◆プロジェクトX【401号室の再挑戦】(499+1)◆
2 :
名無しより愛をこめて:02/12/06 12:04 ID:tb/HuRcY
うっさいハゲ
4 :
名無しより愛をこめて:02/12/06 12:21 ID:eYIlpjRN
「ですちゃん、やっちゃえ〜」
「にゃー」ガリガリガリガリ・・・
さっそく>2を引きずる東條とデストワイルダーだった。
5 :
名無しより愛をこめて:02/12/06 12:28 ID:cI7DSpsz
研究室の前に立てられた、でっかい木の実のリース(わっかの飾り)。
香川「ああ、さっそくお祝いが来ているようですね。」
東條「わぁ〜い。くりすますだぁ〜。」
仲村「随分としゃれたもんを送ってきた人が居ますねぇ。こっちの薔薇は・・・
うわ、送ってきたの30だよ。しかもいらねぇパネルつけやがって。」
東條「ねぇね、なかむらくん、これでおえかきしてい〜い?」
仲村「ああ、思う存分書いていいぞ。」
再び木の実のリースに目をやる仲村だが、そこには、こんなメッセージカード
があった。
新スレ設立、おめでとうございます。
スレの立ち上げもめでたいなか恐縮ではありますが、つきましては後々<ミラ
ーモンスター捕獲作戦>を立てるべくご協力を願いたいのですが、今日はご挨
拶代わりという事で、また後ほどお伺い致します。早々。
<警視庁特捜部・北條透>
仲村「・・・・・駅伝に続いて、こりない奴だな。」
名無しから。
新スレ立ち上げ、本当におめでたい事です。
8 :
7:02/12/06 22:28 ID:671BCkNr
駅伝スレの頭にあって、実は重宝していたので、
なんとなく欲しくなって再作成してみました。
仲村「なんで我々のスレはdat落ちしてしまったんでしょう?」
香川「仕方がありませんね。職人さんは我々のネタをここへ書き込むので、
自然と嫌スレが消滅してしまったんですよ。
嫌スレも立たない他のライダーのことを考えて見なさい。」
嫌スレのない他のライダーを指折り数える仲村だった。
しかし、リュウガは某所に常駐。オーディンは嫌スレが立つほどネタがなく、
佐野は……アイツのことは置いておいて、
仲村「あれ、高見沢のスレッドはあったような記憶があるのですが、
教授、URLは?」
香川「いいですか、仲村君。いかに私の記憶力が優れているとは言っても、
そうそう全てのことまで覚えてはいられませんよ。」
仲村「なるほど。普段リンクに頼っていたからそういうことになるんですね。」
香川「……東條君。いいですか。」
東條「はぁ〜い」
ガリガリガリ・・・・・
スレが変わってもやっぱり引き摺られる仲村だった。
>>8 グリ「きゅるる(実は今、ボスの嫌スレみたいなものはあるんだけどよ…。
ホントの意味で嫌スレなんで、読んだボスは頭抱えちまったぜ。
ヒントは霧島の640から50のあいだ。おっと!気付いてもここにURLは貼るなよ。
じゃあな)」
やあ、新スレおめd(ガリガリガリ)
……それしか芸の無い瓦斯であった。
香川先生と仲村君、アバレンジャーの後期レギュラー出演おめでとう!
パートナーは加藤夏希だそうじゃないか!
ガリガリガリガリガリガリ…
>>11はお約束で引きずられて行った…
仲村「先取りアバレンジャーのウソネタだな。
まあ、本気にする奴はいないだろうけど…。ハッ!!」
もちろん本気にして「わーすごーい!」と喜ぶ男が真後ろに。
当然、お祝いだと言って仲村も引きずられて行った…。
ひなびた田舎のバス停で今月号の宇宙船を眺めながら、
「殺る気満々だったら俺達こんな姿になってたんだな〜」と、
しみじみ思う男二人。
暴力反対のガンジー主義者で良かったよ、ホント。
ライアサバイブとライア雄一版の造型はかなりキてるよねぇ?
斉藤「まだ誰も来ないな〜。あれ?ひょっとして俺達一番乗りになるのかな?」
手塚「お前…。この前は自分の事を「僕」って言ってなかったか?」
斉藤「あはは。気にしない、気にしない」
一人称が僕だった俺だったのか、
あまり細かい事は気にしないおおらかな雄一だった。
とゆーか、手塚スレで指摘ありがとうです。
ここにも詳しい方の登場ぜひお願いします。
細かい所は全然覚えてなくて不勉強な名無しは、
お約束の様にどこかへ引きずってかれた…。
手塚「旅行帰りだから、あまり無理はしたくないんだが…」
斉藤「のんびりのんびりいこうよ。
ゆっくり温泉につかったら心身の疲れも消えるんじゃないかな。
…えーと。まあ色々あったと思うから」
本放送モードの東條よりデストロイな、手塚の旅行先での行状は
一切見なかった事にする雄一だった。
嫌スレ探訪を続ける仲村。
ふと、「佐野の褒めちぎるスレ」を覗いてみて、佐野の言葉に愕然とする。
>で、でもあれですよね、俺なんかよりもっと悲惨な扱いのキャラを思えば
>まだ少しはマシかな〜って。あ、蟹刑事じゃないっすよ
>この「バトル百科」の18ページに、城戸先輩と仲村オルタナティブが戦ってる
>写真があるんですけど、そのキャプションが
>「モンスターに強力なパンチをたたきこむ龍騎。パンチ力は200APだ。」
…子供向きの図鑑で人間扱いされてない事に落ち込む仲村だった。
斉藤「誰も来ないな〜」
手塚「…」
斉藤「なんだか帰国を急がして悪かったね」
居眠り中の手塚をよそに、壁相手にピンポン玉を打ち始める雄一(おおらか)。
そのうちみんな来ると思うから、それまで練習しておこうか。
まあ、開催日は7日だけど、いつ終わるって書いてなかったしー。
え、7日だったの!?
と、前スレを見直して驚愕の名無しだった。
で。
宿のゲームコーナーでは仲村が
ストリートファイター(2じゃないよ)を
力一杯プレーしていた。
格ゲー黎明期のタイトルで入力受け付けがシビアなんで
ビギナーに毛が生えたような人間には結構厳しかったのだ。
東條「なかむらくーん、らいだーうぇぽんとってよー。」
仲村「それどころじゃないんだ!アドンが!アドンがなあぁぁあぁ!!」
仲村創が勢い余ってレバーをひっこぬき、構ってもらえないのが不満な東條の
「えーん、ですちゃん(以下略)」を喰らうのは
もうちょっと後の話である。
>前スレ917
デスたんが走り回る庭園を一人静かに眺める香川
梅湯のふわりとした匂いに振り向けば
そこには静かに微笑む薫の姿が。
香川「お元気でしたか。」
薫「はい。」
ですちゃんやっちゃえ〜!という東條のシャウトに呼ばれたかのように
紅葉葉が音もなく、夜に散った。
香川「貴方にはお詫びしようにも、適切な言葉が存在しないようです。」
薫「だとしたら、もう良いのではありませんか?」
飛び石の上を引きずられる仲村が、なにやらヤヴァイ音を立てている…と
見る間もなく、その姿は庭園灯をぶっこわし、鯉のいる池へと消えた。
香川「あなたはいつもそんな風におっしゃr
→東條「わーい、ですちゃんつよいつよ〜い!」
薫「なかなか変われないものなのd
→仲村「お前は人を何だと思ってるんだー!!」
悪い言葉を使いたくはありませんが、ぶっちゃけうるせえですね、と
内心ひとりごちる香川教授だった。
20 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 09:40 ID:rLFJ/PAN
本編ネタで恐縮ですが・・・
佐野「ごめんなさいっ!!だから、ちゃあんと約束守ったじゃないですかぁ。
ね?東條さん、そんなすねないでくださいよ・・」
東條「やぁだぁ!!←(半分涙目で、身体を振ってだだこねる)」
仲村「おい佐野、一体どうしたってんだ?」
佐野「実は、いろいろと家の事情があって、東條さんに留守番任せてたんっす
よ。でも、途中ライダーバトルの時に・・・」
仲村「あーそういうことか・・←(想像ついた)お前、もしかして出かける前に
こいつと約束したのを、何か忘れたりしてないか?」
佐野「約束・・・?ええーと・・何だっけ?」
東條「やっぱり、わすれてるぅ。ぶぅー。」
佐野「・・・あ!あれか!!」
回想−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
佐野<これから、ちょっと出かけてきますね。悪いけど、留守番お願いします。>
東條<ねぇね、おうちかえってきたら、いっしょに、てれびまがじんと、てれび
くんの、ふろくつくろうね。>
佐野<(調子よく)はいはい、約束しますって!!>
ゆーびきーりげんまん・・・・・
後に約束を忘れた挙げ句、ガリガリ二連発の刑を喰らった佐野であった。
なんか、まったりだな、ここ。
名無しは佐野の死に様を見ながら、この奇跡の存続を心から願った。
前スレ297さん、見てますか?
22 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 10:59 ID:74Lvin9e
>20つづき
お菓子「駄菓子詰め合わせ」をあげても、ずっとすね続けた東條の機嫌を取ろう
と佐野がとった行動は・・・
佐野「よっし!それじゃあ東條さん、俺のとっておき、インペラーの変身を
ttp://www.toei-group.co.jp/tv/ryuki/gallery/mitsuru/index.stm」
一心不乱に変身を覚える東條。
佐野「さすが、東條さん!!筋が良いわぁー!!もう変身覚えてるよ!」
東條「へへー。それじゃあねぇ、さのくんに、たいがのへんしんぽーず、おし
えてあげるね。」
その時、なぜか「うわぁーん!!!」という悲鳴に似た鳴き声と共に、ランナ
ウェイしていく(30)の姿があった。
佐野「・・・・・何すか?あれ。」
東條「なんだろーねぇ?ですちゃん。」
デス「うがうがう(トラウマじゃねぇか?)」
23 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 11:59 ID:rk18NqEA
とりあえずココでの佐野の評価は
空気が読めない奴→東條の友達
でOK!?
別に設定で固めなくてもいいのでは、と
名無しは思った。
ちなみに俺はずっと東條もちびっこではなく
25歳のでっかいアニキとして脳内で描いてまつ
あの、少しねっちょりした口調で
「ねえねえなかむらくーん」と話しているのでつ。
その方が俺的には面白いでつからnガリガリガリガリ…
手塚「愛にはいろんな表現方法がある…。」
ラケットを手にしたまま、呟く占い師
そうだねえ、あははは、とおおらかにコメントする斉藤雄一。
デスたんが四方四季の庭をぶっこわしつつ走っていた。
26 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 19:21 ID:Rb21Z6a6
インペラーの変身をおぼえご満悦の東條は、立て続けにR&Mシリーズのタイガ
で遊び倒していた。
だが、その直後である。
東條「うわぁーん!!(←くどいようですが、タラちゃん風)」
仲村「どうした!?東條!!」
ぐすぐすと泣きながら東條は、デストワイルダーの人形を仲村に差し出した。
東條「ですちゃんのてがね・・ですちゃんのてがね・・・」
仲村「ん?ですちゃんの手がどうし・・・」
デストクローを外した状態のデストワイルダーの手を見、仲村は愕然とした。
仲村「・・・・・これじゃあタダのいかついオヤジじゃねぇか!!」
(実際に見たとき、何だか間抜けに思えた名無しであった。別に、わざわざ
ですちゃんの手をはずさんでも、別パーツでデストクロー付けりゃあ・・)
デス「うがうがう(まぁ、その手の文句はおもちゃ板で言えや)」
佐野君と同じ、自分は何往復されていくのだろうと、冬の冷たい地面を肌で
感じながら、意識が徐々に遠のいていった。
27 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 19:34 ID:Rb21Z6a6
>24
香川「仲村君・・」
仲村「はい。」
<フ ァ イ ナ ル ベ ン ト>
>24は高速回転で粉砕された。
同じ頃。
宿の廊下を、男が二人歩いていた。弁護士とその秘書である。
「たまにはこういう鄙びた温泉も悪くないよね、ゴロちゃん」
「そうですね、先生。ところで城戸さんたちのお土産はどうしましょうか」
「どうせ連中も来るって。日取りが怪しいとはいえ、ライダーの勝負なんだから」
とは言ったものの、卓球を続けるには、己に致命的な不利を認める弁護士であった。
「MW側ってのを忘れてたんだよね。ゴロちゃん行けないじゃん」
「マグナギガは………駄目っスね」
その時。
耳に馴染んだ音とともに、庭の築山の傍らに男が現れた。
「細かいことは、気にしなくていい。戦え!」
「ってアンタ、それ基本設定でしょーが、この全裸!…じゃない?」
男は、浴衣に半纏をひっかけ、木製の手桶を抱えていた。
「温泉・卓球とくれば、浴衣が当然だろう。これは義務だ」
うすく笑ったのは、皮肉だろう。
「おまえたちのサイズは、おそらく無いが…」
無言で秘書はアタッシュケースを開いた。
「夜なべして縫っておきました、先生」
「さすがゴロちゃん!」
主催者は、こころなしか憤然と背を向けて去った。
やはり長身の、その脛の半ばで終わった裾が「つんつるてん」であった。
仲居「お子さんはmうおありなんdしょう?」
カコン。 カコン。
香川「来年小学kうにaがりmす。早いmのです。」
カコン、コンコンコ コココ…斉藤「あーすみませーん!」
仲居「まあ……。」
香川「気が付けばすっかr私もいい歳tというktでs…
→手塚「なんだってそんな変な球ばかり打ってくるんだお前は!」
仲居「いいe、sんなkと…
→斉藤「手塚は全部球をドライブ気味に返すから単調なんだよ〜。俺は
ドライブにスライスで返してるだけだからね〜あははは。」
手塚「くっ…流石誰よりも強く正しい男!」
そんなこんなで
前スレで振られた教授のロマンスは
どたばたの中にかき消えるっぽかった。
ごめんよ前スレ917さん
時あたかも、宿には花鶏チームも迫っていた
送迎バスに置いて行かれる城戸真司は
相変わらずお約束ネタを外さない男だった。
んな事ぁ知ったこっちゃない秋山蓮は しかし
『おジャ魔女』のタイマー録画が大丈夫かと
ほんの少しの不安を抱えていた。
>>26 (30)「デストクローをもう1セット欲しいなら、
○ンダイのお客様相談センターに問い合わせてみればいいぞ。
ttp://www.bandai.co.jp/bandai_j/qanda/qanda3.html ここでおもちゃの部品の通信販売を行ってるから、
問い合わせの上、必要な連絡事項を書いて代金分の郵便切手を添えて申し込めば
欲しい部品を取り寄せられるってね。
ちなみにデストクローは、送料込みで1セット450円ぐらいだってさ」
そう言いながら駆け去って行くでかい浴衣姿があった。
仲村「さすが(30)…。玩具の知識は無駄に豊富だな」
東條「ねえねえ、なかむらく〜ん。ですちゃんの て〜。(仲村の浴衣を引っ張りながら)」
仲村「この時間は無理だ!サポート外だろ?
明日になったら電話を掛けるからそれまで待て」
東條「やーだ!いますぐほしー!」
仲村「取り寄せたって1週間は掛かるんだ。
その間、ソフビのメタルゲラスの間抜けな腕でもくっつけて我慢しろ!」
ガリガリより先に、横から突進してきたメタルゲラスに遥か遠くまでぶっ飛ばされる仲村だった。
仲村「芝浦達も来てたのかー?!」
31 :
名無しより愛をこめて:02/12/08 23:50 ID:ZlNPi5Tf
芝浦「まったく、これだから地味人間は・・メタちゃんを間抜けなんてねぇ」
そう言いつつメタルゲラスの頭をなでる淳
ゲラス「(そうっすよねぇ。いくら自分がモンスター持ってないからって)」
そう言って去ろうとする二人(1人と一匹の)前に!!
バカップルがいた
「満さぁん(はぁと)」
「百合絵さぁん(はぁと)」
ちなみに淳と満は同年齢だった。
「俺・・彼女いないんだよね・・」
芝浦「いいんだよ!オンナに"もてない"んじゃなくて"もたない"だけ
なんだからさー俺は!だいたいギャルゲーでも落としたい子のフラグは
即で立てるし?狙ったらもう絶対外さないし?」
メタ「(ええそうですね。でもゲームは一日30分までにした方が…)」
庭先でもめるぼっちゃんを尻目に、サノマンのカポーは幸せそうだった。
佐野「あ、温泉饅頭ですか仲居さん?出してください出してください♪
もうど〜んどん出してくださいよ〜(はぁと)。」
真司がやっとバスに回収されている頃、唯一本来のお題を忘れていない
手塚チームは練習に血道をあげていた、かもしれない。
斉藤「立て手塚〜!お前はピンポンの星になるんだ!」
てか、教授はどうした。
33 :
名無しより愛をこめて:02/12/09 01:09 ID:YikY+qjc
須藤「さて…随分と上達しましたね
ボル「ボルル(がんばりました!この腕で!
巨大団扇状態の腕をばたつかせるボルキャンサー
須藤「この時期にそれは寒いから おやめなさい
さて…ぼちぼち日時も確認して・・・・!?
須藤は凍りついた、開催の期日までもう時間が無かった
・・・間に合うのか須藤雅史&ボルキャンサー!?
そんな須藤たちを尻目に温泉には続々とライダー達が集まっていた・・・
34 :
名無しより愛をこめて:02/12/09 01:26 ID:f2Zsl66M
須藤「そうだ!ライドシューターを使えば!!」
誰もが忘れているまたは知らない設定だが、ライドシューターは時速980キロ出る
しかも渋滞に引っかからない。
>34
問題は、どこにボルキャンサーを乗せるかであった。
須藤「屋根…ですかね」
ボル「ボルルルッ!(勘弁してくださいよぉ!)」
36 :
:02/12/09 10:29 ID:GIsI2EMC
>>35 名無しは言った
「旅館についた後、アドベントで呼べば?」
盲点だった
41 :
名無しより愛をこめて:02/12/09 12:34 ID:zm6OPz65
>30さん、レスありがとう、と名無しは思った。
R&Mタイガで遊び倒した東條は、遠くで温泉まんじゅうに埋もれてちちくりあ
うバカップルへと、てくてく歩いていった。
仲村「・・・!おい、東條!!!」
慌てて追いかける仲村だが、既に東條はカップルの前で、膝を抱えてじーっ
と座り込んでいた。(←手にはですちゃんの人形)
佐野「あ・・・」
百合絵「・・・だぁれ?この子。」
佐野「いや、えーと・・」
仲村「こらっ!!邪魔をするんじゃないっ!!(ぽかっ!)」
仲村の拳が、座り込んでいた東條のつむじに炸裂した。
東條は、ぽかんとした顔で、叩かれた頭をしばらく押さえていた。だが・・
小さな二つの目が、じょじょにうるうるし始め・・
東條「うわぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーんっ!!!!!」
旅館全体が、すさまじい大音響に包まれた。卓球していた手塚と斎藤はよろめ
き、なんとか合流しようと頑張っていた城戸は途中のガケから転げ落ち、秋山
は頭にきのこの笠を被り、30は<空が落ちてくるー!!>と叫び、しまいには全裸
が壁打ちを黙々とつづけていた。
数分後。
香川教授が駆けつけ、こんな事もあろうかと持参していた、たべっこどうぶつ
としまじろうのビデオ及びアンパンマンのぬいぐるみで事なきを得たという。
42 :
名無しより愛をこめて:02/12/09 12:44 ID:zm6OPz65
保護者が駆けつけ、何とかその場が収まった。東條が起こした行動の訳
を察した香川が言った。
香川「佐野君、その温泉まんじゅうのいくつかを、東條君に譲ってはくれ
ませんか?」
佐野「・・・ええ、いいですよ。」
仲村「何だ、お前、温泉まんじゅうが欲しかっただけかぁ?」
東條「(両手いっぱいにまんじゅうを抱えて)うん。」
まんじゅうをほおばり、ご満悦の園児だった。
(しかし、卓球は本当にどうなる事やら・・?)
>>37 そりゃそうなんだが…と名無しは思った。
でも、そのほうが お も し ろ い じ ゃ な い で す か 。
須藤「ボル、おあがり」
それが名無しの聞いた、最後の言b
その頃。
宿まで山中を歩いてきた浅倉は、浴衣を左前に着たうえに帯をリボン結びにし、
途上で掴まえたオオサンショウウオを齧りつつ大浴場へ向かっていた。
卓球のルールなんて、覚えている筈もなかった。ましてや練習なんて。
高見沢は、宿の前の道でベンツがターンできないことに困惑していた。
さすがにライダーバトルでは、運転手を伴えなかったのが痛かった。
44 :
名無しより愛をこめて:02/12/09 15:12 ID:AOMW9Dyq
東條「ねぇね、なかむらくん、いっしょにたっきゅうの、れんしゅう、しよー。」
仲村「・・・どうせまたローグの顔面練習機で、真っ白になるまで打ち続ける
羽目になるんだろ。」
東條「ぶぅ〜。ちがうもん。ろーぐちゃんは、せんせいとれんしゅうしてるん
だもん。」
仲村「・・て事は?(ラッキーだな!東條はどうせ子供並みにしか卓球ができん)」
東條「ですちゃんといっしょに・・いーよね?(にこっ)」
数分後。
デストワイルダーの強烈な打ち返しが、オルタナティブと化した仲村に容赦なく
炸裂した。
北岡「ねえ、ゴロちゃん、さっき香川教授とローグの練習風景見てちょっと
考えたんだけど・・・」
吾郎「・・・先生、それはダメです。下手をしたら人死にがでます」
北岡「えー、そうかなあ・・・EOWの弾丸の変わりに卓球の球仕込んだら勝てる
と思ったのに。モンスターとのダブルスOKなんでしょ?ね、許可だよね?」
吾郎「先生、だ、誰と話してんですか?」
と吾郎の背後にはいつの間あらわれたのか、全裸と全裸にオオサンショウウ
オを食えと勧める浅倉が立っていた。
全裸「この後ろのウルルン滞在記をなんとかしたら、許可だ」
北岡「あ、そう、じゃあ」
おもむろに携帯電話を取り出す北岡。
プルルルルルルルルルルル
須藤「はい、え?天然保護動物に危害を加える自然保護法違反をターイホしろ?
誰ですか、あなたは?」
悪徳弁護士と悪徳刑事の夢のタッグが実現するのか、名無しは知らない。
その頃、忘れ去られていたゼール軍団は…
温泉のある山の山中で鹿の群れと勘違いされてハンターの皆さんに追いまわされていた。
(((もっとまともな飼い主選ぶべきだったかなあ…。ていうか契約した奴誰だよ)))
自分たちの中の誰が契約したかも知らないゼール軍団だった。
>>21 みてますよ〜。
あの時は皆さんありがとうでした。
>>38-40 「鯖の移転でリンク先が変ったので関連リンク貼り直しました」
…と言う最後のメッセージを貼り忘れてました(鬱)。
ドサマギでなんか妙なのが増えてるのはご愛嬌で。
この引越しに紛れて、駅伝スレと芝浦嫌スレ落ちたんだな…(遠い目)
48 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 07:59 ID:xniZkGiK
仲村「おのれ全裸めいい加減なこと書きやがって。香川教授の
自信作が持続時間8分55秒のはずがあるか」
着々と進む卓球の準備の中、「むずかしくてよめない〜」と
東條がほっぽりだした超全集下巻を手に、仲村は一人ごちていた。
仲村「日々発達し続ける鋼の筋肉・・板バネみたいなもんか。ん?日々発達?」
です「がうがう(さあて坊主も寝たことだし、今日はどの位鍛えられたかな)」
ガシ、がりがりがりがり…
仲村「俺で測るなぁぁあー!」
徹夜の特訓で疲れきった身体に鞭打ち、男は、つっこみを忘れなかった。
キィィン・・キィィン…
「超全集下巻、奥付に男前を配置して好評発売中だ。買え、最終巻を待たずに」
「変な宣伝するなぁぁぁ〜」
49 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 08:37 ID:pxYkNYUT
その頃ハンターに追われていたゼール軍団は奈良まで逃げていた
そこで鹿せんべいを与えられまんざらでもないゼール軍団だった
(((うめぇなこれ パリパリ…)))
50 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 12:28 ID:ey0Zae/a
東條「わぁ〜い、きりばんげと〜・・ねぇね、きりばん、てなあに?」
仲村「・・知らないんだったら言うなよ。」
デス「がうがう・・(子供なんてそんなもんだ・・)」
51 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 12:42 ID:ey0Zae/a
仲村は、肩にてぬぐいを引っかけながら腕を組み、なにかしら考えていた。
佐野「いやぁ〜・・仲村さん、そういった格好がよく似合う!!流石は永遠の
喧嘩腰!この男前〜!!・・ってどうしたんですか?」
仲村「・・・おまえ、ヨイショせんとしゃべれんのか!!」
佐野「おっ!その眉間に縦皺が、苦み走った男の深みをかんじるなぁ〜!!」
仲村「ヨイショはいらん!!」
東條「あ〜、い〜なぁ、さとちゃんもまぜて〜・・」
仲村「こら、お前はあっちで卓球の練習だろう!!おい、遊んでるんじゃない
ぞ!東條!!」
東條は仲村そっちのけで、佐野のヨイショを聞いてキャッキャはしゃいでいた。
仲村<・・・・・卓球大会での俺の活躍は・・・>
ひたすら鬱になる仲村であった。
鹿せんべいをたらふく詰め込み、修学旅行の女子高生にキャーキャー言われ
(微妙に意味が違うが、モンスターは気にしない)
日が落ちてハンターも帰る頃合。
文字どおり、弾む足取りで宿へ帰ってきたゼール軍団だったが。
その目の前に!
何やら焚き火で炙って貪っている、浅倉とペットの姿があった。
「 カ モ シ カ だぁっ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げるゼール軍団だった。
>>52 蟹 「今度はカモシカらしいですよ」
(30)「...ったく、天然記念物ばっかり喰って、いっぱしの食通気取りのつもりかねぇ。
何か全裸にも喰わせようとしてたっていうけど。
ま、喰ったら喰ったで面白いんじゃない?これがホントの
『ハ ン ザ キ 士 郎』」
蟹 「...ボル、頭から(略)」
その直後、名無しが目にしたのは
「頭から(略)」
されている、須藤の姿であった。
(30)「それにしても、今度は何喰う気やら。マリモ、カワウソ、白鳥...白鳥?」
>54
キィィィン… キィィィン… キィィィン…
「ハンザキは鳥目に効く、というのがネタになってる推理小説があったな。
まぁ、浅倉が読んだとは思えないが……」
ともかく、カワウソはレッドデータもんなので、もし掴まえられていたら
食われる前に保護しようと心に決める全裸だった。
白鳥のことは、あまり気にしていなかった。
「城戸が何とかするだろう。せいぜい、戦え」
なげやりであった。
や べ え と、名無しは思った。
駅伝スレの時もだったが、ラブコメとか恋愛ネタが
じんましんが出る程苦手な彼は
白鳥ライダー到着前に ネタを出してしまう必要があった
しかし全然練れていないぞと
かなり焦る昼下がりだった
その背後では 不毛な舌戦を繰り広げる仲村と佐野(恋人あり)
観戦に飽きた東條は 超全集(下)のタイガを切り取ろうと
ハサミをちゃきちゃきやっていた。(誰かこの幼児を止めて)
そして蟹刑事の出動は ナチュラルに遅れていた。
57 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 15:01 ID:6jaKWLBk
須藤は慌てていた
須藤「この新幹線に乗れば何とか間に合うはず!」
金色のでっかい蟹を引き連れて走る男
目立って目立って仕方がない
子供「ままーかにさんだー
母親「シ!見てはいけません
須藤「間に合えぇぇぇ!
♪プルルルルル
須藤「なんですかこんな時に(ピッ)はい?
同僚「須藤大変だ!駅の近くで強盗事件発生、
犯人が立てこもっている至急応援頼む!
須藤「え!ちょ…(プツッ ツー ツー)
須藤の時間無い到着は絶望的になった
58 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 15:14 ID:ey0Zae/a
超全集(下巻)。そういえばそんな時期だったと、今更ながらに思い出す名無し
だった。
東條が、今にもタイガのページにはさみを入れようとしたときだった。
その手を押さえる金属室のごつごつした腕。
東條「あ、ろーぐちゃん、おかえり〜!」
ローグ「・・・・・(さとちゃん、それよりも、こっちのシール絵本で遊びま
しょうね。それはちょきちょきして遊ぶ物じゃないですから。)」
東條「うん。(←思いっきりうなずく)せんせい、れんしゅうどーだった?」
香川「既に球筋は完璧に見切りましたよ。」
ローグ「・・・(本当に先生は、記憶力もさながらで動体視力もよろしいです
から。もはや私もかないませんよ。)」
香川「たとえ北岡君がEOWで球を打ち出そうとも、全て返して差し上げますよ。」
東條「やっぱり、せんせいはすごいなぁ〜・・(←そんけいのまなざし)」
香川「(穏やかな笑顔で)あとは・・東條君の練習のみですが・・」
東條「・・・・・」
神崎印のライダーだからと差別するわけでもなく、これから繰り広げられた
香川の特訓は、さながら昭和ライダーを彷彿とさせる特訓だったという。
(だれか、ねたをおながいします)
須藤「いいですかボルキャンサー、あなたはこの新幹線で先に行くのです!
さあ私のカードデッキと携帯をお持ちなさい!強盗事件のカタが
ついたら携帯に連絡を入れますから、そうしたらアドベントカードで
私をそちらに召還して……!!」
冷静にてんぱっている須藤刑事だった。
それ以前にこの手でカードは引けない気がするよ、と
ツッコミ入れたいボルキャンサーだったが しかし
プルルルルルと非情な発車音が鳴り始めていた。
奈良のシカ、と聞いて 香川教授は アノ歌を 思い出した
父が好きだった 国民的アイドル 吉永小百合
その歌が 自然に 口から出てしまった
♪奈良の 春日野 青し〜〜〜ばのぉ〜〜〜
腰を下ろせば 鹿のフ〜ン〜〜〜〜
フンフンフ〜〜ン 黒豆よ〜〜
フンフンフ〜〜ン 黒豆よぉ〜〜
フンフンフンフン く〜〜ろま〜〜〜めよぉ〜〜〜〜
教授は サトちゃんの無邪気なバカ笑いで 我に返って
チョト赤面して 頭を掻いたそうな
つまりだ。
と、補完したがりの名無しが現れた。
須藤は
>>53で既に宿にいるので、
>>57と
>>59は到着前のアレコレなのだな。
このまま、宿に着くまでの苦心惨憺を描ききって欲しい。
名無しは、あらぬ方向に熱い視線をそそぐのだった。
東條「そぉゆうの、『たりきほんがん』ってゆうんだよぉ〜」
でも、もう言っちゃったから。
…お約束のアレを覚悟しつつ、呟く名無しであった。
>61
了解。ではこのネタはまあ、時々箸休めっぽく…。
~~~~~ ~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~
列車は走り出していた。
カードデッキの行方がどうなったかは 敢えて問うまい
とにかくボルキャンサーは一人(?)寂しく 新幹線に乗車していた。
行きずりの親子の明るい会話が
ちょっとばかり、今のボルキャンサーには切なかった
であるからして
子供「パパー、カニさんだよー!」
父親「うんうん、そうだねえ。はっはっは〜」
と、指差されても
子供「パパー富士山だよー!」
父親「うんうんそうだねえ。はっはっは〜」
と、窓の外を示されても
子供「パパー、61さんだよー!」
父親「うんうんそうだねえ。はっはっは〜」
と、ガリガリされている61氏を遥か遠くに見ても
やっぱりブルーなボルキャンサーだった。
膝の上の蟹焼売の温かさが、どこか悲しかった。
>62
それでは共食いではないかと、箸をつけるのをためらうボルキャンサー。
あ、箸ではなく鋏か。
その頃、何も気にせずにシマヘビを頭からモリモリ食べている浅倉だった。
鏡の中で両方を見比べ、温泉らしく股間に手拭いの全裸はふと思った。
どっちのほうがある意味ではケダモノなのだろうか、と。
(先日某県の蛇センターで蛇のから揚げを食しました。
大変おいしうございました、と思いつつ何故かつい両手を合わせた名無しでした)
全裸「ここは温泉旅館だ。それ以外のものを持ち込んで食うのはゆるさん」
仲村「おい、それは誰に向かって言ってるんだ、全裸?」
全裸の目の前には・・・
こたつ(研究室から持ち込み)でみかんとたべっこどうぶつをほおばるサト
ちゃん。
シマフクロウの手羽先を貪る浅倉。
旅館のひなびた料理は飽きたとゴロちゃんお手製の懐石料理に舌鼓を打つ(30)。
の姿があった。
>62-63
確かに、広義で見れば共食いかもしれない。
しかし。
(せっかく雅史が買ってくれたんだし)
冷めないうちに食べようと決めて、パッケージをスパッと開けた。
(マメなんだよね、こういうとこ。
バトルに行く直前に、喫茶店で伝票取りに戻ったりとか)
主人の日ごろの行動を微笑ましく思い出しつつ、ひとつ口に運んだ。
一緒に買ってもらったワンカップも、ガラス部分をスパッと切った。
到着する頃には真っ赤になって、ますます共食いらしかった。
それでも、蟹は幸せだった。
66 :
名無しより愛をこめて:02/12/10 18:59 ID:lU0B3By6
>22でネタ振ったついでに作りました。
ttp://tanoyo.vxx.jp/cgi/imgb/img-box/img20021210183537.jpg 仲村「お前、いつの間に共演していたんだ!?」
東條「へへ〜(←とくいげ)」
佐野「いや〜、流石は東條さん!ちゃれんじ精神旺盛だわ!!」
おこたでみかんもいいじゃないか、と思う名無しだった。
ローグ「・・・・・(さとちゃんのホットミルク、持ってきましたよ)」
東條「わ〜い、ろーぐちゃん、ありがと〜。」
仲村「ところでお前、香川先生の特訓はどうなった?」
さっきのはしゃぎようもどこへやら、東條は、その言葉で黙りこくってしまっ
た。
>67
手紙をもっていたかも知れないが、羽根をむしって焼いた時点で
どっかへ飛んでいってしまったろう。
浅倉に問いただしたところで、覚えている筈もなかった。
食った食ったと満足げにため息をつき、また大浴場へ向かう浅倉。
…ある意味、正しい温泉の楽しみ方かもしれなかった。
全裸「だから、戦えって!」
百合絵「満さん、そんなにおみやげ買ってどうするんです?」
佐野「いや、いつもオレを助けてくれる奴等がいましてね、おみやげぐらい買ってやらなきゃな、と思って。」
百合絵「満さんっていい人ですね。(はぁと)」
佐野「いやぁ〜。百合絵さんのほうがいい人ですよ。(はぁと)」
佐野がそんな気遣いをしてくれているとはつゆ知らず、逃げ出したゼール軍団は契約を解除すべきか真剣に検討中だった。
(((もうやだ…こんな飼い主…。使い捨てられたり餌を全然もらえなかったり…。)))
朝倉「……そう言えば、ここの温泉には取って置きのアレがあるらしいな」
全裸&仲居「ど!どうしてそれを!」
仲居「お客様…アレではございませんでして……」
朝倉「んん〜〜〜?」
仲居「アレイです。」
天井から降ってきた10kgのアレイが、ごん、という鈍い音とともに
"朝"倉を永久に沈黙させた。
その頃浅倉は、いい感じに出来上がったボルキャンサーと二人(?)
大浴場で平泳ぎなどしていた、らしい。
>71
真山「すみません、ウチのがそっち行ってたみたいで、引き取りますわ」
…ケイゾク班が浅倉に変装していた朝倉を回収していった。
柴田「えー、せっかく温泉来たのに入らないんですかー」
真山「いいから!お前は普段から風呂入ってねーだろーが!くせえよ」
柴田「ひどいですぅ」
>70-71
とっておきのアレはなかったが、”超まぼろしのアレ”はこの温泉にあった!!
ドゴッチ「おぉ!! これこそ超・超まぼろしの箸袋!!」
また招かれざる客が来てしまったかもしれない…
>66
(回想はじめ)
香川「ですからね、東條くん。ラケットはそんな鉄棒で逆上がりする
時のような持ち方ではなくってですね…(そういえばお箸の持ち方も
あやしかったですねえ、彼)。」
東條「う〜…………やだようぅうぅぅぅ!!」
でしでしと地団駄踏んで、床に大の字で寝っころがる東條悟。
どうやらお子ちゃま特有の癇癪モードに入ったっぽかった
香川「これはいよいよ良心回路の改良が必要ですね。」
そうひとりごちる香川教授。
漢字モード東條くんの再登場は 結構近いかもしれない。
(回想おわり)
その頃旅館の一隅では
城戸真司がやっぱりおぶおぶしていた。
「蓮!この部屋の額縁の裏、お札がベタベタ貼ってあるよー超やべーよ!!」
それは先客が人を驚かせたくて貼り付けた酢昆布のラベルだアフォめ、と
教えようかと思う秋山蓮だったが。
め ん ど い や。
深夜アニメに備え、宵の口からとっとと布団かぶって寝る蓮その人であった。
*一部名無しの体験エピソードが混じっております。
75 :
名無しより愛をこめて:02/12/11 12:27 ID:aNEdVIo+
温泉旅館に、招かれざる客が来た。
だが、それに気づかず保護者と園児は、いつもの調子だった。
仲村「お前なぁ、だからそこら辺に龍騎の絵本だの超全集だの放っておくな!」
東條「だぁってぇ〜・・」
仲村「ほら、また!ここにライダーバトル大全集が・・」
東條「ぶぅ〜・・」
仲村「すねるな!!シール絵本はどうするんだ!?早く片づけないと捨てちま
うぞ!」
東條「やぁ〜〜!!」
すねる東條と再び文句を言おうとする仲村の二人に、すかさず件の客が割り
込み、こう告げた。
??「龍騎関連の雑誌もよろしいのですが、この度テレビマガジン特別編集の
仮面ライダーアギトが発売されました。初版特典としてアナザーアギトの
リアルフィギュア購入チケットがありますので、奮ってご購入を・・・」
客は浴衣に半纏姿で<ニヤリ>と笑みを浮かべて去っていった。
仲村・東條「・・・・・」
76 :
名無しより愛をこめて:02/12/11 12:37 ID:aNEdVIo+
香川は、良心回路の改良を検討した。
だが。
その時、奇跡が起こった。
件の画像>66が、その、重要なきっかけとなった。
香川「彼に必要なのは、やはり、あれしかないようです。」
誰に言うともなく、香川は呟いた。
香川「東條君、卓球の練習でもしましょう。」
東條「・・・やだ。」
香川「そうですか・・。彼も、一緒に卓球がしたいと言っているのに?」
彼の背後に、その人物はいた。そして、それを見た東條の表情に、一筋の
光が差した。
東條「うん!さとちゃんも、いっしょに、たっきゅう、する〜!!」
喜々としてその人物の手を取り、真っ先に卓球台へと向かう。
東條の上達ぶりは、先ほどとはうってかわって、素晴らしい物であった。
その人物のおかげで、東條の卓球の腕はぐんぐんと上達したが仲村は心中
複雑であった。
仲村「園児のやる気をひきだすこともできない俺は、このままではこのス
レの引きづられ要員になってしまう・・・」
なってしまうどころか、すでにそうなんじゃないかとローグは思ったが、
いたづらに仲村の心を傷つけるのは(・A・)イクナイ!!と口にはしなかった。
ローグ「・・・・(そんなこと言わないでください。仲村さんを必要としてる
人はたくさんいます)」
仲村「・・・ローグ。でも、このままでは俺は401号室の無用の長物・・・もし
かすると俺の居場所は他のところにあるのかもしれない」
ローグ「・・・・(あっ!仲村さん、待ってください)」
追いすがるローグを振り返らず、廊下を駆け抜ける仲村。
仲村「・・・いてっ、何か踏んだか?」
足元には1/100ストライクガンダムのパーツが散らばっていた。
吾郎「先生、だからそこら辺にガンダムのプラモのパーツだのチョコエッグの
おまけだのをほかっておかないでください!」
北岡「だぁってぇ〜・・」
吾郎「ほら、また!そこにストライクの足が・・」
北岡「ぶぅ〜・・」
吾郎「すねないでください!!デュエルのと混ぜたら収集つかなくなるじゃな
いですか!早く片づけないと捨てますよ!」
北岡「やぁ〜〜!!」
>>75のデジャヴの嵐に襲われる仲村は、なんとなく悩んでいた自分がバカバカ
しくなっていた。
>74
城戸「れっれれれれ蓮!今そこに!鏡の中に影が!」
真司は、まだ、おぶおぶしていた。
自分だって鏡の中でバトルするような日常を送ってるくせに
何言ってるんだ、とツッコみたい秋山だった。
城戸「ほんとだってば!起きてみろよ!起きてくれってば!」
無視する秋山。
そんな二人を、鏡の中から冷ややかな視線が見つめ、
ニ ヤ リ と笑って
消えた。
これまでの物語は、すべて教授が死に際に見た走馬灯であった。
♪語り継ぐ人もなく
吹きすさぶ風の中へ
紛れ散らばる星の名は
忘れられても
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
80 :
名無しより愛をこめて:02/12/11 15:12 ID:aNEdVIo+
仲村「はぁ〜??」
城戸「だぁーかぁーらぁ!本当にいたんだって!!ゆーれー!!」
傷心に駆られ、未だ彷徨う仲村は、間の悪い男につかまっていた。
仲村「お前、ライダーだろ!?鏡の中で闘ってるくせに、そんなもんでいちい
ち驚くんじゃない!!」
永遠の喧嘩腰・仲村は、秋山が面倒くさくて言わなかった事を率直に城戸に
ぶつけるのだった。
城戸「んなこといったって・・」
仲村「第一、おまえ記者だろ?そういうときは本業を発揮してだな・・」
城戸「・・・そっか!!ありがとっ!!じゃあな!!!」
仲村「おい、城戸・・!!」
言いたい事言ってとっとと去っていく城戸の後ろ姿をぼんやりと見送りながら
仲村は、ふとため息をついた。
仲村「風呂に行くか・・・」
東條「あー、なかむらくん、いたぁー。ねぇね、さとちゃんもいっていいよね?」
仲村「お前・・」
鳥頭な園児は、仲村に散々怒られた事をすっかり忘れ、お風呂用のあひるちゃん
片手にはしゃいでいた。
仲村「じゃ、行くか・・・」
東條「うんっ!」
>79
ちなみに、その教授(ポトラッツ)の年齢は、レス番号と同じであったという。
もっとも…………
全裸が妹に嫌われるたび、しっちゃかめっちゃかにタイムベントをかましていたもので、
どの時系列に属するのかさえ定かではなかったが。
浴場では、蟹が煮えていた。
もとい。
メタリックカラーのオレンジを、酔いと湯温とで赤く染めたボルキャンサーが
露天風呂から遠くの空を見ていた。
東條「なんか、さびしそうだね〜」
仲村「……」
返す言葉を探す仲村の横手で(30)が「いい赤だな〜!」と感嘆の声をあげていた。
(30)「いや〜、いいねぇ!あの色はなかなか出ないよ、ゴロ〜ちゃん!」
由良「先生…ここで塗料の調合はまずいッス」
どうせ「通常の3倍」のアレの色に違いなかった。
(30)は短距離をガリガリされ、派手に飛沫をあげて湯煙に消えた。
ところで、前スレがdat落ちしてtガリガリガリ……
(30)は沈んだ湯船の中で見た
底へ底へと沈んで行く前スレ…
手を伸ばしても もう届かなかった
さようなら 今までありがとう…
…って、鯖移転のおかげでhtml化したから いつでも見る事は出来るけどね?
でも最後の最後の 前向きな提案や 職人さんの回想部分が
収録されていないのはちょっと寂しい気もした (30)だった
回想しながら自分もいよいよdat化かなとおm…
え? datって… 俺… こっ…ここどこよ? ちょっとーゴロちゃーん!
ごろty…。 …。 …。
吾郎「せんせー、湯船ごときで溺れちゃ駄目ですよ!しっかりして下さい」
(30)「ベタな落ちだなぁ。ひゅ〜助かった…」
湯のぼせして介抱される みっともない超弁護士先生だった
85 :
名無しより愛をこめて:02/12/12 12:30 ID:Jx8ZRkjX
のんびりと湯船に浸かる仲村と東條。
仲村「ふぅ〜・・やっぱり大きい風呂はいいなぁー。」
くつろぐ仲村だが、その傍らの東條が、なんだかショボーンとしていた。
仲村「どうした?」
東條「・・・あひるちゃん、いなくなっちゃった・・」
仲村「お前、さっき風呂にはいるまで手に持ってただろ?」
東條「あーひーるーちゃーんー!!」
仲村「こら!湯船で暴れるのは止めろ!!・・おい、東條!!」
??「あひるちゃん、というのは、これですか?」
仲村「・・あ、どうも・・」
??「先ほど入り口に落ちていましたよ。何かの拍子で落としたのではないで
すか?」
仲村「あ・・」
おそらく、ゆであがったカニに妙な寂しさを感じていたときであろう。
仲村「どうも、すいません。・・ほら、東條!刑事さんにちゃんと礼を言え!」
東條「とおるちゃん、ありがと〜。・・んでも、なんでここにいるのぉ?」
北條「・・いえ、ちょっと・・」
まさかG5ユニットの管理官候補に落選して、心の傷をいやす為とは嫌でも口に
したくない北條だった。
86 :
名無しより愛をこめて:02/12/12 12:35 ID:Jx8ZRkjX
(30)「みてよ吾郎ちゃん!このカラーリング!!!」
吾郎「・・・・・」
(30)「こっちが宇宙用でこっちが迷彩塗装、ついでに連邦軍用とジオン
のカラーリングも・・」
吾郎「先生、いくらなんでも動物虐待じゃないですか?」
とっつかまったゆきずりのゼール軍団は、見事に30の格好のおもちゃで
あった。
岩のような瓦斯とザンジオーと玲子&令子はさっさと死nガリガリガリガリ
>87
東條「いじわるいっちゃ、だめだよぉ」
止まったところで、園児が困りマユゲで語りかけた。
そんなことですり減ってないで、戦いを続けましょうよ(^.^)
と一緒になって囁きかけた名無しは、折り返しということでガリガリ対象になった。
ところで「園児」って「幼稚園」なの「保育園」なの?
と心の片隅に疑問を残しつつ、名無しは温泉の露と消えた。
89 :
名無しより愛をこめて:02/12/12 17:38 ID:Jx8ZRkjX
>88
仲村「もう既に、どっちがどっちかわからん!考えるに、前スレの初期はおそ
らく小学校低学年程度だったはずだが、いつのまにか<たべっこどうぶつ>
あたりから趣向がお菓子に向き始め、徐々に幼稚化したとしか・・・」
佐野「(前スレ見ながら・・)へぇ〜、そうなんですかぁ。いやぁ〜奥が深い!」
仲村「しまいにはハリケンジャーの名乗りポーズやら、おもちゃやら、いちご味
の歯磨き粉やら・・・あいつ、どこまで幼児化していくんだ?」
そんな事とはつゆ知らず、永遠の幼児(もしくは園児)の東條本人は、幸せそう
な顔で、R&Mタイガとデストバイザーを抱えて眠りこけていた。
90 :
名無しより愛をこめて:02/12/12 17:51 ID:Jx8ZRkjX
さとちゃんのゆめのなか−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
いつもの401ごうしつ。さとちゃんは、いつものように、ですちゃんとおるす
ばんをしていた。
そこへ・・
8ちゃん「めりーくりすまーす!!」
さとちゃん「わぁー!!ろぼっと8ちゃんだぁー!!」
8ちゃん「さとちゃんは、よいこだから、おかしをいっぱいあげようね」
ところが。
さんたさん「めりーくりすまーす!!!」
8ちゃん・さとちゃん「・・・・」
さんたさん「どうしたんだい?」
さとちゃん「さんたさんじゃない・・その、おっきな、どうぐ・・」
おっきなどうぐ。それは、こうぐのすぱなだった。
さとちゃん「さんたさんじゃない、おじさんはだれだ!!」
さんたさん「へっ・・ばれちゃあしょうがねぇ!!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
眠りながら、デストバイザーのおもちゃを振り回す東條。
東條「・・・う〜〜〜・・」
仲村「おいおい、どんな夢みてんだよ・・」
まさかサンタに化けたバラバラマンから8ちゃんを守る為に闘っている夢だなん
て、ネタが古すぎて誰も分からないだろうと、名無しは鬱になった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
ゼール軍団を追って30と吾郎は風光明媚な滝の前に辿り着いた。
そこで彼らは見てはいけないものをみてしまった。
滝で水浴びする天女・・・ではなく全裸だった。
思わず、そこにあった全裸のコートをつかんでしまった30
全裸「返せ、それを着用していないと優衣の前に行ったときにものすごく
怖い笑顔を向けられるのだ。そしてお兄ちゃんなんかキライといわれるん
だ。おそろしい…」
30「それはおまえが公然猥褻罪だからだろう。返してやってもいいけど、
高いよ…」
全裸「賄賂でもとるつもりか、悪徳弁護士?」
30「…そろそろシードも始まるし、帰ろうかー吾郎ちゃん」
コートを手にした30は秘書とともに山道をすたすたと歩いていってしまう。
全裸、ピーンチ!
93 :
名無しより愛をこめて:02/12/12 20:57 ID:wzgKZchk
旅館にシードを観るため帰ってきた北(30)
少し遅れてしまったため急ぎ足で自分の部屋に飛び込む
30「シード、シード…と えーっとリモコn・・・
キィィィィン…キィィィィン…
全裸「返せ・・・!
30「こ、こら!テレビから出てくるな!観れないでしょ!?
全裸「コートを返す以外お前に道は無い・・・!
キィィィィン…キィィィィン…キングッゲェイナァー…
「うっさいなぁ、さっきからなーにぃ?」
ふすまを開けて、まだ少年の面影が残る
(注:精神年齢はホントに東條とは別の意味でアレなわけだが)青年が一人入ってきた。
(30)「し、芝浦! おい、この全裸なんとかしてくれ! seedが! ストライクが!!」
芝浦「seedぉ? ……もしかして、ガンオタになったばっかりなんだ。あんな1stの粗悪品、見て何が面白いわけぇ?」
(30)「何!? お、お前、本当にseed見てるのか……って、ああ、全裸やめろ!」
吾郎「先生!?」
芝浦「うあ!?」
全裸と(30)がバランスを崩し飾られているエールストライク(100/1)に突っ込む寸前、
吾郎が芝浦をふっ飛ばして部屋へ入ってきた。
(30)「おお、ゴローちゃん! こ、このコートを頼む……!」
芝浦「ふーん、あれ取り合ってるんだ」
吾郎に吹っ飛ばされたおかげで(30)に近づいた芝浦は、起き上がると(30)の手からコートを奪い取り、
庭へと飛び出していった。無論全裸のまま追いかける全裸(ややこしい)。
後姿を見送りながら、ここは旅館なんだから、浴衣着ればいいじゃないか……と思う(30)だったが、
早くしないとseedが終わってしまうので、(30)は黙ってリモコン探しを続けた。
すぐ近くにテレビあるんだから、自分で操作すればいいのにと思った吾郎だったが、
(30)にはもはやそれも酷なのだろうと思い、口には出さなかった。
無論、数十秒後には複数の悲鳴が旅館中に響き渡った。
96 :
名無しより愛をこめて:02/12/13 09:46 ID:Qc3zJY2H
>>95 >>全裸と(30)がバランスを崩し飾られているエールストライク(100/1)に突っ込む寸前、
100/1だとするとどれくらいの大きさになるんだ?
判りきった事に突っ込む事でしかスレを上げれない名無しだった。
97 :
名無しより愛をこめて:02/12/13 12:33 ID:OEKKBL7f
>95
旅館内をかけずり回る全裸。逃げる芝浦。まるでその光景は、数年前の月曜ド
ラマランドを彷彿とさせるようなドタバタぶりであった。
(思わず小松政夫を探した者が数名。)
その光景を冷静な目で見ていたのは、浴衣姿のよく似合う二人の男だった。
須藤「あれは猥褻物陳列罪・・ですよね。」
北條「そうなりますね。」
無言で片や変身、片やプラスアップで、激しいほどに全裸に向けてダブルツッ
コミをかます、職務に忠実な二人だった。
芝浦「あーあ、しーらないっと・・。」
そのままどさくさに紛れて逃げおおせる芝浦。
だが、そこに立ちふさがる者が居た。
東條「あー、ひとのものは、ちゃんとかえさなきゃ、いけないんだよぉ〜?」
中学生VS園児。精神年齢は芝浦の方が上だが、果たして戦いの行方は・・・
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン…
いつもの接近音とは、あからさまに異なる音がした。
「!」
その場にいた者たちが一瞬、動きを止めたとき、
どこからともなく一枚の紙が、部屋の中に舞い降りてきた。
「こんや じゅうにじ だれかが しぬ」
あ、間違えた。
「『よいこのためのあっぷろーだー』で
さとちゃんのえをかいてくれた えしさんが
さいとを おーぷんしたそうだぞ。
あのえに そえられた こめんとが すてきだぞ」
デス「がうがうがうがうっ!(前のと全然違うじゃねえか!)」
中学生に取りかかる前の腕慣らしに、ガリガリされていく名無しであった。
99 :
名無しより愛をこめて:02/12/13 18:42 ID:92B32Iq0
芝浦「今のうちに逃げよっか」
ゲラス「(そうっすね)」
100 :
名無しより愛をこめて:02/12/13 20:50 ID:AXo4eZ7U
逃げ出そうとする芝浦とゲラスだが、そうは問屋がおろさない園児だった。
東條「だぁめー!!ちゃんとかえすのぉ〜!!」
芝浦「しつこいんだよお前!!本編じゃDQNのくせにさぁ!!」
いきなりバトル勃発かと思いきや・・
香川「そんなに勝負をしたければ・・卓球で勝敗を決めるのはどうです?」
佐野「さっすが年の功!!いやぁ〜頼りになるなぁ!!」
そんな佐野へ容赦ないローグのツッコミ(顔からコロコロ一斉掃射)が入ったの
はともかく、全裸のコートを巡っての勝負は妙な展開に入った。
一同が、がやがやと本来の目的(卓球大会)に近付くべくその場を去った後。
床の上の紙片をひるがえし、一陣の風が吹きぬけた。
冷気に曇った窓に、誰かが書いた文字がおぼろに浮かぶ。
「こんや かまいたちが あらわれる」
いつの間にか、雪がちらつき始めていた。
宿の玄関の前に斜めに止められたベンツから降りたはずの男が、
ここに至るまで登場していないことに、誰一人気付かぬまま。
102 :
名無しより愛をこめて:02/12/13 23:44 ID:NtkxCvYq
ローグ「……(色々大変なことになりそうですねぇ)」
です「がうがう(まあたまにはいいんじゃねぇか?こうやって)ずずっ
(お茶でもすすりながら忠臣蔵みるのもわるかねえがな)」
ローグ「…(そういえばふと思ったのですが、今日は13日の金曜日ですよね)」
です「がう(そうだな)」
ローグ「…(…私やっぱり、チェーンソーとか持った方がいいですか?)」
です「がうう(やめとけやめとけ。坊主が『はいしゃさんきらいー!』とか
言って泣き出したら難儀だ)」
ローグ「…(ですねぇ)」
佐野「さっすが年の功!!いやぁ〜頼りになるなぁ!!」
です「がう(お、出番じゃねえか?)」
ローグ「…(たまには私が行ってきましょうか)」
です「がう(お、わりぃな。ちょうどビデオ討ち入り前か・・ニュースでも見て
待っててやらあ)」
ローグ「…(感謝を。では)」
その後、佐野へのツッコミが終わってから、おしるこドリンクを買って
ローグはコタツにもどった。
いやに人間臭い、香川研モンスターらしいマターリな時間であった。
恐怖は、ゆっくりと(30)に近づきつつあった。
(30)は、まだ気づいていない。
地方の旅館なのでシードの放送が1週遅れな事を。
予約録画は、してこなかった。
芝浦「や〜っと、本筋の卓球勝負らしくなってきたね?
俺があんな園児野郎に負ける訳無いじゃん。
中のアンコごとさっさとひねり潰して、
ついでに他のライダーも片付けて、
神崎からレアアイテム貰って…っと。
早くこんなど田舎から帰らないと、(30)みたいにじじむさくなっちゃうよ」
メタ「ぐおぐお(淳君、俺頑張りますよ。いつでも準備OKです)」
この前デストワイルダーとガチンコ勝負になったものの、結局引き分けだったメタルゲラス。
悔しさをバネに、今度こそケリをつけようと張り切りまくっていた。
…その頃、レアアイテムの持ち主は…。
神崎「失礼な。俺は罪を犯してなどいない。これは普段着だ。
これは…。これは…。馬鹿には見えないユニフォームなのだ!」
北條「ふ、ふ、ふ。その手はくいませんよ。
この頭脳明晰な私に見えない着衣なら、世界中の誰にも見える訳が無いですからね。
ちょっとそこの交番までご同行願いましょうか?」
神崎「断る!」
…かなりピンチだった。
神崎(面倒臭いからガルドにでも食わせちゃおうかな〜)
…そう。追い詰め過ぎると自分がピンチな事に北條はまだ気付いていなかった。
106 :
名無しより愛をこめて:02/12/15 08:48 ID:9aQy2DtU
卓球大会に向けて動き出すのはよかったが・・・?
