われており、
しかもそれはライダー達をARK極東基地に救援に向わせないために意図的に行われているものようだと語る。
次に村雨が語った内容は以下のようなものだった。

過去にショッカーはタケトを執拗に追い、戦闘経験を積ませ、その能力を引き出した上で、
タケトを暴走させて邪悪な黒い化け物に変身させ、破壊と殺戮を繰り返す生体兵器を生み出そうと企んできた。
そこまでは今までにもわかっていたことであった。

が、タケトにはもっと重要な秘密が隠されていた。
タケトが邪悪な黒い怪物の完全体・ショッカーが呼称するところの「Victim30(ビクティム・サーティー)」へと変貌を遂げた時に、
ショッカーのあるオペレーションが発動する仕掛けになっていたのだった。
そのオペレーションが一体何であるのかは現在まだわかっていないが、人類にとって危機的なものであろうことは容易に推測された。
そのためにショッカーは、以前シャドームーンを使って罠を仕掛けたが、それはRXの命を賭した行動により失敗に終わった。

そしてショッカーは次の作戦を決行しようとしていたのだった。
それはすなわち、現在ARK極東支部にいるタケトの最愛の人・ミサキを、
タケトの目の前で無惨に八つ裂きにし、タケトを絶望の淵へ、奈落の底へと叩き落すことであった。
その作戦を遂行すべく、ショッカーはARK極東支部に執拗なまでの攻撃を繰り返し、
世界各地で大規模な破壊活動を行い他のライダー達を引きつけている、つまり陽動作戦だったのだ。
146仮面ライダー Heat on!:02/12/27 06:56 ID:c+Q9VgUx
↑25話続き

滝はそのことを知り、次がおそらくARK極東支部の総力戦になるであろうことをみなに告げ、迎撃の準備をするのだった。
そして現れる、かってない程の数のショッカーの怪人&戦闘員軍団。
ショッカーはG4の威力を見て完全に物量戦に持ち込んだようであった。しかしそのG4をARKは最早使えない。
ARKの全戦力と地を覆い埋め尽くさんばかりのショッカー軍団の激闘の火蓋が切って落とされる。
ARKも最新兵器で向って来る敵に応戦するが、蹴散らしても蹴散らしても、まるでふって湧き出してくるかのようなショッカーの怪人と戦闘員。
前線で踏ん張る氷川のG3-X。

「滝さん、私もG3マイルドで出よう」本来は調査班である一条が滝に言う。
小沢「しかし、あれもまだ完全ではないわ」
一条「この際、多少の無理は仕方がないだろう、状況が状況なだけに。さすがに私の場合G4を使いこなすという訳にはいかないがね。」
確かに戦闘部員はすべて出払っていて、今からG3マイルドで出撃出来るような人材は他にはいなかった。
小沢「でも一条くん大丈夫なの?」
一条「私も戦闘訓練は受けているからね、戦闘部員には遅れは取りませんよ」
滝「すまんな、一条、だが無理はするなよ」
一条「滝さんに言われるとは思いませんでしたよ、大丈夫です」
とうとう一条もG3マイルドで前線に出ることになる。
147仮面ライダー Heat on!:02/12/27 06:57 ID:c+Q9VgUx
↑25話続き

徐々にショッカーの圧倒的な数の前に押されはじめるARK。が敵陣の一角に異変が起きる。
そこにいる怪人・戦闘員だけがバタバタと倒れる。そして怪人・戦闘員が倒れて築かれた山の上で、ギルスがポーズを取り野生の雄叫びを上げる。
「葦原さん!!」歓喜の声を上げる氷川。
「俺はお前が嫌いだ。だが津上に頼まれたので仕方ない。これだけ必死にやっていることだしな、力を貸してやるよ」
アギトこそ津上翔一はタケトとの修行や水のエルのことがあり、
自分が氷川達の助けに行けないため、芦原涼ことギルスに代わりに助けに行くように頼んでいたのだった。
ギルスは普段単独行動を好み、あまりARKとの接触が少なかった。
だが、逆にそのことが幸いして、今回のショッカーの陽動作戦に引っかからなかったのだ。
ギルスクロウで走りながら敵を切り裂いていくギルス。ギルスが走った後にバタバタ倒れる怪人達。
それでもキリがないので、ギルスはさらにエクシードギルスに二段変身を遂げる。
敵に火器で応戦する氷川のG3-Xと一条のG3マイルド。近接格闘で敵をなぎ倒すギルス。

エクシードギルスの奮闘で敵の数は相当数減ったものの、一部の怪人に防衛ラインを突破され、ついに基地内部への侵入を許してしまう。
148仮面ライダー Heat on!:02/12/27 06:59 ID:c+Q9VgUx
2nd stage
第26話「帰還」

基地内部へ侵入した怪人&戦闘員。基地内のARKメンバーは銃を手に応戦する。

外のG3-Xはついに複数の怪人に捕まり、一方的に攻撃を受ける。
G3-Xのアーマーは一部割れ、剥がれ、ついにシステムもいかれはじめ、マスクが吹っ飛び、氷川の素顔が現れる。
もうこれまでかという時に、エクシードギルスのギルススティンガーが怪人の動きを封じ、ギルスクロウが怪人を切り裂く。
G3マイルド一条は敵との距離を上手く取っていたが、性能面で劣るため、次第に不利になり、やはりエクシードギルスに助けられる。

基地内では怪人&戦闘員達が2手にわかれ、一方はミサキを探し、一方は動力炉へと向う。
滝は包帯巻いたカラダに鞭打って、銃を手に取り応戦。北條も逃げ腰ながら応戦。
小沢&オムロは物陰に身を隠しながら、ノートPCで戦況分析。

そして、動力炉に辿り着いた怪人に動力炉を破壊される。
「滝くん、動力炉を破壊されたわ!このままじゃ爆発する!もって後10分よ」
「ちっ、止むを得ん」「我々はこの基地を放棄する!全員退避!!」
基地内の非常ランプが赤く点滅し、退避命令のコンピューター音声が流れる。

ミサキを探していた怪人達は、とうとうその居場所を見つけ出す。
ミサキを護衛していたARKメンバーが銃で応戦するが、全く歯が立たない。
このままでは護衛の人達が殺されると思ったミサキは、自らを囮とするべく、ひとり脱出口とは逆方向へ逃げる。
赤い点滅は早くなり、退避命令の音声も残り時間が少ないことを告げる。

地上に出て来た、滝・小沢・北條・オムロはもはや戦闘不能となった氷川・一条達と合流する。
そして基地内にいたARKメンバーが全員地上に姿を現し、滝達の元へ合流する。
エクシードギルスはその人達を守るべく孤軍奮闘、敵と戦い続ける。
「全員無事か!?」「はい、、いえ、ミサキさんがいません!!」「!!」

とその時、轟音とともに基地が爆発、巨大な火柱が空を覆い尽くす。
崩れ落ち膝を着く滝。顔面蒼白となり絶望する滝・小沢をはじめとするARKの面々。
もはやタケトが人類の脅威となるのは避けられない。
149仮面ライダー Heat on!:02/12/27 07:00 ID:c+Q9VgUx
↑26話続き

今なお空を覆い尽くさんばかりに燃えさかる巨大な火の柱。
その揺らめく炎の中から現れるひとつの影。
その姿が徐々にはっきりと見えてくる。
「!!」
それはまぎれもなくミサキを抱きかかえた、赤い体色のヒートの姿であった。
一同目に涙を浮かべながら、声にならぬ声をあげる。
意識を失っているミサキを抱えたまま徐々にみなのもとへ歩いてくるヒート。
そしてみなの前で立ち止まる。
「氷川さん、遅くなりましたが、約束通り戻って来ましたよ」
「すいません、あなたの帰る場所を無くしてしまいまいした」申し訳なさそうな顔をする氷川。
「いえ、僕の帰るところは場所ではなく、あなた達という人のもとです。氷川さんは約束を守ってくれましたよ」
「ミサキをお願いします」抱きかかえていたミサキを氷川に預ける。

まだミサキが死んでいないことを知ったショッカー軍団の生残り多数は、
ミサキがいるARKの面々のところへと向って来る。
赤い体色のヒートはエクシードギルスと共に敵に立ち向かう。

クウガ、アギトに教えてもらったフォームチェンジを行うヒート。
青いヒート:スピードタイプ、走力・ジャンプ力に優れる、一瞬だが急激な加速を行うことも可能、属性は水、水を操ることも可能
赤いヒート:攻撃力・防御力に優れたタイプ、属性は炎、炎を操ることも可能(だからミサキは無事だった)
本来の体色の緑は深く濃い緑色となり、全体的に能力が向上している。

走りながら腕のクローで敵を切り裂くエクシードギルスとヒート。
2人の走り去った後は死体のヤマができあがる。
150仮面ライダー Heat on!:02/12/27 07:01 ID:c+Q9VgUx
↑26話続き

伍代雄介に教わったように、暖かいものを思い浮かべるタケト。
暖かいもの、、、ミサキ、ライダーの仲間、絆、おやっさん、氷川さん、滝さん、小沢さん、一条さん、(無限に続く)
そうしてZXの言う無我の境地に達した時、ヒートのカラダが金色の光に包まれて、
現時点での最強フォーム白いボディに金のラインのヒートへと変わる。

そして残りの敵をエクシードギルスとともに一掃する。

人間体に戻ったタケトはみなの所に戻る。意識の戻ったミサキは泣きながらタケトに抱きつく。
どうしたらいいのかわからないタケト。
「彼女こそがあなたの闇の力を完全にコントロールするための最後の鍵よ」小沢澄子は言う。
「あなたが黒い怪物になった時、あなたは人類の最大の脅威となる。
だから私達はあなたが黒い怪物にならないための最後の砦として、彼女にすべてを託すことにしたの。
あなたに彼女を想う気持ちがある限り、あなたが人類の敵になることはないでしょうから」
「いつまでも悲劇のヒーロー気取って泣いてばかりいないで、覚悟を決めろってこったな」と茶化すように言う滝。

だがもちろんこの幸せの時が長く続くわけではなかった。
半年後、1人前の戦士として戦うタケト。
そして、日本にある空間の歪みにいるショッカー大首領。
大首領が守護する現実世界と異空間を繋ぐ地獄門が開かれる時、
ライダーとショッカーの長きに渡る戦いに終止符を打つべく、最終決戦が幕を開けるのだった。

2nd stage・完
151仮面ライダー Heat on!:02/12/27 07:25 ID:dGeeMTN7
今回分について
・ハッピーなのは書いててちょっと恥しい
・主人公が目立ってしまってスマソ
<主人公の活躍はおそらくこれが最初で最後なので許してください
・ギルスの出番が少なくてスマソ

この後の展開
・後半は全26話まとめてFinalStage
・いきなりショッカーの謎解きから(27〜29話)
・ライダー全員集合!(30・31話)
・主人公リタイア??
・ある目的のため全ライダーが6チームに分かれて行動(32話〜50話)
・ライダーの目的を阻止するため待ち構えている因縁の宿敵幹部
・そして最後は、、、(50・51話)

ただ結構とんでもない話なので叩かれるのではないかとちょっと心配(汗
152仮面ライダー Heat on!:02/12/28 02:02 ID:Z6pkJ/1j
FAINAL stage
第27話「地獄門」

ARK極東支部が壊滅的な大打撃を受けた事件より半年の時間が経過していた。

今までまったくの謎とされていたショッカーの大首領。果たしてその正体と目的は?そして何処にいるのか?
さらに何故世界各地の幹部達は半年に一度定期的に日本を訪れるのか?
何故ライダーがこの世に誕生し、何故何度も失敗を繰り返しているのにショッカーはライダーをつくり続けるのか?
何故ライダーはすべて日本人なのか?その謎が今まさに明らかにされようとしていた。

そもそもショッカーとはライダーと人間達がつけた呼称であり、自らはショッカーと名乗ったことは一度もなかった。
なので本当は別の呼称があるのかもしれないし、別の世界ではまた別の呼称であったかもしれない。

ショッカーの大首領は、日本に生じている空間の歪にいた。
そのため30年以上に渡り全くライダーや人間達にその所在を突き止められることはなかった。
ショッカー大首領はいつも、その空間の歪に存在する地獄門と呼ばれる巨大な扉の前に座っていた。
地獄門は異空間と人間達の世界をつなぐ扉であり、大首領はその扉を開けて人間達の世界にやって来たのだった。

そう、大首領をはじめとし、幹部、怪人、戦闘員にいたるまでショッカーに属する者すべては、
異空間よりやって来た、エネルギー生命体であった。
が、異空間より来訪したエネルギー生命体には、人間の世界で存在し続けることは困難であった。
そのため常に異空間につながる地獄門より放出される異空間のエネルギーを吸収していなければならなかった。
それはエネルギー生命体のクラスが高ければ高くなるほど、より多くの異空間よりのエネルギーを必要としていた。
したがって、最もクラスの高い大首領は地獄門の前を一歩離れることが出来なかった。
153仮面ライダー Heat on!:02/12/28 02:05 ID:Z6pkJ/1j
Cクラスと人間に呼ばれる戦闘員は、最も下のクラスのエネルギー生命体であるため、
土くれや人間の骨などと融合することで人間の世界にとどまることが出来た。
Bクラスと呼ばれる怪人は、中級クラスのエネルギー生命体であり、
人間世界の生命(生物)と融合することで、人間の世界にとどまることが出来た。
Aクラスと呼ばれる幹部は、上位のエネルギー生命体で、人間世界の生命と融合することで、
ある程度の期間人間の世界にとどまることが可能であるが、一定期間毎に地獄門より異空間のエネルギーを吸収しなければならなかった。
それが世界各地に存在する幹部が半年毎に日本に来る真の理由であった。
そして最高位に位置する大首領は、ほとんど地獄門を離れることが出来ない。

大首領のいる空間の歪では、1号ライダーの宿敵・地獄大使が日本にやって来て、
半年振りに地獄門より異空間のエネルギーを吸収していた。
そしてその姿を眺めていた大首領は言う
「長年の歳月を経て、再びこの地獄門の扉が開かれる。我らが主(あるじ)のお言葉を伝えるために・・・」


半年の間に、タケト(ヒート)はショッカー達と戦いながら1人前の戦士となっていた。
その半年の間にさらに、ZO、J、シン、アナザーアギトといったライダーの先輩達との出会いも果たしていた。
(そういうことにしておいてくれ)

ショッカーの襲撃を受けその基地を失ったARK極東支部は、第二基地へと移ったが、
そこは武器・兵器などの装備があまりなく、その活動は情報収集・データ分析が主なものとなっていた。
大破したG3-Xは、再度新規に製造作業が行われていた。

ミサキは、タケトが黒い邪悪の怪物へと変身するのを防ぐ鍵となる存在でもあり、本人の強い希望もあって、
民間人の協力者としてARK基地内で、科学顧問である小沢澄子の手伝いを尾室と一緒に行っていた。
正式なARK隊員としなかったのは、国連よりのARK監察官北條にその存在を悪用されないためという小沢の配慮でもあった。
154仮面ライダー Heat on!:02/12/28 02:06 ID:Z6pkJ/1j
そして戦うタケトの前に半年振りに1号ライダーこと本郷猛が姿を現すのだった。
「本郷さん!!」「うむ、タケト、1人前になったな」
本郷猛は、日本に来た地獄大使の後を追って、日本に帰国したのだった。
ショッカー基地で改造された自分を目覚めさせくれ、最初の自分の相談者となってくれた本郷猛を、
タケトは心の中で師だと思い、尊敬し、慕っていた。
「いろいろ大変だったみたいだな」
「はい、でも大勢のライダーの先輩達に出会った、いろいろな事を教えて貰い、なんとかここまでやって来られました。」
タケトは師である本郷猛に今までの様々な事情を説明し、ミサキを紹介するのだった。
もちろんこの再会が、この先の今まで以上に過酷な運命へのはじまりに過ぎないということを誰もまだ知る由はなかった。


ショッカー大首領のいる空間の歪みでは、長年閉ざされたままであった地獄門の扉が開きつつあった。
扉の向こうより現れた「主(あるじ)の使い」と呼ばれる者は大首領に向って言う。
「お久しぶりですね、ルシフェル殿。いやこの世界では大首領とお呼びした方がいいのかな。」
「ミカエル殿がここに来るということは、我らが主(あるじ)がとうとうご決断をくだされたということか?」
「ええ、我らが主(あるじ)はとうとうご決断をくだされました。
『人類をこれ以上統制し、生かし続ける必要はなくなった、人類を抹殺せよ』これが我らが主(あるじ)のお言葉です。」

「これより我らは、主(あるじ)のお言葉を叶えるため、ここの他に6つの地獄門をつくることにします。
そして7つの地獄門の扉をすべて開き、人間の世界に我らが活動するのに充分なエネルギーフィールドをつくり、
我らの世界より、この地上を埋め尽くす程の大量の兵士を送り込むことにいたします。」とミカエルは言う。

「うむ、その前に、主(あるじ)のもうひとつのお言葉を叶えるために、Victim30(ビクティム・サーティー)を覚醒させ、
あのオペレーションを発動させなければならん。貴殿にもご協力いただきたい。」大首領はミカエルにそう言うのだった。

こうして、破滅への序曲がはじまろうとしていた。
155仮面ライダー Heat on!:02/12/28 02:12 ID:Z6pkJ/1j
私の書き込みばかりでスマソ
設定回スマソ、さすがに宇宙人というのはちょっと避けたかった(汗
うざいようでしたら撤収しますので(汗

>>THE OTHER WORLD さん
フォームチェンジ、感情で色が変わるとかしたらもっと面白かったですね。
白=光、黒=悪、青=悲しみ、赤=情熱 とかにすればよかったです。
156仮面ライダー Heat on!:02/12/28 04:33 ID:3M4HoMlo
FAINAL stage
第28話「大首領」

まだ何も知らぬ、本郷猛とタケトがみなとの談笑を楽しんでいた時、
日本にいた地獄大使が数体の怪人とともに街に現れ、破壊行動を行っていると連絡が入る。
「タケト、行くぞ!」「はい!本郷さん!」バイクに乗り、現場に駆けつける本郷とタケト。
「本郷猛、いや1号ライダーよ、貴様のしつこい追跡にも、いい加減ウンザリだわぁ
今日こそ積年の怨み晴らしてくれる!」そう言いながら本郷猛を誘い出す。
「ここはまかせたぞ、タケト!」「はい!」地獄大使の後を追う本郷猛。

変身して数体の怪人と戦うタケト(ヒート)。
青いフォームのスピードで敵を撹乱し、小刻みの連打で敵にダメージを蓄積させ、
赤いフォームに変わり、破壊力のある一撃でとどめを刺す。
敵を倒したヒートの前に、大首領と一緒にいたミカエルが現れる。

地獄大使を追いつめる1号ライダーこと本郷猛。
が地獄大使は高笑いをはじめる「馬鹿め!まんまと罠にハマリおって!今頃貴様の仲間がどうなっているのかも知らずに」
「しまった!!」1号ライダーは地獄大使の追跡を諦め、タケトの元に向かう。

その頃タケト(ヒート)は現時点での最強フォーム、白いヒートになっていたが、
指1本すら触れることが出来ずに倒され、地面にうずくまっていた。ミカエルの体はシュワシュワと消えかかりはじめる。
「なるほどな、この世界では数分も持たぬな」ミカエルはそう言いヒートを光球体に閉じ込める。
「待ってぇ!!」そこに駆けつける1号ライダー。
「貴公のお仲間をお預かりさせていただいた。心配せずともすぐにお返しさせていただく、すぐに。」
そう言い残すしてヒートを閉じ込めた光球体とともに空へ消えて行く。
「クッ」空を見上げ唸る本郷猛。
157仮面ライダー Heat on!:02/12/28 04:34 ID:3M4HoMlo

人間体の姿で目覚めるタケト。目の前には大首領がいた。
「よく来たな、会いたかったぞ、Victim30(ビクティム・サーティー)」「ふざけるな!俺はそんな名前じゃない!」
「まずは君に謝らなくてはならんな、私の部下が君の大切な人を狙うようなことをして。
安心したまえ、もうそんな姑息なことはせんよ。その代わり人類には死滅してもらうがな」

「お前達の目的は人類を滅ぼすことなのか!?」と問うタケトに大首領は答える。
「私は遥か太古の昔、そうこの星に生命が誕生したばかりの頃、異世界よりこの人間の世界に派遣されてきたのだ。
後ろにある地獄門を通ってな。この星の生命の進化を正しい方向に導くために。
この星の生命の進化を導き、この星には我らに良く似た姿形をした人類が誕生した。
その後も我らは人類が正しい方向に進むように陰から導き続けてきたのだ。
時には、戦争を引き起こし、時には疫病を流行らせ、そうやってこの世界は絶妙なバランスを保ってきたのだ。
だが、30年前のあの日、この世界に仮面ライダーが誕生してからというもの、人類の成長のプログラムは大きく狂ってしまったのだよ。
仮面ライダーが我らを裏切り、叛旗を翻し、ことあるごとに我らの計画を邪魔するようになったおかげで、
我らが人類を正しい方向に導くということが出来なくなってしまった。
その結果を見ろ、この30年の人類の歴史を、人口は増加する一方で、環境を汚染し破壊し、生態系を大きく狂わせ、
自分達のことしか考えない浅はかな所業が、この星を間もなく死滅させようとしてるのだ。
仮面ライダーこそが人類の本当の敵なのだよ。
そしてとうとう我らが主(あるじ)は、人類を統制し、導くことを断念なさったのだ。人類を抹殺することをご決断されたのだよ。」
大首領の言葉に驚愕するタケト。
158仮面ライダー Heat on!:02/12/28 04:37 ID:3M4HoMlo

「では、何故仮面ライダーをつくり、今度もまた俺を仮面ライダーにしたんだ!?」と問うタケト。
「私は異世界より来たために、この世界では活動することが出来ないのだよ。
地獄門から放射されるエネルギーを常に吸収していなければならないのだ。つまりここから動くことが出来ない。
だが、私はこの星に我らに良く似た姿形をした人類が誕生した時に、嬉しさのあまり、人類を見るためにここを離れた。
ずっとここにいたから退屈していたのかもしれんな。当然私は人間の世界で消滅しそうになった。
私は少しでも自らの命を長らえさせるために、目の前の生命体と融合した。そう諸君らが良く知っている昆虫と融合したのだよ。」
「ば、馬鹿な!」
「諸君らの呼称を借りるならば、私こそが仮面ライダーの原点、最初の仮面ライダー、仮面ライダー零号という訳だよ。
私はバッタとの融合でかろうじて一命をとりとめることが出来たが、やはりこの地獄門を離れることは出来なかった。
そこで私は考えたのだよ、私がこの世界で自由に動けるための体をつくり出すことを。
人類の肉体をベースにして、バッタと融合した私によく似た、
私の肉体となる器をつくり出すことを。それが諸君らの言う仮面ライダーのはじまりだよ。
私は仮面ライダーをつくりあげるために様々な計画を試みた。そして、30年前に最初に誕生した1号は、我らを裏切った。
それでも私は諦めきれずに、ことあるごとにライダーを生み出す計画を立ててきたのだよ。
また人間自身もライダーのことを研究し、人間自身でつくりあげた仮面ライダーも誕生した。
こうして、今までに様々なライダーが誕生してきたのだ。」
159仮面ライダー Heat on!:02/12/28 04:38 ID:3M4HoMlo

「私はね、忌々しくてならないのだよ。
私の分身とも言える仮面ライダーが、私に叛旗を翻し、ことごとく私に刃向かってくることが。
そこで私は君をつくることを考えた。すべてのライダーを抹殺し、私の器となるべきライダーをつくることを。
君はライダーであって、ライダーキラーでもあるのだよ。
Victim30(ビクティム・サーティー)という名前には、過去30年に渡る大罪の清算という意味があるのだ。
君が完全体のVictim30(ビクティム・サーティー)となる時、ライダー抹殺のオペレーションが発動するのだよ。」
「そんな、嘘だぁ、嘘だぁ!!」
「さて、私と少し遊んではもらえないかな。
ずっとここでじっとしているものだから、カラダがすっかりなまってしまってね。久しぶりに運動がしてみたいのだよ」

「変身!!」その掛け声と共に、仮面ライダー零号が現れるのだった。
160仮面ライダー Heat on!:02/12/28 06:21 ID:2vVahJVl
FAINAL stage
第29話「零号」

本郷猛はARK第二基地に戻り、タケトが敵に連れ去られたことを告げる。
ARKのメンバーの間には重たい空気と、張り詰めた緊張感が流れる。
人類にとっての爆弾であることを知っているARKメンバーには、最悪の事態が頭をよぎるのだった。
「クッ、本郷、お前がいながら」事態の深刻さから滝はつい本郷猛を批難してしまう。
「滝、すまん」本郷がそう言うとミサキが泣き出してしまう。
静まり帰った空気の中でミサキの泣く嗚咽だけが悲しく響く。
「いや、俺の方こそすまん、ついイライラしちまって、今のは忘れてくれ」滝は本郷に謝罪する。
本郷は気にするなというポーズを滝にとり、ミサキの横に座る。
「ミサキさん、タケトは必ず俺が救い出してみせる。
いや、ライダー全員の力をあわせてでも救い出してみせる。安心してください。」
「だが、もしタケトにどうしてもあなたの助けが必要な時は、あいつに力を貸してやってください。お願いします。」
「、、はい、、私はそのためにここにいるのですから、、」

目の前に大首領こと仮面ライダー零号が現れたタケト、あまりに多くのことを知り過ぎて、混乱をきたしていたが、
精神修養の成果をみせ、精神統一をはかり、ヒートに変身、さらに白いヒートにフォームチェンジする。
だが力の差はあまりにも歴然とし過ぎていた。ヒート(タケト)は零号に指一本触れることが出来ずに屈する。
「私は強いんだよ。ここから外に出られないというのが最大の欠点なんがね。
だがそれも、君がVictim30となり、全てのライダーを抹殺してくれたあかつきには、
君の肉体を私が乗っ取ることですべてが解決するんだよ。」
さらにヒート(タケト)を手に持つ剣で何度も打ちつける大首領こと零号。
ヒートは力を使い果たした上に、執拗な攻撃で弱りはじめ、変身が解けてしまう。
痛みに耐えながらタケトは言う「、、何故、今すぐ俺の肉体を乗っ取らない?」
「今の君ではまだ充分ではないのだよ、全てのライダーを倒してさらに力を手にいれて、
完全体の上を行く究極体になってもらわなければな。まぁ今はそれぐらいしか言えんな。」
「・・・(こいつまだ何かを隠しているのか?)・・・」
人間体のまま打ちつけられ続け、ピクリとも動かなくなるタケト。
161仮面ライダー Heat on!:02/12/28 06:22 ID:2vVahJVl
「ほう、たいしたものだな。ここまで圧倒的な力の差を見せつけられ、嬲り殺しにされて、
絶望の淵に立たされているというのに、まだ暴走しないとは。余程、鍛錬を積んで強靭な精神力になったということか。」
「では仕方ないアレを使おう」
零号こと大首領がそう言うと、地獄門から無数の触手が伸びてきてタケトを捕らえる。
触手がタケトのカラダに融合し、タケトの体内を侵蝕しはじる。
そして触手を通じて地獄門から異空間の生命エネルギーが送り込まれる。地獄大使がエネルギーを注ぎ込まれていたように。
「こればかりは、どんな強靭の精神力でも関係あるまい。
我々のエネルギーが大量に注ぎ込まれれば、君はVictim30になるようにつくられているのだからな。
精神が拒絶してもカラダは反応して、変身を遂げるしかないのだ。
そしてあまりにも膨大な邪悪なエネルギーにやがて精神も抗えなくなるというわけさ。」
どんなに頑張っても抗えない圧倒的な邪悪なエネルギーの前にタケトは涙を流すのであった。

本郷猛とARK極東支部のメンバーは、総力をあげてタケト追跡の手がかりを探していた。
だが空間の歪みへの手がかりがあろうはずもなく、ただ時間だけが虚しく過ぎ去っていく。

そしてタケトを探していた本郷猛の前に、タケト本人が現れる。
「タケトッ!!」走り寄ろうとする本郷猛だが、タケトのそのただならぬ雰囲気に立ち止まって構える。
そして、本郷猛をじっと見つめるタケトのカラダが、あの忌々しい黒い邪悪な怪物へと徐々に変わっていく。
第一段階:1号、Xが暴走を止めた姿
第二段階:RXが暴走を止めた姿
完全体:Victim30
その姿はもはや人型であるかどうかも疑わしく、体長は10メートル以上にものぼり、
複数の手脚を持ち、鋭い何本もの牙を持ち、黒く光る姿はさながら邪神のようにも見えた。
「また必ず俺が止めてみせる!」本郷猛はそう言い、ポーズを取る「ライダァァァァァ 変身!!」
162仮面ライダー Heat on!:02/12/28 06:30 ID:2vVahJVl
今回設定回ばかりでスマソ
この先は最後まで18人のライダーが共闘しまくりなので勘弁してください。
ZO、J、シン、アナザーも出るよ
16322:02/12/28 17:33 ID:jQVHuw+a
>>138
亀レスですけど・・・

ゼータG3X。高機動のウェーブライダー形態に変形でき空中戦にも対応する
ことができる。しかしこれをやると装着者の間接があちこち破壊されてしまう
諸刃の剣。素人にはお勧めできない。まあ素人はG3マイルドでも装着してな
さいってこった。

いや冗談です(w

THE OTHER WORLD さん続き待ってますよ〜

仮面ライダー Heat on!さん
相変わらずパワフルですね!次回は巨大タケトと巨大Jの戦いですか?
と先読みしてみたり(w
164THE OTHER WORLD:02/12/28 21:35 ID:X+V/bbJE
年末で人が少ないみたいですね。

>>仮面と力さん
面白そうな展開になってきましたね。クウガのアルティの更に上のフォームが
あるのでしょうか?続編に期待です。

>>Heat on!さん
昭和テイストから平成テイストにフォームチェンジしましたね。(w
でも全然違和感が無く、流石だなと思いました。続きは朝方でしょうか?
楽しみにしてます。

前スレ>>3を参照。
>>58-63「激闘」part2ナイトVS朱雀、G7VS青龍が決着。

次回予告「受け継がれし正義」
165THE OTHER WORLD:02/12/28 21:36 ID:X+V/bbJE
王蛇は宙を舞いベノスネカーに弾き出され、玄武に襲い掛かった。
一発、二発、三発と玄武の胸に強烈な蹴りを叩き込む。
そして最後の蹴りを叩き込むと大爆発が起こった。
王蛇は華麗な身のこなしで着地すると空かさずカードをバイザーに装填した。
『スウィングベント』王蛇はエビルウィップを構えた。

「グフフフフッ。流石に自分の攻撃は効かないと学習したようだな。」爆風の中から玄武が姿を現した。
王蛇は鞭を振り上げ、玄武に打ち付けた。
エビルウィップは火花を散し、玄武の体に打ち付けられる。
だがこの高圧電流鞭も玄武には効果の程が見られ無い。
「この鈍感野郎が・・・・。」王蛇は構わずに攻撃を加え続けた。
玄武の体から水晶が打ち出され、王蛇はたたき落とそうと鞭を振るう。
しかし全てを落とす事は不可能で、数発が王蛇に向かって飛んでくると王蛇の腕や肩の辺りをかすめ胸に直撃を受けた。
王蛇「うっ!!・・・これだ。この痛みだ。・・・・・これこそ戦いの喜びだ。さぁ、もっと俺を楽しませろ!!」
王蛇は怯む事無く玄武に挑む。そして玄武はこの狂戦士に一つの疑問が生じた。『コイツは本当に人間なのか?』

王蛇は鞭を振り、蹴りを繰り出し、拳を打ち付ける。
そして一頻り鞭を振るうと、まるで子供が飽きた玩具を捨てる様にエビルウィップを投げ捨てた。
「殴り甲斐があるぜ・・・お前。」『ソードベント』ベノサーベルを構え無気味な威圧感を放つ。
玄武の中で疑問が違う感情に変化していった。『この男は危険すぎる。早く殺さねば。』
玄武は構えると両の拳が光に包まれ、光の周囲の空間が歪んだ。
王蛇はそんな玄武の変化に警戒するでもなく斬り掛かる。
玄武は最初の一撃を胸で受け、拳を振り上げた。
玄武が拳を放つと王蛇は剣で受け止めた。
「!!!!」王蛇は咄嗟にベノサーベルを捨てた。
166THE OTHER WORLD:02/12/28 21:38 ID:X+V/bbJE
『ズシン』ベノサーベルは重厚な音を立て落ちると、床にめり込んでゆく。
そしてメキメキとキシミながら、ベノサーベルは自らの重みで潰れていった。
王蛇「・・・・・・なんだ・・・これは?」
王蛇は通常ではあり得ない形に変形した塊を見つめていた。

玄武「よく剣を離したな。剣を離さなかったらお前もこうなっていた。」
このベノサーベルを破壊したものの正体は重力である。玄武の拳に触れた物は通常の何倍もの重力を受け崩壊する。
しかし、そんな事は王蛇にはどうでも良かった。
王蛇「はぁ・・・それがお前の奥の手って訳か・・・。」
『ユナイトベント』王蛇の三体のモンスターが合体し、獣帝ジェノサイダーが現れた。
ジェノサイダーは長い首を持ち上げ毒液を吐き、毒液は爆発を起こし爆風が玄武を包む。
すると王蛇は爆風の中に飛び込み玄武に格闘を挑んだ。
仮面で顔は分からないが、王蛇は満面の笑みで戦っていると玄武は感じていた。
無鉄砲に飛び込んだ王蛇だったが、玄武の蹴りを受け王蛇は吹き飛んだ。
「ハァハァ・・・・ハハハハハハッ。最高だ!!」王蛇が立ち上がる。
『何なのだ。この人間は?』玄武は王蛇の、浅倉威の心を読もうと意識を集中した。
『!!!!!』玄武が見たのは闇だ、深くどす黒い闇だった。『血に餓えた獣・・・・コイツは人間では無い。』
『ファイナルベント』王蛇はゆっくりと玄武に近付いて来る。
167THE OTHER WORLD:02/12/28 21:39 ID:X+V/bbJE
「く、来るな!!」玄武は水晶を打ち出し王蛇の体を削ってゆくが、王蛇は平然と接近して来た。
玄武は四聖獣だ。神に最も近い存在だ。しかし人間と融合した事が災したのか、玄武の中に生まれた感情が拡大した。『恐怖』
そして、ジェノサイダーの腹部に穴が開き、周囲を吸い込み出した。
「この化け物が!!」玄武の拳に重力球が発生し、「ハン。お互い様だろ。」王蛇がキリモミ回転しながら飛んだ。
次の瞬間、王蛇の蹴りが玄武の胸に決まると、度重なる攻撃を受けた鎧の様な皮膚が割れ玄武が吹き飛んだ。
しかし同時に王蛇も玄武の拳を受けていた。何とか脱出しようとジェノサイダーの腹でもがく玄武。
王蛇は超重力に体がキシミ床にめり込んでゆく。
「ガッ!!」・・・・・・・王蛇の体が軽くなった。と同時に玄武は深い闇の中に消えて行った。
「・・・・楽しかったぜ・・・・。」王蛇は床に伏したまま浅倉威に戻るが、そのまま気を失っていた。
168THE OTHER WORLD:02/12/28 21:39 ID:X+V/bbJE
次々と襲い掛かるオウジャ・オルタナティブ達。
応戦するクウガ、EXギルス、そして後方から援護射撃をするゾルダ。
オルタナティブ達は剣を振り上げ、戦士達に斬り掛かる。

クウガは次々と襲い掛かるオルタナティブ達の波状攻撃をかわし、一体に蹴りを、もう一体に拳を叩き込んだ。
クウガ「葦原さん、コイツら余り強くないです。」
「その様だな。」EXギルスも難無く敵の攻撃をかわし、ギルススティンガーを射出!!2対のオルタナティブを貫いた。
2体のオルタナティブは爆風と共に消滅した。残り18体。
「この分じゃ3人は要らなかったかな?」『シュートベント』ゾルダはギガランチャーを構え、引き金を引いた。
砲弾はオルタナティブの群れの間に着弾し、爆風で3体を葬り去った。残り15体。

すると、一体のオルタナティブが一枚のカードを胸のスリットに差し込んだ。
『ファイナルベント』オルタナティブは戦士達に真っ直ぐに走り込んで来る。
「!!!!」クウガもオルタナティブに向かって走りだした。
オルタナティブはクルクルと前方空中回転をしながらクウガに迫る。
クウガもマイティーキックを繰り出す為、跳躍の態勢に入った。
EXギルス「よせ!!五代!!」
EXギルスの第三の目がいち早く危険を察知した。
しかし、既にオルタナティブはクウガの目前にまで迫っていた。
『ドゴ〜ン!!』突然、大爆発が起こり、閃光が辺りを包んだ。

ゾルダ「危ない処だったな。だが、この爆発は普通じゃないぜ。一体なんだ?」
ギガランチャーから煙りが立っている。クウガは直前で地面に伏せ爆風を凌いでいた。
クウガは立ち上がった。「北岡さん、危ない処をありがとうございます。でも、今のって?」
EXギルス「どうやらコイツらは特攻して自爆する為に作られたらしい・・・・。」

オウジャ・オルタナティブ、残り14体。
169THE OTHER WORLD:02/12/28 21:40 ID:X+V/bbJE
ゾルダ「特攻で自爆って、スマートじゃないね。早いトコ片付けた方が良さそうだな。」
クウガ「北岡さん。そんなノンキな・・・・・。」
こちらのやり取りを余所に、オルタナティブ達が再び襲い掛かって来た。
EXギルス「アイツはノンキなんじゃなくて、自信があるんだろう。俺は信じる。」
そうクウガに言うと、EXギルスはオルタナティブの群れに飛び込んで行った。
「よし!!俺だって!!」クウガも続いた。

クウガはオルタナティブの剣を奪い、ライジング・タイタンフォームにチェンジした。
そして、ライジング・タイタンソードを一閃しオルタナティブを両断、さらに別のオルタナティブと交戦を開始した。残り13体。
その時、一体のオルタナティブがクウガに向かい、一枚のカードをデッキから取り出した。
「!!!!特攻する気か!!」クウガ紫Rもそれに気が付くが、対処ができ無い。
『ズキューン』銃声が空気を引き裂くと、オルタナティブのカードが千切れていた。
クウガ紫R「!!北岡さん!!」
ゾルダ「俺が居るからには、させないよ。」

ゾルダの射撃の精度を恐れたのか、オルタナティブ達の攻撃パターンが変った。
戦士達もその異変に気が付き、彼等の動きに警戒する。
EXギルス「・・・アイツか。」
オルタナティブ達の中に一体だけ肩が赤い個体がいる。それが彼等の統率者であり、全体に指示を出していた。
最初は前線にいるEXギルス、クウガに狙いを定め数体で攻撃していたが、今度は一気に10体で前線を押し上げて来た。
「!!!!」EXギルスもクウガ紫Rも善戦するものの、対応が間に合わず次々と2人の横をすり抜けてゆく。
オルタナティブ達がゾルダに迫り、ギガランチャーが火を吹く。

すると、最後方の3体のオルタナティブの内、赤肩を除く2体が仕掛けて来た。
『ファイナルベント』
170THE OTHER WORLD:02/12/28 21:42 ID:X+V/bbJE
EXギルス、クウガ紫Rに2つのファイナルベントが迫る!!
ゾルダはオルタナティブ達と交戦中であり、対応ができない。
EXギルスは元より、クウガのライジング・タイタンでも直撃を受ければ致命傷は免れ無いであろう。
クウガ紫R「くっ!!これが狙いだったのか。」

その時、EXギルスが1体のオルタナティブをギルススティンガーで貫くと、空かさず強力な回し蹴りで吹き飛ばした。
吹き飛んだオルタナティブは、ファイナルベントの2体に真っ直ぐに飛んで行き直撃すると、閃光と衝撃が走り3体のオルタナティブを葬った。
EXギルスの咄嗟の機転で危機を乗り越えたのだ。残り10体。
クウガ紫R「葦原さん!!」
EXギルス「何とか巧くいったが油断は禁物だ。態勢を立て直すぞ、五代。」
「はい。」クウガ紫RとEXギルスはゾルダに加勢する為、後方にさがる。
そして再び元の陣形を形勢した。

ゾルダ「フゥ。良くもまぁこんなにゾロゾロと。ゴチャゴチャしたのは嫌いなんだよね。そろそろカッコ良く決めようか?なぁ、マグナギガ。」
『ファイナルベント』ゾルダがエンドオブワールドの発動態勢に入る。
ゾルダ「おい!!アンタら巧く避けてくれよ。」
「!!!!!」EXギルスとクウガ紫Rが慌てて離脱する。
と同時にゾルダが引き金を引いた。エンドオブワールド発動!!
無数の砲弾が10体のオルタナティブに襲い掛かり、激しい爆発が彼等を包んだ。
そして辺りは静まり視界が晴れた。
ゾルダ「何!!」
EXギルス「なんて事だ・・・・・。」
クウガ紫R「コイツら自分の仲間を・・・・・。」
5体のオルタナティブが仲間を盾にして、エンドオブワールドを凌いでいたのだ。
そして5体のオルタナティブ達はボロボロの仲間を投げ捨てた。残り5体。
するとまん中の赤肩が一枚のカードを抜き、スリットに差し込んだ。
『ユナイトベント』
171THE OTHER WORLD:02/12/28 21:43 ID:X+V/bbJE
オルタナティブ達は光を放ち赤肩のもとへと集まり、光の柱が現れた。
そして光柱の中から身の丈10mはあろう巨人が現れる。
オウジャ・オルタナティブ達は合体し、オルタナティブ・ロードへと変化を遂げた。
やや弱々しい印象を与えていた外見も力強いものに変化した。

「!!!!!」3戦士達は唖然とし、一瞬、声を失った。
「ここまで来たら、やるしか無い。」EXギルスが巨人に向かって駆け出した。
「援護を頼みますよ。北岡さん。」クウガもライジング・マイティーフォームで駆け出した。
「あーぁ。悪い夢でもみてるのか?」ゾルダはマグナバイザーを連射する。
EXギルスはギルススティンガーでオルタナティブ・ロードを捕らえた。
しかし、巨人を押さえる事は不可能で、逆に振り回されアイコチの壁に叩き付けられた。
ギルススティンガーから逃れた巨人に、クウガがライジング・マイティーキックを放つ。
しかし、飛び込むクウガ赤Rを巨人の拳が叩き落とし不発に終わる。
ゾルダの銃撃も効果は無く、ゾルダはデッキからカードを抜いた。
その時、オルタナティブ・ロードの手からエネルギー波が放たれ、ゾルダに襲い掛かった。
しかし、ゾルダは寸前でそれをかわし難を逃れた。
ゾルダ「冗談キツイぜ。前とは比べ物にならないくらいに強くなってやがる。」
クウガ「ハァハァ・・・。北岡さん。例のヤツでアイツを倒しましょう。」
EXギルス「ハァハァ・・・・頼んだぞ。俺がヤツの気を引く。」
EXギルスは再び巨人に向かっていった。
「受け取れ五代!!」ゾルダはマグナバイザーをクウガに投げた。
クウガはそれを受け取り「超変身!!」ライジング・ペガサスフォームにチェンジした。
EXギルスはオルタナティブ・ロードのエネルギー波を掻い潜り、素早い動きで翻弄した。
クウガ緑Rはマグナ・ペガサスボーガンを造り出し、さらに金の力を上乗せした。
「葦原さん!!行きます!!」クウガはマグナ・ペガサスボーガンRの引き金を引いた。
光弾が大気を切り裂き、巨人に襲い掛かる!!
172THE OTHER WORLD:02/12/28 21:44 ID:X+V/bbJE
オルタナティブ・ロードは両腕でそれを受け止め、激しく燻る光と押し合う!!
だが、オルタナティブ・ロードの前に光弾は弾かれ、空間の彼方へと消えて行った。
クウガ緑R「!!!そ、そんな・・・・。」
ゾルダ「ウソだろ・・・・。」
愕然とする2人。「顔を上げろ!!諦めるのはまだ早い。」EXギルスが2人の元に戻って来た。「俺に考えがある。」

クウガ緑R「えっ!!そんな無茶な・・・・。」
ゾルダ「おい!!アンタ死ぬぞ。」
EXギルス「無茶は承知だ。だが、今はこれしか思い浮かばん。それに俺は死なない、俺は不死身だ。」
ゾルダ「ったく。五代といい、アンタといい救い様の無いバカだぜ。本来はスマートじゃないこういう戦いはしたくないんだけどなぁ。」
『ストライクベント』ゾルダはギガホーンを構え、オルタナティブ・ロードに向かい駆け出した。
そしてクウガは再びライジング・マイティーに戻り、EXギルスから離れ距離を取る。
最後方からクウガは戦況を見つめ悩む。『もし失敗したら、俺は葦原さんを殺してしまう。』
だが、前線で必死に接近戦を挑むゾルダ、そして自分を信じ、ただ真っ直ぐ前を見ているEXギルスを見て決意した。
『そうだ。皆、俺を信じてくれているんだ。俺も信じる。』
その時、クウガの体色が赤から黒に変化し、金の脛当てが両足に現れた。
クウガの決意がアメージング・マイティーフォームに現れたのだ。
173THE OTHER WORLD:02/12/28 21:44 ID:X+V/bbJE
ゾルダは両手のギガホーンとマグナバイザーを連射させ必死に攻撃を加える。
『シュートベント』ゾルダはギガキャノンを装備した。
しかし、その途端にオルタナティブ・ロードの手に捕らえられた。巨人はゾルダを絞め殺そうと力を込める。
ゾルダ「うぐっ!!・・・ハハハ・か、掛かったな・・・。」
次の瞬間、肩の双砲が火を吹き、巨人の顔面で爆発が起こる。ゾルダはその隙に巨人の手から逃れた。
EXギルス「今だ!!五代!!」
「はい!!」クウガ黒は駆け出し、EXギルスにアメージング・マイティーキックを放つ。
と同時にEXギルスも飛び出し両足でクウガの蹴りの威力を受け、超高速で打ち出された。
クウガの力を受け継ぎ、エクシードヒールクロウに電撃が走る。
オルタナティブ・ロードは両腕を交差させ、防御の態勢に入った。
緑の弾丸が巨人に迫る!!
次の瞬間、巨人の腕は消えて無くなり、オルタナティブ・ロードのベルトにヒールクロウが突き刺さっていた。
そして、巨人のベルトが粉々に崩れ落ちると、オルタナティブ・ロードも砂の様に崩れ消滅した。

「ハァハァ・・・おい、大丈夫かアンタ?」ゾルダは力を使い果たしたギルスに近寄って来た。
ギルス「ハァハァ・・・・ああ、何とかな。」
ゾルダ「葦原だったな。たく、なんて無茶を。立てるか?」
手を差し出すゾルダ。「ああ。」手を取り立ち上がるギルス。
ギルスが立ち上がると、ゾルダは振り返りクウガにサムズアップをした。
クウガもゾルダにサムズアップを返す。
ゾルダ「じゃあ行こうか。決戦の場所に。」
そして、ゾルダ、クウガ、ギルスも宮殿の中に突入して行った。
174THE OTHER WORLD ORIGINAL RIDERS DATA:02/12/28 21:53 ID:X+V/bbJE
NO.5 ARMORED G7
G7の最終形態。G7の装甲とゴウラムが合体した姿で最強の攻撃力と防御力を持つ。
右腕にはゴウラムの角が変化した槍『グングニル』。
左腕にはゴウラムの盾が変化した盾『イージス』を持つ。
グングニルは霊石の力を集中させる事で攻撃力を増す。
また斬撃を飛ばす事もできる為、中距離の戦闘にも対応できる。
イージスは常に盾の表面にフォースフィールドが張られている為、他の部分よりも高い防御力がある。
なお、この力は小沢が意図した事ではなく、氷川の気持ちにゴウラムが答えた事による偶発的なものである。

NO.6 オウジャ・オルタナティブ
白衣の男が浅倉のカードデッキを研究し、それをベース改造人間に応用した事で出現した敵の簡易ライダー。
契約モンスターなどは存在せず、改造人間の力+αがオルタナティブの力となる。
その為、龍騎達ライダーの半分程度しか攻撃能力を持っていない。
常に多数の群れで行動し、リーダーの命令で自爆特攻を掛ける。
最大視力10km   最大聴力10km   ジャンプ力10m
100m走破力8秒   パンチ100AP   キック200AP

ソードベント・・・ノーマルソード1000AP
名前のとうりのシンプルな特殊能力も持たない剣。攻撃力も低い。

ファイナルベント・・・ジ・エンド7000AP
オルタナティブの体内のエネルギーを一気に爆発させる事で敵と共に自爆する恐ろしい技。
直撃を受けたらまず致命傷は避けられ無いであろう。

ユナイトベント
赤肩のリーダーだけが持ち、これを発動させる事でオルタナティブ・ロードとなる。

NO.7 オルタナティブ・ロード
5体のオルタナティブが合体した姿で身の丈10mの巨人。
その能力は単純にx5ではなく、飛躍的にアップしている。
なおカードの使用はできず、武器はその強靭な肉体とエネルギー波である。
175THE OTHER WORLD :02/12/28 22:05 ID:X+V/bbJE
>>174訂正です。
左腕にはゴウラムの盾が変化した盾『イージス』を持つ。×
左腕にはゴウラムの羽根が変化した盾『イージス』を持つ。○
176THE OTHER WORLD :02/12/28 22:54 ID:X+V/bbJE
>>22さん
最初の予定を変更してギルスが最後を決める話にしてみました。
こんなもんで許してください。

やっぱり素人さんにはG3マイルド!!これ定説!!(w
17722:02/12/28 23:19 ID:jQVHuw+a
>>176
THE OTHER WORLD さん
ライジングエクシードヒールクロウかっこいいですね!
場面が想像でき文字通りしびれました(w
いやもうビリビリと(w

ついに最終決戦ですね。
ところで変更前の当初の予定では誰が最後を決めていたんですか?
なんだか我侭を聞いてもらったみたいでスイマセン。
最終決戦がんばってください。

それにしても年末は人がいない・・・・・
178THE OTHER WORLD :02/12/29 00:40 ID:QckWnpXP
>>22さん
ありがとうございます。ビリビリですか(w
初期の構想ではギルスが体を張って、クウガが緑金の力で苦労しながらギガランチャーを
変化させるっていう話だったんですけど、結果的にこちらの方が良かったです。
手前味噌ですが一番のお気に入りのシーンになりました。こちらこそありがとうございます。
179仮面ライダー Heat on!:02/12/29 01:27 ID:rryzGgtK
FAINAL stage
第30話「ライダーキラー」

ついに、大首領に無理矢理、邪悪な黒い怪物の完全体Victim30へと変身させられ、
ライダーでありながらライダーキラーとして、全てのライダーを抹殺するというプログラムが発動された。
その邪悪な黒い怪物の完全体Victim30は、体長10メートル以上にもなり、
禍々しい、忌むべき、邪悪な姿をし、凶暴凶悪、獰猛、闘争本能の塊であり、
大首領に匹敵する程のその能力のすべてをライダーを抹殺することに傾けるのであった。

