【手を取り】ライダー共闘SSスレその3【戦え】

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1名無しより愛をこめて

仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリーはもちろん、
時代も世代も違う作品群の夢の競演からオリジナルライダーまで
自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです
age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ

読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう

バックナンバーはこちら↓
前スレ(PART 2)
【手を取り】ライダー共闘SSスレ【戦え】
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1040214437

初代スレ
平成ライダーに昭和ライダーが出る話を考えよう!
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1033545802
2名無しより愛をこめて:03/01/16 05:20 ID:91Oqaq0I
うっさいハゲ
3仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:29 ID:TVDk4l18
このスレの最初がいきなりシザースからじはじまるのに躊躇してみる
4仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:30 ID:TVDk4l18
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第3話「シザース」

クウガこと伍代雄介は街中に倒れていた。
時空の激流よりミラーワールドへ辿り着いたクウガは、運悪くモンスターの最も多い場所に出てしまい、
次から次へと現れるモンスターと戦い続けるハメになってしまっていた。
感覚力が特に強化されたペガサスフォームで特殊空気銃・ペガサスボウガンを放ち、
跳躍力・瞬発力が特に強化されたドラゴンフォームでドラゴンロッドを乱れ打ち、
パワーが特に強化されたタイタンフォームで大型剣・タイタンソードを振り回す。
次から次へと現れるモンスターを一掃するも、クウガもまた力尽き、グローイングフォームに変わってしまっていた。
そしてよろけてたまたま手をかけた窓ガラスの中に入り込み、
人間の世界に出て、変身が解けそのまま倒れ込んでしまっていたのだった。

街中で倒れている伍代雄介を交番の巡査が起こす。
「あんたねぇ、こんな所でいつまでも寝てちゃ困るんだよね」一般市民の通報により駆けつけた巡査は言う。
目を醒ます伍代雄介。「あんた、酔っ払いかい?若いけどホームレスとか?」巡査は尋ねる。
「ここ、何処ですか?」「??」
伍代雄介はこの世界が自分達がもといた世界によく似ているが、何かが違うというのを直感的に感じていた。
「この世界には鏡の中にモンスターがいるんですか?」「??」
巡査ふたりは伍代の変な質問に首をかしげ、伍代に背を向けヒソヒソ話をする。
「この兄ちゃん、頭でも打ったんだろうか?」「記憶喪失ってことはねえよな?」
その間もあたりを見回す伍代雄介、鏡の中を覗くが当然そこには何も写っていない。
「兄ちゃん、ちょっとそこの派出所まで来てくんないか?」
5仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:32 ID:TVDk4l18

巡査ふたりに交番に連れて行かれる伍代雄介。
「ですから、ここが何処か全く分からないんですよ。日本、であってますぅ?」
伍代雄介の奇妙な言動に、困り果てる巡査。
そこへひとりのスーツ姿の刑事が現れる。
「あっ、須藤刑事、この青年です。例の事件現場付近に倒れていた青年というのは。」巡査が刑事に向かって言う。
刑事は伍代雄介のことを見て言う。
「名前は伍代雄介さん、あたなが倒れていた付近で昨夜殺人事件がありましてね。」
「昨夜23:00頃あなた何していましたか?」
「えっ!?鏡の中にモンスターが。いや、もしかしたらもうすでにあそこで寝ていたかも。」
伍代に昨夜のアリバイなどもあろうハズもない。だがその伍代の発言を聞いて刑事の眉間にしわが寄る。
「もっと詳しくお話しを伺いたい、署までご同行願えませんか?」

参考人として警察署まで連れていかれた伍代雄介。取調べ室で須藤刑事と話をすることになる。
「鏡の中がどうとかっておしゃってませんでしたか?」須藤刑事は探りを入れる。
「いえ、鏡の中に何か見えたような気がしたかなぁ、なんて」
この世界が自分達のいた世界のパラレルだということに気づきはじめた伍代雄介、
あの鏡の中の世界はなんだったのかと思いながらも、話を誤魔化す。
「それは犯人を見たということですか?」須藤刑事の厳しい突っ込みが入る。
「そういう訳じゃないと思うんですけど・・・」しどろもどろの伍代雄介。
6仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:33 ID:TVDk4l18

その時、警察署内の鏡の中からミラーワールドのモンスターが現れて、署内の人々を襲いはじめる。
それはショッカー大首領の仲間・ミカエルがこの世界に招いた12天使のうちのひとり・ハニエルが、
クウガを襲うために送り込んだモンスターであった。
突然の異形のモンスターの出現に慌てくためく人達。
刑事達は銃を発砲するもミラーワールドのモンスターには全く効かない。そして次々と人々をなぎ倒していくモンスター。
取調べ室で悲鳴やら発砲音やらを聞きつけた須藤刑事は現場へ向かう。
ミラーワールドのモンスターを見てハッとする須藤刑事「まさか、こんな大胆な」そうひとり呟く。
須藤刑事の後を追って現場に駆けつける伍代雄介「またモンスターか!!」
伍代は人気のない通路に隠れてクウガに変身する「変身っ!!」
だがその変身を物影に隠れて見ていた須藤刑事「やはり、あいつもライダーか・・・」

現実世界で暴れるモンスターに飛び蹴りを喰らわすクウガ(マイティフォーム)。
クウガの出現により鏡の中へと消えて行くモンスター。後を追うクウガ。
ミラーワールドに出ると、クウガはまずペガサスフォームで特殊空気銃・ペガサスボウガンを放つ。
それをかわそうとするモンスターだが矢がボディをかする。
その間に距離をつめてドラゴンフォームでドラゴンロッドでモンスターをうちつけるクウガ。
相手の動きが止まったところでタイタンフォームのタイタンソードが直撃。
最後はライジングマイティのライジングマイティキックでとどめを刺す。爆発炎上するモンスター。
7仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:35 ID:TVDk4l18

クウガはモンスターの爆発を見てホッとするが。
「ストライクベント」背後より何者かがいきなりクウガを打ちつける。
「グッ!」不意打ちによろめきながら振り返るクウガ。そこには見たこともない金色の戦士がいた。
「モンスターかっ!?」クウガはその姿だけではライダーだと判別出来なかった。
「まさかあなたもライダーだったなんてね」その声は伍代雄介にとって聞き覚えのある声だった。
「須藤刑事!?」「ライダーって!?ライダーなんですか?須藤さん」訳がわからないクウガこと伍代雄介。
「ライダーは敵同士ですからね、戦わなくてはなりませんね」「ライダーが戦う!?」
須藤雅史こと仮面ライダーシザースのストライクベント・シザースピンチで打ちつけられるクウガ。
「やめてくださいっ!!須藤さん」「何の意味があるっていうんですか!!」
ボルキャンサーの腕を模したハサミを右腕に装着したシザースは攻撃を止めようとはしない。
「クッ」クウガはタイタンフォームとなり、タイタンソードでシザースピンチを受け止める。
だが相手が人間である以上攻撃は出来ないクウガ。ひたすら防御に徹するのみであった。
8仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:35 ID:TVDk4l18

体力が回復していなかったこともあり、次第に不利になるクウガ。
足場の悪いところで攻撃を受け、後ろに倒れるクウガ。
「ファイナルベント」シザースの左腕に装備されたハサミ型の召喚機・シザースバイザー、
その接合部を開いて、その中にアドベントカードを装填するシザース。
ボルキャンサーが出現し、その両腕でシザースをジャンプさせ、
シザースが空中前転しながら体当たりする、シザースアタックがクウガを狙う。
宙を舞うシザース、さらに上空からそのシザースにキックを浴びせ、ファイナルベントを阻止するひとつの影。
「木野さんっ!!」アナザーアギトの姿を見て叫ぶクウガこと伍代雄介。
「伍代君、君は少しお人好し過ぎる」クウガを庇う様にして立つアナザーアギト。
「この手の輩は、多少はな」アナザーアギトの腕と足に装備された爪状のカッター・バイオクロウがシザースを狙う。
「ガードベント」シザースがバイザーにカードを装填。
ボルキャンサーの背中を模した盾・シェルディフェンスを左腕に装着するシザース。
アナザーアギトのバイオクロウをシェルディフェンスで防御するシザース。
そしてアナザーアギトのバイオクロウとシザースのシザースピンチがぶつかり合い火花を散らす。
9仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:43 ID:h+wKLyj5

だがミラーワールドでの活動限界時間を迎えたシザースはその場を立ち去る。
人間の世界に戻って来た伍代雄介と木野薫。「やはり木野さんもこの世界に来ていたんですね」「うむ」
伍代雄介は木野薫にいままでの経緯を説明する。
「ではこの世界でのライダーだと思われるあいつは刑事だということか?」
「ええ、そうですね。でも多分須藤さんは普通の人間なんじゃないかな。
はじめて見た時にライダーの超感覚は何も反応しませんでしたし。」
「普通の人間がライダーになって戦いあうわけか、それが刑事であっても。」
「なんだかよくわからない世界ですね」伍代と木野は今迄の情報をもとに推測する。
「木野さん、とりあえず俺一度警察署に戻ります」「??」
「参考人が途中で消えたんじゃ、犯人だと思われそうですし。それに須藤刑事のこと何かわかるかもしれませんから。」
「それもありか。では俺はその間に別の線から須藤という奴のこと探ってみよう。」

参考人として警察署に戻る伍代雄介。それを何よりも驚いたのは須藤雅史であった。「まさか、戻ってくるとは」
署内はモンスター襲撃騒動でそれどころではなくなっていた。
そのどさくさに紛れて署内で須藤刑事のことを探る木野。
そこで得た情報をもとに大森町のアンティークショップ「TIN'S COLLECTION」のルートを調べる。
署内の伍代と須藤「正直に言いますと、俺は別の世界から来たライダーなんです。
だからこの世界のライダーのこと教えてもらえませんか?」先程まで襲ってきた相手に笑顔で尋ねる伍代。
須藤は、こいつ一体どんな神経しているんだ?と内心思いながら、その場を取り繕う。
伍代にミラーワールドのこと、ライダーバトルのことを教える須藤。
「じゃぁ、須藤さんは何を願うために戦っているんですか?」伍代は尋ねる。
須藤はこの世界から悪をなくすために戦っていると最もらしいことを言って、その場を切り抜ける。
10仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:44 ID:h+wKLyj5

警察から解放された伍代は再び木野と合流する。
「伍代君、あの須藤という刑事、ちょっとヤバイな」「ヤバイ、、ですか?」
「アンティークショップの店長・加賀友之という人物と一緒に裏ではかなり悪どいことをやっているらしい」
「そうなんですか?そんな悪い人には思えませんでしたけどね」「君は相当のお人好しだからな」
「ライダーはみんなお人好しですって、俺らがいた世界では」そう言い笑顔でサムズアップする伍代雄介。
「まぁ、そうかもしれんが」やや呆れ顔の木野薫。雪山の一件以来2人は案外いいコンビになりつつあった。

実は、須藤はかって加賀友之と一緒に裏で悪事を働いていたが、彼は報酬面でのトラブルが原因で加賀を殺してしまっていた。
そこで鏡の向こうに現われた神崎士郎によりライダーに選ばれた。
そして、加賀の事件を他の行方不明事件に紛れさせるべく、かつ自分のモンスター(ボルキャンサー)を強くすべく、
事件の秘密を探る人間はもちろん、その他の人間もボルキャンサーに捕食させていたのだった。

この直後OREジャーナル女性記者・玲子が行方不明事件を調査していたのをきっかけにして、
真司、蓮は須藤と出会い、互いがライダー同士であることを知り、対決することになる。
その時、本郷猛と一文字隼人はミカエル達がモンスターを使って、
人間世界を襲撃しているのを阻止するために、そちらへ向かっていた。
それはもちろん本郷猛と一文字隼人が、ライダーバトルの邪魔をしないようにワザと仕掛けた陽動作戦であった。
龍騎、ナイト、シザースはミラーワールド内にいた。
複数のライダーとの戦いは好まないシザースは、ナイトとの一騎打ちを果たす。
ナイトのファイナルベント・飛翔斬をシザースのファイナルベント・シザースアタックが打ち破る。
11仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:45 ID:h+wKLyj5

シザース優勢かと思われたその時、
ナイトのダークバイザーによる攻撃がシザースのベルトのカードデッキに突き刺さる。
その瞬間、ナイトのダークバイザーははじかれて、回転しながら宙を舞い、そのまま地面に突き刺さる。
そこに現れたのクウガ(ライジングタイタン)であった。
クウガ・ライジングタイタンが、ライジングタイタンソードでナイトのダークバイザーをはじき飛ばしたのだった。
カードデッキが崩壊され、契約が無効となったボルキャンサーにより捕食されることもなく、生きているシザース。
「悪い人なのかもしれないけど、人間なんだから、殺しちゃうのはよくないでしょ」
その場の一同に向かい伍代雄介の声が語りかける。
「お前もまたよそ者か?俺達、この世界のライダーの戦いの邪魔をするなっ!!」そう言い突っかかるナイト。
「なんでだよっ!!こんなことない方がいいに決まってるだろっ!!」ナイトの言葉に突っかかる龍騎。

その時、クウガの背後より強力なエネルギー弾がクウガを襲う。「グハッ!!」前にぶっ飛ぶクウガ。
エネルギー弾が飛んで来た方向を見る、龍騎、ナイト、シザース。
そこには、ショッカー大首領の仲間・ミカエルがこの世界に招いた12天使のうちのひとり・ハニエルの姿があった。
「そうだよ。この世界のライダー達の邪魔をしては美しくないな、別世界のライダーよ。」
突然の背後よりの攻撃にかなりのダメージを受けたクウガ。座ったままハニエルの方を見る。
「我は12天使のひとり、名はハニエル。神の優美という意味を持つ名だ。
私は美しいものだけを愛する、醜いものは私の好みではない。
ライダーと呼ばれる者はみな醜悪だな。こんな者達の相手をしなくてはならないのは嘆かわしいな。
クウガとやら、お前を始末するのはこの私の役目ということになった。せめて散る時は美しく散ってくれたまえ。」
さらに掌を突き出し、そこからエネルギー弾を放つハニエル。それを転がりながら間一髪でかわすクウガ。
12仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:46 ID:h+wKLyj5

「蓮、こいつらは人間じゃない、モンスターみたいなもんだ。一緒に戦おう!!」龍騎はナイトに向かって言う。
「いや、こいつらは別の世界のライダーだけが狙いだ、俺達には関係ないっ!」今回は協力を拒否するナイト。
いや、ナイトにとっては何故前回2号ライダーに協力したのか、自分でもそのことが不思議でならなかった。
いつの間に消えたのかシザースの姿はその場にはなかった。
「お前は本当に冷たい奴だなぁ!!いいぜ、なら俺ひとりでもクウガに協力する!!」
ダメージの大きいクウガの元に駆け寄る龍騎。ハニエルのエネルギー弾が再びクウガを狙おうとする。
「この世界のライダーよ、クウガとやらに助勢するならお前も一緒に散ってもらうことになるぞ」
「やれるもんならやってみろってんだっ!」カードをバイザーに装填する龍騎「ガードベント」
ドラグレッダーの胸を模した盾・ドラグシールドを手に持ち、クウガの前に立ちクウガを庇おうとする龍騎。
ハニエルの掌よりエネルギー弾が放たれ、龍騎ごとクウガを吹き飛ばそうとする。
ドラグシールドで威力は軽減されたものの衝撃で吹き飛ぶ、龍騎。それでも立ち上がり、クウガの前に立つ龍騎。
「往生際が悪いのも美しくないな」ハニエルの掌には再びエネルギーが集まりはじめる。
「クッソ!!」唸る龍騎。
そのハニエルが構えている所へ背後からアナザーアギトのアサルトキックが炸裂する。
「クッ!!背後からとは卑怯なっ」無防備な所を襲われよろけるハニエル。
「お前が先に後ろから襲ったんだろうがっ!!」突っ込む龍騎。
13仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:47 ID:h+wKLyj5

龍騎とアナザーアギトがハニエルを挟み打ちにする。「行くぞっ!赤いのっ!」「はいっ!」
アナザーアギトが宙を舞う。ハニエルはエネルギーフィールドを展開。
「ファイナルベント」龍騎がカードを装填。
アナザーアギトが再びアサルトキック、エネルギーフィールドに阻まれる。
ドラグレッダーの放つドラグブレスのエネルギーを全身に浴びて、龍騎のドラゴンライダーキック。エネルギーフィールド相殺。
さらにそこに力を振り絞って立ち上がったクウガアメイジングマイティが、
エネルギーフィールドを相殺されたハニエルにアメイジングマイティキック。
アナザーアギト、龍騎、クウガのキック3連発により、ハニエルはダメージを受ける。
「くぅ口惜しい、この美しい私に傷をつけるとは。クウガとやらよ覚えておくがいい。
貴様はこの私が必ず八つ裂きにしてくれるからな。」そう言い消えて行くハニエル。力を尽き倒れるクウガ。
こうしてライダー3人がかりでも退けるのがやっとであったおそるべき敵ハニエル。


その後、悪事がばれるのをおそれた須藤刑事は、そのまま行方をくらまし失踪した。
だがもちろんシーザスは生き残っており、ライダーバトルを諦めた訳でもなかった。
19人のライダーとミカエル達12天使の出現により、
龍騎ワールドは本来あるべき道筋を踏み外して、全く別の道筋へ向かって行こうとしていた。
14仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/16 05:51 ID:h+wKLyj5

シザース逃げたってのがそれっぽいかなと思うのだが、ダメ?(汗
伍代と津上は俺が書くとどうしてもギャグパート扱いになってしまう。
おかげでこういう変化球もいれられるのだけど。
15名無しより愛をこめて:03/01/16 06:58 ID:/TLKoWSa
アクション描写が淡々としすぎてるよーな気もするけど、
スレ内SSだからそれでいいのかも。

初めて見たっすけど、いいですね〜 おもろいっす。
まとめて読めるサイトってあります?
過去ログ整理しただけの保管庫とかでもええのんやけど〜
16名無しより愛をこめて:03/01/16 10:28 ID:xiZa+3t8
>>14
シザースサバイブに期待してますw
17名無しより愛をこめて:03/01/16 12:33 ID:r+Tp22Nk
>>14
龍騎・アナザーアギト・空我のトリプルライダーキックに激しく燃え。
そういえば、アギト本編でも似たようなシーンがあったなぁ。
ただし横に転がってるG3―Xそっちのけで。
あ、シザースがその役(?)なのか?(藁

ttp://218.43.18.16/~ryuga/cgi-bin/upup2.sjis.html

SS職人の皆さん、資料集めならここもドゾウ。
真司の殉職シーンはいつ観ても泣けるなぁ(´Д⊂
18名無しより愛をこめて:03/01/16 17:07 ID:K6CqPlqU
>Heat On!さん
 『Heat On』お疲れ様でした!外伝も期待してます。
今僕もライダーオールスター(+オリジナル)のSSの構想たてているのですが、中々形になりません(苦笑)

 Heat On!さんだけでなく、ここの職人さん方は皆凄いですね。
い〜な〜あこがれちゃうな〜(佐野っち風)
19THE OTHER WORLD:03/01/16 22:56 ID:7OWtxk/2
>>Heat on!さん
新スレおめでとうございます。
シザーズ編も面白かったです。ハニエルにツッコム龍騎に笑いました。
自分もシザーズ・サバイブに期待。(w
20氷川君好き:03/01/17 01:02 ID:CykTZIJ8
>>Heat onさん
スレ立てありがとうね
前スレの512k盗りにも参加してね(笑)
21白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/17 01:11 ID:cbHggIdU
前スレ459の続きです

「美味そうな匂いだな…」
 そんな事を言いながら、店の奥に作られたガレージから結城丈二が出てきたのは
ちょうどその時だった。
「氷川君、G3−Xの点検全て終了した。特に異常は見受けられなかったし、弾薬も
こちらの規格品で合う物が在ったから、それで補充しておいた」
「ありがとうございます。結城さん」
 パスタの盛られた皿を置き、深々と頭を下げる氷川。結城もそんな氷川に笑みを浮
かべながら―
「俺も久々に整備しがいのあるメカに触れられて楽しかったよ」
 と、パスタを啜りながら言うのであった。
「しかし、G3−X。アレはなかなか良く考えられたシステムだよ。装着者への負担
は最小限に押さえ、それであれだけの高スペックを誇っている。恐らく生身の人間が
装着できるレベルなら最強クラスだろう」
「最強クラス…ですか」 
「ああ、だが…まだ改良の余地はあるがな」
 そう言うと、皿を置き、氷川の方を向く結城。
「氷川君、G3−Xは援護…正確には第三者のバックアップを受ける事で、100%
の性能を発揮できるように設計されているな?」
「はい、G3−Xは輸送兼戦闘指揮車Gトレーラーのバックアップを受けて、100
%の性能が発揮できます。しかし…」
「この世界には、Gトレーラーがない…」
「はい…」
22白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/17 01:13 ID:cbHggIdU
 そう言うと黙り込んでしまう氷川。氷川も今の状況ではG3−Xの性能をフルに発
揮できない事を悩んでいたのだ。
「氷川君…G3−X、俺に預けてみないか?」
「結城さんにですか?」
「ああ、俺なりに強化プランを考えているんだ」 
 そう言うが早いか、結城は脇に置いていたノートパソコンを起動し、ある設計図を
映し出した。全員の視線がそれに集中する。
「結城、これは?」
「改良型G3−X…その名もG3−XAだ!」
 結城の声がアミーゴに響き渡った。

 その頃、城と北岡は―
「全く…口が上手いだけの優男かと思ったけど、少しはやるじゃねえか」
「おたくこそ、あんな隠し玉持ってるとはね。口の悪さは自信の現われって訳です
か」
 等と互いを認め合うかのような発言をしていた。これが本郷の言っていた『戦うこ
とで芽生える絆』なのであろうか…。
「さて、アミーゴに戻りますか」
23白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/17 01:13 ID:cbHggIdU
 立ち上がり、アミーゴへの帰路に着く2人。だが、このままスンナリ帰れるほど、
運命というものは甘くなかった。
『残念だが、君達が行くのはあの世だよ』
 常人なら、震え上がるような声を響かせ、時限の裂け目から姿を現したのは―
「出やがったな…サキエル!!」
 そう、ヴァルド18使徒の1つ、サキエルであった。
「仮面ライダーストロンガー、城茂。仮面ライダーゾルダ、北岡修一…お前達2人に
はここで死んでもらおう」
 そうサキエルが言った瞬間、空間が揺らぎ、小悪魔風の怪物が多数姿を現した。
「戦い、疲弊した貴様らにこれだけの数を倒すだけの余力があるかな?」
「嫌だねぇ…漁夫の利を狙うなんて」 
 北岡の軽口もどこか余裕が感じられない。
「かかれぇ!!」
 サキエルの号令の元、一斉に襲い掛かる怪物達。城と北岡が咄嗟に身構えた次の瞬
間!!
「ギャァッ!」
「グギャッ!」  
 城と北岡に襲い掛かった怪物は、全て物言わぬ死骸に変わり、地面に墜落した。
「な、何者だ!!」
 攻撃が放たれた方向に向かい叫ぶサキエル。予想だにしなかった事態に少々狼狽し
ているようだ。
 そして、その方向には1つの影が立っていた。
「…見つけた」
24白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/17 01:14 ID:cbHggIdU
 こちらに向かい1歩ずつ歩み寄る影。次第にその姿が明らかになっていく。
「いくつもの次元を探し続けた…」
 黒をメインに赤をアクセントにしたボディ。
「貴様等への復讐だけを糧に生きてきた…」
 胸と肩を守る白銀の鎧。そして、仮面ライダーに似たマスク。
「俺の名は…アルズ。『ヴァルド』…貴様らは……俺の獲物だ!!」
 叫びと共にサキエルめがけて走り出すアルズ。 
 今、新たな戦いの幕が切って落とされた。


次回予告
 

映像:ツインブレード風の武器を構えるアルズ。
  (「ヴァルハラ! 1番射出!!」ナレーション・アルズ)

   龍騎サバイブへと姿を変える龍騎。
  (「好き勝手にやらせるかよ!!」ナレーション・城戸真司) 
 
   更なる異形の姿へと変わるサキエル
  (「貴様ら全て、道連れにしてやる!!」ナレーション・サキエル)

   マシントルネイダー・スライダーモードでサキエルに突撃する1号、2号、ア
ギト。
  (「行くぞ! 隼人、津上君!!」「おう!」「はい!」ナレーション・本郷
猛、一文字隼人、津上翔一) 

次回、ライダージェネレーション第5話『復讐の刃』にご期待ください
25仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/17 02:59 ID:GM3zwqER
みなさまありがとうございます

もうおわかりかもしれませんが、この調子で13人全員生き残って2クール目はいります。
後、ストーリー的に13人全員サバイブもできますが、
あんま各ライダーの設定いじるり過ぎると萎えるかなぁとか、どうしようかな、と悩んでますがどう思われます?

この先ちょっとペースダウンすることもあるかもしれませんが、
最後まで書きたいと思ってますので、どうぞよろしく
26名無しより愛をこめて:03/01/17 15:15 ID:+hEvNA/O
 仮面ライダー Heat on!へ一言。伍代ではなく五代ですよ。
それと、ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~hfk/は物書き必見の場所ですよ。では。
27白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/17 15:38 ID:MxJYmX6Z
皆さん、こんにちは。白い青年です。

今回のライダージェネレーション、飛び飛びの掲載になってしまい、申し訳ありません。
PCの調子が悪いせいか、投稿しようとしても

 「ブラウザ変ですよん」

と、表示されて中々できなかったもので…(^^;

大変読みにくい作品になってしまい、皆様にご不便をおかけしますが、読んで頂ければ幸いです
28名無しより愛をこめて:03/01/17 15:45 ID:cVuhs+Kz
小説を期待してこのスレに来てる人はほとんどいないんじゃ・・・
SSでしょ。共通認識の上に見たいシチュエーション構成して内輪で楽しむのが目的なんだし、
そんなに堅苦しく考えなくてもいいんでない?
29名無しより愛をこめて:03/01/17 20:30 ID:gvSZm7pi
>>28
26と27どっちへのレスなんだよ。
どっちにせよ失礼だが。
30仮面ライダーさん:03/01/17 22:47 ID:HgD7pPg5
 関連したいスレ。
 【勝手に】仮面ライダー龍騎EPSODEFONAL【補完】
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1031794396/l50

31仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 01:45 ID:VW0WJsSe
>>26
五代は完全に思い込み間違いしてました、クウガファンの方々すいません。
今迄ずっと気づかなかった自分が恥しい(汗

そのサイトも時間がある時参考にさせていただきます、ありがとう。

でも私の書いているのって小説、SSというよりはあらすじ・プロットに近いですよね。
実は推敲とかも全くしないで載せてますし(だから誤字・脱字が・・・)
これ以上丁寧に書くようになると自分的に負担になってくるかなと思い、
後、できるだけ早く結末に辿り着きたいというのがあって、こういうカタチにしています。
<結末から思いつくタイプです
なので、ネタスレみるぐらいの軽い気持ちで読んでいただけるとありがたいです。

あぁ早くファムまで辿り着きたい(藁
32仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:37 ID:WJp1bvRV
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第4話「ゾルダ」

その男は車を運転していた。仕事に追われる日々、1分1秒すらも無駄に出来ないような忙しさ。
その男は車を運転しながら疲れを感じていた。だが、休んで時間を無駄にすることはその男には許されなかった・
その男はとうとう運転中に目眩を起こし、突然意識を失うにして倒れた。
運転者をなくした車はスピードを出したまま、壁に激突するハズであった。
だが、その車が事故を起こす事はなかった。
意識を失ったその男が目覚めた時には、目の前の壁にぶつける寸前で車は止まっていた。
あたりの街並みにも全くなんら損傷はなく、その男も全くの無傷であった。
ただ、車の後部だけは何かもの凄い力で押さえつけられ、引っ張られたような形跡だけが残っていた。
その男は念の為、病院に行って体を調べてもらうが、事故による体への影響は全くなかった。
だが、違うところで体の異変は見つかった。そして精密検査を受け、その男が不治の病であることが判明する。
その男の名前は、北岡秀一。

それよりかなり時間が経過したその後。
風見志郎ことV3、結城丈二ことライダーマンはミラーワールドに到達していた。
ミラーワールドのモンスター達と遭遇した2人は戦闘になる。
ミラーワールドのモンスターは、異世界より来たショッカー大首領の仲間・ミカエルの手により増殖され、
大量発生を引き起こしており、ミラーワールドのいたる所にその姿が見られるようになっていた。
ライダーマンのマシンガンアームが遠距離よりモンスターを足止めし、
その間にV3が宙を舞い、きりもみ回転からキックするV3きりもみキックを放つ。
一体のモンスターが爆発炎上する。だが、モンスターはまだ数体残っていた。
33仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:38 ID:WJp1bvRV

そしてその戦いをやや距離を置き見つめる、緑のボディに銀のメカニカルなアーマーを纏った戦士がいた。
「へぇあれがライダー。いよいよ俺もライダーバトルデビューって訳ね。」
緑の戦士はそう言うと、ベルトよりカードを取り出して、手に持つ銃型のバイザーに装填する。
『ファイナルベント』機械的な音声が流れると、緑の戦士の前に鋼の巨人が現れる。
緑の戦士は鋼の巨人の背中に銃タイプのバイザーを差込み、引き金を引く。
鋼の巨人の装甲が開き、中から大量の火器が一斉に発射される。

モンスターと戦うV3とライダーマン。V3はそのライダーならではの超感覚で異変を察知する。
「結城っ!!危ない、横に飛べっ!!」V3とライダーマンはそれぞれ横に大きく跳ぶ。
そこへ鋼の巨人の火器の集中砲火がモンスター数体に直撃し、爆発炎上する。
かろうじて集中砲火をかわすことが出来たV3とライダーマン。集中砲火が飛んで来た方向を振り返る2人。
そこには爆炎の中に、立つ緑の戦士の姿があった。

V3・ライダーマンと戦う、緑の戦士ことゾルダ。
ライダーマンのマシンガンアームとゾルダの機召銃・マグナバイザーが激しい銃撃戦を繰り広げる。
そしてその隙にV3がゾルダの懐に入ろうとするが、超至近距離よりゾルダのマグナバイザーを撃たれる。
V3もライダーマンもその姿形から、もはやゾルダのことをライダーだとは全く思っていなかった。
むしろモンスターを操る幹部クラスの戦士かもしれない、という推測を持っていた。
一方ゾルダも当然V3・ライダーマンをMWライダーだと信じて疑わなかった。
「しかしなんでよりによって、最初の対戦相手が2人組かね。俺も運がいいだか悪いんだか。」ひとり呟くゾルダ。
34仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:39 ID:WJp1bvRV

「あんた達さ、戦って生き残れるライダーはひとりなんだから、2人組ってのは意味ないんじゃないの?」
そう言い2人を牽制しようとするゾルダ。
「ライダー!?こいつがライダーなのか!?」「生き残るという意味もわからんな」困惑するV3とライダーマン。
『シュートベント』V3・ライダーマンの動揺の隙に、カードを装填するゾルダ。
鋼の巨人・マグナギガの胴体及び両腕を模した巨大バズーカ砲・ギガランチャーを手にし、
10km四方の敵を吹き飛ばす威力があるという、超強力な弾丸を放つ。
V3とライダーマンは横っ飛びしそれをかわすが、当然かわしきれず爆風に巻き込まれる。

ゾルダのボディが粒子化をはじめる。「まぁ、初戦にしてはこんなもんでしょ」そう言い鏡の中へ消えて行くゾルダ。
現実世界へと出てゾルダは人間体・北岡秀一の姿に変わる。
その後を追うように、鏡の中からV3・ライダーマンが出てくる。そしてそれぞれ風見志郎と結城丈二の姿に戻る。
「やれやれ、やっぱりあの程度じゃ死なない訳ね」北岡は冷めた口調で言う。
「君はライダーなのか?」問う風見志郎。「一体なんだと思ったのよ、まさかモンスターとでも思ってたわけ?」
「おたく達さ、ちょっと気にいらないんだよね。緑の色は俺と被ってるし、
もうひとりの実弾兵器ってのも俺と被ってるじゃない。神崎もさ、もうちょっと考えてくれればいいのにさ。」
「すまないが俺達はこの世界のライダーじゃないんでな」北岡の軽口を聞き流す結城丈二。
「この世界のライダーのことを教えてもらえないか?」風見志郎は北岡に言う。
「この世界以外に何処に世界があるわけ?おたく達ってさぁ、もしかしたらほらあれ、電波系とかいう人達?」
唐突な話で信じてもらえないであろうことは風見志郎にも結城丈二にもわかっていた。

その時突然目眩を起こす北岡秀一「なんでこんな時に・・・」そうひとり呟き、意識を失いその場に倒れる。
北岡は病院に運ばれる。風見志郎と結城丈二は北岡の所持品より病院の診察券を見つけ、病院に運んだのだった。
病院の診察室で医師に様態を尋ねる風見と結城。
「いや、たいしたことないですよ。単なる過労からくる貧血ですよ。」医師はそう言っていた。
診察室にあった北岡のカルテとレントゲン写真をじっと見つめる結城。
35仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:41 ID:WJp1bvRV

北岡の様態はたいしたことはなく、病院でちょっと休んですぐに帰れることになった。
「まさか戦った奴らに助けられるとはね。俺もヤキがまわったかな。」ひとりブツブツ言う北岡。
「送ってやろう」風見志郎は言う。
「ちょっとやめてよ。俺はライダーとプライベートで仲良くする気はないのよ。」
「事故でも起こしたら大変だぞ」結城丈二は言う。北岡の脳裏に過去のことがよぎる。
「君の病気はかなり深刻なものなんじゃないのか?君はそのことを知っている。」結城は突然核心を尽く。
「・・・・・」黙っている北岡。
「俺は医学にも通じているんでね、君の様子とカルテ、レントゲンを見たらだいたいわかったよ」
以前組織の科学者として改造人間の研究なども行っていた結城丈二が
医学にも精通しているというのは至極あたり前の話だった。
「やれやれいきなり見抜かれちゃうわけ、先が思いやられるよ、まったく」
「で、どうしたいわけよ?」動揺を見せずにポーカーフェイスな北岡。
「まずは俺達が君の戦う相手ではないことを理解して欲しい。俺達の話を聞いてくれ。」風見志郎は言う。
「君風に言えば、お互いのために情報交換をしようというところかな?」結城丈二は言う。
「俺、なんか悪い奴におどされてる気分だわ」そう言いため息をつく北岡。

風見志郎と結城丈二は北岡弁護士事務所に案内される。
「ゴロちゃん、お茶でもちょうだいよ」事務所には北岡秀一の秘書兼執事役・由良吾郎がいた。
「まぁあんた達の言う事はわかった。確かにあんた達には契約モンスターもいないし、デッキもカードもない、
ベルトも全然違う。別の世界とか改造人間だとかってのは宇宙人みたいで理解しがたいけど、
百歩譲って別の世界のライダーだってのは認めよう。で、俺のどんな情報が欲しいのよ?」
風見志郎と結城丈二はようやくこの世界の情報を得ることが出来たのだった。
36仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:42 ID:WJp1bvRV

由良吾郎もまたその話を聞いていた。吾郎は後でこっそり結城を呼び出して聞く。
「結城さんは、右腕以外は普通の人間なんですよね?」「ああ、そうだが」
「俺も普通の人間のままライダーになれないでしょうか?」「??」
「俺、先生が戦うのを手助けしたいんです、俺もライダーになりたいんです!」
「確かに、俺達の世界では普通の人間でライダーになった奴もいたな」
「ホンとっスか?」「ただな、開発費用とか金が莫大にかかるぞ」
「金っスか、金ならないっス」「・・・・・」

互いに攻撃し合わない、北岡の病状を他のライダーにバラさないという約束をした、風見・結城、そして北岡。
風見と結城は北岡弁護士事務所を後にする。
「あの男・・・」「そうだな」風見と結城が何かを話そうとした時だった。
ミラーワールドモンスター出現を知らせる、金属音のような音が2人に聞こえる。
音がする方向に駆けつける風見志郎と結城丈二。
人間を襲おうとしているモンスター。風見志郎はモンスターに体当たりを喰らわす。
ミラーワールドに逃げるモンスター。風見志郎と結城丈二は変身してモンスターの後を追う。

ミラーワールドの中にはまたも数体のモンスターが待ち受けていた。
モンスターと戦うV3とライダーマン。そこへ現れるゾルダ。
「体の方はもう大丈夫なのか?」「おかげさまでね」
モンスターの群れに向かって、ライダーマンはマシンガンアームを、ゾルダはマグナバイザーを乱射する。
V3は接近戦でモンスターを蹴散らす。
37仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:43 ID:WJp1bvRV

「病み上がりなんでさっさと決めさせてもらうよ」ゾルダはカードをバイザーに装填する。『ファイナルベント』
ライダーマンはモンスターの一群に、ロープアームを網状にしたネットアームを発射、モンスター達の動きを止める。
「君の必殺技は命中率が低そうだからな」「へぇ気が利いたことしてくれるねぇ」
ゾルダはマグナバイザーをマグナギガの背中にセットし、マグナギガの全砲門を開いて集中砲火を浴びせる。
集中砲火を浴び、爆発炎上するモンスターの群れ。「このコンビネーションいいね、あんた俺と組まない?」

一気にモンスターを倒し片を付けた3人のライダーの前に、12天使のうちのひとりウリエルが現れる。
「我はミカエル殿より招かれた12天使がうちのひとりウリエル。神の火という名を持つ者。
V3とライダーマンとやらお前らの相手はこの俺と決まった。この世界を乱すことなく、消えて行け」
ウリエルはそう言うと、掌をかざしエネルギー火弾をV3とライダーマンに向かって放つ。
2人のライダーはそれを跳びかわすが、その風圧だけも吹き飛ばされる。
エネルギー火弾は後ろにあったビルを吹き飛ばし破壊する。
「どうやら俺は関係ないみたいね」それを見ていたゾルダは言う。
「この世界のライダーよ、お前はこの世界のライダー同士と戦うことに専念せよ。
最後まで生き残れば永遠の命がお前を待っているぞ」
「そこまでお見通しとはね」
38仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:48 ID:5DNfMr1n

エネルギー火弾を放つウリエル、それをかわすV3とライダーマン。
近づくことも出来ず、一方的に攻撃され、形勢が不利な2人のライダー。
「風見いくぞっ!!」「おうっ!!」
そう言うとライダーマンは、ゾルダの後ろに回りこみ、ゾルダを盾にするようなカタチになる。
「ちょっと待ってよ、俺は関係ないって言っていんだから」ゾルダはカードをバイザーに装填する。
『ガードベント』マグナギガの胸を模した巨大な盾・ギガアーマーを手に持つゾルダ。
「ちょっとその盾借りるぞっ」そう言いゾルダの盾・ギガアーマーを奪うライダーマン。

ライダーマンは盾に身を隠し、ウリエルに向かって走り接近する。
ウリエルはそのライダーマンにエネルギー火弾を放つ。盾でその衝撃に耐えるライダーマン。
そこでライダーマンの後ろに隠れていたV3が飛び出し、宙を舞い、ウリエルにV3きりもみ反転キックを放つ。
これを腕で跳ね飛ばすウリエル。V3の攻撃を防御するウリエルのその隙に、
ライダーマンはロープアームがウリエルのカラダを身動きの捕れないように絡みつく。「何っ!?」
ウリエルは身動きが取れないながらも、エネルギーシールドを展開し、次の攻撃に備える。
V3はダブルタイフーンのエネルギーを放つV3パワーでウリエルのエネルギーシールドを相殺する。
相殺されたところへライダーマンのドリルアームがウリエルのカラダを貫く。ライダーマンを払いのけるウリエル。
そこへ再度宙を舞うV3が空中で円盤のように回転して怪人に迫り両足キックする、V3マッハキックを放つ。
V3とライダーマンの怒涛の波状攻撃にさすがにダメージを受けたウリエル。

その場から姿を消すウリエル。
「なるほどな、2人の連携がその力を2倍にも3倍にもするというわけか。
次に会う時はお前らを必ず地獄へ突き落としてくれるわ」そう言い残すウリエル。
「へぇあの2人もなかなかやるもんだね」感心するゾルダこと北岡秀一。
39仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/18 05:49 ID:5DNfMr1n

人間世界に戻ってきた風見志郎と結城丈二は話の続きをする。
「あの男、俺らが助けたあの男がこの世界のライダーになったとはな、、」「そうだな」
北岡秀一を事故から救い出したのは、風見志郎ことV3と結城丈二ことライダーマンであった。
2人は正確にはこの世界に来たのは2度目であった。
1度目はこの世界に来るのが早過ぎたのだ。到達地点の時間軸がずれていたと言ってもいい。
あまりにそのずれが大きかったため、再び時空の激流に放り出され、時間軸を修正してこの世界に再度現れたのだった。
そのことを北岡秀一が知ろうハズもなかった。

「しかし永遠の命を欲しがりライダーになった男か。俺には考えられんな。」風見志郎は言う。
「そうか?昔から時の絶対的権力者が最後に辿り着く願いが永遠の命だ。
どんな人間でも死の恐怖からは逃れられないし、生への執着はあるもんだ。
人間の欲望を愛すると言っていた彼らしい願いだと思うがな」結城丈二は冷静に分析してみせる。
「そうかもしれんな。だが改造人間の俺は、永遠の命よりも普通の人間の体が欲しいがな」
「うむ、俺も何度も死んでいるからな。本当の最後の時があるのかどうか不安だな」

そしてこの後、ゾルダこと北岡秀一は、城戸真司こと竜騎、秋山蓮ことナイト、と出会っていくことになる。
40名無しより愛をこめて:03/01/18 12:56 ID:aTG0Ri2Z
ゾルダ編もいい感じだね。
V3とライダーマンのコンビはやっぱ燃えるな
41名無しより愛をこめて:03/01/18 20:33 ID:rXs7qpVv
ゾルダとの絡みいいね〜
ゴローちゃんもいい感じ。
42名無しより愛をこめて:03/01/18 23:58 ID:OHOm9uvb
ゴローちゃん参戦希望(w

明日はいよいよ龍騎最終回。
映画版、スペシャルといつも尻切れトンボだったので納得のいくオチをつけて欲しいところ。
43白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:26 ID:Y2noFuuR
皆さん、こんばんは。白い青年です。
本日公開予定だったライダージェネレーションでしたが…事故により消失しました(核爆)
お詫び…といってはなんですが、第5話ならびに第6話に登場する新ライダー、
『仮面ライダーアルズ』と、『G3−XA』のデータを公開します。

それでは…ご覧ください(テ●ビマ●ジン風の雑誌を机に置き去る)



仮面ライダーアルズ(Masked Rider R’z)

身長/199cm 
体重/97kg
ジャンプ力/ひと飛び50m
パンチ力/(通常時)10t (ガントレット展開時) 25t
キック力/(通常時)15t (アンクレット展開時) 45t
走力/100mを4.5秒

設定
:別次元からヴァルドを追って1号ライダー達の次元にやって来た仮面ライダー。
 蹴り技を主体とした我流格闘術と、専用バイク『ヴァルハラ』から射出される2つの武器を駆使して戦う。
 1号達とはヴァルド撃滅という共通目的の為、手を組むが、ヴァルドに殺された仲間、そして唯一の肉親であった妹の復讐の為、暴走気味の行動をとる事も…。
 両腕と両足に装備されている『ガントレット(アンクレット)』は、必要に応じて展開し、パンチ力とキック力を一時的に強化する。
  
 実はその正体は…(以下検閲削除)。


(筆者注)
 ちなみに名前のアルズとは、怒り(Rage)と復讐(Revenge)という2つのRを持つライダーという意味です。
 そのまま書くと『R’s』となりますが、少々格好悪いので『R’z』としました。
44白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:27 ID:Y2noFuuR
使用武器

ブレードセイバー
:2本ワンセットのロングソード(刃渡り80cm)。戦車の装甲もたやすく切り裂く。
 2本を柄で繋げ、ツインブレード化する事も出来る。

アロースマッシャー
:光の矢を放つアーチェリー。連射は不可だが、厚さ10cmの装甲板を貫く威力を持つ。

必殺技

フルムーンライダーキック 
:空中で1回転し、落下の勢いをプラスした踵落としから、オーバーヘッドキックへと繋げる2段蹴り。
 約30tの威力。

ライダースプラッシュキック
:両肩→鳩尾→両膝→顎の順で六段蹴りを放ち、脳天へ踵落としを叩き込む連続技。
 約35tの威力。

トルネードライダーキック
:目標へ向かって三角飛びを行い、きりもみ回転しながら両足キックを叩き込む。
 約40tの威力。

カラミティエンド
:ブレードセイバー装備時の必殺技。敵に突進しすれ違いざまに横切り、ターンして縦切り→横切りと繋げる必殺剣技。
 約45tの威力。

サウザンドレイン
:空中に放たれた光の矢が無数に分裂し雨のように降り注ぐ。
 大多数の敵に同時攻撃が可能。約25tの威力。
45白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:28 ID:Y2noFuuR
G3−XA(Generation3−eXtension・Advance)

身長/194cm 
体重/188kg
ジャンプ力/ひと飛び25m 
パンチ力/約3.5t 
キック力/約8.5t 
走力/100mを7秒
装着員/氷川誠

設定
:結城丈二の手によって改造された改良型G3−X。
 基本能力の向上と共に、動力機関にも改良が施され、活動時間が約30%上昇した。
 さらにGトレーラー無しで100%の能力を発揮できるように、策敵能力向上の為の複合センサーユニットを右肩に、GM−01の予備マガジン2つを両腰装甲内に、GX−05の予備マガジン3つを背面部に装備した。
 また、結城が開発した新装備GW−07『カーバンクル』、GP−08『グングニル』、GR−09『フェンリル』、GL−10『ヴリトラ』によって、攻撃力は推定で155%上昇している。

46白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:30 ID:Y2noFuuR
従来装備(一部改良あり)

GM−01『スコーピオン』
:ガードチェイサー前方右下のボックスに収納されたハンドマシンガン。鉄球を軽く粉砕する威力を持った特殊弾を発射可能。
 電磁ライフリングシステムとCCDターゲットスコープにより射程範囲を瞬時に計算し、短銃身ながら精度の高い射撃を実現。
 結城の改良により、装弾数が72発から90発に増加した。ならびに、G3−XAの右太股にも収納可能。

GG−02『サラマンダー』
:ガードチェイサー前方左下のボックスに収納されたグレネードユニットをGM−01に装着したグレネードランチャー。
 GM−01と比べると速射性では劣るが、約20tという一撃必殺の威力を持つ。
 結城の改良によって装弾数は3発から5発に増え、液体窒素弾やネット弾なども発射可能となった。

GS−03『デストロイヤー』
:ガードチェイサー後方右下のボックスに収納された超高周波振動ソード。右腕に装着して使う。
 刀身は毎分200万回振動し、太さ1mの鉄の棒を真っ二つにしてしまう。

GA−04『アンタレス』
:ワイヤー付きのアンカーを射出するユニット。GS−03同様に右腕に装着して使う。
 最長100mまで伸び、最大20tまでの重量の引き込みが可能。

GX−05『ケルベロス』
:全長1110mmのロングバレルガトリングガン。普段は折りたたまれてガードチェイサー後部に積載されている。
 戦闘時には、暗証コード(1−3−2)の入力でロックが解除され、超硬金属ハイメタル製の特殊撤甲弾を毎秒30発発射するガトリングガンに変形する。
 結城の改良により装弾数が120発から300発に増加。また、スペアのマガジンがG3-XAの背中に3つ装着されている。

GXランチャー
:GX−05(ガトリングモード)の側面にGM−01を合体させて完成するミサイルランチャー。
 後部に収納されているGX弾を先端のガトリングマズルに装填して発射する。
 1度の戦いで1発しか撃つことは出来ないが、約30tの威力はアギトのライダーキックにも匹敵する。
47白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:32 ID:Y2noFuuR
GK−06『ユニコーン』
:近接戦用電磁コンバットナイフ。刀身をグリップ内に収納し、左上腕部に収納可能。
 軽量で扱いやすく携行できるという利点はあるが、リーチが短いため使用は近接に限られ、威力もGS−03の半分にすぎない。
 主に護身用に使われる。…が、シャイニングカリバー以上の硬度を持つ事は有名である(^^;

ガードアクセラー
:ガードチェイサーのグリップ部分(始動キー)だが、電磁警棒としても使用可能。
 G3−Xの左太股にも収納可能。


追加装備

複合センサーユニット
:右肩に装備された赤外線、超音波等の各種センサーと小型フラッシュライトを合わせた特殊ユニット。
 索敵・偵察及び中長距離射撃に効果を発揮する。近接戦闘には使用しない。

GW−07『カーバンクル』
:多段式フレキシブルアームを介して左肩に装備された巨大なシールド。
 アームの稼動範囲は広く、ほぼ360度全域を防御可能。
 衝撃吸収ゲルを挟んだ複合装甲の働きで対戦車ミサイルの直撃にも耐える高い防御力を持つ。
 強制排除も可能。 
48白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/01/19 02:36 ID:Y2noFuuR
GP−08『グングニル』
:左下腕部に追加装備された小型パイルバンカー。
 ユニット後部に装填された実包を撃発させる事により、ユニット前部から小型の杭(長さ50cm)を目標に打ち込む。
 1回使用するごとに、実包を装填する必要があるが、耐久性や動作の確実性、貫通力、相手に与えるダメージが高く、エネルギー伝達系等にも負担をかけない逸品。強制排除することも可能。

GR−09『フェンリル』
:遠距離狙撃や拠点撃破を目的として開発された全長1550mm・口径50mm・射程2200mの大型ライフル。
 射撃時の反動が激しく、連射性も最悪だが、約25tの威力を持つ。
 装弾数は5発。普段は銃身とストックを縮め、GW−07の裏に収納されている。
   
GL−10『ヴリトラ』
:背面部に2基装備された低空・短距離用の4連装ミサイルランチャー。
 G4が使用していた『ギガント』のデータを元に、結城が開発した。
 約30tの威力を持ち、ヴァルドの戦闘員的存在である小悪魔なら、1発で十数匹を葬ることが出来る。
 全弾発射後は強制排除する事も可能。 
49名無しより愛をこめて:03/01/19 05:18 ID:qrju9aiD
R'z…RXの兄弟ですか?(w
50山崎渉:03/01/19 05:23 ID:UpNWDHJ+
(^^)
51岩のような瓦斯:03/01/19 10:24 ID:PJkrxDao
G3−XA、重武装しすぎですってば。それに06〜09が全て左側にあるから重さが偏って……

此れでまともに動けるなら、ライダーマンは天才ですよ。
52名無しより愛をこめて:03/01/19 12:20 ID:4R8EtdBO
っていうか、文章で語ってくれとオモタ
53名無しより愛をこめて:03/01/19 15:11 ID:5wUF5Zpf
このスレ的に龍騎のラストはどうだった?
54名無しより愛をこめて:03/01/19 17:01 ID:BqfQg6uI
>>53
 自分的には「まあ妥当なラストだったんじゃない?」って感じ。
アギトよりかは満足しました。
 ところで(メール欄)ってことで良いんだよね? 

 現在、ラストシーンが無かった場合+龍騎までの歴代ライダー総出演ネタ
(龍騎からの出演ライダーは蓮のみ)を考えてますけど…うまく
まとまらない。電波が下りるのを待つか
55THE OTHER WORLD:03/01/19 17:04 ID:+5uNNDTL
Heat on!さん、白い青年さん、乙です。
白い青年さんは残念でしたね。次回に期待してます。
しかし、G3-XAは凄いですね。エンドオブワールドができそうです。(w

龍騎のラストは吾郎ちゃんゾルダに感動しました。
でも、この話は前スレを使いませんか?

最終話ができました。でも、長いので分割して載せてもらいます。

>>405-407第一章前編「はじまり」現実世界、ミラーワールドに異変が。
>>409-411第一章後編「旅立ち」ナイト、朱雀に敗北。トリップベント発動。
>>412 >>423-426第二章前編「出会い」真司、翔一に出会う。
>>452-453 >>482第二章中編「再会」龍騎、ナイト、アギト、ギルスが集結。
>>483 >>497 >>537-538第二章後編「G-Force解滅」青龍登場。G3-X敗北。
>>553-555第三章前編「名刺」北岡、五代雄介に出会う。
>>565-567第三章中編「予言書」世界の異変と古代の石版の関係は?
>>573-574 >>580-581>>587-588第三章後編「クウガ」白虎VSクウガ&ゾルダ。
56THE OTHER WORLD:03/01/19 17:08 ID:+5uNNDTL
>>607-610第四章前編「The Legend of Hero」浅倉、本郷猛に出会う。
>>637-638第四章中編「追跡者」浅倉、ショッカーに捕らえられる。
>>670-672 >>683-684第四章後編「Unite Space」1号VSアナザーアギト。白衣の男の謎。
>>695-697 >>699第五章前編「それから」真司達に氷川、北岡、雄介が合流。
>>726-729第五章中編「NEW GENERATION」G7登場。
>>757-764第五章後編 「Heaven's Gate」 白虎再び。浅倉、本郷が合流。
>>783-787 >>856-858第六章前編「因果」9戦士、エーテル界に突入。ナイト、G7、王蛇、因縁の対決。
>>883-887第六章中編「激闘」part1ギルス、ゾルダ、クウガも戦闘開始。

>>639 ORIGINAL RIDERS DATA G5 G6 マグナ・ペガサスボーガン
>>765 ORIGINAL RIDERS DATA G7
>>700 おまけ
以上前前スレ>>1を参照。
57THE OTHER WORLD:03/01/19 17:08 ID:+5uNNDTL
>>58-63>>165-173第六章中編「激闘」part2-3因縁の対決に終止符。
>>325-328第六章後編「受け継がれし正義」part1遂に明かされるタナトスの野望。世界の秘密。

>>174 ORIGINAL RIDERS DATA ARMORED G7 オウジャ・オルタナティブ 
オルタナティブ・ロード
>>329 アナザーアギト・ダークエターナルフォーム
以上前スレ>>1を参照。
58THE OTHER WORLD:03/01/19 17:09 ID:+5uNNDTL
『最終話』
祭壇に上がった1号、それを追って来たアナザーアギト・ダークエターナル。
そこは広い舞台の様でありマザーコアの安定を図る為、四隅の柱から光線が延びマザーコアを包んでいた。
『ここはあの巨大な水晶の様な物を宙に浮かべておく為の装置か?』
状況を分析する1号。だがあまり観察し考えている暇はなかった。
アナザー闇が強烈な殺気を放ち、1号自身も迂闊に動け無い状況だったからである。
「スベテヲニクム・・・スベテヲコワス・・・ウオォォォォォ!!!!」アナザー闇が怒濤の攻撃を仕掛けて来た。
「!!!!」1号は冷静にそして確実に相手の動きを読み、これを回避してゆく。
『やはり桁違いのパワーとスピードだ・・・ならば・・・』1号は後ろに飛び体制を立て直した。

「シネェ〜カメンライダ〜ァァァ」アナザー闇は拳を振り上げ飛び込んで来た。
「今だ!!ライダ〜パァンチ!!」1号はカウンターパンチを放った。
アナザー闇の強大な力にライダーパンチを上乗せしアナザー闇の顔面を捕らえた。
その瞬間、1号の頭の中をある映像が走った。そしてアナザー闇は吹き飛んだ。
1号「!!何だ!?今のは・・・雪山?・・しかし何故・・・・。」
不思議な現象に戸惑う1号。「!!!」そしてアナザー闇が再び立ち上がる。
先ほどの攻撃は通常のライダーパンチの数倍の威力を持っていたはずである。
だが、アナザー闇は再び立ち上がった。しかも平然と。
「ハカイ!!ハカイ!!ハカイィィ!!」アナザー闇は狂乱し襲い掛かって来る。
それとは対象的に冷静に対処する1号。『同じ手は通用せんか・・・・』
攻撃をかわしながら隙を狙う。「ライダァ〜チョォップ!!」1号の手刀がアナザー闇の首に決まった。
しかし、アナザー闇は微動だにしない。「!!何!!」1号は咄嗟に後ろに飛んだ。
アナザー闇が巨大な黒い鎌、ダークカリバーを構えていた。その姿は正に死神を思わせた。
そして、対峙する1号の胸には切り裂かれた痕があった。
『傷は大した事は無い・・・だが、またあの現象だ。今度は雪の中に倒れる男の姿が・・・。』
59THE OTHER WORLD:03/01/19 17:10 ID:+5uNNDTL
タナトスと対峙するアギトと龍騎。
タナトス「フッ。そんなに死に急ぐ事もあるまい。お前達もいずれはエデンの一部となり消滅するのだから。」
アギト「俺には守りたい人達がいる。だからお前を止めてみせる。」
アギトは構え腰を落とす。すると金色の角が開き、足下に紋章が現れた。
「はっ!!」アギトはタナトスに向かいライダーキックを放った。
「フッ。」タナトスは玉座に座したまま余裕の表情を浮かべている。
次の瞬間『ドゴ〜ン!!』衝撃で玉座が粉々に砕けた。
「何!?」アギトは自分の目を疑った。タナトスは片手で軽々とライダーキックを受け止めていたのだ。
タナトス「どうした?私を止めるのではないのか?」
「!!うわっ!!」突然、アギトは不思議な力で吹き飛ばされた。

龍騎「津上さん!!このぉ〜!!お前が人間じゃないのは良く分かった。」
龍騎「俺にも守らなきゃならない沢山の人がいる。だから全力で戦う!!」
『ストライクベント』龍騎の右腕にドラグクロウが握られた。
「おりゃ〜!!」ドラグクロウを構え駆け出す龍騎。
龍騎はドラグクロウをタナトスに打ち付ける。
しかし、タナトスは微動だにせず龍騎の攻撃を平然と受けていた。
「俺は戦わなきゃならないんだ。」龍騎はさらにドラグクロウを打ち付ける。
「消えてしまった編集長。コアを奪われた優衣ちゃん。令子さん、島田さん、めぐみさん、その他の人達の為にも!!」
次の瞬間、大きく振りかぶり放たれた右腕がタナトスの顔面を捕らえると、タナトスは衝撃で後ろによろけた。
タナトス「!!何だと!?・・・・そうだったな・・・四聖獣を倒し、ここまで辿り着いた人間達だったな。」
「邪魔な存在だ。消えろ。」タナトスが手のひらを龍騎にかざし、手のひらに光球を作り出した。
「城戸さん!!危ない!!」『ズドーン!!』光球は龍騎を反れ、宮殿の一部を破壊し空間の彼方へと消えていった。
「津上さん!!」龍騎の前にアギト・バーニングフォームが飛び込み、タナトスの攻撃を阻止していた。
アギト燃「俺だって真魚ちゃんの意識を取り戻すまで負けはしない!!」
60THE OTHER WORLD:03/01/19 17:10 ID:+5uNNDTL
その頃、上空の祭壇では、アナザー闇の圧倒的な破壊力の前に1号は苦戦していた。
巨大な鎌を振り回し怒濤の攻撃を繰り出すアナザー闇の前に、流石の1号もかわしきれなくなってきていた。
「シネェ!!カメンライダァ〜!!」ダークカリバーを振り回すアナザー闇。
1号も必死で回避するが次第に体が切り裂かれ、削られてゆく。
『マズイ・・・。かすっただけでもこの切れ味だ。もろに喰らったら真っ二つだな。』
防戦一方の1号であるが、ここまで力量の違う相手と戦って来れたのは流石と言えよう。
『この男をここまで追い込んだ心の闇とは何なのだ?さっきから俺の脳裏に浮かんで来る映像と何か関係が・・・?」

「!!!!」アナザー闇が死神の鎌を振りかざすと、1号は後ろに飛んだ。
「くっ!!・・・・・さっきより深いな・・・ハァハァ・・・。」1号の胸が裂け体液が流れ出す。
アナザー闇「カメンライダー・・・キリキザム・・・。」
1号「ハァハァ・・・闇の力か・・人間は誰でも負の面しか残されなかったら、今の君の様になってしまうのかもしれんな・・・。」
1号「ハァハァ・・・・だからと言って俺にできるのは全力でぶつかる事だけだ。行くぞ!!」
1号は傷付きながらも臆する事無く、闇に捕われた戦士に挑んでゆく。「ライダァ〜キィック!!」
「ウガァ〜!!コロス!!」猛進するアナザー闇。激突する両者、アナザー闇の鎌が飛んだ。
「何!!」しかし、アナザー闇は胸でライダーキックを受け止め、1号の足を掴んでいた。
そのまま1号を床に叩き付ける。『ドゴッ』床にメリ込む1号。
そのままアナザー闇は1号に馬乗りになり、何度も拳を打ち付ける。
フラフラになった1号を首根っこを掴み立ち上がらせると、アナザー闇は回し蹴りを叩き込んだ。
吹き飛び倒れる1号。そして、1号の赤い目から光が消えそのまま動かなくなった。
61名無しより愛をこめて:03/01/19 17:11 ID:SXgBC0oA
>>52
文章で説明しないのは箇条書きのほうが分かりやすいと判断したか、それだけの文才がないかのどちらか。
白い青年さんはプロット作るのは上手いけど、文章はお世辞にも上手いとはいえないし。
62THE OTHER WORLD:03/01/19 17:11 ID:+5uNNDTL
「ウガァァァァ!!」雄叫び上げ仁王立ちするアナザー闇。
アナザー闇は光を失った賢者の石から再びダークカリバーを作り出し、1号にトドメを刺そうとゆっくりと近付いて来た。
1号は倒れたまま動く気配すら無い。

その時、閃光が走り光りの中から戦士が現れた。「立て。異世界の仮面ライダーよ。」
1号「・・・・・・・うっ・・・あなたは誰だ・・・?」
戦士「私は仮面ライダー・オーディーン。」
1号の前に姿を現したオーディーン。だがその姿は映像の様で実体がそこに無いのは明らかだった。
オーディーン「私はミラーワールドの崩壊を防ぐ為、そこに行く事はできない。」
オーディーン「だが目的が一致している君達の為に、私も力を貸そう・・・・。」
そう言うとオーディーンは光になり、光が消えると一枚のカードが現れた。
そのカードは鳥の胴体の様な絵が描かれている。『無限』のサバイブカードである。
1号「・・・・これは城戸君達の・・・・だが私がこれを使う事はできない・・・・。」
『カードを使うのでは無い。カードの力が君の真の力を引き出すきっかけを与えるだけだ。』
すると、カードは光を放ち、やがて光の粒子となった。
光の粒子はやがて1号のベルトの風車に集まり、ゆっくりとそして徐々に力強く風車を回転させ始めた。

アナザー闇「ウガッ?」
1号の体から眩いばかりの光が溢れ出した。
アナザー闇「!!!!!」
1号は立ち上がった。ベルトの風車は光を放ち、溢れるエネルギーは体内に留めきれず、1号の体を燃える様に包んでいた。
「・・・・・力が溢れて来る・・・。」1号は確かめる様に手のひらを握りしめた。
63THE OTHER WORLD:03/01/19 17:12 ID:+5uNNDTL
タナトスの攻撃を防ぎ、タナトスを睨み付けるアギト・バーニングフォーム。
タナトス「アギト・・・・ヤツの力を受け継ぎし人間か。では、代理戦といこうか。」
『ジャキン』タナトスの右腕が漆黒の鎧の様な形状に変化した。
アギト燃はその凄まじい怪力をタナトスに叩き込むべく、拳を打ち付けた。
対するタナトスはうすら笑みを浮かべ、右腕一本でこれを対処してゆく。
「このぉ〜!!」龍騎も飛び込みアギトと波状攻撃を仕掛ける。
だが、タナトスは相い変らず右腕一本で攻撃を受け止めていた。
「津上さん!!どいてください!!ハァ〜ハッ!!」龍騎は昇竜突破を放った。
しかし、昇竜突破もタナトスが差し出した右腕に握り潰された。
龍騎「ウソだろ!?今のを握り潰すなんて・・・・。」

タナトスは右腕を振り上げ、一気に振り抜いた。「!!!!」『ズバァァァ〜ン!!』爆音と共に衝撃が走った。
タナトス「フッ。済まない。つい本気でやってしまった。力の加減が難しいのだ。」
タナトス「だが、良くかわしたな。流石だ。」
龍騎とアギトは左右に飛び、これをかわしていた。
龍騎「このヤロウ!!」『ファイナルベント』龍騎の周囲を赤龍が旋回する。
アギトも腰を落し構える。「ハッ!!」「ハッ!!」龍騎が宙を舞い、アギトが飛んだ。
ドラゴンライダーキック、バーニングライダーキックが同時に火を吹く!!
『ドゴ〜ン!!』爆風が一体を包み、瓦礫を舞い上げ視界を遮った。
2人の戦士は塵の舞う空間を固唾を飲んで見守っている。
「!!!!」塵で煙る空間から1つの影が浮かび、タナトスが現れた。
タナトス「・・・・・人間がここまでの力を持つとは素晴らしい。」
タナトス「だが、私とお前達とでは絶対に越える事のできない壁がある事を教えてやろう。」
そう言うと、タナトスはメキメキと音を立てながら体を変化させてゆく。
龍騎とアギト燃は唖然としてタナトスを見つめていた。
そして2人の戦士の前に現れたタナトスは、全身を漆黒の鎧で覆われ背中に黒い翼、いや黒ではない闇だ。闇そのものを翼として広げていた。
その姿は正しく『闇の翼を持つ魔人』と呼ぶに相応しかった。
64THE OTHER WORLD:03/01/19 17:13 ID:+5uNNDTL
アギト燃「例え、お前がどんなに強くても俺達の気持ちは変る事はない。」
アギト燃は拳を燃え上がらせ、タナトスに向かい拳を振り抜いた。
アギトの拳から放たれた炎は勢いを増し襲い掛かる。
「何!!」タナトスは手のひらをスッと差し出すとバーニングライダーパンチを受け止めた。
炎はグルグルと渦を巻き、タナトスの手のひらで燻る。
タナトス「フッ。威勢は良いな。処で龍騎よ、お前はどうなんだ?」
龍騎「俺だって同じに決まってるだろ!!」
「では、死ね!!」タナトスは受け止めた炎を龍騎に投げ付けた。
「うわっ!!」龍騎は一瞬の内に激しい炎に包まれた。
アギト燃「城戸さん!!」
タナトス「フッ。まずは1人・・・・・!!何!?」

突然、龍騎を包んだ炎がグルグルと回転を始めた。
『サバイブ』機械的な声が響くと炎が割れ、その中央から龍騎サバイブが姿を現した。
龍騎S「よっしゃ!!」
龍騎Sは炎の間をゆっくりと歩きだしドラグバイザーツバイを構え、それを剣に変えた。
「おりゃ〜!!」駆け出す龍騎S。『ガキーン』タナトスは鋭い爪でドラグブレードを受け止めた。
タナトスは龍騎Sの剣を振り払う。空かさず龍騎Sはバイザーを元に戻し、レイザーを放った。
レイザーはタナトスを捕らえ動きを止めた。「ハッ!!」その時、後方からアギト燃がバーニングライダーキックの態勢で飛び込んで来た。
見越した様に龍騎Sは身を低くし、タナトスにアギト燃の蹴りが決まり、爆炎がタナトスを包む。
龍騎S「ヤッタか?」
アギト燃「イヤ、あれ位じゃヤツには効きませんよ。」
「フフフッ。良く理解してきたじゃないか、アギトよ。」炎の中からタナトスが姿を現した。
タナトス「そろそろ諦めるか?」
アギト燃「誰が諦めるか!!例えどんなに力の差があろうとも、俺は絶対に諦めない!!」
次の瞬間、アギトの体は光に包まれ胸の外骨格が砕けると、中から白銀の胸当てが現れた。
そして、アギトは最強フォーム、アギト・シャイニングフォームに変身した。
65THE OTHER WORLD:03/01/19 19:06 ID:SaFJ1eCv
無限のサバイブカードの力で、真の力を導き出した1号。
アナザー闇は全身から炎の様なエネルギーを発している1号に警戒する。
1号「闇に飲まれし者よ。俺の正義の鼓動を聞け!!」
「とぉ〜う!!」1号がアナザー闇の懐に飛び込んだ。
すると、アナザー闇はダークカリバーを振り放つ。
「ライダァ〜チョォォップ!!」1号は体を捻り、超高速で手刀を繰り出す。
『パキン』死神の鎌と1号の手刀が激しくぶつかると、鎌は折れ、クルクルと回転し床に突き刺さった。
アナザー闇「!!!!!!」

アナザー闇はダークカリバーの柄を投げ捨てると、1号に襲い掛かる。
『シュパン』1号も飛び出し、両者が激突した。
両者は常人には見え無いほどのスピードで何度もぶつかり、拳や蹴りの応酬を繰り返していた。
1号は跳躍しアナザー闇を両足で挟んだ。
「ライダァァァシザ〜ス!!」1号はそのままアナザー闇を宙に放り出し、地面に叩き付けた。
「カメンライダァァァァァ!!!」アナザー闇は怒り狂った様に立ち上がった。
1号「木野とやら、そろそろ決着をつけよう。」
アナザー闇「コロス!!カメンライダー!!」
アナザー闇が構えると、地面から黒い靄の様なものが立ち込めてきた。
その靄の中には苦痛に歪む人の顔が幾つも見え、ウメキ声が聞こえる。
そして、アナザー闇はそれを吸収すると1号に向かい飛び出した。
と、同時に1号も宙を華麗に舞っている。
「超電光ライダァァァァキィック!!!」空中でダークアサルトキックと衝突し、閃光が走った。
1号「ん!!!!!」
その時、1号の心の中に何かが流れ込んで来た。
そして次の瞬間、両者はお互いの技の威力で吹き飛んだ。
66THE OTHER WORLD:03/01/19 19:07 ID:SaFJ1eCv
『シュタッ』見事に着地を決めた1号。『ドシャ』アナザー闇は地面に叩き付けられた。
1号はゆっくりとアナザー闇に近付く。すると、アナザー闇もフラフラと立ち上がった。
「ウッ!!」突然、頭を抱え片膝を着くアナザー闇。
1号「ん!?」
アナザー闇「・・・・か、仮面ライダー・・・・。」
1号「!?人格が戻ったのか・・・・・?」
アナザー闇「・・・どうやら俺は、また同じ過ちを犯していたようだな・・・・。」
1号「!!あ、あなたは・・・記憶を取り戻して・・・・?」
アナザー闇「ああ・・すまなかった。仮面ライダー・・・・。」
「!!!うぅぅ!!」再び頭を抱えるアナザー闇。
アナザー闇「た、頼みがある。お、俺を殺してくれ。・・・心配するな俺は既に死んだ人間だ・・・。」
「うわぁぁぁ!!」頭を掻きむしる様に、うづくまるアナザー闇。
アナザー闇「・・・た、頼む。俺の意識がある内に、お、俺を人として死なせてくれ。」
アナザー闇を静かに見守る1号。
1号「・・・・その必要は無いだろう。木野薫よ。俺は先ほどの衝突であなたの心を見た。」
1号「あなたは津上くんを助けた時、亡き弟さんに誓った筈だ。これからは津上君達の様に人を守る為にアギトの力を使うと。」
1号「俺はあなたの中にも、俺と同じ正義を見た。だから、あなたは大丈夫だ。」
1号「さあ立て!!闇を吹き飛ばせ!!仮面ライダー・アナザーアギトよ!!」
アナザー闇「・・・・仮面ライダー・・・俺が・・・?」
「そうだ。」1号のベルトの風車は光を放っている。
そして、それに同調するかの様に、光を失ったはずのアナザー闇の賢者の石が光を放ち始めた。
67THE OTHER WORLD:03/01/19 19:08 ID:SaFJ1eCv
その頃、宮殿に突入したクウガ、ギルス、ゾルダは螺旋階段をひたすら駆け上がっていた。
ゾルダ「たく、何時まで続くのよ、この階段。」
クウガ「北岡さん、ボヤいてる暇はありませんよ。城戸さん達はもう戦ってる筈ですから。」
ギルス「そうだな。ここまでの事をできる奴だ。親玉はとんでもない奴に違い無い。」
ゾルダ「はぁ・・・何で俺がこんな目に・・・・・。」