30「何もここまで来て、本編ネタひきずることないじゃないの・・」
吾郎「すいません、先生。俺の不注意っす。」
30「吾郎ちゃんのせいじゃないよ。ま、あれを枯山水の岩か何かだと思って見
れば、違和感もないでしょ?」
吾郎「はぁ・・・」
30「ついでにあのお子ちゃま・・東條をけしかけたら面白くなるんじゃないか
な?どうせ、あの連中にしたってかくれんぼみたいなもんだしさ。」
吾郎「それだけなら良いんですけどねぇ・・」
視線を向ける二人。枯山水の庭には、巨大な岩と松の影から、二人の人物が
カメラを構えて<じー>と二人を見ていた。しかもその後ろには、シアゴース
トの団体さんが雪に埋もれていた。
片やその光景を見ていたのは、朝もはよから雪合戦に興じている東條とです
ちゃん、ろーぐちゃんらであった。
デス「がうがう・・?(何だありゃ?)」
東條「かくれんぼかなぁー??さとちゃんも、いっしょにかくれんぼしたいな。」
ローグ「・・・・(風邪を引いてしまいますから、遠慮した方がよろしいですよ?)」
107 :
名無しより愛をこめて:02/12/15 09:09 ID:oVVK7SHj
北條と全裸がやいのやいのと議論を咬ましているところへ、朝風呂から
戻ってきた一人の男が通りすがる。
香川「何事ですか?一体・・」
北條は、彼の声に思わず全裸から視線をそらした。
その瞬間、いつもの効果音が鳴り響き、背後からガルドサンダーが北條
に襲いかかる。
香川「いかんっ!!」
咄嗟に香川はデッキを構え、サイコローグを呼び戻し、ガルドサンダー
に体当たりを喰らわせた。
その拍子で倒れ込む北條を、香川が助け起こした。
全裸<・・・借りが出来た。だが、同時にお前自身が不利になる状況を
創り出したことは事実だ。>
香川「その前に神崎君、君のコートを取り返す事が最優先ではありませ
んか?」
しばしの間、無言でにらみ合う二人。眉間にたて皺を刻んだまま、全裸
は、湯煙に消えていった。
香川<状況云々ではありませんよ。要は卓球を制すことこそが、英雄と
しての必要不可欠な・・・>
仲村「先生!!大丈夫ですか!?」
手ぬぐいを肩に引っかけ、慌てて駆け戻ってきた仲村。手にはオルタ
ナティブのデッキである。
香川「心配は要りませんよ。それより、彼を部屋で休ませてあげて下
さい。」
仲村「はい・・」
ローグに北條を背負わせ、部屋に戻る仲村。
ちなみに北條はと言うと、助けに入ったローグの顔を見た瞬間、トラ
ウマが甦り、既に気を失っていた。とりあえずはこれで、彼もおとな
しくするだろうと思う香川であった。
香川「本編以外のキャラクターが介入しすぎると、スレを見ている方
々に申し訳がありませんからね。」
108 :
名無しより愛をこめて:02/12/15 09:27 ID:oVVK7SHj
その頃、北岡30の部屋に上がり込んで暖をとっていた、東條とですちゃん。
ローグが急に用事で出ていったので、雪合戦を止めてしまったのである。
大福をもごもごやりながら、こたつでぬくぬくとしていた所へ・・
キィィン・・・キィィン・・・
東條「?」
30「えー?ちょっと、何よ?」
吾郎「どうしたんすか?先生。」
30「またあの全・・」
ヒラッ・・
全裸の姿ではなく、空中から落ちてきた一枚の紙。
東條「あれー?なにか、かみがおちてきたよー?」
30「あーあー、ちょっと!粉付いた手でさわんないでよー。どれどれ・・」
紙には、こう一言かいてあった。
<宴会の幹事は、お前に任せた。>
30「・・・。」
その頃、やる気満々で卓球台の側、準備体操を続ける芝浦とメタルゲラス
だだっ広くて寒い遊技場に自分達だけ…とはまだ気付いていなかった
一方の東條は、ぬくぬくおこたで吾郎ちゃんの煎れたてカフェオーレを楽しんでた
東條「なんかわすれてるきがするけど いいかもー」
110 :
名無しより愛をこめて:02/12/15 23:03 ID:V/9QdFgg
その時、遊技場に二つの影が現れた
須藤とボルキャンサーだった
須藤「逮捕します」
芝浦「なんで?」
須藤「冗だn(バキッ!)ぐはぁ!!」
冗談ですと言おうと思ったのだが、言い終わる前にメタルゲラスにボルキャンサーともども吹っ飛ばされた。
実は練習相手を探しにきた須藤だった
111 :
名無しより愛をこめて:02/12/15 23:54 ID:okURj6hn
>>110 芝浦「なら始めからそう言いなよ」
須藤「いえ、場を和ませるのも、円滑に企画を運ぶには必要なことかと思いまして」
芝浦「あっそ。・・・・・・ところで」
芝浦が指を差す先には
芝浦「メタルゲラスが卓球台壊しちゃった」
須藤「・・・・・・な、な、なんということを!」
どうなる、卓球大会!?
つーか、続けにくいネタ振ってスマソ
112 :
名無しより愛をこめて:02/12/16 01:32 ID:QBrrAMm2
ここまで大笑い&ほのぼのしながら読んだ
通りすがりの女子大生は、卓球大会の行方と
(30)が放つガンダムへのこだわりに興味しんしんだった。
ここで物語を披露してくださるみなさまに
感謝しながら、ゼール軍団にえさ(パンくずとか)を
まいてみたりする女子大生だった。
とうじょう「なかむらくーん、ねえー・・・」
仲村「何だよ、飯が終わってからにしろよ」
とうじょう「もうたべられるものがなーーーいーーー・・・」
確かに一人前の足つき膳の上には
野菜の煮物、練りものの盛り合わせなど
子供にはあまり喜ばれなさそうなものが並んでいた。
刺身や、デザートの水菓子などはもう膳の上から消えていた。
色つやの良い鰤の照り焼きが、食べかけで放ってあった。
仲村「ったく偏食園児が!ほらこれがまだあるだろ!」
仲居さんを呼んで、チャッカマンで肉の入った小鍋に
火をつけてもらう仲村。
とうじょう「わーい、すきやきだーーー」
その後、お約束どおり鍋の下で燃えている固形燃料に
触れようとして火傷し、泣き喚く園児。
113 :
名無しより愛をこめて:02/12/16 12:38 ID:xjdD9RBf
仲村「泣くな!ほら、こっち来て冷やしてやるから。」
東條「うん・・(ぐすぐす・・)」
蛇口からでる水を流し、東條の指を冷やしている間、庭から見える景色に目を
やる仲村。
そこには、見事な氷柱のオブジェがあった。
仲村「・・あの形、どっかで見たような?」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−数時間前。
食事の前だった。芝浦と須藤が揉めている頃、30と吾郎と東條を連れだって
温泉街にある場末の映画館へと足を運んだ。
そこでやっていた映画「ゴジラVSメカゴジラ」を東條<with30>が見たいと駄々
をこねるので、仕方なしに見たのだった。
だが、仲村は不覚にも、映画にのめり込んだ。
機龍隊の人間模様。そして政府ら面々との団結。
至近距離でアブソリュート=ゼロを撃つあのラストは圧巻だったと、感動する
仲村。
だが・・・
30「あんなのメカゴジラじゃないよねぇ?吾郎ちゃん。」
吾郎「・・・いや、俺は面白かったっす。久々に見たもんで。」
30「人間が乗った時点で、あれはもうメカゴジラじゃなくて、ロボ・・」
数分後。
仲村は無言で30に向かってデッド=エンドをかました。
(実話でスマソと思う名無しであった。)
114 :
名無しより愛をこめて:02/12/16 12:51 ID:xjdD9RBf
30「そーいえばさ、卓球のダブルスなんだけど・・」
仲村「ファイナルベント喰らった直後だろう!!復活が早すぎるぞ、お前!!」
30「(ちちち・・)スーパー弁護士は不死身・・デモナイカ。」
仲村「何だって?」
30「いいのいいの!こっちの事だって!それよりダブルス、どうするわけ?」
仲村「それは、まぁ、俺は香川先生と組む事になるが・・東條は・・」
東條「やだぃやだぃやだぃ!!!」
またまた<でしでし>と地団駄を踏み、さらにぶんぶんと腕を振り回す園児。
仲村「おい、どうした、東條!」
東條は泣きそうな顔で、ぼそりと呟いた。
東條「みんなと・・いっしょじゃなきゃ・・やだ・・」
仲村「みんな、って・・」
東條「いっしょだもん・・なかむらくんも・・かがわせんせいも・・」
仲村「お前なぁ、卓球のダブルスだろう!二人と決まって居るんだから仕方な
いだろう!わがまま言うな!!」
東條「やだぁっ!!」
仲村「東條っ!!」
東條「・・・・・うわぁぁぁん!!!!」
とうとうその場で涙をぼろぼろこぼしながら大泣きする東條。
だが、怒っていた仲村も、実は目がうるうるしていた。
30「あーあ、せっかく東條とのダブルスを切り出そうと思ったのに、これじゃ
あ話になんないよ・・。あれ?どうしたの?吾郎ちゃん。」
吾郎「・・・いえ、何でもないっす。」
思わずもらい泣きの由良吾郎だった。
115 :
名無しより愛をこめて:02/12/16 13:01 ID:xjdD9RBf
回想終わり−−−−−
仲村「もう痛くないな?」
東條「うん。ありがとー。」
仲村「・・あ、卓球のダブルスな、佐野に頼んで一緒に組んで貰うから
それで我慢できるな?」
東條「うん。」
仲村「まあ・・さっきは悪かったな。俺たちは、いつも一緒だって事、
忘れたわけじゃないからな。勘違いするなよ。」
東條「(嬉しそうに)うんっ!!」
食堂では、香川が箸をとっていた。
かねて見覚えた「和食のいただき方」ビデオと寸分の狂いもなく、
静かに、かつ順序正しく料理を口へ運ぶ。
ちなみにそのビデオを観たのは妻との初デートの前日で、
セッティングしたウインドウショッピング→レストラン→映画の後に
どこかで一杯、ということになった場合のため、念のためにチェック
しておいたのだった。
…ってか居酒屋の作法ビデオなんてものが見つからなかっただけだが。
そこへ、どやどやと戻ってくる一同。
幼児の泣き声につい気を使ってしまう吾郎はともかく、それについていく
(30)はどうかと思うのだが。
食堂の向こう端では、手塚と斉藤が、ご飯に卵をかける時は醤油を
先に入れるか後から垂らすかで大いにもめていた。
窓際の席ではバカップルが「あ〜ん」とかお約束なシーンを見せていた。
何故か其処だけ気温が高い。ゆらゆらと陽炎が見えるのは気のせいか。
隅の方でマナーも何もなく、ひたすらガツガツとかきこんでいる浅倉。
彼の代謝効率はどうなっているんでしょうね、と香川が疑問に思った時。
入り口に黒い影が立った。
秋山「お前ら…城戸を見なかったか?」
深夜アニメを見て寝坊し、ようやく起きてきた秋山だった。
秋山「布団で寝た形跡が無いんだが…」
その瞬間。
血も凍るような絶叫が、宿を揺るがして響き渡った。
>>111 まっぷたつになった卓球台を前にして、芝浦がへたりこんでいた。
傍らに須藤が立ち、一種凶悪な気配を滲ませた真剣な眼差しを注いでいる。
もちろん彼らのモンスターも一緒だった。
「どうした!」「何だ!」「どうしました!」「何かあったのか?」
「祭りか?」「なぁ〜に〜?」「いや〜すごい声だなぁ流石だなぁ」
などなど、駆けつけた集団が口々に声を掛ける。
須藤は黙ったまま、卓球台に向かって顎をしゃくった。
メタルゲラスの一撃に、ひとたまりもなく分離し転がった片方の脚が、
遊技場の壁にめり込んでいる。
ポタリ。
ポタリ。
ポタリ。
破れた壁から真っ赤な液体が滴り、床に流れていた。
芝浦「おおお、俺、帰るッ!」
悲鳴の主が、モンスターにしがみついてそう叫んだ。
とりあえず、モンスターが恐くないのにホラーちっくな場面は駄目かよ!
とは、誰もツッコもうとはしなかった。
119 :
名無しより愛をこめて:02/12/16 15:11 ID:xjdD9RBf
浅倉「・・・こんな所にありやがった・・俺の晩飯・・」
30「ば・・晩飯・・?」
めり込んだ脚。それは、何か動物の物のようでもあった。
(肉肉しい断面が表に向いていた為、誰も判断つかなかったかも知れない。)
浅倉「そこら辺にもあったなぁー・・俺の晩飯が・・」
よっく見渡すと、あちらこちらに、浅倉が狩った動物らの残骸がごろごろと挟
まって不気味な光景を創り出していた。
30「・・それって、モズのはやにえ??」
そしてその頃。
城戸「本当なんですって編集長!!!鹿の剥製から血がしたたり落ちて!!
絶対にこの旅館にはなにかありますって!!!!!」
何だかいっぱいいっぱいだった。
(ちなみに鹿の剥製・・つうか頭は、浅倉の三時のおやつだった。)
>>120 なんだって! 名無しは思った。
卓球の決着もまだなのに…。
これからクリスマスやら何やらイベントが目白押しだったりする。
どうにかこの卓球話をうまく進ませて
今週中には401号室にみんなを帰らせたいと切に願う名無しだった。
紅白スレも上手く進んで欲しい。
企画したひと、頑張って仕切ってくだちい。
キィィン・・・ キィィン・・・
神崎士郎「ほう… やはりこういうのが出たか。 しかし… これでは… 」
香川 「そうですねぇ。 幹事となってしまったからは、あまり外れた事をするのも…
いえ、むしろ英雄的行為かも知れませんが… 」
大久保「そうそう、ちょっとハメを外し難いよなぁ。 ストレス発散したいんだがな。」
同じ場所にいるわけでもない3人が、示し合わせたように同じ事をたくらんでいたようだった。
それは… もちろん…
>>122 『みゆき(タン・姫・様)オンリー歌合戦それ以外不可つーかファイナルベント!』なんだろうなぁ
…と仲村は思った
そりゃ無理だ。秋山と北岡は自分の持ち歌かアニソンだろう
城戸や芝浦は流行歌じゃなきゃ嫌だと言うだろうし
東條に至っては間違い無くあれかあれだ
遠くを見つめ思いを馳せる仲村をよそに
まだ腰が抜けたままメタルゲラスに介抱されてる芝浦と
お前も食うかと熊の掌を回りに勧めまくるグルメな浅倉を見て
緊張が解けて脱力する関係者達
と、おごそかに全裸のまま神崎が告げた
神崎「…良い機会だ。全員が揃う事になったようだな…。さあ、ここで戦え…」
がやがやと二手に分かれて席につく一行
割れた卓球台はそっと香川が修理した
…ついでに便利な機能も付けておくのを忘れなかった
神崎「それでは、始めろ。まずはお前達からだ…」
神崎に指名されて出てきたのは…
124 :
名無しより愛をこめて:02/12/17 12:36 ID:/yCnENlP
仲村「やれやれ・・いきなり出番か。」
よっこらしょ、と腰を上げる仲村。対するは・・・
佐野「いやぁー!!しょっぱなから永遠の喧嘩腰・仲村さんと対戦なんて、やっ
ぱついてるなぁ〜!!」
仲村「・・!!お前かよ!?」
ますます持ってやれやれ、と言った感じの仲村だった。だが、密かにマイラケ
を握りしめ、一人静かに闘志に燃える漢・仲村。
東條「なかむらくぅ〜ん、がんばれ〜。」
香川「仲村君、君は私の教え子の中でも優秀な人間です。信じていますよ。勝利
をね。」
同じ組(?)である401号室の面々からの声援。
仲村は凛とした表情で、カードデッキを構えた。
「変身っ!!」
125 :
名無しより愛をこめて:02/12/17 12:41 ID:h+Y9EUHP
そんな騒動をよそに
紅白論議に話題にも上らなかった須藤はギターをかき鳴らしていた
>125
須藤「ライダーなんてラララ、ララララ−ラ− ライダーなんて…」
妙に定番をいってしまう蟹ライダーであった。
いよいよ勝負開始、盛り上がっている会場とはうらはらに、
今ごろ食堂で、ひとり寂しく膳に向かう男がいた。
??「ちっ、失敗かよ。誰か1人ぐらいはビビって逃げ出すと踏んで、
せっかくイロイロ仕掛けて回ったってのによぉ」
城戸「あ〜〜っ!」
不意に入り口に現れた城戸が、大声を上げた。
驚いた男は、不本意ながら、お約束なリアクションをする羽目になった。
??「うぐっ、ぐぐぐぐ」
城戸「あ、やべっ!大丈夫っすか?」
??「み、みみ、水…」
だが城戸より早く、彼のモンスターが、背中を勢い良く叩いていた。
バイオグリーザ「きゅ!きゅるるるるる!(ボス!大丈夫っすか!)」
高見沢「ぐぐ!ぎゃ!ぐ!(痛い!やめろ!水くれっつってんだろ!)
から騒ぎのさなか、彼らは気付かなかった。
高見沢に命じられてグロ物体を仕掛けまわっていたバイオグリーザが、
その一つを抱えたままであることに。
そして、その所有者が、試合開始前のエネルギー追加に戻ってきたことに。
仲村の変身シーンは 編集でカットされた
129 :
名無しより愛をこめて:02/12/17 17:47 ID:/yCnENlP
チラシの内容を見直すと・・卓球無制限一本勝負と個人戦&団体戦とあった。
香川「組み合わせの一覧を作ってから試合を始めた方が良くないですか?」
30「そうだねぇ〜。イキナリ試合しても、スレに来た人が把握できなくなるし
ね〜。何せ13・・じゃなくて、この場合は全裸はずして14人だっけ?」
香川「そうなりますね。」
30「たださぁ・・あれどうするの?」
香川「仲村君の試合は、とりあえず第一試合という事になるでしょう。」
30「あとは他の組み合わせだけど・・スレの人におながいってことだねぇ?」
香川「よろしくお願いしますよ。」
(名無し)・・・・・とりあえず時間設定等もお願いします。
その頃…
(((そういえば俺達ここに何しにきたんだっけ…。ま、いっか。)))
「「「ヴッッヴヴッヴ(まあ、向こうも私達のことは忘れているみたいだし、パーッといきましょうパーッと。」」」
やっぱり忘れられていたゼール軍団は同じく忘れられたシアゴースト軍団と意気投合して盛り上がっていた。
仲村は変身ポーズを決めたまま じっと待っていた
ポーズ中の仲村を放ったまま、順番を決める為にわいわい話し合うみんな。
そこへふらっと、藤宮と我夢が入ってきた。
我夢「こんにちわー。手塚君と斎藤君、僕達も遊びに来たよー。
水臭いなぁ。同じスレの仲間なんだから誘ってくれてもいいのに」
藤宮「おい。玲子から伝言だ。『まだ順番が決まらない様でしたら、
これを使ってください。僭越ながら暫定の順番を決めてみました。
シングル:契約モンスターが試合向けでない人の組み合わせ
1−仲村vs佐野、2−浅倉vs霧島、3−城戸vs秋山、4−ダブルスの敗者復活組同士
5−1の勝者vs2の勝者、6−3vs4、7−5vs6
ダブルス:一緒に組む相手が居る組み合わせ
1−北岡・由良vs手塚・斉藤、2−高見沢・バイオグリーザvs香川・サイコローグ
3−芝浦・ゲラスvs東條・ですちゃん、4−須藤・ボルvs??・シアゴースト、
5−1の勝者vs2の勝者、6−3vs4、7−5vs6、8−7の勝者vsシングルの勝者
ダブルスを4試合まで行ってから、シングルに行って、決戦はどうでしょう?』
それと…」
いきなり、よそ見してる東條に殴りかかる藤宮。
慌てて後ろから止める我夢と、当たる寸前に拳を掌で受ける手塚。
手塚「よせ…。今の東條は害の無い男だ」
我夢「まだ駅伝の事怒ってたのか?もう許してあげようよ。東條君も謝ったんだからさ」
藤宮「許せるのか?お前が一番怒らなければいけない筈だぞ、我夢!」
東條「え?なに?どーしたの?けんかはよくないよぉ」←自分のせいだと判ってない
手塚「今は取り込み中だ。言いたい事があるなら、勝負が終わってからにしろ」
我夢になだめられて、しぶしぶ一緒に見学に回る藤宮。…これが済んだら覚悟しておけよ?
…紅白スレのご要望におこたえして二人を出しましたが、これでいいんでしょうか?
なんだか本筋以外の人間を増やしてしまって、ひやひやの名無しだった。
ぽーずを決めたまま13時間放置された上
君の試合は後回しになるかも知れないと言われ
貧血で倒れそうになった仲村
佐野はとっくの昔に百合絵さんとご飯を食べに行ってたので 特に不満は無かった
仲村「せっかく見せ場があると思ったのに!またオチ要員かよー(泣)」
そして 須藤は まだ歌っていた
さらに
>>127 浅倉「お〜ま〜え〜か〜〜〜」
ふたたび絶叫が、宿を揺るがすことになった。
(30)「最初は俺達からなんだってさ。相手は弱そうだし余裕だよね、ごろちゃん」
吾郎「はぁ…。でも、どんな相手でも気は抜かない方がいいっすよ?先生」
手塚「相手はこちらの事をなめてかっかてるようだ。…勝機はそこにある」
斉藤「北岡さん達なら、手応えありそうで面白くなりそうだな」
なんか転がすのが難しい組み合わせだなと思いつつ
彼らは卓球台に向き合った。
神崎「始めろ…」
(30)が勢い良くピンポン玉を弾いた。
回りの見学者は驚いた。なぜなら…。
137 :
名無しより愛をこめて:02/12/18 12:59 ID:KkAiG6tr
斎藤は手首から、じかにラケットをはめていたのである!!
吾郎「・・あれ・・便利っすね。」
30「そういう問題でもないけどさぁ・・吾郎ちゃん。」
試合が展開している間、じっとできないお子様・東條は、一生懸命アンパンマ
ン体操を練習していた。
東條「もぉ〜しぃ〜じしんをなぁ〜くしてぇ〜・・」
仲村「紅白の練習はよそでやれ、東條。振り付けもいいから。」
ちなみにシングルの結果、仲村の不戦勝・・で良いのかと思う名無しだった。
美穂「ダブルス第4試合の??って誰よ?
あ、うちの居候か…。
映画公開前だから名前も設定も一応秘密なわけね。
じゃああんた、名前も姿も秘密にして戦いなさいよ」
??「無茶を言うな…」
…でも試合中をどうやって誤魔化すか、真剣に悩む??だった
>>139 ×映画公開前
○映画DVD発売前
どうしてこんな間抜けな書き間違えをしたんだろうと思いながら
137はどんどん磨り減っていった…
>>139 しかも訂正したつもりで思いっきり番号を間違えてるじゃないか
137さんごめんなさい
訂正は138に対してで、磨り減ったのも138だった
やっぱり平均睡眠時間5時間はリアルで氏ぬぞと思いながら
おろし金のような音とともに消えて行く名無しであった
>>138 ??さんへ――「ショッカー戦闘員専用黒タイツ(骨)」をどうぞ。
無言で
>>141に『左足』で放つあの蹴りをかます
???だった。
5時間も寝れたら充分じゃないかと思う名無し(社会人7年目)だった
「愛と勇気は言葉〜♪」
画面の隅の丸枠の中で熱唱する須藤だった
>>144 しかも メイン画面は
「ビキニを着て 波と戯れたり 貝殻を耳に当て
潮騒の音を 聴いたりする ボルキャンサー」
だった
146 :
名無しより愛をこめて:02/12/18 22:23 ID:veXtIX/M
神崎「ペースが遅い…。卓球台は4つもあるのだから、同時に試合をしろ。
その方が、書く者も一つ一つの試合結果を待たずに済むだろう…。
第1テーブルは手塚組vs北岡組が試合中だ。
第2テーブルでは香川組vs高見沢組、
第3テーブルでは霧島vs浅倉、
第4テーブルでは城戸vs秋山。
それぞれ死力を尽くして、 戦 え ! 」
大きな態度で言いきって良かったのかなーと、内心ひやひやしてる神崎だった…
真司「おい、↑ってことらしいぞ。早くやろうぜ蓮!」
蓮「はしゃぐな!」
神崎の言葉で最初にテーブルについたのは、真司と蓮の二人だった。
ジャンケンで、サーブ権を決める。蓮がグーで勝ち、ついに試合が始まった。
『変身っ!!』
二人の声がハモり、姿が変わる。
ナイトがサーブを繰り出そうとボールを投げて――
「とうっ!」
自分も飛んだ。
龍騎「へ!?」
仲村「……あれはルール的にどうなんだ?」
東條「おもしろければ、どうでもいいよ」
ナイト「はっ、飛翔斬サーブ!!」
ナイトの叫びとともに、強烈な回転をかけてテーブルへと落ちていくピンポン玉。
どう見ても、CGが使われていた。
龍騎「おい、こんなの返せるかよ!」
龍騎が叫ぶのも虚しく、ボールはテーブルに迫る。1m、50cm、30cm――
貫いた。
神崎「サーブミスで1−0だ……戦え」
淡々と言葉を放つ神崎@浴衣審判。呆然とするナイト、龍騎、仲村。
番頭さんのところに台が粉砕したことをチクりに行く東條。
ナイト「……城戸。借金からこの台の修理代を出せ」
龍騎「うっさいハゲ!!」
渾身の一発が、ナイトの胸に突き刺さった。
ところでこれ、何本先取で勝ちですか?
名無しの、素朴な疑問だった。
その頃、出番がまだな須藤はBGMと化してもまだ歌っていた
須藤は、ボルしか観客が居ないのに、龍騎メドレーを力をこめて熱唱していた。
気が抜けて遊技場に戻った仲村の耳に、須藤の唄が突き刺さる。
♪たった一度与えられた いのちはチャンスだから
僕自身を勝ち得るため 魂の旅を進んでゆく
この胸にうまれついた 生きる威力を武器に
孤独だって 何度だって 強くなれ
仲村(そうだ!最初から弱気なら勝てるものも勝てない!
相手が誰だろうと全力で喧嘩を売るのが俺の持ち味だったんじゃないか!)
仲村の闘志に火が付いた瞬間だった。
…だが、彼はいわゆるオチ要員。
闘志を燃やせば燃やすほど、そんなバナナ〜!な結果になる運命だった…。
果たして彼の運命は変えられる…のか?
湯上がりと見られるサークルの学生らしき一団が
通りかかる。試合中の一同に気づくと、
シャンプーや乳液の香りを辺りに漂わせながら
思い思いに応援し始めた。
「ねーちょっとー、あの背の高い人良くない?」
「あの人びじーん、モデル?なんかの撮影?」
「あのメガネのおじさまがイイ感じー、渋ーい。
わっ、こっち見た!超かっこいいんだけど!」
「あそこのこっち側にいる人かなりうまくない?
ラケットが自分の手みたいに動いてるー、
自由自在って感じ」
「ねねね、つーか一番端の台でやってる人たち
なんかの罰ゲームう?(笑)あの赤と青の人ー!」
「ほーんーとーだー!(爆笑)やばいー!
かなり笑えるんだけど!『なんとか戦隊』っぽくない?」
笑いさざめく学生の一団に、
さっそくたべっこどうぶつ片手に懐いてゆく園児であった。
ひまなので誰かにかまってほしいのだった。
>「あのメガネのおじさまがイイ感じー、渋ーい。
> わっ、こっち見た!超かっこいいんだけど!」
そう、どんなものでも一度見ただけで憶えてしまう香川教授は、
(30)の『右斜め45度』を完全にマスターしていたのだった!
そして歌い続ける須藤の前にも人垣が出来つつあった
ギターケースの中に小銭や紙幣を集めて回る、
まさに手堅いボルキャンサーだった。
仲村は 闘志を燃やしつつ
対戦相手の到着を
待っていた
>>152 (30)「Σ(゚д゚lll)ガーン」
ゴロ「耐えて・・・下さいっ・・・!
というか、試合に集中して下さいっ!」
別に対戦相手が放ったわけでも何でもない思わぬ精神攻撃に、
突如ヘロヘロになってしまった(30)であった。
156 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 12:48 ID:DJkAzf68
東條「あそぼ〜よぉ〜・・ね〜ぇ〜・・」
つぶらな瞳をきらきら輝かせながら、学生の一団に歩み寄る東條だが・・
仲村「東條!先生の試合、始まるぞ!!」
東條「はぁ〜い。」
保護者に連れ戻され、再びおとなしく座ってみていた。
東條「せんせい、がんばれ〜。」
仲村「英雄魂、みせてくださいっっ!!」
フッ、と笑みを浮かべながら二人を見ると、香川は颯爽と遊戯室の壁にある鏡
にデッキを構えた。
香川「変身っ!!」
黒き戦士・オルタナティブ=ゼロは、サイコローグの待つ鏡の向こうへ消えた。
ベルデ「待っていたぜ、先生さんよぉ!!」
ゼロ「君は・・もう少し休んだ方がよくないかね?」
ベルデ「うるせぇんだよ、小姑じゃあるめぇし!!さっさと始めやがれ!!」
ゼロ「・・・後悔する事になりますよ。」
卓球大会とはおおよそ言い難い緊張感が、二人の間に漂った。
まるで真剣勝負の御前試合、といったところか。
全裸「・・・始めろ。」
157 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 15:11 ID:DJkAzf68
鏡の向こうで展開される、白熱した試合。
ベルデのホイールベントを駆使した連打を、瞬時に見切ったゼロの能力。
そしてバイオグリーザの長い舌で繰り出されるラッシュをかわしつつ、反撃に
応じるサイコローグ。
ライダーバトルさながらの展開を見せる二人と二匹だが、気のせいかミラーワ
ールド側の遊戯室が要所要所破壊し尽くされていた。
得点は未だ0-0。SPで指導者的立場であっただけあり、ベルデの能力は流石と
言える。
ベルデ「グリーザ!お遊びは終わりだ!いくぜっ!」
グリーザ「きゅるっ!(合点!!)」
ベルデの取り出したカード。それは、これから繰り出される大技の序曲に過ぎ
なかった。
<クリアーベント>
ローグ「・・・<先生!!>」
ゼロ「・・!」
身構え、防御に入るゼロとローグ。ベルデ側の攻撃(?)は、本腰に入ろうとし
ていた。
東條「あれ〜?なかむらくん、どこいったのかなぁ?」
158 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 16:25 ID:UQYmc1LA
ゼロ「心配ありません。高見沢君の攻撃パターンはすべてここに入りました。」
そう言って頭の後ろを指すオルタナティブ=ゼロ。
ゼロ「ここです。」
そう言って、ゼロは何も無い空中でラケットを振った。
コンッ!
何も無いはずの場所からラケットとピンポン球の当たる音が響いた。
そして、見えないピンポン球が弾かれベルデのコート方に打ち返された。
ベルデ「何ッ!何だと俺の必殺魔球を打ち返しただと。」
絶対に自信のあった球を打ち返されて、動揺して1点を許してしまった。
他のコートの審判を務める神崎士郎の代わりにこのコートの主審を
務めるガルド三兄弟の一人ガルドサンダーが無言で得点版をめくる。
159 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 16:52 ID:DJkAzf68
ベルデ「負けるかよっ!!行くぜ大技!!」
1点を先取されたベルデ。立て続けにカードを装填する。
<ファイナルベント>
グリーザ「きゅるるるっ!!」
グリーザの舌がベルデの脚に絡みつき、再び大技である。
ローグ「・・・・・(どうもグリーザさん、ご丁寧に遊戯室に細工されていたみたい
ですね。)」
ゼロ「ああ、あの、妙に頑丈そうな天井のフックですか・・(←呆れ気味)」
フックを通して吊り上げられたベルデの身体が突如、振り子の要領で大きく揺
れ、果ては大車輪となる。高速回転をし、その勢いで球をたたきつける。
高速で打ち出された球は摩擦熱で燃え上がり、ゼロをかばったサイコローグの
身体にぶち当たった。
ゼロ「・・ローグ!!」
東條「あ〜!!ろ〜ぐちゃ〜ん!!」
衝撃に崩れ落ちるサイコローグ。そしてスコアは1-1。同点となってしまった。
ローグ「・・・・(私のせいで、申し訳ありません。先生、お怪我は?)」
ゼロ「大丈夫ですよ。しかし、契約モンスターとはいえ、君には済まない事を
した。」
ローグ「・・・・(いいえ。当然の事ですから。)」
ゼロ「だが、今後の展開は少々楽になりそうですよ・・」
ゼロの装甲の中、香川は自信ありげな笑みを浮かべた。
160 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 17:31 ID:DJkAzf68
ベルデのサーブとなったが、その後の展開も再びそれぞれの得物を駆使した乱
打戦となり、依然平行線が続いた。
余りにも時間が掛かる為、全裸が様子を見に来ていた。
全裸「これでは埒があかない。先に二点先取した方を勝利者とする・・」
緊急の処置だった。(少なくとも名無し的には。)
ゼロ「再びあの大技が来たときが勝負です・・。いいですね?」
ローグ「・・・(わかりました。)」
案の定、グリーザの舌がベルデの脚に巻き付けられ、高く吊り上げられた。
その瞬間、ゼロがカードを取り出した。
<アドベント>
瞬間、サイコローグの顔面掃射がある一点に集中される。おそらく誰もが予想
する展開になりつつあった。
須藤「まさか・・・」
芝浦「あーあ、しーらない。」
頑丈なフックのとりつけられた天井はもろくも崩れ落ち、回転したままベルデ
が床へ墜落した。
ベルデ「ぐあっ!!」
グリーザ「きゅるるっ(しまった!!)」
無言で見下ろすゼロ。不気味なオーラを背負いながらゆっくりと卓球台へ歩み
寄った。
そして、カードがスラッシュされる。
ゼロ「チェックメイトですよ・・高見沢君。」
無機質な女性の声が、試合の終わりを告げる。
<ファイナルベント>
結果は・・2-0で香川組の勝利だった。
161 :
名無しより愛をこめて:02/12/19 17:43 ID:DJkAzf68
仲村「何だ何だ、高見沢とか言う奴、結構やるじゃないか。」
東條「うん、うん。それでねぇ〜、せんせいがねぇ〜・・ろーぐちゃんと・・」
やっとこ戻ってきた仲村相手に、大興奮で試合結果をしゃべっている園児。
その頭に、突如、ピンポン玉が<こつん>と当たった。
東條「?」
芝浦「次は俺たちだってさ・・。わかる〜?」
ゲラス「ぐぉぐぉ(ほれほれ、かかってこいよ!)」
何だか泣きそうになる東條。無意識に東條を片手で庇いながらむかつく仲村。
だが、東條は何かを思いだした。
東條「・・・あ〜、ですちゃん、こうはくすれで、おるすばんしてたぁ。」
仲村「何だってぇ!?すぐ呼び戻してこい!!・・ローグ頼むぞ!!」
ローグ「・・・・・(じゃあ、代わってきますね。)」
須藤はアンコール5曲目に突入していた
その頃、龍騎とナイトの攻防はなお続いていた。
昇竜突破スマッシュやらガードベント返しやらで押しまくる龍騎と、
それを正確にシャドーイリュージョンで返したり、打った直後にナスティベント使ったりするナイト。
しかし、手数と技の多さからか、7−5で龍騎は負けていた。
龍騎「こうなったら……一気に片づける!!」
叫んで、サバイブのカードを引き抜く龍騎。だが、それをナイトが止める。
ナイト「無駄な力を使う「いいだろ別に!!」
あっさりスルーされるナイト。仕方ない、とばかりにナイトもサバイブのカードをバイザーに刺しこむ。
龍騎鯖「……俺は絶対に負けない。一つでも試合を落としたら、俺はもう、後戻りできなくなる!!」
騎士鯖「俺はそれを望んでる」
龍騎鯖「望むな!」
いよいよ、主人公対決も終盤に差し掛かってきていた。
いきなりの突風&猛火に 旅館は大騒ぎだった
あ、試合はミラーワールドでやってるんだった…ガリガリされてきまつ
「ねえ、ちょっとさ。こっち来てくんない」
仲村の袖をつかんで後ろに隠れる園児に、しゃがんで
おいでおいでする芝浦。
「・・・・・・・」
「ほら、おいでよ。何もしないからさ。
すっげーいいモノ見せてあげるから」
仲村の袖から手を離し、そろーっと前に出る園児。
徐々に二人の距離が縮まってゆく。
すかさず園児と肩を組むようにして、物陰に連れ込む芝浦。
そこには
たべっこどうぶつ・マリービスケット・ビスコ・
フラン・ココナッツサブレetc、あるとあらゆるお菓子が
これでもかとばかり詰め込まれたダンボール箱が数十箱。
正に 宝 の 山 があった。(園児的に)
「わああああーーーー!!!!!」
目を輝かせて泣きそうな歓声を上げ、箱に飛びつく園児!
が、あと数センチのところでメタルゲラスの
大きな角に遮られた。
その背中に、芝浦の声が突き刺さった。
167 :
名無しより愛をこめて:02/12/20 04:22 ID:6qo4An/s
「おたくがさー、俺らと試合するじゃん?これから。
試合にわざと負けてくれたら、これみんなやるよ」
「!!」
固まる園児。
「だ・・だって・・・」
「つーか俺のお父さんがさー、でっかいお菓子の会社の
社長なんだよね。こーゆーのが、何つーの?
もう掃いて捨てるくらい?ぶっちゃけもう家と物置
いっぱいにあるんだよね〜。
朝も昼も夜もお菓子ばっっか食べてるワケよ、うち」
(↑わかりやすーいウソ)
「い・・・いいなぁ・・・」
「でっしょ〜?だからさ、試合に負けてくれたら
お礼にこういうのいっぱいあげるからさ、負けてよ。
あとさ、これはあの先生とか喧嘩腰オトコには
内緒な。お菓子とられちゃうだろ。」
「で・・・でも・・・」
目の前の宝の山に香川教授、仲村、ですちゃん、
ろーぐちゃんたちの顔が重なって、園児の脳内は
グルグルグルグル回っていた。
丸いふっくらした顔に、脂汗がじっとり浮き出ていた。
(ですちゃん、きてくれないかなあ・・・)
168 :
名無しより愛をこめて:02/12/20 12:29 ID:kYMIOs3J
霧島「浅倉ぁ〜っっ!!!」
女性とは思えぬほどの強い怒号が遊戯室に響く。背中には何故か龍騎サバイブ
ばりの炎がみなぎっていた。
浅倉「へっ・・どうしたぁ・・俺を楽しませろよぉ・・・」
妙にニヤついた笑いを浮かべる浅倉。霧島の中で、何かが切れた。
霧島「はああああああああああっ!!」
気合一発、妙にハードな打ち合いである。右に左にと激しく打ち返す霧島だが
浅倉は対して余裕の表情で球を打ち返していた。何に置いても戦いを楽しむの
が浅倉の信念だろうか。それとも、タダのバトルフェチなだけか?
(試合はおそらく9-9同点のまま。)
その頃30はというと。
30「あーあ、俺とした事が>155で点数カナーリ取られちゃったよ。すまないね
吾郎ちゃん。」
吾郎「大丈夫っす。俺は・・先生を信じてますから!」
30「吾郎ちゃん・・・」
ぽてん・・・。
30「ん?」
二人の傍らに、ピンポン玉がコロコロと転がり落ちた。
全裸「(平板な声で)6-0だ・・・」
ますます鬱になりそうな30だが、彼にも奥の手があった。それは・・
169 :
名無しより愛をこめて:02/12/20 15:17 ID:BHCJyk17
EOWサーブッ!!
マグナギガから放たれる無数のピンポン球・・・!
全裸「反則だ
30「何でよ!?他のライダーだってフック使ったりとかサバイブとかしてるじゃない!
全裸「ボールは1つだけだ…!
いよいよ後のなくなってきた(30)だった
サンダール「・・・・終ったな
170 :
名無しより愛をこめて:02/12/21 12:23 ID:gYmWy9dz
東條は園児なりに葛藤していた。お宝の山を前に。だが、東條の葛藤には、別
の理由もあった。
デス「がうがうっ!!(待たせたな、ボウズ!!)」
眉をへの字にして困り顔の園児のもとに、やっとこですちゃんが到着した。
東條「ですちゃ〜ん!!」
大きな熊のぬいぐるみに抱きつく園児(本物)さながらに、ですちゃんに飛びつ
く東條。
芝浦「あ〜あ、もたもたしてるから、邪魔が入ったよ・・。」
ですちゃんは、メタちゃんの後ろにあるお菓子の山を目ざとく見つけ言い放つ。
デス「うがうがうがうう(またしょうもねぇ事をたくらみやがったんだろ、お前
ら。)」
メタ「ぐぉぐおううっ!(デストの奴か!丁度良い。淳さんには悪いが・・こい
つとは本編での決着をこの場で付けたいんですよ!!)」
芝浦「しょうがないなぁ〜。メタちゃんの言う事だから、ま、いいや。どうせ
八百長しなくったって、こっちの楽勝だし。・・ね?」
メタ「ぐぉぐおおっ!(覚悟しとけよ!!このパンダモドキ!!)」
デス「がうがうがうう!(何がパンダモドキだ、このデストロン怪人モドキ!)」
面子がそろい、何とか遊戯室へと戻ってきた二人と二匹。
だが、ですちゃん到着に喜んだのもつかの間、東條の中では依然激しい葛藤が
つづいていた。試合は、果たして?
そしてその頃、須藤はひたすら歌い続けた。燃えて、燃え尽きるまで・・・
171 :
名無しより愛をこめて:02/12/21 12:26 ID:gYmWy9dz
試合が始まったものの、依然調子が奮えないタイガとデストワイルダー。
タイガのミスとガイの使用するコンファインベントで、かなり得点にも差が出
てしまった(現在のスコアは2-8でガイ組がリード)仕方なくタイムを取り、デ
ストワイルダーがタイガに問いかけた。
デス「がうがう?(どうした?さっき練習の時はうまく返せたじゃねぇか。)」
タイガ「う〜・・」
デス「うがうがう(お前が何を悩んでいるのか、分かってる。お菓子もそうだが
・・香川のダンナと戦・・試合したくねぇんだろ?)」
タイガ「ですちゃ〜ん・・」
タイガの仮面から、何故か涙がこぼれ落ちる。
デス「うががうう、うがうがう(おいおい、変身してまで泣くこたぁねぇだろ。
何、心配はいらねぇよ。今、この試合に勝っても、香川のダンナとはあた
らねぇ。)」
タイガ「ほんとに・・?」
デス「がうがう!(本当だ。ほれ、あっち見てみろ!)」
鏡の向こうでは、香川と仲村が心配そうに見守っていた。
香川「東條君、心配はいりませんよ。・・・君のベストを尽くせばいいだけで
す。」
仲村「あんまり無理はするなよ!お前の出来る限りでいいからな!」
タイガ「(鼻声で)まけちゃったら・・おこらない?」
香川「(最高の笑みを浮かべて)怒るなんてとんでもない。君は・・いつだって
みんなの事を考えて、一生懸命頑張っているのですから。私には・・分か
っていますよ。」
香川の言葉。タイガの中で何かが吹っ切れた。
172 :
試合の途中ですが:02/12/21 12:35 ID:gYmWy9dz
名無しは呟いた。
日曜日中に・・いや、いつでもいい。本当に卓球話は完結するのでしょうか?
とりあえず他パートをちょこちょこネタふってはいますが、やっぱり他の職人
さんもしくは他の名無しさん達も、がんばってほしいかな、と。
(無理言ってスマソ。)
173 :
名無しより愛をこめて:02/12/21 12:47 ID:gYmWy9dz
試合再開。
ガイ「やっと面白くなってきたね〜。ゲームは、やっぱりこうじゃないとさぁ。」
メタ「ぐおう。(今からが正念場ですね、淳さん。)」
ガイ「駅伝の借りも・・まとめて返させて貰うよ。伊達にピンポンゲームで鍛
えてないっての。こっちだって・・簡単に負けないよ。」
北岡は真っ白に燃え尽きた。
とうとう1点も取れないまま、遂にゲームが終わってしまった…。
手塚達を言葉少なにねぎらう藤宮や大喜びの我夢を眺めながら、
古びたソファーに魂が抜けてる様に座る北岡と、その側で男泣きするゴローちゃん。
吾郎「すみません先生。…俺が…俺が、もっとしっかり打ち返せばこんな事に…」
(30)「いいのよ、ゴロちゃん。俺が甘かったかな…。ちゃんと練習してなかったし。
やっぱりマグナギガに頼って楽しようと思ったバチが当たったのかな…。
格好悪いよねー、俺。駅伝の時も見せ場が無かったし。今回もこれで終わりかな?」
吾郎「そんな事無いです!先生は格好悪くなんかなかったです!
それに、先生には…これから打ち上げ宴会の幹事という大役がありますから!」
(30)「そうだな。よし!卓球はダメでも宴会で華を咲かせるよ、俺は」
吹っ切れた様に調子の戻る北岡を見ながら、安堵と不安を同時に顔に浮かべる吾郎ちゃん。
吾郎(先生…張りきるのは良いんですが『ドキッ!○ンダムだらけの宴会大会ぽろり続出!』
なんてな、目も当てられない演出にだけは…お願いだからしないで下さいね?)
心でこっそり呟く吾郎ちゃんだった。
手塚「次は香川が相手か…」
斉藤「香川先生はかなり手強そうだね。ラケットさばきにも動きにも年季が入ってるし。
あの記憶力とアクセルベントの組み合わせでラッシュを掛けられたら…」
手塚「いや、お前が居るから現実側だけの戦いになりそうだ。(パシッ!←コインを投げた)
MWでの戦いにならないなら相手はただの中年、勝機はこちらにあると出てる…」
斉藤「えーと…(あっちで戦った方が面白そうなんだけど、どうしよう?)」
例の事を手塚に言った方が良いかどうか、ちょっと迷う雄一だった。
1番テーブルが空いて、ダブルス第4試合が始まろうとしていた。
須藤「やっと…やっと私達の出番ですよ、ボルキャンサー!」
ボル「ぼるぼる(はい!長かったですね。やっと報われるんですね私達)」
須藤「ふふふ。お前の必勝ラケットに敵う相手は居ませんよ。私達は無敵です」
ボル「ぼる(ご期待に添えますとも!)」
ボルキャンサーの必勝ラケットとは、鋏に直接板を張った物だった。
仲村「待て!反則じゃないのか、それ?」
神崎「面白いから許可する。そのぐらいのハンデが無いとまともに戦…げふんげふん。
いいから 戦 え ! 試合相手の匿名希望がMWで待っているぞ…」
鏡の向こうに立つ姿がニヤっとこっちを振り返った。
その姿を見て須藤達は驚いた。
なぜなら…。
なんと、対戦相手はゴジラの等身大ぬいぐるみを着ていた!!
霧島「あ〜ん。センス無ーい!!」
??「悪かったな!」
178 :
名無しより愛をこめて:02/12/21 17:39 ID:HfELD4q9
須藤「着ぐるみを脱いでいただけませんか?
??「いいでしょう…笑いをとるのはここまでにして
同じ刑事として決着をつけたかったんですよ!
着ぐるみを脱いだそこから現れたのは
いつの間にか来ていた北條だった
北條「見ているだけではつまらないので
ここで私の実力をお見せしようと思いましてね
須藤「面白い…ですがいいんですか? この試合ダブルスですよ?
北條「心配ご無用、相方は既に用意してあるんですよ
須藤「ほう?
そこに現れたのはV-1システムだった
須藤「何!?たしかそれは・・・
北條「ふふふ、少々改造しましてね、自動で動くようにしたんですよ
須藤「初めからやる気だっんですね・・?
北條「そんなことはどうでもいいんですよ さあ!始めましょう
数分後にあなたはきっと私の前に跪き、私に挑んだ事を涙ながらに詫びるでしょう
須藤「だから挑んできたのはあなたで・・・
北條「どうでもいいんですよ!
全裸「始めろ・・・!
だがここで
悲劇が起こった…なぜなら試合はMW内だったからである
シュワァァァァ・・・・・
須藤の初勝利は不戦勝だった…
ボル「ぼるる…(苦労して板つけたのに・・・)
そしてまたBGMと化す須藤だった
>>
神崎「 タ イ ム ベ ン ト !
奴が消えると、紅白での演奏家が足りなくなる…」
「 ニ ヤ リ 」繋がりでそう来たかと思いながら
北條が映画館から借りたぬいぐるみを着込もうとしてる寸前に戻り
オーディーンじきじきに「よしなさい!」ツッコミ張り飛ばしを
激しく入れて頂く神崎(舞い散る頭髪。またも気絶する北條)
そして強奪したブツを「映画のお好み焼き屋の鏡の中でニヤリとしてた」あいつに渡す
リ???「これを着るのか?」
そして時は進み…
須藤の初勝利だった…
ボル「ぼるる…(苦労して板つけた甲斐がありましたね・・・)
そしてまたBGMと化す須藤だった
須藤「待てー!!」
??「待てー!!」
神崎「タイムベントでは『結果』は変らない…。貴様の『勝利』は変る事はないのだ…」
幾ら勝っても、仲村以上に活躍の場面が無くて本気で泣きたくなる蟹刑事と
一体どんな理由で須藤相手に自分が負けたのか教えて欲しい ??だった
>一体どんな理由で須藤相手に自分が負けたのか教えて欲しい
(((((そりゃ、ま。あんな重そうなもの着るから…。)))))
「「「ヴッッヴ(んだ。んだ。薩摩剣八郎さんか岡元次郎さんでもなきゃ無理だべ。)」」」
(((((とにかく、お疲れさん。お互い妙な者に関わって苦労するねー。)))))
「「「ヴッヴ(あ〜。なんでもいいから活躍したかったなあ…。泣けるぜ…。)」」」
(((((うちのご主人と違って、忘れられずに試合に出してもらえてまだマシじゃないか。)))))
「「「ヴッッヴヴ(お前達も苦労してるんだな。まあ、一杯やれ。)」」」
酒盛りでウサばらしする、シアゴーストとゼール軍団
でもやっぱり一番の問題は
君たち玉が来ると、とっさに口から糸吐いて逃げちゃうからだろうなーとは
落胆してるシアゴースト達にとても言えない
心優しいゼール軍団だった
真司と蓮…もとい、龍鯖と夜鯖の戦いはなおも続いていた。
カウントは3-9で夜鯖リード
しかし蓮はそろそろダレていた。
サバイブだから風は激しいわ炎は凄いわ
てっとりばやく済ませたい。て、ことで。
「城戸。」 (かこん)
「なんだよ!」 (かこん)
「そういえば、先刻ここの仲居にこんな話を聞いた。(かこん)
ttp://www.alpha-web.ne.jp/alpha/Summer/Kowai/kowai/01.htm "出た"時にはせいぜい気をつけるんだな…」
「なんだよーこの無気味アイコン…
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」 (こんっ ここここんこんこん…)
その背後ではダメ押しに、○島さんのお面をかぶったダークウイングが
スタンバイしていた。
ヒロインの勝利が好きだとか
けなげな女の子が好きだとか
長い髪が好きだとか
カトナツが好きだとか
ファムの尻が好きだとか
そんな益荒男は多いのだろう。
が
いかんせんキャラが立ってないので
ネタスレ向きではない霧島美穂だった
いきなり参加させたヤシはちゃんと動かしてほしい
そう思う名無しだった
じゃないとスレへの貢献度の高い浅倉勝利で
次に行きたい名無しだった
(てか、3.4.5試合はラブコメ書きたかったヤシがいたのかもしれんが
放置されると周囲が困るよ…)
一方、チーム香川vsチーム手塚が始まろうとしていた。
その足元で、高見沢がまだ 呻いていた。
高見沢「み…水をくれねえか……」
カリオ○トロの城におけるルパ○のごとく
「かっこよく傷付いたオヤジ」を気取り、
そんな台詞を口にする高見沢逸朗(38)
斉藤「はいはい、ちょっと待ってくださいね。」
おおらかにそう答えて斉藤雄一が差し出したもの、それは
み み ず だった。
真っ白になる高見沢を見つつ、香川教授は思った
『次の相手、ただものではありませんね…』
第3テーブルで今にも決着がつこうとする浅倉vs霧島戦。
空いた第1テーブルで始まりかける香川・サイコローグvs 手塚・斉藤戦。
第4テーブルで浅倉と霧島の決着を待ってる仲村にとって
どちらも気の張り詰める試合だった。
仲村(出来れば浅倉と当りたいな、その方が完全燃焼できるし…)
仲村にとって美穂の方が相手にしにくかった。
女の子と戦って倒そうとしたイヤ〜な過去が甦g…。
思い出すだけで「もういいだろう!(銃声!)」になる恥ずかしい過去だった。
どちらかあと1点が取れば試合終了。だがまだ膠着状態は続いていた。
埒があかないとみたブランウイングは、美穂の後ろでそっと羽根を広げ風を起こした。
仲村「ああっ!!」
しかめっ面をする仲村の向こうで、浅倉が鹿の足をガンガンと壁に叩き付けている。
それを眺めながら肩の力を抜く美穂。
霧島 「やったよね、ブラン。あたし達、頑張ったよね?」
ブラン「ぴー」
霧島 「怒ってないから。ブランは私の為にやったんだからさ」
浅倉が高笑いをしながら鹿腿肉のタルタル風(単なるミンチ状の生肉)を
仲村に勧めだした。
すまなさそうに羽根を畳んで丸まってる大事な友達に向かい、
余計な事すんなやゴルァとはさすがに言えない美穂だった。
186 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 00:52 ID:6qaZ6Mem
タイガの動きはかなり機敏といえた。だが、ガイも流石はゲームで慣らしてい
るため、そうやすやすと点を取らせてはくれなかった。
ガイ「さぁーて、どうせこっちは3点取れば楽勝なんだから、ぼちぼちとどめ、
刺しとこうかなー。」
悪戯っぽい笑みを浮かべながら芝浦が、カードを抜き取る。咄嗟にタイガの
前に立ちはだかるデストワイルダー。
デス「・・・がうがうがう(ファイナルベントが来るぞ、ボウズ!)」
タイガ「うん、ですちゃん、わかってる・・」
タイガもカードを抜き取り、デストバイザーに装填した。
<ファイナルベント>
<ファイナルベント>
ヘビープレッシャーとクリスタルブレイクの大激突!!だが・・
東條「ねぇね、ですちゃん、ぼくぅ〜・・ねむいよぉ・・。」
デス「うがうがうがう(わかったわかった。もう、ボウズはおねむの時間だから
な。ま、何があったかは明日になってから説明するわ。)」
東條「うん・・・」
そして須藤は、ギター片手に東京ロマンチカを爪弾いていた。
「どうなるんだ!?どうなってしまうんだー!?」
明日にはきっとわかるであろう
試合の結末を楽しみにしつつ、
お風呂へとひとり旅立つ名無しだった。
歌合戦スレより戻るチーム花鶏
次の試合は蓮vs浅倉らしかった。
「ふん…いいだろう。」
なんて往年の少年マンガ風にかっこつける秋山蓮その人ではあったが、しかし
その足元には「○島さんが鹿○さんが」と
依然半泣きで縋り付く城戸真司がいた。
この勝負、まずいかもしれん
ちょっと遠い目になる蓮であった。
間違えた。
仲村vs浅倉だったな、と。
さあ来いかかってきやがれメーン、などと
自分を鼓舞する仲村であった。が。
どういうわけか、心象風景的には、さっきから
『ジョーズ』のテーマがかかっていた。
一方チーム香川vsチーム手塚
激しくも紳士的なラリーが続いていた。
が。
香川の鋭い返球が斉藤の頬を掠めたその時
「いたいよ〜!!!」
斉藤雄一が、昔懐かしい ハ ー ト 様 @北斗の拳になった。
そういえば90年代の某BS番組では、ものごっつくドスの効いた声の雄一に
延々ケリ入れられたことがあるなあ、と
これまた遠い目で考える手塚海之だった。
(死ぬ程暇な人は『天然○女萬next』を観てみよう。そう思う名無しだった。)
…気が付くと東條は懐かしい場所に居た。見慣れた扉、401号室の扉をそっと開けてみる。
そこは以前と変わりなく、香川が椅子に腰掛け 仲村はパソコンの前でしかめっ面をし
佐野が香川の指示で書類の整理をしていた。
無言で香川の前に立つ東條。やはり無言で東條を見上げる香川。やがて香川は微笑んだ。
「お帰りなさい、東條君。探しものは見つかりましたか?」
「はい、香川先生。でも、僕は…とても遠回りをしてしまったようです…」
「本当に大事なものは、意外に身近にあるものですよ。
君がそれに気付いてくれて嬉しく思います。…それでは皆さん、食事に行きましょうか?」
香川は立ちあがると、仲村と佐野を促し扉に向かって歩いて行った。
連れ立って行く3人を立ち止まったままぼんやり見送る東條に仲村が声をかけた。
「なにグズグズしてるんだよ。置いていくぞ」
「一緒に行って良いの?僕はみんなに…。だから…。みんなと一緒に行けないと思…」
「何言ってるの、遠慮しなくていいじゃない。友達でしょ?俺達」
佐野に手を取られ一緒に歩き出す東條に、うなずいてみせる香川。
最後に扉を出た仲村が灯りのスイッチを消し、無人の401号室は暗闇に消えた…。
--------------------
東條「なかむらくん?なかむらくん、どうしたの?ないてるよ?」
椅子でうたた寝をし、ヨダレと涙を垂らしながら東條に揺り起こされた仲村
仲村「うーーん。…。何だか…悲しい夢を見た気がする…」
東條「ふとんじゃないとこでねるから わるいゆめをみるんじゃないかな。
ちゃんとしなきゃだめだよ。さむいとかぜひいちゃうから、きをつけたほうがいいよ?」
仲村「お前なぁ…。うるさい!俺がどこで寝ようと大きなお世話だ!」
東條「わーん!せっかく、しんせつでいったのにー!」
いつもの様にがりがりと引きずられながら、「悲しい話が夢で良かった〜」と仲村は思った…
とうとう…とうとう東條が死んじゃった…
泣きながらデストワイルダーに引きずられていく名無しだった。
192 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 09:01 ID:QT87rM/j
デス「うがうがうがう(それじゃあ、卓球の試合結果からだが・・)」
放置された得点板には、昨日の試合結果が表示されていた。
結果は・・・11-9。
東條「ねぇね、きょおのはりけんじゃー、おもしろかったねー。」
デス「うがうが?(おめぇ、試合のことはいいのか?昨日の続き、どうなったか
わかんねぇだろ。)」
東條「あー・・そうだったぁー(てへ。)」
その傍ら、同じ時間に就寝したであろう芝浦が、不機嫌そうに呟いた。
芝浦「だからさぁ!!なんでおたくに、点数取られ放題な訳よ!?」
東條「だってぇ・・さとちゃん、かぁど、いっぱいつかってなかったからぁ。」
昨日のダイジェスト−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
メタルゲラスの肩に乗り、一直線上に突進するガイのヘビープレッシャー<の
レシーブ>を迎え撃った、タイガのクリスタルブレイク。
だが、もともとタイガのファイナルベントは、この試合向けではなかった。
いきなり卓球台にデストワイルダーの平手が炸裂し、ガリガリやられはじめた
のである。
ガルド(無効だ、無効!!卓球台を壊す気か!?)