Victim30となったタケトを救うため、1号ライダーへと変身した本郷猛。
ジャンプの着地の瞬間をVictim30の巨大な爪が襲い掛かる。間一髪のところでこれをかわす1号。
その1号ライダーの移動先を巨体に似合わぬ素早い動きで先まわりして追いつめるVictim30、体毛をニードルとして発射する。
それをジャンプしてかわす1号。そしてまたVictim30の巨大な爪が1号を襲う。

1号ライダーはVictim30の未知の戦闘能力を前に、慎重にその出方をうかがっていた。
だが、1号ライダーこと本郷猛が考える以上に、Victim30の戦闘能力は高く(大首領に匹敵する程の能力)、
1号ライダーも徐々に相手の攻撃をかわすのが精一杯で余裕がなくなりつつあった。
さらに不利なことに、1号ライダーが追いつめられていくその先は、街であり、
このままでは一般の人々に被害が出てしまう可能性があった。
1号ライダーは防戦に徹し機を狙う戦い方から、多少の危険を冒してでも敵の懐に飛び込み、
相手にダメージを与えていくという戦法に切り替える。
最悪でも自分に完全に注意を引きつけて、街へ近づくことを阻止しなければならなかった。
180仮面ライダー Heat on!:02/12/29 01:29 ID:rryzGgtK

がこれが見事に災い、相手の裏をかきフェイントをかけて相手の背後を取るつもりが、
これが完全に読まれており、Victim30の巨大な爪が1号ライダーのボディを打撃。1号ライダーははるか後方に吹っ飛ぶ。
そして壁に激突、とほぼ同時ぐらいに追い討ちをかけるべく素早く距離を詰めていたVictim30の巨大な爪が、1号ライダーの腹部を貫く。
幸い、身をよじってかろうじてかわしたため、致命傷には至らなかったが、
Victim30の爪の毒液にはライダーの身体機能を一時的に著しく低下させるウィルスがあり、
そのため1号ライダーの身体が動かなくなってしまう。
こうした対ライダー用の特殊攻撃を備えているのが、Victim30のライダーキラーたる所以でもあった。

そして、再度Victim30の巨大な爪が動けぬ1号ライダーに襲いかかり、もはやこれまでかと思った時、
クウガ・ライジングタイタンが剣でその巨大な爪を受け止める。
「本郷さん!!大丈夫ですか?」「伍代か、助かった」
動けぬ1号ライダーの盾となるべく、相手の攻撃を剣で受け流すが、数度受けると剣は真っ二つに折れる。
この危機を脱するためにアルティメットフォームへと変身するクウガだが、Victim30から発せられる邪悪な闇のエネルギーに、
アルティメットフォームの中にある闇の力が反応して、自らも引きずり込まれそうになるのを感じる。
自らも黒い目のアルティメットフォームになる可能性があることを危惧した伍代(クウガ)は、
ゴウラムを使い、1号ライダーを連れてその場を離脱する。

本郷猛の傷は致命傷ではなかったが、決して軽症でもなかった。通常であれば驚異の回復力を見せるライダーであるが、
ライダーの身体機能を一時的に著しく低下させるウィルスのために、傷もすぐに癒えることはなかった。
だが傷ついた体をおしてなおタケトを救いに行こうとする本郷猛。伍代雄介は本郷の傷が癒えるまではと止めようとするが、
「タケトの、あいつの心は、あの巨大な邪悪な肉体の奥底でもがき苦しんでいるんだ。あいつの心の泣く声が俺には聞こえるんだ」
という本郷猛の言葉を聞き、2人でタケトを止めましょうと約束する。
181仮面ライダー Heat on!:02/12/29 01:30 ID:rryzGgtK
本郷と伍代が再びタケト救出に向かった後、何も出来ない自分をもどかしく思う氷川。
だが、そこに小沢澄子が現れ、新規のG3-Xが使えるようになったと氷川に告げる。
そして、ミサキは自分も連れて行って欲しいと氷川と小沢に頼む。
「わかったわ、G3トレーラー出動よ!」こうしてミサキを乗せたG3トレーラーが本郷・伍代の後を追う。

再びタケトが変身させられた巨大な邪神Victim30と合間見える1号(本郷)とクウガ(伍代)。
だが傷の癒えぬ1号と最強フォームの使えぬクウガは歯が立たず、
クウガ(伍代)は自らが闇の力に引きずり込まれる危険を冒してもアルティメットフォームに変身することを決意する。
そこに現れ、クウガを制するひとりの男「やめておけ、お前まで闇の力に引きずり込まれるぞ」
「それにライダーはお前達だけじゃないんだ」「一文字さん!!」「一文字!」
そうそこに現れたのは一文字隼人こと2号ライダー。
「まだまだあいつを救いたい奴はたくさんいるようだな」
182仮面ライダー Heat on!:02/12/29 01:31 ID:rryzGgtK

さらに姿を見せる男達の影。
風見志郎「一番末の弟分の危機とあってはかけつけねばな」
結城丈二「一番上の兄貴も傷ついているようだしな」
神敬介「前に進もうとする彼を邪魔することは許さん」
アマゾン「ライダーの仲間、大切なもの」
城茂「共に命を賭けた友を再び失うわけにはいかないからな」
筑波洋「今こそライダーの絆が必要な時だな」
沖一也「彼が切り拓いた夢を守らなければな」
村雨良「指導係りとしての責任もあるしな」
南光太郎「彼を救うことが信彦を救う道へとつながる」
風祭 真「これ以上の悲劇はもうたくさんだ」
麻生 勝「一生懸命生きる決意をした彼を救わなければ」
瀬川耕司「彼はすべてを愛することの出来る人だから」
津上翔一「また僕のつくった料理を食べてもらわないと」
葦原涼「俺と同じ運命と戦う奴を放ってはおけないしな」
木野薫「一人でも多くの人を救ってみせる、救えなかった弟のためにも」

1号(本郷猛)「みんな、来てくれたのか!」
クウガ(伍代雄介)「みんな揃ってるじゃないですか!」
2号(一文字隼人)「うむ」

15人の男達が変身する。
こうして、黒い邪神Victim30となったタケトを救うため、18人のライダーが集結したのだった。
183仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:11 ID:1shML4O0
FAINAL stage
第31話「集結」

1番末の弟分タケトを救うため、集結した18人のライダー。
ライダーマンのロープアーム、Xのライドロープ、ギルスのギルスティンガーが、
黒い邪神Victim30のカラダに巻きつき動きを封じる。
が黒い邪神はカラダを激しく揺さぶり、カラダに巻きついたロープの先にいる3人を吹き飛ばす。

「止むを得ん、ダメージを与えて弱らせて動きを鈍くするんだ、そこを取り押さえるぞ!」1号ライダーが指示を出す。
まずはZXが十字手裏剣で遠距離より敵を牽制、
その隙に近づいたストロンガーとスーパー1のエレキハンドが電気ショックで邪神を痺れさせる、
そこへRXのリボルケイン、クウガ・ライジングタイタン、アギト・ファイアーフォーム、が三重剣の乱れ斬り。
さらにそのままクウガ、アギトがフォームチェンジして、
クウガ・ライジングドラゴン、アギト・ストームフォーム、Xライダーライドルスティックで三重撃の乱れ撃ち。
すかさず、アマゾン、真、ギルスの野生派トリオが表面にとりついて、噛みつき、ひっかき攻撃。
スカイライダーは常時頭上より攻撃を加え、邪神の気を散らす。
アナザー、ギルスのクロウ、アマゾン、真のカッターで四重斬。
1号、2号、V3、ZO、Jはジャンプしながらキックの連打を浴びせ続ける。
が、Victim30はこれだけの攻撃をもろともせず、複数の手足で攻撃をその都度はらいのけライダー達をなぎ倒す。
Victim30は傷ついてダメージをおって弱まるどころか、傷つけば傷つくほど凶暴化し、獰猛になっていく。
それはむしろ目の前においしい獲物が多数いるというライダーキラーの本能の衝動であったのかもしれない。
なぎ払われ、吹き飛ばされてなお、ライダー達は攻撃を加える。
このままではらちがあかない何か打開策はないものかとみなが考える頃、G3トレーラーが戦いの場に到着する。
184仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:12 ID:1shML4O0
ミサキの安全を考えて少し離れたところから、氷川のG3-Xに護衛され、ミサキはVictim30になったタケトに話かける。
「タケト!!やめて!お願い!あなたがあれほど慕った人達とどうして戦わなければならないの!」
「お願い!私達を守ってくれる、本当のタケトの姿に戻って!」ミサキの涙ながらの悲痛な叫びがこだまする。
ミサキは胸が張り裂けんばかりに、喉がつぶれんばかりに叫び続けた。
はじめは全く反応がなくライダーを攻撃し続けたVictim30だが、次第に変化が現れ、完全に動きが止まり硬直してしまう。
Victim30の中にわずかに残るタケトの心が、ミサキの声に反応し、再び葛藤をはじめたのだった。

「今だ!」本郷猛こと1号ライダーの合図に反応して、17人のライダーがタケトを中心にして取り囲むように円陣形を組む。
そして18人がベルトのエネルギーを全開にして、逆流させVictim30に流し込む(ベルトがないものは自らの生体エネルギーを送る)。
18人ライダーにより強大なエネルギーフィールドが形成され、そのすべてのエネルギーがタケトに注ぎ込まれる。
大首領によて流し込まれた膨大の異空間のエネルギーを吹き飛ばす、もしくは中和させるために。
それは以前のRXの時と同じように18人のライダーが命を賭した策であった。
ライダー達は仲間のことを思い、その苦しみに耐えていた。そしてついに、黒い邪神Victim30はタケトの姿に戻りはじめるのだった。

タケトが完全に元の人間の姿に戻り倒れ、ライダー達が力を使い果たしたその時、
みなの前にショッカー大首領の仲間・ミカエルが姿を現すのだった。
そしてミカエルは「まだ彼を諸君らの元に返してやるわけにはいかないのでね」と言い、
タケトを光球の中に閉じ込めて、別次元へと送り込んでしまった。
185仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:14 ID:1shML4O0
ミカエルはさらにショッカー大首領の意志を伝える。
「我らも諸君らとの長きに渡る戦いに決着をつけたいと思っているのだよ。
我らの主(あるじ)はついに、人類を抹殺するというご決断をくだされた。
そのため、我らはこれから、この世界と我らの世界をつなぐ6つの地獄門の扉を開く。
その扉が開かれれば、我らはこの世界で今まで以上に活動するための充分なエネルギーを得る事が出来る。
そしてその扉より我らは何億という兵士をこの世界に送り込み、この世界のすべての人間を抹殺する。
我らは諸君たちとこの6つの扉をめぐり最後の戦いをすることを望んでいる。
もちろん諸君らが敗れた場合は、この世界の人類はすべて消滅することとなる。
我らの提案に諸君がのらなくても構わないが、その時は諸君らは何億もの我らの兵士と戦い敗れることになるだろう。
諸君らは罠だと思うだろうが、これは我らからすれば果たし状のようなものだ。
諸君らがそれぞれ因縁を抱く、我らの幹部達も諸君らが現れるのを首を長くして待っているよ。
まぁどうするかはよく話あって決めてくれたまえ」と言い笑いながらミカエルは姿を消す。
186仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:15 ID:1shML4O0
ミカエルが送ってきたデータをARKが分析した結果、ミカエルが言ったことは本当だということが判明する。
6つの地獄門は、深海、火山、雪山、地中、砂漠、月の6箇所にあった。
地獄門を破壊するためには、タケトを救った時のように、
ライダーのベルトのエネルギーを全開にして逆流させる必要があることもわかった。
だが地獄門を破壊することが出来ても、地獄門を破壊した際に生じる膨大な異空間のエネルギーにのみこまれると、
異空間を彷徨うハメになることまでがわかっていた。つまり破壊に成功しても、ライダー達は異空間を彷徨うことになり、
この世界に2度と戻って来られないかもしれないというわけであった。

それでも18人のライダー達は当然のように地獄門を破壊することを決意する。
そしてどの門に誰が行くかというのかというのが決められる。
本郷猛こと1号ライダーだけはタケトを救うため、タケトが送られた別空間へと向かうことになった。

こうして、ライダー達の最後の戦いがはじまろうとしていた。
187仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:25 ID:1shML4O0
↑訂正
×そしてどの門に誰が行くかというのかというのが決められる。
○そしてどの門に誰が行くかというチーム分けが決められる。
188仮面ライダー Heat on!:02/12/29 04:29 ID:1shML4O0
ここから先は1チームずつの話が3話完結で展開します。
3話×6箇所=18話です。

とりあえずは、
深海:X、アマゾン、J
月:スーパー1、スカイライダー
砂漠:V3、ライダーマン
ってのは決まっているのですが、
他はまだチームわけが出来てなかってりします(汗
189名無しより愛をこめて:02/12/29 12:52 ID:znq8Qm2o
>THE OTHER WORLD
クウガ、ギルス、ゾルダの共闘なかなかよかった。
ライジングエクシードヒールクロウ、これまたすごい技を考えついたね
王蛇の戦いも浅倉らしさがよく出ててよかった。
ところでさ、前の方で木野さんが出たけどどうしちゃったの?
あれは違う世界の木野さんとか

>仮面ライダー Heat on!
もう30話もいっちゃてるのか。
早いな。
読み手にうれしいけどね
かなりすごいことになってるね。
よくこれだけの設定を考えつくなって感心しちゃった。
真、ZO、J、アナザーアギトの出てくる話もいつか見たいなぁ。

190M・R・Delter:02/12/29 22:31 ID:lBGSh3JC

・・ここは・・どこだ・・・・・
・・・・俺は・・誰だ・・・

長野県 県立総合病院

二人の男女が歩いている。一人は三十台後半の男性。もう一人は二十台半ばの女性。
男は白衣を着ている。この病院の医師だ。女は普通のスーツ・・
「では、あの患者は記憶がない・・ということですか?」
「そういうわけではないかもしれないんですよ、え〜と、くれ・・」
「呉木・・呉木如宇(くれぎじょう)です。そういうわけではないというと?」
「そうです、呉木君。"彼"に記憶がない・・ということではないんです」
「どういうことですか?」
「君は・・彼を見ましたか?」
「はぁ・・・一応眠っているところは」
「それでは分からないでしょう。彼は、私たちが何を言っているのか、理解してないんです」
「・・・それは、日本人ではないからなのではないですか?」
「それも違うんです。彼にはすでに約40ヶ国以上の言葉でアプローチをかけてみました。しかし、
結果は芳しくない・・記憶喪失だとしたら、すでに、ショック状態から脱していることは確かなんです」
「しゃべれないんじゃないですか?」
「いえ、彼は既に言葉を発しています。それも、かなり長い言葉を・・」
「じゃあ、なんで未だに何も判ってないんですか?」
「それは・・・」
彼女・・呉木如宇は、つい数日前まで世間を騒がせていた・・いや、騒がせていた所ではない。
恐怖の淵に叩き込んでいたモノ・・・・わずか数日で三万人もの人間を葬ったモノ・・・・
『未確認生命体第零号』と呼ばれていた怪物の死亡の知らせを受け、いつもの退屈な仕事に戻った。
彼女は、刑事だった
191M・R・Delter:02/12/29 22:34 ID:lBGSh3JC

       デュアルブラッド&デュアルライダー
          Ep1-遅く早い目覚め-

「失礼します」
如宇は、病室に入ると、ベットの上で寝ている男に目をやった
「バンザ?」(なんだ?)
突然の声に、如宇は驚く、その声は確かに、寝ている男の方から放たれた。
「バンザドビギデギス!!」(なんだと聞いている!!)
力強い声、その声は寝ている男、それから放たれた。
「あ・・あなた・・」

如宇は、先程医師と話していた内容を思い出す。
「それは、彼が喋っている言葉が、ぜんぜん理解できないんですよ」
「どこかの言語じゃないんですか?」
「だから、さっきも言った通りに40ヶ国以上の言葉でアプローチしたんです」
「・・・・・・直接会ってみます」

「ボダゲソ!!」(答えろ!!)
既にベットから起きた男の叫ぶような声、だが、如宇も負けてはいなかった。
「も〜!!なんなのよ!!こっちはせっかく未確認騒ぎが終わってせいせいしてんのに!!!」
ヒステリックな叫びが狭い病室に木霊する
「グスガギゾ!!ザラセ!!」(うるさいぞ!!黙れ!!)
そしてそれに負けないほど大きな声。
   怒鳴りあいが始まった。
192M・R・Delter:02/12/29 22:35 ID:lBGSh3JC
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・むかつく・・あんたが、何言ってるかわからないぶん・・」
小一時間ほどの怒鳴りあい・・途中で近くを通った看護婦の「静かにしてください!!」と
「ここを何処だと思ってるんですか?」攻撃があったので、実際には少し少ないが、先に
痺れを切らせたのは如宇だった。
互いに何を言っているかわからない口論。相手に自分の言っていることが伝わらないだけ、つらい。
そして、疲れた如宇は、ついに白旗を揚げた。そして、あることに気づく
「(こいつ・・・黙ってるとかっこよくない・・?)」
男は、年齢は二十台前半。背は高く、顔は整っている。
「(なわけないか・・)」
如宇は、認めたくない事実を心の奥へ追いやった。
「フン!明日も来るわよ!!」
病室の扉を乱暴に開け、乱暴に閉め、如宇は去っていった。
「・・・?」
男は、相変わらずよくわからない様子だった。

その晩
「・・・・(眠れないな、昼間、あれと怒鳴りあったからか?)」
男は、病室の窓から夜空を見つめていた。そのとき・・・・
「!!!!」
男の頭に頭痛のような衝撃が走った
「バンザ・・バンザゴセパ!!?」(なんだ・・なんだこれは!!?)
頭を抱えた男が見た窓の外には、何か・・蛾のような形をした何かが浮いていた。
「・・・・・・」
そいつは何も言わない。だが、そいつの両手は、ある動作を示した。
右手を広げ、胸の上のほうから下のほうに下げ、左手の人差し指と中指で、下ろした右手の
前で『Z』を描く・・・そして、そいつの目が光った。
すると、男のいた部屋が、内側から大爆発を起こした。
窓の外に投げ出される男。そして・・・地上4階から落ちる・・
「・・・(何故だ・・それになんだコイツは・・)」
男は落ちる。そして、衝撃音。車の上に落ちたらしい。火が昇っている
193M・R・Delter:02/12/29 22:37 ID:lBGSh3JC
「・・・・」
蛾のようなそいつは、ゆっくりと燃え上がる車の方へ向かって行く。
「グォォォォォォォォォォォ!!!!」
だが、燃え上がる車から、叫びが聞こえた。
「!!!」
蛾のようなそいつは、叫びに反応してか、スピードを上げる。そして、地面に降りる・・・
次の瞬間、蛾のようなそいつは30メートル以上弾き飛ばされた。
煙の中に、光るものが見える。それは蛾のようなそいつを弾き飛ばしたもの。
炎の光が反射して、暗い銀色の拳が輝く。
そして、それは煙の中から姿を現す。
数年後、知る人が見れば、それは『アギト』と呼ばれただろう。だが、それはおそらく、
その知る人がしる『アギト』とは違うだろう。
紫の目、体の至る所には、古びた細い鎖がついている。そしてベルトのバックルには、
模様のようなギザギザがついていた。
「・・ア・・・ギ・・ト・・!!」
蛾のようなそいつは、やっと立ち上がり、男が変身した目の前の物体を見て叫んだ。
「ビガラ、ボソギデジャス!!」(貴様、殺してやる)
変身した男は、そう言ってそいつの方へ走り、殴りかかった。
「グ・・・・ギ・・」
再び殴られたそいつは、羽を開き、羽ばたかせ、なにか粉のようなものをばら撒いた。
「ア〜ギ〜ト〜!!!」
そして目が光り、粉のようなものが次々と爆発する。だが、爆煙の向こうには、誰もいなかった。
「ゴセゼ、ゴパシバ?」(それで、終わりか?)
「!!」
すでに、男はそいつの後ろに回っていた。そして・・
「ハァッ!!」
男は大きく飛び上がる。
「ビゲソ・・!!」(消えろ・・!!)
片足での踏みつけるような蹴りが、蛾のようなそいつに炸裂した。
「グオ・・オ・・オ」
そいつの頭に白い輪が浮かび・・・・そして爆発が起る。
194M・R・Delter:02/12/29 22:43 ID:lBGSh3JC

爆煙の中、人間に戻った男は東の方へ歩いていった。

翌朝
「これ・・どういうこと?」
連絡を聞いて、病院に駆けつけた如宇が見たものは、昨日男と怒鳴りあった部屋の残骸だった。

続く?
=================================
始めまして、M・R・Delterって奴です。
純粋なライダーファン(マニア)の方は読まないのが得策です。
・・・誤字脱字多い上につまらないし。
なんか他の作品は派手に共闘してるけど、よく考えたら私の全然共闘してないし。
・・ってことで、次回は共闘させたいです。
今回の敵について解説しておくと、蛾のアンノウンです。
ラテン語とか知らないから、名前とかは考えてませんが。
195名無しより愛をこめて:02/12/29 22:56 ID:LvxddvQE
>M・R・Delter氏
面白いなあ。発想がユニークだ。

主人公?は「アギトに覚醒したグロンギ」って解釈でイイの?
196仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:33 ID:97qdMrQ9
FAINAL stage
モーロックの門(雪山)I/ZX、クウガ、アナザーアギト
第32話「戦友・一条」

ZX(村雨良)、クウガ(伍代雄介)、アナザーアギト(木野薫)は、
雪山にあるモーロックの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

ライダーのチーム分けにあたり3人はこう言っていた。
「俺は冒険家ですから、雪山は得意ですよ。もう何度も雪山には登ってますし。もしこの戦いが終わったら、
また雪山に登りたいと思っているんです。だから俺は雪山へ向かいます。」と伍代雄介。
「雪山は俺の忌まわしい過去があった場所だ。過去の呪縛を乗り越えるためには、
再びあの状況で活路を見出すしかないのかもしれん。」と木野薫。
「一応俺は忍者ライダーだしな、忍耐はある方だ。極寒の地でも耐え得るだろう。」と村雨良。

当然敵も大掛かりな迎撃態勢をとっていることが予想されるため、
ARKも各地に散らばるライダー達を総力を挙げて援護することにしていた。
だがそれも、門が破壊された時に起る異空間エネルギーの爆発の範囲外までという限定があった。
地獄門を破壊した際に生じる膨大な異空間エネルギーの爆発にのみこまれると、
異空間を彷徨うことになる可能性が高く、異空間では到底普通の人間は耐え切れないと推測されていたからだ。

雪山の地獄門へ向かう3人のライダーを援護するARK部隊には一条薫もメンバーとして入っていた。
一条はARKに配属となる前の刑事時代に伍代雄介と共に戦っており、
伍代雄介がはじめてクウガになるところに居合わせ、その後も伍代雄介のよき協力者、よき理解者であり続けた。
出発前、一条は伍代に言うのであった。
「やはり君も行くんだな。正直もう戻って来られないかもしれない戦いに君を送り出すのは辛い。
だが君達ライダーに我々の命運を託すしかないというのもまた事実だ。」
「一条さん、大丈夫ですよ。俺は必ずこの世界に戻って来ます。だからそんなに心配しないでください。」
伍代はそう言い一条に笑顔でサムズアップしてみせるのだった。
197仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:34 ID:97qdMrQ9

そして地獄門のひとつを封じるために、門がある雪山へと向かう3人とARKの援護部隊。
予想通り、ショッカーの怪人&戦闘員はすでに山の麓から待ち構えていた。
ショッカー戦闘員部隊とARK部隊の壮絶な銃撃戦が開始される。3人のライダーはそれぞれ怪人達と戦う。
そこで援護部隊にいた一条にゴ・ガドル・バが襲われる。
一条は手にしていた精神分裂弾で一度はゴ・ガドル・バを倒れさせる。
がゴ・ガドル・バ は「人間の力もたいしたものだな」と言い起き上がり、一条に攻撃を仕掛け吹き飛ばす。
そこへアメイジングマイティとなったクウガが助けに現れ、アメイジングマイティキックでゴ・ガドル・バを倒す。

山麓付近での戦いが一時終息したライダー達は人間体に戻り、ARKが同行できるギリギリまで進む。
そしてもうこれ以上共に先へ進めなくなった一条は伍代雄介と話をする。
「一条さん、俺、仮面ライダーになってよかったです。」
「一条さんに会えたから。ライダーの多くの仲間に出会えたから。」
「伍代、必ず帰って来るんだぞ。」
こうして伍代雄介は戦友である一条に別れを告げる。
198仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:35 ID:97qdMrQ9

ライダー達と別れた援護部隊であったが、ショッカー軍団残存部隊との戦いはまだ続いていた。
そして伍代と別れた一条の前に、バラのタトゥの女ことラ・バルバ・デが姿を現すのだった。
「人間も強くなったものだな。人間が我々と同じくなる日も近いかもしれんな。」
「人間はお前達と同じなんかじゃない!」
「より強い力を身につけ、より強い武器を持ち、ライダーすらもつくってしまうのだ、我々となんら変わらないだろう?」
一条はバラのタトゥの女を撃ち、バラのタトゥの女は断崖絶壁へと落ち、その後の生死の程は定かではなかった。

ライダーだけとなって先へ進む前3人の前に、ZXこと村雨良の因縁の宿敵・暗闇大使とショッカー部隊が現れる。
3人は変身するが、ZXは因縁の宿敵を前に「ここは俺にまかせて先へ進め!」と言う。
その言葉にはわけがあった。3人のうち誰か1人は必ず地獄門に辿り着かなければならないのだ。
3人が全滅してしまえば、もはや地獄門が開かれるのは避けられない。
この先何が待ち受けているのかもわからない。戦力の温存はどうしてもしておかなければならかったのだ。
その言葉の意味を理解したクウガとアナザーアギトはZXの言葉どおり、戦闘員を蹴散らしながら先へ向かう。

こうして、3人のライダーの本格的な戦いがはじまったのだった。
199仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:36 ID:97qdMrQ9
FAINAL stage
モーロックの門(雪山)II/ZX、クウガ、アナザーアギト
第33話「呪縛」

宿敵・暗闇大使と戦うZX。先に進むクウガとアナザーアギト。

暗闇大使と戦うZXは自分の過去を思い出していた。
姉とともにUFOの噂を追って、アマゾンの上空を航行していたところを、組織のUFOに捕らえられ、
姉を組織に殺され、自分もパーフェクトサイボーグ「ゼクロス」に改造されてしまった。
過去の記憶を消され、幹部怪人として組織にいたこともあった。
だが、飛行操縦訓練中の事故で自我意識を取り戻し、反抗心に目覚め、組織を脱走。
最初は復讐のために戦っていたが、ライダーの仲間と出会い、人間の自由の為に戦う決意をした。

ZXこと村雨良はタケトをまるで過去の自分を見ているかのような気持ちで見守っていた。
今なお組織の、闇の力の呪縛から逃れることの出来ないタケトは、
脳改造までされ幹部として活動していた自分と重なるものがあったのだ。
だから自ら進んでタケトの最初の指導係りの役を買って出たのであった。
タケトが組織の呪縛から完全に解放される時、自分も組織の呪縛から解放される、そんな気がしてならなかったのだ。
そして、前回のタケトがライダーキラーと変貌した姿を見た時に、
あのまま自我意識に目覚めることなく敵幹部であり続けたら、
もしかしたらライダーの仲間と戦っていたのは自分なのかもしれないと思わずにはいられなかった。
200仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:37 ID:97qdMrQ9

その頃、先に進むクウガとアナザーアギトの前には水のエルが現れていた。
アナザーアギトこと木野薫は、自分の因縁の相手である水のエルを前に、クウガを先に進ませるのだった。
あかつき号に乗船していた木野薫、津上翔一らを襲い、恐怖のどん底に叩き落し、
アギトの力のことを教え、その後も木野達を苦しめ続けた水のエル。
木野ことアナザーアギトにとってその存在は恐怖の呪縛でもあった。
が、木野の本当の呪縛はこの雪山にこそあった。
木野はアギトの力に目覚めるはるか以前に、雪山を弟と登頂しようとして遭難。
弟・雅人は凍死し、自らも右腕を凍傷により失い、現在の右腕は弟雅人の右腕を移植したものだった。
木野はその過去の呪縛に今尚苦しみ続けていたのだった。

一方暗闇大使と戦うZX。苦戦するZXに暗闇大使は言う、開きかけた地獄門が傍にあるおかげで、
今の自分の力は以前よりもはるかに強くなっていると。そして、今の自分の力であれば、
脳改造手術を受けているZXなら、自分の思念と異空間のエネルギーの力で、
今一度ふたたびZXを組織の手先と化すことが出来るであろうことを。
それはZXにとって最もおそれていたタケトと同じことをされるということであった。
ZXは自分を再び組織の怪人へと戻そうとする暗闇大使の思念と異空間のエネルギーの力とも戦わなければならなかった。
暗闇大使の肉体的な攻撃と同時に精神的な攻撃にも耐え続けなければならなかった。
暗闇大使より送られる思念と自らの心が葛藤するZXこと村雨良。
だがタケトにミサキがいるように、村雨にも自らの心の支えとなってくれる存在があった。
それは亡き姉の存在であった。村雨を取り込もうとする暗闇大使の思念を、
村雨の心の中にある姉の残留思念が払拭していく。そして、最後まで人間の自由の為に戦ってと村雨を励ますのであった。
その姉の想いに応えるべく、暗闇大使を倒すZX。
だが、暗闇大使は自らが爆発する時にZXに抱きつき、ZXをも道連れにしようとするのであった。
爆発に巻き込まれて、雪の上に倒れるZX。そのZXの上には雪が積もっていく。
201仮面ライダー Heat on!:02/12/30 04:39 ID:97qdMrQ9

その頃、先を進んだクウガの前には宿敵・ン・ダグバ・ゼバが現れていた。
クウガは以前、ダグバとアメイジングマイティで戦い、腹部のアマダムの石にひびが入る程の敗北を味わっていた。
「もっと僕を楽しませてよ」と言いながらダグバは怪人体に変身し、クウガはアルティメットフォームへとチェンジする。
そして、技も力も対等の2人はいっさいの駆け引きも小細工も通用しないことを知って、
ただひたすら交互に殴り合い繰り返すのであった。
何度も何度も殴り合ううちに、クウガの体液は血の如く飛び出し、ダグバも相応にダメージを追っていた。
まさに互角の戦いであった。
ダグバは自分と同等の能力を持った存在と戦えることに喜び、嬉々とした表情を浮かべるが、
クウガこと伍代雄介は戦うことが悲しく虚しいことであると知っていても、それでも戦わなければならない悲しい顔であった。
202仮面ライダー Heat on!:02/12/30 05:01 ID:k68qBg9K
FAINAL stage
モーロックの門(雪山)III/ZX、クウガ、アナザーアギト
第34話「モーロックの門」

木野薫ことアナザーアギトは、自らよりはるかな強力な敵、水のエルとの戦いに傷つき果てていた。
木野はこの雪山で自分は死ぬことは絶対出来ないと思っていた。
弟・雅人の命を奪い、自分の右腕を奪った雪山で、再び敗北して死ぬことだけは出来ない、
雪山に敗北したまま死ぬことは出来ないと強く思い込んでいたのだった。
圧倒的な不利の状況の中、木野の過去の呪縛を断ち切り前へ進もうとする強靭な意志が奇跡を起こす。
進化する人間の力、アギトの力が木野にさらなる力を与えたのだった。
姿形は全く変わらないが、アナザーアギトの力は以前とは比べられない程のものになっていた。
進化したアナザーアギトの力を手に入れた木野は、あかつき号事件で自分に絶対的な恐怖の呪縛を与えた、
水のエルを倒すことで、まず恐怖の呪縛から解放されるのであった。
折りしも、降る雪は吹雪へと変わりつつあった。

傷つき、力も尽きかけている木野は人間体に戻ってしまっていたが、
それでもなお傷ついたカラダを引きずりながら、クウガこと伍代雄介の後を追った。
そしてその先で木野が見たものは、ダグバとの死闘で人間体に戻って倒れている伍代雄介の姿であった。
「伍代!!」伍代のもとへ駆けつける木野。伍代は生きてはいるが意識が全くない状態であった。
203仮面ライダー Heat on!:02/12/30 05:02 ID:k68qBg9K

激しい嵐が荒れ狂う雪山を、伍代雄介の肩に手をかけ引きずりながら前へ進む木野薫。
その姿は木野自身の忌々しい過去、弟雅人と雪山で遭難した時の光景と瓜二つであった。
木野の頭には過去の忌々しい記憶が鮮明に甦る。
弟雅人の肩を抱き、雅人の名前を呼び続けながら、荒れ狂う嵐の中を歩く自分の姿。
その時の、辛さ、苦しみ、恐怖、不安、そしてその先にある絶対的な絶望感。
そして自らも力尽き、倒れ、死の淵を見た瞬間。
木野はそうした忌々しい過去の記憶とも戦いながら、伍代を必死に抱えて、吹雪の中をひたすら歩く。
2人の姿を嘲笑うかのような強い向かい風の吹雪の中、
「今度こそは絶対、雅人を救い出してみせる」という信念だけが木野の体を突き動かしていた。
木野は過去と全く同じ状況で、この過酷な運命を乗り越えられれば、過去の呪縛からも解放される、そう信じていた。

運良く見つけることが出来た大きな岩場の穴に入り、嵐が止むのを待つ木野と意識を失ったままの伍代。
木野も完全に力尽き果て、もはや全く動けぬ状態、いや木野もいつ意識を失って倒れてもおかしくはなかった。
が、今や完全に伍代を弟雅人だと思い込んでいる木野は、それでも雅人を救うために、
自らの残り少ない賢者の石のエネルギーを、伍代の腹部のアマダムの石に送り続けるのだった。
そして、とうとう力尽き座ったまま意識を失っていく木野。

顔にかかる日差しの光の眩しさに、徐々に目を開ける木野。
嵐が止み、清々しいくらいに溢れる光に目も眩まんばかりであったが、光の中に伍代雄介の笑顔を見つける。
伍代もまた傷つき果て傷は全く癒えてはいなかったが、取りあえずは生きて意識を取り戻すことが出来たのだ。
木野は自分がしたことの達成感に感慨無量になり、思わず目が潤む。
「ありがとうございます、助けてもらちゃって」伍代の爽やかな笑顔が語りかける。
木野はすぐには何も言えなかったが、気持ちを整理して伍代に言う。
「礼を言うのはこちらの方だ。私は君を助けることが出来たおかげで、
ようやく過去の呪縛から解放されることが出来たんだ。今の私の気持ちはこの空のように澄み渡っているよ。」
204仮面ライダー Heat on!:02/12/30 05:03 ID:k68qBg9K

伍代と木野の2人が傷ついたカラダを互い支えあい、穴から出ると、そこにはやはり傷つき果てた村雨の姿があった。
「みんな、随分やられたようだな」村雨が口元に笑みをこぼして言う。「だが地獄門はすぐそこだ」
嵐に視界を遮られて全く気づかなかったが、モーロックの門と呼ばれる地獄門は目の前にあった。
3人とも力尽き果てているような姿を見て木野が「破壊するだけの力が残っていればいいのだが」と言うと、
「大丈夫ですよ、3人の力をあわせればなんとかなりますよ」伍代がそう言い笑顔でサムズアップしてみせる。
「そうだな」頷く村雨と木野。

モーロックの門の前で最後の力を振り絞って変身する伍代、村雨、木野。
クウガ、ZX、アナザーアギトはベルトのエネルギーを全開にして、門にエネルギーを逆流させる。
門が崩壊し、異空間のエネルギーが溢れ出し3人のライダーを呑み込み、巨大なエネルギーの柱となって爆発する。

巨大なエネルギーの柱が爆発するのを、山の遥か遠くに離れて見つめている一条。「必ず帰って来るんだぞ、伍代」


大首領がいる空間ともまた違う別空間にて、球体をした光の牢獄に閉じ込められているタケト。
そのタケトの元に金色に光る3人の幻影が現れる。
「タケトよ、俺達はしばし人間の世界にいられなくなった。俺が人間の世界に戻ってくるまで、
パーフェクトサイボーグの力、ZXの能力と俺の魂(SPIRITS)をお前に託す。」村雨が言う。
「タケトさん、俺もアマダムの石の力、クウガの能力と俺の魂(SPIRITS)をタケトさんに託します。
そんな顔してないでいつも笑顔を忘れないでくださいね、必ず戻って来ますから。」サムズアップで言う伍代。
「神城くん、私も君に賢者の石の力、アナザーアギトの能力と俺の魂(SPIRITS)を君に託そう。
君も呪縛から必ず解放される時が来る。そのことを信じて、自分を信じて戦うんだ。」木野は言う。
3人がそういうと3人の幻影は金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していく。
「うおっっっっっーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「村雨さんーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「伍代さんーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「木野さんーーーーーーーーーーーーーーー!!」
タケトの絶叫がいつまでもこだまする。
205仮面ライダー Heat on!:02/12/30 05:09 ID:k68qBg9K
怒られないように先に書きますが、別に死んだ訳じゃないですからね
最後どうなってるのかお楽しみに

後、考証不足のため門の名前が設定にあってないかもですが、その辺はお許しください

記憶が新しいのはまだ書きやすいんだけど、
もはやあまり記憶にないのをどうするかだよなぁ(汗
206仮面ライダー Heat on!:02/12/30 05:38 ID:R16rt4KO
>>197訂正
×そこで援護部隊にいた一条にゴ・ガドル・バが襲われる。
○そこで援護部隊にいた一条がゴ・ガドル・バに襲われる。
まったく逆じゃんね
207名無しより愛をこめて:02/12/30 20:56 ID:7YROOIf/
仮面ライダー Heat on!燃える展開になってきたな

208 THE OTHER WORLD:02/12/30 21:27 ID:FuLA7shp
>>189さん
ありがとうございます。
『どうしちゃったの?』とは死んだ人間がなんで?しかも敵としてって事ですか?
その答えは次回で明かされます。

なんか木野信者に怒られそうな予感・・・・・

>>M・R・Delterさん
新しい視点で書かれていて、面白かったです。
自分の中ではアギト版アマゾンって感じ(でも他の文明人だから違いますね。
がしてしまいました。次回も期待です。

>>Heat on!さん
話が大きく動いてきましたね。初期の頃からは想像もつかない展開で、ちょっとビックリです。
続きも期待してますので、がんばってください。

THE OTHER WORLDの続きは年明け以降になります。皆様、良いお年を。m(_ _)m
209白い青年 ◆RfDaOEu7Us :02/12/31 00:35 ID:WpGcq0dJ
皆さんこんばんは、『ライダージェネレーション』の作者です。

ライダージェネレーション第2話の放送は、1月3日を予定しています。
お楽しみに…


作者の皆さん、よいお年をお迎えくださいm(_ _)m
210名無しより愛をこめて:02/12/31 13:04 ID:6o+6C1oz
アー  マー  ゾーン アー  マー  ゾーン
       ∧∧i
 ∧∧i ( ●w●)  ∧∧i
( ●w●) ∧_∧  ( ●w●)
 ∧∧i (  ・∀・) ∧∧i
 ( ●w●)∧∧i ( ●w●)
      ( ●w●)
      | | |
      (__)_)
21122:02/12/31 15:00 ID:15+dOZxc
>>210
ワラタ
作者の皆さん来年もよろしくお願いします
212名無しより愛をこめて:02/12/31 15:07 ID:MiHL6M7w
クウガ、アギト、龍騎、ファイズで7人ライダーとかやってくれないかな
213仮面ライダー Heat on!:02/12/31 15:22 ID:zzuIdiG5
みなさまいつも励ましていただいてありがとうございます。
風邪ひいて高熱出したので、ちょっとペースが遅れるかもしれませんが、
最後まで頑張りたいと思います。
来年もまたよろしくお願いいたします。
214仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:31 ID:MyxWX0Oi
FAINAL stage
マンモンの門(地底)I/ストロンガー、アギト、ギルス、(G3-X)
第35話「デルザー軍団」

ストロンガー(城茂)、アギト(津上翔一)、ギルス(葦原涼)は、
地底にあるマンモンの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

地底にあるマンモンの門は激戦となることが予測されていた。
他の幹部達と異なり「魔の国」からやって来たゼネラル・シャドウは、ことあるごとに大首領と衝突し、その不信感が頂点に達した時、
故郷である「魔の国」から改造魔人達を呼び寄せ、デルザー軍団を結成し、大首領に叛旗を翻していた。
そのデルザー軍団が地獄門のひとつ、マンモンの門を自分達のものとすべく奪取しようとしていたのだった。
ARKの先遣調査隊からの報告によれば、地底にあるマンモンの門へと続く、地底への階段の入り口がある地上付近では、
すでにデルザー軍団と一つ目タイタン、デッドライオンが率いるショッカー怪人・戦闘員軍団が激しく交戦しているとのことだった。
ストロンガーこと城茂は、自らが全ての決着を着けるべく地底にあるマンモンの門へと向かうことを決意するのであった。

デルザー軍団とショッカー軍団とライダーチームの三つ巴の戦いは避けようがなかった。
強力なデルザー軍団を相手に、ライダーチームも多くの戦力を投入したかったが、それは状況的に許されなかった。
6箇所に分散されているすべての地獄門を、少しでも早く破壊しなければならなかったからである。
地獄門はゆっくりではあるが確実にその扉を開きつつあった。
そしてその6箇所の門では一体どんな不測の事態が待ち受けているのかわからなかった。
その扉が開ききる前に6箇所すべての地獄門を破壊するためには、
17人のライダーを均等に分け、6箇所すべてをほぼ同時に撃破する以外にはなかったのだ。
215仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:32 ID:MyxWX0Oi
デルザー軍団と1つ目タイタン・デッドライオンが待ち受けるマンモンの門に、17人のライダーの戦力が多く避けない分、
ARKは6箇所の中でも最も多くの戦力を割き、ストロンガー達を支援することにした。
G3-Xの氷川をはじめとし、新規製造のG3-Xと共に複数ロールアウトされた
量産型G3マイルドの部隊を結成して、ストロンガー達を援護することを決め、
さらに過去のデータを基に対デルザー軍団用の兵器などを投入することを決めていた。

アギトこと津上翔一は、自分が地底の門へ行くべきかどうか考えていた。
何故なら、地底深くに潜ってしまった場合、光を得る事が出来ずに、最強形態であるシャイニングフォームになれない可能性があったからだ。
だが地上で行われているデルザー軍団とショッカー軍団との戦いでは、自分のシャイニングフォームの力が必要であると考え、
さらにギルスこと葦原涼が「お前がシャイニングになれなかった時は、俺がフォローしてやる」との言葉に励まされ、
津上翔一は城茂とともに地底の門へと向かうことを決意するのだった。

氷川はARKに志願する前の刑事時代から津上翔一、葦原涼と知り合いで、共に戦っていた旧知の仲であった。
氷川は今回の地底にあるマンモンの門に向かうにあたりある決意をしていた。
地獄門を破壊した際に生じる異空間エネルギーの爆発に巻き込まれれば、その後異空間を彷徨う事にもなりかねないため、
ARKの援護部隊は途中までしかライダー達と共に進むことが出来なかった。
だが、氷川は最後まで何が起るか、どんな敵が待ち受けているかわからない以上、
自分も最後まで、地獄門に辿り着くまで、例え爆発に巻き込まれ異空間を彷徨う事になろうとも、
ライダーと共に戦うことをひとり心の中で決意していたのだった。

滝も本来なら、最も激戦が予想されるこの戦いに参加したかったのだが、
月面に向かうライダー達のシャトルの手配をしなければならないため、デルザー軍団達との一戦は氷川と小沢澄子に任せるしかなかた。
小沢澄子は、いついかなる状況下でも後方支援が出来るようにとライダー達に位置情報機能付きの通信機を事前に渡して置くことにする。
216仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:33 ID:MyxWX0Oi
デルザー軍団と1つ目タイタン・デッドライオン率いる怪人・戦闘員軍団の戦いは熾烈を極めていた。
ドクターケイトを欠いているデルザー軍団11人の猛攻。
鋼鉄参謀の鋼球がショッカー怪人を直撃、一撃でカラダを砕き、はるか後方へと吹き飛ばす。
荒ワシ師団長が空よりトマホークで襲いかかり、ドクロ少佐は暗殺忍術と巨大なカマで襲いかかる。
岩石男爵の岩石落とし、岩石弾が周囲の敵を無差別に蹴散らし、狼長官が満月プラズマ光線を放つ。
隊長ブランクが遠距離から狙撃、ヘビ女の操るヘビが敵を襲う。
マシーン大元帥が機関銃を放ち、磁石団長が磁力を電磁棒と併用して金属類を吸引しそれを武器に殴りかかり、
ヨロイ騎士のサーベルより高速熱戦が放たれる。ゼネラル・シャドウが分身術・トランプ攻撃。

そしてショッカー軍団は一つ目タイタンが火の玉を放ち、デッドライオンが強風を引き起こし、敵を吹き飛ばす。
それに続くショッカーの怪人&戦闘員軍団。

そこへストロンガー、アギト、ギルスの3人のライダーと、G3-Xの氷川をはじめとするARK援護部隊が到着する。
そして、いよいよデルザー軍団と1つ目タイタン・デッドライオンらショッカー軍団とライダーチームとの3つ巴の戦いがはじまるのだった。
ストロンガーはまず鋼鉄参謀と交戦、
アギトはトリニティーフォームでヨロイ騎士の剣をフレイムセイバーで受け、ドクロ少佐の巨大カマをストームハルバードで受け流す。
ギルスは狼長官と野性をぶつけ合い、かみつき、ひっかき、クローなどで交戦、
G3-Xは空から迫る荒ワシ師団長に火器にて応戦。G3マイルドはダメージを与えられないが、援護して他の敵を牽制。
217仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:34 ID:MyxWX0Oi
強力なデルザー軍団、だがつけいる隙がない訳ではなかった。
デルザー軍団対ショッカー軍団は先に交戦しており、疲弊してきていること。
デルザー軍団は、ストロンガーを倒し、最も戦果を挙げたものが団長となると決めていたために、
デルザー魔人達は連携することがほとんどなく、むしろ味方の足を引っ張り合うということも稀ではなかった。

そこをついてライダー3人と氷川G3-X、ARK援護部隊の連携攻撃がはじめられた。
まずARKは磁石団長の磁力を使った攻撃を逆に利用し、ARKの兵器で磁石団長の磁力を操り、鋼鉄参謀の鋼球を吸引させる。
鋼鉄参謀の鋼球が磁石団長と激突。そして、互いに身動きのとれなくなった磁石団長と鋼鉄参謀。
そこへ過去タックルが命を賭けて倒した敵ドクターケイトのケイトガスと全く同じ成分のガスを鋼鉄参謀に吹きかけ酸化、弱体化させる。
そして鋼鉄参謀にストロンガーが電キック、磁石団長にエクシードギルスがエクシードヒールクロウを決めてまず2体を倒す。
アギトは荒ワシ師団長1体だけをおびきだす。空を飛びアギトを追う荒ワシ師団長は、
そこに待ち構えていたG3-XとG3マイルド部隊が火器一斉射撃、集中砲火をあびて炎上、
アギト・シャイニングフォームのシャイニングカリバーにとどめを刺される。
そして、ARKは一つ目タイタンの弱点である冷水を大量に浴びせ、さらにそこに瞬間冷凍弾を撃ち込み、
動けなくなったところをストロンガーの電キックでとどめを刺すのだった。
218仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:36 ID:MyxWX0Oi
FAINAL stage
マンモンの門(地底)II/ストロンガー、アギト、ギルス、(G3-X)
第36話「戦友・氷川」

ARKは3つ巴の混戦を逆に利用して、デルザー軍団のひとりひとりをおびき出し、
ストロンガー、アギト、ギルス、G3-X、G3マイルド部隊、ARK援護部隊と見事な連携をはかり、
幹部クラスを次々と仕留めていくことに成功するのであった。
各個撃破とはいえ、各個の能力も極めて高いデルザー軍団だけあり、
ライダー達もARKのメンバーもすでに傷ついていた。
G3マイルド部隊はすでにその半数を失い、G3-Xも装甲が傷だらけでひびが入っていた。
だが、この期に及んでまだ互いに足を引っ張り合おうとするデルザー軍団に、ライダーチームの勝機があった。
G3-X、G3マイルド部隊とARKの兵器による援護で、敵の動きを封じ、ライダーが一撃必殺を繰り出す戦法で、
ヨロイ騎士、狼長官、ドクロ少佐、岩石男爵、隊長ブランク、ヘビ女、といったデルザー軍団を打ち破る。

そして、ストロンガーは最改造された際に埋め込まれた超電子ダイナモでチャージアップし、ゼネラルシャドウと一騎打ちをはたす。
ゼネラルシャドウのシャドウ剣はストロンガーのボディを貫くが、
それより一瞬早く繰り出されたストロンガーの超電イナズマキックを受け、ゼネラルシャドウも倒される。
そして、マシーン大元帥はストロンガーを道連れに自爆をはかるが、ストロンガーの電パンチを受けて、デルザー不滅を叫び滅びるのであった。
デッドライオンはいつの間にか戦場から姿を消してしまっていた。

城茂(ストロンガー)は、かって一緒に組織に改造され、逃亡をはかり、組織と戦い、デルザー軍団のドクターケイトと刺し違えて死んでいった、
電波人間タックルこと岬ユリ子の事を思わずにはいられなかった。
彼女が命を賭して戦ったデルザー軍団を全滅させたことが、彼女の死へのせめてもの手向けになればと思わずにはいられなかったのだった。
219仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:37 ID:MyxWX0Oi
こうして、ストロンガー、アギト、ギルス、G3-XをはじめとするARK部隊はデルザー軍団に勝利するが、結局G3マイルド部隊は全滅、
ライダー達もすでにそのカラダは傷つき果てボロボロであった。これから地底に入りまだ敵がいた場合、勝てるのかどうかすらわからない状況だった。
だがそれでもストロンガーもアギトもギルスも前に進まなければならなかった。

デルザー軍団を倒し、地底への入口を確保したライダー達は、ARKの援護部隊に別れを告げようとする。
しかし、傷ついたG3-Xを装着した氷川は頑としてそれを聞き入れようとはしなかった。
「お願いします、僕も最後まで連れていってください!!
これからまだ何が起るか、どんな敵がいるかわからないじゃないですか!!」
「僕はこのままずっと一緒に戦ってきた津上さん、葦原さんを行かせるわけにはいきません!!」
「氷川さん、、」「お前、、」
それは、共に一緒に戦ってきた津上(アギト)葦原(ギルス)だけにこの先を戦わせるわけにはいかないという、
馬鹿がつくほど真っ直ぐな男の純粋な願いであった。
だが、地獄門のエネルギー崩壊に巻き込まれ、異空間を彷徨うことになった場合、普通の人間では異空間に耐えられないとされており、
装着を外してしまえば、普通の人間であるG3-Xは死にに行くようなものであった。
しかもG3-Xは内燃機関を持たず、活動時間にも制限があるため、なおさら無謀と言わざるを得なかった。