一方、龍騎サバイブとアギト・シャイニングフォームは闇の翼の魔人タナトスと戦闘を繰り広げていた。
龍騎S「ハァハァ・・・・津上さん、大丈夫ですか?」
アギト光「ハァハァ・・・・まぁ何とか・・・でも、アイツ強すぎる・・・・。」
アギトと龍騎の最強の姿を持ってしても、タナトスには遠く及ばなかった。
タナトス「おい。そろそろ本気を出してくれないか?ククッ。」
龍騎S「コノヤロ〜なめるな!!」
『シュートベント』龍騎Sがバイザーを構え、ドラグランザーが飛来し龍騎Sの背後で頭を持ち上げる。
「いけぇ〜!!」龍騎Sが引き金を引くとバイザーから光線が、赤龍の口から火炎弾が吐き出された。
「ふん。」タナトスは親指で人さし指をまるめ、光線と火炎弾に向かい指を弾く。
なんと、指一本でメテオバレットは弾き返され、龍騎Sに迫る!!
「!!な!!」あわててバイザーの引き金を引き、光線と火炎弾を相殺させて難を逃れた筈であった・・・・。
火炎弾同士がぶつかり爆発すると、タナトスが爆炎の中から飛び出し、龍騎Sの顔面を捕らえそのまま地面に打ち付けた。
龍騎Sは後頭部を強打し、床にメリ込んだ。
アギト光「城戸さん!!」
アギト光がそう言うか、タナトスがアギト光の懐に飛び込み、回し蹴りを放つ。
「うぐっ!!」アギト光は猛烈な勢いで吹き飛んだ。
68THE OTHER WORLD:03/01/19 19:09 ID:SaFJ1eCv
その頃、最上階に到達したクウガ、ギルス、ゾルダの3戦士。
ゾルダ「ふぅ。やっと着いたか・・・。」
クウガ「!!あ、あれは!!」
ギルス「!!津上!!城戸!!」
そこで3戦士が見たものは激しい戦闘の痕と、そこに倒れる龍騎Sとアギト光、そして、漆黒の魔人であった。
ギルスは急いで2人の救援に向かう為、駆け出した。
「うわっ!!」突然、ギルスが感電したかの様に震え、吹き飛んだ。
「葦原さん!!」クウガがギルスの元へ駆け寄る。
ギルス「あっ・・ああ、大丈夫だ。気をつけろ、何か見え無い壁の様なものがあるぞ。」
「ふっう。これまた面倒な。」ゾルダが空間に向け、マグナバイザーの引き金を引く。
しかし、弾丸は全て見え無い壁に弾かれた。
「ハッ!!」クウガはライジング・マイティーキックを放った!!
「何!!」しかし、それも通用する事無く、クウガも弾き返された。
ギルス「一体どうすれば・・・・。」
クウガ「北岡さん。マグナバイザーを構えてもらえますか?」
「これでいいか?」バイザーを構えるゾルダ。
「超変身!!」クウガはライジング・ペガサスフォームに変身し、バイザーに手を触れた。
そして、マグナバイザーはマグナ・ペガサスボーガンRに変化した。
「北岡さん、今です!!」ゾルダが引き金を引くと、光弾が発射され見え無い壁と激突する。
見え無い壁は光を発しその正体を現し、光弾はギュルギュルと渦巻き燻っている。
すると、壁に直径1m程の穴が開き、クウガ緑Rが穴に飛び込んだ。
そして、クウガが飛び込むとすぐに穴は塞がってしまった。
ゾルダ「おい!!五代!!」
サムズアップをするクウガ緑R。そして前を向き駆け出した。
ゾルダ「アイツ・・・・・。」
69THE OTHER WORLD:03/01/19 19:09 ID:SaFJ1eCv
その時、タナトスはアギト光にトドメを刺す為、鋭い爪を振り上げている処だった。
龍騎S「・・・うっ・・・津上さん・・・逃げて・・・。」
タナトス「これで終わりだなアギトよ。」
タナトスは爪を振り降ろす。『ガキーン』「何だと!?」クウガがライジング・タイタンの強固な鎧で爪を受け止めた。
タナトス「ほぉ。あの結界を破るとはな。だが、命を縮めただけだ。」
クウガ紫R「!!何!!」
タナトスはクウガ紫Rをジリジリと押し込め、強固な鎧にヒビが入り始めた。
クウガ紫R「ぐっ!!・・・・どんな理由か知らないけど・・・・お前が・・皆の笑顔を奪うと・・言うなら・・・俺は・・・お前を許さない!!」
「!!!!」クウガの拳がタナトスの顔面を捕らえ、タナトスは吹き飛んだ。
「バ、バカな・・・はっ!!」タナトスが顔を上げると、タナトスの前に凄まじき戦士、クウガ・アルティメットフォームが立っていた。

アギト光「ご、五代さん・・・・。」
アギト光と龍騎Sがフラフラと立ち上がった。
クウガ極「2人共、大丈夫ですか?少しの間休んでいてください。」
クウガ極は前を向き、手にライジング・タイタンソードを作り出した。

ゾルダ「アイツ、物質無しで剣を作り出しやがった。」
結界の外で静かに見守るゾルダとギルス。だが、内心は仲間の元へ駆け付けたい気持ちでいっぱいだった。

『ガギャーン』激しく激突する両者。
タナトス「ふっ。素晴らしい力だ。だが、その程度では、あの2人と変らんな。」
タナトスはクウガの剣を振り払い、腹部に蹴りを叩き込んだ。
クウガ極は攻撃を受けながらも、ライジング・ペガサスボーガンを作り出した。
空かさず引き金を引くクウガ極。しかし、光の矢もタナトスに振り払われた。
70THE OTHER WORLD:03/01/19 19:10 ID:SaFJ1eCv
「くっ!!」クウガ極はライジング・ドラゴンロッドで、タナトスに突き掛かった。
しかし、この攻撃もタナトスに阻まれ、次第に押されゆく。
「五代さん!!」見兼ねたアギト光と龍騎Sが加わり、残りの力を振り絞り猛攻を仕掛けた。
タナトス「フッ。何人でこようが、所詮、人間の力とはこの程度なのか。」
タナトスの指先が光ると、雷の様な光線が3戦士に襲い掛かった。
「ぐわっ!!」苦しみ悶える3戦士。
そして、戦士達は地面に膝を落とした。

ギルス「!!くそっ!!何とか中に入れないのか?」
不利な戦況に慌てるギルス。顔を背けるゾルダ。
「落ち着け。奴らならきっとやってくれる。奴らを信じろ。」その時、聞き覚えのある声が聞こえた。
ギルス「!!秋山、氷川!!」
そこに現れたのはG7とG7に肩を抱えられた秋山蓮だった。
ギルスはスッと拳を差出し、蓮が拳を合わせた。
ゾルダ「へぇ。あの化けもんを倒すとはねぇ。」
G7「皆さんもご無事で。私も津上さん達なら何とかしてくれると思います。」
「はぁ。・・・祭りには参加できないのか・・・・?」またも聞き覚えのある声がした。
ニヤリと笑いながら浅倉威が現れた。しかし、その笑顔とは裏腹に全身傷だらけのボロボロだった。
ゾルダ「・・・・生きてやがったか・・・・。」

タナトスは3戦士に向かい手をかざすと3つの光球を作り出し、それを放った。
「うわっ!!」3戦士は直撃を喰らい、吹き飛び倒れた。
タナトス「そろそろ飽きたな。終わりにさせてもらう。」
タナトスは両腕を天にかざすと、暗黒の球を作り出した。
71THE OTHER WORLD:03/01/19 19:11 ID:SaFJ1eCv
『ブワァァァァァン』暗黒球は無気味な重低音を響かせている。
あれを喰らえばひとたまりも無いと、想像させるに十分な雰囲気を持っていた。
外に残された者達は祈る様な気持ちで見つめている。

「さらばだ。」タナトスは暗黒球を投げる態勢に入った。
「!!!!!」暗黒球は唸りを上げ宮殿の一部を破壊し、空間の彼方に消えて行った。
タナトス「何を!!き、木野、貴様ぁ!!」
そこにはアナザーアギトが立ちはだかっていた。
アナザー「タナトスよ。よくも俺の記憶を玩具にしてくれたな。礼はさせてもらうぞ。」
アギト光「き、木野さん。・・・記憶が戻ったんですね。・・・良かった。」
アナザー「ああ。済まなかったな。津上翔一。」

ギルス「!!木野・・・・・何で!?」
G7「木野さんは亡くなった筈では・・・・?」
当然の様にギルスとG7は突然のアナザーアギトの登場で、驚きの声を上げる。

アナザーは腰を落し構え『シャキン』アナザーの口が開いた。
そして、足下の紋章を吸収し飛んだ。
「フン。」余裕のタナトス。「!!何!!」だが、タナトスはアサルトキックの威力に耐えきれず吹き飛んだ。
「バ、バカな。何故だ?これほどの力を!!」驚きの声をあげるタナトス。
アナザー「フッ。これが俺の正義の鼓動・・・だったかな?本郷猛よ。」
「そのとうりだ。」『シュタッ』仮面ライダー1号が祭壇より降り立った。
龍騎S「本郷さん!!」
1号「さあ、君達も何時まで寝てる気だ?立て!!仮面ライダークウガ、仮面ライダーアギト、仮面ライダー龍騎よ。」
72THE OTHER WORLD:03/01/19 21:38 ID:5TqyCc3e
アギト光「仮面ライダー・・・。」
クウガ極「俺達が・・・・。」
1号「そうだ。人々の為に命を賭けて戦う君達は、仮面ライダーだ。」
1号のベルトの風車は光を放つ。
そして、それに反応する様にクウガのアマダム、アギトの賢者の石、龍騎のカードデッキが光を放つ。
クウガ極、アギト光、龍騎Sは立ち上がった。
タナトス「何!!・・・死に損ない共が・・・いいだろう・・・まとめて葬ってやろう。」

『ズバァァァァン』タナトスが腕を振り抜くと、衝撃波が走る。
戦士達は四散し、これを回避。アギト光はシャイニングカリバーをタナトスに投げた。
空かさずクウガ極が手をかざすと、シャイニングカリバーが燃え上がる。
タナトスは光の壁で、燃え上がるシャイニングカリバーと押し合った。
それを見たクウガ極が手を押し込む様なポーズをとると、光の壁をシャイニングカリバーが切り裂きタナトスの肩をかすめた。
「おのれ〜!!」ダメージを受け動揺するタナトスに、龍騎Sがバイザーからレイザー光線を放ちタナトスをレイザーが打ち抜いた。
「貴様らぁぁぁぁぁ!!」タナトスは明らかに動揺している。
すると、タナトスは翼を広げ宙に舞い上がった。
タナトス「闇に飲まれ消えよ!!仮面ライダー達よ。」
タナトスは闇の翼を広げると、闇が空間を侵食しだした。
徐々に空間は闇に飲まれてゆく。すると、クウガ極とアギト光が構えをとった。
「ハァ〜。」クウガ極の両足に電撃が走り、アギト光の前にエネルギーフィールドが浮かび上がる。
次の瞬間、2つの閃光が闇を切り裂くと、タナトスは翼を失い地面に落ちた。
「バ、バカな私の翼を・・・・はっ!!!!」タナトスが顔を上げると、ドラグランザー・マシンモードが迫って来た。
そして、火炎弾がタナトスを包み、ドラグランザーが激突すると大爆発が起こった。
73THE OTHER WORLD:03/01/19 21:38 ID:5TqyCc3e
爆炎の中から吹き飛び地面に打ち付けられるタナトス。
タナトス「な、何故なんだ!!に、人間共にこれほどの力が。」
かなりのダメージを受け、フラフラになりながらタナトスは立ち上がった。
「!!ハッ!!」すると、タナトスの目の前に1号が立っていた。
1号「タナトスよ。これで終わりにしよう。再び闇に帰せ!!」
「とぉう!!」宙を舞う1号。「超電光ライダァァァァァ〜キィィィィック!!!!!」
閃光が空を裂きタナトスに直撃すると、タナトスは猛烈な勢いで吹き飛んだ。
そして、空間の彼方に消え暫くすると、閃光が走り戦士達を衝撃と爆音が包んだ。
しばしの時間が流れ、世界は再び静寂に包まれた。
1号「終わったな・・・・・。」

タナトスの消滅で結界が消え、外で見守っていた戦士達も駆け付けて来た。
ギルス「木野、お前はどうして?」
アナザー「葦原か。久しいな。まぁ長くなるから話は後だ。それより・・・。」
1号「そうだな。あのコアを何とかしなければな。」
戦士達は宙に浮かぶマザーコアを見上げた。
アギト光「俺が最初に見た時よりも大きくなっています。アイツを倒してもアレを何とかしないと世界の崩壊は止められ無いんじゃ?」
龍騎S「確かに俺も大きくなっていると思います。でも、あれは優衣ちゃん達そのものだから破壊はできないし・・・。」
1号「俺が見た感じでは、祭壇の四つ柱を破壊すればコアの活動は止める事ができると思う。」
ゾルダ「それならさっさと壊して帰ろうぜ。」
『シュートベント』ゾルダはギガランチャーを構えた。
蓮「おい、北岡!!まだ、決まったわけじゃ・・・。」
「それなら他に方法はあるのか?」ゾルダは跳躍し祭壇へ飛び上がった。
クウガ極「まぁ、本郷さんの感に賭けてみましょうよ。」
そして、ギガランチャーが火を吹き、柱を次々と破壊していった。
74THE OTHER WORLD:03/01/19 21:39 ID:5TqyCc3e
ゾルダ「さて、どうなるかな?」
一方、祭壇を見上げ、固唾を飲んで見守る戦士達。
氷川はフェイスガードを外し、真剣な表情で祭壇を見つめている。
浅倉はどうでも良い様な顔をして、ダルそうに首を振っている。
その時、マザーコアが眩い光を放つと、マザーコアから光が流星のように四方八方に飛び散り出し、やがてマザーコアは消えた。
蓮「どうなったんだ?」
「それぞれ自分の元へ帰ったんじゃないのか?」ゾルダが飛び下りて来た。
1号「希望的観測だが今はそう思うしかないな。」

『ゴゴゴゴゴゴゴゴ』その時、宮殿全体が激しく振動し、崩壊を始めた。
「!!!!!!」突然の出来事に慌てる戦士達。
蓮「城戸!!またあの門を作れ!!」
龍騎S「お、おう!!任せとけ。」
龍騎S「あ、あれ!?な・・・・無い・・・。」
蓮「無いってお前なぁ・・・・。」
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」戦士達は宮殿の崩壊と共に、空間の中に消えて行った。

・・・・・・・・・・空間を漂う1つの影・・・・・・・・
タナトス「・・・負けたのか。私が人間に・・・・。」
「・・・・・・タナトスよ・・・・・。」
タナトス「・・・・お前か・・・。」
そこに謎の青年が現れた。
タナトス「フッ。そうか・・・お前があの人間達にあれほどの力を・・・。」
謎の青年「それは違います。・・・私は導いただけ・・あなたに勝利したのは間違い無くあの者達の力です・・・。」
謎の青年「・・・・人間は時として我々を凌ぐ力を発揮するのです。・・・かつて私が敗れた様に・・・。」
謎の青年「・・・・・さあ、もういいでしょう。・・・私と共に行きましょう・・・。」
タナトス「・・・・・・・・ああ・・・・・。」
75THE OTHER WORLD:03/01/19 21:41 ID:5TqyCc3e
城戸真司は闇に包まれ空間の中を落ちて行った。
そして光が見えたかと思うと、気が付いた時には見覚えのある街の中にいた。
真司「!!!ここは・・・・・。」
「最初に俺達が飛ばされた所だな。」真司は聞き覚えのある声を耳にした。
真司「!!蓮!!それに、北岡さんと浅倉も。」
北岡「もっとも、俺達が飛ばされたのはミラーワールドの方だけどね。」
浅倉「・・・・・・・・・。」
真司「でも、津上さん達は?」
「・・・他の方達にもそれぞれの世界に帰っていただきました・・・。」そこに謎の青年が現れた。
謎の青年「人間の可能性を見せて貰いました。・・・これからも人間の行く末を見せて貰いますよ・・・・。」
そう言うと謎の青年はスッと消えた。

そして、何時もの様に4人に緊張が走る。
「はぁ。・・・・今日は満足だ。・・・楽しみは後に取っておく・・・。」浅倉がその場を立ち去った。
「俺も仕事があるからさ。また今度ね。」北岡もその場を後にした。
「ふぅ。」胸を撫で下ろす真司。
蓮「そんな事より優衣だ!!」
蓮と真司は花鶏に向かい駆け出した。
蓮が勢いよく花鶏のドアを開けると、満席の店内に仁王立ちする優衣が。
優衣「ちょっと!!蓮!!この忙しいのに何処で油売ってるのよ。」
真司と蓮は顔を見合わせ笑った。優衣の無事は真魚、一条、立花の無事の証拠でもあった。
76THE OTHER WORLD:03/01/19 21:41 ID:5TqyCc3e
優衣「何笑ってるのよ。働きなさいよ。」
「いてててて。」蓮の耳を引っ張る優衣。
『ピロリロリロ』その時、真司の携帯が鳴った。
「はい。あっ!!編集長!!よかった〜。」電話の相手は大久保大介からであった。
大久保「おお、真司。どうだ?取材の方は?」
真司「え?取材って・・・・あれは令子さんが・・・。」
大久保「はっ!?令子なら例の鏡の事件を追ってるぞ。」
真司「じゃなくてですね。編集長が令子さんで・・・その・・・。」
大久保「って事は行ってないんだな?バカヤロウ!!!!」
真司「す、すみません。直ぐに行きます。」
真司「じゃあ、蓮、優衣ちゃん、俺、仕事に行って来るから。」
真司は猛スピードで駆け出して行った。
77THE OTHER WORLD:03/01/19 21:42 ID:5TqyCc3e
〜エピローグ〜
あれから3日が過ぎ、鏡の戦士達にも日常が戻って来た。

もう何年も人など住んではいないであろう廃虚。
そこに浅倉威は身を隠していた。
ガラスなど何年も前から無いであろう窓から外を見つめ呟く。
浅倉「・・・・俺の願いは決まった。・・・全てのライダーを倒したら、本郷猛、お前と戦う・・・。」
浅倉はニヤリと無気味な笑みを浮かべた。

巨大なビルの前に車を止め、北岡の帰りを待つ由良吾郎。
すると、エントランスから北岡が出て来た。
吾郎が仕事の首尾を伺う様に北岡を見ると、北岡は吾郎に笑顔でサムズアップをした。
吾郎も同じポーズを返すも、不思議そうに自分の親指を見つめた。
車に乗り込む北岡。「吾郎ちゃん、俺、今度生まれ変ったら冒険家にでもなろうかなぁ?」
吾郎「せ、先生。何を!?」
北岡「フッ。冗談だよ。最後に勝つのは俺だからね。さぁ、今日の飯は何かな?」
そして、車は静かに走り去った。
78THE OTHER WORLD:03/01/19 21:43 ID:5TqyCc3e
カフェ花鶏の前では、真剣な表情でバイクの手入れをする秋山蓮。
優衣「どうしたの蓮?何時に無く真剣な顔して。」
蓮「ああ、こいつも俺の大事な相棒だからな。大切にしてやらんとな。」
優衣「フッ。何か今日の蓮、変なの。」
蓮「そうか?別にいつもと変らんがな。」
優衣と蓮はお互いの顔を見合わせ笑った。

その頃、城戸真司は取材の為、スクーターを走らせていた。
あの後、何回か現実世界での変身を試みたが、もう変身はできなくなっていた。
そして、大通りを走っていると洋食屋の看板が目に入った。
『旨かったなぁ。津上さんのスープ。あの人の優しさが味に出てるっていうか・・・。』
『キーンキーン』モンスターの存在を知らせるあの音が、真司の頭の中を駆け巡る。
「モンスターか!!」真司はスクーターを止め走りだした。
『津上さん、葦原さん、氷川さん。人々の為に戦っているあなた達を見て、俺、勇気を貰いました。』
真司は人気の無い裏通りのビルのガラスにデッキを向けた。
『五代さん、本郷さん。俺はこれからも戦います。人々の為に。』
『だって俺は仮面ライダーだから。』
真司「変身!!」

THE OTHER WORLD 完
79THE OTHER WORLD:03/01/19 21:52 ID:5TqyCc3e
長々と駄文を続けまして、すみませんでした。
最後まで読んでいただいた方々には、本当に感謝してます。
おかげさまで、最後まで楽しんで書き上げる事ができました。
これからは一読者としてスレに参加させてもらいます。
他の作者さん達もがんばってください。
ありがとうございました。
80名無しより愛をこめて:03/01/20 09:40 ID:ILzHhtmN
そろそろまとめサイトが欲しい!
81仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:43 ID:FbsbU6Ks
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第5話「ガイ」

真夜中の大学。闇だけが覆い尽くす閉塞された空間。
その闇の中に浮かぶ鉄仮面の姿。さらにもうひとり鉄仮面の男が闇の中から現れる。
2人の鉄仮面は異様なまでに興奮しており、ひとりは手に鎌を持ち、ひとりは手にハンマーを持っている。
闇の中に息づく鼓動。その緊張がピークに達した時、2人の鉄仮面は雄叫びを上げ、相手に向かっていく。
ひとりの鉄仮面は鎌を振り回し、もうひとりの鉄仮面がハンマーを投げる。
2人の戦いは果てしなく続く。どちらか一方が倒れ動かなくなるまで、その戦いが終わることはない。
その戦いは狂気そのものであった。

そこに現れる銀の仮面の戦士。戦士は2人の鉄仮面の間に立ち、鎌を持つ鉄仮面の腕を押さえ、手から鎌を叩き落す。
そしてもうひとりの鉄仮面の手元に蹴りを入れて、ハンマーから手を離させる。
そして鉄拳でハンマーを砕き、鎌をその手で捻じ曲げる。
突然の乱入者に慌てふためく2人の鉄仮面はその場を逃げ去る。

その銀の仮面の戦士こそスーパー1であった。スーパー1もまたミラーワールドを通り、この世界に到達していた。
この世界のことを調べていた際に、ライダーの超感覚でただならぬ殺気と狂気を感じ、
この鉄仮面のバトルが行われている大学へと駆けつけたのだった。
戦っていた2人の鉄仮面の男は確かに普通の人間であった。
「一体誰が何のためにこんなことを」そう思わずにはいられないスーパー1こと沖一也であった。
82仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:44 ID:FbsbU6Ks

沖一也はその大学を調べ、常に見張ることにする。
そして翌日の深夜再びただならぬ気配を感じる沖一也。沖一也はその場に駆けつける。
そこは大学のとある一室。電気も全て消えやはり真っ暗になっていた。
だがただひとつ大きく違う点は部屋の中に大きな鏡が用意されていること。
そしてその鏡の前に立つひとりの青年。「酷いなぁ、ライダーの力を使って止めるなんて」
沖一也はその青年の方に近づく。よく見えればまだあどけなさを残しているベビーフェイスの青年。
「一体何のためにこんなことをしているんだっ!?」
「何のため?楽しいからに決まってるじゃん。楽しみの邪魔しないでよ。」

「今日は違った楽しみがあるかもね」そう言い青年はカードデッキを取り出す。
「??」「もちろん付き合ってもらえるよね?ライダー同士なんだからさぁ」笑いながらそう言う青年。
「ライダー!?この青年がっ!?」心の中で驚く沖一也
鏡に向かってポーズを取り、カードデッキをベルトに装填、変身する青年。
そこには銀のアーマーを纏ったサイのような造型のライダーの姿が現れる。
「じゃ待ってるからね」そう言い残して鏡の中に消えて行く銀のライダー。
沖一也は事態をのみこめないまま、スーパー1に変身し、鏡の中に入って行く。
83仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:45 ID:FbsbU6Ks

ミラーワールドで対峙するスーパー1と銀のライダーこと仮面ライダーガイ。
「あんた本当にライダーなの?随分ダサイじゃん」まずは言葉で威嚇しようとするガイ。
ガイは左肩アーマー前部に取り付けられている召喚機・メタルバイザーにカードを装填する。
『ストライクベント』契約モンスター・メタルゲラスの頭を模した
角付きアタッチメント・メタルホーンを装着すると、ガイはスーパー1に襲いかかかる。
鋼鉄の扉や60cmの鉄の塊を貫いてしまうほどの威力を持つメタルホーンが、
スーパー1を突き刺そうと何度も空を切り裂く。これをひたすらかわすスーパー1。

スーパー1もパワーハンドを装着し、向かってくるメタルホーンをその腕で掴む。
「へぇあんたカード使わなくてもいいんだ」
ガイのメタルホーンとスーパー1のパワーハンドの力比べが続き、
ガイはそのままスーパー1に片脚蹴りを入れる。突き放されたスーパー1は後ろによろける。

スーパー1はエレキハンドで、最低出力でガイを痺れさせ、動きを封じる作戦に出る。
エレキハンドを装着するスーパー1。
左肩アーマー前部に取り付けられている召喚機・メタルバイザーにカードを装填するガイ。
『コンファインベント』敵のカードの効果を無力化する特殊アドベントカードを使おうとするガイ。
だが、当然この世界のライダーではスーパー1にはコンファインベントは発動しない。
カードの効果が現れないことに焦るガイ「あんた本当にライダーなの?」
「俺はこの世界の者ではないからなっ!」
「あんたまさか、宇宙人とでも言う気?」スーパー1の言葉を嘲笑うガイ。
84仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:46 ID:FbsbU6Ks

ガイの戦闘パターンが近接格闘タイプであることを見抜いたスーパー1は、
遠距離より冷熱ハンド、レーダーハンドのレーダーアイなどで牽制、空中殺法でガイを撹乱する。
スーパー1のファイブハンド、技の多彩さに比べ、手持ちのカードが効かずに分が悪いガイ。
だが、スーパー1も相手が人間である以上、本気を出すわけにはいかなかった。

そして宙を舞うスーパー1にようやくメタルホーンをヒットさせ、動きを止めることが出来たガイは、
カードをメタルバイザーに装填する『ファイナルベント』
メタルホーンを装備したガイをメタルゲラスが背負い、猛スピードでスーパー1目掛けて突進してくる。
「堪えられるか?いや、直撃はヤバイ」間一髪のところを横っ飛びでかわそうとするスーパー1。
ガイのメタルホーンで相手がスーパー1のボディにかする。
致命傷にはならなかったが、ダメージを負うスーパー1。
が、ガイもまたファイナルベントが決まらなかった以上、これ以上決め手がないのも事実。
メタルホーンで執拗にスーパー1を狙うガイ、これをかわし続けるスーパー1。
85仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:47 ID:FbsbU6Ks

その時スーパー1とガイの前に天使が現れる。天使と呼ぶにはあまりに重装甲なその姿。
「俺は12天使のうちのひとりオファニム。神の車の名を持つ者。
別世界のライダーよ。この世界のライダーに干渉してはいかんぞっ!がははは」
あまりに豪快な巨漢オファニム。
「へぇ別世界のライダーって本当だったんだ」淡々とした口調で驚くガイ。
「この世界のライダーは13人おってな、最後のひとりになるまで戦い続けるのが運命なのよっ!
自分達の欲望を叶えるためになっ!」
「こやつのように面白いというだけでライダーになった奴もいるがなっ!がははは」
「スーパー1とやらお前の始末をするのはこの俺の役目となったぞ、喜ぶがいいっ!がははは」

オファニムはそう言うと、その巨漢で猛突進しスーパー1に体当たりをぶちかます。
ダメージを負っていたため、避けきれないスーパー1は体当たりの直撃をくらい、はるか彼方へと吹き飛ぶ。
オファニムはスーパー1の後を追うが、落下地点にはもうスーパー1の姿はなかった。
「逃げたか?まあいい。この世界のライダーよ、
邪魔者は俺が片付けてやるからな、思う存分戦うがいい!がははは」
そう言い姿を消すオファニム。
「天使のくせに頭悪そうな奴」そう言いミラーワールドを後にするガイ。
86仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:48 ID:FbsbU6Ks

ガイこと芝浦淳はその後も鉄仮面の戦いを続ける。
その真相は、人間心理を解析・応用し、人間の心を操ってしまう戦闘ゲームを開発した芝浦淳が、
大学のネットゲームクラブ「マトリックス」をゲームの実験台にしていたのだった。
OREジャーナルはその事件を追い、そこで城戸真司こと龍騎は、芝浦淳ことガイと出会うことになる。
だが龍騎はガイに破れアドベントカードを奪われてしまう。
芝浦淳はOREジャーナルのコンピュータをハッキングして購読者のアドレスを盗み、
真司たちをを脅迫、OREジャーナルの編集長の座を乗っ取る。
そして、購読者に自分の戦闘ゲームを広め、日本中の人の心を支配しようとする。

だがOREジャーナルの奈々子の機転で、その計画は失敗。
ドラグレッダーのカードも、ナイトとライアの連携プレーで奪い返すことに成功する。
警察から事情聴取を受けることになる芝浦淳だが、スーパー弁護士北岡の手腕により、あっさりと釈放される。
さらに脱獄犯・浅倉威がライダーであることを知り、ライダー同士の戦いを煽っていく。

本郷猛をはじめとし、すでに合流を果たしていた一文字隼人、五代雄介、木野薫は、
ミカエル率いる天使達とモンスターの人間世界襲撃により、龍騎達とは常に別行動を余儀なくされていた。
87仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:49 ID:FbsbU6Ks

ミラーワールドでは、ガイ、龍騎、ナイト、ゾルダ、王蛇、ライア
の6人のライダーによる混戦が繰り広げられていた。
「ゴチャゴチャした戦いは好きじゃないのよね」と言い、ファイナルベントをセットするゾルダ。
エンドオブワールドが他の5人のライダーに向かって炸裂する。
凄まじい爆炎に、巻き込まれていくライダー達。煙りが晴れると、倒れ伏している龍騎、ナイト、ライアの中で、
なぜか王蛇だけは悠然と立っていた。王蛇は、ガイを盾として使いダメージを免れたのだった。
「俺がゲームを面白くしてやったのに・・・」瀕死の状態でなお王蛇に立ち向かっていくガイ。
王蛇はファイナルベントのカードを装填、ベノスネイカーが猛スピードで地を這うようにして現れ、
王蛇も地を這うように助走し、ベノスネイカーを背にしてジャンプ。
ベノスネイカーが口から放つエネルギーを受けて、
空中から両足で連続キックを放つ・ベノクラッシュがガイに決まろうとしていた。

がその瞬間、王蛇に体当たりを喰らわす銀色のライダー。スーパー1が王蛇のガイへのとどめを防いだのだった。
「あなたも本郷さんの仲間ですか?」そう言う龍騎にスーパー1は、
「うむ、このままでは彼の命が危ない、後を頼むぞ」と言い残してガイを担いで、戦線を離脱する。
とどめを免れたガイ、今ならまだ一命を取り止められるかもしれない、そう思い急いで現実世界に戻ろうとするスーパー1。
だがそのスーパー1の前にまたしても天使オファニムが姿を現す。
88仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:50 ID:FbsbU6Ks

「スーパー1とやら何故この世界のライダーに干渉する?がははは」
「そやつはどちらかというお前らが言う所の悪に近い存在ぞ。
戦闘ゲームとやらで日本中の人の心を支配しようとするなどショッカーでもやらんような作戦だわい!がははは
そんな奴の命を救ってなんとしようと言うのだ?がははは」
「まぁ答えずともよいはお前にもそいつ同様死んでもらうのだからなっ!がははは」
「例えどんな人間であろうと、人間である以上、俺はその命を救わなければならない!それだけだっ!」
ガイの命を救うには一刻の猶予もならないスーパー1。だが目の前にいる天使を倒すのはそう容易くはない。

何かを思いついたスーパー1はパワーハンドを装着。
するとスーパー1はガイのベルトより、カードを取り出して、左肩のメタルバイザーに装填する『ファイナルベント』
メタルゲラスが出現する。「ご主人様のピンチだからな、協力してくれよ!」
そう言うとスーパー1はガイに向って来るメタルゲラス頭を模した角付きアタッチメント・メタルホーンを奪い取り、
ガイを担いだまま、メタルゲラスに飛び乗り、そのままオファニムへ突っ込んで行く。
エネルギーシールドを展開するオファニム。
そこへヘビープレッシャー・スーパー1パワーハンドヴァージョンが炸裂する。
ヘビープレッシャーの威力とスーパー1のパワーハンドの威力を足して、破壊力を増したメタルホーンが、
オファニムのエネルギーシールドごと突き破り、オファニムを貫く。

「なるほどな、別世界のライダーとこの世界のライダーの力が合わさると、これ程までの威力になるのか。
これはミカエル殿に報告せねばならんな。がははは」そう豪快な高らかな笑い声を残して消えて行くオファニム。
89仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:51 ID:FbsbU6Ks

ガイこと芝浦淳はスーパー1こと沖一也に病院に運ばれなんとか一命を取りとめた。
重症でしばしの入院生活が必要ではあったが。
面会謝絶がとかれた頃、芝浦淳のもとにスーパー1こと沖一也が現れる。
芝浦淳はシーツに包まり、沖一也に背を向ける。
「とりあえず命は助かったんで安心したよ」そう芝浦淳の背中に言う沖一也。
「なんか恩とか売ったつもり?」相変わらず小憎たらしい芝浦淳。
「そんなつもりはないさ」芝浦淳の態度に苦笑する沖一也。
「まぁここでずっと寝ててもモンスターに食われちゃうしね、同じだよ」
この病室には一切の鏡が取り除かれており、無かった。
「じゃぁモンスターから俺が守ってやるよ。ついでに君のペットにも餌をやっておこう。
俺が倒したモンスターの生体エネルギー、あのサイが食ってくれるといいんだがな。」
「へぇ、あんた人がいいんだ、ライダーに向いてないんじゃない?」
「俺達の世界ではライダーはみんな人がいい奴ばかりでな。確かに本当はライダーに向いてないのかもしれんなぁ」
自分がいた世界のことを話す沖一也。ライダーのこと、敵組織のこと。
それを黙って聞いていた芝浦淳は一言。
「どうせなら浅倉みたいな奴を改造人間にすれば、裏切られないで済むのに、
あんた達の世界の敵は頭悪かったんじゃないの?」確かになぁと思い苦笑する沖一也。

こうして芝浦淳こと仮面ライダーガイもまた生き残ることになる。
90仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/20 12:58 ID:FbsbU6Ks

THE OTHER WORLD さん お疲れ様でした。
これで終わりと言わず、是非また次回作もつくってくださいね。
龍騎は終わっちゃいましたけど、ファイズもはじまることですし、
ライダー楽しく見て、SSつくちゃってください。
91名無しより愛をこめて:03/01/20 13:06 ID:Q/QzIKLL
>>79
お疲れ様!〜
俺は途中から読ませて貰いました。
もし次回作もあったら期待しています。
92名無しより愛をこめて:03/01/20 18:42 ID:S/2iM2Rz
THE OTHER WORLDごくろうさま。
最後も燃える展開だった。
続編とかまた見たいなぁ

>仮面ライダー Heat on!外伝
こっちもおもしろくなってきたね。
生き残ったガイがこれからどう絡んでいくのか
93名無しより愛をこめて:03/01/20 23:36 ID:YkTxsQLr
>>Heat on!さん 91さん 92さん
ありがとうございます。
暫くはゆっくり休もうと思います。
次回作の構想は無い訳では無いのですが、話がまとめられるか?って感じなので未定です。
アザーの続編もいつか機会があれば挑戦してみたいです。
でも、今は沢山の優秀な作者さん達が次々と作品を上げてくれるので、
それを楽しませてもらおうと思ってます。
まぁ、気まぐれで突然始めるかもしれませんけどね。(w

Heat on!外伝、イイです!!
ifのストーリーに絡む1号達が良い味を出してます。
楽しませてもらいますので、がんばってください。
94仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:50 ID:7m31UHkR
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第6話「ライア」

斉藤雄一は将来を嘱望されたピアニストだった。彼の前途には輝かしい未来が待っていった。
だがそんな彼の有望な前途も、浅倉威の通り魔事件により閉ざされてしまった。
斉藤雄一は腕を怪我して、もう以前のようにピアノを弾くことが出来なくなってしまっていた。
斉藤雄一は苦悩する。自分が小さい頃からひたすら情熱をかたむけてきたピアノ、
今の自分からピアノを取上げたら一体何が残ると言うのか?今までの自分の人生は一体なんだったのか?
自分はこの先どうやって生きていけばいいのか?希望を、夢を、目的を、すべてを奪われた彼はもがき苦しんだ。
時には死のうとしたことすらあった。
その斉藤雄一を見守り続けたのが、友人の手塚海之であった。
時に励まし、時に叱り、時には共に泣き、斉藤雄一を見守り続けて来た。

その斉藤雄一の前に神崎士郎が現れる。「お前の夢を取りもどいたならば、戦え」
神崎士郎はそう言い斉藤雄一にカードデッキを残していった。
斉藤雄一は悩んだ。再び自分の夢が叶えられる、だがその為には12人の命を犠牲にしなければならない。
まるで悪魔に魂を売るにも等しい行為が必要だったのだ。
一時死のうとまでした彼には、本当であればどんなことをしてでも、
夢を再び追い続けたいという欲望があったに違いない。
95仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:51 ID:7m31UHkR

だが斉藤雄一は決心する。自分はライダーにはならないことを。
12人の命を犠牲にしてまで得た夢に価値はあるのか?
悪魔に魂を売って手に入れた夢は自分が追い求めていた純粋な夢ではなくなっていることに彼は気づいていた。
手塚はそんな友・斉藤雄一の決断に、人間としての気高さ、尊厳を垣間見る。
夢を奪われ死まで決意した人間が、人間としての誇りを持って、再び夢を追うことを諦めたのであった。
手塚はそんな友・斉藤雄一を誇りに感じていた。

だが、そんな斉藤雄一と手塚海之に更なる悲劇が訪れる。
怪我をして満足に動かせない手で一生懸命ピアノを弾く斉藤雄一。それを近くに座って聞く手塚海之。
ピアノの写り込みに忍び寄る影。ピアノの写り込みに姿を現すガルドサンダー。
神崎士郎はライダーになって戦うことを拒絶した斉藤雄一に激怒し、
斉藤雄一の元に神崎士郎の使い・ガルドサンダーを送り込んでいたのだった。

ガルドサンダーは斉藤雄一の腹を貫き、チェーンを体に巻きつけミラーワールドへと引きずり込んでいく。
それを必死でくい止めようとする手塚。
そこへ駆けつける仮面ライダー。
だが、斉藤雄一はガルドサンダーにより、ミラーワールドに引きずり込まれた後だった。
ガルドサンダーを追いミラーワールドへと消えて行く、仮面ライダー。
ただ呆然とする手塚。手塚の前にはカードデッキだけが残されたのだった。
96仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:52 ID:7m31UHkR

そして、幾ばくかの時が流れる。
手塚海之は友・斉藤雄一が貫き通そうとした、人間の気高さ、尊厳、誇り、そして彼の正義、
そうしたものを無駄にしたくはないという思いから、ライダーバトルを止めるために仮面ライダーライアとなる。
手塚海之は自らの占いで、自分も含めたライダーたちが神崎士郎に仕組まれた運命のために命を落としていくと出たため、
その運命を変えようと、運命と戦うことを決意していた。

道ばたでコイン占いをする占い師・手塚海之。
自らを占い、この先自分が重要な人間に出会うと出あうことになることを知る。
ふと、道行く人の中にその重要な人物がいるような気配を感じる。手塚が周囲を見回すとひとりの男が立っていた。
手塚がその男の方をじっと見ていると、その男は手塚の方に歩み寄って来る。
「俺に何かようかい?」その男は温厚にそう言った。
「あなたの未来を占ってあげましょう」手塚はそう言い誤魔化した。
この男を占えば自分にとって重要な人物であるかどうかわかるはず。
「俺の占いは当る」「そうまで言うなら見てもらおうか」だが、その男の未来は手塚には見えなかった。
「馬鹿な、未来が見えないっ!」「確かにな、そうかもしれないな」
手塚はこの男こそが自分にとって重要な男である確信があった。だが結局はその証拠を得ることが出来なかった。

手塚と別れたその男は、街を彷徨い歩く。そこへモンスターの出現を知らせる音波が聞こえてくる。
「またかっ!この世界でも戦い続けるのが運命かっ!?」そう言い男は変身する「変身っ!!」
その男こそが筑波洋であり、スカイライダーであった。
ミラーワールドのモンスターが街に出現、人を襲おうとしたところへ駆けつけるスカイライダー。
モンスターに飛び蹴りをくらわすスカイライダー。

そしてやはりモンスターの出現に駆けつけた手塚はスカイライダーの姿を目撃する。
「あのライダーは!?」そう斉藤雄一が襲われた時に駆けつけたのはスカイライダーであった。
97仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:53 ID:7m31UHkR

ミラーワールドに逃げて行くモンスター。それを追ってミラーワールドに突入するスカイライダー。
モンスターの攻撃をかわし、空を飛び、モンスターの頭上からスカイキックを決める。爆発炎上するモンスター。
そしてそこに現れるライア。謎のピンクの戦士の出現に戸惑うスカイライダー。
ライアはおもむろに左腕にあるエイ型の召喚機・エビルバイザーにカードを装填する。
『スウィングベント』エビルダイバーの尻尾を模した電磁鞭・エビルウィップを手に持ち、振り回すライア。
その鞭の先がスカイライダーを狙う。これを避けるスカイライダー。
「お前は一体何者なんだっ!?敵かっ!?」いきなりの攻撃にわけがわからないスカイライダー。
ライアはそれでもその攻撃の手を休めない。
普段クールで冷静である手塚がまるで嘘であるかのように、激昂している手塚ことライア。

ライダーバトルを止めようとしている手塚ことライアには、
スカイライダーが例えこの世界のライダーであろうと攻撃する理由はないハズであった。
だが運命のいたずらは2人に大きな悲劇を用意していた。まるで2人を弄ぶかのように。
「何故っ、俺の友を殺したっ!?」「??」困惑するスカイライダー。
手塚はスカイライダーはガルドサンダーと共に、友・斉藤雄一を殺した者だと思い込んでいた。
確かに状況的にはスカイライダーは、ガルドサンダーと共に現れ、消えて行っただけであった。
手塚がスカイライダーをガルドサンダーの仲間だと思い込んだのは無理もないことでもあった。
「俺は君の友を殺した覚えはないっ!!」「その姿、忘れることはないっ!!」
スカイライダーとライアは運命のいたずらに翻弄されようとしていた。
98仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:54 ID:7m31UHkR

そこへ現れる天使。ミカエル配下の12天使のひとりラグエルであった。
「私はミカエル殿がこの世界に招いた12天使のひとりラグエル。神の友の名を持つ者。」
「この世界のライダー、ライアよ。君の友を亡き者にした憎き別世界のライダーを葬ること、私が加勢いたしましょう。
私はその名の通り、友を最も尊ぶ者。君達の固き絆は、友亡き今もなお揺らぐことはないでしょう。
だが、君達の固き絆を汚したこの者は、私と神の名の元に許すわけにはまいりません。」
「なっ!?」完全に濡れ衣を着せられてしまったスカイライダー。
「別の世界のライダーとはどういうことだ?」ライアは天使・ラグエルに尋ねる。
ラグエルはその問いに答え別の世界にもライダーがいることを説明する。
こうしてライアとスカイライダーは互いの素性をはじめて知ることになる。

「何故、別の世界のライダーが、俺の友を、斉藤雄一を殺す必要があった!?」問い詰めるライア。
手塚の人間体の姿を見ればスカイライダーも気づくハズだが、今の段階では何のことか全く要領を得ないスカイライダー。
「この者は神崎士郎が別の世界から呼び寄せた、ライダーバトルの監視人かもしれませんね。
神崎の意にそぐわなかった君の友を、ライダーバトルの監視人として殺したのかもしれません。」
言葉巧みにライアを煽る天使・ラグエル。その言葉にはライアを暗示にかける効果があったのかもしれない。
もはやスカイライダーの言葉はライア・手塚の耳には入らない。
99仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:55 ID:7m31UHkR

ライアのエビルウィップがスカイライダーを狙う。
同時に天使・ラグエルより放たれたエネルギー光弾がスカイライダーを襲う。
2つを同時にかわしきれないスカイライダーにエビルウィップがかすめる。
一瞬動きが止まったスカイライダーに天使・ラグエルの放つエネルギー光輪が絡みつき、
スカイライダーの上半身を拘束し、身動きがとれなくなる。
『ファイナルベント』ライアはバイザーにカードを装填。
出現したエビルダイバーにライアは飛び乗り、身動きの取れないスカイライダーに向かって、超高速で突っ込んで行く。
上半身を拘束されたままスカイライダーはジャンプ、ライアのファイナルベント・ハイドベノンをかわそうとするが、
かわしきれずに、ハイドベノンからのライアが出した腕でラリアットをくらう状態になる。吹き飛ぶスカイライダー。
スカイライダーはダメージを負ったが、その衝撃で天使のエネルギー光輪が千切れた為、その場を逃れることに成功する。

「まだとどめを刺した訳ではないですが、今日のところはこれで良しとしておきましょう。
君が友の仇を討つ時には、私は喜んで力をお貸しいたしましょう」そう言い残して消える天使・ラグエル。
普段はクールで冷静なライア・手塚には復讐には何の意味もないことはわかっていた。
だが仇を目の前にしてその昂ぶる感情を抑え切れないのもまた事実であった。
ライアは苦悩しながらミラーワールドを後にする。
物陰に身を隠し、傷ついた体を休める筑波洋。
100仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:59 ID:vgyy44A8

手塚海之はこの後、秋山蓮、城戸真司らと出会い、本格的にライダーバトルの渦中へと巻き込まれていくこととなる。
ライダーバトルを止めるべくその秘密を追う手塚。旧神崎邸を調べているとそこに神崎士郎が現れる。
ライダーの宿命に反し戦いを止めようとする手塚に、神崎士郎は突然1枚のカードを投げ渡す。
「そのカードを使って戦え。ライダーに浅倉を選んだのもお前を参戦させるためだ。
それにもうひとり仇を討ちたい相手がいるんじゃないのか?」
神崎士郎は復讐に揺れ動く、手塚の心に生じた闇の部分をまるで知っているかのようだった。
「戦わなければ脱落するのはお前だ」と言い、神崎士郎はその場から姿を消すのだった。

そして手塚は友・斉藤雄一の真の仇・ガルドサンダーを倒すが、手塚の心は葛藤を続けていた。
もうひとりの仇と信じているスカイライダーのこと。復讐は何も生み出さない、それはわかってはいた。
だがガルドサンダーと共に友を死に至らしめた奴を許すことは出来そうにもなかった。
手塚は神崎士郎から渡されたサバイブのカードを使ってしまえば、
きっとその新しく得た力で復讐に取り付かれるだろうことを予想していた。
そして、奴を倒し後戻り出来なくなった自分は、力に取り付かれ、神崎士郎の思うがまま、
ライダーバトルを推し進めていくことになるだろうことも感じていた。
その不安を感じた手塚は、神崎士郎のサバイブのカードを秋山蓮・ナイトに譲り渡すのだった。

そして再び鏡の中に神崎士郎の姿が現れ、手塚に言う。
「お前の友・斉藤雄一は死の直前、ライダーにならなかったことを後悔していた。
お前の信じるものは、信じるに足るものではなかったのだ。」
神崎士郎はライダーバトルに参戦しない手塚を、様々な方法で煽ろうとしていたのかもしれない。
手塚は激しく反論するが、神崎はそのまま姿を消して行く。
そして手塚の前には神崎士郎が仕掛けた浅倉威の姿があった。
そして手塚海之と浅倉威は、それぞれライアと王蛇に変身してミラーワールドへ消えて行く。
101仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 10:59 ID:vgyy44A8

手塚ことライアの脳裏には神崎士郎の言葉がまとわりついて離れなかった。
「雄一は後悔していた・・・」心理的不安定で戦闘どころではないライアに王蛇は容赦なく襲いかかる。
ライア・手塚の窮地を救うべく駆けつける龍騎。だが王蛇の猛攻におされる龍騎。
王蛇はバイザーにカードを装填する『ファイナルベント』べノスネイカーが地を這うように現れ、王蛇が宙を舞う。
それは手塚が占いで見た、龍騎の最後の瞬間であった。
ライア・手塚は決められた運命を変えるため、自らが龍騎をかばって犠牲になろうとしていた。
龍騎を守るため、龍騎の前に身を呈するライア。そこへ王蛇のべノクラッシュが炸裂する。

だが王蛇のべノクラッシュは最初の一撃目が決まっただけで、後は不発に終わっていた。
スカイライダーがべノクラッシュを放っている王蛇に体当りして、べノクラッシュを不発に終わらせたのだった。
一発目を喰らい倒れるライア。だがスカイライダーが自分を助けたのはわかった。
「何故、あいつが?」手塚ことライアがそう思っていたところへ駆け寄る龍騎。
「早く、彼を安全なところへ!」スカイライダーの指示で、ライアを抱えて、その場を離脱する龍騎。
「まったく、目の大きいライダーは俺をイライラさせてくれるぅっ」
前回に続いて獲物をしとめるところを別世界のライダーに邪魔された
王蛇こと浅倉威のイライラはピークに達しっていた。
怒りを爆発させ、狂暴性を剥き出しにスカイライダーを攻める王蛇。
102仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 11:00 ID:vgyy44A8

そこへ駆けつけるナイト。ナイトは手塚より譲り受けたカードでナイトサバイブとなる。
さらに天使・ラグエル。
「君は私がお相手いたしましょう」そう言いスカイライダーを誘い出す天使・ラグエル。
後に残されたナイトと王蛇は戦いを続ける。
激しい空中戦を繰り広げる、スカイライダーとラグエル。
両者は猛スピードで何度も激突し火花を散らす。
「この程度の力では、君ひとりではこの私には勝てませんよ」余裕を見せるラグエル。
そう過去の天使VSライダーの戦いでも単独で天使を退けたライダーはひとりもいなかった。
空を浮遊するラグエルは、掌よりエネルギー光弾を連射。これを旋回してかわすスカイライダー。
ラグエルは突風を引き起こし、スカイライダーを突風に巻き込む。吹き飛ばされるスカイライダー。
そしてラグエルのエネルギー光弾が落ちて行くスカイライダーに直撃する。

地に倒れ伏すスカイライダー。そこに追撃してくるラグエル。
まだ地上で戦っているナイトサイバイブと王蛇。
その様を見ていたスカイライダーはセイリングジャンプして、ラグエルを誘い出す。
王蛇の契約モンスター・ベノスネイカーの前を急速に横切るスカイライダー、それに続くラグエル。
だが咄嗟に目の前に現れた標的にベノスネイカーは口から猛毒を吐き出す。
ベノスネイカーの猛毒を浴びるラグエル。顔を押さえ身悶えるラグエル。
そこへスカイライダーのスカイキックが炸裂する。
「クッ、口惜しいことです。スカイライダーとやら、この屈辱は決して忘れませんよ。
君は私が必ず八つ裂きにいたしますからね」そう言い姿を消すラグエル。
その時すでにナイトサイバイブと王蛇の戦いも終息していた。
103仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 11:01 ID:vgyy44A8

現実世界に戻った手塚と真司。真司は手塚をその腕に抱く。
「運命を変えると言っていたお前が、運命に決められた通りに死ぬな!」と必死で手塚を励ます真司。
うっすらと目を開けた手塚はわずかに微笑みを浮かべこう告げる。
「大丈夫だ、致命傷には至っていない・・・。次に消えるライダーは・・・本当は、お前だった・・・。
そして俺もまた生き残った・・・。運命は・・・変わる・・・」
手塚は自分が友の仇だと信じた者が、自分達の運命を大きく変えたことに気づいていた。
だがそれが良い方向へ進むのか、悪い方向へ進むのか、それは手塚にもわからなかった。

筑波洋は傷ついたカラダを物陰に身を隠し、体力の回復を待っていた。
空を見上げる筑波洋「友か・・・」
筑波洋は過去に、自分が組織と敵対したために、見せしめに殺されていった、
ハングライダーサークルの友人たちに思いを馳せるのであった。

こうしてライアこと手塚海之もまた生き残ることになる。
スカイライダーこと筑波洋とのすれ違いを残したまま。
104仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/21 11:04 ID:vgyy44A8

ある日突然電波が降って来てこういう話になった。ライア編
ストーリーはテレ朝公式HP参照。
105名無しより愛をこめて:03/01/21 15:16 ID:Q1qZzHMS
r
106名無しより愛をこめて:03/01/21 23:04 ID:TKpgrmGX
>>Heat on!さん
手塚が残ったら、最後の方の真司の心理状態も大きく変りそうですね。
どうなるか楽しみにしてます。
107名無しより愛をこめて:03/01/21 23:26 ID:lnoqxdGl
>>103
真司は既に本郷らを通じて18人ライダーの何たるかを理解しているはずで、
そこから説明すれば手塚の誤解も容易に解けそうな気はしますが…
そう簡単にはいかないという事ですか?
108仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 01:03 ID:UdyBQy3z
>>107
その辺は私も考えましたが、公式HPのストーリーを読んで考えると、
手塚はあまり自分のことを語らないキャラだったのを思い出したので、
・まず手塚はスカイライダーのことは真司に語らなかった(神秘的なキャラだったし)
・手塚はスカイライダーのことをオーディンのような存在に思い込んでいた。
・そしてこの時点では真司と本郷たちはほとんど行動を共にしていない。
ので手塚と本郷達は会ったことがない。
ということで18人ライダーの本質は手塚には現段階では伝わっていない、
というのでも通じるかなと思い、こういう話で通してみました。

まぁライア編は今後もこの辺の確執が話のコアになるので、
というご都合主義的な部分もありますが。

後付の説明が必要になるという点は反省して、
今後につなげていきますのでご容赦ください。
109名無しより愛をこめて:03/01/22 02:19 ID:aIg7L4D3
>>108
なるほど…ご回答ありがとうございます。
個人的に真司の性格からして、人々を守る為だけに戦う本郷達の存在を知った事は
嬉しくて心強くてしかたなかったのではないかと思われ、本郷から他のメンバーの
レクチャーを受けた上で「龍騎」世界での数少ない同志である手塚にもすぐに
全部教えていたのではないかな…とか想像していたのですが。
ああ、もちろん単なる勝手な思いこみですのでどうかお気になされませんよう。
確執劇の向こう側にあるはずの、こんなベタ想像なぞよりはるかに強いでしょう
カタルシスを楽しみにお待ちしております。
110109=107:03/01/22 02:21 ID:aIg7L4D3
名前入れ忘れてました。
111名無しより愛をこめて:03/01/22 04:00 ID:D0J0DEOI
手塚とは単純に分かり合えるかと思ってたのでビクーリ
残りのライダー達もどういう関係を見せるか早く続きが見たい
112仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:04 ID:mEB7d1nM
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第7話「王蛇」

浅倉威は逃げていた。殺人、傷害、器物破損、公務執行妨害、罪を重ねた浅倉威は、警察に追われる身であった。
警察は必死で浅倉を追ったが、浅倉はそんな警察を嘲笑うかのように手玉に取り逃げおおせていた。
闘争本能の塊、狂暴性剥き出しの野生児のような浅倉にとっては、
ぬるま湯につかったような警察などは取るに足らない存在だったのかもしれない。
浅倉は、ずっと誰かに殴られて育てられたので、殴るか殴られるかしていないとイライラする性格になってしまっており、
犯行の動機もすべて「イライラしたから」というのが原因だった。
浅倉にとっては、何もかもが自分の敵であり、その対象を潰す以外のイライラの解消法を受け入れなかった。

逃げる浅倉の前にひとりの男が立ちはだかる。「邪魔だっ、どけっ!俺をイライラさせるなっ!」
凄む浅倉を前に動じないその男。浅倉はいつものように、その男を殴り倒してイライラの原因を取り除こうとする。
だがその男は向って来る浅倉の拳をかわし、いとも簡単に浅倉を背負い投げで投げ飛ばす。
浅倉はしたたかに道路のコンクリに背中を打ちつける。
浅倉にとって背負い投げを決められるというのは屈辱以外の何ものでもなかった。
それは明らかにその男と自分との強さの差の現れであったからである。
頭を打ち、薄れ行く意識の中で、浅倉はしかっとその男の姿を目に焼き付ける。
「お前のことは決して忘れんからなっ・・・」浅倉はまた蛇のように執念深い男でもあった。
遠のく意識の中で浅倉が見たその男の姿は両手に黒い手袋をしていた。
113仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:06 ID:mEB7d1nM

こうして凶悪逃亡犯・浅倉威は意識を失って倒れているところを、駆けつけた警官隊に捕らえられる。
浅倉はずっと自分を投げ飛ばしたその男のことを思い出しては、イライラし続けていた。
「あの男さえいなければ・・・イライラするっ」浅倉は歯軋りしてその男のことを恨み続けた。
そして、浅倉はクロでもシロにしてしまうと言われるスーパー弁護士・北岡秀一の弁護を受けることになる。
北岡の力をもってして、かなり刑は軽減されたが、それでも浅倉は懲役10年の実刑を言い渡される。
そして北岡のことも「自分を無罪にできない役立たず」と恨むようになる。
浅倉は自分を投げ飛ばした男を決して忘れはしなかったが、身近にいる北岡にその恨みは集中するようになっていった。

そして拘置所でも、社会や自分の運命に対する苛立ちや怒りを露にする浅倉。
拘置所の壁に頭を延々に頭を打ちつけ続ける。

そんな浅倉に脱獄のチャンスが訪れる。突如浅倉の独房に現われた神崎士郎は言う。
「その憎しみで這い上がれ、この底から」そしてカードデッキを渡され、
仮面ライダー王蛇の力を手に入れ、刑務所から脱獄を果たす。
そしてまさに水を得た魚の如く、ライダー同士の戦いを嬉々として楽しむ浅倉であった。

だがライダー同士の戦いを心底楽しむ浅倉も、ガイを倒すところをスーパー1に邪魔され、
ライアを倒すところをスカイライダーに邪魔され、他のライダーを倒す機会をことごとく妨害され、
そのイライラはピークに達し、爆発寸前であった。
114仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:08 ID:mEB7d1nM

夜、浅倉は野宿している河原で、自分が捕らえてきた得体の知れない爬虫類を串刺しにし、火をおこし焼いている。
その時モンスターの出現音が響き渡る。浅倉はモンスター退治にはあまり興味がなかったが、
このイライラを解消するには何でもいいから誰かを殴らなければ気が済まない、そこまでイライラはたまっていた。
それにもしかしたらライダーが誰かいるかもしれない、その時は心行くまでそいつをぶちのめそう、
そう思った浅倉はモンスター出現音の傍へと近づいて行く。
浅倉が鏡の前に到達した時には、鏡の中ではすでにライダーがモンスターを撃破した後だった。
そのライダーは、ことごとく浅倉の邪魔してくれた目の大きいライダー、つまり別世界のライダーだった。
「目の大きいライダーは本当に俺をイラつかせてくれるっ」
浅倉はミラーワールドへ突入しようとしたが、既に鏡の中のライダーはミラーワールドを立ち去ってしまっていた。
だが気が済まない浅倉は、周囲にライダーがいないか目を凝らす。
すると鏡の中から姿を現すライダーの姿を発見する。「獲物がいたなっ」そう言い薄ら笑いを浮かべる浅倉。
そのライダーの方へ近寄っていく。鏡から出て来たライダーは変身を解く。
115仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:10 ID:mEB7d1nM

「あの男はっ!!」浅倉は驚きの声を上げるが、それはすぐに喜びの笑いへと変わる。
「まさかっ、あんたがライダーだったとはなぁ」浅倉は変身を解いたばかりの男に言う。
その男は両手に黒の手袋をしていた。城茂こと仮面ライダーストロンガーその人であった。
「お前は?いつかの逃亡犯」思い出したかのように言う城茂。
「お前のおかげで、今は脱獄犯だぁ」浅倉はやっと見つけた恨みを前に不敵に笑う。
「また俺に捕まえにもらいに来たのか?」城茂は浅倉を挑発ようなことを言う。
「ああ、俺と戦ってもらおうか?この時を待ちわびたぜぇっ」
嬉々とした表情の浅倉は、カードデッキを城茂に見せるように出す。
「俺もなぁライダーになったんだよ、ライダー同士として戦ってもらおうかっ」
「脱獄犯がライダーか。この世界もとんでもない所だな。
俺はこの世界の者ではないしな。お前と殺し合いをする気はないぞっ」
「俺を焦らすなぁっ!!何でもいいから戦えっ!!さっきからイライラして気が狂いそうだぁっ」
イライラがつのり、さらに目の前の獲物に待ちきれない浅倉。
鏡に向かい変身する浅倉威「変身っ!!」王蛇に変身した浅倉は鏡の中に消えて行く。
ストロンガーもまた再び変身して鏡の中へと突入するのだった。

ミラーワールドで戦う王蛇とストロンガー。
王蛇はベノスネイカーの尻尾を模した黄金の突撃剣・べノサーベルで、ストロンガーを連打する。
王蛇の猛攻を腕で防御するストロンガー。べノサーベルを防御した腕で払いのけ、拳を放ち王蛇に決める。
「いいぞぉっ、もっと俺を楽しませろっ!」強敵との対戦に悦にいる王蛇こと浅倉。
ストロンガーの蹴りをべノサーベルで受け止め跳ね返す。
「これだぁっ、ゾクゾクするぅっ」まるで戦いを喜ぶかのような王蛇。
そこに一種の狂気性を感じるストロンガー。だが当然浅倉も人間である以上、本気になることは出来なかった。
116仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:11 ID:mEB7d1nM

そして王蛇とストロンガーの前に姿を現す天使。ミカエル配下の12天使のひとりメタとロンが現れる。
「私はミカエル様が配下、12天使がうちのひとりメタトロン。玉座に侍る者という名を持つ者。
この世界のライダーよ、加勢しよう。」天使はそう言い王蛇に加勢しようとする。
が「邪魔をするなぁっ!!」と言い天使・メタトロンをべノサーベルで打ちつける。「なっ!!」
「まったくどいつもこいつも、邪魔ばかりして俺をイライラさせる、、もっとゆっくり遊ばせろっ」
王蛇の行動に驚くメタトロン。「この世界のライダーよ、私に手を上げるということは、お前も敵ということか?」
「俺に敵も味方もないっ、全員ぶちのめすだけだっ!!」そう言い今度はストロンガーに向かっていく王蛇。
「人間とは愚かで下等で野蛮な生物とはわかっていたが、まさかここまでとは」
天使すらも絶句する王蛇の狂暴性と狂気性。

天使・メタトロンは掌よりエネルギー光弾を連射する、王蛇とストロンガーはこれを跳んで避けるが、爆風が襲う。
ストロンガーは光弾の連射を避けながら接近、電キックを放つも、メタトロンはエネルギーシールドを展開これを防ぐ。
エネルギーシールドに跳ね返されるストロンガー。
敵の強力さを知り、このままでは敵わぬと見てストロンガーはチャージアップする「チャージアップ!」
「まだそんなのがあったとはなぁ、お前は本当に俺をゾクゾクさせてくれるっ」王蛇はそう言いながら、
杖の形をした召喚機・べノバイザーにカードを装填する『ファイナルベント』
ベノスネイカーが地を這うように猛スピードで現れ、王蛇も地を這うように助走、
ベノスネイカーを背にしてジャンプし、ベノスネイカーが口から放つエネルギーを受け、空中から両足で連続キックを放つ。
メタトロンの展開していたエネルギーシールドを相殺する。
ストロンガーはその隙を見逃さず、空中で超電子エネルギーをスパークさせ、きりもみ回転させながらキックを放つ、
超電ドリルキックをメタトロンに決める。ダメージを追ったメタトロンは
「この世界のライダーよ、お前はある意味面白い存在かもしれん。ミカエル様に報告しておくぞ」そう言い残して消えて行く。
117仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:13 ID:mEB7d1nM

「邪魔者は消えたなっ、ゆっくり遊ぼうぜっ」そう言い不敵な笑い声をあげる王蛇。
だが、王蛇のボディはタイムリミットを知らせる粒子化がはじまっていた。
「クッ、これからなのにっ」「お前とは必ず決着をつけてやるっ、逃げるなよっ」
そう言い残してミラーワールドから消えて行く王蛇。
「大変な奴に目をつけられたものだなっ」ストロンガーもまたミラーワールドを後にするのだった。
浅倉は現実世界に戻ると再び城茂を探したが、城茂の姿はなかった。
「クッ、イライラがおさまらんっ」興奮した息づかいで呟く浅倉は、近くにあった金網を蹴りまくるのだった。

城茂はとりあえず浅倉との再戦を避けた。人間である以上、王蛇を倒すことは出来ないが、
王蛇のその鬼気迫る気合には、本気でかからなければこちらがやられる危険性があったからだ。
城茂は浅倉のことを考え、浅倉の中に昔の自分の面影を見ていた。
城茂も血の気の多い方ではあったし、天涯孤独という環境で育った城茂にとって、
生きていく上で力だけを絶対的に信じていた時もあった。
泥を喰らって生きて来たという浅倉の心理も城茂にはわからなくはなかった。
だが自分が道を踏み外さないでこられたのは、周囲の心ある人間のおかげであり、
組織に殺された今は亡き友・沼田五郎の存在があったからでもあった。
城茂は浅倉の中にもうひとりの自分の姿を、もしもの世界の自分を見ているような気にすらなっていた。
だが城茂は浅倉との再戦は近いうちに必ずあるであろうことも覚悟していた。
118仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:14 ID:mEB7d1nM

一方、河原で野宿する浅倉の前には、天使・ミカエルと天使・メタトロンが姿を現していた。
「なんだお前らっ、やるか!?」天使を見てむしろ獲物が来たと喜ぶ浅倉。
「浅倉威、いや王蛇とやら、貴様に用があってここまで来た」ミカエルは浅倉に言う。
「はっ、天使が俺に用があるとは悪い冗談だっ。地獄の亡者なら尋ねて来てもおかしくはないがなっ」不敵に笑う浅倉。
「人間は、下等で、野蛮で、愚かだとは知っていたが、
貴様のように闘争本能剥き出しで、凶暴凶悪というのも、それはそれで賞賛に値するな」
「おっと、これは誉めているのだ。貴様のその生命力を見込んで、我らは貴様に新たな力を与えよう。」
そこにはミカエルの力で増殖を果たした、メタルゲラスとエビルダイバーの姿があった。
「本来ならば貴様が手にするはずだった力だ、この力でストロンガーとやらを倒すがいい」
「ほうっ面白い、確かに今のままではあいつを倒すには手数が少な過ぎるからなっ」不敵に笑う浅倉。
浅倉威はこうして獣王ジェノサイダーの力を手に入れたのだった。

そして再び城茂の前に浅倉が姿を現す「ずいぶん探したぞっ」不敵な笑みを浮かべる浅倉。
浅倉は執念で城茂の居場所を探し当てるのだった。「今度は逃げられそうにないな」
ミラーワールドで対峙する王蛇とストロンガー。
王蛇はべノサーベルでストロンガーに襲いかかる。ストロンガーはこれを腕で防御。
打撃と同時に電気を注ぐ電ショックを放つ、これをサーベルで受け止める王蛇。
もはやストロンガーも手加減は出来なかった。
ギリギリの所で命を奪わずに倒すしかない、ストロンガーこと城茂はそう決意して戦いに望んでいた。
「やはりお前はいいっ、これだけゾクゾクするのは久しぶりだっ」首を横に振りながら言う王蛇。
119仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:15 ID:mEB7d1nM

『アドベント』王蛇はカードを装填。メタルゲラスが出現。ストロンガーに突進して行く。
ストロンガーは地面から電気の滝を噴出させるエレクトロウォーターフォールでメタルゲラスの突進を防ぐ。
『ストライクベント』メタルゲラスの頭部を模した角付きアタッチメントを装着する王蛇。
メタルゲラスに気をとられたストロンガーを強打する。
一撃目をくらったがストロンガーもアームを擦り合わせて電気エネルギーを充填して蹴りを入れるエレクロトキックを放つ。
これをメタルホーンで防御する王蛇。そして蹴りを入れてストロンガーを突き飛ばす。
『ファイナルベント』メタルホーンを装着した王蛇はメタルゲラスに飛び乗りヘビープレッシャーをぶちかます。
これを転がるようにかわすストロンガー。

『アドベント』さらにエビルダイバーが低空飛んで来る。ストロンガーの背後から襲いかかる。
ストロンガーはこれを人工的に落雷を起こすエレクトロサンダーで迎撃。
『スウィングベント』王蛇はその隙にエビルウィップでストロンガーのカラダを拘束。
『ファイナルベント』王蛇はエビルダイバーに飛び乗り、超高速でストロンガーに突進。
ストロンガーはこれを横っ飛びにかわすが、完全には避けきれずダメージを負う。
カードが増えたことで手数が増え、ストロンガーへ猛攻を加える王蛇。

さらに地面を転がるストロンガーに王蛇は追撃の手をゆるめない。
『ファイナルベント』べノスネイカーが地を這うように現れ、王蛇はベノスネイカーが口から放つエネルギーを受け、
空中から両足で連続キックを放つ。これもかわすストロンガーだが、連続キックの最後の1発はストロンガーに当る。
王蛇のいや浅倉威の異常なまでの執念がストロンガーを追い詰める。
ストロンガーは迷う、このままではこの男の執念にやられてしまう、
だがチャージアップを使えば王蛇を、いや浅倉威を殺してしまうかもしれない。
120仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:16 ID:mEB7d1nM

『ユナイトベント』そして遂に王蛇の最後の切り札、
ベノスネイカー・メタルゲラス・エビルダイバーが合体した、獣王・ジェノサイダーがその姿を現す。
ダメージを負ったストロンガーに王蛇は最後の大技を放つ。
『ファイナルベント』王蛇が両足キックを放ち、相手をジェノサイダーの腹部のブラックホールへと蹴り入れて吸収させる、
ドゥームズディが発動しようとしていた。
ストロンガーは意を決してチャージアップを果たす「チャージアップ!」
そこへ王蛇の両足キックが空を裂きストロンガーに直撃する。吹き飛ばされるストロンガー。
ジェノサイダーの腹部へと吸い込まれようとしている。