だが、卓球台は元々香川が作った物。ですちゃんのガリガリやライダーの攻撃
にも耐えうる構造を持っていた。そんな騒ぎを好機と見、メタルゲラスの肩を
離れたガイが、微かに宙を舞う。
ガイ「終わりだよっ!!」
メタルゲラスの突進するスピードでかなり加速の付いたボールを、さらに一直
線上にガイが叩き付けた。揉めているタイガ・デストワイルダーとガルドサン
ダーの脇をすり抜け、さらに台を弾いて天井に突き刺さった。
はっ、と上を見上げるタイガ。突き刺さった弾をぼんやり見つめていた。
ガイ「フン・・これで少しは懲りたんじゃないのぉ?」
メタ「ぐぉぐぉぐぉ!!(さすがです、淳さん!!)」
タイガ「わぁー!すごいねー!!(ぱちぱちぱち・・)」
・・・・・。
精神的プレッシャーの筈が、園児には全く効き目がなかった。スコアは2-9。
またまたガイ組に点数を取られてしまった。
193 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 09:07 ID:QT87rM/j
タイガ「ですちゃん、だいじょおぶ?」
デス「うがうがうう・・(俺のことは良いが・・ボウズ、まだデッキにカード残
ってねぇか?)」
タイガ「あー、ほんとだぁ。ずっと、つかってなかったぁ・・」
よいしょ、よいしょとカードを取り出すタイガ。
そのカードが、奇跡の始まりだった。
ガイのサーブが来、タイガが一生懸命打ち返す。打ち返された弾は、メタルゲ
ラスの方へと向かうが・・
ガイ「こんな大したことない弾、打ち返せるって・・ねぇ?メタちゃ・・・」
言葉は、返ってこなかった。さらにダイヤモンドダストがガイの眼前を流れて
いく。あきらかに様子がおかしいのもそのはず、メタルゲラスは、真っ白にな
ったまま凍り付いていた。
ガイ「冗談でしょぉ・・」
タイガの使った<フリーズベント>により3-9。タイガ側にサーブ権が移った。
そしてタイガ側へ点数がちくちくと加算されていく。
メタちゃんは依然<燃え尽きたよ・・真っ白にな・・>てな状態が続き、二対一
での攻防戦が続いた。
結果・・・地道ながらにタイガ組の勝利だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
芝浦「引っ張って置いてそういうオチなんて、冗談じゃないっ!」
引っぱり出してきたコタツでぶつぶつ文句を言いつつ(コタツの上にはお菓子
どっさり)ココナッツサブレを齧る芝浦。
かたや東條もいつもの如くたべっこどうぶつを頬張っている。
吾郎「二人とも・・ホットミルクどうっすか?」
東條「わぁーい、ありがとぉー。」
芝浦「ホントはココアがいいんだけどさぁ・・ま、いいや。」
露天風呂に向かった30を待っている間、吾郎がお子様の面倒を見ていた。
194 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 09:12 ID:QT87rM/j
東條「あー、せんせいとなかむらくんの、おうえんしなきゃぁー。」
吾郎「その格好じゃ風邪引くから、これ着たがいいっすよ。」
東條の肩に吾郎が、てづくりの綿入れをかけ、ついでに毛糸の帽子を被
せてくれた。
東條「ありがとー(にこ。)」
元気に駆けていく園児の後ろ姿に、ほほえましさを感じる吾郎だった。
本当に本編の殺伐さはドコ吹く風なんだなぁ・・と東條の訃報に寂しさ
を覚えつつ胸をなで下ろす名無しであった。
ついにメンバー全滅しましたね
>190
ありがとう…今朝2度目の涙だよ…
197 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 10:32 ID:47JEBCIu
たべっこどうぶつ片手に、とてとてと駆けていく園児だが・・
東條「わぁー・・!!」
??「あぶないっ!!」
派手に転びかけた東條を、寸での所で何者かが救った。
??「君!だいじょう・・」
東條「うん、だいじょう・・」
二人は、ぽかーんと互いの顔を見合わせていた。
丸い顔が二つ、全く同じパーツが並んでいる。微妙に違うのは、助けた男の方
が微妙に輪郭が細いくらいか。
デス「うがうがー!!(おい、まさかドッペルゲンガーかよっ!?)」
カグラ「あー・・そうじゃないと思う。俺は、北條さんの知り合いだから。」
東條「しりあいー??」
カグラ「要はさぁ・・おともだち、ってことかな?それにしてもさー、君、俺
にそっくりだねー?」
東條「うん。さとちゃんも、おもったぁー。」
カグラ「さとちゃん?」
東條「ぼくね、とうじょうさとる、ってゆうんだよ。・・あー、せんせいのお
うえん、いかなきゃぁ・・」
カグラ「応援?」
東條「むこうでねー、せんせいと、なかむらくんが、たっきゅうがんばってる
の。」
カグラ「あ、もしかして、別スレの卓球大会ってここでやってたの?」
東條「うん。あ、はやく、いかなきゃ。じゃあねーかぐらくん。」
カグラ「ああ!会場で会おう!」
ほほえましく別れていった同じ顔の二人であった。
198 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 10:48 ID:47JEBCIu
>182
禿同。いかんせんラブコメよりも、漢と漢の闘い(もしくは園児のほのぼの)の
方が書きやすい名無しは、どうせラブコメなんざ私生活には縁のないもんだし
な・・と妙にすねたくなってコタツに逃げるのであった。
デス「うがうがう(愚痴はしょうがねぇやな。んだがまず、ネタ書け。)」
ガリガリガリ・・・
たべっこどうぶつの箱を抱え、てぺてぺと旅館の廊下を走る東條
「せんせーとーなかむらくんのおーえんだよー♪」
♪雅史 いい男になったね
惚れられると男は本当に変わるんだね♪
「ですちゃーん、はやくはやくー。」
♪人の不幸を祈るよにだけは♪
なりたくないって思ってきたが♪
どん。
「あー、ごめんね。おにいちゃんだいじょうぶ?」
「いえいえ大丈夫ですよ。ほら君も立って。」
ぱんぱんと園児の膝の埃をはらって微笑む須藤刑事。
互いが次の対戦相手であることに、まだ気付いていなかった。
「ありがとー。らいおんさんあげるねー。」
そう無邪気に言って去る25歳園児の後ろ姿を見送り、須藤は小さく笑った。
駄菓子は懐かしい、どこか古い油の匂いがした。
♪今夜お前の幸せぶりが風に追われる♪
♪私の胸にいたすぎる〜〜〜♪
チーム香川本命の人が来るまで、進めていいのかわからない対戦カードが
多いんだよな、と、歌ってごまかす須藤刑事だった。
斉藤「ライダーがなんだー!うぉら!!」(がごん!)
斉藤&手塚。これでどうして、ルックスに似合わず極道物にもさんざ
出ている二人だったのである。
鉄砲玉の…もとい、弾丸のスピードで襲い来るピンポン玉に、
「裕太…お父さんもちょっと恐いです。」
先日NHKの『精霊流し』で老けメイクしていたばかりの教授は
なんとかがんばってラケットを握り直した。
♪カウントはまだまだ0-15
一回チャンスを取られただけ〜♪
いや、それはみゆきタンじゃなくてさだまさしだから!
そうつっこみたい名無しだった。
201 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 13:56 ID:imERu8eZ
今時の若いもん二人の怖ろしさに、微かな精神的揺らぎを見せた香川。
だが、その時である。
東條「せんせーい!さとちゃん、がんばったよぉー!!」
デス「うがうがうー!!(ボウズと次の試合に進めるんだー!!)」
東條「んだからねー・・えーと・・えーと・・」
ごそごそと、綿入れのポケットから何かを取り出す東條。その端っこをですち
ゃんに持たせ、大きく広げて見せた。
それは、前回職人さんがつくった<みんななかよし>の似顔絵を応援旗に仕立て
た物だった。
東條「せんせい、がんばれー!!」
デス「うがうがうー!!(ローグもがんばれよー!!)」
今まで触れられなかったようなので、とりあえず注釈。
仲村VS浅倉は、ライダー同士なので契約モンスター付きの浅倉相手となると、
やっぱりローグちゃんが必要となるので、この試合が終わるまでの保留という
形を取るべきだと、名無しは思った。
とにかく、一人の園児(東條)の無邪気な笑顔が、自然と香川の脳裏に、守るべ
き大切な人々への想いがフラッシュバックした。
自然と、闘志が沸き上がる。そして・・あの仕草が炸裂した。
香川「・・・君たちの動きは、全て頭に入りましたよ。」
斉藤「何だとゴルァ!!」
香川「惜しいですね・・実に。理性を失うことは、斉藤君、君の敗北ですよ。
英雄としてもね・・・」
香川は、不適な笑みを浮かべた。
202 :
197:02/12/22 14:22 ID:th7mCyxo
さとちゃんは園児でネオス知ってるから、初対面、と言うわけでもなかったで
すね。フォロー無くてすいません。
試合の続き−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
流れは一転して、香川組の優勢だった。
もう若い二人の勢いに屈することなく、冷静な分析と不屈の精神で、あれよあ
れよという間に、点数が加算されていった。
手塚「落ち着け斉藤!!・・・このまま行けば・・俺の占いが・・はずれるの
か?」
東條「わーい、せんせいは、やっぱりすごいなぁー。」
悲痛の表情で友の顔を見つめる手塚。そして手塚は自ら決断を下した。
手塚「すいません・・!試合を中断させて下さい!!」
ガルドサンダーが香川組へタイムをかける。
手塚「斉藤、すまん・・。俺は・・ライダーとして決着を付けたい。たとえそ
れが、どんな結果であろうとも・・。」
斉藤「手塚・・・」
手塚「構いませんか?香川先生。」
香川「・・・いいでしょう。喜んで受けてたちますよ。」
互いにデッキを取り出し、試合はMW側へと持ち越された。
(次回・・・オルタナティブ=ゼロVSライア、決着!?)
東條「わーい、どうなるのかなぁ??(わくわく・・)」
仲村「(うわごとのように)俺の活躍・・・俺の活躍は・・・・・」
203 :
名無しより愛をこめて:02/12/22 23:43 ID:316WBxML
「せんせいはだれにもまけないんだよ」
目をキラキラさせる園児には写メールのCMで関口ひろしの息子に負けた負けたよなんて言ってた事は誰も突っ込めないのであった
すみませんガリガリされます
ガリガリされながらななしは思った。私も通りすがりの女子大生さんみたいなイキなコテハン考えようかな。考えること小一時間。書き込んだスレが下がってゆくさげまん女と言われそうなのでやめておこう。どこまで沈んだんだ?世界征服スレ
ところでだが
浅倉vs仲村は ただのシングルマッチなので
香川戦終了を待つ必要は 無いはずなのだ。
俺は仲村か浅倉に思い入れのあるヤシが
書きたいかもしれんので自粛してるのだが。
てことだ。以上。
そう言って立ち去るのは
前スレ名無しその2だった。
(またデフォルト名無しに戻りまつ。)
♪幼い日に見た夢を 思い出してみないか〜♪
その5タンのエレーンネタキボンヌ。
205 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 00:27 ID:ZPz7nLGN
「変身!」いつも通りデッキをキャッチしながら香川は、思った
香川(そういえば、研究室の大掃除どうしましょうかねぇ)
コミケで家にいないので、掃除を早めにすませた名無しだった。
>205
それは本放送で浅倉と東條が… ゲホン、ゲホン!
207 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 08:31 ID:BsjjkMyP
>204
スマソ。それでも凶悪な浅倉相手に、仲村はちゃんと大健闘してくれるのか。
ちょっと心配な名無しだった。
>>203 ええっ?そうだったんですか?
あれが香川先生だったとは・・・。いくら思い出してみても
「香川先生よりもっと若いイメージの人」
という風にしか思い出せない女子大生だった。
ですちゃん「うがうー(CM板も見てるのにあのくらいの
変装ベントも見破れないたあ、おつむが足りねぇな)」
がりがりだけでは飽き足らず、昔懐かしい
ファミコンのスーパーマリオの裏技のごとく
旅館の階段に何度も何度もぶつけられる女子大生だった。
209 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:01 ID:NOaawvo3
ライア「はあっ!!」ずこん!
ゼロ「ふんっ!!」どこん!
激突する激しい打ち合いに、誰もが息をのんでいた。だが、この二人は別の所
をのんきに見ていた。
仲村「・・・台、壊れないか?」
東條「だいじょおぶだよ〜。せんせいが、つくったから。」
仲村「そうか・・それもそうだな・・」
白熱する試合でも、やはり香川に対する信頼がそうさせるのか、何だか余裕な
二人と一匹だった。
デス「うがうがう(仲村よぉ、ま、一杯どうだ?)」
30「お・・!悪いねぇ!!まずは駆けつけ一杯・・」
仲村「どっから割り込んできたんだお前は!」
東條「ですちゃん、これ、もっておくね。」
デス「うがうがう(お、すまねぇな。・・んじゃ、いってくらぁ)」
ガリガリガリ・・・
全てが白に染まった雪原の中を、ですちゃんが30を引きずって駆け抜けていっ
た。
210 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:03 ID:NOaawvo3
ライア「このままでは、いつまでも埒があかない・・。」
ゼロ「私も、そうおもいますよ。」
サーブを返しつつ、しばしの間にらみ合う二人。
そして、結論に達した。
ライア「これで・・決着を付ける!」
ゼロ「ええ・・」
デッキから抜き取る、大勝負のカード。そして互いに切り札のカードを
装填・スラッシュした。
<<ファイナルベント>>
エビルダイバーで特攻を仕掛ける<ハイドベノン>とゼロの大技<デッド
エンド>がぶつかり合った。
仲村「これが・・最後になるぞ・・」
二人が固唾をのんで見守る中、MW内で朱と白の眩い光球が互いに接触し
ようとしていた。
その瞬間・・
二つのファイナルベントの衝撃で、内側から鏡が吹っ飛んだ。
仲村「うわっ!?」
東條「わぁ〜!!」
粉々に砕け散った鏡の破片が二人に迫るも、ガリガリから戻ってきた、
ですちゃんとゼール軍団が楯になり、飛び散る破片から二人を守った。
211 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:04 ID:NOaawvo3
風圧が収まり、何とか身体を起こす二人。
仲村「お・・おい、二人はどうなった!?」
東條「せんせぇ〜!!てづかく〜ん!!」
砕け散った破片と、鏡のあった壁には、何の痕跡もなくなっていた。必
死に探すも、何の手がかりも見つからず、園児が泣きそうになる。
東條「・・・・・せんせい・・いなくなっちゃったよぉ・・」
仲村「おい、馬鹿を言うな!!あの香川先生が、そう簡単に・・」
東條「せんせぇ〜〜〜〜・・」
ぐすぐすと泣き始めてしまった園児。だが・・
??「東條君、心配はいりませんよ・・」
背後から聞こえる、聞き慣れた声。そして声の主に気づく仲村と東條。
涙でぐしゃぐしゃだった園児の顔に、明るい笑顔が戻った。
東條「せんせぇーー!!」
仲村「無事でしたか!!」
香川は、鏡があった向かい側から、手塚に肩を貸しながらゆっくりと歩
を進め、戻ってきた。
仲村「・・おい、手塚、大丈夫か!?」
手塚「ああ。・・・・あいつの、おかげでな。」
仲村「あいつ・・?」
手塚の視線をたどると、遊戯室の壁により掛かった男の姿にぶつかった。
秋山「・・・全く、世話の焼ける奴らだ。まぁ・・あいつよりはマシだ
が。」
212 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:22 ID:zVVzvpWo
砕け散る瞬間、ナイトサバイブがダークレイダーで二人を救い出していた。
仲村「お前・・」
東條「あきやまくん、ありがと〜〜。」
秋山「礼を言う必要はない。俺は、早く卓球を終わらせたいだけだ。」
一刻も早く紅白に向けての練習を・・そう切実に願う秋山蓮だった。
全裸「スコア結果は・・11-10で香川組の勝利だ・・・残り試合は、あと4試合
スレに参加するもしないも、貴様等の自由だ・・・。戦え!!」
213 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:27 ID:zVVzvpWo
仲村「さて、やっと俺の出番か・・」
肩をぐるぐる回しながら、定位置につく仲村。
浅倉「遅かったなぁ・・・待ちくたびれてイライラしてたぜ・・」
不気味な笑みを浮かべ、浅倉は鹿の脚をかじりながらラケットでリフテ
ィングしていた。微動だにしない球の動きに、仲村は戦慄を覚えた。
仲村(・・こいつ・・・できる!!)
214 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 12:40 ID:zVVzvpWo
ず〜〜〜〜〜っとバックミュージックに徹していた須藤だったが、やっとこ
出番が回ってきた。
須藤「さて・・試合開始といきますか。」
ボルキャンサー「ぼるぼる(そうですね・・)」
数分後。
相手はいつまで待っても来なかった。
須藤「どういうことですか・・?」
そこへ、妙に軽い長身の男がやってきた。
佐野「どーも、はじめましてぇ〜〜。これ、東條さんから預かってきたんです
けど。」
須藤「・・何ですか??」
佐野「お手紙なんですけどね。それじゃ、渡しましたから。・・百合絵さ〜〜
ん!!」
あいてのひとえ
つぎのしあいにかったら、かがわせんせいとたたかうって、ですちゃんが
いってたから、さとちゃんは、たたかうのやだから、ごめんね。
とうじょう さとる
全裸「須藤、お前の不戦勝だ。・・・・・・・・決勝は香川組と当たる。」
(もう、ここら辺はタイムベントして仕切り直してもいいです、と思う名無し
だった。)
>>212 そう。
休暇気分でのんびり遊んでいたせいか、気が付けばクリスマスが目の前だった
負けた者同士の余裕か、真司と美穂はプレゼントに欲しい物の話で盛り上がっていた
令子さんに何を贈るか吾郎ちゃんと相談する(30)
佐野と百合絵さんはとうの昔に二人だけの世界に突入していた
20過ぎても中学生にしか見えない恋人に、余裕しゃくしゃくで電話を入れる高見沢
恋人達の想いが交差する季節の到来に、秋山は恵理を思い複雑な気分になった…
よ〜しパパ、この調子でみんなが大嫌いなラブコメ話張り切って書いちゃうぞぉ!
…てなのはウソです、すみません。自分も苦手です。
上の奴らを見て「悪かったな相手が居なくて!恋人募集中だゴルァ!」の芝浦・須藤・仲村
クリスマスはご馳走を食べる日としか思ってない浅倉と園児
奥さんと裕太と園児と残りメンバーへのクリスマスプレゼントの事が頭によぎったせいで
思考がそれでいっぱいいっぱいに占領されてしまう教授
クリスマスという言葉と目の前の浅倉に、嫌な思い出が甦る手塚と雄一
…それぞれのクリスマスが始まろうとしていた
(それまでに卓球の決着はつけられるのか?)
今年は優衣とおばさんと一緒になって家族団欒なお祝いができそうに無いので
盛り上がるみんなの様子を見ながら、砕けた鏡の隅で微妙にいじける神崎の姿があった
216 :
215:02/12/23 12:47 ID:afCJvttD
うわ。
タイミング外して、話の途中に割り込んでしまったようだ。
名無しは雪の外へ引きずられて行った…
芝浦「格ゲーでいったら、ダンvs豪鬼って感じ〜?」
30「そりゃちょっと仲村君に失礼でしょ。でもZZ対デビルガンダムって
感じ?キワ度高いよねえ。」
斉藤「フランソワ対グールドとか?」
ピアニストは普通戦わねえよ、とかわかりにくいんだよ、とか、
いろいろツッコミたいゲーマーと30だったが、そこはグッと黙るのだった。
そういえばチーム手塚とチーム東條の 敗者復活戦なんてのもあるらしかった。
何なら卓球にこだわらず、ハリケンジャー@太鼓の達人とか、ガンダム占いで
強いMSが出た方とか、書きたい人が特殊ルールにしてもいいかもな、などと
コソーリ考える30その他だった。
で、その敗者復活戦勝者とあたる秋山蓮だったが
暇だったので、こんな話を
http://www.jcss.net/~z4242/100/p13.htm 真司に聞かせてみていた。かもしれない。
そして温泉宿には音も無く 白い闇が降りつのるのであった。
218 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 13:48 ID:z/+Ysq4T
>215
香川「・・・そういうわけですから。ああ、迎えは私が行きますから。」
温泉旅館から携帯で、愛する妻と息子に連絡を取る香川。そしてゼール軍団が
こっそりと宴会場でクリスマスの飾り付けを行っていた。
百合絵「満さん、クリスマスはここで・・?」
佐野「ええ。たまには、賑やかなのもいいでしょ?」
百合絵「そうですね・・。私も、賑やかな方が好きだから・・」
何げに百合絵の肩を抱く佐野。妙におあついムード満載な二人だった。
>215さんえ
ぷろじぇくとえっくすすれだから、わりこみは、たいむべんとして、おっけ
ーだよ〜。
とうじょう さとる
219 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 13:58 ID:z/+Ysq4T
>217
忘れてた・・。まだ他の試合があったのか!!!
とりあえず仲村VS浅倉は消化させておかないと・・と思う名無しであった。
(ついでに仲村君には活躍させてあげたい、とも。)
>よ〜しパパ、この調子でみんなが大嫌いなラブコメ話張り切って書いちゃうぞぉ!
すみません。笑いすぎてヨコッパラが…ヒィ〜〜〜!
大浴場の脇、ゲームコーナーの隅で、型遅れの占いゲーム機からカタカタと
吐き出された紙片を東條と手塚はのぞきこんだ。
手塚「NT−1 アレックスとZガンダム…これは、どちらが強いんだ?」
東條「さとちゃんこのろぼっとしらないよー。」
彼等の背後では「聞いて!俺に聞いてってば!」と激しく自己アピールする
30がいたとかいなかったとか。
(ガンダムネタに強い人がいなかったらスルーしてくだたい。俺もわからないし。)
由良「性能的に考えればやっぱりZです!」
30「MSの性能が戦力の圧倒的な違いでないことを教えてやる!」
由良「言ってくれますね、先生!では先生はアレックスのほうが強いという考えですか?」
30「アレックスのパイロットがクリス、ZのパイロットがカミーユならばZが勝つよ。
でもアレックスはアムロ専用機として開発されたものでしょ?アムロが乗ればZなんて目じゃないよ!」
由良「それは盲点でした、先生ステキです!」
二人の男の熱い論議を聞く物は誰もいなかった…
223 :
名無しより愛をこめて:02/12/23 19:53 ID:monXbhUs
仲村「いよいよクリスマスイブか・・」
ああそれなのに、俺はどうして一人で・・・。
あのときも、そうだった。付き合い始めた彼女に、約束をしていた俺は、必死
に10個限定のクリスマスケーキを買いに走った。
だが、あの全裸が一言こう言ったんだ・・・
<ケーキならば・・期間を過ぎれば安くなる・・・>
しかもよせばいいのに延々とケーキ談義を俺に言い続け、挙げ句に俺は・・・
寒い、夜だった・・
すこん!
ぽてぽてぽて・・
全裸「10-1だ・・」
浅倉「・・貴様とやっても楽しくないんだよ・・・(←ブチキレ寸前)」
我にかえり、ますます鬱になる仲村だった。
だが、うなだれていた仲村に、二人がこういった。
東條「なかむらくん、げんきだしてー。」
香川「そうですよ。・・一体どうしたというのですか?」
仲村「いえ・・・」
東條「よっし!!さとちゃんが、げんきになるうた、うたってあげるー!!」
#Flying the sk-y!!たぁーかくはばたぁけー♪
おおぞらをーどこーまーでもぉー♪
ShainingFinger!!かがやくひかりが ちのはててらし きせきをよぶ
SPELL♪
その頃、無意識のうちに、あの格好に着替え始める30の姿があった。
>>222サンクス!
手塚「つまり…その安室さんが乗った場合はアレックスが勝利する、と。」
東條「じゃああれっくすをひいたさとちゃんがしょうりー?」
30「多分ね!」
着替え途中の北o(中略・30)が忙しい中にも返事する。
手塚「ということは、秋山と対戦するのは東條ということになるが…」
手塚の視線の先では、半泣きの真司にトイレに付き合わされ、モーローとした
表情の蓮がいた。
秋山(俺の相手は東條か…。これはどう転ぶか判らんな。
浅倉と仲村の決着だが、これはもう勝負が見えてる。
次に浅倉と当るのは俺か東條で、どっちが勝てば盛り上が…もとい、
俺は必ず勝利するつもりで臨んでるわけだが、これだけは判らん。
ダブルスの残りは香川対須藤で、これも勝負が見えてる。
最終的に香川と当るのが誰かという話になるんだろうな…)
…だが蓮の予想は大きく外れてた
226 :
名無しより愛をこめて:02/12/24 12:26 ID:ATXrNSVR
そう。
仲村が、意外にも盛り返してきたのである。
今日はクリスマスイブ。嫌がおうにもカポー蔓延な空気の中、<永遠の喧嘩腰>
仲村はカナーリ燃えていた。
スコアは・・・9-10。未だ浅倉のリードである。
浅倉「・・・こうじゃなくっちゃなぁぁ・・バトルって言うのはよぉ・・」
不気味な笑みを浮かべながら、右へ左へとサーブを返す浅倉。
仲村「畜生・・クリスマスなんか・・クリスマスなんかなぁっ!!」
半分泣きの入った声で、やけくそのように打ち返す仲村。
そして・・
仲村「ケーキ喰ってりゃ、それでいいんだぁぁっ!!!!」
強烈なサーブが炸裂!!
スコアは、同点へ持ち込まれた。
東條「わぁ〜〜!!なかむらくん、かっこいい〜〜」
香川「素晴らしい・・。流石は特訓の成果です。」
そこへ・・・
??「はぁーっはっはっはっ・・!!!ドモンよぉ〜〜!!」
東條「???」
とうとう30が例の<師匠〜〜!!!>の格好で駆けつけた。
30「流派!!東方不敗はぁ〜〜〜」
東條「おうじゃのかぜよぉ〜〜!!」
吾郎「・・もういいっすよ、先生・・・(←涙ぐんでいる)」
逆効果だった。
俺のこの手が真っ赤に光ったリ唸ったりしちゃ、今一番必要な冷静さは呼べない…。
ましてや、(30)がカツラと付け髭と中国服で偉そうにふんぞり返ってるのを見ると、
その側で東條が黒いマントを羽織ろうとバタバタしてるのを見てると、
ますます鬱になって怒りが沸騰してきた仲村。
ああそうだ。思い出してきた。
ケーキ以外にも神崎のクソッタレに嫌な目に会わされた事を色々…。
あの全裸野郎と同じ研究室になったばかりに毎日迷惑掛けられまくったし、
あいつのせいで江島先生も小川恵理も他のみんなも…。
八つ当りに近い神崎への怒りが、眠っていた仲村の牙を呼び覚ます。
もう…そこ立って居るのは、いつものオチ要員の人の良い地味な青年ではなく、
本放送モード全開の復讐に燃える黒いオーラの立ち昇る男だった。
東條「なかむらくん、なんかこわい・・・」
香川「仲村君、これは復讐じゃないんですよ?相手は神崎君ではなく浅倉です。
冷静さを失ってはいけません!」
228 :
名無しより愛をこめて:02/12/24 12:38 ID:ATXrNSVR
30が、いつもの如く処理されたのはさておき。
仲村にサーブ権が移った。ここからが、正念場である。
球を片手に、無言で浅倉を睨み付ける仲村。表情には、カナリ凄味が入ってい
た。
仲村「これが最後だ・・いくぞっ!!」
ラケットを振り上げ、サーブの構えに入る。そして・・
仲村の身体が、台の下へ沈んだ。
香川「あれは、まさか・・!?」
跳躍する仲村の身体。さらに空中でコマのように回転したかと思うと、手にし
ていた球を異様な形に曲げ、回転した勢いで打ち込んだ。
打ち込まれた球はとんでもない数となり、浅倉めがけて襲いかかった。
浅倉「・・・すげぇ・・すげぇなぁ・・」
脅威のサーブに笑みを浮かべながら、身体を踏ん張る浅倉。どうやら、全身で
サーブを受け止める気らしい。
だが、球の勢いが半端ではなく、浅倉はたった一つのピンポン玉に吹っ飛ばさ
れた。
背後の壁に激突し、気を失う浅倉。
そして、地に降り立ちその様子を見守る仲村。
仲村「・・・勝った・・のか?」
229 :
名無しより愛をこめて:02/12/24 12:44 ID:ATXrNSVR
香川「・・まさか、あの魔球をこの目で見る事が出来るとは・・」
東條「すごいね、すごいね〜〜!!なかむらくん、かっこい〜〜!!」
ここまでスレを書いた名無しに、この御方からのツッコミが。
北條「全く・・。無茶としか言いようがありませんよ。侍ジャイアンツ
の最終回で番場蛮が使用した<ハイジャンプ大回転分身魔球>なんて
何人の人間が知っているのやら・・・」
名無しがガリガリされていったのはさておき、結局・・・
11-10で仲村創の勝利となった。
須藤「いよいよ、私達の出番ですよ。遂にダブルス優勝戦まで至りました。
相手は香川教授。素晴らしい見せ場になるでしょう」
ボル「ぼるぼる(はい!今度こそお互い大活躍しましょうね)」
そこへ東條が何か紙を持って現れた。
東條「かがわせんせいから、すどうさんに てがみだよー」
表には「東條君の前で声をあげて読んで下さい」と書いてある。
なんだか嫌な予感がしながら中の文章を読む須藤
『私は棄権します。
手塚さん達に負けそうになった時の東條君の応援、大変嬉しく思いました。
あの応援の為にも、私は最後まで戦い続けるべきでした。
だが、私が居れば東條君はまた、
自分にとって辛い結果を避ける為に試合から逃げてしまうでしょう。
東條君には、たとえどんな時でも、勝っても負けてでも良いから、
最後まで真っ向から試合に臨んで欲しいと思っています』
またも見せ場が無く勝負が終わってしまった須藤だった。
「たとえどんなときでもー、かってもまけてもいいからー、さいごまで
まっこうからしあいにのぞんでほしいとおもっていますー・・・。」
万年筆で几帳面にしたためられた便箋が、25歳園児の手からぱらりと落ちた。
「せんせい・・・」
「せんせい、あのねあのねあのね、ぼくね!Σ( ゚Д゚)(・А・)で
(;´Д`)が(´Д⊂ヽ・゚・(ノД`)・゚・。で(二二ニニつ
ヽ /
| ( ゚Д゚) < オコルデシカシ
|ц |つ
| |
⊂ _ノ
"U でねっ!・゚・(ノД`)・゚・。
園児が泣きながら何やら一生懸命語る時、それを理解するのは困難である。
この法則は須藤にも、また当てはまるっぽかった。
須藤「ほらほら泣かないで。ほらお鼻チーンってして。」
巨大園児のケアに追われる須藤雅史。
てか、対秋山戦はどうなる。
流石に今日は職人さん達も少ないかなー。
俺んとこは親戚が集まって一日餅ついてますたよ。
ちょっと遠い目になる名無しだった。
233 :
名無しより愛をこめて:02/12/24 21:15 ID:rX5d0PHk
香川の棄権を知って
う わ そ う き た の か
蓮は思った
秋山(確かに東條の奴、また仲村か香川に当る事になれば
「やーめた」って言って逃げるだろうな。
それをさせない為にあえて自分を犠牲に…なのか?
でも何か引っ掛かるんだが…。なんだろう?
あーそうか。
つまりあの親父、
俺 が 負 け る って前提でいるんだな?)
プツンと蓮の中で何かが切れ
怒りで眠気も吹っ飛んだ
秋山「香川ー!!それがお前の言う正義か?
幾ら綺麗事を言っても 試 合 を 放 棄 し て 逃 げ た 奴 の言う
『最後まで真っ向から試合に臨んで欲しい』って言葉に重みも信憑性もあるか!
今からでも須藤を倒すか倒されるかしてから、そのセリフを言え!」
怒るで、しかし!
こうなったら意地でも東條には負けられないと燃える蓮だった
235 :
名無しより愛をこめて:02/12/24 22:05 ID:rX5d0PHk
えー、コホン、香川秀行38歳です。
聖なるこの夜、一曲歌わせていただきます。
ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ♪
秋山「やさしいからって、だから何だー!」(ずがん!)
東條「なにかなー。(ビスコをぽりぽり。)」
走りだせば 間に合うだろう
かざり荷物を ふり捨てて
街に 街に挨拶を
振り向けば ドアは閉まる♪
秋山「乗り遅れてんじゃないかー!」(げごん!)
東條「うんーそうみたいー。」(強い子ミロを飲みつつ。)
はあはあと肩で息をしつつ、ふと思い至って蓮は聞いてみる。
「おい、『最後まで真っ向から』試合に挑まないのか?」
「んんん。んっとね、さとちゃんさいごまでがんばるんだよ?
いまねいまね、せんせいのおへやにさいごのいちまいまではってあげたの。
だからさとちゃんもういいんだよー。」
「何?」
その頃、菱田春草の掛け軸の上に、べったり貼られたオルタナティブのシールに
仲村創が気絶していた。
今日は 別れた 恋人たちも
生まれ変わって めぐり会ーうよー♪
先生、途中から曲が変わってます!というツッコミも
入れてくれる者のいない聖夜だった。
紅白に備えて、練習がてら盛り上がるカラオケ。
みんな和気合い合いで楽しく聖夜を過ごしていた(一部除く)。
だが、リクエストを受けて忙しく演奏をしながら、ふと虚しくなる須藤。
須藤(もうこの卓球大会のオチは見えていますよ。
多分、絶対に、私は優勝するでしょう… 全 部 不 戦 勝 で 。
いいですよ。もうこうなったら神崎のくれる『戦いを有利にする物』に
期待をかけますから…)
ボル「…。(その『物』にも多分、嫌なオチが付いてるんじゃないでしょうか?)」
さすがにそれを須藤に告げるのは可哀相で、言うに言えないボルキャンサーだった。
>>229 通りすがりの名無しは思った。
「10-10以降はジュース(2点先取)にならないのかな…」
東條「え、じゅうす?のみた〜い!」
名無しの口から漏れた単語に反応した東條がトコトコと近寄ってくる。
名無し「ん?なんだお前。俺が言ってるのはそのジュースじゃなくて…」
東條「じゅうすないの〜?うそつき!ですちゃ〜ん」
名無し「うわっ!ち、ちょっと待て!」
がりがりがりがり…通りすがりの名無しは引きずられて行った
>>236 仲村「蟹!冗談じゃないぞ!俺はリタイアなんか絶対にしない!
総合優勝はお前なんかにくれてやれるか!俺のこの手で、必ず掴む!」
既に自分がシングルで優勝してるかのような無意味な自信に溢れる仲村だった。
ところで、蓮と東條の試合だが、
決意は固くても徹夜続きでヘロヘロの蓮と
遊び半分でもなんだか吹っ切れた様にラケットをさばく東條で
五分五分の試合運びだった。
秋山「…東條?仮に俺を倒して次に仲村に当っても、本気で倒す気なんだな?」
東條「うん」
秋山「須藤も本気で倒す気なんだな?お前、本当に自主性の無い奴だな。
教授に言われたぐらいでそこまで試合にこだわるか?」
東條「うん。だってねー、みんなにかったら、かんざきくんが いいものくれるもの」
秋山「…。お前…」
かすかな動揺から1点を取られる蓮。点数は9-7でまだ蓮が優勢だった。
東條は笑った。
東條「でね。あしたはくりすますだからー。かんざきくんのくれるもの
かがわせんせいに、ぼくから ぷれぜんとするの。
ここって えんとつがないから、さんたさんがこないかもしれないしー」
秋山「…」
ここでこいつに勝ったら、俺、悪者かなーとちょっと鬱になる蓮。
でもやっぱり俺は、同情心ぐらいで負けたくないんだよ!
一方その頃、吾郎ちゃんは、30のプラモ用ツールキットを使って
仲村に泣き付かれた掛け軸とシールの剥離作業を黙々と行っていた。
240 :
名無しより愛をこめて:02/12/25 08:48 ID:qmaTf5EF
>238
スポーツ関係に疎い名無し(229)は、驚愕した。
名無し「でも・・もう・・やっちゃったから。」
ローグ「・・・・・(仕方ありませんよねぇ。でも、ちゃんと反省してくださいね。)」
コロコロ一斉掃射で吹っ飛ばされる名無しだった。
気が付けばクリスマスの朝だった。一晩中卓球をしてた男達にさす朝日が眩しい…。
10-9で蓮がリードしていたが、もう限界に近かった。
そこへサンタ姿のペアルックで佐野と百合絵さんがやって来た。
佐野「メリークリスマス!先輩達!いや〜独身男が3人で迎えるムサい朝もオツですねぇ」
仲村「うるせい!好きでこんな日に、ひとりじゃないっての!」
この場に百合絵さんが居なかったら、
ガリガリ+デッドエンドの無限コンボをお見舞いしてくれたのにと残念がる仲村。
佐野「香川先生がお二人を呼んでますよ。早く顔を見せてあげてくださいね」
東條「はーい。あきやまくんをやっつけたらすぐいくよぉ」(←勝つ自信満々らしい)
仲良し熱々なカップル前にして、鬱が超弩級に進行する蓮。
ああ、そうとも。わざわざ言われなくても判ってる。今年はひとりっきりだ。
本当は今頃、恵理と一緒に楽しく(?)病室でクリスマスを迎えていたはずなのに…。
東條達は今から香川と贈り物交換だ何だと盛り上がるんだろうな。おめでてーな。
俺は誰からも何も貰えそうに無い。多分城戸が気を使って妙なものをくれるぐらいかなー…。
佐野「喜んでください。先輩に俺からクリスマスプレゼントがあるんですよー」
秋山「消えろ…。飛翔斬を食らいたいか?」
佐野「まあ、いいから、いいいから。これを見てくださいよ」
佐野が示すものを見て、鳩が豆鉄砲食らったような顔になる蓮。
秋山「*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!」
移動する寝台に静かに恵理が寝ていた。
ちなみに付き添っているのは、浜崎実加ちゃんの時の看護婦さんだった。
佐野「病院から1日だけの外出許可を貰ってますよ〜。
ケアはバッチリですから、仲良くクリスマスを楽しんで下さい」
動揺しまくる蓮。卓球はどうなる?
242 :
名無しより愛をこめて:02/12/25 11:11 ID:qmaTf5EF
恵理・・・。蓮が、その言葉を呟きながら、BGMにロンリー・ソルジャーが流
れ出した。
時が止まったかのように、見つめ合う二人。もう、言葉はなかった。
で・・・。
東條「なかむらく〜ん、さとちゃん、かったよぉ〜〜!!」
浴衣にもかかわらず、ラケットを片手にぴょんぴょん飛び跳ねて大喜びの園児
に、仲村とですちゃんが駆け寄った。
仲村「やったな、東條!!」
デス「うがうがう!(えらいぞ、ボウズ!)」
和やかな二人と一匹に、我に返った蓮。
はっ、と気が付くと、10-12。
転がり落ちる球を無情に見つめる蓮だったが、それでも幸せを噛み締めながら
移動寝台に歩み寄り、静かな時を過ごした。
片や30らはというと・・
30「れ〜〜こさぁ〜〜〜ん・・」
吾郎「先生・・もうそれで5本目っす(←泣)」
もう宴会場でぐでんぐでんだった。
泣く園児に手を焼く仲村
恵理の登場は火に油だった
「二人のこの手が真っ赤に燃えるッ!!幸せ掴めと轟き叫ぶッ!!
ばぁぁぁ〜〜〜くねつぅッ!!ゴッドフィンガァァ〜〜〜ッ!!
石破ッ!!ラァァ〜〜〜ブラブッ!!てぇぇ〜〜〜んきょぉぉ〜〜〜けぇぇ〜〜〜〜んッ!!」
自分だけの世界に浸って無敵モードに突入してる蓮を見ながら
俺、あんなのを相手にするんですか?
浅倉より凶悪ですよ?
堪忍してくだちぃと嘆く仲村の心の声が虚しかった
244 :
名無しより愛をこめて:02/12/25 11:27 ID:qmaTf5EF
一旦試合を中断し、宴会場に戻る仲村と東條。気が付けばラブ米ムード満載な
空気だった。
仲村「・・・大体、クリスマスがカップルの日だって誰が決めた!?」
東條「さとちゃん、よくわかんないけどぉ、くりすますは、きりすとさまの、
おたんじょうびだって、せんせいが、ゆってたよぉ?」
仲村「お前はどうせ、ケーキが食えりゃいいんだろ?」
東條「ぶぅ〜〜!!ちがうもん。さんたさんに、おねがいするんだもん。」
仲村「・・・お前、まだそんな事信じてんのか?サンタなんてなぁ・・」
東條「いるもんっ!!さんたさん、ぜったい、いるもんっ!!」
半分自棄気味な仲村に、涙目で一生懸命訴える園児。
(そうだった・・俺のガキの頃も・・サンタが居るって信じてたもんなぁ。)
妙な暖かさと懐かしさを覚える仲村。そして、二人のそばへやって来た香川が
そっと二人の肩に手を乗せた。
香川「ごらんなさい、また・・雪が降り出しましたよ。」
三人はしばしの間、卓球の疲れも忘れて、天から舞い降りる雪の花びらを眺め
るのだった。
245 :
243:02/12/25 11:29 ID:WeWHtXoz
すみませんっっっっ!!
243は無かった事にして下さいっ!!
わ〜ん!ごめんなさぁぁぁいっ!!と叫びながら
浅倉に追いかけられて行く243だった
246 :
名無しより愛をこめて:02/12/25 11:42 ID:qmaTf5EF
>243
このレスを見、ぐでんぐでんだった30の目が<かっ!!>と刮目し、またまた
あの格好に着替え始めた。それを見てまねっこしたがる園児。
東條「えーと・・えーと・・さとちゃんもぉー・・」
園児の工作力でつくられた錆びた刀と赤い鉢巻に赤マントを、ごそごそ取り
出していた。
デス「うがうがう・・(俺、指ぱっちんでよびだされるのか?)」
ローグ「・・・・・(私はさっき・・出会い頭に北岡さんに<DG細胞!!>とか言われ
てしまいましたけど??)」
243につづき、浅倉の飼っているベノちゃんに追い回される名無しだった。
247 :
名無しより愛をこめて:02/12/25 13:00 ID:qmaTf5EF
♯ゆうきのすずが〜りんりんり〜ん♪ふしぎなぼうけん るんる〜んる〜ん♪
紅白に向けて練習をする東條だったが、仲村が冷静なツッコミを入れた。
仲村「・・アンパンマンメドレーっつっても、全部で25曲あるぞ。まさか・・
やきそばパンマン流れ歌とかナガネギフラメンコとかマイナーな曲を歌う
わけないだろうしなぁ・・。ウケを狙って、生きてるパンを作ろうとか歌
うとしたら・・俺と先生があの格好で出なきゃならんのか・・??
まちがっても、ばいきんまんの歌はなかろう・・」
降り積もる雪に、鬱になる仲村であった。
ある者は紅白に向けて練習に励み、またある者はマターリと談笑し酒を酌み交わしている。
のんびりとした温泉宿の風景であった… が、
キィィィン... キィィィン...
神崎士郎「香川! おまえが英雄になるチャンスを与えてやろう… 」
突如部屋の上座に現れた士郎が左手を振るとそこにゴルトバイザーが現れた。
身構える一同をよそに士郎はそれを香川に投げ付けた。
士郎「何を歌うかはお前が選べ! 多くを助ける為に1つを犠牲にする勇気…
だ っ た な !! 」
受け取ったバイザーをじっと見つめる香川。
士郎「どうした! 曲を選べないならオレが… 」
香川「神崎君… 1つ言っておく事があります。
この場合は”多くに知らしめる為に1つを犠牲にする勇気”です。そして… 」
右手にバイザーを構えた香川がさっと右手を士郎に向けた。士郎は懐からカードを香川に投げる。
香川が受け取ったそのカードは… ”無限のサバイブカード!?”
まさか、香川が最後のカードを手にするとはっ!!
息をのむ一同を後目に普段通りの調子で香川が言った。
香川「そして、最初から答えは決まっているんですよ…中学時代… ”アレ”を手にした時から… 」
カシャッ! 『 サ バ イ ブ !! 』
果たして香川の言う”アレ”とは何なのか?
〜 回 想 〜
12年前の春。まだ中学2年生だった香川は放送委員をしていた。
学校の放送機具を使い昼休みなどに学内に放送したり、体育祭・文化祭で裏方として活躍するアレである。
持ち前の記憶力でめきめき頭角を現わした彼は、早くも昼の全校放送番組の責任者となっていた。
そしてあの日、”アレ”を手にしてから芽生えた野望の為に、香川少年は他の委員に悟られぬように
”アレ”を持ち込み、お昼時の校内に全校放送に流したのである。
そう”アレ”とはあるレコード、アルバムであった。そして流れた曲は!?
♪ うらみ・ま〜す〜 うらみ・ま〜す〜
わたし優しくなんか ないも(↑ のー(↓
うらみ・ま〜す〜 うらみ・ま〜す〜
あんたの こと 死ぬま・で〜
凍り付くライダー&その他の人々。穏やかな温泉宿のひとときが一瞬にして灰色に変わる。
そしてそのなかで”にやり”と笑う、神崎(全裸)と大久保(←いつ来たんだ?
そう遠いあの日、香川少年は楽しい昼休みのひとときに全校放送にて
中島みゆきの「うらみ・ます」(アルバム「生きていてもいいですか」に収録
を流したのである
その日香川は”ごく”一部の生徒に絶賛されながらも放送委員を後にした。
まさに”多くに知らしめる為に1つを犠牲にする勇気”だったのである。
そんな思い出のフラッシュバックを胸に、香川は高らかに唱っていた。
♪ うらみ・ま〜す〜 うらみ・ま〜す〜
あんたの こと 死ぬま・で〜
仲村「 …先生 」
東條「えこーががかかっててかっこいいねー、せんせい」
なぜかつられて東條も台詞がエコーになっていたが、それはさておき。
神崎の計略によって香川が「うらみ・ます」を歌ったことで、もう後戻りは出来なくなった。
香川は紅白の練習にと、地味に「時代」を歌っっていたが仲村に
「ああ、知ってますよ。薬師丸ひろこですよね。」
とか言われ涙した事など忘れ、みゆきオンパレードに没頭して逝った。
それは後に真司が「ギクッ!?みゆきだらけのカラオケ大会」と語ったほどであった。
香川から受け継いだゴルトバイザ−を片手に神崎士郎が歌うのは「わかれうた」
♪ 途に倒れて誰かの名を 呼び続けた事がありますかー
そしてオレジャーナル編集長大久保は「ファイト!」
♪ ふぁいとぉ! たたかう君の歌を 戦わないやつらが笑うだろー ふぁいとぉ!
紅白スレによるとココで予選なるものが行われているようだが、みゆきスキーの3人には
そんな事は関係なかった。
先ほど「うらみ・ます」を存分に歌って満足した香川は、仲村と東條のところに戻っていた。
東條「せんせー すごいうまかったよー」
仲村「いや… その、なんというか、凄かったですよ…」
香川「いえいえ、そんな。ところで仲村君、あのバイザ−は本物ではありませんよ」
仲村「え?」
香川「あれはシュリケンズバットとダークバイザ−ツバイの玩具をつなぎ合わせて
ボール紙で飾ったものです。このカラオケが終わったら東條君に差し上げる
つもりだそうですよ。そうそうこのシュリケンボールもプレゼントだそうです。」
東條「わーい、やったー!しゅりけんじゃーだー。すきなたべものはあんぱんだー!」
仲村「なんだ、ただの”エコー付きマイク”だったってことですか… 」
なんとか割り込んでサバイブカードを奪い、今後の戦いを有利にしようと目論んだ仲村だったが
おもちゃでは使い物にならない。がっくりと肩を落とすのであった。
その隣で25歳園児はシュリケンジャーなりきりセットに大喜びであった。
一方、みゆきスキーの3人が盛り上がってる頃、30はと言うと…
30「哀 震える〜哀 それは別れ唄〜拾う骨も燃え尽きて〜ぬれる肌も土に還る〜…」
斉藤のピアノをバックに『哀戦士』を熱唱していた
その歌を何と無く聞く他のメンバー
30「死に〜に行く男達は 守〜るべき女達に〜…」
その歌詞に反応した男達がいた
秋山「恵里…」
佐野「百合絵さん…」
恵里を眺める秋山と百合絵さんと見つめあう佐野。BGMがガンダムであることを除けばいいムードであった
しかし、秋山と佐野を巻き込んだことは知らず、30は二度目の『翔べ!ガンダム!』をリクエストしていた
何処までもガンオタな名無しであった
例の3人は次々に中島みゆきの曲を歌い続ける。談笑組は中島みゆき居酒屋にでも来た
とでも思うようにしてこっちも勝手に盛り上がっていた(ほんとにそんな居酒屋があるらしい
神崎士郎「斉藤雄一、「悪女」を歌うからこちらでもピアノを弾け!」
無理矢理「哀戦死」を歌い終わった(30)から雄一をひっこぬき、さらに祭りに拍車をかける。
ピアノが弾ければOKの雄一と、いつのまにか須藤までがギターとバックボーカルをしていた。
〜「悪女」「この空を飛べたら」「歌姫」と歌い継いでいくうちに異変が起きた。
例の3人の他にみゆきカラオケに参加するものが現れたのだ…
吾郎「 先生… 」
士郎「ふん、やはり(30)なだけはあったな!」
北岡秀一(30) 「傾斜」
♪ 年をとるのは素敵な事です そうじゃないですッか〜
忘れっぽいのは素敵な事です そうじゃないですッか〜
真司「北岡さんまで… 」
吾郎「オレ、先生が中島みゆき歌うの初めてみたッス… (涙 」
蓮 「ガンオタだけじゃなかったと言う事か。」
単純に胸に迫る歌詞だったからだけかもしれない。呼び起こされた記憶から歌っていたようだった。
吾郎「先生、今度中島みゆき全集と『夜会』のチケット買ってきますね。」
そして、いままで文字通り姿を消していたこの男も参戦した。
「歌ってのはな、やっぱみゆきなんだよ!!」
高見沢逸郎 「空と君のあいだに」
真司「やっぱ契約モンスターのドラマの主題歌は歌ってくるんだな−(藁
なぁ蓮 あれ!? おい蓮… って …蓮!? 」
この歌の”業”に引かれたのか蓮は高見沢と肩を組んで歌っていた。
♪ きみが笑ってくれるならー 僕は悪にでもなるー
一通り歌い終わって帰ってきた蓮は満足そうだった。
真司「おい蓮、おまえ中島みゆき 歌えるのかよ?」
蓮 「当然だ。恵里のためなら俺はなんでも歌う… 」
そしてこの男も…
「中島みゆきはイイ! ぞくぞくする」
浅倉威 「シーサイドコーポラス」
♪ コーポラスなんて名前をつけたら〜
ほんもののコーポラスが 裸足で逃げそうな〜
真司「なあ蓮、これ浅倉のあの”隠れ家”のこと歌ってるのか?」
蓮 「そうだろうな」
似合わないマターリムードな曲を歌い、皆を唖然とさせた浅倉であった。
さらに浅倉は続けて2曲目に突入。 「キツネ狩りのうた」
♪ キツネ狩りにいくなら 気をつけてお行きよ
キツネ狩りは素敵さ ただ生きて戻れたら
東條「あーぼくこのうたしってるよー! いっしょにうたうー」
香川・仲村「え!?」
あの浅倉と一緒に肩ならべて歌い出す、25歳園児。
浅倉もちょっと引きつつ歌い続ける。
♪ ねえ空は晴れた 風はおあつらえ あとは君のその腕次第
仲村「先生。俺この歌ははじめて聞きますが、あいつがこの歌を歌うのはこの…
なんというか納得できますね。」
香川「君もですか。確かに彼なら歌っても不思議ではありません… 」
薄れていた本編の記憶を思い出しつつ東條の歌声を聞く2人であった。
そして…
東條「ぼくねーこのうたの”かえうた”もうたえるんだよー。
だからもういっかいうたうよー 」
浅倉と歌い終わったとたんのこの発言に、さらにもう1曲歌う事になった。
自信満々に歌い出したその”かえうた”は…
♪ ミラーワールドに行くなら 気をつけておゆきよ
ライダー狩りは素敵さ ただ生きて戻れたら
ねぇ空は晴れた 風はおあつらえ あとは君のそのキレ具合
もしも見事仕留めたら 君はライダーの英雄
さあ引きずれ デスちゃんよ引きずれ
ミラーワールドに行くなら 気をつけておゆきよ
ファイナルベントをかけたら フリーズベントだったりするから
ミラーワールドに行くなら 気をつけておゆきよ
仲間だと思ったら 不意打ちされたりするから
ねぇ空は晴れた 風はおあつらえ 鏡に向けカードデッキ見せたら
そいつの顔を見てみろ!
妙にヒゲは長くないか? 妙に爪は長くないか?
ミラーワールドに行くなら 気をつけておゆきよ
ライダー狩りは素敵さ ただ生きて戻れたら、ね
香川「 …… 」
仲村「あのバカ… 」
真司「なに考えてんだよ!ぜんぜんっわかんねえ!」
佐野「そーっすよねぇ 先輩!」
北岡「なんとまあ… 」
浅倉「まったく、イライラさせやがる!」
あんまりな替え歌の内容に、引きずられ不意打ちされた男6人がまさにイライラしていた。
しかしここは研究所の代表として、情に流される事無く香川は切り出した。
香川「まあまあ、彼も今週死して英雄となったばかりです。ここは一つ穏便に… 」
6人のライダー達の協議の結果、明日のおやつは抜きとなった(w
コンッ! ガコン!
秋山「なんか必死だな、あいつ」
香川「必死ですねえ。もう少し心に余裕を持たないと勝てる物も勝てませんよ」
カンッ! カカンッ!
秋山「そういや…。今日中に勝利するつもりだって言ってたしな…」
香川「そうなんですか?なんでまたそのような事を?」
カッ… コロコロコロ…
仲村「悪いな。また取らせてもらったよ」
東條「うーーー…」
秋山「…。…。後で話す。それより聞きたい事があるんだが」
香川「はて?」
キィィィン... キィィィン...
神崎士郎「残念だがもう日をまたいでしまった。秋山蓮の質問は俺も興味があるが
仲村の野望も潰えた今、少し修正させてもらう。おとしまえはつけねばならん」
カシャ! 『タイムベント』
かくしてみゆきカラオケは、半数以上の人間に呆れられながらも進行していった。
もう紅白は関係なかった。彼等は”みゆき”を歌う為”だけ”に歌っていた。
「エレーン」「悪女」「化粧」「ルージュ」「生まれた時から」「アザミ嬢のララバイ」
「ひとりじょうず」「山猫」「世情」… そして… 飛び入りである男が歌い出した。
♪百年してもあたしは死ねない あたしを埋める場所などないから
百億粒の灰になってもあたし 帰り支度をしつづける
香川「むむ、コレは…」
大久保「おお!」
士郎「ふっ… 」
黒いパーカーのフードを被ったまま歌うこの男の声にあたりは異様な雰囲気に包まれていた。
仲村「先生、このうたは?」
香川「仲村君、これは「生きていてもいいですか」というアルバム最後の曲で「異国」という曲です。
中島みゆきの”泣き”が入った最強の暗い曲といわれています。
アルバムには前出の「うらみ・ます」「キツネ狩りのうた」「エレーン」入っているうえに
最後が「エレーン」とこの「異国」のダブルコンボという、まさに鬱になるにふさわしい曲です。
私も歌いこなせないこの曲を、ここまで歌いこなすとは… 」
香川を唸らせたこの男は歌い終わると…
謎の男「久しぶりに思いっきり歌えたよ、ありがとう。
ではクライシスの民が迫ってきてるのでおいとまさせていただく…」
と言い残して去っていった。
士郎「フッ… やはりな。」
そろそろ夜が明けようとしていたが、彼等はまだ歌っていた。
高見沢が「船に乗るなら九月」をリクエストした。が…
♪ 船に乗るわ 船に乗るわ 今夜窓をあけてー
一瞬凍りつく空気。曲とちぐはぐな歌詞が出てきたのだ。
なんと高見沢は「船に乗るなら9月」と谷山浩子の「船」の歌詞を間違えて歌ってしまったのだ!
(注:ホントは間違っても歌えません
ハッと我に帰り間違えたことに気付いた高見沢は…
高見沢(しまったー!俺とした事がっ つい迂闊にも会社の会議場と勘違いしていつものレパートリーの
浩子嬢のうたを歌ってしまうとは…
せっかく今までメイドにもじいやにも隠し通してきたのに… )
恥ずかしさの余りクリアーベントで姿を隠そうとした高見沢であったが…
神崎士郎「そのまま歌い続けろ」
ふと見ると神崎も香川も、大久保、浅倉、東條までもが”サムズアップ”していた。
東條「さとちゃん、ひろこおねいさんのうたすきだよー」
士郎「そうだ、谷山浩子も選ぶ事ができる、歌え!」
こうして大方の予想を裏切り中島みゆき&谷山浩子カラオケ大会となってしまった。
そして明け方には「地上の星」「テールライト・ヘッドライト」そして
「てんぷら・さんらいず」の合唱で幕を閉じたのであった。
仲村「そういや俺は全然歌ってないぞ!」
雄一「俺は十分満足したが(ピアノ弾いて 」
須藤「私はギターをかき鳴らしてただけですが、何か?」
ほんのり怖い歌、ガクガクブルブル・・・と
オカルト板のどこかのスレでこの歌を目にしたことのある
女子大生は思った。
「あたし達も歌うよ!おいでブラン!」
「ぴー!」
美穂がマイクのスイッチを入れ、イントロがかかった。
アンニュイなイントロが響き渡る。
雨〜の〜ステイショ〜〜ン 会〜〜える〜気がして〜
い〜くつ〜人影 見送っただ〜〜ろう〜〜
「なんだあの歌・・」←ついていけない真司。
その年でハイファイセットという選曲はともかく、
ネガティブなメロディー&歌詞に固まる一同。
美穂の陰でお尻をふりふりしながら恨みがましく
「ぴー」「ぴー」とバックコーラスを入れる
ブランウイングもなかなか暗くてナイスである。
浅倉への今までの恨みが、彼女にそんな選曲をさせていた。
261 :
260:02/12/26 01:28 ID:XZ+7bGxr
>>260の「この歌」は、
>>255さんの
「キツネ狩りのうた」のことです。失礼しました。
よどんだ周りの空気をよそに、美穂は歌い続ける。
さっき拾った時には まだ目を開けてた
手のひらに乗る小さい猫 だんだん
窓の外 子供たちみんなの気持ちは
冷たくなってくあなたに だんだん・・・
今度は新居昭乃だった。その辺一体の雰囲気が湿ってくる。
「そーゆー脳内メルヘンっぽい歌やめればー?