だが、そんな氷川の姿に城茂(ストロンガー)は、かっての自分の戦友であるタックルの姿をだぶらせるのであった。
デルザー軍団のドクターケイトの毒液を浴び、自分の命が残りわずかであると知っていたとはいえ、
自らの命を投げ打って、体内の電波エネルギーを振動波に変えて敵に流し込むウルトラサイクロンを放ち、
その振動を自分自身にも受けて死んでいったかっての戦友の姿に。氷川の仲間を思う気持ちがタックルのその時の気持ちを城茂に垣間見させたのだった。
220仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:41 ID:miBaaJwh
そして「氷川よ、お前は立派なライダーだ。お前の心は俺達ライダーの心ざしとなんら変わらぬ。
だが異空間では、お前は生きていくことが出来ない。ここは俺達にまかせろ。」そう氷川を諭す城茂(ストロンガー)。
「そうですよ、氷川さんはここに残ってください。僕達が異空間から戻ってくるまでのことをお願いします。」そう言う翔一(アギト)。
だがしつこく何度も食いさがる氷川。
「氷川さん、すいません!」
そう言うと、とうとう翔一(アギト)は、氷川のG3-Xのバッテリーを取り外してしまう。
そして、それでも後を追って来られないように、G3-Xの装甲のみを破壊するのだった。
「津上さん!何をするんですか!!」上手くバランスが取れなくなり地面に倒れる氷川G3-X。
「氷川さんの気持ちは確かに受け取りましたから」
そう言い氷川に背を向け歩き出す翔一(アギト)。そしてそれにつづくストロンガーとギルス。
3人のライダーの背中に向かい、倒れたままひたすら叫ぶ氷川。
「津上さぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
3人のライダーは悲痛の叫びをあげる氷川を残して地底に通じる入口へと消えて行く。

地底への入口を入ると、そこは底が見えない程の吹き抜けになっており、
門へと続く下りの階段が延々と宙に浮かんでいるのみとなっていた。
アギト(翔一)は、念には念を入れて、氷川が絶対に追って来られないよう、自分達が通って来た階段を振り返って壊してしまう。
同時に自分達の退路もまた絶ってしまったことになるが、最初から自分達に戻る気などはない。
ストロンガー(城茂)はそんな翔一(アギト)の行動を見て、これもまた仲間に対する思いやりである、と思うのであった。
221仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:45 ID:miBaaJwh
FAINAL stage
マンモンの門(地底)III/ストロンガー、アギト、ギルス、(G3-X)
第37話「マンモンの門」

エネルギー温存のため、人間体に戻り延々と続く地底への階段を降りる城茂、津上翔一、葦原涼の3人。
そして、部屋のような場所に辿り着くが、そこで彼らを待ち構えていたのは、アギト、ギルスの宿敵、風のエルと地のエルであった。
津上と葦原はこの場を引き受け、城茂を先の通路へと進ませる。アギト、ギルスに変身する2人。
アギトは地のエルとギルスは風のエルとそれぞれ戦うが、敵の策略なのか、
アギトとギルスは2対2ではなく、いつの間にか分断されて、味方の状況が全くわからない1対1の状況へと追い込まれてしまう。
傷つきはてエネルギーをほとんど使い果たしてしまっているギルスこと葦原涼は、風のエルと戦い苦戦する。
同時に、やはり傷つき、エネルギーも残り少ないアギトもまた、地のエルと戦い苦戦していた。

ひとり先へと進んだ城茂は、地底の地獄門・マンモンの門の目の前まで来ていた。が、突然そこに現れるひとつの影。
先程地上で倒したはずの一つ目タイタンが、わずかの短期の間に再生、百目タイタンとして復活していたのだった。
少しずつではあるが開きつつある地獄門、その異空間のエネルギーが一つ目タイタンを驚異的なスピードで復活させていたのだ。
以前よりもはるかにパワーアップした百目タイタンとして。先の激戦で傷つきエネルギーのないストロンガーもまた百目タイタンに苦戦する。
苦戦する中、ストロンガーこと城茂には自分の過去のことが走馬灯のように浮かんで来る。
物心ついた時から自分には親兄弟がおらず、自分の生年月日すらわからず、ずっと孤児施設で育った。
それでも自分が道を踏み外さずに生きて来られたのは自分暖かく見守ってくれる人達がいたからだった。
そして、かけがえなのない親友・沼田五郎がいたからこそだった。
だがその親友を組織に殺され、復讐の為に自ら改造人間となって戦うことを決意、
組織の仲間になると偽り志願、改造電気人間への改造手術を受けた。
自己催眠によって洗脳を逃れ、改造手術完了後、電波人間タックルこと岬ユリ子とともに脱走した。
いくつもの死線を共に乗り越え、かけがえのない友となった岬ユリ子もまた、デルザー軍団のドクターケイトと刺し違えて逝ってしまった。
222仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:47 ID:miBaaJwh
天涯孤独な自分が、自分の力でようやく見つけたかけがえのない友をいつも組織が奪っていくのだった。
だがこれ以上、かけがえのない友を仲間を組織に奪われるわけにはいかない、
自分にとってライダー達はかけがえのない友であり仲間であり、天涯孤独な自分にとっては家族も同然なのだ、
そして死んでいった岬ユリ子のためにもこのまま果てるわけにはいかないのだ、と城茂は思いを強くするのであった。
しかしもはやチャージアップする力も残っていないストロンガー。
戦闘の中でストロンガーは百目タイタンの両肩のエネルギー放出部が弱点ということを見抜き、そこを破壊する。
致命傷を負った百目タイタンはストロンガーを道連れにしようとストロンガーに抱きつき自爆するのだった。
223仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:48 ID:miBaaJwh
ギルスもまた苦戦を強いられていた。本来の力を出せないギルスを風のエルは翻弄する。
水泳選手として将来を期待されていたが、交通事故に遭い重傷を負い、それでも必死に再起を目指した。
だがカンバック戦で筋肉の発熱と痙攣という異変を起こしてしまった。
はじめは自分の異変が全く何なのかわからずに恐怖と不安に怯えるだけであった。
彼が人間でなくなったことを知り、水泳部の恩師も、かつての恋人も、彼の前から姿を消してしまった。
「あかつき号事件」に遭った後に行方不明となった父・和雄も謎の死を遂げてしまった。
はじめは変身する度に肉体に後遺症が残り苦しみ続けた。
さらに自分が分かり合えると思った唯一の人、榊亜紀も失い、
その後も何度も死にかけ、一度は本当に死に、真魚の能力でなんとか再生する事が出来た。
そして、その後親しくなった水原リサもまた失ってしまった。ギルスこと葦原涼は常に孤独であった。
おそらくライダーはみな苦しみ悲しみを背負っているのであろうが、葦原涼もまた辛い経験の多いライダーのひとりであった。
だからこそ涼はタケトを放っておくことが出来なかったのだ。
自分と同じ運命を背負い、辛く苦しい日々を送っているタケトを我が事のように思っていたのであった。
そして、もうこのような辛く悲しく苦しい運命を背負った人を生み出さないように、
そして自分自身のライダー達みんなのこの過酷な運命を断ち切るために、この戦いを終わらせなければならい、そう強く思うのであった。
ギルスは最後の力を振り絞ってエクシードギルスへと変身する。
224仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:49 ID:miBaaJwh
アギトは地のエルと戦うが、地底深くで光の力を受けることが出来ないためシャイニングフォームになれず、バーニングフォームで戦っていた。
だが地のエルにいいようにあしらわれ、倒れもはや動く事もままならない万事休すかと思われた。
その時、地底深くまで届くかのような地鳴りと地響きが起る。それは何度にも渡り繰り返される。
そして、倒れて今まさにとどめを刺されようとしていたアギト(バーニングフォーム)の元へかすかな光が届けられる。
かすかだが強い光を受けてアギトはシャイニングフォームへと変身し復活する。

「あなたライダーの友達が増えてからやることが無茶苦茶になってきたわね。地底貫通弾なんか撃ったら怒られるわよ。」
「でも、津上さんに光を届けなくちゃいけないんです!!」
「地崩れ起こさないように、ライダーに当てないようにする、こっちの身にもなって欲しいもんだわ」
「まぁでもこれで役に立つならしょうがないわね」
地上に取り残された氷川は、アギトの危機を通信機により知り、アギトに光の力を与えるため、
小沢澄子に頼んでアギトの位置を計算して地底貫通弾を撃ってもらったのだった。そして、そこに出来た穴に向かい、
太陽エネルギーを濃縮した光弾をあらん限り撃ち尽くしていたのだった。
その光がかすかだが地底の奥深くまで到達し、アギトにシャイニングフォームの力を与えたのだった。

傷は癒えたわけではないが、シャイニングフォームの力を得、
何より氷川の気持ちを知ったアギトは、シャイニングライダーキックで地のエルを葬り去る。
エクシードギルスもこの戦いを終わらせるという強い意志を持ってエクシードヒールクロウを放ち、風のエルを倒すのだった。
225仮面ライダー Heat on!:03/01/02 04:50 ID:miBaaJwh
再会した翔一と葦原涼は、肩を組んで互いに支えあいながら先へと進むと城茂が倒れていた。
城茂もまた深手を負ったが幸い一命は取りとめたようであった。
通信機を使い氷川達ARK部隊が撤退したことを確認した3人は、
地底の門であるマンモンの門へと向かって行く。

数分後、ライダー達により破壊された門から発生した異空間のエネルギーの巨大な柱が、地中から地上へと向かって噴き上がっていった。
それを走り去るG3トレーラーより見ていた氷川は「津上さん、必ず戻って来てくださいよ!」と祈るのだった。


光の牢獄に閉じ込められているタケトの元に金色に光る3人の幻影が現れる。
城茂「タケトよ、俺の超電子ダイナモの力、ストロンガーの能力と俺の魂(SPIRITS)をお前に託す。」
津上翔一「タケトさん、俺の賢者の石の力、アギトの能力と俺の魂(SPIRITS)をタケトさんに託します。」
葦原涼「神城、俺もお前に賢者の石の力、ギルスの能力と俺の魂(SPIRITS)をお前に託そう。」
3人がそういうと3人の幻影は金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していく。
タケトの絶叫がこだまする。
226仮面ライダー Heat on!:03/01/02 05:14 ID:miBaaJwh
似たような展開が後4回は続きますが許してやってください(汗
18人のライダーをいっぺんに動かすだけの技量が私にはないので

どうせ幹部出すならデルザー軍団も出すかぁということになりました
こんな弱くないぞとかいう人がいたらごめんなさい、単に話数足らないんです
227名無しより愛をこめて:03/01/03 19:37 ID:VwwYIw5B
質問。
Heat on!って幹部が生きているっていう設定だったけどさ。
一度決着が付いて甦ったんじゃなくてまだ決着はつかないで生き延びてたってこと?
22822:03/01/03 20:57 ID:5hSgfh5u
>>227
ダグバの時に前クウガがアメイジングで敗れたって説明があってその後
アルティメットで再戦したという説明がなかったから決着はつかないで
生き延びてたんじゃない?

便乗質問
ライダーそれぞれの宿敵幹部はショッカーに所属してるの?
それともただ手を組んでるだけ?
229仮面ライダー Heat on!:03/01/03 21:40 ID:+7wxaqbH
>>227
こちら側の設定としては、まだ決着は着いておらず、生き延びているという設定ですが、
ただもう30年も戦っている間柄ですので、
その間にお互い何度も死んだり生き返ったりしている
と考えていただいた方がいいかもしれません。
死んだはずのライダーが実は生きていたというのも結構ありますし、
幹部もしつこく実は生きていたという感じで。
230仮面ライダー Heat on!:03/01/03 21:47 ID:+7wxaqbH
>>228
本来の設定は、元締めショッカー、
下部組織にデストロン、GODなどの組織があるという設定だったのですが、
ここに載せるのにあまり設定細かくしても読み手が混乱をきたしそうなので、
ショッカーという名前で統一しております。
ただ、例えばストロンガーがショッカーに改造されたと書くと萎えそうなので、
各ライダーの回想シーン、心の描写などでは、組織に改造されたという曖昧な表記にあえてしてあります。
231仮面ライダー Heat on!:03/01/03 21:58 ID:YBXtJiwH
FAINAL stage
リヴァイアサンの門(海)I/X、アマゾン、J
第38話「密林」

X(神敬介)、アマゾン(アマゾン)、J(瀬川耕司)は、
海底にあるリヴァイアサンの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

ライダーのチーム分けにあたり3人はこう言っていた。
「海なら俺は順当でしょう。Xは深海開発用改造人間ですからね。」誰もが海ならXであろう、そう思っていた。
「俺も海は得意だ。俺には水中でも呼吸出来るエラがあるから。それにこの付近はジャングル。ジャングルで育った俺なら得意だ。」
そう今度のリヴァイアサンの門は、ジャングル地帯を抜け、その先にある海から侵入するというルートを余儀なくされていた。
海でもその能力を発揮出来、ジャングル育ちのアマゾンにとってはまさにうってつけの地形であった。
「俺もジャングルというのは、大自然の精霊の力を得やすい、有利な地形です。
それに神さんの行くところにはキング・ダークが現れるでしょうから、俺の巨大化は役に立つはずです。」とJこと瀬川耕司は言う。
各ライダーに因縁のある幹部をぶつけるというミカエルの言葉が間違いなければ、
Xライダーこと神敬介の行く所にキング・ダークが現れるのは必定であった。
こうしてリヴァイアサンの門に向かう3人は問題なくあっさり決まった。

Xこと神敬介、アマゾン、Jこと瀬川耕司、そしてARKのライダー援護部隊は、
某国空軍より借りた複数の輸送機に搭乗して、空路でジャングル地帯を抜け、海岸に降りるというルートを進んでいた。
が、輸送機がジャングル上空にさしかかった時にはすでに待ち構えていたショッカー迎撃部隊の対空攻撃がはじまっていた。
地上のジャングルからはショッカー戦闘員&怪人が火器と飛び道具で狙い撃ち集中放火をあびせる。
さらにショッカー飛行戦闘員と飛行能力のある怪人達が輸送機のまわりを飛び交い、攻撃を仕掛ける。
232仮面ライダー Heat on!:03/01/03 21:59 ID:YBXtJiwH

瀬川「神さん、このままでは輸送機を撃墜されてしまいます。」神「うむ」
アマゾン「俺達が囮になる」神「よし、行くか」
ライダー3人は自分達が先に飛び降りて、地形に有利なアマゾンがまず敵の目を引き囮となり、
XとJが輸送機の着陸ルートの安全を確保、そこへARKメンバーを乗せた輸送機を着陸させる作戦を立てる。
ライダー3人がはぐれた場合、リヴァイアサンの門に最も近い海岸を合流ポイントにすることを決める。
神はその作戦をARKのメンバーに伝え、低空飛行するように指示する。

そして飛行中の輸送機より、
クルーザーに乗った神敬介が、ジャングラーに乗ったアマゾン(人間体)、ジェイクロッサーに乗った瀬川耕司が飛び降りる。
2基のプロペラで飛行するクルーザー、プロペラを逆回転させ竜巻を起こし、飛行する怪人・戦闘員を吹き飛ばす。
ジャングラーの前部分よりモリが発射され、怪人を突き刺す。
ジェイクロッサーの前輪が怪人を捉え、激しく回転するタイヤが怪人を叩き落す。
3体のバイクからはパラシュートが射出され、地上からのショッカー迎撃部隊の集中砲火の中を、地上へと降りて行く。

地上に降りたバイクに乗った3人。パラシュートを外し、バイクに乗ったままショッカー軍団と交戦する。
まずジャングラーに乗ったアマゾンが先陣を切り、敵陣の中を駆け抜けて行く。
荒地や森林地帯も自由に走ることが可能なジャングラーは密林でもその性能を如何なく発揮、
大木を垂直の登り、追ってきた戦闘員の背後に降り、戦闘員をなぎ倒す。そして囮となるべくさらに敵陣奥へと疾走していく。
クルーザーの乗った神敬介は、ARK援護部隊を乗せた輸送機の着陸ルート確保のため、
クルーザーのプロペラを逆回転させ竜巻を起こし、周囲の敵を吹き飛ばす。
ジェイクロッサーに乗った瀬川耕司は、神を遠巻きに激走し、周囲に残る敵を轢き倒す。
ジェイクロッサーはいかなる悪天候やいかなる悪路でも常に最高性能を保つことができ、
さらに今はジャングルの大自然のパワーを借りてより高い性能を発揮していた。
3人のライダーのおかげで敵の攻撃を免れた輸送機複数が、無事着陸を果たし、
中から続々と武器を手にしたARK部隊が出てくるのであった。
こうして、海底のリヴァイアサンの門をめぐる本格的な戦いが開始されたのである。
233仮面ライダー Heat on!:03/01/03 22:00 ID:YBXtJiwH

ショッカー部隊の増援などにより、はぐれてしまった3人のライダーは、海岸にある合流ポイントへとそれぞれ先を急ぐ。

ARK部隊と共に先を急ぐ神敬介。道を多少間違えたらしく断崖絶壁へと出てしまう。
その後ろから突如として現れる宿敵アポロガイスト。そして多数の武装戦闘員。
「この時を待っていたぞ、神敬介、いや、仮面ライダーXよ!!」
発砲するショッカー戦闘員、ARK援護部隊のメンバーを助けようと横に突き飛ばし、自らが弾に当り崖下に転落する神敬介。
落ち行く神敬介は変身する「大・変・身!」
ARK援護部隊を始末しようとする戦闘員が再び発砲。
だがその前に崖下よりジャンプして戻って来たXライダーが立ちはだかり、ライドルスティックで弾丸をすべて跳ね返す。

密林で交戦中、一緒にいたARK女性兵が負傷し、彼女を敵からかばうように戦うアマゾン。
彼女を安全な場所に連れて行こうとし、峡谷の長い吊橋を渡ろうとするが、その先にはショッカー戦闘員&怪人が姿を見せる。
戻ろうとするが、その先にも追ってきたショッカー戦闘員&怪人。吊橋の両側から追いつめられるアマゾンと女性兵。
アマゾン一人であればどうということはないが、一緒にいる負傷した女性兵を気にかけるアマゾン。
アマゾンは女性兵が装備していたナイフで自ら吊橋を切り、谷底へ落ちる。
落ちていく中アマゾンはアマゾンライダーに変身する「アーマーゾーン!!」
アマゾンは空中で女性をキャッチし、見事に女性を抱きかかえたまま着地する。
女性を底に横たえ、谷底よりジャンプして吊橋付近にいたショッカー戦闘員&怪人を蹴散らすのだった。
234仮面ライダー Heat on!:03/01/03 22:01 ID:YBXtJiwH

ジェイクロッサーを駆り先へ進む瀬川耕司。
いち早く合流ポイントに辿り着いた瀬川であったが、そこで彼を待っていたのはXでもアマゾンでもなく、
Jの宿敵、ガライ(コブラ男)、ズー(ハチ女)、アギト(トカゲ男)の3人の幹部であった。
瀬川耕司は大自然の精霊の力を借りてJへと変身する「変身!」
3人の幹部を相手に苦戦するJ。
ガライが拳から光弾を放ち、ズーが拳からパームニードルを放つ。
これをよけてかわすJだが、アギト(トカゲ男)の140mまで伸びる尻尾が鞭となりJを直撃する。
そこへアギト(トカゲ男)がJの肩へアギトファングで噛み付き、ガライが光の剣・ガライソードで何度もうちつける。
そして、ガライの敵の動きを封じる爪・ガライファングがJを突き刺そうとした時、
間一髪のところにアマゾンライダーが駆けつける。
アマゾンに助けられたJは共に、ガライ、ズー、アギト(トカゲ男)、と戦う。
Jのパンチはアギト(トカゲ男)の右目を潰し、さらにライダーパンチが頭蓋骨に決まりアギト(トカゲ男)は絶命する。
ズーもパームニードルを放ち、高速での低空攻撃で応戦するが、アマゾンがジャンプして大切断で切り捨てる。
そしてガライもまたJのライダーキックにより倒されるのであった。

その頃、時を同じくして密林のジャングルに大きな地響きが広がり渡る。
鳥達は逃げ飛び、動物達も怯え逃げ惑う。木々をなぎ倒す音と巨大な足音。そしてその度に起こる大きな振動。
この激戦の最中キングダークがついに動きはじめたのだった。
235名無しより愛をこめて:03/01/04 02:31 ID:ZXsoZMQ1
ところでライダーマンは右腕以外は生身の体ですが
どうするんでしょ?
236名無しより愛をこめて:03/01/04 02:33 ID:ZXsoZMQ1
うっIDが村雨…
237仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:23 ID:cJjfeBmc
>>235
そういえばそうだったね(汗
でもあの人なら大丈夫じゃないかな、普通に怪人の攻撃カラダに受けてるし
スーツが凄いんだよ、きっと、、ってことじゃダメ?
238仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:25 ID:cJjfeBmc
FAINAL stage
リヴァイアサンの門(海)II/X、アマゾン、J
第39話「巨人」

アポロガイストと共に崖下に飛び降り、岩場で戦うXライダー。
アポロガイストのアポロショットを交わし懐に入り、ライドルスティックで打ちつけるX。
さらにアポロガイストが体勢を崩したところをライドルロープを巻きつけ、海中に引きずり込む。
海の理を活かして猛攻を加えるX。
刃の付いた盾・ガイストカッターで攻撃を防ぎながら刃でXを狙うアポロガイスト。さらに至近距離からアポロショットを放つ。
2人の激闘は続いたが、海中から陸にあがったところにX必殺キックが決まり、アポロガイストは敗れる。
だがXもこの戦いにより相当傷を負ってしまっていた。

その頃合流ポイントにいたアマゾンとJは異変を感じていた。
アマゾン「ジャングルの動物達が怯えている」J「大自然の精霊達が騒いでいる」
やがて遠くから聞こえはじめる巨大な地響きと足音。その足音は段々大きくなりアマゾンとJの元へと近づいてくる。
そして、岩山の影から姿を現す銀色の鋼の巨人。
その赤と黒の目が2人のライダーを見つけると、岩山へその巨大な拳を打ちつける。
岩山は一撃で砕け、粉々になり、その岩石が2人のライダーを襲う。ジャンプしてかわす、アマゾンとJ。
「とうとうキングダークが来ましたね」Jは覚悟するように言う。
キングダークはその巨大なカラダを揺すり、重厚な足音を響かせながら、アマゾンとJの元へ近づいてくる。
やがてアマゾンとJを、その山のような巨体がつくる大きな影が呑み込んでいく。
「いくぞ!J!」「はい!!」
目の前に大きく立ちはだかるまるで断崖絶壁のような巨大な壁、キングダーク。
突如、キングダークの巨大な拳がアマゾンとJを襲う。
2人は飛んでよけるが、キングダークの拳は海岸に巨大な穴を開けその亀裂は何メートルにものぼる。
アマゾンはキングダークの表面に取りつき、噛みつくが、全く歯が立たない。
それどころか、キングダークに払いよけられ、何百メートルも先へ吹き飛んでしまうアマゾン。
239仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:27 ID:cJjfeBmc

キングダークに投げ飛ばされて、密林の大木に激突して落下したアマゾンは、衝撃で気を失い変身が解けてしまう。
そして気を失って倒れるアマゾンの前に、ひとつの影が忍び寄る。
全身が赤く、下半身は岩石のような姿で9人の人の顔が埋め込まれている、十面鬼ゴルゴスの姿であった。

ひとりになってしまったJは、キングダークの猛攻をかわし続ける。
時折隙を見てはパンチ、キックなどの攻撃を加えるが、全く効いている様子が見られなかった。
Jは心の中で祈り続ける「大自然の精霊達よ、俺に力を貸してくれ、キングダークと戦う力を」
Jは大自然の精霊の力を借りることでその能力を何倍にも高めることが出来た。巨大化することさえ可能であった。
だが、Jの自らの意思では巨大化することは出来ず、Jは大自然の精霊達が応えてくれるのを待つしかなかった。

意識をなくし倒れているアマゾンに近づく十面鬼ゴルゴス。
元々はアマゾンをアマゾンライダーに改造したバゴー(インカ帝国の血を引く最後の人物)の弟子であったが、
自らの欲に狂い、自分の身体と9人の悪人の顔を改造手術で「顔岩」に埋め込んで十面鬼となった。
そして反乱を起こし、バゴーからガガの腕輪を奪い、右腕に装着した。
アマゾンはそもそもインカの超文明の秘密が隠された腕輪・ギギの腕輪をこの十面鬼から守る戦士として選ばれ、
インカ帝国の秘術によって改造され、ギギの腕輪を左腕に移植されていたのだった。
このギギの腕輪はアマゾンの体に有機的な移植がなされているため、本人が死なない限りはずれることはない。
逆に腕輪を奪われるということはアマゾンの死を意味することでもあった。
現在十面鬼はガガの腕輪をアマゾンに奪われ本来なら生きていられないはずだが、大首領に与えられた異空間のエネルギーにより、
今尚生き延び、アマゾンからガガの腕輪を取り返し、ギギの腕輪をも手に入れるためアマゾンを執拗に狙っていたのだった。
「今こそ我が積年の恨みを晴らし、長年を夢を叶える時」そういいアマゾンにとどめを刺そうとする十面鬼。
240仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:31 ID:cJjfeBmc

そのアマゾンを助けたのは、先ほどアマゾンに助けられた負傷しているARK女性兵と、
かってアマゾンと共に戦ったこともあるモグラ獣人であった。
負傷した女性兵は十面鬼に向かって銃を乱射。十面鬼がそちらに気をとられている隙に、
モグラ獣人が地中から現れ、アマゾンを連れ出すことに成功していた。
怒り狂う十面鬼は女性兵を追い詰め、負傷しており満足に走れない女性兵は地ベタに座るようなカタチで後ずさる。
「お前もこの顔のうちのひとつにしてやろうか?」そう言い女性兵ににじり寄る十面鬼。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」女性兵の恐怖の絶叫が密林にこだまする。
そこへ再び現れるアマゾンライダー、十面鬼ゴルゴスの背後からコンドルジャンプから飛び蹴りのアマゾンキックをあびせる。
顔岩から火炎や溶解砲を吐く十面鬼。それをかわし十面鬼の懐に入り込むアマゾン。
両手の爪で敵を引っかくモンキーアタック、 口の牙で敵に噛みつくジャガーショック、
そして最後は、両腕や両足に装備されたヒレカッターで敵を切り刻む大切断で十面鬼を葬り去るのだった。

一方Jは、キングダークの巨大な拳がついにJにかすり、物凄い勢いで地面に叩きつけられていた。
地面に倒れるJをその巨大な足で踏み潰そうとするキングダーク。
だがその時、密林のジャングルから海から、いや地球上の大自然の全てから、精霊エネルギーがJの元へと集まっていく。
そしてその光輝く精霊エネルギーに包まれたJのカラダが見る見るうちに大きくなっていくのだった。
踏み潰そうとしたキングダークの足を腕で受け止め、逆に払いのけ、キングダークを転倒させるJ。
海岸の浅瀬へとひっくり返るキングダーク。物凄い水柱が起こり巨大な音があたりを震撼させる。立ち上がるJとキングダーク。
241仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:33 ID:cJjfeBmc

キングダークとJはもはや海の浅瀬に入っており、足首ぐらいまでは海に浸かっている。
正面からがっぷりと組み合い、力比べの体勢になるJとキングダーク。しばらくの間、そのまま力比べを続けるが、両者互角、
Jはその体勢から片足をあげてキングダークに蹴りを入れる。後ろによろけるキングダーク。
そこへさらにライダーチョップをあびせるJ。後ろに倒れそうになるが堪えるキングダーク。
キングダークは目から光線を放つ。巨大なカラダが災いしてそれを避けきれないJ。
さらにキングダークの指からはミサイルが放たれる。しかしそれはJの巨大な手で撃ち落される。

巨大格闘戦を繰り広げるJとキングダーク。キングダークは度重なる衝撃でそのカラダにやや負担がかかりはじめていた。
だがそこにさらにJの宿敵でもある機械獣母艦フォグマザーがドリルで崖を砕き現れる。
前と後ろから巨大な敵に完全に挟み撃ちにされてしまったJ。
フォグマザーの下部から生える触手が背後からJの足を捉え、ドリルがJの脇腹に刺さり、完全にJの身動きを取れなくする。
前からキングダークが詰め寄り、その巨大な拳を何度もJに撃ちつける。轟音があたりに轟き渡る。
さらに後ろからフォグマザーの左目からのノコギリ・フライングカッター、右目から放つアイビーム、
胸の機関砲・ブレットシャワー、左右の翼・ウイングシザーズがJを攻撃し続ける。
後ろと前からの同時攻撃にJは絶体絶命の大ピンチであった。

そこへようやく駆けつけたXとアマゾンライダー。
崖の上にいる2人の眼前には、巨大格闘を繰り広げるJ、キングダーク、フォグマザーの姿があった。
「いくぞ!アマゾン!!」「おうっ!!」
それぞれ、クルーザーとジャングラーに跨る2人のライダー。
助走をつけて崖よりジャンプするクルーザーに乗ったX、ジャングラーに乗ったアマゾンライダー。
242仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:34 ID:cJjfeBmc

クルーザーに乗ったXは、そのまま2基のプロペラで飛行、キングダークの口元へと飛び移る。
ジャングラーに乗ったアマゾンは、フォグマザーの最上部へと着地する。
Xはそのままキングダークの内部へと潜り込み、キングダークを内部より破壊しはじめる。
アマゾンもまたフォグマザーの内部に入り込むことに成功し内部破壊をはじめる。
そもそもロボットであるキングダークはXの内部破壊が進むとともにその動きが止まりじはじめる。
フォグマザーもまたアマゾンの内部破壊により動きを鈍くしはじめる。
Jはなんとか足に絡まる触手を断ち切り、向きを変えフォグマザーへと向きなおる。
Jはドリルを右手で受け止め、力で押さえつけドリルの回転を止め、左目からのノコギリ・フライングカッターを左手で叩き折る。

キングダークの内部爆発が起こりはじめたため、Xはキングダークの口元に姿を現す。
ちょうどそこにはフォグマザーの上部に再び姿を現したアマゾンの姿があった。
キングダークは内部爆発でかなり弱っていた。
「アマゾン!キングダークにとどめを刺すぞ!!」「おうっ!!」
Xはジャンプしてキングダークの頭上より渾身のX必殺キックを放つ。キングダークの頭にヒビが入る。
そこへJを飛び越しジャンプしてきたアマゾンが、ギギの腕輪とガガの腕輪の力を使い、
Xが入れた亀裂を起点にして、スーパー大切断で巨大なキングダークのカラダを切り裂く。
巨大なキングダークのカラダが真っ二つに引き裂かれ、左右にカラダの片方ずつが倒れる。そして巨大な爆発を起こし炎上する。
243仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:38 ID:lAUcktWR
FAINAL stage
リヴァイアサンの門(海)III/X、アマゾン、J
第40話「リヴァイアサンの門」

残るはフォグマザーだけとなった。
「ここはもう俺だけで大丈夫です、2人は先に進んでください」フォグマザーを取っ組みあいながら言うJ。

海の中へと潜り先に進むXとアマゾン。Jもかなりの大ダメージを負っていたが、Xとアマゾンもまたすでに満身創痍であった。
海中を深く潜っていく2人の前にもショッカー水中戦闘員・水中戦を得意とする怪人達が襲い掛かった。
水中でもその能力を発揮出来るXとアマゾンは、これらの敵を迎え撃つ。
Xはライドルで敵をなぎ払い、敵を撃ち、アマゾンは爪で敵を切り裂き、口の牙で敵を噛む。
さらにXはクルーザーを再び呼び、2基のプロペラを逆回転させ竜巻を起こし、敵を吹き飛ばすのであった。
敵との水中戦を繰り広げながら、さらに海中深く進むXとアマゾンであった。

一方、フォグマザーと戦うJ。
フォグマザーの左右の翼・ウイングシザーズをむしり取り、アイビームを発射する右目を拳で叩き潰す。
さらにドリルをもぎ取り、胸の機関砲・ブレットシャワーも掌底で押し潰し、完全にフォグマザーの攻撃を封じるのであった。
そしてそこにとどめのジャンボライダーキックを放つ。
Jの巨体が宙を舞い、強力な破壊力を持ったライダーキックが、フォグマザーを直撃する。衝撃音が轟音となってあたりを襲う。
すでに火花を散らし、内部から爆発をはじめているフォグマザー。
勝利を確信するJは、一定時間が来たためか元のサイズへと戻っていく。
しかし、フォグマザーの深奥部にいた触手型の本体はまだ生き残っており、今にも爆発しようとする母艦内部に
Jを引きずり込み道連れにしようとする。Jは最後の力を振り絞りライダーパンチを放つ。
だがJはフォグマザー内部より脱出することが出来ずに、触手型の本体ともども爆発に巻き込まれてしまうのであった。
爆発四散するフォグマザー。 海岸では業火の炎が空を焼け尽くすかのごとく火柱が上がっているのだった。
244仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:39 ID:lAUcktWR

Xとアマゾンは海底にある崩れ落ちそうな古代の神殿を発見する。そここそが、海底の門・リヴァイアサンの門がある場所であった。
古代の神殿の中に入っていく2人。そこは異空間のエネルギーにより守られていて、水は侵入して来てはいなかった。
先を進むXとアマゾンの前に現れたのはゼロ大帝であった。アマゾンはXを先に進ませ、ゼロ大帝と対決する。
満身創痍でエネルギー残り少ないアマゾンは必死にゼロ大帝と戦うが、
ゼロ大帝の持つ電磁槍の前に変身は解かれ、人間の姿に戻ってしまうのであった。
ギギの腕輪とガガの腕輪の力を再び使おうとするアマゾンだったが、そうはさせじとアマゾンのガガの腕輪を奪うゼロ大帝。

まだ赤ん坊の頃、家族との旅行中に飛行機墜落事故に遭い、家族は全員死亡、
だがアマゾンのジャングルで奇跡的に生存していたアマゾン。それから野生児としてジャングルで育ったのだった。
そしてギギの腕輪を十面鬼から守る戦士として選ばれ、インカ帝国の秘術によって改造された。
日本に来てマサヒコと出会い、おやっさんと出会い、ライダーの仲間たちと出会ったのだった。
やはり親を知らずに育ったアマゾンにとっては、おやっさんやライダーの仲間は家族とも言える、大事な存在であった。
その家族とも言えるライダーの仲間達がみな必死で戦っている今、自分はここで死ぬ訳にはいかない、
もっとみなと戦わなければならない、そのアマゾンの精神力だけが彼を支えているのであった。
そのアマゾンの純粋なる想いが、腕輪に隠されたインカの超文明の力を呼び寄せるのだった。
光輝く腕輪はまるで意志があるかの如くゼロ大帝を避け、アマゾンのギギの腕輪と合体、
アマゾンに再びアマゾンライダーの力を与えるのだった。
再びアマゾンライダーとなったアマゾンは、最後の力を振り絞りゼロ大帝をスーパー大切断で切り裂く。
そして自らもまた力を使い果たし倒れるのであった。
245仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:40 ID:lAUcktWR

深手を負い、傷をおさえながらもJはXとアマゾンの後を追って海を潜っていた。
どんなに傷つき倒れようとも、命ある限り前へ進まなくてはならなかった。2人が目的を達成したという確証がない限り。
もちろん先を進んだ2人のためにもでもあるが、もし万一先に進んでいた2人が敵に倒されていた場合、
目的を遂行出来るのは自分しかいないからでもあった。そうした業を背負いライダー達は命ある限り前へ進むのであった。
そして、Jもようやく古代神殿の内部まで辿り着くが、そこで再び力尽き倒れてしまうのであった。

海底の門・リヴァイアサンの門の前に立つXライダー。
自らのベルトのエネルギーを開放し、リヴァイアサンの門に逆流させようとしたその時、Xは後ろから羽交い絞めにされた。
それは先程倒したはずのアポロガイストが、開きつつある地獄門の異空間エネルギーの力を借りて、
驚異的なスピードで再生した再生アポロガイストであった。再びの出現に驚くXライダー。
かろうじて再生アポロガイストを投げ飛ばすXだが、Xライダーもまた満身創痍であり、
再生アポロガイストに苦戦を強いられることを余儀なくされた。右腕のアポロマグナムは容赦なくXライダーを襲う。
遠距離では銃に、近距離では剣になるアポロマグナムがXを苦しめる。
246仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:41 ID:lAUcktWR

神敬介は幼い頃に母を亡くしており、父一人子一人で育ってきた。
父・啓太郎は組織からの協力を拒んだ為に、敬介ともども組織に命を狙われ、組織の襲撃を受けた敬介は瀕死の重体となり、
啓太郎も立っているのがやっとの重傷を負わされてしまう。それでも啓太郎は愛しい我が子を生きながらえさせるために、
自らの命と引き換えに敬介を深海開発用改造人間「カイゾーグ」として蘇らせたのだった。
その父の知識と人格は海底基地・神ステーションに移されるが、
そのステーションも、敬介の弱い心を叩き切る為に自爆してしまうのであった。
神啓太郎教授の助手で、敬介の恋人だった水木涼子は、敬介を裏切り組織のメンバーとなるが、実はICPOの調査員で、
組織への潜入調査を行っていた。だがその涼子も組織に裏切りがばれた為に体内に埋め込まれていた爆弾が爆発して絶命した。
そして、涼子の実の妹で、姉の言いつけで敬介の護衛をしていた霧子もまた組織に殺されたのだった。
悲しみを背負い、それでも前に進み続けなければならかった神敬介。
このような悲しみを終わらせるためにも、もう誰にも味あわせないためにも、この戦いを終わらせなければならない。
神敬介はその意志を力に変えて、再生アポロガイストに立ち向かい反撃するのであった。

再生アポロガイストは戦いの中自らの異変に気づいていた。
急速な再生のために自らの肉体の組織が維持できない、一時的な再生であり、つまり自分の命がそれ程長くはないということを。
そのことを悟った再生アポロガイストは、自ら火炎弾丸となりXに向かって特攻を行う。
Xは向かってくる火炎弾丸と化した再生アポロガイストにXキックを放つ。
再生アポロガイストはそのまま爆発炎上するのだった。
247仮面ライダー Heat on!:03/01/04 03:42 ID:lAUcktWR

Xは再びリヴァイアサンの門の前に立ち、ベルトのエネルギーを開放し、門にエネルギーを逆流させる。
門は崩壊し、暴発した異空間のエネルギーはXを呑み込み、さらに巨大な柱となって倒れているアマゾンを呑み込み、
さらに倒れているJを呑み込んで行く。そして水中から空まで届く程の巨大なエネルギー柱となり、爆発するのだった。


そしてまた、光の牢獄に閉じ込められているタケトの元に金色に光る3人の幻影が現れ、
金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していくのであった。
248仮面ライダー Heat on!:03/01/04 04:10 ID:4sHcxBBP
・冒険活劇っぽい感じを狙った、、、つもりです。
・今までロクにバイクが出てなかったので、バイクも活躍させてみました。
・巨大格闘は書いてて楽しかった。
・後、細かい設定はよそ様のHPとか見ながら書いてます。

次回はRX、2号、ZOで火山編の予定です
RXはファンが多いからどんな感じにしても突っ込まれそうだなぁと思いつつ。
249M・R・Delter:03/01/04 11:42 ID:qdAb+zz5

・・何故俺はこんな所を歩いている・・?

男は今、山の中を歩いていた。
病室のベットのシーツを手で斬り、マント代わりにはおっていた。
山は、車も通らず、ただ1つの白い塊が居るのみだった。
「(アギト・・か・・)」
男は、数時間前の戦いで、自分と戦った存在が言っていた言葉を反芻する。
「(知らんな、俺は・・)」
「ゴセパ・・」(俺は・・)
「(誰だ・・?)」
「ゴセパ・・」
「(何故だ・・・・思い出せない・・)」
男は考えた・・だが、彼の思考は、頭痛によってさえぎられた。
「ラダバ!!」(またか!!)
そう思ったのも束の間、後ろから彼の顔を何かがかすめた。
振り向いた男が見たものは、槍を持って攻撃を仕掛けようとしている、
熊のような生物・・数年後には間違えなくアンノウンと呼ばれていたモノだ。

         デュアルブラッド&デュアルライダー
          Ep2-戦士であると思い出す時-
250M・R・Delter:03/01/04 11:43 ID:qdAb+zz5
「ハァー!!」
叫びと共に次々と繰り出される攻撃。
「チッ・・(こいつ・・武器を持っているか・・)」
「ハァァァーー!!!」
そして繰り出される更なる攻撃。
だが、男はその攻撃を受流すと共にその武器を掴む
「ザグ、ゴラゲビパボンゲロボパグギダロンザバ!!」
(だが、お前にはこの獲物は過ぎたものだな!!)
そして掴んだ武器・・槍をそのまま引っ張った。
「グウゥゥゥゥーーーー!!」
だが、"熊"もまけじと自分の槍を引っ張る・・

質量差・・綱引き等をする時、力が同じなら重い方が勝つ・・

当然、"熊"は男より重い。
しかも男は人間、"熊"は・・・・引っ張られたのは当然男のほうだ。
「ボギヅ・・」(こいつ・・)
そして男は"熊"の至近距離に入った。
「ガァァァァァァ!!」
"熊"の槍を持っていない手・・左手による攻撃が男を襲う。
「ゴセパ・・ゴセパゲンギザ!!ボンバガンギダビ、ラベスバァァァ!!」
(俺は・・俺は戦士だ!!こんな三下に、負けるかァァァ!!)
男の腹部が光り輝く。
そしてベルトが現れ、男の体が変わった。
アギト・・紫の目のアギト。その体の色は、通常『大地』を表す形態の色、黄色
『炎』を表す形態の色、赤、『風』を表す形態の色、青のどれでもなか
251M・R・Delter:03/01/04 11:44 ID:qdAb+zz5
そのアギトの色は・・銀色
そして、銀色の体に巻き付いているのは黒い鎖・・ではなかった。
色は同じ黒。しかし、その鎖は、すでに鎖と呼ぶには細く、その所々に
体の色と同じ、銀色のリングが付いていた。
「(さっきと違うな・・)ザグ!!」
紫の目のアギトは"熊"の攻撃を弾くと、その腹に殴りかかる。
だが、その体は硬く、あまり効果がないようだった。
「チッ・・ギガギドバダギ!!・・バサダ」(意外と硬い!!・・ならば)
紫の目のアギトは細い鎖に付いているリングを1つ取り、握った。
そして、少し距離を取るために一旦離れるため、一発殴り、その反動で
後ろに飛んだ。
そこに来る槍。
だが、男は空中で槍を掴むと、そのまま体をひねり、槍の棒の部分に立った。
そして更に飛ぶ。
目的地は、"熊"の頭。
空中で腕を振り上げる。そして、手に握られていたリングが、分解され、
再構成され、『斧』になる
「ブザベソ!!」(砕けろ!!)

衝撃音と共に、"熊"の頭に突き刺さった『斧』は、そのまま力を込める事で
"熊"の体を切り裂いた。
そして、"熊"の頭上に現れる白い輪・・爆発は"熊"の体を跡形も無くした
252M・R・Delter:03/01/04 11:50 ID:qdAb+zz5

「(終わったか・・しかし・・)」
男の頭には疑問があった。
彼は、自分のことを「戦士」と言った。武器を使うこともできた。
いや、使うどころか、自分で武器を構成することさえできた。
「(そうだ・・俺は戦士・・武器で戦うことについては・あいつ等にも・)」
「(あいつ等・・?誰だ・・?・・駄目だ・・思い出せない・・)」
だが、その時男の頭の中に、以前誰かが言っていた言葉が蘇ってきた。
『ビビグンバ、バスジョグビバス』(気にするな、なるようになる)
誰だったか、それは思い出せない。だが、この言葉は、彼の迷いを振り切るには十分だった。
「(そうだ・・俺は戦士だ。それ以外に、必要なものは無い・・・きっとな)」

そして男は山を歩き続ける。

続く
253M・R・Delter:03/01/04 11:52 ID:qdAb+zz5
今回は・・・書いた後に気付く「短い」と。瞬間描写が多い上に、始まった直後に戦闘始めるし。
戦闘後にドラマパートを書くのもなんだし。てゆうか共闘しろ・・
一応解説を
主人公・・名前は考えてませんが、カタカナ3文字、できれば漢字に変換できるのを予定。
ライダー・・『紫の目のアギト』以外の名前を付けてやりたいです。
武器に関しては、斧以外の武器もどんどん出す予定です。
敵について・・熊型のアンノウン。硬い。
>仮面ライダー Heat on!さん
ダイナミックな展開でよいです。うらやましいなぁ〜憧れるよなぁ〜
歴代ライダーも出したいんだけど、私のの展開だと、不自然になっちまうしなぁ。
254白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 14:12 ID:/jwER4qW
ライダージェネレーション

第3話 『ヴァルド…破滅をもたらす者』


「お、おい蓮…アレって…」
「仮面ライダー…」
 呆然と呟いた真司と蓮の見つめる先には、11台のバイクに乗り、こちらに向かって突き進む戦士達。『仮面ライダー』の姿があった。
「…仮面ライダー………」
 それを察知したサキエルも右腕をライダーたちに向けると―
「我等の邪魔をする蛆虫がぁ!!」
 魔神の咆哮と共に強力な閃光を放った。光はライダーたちに直進し、数瞬の後、大爆発を引き起こした。
「流石はサキエル様! ライダーどもも木端微塵でございます!!」
 爆発により生み出された数十mにも及ぶクレーターを目の当たりにし狂喜乱舞する小悪魔風の怪物。だが―
「果たして、そう都合良くいくものかな?」
 周囲に太く、そして熱い叫びが響き渡る。慌てて、周囲を見渡すサキエル。
「ど、どこだ! 何処にいるライダーども!!」
「ここだ!!」
 サキエルの声に答えるかのように近くのビルの屋上から声が響き、そして―
「我等、仮面ライダーがいる限り、貴様等『ヴァルド』の野望が叶う事はないのだ!!」
 1号ライダーの声と共に11人のライダーが姿を現し―
「トォッ!!」
 ビルの屋上からサキエルの元へと降り立った。
「おのれ、ライダーども…こうなれば、貴様ら―」
 そう言うと、サキエルは両手を頭上に掲げ―
「全員、地獄へ送ってやる!!」
 一気に振り下ろした。すると、サキエルの周囲の空間が揺らぎ、そこから無数の小悪魔風の怪物が姿を現した。その数およそ100。
「…かかれぇ!!」
 サキエルの号令の元、一斉に襲いかかる怪物達。 
「皆、行くぞ!!」
『おう!!』
 ライダー達も1号の号令で怪物達に向かっていく。今、激戦の幕が切って落とされた。
255名無しより愛をこめて:03/01/04 15:58 ID:t0ziIKB7
>仮面ライダー Heat on!
相変わらず燃える展開だな。
次回のRXの相手はやっぱシャドームーンかな?
それともジャークか、ダスマダーか。
あ、ダスマダーは皇帝だから無理か。

>M・R・Delter
こっちも面白くなってきたなぁ。
これからどうなっていくのか楽しみ。

>ライダージェネレーション
とうとう歴代ライダー登場で燃えてきた。
平成組とどう絡んでいくのかこれも楽しみ。

作者さんたちもがんばって!
256白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 18:08 ID:/jwER4qW
 11大ライダーと怪物達との戦いが始まろうとしていたその時、真司達もまた戦いに身を投じようとしていた。
 真司、蓮、北岡、浅倉の4人は近くの店のショーウインドウにカードデッキを掲げ、それぞれの変身ポーズを決めると―
「「「変身!!」」」
 自分達のもう1つの姿、『仮面ライダー』に姿を変えた。
 城戸真司が変身した『仮面ライダー龍騎』
 秋山蓮が変身した『仮面ライダーナイト』
 北岡秀一が変身した『仮面ライダーゾルダ』
 そして、浅倉威が変身した『仮面ライダー王蛇』
 この4人にクウガ、アギト、ギルス、G3−Xを加えた8人は― 
「よっしゃぁ!!」
 真司の声と共に11大ライダー達のもとへ駆けつけた。
「仮面ライダーの皆さん! 俺達も戦います!!」
「君達は…仮面ライダーなのか?」
「ああ、『この世界』のライダーではないがな…」
 1号ライダーの言葉にそっけなく、だが確実な答えを返すナイト。
「『この世界』? …どういう意味だ?」
 ナイトの言葉に疑問符を浮かべるライダー達。
「えーとですね…上手く言えないんですけど…なんて言えばいいかなぁ…」
 1号達に説明する為の上手い言葉が浮かばずに悩みだす龍騎。その時!
「ガァッ!!」 
 ライダー達のやり取りに痺れを切らした怪物の1匹が咆哮をあげて猛スピードで突っ込んできた。だが―
「こんな奴らが相手とはなぁ…面白くなりそうだ」
 怪物のスピードを更に上回るスピードで王蛇が立ち塞がり、右手で怪物の顔を掴むと―
「うぉらぁ!!」
 一気に地面に叩きつけ、さらに怪物の顔面を踏み潰した。グシャッ!という音と共に飛び散る怪物の体液。
 それをきっかけに19大ライダーと怪物達、双方入り乱れての大乱戦がはじまった。
257白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 18:11 ID:/jwER4qW
「ガァッ!」
 怪物の鋭い爪がストロンガーに迫る。だが、ストロンガーは―
「天が呼ぶ!」
 声と共にその爪をアッサリと受け流し―
「地が呼ぶ!」
 左右の連打を怪物のボディに叩き込み―
「人が呼ぶ!!」
 更に高圧電流を纏った右ストレート『電パンチ』を怪物の顔面を叩き込んだ。口に生えた無数の牙を叩き折られ、宙を舞う怪物。
「悪を倒せと俺を呼ぶ!!」
 間髪を入れず、ストロンガーは『エレクトロファイヤー』を放ち、前方の怪物数体を纏めて吹き飛ばした。
「聞けぃ! 悪党ども!! 俺は正義の戦士! 仮面ライダーストロンガー!!」

「ライドルスティック!!」
 Xライダーはベルトから引き抜いた万能武器『ライドル』を警棒形態『ライドルスティック』に変形させると―
「ハァッ!!」
 襲いかかる怪物5匹を瞬時に打ち倒し、そして― 
「ライドルホイップ!!」
 ライドルスティックを剣形態『ライドルホイップ』に切り替えると―
「ハァァァッ!」
 息をもつかせぬ連続突きで怪物3匹を一気に刺し貫いた。だが、その瞬間!!
「「「「ガァッ!!」」」」
 背後、左右、そして頭上から4匹の怪物が、まるでXライダーが怪物を刺し貫くのを待っていたかのように、同時に襲いかかった。
 敵を倒した瞬間の反撃に反応が遅れるXライダー。そして、怪物の爪と牙がXライダーを貫………けなかった。
「「「「ガ、ガァ…」」」」
 Xライダーに襲いかかった怪物4匹は、G3−XのGG−02で、クウガ・ドラゴンフォームのドラゴンロッドで、アギト、フレイムフォームのフレイムセイバーで、そしてギルスのギルスフィーラー&ギルスクロウで見事に撃墜されたのだ。
258白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 22:21 ID:xK7mo3e9
「大丈夫ですか?」
「ああ…すまない」
「お喋りしている暇はないようだぞ!」
 ギルスの声にクウガとXが前を向くと十数匹の怪物達が目前に迫っていた。
「話は後になりそうだな…」
 Xの呟きと共に5人のライダーは怪物達に向かって行った。

 その頃、ナイトは『ソードベント』のカードで召還した槍状の大型剣『ウイングランサー』を構え―
「ハァァァァァッ!!」
 気合いと共に突進し、立ち塞がる怪物を次々と切り倒していく。
 もちろん、怪物もやられてばかりではない。ウイングランサーの一撃を何とか回避すると―
「ガァッ!」
 咆哮と共にジャンプ、頭上から攻撃を仕掛ける。
「…フッ」 
 しかし、その反撃はナイトの予測範囲だった。流れるような動きで爪の一撃を回避すると、すぐさま怪物の背中を一刀両断する。
 近くの敵を粗方切り捨てたナイトは、ダークバイザーの刀身に付いた怪物の体液を振るい去った。すると― 
259白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 22:22 ID:xK7mo3e9
「大した腕前だな」
 ナイトの背後から関心したような声が響く。
「アンタもな、何度か視界に入っていたが、そのナイフ捌き…達人レベルだ」
 背後からの声に振り向く事もなく答えるナイト。
「お前も仮面ライダーなんだろう。名前は?」
「親から習わなかったか? 人に名を聞く時は自分から名乗れ…と」 
「そうだったな。俺は―」
 そこで背後の声が一旦途切れ、かわりに怪物の断末魔が響き―
「俺はZX…仮面ライダーZXだ。お前は?」
 背後の声…仮面ライダーZXは名乗った。
「…ナイトだ」
「ナイト…仮面ライダーナイトか…」
 ZXが噛み締める様にナイトの名を呟いた瞬間、10体近い怪物がナイトとZXの周りに現れた。
「………」
 無言でダークバイザーを構えるナイト。
「さて、やりますか」
 そう言いながら電磁ナイフを構えるZX。2人は互いに頷き、怪物達に突進した
260名無しより愛をこめて:03/01/04 23:00 ID:B3X2ExNw
うんこ    
261白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/04 23:11 ID:xK7mo3e9
『ソードベント』
 機械音声と共に虚空から召還された青龍刀『ドラグセイバー』を掴み、龍騎が走る。
「うぉりゃぁぁぁっ!!」
 気合いと共に剣を振るい、1匹、また1匹と怪物を切り捨てていく。
 すると、単独では勝ち目が無いと悟ったのか、怪物達は複数で、尚且つ3方向から向かって来た。
 どれから攻撃するべきか、咄嗟に判断が付かず動きが止まってしまう龍騎。圧倒的大多数の敵との戦闘経験が無い事が災いしたのだ。
 だが、龍騎は1人ではなかった。
「エレキ光線発射!!」
「ボルティックシューター!!」
 声と共に放たれた3億ボルトの高圧電流と光弾が、容赦なく怪物達を薙ぎ払い、吹き飛ばした。
「大丈夫か?」
「あ、はい! ありがとうございます!!」
「敵の集団に囲まれた時は、敵の数が一番少ない所を突破するのが定石だ。わかるか?」
「はい!!」
「よし! えー…」
「龍騎です! 仮面ライダー龍騎!!」
「龍騎か…いい名だ。南君、龍騎君…俺に合わせてくれ!」
「「はい!」」
 スーパー1の声の元、ロボライダーはボルティックシューターを構え、龍騎は―
『ストライクベント』
 右手にドラグレッダーの頭を模した手甲『ドラグクロー』を装着した。
「いくぞ! エレキ光線発射!!」
「ボルティックシューター!!」
「はぁぁぁぁぁ…はぁっ!!」
 次の瞬間、エレキ光線が、ボルティックシューターから放たれた光弾が、龍騎のパンチアクションと共に、ドラグレッダーが高熱火炎弾を放つ『昇竜突破』が、一斉に怪物達に襲いかかった。
数瞬の後、数十匹の怪物がその生涯を終えた。
262白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/05 08:53 ID:6znSonMs
 ライダー達が周囲に散った怪物達を倒していたその頃、1号、2号、V3、ライダーマン、アマゾン、スカイライダー、ゾルダはサキエルとそれに付き従う怪物数十匹と対峙していた。周囲を沈黙が包む。数分後。
「かかれぇ!!」
 沈黙を破り、サキエルが手下に指示を飛ばした。それに従い、次々とライダー達に飛び掛る怪物達。
「マシンガンアームッ!!」 
「ハッ!!」
 迎撃の為に右腕のカセットアームを速射破壊銃に切り替え、弾丸を乱射するライダーマンとマグナバイザーを連射するゾルダ。
 瞬く間に十数匹の怪物が体を蜂の巣にされ、地に落ちていく。だが、数に勝る怪物達は弾丸の雨をすり抜け―
「ガァッ!」
 後ろに控える1号達に襲いかかる。しかし―
「ぬぅんっ!」
 1号は自らを狙う爪を掴むと1本背負いの要領で投げ飛ばした。高速で地面に叩きつけられ動かなくなる怪物。
「とぉっ!」
 2号は渾身の右ストレートで飛び掛ってきた怪物を正面から粉砕する。
「たぁっ!」
「シャァッ!」
「スカイドリル!」
 V3は華麗な3段蹴りで、アマゾンは野性的な噛み付き攻撃で、スカイライダーは腕を超高層回転させて放つ『スカイドリル』でそれぞれ怪物たちを葬っていく。瞬く間に怪物達の死体の山が築き上げられ、数分後にはサキエル1人を残すのみとなった。
「あとは貴様だけだな、サキエル!!」
「おのれ…舐めるな!!」 
 怒りの叫びと共にサキエルは再度両手を頭上に掲げ、振り下ろした。すると、先程と同様の怪物達が出現したではないか。
「ハハハッ! ヴァルドの戦力は無限なのだ!! いかに貴様らとて、この無限の戦力の前では無力なのだよ! かかれぇ!!」
 サキエルの声と共にライダー達に襲いかかる怪物達。そこへ―
「ふうっ…こういうゴチャゴチャしたのは。好みじゃないんだよ」
 そう言いながらゾルダが歩み出て、マグナバイザーに1枚のカードを装填した。そのカードは―
『ファイナルベント』
 機械音声と共にゾルダの契約モンスター『鋼の巨人マグナギガ』が、姿を現した。すぐさまマグナギガの背中にマグナバイザーをセットするゾルダ。同時にマグナギガの全砲門が開き、無数の重火器が現れた。
「…チェックメイト」
263白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/05 08:53 ID:6znSonMs
 呟きと共にトリガーを引くゾルダ。次の瞬間、無数のミサイルが、バルカン砲が、大口径の砲弾が、ビームが、レーザーが一斉に唸りをあげ、怪物達に襲いかかった。ゾルダ最強の技『エンド・オブ・ワールド』である
 数瞬の後、天地をも震撼させる大爆発が響き、射線上にいた怪物を全て木っ端微塵に吹き飛ばした。
「なんという威力だ…」
 エンド・オブ・ワールドの余りの威力に驚愕の声を上げる1号。だが、すぐに正気を取り戻し― 
「サキエルは…逃げたか」
 一言呟いた。周囲に散っていた怪物達も全て倒されたようだ。

 ついに集結した19人のライダー。強大な闇の組織『ヴァルド』を打ち砕く為、戦え! 負けるな! 我等の仮面ライダー!!