ストロンガーはチャージアップの全エネルギーで強力な反磁力線を作り出す。
ジェノサイダーとストロンガーは一瞬にして強烈に反発しあい、
ストロンガーのカラダは一気にジェノサイダーとは反対の方向へ向かって行く。
ジェノサイダーのボディもストロンガーと反発して強烈に後ずさる。

最後の切り札・ドゥームズディが失敗に終わったところ、
チャージアップしたストロンガーはジェノサイダーに、空中で超電子エネルギーをスパークさせ、
きりもみ回転させながら敵の頭を蹴り飛ばす・超電子ドリルキックをジェノサイダーの頭部に向かって放つ。
だがジェノサイダーは分離を果たし、ストロンガーの超電子ドリルキックはからぶりに終わる。
手札を使い切った王蛇はちょうど粒子化をはじめる「チッ、ここまでかっ」

こうして王蛇とストロンガーの再戦は引き分けに終わる。
人間世界に戻った浅倉威は満足そうな笑みを浮かべて言う「あいつは最後まで楽しませてくれそうだなっ」
現実世界に戻った城茂「あいつ結構強いな」「またしつこく現れるだろうな」やれやれといった表情でため息をつく。
浅倉威と城茂の因縁の対決はまだまだ続くことになるのであった。
121仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/22 04:23 ID:mEB7d1nM

やっぱ龍騎ライダーの中では手数が多いのはかなり有利だと改めて思った今回。
蟹とかがあまりに可哀想だと思ったよ。
昭和ライダーは逆に技が多すぎて書き手泣かせなんだが。
99の技ってなによ(汗
122名無しより愛をこめて:03/01/22 22:40 ID:l9EFxlVV
>>111のIDが何かウケル。

誰かもストロンガーvs王蛇、書いてましたね。
書きやすいのかな?
123名無しより愛をこめて:03/01/22 23:55 ID:NLUuMwCO
何か王蛇がジェノサイダーを手に入れちゃったらライアとガイの立場が無いような
124名無しより愛をこめて:03/01/23 00:18 ID:XAPBO6Ta
>>123
ジェノサイダーのない王蛇ってのもなんか・・・・
それよりHeat on!さんが次の4人をどう調理するかが楽しみですね。

TVシリーズ版に出てこなかった通常型ライダーのファムとベルデ。
存在が特殊なライダーのオーディンとリュウガ。
125仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 00:31 ID:85fzUx6a

>>122
強キャラ同士をぶつけたいってのがみんなあるんじゃないですかね。
とりあえず私も王蛇にぶつけるならストロンガー、RX、アギトのうちの誰かだなとはじめから思ってましたから。
後、ストロンガーは戦いに生きる戦士タイプっていうイメージが強いので、王蛇とぶつけやすいというのもあるかもしれません。

>>123
どうしても王蛇の強さを表現しようと思うと、
手持ちカード増やした状態=ジェノサイダーになるんですよね。
それほど強くない王蛇というのも王蛇らしくないですし。

ガイとライアと差がつくのは仕方ないと思って書いてます。
その辺は本編で4話登場しただけのガイと最後まで生き残った王蛇の違いかなと。

この話の中では、ガイ・ライア=ストーリー中心、王蛇=戦闘中心、
というポジションなのでそれほど気にしないで書きました。
126仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 00:37 ID:85fzUx6a
>>124
この話では、TV本編、SP、映画がミックスされてますが、
それだけはお許しくださいね、そうじゃないと13人揃わないから。

リュウガ、オーディンは私自身書くの苦しそうだなと思います(汗
王蛇以降はみんな話が結構入り組んでて話がまとめづらいですねぇ(涙
127岩のような瓦斯:03/01/23 00:52 ID:r1VCePao
いやむしろ、香川教授チームをHeat on!さんがどう書くかが気になって気になって……
128名無しより愛をこめて:03/01/23 01:06 ID:iEocYfyM
 たしかアマゾンと絡むんだったな<香川教授  アマゾンが上手く教授に丸め込まれるの
だろうか…(丸め込むも何もあの人別に何も悪いことしとらんが)
 
 てか、優依や恵理や北岡(ライダーバトル止められたら死ぬ人達)に対してHeat on!さんが
どういうアプローチをしてくれるか今から凄く楽しみだったり

 「ほんごうたけしがちりょうほうをみつけてみんなげんきになった!」って
オチはさすがに無いと思うけど 
129仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 03:17 ID:g6NyhfXa
順番入れ替えて今ちょうどタイガ編書いてました。
基本的には東條とアマゾンが軸ですかね、今回も。

いろいろとあんま期待しないでくださいね(汗
今回は前作と違って構想期間がほとんどなく、結構いきあたりばったりで書いてますので。
外伝なので外伝らしいと言えば外伝らしい話ですけど。
最後はテレビエンディングにつながる話にしようかと思ってるんですけど、、、ダメ?
130仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:19 ID:+Y2bO1SD
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第8話「タイガ」

空に浮かぶ天使。ミカエル配下の12天使のうちのひとりケルビム。知識という名を持つ者。
天使は上空より清明院大学401号室を見下ろしていた。
「あれが邪魔者達の巣窟ということか。」天使はそう言い残して姿を消す。

ミラーワールドを通過してこの世界に到達していたアマゾンは、
香川教授をはじめとする401号室のメンバーと行動を共にしていた。
ミラーワールドでオルタナティブゼロのテスト中であった香川教授と遭遇したアマゾンは、
教授の紳士的な態度により戦うことなく、ファーストコンタクトに成功していた。
教授はアマゾンが別の世界から来たことを説明すると、
「量子論から仮定された、等しい時間軸を持つ複数の世界が同時に存在しうる、多重世界型パラレル」
云々と言っていたが、アマゾンにはあまり興味のないことであった。

そしてアマゾンは、東條悟、仲村創、とも出会う。
さらにアマゾンはこの世界のこと、ミラーワールドのこと、ライダーバトルのことを知る。
根が純真なアマゾンはライダーバトルを止めようとしている香川教授達に同調し、共に行動することを決意したのだった。
だが、ライダーバトルを止めるために香川教授達が何を企んでいるのか、その真意をアマゾンはまだ知らなかった。
アマゾンは剣客というよりはむしろ単なる居候に近いような存在であった。
131仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:20 ID:+Y2bO1SD

香川教授は一度目にしたものは理解する前に全て覚えてしまう特殊な頭脳を持っており、
ある日偶然、神崎士郎の研究ファイルを見てしまい神崎士郎の目論見を知ることとなる。
教授は神崎士郎の野望を止めるため、ミラーワールドを閉じるため、
ひとつの犠牲の元に多くの命を救おうという大義を持って、
全ての元凶である優衣を亡き者にするという計画を進めているのであった。
当然アマゾンはそのことを知らなかった。
仲村は神崎士郎と元同じ研究室に在籍しており、神崎士郎が研究室で行った実験における事故のことを恨みに思っており、
それが原因で香川教授の研究室で行動を共にしていた。

東條悟は香川教授の英雄的行為という言葉に惹かれ、香川教授に心酔し、自らが英雄をなることを夢見ていた。
東條は自分が英雄になれば、みんなが自分を好きになってくれる、そう信じているのだった。
東條悟は一緒に行動するようになったアマゾンが好きではなかった。アマゾンは天性の明るさとその人なつっこさ、
ジャングル育ちの裏のない性格で、誰からも愛されるキャラクターであった。
401号室の堅苦しいメンバーの中にあっても、アマゾンは明るさをもたらしていた。
みんなに好きになって欲しくて英雄を目指す、人の感情を喪失している東條悟。
天真爛漫で何も考えずとも周囲の人間に愛されるアマゾン(この世界の人は知らないが実はすでに英雄でもある)。
この両極に位置する存在を東條悟は受け入れることが出来なかった。
東條悟とアマゾンはまるで水と油、本来ならば決してまじわることのない2人であったのかもしれない。
さらに教授はアマゾンのその能力にも興味を示しており、アマゾンを特別視する傾向があった。
だから尚更東條はアマゾンのことを好きになることが出来なかった。
132仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:21 ID:+Y2bO1SD

夕方、大学を出た教授、仲村、東條、アマゾンの前に、天使・ケルビムが現れる。
「私はミカエル様配下の12天使のうちのひとりケルビム。神の知識の名を持つ者。
そして貴様らの刺客でもある。ライダー同士の戦いを邪魔しようとする愚かな者どもよ。
ミカエル様の命により貴様らの命を絶つ、覚悟するがいい。」
ケルビムはそう言い掌よりエネルギー光弾を放つ。4人に降りかかろうとする光弾。
アマゾンライダーは教授達3人を突き飛ばし、アマゾンライダーへと変身する「アーマーゾーン!!」
現実世界では戦えないタイガ、オルタナティブ、アマゾンはその3人をかばうかのように、ケルビムに飛びかかるアマゾン。
ケルビムのカラダを押さえ込み、人間体のままである教授達3人へ攻撃が向かないようにする。

天使・ケルビムもまた人間世界には長時間活動が出来ないため、ミラーワールドに入り込む。後を追うアマゾン。
アマゾンはケルビムのエネルギー光弾をかわし、懐に入り、コンドルジャンプから両手の爪で敵を引っかくモンキーアタック。
だがこれはケルビムがエネルギーシールドを展開し阻まれ、アマゾンは逆に跳ね返されてしまう。
倒れ込むアマゾンにケルビムの光弾が襲いかかる。それを転がりながらかわすアマゾン。窮地に立たされる。
その時、光弾を連射するケルビムに背後からデストクローを装着したタイガが襲いかかる。
後ろからの不意打ちでよろめくケルビム。タイガのデストクローが火花を散らし容赦なく何度もケルビムを打ちつける。
エネルギーシールドを張り直しタイガの猛攻を防ぐケルビム。
そこへさらに香川教授のオルタナティブ・ゼロ、仲村のオルタナティブが姿を現す。

「4人かさすがにちと数が多いな」ケルビムはそう言うと分裂して2体になる。
2体に分離したケルビムによりエネルギー光弾が全方位に乱射される。
4人はそれをかわすがいたる所で爆発が起こり、さすがにかわしきれなくなってくる。
「このままではいけません!2手に分かれましょう」
教授(オルタナティブ・ゼロ)の指示で4人は2手に分かれ、2対1の状況に持ち込むことにする。
133仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:22 ID:+Y2bO1SD

1体はアマゾンとタイガと戦闘、もう1体はダブルオルタナティブと戦闘となる。
ケルビムAの光弾をデストクローで防ぐタイガ。
デストクローで防いだにも関わらず吹き飛ばされそうな威力を持つケルビムAの光弾。
アマゾンはその隙にケルビムAに接近、大切断を決めようとするが、またもやエネルギーシールドに阻まれる。
そして至近距離で光弾を受け後方へ吹き飛ぶアマゾン。
これをチャンスと見たケルビムAはアマゾンにとどめを刺そうとする。
その間にタイガは斧の形をした召喚機・デストバイザーにカードを装填。
『ファイナルベント』デストワイルダーが出現。
ケルビムAがアマゾンに攻撃をする瞬間、シールドが無効化し無防備となる一瞬をついて、
デストワイルダーがケルビムAの背後より爪でケルビムを捕らえ、
ケルビムAをタイガのいる方向へ引きずり、タイガがケルビムAにデストクローを突き立てて、そのまま持ち上げる。
タイガのファイナルベント・クリスタルブレイクが決まる。
さらにタイガがケルビムAを持ちあげた状態のところへ、瀕死のアマゾンがスーパー大切断を炸裂。
クリスタルブレイク&スーパー大切断のコンボでダメージを負ったケルビムAは撤退する。
タイガこと東條悟は心の中で思う「アマゾンなんてたいしたことない、かも」
134仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:23 ID:+Y2bO1SD

一方、ケルビムBと戦う仲村・オルタナティブとオルタナティブゼロ。
ケルビムBは光弾を連射し、ダブルオルタナティブを近づけさせない。
ダブルオルタナティブは光弾をかわしつつ、隙を伺う。
仲村・オルタナティブは隙をつくるために自ら囮となり、危険を承知で突進していく。
ケルビムBの攻撃は仲村・オルタナティブに集中する。その隙にオルタナティブ・ゼロは、
右腕に装着されているスラッシュタイプの召喚機・スラッシュバイザーにカードのコード部分を通す。
『アクセルベント』一時的に超高速で移動出来るアクセルベントを使用。
一気にケルビムBの懐にもぐりこみ、手に持つスラッシュダガーの超振動波で切り裂く。
エネルギーシールドの展開が間に合わなかったケルビムBはダメージを負う。
仲村・オルタナティブもアクセルベントを使い、一気にケルビムBに詰め寄り、スラッシュダガーで攻撃する。
だがケルビムBはすぐにエネルギーシールドを展開、防御に入り、これを防ぐ。

敵が防御モードに入ったところでダブルオルタナティブはカードをバイザーに読み取らせる。
『ファイナルベント』『ファイナルベント』
2体のサイコローグは走りながらバイク形態・サイコローダーへとチェンジする。
ダブルオルタナティブはそれぞれサイコローダーへ飛び乗り、サイコローダーはコマのようにスピン回転する。
オルタナティブのファイナルベント・デッドエンドがケルビムBの左右両側から突っ込んでいく。
ダブルオルタナティブのダブルデッド・エンドの威力は
ケルビムBのエネルギーシールドを突き破り、ケルビムBを吹き飛ばす。
ダメージを負ったケルビムBもまたその場を退避する。
こうして4人はなんとか天使・ケルビムの襲撃を退けることが出来たのだった。
135仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:24 ID:+Y2bO1SD

新たに天使と呼ばれる者達の介入を知った教授達は計画の実行を出来るだけ早めることにする。
アマゾンが計画を知れば反対するであろうことを予測していた教授は、
アマゾンには計画のことを教えず秘密にしておくのであった。
だがアマゾンは何かいつもの空気と違うものを感じとっていた。
そして香川教授達が優衣を狙っていることを知って、ミカエルを通じて天使に教授達を襲撃させた神崎士郎は、
その天使の襲撃が失敗に終わったことを知り、優衣の身近な人間に優衣を守らせることを考え、
城戸真司こと龍騎に烈火のサバイブのカードを渡すことを決意する。

こうして、東條悟ことタイガ、そして401号室の面々と、城戸真司こと龍騎との戦いがはじまる。
仲村・オルタナティブは優衣の命を狙いはじめる。真司は優衣を守ろうとする。
東條は城戸真司に、優衣がいなくなればミラーワールドでの戦いがすべて無効となり、
人々がモンスターに狙われることも無くなる、ということを教える。
短気な仲村は東條のその行為を余計なことだと咎める。東條はこの時から仲村を疎ましく思いはじめる。

再び優衣を狙った仲村・オルタナティブはそれを阻止しようとする龍騎と再戦する。
仲村・オルタナティブを追い詰めた龍騎は、「俺は1つの犠牲も出さない」と、止めは射さずその場を立ち去ろうとする。
背を向けた龍騎に一撃をあびせる仲村・オルタナティブ。さらにファイナルベントを装填を試みる。
が、突如その場に現れたタイガが、一瞬早く、ファイナルベントを仲村・オルタナティブに決める。
136仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:25 ID:+Y2bO1SD

デストワイルダーが仲村・オルタナティブを引きずり、
タイガのデストクローが仲村・オルタナティブに突き刺さろとする瞬間、
それをくい止めたのはアマゾンライダーであった。
タイガのデストクローがアマゾンの腕のカッターと激突して火花を散らす。
「悟、仲間(ともだち)裏切る、よくない」
東條ことタイガの狂気に満ちた行動におそれをなした仲村・オルタナティブはその場を逃げ出し、
そのまま仲村は失踪してしまうのであった。

東條ははじめからアマゾンのことは好きではなかったが、これを機に完全に敵愾心を抱くようになった。
アマゾンもまた真実を知ってしまった以上、香川教授らと行動を共にすることは出来なかった。
確かに香川教授達のやろうとしていることはアマゾンには許せなかった、城戸真司と同様に。
だが根が純真なアマゾンは天使から狙われている香川達のことが心配でならなかった。
そして感情を喪失しており、仲間殺しさえ厭わない東條のことを心底心配するアマゾン。
「悟は本当は、純真な心の持ち主」「悟の心を救わなければ」東條悟をあくまで信じようとするアマゾン。
アマゾンは香川教授と東條のことを影ながら彼らを見続けることにする。
確かに東條悟はある意味純粋な心の持ち主なのかもしれない。
だがその純粋さ故に、方向を間違うとその心はおそろしい鋭い刃となることをアマゾンは気づいていなかった。

その後、多くの命のためには自らの大切な者が犠牲になることも止むを得ない、
という香川教授の英雄的行為を目のあたりにした東條は、
大切な者を犠牲にしなければ英雄にはなれない、という誤解を持ちはじめる。
さらに東條の心理は、戦いの中で次第に、多くの命の為に1人の命を犠牲にするという英雄的行為よりも、
ライダー同士の戦いに勝ち残ることで自らが英雄になろうと考えるようになる。
137仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:26 ID:+Y2bO1SD

優衣を襲撃するオルタナティブゼロ。
だがそこでまたしても東條ことタイガの心の刃がオルタナティブゼロこと香川教授を亡き者にしようとしていた。
オルタナティブゼロを引きずり走るデストワイルダー。タイガのデストクローがオルタナティブゼロを突き刺す。
それを再びくい止めるアマゾンライダー。アマゾンの蹴りが入りデストクローはオルタナティブゼロのベルトを外れる。
「悟、仲間(ともだち)裏切る、よくない」
「アマゾンはどうしていつも僕の邪魔ばっかりするんだよっ!!」
そう言いデストクローでアマゾンを連打するタイガ。腕のカッターでこれを防ぐアマゾン。
心底、東條悟のことを心配し、わかり合おうとするアマゾン。
そのアマゾンの心を全く知る由もない東條悟ことタイガ。
アマゾンは瀕死のオルタナティブゼロを連れ、その場を離脱する。
「クッソォ!!アマゾンさえいなければ僕は英雄になれたのにっ!!」そう言い雄叫びをあげる東條ことタイガ。
オルタナティブゼロこと香川教授もアマゾンのおかげで一命は取りとめたものの、
意識不明の重態でリタイアを余儀なくされる。

敬愛する師が傍からいなくなり、東條の心は孤独に彷徨うこととなる。
ライダーバトルでも王蛇、ゾルダに追い詰められ、何度も窮地に立たされる。
その窮地を救ってくれたインペラーこと佐野満と一瞬心通わすが、
それすらも大事な人を失って自らが強くなるという東條の幻想により、
インペラーの命すら奪うことを考え、これもまた失敗。(詳細は次の回)
追い詰められ破れかぶれになって東條は、浅倉、北岡を罠にかける。
138仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:29 ID:o9csXEl9

そして行き場をなくした東條の心は、敬愛する師をなおも追い続ける。
横断歩道で見かけた親子に香川教授親子の面影を見る東條悟。
その親子がトラックに轢かれそうになるところを思わず飛び出して助けようとする。
代わりにトラックに轢かれそうになる東條。
その東條を助けたのはやはりアマゾンであった。東條の身代わりとなりトラックに轢かれるアマゾン。
改造人間なので死にはしないがそれなりにダメージを負っているアマゾン。
その姿を見て東條悟はアマゾンに言う。「なんで僕を助けたりするのっ?」
「悟は、俺の仲間(ともだち)、、、」
「今思ったんだよね、僕、君のこと大嫌い、かも」
命を助けてもらったアマゾンにそう言ってのける東條悟。
どんな人間とでもわかり合える、それは無理なことなのか?
絶望の淵で、怪我により意識を失い倒れるアマゾン。

こうしてタイガもまた生き残る。
だがアマゾンと東條がわかり合える日が来るとは到底思えなかった。
139仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 15:32 ID:o9csXEl9

すごい可哀想な役回りになってしまったアマゾン。
でもこの役回りが出来るのもアマゾンのキャラならではだし。
ダブルオルタナティブってのはちょっとやってみたかった。
140岩のような瓦斯:03/01/23 17:54 ID:r1VCePao
>>Heat on!さま
あああああ、さとちゃんが悪役だ(何を今更)。『プロジェクトX 401号室』を知る者としては
『こんなのさとちゃんじゃない!』ていいたくなってしまう……

でも、ダブルオルタナティブ燃え!二人の復活求む!
141名無しより愛をこめて:03/01/23 18:12 ID:aKBnMDvg
片言のアマゾンにはなぜか違和感を感じてしまう。
言葉を喋れない方がアマゾンらしいんだけどなぁ
やっぱ知的な方が逆に違和感があるかも
142名無しより愛をこめて:03/01/23 21:05 ID:Ja4W2vrk
うわ本編の最期の精神状態のまま五体満足で生き残ってますか>東條
考えようによっては浅倉あたりよりはるかに怖いかも。
143仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:30 ID:Ws7d86AI
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第9話「インペラー」

アギトこと津上翔一、ギルスこと葦原涼もミラーワールドからこの世界に到達していた。
「さて、これからどうしましょうかね?」
「ここが人間の世界だというのはわかったが、俺達が元いた世界とは違うようだしな」
街中であてもなく今後どうするかを話し合っている2人。

そんな2人の前を初老の紳士が通りかかる。
翔一が何気なくその初老の紳士を見ていると、その初老の紳士は突然道端に倒れる。
「大丈夫ですかっ!?」初老の紳士に駆け寄る翔一。初老の紳士を抱き起こす翔一。
初老の紳士は苦しみもがきながらも「満っ、、満っ、、」と誰かの名前を呼び続ける。
「葦原さんっ!!助けを呼んで来てもらえませんかっ!!」

翔一と涼は、初老の紳士に付き添い病院まで来ていた。
その男性は以前から病気を患っており、街中で突然発作を起こして倒れたようだった。
病状が悪化しているために、このまま入院になるだろうという話を、津上達は看護婦から聞く。
そして寝ていても、うわ言のように「満」という名前を呼び続けていることも知るのだった。

そこへその初老の紳士の秘書と名乗る男が現れる。どうやらあの初老の紳士は大会社の社長のようであった。
秘書の話では、社長である男性は、2年前に勘当した息子の様子をこっそり見に行く途中であったらしい。
勘当してしまったが、やはり息子の様子が気になるらしく、以前から時々様子を見に行っていたということだった。
その息子の名前は「佐野満」
144仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:31 ID:Ws7d86AI

翔一はその話を聞いて、その秘書に息子・佐野満の住所を聞き出すのであった。
「津上、お前まさかこんなことに首を突っ込む気なのか?」翔一の行動に慌てる葦原涼。
「葦原さん、どうせ何のあてもないんですからいいじゃないですか。
それに何かこの世界のことを知るきっかけになるかもしれませんよ。」そう言う津上翔一。
こうして2人は佐野満なる人物を探すことになる。

秘書に教えてもらった住所を元に佐野満を探す、津上翔一と葦原涼。
「教えてもらった住所ではこの辺なんですけどね」住所の書いてあるメモを見てあたりを見回す翔一。
その時、モンスターの出現音が2人に聞こえる。「葦原さんっ!!」「うむっ!!」
音の方へ向かう2人。そこではミラーワールドのモンスターが人間を襲おうとしていた。
モンスターに飛び蹴りを入れる葦原涼。襲われかけた人を逃がす津上翔一。ミラーワールドに逃げ込むモンスター。
津上翔一と葦原涼はそれぞれアギト、ギルスに変身する「変身っ!!」
モンスターを追いミラーワールドへ入って行くアギトとギルス。

そこでアギトとギルスを待ち構えていた、ミカエル配下の12天使のうちのひとりラファエル。
「我はミカエル様が配下の12天使のうちのひとりラファエル。神の業の名を持つ者。」
そう言い掌よりエネルギー光弾を放つラファエル。これをかわすアギトとギルス。
防戦一方のアギトとギルス。アギトはフレイムフォームとなり、フレイムセイバーでラファエルの光弾を受け流す。
だが光弾の連射の威力によりフレイムセイバーは吹き飛ばされる。
その間、ギルスはエクシードギルスとなり、生体鎧・バイオチェストの背面から伸びる2本の巨大な長い触手・
ギルススティンガーでラファエルの動きを止めようとする。
がこれは攻撃モードから防御モードへチェンジしたラファエルのエネルギーシールドにより防がれる。
145仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:33 ID:Ws7d86AI

そしてその戦いを遠くから見つめている一群があった。
ミラーワールドに生息するレイヨウ型モンスター・ギガゼール種モンスター軍団を引き連れたインペラーであった。
インペラーはまだライダーになったばかりで他のライダーを見たことがなかったようである。
「へぇあれがライダーか。2人組なんてのもありなんだ。
どうせなら俺も何処かの派閥にでもはいるかな。売り込んで契約金もらえばお金になるかもっ!!」
アギトとギルスを見てそんなことを思いつくインペラーであった。

「葦原さんっ、いきますよっ!!」「よしっ!!」
防御モードのラファエル、アギトはシャイニングフォームとなり、ベルトよりシャイニングガリバーを出し、
2本のシャイニングカリバーをツインモードにして、超高速で斬りつける、シャイニングクラッシュを繰り出す。
ラファエルのエネルギーシールドもシャイニングの力によりエネルギーシールドを破られる。
そこへエクシードギルスの触手・ギルススティンガーがラファエルのカラダを捕らえる。
そしてエクシードギルスのライヴレッグスに生えた赤いカッターを踵落としキックで相手に突き立てる必殺技・
エクシードヒールクロウが炸裂。さらにアギトのシャイニングライダーキックが、ラファエルに決まる。
ダメージを負ったラファエルはその場から消え去る。
146仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:34 ID:Ws7d86AI

天使を撃退しホッとするアギトとギルス。そこへ現れるインペラーとギガセール・モンスター軍団。
「いやぁお見事!お強いですねぇ〜お2人さん、尊敬しちゃうなぁ〜」
「なんだ、あの調子のいいのは?」ギルスはけげんそうに言う。
「モンスターとそのボスですかね?」「じゃぁ敵だなっ」そう言い身構えるギルス。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ〜、俺は戦う気はないんですよ。
とりあえず話だけでも聞いてくださいっ、ねぇっ先輩っ!!」

現実世界で人間の世界に戻る津上翔一、芦原涼、インペラーの男。
その男は津上翔一、芦原涼に前もって準備していた名刺を渡す。
「うわっ!名刺だっ。仮面ライダーで名刺持ってる人ってはじめて見たっ」驚く津上翔一。
「それよりもその名前を良く見て見ろ」葦原涼は津上翔一に突っ込みを入れる。
その名刺には「佐野満」という名前が書かれていた。
「あなたが佐野満さん!?」偶然に驚く津上翔一。
「ええ、そうですけど。それが何か?」
「そんなことより、俺を戦力として雇いませんかっ?俺こう見えても俺強いんですよっ!」
とひとりで勝手に自分を売り込みはじめるインペラーこと佐野満。
「俺はこういう調子のいい奴は苦手だっ、お前にまかせるからな」そう翔一の耳元で言う涼。
「あはは・・・」引きつり笑いを見せる津上翔一。
147仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:35 ID:Ws7d86AI

とりあえず佐野の下宿へと案内される津上翔一と葦原涼。
津上翔一は今までの経緯をイチから説明する。
別の世界から来たこと、そして偶然佐野の父親が倒れる現場にいて、佐野満を探してここまで来たことを。
「なんだぁ、そうだったんですか」
そして津上達は佐野から、この世界のこと、ミラーワールドのこと、ライダーバトルのことを聞き出す。
「とりあえず俺らは佐野さんの敵じゃありませんからっ」津上翔一は笑顔で言う。
「しかし、救いようのない話だな。欲望のためにライダーが殺し合うとはな。
俺だったらささやかに毎日が過ごせればそれだけで満足だがな。」それは不幸の連続だった葦原らしい発言だった。
「そうなんですよぉ〜、俺もただ普通の生活が送りたかっただけなんですっ。それでライダーになったんです」
佐野が葦原の言葉に頷きながら言う。「俺が言っているのは、お前のとは違うぞっ!」
「えっ!?なんでですか同じじゃないですかっ!」ともめはじめる佐野と葦原。
「まぁまぁまぁ、それよりお腹すきませんか?俺なんかつくりますよ」そう言い2人を仲裁する津上翔一。

佐野の下宿の冷蔵庫の残り物で料理をつくる津上翔一。3人で津上の料理を食べる。
「すごいっ上手いですよぉ〜、ライダーで料理も上手いなんて、憧れちゃうなぁ〜」相変わらず調子がいい佐野。
「病気で倒れたお父さんのお見舞いに行ってあげてください。
寝ていてもずっと佐野さんの名前を呼んでいるそうですよ、満って。」津上翔一は言う。
「いいんです、親父に2年前に勘当された時にもう会わないって決めたから」
津上は佐野を説得するが、佐野はとうとう、うんとは言わなかった。
「とりあえず状況は伝えたからな」と言う葦原。そして津上と葦原は佐野の下宿を後にする。
148仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:36 ID:Ws7d86AI

その後、佐野満は城戸真司達と接触を果たす。
優衣を守ろうとする城戸真司達と、優衣を狙う401号室メンバーとに自分を売り込み、
401号室メンバーに加わるが、香川教授のリタイアにより行き場を失う。
そして、孤独になり、王蛇やゾルダに追い詰められたタイガこと東條悟の窮地を救い、
佐野の下宿に東條を泊めてやることにする。

そして佐野は自分の父の訃報を聞く。だが佐野自身はそのことに驚くこともなく淡々としていた。
だがそれは佐野にとって思わぬ転機をもたらす。佐野満は父の遺言により父親の会社の社長に指名される。
社長となって佐野は、百合絵という女性との縁談を持ちかけられ、これも順調に進む。
佐野がライダーバトルで願っていた「いい暮らし」を手に入れたのであった。
そうなると今度は佐野にとってライダーバトルは全く無意味なもの、いやむしろ生命を脅かす危険なものとなるのだった。
佐野は、逆に大金を積んで他のライダーを味方につけようとしたが、真司や蓮からも、北岡からも断られる。
そんな佐野は心を通わせていた東條を最後の頼みの綱として、
「いい暮らし」を守るべく他のライダー達と戦うことにする。

「いい暮らし」を守るため東條・タイガと共に真司・龍騎と戦うが、
強くなるためには大事な者を犠牲にしなければならない、という幻想にとりつかれたタイガに裏切られ、
タイガのファイナルベントの餌食になりそうになる。
デストワイルダーに引きずられるインペラーを助けたのは龍騎だった。
「なんなんだよっ!!あいつはっ〜!!」とその場から逃げる佐野・インペラー。だが運悪くその前に現れる王蛇。
『ファイナルベント』バイザーにカードを装填した王蛇。王蛇のファイナルベント・ベノクラッシュがインペラーを襲う。
149仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:37 ID:Ws7d86AI

王蛇のキックがインペラーのベルトのカードデッキを直撃しようとした瞬間、
それを防いだのはアギト・ストームファームであった。
アギトのストームハルバードが王蛇のキックをはじき返す。
だが、キックの一撃目はインペラーにあたり、インペラーのカードデッキはVバックルから外れ飛んで行く。
「またかっ、また目玉の大きいライダーが俺の邪魔をするのかっ、イライラするっ」
そう言い物凄い勢いでアギトに襲いかかる王蛇。
『ソードベント』手にべノサーベルを持ち、渾身の力でアギトに振り下ろす王蛇。
それをストームハルバートで受け止めるアギト。
「佐野さんっ、早く逃げてっ!」佐野はアギトに言われるままにその場を逃げ出す。

そして行方不明となったカードデッキを探す佐野満。カードデッキがないため、人間体に戻ってしまっている佐野。
鏡に写る、自分を待っている百合絵の姿に向かって叫ぶ。「百合絵さんっ!!」「百合絵さんっ!!」
「ここから出してくれっ!!誰かここから出してくれっ!!」必死になって叫ぶ佐野。
「俺はただ幸せになりたかっただけなんだ・・・」粒子化がはじまる佐野。
その佐野の前に現れるギルス。カードデッキを佐野に差し出す「早く、変身しろっ!」
佐野のカードデッキは外れただけであって壊れてはいなかった。
こうして佐野はインペラーの姿に戻り、なんとか難を逃れるのだった。
150仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:38 ID:Ws7d86AI

現実世界に戻り百合絵と再会を果たす佐野。佐野は涙を流して喜ぶ。
それを離れたところで見守る津上翔一と葦原涼。
「良かったですね、佐野さんっ」笑顔で言う津上翔一。
「まぁあいつは調子がいいが、一番人間らしいと言えば人間らしい」佐野の涙を見て芦原涼は言う。
佐野は津上と葦原に気づき、2人の元に来て御礼を言う。
「俺はもう何も望んでなんかいません。今はただこの幸せを守りたいだけなんです。」
「佐野さんにも自分のための居場所が出来たってことですよね?
そして、その居場所に帰りたいだけなんですよね、佐野さんは。」津上は佐野に言う。
「いいですよ、佐野さんのことは俺らが守ってあげますよ」津上翔一は言う。
さっきの佐野の必死に生きようとする姿を見た葦原もさすがに嫌とは言えなかった。
「しかも無料でだぞ。俺らはお前とは違うんだからな。」そう皮肉っぽく佐野に言うのだった。
喜んで2人に礼を言う佐野満。

こうして佐野ことインペラーのボディガードになった、津上翔一・アギトと葦原涼・ギルス。
一見幸せそうに見えるこの展開も、このまますんなりことが運ぶという訳にはいかなかった。
(でもそれは次のインペラー編のお話につづく)
151仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/23 21:41 ID:Ws7d86AI

風引いて休んだのでいっぱい書いてみた。
こういう展開だとこの人達は平和だな。
152名無しより愛をこめて:03/01/23 23:24 ID:c5+eaLC9
すご科スレに張っても良かったんだが、少し思った事。

仮面ライダー龍騎は神崎兄妹の意志により「完結」した。
劇中、優衣によって兄妹が同じ時を繰り返してる事が明言された為
龍騎のみで二次創作物を作るのはとても楽なものになった。

だが、逆に言うと物語が完全に終結してしまっているので
他のライダー達とからませるのが非常に難しくなってしまった。
スピリッツの城茂の言葉を借りれば

「仮面ライダーを名乗る事もない。城戸真司はもうただの男だ。」である。

最後のシーンは神崎兄妹の内的宇宙が見せた夢です。
蓮が死んでしまうところまでが正しい時系列なのでつ。

…と言ってしまうとこの話はそこで終了なのだが、
正しく進み始めた時間の方をからませる作者さんもいると想定して
どうすれば2003年の龍騎達が共闘しやすくなるか考察してみよう。
153上記の前提で:03/01/23 23:25 ID:c5+eaLC9
さて、例えば「五代、翔一、真司の同時変身が見たい!」
と妄想した場合、まず気になるのは鏡の問題だ。
劇場版では現実とMWの境界線が消滅、鏡無しでの変身を可能としていたが
MW自体が存在しない正しい時系列ではその手は使えない。

そこで浮かび上がってくるのは「スマートブレイン社」という存在である。
放送前の現時点では味方陣営となるのか不明だが、何らかの技術により
デッキに手を加え、MW外でのモンスター能力の仕様を可能にすれば
(具体的に言えばデッキ自体にソードベントなどの具現化能力を持たせる。)
神崎ライダーもファイズと同じ高性能プロテクターとなるだろう。

次に正しい時系列の真司は以前の記憶が無いという点。
当人は「祭りの取材に行って神輿担いでるタイプ」の性格なので
参戦させるのはたやすいだろうが、記憶が無いまま変身させてしまうと
龍騎第一話の再来(笑)となるのは想像に難くない。

デッキを手にした瞬間以前の記憶を覚醒させるなど
少々ご都合主義的な展開にしてしまうのもやむを得ない。
154とかなんとか言っといて:03/01/23 23:26 ID:c5+eaLC9
ここまで読んでいて疑問に思った方も多いだろうが
実は根本的な問題が解決していない。そう

正しい時事系列では士郎がデッキを開発していないのである。

そもそも生きているのかさえ定かではない。
この辺は作者諸子の腕に任せてしまうのが一番だろう。
いっそのことデッキの改造は士郎自身が行っても構わないかもしれない。

我ながら穴だらけ…その上役立たずときた(藁
何かの参照になれば幸いです。長文失礼しますた。
155岩のような瓦斯:03/01/24 09:44 ID:Hkl8tNTV
>>152-154
ええと、僕が考えているのは『異世界ミラーワールドのモンスターたちが自らの力を貸し与える為の手段、それがカードデッキである』と言うもの。
つまり、外伝世界では神崎兄、いらないw…………それで本当にいいのか?
156名無しより愛をこめて:03/01/24 12:33 ID:gjWTrVAf
>>152-154
…自分ではまってれば世話無いな。
そもそも正しく進みはじめた時間の彼らを参戦させなければいいだけの話ですが、何か?
折角ループパラレルが確定したのに、使いづらくしてどーするのかと。

ま、マジレスだとあの正しい歴史の彼らをわざわざ戦いに巻き込むなよ、ってのもあるけどな。
157名無しより愛をこめて:03/01/24 17:19 ID:lQQYko/C
インペラーまた裏切るのかな?

158名無しより愛をこめて:03/01/24 17:50 ID:JHx6uv2g
タイガ・アマゾン組に分かれたときに後ろからグサッとやったりしないかドキドキしたよ。
159名無しより愛をこめて:03/01/25 23:13 ID:GQs24nTS
スレ下がってるなあ
160名無しより愛をこめて:03/01/26 01:52 ID:kyvLFjuH
職人さんがたはとりあえず「ファイズ」第一話を観てSSに組み込めるかどうか
様子見という所なのかな?

161名無しより愛をこめて:03/01/26 06:34 ID:8yJ95GOF
>>152-154
とりあえずミラクルワールドに行っておく?
便利な設定だよあれは。
162名無しより愛をこめて:03/01/26 10:35 ID:i2BKJxD2
>>152さん
まぁ話なんてコジツケでなんとでもなりますよ。(w
黒ダミアンという最強の便利ツールもありますしね。

>>160さん
ファイズでSSをまともに書こうと思ったら、夏くらいまで見ないと無理じゃないですかね?
話の概要が見えてこないと、書いても本編と懸け離れたものになってしまう恐れがあると思います。
SSに出て来ても今はチョイ役ってところではないでしょうか。

ファイズは今のところ判断しかねるといった状態です。
オルフェノクの変形が燃えた。あと馬の彼の今後に期待。
163岩のような瓦斯:03/01/26 20:57 ID:M8DPlRVY
>>114
『得体の知れない爬虫類』ってなんだ〜〜っ!?
164氷川君好き:03/01/27 16:53 ID:Xt97DUMa
ファイズって…
タイトル知ってたけど、555って表記を昨日初めて知った
ゴーゴーファイブっていうのかと思ったYO
やっぱりプロトタイプは000〜444なのかね?フォースとか(苦笑)
みなさんイジリ甲斐がありそうですよね。
第8話「コネクション」

またしても『ポレポレ』。
浅倉という台風が去った後、『ライダーの会』の会員達は、とりあえず平静を取り戻し、食後のコーヒーを飲んでいた。
もちろん『オリエンタルな味と香りが自慢』のポレポレスペシャルである。
「で、北岡はどこに行ったんだ?」
コーヒーを半分ほど飲んだ蓮が、真司に聞いた。
「あ、ほへはっはら…」
「…口の中のものを全部飲み込んでから話せ」
…ゴックン。
「秘書のゴローちゃんが『仕事っス』って言ってたけど」

北岡秀一は、とあるビルの入り口正面に座っている受付嬢に声をかけた。
「会長にお会いしたいんだけど、いらっしゃるかな?」
「アポはお取りでしょうか?」
営業スマイルを崩さぬまま、受付嬢が答える。
「北岡先生!」
それに北岡が答える前に、後ろから彼に声をかけてくる人物がいた。
相手に親しみを与える、にこやかな笑みをたたえ、その後ろには、明らかに彼よりも年長の初老の男性が2人くっついてきている。
「おはようございます、高見沢会長」
北岡は、高見沢から差し出された右手を握り返し、握手を交わす。
「どうかなさいましたか、北岡先生。定例会議は、来週の予定ですが」
「いえ、今日はそのお話ではなく…『別の仕事』の件です」
『別の仕事』…その瞬間、高見沢の表情が一瞬険しいものに変わったように、北岡には感じられた。
だが、またすぐに元の穏やかな笑顔に戻ると、後ろの男性たちに何がしかの指示を与え、自身は、北岡を奥の専用会議室に案内した。
高見沢は、部屋の中に入ると扉の鍵を閉めた。
「で、なんの用だよ?」
北岡に尋ねながら、高見沢はテーブルの向こう側のソファに座った。
それまで物腰の柔らかい紳士的な口調から、急に荒々しく尊大な態度に変わる。
高見沢の二面性には慣れている北岡だったが、それでも「やれやれ…」という気にはなってくる。
「『別の仕事』といえば…おまえ、最近は新米のライダー連中と仲良く遊んでいるそうだな?」
そんな言葉を耳に入れながら、北岡は相手と向かい合わせになるソファに腰を下ろした。
「別に仲がいいわけじゃないさ。ただ、『利用』させてもらってるだけ。あんたと俺の関係とおんなじだよ」
高見沢の目をまっすぐに見据えながら返答を返す北岡。
その視線を物怖じすることなく見返す高見沢。
『スーパー弁護士』とも形容される腕利きのエリート弁護士、北岡秀一。
世界的にも名の知られた大企業、高見沢グループの会長、高見沢逸郎。
この2人には、それぞれもう一つの顔がある。
仮面ライダーゾルダ。
仮面ライダーベルデ。
そして『別の仕事』とは、『ライダー同士のバトル』に他ならなかった。
そう、ミラーワールドの中では、彼らは互いの命を狙い、互いに命を狙われる関係だったのだ。
しかし、この現実世界では違った。
北岡は、高見沢グループの顧問弁護士として契約を結んでいるのだ。
無論、両者を結び付けているのは『信頼』や『友情』などというものではない。
実業家である高見沢にとって、優秀な弁護士を味方につけることは非常に大きな意味を持つ。
北岡にしても『高見沢グループ顧問弁護士』という肩書きは、充分過ぎるほど重要なステータスだ。
つまり、この2人は互いを『利用』しているのである。
それ以外の感情は、最初から持ち合わせていないのだ。
「神崎から話は聞いている。今回の事件が解決するまで、一時休戦だってな。なんでも、発端は龍騎とかいう小僧がモンスターを倒すのに失敗したからっていうじゃねぇか。…まったく、とんだとばっちりだぜ」
「…それについてはまったく同意見だ…。なら、それと同じ頃、未確認生命体とアンノウンが復活したことについては?」
「知っている。…警察は隠しているようだがな」
かつて、この日本を恐怖に陥れた未確認生命体、そしてアンノウン。
その復活は、再び人々の間に混乱を巻き起こすことは明らかだった。
警察はそんな事態を防ぐために、この件に関して厳しい情報管制を敷いていたのである。
一方で、ミラーワールドのイレギュラー、カマキリ型モンスターについては、極めて詳細な情報を流していた。
リアルワールドに現れたモンスターの戦闘力はさして高くはなく、警視庁が配備したG5ユニットでも対処することができていたからだ。
「モンスターがリアルワールドに出てきたことと、未確認やアンノウンが復活したことと、なにか関係があるのか?」
当然の疑問だった。
しかし、それに関する手がかりはなにもなく、神崎士郎は例によってなにも言わなかった。
「ところでさ、コーヒーとか出ないの?」
「出ねぇよ」
「あそ」
高見沢からそらした北岡の視界に入った鏡に、白い服を着た女が映っていた。
催促したコーヒーを持ってきてくれたのだろうか?
振り返るとそこに女の姿はない。
答えは一つしかなかった。
勢い良く立ち上がる北岡。
見れば、高見沢も立ち上がっていた。
同じものを見、同じ結論に至ったのは間違いなかった。
「変身!!」
仮面ライダーに変身した二人は、ミラーワールドへと入っていった。
ミラーワールドでは、生身の人間は生きていられない。
いや、そもそもライダーやモンスター以外の生命は存在すること自体ができないのだ。
だが、目の前に女はいる。
額に白いバラのタトゥ。
「…B−1号…まいったね…いきなりボスキャラだよ」
戸惑うゾルダを差し置いて、ベルデが前に出る。
『      ベント』
「ミラーワールドの中とはいえ、アポなしで人の会社に入ってくるとはいい度胸じゃねぇかよ!」
ベルデの放った    は、バラのタトゥの女─バルバには届かなかった。
彼女の背後から突如現れた影が、手にした大鎌で打ち落としたのだ。
再び、ゾルダは戸惑う。
それは、未確認生命体ではなく、アンノウン─ジャッカルロードだったからだ。
ジャッカルロードが振るう「断罪の大鎌」のの軌跡は真空波を生み出し、ベルデに襲い掛かった。
『アドベント』
床から現れたマグナギガが真空波を弾き返し、ベルデを守る。
「なんの真似だ、北岡!?」
「…こんな形で消えてもらっちゃ面白くないからね。それに、あんただって『こっち』の戦力なんだから」
ギガランチャーが火を噴く。
『シュートベント』
その弾丸はジャッカルロードとバルバのいる天井を直撃した。
あたりを爆煙が包み、互いの視界を奪い取り、その隙に、ゾルダとベルデは建物の中から脱出した。
「…俺の会社…」
「ミラーワールドの中での話だろ。リアルワールドでは無傷だよ」
そうは言っても、あまりいい気持ちはしないベルデだった。
風が巻き起こり、二人の身体を切り裂く。
風の中から姿を現したのは、先程のジャッカルロード「スケロス・ファルクス」。
再び大鎌を構え、真空波を繰り出そうとしていた。
「何度も同じ手を食うかよ!」
『クリアベント』
ベルデの姿が消える。
目標を失い怯むジャッカルロードが、突然頭部に衝撃を受けてよろめいた。
「今だ、北岡!」
なにもない空間からベルデの声が聞こえる。
ゾルダがカードを引き抜いた。

『ファイナルベント』

マグナギガから発射された無数のミサイルは、一面を紅蓮の炎で包み込み、ジャッカルロードはその中に飲み込まれていった。
「一番おいしいところをくれるなんて、いいトコあるじゃないさ、高見沢さん」
…返事がない。
「あれ? おい、どうしたんだよ、高見沢?」
ゆっくりと、しかし確実にバルバはゾルダたちのいた場所から離れていた。
その足が止まり、その視線は一点を睨みつけていた。
「追いついてきたのか」
虚空から姿を現したのは、ベルデだ。
「不意打ちができるほど甘くはないか」
黙ったままベルデを見ているバルバ。
ベルデは不意にバイオワインダーを放つ。
バルバはそれを右手で簡単に受け止めた。
バイオワインダーを掴んでいるその手は、植物のツタのように変化していた。
やはり、彼女もまたヒトとは別の存在なのだ。
「おまえたちは、リントでありながら我々グロンギに近い臭いを持っているようだな」
「俺は戦いの中の駆け引きが好きなんだ。人間を相手にしたときの命がけの駆け引きがな。おまえらみたいに人を殺すことしかできない奴らと一緒にするんじゃねぇよ」
またもや風が吹き、バイオワインダーの鎖が断ち切られた。
ベルデとバルバの間には、先程とは違うジャッカルロード「スケロス・グラウクス」が立っていた。
「贖罪のコラムビ」と呼ばれる一対の鎖鎌を振るい、猛然とベルデに切りかかるスケロス・グラウクス。
ベルデはそれを紙一重で交わしつつ、後方に大きく跳躍して距離を取る。
獲物に間合いを取られたスケロス・グラウクスが猛スピードで迫ってくるのを、ベルデは冷ややかな眼で見ていた。

『ファイナルベント』

カメレオン型モンスター・バイオグリーザーが動きを封じる。
次の瞬間、ベルデによって宙を舞い、そして地に叩きつけられたスケロス・グラウクスの身体は爆発していった。
敵を倒し、ベルデが周囲を見回したとき、バルバの姿は既になくなっていた。
「…我々…グロンギ…とか言っていたな。それが奴らの本当の名前か」
アンノウンのジャッカルロードが、グロンギのバルバを守った。それも、ミラーワールドで。
三つのキーワードが徐々にではあるが、確実に結びつき始めていた。
171仮面戦記〜Angel in the MIRROR〜 作者:03/01/27 20:35 ID:G4wCeWlT
え〜、お久しぶりでございます<(__)>
いろいろあって、一ヶ月ぶりの書き込みになります。
その間にスレを一本消費するわ、他の方の作品は見事完結するわ、龍騎は終わるわ(w
まぁ、ようやく新作を書き上げました。
今回はゾルダとベルデのみです。
予告していたインペラーは出せませんでしたが(これもゴメンナサイ)、そのぶん、二人に集中することができました。
ベルデ(高見沢)が、意外と動かしやすいキャラだったことがわかったのが最大の収穫でしたね。
とりあえず、今回から再開です。
よろしければ、お付き合いくださいませ<(__)>
172名無しより愛をこめて:03/01/27 20:40 ID:EZ4zlT6Q
>『      ベント』
>「ミラーワールドの中とはいえ、アポなしで人の会社に入ってくるとはいい度胸じゃねぇかよ!」
>ベルデの放った    は、バラのタトゥの女─バルバには届かなかった。
クリアーベントか?
>>172
あぁ、ごめんなさい(汗
書いているとき、名前がわからなかったので、あとで書き足そうと思ってて忘れておりました(汗汗

『     ベント』は『ホールドベント』
放ったのは、バイオワインダーです。
後になって思い出したんですけどね…。
174名無しより愛をこめて:03/01/27 23:44 ID:OG+V97ti
おっ!!戦記さん、お久しぶりです。
ゾルダ&ベルデ面白かったですよ。
前にインペラーとベルデの話を書くような事を言ってましたよね?
今度はそれを楽しみに待ってます。
ところで555はでるんですか?(w
175名無しより愛をこめて:03/01/28 18:05 ID:wiEn27lL
仮面と力
14話「天使の影に隠れて」

ピピピピピッ ピピピピピッ
五代「んんっ・・・・。」
部屋に目覚し時計の電子音が響く
その音は夢の中にいる雄介を現実に連れ戻した
五代「・・・・・・・・・・・・。」
目を擦り、目覚し時計のスイッチを止める
それから数秒間、天井や壁を見つめ雄介は何かに気付いた
五代「あれ?・・・・・ここって・・・・・。」
雰囲気は知っている、しかし見たことも無い部屋、それに戸惑いベッドから
下りて周りを見回す、その時ガチャッという音と共に部屋のドアが開いた
立花「おお!起きたか五代君。」
そこにいたのはアミーゴのマスター立花籐兵衛だった
五代「・・・・・立花さん?・・あれ?どこですか?ここ。」
立花「へ?・・・どこって・・・アミーゴだけど。」
突然の質問に戸惑いながらも立花は答えた、
その答えに、途切れ途切れだった雄介の記憶が繋がり、甦る
五代「・・・ああ・・・・・そっか。」
全てを思い出した、ショッカー基地での戦いの後疲労した雄介は
アミーゴに着いた途端、倒れてしまったのだ
五代「・・・・・・・・・・・・・。」
立花「五代君?」
五代「え!ああっ・・・大丈夫です!」
考え込む雄介を立花は心配そうに見つめた
その立花に対して雄介は笑顔とサムズアップで答える
顔を洗い服を着替えた雄介は、先に起きていた一文字と朝食を食べていた
和やか朝、2人はその平和を満喫する・・・・・その時、雄介の携帯電話が鳴り響いた
五代「はいもしも・・・あっ小沢さん!・・・・・・・はい、わかりました今すぐ向かいます!」
電話の相手は小沢澄子だった、通話を終えると雄介はコーヒーを一気に飲み干す
口から茶色い線が一筋流れる
176名無しより愛をこめて:03/01/28 18:09 ID:wiEn27lL
五代「一文字さん、ちょっとついて来てください。」
一文字「?・・どうしたんだ?」
五代「訳は行きながら説明します、早く!!!」
一文字「・・・・・わかった、それじゃおやっさん行って来ます。」
立花「ああ、気をつけろよ二人とも。」
急ぐ雄介に、状況もわからぬまま一文字は後を追いかけた

人気の無い道路を二人は会話を交わしながら走っていた、
一文字「で、その正体不明の化け物が人間を殺してるって訳だ。」
五代「そうです、しかもその目的は一切不明らしくて・・・手を打とうにも打てないんです。」
一文字「ふ〜ん。」
会話の内容は、さっきかかってきた電話の内容、
アンノウン出現の報告とそのアンノウンと呼ばれる謎の怪物達の説明だった
強力な戦闘能力 それに対抗するG3システム そしてアギトと名付けられた存在
話を聞き、一文字の心はこれらに対する畏怖と好奇心で複雑に絡む
そして小沢澄子から電話で伝えられた場所まで
あと1000メートルと迫った地点にGトレーラーの姿が見えた
2人がその横を通過しようとした時、ガチャッという重い音と共にその扉が開き、
中から小沢澄子の姿が現れた、2人はそれに気付き、バイクを止め小沢の前に降りた
小沢「待ってたわよ、五代君・・・・・・それと。」
初対面となる一文字隼人を小沢は観察するように見つめた、
その時ふと視線が合う、一文字は小沢に一歩近づき自己紹介を始めた
一文字「ええっと・・俺は一文字隼人、フリーのカメラマンだ、宜しく。」
小沢「カメラマン?・・・・・悪いけど写真はお断りよ。」
五代「あ、小沢さん・・一文字さんはそうじゃなくて・・・。」
説明しようとする五代を制止し、一文字は変身ポーズを取った
一文字「ふぅ・・・いちいち説明するよりもこっちの方が早いさ・・・・・変身!!!」
その顔には醜悪な改造手術の後が浮かび、その目は真っ赤に光る
腰のベルトは、ショッカーのマークが描かれたシャッターが開き、
その中から現れた風車が、高速で回転しながら強力な閃光を辺りに放つ
小沢「・・・・・・っ!」
177名無しより愛をこめて:03/01/28 18:10 ID:wiEn27lL
閃光が消えた時、そこに居たのは飛蝗をイメージさせる異形の人間だった
2人の間に静寂が訪れる、それを破るように2号の口が動く
2号「一文字隼人・・・またの名を仮面ライダー2号!!!」
小沢「・・・・・・・・・仮面ライダー・・・・・ねぇ。」
目の前で人間が異形へ変身したのに小沢は驚くことも無く、
落ち着いた雰囲気で2号を見つめる
小沢「・・・ま、いいでしょ、見ず知らずの他人に自分の正体を晒すくらいだし
    ・・・悪い人間ではなさそうね。」
2号「・・・・・・・・・・。」
妙にトゲのある小沢の言葉が2号の心にブスリと刺さる
小沢「それより五代君、ちょっとこっちに来てくれない?」
五代「あ、はい。」
沈黙した2号を放置し、小沢はGトレーラへ歩きながら雄介をまるで飼い犬のように手招きした
2人はGトレーラーの右側へ回り込んだ
五代「あっ!これは。」
そこで雄介が目にしたのは科警研が開発したクウガ専用バイク、ビートチェイサー2000だった
小沢「これを貴方に渡そうと思っててね・・・。」
雄介はビートチェイサーに跨ると、エンジンをかけ、色をブルーラインからレッドラインへ変えた
2号「ところで・・・こんなにのんびりしてて良いのか?戦ってるんだろ?G3とか言うの。」
いつの間にか後ろに立っていた2号が小沢に尋ねる
小沢「ん?・・・あ〜心配しなくていいのよ、あの馬鹿男の事なんか。」
五代「ばっ、馬鹿男ぉ?」
訳が解らず、2号と雄介は思わずお互いの顔を見合わせる
その時Gトレーラーから尾室隆弘が血相を変えて出てきた
尾室「たっ大変です!北条さんがG3を緊急離脱!そっその・・逃げましたぁ!!」
小沢「なぁんですってぇ!!!・・・・・まさかこれほど馬鹿だったとはね!!!」
状況がつかめずポカーンとしてる2号と雄介を小沢は睨む
小沢「悪いけど今は説明してる暇はないわ、急いで現場に向かって!」
その迫力に何も言えず2人はただおとなしく現場に向かった
178名無しより愛をこめて:03/01/28 18:12 ID:wiEn27lL
2号とクウガは河川敷に着いた、
そこには蛸のアンノウン、モリペス・オクティペスとアギトが戦っていた
側には装着者を失い、鉄屑と化したG3が転がっている
2号「よし、行くぞ!!!」
クウガ「はい!」
モリペス「!」
2人はその場から跳躍すると、そのままアンノウンに向かって
マイティキックとライダーキックを同時に喰らわせた
その衝撃でアンノウンは約5メートル吹っ飛ぶ
モリペス「グ・・・ガガ・・ゴゴ・・・・グッ。」
致命的なダメージを受け、アンノウンの頭の上に天使の輪の様な光が現れる
それから間も無く、アンノウンはその場に倒れこみ跡形も無く爆発した
アギト「・・・・・・・・・・・・・。」
2号「あ、おい待て!」
敵の死を確認するとアギトはマシントルネイダーに跨り、遥か彼方へ走り去った
クウガ・2号「・・・・・・・・・・・。」
2人はその後姿をただ見つめるしかなかった、
そして姿も見えなくなり、2人が帰ろうとしたその時
戦闘員「イ゛ィー!!!」
安心したのも束の間、突如17体の戦闘員が現れ、2人を囲んだ
2号「貴様らは・・・ショッカー!!」
戦闘員「イィー!!!」
その二人に向かって戦闘員達は電磁ナイフを取り出し襲い掛かる
・・・7分後、そこには倒された戦闘員達と2人が立っていた
いくら数が多いとはいえ戦闘員達では2人を倒すには役不足なのだ
2号「・・・・・おかしい。」
しかし、妙な雰囲気を2号は感じた、戦闘員が突然現れた事もそうだが
何故これだけの数が現れたのか、それに怪人の姿も無い
その時、ビートチェイサーに搭載された無線が大きく鳴り響いた

続く
179名無しより愛をこめて:03/01/28 22:16 ID:0vpBFTif
ΩZAWAにかかれば一文字も形なしですな。(w
でも、オールドファンに怒られる予感・・・・・。
180名無しより愛をこめて:03/01/28 22:30 ID:fqMctQT9
「仮面戦記」、ベルデがいい感じだね。
クリアーベントの使い方が気に入った。
敵だけでなく味方のゾルダまで煙に巻くあたりが実にベルデ。
181仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/28 23:25 ID:gepJZM3t

>>163
TV本編で浅倉が食していた、あきらかにつくりものっぽい爬虫類の洒落です。

俺も次はベルデだったりするわけで。ベルデインフラ(藁

182岩のような瓦斯:03/01/29 00:14 ID:+5HIJaxG
>>181
わざわざの回答、すいません。
でも、浅倉ならトカゲロンだろうがアングィス・フェネミウスだろうが……あ、俺を食うなぁ……
183仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/29 00:52 ID:1/XJb9up
>>182
トカゲロン食う浅倉、ちょっと妄想してしまった。
「お願い、僕を食べないで、、おいしくないよ」
トカゲロンが不憫に思えてきた(涙
浅倉だったらガチャ○ンでも食うかも
184仮面戦記作者:03/01/29 20:27 ID:d5M1uD0g
>>174
555か…。
G4やV1と絡めれば大した問題もなく出せると思うんだけど、時間軸の問題で出しません。
「すごかが」よろしく、作中の時間と現実の時間は同じと想定していますので。
でなきゃ、二十歳になったひとみちゃんなんて出しません(w
ベルデとインペラー(てか、高見沢と佐野)の絡みはいずれやりますよ。
今回で高見沢のキャラが大体掴めましたから、出番をやれば存分に動いてくれるでしょう。
185名無しより愛をこめて:03/01/30 00:15 ID:XRhAtzvh
流石の戦記さんでも555は出ませんか。(w
ひとみちゃんも20歳になったら消えちゃったりして・・・・・。
186仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:19 ID:6NYgjCEt

むしろ俺はオルフェノクやスマートブレインがいじりたくてしょうがない。
でもやっぱある程度正体わかってからでないといじれないんだけど。
187仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:20 ID:6NYgjCEt
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第10話「ベルデ」

異世界よりのミカエル達12天使と仮面ライダーの出現により、
龍騎達の物語は本来あるべき道筋から大きく逸脱しようとしていた。
それは本来であれば、同じ時間軸の上で交わることのない者達をも巻き込むことになっていく。
いやもともと龍騎達の世界には13人のライダーが存在しているハズであり、
これは逆に本来あるべき姿なのかもしれない。

村雨良ことZXも、他のライダー同様にミラーワールドに到達していた。
ZXはミラーワールドでミカエル配下の12天使のひとり・クシエルと遭遇する。
「私はミカエル様の配下、12天使のうちのひとり・クシエル。神の峻厳の名を持つ者。」
クシエルはそう言うと、ZXにエネルギー光弾を放つ。
ZXはこれを飛んでかわし、肘に隠されている手裏剣・十字手裏剣をクシエルに向かって投げる。
空中を飛び交いながら双方遠距離よりの攻撃。互いにこれをかわし続けるが、その距離は徐々に縮まって行く。
射程距離内にクシエルが入ったことを確認したZXは、クシエルに向かい膝に隠されている特殊な爆弾・衝撃集中爆弾を放つ。
これを横に飛び避けるクシエル。
そこへそれを読んでいたZXの手の甲に隠されている鎖・マイクロチェーンがクシエルの腕に絡みつく。
マイクロチェーンを伝いクシエルに高圧電流が流される。
だが、同時にクシエルの背からも鞭のような触手が放たれており、ZXの腕に絡みついており、
動きを抑えられたZXを、クシエルの掌から放たれた衝撃波が襲う。
衝撃波の直撃を受けて吹き飛ぶZX。傷ついたZXはそのまま一時撤退を余儀なくされる。
188仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:21 ID:6NYgjCEt

ミラーワールドより人間の世界に脱出したZXこと村雨良は、本郷猛・一文字隼人と合流を果たし、城戸真司と出会う。
そしてこの世界のこと、ミラーワールドのこと、ライダーバトルのことを知ることとなる。
「申し訳ないが少し気になることがあるので、単独行動を取らせてもらいます」
人間世界でクシエルの不穏な気配を感じとった村雨は、本郷猛にそう言い残して単身調査を開始する。

村雨の調査の線上に浮かんだのが、日本有数の巨大企業集団・高見沢グループの存在であった。
高見沢グループの御曹司であり、総裁でもある高見沢逸郎の後を密かに追い続ける村雨良。
高見沢逸郎は豪邸に済み、召使を何人も抱え、何ひとつ不自由ない地位にいる男であった。
だがそんな高見沢逸郎が手にカードデッキを持っているところを目撃する。
村雨は高見沢逸郎もまたこの世界ライダーバトルに魅入られた人間であることを知るのだった。
高見沢逸郎こそが仮面ライダーベルデであった。

その村雨のもとにシンこと風祭真が合流する。
「何かあったのか?真」「村雨さん、高見沢グループというのが気になるんです」
「俺達の世界で、俺を改造人間したISSは財団という謎の巨大組織の下部組織でした。
その財団と深く繋がりがあったと噂されていたのが高見沢グループという名前の巨大企業集団だったんです。
まぁそれが気になって、俺もちょっと追っかけていたんです。別世界の話なんで単なる偶然かもしれませんが。」
「なるほどな。この世界にも同じ名前の巨大企業集団が存在したという訳か。
単なる偶然か、それともどの世界に行っても業が深い者は、業が深いということか?」
「平行世界であっても同じ道程を歩む者がいる場合があるってことですかね?」
189仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:22 ID:6NYgjCEt

風祭の情報を得た村雨良は高見沢逸郎に行動を起こすことにする。
出社の際、召使に見送られ、送迎用の高級車に乗り込む高見沢逸郎。豪邸を出て走り出す高見沢の車。後を追う村雨良。
高見沢逸郎の車の前に立ちはだかる村雨。高見沢を乗せた車は急ブレーキで停車する。
「危ないじゃないかっ!!」村雨を怒鳴りつける運転手。
村雨は懐よりカードデッキを取り出し、高見沢に見せつけるようにして不敵に笑う。
それを見て顔色が変わる高見沢。「奴を連れて来い」高見沢はボディガードに言う。
村雨は高見沢の後ろの車に乗せられ、高見沢グループのビルへと連れて行かれる。

会議室へと通される村雨。そこで高見沢と2人きりになる村雨。
「どんな御用でしょうかね?」
「私もライダー全員の顔を覚えているわけではありませんが、あなたのような方いらっしゃっいましたかね?」
「ライダーの戦いを止めたい、そう思ってここに来た」村雨はカードデッキを手で弄びながら言う。
「まぁライダー同士なら、今更取り繕う必要もねえわな」そう言いマイクを手に持ち話はじめる高見沢。
それまでの紳士的な態度は、一瞬にして威圧的な態度へと豹変する。
「何故あんたが戦う必要がある?これだけの暮らしをしていてまだ不満があるのか?」
「こんなもんじゃ話にならないんだよっ!俺はなぁすべてを超越した超人的な力が欲しいんだよっ。」
「そのために他人を犠牲にすることすらいとわないと?」
「青臭いこと言ってんじゃねえよっ!
現実を見てみろ、人間は誰もが自分の欲望を満たすために他人を蹴落として生きて行く。
他人の屍の上にこそ成功はあるもんなんだよっ!」
「生きるって事は他人を蹴落とすことなんだ!人間はみんなライダーなんだよ!」
そう言い大迫力のマイクパフォーマンスで村雨に迫る高見沢。
まるですべて自分の思いのままであるかのようなその贅を味わいすぎた故か、
高見沢の欲望は果てしなく深いものになっていたのだった。
欲望のレベルが上がってしまえば、それはちょっとやそっとでは満たせなくなってしまう。
高見沢は現実での成功には飽き足らない、最も己の野望に忠実の男だったのだ。
190仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:24 ID:6NYgjCEt

「なるほどな欲望に取りつかれた業の深い男という訳か」村雨は不敵に笑う。
「だがそういう奴は大抵最後には、身の破滅が待ち受けているもんだ。
あんた小さい頃そういうおとぎ話を聞いたことないか?」
「まぁいい、今日のところはこれでおいとまするよ。
ちなみにこれはレプリカだ、あんたと話をするにはこれが一番手っ取り早いと思ってな」
そう言い手に持っていたカードデッキを握り潰す村雨。
「クッ、俺をはめた訳か!?」「毒は毒を持って制する、そんなところか」
「俺はこの世界のライダーではない。
だからお前さんと戦う必要はないんだが、どうもあんたはきな臭いんでな。」
「過ぎた欲望は身を滅ぼすぞ」そう言い残して会議室を後にする村雨。
頭に血が上り、マイクを放り捨て暴れる高見沢。

モンスターの出現音、駆けつける真司、蓮、手塚。
手塚ことライアは王蛇との戦いで入院、一時戦線離脱を余儀なくされていたが、復帰を果たしていた。
変身した3人はミラーワールドでモンスターと戦う。そこへ忍び寄るベルデの影。
ベルデはモンスターなどには目もくれず、ライダーのみを狙うのであった。
モンスターと戦うライアを引きずり出し、ライアを攻撃するベルデ。
そしてベルデはコピーベントでナイトの姿を模し、油断したライアにウィングランサーで切りつける。
訳がわからず攻撃の前に倒れるライア。

ベルデは左太股に装着されている召喚機・バイオバイザーにカードを装填すべく、
カメレオンの舌の如く伸びたカードキャッチャーにアドベントカードをセットする。
『ファイナルベント』ベルデの契約モンスター・バイオグリーザが出現。
バイオグリーザが舌を伸ばし、空中で逆さまになったベルデの両足を縛り、振り子の要領でライアに突撃させる。
ベルデのファイナルベント・デスバニッシュがライアに決まろうとしていた。
191仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:24 ID:6NYgjCEt

その時ZXの十字手裏剣がバイオグリーザの舌に直撃、軌道が変わった振り子は、ライアの横を素通りするだけだった。
「貴様はっ!?」「申し訳ないが、邪魔させてもらったぞ」「その声はっ!!」
その声でZXが村雨であることを知るベルデ。再び村雨に怒りを覚えるベルデこと高見沢。
だがそこに龍騎、ナイトが駆けつけてきたため、ベルデはその場を退くしかなかった。(ライア再び一時リタイア)

高層階にある社長室の窓から下界を見下ろす高見沢。
「俺をこの下界の人間たちと一緒にするな、いつかすべてを俺のものにしてやる」
そうひとり呟く高見沢の背後に現れる影。
「別世界のライダーが現れたそうだな。私の気配を追って貴公に辿り着くとは奴もあなどれんな。」
「ああ、あんたか。奴にはいい所を邪魔されたぜ。だがこの借りは必ず返す。」
「まぁそう熱くなるな。奴のことはこの私に任せておけ。
それよりも貴公はこの世界のライダー同士の戦いを活性化させる計画を進めてくれたまえ。」
「別の世界では私達と高見沢グループは互いに良き協力者であった。
この世界でも互いに良き協力者となることを私は望んでいるよ。」
高見沢と話をしているのはミカエル配下の12天使のひとり・クシエルであった。
「ああ、俺が最後のひとりになるためには、あんた達の力が必要だからな」
そしてクシエルはその場から姿を消す。窓から下界を見下ろす高見沢。

高見沢ビルの屋上に立つ天使・クシエル。
「奴には戦いの活性化に一役買ってもらうとしよう。」
「どの世界に存在していても、欲深い者は欲深いということか。人間の本質は変わらないということだな。」

そして仮面ライダーベルデこと高見沢逸郎は計画を開始する。
192仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:26 ID:6NYgjCEt

その頃城戸真司の前に、悪事が発覚して逃亡していた元刑事・須藤雅史が現れるのだった。
須藤は城戸に改心したことを告げ、自首しようと思うので一緒についてきて欲しいと言う。
そこへモンスター出現音が響き渡る。それぞれ龍騎とシザースに変身し、ミラーワールドに乗り込む2人のライダー。
龍騎はサバイブ化し、シュートベント・メテオバレットでモンスターを倒す。
サバイブ化を解いた龍騎を背後より襲うシザース。龍騎の前に現れる、ベルデ、ガイ、そしてベルデ。
ベルデこと高見沢逸郎は他のライダー達と共謀して、
ライダーをひとりずつ、追い込みかけて葬り去る計画を立てていたのだった。
そのまず最初の標的こそが城戸真司こと龍騎であった。
逃亡していたシザースこと須藤雅史は、ベルデこと高見沢逸郎のその呼びかけに乗り、
高見沢グループの闇ルートで逃走の手助けをするということを条件に、龍騎こと城戸真司を誘い出す役を受けたのだった。