なんかコワイんだけどー、おねーさん」
芝浦の情け容赦ないツッコミに、美穂はようやく
我に帰ったのだった。
空の彼方に浮かぶは雲
ああ 我が恋愛の名において
その暴虐の仕打ちさえ
もはやただ 甘んじて許す
牛のように豚のよに殺してもいい
いいのよ 我一塊の肉塊なり
空に消えゆくお昼のドン
ああ 我が恋愛は終始せり
あの泥流の恩讐が
もはやただ あとかたもなしや
愕然とする間もなく腐敗しはじめる
我一塊の肉塊なり
ライラライラライ…
ライラライラライ…
戸川純の「諦念プシガンガ」をひとりで呟くよに詠う仲村だった
>261
高見沢「やい、このガキィ!! なんてこと言うんだいい歌じゃないか。
霧島、あんたも高見沢シークレット新年会に来てくれ。そこのくそガキは来るなよ!」
そう芝浦を脅しつつ高見沢は美穂にある紙とチケットを手渡した。
”2003.1.× 高見沢逸朗プレゼンツ 新年シークレット新年会
場所: 高見沢記念ホールにて PM3:00より
カラオケ大会もあります。気にせず好きな歌を思いっきり歌おう。
協力:■暗ーい曲が好き・・・■ スレのみなさん
ttp://music.2ch.net/test/read.cgi/natsumeloj/1010414580/l50 協賛:香川英行with401研究室
ORE ジャーナル
神崎士郎
どんな新年会になるかは想像するまでもなかった。
キィィィン... キィィィン..
神崎士郎「計画していたみゆき祭も無事終わった。 長々とつづけて申し訳なかったな。
とくに
>>256には悪い事をした。 」
東條 「でも、もうしちゃったから。」
265 :
:02/12/26 10:49 ID:zZpqNAb6
266 :
名無しより愛をこめて:02/12/26 12:57 ID:xSmoGUrB
>256
謎の青年(・・・待たせて申し訳ありませんね・・私が、君の話を拾ってあげ
ましょう。彼の代わりに・・・)
<紋章が輝いて、みゆきカラオケ大会の時間からそのまんま移動する。>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−で。
秋山「…それより聞きたい事があるんだが」
香川「はて?」
秋山「神崎は本気で・・・ミラーワールドでの戦いに有利な物を優勝商品に考え
ているのか・・・。」
眉間にしわを寄せ思案する蓮。だが、香川は薄く笑みを浮かべ呟いた。
香川「彼の考えている事なら、分かりますよ。
大方、うまい事をいっておきながら<本編の戦いに有利な物>ではなく・・
ここでの戦いに有利な物・・すなわち・・・・・」
秋山「分かった・・。もういい。」
憮然とした顔つきで、蓮は再び卓球台の二人に目をやった。
仲村「悪いな、東條!!これで最後にするぞ。」
スコアボードに表示された2-10。東條に、勝ち目はなかった。
だが、東條は<かんざきくんのよういしたいいもの>を香川先生にプレゼントす
るためにも、諦めるわけにはいかないのだ。
既に泣きそうな顔で東條がラケットを構え直す。
東條「まけないもん・・(ぐすぐす・・)まけちゃったら・・せんせいに・・」
まけちゃったら
まけちゃったら、せんせいによしよしがんばりましたねってなでなで
してもらってちょこれーとぷりんをもらえるよね と思うさとちゃんだった。
まけなかったら、せんせいにしょうひんをあげてありがとうがんばりましたねって
なでなでしてもらってちょこれーとぷりんをもらえるんだけど…
あれ?おっきいながれとしては、一体何処が違うというのだろう。
突如さとちゃん−本名東條悟(25)の中に、激しい葛藤が生まれた。
要はこのスレの東條は、 満 ち 足 り て い す ぎ た のだ。
ピンポン玉が硬質な音とともに、その眼前を通りすぎた。
カコッ! カッ…カンッ!
秋山「なぜ試合放棄した?試合を棄てた奴の言う『続けろ』との言葉に納得がいかない」
香川「東條君には安易な思考停止をやめて貰いたかったんですよ。それだけです」
城戸「蓮〜!!怖いよぉ。一緒に居てくれよう!夜になったら何かくるよぉ(泣)」
秋山「だからって逆に今度はお前の為にって張り切りだし…」「ほ〜ら後ろに猿電車が!」
仲村「うるさい!ズルじゃない!」
城戸「ぎゃわーっ!!!蓮〜(怒)やめろよ!(泣)」
神崎「8-4 だ。続けろ…」
東條「かんざきくん、ちゃんとみてるの? いまのちがうんじゃないかな?」
城戸「人が多い所に居ればいいんだな?な?そうだろ?」
香川「それなんですよ。誤った解釈で続ける事は、何も考えずに結果を避けるのと同質です」
神崎「文句があるなら降りろ…。ただしそれは敗北を意味する…」
看護婦「小川さん、お休みになりましたよ。明日の朝には発ちますので…」
秋山「大勢の中に居てもその中に…」「あいつは結局、お前だけしか見えてない…」「はい」
仲村「…小川…」
カ… コロコロコロ…
神崎「8-5 だ」
城戸「その中になに?何だよ?おい?おいぃぃっ(涙声)」」
仲村「しまった!(小川の名前にうっかり反応してしまった…)」
香川「あの極端に思いが偏ってしまう所を直してあげられれば良いのですがね」
東條「わーい!よそみするからいけないんだー!」
看護婦「何かあれば呼んでくださいね?あちらで待機していますから」
仲村「この!いちいち神経逆撫でしやがって!だからお前 嫌 わ れ る んだよ!」
秋山「自分と同じ…」「直らないからあれなんじゃないか…」「ありがとうございます」
霧島「それまずいんじゃない?ネタバレすんなって本スレで厨が騒ぐから自粛してるのに」
カツッ! コロコロ…
??「自粛って…。とっくに名前も姿も駅伝や霧島の所でバレバレなのになんで今更(嘲)」
突然大泣きを始める園児の声で、すべての会話が中断した。
園児をなだめて皆が右往左往する中で
引きずられながら「え?俺のせい?」と、言い過ぎたかなと反省する仲村
…仲村が原因ではなかった
12時を過ぎてクリスマスが終わった事に園児が気付いたからだった
香川への贈り物に間に合わないなら、もう卓球はどうでもいいとゴネる園児
涙と鼻水でグシャグシャな園児を優しく諭す香川
香川「東條君の気持ちはありがたいですから。贈り物よりも何よりも、
どんな結果になっても最後まで続けてくれる事が一番嬉しいですよ」
東條「…。うん。かがわせんせいのために、さいごまでがんばるね」
…結局「タイムベント」て楽しく(?)カラオケしている時間に戻ってやり直したので
暗くぼやく話は無くなった
270 :
269:02/12/26 13:22 ID:ujRluK0R
がーーーーん!!
拾っていただいた話に割り込んでしまったよーーーーーーーーー!!
投稿前にリロードの習慣をつけろと自分に言い聞かせながら
引きずり去られて行った…
いや、スルーしてくだたい。だいじょうぶっす。
と、雪降る旅館の縁側で饅頭を食う名無しだった。
雪煙あげて走るですちゃんと269に、今日もみんな元気だな、と
微笑ましく思う名無しなのであった。
272 :
名無しより愛をこめて:02/12/26 14:20 ID:ZiZJX3GL
まさか特撮版で新居昭乃の名を見ようとは思わなかった
>>261 そして、カラオケ大会なのか卓球大会なのかわからなくなってきたこのスレ
収集はつくのか、と不安になる、名無しだった。
全部読んでるのに話の流れがつかめねーよ(愚痴)
東條vs蓮
東條or蓮vs仲村
東條or蓮or仲村vs須藤
流れはかなり乱れているが、残っているのは以上だ。
東條vs蓮は既に終わっており
最後の試合は本当に行われるか自体謎であり
優勝商品はみゆきタン著書(絶版含む)とか紅白スレでの豪華舞台演出とか
とにかく使えねえものですた、にオチると思われ。
で。
そして夜を通しての宴会に参加するでもなく、
朝早く、秋山蓮は恵理の出発を見送ったという。
明けそめた冬の光だけがそれを見ていた。
対東條戦の結果は、次に書く人に任せれば良いのでは、と。
274 :
273:02/12/26 15:02 ID:XXNidUhw
既に"実質的には"終わっている だな。
と、がりがりされて返ってきた名無しだった。
仲村は二日酔い気味ながら、既にゲームコーナーの卓球台で待っていた。
吾郎ちゃんは、東條が客室の掛け軸にはりつけた
オルタナティブシールを剥がすべく、地味に貫徹だった。
止めてくれる人のいない(30)は またも暴走する恐れがあった。
275 :
名無しより愛をこめて:02/12/26 17:49 ID:xSmoGUrB
>274
そういうわけで、試合は11-2で仲村の勝利となった。
仲村「省略かよ!?」
まぁ、対浅倉戦では大活躍だったので、あえて書かざるべし。
それで<心の幼稚園児>さとちゃんこと東條悟(実年齢25歳・精神年齢5歳)はと
いえば、最後までとっておいたクリスマスケーキを嬉しそうに頬張っていた。
香川「よく頑張りましたね、東條君。」
東條「うん。・・・せんせい、ごめんね。ぼく、がんばったけど・・」
香川「勝ち負けは良いんですよ。要は、君がどれだけ一生懸命試合に臨んだの
か、その姿さえ見られるなら、私はそれで良いんです。」
優しい香川の言葉に、またまた泣きそうになる東條だった。
東條「ぼく・・・ぼく・・(ぐしゅっ・・)」
香川「ああ東條君(←クリームだらけのさとちゃんの顔を拭きながら)笑ってく
ださい。君は、泣き顔よりも笑顔の方がよく似合うのですから。」
東條「(一生懸命ごしごしと涙を拭きながら)・・うん。」
そのとき、香川の裾をちょいちょいと引っ張るものがあった。
ローグ「・・・・・(先生、仲村さんの具合を見てきましょうか?何だかものすごく
気分が悪そうで・・)」
♪大丈夫 大丈夫・・・・大丈夫だよねぇ
仲村はリピートでぐるぐるぐるぐると筋少の「蜘蛛の糸」を歌っていた
♪背中ごしに笑うあの娘 あなただけはとても好きだよ
くだらない人達の中で 君はどうして明るく笑うの
昨日から何故に失恋ソングや敗北歌ばかり浮かんでくるんだ?
秋山が小川と笑うのを見なきゃもう少し心穏やかだったのか?
我一塊の肉塊だ畜生!磔祭りなんかくたばれ!カップルは地上から消え失せろ!
♪あの人は暗いから 話かけるの止めとこう
あいつはあぶないから 話しかけるの止めとこう
蜘蛛の糸が降りてきたら ボクは誰よりも早く昇ろう
ボクの姿消えたとき みんな初めてボクに気付くのさ
筋少ってどっちかって言や本放送の東條向きだよなぁ・・
そう思いながら意識がどんどんあさってに飛んで行く仲村だった
♪一番最初にお父さんがこわれた
盆栽をいじりながら 枝をグニャグニャにまげ ポキポキ折り
そしてにっこり笑い だけどイライラして
次にお母さんが自然にこわれた…
たまの「こわれた」を歌いながら俺もこわれそうですと気弱になりかけ
いかん!いかん!絶対に蟹には不戦勝させてやらない!
這ってでもゲロ吐いてでも試合には挑む!と迷惑な決心だけはする仲村
♪そしてその時 こわれた僕のお母さんが
こわれた皆んなを大声で呼びます
「さぁ 皆さん夕食の支度が出来ました
今日も残さず たぁくさぁん召し上がれ」
・・カラオケスレにしてしまいそうなのでここら辺で
空気の読めない通りすがりは最終試合はどうなるんだろうと思いつつ
デッドエンドで跳ね飛ばされて行った
二日酔いの朝 人には嗅ぎたくない匂いがある
人により、その対象は異なってくるだろう。しかし、
(すこん)
どうにも覇気のないサーブが打ち込まれた時、
仲村にとってのそれはやってきた。
「ゴローちゃーん、今日の朝食なに〜?」
「すみません先生。東條さんのシール剥がしが続いてますんで、白粥に
鳥そぼろと、落とし卵にしようかと思ったんですが・・・」
「もっと濃厚なのにしてよゴロちゃ〜ん」
「そう思ってガーリックトーストとチーズフォンデュです。」
ここが旅館だとかスレ違いだヴォケとかは、あの二人には通用しないらしかった。
チーズと油の混じり合い、あったまった匂いが
なんとも不吉な感じに漂ってきていた。
嫌〜な冷や汗がだらだらと出る仲村
対する須藤はすこぶる元気だった。
早朝より応援にかけつけたボルキャンサーもまた、元気だった。
「ボルキャンサー、今日の朝食はなんですか?」(かこん!)
「ぼる。(粕汁にひきわり納豆に荒巻鮭の南蛮漬けです。)」
和風保存発酵食品の匂いがもう一方からむわんと匂ってきた。
その頃、秋山蓮は「猿電車が猿電車が」とうなされる城戸真司により目を
覚まさせされていたが、
も う い い や
真司の顔面に予備布団を3枚ほど乗せ、そのまま寝直したのであった。
真司の猿電車がどんなものであったかは 恐 く て 言 え な い。
>>279 もちろん布団を被せるまえに、マジックで真司の額に
「 肉 」
と描いておくお約束も忘れていない蓮だった。
>280
書き終えて満足そうな蓮の額に
「 米 」 の 字 が ・ ・ ・
書いてあるはずもなかった。
282 :
名無しより愛をこめて:02/12/27 12:47 ID:FVnjyp5G
>279
胃の中は酸っぱい物で満たされ、意識はぐるぐる状態の仲村。足下までふらつ
き倒れかけた瞬間、無情にもボールが横切っていった。
3-8。スコアボードには須藤の得点が加算される。
慌てて駆けつける401の面々。
香川「仲村君・・!」
東條「なかむらくん、きぶん・・わるい?」
仲村「平気だ!!こんなもん、どうだって・・」
無理に身体を起こそうとするのを、香川が留めた。
香川「無理はいけませんよ、仲村君。・・さぁ、これを。」
傍らのサイコローグから受け取った、小さな瓶。
それは、香川印の特製液キャベだった。
(ちなみに二日酔いのですちゃんも一時間で復活する効果有り。)
香川「須藤君、申し訳ないが、試合を中断していただけるかな?」
須藤「・・・いいでしょう。体調不良が、負けの言い訳となってしまっては、
彼にとっても心苦しいでしょうから。」
ほんの少しの間(小一時間)だけ、仲村の体調を考えて休憩となった。
畳敷きの休憩所で横になる仲村と、そばにつきそう香川・東條。
仲村「・・すいません、先生・・」
東條「なかむらくん、げんきになったら、また、たっきゅうがんばってね。」
仲村「東條・・」
傍らの香川も、優しい笑みを浮かべながらうなずいた。
さて、仲村が休憩をとって試合が中断されている頃、十分に睡眠をとった秋山蓮は
朝食のまえに温泉にでも入ろうかと軽く身支度をしていた。
ふと横に目をやると布団の山がかすかにうごめいていた。
「まだ生きていたか… 」
しれっと恐い事を言いながら布団の山に近付く蓮。すると微かにうめき声が聞こえてきた。
「和田アキコが… 和田アキコが… 」
聞かなかった事にしよう… そう思いつつ温泉に向かう蓮であった。
しかし、蓮は気付かなかった。
布団の山の向こうに、もうひとつ山ができていることに。
その山の下から、同じ声が
「こわいようこわいよう」
と、小さな声で呟いていることに。
さっき寝ている間に真司を探しに来た??が、同行していた霧島に
「千日前の怪」を1ダースほど聞かされ、再起不能になったのだった。
いやマジで、恐すぎますよあそこ。
須藤vs仲村…。
どっちが勝ってもスレ的に盛り上がらない最終決戦が
やっと終結しようとしている…。(須藤・仲村「悪かったな!」)
それでは休憩のあいだ、今までの流れを振り返ってみよう。
同時に試合が進行してたので、発表された試合の順番で表示してみるぞ。
ダブルス:
1−北岡・由良vs手塚・斉藤
卓球をなめていた北岡の為、北岡組は1点も取れず手塚組の圧勝。
2−高見沢・バイオグリーザvs香川・サイコローグ
MWで激しい戦闘付きの試合を繰り広げ、結果香川の勝利へ。
3−芝浦・メタちゃんvs東條・ですちゃん
芝浦の買収の誘惑や、いずれ香川と試合に当たる事のためらいで、東條劣勢に。
香川の声援で吹っ切れた東條がフリーズベントを使い勝利。
4−須藤・ボルキャンサーvsリ??ガ・シアゴースト
なぜか北條透が巻き込まれ、タイムベントでドタバタしてるうちに
気が付いたら須藤が勝ったらしいが、試合の描写一切無し。
5−手塚・斉藤vs香川・サイコローグ
キレた斉藤雄一のヤクザ攻撃を前に、ボロボロに負けそうになる香川だが、
東條が作った応援旗を見て奮い立ち記憶力を武器に優勢になる。
MWで手塚vs香川だけの決着を付け、最終的に香川の勝利。
6−須藤・ボルキャンサーvs東條・ですちゃん
東條が香川と対戦するのが嫌でリタイアした為、須藤の不戦勝。
7−須藤・ボルキャンサーvs香川・サイコローグ
香川が東條に最後まで真面目に試合をして欲しいと、自ら棄権。須藤の不戦勝。
勝者:須藤雅史
…須藤はここまで活躍の場面一切無し。
最初で最後の見せ場なので最終戦は大張り切り。
シングル:
1−仲村vs佐野
試合開始まで時間が掛かったため佐野が席を勝手に離れてしまい、仲村の不戦勝。
2−霧島vs浅倉
あと1点で勝負が付かず、ブランウイングが加勢しようとしたせいで霧島のミス。
結局、浅倉の勝利に。
3−城戸vs秋山
両者サバイブ化して激戦になるものの、後半は秋山が優位になり
とどめに怪談話で城戸を怖がらせ秋山が強引に勝ちを取る。
4−面倒臭いのでガンダム占いで勝者を決める
結果、リタイアした筈の東條が復帰。
5−浅倉vs仲村
最初は浅倉が圧勝していたものの、
クリスマスと神崎への恨みから本放送モードになった仲村の一撃で撃破。
6−東條vs秋山
秋山が優勢だったが、クリスマスだからと気を利かせた佐野が恵理を面会させる。
ロンリーソルジャーが背後に流れ、秋山が恵理を見詰めてるうち東條が勝利。
7−東條vs仲村
東條は香川先生の為に最後まで逃げずに戦ったらしいが、
試合の描写が一切無く仲村の圧勝で終る。
勝者:仲村創
…仲村は二日酔いでゲロゲロのまま無理して試合に出る事に。
遂にダブルスとシングルの勝者同士の対決が始った。
どっちが勝ってもスレ的に盛り上がらない最終決戦が
そろそろ終局を迎えようとしている…。(須藤・仲村「うるさい!」)
どっちが勝つのか興味深々の名無しは、伝言板に試合の過程を貼ってから闇に消えた。
「ううう・・」
うっぷとこみ上げる物を押し戻しつつ、体力回復に努める仲村。 香川教授の特製液キャベも飲んだ。
あのゲロ吐く直前にやたらと出てくる、
異常に水っぽいサラサラの唾液ももう出てこない。
(いける・・・)ようやく持ち直しかけた仲村に、
「なかむらくん、げんきだしてね。
そうだー、こないだみたえいがのはなししてあげる。
あのねー、でぶのおとこのこがね。
ぶるーべりーぱいのおおぐいたいかいにでるの。
そんで、おとこのこはなまたまごのんでね。
なんかへんなおくすりのんでね。げぷってして、
いっぱいぶるーべりーぱいたべてね。
したら、ざーーーーーってげろはいてね。
したら、それをみてたひとたちも
どざーーーーってみんなでげろはいちゃってね。
ばっぐのなかとかにげろしてね・・・」
288 :
通りすがりの女子大生:02/12/28 02:51 ID:VVDYYXE6
教授が「もうその話はその辺にしましょうか」と
園児を遮った。が、もう仲村の胃は
いっぱいいっぱいだった。
吐きたいほど気分の悪い時に、食べ物の話やイメージを
聞いたり見たりするのは本当につらいものだ。
喉のあたりがキュッとなっている仲村だった。
それに合わせるようにギターをかきならし、
「スタンド・バイ・ミー」の歌を熱唱する須藤だった。
ぇ、だぁりん、だぁりん、すたぁん、ばぁい、みぃ
ボルキャンサーは横で、文庫で出ている原作を読みながら
なぜか感動して泣いていた。
289 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 09:32 ID:Kb03i1Uq
休憩室で<いっぱいいっぱい>な仲村に、ある人物がだめ押しの一言を。
浅倉「吐きたいときはなぁ・・吐けよぉ・・。」
ほとんど野生化している人物の一言は、妙に効いたらしい。
トイレに駆け込み、思いっきり吐いたので仲村は、あっという間に回復した。
手を洗いながら仲村は、傍らでトイレの壁を蹴り倒している男に礼を言った。
仲村「全く・・嫌な奴に借りができちまったな。あとで俺が、特製焼きそばで
も作ってやるよ。」
浅倉「楽しみにしてるぜぇ・・ははあっ!!」
さて、試合再開である。
例え盛り上がらなくてもなぁ!!俺は俺の生き様をこの卓球全てに賭けている
んだ!たとえオチ要員でも、俺は、最後の最後に花を咲かせる!!
・・・と、仲村は妙に意気込んでいた。
(とりあえず今回だけは仲村君=オチ要員は免除で居て欲しいと思う名無しだっ
た。)
290 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 09:49 ID:Kb03i1Uq
全裸「現在3-8で須藤がリードだ。」
スコアボードは中断した時のままになっていた。
東條「・・かんざきくん、いっつもあのかっこうで、さむくないのかなぁ??」
香川「あれが、彼のユニフォームですからね。」
東條「でもねぇせんせい、きょおは、おおゆきで、きおんが、まいなすにど、っ
てゆってたよぉ?」
香川「そう言えば心なしか、神崎君の身体が凍って見えるような?」
東條「さとちゃん、やかんもってくるねー。」
香川「東條君、やかんよりも露天風呂に運んだ方がいいでしょう。」
291 :
289-290:02/12/28 09:54 ID:Kb03i1Uq
>285-286
まとめて頂いてありがとうございます!!
話の流れなら、本当は香川教授か園児(さとちゃん)が残った方が面白かった
のでしょうが・・
あえて仲村君にがんばってほしいです、マジで(藁
仲村が立ち去った後に、
なにやらせわしない二つの足音が近付いてきた。
「がう。(遅かったか…)」
「・・・(気合い入れて準備したんですけどね。)」
仲村の"リバース"場面に合わせ、二人(?)が用意していたもの、それは
なにやら非常にファンシーな絵柄でキャンバスに描かれた
「しばらくお待ち下さい」のメッセージとお花畑、おジャ魔女たち
(協力・秋山蓮)
消音用には龍騎ソングコレクションにも収録されたDEAR FRIENDが。
(協力・北岡法律事務所 ナマ熱唱)
しかたねえなあ、とキャンバスを抱えて退場するモンスター二匹
その後には
「ちょっと何よ!俺まだ歌ってないじゃない!」
「先生…」
たしかもう(31)になった筈の(30)が、秘書に宥められつつ続いた。
293 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 12:59 ID:Kb03i1Uq
白熱する決勝だったが、仲村が既にあの技<ハイジャンプ大回転分身魔球>を
使い、利き腕に負担が掛かっていた。
香川「技を封じられては仲村君も今回ばかりは・・・」
東條「そんなことないよぉ!なかむらくん、ろーぐちゃんと、ひみつのとっく
んして、がんばったもん・・」
対する須藤は、本放送で追い詰められたあと不意に振りかえってニっと笑った時の
あの凄みのある笑顔を浮かべていた。
…須藤も仲村に負けず劣らず充分本気だった。
須藤「やっとまともに試合ができるこのチャンス!逃しはしません。」
ボル「ぼる。(頑張ってください。ちゃんとした試合になって私も嬉しいです。
てっきり仲村があの場でリバース→≪おまちください≫のコンボで
試合がうやむやになると思っていました…)。」
須藤「…。もうそんなオチ要員の役割はたくさんです!
仲村さんには悪いですが、この私こそが卓球大会の真の主役という事を
心底しらしめさせてあげますよ!!」
須藤のラケットが、やすやすとボールを弾き返した。
シザースアタックを思わせる高速回転でひねりの掛かっている硬球が
仲村めがけ勢い良く襲いかかってきた!
半泣きでどうにか須藤の球を打ち返し
もっと鋭い球を打ち返されの繰り返しで
どんどん追い詰められて行く仲村
神崎が凍ったままプカプカ湯に浮いているのを見ながら
(この季節にこの格好は、幾らなんでも無いですよねえ…)
と感慨にふける香川
凍える神崎を見て
ふいに芝浦の事を思い出す東條
「しばうらくん。やくそくしたでしょ?
ぼく かったから、かんざきくんのこーと かえしてあげてよ」
「お前、優勝しなかったじゃん。だから駄目ー!」
…いつの間にか芝浦に論点をズラされてた
それでも単純に困り果てる園児
「ふん!」
あの独特のボイスとともに、須藤のフォアトップスピンドライブ
(決して必殺技の名前でありません)が繰り出される。
須藤は今 輝いていた。
「ぼる(須藤さん…)。」
ボルキャンサーは 半纏のたもとで、そっと涙をぬぐった。
297 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 17:49 ID:Kb03i1Uq
得点は3-9。もう、仲村にはあとがなかった。
仲村「・・・まだだ。まだ、俺には残された力がある!」
ふいに仲村は、目を閉じ静止した。しかも、指を妙な形に組んで。
須藤「・・・悪あがきは止すんですねっ!!」
かすめるボールにも微動だにしない仲村。何かを待っているようだった・・
3-10。完全に須藤の勝利が確信される。
そして。
須藤「これで終わりですよ!!」
すぱん!!という激しい音と共に襲い来る須藤のボール。
その瞬間、仲村の目が、かっと見開かれた。
仲村「見えた・・!!水の一滴(ひとしずく)!!」
そして、仲村は気合を込めて球を打ち返した。
仲村「どりゃあっ!!!」
倍加されたスピードで、ボールは須藤の脇をかすめた。
須藤「しまった!!」
4-10。仲村に点が入った。
香川「あれが・・特訓の成果。さすがは私の教え子です!」
東條「やったぁぁ!!なかむらくん、すごいや〜!!」
仲村「当たり前だ!伊達にローグで鍛えてはいない!」
まるで別人のように、会心の笑みを浮かべる仲村。
そしてここから、彼の快進撃は始まりを告げるのだった。
30「あれこそが・・・真のスーパーモード!!すなわち明鏡止水!!」
何故か妙な覆面を被った30がそこにいた。
吾郎ちゃんは、ただただ嘆くしかなかった。
298 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 17:58 ID:Kb03i1Uq
球を打ち返しつつ仲村は須藤に告げた。
仲村「なぁ・・あの全裸のコートな・・」<すぱん!>
須藤「わかっていますよ・・」<すこん!>
仲村「そうか・・ならいいんだっ!」<ずこんっ!!>
明鏡止水に入った仲村の、会心の一撃が決まり5-10。
須藤「・・試合は試合、その件はその件でちゃんと処理しますよ。」
仲村「それならありがたい・・。そうじゃないと・・」
東條もコートの事は気になっていた。
園児な会話内容で一生懸命に芝浦を説得する東條を、うるさそうに芝浦は遮った。
芝浦「じゃあさ。優勝商品を代わりにくれたら考えてやるよ。
須藤か仲村が優勝したら、ちょっと借りるとか言って盗ればいいじゃん。
どうせ商品は下らない物だから、あいつらに返さなくても怒らないって。」
東條「えー…?!」
ニヤニヤしながら園児が悩む姿を芝浦は見上げた。
芝浦(商品なんて本当はど〜でも良いけど、ギった東條が困る所は見ものだな。
さーて。こいつどう出るかな?)
…その頃、神崎はまだ静かに湯に浮いていた。
神崎(全裸)「子の曰く、吾れ十有五にして学に志す。
三十にして立つ。 だ っ た な。 」
しかし例の(30)改め(31)の場合は、ガノタ電波を受信するための
見えないアンテナでも立ったのではないか
そう本気で考える一同だった。
そんな状況下、芝浦の部屋から神崎のコートがいつしか消えていたことなんて
誰一人気付いていなかった。
その頃、騒々しくなってきた大浴場を回避し、
露天風呂でおジャ魔女OPを歌っていた秋山蓮は
異様なものを目にしたのだった。
佐野の統率から外れたものであろうか、ギガゼールの一匹が
神崎コートを角にひっかけ、野趣あふれる旅館の庭をうろついている。
あれは、アレだな。と、蓮は考えた
薄暗いところでは、巨大な 首 無 し 人 間 に見えるかもしれない。
ま、いいか。と放置する蓮だった。
「おジャ魔女変身ぃ〜ん…」
アニソンもみゆきタンも筋少もさだまさしも、あまくせつなくしか歌えない男は
こうして恐怖の種をそのままにしたのだった。
そ し て、 夜 が く る。
302 :
名無しより愛をこめて:02/12/28 22:29 ID:RZVrQzWR
夜になっても試合は続いていた
仲村はどんどん点差を詰めてきた
仲村「ハァ…ハァ…次で決めてやる!
須藤「馬鹿な!どこにいったいそんな力が・・・!ボルキャンサー!
ボル「ぼるっ!(あいよ!
須藤は高々とボールを上げ、シザースアタックを発動させた
シザースアタックの回転も加わり球はものすごい回転で仲村に迫った
しかし
須藤も疲れが溜まっていたのだろう
球筋がわずかにズレていた・・
須藤「しまった!!
仲村が勝利を確信したそのとき背後から
全裸「ハックショイ!!
解凍された全裸が大きなクシャミで球の軌道を変えてしまった
テンテン…とラインギリギリで転がっていくピンポン球
仲村「…
須藤「私の勝ちですね
仲村は結局やっぱりオチ要員だった
「ぼる(須藤さん…)」
「やりましたよ、ボルキャンサー。」
この男ならではの激することのない態度で、背を向けたままに須藤はそう答えた。
「ぼるる(須藤さん…須藤さん)!」
80年代アニメのごとく、透過光でキラキラと光る涙を振りまきつつ
駆け寄るボルキャンサー。
そして一人と一匹は
ぼ り ぼ り ぼ り ぼ り
芝浦「そういえばPS版龍騎のボルキャンサー、背後から相手と組むと
アレが出るんだっけ。」
第6話、SPに続き、個性的な悲鳴を聞かせてくれる須藤刑事だった。
佐野「いやー、優勝決まってもお約束を忘れない!すごいなー(バンッ!)
あこがれちゃうなー!」
取り敢えず、冬の空には「須藤刑事おめでとう」の声とともに
花火があがったりもするのだった。
がっくと膝をつく仲村
「運命は…変えられないのか…」
ここぞとばかりに凄みある笑いを浮かべる須藤(齧られた歯型付き)
「これで一人減りましたね…最後に残った私の完全なる勝利です」
と、意気揚揚となる須藤の前に東條の捨てたバナナの皮が!
…須藤もいわゆるオチ要員
『闘志を燃やせば燃やすほど、そんなバナナ〜!な結果になる運命だった…』
須藤はバナナの皮で豪快に滑りこけた
┌┐
//
./ /i
| ( ゚Д゚) <そんなバナナ〜!
|(ノi |)
\_ヽ_,ゝ
U"U
豪快にすっ転げる須藤の
そ の 着 地 地 点 に は
306 :
名無しより愛をこめて:02/12/29 01:19 ID:qWOc5nac
「超全集」を切り刻まんとしたまま放置されていた、園児御用達のハサミが!!
307 :
名無しより愛をこめて:02/12/29 06:10 ID:MtmQFvgK
ぞり、と
一種異様な音がした。
須藤雅史のあのインパクトのある眉毛が、片方ではあるが
消滅した。
「須藤刑事が大山倍達に…」
「誰ですか、それ?」
とりあえずつっこむ仲村だった。20代に空手バカ一代は厳しかった。
なんとなく思い当たった(31)は、敢えて沈黙を守った。
窓の外ではまだ花火が上がっていた。
そして東條は
>>299な事情でちょっと葛藤中だった。
ですちゃん…(´Д⊂
これで全員仲良く揃ったあっちでも
変らずにガリガリやってて欲しい
…って、仲村と香川には迷惑かも
ですちゃんの冥福をひっそり祈る名無しだった
309 :
名無しより愛をこめて:02/12/29 13:02 ID:d/+YHFWM
とったものは、ちゃんとかえさなきゃいけないんだよぉ?
今まさに、一つを犠牲にする勇気が試される東條だった。
だが、このスレの東條は、本編の如くに単純にそれを実行できるお子様では
なかった。
いいことをしたら、香川先生から一日一個<めばえシール>をもらい、ほてほ
て喜ぶくらいの園児。たべっこどうぶつをこよなく愛し、カービィやらしま
じろうに歓び、アンパンマンを溺愛する、永遠の園児。
完全に幼児並みの彼に、一つを犠牲にすることなど、出来るはずもなかった。
東條「ぼく・・ぼく・・」
またまた泣きそうになる東條に、芝浦が冷たく言い放った。
芝浦「おたくさあ、正直ウザいんだよねぇ。すぐ泣くしさ。」
東條「うー・・」
一生懸命泣きそうになるのを我慢する東條。
そのとき、こういった。
東條「うん・・わかった。」
意外な返事だった。
310 :
名無しより愛をこめて:02/12/29 13:31 ID:d/+YHFWM
表彰台に上がる須藤(眉無し)。そしてその時は来た。
商品を受け取ろうとする瞬間、東條がこう叫んだ。
東條「あー!!!かしまさんだぁ!!」
その時、全員が反応し、東條の指さす方向を向いた。
(約一名は( ゚Д゚)←固まっていた城戸真司)
突如ですちゃんが須藤に向かって突進し、商品を奪い取った。
須藤「・・東條君!!」
東條「ごめんね・・すどうくん、ごめんね・・」
泣きそうな顔でですちゃんと逃亡を図る東條だが、突如ゼールの一匹を連れて
香川と佐野がやってきた。
佐野「すいませんねー!!・・あれ?どうしたんです?」
香川「神崎君のコートを、このゼールが持っていたそうで。お返ししますよ。」
全裸「・・・」
無表情だが、目は歓びに輝く全裸。やっとこコートが戻ってきた。
佐野「ウチのゼールには、きつーく叱っておきますから。すいませんねー!!」
香川「東條君、人の物は取ってはいけませんよ。そう、おやくそくしたではな
いですか。」
です「うがうがう(ちげぇよダンナ。これは、俺が勝手にやったことだ。)」
東條「ちがうよ、ちがうよ・・ですちゃんは、わるくないもん・・」
一人と一匹に対して香川は怒っているように見えても、目は優しかった。
香川「わかりました。あとで事情は聞くこととしましょう。」
仲村「さて・・と。芝浦、とか言ったな。(←ギロ。)あとで話がある。」
芝浦「・・な・・なんだってのよ。」
須藤「成る程、やはりあなたが・・・!!!」
眉無しの須藤は、カナーリ怖かった。
そして数時間後。
駅伝のオチよろしくボコボコにされた芝浦が、日本庭園の片隅にいたのは言う
までもなかった。
311 :
名無しより愛をこめて:02/12/29 13:34 ID:d/+YHFWM
何とか卓球大会も終わり、帰り支度を・・と思いきや。
仲村「あ・・大掃除がまだだった!!」
東條「こうはくのれんしゅうも、やんなきゃぁー。」
香川「では、急いで荷物をまとめましょう。」
=296・・・307の前スレ名無しその2っす。たまには普通の調子で書かせて
いただきます。
紅白って温泉でやるんじゃなかったすか?それと、紅白ネタでも
裏話度、卓球大会後日談度の高い話はやっぱりこっちのスレでやった方が
いいのかな?
今日アホネタはあったんだけど、あまりに人が少なさそうなんで、素に戻って
しまって書き込めなかったよ・・・
P.S.
それとみゆき大会の日、ネットしてなかった自分が大嫌いになりそうですた。
>>312 どちらのスレも楽しく読ませていただいているので、
どちらでもいいのではないでしょうか。
裏話っぽいエピソードならやっぱりここなのかなあ・・・。
(私一人がこんな事言うのも何ですが)
アホネタ披露キボンです。
いや、あくまで本スレはこちらなので、どちらでもって訳にもね・・・
香川「ええと、紅白会場の話ですが、
温泉ではなく、埼玉県某所にいつの間にかできていた
『プロジェクトXアリーナ』にて行われます。
いったん東京にお戻りの方、および会場に直接行く
龍騎メンバーはどちらなのか、をこのスレに書いていってください。
なお、会場にはご丁寧に宿泊施設もあるそうです。」
東條「あ〜あ、とうとうですちゃんも、ほんぺんりたいあだね」
デス「がうが、がううる(まあ、仕方ねえ。忘れられなかっただけでも良しとするさ)」
仲村「こら、移動だぞ!移動!マターリしてる暇はないぞ!」
デス「がうがう!(よっしゃ!素早い移動は、俺に任せな!」
ガリガリガリガリ……
キィィィン…
神崎「ほほう、タイガースで最後まで生き残ったのはデストだったか…
サービスで少しだけ何か願いを叶えてやるかな…」
317 :
:02/12/30 02:36 ID:UR32DPn/
眉を失った須藤、マジックで書いてみた。
しかし、眉をつなげて書いてしまい、
刑事というよりも亀有公園前の巡査だった。
さて。
長いことお世話になった旅をはらうことになった訳で
参加メンバーは後片付けに追われていた。
「ですちゃんのおててがなーいー」
とか、
「ストライクのパーツが足りないよゴローちゃん!」
とか
お約束な台詞が飛び交う中
玄関脇のピンク電話で 花鶏に電話する蓮がいた。
「あらまー蓮ちゃん!もうど〜してんのよあんた達お店も手伝わないで
ほんっともうイヤだわ〜〜〜!」
「…ビデオはちゃんと動いているか?」
おばっさんのいかにもオバチャンなマシンガントークを流して、おジャ魔女の
タイマー録画が無事にできているか確認したい男、秋山蓮。
しかし
「ええ何だか録ってるわよ〜。あー、 ヒ カ リ ア ン とか
何とか出てるわね〜。」
蓮の時が 止まった。
数分後、「今すぐ帰るんだー放せー」とか「もう間に合わないってば!」とかいう
叫びも旅館内のシャウトに加わるのであった。
手塚と斉藤雄一は、久々に手塚嫌スレに戻っていた。
数週間ぶりに下宿に帰った時のような、微妙な寂寥感が彼等にはあった。
斉藤「そういえばさ、みゆき大会の時だけど。」
『お正月』をクレイダーマン調で奏でつつ、さわやかに語る斉藤。
斉藤「手塚は存在自体忘れられてたみたいなのは気のせいかなあ。」
斉藤に悪気は無かった。本当に無かったのである。
しかし静かに金属バットを握りしめる手塚だった。
♪ファイト! 戦う君の歌を 戦わない奴らが笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を ふるえながらのぼっていけ ファイト!!♪
彼等のどたばたは、大晦日まで続いたやもしれず。
ああそう言えば、こんな事もあったなぁと回想しつつ
笑いながら逃げ回る斉藤
--------------
「はぁ?お前ぇ…去年と同じで進歩が無いぜ…。
カップル祭りの日に男二人でわびしくぼーっと歩かれるとイライラするんだよ!」
とか叫びながら藤宮と我夢に殴りかかった浅倉が、
フォトン+アグルのWストリームで遥か遠くに吹っ飛ばされるのを見ながら溜飲を下げつつ
クリスマスシーズンを厳戒態勢で無事にやり過ごした手塚と斉藤
嫌スレ仲間4人でお疲れさんと打ち上げてる最中に城戸のうなされ声が響き渡る
「猿電車来るな〜!助けて鹿島さんっ!なんか居るよ〜!首がないよ〜!」
斉藤「あはは。うるさいなあ。城戸君、なんであんな事になったのかな?」
手塚「俺の言葉を真に受けたからだろうな。
俺は一言『ここに出る』って言っただけなのに…。
あいつが騒ぐから面白がって秋山がどんどん怖い話しを聞かせて、
それで怖がって騒ぐからますます怖い話を聞かされ…の悪循環だ。
あれで集中力が無くなったあいつが卓球に勝てないのは
…最初から決まっていた(にや)」
藤宮「謀ったなお前…」
高山「それって『呪』って奴だよね?
でも、言葉の呪はいずれ自分に帰ってくるんじゃなかったっけ?」
手塚「おれは占師だ。そんなドジは踏まない。そもそもここには何も居ない…」
斉藤「でもあれなんだろ?」
闇の中ぼーと立っていたのは…
>>301だった…
----------
あの時の手塚も面白かったな〜と悪気無く口にして
ますます追い掛け回される斉藤だった
322 :
名無しより愛をこめて:02/12/30 21:45 ID:nAfsgdMJ
ですちゃん「がうがう♪(この前イチャイチャしてたバカップルを襲撃したよ♪)
とーじょー「そのばかっぷるには、わるいことしたかも・・・・でももう
ですちゃんがやっちゃったわけだし・・・」
須藤「ああ、そういえば。いったい何を貰ったのでしょう?」
須藤は神崎から貰った包みを開けた…
秋山「ああ、そういや城戸から貰ったクリスマスプレゼント開けてなかったな。
一体なんだコレ?」
蓮は真司から貰った包みを開けた…
>323
出てきたのは
中島みゆき「夜会 」DVDシリーズ8本だった。
やっぱりね、なオチな卓球大会商品に ふと溜め息をつく須藤だった。
「ぼる(須藤さん…)」
何やら都会の夜を思わせる陰気なブルーの箱の隅に
一枚のカードが入っていた。
「これは……!」
「特別付録 紅白スレへの乱入時、LANTERNメンバーを召還可能」
(取り敢えず、昨夜からの神崎嫌スレを見てくだたい、ということである。)
どうする、立つのか須藤雅史&ボルキャンサー!?
>324
出てきたのは
「晩メシに餃子リクエスト券」10枚つづりと
PS2「エキサイティングプロレス3」で作ったオリジナルレスラー
龍騎&ナイトのデータだった。
大体 これ系の
ttp://www.h3.dion.ne.jp/~idechan/ekipuro.htm 毒々しいキャラが出来上がっていたものと思ってくれるといいかもしれない。
芝浦「なに〜?いまどきエキプロ3〜?」
なんぞと言うゲーマーはこっちに置いといて(含ゼスチャー)
一応善意なんだろうなあ、でもなあ、と
ちょっと遠い目になる秋山蓮だった。
さて。
チーム北岡法律事務所は
紅白会場近くの「一番いいホテル」by(31)の
ロイヤルスイートにて待機中だった。
なんなら中島みゆきfrom黒部ダムみたいに、中継で歌うのもいいかもね、と
屋上の専用プール脇で各種コスに身を包み、やたらビシバシとポーズを取る
北岡秀一(31)だった。
ときにゴロちゃんとのデュエットはできないわけー?とか言ってる(31)に
吾郎ちゃんは何もかも受け入れたような、どこかぶっこわれたような笑顔で
ただ応えていた。
浅倉は旅館ー会場間のどこかを歩いていた。
まあ、その時になれば現れるのだろう。
ゲイナーなんて見た事も聞いた事も食ったこともない男だが。
329 :
沖一也:02/12/31 23:05 ID:cTVjplB5
紅白の出番も終わって楽屋裏で一息つく出演者達
仲村はまだあの格好のままで、↑と書いてある紙を入り口にペタっと貼った
仲村「何となく気分で、今日いっぱいはこの『題名』にしとくか。
うーむ。そーいやライスピでしか知らないんだよな、この人。
スーパー1の放送って初代から続いてた鑑賞の隙間でちょうど特撮見てない時期だったし…」
葦原「…。初代って…お前、年幾つだ?」
仲村「気にするな。しかし、俺は立場から言って奴の相棒(のような者)、
てっきり食パンかカレー男だとおもってたんだがなー。…腐敗菌扱いかよ」
葦原「いや。似合うぞ。高田文男のブラックデビルのようだ」
仲村「お前こそ年幾つだ?」
葦原「気にするな。一番おいしい所はお前がさらっていた。
現にウケてたじゃないか。あいつなりに気を使ったんじゃないのか…」
仲村「そう思うか?…そうだな。うん」
330 :
沖一也:02/12/31 23:07 ID:cTVjplB5
その頃、地底からの歌姫の生声に
3人の男達が感涙にむせいでいた
331 :
沖一也:02/12/31 23:44 ID:cTVjplB5
舞台にこっそり持ち込んだポータブルTVを前に
「みゆきタン!」とか「みゆき姫〜」とか「みゆき様…」とか騒ぐ集団の後ろで
なんとなくTVを観ていた城戸と秋山
初めて生中島みゆきを観たがやっぱり凄いなーと感心する二人
秋山「あの歌声もそうだが、あの不敵な笑みにも…。本当に鳥肌が立った…」
城戸「うん。寒そうだったしな」
意味が違〜う!と
※4方向からファイナルベントを食らう城戸
城戸「4方向って…。編集長!うるるんは1/5っすよ!
まだ大晦日なんだし、コベワに変身しないで下さい!」
秋山「あれを観て、なぜ奴らが彼女に執心するのか判った気がした」
城戸「でもあれ、思いっきり歌詞間違ってたよな?な?」
※繰り返し
>>沖一也
紅白スレ追い出されたからってこっちくんなアフォが
お前の存在がスレが荒れる原因なんだよ
厨房コテハン逝ってよし
>>332 新年早々内容も良く読まずに言い掛かりかおめでーな
いや〜意を汲み取ってよね?ごろーちゃん
…なんてヤボ言うと荒れるか…
そもそもこれコテじゃなくて「題名」だよ?
なんとなくみゆきタンネタが書きたくなったけど
向こうに書いたら進行を遮るから
こっちでバックステージ風に書いたのさ
同時進行なんだから裏で色々あった風にしたかったのよ
なんでわざわざこの「題」なのかは
そうさのお…
意を汲み取ってくれとしか言えないね?ごろーちゃん
当てられた曲が「地上の星」だった手塚海之
なにやら釈然としない表情のまま舞台裏に帰ってくるのだった。
斉藤「あ、おつかれ〜!って、手塚どうかした?」
手塚「いや…紅白で本家の歌を聴いたばかりなんだが、あの曲は
一番も二番も 同 じ 歌 詞 なのか?」
聞いちゃならねえものほど耳に入るというのは世界の法則である。
彼の台詞は漏れなく件のみゆきスキー3名の耳にも届いたっぽかった。
が。
キイィィィイィィィィイィン…
宇宙船的斉藤版ライアは、手塚の襟首つかんでゴルトフェニックスで逃走したのだった。
香川「あの時の斉藤君の必死ぶりは鬼気迫っていました。
そう、まるで岸田森が乗り移ったかのように…」
仲村「誰ですか?それ。」
20代にはやっぱり厳しいネタだった。
そして思い当たった(31)も、やはり沈黙を守るのだった。
336 :
瓦斯戦車:03/01/01 15:30 ID:2bNeS02Y
「ねえねえなかむらくーん。」
「ああもううるさいぞ、何なんだ?!」
「あのねあのね!むかしのあんぱんまんのおうた、おしえてもらったんだよー」
♪ちっからっをこ〜めて こ〜ねら〜れて〜
ほっのおっのな〜かを く〜ぐり〜ぬけ〜
やっかれってで〜き〜たぼっくだっもの〜
殺 さ れ たって 死 ぬ ものか〜
正 し い ひ〜との みっかたっだぞ〜
あんぱんまん!! あんぱんまん!!!!! ♪
「むかしのこどもげきじょうとかだと このおうただったんだって〜。」
「……… (;゚Д゚)」
東條が…ちっこい方じゃなくて、リアル頭身の東條が
この歌をあの本編の口調で歌っていたらどうなっていたことか、と
滝の様な汗を流す仲村 創(25?)だった。
338 :
ギュネイ・瓦斯:03/01/01 18:11 ID:2bNeS02Y
>337
ありがとうございまつ。
ではそろそろ名無しに戻ります。
339 :
名無しより愛をこめて:03/01/01 18:12 ID:Pe+wRxYU
>339
スレ違いだがTV初出演もくそもなく、TVもライブでも歌詞間違えまくりな歌手知ってるけど。
そいつのファンだったりする俺…
>>337 名無しは心からスーパー秘書に感謝した。
心打たれた名無しは、(31)の暴走ネタを書こうとしていことも忘れ、お辞儀をして去っていった…
342 :
名無しより愛をこめて:03/01/01 20:13 ID:RzVaqy5C
無事に年も越し、401号室の大掃除も終えたいつもの面々。
おこたで年賀状の分別をしている三人←正月の風物詩である。
香川「年賀状が来ていますね。この・・アンティークな装いは花鶏からですね」
仲村「げ!紅白のコスプレで30の年賀状が来てるよ・・」
東條「わーい。さのくんのねんがじょう、ぜーるちゃんといっしょだよ。」
仲村「いいのか?それ・・(汗」
ちなみに401の面々が作った年賀状は、初日の出をバックに、ですちゃんに
ひきずられる仲村の遠景だった(藁。
名無しの皆様、今年もよろしくです。
343 :
名無しより愛をこめて:03/01/01 20:37 ID:VZPL3pC/
香川「ネタ職人にとって試練といえた年末長編進行も、後は紅白のみ
となりましたか。今回の進行はまさに英雄的行為と言えるでしょう(ズズッ」
仲村「皆さん今年もよろしく(ズズッ」
東條「おしょうがつばんぐみでもみながらゆっくりしあげようね(ずずっ
・・・おちゃにが〜い〜」
仲村「だからホットココアにしとけと言っただろうが・・」
まあ、平和であった。
仲村「先生、ここでひとつ新年のお言葉をお願いします!」
東條「わーい、じゃあさとちゃんもー。」
仲村「いや、おまえはいいって…」
「ふむ、そうですね…」
そうひとりごちて、脳内のみゆきタン語録をひもとく教授だった。
もちろんというか、なんというか
例の男、いや漢二人もやはり反応していたのだった。
神崎(全裸)「私をおいていかないで
ひとりが好きなわけじゃないのよ〜」
大久保「別れはいつもついてくる
幸せの後ろをついてくる」
香川「二階では徹夜で続く恋愛論
抜け道は左、安バシゴ」
ははは、と乾いた調子で仲村が笑った。
たぶん、平和であった。
「じゃあねじゃあねじゃあね!さとちゃんもー!」
「おい、書き初めはやめとけ!クレヨンにしろよ!」
そんな保父と園児の語らいの後、
「みん ない っし ぉた " お」
「『お』じゃなくて『よ』だ…」
苦笑しつつ見守る仲村。そして香川。
かなり、平和だった。
が。
「がう(ダンナ、俺達も書いてみたぜ)」
わかったわかった、と某CMの中井貴一のごとく覗き込んだ仲村が見たのは
「がうがうう がう(ボウズのしつけは0歳時から、倒した獲物はまず内臓から。)」
(注 鮮血のごとく赤い達筆で紙面いっぱいに)
「・・・ …(ジェイソンがカップルを襲うのは 最初からビクビクしている
ヤシを襲うより、もっとびっくりしてもらえそうで楽しみだからです。多分。)」
(注 ゴマのごとき小さな字でびっしりと)
ははははは、と再び乾いた調子で仲村が笑った。
なんとか、まだ、平和であった。
正月早々出勤で、来てみれば自分の偽物モドキな連中がたむろして……
疲れ果てた瓦斯の背中を、癒し系な笑顔のさとちゃんがぽんと叩いた。
瓦斯「さとちゃん……」
さとちゃん「がすちゃん、お年玉頂戴!」
がりがりと磨り減っていく瓦斯の財布の残高であった……
>346
だって、紅白スレで…
香川「お正月ですね……」
>347
馴れ合うのって嫌なんだけどねぇ…
「そーよ!お正月なのよ!」
研究室の窓から唐突に聞こえてくる声
こんな所からやってくるのは、劇場版の黒いあいつを除けば(31)くらいである。
新年早々居座られてたまるか…!と臨戦態勢になる仲村
「ちょっと、見てくれた?俺のワンマンショー。
もうテンション高くってさあー、あ・なんていうの?劇場版イデオン
『発動編』のソロシップとイデオンあぼんまでの怒濤の展開とも
十分張り合うって感じー?それでさー!
しかし、そこでふと手を挙げて制止する教授。
「ちょっと失礼…ええと、なんですか?そのイデオンというのは。」
教授にとってアニメというと、助教授時代、甥っ子を膝にのせて観た
ドラゴンボールが全てだったのである。
(31)「え………?」
香川「残念ながら、その分野には浅学でして。」
嘘だ。
同じ三十代の癖に、岸田森も大山倍達も知ってるくせに、
そんな、 そ ん な ………!
「うわぁーん」とタラちゃん風の、しかしいいトシした大人の泣き声が
正月の高い空に響いた。
香川「一体どうしたというんでしょう。」
仲村「とりあえず、かなりショックを受けてたようですね。」
401号室に 平和が戻った。
明けましておめでとうございます。龍騎は残りわずかですが、皆さん頑張ってください。
私は特に書きませんが(荒れるし、このスレ立てた時にやらかしたし、ホントごめんなさいね)
ROMさせて頂きますので。
>351
おお、おめでとうございます。
ザンジオーさん、おめでとうございます。
みなさん、やっと紅白スレ終了しますた。
本スレにお返しします
>>353 またも中継(ケーブルTVローカル放送)を眺めながら語る高村教授と木野
高村「紅白カラオケも無事、終わりましたねえ」
木野「まあ、思ったよりも波乱含みにならずに良かった…」
高村「あの後、流れで箱根駅伝に突入するかもしれない…と思ったのは
考え過ぎでしたな。今回の箱根には香川君の出番は無いようですし(ニヤ)
しかし次回こそは必ず決着を…」
木野「すぐには無理でしょう。たて続けに大きなイベントがあると職人の皆様の負担が
大きくなる。ここらでひと休みしておかないと体力が続かないですよ」
最初から箱根は多分無理だと木野は思っていた
なんせ、うちの学校もライバル校も メンバーがみんな埼玉に出払ってたし…
淡々とした口調とは裏腹に実はやる気満々で
駅伝の人数が足りない場合に備えランニングとショートパンツ姿で待機してた高村
付合いで同じ格好をしていた木野
訪問者や若人(?)のはしゃぎ声で賑わう401号室と違い
実年男性二人がぼーっとコタツでTVを眺めてる なんだか侘しい元旦風景だった
後ろでコーヒーを作る真島も ちょっぴり侘しい気分になっていた
-----------------
瓦斯さん、ザンジオーさん、その他の職人の皆様、
少し遅れましたが 明けましておめでとうございます
今年もまた〜りといきましょうね
なんとなく箱根ネタを振ったけどあくまでネタで…
大型イベントのわんこそば状態はちとカンニンな名無しでした
教授がさっき放送の忠臣蔵に出てたそうだけど
見られない地域だったのでとても悔しい
>>355 うわぁ、俺、中村吉右衛門しか見てなk(がりがりがり)
……ごめんなさいごめんなさい。(半分ぐらいにされながら)
「勝田新左衛門(武堯 )…だったようです。」
討ち入り装束からいつもの白衣に着替え中の香川教授。
頭は依然ヅラだった。
ねえねえ、せんせーのあたま、かみのけがないよー、と騒ぐ園児は置いといて
さて歴史上はどんな人物だったっけな、と検索かけてみる仲村だった。
祖父以来の浅野家譜代の家臣。堀部安兵衛に次ぐといわれたほどの剣の
使い手で、討入り当夜は奥田孫太夫、矢田五郎右衛門とひと組となって
屋内に切り込んだ。娘を新左衛門に嫁がせた幕府与力大竹重兵衛が、なかなか
主君の仇を討とうとしない婿を罵倒したが、吉良邸討入りを知って喜び、
凱旋する新左衛門に無礼を詫びるという逸話がある。しかしながら新左衛門は
独身で、これは後世、講釈師の成せる一席であるらしい。
*札座横目 15石3人扶持
*変名/嘉右衛門(町人)
*表門隊
*享年/24歳
24歳
2 4 さ い
「うわーん!」とタラちゃん調の泣き声を上げて走り去ったのは某(31)
25歳設定の仲村はしばしMacの前で固まった とかいう話である。
三が日になっても、こたつにみかんに年賀状の返事の宛名書き。
そのままダラダラ居つく訪問客達。
…結局いつもと同じ調子の401号室だった。
香川はいつになく上機嫌で杯を傾けていた。
香川「ところで君達は、どんな初夢を見ましたかね?」
「夢」の言葉に固まる真司以外、
色々思い出して頭を抱えたり赤面したりする一堂。
すると、東條が勢い良く手を上げて話し出した。
東條「えーとね・・・」
うんこ
361 :
名無しより愛をこめて:03/01/04 00:36 ID:mYRsEQ2v
仲村「デス、早く東條をトイレに連れて行け!!」
363 :
名無しより愛をこめて:03/01/04 12:47 ID:W7qozq5L
東條「ねーねー、>362ってどーゆーいみー?」
仲村「お前は知らなくて良い(赤面)」
>363
その頃、デストワイルダーとサイコローグは
『ニキーチン夫妻の育児書』とか『加山勇三母を語る』とかを読んで
どう説明したもんだかと
まったく 無 駄 に 悩んでいた。
その頃教授は「臨月」のジャケットに拍手を打っていた。
今年も良いことがありますように。
>>364 「それは本来、性別…分かりやすく言えば「男の子、女の子の違い」っていう意味なんですよ」
と東條に教えたのは通りすがりのスーパー秘書だった
「では…」と立ち去っていく姿を見ながら、
(あの人は(31)の秘書を辞めるべきだ!)と仲村は思った
やっと平和が訪れた
そう仲村は思った。
が、
「あ、なんだー、じぇんだーのことなんだぁー。」
そう言って「龍騎ふくわらい」を片手にスタスタと研究室に戻っていく東條悟
25歳院生 身の丈六尺。
その背中を呆然と見送り、やがて
みんなだいっきらいだ!と 天に吼える仲村創だった。
うららかな正月の午後だった。
一部始終を見届け、もらい泣きするサイコローグが
いたとか、いなかったとか。
ぴんぽーん。なぜか呼び鈴が鳴る。
仲村「なんだ?こんな時間に・・・」
「あー!だめー!さとちゃんのおにもつがきたんだよ!」
急いで走っていき、扉を開ける園児。
仲村「おにもつ?お前に宅急便が?」
ひらがなで伝票にサインをし、佐○急便のお兄さんに
お礼を言って荷物を抱えて戻る園児。
「せんせいがたのんでくれたんだよ。さとちゃんに
ぴったりのおもちゃがたくさんはいってますよって。」
仲村「おもちゃの福袋か。どうせ売れ残りの
しょうもないガラクタが入ってるんだろ。
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/toy/1009863220/l50 このスレを見てみろ。お前の好きなものばっかり
入っているような都合のいい福袋なんかあるわけg」
がりがりされていく仲村を見送りもせずに、
嬉しそうに袋を開ける園児だった。
370 :
通りすがりの女子大生:03/01/04 20:28 ID:SkgbzCCo
ところがまたもや、ぴんぽーん、と呼び鈴が鳴った。
「ああ、今度は私ですね」教授が席を立つ。
「今度は・・・何なんですか?」
息も絶え絶えに尋ねる、戻ってきたばかりの仲村。
「もちろん、福袋ですよ。↓
http://life.2ch.net/test/read.cgi/shop/1041353863/l50 このスレを分析し、慎重な検討を重ねた上で
家族も喜んでくれると確信したものを
いくつか購入してみたのです。当たりだと良いのですが。
もちろん、彼(園児)のも慎重に事前リサーチしましたよ」
話しながらもいそいそと袋を開ける香川教授。
「・・・・・・・」
そんな二人の姿を見ながら、仲村の胃のあたりに
何やらイヤな予感が渦巻いてきていた。
(俺は・・・何も下調べなどしないで
ビ ッ ク カ メ ラ の 二 万 円 福 袋 を
注文してしまったのだが・・・
それで良かったのだろうか?)