次回予告
 

映像:研究室でパソコンの画面を見つめる結城丈二と氷川誠
  (「G3−X…俺に預けてみないか?」ナレーション・結城丈二)

   口論を繰り広げる城茂と北岡秀一
  (「上等だ…表出ろ!!」ナレーション・城茂
   「嫌だねぇ…なんでも腕力で解決しようとする奴は…」ナレーション・北岡秀一) 

   改造を受けたG3−Xを披露する結城丈二
  (「改良型G3−X…その名もG3−XAだ!」ナレーション・結城丈二) 

   そして現れる謎のライダー『アルズ』。
  (「『ヴァルド』は…俺が倒す!!」ナレーション・仮面ライダーアルズ) 

次回、ライダージェネレーション第3話『アルズ…怒りと復讐の戦士』にご期待ください
264死んでいいよ:03/01/05 09:16 ID:prEe57bx
三点!
265名無しより愛をこめて:03/01/05 09:22 ID:HlnFxIWO
むしろ無視
266名無しより愛をこめて:03/01/05 11:30 ID:W6d44niT
>>264
>>265
なぜ彼にだけきつく当たる?お話として盛り上がってると思うが。
267名無しより愛をこめて:03/01/05 13:29 ID:NTkIG+19
仮面ライダーアルズ・・・どういうキャラになるんだろうか?
268名無しより愛をこめて:03/01/05 16:47 ID:AY9Z3dAN
仮面と力
12話「重症の2号」

サボテグロンとの戦いでいきなり現れたのはラ・バルバ・デだった
彼女はあのサボテグロンを変身もせずに圧倒的な力で倒した、
そして今、仮面ライダー2号対ラ・バルバ・デの戦いが始まる
2号「うぅおおおあぁあぁぁ!!!」
先に攻撃を仕掛けたのは2号だった、その瞬発力を活かし、
シュパンという音と共にその身体は地面を水平に跳んだ、
そして全身のばねを使って会心の一撃と呼ぶに相応しい一撃を放った、しかし・・・
バルバ「・・・・・・。」
2号「!」
その音速の一撃は空を切り裂きバルバの腹部を直撃した、
しかしその身体は微動だにせず、その表情にも苦痛は見られない
ノーダメージ、不意にその文字が頭に浮かび、背中に冷たいものが走った
2号「くっ!!!!!」
その恐怖を払うように、2号は腰を落とし打撃を打って打って打ちまくった、
それはまるで機関銃のように速く隙が無い、
バルバ「・・・・・・・・・。」
1秒間に十発を超える連打、それでもバルバは倒れずその攻撃は服を汚すだけだった
本来ならば一撃で鉄の板を貫き、コンクリートの塊を粉砕する、それほどの拳を
数え切れぬほどに受けてもその身体に傷は無かった、
焦りと恐怖と苛立ち、この三つの感情が2号の頭の中を埋め尽くし、混乱を生んだ
そしてこの混乱は2号に野獣の如き一撃を生み出させた
2号「あああぁぁぁあああぁぁ!!!」
バルバ「!」
雄叫びをあげると2号は一気に間合いを詰めた、その行動の意味するものは・・・
ガブッ ブシュッ ブチブチ ガリガリ
噛み付きだった、2号の牙と顎は生々しい音と共に右肩の肉を切り裂き骨を砕き
真っ赤な血を滴らせた
269名無しより愛をこめて:03/01/05 16:48 ID:AY9Z3dAN
2号「(勝った・・・・っ!!!)」
とっさの一噛みは、さっきまで混乱していた2号の心を安心させ勝利へ確信させた
その牙は更なる傷を負わせる為に、何度も何度もその部分を噛み砕き、
大量の血をそこから流した、
クウガ「・・・・・・凄い。」
薄れ行く意識の中でクウガはその戦いを目にしていた、苦痛すら忘れる程に
2号「(これで最後だっ!!!)」
真っ赤に染まったその口が、更に大きく開いて首に向かって迫る、
ザシュッ
2号「〜ッ!!??」
その牙が突き刺さる瞬間何かが2号の頬を貫いた、それは一本のツタだった
窮鼠猫を噛む、バルバは左手から伸びるツタを猿轡のように口に巻きつけ、口を封じた
そして2号が痛みに気をとられた隙に、バルバはさっき傷つけられた右肩を一気に再生させ、
右手から3本のツタを伸ばし、両手に突き刺し、両足を束ねた、
その姿は貼り付けにあったキリストのようだった
バルバ「哀れだな・・・・・束の間の勝利を味わった者は・・・。」
自由を失った2号を見つめながらバルバは左手から伸びるツタを切り、
新たなツタを伸ばした、
クウガ「くっ・・・・・こんな時に!こんな時にっ!!!」
その光景を見ながらクウガは自らの無力を呪い、地面を掴んだ、それは2号も同じだった
どうする事もできないこの現状に激しく怒った、
次の瞬間、ヒュンという音と共に左手のツタが拘束された身体を貫いた
全身に激痛が走り2号の体が痙攣する、バルバはその様子を楽しむように
何度もツタを突き刺した、全身から血を流し全身が穴だらけになっても
その鋼鉄の体は砕ける事無く血を流し続けた
2号「・・・・・・・・・・。」
ブチッ 激しい怒りによって、何かが2号の中で切れた、
それと共にその目から光が消え、体から力が抜けた
クウガ「一文字さんっ!!一文字さんっ!!!」
その力無き姿を見て、クウガの脳裏に死という文字が浮かんだ
270名無しより愛をこめて:03/01/05 16:49 ID:AY9Z3dAN
ドクン ドクン ドクン
2号「(心臓の音が大きくなっていく・・この感じは・・・死?いや違うな・・・・・これは?)」
バルバ「!」
2号「おおおおおおぉぉおおぉぉおぉl!!!」

続く
27122:03/01/05 16:50 ID:fxJS2QyL
仮面ライダー Heat on!さん
皆が望んでいた(俺だけ?)J対キングダークを実現してくださりありがとうございます(w
今回はアマゾンがかっこいいですね。RXの相手はシャドームーンでしょうができれば
グランザイラスとかも出して欲しいです。RX編期待してます。

M・R・Delterさん
グロンギ語は苦労されたでしょう。戦闘描写もよくできてるし読み応えありました。
クウガやアギトは出ないんですか?

白い青年さん
昭和ライダーがかっこいいですね。とくにストロンガーがいいです。さらに龍騎がスーパー1の指示に従い
同時攻撃するところなど先輩後輩って感じがして昭和の競演を思い出しました。
つまらない煽りなど無視してがんばってください。皆続き待ってますよ。

新年早々作者さんたちがんばってますね!
今年もがんばってください!

THE OTHER WORLD さんもお待ちしてますよ〜

あ、ハリケンとアギトのクロスはどうなったんだろ
272名無しより愛をこめて:03/01/05 16:51 ID:hfBPYd80
うーん、クラッシャーで噛みつくって2号は今まで未見だが・・・
マンガ版とかであったんだろうか?
273名無しより愛をこめて:03/01/05 16:55 ID:DdhvXoYG
>>272
漫画版の図解には「鉄板も噛みちぎる」とか書いてあったはず。
274272:03/01/05 16:59 ID:hfBPYd80
>>273
なるほど。勉強になりました。
即レスサンクス!
27522:03/01/05 17:02 ID:fxJS2QyL
書き込んでる間に仮面と力さんの新作まで来てた。
今回はスプラッタ風味ですね。バルバが強くなったのはどんな理由があるんでしょう?
二号は何に目覚めるんでしょう?早く続きをお願いします。
276名無しより愛を込めて:03/01/05 20:06 ID:S/tiBcyD
>>266
白い青年さんの文体が、ライダー最強決定スレの初期主催者である、
「『仮面ライダーナナシの後継者』さんの文体に似ている。」と前、
難癖をつけている奴がいたが、今煽っている連中は恐らく同じ類の連中だろう。
自分に文才が無いから僻んでいるだけ…無視するに限る。

白い青年さん、負けずに頑張ってくださいね!!
277名無しより愛を込めて:03/01/05 20:17 ID:34KQ8kNG
>>276
禿同

ライダー共闘SSを書き、互いに切磋琢磨するのが、このスレの趣旨の筈。
文も書かずに文句だけ言う奴の言葉に重みは無い
278277:03/01/05 20:21 ID:34KQ8kNG
言い忘れていたが、白い青年さんの文体はたしかに、
ナナシの後継者氏の文体に似ている。
もしかして…同一人物か?


言っておくけど、俺はナナシの後継者氏と白い青年さんが同一人物でも、全然気にしてないよ。
ライダージェネレーション、かなり面白いと思う。
次回予告に出てきた『アルズ』『G3−XA』どんなライダーなんだろうか…気になる……
279THE OTHER WORLD:03/01/06 00:04 ID:uSKborXt
皆様、明けましておめでとうございます。
正月の間にまたさらにスレが延びていたので、これからじっくり読ませていただきます。
なんかスレが荒れてるのかな?
読んでないのでコメントできませんがマッタリ行きましょう。
今年も宜しく御願いします。

続きは全然書いてませんので、何時掲載できるかな・・・・・・。
280名無しより愛をこめて:03/01/06 10:27 ID:3I8/n3Xp
うんこ    
>>271
すいません、もう少しで霞兄弟と木野さんの絡みが、仕上がりそうな
んですが、肝心のうちのパソコンで投稿する時に「ブラウザが違いますよん」
と出るのでなかなか投稿できずに困っております。できれば誰か対処法を
教えていただけませんか?(っていうかブラウザってなんでしょうか?)
282THE OTHER WORLD:03/01/07 00:24 ID:jZ87UQ3P
>>281さん
ブラウザが違うですか?
2chに対応してないやつってあるんですかね?
何でネット見てますか?
自分はインターネットエクスプローラーなんですけど、大丈夫ですよ。
規制がかかってから2chも面倒ですよね。
283仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:12 ID:d8u6UZJn
FAINAL stage
ベリアルの門(火山)I/2号、RX、ZO
第41話「武器」

2号(一文字隼人)、RX(南光太郎)、ZO(麻生 勝)は、
火山にあるベリアルの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

ライダーのチーム分けにあたり3人はこう言っていた。
歴戦の勇者らしく経験豊富な一文字隼人は言う。
「俺は火山での戦闘経験も多いからな。よく本郷とダブルライダーで戦ったもんだ。」
「RXは6000度の高熱にも耐えられます。ロボライダーも高熱に強いですし。
マグマに落ちればどうかはわかりませんが、熱いところは大丈夫ですよ。」
それはフォームチェンジが出来、あらゆる状況にも対応出来るRXの性能に基づいた南光太郎の発言だった。
「金属生命体ドラスが出て来るのであれば、火山は有利かもしれません。」
各ライダーに因縁のある幹部をぶつけるというミカエルの言葉を信じると仮定して、
金属生命体ドラスが出て来るということを見越しての麻生勝の考えであった。
こうして火山にあるベリアルの門に向かう3人は決まった。

出発の前、南光太郎は心に期するものがあった。
「今度の戦いが自分達にとっては最後の戦いになるかもしれない。
今回の戦いで幹部達が出てくるのであれば、当然信彦ことシャドームーンもまた出てくるであろう。
この戦いが信彦を救い出すための最後のチャンスになるかもしれない。
なんとしてでも今度こそは信彦を救い出さなくては、例え、自分の命と引き替えにしてでも。」
南光太郎は悲壮な決意でこの戦いに臨むのだった。
284仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:13 ID:d8u6UZJn

ルートは某国にあるARK支部まで空路で向かい、そこから更に空路で途中まで進み、
その先を輸送トラック(複数)などで陸路を進むというものであった。
火山帯上空は異空間エネルギーの暗黒雲に覆われているため、上空より一気に近づけないためであった。

一行は某国のARKメンバーと合流した際、
門のある火山活動が最近活発化してきて、噴火する可能性もあるという話を聞く。
そしてもう一つこの国のショッカーの不穏な動きを知る。
それは最近この国の軍事施設が次々とショッカーにより襲われているという情報だった。
しかも兵器・武器の類はすべて持ち運ばれているのだという。
ショッカーの真意は分からないが、現時点では門を破壊することが最優先事項であるため、
とりあえず先を急ぐことにする3人のライダーとARK部隊。空路を順調に終え、陸路へと進む。

バイクに乗り、何台も連なる輸送トラックと並走する、一文字、南、麻生。
その途中、近くの軍事施設よりの通信が入る「、、ショ、、ショッカーに襲われている」そう言い残し途絶える無線。
それを聞き、現在の最優先事項は門の破壊だとわかってはいるが、放っておけない一文字隼人。
一文字隼人は南光太郎と麻生勝に言う。
「俺は、軍事施設の様子を見てくる。お前達は先に行ってくれ。」「なに、すぐに戻るから心配するな。」
どんな状況でも目の前に助けを求める人がいれば、放ってはおけないのが仮面ライダー。
一文字隼人は単身、通信を入れてきた軍事施設へと向かう。
285仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:15 ID:d8u6UZJn

ARK援護部隊とともに先へと向かう南光太郎と麻生勝。南光太郎は不穏な気配を感じる。
「みんな気をつけろ!そろそろ来るぞ!」南光太郎の予想通りショッカー迎撃部隊の攻撃がはじまる。
ショッカー武装戦闘員が銃を乱射し、怪人達が姿を現す。輸送トラックから降り、応戦するARK援護部隊。
バイクに乗る麻生勝は武装戦闘員たちをなぎ倒す。
アクロバッターに乗る南光太郎は怪人に向かいアクロバッターで体当たりをきめる。
ショッカー武装戦闘員とARK援護部隊との銃撃戦は激しさを増していく。

その頃軍事施設に到着した一文字隼人。だが時すでに遅く、施設内に生存者はおらず、施設はもぬけのからであった。
何故か施設内の兵器・武器の類はすべて、他の施設同様運び出されていた。
施設内にいた一文字は異変に気づく「しまった!!罠か!!」
がその直後、轟音とともに施設は大爆発を起こし炎上する。

怪人&戦闘員を蹴散らし、火山の麓まで辿り着いた南光太郎と麻生勝。
敵の数が多い割には手応えのなさが気にかかるところではあった。
南光太郎は、その場の敵を麻生勝に任せて先へと進む。
一人になった所を襲いかかってくる怪人達を前に変身する麻生勝「変身!」
変身しZOになった麻生勝は専用マシンZブリンガーを駆り、怪人達にZブリンガーアタックをかます。
286仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:16 ID:d8u6UZJn

アクロバッターに乗り先を進む南光太郎は、突然別空間へと引きずり込まれる。
その空間で南光太郎を待ち受けていたのは、かって自らの手で倒したはずの、
大神官ダロム、大神官バラオム、大神官ビシュムと呼ばれる三神官であった。「なっ、何故お前達が!!」
「お前を八つ裂きにするために、地獄から舞い戻って来たのだよ」三神官は大首領の手で復活を果たしていたのだった。
「お前を恨みに思うものは多いのだよ、まずは我らにその挑戦権が与えられたというわけだ」
南光太郎は、目の前に現れた敵が信彦ことシャドームーンでないことに心の何処かで安堵していた。
三神官を前に南光太郎はRXへと変身しようとする。
が、南光太郎はRXへと変身を遂げることが出来ずに、変身したその姿はBLACKであった。
「この空間は我ら3人がつくり出した結界だ。お前はこの中ではBLACKにしか変身出来ない。
我々の恨みがあるのはBLACKのその姿なのでな。その姿で我らと戦ってもらおう。」
三神官がつくり出した結界の中で、BLACKとして戦うことを余儀なくされたのであった。

火山の麓付近でショッカー怪人・戦闘員部隊と交戦するZOとARK援護部隊。
そこにショッカーの増援部隊が姿を現す。それは軍事施設からショッカーが運び去った、人間の兵器であった。
戦車の大部隊が岩山を走行し、空には攻撃用ヘリが飛び交い、戦闘員達が重火器を持って現れたのであった。
だがショッカーの目的はただ単に人間の兵器を利用する、それだけではなかった。
ZOの宿敵ネオ生命体が、人間の兵器に憑依するかの如く一体化し、自由自在に操り、攻撃を開始する。
その威力はネオ生命体の力が加わり、本来の兵器の威力の何倍にもなっていた。
ネオ生命体に操られ、破壊力を何倍にも増した人間の兵器がZOを攻撃する。
そうショッカーはネオ生命体に融合させるために、軍事施設を襲い、武器・兵器を奪っていたのだった。
ネオ生命体は戦車を操り、ZOに砲撃、さらに戦車をそのまま体当たりさせる。
空からネオ生命体の操る戦闘用ヘリがミサイルを発射し、ZOに直撃する。
防戦一方となり大ダメージを受けるZO。ネオ生命体はZOを集中攻撃し、
上手く誘い出し導き、完全にARK援護部隊とZOを分断させる。
287仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:17 ID:d8u6UZJn

ZOがネオ生命体に苦戦している間にARK援護部隊は、人間の兵器を使うショッカー部隊に完全に包囲されてしまう。
戦車が取り囲み、空からは戦闘用ヘリが、そして重火器を持った戦闘員。
そしてそこに現れるゾル大佐とブラック将軍。「すべて作戦通りだな」とゾル大佐。
ブラック将軍「BLACKとやらはあいつらに任せるとして」
ゾル大佐「戦力を分断して各個撃破するという我らの作戦は上手くいったようだな」
すべてはライダーとARKを分断して各個撃破するためのショッカーの罠であった。
だが時すでに遅く、ライダーチームの戦力は完全に分断されてしまっていた。

ゾル大佐がARK攻撃の合図を下そうとした瞬間、低空を飛ぶ戦闘用ヘリが次々と落下、爆発炎上する。
爆煙の中、戦車の上に立つ2号ライダーの姿があった。
「やはり、まだ生きておったか!!」「あのまま俺が死んだんじゃ、お前さんたちだって寂しいだろうと思ってな」
「まだまだ、戦いはこれからだっ!!」単身戦車部隊に飛び込んで行く2号ライダー。
288仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:19 ID:d8u6UZJn
FAINAL stage
ベリアルの門(火山)II/2号、RX、ZO
第42話「ダブルライダー」

三神官がつくり出した結界の中で、三神官と戦うBLACK。
大神官ダロムが念動力でBLACKを吹き飛ばし、大神官バラオムの指先からのビーム、
大神官ビシュムの目からの灼熱光弾がBLACKを襲う。そしてBLACKの攻撃をバラオムのバリアが防ぐ。
3人を相手に分が悪いBLACKだが、バラオムのビームとビシュムの灼熱光弾を同士討ちさせ、
そのままダロムにキックを浴びせる。

他の再生怪人同様復活が充分ではなかったのか、その攻撃で三神官の体は異変を起こす。
三神官は怒り狂い、BLACKへの憎悪をさらにつのらせ、怪人体へと変身を遂げる。
大神官ダロムは三葉虫の大怪人ダロムへ変身、触覚を鞭のようにふるう。
大神官バラオムはサーベルタイガーの大怪人バラオムへ変身、牙を剣に変形させて戦う。
大神官ビシュムは翼竜の大怪人ビシュムへ変身、翼で強風を起こす。
ビシュムの翼の強風がBLACKを吹き飛ばし、その先でダロムの触覚の鞭がBLACKを直撃、地面に叩きつけ、
そこへバラオムの牙の剣がBLACKを突き刺す。


一方、2号ライダーはショッカー戦車部隊を次々と撃破していく。
そしてピンチのZOを助けに行こうとするが、その前にゾル大佐とブラック将軍が立ちはだかる。
「貴様の相手は我らということになるな」ゾル大佐が電磁鞭をふるう。
「そういうしつこい性格は嫌われるぜ」電磁鞭を手で受け止め掴む2号ライダー。
289仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:24 ID:NXuA+VdS

ネオ生命体の操る人間の兵器に苦戦するZO。攻撃を避けながら、ネオ生命体の持ち駒である兵器を破壊していく。
ジャンプ、キックで戦闘用ヘリを叩き落とし、パンチで戦車の装甲貫き、
力で戦車の砲身を捻じ曲げ、キックで戦車を爆破させる。
手駒である人間の兵器が無くなったネオ生命体は、周囲に散らばる破壊された兵器の金属片を自らの身にまとい、
金属生命体・ドラスへと変身を遂げる。
ドラスの数キロ先の鉄塔も破壊できるという分子破壊光線・マリキュレイザーがZOを襲う。
それを上に飛んでかわすZO、ZOの動きを読んでいたドラスはすでにZOの真上に移動しており、
厚さ30cmのコンクリートをくり抜けるというドラスの尾がZOを直撃し、地面に叩きつけられるZO。
そこへ追い討ちのドラスの右腕のロケットパンチが倒れているZOに決まり、ZOは地面にめり込む。
しかしZOもそのままドラスの右腕のロケットパンチを掴んで離さず、そのまま渾身の力で握りつぶすが、
ドラスはすぐに周囲にたくさん散らばっている金属片を集めて右腕を再生させるのであった。

ドラスは、人間のような肉体を持たず、感情に惑わされず、
凶悪怜悧で強大な力のみを持つ完全な生命として開発された。
だがその完全生物のプロトタイプとして生み出されたのがZO自身であった。
麻生勝は完全生物の開発の研究の助手をしていたが、その研究の為の実験台として、
半ば無理やりにバッタの遺伝子を組みこまれた改造人間にされてしまったのだった。
だが、博士はこの改造人間を未熟なものと言い、その後完全生物としてネオ生命体を生み出したのだった。
本来ならばネオ生命体は、生命維持装置を兼ねたプールから出ると数時間しか生きられないのだが、
開きつつある地獄門の傍で異空間エネルギーを充分に得られる今、ドラスは無制限に活動することが可能であった。
290仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:25 ID:NXuA+VdS

三神官が変身した三大怪人に苦戦するBLACK。
ダロムの触覚の鞭が背後からBLACKの上半身に巻きつき、身動きが取れなくなったところへ、
正面からバラオムの牙の剣がBLACKを突き刺そうと狙う。
剣が突き刺さる瞬間、BLACKはそのままジャンプしてダロムの背後へとまわる。バラオムの牙の剣はダラムに突き刺さる。
触覚の鞭が緩んだところをBLACKはジャンプ、そのまま味方を刺してひるんでいるバラオムにライダーキックを決める。
一瞬にして2体を倒したBLACK。残る1体ビシュムも強風を起こそうとした瞬間に、
ジャンプして頭上よりライダーキックを決めて倒す。
三神官を倒して結界より解放され、元の場所へ戻る南光太郎。すでに変身も解けてしまっていた。
だが傷ついた南光太郎を元の世界で待ち受けていたのは、
ジャーク将軍とボスガン、マリバロン、ガテゾーン、ゲドリアンの四大隊長であった。
「やはり奴らには無理だったということだな」
「そのおかげで我らにRXを仕留めるチャンスがまわってきたのだがな」
傷ついた南光太郎にさらなるピンチが待ち構えていた。
291仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:26 ID:NXuA+VdS

ゾル大佐とブラック将軍を相手に戦う2号ライダー。
ゾル大佐の鞭を手で掴み、動きを一瞬封じたところで、傍に寄って来るブラック将軍に片足蹴りを入れ牽制。
そして鞭を離し、瞬時にゾル大佐との距離を詰めパンチを決める。
一度に2人を相手にせずに、一人に攻撃し、その敵が体制を立て直そうとする間に、もうひとりに攻撃、
という攻めのパターンを繰り返し、歴戦の勇士らしい戦いぶりを見せる。
人間体ではどうにもならないと思ったのか、遂に幹部2人は怪人へと変身する。
ブラック将軍はヒルカメレオンに変身し、保護色で自らの姿を隠し2号ライダーを奇襲する。
ゾル大佐は狼男に変身、ヒルカメレオンの奇襲の隙に、爪で2号を切り裂き、後ろから羽交い絞めにして牙で噛みつく。
そして狼男が取り押さえている間に、ヒルカメレオンが2号のエネルギーを吸い取ろうとする。
2号は自由になる足でヒルカメレオンに蹴りを入れ、狼男にエルボーを放ち、羽交い絞めから抜け出す。
技の1号、力の2号と言われるだけあり、派手さはないが2号ライダーの一撃一撃は非常に重い。
だが2体の幹部怪人を前に苦戦を強いられる2号ライダー。

一文字隼人は最初の仮面ライダー・本郷猛を倒すための改造人間として、ショッカーに改造された。
しかし、脳改造の寸前に本郷に助け出され脱出に成功、新たな仮面ライダーとしてともにショッカーと戦うことを決意した。
それから30年にも及ぶ長きの間1号ライダーこと本郷猛と共に戦い続けてきた。ダブルライダーと呼ばれ。
その戦いももうじき終わりを迎えようとしている、いや今度こそここで本当に終わらせなければならない。
一文字隼人はその想いを2号ライダーの力に変え、渾身の力を混めた一撃のライダーパンチで狼男を葬り、
一撃必殺のライダーチョップでヒルカメレオンを倒すのであった。
292仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:27 ID:NXuA+VdS

金属生命体ドラスに苦戦するZO。ドラスの破壊力のある遠距攻撃を避けたかったZOは、
ドラスの懐に入り近接格闘を仕掛け、つかみ合いの状態になる。
だがそこでドラスはこともあろうかZOを体内に取り込みはじめるのだった。
ドラスの肉体に取り込まれていくZO。ドラスはZOを体内に取り込み、形態が変わり体色が赤になっていく。
そもそもが敵と起源を同じくする仮面ライダー。敵に与えられた力を逆に利用して、敵と戦う仮面ライダーにとって、
自らが敵に利用されてしまうという危険は常につきまとう諸刃の剣であった。
今現在異空間に閉じ込められているタケトもまたそうであり、過去に敵の幹部でもあった村雨ことZXもまたしかり。
そして自らは敵から逃れられたが、逃げられずに完全に敵の仲間となってしまった友・信彦との因縁が待ち受けている
南光太郎もまたそうしたライダーの運命に翻弄されているひとりであった。

ZOを取り込んだドラス。そこへ駆けつける満身創痍の2号ライダー。
だが2号ライダーもまたドラスに取り込まれる可能性があるため不用意には近づけなかった。
2号ライダーはドラスが一方的に仕掛けてくる攻撃をかわしながら、
ZOこと麻生勝の脳に、ライダー同士だからこそ可能な交感テレパシーを送り、呼びかけ続けるのだった。
2号ライダーはとうとう逃げきれなくなってドラスの尾の攻撃をくらう。
が2号ライダーは同時にドラスの脳天に渾身のライダーチョップを放っており、ドラスの動きが一瞬止まる。
そのドラスの意識が途切れた一瞬の隙が、ドラスの体内のZOが2号ライダーの呼びかけに目覚めるチャンスをつくった。
目覚めたZOはドラスの体内より分離して出てくることに成功する。
そしてZOは最後の力を振り絞って必殺のZOキックを放ち、宿敵ドラスを倒す。
意識を失い変身も解けて倒れている一文字隼人。そしてZOから戻った麻生勝もまた力尽き倒れるのであった。
293仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:28 ID:NXuA+VdS

ジャーク将軍とボスガン、マリバロン、ガテゾーン、ゲドリアンの四大隊長に、いいように痛めつけられる南光太郎。
ボスガン、ガテゾーンが両側から腕を押さえ込み南光太郎を無理矢理立たせる。
そしてジャーク将軍が、身動きのとれない南光太郎の体内からキングストーンを取り出そうとする。
傷つき抵抗も出来ない南光太郎、もはやこれまでかと思った時であった、
ひとつの影が宙を舞い、ライダーキックのようなポーズで、ジャーク将軍を吹き飛ばす。
次の瞬間、南光太郎は我が目を疑う。
自分を窮地から救うライダーに似たそのシルエットは、太陽の光を反射して光り輝くように見える。
銀色に輝くシャドームーン。シャドームーンが南光太郎の窮地を救ったのだった。
「こいつは俺の獲物だ、、誰にも殺らせはしない」
シャドームーンはそう言うかいなか、瞬時に南光太郎を取り押さえていた、ボスガン、ガテゾーンを急襲する。
そしてそのままシャドームーンは、四大隊長を攻撃しはじめる。

解放された南光太郎は、四大隊長と戦うシャドームーンの姿に信彦の面影を見る。
それは南光太郎が心の中に密かに思い描いていた夢でもあった。
なんとしてでも信彦を救い出し、そしてもし信彦が人間の心を取り戻してくれたら、
2人とも普通の人間に戻ることはもはや無理でも、せめて人間の心を取り戻した信彦と共に、人間の自由のために戦いたい。
そう、先輩ライダーの本郷猛と一文字隼人のように、ダブルライダーとして。
そんな儚くせつない希望を心の底でずっと持ち続けていた。
四大隊長と戦うシャドームーンの姿は、人間の心を取り戻した信彦が帰って来た。
南光太郎にそんな祈りにも似た願いが実現したのではないかと信じたくなるような光景であった。

南光太郎は精神的に復活を果たし、長年の夢が叶う、という充実した気力が傷ついたカラダを補い、変身する
「変身!」「俺は太陽の子、仮面ライダー、BLACK!RX!」
294仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:29 ID:NXuA+VdS
FAINAL stage
ベリアルの門(火山)III/2号、RX、ZO
第43話「ベリアルの門」

RXは窮地を救ってくれたシャドームーンと共に、四大隊長と戦う。
ジャーク将軍は不意にくらったシャドーキックのダメージが大きく動けない。
RXとシャドームーンの2人は、スピードにのった動きでまるで宙を舞うように、
ジャンプ&キックの乱打で四大隊長たちを攻め続ける。
そしてシャドームーンはエルボートリガーを合わせ、二刀流の剣・シャドーセイバーを出現させる。
シャドームーンは長剣を使って攻撃、短剣を使って敵の攻撃を防御する。
RXもまたサンライザーから必殺武器・光のスティック・リボルケインを取り出す。
RXとシャドームーンのダブルライダーは剣技で四大隊長の猛攻をくわえる。
シャドームーンは、シャドーセイバーでゲドリアンを倒し、シャドーキックでマリバロンを葬り去る。
RXもまた、リボルクラッシュでボスガンを倒し、ガテゾーンを葬るのだった。

残るはダメージを負ったジャーク将軍ただひとり。だがそこにRXへの次の挑戦者グランザイラスが出現する。
「我々ももはやこれまでか。だがグランザイラスが来たからにはお前らは終わりだ。
グランザイラスの体内にはメガトン爆弾がセットされている。
もしお前らにグランザイラスが倒されてもそれが爆発して火山ごとすべてを消し去るだろう。
お前らは勝っても負けても滅びるしかないのだ!」
ジャーク将軍はそう言うと、最後の力を振り絞って怪人ジャークミドラへと変身。
RXへと特攻をかけ、RXのリボルクラッシュを受けて倒される。
295仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:32 ID:DQznr6zX

シャドームーンは、ジャーク将軍が遺した言葉にも関わらず、グランザイラスを全力で倒そうとする。
「やめろ!!やめるんだ信彦!!」
その時RXこと南光太郎は、あれがまだ信彦ではなくシャドームーンであることを、
わかってはいたが改めて痛烈に実感するのだった。
そしてシャドームーンを突き飛ばし、一時的にシャドームーンの攻撃を止めさせ、
自らはバイオライダーへと変身して、液化能力を使い、
グランザイラスの体内に侵入、グランザイラスを内部から破壊するのだった。

すべての敵を倒し、2人だけとなったRXとシャドームーン。
その瞬間からシャドームーンは、RXへの最後の挑戦者となる。
シャドームーンに窮地を救われ、信彦の幻影を見ただけに、
余計に辛い現実となってそれがRXこと南光太郎にのしかかる。
「お前を倒すためなら、例え、地の果てだろうとかけてやる」
そう言い放つとシャドームーンがRXに襲い掛かる。
296仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:33 ID:DQznr6zX

シャドームーンのキック、パンチを腕で防御するRX。
「やめろ!!やめるんだ信彦!!」「俺のことを思い出せ!!」「人間の心を取り戻してくれ!!」
RXの悲痛な呼びかけは、シャドームーンに届かず、虚しく響く。
二刀流の剣・シャドーセイバーで激しく撃ちつけるシャドームーン、それをリボルケインで受け流すRX。
RXは自ら攻撃することも出来ず、ひたすら避けるか防御するしかなかった、信彦にひたする呼びかけながら。

RXは隙を見て、シャドームーンの背後を取り、後ろからシャドームーンを羽交い絞めにする。
RXはタケトが黒い化け物へと変身した際に、
自らの命を賭してタケト救った方法に賭けてみることを決意していた。
必死に激しい抵抗を試みるシャドームーン。
RXとシャドームーン2人は、互いの力の限りを出し、取っ組み合い、もつれ合い、転がる。
そして、火口付近、火山活動が活発化していたため、下には熱きマグマが燃えさかっていた。
もつれ合いRXとシャドームーンは、そのまま2人揃って火口からマグマの中に落ち、
2人ともマグマの中に姿を消してゆくのであった。
297仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:34 ID:DQznr6zX

意識を失い倒れた一文字隼人と麻生勝であったが、ARK援護部隊により助け出されていた。
ARK援護部隊は門崩壊時の爆発エネルギーに巻き込まれないよう、すでに退避を完了したいた。
傷つき疲労しながらも、先へ進んだ南光太郎の後を追う2人。
火口付近で意識を失い倒れている南光太郎の姿を発見する。意識を取り戻す南光太郎。
だが南光太郎には脱出時の記憶がなく、どうやら火山の溶岩に落ち、無意識のうちに脱出したようであった。
信彦のことを心配する南光太郎。
「友達は、信彦君は救うことが出来たのか?」南光太郎の様子を見てたずねる一文字隼人。
「わからないんです、俺のように脱出出来たのか、それとも、、、」顔を曇らせる南光太郎。
「そうか、、どういうカタチにしろ、お前が納得のゆく結末を迎えられればいいと思っていたんだがな」
一文字隼人もまた、後輩南光太郎の悩みを心配していた。
自分は改造時に本郷猛が助け出してくれたからこそ、今こうして人間の心を失わずにいられるが、
もしかしたら本郷猛を倒すためのライダーとして、ショッカーの手先となっていた可能性だって充分にあった。
一文字隼人はシャドームーンに、自分のもしもの姿を重ね合わせて見ていたのだった。
それは敵に改造されたタイプのライダー達の共通の苦悩でもあった。

先程から何度も地震が頻繁に起り、その間隔はどんどん短くなってきたいた。
それは火山の噴火が近いことを意味していた。先を急ぐことにする3人。
298仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:35 ID:DQznr6zX

火山にある門・ベリアルの門は、意外にも火山の中にあり、
そこに辿り着くには、地表の入口から侵入する以外はなかった。
地表の入口付近まで辿り着く3人だが、そこにはショッカーの怪人&戦闘員軍団が待ち構えていた。
「クッ、まだいたのか!」3人は変身し、ライダーとなる。
その時、物凄い振動と爆発音が起り、火山はとうとう噴火しはじめる。
「時間がない!とにかく入口を抑えるんだ、敵を倒すのは後まわしだ」
2号はRX・ZOに指示を出す。
満身創痍の3人のライダーは敵を蹴散らしながら、前へと進む。
そして、入口までなんとか辿り着く3人のライダー。
「ここは俺が抑えるからお前達は、入口から中にいけ!」2号ライダーはRX・ZOに言う。
「しかし、これだけの敵をその傷ついたカラダでひとりで抑えるのは無理です!」
「大丈夫だ、門を破壊するまで持ちこたえればいいだけだ」「急げ、時間がないぞ!!」
そう言いRX・ZOを入口より中に進ませる2号ライダー。そして自らは門への入口の前に立ちはだかる。

本当は2号ライダーはもはや限界であった。
傷つき、エネルギーもなく、まだ多くの怪人軍団と戦うのはもはや不可能であった。
いや、もうすでに満足に動くことすらままならなかった。
その2号ライダーを突き動かしているのは、命にかえてもここを守りきるという気力のみであった。
「ここから先は一歩も通さん!!!」自ら入口の前に立ちはだかる2号ライダー。
怪人達の攻撃が容赦なく2号ライダーを襲う。
だが、どんな攻撃を受けても、ビクともせず、入口の前から一歩も決して動くことのない2号ライダー。
さらに敵の攻撃が続くが、決して入口の前から動くことはなかった。
2号ライダーのそのカラダ中には剣や槍や針が何本も突き刺さったままで、
それでも倒れることなく入口の前を不動の姿勢で死守する2号ライダー。
その姿はまさに弁慶の仁王立ちそのものであった。
299仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:36 ID:DQznr6zX

中へと進んだRXとZO。中は噴火の影響で今にも崩れ落ちそうであった。もはや一刻の猶予もならない。
火山の門・ベリアルの門に辿り着くRXとZO。
2人がベルトのエネルギーを全開にし放出しようとしたその時、2人のライダーを襲うひとつの影。
ライダーを襲うその影はシャドームーンであった。「生きていたのか!信彦!!」
RXこと南光太郎は、信彦が生きていたのを喜びたい気持ちだったが、
もうすでにそんなことを言っていられる状況ではなかった。傷ついたRXとZOを襲うシャドームーン。
RXはシャドームーンに体当たりして動きを止め、
最後の力を振り絞って、再びシャドームーンを羽交い絞めにする。
そしてZOに向かって言う「今です!!今のうちに門を破壊してください!!」
ZOは門の前に立ち、自らのエネルギーを全開にし放出しはじめる。

暴れもがきRXの拘束を解き放とうとするシャドームーン。
「死んでもこの手は離さんっ!!!」信彦に必死で呼びかけるRXこと南光太郎。
「お前はさっき言ったな、俺を倒すためなら、例え、地の果てだろうとかけてやる、と。
俺も同じだっ!!お前を救い出すまでは、例え、地獄の果てでも追いかけてやる!!」
心の中の揺るぎない決意を叫ぶ南光太郎。
そして門の崩壊で溢れ出す異空間のエネルギーが、その場のすべてを光りの中に消し去っていく。

噴火を続ける火山から、巨大なエネルギーの柱が立ち上がり、
そのエネルギーの柱はさらに大きさを増していき、ついには火山全体を呑み込んでしまうのであった。
300仮面ライダー Heat on!:03/01/07 04:37 ID:DQznr6zX

そしてまた、光の牢獄に閉じ込められているタケトの元に金色に光る3人の幻影が現れ、
金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していくのであった。
さらに何故かタケトの元にシャドームーンの光球も現れ、タケトの胸(ハート)に同化していく。
何故シャドームーンの光球もまたタケトの胸(ハート)に同化したのか?
その謎が今のタケトにわかろうはずもなかった。
301仮面ライダー Heat on!:03/01/07 05:05 ID:/QXif4cx
↑訂正
例え、地の果てだろうと追いかけてやる

きめセリフで誤字・脱字はイタイ
302仮面ライダー Heat on!:03/01/07 05:15 ID:/QXif4cx
・RXは一番ムチャしちゃったかも。ifもしもの願望ってことでお許しを。
・ZOはZO本人よりもネオ生命体の設定が面白かったのでそちらをメインに据えました。
手にキャノンくつっけて、肩にランチャー背負ったドラスとか
アイデアはあったのだが、長文になってしまったので割愛
・2号は出番が少ないので、おいしいところ持っていくようにしたつもり
・幹部は全員出す方向で考えてますが、2期ライダー幹部多すぎ(藁

残り9話で終わりが見えてきた、、かなぁ(汗
早く全部書いてしまいたいのだけど
書く度に話が長くなっているので、なかなか書き終わらない(泣
303THE OTHER WORLD:03/01/07 23:40 ID:+pCS79be
>>Heat on!さん
今日もまた大作ですね。
ライダー全員の戦闘シーンを考えるだけでも大変でしょう?
でも、巧くまとめてるのが凄い処です。
ヒートに全てのスピリットが集まったらどうなるのか楽しみにしてます。
何色になるのかな・・・・・

処で狂戦士さん、元気ですか?続き待ってますよ。
304仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:28 ID:ocUYxh17
FAINAL stage
アスモデウスの門(砂漠)I/V3、ライダーマン、真
第44話「砂漠の民」

V3(風見士郎)、ライダーマン(結城丈二)、真(風祭真)は、
砂漠にあるアスモデウスの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

ライダーのチーム分けにあたり3人はこう言っていた。
「ダブルタイフーンが有効に使える広い場所がいいかもしれんな。」と風見士郎。
「私は風見とのコンビネーションを活かす為に風見と共に行こう。」と結城丈二。
「シンは活動範囲が制限されますから難しいですね。
高熱は苦手ですが、砂漠くらいなら耐えられると思います。」と風祭真。
風祭真こと仮面ライダーシンは、高熱を弱点としており、700〜800度の火炎には約5分間しか耐えられなかった。
水中活動も可能だが30分間が限界とされていた。
また低温についても、100%の力が出せるのはマイナス10度までという制限があった。
こうして砂漠にある門・アスモデウスの門に向かう3人のライダーが決定した。

ルートは某国にあるARK支部まで空路で向かい、そこで輸送機に乗り換え、
そのまま砂漠の門付近まで一気に到達するというものであった。
昼夜の気温差の激しい砂漠を何日にも渡り横断することは、
部隊の疲弊も意味しており、どうしても避けたいというのがその理由であった。
305仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:29 ID:ocUYxh17

3人のライダーとARK援護部隊は、輸送機(複数)に乗り換え空路を進むが、
やはりここでもショッカー迎撃部隊の対空攻撃にあい、これ以上の飛行は不可能となり、
砂漠のど真ん中に不時着することを余儀なくされる。
輸送機が敵の銃弾の集中砲火の中を着陸体制に入ると、
風見士郎が乗ったハリケーン、結城丈二、風祭真が乗ったバイクが、輸送機後部ハッチより飛び降り、
ショッカー迎撃部隊を蹴散らしていく。その隙に輸送機は着陸、大急ぎで中より輸送トラックが何台も発車される。
ハリケーン、バイク、輸送トラックはすべて砂漠仕様に改装されていた。
輸送機よりARKのメンバーが全員退避したところで、輸送機は爆発炎上、大破する。
ショッカー迎撃部隊の第一陣を取り敢えず撃退するが、これより先は過酷な砂漠横断を敢行するより他はなかった。
陸路はまだかなりの距離を残しており、
先程のショッカー迎撃部隊との交戦は、まだまだ前哨戦にしか過ぎないことは明白であった。

熱砂の中を走るARK援護部隊の輸送トラック数台と風見士郎のハリケーン。
結城丈二と風祭真のバイクでは長距離砂漠を走ることが不可能であるため2人は輸送トラックに同乗していた。
砂漠の熱はARK援護部隊の兵士達を苦しめる。
そしてショッカー迎撃部隊は時折、砂漠の中から突然姿を現し、攻撃。
ライダー達に反撃されると、再び砂の中に潜り、身を潜める、それが何度となく繰り返された。
それは、本格的な攻撃などではなく、明らかにライダーとARK援護部隊の精神的・体力的な消耗を狙ったものだった。
ショッカー迎撃部隊は、熱砂に苦しむ一同をまるで嘲笑うかのように、牽制攻撃を繰り返す。
熱さに加え、ショッカー迎撃部隊がいつ襲ってくるかわからないという苛立ちがARKメンバーを追いつめるのだった。
306仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:30 ID:ocUYxh17

そんな中、一行の遥前方に人間達の姿が見えはじめる。
はじめは地元の遊牧民かと誰もが思ったが、その数はやがて徐々に増え、何百人、何千人と増え続け、
その人の群れが明らかに先を急ぐ一行の前に立ちはだかろうとしていた。
互いの距離が近づくに連れ、その人間達の手には武器が所有されていることがわかってきた。
ARK援護部隊の間に緊張が走る。彼らはショッカーの迎撃部隊なのであろうか?
だが科学班の分析では明らかに彼らは人間であると言う。
ショッカーに操られた人達、という最悪の状況が予測された。

そしてついに目の前に立ちはだかる人達の群集が、手に持つ武器で攻撃を仕掛けてくる。
ARK援護部隊は臨戦態勢にはいる。輸送トラックの側面を盾にして、スタンバイするARK部隊。
群集の発砲が激しくなってくるにつれ、緊張がピークに達するARK部隊。
部隊のひとりが、堪えきれずにとうとう人間に向かって発砲しそうになる。

「よせっ!!」発砲しようとした兵を制する風見士郎。「相手はショッカーじゃない、普通の人間だぞ。」
そう言う風見士郎に向かって感情的になるつっかかるARK兵。
「あなたは仮面ライダーだから、そうやって強くいられるんだ!
だが、俺達は弱い普通の人間だ!あんた達みたいに強くはないんだよ!!」
その言葉は共に何度も死線をくぐり抜けたARK極東支部のメンバーだったら決して言わない言葉だった。
ARK極東支部の人間なら、ライダーが誰よりも人間の心を持っており、
苦悩し、悲しみ、傷つき、それでもなお人間の自由のために戦っているのだということをみな知っているから。
だが、ここにいるのは極東支部の人間ではなく、ARKの多国籍軍なのだから仕方なかったのかもしれない。
307仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:32 ID:ocUYxh17