龍騎を攻撃するシザース。だがその前には王蛇が現れる。「俺も仲間に入れろよっ!」
「ミラーワールドに刑事はいらない」そう言いシザースを攻める王蛇。
王蛇こと浅倉威にとっては刑事という存在そのものがイライラの原因以外なにものでもなかった。
べノサーベルでシザースを打ちつける王蛇。
『ファイナルベント』べノバイザーにカードを装填する王蛇。
その2人のライダーの間に割って入ったのは、須藤雅史をずっと追い続けていたクウガこと五代雄介だった。
「須藤さん、随分探しましたよっ。もういい加減逃げるの諦めて自首しましょうよ。」
王蛇はまたもいいところを別世界のライダーに邪魔をされて憤慨する。
王蛇のべノサーベルをタイタンフォームのタイタンソードで受けるクウガ。
五代にしつこく追われ続けウンザリしているシザースこと須藤雅史は、
クウガから逃げおおせる為、クウガと王蛇が戦っている隙にミラーワールドから逃走をはかるのだった。
193仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:27 ID:6NYgjCEt

一方龍騎を追い詰めるガイとベルデ。
ガイも王蛇の攻撃を受け入院、一時リタイアしていたが、数日前復帰を果たしていたのだった。
ダメージを受け倒れる龍騎。とどめを刺そうとするガイ。
その窮地を仮面ライダーシンが救う。
ガイのメタルホーンを腕のスパインカッターで受け止めるシン。火花が飛び散る。
「ここは俺にまかせて一時撤退するんだっ!!」「しかしっ、、」
「そのダメージではどの道戦えない、今は素直に言う事を聞けっ!!」
シンに助けられ、龍騎はミラーワールドを離脱する。
ベルデのホールドベント、バイオグリーザの目の形をしているヨーヨー・バイオワインダーが、シンを狙う。
これを腕の鋭い爪・スパインカッターで跳ね返すシン。ガイのメタルホーンを脚の蹴りで跳ね返す。
そして、ベルデとガイの体は粒子化をはじめ、2人は仕方なくミラーワールドを後にする。

高見沢の罠にはまってダメージを負い現実世界に戻った城戸真司。
だが高見沢達の追い込みはそれだけは終わらなかった。
傷ついた真司を執拗に追いまわす、ガイこと芝浦淳。
再びミラーワールドでの戦闘を余儀なくされる城戸真司こと龍騎。
龍騎の前に現れるライダー達。ベルデ、ガイ、王蛇、タイガ、ファム、リュウガ、オーディン。
(シーザスは逃亡中、ライアは負傷中、インペラーはストーリー上不参加、ゾルダはキャラ的に不参加)
さらにそこへ龍騎を助ける為現れるナイト。「蓮っ!助けてくれるのか?」
「勘違いするな、俺はこういうやり方が気に入らないだけだっ」
こうして9人のライダーの大混戦が繰り広げられる。
194仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:28 ID:6NYgjCEt

7人のライダーの集中攻撃を受けて圧倒的に不利な龍騎とナイト。
ベルデは龍騎を倒すべくファイナルベントを仕掛ける。
それに気づいたナイトは龍騎を庇おうとして、龍騎を突き飛ばす。
振り子と化したベルデがナイトに突進し、ベルデがナイトを掴もうとした瞬間、
ZXの飛び蹴りがベルデを直撃、ベルデは大きく吹き飛ぶ。
その隙にナイトはファイナルベントを使おうとするが、ZXはこれもまた制する。
「やれやれ、この世界のライダーは複雑でかなわんな」
そしてシンもまたZXとともに龍騎達を助ける為に他のライダー達と交戦していた。

「これだけのライダーが集まると壮観だな。」「あんた来るのが遅いじゃないかっ!!」
ベルデがそう叫ぶその相手はやはり天使・クシエルであった。
クシエルはディスパイダー、レスパイダー、ミスパイダー、ソロスパイダーの
クモ型モンスター軍団を率いてライダー達の前に現れる。
「このまま一気にライダーの数を減らして欲しいものだな。」
クシエルがそう言うとモンスター軍団はライダー達を襲いはじめる。

天使・クシエルとZXが再びあいまみえる。
シンはダメージを負った龍騎を庇うようにモンスターと戦う。
他のライダー達はモンスターに応戦していた。
病み上がりのガイは、ディスパイダーの吐くネットに絡めとられ、身動きが取れなくなり、
ディスパイダーに食われようとしていた。
その時、熱線がガイのボディに巻きつくネット状の糸を焼き尽くす。
それは以前ガイと行動を共にしていたスーパー1であった。
「あんま手間かけさせるなよ」ガイを救い出すスーパー1。
「病み上がりで調子が悪かっただけ」そう言い張るガイ。
195仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:29 ID:6NYgjCEt

ディスパイダーの攻撃のパワーの前に押され気味のファム。
ディスパイダーの爪がファムのその白いボディに突き刺さろうとしる瞬間、
その爪をスティックライドルで受け止めるXライダー。
「じゃじゃ馬娘にも困ったもんだな」
「うるさいんだよっ、おっさん!!あたしのことは放っておいてくれって言っただろっ!!」

「この乱戦に終止符を打つには、お前さんを倒すしかなさそうだな」
「今度こそはここで息の根を止めてくれるぞ」対峙するZXと天使・クシエル。
十字手裏剣とエネルギー弾が交錯し、宙を飛び交うZXとクシエル。
ZXは間合いを詰めマイクロチェーンを放つがクシエルはこれをかわし、逆にクシエルの触手がZXを捕える。
クシエルは触手に高圧電流を流しZXを苦しめる。
そのままクシエルはZXに接近し、他の触手を剣に変えZXを貫く。地面に倒れるZX。
そのままZXをジワジワといたぶり続けるクシエル。ダメージを受けながらも何度も立ち上がるZX。

それを見ていたベルデは、何度も自分の邪魔をしたZXに自らとどめを刺すという、
仕返しの念にかられて、バイオバイザーにカードを装填する。
『ファイナルベント』バイオグリーザが出現、舌を伸ばし、空中で逆さまになったベルデの両足を縛り、
振り子の要領でベルデをZXに向かって突撃させる。
その瞬間、ZXは身をかわし、ベルデはZXの前に立っていたクシエルのボディを掴む。
だが最早一連の動作を途中で止めることは出来なかった。
バイオグリーザが舌を戻し、ベルデはクシエルを掴んだまま空中回転、そこからクシエルの頭を地面に激突させる。
頭を激突させ、逆さになったまま動きが止まってしまっているクシエル。
そこへZXの起死回生のZXキックがクシエルに炸裂する。
「だから、過ぎた欲望は身を滅ぼすぞ、と言っただろ」ベルデに向かって言うZX。
ダメージを負ったクシエルはそのまま撤退する。
196仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:30 ID:6NYgjCEt

モンスター達は、シン、スーパー1、X、龍騎、ナイトをはじめとするライダー達に倒された。
その頃には、この世界のライダー達は時間切れで、それ以上戦うことは不可能だった。
こうしてライダー達の勝手ない程の大乱戦は終わりを迎えた。
だが今回村雨ことZXに散々屈辱を受けたベルデこと高見沢は、村雨を激しく憎悪し復讐を誓うのだった。
そして足を引っ張られ内心では高見沢に激怒しているクシエルだが、
高見沢のような人間は今後も利用価値があるため、殺さずに生かしておき、
表面上よき協力者としての体裁を取り繕うのであった。
そしてクシエルもまたZXを激しく憎悪するようになっていた。
ベルデ・クシエルコンビのZX村雨へのリベンジは最早避けようがないものとなっていた。
197仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 01:33 ID:6NYgjCEt

このページだけ見て、ベルデスレ?と思う人がいるかな(藁
この前体調崩してから全然話が進まないっす。
みなさんもインフルエンザには気をつけましょう。
198名無しより愛をこめて:03/01/30 01:49 ID:W5pNcW9f
>欲望のレベルが上がってしまえば、それはちょっとやそっとでは満たせなくなってしまう。

TMRですか?(w
199名無しより愛をこめて:03/01/30 01:50 ID:eFUHO3RG
>>197
大丈夫?
インフルエンザはこの前俺もなっちまったよ。
Heat on!外伝今回もいいね!
スペシャルをアレンジしてあってZXもたっぷり活躍してるし
ベルデがこの後はZXだけ付け狙うんだろうな。
それにしてもガイって全く懲りてないね。
それでも助けるスーパー1はお人好し過ぎるかも
200仮面ライダー Heat on!外伝:03/01/30 04:41 ID:qneTAktQ
>>187-196
ベルデ編、今更ながら1度の戦闘で2回ファイナルベント使っていることに気づいた。
天使・クシエルの力を借りた強化型カードデッキです。そういうことにしといてください。
龍騎は戦闘シーンにもかなり縛りがあってキツイなぁ。
私的にはバスジャックとか地下生き埋めとかのシチュエーションやりたいんだけど
ミラーワールドにいる限り無理だったりする(藁
2011:03/01/30 04:48 ID:eBS8ntMA
|
|_∧  
|´∀`)<高田馬場!
|  /
| /  オマエモナーッ
|/
|
202名無しより愛をこめて:03/01/30 08:19 ID:JTRhTY36
>>Heat on!氏
真司と美穂の絡みはまだですか?
203岩のような瓦斯:03/01/30 13:50 ID:Cb/eWMLf
>>Heat on!氏
何時の間にかXとファムが出会ってたみたいで。いや、私もそうではないかと。
204仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:49 ID:HvG7LQbM
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第11話「ファム」

対峙するXライダーとファム。
そしてミカエル配下の12天使のひとりカマエル。神を見る者の名を持つ天使。
「美しき人間の娘よ。お前の姉を愛する心、このカマエルもいたく心打たれた。
お前の姉を想う気持ちに、我、天使・カマエルもこの力を貸し与えよう。
美しき人間の娘よ。お前の姉を想う愛、それを邪魔しようとする、この無粋な別世界から来たライダーを討つが良い。
お前の姉への愛は、何者によっても阻むれてもならない。何者によっても侵されてはならない。
その純粋な愛情は永遠で普遍でなければならない。
美しき人間の娘よ。その永遠の普遍の愛を神も望んでおられるのだよ。」
天使・カマエルはXライダーに対峙するファムに向かってそう語りかける。
ファムはその手に持つサーベルの形をした召還機・羽召剣ブランバイザーを握り直す。
Xライダーは無防備に立ち尽くすのみ。まるで何かを覚悟しているかのように。
もしファムに討たれるのでそれはそれで仕方がない、まるでそう思っているかのように、泰然自若、立ち尽くすのみ。

Xライダーこと神敬介はすでにこの世界で、本郷猛や一文字隼人達と再会しており、城戸真司とも出会っていた。
そしてミラーワールド、ライダーバトル、モンスターのことなどをその時知るのだった。
だがXライダーこと神敬介にはやらねばならぬことがあったため、本郷や城戸達と行動を共にすることはなかった。
それは神敬介の心のうちだけに秘められた願いにも似た想い。
205仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:50 ID:HvG7LQbM

浅倉威の通り魔事件により姉を傷つけれた霧島美穂。
美穂の姉は現代医学では治せない程の重傷を負い、死に至ることは間違いはなかった。
早くに両親を亡くし、2人だけで生きて来た霧島姉妹。
美穂にとって姉は唯一の肉親であり、親の代わりになって一生懸命育ててくれた姉。
姉は美穂の唯一の心の支えであり、この世の中で最も大切な存在であった。
幼い頃よりずっと心の底から姉を愛していた美穂にとって、
姉が死ぬということは到底受け入れることが出来ない現実であった。
姉が傷つけられ死ぬかもしれないという深い悲しみとせつなさが美穂を絶望の淵へと追い詰め、
自分がひとりぼっちになってしまうかもしれないという不安と孤独が美穂を襲った。
そして、姉を傷つけた浅倉威への激しい怒りと憎悪が美穂の心の中に芽生えていた。
その時美穂の前に神崎士郎が姿を現す。
美穂は姉を救う為、姉をそのまま冷凍保存し、ライダーバトルで最後のひとりになって、姉を甦らせることを決意する。
そして姉を傷つけた浅倉を決して許してはおけない、姉の仇を取ることを固く誓うのであった。

白鳥のモンスター・ブランウィングと契約し、白い女戦士・仮面ライダーファムとなった美穂。
ライダーになったばかりの美穂(ファム)は、
ミラーワールドですでに大量発生しはじめていたシアゴーストの大群と戦っていた。
『ファイナルベント』左腰に下げている、サーベルの形をした召還機・ブランバイザーにカードを装填するファム。
鏡を水面に見立てて飛び出すように現れるブランウィング。
ブランウイングの翼の一部を模した薙刀・ウイングスラッシャーを手にするファム。
ブランウイングが翼で起こした突風で吹き飛ばされた敵を、ファムは次々とウイングスラッシャーで斬り裂いていく。
だがシアゴーストの群れは倒しても倒してもなお、次から次へと溢れ出してくる。
「これじゃぁキリがないわっ!」シアゴーストの群れに押されはじめるファム。
206仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:51 ID:HvG7LQbM

そこに現れる銀の仮面に黒マフラーのライダーの姿。
「ライダーなのっ!?これがっ」自分以外のライダーをはじめて見るファム。
ファムはモンスターを差し置いてでも見ず知らずのライダーに切りかかる程好戦的ではなかった。
Xライダーはファムをシアゴーストから庇うようにして立ち、
ベルトに収納されている万能武器ライドルを取り出し「L」ボタンを押す。
ロングポールとなったライドルを振り回すXライダー。シアゴーストの群れを次から次へとなぎ倒していく。
ファムはXライダーがなぎ倒したシアゴースト一体一体にウイングスラッシャーでとどめを刺す。
だがやがてファムのボディは粒子化をはじめる。時間切れが迫っていた。
「ここは俺に任せていけっ!」一瞬のためらいの後ファムはその場をXライダーに任せて離脱する。
「あいつ、あたしを助けてくれた?」人間世界に戻った美穂、だがXの存在が気にかかる。
鏡の中ではまだシアゴーストの群れと戦っているXライダー。その姿を見つめる美穂。

モンスターを退けたXライダーは変身を解き、人間世界で神敬介の姿へと戻る。
「なんであたしを助けてくれたの?」Xライダーを待っていた霧島美穂。
美穂はこれから戦うことになるかもしれない相手のことを知らなければならなかった。
戦いで男達に比べ分が悪いであろうと思われる美穂にとって情報収集を行うことは重要なことであった。
もしかしたら上手く利用出来るかもしれないという計算も少なからずあった。
それも生き残る為には仕方のないことであった。
「霧島美穂か、、姉を甦らせる為に仮面ライダーになったか、、、」
神敬介ことXライダーは美穂のことを知っていた。
「へぇ驚いた、もうそんなことまで知っているとはね」「・・・」神敬介はそれに関しては何も言わなかった。
「俺はこの世界のライダーじゃない、だから君を助けた。」
「他の世界?」当然ながら驚く美穂。神敬介は霧島美穂にこの世界に来た経緯を説明する。
はじめは信じられない美穂だが、カードデッキも持たず契約モンスターもいないライダーを理解するには、
別世界から来たという方がむしろ自然であった。
207仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:52 ID:HvG7LQbM

「俺が君と戦う理由は全くない。むしろ君を守りたいと思っている。
いや出来ることならこの戦いを止めたいと思っている。」神敬介は言う。
「それは、私が困るわ。私の願いが叶えられないもの」
「死んだ姉を甦らせるという願いか?」「お姉ちゃんは死んでなんかいないっ!!
現代の医療では治せない怪我を負っているから、眠り続けているだけだっ!冷凍保存という方法で、、、」
美穂のその言葉を聞いて神敬介の顔が曇る。
「それで君の姉さんが喜ぶと思っているのか?女の子としての生活も幸せも捨てて、
姉さんの復讐の為、姉さんを甦らせる為、生き残れる可能性が低い戦いに身を投じて、戦いに明け暮れる。
君がそんな生き方をすることを君の姉さんが望んでいるとでも思っているのかっ?
君の姉さんは女の子として君に幸せになって欲しいと思っていたんじゃないのかっ?」
「うるさいなっ!!おっさん!!いきなり説教かよっ!!あんたに一体あたし達の何がわかるって言うんだよっ!!」
自分の決死の行動を否定されてムキになる美穂。姉を失い穴が空いてしまった美穂の今の心を唯一支えているのが、
浅倉への復讐であり、姉を再生させるという願いだけであった。
その現在唯一の生きる目的を否定されてしまったら美穂は美穂でなくなり、生きていることも出来なくなってしまう、
美穂はそのことを感じていたのかもしれない。
いやそれは神敬介にもわかっていた。何故なら自分の時もそうだったから。
神敬介もまた愛する者を失う苦しみ、悲しみ、辛さ、痛みは十分にわかっていた。だがどうしても言わなければならなかった。
「もしどうしてもこの戦いを止めようと言うのなら、そん時はあんたも敵だよっ!!おっさん!!覚えときなっ!!」
激しい感情を剥き出しにする美穂は、そう言い残してその場を立ち去る。
「やれやれ、困ったおてんば娘だな、、、」
「せめてあいつの心を違う方向にむかわせる、そんな存在になってくれればいいんだが」残された神敬介はひとり呟く。
208仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:54 ID:HvG7LQbM

霧島美穂は姉の体を冷凍保存で維持する為に莫大な費用を必要としており、
その為に結婚詐欺師というもうひとつの顔を持っていた。
だが根は世話好きで優しいというだけあって、一般の人をだますということはあまりなく、
詐欺の相手は同じ結婚詐欺師であったり、人の道を外した人間、いわゆる悪どいと言われる人間がそのターゲットであった。
清楚な装いで品の良い家柄の娘を演じる美穂。派手な男に肩を抱かれ街を2人で歩いている。
その前に現れる神敬介。「おっさん!?」と言いかけて美穂は慌てて口を抑える。
「ちょっと君話があるんだ。」神敬介は美穂の相手の男に言う。
「俺の妹に変なちょっかい出さないでくれるかな?
君のことをちょっと調べさせてもらったんだけど、なんでも結婚詐欺師だそうじゃないか」
そう言って神敬介が凄むと、相手の男は慌てて逃げ出して行く。
209仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:58 ID:qYqW1SNH

「おっさん!!あんた一体どういうつもりっ!?あんたあたしのストーカーっ!?」
資金を得る邪魔をされて再び激怒する美穂。
「結婚詐欺師を逆にだますなんて止めておけ、いずれ痛い目見るぞ」
「そんなのあんたに関係ないだろっ!!もうあたしのことは放っておいてっ!!」
「あたしにはね、お金がいるんだよっ!!お姉ちゃんを冷凍保存しておくには半端じゃなくお金がかかるんだよっ!!
それとも何かいっ、あんたがそのお金用意してくれるとでも言うのっ!?」
「あたしはね、ひとりで生きて行かなくちゃいけないんだよっ。
ひとりでお金を用意して、ライダーの戦いに生き残って、お姉ちゃんを生き返らせる、
それまではひとりで生きて行かなくちゃいけないんだっ!」
「白馬の王子様が現れてあたしを助けてくれるわけじゃないっ!!
何処かの物語のように困ったヒロインを助けてくれるヒーローがいるわけじゃないんだよっ!!
だからね、あたしはどんなことをしてでもひとりで生き抜かなきゃいけないんだよっ!!」
美穂は感情を剥き出しにして神敬介につっかかる。
「だからそう自分を追い込むな。すさんだふりして自分に嘘をつくなくてもいいんだぞ。」
その神の一言にまたもブチ切れる美穂。
「おっさん!!あんた本当にムカツク奴だねっ!!もうこれ以上はあたしに干渉しないでねっ!!」
そう言い捨てその場を立ち去る美穂。
「やれやれ、困ったおてんば娘だな、、、」

だがその後も神敬介ことXライダーは、美穂ことファムの窮地を助け続ける。
ディスパイダーの攻撃のパワーの前に押され気味のファム。
ディスパイダーの爪がファムのその白いボディに突き刺さろうとしる瞬間、
その爪をスティックライドルで受け止めるXライダー。
「じゃじゃ馬娘にも困ったもんだな」
「うるさいんだよっ、おっさん!!あたしのことは放っておいてくれって言っただろっ!!」
こうした展開がファムとXの間では何回も繰り返されていた。
210仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 02:59 ID:qYqW1SNH

そして再び結婚詐欺師をだまそうとしていた美穂は、
それを取材していたOREジャーナルの城戸真司との出会いを果たすこととなる。
さらに姉の仇である浅倉こと王蛇とも対決する。王蛇に押さるファムを助けるゾルダこと北岡秀一。
だが浅倉を弁護し刑を軽減させて北岡すらも霧島美穂にとっては憎悪の対象でしかなかった。
ファムこと美穂はこの時心の何処かでXライダーがまた助けに来てくれるのではないかと思ってしまっていた。
Xライダーの助けに慣れて来てしまっている自分に不安を感じはじめる美穂。
このままでは自分が自分ではなくなってしまうかもしれない。
お姉ちゃんを助けられなくなってしまうかもしれない。
何者も受け入れない、一心不乱の執念、鋭く尖った心の刃だけが今の美穂を戦いへと突き動かす原動力なのだから。
そして焦るファムは城戸真司を呼び出し、遊園地デートへと誘う。
そこで真司に甘えるフリをして、真司の懐のカードデッキを盗みだそうとするが失敗する。

真司の前から逃げ出しひとりになる美穂。
「手クセが悪いというのは困ったもんだな」声がする方を振り返るとそこには神敬介が立っていた。
「おっさん!!あんた本当にあたしのストーカーだろっ!!いい加減ウザイよっ!!」
本当に邪魔だと思う気持ち半分、ホッとするような気持ち半分、複雑な心境の美穂。
「デートだというから期待していたんだがな」「覗きが趣味かよっ!困ったおっさんだねっ」
「いや、彼が君の白馬の王子様になってくれるんじゃないかと思ってな」
「えっ!?何言ってんだよ、、あんな、頼りにならなさそうな奴っ、、そんな訳ないじゃないっ」少し動揺する美穂。
「おてんばでも、やっぱり女の子なんだっ」かすかに笑みを浮かべる神敬介。
「おっさん!!うるさいんだよっ!!おっさん、おせっかいが過ぎるよっ!!」
恥しさを照れ隠すかのようにワザと罵声を浴びせる美穂。
211仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:00 ID:qYqW1SNH

街に溢れかえるシアゴーストの群れ。シアゴーストと戦う龍騎、ナイト、王蛇。
ビルの窓ガラスを突き破り、そこに舞い降りてくるファム。
姉の仇・王蛇の姿を見つけ、浅倉の名を叫びながら走り寄るファム。
ビルの地下駐車場で再戦する王蛇とファム。
ファムは姉の仇と気迫で王蛇に立ち向かうが、王蛇の強さの前に押されはじめる。
Xライダーのことを考えるファムとそれを否定するファム。
助けを求めたい心の弱さとそれを許さない復讐への信念。ファムの心は葛藤する。
ガードベント・ウィングシールドを王蛇の契約モンスター・ベノスネイカーの吐く毒液に溶かされ、
無防備となったファムに王蛇の一撃が決まる。
そしてユナイトベントでジェノサイダーが出現する。
王蛇のべノバイザーにカードが装填される『ファイナルベント』
そしてファムの王蛇の両足キックが決まり、ジェノサイダーの腹部のブラックホールへと吸い込まれそうになるファム。

「今度こそもうダメだっ!!」ファムこと美穂は、宙を舞いながら心の中でそう思った。
死を覚悟した瞬間、美穂の心の中は素直な正直な気持ちになる。美穂は心の中で思う。
「真司っ、おっさん、なんだよっ、少し期待しちゃったじゃないかっ。
もしかしたらまた助けてもらえるんじゃないかって思っちゃったじゃないかよ。
出来ないんだったらはじめからそんなこと言うなよっ!!
出来ないんだったらはじめから人に期待なんかさせるなよっ!!」
ファムの白いボディは宙を舞いジェノサイダーに向かって行く。
212仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:01 ID:qYqW1SNH

ジェノサイダーとファムの間に割って入るXライダー、ファムの体を受け止める。「おっさん!!」
だがジェノサイダーの吸引力はXもろともファムを吸い込もうとしていた。
ライドルロープを柱に巻き付け、ファムを抱え堪えるXライダー。
そこに現れたリュウガが横からXライダーとファムに飛び蹴りを入れる。
横方向に吹き飛ぶXライダーとファム。ファムのクッションとなるXライダー。
「真司?」リュウガを見て龍騎かと疑問に思うファム。
「おっさん!大丈夫!?」「やれやれ、助けたのにおっさん呼ばわりか」
「じゃぁ助けてくれたお礼に、おじ様って呼んであげようか?」

「お前らぁ、なに馴れ合ってんだっ、イライラするっ」
またもや別世界のライダーに邪魔をされた浅倉・王蛇は怒り心頭であった。
だが今回ばかりは王蛇もそうは言ってられなかった。
リュウガがバイザーにカードを装填『ファイナルベント』
リュウガがジェノサイダーにファイナルベントを放とうとしていた。
そこへ現れたRXがリュウガに向かって飛び蹴りを決める。
「まさか、この俺までもが目の大きいライダーに助けられるとはなっ、ふははははっ」
「イライラするぜっ、ライダーは全員俺がぶっ潰すっ」
213仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:02 ID:qYqW1SNH

難を逃れた霧島美穂は、人間世界に戻って城戸真司とお好み焼きデートをする。
そして真司がトイレに行っている間に、裏真司(リュウガ)が入れ替わる。
ビルの屋上で裏真司は美穂の襲いかかり首を締めようとする。
そして、2人の決着はミラーワールドへと持ち込まれる。
リュウガの強さの前に圧倒されるファム。
ブラッグドラグレッダーはファムを口に咥え、地下駐車場で暴れまわる。
ファムのボディが駐車場の柱にぶつけられようとする寸前、
Xライダーが身を呈してファムのクッション代わりとなる。
ファムの頭を抱きかかえるようにして、ファムの体をかばい。
駐車場の柱が壊れる程の衝撃に、ファムの代わりに何度も耐えるXライダー。

そこへ再びRXの助けが入る。RXはブラックドラグレッダーの額にキックを決める。
ブラックドラグレッダーの口が開き、ファムとXライダーが投げ出される。
ファムの下敷きとなり、ファムを助けるXライダー。
大ダメージを受け倒れているXライダーだが、RXの方を見る。
RXもまたXの方を見て頷くのだった。
「おっさん!!どうしてっ!?どうしてここまでしてあたしのことを助けてくれるのっ!?」
Xライダーの行動にただのおせっかい以上の何かを感じとったファムこと美穂。
「お前を悲しい女にはしたくない、ただそれだけさ。」
「お前を死なせるわけにはいかないしな、ね・・・・・」
Xライダーは何かを言いかけてそのまま倒れる。
214仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:03 ID:qYqW1SNH

人間世界に戻った霧島美穂と神敬介。
霧島美穂は神敬介にさっきの言葉の真意を尋ねる。
「俺がもとの世界にいた時に、戦いの中で俺は最愛の恋人を失った。
それだけじゃない。恋人の妹までもが戦いの犠牲となって死んでいった。
2人とも仲のいい姉妹だった。お前さんとお姉さんのようにな。
俺の恋人だった女性もその妹も自らの意志で戦うことを選び、その戦いの犠牲となって死んでいった。
俺はどうしようもなく悲しかった。
彼女達だって戦うことを選ばずに、生きていれば、普通の女性としての幸せがあっただろう。
仕方のないことかもしれないけどな、俺にはそれがとても悲しかったんだ」
神敬介はかっての恋人・水木涼子とその妹・霧子に思いをはせていた。
「おっさん、、、」霧島美穂もその言葉を神妙な面持ちで聞いていた。
「それに、、、」神敬介はまだ何か言おうとしたが言葉を止めた。神敬介にはまだ秘密があった。
「でも、あたしは、、、」霧島美穂はそれでも戦うことを止める訳にはいかなかった。
「そうだな。わかりあえるまで、俺もとことん付き合うさ、、、困ったおてんば娘だしな、、、」
神敬介はそう言ってかすかな笑みを浮かべた。霧島美穂もその笑みを見てかすかに微笑んだ。

こうして霧島美穂と神敬介は一瞬であるが心を通わせるのだった。
だがそれも長くは続かない。この先2人にはまだまだ過酷な運命が待ち受けているのだった。
215仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:06 ID:H3xaHzl7

実はXライダーこと神敬介は、はるか以前にこの世界に到達していた。
だが神敬介は異空間を彷徨っていた際の衝撃により、以前の記憶を一切失ってしまっていた。
ミラーワールドに辿り着いた時に、モンスターの大群と遭遇したXライダーは、
記憶がないながらもそのモンスター群を倒すのであった。
そして傷ついたXライダーは、ミラーワールドを抜けて人間の世界に現れ、
神敬介の姿に戻り、力尽き倒れたのであった。
力尽き倒れている神敬介、街行く人々は彼のことを気にも留めずにその横を素通りしていった。
面倒臭いことに巻き込まれたくないからなのか、それとも他人のことを気にかける余裕がないからなのか、
倒れている神敬介の存在はまるでいないかのように人々は通り過ぎて行く。

だがその神敬介に手を差し伸べるひとりの女性がいた。
傷つき倒れた神敬介に声をかけ、肩を貸し病院にまで運んでくれた女性だった。
そして神敬介が記憶を失い、行くあてもないことを知ると、
その女性は神敬介を自分の家に置き、食事をつくってくれ、怪我の手当てをしてくれた。
傷が癒えてもその女性は、記憶が戻るまでここにいていいと、神敬介に優しく微笑んだ。
神敬介にとってそれは遠い昔に忘れ去ってしまった暖かさであった。
216仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:07 ID:H3xaHzl7

その女性と共に暮らし、心を通わせあった神敬介。
このまま記憶が戻らなくても、この人が傍にいてくれたら、
それだけで充分かもしれない、そこまで思うようになっていた。
だが無情にも神敬介はその記憶を徐々に取り戻しはじめるのであった。
そして自分の血塗られた過去、戦いに明け暮れる日々を思い出す神敬介。
その甦った記憶は、その女性とそれ以上共にいることを許さなかった。
記憶を取り戻した神敬介は何も言わずにその女性のもとを去るのだった。

それから間もなくして神敬介はその女性が死んだという話を聞く。
悲しみに暮れる神敬介はその女性の口癖を思い出す。
「私には妹がいるの。とっても優しい子なのだけれど、少しおてんばでいつも心配しているの。」
その女性はいつもそう言いながら優しい笑顔を浮かべていた。
その女性の名前は霧島  。
浅倉威の通り魔事件により現代医学では治せない程の重傷を負い、
そのまま冷凍保存されている、霧島美穂の姉、その人であった。

24話「ファムII」へ続く
217仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:08 ID:H3xaHzl7

次回ファム編予告(種風)
一瞬心を通わせたかに思えた美穂と神敬介。だが姉と神敬介との関係を知った美穂は、
それでも戦いを止めさせようとする神敬介を、姉を見殺しにしようとする裏切り者だと罵倒する。
そして天使・カマエルがファムに与えた新たな力がXライダーを切り裂く。
同じ人を愛した2人が何故戦わなければならないのか?
出口のない迷宮を彷徨う2人のライダーを過酷な宿命が嘲笑う。
迷走する運命を切り開き、翔べ!ファム!
218名無しより愛をこめて:03/02/01 03:12 ID:jgnqkX+T
>仮面ライダー Heat on!様
おっ、やはり水城姉妹の面影を見出していましたか。
それにしても、龍騎世界の各ライダーの退場編を17人ライダーの介入で
ことごとくくつがえされて、この後どう動かされるか楽しみです。
以前のレスで、「最終的にはTV版の最終回に繋げ…」と仰せでしたが
必ずしもそこへ収束させなくてもよろしいのでは?とも思えます。
いずれにせよ引き続き期待しております。
219仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/01 03:12 ID:H3xaHzl7

ファム編
・美穂のお姉ちゃんの名前が結局わからなかった
・こういう類の悲しい役はXが似合うかなぁと
・戦闘シーンが少なくてスマソ

次はRX、シャドームーン、リュウガ、龍騎の4つどもえの戦い?
220名無しより愛をこめて:03/02/01 08:06 ID:amdnI1CR
ドラグブラッカーでしよ。
221名無しより愛をこめて:03/02/01 20:09 ID:am4XutSR
美穂と神敬介ラブロマンスですか?
真司は美穂と結ばれるのは無理なんでしょうか…
自分でも何を言っているのか混乱しているΣ(>w<)

RXとリュウガの話はないんですか?
222名無しより愛をこめて:03/02/02 22:55 ID:Y86rOTxz
ああ!Heat onさんの予告は種ガンのパロディーなのね。
223仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/03 17:57 ID:pYwi7V+9
>>222
最後の1行だけね(藁

本編の続編の構想も出てきたんだけど
2本同時連載というのはダメ?
224名無しより愛をこめて:03/02/03 18:11 ID:ollsqw7H
どんどん掲載してやってください
225名無しより愛をこめて:03/02/03 21:38 ID:xyMSgzSL
龍騎ライダー今のところ誰も死んでないけど、最終回辺りで13ライダーが勢ぞろいするんでしょうか。
226仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/03 23:33 ID:kTXrTuMy
どのライダーも固定ファンがいるので、
このスレでやるなら、むやみやたらにライダー殺さない方がいいかなと思ってます。
なので誰も死にません、と最大のネタバレしてみる。

勢ぞろいは当らずとも遠からず、でも結局わかり合える者とわかり合えない者、
それは変えられないというのが龍騎編でのスタンスで、
結末そのものよりもそこに至る過程が龍騎編の見所になるのかなぁ。
227仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:39 ID:7iADjTZj
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第12話「リュウガ」

ミラーワールドに到達したRXは、大量発生していたモンスター群と遭遇する。
モンスターの群れに光のスティック・リボルケインを次々と突き刺すRX。
そしてそこに現れるミカエル配下の12天使最後のひとりベヌエル。
「我が名はベヌエル。ミカエル様配下の12天使がうちのひとり。神の顔の名を持つ者。
RXとやらそなたの相手はこの私となった。その力見せてもらおうか。」
ベヌエルは掌よりエネルギー光弾を連射する。これを飛びかわすRX。
外れたエネルギー弾が爆破し、周囲を破壊していく。爆風だけでもRXのボディに衝撃が伝わる。
ベヌエルのエネルギー弾連射で中々接近戦に持ち込めないRXは、バイオライダーに二段変身する。
マクロアイ、サンバスク、サンライザーが輝き、体から七色の光が放たれ、バイオライダーの姿になる。
自らの身体を液体に変え、ベヌエルの攻撃をかわし、無効化しながらベヌエルに接近。
ベヌエルはエネルギーシールドを展開するが、バイオライダーの液体状態はそのシールドすら無効化してしまう。
「なるほど面白いな、ではこれはどうだ」
ベヌエルは液体状態のバイオライダーに高圧電流を流し、さらに超高温の火炎攻撃。
高熱に少し弱いバイオライダーは少しダメージを受け、RXに戻る。
リボルケインを取り出しリボルクラッシュを放つRX。これをエネルギーシールド全開で防ぐベヌエル。
ベヌエルのシールドは切り裂かれるが、威力が相殺された為、ベヌエル自身にはダメージはわずかであった。
「やはりそなたには真っ向勝負は得策ではないということか」
その時遠方のモンスター群と戦う銀色のボディのライダーを発見するRX。
「信彦っ!!」シャドームーンに一瞬気を取られたRXに、ベヌエルのエネルギー光弾が直撃。はるか後方まで吹き飛ぶRX。
「なるほどなこれは面白い。そなたのアキレス腱しかと見させてもらったぞ」
そう高笑いしながら消えて行くベヌエル。
RXはシャドームーンがいた方へ向かったが、すでにそこにはシャドームーンの姿はなかった。
228仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:40 ID:7iADjTZj

RXこと南光太郎は一度人間の世界に脱出するが、
シャドームーンこと秋月信彦がまだミラーワールドにいることを確信し、ミラーワールドを捜索し続ける。
南光太郎はシャドームーンに秋月信彦としての人間の心を取り戻させるという希望をまだ捨ててはいなかった。
おそらくシャドームーンは闘争本能のままにモンスターを戦い続けているのではないかと推測する南光太郎は、
モンスターの出現をことごとく追い、シャドームーンの姿を探すのであった。

そしてシャドームーンを探していたRXは、ミラーワールド内で人間の姿を見かける。
「こんなところに人間?まさか」ミラーワールド内では普通の人間は数分しか生きていることが出来ない。
改造人間であるライダー達でさえも人間体のままではそう長くはミラーワールドにはとどまることは出来なかった。
だがRXが見つめる先には間違いなく人間の姿をした青年が存在していた。
その青年の前に現れるRX。その青年はRXの姿を見て言う。
「ライダーなんだ、俺と戦ってよ」「変身」その青年は黒い仮面ライダー・リュウガに変身する。
229仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:41 ID:7iADjTZj

ミラーワールドの中で対峙する2人の黒い仮面ライダー。ブラックRXとリュウガ。
RXは戦う意志のないことを伝えようとするが、問答無用でRXに襲いかかるリュウガ。
リュウガの拳が空を裂きRXを狙う。これをかわすRX。
そこへリュウガの蹴りが飛んでくる。これを腕で防御するRX。
その動きの早さ、攻撃の重さ、RXはリュウガが強いことを感じとる。
リュウガはさらに大振りで蹴りをRXにめがけて放つ。これを後ろに飛んでかわすRX。
リュウガは即座にカードをバイザーに装填『アドベント』
これはリュウガの罠で、RXの飛んだ先で、リュウガの契約モンスター・ドラグブラッカーが
背後からRXに体当たりし、RXは大きく前方に吹き飛ばされる。
そこで待ち受けていたリュウガの蹴りがRXの顔面を強打し、さらにRXは上空へと吹き飛ぶ。
上空へと飛んだRXを追うドラグブラッカー。
RXは空中で体勢を立て直し、追って来たドラグブラッカーにキックを決める。
もんどりうって急降下するドラグブラッカー。地上に激突するすれすれで体勢を立て直し、再び空を飛びはじめる。
相手が人間かもしれない以上、まともには戦えないRXはそのままその場を離脱する。
230仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:42 ID:7iADjTZj

一方、モンスター出現でミラーワールドに乗り込んだ龍騎はシャドームーンに襲われていた。
シャドームーンを見て好意的な別世界のライダーだと思っていた龍騎は、
いきなりシャドームーンに殴打され、蹴られ、倒れ、地面を転げまわることになってしまっていた。
そこで龍騎は、別世界のライダーの中にも本郷猛達と敵対する者がいると聞いたことを思い出す。
シャドームーンは異空間の激流に呑込まれた際に、異空界のエネルギーを吸収し過ぎた為、
重度の記憶障害を起こし、言葉すらも喋れなくなってしまっていた。
他のライダー達と違い完全に改造されてしまっていた為に、
シャドームーンは他のライダー以上に異空間のエネルギーの影響を受けやすかったのである。
だがそれでもライダーを探し、ライダーを倒そうとするのは、世紀王シャドームーンとしての本能であるのかもしれない。
それに出くわした龍騎は運が悪かったのかもしれない。
シャドームーンのシャドーセイバーをドラグセイバーで受け止める龍騎。飛び散る火花。
その状態からシャドームーンの蹴りが入り、よろける龍騎。
そこへシャドームーンの両手の手のひらからキングストーンエネルギーを発射する・シャドービームが龍騎を狙う。
危機一髪の所へシャドームーンの背後からドラグレッダーが体当たりをかます。その隙に難を逃れる龍騎。
231仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:43 ID:7iADjTZj

RXこと南光太郎は人間の姿のままミラーワールドの中にいた裏真司のことが気になっていた。
彼がなにかしらこの世界の鍵を握る存在なのではないか、南光太郎はそう直感していた。
南光太郎はシャドームーン捜索の傍らリュウガこと裏真司も追跡することにする。

だが途中、人間世界で本郷猛達と再会する南光太郎は、裏真司のことを一旦見失う。
南光太郎はこの段階ではじめてこの世界のことを知る、ミラーワールドのこと、ライダーバトルのこと。
だがこの時点で肝心の城戸真司とは出会うことはなかった。
それがリュウガに関する一件をややこしいものとしていくのだった。
そして南光太郎は謎の青年(裏真司)を追う為に、再び本郷猛達とは別行動を取るのだった。

裏真司を探す南光太郎は、人間世界で霧島美穂と共に鏡に向かい変身する真司を目撃する。
南光太郎が遠くから見つめる中、城戸真司は赤い戦士龍騎へと変身する。
「赤?ファームチェンジかなにかか?」
変身者が同一人物に見える為、龍騎とリュウガが別人だとは全く気づかない南光太郎。
龍騎を追おうとする南光太郎。だがそこで天使・ベヌエルが邪魔をする。
RXとなって再び天使・ベヌエルと戦う南光太郎。
天使・ベヌエルは適当にRXをあしらってその場を立ち去る。
結局、龍騎・真司のことも見失ってしまった南光太郎だった。
232仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:44 ID:7iADjTZj

ミラーワールドの裏真司はリュウガに変身し、ある場所へと向って行く。
再度リュウガを発見したRXはリュウガの後を追う。
王蛇のファイナルベント・ドゥームズディが炸裂、
ジェノサイダーの腹部のブラックホールへと吸い込まれそうになるファム。
これを助けに入るXライダー。ファムのボディを受け止め、ライドルロープを柱に巻き付け堪える。
そこへリュウガが現れ、横からファムとXライダーに飛び蹴りを入れ、
結果的にファムとXライダーを助け出すリュウガ。
リュウガはカードをバイザーに装填する『ファイナルベント』
契約モンスターが死ねば契約しているライダーも無事では済まない、
そのことを聞いていたRXは王蛇を守る為に、
ジェノサイダーにファイナルベント・ドラゴンライダーキックを放とうとする瞬間、
飛び蹴りを入れファイナルベントを不発に終わらせる。
「まさか、この俺までもが目の大きいライダーに助けられるとはなっ、ふははははっ」
「イライラするぜっ、ライダーは全員俺がぶっ潰すっ」
助けられておきながら、それを屈辱と感じた王蛇はブチ切れて、べノサーベルでRXに襲いかかる。
「いったい何なんだこの世界のライダーは?」
リュウガと王蛇、いきなりこの強烈な2人に出会ったRXがそう思っても全く無理らしからぬことであった。
王蛇に逆恨みされて攻撃されているRXを尻目にリュウガはその場を離脱する。
RXこと南光太郎はリュウガを追おうとするが、逆鱗の王蛇はRXを離してくれはしなかった。
233仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:47 ID:B/hwZ+4b

人間世界で城戸真司と霧島美穂がお好み焼きデートをしているところ、
真司がトイレに行っている間に、裏真司(リュウガ)が入れ替わる。
ビルの屋上で裏真司は美穂に襲いかかり首を締めようとする。
そして、2人の決着はミラーワールドへと持ち込まれる。
リュウガの強さの前に圧倒されるファム。
ドラグブラッカーはファムを口に咥え、地下駐車場で暴れまわる。
ファムのボディが駐車場の柱にぶつけられようとする寸前、
Xライダーが身を呈してファムのクッション代わりとなる。
ファムの頭を抱きかかえるようにして、ファムの体をかばい。
駐車場の柱が壊れる程の衝撃に、ファムの代わりに何度も耐えるXライダー。

そこへ再びRXの助けが入る。RXはXライダーのピンチとみるやドラグブラッカーの額にキックを決める。
ドラグブラッカーの口が開き、ファムとXライダーが投げ出される。
Xライダーの無事を確認するRX。Xも相当なダメージを負ってはいたが、RXの方を見て頷く。
RXはXライダー達がこの場を脱出する時間を稼ぐ為、
わざとドラグブラッカーの目の前を跳び回り、ドラグブラッカーを挑発してみせる。
ドラグブラッカーは大きな口をあけ、雄叫びを上げながらRXを追い回す。
234仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:48 ID:B/hwZ+4b

運悪くそこへ現れる龍騎。
RXは龍騎をリュウガのファームチェンジであると思っており、
さらにまだファムとXライダーを追跡しているものだと思い込み、
自分に気を向かせる為、龍騎に飛び蹴りをくらわす。
いきなりの攻撃を受けた龍騎はRXをシャドームーンの仲間だと思い込む。
こうして最悪のシチュエーションが成立するのであった。

「相手があんたみたいな奴なら多少はやらせてもらうぜ」『ソードベント』
ドラグセイバーでRXに切りかかる龍騎。RXはリボルケインでこれを受け止める。
剣と剣が交錯し火花を散らす。RXは剣での力比べの状態から足で龍騎を突き飛ばす。
後によろける龍騎。再びリボルケインでこれを受け止めようとするRX。
そこに今まで全くなりを潜めていたリュウガが背後よりドラグセイバーでRXを切りつけ、
龍騎の剣も受け損ね、リュウガと龍騎のダブルドラグセイバーを後ろと前から見事にくらう。
「2人っ!?」さらにダメ押し、倒れそうになるRXをドラグブラッカーが口にくわえ、
そのまま駐車場の天井にRXをぶつけながら上昇、地上の地面を突き破って出てくるドラグドラッカー。
「お前は一体?」はじめて見るリュウガに驚く龍騎。
そんな龍騎にお構いなく、ドラグブッラカーの後を追いジャンプして地上に出るリュウガ。
235仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:49 ID:B/hwZ+4b

地上ではさらにシャドームーンがRXを待ち受けていた。
リュウガの後を追い地上に出てきた龍騎。
リボルケインをドラグブラッカーの口に突き刺し、なんとか逃げ出したRX。
「信彦っ!!」だがシャドームーンはシャドーセイバーを手に持ち今にもRXに襲いかかりそうであった。
闇夜に対峙する、RX、シャドームーン、龍騎、リュウガ。
シャドームーン以外は誰が敵で誰が味方かわかっていないRX。
3人とも誰が敵で誰が味方かわかっていない龍騎。
記憶がなくライダーを見るとただ本能的に襲いかかるシャドームーン。
3人とも敵だということを知りながら、この状況を上手く利用したいと考えるリュウガ。
腹の探り合いで緊張感が高まる4人のライダー。
RXにとってシャドームーンは、ある意味で表裏一体、光りと影。
そして龍騎にとってもリュウガはまさしく表裏一体、光りと影。
この4人の組み合わせはまさに運命のいたずらとも言える皮肉であった。

次の瞬間、シャドームーンがシャドーセイバーでRXに切りかかる。
その動きに合わせたリュウガもドラグセイバーでRXに切りかかる。
シャドーセイバーとドラグセイバーのダブルセイバーをかわしきれずに直撃を受けるRX。
「あぁダメだっ!何がどうなってるんだかさっぱりわかんねぇ!!」頭を抱えて悩む龍騎。

ドラグレッダーとドラグブラッカーは螺旋状に絡み合いながら、天に昇って行く。
互いに噛み付きあい、爪で引掻きあうドラグレッダーとドラグブラッカー。
今度は一転して互いに離れブレスを吐き合う。
ドラグレッダーの赤い高熱火炎とドラグブラッカーの黒い高熱火炎が空中で激突し、空を明るく照らし出す。
その姿を見てリュウガがおそらく味方ではないことを知る龍騎。だが確信はない。
236仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:50 ID:B/hwZ+4b

そこに現れる天使・ベヌエル。「ほほうこれは随分面白いことになっているな」不敵に笑う天使・ベヌエル。
「そうか!!」何を思ったか走り出す龍騎。RXもシャドームーンとリュウガの攻撃をかわし走り出す。
龍騎は天使・ベヌエルにドラグセイバーで切りつける。RXもリボルケインで天使・ベヌエルを切りつける。
「少なくともあんたが敵だってことだけは俺にもわかる」龍騎が言う。
「少なくとも共通の敵がいたということだな」とRX。
龍騎とRXの攻撃をエネルギーシールドで防ぐ天使・ベヌエル。
リュウガ、シャドームーンが、龍騎・RXに向かって来る。
「早いところカタをつけよう!」「っしやぁ!!」
『ファイナルベント』カードをバイザーに装填する龍騎。
ドラグレッダーのドラグブレスを受けて、ドラゴンライダーキックを放つ龍騎。
ベヌエルのエネルギーシールドを相殺。その隙をついてRXのリボルクラッシュがベヌエルを貫く。
その場を撤退する天使・ベヌエル。それに続き龍騎も時間切れで撤退。
RXも今シャドームーンとリュウガの2人を相手にするのは不利と考えその場を一時離脱する。
237仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:51 ID:B/hwZ+4b

そしてその後、ミラーワールドの住人であるもうひとりの真司は、人間世界の真司の前にその姿を現す。
優衣の為と言う、裏真司の言葉に抗えず、一体化する真司と裏真司。
ミラーワールドの真司と人間世界の真司がひとつになった時、最後の扉が開かれる。

すべての元凶が自分にあると知った優衣は、清明院大学401号室に兄・神崎士郎を呼び出す。
そして自らの命を賭して兄を説得しようとする優衣。
優衣は倒れ、神崎士郎は優衣が手首を切っており、死んだと思い込み絶叫する。
その絶叫はこの世界のすべての鏡を割り、最後の扉が開かれたのと相まって、
ミラーワールドと人間世界の境界がなくなり、空を覆い尽くす程の大量のハイドラグーンが発生する。
粒子化して消えつつある神崎士郎の前に現れる天使・ミカエル。
「神崎殿、貴公が消えるのはまだ早い」そういい神崎士郎の粒子化を防ぐミカエル。
「貴公の妹君の命はまだ絶たれた訳ではない。かすかに息がある。我にまかされよ。」
ミカエルは金色の光りを放ち、優衣を包み込む。
優衣の手首から流れた血が優衣の体内へと戻って行き、手首の傷が完全にふさがりもとに戻る。
まるで何事もなかったかのように。それはビデオテープを逆回したかのようであった。
「完全についえた命ならばこうはいかんがな。ヒーリングなどは我らにとっては簡単なもの。」
「なるほどなさすがに天使ということだな」息をきらせて言う神崎士郎。
「今後このようなことがないようにな」ミカエルは優衣を光球の中に閉じ込める。
「これはこれで面白いかもしれんな」ミカエルは空に大量に発生したハイドラグーンを見て不敵に笑う。
238仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 04:52 ID:B/hwZ+4b

リュウガはナイトと戦っていたが、ナイトは異変を感じとり、401号室に向かう。
401号室にはミカエルと神崎士郎と光球に包まれた優衣の姿があった。
その後を追い401号室に現れるリュウガ。
優衣の命を賭した選択を知る真司は、リュウガの肉体から再び分離し、真司(表)本人へと戻る。
そして龍騎へと変身した真司はリュウガと戦う。
ドラゴンライダーキックを打ち合う龍騎とリュウガ。
だが両者の激突の瞬間、間に割って入るミカエル。
最大出力のエネルギーシールドで龍騎とリュウガのドラゴンライダーキックを無効化するミカエル。
「まぁそう慌てるな。お前達の戦いはこれからが本番となるであろう。
君たちにはまだまだやってもらわなくてはいけないことが出来たのでな。お楽しみはこれからだよ。」
そう言い残して、神崎士郎、光球に閉じ込められた優衣と共に姿を消すミカエル。
ミカエルが去った後、そこにはリュウガの姿ももはやなかった。

こうして401号室に2人残された真司と蓮。空には大量のハイドラグーンの姿があった。
239仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/04 05:12 ID:ll8/Oi7T
もうちょっと緊迫感出しかったのだが。
わかりにくいかもしれなくてスマソ
240名無しより愛をこめて:03/02/04 13:17 ID:YSvjSEfq
>モンスターの群れに光のスティック・リボルケインを次々と突き刺すRX。
とりあえずこの一文でやっぱりRX強ぇ!!と思いました。
リュウガもこの後生き残ることになるのかな?
241名無しより愛をこめて:03/02/04 21:17 ID:AedQAIdq
> Heat on! さん
ファムとXの行方も気になりますね・・・
こんなに恋愛物がしっくりくるとは>Xライダー
242仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/05 03:10 ID:g75JU0ge
RXは何かハンデないと無敵になりそうな予感。
盾とかもなく敵の攻撃を避けるしかない他の18人ライダーと違って、
バイオ液状が敵の攻撃が無効化できるという設定はかなり優位ですよね。

Xの神敬介はヤサ男ってイメージが昔からあったんですよね。
以前勘違いしている人がいましたが、
神敬介が恋愛関係にあったのは美穂の姉の方です。
美穂に対しては優しく見守るお兄さん的ポジションでしょうか。
243仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/05 03:40 ID:g75JU0ge
リュウガは2クール目で出番が増えて、
敵になってしまった龍騎とダブルライダーとして、
本郷猛の前に立ちはだかります。
敵になった龍騎とリュウガのダブルサバイブなんてのもあるかもしれません。
<まだちょっとどうするか悩んでますけど
244名無しより愛をこめて:03/02/06 05:26 ID:eYVTEiOe
>>242
ハンデとかを架すのではなく、いっそフェニックス一輝扱いにしてしまうとか。
普段はあまり活躍させないがやたら強力な敵が出てきたときには助っ人に現れる。
ラスボス手前でやたら強い中ボスを出してRXはそいつと戦わせて他のライダーがボスを倒す。
これならRXもそれ以外のライダーも充分活躍させられる。
ただこれをやると普段の出番を減らされるという危険も伴う、諸刃の剣。
シャドームーン説得なんて大イベントを残してるヤツにはお勧めできない。
まあ南光太郎は、先輩後輩を立てようなんて殊勝な事は諦めて
素直にぶっちぎってなさいってこった。
245名無しより愛をこめて:03/02/06 06:36 ID:5B8o9eVV
>>244
ワラタ(w
でも俺もそっち(素直にぶっちぎる)がイイ!
246名無しより愛をこめて:03/02/06 17:12 ID:IYhjU50V
>>244
ハンデとかまるで他のライダーがRXより弱いみたいな言い方ですな。
247名無しより愛をこめて:03/02/06 17:17 ID:tPOSXop+
>>246
まあまあ、ふんわか行こうやふんわか
248名無しより愛をこめて:03/02/06 19:00 ID:ZqCH2ItN
その話の主役ライダーが強い!
それでいいじゃん。
SSだからこそライダーマンでも主役を堂々と張れるってもんさね。
・・・そう、たとえG3マイルドinオムロンであったとしうわなんだおまえらおれをどこへつれていくやめ(ry
249名無しより愛をこめて:03/02/06 21:04 ID:89hmiM4h
>>248
全ライダーをバッテリー稼動型にして必死にバッテリー交換しまくるオムロン主役の
ストーリーお願いします(w
250名無しより愛をこめて:03/02/06 22:26 ID:PGQ1E7Iv
このスレで論議する事じゃないけどRXの絶対防御はヒーローとしてどうなんだろう?
例えばフェニックス一輝だって結局シャカには勝てなかった訳だし、スーパーサイヤ人
だってやられる時はボコボコにやられる訳で、そういう意味で液状化防御ってありですかね?
絶対防御があるなら制限があるとかのほうがヒーローらしいのでは?
といってもRXが嫌いな訳ではないですので、RXファンの方は怒らないでくださいね。
スレ汚しすみません。m(_ _)m
251名無しより愛をこめて:03/02/06 23:25 ID:B+Pvbu82
>>246
なんかお気に触ったようで。こりゃ失礼しました。
RXの最後の方の十人ライダー登場あたりを念頭に置いたジョークのつもりだったんだけど。
252名無しより愛をこめて:03/02/07 00:53 ID:i/ahpbeO
>250
仮面ライダー Heat on!氏も227で書いているけどバイオライダーは熱に弱いから絶対防御にはならないかと。
あと248の言う通りでいいと思う。各ライダーの強さの比較スレじゃあないしね。
・・・えらそうでスマソ
253仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/07 02:13 ID:iVVM6Sz2
俺の話のネタふりがまずかったかもスマソ
書いている立場としては、ライダーみんなを均等にカッコ良く書くように頑張ってますのでお許しを。
強さ=見せ場で、いい話になるかっていうとまた違いますしね。
例えばG3マイルドinオムロンが子供達を守る為にボロボロになってカラダを張る、
しかももうすぐバッテリー切れ、どうするオムロ?
とかの話の方が見せ場としてはおいしいかもしれません。

私の場合、悲惨ないじめられ役とか情けない役は、オリジナル・キャラが担うようにしてたりします。
現在構想中の本編続編のオリキャラはそれはそれは可哀想な人たちばかりです(藁
254名無しより愛をこめて:03/02/07 16:07 ID:iHSVPJ7f
仮面ライダーはすべて兄弟だ!
みんな、手を握れ!
エネルギーを、集めるんだ!




…結局最後はこれに勝るものなしw
255名無しより愛をこめて:03/02/08 19:35 ID:rG89+qKP

 前スレもきちんと使い切りましょうよ・・・。
256岩のような瓦斯:03/02/09 00:05 ID:e48D9S4P
>>253
あ、それわかるなぁ。どうせ自分のところの連中なら適当に扱っても気兼ねしないし。

……我がこカワイさってのもあったりするけど。
257仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:48 ID:qMdnHk11
仮面ライダー Heat on!外伝
1st Contact
第13話「オーディン」

人気のない廃屋のような教会。教会に響き渡るパイプオルガンの音。パイプオルガンを弾く神崎士郎の姿。
さらに教会には天使ミカエルと光球の中に閉じ込められた優衣の姿があった。
「なるほどな、ここがまでが本来あるべき道程というわけか。」
12天使の長であるミカエルはこの世界のライダー達の今迄の流れを振り返り言う。
ミカエルはこの世界のライダーのデータ収集・分析などを兼ねて、
敢えてここ迄の道程を見続けて来たのだった。
本来であれば1年間かかるハズであったここまでの道程は、
ミカエルの操作によりわずか半年の間でそのすべてが行われて来た。
それはまるでビデオテープを早送りして見て来たかのようでもあった。
「タイムベントか、素晴らしい。人間もとうとう時に介入するだけの能力を持つようになったということか。」
「サバイブという力も非常に面白い。」ミカエルは不敵に笑う。
神崎士郎は何も言わずに教会のパイプオルガンを弾き続けるだけであった。

401号室に2人残された真司と蓮。空には大量のハイドラグーンの姿があった。
「城戸・・・・俺は今まで友と呼べる人間がいなかった。作ろうとも思わなかったしな。
だが・・・お前は唯一友と呼べる存在かもしれん」「蓮・・・・」
「だがわかってくれ 俺は闘わないワケにはいかない!
例え可能性がどんなに低くてもそれに賭けるしかない!俺と闘ってくれ」
「・・・ああ 俺の頼みを聞いてくれたら・・・闘ってやるよ」「何だ?」
「・・・・・・死ぬなよ蓮」
「!・・・・・・お前もな」
モンスターの大群を前にカードデッキを構える城戸真司と秋山蓮。
仮面ライダー龍騎サバイブと仮面ライダーナイトサバイブへと変身した2人は、
契約モンスターに飛び乗りハイドラグーンの大群の中へ突入していく。
空を覆い尽くす程のハイドラグーンの大群、その中で大きな閃光と爆発が何度も起きる。
だがハイドラグーンの群れはそれでもまだなお大量の数であった。
258仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:50 ID:qMdnHk11

「我々は今迄この世界のライダー達を見続けて来た。そして我々の計画にも修正が必要となった。」
教会の中にいるミカエルは言う。神崎士郎はパイプオルガンの手を止め、ミカエルに向かって立つ。
「我らが主・神の肉体の器を完璧なものとする為には、
この世界の13人のライダーの生命力と能力だけでは充分ではない。
この世界のライダーには、別世界から来たライダー達を倒し、別世界のライダーの能力も吸収してもらいたい。
神崎殿、32人のライダーの力がひとつになるのだよ、素晴らしいとは思わないか?
我々は以前21人のライダーの力をひとつにし、神の肉体の器をつくろうとしていた。
今度はそれを遥に越えた32人だ。間違いなく神の肉体の器はより完璧なものとなるだろう。ふふっ」
「この世界はどうする気だ?」神崎士郎はミカエルに尋ねる。
「このままミラーワールドと人間の世界の境界がなくなった状態で、
モンスター達に大量増殖を続けてもらい、この世界の人間達を襲い続けてもらおう。
そしてこの世界の全人類を餌にして強力になったモンスター達をライダー達が倒し、そのモンスターの強い力を得る。
さらにはライダー同士が戦い、最後のひとりがこの世界のすべての生命力を得る、ということだな。」
ミカエルの新たな計画の全貌が今明らかにされるのだった。
「お前達は混沌を望んでいるのか?」
「神崎殿、これは人間達の言うところの食物連鎖という奴なのだよ。
人間は動植物を食い生命力を得る、モンスターはその人間を食い、ライダーはそのモンスターを倒しその力を得る。
最後にはライダー同士が戦い、最後のひとりが食物連鎖のピラミッドの頂点に立つというわけだ。
そしてその頂点に立ったひとりこそが、我らが主・神の肉体の器となるのだ。」
「優衣の命が助かれば俺にはどうでもいいことだが、まさかお前達のようなものが天使とはな」
「天使というのも人間が勝手につくった定義に過ぎん。我らが主に従う者と従わない者。
従う者が人間に天使と呼ばれている、ただそれだけのことだ。」天使ミカエルは不敵な笑みを浮かべる。
こうしてライダー同士の戦いはこの世界の全人類と32人のライダーを巻き込んだサバイバルゲームと変貌しようとしていた。
259仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:51 ID:qMdnHk11

ドラグランザーとダークレイダーの背に乗り、ハイドラグーンの大群に特攻した龍騎サバイブとナイトサバイブ。
ダークレイダーの翼のホイールを回転させて竜巻を起こさせるブラストベントがハイドラグーンの群れを吹き飛ばし、
ドラグランザーは口から7000度の超高熱火炎弾を放ちハイドラグーンの群れが閃光と共に爆発炎上する。
ナイトサバイブはダークバイザーツバイが変形してレーザーボーガンになった
シュートベント・ダークアローで次々とハイドラグーンを射落とし、
さらにダークバイザーツバイに収納された、伸縮自在の剣ソードベント・ダークブレードでハイドラグーンを切り裂く。
龍騎サイバイブはドラグバイザーツバイからのビームと、
ドラグランザーの火炎弾を同時に発射するシュートベント・メテオバレットを放ちハイドラグーンの群れを焼き尽くす。
さらにドラグバイザーツバイから刃が伸び、剣形態となったソードベント・ドラグブレードでハイドラグーンの群れを次々と切り裂く。
だが一向にハイドラグーンの群れは多数を維持して、龍騎サイバイブ、ナイトサバイブ、ドラグランザー、ダークレイダーに襲いかかる。
傷つきなお立ち向かう2匹のモンスターと2人のライダー。
その絶望的な敵の数の前に次第に傷は増え、やがてダメージは蓄積され形勢は圧倒的に不利なものへとなっていった。
260仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:52 ID:qMdnHk11

「そこでだ。我々はこの世界のライダーに別世界のライダーを倒してもらうべくあるものを用意した。」
ミカエルはその手にカードを持ち神崎士郎に見せる。「そっ、それは!?」
「サバイブのカードをもとにしてつくった、この世界のライダーの強化カードだ。
これを使えばこの世界のライダーはさらなる力を持つことが出来るだろう。
各個体の基本性能を向上させ、攻守共に+3000AP・GPぐらいの数値が上昇するであろう。
だが奴らとていつ我々に弓引くとも限らん、だからこのカードは一度使えば消滅してしまうようにしてある。今の所はな。」
さらにミカエルはこの世界のライダーを分析してみせる。
「我々が見た所この世界のライダーは必殺技の破壊力はすざましいが、如何せんその手数が少な過ぎるようだな。
補助系カードが別世界のライダーには効かないという問題もある。」
ミカエルは別世界のライダー対策を神崎士郎に語って聞かせる。
「そこでだ、我らの力を使い13人のライダーのカードすべてが別世界のライダーにも有効になるようにデッキを強化する。
そして13人のライダーに新たに追加カードを配り、デッキを増強することにする。
これによりこの世界のライダーがコピーベントで別世界のライダーの武器をコピーすることも可能になる。」
「これでこの世界のライダーが別世界のライダーを葬り去ることも充分に可能になるであろう。」
261仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:54 ID:qMdnHk11

龍騎サバイブとナイトサバイブの絶体絶命の危機に現れる16人のライダーの影。
「真司っ!!遅くなってすまんな。ライダーの魂を持つお前達を死なせはしないっ!!」
1号ライダーをはじめとする16人の別世界のライダー達は天使達の妨害に遭い、龍騎達の元へと駆けつけるのが遅れたのだった。
「本郷さんっ!!」「っしゃあ!!なんか、いけそうな気がしてきたっ!!」
「ここは素直に助かったと言っておくか」はしゃぐ龍騎サイバイブとあくまでクールなナイトサバイブ。
まずはスカイライダーがセイリングジャンプで空を舞い、
先陣を切って体を回転させて強風を起こす・念力返しライダースピンでハイドラグーンの大群を吹き飛ばす。
スカイライダーに同調してナイトサバイブの乗るダークレイダーも強風を起こし、
その威力で巨大の竜巻のような強風が起り、ハイドラグーンの大群は吹き飛ばされ、拡散される。
262仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:55 ID:qMdnHk11

その機会を待ち受けていた他のライダーは、空と地上に拡散されたハイドラグーンの群れを各個撃破する。
V3の逆ダブルタイフーンがハイドラグーンの群れを吹き飛ばし、
ライダーマンのマシンガンアーム、RX・ロボライダーのボルディックシューターがハイドラグーンの群れに乱射される。
ZXの膝に隠されている特殊な爆弾・衝撃集中爆弾がハイドラグーンの群れの中で炸裂し、
ストロンガーが人工的に落雷を起こすエレクトロサンダーをハイドラグーンの群れの中に打ち込み、
それにあわせてスーパー1がエレキハンドで3億ボルトのエレキ光線を放つ。多数のハイドラグーンが感電して撃墜される。
クウガ・ライジングペガサスがライジングペガサスボウガンを連射、ハイドラグーンを射落とす。
アマゾンが宙を舞い、スーパー大切断で周囲一面のハイドラグーンを一気に切り刻み、
アギト・シャイニングフォームのシャイニングカリバー・ツインモードがハイドラグーンを一瞬で敵を切り裂く。
エクシードキルスとアナザーアギト、シンの腕と足に装備された爪状のカッターが宙の敵を切り裂く。
Xは地面にライドルを突き立てて大車輪しその勢いで自らのカラダを宙に飛ばした回転キックの応用技で、ハイドラグーンの群れを突き破る。
そして2号ライダーのジャンプからの鉄拳ライダーパンチがハイドラグーンを叩き落し、
1号ライダーのジャンプからのライダーキックがハイドラグーンの群れを貫く。
263仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:58 ID:86Luy8M0

「なるほどな。それよりもあのシステムは完成しているのか?」ここまでミカエルの話を聞いていた神崎士郎は言う。
「今更なにを。我らの手であのシステムは完璧なものになった。」
あのシステムとは?それこそが神崎士郎が天使達と手を組んだ最大の理由でもあった。
ミラーワールドははじめからそこにあった。
そのミラーワールドの存在を知り関与できる人間ははじめは神崎士郎と優衣しかいなかった。
ミラーワールドはその存在自体が人の強い願いを叶えるシステムそのものであった。
だがそれは大勢の他の人間の命を犠牲にして、はじめてその願いが叶えられるという呪われたシステムでもあった。
そのことを知った神崎士郎はミラーワールドを研究し、ミラーワールドと連動させて仮面ライダーを生み出し、
ミラーワールドと連動させて、ライダー同士が戦い最後に生き残ったひとりが願いを叶えるという、
ライダーバトルのシステムを生み出した。
だがそのシステムもまだ完全なものではなかった。願いを実現化する部分の調整が不完全であったのだ。
その為そのシステムを完璧なものとするには天使の力を必要としていたのだった。
それが神崎士郎が天使ミカエルと手を組んだ最大の理由でもあった。

「神崎殿のシナリオでは、実体のない貴公の代わりであるオーディンなる者が最後の勝者となり、
貴公の妹君に新たな命を与えるという願いを叶えるということであったな。」
ミカエルは神崎士郎の当初のシナリオを改めて確認する。
「そうだ、だがオーディンもまた私の傀儡に過ぎない。お前達が望む神の肉体の器に成り得るとは思えんがな。」
「それは問題ない。オーディンなる者が最後のひとりと戦った際に、その相手の肉体と融合してくれればそれでいい。
そして最後の勝者の肉体と能力は我らがもらい受け、新たな命は神崎殿の取り分ということだな。」
ミカエルと神崎士郎の間では、はじめからそういう取り決めが出来ていた。
お互いの利益の為に、ミカエルと神崎士郎は手を組んでいたのだった。
「そのオーディンなるもの力を見せていただけるのかな?」
「いいだろう」
264仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 04:59 ID:86Luy8M0

龍騎達の元に集まったライダーの中にZOとJの姿は無かった。
そう彼ら2人の前にはオーディンが立ちはだかっていたのだった。
オーディンの瞬間移動を駆使したトリッキーな攻撃の前に成す術のないZOとJ。
ZOの背後に突如現れて拳を振りかざすオーディン。地面に叩きつけられるZO。
Jがその間に攻撃いようとするが再び姿を消し、Jの背後に現れ、蹴りを放つオーディン。よろけるJ。
さらにオーディンの契約モンスター・ゴルトフェニックスが翼の羽根を2人のライダーに放つ。
鋼鉄をも切り裂くといわれているゴルトフェニックスの羽がZOとJのボディを切り裂く。
その2人のライダーを嘲笑うかのように余裕で腕組をしているオーディン。
Jが背後からオーディンを羽交い絞めにし、ZOがそこへライダーキックを放つが、
オーディンは再び姿を消し、ZOのライダーキックはJに直撃する。吹き飛び倒れ動かなくなるJ。
オーディンの意思を受けて転送されてくる、錫杖型の召喚機・ゴルトバイザー、
先端の鳥状の飾りの下の部分をスライドさせて、その中にアドベントカードを装填するオーディン。
『ソードベント』ゴルトフェニックスの翼の一部を模した黄金の剣・ゴルトセイバーの2刀流でZOに相対する。
瞬間移動でZOの真横に現れゴルトセイバーでZOを切りつけるオーディン。
オーディンの瞬間移動からの攻撃の前に成す術のないZOとJ。
265仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:00 ID:86Luy8M0

「なるほど、言うだけのことはあるな」ミカエルはそのオーディンの戦い振りを教会の壁にビジョンを投影して観戦していた。
「実体の無いオーディンだからこその能力だ」神崎士郎はオーディンを遠隔操作しながら言う。
その時、光球の中に囚われていた優衣が目を醒ます。
オーディンとZO・Jの戦いを見た優衣は、兄・神崎士郎に戦いを止めるように訴え続ける。
「お兄ちゃん、やめてっ!!もうこんなことはやめてっ!!」
光球の中から兄神崎士郎に涙ながらに訴え続ける優衣。
神崎士郎はその優衣の涙の訴えに段々集中力を維持できなくなってくる。
「何故だっ優衣!?何故、俺のすることを拒み続ける」
「俺はお前に生き続けて欲しいっ、ただそれだけなのにっ」
神崎士郎の脳波が大きな狂いを生じた瞬間であった。