仲村の福袋は、まだ来ない。
371 :
名無しより愛をこめて:03/01/04 23:24 ID:2zW+/fDk
紅白スレでの沖一也は、私です・・・ここでの330・331は別人です。
このコテハンは『居酒屋ショッカー』で名乗っているものです・・・
・・・・・・それでは、失礼・・・・・
372 :
名無しより愛をこめて:03/01/04 23:33 ID:2zW+/fDk
(言い忘れた)ゆえに、330・331の方を責めるのは止めて戴きたい・・・
紅白スレで叩かれて、とても辛かったから・・・・
(今度こそ本当に退場)
>>371-372 いや、謝るべきは、荒れるような「題名」でネタ書いた自分です。
正月早々スレが荒れるような真似をして本当にすみません。
(しかも、喧嘩腰のレスに喧嘩腰で返してるし…)
でも、「***は追い出せー!」みたいなあっちのノリが嫌だったのよ。
槍玉になってる人が可哀相で、協力したかった気持ちが萎え萎えになって…。
読んだ人が引くと判って挑発的な題を付けた時点で
何言い訳しても人間失格ですな。
自分が瓦斯シリーズの名で投稿していたのも同じ理由です。
激しくなんじゃそりゃ だったのですわ。瓦斯氏シンパでもなんでもないですが。
北岡「たしかに連続カキコや独りよがりのネタ、空気を読まないネタはウザイけどさ
ネタ職人は”ネタ”書き込んでこそだよ。」
神崎士郎「そうだ、ライダーなら戦え! ネタ職人ならネタで戦え!!
答えはネタを書き込めば、それへのレスで自ずと分かる。」
芝浦「まあ、変に馴れ合ったり本当に独りよがりで進んだ結果はどうよ?そう思うわけ。」
香川「そもそもネタスレというのはですね、自分のネタだけでなく他人のネタとの応酬
他人のネタを発展させてこそ盛り上がりもするし、キャラに愛着も出てくると言うもの。
このスレこそがそのお手本でもあるでしょう。
東條君の幼児化、仲村君の落ち、ガンヲタの北岡君… 他のスレからの全裸な神崎君や
妄想な秋山君もそう。
みな他人が出しきたネタを転がしてきたからこそのキャラクターであるはずです。
ネタ職人とはそういうものなのです。東條君にもそれをもっと学んでもらいたい。」
普段の自分は2.3発ネタ溜め撃ちスタイルでつが、やりすぎてるでしょうか?
377 :
375:03/01/05 01:29 ID:6J1SNWje
>376
あんなこと書きましたけど、いいんじゃないでしょうか?
ってかこのスレの”みゆき祭り”とかオレだし… (どうも長めのを思い付いちゃうんで。スマソ。
言いたかったのは”蓮のオナニースレ”でも良く言われていることです。
文句を言う前にネタかこうね、 と言う事。
付け加えて、アレをした結果かの地はどうなったのか? それはネタとして良いものになったのか?
そういう事です。
みゆき祭りか……
嗚呼、どうしてあの夜 自分はいつになく早寝してしまったのだろう
普段みゆきタンネタをさんざっぱら書いていたというのに…
後悔してもしきれない名無しだった。
そんなことは知ったこっちゃなく
学生からの年賀状の返事を筆ペンでさらさらと書いている教授がいた。
「笑っているけど みんな本当に幸せで
笑いながら 町の中歩いてゆくんだろうかね
忘れてしまいたい望みを かくすために
バカ騒ぎするのは あたしだけなんだろうかね ♪」
可愛らしくも脳天気な学生の年始の挨拶に
そんなフレーズを返す香川英行 35歳
「先生……」
遠い目になる仲村をよそに、
窓の外でうんうんと涙さしぐみ頷く男…漢二人がいたのは
言うまでもないことである。
本当に独りよがりのことをして申し訳ありません。
追い出しに賛成したのは間違っていました、が
うざいと思う人の数が多いのかな、と判断して
ああいう決断になってしまいました。
でも自分のネタが面白くないのでしたら
もっと面白いネタ出して来てほしかった、というのも正直な
気持ちであるわけです。
正直ソレを待っておりました。
歌手や歌曲などを決める時点から
ぜんぜんソレがなくて業を煮やして一人で進めざるを
得ない状況になっていたのも事実です。
女子大生さんはいいネタをこの時点から出してくださっていたので
ソレを見込んで頼んだまでのことです。
仕切りすぎるように映ったのもそのためかもしれません。
自分の行為がソレを潰してしまった、
といえば返す言葉もないのですが。
世直し祭りとかハリコする前に、僕のネタの流れを変えるような
ネタを出してきてほしかったですね。
たたかれるべき側なのですが、本心は皆さんと同じ
ネタ職人はネタを書いてなんぼだと思っております。
>世直し祭りとかハリコする前に、僕のネタの流れを変えるような
>ネタを出してきてほしかったですね。
だからネタを出したくなるような空気が終始希薄だったんだってば。
仕切りすぎていたし、丁寧語使っても何か慇懃無礼なものがしばしばあった。
このスレの職人が殆ど全く参加しなかった、かつ大会開催前からもう参加者が
どんどん減っていっていたという事実から理解してくれ。
職人たるもの荒れ畑には嬉々としてアホのように種をまくが、海には撒かんよ。
381 :
紅白スレ立てた人(補足):03/01/05 04:28 ID:FukwylvI
付け加えます。
本音をいわせてほしいのは、みなさんあっちの
スレで僕の考えた流れを変えてくれる
ネタは出してくれましたか?
当日ではなく前日や予選から。
予選を予行演習といったのはそれを見るための意味合いだったことを
ここで言わせてもらえませんでしょうか。
結果誰も来ないで一人で進めざるを得ない状況まで追い込まれていました。
前日でも演奏隊ネタの方や女子大生の方だけでしたし、
当日でもせいぜい特撮板のうたかみゆきくらいでしょう。
事実自分はソレを拾わせてもらいました。これだけは言わせてください。
ネタ職人はネタを書いて何ぼ、というのなら当日でも前日でも
あっちで実行しましたか?事実それを実行した人はいませんでしたが。
それをしないでネタを書いてなんぼ、なんて本当に主張できるのかを
もう一度考え直して答えをいただければ幸いです。
こういうと失礼にあたるのですが、自分の手違いはあったにせよ
一人でネタを、それも限られた
時間で進めなければならない状況に追い込まれた側の気持ちは
察していただけたでしょうか?自分としては知りたいのはそこなんです。
382 :
紅白スレ立てた人(最後):03/01/05 04:51 ID:FukwylvI
>仕切りすぎていたし、丁寧語使っても何か慇懃無礼なものがしばしばあった。
このスレの職人が殆ど全く参加しなかった、かつ大会開催前からもう参加者が
どんどん減っていっていたという事実から理解してくれ
自分もできれば仕切りたくはなかったんです。
でも一度立ててしまった以上成功というか完結させねばならない
といった重圧もあったのも事実です。
この事実こそがああいった結果を招いたのなら、
本当に申し訳ありません。
ネタスレ立てて成功させるのがこれほど難しいとは思っておりませんでした。
実は正直自分も疲れています。これを最後にスレ立てやネタ書くのは
しばらく休みます。
迷惑かけて申し訳ありませんでした。
もしも願いが叶うなら
紅白スレの後始末は紅白スレでやってほしいと
一人の名無しは思うのだった。
そんな新年の日曜の未明。
さとる「ねーねー かがわせんせい おたんじょうびに としをとっちゃった?
37さいだとおもってたよ」
仲村「細かいツッコミはいいから寝ろ! 8時に起きられないだろうが!」
さとる「えー ぼく ねむくないもん(ぐずぐず)」
仲村「正月休みに夜更かしと朝寝坊を覚えやがってこいつは!」
香川「まあまあ。もう覚えてしまったんですから。
そんなに熱くなったら、あなたも一緒に寝坊しますよ。
ささ、あと3時間。短くても充実した眠りを取れば問題ありません。
子守歌でも、歌いましょうか」
「アザミ嬢のララバイ」を歌う香川教授だった。
>382
事前にネタの盛り上がりもなく相談もなしに立ったスレに
行かねばならない義務があガリガリガリガリ……
年始早々、言わずもがなのことを口にして「引きずられ初め」の
名無しがいた。
です「がうがうがうっ!(終わったことをぐじぐじ言うねえ!)」
すいません。
とりあえず立ち上がり、半かけゾンビ状態でお宮参りに行こうかと
花鶏の前を通りしな、玄関前を掃除中の真司に手を振ってみたいなあ。
とは思ったが。
しょせんは名無し、完全にすり減ってしまったのだった。
>>382 やはり、自分でスレを立てて自分で設定を決めた以上、自分でそれを引っ張っていく覚悟はするものだと思う。
そこでそのネタが気に入ったり、賛同しようと思う人が増えれば、このスレのように盛り上がっていくのであって、
そうならなかった紅白スレは、人々の心を掴めなかったのだろう、としか言えない。
重圧を感じたのであっても、そうならざるをえない状況にしたのは自分自身であろう、とも。
あと、そうやって長々と堅苦しく語ってしまうのも、人の足を遠ざけてしまった原因でしょう。
自分も長々と、堅苦しくてスマソ。ガリガリされてきまつ。
そんな名無しを差し置いて、お賽銭にいくら投げるか考え込んでいる香川が居た。
香川「やはり、『充分ご縁がある』という意味で10円と5円を投げるべきでしょうか」
だが、それだと『ご縁が遠のく』という意味もあるのだが、と仲村は思った。
386 :
名無しより愛をこめて:03/01/05 20:18 ID:gvTXYRr5
401号室の前で佇む謎の人物がひとり・・・・
?:去年は、何だかこちらの方々に迷惑掛けてしまったからな・・・
お詫びにお年賀でも・・・・
(中には、『たべっこどうぶつ』他お菓子の福袋+『剣菱』の一升瓶が)
デ:がう??・・・・・んがあ〜〜〜〜!!(何だ??怪しい奴!!)
がりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがりがり・・・・・・
後には、お年賀の包みだけが残された・・・・・・・
……ええと、僕、ネタ職人ですよ?
香川「いえ、貴方の場合はそのネタが『フリーズベント』である事が問題であると」
いや教授、
>>356の事、まだ怒ってらっしゃる?
香川「いえいえ(恐ろしいほど満面の笑み)」
……ところで『ファイズ』の顔ですが、なんかこう、『ジーコジーコ』と回したくなりません?
香川「瓦斯君……!」
……教授!
388 :
名無しより愛をこめて:03/01/05 21:14 ID:0O1h+lpG
45円でしじゅう御縁がありますよ
昔、バスガイドしてた時にくさる程説明していた名無しだった
紅白スレの方、入るタイミングが分からず書き込みできずすみませんでした。巽パパも言い出しだったのに任せてしまってすみません。
結局、あの日は負け犬30しか書かなかった気がする。
がりがりされてきます
傷口には馬油がきくんだよな(by化粧板)
>387
北岡「あまい!!あまいぞ!瓦斯とやら!!」
教授と瓦斯氏のまえに突如現れた、もう(31)は新年そうそう声を張り上げていた。
北岡「あの目はだな、変身完了後にいろいろ点滅して光ったり
武器使用時には中心に細かい光が集まったリだな。
さらにキックの時には!! 」
香川「ふむ、キック時には!? 」
北岡「緑に光って、あるサインを描く!!
そのサインは ”Ι””Δ””Ε”… うわぁぁ!!」
全てを言う前に仲村が放ったローグの一斉射撃によって吹っ飛ぶ(31)。
そして
「あのサインって逆さから見ると”TOMINO”に見えるんだよなぁ」
と吹っ飛ぶ(31)を眺める名無しがいた。
時はちょっと遡って平成15年1月2日。
龍騎こと城戸 凍った路面に気づかず、愛車ズーマーが廃車寸前になるほど転倒していた。
ナイトことなんちゃら山 朝からのアニメ特番に「おんぷたんもイイが、ちびうさもなかなか・・・」
とか思っていた。
ゾルダこと北岡(31) 何故か入ったパチンコ屋で、運命の一台と出会う。
「MSガンダム」。「ONE YEAR WAR」と書かれたパチスロの台。
漢は、打ったことも無いパチスロに挑み、セイラの「アムロ、リプレイよ!」
に涙し、理論値も機械割も飛び越え、台から2万枚(等価で40万円位)をぶっこ抜いたのだった。
しかし、それで収まらなかった(31)。40万を元手に「台をよこせ」と店長に迫り
ゾルダ化して強奪をもくろむも、駆けつけた全裸と気合一番の店長に、店から叩き出された。
その2分後、全裸も全裸であるがゆえに、さらに気合の乗った店長に店から叩き出されたのだった。
ファムこと霧島 「野垂れ死にライダー」の名をほしいままにした彼女は、どっかの幸せ
ファミリーが落っことした肉まんを巡り浅倉とバトルし、ヘンな友情を
育んだ末、結局肉まんをはんぶんこにしたりしていた。
その他にも芝浦が、ポリタンクやワープロやニチイの紙袋すらPCにしたり、佐野は彼女と
普通にいちゃいちゃしたり、手塚がついに赤ジャケットの上にフリースを羽織ったり
していたが
そ ん な 連 中 の 事 は こ の 3 人 と 2 匹 に は 関 係 無 か っ た 。
これは、つい役者トークをしたばっかりにすっごく傷ついた
3人の男達の物語である。
「プロジェクトX」
・・・とまあこんな感じで短期ネタ連載します。
ちょっと375さんに触発されました。「ネタで戦え」いい言葉ですね。
このネタはオチが自分で決まってるので、他の職人の方は気にしなくてもダイジョブです。
スレの流れを切らないタイミングでカキコします。
ところで370さん。仲村にはどんな福袋が届くのでしょうか?
393 :
通りすがりの女子大生:03/01/05 23:49 ID:fwJTCYDo
「わああ〜〜〜〜!!!」
福袋を開いた園児のほうから、嬉しくってたまらないような
園児の歓声が響いてくる。園児に近寄る仲村。
「どうだったんだ?中身は?」
満面の笑顔で袋の中身を指さす園児。
入っていたのは・・・
・ガオベアーとガオポーラーセット(PAシリーズ)
・マスターランキング
・ミレゴジのオルガのソフビ
・ウルトラマンコスモスの「ムサシ隊員」ソフビ
・クウガの「なりきりライジングフォームセット」
・ギンガマン銀河大決戦セット(超装光、黒騎士)
・アンパンマンゆびにんぎょう(フックトイ)
(注・一万円の福袋)
「あんぱんまんのおにんぎょうがはいってたよーー!
これね、ゆびにつけてこうしてうごかすんだよーー!」
(それは・・・騙されていないか?
他の物はみな、ワゴンセールの定番商品じゃないのか?
しかも単品では遊べないものも入ってないか?
そして一万円でその内容は酷くないか?)
いくつもの疑問が胸にうずまく仲村だが、
他のおもちゃのことは気にかけずに無邪気に喜ぶさとちゃんに
その疑問をぶつけることはできないのだった。
>>387 ネタを書き込むのはいいんだが、そのネタの中に自分を出すのはやめて欲しい。
なんというか、正直読んでいてイタい。
ぴんぽーん。呼び鈴が鳴る。
仲村のネット注文した福袋が、来たのだった。
(いや、園児のあれはしょせん子供だましの
売れ残り福袋・・・俺の頼んだビックカメラ福袋に限って
あんなクズ袋なわけがないっ!
何を脅えている・・・安心しろ、俺!)
しかし、自分に届いた福袋を開けてみて
仲村はその場に崩れ落ちた。
・Lモード対応電話機(これがメイン)
・ボージョレーヌーボー
・巨人優勝グッズの売れ残り
・万能消火器
・ゴムホース
・ワールドカップの公式キャラクターのキーホルダー
・特売で常連のテプラ
・CDラベル貼り機
・使用期限が迫った単3電池
・タマちゃんストラップ
・携帯電話用急速充電器(←しかもCDMAのみ対応)
・キーボードカバー
・日本地図カレンダー
これが二万円出して仲村が得た、全てだった。
「いっぱいはいってるねー、なかむらくんのはこ。
たまちゃんだー、かわいいねー。」
「う・・・うるさいっ!あっち行ってろ!!」
半泣きで怒鳴る仲村を、すかさずですちゃんが
がりがりと引きずっていくのだった。
396 :
名無しより愛をこめて:03/01/06 08:03 ID:XBqhh7Yp
福袋と言えば眞司も美穂のためアナスイ五千円袋を買ってきた
意気揚々、メイクを始めたが、ラメラメ、キラキラ、夏向けシャドーで妙に実年齢らしくなった姿になんとコメントしてよいか分からぬ周りであった
しまった、スレ違いか、ですちゃん、このペット用福袋あげるから許し…
がうがうがう(俺は猫じゃねえ)
がりがりがりがり
397 :
名無しより愛をこめて:03/01/06 09:31 ID:7b53bfOk
そのころスーパー秘書はと言えば、
配達された福袋を開いて整理しつつ
「キッチン周りの雑貨はオレンジハウス。内容充実。
インテリアのフランフランの福箱は例年に比べ
レベルダウン(来年の購入は未定)、と。
レピシエの紅茶福袋、今回のみで購入リストから抹消」
などとまとめ、早くも来年に備えていた。
ついでに、またもや霧島美穂。
自分で買ってみた「OZOC」の福袋が見事に大はずれ
(蛍光色or極彩色・古い型・きっついデザインの三重苦。
売れ残り服ばっか)。
「あんた、それでも福袋なの!!」
と目の前の袋を罵ったとか罵らなかったとか。
>>397 そして秘書が目を離した隙に、スーパー弁護士(既に31)は
お約束な場所へ出かけ、店頭限定福袋を巡るバトルに身を投じ
自分の3分の1ぐらいの年齢の群集にまみれていた。
「やっぱ子供は嫌いだよ」
と、呟いたとか呟かなかったとか。
>>386 どなた様か判りました(居酒屋スレも読んでますんで ^^;;)。寒い中ご苦労様です。
「どうせ俺には福袋なんて縁無いしよ!」
いいもんいいもんと(´・ω・`)はんぼりしてる浅倉に
内職で買ったダイエー千円福袋をそっと手渡すベノスネイカーだった
400 :
名無しより愛をこめて:03/01/06 12:12 ID:TGuO0+Ua
その頃の清明院大学。
むねにあくをだいて くるーまをぶっとばしーたらぁ
あんなこんなどんな せいぎーもへーっちゃらっさー
ぱららぱぱらぱらぱ がーなるーくらーくーしょんでー
ちーきゅなーんか ぶーっこわせー・・・
炬燵で団らんする401の面々。そんな中で東條は、アドバンスのポケモン・ル
ビーでナカムラ<スバメ>の経験値をせこせこ稼ぎながら、のんきに歌っていた。
仲村「お前・・どこで聞いたんだ?そんな歌。」
東條「かぐらくんのおともだちの、ひのくんがねぇ、かわったおうた、ぱそこ
んにいーっぱいもってるんだよー。たっくの、いっしゅうかんのうたって
ゆうのも、もってるって。」
仲村「あいつ・・確かにマニアっぽい空気あったな(汗」
東條「きたおかせんせいといっしょに、がんだむのおはなしもしてたよー。す
ごいんだねー、ひのくんて。」
仲村「ヒノかぁ・・。そういや紅白の撤収はどうしたんだろうな?」
香川「会場まで3式機龍がやって来ましてね、ウルトラマンネオスとともに荷物
を運んで即座に会場から撤収したそうですよ。ただし会場の周囲はかなり
大騒ぎでしたがね。」
のんきにお茶をすする香川と、せっせと頂き物のカステラを切るローグ。そし
て仲村はただひたすら呆然としていた。
仲村「・・・いいんですか?それ。」
東條「めかごじらとねおす・・・(←目が輝いている」
401 :
名無しより愛をこめて:03/01/06 12:20 ID:TGuO0+Ua
>359
さとちゃんのはつゆめ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さとちゃん「いくよ!きりゅう!!」
きりゅう?「がうがーう!(うおっしゃぁっ!!)」
かもがわしーわーるどで、ばかでっかいごじら(さんじゅういち)とたたかって
いる。さんじゅういちのせびれがはっこうし、くちからほうしゃのうかえんが。
しかもごじらのくせに、ぜんしんがまっかで、つうじょうのさんばいはやくう
ごくので、さとちゃんのめかごじら?は、だいぴんち!
そこへやってきたのは、がるーだ?だ!
がるーだ「・・・・・(ここはひとつ合体しましょう。)」
さとちゃん「よーし!!です・・じゃなくてきりゅう、いくぞー!!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
東條「・・・ってゆめをみたよー。」
仲村「いくら何でも31に失礼じゃないか?」
402 :
名無しより愛をこめて:03/01/06 12:50 ID:TGuO0+Ua
>400
年始のご挨拶と称して、北條透がやってきた。
北條「どうも旧年中はお世話になりました。どうぞ、これを・・」
香川「ほう、これは福砂屋のカステラですか。すいませんね、どうも。」
北條「いいえ、大したことでは。正月休みに福岡にいる親戚の家に骨休めをし
まして、それで。ああ、あと演奏隊の関根さんから預かっている物があり
まして、東條君宛だそうですよ。」
東條「わーい、なにかなー??」
わくわくしながら箱をこじ開ける園児。何だか地味な箱の中に、東條のお宝が
あった。
東條「さんしききりゅうのちょうごうきんと、きりゅうたいのぴんずだぁ!」
北條「あと、これは私から東條君に。お年玉ですよ。」
東條「わー、とおるちゃん、ありがとー。」
シンプルなぽち袋には五千円が入っていた。
東條「なにかおーかなあ・・」
仲村「貰ったお年玉はちゃんと貯金しろよ。」
東條「ぶぅ〜・・」
香川「そういえば彼(北岡)が飛ばされていったとき(
>>387)に ”伝説の〜”とか
言っていましたねぇ。伝説ですか… 」
香川は思い出していた。
…そう私が学生だったころよく放課後にレコード店(今ではCDショップですか… )に
仲間と出かけて行きLPを漁っていました。私はほとんどみゆきタンを買うので精一杯でしたが
ttp://music.2ch.net/test/read.cgi/natsumeloj/1010414580/l50 このスレにあるような曲も探した物です。
そして数年前に再度(?)人気に火がついた「森田童子」さんもありましたね。
ラジヲで数曲聞いただけでしたが、あの儚気な声とそれと相反するような暗〜い歌は
マニア心をくすぐりました。
しかしアルバムジャケットの彼女の御尊顔は…あのアフロとグラサンはまるで○×△…
そして帯の『伝説のライブ録音を…』はいったい?とか思った物でした。
生きて活動してる内から『伝説』ですからね。どんなライブだったのでしょう?
聞くところによれば、黒いテントを張って中は薄暗〜いランプか蝋燭の明かりの中で行っていたとか。
うーん伝説ですか…
仲村「先生、やっぱ伝説といったら「特攻(ぶっこみ)の拓」とか氣志團の「ワンナイトカーニバル」
っスよね!!」
香川「仲村君、それは… 」
ちょっと違うんじゃないか? と言いそうになった香川だが、仲村のキラキラと輝く目を見て
やめておこうと思った。
もちろんそんな仲村の血潮にはヤンキーな因子がブリバリ入っているのであった。
「先生ッ!先生〜〜〜ッ!」
窓の外を悲壮な声が駆け抜けていった。
既に炬燵と一体化(俗称:こたつむり)と化した一同が目をやると、
いつもながらサイケな柄のシャツが駆けていくところだった。
香川「彼らしくもない…」
仲村「(31)に何かあったんでしょうか?」
会話に答を出したのは、まだあどけない声だった。
ゆかり「風邪ひいてるのに、こっそり出かけたんですって。
ほんとに子供なんだから。ゴロちゃんも大変よね」
東條に「はいお年賀」と色鉛筆画の葉書を渡し、少女はすたすた去っていった。
方向から察するに、スーパー秘書の手伝いでもする気だろう。
それにしても。
デス「がうがう(いつ友達になったんだよ?)」
ローグ「……(というか、あのお嬢さんも物怖じしませんね)」
外野の声にはお構いなく、園児はお返し用の葉書にクレヨンを塗り始めた。
405 :
名無しより愛をこめて:03/01/07 00:11 ID:l2utRDQA
年開け独特の穏やかな空気に包まれた街をゆく、男二人。
「まさかあんな小さい店に高中正義が
揃ってるなんて思わなかったな。嬉しいなあ、ははは。」
「未だにあんな古いのが好きなのか。この寒いのに
真夏な音楽が好きな奴だな」
「そんな風に決めつけちゃだめだよ、高中はいいよ。
手塚こそ、そんな大きな福袋買っちゃって。」
行きつけの店で買った袋を持って歩く手塚。
「俺の選ぶ福袋が、一番内容が充実しているはずだ・・・
俺の占いは当たる」
両手に持って重さを比べつつ
ブツブツ言いながら袋を選ぶ手塚に
店員や他の客たちは退いていたが、
おかげさまで大当たりな福袋をゲットできた手塚だった。
406 :
名無しより愛をこめて:03/01/07 12:39 ID:8x1O3wTZ
くろやぎさんからおてがみついた、しろやぎさんたら、よまずにたべた
のどかな歌声が聞こえてきたが、その直後、悲鳴にも似た声が聞こえた。
佐野「年賀状が・・・年賀状が!!」
百合絵さんと福袋を買いに行った隙に、ゼール達に年賀状をしこたまやられて
しまったらしい。
百合絵「あら・・大変。おなか空いてたのね、この子達。」
ごめんなさいね、と優しく微笑みながらゼールの頭をなでなでする百合絵。
そんな百合絵にますます惚れ直す佐野であった。
(のろけてろ、のろけてろ・・)
その頃401では。
東條「おねんが、できたよ〜。」
仲村「それじゃあ・・一緒に届けに行くか。」
東條「うん。」
香川「外は寒いですから、暖かくして行きなさい。」
そういうわけで、アンパンマンのポンチョと手袋を付けた園児の手を引いてお
出かけする羽目になる仲村であった。
そしてその道すがら
「まあ〜ボク〜お父さん似ねえ〜。」
と、通りすがりのおばさんに頭をナデナデされるさとちゃんだった。
いやぁ〜はははどうも〜、と相槌を打つ仲村だったが、
エ?何?ちょっと待って〜!
一拍遅れてオバサンの言わんとしたところを理解するのであった。
ちょっとそれはいくらなんでも訂正したい!訂正せねば!とおぶおぶする仲村
と、
「何言ってんのかな。あくまで路上の挨拶代わりでしかない発言だったら
どんなに不正確でもいいと思ってるのかな。そういうアバウトさって
不愉快かも。」
瞬間、本編バージョン化した東條がそこにいた。
仲村よりもっと凍り付くおばさんたち。
と、見るや、その陰気なアンパンマン的青年は空気の抜けていく浮き輪のように
ぷしゅるるという音を立て、またもパステルでごりごり描かれたような園児の
姿に戻るのであった。
「あれ?どうしたのなかむらくーん、はやくいこーよー。」
そんな台詞とともに立ち去る保父と園児、
見てはいけないものを目にしてしまった人々が 後に残された。
408 :
名無しより愛をこめて:03/01/07 17:44 ID:8x1O3wTZ
そしてその頃、秋葉原○AOXホビー館にて。
アルゴリズム体操をしながら、根性で風邪を治す31の姿があった。
31「せっかく1/100ストライクが発売されているんだから、買わなきゃ嘘でしょ」
ちなみに、運悪くそれに巻き込まれた仲村。そして吾郎ちゃんである。
こっちをむいーてまえならえ〜・・
そんな事はお構いなしに、年賀状を出し終えた園児(さとちゃん)は、ハロを
並べて間に顔を出して遊んでいたのだった。
409 :
408:03/01/07 17:59 ID:8x1O3wTZ
そういや31、卓球大会の時に既にプラモ買ってた?
吾郎「先生、二つもいらないんじゃ・・」
31「保存用って奴よ!保存用!(げほごほ」
結局風邪が悪化し、マグナギガとですちゃんに運ばれて帰る羽目になっ
た31だった。
東條「よいこのみんなは、おかぜには、きをつけようね〜(ばいばい」
仲村「よいこ・・て。第一、誰に手を振ってるんだ!?」
>>407 なんてこった。
名無しは呆然と、寒風吹く街角に立ち尽くした。
IDに似つかわしい内容のネタ。
これこそ調和というものではないか?
画竜点睛を欠くべき点は、ただ、浅倉が登場しないk
浅倉「…続きはどうした?あぁ?」
本編では、ひょっとしたら誰にも炸裂しないかもな「あの」大技をくらい
名無しは人知れずブラックホールに消えた。
410をジェノサイダーの腹に蹴り込むと
王蛇はパタパタと身体についた埃を払った。とても丁寧に、not ワイルドに。
ええ、もう龍騎最終回も間近でございまして、さすがにさすがの王蛇様と
いえども、時にはセンチメンタルにもエレガントにもブリリアントにもなるので
ございます。
遊んで下さるご様子でいらした秋山さんはお急ぎの御用ができてしまわれた
ようですし、北岡さんは御病気でいらっしゃるそうですし、まあなんて世界は
残酷なのでございましょう。そうひとりごちて、遠い目になる浅倉威(25 殺人犯)。
先程人恋しさに駆られて割ってしまった姿見をふと見遣り、そしてまた、
冬の空に群れ飛ぶ蜻蛉に心ひかれる…。
「足りませんでしてよ、このようなことでは…。北岡さーん!!」
浅倉「……と、終始シャンゼの朱美の声でナレーションが流れている初夢を見た。」
真司,蓮,北岡「…だから?」
正月最終夜のひとこまであった。叩き起こされた男達は不幸だった。
しかし401号室は平和だった。
412 :
名無しより愛をこめて:03/01/08 12:36 ID:A9P8BVv/
おこたに入りながら、新聞の折り込み広告をのんきに眺めていた二匹。
デス「うがうがう〜!(おい、これ見ろよ!)」
ローグ「・・・・・(こどもちゃれんじ・ぷち?)」
デス「うがうがうがう(入会特典にしまじろうのリュックと絵本がついてくるん
だと。)」
ローグ「・・・・・(育児情報誌が付くのも良いですね。大泣き・ぐずり・後追いに
困っている方必見だそうですよ。)」
デス「うがうがうがう(この、しまじろうパペットなんざ、仲村に持たしてやり
てぇな。)」
ローグ「・・・・・(それでしたら、香川先生にこの広告をご覧になって頂けば、作っ
ていただけるのでは?)」
デス「がうがう(成る程なぁ〜)」
ローグ「・・・・・(ところで、先ほどから話題になっている初夢ですが、デストさ
んはご覧になりましたか?)」
デス「うがうがうが・・(俺は、みてねぇや・・)」
と、そこへ・・
413 :
山崎渉:03/01/08 21:17 ID:qnCTnMQq
(^^)
もちろん、413は二人?がかりの攻撃で木っ端微塵になった。
ローグ「がうがうがう!(何考えてるんだ、野郎!)」
デス「……(コピペ厨ですよ。少し前からあちこちで見ます)」
401号室は、やっぱり平和だった。
だが。
415 :
名無しより愛をこめて:03/01/08 22:22 ID:BulSmVon
山崎渉がやってきた。
デスト「ガウ?(誰だお前?!)」
有無も言わせず山崎渉はガリガリされていった…。
416 :
415:03/01/08 22:25 ID:7Pyf2k6j
あっごめんなさぁぁい!!
ガリガリされて逝ってしまう名無しであった…。
とりあえず通り掛かりのage荒し
>>413を
袋叩きにしておく、デストワイルダーとサイコローグ
です「がうう(まったく油断も隙もねえ)」
ろーぐ「・・・(どうもこのドサクサでタイガスレが落ちたみたいですよ)」
です「うがうが(なんてこった!まだ埋まりきってなかったのになー。
ボウズが悲しむな、こりゃ…)」
諸行無常を噛み締めながら
早く冬が終われと願う2匹だった
…そしてタイムベントなのか、
このスレの住人の怒りパワーの大きさの凄まじさなのか、
3度もボコボコにされた山崎某はしばらく再起不能になったそうな…
(だったらいいなあ…)
書き込もうとしたら、もうage荒しに天誅下されてるじゃないですか
みんな考えてることが同じなのが微笑ましかった(?)ですよ
せっかく書いたのだからと、
またage荒し叩き文を載せちまった名無しは
おとなしくガリガリされて消えて行った…
ちなみに山崎渉は、実際にいる漫画家でファンの女の子にストーキングを繰り返していた変態野郎です。
どうでもいい説明をした名無しはもちろん
ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ ガ リ … … …
です「がうがう(これって本スレに張ってあった奴だよな)」
ろーぐ「……(なんだか似て無さ過ぎて、誰が誰だかわかりませんね)」
です「がうがうがう(このタイガのデッキもってる奴は、もしかしてボウズか?)」
ローグ「……(この白衣の方は教授なんですかねえ…)」
ガリガリも忘れて考え込む二匹だった。
>>419 「最近よく見るこの(^^)さんは誰なんだろう?」
と思っていたのだが、ここへ来てちょっとわかったような
気がする女子大生であった。
でも目的がわからないので、結局意味不明なのだった。
もちろんいらないレスをしたために、この後
がりがりされてすり減ってゆくのだった。
東條「ガリガリしても名無しは死ねない 名無しを埋める場所などないから
百億粒の灰になっても名無し ネタカキコ支度をしつづける … 」
仲村「だから変な替え歌を歌うのはやめろ!と言うのに 」
そんな2人の様子を香川は、”替え歌のベースの曲のチョイスはいいものがあるのですが… ”とか
”ところで何故替え歌だけは口調がもとにもどるのでしょうか?”とか思っていた。
424 :
名無しより愛をこめて:03/01/09 06:03 ID:mF+haQVn
「おもちたべようよー、おもちたべようよー。」
香川夫人の実家から分けてもらった餅の残りを
全部抱えてこっちに走ってくる園児。
仲村「先生には悪いけど、もう餅には飽きたから
別のものにしないか?シンプルにカレーライスとか」
「ううん。おもちやくの。」
仲村の意見には構わず、研究室のストーブで
ゆっくり餅を焼き始めるさとちゃん。
(ったく、言い出すと聞かない奴だ)
向き直って『暗夜行路』の続きを読み始める仲村。
この冬は、日本文学を重点的に・・・と考えている
仲村であった。
「できたよー、なかむらくーん。はい、どうぞ。」
と仲村の目の前に差し出されたのは、
皿の上で異様に盛り上がったカレーであった。
「なかむらくんかれーっていったから、ちゃーんと
りゅうきかれーかけたよ。えらいでしょ?」
焼けてふくれた餅の上に、「仮面ライダー龍騎カレー」が
たっぷりとかかっているのだった。
なぜかその上に、園児の食べ残しだろうか、小さなラムネが
つぶつぶとトッピングされていた。
425 :
名無しより愛をこめて:03/01/09 06:05 ID:mF+haQVn
デスもローグも、ちゃんときなこのついたのや
海苔で巻いた餅をおいしそうに食べている・・・。
園児本人も、
「しのためにとまってやることが
できずにいたらー・・・」
とディキンソンの詩集を朗読しながら、砂糖じょうゆに
ひたした餅をおいしそうに食べている・・・。
しかし仲村は、ぐっと耐えた。
勢いで、皿一杯のカレーと餅を、一気に流し込んだ。
餅とカレーの両方を喉につまらせた仲村が昏倒し、
救急車が到着する前に喉に突っ込まれた掃除機のおかげで
一命を取り留めるのは、もう少し先の出来事である。
426 :
名無しより愛をこめて:03/01/09 12:39 ID:zB5nJGbg
というわけで、惨劇は起こった。
目を白黒させながら、糸の切れた人形のようにゆっくりと倒れ込む仲村。
その音で、園児と二匹が振り返ると、顔を真っ青にして倒れている男の姿が
視界に入った。
デス「うがぅ!」
ローグ「・・・・・!!(早く、救急車を!)」
東條「えーとえーと・・なんばんだっけぇ??」
デス「うがうがうう!(119番だ!それよかおい、掃除機・・掃除機!!)」
東條「んーと・・えーと・・これ!」
デス「うがうが〜!!(それはアンパンマンのカラオケだ!!)」
東條「んとねぇ〜・・これ!」
デス「がうがうが〜!!(それはロデオマシーン香川一番号のアタマだろ!!)」
おたおたするデスと園児だが、比較的冷静なローグが、香川特製の掃除機を見
つけだした。
仲村の身体を起こし、掃除機の吸いだし口を、口の中に突っ込む。
ローグ「・・・・・!(いきますよ!)」
ほんの数秒後<ごぼっ>という音と共に餅が吸い出された。
さらに数時間後、戻ってきた香川が、目の当たりにした光景に唖然としていた。
香川「何があったのですか?」
427 :
名無しより愛をこめて:03/01/09 19:49 ID:wyi/Q6ev
香川の目にした光景は、かなり散らかされた401号室であった。
床に散乱していたカレーの残骸やら、放り出されたままの備品。掃除機を探す
のにあたおたしていた園児とですちゃんの名残であった。しかも園児の顔には
、ご丁寧に醤油がべったりとくっついており、ですちゃんもきなこだらけであ
る。しかも仲村はぐったりしたままローグに介抱されていた。
仲村「先生、お帰りなさい・・」
香川「どうしたというのですか?」
仲村「いや、ちょっと・・・」
どことなく元気のない仲村を見つめたまま、なぜか園児は泣きそうな顔になっ
た。
428 :
名無しより愛をこめて:03/01/09 19:57 ID:wyi/Q6ev
仲村「おい、どうしたよ?東條・・」
二人の前でいきなりすすり泣く園児である。
東條「だって・・だって・・なかむらくんが・・(ぐすぐす)」
香川「東條君、君は心配だったのでしょう。仲村君にもしもの事が・・」
仲村「お前・・(←ちょっとウルウルきている)」
東條「うわぁーん!!」
本格的に泣き出した東條に、仲村がいつになく優しく言い宥めた。
仲村「・・すまなかったな、東條。その・・俺がつまんない意地を張り
すぎた。」
東條「・・・・(ぐしぐし・・)」
仲村「ああ、ほら、鼻かんで(←びぃー・・と園児に鼻をかませる)」
数分後。
泣かせちゃって悪かったからと、仲村は東條に、デパートで行われてい
るアンパンマンプレイランドに連れていくことを約束したのだった。
>>428 泣ける・・・(TT)うるうるキターー!
滅茶苦茶気まずい空気が401号室を覆っていた。
仲村「…。TV消しますか?」
押し黙ったまま誰も返事しないので、
流れでぼーっとニュースステーションを観る事になる香川達。
仲村の脳裏には、ついさっき観たものの事がよぎりまくって離れなかった…。
東條が「せんせいによくにたひとが、てれびにでてるよー」と騒ぐので
どれどれと「恋は戦い」の初回を観てみた401のメンバー達。
最初、格好良くスーツを着込み笑顔を振り撒いていた香川似の男に
「この人ですか?いや私なんかよりも、この人の方がずっとハンサムでしょう」
「いやー先生の方がもっと格好良いですよ」などと笑っていたのも束の間
その男が急にパンツ1枚になってムチを差し出す変態になってしまい頭を抱える。
全シーン、男の妙な持ち物から下着のタグの色まで頭に焼き付いてしまった香川。
ヒロインを追い掛け回すパンツ男のアップに、なんだかまた胸が悪くなってきた仲村。
「いまのひとわるものだったのー?いまのなにー?」とピントのズレた質問する東條。
その質問にどう答えようか頭を悩ますデストワイルダーとサイコローグ
ついたままのTVを本気で観ている者はなく、
フリーズベントでも掛けられたように、室内の時が凍ってしまったようだった…。
園児なりに気まずい雰囲気を察したのか、フォローを入れてみる東條。
「でも、あきやまくんのほうが よこくでおんなのひといじめてたから
わるいやつだよね?」
「まあ、あっちの方がヒロインを押し倒してる分、悪人と言えば悪かもしれん。
それに変な格好で踊ってたし…意外に秋山の方が変態かもな」
窓の外、「あんなん俺ちゃうーーー!一緒にするな!うわあぁぁぁぁん!」と
黒いコートを翻して走り去る影があったとか無かったとか…。
431 :
名無しより愛をこめて:03/01/10 02:55 ID:glf2KgKj
(まずい。何とか、しなくては・・・)
久米宏の口ヒゲのあたりをぼーっと眺めながら、仲村は
この場の気まずさを痛いほど身に感じていた。
それは、デスもローグも同じだった。
「がうがうう(ほーらボウズ見てみろ。このオジサンが
悪いことをして逮捕されたんだ。)」
「・・・・(悪いことはできないですねえ)」
ニュースを見ては、一生懸命話を逸らそうとするデスとローグ。
「ねえねえー、いまのせんせいなにしてたのー?
どうしてあんなかっこうしてたのかなー?」
ニュースに興味のない園児は、あくまでさっきの
ドラマの内容について追求したがる。
困り果てるデスとローグを放っておけない仲村。
「おい、ほら!こっち見てみろ!!」
ややふてくされてそっちを見た園児の目に映ったものは。
ラジカセ(死語)から流れるラジオ体操にのせて
キャッツアイのOP・EDばりに踊り狂う仲村の勇姿だった。
どこから出したのか、ちゃんと今時珍しい
レオタードにレッグウォーマー着用である。
「・・・(今のエアロビ業界では、ああいう形のレオタードを
着て体操する女性はほぼ絶滅したと聞いていますが)」
「がうがう(ジャージの上下という便利なモンが
あるからな)」
「わー!さとちゃんもおどるよー!へい、がーるず!
れっつ、えくささーいず!わん、つー、すりー、あくと!」
なぜか杏里の歌を真似しながら、嬉しそうに踊る園児。
ここに香川教授の威厳は、ひとまず守られたのだった。
432 :
名無しより愛をこめて:03/01/10 12:35 ID:eL0jauXs
(仲村:朗読調に)
早朝だった。朝の清々しい空気の匂い。冬の気候のせいか冷たく感じられるも
のの、俺はこの朝の空気がすきだった。
だが、いつからだろう。朝の清々しさが一転し、冥府魔道の空間に変わり果て
てしまったのは・・・
そうだ、あの悪夢。俺は、見たのだ。
頭にでかいネジを着けた神崎優衣と、訳のわからん中華風の格好をした全裸。
そしてクレオパトラの格好をし、魔術・厚化粧!などと叫ぶOREジャーナルの
女記者。
挙げ句の果てには、おでん屋でやけ酒を飲む31、そしてアレを焼く花鶏のおば
さん、そして・・・
??「わるいやつらを、ぱっきゅんこ〜〜〜!!!(×5)」
そうだ、あいつだ!あいつが・・あいつが五人いたんだ!
東條「なかむらく〜ん、きょうも、おもしろかったね〜〜(にこにこ)」
要はこれのせいだ。
スカパーのアニマックスで現在放映されている<たこやきマントマン>。
しかも朝の6:30に東條に毎回毎回付き合わされて見ていたから、俺は・・・
今日はホットドック夫妻の夫婦げんかやら、田舎料理に飽きた魔女パトラやら
昨日は昨日でヤンキーのほうれん草の純愛物語やら・・・
しかし、何故だろう?アンパンマンより身にしみるのは・・
433 :
名無しより愛をこめて:03/01/10 15:43 ID:eL0jauXs
デス「うがうがうがうがぁ(子供番組のくせに所帯じみてっからだろ)」
ローグ「・・・・・(夫婦げんかを止める為に出会った頃の事を思い出せば、な
んて人情ドラマにありがちですからねぇ。)」
東條「ねぇね、ど〜して、たこやきまんとまんおんど、ないの〜??」
仲村「俺に言われても・・」
>430の驚愕な事実を受け止めながら、とりあえずオチでデッド=エンドを喰ら
っておく名無しだった。
434 :
名無しより愛をこめて:03/01/10 22:48 ID:R0p7aJUp
>>432 31「そ〜んなアニメだったとはね。さっすが、某別冊GON!で
『彼らの産みの親はテキ屋なのである。(中略)
いくらなんでもそれはまずいだろう・・・(中略)
しかもそれぞれのキャラクターが今いちはっきりしない。
良く見ると一匹メスが混じっているし(後略)』
と散々な書かれ方されてただけのことはあるね〜、
ゴローちゃん」
ゴロー「・・・・そのようッスね・・・」
31「ま、どっちにしろオレは同じアニマックスでも
毛色が違うからね。深夜0:00〜のガンダムを
食い入るように観てるってわけ。その後当然
2:00〜の同じ話の再放送も観ているしね。」
ゴロー「はぁ・・・(半泣き)」
実はスーパーミルクチャンがお気に入りな
ゴローちゃんであった。
リュウガ「映画DVDが解禁になった今、俺はもはや伏字の??じゃない。
俺は存在する!最強の嫌スレライダーとして…。俺の呼び名は裏真司だ!」
窓の外で「ざまあみろ!レンタルが始まったからには
もうネタバレうぜえって言わせないぞ!」と騒ぐ男が一人。
東條「きどくん、さっきからうるさいなあ。おなじことばかりくりかえしてるよ」
仲村「ありゃ城戸じゃないぞ。目付きが悪いし、地面から浮いてるし…」
道行く学生にDVDを押し売りしてる所をミスティースラッシュで吹っ飛ばし
「すみません。うちの居候が迷惑掛けまして」と謝りながら
ブランバイザー片手にリュウガを追いかけ回す美穂とブラン。
その後ろから更にベンツで二人を追い回す高見沢。
「うるせえバカップル!映画に出られただけマシじゃねえか!
お前らSPにも出たくせに!俺なんか…俺なんか…SP1本だけだっ!」
追い掛けっこを窓から眺めながら呟く3人。
香川「高見沢さん達、なんだか捨て鉢な状態ですね。
やはり先週の神崎君の脱落宣言がこたえましたか」
東條「りゅうがも ふぁむも べるでも、もうほんぺんにでられないのかな?
かんざきくんがだめっていったならしかたないけど、かわいそうだね」
仲村「ふ…。贅沢だな…。本放送にしか出ていない、俺や教授の立場はどうなるんだ」
なんだか湿っぽくなりそうな空気を払う為、
>>434に影響されて「すしでもくいにいくかー!」「おおー!」で〆る3人だった。
436 :
名無しより愛をこめて:03/01/11 12:27 ID:UfdKBPFj
ところで今日は鏡開きである
何かが起こるかもしれない
437 :
名無しより愛をこめて:03/01/11 12:43 ID:sfo22ujr
鏡割り、と聞いて勘違いしたヤシが一人。
浅倉「北岡はまだかぁ・・・イライラするぜぇ・・。」
研究室の鏡(本物)を悉く拳でたたき割っていく浅倉であった。
東條「あ〜 ちゃんと おそうじしたのに ちらかしちゃ だめだよぉ〜。」
尚更言う事を聞かない浅倉に、東條は園児並みの頭で一生懸命考えた。
そして取った行動は・・
東條「あさくらくん、おいたしちゃ、だめでしょ〜〜?」
どこから取り出してきたのか、しまじろうくんパペットを使い、浅倉に注意を
する東條だった。
仲村「・・・・・それは、お前だけにしか通用せんだろう。」
数分後、しまじろうくんパペットを頭からかじり取った浅倉に対して東條が本
放送モードに切り替わり、もうおなか一杯になるまで浅倉をガリガリしたのは
さておき、再び園児に戻った東條は仲村と共におこたでぬくぬくとお汁粉が出
来るのを待っていた。
そんなこんなで、餅を一生懸命割っている香川と、傍らで黙々と鏡開きを手伝
う吾郎ちゃん、さらに小豆入りの鍋をスタンばっている31、そして浅倉が散ら
かした後の掃除をする三匹(デス、ローグ、ギガ)であった。
ーー回想ーー
>>435の後、大学の近くにある商店街まで出かけて
回転ずし屋に入った一同。
「さあ、夜は鏡餅を割って食べますからご飯は
炊きませんよ。昼間のうちに寿司を
たくさん食べましょう」と教授。
(俺はあのビンチョウマグロが食べたい・・・
しかし、ここへ流れてくるまでに園児かデスに
皿を取られる可能性が高い・・・その次に近づいてくる
アナゴも欲しいが、あれは教授の好物だ。
今向こうを流れているイクラも、ローグが狙っているはずだ。
俺は・・・どうさりげなく手を出すべきか・・)
流れる寿司を睨みながら、作戦を練る仲村。
←←←←←←←←←←←(寿司の流れる方向)
仲村→● ○ ○ ○ ○ ○ ←(その他の面々)
ところがいかなる奇跡か、園児は壁から突き出している
お茶用の蛇口に気を取られてマグロに気づかなかった。
デストワイルダーは、みんなに
小皿や割箸を配っていた。
教授はローグと、夜食べる餅のことについて話している。
(俺の・・・チャンスだっ!!)
ぐんぐんと近づいてくるマグロ、アナゴ、イクラ。
仲村は、まさに涙さえ浮かべて手を伸ばした。
その時。
439 :
通りすがりの女子大生:03/01/11 17:58 ID:4g3lCMsm
「リターンベント」
どこからともなく、不吉な声が響いた。
仲村の指先数ミリ前で、寿司の皿がピタリと止まった。
そして、逆方向に向かって回転しはじめた。
→→→→→→→→→→→→→→(寿司の流れる方向)
仲村→● ○ ○ ○ ○ ○ ←(その他の面々)
「おや、さっそく私の好きなアナゴが流れてきましたね。
君もどうぞイクラをお取りなさい」
「・・・(軍艦巻きはやっぱりイクラですな)」
「がうがうー(ほれボウズ、うまそうなビンチョウが来たぜ。
俺はサーモンもらうとするか)」
「わーい、びんちょうー。ねぎとろもほしいー。」
「誰だよ・・・リターンベントなんて使いやがった
奴は・・しかも回転寿司のベルトの向きがリターンって
何だよそれ・・・」
端っこで一人真っ白に燃え尽きてしまった仲村を
除いては、みな楽しく寿司を食べていた昼下がりだった。
>439
全裸「よかったな、優衣。タマゴがきたぞ」
カウンターの向こう端に、今日はちゃんと服を来た(それでも)全裸が
兄妹並んで座っていた。
優衣「おにいちゃん、縁側たべる?」
全裸「うん、甘エビとカニミソも取ってくれ」
その横手で、ごますりの為にリターンベントを発動した本人が、
せっせとお茶のサービスにつとめていた。
高見沢「でだな神崎先生。ここらでひとつ、もう少しマシな技ってぇか
カードを支給しちゃくれねえかなあ。
あと、できればメイン…とは言わんがレギュラー入りも」
441 :
名無しより愛をこめて:03/01/12 04:47 ID:RexAHhzN
「うまいな・・・」
皿にすこーしずつ醤油を足す全裸。
「ほら、あれだろ?色んなカードが出てくる機械とか、
好きなだけ技を繰り出せる能力増強剤とか、実は
持ってんだろ?そういうのをここはこう、気前よく・・・」
一昔前の少年漫画みたいなアイテムの名を口走る
高見沢。
タマゴを食べ終わり、自分と兄の為にトロとウニを
握ってもらう優衣。
それを横目でいとおしそうに眺めながら、全裸が
テーブルにゆっくり数枚のカードを置く。
「今日は機嫌がいい・・・これをお前にやる。使え」
「 ! ! ! 」
高見沢は顔の横にビックリマークを並べて、
極めて少年漫画的な反応を示した。カードをすばやく
胸ポケットにしまいこみ、立ち上がる。
「ここの支払いはあらかじめ札ビラ切って
済ませてあるんでね、どうぞごゆっくり。
それとレギュラー入りの件も、頼んますよ」
「考えておく・・・」
最後のご奉仕のつもりか、別の皿にガリをてんこもりにして
二人のそばに置き、足早に店を出る高見沢。
「次はコハダを、頼もうか。優衣」
「お兄ちゃん、よかったの?あのカードあげちゃって」
ガリをつまみつつ、優衣が全裸に問うた。
「あと4点あれば、また景品と取り替えられたのに」
「『大ざら(2枚組)』はもらった。もう必要ない」
自分の得たカードが「ミスタードーナツラッキーカード・
ピングーの冬陶器」景品交換用のカードだったと
高見沢が気づくのは、少しあとの話である。
「そうか、頼めばいいんだよな。じゃあ、ええと…」
板さんに手を振った仲村の袖を、園児がとらえた。
「なかむらく〜ん、なっとまきが、たべたいよ〜」
「なんだよ、もう食っちまったのか?しょうがないなぁ」
「…(私、イクラをもう一皿いただきたいです)」
「がうがう(オレは〆鯖でサッパリいきてぇ)」
「そうか、お前らの言葉は通じないものな」
結局、世話係に甘んじてしまっている仲村であった。
「なかむらくん、なっとまき、はんぶんあげるね〜」
443 :
名無しより愛をこめて:03/01/13 01:53 ID:up5+BKQp
みよぉぉぉぉぉぉぉん。
これでもかとなっとう糸を伸ばして納豆巻きの片割れを
仲村に手渡そうとする園児。
なっとう糸の発祥の地は当然、園児の口の中である。
「ぬわっ!お、お前待て!待て!きたねっ!
食いかけたもんよこすなっ!」
「はんぶんあげるよー、いっしょにたべようよー」
幼児特有の好意の示し方を見せる園児と、
それを全身全霊で拒否する仲村。
ぺちゃっ。
無理に顔をそむけた仲村のほおに、なっとまきが
炸裂したその瞬間に。
「本当に回っていますね・・・。私、回転するお寿司屋さん
は初めて」
「いやあ、お口にあうかどうか。ほら、プリンアラモード
なんかまで回ってますよ!さ、座りましょ、百合絵さん」
あつあつバカップルも、ご来店していたのだった。
有線から杉良太郎の「君は人のために死ねるか」がひっそり流れてきた
♪昨日ひとりの男が死んだ 戦って戦って ひっそり死んだ
♪あいつは何の取柄もない 素寒貧な若者だった
♪…しかしあいつは知っていた熱い涙を〜
仲村「だーかーら!こんな所のプリン食うなって。寿司屋で寿司以外食ってどうするんだ?」
東條「ええ?でも・・・でも・・・」
♪戦って死ぬことを どうして死んだのかとは 訊かないぃぃ訊かない
♪でもあいつの青春は 何処へぇぇ何処へ埋めてやればいい?
北岡「板さん卯巻ね?やっぱり足にキャタピラ手にドリル胸からミサイルは基本だよねー?」
城戸「ってゆーかさーお前ら思い付きだけの改造はやめろっつーの!あー、またネジ外れた」
秋山「(涼しい顔で無視)こっちは鳥貝を。俺の嫌スレに帰ったらまた続きだ。覚悟しとけ?
ちゃんと動くようになるまで、どれだけ時間が掛かってもとことん付合うからな」
♪いま熱い血は何処にもない 泣くことさえ人は忘れた
♪…しかし世慣れたささやきや薄ら笑いで 幸せを守れるか?