風見士郎は言う。
「俺は確かにライダーだが、心は人間だ。俺の中にも心の弱さはある。
だが、俺達は自分の中にある人間の心の弱さと戦わなくてはならないんだ。
そして自分の心の弱さだけではなく、周囲の人間の心の弱さとも戦わなくてはならない。
人間の心の弱さを、時には手を取りあい、時には励ましあい、共に克服するんだ。それが人間の在り方だ。」
「じゃぁどうしろというんだ!相手が人間だからってこのまま何もせず、やられるのを待てというのか!?」
発砲しようとした兵士はまだ感情的になっているのを、他の兵がなだめようとする。

そこへ今回科学顧問も兼ねている科学者でもある結城丈二が風見士郎に言う。
「風見、すまないがちょっと時間を稼いでおいてはもらえないか? 打開策が見つかるかもしれん。」
「真は別行動を取ってもらうかもしれないから、少し待機していてもらえないか。」そう指示を出す結城。
「わかった、俺が彼らをなんとかするから、早いところ頼むぞ、結城」

風見士郎は、手に武器を取り、近づいて来る人間を抑えるために、ひとりトラックの盾の前に出て行く。
銃弾が飛んで来る中を、歩んでいく風見士郎。
「人間の心の弱さにつけ込んでくるとは、許さん!!」そう言い鬼気迫る姿で変身する「変・身、V3!」
砂煙の中に立つ、赤い仮面に白マフラーの戦士。
「俺は人間であり、仮面ライダーV3だっ!!」

V3は攻撃してくる人間の群集に対し、ダブルタイフーンのエネルギーを全開にするV3全エネルギー開放を応用し、
ダブルタイフーンの最低出力で強風を起こし、向って来る人間にダメージを与えずに吹き飛ばす戦法を取る。
だが当然これもエネルギーを消費するため、何処まで持つかが問題であった。
人間達はその数が多いため、V3が吹き飛ばしても吹き飛ばしても、その数は一向に減る様子がなかった。
またノーダメージであるため、一度吹き飛ばされても何度も向って来るのであった。
「結城頼むぞ、早くしてくれよ」V3はただひたすら結城を信じるしかなかった。
308仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:33 ID:ocUYxh17

その頃、状況分析を行っていた結城は、打開策を見つけ出す。
人間達はおそらく、小型の特殊装置を首元などにつけられ操られていること、
それを操るのは数キロ程先にいる怪人が特殊な周波数を出して、人間達を操っていることを突き止める。
結城丈二は、100mを3.34秒で走破する、自分より走力のある真にその怪人を倒すことを託す。
そして自らはライダーマンとなって、V3の援護に向かう。
「待たせたな、風見」「後は真が上手くやってくれるまでの我慢だ」
ライダーマンはそう言うと、ロープアームのロープを網状に発射して敵を捕らえるネットアームヴァージョンで、
向って来る人間達の行動を止めるのであった。

渇面ライダー・シンは群集を避け、遠回りして目的地へと向かう。
そして砂漠の中にいる怪人の反応に気づき奇襲をかける。
腕と足についた鋭いトゲカッター・スパインカッターで敵を切りつけ、
金属をも噛み切る歯・ブレイクトゥーサーで噛み付き、高周波振動を起こした爪・ハイバイブネイルでとどめを刺す。

こうして、ショッカーの人間を操り攻撃させるという作戦は失敗に終わった。
309仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:34 ID:ocUYxh17
FAINAL stage
アスモデウスの門(砂漠)II/V3、ライダーマン、真
第45話「砂嵐」

だが、風見士郎は前回の行動でかなりのエネルギーを使ってしまっていた。
そして、一難去ってまた一難、またしても大きな問題が一行の前に立ちはだかるのだった。
激しい砂嵐が一行を襲ったのだ。そのあまりの激しさに一行はそれ以上前に進むことが出来なかった。
ある程度の耐衝撃・耐振といった防御性能がある輸送トラックの中で砂嵐が止むのを待つ一行だが、
砂嵐は激しさを増すばかりで止む気配は全くなかった。
ARK援護部隊のメンバーには焦り、緊張感、苛立ちなどが見られ、再び気まずい雰囲気が流れる。

ライダー達だけで先へ進むことも検討されたが、目的地にはまだかなりの距離があり、
この砂嵐の中をずっと歩き続けたら、それだけでもかなり体力を消耗してしまうというのが結城丈二の見解だった。
結城は逆にそれが狙いでショッカーが人為的に砂嵐を起こしているという可能性を検討しはじめる。
結城の推測は正しかった。状況分析を行っていくと、
明らかに砂嵐を起こしている原因となっていると思われるポイントが2箇所見つかる。
おそらくは、そこでショッカーが装置かもしくは怪人の能力を使って、砂嵐を発生させているのだろうということだった。
310仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:38 ID:7ShyVvIs

「やはり、真っ向勝負はしてこないな」結城の話を聞いた風見士郎が言う。
「うむ、地形の利を活かして、少しでも我々の戦力、体力を裂こうという腹らしいな」
結城はある程度、今回の敵組織の出方を予想はしていた。
結城丈二は以前、科学者として敵の組織にいたことがあった。
その時の経験などからして事前に敵の作戦をある程度シミレートしていた。そのため今回の敵の出方にも驚きはしなかった。
「俺達3人でここを離れるのは危険だな。この状況でここを襲われたら、手も足も出せずに終わるだろう。」
シミレーションの結果を見ながら結城は言う。
「まず1箇所は俺が行きます、俺は前回それ程苦戦しませんでしたから」風祭真は言う。
「ではもう1箇所は俺が行こう」結城丈二が言うが、風見士郎はそれを制す。
「いや、俺が行く。大分エネルギーも回復してきているからな。
ARKのメンバーは砂漠に来てからずっと、かなり不安になっている。俺が行動してみなを引っ張っていかんとな。
ここが敵に襲われた時は頼むぞ、結城。」
風見は自らが行動を示すことでARKのメンバーにわかってもらおうとしていた、さっきの言葉の意味を。
「お前らしいがな、あまり無茶はするなよ」戦友である結城丈二には風見士郎の言わんとすることがわかっていた。
311仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:39 ID:7ShyVvIs

普通の人間であれば進むどころか立ってさえいられない砂嵐の中を進む、仮面ライダーV3。
目的のポイントへ辿り着くと、そこでV3を待ち受けていたのは幹部ドクトル・Gであった。
「やはり来たか、仮面ラーイダーV3」
「なるほどな、悪魔の頭脳を持つ男 と呼ばれる奴のやりそうなことだな」
「人間の心は弱くて脆い、あまりにも愚かだとは思わんか、仮面ラーイダーV3」
「あいにくだが、俺も心は人間なんでね」
「それだけの力がありながらもったいないな、仮面ラーイダーV3」
V3とドクトル・Gの砂嵐の中での対決がはじまる。ドクトル・Gは斧を振り回しV3へ攻撃を仕掛ける。
これを再三かわすV3、隙をついてパンチを放つもドクトル・Gの盾に防御される。
逆にドクトル・Gに首根っこをつかまれ抑えこまれそうになるV3。
キックを放ち、ドクトル・Gを後ろへよろめかせて、難を逃れる。
ドクトル・Gは変身して怪人カニレーザーとなる。エネルギーを消耗しており、戦いに精彩を欠くV3。
カニレーザーのハサミの打撃が直撃し、再びカニレーザーのハサミで首を挟まれる、締め上げられる。
しかし、ARKの極限の状態に追いつめられつつある人々を救わなければという
V3の気合が力となり、カニレーザーに反撃する。
傷つきながらも最後はV3きりもみ反転キックでドクトル・Gを倒すのだった。
そして砂嵐を発生させていた装置を破壊する。

再びエネルギーを使ったV3は、変身が解け風見士郎に戻り、疲労から砂上に膝をつく。
だが、そこにはV3を倒すための2重の罠が仕掛けられていた。
その場の砂が突然大穴をあけて、風見士郎を呑みこみはじめる。「しまった!蟻地獄だ!!」
気づいた時には既に遅く、さらに脱出するだけの体力も残ってはいなかった。
その砂の流れは非常に早く、みるみるうちに風見士郎は砂の中にその姿を消していく。
流砂から風見士郎が上にあげて手だけが伸びていたが、それすらも瞬く間にのみこみ、
まるでそこにははじめから何もなかったかのように、すべてを消し去ってしまっていた。
312仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:40 ID:7ShyVvIs

砂嵐発生ポイントのもう1箇所へと向かうシン。
ライダーの姿でなければ、決して前へは進めぬ程の嵐の中を突き進む。
目的地でシンを待ち受けていたのは、シンの宿敵でもある、豪島こと改造兵士レベル2であった。
真はISSで研究をしている父親・大門の研究に自ら被験者として協力していたが、
父の同僚・鬼塚義一博士の手で密かに侵食性遺伝子細胞の移植手術を施され、
真の体は改造兵士レベル3となってしまった。
生化学研究所・ISSとは、表向きは癌やエイズなどの不治の病の研究を進めていることになっているが、
実際は改造兵士の生産を企んでいた。もちろんその裏ではショッカーが糸を引いて操っていたのだった。

ショッカーの怪人のほとんどの正体はエネルギー生命体であって、本来改造人間はライダー達だけであったが、
ショッカーという組織の末端ではこうした改造人間のプロジェクトもない訳ではなかった。
この豪島こと改造兵士レベル2はまさにイレギュラーな改造人間の敵ということになる。
313仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:41 ID:7ShyVvIs

シンを見て闘争本能剥き出しで容赦なく襲いかかる改造兵士レベル2だが、
シンは相手が改造兵士であるが故に、逆に戦闘意欲をすっかりなくしてしまっていた。
その理由は、先程操られた人間達に襲われた時に見せたV3こと風見士郎の行動であった。
操られている人間達には当然何の罪もない。彼らを攻撃することも彼らの命を奪うことも当然許されることではない。
だがだとしたら改造人間はどうなのだ?自らが進んで改造人間になる例などライダーを除けばほとんどない。
組織に無理矢理、改造人間にされてしまった彼に罪があるというのか?一体何の罪があるというのだ?
彼の命を奪うことは許されるのか?改造人間だから殺してしまっていいというのか?
何の罪も無い操られている人間達の命を奪うことと何の違いがあるというのだ?シンは心の中で自問自答する。

RXこと南光太郎は、改造され敵の幹部となってしまった友・信彦を命を賭けて救おうとしている、
だとしたら改造されてしまった人間はすべて救い出すべく最善の努力を尽くすべきではないのか?
人間ではなくなってしまったことを、人間には戻れなくなってしまったことを本人が嘆き、
自ら殺してくれと願う場合だってあるかもしれない。だからといって命を奪うことは許されるのか?
改造兵士レベル2を前に苦悩するシン。
314仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:42 ID:7ShyVvIs

しかし、これもまた組織の罠に過ぎなかった。人間達を操り襲わせたのも、敢えて改造人間を送り込んだのも、
すべてライダーやARK援護部隊への精神的動揺を誘うためでしかなかった。
その術中にまんまとはまり、改造兵士レベル2にいいようにやられ続けるシン。
改造兵士レベル2の鋭いハサミ状の右腕が武器で切り裂かれるシン。その怪力で投げられるシン。傷つき倒れるシン。
このままではやられる、シンはそう思い迷いを捨てきれないながらも反撃する。
今はただこの仮面ライダーが持つ業を受入れなければならない、
この苦悩、悲しみもまた仮面ライダーが背負わなければならない業なのだ、自らにそう言い聞かせるシンは、
高周波振動を起こす爪・ハイバイブネイルで改造兵士レベル2を切り裂く。
そして砂嵐を発生させていた装置を壊すのであった。
敵を倒したシンであったがもちろんその気持ちが晴れることはなかった。
いつも泣いていたタケトの気持ちが良くわかるシンであった。シンもまた泣きたいような心境であった。

2箇所の装置が破壊されたことにより、砂嵐はおさまった。
「2人ともやってくれたか。」晴れ渡る空を見上げながら結城丈二は呟く。
だが、砂嵐が止み、わずかに舞う砂埃の向こうにひとつの影があった。
それは結城丈二がこの世ので最も憎む敵・ヨロイ元帥の姿であった。
「久しぶりだな、結城丈二よ」「クッ、ヨロイ元帥!」
そして、ヨロイ元帥の後ろに姿を見せる迎撃部隊の戦闘員と怪人達。
精神的に疲弊しているARK援護部隊もまた戦闘準備に入る。
315仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:44 ID:7ShyVvIs
FAINAL stage
アスモデウスの門(砂漠)III/V3、ライダーマン、真
第46話「アスモデウスの門」

ライダーマンとなってヨロイ元帥と戦う結城丈二。
ワイヤーアームがヨロイ元帥の腕を捉え、そのまま力比べ、対峙する2人。
そしてワイヤーアームを切り離し、マシンガンアームに換装、中距離よりヨロイ元帥を狙う。
これをかわすヨロイ元帥、ライダーマンはさらにドリルアームに換装し、懐に入り込む。
アームの先端のドリルがヨロイ元帥を狙う。これも防がれ、反撃されヨロイ元帥の鉄球がライダーマンをかすめる。
一進一退の攻防を繰り広げ、互いに傷つくライダーマンとヨロイ元帥。
ヨロイ元帥は怪人体であるザリガーナに変身する。
そして、ザリガーナのクリティカルヒットがライダーマンに直撃する。一気に形成が不利となるライダーマン。
ザリガーナは面白がるようにライダーマンをいたぶり続ける。
残念ながらARK部隊もショッカー迎撃部隊の応戦に手いっぱいで、ライダーマンの援護をするだけの余裕はなかった。
316仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:47 ID:IDw5bice

「やはり、人間などは所詮この程度の存在よ」ヨロイ元帥の姿に戻り、不敵な笑みを浮かべ言う。
今回の作戦はすべて幹部連が相談して決めたものであった。
「俺はライダーだが、人間に最も近い肉体でね。人間には人間の戦い方があるってのを教えてやるよ」
その言葉とは裏腹にいたぶられる一方のライダーマン。「この状況で何が出来ると言うのだ」高笑いするヨロイ元帥。
だがライダーマンは隙を見て、傍にあった輸送トラックの一台に飛び乗り、運転してそのまま戦場を離れる。
戦闘中のARK部隊とはかなり離れた所まで来たライダーマン。
「自分だけ逃げようと言うのか?貴様にはがっかりしたぞ」
いつの間にか輸送トラックに乗り込んでいたヨロイ元帥。「だが逃がしはせんぞ」
そう言いライダーマンの首を掴み、絞め殺そうとするヨロイ元帥。
「いやこれでいい」ライダーマンはワイヤーアームで自らのカラダとヨロイ元帥のカラダを縛り、離れぬようにする。
「何をする!!」「このトラックは火薬庫のようなものでな」「まっ、まさか!!」
「だから、人間には人間の戦い方がある、と言っただろ」
そう言いライダーマンはマシンガンアームで、トラックに大量に積んであった火薬を撃つ。
大爆発を起こして炎上する輸送トラック。晴れ渡る空に黒い煙が高々と登り続ける。

ヨロイ元帥が倒れたことで、怪人&戦闘員軍団は撤退する。
しかし結局ARK援護部隊の元に戻って来たのは、傷ついたシンただひとりだった。
何時間待っても、風見士郎と結城丈二の2人は帰って来ないどころか、連絡すらなかった。
ライダーを2人も失い、戦意を喪失しかかっているARK援護部隊。
だが、そこでみなを率いたのは意外な人物だった。
「みんな行こう。2人はきっと生きている。あの人達は俺達の期待を裏切るような人達じゃない。」
「もし仮にあの人達が戻って来られなかったとしても、俺達の力だけでも絶対目的を達成するんだ!」
そう言ったのは風見士郎と口論をしていた兵士であった。
「風見さんの言う通り、俺達は自分の心の弱さを乗り越えよう、俺達の力で」
その言葉に再び士気を取り戻すARK援護部隊。
317仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:48 ID:IDw5bice

砂漠にある門・アスモデウスの門は、砂の嵐に守られた砂漠の中に立つ搭の中にあった。
搭の前でショッカー迎撃部隊と死闘を繰り広げるARK部隊。
傷ついたシンは自らの力で心の弱さを乗り越えようとするARK部隊に、犠牲者が出ないように必死になり戦う。
だが、今までの戦いで傷ついているシンに、疲弊しているARK部隊。戦局はかなり押され気味であった。

そして砂煙舞う砂漠に立つひとつの影。「お前達の魂(SPIRITS)はしかと見届けた」
復活したV3はそう言うと、傷ついているのが信じられないくらいの電撃速攻で、怪人と戦闘員達を蹴散らしていく。
「風見さん!!」「やっぱりあの人は俺達の期待を裏切るような人じゃなかった!!」

搭の中へ侵入する際、ARKの面々はV3とシンと中に突入することを望んでいた。
「お前達の魂(SPIRITS)は確かに俺が受け取った。ここから先は俺達に任せておいてくれ。」
「俺達がいなくなった後のことを頼む」
ARKの面々を説得するV3。ARKは搭の外の敵残存怪人・戦闘員を一掃するべく戦う。
318仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:49 ID:IDw5bice

搭の中に入ると、シンと全く同じ姿をした鬼塚義一こと改造兵士レベル3が待ち構えていた。シンはV3を先に進ませる。
前回、改造兵士を殺すことに迷いを持っていたシンだが、心の弱さを乗り越えようとしたARKの面々を見て、シンは決意していた。
あの人達を守るためなら、苦悩も悲しみもすべて自ら背負おう、仮面ライダーの持つ業を進んで受入れよう。
そうあの人達を守るためなら、いや一生懸命生きようとするすべての人のため、自分は心を鬼にしよう、例え地獄に堕ちようとも。
シンは心の迷いを捨て、自分と同じ姿をした改造人間レベル3と戦う。
死闘の末、シンは最後の力を振り絞って改造人間レベル3をハイバイブネイルで切り裂き、倒す。シンはここで力尽き倒れる。

門の前まで辿り着いたV3。だがそこには、キバ男爵とツバサ大僧正が待ち構えていた。
「クッ、よりによって2体か」V3こと風見士郎は心の中でそう思っていた。
序盤からエネルギーを使いまくり、傷つき果てたV3は既に限界を越えていた。
搭の前での勢いは、ARKの人々の心意気に打たれて、気力で最後の力を振り絞ったものだった。
もうV3にここで戦う力は残されていなかった。
キバ男爵は怪人・吸血マンモスとなり、ツバサ大僧正は怪人・死人コウモリとなり、V3を襲う。いいようにやられる一方のV3。
こうなれば仕方がない、V3は門を破壊するために残しておいた最後の生命エネルギーを使う。
怪人・吸血マンモスと怪人・死人コウモリがV3にとどめを刺そうと再接近した瞬間、
V3はダブルタイフーンのエネルギーを全開にするV3全エネルギー開放を決める。
V3の残された全生命エネルギーを浴び、消滅していく吸血マンモスと死人コウモリ。
319仮面ライダー Heat on!:03/01/08 08:50 ID:IDw5bice

門に寄りかかった風見士郎
「、、全エネルギーを使ってしまったな、、これで俺には門の破壊は無理だ、、後を誰か頼んだぞ、、」
そう言いカラダの機能が全てストップする風見士郎、死か?
風見士郎は夢を見ていた、いやそこは冥界だったのかもしれない。
そこには、怪人に皆殺しにされた、自分が愛してやまなかった、父と母と妹・幸子がいた。
風見士郎にとってこの上なく暖かい場所であった。

だが、風見士郎は再び目を醒ました。
眩しいばかりのこの世の光りの中に、姿を見せたのは結城丈二だった。
「よく寝る奴だな、一体何時間寝るつもりなんだ?」
「ああ、いい夢を見ていたんでな、、つい、寝過ごしてしまった」
結城丈二は、意識を失ったままの風祭真を抱きかかえていた。
結城丈二は、本当に死に行くところだったV3に自らのエネルギーを分け与えて、助けたのだった。
家族の暖かい夢から醒めたその場所も風見士郎にとっては暖かい場所であった。
「結城こそ、無事だったんだな」
「自分でも驚きなんだが、長い間ライダーと付き合っていると、どうやら不死身になるらしいな」
「確かに結城は何度も死んでいるからな」
「風見、立てるか?」結城は風見の手を取り、風見が立ち上がるのを助けた。
「結城、やはりお前も行くのか? 普通の人間は命の保証はないらしいぞ」
「さっきも言ったがな、俺はどうやら不死身かもしれんからな、死ぬことはないだろう」
「そうだな、俺もお前が死ぬとは思えん」
顔に暖かい笑みを浮かべてこんな会話をしている2人。まるで戦っている時の険しさが嘘のようであった。

そして、退避したARKの面々が見守る中、砂漠に巨大なエネルギーの柱が立ち上がる。


また、光の牢獄に閉じ込められているタケトの元に金色に光る3人の幻影が現れ、
金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していくのであった。
320山崎渉:03/01/08 21:26 ID:yvPHPuoy
(^^)
321名無しより愛をこめて:03/01/08 22:52 ID:QhgxNPPA
Heat on!、面白かったです。
毎回熱いストーリーで今回も激戦って感じでよかったです。
ARKのメンバーのメンバーもいい感じ。
風見と結城のコンビもやっぱいいなぁ。
それにしてもキバ男爵とツバサ大僧正、ここでも損な扱いだなw

THE OTHER WORLDや仮面戦記も早く見たいなぁ
あと>>281さんのも期待しとります。
322仮面ライダー Heat on!:03/01/08 22:56 ID:DaknQ+67

今回は1st・2nd stage で描ききれなかったものをいれてみました。
全編で人間の心の醜さ・弱さなどをもっと織込みたかったんですが。
と最終話マジカでもう反省会モードでしょうか(汗

無理矢理一晩で書いたので、終わりの方がヘロヘロになってますけどお許しを。

>>THE OTHER WORLD さん
戦闘シーンも完全描写じゃないですからね。
ファンの方からすると簡略化し過ぎと言われると思いますし、自分でも。
やっぱ最後は非常にありがちだけど、あの色ですかねぇ。

今晩は、スカイとスーパー1書かなければ
323名無しより愛をこめて:03/01/09 21:27 ID:a78GktPv
新スレになってから仮面戦記や仮面の系譜の作者さんが音沙汰無いな。
やっぱ新スレがわからなくなっているのかな。
324THE OTHER WORLD:03/01/09 23:08 ID:o5VS61aH
>>321さん
お待たせしました。

>>Heat on!さん
人間ドラマはいいですよね!!
氷川君が好きな人はライダーマンにも燃えるんですかね?
次回のスーパー1を楽しみにしてます。俺は実は凶器のレーダーハンドが好きです。(w

あの色とはあの色かな・・・・

>>323さん
う〜ん。わかりませんねぇ。
あの方達は作品以外はカキコしないですからね。

前スレ>>3を参照。

>>58-63>>165-173「激闘」part2-3因縁の対決に終止符。

>>174 ORIGINAL RIDERS DATA ARMORED G7 オウジャ・オルタナティブ オルタナティブ・ロード

次回予告『最終話』受け継がれし正義part2
325THE OTHER WORLD:03/01/09 23:08 ID:o5VS61aH
第六章後編「受け継がれし正義」
宮殿の中に突入した1号、アギト、龍騎。
1号「皆、気を付けろ。何があるか分からんぞ。」
龍騎「もちろん心得てますって。色々な罠とか各階に強い中ボスとかいるんでしょ?」
アギト「ヤダな、城戸さん。ゲームじゃないんですよ。」
1号と今一緊張感に欠ける?2人。
だが1号の心配を他所に宮殿の中はだだっ広い部屋が一つあり、薄暗い部屋の奥に階段があるだけだった。
そして、3戦士が階段まで辿り着くと、そこは螺旋状に最上階まで続いているようだった。
螺旋階段をひたすら駆け上がる戦士達。薄明かりの中、階段は延々と延びゴールが見えない。
ただ黙々と登り続けるとやがて明かりが見え、最上階に辿り着いた。

最上階は広いフロアに天井が無く吹き抜けで、数十m上空に巨大な舞台の様な祭壇が浮かんでおり、
その更に上に直径数百mはあろう水晶の塊の様な物が浮かんでいた。
そして、だだっ広い部屋に玉座が1つ。そこに2人の男が・・・・・
アギト「!!!!そ、そんなバカな!!なんで木野さんが!?」
玉座に座る白衣の男。そして、その横に立つ木野薫。
1号「津上君、あの男の事を知っているのか?」
アギト「ええ。あの人は木野さんと言う人で、同じアギトなんです。」
アギト「で、色々あって戦ったりもしたけど、俺をかばって死んでしまった筈なんです。でもどうして・・・・?」
1号「なるほど。それで変身の能力を・・・・。だが、何故我々の敵として?」
「!!!!」木野薫はゆっくりと歩きだし、戦士達に近付いて来た。
木野「変身!!」
木野の体は変化を始め、アナザーアギトに変身した。
アギト「間違い無く木野さんだ・・・・・。」
326THE OTHER WORLD:03/01/09 23:09 ID:o5VS61aH
アナザーアギトと戦士達の距離は徐々に縮まってゆく。
龍騎「あれって津上さんの知り合いでしょ?どうすればいいんだ・・・・。」
突然の出来事に戸惑うアギト。目前の敵が人間である事を知り、躊躇する龍騎。
アギト「木野さん。何故なんですか?」
アナザーアギト「・・・・・・・・。」
「木野さん!!」アギトは歩きだしアナザーの前まで行くと、アナザーの両肩をガッシと掴んだ。
「木野さん!!何故なんですか!!」アナザーを揺さぶるアギト。
「誰だお前は?」アナザーの拳がアギトのミゾオチを捕らえた。「うぐっ!!」
そして、うずくまるアギトをアナザーが蹴り飛ばした。
「津上さん!!」アギトを龍騎が受け止めた。
1号「大丈夫か!?津上くん。」
アギト「ええ。大丈夫です。でも何で木野さん・・・・。」

「フハハハハハハッ!!」玉座に座りこちらを静観していた白衣の男が、突然笑い出した。
白衣の男「人間とは脆いものだな。その男は私が命を与え蘇らせた。」
1号「蘇らせただと?貴様は何者なんだ?」
白衣の男「我が名はタナトス。世界を創造し者の一人だ。」
1号「!!何!?貴様は神だと言うのか?」
タナトス「フッ。神か・・・人間のお前らから見ればそうなるな。」
龍騎「お前が神様ならなんでこんな事を!!」
タナトス「フフフッ。お前の信じる神は与えるだけらしいな。与えるのも神なら奪うのもまた神。違うか?」
タナトス「だが、木野から奪ったのは一部の記憶だけだ。残ったのは怒り、悲しみ、憎しみの記憶だけだがな。」
タナトス「さあ、木野よ。見せてやれ。お前の闇が生み出した最強の力を!!」
「うおぉぉぉぉぉ!!」アナザーアギトの周囲を闇が包みだした。
そして、闇がアナザーの体に吸収されてゆくと、アナザーの体色が漆黒に変わり、メキメキと音をたて体が変化していった。
アギト「そんな・・・木野さん・・・。」
3戦士の前に漆黒の禍々しい戦士、アナザーアギト・ダークエターナルフォームが現れた。
327THE OTHER WORLD:03/01/09 23:09 ID:o5VS61aH
アナザー闇は凄まじい殺気を戦士達に放つ。
「木野さん、思い出して下さい。」アギトがアナザー闇に近付こうと歩きだす。
「!!本郷さん・・・・。」しかし、1号がアギトを制した。
1号「君達があの男と戦う事は不可能だ。あの男は俺にまかせてくれ。」
1号「木野とやら、この前の決着を付けよう。」
アナザー闇「・・・・コロス・・・カメンライダー・・・・。」
闇に飲み込まれたアナザーは、既に木野薫の人格を失っていた。
「コロス!!コロス!!コロスッ!!」アナザー闇が猛烈な勢いで1号に襲い掛かる。
だが、1号は相手の動きを見切り、滑らかな動きでかわした。
1号「こっちだ。来い!!トウッ!!」
1号は高く跳躍し上空の祭壇に上がり、アナザー闇も後を追った。
アギト「本郷さん・・・・。」
「大丈夫ですよ。」龍騎がアギトの肩を軽く叩いた。
龍騎「俺、本郷さんのこと余りよく知らないけど、あの人なら何とかしてくれる。そんな気がするんです。」
アギト「・・・そうですよね。よし!!俺達は俺達ができる事をしなくっちゃ!!」
龍騎「そういう訳だ!!神様だか何だか知らないがお前の好きにはさせない。さあ、優衣ちゃん達から奪ったコアを返せ!!」

タナトス「フフフフッ。コアならそこにあるじゃないか。持って行けるなら好きにしろ。」
タナトスは玉座に頬杖をつき、もう片方の腕を上げ指差した。
龍騎「・・・・え?・・・あ、あれ!!」
タナトスが指差したのは宙に浮かぶ巨大な塊だった。
タナトス「そうだ。あれこそが数千に及ぶコアの結合体。『マザーコア』だ。」
アギト「マザーコアだって?いったいコアって何なんだ!?」
龍騎「そうだよ。あんなでっかい物作って、一体どうする気だよ!!」
タナトス「フッ。本来なら人間が知る必要もないが、折角ラグナロクの時を過ごせる貴重な人間達だ。教えてやろう。」
328THE OTHER WORLD:03/01/09 23:11 ID:o5VS61aH
・・・遥かなる昔、この世に存在するものは全てが一つだった。その名を『カオス』と言う。
やがてカオスから幾つもの意志が生まれた。それが我ら『最初の者』だ。
我ら最初の者達は力を合わせ、一つの世界を創造した。その世界を『エデン』と名付けた。
エデンはそれは美しい世界で、長く平和な時が流れた。
だが、あるとき最初の者達の中で対立が起こり、争いを始めた。
やがてそれはエデン全体を包み、ありとあらゆるものが憎しみ合い、争った。
・・・・私はエデンを愛していた。
私は元の美しいエデンを取り戻す為、闇の軍団を率いて最初の者達に戦いを挑んだ。
しかし、私は破れ去り、私の体は消滅した。
その後、収拾がつかなくなった最初の者達はエデンを無数に分割した。
そして、分割した者どうしが干渉できぬ様に間を別次元で埋めた。
それがエーテル界、ミラーワールドもその一部だ。
そして造られたのがお前達の世界だ。つまりお前達人間も元はエデンの一部なのだ。
・・・・滅びた私は人間に同化し、転生を繰り返し力を取り戻した。
私の目的はただ一つ。エデンの再生だ。
エデンを再生する為には純粋なエデンの破片『コア』が必要なのだ。
コアとは即ち魂の結晶。コアを奪った人間達は強い魂の持ち主なのだ。
強い魂は強い引力を持ち、あらゆるものを引き寄せる。
だからこの空間にコアを集めたのだ。
さあ、世界が滅び、そして新たな世界が生まれる様を見るがいい!!

アギト「ふざけるな!!お前の勝手で皆の居場所を奪うと言うなら俺は全力で戦う!!」
龍騎「俺だって人を守る為にライダーになったんだ。世界だって俺が守る!!」
329THE OTHER WORLD ORIGINAL RIDERS DATA:03/01/09 23:13 ID:o5VS61aH
NO.8 アナザーアギト・ダークエターナルフォーム
タナトスに命を与えられ蘇った木野薫の心の闇が生み出した、アナザーアギト最強の姿。
タナトスの策略により負の記憶のみを残された木野が、心を闇で満たす事でフォームチェンジする。
その姿は見る者に恐怖を与えるほど禍々しく、戦闘力も四聖獣と同等かそれ以上である。
本来、光の存在であるアギトであるが、木野自身が生み出した光と闇の関係、表裏一体の力であるため力の反発は起こらない。
なお、闇に身も心も支配されたこのフォームに木野薫の人格は無い。
ジャンプ力90m    パンチ力20t    キック力55t
100m走破力3秒

ダークカリバー
アナザーアギト・ダークエターナルフォームが闇の力で造り出す武器。
その形状は正しく死神の鎌の様で、魂までも切り裂くと言われている。

ダークアサルトキック
地の底より闇の力を召還し、それを纏い敵目掛けてキックを放つ。
その破壊力は100tを越え、受けた者に必ず死をもたらす。
33022:03/01/09 23:57 ID:s/0Kzmr1
THE OTHER WORLD さん、新作楽しませてもらいました!
予想では木野さんと戦うのはアギトで一号と龍騎の初代&最新作コンビが
ラスボスと決戦かな?と思ってました。でも大人の男同士の戦いというのも
いいものですね。最終話もがんばってください。

仮面ライダー Heat on!さん、RXの敵幹部の豪華客演良かったです。
V3ではなくライダーマンがヨロイ元帥と決着をつけたりシンの葛藤描写も
いいですね。スカイライダーは99の技を使うんでしょうか?

皆さんがんばってください。
331仮面ライダー Heat on!:03/01/10 02:59 ID:MO69AwpD
FAINAL stage
ベルフェゴールの門(月面)I/スカイライダー、スーパー1
第47話「国際宇宙開発研究所」

スカイライダー(筑波洋)、スーパー1(沖一也)は、
月面にあるベルフェゴールの門と呼ばれる地獄門に向かうことになった。

ライダーのチーム分けにあたり、最も難航したのがこの月面にある門でもあった。
何故、月面に地獄門があるのかと当初一同は不思議に思っていたが、ARK科学顧問・小沢澄子の話では、
月面にある地獄門を開き、異空間のエネルギーを月より照射し続けることで、
地球全体に異空間のエネルギーフィールドをつくり出すことが可能であり、敵はそれを狙っているとのことだった。

「宇宙に行くなら俺に任せてください。そのためのスーパー1の能力です。」
沖一也ことスーパー1が月面に向かうというのは誰も異存はなかった。
いやスーパー1以外に宇宙に行けるライダーがいるのか、むしろその方が問題であった。
スーパー1以外で宇宙での戦闘経験がある者などがいるハズもなく、
そもそもが他のライダーが宇宙で生存出来るのか、活動出来るのかすら疑問であった。
だからと言って月面の門にスーパー1ひとりで行かせるというのもかなりリスクが高かった。
さすがにARKの援護部隊も宇宙用の戦闘装備はなく、戦闘経験ももちろんなく、
さらにシャトルに大勢の人間が搭乗することは不可能であったため、
月面に向かうチームへの援護はほとんど出来ない状態であったから尚更であった。

ただ、小沢澄子が入手したデータを分析した結果、月面の門にいるショッカー軍団も、
地球上のショッカーと何ら変わりがなく、特に対宇宙用の対策が施されているというわけではない、
というのがせめてもの救いであった。つまり敵と起源を同じくするライダーならば
宇宙で活躍出来る可能性は充分にある、というひとつの推測がそこで成り立った。
332仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:00 ID:MO69AwpD

そこで筑波洋は言う。「ならば俺が行こう。宇宙に出るまでの空からの攻撃は充分予想される。
となれば空での戦闘が可能な俺がいた方がいいだろう。俺なら大気圏外までの飛行も不可能ではないし。
重力低減装置を応用すれば、月面でも能力を損なわずに戦えるかもしれないしな。」
こうして、月面にある門には筑波洋ことスカイライダーと沖一也ことスーパー1が向かうことになる。

ARK極東支部は、滝を中心に月面に出るためのシャトルの手配を至急しなければならなかった。
そこで、多少手間取ってしまったために、2人の出発は6チームの中で最も遅い出発となってしまった。
他のチームが出発するのを焦燥感を持ちながら見送る2人。だがその時間がプラスにもなった。
まずは、念のためにスカイライダーが宇宙でも活躍出来るようにと小沢澄子&結城丈二が立てた、
スーパー1を分析したデータを基にした、スカイライダーの調整プランがARK科学班の手によって進められた。
(小沢本人は氷川G3と共に地底の門の援護に向かっている。結城丈二もすでに砂漠の門へと向かっている。)
それによりスカイライダーの重力低減装置が、重力を低減させるだけでなく、重力を自由に操るものへと改良された。
そのテストなどもこの期間中に行うことが出来たのだった。

滝が手配した、すぐにでも飛び立てるシャトルは、アメリカのネバダ州にある国際宇宙開発研究所にあった。
それはスーパー1が誕生した惑星開発プロジェクトが進められていた場所でもあった。
沖一也を改造した国際宇宙開発研究所のヘンリー博士は、組織への協力を拒んだため殺害され、
その際、研究所も爆破されてしまっていたのだが、その後、研究所自体が再建されていたのだった。
沖一也は当時を思い出し、嬉しいような、悲しいような複雑な心境でもあった。
こうして筑波洋ことスカイライダーと沖一也ことスーパー1は滝と共に、アメリカのネバタ州へと向かうが、
ここまで時間のロストがあったため、月面の門への到着は、地獄門が開ききる直前になってしまうことが計算された。
333仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:02 ID:MO69AwpD

筑波洋、沖一也、滝、ARK援護部隊(地球限定)は空路で目的地へと急いでいた。
だが、アメリカのネバダ州にある国際宇宙開発研究所は、
ARKの動きを察知していたショッカー部隊により、すでに襲撃を受けていた。
だが幸いなのは、現地のARK部隊が米軍の協力を得て、
国際宇宙開発研究所を守るべく応戦しており、まだ内部侵入を許しておらず、シャトルも無事であるということだった。

地上より大部隊で迫るショッカー戦闘員&怪人。地を埋め尽くさんばかりの数である。
それをARK&米軍の総力を挙げた大部隊が迎え撃つ。数十台の戦車が砲撃、火器を手にした兵士達が銃撃戦を繰り広げる。
空からも迫り来るショッカー飛行部隊。ショッカー飛行戦闘員と飛行能力を持つ怪人達が空を覆い尽くす。
それを迎撃する大編成の戦闘機群、戦闘ヘリ部隊。地上からの対空攻撃を行われている。
当然、効き目の低い人類の通常兵器の方が歩が悪いのだが、
それを数で補おうとする作戦のようで、次々と米軍からの援護部隊が到着する。
彼らはショッカーとの戦闘の中、みなが口々に同じことを言う。まるで合言葉でもあるかのように。
「ライダーが来るまで何とか持ちこたえろ!!」「人類を救ってくれるのはライダーだけだぞ!!」
そう言い歩が悪い敵に必死に立ち向かう人々の姿。
334仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:03 ID:MO69AwpD
そして銃弾が激しく飛び交う地上に、姿を見せるひとつの影。
「みんなの気持ちを無駄にはせん!」スーパー1はその跳躍力とスピードで、戦場を舞い、駆け巡る。
銀色のスーパーハンドのパンチで敵をぶっ飛ばし、チョップで敵を裂く。
青色のエレキハンドで3億ボルトのエレキ光線を発射、敵を感電させる。
緑色の冷熱ハンドは右腕から超高温火炎、左腕から極低温の冷凍ガスを発射する。
赤色のパワーハンドの怪力は、敵をまとめて投げ飛ばす。
黄色のレーダーハンドのレーダーアイが武器となり敵を狙う。

空を覆い尽くさんばかりのショッカー飛行部隊の中、急速に接近するひとつの影。
「よく持ちこたえてくれたっ!」スカイライダーは敵の真っ只中に突っ込み、パンチで敵をぶっ飛ばし、キックで敵を叩き落す。
重力低減装置(改良型)で周囲の敵を翻弄し、
さらに、体を回転させて強風を起こす念力返しライダースピンで、空の敵の大群を吹き飛ばす。

次々に倒れていく敵の姿に、ARK&米軍兵士の間から大きな歓声が湧き上がる。
「ライダーだっ!!ライダーが来てくれたぞっ!!」
2人のライダーが現れたことで、ショッカー軍団は体勢を立て直すべく一時撤退する。
だがそれもほんのわずかな時間で、すぐにまたショッカーの襲撃があるのは明白だった。

ショッカーの一時撤退の間、ARK&米軍も戦力の建て直しをはかっていた。
一行としては、今すぐにでもシャトルの打ち上げを行いたい所であったが、
シャトルはまだ最終調整が完全ではないため、わずかな時間を必要としていた。

沖一也は、以前共に働いていた同僚達と再会し、惑星開発用改造人間スーパー1となって時の話を振り返る。
「我々はお前を惑星開発用改造人間にしてしまったことを後悔しているんだ。」同僚のひとりは言う。
「お前自身は後悔はないのか?」
「ああ、俺は今でも人類には無限の可能性があると信じている。人間の能力では限界があって、
次のステップへの扉を開くことが出来なくても、人を越えた能力を持つ俺なら、その扉を開くことが出来るかもしれない。
俺はそうした人類の新たなる階段の扉を開くための礎になりたい、今でも真剣にそう思っている。
人類の次への扉を開くこと、それが俺の親父の願いでもあった。」沖一也は爽やかな笑顔でそう語るのだった。
335仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:05 ID:MO69AwpD
FAINAL stage
ベルフェゴールの門(月面)II/スカイライダー、スーパー1
第48話「カウントダウン」

シャトル打上げのため慌しい国際宇宙開発研究所。そこにはひとりの不審な男の姿があった。
その男は研究所内をうろつき、シャトル打上げのために準備を急ぐ管制室へ向かおうとしていた。
「お前はこんなところで何をしているんだ?ゼネラルモンスター!」その男の背後には筑波洋の姿があった。
筑波洋ことスカイライダーの宿敵・ゼネラルモンスターは研究所職員に成りすまし、研究所内への侵入に成功していた。
だが、感覚面でも優れた能力を持つスカイライダーはその侵入を事前に察知していた。
スカイライダーはベルトイヤーで微弱な音声や遠方の音も簡単に探知し、
さらにはレーダー触角とシグナルによりあらゆる周波数帯の音波や電波を探知することが可能であった。

ゼネラルモンスターはその姿を現し、筑波洋と戦闘になる。
管制室に強引に侵入しようとするゼネラルモンスターを喰い止める筑波洋。そこで筑波洋はその超感覚でさらなる危機に気づく。
蹴りを一発入れ、ゼネラルモンスターに抱きつき、そのまま窓を尽き破り、
ゼネラルモンスターを抱きかかえたまま研究所の高層から飛び降りる筑波洋。
その直後、空中で大きな爆発が起る。衝撃で周囲の研究所の窓が一斉に割れる。
ゼネラルモンスターは、筑波洋に見破られたために、このまま研究所を爆破する自爆テロを敢行しようとしていたのだった。

だがこれで終わりではなかった、ガラスが破れた箇所から研究所内に侵入しようとジャンプする影。
生きていた怪人・ヤモリジン(ゼネラルモンスター)が研究所内へ入り込もうとするのだった。
ヤモリジンにキックをあびせるライダー。スカイライダー(筑波洋)もまた無事だったのだ。
スカイライダーはジャンプ力とスピードを活かし、ヤモリジンの行く先々へ先まわりし侵入を阻止する。
ヤモリジンは侵入を後回しにし、スカイライダーと対決することにする。襲いかかるヤモリジン。
研究所の周辺を飛び交い、拳を交えるスカイライダーとヤモリジン。
そしてスカイキックで致命傷を負ったヤモリジンは再び研究所ごと自爆しようと企てるが、
これもスカイライダーに阻止され、空中で爆発四散、無念の最後を遂げる。
336仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:06 ID:MO69AwpD

シャトルの打上げ準備も整い、シャトルに乗込む筑波洋と沖一也。
だがそこに再びショッカーの大群が現れる。その数は前回の襲撃を上回る程であった。
「クッ、やはりこのタイミングで仕掛けてきたか!」
滝はある程度このことを予想していた。ライダーがシャトルに乗り戦闘に参加出来ない、
打上げの瞬間こそが、全く無防備になる時であり、襲撃の最大のチャンスでもあった。

空からはショッカー飛行戦闘員&飛行能力を有す怪人が空を埋め尽くし、
地上からは地を埋め尽くさんばかりの武装戦闘員&怪人が押し寄せる。
ショッカーの襲撃に応戦するARK&米軍。
通常兵器のため敵に大ダメージを与えられないという不利な状況の中、
数で対抗し何とか持ちこたえるが、次第にショッカー軍団に押されはじめる。
迎撃用の戦闘機は空中で爆発炎上し、戦闘ヘリも撃墜される。
地上の戦車は怪人の熱戦を浴び高熱により溶かされ、爆発音と共に兵士達が吹き飛ばされて宙を舞う。

形勢不利の中、必死で堪えるARK&米軍。
シャトルの打上げに失敗すれば、人類の命運は尽きてしまう。シャトルの打上げを成功させなければならない。
その想いを胸に必死に戦う人間達。
その時、低空・短距離用の4連装対地ミサイルランチャーが敵の一群を吹き飛ばす。
爆煙の中より姿を見せるG4。装着しているのは、再び滝一也であった。
「やはり、いざとなればこいつを使わざるえんな」
G4は前回使用時より、G3-X並に性能をおとし装着者にかかる負担を軽減することで、
短時間であれば命に別状なく装着出来るように改修されていた。
GM-01改4式で向かって来る敵を撃ちまくるG4、撃ち抜かれた敵がバタバタと倒れていく。
337仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:08 ID:MO69AwpD

G4の出現で一時盛り返すARK&米軍であったが、その圧倒的な攻撃力の前に、再び旗色が悪くなる。
G4も敵群の攻撃を受け、装甲は敵だらけになり、目のところにはヒビが入っている。
「クソッ、性能を落としたコイツではこれが限界か!」それでもしぶとく持ち堪える滝。

一部防衛線を破られ、シャトルに向かってくる怪人と戦闘員達。
地上と空から群れをなし迫り来る怪人と戦闘員軍団。
シャトルに向かい空中から急降下してくる敵が次々と爆発炎上していく。
地上の敵も、続々と断末魔と共に爆煙を上げる。
スカイライダーとスーパー1の姿がそこにはあった。
「馬鹿野郎!!お前らが降りちまったら意味がねえだろ!!」怒鳴る滝(G4装着)
「やはりみなを放っておくはおけませんからね」と2人のライダー。
地上では赤心少林拳を応用した技の数々を繰り出すスーパー1。
跳躍を上手く使い、空間を利用した殺法が敵に炸裂する。
空では体を回転させて強風を起こす念力返しライダースピンで、
敵の大群を吹き飛ばすスカイライダー。残る敵は近接技で仕留める。
338仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:10 ID:MO69AwpD

敵の大群を蹴散らすスカイライダーとスーパー1。
だが、スーパー1の前には宿敵・メガール将軍が現れる。
もともとは人間の科学者・奥沢正人であったメガール将軍。婚約者もいたが、城南大学から国際宇宙研究所へ派遣され、
惑星開発用改造人間に改造されたが、手術が失敗し、変身後の体は醜い物になってしまった。
自殺しようとしたところを帝王テラーマクロに招かれ組織の一員となり、人間への復讐に燃えていたのだった。
スーパー1とメガール将軍は交戦する。
「スーパー1よ、貴様は憎くないのか!?お前をそのような姿に改造した、身勝手な人間達が!!」
「憎いぞ!俺は憎いぞ!!俺をこんなにも醜い姿にしてくれた人間達が憎い!!」
メガール将軍は自らの復讐心に燃え、怪人・死神バッファローへと変身する。
確かに国際宇宙開発研究所のかっての同僚達も、
惑星開発用改造人間のプロジェクトは忌まわしい過去として封印したがっていた。だがスーパー1こと沖一也は言う。
「俺は人間には無限の可能性が広がっていると信じている。人類がその可能性を掴み取るために
俺は惑星開発用改造人間に自らの意思でなったのだ。俺は人間と人間の可能性を信じる!!」
激闘の末、スーパー1は死神バッファローへスーパーライダー閃光キックを放ち、敵を倒す。

「時間がないぞ!!急いでシャトルに戻れ!!」スカイライダーとスーパー1に滝の言葉がとぶ。
だが敵の軍団はまだ多数残っていた。
さらにスーパー1の前には、帝王テラーマクロが立ちはだかる。
カイザーグロウ像の血を浴びて不死身の体を手に入れていたテラーマクロ。
そして、怪人・カイザーグロウの正体を現してスーパー1に決戦を挑む。
シャトル発射まで時間がない中、強敵カイザークロウと戦うスーパー1。
不死身となったカイザークロウの前にはスーパー1の攻撃が通用せず、
逆に敵の攻撃を受け続けることになるスーパー1。
だが、テラーマクロがカイザーグロウ像の血を浴びる時に、右肩に一羽の烏が止まっていたため、
そこが弱点となっていることを見抜くスーパー1。
右肩にスーパーライダー月面キックを放ちテラーマクロを倒すのであった。
339仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:10 ID:MO69AwpD

「もう時間ギリギリだ、間に合わないぞ!急げ!!」滝の声が2人のライダーをせかす。
だが敵の大群は、まだ攻撃の手をゆるめることなく襲いかかる。
このまま2人のライダーがいなくなれば、シャトルが破壊されるのは間違いがなかった。
滝はシャトルの打上げをこのまま中止して、敵の撃退に専念すべきか迷う。
だが、月の地獄門が開ききるまで時間の猶予はさほどなかった。

その時「滝さん、俺に考えがあります!シャトルをこのまま打上げてください!!」とスーパー1こと沖一也。
「俺達は空の敵を一掃しますから、滝さんは地上の敵を抑えてください!!」とスカイライダーこと筑波洋。
スーパー1はそう言い、ジャンプして空にいるスカイライダーと手をつなぎ、
2人揃って体を回転させて強風を起こす念力返しライダースピンで敵群を吹き飛ばす。
さらにスーパー1は回転している最中、そのままつないでいた手を離し、
自らのカラダをブーメランの刃として、空の敵の大群を次々と切り裂いていく。

シャトルは発射のカウントダウンに入っていた。

スーパー1もスカイライダーもすでにかなり傷ついていたが、この戦法を何度も行い、
空の敵の数が相当数減りはじめていた。そこへタイミングよくシャトルが打上げられる。
2人のライダーはギリギリまで空の敵を牽制する。
「沖君、そろそろいくぞっ!!」「はい!筑波さん!!」
スーパー1がジャンプしたところをスカイライダーがキャッチ、そのまま飛行。
空を突き進むシャトルにタイミングをあわせて、側面へと飛び移る。
そこから先はスーパー1が主導で、スカイライダーを保護しながら、
シャトルの側面に貼り付いたまま宇宙へと出ることになる。
「本当にこれでいけるのか?」
「この方法で大気圏に突入したことがありますから。逆もまた可能なハズですよ」

空に消えて行くシャトルを見つめる滝一也。
「どうしてこうライダーって奴は、どいつもこいつも無茶ばかりするかね」
そしてふと思い出したように言う。「そんなことが出来るなら先に言えよ・・・」
340仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:12 ID:MO69AwpD
FAINAL stage
ベルフェゴールの門(月面)III/スカイライダー、スーパー1
第49話「ベルフェゴールの門」