オーディンはその神崎士郎の精神状態がもろに反映され、隙をつくっていた。
オーディンの様子がおかしいことを知ったZOはオーディンを羽交い絞めし、
そこに目覚めた満身創痍のJが今度はライダーキックを放つ。オーディンに直撃するJのライダーキック。
心乱れた神崎士郎の状態ではオーディンはその姿を維持できずなくなり、オーディンは消えて行く。

「なるほどな。これもまた遠隔操作故の弱点という訳か。」一部始終を黙って見ていたミカエルは言う。
「まあいいだろう。オーディンとやら能力もだいたいわかった。」
「これからが本当のはじまりだ。この世界の全生命と全ライダーを巻き込んだサバイバルゲームのな。」
そう言い不敵に笑うミカエル。
266仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:01 ID:86Luy8M0

オーディンとの戦いを終え、龍騎達の元へと合流するZOとJ。
20人のライダーの激闘の末、その数も減ったハイドラグーンの群れ。
この戦いもようやく先が見えてきたところであった。

その時放たれるゾルダのファイナルベント・エンドオブワールド。
マグナギガの全砲門を開いての集中砲火がハイドラグーンの群れを一気に消滅させる。
「助けに来たとかじゃなくて、とりあえずおいしいところだけもらっておこうかと思ってさ」
「契約モンスター強くするにはもってこいって感じもしたしさ」
相変わらずの食えない奴ぶりを発揮する北岡・ゾルダ。

「ここか?祭りの場所は」ライダー達が集結しているのを知り駆けつけた浅倉・王蛇。
「俺の邪魔をしてきた目玉の大きいライダーが勢揃いという訳か。いいぞぉ、全員俺がまとめてぶっ潰すっ!!」
今迄散々戦いの邪魔をされてきた王蛇にとっては別世界のライダーはイライラさせる存在以外の何者でもなかった。
王蛇は誰構わず近くにいたライダーに襲いかかる。ストロンガーは王蛇に蹴りを食らわし、王蛇の前に立ちはだかる。
「まずはお前からか?楽しみだなっ、ふははは」そう言いストロンガーに襲いかかる王蛇。

「へぇこれだけのライダーが揃うなんて凄いじゃん」そう言い現れる芝浦・ガイ。
「こんな時まで俺に手間かけさせるなよ」そう言うスーパー1に
「助けてもらったけどさぁ、敵ってことに変わりはないからね」とあっさり言ってのけるガイ。

「今回だってアマゾン達がいなかったら僕が英雄になれたと思うんだよね」
いきなりアマゾンを背後から襲う東條・タイガ。
267仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:02 ID:86Luy8M0

「あいつを倒すことが今の俺の最大の欲望なんだよ」龍騎の姿をコピーしてZXに襲いかかるベルデ。

「浅倉ぁっ!!」浅倉・王蛇の姿を見つけ姉の仇を討とうとする霧島・ファム。
「おいおいこんな時迄ジャジャ馬娘のお守をさせる気か?」「うるさいんだよっ!!おっさん!!」
ファムの行動を制止しようとするXライダー。

無言でいきなりRXに襲いかかかるリュウガ。

逃亡生活を送る須藤・シザースは遠方からその様子を眺めるだけであった。
負傷が癒えない手塚・ライアはその場に姿を現すことはなかった。
佐野・インペラーもまた危険には近づきたくというのがその心境であった。

ハイドラグーンの大群をすべて一掃したライダー達であったが、その前途はまだまだ波乱含みであった。

そして、闘いの約束をしていた真司・龍騎と蓮・ナイトは。
「約束通り生き残ったな、、、俺と闘うか?」「蓮っ、、、」
「お前との闘いはしばらくあずけておこう、、まずはこの世界を何とかしなくてはな、、
この状態では恵理が意識を取り戻しても、可哀想なだけだしな、、」
「ああ、、、そうだな。ミラーワールドと現実世界の境目がなくなって、
モンスターが現実世界に大量にあふれ出して来た。このままだとこの世界が滅びちゃうもんな、、」
「だがいつか約束は守ってもらうぞ、、」
「ああ、、それまでは何があっても死ぬなよ蓮」
「お前もな」
268仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:03 ID:86Luy8M0

それから数日後、神崎士郎はこの世界の13人のライダー達の前に現れて言う。
「お前達この世界のライダーと、別世界から来たライダー達は共存出来ない。闘えっ!!」
「別世界のライダーを倒でばそのライダーの能力を手に入れることが出来る。
別世界のライダーを倒した者は大きなアドバンテージを得ることになるだろう。
生残りたければ別世界のライダーを倒し、その能力を得ることだ。戦わなければ生き残れない。」

13人のそれぞれの胸に神崎士郎の言葉が何度も繰り返される。
「お前達この世界のライダーと、別世界から来たライダー達は共存出来ない。闘えっ!!」

こうして天使・ミカエルの企む、この世界の全人類、いや全生命を、
そして全ライダーを巻き込んだ熾烈まサバイバルゲームが本格的にはじまろうとしていた。


仮面ライダー Heat on!外伝 -Anoter 13riders-
1st Contact・完
2nd Survive へ続く
269仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:09 ID:N8Rh41a8

設定回って書いてて鬱になってくる、したがってペースも遅い。
食物連鎖とミラーワールドの設定辺りは拡大解釈です。
龍騎ライダーの制限を思い切って全部取っ払いました。
これで面白いシチュエーションがつくれるかなと。
その代わり龍騎らしさが無くなったと言われたら謝るしかありませんが(汗
270仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:11 ID:N8Rh41a8

ここから先は完全オリジナルになるのでちょっと予告です。
わかるようでわからない予告です(汗

2nd Survive(14〜26話)
別世界のライダー達とは共存出来ない、神崎士郎のその言葉に様々な想いを抱く13のライダー達。
13人のライダー達は天使・ミカエルが与えた新たな力、
強化カードを使い別世界のライダ−達の前に立ちはだかる。
それはわかり合えたかのように思えたインペラー・佐野、
戦いを止めようとするライア・手塚でさえその例外ではなかった。
そしてまさかの龍騎・真司までもが、1号ライダーこと本郷猛にその龍の牙を剥いて襲いかかる。
果たしてこのまま13人のライダ−達と別世界のライダーは殺し合うしかない運命なのか、
その心が再び通い合うことはないのか?
サバイブの力が別世界のライダー達を急襲する。
271仮面ライダー Heat on!外伝:03/02/09 05:12 ID:N8Rh41a8

3rd Battle(27〜39話)
滅び行く世界の中で、この世界を守るために傷つき尚戦い続ける別世界のライダー達。
その彼らのひたむきな姿はこの世界の13人のライダーの目にどのように映るのか。
わかりあえる者、わかりあえない者、それは希望とも絶望ともなって、
別世界のライダー達の前に容赦ない現実を突きつける。
そしてこの世界は滅亡に向かって加速して行く。

Final episode(40〜52話)
全人類を巻き込んだサバイバルゲームもいよいよ最終段階を迎えようとしていた。
天使・ミカエルが用意したファイナルステージで、
最後のひとりが決まる迄、無制限に闘い続けなければならないことを定められたライダー達。
その極限状態の中で、この世界のライダーをかばい、ひとりまたひとり消えて行く別世界のライダー達。
そして別世界のライダー最後のひとり1号ライダーは龍騎に最後の希望を託してこの世界から消えて行く。
そこで龍騎が、残されたこの世界ライダー達が、自ら決断した最後の選択とは。
果たして龍騎はこの世界の滅亡を止めることが出来るのか?
272名無しより愛をこめて:03/02/09 13:41 ID:APS3lA2z
Heat on!に劣らず外伝もすごい作品になってるな。
52話もあるとは先が楽しみじゃ。
273名無しより愛をこめて:03/02/09 16:56 ID:DvbIOTcN
>>Heat on!さん
なんか燃え上がりそうな展開になってきましたね。
1回だけの切り札って設定がいいですね。
これからも楽しみにしてますのでがんばってください。
274名無しより愛をこめて:03/02/09 21:44 ID:3UnsFsZo
>>Heat on!さん

1st Contact凄く燃えました。
次回作の2nd Surviveの方では
一号達と龍騎達が戦うみたいですね。
凄く個人的な事なんですが最後に出てきたオーディンとシャイニングアギトの対決なんか見て見たいです。
凄く楽しみにしています。
お忙しいと思いが頑張ってください。
275名無しより愛をこめて:03/02/09 22:18 ID:riOcd++b
オレはオーディンとバイオライダーの対決が見てみたい。
これならRXも存分に戦えることだろう。
276名無しより愛をこめて:03/02/11 01:12 ID:aVR+auq/
一応関連してみたいスレ。

 お前等!もっとすごい科学で語りませんか?
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1041873764/l50

277前スレの511:03/02/11 14:52 ID:LD9qcy4O
>>前スレの513
前スレがいっぱいになりそうなのでこっちに書きます。

こんないい話をどうも有難うございますm(..)m
なんか「デビルマン」の最終話を連想させる話ですね。

いやね、一体どっちが強いのかという疑問は、あの桜島でのWライダー見たときからの疑問でね。
二人とも外見も性能もほとんど同じ。まさに最強の矛と最強の盾の争い。
そうなると、その矛と盾を使いこなす人間の能力が重要になってくる。

そうすると、どう見てもIQ600(藁)というのが、ものを言う。
しかし、隼人だって、空手・柔道あわせて11段(あの若さで武道二桁いくっつーのも
相当に怖い)。しかも、本郷を倒せるとショッカーが見込んだ男がそう簡単に
やられるとも思えない。それに、対一号用に作られた二号の方には、
今まで本人が使わなかっただけで、最悪の場合でも相手と刺し違える事ができそうな
技か武器でも隠し持っているような気もするしで(まあ、これは脳内妄想だが)、
一体どっちが強いのか、これが見たくて見たくて。

だから、ブラックのとき、シャドウムーンにすごく期待したのですが、
これは外見が違うので、ちょっとがっかりしたんです。

いやー、ブラックをリアルで見たときからの、つまりは10年以上の鬱憤が晴れました。
278前スレ513:03/02/11 20:38 ID:QfD0SRQh
>>前スレ511さん
ありがとうございます。そこまで言っていただくと恐縮してしまいます。(汗

1号vs2号を考えた時に、お互い憎しみあって戦う事は想像したくなかったので
お互いを思いやるが故の戦いを考えたらこうなりました。
前スレも終わりそうなのでこっそり書いてみたのですが、511さんを始め多くの
方にレスを頂き、こんなことならもっと煮詰めて書けばよかったと反省しています。

>それに、対一号用に作られた二号の方には、
今まで本人が使わなかっただけで、最悪の場合でも相手と刺し違える事ができそうな
技か武器でも隠し持っているような気もするしで

この設定いいですね。この能力を隠し持つ一文字が苦悩しながら戦う様子なども
盛り込めたらもっと締まった話になったでしょうね。惜しいです。
どっちが強いかは自分も迷ったのですが、お互いの事を良く知る2人で最後に物を
言うのは頭脳かな?と思い初代の顔も立て1号にしました。
この話で行くとどちらでも結末は同じですけどね。

デビルマンはまったくもって救われ無い話ですけど、この話は考え様によっては
ハッピーエンドとも取れるので許してください。
わざわざ、ありがとうございました。
279名無しより愛をこめて:03/02/12 14:16 ID:Y/qkNeWb
age
280名無しより愛をこめて:03/02/13 14:41 ID:YNfPL536
龍騎の最終回はちょっと不満だったんでHeat on!さんが龍騎をどのように終わらしてくれるか期待。

281名無しより愛をこめて:03/02/14 00:48 ID:jPf3sb1N
さすがHeat on!さん ですなあ
熱い!熱すぎる!
実写化しないかなあ。

あと、重箱の隅をつつくようで悪いんだけど
>「ここは素直に助かったと言っておくか」はしゃぐ龍騎サイバイブとあくまでクールなナイトサバイブ。
龍騎を栽培してはいけません(w
282名無しより愛をこめて:03/02/16 00:13 ID:KvthfOGs
イカデビル?
283名無しより愛をこめて:03/02/17 17:42 ID:ss3/64ML
ブラックダミーとか飛岡ライダーなんかを出すと、
ライダーだけじゃなく石森クロスオーバーになると躊躇してみるテスト。
284名無しより愛をこめて:03/02/18 23:00 ID:f74+OrSe
a
285名無しより愛をこめて:03/02/19 00:19 ID:8vnnVErW
実は善悪まとめて全ての黒幕が島本版スカルマン…
286名無しより愛をこめて:03/02/19 00:26 ID:psiEgK6e
 すいません。スレ違いかも知れませんが、「絶望的な結末」で終わってしま
った感が否めない漫画版変身忍者嵐、仮面ライダー、人造人間キカイダー、
仮面ライダーBLACK、ロボット刑事K、の「主人公らのその後」
を小説で見てみたいと思うのですが、どうですか?

 できれば、彼らにはパワーアップしてもらって平成ライダーと競演し
て欲しい・・・。(KはジャンOーソン、キカイダーはメOルダー、
嵐は世界忍者ジラOヤ、の姿にパワーアップして欲しい)
287名無しより愛をこめて:03/02/19 01:52 ID:CFdpTDhB
>>286
本気と書いてマジでカンベンしてくれ
288名無しより愛をこめて:03/02/19 02:45 ID:Qmxch7Gn
>>286
だんだんスレ違ってくるかもしれないけど、正直、漏れはイナズマンに
出てきてRPGの二流悪役ボスみたいな台詞を吐くキカイダーもあまり
見たくなかった(笑
それはともかく、自分で書くぶんには多分誰も止めないから、がんがれ。
クレクレな期待はすまじ。
289286:03/02/19 14:27 ID:psiEgK6e
自分は文才ないのでやめときます(笑)返答、サンクスです。
290名無しより愛をこめて:03/02/22 02:36 ID:lRAcqJPA
a
291名無しより愛をこめて:03/02/22 22:32 ID:EZeHlhMm
仮面と力 15話「2号対ショッカー」

アンノウン出現の知らせを聞き、現場へと向かったクウガと2号
しかし、アンノウンは既にアギトによって倒されていた、心配が空振りし、帰ろうとする二人
その時ショッカーの戦闘員達が二人に襲い掛かった
が、二人は難無くこれらを撃破する、その時BTC2000の無線が鳴った
2号「こちら一文字と五代、どうした?」
無線「・・・・イイイィ・・」
無線の相手が小沢だと思っていた二人は、無線から流れる奇怪な声に驚いた
2号「お・・お前は」
無線「イイ・・仮面ライダー2号と未確認生命体4号・・だぁな?」
2号「そうだが・・お前は誰だ?」
カニバブラー「俺はショッカーのカニバブラー・・貴様等を地獄へ送る者だぁ・・」
2号「ショッカー!?」 戦慄が走る
クウガ「・・お前がそこにいるってことは、小沢さんは!?」
カニ「キキ・・・無事だ安心しろ、もっとも貴様等の行動しだいでは無事では済まんがなぁ」
2号「くっ・・・何が目的だ?」
ギリッ 激しい憤りに歯を食いしばり拳を握る
そんな二人をまるで嘲笑うかのようにカニバブラーが挑発的に話す
カニ「イイイッそう焦るな・・・とりあえず貴様等はそこに居ろ・・絶対に動くな、それだけで良い」
2号「・・・わかった」 ブツッ 無線が切れた
クウガ「一文字さん・・・・・」
2号「今は・・・言うとおりにした方がいいだろ」
クウガ「そうですね・・・」
ジャリッ 後ろから砂の音が聞こえた、二人はその方向に身を向ける
二人の目に映った光景、何が起こったのか理解できなかった
戦闘員「アア・・ウウ゛」
倒したはずの戦闘員達が全て復活しているのである
その身体にはさっきの戦いで受けた傷は痕すら残っていない
戦闘員「アアァァァァ!!!」
事を理解する前に戦闘員達が動く、二人は身構えた
292名無しより愛をこめて:03/02/22 22:34 ID:EZeHlhMm
一般の道から遥か離れた林道をGトレーラーが疾走している
そのにカニバブラーと戦闘員達はいた
足元には眼と口をテープのような物で塞がれ、身体を縛られたた小沢澄子と
目を回し気絶している尾室博隆が座っている
カニ「目的地まではどれ位だぁ?」
戦闘員「はっ!あと20分位です!」
尋ねるカニバブラーに、戦闘員が軍人のように直立し、答えた
その足元で小沢が身体を縛られながらも必死に暴れる
小沢「んん〜っ!!んんんっ!!」
それを見てチッと舌打ちをするとカニバブラーは自らのハサミで小沢の首に触れた
眼は血走り、口から涎が流れている
カニ「ガチャガチャ五月蝿い雌豚がぁぁっ!!殺すぞぉ?!」
狂うカニバブラーを戦闘員が制止する
戦闘員「カニバブラー様、この者を殺すのは作戦違反です」
カニ「グッ!・・・解かっている・・だが我々に必要なのはこの者の脳・・・
   ならば身体は必要あるまい?」
戦闘員「・・・・それならば」
小沢「んんっ!!」 ビリビリビリッ ハサミが上着を引き裂く、顔が笑顔に歪む
カニ「ヒヒイイイッ!?」
キキィィィィィッ!! ハサミが首を切り裂く寸前Gトレーラーが急に止まった
カニ「ウォオァァァァァァァァァッ!!!!!」 
楽しい遊びを中断された怒りでカニバブラーが吠える
カニ「何事ダアッ!!!」
その問いに答える声は無かった、カニバブラーと2体の戦闘員は
Gトレーラーの扉を開き外へ出た
カニ「・・・・・・・・・・・・・」
3人が辺りを見回す、その時ヒュゥゥゥと風を切る音が遥か上空から響く
戦闘員「あっ、あれは!!」
293名無しより愛をこめて:03/02/22 22:35 ID:EZeHlhMm
音の正体・・・それは空気を切り裂きながら落下する戦闘員だった、姿を確認してから約3秒後
ドチャッと言う音と共に身体が地面に叩きつけられ、肉と血とパーツが周辺に飛び散る
だが、彼に驚く暇は与えられなかった ポタ・・ポタ・・次にその赤い身体に紅い雨が降りかかる
紅い雨が何なのか最初は解からなかった、その時足元に何か丸いものが2つ転がってきた
それを見た瞬間、カニバブラーは紅い雨の正体を悟った
カニ「ア゛・・・・・アァ・・」
足元に転がってきたのは、カニバブラーの後ろに立っていた戦闘員達の首
上から降ってきた紅い雨は、首を無くした戦闘員から噴出す大量の血
カニ「ギャァァァァァァ!!!」
絶叫するカニバブラー、歪む顔に拳が炸裂した、その身体が衝撃で転がる
カニ「グッ・・・グギ・・ギザマァァ・・・・・何故ココニィッ!?」
その視線の先には、飛蝗のような顔に風車のついたベルト一文字隼人、仮面ライダー2号がいた
2号「・・・・・・・・・・・・」
無言、一言も喋る事も無く2号は構えた、しかしカ二バブラーは動じる事も無く
体を大の字に開き目を閉じた
2号「憤ッ!」
シュンッ 2号の姿が視界から消える、そして次の瞬間
カニバブラーの体に機関銃のような攻撃が襲いかかった
拳!蹴!!もはやその身体に打たれていない場所は無い
数秒間に及ぶ攻撃が終る、しかしカニバブラーにダメージは皆無だった
2号「チッ・・・・・・・参ったな・・・」
カニ「・・・・・・溶ケテ消エテモラウゾ」 スウッっとカニバブラーが息を吸い込んだ
ブクブクブク カニバブラーの口から泡が吐き出された
その泡の一つが2号の腕に触れる、すると腕の表面がジュッという音を立てて溶けた
幸い傷は浅く、致命傷には至らなかった
2号「クッ!」
だが2号の状況はいつの間にか絶望的となっていた
辺りを見回しても見えるのは 泡 泡 泡 2号は泡の結界に包まれていた
294名無しより愛をこめて:03/02/22 22:37 ID:EZeHlhMm
カニ「シカシ・・・貴様モ・・ヒドイ奴ダナァ」 右から声が聞こえる
カニ「アレダケノ数ヲ4号一人二マカセタノカァ?」 上 右 左 あらゆる方向から声が聞こえる
カニ「ワカッテイルンダロ?アイツラガドンナナノカ」
2号「・・・・・・さあな」
カニ「イイイッ、ナラオシエテヤル、アイツラハ我々ノ新型デ再生機能ツキダ・・・」
2号「ッ!」 カニバブラーのハサミが2号を切る
カニ「ツマリ・・・再生不可能ニナルマデ砕カヌカギリ何度デモ立チ上ガル」
2号「・・・・・・・・・・」2号が沈黙する
カニ「ククッ、ドウシタァ?覚悟ヲ決メタカァ?」
2号「ああ決めたさ・・・貴様を殺す覚悟がなぁ!!」
カニ「ナニッ?!」 2号の風車が高速で回転する
2号「・・・・・・・タイフーン・・逆回転・・・」 そう言うと2号はその場でコマの様に回転した
そしてベルトの風車から竜巻が発生し、泡の結界とカニバブラーを吹き飛ばした
カニ「ナッ、ナニィィィィィィ?!!??!」 竜巻はほんの2.3秒で止んだ
だが結界を破壊するには充分だった、倒れるカニバブラーに2号が近づく
2号「かなりエネルギーをロスした・・・悪いが一撃で決めさせてもらう」
カニ「キ・・・ヒヒ・・オレニ貴様ノ攻撃ハ効カン・・・」 ふら付きながらも立ち上がる
そのカニバブラーに向かって2号は拳を振り上げた、ベルトのタイフーンが回転し
身体のラインを通って拳にエネルギーが集中する
ラインと拳が燦然と輝き、オーラのようなものを纏っている、そして咆哮と共に拳が放たれた
2号「ライダァァ・・パァァァァァァンチ!!!!!」 
その拳は直撃と同時に纏っていたオーラを爆発させ、胸部を砕き身体を吹き飛ばした
傷口から血を噴出し、倒れ込むカニバブラーに2号が近寄る
カニ「ガァァァァ・・何故ダ?・・・データ上デハ貴様ノ身体能力デハ・・」
2号「・・・俺のライダーパンチは只の打撃ではない・・・」 拳が小刻みに震えている
2号「俺の中の全エネルギーは俺の拳に集中され・・魂によって一気に放たれる・・・」
全身から光を発しながら異形の身体が一文字隼人に戻る
一文字「その一撃は・・・俺の身体能力を凌駕し、状況しだいでは無限大の威力をもつ」
カニ「グ・・・ガガ」 話を聞き終える前にカニバブラーの身体は溶け。跡形も無くなった
295名無しより愛をこめて:03/02/22 22:38 ID:EZeHlhMm
それを見て一文字はGトレーラーに向った
小沢を縛っているロープを外し顔と眼に張り付くテープをはがす
2号「無事か?」2号の問いかけに目と口の周りを真っ赤にしながら小沢が答える
小沢「ええ・・助かったわ、ありがとう」 一つの戦いに決着がつき、束の間の安ぎが戻った

続く
296名無しより愛をこめて:03/02/22 23:10 ID:qnO/X8YO
>>仮面と力さん
相変わらずのスプラッター具合いで(w
一瞬、エロモードに突入か?と思ってドキドキしちゃいました。
ライダーパンチはファイズパンチを思えばいいのですか?
久々の投稿オツでした。
29710代特撮ファン:03/02/23 12:11 ID:2D1SsjyY
劇場版龍騎のラストでハイドラグーンの大群に立ち向かった龍騎SとナイトS
そんな2人のピンチにビルの屋上から18人のライダー(1号〜ギルス)が現れるという話は?
ついでに吾郎の変身したゾルダも参戦
298名無しより愛をこめて:03/02/23 18:19 ID:4UNL+wd/
>>296
返信サンクスです
>ライダーパンチはファイズパンチを
はい、そのイメージでお願いします

あとちょっと質問したいのですが
オリジナルの技を出したいのですが宜しいでしょうか?
299名無しより愛をこめて:03/02/23 22:30 ID:RRJZyJ86
どうぞバンバン出しちゃってください。
その方が作者さん達の個性が出ると思います。
300( ● ´ ー ` ● ) ◆JMX.ChiNKo :03/02/24 00:45 ID:Ujnqp58X
300
301( ● ´ ー ` ● ) ◆JMX.ChiNKo :03/02/24 00:44 ID:Ujnqp58X
300
302名無しより愛をこめて:03/02/24 09:15 ID:Jxkh8YI/
>>300-301
何事ッッッ!?
303名無しより愛をこめて:03/02/25 22:48 ID:San+wNJV
仮面と力さんは独特の描写をかきますなぁ。
好きな映画とかはホラー系が好きなのかな?

>297
ちょっと違うけど龍騎SSスレににた様なのあるよ。
どっかにリンクがあるから捜してみて。
304名無しより愛をこめて:03/02/26 23:09 ID:CMmOPHDv
>298
オリジナル技って2号のですか?それともクウガ?
305名無しより愛をこめて:03/02/27 17:10 ID:IjsitXPf
>>303
いや〜どちらかといえばホラーは少々苦手です
>>304
今の所1号〜AGITΩまでのライダーに出したいな〜と思ってます
306304:03/02/27 21:50 ID:C0r5BZO1
じゃあ他のライダーも出るんですね。
オリジナル技を楽しみにしてます。
307名無しより愛をこめて:03/03/01 10:16 ID:1z+gR7RG
a
308名無しより愛をこめて:03/03/02 00:55 ID:d0TowPVz
上げベント
309名無しより愛をこめて:03/03/02 16:44 ID:nS/VVcZN
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
平成ライダーに昭和ライダーが出る話を考えよう!
http://tv3.2ch.net/sfx/kako/1033/10335/1033545802.html

遂にHTML化!!このスレのルーツが分かる!!
仮面と力、仮面の系譜、仮面戦記~Angel in the MIRROR
てれびさん、アギト&ハリケン、ライダージェネレーション
THE OTHER WORLD他、多数掲載!!
310名無しより愛をこめて:03/03/02 22:04 ID:vGXdzEI4
>>309
サンクス!!凄くおもろい!!
他のオリジナル仮面ライダー主役のSSも読んでみたい…

311名無しより愛をこめて:03/03/03 14:21 ID:vkIjENfg
上げ
312名無しより愛をこめて:03/03/03 21:37 ID:r+NgHHnM
最近盛り上がらんな
313名無しより愛をこめて:03/03/03 22:18 ID:nRpv4UVw
まぁ、まったりと新作、続編を待ちましょうよ。
314名無しより愛をこめて:03/03/04 00:00 ID:3YaUwzj5
以前のスレを見たんですけど続編が無い作品とか、途中で
終わっている作品とかあるじゃないですか?そういう作品ですけど、
それらの作者の方がかまわないというなら、その希望者が続編を自分なりに
発想して書くというのは駄目でしょうか?
315名無しより愛をこめて:03/03/04 00:07 ID:eaBGnmsp
すげー下手レナ文章だけど龍騎の外伝やっとる…オリジナルライダーも絡ませながら…
暇潰しに見ては?
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi?bbs=ikkoku&key=1040630143
316名無しより愛をこめて:03/03/04 00:42 ID:njNiJ8sS
>>314
まぁ作者が良いと言うならいんじゃないの。
でも、どうやって作者に了解をとるの?
途中で投げた作者がこのスレを見てるか分からないし、見ていても返事をしにくいと思う。
スレが停滞してるし、やりようによっては面白いかもしれんけど。
で、何の続編が書きたいの?
317314:03/03/04 01:04 ID:Wx1BB9xK
特には無いのですが、ただアイデアを書いただけです。
スマソ。
318名無しより愛をこめて:03/03/04 17:52 ID:1KJzKTuu
仮面と力 15話「死の安らぎ」

2号がカニバブラー達と闘っている頃、空我と戦闘員達の戦いが行われていた
17対1、状況は五分と五分、いや空我のほうが若干不利だった
その理由は戦闘員に使われている謎の新技術ためである
いくら攻撃を当てても、いくら傷を作っても
再生不可能にならぬ限り、その身体は何度でも再生する
体力的に空我は追い詰められていた
それでも空我の戦闘力ならば戦闘員達を破壊し、全滅させる事も可能である
しかし・・・空我にはそれができなかった
最も嫌う暴力、それを最大限に使い相手を破壊する
それだけは絶対にもう嫌だ・・・その優しさが、戦いの障害となった
戦闘員「ガァァァァァ!!!」 だが彼らにそんな事はどうでも良い
相手を破壊する、その命令に戦闘員は動く
そして一本のナイフが空我の赤い身体を切った
空我「うああっ!!」 ブシュゥッ 脇腹から血が流れる
そして、他の戦闘員も次々と空我の身体を電磁ナイフで切り裂いていった
全身から流れる血が水溜りを作る、赤い身体が自らの血で作られた水溜りに落ちた
空我「(・・・・もう・・ダメ・・・だ・・・・・)」 意識が遠のく
もう終った・・・そう思った時、空我は自分の体に何か水滴がつくのを感じた
空我「・・こ・・・・・これ・・は・・?」 全身を血の紅に染めながら空我は立ち上がる
そしてその目に映ったもの、それは涙を流しながら泣く戦闘員達だった
戦闘員「ヴ・・ア゛・・・ァァ」 
ショッカーの新技術は、戦闘員の身体には負荷が大きすぎるのだ
その為、顔は苦痛に歪み、口からは涎が流れ、眼からは涙が河の様に流れる
精神は発狂寸前だった、しかし戦闘員達は命令どおり空我に襲いかかる
その行為は、更なる苦痛を自分自身に与えた
空我「・・・・・もういい・・もういいっ!!!」
哀れな姿を見て、空我の中の何かが切れた、迫る戦闘員達を紅い目が睨む
空我「うおぁあぁぁぁあああああああ!!!!!」
怒りと哀しみの叫びを上げ、空我の拳が灼熱の炎に包まれた
そして炎の拳が、一体の戦闘員の顔をブン殴った
319名無しより愛をこめて:03/03/04 17:54 ID:1KJzKTuu
戦闘員「!!!」 肉の切れる音と骨の潰れる音と共に顔が280度回転する
空我「おああぁああああああああああ!!!!!」
炎の拳が次々と叩き込まれ、身体を貫通する
あっと言う間に戦闘員の身体はボロ屑と化した
しかし、顔はその身体とは対照的に、安らかな顔だった
戦闘員「・・・・・・ア゛・・アァ・・・」
まるで安らぐような言葉を漏らし、戦闘員の身体は爆発消滅した
空我「ハアアアアアア!!!」 爆炎の中から、金と紫の空我が飛びした
両手にはライジングタイタンソードが二つ握られている
斬!斬!!斬!!!二つの剣は紫電となって5体の戦闘員を斬り裂く
戦闘員「ア・・ガガァ・・・・・・」 
斬られた戦闘員達は、バラバラになってもまだ生きている
それを見て、空我は少し後退するとライジングタイタンソードを十字に交差させた
剣が激しくスパークし放電する、次の瞬間、空我は剣を地面に突き刺した
空我「おりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 
大地が震え、交差した剣から雷が放たれた
その雷は、地面を砕きながら戦闘員達に向かって走る
戦闘員「!!!!!!!!!!!!!」
衝撃と雷で、バラバラに斬られた5体の戦闘員と、他の3体の戦闘員が数瞬で消滅した
空我「・・・・・・・・・」 10秒後、雷と地震と轟音が止んだ
そこには長さは約20m、幅は人が一人入れるくらい、深さは約2mの地割れがあった
空我「・・・・・・・・・・・・・・・・」
雷の一撃によって大きく斬り裂かれた地面の横を空我は歩く
その姿は戦士をと言うよりも、まるで魔人のようだった
空我「残り・・・8体!!」 空我が走った、その身体があっと言う間に金の青の空我に変わる
走ってくる空我に向かって、戦闘員達が跳びかかった
距離が50cmまで近づく、20・・10・・距離が零距離になった
8つの刃が空我を襲う、だがその青い身体は、残像を残して音も無く8体の視界から消えた
320名無しより愛をこめて:03/03/04 17:59 ID:1KJzKTuu
戦闘員「ギ・・・・・・ギギ?」 驚く戦闘員、その後ろに空我は回り込んでいた
空我「・・・・・・・・」 無言のまま、空我は手を目の前にかざす
すると、その手から雷をまとう水が流れた
その水は棒状になり、ライジングドラゴンロッドを形成した
戦闘員「ギィイィィィィッ!!!」 
戦闘員達は自分達の後ろに立つ空我に気付き、再び襲いかかる
しかし、8つの刃は青い身体を傷付けず、そのまますり抜けた
それでも戦闘員達は空我を円状に囲み、何度も何度も切り裂こうとした
空我はその攻撃を、身体を反らしたり、一歩だけ横に動いたり
身体を半回転したりして、全て避けた
その姿はまるで静水のようだった、相手の攻撃を全て捉え、受け流す
いくら攻撃しても、その動きは乱れる事はなく、静か
だが次の瞬間、空我はドラゴンロッドを右脇に挟むように構え、腰を深く落とした
そして静水は流水に・・いや龍水に変わった
空我「ハァァァッ!!!」
キンッと空気を切る音と共に、空我は超高速で動いた
青い姿は、あまりの速さに青い閃光のよう見える
そして青い閃光は、周りを囲む戦闘員達に斬りかかった
ライジングドラゴンロッドの刃が金色の光の線になり、戦闘員達の身体を通る
約2秒、殆ど音を立てず、あまりにも短い攻撃が終った
あまりの速さに、空我自身、自分がどうやって相手を斬ったか余り覚えていない
覚える必要も無いのだが・・・
そして次の瞬間、7体の戦闘員達の体は、握り拳くらいの大きさに斬り刻まれた
大量の血液と肉と機械がその場にぶちまけられる、あたり一面が地の池へと変わった
戦闘員「ギィィ!!」 無言で立つ空我に最後の一人が斬りかかった
だが、ナイフはまたも空我を斬る事は無かった
321名無しより愛をこめて:03/03/04 18:05 ID:1KJzKTuu
残像を残し消える空我、戸惑いながら戦闘員は辺りを見回す
その時、戦闘員の顔の横から手がスッと伸び、顔を掴んだ
戦闘員「ギギギィッ!!!」 突然の出来事に驚く戦闘員
それを、何かが背中から腹部に向かって突き刺さり、貫通した
戦闘員は、恐る恐る自分の腹部を見つめた、そこから二つの金の刃が伸びている
次の瞬間、腹部は木っ端微塵に吹き飛び、戦闘員の身体は二つに分かれた
下半身はその場に倒れ、上半身は地面に落ちた
戦闘員「ガ・・・」 薄れ行く意識の中で、戦闘員の目は金と緑の空我を見た
空我「・・・・・・」 無言のまま、死にかけの戦闘員に近づく空我
そして目の前にまで近寄った時、空我はいきなり上空へと跳躍した
空我「・・・・・・・・・・」 跳躍しながらシャフトを引き、ライジングペガサスの狙いを定める
ボウガンにエネルギーが集中し、レールとレールの間に雷と緑の風が走った
二つのレールに緑の風が蛇のように絡みつき、稲妻は風の中を走っている
空我「クッ・・・・・オオッ」 凄まじいエネルギーにボウガンの照準がぶれた
空我「今だっ!!」  次の瞬間、照準が合った一瞬を狙って、空我はトリガーを引いた
すると、ボウガンからは光弾ではなく、強力な光線が発射された
その光線は一瞬にして地面を直撃した、その瞬間、爆音と閃光が全てを包んだ
地面が砕け、爆風によって巻き上げられる
戦闘員「ギッ・・・ギギッ!!」 最後の一人は光によって跡形も無く消滅した
そして地面には、直径約10メートルのクレーターがあった
空我「クッ・・・・・・・ハァッ・・ハァ・・・」 肩で息をしながら、空我の足は大地を踏みしめた
空我「・・・・・・・・・・・・これで・・・」 赤い瞳が空を見つめた、青く澄んだ空が広がっている
空我「これで・・・・・よかったんだね・・・・これで・・・・」 
変身が解け、その姿は五代に戻る、瞳から涙が流れていた
その時、気のせいなのだろうか・・・風にのって声が聞こえてきた
「アリガトウ」と言う声が・・・

続く
322名無しより愛をこめて:03/03/04 22:39 ID:aGaKh7Xz
なかなか燃える戦闘シーンですた。
323名無しより愛をこめて:03/03/04 23:01 ID:t/7+dFxr
「クウガ」ではなく「空我」と言うところがまた(・∀・)イイ!!

何より戦い終わって涙を流す雄介が凄くカココ(・∀・)イイ!!
続編がんがんれ!
324名無しより愛をこめて:03/03/05 00:58 ID:5Bll0PqB
「ベルトをよこせ!」

そういって香川教授の前に現れたのは死んだはずの須藤刑事だった!
波乱の展開が幕を明ける!
325名無しより愛をこめて:03/03/05 22:02 ID:Oy5cgjAf
>仮面と力さん
このスレで最初に連載をスタートして今も頑張ってますね。
クウガの戦闘描写がカッコイイです。実写で見てみたいくらい。
続きも頑張ってください。

>324はネタ振りですか?
326たのしいななしえん:03/03/07 01:32 ID:9dxhUJto
>>324 よし、ぼくがつづきをかいてみよう!

かがわ「へんしん」
あきれたかおで かがわきょうじゅが おるたなてぃぶに へんしんしたぞ
すどう「ふっふっふ」
へんしんできないはずの すどうが わらっているぞ きでも ふれたのか?
すどう「へんしん!」
あたらしい かーどでっきを なぜか すどうは もっているぞ!
なんと かんざきしろうに けいさつの じょうほうを よこながしして あたらしく もらったんだ
そして しざーすよりも もっときょうりょくな らいだーに なった
327たのしいななしえん:03/03/07 01:33 ID:9dxhUJto
がしーん ばきっ どーん
ごかくの しょうぶだ
「あくせるべんと」
おるたなてぃぶは ものすごいすぴーどで しざーすに おそいかかったぞ!
すどう「すぴーどいはんですよ」
なんと、しざーすは おるたなてぃぶを たいほ してしまったぞ!
おるたなてぃぶは へんしんべるとと さいころーぐを ぼっしゅうされたぞ
なにをたくらんでいるんだ?
すどう「へへっゆかいだぜ」
さとる「なんてやつだ!」

つづかない。____________________________________________________________

らいだーでーた
かめんらいだーしざーす「いきのこる」

かんざきしろうが あたらしくよういした すーぱーぼるきゃんさーと けいやくし、
さらに かんざきしろうの わたした 「いきのこる」 かーどで さらにつよくなった
おーでぃんのつぎに つよい らいだーだ!
(「いきのこる」っていうのは えいごで 「さばいぶ」って いみだぞ!)

☆すとらいくべんと しざーすばんのうばさみ(AP 3000)
 何でもきっちゃうぞ!さかな なんかも ほねごと まっぷたつだ!
 りょうり、うえき、いけばな、ぎろちん なんでもこいの べんりなはさみだ!

☆がーどべんと しざーすさいきょうたて(AP 4000)
 あさくらのきっくも たえられるようになった つよーい たてだ!
 なんと まないたにも なる!

☆ふぁいなるべんと ???(AP ???)
 まだ よくわかってないんだ。よろしくね
328名無しより愛をこめて:03/03/07 02:47 ID:jxCdZ6WV
>たのしいななしえん君?
頼むからヒラガナで書くなw
329名無しより愛をこめて:03/03/07 15:21 ID:V7zZfDnp
330名無しより愛をこめて:03/03/08 01:04 ID:sualoEca
 未完に終わった作品の続編を書きたいという人はいないですか?
331名無しより愛をこめて:03/03/08 10:17 ID:hML54bGs
何故――?

彼等が戦わねばならないというのか―――?

同じ“仮面の宿命”の元に生まれた者同士が、
これほどまでに死力を尽くして傷つけあわねばならないのか―――――?

胸の張り裂けるような思いと共に、青年は栗色の長髪を振り乱して叫んだ。
「止めろよ!止めてくれよライダー同士の戦いなんか!!…もう、たくさんだよ……」
戦場に響き渡る悲痛な叫びに、二人の仮面の男は驚き、
互いに攻撃の手を止め青年に開き直った。

「何故…その名を……!?」
淡い緑の、飛蝗を模したメカニカルな仮面の上からでも分かる、
明らかな動揺と共に“仮面ライダー1号”とかつて呼ばれた男は疑問を口にする。

「城戸君…?」
同じく、彼と対峙する金色〔こんじき〕の鎧を纏った
神威の戦士“アギト”もまた呆気に取られた様子で青年を見つめた。

二人の戦士が、揃ってその赤い複眼の眼差しを青年へと向ける。
しかし、突然その脳裏に浮かんだ奇妙な単語に
一番驚いていたのは…他ならぬ言った本人であった。

(え?俺、今なんて…“ライダー”って……そう言ったのか…??)
頭を抑えながら、恐慌する頭を何とか整理しようと務める。
こんな事は初めてだった。
332名無しより愛をこめて:03/03/08 10:18 ID:hML54bGs
人が、前世の記憶を等しく持つというのなら――――

この青年に起こったのは正にそれであった。
彼が、繰り返された時の中で、何を経験し、
また、何を成したかが分かるのは――

まだ少し、先の話である。


とりあえずの序章です。
333名無しより愛をこめて:03/03/08 13:07 ID:u7wBiYwi
>>331
おもしろそうなんで続きがんばって
334名無しより愛をこめて:03/03/08 18:32 ID:+IrvXcCu
パート1に書いた小説の続き書こうかな・・・
HTML化したことだし
335名無しより愛をこめて:03/03/08 18:35 ID:jE1va8mv
「スピード違反ですよ」で激しくワラタ
アリガd
336白い青年 ◆ev9DCO8ZVA :03/03/08 20:50 ID:KvaKlmbx
こんばんは『ライダージェネレーション』作者の白い青年です。
個人的都合により、連載を中断していましたが、近日中に再開します。

文才の無い未熟者の作品の為、皆様には色々とご迷惑をおかけしますが、
これからもよろしくお願いしますm(__)m
337名無しより愛をこめて:03/03/08 21:15 ID:2LHhuotI
>>336
期待してます。頑張れ!!
338名無しより愛をこめて:03/03/09 00:12 ID:onFKCfht
ライダージェネレーションが帰ってくるぞ!
記念age
339415inおやっさんスレ:03/03/11 22:16 ID:5y9gxMXI
お邪魔させていただきます。

おやっさん(中屋敷鉄也)に2000の技が!!
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1010452359/

上のスレで、『仮面ライダーSPIRITS オリジナルエピソード』を連載させてもらっていたものです。

実は現在スレの容量がのこり少なくなっていて、
連載を続けることが困難な状態なのですが、
もしよろしければ、こちらで続きを書かせてもらってもかまわないでしょうか。

不出来な作品といえど、
やっぱりせめてきっちり完結させてやりたいと思いますので……。
よろしくお願いします。
340名無しより愛をこめて:03/03/11 22:55 ID:RXWU+xHa
ん?次スレ立てればいいんじゃないの?
まぁこのスレでもかまわんと思うけど。
341名無しより愛をこめて:03/03/11 23:52 ID:/CbHcyT3
このスレでいいんでないか
342岩のような瓦斯:03/03/12 01:27 ID:7sA7Brc+
>339
ええと、同じスレで『仮面ライダー外伝『Cross Over the Masked Riders』』と言うものをかかせてもらってます。

341様、こちらでかいてよいのであれば、御邪魔させて頂きます。
343名無しより愛をこめて:03/03/12 03:37 ID:1UCLONmd
よいんじゃないですか。先発のおやっさんスレから合流して
もらえるってのも、ある意味ありがたいことだし。
(あと「おやっさん…」で次スレ立てるのも判りづらそう/笑)

乗り入れの時に「前回までのあらすじ」きぼん。
344名無しより愛をこめて:03/03/12 14:40 ID:576HrInL
>>339
好きにやってよ。
断る必要なんかなし。
期待してます。
345名無しより愛をこめて:03/03/12 16:34 ID:5Otu7LWL
>>328
楽しい幼稚園のパクリじゃないか?
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/8853/tanoyo01.jpg
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/8853/tanoyo02.jpg
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/8853/tanoyo03.jpg
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/8853/tanoyo04.jpg

>>343
確かに、いきなり続けられるとここの住人としても分けがわからんので。
346名無しより愛をこめて:03/03/13 00:09 ID:Kpx1H24V
仮面ライダーと他の特撮(戦隊シリーズ、宇宙刑事、
人造人間シリーズ)などの競演話を書いてみたい方は
居られませぬか?
347415 in おやっさんスレ:03/03/13 00:38 ID:FWbqXn3/
みなさん、快く受け入れてくださって、ありがとうございます。

次スレを建ててもよかったんですが、
話の内容を考えて、こちらで書かせてもらったほうが適当かと思いまして。
それと343さんの言うように、スレタイトルをどうするかという問題もあります。(笑)

とりあえず、私の話は第十三話からの連載となります。
近日中にアップさせていただきますので、そのときはよろしくおつきあい願います。
またそのときに、前回までのあらすじを簡単にまとめて一緒に載せるつもりですので、
そちらとあわせてお楽しみください。
もしお暇がありましたら、おやっさんスレのほうも覗いていただけると幸いです。

それではあらためて、よろしくお願いします。
348名無しより愛をこめて:03/03/13 02:54 ID:TWdH0Prb
>>346
特撮キャラ総出演!スレッド向けなんだろうけど。
あそこは完全にリレー小説化していまったからな。

>>342氏が他作品とのクロスオーバーもので既に進めているので、
やむを得ないところか。

まぁ、個人が最後まで書き遂げられるんなら文句は無いよ。
349346:03/03/14 03:41 ID:lUDKIg2p
 >>348
 うむむ、自分にはとてもじゃないけど書けそうにもないです。
戦隊シリーズと仮面ライダーとの競演話を見てみたいのですが・・。
350名無しより愛をこめて:03/03/14 21:56 ID:h75j29Vh
>>345
いまさらですが 北岡の「みんなよけろ」ってのは どうかと思いマフ
そんな配慮が実際の北岡にあったとしたら、毒っけの抜けた、個性のないキャラに
終わってたんでしょうね
351名無しより愛をこめて:03/03/17 23:27 ID:Sw4KOjhP
a
352名無しより愛をこめて:03/03/18 12:22 ID:yruWpafH
g
353名無しより愛をこめて:03/03/18 12:44 ID:coGBOojN
仮面と力 16話「アマゾン」

ある日、一文字隼人と立花籐兵衛はアミーゴで
コーヒーを飲みながらくつろいでいた
そのころ、五代雄介は榎田にあう為に警察に向かっていた
挨拶も含め、聞きたい事があったからだ
束の間の平和、しかし、時計の針が12時を指した頃、事件はおきた
一文字「・・・おやっさん・・倉庫から何か聞こえませんか?」
立花「へ?・・いや別に?」 改造人間である一文字の聴覚は
常人とは比べ物にならないほど研ぎ澄まされている
その一文字の聴覚は、倉庫からなにか物音を感じた
一文字「ちょっと見てきます」 立花「おお、頼む」
立花はズボンのポケットから鍵を取り出し一文字に渡した
鍵を受け取り、一文字は席を立ち、カウンターに入った
コーヒーカップなどが飾られている棚の横に、「倉庫」と書かれた扉がある
一文字は、渡された鍵を、丸いドアノブの真ん中にある鍵穴に差し込み
右に90度回した、ガチャンという音を立て鍵が外れる
ギィ〜ッと金属のドアが開き、暗い部屋に光が差し込んだ
倉庫の中には、大小不揃いのダンボール箱が収納された
大きい金属の棚が等間隔に三つ並べてある
一文字「ん?」 その時、一文字が異変に気付いた
開かれたダンボール箱、その中でも食料が詰められた箱だけが開かれ
中に有るはずの食料がなくなっている
そして床には、箱の中に入っていた果物の芯や、菓子の袋が散乱している
一文字「・・・・・・・」 扉を閉め、暗い部屋の中を見回しながら歩く
まるで獣のように鋭い、謎の気配が部屋の中にただよっている
354名無しより愛をこめて:03/03/18 12:46 ID:coGBOojN
一文字(どこだ・・・・・横?・・・・・横か!?)
2列目と3列目の棚の間に差し掛かったとき、一文字の足が止まった
横・・・この棚の向こうに誰かいる・・・ドクン ドクン ドクン 心臓の音が大きくなる
姿を確認してはいないが、一文字にに冷たい緊張が走る
一文字(・・・ッ!・・・どうする・・・・・) 下手に動けば、隙を見て逃げられる
どうすれば良いのか一瞬迷った、しかし次の瞬間、その一瞬を突いて影が動いた
一文字「あっ!!!」 ???「!!!」 影は扉の方に向かって走った
それを止めようと、一文字は影に向かって飛びかかった
一文字「うおぉぉぉぉお!!!」 一文字の手が影を掴んだとき
影は一文字の顔に向かって拳を放った
???「ガァァァ!!!」 一文字「ナニッ!??!」
拳は右頬にえぐる様に炸裂し、一文字の視界を震わせた
一文字(・・・バカなッ・・・・・これが常人の拳か?) 
顔を左右に2.3回振って意識を保ち、一文字は影の横腹に前蹴りを叩き込んだ
???「ガハァッ!!!」 その衝撃で影は吹っ飛び、壁に向かって衝突した
ドォォォンという音が部屋に響く、その音に驚いて立花が入ってきた
立花「どっ、どうしたぁ?隼人ぉ?!!」 目の前に闇が広がり、何も見えない
カチッと立花はドアの横にある照明のスイッチをつけた
???「!!!」 光が暗かった部屋を照らす
そこには、右頬を赤くした一文字と
黒地に赤いラインの入った原始人のような服を着て
獅子のような黒髪と鷹のような黒い目をもつ男がいた
???「グ・・ググッ」 その男は、光に怯えるように身体を丸めていた
一文字「ッ・・・おい!」 一文字は右頬をさすりながら、男に手を差し伸べた
???「ガアァゥ!!!」 一文字「なっ!!」
だが次の瞬間、男はその手を掴み、一文字を床に叩き付けた
全く予想していなかった行動に、一瞬戸惑う
一文字「いべっ!!」 一文字の身体は弧を描き、顔面から床にぶつかった
355名無しより愛をこめて:03/03/18 12:48 ID:coGBOojN
その隙に男は立花を突き飛ばし、ドアから逃げ出した
立花「あっ!おい待てぇ!!」 立花が止めようとする間も無く
男は獣のような身のこなしで逃げ去る
一文字「いってぇ〜・・・」 鼻血を親指で拭き取りながら一文字は立ち上がった
立花「お、おい隼人・・・」 一文字「あんの野郎!!!」 立花「うわっ!!」
頭に血が上った一文字は、心配する立花を気にも留めず、店から飛び出した
そしてサイクロンに乗り込み、謎の男の後を追った

???「・・・・・・・・・・」 謎の男はアミーゴからかなり離れた廃工場に逃げ込んだ
時刻は夕方、オレンジ色の夕焼けの光が全てを包んでいる
???「・・・」 キュルルルゥ〜 ふと、男の腹の虫がなった
その音を聞いて、男はふぅと溜息を吐きながらその場に体育座りした
疲労感と空腹感で動けない、動きたくないと言った方が正しいだろうか
とにかく、男はこれ以上エネルギーを消費しない為に目をつぶって身体と精神を休めた
???「・・・・・・・・?」 だがその休息はすぐに終りを告げた
自分に注がれる異常なまでの殺意と気配を感じ取り、男は目を開く
だが男の視界は闇に包まれ、何も見えなかった
???「ガァァァッ!!!!!」 男は驚きながらも、必死に暴れた
すると闇は、空気を叩く音を立てて、消え去った
???「グゥルルルッ!!!」 男は辺りを見回した
そして視線が天井に向いたとき、そこには巨大な蝙蝠
いや蝙蝠男が逆さにぶら下がっていた、その口からは紅い血が流れている
吸血蝙蝠「キヒヒヒヒヒ・・見つけたぞ・・・アマゾン・・・」
アマゾン「・・・・・ゲドン・・・・・」 アマゾンと呼ばれた男は、警戒しながら吸血蝙蝠を睨んだ
その肩から鮮血が流れ落ちる
吸血蝙蝠「キキキ・・・ギィーッ!!!」
ニタリと笑いながら、吸血蝙蝠はアマゾンに飛びかかった、だがその時!
356名無しより愛をこめて:03/03/18 12:50 ID:coGBOojN
一文字「トァァァァッ!!!」 吸血蝙蝠「ギィッ?!?」
突然現れた一文字が、吸血蝙蝠に向かって跳び蹴りを放った
蹴りは腹部に炸裂、ドガッという重い音がして
吸血蝙蝠はバランスを崩しその場に落ちた
一文字「・・・・・ったく、やっと見つけたと思ったら・・なんじゃこりゃ?」
蹴られた腹を抑えながら、吸血蝙蝠は一文字を睨む
一文字もその吸血蝙蝠を見下す、二人の目があった
吸血蝙蝠「ギィーッ!!!」 それから間髪を容れず、蝙蝠が殴りかかった
一文字「!」 拳が顔に到達する寸前に、一文字の手が拳を止めた
吸血蝙蝠「ヌ・・ウウ・・・貴様・・・まさか改造人間か?」
吸血蝙蝠は、自分の拳を片手で止めた一文字を睨みながら言った
一文字「ご名答・・・変身ッ!!!」 そう叫び、一文字は仮面ライダーへと「変身」した
そして拳を握っていた手に力を込め、潰そうとした、拳がメキメキと鳴く
吸血蝙蝠「!!!グゥゥ!」 背中に寒いものが走り、吸血蝙蝠は拳を引いた
それと同時に2号は手を離した、自分の勢いで吸血蝙蝠が後ろに転ぶ
2号「・・・・・・」 ポキリポキリと指を鳴らしながら2号が近寄る
ベルトの風車が回転し、身体のラインを通って両脚にエネルギーが集中する
2号「呆気ないな・・・これで終わりだ・・・トゥッ!!・・・ライダーキック!!」
2号は吸血蝙蝠の目の前にまで近寄り、跳躍した
そして空中で前方2回に回転したあと、止めの一撃が放たれようとした
しかしその時、予想外の事態が起こった
2号「ナニッ?!」 突然どこからか真っ白な糸の帯が飛んできて
ライダーキックを撃とうとした2号の身体を拘束した
2号「ウオアァァッ!!」
全身を白い糸でグルグル巻きにされ、2号は身動き一つ取れなくなった
吸血蝙蝠「遅かったじゃないか」 蜘蛛獣人「ああ・・待たせたな」
糸を吐いた張本人が歩いてきた、その姿は蜘蛛人間そのものだった
2号にピンチが訪れる、その時アマゾンが捨ててあった鉄材で襲いかかった

続く
357名無しより愛をこめて:03/03/18 23:10 ID:tYOLEulp
アマゾンの事を一文字が知らないのは何故?
パラレルって事ですか?
その辺は次回で分かるって事ですか?
ん〜気になる〜。
358名無しより愛をこめて:03/03/18 23:14 ID:KM6mTYmZ
ゲドンもいるってことはゴッドとかも存在してるのか?
359名無しより愛をこめて:03/03/18 23:14 ID:bZT3tqMm
私会社のキャビネットの一番下の引き出しから、ファイルを取り出そうと思って
しゃがんだら、ガスと一緒にニュルっとしたのが出ちゃって即行でお手洗いに
駆け込みました。たくさん出てたら危なかったけど、なんとか大丈夫だった。
(下着に染みができちゃったけど、匂いはそんなにしなかったと思う)

360名無しより愛をこめて:03/03/18 23:26 ID:tYOLEulp
>359
君は大丈夫だ。
361名無しより愛をこめて:03/03/19 11:06 ID:IoVWoFoA
>>357
一応設定としては
ライダー達をほぼ同時進行で書いてるつもりなんです
だから一文字達もまだ戦い始めた頃の年齢で
(20代前半ぐらいですよね)
まだ他のライダー達とは出会ってないって設定です

>>358
それについてはこれから書くつもりです
362415:03/03/22 00:59 ID:7lJjNzLp
おまたせしました。415です。

>岩のような瓦斯さん(おやっさんスレ>>805
ウルティマ・ラティオはハイテク化(笑)されて攻殻に出てましたね。
形状的にはむしろ理想のスナイパーライフルという感じ。
かっこイイですよあれも。(もはや節操がない……)
どっちかというと、攻殻に出てたのはかっこよくなりすぎという気もします。
……なんか話題がおかしな方向に……私のせいですね。(汗)

>『仮面と力』作者さん
はじめまして。おやっさんスレから引越してきました、415です。
これからしばらく、よろしくおつきあい願います。


さて。
えー、先に申し上げますが、第十三話はひとまずもうしばらくおまちください。
今回は、「前回までのあらすじ」を用意してきました。
……すいません、これも先に申し上げますが、無駄にレス数をつかわせていただきます。
おやっさんスレで私のお遊び予告編を見られたかたなら察しがつくかとも思われますが、
…………なんかちょっと遊びすぎました。(汗)
いえ、イヤーな予感はしてたんですが。
「『前回までのあらすじ』?(キラーン)」って感じに餌にとびつく自分を客観視できましたから……。

しかし、凝り性というか無駄なことに全力をそそぐというか……
でもまあ、せっかくつくったものですし、少しでも楽しめていただければ嬉しいです。
363415:03/03/22 01:01 ID:7lJjNzLp
そういえば、私の話にもちょっと表題などつけてみました。
――『砕星の剣〔さいせいのつるぎ〕』です。
正式には、『仮面ライダーSPIRITS オリジナルエピソード 砕星の剣』となります。

それから、この機会に各話にも簡単なタイトルをつけてみたり。
ちなみに各話のレス番号は、以下の通りになります。

プロローグ >>419-423

第一話  >>432-439
第二話  >>453-462
第三話  >>471-475
第四話  >>486-489 >>491-499
第五話  >>509-512 >>528-531
第六話  >>536-545

Special Preview >>570-575

第七話  >>609-613
第八話  >>624-628 >>632-639
第九話  >>655-660
第十話  >>687-689 >>701-707 >>723-729

第十一話 >>746-749 >>763-770
第十二話 >>750-752 >>788-794


さてそれでは、お遊び『前回までのあらすじ』をお楽しみください。
364415:03/03/22 01:03 ID:Gy2WF6qY

              ―――――――――――――――――――――――――――――――

                   THE LEGEND OF MASKED RIDERS      S W O R D
                               original episode.           O F
                                #415 presents E T E R N I T Y

                    +++++ 仮面ライダーSPIRITS オリジナルエピソード+++++

                               砕  星  の  剣
                                Special Synopsis

                  inspired from SHOTARO ISHINOMORI / KENICHI MURAEDA

              ―――――――――――――――――――――――――――――――
365415:03/03/22 01:03 ID:Gy2WF6qY


                               + 序     章 +

   プロローグ  the origin 端緒

    <充溢した力の塊ごと、一閃にそれぞれの紋章をつらぬいて、今、凄絶な一撃がぶつかりあった――>

     白光と黒炎をはざまにゆらめかせて、ふたつの力が相対する。
     ――〈アギト〉と、〈クウガ〉。
     なぜいまこのときに、かくのごとき対峙がなされなければならないのか。
     あふれだす曙光のかがやきを浴び、そして両者必殺の蹴りが、正面よりぶつかりあう。
366415:03/03/22 01:04 ID:Gy2WF6qY

                               + 第  一  章 +

   第 一 話  act on the verge of ZERO-HOUR I .兆候

    <予兆だったのかもしれない。
      なにかが音をたてて転がりはじめている。そんな>

      病院をおとずれた氷川に、翔一は『黒い〈アギト〉』のことを話す。
      かつての未確認関連事件合同捜査本部が、ふたたびあつまろうとしている今。
      氷川は、何かのきざしを感じずにはいられなかった。
      そしておなじころ。もはや二度とふるうことはないと考えていた『力』を両眼に顕し、涼が、異形と対峙をしていた。

   第 二 話  act on the verge of ZERO-HOUR II 鼓動

    <……『五代』?>
    <……四号の、名前だ>

      尾室の斡旋で、翔一と真魚は警視庁へと赴く。
      そこでふたりは、かつての合同捜査本部に所属していた刑事に出会う。杉田守道と、そして一条薫。
      いっぽう、ギルスの猛攻によって、人語を解する異形はあっさりと敗れさる。だが。
      その背後に、漆黒の影が音もなく迫っていた。

   第 三 話  new generation あらたな力

    <では行くぞ。――G5ユニット、出動!>

      〈クウガ〉に関する戦いの、端緒と終焉をみとどけた場所。――長野県、九郎ヶ岳遺跡。
      そこにおこった異変が、未確認関連事件合同捜査本部のメンバーをふたたび結集させた。
      桜井もまたそのひとりであり、現未確認対策班である特殊機甲中隊の視察のため、訓練施設へ派遣されていた。
      だが、今彼らがむかうのは演習ではなく、まぎれもない実戦のさなかなのだ。
367415:03/03/22 01:06 ID:Gy2WF6qY

   第 四 話  ether wings AGITΩ

    <間違いありません。そちらに現れた黒い〈アギト〉は、未確認生命体第三号です!>

      かけつけた翔一が見たものは、地面に倒れふす涼と、そしてみまごうことのない怨敵の姿。
      だがアギト援護のためG3-Xを身に纏った氷川ともども、彼は信じがたい光景を目にすることになる。
      旋風とともにあらわれ、アンノウンをこともなげに斃してみせた異形。
      黒く染められた体躯。尖る牙。その姿はしかし、あまりにも〈ギルス〉と酷似していた。
      G5ユニットの援護をうけ、翔一と氷川は、再びともに戦うのだった。

   第 五 話  searching for light 希望への途

    <今、まずはじめにわれわれがしなければならないこと、それは、
      あきらめないということだ。ほかでもない、あいつ自身が培ってきたものを>

      ふたたび世にあらわれ、またたくまに人々の脅威となった未確認とアンノウン。
      北條は、この両者にすくなからぬ因縁があることをみぬく。
      城南大学考古学研究室では、『黒い〈アギト〉』が未確認第四号であるか否かという議論がすすめられていた。
      確かなものはなにひとつない。だがだからこそ、一条はあきらめないことが肝要であると語るのだった。
368415:03/03/22 01:07 ID:Gy2WF6qY

   第 六 話  "truth" could be 真実のゆくえ

    <さまたげるすべもなく嚆矢は、すでに、もう、放たれている。
      神の所業でも悪魔の為業でもなく、それをなすのは。
      ひとの手だ>

      陽が沈み、闇があたりをとざす。〈状況〉は、夜陰にまぎれてゆるやかに進行してゆく。
      やがて街頭の巨大なモニターが、ひとびとにゼロ・アワーを告げる。
      陸上自衛隊の治安出動。並び立つ制式Gシステム部隊の甚大な群れ。
      ……夏の夜。静寂はゆるりと焼べられる。人間の手によって。

      そして。
      電飾の海原のなかに、美しい少年が立つ。彼があおぎみる傍らには、五代雄介の姿が――。
369415:03/03/22 01:08 ID:wkzcWySq


                               + 第  二  章 +

   第 七 話  reunion 邂逅

    <逢いたかったよ。リントの戦士>
    <……ああ>

     本来、忌避すべき事態であるはずの『治安出動』。
     それが、あまりにも早急に、そしてあざやかに現実のものになったことに対し、一条は疑念をいだく。
     だが松倉への抗議は徒労に終わり、彼もまた『真実』からは遠い存在であるのだと知らされるのみだった。
     倦怠を隠せずにいる一条の耳朶に、したわしく、なつかしい囁き声がうちひびく……。

   第 八 話  piece of spirits 受け継がれる魂

    <おやっさん。行くよ>
    <ああ。行ってこい。涼>

     雨がふりはじめる。
     暗澹たる空の下で、それでも、かれらは進むべき途への光をうしなわずにいる。
     あらたな道をきりひらく光を、そして今またひとり、受け継ぐものがいた。
     ――葦原涼。
     奪われた『力』の代替〔かわり〕に、彼は人のつくりだした『力』――Gシステムを手にし、ふたたび歩きだす。
370415:03/03/22 01:08 ID:wkzcWySq

   第 九 話  strike 前進

    <そう、それに……私の周りにいるのは、人間のなかにひそむ闇に打ち勝とうとする、
      そんな人たちばかりでしたから>

     G5ユニットをひきいる小沢澄子の進行させる事態に振り回され、右往左往する警視庁内部。
     そんななか、事の真相をしりすぎたという理由で軟禁されていた北條透もまた、機をみて動き出そうとしていた。
     河野の力添えもあり、辛くも警視庁庁舎から脱出する北條。
     そして彼は小沢のもとへ向かう。真実を伝えるために。

   第 十 話  hard edge ゆずれないもの

    <あいつのしてきた戦いは決して無駄じゃない。俺たちが、無駄になどさせない!>

     『真実』のたどりつく結末〔さき〕――それは、すべてが人の作為によって組み立てられたパズルに過ぎなかった。
     だが、断崖にたちつくし、怖れるだけの時はもう過ぎさった。
     己にさだめられた昏い星々をうちくだくための剣もまた、やはり人の裡にある。
     旧い道標を棄てさり、それぞれがそれぞれの意思で、前へと進みだす。
     その胸にいだく、決してゆずりえぬもののために。
371415:03/03/22 01:09 ID:wkzcWySq


                               + 第  三  章 +

   第 十一 話  nexus 絆

    <わかるのやめました。小沢さんに、氷川さんのこと頼まれてますから>

     翔一と氷川は、『第零号検知システム』を用いて未確認第四号を探しだすため、独自に行動していた。
     だがその途中、陸自の制式Gシステム部隊第一小隊に検束される。
     アンノウン出現の報に、氷川は自らの出動を申し出、未確認保護を目的とする陸自の手は借りないと言い放つ。
     アギトとG3をみおろす高みより、神の光をよびさます言霊が、いくつも谺する――。

   第 十二 話  visitation (HARD EDGE, and v.v.) 天主降臨

    <天がそうと定めた以上、われらはいくさでしかこの身を証しだれられぬ!
      なればこそ、このおれが為し遂げてみせる――神殺し、かならずや!!>

     慢心し、独走するゴオマをむかえうつバルバ。
     ライフルスコープのレンズ越しに、それを見守る一条。そしてガドルの乱入。
     嵐のような光の渦のなか、現世に、彼らのまえに、そのうつくしきものはあらわれる。
     高く大剣を掲げ、ガドルが吼える。いかづちの轟きが天を灼く。
     神へむけてふりおろされる――それもまた、さだめを砕く刃なのだった。


   to be continued...
372名無しより愛をこめて:03/03/22 03:20 ID:lPSsE/uv
おねーさん勘弁してください
ムダな空白が多くて非常に読みづらいです
スレをスペースで埋めないで。
373名無しより愛をこめて:03/03/22 09:46 ID:ngH9pkHE
>>372
携帯の人か?いや俺は携帯で読んだ事無いけどさ。
ブラウザ+文字最小なら読みやすい。
ギチギチに字が詰まってる方が辛いぞ。どっちかっつーと。

ただかちゅだと長い行の末尾が2行目まで来てしまっていて
文章の配置が崩れ、無駄なスペースも増えてしまっているので
その辺りだけ注意してもらいたいかも。もったいないし。<あちらの>>415さん
とにかく引き続き楽しみにしてるんで、頑張ってくだされ。
374名無しより愛をこめて:03/03/22 20:42 ID:aHI6R0GG
415さん、面白そうだ!!期待あげ!!
375岩のような瓦斯:03/03/23 23:11 ID:G4qW2NSg
もうそこいら中を駆け巡ったニュースではあろうとは思いますが、『死神博士』でおなじみ天本英世さんがなくなられました。享年77歳。
謹んでご冥福を祈らせて頂きます。

……遂に、ショッカー三大幹部が全員亡くなられてしまいましたね……
376415:03/03/24 21:33 ID:B0PW3BsZ
>>372
すみません!
いちおうどの空白も、「読みやすいように」というつもりで入れたものなんですが……
……お遊びってことでお許しいただければ……駄目でしょうか。(汗)

>>373
あ。
携帯で読む人のことは全然頭にありませんでした……。
読みにくいですよね、それは。……というか、判読不可能なんじゃ……(汗)
かちゅの場合は左側の枠を消していただければ、
文字サイズ中くらいまでならなんとか読めると思います。

応援、ありがとうございます。頑張らせていただきます。
377415:03/03/24 21:38 ID:B0PW3BsZ
>>374
ありがとうございます。
ご期待にこたえられるよう、頑張りたいと思います。

>>375 岩のような瓦斯さん
なんとも言葉になりませんね。
私には『月見の銀二』の印象が強い人でした。
氏のご冥福をお祈りいたいします。
378名無しより愛をこめて:03/03/25 21:57 ID:IpVKlxKX
板のトップを見て泣いた・・・・・。
379仮面ライダー Heat on!外伝:03/03/26 03:07 ID:3eaHHVMw
最近凄い忙しかったのでご無沙汰しちゃってます。
俺も近々連載再開したいと思ってます。
頭の中に浮かんだ文章が勝手にテキスト化されるソフトとかあればいいのになぁ
380名無しより愛をこめて:03/03/26 20:09 ID:IBwo+zSk
誰か、天本氏追悼作品として死神博士のSSを書いてくれませんか?
書く能力が私にあれば、私が書くんですがね。
381名無しより愛をこめて:03/03/26 20:30 ID:Acy6ipBD
>>379
作品を練るのって難しい事だけど、頑張ってとしか言えない(´・ω・`)
他のライダーSS書いてる人もガンガレ!!
プレッシャーかけている訳ではないけど、期待してるっす!!