東條「だってなかむらくんも、おすしじゃなくて えだまめとってるのに・・・」
仲村「うるせえ。俺が何を食おうと大きなお世話だ!」
♪明日に男が死んで 消えてもぉぉ消えても
♪花も言葉もいらない 風が空を過ぎたら忘れてほしい…
♪……君は人のために死ねるか〜?……
サビの「♪あいつの名は〜ポリスメ〜ン」の部分に力を込めて
ボルと合唱しながらサラダ巻を食す須藤の後ろを、
がりがりと音を立て引きずられて行くものが通り過ぎる…
…回転寿司屋は今日も平和だった
445 :
名無しより愛をこめて:03/01/14 12:46 ID:OK7zHr73
>444
北岡「板さん卯巻ね?」
注文を受けて手際よく寿司を握る店員。
従業員○上「○川さん、こっち手伝えますか?ちょっと今日はお客さん多いみ
たいで。何だか変わった人もいるみたいだし。」
従業員○川「○上さん、僕、握りはちょっと・・・」
従業員津○「そうですよね、氷○さん、無骨そうだからこういう細かいのは苦
手そうだし・・・」
従業員氷○「ぶ・・・無骨っ!?」
凍り付く従業員をよそに、もう一人が手際よく握っている。
従業員○條「氷○さん、手元がお留守ですよ・・(ニヤリ)」
だが、彼よりも手際の良い人物がいた。
新人・尾○「はいっ!!サラダ巻きおまち!小○さんお願いします!」
物覚えが人一倍遅い割には、一度要領を飲み込むと手早くなる典型のタイプで
ある。
意外なライバルの出現(?)に北○と氷○は呆然とその様子を見ているだけだっ
た。
>がりがりと音を立て引きずられて行くものが通り過ぎる…
従業員小○「はい、お帰りはこちらね。」
冷静に自動ドアを開ける従業員。肝が据わっているのかどうだかわからないが
動じないところは流石であった。
カウンターの端っこであがりをすするサングラスの男が静かに呟く。
木○「回転寿司は・・・ここ一件だけでいい。」
446 :
名無しより愛をこめて:03/01/14 12:55 ID:OK7zHr73
「うわぁ〜〜〜〜ん・・」
突如、久々のタラちゃんばりの鳴き声が寿司屋に響いた。
仲村「あ・・お前、普通の喰ったか。」
今までサビヌキしか食べていなかった園児。香川と仲村が目を離した隙に、自
分で皿を取ってしまい、しかもサビ入りに気づかなかったらしい。
東條「うわぁ〜〜〜ん・・からいよぉ〜〜!!」
仲村「ほら、俺の茶を飲め。ぬるくなってるから・・」
東條「うん・・・」
目尻に涙を溜めながらゆっくりとお茶を飲むと、何とか辛さも収まった。
そんな中。
従業員○條「よかったら、どうぞ・・」
不意に二人の前に差し出されたのは、杏仁豆腐の入った器だった。
仲村「・・いや、頼んでないですけど。」
従業員北○「サービスですよ。そこのお子さんに・・」
東條「ありがとー(にこにこ)」
仲村「現金な奴だな、全く・・」
妙にほほえましい一幕であった。
(・・つうか、いつのまに戻ってきたんだ仲村!)
東條「でも、どうしてとおるちゃんが、おすしやさんなの〜?」
従業員○條「な、なにを言ってるんですか坊や。
私はただの平凡で明星なお寿司屋さんの店員ですよ」
仲村「いや、『これ』を子供扱いする時点で只者じゃないって」
東條「とおるちゃんだ〜!とおるちゃんだ〜!」
広い額に汗をうかべ、二人を交互に見つめる店員。
北○「仕方ありませんね。私のこの完璧な変装を見破られては」
仲村「どこが完璧だ!ってか未練に伏字なんかするな!」
北條「しっ!声が高いですよ!」
広い額にさらに汗をかきつつ、北條は彼らを引き寄せて小声で囁いた。
北條「実はですね、この店に……」
448 :
名無しより愛をこめて:03/01/14 15:09 ID:OK7zHr73
その時、いかにも怪しい男二人が店に入ってきた。しかも玄人なのか、わざと
人目に付かないような死角に座り込んでいた。
北條「やはり、彼らはこの店に現れましたか・・」
香川「・・・何かあったのかね?」
北條「香川教授もいらしていたのですか。それなら話が早い。実はあの二人、
今時の英雄はどうのこうのと説教をたれては折檻をする極悪な二人で
さきほど約一名が被害にあったばかりなのです。それで一般の方からの
通報で、あの二人がこの回転寿司屋を行きつけにしているとの情報が寄
せられ、こうして私や津上さん、ついでですが小沢さんと氷川さんで、
潜入しマークしていたのですよ。」
香川「しかし・・あの二人、どこかで見たような気がするのだが?」
449 :
名無しより愛をこめて:03/01/14 16:18 ID:Ioz28ckZ
「とくだいつなまよまきまーだー?」
「はいっ、お待ちどうさま。ツナマヨ巻きですよ」
店員・翔一がすべるように客からの注文を
こなしていく横で、さっきから氷川も巻き寿司の
練習をしていた。
「ねー、ねぎとろまきのわさびぬきもまーだー?」
「あっ、し、少々お待ちを・・・」
不器用な彼が酢めしをいじるたびに、寿司の姿は
自在にその形状を変えていた。魔可不思議であった。
「くそっ・・・・!」
ついに彼がさしだしたのは、
山盛りの酢めしの上にネギトロや野菜、フルーツが
なかなか彩りよくトッピングされた
現代アート系&フォーリンメイドなデザインの一品だった。
「オゥ、ザッツジャストクールSushi-Bar!レツギョ!」
とそれを外から見かけた外国人の団体さんが
ぞろりぞろりと入店し、またひとしきり
寿司屋は賑わうのだった。
うんこ
「…(何か
>>448で言ってる人たちが睨んでいますね)」
「がうがう(うーん、妙な殺意を感じる)」
すると2人組がこちらに近づいてきた。
なんと仲村や東條たちを押しのけて、デスちゃんとサイコローグに
近づいてきたのだ。必死に泣き喚く東條を見て
仲村「あんたたち何すんだ!」
452 :
名無しより愛をこめて:03/01/15 12:49 ID:rUy89UA5
??「正義のヒーローは武器はおろか、モンスターを使って敵を倒してはイカ
ン!」
??「大体、ヒーローという物は素手で強い敵と戦ってこそ・・」
デス「???」
ローグ「・・・・・(あの〜お話でしたら、お客さんの邪魔にならないところで・・)」
聞く耳も貸さずに延々と説教をたれる二人だった。そして仲村にあやされている
園児がその光景を目の当たりにし、ポケットからアレをとりだした。
東條「(泣きながら)・・・いじわるするの、めー!」
数分後。
ガリガリとグルグルが炸裂し、件の二人は遠い空の星になった。
そして事件解決(?)後、店内の器物を損傷した弁償代及び客に対する迷惑料を
払わされる香川・31と小沢・北條その他面々であった。
仲村「あんのバカップル!どさくさに紛れて支払い逃げやがったな!!」
そんなこんなで回転寿司屋の一件はここでシメとなる。
回想終わり−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そんなこんなで、401号室は今日も平和だった。
だが。
キィィィン… キィィィン… キィィィン…
久々の接近音とともに、鏡の中に全裸が現れた。
珍しく、きちんと服を着ている。しかも正装。
東條「かんざきく〜ん、こんにちは〜」
仲村「何しにきやがった!」
挨拶?を投げる一同にいつもの無表情で、全裸は一枚の写真を投げた。
香川「ほう…そういえば月内は繰り上げでしたね」
振袖姿の優衣が、にっこり微笑んでいた。
…兄貴に向かって怒ってる顔はアレだけど、こうして見ると結構かわいいな。
そう思った仲村に、
「きれいだね〜」と喜ぶ園児に、
メガネの位置を直す香川に、
全裸はさらに写真を投げつづけた。
香川「…嬉しくて見せびらかしたいなら、そう言えばいいでしょう神崎君」
降り注いだ写真の山に全員が埋まった時には、全裸の姿は消えていた。
その日の午後、正装の神崎と彼の自慢の種によって
様々な人間模様(?)が展開されたのだった。
「これはあれだな、ズゴックをほうふつとさせるね。
うーん、この着物の色はちょっと厳しいけど
ぎりぎりシャアザクってところかな?どうよゴロちゃん?」
と無理やりガンダム話に繋げる(31)。
「なかなかカワイく写ってんじゃないのぉ?」
と答えたばかりに、写真を壁紙に設定される芝浦。
なぜか自分のケータイの待ち受け画面も優衣の写真に。
しかも学内の全員のパソコンに、彼のメアドから
同じ画像が送りつけられていた。ボコられる芝浦。
「お美しい妹さんを持って幸せですね。
こんな貴重な写真を見せてもらえるなんて
喜ばしいですが、私などには実にもったいない」
いらん事を口走ったばかりに、写真を壁紙(中略)
される須藤。なぜか自分のケー(中略)
しかも署内はおろか警視庁の全員のパソコンに
彼のメアドで(中略)ますます減給される須藤。
風が強くなってきていた。
455 :
名無しより愛をこめて:03/01/15 16:39 ID:tCClFH0e
ただ、
「食えるのか、これは・・・」とつぶやきながら
写真をひとまとめにして皿に乗せ、
ゆでているつもりか一応熱湯をかけ回してみた浅倉と、
「まあ、優衣さんとっても綺麗。それにとても良い振袖。
特にこの花模様が素敵だと
思いません、満さん?」
「そうですね、とってもキレイですね〜 こ の 着 物 !
そうだ、俺の行きつけの呉服屋で作らせましょう!
これと同じ振袖!!いや、百合絵さんが着たら
こ の 何 倍 も キレイだろうなあ〜、きっと!」
という会話を交わしてしまった佐野
(百合絵さんは優衣を誉めたのでお咎めなし。)
は、モンスターたちに追いかけられて
鏡の中をすたこら走る羽目になったのだった。
ちなみに写真を撮ったのも真司なら、
焼き増し代を払ったのも真司だった。
「な〜蓮!頼むよ今月ピンチなんだからさ、ちょっと待ってくれよ!」
「だ〜め〜だ。17万3800円、月末までだ」
「なんでいきなり増えるんだよ!」
457 :
名無しより愛をこめて:03/01/15 17:53 ID:rUy89UA5
それぞれの成人式の写真を持ち寄ってのんきに雑談する401の面々。
仲村「袴姿がよく似合いますね、先生。」
東條「ほんとだぁ〜〜。かっこいいね〜〜。」
香川「仲村君の背広・・少々形が変わっていますが?」
東條「わ〜。りゅうのえだぁ、かっこいいね〜。ねぇね、えりに、なんてかい
てあるの?」
仲村「いや、これは・・」
東條「ねぇね、さとちゃんのしゃしんも、あるよ〜〜」
香川「どれどれ・・・」
次の瞬間、誰もが口に出さぬまま、ひたすら沈黙していた。
だが、誰もが思っていた。
デス「うがうがう??(これ・・ボウズの成人式の写真だよな??)」
ローグ「・・・・・(どうして千歳飴をもっているんでしょうね。)」
東條はいくつであっても<永遠の園児>であることの証明であった。
>>452 結局その後、自分達を真のヒーローだと言い張る馬鹿者どもは氷川達に逮捕された。
成人式の写真で盛り上がってる香川達の所に、
逮捕協力のお礼にと菓子折りを持って訪れる警視総監と風見志郎。
風見「ははは。まったく、なにが『ヒーローは武器を使うな』だよ。
そんな事言ってたら、結城(ライダーマン)や神(Xライダー)はどうなるんだ?」
本郷「あの”なりきり”とかいう連中には、理屈が通用しなくてまいったな。
まあ、キツくお灸を据えておいたから、しばらくは悪さはしないだろうがね」
仲村「なんでそんな真似をしたんでしょうね?あいつら」
本郷「俺達の伝記物語に出た役者さんが、TVで若い奴相手にそんな事を言ったそうだ。
で、あのなりきり達が感化されて、説教と称して暴力を振るって回ったんだと」
風見「全く迷惑だよ。なりきり連中は直接あの放送を観てなかったんだな。
観ていれば、役者さんも半分冗談で『恋人が居るのか。羨ましいなあ〜』とか
ナレーションを受けて『武器を持っちゃいかん(笑)』とか言ったって判るのに。
文字だけ見て、まるで俺達が偉そうに宣言したみたいに受け取るなんて最低だ」
香川「ウソをウソと見抜けない者は…ですか」
本郷「まあ。そういう事だな」
さっそく土産のカステラをつつき出す東條に、ふと声を掛ける本郷。
本郷「君も以前、ヒーローを目指してると言ってたな。その夢はまだ持ってるのかい?」
東條「うん。でも、なりきりさんみたいになっちゃだめだよって、
かがわせんせいがいってたから、ひーろーのこと いっぱいべんきょうしてるよ。
ぼく、がんばっていつか、しんせいきのみらくるなひーろーになるんだ」
本郷「そうか。頑張れ。夢は大きく持ったほうが良いからな」
それは何か製作会社が違う気がするが、東條が張り切ってるのであえて目を瞑る仲村だった。
くつろいで茶をすすりながら、ちょっと物憂げに呟く本郷。
本郷「鬱な気持ちになるねえ、こういう話は。一体、ヒーローを何だと思ってるんだ。
受け継ぐべきは姿形じゃない、精神だ。どんな格好だろうと容姿だろうと関係無い。
形ばかりを気にしてヒーローの資格云々を決め付ける奴ぁ、本当の事が判ってないな。
要は、そいつに人々の自由と平和を護る気持ちがあるかどうかだ。
その気持ちがある奴なら、どんな奴だって何を使ったってヒーローだと思うね。俺は」
香川「あの人たちはどうでしょうねえ」
窓の外で雪を投げて遊んでる真司と蓮。
「ずるいぞ!トリックベント使うなよ!よーしこうなったら…」
『ストレンジベント』→『ナスティベント』「なんでナスティなんだよー(泣)」
試しにナスティベントを使うと大音響でロンリーソルジャーを歌い出すドラグ。
カンカンになって、借金倍増と口走りながら雪を投げ続ける蓮。
風見「うむ。彼らは紛う事無きヒーローだ。俺達が誇りに思うぐらい立派にな」
雪の投げ合いを見てるうち、「おーい俺も混ぜろ」と飛び込む本郷。
窓枠の雪を集めて蓮の襟に投げ込む風見。お返しにブラストベントで風見を吹き落とす蓮。
劣勢な本郷を見て、「総監をお助けしなければ!」と慌てて参戦する北條。
手助けしようとして不器用ベントを発動し、とんでもない事態を引き起こす氷川。
賑やかになったその場に、雪詰めEOWをぶっ放し得意顔の(31)。
「先生風邪を引きますよ」と言いながら、マグナにシャベルで雪を仕込む手を休めない(25)。
乱戦の中、雪玉をせっせと丸めて誰にでも構わず渡す園児。
「そりゃないだろう」と注意して、デストに引きずって行かれる仲村。
…そしてガリガリされながら、「教授!こいつらいい加減止めてください!」と叫んでるうち
ふと見るとローグの顔面に雪を装填しながらにっこり笑う香川に気付き、戦慄するのだった。
怒声や悲鳴やお返しだ!の声が吹き荒れる中、ここは今日も多分平和だった。
♪と〜っとこ〜はしるよハムたろう
や〜っぱり〜はしるよハムたろう
だ〜いすきなのは〜ひ〜まわりのたね〜
「劇場版ハム太郎 ハムハムハムージャ 幻のプリンセス」と
「ゴジラ×メカゴジラ」を仲村に見に連れてきてもらった東條は
いたくご機嫌で歌を歌いながら劇場から出てきた。
「ハムたろうかっこよかったね〜
サバクーニャといっしょうけんめいたたかってさ。
なかむらくんもかっこよかったね〜。
あしはらくんに、ひこうきからあぼ〜んってされちゃうの〜」
「………。」
ハム太郎と同列に語られてもいいのか?
一応役柄では葦原よりも階級が上であったことで、自分を慰める仲村だった。
「なかむらくんのおかあさんって、しゅしょうでじょゆうさんなんだね〜」
「…女優だけだ。」
「なかむらくん、みにはむずではだれがすき?」
ハムスターの好き嫌いを問われても困るだけで、
それよりも「メシハム」っていうネーミングはどうかと思われた。
映画館を出がけにふと見ると、
「17日限り」
無常にもポスターの上に、ぺたんと貼られたシール。
「終わってしまうのか?」
いかに、冬休みが終わってしまうからとはいえ。
○宝のバカ。
名無しはつぶやいた。
461 :
名無しより愛をこめて:03/01/16 12:40 ID:pEK5uJC2
てぺてぺ歩く園児の手を引いての映画館からの帰り、冬空やら大木の枝やらを
眺めながら<あのかたち、ですちゃんみたいだね〜〜>などと会話をしている時
園児が<ほけ〜>と何かを思いだした。
東條「そ〜いえば、さとちゃん、きいてなかったけどぉ、なかむらくんのはつ
ゆめ、なんだったの〜?」
仲村「・・・・・」
まさか初夢が>432の内容であったなんて口にも出来ない仲村だった。
思わず茶を濁す仲村。
仲村「さっきの雪合戦で身体冷えたから、みんなで銭湯にでも行くか。」
東條「わぁ〜〜い、おっきなおふろだぁ〜〜〜。」
仲村「(苦笑しながら)お前、風呂では泳ぐなよ。」
東條「ねぇね、あひるちゃん、もってってい〜い??」
仲村「それはかまわんだろう。」
東條「じゃあね、あんぱんまんのしゃんぷーはっとと、りゅうきのしゃんぷー
も、もってってい〜い?」
仲村「・・・ああ。」
嬉しそうに先に駆けていく園児。<なかむらく〜ん、はやく〜!!>と一生懸命
おいでおいでをする様子に、思わずほほえましさを感じる仲村だった。
462 :
名無しより愛をこめて:03/01/16 15:09 ID:pEK5uJC2
名無しは、回転寿司のネタでふと思い出した。
31「吾郎ちゃん、手巻き寿司も結構おいしかったよね。」
25「そうっすね。たまに食べに行くのにはいいっすよ。」
31「ただ問題はあれだよ。従業員の接客態度!これだけは譲れないよねぇ」
25「何かあったんですか?」
31「手巻きのネギトロ頼んだのに、もうめちゃくちゃなのが出てきて。
しかももう一人の従業員は手巻き寿司を見て悲鳴を上げて逃げ出すしさ。
従業員の教育も考え物だよね。」
↑言わずと知れたあの従業員と、この従業員だった。
463 :
名無しより愛をこめて:03/01/16 17:59 ID:pEK5uJC2
一方、401号室では。身体が冷えたので炬燵で暖を取る面々だった。
香川「日が落ちるのも随分と早くなりましたね。」
北條「ええ。寒さも日に増してきましたし・・」
デス「うがうがう(こういう時こそ、ひとっぷろ浴びてぇな。)」
ローグ「・・・・・(いいですね。帰りに屋台のラーメンでも食べましょうか。)」
北條「あいにくですが、私はラーメンはちょっと・・」
その時、勢いよくドアが開いた。
東條「ただいまぁ〜〜。」
香川「ああ、お帰りなさい東條君。仲村君も疲れたでしょう。」
仲村「いいえ、そうでも・・。あっ、先生、後からでも良いんですが、みんな
で銭湯でもどうですか?」
香川「ちょうどその事を北條君と話していたところです。今から準備して行き
ましょう。ああ、そうですね、北岡君や城戸君らも誘ってはどうでしょう。」
仲村「自分は構いませんよ。」
東條「わぁ〜い、おふろだおふろだぁ〜〜。」
401号室の面々が連れ立って温泉に行くのは良かったが、またまた一波乱起き
そうであった。
特に銭湯内で。
「銭湯で戦闘、ってね〜」
呼ばれた早々に寒いことを口走った(31)は、
そのままガリガリされて地平に消える…かと思われたが、
何故か東條にウケまくったので難を逃れたのであった。
何か、間違っている。
そう思った男たちがいた。
「秋山君…」「香川……」
その日の401号室には一段と冷え切った空気の中
真っ白になった香川と蓮が床に「の」の字を書いていた。
何と言っていいやら分からなくて呆然と立ち尽くす仲村の後ろでは
脳天気に水鉄砲で遊ぶ園児の笑い声が虚しく響いていた…
466 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 02:08 ID:10q66TNn
age。
467 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 04:14 ID:eUKRZx1V
そのころ、とある河原の橋の下で
浅倉は一人身を震わせていた。
「くそっ・・・今夜はやけに冷えやがる・・・」
あの大学のなんとか室では、今夜もまた
暖かいストーブが燃え、おこたでは
あのガキや喧嘩腰男やメガネの学者野郎どもが
めいめい熱いコーンポタージュや甘酒やらをすすりながら
ぬくぬくと馬鹿話でもしているのだろう・・・
というようなことを限りなく原始的なセンテンスで
イメージしていた浅倉のもとに、ベノが何かをくわえて
帰ってきた。からんからん、と何かが散らばる。
「ケロリン」と書かれた丸い桶、セッケン、
タオルに・・・いくばくかの小銭。
ベノ「しゃー(そのへん歩いてた人からもらってきました。)」
不敵に笑う浅倉。
「でかしたぜ・・・よぉし。行くぞ」
彼の見上げた先の夜空には、黒くそびえる煙突が
ひときわ目立って立ち尽くしていたのだった。
401号室メンバーと凶悪犯、バッティングなるか!?
468 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 12:28 ID:3n+nKxX8
一方、そんな事とはつゆ知らず、のんびりと湯船に浸かる401号室の面々。
<うぃ〜〜しみるなぁ>などという声が湯煙の中に聞こえた。
勿論31と仲村も湯船に<ぼへ〜>と寝そべるように浸かっている。
31「そういえばさぁ〜、この前の火曜日、たまたまテレビつけてたのね〜。」
仲村「ああ〜。」
31「NHKでやってるアレを見た訳よ。田口トモロヲのナレーションでさ〜、あの
口調で語ってるわけ。」
仲村「あの番組なら、いつもの事だろう。それで、どうしたんだ〜?」
31「問題は見ていてそこからよ。どっかで聞いた単語がでてきたわけ。しかも
<幼児が落としたココアが・・彼に新たなる形をイメージさせた>とか何とか
言ってさ、某お菓子会社へ書類提出している誰かさんのイメージ画像も流れ
て、おまけにどこかで見た本人が語っちゃう訳よ〜。」
仲村「もしかして・・お菓子会社はギンビスで、たべっこどうぶつのチョココー
ティング案を香川先生が申請した、あの時の話かぁ〜〜?」
31「なんだ、知ってたの〜〜。でも、俺ならやっぱり、装甲にビームコーティン
グだよねぇ〜〜〜・・」
仲村「それは食い物じゃないぞ・・」
たべっこどうぶつのチョココーティング。
実際にコンビニに売っていて驚きを隠せなかった名無しだった。
(しまった、さとちゃんの出番がなかった!)
401号室が動くと、集まってくる人々がいる。
壁の向こうも例外ではなく、若い女性の嬌声が、
えもいわれぬエコーをかもしだしていた。
「わ、意外〜。優衣、出るトコ出てンじゃん」
「やだ美穂、ジロジロ見ないでよぉ。
百合絵さん初めてなんだから緊張するでしょ?」
「大丈夫です、卓球の時に温泉に行きましたから!」
「でもバスタオルは持ち込んじゃダメよ?」
きゃわきゃわと姦しいその声が、微笑ましくも悩ましい。
そして、お約束な声が。
「あれ?」
「石鹸、ないわ」
「持ってきた筈ですのに…」
当然、さらにお約束なシチュエーションを期待して、
連れの男どもが隠したのであった。
470 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 14:49 ID:3n+nKxX8
石鹸を借りる為に壁越しに繰り広げられた会話である。
美穂「真司〜!ブランそっちによこすから、石鹸かして!!」
真司「なんだ、その手があったか!!」
美穂「・・・あんた、何かしょうもない事考えてたんじゃないでしょうね!?」
真司「いや、全然・・!!ええと石鹸・・・」
隠していた場所<洗面器の中>へ石鹸を取りに行く真司だったが。
石鹸は、無かった。当然、さのまんや他の奴らの石鹸も。
そして、石鹸が無くなった場所には、当然、あの男がいた。
浅倉「ここか・・・祭りの場所はぁ・・・(ぶくぶくぶく・・)」
お約束通り、石鹸を丸かじりする浅倉威だった。
>>470 驚き、呆れ、恐れ、軽蔑。
男たちの顔を、さまざまな感情が彩った。
だが。
ふたつの目だけが、親近感をもって見つめていた。
それは、誰にも読み取られはしなかったが。
…だって、ボルキャンサーだったし。
その頃、女湯では、
いつもの調子で「使え…」と石鹸を投げた全裸が
恐い顔モード全開の妹を始めとする女性陣に
桶だの腰掛だのシャンプーボトルだのをぶつけられ
タイムベント発動しちゃおっかな〜と思いつつ逃走していた。
472 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 17:35 ID:3n+nKxX8
湯船に浸かってあひるちゃんと遊び倒していた園児は、いい加減にのぼせてき
たらしい。
東條「もう、おふろ、あがる〜。」
仲村「まだだ。ちゃあんと10数えてからだぞ。」
東條「う〜〜・・んと、い〜ち・・に〜い・・さぁ〜ん・・」
一生懸命指を折って数える園児。傍らではあひるちゃんを見つつ<これにビーム
コーティングを施してついでにティターンズカラーにしてからアンテナを>など
と考える31。隣の様子に思わず心配になりそわそわする佐野。
湯船に浸かっているにもかかわらず、心が寒い香川と蓮。
すでに茹で上がっている真司。
それぞれの思惑が交錯する中、めいめいが湯船から上がっていった。
ちなみに浅倉は、ボルキャンサーといい感じになっていた。
473 :
名無しより愛をこめて:03/01/17 22:11 ID:56OFcaxz
ウッ、マンボ(・∀・)ん〜ん、鎖骨〜
ぶくぶくぶくぶく。
>473 で鬱になった香川と蓮が水面下まで落ち込んでいた。
しかし、問題の番組を見ていない名無しには、何のことかサパーリ(・∀・)だった。
何何?どうしたの?鎖骨って?
そう騒ぎ立てた挙句、木枯らし吹く外へガリガリと連行される名無しだった。
>>474 (31)「んふふふ。説明しちゃうと、TV朝日で木曜9時に放送中の『恋は戦い』って番組に
香川教授となんちゃら山にそっくりな人がゲストで出たんだけどさ〜…」
(25)「先生…。その話しをむし返すと、教授となんちゃら山がますます沈む気がしますが…」
(31)「いいのよ、ゴロちゃん。
中途半端に話しをはぐらかすより、きちんと説明する方があと腐れなくて。
本上まなみ扮するハナコは離婚したてのライターで、恋愛に関する取材しててさ。
パーティで笑顔の紳士と知り合って素敵な人だなって思ったら、どっこいその男
いきなり革パンツ1枚になって首輪はめてムチでぶってくれって言い出す変態で。
それがまた、主人公が思い通りにならないと判ると急に態度を変えて
『バツイチのくせにカマトトぶりやがって!』って怒鳴り付けて追い出す嫌な男でね、
変態だった事より 人 と し て 最 低 な 奴 だった事が痛いのよ」
マッサージ機に背をもたれ無言の教授。
その隣、やはり無言で腰に手を当て牛乳を飲んでる蓮。
(30)「今週は友達がひとめ惚れした青年(一鍬そっくり)を探してて、
うっかりダンス教室に迷い込み変な服着たインストラクター相手に
『う!マンボ!』の音楽でサルサを踊らされるのよ。
その矢野ってなんちゃら山ダンス男から『探してる人を見つけました』って連絡あって
呼び出されて二人っきりになると、いきなり『鎖骨が綺麗ですね』って言われてさ。
先週変態に襲われた事を思い出して、矢野も隙があれば襲ってくる気がして
ちょっとしたきっかけで『♪鎖骨〜』って歌いながら襲われる妄想モードになる、と。
ttp://tanoyo.vxx.jp/cgi/imgb2/imgboard.cgi ここの鎖骨祭りでも見てよ。
結局、矢野は親切に手伝ってくれた善人(?)だったけど、
ハナコの妄想の中じゃ教授以上にやり放題し放題の歌う変態だった、と」
振りかえり、(31)のせいでますますどよんと落ち込んでる二人を見て慌てて
「まあ、結局主人公の妄想だから良かったですよねえ」とか
「嫌な奴からお笑いキャラ、格好良い奴まで幅広い芸域があるのは凄いじゃないですか」とか
一生懸命フォローに回るゴローちゃんだった。
476 :
名無しより愛をこめて:03/01/18 14:50 ID:4aeV7kXi
いちご牛乳とあひるちゃんを抱えてご満悦な園児。一生懸命牛乳を飲んでいる
が、どこか寂しげである。
東條「ねぇね、あした、りゅうき、おわっちゃうね〜。」
仲村「そうだな。」
東條「きどくん、かわいそうだね〜。しんじゃったね〜・・。」
仲村「ああ、まぁ主人公なんだから大丈夫だとは思うが・・」
その時、園児の目がうるうるし始め・・・
東條「うわぁ〜〜〜〜ん・・・・(←タラちゃんばりの大泣き)」
仲村「お・・おい!泣くな!そんな、こんなところで急に大泣きされても・・」
31「うわぁ〜〜〜ん・・・(←連鎖で大泣き)」
25「せ・・先生、泣かないでください。」
全裸「うぉぉぉぉ・・・!!(←気合を込めて大泣き)」
優衣「お兄ちゃん!!ちょっと・・泣かないでよお!」
何だかんだ言っても最終回、はやっぱり寂しいと思う面々だった。
その頃、死んでいる(と思われる)真司は。
とりあえず復活した蓮に、半ば呆れ気味に介抱されていた。
ちなみに名無しは明日休日出勤である(涙
>>476名無しの酷い運命に、貰い泣きをする名無しがいた。
予約録画は、忘れず間違えずな。
あと、それを観るまでは2ちゃんはダメだ。もちろん公式サイトも。
がんがれ!とサムズアップした名無しは「うがうが!(ごたくが長ぇ!)」と
銭湯の焚き付けの山へ放り込まれたのであった。
478 :
名無しより愛をこめて:03/01/18 16:10 ID:/h7GClnL
(今ちょっと手いっぱいで投稿できないけど、絶対このスレに戻ってくるぞ
ウワアァァァアァァァアン!age)
>>476-478 「頑張れよ…」
つい癖で、水に触れると溺死体の様に浮いてしまうが
その姿でのんびり湯につかる葦原涼(恋たた繋がり)がエールを送った
みんな銭湯や他の嫌スレに出かけて からっぽの401号室
そっと扉を明けると ひとりケーキのローソクに灯をともす優衣
優衣「出てきて…お兄ちゃん。お願い…。もうすぐ私の誕生日なんだよ」
鏡の中から正装で現れ 優衣を見つめる神崎
神崎「優衣…」
誕生日おめでとうと 言葉少なく優しく祝う兄
何かを決意した表情で 兄を見つめ返す妹
2人だけの誕生祝いが始まった…
余計なキャラに邪魔されず 兄妹仲良くケーキを半分してパクつく2人
優衣「ケーキの豪快まるかじりって、一度やってみたかったんだー(笑)
みんなには内緒だよ?」
でもこれって致命的に太るぞと言おうとして 優衣の笑顔に言葉を飲み込み
自分のケーキのイチゴも そっと優衣の皿に乗せる神崎だった
482 :
山崎渉:03/01/19 05:24 ID:AJ3JuR3B
(^^)
483 :
名無しより愛をこめて:03/01/19 14:01 ID:3cWLJY8x
>>482 「ガウガウ(またお前かよ)」
お約束どおりにガリガリされていく山崎渉だった…てゆーか誰だお前?
銭湯から上がってきた面々(沈んでいる一部除く)は、さっそく恒例の牛乳一気飲み大会を開催することとなった。
仲村「やっぱ牛乳はビンが一番だよな。こう、なんて言うか、普通の牛乳より美味い感じがするんだよな」
香川「しかし懐かしいですね、牛乳ビンは。小学生の頃を思い出します…」
そんな彼らの隣で、東條はカラの牛乳ビンを量産していった。
東條「これくらいのめば、みんなみたいにせがたかくなるかな。それにいちごぎゅうにゅうはおいしいね、ですちゃん」
です「がうがう(あんまり飲み過ぎると腹下すぞ)」
485 :
岩のような瓦斯:03/01/19 17:40 ID:PJkrxDao
『龍騎最終回記念』にと菓子折りを持って401に来た瓦斯であったが、部屋の中での雰囲気に廊下で立ちんぼ。
と言うか、朝起きたら9時半でした(泣)。
今日が最終回だったので、皆を労うつもりで菓子(詰め合わせ)+お酒+花束
を持参で401にきてみたが、481>に思わず貰い泣きし、484>の為に『正○丸(糖衣錠)』
とお祝いの品を置いて立ち去る名無しであった・・・・
>>484 今日の特命リサーチ200Xによれば、
牛乳をたくさん飲むのは身長の伸びにあまり関係ないらしい。
ついそう漏らしてしまった名無しは当然の如くガリガリされていった。
>472
さとちゃん、お風呂から上がるときは
『おまけのおまけの汽車ぽっぽ、ぽーっとなったらあがりましょ』も
しましたか?
つい、現役園児のハハはお節介を焼いてしまい、ですちゃんにがりがりされていった。
うっかり銭湯に行きそびれた香川。研究室の鏡が鳴った。
キィィィン… キィィィィン…
香川「ようこそ、神崎くん。ひとまず最終回おめでとうと言うべきでしょうか」
神崎「俺の物語は終わった…。お前たちにも迷惑をかけた…。使うか?」
ひらひらと舞い落ちるタイムベント
神崎「それを使えば、正しい時が流れ始める…。MWもない、ライダーもない時間が…。
お前も一介の大学教授に戻れる…」
香川は、無言でカードを研究室のストーブにくべた。
香川「必要ありませんよ。我々は、確かに本編からも外れた存在です。
しかし、私はこのスレの日常を、東條君や仲村君たちとどたばたする日常を、
とてもうれしく、誇りに思っています。
この時間を守るのが、今の私の英雄的行為です」
神崎「そうか…ならば、お前の望む日常を戦い続けろ…」
香川「さて、そろそろ東條くんたちが銭湯から帰って来ますかね。
それとも神田川世代としては今からでも行くべきでしょうか…」
このプロジェクトに終わりはない。そこにあるのはスレ住人の純粋な願いだけである。
>>484 「フルーツ牛乳も、おいしいっすよ」という
秘書の言葉に、今度は薄いオレンジ色の液体が入った
牛乳びんの蓋をあけ、そっと一口飲んでみる園児。
「!!」と笑顔を見せ、
秘書と顔を見合わせた結果、
今度はフルーツ牛乳の空きびんが量産されていく。
「おねしょの始末をするのも、
シーツやパンツを洗うのも俺なんだぞ・・・」
とぼやく仲村だったが、
「がうー(気持ちはわかるがそれがお前のお役目だろう)」
と、がりがりされて湯船に沈められたのだった。
最終回記念ということで、研究室前に
しみじみとした気持ちでお菓子やケーキ、
花束を置いて帰った女子大生だった。
491 :
476:03/01/20 12:39 ID:Ty7VJuNx
>477->479
おかげさまで、何とか最終回を見られました。是非はともかく、みんな生きて
いてくれて良かったです。
<481からの続き>
ケーキで慎ましくお祝いの後、幼少の頃の兄弟と仲良くお絵かきをする神崎兄
妹。
ほほえましいのだが・・・・・
??「わぁ〜い、いっしょに、おえかきするぅ〜〜!!」
??「せっかく良いシーンなんだから、お前はしゃしゃり出るんじゃない!」
??「だって、だって・・(←泣きそう)」
??「何よ何よ〜。もうちょっとセンスのいい奴書けないかなぁ?やっぱり
漢はマスターガンダムでしょう!ねぇ、吾郎ちゃん。」
??「先生・・・(汗」
??「いや〜素晴らしい!このいかにもデッサン力の欠けた園児的な画力!
構図もめちゃくちゃ!いやぁ〜尊敬しちゃうなぁ!」
??「(タオルを片に引っかけて)神崎と先に帰っていたのか、優衣。」
??「帰っていたって・・蓮、ここ香川先生んとこだろ?それに、どうやって
入ったわけ?」
??「神崎が鏡の中を移動して中から部屋を開けたんだろう。それ位もわから
ないのか・・。全く、相変わらずバカだな。」
??「・・!!蓮!!んな言い方する事ないだろっ!!」
??「(クレヨンつまんで)・・・食えるのか、これは」
いきなり401号室に戻ってきた面々。しんみりとした部屋の中が、一気に賑わ
い騒がしくなる。
優衣「この部屋・・いつもこんななの?何だか楽しそう。」
香川「本編がどうであれ、ここではそれぞれが好きなように振る舞いくつろげる
場所なのですよ。」
優衣「あたし・・ここに来ても良いんですか?」
香川「勿論、歓迎しますよ。今までの事を水に流して・・とは言い難いのです
がね。」
優衣は香川の言葉に笑顔で返した。
492 :
名無しより愛をこめて:03/01/20 12:53 ID:Ty7VJuNx
>489
素晴らしいシメのお言葉です。
にわかに賑わう401号室。園児は画用紙をいっぱい持って香川の元へてけてけと
駆けてきた。
東條「せんせい、さとちゃんね、さいしゅうかいだから、みんなのにがおえ、
いっぱいかいたよ〜。」
香川「どれどれ・・・」
一枚一枚には、それぞれのスレの中であった彼らの特徴(きのこだのおんぷタン
だの鹿○さんだのガンダムだの中島みゆきだの・・・)
が園児の画力でいっぱいいっぱい書かれていた。
仲村「・・・似顔絵、か?」
東條「これはねぇ、なかむらくんの。いちばん、がんばってかいたよ。よくで
きてるでしょ〜。」
仲村「・・・・・」
受け取った絵は、やっぱりですちゃんにガリガリされるところであった。
仲村は、東條が嬉しそうににこにこしているので、怒るにも怒れなかった。
絵のせいと、少し湯のぼせしたせいで頭が痛くなった仲村がブツブツこぼす。
「銭湯が気に入ったからって、今日も朝からひとっ風呂浴びに行くなよ。
それに牛乳…。背が高くなりたいって…お前これ以上でかくなってどうするんだ?
(ちなみに仲村・香川共に178cm、東條181cm)」と余計なツッコミを入れた為
お約束でガリガリされる仲村をよそに、お祝いの品々のし仕分けを始める東條。
香川が窓の外を眺めると
ですちゃんに引きずられ悪態つき続ける仲村の他にも
学校の外の様子も見えてきた。
仲良く焼き芋を半分しながら歩く芝浦とメタルゲラス。
張り込む須藤に、カニパンと牛乳を差し入れに持って来るボルキャンサー。
大量の買い物袋を抱え、(25)の車に一緒に運びこむマグナギガ。
逃げ回る双子のような青年の頭をつつく大きな白鳥、高級車の上に張り付く巨大カメレオン、
カップルを囲む大量の鹿、占いの屋台にはためくエイ、出前を無理矢理強奪してる大蛇…。
物憂げになる香川の肩をそっと叩くものがいた。
ローグ「…(お茶をどうぞ)」
熱い茶を飲みながら考える香川。
ええ、判っていますよ。
私達はMWもモンスターも居ない世の中を目指して研究してきました。
でも今は…。
引きずり飽きて戻ってきたですちゃんに手伝わせ
熱心にやるほど全然進まない仕分けに精を出す東條を見ながら、
「モンスターの居ない世界」に戻す事が正しい道ではあるとの思いと
「今のみんなの幸せ」の間で苦悩する香川だった。
香川に分けてもらったケーキと花束を抱え満足そうな優衣。
「お兄ちゃん。これでいいんだよね?」
「ああ。この世界も数多ある、『やり直した世界』の一つだ…。
いつの間にかモンスターが人を襲うのをやめ、ライダーも失われる事のない世界…。
殺伐した物語と悲壮感ある戦闘の代りに、バカ話とどたばたで日を送る世界…。
どこかで間違えて、世界ごとまぬけ時空に引きずり込まれたのかもしれない…」
「うーん、その世界も好きかなぁ。でも…」
「判ってる。最初のうち犠牲になった者を気にしてるなら…」
キィィィン.... キィィィン....
神崎「一部修正した。幾つかのモンスターはこちらに残り。残りはもう迷惑は掛けない。
モンスターは居なかった事になるので、彼らによって失われた者はじき戻るだろう…」
香川の前から神崎の姿が消えると共に、急に扉を開けて大勢がどやどや入ってきた。
仲村「え、江島先生!田宮!西本!」
亡くなったはずの仲間の姿に、ぶわっと涙をこぼす仲村。
仲村の態度に首をかしげ、なんだか困った顔になる江島。
江島「香川君?なんで君が私の研究室に居るんだね?」
香川「おやおや…。そういう事になりますか。そういえばここは江島君の研究室でしたな」
江島「仲村君、昨日頼んだ実験資料を揃えておいてくれないか」
仲村(あ!そういえば、俺は元々江島先生の下に居たんだ。まずい…。
江島先生が戻ったなら、香川先生の下を離れなきゃいけなくなるのか?!)
…ハッピーエンドは良いんだけど、なんだか微妙なピンチに見舞われる401号室だった。
>>ID:IAvdsms6
泣いた。でも何だか嬉しかった。さんきゅー!
497 :
名無しより愛をこめて:03/01/20 15:08 ID:Ty7VJuNx
>495
東條「おうち、なくなっちゃうの〜?」
デス「うがうがう・・(ウチじゃねぇんだけど、ここは元々、江島とか言うダン
ナがいた研究室だからな・・)」
東條「・・・」
複雑な思いで仲間と共に語らう仲村の姿。遠巻きにその姿を見つめる東條。
東條「じゃあ・・・僕も、自分の帰るべき場所に帰った方がいいのかも・・」
デス「うがぅ!?(ボウズ!?)」
江島研究室の面々が生き返ったのをきっかけに出現した、本編最終回版の東條
だった。
>>497 北岡「 …僕には帰るべきところがあるんだ… こんな、こんな嬉しいことはない… 」
吾郎「先生、それ違う番組の最終回です」
誰も彼もが、〆モードに入っている。
少し寂しい名無しがいた。
けれど、どんな物語もいつかは終わる。
だからこそ人の胸に残るのかもしれn
ど か ー ん !
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ
東條「ごめんね〜。でも、もうやっちゃったから〜」
微妙に間延びした声で本編の台詞が繰り返される中、
名無しは誰かの巻き添えで引きずられていった。
このスレ28で初めて参加し、約20個ほど書かせていただいた。
笑った。泣いた。楽しかった。ありがとう皆さん。
そして名無しは磨り減って消えた。
うんこ
記念すべき499+1=500が うんこ て…
北岡「…楽しかったね〜ゴローちゃん。
ところでさ〜、今日天気悪いね〜雨降ってんの?
ゴローちゃんの顔も、なんだか…見えないや……」
吾郎「……先…生……。・゜・(ノД`)・゜・。 」
。・゜・(ノД`)・゜・。
エェーーーーーックス!!!!
503 :
名無しより愛をこめて:03/01/20 17:39 ID:Ty7VJuNx
本当は、強がっているだけだった。
園児なりに、仲間の元へ仲村が帰るべきだと考えたのだろう。
一生懸命、漢字交じりでしゃべった言葉こそ、東條の仲村に対する餞の意味を
込めていた。その意を汲んだ香川は、静かに東條の肩に手を乗せた。
香川「東條君・・よく我慢しましたね。」
東條「・・先せぃ・・・・ぼく・・」
香川「分かっています。彼は本来帰るべき場所を見つけたのですから、我々も・・」
東條「でも・・ぼく・・やっぱり・・・」
ぐしゅぐしゅと泣きじゃくりながら、東條はその場にしりもちを付いた。
江島研究室の研究員誰もが奇妙に思ったであろう、不意に聞こえる東條の泣き
声に、たった一人だけ違う反応した者がいた。
仲村「東條・・!」
504 :
bloom:03/01/20 17:41 ID:fGo+gMBx
505 :
名無しより愛をこめて:03/01/20 19:11 ID:2i1LWqeG
マルチポストがお約束のがりがりをされ、遠くに消えた時、大学の事務員が慌てて入って来た
「香川教授がこちらだと伺ったんですが」
眼鏡を直して入口を向く教授
「き、教授、大変です。教授の研究、鞭が描く曲線と他次元宇宙構造がノーベル物理学賞候補になりました」
拍手も忘れて唖然とする一同
「詳しい話は後で学長からあると思いますがこの棟の101号室に研究室を準備しさらなる研究のための人員の補充は自由にしていいそうです。とにかく、すぐに学長室にお願いします」
「す、すごいじゃないか、香川君。それに101号室は本来共同研究用で設備も素晴らしい。きっとよい研究ができる」
「そのことですが江島先生…」
507 :
名無しより愛をこめて:03/01/21 12:22 ID:wxrqFDNv
仲村「先生!どういうことですか一体!」
香川「どうしたんですか仲村くん」
仲村「どうもこうも、研究室の話ですよ!せっかく101号室に移れることになったのに、
その権利を江島先生に譲るなんて…!」
そう、香川は研究室移転の話を辞退したのである。
香川「そう驚くことはありませんよ、仲村くん。我々の研究目標はあくまでMWを閉じること」
仲村「えっ!?だって先生、それはもう…」
香川「その目的を一般人に悟られるわけにはいきません。それにはこういうこじんまりした教室の方が都合がいい。
デストやローグのこともありますしね。
ああ、もちろん彼らにはこれからも、研究対象としてここにいてもらいますよ」
仲村「香川先生…」
508 :
名無しより愛をこめて:03/01/21 12:46 ID:t4+jsnP4
香川「私の事は気にする必要はありませんよ。君は早く江島研究室に戻る準備
を・・」
仲村「先生、その件ですが、俺は・・」
>503つづき
急に泣き出した東條に付き添い、いつものようにあやし始める仲村。
仲村にとってそれは<日常の一部>と化していたが、戻ってきた江島研究室の面
々にはとうてい理解しがたい光景であった。
そして東條をあやしている、仲村自身も悟ったのである。
仲村「こいつ-東條-の面倒を見てやる人間が必要だと思うし、さっき言ってい
た人員の補充とか言うのも必要になるでしょう。それに先生の研究の補助
役も必要なんじゃないですか?」
香川「いいのかね?それで・・」
仲村「あの時、先生に会ってからもう覚悟は決めていました。」
吹っ切れたように笑みを浮かべる仲村。研究室の仲間と、今現在の自分との時
間の差は既に開いていたのである。
東條「なかむらく〜ん、おかいものいこ〜よ〜。」
仲村「ああ、わかった!・・・それじゃ先生、そう言う事で今後もよろしくお願
いします。」
こうして401号室は再びいつもの面々で、新たなる出発を試みたのである。
スレの数字も丁度1000からの折り返しだし、いいのかも。
と、東條風に呟く名無しだった。
研究室で感動的な展開が繰り広げられていた頃、
ここまで読んだとある女子大生が
新たなる出発の素晴らしい幕開けに涙を禁じ得なかった頃、
(31)が花鶏にて、語っていた。
「昨日さー、カラオケ行ったのよ。お得意様相手だから
ガンダムのデュエット強制させる訳にもいかないし、
まあおとなしく聞いてたんだけどね」
「つまらん付き合いだ」と、これは皿を洗う蓮。
「まあまあ、聞いてよ。暇だから好きな歌を探して
本をめくってたら、『ゴロちゃん』て歌があるんだよ」
「・・・」
「しかも歌ってるのが『すぺぺ』。『すぺぺ』だよ、
『すぺぺ』。すぺぺが歌うゴロちゃん、だよ、ねえ。
・・・プッ・・・」
そこで思い出し笑いが発動したのか、ひくひくして
カウンターに突っ伏し、花鶏特製ハーブティーを
こぼす(31)。
(『すぺぺ』、か・・・・・・)
すぺぺ、という単語を心の中で繰り返しながら、
なぜかいつもより心持ち丁寧に皿を洗う蓮だった。
東條「『でつ』ってもじ、すぬーぴーにみえるんだってー。そういわれたらそうかも」
仲村「それって何ヶ月も前に生活板で流行した話じゃないか、今頃何を言ってるんだ」
むくれる東條を放ったまま、自分の進退について悩む仲村。立ち話中の香川達。
香川「…私は、旧式のストーブとこたつで暖を取り、割れた窓にはベニヤ板を貼って、
古い器具と最新式の機器の入り混じるこの場所が気に入っていますから」
江島「香川君が良いなら私は構わないが。しかし研究資料を動かすのは一苦労だな」
仲村「それなら大丈夫です。江島研究室関連の資料類は、俺が忘れない為に
大事にまとめてダンボールにしまってあります」
江島「忘れないって…?まあとにかく、仲村君よろしく頼むよ。
それじゃ君達もそろそろ新しい研究室に移動しようか」
見送る様子も無くストーブで枯れ木や紙束を燃やして遊ぶ園児の姿に寂しさを覚え、
旧友たちに江島研関係の荷物を渡しながら、もうこの部屋も見納めかなと思う仲村。
その袖を引っ張り、枯れ枝に刺して焼いたマシュマロを東條が手渡した。
東條「すぬーぴーみたいに、たきびでましゅまろをやいたらおいしいかもー。
はい、なかむらくん。あついうちにたべてね。えじませんせいもたべる?」
困った顔で焼きマシュマロを受け取り、ふと東條が何をストーブで燃やしてたのか気付き
卒倒する江島。声を失う江島研のメンバー。絶叫する仲村。
ガリガリされる仲村を背景に、江島に謝る香川。
香川「すみません。東條君が燃やしてしまった資料は、私の記憶を基に必ず復活させます。
しかし、なにぶん膨大な量なので…。そちらの仲村君に手伝って貰って良いですか?」
仲村「香川先生…」
その夜、みんなの復帰と仲村の香川研再編入祝いを兼ね401号室で鍋をつつく香川達。
仲村「またここに居られるなんて感激です。東條がバカな事をしたおかげで助かりました」
東條「良かったね仲村君。僕も今度から気を付けるから。…本当にごめんね?」
酒が入った勢いで東條をからかい過ぎガリガリされてく仲村を見送りながら
今ちらっと最終回モードが見えた気がして、ああそういう事かと納得する香川。
こうして401号室のいつもの風景は変る事が無く、今日も平和に過ぎていった…。
…「この流れだと、こうなるかな?」と書きかけていたら
もっといい感じの話が書かれていたので510は無かった事で。
未練たらしく一度ボツにしたものを貼った名無しは
粘っこくとろとろとすり減って行った…。
「なかむらくーん、とろろがあるよー。これむぎごはんに
かけてたべるとおいしいんだよー。」
「待てバカ!とろろなんか素手で触ったら!」
>>511をぺたぺた触ってしまい、かゆかゆ状態になって
べそをかく幼児と、それを大急ぎで洗うお守り役だった。
514 :
名無しより愛をこめて:03/01/22 12:28 ID:0BZhhcj7
>510
佐野「いやぁ〜!いい話ですねぇ!これはこれで、ここのスレの東條さんらし
いし、うっかりちゃっかりな日々ってテーマにも沿っているんじゃないで
すか?素晴らしい話、ありがとうございますぅ!尊敬しちゃうなぁ〜」
東條「(仲村に手を洗って貰いながら)わ〜い、ましゅまろたべたい〜〜。」
仲村「・・・また食い過ぎるなよ。あんまりお菓子ばっかり食べると虫歯にな
っちまうからな。」
東條「へーきだよ〜。おやつたべたら、ちゃんとはみがきするもん。」
仲村「・・・よし、と。もう手は痒くないな?」
東條「うん。ありがと〜。」
仲村「とろろさわるときは気を付けろよ。・・と、ところで>513のスレは何な
んだ?」
佐野「ああ、優衣ちゃんの誕生会らしいですねぇ。」
東條「さとちゃんねぇ、ゆいちゃんに、ぷれぜんともってってあげようかな〜
っておもってね、これ、かいたの。」
仲村「どれどれ・・・」
東條が書いたという絵を見て、仲村は絶句した。
仲村「よし、今日は先生の研究が認められたことと、この401号室の使用が続行されたことを記念して、すき焼きにしよう」
東條「わーい、すきやきー」
香川「良いですね。では、ちょっと奮発して良い肉を買いに行きましょう」
ということで、401号室の面々はまた一波乱ありそうな夕食の準備のために買い物に行くことになった。
……と書いてから、名無しは思った。
これでは
>>508の続きにはなるが、
>>510とは矛盾してしまう。
しかし、いいネタ振りの頃合いだし、某夕食スレとのリンクにも使えるんじゃないかな、ということでタイムベントしたと思ってください。
それだけ言い残すと、実は本日はっぴーばーすでーとぅーみーな名無しはガリガリされていった。
>>515 はぴばすで〜とぅ〜ゆぅ〜
「510は無かった事」と振ってあるから、508の続きからでOKじゃないでしょうか?
…そして買い物の途中で、龍騎スレにあまり関係無い
発売されたてのムック本「ウルトラマンAGE Vol.8」を手に取る東條。
「みてみて。たかやまくんたちとごはんたべたときのがのってるよー。
これねー、かぐらくんのかわりに、ぼくがでたんだよー」
「ええ?!何でお前が?…て、まあ確かにそっくりだけど。いいのか?それで」
仲村がページをめくると、「英雄集結!」というタイトルのせいなのか
ウルトラヒーロー座談会なのに一人だけ影を帯びて笑ってる奴が居る。
(本屋で確かめてみよう。ネオスを見た事あったら驚くから)
確かにこれはカグラ隊員でなくて、
見た目も言ってる事も東條(本放送版)だと思い仲村は戦慄した。
久しぶりにカグラが見たかった名無しも
これはこれで面白かったけどあまりの東條ぶりに戦慄しながら振動ですり減って行った…。
あ、神崎さん、ちょっくら『タイムベント』借りますね。
9:15 エーーックス!!
香川「今日からここがアジトですか」2002年、4月(風の中のすばる〜 ♪)
仲村「権力闘争なんて嫌いだぁ〜」慎ましき401号室(砂の中の銀河〜 ♪)
東條「でも、『アジト』って憧れだよねw」追い落とされた男たち(みんな何処へ行った ♪)
此れは、出世から引き離された一人の学者とその愛弟子達がノーベル平和賞を手にするまでの苦難の道のりである。
プロジェクトX 挑戦者達
『世界平和を発明せよ! 〜〜窓際族の新たな栄光〜〜』
全裸「……『タイムベント』は終わりだ……」ええ〜〜?
518 :
名無しより愛をこめて:03/01/23 12:25 ID:aMgiz6kz
>516
実はウルトラマンAGEの存在を知っていながらも未だ買う気にはなれなかった
名無しである。
それはさておき、すきやきのお買い物続行中の二人である。
仲村「ネギと糸こんは・・と。あとは豆腐にえのきだけに・・こんなもんか。」
あらかた買い物を済ませると、園児の手を引いてお菓子うりばに直行した。
東條「ねぇね、たべっこどうぶつと、びすこ、かってもい〜い?」
目をきらきらさせながら仲村におねだりする園児。
仲村「・・お菓子は一個だけだぞ。」
東條「ぶぅ〜〜。」
頬をふくらませてすねる東條だが、あきらめたのか渋々とお菓子を手に取った。
東條「これ〜。」
仲村「・・・・ハイハイン?」
確か乳幼児に与えるおやつで、米からできている軽いせんべいで、水分を含む
と、しゅわしゅわと小さくなるんじゃなかったかな〜・・などと妙に詳しく思
い出す仲村だった。
東條「かまないで、くちのなかにいれてしゅわしゅわするの〜。」
仲村「・・・・お前、そんな事してたら、それこそ本当に赤ん坊になっちまう
ぞ。(汗」
519 :
名無しより愛をこめて:03/01/24 12:32 ID:WAOumquh
やっぱり555とかアバレン祭りでスレ更新してなかったんですね(泣
はやりすたりってのもあれだけど、ちょっと寂しいなぁ。
東條「ねぇね、きたおかせんせい、ふぁいずのおもちゃは、いつでるの〜〜??」
仲村「お前もか・・(泣」
520 :
世直し一揆:03/01/24 13:32 ID:e4wCcQsd
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ、自己中心)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとす
る(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際には
たいてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く
、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「世間体命」、「〜みたい
」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は
個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あいつの足を引っ張ってやる!!)」)
(SE)…ガリガリザクッ!!
普段とは違い、520はデストクローできっちりトドメをさされていた。
東條「血液型だけで人格を判断するなんて、馬鹿じゃないかな。」
本放送モードの東條に、仲村は、
(そういえばこいつの血液型って…)
と思い当たり、凍りつくのであった。
東條「なかむらくんどうしたの?はやくおうちにかえってすきやきつくろ?」
仲村「あ、ああ…」
さっきちょっと、この血液型診断あたってるかもと思ってしまったことは
絶対に悟られてはいけないと思う仲村だった。
523 :
名無しより愛をこめて:03/01/24 23:42 ID:5Rm+wrJ8
「きたおかさんとかいないかなあ。」
「こんなスーパーに来てるわけないだろうが。
買うもん買ったし冷え込む前に帰らな
い と・・・。・・・。」
仲村の視線が、ある一点でフリーズベントする。
B1一階、地下食料品売り場の『キッズおかしうりば』、
はしゃぐ幼稚園児や可愛いちびっこたちに混ざって
しゃがみこみ、懸命に食玩の箱をいじくっている
スーツ姿の男が一人。
こちらに気づいた男が、爽やかな笑顔を見せる。
「あっれえ、君らも買い物?いやあ〜、
『仮面ライダー龍騎3』探してるんだけどさ、
ないんだよね〜、インペラー。いや、ネット通販で
当然買って揃えたんだけどね。やっぱ
欲しいじゃない?予備。だからこうしてこの辺一帯の
スーパーやコンビニを回ってるってわけ。」
おもちゃ話で一人盛り上がる弁護士と、
それをにこにこしながら聞く園児。結局不本意ながら
弁護士、園児につきあって食玩の箱を
延々チェックするはめになり、トホホな仲村だった。
(31)「スキヤキかぁ…。いいねえ。でも俺ってさ、契約モンスターがあれだから
あんまり大っぴらに牛を食べられないしね。遠慮しとくよ」
東條「たべられないって、どーしてー?まぐなに、おこられるから?」
(31)「ってゆーかさー、大きな声で『牛肉食べたい』って言うと…」
声に反応したのか、地面から頭だけ出して
悲しそうな瞳で見ているマグナギガ。
どな・どな・ど〜な・ど〜な、と
頭の中に例の曲が鳴り響く一同。
マグナギガと一緒に花鶏に(もう花鶏が家扱いかい?!)帰って行く(31)を見送りながら
「そりゃあ、あの目で泣かれちゃ食べにくいよな〜」と思う仲村だった。
(30)の姿が消えるまで手を振っていた東條がポツンと呟く
「なんだか、ざんねんだったかもー。
きたおかさんもごろーちゃんも、いっしょにごはんたべたかったなー」
「おいおい。スキヤキはあまり人数が多くない方が良いだろう?」
そう言いながらも少し寂しくなる仲村。
(秋山と城戸と(31)と(25)と浅倉は秋山スレで花鶏に棲みついて
(25)の手料理で毎日楽しく過ごしてるから今回は多分来ないだろう。
鍋系となれば須藤は勝手に来るだろうが…
いや、あいつも秋山スレに行ってるみたいで動向は判らん。
佐野も秋山スレに居ついてるっぽいし。
そもそもあそこには、香川先生と東條まで時々遊びに行ってるし…)
このままじゃ各スレから人が消えるのも時間の問題だと
本格的にスレの危機を感じ始める二人。
「この際、霧島と裏城戸でも呼ぶかな〜」
そんな仲村の肩をぽんと叩く手塚。
「今晩はスキヤキだな…。俺の占いは当る…」
「あはは。それって占いじゃないだろう?