シャトルは月面へと辿り着く。月上陸の時点で早くもショッカー迎撃部隊の攻撃がはじまるが、
そこはスーパー1が水を得た魚の如く、赤林少林寺を活かした技で敵を次々を葬る。
スカイライダーもまた慣れない月面での戦闘であったが、重力低減装置を上手く使って敵を翻弄する。
周囲の重力を自在に使えるという能力は、ある意味、無敵の戦いぶりであった。
敵の攻撃もすべて、超重力下でスカイライダーに届く以前に地面に落ちるか、
重力低減でスカイライダーを大きく外し上空に反れていくか、のどちらかであった。
近接戦でも、周囲の重力を自在に操ることで、敵は思うように動けず、
スカイライダーに触れることすら困難な状態であった。
だが、問題は2人のライダーが今までの戦闘で相当傷つき、エネルギー消費も激しいということであった。
さらに月の地獄門が完全に開ききるまでには、時間があまり残っていないということもあった。

次々と襲いかかる敵を蹴散らし先へ進むスカイライダーとスーパー1。
その2人のライダーの前に、スカイライダーに宿敵・魔神提督が現れる。
スカイライダーは時間が無いのを気にして、スーパー1を先に行かせる。
「まさか、こんな所で戦うことになろうとはな、魔神提督!」
「私と月との関係は深い、むしろ打ってつけの場所だと思うがね、筑波洋、いやスカイライダーよ!」
魔神提督は以前から傷を負っても、月の光りで傷を癒すことが可能であった。
月は魔神提督のエネルギーの源でもあったのかもしれない。
341仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:13 ID:MO69AwpD

魔神提督は自らの腕を飛ばし、スカイライダーを襲う。
スカイライダーは重力低減装置を使い、その攻撃を止めようとするが、魔神提督には効かずに、
魔神提督の腕がスカイライダーの首を掴み、のど輪のような状態になり、そのまま首を締め上げる。「クッ!!」
魔神提督はすでに8割方開きつつある地獄門の前に、
さらに自らの力の源・月の力を借りて、強大な力をつけつつあった。
それはスカイライダーの重力低減装置の力をも無効化してしまう程のものであったのだ。

ピンチのスカイライダーこと筑波洋にはその長い戦いの歴史が走馬灯のように甦る。
家族を組織に殺され、自分もハンググライダーで飛行中に組織に追われる志度敬太郎博士を発見、
救出したが、その報復としてハンググライダー部の仲間を皆殺しにされてしまう。
さらに自身も重傷を負わされ、志度博士とともにアジトに連れ去ら、志度博士の手により改造人間として蘇った。
脳改造を施されなかった筑波洋は変身して、世界の平和の為に組織に反旗を翻した。
死んだと思っていた母親は、生きており組織の囚われの身となっていたが、
これもまた助け出した直後に組織に殺されてしまった。
筑波洋ことスカイライダーもまたこうした悲しみの歴史を断ち切るため、最後の力を振り絞る。

スカイライダーは力の限りを出して、魔神提督の腕を振りほどく。
そこへ魔神提督のはき出す毒がスカイライダーを襲う。それを横に飛びかわすスカイライダー。
懐へ入り込んで、パンチ、キックを放つがことごとく防御されてしまう。
だがスカイライダーは先輩ライダー達との特訓で編み出した99の技を次々と使い、
死闘の末、最後はスカイキックで魔神提督を葬り去るのだった。
342仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:19 ID:rPf+PnVE

先を進んだスーパー1。月門のクレーターにある、月面の門・ベルフェゴールの門に辿り着く。
だが、そこでスーパー1を待ち受けていたのは、
宿敵・悪魔元帥、魔女参謀、幽霊博士、鬼火司令、妖怪王女の五人衆であった。
妖魔術を使い、さらに装備する鞭でスーパー1を襲う魔女参謀。トリッキーな攻撃を行う妖怪王女。
幽体を自由に操り攻撃する幽霊博士。電磁エネルギーを火炎に変えて、杖から発射する鬼火司令。
そして稲妻電光剣で光線を発射する悪魔元帥。
5人を相手に苦戦するスーパー1。だが、ここでも敵の連携の悪さがスーパー1のつけいる隙となる。
悪魔元帥が放つ光線と鬼火司令が発する火炎をかわし、それが幽霊博士、魔女参謀、妖怪王女らにあたり、
敵を同士討ちさせるスーパー1。その隙に、悪魔元帥と鬼火司令に一撃を与える。
さらに敵5人は怪人体となり、スーパー1を襲う。
魔女参謀はマジョリカに。幽霊博士は怪人・ゴールドゴーストに。鬼火司令はオニビビンガに。妖怪王女はサタンドールに。
そして悪魔元帥は怪人・サタンスネークへと変身しその正体を現す。

傷つき苦戦するスーパー1。
だが、人間と人間の可能性を信じ、その未来のために戦うスーパー1は、最後の力を振り絞って反撃する。
まずオニビビンバとサタンドールに、体を敵に対して水平にして、両足を開いて二体の敵にキックする、
スーパーライダー水平線キックを放ち2体を倒す。
次にゴールドゴーストを、両足キック、そのあと背面ジャンプで反転して両足キック、
これを五回繰り返した後でとどめのキックを決める、スーパーライダー天空連続キックで倒す。
さらにサタンスネークの持つ稲妻電光剣を奪い、マジョリカにとどめを刺し、
最後に、サタンスネークも稲妻電光剣でとどめを刺すのでだった。
5人の敵をなんとか倒したスーパー1だったが、自らもまた傷つき倒れる。(当然だが変身は解けない)
343仮面ライダー Heat on!:03/01/10 03:20 ID:rPf+PnVE

満身創痍でスーパー1の後を追うスカイライダーは倒れているスーパー1を発見する。
意識を取り戻したスーパー1は、スカイライダーと共に月面の門に向かう。
門はすでに9割近く開いており、中からは目も眩むばかりの光りが放たれ、異空間のエネルギーが流出していた。
「どうやらここが最後のようだな」「早いところ片付けてしまいましょう」
そう言いベルトのエネルギーを全開にし、エネルギーを放出、門に逆流させるスカイライダーとスーパー1。

月面にとてつもなく巨大なエネルギーの柱が立ち、それは地球上からでも視認出来る程であった。
それを地球で見ていたARK&米軍は、大歓喜となる。「これで地球は救われた!!」と。
それを見ていた滝。「必ず帰って来いよ、待ってるからな」


そして、光の牢獄に閉じ込められているタケトの元に金色に光る2人の幻影が現れ、
金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していく。
「ちくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!!さっきから一体なんだってんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
悲しみにくれるタケトの絶叫が止むことはない。

そしてすべては終局を迎えようとしていた・・・。
344仮面ライダー Heat on!:03/01/10 04:50 ID:AmhkmWk7
FAINAL stage
第50話「師匠」

17人のライダー達が、6箇所の地獄門を破壊するために、6チームに別れ行動していた頃、
1号ライダーこと本郷猛は、タケトを救い出すべく、その居場所の手がかりを探していた。
ARK科学班の分析によれば、地獄門と類似したエネルギー反応を示すポイントがあり、
そこがタケトが囚われている別空間への入口ではないかと推測されていた。
そこが入口であったとして、普通の人間では入って行くことが出来ないが、
敵と起源を同じくする仮面ライダーであれば、そこに侵入することもまた可能であろうという分析もなされていた。

タケトは自分がショッカーに改造され、脳改造を施される前に、ライダーの交感テレパシーを使い、
直接脳に呼びかけ自分を目覚めさせてくれた、そしてライダーの力の使い方を教えてくれた、
本郷猛を自分の師匠だと思い、尊敬し、慕っていた。
タケトにとって本郷猛は、師であり、先輩であり、父親であり、兄であり、仲間であり、友であり、
他のライダーの先輩同様かけがえのない存在であった。
タケトよりそのことをいつも聞かされていた恋人のミサキは、
タケトのそうした気持ちを涙ながらに本郷猛に伝え、タケトのことを助けてあげてくださいとお願いするのだった。
本郷猛は力強く頷き、ミサキに必ず助け出すと約束するのだった。
345仮面ライダー Heat on!:03/01/10 04:51 ID:AmhkmWk7

本郷猛はタケトを救出するべくそのポイントへ単身向かう。
だがそこには既に本郷猛の動きを察知していたショッカー軍団が待ち構えていた。
新サイクロン号を駆り、戦闘員達を蹴散らす本郷猛。
そして仮面ライダー1号に変身する「ライダー、変身!」「トゥ!」
宙を舞う1号。技の1号と呼ばれるだけあって、その多彩な技で怪人を蹴散らしていく。
さらにサイクロンカッターで大勢の敵を瞬時に切り裂いていく。

周囲の敵を撃退した1号は、いよいよ別空間の中へと進んでいく。
そこはだだっ広い真っ白な空間で、はるか前方に光球の中に閉じ込められているタケトの姿があった。
「本郷さぁぁぁぁぁぁん!!!!!」タケトは1号ライダーの存在に気づく。
「タケトっ!!今助けてやるからなっ!!」タケトの元に近づこうとする1号。
だが、その前に立ちはだかったのは宿敵・死神博士と地獄大使であった。
「このまま行かせる訳にはいかないのだよ、仮面ライダー」死神博士の冷静な声。
「貴様との因縁もここで終わりにしてくれるわっ!!」血気盛んな地獄大使。

死神博士はイカデビルへの正体を現し、地獄大使もまたガラガランダの正体を現す。
イカデビルとガラガランダの鞭が四方八方から1号ライダーを襲う。これを飛びかわす1号ライダー。
ガラガランダの懐へ上手く入り込み、接近戦に持ち込もうとするが、後ろからイカデビルの鞭が1号を捉える。
そして動けなくなった1号を容赦なくガラガランダの鞭が打ちつける。傷つきダメージを負う1号。
346仮面ライダー Heat on!:03/01/10 04:52 ID:AmhkmWk7

「本郷さぁぁぁぁぁぁん!!!!!」遠くよりただ見ていることしか出来ないタケトは苛立ちを覚える。
すでに17人のライダー(+シャドームーン)を失ってしまったことを知っているタケトは、
師匠・本郷猛だけは失いたくない、その気持ちで胸が張り裂けんばかりであった。
光球の中で涙を流しながら、本郷猛の名を呼び続けるタケト。

ピンチの1号は苦しみの中でタケトの声を聞く。その声に応えるべく、立ち上がる1号。
首にイカデビルの鞭が巻きついたまま、空中へジャンプ、
1号を狙っていたガラガランダの鞭はイカデビルを打ちつける。
イカデビルの鞭が揺るんだところを脱出することに成功する。
そしてイカデビルに蹴りを入れ突き飛ばし、イカデビルはその先にいた
ガラガランダに体当たりするカタチになり、両者倒れこむ。
そこへ1号のライダーキックがガラガランダに決まり、
ガラガランダは地獄大使の姿に戻り「ショッカー軍団、バンザーイ!!」と叫びながら倒れ、爆死する。
残るイカデビルも1号ライダーのライダーきりもみシュートで投げ飛ばされ、爆死する。

死闘に傷ついた1号ライダーはタケトの元に歩み寄る。涙を流して嬉しそうな顔をするタケト。
タケトには師匠・本郷猛が無事でいてくれたことが何より嬉しかったのだ。
だが、非常にもそこに大首領の仲間・ミカエルが忽然と姿を現す。
そして、傷ついた1号ライダーを打ちのめす。
347仮面ライダー Heat on!:03/01/10 04:54 ID:AmhkmWk7

「感動の再会の所、申し訳ないんだがな。貴様にも異空間を放浪していただこう。
そうしなければ、我々の計画も支障をきたしてしまうのでね。悪く思わないでくれたまえ。
これからこの空間を閉じるのでね、異空間の旅を楽しんで来てくれたまえ。」
ミカエルがそう言うと、地獄門を破壊した時と同じエネルギーの柱が、その空間に広がりはじめる。
そうしてミカエルは光球に閉じ込められたタケトと共にこの場を離れようとする。
が、その時、1号ライダーは最後の力を振り絞ってミカエルを後ろから羽交い絞めにする。
「なっ!馬鹿な!!」「どうせならその旅とやらに付き合ってもらおうか!」

「本郷さぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
「タケト、俺には見えるぞ、お前の勝利する姿が。後はまかせたぞ、タケト。」
「師匠っっっっっっっっっっ!!!!!」
タケトの光球だけがその空間の消滅を逃れ、離脱する。
1号ライダーはミカエルを羽交い絞めにしたまま、広がっていくエネルギーの柱に呑み込まれていく。
348仮面ライダー Heat on!:03/01/10 04:55 ID:AmhkmWk7

タケトは現実世界に戻って来ていた。そして泣き崩れるタケトの前に、金色に光る本郷猛の幻影が現れる。
「タケトよ、1号ライダーの技とその能力のすべてをお前に預けよう。
そして、俺の魂(SPIRITS)をお前に託す。お前ならきっと出来るはずだ。」
そう言うと本郷猛の幻影は金の光球となって、タケトの胸(ハート)に同化していく。
と同時にタケトを閉じ込めていた光りの牢である光球が消滅していく。
「本郷さぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
「師匠っっっっっっっっっっ!!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
悲しみにくれるタケトの絶叫が止むことはない。その悲しい叫びだけがいつまでも響き渡っていた。

そしてすべては破滅を迎えようとしていた・・・。
349仮面ライダー Heat on!:03/01/10 05:08 ID:AmhkmWk7
いよいよ残り2話で終了です。嬉しいような寂しいような。

スカイ&スーパー1編
・この2人は単体で宇宙出れそうですが、それだと面白味があんまないのでこういう話にしました。
・99の技は名称だけ入ってましたね(汗
・この際、剣聖ビルゲニアと査察官ダスマダー大佐も入れて全部幹部制覇すればよかったと思う今日この頃。
<そのうち修正してHPなんかで出すかも?

1号ライダー編
・最終回3部作に入っちゃっているので、それっぽい雰囲気がなくてスマソ

龍騎のEPISODE FINALのビデオ観て
やはり龍騎もやりたかったなと思う今日この頃
350名無しより愛をこめて:03/01/10 08:51 ID:QJGn6Zoo
防止!
351名無しより愛をこめて:03/01/10 08:51 ID:Io+ptx9p
ココは見とかなきゃ孫の代まで損するよ!
http://digikei.kir.jp/index.html
352名無しより愛をこめて:03/01/10 18:36 ID:8/SqbIlv
Heat on! 、もう最終回なの?
楽しみが1つ減っちゃって残念。
最終回までがんばってください。
今回のも激しい戦いだったね。
一番気になるのはシャドームーンだったり
やっぱ味方になるんですか?

THE OTHER WORLDも久々だね。
まさか木野さんがあんな役回りで出てくるとは!
パワーアップ木野さんと1号のバトル期待してます
これももうすぐ終わっちゃうんだよな。


353名無しより愛をこめて:03/01/10 22:08 ID:sJm4g1vB
仮面と力
13話「再生、強化、爆発」

バルバと2号の戦い、それはあまりにも圧倒的で悲惨な物だった
2号の攻撃は全て通用しなかったのだ、
決死の覚悟ではなった噛み付きですら・・・・・・・
そして2号はバルバのツタによって猿轡をされ、両手を刺され、
足を束ねて巻きつけられ、全身を穴だらけにされた
そんな状況でも2号の命は消えず、その心は戦いを捨ててはいなかった
その2号に今、更なる何かが目覚めようとしていた
2号「ぅうぅぅうおあおあおあおあおあおあおあおああああ!!!!!」
骸のように力無きその体からは想像できないような咆哮を2号はあげた
まるで悪魔のような、この世の物とは思えない凶悪な声を
ブチブチブチッ ビシュルル
その咆哮と共に2号は開脚し、自らの足を拘束するツタを引きちぎった
次にその手を大きく振り、手が切り裂かれるのを承知の上で手の拘束を外した
バルバ「・・・・・・・!!」
動揺がバルバに走った、2号のその行為、
ズタズタの足首と手、穴だらけの体、輝きを失った目
その骸のような身体から発せられる強烈な殺気
2号「・・・・・・・・・・・・・。」
何も言わず2号は手を目の前で交差させた、
その動きにバルバの身体が一瞬震える
バルバ「!」
2号「・・・・・・はっ!」
ビュッ と風を切る音と共に2号はその腕を開いた
その瞬間、腰にあるベルトが輝き,そこから緑色の光がはなたれた
光はベルトを中心に2号の体を走り、全身を繭のように包んだ
354名無しより愛をこめて:03/01/10 22:10 ID:sJm4g1vB


2号が繭になってから約7秒がたった、その7秒は
まるで永遠のように長く感じられた、
隙だらけ、2号に何が起こったのかは解らないが、その姿は全くの無防備だった
しかし、そんな状況でもバルバは一切攻撃を仕掛けなかった
恐怖という感情がバルバの攻撃・・・いや、バルバの動きそのものを封じたのだ
ピシッ
バルバ「?」
ビシビシッ  ビキッバキッ ギシッ ベキッッッ
ガラスにヒビが入るような音が周辺に響き、繭にヒビが入る
繭「ふう〜っ!!」
クウガ・バルバ「!!!」
その繭から深く、重く、息を吐くような声が漏れた
その声は間違いなく仮面ライダ―2号の声だった
繭「・・・・・・・・・・・。」
クウガ「い、一文字さん?」
再び沈黙した繭にクウガが心配そうに問いかける
繭「・・・・・・・破っ!!!!!」
沈黙していた繭からまるで雷のような一声が発せられた
その瞬間、繭は凄まじい閃光と共に木っ端微塵に砕け散った
バルバ「くっ!!」
クウガ「おわあぁ!!」
砕けたときの衝撃と破片と轟音が二人を襲う、
辺りに土煙が立ち込めその中心には2号が立っていた、
その体はさっきまでの骸のような姿ではない、
手や足首の傷も身体の穴も全ての傷が再生し、痕すら残っていない
他にも全身の筋肉が隆起し、目は真っ赤に輝き鬼のような眼光を放っていた
そして一番の変化は、手と足がまるで血に染まったように赤く変色していることだった
355名無しより愛をこめて:03/01/10 22:13 ID:sJm4g1vB
クルリと身体をバルバへ向け、2号はクラウチングスタートの姿勢をとった
2号「第二ラウンドォ!」
バルバ「!」
そう叫ぶと2号はバルバへ向かって一気に突進した、その距離約50cm
間合いを見計らうと、2号は自らの拳を振り上げ、頭に向かって手刀を落とした、
その手刀が頭に直撃する寸前、ギィンという音と共に左手のツタがそれを止めた
ギリッギリリッ ツタが軋み、ちぎれそうになる、バルバは自らの敗北、死を悟った、
2号はツタから手を離し、身体を大きくひねり脇腹へ向かって一撃を打った
バルバ「・・・ふっ!!!」
拳が当たる寸前、バルバは2号に向かって息を吹きかけた、
それには花粉のようなものが混ざっており、吐息を金色に輝かせた
甘い香りが2号の鼻を通り、感覚が一瞬だけ麻痺した
その隙にバルバは約10メートル後ろへ跳躍&疾走した
2号「待てぇっ!!」
感覚が戻り、2号が後を追おうとした時、そこには誰の姿も無かった
その光景を見て2号は口惜しそうに手を握った
2号「・・・・・帰るか。」
ふうっと溜息を吐いて2号が帰ろうとした時後ろから奇妙な音がした
2号「誰だ!?」
そこにいたのは半死半生の戦闘員だった、その手にはスイッチが握られている
戦闘員「・・・・・ギッ・・ギギッ・・・・・。」
2号「き、貴様!!!」
その手に握られているスイッチ、それが何なのか2号は一瞬にして理解した
最後の手段、自爆スイッチ、全身に緊張が走る
356名無しより愛をこめて:03/01/10 22:14 ID:sJm4g1vB
戦闘員「ギィー――――ッ!!!」
2号「五代君!!!」
クウガ「はい!」
スイッチが押される瞬間、2号はクウガに駆け寄り、
その身体を抱え全力でジャンプした
ベルトは高速で回転し、全身、特に脚にエネルギーが集中する
クウガ「〜〜〜〜〜〜っ!!!」
クウガの痛めた身体を強烈なGが襲う
跳躍した距離は約50メートル高度約30メートルだった
勢いが緩やかになった時、バッという音と共に2号の背中から大きい羽が生えた
その羽は飛蝗の羽そのものだった、
2号はその大きい羽を力強く羽ばたかせた、
その瞬間二人の身体は一気に加速し、基地のあった場所から数秒で離れた
ゴオォォォォォォン!!! 巨大なきのこ雲が上がり、轟音が響いた

続く
357名無しより愛をこめて:03/01/10 23:41 ID:Oyu3vAqS
>>354
あのう…まさかこのパワーアップまで旧2号スタイルだったのですか?
本編でも歴代コミカライズでもいまいち決定的なビジュアルイメージのない
新2号への強化を改めて描かれたって事でしょうか?
いや、ド迫力で良いなと思ってるんですが。
358THE OTHER WORLD:03/01/11 00:26 ID:kqiYvcRD
>>22さん&352さん
レスありがとうございます。
最後ですので良いシーンが書けるようにがんばりたいと思います。

>>Heat on!さん
スカイ&スーパー1良かったです。
いよいよ最終回ですね。全てのライダーの魂を受け継いだヒートの活躍に期待!
でも読んだら終わっちゃうんだよな・・・・・・

>>仮面と力さん
なんか「スゲ〜!!」と言うのが感想です。(w
このシリーズ結構好きで以前から読ませてもらっていたのですが、
ここに来てテンション上がってますね。(w
でも面白いです。次回も期待してます。
パワーアップ2号は自分の頭の中ではU.S.Aデザインの2号って感じです。
359名無しより愛をこめて:03/01/11 10:19 ID:pkDtCyDY
>>357
>新2号への強化を改めて描かれた
旧2号から新2号への強化は、改造手術説や特訓説など色々な説がある中で
自分は少々身勝手ながら新しい表現を使わせていただきました
>>358
レスありがとうございます、嬉しい限りです♪
360名無しより愛をこめて:03/01/11 12:49 ID:KiFDNGKx
2号のパワーアップをこんな風に表現するなんて
羽が生えてきたのは正直驚いたぜ。
1号もこんな風にパワーアップすんの?
361名無しより愛をこめて:03/01/11 19:25 ID:UJIq3MzO
>>360
>>1号もこんな風にパワーアップすんの?
はい、そのつもりです
362仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:08 ID:jD5rapic
FAINAL stage
第51話「ベルゼブブの門」

タケトは深い悲しみに暮れていた。
師を、先輩を、仲間を、友を、19人も失い、とうとう自分ひとりになってしまった。
その喪失感、心に大きく空いた穴を埋めることは出来なかった。

俺は全くダメな奴だ、、、
結局、俺は何も出来なかったじゃないか、、、
今までだってずっとそうだった、、、
いつも本郷さんやみんなに助けられてきた、、、
自分ひとりじゃ何も出来なかった、、、
みんながいてくれたからこそ今まで俺はやってこられたんだ、、、
だけどみんなはもういない、、、いなくなってしまった、、、俺をたったひとり残して、、、
俺はこの先どうしたらいいいんだ?
みんながいなくなってこの先やっていけるわけないじゃないか、、、
俺は一体どうしたらいいいんだ?
俺は全くダメな奴だ、、、
悲しみで気が狂いそうだ、、、

肩を落とし、うつむき、泣きながら街を彷徨うタケト。
タケトの消息はそのままわからなくなってしまう。


19人のライダーを失った人類の前に、ショッカー大首領こと仮面ライダー零号は、人類の滅亡を提示する。
暗雲が空を覆い、雷鳴が轟く。
そして、人々の前にその姿を現す、高さ数千メートルにはなろうかという、巨大な地獄門。
それは空間の歪で大首領と共にあった、地球最古の地獄門・ベルゼブブの門であった。
何故これほどまでに巨大化し、空間の歪みから現実の人間の世界に現れたのか?
大首領は地獄門の前に浮遊しながら、天からの声がすべての人間に語りかけるのように言う。
363仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:09 ID:jD5rapic

「すべては、はじめから仕組まれていたことだ。
何故、ライダーや人間達に6箇所の地獄門の場所を教えたと思う?
何故、多くの同胞達の犠牲を承知の上で、ライダー達と戦わせたと思う?
すべてはこの時のためなのだよ。
ライダーに敗れた我が同胞達の魂魄をこのベルゼブブの門に吸収させて、巨大化し、
人間の世界に出現させることが目的でだったのだよ。
これだけの大きさならば我らが人間の世界で活動するためのエネルギーフィールドは充分につくられる。
最初から二段構えの計画であったということだ。
そして諸君らの頼みのライダーはもういない。ただひとりを除いてな。」
そう言い高笑いをする大首領。その声は天からいつまでも響き渡る。

最後の地獄門は、その扉を徐々に開きつつあり、
隙間からは異空間の青白いエネルギーが大量に放出され、地上を照らしはじめていた。
ベルゼブブの門を破壊するべく総力を挙げて立ち向かう、国連認定の連合軍。
空からは戦闘機の大編隊、地上からは戦車の大部隊、海からも連合艦隊が、門に向かって総攻撃をはじめる。
だが、人間の兵器は全く効かない。
そして地獄門から光りが放たれ、一閃しただけで、すべての兵器を一瞬にして呑み込み蒸発させてしまう。
再度地獄門が一閃すると、街が光りに呑み込まれ一瞬にして蒸発してしまう。もはや人類に成す術はなかった。
364仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:11 ID:jD5rapic

街を逃げ惑う人々、群集。その逃げ行く方向とは逆に向かうタケトの姿があった。
肩を落とし、うつむき、周囲には何の関心も持たず、あてどなく彷徨うタケト。

「チッ!こんなところに嫌がったか!」タケトのことをようやく探しだした滝達。
ライダーの援護のため、各地に散っていたARK極東支部のメンバーは、
ミッション成功後すぐに日本に戻って来ていた。
だがすでにすべての戦力を使い切っていたARK極東支部にもはや戦う術はない。
「この一大事になにやってるんだ!お前!!」怒鳴る滝。

「ダメなんです、俺もう戦えません、、、」滝から目を反らしたまま言うタケト。
「俺、今までずっとライダーの先輩達に助けられて、これまでやってきました、、、
でももう先輩達はいないんです、、、俺は俺ひとりの力じゃなにも出来ないんです、、、
自分でももうどうしていいのかわからないんですっ!!」

「馬鹿野郎っ!!」滝の熱い拳がタケトの頬を殴りつける。後ろに倒れるタケト。
「お前はあいつらがどんな気持ちで地獄門に向かったのかわからないのかっ!!
どんな気持ちでお前に後を託したのかわからないのかっ!!
そんなことならな、ライダーなんかやめちまえっ!!!」激昂する滝。

そして一緒にいた小沢澄子は言う。
「確かに、あの敵とあなたが戦って勝てる可能性は低いかもしれないわね。
戦うのはあなただし、あなたに戦ってくださいと言う私達は勝手なのかもしれない。
でも、私なら、戦わないで死ぬよりは、戦って死ぬ方がまだ気分いいはね。」
365仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:11 ID:jD5rapic

かって共にコンビを組んで戦っていた氷川は言う。
「僕には神城さんに戦ってくださいとは言えませんが、でもこれだけは言わせてください。
神城さんはひとりじゃありませんよ。僕達がいるじゃないですか。
確かに僕達はライダーじゃありませんし、神城さんの苦しみや悲しみは背負うことが出来ません。
でも、僕達は神城さんと共に戦ってきた仲間です。決してひとりなんかじゃありません!」

ライダーと共に戦い続けて来た一条は言う。
「そうだな、私達は君がライダーの仲間を想う様に、君を私達の仲間だとずっと思ってきた。
君は決してひとりなんかじゃない。それにライダー達がいなくなってツライのは君だけじゃない。
ここにいるみんながツライんだ。それでもいつか彼らが帰って来ると信じている。
そしていつか彼らが帰って来るこの世界を守らなくてはならないと思っているんだ。
彼らが帰って来るその日のために。」

そして一緒にいたミサキは言う。
「タケト、、私だってあなたをあんな強い敵と戦わせたくはないわ、、
でも、このままだとみんな死んでしまうのよ、、
あなたが大好きなここにいるみんなも死んでしまうのよ、、、
あなたのことをこんなに大切に思ってくれている人達もみんな死んでしまうのよ、、、」

再び滝は言う。
「あいつらは今はいないが、あいつらのライダーの魂はお前と共にある。そのことを忘れないでくれ。」

泣きながらみなの言葉を聞いていたタケトだが、
滝の言葉に18人のライダーが自分に魂(SPIRITS)を託していった、その瞬間を思い出す。
本郷猛、一文字隼人、風見士郎、結城丈二、神敬介、アマゾン、城茂、筑波洋、沖一也、村雨良、
南光太郎、麻生勝、瀬川耕司、風祭真、伍代雄介、津上翔一、芦原涼、木野薫
18人の顔を思い浮かべるタケト。
「俺、俺、戦います、、ライダーのみんなのために、ここにいるみんなのためにも!」
泣きながら決意するタケトは、自らの拳で涙を拭う。
366仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:13 ID:jD5rapic

ベルゼブブの門の前に立つタケト。上空に浮かぶ大首領こと仮面ライダー零号を見上げる。
「来たな、最後のひとりよ」不敵に笑う大首領。
「ライダー達の魂(SPIRITS)は俺が受け継ぐ!!」「変身っ!!」
尊敬する師・本郷猛のポーズと同じ変身ポーズでヒートへ変身するタケト。
そして一気に最強フォームである白地に金ラインの姿へと変身する。
「とうっ!」地上よりジャンプして大首領こと仮面ライダー零号の顔にパンチを決める。
「まず、一発目はもらっておこうか」不敵に笑う零号。全くダメージはない。

地上に降り戦うヒート(タケト)と零号(大首領)。
瓦礫の山を有効に使い、高速でジャンプし飛び回るヒート。
しかし零号はヒートのスピードをはるかに上回り、ことごとく先まわりし、攻撃せずに余裕を見せる「遅いなっ」
ひとしきり追いかけっこをした後、零号はヒートの背後をとる。
零号がヒートを拳で一撃、ヒートはそのまま地面に叩きつけられめり込む。
再び立ち上がり、拳を放つヒートだが、腕で簡単に防御されてしまう「効かんなっ」
ヒートはそのまま連打するもすべてかわされる「クッ!」
零号はまたも余裕を見せ、ひとしきりヒートに攻撃をさせるが、すべてこれをかわす。
「もう気は済んだかな?」「では今度はこちらからいかせてもらおう」
零号の一撃がヒートをはるか後方へとぶっ飛ばす。さらに飛んだ先へ先回りしもう一撃を叩きつける。
再びヒートは地面に激突、地面にめり込む。たったの3発でヒートはすでに大ダメージ。
だが、精神力で再び立ち上がるヒート。「ほう、まだやるのか」
その後はいいように殴られ続けるヒート。ヒートは零号に指一本触れることすら出来ない。
だが精神力で立ち上がり続けるヒート。
「ではこれでどうだっ!」零号が上空に飛び、零号ライダーキックがヒートに炸裂。
ヒートは吹っ飛び、瓦礫の山に激突。そのまま倒れ、もはや立つことすら出来ない。瀕死状態のヒート。
「こんなものかっ」そう言い余裕で腕組をする零号。
367仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:14 ID:jD5rapic

「、、だめだ、、まるで歯が立たない」圧倒的な力の差を前に絶望するヒート(タケト)。
全身傷だらけ、ボディからは血の如く体液が流れ出し、ヒートの白いボディは赤く染まる。
もはや立つことすら出来ないヒート。いや意識すらもなくしかけている。
「たわいもないな。これはこれで仕方がない、私が主導でことを進めるか」
そう言うとゆっくりヒートの方へ歩みはじめる零号。

薄れゆく意識の中でヒート(タケト)は幻影を見る。本郷猛が目の前に立ち、タケトに語りかける。
「俺達がお前に託した力を、俺達の魂(SPIRITS)を使え」
「俺にはお前の勝利する姿が見えるぞ、大丈夫、お前なら出来る」
その幻を見、再び闘志が甦るタケト。
まるで19人のライダーのエネルギーがすべて集まってくるかのように、体力が回復していく。
そしてその闘志は19人のライダーの魂(SPIRITS)が乗り移ったかのように、熱く激しく燃え上がる。
自分の心とカラダがまるで火の玉のように熱く燃え盛るのを感じるタケト(ヒート)。
「ほう、まだやるのか」それを見てヒートに向かって走り寄る零号。
全身からオーラを発するヒート、向って来る零号へと走り出す。

「タケトよ、1号ライダーの技を使うんだ!」本郷猛の声がタケト(ヒート)に聞こえる。
その声と同時に、白地に金ラインのヒートの体色、その金色のラインの箇所が増える。
走って向かって来る零号を抱えジャンプ、空中で逆さまにして高速回転させそのまま投げ飛ばす、
1号ライダーの代表技であるライダーきりもみシュートを走ってくる零号に決めるヒート。
368仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:17 ID:P3nRdcSC

一文字隼人の声「タケト、2号ライダーの力を見せてやれ!」さらに金のラインが増える。
2号ライダーの渾身の力を込めた鉄拳・ライダーパンチを放つヒート。
零号に鉄拳が直撃、物凄い衝撃と共にはるか後方に吹っ飛ぶ零号。

風見士郎の声「V3のダブルタイフーンの力だ!」また金のラインが増える。
吹っ飛んだ零号との距離を詰めるヒート。ダブルタイフーンのエネルギーを全開にする
V3全エネルギー開放がヒートのベルトから放たれる。またも吹き飛ぶ零号。

結城丈二の声「ライダーマンのカセットアームを使え!」金のラインが増える。
吹き飛ぶ零号をロープアームが捕獲、さらにマシンガンアームで連射。弾丸が零号を襲う。
そして驚異的なダッシュ力で一気に距離を詰め、零号にパワーアーム、ドリルアームが炸裂する。

神敬介の声「Xのマーキュリー回路の力を使え!」また金のラインが増える。
零号に飛び掛り、スクラムを組んで一つの円になって転がっていき、相手の頭を何度も地面に激突させていく。
そしてそのまま空中に飛び上がり急降下、さらに頭を地面に激突させる。
さらに敵を投げ上げた上で、キックを決める。Xライダーのパワーアップ後の必殺技・真空地獄車が決まる。

アマゾンの声「アマゾンのギギの腕輪とガガの腕輪の力を!」金のラインが増える。
ヒートの両腕と両足にヒレカッターが出現し、零号を切り刻む、
ギギの腕輪とガガの腕輪の力を使ったスーパー大切断が決まる。

城茂の声「ストロンガーの超電子ダイナモの力を使え!」金のラインが増える。
空中で大の字になって回転、さらに前方宙返りで稲妻エネルギーを充填してキックする、
ストロンガーのチャージアップ後の必殺技・超電稲妻キックが決まる。
369仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:18 ID:P3nRdcSC

空に逃がれようとする零号。
筑波洋の声「スカイライダーの重力低減装置でセイリングジャンプだ」金のラインが増える。
スカイライダーの重力低減装置で空を飛び零号を追いかけるヒート。

沖一也の声「スーパー1のファイブハンドの力だ!」金のラインが増える。
空に逃げる零号に、エレキハンドでエレキ光線、冷熱ハンドで超高温火炎・極低温の冷凍ガス、
スーパーハンドでチョップ、パワーハンドでパンチ、レーダーハンドのレーダーアイを発射する。

村雨良の声「ZXのパーフェクトサイボーグの力を使え!」
遠距離よりZXの十字手裏剣、マイクロチェーン、衝撃集中爆弾で攻撃するヒート。

南光太郎の声「RXのキングストーンの力、リボルケインを使え!」金のラインが増える。
ベルトより光の剣・リボルケインを取り出し、リボルクラッシュで零号を突き刺すヒート。

秋月信彦「・・・・・」金のラインが増える。
さらにシャドームーンのサタンサーベルを持ち二刀流で零号を突き刺すヒート。

風祭真の声「シンの力を見せてやれ!」金のラインが増える。
シンのブレイクトゥーサー、ハイバイブネイル、スパインカッターの三段攻撃。

麻生勝の声「ZOの大自然のエネルギーを!」金のラインが増える
ZOの大自然のエネルギーの力で零号にパンチ・チョップを撃ち込む。

瀬川耕司の声「Jの精霊エネルギーを!」金のラインが増える。
Jの精霊エネルギーで零号に再びパンチ・キックが炸裂。
370仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:19 ID:P3nRdcSC

伍代雄介の声「クウガのアマダムの石の力、フォームチェンジの力を!」金のラインが増える。
ライジングペガサスボウガンを射、零号に突き刺さる。懐に入ってライジングドラゴンロッドで連打、
立て続け様にライジングタイタンソードで斬る。

津上翔一の声「賢者の石の力、シャイニングの力を!」金のラインが増える。
ベルトよりシャイニングガリバーを取り出すヒート。
超高速のスピードでシャイニングカリバー・ツインモードで斬りつける。

葦原涼の声「賢者の石の力、エクシードギルスの力を!」金のラインが増える。
足の踵部にエクシードギルスのクロウが出現、突起が巨大化し、ギルスヒールクロウで踵落としキックを決めるヒート。

木野薫の声「賢者の石の力、アナザーアギトの力を!」金のラインが増える。
再び腕と足からアナザーアギトの爪状のカッター・バイオクロウが出現、零号を切り裂くヒート。

自らに託された19人のライダーの力を、技を、その能力を使ったヒート。
徐々に増えてきた金のラインはヒートのボディをすべて覆い尽くし、
ヒートの全身は金色に光り輝く究極フォームとなる。
19人のライダーの力の前に圧倒的に叩きのめされた零号、大きなダメージを負っている。
上空へ逃げる零号、地上に立つヒート。
ヒートはすべての決着を着けるため、とどめの一撃を放つ。
「いくぞっ!!20人のライダーキックの力を集めた必殺技!!くらえっ!!」
「スピリッツ・オブ・ライダーーーーーッ!!キッーーーーーク!!!!!」
ヒートは、地上から高く舞い、金色に光り輝く弾丸と化し、
20人のライダーキックの力がひとつとなった技、スピリッツ オブ ライダー・キックを放つ。
金色に光り輝く弾丸は、零号のボディに直撃し、そのまま零号のカラダを貫く。
零号のボディには大きな穴があき、そのまま地上へと落下する。
371仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:20 ID:P3nRdcSC

地上に降り立つヒート。地上に落ちる零号、すざまじい衝撃音と噴煙が巻き起こる。
ボディに風穴をあけ、倒れる零号。「や、やったのか?」
もはや死を待つばかりの零号。だが、敗北してなお不敵に笑う。
「これでいい、、これもすべて仕組まれたことなのだ、、」
零号がそう言うと、零号のカラダより金の光球が離脱し、金色に光り輝くヒートのカラダに同化する。
「なっ、なにぃ!?」
「そう、我らの真の目的は、すべての仮面ライダーの力をひとつに集めること。
仮面ライダー零号である私とシャドームーンも含めたすべてのライダーの力をな。
そして21人すべてのライダーの力がひとつのカラダに集結した時、
そのカラダは、肉体を持たぬ『我らが主(あるじ)』である、神の肉体の器となるのだよ。
すべてのライダーの力を集めたその肉体に降臨した『我らが主(あるじ)』神は、
この世界だけではなく、空間を越え、時空を越え、無数に存在するすべての世界を、
自らの意のままに出来る、破壊と創造の唯一神としてなられるのだっ。
すべては我らの思惑通り、ということだな」そう言い絶命する仮面ライダー零号こと大首領。

「ば、馬鹿なっ!?」
だが、金色のヒートのカラダにはすでに異変が起っていた。ヒートの中にあるタケトの心は、消えていく。
ヒートの背中を突き破り、無数の羽根が飛び出して来る。そのボディはどんどん巨大化していく。
そのまま空中に浮上するヒートのカラダ、いや神の肉体の器となるべくカラダ・破壊と創造の唯一神のカラダ。
その体長は数百メートルにもなっている。
そして、今まさに開ききろうとしている数千メートルにもなる巨大な地獄門。
開かれた扉からは青白い異空間のエネルギー大量に放出され、地上のすべてを覆い尽くす。

今まさに仮面ライダーのすべての力を集結した究極の肉体の器に、
『我らが主(あるじ)』と呼ばれる神が降臨しようとしていた・・・。
372仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:21 ID:P3nRdcSC
FAINAL stage
最終話「魂(SPIRITS)」

数百メートルもある、神の肉体の器・破壊と創造の唯一神のカラダが、空に浮上している。
その後ろには数千メートルもある最古の地獄門・ベルゼブブの門が今まさに開ききろうとしていた。
地獄門より放出される青白い異空間のエネルギーは、地上のすべてを覆い尽くし、青白い世界へと変えていた。
もはや成す術のない人類は、空に浮かぶ神の肉体の器と開ききる地獄門を見上げ、ただ祈るしかなかった。

人々はすでに逃げることも諦め、歩を止め、ただその場に祈るだけであった。奇跡が起ることを信じて。
その人々の中には、タケトの恋人・ミサキをはじめとする、ARK極東支部の面々の姿もあった。
「さすがにもはやこれまでかっ」口惜しがる滝。
「後は奇跡でも起るのを待つしかないわね」諦めとも希望を捨てていないとも取れる小沢の発言。
「いやまだです、神城さん達がきっと何とかしてくれます、僕達も出来るだけのことをしましょう。」
あくまで真っ直ぐな氷川。
「私達にもはや戦う術はないが、それでもタケト君の心に呼びかけるぐらいは出来るかもしれない。」
ヒートが神の肉体の器となるのを遠くから見ていた一条。
「、、タケト、、お願い、、」手を合わせ祈り続けるミサキ。
373仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:22 ID:P3nRdcSC

タケトの精神世界。真っ暗な深い闇の中に閉じ込められているタケトの心。
心は人間であるタケト、当然精神世界では人間の姿のままである。
そしてタケトの前に姿を現す人間大の神の肉体の器。
「まだなお消滅しない、その人間の心は立派だが、今のちっぽけなお前に一体何が出来ると言うのだ?」
そう言いタケトの前に立ちはだかり対峙する破壊と創造の神のカラダ。
「人間の心は弱く、醜く、無力であまりにもちっぽけな存在だ」
「そのたったひとつの人間の心が、絶対的な存在であり、絶対的な力を持つ、
我を前にして一体どうしようというのだ?」
「早く消滅せよ、その方がお前のためでもあるぞ。
さもなければ、お前はここから、すべての人間が阿鼻叫喚をあげ、燃えさかる業火の中、
無惨に焼き尽くされていくその様を見続けなければならなくなるぞ。
お前が言う、愛する者も、友も、仲間も、お前が大切だと思うすべての者の無惨な姿を、
その最後を見届けなければならなくなるぞ。まさに地獄の苦しみであろうな。」
「人間の心よ、早く消えて立ち去れ、その方がお前のためだ。もはやお前に成す術はない。」

タケトの心は葛藤する。心の中でタケトは自問自答する。
そうだ、この絶対的な存在の前に、たったひとつの俺の人間の心に一体何が出来るというのだ?
こいつの力は俺が一番よく知っている、もう俺達がどうこう出来る相手ではない。
俺の最愛の人・ミサキ、父さん、母さん、
大切な人達・おやっさん、滝さん、氷川さん、小沢さん、一条さん、そしてARKの人達。
そうした人達が、こいつに焼け尽くされる姿を、
俺は何も出来ずにここから黙って見ていなければならないのか?そんなのは絶対嫌だっ!
だがもう俺には、こいつをどうすることも出来ない。
たったひとつのちっぽけな人間の心に一体何が出来るというのだ?
俺の大切な人達が焼け尽くされる・・・もう俺はダメだ、早くこの苦しみから逃れたい。
こいつの言う通りこのまま消え去ってしまいたい・・・
タケトの心はすべてを諦めようとしていた。
374仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:28 ID:gP65n4kN

「お前の心はひとりではない!諦めるなタケト!」そこに現れたのは本郷猛の姿であった。
「俺達が何のためにお前に魂(SPIRITS)を託したと思っているんだ。
俺達ライダーの能力だけでなく、俺達の魂(SPIRITS)をお前に託したその意味をよく考えるんだ。
俺達の魂(SPIRITS)は常にお前と共にある。お前の心は決してひとりぼっちではない。」「本郷さんっ!!」
「その通りだ、こいつはこんなことを言っているが、本当は人間の心を畏れている。
だから、早くお前さんの心を消し去ってしまいたいのさ。お前の心があいつを脅かす前にな。」「一文字さんっ!!」
「お前さんの泣き虫はいつまでたっても直らないな。確かに人間の心は弱い。
だがだからこそ、人間は他人の痛みを知り、他人を思いやり、優しくも出来る。」「風見さんっ!!」
「心の弱さはまたお前が人間であることの証だ。まぁお前の泣き虫は心の純粋さの現われのようなものだな。」「結城さんっ!!」
「敵をおそれるなタケト。再びツライ悲しみを味わいたくないのなら、最後まで立ち向かうんだ。」「神さんっ!!」
「友達を仲間を想う気持ちを、その力に変えるんだ、タケト」「アマゾンさんっ!!」
「最後まで立ち向かう不屈の闘志が、死中に活路を見い出すものだ」「城さんっ!!」
「お前が最後まで踏ん張って、それでもどうにもならない時は、いつでも力を貸す、それがライダーの絆だ」「筑波さんっ!!」
「人間には無限の可能性がある。その源はすべて人間の心だ。」「沖さんっ!!」
「最後まで人間の心を信じるんだっ。人間の心の力を。」「村雨さんっ!!」
375仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:29 ID:gP65n4kN

「そしてすべての人間の心の力を信じるんだっ。」「南さんっ!!」
「・・・・・」「秋月さんっ!!」
「人間は不完全な生命体かもしれない、だがだからこそみなが心をあわせて生きていく。」「麻生さんっ!!」
「もちろん人間だけじゃない、すべての生きとし生ける者と心をあわせて」「瀬川さんっ!!」
「さあ行こう、俺達みんなの魂(SPIRITS)で奴に立ち向かおう」「風祭さんっ!!」
「最後は、みんなの笑顔を見ましょうよ、みんなで守ったみんなの笑顔をっ」「伍代さんっ!!」
「みんなの居場所を守りましょうよ、そしてタケトさんの居場所へ帰りましょう」「津上さんっ!!」
「この孤独も悲しみもこれで本当に最後にするんだっ」「葦原さんっ!!」
「すべての呪縛から放たれる、今がその時だ」「木野さんっ!!」

タケトの心のもとに集まったのは、19人のライダーの魂(SPIRITS)だけではなかった。
ミサキの、ARKの面々の、そしてすべての人々の祈りが、タケトのもとに届く。
「、、タケト、、お願い、、あなたの心でみんなを守って、、」
ミサキの祈りをはじめとする、人々の祈りがタケトには聞こえる。
376仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:30 ID:gP65n4kN

タケトのもとに集まった19人のライダーの人間の姿。
19人のライダー達の魂(SPIRITS)が、そしてタケトのもとへ届いた人々の祈りが、タケトに再び力を与える。
19人のライダーの魂(SPIRITS)と自らの魂(SPIRITS)をひとつにして、人々の祈りをのせて、
タケトは人間の姿で、いや人間の心として、
20人のライダーの魂(SPIRITS)を、すべての人の祈りを、ひとつにした鉄拳を放つ。
その一撃は、目の前に立つ、神の肉体の器を砕き、そのボディを貫く。
人間・タケトの拳が、神の肉体の器を貫通したまま、両者の動きが全く止まる。


数百メートルもある神の肉体の器が空に浮かび、その後ろには地獄門が開き、
肉体を持たぬ神が今まさに降臨しようとしていた。
がその時、宙に舞う神の肉体の器に無数の亀裂が入り、そこから無数の光りが漏れはじめる。
神の肉体の器から漏れる光はその数を増し、どんどん光りに包まれていき、最後には砕け散る。
その神の肉体の器の崩壊のエネルギーは、最後の地獄門・ベルゼブブの門をも巻き込み誘爆をはじめる。
そして、神の肉体の器の中から、光り輝くタケトのカラダを中心にして取り囲む19の金色の光球が姿を見せる。
19の金色の光球は、そのまま飛散、世界各地へと飛び散って行く。
光りに包まれたタケトは、そのまま爆風により、はるか彼方へと吹き飛ばされる。

こうして、神の肉体の器、そして最後の7つ目の地獄門・ベルゼブブの門は崩壊したのであった。
377仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:32 ID:gP65n4kN

この人類最大の危機から、わずかな時が流れる。
残存するARKは総会を行い、ある審議を行っていた。
「彼の力はあまりにも危険過ぎます!またいつ人類の脅威となるかわからないではないですか!!」
相変わらずの剣幕の北條。
「結局の所、一番の黒幕・神と呼ばれていた者は、生き残ったままではないですか!
地獄門がすべて壊されたとは言え、またいつこの世界を消滅させようとするかわからない!
その時再び彼の力が利用されれば、今度こそは人類は滅びるかもしれないんですよ!
即刻彼を処刑するか、または永久に監禁するべきです!!」
「だが、その神と呼ばれる者に対抗し得る力を持っているのも、奴だけなんだがな」
「他のライダー達の行方が分からない現時点ではな」滝は反論する。
「どちらにしても、あれだけの力を持つ彼は、もはや我々がどうこう出来るレベルではないでしょう。
彼がその気になれば、この地球を一瞬の内に破壊することも可能なんですから」一条が冷静に語る。
「いずれにしても彼の力は人類にとって諸刃の剣ということね。
敵にまわせば人類は滅亡するし、味方にすれば最強の救世主になる、といったところね。」
378仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:32 ID:gP65n4kN

その頃タケトはミサキに別れを告げていた。
「、、どうしても行くの?タケト、、」
「あぁ、俺はあの時見たんだ。19人のライダーの先輩達の光球が世界の各地に飛び散って行くのを。
まだ『我らが主(あるじ)』と呼ばれていた奴は死んだ訳じゃない、
いつまた新たな地獄門が開かれ、奴らが襲ってくるとも限らない。
だから、俺は19人のライダーの先輩達を探す旅に出る。
いや、本当は何よりももう一度ライダーの先輩達に会いたい、会ってお礼を言いたい、そう思っているだけなんだが。」
「、、必ず戻って来てくれるよね?」涙汲むながらそう言うミサキ。
「、、いや、、それはわからない、、いつまでもミサキをこんなことに縛りつける訳にはいかない。
敵がいなくなって、ミサキはもう安全なんだから、これからは今までのことは忘れて、普通の生活を送って欲しい、、」
「、、タケト、、私は、、すべてを、、」泣き続けるミサキ。
「もうそれ以上言わないでくれ、、ミサキの気持ちは充分にわかっている、、今までのことも心の底から感謝している」
「そんな顔するな、お前にもしも何かあったら、俺はどこにいようと必ず帰って来る、、
お前のことは絶対に守ってみせる、、例え遠く離れていてもそれだけは約束する、、」声を張り上げ泣くミサキ。
タケトはミサキを説得する。
「さよなら、、ミサキ、、」そう言い残してタケトはひとり旅に出る。
379仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:33 ID:gP65n4kN