>>380
書いて、たのんます。
382名無しより愛をこめて:03/03/26 20:32 ID:xTxg8mwl
>>379
俺も頑張ってとしかいえないです。
期待してます。
383岩のような瓦斯:03/03/26 23:02 ID:XhO5WDr2
>380
いやぁ、今描いてるやつでは死神博士がショッカー三大幹部唯一の生き残りと言う形で出演する予定だったんですが……
……リテイク入っちゃいましたねぇ(基本的に役者が死んだ人は出さない方針である為)。

……若い頃の天本氏の映画を探してみようかな。
384名無しより愛をこめて:03/03/26 23:20 ID:qQYm00AJ
プロジェクトXのスレが良い感じだったなぁポワワ>死神博士
385名無しより愛をこめて:03/03/28 22:24 ID:KD33oVKm
仮面と力 17話「アマゾン変身 2号逆転決着」

アミーゴに現れた謎の男、彼をアマゾンと呼び、狙う獣人達
一文字は、アマゾンを追っている途中で獣人達と交戦になり「変身」した
しかし蜘蛛獣人の放った糸により、2号は動けなくなった
2号にピンチが訪れる
その時、アマゾンが落ちていた鉄材で襲いかかった
アマゾン「ガァァッ!!」 蜘蛛獣人「!」
真上から振り下ろされた鉄材に、蜘蛛獣人の腕が反応する
ガキン!鉄材は、蜘蛛獣人に何のダメージも残さず、無残に折れた
蜘蛛獣人「ショワァァァ!!!」 
奇声をあげながら、蜘蛛獣人はアマゾンを殴り飛ばした
アマゾン「ガゥッ!!!」 アマゾンの身体は宙を飛び
窓をブチ破って外に放り出された
全身を割れたガラスによって切り裂かれ
アマゾンは血だるまになる
蜘蛛獣人「そいつは頼むぞ」 吸血蝙蝠「ああ・・・」
殴られた手を2.3回振り、蜘蛛獣人はアマゾンを追って外に出た
蜘蛛獣人「んん?」 しかし、そこにアマゾンの姿は無かった
廃工場達一帯を囲んだフェンス、他の廃工場
そして点々と続く血の跡
蜘蛛獣人「・・・・・・」 真っ赤な道筋を見つけて
歓喜に蜘蛛獣人の顔が笑顔になる
蜘蛛獣人「1・・2・・」 血の跡を数えながら蜘蛛獣人は歩く
その時、蜘蛛獣人に影が被さった
蜘蛛獣人「ナッ!?」 思わず蜘蛛獣人は空を見上げた
視線の先にはアマゾンの着ていた上着があった
上着は蜘蛛獣人に覆い被さり、その動きと視界を一瞬封じる
その蜘蛛獣人を、アマゾンは工場の屋根から見ていた
386名無しより愛をこめて:03/03/28 22:25 ID:KD33oVKm
アマゾン「今だッ!!!(ギギの腕輪よ・・オレに力をッ!!)」
蜘蛛獣人が動けなくなった隙を狙って
アマゾンは自分の腕に輝く奇妙な細工の銀の腕輪を見た
そして歯を食い縛り、顔を険しくして、もがく様なポーズを取り、吠えた
アマゾン「アァァァァァァマァァァァァァゾォォォォォォォォォン!!!!!」
大地を震わせ、空を落としそうになるほど凄まじい雄叫びは
右腕に輝くギギの腕輪から神秘のエネルギーを引き出す
アマゾン「ウ・・オ・・・オォ!!!」 瞳が赤色に輝き
ギギの腕輪を中心に、体の肌が緑に赤の迷彩色に変わる
全身に超エネルギーが流れ、体が燃え上がるような感覚に襲われる
蜘蛛獣人「・・・・これが・・・これが古代インカの?!!」
いつの間にか上着を脱ぎ捨てた蜘蛛獣人は
変身するアマゾンを好奇の目で見つめていた
隙だらけなのに、全く攻撃する気が起きない
アマゾン「ハ・・・アア」 変身が完了し、アマゾンは緑と赤の迷彩色の肌に
オレンジ色の胸と腹、蜥蜴のような顔と小さい触角、真っ赤な目
鋭い牙と爪を持った古代のマダラオオトカゲの獣人へと「変身」した
身体に食込んだガラスの破片は全て、筋肉によって摘出され、傷は癒えた
二人の間に見えない戦いのゴングが鳴り響く

そのころ、仮面ライダー2号は吸血蝙蝠から一方的な暴行を受けていた
蜘蛛獣人の糸は、2号から行動の自由を奪い、サンドバッグにした
転がる2号に、容赦ない踏みつけや蹴りが炸裂する
今の所深刻なダメージこそ無いが、このままならいずれ殺されるだろう
2号「ウ・・ッ!」 その時、吸血蝙蝠の足が2号の顔を踏みつけた
吸血蝙蝠「ハハァァァ・・」 一方的な暴行に酔い、口から悦が漏れる
だが、吸血蝙蝠の興味は、既に別の物に移っていた
387名無しより愛をこめて:03/03/28 22:26 ID:KD33oVKm
吸血蝙蝠「・・・・・」
全身をグルグル巻きにされながら、露出している首に視線が集中する
吸血蝙蝠の頭の中に、濃い赤ワインのような2号の血がイメージされた
舌で唇を舐め、唾を飲み、吸血蝙蝠は2号を抱き上げ、首に牙を立てた
2号「!!!!!!!」 皮膚が裂け、肉が切れる音と感触に心が震え
首から流れる血は、一滴もこぼれず、吸血蝙蝠の咽を潤した
吸血蝙蝠「アア・・美味い・・・・・」 ある程度血を吸った所で、吸血蝙蝠は
ズルリと牙を抜き、2号の身体を放り投げた
吸血蝙蝠「ジュルルルルゥゥゥ」 手の甲で口を拭き、吸血蝙蝠はアマゾンを追って
外に出ようとした、その時、後ろから2号が声をかけた
2号「・・待・・・て・・」 吸血蝙蝠「ナ・・・・ニ・・」 振り向き2号のほうを見る
そこには、身体を拘束されながらも、直立している2号がいた
吸血蝙蝠「ホホオゥ・・まだ立てるとは・・流石だな」
賞賛と嘲笑を同時に浴びせながら、吸血蝙蝠は2号に向かって歩く
俯く顔を上げ、自分に向かって歩いてくる吸血蝙蝠を見ながら
2号は唐突に口を開いた
2号「悪いな・・・本当ならもっと遊んでやりたいんだが・・」
吸血蝙蝠「何ッ?・・どういう事だ?」 
突拍子も無い台詞に、吸血蝙蝠の顔が引きつる
そんな吸血蝙蝠に対し、2号は微笑すると、全身に力を込めた
2号「こういう事だよ・・・ヌ・・ウウ!!!」
メキッ メキョッ と軋むような音を立てながら、糸が一本ずつ切れ始める
吸血蝙蝠「ウ・・ウワァォォ!!」 信じられない光景に、吸血蝙蝠の肉体が反応した
牙を剥き出し、2号の首めがけて跳びかかる
2号「オォ!!」 間合いが詰まり、2人の距離が30cmまで縮まった
だがその時、2号は自分を拘束していた糸を引きちぎり、吹き飛ばした
その糸の中には、蜘蛛獣人のものとは違う、緑色の光の固まりもあった
388名無しより愛をこめて:03/03/28 22:27 ID:KD33oVKm
吸血蝙蝠「グア!!」 吹き飛ばされた糸の一部が吸血蝙蝠の目に当たった
だが、吸血蝙蝠はそんな事に構わず手刀を放った
しかし、手刀は空気を切る音をたて、虚空を突いた
2号「・・・・」 その吸血蝙蝠の後ろに、腕と脚を赤くした2号が立っていた
全身を発熱し、体のいろんな所から大量の湯気を上げている
吸血蝙蝠「!!!」
気配を感じ取り、吸血蝙蝠は顔についた糸を剥ぎ取り、後ろを向いた
2号「ハッ!!!」 それと同時に、2号は左足を軸足にして
身体を捻り、全身をイの字にして吸血蝙蝠の横腹を蹴った
吸血蝙蝠「ゲブゥッ!!」 衝撃で身体をくの字に曲げながら、身体は宙を舞った
空中で木の葉のように舞いながら、吸血蝙蝠は落下して行く
バァンと地面に叩きつけられ、その身体はボールのようにバウンドした
2号「・・・・・・・」 バウンドした身体が、二度目の落下を行おうとした時
2号は吸血蝙蝠の顔を掴み、勢いを利用して顔を地面に叩き付けた
吸血蝙蝠「ブベッ!!」 顔の骨は砕け、折れた歯が口の中で踊る
2号「オオァァァッ!!」 次に2号は、顔を掴んだまま、吸血蝙蝠を引きずった
そして天上からぶら下がる、巨大な釣り針のような物に向かって跳びあがった
2号「ダンク!!!」 戦意を失った吸血蝙蝠を、2号は釣り針に思いっきり突き刺した
胸の肉が裂け、骨が皮膚を突き破る
2号「こいつで・・・ラストだ・・・」 吊り上げられた吸血蝙蝠を、2号は人差し指で指した
ベルトの風車が回転し、全身、特に拳にエネルギーが流れる
2号「はぁぁぁぁぁっ・・・・・たぁっ!!」 心を集中させて、2号は突っ込んだ
間合いが詰り、射程圏内に入った時、2号の拳は音速を超えた
2号「ライダーパンチッ!刹那ぁ!!!」 その時、吸血蝙蝠自身
自分に何が起こったのかわからなかった
間合いが詰った瞬間、2号の拳が消え、それと同時に吸血蝙蝠の体が
「消滅」した、残っているのは頭だけ
2号「幸せだな・・・痛みを感じず・・逝けたんだから・・な」
肩で息をしながら、2号は吸血蝙蝠の首を踏み潰した
〜続く〜
389名無しより愛をこめて:03/03/29 20:13 ID:c1eRW9Zh
ライダーパンチ刹那は、るろ剣のとんがり頭の技ですか?
やぱーりインパクトの瞬間に二度打ちするのかなぁ。
390名無しより愛をこめて:03/03/29 22:49 ID:GvT6+2Cx
>>389
ライダーパンチ刹那はオリジナルの技について考えた時に出た技です
刹那のスピードでライダーパンチを何度もぶつける事によって
相手を破壊し、消し飛ばす技です
391名無しより愛をこめて:03/03/30 21:25 ID:iTcBJQtW
じゃあ北斗百裂拳でつね。
392名無しより愛をこめて:03/03/30 22:23 ID:IH8CT0Ed
>>391
そうです、本当は
ブッ刺す→リンチ→決め
にしようと思ったんですけど、それだとイマイチなんで
これにしました
393D:03/04/01 14:01 ID:0L3eigra
編集長「おい真司、ここの料理取材してきてくれ。」
「『アギト』ですか。わっかりましたぁ。」

取材用のデジカメをヒップバッグに入れて走って出て行った。
それなりの取材も一人で出来る様になってきた城戸真司は、取材範囲を広げる為に
少ない給料で買ったXJR400に跨り、『アギト』を目指し走りだした。
(あっ電池買っとかねえとやばいかな)
道中のコンビニによると、買い物を済ませ、缶コーヒーを飲んでいた。

====キーー-ン====
(なんだ?この感じ。)
あたりを見回すとXJRの隣の黒のワゴン車に人影が見えた。
振り返るがそこには誰もいない。だが、ワゴン車にはまだ、人影が写りこんでいる。
「久しぶりだな。城戸。」
(誰だよ。あんた!)
「まもなくこの世界でまずい事が起きる。優衣の願いだ。この世界を守れ。」
(ユイ? 誰の事だよ。まずい事ってなんなんだよ。)
「これは、もう一人のお前の見た世界だ。思い出せ。」
城戸真司の脳裏にフラッシュバックのように映像がめぐった。
「神崎!優衣ちゃんは?」
「優衣は自分の世界に戻った。ミラーワールドも閉じられた。」
カチャン。足元に何かが落ちたのに気づいた真司が目を向けるとそこにはカードデッキ
が落ちていた。
(カードデッキ?ミ、ミラーワールドは閉じたんだろ?)
「鏡が無くても変身できる。この世界を守れ。」
神崎士郎の姿は消えた。

(世界も守れってどういうことだよ。)
394D:03/04/01 14:03 ID:0L3eigra
「いらっしゃいませ。」
「コーヒー」

恵里との待ち合わせにはいつもこの店を使っていた。

====キーー-ン====
(・・・・?)
顔を上げた秋山蓮は向かいの壁に掛けられた鏡に映る男と目があった。
だが、振り返ることもなく、鏡を通して男を見ていた。
「まもなくこの世界でまずい事が起きる。優衣の願いだ。この世界を守れ。」
「何の事だ」
「これは、もう一人のお前の見た世界だ。思い出せ。」
脳裏に浮かんだフラッシュバックで全てを思い出した蓮は立ち上がろうとした時、
手に触れたカードデッキに気づいた。
(もう一度ライダーと戦えというのか)
「カードデッキを託すのはお前と城戸だけだ。戦う相手は城戸ではない。
鏡が無くても変身できる。優衣の願いだ。この世界を守れ。」
(どういうことだ。説明しろ。)
神崎は何も言わずに消えた。

しばらくカードデッキを眺めていた。
「どうしたの?」おかしな様子の秋山に恵里が聞いた。
「なんでもない。」デッキをポケットにしまいながら答えた。
「いらっしゃいませ」
「ホットコーヒー下さい。」
395D:03/04/01 14:05 ID:0L3eigra
「いらっしゃいませ」
「あ、OREジャーナルの城戸っていいます。おいしいお店って聞いたんですけど、
取材させてもらえませんか?」
出てきた女の子に名刺を渡したのだが、しばしの間、答えてくれなかった。
「・・・、ちょ、ちょっと待ってもらえますか?」

「翔一くーん。取材したいって人が来てるんだけど・・・」
「うんいいよ。じゃあ席に通してあげて」
「うん・・・」

「はじめまして、店長の津上翔一です。」
「OREジャーナルの城戸っていいます。」
二人のライダーの出会いであった。翔一の性格のせいか真司の性格のせいか、
取材というより、おばちゃんの井戸端会議のように会話が弾んだ。
食材の野菜は自家農園栽培である事、お互いにバイクに乗っている事などを話した。

(今日の取材は明日まとめればいいか。とりあえず・・・)
真司のバイクは喫茶花鶏へと向かった。

「翔一くん。今日の記者の事なんだけど・・・」
「城戸さんがどうしたの。いい人だよね、出した料理全部食べてくれたよ。」
翔一の前には7人分の食器が残っていた。
「最近アンノウン出てないよね」
その瞬間、空気が止まった。
「真魚ちゃん。・・・」
396D:03/04/01 14:06 ID:0L3eigra
花鶏の前には見覚えのあるアメリカンバイクが止まっていた。
「いらっしゃい」優衣のおばさんであった。店内を見渡すと窓際のテーブルに
蓮の姿を見つけた。
蓮「お前も会ったのか?神崎に」
真司「ああ、もし、蓮も会ってたら、絶対ここに来ると思ったんだよ。」
蓮は手を差し出した。
真司「なんだよ。その手は?カードデッキか?」
蓮「違う。お前に貸した金。利子付けて10万だ。」
真司「何言ってんだよ。あれはもう一人の俺が借りたんだろ。もう一人のお前に。」
蓮「俺からお前が借りた事に違いは無いだろ」
真司「と、とりあえず、…つけにしといてくれ。」
蓮「・・・」
それでいいのかよと思う蓮であった。
真司「で、ライダーは全員そろっちまうのかな?」
蓮「いや、俺とお前だけらしい。」
おばさんに聞こえないようさらに声を落として言った。
蓮「・・・優衣の願いらしいからな」
真司「そっか。北岡さんもこないだなくなったらしいしな」
蓮「ところで、世界を守れってどういうことかわかるか?」
真司「俺もよくわかんねえんだよ。」
蓮・真司「・・・」
397D:03/04/01 15:09 ID:0L3eigra
人を守る警察官としてもっと強くなりたい。
アンノウンとの戦いの中で常に考えていた事だった。
しかし、人を超えた存在のアギトになれるはずもなく、氷川誠は悩んでいた。
悩んだ挙句、氷川は警察官を辞め、放浪の旅に出ていた。

久しぶりに東京に来た氷川は警視庁に顔を出すか悩んでいた。
こんなことで悩んでいる氷川は全然進歩しなかったようである。
結局警視庁には顔を出さず、翔一の所に顔を出した。

「氷川さん?やっぱり氷川さんじゃないですか。元気でしたか?」
「津上さん。お久しぶりです。」
定休日のレストランアギトで二人はコーヒーを飲みながら、談笑していた。
しかし、しばらくして翔一の顔つきが変わった。
「実は、妙な事が起きてるんです。アンノウンがまた現れたんです。」
氷川も衝撃を隠せなかった。
津上「正確には、アンノウンではないと思います。現れる時に僕は何も感じませんから。
   警察ではG5を極秘に使っているんですが、詳しい事はよく分からないそうです。
   ただ、一度にかなりの集団で現れるので、手を焼いてます。」
  氷川「では、今もアギトに変身して戦ってるんですか?」
津「はい。葦原さんもです。氷川さん、一度小沢さんの所を訪ねてもらえませんか」
氷「え!」
津「もし、氷川さんと連絡が取れたら、私のところに来るようにって言われたんです」
氷「でも、私はもう警官ではないし…」
津「あーもーじれったいな。ちょっと待っててください。」

翔一は電話をもって帰ってきた。
氷「もしもし」
小沢澄子『もしもしじゃないわよ。さっさと来なさい。今すぐよ。分かったわね』
398D:03/04/02 01:58 ID:go11le3B
氷川の気持ちは晴れやかだった。
警視庁を去った自分に対し、以前と変わりない小沢の態度にほっとしていたのだ。
既に日は暮れていたが、地下のGトレーラー格納場所に着いた。
『入ってきて』小沢の声が響くなかGトレーラーのハッチが開いた。
中に入ると小沢・尾室・そして見知らぬ男が一人いた。

小沢 「久しぶりね。元気そうね。」
氷川 「ご無沙汰してます。小沢さんこそ元気そうで」 
尾室 「待ってましたよ。」
小沢 「そうそう、紹介するわ。こちら五代さん」
五代 「はじめまして、五代といいます。」

 五代は自分が未確認生命体4号・クウガである事を説明した。
 少々驚きを隠せない氷川であったが、G3-Xの原点と会えた事を嬉しく思った。
 それと同時に容易に想像できる状況を質問した。

氷川 「先程津上さんからアンノウンらしきものが現れてると聞きました。
    もしかして、五代さんも戦ってるんですか。」
五代 「ええ、G5チームと一緒に戦ってます。知り合いの刑事さんを通して
    連絡を受けたのが1ヶ月前で、まだ1度しか出てませんけどね。」
尾室 「G5はご存知の通り、G3、G3-Xの性能を強化したタイプです。ですが、
    余り戦況はいいと言えません。・・・G3-XはG4程でないにしろ装着者に
    負担を掛ける。G5はG3程度の負担でG3-X以上の性能を発揮できますが、
    その分限界性能にすぐに達してしまいます。」
小沢 「つまり、誰でも使えるけど、達人が装着しても凡人なみにしか働けない
    のよ。その点では、G3-Xの方が優れていると言えるわ。でもG3-Xを装着
    できる人間は限られる。分かるわね。氷川君、もう一度G3-Xを装着して」
399D:03/04/02 01:59 ID:go11le3B
氷川 「G3-Xをですか?ですが、私はもう警察組織の人間ではありませんし・・・。
    それに、一課に配属されてからは一度も装着してないんですよ。」
小沢 「何言ってんの。ブランクがあっても使いこなせるわ、氷川君なら。
    それとね、組織活動を取る上で、G3-Xはいらない。G5でいい。ってのが、
    上の判断でね。G3-Xは処分する事になってるの。」
氷川 「・・・・!」
小沢 「心配ないわ。廃棄にはしないで、払い下げって事にしてやったから。
    払い下げの購入者は私と尾室君それと、北條。」
氷川 「北條さんもですか?!」
尾室 「驚いてますね。でも、廃棄決定する寸前で払い下げ案を強引に入れたのは
    北條さんなんですよ。あ、もちろんGトレーラーも、ガードチェイサーも
    一緒ですからね」
小沢 「あいつもやってくれるわ(笑)。」

 こうして、警察のG3-Xから氷川誠のG3-Xへと変貌を遂げた。今後はクウガやアギトと
 同様に、部外関係者としての協力が決まった。

五代 「じゃあ氷川さん始めましょう。久しぶりの装着ですからね。特訓ですよ。」
400名無しより愛をこめて:03/04/02 09:14 ID:HixNny6/
期待上げ and 400げt
401秋山ロン:03/04/02 10:35 ID:Fr3bDhKU
いま、オリジナルのライダー共演ストーリーを考え中です。
でも、文章に纏めるのが苦手だから、Heat On!さんみたいに、
プロット風になると思いますが…良いですか?
 
402D:03/04/02 11:21 ID:go11le3B
早速格闘場で対峙したG3-Xする五代。通常の形態であるマイティフォームへと変身した。

五代 「変身!」
小沢 「なるほど、確かにG3システムと似てるわね。
    『氷川君、あせらず序々に慣らしなさい』」
G3-X 「五代さん。行きます。」
クウガ「はじめましょう。」

 二人は素手による接近戦に突入したが、G3-Xはいいようにあしらわれている。

G3-X 「ハァハァ(強い。まるで手が出ない。)」
クウガ「氷川さん。どうしました?G5の方が手応えありますよ。不器用ですね」
G3-X 「不、不器用ですって!そんなことはありません!」

 怒りに任せた攻撃で、何とか格闘らしくなってきた時、クウガは青の力で
 ドラゴンロッドを使った。青のスピードに全くついていけないG3-XはGM01
 自動小銃を利用して応戦するしかなかった。

クウガ「(さすがに、このままじゃ不利かな?)超変身!」
403D:03/04/02 11:22 ID:go11le3B
 鎧を着たタイタンフォームになったクウガにGM01は発砲音を響かせるだけだった。
 そのまま、近づいてくるクウガに対しGM01を放棄し、GK06コンバットナイフで、
 剣を交えた。力比べが続いたところで、クウガは距離をとり、赤いフォームに戻り、
 腰を落とした。そのままジャンプしたクウガはG3-Xに対しキックを見舞った。

小沢 『そこまでよ。』
小沢 「まるで歯が立たなかったわね」
氷川 「すいません。」
五代 「そんな事もないですよ。まさか、超変身して戦う事になるとは思いません
    でしたよ。徐々に動きもよくなってきましたし、もう少し訓練をつめば、
    やばいかもしれないです。頑張りましょう、氷川さん。」
尾室 「でも、不器用って言われて反応するって、変わってないですね。(笑)」
小沢 「(笑)」
五代 「?」
氷川 「(´・ω・`)ショボーン」

 その後、数日に渡って二人の特訓が続いた。そんなある日、G3-Xを使いこなせる
 様になった氷川に五代が、ある人を紹介したいと言った。

五代 「紹介します。沖さんです。」
404秋山ロン:03/04/02 11:25 ID:Fr3bDhKU
それで、登場するライダーは1号〜ZX、RX、クウガ、アギト、ギルス、G3−Xを予定してます。

真、ZO、Jは見た事ないし、龍騎は世界観を繋げる自信がないです(^^;
でも、もしかしたらスポット参戦と言う形で出すかも…

あと、ゲストキャラとして、ファイズと別の特撮シリーズ(ウルトラマン系除く)から、1作品出すかもしれません…
405D:03/04/02 15:03 ID:go11le3B
 クウガとグロンギの最後の戦いが終わり、半年が過ぎた頃。
五代はアメリカに来ていた。次の冒険先であるブラジルに入る準備の為だった。
ちょうどこの日は古びたビルの爆破解体ショーが行われる予定で、五代も見てみよう
と考えた。「スリー、ツー、ワン、BOMB!」
歓声がこだます中、ため息が徐々に聞こえてきた。どうやら、火薬の量が少なかった
らしい。だが、既にもろくなったビルに再度爆破するわけにはいかず、この日の作業は
中止となった。

 翌日、五代はもう一度解体中のビルを見に行った。ところが、立入禁止のはずのエリ
アで、子供が遊んでいた。
  「危ないよ。そこで遊んじゃダメだよ。」
そう言いながら近づこうとしたとき、ビルの上階部分が崩れてきた。
  「(やばい!)」
助けに行こうとするが、どうしても間に合わない。
そのとき、五代よりも早く子供達のもとに走り寄る人影があった。
「チェンジパワーハンド!」
崩落したコンクリートを支え、「早くこの子達を!」五代に叫んだ。
五代はその姿に驚きながらも、子供達を非難させた。
幸い子供たちに怪我はなかった。
406D:03/04/02 15:04 ID:go11le3B
彼は変身を解き、人間の姿になった。

 「あなたもクウガなんですか?」
 「私は沖一也、仮面ライダースーパー1。クウガとはなんですか?」

こうして、二人は出会った。宇宙開発の為、自ら改造手術を受けたこと、アマダムの
力で変身できるようになった事。みんなの夢を守る為、笑顔を守る為に戦った事などを
語り合った。

五代 「でも僕はあれからクウガに変身してないんです。もしかすると、もう変身出来
    ないかもしれないし、未確認との戦いも終わって、変身する必要もないですか
    ら。」
沖  「いや、それは違う。もし、今日俺がいなかったら、あの子達はどうなった。あ
    の笑顔を守れるのは君だけだぞ。もし、いつか変身できるようになったら、一
    緒にあの子達の笑顔を守ろう」
五代 「そうですね。五代雄介としてだけじゃなく、クウガとしてもみんなの笑顔を守
    っていかなきゃですね。出来るか分からないけど、やってみます。
    沖さん見ててください。僕の『変身』!」

グロンギとの戦いの後、初めて見せたクウガの変身であった。
その右手にはサムズアップが光っていた。
407D:03/04/02 15:11 ID:go11le3B
以上、「ライダーの復活」でした。

龍輝がどうしてもライダーに見えなくて、嫌だったんですけど、
このスレ読んでて、一緒に活躍するシーンが見たくなりました。
(時間軸が同じ世界で)

で、こんな形でならライダーの世界に戻れるかな?っと思って
書いてみました。

続きは多分書けないです。
でも、書いてる時は結構楽しく書けました。
408名無しより愛をこめて:03/04/02 16:39 ID:2gR71z3K
>415さん
続き期待してます。

>仮面と力さん
ライダーパンチ刹那これまた凄い技だね。
オリジナル技って結構好きだな。
でも力の2号らしくライダーパンチ一発で倒してもよかったかも
ところで一文字がまさひこ代わりになるんですかね?

>Dさん
続き無いの。
残念。

白い青年さんの「ライダージェネレーション」も早く見たいな。
409秋山ロン:03/04/02 21:47 ID:gPPbf40T
すいません、自分に文章書く能力がないんで、Heat on!さんみたいにプロット風の文章で掲載します。
読みにくかったら、ごめんなさいm(_ _)m



仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第1章『破壊神』


自衛隊施設で起きたアンノウンの大量発生事件(「仮面ライダーアギトPROJECT G4」参照)から1ヶ月程が経ったある日。
アンノウンの出現の一報を受け、ある民間の研究施設へガードチェイサーを走らせるG3−X=氷川誠。

研究所に到着したG3−Xは、『GM−01』『ガードアクセラー』『GX−05』を装備し、調査を開始する。
地上4階、地下2階の建物を地下から順に調査していくG3−X。
だが、3階を調査を終了してもアンノウンは一向に発見できない。
アンノウン逃亡の可能性も考慮しつつ、4階の調査を開始したその時、それは現れた。


壁を破壊しながらG3−Xの前に現れた黒い影。
それは、廃棄された『G4』に似ていた。だが『G4』ではない。
黒と銀のボディに青い目のG4と比べ、黒と赤のボディに紫の目、そして、全身に装備された重火器…。
『G4』以外の『G4』、『ANOTHER・G4(以後、A・G4)』とでも呼ぶべきものだった。

「データベース検索…G3−X、氷川誠と断定……推定戦闘レベル、A−」
そう言うが早いか、左腕に装備された『ガトリングシールド(仮)』を乱射するA・G4。G3−Xには回避されたが、分厚い鉄筋コンクリート製の壁がまるで発泡スチロールのように粉々に粉砕される。

その威力に慄然としながらも体勢を立て直し、GX−05で反撃するG3−X。 
だが、A・G4には多少よろける位のダメージしか与えられず、逆に右腕の『グレネードリボルバー(仮)』両腰の機関砲、両肩のニードルガンの一斉発射の直撃を受け、大きなダメージを負ってしまう。
410秋山ロン:03/04/02 21:48 ID:gPPbf40T
G3−Xにとどめをさすべく、背中に装備された連装キャノン砲の発射準備にかかるA・G4
マスクが半壊し、システムもダウンしてしまったG3−Xは、立ち上がることすらおぼつかない。
もしもこの場に目撃者がいたならば、A・G4の勝利を、そしてG3−Xの敗北を間違いなく確信した次の瞬間!


吹き飛んだのはなぜか、A・G4だった。
壁を破壊し、隣のフロアまで吹き飛ばされるA・G4。
すぐさま立ち上がり、攻撃の主を探す
攻撃の主はすぐに見つかった。その主をじっと睨みつけるA・G4

緑のボディに緑の目、黄金の角と黄金のボーガンを持つその戦士の名は、仮面ライダークウガ!!


「データベース検索…未確認生命体第4号と推測…推定戦闘レベル、S−…」
そう言いながら、背中の連装キャノン砲を乱射するA・G4。
しかし、クウガは瞬時にペガサスフォームから、ドラゴンフォームへと姿を変え、攻撃を回避。
ジャンプで間合いを詰め、手にした『ドラゴンロッド』で、顎、水月、鳩尾に3連撃を叩きこむ。

その攻撃でダメージを負ったA・G4は全身の火器を強制排除すると―
「近接格闘モードに移行…全兵装開放」
声と共に、両下腕部の鉤爪、両肘のブレード、両踵のクローを展開しクウガに襲いかかる。

機械のような正確さでクウガに連続攻撃を仕掛けるA・G4。
だが、クウガはその全てをドラゴンロッドで捌き―
「うぉりゃぁっ!!」
一瞬の隙を突いて必殺の『スプラッシュドラゴン』を叩き込んだ!
再度、吹き飛ばされるA・G4。数秒の間を置き、再び立ち上がるものの―
「………タイムオーバー、領域離脱」
クウガとのバトルを中断し、去っていった。 
411秋山ロン:03/04/02 21:49 ID:gPPbf40T


目の前に出現した英雄『未確認生命体4号=クウガ』に驚きを隠せないG3−X。
そんなG3−Xに肩を貸し、研究所を脱出するクウガ
そこへ1台の車が止まり、中から1人の青年が現れる。

「どうやら退けた…いや、『退いてくれた』ようですね」
「はい、あのまま戦ってたら、危なかったと思います」
「とにかく、ここから離れましょう。Gトレーラーと合流しないと」
「そうですね。香川さん」


同じ頃、ある研究室の一室では―
「フム、テストの結果はまずまずといった所だな…」
 モニターを見つめながら1人の老紳士が呟いた。その背後には鷲をモチーフとしたオブジェが飾られている
「我等の悲願達成の為、この『PROJECT DARKNESS』は何としても成功させねば…」 
 その言葉に続くようにオブジェの目が赤く輝いた。
412岩のような瓦斯:03/04/02 22:23 ID:IcB1214M
ええと、ぜんぜん筆がすすんでいません。ごめんなさ(がりがりがりがり)……

>秋山ロンさん、Dさん
おお、期待の新人が二人も!御二人とも頑張って下さい(サムズアップ)!
しかし秋山さん、ショッカーと香川先生が出ますか。実は手を組んでいたりしませんよねw
でもってDさん、G3−Xが警察用でなくなるとは……目から鱗が落ちました。
413名無しより愛をこめて:03/04/02 22:36 ID:gBb/c3eM
>秋山ロン さん
旨いじゃんw 各種武器の設定良く現れてて(・∀・)イイ!!っす。
香川博士もありとは・・・考えましたね。

>>412
Heat on!さんや白い青年さんも岩のような瓦斯さんも皆凄いや!!
良く作品の特徴掴んでいて、とても真似できないっす!!
414415:03/04/02 22:51 ID:kIPR6xyQ
415です。
『仮面ライダーSPIRITS オリジナルエピソード 砕星の剣』、第十三話(前編)をお届けに参りました。
が、そのまえに。
この十三話、内容が『G5ユニット大アバれ』というものでして、
必然的に、登場人物のほぼ全員がオリキャラとなっております。
ですので、話をわかりやすくするために、G5ユニットのメンバー表などを用意してみました。
……とはいっても、一話を執筆する際にほとんど即席で考えたメンバー表をそのまま載せただけなんですが。

ちなみに十三話(前編)のほう、短いです。すいません。
結構書いてはあるんですが、間々にはさむシーンが未完成で、載せられるまではもうちょっと時間がかかります。
気長にお待ちいただけると……。(汗)

というわけで、うちのG5ユニットメンバーは以下のとおりとなっております。
415415:03/04/02 22:52 ID:kIPR6xyQ
・警視庁未確認生命体対策部特殊機甲中隊――『G5ユニット』

 司令官
  尾室隆弘(おむろ たかひろ)   ♂ 警部   .……G5ユニット管理官

 第一小隊(Gトレーラー1号車)
  宮瀬 雪(みやせ ゆき)      ♀ 警部補  .……101号機装着員 / 第一小隊隊長
  戸川 祐二(とがわ ゆうじ)    ♂ 巡査長  .……102号機装着員
  流 孝正(ながれ たかまさ)    .♂ 巡査   ……103号機(長距離精密狙撃特化機)装着員
  真船 邦孝(まふね くにたか)   ♂ 巡査   ……104号機装着員
  水野 詩織(みずの しおり)    .♀ 巡査部長……101号機バックアップ担当
  今泉 俊之(いまいずみ としゆき)♂ 巡査   ……102号機バックアップ担当
  雨宮 鷹乃(あまみや たかの)  ♂ 巡査   ……104号機バックアップ担当

  ※103号機は特殊任務仕様機であるため、
    バックアップは大野保香〔おおのやすか〕整備班員がつとめる。

 第二小隊(Gトレーラー2号車)
  本橋 義衛(もとはし よしえ)   ♂ 警部補  ……201号機装着員 / 第二小隊隊長
  北沢 敦志(きたざわ あつし)  .♂ 巡査   ……202号機装着員
  岬 一砂(みさき かずさ)     ♂ 巡査   ……203号機装着員
  佐々木 潤子(ささき じゅんこ)  ♀ 巡査部長……201号機バックアップ担当
  坂本 雫(さかもと しずく)     ♀ 巡査   ……202号機バックアップ担当
  沖浦 さとみ(おきうら さとみ)  ♀ 巡査   ……203号機バックアップ担当

 第三小隊(Gトレーラー3号車)
  梶原 崇(かじわら たかし)    ♂ 警部補  ……301号機装着員 / 第三小隊隊長

  ※以下隊員五名。
416415:03/04/02 22:54 ID:kIPR6xyQ
 まっすぐに軌跡を曳いて地へおりる雨粒のベール、その裡から切り裂くように閃光が疾った。
 アスファルトへついた片手だけで、かるく両脚を宙へおどらせた。しなやかにのびる白銀の肢体が孤を描く。
 乾いたアクチュエーターの唸りをともない、雫をはじくメタリックブルーの左肩に文字がうかぶ。――『G5-X type S』。
「詩織」
 中空で身体をひねるさなか、宮瀬雪が回線のむこうへよばわった。そのまま敵を正面にとらえる位置に、身を低くして着地する。
 間をおかず、Gトレーラー一号車内では、水野詩織が外部スピーカー用のマイクを掴み、口許へよせていた。
『治安部隊の指揮官に告ぐ!』
 はじけるように雪が右腕をふりあげた。雨の飛沫が相手の黒いマスクへ撥ねる。片刃のショートソードが、わずかな隙間を残してG4-Aのマルチスコープへむけられていた。装着員が、音にならないおびえの声を洩らした。
『われわれは無用の戦闘をのぞむものではない。できうるならばすみやかに包囲を解いて、ただちにこの場より撤退されたい。だが――』
 G4-Aへつきつけた切っ先をうごかし、濡色ににぶく光る刀身を水平に寝かせる。詩織の声を背に聴いて、そして雪は左手を顔のまえにもちあげた。その手中にもまた、GS-03を改良した大振りの短剣が逆手に握られている。
『諸君らにわれわれの前途を阻む意思があるならば、こちらも実力を以ってこれを排除するのに一片の躊躇も要さないだろう。くりかえす!』
417名無しより愛をこめて:03/04/02 22:54 ID:wKTuz3D2
>Dさん
続きがなくて残念です。でも、これで終わりも悪くないなと思いました。
次回作も期待してます。

>秋山ロンさん
新作期待です!!老紳士とはもしや・・・・・・。
418415:03/04/02 22:55 ID:kIPR6xyQ
「……女の声だな」
 双眼鏡のレンズごし、尖兵としておくりこんだG4-A三機がするどい刃先に動きをとめられたことを確認しつつ、陸上自衛隊G型強化装甲服部隊第四小隊隊長・佐和賢治三等陸尉が独白をする。
 ハッチをひらいた装甲指揮車のルーフ上へ半身をのぞかせ、自身もマスクをはずした状態でG4-Aを纏っている。
 彼の隣に立つ第三小隊隊長・松村信一郎二等陸尉が、鉄柵を握る手にぎりぎりと力をこめた。
「ガキどもが、ふざけやがって……」
「ま、所詮はケツの青い連中のクーデターごっこでしょう」
 佐和がひややかに言う。双眼鏡から両目をはずして、そのまま前方を見ていた。ふん、と荒い息を吐いて、松村が彼を見返った。
「二機ほどデータにないGシステムを使っているようだが、G4-A二個小隊を相手にできる道理はない。全機投入して全員検束するぞ。いいな」
 肩をすくめて、佐和は「お好きなように」と意思表示をする。
「よし。全機突入!」
 無線のマイクを手元にひきよせて、松村が下方にずらりとたちならぶ部隊へ告げた。

『――われわれの前途を阻むものは、実力を以ってこれを排除する!』
「りりしいねえ」
 マスクの内側でかるく笑み、からかいまじりの口ぶりで雪がつぶやいた。
『馬鹿言ってないで、そろそろ来るわよ』
 耳元で詩織が言う。相手がこちらの口上など聞く耳もたないことは、もとより承知のうえだ。
「あァ……」
 短剣の切っ先ひとつで釘づけにされているG4-Aの肩のむこう、黒い塊と化している陸自のGシステム部隊をマルチスコープに映しこみ、雪は唇の片端を上げた。
 伸ばした右腕はそのままで、モーター音とともに低い姿勢からふらりとたちあがった。左手のGSS-03を掌のなかで回転させ、順手にもちかえる。
 肩のうえに刃の背をのせて、どこか遊具をまえにした子供のように。
 たのしげに言った。
「『祭』のはじまりだ」
419415:03/04/02 23:03 ID:kIPR6xyQ
>>379 『仮面ライダー Heat on!外伝』作者さん
はじめまして。
じつは本編も外伝も読ませてもらっていました。
連載が再開されるのを楽しみにしています。

>>381
たしかに作品をつくりだすのは難しいことですが、
それ以上の楽しみがあるのも事実ですね。
頑張って、期待にこたえられたらいいなと思っています。

>>408
ありがとうございます。
ちょこっとですが、第十三話をおとどけします。
お楽しみいただけると幸いです。
420秋山ロン:03/04/02 23:08 ID:gPPbf40T
ANOTHER・G4(仮)
:ある民間研究所を襲ったG4によく似た謎の存在。全能力でG3−Xはおろか、G4をも上回る。
 全身武器の塊と言えるほどの重装備で、その火力は推定でG3−Xの5倍強、G4の3倍強を誇る。 
 また、接近戦用の隠し武器も多数装備している。
 G3−Xを圧倒し、クウガ・ドラゴンフォームとも五分に戦うが、真の戦闘能力は未知数である。

身長・体重/200cm(推定)・190kg(推定)
パンチ力・キック力/約7.5t(推定)・約15.0t(推定) 
走力/100mを5.0秒(推定)
ジャンプ力/ひと飛び30m(推定)


装備

ガトリングシールド(仮)
:遠距離からの実体弾攻撃、近接戦闘時の打蹴や斬撃を減免する為の機能を重視した構造のシールドと、4砲身式ガトリングガンが一体化した大型火器。左腕部に装備する。
厚さ15cmの鉄筋コンクリートの壁を蜂の巣にする威力を持ち、装弾数も多い。
さらに、接近戦に移行した場合の投棄も容易で、デッドウェイトとなることもなく、接近戦に移行できる。

グレネードリボルバー(仮)
:右腕部に装備されたグレネードランチャー。20mm口径のグレネードを発射する。
弾倉が回転式になっている為、弾丸の装填が簡単になっており、連射性能もまずまず。
ちなみに、グレネードリボルバーという名称も便宜上つけられた仮の名称である

この他に外付け式装備として、両腰に機関砲2基、両肩装甲の横にリニアレール式ニードルガン2基、背面部にキャノン砲2門を装備
隠し武器として、両下腕部に鉤爪、両肘にブレード、両踵にクローを装備
その他、多種多様のオプションを装備可能と言う未確認情報あり
421415:03/04/02 23:14 ID:kIPR6xyQ
>『仮面と力』作者さん
『ライダーパンチ刹那』、かっこイイです。
というか、2号がとてもイイです。(笑)
続きも期待しております。

>Dさん
兄ぃがあいかわらず優衣ちゃんラヴだったり、
漣があいかわらずセコかったり、
氷川くんがあいかわらず不器用だったりしてたのしかったです。(笑)
XJRにまたがる真司くんなんて真司くんじゃない、と島田さんのようなことを言ってみたり。(笑)
続きがないのは残念ですが、楽しませていただきました。

>秋山ロンさん
新作、楽しみにしてます……と、書こうとしたところにちょうど新着レスが。
なんだかのっけからすごい展開かも。
A・G4、もうこれでもかってくらいの重装備ですな……。
続きが非常に楽しみです。頑張ってください。
422秋山ロン:03/04/02 23:20 ID:gPPbf40T
>>岩のような瓦斯さん&413さん&417さん

私のへたくそな文を読んでくれてありがとうございました。
この話の時期は、劇場版アギトの後からアナザーアギト登場までの何時かです。
何処までやれるか解りませんが、アギトの世界観にクウガや昭和ライダー勢を組み込んでみようと思います。

ちなみに、話に出てきた『香川』と言う人物は香川教授ではありません。
他の作品からの特別出演キャラです。

>>404にも書きましたが、 登場するライダーは1号〜ZX、RX、クウガ、アギト、ギルス、G3−X。
それとゲストキャラとしてファイズを予定してます。

あと、別の特撮シリーズ(ウルトラマン系除く)から、何人か出します
423名無しより愛をこめて:03/04/03 00:18 ID:6hx/fCtM
>秋山ロンさん
教授でない香川さんて事はつまり、
おフランスのICPO帰りの太陽の勇者の人ですか。
424名無しより愛をこめて:03/04/03 00:19 ID:l/hRCc6q
>>秋山ロン

他の作品からの特別出演キャラで、香川…もしやあいつかぁ!!

胸に誇りの(WSP!)エンブレム(WSP)♪
425D:03/04/03 09:54 ID:4gv5omtT
感想いただけてどもです。
本当は続きも書いてみたいんですが、敵キャラって難しいですね。
格闘シーン書くのも。知ってるキャラのG3-Xとクウガを動かすだけでも
大変なのに… 作者の方々には頭が下がります。
#テレビ含めてオリジナルを書く方々は特にすごい。

秋山さん
同時期にUPしたのも何かの縁。楽しみにしてます。
426名無しより愛をこめて:03/04/03 11:14 ID:9Dxif2yM
>>秋山ロン

ANOTHER・G4って、ショッカー製のG4って事なのか?
だとすると、ショッカーライダー、シャドームーン以来の悪のライダーやな
がんばれ、期待してるぞ


……龍騎?あんなもんは知らん
427名無しより愛をこめて:03/04/03 14:03 ID:br+1nzUq
保全age!
428名無しより愛をこめて:03/04/03 15:41 ID:qsTsrQdh
>秋山ロンさん
俺もG系ライダーの赤い奴は以前からあるといいなと思ってました。
アナザーG4、勝手ながらコラで作らせて貰いました。
胸にショッカーのエンブレム、また目は勝手にグリーンにしちゃいました。
その方が赤いボディに映えるんだもん・・・スマソ。
http://cgi.members.interq.or.jp/virgo/izumino/cgi-bin/imgboard/img-box/img20030403153730.jpg
429428:03/04/03 15:42 ID:qsTsrQdh
あ、それから「アナザー」らしく?ボディに汚しいれちゃいました(w
430秋山ロン:03/04/03 19:09 ID:tFS6spIc
>>428さん
画像サンキューです。
自分がイメージしていたA・G4にかなり近いです(サムズアップ
自分にこういう類の物を作る能力がないので、本気で尊敬します。

ちなみに、A・G4の武装ですが、それぞれ元ネタ…と言うか、参考にした武器があります。
…殆どがロボット関係です(^^;

ガトリングシールド(仮):グフカスタムが装備していた同名の武装から…変更点は砲門を減らした事と、盾と一体型にした事
グレネードリボルバー(仮):アルトアイゼンのリボルビングステークから…杭ではなくグレネードを発射
両腰の機関砲:Sガンダムのビームガンから。どそのまんまです
両肩装甲横のリニアレール式ニードルガン:魔装機ブローウェルのリニアレールガンから
背面部のキャノン砲:…ダンクーガの連装キャノン砲です(^^;
下腕部の鉤爪&両踵のクロー:仮面ライダーギルスのギルスクロウとギルスヒールクロウから
両肘のブレード:シャドームーンのエルボートリガーから

他にも様々な武装を用意していますのでお楽しみに
431名無しより愛をこめて:03/04/03 22:18 ID:pzSzYDo7
Dさん、秋山ロンさん、415さん、お疲れ様です。
428さんもかっこいいですよ。

前スレがHTML化しました。
【手を取り】ライダー共闘SSスレ【戦え】
http://tv3.2ch.net/sfx/kako/1040/10402/1040214437.html
432名無しより愛をこめて:03/04/04 00:26 ID:hAsZPg2A
>>431
この時をどれだけ待っていた事か・・・オリジナルライダーで最初に興味持ったのって
「ヒート」でした。これを気によまさせて、貰います。

>秋山ロンさん
A・G4、まさに武器の塊っすね。で素朴な?質問なんですが、
A・G4の動力源ってなんですか?原子力ですか?質問ばかりで、すんまそん。
433秋山ロン:03/04/04 12:55 ID:kkdj9xL4
>>432さん

>A・G4、まさに武器の塊っすね。
自分が大艦巨砲主義というか…重武装キャラが好きなもので…
それに、格闘戦メインである仮面ライダー…そうでもないライダーもかなりいますが…(^^;
とにかく、仮面ライダーを倒すのに格闘戦を挑むのは下の下だと考えた結果
A・G4は以下の5つの課題をクリアできる機体にしてみました
1)『広域破壊を可能にする火力(外付け式の重火器装備で解決)』
2)『あらゆる状況に対応できる汎用性(オプションパーツの装着で対応可能)』
3)『重火器の反動に耐える姿勢制御能力(過去の改造人間のデータを参考にすれば解決)』
4)『敵を正確に補足し、攻撃する高い演算能力(AI搭載でクリア)』
5)『高い防御力(Gシリーズの防御力は折り紙つき)』

勿論、これだけではクウガ・ドラゴンフォームと、互角に遣り合える格闘能力は得られません…が、その点は装着員の能力でカバーしています
装着員は…まだ秘密です。ですが皆さんがあっと驚く人物だと思いますよ(ニヤリ

>で素朴な?質問なんですが、A・G4の動力源ってなんですか?
>原子力ですか?質問ばかりで、すんまそん。

原子力…鉄腕アトムですか(核爆
と、冗談はこの位にして…動力源は原子力ではありません
原子力なんかよりもはるかに危険な…まあ、今日中に掲載予定の続きを読んでください
434秋山ロン:03/04/04 21:53 ID:3TD6MCdE
仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第2章『太陽の子・月影の騎士』


某山中に建てられた秘密研究所。その一室にA・G4と、あの老紳士がいる。
作業用のベッドに横たわり、調整を受けるA・G4。
マスクが外され、A・G4の素顔が明らかになる。
A・G4の装着員はなんと世紀王シャドームーン=秋月信彦!!
だが、その顔からは生気が感じられず、ロボットのような印象が見受けられる。
「ふむ、特に異常は見受けられないか…」
そう呟きながら、机のパソコンに目をやる老紳士。
その画面には『AMADAM』『KINGSTONE』等の単語が…

その後、研究室に備えられた巨大なスクリーンに歴代の仮面ライダーの画像が映し出され、続いて1号〜RXの活躍が映し出される
「よいか、こやつらが我らの宿敵、仮面ライダーだ。こやつらのデータを今一度完璧にインプットするのだ!」
続いて、クウガ、アギト、ギルス、G3−Xの活躍が映し出される。
「そして、こやつらは仮面ライダーに良く似ておるが…改造人間の類ではない。だが、我らへの脅威である事はまた事実…」
そこへ、白衣を着た戦闘員が入室する。
「スーパーコンピューターによる分析、完了しました」
「うむ、スクリーンに表示せよ」
戦闘員、手にしたディスクをコンピューターにセットする 
「まず仮面ライダーの推定戦闘レベルを表示いたします」
スクリーンの画像が切り替わる
435秋山ロン:03/04/04 21:54 ID:3TD6MCdE
仮面ライダー1号:戦闘レベルA+ 
仮面ライダー2号:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーV3:戦闘レベルA+ 
ライダーマン:戦闘レベルB− 
仮面ライダーX:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーアマゾン:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーストロンガー:戦闘レベルS− 
スカイライダー:戦闘レベルS− 
仮面ライダースーパー1:戦闘レベルS+ 
仮面ライダーZX:戦闘レベルS+ 
仮面ライダーBLACKRX:戦闘レベルSS 

「ふむ…ほぼ私の計算どおりか…A・G4が対決した場合どうなる?」
「1対1で戦った場合…最強のRXであってもA・G4が勝利する確率は61.53%。ライダーマンに至っては94.35%と…」
「…対多人数戦闘の場合は?」
「はい、仮に全ライダーと一度に対決した場合…A・G4が勝利する確率は、23.71%と―」
「低すぎる!!」
「は!ですが、これはあくまでも武装していない状態のデータで……」
「…では、武装を施した場合は?」
「は、はい。先日行った最終テストの結果を含めて計算致しました所…66.179%と……」
「ふむ…まあ、悪くはない数値だ。他の装備の開発状況は?」
「現在、最終調整中。遅くとも1週間前後で…」
「よろしい。では、仮面ライダーに類似する者達のデータを」
「ハッ!」
スクリーンの画像が切り替わる
436:03/04/04 21:55 ID:+L/PAQPB
---------------------------------------
これはもしかしてモロっすか?
なんでもあり?

http://www.hi-net.zaq.ne.jp/bubbs207/
---------------------------------------
437秋山ロン:03/04/04 21:57 ID:3TD6MCdE
未確認生命体第4号:戦闘レベルS−(通常体) 
               S+(強化体)
               SS(究極体)
アギト:戦闘レベルS−(通常体) 
         S+(剛力体)
         SS(閃光体)
ギルス:戦闘レベルS−(通常体) 
         S+(強化体)
G3−X:戦闘レベルA−

「こやつらとA・G4が戦闘した場合は?」
「はい、先日撃破したG3−Xを除外して計算した場合、クウガとアギトに関しては、RXとほぼ同等の63.96%、ギルスは71.44%と…」
「よろしい…引き続き、分析と作業を続行せよ」
「イーッ!」
戦闘員退室。それと同時に部屋の真ん中に設置された鷲のオブジェの目が光る。老紳士とA・G4跪く。
「計画は順調か?」
「勿論でございます。首領」
「この『PROJECT DARKNESS』は、我らの悲願。良い結果を待っているぞ…死神博士」
「お任せください」


画面は変わって、病院の一室。
氷川の怪我は大した事はなかったが、念の為一日入院することになった。
部屋には氷川の他小沢、尾室がいる。そこへ五代…そして、あの青年『香川』が入室。
香川、自分が元ウィンスペクター隊長にして、現ICPO特別捜査官『香川竜馬』であることを氷川達に明かし、五代がクウガである事を明かす。
驚く氷川と尾室(小沢はあまり驚かない)
438秋山ロン:03/04/04 21:58 ID:3TD6MCdE
五代と香川はフランスで起きた銀行強盗がきっかけで知り合っており、五代は善意の協力者としていくつかの事件を香川達と共に解決していた。(その場面がダイジェストで流れる)

香川は、今回のA・G4出現の影に秘密組織ショッカーが関わっている可能性がある事。
ショッカーへの対策として、ICPOとFBIが共同で捜査体勢を敷いている事。
そして、日本の警視庁にも協力を要請する為、香川が日本に来日したことを氷川達に告げる。

そして―
「今日、FBIの特別捜査官と警視庁で合流する予定です」と告げる。

数時間後、古巣である警視庁に戻った香川は、上司であり、ウィンスペクター・ソルブレインの創設者である正木俊介警視官の元へと向かう。
数年ぶりの再開に笑顔を見せる正木。
正木は日本各地に散ったソルブレインのメンバーも近日中に集合する事を告げる。
そこへFBIからの特別捜査官・滝和也が、1人の青年が連れて到着する。
滝は言った
「ICPOとFBIの操作網を使って世界各地の仮面ライダーと連絡を取った。2〜3日中に日本へと戻ってくる」
そして、滝の後ろに立っていた青年を前に引っ張る
「とりあえず、ニューヨークにいたライダーを1人連れてきた」
その男こそ、仮面ライダーBLACKRX=南光太郎!
439秋山ロン:03/04/04 21:58 ID:3TD6MCdE
ナレーション
「日本を狙うショッカーの陰謀を打ち砕く為!」

(本郷猛と一文字隼人が映る)
「イギリスから本郷猛と一文字隼人が!」
(風見志郎と結城丈二が映る)
「モスクワから風見志郎と結城丈二が!」
(神敬介が映る)
「オーストラリアから神敬介が!」
(アマゾンこと山本大介が映る)
「南米からアマゾンが!」
(城茂が映る)
「シンガポールから城茂が!」
(筑波洋が映る)
「エジプトから筑波洋が!」
(沖一也)
「香港から沖一也が!」
(村雨良が映る)
「イタリアから村雨良が!」

(10大ライダー、ポーズを決める)

「世界各国に散っていた仮面ライダーが日本に集結しようとしていた!」
「ショッカーの野望を打ち砕く為、行け!我等の仮面ライダー!!」
440岩のような瓦斯:03/04/05 00:35 ID:bPOQesyk
>439
定番ですが、『燃える!』展開ですな(サムズアップ)!
ところで正木本部長と風見氏が出会うと……うちでは早川氏がちょこっとでてきましたが。
441名無しより愛をこめて:03/04/05 01:05 ID:E8qbGAYU
>秋山ロン

歴代のライダー登場
シャドームーンがアナザーG4装着?
ソルブレインとウィンスペクターがライダーと共演

ベタだが燃える。がんばれ!
442名無しより愛をこめて:03/04/05 01:13 ID:dZcM35zh
秋山ロン殿
確かに燃える展開なんだが、各ライダーの数値には納得できん。
443名無しより愛をこめて:03/04/05 01:19 ID:E8qbGAYU
>>442
そうか?
スペック厨と言われる事を承知で言うが、歴代ライダーの性能と言うか、初期段階の能力だけで見れば妥当な線じゃないか?

もちろん、その後の特訓や経験値等でレベルアップはしてるだろうけど…
まあ、ショッカーの計測だから、ということで許してやれよ
444名無しより愛をこめて:03/04/05 01:21 ID:dZcM35zh
>>443
ライダーマンが弱すぎる。
445名無しより愛をこめて:03/04/05 01:49 ID:SItJhNTp
仮面ライダー1号:戦闘レベルA+ 
仮面ライダー2号:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーV3:戦闘レベルA+ 
ライダーマン:戦闘レベルB− 
仮面ライダーX:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーアマゾン:戦闘レベルA+ 
仮面ライダーストロンガー:戦闘レベルS−
スカイライダー:戦闘レベルA−
仮面ライダースーパー1:戦闘レベルS+ 
仮面ライダーZX:戦闘レベルS+ 
仮面ライダーBLACKRX:戦闘レベルSS

未確認生命体第4号:戦闘レベルA-(通常体) 
               A+(強化体)
               S+(究極体)
アギト:戦闘レベルS−(通常体) 
         S+(剛力体)
         SS(閃光体)
ギルス:戦闘レベルS−(通常体) 
         S+(強化体)
G3−X:戦闘レベルA−

こんな所が妥当だと思われ。

ストロンガーとスカイの戦闘レベルが同等な訳がないし
歴代怪人で弱い位置にランクするグロンギに
頻繁に半殺しにされてたクウガの基本スペックがS-なのも無理がある。
446名無しより愛をこめて:03/04/05 04:48 ID:kEKpRMPe
つーかスペックに関しては作者さん(SSの)
が考えてるスペックだから外野が口だしすんのは
野暮ってもんだろ。
つーかスペック厨は誰が最強スレにカエレ!(゚Д゚)
447432:03/04/05 09:34 ID:bRVvR9VP
叩きやめれ!!
秋山ロンさんめげずに、頑張れ!!
448秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/05 10:23 ID:gNc3hQCM
えーと…ライダーの戦闘レベルで皆さんに不快な思いをさせてしまったようで…お詫びします

経験値云々を別にして、判明しているスペックだけで判断したもので…もう一度考え直します
449名無しより愛をこめて :03/04/05 12:57 ID:bRVvR9VP
>>448
どうか、落ち込まないでください。
ライダーのSSは皆好きなはず…元気だしてくだされ。
450岩のような瓦斯:03/04/05 22:00 ID:bPOQesyk
>448
いや、貴方や我々がどう考えようと、ショッカーがああ考えたんで、

それはもう、計算違いがあってもひどい目に会うのはショッカーの人なんですから!
451名無しより愛をこめて:03/04/06 02:07 ID:YXwe/7ms
秋山ロンさん、期待してます
まさかウインスペクターが出てくるとは・・・
452名無しより愛をこめて:03/04/06 12:32 ID:sZmtDDqQ
18話「倒れたアマゾン」
2号が吸血蝙蝠と戦っている頃、工場の屋根では、アマゾンと蜘蛛獣人が戦っていた
斬られた右腕、飛び散る血、潰された左眼
全身ズタズタの蜘蛛獣人と腕と牙に血をつけたアマゾンがいる
勝敗は明らか、後は死を待つだけ
だが蜘蛛獣人の目はまだ死んでいなかった、何かを狙った鋭い目つき
それに警戒し、アマゾンはとどめをさせないでいた
蜘蛛獣人「グジュルゥ・・・」 蜘蛛獣人は足元に落ちている自分の腕を蹴り飛ばし
牙を左右に動かしながら悠然と一歩前に出た、腕が地面に落ちた
アマゾン「グ!」 それに合わせるように、アマゾンは後ろに一歩下がった
警戒心が高まり、手、腕、足、牙に意識が集中する
蜘蛛獣人「グァ!!!」 アマゾン「!!」 その時、蜘蛛獣人が
アマゾンの腹めがけて、捨て身の覚悟で頭から突っ込んだ
ザクッと蜘蛛獣人の牙が腹に突き刺さる、その感覚を感じて
蜘蛛獣人は何かを確信しニタリと微笑んだ、心に希望のようなものが生まれる
アマゾン「ガァゥッ!!」 アマゾンは突然の攻撃に驚きながらも
一瞬で闘争心をたぎらせ、自らの腹に刺さる蜘蛛獣人の横顔に手を刺した
蜘蛛獣人「グァッ!!!!!」 ザググッ アマゾンの手は肉を切り裂き
骨を砕き、蜘蛛獣人の顔の中にめり込んだ、生温かい肉の温度が致命傷を感じさせる
蜘蛛獣人「ガァァァァッ!!!」 アマゾンは顔から手を一気に引き抜いた
闘争心が一気にヒートアップし、口から獣的な叫びが漏れる
いっぽう蜘蛛獣人は凄まじい激痛のためその場に倒れた、顔が血で真っ赤になる
しかし、不思議と死への恐怖は無かった
アマゾン「!!!」 この隙を狙って、アマゾンは蜘蛛獣人に飛びかかった
蜘蛛獣人「ヌオォ!!」 蜘蛛獣人は押し倒され、アマゾンにマウントポジションを取られる
勝機、絶対的に自分が有利なこの状況を逃すまいと、アマゾンは右拳を強く握り左手で首を掴んだ
アマゾン「ガァァァァッ!!」 雄叫びをあげながら、拳を振り上げ会心の一撃を落とす
蜘蛛獣人は腕を交差させてガードした、だがアマゾンの拳はその腕をへし折って
顔面を殴った、顔面はクレーターのようにへこみ、血しぶきをあげた
453アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/06 12:34 ID:sZmtDDqQ
アマゾン「オオオオオオオオ!!!」 闘争心が最大限に高まり、アマゾンは切れたように
殴って殴って殴って殴って殴りまくった、顔は原形をとどめず、どこに眼があるのか
どこに鼻があるのかさえ解らない程になった
蜘蛛獣人「・・(後は・・・頼むぞ)・・・」 殴られながら、蜘蛛獣人はさっきのアマゾンへの一撃と
吸血蝙蝠の顔を浮かべた、そして、後を任せるように全身の力を抜いた
アマゾン「ウ・・オオオ!」 次にアマゾンは蜘蛛獣人の頭を掴み、思いっきり引っ張った
骨が砕け、肉がちぎれ、皮膚が破れ始める、アマゾンは歯を食い縛り、一気に力を込めた
ブチブチブチッ 遂に頭が身体から離れ、大量の血が噴水のように噴出し
緑色のアマゾンの上半身を真っ赤に染めた、生臭い臭いが広がる
息を切らしながら、アマゾンは手に持った頭を見つめた、喋る事も出来ぬ悲しき塊
虚しさと哀しさが到来し、燃え上がった心が次第に冷める
それを吹っ切るように、アマゾンは頭を握り潰した ビチャッ 中身が手や胸に付着する
アマゾン「・・・・・・」 ゆっくりと立ち上がり、アマゾンは敵の死を確認し、屋根から下りた
その時、アマゾンの身体に予想外の事が起こった
アマゾン「グ・・・ア!!!」 突然、目の前が陽炎のように歪み、腹部から焼けるような激痛が走った
その痛みに気を取られ、アマゾンは落下し地面に叩きつけられた
しかしそんな衝撃は感じられなかった、蜘蛛獣人に噛まれた腹部が異常に痛み
他の感覚を麻痺させた為だ
アマゾン「ガ・・・アア・・ウッ!」 恐る恐るアマゾンは腹部の傷口を見た
傷口は青紫色に変色し、酷く腫れ上がり高熱をもっていた
何故だ、混乱する頭で原因を考える、その時、蜘蛛獣人のあの一撃が浮かんだ
毒・・・死には至らないが、全身を動けなくするほどの凶毒
こんな時にあの蝙蝠に襲われたら・・・アマゾンは恐怖した
アマゾン「!!」 カツッ どこからか足音が聞こえた、カツッ カツッ カツッと間隔の狭い音が
アマゾン「ガ・・ギ・・・!!」 遂に来たか・・・だが足音は少し雰囲気が違っていた
軽い足音、微かに聞こえる激しい呼吸、その二つが近づいてきた
???「ハァッ・・ハァッ・・」 工場の影から足音の正体が現れた
454アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/06 12:36 ID:sZmtDDqQ
しかしその姿は、異形の怪物とは程遠い、美しい女性だった
女性は喪服のような黒一色の服を身に付け、どこか暗い雰囲気を持っていた
女性は何かから逃げるように現れると、怯えながらあたりを見回した
???「あっ!!!」 アマゾン「?」 女性の表情がこちらを向いたまま凍りついた
自分の事だろうか、だが女性は別のものを見ていた、アマゾンは身体を軋ませながら
女性の見る方向を見た、そこには異形の姿と天使のような神々しさを持つ
青い豹の怪人、バンテラス・キュアネウスがいた
???「あ・・・ああ・・」 女性はその怪人を見て、蛇に睨まれた蛙のように動けなくなった
目には涙が浮かび、頬には冷や汗が流れる
キュアネウス「・・・・・・」 キュアネウスは冷徹な視線を女性に浴びせながら
手をかざした、すると空間の一部が青白く輝き、円盤のようになり、そこから剣の柄が現れた
キュアネウス「ガァァァァァ!!!」 吠えながらキュアネウスは剣を引き抜き突っ込んだ
倒れるアマゾンを跳び越えキュアネウスは一瞬で女性の目の前まで近づいた
そして剣を振りかざし、斬りかかろうとしたその時!
???「きゃぁぁぁぁぁ!!!」 女性は震えるような叫びをあげながら手をかざした
するとその手から衝撃波が放たれ、キュアネウスを1m近く吹っ飛ばした
キュアネウス「グ・・ガガ・・」 剣を支えにしてキュアネウスは立ち上がった
その時、バイクに乗った謎の男が現れた、男はバイクから降り
ヘルメットを脱いで女性に向かって叫んだ
???「逃げろ!亜紀!!」 亜紀「涼!!」 涼「早く!!!」
絶対に守りたい、その気持ちが涼の声を荒くした、亜紀はその気持ちを感じ、逃げた
涼「殺させない・・・亜紀は・・・俺が守るっ!・・・・・変身!!!」
顔の前で手を交差させるような変身ポーズをとり、涼の身体は深緑と黒のカラーリングの
生物的な戦士に「変身」した、その名は・・・仮面ライダーギルス!!!