買い物袋から牛肉パックとネギとしらたきと焼き豆腐が見えてるし」
ドタバタ追いかけられてる斉藤と追う手塚を見ながら
こいつらを呼んだ方が良いかどうかしばらく悩む仲村だった。
526 :
名無しより愛をこめて:03/01/27 18:16 ID:i032JzeA
蓮嫌スレは蓮嫌スレで面白いけど、
このスレにはこのスレ独特の雰囲気があるので、できれば消えて欲しくないと願う名無しだった。
「がうう!(しめっぽいこと言うんじゃねえ!)」
お約束で、名無しはですちゃんにがりがりされて遠ざかっていった…。
それはそうと、
「しかしすき焼きか。久しぶりだな」
「一人か二人だと鍋物ってなかなかやらないものね」
仲村の思惑をよそに、誘われてもないのに来る気満々の占い師とピアニストだった。
そして大学への帰り道
仲村「こらっ!歩きながらお菓子の箱を開けるんじゃない!俺が躾けを放棄した
ヲバだと思われたらどうするんだ!」
東條「だって〜。」
ヲバ…?と心中つっこみたい手塚たちだったがそれはさておき、
東條「てづかくんにもいっこあげるねー。」
差し出された焼き菓子は、例の動物型のアレだった。しかし、何かが違う。
どこかさわやかじゃないというか、ヤヴァイオーラが漂っているというか…
そう、それは
た べ っ こ オ ル フ ェ ノ ク
だった。
そんなかんじで、1月が終わろうとしていた。
いきなり目の前に立ち塞がるサイと中学生(に見える現役大学生)。
芝浦「人数が欲しいなら、参加してやってもいいけどぉ?
ほら、土産代わりの松坂牛薄切り!」
東條「わーい。しばうらくんもいっしょにごはんたべよ?」
仲村「待てお前。今頃のこのこ顔出してきやがって。
ちょっと前まで秋山スレを永住の地にするとか吹いてなかったか?」
芝浦「冗談。あんなダサスレこっちから願い下げだよ。
どっちみち俺の次スレが立つまでの暇潰しだしー、
ここも飽きたらまた別な所に行くからさ」
メタ「ぐおん…(えーと。まあ、色々あったっスから。どうか穏便に…)」
東條「ねえねえ。はやくかえろ?みんなでごはんたべるとおいしいよお」
なんか納得できない仲村をよそにハシャグ園児。
その様子を見ながら、断られなくてちょっとホっとしつつ
(だって、秋山スレだと虐められるからこっちの方が居心地良いしー)
とは、口が裂けても言えない芝浦だった。
そして401に帰ると……
瓦斯「あ、すき焼き鍋の用意、出来てますよ」
仲村「マテやお前!コテハンで出て来るな、ちゅーねん!」
瓦斯「あ、ひどいなぁ。この鍋、どうやって火がついていると思ってるんですか?」
そう、この鍋は『岩のような』ガスコンロの上に……
香川「まあまあ、どうせ、コンロは肉食べないし」
と、いう事で御相伴に預かれない瓦斯です。とっほっほ
仲村「教授は秋山達と銭湯に行ってるみたいだし。今のうちに支度をしようか?」
いつものように先頭に立って下準備を仕切る仲村@既に鍋奉行モード
邪魔するなと言われてこたつに引き篭る東條@食事前なのにお菓子ばりぼり
もちろん手伝うわけもなくこたつに入り浸りの芝浦@一緒にお菓子ばりぼり
遊びに来たけど料理は苦手な美穂@こたつで寝転がって子供達とお菓子ばりぼり
仕方ないので代りに野菜を切る裏真司@表同様エプロン似合い過ぎ
黙々と言い付け通りに支度を手伝う手塚@草モード入ってます
とりあえず演奏を始める斉藤@おまえも働け
>>529で出来あがった事になってるけど もう支度ネタ書いちゃったから…
ってか、
ネタスレがリンクするのは面白いが、
登場キャラが多少重複しても全然構わないじゃ無いかと思う名無しだった。
スレ間での気色悪い牽制だのなんだのを 終了した作品で遊ぶのにやりたくないし。
実は蓮スレがスクツなので 最近こちらにネタが出せないでいたのだが
久々に↑にいっこ書いてみたので、ついでに書かせてもらった名無しだった。
手塚「そこだ!」
いきなり壁に向かってクナイを投げる手塚@影の軍団近日公開
高見沢「くくく、良く見破ったな。招待されねえからわざわざ来てやったまでよ」
クリアーベントを解いて応戦する高見沢@時代劇結構出てるよ
高見沢の投げた小刀を畳み返しで避ける手塚を見て
仲村「待て手塚!畳なんかどこから持って来たんだお前?!」
わーい忍者モノみたいだーと無責任に応援だけして止めようとしない園児達を前に
とりあえず十手でその場を収められるか考え込む仲村@大岡越前で岡引やってました
>>532 わあ。
バカネタを書いてる間にまっとうな意見が。
はい。
牽制とかはつまらんです。
そういうのでネタが制約されるのは面白くないですよね。
実は「寂しいねー」ってのは仕込でして…。
まあ、「蓮嫌スレに教授が居るから、帰ってくるまでこっちじゃ出せないやーせっかくのネタがー」というほどネタが制約されてしまってはつまらないけれど、
「あっちのスレに今(30)達は居るのかー」と思ってそれを話に使う程度なら、現実味があるというかなんというかで、かなり楽しんでいる名無しだった。
そこはそれ、時と場合によって使い分けて行きましょうや。
などと言っているうちに、401号室に帰ってきた香川教授。
「おや、すいませんね、準備をして貰って」
「いえいえ。さて、教授も帰ってきたことだし、そろそろ肉を焼こうか。
……って東條、お前そんなにお菓子ばっかり食べるのは勝手だけど、夕飯残すなよ」
と、すっかり保護者ぶりを発揮している仲村@ある意味スーパー家政夫以上だった。
「勝手に押しかけたくせに態度でかいな…。
ま、構ってもらいたい寂しい中年だしな」とこっそり毒づく仲村に向かって
箸を持ったまま器用に関節技をくらわしつつ鍋を漁る高見沢。
ふと、スキヤキを前に黙り込む美穂。
裏真司「どうした?食欲ないのか?食事前に菓子ばっか食べるからだぞ」
美穂 「真司と…。真司と一緒にご飯食べたい…」
裏真司「…。やめとけ。今のあいつ(真+初号機状態)を見ると食欲なくなるから」
美穂 「それでもいいから…。真司に会いたい…」
泣きそうな美穂を前にシーンとなる皆な。
と、湿っぽくなりかけた空気を飛ばすように勢い良く東條が手を上げる。
東條「ぼくもみんなとごはんがたべたいかもー。ねえ?これもってって、
いっしょにあとりにいって、ごろーちゃんたちとすきやきたべようよ」
それじゃあ今日のプロジェクトはそれで決まりと言う事で、
鍋を抱えたデストワイルダーの後をぞろぞろと、秋山スレの花鶏へ向かう一行。
置いて行かれるのが嫌で列に混ざったけど、
花鶏にもう一度戻る事になったら浅倉にからまれないかと
内心ドキドキの芝浦とメタルゲラス。
一番後ろでうなだれて歩くものの、人目がなくなると
ガッツポーズと共にペロっと舌出す美穂だった。(←詐欺師常習犯)
そして、誰もいなくなった401では――
瓦斯(コンロ)「おーい、火は消していけよ(カチッ)」
538 :
名無しより愛をこめて:03/01/29 17:53 ID:YMvdkHax
誰もいない・・
539 :
名無しより愛をこめて:03/01/29 17:59 ID:YMvdkHax
そんなときに、よりによって間の悪い来客が。
??「年始も挨拶もまともに済ませていなかったので、改めてきたのですが・・」
これは一体?と首を傾げる北條透だった。
そういえば蓮嫌スレに、禁断のネタでカキコされていたけれど、まぁネタだし
と開き直ってはみるものの、誰も突っ込んでくれず寂しい北條。
そこへ。
東條「ごめんねー。わすれものしちゃったぁ・・」
仲村「お前なぁ、そんなにアンパンマンのぬいぐるみが必要か?」
東條「だって、いっつもいっしょだからぁ。・・あれ?とおるちゃんだぁ。」
北條「ああ、どうも・・」
いつものメンバー二人が戻ってきてちょっと安心する北條だった。
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1041195005/983-992 そして、ぞろぞろ帰ってくるいつものメンバー達。
押しかけ半分で乗り込んだ秋山スレでは横でゲテモノ鍋が開催されてて、
美味しかったのかどうなのかわからなくなる晩のスキヤキ。
とりあえずごちそうさまという事で現地解散かと思ったら
いつの間にかまた、こたつでマンガ読みながらゴロゴロしてる芝浦。
当然その横でゴロゴロしてる東條。
文句言いながら皿を洗う中村@昨日の残りのスキヤキは見よう見真似で卵とじ
仕方なく皿洗いを手伝うメタルゲラス@ごめんなさいごめんなさい淳君は悪くないです
抜かりなく皿洗いを手伝う北條透@幻聴なんかに負けませんよ(ニヤ)
なんとなく皿洗いを手伝う秋山スレからついて来た山本大介@仮面ライダーアマゾン
横で園児と遊ぶアマゾンと、須藤主催のカニ怪人鍋のインヘルノな展開から
以前の闇鍋の光景が鮮やかに甦ってプチ蒼白状態でコタツに伏せてる香川。
「きりしまさんすぐかえっちゃったから、きどくんにあえてよかったのかなー?
やっぱりきどくん、すれからゆーかいしたほうがよかったのかも?」←無邪気に問題発言
コタツに頭を乗せたまま力無い状態で、それでも香川は笑顔で言葉を返す。
「秋山君の新スレの説明では、城戸君は(見掛けだけでも)元に戻ってるそうですから
私達が余計な事をしなくても大丈夫でしょう。
それに彼の事だから、いつか霧島さんの所へひょっこり戻るでしょう。心配ないですよ?」
問題発言を怒られて、仲村をガリガリし返してる東條を見送りながら
たまには遠出も良い経験になりましたと思う香川だった。
よそ様のスレに押しかけた挙句、真司を美穂スレに連れ戻そうとヒソヒソ相談して
蓮に「お帰りはこちら」とブラストベントで追い返される…予定だったものの。
『「逃走経路」とか「決行手順」の単語で勝手に盛り上がるチーム香川
生暖かい目で見守る秋山蓮』
『「あー、箸がそっちに転がっちゃたー」とかの不自然なセリフでじりじり真司に近寄る仲村
たべっこどうぶつを点々と置いて真司をおびき寄せる東條@それに引っ掛かるのはお前だけ
そろそろ切れかける秋山蓮@ココハオレノスレジャナイノカ』
…などと延々繰り返して引っ張って
もうええわ!と叩き出される予定だったもののー
もののー
大 不 発 !
教訓:よそのスレが別ネタで盛りあがってる時に水差すな>自分
◇「人が居ない」事をネタに、逆によそスレに乱入。
→よそはよその良さがあるけどここも良いよね。
→みんなで笑って夕日で止め絵(PoliceSquad!風に。背後でゴソゴソする芝浦)。
予定読み返したら寒いよ>自分
>>534のあと、さっとやってさっと逃げ去る計画だったのに。
なぜ直後にフリーズベントくらって回復に1日かかりますか俺マシン。
既に1日過ぎてネタは腐ってるのに、決行する方がもっと腐ってるっつの。
巨神兵ですか。ネバネバピスタチオですか>自分
シアトル育ちの食い倒れ人形に「呪マース」の念を送りながら
腐敗中の名無しはガリガリされていった…。
>シアトル育ちの食い倒れ人形に「呪マース」の念を送りながら
東條「うぃんどうずがきらいなら、ぼくたちみたいにまっくにしたらいいよぉ。
ふりーずべんとにならないかも」
仲村「えーと…えーと(汗)」
543 :
名無しより愛をこめて:03/01/30 12:40 ID:2rShvRL7
実はMacも結構ではないけれどフリーズします(泣
ウチの旧iBookなんてバッテリーイカレて、コードつなげっ放しにしないと動
きません・・・とゴチる名無しだった。
それはさておき、すき焼き話の余談である。
北條「すき焼きと言えば、かの有名な北大路魯山人のすき焼きにつきますね。」
東條「??ねぇね、うえのおなまえ、なんてよむの〜?」
仲村「きたおおじろさんじん、だ。確か陶芸家でもあり稀代の美食家だったと
聞くが・・・」
東條「ふ〜ん・・(←興味なし。おこたでアンパンマンの絵本を読み始める)」
三人はのんびりとコタツでお茶をすすっている。
北條「私が参加していれば、最高の食材で最高のすき焼きをごちそうして差し
上げられたのに、残念です。」
仲村「いや、かえって参加しなかった方が良かったと思うぞ、俺は。」
何となく昨日の惨状を考えると、Xスレでかつて鍋パーティをおっぱじめて、
結果が惨憺たる物だった事を思い出し、これも宿命だろうなーと考える仲村
だった。
「ねねね、これいっしょにたべよ?」
ゴロゴロ友達の芝浦に、自分おすすめのお菓子を
ふるまう東條。
「うっさいなあ、俺のこだわりにいちいち水ささないで
くんない?俺はコレに今ハマリ中なんだからさ」
食玩の『アリスのティーパーティー』
についてきたトフィー味のクッキーを見せる芝浦。
(フィギュア集めが好きなのか・・・)
↑自分もチョコエッグを買っていた仲村。
「まあ、そんなに言うならもらってやるけどさ。
味自体はイギリス風味のトフィークッキーのが
断然上だからね?」
がりがりされるのが嫌だからとも言えず、芝浦は
差し出された袋からひとつだけ取り、無造作に
口に放りこんだ。
ところが。
545 :
名無しより愛をこめて:03/02/01 05:12 ID:tidWWWX3
「おい!なんだこれ!!どうなってんだよ!」
只ならぬ芝浦の叫び声におこたの方を見た全員が見たものは。
下半身が灰色の鎧をまとった 馬 と化した
芝浦の雄姿(?)であった。
「なんだよこれ!今それ食べたらなんかこうなっtdkぢふぉうr:poebfjdno!vおfいjとtgるえおwくぉうでうわわわわふfjygrふああああ!!!
わけのわからない雄叫びを残し、芝浦はそのまま
映画『優駿』もびっくりの猛スピードでドアから外へ
駆け出していった。
「今の・・ケンタウロス的未確認生命体は・・・」
眉をひそめる香川教授より早く何かに気づいた仲村が、
東條の持っていたお菓子の箱をひったくった。
「ああ・・・やっぱり・・・まだ残ってたのか・・・」
そう、
>>527で目映いまでのヤヴァオーラを放っていた
た べ っ こ オ ル フ ェ ノ ク
がそのお菓子の正式名称であった。
「さんぷんくらいでもとにもどれるからへいきだよー。
おもしろいんだよっ、いろんなあしになれるから。」
ヤヴァイ空気を感じとったのか、懸命に
説明とも言い訳ともつかない談話を披露する東條。
なんだってこんなモン持ってんだこいつは、と呆れ、
芝浦の行方とその後のケアを考え、ただただ
暗い気分になる仲村だった。
546 :
名無しより愛をこめて:03/02/01 12:48 ID:FsIa3Baz
ろばのおじさん、ちんからり〜ん・・(←ロバのパン屋)
何とも和やかな土曜日の昼下がり、のはずであったが、突如清明院大学構内か
ら躍り出た奇妙なシマウマに、付近の住民はパニック状態に陥った。
芝浦「誰か止めてくれよぉ!!」
シマウマはそのまま疾走し公道へと入り込んだ。園児の言った効果の三分間は
とっくに過ぎていた。だが依然芝浦の姿はシマウマのまんまである。公道を走
り続けておよそ十分が経過した。突然背後からパトカーのサイレンらしき音が
近づいてくる。
芝浦「・・・(かなり嫌な予感)」
案の定、それは<アンノウン出現!>の通報を受けて出動したGトレーラーだっ
た。コンテナから射出されるガードチェイサーに、さらに追いかけ回される
芝浦。
芝浦「うわぁーっ!!」
頼まれもしないし望みもしない悲惨な鬼ごっこは、しばらく続くのであった。
(ご愁傷様です。)
547 :
名無しより愛をこめて:03/02/01 13:02 ID:FsIa3Baz
追いつめられて晴海埠頭。
芝浦<現在オルフェノク>とG3-Xは、やけくその格闘を繰り広げていた。だが
<決して逃げない男・氷川>がしつこく食い下がり、やがて芝浦の方が根負け
を始めた。
やがて、ガードチェイサーのアタッシュの解除キーが押される。
(BGMは何故かBelieveYourself)
史上もっとも厄介な装備・GX-05<ロケット弾装備>の砲頭が、芝浦に向けてロ
ックされる。
芝浦「・・・まじかよ・・」
全身の血の気が、すっと引く芝浦。G3-Xの指が、ゆっくりと引き金を引く。
芝浦「どわぁぁぁっ!!!!」
数分後。
意識を取り戻した芝浦は、メタちゃんにおんぶされていた。どうやら仲村から
連絡を貰った北條が、慌ててGトレーラーを追っかけたらしく、間一髪でトリ
ガーロックを施したのだ。
北條「事情はともあれ、間に合って良かったです。」
仲村「・・・すいませんでした。今度からお約束条項に<たべっこオルフェノク
を人にあげない>を加えておきますから。」
東條「しばうらくん、ごめんねー・・」
この一件で芝浦は、心の中で<もう絶対にアンパンのお菓子は食わない!>と固
く誓ったのだった。
瓦斯(火は消しました)「……え?(たべっこオルフェノクを飲み込んだ後で)」
「で?はじめにお風呂でそれを食べてたら、
『おさかなのあし』になったんだな?」
「うん・・・それでね、おさかなのあしで
ばちゃばちゃしてふわーってとびあがれたから、
びーっ、びーっておふろでとんでた」
「・・・」
こめかみのあたりをひくひくさせ、声を張り上げる仲村。
「そもそもそれ以前に<お風呂で物を食べない>という
お約束はどうなってんだ!
この前もシャワールームに『コアラのマーチ』の
かけらポロポロ落として!
足の裏にチョコはつくわビスケットは刺さるわ!
排水口もつまるし、掃除がどれだけ大変だった、と」
まくしたてる仲村を手で制し、
香川教授が優しく東條の肩に手を置いた。
「そういう楽しい思いをしたからこそ、芝浦くんにも
この楽しいお菓子をわけてあげよう。
そうしていっしょに空を飛んだりかけっこしたりしよう。
そう思って、彼にこれをすすめたのでしょう、
東條くん?」
「せんせえ・・・えぐっ、ひぐっ、うっうっ」
うるうると瞳を潤ませ、かくんかくんと頷く東條。
またこれだよ、と思いつつその空気を壊せない仲村。
550 :
名無しより愛をこめて:03/02/02 01:07 ID:NA4lz28x
「しかしこの菓子・・・何かに役立つこともあるかも
知れませんね。これを経口摂取することで
動物に近い体型となり、人体の限界を越えたパワーが
発揮されるのでしょう。
これを利用した人体テストを行ってみましょう。」
何事に対しても興味や好奇心は人並以上にいだくことに
しているのです、と学内新聞のインタビューで
語ったこともある香川教授の提案で、
401号室の扉にはこんな張り紙が張られたのだった。
『募集・お菓子のテイスティングモニターさん
・安心週末払い!毎週がお給料日です!
・お菓子を食べてアンケートに答えてもらうだけの
カンタンバイト!お気軽にお問い合わせを!
・楽しいバイトで春休みはリッチに過ごしちゃお!』
『From-A』『求人ガイド』のノリで被験者が集まるのか、
ちょっぴり心配な仲村だった・・・。
551 :
名無しより愛をこめて:03/02/02 01:14 ID:0JL+p4mY
>550
・安心週末払い!毎週がお給料日です!
に反応する哀しい借金持ちが一人
「お、俺でもいいっすか」な城戸真司@蓮嫌スレでの借金は天文学的単位
・お菓子を食べてアンケートに答えてもらうだけの
カンタンバイト!お気軽にお問い合わせを!
に反応する食欲魔人が一人
「ここかぁ、食事の場所はぁ」な浅倉威
552 :
名無しより愛をこめて:03/02/02 12:58 ID:aGozouoV
??「ふぅーん・・」
偶然にも張り紙を見てしまったのは、いつか東京へやって来る予定の、赤黄パ
ンツ愛好家だった。
??「特にやることないし、いっかぁ。」
やはり、オルフェノクネタがらみで登場するかもしれない、某現役高校生だっ
た。
その頃、今朝のお話。
東條「ふぁいず、おもしろかったねー。」
仲村「・・・まぁな。(←眠そう)」
東條「もんすたー、にひきでてきたねー。」
仲村「ああ、ああ。」
東條「ふぁいず、らいだぁきっくしたね。かっこよかったねー。」
仲村「ああ、そうだなー・・」
東條「ねぇね、なかむらくん。」
仲村「何だ?」
東條「いっしょうのふかく、ってどういういみ?」
仲村「・・・・・は?」
東條「あのこうもりさん、どこいっちゃったのかなぁ?あ、ふぁいず、てっぽ
でうたれちゃって、だいじょうぶかなぁ・・」
仲村「お前、それライダーが違うぞ。」
九州ではファイズと同時期に、よりによって仮面ライダークウガの再放送が開
始されたのであった。(しかも今日は二話。)
東條「さらいしゅうに、とらいちぇいさー2000がでてくるんだよね?」
仲村「オートバジンはいつだろうな。」
とか何とか言いつつ仲村は、某あぷろだでうpされていたオートバジンの画像
のせいで、マスクを取るとサイコローグの顔が現れるという悪夢を見てしまい
ちょっと鬱になっていたのだった。
>>551 押しかけて来た食欲魔人浅倉に
コタツに置いたみかんや菓子を食い荒らされ唖然となる園児。
それでも「はい、これも、おいしいよお」と食べかけの菓子を勧めだす東條。
アレかと思って慌てる仲村だが、市販の普通の菓子なのでホっとする。
「ほう。これはカルビーの「さやえんどう」。えんどう豆(グリーンピース)たっぷりの
ヘルシースナックですね…」
香川が解説している途中で、蒼白になって脂汗を流し
「畜生!覚えてろぉぉぉ!」と泣いて逃げだす浅倉。
そういや浅倉君、「グリーンピースは苦手だから一生食べない(参考文献:女性自身インタビュー)」って
言ってましたなと思い出す香川。
(浅倉の奴、節分の今日はどこに行っても豆代りに
グリーンピースを投げられるんだろうな)と少しだけ憐れになる仲村だった。
逃げる浅倉の肩にポンと手を置いて無邪気な笑顔で
「じゃあこっちあげるー」と東條。
手のひらにじゃらじゃら出したのは
「春日井の グ リ ー ン 豆 (原材料:グリーンピース)」だった。
その場に固まって絶叫する浅倉。
経口摂取実験が始まるまで暇なので
グリーン豆を鼻に詰めて浅倉に飛ばしてみる真司@やさぐれモード再発って言うか梅垣
「Standing by………complete!! 555 Φ's Get!!」
<今日のお約束>
・話しを振らなかったからといって明○家をガリガリしない
・本スレにあったように、女性論がうるさいからって田○教授を不意打ちしない
・ゲストのトークが気に障っても、ですちゃんを呼ばない
・ご飯は残さず食べる
・転んでも泣かない
今晩8時にさんま御殿におよばれなので、はしゃぎまくる東條。
録画の準備は万全ですから、あとはのびのびとお話してらっしゃいと香川。
くれぐれも途中で本放送モードになりませんようにと祈る仲村。
にぎやかな様子を横目で見ながら、ちょっとスネた感じの大声で
「でもさー、あれって面白くない人間には全然スポット当らないから。
お前、いきなりアウトってわけ」@(31)の物真似口調の芝浦
「ふーん。そうだね。話が極端に詰まらない人間にはトークの機会は無いかも。
ねえ、芝浦君。そういえば前に君が出た時、眠たかったから
自己紹介以外の君のトーク見逃しちゃってごめんね」@本放送モード全開
涙目の芝浦の回りでおろおろするメタルゲラス。
同じくアレなオーラが出てる東條の回りであたふたするデストワイルダー。
今から本放送モードになってたら、本番ヤバいよとドキドキする仲村だった。
「こうなったららいだーどうしでだいばとるだ」
とか言おうかと思った芝浦だった。
558 :
通りすがりの女子大生:03/02/04 19:37 ID:9wtwmvJF
某民放テレビ局。控え室。
あと約三十分後に控えたおしゃべりタイムを目の前に、
服の裾をむぎゅうっと握ってやや緊張ぎみのさとちゃん。
と、
『そ・お・だっ おそれないーで みーんなのたっめっにっ』
ガバッと立ち上がり、
ハンカチ・テイッシュ・ビスケットなどの入ったおかばんから
携帯電話を取り出すさとちゃん。
香川教授が持たせてくれた携帯電話であった。
『もしもし、東條君。もうすぐですね。楽しみにしていますよ』
『おい、いつも通りにしていればいいんだからな、
いきなり漢字でしゃべりだしたりするんじゃないぞ、
みなさんには丁寧にあいさつしろよ、失礼の無いように
・・・くどくど(心配そうな仲村)』
『がうがう(なーに、いざとなりゃあうまくやれるよな。
みやげ話楽しみにしてるぜ)』
「うん。おぎょうぎよくして、がんばるね。」
暖かい研究室メンバーの応援に、服の裾から両手を離して
胸の前でぎゅっと握り拳を作るさとちゃんだった。
559 :
名無しより愛をこめて:03/02/05 02:55 ID:xx48BiZN
時々、司会者を睨みつけたな、と思った名無しだった。
せっかくYOUが話をふったのに少しは話をふれYO!
晴れのテレビ出演なのに、自己紹介だけで終わってしまったさとちゃんだった・・・。
「せっかくでたのにしゃべれなくてごめんね、でももう放送されちゃったし・・・。」
と、ショックが残っているのか一部本放送モード混じりで皆に謝るさとちゃん。
「いいえよくがんばりましたね、自己紹介はちゃんとできたじゃないですか」と
慰めつつねぎらうものの、やはりやるせない香川教授。
「出川や杉のようにうるさいだけ奴らや、いつものメンバーにばかり話を振るさんまが
悪いんだ!お前のせいじゃない!」とさんまやレギュラー陣に怒りを燃やす仲村。
『うがうがうが!(許せねえ!俺は行くぜ!)』
『・・・(私もご一緒します)』
その夜、某テレビ局や番組司会者や出演者の自宅では、ガリガリやグルグルの嵐が
吹き荒れたという。
更には、混乱に乗じてここぞとばかりに全裸や他の出演組のモンスターも暴れていた
らしいと、風の噂に聞いた名無しであった。
561 :
名無しより愛をこめて:03/02/05 12:36 ID:1wpAXL+g
収録前。
某民放テレビ局は、園児の大好きなアンパンマンをネットしている局であり、
局内にはアンパンマンショップなる物があるという。
東條「おはなしがおわったら、あんぱんまんしょっぷで、おかいものしたいな。」
仲村「ああ、分かった。俺は他のマネージャーと一緒に、向こうで見てるからな。」
東條「おはなしできるかなぁ。」
仲村「まぁ、な。出来るだけ頑張ってこい。」
東條を安心させるべく笑顔を見せる仲村だが。
元々あの番組は特撮系の役者をほとんど女性視聴者の<釣りエサ>程度にしか扱
っていないような気はする。まぁ、出られただけでもよしとすればいいな・・
と思っていた。
ちなみに収録後。
東條「うわぁ〜〜〜ん・・・」
久々にタラちゃんばりの鳴き声を全開にあげる東條。収録後、アンパンマンシ
ョップは既に閉店時刻を迎えていたという。
仲村「おい、泣くな・・。・・と、そうだ!アンパンマンに会わせてやるから。」
その言葉に、ぴた、と鳴き声が止んだ。
東條「あんぱんまんにあえるの・・・?」
仲村「ああ。今・・ってわけにはいかないが、会わせてやる。だから、泣くな。」
東條「うん。やくそくだよぉ?」
ゆーびきーりげんまん・・・
この後仲村が、フレーベル社までアポを取りに行き、アンパンマンを収録して
いるスタジオに行き戸田恵子に連絡を取り・・等骨を折ったのはまた、別の話
である。
562 :
名無しより愛をこめて:03/02/05 12:51 ID:1wpAXL+g
そんなこんなで。
香川「とにかく、夕食は助かりましたよ。」
ローグ「・・・・・(そうですね。)」
番組最後に出されるお食事が残ると勿体ないという理由から、ローグに大きめ
のタッパーを持たされていた園児は、しっかりと太巻きをおみやげに詰めて持
ち帰っていたそうだ。
(しかし園児はこの場合、豆の数を年齢分食べるのだろうか?)
余談だが、名無しの親父はさんま御殿に出演したさとちゃんを女の子だと思ったらしい(汗
スマソ、代わりに自分ががりがりがりがり・・・・な名無しだった。
とりあえずモンスター達とのお礼参りから戻る仲村。
覇気なく迎える東條と芝浦と浅倉@残った豆ポリポリ。
いつもなら真っ先に止めるものの、何か思い出して今回は黙って見送った事を
ちょっぴり反省してる香川@御殿経験者。
どさくさで色々披露できたので満足してる神崎@実写版変態仮面。
芝浦の「まあ、結局俺が言った通りになったじゃん」の憎まれ口にも力が入ら
ず、またもどよんとした空気に覆われる401号室であった。
もそもそとお持ち帰りの巻き寿司をつまむ一同にカツを入れて吼えるデスト。
「がうがう(なんでえしけたツラして。坊主も坊主だ。ブラックデビルやハリ
ガネロックに会えるって大喜びしてたじゃねえか。それに、あの場に居た時は
楽しかったんじゃねえのか?笑い顔全開でこっちまで嬉しかったのによ。思っ
たように喋れなかったぐらいなんでえ。いつもの賑やかな坊主らしくねえぞ。
世の中にゃ出たくても出られない人だって大勢居るんだからな。贅沢だぞ)」
「そうだね。ですちゃんのいうとおりだよね。ゆーさん、いいひとだったし、
いろいろおもしろかったし、おすしもたべられたし。ぼく、やっぱりおよばれ
してよかったかも」
「そうだ。奴の言うとおりだ。俺も招かれるものなら出てみたいと思ってる。
だが失礼な事にいまだに招待状が来ないのだ」両手で寿司を持ったまま重苦し
く喋る神崎。
いや、あんたの場合は全部の画面がモザイクになるから呼ばれる事は最初から
無理だとツッコミたくなる全員だった。
565 :
名無しより愛をこめて:03/02/06 22:32 ID:fhFePfF8
後日。
仲村「おーい、あのときの紹介がのってるみたいだぞー」
ttp://www.ntv.co.jp/goten/coments/main.html 香川「子供だけでなく誰にでも好かれる笑顔が印象的な優しいお兄さん…ですか」
デス「がうう〜(まあほんとはこいつのほうが子供みたいだけどな)」
…そういえば、本編では東條はほとんど笑顔を見せなかったな。
そう思うと、
東條「わーいわーいふくわーうち!おにわーそと!」
浅倉「もう節分は終わっただろうが!グリーンピースを投げるなイライラする!!」
こんな日常がいとおしくなる401号室の面々だった。
566 :
名無しより愛をこめて:03/02/07 15:12 ID:3rHx1//P
本編が終了してから、何とはなしにのんきな日常が続く401号室。
いつものように、仲村と東條が連れ立って夕食の買い出しに出かける光景も、
珍しくはなくなっていた。
そして気が付けばいつものスーパー。
時期が時期なだけに、入り口付近に「どん!」とバレンタインのコーナーが設け
られていた。
仲村「こうやってスーパーに通っていると、ちょっとした事で季節感を感じる
な。」
東條「わぁ〜、ねぇねなかむらくん、ちょこれーとがいっぱいあるよ〜。」
仲村「・・・そうだな(泣」
賑々しく喜ぶ東條とは対照的に、深いため息をつく仲村。
またまた思い出したくもないかつての「江島研究室」での思い出が脳裏を駆け回
っていたのだ。
そんな事とはつゆ知らず、東條は仲村の袖をちょいちょい引っ張った。
東條「さとちゃんねぇ、せんせいにおねがいして、ゆうたくんといっしょに、
ちょこれーとつくろ〜って、ゆったの。なかむらくんも、いっしょにつく
ろ〜よ。」
仲村「・・お前、バレンタインてのは女が・・」
東條「ばれんたいんって、ちょこれーとを、みんなでなかよくたべるんだよね〜。」
にこにこしている園児の顔に対し、仲村に反論の余地はなかった。
そしてその傍ら。
31「やっぱりチョコラザウルスのメタリックもなかなかだよねぇ〜。」
全裸「・・・・・下着のついたチョコはどうかと思うが。(←お前が言うな)」
いつものスレ常駐コンビが、異様なオーラを放っていた。
567 :
名無しより愛をこめて:03/02/07 16:56 ID:af07fvSt
そのころ研究室では、香川教授とローグがおこたでぬくぬくしていた。
ローグ「……(そういえば、『たべっこオルフェノク』の試食…いえ経口摂取実験はどうなったんです?)」
香川「城戸君が急なバイトが入ったそうで、延期することにしました。
なんでもカメラマンの仕事だそうですよ。
実は、それで時間が空いたので、あのお菓子を参考にしてこんなものをつくってみたのですが」
そういって、なにやらビスケット状のお菓子を大量に取り出す香川。
ローグ「……(さすがですねぇ。デッキをコピーしただけでなく、あのお菓子まで再現してしまわれるとは…)」
香川「ははは…『たべっこオルタナティブ』とでも申しましょうか。
実験が再開されたら、これも城戸くんに食べてもらう予定です」
ローグ「……(ところで教授、このお菓子なんですが…いったい何の形なんですか?
どれも同じように見えるのですが)」
香川「分かりませんか?これがエンマコオロギ、これがヒメコオロギ、そっちがリュウキュウオカメコオロギです」
ローグ「……(……)。」
568 :
名無しより愛をこめて:03/02/07 18:03 ID:3rHx1//P
東條「これたべたら、おるたなてぃぶいっぱ〜いになるね。」
夕食の買い物から帰ってきた二人は、例のたべっこオルタナティブを前に、
それぞれの反応を示していた。
仲村「・・・まさか、俺が食べるんじゃなかろうな?」
香川「君は既にオルタナティブのデッキを持っているでしょう。」
仲村「そうでしたね・・。それじゃ俺、夕食の準備がありますから・・」
最近おさんどんと化している仲村は、思わずこう呟いた。
「つよいぞゼロ〜・・オルタナ兄弟なんばぁわん〜・・」
↑園児の影響でこんな曲まで呟いてしまう仲村だった。
バレンタインなんか大嫌いだ!と心の中で叫ぶ芝浦淳(21)@彼女居ない暦21年
芝浦「俺って超モテモテだしー、取り巻き連中からのプレゼント絨毯爆撃で
バレンタインが終わるまでは身が持たなくてさー…」
仲村「自慢はいいから。いい加減、食事時に寄って邪魔するな」
芝浦「モテ無い奴のひがみって奴ぅ?あ、俺の目玉焼き、半熟にしてね」
仲村「ずうずうしいにもほどがあるぞ、貴様。いいから自分の学校に帰れ!」
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1034045232/703-706n ふくれっ面でこたつに潜り込んでこれを遠くに眺めながら、
メタルゲラスと一緒に浅倉の悪口吐き散らしてウサを晴らす芝浦の元へ
テペテペと走り寄る影。
東條「しばうらくーん!たいへんだよ!めたちゃんのいやすれ、きえちゃった!」
芝浦「へえ。それで?嫌スレなんか無くなっても関係無いじゃん。
むしろ消えてサッパリしたって感じぃ。そうだよね?メタちゃん」
メタ「ぐおぐお(…。(泣)すみません、俺の努力が足りないばかりに…。
本当にごめんなさい…ごめんなさい…(泣))」
芝浦「だから謝らなくっていいってばぁ。…。
潰れアンマンも余計な事言うなよ!メタちゃん落ち込んだじゃん!」
東條「わーーーん!しばうらくん、ごめんね・・・ごめんね・・・」
うるさいなー。本当はみんな俺が邪魔なんだろ?
どうせ帰る場所なんてどこにも無いんだし。だったらさ?
芝浦「(ひそひそ声で)メタちゃん、いっそここ乗っ取るってのはどう?
教授は冷徹そうで情に甘いし、喧嘩腰は泣き落して、潰し餡は楽勝だし。
油断させて全員叩き出してさ。【明林大学の挑戦】に変えるってのは?」
メタ「ぐおおお(そりゃいいっスね。俺も手伝いますよ)」
…芝浦の企みをよそに、ビスコと卵ボーロを前に真剣に考え込む園児だった。
メタ「くゅーん(いや、あの…。俺に両方くれるんですか?困ったな…)」
570 :
名無しより愛をこめて:03/02/08 10:47 ID:5cS7N1/X
佐野「いやぁ〜甘いなぁ、美味しいなぁ〜ちょっとはやいけど、ありがとう由梨絵さん!」
そこにバカップルが現れた
百合絵「ちょっと用事が入っちゃって、14日にあえなくなっちゃったの、ちょっとはやいけど」
↑の理由で少し早くチョコレートをもらってやってきた佐野満(悪気は無い)
芝浦「あのさ〜、社長なんだろ、仕事しなくいいの?」
佐野「代理がいるから大丈夫!!」
同時刻 社長室を飛びまわるぜールたち・・・(給料はくれないの?)
昼食はなににしようかと考えながら仲村は 思った
仲村「(31)が牛タンを食べたそうだ。夕食たまには焼肉も悪くないよな」
ローグ「・・・(それは、どうかと思いますが。想像してみてください)」
仲村「そうだな・・」
『うわーん、あぶらがはねていたいよー』『焼きのベスト時間はすべて記憶
しているのです、神崎君手出しは無用ですよ』『・・何事もより自然である方
がいい。全裸の精神はそこにある』『俺にカルビを食わせろ、イライラする』
『いやー皆さん素晴らしいハングリー精神、憧れちゃうな〜あ、百合絵さん
これハラミです』『俺の占いは当たる、次に食われるのはその肉だ』
『え、マジ?うわすげえ当たったよ!って蓮食うな!』『馬鹿が、焼け具合で
見当がつくだろうが』『ゴローちゃんマグナギガが窓から・・
ローグ「・・・(ね。)」
仲村「だめだな(キッパリ」
しかしそんな馬鹿騒ぎが少々好きになっている自分に 男は 苦笑した
そんな暖かみある男の背中にほっとし 買い物袋の葱に平和を感じるコオロギだった
572 :
名無しより愛をこめて:03/02/08 12:44 ID:3HryrPFi
その頃、おこたではえらいことになっていた。
東條「あのね、あのね、おるたなてぃぶぜろは、おるたなてぃぶのこうどうた
いちょうで、いざというときは、たよりになるんだよ〜。」
芝浦「・・・・・」
東條「でねでね、おるたなてぃぶは、はじめてとうじょうしたおるたなてぃぶ
で、ひっさつわざがあくせるべんとなの〜。」
芝浦「はいはい・・」
東條「つぎは、こうてんかんそくいんだい・・えーとえーと・・」
仲村「東條、その辺にしておけ。」
昼食をたかりにきた芝浦は、うっかりあれを食べてしまったらしい。
もう項垂れるしかなかった。
ちなみに園児の「おるたなてぃぶいぱ〜い」ドリームは、着々と進行しつつあっ
た。(オルタナ兄弟大図鑑でも作るつもりか!?)
芝浦がおこたでえらいことになっていた頃。
そんなことはつゆ知らず、研究室を抜け出てミラーワールドの某所に向かうメタルゲラス。
そこにはデストワイルダーを始め、契約モンスターたちが勢ぞろいしていた。
デス「がうがう!(おせえぞゲラス!)」
メタ「ぐおぐお〜(ごめんごめん。淳君に気づかれないようにするのが大変でさ〜)」
デス「がうがう(まあいいや、とっとと始めるぜ。あんまりのんびりしてると留守番のローグに悪いしな)」
メタ「ぐお…(今度こそ成功するかなあ…)」
前回のことを思い出し、遠い目になるモンスターの面々。
前回は
チョコを溶かそうとして丸こげにしてしまうドラグレッダー&ブラッカー。
ボウルでかき混ぜているうちに目を回して倒れるバイオグリーザ。
チョコを刻むのは上手いのだが、せっかく固めたチョコも切ってしまうボルキャンサー。
爪についたチョコをとろうとして腕を振り回しあれこれ破壊するデストワイルダー。
チョコを風で冷ましてるつもりが、吹っ飛ばして台無しにするブランウィング。
塩と砂糖を間違える等、お約束のドジをかましまくるメタルゲラス。
意見の違いから大喧嘩を始め収拾がつかなくなるゼール軍団。
悪戦苦闘するみんなを尻目にひたすら食ってるベノスネーク。
することがないので祈ってるエビルバイダー。
することがないので景気付けに歌(音痴)をうたって大顰蹙を買うダークウィング。
やっぱり突っ立ってるだけでなんの役にも立たないマグナギガ。
忘れられてるゴルトフェニックス…
ボル「ぼるぼる(…と、散々でしたもんねえ)」
ブラン「ぴーぴー(大丈夫かな…14日までもう日にちないのに)」
メタ「ぐおぐお!!(がんばろう、ご主人様たちに喜んでもらうために!)」
こうして今日も、モンスターたちの挑戦が、始まるのだった…。
本スレ139の情報より…
仲村「今晩はウニ丼にします」
香川「おや。それは良いのですが…高かったでしょう?」
仲村「実は母に出会って食事をおごってもらいまして(照れ)。
その店のウニまで土産にもらったものですから」
おーいトゲに気を付けろと言われて、恐る恐る遠巻きに見てるうち
割ったウニを目にして固まる園児。
同じく固まる浅倉。
浅倉「脳みそに…見える…」
「そういえば浅倉君は、脳に見える食べ物は苦手だったですね」と
思い出す香川。
なんで生卵はOKでトカゲでも何でもモリモリ食べられるのに
卵系が駄目なのか小一時間(略)な気分の仲村だった。
>>574 しばらく考えた後そのまま殻ごとバリバリ食べだす浅倉@見えなきゃ気にならない
「お前も食うか?」
浅倉からいきなりトゲ付きウニを投げ渡され困惑する芝浦。
芝浦(あー、もう!非常識な奴だなぁ。生身だったらひと騒動だったじゃん。
アンパンマンのせいでオルタナティブになってて助かったって感じぃ?)
もちろん、東條に感謝なんて微塵もしない芝浦だった。
半分以上浅倉と芝浦に貪り食われながら、どうにかウニ丼が完成した。
が、見た目のブニョブニョ感と濃い磯の香りに「・・・」となって沈黙する園児。
香川「どうしたんですか東條君?…ああ、これは美味しいですよ。
思いきって食べてみればきっと気に入ると思いますから」
半泣きで首を振る園児。
「こら!わがまま言うな!ご飯を残しちゃ駄目だろう!」と叱ったため
お約束でガリガリされていく仲村。
困り果てる香川の前に佐野が現れ、てきぱき園児の前に皿を並べた。
佐野「先輩!俺に任せて下さい!ほら、これでどうです?」
東條「わーい!これならたべられるよ。さのくん、ありがとう」
佐野が用意したものを見て、ざわつくみんな。
仲村「これって…プリンに醤油かけた奴じゃないのか?」
佐野「騙されたと思って食べてみてくださいよ〜。ウニの味がしますから。
あ、こっちのキュウリにハチミツかけた奴はメロンの味がしますよ〜」
佐野が貧乏時代の間に何を食べてきたのか考えて不憫な思いに駆られる香川達。
芝浦「今時、○H!MYコンブのネタを本気にする奴なんて居たのかよー!」
東條「うん!うにっておいしいねー」
真司「本当だ!凄いよ!ウニの味だよ!」
一方で騙されたままの、園児と決して風邪に掛からない男だった。
夕飯をたかりに来た城戸真司に
他スレで話題のインフルエンザ菌をばら撒かれ…
思いきりアウトで寝込む仲村@熱39度9分
日頃から総合武術で鍛えてるので大丈夫だった香川
オルタ状態のおかげで助かった芝浦
なんだか風邪引かない東條@夏には盛大に引くかも
同じく全然引く様子も無い佐野@夏には盛大に引きますよ〜
既に引いていたのでもうどうでもいい浅倉
明日からご飯は誰が作るか真剣な相談になる401号室の面々だった
578 :
名無しより愛をこめて:03/02/10 07:09 ID:Z57y5Rgx
ローグ「…………(仲村さんにお粥を)」
デス「がうがうがう(サケとウメとどっちがいいかねぇ)」
ローグ「…………(それはお茶ずけじゃないですか?)」
デス「がうがうがう(それはともかく最近人が増えたな)」
ローグ「・………(仲村さんが倒れたのも過労が理由にあるかもしれませんね)」
がんばらない人間→芝浦とか浅倉とか のおかげでがんばるモンスター達だった
579 :
名無しより愛をこめて:03/02/10 12:43 ID:6m1LFN0z
東條「ろーぐちゃん、おなかすいた〜。」
ローグ「・・・・・(はいはい、今作りますよ。使って悪いのですけれど、東條
さん、仲村さんにお粥を食べさせてあげてください。)」
東條「はぁ〜い。」
お粥の載ったお盆を慎重に運びつつ、仲村が寝ている布団のそばに、ぺたんと
座り込む東條。
東條「なかむらくん、だいじょうぶ?おねつ、ひいた?」
仲村「・・まぁ、佐野が紹介してくれた医者のおかげで何とか熱も引いた・・
お前にも礼を言わなきゃな。」
東條「へへ〜〜(←とくいげ)」
園児は風邪の対処法として、服を何枚も着込んで布団を沢山被ってよく汗を出
すと熱が引く事を知っていたのだ。(インフルエンザに効くかはしらんけど。)
東條「はい、なかむらくん、あ〜〜ん・・」
照れながらもお粥を一口食べた仲村。だが・・・
ドアをぶち破って駆けずり回っていった仲村を見、ローグが慌てて追いかけて
いったのは言うまでもない。
デス「うがうがうがう(ボウズ、まさかアレをお粥にのっけたのか!?)」
東條「これたべたら、げんきになるとおもって・・・(ぐすぐす・・)」
>>576 ……(ポン)ああ、あれって元ネタそこだったのか。
>>579 あひゃひゃな叫び声を上げ走り去る仲村、慌てて後を追うローグ、
にやにやしながら後をつける芝浦(オルタナティブ状態)、泣きな
がらさらに後を追う東條(すぐに迷子)。
変な雄たけび上げながらボカンズガンと通る道全てを破壊する仲村
に対して、当然と言えば当然の反応が。
小沢「氷川君!猪型のアンノウンと黒いアギトが戦闘中との、市民
からの通報よ。すぐに出動して!」
またも擬似オルフェノクにG3−Xの魔の手(?)が迫ろうとして
いた…。
その頃仲村はいつもの埠頭で、挑発に乗せられて芝浦を追い掛け回
してる最中だった。
芝浦「…あとさぁお前のママの嫌スレ落ちたじゃん。ザマないね」
仲村「あんなふくらみの無いスレは落ちても構わん!(暴言)
それよりも俺の前でX星人とマタンゴと妖星ゴラスとゴジラと
エビラとモスラとサンダとガイラと…要するに昔の東宝特撮の
悪口言ったら、ただじゃおかないからな!母さんを馬鹿にする
事は許さんからそう思え!」
ローグ「…(仲村さん、落ちついて下さい。戻って床につかないと
治りかけた病状が悪化しますよ?)」
どう見ても、一方的に攻撃する悪い怪人とライダーの戦いにしか見
えない現場に、やるき満々の氷川を乗せたG3−Xのガードチェイ
サーが近付きつつあった…。
芝浦(ぷ、くすくす。来た来た。予定より早いじゃん。じゃあさぁ
俺の計画通りとっとと警察におしおきされてねぇ?)
ローグ「…(早く戻らないと何だか危険な気がしますよお(泣))」
そのころ、誰も居ない401号室に入って首をかしげる香川だった
香川「みんなで食事に行ったのでしょうか?それにしても妙ですね…」
583 :
通りすがりの女子大生:03/02/13 03:32 ID:HvHrSOZy
実験の準備のために一定量ごとに包装しておいた
たべっこオルフェノクが、僅かではあるが開けられて
中身が減っていた。そばには、被験者に配るために
下書きしていた実験手順の解説プリント。
「どなたかが、早合点してしまったようですね・・・」
「どぉうわああkdsjzsi!jsdfgヴぃらうxzぉftえ
krfhlslぎうsくrz@rふぉあああああああfはをっっゅ!」
恐ろしいまでの地鳴りと雄叫びを響かせて、高速道路を
疾走&ジャンプする巨大な影が一頭!
びよーん!びよーん!びよーん!
「誰か止めてだれか止めてだれかぁっとめてくれよおお!!!」
そう、実験が始まったと勘違いし、うっかり
たべっこオルフェノクを口にした真司その人だった。
「!カ・・・カンガルー・・・!?」
太いしっぽをぶんぶん唸らせ、突如戦闘現場に
乱入してきた巨大なカンガルーに、氷川は勿論
Gトレーラーの中にいた一同も驚愕した。
しかも有袋類特有のあの「おなかの袋」からは、
本来あるまじき人間の顔が覗いているではないか!
「どおなってんだよお!俺どうなっちゃったんだあ!」
その顔はそんなようなことを何やら必死の形相で
叫んでいたが、とにかくまあ異形は異形である。
氷川は気を取り直して、GX-05を構えたのだった。
猪、カンガルー、黒い不審な姿の3体の異形を前に焦る氷川。
だが、そのうちの1つに見覚えが…。
氷川「香川さん!香川さんですね!僕も協力します。一緒にこの怪物を
倒しましょう!」
芝浦「(うなずいて、親指を立てて見せる)ほら。きたきた。俺が思っ
た通りになってきたじゃん」
仲村「待て!あいつ何を言ってるんだ?まさか氷川の奴、先生とお前を
見間違えてるのか?!」
芝浦「額の広いおっさんと違って、G3−Xの乗組員っておたくらと付
き合いが無いからさぁ。それに〜。あいつ、そそっかしいから固体
の区別つかないんだよ!それじゃ…もらった!」
芝浦のにせオルタナティブにパンチを食らって、後ろに吹き飛ぶ仲村の
にせオルフェノク。
小銃スコーピオンを腕に構えたG3-Xから銃弾をパラパラと撃ち込まれて
泣きながら逃げまわる真司。
真司「助けてー!俺が何したっつーの!これじゃ変身もできないって!
今晩またカメラマンの仕事があるんだから勘弁してくれよおっ…て
えーと?あれは俺じゃなくて裏の奴だっけ?(←もう色々忘れてる)
とにかく、俺は怪物じゃないから!誰かたーすーけーてー!」
後ろからG3-Xを取り押さえて叫ぶ仲村。
仲村「やめろ!俺達は怪物じゃないし、ひとに危害を加えたりしない!
しばらくすれば元に戻るから!攻撃なんかしなくていいんだ!」
芝浦「そうそう。言い忘れてたけどぉ、ビスケの影響で言葉が通じなく
なってるからさぁ。何言っても無駄だよ。城戸の奴は余計だったけ
ど、あれ食べたなら自業自得だし。一緒に病院送りになってよね?」
不屈のG3-Xが仲村を投げ飛ばし銃口を付き付けた時、辺りに声が響いた。
『フリーズベント!』
>>584 「額の広い」の一言に過敏に反応して、鬼の様な形相で走ってくる北條 in V1-システム
凍ったG3-Xの向こうから、えぐえぐ泣きながら東條が現れた。
デス「うがうが(ふ〜、間に合った。早くダンナと城戸を連れてずらか
かろうぜ!それにしてもローグよ、知らせてくれてありがとな)」
ローグ「…(いえいえ。では、これ以上面倒が起きる前に早くここから
離れましょうか)」
東條「なかむらくん、ごめんね・・・ごめんね・・・・」
仲村「あのなあ…。あれを他の人に勝手に勧めないって前に約束したろ?
まあいいや。運動したおかげで熱も引いたみたいだし…ってあれは?」
彼方から走り寄るV1にげっそりとなる仲村。
まだパニック状態でおぶおぶしてる真司。
あれ相手ならすぐに勝てるかもと、ちょっぴり失礼な事を考える東條。
涙目の真司に向かって、東條の後ろから現れた香川が叫んだ。
香川「城戸君!楽しい事を思い浮かべて下さい!心を穏やかにして落ち
付かせるんですよ!」
真司「楽しい事?えーと…えーと…。そうだ!俺は今TVでキン肉マン
を見ながら餃子を作ってるんだ…ア〜餃子を作るのは楽しいな〜」
たちまち元の姿に戻る真司。
香川「やはりそうでしたか…。怒りや恐怖の感情が鍵だったのですね。
リラックスしていた東條君がすぐ元に戻ったのも、気絶した芝浦君
が元に戻れたのも、強い感情から離れたせいでしょう。では仲村君
も早く。元の姿に」
仲村「あ゛〜。この状況じゃムカ腹立ち過ぎてリラックスできません…」
デス「うがうがう(仕方ないなー。手を貸してやるぜ)」
ですちゃんの大パンチで空高く飛ばされ気絶する仲村。
みんな元に戻った中で、芝浦だけがひとり残された。
芝浦「おーい!幾ら落ち付いても、俺の姿戻らないじゃん!」
587 :
名無しより愛をこめて:03/02/13 15:13 ID:L6uFs+4Y
とりあえずひと騒動が落ち着いて後日談である。
401号室に掛かってきた一本の電話。
香川「ああ、あの時は本当にお世話になりました。・・ええ、マスコミも周囲
の住民も特に気にする様子もありませんでしたよ。」
??「しかし、こちらとしては不覚でした。ネタとは言え、額・・失礼。思い
出すだけで、あの時の怒りが・・・」
香川「確かに人間、一つや二つのウイークポイントはあります。ですが、完全
とは言えない、それが人間の魅力であると私は思いますよ。何、額・・
など小さなことではないですか。」
??「そうですね、私らしくもない。どうやら、あなたに一本取られたようで
す。」
香川「毎回で申し訳ないのですが、今後とも騒ぎが起こったときには、お願い
しますよ。」
??「ええ、わかりました・・」
電話口で話をする香川の横へ、おやつのチョコプリンを頬張りながら東條が
てぺてぺやってきた。
東條「とおるちゃん、またいっしょにあそぼ〜ね〜!」
北條「・・・ええ。」
いつものんきな園児の声に苦笑しながら、電話を切る北條。そして何事もなく
デスクに向かうのだった。
河野「北條、知り合いか?」
北條「ええ、ちょっと・・・」
401号室が中心となる騒ぎの後処理に、北條透がしっかりと手を回していたの
は知られざる事実であった。
怪物は去りましたと香川に説明され、引き上げる北條とGトレーラー。
ぶつぶつ文句を言い続ける芝浦に香川は説明する。
香川「芝浦君が食べたのは某スマートB社の試供品ではなくて、401研製
のたべっこシリーズですから、一定時間がたてば元に戻りますよ」
芝浦「かんべんしてよねぇ。あんたが変な物作るから、俺まで巻き込ま
れて酷い目に会ったじゃん(←ひとを陥れておいて言い掛かり)」
高見沢「こらガキぃ!てめえのお袋に延々愚痴垂れられたぜ。ちゃんと
学校に行ってるのかよおめえ。このクソ親父の所に入り浸ってると
馬鹿がうつるから!いい加減戻りやがれ!」
警察が居なくなったのを見計らって、いきなりクリアーベントを解いて
芝浦にボディスープレックスをかます高見沢。
不意を付かれた所で羽交締めにされて涙目でジタバタする芝浦。
芝浦「うっさいなぁ。俺に指図するなよ。こんな姿でみんなに会ったら
笑われるじゃん。わー!痛い痛い!離せよぉ。うわぁぁぁぁーん!
嫌だ!イヤだ!このままじゃ帰れないって言ってるだろ!」
暴れる芝浦をなだめるようにメタルゲラスはそっとビスコを見せた。
メタ「ぐおぐお(あの…。これを…。前におわびにって、東條の奴がく
れたものっス。戻って一緒に食べましょう?)」
沈黙する芝浦。しばらくして肩を震わせる。
芝浦「こんなくだらないもの要るか!アンパンマンと一緒にするなー!