が、「ちょっと待ちなさい!あなたこのまま逃げるつもり!?」
振り返るタケト、そこには仁王立ちした小沢澄子が立っていた。「逃げる?」面食らうタケト。
「我々ARKは神城武人(タケト)、あなたを最重要危険人物と認定しました。
よって、これからのすべての行動はいついかなる時もARKの監視下の基に行ってもらいます」厳しい口調で言う小沢澄子。
「ちょっと待ってくれ、小沢さん!?」突然の話に戸惑うタケト。
「よって、これからARKは、監視者として民間人協力者のミサキさんに、
常にあなたと行動を共にしてもらうことに決定しました」「ミサキさんも構わないわよね?」「はいっ!!」
「まっ、そういうこと、2人でいってらしゃい」小沢澄子の顔から笑みがこぼれる。
「まっ、そういうこと。みんなに会ったらよろしく伝えておいてくれ。」滝が小沢を真似て、笑いながらタケトに言う。
「まっ、そういうことだ。すまないが、大の大人が何日も議論したんだが、結局彼女に頼らざるを得なくてね。
悪く思わないでくれよ。」2人に続き一条までもが笑いながらタケトに言う。
「まっ、そういうことです。神城さんだってホンとは離れたくなかったんでしょう?」
真面目な氷川までもが笑いながらタケトに言う。そして再び小沢澄子。
「まぁ、半分冗談なんだけど、半分は大真面目ね。あなたのコントロールは彼女にしか出来ないわ。
彼女がいる限り、例え、どんな状況であってもあなたが人類の敵となることはないでしょうから。」

結局2人で旅立つことになったタケトとミサキ。
380仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:36 ID:pLvw3Rmj

<エンディングイメージ>

戦場カメラマンとして世界各地を駆け回り、各地で戦災孤児の面倒を見る一文字隼人。
『主(あるじ)』なる者の再襲撃に備え、不穏な動がないか調査する風見士郎。
風見士郎を科学者の立場としてサポートする結城丈二。
海洋汚染調査団の一員として、海に潜る日々を送る神敬介。
ジャングルで動物達と暮らし、密猟者達を監視・撃退するアマゾン。
岬ユリ子の墓参りをした後、世界中に不穏な動きかないか調査する旅に出る城茂。
ハングライダーに乗り空を飛ぶ筑波洋。普段は大気汚染対策の研究をつづける。
宇宙に出たジュピタースーパー1号で惑星開発を行う沖一也。
セスナ機で各地を飛び、ARK諜報部員として協力を続ける村雨良。
信彦を探すために放浪の旅をつづける南光太郎。
異空間のエネルギーを吸収し過ぎたため重度の記憶障害となってしまった秋月信彦。
言葉すら喋れなくなった信彦。果たして彼は人間の心を取り戻したのか?
バイクで旅をしながら、新たな人類の脅威がないか調査する麻生勝。
環境破壊調査団の一員として世界中を飛び回る瀬川耕司。
世界各地を周り、自分が成すべきことを探す風祭真。
冒険家として世界をまわる伍代雄介。行く先々で人々に笑顔を与える。
料理人として自分の店を持つ津上翔一。飢えに苦しむ人々のボランティア活動も行う。
ひとり孤独な旅をつづける葦原涼。旅先で困っている人々を助けてまわる。
外科医としての腕を活かして、世界中で難度の高い手術を行ってまわる木野。

そして、貧困にあえぐ人々の面倒を見て、医療活動なども行っている本郷猛。
本郷猛のもとに、ライダーを探す旅をしていたタケトとミサキが現れる。
本郷猛とタケト、2人は満面の笑みで、固い握手を交わす。

仮面ライダー Heat on! −完−
381仮面ライダー Heat on!:03/01/12 03:52 ID:pLvw3Rmj

みなさまご愛読ありがとうございました。
話のアイデア自体は1年ぐらい前からあったのですが、
こういう場がなければきっと一生テキスト化されることはなかったと思います。
こういう機会を与えてくださったみなさまには感謝しております。

最後の最後までベタで熱くるしいぐらいの展開でしたが、
昔のような熱い話も演出次第で今でも充分やれるんじゃないかなと思い、
平成ライダーも大好きだけど、たまには昔のような熱い話を現在の映像技術で見てみたいななどと思い、
そういう気持ちで書いてみました。

次回作として、これの外伝として(続編ではないので主人公ヒートは出ませんが)
19人のライダーと龍騎ライダー13人が共闘する外伝を考えております。
<合計32人になる訳ですが(汗
ただ、シリーズ構成などは全然考えておりませんので、いつになるかはわかりません。
予告編的な第一話の構想はあるので、また数日中に出したいと思います。

またよろしくお願いいたします。では今日のところは寝ます(藁
382THE OTHER WORLD:03/01/12 11:57 ID:UBZo+xoA
>>Heat on!さん
おつかれさまです。短期間にこれだけの作品を掲載するのは大変だったと思います。
最後は凄いスケールの大きい話になりましたね。連載当初の予想を良い意味で裏切られました。
最後の全ライダーの力を使いつつ、あの色になったシーンは良かったです。
そして、何やら暗めなエンディングか?と思いきやハッピーエンドで爽快感。
スッキリしました。エンディングもバッチリ頭に浮かんできましたよ。
次回作は32人ですか!!では次回も期待して待ってます。

真司が死んじゃった。どうしよう・・・・・
383名無しより愛をこめて:03/01/12 12:46 ID:A0xVmyGQ
いやいいもん読ませてもらいました
Heat on!最終回、これも大作でしたね。

>>382
真司、死んじゃいましたね。
来週は蓮や北岡も死にそうなんで正直さらに鬱な気分になりそう。

384THE OTHER WORLD:03/01/12 13:30 ID:gkcFg+zk
>>383さん
そうなんですよ。
何かこれから龍騎には活躍してもらおうと思っていたのに、書いてて激しく違和感が。
読んでる人もそう思うと思うんですよ。
本当は去年の内に終了させる計画だったんですが、ズルズルと延びて自分の首を絞めてます。(w
まぁアザーは優衣に異変が起きる前からスタートしてるんで問題は無いんですけどね。
最終回がスッキリと終わってくれる事を願いましょう。
385雄狩る:03/01/12 13:45 ID:DbEnS1pr
三国志のような終わり方(全滅)になったら・・・切ない
386  :03/01/12 13:54 ID:0jewfNg6
>>384

映画版を真エンドとして、真司&蓮が最終決戦に
勝利してるものとすればOK。
387名無しより愛をこめて:03/01/12 20:41 ID:JuOOLWW2
>>386
アギトの謎の青年が生き返らせたとかもありかも
「あなたの力を貸してください」みたいに
388名無しより愛をこめて:03/01/12 21:00 ID:5Q8nsQ+r
>>339
>「本当にこれでいけるのか?」
>「この方法で大気圏に突入したことがありますから。逆もまた可能なハズですよ」
このセリフの元ネタってクロスボーンガンダムだっけ?
389名無しより愛をこめて:03/01/13 01:11 ID:tSP4b3Na
             \冂/        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
              E´∀` ヨi /7  <ガンダムネタなの?
           「/ ̄/三/ ̄/| ̄/7__ \___________
      ()) _  ヘヨi _/iヨ| `T゙// ̄ ゙i
 ∋===二」|''"」二)__ ゞヤート、!干 //.。ェ=。!
      ノヲ" 弌〕___[□/v7□|[ | |      |
             └-凵,i--┴ | |   ┃|
              | i ||   | | |. ━╋|
             厂V0 〉几〈 | |   ┃|
             ヘ_/  (〔 〕)| |  ┃|
             / / | | V |. | |   |
            〔二>0. 〔 ̄^〕| ゙ー-|
           /ー/―| /i ̄i、 ̄ ̄`
             ̄ ̄ ̄ 〈 i ̄ i〉
                   ̄ ̄
390仮面ライダー Heat on!:03/01/13 01:45 ID:AhneAaa9
>>388
漫画のSPIRITSのスーパー1編を洒落たつもりなんだけど、
確かに似たようなセリフをシーブックが言っていたかもしれない。
無茶な大気圏ネタってことで無意識的に出たのかも。

本人的には「師匠」と金色フォームで「必殺技」あたりが、
Gガンかよ!と自ら突っ込みいれてしまった

どうでもいいんだけど、戦闘員をはじめ死体ゾンビにしようかと思っていて、
良心が痛んだので、土くれと人間の骨で出来てることにしたんだけど、
まさかやるとは思わなかった(汗

真司追悼ということでこれから龍騎編SS書きます
391M・R・Deleter:03/01/13 07:16 ID:+XuBc16w
>>仮面ライダーHeat on!さん
完結しましたね。最後まで熱い展開で。御疲れさまです。
龍騎編も楽しみにしています。
392名無しより愛をこめて:03/01/13 12:09 ID:l+isB3J7
ファイズも入れようと考えてる漢はいますか?
393THE OTHER WORLD:03/01/13 12:24 ID:08zOJAMj
思ったより長くなりそうだ。やっぱり後2回にしようかな・・・・・・。

>>393さん
最後に全員大ピンチ。その時、謎の戦士が現れ敵を蹴散らす。
1号「き、君は!?」
戦士「俺はファイズ。仮面ライダー・ファイズ!!」
新番組、仮面ライダー・ファイズ!!お楽しみに!!

こんなラストでいいですか?(w
394名無しより愛をこめて:03/01/13 12:45 ID:+OcYUCFp
ラスボス誕生の下りがエヴァ劇場版っぽかったけど、楽しめました。
俺にはこんなすごいの書くのは絶対無理だ……
395仮面ライダー Heat on!:03/01/14 02:25 ID:zaDhb4NH

地獄門崩壊時の異空間エネルギーの放出に呑込まれ、異空間を彷徨うことになった19人のライダー達。
タケトのいる世界と異空間では時間の流れの早さが異なるため、
タケトのいる世界では19人のライダーの不在はわずかな時間のことであったが、
異空間を放浪する19人のライダー達にとっては遥かに長い時間の旅となっていた。
そしてその長い時間の流れが、19人のライダー達のもうひとつの物語を生み出していた。

仮面ライダー Heat on!外伝
-Another 13riders-

異空間を彷徨う1号ライダーこと本郷猛。
異空間を彷徨うというのは、時空の激流に呑込まれその中を彷徨い続けることであった。
時空の激流の中で本郷猛は様々なことを目撃する。
自分達がいた元の世界だけではなく、無数に存在する世界、
それは天界であり、魔界であり、霊界であり、様々な生命体の世界であり、人間達のパラレルの世界であり、
さらに様々な過去を、未来を、すべての成り立ちを目撃するのであった。

時空の激流を彷徨う本郷猛は、その中で自分を必要とする存在を感じる。
この感覚はなんだ?誰かが俺を必要としているのか?
誰だ?人間か?いやライダー?別世界にもまたライダーがいるというのか?
それはライダーとライダーが互いを引き寄せ合ったのかもしれない。
別空間にいてすらライダーの絆はつながっているのかもしれない。
396仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:27 ID:zaDhb4NH

時空の激流の中を旅していた本郷猛は、引き寄せられるようにひとつの世界に辿り着く。
「ここは一体何処だ?」周囲を見回すとそこは自分が元いた世界と全く同じ世界にように思えた。
だが何かが違う、人間の街並みにも何処か違和感を感ぜずにはいられない。
本郷猛は自分の中の違和感を確かめる。まず目の前に広がる街並みには誰ひとり人がいない。
さらによく街並みを観察してあることに気がつく「これは!文字が反転している!?」
そうそこはすべてが反転している世界。まるで鏡像の世界にいるかのごとく。

とその時、1号ライダーの横を巨大な影が横切る「!!」
それは物凄い雄叫びを上げて空を飛ぶ巨大な赤い龍。
いや龍と呼ぶには、あまりにも生物的ではない、まるで人工物のようにマシンのような造型であった。
その巨大な赤い龍が空を2,3度旋回し、何処かへ向かって飛んで行く。
一体ここは何処なのか?この龍は一体何なのか?
驚く本郷猛はその巨大な赤い龍を追いかけ、龍が向かう先へとついて行く。

そしてそこでさらに驚くべきものを目撃する。
巨大な赤い龍が向かう先には、赤いボディに銀のアーマーを付けた、ライダーによく似た姿をした者が立っていた。
「ラ、ライダーなのか!?」1号ライダーの知るライダーとは明らかに違う、姿形。
だがそのマスクのスリットの奥にある赤く丸い大きな目、そして口元はXライダーと同じ形状をしていた。
そして、そのライダーに良く似た戦士は、ショッカーの怪人のようにも見える蜘蛛型の怪物と戦っていた。
397仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:29 ID:zaDhb4NH

「やはり別の世界にもライダーが存在するのか!?」1号ライダーこと本郷猛がそう考えていると、
その赤いボディの戦士は、腹部のベルトよりカードを一枚取り出して、
手の甲の龍の顔を模した手甲にそのカードを挿入する。
「ソードベント」機械的な音声が流れると、空を舞っていた赤い巨大な龍の尻尾が剣となって空から舞落ちてくる。
その剣を手に掴んだ赤い戦士は、蜘蛛型の怪物の攻撃をかわしながら相手の懐に入り、斬りつける。
そしてさらにベルトよりカードを取り出して、手甲にカード挿入する。
「ファイナルベント」巨大な赤い龍は、赤い戦士に近寄り、
赤い戦士はポーズを取り、宙を舞いライダーキックの体勢に入る。
「ラ、ライダーキック!?」1号ライダーは戸惑う。
そし巨大な赤い龍の口から吐き出される火炎で威力を増したライダーキックが、蜘蛛型の怪物に決まる。
蜘蛛型の怪物は爆発を起こし炎上する。
「よっしゃぁ!!」そう言いガッツポーズを取る赤い戦士。
1号ライダーはその赤い戦士の言葉を聞き、言葉が通じることを悟る。
398仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:30 ID:zaDhb4NH

一部始終を見て驚く1号ライダー。すると蜘蛛型の怪物と戦っていた赤い戦士が1号ライダーに気づく。
「あんたもライダーなのか?」1号ライダーに向きなおる赤いライダー。
「そうだ、仮面ライダーと呼ばれている」本郷猛は赤いライダーとコンタクトを試みる。
「あんたもやっぱり俺と戦いに来たのか?」「!!」その言葉に驚く本郷猛。
「ここではライダー同士が戦うのか!?」その言葉に逆に驚く赤いライダー。
「ライダーが戦うの知らないのかよ?もしかして知らないでライダーになちゃったのか?」
「俺みたいにライダーなりたてとか?」
「いやちょっと待て、ここでってどういうことだよ?」
「あんたなんか変だな、一体どこの人なんだよ?」
赤いライダーがひとりでぶつぶつ言い、首をかしげて不思議がっていると、
赤いライダーのボディがシュワシュワと消えはじめる。「やべぇ時間だ」
「後でもっと話聞かせてくれよな」そう言うとビルの窓ガラスの中に消えて行く赤いライダー。
「!!」驚きを隠せない1号ライダー「これは一体どういうことだ!?」
赤いライダーが消えて行ったビルの窓ガラスに触れてみる1号ライダー。すると自らのカラダも鏡の中へ入って行く。
どうやらこの世界ではライダーは鏡を出入り出来るらしいことを理解する1号ライダー。
1号ライダーは赤いライダーの後を追って行く。
399仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:32 ID:zaDhb4NH

するとその先には、普通の街並みが現れる。赤いライダーは変身を解き、人間の姿に戻る。
1号ライダーもまた変身を解き、本郷猛の姿に戻る。
「君も人間なのか?」赤いライダーであった茶髪の青年に問う本郷猛。
「??」「人間に決まってるじゃん!」
「あんた、いえ、あなた、さっきから言っていることがおかしいですよ?」
とりあえず相手が年上とわかり言葉づかいを直す茶髪の青年。
「あなたこそ何者なんですか?」
「この世界とは別の世界から来た。人間、いや厳密に言うと改造人間だ。」
「別の世界!?そんなのあるの!?
まぁミラーワールドがあるくらいだからあってもおかしくはないのかもしれないけど。」
「それに改造人間??あぁもう頭がおかしくなりそうだよ」
「ライダーは変なのばかりでやんなってくる」そう言い頭を抱えて悩む茶髪の青年。
「よかったらこの世界のこといろいろ教えてくれないか」そう言う本郷猛。
400仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:33 ID:zaDhb4NH

青年の名は城戸真司。本郷はまず自分が別の世界よりこの世界に来たことを説明する。
そして自分が改造人間であり、仮面ライダーであり、ショッカーという組織と戦っていたことを。
城戸は本郷の話を不思議そうに聞いていたが、根が純真だけあって素直にその話を聞きいれた。
ミラーワールドという異空間を知っているため、城戸には別世界というのがすんなり受け入れられたようだ。

そして本郷猛は城戸からこの世界のことを聞く。
城戸の話ではこの世界は、本郷猛がいた世界となんら変わることはなかった。
むしろ元いた世界のパラレルワールドとして考えるのが妥当であることに本郷猛は気づく。
ショッカーがいなかった場合の人間の世界、それがこの世界の姿であった。
では何故、仮面ライダーがこの世界に存在するのか?本郷猛はそのことを訪ねる。
城戸はミラーワールドのことを本郷に説明する。13人のライダーが自分の願いを叶えるライダーバトルのこと。
仮面ライダー龍騎のこと、契約モンスタードラグレッダーのことなどなど。

本郷猛はこの世界の仮面ライダーの違いに驚く。
「この世界の人間はみんなそうなのか?」
「いえそんなんじゃないんです。ただライダーになった人達はもう後がないっていうか、
切羽詰っているっていうか、いろいろ戦わなくてはいけない理由を背負っているんです。」
「でも俺はそんなライダー同士の戦いを止めたいんです!!
人間を襲うモンスターを倒すためだけにライダーは戦えばいい。人を守るためだけに。
自分の願いを叶えるためにライダー同士が戦うなんておかしいですよ!
少なくとも俺は、誰かを守る為だけに変身する、そう決めたんです。これって変ですか?」
本郷猛は城戸真司の中に、自分達と同じ仮面ライダーの魂(SPIRITS)を感じとる。
「そんなことはない。俺達の世界の仮面ライダーとはそういうものだ。」
401仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:34 ID:zaDhb4NH

本郷猛は自分がこの世界に導かれるようにして現れたその意味を考える。
「俺はもしかしたら、君の手助けをするために、この世界に導かれたのかもしれないな。」「!!」
「俺がこの世界にどれだけいられるのかはわからないが、
城戸君、俺は君がモンスターと戦うのを、人を守るのを手伝おう。
そして本当にライダー同士の戦いが無益なものであるならば、
君がライダー同士の戦いを止めることにも力を貸そう。」
確かに善と悪などは立場によってどうにでも変わる。
あのショッカーにすら、ショッカーなりの言い分はあった。もちろんそれは一方的なものであったが。
人間と人間が争う場合は尚更のこと、それぞれの立場からの言い分や主張がある。
そのことを知る本郷猛には、ライダーバトルに関する真偽を確かめる必要があった。

「ホンとですかっ!!よっしゃぁ!!」
「俺なんかやる気出てきましたよっ!
今まで俺自分がやろうとしていることが、正しいのかどうか自信なかったんだけど。
本郷さんにそう言われると、俺なんかいけそうな気がしてきましたよ!」
協力者を得たことではしゃぐ城戸真司。
402仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:36 ID:zaDhb4NH

その時、ミラーワールドからのモンスターの出現を知らせる、キィィィンという音が城戸には聞こえる。
慌てて席を立つ城戸真司。その音は本郷猛にもまた聞こえていた。
どうやらこの世界ではライダーの能力を持つものは誰でも
ミラーワールドに干渉することが出来るようであった。
「よし、行こうっ!共に戦おう城戸君!」
「真司でいいです、真司って呼んでください!」

ビルの窓ガラスより人間の世界に現れた蜘蛛型モンスターが、人間を襲おうとする。
そこへ駆けつけた城戸真司と本郷猛。本郷猛は蜘蛛型モンスターに飛び蹴りを浴びせる。
城戸真司は襲われかけた人に駆け寄り「大丈夫ですか?早く逃げてっ!」とその人を逃がす。
うつりこむガラスの中に再び逃げる蜘蛛型モンスター。

モンスターを追おうとする本郷猛と城戸真司。
鏡に向かい仮面ライダー龍騎に変身する城戸真司。「変身っ!!」
1号ライダーに変身する本郷猛「ライダァァァ 変身っ!!」
2人顔を見合わせ頷き、鏡の中に消えて行く。
ライドシューターに乗り込む龍騎。
そして1号ライダーの意識によりライドシューターが別のカタチで具現化されたのであろうか、
仮面ライダー1号の前には新サイクロン号が現れる。
平走する龍騎のライドシューターと1号ライダーの新サイクロン号。
403仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:37 ID:zaDhb4NH

ミラーワールドに辿り着く龍騎と1号ライダー。
その先には蜘蛛型モンスター2匹が待ち受けていた。
新サイクロン号に乗る1号は、サイクロンカッターを展開させてモンスターに体当たりを決める。
「やるなぁ〜本郷さんっ」そう言いカードをドラグバイザーに差し込む龍騎。
「ソードベント」空より振ってくるドラグセイバーを手に取り、吹っ飛んだモンスターの一体に斬りつける龍騎。
もう一体の蜘蛛型モンスターが龍騎の背後より襲いかかろうとするが、1号ライダーのキックを浴びる。
モンスターの攻撃を腕で防御し、パンチを放つ1号。
モンスターの攻撃をドラグセイバーで受け、跳ね返しドラグセイバーで再び攻撃する龍騎。

「真司っ!!いくぞっ!!」空に高く舞う1号ライダー。
「ストライクベント」ドラグレッダーの頭を模した手甲ドラグクローを右腕に装着する龍騎。
「ライダァァァァァキィィィィィック!!」1号ライダーのライダーキックがモンスターの一体を直撃。
「はぁっ!!」続けざま龍騎がドラグクローの口から高熱弾を放つ昇竜突破を撃つ。
昇竜突破の高熱弾がライダーキックの直後にモンスターに直撃。モンスター2体が爆発炎上する。
「おっしゃぁっ!!やりましたよっ!!本郷さんっ」ガッツポーズを決めてはしゃぐ龍騎。
「うむ」頷く1号ライダー。
404仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:40 ID:zJmn3Xiw

だが龍騎と1号ライダーの前に立ちはだかる黒い影。
「お前はっ!!」構える1号ライダー。
「やれやれ、貴様もここへ辿り着いたのか、仮面ライダー1号よ。」
それは1号ライダーと共に異空間エネルギーに呑み込まれた、ショッカー大首領の仲間・ミカエルの姿であった。
「こいつがショッカーですか!?」驚く龍騎。「うむ」
「貴様が俺をここへ導いたのか!?」ミカエルに問う1号ライダー。
「いやそうではない、貴様らはもはや我々にとっては邪魔なだけの存在だ。
出来る事ならもう2度と貴様らとは会いたくなかったぞ。
もし貴様がここに辿り着いたことに意味があるとすれば、それは我らとの戦いの宿命だな。
貴様ら仮面ライダーと我らは永遠に戦い続ける運命にあるのかもしれんな。
何処にいても互いが互いを呼び合うように、互いが戦い続けることを望んでいるのかもしれん。」
不敵な笑いを浮かべて言うミカエル。

「ふざけるなっ!!」その言葉にキレたのは意外にも龍騎であった。
「誰が好き好んで戦うことなんか望むんだよ!!戦わないで済むなら戦いたくないに決まってるじゃないか!!
みんな戦わなくちゃいけない理由があるからこそ戦ってるんだよ!!
何が永遠に戦い続けなくてはならない運命だっ!!そんな運命なら俺が止めてやるっ!!
モンスターもショッカーもみんなやっつけてやるっ!!そして俺がライダー同士の戦いを止めて見せるっ!!」
405仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:41 ID:zJmn3Xiw

龍騎はそう言うとカードをドラグバイザーに挿入。
「ファイナルベント」龍騎はドラグレッダーとともに大空に舞いあがり、空中ひねりをして、
ドラグレッダーの放つドラグブレスのエネルギーを全身に浴びて、
右足で飛び蹴りを決めるドラゴンライダーキックをミカエルに放つ。
ミカエルはエネルギーシールドを展開してこれを防御。
ドラゴンライダーキックの威力にエネルギーシールドは相殺されて、ドラゴンライダーキックがミカエルに当る。
だがエネルギーシールドがあった為威力は相当弱まってしまっていた。
威力が相当弱まったドラゴンライダーキックはミカエルには効かなかった。
「ほほう、これは面白い」ミカエルはドラゴンライダーキックの威力に感心する。
龍騎はそのままミカエルに飛びかかろうとするが、既にそこにはミカエルはいなかった。

そしてビルの上に姿を見せるミカエル。
「そう焦らずとも、我らもしばらくこの世界にとどまる。いずれまた相見えることもあろう。
その時を楽しみにしているぞ。仮面ライダー達よ」そう言い不敵な笑いを残して消えるミカエル。
「どうやら我々の敵もこの世界に来てしまったようだな」1号ライダーこと本郷猛は言う。
「俺、手伝いますよ!ショッカーと本郷さんが戦うの手伝います。一緒にモンスターとショッカーと戦いましょう。」
「ありがとう、真司。みんなを守るため共に戦おう」1号ライダーは頷く。
「そして、俺はライダー同士が戦うのを止めてみせます」龍騎こと城戸真司は再び決意を固くするのであった。
406仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:43 ID:zJmn3Xiw

人気のない廃屋のような教会。教会の中に響き渡るようパイプオルガンの音。
パイプオルガンを弾く神崎士郎の姿。そこに現れるひとりの男の姿。
「どうやら我らの申し出を受け入れてくれるようになったようだね。」
「『我らの主(あるじ)』は貴公の計画に大変興味をお持ちだ。
この世界の13人のライダーを戦わせて生き残った最後のひとりを、
肉体を持たぬ『我らの主(あるじ)』の肉体の器として使わせていただく。」男はそう言う。
「その代わり唯に新たなる命を与えるという約束は確かなんだろうな」
神崎士郎はパイプオルガンを弾く手を止めて言う。
「ああ、もちろんだとも。『我らの主(あるじ)』が肉体をお持ちになり、
無数に存在するすべての世界を意のままに操れる、破壊と創造の唯一神となられたら、
貴公の妹君の命を救うことぐらい訳のないことだ。
望みとあらば我らのような永遠の命を手に入れることもたやすいことだ。」
「わかった、いいだろう。だが別世界のライダー達が紛れ込んで来たようだが。」
「それは心配には及ばん。我らの同胞12人が別世界のライダー達を始末するだろう。」
「お前の名前はミカエルだったな、13天使ということか。よりによって天使と手を組むことになるとはな。」
「だからこそ新しい命などは訳もないということだよ。」そう言い人間体ミカエルは消えて行く。

再び教会のパイプオルガンを弾きはじめる神崎士郎。
「これもまた別の筋書きというということか。だが俺にとっては唯の命を救えればそれでいい。
いざとなればまた修正を加え、はじめからやり直すまでだ。せいぜい奴らのことを利用させてもらうとしよう。」
神崎士郎の弾くパイプオルガンの音が教会に響き渡る。


First Contact
第1話「龍騎」・完
407仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/14 02:46 ID:zJmn3Xiw

395-406 真司追悼SS
逆に今こういうの書くとかえって泣けるかも(涙
408仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 05:58 ID:yyzKo5lf
かつて、世界はいくつもの組織によりその覇権を争われた。
ショッカー。
デストロン。
キングダーク。
バダン。
そして、世界を狙う組織が現れるたびに現れる戦士がいた。
【仮面ライダー】

これは、最後の組織バダンが消滅してから1年後の話である。


かつて世界を救った仮面ライダーたちは、今では世界中に散っていた。
己の役目を果たすもの。
いまだ世界の平和を守るもの。
その目的はさまざまだったが、それぞれはそれぞれの人生を送っていた。
だが。
その前に、一人の男が現れて、世界が変わった。
409仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 05:59 ID:yyzKo5lf
ニューヨーク。
ここに一人の男がいた。
仮面ライダー1号、本郷猛という名の男は、目の前に現れた一人の男と対峙していた。
その場所はマンハッタンの路地裏・・・いわゆるホームレスタウンである。
周りに人はいなかった。
ビルとビルの狭間に本郷はいる。
空には黒い雲とわずかな小雨。

「・・・何者だ」

本郷は言った。
目の前に、人影はない。
だが、確実に目の前には一人の男がいた。

「・・・仮面ライダー、本郷猛。お前を迎えにきた」
「なんだと?」

たしかに本郷の前に人影はなく、そして一人の男がいる。

「貴様、何者だ・・・いや、お前は何だ?」
「話は後だ。お前をミラーワールドへ案内する」

本郷の目の前にある鏡の中にその男はいた。
ぼさぼさの頭にトレンチコートに身を包んだ男。
その男はおもむろに腕を突き出し・・・そして、その腕は鏡を乗り越え「こちらの世界」へ現れた。
自分が赴くのを待っているように、その腕はそのまま動かない。
本郷は、黙ってその腕を取り、そして・・・

その場所には誰もいなくなった。
410仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 06:01 ID:yyzKo5lf
だだっ広い空間。
地平線まで続くただの広く白い部屋だった。
ニューヨークの鏡に入ると、本郷はその部屋へ突如現れた。
不思議なものだ。

「本郷!」
「本郷さん!」
「一文字! 風見! みんな!」

その場所にはすでに数人の男がいた。
皆、顔見知りだ。
かつて一緒に戦った10人の仲間だ。

「本郷も、神崎に連れられたのか」
「神崎・・・あの男か。やつは何者だ」
「俺にも詳しいことはわからん。すべてのものがそろったら説明すると」
「その通りだ」

声のしたほうに男はいた。
神崎。一文字はそういった。

「・・・神崎君、これで全部そろったんだろう? いいかげん話してもらいたいんだがな」
「まだだ」

神崎の声と同時に、また一つ空間の扉が開いた。
そこから出てくる一人の青年。

「あっれ・・・?」
「君は・・・」
「あ、どうもはじめまして・・・俺、五代雄介って言います」
411仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 06:02 ID:yyzKo5lf
青年、五代はのんきに自己紹介などはじめたが、明らかに彼も動揺している。
そして、また。

「何だ、ここは?」
「あれ、涼」

二人の男が現れた。
それぞれ、津上、葦原と名乗る二人も神崎に連れられてここへきたらしかった。
本郷を含め、なぜ自分がこんなところに呼ばれたかわかっていない状態だ。
鏡を通ったらここにいたと、全員が証言する。
鏡が何かの入り口だったのか?
いや、神崎はミラーワールドといった。
それならば

「神崎君、聞きたいことがある」
「なんだ?」
「ここは・・・【鏡の中にある世界】なのか?」
「・・・さすがだな、本郷猛」

神崎は改めて全員と向き合う位置に移動する。

「ここはミラーワールド。本郷の言ったように鏡の中にある世界だ。
 お前たちはここへ来るときに鏡を通った。
 それが入り口だ。
 ここには一切の人間は存在しない」
「そのミラーワールドへ、なぜ俺たちが呼ばれた?」
「まだ人員がそろっていない」

つまり、まだ説明は出来ないということか。

「あと二人」
412仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 06:03 ID:yyzKo5lf
同時に、扉が二つ開かれた。
出て来たのは・・・・・・

「シャドームーン!」
「ブラックサン!・・・いや、南光太郎!」

一人の男と、銀色に輝く姿の「仮面ライダー」だった。
突如として目の前に現れたそれぞれの宿敵に、互いに戦闘体制を取る。
『変身!』
南光太郎が、そう叫び、彼の姿は黒く禍々しく輝く戦士の姿へと変わった。
本郷たちが驚く暇もなく、激突しようとするシャドームーンとブラック。
だが、それはどこからともなく降ってきた金色の羽に阻まれた。

「今はまだ争うときではない」

戦いを止められて切れたのはシャドームーンだった。
矛先を神崎に変えて飛び掛る。
『ガードベント』
シャドームーンの右拳は、いつのまにか現れた金色の盾に防がれた。

「ふざけるなよ、神崎士郎。俺はブラックサンと戦えると聞いたからお前の誘いに乗ったのだ」
「慌てるな。思う存分戦わせてやる」
「・・・説明してもらおうか」

本郷は、その言葉をやっと言えた。

413仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 06:04 ID:yyzKo5lf
「俺の名は神崎士郎。わかっていると思うが、ここにいるのはすべて『仮面ライダー』の力を持った者たちだ」
「全てだと?」
「そうだ。五代雄介、津上翔一、葦原涼、そして南光太郎とシャドームーン。この5人もお前たちと同じ力を持っている」
「じゃあ、ここにいるみーんなアギトってこと?」

津上が問うが、神崎は答えない。
答えられないのか、答える必要がないからなのか。

「お前たちをここへ呼んだのは、ライダーバトルに参加してもらうためだ」
「ライダーバトル?」
「これを見ろ」

神崎が指をパチン!と鳴らすと、あたりの景色が一変した。
東京のど真ん中。
ビルがあふれる街の中の一角だが、明らかに違う。
全ての文字が反対に映っているし、人影もない。

そしてその中で戦う3つの影。
見覚えのない姿をした男が二人と、蜘蛛型の巨大なモンスターが戦っていた。

「虚像だ」

たしかに、彼らには触れようとしても触れることは出来ない。
二人のライダーのうち、赤いほうが空中から剣を取り蜘蛛のモンスターに切りかかる。
『ファイナルベント』
その赤いライダーが繰り出したキックにより、蜘蛛のモンスターは爆散した。
だが、その直後に黒いライダーが赤いライダーに切りかかった。
414名無しより愛をこめて:03/01/14 07:06 ID:jQHt9rcd
うんこ
415仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:07 ID:yyzKo5lf
「何!」
「どういうことだ、彼らは仲間じゃなかったのか!」
「ライダーバトルではすべてのライダーは敵同士だ。最後の一人になるまで戦う」
「俺たちに、この戦いに参加しろというのか!」
「その通りだ」

その言葉に憤る本郷、一文字。
いままでともに戦った仲間と戦えといわれたのだから当然だ。
景色が戻る。

「あーやめやめ。一抜けたっと」

そういって真っ先に動いたのが城茂だった。

「だって別にあんたの言いなりに戦うことなんてねーもんな。俺あんまり戦いたくないし」
「同感だ。別にいうことに従わなければならないことはない」

それに風見士郎が同調する。
ついで、神敬介、結城穣二、沖一也、山本大介も。

「つーわけでさ、俺らをとっとと帰してくれよ」
「ライダーバトルを戦い抜いたものには」

神崎は聞いていない。

「望みを、なんでも一つかなえてやろう」
416仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:08 ID:yyzKo5lf
「・・・はっ、何を言うのかと思えば」
「望みさえすれば、死人を生き返らせることも出来る」

その言葉に、動きが止まった。

「失ったものを取り戻すことも」

また、一人。

「ライダーを辞めることも可能だ」

また。

「待てよ」

城の声は乾いていた。
そして、誰も気づかない程度に震えていた。

「死んだ人間を生き返らせる・・・あんたにそんなことができるのかよ」
「できる」
「くらだないウソついてんじゃねえ!」

城が神崎につかみかかった。
明らかに冷静さを失っている。

「証明して見せろ! 死んだ人間を生き返らせるなんて出来るわけがねえだろ!」
「やめろ、茂!」
「いいだろう・・・」
417仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:09 ID:yyzKo5lf
そういうと神崎は、どこからともなく一本の杖を取り出した。
そしてポケットから一枚のカードを取り出し、その杖にセットする。
『アクティブベント』
神崎の後ろの地面の二つの光が現れる。
まばゆく輝く光がやむと・・・その中には二つの影があった。
その二人に見覚えがあるのは、3人いた。

「木野さんっ!」
「第0号!」

一人は木野薫。かつて、津上や芦原と戦ったアギトの一人だった。
彼は間違いなく死んだ。
それは翔一がよく知っている。
だが、目の前にいるのもまた木野薫本人だった。

そしてもう一人、未確認生命体第0号。
これもまた、五代雄介がその手で止めを刺した男だった。
ン・ダグバ・ゼバ。
幼い顔に似合わない恐ろしい笑みを浮かべる。

「また・・・こんな形で会うとは思わなかったよ、クウガ」
「神崎さん、あなた、一体どういうつもりなんですか!」
「彼らは、復活を条件にライダーバトルに参加する。終了までかりそめの命を与えた。
 最後の一人になれば、彼らはこの世界に復活する」
「神崎さん・・・あんた、自分のしたことがわかってるのか!」
418仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:11 ID:yyzKo5lf
もし第0号が復活するようなことがあれば、世界がどうなることか。
だからこそ彼は怒っている。

「俺は最強のライダーを決めるだけだ。気に入らないのなら、お前が止めろ」
「く・・・わかったよ! やってやるよ!」
「他には?」
「へへへ・・・」

低い笑いが漏れた。
その主は、意外なことに城茂からだった。
目が、座っている。

「どうやら、マジみたいだな・・・死んだ人間でも生き返らせることができるってのは」
「おい、茂!」
「やるぜ。誰がなんといおうと俺が最後の一人になってやる」
「茂っ! バカな真似はよせ!」
「本郷さんは黙っててくれ! 俺は、あいつを生き返らせるんならなんだってやるぜ!」
「同感だ・・・俺も参加する」

次に賛同したのは・・・風見志郎。
彼の目も、本気のそれだった。

「風見っ!」
「あんたたちにとやかく言う資格はないよ」
「・・・葦原君」
「俺もやるぜ。自分の命をかけても取り戻したい人間ってのはいるもんだ」
「俺もだ・・・諦めてたけど、姉さんを生き返らせるのなら」
「・・・津上君」
「おい」

そして、神崎に問い掛ける一人の男。
419仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:11 ID:yyzKo5lf
「生き残れば、俺の記憶も戻るのか?」
「村雨良。もちろんだ」
「わかった。俺も参加する」
「ゼクロス・・・」
「あんたたちを倒してでも手に入れたいもの・・・譲らないぜ」
「俺も参加する」

そこで手をあげたのは、神敬介、結城穣二、筑波洋、山本大介。

「・・・ライダーを辞められる・・・諦めてたけど、実はけっこう未練がある」
「戻るのならば・・・」
「戦う」

残るは、本郷猛、一文字隼人、南光太郎。
そのうち南光太郎の答えは決まっていた。
戦うと。

「お前たちは不参加か・・・それもいいだろう」
「待てよ・・・やっぱ、俺も参加するぜ」
「一文字」
「ちぃと思うところあってな。悪いな、本郷」

残る本郷と津上の答えはまだでなかった。
悩む本郷。
この機械の体を元に戻すことができる。それは魅力だ。
だが、だからといってこの仲間たちを殺すことなどとても出来ない。
420仮面ライダー AllBatlle:03/01/14 07:12 ID:yyzKo5lf
「タイムリミットは?」
「いまから、ちょうど1年」
「わかった・・・俺も参加する」

そして、決意する。

「ここにいる誰も死なせないぞ。俺は、お前たちの戦いを止めてやる」
「本郷さん・・・悪いけど、そんなこと言うんなら・・・俺は真っ先にあんたを狙う」
「茂・・・そう、うまくはいかない」
「全員参加だな」

神崎はそういうと先ほどの杖に一枚のカードをいれた。
『オープンベント』

「たった今からミラーワールドを開放する。今、ここにいるライダーのほかに参加するライダーが13人いる。
 その全てを倒したライダーの願いをかなえてやろう。
 いつでも、どこでも、あった場所が戦場だ。
 戦いの中心は東京。
 集え!
 そして、戦え!」


気がつくと本郷は、先ほどの路地裏にいた。
小雨にぬれながら、思いにふける。
そして

「行くか」

東京へ。
421名無しより愛をこめて:03/01/14 10:07 ID:ig1pmb4N
ALLbatlles 様

「最強のライダーは誰だ!」+「昭和平成オールスター」+「ライダー対立話」ですか。
面白そうですね。一文字ぐらい本郷と行動を共にするかと思いましたが、
彼も戦うのですが。相当な事情があるみたいですね。

マンガのSPIRITSもよく出来ているのに、自分的には今ひとつ面白くない。
何故かな〜と思っていたのですが、最近、これは登場人物が皆同じような人間・・・
むろん、個性の違いはあるのですが、結局同じような立場や目的の人間達だから、
誰が出てきても同じような話になってしまって、群像劇の面白さがないうえに、
登場人物が多いので、焦点がボケてしまったんじゃないかな、
と思い出していたところなので、こういう話は実に楽しみです。

ところで、カメスピが同じ話に思えるのは、オメーに話の違いを理解するだけの
読解力がないせい、とスレ違いなレスはつけないこと(w
422名無しより愛をこめて:03/01/14 12:41 ID:KFINozrI
それじゃ一ROM専としての意見を。

二号が追い詰められて錯乱して噛みつきにいったり
自分の欲望の為にライダーバトルに参加するライダーはちょっと違和感が有る。
基本的に昭和ライダーは正義のために戦う決意をしている場合が多い。
これを覆すのは死の間際にライダーとして叶えたい願いを見出した真司が
いきなり以前のウダウダに戻ってしまうようなもので、上記のような状態は
絶対ありえないとは言えないが俺としてはかなり萎える。
SSは職人さんの解釈によるものなので、こうしろなどと文句を言う気はないが
よほど上手い理由や状況を作り上げないと違和感を受ける
俺のような人間もいると言う事もほんの少しでいいから意識して欲しい。
423名無しより愛をこめて:03/01/14 15:23 ID:0SBOa+DU
まあまあ、おもしろいアイデアなんだから期待しようじゃないか
424名無しより愛をこめて:03/01/14 18:01 ID:IVLJh3wi
遅くなってしまいましたが仮面ライダー Heat on! さんお疲れさまでした。
外伝も頑張ってください。楽しみにしています。
真司に黙祷・・・(TT)ゝ
425名無しより愛をこめて:03/01/14 22:16 ID:kpblTakq
つーか、雄介には闘う理由がない気がするんだが。やっぱり止める側に回るのかな?
426名無しより愛をこめて:03/01/14 22:16 ID:H1fhn66Q
>>Allbattle氏
昭和派の風当たり強そうだけどがんがって下され。
>>Heat on氏
外伝の続き、楽しみにまってまふ。
427名無しより愛をこめて:03/01/14 23:14 ID:gRoPzBs6
昭和派だけど、Allbattleは面白いと思うよ。
ところで、沖は闘う方に名乗らなかったと思うけど、闘うの?
428白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/15 01:11 ID:+Cwu739N
ライダージェネレーション第4話『アルズ…怒りと復讐の戦士』



 『ヴァルド』の攻撃により市街地に生まれた広大な荒地。そこに仮面ライダーストロンガーと仮面ライダーゾルダが対峙していた。
「てめえの性根…叩き直してやるよ」
「出来るものなら、お願いしたいね」
 2人の間には険悪な雰囲気が漂っている。
 次の瞬間、銃声が響き、ストロンガーとゾルダの戦いの幕が切って落とされた。

 この戦いの発端は約1時間前に遡る。
 『ヴァルド』の軍勢を退けた本郷達は、雄介達を連れて、自分達のアジトである喫茶店『アミーゴ』に戻っていた。
「なるほど…未確認生命体にアンノウン…そして、ミラーワールドのモンスターか」
 マスターである『立花藤兵衛』が入れたコーヒーを飲みながら、ポツリと呟く本郷。
 彼らは今、互いの世界について話し合っていた。 
 本郷達はショッカーを始めとする悪の組織、そして改造人間である自分達の事。
 雄介は自らの体に同化した霊石『アマダム』と未確認生命体の事。
 翔一と涼は自らに芽生えた『アギトの力』を、氷川は『アンノウン』に関する情報。
 そして、真司達はミラーワールドとカードデッキの事、そして『ライダーバトル』の事を語った。
「13人のライダーが戦い、生き残った最後の1人が願いを叶える…か」
 ライダーバトルについて真司達から説明を受け、誰に言うでもなく呟く本郷。
 その後、しばしの沈黙がその場を支配した。1分、2分、そして5分が経過しようとしたその時―
「…くだらねえ」
 静かな、だがハッキリとした声が響いた。その場にいた全員が、声の方向を振り向く。そこにいたのは―
「くだらねえよ…願いを叶える為に殺しあうだ? そんな事をして願いを叶えようなんざ、随分考えが小さいな」
 言葉の主、それは仮面ライダーストロンガーこと、城茂だった。その顔にはシニカルな笑みが浮かんでいる。
「何だと…」
 城の言葉に反応して立ち上がる蓮。その顔は怒りで彩られている。
「蓮! 落ち着け!!」
 慌てて、連を止めに入る真司。だが―
429白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/15 01:12 ID:+Cwu739N
「引っ込んでろ」
 その一言と共に放たれた裏拳にあっさりと倒されてしまう。
 睨みあう蓮と茂。まさに一触即発である。しかし―
「おい…戦うのか?」 
 今まで沈黙を守っていた浅倉が口を開いた。見ると横にはカレーの皿が3枚積まれている。どうやら、今まで黙々と食事をしていたようだ。
「戦うなら…俺も混ぜろ」
 言うが早いか、フラリと立ち上がりデッキを見せる浅倉。
「悪いが、ライダー同士の戦いなんざ、俺はお断りだ…そっちの関係者だけでやってくれ」
 浅倉の申し出をあっさりと拒否する城。すると―
「…あの化け物でも、楽しめそうだ…」 
 そう言うと浅倉は店のドアに向かって歩き出した。ドアノブに手をかけた浅倉は振り向き― 
「久しぶりにまともな物を喰えて、イライラが少し収まった」
 そう言うと店を後にした。
 そして、蓮も―
「俺も勝手にやらせてもらう」
 そう言うと店を出て行ってしまった。
「お、おい蓮!」
 慌てて、蓮を引き止めようと、店を飛び出した真司だったが―
「蓮の奴、どこ行ったんだよ…」
 すでに蓮の姿はどこにも無かった。肩を落とし、店に戻る真司。 
430白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/15 01:13 ID:+Cwu739N
「城戸君、秋山君達は?」
 店に戻った真司に蓮の行方を問う本郷。
「ライダー同士で戦うような奴だ。ほっとけば良いんですよ、本郷さん」
「違う! 少なくとも蓮が…蓮が戦うのは…ちゃんとした理由があるからなんです!!」 
 城の一言に思わず反応してしまった真司。数秒考え込み、意を決したように話し出した。
 植物状態で眠り続ける恋人、小川恵里を目覚めさせる事。それが蓮の戦う理由であると…。
 真司の言葉に黙り込んでしまう一同。そして、城がようやく口を開いた。
「…アイツには悪い事言っちまったな」
 そんな城の声からは素直な謝罪の気持ちが感じられた。だが!
「反省だけなら…猿でも出来るけどね。江戸城君」
 北岡のそんな一言が周囲の空気を変えた。
「何だと…」
「ライダーバトルに参加している奴は…まあ、そこの城戸やさっき出て行った浅倉は別にしても、ライダーの力に縋るしかないギリギリの連中ばかりなんだよね…まあ、その位ちょっと考えればわかる事だろうけど…」
「てめえ、俺に喧嘩売ってるのか?」
「何で、そう言う考えに結びつくのかなぁ…江戸城君」
「城茂だ!!」
「おや、それは失礼」
「上等だ…表出ろ!!」
「嫌だねぇ…なんでも腕力で解決しようとする奴は…」
 そんなやり取りを繰り返しながら城と北岡は店を出て行ってしまった。
「き、北岡さん!」
 慌てて、それを止めようとした真司だが―
「そのままにしておくんだ。城戸君」
 本郷に止められてしまう。
「どうしてですか? 本郷さん! ライダー同士の戦いなんてやめさせないと!!」
「城の奴も加減は弁えてる。大丈夫だろう。それに…」
「それに?」
「戦って芽生える絆というものもある」
431仮面ライダーさん:03/01/15 02:12 ID:bF26IQQh
 雷と医者【PART4】

 ようやく宿敵マンマルバを天雷旋風神で倒した霞兄弟達は、束の間とはいえ
安らぎを得る事が出来た。そして、マンマルバの体内に取り込まれる寸前と
同じようにまた困っている人に手を差し伸べるなど、人々との触れ合いに新鮮な
喜びを感じていた。

 一鍬「今日のバイトは意外に早く済んだな、兄者!」
 一甲「ああ、今日はじっくり特訓が出来そうだ。鷹介達も交えてな。」
 2人はバイトからの帰り道であった。前回、鷹介達に救出された
一甲達であったが、それ故鷹介達に刺激されて、ジャカンジャに就いていた
時以上に最近はトレーニングに勤しんでいた。

 2人が談笑しながら歩いていると、一人の高校生ぐらいの学生が
向こう側から歩いてくる。そのまま兄弟達とその学生はすれ違おうと
していた。だが、すれ違いあった瞬間その学生はドサッと音を立てて
倒れた。

 
432仮面ライダーさん:03/01/15 02:29 ID:bF26IQQh
 一甲「お、おい大丈夫か!」一鍬「ん!兄者、上だ!奴が!」
 一甲が空を見上げると、カラスにも見える怪物が空を飛んでいく。
 その高校生は、アンノウンの口からの毒針にやられたのだ。
一鍬「奴め!」そのアンノウンを追いかけようとする一鍬。
一甲「一鍬!それよりこの学生の方が先だ!」一鍬「!あ、ああ、そうだな。」

 だが一甲も、とまどっていた。見た事の無い症状だからである。一鍬「兄者、どうする?」
「失礼!」その時、その光景を見ていた一人の男が運転していたバイクから降り、2人の
間に割り込んできた。男はその学生の脈を診たり、毒針が刺した所を見て、2人にこう言った。
 「まだ助かる見込みはあります。この学生を病院まで運びたいのですが、
手を貸してもらえませんか?」一鍬・一甲「分かりました!」

 その高校生は何とか助かった。早い段階でのその男の検査が功を制したのだ。
「さっきの学生ですが、もう大丈夫です。有難う御座いました。」
 ほっと胸をなで下ろす2人。一甲「いえ、医者の方だったんですね。」

 
433仮面ライダーさん:03/01/15 02:50 ID:bF26IQQh
 一鍬「あの、名前は何というんですか?」男「名乗るほどの者では
ありませんよ・・・。」一甲・一鍬「・・・・・・。」沈黙が3人の間で流れた。
 
 そこに救急車で大勢の患者が運ばれてきた。一甲「どうかしたのか?」
救命士「R地区に怪人が出現したんですよ!おかげでそこの地区の患者も、
こちらに避難させてます!」その救命士は、早口で言った。一鍬「兄者!」
一甲「うん!」一甲「さっきの高校生をお願いします!」2人はその医者に軽く
礼をして、いそいでR地区に向かった。だがその医者自身も、他の医者達にその学生の
症状、対処法、を説明してその場を去っていった。

 その怪人とはジャカンジャの怪人であった。そして霞兄弟達は、R地区に着いた。
一甲「やはり貴様らか!ジャカンジャ!」一鍬「さっさと終わらせてやる!」
一鍬・一甲「迅雷!シノビチェンジ!」シノビスーツを纏う2人。ゴウライジャーである。
 怪人「ゴウライジャーか、貴様らを待っていたぞ!」カブト「何だと?」クワガ「
ふっ、逃げなかった事を後悔させてやるぜ!」カブト・クワガ「イカズチ丸!」
 
434仮面ライダーさん:03/01/15 03:07 ID:bF26IQQh
 クワガライジャーとカブトライジャーが同時に斬りかかる。
だがその怪人は余裕で、2人の同時攻撃を受け止めた。クワガ・カブト「何っ?」
怪人「バカモノめがっ!」その怪人は逆にイカズチ丸を利用して、逆に2人のほうに
高圧電流を流し込んだ。カブト・クワガ「うわぁぁぁぁっ!!!!!!」