仮面と力 〜続く〜
455alt:03/04/07 12:06 ID:m37d1juN
時の流れの正常化により、高見士郎はアメリカで死んだままであり、清明院大学401号室
江島研究室も存続している。高見家に連絡がつかなかったため、アクレー大学の
ポトラッツ教授は、その江島教授のもとに遺品として高見の私物を発送した。
高見を良く思っていなかった江島教授以下、中村や小川達は、その私物を
ろくに確かめもせず廃棄処分を決めてしまう。

さて、今年度新任で清明院大学にやって来た香川英行教授は、
香川研究室所属の院生、東條悟を通じ、その噂を耳にする。
神崎士朗(何故か清明院大学ではこう名乗っていた)を哀れに思う香川は
遺品ぐらい遺族を探して届けるべきだと江島教授に「余計な口出し」を行った。
結果、香川研究室は高見士朗の遺品の入った段ボール箱を押しつけられてしまう。

連絡先を探すべく、申し訳ないと思いつつも遺品を漁る香川と東條。
あるファイルを見た時、ふと文字が目に入る。ミラーワールド…?
その後、遺品は全て神崎沙奈子の元へ無事届けられたが、
瞬間記憶能力保持者である香川の脳裏から、ミラーワールドの文字が離れることはなかった。

「鏡の中の世界」について江島教授に相談するも、四月一日はとっくに過ぎましたよと
一笑にふされ、アクレー大学に連絡するも、罵声と共に電話が切られる始末。
東條「先生、高見君の無念を晴らすのは、僕達しかいない…かも」
こうして、香川研究室の今年の研究テーマが決定した。気が触れたと言われつつも…。
456alt:03/04/07 12:11 ID:m37d1juN
こんな感じなら、神崎ライダーのいない世界でもオルタナティブは出せるのではないかと思いまして。
あんまし「共闘」と関係無さ気なのが困り者なのですが。
457alt:03/04/07 17:44 ID:76HiwCAj
香川「8分25秒…上出来です」

半年後には、こちらの世界の物質をミラーワールドに送りこみ、8分以上という長時間
消滅させずにいられるようになっていた。

東條「そろそろ、服を作って、人間が入れるようにしてもいいかも」
香川「危険ですが…ファイルにはスーツや乗り物が描かれていました。
 神崎君もそれを想定していたとなれば、やってみる価値はあるでしょう」

香川達は知る由もなかったが、昨年二十を迎えた神崎優衣が消滅したため、
もはや命を求める必要が無くなったモンスター達が、ミラーワールドには若干残っていた。
香川達はうち一匹の捕獲に成功。サイコローグと命名する。
神崎ファイルには、モンスターを活動能力に利用できるようなことが書いてあったためである。
併記されていた、各種いわゆるヒーローの必殺技然としたアクション類も、
普通なら笑って終わりだが、小さな子供のいる香川や、幼いところのある東條は理解できなくもなかった。
こうして、香川研究室試作スーツ第一号・「オルタナティブ」は作られた。
スーツといっても、普通に着る様な服では密封性に問題がある。
自然、宇宙服か潜水服のようにならざるを得ないのであるが、モンスターはそれすら解決した。
いわゆる「召喚」が可能になったのである。

香川「いずれミラーワールド内で実験を行えるようになれば、召喚の原理も調べられると思います」

こうして、「オルタナティブ」のスーツは、なんと小さなプラスチックケースに
収納できてしまったのである。着用には、専用のベルトを着けてケースをはめ込むだけでいい。
また、サイコローグや、他のモンスターを追い払うための最低限の武器も
ケースに入ったカードを、腕のバーコードリーダに読ませることで召喚可能とした。
以上、制作とテストは全て現実世界で行われ、いよいよ実実験、
ミラーワールドへ人類が初の一歩を踏み出す時がやって来たのである。
458名無しより愛をこめて:03/04/07 18:14 ID:+aAxaM2W
>>455-457
「プロジェクトX」みたいでイイね。素敵だ。

某スレのうっかりちゃっかり路線も面白いけど、
本来はこうなるハズだったのかな?
459名無しより愛をこめて:03/04/07 22:32 ID:ZOr2IZNJ
>アリエスさん
コテデビューおめでとうございます。
遂にギルス登場ですか。
物語の最初からアギトが出てましたけど、アギトのストーリーは何処まで行くのでしょう?
最終回まで行きますか?
次回も楽しみにしてますのでがんばって下さい。

>altさん
これまた斬新な切り口で面白いです。
続きはあるのでしょうか?
たまには戦いのないSSもいいものですね。
460アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/07 22:42 ID:+NIMf0IK
>>459
>コテデビューおめでとうございます。
はい、やっぱコテがあったほうが紛らわしくなくて良いなぁと思って
>遂にギルス登場ですか。
>物語の最初からアギトが出てましたけど、アギトのストーリーは何処まで行くのでしょう?
>最終回まで行きますか?
まだ明確なものは決まっていないんですが
AGITΩは最後まで書くつもりです
>次回も楽しみにしてますのでがんばって下さい。
はい、気合入れて書かせていただきます!!
461alt:03/04/08 22:56 ID:9nvJbUoi
命の危険もあるため、実験は香川当人が行うつもりでいた。
しかしアクシデントは起きた。
前夜、自分より先にミラーワールドへ行くことになる香川を妬んだ東條により、
「オルタナティブ」のケースが持ち出されたのである。

マスコミへ連絡済みであったため、紛失に焦る香川。
当日、東條を疑いたく無い香川は最後の望みをかけて研究室内をひっくり返して探していたが、
しかし、マスコミは小さなブン屋の記者が一人しか来なかった。

桃井「いるのよねー。目立ちたくて嘘情報送ってくる人」

「オルタナティブ」と東條、結局どちらも見つからず、結局その日実験は行われなかった。
香川は明日また来てくださいと念を押したが、心の中では多分来てくれないと寂しく思った。
翌日、しかしOREジャーナルの記者は来た。別人だったが…。

城戸「こんにちはあっす、OREジャーナルの城戸と言います。あ、これ名刺」

香川が事情を説明すると、城戸を名乗るブン屋かどうかも疑わしいチャラ男は、手伝いを申し出た。
二人して室内を探したり、東條と連絡を取る努力もしたが、その日も結局どちらも見つからない。
その間箱をひっくり返したり測定器を倒したりの城戸は、香川から、経緯やミラーワールドの
説明を聞き出しては、すっげー、とか、おおー、とか、その都度大袈裟に驚いていた。

城戸「では、何かわかったら教えますよ。任せてください!俺ジャーナリストの卵ですから」

彼は最早、この取材そのものが、彼の書く駄文に業を煮やした大久保によって、
おい真司お前は外が似合う。令子にくっついて取材に行ってこい、と追い払われ、
付き纏われるのを鬱陶しく思った桃井によって、どうでもいい取材先へ、
じゃあ城戸君こっち行って来て、と追い払われた先であることを忘れている。
462alt:03/04/08 23:03 ID:9nvJbUoi
>>458さん、>>459さん
ありがとう。
ええ、続きはあります。が…
>某スレのうっかりちゃっかり路線
を今更ながらに読んで、なんか東條を素直に悪役にできなくなったので
どうしようか迷い中です。
463alt:03/04/09 09:43 ID:uBNEt+vy
夜も遅くなったので城戸を帰した香川は、その少し後、下の階で物音がしたので
階段を降りてみた。
すると廊下の鏡の前で、東條が倒れている。まだ息はあるようだ。
胸騒ぎを感じた香川は、救急車よりも先ず、ミラーワールドの様子を探ってみた。
視認だけならカード一枚で可能であり、それぐらいは持ち歩いていた。

見えたのは、誰が入っているのかわからない「オルタナティブ」が、
またこちらも誰かわからない、騎士風のスーツに追い詰められている。
相手は武器を持っており、一方「オルタナティブ」は明らかに戸惑っている。

香川は咄嗟に、鏡を叩き、自分のへそのあたりを指差した。
幸いにも「オルタナティブ」は、気付いてくれ、カードを一枚引き抜いてくれた。
今度は腕。「オルタナティブ」は、逃げながら、また、まごつきながらも、
何度も試行錯誤の末、カードリーダにカードを通す。

女性の声がする。「ホイールベント」

足音。サイコローグは駆けつけながらバイクに変身、騎士を跳ね飛ばす。
その隙に、「オルタナティブ」は香川の前の鏡からこちら側へと逃げてきた。
外へ出ると同時に「オルタナティブ」のスーツは砕けて脱げ、城戸が現れる。

ほぼ時を同じくして、東條の意識がうっすらと目覚めた。
香川が事情を聞くと、東條は城戸を指し、こいつがケースを盗んでいました、と言った。
それはわかりやすい嘘だったが、香川は城戸に帰ってもらった。
こうして、ミラーワールドへの第一歩の、マスコミ発表の機会は失われた。
464alt:03/04/09 23:31 ID:zPd1Xg46
香川が、同じ晩に江島研究室で起きた惨劇を知ったのは、翌朝となる。
江島教授以下多数は死亡か行方不明、小川は意識不明の重体、唯一留守にしていた
中村のみが難を逃れていたが、何が起きたか全貌を語れる人物は一人もいなかった。

香川は、中村の、院を修了するまでの後一年の担当となった。
だが、東條の実家は遠くにあるため、入院手続きなども香川が行わなければならなかったし
「オルタナティブ」の修理や、江島研究室の事件もあってつきまとってくる城戸なる記者を
追い払うことにも忙殺されていた。

また、香川も何度か現場…同じ校舎だが…へ足を運ぶ羽目になったが、
瞬間記憶能力保持者にとって事件現場を見てしまうものほど辛いことは無い。
その光景は、細部にいたるまで、二度と頭から消えることはないのだから。

とにかくそのようなわけで、中村にまで手が回らなかった。
いや、それは言い訳に過ぎないかもしれない。
当の中村は、いわゆる「荒れた状態」であり、香川個人的にはあまり近づきたく無い人種だった。

なお、この頃、以前から江島研究室に出入りしていた黒ずくめの男に近づくと
横柄な質問をされ、何を言っても半殺しにされるという噂が立っていた。

ふと、書類を書いている時、香川は、最初見た現場の靴の数が、死者数よりも多いことを思い出した。
彼らは、部屋の中にいながらにして行方不明になったのではないか…死体も残さず。
465名無しより愛をこめて:03/04/10 13:01 ID:mSpZVops
アゲ!
466秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/10 18:56 ID:paD0p48/
仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第3章『運命の悪戯』


A・G4出現の一報を受け、現場に急行する南、五代、香川(氷川は入院中&G3−X修理中の為、出動不可)
その頃、市街地に出現したA・G4(重火器は武装していない)&ショッカー戦闘員は我が物顔で街を闊歩し、罪もない人々を多数殺害していた。
そこへ、アギトが出現(偶然、真魚と一緒に街に来ていた)。戦闘員を蹴散らす。
同じく別方向からギルスも出現(偶然、バイクで通りかかった)。アギト同様、戦闘員を蹴散らす。

「データベース検索…アギト、ギルスと断定……推定戦闘レベル、共にS−」
A・G4、2人に襲い掛かる。アギトとギルス、タッグを組み対抗する(榊亜紀に関しての誤解は解けている)
アギトがカウンターでA・G4の体制を崩し、その隙をギルスが突く。
この戦法により、一時は優勢に立つアギトとギルス。
だが、突如飛来した黒い大型ヘリコプター(機体にはショッカ―のマーク)が、A・G4に黒いボックスを投下した途端、戦局は一変した。

黒いボックスから『140mm口径4連装ミサイルランチャー』を取り出し、アギトとギルスに連射するA・G4。
吹き飛ばされるアギトとギルス。
A・G4、その隙に重火器装備形態となり、アギトとギルスが反撃不可能な距離から攻撃を開始する。
ミサイルによって、ダメージを受けたアギトとギルス。攻撃を回避できずに被弾、大ダメージを受ける。

「目標…消去完了」
そう呟いたA・G4がミサイルを発射したその時!
467秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/10 18:57 ID:paD0p48/
「ボルティックシューター!!」
「ケルベロスΔ! ショットモード!!」
「いけっ!!」
2つの光弾がミサイルを撃墜し、圧縮空気弾がA・G4の手からミサイルランチャーを弾き飛ばす。 
間一髪でRX、クウガ、ナイトファイヤーが駆けつけたのだ。
「ICPO特別捜査官、ナイトファイヤーだ! 武装を解除し、投降しろ!」
ケルベロスΔを向けながら、A・G4に投降を勧告するナイトファイヤー。だが、A・G4はそれを無視し、攻撃を仕掛ける。
3対1のバトルが始まった。

クウガは、ドラゴンフォームに超変身し、前方からA・G4を撹乱。
RXは、バイオライダーにフォームチェンジし、ゲル化してA・G4を奇襲。
ライダー達よりも機動性に劣るナイトファイヤーは、ケルベロスΔで2人を援護する。

この戦法は成功し、クウガとナイトファイヤーに気を取られたA・G4は、背後に回ったバイオライダーの奇襲を受け、ダメージを受ける。
更にクウガ・ドラゴンフォームの『スプラッシュドラゴン』
バイオライダーの『スパークカッター』
ナイトファイヤーの『パイルトルネード・トルネードバースト』
怒涛の3連続必殺攻撃を受け、吹き飛ぶA・G4。半壊したマスクが宙を舞う。
素顔をさらすA・G4=秋山信彦(?)。それを見たRXは驚愕する。
警戒もせず、A・G4に駆け寄ろうとするRX。だが、それを何者かの攻撃が阻む。
攻撃が放たれた方向には何と、十数体のA・G4らしき機体(A・G4とは装甲やカラーリングが異なる)が!
しかも全員まったく違う装備をしている(大型スナイパーライフル、マイクロミサイルポッド、斬艦刀etc)。

A・G4らしき機体の援護を受け、戦線を離脱するA・G4。
「何故だ、信彦……何故なんだぁ!!」
RXの悲痛な叫びが街に響いた。
468ゴーストショッカー ◆D8OZ1FIlis :03/04/11 01:30 ID:VEs5A0yf
ただいま開催中!
第1試合、剣聖ビルゲニア対ゴールドゴースト!

最強の仮面ライダー敵組織幹部怪人は誰だっ!?
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1049513328/l50
469秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:27 ID:ApSn6tpy
仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第4章『勇者集結』


A・G4の正体が秋月信彦である事が判明してから3日後、警視庁の会議室では、ショッカー、そしてA・G4への対策会議が行われていた。
会議の出席者は以下のとおり―

仮面ライダー1号・本郷猛
仮面ライダー2号・一文字隼人
仮面ライダーV3・風見志郎
ライダーマン・結城丈二
仮面ライダーX・神敬介
仮面ライダーアマゾン・山本大介
仮面ライダーストロンガー・城茂
スカイライダー・筑波洋
仮面ライダースーパー1・沖一也
仮面ライダーZX・村雨良
仮面ライダーBLACKRX・南光太郎 
戦士クウガ・五代雄介
アギト・津上翔一
ギルス・葦原涼
未確認生命体対策班G3ユニット所属・小沢澄子管理官
未確認生命体対策班G3ユニット所属・氷川誠警部補
警視庁警視監・正木俊介
ICPO特別捜査官・香川竜馬
さらに、日本各地に散っていたソルブレインメンバーの内、西尾大樹と樋口玲子

アギトとギルスの正体を知った氷川が動転したり、風見と正木が親戚関係(従兄弟同士)である事が発覚したりして、何度か脱線しかける物の、会議は無事終了する。
470秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:27 ID:ApSn6tpy
会議終了後、正木と竜馬、そして大樹は警視庁電子工学研究所に向かう。
そこには、ドイツで新しく開発されたソリッドスーツ・ストロングタイプと専用のスーパーツールが空路によって輸送されていた。
そして、正木は竜馬と大樹に1人の青年を紹介する。
男の名は藤宮華月。福岡県警特捜救急課所属の警部だった。

正木は2人に華月がこのソリッドスーツ・ストロングタイプの装着員であると伝える。
新たな勇者の誕生を喜ぶ竜馬と大樹。
そこへA・G4と数十体のA・G4オルタナティブ(例のA・G4に酷似した存在。以後、A・G4Aと呼称)が市街地に出現。死傷者が多数出ているとの通報が入る。
竜馬はファイヤースコード、大樹はソルギャロップ、そして華月は新開発のソルギャロップ2号車で現場へと急行する。

その頃、現場では一足先に到着したライダー達とA・G4&A・G4A軍団が激闘を繰り広げていた。
G3−Xにほぼ匹敵する能力を持ち、しかも複数で襲い掛かるA・G4Aに苦戦を強いられるライダー達。
だが、互いにフォローしあい、1体ずつ撃破していく。
そして、A・G4Aの装着員がゲルショッカー戦闘員である事が判明する。

そこへナイトファイヤー、ソルブレイバー、ソルジャンヌ、ソルドーザー、そして華月がプラスアップした『ソルカイザー』が参戦する。
ソルジャンヌとソルドーザーは怪我人の救助と治療。ナイトファイヤー、ソルブレイバーは、ジャンヌとドーザーを援護しつつ、A・G4Aを怪我人の近くから引き離す。
そして、ソルカイザーは、ケルベロスΔを再設計した『ケルベロスΔ・U(ケルベロスデルタ・ツヴァイ)』、スピンクローを再設計した『スパイラルクロー』を装備し、ライダー達と協力してA・G4Aを戦闘不能に追い込んでいく。
471秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:28 ID:ApSn6tpy
そして、A・G4Aは全滅し、RXとA・G4の一騎打ちが始まった。
序盤は互角の2人。だが、A・G4は右手から放つ怪光線や、左手から展開される湾曲空間のシールドといった特殊能力。
更には失われた筈のサタンサーベルを召喚するなど、思いもよらない戦力でRXを追い詰める。

RXのピンチに援護に向かおうとする1号達。だが、RXはそれを制する。
「信彦は…俺の手で救い出す!!」
声と共にRXの全身からエネルギーがあふれ出す 
「RXの全身から高エネルギー反応…原因、不明……戦闘レベル、推定不能」
次の瞬間、RXはバイオライダーに変化し、ゲル状に変化してA・G4を撹乱。背後に回り込み―
「ボルティックシューター!!」
瞬時にロボライダーに変化して、ボルティックシューター零距離射撃。再びバイオライダーに変化して― 
「バイオブレード!!」
四方八方からバイオブレードで斬りつけ― 
「RXキィィックッ!!」
RXに戻るとRXキックでA・G4を吹き飛ばした。戦闘不能に陥るA・G4。
「信彦!」
A・G4に駆け寄ろうとするRX。だが、突如空間を裂いて現れた巨大な手がRXを吹き飛ばす。
「ライダー諸君。悪いが、この男にはまだ働いてもらわなくてはいけないのでね」
そう言い残し、A・G4を空間の中へ連れ去る。謎の存在。
あと一歩のところでライダーたちは、秋月信彦の救出に失敗したのだった。
472秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:30 ID:ApSn6tpy
藤宮華月 演:玉山鉄二

階級は警部。福岡県警特捜救急課所属の24歳。
普段は、人当たりの良い好青年だが、少々キレやすい部分がある。
子どもの時、先天性の難病を治療する為に、当時技術が確立したばかりの遺伝子治療を受けた経験があり、その副作用で常人をはるかに上回る感覚と運動能力を手に入れた。
訓練によって、その運動能力をフルに活かせるようになった今の実力は竜馬や大樹に匹敵する。
今回、正木の推薦を受け、ドイツで開発されたソリッドスーツ・ストロングタイプを『プラスアップ』し、ソルカイザーとなる。
473秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:31 ID:ApSn6tpy
ソリッドスーツ・ストロングタイプ ソルカイザー

軍事用ロボットを使用した凶悪犯罪に対抗する為に、半年前にドイツで開発されたソリッドスーツ。
『Kaiser(ドイツ語で皇帝を意味)』の名に相応しく、ソリッドスーツ・ヘビータイプに比べ、防御力と機動性が15%、攻撃力が40%アップしている。
だが、その高性能が災いし、装着員を選ぶという弱点が最終テスト中に発覚。研究所地下に半年間封印されていた。
しかし、A・G4に対抗する為、ドイツから空路で日本へ運び込まれ、正木本部長の推薦により、新人の藤宮華月が装着する事となった。

ケルベロスΔ・U(ケルベロスデルタ・ツヴァイ)
:ソルカイザーの装備するメカのひとつ。ケルベロスΔを再設計した多機能ツール。
 セレクターの切り替えにより、レーザースタンビームとプラズマビームの2種類の光線を発射可能なショットモードと、電磁ブレードとして使用するスラッシュモードの2形態がある。
 ショットモードではビームの収束/拡散率を調節可能で、拡散率を上げれば命中率が、収束率を上げれば威力が上昇する。
 スラッシュモードは、直径85cmの鉄柱を切り裂く威力を持ち、刃渡りをある程度調節可能(60〜140cm)。
474秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 00:32 ID:ApSn6tpy


オメガトルネード
:ソルカイザーの装備するメカのひとつ。全長145cm、重量150kgの大型ツールである。
 3つの銃口の内、上下2つから冷凍ビームと強力科学消化剤を同時発射するディスチャージャーブラスト。
 ユニット下部のランチャーからアンカー弾や粘着弾、ネット弾などを発射するマルチプルランチャー。
 ケルベロスΔツヴァイと合体させて中央の銃口から放つハイパートルネードバーストの3形態がある。
 ハイパートルネードバーストは、プラズマエネルギー光球を毎秒80発発射でき、その威力は、トルネードバーストの1.3倍。

スパイラルクロー
:ソルカイザーの装備するメカのひとつで、旧ウインスペクターのスピンクローを再設計して開発された。左腕に装着して使用する。
 先端の6本のクローを閉じれば、毎分6000回転して、救助の邪魔となる障害物を破壊するドリルモードになる。
 逆にクローを展開すれば、大型メカの解体などに使用されるマニュピレーターモードの2形態に変形する。
 また、クローの付け根部分にはプラズマジェットバーナーが内蔵されている。
475名無しより愛をこめて:03/04/12 16:40 ID:fH4eXK9I
信彦ってシャドームーンにはならないの?
476名無しより愛をこめて:03/04/12 16:41 ID:63b2bXMd
G-3がいるせいかレスキューポリスがいてもなんか違和感無いね
最初は「(ノ゚o゚)ノ オオオオォォォォォォ-」と思ってたのに今では完全に引き込まれてます
477秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/12 17:59 ID:jHFRzgJ0
A・G4オルタナティブ(A・G4A)
:A・G4のデータを元にショッカーが製作した量産型強化装甲服。量産型と言ってもその能力はG3−Xとほぼ同等。
 更に常人の4倍の能力を持つゲルショッカー戦闘員が装着員を勤めている為、その戦闘力は侮れない。
 
身長・体重/190cm(推定)・170kg(推定)
パンチ力・キック力/約2.2t(推定)・約7.0t(推定) 
走力/100mを8.2秒(推定)
ジャンプ力/ひと飛び15m(推定)

基本武装
サブマシンガン
:GM−01のデータを元に開発されたと思われるサブマシンガン。A・G4オルタナティブの両太腿に一丁ずつ装備している。
 性能はGM−01とほぼ同等

電磁ナイフ
:GK−06のデータを参考に開発されたと思われる近接戦用電磁コンバットナイフ。A・G4オルタナティブの両腕に1本ずつ装備。
 性能はGK−06とほぼ同等


オプション装備

大型スナイパーライフル
マイクロミサイルポッド
斬艦刀
ロケットランチャー
ガトリングガン
etc…
478名無しより愛をこめて:03/04/14 12:33 ID:0ZIOfvkL
SS書きなら文章で語ってほしい。
スペック書きたいならSRC関係のスレの方が相応しいかと。
479名無しより愛をこめて:03/04/14 13:02 ID:0HD1Wa4F
>>478
SSもキチンと書いてなさるからいいんじゃないの?
分けて書かれた方が読みやすい場合もあるし。
ちっぽけな目くじら立てる前にお手本でも示されては如何か。
480名無しより愛をこめて:03/04/14 19:48 ID:Bws8G4Nx
>>478
SSを書く能力がない奴に限って、あーだこーだと文句を言う…
見ていて、哀れだね
481名無しより愛をこめて:03/04/14 23:46 ID:OpnFOO3s
>>480
じゃあ、お前はSSを書けるのか?
と、小一時間ほど説教したい。




1ついえる事は…秋山ロンはスペック厨だな
そんなに上手い訳でもないくせにスペックだけは拘る





最悪のパターンだ
482名無しより愛をこめて:03/04/15 00:33 ID:rIm5VDVc
↑満足したか?もうカキコしなくていいよ、荒れるから…
483名無しより愛をこめて:03/04/15 00:51 ID:wegaDzpM
        (\
         \\
          (\\
           \\\
           (\\\\
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( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | ⊂⊃
  ̄ ̄( ̄ ̄//// ̄\  ∧ ∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ̄(//// ̄\\( ゜Д゜) < こんなスレなどいらん!!
   ".;":  (/(/// ̄(つ つ   \_____________
".;":         (/(/|  \\
 .;".;": ..;".;;:  (/((/ ∧|\\       .;".;": ..;.;".;
   .;".;": ..  ;    ∪ ∪  \\         .;".;": ..;.;".
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   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
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.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
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 (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:;   .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |
484名無しより愛をこめて:03/04/15 11:56 ID:Zr1Bz16m
別にスペックをやることはいけないわけじゃないが、荒れやすいんでやめた方がいいかもな。
>>435辺りは特に

485名無しより愛をこめて :03/04/15 15:43 ID:w6jEdDYC
マナーの悪い輩は、帰ってくれ!!
   何で、一生懸命になって書いている人達に文句言うんだよ!
  黙って見ていればいいんだよ。  
486名無しより愛をこめて:03/04/15 21:52 ID:H+Gpv4Ps
おやっさんスレはなんでたいした荒れもなくやれたんだ?
487名無しより愛をこめて:03/04/15 22:42 ID:bxDzPsAa
>486
あのスレタイが隠れ蓑になってたんだったりしてw
ともあれ、まあマターリやりましょうや。
488名無しより愛をこめて:03/04/16 18:30 ID:ZWcA/Zdg
        (\
         \\
          (\\
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      ̄(//// ̄\\( ゜Д゜) <スペック厨の代表、秋山ロン死ね!!
   ".;":  (/(/// ̄(つ つ   \_____________
".;":         (/(/|  \\
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   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
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489アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/16 21:34 ID:q2e2+VeX
仮面と力 19話「天使は腕輪を狙う」
アマゾンと蜘蛛獣人の戦いはアマゾンの勝利という形で決着した
しかし蜘蛛獣人の一撃が、アマゾンに猛毒を与え、動きを麻痺させる
動けず、戸惑っている所に、謎の豹怪人と女性と緑と黒の怪人が現れた
「グルゥゥ・・・」 緑の怪人・・・ギルスは、アマゾンのような野生児とは
かけ離れた、一般人である芦原 涼が変身したとはとは思えぬ、獣のような声をあげ
アンノウン、パンテラス・キュアネウスを威嚇した
「・・・・」 だがキュアネウスはそれに動じる事も無く
一歩一歩前に歩き始めた、その顔は険しく、使命感のようなものが感じられる
「ガゥ!」 ギルスはキュアネウスが持つ剣を見て
それに素手で対抗するのは不利と考え、ジャキンという金属的な音を立てて
両手首からギルスクロウと呼ばれる黄色の刃を出した
「ギ・・ル・・・ス」 キュアネウスはギルスを見つめ
剣を振りかざし、腹の底から呪うような声をあげて走り出した
それに応じるように、ギルスもキュアネウスに向かって走り出した
二人がギリギリまで接近する、その時キュアネウスが先手を打った
「ゴォアァァァ!!!」 長剣の重みを利用して一気に振り下ろす
ブゥン と空気を切る重い音がして、肉と骨を断つ一撃必殺の斬撃が下ろされる
「ウア!ガァゥ!!」 ギルスはそれを素早い身のこなしで避けながら
両手のクロウで素早く反撃する、キュアネウスはそれを剣豪のように
最小限の動きで避けたり、剣で止めたりした
キン ギンと二人の間に火花が散る、一撃必殺の重い攻撃を行うキュアネウス
軽く素早く手数の多い攻撃を行うギルス、二人の戦い方は対照的であり互角だった
「ガァァァッ!!!」 「ゴォアァァ!!」
二人は同時に攻撃を行った、ガキンという鈍い音と共に
剣とクロウがぶつかり右のクロウが折れた、幸い手は無事だったが
ギルスは衝撃でその場に倒れた、その姿を見てキュアネウスは勝利を確信し
ブゥン ブゥンと剣を回しながら近づいた
「ガ・・・アァゥ・・・」 身体を震わせながら、ギルスは立ち上がる
そしてキュアネウスの剣がギルスを割ろうとした寸前
ギルスの右手首から触手のような物が伸び、腕と身体を一瞬の内に拘束した
490アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/16 21:35 ID:q2e2+VeX
「ギ・・・・・アア」 「ウ・・オオ」
これがチャンスだと言わんばかりに、ギルスはフィーラーに力を込めた
ギリ・・ギリ・・という音を立てて体が軋む、もうこれまでか・・・キュアネウスは一瞬諦めかけた
だがその時、謎の赤い影が現れ、ギルスフィーラーを切り裂きキュアネウスを助けた
「ッ!!!」 驚く間も無く、赤い影はそのままギルスを1m近く蹴り飛ばした
背中から地面に落ち、痛みで少しもがいた後、ギルスの目は突然現れた謎の赤い影を見た
その姿はキュアネウスと同じ存在、赤豹のアンノウン、パンテラス・ルベオーだった
「グ・・クッ」 2対1、不利な状況に戦慄しながら、ギルスは立ち上がった
戦うか逃げるか・・・この二つの選択の内、ギルスは前者を選んだ
戦っても勝ち目は殆ど無いだろう、だがここで逃げれば榊 亜紀が襲われるかもしれない
彼女を守りたいという思いが、ギルスを絶対に後退させなかった
「グゥルルル・・・」 そのギルスに向かって、ルベオーは指を鳴らしながら歩き出した
「ガァウ」 そのルベオーをキュアネウスは制止させ、言葉のようなものを交わした
ルベオーは最初、不満げな表情をしたが、渋々とキュアネウスに従い
無言のまま、ギルスの方へ向かって突進した
「グア!!」 向かって来る敵に対し、ギルスは左手首のクロウを構えた
二人の距離があっと言う間に詰っていく
「ガアア!!!」 間合いを見計らい、クロウを一気に振りぬいた
クロウが完全にルベオーを捉える、だが斬撃はそのまま虚空を切り裂いた
「ナニ!!」 困惑するギルス、ルベオーはギルスの上を跳躍し、跳び越えていったのだった
「・・・・」 呆気に取られ、動きが止まる 「オオッ!!!」 その隙を突いて、キュアネウスの剣が迫る
「グアッ!!」 間一髪のところで避け、ギルスはそのまま胸を蹴り飛ばした
ズガッという重い音が響き、衝撃でお互いに吹っ飛ぶ
そしてキュアネウスに向かって、ギルスは折れた右のクロウを再生させ襲いかかった
491アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/16 21:36 ID:q2e2+VeX
二人がまた戦い始めた頃、ルベオーは倒れるアマゾンの前に立っていた
赤豹の眼差しは、その右腕に輝くギギの腕輪を畏怖の目で睨みつけている
その光景は、戦いの場所から遠く離れたとある病院にいる一人の青年の目に移った
青年は男性とは思えぬほどに美麗な容姿を持ち、全身を黒一色の服で包んでいる
「・・・・・・・・」 無言のまま窓の外を見つめる、その目に映るのは
どこまでも広がる青空でもなく、都会の街並みでもない、普通は見えるはずのない
遥かに離れた場所で、自らの使徒の前に倒れるアマゾンの右腕の腕輪を見ていた
そして青年は、静かにゆっくりと口を開いた
「・・・人が・・それを持っていてはいけない・・・」 「・・・人が・・それを持っていてはいけない・・・」
青年がそう言うと、ルベオーはまるでオウムのように青年の言葉を自らの口から言った
そして腕輪に手を伸ばし、抜き取ろうとしたその時、目の前を何かが通り激痛が走った
「グアアア!!!」 顔を抑え、のた打ち回るルベオーに影が重なる
その影の正体は、さっきまで倒れていたはずのアマゾンだった
腹部にあるはずの傷は、アマゾンの驚異的な生命力と治癒力でほんの少し痕を残すだけだった
「グウウウ・・・」 顔から血を流しながらも、ルベオーは逆に闘争心を剥き出しにして
アマゾンに襲いかかった
〜続く〜
492アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/16 21:37 ID:q2e2+VeX
今回から、書き方を変えさせてもらいます
勝手でスイマセン
493名無しより愛をこめて:03/04/17 21:49 ID:AgjPP1Fm
>アリエスさん
アマゾンとギルスがどう絡んでいくか楽しみ。
おもしろい展開になってきたんで期待してます。
494アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/18 17:00 ID:Bc0CFea5
>>493
>アマゾンとギルスがどう絡んでいくか楽しみ。
アマゾンはもっと別のキャラと絡ませます
これからの展開に待ってて下さい
>おもしろい展開になってきたんで期待してます。
ありがとうございます、嬉しいです
495名無しより愛をこめて:03/04/18 22:09 ID:dJA6Y62Y
ところでアマゾンが先に出てきたってことは、仮にこの後V3〜Xが出た場合アマゾンが先輩になっちゃうのか。

496アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/19 21:15 ID:+EO7wMBM
>>495
自分はリアルで昭和ライダーを見たことがなく
先輩ライダーというのがイマイチ掴めないんです
だから、順番が滅茶苦茶になると思います
すいません
497山崎渉:03/04/19 23:27 ID:Sbhbk2zA
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
498名無しより愛をこめて:03/04/20 20:10 ID:ASJ6JQMx
アー  マー  ゾーン アー  マー  ゾーン
       ∧∧i
 ∧∧i ( ●w●)  ∧∧i
( ●w●) ∧_∧  ( ●w●)
 ∧∧i (  ・∀・) ∧∧i
 ( ●w●)∧∧i ( ●w●)
      ( ●w●)
      | | |
      (__)_)
499名無しより愛をこめて:03/04/21 05:24 ID:GriH10qU
オダジョーが壊れるまえにアギトとの競演を劇場版で!
アナザーアギトは敵役ね…
500白蛇 ◆yGAhoNiShI :03/04/21 23:53 ID:lnJzRTaY
俺の神崎をかえせ
501名無しより愛をこめて:03/04/22 22:32 ID:1Gc9vDa6
秋山ロンさんや白い青年さんはどうした?
502名無しより愛をこめて:03/04/23 00:48 ID:YpUXC8ef
龍騎はライダーではない(断言)
503名無しより愛をこめて:03/04/23 18:27 ID:flmcviVe
heat on!!外伝もな。
あ〜続きが読みたいっ
504名無しより愛をこめて :03/04/23 20:19 ID:8RhE0KZ/
作者さんにも都合と言うものが、あるんやんす。
もう暫く広い目で待っていて あげましょう。
505名無しより愛をこめて:03/04/23 23:59 ID:v1CPFP2m
そうだった。
向こうだって趣味で書いてるわけであって、プロの作家さんって訳じゃあないもんなあ。
でも、まあ、あれだ。
もう書けないorしばらく無理なのならその都度を書いて欲しいな。
まあこれも読み手のわがままなんだけどね。
506415:03/04/24 22:40 ID:QIzNynWW
「はじまったみたいね。『祭』が」
 壁面に金具で固定されたテーブルから椅子をひきだして、まあたらしいインカムのヘッドセットを填めながら、小沢澄子がつぶやいた。それから腰に片手をあてて背を伸ばし、漆黒のレンズごしに周囲をみわたした。
 暗く、埃のにおいのただよう空間のすみに、なかばむりやりに設置された簡易テーブル。そこにずらりと置き並べられたパーソナルコンピュータの列。そして、その脇に儲けられた、強化装甲服三機ぶんのメンテナンス・スペース。
「いかにも、とってつけましたって感じの設備ね?」
「急ごしらえなのは仕方ありません。なにしろ時間が迫っていましたから。しまいには俺たちまでかりだされる始末だ」
「それはご苦労さま」
 岬一砂の言いようがおかしかったらしく、サングラスを片手の指先でずらし、おおきな瞳をのぞかせて小沢が笑った。長めの黒い前髪のすきまから、不本意そうに岬がそれを見返した。
 首を倒してもういちど可笑しげに笑ってから、小沢は椅子に腰掛けてモニターへむかう。
 調布インターチェンジにほど近い、幹線道路。高井戸インター前で第一、第三小隊と合流後、小沢たちはGトレーラー二号車を降りてひそかに車を乗り換え、移動をつづけていたのだった。
 第三小隊よりもさらに先行して訓練棟から出発した大型トレーラーが、そこで彼らの合流を待っていた。表むきは民間運送会社のコンテナ車を装ってあるが、その正体は、即席であしらえた偽装Gトレーラーだ。
 G5システムをはじめとする武装は、あらかじめこちらに積んである。Gトレーラー二号車に積載されていたのはダミーで、本来G-COMを通して警視庁へ送られるはずの機体識別信号は、小沢の手によって書き換えられている。
 調布インターでの検問にあたっていた陸自Gシステム部隊の大半は、現在『祭』と称して騒ぎをおこしているG5ユニット第一、第三小隊の鎮静のため、高井戸インターへ向かっている。その隙をついて、検問をやりすごそうという考えだ。
507415:03/04/24 22:45 ID:QIzNynWW
「全員いるわね?」
 淡い光のともるディスプレイ上へ視線を走らせてから、小沢が斜め上へたずねる。北沢敦志がぐるりと首をまわして人数を確かめた。
「ええっと、俺と岬に、それから葦原のアニキに片平サン、んで、風谷サン。オッケーです姉御、全員――」
 います、と言いかけた彼のすぐうしろから、いかにもわざとらしい咳払いがきこえた。指折りかぞえるポーズのままで、北沢は「あ」のかたちに口をあけて固まった。
「……と、それから尾室管理官、で、全員、デース」
 背後を気にしつつ、答える。こっそり反対がわの手の指をもう一本折りまげた。
「了解。――北條くん、きこえる?」
『聞こえていますよ』
 天井に添えつけられたスピーカーから、北條透の声が返る。
『ずいぶんと念のいったことだ。ただでさえ目立つGトレーラーをわざわざ三台別々に出発させたのは、このためだったわけですか』
「ま、そういうことね」
「まわりくどいやりかただな」
 カーゴの隅のほうから、葦原涼が不平の声を投げる。
「あのGトレーラー〔デカブツ〕三台で一気につっこめばいいんじゃないのか。そのほうがてっとりばやい。どうせすでに追われる身なんだろう?」
「杜撰すぎるご意見をありがとう。涙がでるわね。計画性って言葉を知ってる?」
「…………」
 涼がおそろしく顔をしかめるが、小沢は意に介していない。
 この女とは決定的に合わないな、と涼は心中にきめつけている。だが隣で笑いをこらえている片平真由美の姿を目にとめて、ふたたび複雑に顔をしかめた。
 そんな彼らの様子をほほえましく観察していた風谷真魚が、ふと気になって小沢にたずねた。
「でも、なんか最初っからぜんぶ決まってたみたいな感じじゃないですか? 計画どおりに進みすぎてるっていうか……」
508415:03/04/24 22:46 ID:QIzNynWW
 モニターから目を離して、小沢が真魚をふりむいた。
「そう感じるのも無理はないわね。一小と三小の動きにはいくつかのパターンを用意してあったけど、わたしたち別働隊の目的地は最初からひとつだもの。
 そこにどんな『人間の思惑』〔しんじつ〕があったにせよ、今回の件とあの場所との因果関係が見過ごせないレベルだってことは、はじめからわかりきっていたことだわ。そうでしょう、北條くん?」
 インカムのマイクを口許にひきよせて、問う。
『確かに。それにしても……』
「何?」
『……いえ、あとでお話します。今はとりあえず、出発の準備を』
 いぶかりながらも、そうね、と小沢が返し、キーボード・コンソールの操作を開始する。まもなくして、準備がととのったことを運転手の整備班員に無線で伝えた。
 その後、思い出したようにぽつりと言った。
「でも、ちょっとうまくいきすぎてる気はするのよね。本庁の動きが全然ないし、そのわりに治安部隊に情報がいきわたって、検問体制がくずれるのが予想以上に早かったし……」

 
 ふりやまない雨がいつまでも窓をうちつける。
 エアコンディショナーから送りこまれる冷涼な風が、部屋全体を適度な室温に調節していても、じっとりとまとわりつく湿った空気からはいまだ開放されずにいる。
 警視庁庁舎内、警視総監室。
「何度言えばわかるんだね」
 腰の後ろがわに両の拳をあて、初老の男性が言う。ごく低い、重量のある声音だった。なめらかな質感をもつ革張りのオフィスチェアには座さず、その傍らに姿勢を正したたたずまいで、窓のそとを見下ろしていた。
 ガラスにうつりこむ部下の姿へと視線を移して、彼は続ける。
「これ以上彼らの行動をさまたげる理由はない。機動隊出動の必要など、現今の情勢下にあってこれが容易に認められるものであってはならない。わざわざ言わずともわかっているだろう。違うか、ん?」
「総監」
 その広い背にかけられる声に、非難の色が含まれる。警視庁警備部部長・大久保直彦が、樫のデスクをあいだにはさんでそこに立っていた。
「彼らを庇うつもりなのですか……何故!」
509415:03/04/24 22:47 ID:QIzNynWW
「そうだな。今の俺にできることといえば、せいぜいそのくらいだからな」
 大久保の強めた語調にも、警視総監の肩書きをもつこの人物は、常の鷹揚としたペースをくずさずにいる。
 だがそこににじみでる押しのつよい壮気には、まるで歴戦の勇者のように強靭で、なにものにも屈さぬちからづよさが包含されている。
 溜め息を吐いて、大久保がさらに問いかけた。
「いったい、何をお考えになられているのです」
「何を?」
 たずねかえし、彼はふいにふりむいた。唇の両端をつりあげて微笑した。
「それこそいわずもがなだ。俺はいつでも、人々の自由と平和のためにできることを、考えているさ」


 細い影が高く、鈍色の空を背に舞った。メタリックシルバーの装甲を彩る、青いライン。
 G4-Aのマルチスコープ・アイが、天を仰いでそれを追った。
「くっ!」
 かるがると頭上を跳びこされ、G4-Aの装着員が歯噛みした。ふりむきざま、背をむけて着地した相手に右拳を振る。が、
「遅い!」
 身を屈めて難なくそれを逃れ、銀色の強化装甲服を纏う女が一声をはなった。低めた姿勢から左腕をななめうえへ放って、逆手に握る短剣の刃先を背後へひらめかせた。反射的にG4-Aがとびのく。
 だがふりあげた腕の勢いにまかせて地を蹴ったG5-Xが、身をひねり、慣性にしたがって下りる左腕といれかえに右手のショートソードを雨のさなかにすべらせた。熱を帯びた斬光を曳いて、超高周波の振動に低いうなりをあげる刃が黒い胸部装甲をかすめる。
 ギャリィン! と鋭い擦過音を響かせて、まばゆい火花がとびちった。しかしG5-Xの動きはそれで止まらない。宙に浮かせた体はそのまま、さらに上体を回転させる。遠心の作用が、伸ばしあげた左脚を重力の枷から一気にときはなつように加速させた。――たたきつける!
「ガッ……」
 脇腹をきつくおさえつけてよろよろと数歩後退し、G4-Aが膝をつく。装着員が苦しげにうめいた。うずくまる僚機を庇うように、三機のG4-Aが前に出た。
510秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/24 22:48 ID:IEAmSZ77
えーと、皆さんお久しぶりです。
長い間SSを中断した事をまずお詫びします。

読者の方にスペック厨と評価されて、少々凹んでいた時に運悪くウイルスにやられてしまい、初期化する羽目になってしまいました(;;

ですが、連載は続けます。明日の夜…遅くとも土曜日中には新作を連載しますので…。

それと、これからはスペック掲載は控えようと思います。
お気に召さない方が多いようなので
511415:03/04/24 22:48 ID:QIzNynWW
「ハハッ!」
 着地した雪が愉快そうに笑う。ステップを踏んで調子をとり、かるく、踊るように身をはずませながら左右に動く。
「さァ、楽しもうぜ、軍人サン!」
 粗暴に言い放ち、いきおいよく前へ駆けだした。敵との間合いを一息につめた。
 左右交互につきだした短剣のきっさきはかわされ、返報とばかりに大振りの拳が迫る。おおきく背を反らし、やりすごす。そのまま両足で地面から跳ね、後方回転の要領で濡れたアスファルトに両手をついた。
 浮かせた両足を一度中空に止めて、真上へ突きあげる。
「グアッ」
 顎を蹴りあげられて、G4-Aがよろめいた。だがG5-Xがくずした体勢をたてなおす寸前、もう一機が駆け足から後ろ回し蹴りを放っている。「おっと」とつぶやいて、雪が身を低めた。その頭上を蹴り足が過ぎる。 
「!?」
 次の瞬間、追撃をくわえようと腕をうごかしたG4-Aが、ありえないタイミングでがくんと動きをとめた。拳を顔の横にあげたままで、全身を痙攣させた。
 片膝をついた姿勢の雪が顔をあげた。黒色の強化装甲の背負うバッテリーユニットから、かすかに煙があがっている。
 そのままくずおれたG4-Aの傍辺を駆け過ぎて、あらたな強化装甲服の姿がG5-Xのすぐ目前に割り入った。意表をつかれた様子で、雪がそれを見送った。
 G3-Xよりもさらに重装甲で、張り出した肩部装甲とあいまって全体に武骨な印象をいだかせる。左肩に、『G5-X type B』の文字。
 闖入者――もう一機のG5-Xは、右足を大きく前に踏み出し、先刻のダメージの余波からぬけだそうと頭を振っていたG4-Aの懐めがけ、強烈な突きを撃ちはなつ。
 ド、ゴッ! と、空気中でなにかが破裂したような音が雨中に響きわたった。ひろがる余震が、メタリックブルーの装甲へ水滴を撥ねちらした。
 青いG5-Xの拳が、G4-Aの堅甲を砕き、みぞおちに深くめりこんでいた。
 身体を折るようにして、G4-Aが両肩からどさりと倒れ込む。
512415:03/04/24 22:49 ID:QIzNynWW
「きさま!!」
 残った一機が、闖入者へいどみかかった。
 くりだされる左右の拳を流れる動作でことごとく受けながし、青いG5-Xは攻撃のあいまをくぐるようにして、相手のマスクへ掌底を叩きつける。
 衝撃に一歩退いたG4-Aとの距離をみずから詰め、胸部へ右の肘先をあびせた。そのまま腕の肘から先を素早く振り起こし、顔面を裏拳で追い撃つ。
 そしてさらに一歩、右足をつよく踏み込んで低めた腰に回転をくわえ、生じる力を立てた拳の一点に集中させる――。
「!!」
 大気を振動させる重い音とともに、ふたたび体重をのせた渾身の突きがG4-Aをつらぬいていた。
「本橋さん」
 膝を伸ばしてたちあがった雪が、名を呼んだ。トパーズのマルチスコープでもう一機のG5-Xを見た。遅れてG4-Aが、ばしゃんと水溜りのなかへ倒れ込む。
「困るな。横取りなんて」
 雪はどこか拗ねたものいいをする。「今ので撃墜数一機抜かれましたよ」とこぼした。
「そいつは悪かったな」
 G5ユニット第二小隊隊長・本橋義衛が、苦笑まじりに答えた。
                              、、、、
『あなたが後先考えず真っ先に敵陣につっこんだりするからよ、宮瀬隊長』
 雪の耳元に詩織の声が届いた。わざと呼びかたを変えていた。おや、と雪はGトレーラーのほうを見返る。どうやら怒っているらしかった。
『おかげで戸川巡査と真船巡査の援護がまにあわないんだもの。三小を孤立させるわけにもいかないし、同じG5-Xをそっちにまわすしかないじゃない。だいたい、事前に言っておいたはずよね? 単独行動は厳に戒むべし、って』
 ククッ、と、おもしろそうに雪が笑う。
「そうだっけ」
『雪』
513415:03/04/24 22:50 ID:QIzNynWW
「G5-Xに言ってくれ。身体が勝手に動くんだ」
『馬鹿。冗談なら敵をよく見てから言って。ただでさえ無茶な作戦なのに、むこうは数だけ揃えたチンピラってわけじゃないのよ? 怪我ですまなかったらどうするつもりなの』
「そんなことにはならないさ。わたしがそう決めてる」
『あのね……勢いで世の中渡っていくにも限度があるのよ、そこで少しくらい考えてもばちはあたらないわよ、誰が泣くのかってこと!』
 さすがに抑えた声音をとりはらって、詩織が憮然と言う。息を捨てるように、今度は少し優しい笑いかたを、雪がした。
 詩織が深くためいきをつく。疲れた語調で訊いた。
『……たのしそうね?』
「あァ、悪いな。面白いんだ」
『暴れるのが? 私をからかうのが?』
「ふふ、あはははは。どうかな」
『ああもう……。わかったわ。あなたはそうしてればいいわよ。そうよ、わかりきってたことだわね、私の役目なんて。物凄く基本だったわね。
 もういいから、本橋さんと一緒に斬込隊長でもなんでもやってて。三小各機と、特機一〇二号、一〇四号には弱装弾を使用した後方支援にあたらせます。
 特機一〇三号はこれまで通りGSR-07による狙撃援護。プランB発動まであと五分をきってるから、今そっちに向かっている分隊を片付けたら、いったん後退すること』
「了ォ解」
 まだ笑みを噛み殺している様子で、雪が応える。反省の気配は微塵もない。あらためて呆れた吐息をしてから、詩織がつづけた。
『でも雪、あなたまがりなりにも一個小隊の隊長で、まわりに『信じさせる』のが仕事なんだから、そこはちゃんとわきまえておいてよ?』
「新手の脅し文句?」
『約束って言ってほしいわ』
「約束な」
 雪が苦笑いした。それから右手に握るショートショードの峰を首のうしろにのせて、横へ視線をうつす。
 本橋の、青いG5-Xが腕を組んで立っている。彼のスコープアイの先を追って、雪は雨に濡れるマスクをもちあげる。こまかな雫のながれおちるままに、黄金〔こがね〕の双眼をそちらへむかわせた。
 G4-A部隊の、いりみだれる硬質な足音が、ふたたび近づいていた。
514415:03/04/24 22:51 ID:QIzNynWW


「ど……」
 装甲指揮車内にならぶモニターのひとつに拳をうちつけて、松村信一郎がおおきく口をあけた。そのままモニターにかじりつくように、ぐいと顔を寄せた。
「どういうことだ! 第五小隊、第六小隊の増援もあったんだ、四十二対七だぞ!?」
「わ、わかりません。ただあのデータにない二機、予想以上に動きがよくて……」
「おい、佐和!」
 部下の返答を最後まで聞かずに、松村は後ろに下がって立つ佐和をふりかえる。腕をくみあわせてやる気なさげに首を傾けていた佐和が、顔を床にむけてためいきをついた。
「すこしばかり性能がいいからといって、たった二機のGシステム相手にこれだけてこずるなんてことは考えられません。なにか、ほかの要因があるはずなんだが――」
 言いながら、コンソールへ歩みよる。ディスプレイに視線を転じて、ぽつりと言った。
「……どこからか援護狙撃されてるな」
「馬鹿な!」
 松村が強く反駁した。コンソールデスクに座する自衛隊員のひとりが、あわててモニターの情報を確認しはじめた。間をはさまずに、その奥からべつの隊員の声が届く。
「隊長! なにものかが、MDSSの索敵範囲外から攻撃をおこなっている模様です!」
「――――」
 きつく顔をしかめ、馬鹿な、と松村がもういちど唸った。ふとなにかに思い至り、佐和がつぶやいた。
「小沢澄子か」


 そして。
 彼らの乗りこむ装甲車輌とその周囲の戦場から、ゆうに数キロの距離をはさませてそびえたつ高層ビルの屋上に。
 雨に濡ればみ、ひややかに光沢をはなつスナイパー・ライフルの床尾を肩先にあて、一機のG5がじっと動かずにコンクリートの床に身を伏せていた。
 マスクの上半分は、細いスリットの刻まれたヘッドギア型のターゲッティング・デバイスに覆われている。その左肩にしるされる文字は、『103』。
515415:03/04/24 22:52 ID:QIzNynWW
 G5ユニット第一小隊一〇三号機装着員・流孝正が、支持二脚によって固定された高性能長距離狙撃銃、GSR-07の長大な銃身(『GSR-07』の刻印の横に、『Yasu SP』とペイントされている)をかるく持ち上げる。
 その上面にもうけられた銃身とほぼ同等の長さをもつ赤外照準システムと、頭部のターゲッティング・デバイスからは、地を這うケーブルがいくえにもめぐらされ、傍らに停車するGDCS-FS〔ガードチェイサー・フルセンシング〕へとつながれていた。
『呼吸よし、脈拍よし……おっけ、じゃ、次いくよマサ』
 通信回線のむこうから軽快な声が届いた。流のバックアップをつとめている、整備班員・大野保香のものだった。
 一〇三号機――G5-S.S.C.〔センスド・スナイパー・カスタム〕のヘッドギアに走るスリットに、赤色の淡い光がよぎる。その刹那。
 さめた黒鉄〔くろがね〕の銃口が、閃火を噴く。
516415:03/04/24 22:52 ID:QIzNynWW


「!?」
 黒い装甲に覆われた両腕が、一瞬激しく痙攣をした。
 なにかの箍がはずれたように、がくりとこうべを垂れた。
「おい……」
 異変を悟った隣のG4-Aが声を投げるが、
「うわッ!?」
 すぐにそれはうわずった悲鳴に変わった。盛大に装甲の軋む音をたてて、僚機が肩から地面に倒れこんだのだ。
 その前方、すでにスタートダッシュをきっていたべつのG4-A二機が、不自然に動きを緩めてなにごとかと後ろを見返る。その二機のあいだを、銀色のかがやきが駆け過ぎた。
「あ!」
 遅れた反応で、ふたりが今度は自分たちのすぐ傍を走りぬけていったGシステムのことを見た。だがそれもまた、巧妙に彼らの気をひきつける囮だった。
 雨音にまぎれて、鈍い破砕音がひびく。
 二機のG4-Aの頭部に、右と左、ハイメタルの装甲に覆われた両の拳をくいこませ、青い特殊強化装甲の姿がそこにあった。
本橋義衛だ。
 そして疾風の速さで二機の狭間を駆けた白銀――雪の纏うG5-Xは、僚機の突然の活動停止にとまどうG4-Aの目前に迫っていた。
 愕然と半歩退がってから、とっさにG4-Aがフックぎみに左腕を振った。
「ち」
 小さく舌打ちし、雪が短剣を握る左手の甲で横に流してそれをかわす。
 しょうじた隙をみのがさず右脚を高く跳ねあげる。頭部をめがけた蹴りは、しかし寸瞬の差で上がった腕にはばまれた。だが貫く衝撃は装甲を通して骨までつたわる。よろけたG4-Aの眼前、G5-Xが垂直に跳んだ。空中で上体を捻り、左むきに鋭い回転をくわえて勢いをつける。
「はッ!!」
 ガン! と伸ばした左足がG4-Aの頭部装甲を削った。火花がわきおこった。
 ふきとばされた重装甲がごろごろとアスファルトところがって、やがて力なく地面へ腕をなげだした。
517415:03/04/24 22:53 ID:QIzNynWW


「またです! ローズツー、バックパックを狙撃されてバッテリーが損傷、活動を停止しています」
「ローズスリー、フォー、活動停止!」
「ローズワン、活動停止」
「さてさて……」
 隊員たちの報告を表情のない顔つきで耳にいれ、佐和が言う。
「第三小隊〔ホーク〕、第六小隊〔サラマンダー〕につづき、第五小隊〔ローズ〕も戦力半減、と」
 松村が顔をしかめた。
「しかし、G4-Aのセンサーすべてをかいくぐって今のようなピンポイントでの狙撃をしようと思ったなら、最低でも数十キロレベルの長長距離射撃をおこなう必要があるぞ。そんなことはまず不可能だ」
「たしかに、どのセンサーにもまったく反応ありません。念のため各小隊のICSにチェックプログラムを走らせましたが、ソフト、ハードともにエラーはみとめられませんでした」
 松村の言を裏付けるように、統合管制システムの状態を確認しおえた隊員が告げる。
 佐和は、片眉をあげて彼を見た。おもむろに顔をちかづけた。隊員が困ったように肩をすくませて、微妙に上体をひきさげた。
「そいつだ」
 佐和が口走る。は? と隊員が反問した。


「G4-Aのセンサーすべてを相手にする必要なんてないのよ」
 小沢澄子が言った。
「あの大量生産軍隊アリ、小隊ごとに個々の機体の情報処理を全部ひとつのシステムにまかせてるのよね。だからそのコントロール・システムさえうまく騙してやれば、こんな芸当も可能というわけ。
 もちろん、S.S.C.のシステムやGSR-07の精度、そしてなにより狙撃手である流くんの腕があってこそのものだけどね」
『おさすがです』
 スピーカーから、北條の声が応えた。小沢の隣に腕を組んで立つ尾室が、何度も首を上下させてうなずいている。
『Gシステムを扱うものにとって、あなたを敵にまわすことは自殺行為にひとしい。そして戦術に限った話ではなく、戦略的に見てもそれは変わらぬ事実だ』
 小沢が、訝しげな瞳をスピーカーへむけた。
「何が言いたいの?」
518415:03/04/24 22:54 ID:QIzNynWW
『今回の治安出動において、警察側があくまで静観を決め込んでいる理由ですよ。
 自衛隊がGシステム部隊の力に頼らざるを得ない状況が続くかぎり、実質警察内部の一部勢力がその主導権を握ることができる。なぜなら、そう、あなたを擁するからです。
 Gシステムはその運用から装着員の教育にいたるまで、ノウハウのほとんどがあなたという個人を介してつちかわれてきたものだ。
 表面的には警察を去ったあなただが、それでも警察側が太いパイプを有していることに変わりはない。強化装甲服運用のノウハウに関しては、いまだに天才・小沢澄子に依存するところが大きいということです。
 事実、現在警視庁が進めている第六世代対未確認生命体兵器〔GENERATION-6〕開発のプロジェクトに、あなたは少なからず関わっている。
 ことが収束にむかえばむかったで、今度はこちら側に正面装備拡充を図るための根拠〔たてまえ〕がうまれる。警察にとってもメリットは大きい』
「…………」
 無言で、険しい瞳をほそめて小沢がおもてを伏せた。
『そして何より、あなたひとりがいれば、Gシステムの力すら決して脅威ではなくなる。……今、このときのように』
「ふうん。あっそ」
 いかにもつまらない話をきいたという風情で、小沢は大袈裟に顔をしかめて吐き出す。
「陰謀策謀権謀どろどろうずまいてるわけね、今のこの空模様なみにまっくろにね!」
『ついでにもうひとつ』
「まだあるの!?」
519415:03/04/24 22:55 ID:QIzNynWW
『G3システムに関するプロジェクトについて、自衛隊はその企画当初から強い危機感を抱いていた。それこそかなり早い段階から情報のリークがあったはずです。そうでなければ、今度の大量生産の説明がつかない。
 G4をめぐった例の一件も、あるいはそれを覆い隠すため、巧妙にしくまれたものだったのかもしれません』
「…………」
 小沢が、眉根をさらによせた。コンソールデスクから眼をそむけ、苦い表情で反駁をした。
「あの事件まで、誰かに用意されたお膳立てだったって言うの? それは違うわ。少なくとも深海理沙は、真剣にこの国のことを考えていたはずよ」
『たとえ誰かのてのひらのうえだったとしても、一個人として真剣に生きていないものなどいません。あの黒いGシステムを纏うものたちも、真剣に今を生きるひとりひとりにすぎない。――彼らは、オリジナルG4システムの装着員候補だった人間なんですよ』
 しずかに、北條が告げた。
 こわばった面持ちで、小沢が顔をあげる。サングラスをとりはらって、安物のスピーカーを睨みつけた。
「……なんですって?」
『小沢さん、あなたの言うとおり、真実なんてものは蓋をあければ真っ黒な煤煙でみちあふれている。それが人間の真性というものです。それほどに、みにくく、よわい。だが……』
 言葉をさぐるように挟んだ間のあとに、北條が続ける。
『そのいっぽうで人はすでに、神を屠る『力』を得ている。〈アギト〉など問題にならないほど、理不尽で、強大な。わかりますか。今、われわれの相手は人間なんだ。
 彼らと対峙するならば、それはもう英雄の聖戦ではありえない。――ただの、戦争だ』
「――……」
 数秒間の沈黙があった。唇をかみしめたままで、小沢はインカムのマイクに指をそえた。
 そして答える。冷然と。
「もう、手遅れよ」


to be continued.

第 十三 話  over rev. I 疾走
520415:03/04/24 22:57 ID:QIzNynWW
す、すいません……。
ごぶさたしておりました。
『仮面ライダーSPIRITS オリジナルエピソード 砕星の剣』第十三話(後編)、お届けします。
なんだか凄くお待たせしてしまって……ほんとに申し訳ありません。

とりあえずは、お楽しみいただければ幸いです。
521415:03/04/24 23:06 ID:QIzNynWW
ぎゃー。
傍点位置を訂正するのを忘れてました。(汗)
>512の詩織の科白、「宮瀬隊長」に傍点がかかります。
うう、脳内補完、よろしくおねがいします……。(涙)


>510 秋山ロンさん
なんだか、微妙に縁があるような感じですね。(笑)
とりあえずは、連載再開を楽しみに待たせていただきます。
スペック掲載については、私なんかむしろこのスレのフォーマットだと思ってたくらいですから(笑)、あまりお気になさらず。

そういえば、世代的に、ナイトファイヤー、ソルブレイバーとの競演は嬉しいです。
ちなみにうちの話でも、ICPOパリ本部帰りの彼が紅く塗られたG5を装着して裏で活躍している……かもしれない、らしいですよ。

>アリエスさん
ギルス良いですねー。ここでアギト陣がからんでくるとは。
登場順がバラバラなのも、展開の予想がつかなくて面白いです。
なにげに亜紀さんが最強……?

>altさん
プロジェクトX 風SS、楽しませていただきました。
東條がいつひらかなでしゃべり出すんじゃないかとハラハラしつつ、(笑)
続き、期待しております。
522名無しより愛をこめて:03/04/25 00:21 ID:Qmy54Z/n
415さん、乙彼です。
以前、警視総監の登場を希望した者ですが遂に登場ですね。
思わず、にやりとさせられる台詞。お見事です。
それにしても、このお方が警視総監やってるのに
どうしてこの世界の警察の上層部は腹にいちもつもってる連中ばかりなんでしょう?
その分のフォローを一条さん達が頑張ってはいるんですが...
その辺は現実世界と変わらないか...?
改めて平成ライダーのリアル(?)なつくりに気付かされました。
523秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/25 02:30 ID:6NDh/e3C
仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第5章 「癒されぬ傷」


謎の存在に秋月信彦が連れ去れてから10日が経った。
あの日以来、A・G4もA・G4Aも出現せず、人々は平和な日々を過ごしていた。

だが、この平和は一時的な物に過ぎない事を理解しているライダー、そして香川達は息を潜め、好機を狙っているであろうショッカーへの警戒を強めていた。

そんな中、五代と翔一はポレポレのキッチンでカレーを作りながら、こんな事を話し合っていた。
「なんていうか…華月さんって、何処となく、人と距離置いてますよね」
「あ、やっぱり翔一君もそう思う?」
「五代さんもですか。よかった〜こんな風に感じてるの俺だけじゃないか?って思ってたから」
その後、暫く話し合った2人は、思い切って華月に尋ねてみようという結論に行き着く。

翌日、ソルブレイン本部(本郷達の日本での拠点にもなっている)にカレーの差し入れに行く五代と翔一。
そのまま昼食をとる事になり、全員にカレーを配る。
カレーは大好評で、瞬く間に大鍋は空になった。

頃合を見て華月に話しかける五代と翔一。が…華月はそんな2人をヤンワリと、そしてあっさりとかわし、パトロールに出てしまう。
呆気に取られる2人。

そんな2人を見た正木が、華月の過去を語り始める。


(ここから華月の過去がダイジェスト風に流される)
524秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/25 02:31 ID:6NDh/e3C
8年前、ある遺伝子性の難病で苦しんでいた華月は、当時技術が確立したばかりの遺伝子治療を行った。
治療は成功し、病気は完治する。
さらに遺伝子の一部を『書き換えた』事の副作用として、華月は常人をはるかに上回る反射神経と身体能力を手にする事となった。

当然、治療を施した医師は、この力が華月に悲劇をもたらす可能性を予測しており、華月に力をコントロールする術を教える。
こうして華月は表向きは『普通の少年』として、普段の日々を過ごす事となった…あの日までは―

華月が17歳の時、修学旅行でのバス移動中に悲劇は起こった。

前日からの大雨で地盤が緩んでいた為か、突然崖が崩れ、崖の下を走行中だったバスを飲み込んだのだ。
だが、奇跡的に怪我人も出ず、全員がバスから脱出。その場を離れようとしたその時!
泥に足を取られ、遅れ気味だった男子生徒目掛けて、重さ数百kgはある岩が転がり落ちてきたのだ。
恐怖の為、その場にへたり込む男子。咄嗟に飛び出した華月は、自らの『力』を使って岩を受け止め、男子を助けた。

だが、彼を待っていたのは感謝の言葉でも、賞賛の嵐でもなかった…

「大丈夫か?」
「……化け物」
「え?」
「み、皆見たよな…こいつ、あんな物……受け止めたよ…人間じゃ、人間じゃねえよ!こいつ、化け物だよ!!」
「……俺が…化け物………(フラフラと男子に近づく)」
「近寄るな、近寄るなよ!化け物!!」

その事件以来、華月を見る周囲の視線は変わった。
クラスメートとして、友人としてではなく、もっと別の…自分達とは違う『異質な物』として見だしたのだ。
さらに華月に助けられた男子は、華月の過去を調べ、ある事ない事書き立てた中傷のビラまで撒き始めた。
結果、華月は極度の人間不信となり、高校を中退した。
525秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/25 02:31 ID:6NDh/e3C
それから暫くの間、華月は荒んだ生活を続けていた。警察のお世話になる事もしばしばあった。
そんな華月を救ったのは、正木だった。
華月の両親と個人的に知り合いだった正木は、少々荒っぽい手段で華月を見事に更正させたのだった。

そして、今に至るわけであるが、過去に受けた心の傷は未だ癒えておらず、華月は人との関わりを極力避けているのだった。


正木の話を聞き、考え込む五代と翔一。本郷達も深刻な顔で考え込んでいる。
「私が華月をソルカイザーの装着員として推薦し、本郷君や五代君達と会わせたのも、彼の心の傷を少しでも癒す事ができればと思っての事なんだ。頼む、彼の心を救ってやって欲しい」
正木の言葉を聞いた本郷達はその事を快諾したのだった。




同じ頃、ショッカーのアジトでは、秋月信彦の体に変化が現れていた。
その腹部にはキングストーンの他にもう1つの輝きがあった…。
526名無しより愛をこめて:03/04/25 20:24 ID:uNm+jt8J
527D:03/04/25 22:13 ID:Xnih3qNL
以前投稿させていただいたものです。

415さんお疲れ様です。
とても面白いっす。
特に北條たちの既存キャラが、絶妙で涙がちょちょぎれます。
続きを楽しみにしてます。

私の方は、書いた当時、転職活動中のプー太郎だったんですが、
おかげさまで先日から勤め始めました。
そしたら急に、続きのイメージが沸いてきました。不思議なもんです。
あのまま終わらせた方がいいかも。。。と思いつつも
いずれ、書かせてもらいたいと思います。
528名無しより愛をこめて:03/04/26 00:56 ID:XYXA+wyJ
秋山ロン、貴様の作品はツマラン。
とっとと回線切って、首吊って消えろ
529名無しより愛をこめて:03/04/26 01:05 ID:j8oqoldQ
待ちにはいってた甲斐あってせっかく発表ラッシュなのに…
わざわざ水差しにくるなよ>>528
そんなに気に入らなければ、あんただけ「秋山ロン」を透明
あぼ〜んにでも指定して見なかったことにしとけば?
530名無しより愛をこめて:03/04/26 12:07 ID:2c/RNTbW
>>529
>>528はただの煽りだ。
秋山ロンも気にするな。
531名無しより愛をこめて:03/04/26 18:32 ID:w5ihLFTV
>秋山ロン、貴様の作品はツマラン。
>とっとと回線切って、首吊って消えろ

こんな事を言っているお前が、首を吊って逝け

532名無しより愛をこめて:03/04/26 20:39 ID:VXsu/Lzo
まあ、あまり殺伐としてると思うツボだから。。。
533秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/04/26 22:01 ID:++Aje/Cc
えーと……私のSSはそんなにつまらないですか?

初心者なもので描写などで色々と不手際があったらお詫びします
今後の参考にしたいので、よろしければどの辺がつまらないのか、教えていただけると幸いです
534名無しより愛をこめて:03/04/26 22:11 ID:QFc2ZfAU
>533
別にただの荒しだから無視すればいいと思うけど。
いちいち反応するとよけいに荒しを呼ぶ事になるよ。
別に金取ってる訳じゃないんだから、つまらないと思うなら読まなきゃ済む事でしょ。
俺はソルブレイン?とかいうの知らないから想像しにくい部分もあるけど
それなりに楽しんで読ませてもらってるので気にせずがんばってください。
535名無しより愛をこめて:03/04/27 01:32 ID:+70RpsWD
                            /)
                          //
            │           //)
            │          ///)神の名の元に命じます
            │     ⊂⊃////)こんなくそスレは消えてしまいなさい
            │    (( ))))///)
.               │    (`   )  //
            │     /†/  ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)
            │    /,  |‖!/ ̄\\\\ ̄ ̄) ̄ ̄
            ┷   ..ノ| |‖!// ̄\\\\) ̄
           〔^工 ̄ ̄ ノ/  /  ヽ\   ̄\\\)、)
             ヽ ̄/ / /   ヽ \ │\)、)、
              ヽ / / /》《》《》《ヽ  \ `ヽ))\)
     ─────────┨《   〉|   \
                /    ^^^^      \
               /》《》《》《》《》《》《》《》《》《》 ヽ
                  (__)_)

536名無しより愛をこめて :03/04/27 11:02 ID:fnI7dXHd
>>534の意見と同じです。
秋山ロンさん、あまり深く考えない方が、いいっす。
荒しは無視した方が、いいっす。応援していますから、頑張って!!
537名無しより愛をこめて:03/04/27 16:38 ID:HlLLeQoq
そうなあ… SS職人さんが降臨したときに少し感想が出るくらいで
ほかに場をあたためる話題もない我々も、スレの煽り耐性をさげてる
みたいで申し訳ないっちゃ申し訳ないが。
538名無しより愛をこめて:03/04/27 20:28 ID:lYjw3Kil
じゃあ、たまにはスレ違いにならない程度に雑談でもするか。

555の設定ってどうなんだろう。まだ全貌が見えてないからあれだけど
結構、昭和とも平成とも親和性高そうな気がするんだけど。
539名無しより愛をこめて:03/04/27 20:59 ID:VSuAu+km
555はある程度話が進まないとたぶん無理でしょ
540名無しより愛をこめて:03/04/27 21:29 ID:SmAQRJFH
>538
たしかにスマートブレインやらオルフェノクなんかは便利に使えそうな設定ですね。
でも539さん同様に話が進まないと危険でしょうね。
SS書いてる途中で話の流れが大きく変っちゃったら書き手はやりずらいでしょうから。
541415:03/04/27 23:07 ID:DB7PqWFn
>秋山ロンさん
つまるかつまらないかは個人の主観なので、あまり言えることはありませんが、
私は続き、期待しています。
他にもそういう人が少なからずいるはずです。
それで充分じゃないでしょうか?


>>522
ありがとうございます。
警視総監登場シーン、ご期待に添えましたでしょうか。
実はあの科白、プロット段階では、
警備部長に「何故彼らを庇うのか」と問われて「正義の味方だからさ」と答える予定だったんです。
…………はい。(汗)
あやうく1号ファンのみなさまがたに喧嘩売るようなシーンを書いてしまうとこでした、私。(滝汗)
小沢さんの「『正義』の執行です」と、
河野さんの「ちょいと正義の味方に頼まれてな」を受けてのものだったんですが……
そのへんは宙ぶらりんになっちゃいましたね。

>このお方が警視総監やってるのに
>どうしてこの世界の警察の上層部は腹にいちもつもってる連中ばかりなんでしょう?