 クワガ「な、なんて奴だ!俺達のシノビスーツに逆に電流を流し込むなんて!」
カブト「ならばホーンブレイカーで!」カブトライジャーが怪人に向かって、
ホーンブレイカーを放った。だがその怪人は、逆にホーンブレイカーのエネルギーを
吸収してしまった!クワガライジャー「な、何?」怪人「ふっ、その程度のものか?
お前達のパワーは?まだまだ弱いぞ!」カブトライジャー「まさかおまえは、雷属性の
メカか?」怪人「ふっ、良くぞ見破ったなカブトライジャー!だがそれだけではないわ!」
 クワガライジャー「ならば打撃系の攻撃で倒すしかないという事か!ではこれは
どうだ?」クワガライジャーがスタッグブレイカーをイカズチ丸の先端に取り付ける。
 
435仮面ライダーさん:03/01/15 03:13 ID:bF26IQQh
 とりあえず木野さんと霞兄弟との絡みを、書いてみました。
(ちなみにPART3では涼と吼太の絡みを書こうと思います。)
あとTHE OTHER WORLD の方、前回のアドバイスどうもです。
 >>94->>98「演歌と警察」
>>99->>101「居候とアルバイター」
436仮面ライダーさん:03/01/15 03:16 ID:bF26IQQh
  >>94>>98「演歌と警察」
>>99>>101「居候とアルバイター」
>>431>>435「雷と医者」 でした。
437仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 04:42 ID:aABKmxaC

みなさまご声援ありがとうございます。
龍騎はいろんな方がやっているので被りそうですがご勘弁を。
ラストは結局はテレビにつながるようにしようかと思ったのですが、
映画・SP・TV全部バッドエンドだと、そりゃねーよ!
って感じになってきますね、確かに。

2話「ナイト」ナイトvs2号
3話「シザース」シザースvsクウガ
4話「ゾルダ」ゾルダvsV3&ライダーマン
5話「ガイ」ガイvsスーパー1
6話「ライア」ライアvsスカイ
7話「王蛇」王蛇vsストロンガー
8話「ベルデ」ベルデvsZX
9話「インペラー」インペラーvsアギト&ギルス
10話「タイガ」タイガ&オルタナ&ゼロvsアマゾン
11話「ファム」ファムvsX
12話「リュウガ」リュウガvsZO&J
13話「オーディン」オーディンvsRX&シャドームーン
<アナザー、シンもどっかで出てきます

2クール目>「龍騎」〜「オーディン」をまた一巡
3、4クール目>またしてもチーム分け(汗

という展開を考えてますが、まだ予定ですので、
コイツとコイツの絡みがみたいとか、こんなシーンが欲しいとかあれば、考慮させていただきます。
個人的にはファムあたり書くのが楽しそう(藁

というわけで今しばらくおつきあいください。よろしく。
438仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:52 ID:3W0D/G9k
>>406
・お詫び:外伝第1話で天使の数を13と書いてありますが、天使の数は全部で12人です。
13人の龍騎ライダーの数と間違えて書きました。混乱させて申し訳ございません。
439仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:53 ID:3W0D/G9k
・お詫び:外伝第1話で天使の数を13と書いてありますが、天使の数は全部で12人です。
13人の龍騎ライダーの数と間違えて書きました。混乱させて申し訳ございません。


異空間より現れた『主(あるじ)』の使い・ミカエル、そして仮面ライダー1号こと本郷猛の出現により、
龍騎達13人のライダーの物語は、歯車が大きく狂い出すことになる。
龍騎こと城戸真司達が1年間かけて歩むはずであった道程は、
ミカエル達の思惑により加速し、わずか半年間でその道程を辿ることになる。(1クール目の内容)

仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第2話「ナイト」

ミラーワールドは、それ自体がひとつの別空間であるが、
真司達の世界とこの世に無数に存在する世界とを繋ぐ役割も果たしていた。
それはタケト達の人間世界と異空間を繋ぐ地獄門によく似た性質を持っていた。
その為、ミカエル達は真司達の世界に姿を現すことが出来たのである。
ミラーワールドは地獄門とほぼ同等の性質を持っているため、
ミカエル達はミラーワールドではエネルギーを気にせずに無限に行動がすることが可能であった。
さらにミカエルは、ミラーワールドのモンスター達を凶暴化し、
隠れて人間をミラーワールドに引きずり込むだけであったモンスター達を、
時間の許す限り人間の世界で暴れ、人間を襲うように仕向けていた。
そして、今またミカエルの同胞と呼ばれる11の天使達(ミカエル含め12人)がミラーワールドを訪れるのであった。
440仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:54 ID:3W0D/G9k

自らの願いを叶えるため、13人のライダーが最後のひとりになるまで生き残りを賭けて戦うライダーバトル。
13人のライダー達は、MWのモンスターを倒し、そのモンスターの生体エネルギーを
自らの契約モンスターが喰らうことで、契約モンスターはその強さを増し、ライダー自身も強さを増していた。
だがこれはモンスターだけに限らず、ライダーにも同様であった。
他のライダーを倒した者は、そのライダーの生命力を得ることが出来、
最後に生き残ったライダーは非常に強力な生命力を持つことが出来た。
『主(あるじ)』と呼ばれる者は、そこに目をつけ、
最後に生き残った強い生命力を持ったライダーの肉体を自分のものとしようとしていた。
当然それは当初、神崎士郎が自らの妹唯に与えようとしたものだが、『主(あるじ)』はミカエルを通じ、
唯には『主(あるじ)』の力で新たなる命を与えることを約束していたのであった。


龍騎こと城戸真司と1号ライダーこと本郷猛が出会いを果たしていた時と前後して、
一文字隼人こと2号ライダーもまたミラーワールドに辿り着いていた。まるで何かに導かれるかのように。
同時に一文字隼人はこの世界に辿り着いたライダーが、おそらく自分だけではないことを直感していた。
ライダーは常に、仲間である他の18人のライダーの存在を感じることが出来た。
それはライダー同士の交感テレパシーの1種なのかもしれなかった。
その能力が他の18人のライダー達も何かに導かれるように
この世界に来ていることを一文字隼人こと2号ライダーに告げていた。
441仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:56 ID:3W0D/G9k

ミラーワールドを彷徨う2号ライダー。
だがライダーの超感覚が何かしらの存在を感じ、そこへ駆けつける。
そこで2号ライダーは、濃紺のボディに銀のアーマーを着けた、
仮面ライダーともそうでないとも取れるような戦士の姿を目撃する。
「あ、あれはライダーなのか!? 口元がライダーに似ていると言えば似ているが」
その戦士の頭上を巨大な蝙蝠のモンスターが旋回している。
紺の戦士は蜘蛛型のモンスターと戦っている。
紺の戦士がカードをベルトよりカードを取り出し、手に持つ剣に挿入する。
「ファイナルベント」ランス(槍)を手に地を駆ける紺の戦士。
巨大な蝙蝠が背中にジョイントし、マントへと変わる。
「っはぁ!!」宙を舞う紺の戦士。
紺の戦士は、空中でランスを軸にして、体をマントで包み込みドリル状になり、
きりもみ回転しながら急降下して蜘蛛型モンスターに突っ込んで行き、モンスターを貫く。
モンスターは爆発炎上する。
「あれがライダーなのか!?」その見たこともないような技に驚く2号ライダー。
442仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:56 ID:3W0D/G9k

モンスターを倒した紺の戦士は2号ライダーの存在に気づく。
「お前もライダーなのか?」そう言い2号ライダーに対峙する紺の戦士。
「ということは君もやはりライダーか?」驚きを隠せない2号ライダー。
「目が龍騎に、口元はナイトに似ているな」「龍騎?ナイト?」
「ライダーならば敵同士ということだな。ここで倒しておくのも悪くない。」
「敵!?倒す!?」困惑する2号ライダーに、手に持つランスでいきなり斬りかかる紺の戦士。
「何をするんだっ!?」慌てて身をかわす2号ライダー。
「ライダー同士は戦うものと決まっているだろ!」
「それともお前もこの戦いを止めようという口か?」ランスで2号ライダーを攻めたてる紺の戦士。
「待て、俺はお前と戦う理由などない!!」ひたすら攻撃をかわす2号ライダー。
「そちらになくてもこちらにはある!」
「まずは俺の話を聞けっ!!」「問答無用だっ!!」紺の戦士のランスが2号ライダーのカラダをかすめる。
「チッ!やむをえんな」戦う構えを取る2号ライダー、紺の戦士が振り回すランスをかわす。
「そんな大きなエモノを振り回すのは大変だろ?」
確かに紺の戦士の持つランスは巨大で破壊力があるが、小回りが効かない分、俊敏な相手には命中率が下がる。
2号ライダーがかわすことにだけ専念すれば、直撃をくらうことはなかった。
「チッ!」ランスを諦めた紺の戦士は、腰の剣に持ち変える。
その隙を2号ライダーは見逃さなかった。
2号ライダーの鉄拳が空を裂き、紺の戦士の顔面に直撃、いや寸止めでピタッと止まる。
「やるな」そう言う紺の戦士。
「お前さんこそ、やるな」紺の戦士の剣先もまた2号ライダーの喉元に突きつけられていた。
両者クロスカウンターの寸止めといった姿勢で動きが止まったままであった。
443仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 09:58 ID:3W0D/G9k

その時、ナイトのカラダがシュワシュワと消えはじめる「時間かっ」
「勝負はまた次の機会だな」そう言い写り込む窓ガラスの中に消えて行く紺の戦士。
その後を追う2号ライダー。人間の世界に出て、人間の姿に戻る。
そこには背の高いロングコートの男が立っていた。
「お前さんがさっきのライダーか?」一文字隼人は訪ねる。
「それがどうかしたか?」仏頂面した低い声で男は言う。
「俺はこの世界の人間じゃない。お前さんと戦う理由は何処にもない。」
「おかしなことを言うな?だが俺には関係のないことだ。
あんたがライダーである以上、俺はあんたを倒すだけだ。」その男は冷めた風に言う。
「ライダー同士が戦うというのは一体どういうことだ?」
「知らないでライダーになったとでも言うのか?それとも俺をからかっているのか?
知らないのなら城戸という奴にでも聞くんだな。俺はこれ以上戦い以外で関わりを持つのはごめんだ。」
ロングコートの男はそう言うとその場を立ち去る。

一体ライダー同士が戦うということはどういうことなのか?紺のライダーはシャドームーンのような存在なのか?
もしかするとこの世界にもショッカーのような組織が存在して、紺のライダーはその仲間なのか?
自分はロングコートの男と戦う為にこの世界に導かれたのか?
もし人間に害を成す存在だとしたら、放っておく訳にもいかない、
考える一文字隼人は、思い切ってロングコートの男の後を尾けることにする。
444仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 10:00 ID:knwIp1Pl

だがその男の行く先はただの病院であった。
その男はある病室に入り、意識不明の女性の傍に付き添っていただけであった。「・・・恵理・・・」
一文字隼人は病室のドアの前でその様子を目撃した。
病院の前に立つ一文字隼人。おそらくあの男は様子から見て全く普通の人間であろう。
では一体何故、ライダーになり、ライダー同士で戦っているのか?
一文字隼人には訳の分からぬことばかりであった。そこへロングコートの男が姿を現す。
「まさか、あんたがストーカー野郎だったとはな」皮肉たっぷりに言うロングコートの男。
「ああ、すまなかったな。ただお前さんが何者なのか知りたかっただけでね。」
「これで俺の弱みでも握ったつもりか?」
「申し訳ないんだがな、お前さんの言うことは本当に、さっぱり訳がわからん。」
「この世界のことを教えて欲しいんだが。せめて城戸という人の居場所を教えてもらえないか?」
「やれやれ、最近どうもロクな奴がライダーにならないな。
俺も奴の居所はよく知らないんだがね、、、あそこに居るかもしれんな」

一文字隼人は、ロングコートの男と共に花鶏という店に向かう。
そして、そこで本郷猛と再会し、城戸真司に出会うことになる。
「本郷!!お前もやはり来ていたのか、この世界に」「一文字!!」
「蓮!!この人凄いんだぜっ!!別の世界から来たライダーだってよ。」「!!」
驚くロングコートの男こと秋山蓮。まさか別の世界のライダーというのが本当だったとは。
一文字隼人は本郷猛と城戸真司から、この世界のことを聞く。
ミラーワールドのこと、ライダーバトルのことなどなど。
秋山蓮もまた別世界のライダーのこと、ミカエルという敵のことを知ることになる。
一文字隼人は、ライダーバトルのことを聞いた時、先程の秋山蓮と病室の女性のことを理解するのだった。
秋山蓮も一文字にそのことを感づかれたことに気づき、
「いずれにしても俺には関係のないことだ。俺はこの世界のライダーを倒すだけだ。」
そう言い残して、その場を立ち去る。
「冷たい奴だなぁ!おいちょっと待てよ!」真司の呼びかけにも全く応えない。
一文字隼人は真司にバイクを借りて、蓮の後を追う。
445仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 10:01 ID:knwIp1Pl

夕陽にひとり黄昏る蓮を見つける一文字隼人。
「俺のこと、言わないのか?」「俺は口が軽いタイプじゃないんでな」
「安心しろ、あんたが敵じゃないとわかった以上、あんたを襲うことはない」
「お前さん、彼女の為に戦うというのか?」「あんたには関係ないことだ」
「彼女がそれで喜ぶとでも思っているのか?」
「あいつが喜ぶとか喜ばないとかそう言う問題じゃない。
俺はそれをしなければならい、それだけだ。例え、地獄に堕ちようともな。」
「俺がお前さんを止めると言ったらどうする?」
「俺の邪魔をする奴は誰であろうと倒す!それにこれはあんた達には全く関係ないことだ。」
「関係あろうがなかろうが、そう言う問題じゃない。
俺が止めなければならないと思えば、俺は止める。それだけだ。」
「その時は俺はあんたを倒す!!」一文字隼人と秋山蓮は睨み合う。2人の意地がぶつかり合う。
446仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 10:02 ID:knwIp1Pl

その時モンスターの出現を知らせる音が2人に聞こえる。鏡にうつるモンスターのもとへ駆けつける2人。
バイクのミラーを使い変身する秋山蓮「変身っ!!」
変身する一文字隼人「ライダァァァァァ 変身っ!!」
鏡の中に入りミラーワールドへ突入する2号ライダーと仮面ライダーナイト。
蜘蛛型モンスター2体がミラーワールドから人間を襲おうとしていた。
そこへ飛び蹴りをくらわす2号。ダークバイザーで斬りつけるナイト。
モンスターの攻撃を腕で防御する2号、ダークバイザーで受け流すナイト。
ベルトのカードを取り出し、ダークバイザーへ挿入するナイト。
「ソードベント」空を飛ぶダークウイングの尻尾が、槍状の大型剣・ウイングランサーとなり落ちてくる。
ウイングランサーを手に取るナイト。
2号ライダーはモンスターに小刻みに攻撃して、ダメージを蓄積させ、動きを鈍らせる。
そこへナイトの大型剣・ウイングランサーが直撃する。モンスターの動きが止まり、痛みに悶えるモンスター。
そこへ2号ライダーの必殺のライダーパンチが炸裂、モンスター一体が爆発炎上する。
さらに2号ライダーはもう一体のモンスターの動きを牽制、その間にナイトはカードをバイザーに挿入。
「ファイナルベント」ウイングランサーを手に地を駆けるナイト、ダークウィングが背につきマントとなる。
「っはぁ!」宙を舞い、空中でナイトの体をウイングウォールが包み込んでドリル状になり、
きりもみ回転しながら急降下してモンスターを貫く。爆発炎上するモンスター。

再び対峙する2号ライダーとナイト。だが、そこに新たなる敵が現れる。
ショッカー大首領の仲間・ミカエルがミラーワールドに呼び寄せた
11人の天使達(ミカエル含め12人)のうちのひとり・ガブリエルが、その前に姿を現すのだった。
「貴様達か『我らの主(あるじ)』にあざなす者達は」
「貴様は!?」「ミカエル殿がこの地に招きし12天使のうちがひとり・ガブリエル」
「この世界にあってはならぬライダーよ、貴様を始末させていただこう」
そう言い、突如2号ライダーの背後に現れ、2号ライダーを一蹴する。吹き飛ぶ2号ライダー。
ガブリエルのトリッキーな攻撃が全く予想出来ずに、一方的にやられる2号ライダー。
447仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/15 10:03 ID:knwIp1Pl

ガブリエルの狙いは2号ライダーだけであった。そう、ナイトには全く関係がなかった。
だが、ナイトはガブリエルに向かっていった。何故であろうか、それはナイトこと秋山蓮自身にもわからなかった。
蓮の戦う理由を秘密にしておいてくれた借りを返すつもりであったのだろうか。
それとも蓮の中にも龍騎と同じ仮面ライダーの魂(SPIRITS)があったからかもしれない。
「お前まで我らにあざなすつもりか?この世界のライダーよ。」
「まぁいい、今日の所は挨拶がわりだ。今度我に弓引くならば、お前の命もないぞ。この世界のライダーよ」
そう言いその場から消えて行く天使・ガブリエル。

「どういうつもりだ?」現実世界に戻って変身を解いた一文字隼人は、秋山蓮に訪ねる。
「あんたに借りを返しただけだ、気にするな」
「だが、あんたがどうしても俺を止めるというのなら、その時は俺もあんたの敵だ。忘れるな」
一文字隼人は、ただ秋山蓮の胸中をおもんばかるだけであった。


「おい真司ぃ〜、一文字さんの写真はすげぇよ。いい仕事してくれるねぇ〜。
お前にあんなすげぇカメラマンの知り合いいたのかよぉ〜」OREジャーナルの編集長。
一文字隼人はフリーのカメラマンとして、時々OREジャーナルの仕事を手伝ってやっていた。
「でっしょぉ〜、一文字さん、いい人なんですよぉ〜」と相変わらずな真司。

こうして19人のライダー達は徐々に、ミラーワールドのある世界に集まりはじめていたのであった。
448名無しより愛をこめて:03/01/15 14:11 ID:HbvdlXOF
そろそろ次スレ準備だな
470が立てるってことでOK?
449THE OTHER WORLD:03/01/15 22:25 ID:YOtonYPJ
>>Heat on!さん
相変わらず仕事が早いですね。
ミカエルと決着をつけなかったのは、こういう事でしたか。
面白そうな展開なので、この後も楽しみにしてます。

>>All Batlleさん
よくやった!!(w
本当に良くやりましたね。
自分も頭をかすめた事はありますけど、恐ろしくてできませんでした。(w
これは最強スレと連動するのですか?
どちらにしても注目の的だと思いますけど、期待してます。

>>ライダージェネレーションさん
アルズを期待してたんですけど、次回みたいですね。
どんなライダーなのか、楽しみにしてます。
あと、G3-XAでしたっけ?家のG7よりカッコ良くしないでくださいね。(w
ウソです。がんばってください。

>>仮面ライダーさん
おめでとうございます。カキコできましたね。
次回にアナザーがでてくると思いますけど期待してますよ。

>>448さん
タイトル決めって事ですか?
このスレは500代で終わるんですかね?凄いな・・・・
450名無しより愛をこめて:03/01/15 22:38 ID:6OQB+5Rg
>>449
最強スレと連動?
そんな事になったらどうなる事やら。冗談でも笑えんよ。

・・・本当になったりしないよな・・・
451THE OTHER WORLD:03/01/15 22:50 ID:YOtonYPJ
>>450さん
すみません。最強スレには参加してないので、状況が良く分からないのですが
この前たまたま最強スレを通りかかった時、結果をSSに反映みたいな事が書かれていたので・・・・。
もしや?と思いまして。そんなにヤバめな所なんですか?
452名無しより愛をこめて:03/01/15 23:14 ID:Dahra7GS
一部の住人がちょっと・・・あと粘着煽りがついてるのでこっちに来て欲しくない。
SSやまともな考察はかなり面白いんだが。
453仮面ライダーさん:03/01/15 23:30 ID:bF26IQQh
 すいません、少し思うのですが私達が書いたSSを見て「自分なら
この部分はこう書きます」と思うという意見が、少なからずあると思います。

 そこで【ノベル】ライダー共闘SSスレ【ベント】
というスレを立てて、そこで自分達が書いたSSを訂正したSSを
そこで載せて欲しいと思うのですがどうでしょう?

 THE OTHER WORLDさん
有難う御座いました。
454THE OTHER WORLD:03/01/15 23:31 ID:YOtonYPJ
>>453さん
そうでしたか・・・・。分かりました。どうもです。
455453:03/01/15 23:41 ID:bF26IQQh
 とりあえず、自分は新スレを立てれそうに無いです(笑)
すいません。(以前、新スレを立ててしまったんで。)
456THE OTHER WORLD:03/01/16 00:04 ID:eRIc+0g5
>>仮面ライダーさん
それはどうかなぁ?と思います。
それを望む人もいれば望まない人もいると思うので、自分は賛成とは言えません。
でも、SSを考察するスレならあってもいいかな?と思います。
これも一個人の意見ですけどね。
あ、でも提案するのは素晴らしいですよ。これからも意見を書いてください。
457白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/16 00:19 ID:19aUwa+3
>>428の続きです

「エレクトロ!ファイヤー!!」 
 マグナバイザーから放たれる弾丸を横っ飛びでかわしたストロンガーは、すぐさま拳を大地に打ちつけ、電気エネルギーを放出する得意技、エレクトロファイヤーを放った。強力な電気エネルギーが地面を走り、次の瞬間ゾルダに命中、爆発した。
「やったか…」
 自らの技に手応えを感じ、立ち上がるストロンガー。濛々と立ち込める土煙が晴れた先には倒れたゾルダがいる筈だった…が!
「なに?」
 ストロンガーは我が目を疑った。そこにはゾルダの姿はなく、代わりに大型の盾『ギガアーマー』のみが残されていた。
「さっき感じた手応えはこれか…」
 ゾルダにハメられた事を実感し、忌々しく呟くストロンガー。その時!
「糠喜びさせて悪いね…江戸城君!!」
 声と共にゾルダが瓦礫の山の上に現れた。その両肩には大口径キャノン砲『ギガキャノン』が装備されている。
「ちぃっ!」
「はぁっ!」
 ストロンガーがその場を離れるのと、ゾルダがギガキャノンを放つのはまったくの同時だった。
 稲妻のような轟音と共に一瞬前までストロンガーが立っていた大地が容赦無く抉られる。
 1発、2発、3発…次々と襲い掛かる砲弾をかわし続けるストロンガー。その度に大地に大穴が開き、土煙が舞う。
 だが、いつまでも大口径弾の連射を避けきれる筈も無く―  
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
 遂に直撃弾を喰らってしまった。爆発と共に宙を舞うストロンガー。 
458白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/16 00:19 ID:19aUwa+3
「フッ…」
 その光景に自らの勝利を確信するゾルダ。だが、次の瞬間、彼の鋭敏な聴覚はストロンガーの声を確かに聞いた。
「エレ…クトロ! サンダー!!」
 声と共に黒雲が立ち込め、稲光がその内に蠢き身をくねらせる。
 そう、ストロンガーは吹き飛びながらも、人工的に落雷を起こす大技『エレクトロサンダー』を発動したのだ。
 雷光一閃。圧倒的ともいえる超高圧電流がゾルダを貫いた。 
 雷に貫かれ、瓦礫の山から落下するゾルダ。ギガキャノンの直撃を受け、吹き飛んだストロンガー。
 どうやら、このバトルは引き分けに終わったようだ。

「すっげぇ雷だったな…近くに落ちたんじゃないか?」
 そんな事を言いながら、窓から外を見る真司。なぜか、エプロンに身を包み、キッチンに立っている。
「大方、城がエレクトロサンダーでも使ったんだろう」
「あの大技をか。城の奴、北岡君に苦戦したようだな」
 真司の言葉にそんな返答を返す本郷と一文字。どうやらこの世界のライダー達にとってそう珍しい事ではないようである。  
「雷、起こせるなんて凄いよなぁ…停電とかなったら絶対便利ですよ!」
「うん、絶対便利」
「まさに、懐中電灯いらずですね」
 真司の発言に同意したのは雄介と翔一だった。どちらも真司同様エプロンに身を包み、キッチンを忙しなく動き回っている。
 そして―
「よしっ、出来た!」
「こっちも、もう出来ますよ」
「あとは…これを加えれば…うん、バッチリ」
459白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/16 00:20 ID:19aUwa+3
 数分後、真司達3人が作った料理が所狭しと店のカウンター席や、テーブルに並べられた。 
「えーと、これが俺が作ったポレポレ特製カレー、それと、こっちが翔一君が作った―」
「オイルサーディンと赤唐辛子とニンニクのパスタ。そして、これが城戸さんが作った―」
「特製餃子です」
「この短時間にこれだけの物を…たいしたもんだ」
 並べられた料理に感心したような声を上げるおやっさんこと、立花藤兵衛。
「ささ、冷めない内に食べてください!」
 翔一に進められ、次々と料理に箸をつける本郷達。
「お、この餃子美味い!」
「うむ、このカレー…おやっさんのカレーと比べても甲乙つけ難い味だ」
「パスタもいけますよ。本郷さん」
「ええ、シンプルな材料だけに料理人の腕が大きく影響します。津上君の腕前…相当な物ですね」
 次々と飛び交う賛辞に笑顔の3人。
「いやぁ…本郷さん達の口にあって良かったですよ」
「実は結構ヒヤヒヤしてたんですよね」
「あ、津上さんもですか。俺も実は…」
 笑顔と笑い声に包まれるアミーゴ。つい先程出会ったばかりだが、本郷達と雄介達の間には確かな絆が生まれつつあった。
460仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 00:37 ID:iiEkMiWf

このスレ半分以上俺のカキコでごめんね(汗
ここは責任とって俺立てるべき?スレ一度も立てたことないんだけどさ(汗
461名無しより愛をこめて:03/01/16 01:34 ID:vST9u+HE
批評スレは荒れる可能性が有るので正直反対かも。
やるなら外部でIP表示される所とかね。
しかし過度の馴れ合いになる可能性も有る両刃の剣。素人n(ry
462仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 01:47 ID:zM8Z1pOv

今晩、シザースの回投稿すると、470も確実に俺にあたるという罠
また長くなりそうだしなぁ
463448:03/01/16 03:11 ID:m3bvTBJz
>>THE OTHER WORLDさん
スレタイはこのままでいーんじゃないですか?
一応タイトル議論の候補の中からアミダで(ホント?>>1)落ち着いたワケですし、
前スレの今スレタイ候補も現状を見るとこれでよかったと思います。
512kの容量制限まであと35kなんでこのペースだとあと2日かと…
464氷川君好き:03/01/16 03:18 ID:m3bvTBJz
【手を取り】ライダー共闘SSスレその3【戦え】

内容:
仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリーはもちろん、
時代も世代も違う作品群の夢の競演からオリジナルライダーまで
自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです
age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ

読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう

バックナンバーはこちら↓
前スレ(PART 2)
【手を取り】ライダー共闘SSスレ【戦え】
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1040214437

初代スレ
平成ライダーに昭和ライダーが出る話を考えよう!
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1033545802

465氷川君好き:03/01/16 03:28 ID:m3bvTBJz
↑というカンジでテンプレ作ってスレ建てしようと思ったらホストではねられた、無念。
早めに次スレ告知しないと前のように未完作品が発生してしまうというのに…
よかったら改造するなりして使ってくださいな

>>462のHeat onさん
俺のSPIRITSを受け継いでくれ(笑)
ス、スレ建てをっ…



466仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 04:59 ID:TVDk4l18

君のSPIRITSは俺が受け継いだっ!!
って失敗したらごめんね、なんせはじめてだし(汗
467仮面ライダー Heat on!外伝 :03/01/16 05:05 ID:TVDk4l18

新スレこれでよろしいか?
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1042661010/
468仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:13 ID:TVDk4l18

こんな時間にスレ立てても誰もうっさい禿げとは言ってくれないわけで(涙
469THE OTHER WORLD:03/01/16 22:26 ID:7OWtxk/2
>>448さん
もうスレ立ってますね。いや、このタイトルは好きですよ。本当に。
でも、他のスレで【・・・・】とかやってるじゃないですか。
それを決めるのかな?と思ったんですよ。
でも、こもままでも十分ですよね。
氷川君好きさん、Heat on!さん、お疲れ様です。

このスレは雑談用になるのですか?めずらしい512kB合戦が見れますかね?(w
470THE OTHER WORLD:03/01/16 22:59 ID:7OWtxk/2
しかし、最初のスレがまだあるのは何故でしょう?
471名無しより愛をこめて:03/01/16 23:19 ID:CST8ZPEr
厨房な質問でスマンが、
このスレはもうお終いなの?
512kB合戦って何?
472名無しより愛をこめて:03/01/16 23:28 ID:P0/6WUgU
>>471
スレ容量の限界。
しかし実際は500あたりで書きこめなくなる罠。
473471:03/01/16 23:34 ID:CST8ZPEr
>>472
ああ、数は少なくとも、カキコの量が多いのでスレの限界に来ちゃったと言う事なんですね。
有難うございます。
474氷川君好き:03/01/17 00:46 ID:CykTZIJ8
>>Heat onさん
スレ建て感謝!ナイス責任取り(笑)
あの時間でもきっと見ていると信じていましたよ。
誰かここの住人さんがカキコしてくれたみたいですね<ハゲ
次スレも>>1として思う存分どんどん使ってって突っ走ってって!

>>THE OTHER WORLDさん
サブタイのことでしたか…
その点は少々悩みましたが前スレの候補名を今見直すと、
今のスレの現状にはそぐわなくなっているものが殆どであるというか、このスレタイなればこその、
この幅広さ、自由度の高さ、この500レス前に容量落ちの繁栄っぷりもあるのではないかと…
それともう一つ、本来なら議論の上で決定するべきでしたが、
>>465で書いたように未完の作品を出さないでみんなで新スレに移行したいと思うがゆえに
(スレタイ変更と尻切れトンボなPART1で一部の職人さんがスレの行方を見失った可能性もあるかと…)
あえてなるべく変えたくなかったというのが最大の理由です。
身勝手な行為でしたがスレ愛ゆえと思いご容赦くださいm(_ _)m

個人的には
てれびさんもどってきてくれないかなあとおもっています

512k盗りを兼ねつつの長文失礼

475仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/17 02:46 ID:GM3zwqER

氷川君好きさん、いろいろどうもありがとうございました。
外伝では氷川君出られませんが(元の世界に置いてきちゃったし)
頑張って外伝も最後まで書きますので、よろしくです

後、うっさいハゲいれてくれた方ありがとう
気分よくはじめてのスレ立てできました、感謝
476THE OTHER WORLD:03/01/17 22:47 ID:tL8UepnT
>>氷川君好きさん
何をおっしゃいます、ごもっともでございます。
と言うか、前スレにトドメを刺したのは俺みたいなもんですから・・・・。
でも、結構ageてるので、SS職人なら気が付くと思うのですが。
思うに戦記さん辺りはファイズ待ちと予想してます。
あの方ならやりかねませんよ。(w
氷川好きさんには感謝する事はあれど、不満を持つ事などありませんよ。
一緒にてれびさんの降臨を待ちましょう。

皆さん、今このスレ、チャンスですよ!!
本スレには書き込め無い実験が色々とできますよ。
シザーズサバイブやら念願の変身をする氷川君などやりほうだいです。
SSを書いてみたいけど勇気がない人にはおすすめです。

などと書いてみるテスト
477仮面ライダーさん:03/01/17 22:52 ID:HgD7pPg5
THE OTHER WORLD さん
>>それを望む人もいれば望まない人もいると思うので、自分は賛成とは言えません。
 確かにそうですよね、丁寧な返答有難う御座いました。

 あと次回の霞兄弟と木野さんの絡みの話では、ゴウライジャーとアナザー
アギトに喧嘩をしてもらおうと思います、理由はいずれ書くことになりますが。
478仮面ライダーさん:03/01/17 22:53 ID:HgD7pPg5
 関連したいスレ。
 【勝手に】仮面ライダー龍騎EPSODEFONAL【補完】
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1031794396/l50
479名無しより愛をこめて:03/01/18 07:00 ID:sWxlS1UM
480山崎渉:03/01/19 05:22 ID:q38nY7PG
(^^)
481THE OTHER WORLD:03/01/19 17:34 ID:+5uNNDTL
龍騎最終話は吾郎ちゃんゾルダ、ドゥームズディ、ゴルトフェニックスが見れましたね。
でも、オーディーンのエターナルカオスが見たかったです。
まぁ、最終回としては無難にまとめたのではないでしょうか?
でも、あのラストでは龍騎は二度と登場しない罠。
いざとなったら、お得意のパラレルですかね?
自分的には70点位です。真司の元気な姿が見れたのでまぁ合格です。
482名無しより愛をこめて:03/01/20 00:29 ID:h3rLHK3F
>>478
【勝手に】仮面ライダー龍騎EPSODEFONAL【補完】
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1031794396/l50
でしょ?

483仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 13:06 ID:FbsbU6Ks

週末はSS書きまくろうと思っていたんですが、
龍騎の最終回で脱力して何もやる気起きませんでした。
いい悪いとかじゃなくて、祭りの一年が終わったなとかそういう意味で。
バッドエンドでもハッピーでも批難は出るでしょうし、
私的にはあの無限ループを抜け出せたっていうのに結構意義があるような気もするので、
あれはあれでよかったかなと思います。
確かに今後SSで龍騎出すのってかなり制約つきますよね。
今自分が書いているのはTV版エンドにつながるようにしようかと思ってます。
まぁこんなところでしょうか。
484仮面ライダーさん :03/01/20 16:09 ID:o6zNcdBX
>>482さん
そうでした、スイマセン。
485名無しより愛をこめて:03/01/20 18:47 ID:S/2iM2Rz
>でも、あのラストでは龍騎は二度と登場しない罠。

アギトの神様に何とかしてもらえば大丈夫かも
486名無しより愛をこめて:03/01/20 23:47 ID:YkTxsQLr
>>485さん
真司が龍騎じゃなくてアギトになちゃうのでは?ヘタするとエルに・・・・
487氷川君好き:03/01/22 04:20 ID:C9mF3H9Y
初代スレが遂に落ちましたね
よく1か月も放置されてたもんだ(苦笑)
こっちはいつまで残ってるかな…

カキコするなら今がチャンスですよ!!

と、マネしてみたり(笑)

一応、新スレはこちら↓
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1042661010/l50
488名無しより愛をこめて:03/01/22 23:08 ID:l9EFxlVV
不完全な初代スレ
http://tv.2ch.net/sfx/kako/1033/10335/1033545802.html

これで暫く凌ぎましょう。でも、今度はこっちのスレが・・・・・
489かめんらいだーふぁいず:03/01/23 22:59 ID:EtGVIV0V
主人公の前に怪人が現れた。
「おのれぇ〜怪人めぇ。」
    変身だ!!
携帯を取り出し変身アクセスコードを入力。
    555!!
  ベルトにセットだ!!
「・・・・・・・・・・・・・」
  変身しない主人公。
  ん!!圏外!?
「しまった!!俺の携帯、ツーカーだった。」
 かめんらいだあふぁいず 永久に完
490仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/25 01:44 ID:y77ZWfiT

そのうちいつか敵幹部を主役にしたSSをつくりたいかも。
だがそうなるとこのスレとスレ違いになってしまう罠。
491氷川君好き:03/01/25 05:03 ID:Izi57FEN
死神博士の研究日誌とかはどう?(^-^;
敵方スレはあんまり伸びないしいいんじゃないかと思うよ
早くも次の構想!?

さーてこっち埋めようかなっと( ̄▽ ̄;)
492名無しより愛をこめて:03/01/25 11:22 ID:7RnEPqFS
        まもなくここは 乂512KB取り合戦場乂 となります。
      \∧_ヘ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 512KB取り合戦、いくぞゴルァ!!       ,,、,、,,,
    /三√ ゚Д゚) /   \____________  ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                       ,,、,、,,,
 ,,、,、,,, U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \オーーーーーーーッ!!/
      //三/|三|\     ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
 ,,、,、,,,       ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )    (    )
493仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/25 14:45 ID:w2TmZSyQ

くだらないアイデアだけはいっぱい浮かんでくる(藁
改造人間にされた浅倉威とか。
正義も人命も関係なく、イライラするという理由だけで敵と戦うとか。
改造人間狩りみたいなハードな展開で(藁
494仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/25 14:46 ID:w2TmZSyQ

くだらないアイデアだけはいっぱい浮かんでくる(藁
改造人間にされた浅倉威とか。
正義も人命も関係なく、イライラするという理由だけで敵と戦うとか。
改造人間狩りみたいなハードな展開で(藁
495仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/25 14:48 ID:w2TmZSyQ
ネットの状態悪くて二重投稿になってしまってスマソ
496仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/25 14:50 ID:w2TmZSyQ
ネットの状態悪くて二重投稿になってしまってスマソ
497名無しより愛をこめて:03/01/25 23:10 ID:tz9DtL6p
 このスレですけど、見たい小説のアイデアだけで使い切るというのはどうでしょう?

 例えば「謎の青年が、悲惨な結末を迎えた漫画版仮面ライダー、キカイダー、変身
忍者嵐、の主人公らを集めてその彼らの悲惨な歴史を訂正させていく話」を見てみた
いとか・・・・。
498氷川君好き:03/01/26 02:57 ID:oW8sbUn7
>>497
何でも有りなこのスレだけど、さすがにちょっと…
ライダー限定にしようよ

それと
根源的に改造された不幸まで修正したらなんにも成り立たなくなるでしょ?
最初に不幸な出来事があって、
それに対抗するところから始まるのがアイデンティティだし…

でも嵐ってのがマニアックで(・∀・)イイ!
石森特撮ベスト3をアンケートしたくなった!
でもマンガ描いてるのって少ないけどね…
1 仮面ライダー
2 キカイダー
3 K

というかんじですね、私は。
1、2は好み別れるかもですが、あくまでも原作漫画付き限定ですので、ライダーは2号までですよ。
3位はもう…バラバラでしょう?
K、嵐、イナズマン、ロボコン、あと何かあったっけ?ゴレンジャー?

なんて埋めるのはどう?
499白蛇 ◆JMX.ChiNKo :03/01/26 03:42 ID:ycmnpPgp
↓↓↓
500497:03/01/26 04:55 ID:vNf0PYa9
 彼らに訂正させたいのは、戦いを開始してからの事なんですけど・・・。
501名無しより愛をこめて:03/01/26 18:34 ID:nf7s3fRQ
>>498
そう言えば島本和彦版「スカルマン」のラストでは
歴代石森ヒーローのオリジンにもそれぞれスカルマンが関わっていく事になる…?
と匂わせる締めでしたな。
あとMWをパラレルワールドとしてそれまでのライダー達が赴く展開が多いですが
もう一歩脱線して、7人ライダーが人間に戻ってしまっている成井版「最後の大決戦」
世界にも迷い込んだり…というのも一興かも。
502名無しより愛をこめて:03/01/29 22:01 ID:aa2oa7Q9
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | やばい!はやく!ネタ!ネタ持ってこい!あぼーーーん!
       \_____  ________________
                ∨
                      / ̄ ̄ \ キエテル・・
      /\     _. /  ̄ ̄\  |_____.|     / ̄\
     /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘  | ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|  (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚   ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
  / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\  ||  / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
 / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄] \_)_)..||| | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄
              ̄ ̄        /|\
503名無しより愛をこめて:03/01/30 23:35 ID:ao5y9dmM
>もう一歩脱線して、7人ライダーが人間に戻ってしまっている成井版「最後の大決戦」
>世界にも迷い込んだり…というのも一興かも
あ、これ、面白そうですね。

後、自分が見たいのは、ライダーの対立話。
「悪の組織」という共通の敵がなくなったら、
彼らだって個々の思想信条から対立する事も在ると思うのですが、
たまにはそれも見たいよーな。
504497:03/02/02 01:29 ID:usXQH/Qz
>>498
じゃあこういうのはどうです?最終話で「兄弟、親を殺した罪」という罪を一生背負う
事になってしまった漫画版「人造人間キカイダー」「変身忍者嵐」「ロボット刑事K」
らの主人公らを、「アギト」の謎の青年が仮面ライダーの世界に彼らを干渉させて、彼ら
なりに自分の罪を償わせていくという展開は?
505497:03/02/02 01:33 ID:usXQH/Qz
 ちなみにアギト最終回後の性格の謎の青年で・・・。
506名無しより愛をこめて:03/02/02 01:50 ID:AtJtsRyA
「嵐」「K」はいいかもしれませんが、「キカイダー」についてはチト微妙かも。
あくまでも私見ですが、人間と同じ(皮肉ながらある意味完全な)心の葛藤を
持つに至ったジローの「永久に苦しめられる善と悪の心の戦い」という余生には、
ハッピー、バッドを問わず具体的な後日談は描かれない方がむしろ良いのでは…
という気が。
(原作イナズマンの「ギターを持った少年」編も、心情的には良しとしながらも
  テーマ的には後退していると言えなくもないと…いささか酷でしょうか。)
まして全知全能のあの青年を連れて来るというのはどうも…
507名無しより愛をこめて:03/02/03 23:41 ID:wyVuwXA6
 >>506
こっちで語ってみるのも面白いかもしれませんね、そのテーマ。(話が
違うけど・・・。)

石ノ森章太郎漫画VS平成ライダー
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1037290443/l50


 

508名無しより愛をこめて:03/02/04 18:04 ID:lQ7GXKy4
age
509名無しより愛をこめて:03/02/05 13:54 ID:+iotg9ke
 もう見たい小説のネタは切れましたか?
510名無しより愛をこめて:03/02/05 22:26 ID:jQ+85Gj9
あんまり多数のライダーが出てこないのがいいな。
G3を作った男達byプロジェクトXとかライダーメインじゃないのも欲しい。
511名無しより愛をこめて:03/02/07 23:01 ID:Zu7FSXjm
とにかく、見たいのが、一号VS二号。
これはよくある実は怪人が化けている偽ヒーローVSヒーローでなく、
両方とも本物で、スペックもほぼ同じ。後で作られた二号の方がちょっと上かな〜ぐらい。

いったい、どっちが強いのか見てみたい。
512497:03/02/08 01:09 ID:rG89+qKP
 >>506
 やはり漫画版のジローはあのまま放っておいてあげた方が、
むしろいいですかねえ・・・。もう誰にも、「自分と同じ思いは2度とさせまい」
と「仮面ライダー」の世界で頑張るジローも見てみたいのですが・・。
513511さんのレスで実験:03/02/08 22:12 ID:7atzrpOX
かつて人類を恐怖のどん底に追い込んだ悪の秘密結社ショッカー。
数千年前、人類は仮面ライダーと呼ばれる者達と共に、この巨大な悪と戦った。
そして現在・・・・・・・・・。

その昔、緑の星と呼ばれたこの惑星もショッカーとの最終戦争により、一面荒野の死の星と化していた。
そして人類は滅び、生命の無いこの星に2体の改造人間だけが残った。

闇夜を照らす月は真円を描いていた。
小高い丘の上に立つ1人の男。「・・・満月か・・戦いの合図だ・・・。」
『ザクッザクッ』男の元に足音が近付いて来た。
丘に立っていた男が声を発した。「遅いぞ・・・本郷。」
闇夜から月明かりに照らし出され、本郷猛が現れた。
 本郷「待たせたな。一文字。」
一文字隼人は表情一つ変える事無く静かに本郷猛を見つめていた。
 一文字「さあ、今日こそ7314戦7314分けに終止符を打つぜ。」
 本郷「7315戦7315分けだ。」
 一文字「ふん。ちゃんと憶えとけ。」
 本郷「そっちこそ。」
何時のころからだろう、人類もショッカーも他の仮面ライダーも滅び、地上にたった2人残された戦士は満月を合図に戦うようになっていた。

暫くの沈黙の後、お互いに構えを取った。「ライダァァァァ変身!!とぉう!!」
2人が宙を舞うと全身を光が包み、異形の戦士へと姿を変えた。
仮面ライダー1号、2号。お互いに良く似た姿の戦士は言葉を交わす事も無く戦闘を開始した。
素早い動きで荒野を駆け、蹴りと拳の応酬を繰り返す両者。
2号は右足を踏み締め上体を捻ると、高速で手刀を繰り出した。
1号も2号の手の内を知り尽くしている為、ほぼ同時に同じ態勢に入った。
 1号&2号「ライダァァァチョォォォップ!!」
お互いの手刀が交差し火花を散らす。
514511?3?n?I`???X?A°?A`?±:03/02/08 22:14 ID:7atzrpOX
しかし、パワーで上回る2号の威力が勝り、1号の体が反転する。
だが、これも1号は計算していた。反転しながらその勢いで2号に回し蹴りを放つ。
 1号「!!何!!」
しかし、更に2号はそれを読み2号は後方空中回転すると、10m程後方に降りっ立った。
 2号「残念だったな。本郷よ。俺はお前の手の内は知り尽くしている。」
 1号「フッ。それはお互い様だろ。」
再び、ぶつかり合う両者。
技の1号は48の必殺技を駆使し多様な攻撃を見せ、力の2号はその圧倒的な破壊力で怒濤の攻撃を仕掛けた。
そして、お互いを知り尽くす両者は相手のそれを利用し、さらなる攻撃を繰り出していた。

時間は立ち、辺りは徐々に明るくなり間もなく夜明けが訪れようとしていた。
 1号「ハァハァ・・・日の出か・・・これが最後の攻撃になるな。」
 2号「ハァハァ・・・ああ・・・次で決めてやるぜ。」
次の瞬間、2号が宙を舞った。「ライダァァァァァキィィィィック!!」
1号に迫る2号のライダーキック。しかし、1号は微動だにしない。
 1号「知っているか?一文字。昔ここはガス供給施設だった所だ。」
「ライダァァァパンチ!!」1号は地面に向けライダーパンチを放つと、地面が割れガスが吹き出し視界を遮った。
「何!!」2号は白く煙るガスの中に飛び込み、ライダーキックは不発に終わった。
するとガスに影が浮かび上がり、高速で2号に迫った。「ライダァァァァスクリュウゥキィィィィィック!!!!」
515514が文字化け。実験:03/02/08 22:15 ID:7atzrpOX
その瞬間、全ての時が止まった・・・・。
1号のライダースクリューキックが2号の胸に直撃したのだ。
仮面ライダー2号はまるでコマ送りの様に宙を舞い地面に倒れた。
 1号「一文字・・・・隼人・・・・。」
1号は倒れている2号の元に駆け寄り膝を落とすと、静かに2号の手を握った。
 2号「・・・・本郷・・・スマン・お、俺がお前を楽に・・・してやるつもりだった・・・。」
 1号「一文字、もう喋るな。俺はこの数千年、お前と戦っている時だけ生きている事を感じられた。」
 2号「・・・・ああ・・俺もだ・・・全てを失ってしまったこの・・星ではな・・・。」
 2号「・・・・・すまない・・そして・・ありがとう・・・・・。」
そして、仮面ライダー2号はガクリと全身の力が抜け、そのまま動かなくなった。
 1号「一文字!!うぁぁぁぁぁぁ!!」
1号が絶叫し人形の様になった2号を抱き寄せた。
すると、2号の全身が光を放ち、光は大地に吸い込まれ2号の体は砂の様に消え去った。
1号は消えてしまった2号を捜す様に両手を見つめ、やがて力無く大地に崩れ落ちた。
その時、『・・・本郷・・・』1号は一文字隼人の声を聞いた様な気がした。
そして1号が顔を上げると目の前に小さな植物の目が生えていた。
1号はそれを見つめ呟く。「これからもずっと一緒だ友よ。」

・・・・・時は流れ数万年後の地球・・・・・
大地は一面の緑が覆い尽くしていた。
そしてこの星の一際大きな古い大木の横に、ツタとコケに覆われた動く事の無い異形の姿があった。
『これからもずっと一緒だ友よ。』

516名無しより愛をこめて:03/02/08 23:38 ID:kwK0QXzE
ええ話や
つまらん突っ込みはしないぜ
517511:03/02/08 23:40 ID:CGhhSa3/
・゚・(ノД`)・゚・ 
518仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 01:20 ID:hFsSUtcd
素敵な短編が書ける人って羨ましい。
ああ、何故か長編しか書けない俺、、、
519名無しより愛をこめて:03/02/09 13:35 ID:APS3lA2z
何か悲しくなってくる話だな
520513:03/02/09 16:49 ID:DvbIOTcN
511さんのレスを見て、どうしたら1号vs2号が実現するか考えたらアイディアが
浮かんだので実験的に書いてみました。
結果として悲しい話になってしまいましたが、昭和ライダーには合ってる?と
思っています。(まぁ、あくまで実験ですので昭和ファンの方お許しを。

決闘数の単位がおかしいですね。7万回くらいかな?
こんな短い文でも誤字があるし、俺はダメなヤツだ・・・・・。
521名無しより愛をこめて:03/02/11 01:11 ID:aVR+auq/
 一応関連してみたいスレ。

 お前等!もっとすごい科学で語りませんか?
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1041873764/l50
522名無しより愛をこめて:03/02/11 22:51 ID:aVR+auq/
 すいません、「仮面ライダー」が他の特撮作品(戦隊シリーズ、
超人機、人造人間、宇宙刑事、など)と競演するネタをこのスレ
でいろいろ語ったり聞いてみたいしたいのですが、駄目ですか?
523名無しより愛をこめて:03/02/11 22:58 ID:pfvppSJH
ジャッカー劇場版のように、東映ヒーローが同一世界に存在してるわけね。
524名無しより愛をこめて:03/02/11 23:20 ID:7Pp6h61k
風見志郎と新命明と早川健とアランが一堂に会してなんて話もいいかも(^^)
525名無しより愛をこめて:03/02/11 23:50 ID:fCPr9MTq
>>524
番場壮吉はダメなのか(w
526名無しより愛をこめて:03/02/11 23:53 ID:7Pp6h61k
>>525
あ、忘れてた、ゴメンゴメン。
でも、これで戦隊が組めるな。
527名無しより愛をこめて:03/02/12 13:43 ID:1Xdje0B9
わ、そろそろ次スレ準備ですぞ>ALL
528名無しより愛をこめて:03/02/12 15:58 ID:Ex5H7fY/
>>527
とっくに立ってるぞ(w

http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1040214437
529名無しより愛をこめて:03/02/12 17:57 ID:fLjS0XPm
限界が512kbとかいいつつ
500kbあたりで書きこめなくなるからな。
そろそろか?
530氷川君好き:03/02/14 01:27 ID:dn2yxEMk
>>524=526
じゃあ司令は正木本部長でよろしく
531497=仮面ライダーさん:03/02/14 22:44 ID:+AO/SPQm
 ここにおられる皆さんにお聞きしたいのですが、
きちんと見た(全話とは言いませんが、だいたいと言う感じです)
ライダーシリーズはどれぐらいあります?

 自分)自分は「クウガ」「アギト」「龍騎」ぐらいですかね・・。
戦隊シリーズなら「ハリケン」と「ダイレン」ぐらいです・・。
532名無しより愛をこめて:03/02/16 00:07 ID:enbox8V6
 もう書き込めませんか?
533名無しより愛をこめて:03/02/17 09:34 ID:+Zix/V/q
最後のカキコは・・・・・俺だ・・・・・アボーン
534名無しより愛をこめて:03/02/18 00:22 ID:eLe6N3u5
( ´D`)ノ<まだカキコできるのれすか?
535名無しより愛をこめて
♪     \\ ♪  さぁ  512KBだよ   512KBだよ   512KBを獲ろう!    //
     ♪    ∧ ∧     ∧ ∧   ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧∧  ♪
 ♪    ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*) ♪
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