そうですね。
ちょうど『SPIRITS』の2号編のように、
「英雄ひとりが存在しても、どうにもならない現実もある」ということだと思います。
この話のテーマというか、私が描きたいことのひとつに、
「ひとりひとりが、自分にできる範囲のことを、自分の意志で、精一杯やっている」というのがあります。
総監のシーンも、そういうふうに受け取ってもらえていれば嬉しいです。
542415:03/04/27 23:09 ID:DB7PqWFn
>>527 Dさん
ご就職おめでとうございます。
連載、楽しみにさせていただきますね。

で、感想のほう、ありがとうございます。
既存キャラは描写に気をつかいますね、やっぱり。
小沢さんや北條さんは、ノリで描けることも多いので苦労は少ないほうですが、
一条さんあたりだと唸りながら描いてたり。(笑。個人的な思い入れも描きにくさの一因でしょうか……)
意外と苦労させられるのは、翔一くん。……いまだに性格ちゃんとつかめてません。
ていうか、「そういうキャラ」なのかな。
今のところほとんど出番ないですが、五代雄介もたぶん難関のひとつだと思われます……。

余談ですが、秋山ロンさんの作品中で、
五代くんが翔一くんのことを「翔一君」と呼んでいたのを見てちょっと納得しちゃいました。
「そうかも。五代くんなら『津上さん』じゃなくて『翔一君』かも」と思って。
このふたり、決定的に性格違うはずなのに、科白だけじゃ区別しづらいキャラクターなんですよね。
難しいです。


>>538-540
555は、アギトとの絡ませやすさを含めて
設定それ自体は確かにつかいみち多そうですが、
今度は逆に、「最終的にはたして誰が『仮面ライダー』なのか」という点が難しいんじゃないかなと。
個人的にはそう思ってみたりします。
543名無しより愛をこめて:03/04/28 01:25 ID:ukTdmJQ/
アギトや龍騎以上に「第何話の時点に準拠してます」を決めるのが
難しくなるかもね、555。いい脇役がすぐ退場しちゃうし。
神敬介や葦原涼とオルフェノクの絡みは見てみたいけど。
544名無しより愛をこめて:03/04/29 04:56 ID:mteXh8i+
舞台はアギトの3年後。
未確認生命体・アンノウンと、連続して現れた人外の怪物。
それらとの戦闘を経験し、
その恐ろしさを身にしみるほど体験した現場の警察官は、

「いつ、次の化け物が現れるかわからない。」
と武装の強化を主張。

それに短期間で大勢の死者を出した事から、警察への不信感が高まることを危惧した
高官の利害が一致したことで、
警視庁は対アンノウンの功労者、小沢女史を海外から呼び戻し、
G-ユニットを後継した新たな装備を開発させる計画をスタートさせる。

そして果たして現れた奇妙な現象。
密室からの行方不明事件の発生と、
「鏡から怪物が出てきた。」という目撃証言。
そして灰のように崩れ落ちる謎の変死体。

今や刑事部長に出世した一条薫を中心とした、
『未確認事件対応、対策班』が捜査に乗り出す。

みたいな警察中心話を書こうと思っているのですが、どうでしょうか。
っていうか書けなかったら欲求不満で猿並のオナーニしちゃうかも。だから書きます。
一応、昭和から数作品、平成ライダー、あともう一作品
他ジャンルから持って来るつもりです。

みなさんの意見を参考にして発展させていきたいと思っておりますので、
とりあえず予告だけですが(それしか出来てないんだろというツッコミは勘弁)
ばんばん叩いて下さい。
よろしくお願いします。
545名無しより愛をこめて:03/04/29 09:15 ID:HMoQgVnR
昭和抜け!
警視総監だけにしといて(w
クウガのニューフォームを是非・・・
アナザーアギトも出してほすい!
546名無しより愛をこめて:03/04/29 13:47 ID:1E9vl9HE
>544
それ書くなら一条を主人公にライダーは脇の脇でおながい。
547名無しより愛をこめて:03/04/29 17:45 ID:Q9xdhcik
このスレでは、昭和中心のモノはあまり需要がないのでつか?
548名無しより愛をこめて:03/04/29 18:15 ID:k7AqeSOH
>544
おやっさんスレの9さんが途中まで書いてた話と似てるな。
まさか9さん降臨?
549名無しより愛をこめて:03/04/30 02:18 ID:V8YqqB5c
>>547
需要があるか、というより供給が…w
書いてくれるなら漏れは歓迎するよ
550アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/30 22:33 ID:V+52ukHb
仮面と力 20話「共闘」

榎田ひかりに会いに行った五代雄介は
警視庁についた途端、一人の警官に地下駐車場へ行くように言われた
理由は解らないが、雄介は指示に従い、地下駐車場へとバイクを走らせた
照明が点々と輝く薄暗い道にエンジンの音が響く
やがて、雄介とビートチェイサーは広い空間へと出た
そこにいたのは榎田ひかりと巨大なコンテナだった
「あ、五代君、久しぶり」 コンテナの前で資料を読んでいた榎田は
雄介に気付くとコンテナの横に付いているスイッチを押した
モーター音と共に扉がゆっくりと開き始める
「これ・・・何ですか?」 バイクから降り、謎のコンテナを不思議そうに見ながら
雄介は榎田の横に立った
「ふふっ・・見れば解るわよ」 キョトンとした雄介を微笑みながら
榎田は手に持つ資料をもう一度読み始めた
「あっ!!」 コンテナが半分以上開き、その中身が見え始める
それを見て、雄介に未確認生命体と戦っていた時の記憶が蘇った
何故なら、その中に居たのは、超古代から空我と共にグロンギと戦ってきた生態メカ
甲虫をかたどりし馬の鎧、ゴウラムだったからだ
「凄い・・・でも・・何故・・・」 再開した喜びと、何故ゴウラムが再生したのか
という疑問が入り混じった表情で雄介は榎田に問い掛けた
「ん〜・・・それがよく解んないのよね、未確認との戦いの後補完されて
ほったらかしに近い状態だったから」
「そ・・そうですか・・」 ほったらかしという言葉に少し苦笑しながらも
雄介は目を瞑りゴウラムに触れた
「・・・・・・・・・・」 鼓動のような感覚が手を通して伝わってくる
精神が静まり、まるでゴウラムと一体になった感覚に心酔する
551アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/30 22:33 ID:V+52ukHb
その時、唐突に携帯電話が鳴り響いた
雄介はハッと我に帰ると、携帯電話を取り出した
「はい、もしもし」 「あ、五代君?!」 電話の相手は小沢澄子だった
「あ、あの・・どうしたんで」「アンノウン出現!!至急現場に向かって!!!」
返答する前に小沢は用件を伝え、電話を切った
小沢の大声と言動に半ば圧倒されながらも
雄介は、アンノウン出現の報告に気を引き締め、携帯電話を切りポケットの中に入れた
「あの榎田さん、とりあえず俺行きます!」 そう言うと雄介は笑顔とサムズアップをした
そして精神を集中し、腰の部分に手をかざしてベルトを出現させた
「・・・・・」 ドクン ドクンと心臓の音が大きくなる
空我への変身は、戦士として不完全にならないように、つまりグローイングフォームにならないように
精神を高ぶらせ闘士を燃やさなければならない
そして、戦士になるという事は戦う事、つまり暴力を振るうという事である
温厚であり暴力を否定する雄介にとってそれは苦痛だった
しかし、「自分がやらなければいけない」「自分のできる事をしたい」「笑顔を守りたい」
という強い使命感が、雄介の心を強き戦士の心へと変えた
「・・・変身!!」 精神を刀のように研ぎ澄まし、気合を入れて叫ぶ
次の瞬間、その身体は金と赤の空我へと変わっていた
久しぶりに変身を見た榎田は、その光景に興奮し、手に持っている資料を強く握った
「それじゃ、行ってきます」 「うん、がんばってね」 二人はお互いにサムズアップをした
「・・・・・・」 沈黙していたゴウラムのアマダムが、空我の変身を確認し強く輝く
そしてその重厚なボディは、羽を広げて垂直に飛び上がり、ビートチェイサーの上まで移動して
ガキョンと言う機械的な音をたて分解、そのまま鉄の馬に合体した
空我はそのビートゴウラムに跨り、出発した
榎田は戦士の後姿を見送った 「頼むわよ・・五代君」
552アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/30 22:33 ID:V+52ukHb
同時刻、Gトレーラーでは、氷川誠がG3ユニットを装着していた
黒いボディースーツを着込み、各アーマーを装備していく
そして小沢澄子が、最後の仕上げとも言うべきG3の頭部の装着を行った
「頼むわよ氷川君」 「はい!」 少しの心配と大きな期待のこもった言葉をかけながら
G3の仮面を氷川の顔に近づける、キシュン 仮面から装甲が現れ、後頭部を包んだ
そして、氷川自身が頬や顎に手をかけ、僅かなズレを手動で修正する
これで氷川誠はG3ユニットを完全に装着した
機械的な音を立てながら、G3はガードチェイサーに跨り、Gトレーラーから離脱する
それを見送り、小沢はG3システムを統括するコンピューターの前に座った
サイレンの音を響かせ、G3はアンノウン出現現場に急行した
その遥か後ろから、ビートゴウラムに乗る空我が疾走してきた
「あれは!五代さん!!」 空我に気付いたG3が後ろを見る
「氷川さん!」 空我はビーゴウラムをガードチェイサーの横に付け、サムズアップをした
G3は緊張しながらそれにサムズアップで応えた、お互いを信頼している証だった

その頃、アマゾンとルベオー、ギルスとキュアネウスが戦っている廃工場では
血液を大量に奪われる+オーバーヒートの身体的ダメージによって倒れていた2号が
回復、復活し、ルベオ―に向かって突進した
「トォォッ!!!」 一気に接近すると、2号の両手はルベオ―の顔と腕を掴み
地面へ思いっきり叩き付けた
「グアァッ!!!」 凄まじい衝撃が全身を襲い、視界がぼやける
「まだだッ!!」 さらに追い討ちをかけるように、2号はルベオ―の両足を抱えて
ジャイアントスイングの様に振り回し
ギルスとキュアネウスが戦っている方向に向かって投げ飛ばした
「グアァァッ!」 飛んでくる同胞に気付いたのと、その同胞と激突したのは同時だった
悲鳴をあげながら、キュアネウスとルベオーはその場に倒れた
その隙に、2号はアマゾンに名前を聞いた
「おい、お前の名前は?」 「ガウ?]
突然の問いかけに驚きながらも、アマゾンは応えた
「オレ、アマゾン!」 「アマゾン・・・だな、俺が先に仕掛ける、その後に続け!!」 
553アリエス ◆ev9DCO8ZVA :03/04/30 22:34 ID:V+52ukHb
そう言うと、2号は倒れる2体のアンノウンに向かって突っ走った
走りながらベルトの風車が高速で回転し、身体のラインを通って全身にエネルギーが流れる
「オイ!そこの緑色!お前もあいつらの敵なら合わせろ!」 
赤いマフラーをなびかせながらギルスに向かって呼びかける
そして、爆弾が爆発したような音を立て、2号は跳躍した
地面が砕け、破片が飛び散った
「・・・・・・・」 全身に風圧を受けながら2号の身体が上昇する
そして、地上から20メートル位の所で上昇は止まった
次の瞬間、2号は空中で跳び蹴りの体勢に入った、右足が真っ赤に輝く
「ライダァァァァァ!!!卍キィィィィィック!!!!!」
空中で絶叫し、その身体はドリルのように回転しながら、2体のアンノウンに向かって落ちていった
「!」「!」 その瞬間二人は自分達の死期を悟った
ズガァァァァァァァン 轟音を響かせながら、卍キックは2体を蹴り飛ばした
物理的衝撃と足に蓄積されたエネルギーが2体をぶち抜く
卍キックを直に受けたルベオーは、頭に光の輪を輝かせながら爆死した
キュアネウスの目の前が炎一色に染まる
次の瞬間、炎の向こうから二つの声が聞こえた
「大!切!!断!!!」 「グアァァァァッ!!!」
二つの刃のような物がキュアネウスの身体を炎と一緒に切り裂く
「?」 何が起こったか解らぬまま、キュアネウスの命は絶たれた
ズドォォォン もう一つ爆発が起こり、その爆炎の中から二つの影が現れる
一つは腕を横に振り抜いたアマゾン、もう一つは踵から鎌のような物を生やしたギルスだった
「一文字さ〜ん」 どこからともなく五代雄介の声が聞こえた
遥か彼方から、空我とG3がエンジン音を響かせながら疾走してくるのが見えた

〜続く〜
554名無しより愛をこめて:03/04/30 22:40 ID:7xul2rUT
昔の頃の描写のほうが・・・いや、なんでもない。
555名無しより愛をこめて:03/04/30 22:46 ID:zHH2zOqj
>>550-553
5大ライダー勢ぞろいか。
何か燃える展開になってきたな。
556名無しより愛をこめて:03/05/01 22:04 ID:xXbXmJJL
ID:zHH2zOqj、555おめ
557544:03/05/02 01:43 ID:6b3GnYO1
「・・・さて、話も長くなった。最後に一つ言っておく。
この機関は未確認生命体関連事件合同捜査本部、及びG-ユニット
を後継するものだ。外の部署と比べ、かなりの危険が伴うと思われる。
それなのに。なぜ君たちはこんな所を志願したのか。
私は君たちに対し、憤慨している。
このように、大勢の志願者を抱える機関になった以上、
全員にGシステムのような満足な武装が用意されているとは思えない。
しかし、同時に私は君たちに感謝している。
こんな場所に来てくれてありがとう。本当に、ありがとう。
では各自、自分の仕事について貰いたい。」

マイクを横の刑事に渡し、一条薫は席を立ち、部屋を出た。
『未確認事件対応、対策班 本部』入り口にそう書かれた
部屋の中にいた警察官たちは室内に残る者、外に出る者様々だが
一様にみな、何かしらの決意を満面に出した顔をしていた。

「お疲れさまでした。」決して頼りのあるわけではない顔に、
似合わない口ひげを生やした男が一条に言った。
558544:03/05/02 01:45 ID:6b3GnYO1
「尾室管理官・・・。」
「よして下さいよ。呼び捨てでお願いします。
それにしても一条さんのお話、すごくよかったです。
それにもと未確認生命t(略本部の方々もいい人ばかりだし。」
さもうれしそうに尾室がまくし立てる。

「そうそう喜んでるわけにはいかないんだ。・・・尾室君で良いかな?」
「はい!・・・で、どういうことですか?」
「これは体裁の良いG-ユニットの規模縮小なんだ。参加者は
ほぼ全員もとG-5ユニット参加者と未確認生命体関れn(略の参加者だ。」
「・・でも事実人数はG-5ユニットよりも増えてるわけですし、
上の作戦は大失敗ですよね。笑っちゃいますよ。」
「ところが、予算はG-5ユニットよりも少なくなっているんだ。」
「しかしですね。小沢さんの新武装開発も進んでいるわけですし、・・・・・・」
一縷の望みを掴もうとするかのように尾室が言った。
「あれもブラフのようなものさ。もしこのまま何も起きなければ、
警察のシンボルにでもするつもりなんだろう、上は。
小沢博士の作る物には、それだけの魅力的な何かがあるのも事実だろう。」
冷静に言い放つ一条に、もはや尾室は何も言い返せなかった。
559544:03/05/02 01:46 ID:6b3GnYO1
「一条さんも言いますね。
ついこの間までは警察の悪口なんか少しも言いそうになかったのに。」
二人の背後から、不意に3種類目の声があがった。
「五代雄介!いつからいたんだ。」
「杉田さんに挨拶したら本部に入れてくれました。一条さんの話が終わった後
桜井さんたちとちょっと話してたら、見失っちゃったんですけど。
・・・お久しぶりです!一条さん。」
笑みを顔一杯に広げて五代が言った。

「そうか、杉田さんに。しかしな五代、俺は警察の悪口を言っているわけじゃない。
警察は間違ったことはしない物だと信じている。
確かに今の未確認事件に対する上の盲目ぶりは目に余るが、
それを変えられないで、部下につまらない苦労や危険をかぶせている
俺自身が許せないんだ。尾室君には愚痴を聞かせてしまったな。すまない。」
同僚の名を出すときは半分苦笑しながら、そして途端に真顔になり
一条は吐き捨てるように言葉を紡いだ。

「いえ、とんでもない。ところで一条さん。その方は?」
おずおずと尾室が聞く。
560544:03/05/02 01:47 ID:6b3GnYO1
「ああ、彼は五代雄介。
未確認が出たときに協力してくれた冒険家だ。
五代。彼は尾室隆弘。未確認事件対応、対策班の実戦総合管理官だ。」
「(協力者・・・。
アンノウンの時の協力者といえば津上・・・違った、沢木さんだけど。)
よろしくお願いします。五代さん。」
「こちらこそ。尾室君でイイ?」
「はい。もちろんです。(雰囲気が似てるな)」
全国が恐怖に陥った騒動と、
一部の人々と警察が必死に戦った騒動。
二つの事件、それぞれの功労者に、尾室は何か共通する何かを感じたようだ。

「ところで一条さん。これからどこ行くんです?」五代が尋ねる。
「そうだな・・・。とりあえずうちの部署は未解決の事件を扱わされる何でも屋家業
をやらされる事になると思う。だから・・・。
小沢澄子博士にでも挨拶に行っておくか。暇なうちにな。」
「俺も行って良いですか?」
「・・・尾室君、君はG-3ユニットで小沢博士の部下だったな。
先に行って挨拶をしておいてくれないか。」唐突に一条が言う。
「え?あ、はい。じゃあ、お先に失礼します。」
そう言うと尾室は駆け出していった。
561544:03/05/02 01:48 ID:6b3GnYO1
「いいだろう。五代、お前も来い。
小沢博士にもクウガの力を知っておいて貰ったほうが良いかもしれん。」
「はい。あ、ところで一条さん。おれ、最近感じるんです。何かが起こるような気配を。」
深刻な顔をして五代が告げる。
「アマダムが予言しているのか?・・・しかしな五代、次何かが起こっても
俺はお前を戦わせはしないぞ。」
「え?なんですか突然。」
本当に突然だった。一条らしくもなく、焦っているのか、
慌てているようでもあった。
「アンノウンの時は十分休んだからとお前はまた戦いに行きかねんからな。
今回は事が起こる前から対応組織も出来ている。いくら予算が少なくてもな。
それにG-ユニット・システムもある。お前にはもう、絶対に戦わせない。
絶対にな。」
五代が見た一条の横顔は決意にふるえ、悲壮感を漂わせているようでもあった。
562544:03/05/02 02:03 ID:6b3GnYO1
>>545さん
昭和は・・・ぶっちゃけ使いやすいんですよね。
自由に動ける奴らが多いんで。
他にも昭和は反対と言う方がいらっしゃれば、
抜きたいと思います。
>>546さん
はい。その方向でいこうと思います。
>>547さん
どうあがいてもスピリッツには勝てないだろうなどという
つまらない糞自尊心が邪魔するんです。すいません。
>>548さん
私じつはこれが小説処女作なんです。
ライダーと職人さん方と己の欲望に負けて膜破っちゃいました。
というわけで9様では無いです。
私はタイガーロイドの話しか読まなかったのですが、
被ってしまいましたか・・・どうしましょう(汗
>>アリエス様
淡々とした描写がいい感じだと思います。
がんばって下さい。応援しています。

えーっと。とりあえずさわりの部分が出来たので載せてみました。
どんな感じでしょうか。
こいつはこんなしゃべり方しない!などあったらどんどん
叩いて下さい。よろしくお願いします。
563名無しより愛をこめて:03/05/02 12:46 ID:5lZTIZo0
>>544さん
いいですね。
なんか劇場で見てるような感じがします。
564名無しより愛をこめて:03/05/02 13:27 ID:GgXFrx42
ヲタの妄想オナニーは気持ちいいか?
565名無しより愛をこめて:03/05/02 15:42 ID:8rINaYAO
ライターの人、実のある意見以外の煽りはスルーしてがんばれや
566名無しより愛をこめて:03/05/02 16:59 ID:W5szaMln
>>564

…下の下ですね
567546:03/05/02 20:58 ID:CIKakaPw
>アリエスさん
文章表現が変ったのは良いんですけど、アリエスさんの持ち味であるスプラッター系も
封印ですか?
あれはあれで個性的で良かったんですけど・・・・。
でも、話は盛り上がってきそうなので期待大です。

>544さん
一条が主人公ですか!それは楽しみです。
毛色の違う作品が欲しいと思っていたので大歓迎です。
がんばってください。
568名無しより愛をこめて:03/05/04 02:10 ID:dIHb9jF0
ほす
569名無しより愛をこめて:03/05/04 22:57 ID:4Vh1Z0ca
ほす
570名無しより愛をこめて:03/05/05 07:47 ID:AwCqBbuc
洗濯物を
571名無しより愛をこめて:03/05/05 13:30 ID:lspNzdCy
。   ∧_∧。゚
 ゚  (゚ ´Д`゚ )っ゚
   (つ   /
     |  (⌒)
    し⌒
    ...ウワァァァァン
572名無しより愛をこめて:03/05/07 21:12 ID:zGVIAchu
a
573長文スマソ:03/05/08 11:57 ID:ZUJ8Qyyu
話が一休みしているみたいなんで、ちょっとリクエスト。
前スレで昭和ライダーたちのバトルロワイヤルを考えていた人がいたけど、
それはどうなったんです?楽しみにしているんですが。

実は私はバリバリの昭和厨でライダーはWライダーだけ、V3も認めん、と内心では
思っているんですが、どうも、昭和ライダーは優等生過ぎて物足りないのも事実。
ま、これは自意識過剰な平成ライダーを観過ぎたせいかもしれませんが。

でもね、昭和46,7年でのライダーの成功は、藤岡の怪我で結果的に主役が2人、
キョーダインのように主役の機能を二つに分けたのではなく、
01時のキカイダーのようにゲストとしてちょっと引いた立場でなく、
主役の全役割を持った主役が二人いて、この二人が戦ったらどっちが勝つのだろうか
という緊張感があったせいではないか、と思っているんです。そこに滝を入れたら
主役が三人になる。滝も、主役の代理として話を転がすために作られたキャラなのと
役者のアクションが変身前のライダー役者より上だったから(藁)、私の目には
素顔のときは、二人と対等もしくは上の立場を持っていたように見えた。

画面には直接描写がなかったのにしろ、この三人の間にある緊張感が話に広がりを
与え、その後のライダー全員集合モノでは先輩ライダーが脇役にならず
そのときのライダーと同じだけの存在感をもつことができたのは、
この時に確立したノウハウのせいでは、と自分個人は思っているんです。

だから〜ライダーたちのバトルロワイヤルを一度見てみたいんです。
お忙しいでしょうけど、ひまを見て書いてくれませんか?
574名無しより愛をこめて:03/05/09 00:07 ID:Csdmx5j9
>573さん
お気持ちと熱意は伝わりましたが、それは禁断の果実ですね。
ちょっとスペックを書いただけで荒れるのであれば、ライダーの勝敗を決すれば
どんな事になるか想像がつきます。
自分もたしかに興味はありますが、作者さんが叩かれるのであれば考えものでは
ないでしょうか?
575名無しより愛をこめて:03/05/09 00:13 ID:zVzxuIOQ
>>573
2号優勝の匂い
576名無しより愛をこめて:03/05/09 00:20 ID:ORnggOyF
あとは、前スレで途中まで書いてた人も指摘されてたけど
動機面をどうするかの難しさかなぁ…。
577名無しより愛をこめて:03/05/09 17:52 ID:umfETtP/
最強スレ来てくれ。
人いなくてさびしいよ
578名無しより愛をこめて:03/05/09 22:08 ID:9Q1yFmnI
件のバトルロイヤル話を書いたもんですが・・・どうも
やっぱ思った以上に反響大きいんでもう一度出てきてみました

正直な話、あれはあれだけの一発ネタだったんで続きとかはまったく考えてないんです
ただまあこういうのもありかなーとか思いまして一筆入れてみました

さてまあ皆さんの意見に対して自分の思うところを少し。
動機付けに関してですが、昭和ライダーの戦う理由って正義はもちろんありますけど、
復讐や敵討ちってそういう意味合いも多分にこもってると思うんです
事実V3なんか復讐仇討ちの念で改造されたくらいですし

彼らだって聖人君子ではないわけですから、そういうドロドロした感情ってので
戦ってもいいんではないかな、とか思ったんでまあああいう展開に。
あと、沖さんは忘れてました、ゴメンナサイ

というわけで、なにか機会があれば続きを考え付くかもしれないです
まだその程度のことです
楽しみにされていた方、ゴメンナサイ
579名無しより愛をこめて:03/05/12 22:20 ID:4DNg4rUE
干す
580仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/12 23:05 ID:jS2YJmzB
引越ししたら1ヶ月パソコン使えなかった、、、ごめんよ
今後の展開ネタバレすると
・クウガアルティメット対決(赤目VS黒目)
・ダブルゾルダ
とか予定してます。
久しぶりにSS書いたら文体が全く変わっている(汗
581名無しより愛をこめて:03/05/13 00:28 ID:VAJTPqIk
>>580
久しぶりだね。
今後の展開もおもしろそう
ダブルゾルダっていうのが気なる
っていうわけで期待してます
582名無しより愛をこめて:03/05/13 01:10 ID:HKe3km75
キターーーーーーーーーーーーーー
583秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/13 01:20 ID:TaA5O23B
えーと、皆さんお久しぶりです。
色々と考える事があり、連載を中断していましたが…連載を再開しようと思います。
皆様の御意見、御感想をお待ちしております。

なお、この仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』は、全12章を予定しています。

それでは、近日公開の第6章をお楽しみに
584名無しより愛をこめて:03/05/13 19:35 ID:orDNqWSG
消えたと思ったのにしつこく復活か…

誰も読みやしないんだから…
585名無しより愛をこめて:03/05/13 20:03 ID:/N1jBRJt
>>583
>>584
キタヨキタヨキタヨーーーーー
586名無しより愛をこめて:03/05/13 21:10 ID:AlZIFXAx
>>584
おまえリアルで氏ねよ、邪魔だから。
587スマートブレイン社長:03/05/13 23:21 ID:OdrosUhM
>>584
下の下…以下ですね。
これ以上スレの雰囲気を悪くする事は許しませんよ
588名無しより愛をこめて:03/05/14 00:19 ID:ymUSr2M+
589名無しより愛をこめて:03/05/14 12:09 ID:svKeWHEc
一気に盛り上がってキターーーーーーー!!!
Heat on!さん、秋山ロンさん、続きを楽しみにしています
590名無しより愛をこめて:03/05/14 19:34 ID:1QfTv+q6
 アバレンジャーの人物を平成ライダーの人物と
絡めて見たいと思うのは俺だけ?
 
 一応、製作サイドもアバレンジャーはクウガ2と
言ってますし・・・。

 
591スマートブレイン社長:03/05/15 19:24 ID:ji0kB+Be
上の上な新作を期待してあげる事にしましょう
592dvd:03/05/15 19:26 ID:vmPDBpl4
無修正DVDなら 新宿歌舞伎町直送
     http://www.dvd01.hamstar.jp/

及川奈央 レジェンド 堤さやか 東京バーチャル 大好評
     http://www.dvd01.hamstar.jp/
  サンプル画像充実  見る価値あり
593名無しより愛をこめて:03/05/15 20:00 ID:rSiG+MTy
メタルヒーロー共闘スレが打ち切り寸前ですね
594名無しより愛をこめて:03/05/15 21:14 ID:1p5BOC2f
オリジナルヒーローSSスレに至っては完全な企画倒れに終わったわけだが。

…ここも作品自体はしばらく出てないね(、、)
595仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/15 23:01 ID:h9OGHcmQ
今週末ぐらいUPを目指して執筆中ですが、
龍騎編なのに既に龍騎の話ではなくなっている予感(汗
ここがなくなると発表の場がなくなって俺が困るので、
みなさんよろしゅう頼んます
596544:03/05/16 00:14 ID:9U9eUW4e
数え切れないほどの書籍に占領された部屋に、
ここ一週間ほどでかなり強くなってきた西日が入っている。
そして、本たちに居住を許されたわずかなスペースに置かれた椅子と机とPC。
椅子の上にはやや小柄な女性が一人・・・
警察庁の要請で帰国した、小沢澄子博士その人である。
脇目もふらず、食らいつくようにPCと格闘する小沢だが、
よく見ると、プログラムの一部を何度も何度も書き直している。
どうやら、新武装の開発はスムーズに行っているわけではなさそうだ。

「失礼します!小沢さん!」
勢いよく尾室が入ってくる。
いくら人の上に立つことを覚え、落ち着いたように見えても、
自分が敬愛し、自分をG-5ユニットの管理官に推してくれた人物の前に立とうとするとき、
3年程度の経験は、すべて無に帰すようである。

「なに!・・・あら、尾室君じゃない。私が帰国したとき以来ね、どうしたの?」
相当気が立っていたのだろう。一瞬鬼のような顔を見せた小沢は、
殺気の表情が嘘だったかのように微笑んだ。
597544:03/05/16 00:15 ID:9U9eUW4e
「い、いえ・・・。未確認事件対応対策班も、門出を切った事ですし、
挨拶に来ようかなと思いまして・・・。」
「そう。」
「ところで、開発の方はどうなn・・・」
「なんですって!よく聞こえなかったんだけど!」
開発、という言葉が出た途端に語調を強めて小沢が言った。
どうやら今、この話はタブーらしい。
そう悟った尾室は、慌てて(怯えて)話を変える。
「そうだ!班総監の一条さんも一緒なんですよ。今来ると思うんですけど・・・hahaハ」
乾いた笑いを漏らす尾室。その脇の扉から、一条と五代が部屋に入ってくる。

「一条薫です。小沢博士、お久しぶりです。」
「お久しぶり、一条さん。ところでこっちは?」
そう言うと小沢は五代を指差した。
「俺は五代雄介、こういう者です。」
例によって例の名刺を差し出し、五代は親指を立てるのだった。
「2000の技を・・・なにこれ。」
机に頬杖を付き、小沢が責めるように尋ねた。
「小沢博士、彼は対未確認生命体の協力者です。」
小沢は一条のこの言葉だけで、五代の正体を理解したようだ。
「なるほどね・・・彼が例の。そうだ!ちょっと話があるの。立ち話もなんでしょ、
尾室君その辺片づけなさい。」
598544:03/05/16 00:16 ID:9U9eUW4e
「え?」
「こんなに散らかってちゃ全員座れないでしょ。本しまって!椅子と机出す!
ほら、ちゃっちゃとやる!」
「そりゃ無いですよ小沢さん。それに例のってなんですか〜」
そう言いながらもすでに体は部屋を整理し始めている尾室。
どうやら彼らの主従関係は、完璧に確立しているらしい。
「尾室君、俺手伝うよ。」
手を出しかける五代だが、小沢の制止に合い、それを止めさせられた。
「あなたには一つ相談があるのよ。あんなのほっといて。」
「は、はぁ・・・。」
あまりにも不憫なのは尾室である。
だが、この体験が報われる日が・・・来るような来ないような。

「一条さんはG-ユニットの資料、読んでくれたでしょ?
じゃあ五代さんに簡単に説明するけど、あ、G-ユニットシステムは装着型の装備ね。」
「それは知ってます。」
「そう。・・・G-ユニットは、人と共存する機械なの。
G-ユニット自体にも敵を感知し、攻撃しようとするプログラムを組み込んでいるのよ。
・・・そう、意志のようなものね。それと装着者の意志がいかに妥協しあって戦うか、
これがG-ユニットシステムの肝となる訳よ。
ゴウラムとその媒体との関係と似たようなものね。バイクに意志はないけど、
ゴウラムの負担を軽くするためにバイクにいろいろしたでしょ。」
いつになく真面目な表情で五代に話す小沢。
599544:03/05/16 00:17 ID:9U9eUW4e
「ゴウラムを知ってるんですか!」
「当然よ。G-3システムを開発するときに、科警研の榎田さんに
あなたの資料をいろいろ見せて貰ったから。まあ遊びみたいなもんだったけど
外見も真似したしね。」
「へぇ〜。なんか照れるなぁ。」
「話を元に戻すけど、G-ユニットの意志が強いと、まともな人間じゃ抗えないの。
G3-Xの装着者だった氷川誠も、それで苦しんだことがあったわ。
そして同時に装備の性能を上げると、装着者の体まで崩壊させてしまう。
かつて暴走事件を起こしたG-4のようにね。」

「で、五代に相談というのは?」
たまりかねたように聞く一条。急に語気が強くなっている。
「まさかこいつを戦線に駆り出すようなことじゃないですよね。」
「戦線?何よ、まだ具体的な事件も起こってないのに。」
「あ、それは俺のアマダムが教えてくれるんです。」
「予知能力って事?」「そんなに確実なものじゃないんですけど。」「便利ね。」「はい!」
満面の笑顔でサムズアップする五代。小沢はそれに大きなため息で答える
「・・・はぁ。・・・でもそれにしても一条さんは神経質になりすぎじゃないかしら?
何があったか知らないけど、大丈夫よ。それに何かが人類に近づいているのなら、
五代さんにはよけいに協力して貰わないと困るわね。これの開発にとって、
重要なことになるはずだから。」
600544:03/05/16 00:17 ID:9U9eUW4e
「協力ですか?」自分の横にあるPCをぽんと叩いて言う小沢に、五代が尋ねた。
「そう、あなたには機械の意志・・・AIの完成に協力して欲しいのよ。」
「AIですか・・・。あ、でもさっきの説明だと、機械の自我って言うんですか?
そう言うのを低くすれば万事解決なんじゃないですか?」
「馬鹿ね。それじゃあ只の重い服を着た人になっちゃうのよ。
そこの微妙なバランスが難しくて。装備の内容や重量なんかによって色々変わってくるから
昔作ったものの使い回しはきかないし。大変なのよね。」
どうやら相当煮詰まっていたようだ。小沢の口から自然に愚痴が出る。
「なるほど。」つぶやいたのは五代。

「後、今作ってる武装は、複数戦闘が基本思考なのよ。
数人の装着員と数体の完全自立型ユニットのグループによる戦闘。
この方が人員への被害も押さえられるし、便利かなと思って。」
「要するに、ロボットを作っちゃうって事ですか?ドラえもんみたいな?」
「掻い摘んで言えばそう言う事ね。だから、あなたに協力して欲しいのはこの二つ。
一つはあなたのアマダムの解析。生物と完璧に共生している無機物
・・・融合といった方が良いかしら?まぁとにかく良い資料になると思うのよ。
榎田さんに見せて貰ったのには大したこと載ってなかったから。
後もう一つはゴウラムの自立プログラムの解析。たぶんアマダムの解析
が主になると思うけど。こっちはあなたの言うロボットを作るのに役に立つと思うから。」
601544:03/05/16 00:19 ID:9U9eUW4e
「そんなことなら、いつでもOKですよ。でも一つ気になることがあるんですけど、
俺のアマダムって腹の中にあるじゃないですか。どうやって解析するんですか?」
「良いって言ったわね、今。男に二言はないわよね。・・・大丈夫、ちゃんと麻酔はかけるから。
あと一条さん、資料にあった彼の主治医だった人にも連絡とっておいて。
結構興味深いレポート書いてたし、私メス使えないから。」
時に、言葉は具体的なものよりも、はっきりとした意志を伝えるときがある。
「よし!開発コードもきめた。ゴウラムとG-ユニットを後継するから、WGねっ!決まり!」
柄にもなくはしゃいだ様子で小沢が言った。今に小躍りでも始めそうな勢いだ。
「小沢さん、まだ開発コード提出してなかったんですか。それになんですかその安直さ・・・。」
ようやく部屋すべてを片づけ終わった尾室が突っ込む。
「うるさいわね。」何かを書きながら小沢が怒鳴る「今しまったトコからこの
メモにある本出してきなさい!」
「そんなぁ〜」メモを渡され半泣きになる尾室。「そんな情けない声出さない!さっさと行く!」
・・・
・・・
・・・いつの間にか自分をおいてトントン拍子に話が進んでいく・・・。
この人と椿さんか・・・こんな時に人って身の危険を感じるんだろうな・・・。
妙なところで客観的な五代が、いつになく青くなっているように見えた。
602544:03/05/16 00:27 ID:9U9eUW4e
とりあえず出来たところまで挙げてみたんですが・・・
どんな感じですか?
後生ですからシシカトだけは勘弁です。
出来ればアドバイスを頂ければなおうれしいです。
個人的には地の文の少なさと同じ言葉の多用は何とかしなきゃなぁ
という感じです。自分のボキャブラリーの少なさに泣けてくるよホント。

戦闘書きたいヨー、セントウーとなっている私ですが、みなさんはもう
飽き飽きしている事でしょう。が、なにとぞもう少し(たぶん
暇なパートにおつきあい下さいませ。
603名無しより愛をこめて:03/05/16 16:56 ID:IAZVWmxE
雄介……(ノД`)

いや、テンポいいから飽きはこないし今後に期待でつよ。がんがってください。
604544:03/05/16 17:39 ID:DY9nRp6e
【時に、言葉は具体的なものよりも、はっきりとした意志を伝えるときがある。】

この文、意味分かんないですね。

時に、言葉は具体的なものよりも、オブラートに包んだ方が
その意図をはっきりと相手に伝えることがある。

みたいな感じに脳内補完おながいします。
1、深海に潜むもの

 −197X年、日本海溝最深部−
深海潜水艇“わだつみ”が漆黒の闇を切り裂いていく。
「深度、7500」
操艇者の小野寺が、精悍な顔に浮かんだ大粒の汗をぬぐった。断続的な底波が艇のバランス
を脅かす。小野寺は慎重に艇を沈降させていった。その後方で観測窓にしがみついているの
は海洋地質学の幸長助教授と、海底火山の権威として知られる地球物理学の田所博士だ。
小笠原沖での無人島消失、相次ぐ海底地震――日本列島には今、大きな異変が忍び寄ってい
る。その正体に迫るため、科学者達は途方もない暗闇を睨み続けていた。

「小野寺くん、前方の泥雲に…」
田所博士が指示をとばそうとしたその瞬間、艇が大きく傾いだ。
「なんだ!? こいつは…底波なんかじゃないですよ!」
慌てて計器を確認する小野寺。
海底地震か?いや、まるで艇尾に何かが激突したような――。
「小野寺くん!…イ、イカだ!」
幸長が犯人の名を叫んだ。観測窓の外に灰白色のシルエットがぼんやり浮かんでいる。
全長2mあまりの烏賊はくるりと旋回し、再び“わだつみ”を狙った。
「こんな深度で……まるで『海底2万哩』だな」
いや、あれはオウム貝だったか。小野寺はそう呟くと、緊急離脱を試みた。だが、一瞬はや
く艇に鈍い衝撃音が響いた。烏賊が“わだつみ”の艇殻にとりついたのだ。吸盤に覆われた
触腕をくねらせ、怪物はゆっくりと艇殻を這っていく。
観測窓から様子を窺っていた幸長が、小さな悲鳴をあげた。耐圧ガラス越しに彼の顔を覗き
こんできた烏賊の巨大な瞳には、あきらかな知性の輝きがあった。いや、そこに満ちていた
のは邪悪な殺意そのものだった。
そのまま艇尾にまわった烏賊は、恐るべき膂力で推進機関に抗った。スクリューと触腕とが
互いにせめぎあう不快な騒音が艇内に響く。やがて、大きく身震いするような振動を最後に
“わだつみ”は沈黙した。
 スクリュー音の途絶えた艇内は、深い静寂に包まれていた。
制御を失った艇は、そのまま怪物に曳航されて何処ともしれない海域へ向かいつつあった。
「だめかね?」
小野寺にそう尋ねるときですら、田所博士は観測窓から微塵も視線を逸らさなかった。この
事態にあってもなお、彼の関心は眼下にのたうつ泥雲塊に向けられていた。
「駆動系がいかれちまったみたいです」
「バラストを放出して、浮上するわけにはいかないのかね」
小野寺は唸った。まともな航行ができない状態である。たとえ怪物烏賊が艇を解放してくれ
たとしても、潮流に巻き込まれてしまったら何処に浮上するか判ったものではない。バラス
ト放出の機会は慎重に窺わねばならないだろう。
「とにかく、巽丸と交信をとります」
小野寺はレシーバーをとり、水中無線の出力を最大にした。
だが、ノイズの彼方から聴こえてきたのは母船で待機する仲間の声ではなかった。
「……ゴ…ル……」
微かなうめきが小野寺のレシーバーに拡がっていく。
「ゴ…ル……ゴ…ム……ゴ……ル…ゴ…」
繰り返される無機質な音声は、やがて一つの単語をなした。
――ゴルゴム。
その言葉が何を意味するのかは、小野寺の知るところではなかった。
ただ、尋常ならざる悪意が“わだつみ”に向けられていることを察して、彼は身震いした。

 そのまま、どれほどの時間が経過しただろうか。“わだつみ”を従えて海溝底を泳ぎまわ
る怪物の意図はいまだに判らない。あるいは、このまま艇内の酸素が尽きるまで残酷な海中
散歩を楽しむことこそ、その真意なのかもしれなかった。
操舵パネルを相手に試行錯誤を続けていた小野寺も、ついに苛立ちのあまり拳をパネルに叩
きつけた。操舵席に突っ伏しかけたそのとき、彼はふと傍らのコンソールに目を留めた。
観測モニタに、正体不明の小さな光芒が瞬いている。
「今度は…何事だ?」
 “わだつみ”に向かって接近してくる光芒は、サーチライトの強烈な輝きだった。
小野寺の報告を受け、憔悴しきった表情の幸長が操舵席に向かう。田所博士ですらゆっくり
と立ちあがって幸長に続いた。全員の視線が、小さな観測モニタに釘づけとなった。
「この海域に我々以外の艇がいるなんて……しかも、かなり小型だな」
いや、闇の彼方から現れた機影は潜水艇ですらなかった。誰もが、我が目を疑った。
――オートバイだ。
スクリューを蹴立てて海中を疾走する白い弾丸。
その背には、髑髏を思わせる白銀の仮面をつけた騎手が跨っている。
(何者だ、あれは……敵か、味方か?)
小野寺達の脳裏に浮かんだ疑問に答えたのは、ほかならぬ怪物烏賊だった。怪物は巨大な外
套部に吸い込んだ海水を一気に噴射し、その身を銛としてオートバイに襲い掛かった。
仮面の騎手はアクセルを踏み込んで急襲を避けると、腰のベルトから細身の剣を引き抜いて
軽やかに跳躍した。“わだつみ”のサーチライトを受けて、深海に刻まれるXの軌跡。
Xライダー、見参!

 日本海溝の怪物烏賊――ゴルゴムのイカ怪人が触腕を振りかざす。Xライダーは細剣から
転じたライドルスティックで怪人の一撃を薙ぎ払うと、そのまま間合いを詰めた。ライダー
が鋼のスティックを繰り出す。しかし、怪人は弾力性にすぐれた外套膜でその威力を殺し、
四対の脚でライダーを翻弄する。ライダーは華麗なスティック捌きで応戦し、怪人の胴を蹴
りあげて再び距離をとった――。
「なんて運動性能だ…」
一連の攻防をモニタで眺めていた小野寺が唸った。
(深度8000mでここまで自在な動きができる潜水服があるなんて……)
潜水艇の操縦だけでなくダイビングの経験も豊富な彼にとって、眼前にひろがる光景はあま
りにも信じがたいものだった。呆然とする小野寺の隣で、モニタを凝視していた田所博士が
ぽつりと呟いた。
「……カイゾーグ……神、啓太郎か」
 しばらく攻防を繰り広げていたイカ怪人が、海水を噴射して後方に広く距離をとった。
「なにか、仕掛けてくるつもりだ」
小野寺の直感は的中した。外套膜の裾についている一対の突起がぼんやりと輝き、呼吸でも
するかように大きく膨らむ。次の瞬間、そこから濃紫色の破壊光線が放たれた。
危機を察知していたのか、素早く旋回したXライダーは辛くも直撃をまぬがれる。イカ怪人
は突起に再びエネルギーを充填し、破壊光線でライダーを狙う。なんとか接近戦に持ち込も
うと試みるライダーだが、絶えることない光線の追撃に阻まれてなかなか距離を詰めること
ができない。飛び交う破壊光線のなか、銀色の姿が縦横無尽に海中を舞う。
その華麗な動きが、不意に停まった。
ただの乱射とも思えたイカ怪人の破壊光線。しかし、それは巧妙な罠だった。次々と襲いく
る光線を避けるうちに、ライダーはごく自然にこの位置へと誘い込まれていた。怪人の照準
に捉えられた彼の背後には、無防備な“わだつみ”の姿があったのだ。
イカ怪人の突起が、ゆっくりと膨らんでいく。
身動きのとれないライダーめがけて放たれる眩いばかりの怪光。これまでの攻撃とは明らか
に桁が違う、最大規模の破壊光線だった。踏みとどまったXライダーはライドルスティック
を胸元に構えると勢いよく回転させた。スティックが描く円弧は真空の防壁となり、破壊光
線を真っ向から受け止める。深海の暗闇にあざやかな火花が散った。
そして、凄まじいほどの衝撃。
吹き飛ばされたXライダーの身体を十本のしなやかな鞭が捉えた。絡めとられた獲物にイカ
怪人の鋭い嘴が襲い掛かる。みしり、と嫌な音がして大粒の気泡が漏れた。
 “わだつみ”の艇内にもどよめきが起こる。
「…なんとか、援護射撃できないかね?」
「無茶言わないでください。潜水艦じゃあるまいし…」
魚雷の用意などあるはずもない。そう言い掛けた小野寺が押し黙った。
(一か八か…やってみるか)
縺れあったまま浮遊する怪人とライダーの姿を確認し、小野寺は慎重に方向制御用の水中ジ
ェットをふかした。沈黙していた艇が徐々に頭をもたげ、イカ怪人を正面に見据える。
モニタを凝視する小野寺の額を、汗がつたっていく。
「…今だ!」
小野寺が操舵席の右手に備えられたレバーをひいた。小さな振動とともに“わだつみ”から
銀色の筒が射出される。金属筒は斜め上方に向かって勢いよく飛来していく。
もちろん、正確な照準がついているわけではない。小野寺は自分の経験と勘だけを信じた。
金属筒は白銀の軌跡を描きながら、彼の思惑どおり怪人の鼻先をかすめ――炸裂した。
水中照明弾。
蒼白い輝きを放つ光弾が、暗黒の世界を照らしあげた。

 照明弾の閃光がつくった一瞬の隙を、ライダーは逃さなかった。
海中を漂っていたクルーザーに魂の灯がともった。唸りをあげた白い弾丸は無人操縦のまま
怪人へと突撃する。虚をつかれて、ライダーを縛りつけていた触腕が緩んだ。一気に怪人を
振りほどいたXライダーは、渾身の拳を敵の頭蓋へと叩き込んだ。
烏賊の頭蓋には平衡感覚をつかさどる器官がある。照明弾の直視で視覚を奪われ、この一撃
によって平衡をも失ったイカ怪人は溺れるようにもがいた。苦し紛れに吐いた烏賊墨が周囲
をどす黒く染めていく。
Xライダーが怪人めがけて跳躍した。
怪人の触腕と脚を締めあげ、鋼の身体に秘められたエネルギーを迸らせながら旋回していく
Xライダー。やがて戦士と怪人の姿を飲み込んだエネルギーの奔流は、巨大な遠心力の渦と
なって“わだつみ”を揺らした。五体を砕かれ、激流から放り出されるイカ怪人。
その嘴をつらぬく白銀の閃光――Xキックが、怪人を粉砕した。
 断末魔の爆音が海溝底にとどろく。
観測モニタに身を乗り出すようにして、小野寺と幸長はライダーの勝利を喜びあった。
だが、田所博士の視線だけは既に鋼の戦士を向いてはいなかった。遥か眼下、照明弾と爆炎
によって照らし出された日本海溝の奥底。田所はそこに巨大なうねりを見た。
岩壁から噴出している濃密な泥の塊がどこまでも滑り落ち、深淵へと飲み込まれていく。
「海底乱泥流だ!」
かつて、海洋地質学者キューネンは海底における巨大な崩落現象を予言した。
田所は今、世界ではじめてその実像を目撃したのである。

 放出されたバラストが泥雲に飲み込まれていく。“わだつみ”はクルーザーに牽引されて
ゆっくりと浮上しはじめた。田所博士は徐々に遠ざかっていく海底を睨みながら、途方もな
い戦慄を隠せなかった。彼は、日本海溝に蠢く巨大な魔物を思い描いていた。海溝に支えら
れた大地のすべてを噛み砕き、闇の彼方へ奪い去ろうとする邪悪な魔物を――。

                                           (つづく)
611 ◆HqKATooXaI :03/05/17 07:20 ID:P7HEXsfb
そんなわけで、活気に便乗させていただく感じでこっそりと。
舞台設定はデルザー壊滅後(76年前後)、7人ライダー以外の
ライダーも設定流用やカメオ出演で可能な限り顔を出す方向で。
「日本沈没」については小説および映画版に準拠し、ほかに2本ほど
特撮映画ネタの登場を考えています。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
612名無しより愛をこめて:03/05/17 09:03 ID:XTU8wUT2
Xライダーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
613名無しより愛をこめて:03/05/17 09:31 ID:N1FyaeAJ
こりゃまた凄そうなシリーズが来てしまった…
しばらく目が釘付けですなこのスレ。
614名無しより愛をこめて:03/05/17 11:02 ID:xSk6XP54
>544さん
別に戦闘にこだわってほしくないと思います。
人間中心の物語を書かれるということで、個人的に期待しています。
すでにここに掲載された作品は沢山あるのですから個性を大事にしてほしいです。
ぜひ他にはない個性的な作品に仕上げてください。

>日本沈没対仮面ライダーさん
これまた凄そうな作品が登場しましたね。
日本沈没は名前しか知らないのですが、続きが読みたくなりました。
ベテランの力を平成世代に見せつけてやってください。
615名無しより愛をこめて:03/05/17 13:23 ID:8WHmS+HH
>>544
名作キターーーーー
やっぱりG3ユニットと五代・一条コンビは絵になるね。
原作でもやって欲しかったよう
616名無しより愛をこめて:03/05/17 23:34 ID:0eHyo782
あげ
617名無しより愛をこめて:03/05/18 13:48 ID:73cOw9Cy
誘導あげ
618名無しより愛をこめて:03/05/18 14:21 ID:b7kJdgA9
>>590みたいなのは、龍騎ライダーズとの競演
という事では無理でしょうか?
619名無しより愛をこめて:03/05/18 22:21 ID:hniPYzmU
…無理でしょうか、と言われてもなぁ。
書く人がいるなら無理ってことはないんじゃない?としか答えようが。
620仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/18 22:59 ID:ILPvi17g
すまんがもう1日2日待ってくれ
長いしとんでもない話なのでなかなか収集がつかん(自爆
621名無しより愛をこめて:03/05/19 22:39 ID:Sa+oJvhf
「日本沈没対仮面ライダー」は7人ライダーが主役なの?
622名無しより愛をこめて:03/05/19 23:18 ID:8VNnnhCq
 いきなりですいませんが、
 人間vsアンノウンが終わってからの空白の一年
 書いてみようかな〜って思っています。

 なんかあったら言って下さい。
623秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 18:53 ID:hw92mGAE
仮面ライダーアギト AnotherStory 『PROJECT DARKNESS』


第6章 「私の最高傑作です」

ソルブレイン本部で華月の過去が明かされているその頃、G3ユニットの3人は警視庁電子工学研究所を訪れていた。
先のA・G4との戦いで中破したG3−X、その修理を依頼していたのだが、その修理が完了したのだ。
修理の完了したG3−Xを受け取る氷川達。そして―
「氷川君、付いて来なさい。紹介したい男がいるわ」
そう言うと小沢は修理の完了したG3−Xを尾室に任せ、氷川と共に電子工学研究所の最深部へと進んでいった。

「『地球防衛技術研究本部』……相変わらずのようね。あの男」
たどり着いた部屋のドアにかけられたプレートに、思わず溜息をつく小沢。だが、すぐに立ち直り、氷川のほうを向く。 
「氷川君、1つアドバイスするわ」
「はい」
「この部屋の主は、私の大学時代の同期なんだけど…相当な変わり者よ。油断したらすぐにペースに巻き込まれるわ。十分に注意して」
「は、はい」
小沢の言葉に緊張を新たにする氷川。 
「それじゃ…いくわよ」
ドアを開け、部屋に入っていく小沢と氷川。
624秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 18:53 ID:hw92mGAE
そこには1人の男がいた。昼食中だったのか、カップの焼きそばを啜っている。
年は20代後半、髪の毛はボサボサで皺の入った白衣を着ている…。どうやら服装などにはあまり関心がない男のようだ。
「久しぶりね、月夜野君」
月夜野君、小沢からそう呼ばれた男は箸を止め、小沢達のいる方を向いた。
「おお、小沢じゃねえか、久しぶり―」
そう言いながら月夜野は、机に積んでいたカップ焼きそばを1つ手に取り―
「喰うか?」
と、小沢に聞いてきた。
「残念だけど、昼はもう済ませてきたわ」
「そうか、少し…待ってろ」
そう言うが早いか、再び焼きそばを食べ始める月夜野。かなり、マイペースな男のようだ。 
「小沢さん、この人が…」
「ええ、私の大学時代の同期…月夜野真樹よ。かなりの変わり者だけど、知識と腕は超一流よ」
そんな事を話しているうちに月夜野の食事は終了した。
「で、今日来た用件は?」
「わかっているでしょう。頼んでいた例の物よ」
「ああ、あれか…出来てるぞ」
そう言うと月夜野は壁の装置を操作し、隠し部屋を出現させると―
「こっちだ」
2人を室内に案内した。
625秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 18:54 ID:hw92mGAE
室内にあった物、それは―
「追加装甲…ですか?」
「そう、小沢に頼まれて、俺がG3−X用に開発したHWS(Heavy・Weapon・System)と、新型の武装一式だ」
「…どこかで聞いたようなネーミングね」
「ああ、アレ」
月夜野の指差した先にあった物、それは―
「1/100、RX−93 νガンダムHWS…アレのネーミングをそのまま使わせてもらった」
「そのマニアぶりも相変わらずね…」
「いやぁ…それほどでも……」
「褒めてないって…まあ、ネーミングなんてどうでも良いの。問題は性能よ」
「じゃあ、試してみるか? 試験場で」
「そうね…氷川君」
「はい!」
「尾室君にG3−Xを試験場まで持ってくるように連絡して」
「はい!」

それから数分後、試験場にはHWSを追加装備したG3−X・HWS装着仕様(以後、G3−X)が立っていた。
胸部、腰、肩、背中、脚部に追加装甲を装着した為か、一回り大きく見える。
「G3−X・HWS装着仕様…略して―」
「略称なんて、どうでも良いわ」
「あ、そう…装甲のデザインは、デュエルガンダム・アサルトシュラウドを参考に―」
「聞いてもわからないから、説明は良いわ」
「…残念」
「氷川君、テストを始めるわよ」
『はい!』
「それじゃ…まずは物理的な衝撃に対しての防御力を…第一段階スタート!」
626秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 19:01 ID:hw92mGAE
月夜野の声と共に、試験場の壁が展開し、そこから4門の機関砲が出現。弾丸の嵐がG3−Xに襲い掛かる。 
その弾丸を仁王立ちで受けるG3−X。装甲表面で火花が散るが、装甲自体にはたいしたダメージはない。
「クラステクターやソリッドスーツのデータも参考にしているからな。G4のギガントが直撃しても耐え切れるぞ」
「氷川君、状態は?」
『特に異常はありません』
「じゃあ、今度はエネルギー系の攻撃に対して…第二段階スタート!」
今度は高熱火炎や冷凍ガス、高圧電流などがG3−Xに襲いかかる。が、これにもG3−Xは耐えている。
「追加装甲の耐熱性は3400℃、耐冷性は−215℃まで耐えられる」
「…耐電性は?」
「320万V」
「殆ど完璧と言える数値ね」
「だが、欠点もあるぞ…追加装甲の総重量は100kg、機動性がかなり落ちちまう」
「その位のデメリットは承知済み…この氷川誠には大した問題にはならないわ」
「ほぉ…ずいぶん高い評価だな。聞いた話じゃ、箸で豆腐を掴めないほど不器用だと聞いていたが…」
「確かに彼は不器用…でも、決して逃げない男よ」
「なるほど…それじゃ、新兵器のテストといくか。氷川君、『GB−07』アクティブ」
『了解』
氷川の声と共に、G3−Xの背中に左右1丁ずつ接続されていたバズーカ砲が、アームによって前面に自動で引き出される。
「射撃開始!」
月夜野の声と共に2丁の『GB−07』が火を噴き、目標として設置された廃車を次々と吹き飛ばしていく。
「ギガントのデータを元に設計したバズーカ砲『GB−07』。1発の威力は約25t…まあ、GXランチャーやギガントには劣るが、装弾数と、連射性能で上回ってる。続いては…氷川君『GHG−08』アクティブ」
627秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 19:26 ID:hw92mGAE
『了解』
『GB−07』を収納したG3−X、両脚の装甲内部に収納された大型ハンドガンを取り出す。
「随分変わった形のハンドガンね。レーザーサイトに…あれはエネルギーユニット?」
「まあ、見てなって…氷川君、射撃開始!!」
G3−X、2丁拳銃を構え、ターゲットへの射撃を開始する。
『GHG−08』から放たれる弾丸。厚さ10cmはある鉄板で作られたターゲットを次々と撃ち抜いていく。
「どうなっているの…いくらアーマーピエシング弾を使ってもあんな威力は…まさか……」
「そう、あの『GHG−08』から放たれる弾丸は、エネルギーユニットを通過することにより、エネルギーコーティングを施され、戦車の複合装甲さえ貫くハイパーブリッドになる。凄いだろ」
「何処でそんな技術を?」
「ああ、ここに来る前に数ヶ月だったけど、ある研究所に招かれていてな。そこのスタッフ、たしか…そうそう、『シグさん』って人から仕入れた」
「『シグさん』…外国人?」
「いや、日本人だった…変わった名前だな…とも思ったけど、別に気にしなかったし…」
「そう…」
 
懸命な読者の方ならもうお気づきであると思うが、月夜野が出会った『シグさん』というのは国連の対異星人組織『ブルースワット』のメンバー『シグ』の事である。
彼は仲間のショウ、サラと共に凶悪なスペースマフィアと孤独な戦いを繰り広げた訳だが、それはまた別の話。
628秋山ロン ◆ICIZO8h8rM :03/05/20 19:42 ID:hw92mGAE
「さて、これで最後だ。氷川君、『ギガストリーマー』アクティブ!」
『GHG−08』を収納したG3−X、背後のツールボックスからギガストリーマーを取り出す。
「計算上、HWSを装着した状態なら…マキシムモードの反動にも耐えられる筈だ…氷川君、撃て!!」
G3−X、ギガストリーマーを発射。だが反動に押され、狙いを大きく外してしまう。
「氷川君、もう一度やってみて!」
再挑戦。さっきよりは修正された物の、狙いはまだ逸れている。
「氷川君、根性見せなさい!!」
3度目の挑戦。自分を吹き飛ばそうとする反動を堪える氷川。両足に全体重をかけ、必死に踏ん張る。

ついに命中!ターゲットのトラックは粉々に吹き飛んだ!!

「これで全テスト終了だ。氷川君、おつかれさま」
安堵の表情を浮かべる小沢と月夜野。
「これで、ここでの俺の仕事は終わった。何の悔いもない」
「どういう意味?」
「上層部から睨まれちまってな…俺の研究は『税金の無駄遣い』だって……査問会にも呼ばれたよ」
「………」
「だからさ。査問会で言ってやったよ。『アンノウンへの対策を小沢達に任せっきりで、何もしねえ連中が偉そうな事言うな。お前らが天下りに使う金を減らせば済む事だろうが!』ってな…」
「月夜野君…」
「本当なら、その場で首切られる所を朝比奈博士達が庇ってくれてな…おかげでこれを渡す事が出来た」
「これからどうする気なの?」
「ああ、前から俺をスカウトしたいって、言ってくれてる民間の企業があってな。そこに行く事になってる」
「民間の企業?」
「…『スマートブレイン社』俺専用のラボも作ってくれるって言うし…好きにやらせて貰う」
「そう、頑張ってね」
月夜野に手を差し出す小沢。
「お前らもな」
握手を交わす2人。



友の協力により、新たな力を得て復活したG3−X。彼の新たな力はこの戦いの勝利の鍵となる事であろう。
629名無しより愛をこめて:03/05/20 20:58 ID:Xs6wx2jH
今度のG3-Xはファンネルが着いてる・・・らしいぜ・・・。
630名無しより愛をこめて:03/05/20 21:10 ID:M/8i6Kd5
>>629
いや、むしろインコムっぽい…らしいぜ…
それと、追加装甲はPS装甲じゃない…らしいぜ…
631名無しより愛をこめて:03/05/20 22:07 ID:dhRA2qct
秋山ロン ◆ICIZO8h8rM

新作ではブルースワットとファイズが何気にクロスオーバーでイイ!!
パワーアップしたG3−Xもガンダムっぽくってイイ!!

期待してるよ!!
632名無しより愛をこめて:03/05/20 22:47 ID:kO8GBOTW
>>秋山ロン
その内、G3−Xは肩にレールガンとか装備するのか?
それとも、10枚の羽とビームキャノンとレールガンを装備するのか?

とにかく、頑張れ
633632:03/05/20 22:53 ID:kO8GBOTW
>>秋山ロン
あ、あとよかったら…HWS?のスペックなんかを掲載してくれると、嬉しいんだが…周りに迷惑か?
634名無しより愛をこめて:03/05/20 22:58 ID:lm4Z/AJ+
なんかG3-Xを日ごとにガンダム化されていく氷川君の日記が書きたくなってきた。
635名無しより愛をこめて:03/05/20 23:08 ID:AhO8gj9e
並行で誰か書いてくれないかなぁポワワ>氷川君のG3-X日記
636名無しより愛をこめて:03/05/20 23:31 ID:xia7wSv/
>秋山ロン氏
ブルースワット知らない自分でも、充分楽しませて頂きました!
637仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/20 23:53 ID:84rqffSm
とりあえずやっと書けたので投稿します
いい雰囲気になってきたところを台無しにしそうでコワイ(汗
638仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/20 23:54 ID:84rqffSm

ミラーワールドと現実世界の境界が無くなり、現実世界に大量に溢れ出したモンスターの群れ。

「城戸・・・・俺は今まで友と呼べる人間がいなかった。作ろうとも思わなかったしな。
だが・・・お前は唯一友と呼べる存在かもしれん」「蓮・・・・」
「だがわかってくれ 俺は闘わないワケにはいかない!
例え可能性がどんなに低くてもそれに賭けるしかない!俺と闘ってくれ」
「・・・ああ 俺の頼みを聞いてくれたら・・・闘ってやるよ」「何だ?」
「・・・・・・死ぬなよ蓮」
「!・・・・・・お前もな」

「約束通り生き残ったな、、、俺と闘うか?」「蓮っ、、、」
「いや、お前との闘いはしばらくあずけておこう、、まずはこの世界を何とかしなくてはな、、
この状態では恵理が意識を取り戻しても、可哀想なだけだしな、、」
「ああ、、、そうだな。ミラーワールドと現実世界の境目がなくなって、
モンスターが現実世界に大量にあふれ出して来た。このままだとこの世界が滅びちゃうもんな、、」
「だがいつか約束は守ってもらうぞ、、」
「ああ、、それまでは何があっても死ぬなよ蓮」
「お前もな」

真司と蓮の間に交わされた闘いの約束。
だがそれは2人が予想していた以上に早くに現実のものとなる。
しかもそれは2人が望んだものとは全く違う、最悪のカタチとして実現されるのであった。


【 仮面ライダー Heat on!外伝/Anoter 13riders 】

639仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/20 23:55 ID:84rqffSm

別世界より『神の肉体の器』を求め、真司達の世界へやって来た天使・ミカエル。
ミカエルはこの世界の全生命体とすべてのライダーを巻き込み、食物連鎖のピラミッドの頂点を決め、
最後に生き残ったものを『神の肉体の器』とするというサバイバルゲームを開始する。

神崎士郎はこの世界の13人のライダー達の前に現れて言う。
「お前達この世界のライダーと、別世界から来たライダー達は共存出来ない。闘えっ!!」
そしてミカエルの配下の12天使達は、13人のライダーそれぞれの元を訪れ、
サバイブのカードを元にしてつくられた強化カードと、手数を補う為の増強カード、
そして、ライダー自身が自分の意志でカードの内容を決められる白紙のカードを手渡すのであった。

ミラーワールドと現実世界の境界が無くなり、現実世界に大量に溢れ出したハイドラグーンの群れを
一掃することに成功した別世界のライダー達であったが、
モンスターの群れはその後も現実世界に出現し人間を襲い続けていた。
そんな状況の中せめてもの救いは、今迄のところモンスターの群れは小規模で
前回のハイドラグーンの時のような大量出現はまだないということであった。
だが、突然現実世界に出現するモンスターの群れに、
龍騎世界ではARKのような統制された情報網を持つ支援組織がない、
本郷猛をはじめとする別世界の仮面ライダー達は、
モンスターの対応に関して後手に廻らざるを得ないというのが現状であった。

龍騎達のもうひとつの物語において、ここまでは単なる序章に過ぎず、
ここからが真の闘いの幕開けでもあった。
モンスターの群れが出現するのが日常のこととなり、街は徐々にその姿を瓦礫へと変えて行き、
人々の心は不安と絶望へと向かい、荒みはじめていく兆しを見せていた。
世界は破滅への予感に満ち溢れていた。


【2nd Survive 第14話「龍騎II」】

640仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/20 23:57 ID:84rqffSm

「何やってんだぁ!真司っ!早く記事まとめろっ!もう時間がねぇぞっ!」
OREジャーナル編集部内に大久保編集長の大声が響く。
連日の謎のモンスター群の出現により、OREジャーナルは不眠不休の大忙しであった。
編集部内には常に緊迫感が漂い、編集長も玲子も島田もめぐみもみな必死であった。
それは仕事に対する緊張感や懸命さでもあったが、
あるいはみな心の何処かでただならぬ不測の事態に人類の危機的なものを感じとっていたのかもしれない。
それだけ謎のモンスター群の襲来は人々に衝撃を与えていた。

真司は編集長にせかされるまま、パソコンに向かい記事の執筆に奮戦していたが、
もちろんその胸中は複雑なものがあった。
普通の人々にとっては未知なる生命体の襲撃であっても、
自分にとってはよく知るミラーワールドのモンスターで、
自分は今回のモンスター群襲撃事件の中心にいる人間である、
そのことをみなに教えてしまいたい気持ちもあったが、もちろん教えることなど到底出来なかった。
真司はモンスターの群れが連日出現する今の状況を早く何とかしたいと焦る気持ちでいっぱいだった。
それでもOREジャーナルの仕事を続けているのは、広範囲化しつつあるモンスターの出現位置、
その出現情報を知るにはOREジャーナルの情報網が有効であったからに他ならなかった。
OREジャーナルに入ってくるモンスター出現情報を、真司が本郷や一文字に伝え、
真司自らも取材と称してモンスター出現ポイントに向かい龍騎となって闘う。
ハイドラグーン大量発生以来連日これの繰り返しであった。
今の真司には日々のモンスターの撃退が精一杯で、ライダー同士の戦いを止める、ミラーワールドを閉じる、
その事態の根本を追求し、解決することは無理なことであった。
そのことが真司自身に焦燥感をもたらし、真司を苛立たせていた。
そしてミラーワールドを閉じるだけでは、救うことが出来ない人々が存在すること、
その事実が余計に真司を苦悩させるのであった。
641仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/21 00:00 ID:6DPMMmEd

真司はそうした気持ちを振り払うようにして、今目の前の仕事に集中する。
一心不乱にパソコンに向かいキーボードを叩く真司。
デスクに向かう真司の周囲は暗い闇の中へ包まれていく。気づかずに集中している真司。
真司が次に顔を上げ周囲を見回すと、そこへ闇の世界、そして目の前には天使・ミカエルが立っていた。

突然のことに驚き身構える真司。真司の目の前で腕組をして立つ天使・ミカエル。
「な、なんだよっ、突然現れて」
「赤い龍の騎士よ、私は君に知らせに来たのだよ。
君達この世界のライダーは、別世界から来たライダー達と共存することは決して出来ない。
君達の間にいかなる絆があろうとも、必ず最後は命を賭け闘う事になるのだ。君達が望もうと望むまいと。
それが定められえた運命というもの。抗うことは出来ないのだ。」ミカエルの静かな声が真司に語りかける。
「ふざけるなっ!!運命とかそういうのはもう聞き飽きたんだよっ。
俺は本郷さん達と一緒にお前達を倒す。そしてライダー同士の戦いを止めて、みんなを救い、この世界を必ず元に戻してみせる。」
「果たして君は本当にそう思っているのかな?
それが不可能だということに君も薄々気づきはじめているのではないのかな?」
まるで自分の心が見透かされているようぎくっとする真司。
「私はね、君の力をかっているんだ。いや龍騎の力と言った方がいいかもしれないね。
龍騎の潜在能力は大したものだよ。この全ライダーのサバイバルゲームで優勝するのも夢じゃない。
だが城戸真司、君がその龍騎の能力を封印してしまっている。
君の闘いを止めようとする気持ちが、龍騎の戦闘能力を随分と落としてしまっている、実に嘆かわしいことだよ。」
642仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/21 00:02 ID:6DPMMmEd

「それにね、我々を倒してもこの世界は最早もう元には戻らないんだよ。
壊れてしまったものは元に戻せないし、死んでしまった人間を甦らせることは出来ない。
君だってそれぐらいはわかっているだろう?」
「だ、だけど、お前達を倒せばこれ以上被害を出さなくて済むだろ」
「もし仮に君達が我々に勝てると仮定して、我々すべてを倒し、ライダー達の戦いを止め、みんなを救い、
モンスター出現の根本を無くす、そこに辿り着くまでに一体どれだけの時間がかかると思う?
その頃にはもう人類は全滅してしまっているかもしれないよ」ミカエルはそう言いクスクス笑う。
「現に君はこの半年の間に誰も止めることが出来なかったじゃないか。
私はずっと見ていたんだよ、君達のことをね。」
「君がこの戦いのすべてを止める頃には人類はとっくに滅んでしまっているよ」ミカエルは再び愉快そうに笑う。
「クッ、、」真司はその言葉に返す言葉がなかった。ミカエルの言うことは本当のことでもあったからだ。
643仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/21 00:02 ID:6DPMMmEd

「私はね、君に提案があるんだ。すべてを上手く解決する方法をね、知らせに来たんだよ。」
「君は止める必要は全くないんだ。君は闘って最後の勝者になればいい。
そして最後のひとりになった時、君は願えばいいんだよ。
『時間を戻して、ミラーワールドの存在しない世界にしろ』とね。
そうすれば死んだ人間は甦るし、壊れたものだって元の姿に戻る。この世界のライダーが闘う理由もなくなる。
君の気にかけているすべてのことがたったそれだけで解決してしまうんだよ、簡単なことじゃないか。」
ミカエルはかなりの核心をついていた。真司とて今迄それを一度も考えたことがなかった訳じゃない。
だがそれが願いとして通用するとはとても思えなかった。いや思っていなかった。
ミカエルの絶妙な提案に、真司は動揺を隠せなかった。
もちろんミカエルのことを信じることは出来ないが、
だがそれがこの世界を救う、みんなを救う唯一の方法であるかのようにも思えたからである。
「私達にとっては君の願いが何であろうと関係はないんだ。
私達にとっては最後のひとりが決まるということの方が大事なのだからね。」
「お前の言っていることは嘘だ!時間を戻せばお前達のやろうとしていることも白紙になるんじゃないのか?」
真司の言う事も最もなものであった。
「私達天使は時を越えた存在だからね。君達の時間は戻っても、我々天使の時間が戻る事はないんだよ。
それはただ単に時を越えたというだけのことであって、時間を巻き戻したということにはならない。
つまり君の願いでも、我々の目的は達せられるし、君の願いも叶うということだ。」
644仮面ライダー Heat on!外伝:03/05/21 00:03 ID:6DPMMmEd


ミカエルの甘い誘惑に真司の心は迷い、揺らぎそうになった。
だが、今迄信じて進んできた道を捨て、全く正反対の道を取る事は真司には出来なかった。
「もし、もしお前の話が本当だとして、、
、、だからと言って、本郷さん達を裏切り、みんなの命を奪うなんてこと、そんなこと俺には出来ないっ!」
「それが結果的にはみんなを救うことになるんだ、それが何故わからない?
君なら、龍騎の力なら最後の勝者になることは可能なんだ。
それに君が望む結末を迎えるにはそれしか方法がないんだ。」
真司を説得しようとするミカエルの声にも力が入る。
「先のことじゃないんだ、今のみんなの命を奪うことが出来ないんだよ、俺には」
「この方法でなければ今迄モンスターによって失われた命は戻って来ないんだよ。
それでも君は今という時間にこだわるというのなら、それは単なる君のエゴではないのかい?
それでは君も結局は自分のエゴを通そうとするこの世界のライダー達と一緒になってしまうんだよ?」
ミカエルがついて来るところは真司の痛いところばかりであった。

真司はミカエルの言葉を断固として受け入れようとはしなかった。
だが、真司の心の内は大きく動揺していた。
すべてを解決する方法がそれしかないように真司にも思えていたからであった。
真司に迷いが生じてもそれは無理らしからぬことでもあった。
「残念だよ、赤い龍の騎士よ。
君になら私の提案の素晴らしさがわかってもらえると思っていたのだが。
君が選んだ道は君に過酷な未来をもたらすだろう。
そしてその先に待ち受けるのは大いなる絶望と後悔、ただそれだけだ。」
「君は何も出来ずにこの世界が滅び行くのを見ていることしか出来ない。
そう今迄誰も止められなかったのと同様、滅び行く世界を君は止められない。
だがそれも君が選んだ道、その時君は自分の犯した大罪を深く感じることになるだろう。気も狂わんばかりね」
ミカエルはそう言いながらクスクスと笑う。
645仮面ライダー Heat on!外伝

ミカエルの甘い誘惑に真司の心は迷い、揺らぎそうになった。
だが、今迄信じて進んできた道を捨て、全く正反対の道を取る事は真司には出来なかった。
「もし、もしお前の話が本当だとして、、
、、だからと言って、本郷さん達を裏切り、みんなの命を奪うなんてこと、そんなこと俺には出来ないっ!」
「それが結果的にはみんなを救うことになるんだ、それが何故わからない?
君なら、龍騎の力なら最後の勝者になることは可能なんだ。
それに君が望む結末を迎えるにはそれしか方法がないんだ。」
真司を説得しようとするミカエルの声にも力が入る。
「先のことじゃないんだ、今のみんなの命を奪うことが出来ないんだよ、俺には」
「この方法でなければ今迄モンスターによって失われた命は戻って来ないんだよ。
それでも君は今という時間にこだわるというのなら、それは単なる君のエゴではないのかい?
それでは君も結局は自分のエゴを通そうとするこの世界のライダー達と一緒になってしまうんだよ?」
ミカエルがついて来るところは真司の痛いところばかりであった。

真司はミカエルの言葉を断固として受け入れようとはしなかった。
だが、真司の心の内は大きく動揺していた。
すべてを解決する方法がそれしかないように真司にも思えていたからであった。
真司に迷いが生じてもそれは無理らしからぬことでもあった。
「残念だよ、赤い龍の騎士よ。
君になら私の提案の素晴らしさがわかってもらえると思っていたのだが。
君が選んだ道は君に過酷な未来をもたらすだろう。
そしてその先に待ち受けるのは大いなる絶望と後悔、ただそれだけだ。」
「君は何も出来ずにこの世界が滅び行くのを見ていることしか出来ない。
そう今迄誰も止められなかったのと同様、滅び行く世界を君は止められない。
だがそれも君が選んだ道、その時君は自分の犯した大罪を深く感じることになるだろう。気も狂わんばかりね」
ミカエルはそう言いながらクスクスと笑う。