20超えた大人が菓子で機嫌が直るかよっ!うわ〜っ!頭きた!!」
過度な怒りのあまりオルタナティブ状態が解けて元に戻る芝浦。
あ〜この展開どこかで見たような気がすると思いつつ、カモメを齧りな
がら遠くから見学してる浅倉。
なるほど、こちらは逆に強い負の感情で効果が薄れるんですねと、頭に
メモする香川。
ぶすっとむくれたままの芝浦を前に、「わーい!しばうらくん、もとに
もどれてよかったね」と悪気なく騒ぐ園児。
気絶したまま忘れられた仲村をよそに、今日も一部を除いて平和だった。
「みんながもとにもどってよかったねー。これでゆうたくんやなかむら
くんやみんなといっしょに、ちょこがつくれるかもー。ばれんたいんが
たのしみだねー」とニコニコ笑う園児。
「楽しみですねえ」とニッコリ笑う香川。
あちこちのスレで甘い物が食べられそうな予感にガッツポーズの浅倉。
その言葉に悪意はないけど「バレンタインが楽しみ」の一言に、色々思
い出して胸がズキズキする芝浦と仲村だった。
デスト「うがうがう(ところで俺達のチョコレート作りはどうなったんだ?)」
ブラン「ピーピー(そうそう。あれはね…)」
591 :
名無しより愛をこめて:03/02/14 12:30 ID:HUA5SQON
ローグ「・・・・・(401号室でみんな一緒にチョコを作ることになりました。)」
デス「うがうが・・・?(余計収拾つかなくねぇか・・・?)」
それはさておき、材料の買い出しに出かけようとした仲村だが、ちょうどある
人物が来訪しており、応対する羽目になったのだが・・・
仲村「随分と本格的になってきたな。わざわざお菓子づくりの先生として津上
まで呼ぶほどではないと思うが・・・」
北條「気にする事はありませんよ。材料は私が知り合いに頼んで空輸して貰っ
たベルギー産のビターチョコに、その他厳選された素材は津上さんのと
ころから取り寄せました。これで十分に楽しめるかと思います。」
津上「そうですよ〜。せっかくならチョコづくりはちょこっとたのしまないと!」
・・・・・。
デス「うがうがう?(ボウズ、今フリーズベントを使ったか?)」
東條「ううん。さとちゃん、なんにもしてないよ〜?」
裕太「それにしても、おとーさん、遅いねー?」
東條「そうだね〜。さとちゃん、みんなのぶんのちょこれーと、つくろ〜って
おもって、おえかきしたのに〜。」
すねて頬をふくらませる園児。待っている間に画用紙には訳のわからん絵が次
々と書かれていくのだった。
今年はみんなでワイワイとバレンタイン…。
こういうのもいいよなーと、寛いだ気分になる仲村だった。
去年は散々だったなと苦い思い出が甦る。
…研究室の、可愛がってた後輩の娘に手作りチョコを貰った。
先生にも誰にでも配ってたから、義理チョコなのは判ってても嬉しかったな。
お礼に傘でも貸そうと思ったら…
迎えに来た男に本命チョコを手渡して一緒の傘で帰る現場を見て…。
気を取り直して、別な娘がチョコをくれるって言うから
大喜びで雨の中6時間ぐらい待ってると
「ごめ〜ん。急用ができちゃって〜。連絡遅れてごめんね〜(笑)」って…。
結局くれたのは、コンビニのチロル1個だったし…。
すごすご教室に荷物を取りに戻ったら…
そこで…
あいつが…
神崎「生チョコをストーブの側に置いたままにするから溶けてたぞ…。
要らないのか…?勿体無い…。捨てるぐらいなら貰ってやろう…」
あいつ、あの娘からのチョコを遠慮容赦無くバクバク食ってやがった!!
今年はもうあんな思いはしたくないと溜息つく仲村だった。
593 :
名無しより愛をこめて:03/02/14 15:14 ID:njP4uRaP
鬱に浸る仲村の傍らでチョコづくりに励む面々。
東條「つがみせんせい、できたよ〜。」
津上「はい、よくできましたね〜。・・・これは、何かな?」
東條「おるたなてぃぶと〜、ろーぐちゃんなの。」
津上「うわ・・いっぱいつくったね〜。」
裕太「ねぇねぇ津上先生、僕も作ったよ。」
津上「お、これはなかなか力作だね〜。」
裕太「おとうさんと、みんなの顔をつくったんだよ。」
園児であろうが小学生であろうが、にこにこしながら和やかに応対する津上で
ある。さすがはアギトというべきか。
??「ちょっと〜。こっちも見てくれる?」
津上「はいはい、今度はどんな・・・」
そう言って振り向いた津上は、一瞬絶句した。
そこには<右斜め45度>の薔薇の花(飴細工)で埋め尽くされた胸像が居座ってい
た。
仲村「出来はどうであれ、あれじゃあ材料が勿体ない・・・(泣」
>>592 ああ、しまった。
江島研の閉鎖は一昨年の夏だったから、神崎が居たのは一昨年の冬になるのか。
一昨年がそれで、去年も同じ位悲惨なバレンタインだったという事で補完を…。
どうせ他人事だからとひどい設定をした名無しは、
半泣きのデッドエンドをくらって遥か遠くに吹っ飛んで行った…。
それはともかく。
手塚「破滅だ…」深刻な顔で占い続ける手塚の側で
我夢「わーい!アッコとジョジーからだ」
藤宮「俺は玲子からだけだが…まあいい。ふ(余裕の笑み)」
斉藤「演奏してる店の常連さん達から頂いたよー」
わいわい騒ぐ手塚の嫌スレ仲間達。
眉間にしわを寄せて暗い顔で考え続ける手塚。
おかしい。俺にも常連客は結構居るのに…なぜ何も贈られないんだ?
「お前にトラブルが見える」「虚しいと思わないか」「諦めるんだ」
こんな事ばっかり言う占師にプレゼントを渡す酔狂なお客は居なかった。
このままでは、たとえ嫌がらせでも霧島からのチョコ(グリーンピース入り)を貰えた
浅倉以下じゃないかと憮然となる手塚。
手塚「こうなれば、もっとわびしい立場の者を探して笑ってみるか…」
こんな事ばっかり考える占師がプレゼントを貰える訳がねえ事に気付かない手塚だった。
595 :
名無しより愛をこめて:03/02/14 23:01 ID:fYHzr3pj
メタ「ぐおぐお!(津上さんに手伝ってもらって、やっと淳君にあげるスペシャルチョコができたっす!
あとは淳君を探すだけっす!)」
スピードスケート走法で、足取りも軽く芝浦を探すゲラス。
メタ「ぐお!ぐおぐお〜(あ、いたいた淳くーん)」
芝浦「あ、メタちゃん見てよあれ!」
芝浦の視線の先には
百合絵「用事が思ったよりも早く終わっちゃって…それでどうしても今日会いたくて…」
佐野「いや〜、こないだのも合わせて二つもチョコもらえちゃって、嬉しいなあ〜、幸せだなあ〜
ありがとう百合絵さぁん(はぁと)」
百合絵「満さん(はぁと)」
…バカップルがいた。
芝浦「ふん!バレンタインにチョコを送るなんてお菓子業界の陰謀だってのに、
これだからバカは困るよねメタちゃん!」
メタ「ぐお…(えーとえーと…)」
困ってるメタルゲラス。そこへ現れたのは、
手塚「どうやらお前もチョコをもらえなかったようだな…」
仲間を探しに来た占い師だった。
芝浦「なんだよ、俺はアンタと違って、別にチョコなんて欲しくないからね。
こんなバカバカしい慣習に巻き込まれなくてせいせいしたよ」
手塚「何故そんなにかたくなになるんだ?もっと素直になれ」
芝浦「なんだよその半笑いは!だいたいチョコもらえなくて寂しい奴なら
俺のほかにもいるだろ!」
すでに涙目になってる芝浦。
手塚「ふむ、そうだな。次はあいつのところに行ってみるか…」
手塚の予測と違って今年は全然不幸じゃない男二人…。
「去年は某所でお世話になりました」と自衛隊の家城茜からの贈り物を
津上翔一を手伝いに来た葦原涼から渡され、小躍りする仲村。
自分の分をちょっと嬉しそうに手で転がしながらポッケにある別な包みに目をやる涼。
葦原「こっちは真魚さんに貰った…。津上のアドバイスと監修で
蕗とか栗とかの野菜の砂糖煮をチョコで包んだそうだ」
仲村「くー、女子高生の手作りか。いいなー」
葦原「こっちは小沢主任に貰ったんだが…」
言葉が重くなった涼の取り出した箱は、
包装が微妙にがさつで微かな異臭を放っていた。
その頃、警視庁では小沢から包みを手渡され困った顔と喜ぶ顔の男三人…。
尾室「…。あのー…これ…」
氷川「(涙目でむせながら)水を!水をお願いします!」
河野「うまいよこれ〜。うん。幾らでもいける」
小沢「でしょ?どうしたの尾室君。食べないの?」
尾室「でも…。小沢さん、これって…」
チョコの無駄遣いは止めてくださいと(31)との口論の最中に
東條から「とおるちゃんなにこれー」と脇の箱を指差され、
小沢さんから貰った物ですよと面倒臭そうに答える北條。
これはあなたの好きにして良いですよと言われて
わーいと喜んで開けてみて、その場で固まる東條。
(31)「ええっ?!」
北條「これはっ?!」
他の男達にぱっぱと配ったチョコと違って、
丁寧に包んだ箱には手作りの大粒チョコがびっちりと綺麗に並べてあった。
そして粒が大きい分、強烈なニンニクの匂いが辺りに立ち込めた。
小沢「これはね〜、ニンニクの蜂蜜漬けをチョコで包んだの。
ワインやブランデーじゃありきたりだから、ビールで香りを付けてるわ。
もちろん津上君の太鼓判もバッチリの出来なんだからね。
焼肉の後のデザートに最適よ?」
説明してくれなくても匂いで判りますよ〜と涙目で訴える氷川。
少ないボキャブラリーを駆使してどうその場を誤魔化すか必死になる尾室。
大喜びの河野。
そして401号室。
開いた箱の現場に居合わせて、顔に斜線が出てるみんなと違い
「好きにして良いんだな?」とニンニクチョコをバリバリ食べる浅倉の姿があった。
須藤「遠慮しなくて良いですよ。あなたに差し上げます。いつも世話になっていますからね」
ボル「ぼるぼる(私がもらうと須藤さんに悪いですよ。須藤さんが食べてください)」
その頃、警察つながりで貰ったにんにくチョコを
須藤とボルキャンサーは互いに押し付けあっていた。
バレンタインデー深夜、都内某店。
金色や赤の包装紙に包まれた、ゴージャスなチョコのセットを
次から次へと食べ尽くしてゆく紫色の蛇が・・・。
「しゃー(やっぱチョコは高いところのやつに
限りますな。この口どけとコクは他では出せません)」
増え続けていくチョコの空き箱には、
一糸まとわず馬に跨る一人の婦人のエンブレム。
そう、天下のゴディバへ不法侵入して
一つ300円のトリュフやらお高いチョコバーやらを数百個単位で
貪り食っていた、本物指向なベノスネーカーであった。
ご主人よりよほど、味覚が発達しているらしかった。
そのころ、やはり都内某店。
「びちびち(うん、確かにこのコクは他には出せない)」
「ぴー(そうなのよ、ぜんっぜん違うでしょ!もう
一度これ食べちゃったら他のは食べらんないぞ、みたいな!)」
「きゅるるー(まあ、たまには民度低そうな国の
下々のエサみてーな駄菓子味わってみるのもおもしれぇな)」
「ぴ!ぴー!(はあ!?高級チョコは食べ飽きたとか言って
勝手についてきたくせに何よその言い方!)」
「びちびち(いや、やっぱ『ロシェ』もいいけど
『チョコタイム』もおいしいかな・・・ブツブツ)」
そう、天下のソニープラザへ不法侵入して
輸入菓子をここぞとばかりに貪り食っていた
エビル・ブラン・バイオグリーザであった。
ついでに、
店の中を飛び回りながら『トブラローネ』やら
『アフターエイト』やらキャドバリーの板チョコを噛りまくる
迷惑なゼール軍団も一緒であった。
601 :
名無しより愛をこめて:03/02/15 12:38 ID:sp5oUC1N
バレンタインが終わった今。
チョコのお返しうんぬんのその後は、3/14のホワイトデーになるわけだが、
次はクッキーですね!と張り切る津上を後目に、仲村は呟いた。
「クッキーと言う事は、ホワイトデーをきっかけに、あの実験を開始するん
じゃなかろうか・・。」
何だか保留になっていた、たべっこオルフェノク関連の実験である。
北條「なるほど・・・このビスケットが件の事件を引き起こしたわけですか。」
東條「とおるちゃんも、いっこたべる〜?」
31「おいおい、人に勧めるようなもんじゃないでしょう?確か<お約束条項>と
か言う奴で注意されたでしょう?」
東條「・・・ごめんなさい。」
北條「まぁ、せっかくのバレンタインのお返しにはうってつけではありますが。」
たべっこオルフェノクの箱を前に、ニヤリと思わず不吉な笑みを浮かべる北條。
片や箱を眺めながら、嘆く31。
31「どうせならさぁ、たべっこRX-78とか、たべっこZとか洒落たもんを考えな
かったのかねぇ〜。・・どうよ?吾郎ちゃん。」
25「先生・・・(泣」
蟹刑事や仲村までチョコが貰えたと知って落ち込む手塚と芝浦。
「ひょっとして一番駄目なのは…俺たち?」
「いや…この方角から不幸の念波を感じる。俺の占いは当る」
…パカッ…パカパカッ…パカパカパカ…
「あれー?あのひとも、びすけっとたべたのかも?」
「いや…。あれは本物っぽいぞ!」
「うわーん!千恵ー!バレンタインなんてー!バレンタインなんてー!」
そこには泣きながら走り去る女性運の悪い馬オルフェノクの姿が…。
闇の中を疾走するものを見て、ちょっぴりなごむ手塚達だった。←(ひでー)
そんな手塚と芝浦の肩をぽんと叩き、
瓦斯「俺にとってのバレンタインなんてな、大量のチョコを右から左へと運ぶだけなんだ……」
お菓子業界や流通業界とは、そういうものである。
浅倉「……という事は、目の前のチョコを喰えないのか……イライラするぜ!」
バレンタインの終り近く。
神崎「受け取れ。優衣達の手製だ」
人数分のチョコを持って神崎が現れた。
鏡の向こうから笑いかける優衣とチビ優衣とチビ士郎。
隠れてのぞいてる手塚と芝浦も呼んで可愛い包みを渡した。
優衣「あのね?狙われた事やさらわれた事って、もう全然気にしてないから」
そう言われたらかえって恐縮する香川・仲村・佐野。
自分が何をやったか忘れて「わーいわーい」と喜ぶ東條。
自分が何をやったか忘れたふりして「まあ、義理でも貰ってやるか」と見栄を張る芝浦。
自分が何をやったか全然気にしてない須藤「これで1つ増えましたね」。
手塚と芝浦の様子にうれし泣きをするエビルダイバーとメタルゲラス。
鏡の向こうの優衣とチビ優衣とチビ士郎に手を振って、
来年はみんなと一緒に作ろうねと約束する東條と裕太だった。
(ほのぼの)
香川「これは美味しいですねえ。甘さがくどくないのが大変良いです」
(25)「うまいっす。その子にもぜひお礼が言いたいです」
津上「はいはい。そうでしょう。そうでしょう。なんせ真魚ちゃんのお手製ですから。
そのままで食べても美味しいアンゼリカやマロングラッセや甘納豆に、それはそれは
滑らかなクーベルチュール…」
翔一から真魚チョコのお裾分けを振舞われ、みんなで試食してる時に悲劇は起きた。
浅倉「好きにしていいって言ったよな?(にかっ)」
注意がそれた隙に浅倉が荷物を置いた棚に近寄り、獲物を漁っていた。
葦原「あ!俺のっ!」
仲村「あ!俺のー!」
東條「あー!ぼくたちのつくったのと、ゆいちゃんにもらったみんなのぶんも!」
津上「ああ〜。それは真魚ちゃんが美杉先生達の為に丹精込めて作った一番の自信作、
うぐいす豆(完熟グリーンピースの甘煮)のビターチョコ包みだったのに〜」
チョコを貪ってた浅倉の手が止まった。
「うおおおおおおおおぉぉっっ!!」ギルスが咆哮した。
「うぐげgydsjgghくyふ!!」王蛇が絶叫した。
「うわぁぁぁぁん!」オルタナティブ(元祖)が号泣した。
怒声と爆音と金属音とモンスターの吼え声と「やめなさい」「止めてください!」
「やめろ!」が飛び交う阿鼻叫喚の中、裕太と材料と道具を抱えて避難する(25)
…せっかく貰ったチョコを1口も食べられずに燃え尽きる
不運な男達のバレンタインだった。
>>599-600 毎日チョコ作りに励んだおかげで、
モンスター達が甘い物に慣れてしまったのが原因だった。
「破滅だ…。やはり俺の占いは当る…」
請求書を前に青ざめる手塚。
せっせとケーキ屋で稼いだバイト代が、全額弁償の為に消えると知って卒倒する美穂。
美穂「うわぁぁん!せっかく堅気になったのにー!畜生ー!詐欺師に戻ってやるぅ!」
「ごめんなさぁぁぁい!」と
ゼール達を連れて素直に店に謝りに行く佐野。
「うちのペットの仕業って証拠がどこにある?防犯カメラにゃ映ってないだろが?」
居直る高見沢の後ろで見付からない様に姿を隠してひやひやするバイオグリーザ。
ベノのおかげで罪状が増えた事なんか全然気にする様子の無い…って言うよりも
「なんで俺の分を持って帰らなかったぁっ!!」と追い回す浅倉。
こうしてモンスター達の「チョコを食べる日(←誤解)」もドタバタと過ぎて行った…。
寒い、小雨のちらつく日だった。
研究室では、香川教授が新たな実験のための説明書を
まとめて被験者に配っていた。
「このビスケットに関連する、これまでに起こった
いくつかの出来事は既に論文をある程度まとめてあります。
あとは今回応募してきてくれたみなさんに
これを食べていただくだけです」
心理面での影響を鑑み、被験者にはあまり詳しい説明はしない。
「早く食わせろぉ・・・イライラするんだよ」
パラフィン紙に乗っている数枚のビスケットを凝視しつつ、
先日うっかり食べてしまったうぐいす豆チョコの
反動もあってか、目の光の凶暴度が六割増しな浅倉。
「あ、あの!ちょっとギモンっていうか・・」
口をぱくぱくして質問する真司。
「はい?報酬の件でしたら、ビスケットはじめの一枚が
1200円、二枚目以降は一律1350円ということでしたが」
「い、いやそーじゃなくって!その・・・
俺らなんでこんなことになってんですか?」
真司以下被験者一同は、401号室特製の
「何があっても余程のことがない限り壊れない檻」に
バッチリ軟禁されてる真っ最中だったのだ。
「ああ、いやいや、まああまり気にせずに」
「・・・。あの、もしかして。これって前に
俺が食べて体がおかしくなった、あのクッキーと
関係あります?」
「・・・まさに英雄的行為なのです」
「ああそっか、英雄的、って、いや!そうじゃなくて!
過去の名セリフ持ち出して誤魔化さないでくださいよ!」
「君はこの世の事象というものを信じますか。
この世の森羅万象全てという存在を」
「はあ?」
「と同時に君は、『この世にビスケットを一枚食べるだけで
1000円以上もらえるアルバイトがある』という
事実をどう受け止めるつもりですか」
「えっと、あの、 ( 空 白 ) 」
知能的な問題により、不条理な発問に反駁もできないまま
檻の中という事実をスルーさせられる真司。
人間が一人づつ入るにはかなり大き目の檻が数個。
中には浅倉・真司をはじめ、他にも数人の希望者が
やってきていたようだった。
どうなる、恐怖の人体実験!!
609 :
名無しより愛をこめて:03/02/17 12:27 ID:8i+SPjRd
実験の記録係兼助手として控えていた仲村は、大きな檻を眺めながら呟いた。
「そのうち訳のわからん動物園状態になって、東條がのんきにスケッチ大会を
始めるんじゃなかろうか・・」
と。確実に裕太を誘って、小さい優衣と士郎も混じって、みんなでわいわい
言いながらスケッチ大会を始める珍光景がまざまざと目に浮かぶのであった。
とりあえず無茶苦茶になった部屋の緊急修理痕+檻を見ながらぼーっと思い返す仲村。
…さっき、新設江島研に移った後輩の娘に声をかけられた。
「先輩?ブラウニーの出来はどうでしたか?ちょっと甘過ぎって言われちゃって…」
貰った物は全部まとめて蛇男に食われたとはとても言えなかった。
いや、美味しかったよと調子よくこたえる仲村に、笑いかける後輩。
「良く判らないけど、先輩が江島先生や私達の為に見えない所で頑張ってたんだって
聞いたんですよ。なんか嬉しかったな。先輩の事いつでも頼もしく思ってますから」
迎えに来た男のバイクに乗って帰って行く娘を見送りながら
来年があったら、大事に取っておかずにその場で食べようと誓う仲村だった。
>>605の騒動の後、気が抜けてとぼとぼ道を歩いて帰る途中誰かに肩を叩かれる手塚。
沙奈子「ゆきちゃん〜。はいこれ。チョ・コ・レ・イ・ト。来月は3倍返しよぉ?
アマゾンの材料たっぷりのスペシャル手作りなんだから大事に食べてね?」
沙奈子さんに派手な色の包みを渡され顔を引きつらせる手塚と、何かを悟った顔の芝浦。
「あー良かったじゃん。念願の手作りチョコだよチョコ。
ま、俺、花鶏でバイトしてなくて助かったって感じぃ?
なんかもう数より心だって良く判ったよ、俺」
包みを手に家に戻った手塚に更に追い討ちをかける
>>606だった。
メタ「ぐお…(数より心…。そうだ淳君!あの…これ…俺が…)」
芝浦「なにこれ?ドサクサであそこからかっぱらてきたの?
お菓子なんか当分見たくないって言ってるのに。しょーがないなー」
メタ「くーん(そ、そうでしたね…)」
芝浦「ま、いいか。メタちゃんがくれたんだし。一緒に温かいミルクティーで食べよっか」
メタ「ぐおーん!(はい!)」
その頃、霧島スレで食中毒で寝込み、回復したら
>>606で踏んだり蹴ったりの美穂。
困った美穂の様子を見て
>>607の決心をする真司だった。
611 :
名無しより愛をこめて:03/02/17 17:48 ID:8i+SPjRd
今更ですが。
>605
なんていってあやまろう・・。
園児はしょんぼりと肩を落としていた。一生懸命つくったチョコが台無しにな
って落ち込んでいた裕太を見ながら、東條はかける言葉を一生懸命考えていた
が・・・
??「はい、これは君の分でしょう?」
裕太「・・あ!僕が作ったお父さんのちょこだ!」
??「これは、東條君の分でしたね。」
東條「あー!さとちゃんのつくった、おるたなてぃぶぜろだぁ!」
??「センスのかけらもない、あのチョコレートの後ろに置いてありましたよ。
食べられなくて良かったですね。」
東條「??ねぇね、とおるちゃん、せんすのないちょこって、なぁに?」
北條「ああ、あの男が作った物ですよ。何、材料を無駄にした罰が当たったま
でです。」
その時、31が何やら悲劇的にわめいているのを一生懸命なだめている25の姿を
三人でぼんやりと見つめるのだった。
北條「せっかくですから、津上さんの作ったザッハ=トルテでも頂きましょうか。」
東條「わ〜い!ゆうたくんもいっしょに、たべよ〜!」
裕太「うん。」
ちょこれーとがだいじょうぶで、よかったね。
31の騒ぎを後目に、のんびりと三人でケーキをつまみながら、おこたでぬくぬ
くするのであった。
612 :
名無しより愛をこめて:03/02/18 18:01 ID:H3qfhRYz
香川「仲村君、貴方にはもうひとつ仕事をしてもらいます。」
仲村「は・・はぁ・・」
そういってトランクを手渡される仲村。
中身はどこかでみたようなケータイやらベルトやら。
香川「被験者達に万一の事態が起きた場合、仲村君、お願いしますよ。
オルタナティブ555として。」
「・・・・・・・」
仲村は卒倒した。
613 :
名無しより愛をこめて:03/02/19 07:11 ID:8Xawe74f
東條「いいな〜なかむらくん、ふぁいずだぁ」
無邪気に喜ぶ園児がいた。
仲村「・・・・・」
※仲村は卒倒中です
ローグ「・…・・……(どうしましょう?香川先生?)」
香川「そうですね・・・東條君」
東條「は〜い」
香川「君にお願いします」
東條「やったぁ」
そりゃねぇんじゃねぇのかと思うデスだった。
614 :
名無しより愛をこめて:03/02/19 12:32 ID:c7Zbr9Kh
龍騎の本編が終わり、模索を続ける、401号室。
ミラーワールドを閉じる。彼らの結束は、一つの目標に向けられたものであっ
た。だが、彼らの願いは、本編で潰えた。
<コメント・仲村>
「今は今で、モンスター達とのんびりやっていますから。ミラーワールドに関
しては保留になったとして、ただ、次の実験課題を見つけなきゃいけないんで
ちょっと苦労はしていますよ。」
研究を模索する401号室。
一人、菓子をむさぼる学生。
だが、一人の学生が手にした、お菓子。
香川の脳裏に、新たなるプロジェクトの道が、開かれた。
<コメント・香川>
「彼が一体、どこからその菓子を入手したのかは不明ですが、我々の新たなる
研究課題への指標が開かれたのは事実です。」
経口摂取実験。
それが、彼らに課せられた、新たなるプロジェクトだった。
401号室の新たなる挑戦は、舞台を変え、始まった。
プロジェクトエーーックス
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
某企業の会議室で、この放送を見ていた男は、思わず笑みを漏らした。
??「・・・やはり擬似とは言え、教育係も必要になる。」
>>612-613 「かしゃっ!・・・すたんでぃばー・・・こんぷいーと」
携帯やデジカメを振りまわす東條の背後にオートバジン風に立つデスト。
です「うがうが(本当はローグの方がそれっぽいんだがなあ…)」
ローグ「…(いえ。あなたの方が押し出しが良いですから、よく似合いますよ)」
青い炎に包まれ消える真司の悪夢にうなされ、555ごっこの声で意識が戻った仲村は慌てる。
仲村「あの…あの…。いくらなんでも暴走した被験者を処分するのは…。その…。
行き過ぎでは無いでしょうか?」
香川「心配しなくても大丈夫ですよ。オルタ555版クリムゾンスマッシュその他は
擬似オルフェノク細胞を強制的に分離させて元の姿に戻すだけですから」
仲村「だったら良いんですが」
香川「…ただし、キックやパンチが当るので痛いのは痛いでしょうがね。(にこり)
彼らは日常茶飯事で攻撃を受け慣れているので、その点は問題ありませんよ」
いや、それかなり問題ありますってと、やる気満々の東條を見ながら青ざめる仲村。
真司「ちわっす!取材仕事で抜けちゃってすいません。じゃあ実験の続きいきますか」
香川「ああ、お帰りなさい。NHKの放送を見ましたよ。城戸君も色々と頑張ってますね。
お芝居についての思いは、なかなか興味深かったですよ。」
東條「びでおでみたよー。まじめにしてたから、うらしんじくんみたいだったかな。
そういえば、きどくんのあとに あさくらくんがうたってたかも」
浅倉「あれは俺じゃない!TETSUだ!イライラさせるな!」
檻に入る事にもはや疑問を持ってない様子の真司と浅倉。わくわくと携帯を握る東條。
あれじゃ暴走しようがしまいがどっちみち東條の555ごっこの餌食だろうな。
何も考えてない脳天気な真司達を、生温い憐れみの目で眺める仲村だった。
>>615 ビスケット一枚で1200円、10枚食べればごにょごにょ、と
計算して、楽勝ムードをふんわか放出している真司。
と、仲村がストップウオッチを構える間もあらばこそ、
浅倉がビスケットを掴み取って噛み砕きはじめる。
「うわ!まとめて食べた!それにこれじゃタイムが!こらっ!」
常にギャラリーの意見は気にかけない主義の
浅倉だが、この時ばかりは不審そうに
仲村を睨みつけた。
「うるせぇな、イライラすr... !!! むぎゃっっ!!」
早速効き目があらわれたようだった。
鳥らしき翼、背ビレ、たてがみ、長い牙、複眼、触手...
ありとあらゆるおぞましい獣たちの風貌が、現れたり消えたり
しながら吠える浅倉の体の表皮をうねるように蠢いていた。
(なるほど、まとめて摂取すればまさに合成動物...
キメラの出来上がりというわけですね)
冷静に観察を続ける香川教授。
声をあげてデスの後ろに隠れる東條。
「キモイヨー」と逃げまどうモナーたち(ゲスト出演)。
誰もが呆然と見守る中、仲村は一人、スティーブン・キングの
「霧」に出てきた化け物の描写を思い出していた。
一方時間差でビスケットを食べた真司は、
鶴型オルフェノクとなって何気に機織りとかしちゃっていた。
618 :
名無しより愛をこめて:03/02/20 12:52 ID:y3QFImnS
東條「きどくん、こういうのつくってー。」
いつもの如く画用紙めいっぱいに、わけのわからん絵をかいた園児。
城戸「・・・なんだそりゃ?」
東條「あのね、こっちがふぁいずで、こっちがあばれんじゃーなの。」
仲村「お前、遠足用の弁当袋でも作ってもらうつもりか?」
東條「うん。(にこにこ)」
城戸「いや、機織りできるからって、そういう模様おりはどーかなぁ・・」
東條「・・・・・」
期待に胸を躍らせキラキラしている園児のつぶらな眼差しが、鶴(城戸)の網膜
に直撃した。
城戸(・・・ここで、出来ないっつったら、タラちゃんみたいに泣き出すんだ
ろうなぁー・・こいつ。)
城戸は鶴のまんま、ため息をついた。そんな城戸に仲村は「城戸、本気にしな
くていいからな。弁当袋なら俺が・・」と一生懸命気遣うのだった。
ローグ「・・・・・(その手のものなら、31さんが得意とする分野でしょうか)」
>>616 なんだか妙なポーズの仲村の写真を前にひそひそ会話する2匹。
デスト「がうがう(うは。いつもに増して、素っ頓狂なツラだな)」
ローグ「…(仲村さん、もう少しファッションセンスをどうにかした方が
良いでしょうね。今のうちに城戸さんにセンスのある服を作って
貰うのとかはどうでしょうか?)」
そのころ、湖上の皮膜とか灰色のお父さんとかを思わせるキングワールド
ぶっちぎり方面に突入した浅倉の姿を前に、冷静にデータを取る香川と、
脂汗を流しながら檻は本当に大丈夫かとひやひやする仲村、関心は真司の
方に飛んでいて携帯を放り出してお絵描きに没頭する園児だった。
浅倉「ぐちゃぐちゃするぜぇ…にゅちょろぎちゃぬぴゅするぜぇ…」
(どんな姿だ?)
620 :
名無しより愛をこめて:03/02/20 22:13 ID:NdkqtVjp
ぶばっ!!!!
浅倉の首のあたりから突如として吹き出した謎の粘液が、
檻の中じゅうに飛び散った。
「うっひゃあああ!!!」
黄色い悲鳴を上げて飛び退く仲村。目をそむける園児。
「これは・・・蟻酸・・・!!」
粘液と見えたのは、浅倉の首から生えたアリの顎から
発射された強力な酸だったのだ。檻が煙を吐く。
表面上はあくまで冷静に、てきぱきと指示を飛ばす教授。
「仲村君、自分のデッキを。
デスにローグ、データと他のみなさんを頼みますよ。
さあ、東條君。地球のピンチです。正義の味方の出番ですよ」
「はーい!おのれっわるいやつ!ゆるさん!へんしんだー!」
脳内ストーリーを披露しつつ、東條が走ってきた。
手にはしっかりと、オルタナ555フォン。
横の檻の中では、鶴の羽を豪華にあしらった
西陣織も真っ青の艶やかなおべんとうぶくろが、
鶴真司の手で完成しようとしていた。
「つーか何でこんなの作れるんだ俺・・・?
ひょっとしてこれが俺の天職ってやつ!?」
621 :
名無しより愛をこめて:03/02/21 12:56 ID:DcN7wgFe
31「この遠距離用のバイザーがいい味出してると思わない?吾郎ちゃん。」
25「ええ・・。」
31「オマケにこのカラーリングと言い、洗練されたフォルムと機能!やっぱり
こうでないとねぇ〜。」
25「先生、もう逃げた方が良くないっすか?何だかえらい事になってますよ。」
401号室のてんやわんやを後目に、某誌のガンダム本を片手に、おこたでぬく
ぬくしている31だった。
(非常にマイペース。)
荒れ狂うキメラ浅倉の前に、敢然と立ち向かい、
ピッピッピッとコード555を入力する園児。
「Standing by…」
「へんしん!」
高々とオルタナ555フォンを掲げ、勇ましく叫ぶと、
園児は腰のベルトにそれをセットした。
赤いラインが園児の体を伝い…
「Error!」
弾き飛ばされる園児。
東條「うわーーーーーん!」
香川「ううむ、東條君ではベルトの条件に何かが合わないようですね」
ローグ「……(ようですねって教授…そのベルト貴方が作ったんじゃないんですか!?)」
そうこうしているうちに、檻はとうとう一部が崩れ始めた。
仲村がオルタナティブに変身して立ち向かうが、巨大なキメラ浅倉には
どう見ても分が悪い。
香川「…時間がない。東條君!こうなったらそのベルトに合う人間を手当たり次第に探すのです!」
東條「うん…(ぐすぐす)わかった」
大好きなみんなのピンチに、東條は涙を拭いて立ち上がると
ベルトを手に走り出すのだった。
その先には…。
一方鶴真司は、となりの檻の惨状そっちのけで
おべんとう袋づくりに熱中していた。
悲劇が、目の前にせまっていた。
(25)「先生!なんだか雰囲気がヤバいっす!逃げましょう!」
(31)「大丈夫だって、ゴロちゃん。まあ、焦って逃げ出さなくても、
ここには英雄さんがいっぱい居るしね(皮肉っぽく)」
(25)「そうっすか…?」
仲村「お前ら!ぼーっと遊んでないで手伝え!」
(31)「何で俺達が手伝わなきゃいけない訳ぇ?そりゃま、浅倉にさ、
貰ったチョコ食べられちゃったのは頭に来てるけど、
一番頭に来てるのはめぐみと奈々子さんのチョコを
勝手に令子さんのとの連名にしてあった事。…誰かさんの浅知恵でね!」
(25)・仲村「ギクッ!!」
北岡「さっき聞いたよ。令子さん、俺に何も贈った覚えなんかないってさ。
馬鹿みたい、俺。あいつらの単なる義理チョコを後生大事に持ち歩いて、
令子さんからの思いが食われたって落胆して損したよ。
今日は嬉しいけどちょっと悲しいお祝いもあるし。
俺、今何もやる気ないから。勝手にやっててー、て感じ」
香川「北岡さん。言い過ぎですよ。贈り物とは、贈られる気持ちが嬉しい物です。
由良さんも仲村君も悪気があってあの人達に頼み込んだんじゃありませんから」
(25)「すいません!めぐみさん達は悪くありません!全部俺が悪いっす。
先生に喜んで欲しくて…。でも…。決して騙すつもりはありませんでした」
仲村「いや、あんたは謝らなくていいぞ!やい(31)!
大体お前が雪の日に居眠りしてデートをすっぽかすから悪いんだ!
桃井さんがヘソ曲げて何も贈らないって言うから(25)が困り果てて、だから俺が…」
(31)「そこのでかっ鼻。変な略称はやめてよね。俺にはちゃんと名前があるんだからさ」
東條「あうー。どうしようかな?これじゃ、ちかづけないかも」
浅倉そっちのけの掴み合いの喧嘩を前に、誰にベルトをはめるか迷う園児だった。
デスト「うがうが(いや、だからって俺じゃ胴回りが合わないってば…)」
芝浦「へ〜。こんなの相手にてこずってんの?俺も手伝おっかな。ね?メタちゃん?」
メタ「ぐおぐお(はい淳君!そりゃもう喜んで!)」
浅倉「おmsrtjfdhfstyもl!!」
手塚「浅倉、お前のペットの不始末の請求書だ。受け取れ」
エビ「ぴちぴち!(ガーン!そんな…手塚さん、私を見捨てないで下さい!
もう浅倉の元に戻るのは嫌ですよお(泣))
浅倉「うがhjkふぐんjkんjkjhfydtr!!」
手塚「(ひそひそ声)これは作戦だ。弁償金の押付けが成功したらすぐに逃げて来い」
エビ「ぴっちぴち(あ、判りました。では、なるべく早く終わらせてくださいね)」
手塚「どうやら非常事態のようだな。(にや)仕方ない。奴が元に戻れるよう協力しよう」
仲村「わーひどい…。お前ら、容赦ないな?」
香川「場合が場合ですから、共闘はむしろ有り難いと思いますよ」
そんな修羅場の中でもこたつで雑誌のながら見してる(31)と、とりなだめる(25)。
その後ろ、だめもとで「変身!」をやってみて
エラーの衝撃でひっくり返ってるデストワイルダー。
デストを介抱しながら「…(念の為に私もやってみましょうか?)」と
ちょっぴりやる気なサイコローグ。
人数が増えて適応者候補いっぱいいっぱいに、ちょっとてんぱっている園児だった。
東條「もしかして、うるとらけいびたいのかざもりくんならへんしんできるかも?」
ローグ「…(無茶言わないで下さいね。関係ない人を巻き込んじゃ駄目ですよ?)」
これ以上余計な人が増えないよう念の為にツッコんでおくローグだった。
神崎「うるさくて眠れない…。優衣達も困ってる…。いい加減にしろ…。戦うな…」
仲村「戦うな…って、お前が言うな!」
神崎「仕方ないな…。今日トイフェスという玩具の見本市が開かれる…。
東條?この騒動を収められたら、そこにお前を連れて行ってやろう…。どうだ…?」
東條「わーい!じゃあがんばってあさくらくんをやっつけるね!」
仲村「待て。やっつけるのはお前じゃないだろ?」
(31)「玩具…ガンダムがいっぱいだろうな〜(目がキラリ)」
(25)「先生。やる気になったんですか?」
隣りの檻から聞こえるゾルダのシュートベントの爆撃音も気にせずに
楽しく弁当袋を織り続ける真司だった。
真司「やっぱりアバレンジャーならスケさんも入れた方が良いかな?」
うっかり目先の人参で煽ったせいで余計うるさくなった事を後悔する神崎。
「お兄ちゃん、眠れないよ〜」と神崎に泣き付く優衣と子供達。
そして、おもちゃいぱ〜いの野望の為にも
早く適応者を見付けようと張りきる園児だった。
東條「おるたなふぁいずになれるひと、だれかなー?」
「何がアバレているのかと思いきや・・・通報を受けて来てみれば、あなた達ですか」
珍しく職務を全うする男、須藤雅史。
須藤「ん、東條君、何をしているんですか?」
東條「おねがい、ちょっとてつだってほしいのー」
いそいそと須藤の腰にベルトを回す園児。
何が何だかわからずに、須藤はただ茫然とそれを見守っている。
東條「えっと、ごーごーごー、えんたー!」
すると光に包まれて、赤い筋が須藤の身体を包んでいった。
須藤「・・・・・・え、え、えぇっ!?」
シザースではない姿に驚く。無理もなかろう。
東條「おねがい、あさくらをとめて!!」
須藤「浅倉を? ・・・いいでしょう」
思わぬヒーロー出現に、どうなる401!?
627 :
名無しより愛をこめて:03/02/24 12:36 ID:DJ9trLs4
閑話休題。
401号室の近く、肩を寄せ合いしみじみ語り合う二人が通りがかる。
??「俺たち、早々あぼーんっすね。」
??「仕方がないだろう。もし俺たちがレギュラー化したら、やつらを喰って
人気が出て、雑誌関係その他諸々に取材が・・・」
??「戸田さん、見栄はんなくてもいいって。」
戸田「青木、おまい、ちーと冷めすぎてないか?」
青木「いや、常識的に考えてさぁ・・。第一、戸田さんはいいっすよ。一回き
りなのに、かなり目立ってたじゃないっすか。」
戸田「まぁ、メインの奴らと絡んだしなぁ。(しみじみ)」
東條「ねぇね、しんじょうさんに、かざもりくん、こんなとこで、なにしてる
のー?」
戸田「・・誰だ?お前。」
東條「あのねー・・」
その時、戸田英一の目に飛び込んできた物は、何だか交戦状態のファイズ(?)
とオルフェノク(?)だった。
戸田「・・・新種か?」
青木「さぁ〜・・。それより戸田さん、コーヒーのうまい店に連れてってくだ
さいよ。」
戸田「そうだな・・。」
もう出番ないし。とちょびっとすねた二人は、そのまんま何事もなく通り過ぎ
ていった。
閑話休題終わり。
東條「しんじょうさんと、かざもりくん、いっちゃったぁ〜(しょんぼり)」
ローグ「・・・・・(彼らも色々と忙しいのでしょう。また今度にしてください。)」
628 :
名無しより愛をこめて:03/02/24 22:19 ID:Qtlhjwzk
手塚「須藤が・・」芝浦「蟹が・・」佐野「刑事さんが・・」
3人「変身したァァ!!」
ちょっとどころじゃなくびっくりした3人。
いいでしょうと言ったものの実は一番驚いてる須藤
ハサミをカシャカシャさせて応援するボルキャンサー
暴れつづける浅倉=オルフェノク
まぁ、見守りましょう・・・な香川先生
うわ〜い、ふぁいずだぁ・・・な園児
もしかして心配なの俺だけか?・・・仲村君←龍騎ライダーで一番普通の人
629 :
名無しより愛をこめて:03/02/25 12:39 ID:y/qzvkYF
その頃。
喫茶店でだべりながらコーヒーを飲んでいるオルフェノク二人(本物)。
青木「暇っすねー。また、適応者さがしてあそぶかぁ。」
戸田「止めとけ。どうせハズレ籤引くのがオチだ。」
カップを手に取り、香ばしい芳香を堪能する戸田。
戸田「やはりコーヒーは挽き立てに限る・・」
その時、思わず一人の男と目線があった。
??「コーヒーの味が分かるとは、あなた、なかなかの通ですね?」
戸田「あんたは?」
??「私は・・・」
と、突然携帯が鳴り出した。男の携帯らしい。「失礼」と丁寧に会釈した男は、
背広のポケットから携帯を取りだした。
??「はい・・」
仲村<北條さん、いまどこですか・・?>
力のない仲村の声だった。
北條「ええ、今清明院の近くですが・・また、何かトラブルでも?」
仲村<ええ、まぁ(ため息)また例によって周囲の住民に被害が及ぶかも知れま
せんから、避難の指示をお願いします。>
北條「わかりました。」
携帯を切り、本庁へ連絡を取ろうとしたときである。
戸田「・・・何だありゃあ!?」
北條「?」
喫茶店のウインドウ。方角はおそらく清明院大学であろう。そこで彼らは、異
様な物を目にした。
それは、ぐにゅぐにゅうごめきながら巨大化する、キメラ浅倉の姿であった。
青木「も○のけ姫みてぇだなぁ・・」
東條「すどうくんなにやってるの〜?はやくはやく〜!
あさくらどっかいっちゃったよー?」
須藤「待ってください、えーとえーと、パンチはこれを装着して…?」
ボル「ぼるぼる〜(須藤さん、せっかくの見せ場なのに〜〜〜!)」
几帳面な須藤は、説明書を全部読まないと安心できない性格だった。
そしてその横では、浅倉に踏み潰された仲村が、
虫の息で電話をかけていた…。
631 :
名無しより愛をこめて:03/02/25 21:47 ID:1DG7z3L6
「よし、これで完璧なはずです」
突然須藤ファイズが向き直り、なんと本編でも
未だ登場していない(2月25日現在)赤い某ソードを
しゃきーんと構えた!
「 行 き ま す よ ! 」
「うわー、すごいやーすどうくーん!」
歓声を上げる東條。
「がう・・・(こいつはすげえな。うっかり触れたら
お手々がジュッ、だ)」
感心して見つめる香川教授ほか一同を後目に、須藤ファイズは
颯爽と街へ飛び出して行った。
「うわ怖ぇっ!なんだよそんな危なっかしい変な剣
振り回すなよってオイ!羽が焼けるっーの・・・って
寒いと思ったら浅倉が壁に穴開けたな!ふあ、ふが、
ぶえっくしっっ!!」
じゅいーーーーーーーーん!!!
大きく開いた鶴真司の口から、鶴フェノクの特殊能力である
超マイクロウェーブが発射されていた。(555公式ページ参照)
「うわあああ!お前も生物兵器か!!」焦る仲村。
急げ須藤ファイズ!がんばれ鶴と浅倉!
美穂「なーにやってんの?ねえねえ?真司どこよ?もう急なバイトしなくてもいいからさ。
あたしの給料上がって弁償金の心配は要らなくなったし(霧島スレ参照)。
真司ぃ、早く帰って昇給祝いで美味しい物食べよ?」
真司「mkきkbjyhjvj?(あ、美穂。それホント?じゃあさ、これ終わったらすぐ帰るよ)」
口から高周波を出すなんだか珍妙な生物を前に絶句する美穂。
鳥形モンスターを前に対抗心を燃やすブランウイング。
ブラン「ぴー!(あんな変な生き物に負けませんよ!)」
633 :
名無しより愛をこめて:03/02/26 12:32 ID:rR9BLkC/
東宝娯楽映画よろしくのBGMに乗りながら、浅倉は進路を鴨川シーワールドに
向けて前進していた。本人もどうしてそっちへ行こうとしているのか、よく
理解してはいなかったが、キメラ化した細胞が何らかの影響を及ぼしている
事は確かだった。
そして浅倉の足下には逃げまどう人々の姿が見えた。
浅倉(最高の気分だぁ・・・)
いつもの如く<あー・・>と首を回すが、口から激しいほどの熱線が吐き出され
周囲が一気に焦土と化した。
浅倉(・・・・なんだこりゃあ。)
流石の浅倉も唖然とするしかなかった。
一方、401号室では。
包帯グルグル巻きの仲村が、一生懸命香川と何やら話し合っていた。
<ちなみに部屋の表には、園児が書いたであろう、あさくらたけしたいさくほ
んぶの看板。>
仲村「城戸の事は須藤に任せるとして、ああなった以上、浅倉は・・・」
香川「仲村君、こんな事になるだろうと思い、前もってこれを製作しておきま
したよ。」
広げられた設計図。そこには、またまた香川英行の記憶力で製作された、もろ
アレが描かれていた。
香川「戦闘機による遠隔操作は、東條君に任せます。」
東條「わ〜い、めかごじらだぁ。・・あれ?さとちゃんのはつゆめと、おんなじ
だぁ。」
デス「うがうがう(正夢だったんじゃねぇか。よかったな、ボウズ。)」
仲村は(・・・本当にいいのかそれで!?)と心の中で何度も叫んでいた。
そして、たべっこオルフェノクの箱を片手に、彼は再びいずこへと電話をかけ
るのだった。
ちなみに。
かけた先は<たべっこオルフェノク・お客様情報センター>だった。
634 :
名無しより愛をこめて:03/02/26 15:14 ID:rR9BLkC/
仲村「おたくがあんな物騒なもんを作ったんですか!?」
??「えー、その件に関しましては制作側の責任者に仰っていただけると良い
のですが、あいにく責任者が行方不明で・・・」
仲村「制作側がどうこうとか言う問題じゃないだろう!第一、箱に書かれてい
る効果が3分間とかいうのも嘘だったじゃないか!」
??「それは製品側には問題なく、テストも済んでおりますので・・」
仲村「じゃあ何であんな巨大化まで・・」
その時、先方の電話口で何やら話し声が聞こえ、別の人物に代わったようであ
る。
??「・・・注意事項はちゃんと読んだだろうな?あれを摂取するのは、一日に
三個ずつまでだ。三分間で元に戻らなかったのは、精神に何らかの異常を
来したり、健康状態に問題のある奴が摂取した場合に起きる現象だ。
・・俺が何か間違った事を言っているか?」
仲村「それは・・・」
??「・・ちっ、煎れたてのコーヒーが冷めちまった。まぁ、そういうこった。
ところで、あのおもての馬鹿でかいのな、あれは・・・」
どうやら製造元の苦情係(戸田)が、何か解決策を知っているようである。
仲村はとりあえず話の全てをメモしておくのだった。
635 :
応援します:03/02/26 15:16 ID:sOD7s1xa
>>635 仲村「なるほど。(めもめも)ここか……」
香川「違――う!(すぱかーん)」
637 :
名無しより愛をこめて:03/02/27 00:44 ID:eJLL2NKR
浅倉の通ったあとの廃虚と化した都内大通りに、
スクラップ寸前になって倒れているロボット(?)が一体。
言うまでもなくファイズ刑事であった。
「キメラ状態になると、とくに魚介類を
好んで吸収するようになるそうです。破壊衝動増幅細胞、
通称イライラ細胞が魚に含まれるDHAを欲するとか」
「・・・」
「おさかなのかるしうむは、からだにいいかも〜。」
「五感も異常に発達しているので、おそらく魚のたくさんいる
鴨川シーワールドを狙って移動しだしたのでは、ということです」
『たいさくほんぶ』にて、メモを見ながら話す仲村と
それに聞き入る香川、真司が仕上げてくれた
お弁当袋にカツサンド(美穂の手みやげ)を
つめてお出かけする気まんまんの東條だった。
「何かもっと具体的な弱点は、説明してくれなかったのですか」
「あ、えっとですね。『ただし、魚介類全般と
いうわけではなく、一部の青魚を嫌う傾向にある』
だそうです」
「例えば・・・鯖などですか」
教授の眼鏡が、キラリと光った。
638 :
名無しより愛をこめて:03/02/27 17:49 ID:/h8ocmMf
さらに数分のミーティングを重ね、いよいよ出動の時を迎えた。
香川「そう言うわけですから、例の作戦通りに行きますよ、皆さん!」
東條「はぁ〜い。おべんとうも、ちゃんともったよ〜。」
仲村「・・・本当に、出動するんですね(ため息)。」
31「ま、これも一種の行楽だと思ってさ。したくないけどあいつに感謝だね。」
ローグ「・・・(皆さん、お気を付けて)」
そして数分後、突如401号室のある校舎がゆっくりと左右に分かれ、下からゆ
っくりと戦闘機三機と巨大な恐竜型のロボットがせり上がってきた。
仲村「三式機龍・出動!!」
東條「しゅつど〜!!(←とってもノリノリ)」
639 :
名無しより愛をこめて:03/02/27 20:03 ID:nlEaKhi2
その頃。
真司「dサkfジオエgv--!(おい!須藤!起きてくれ!)」
ボル「ぼるぼる〜(須藤さん、起きてください〜!)」
須藤「……。」
浅倉のせいで廃墟と化した街で、
動かない須藤を必死でゆすっている鶴真司+ボルキャンサー。
真司「fジゴえアエンvーーー!(なんかお前にキックしてもらわないと元に戻れないらしいんだよ〜)」
須藤「……。」
真司「gジョイエgナいlvmkdlーー!(この姿のせいで美穂には逃げられるしブランにはつつかれるしで
さんざんなんだよ〜!弁当袋もできたし、早く元に戻りたいんだけど…。
頼むよ目を覚ましてくれよ〜)」
口から熱線を吐きながら、さめざめと泣く鶴真司。
須藤は倒れたままなのか!?立ち上がれ須藤ファイズ!!
巨大怪獣メカと戦闘機を見上げ
「あれは俺がやりたかったな…」と残念そうな葦原涼。
泣いてる真司を遠巻きに見てるデストワイルダーとサイコローグ。
デスト「うが?(あいつ、なんで3分過ぎても元に戻らないんだ?)」
ローグ「…(城戸さん、織物に夢中でナチュラルハイになってましたからね。
興奮状態が冷めればすぐ元に戻るんでしょうが…)」
デスト「うがうが(仲村の時みてえに、どついて醒まそうかと思うんだが…。
でもそれじゃあ、実験にならねえや。どうするよ?)」
ローグ「…(可愛そうですが、手出しせずに様子を見ている方が良いでしょうね。
とりあえず、城戸さんの様子の記録は取っていますので、幾らかはデータ収集の
参考になると思いますよ)」
デスト「がうがう(おめえいっつも冷静だな?)」
騒動の中でもいいつけや気配りを忘れないモンスター達と対称的に、
平和続きだったので自分がヒーローなのをもう忘れてる真司だった。
真司「起きてよー!ねえってば?」
ぺったんこになった須藤は、ボルキャンサーに介抱されながら回想する。
ボルに打ち上げられ宙高く舞う須藤。
足のポインターから打ち出されたビームに沿って開く、紅い三角錐。
擬似クリムゾンスマッシュが決まり、吹き飛ばされる異形。
空中に555マーク代りにオルタナの紋章が浮き出て、青い炎が燃え上がる。
須藤(そこまでは良かったのですが…消えたのは一部で…
キメラ化した部分は依然ザワザワ蠢いてましたからねえ…
浅倉は何枚も一度にあのヤヴァイ菓子を食べたそうですから…多分…
元に戻す為には…浅倉が食べた枚数だけ…必殺技を掛ける事になるのでしょうね…)
面倒な事になったと須藤は思った。
シザースアタックは1回でもかなり酔うのに(泣)。
それでも身を起こす須藤ファイズ。
真司「khljbgvtf!(須藤さん!)」
須藤「ふふ…。負けませんよ…。戦う事を恐れませんよ…。
倒れても倒れても立ちあがる…。私は♪ポリ〜スメ〜ン(by杉良)…なのですから…」
ボル「ぼるる!(須藤さん!それでこそ市民の味方。なんだか感動しました)」
何か勘違いしてヒーロー気分に浸る須藤。
その間近に迫る恐竜型機動メカだった。
…ちなみにファイズなんだからファイナルベントは使わなくて良いって発想は
須藤には無かったようだった。
642 :
名無しより愛をこめて:03/02/27 22:33 ID:N643RVAz
須藤刑事はグッと拳を握り締め、立ち上がった。
「教えてあげましょう!
雄々しく立った若者は、愛する人をかばいつつ
みんなニコニコ明るい未来を、戦いひらくのだと!」
再び真紅に輝くファイズエッジを構える須藤刑事。
(微妙にカメラ目線)
こうして自称・雄々しく立った若者は、
再び浅倉へと突っ込んでいった。
もちろんボルキャンサーが打ち上げたのだった。
が、ちょうどその瞬間。
「いっけー!こうげきだー!」
無邪気な声とともに、キメラ浅倉&須藤刑事に
放たれる氷のビーム。
触れるそばから凍る、恐ろしい光線であった。
仲村「大丈夫なんだろうな?はじめに凍らせておいて」
「だいじょうぶだよー。きれーにこおらせて、
ぶんしれべるでそのばにこていしてしまえば
うごけないかもー」
お弁当の入ったきれいな袋にやや気を取られながら答える東條。
もちろん須藤を巻き添えにしてしまったとは気づいていない!
当然鶴もボルも!!
凍らされた一人と一頭の運命や如何に!?
643 :
名無しより愛をこめて:03/02/28 15:13 ID:x4ESn8HV
浅倉「ああ〜〜!!」
めきめきと音を立てて、凍り付いていく身体を揺さぶる浅倉。
仲村「しまった!間合いが浅かったか!」
東條「あちゃあ、しっぱいしちゃったかも。」
仲村「お前が弁当箱に気を取られているからだぞ!!ここできちんと固定して
やらなければ、作戦の第二段階に・・は・・」
次の瞬間、指示機である<しらさぎ>二号機に向けて、浅倉の熱線が炸裂した。
東條・仲村「うわぁ〜〜〜〜!!」
機をかすめた物の、事態は思わぬ急展開を迎えた。煙を上げて墜落するしら
さぎ。
仲村「くそっ!操縦不能だ・・っ!」
東條「えんかくそうさも、できないよ〜!」
その時、外部からの通信が入る。
香川「仕方がありません・・。仲村君!機をなんとか機龍の近くへ寄せてくだ
さい!」
仲村「・・まさか、あの映画みたいな展開ですか!?」
香川「ええ。東條君に直接、機龍を操縦して貰うのです!」
東條「きりゅうといったいになるんだね〜。あばれんじゃーみたいだぁ。」
墜落してんのに無邪気な園児だが、まさか機龍の近くで<脱出!>よろしく射出
される羽目になるとは全く予想していなかった。
(高いところは、大丈夫か?)
東條「ね○すのいちわで、やったことあるもん。」
あそー・・。
644 :
名無しより愛をこめて:03/03/01 12:35 ID:fLM3Me4U
東條「いっくぞぉ〜!!」
背中にジェットパックを背負って射出された東條は、まっさきに機龍の近くへ
降り立った。同時に香川からの通信が入る。
香川「内部に入る前に、放射能除去装置のスイッチを入れて置くんですよ。」
東條「はぁ〜い。」
元気な返事とともに、きちんと入り口の横側にあるスイッチを押し、コクピッ
トへと入った東條。
仲村(通信)「ちゃんと手動に切り替えて、アルチハンドを両手に装備しておく
んだぞ!」
なぜか手袋型のマニュピレーターを両手に装着して操縦するシステムに作り替
えていた香川である。
手動に切り替わった瞬間、東條の目つきがかわった。どこからか持ってきたの
か、赤い鉢巻を巻いて気合十分である。
東條「はぁぁぁぁ・・!!」
マニュピレーターの動きにあわせて拳を構える機龍。
31「・・・代わりたかった・・・出来る事なら代わりたかったよ・・・(遠い目)」
今にも巨大怪獣(?)と巨大メカの激突が始まろうとしていた。
その足元で右往左往してるモンスター2匹。
デスト「うがうが(まずいな。城戸とボルまで固まっちまった)」
ローグ「…(私の顔面炸裂弾で救出しましょうか?)」
デスト「うーがー(よせやい。凍ってる所に衝撃与えたら、粉々になっちまわ)」
ローグ「…(せっかく、気絶したおかげで城戸さんは元に戻れたのですがねぇ)」
ドラグ「ぎゃおーん!(俺に任せておけ!)」
辺り一面ドラグレッダーの炎に包まれ、慌てて逃げ惑う2匹。
デスト「がうー!(もう少し考えて口を開けろや!このスットコ長虫野郎!)」
ボル「ぼるぼる(助けてー!このままじゃ茹だってしまいますよお!)」
真司「熱!あつつつっ!なんだこりゃ?なんだこりゃ?なんだこりゃ!助けてー!!」
火は2匹がボルキャンサーをどうにか引っ張り出してるうち鎮火していったが、
炎が消えるとそこに真司の姿は無かった。
ビルの屋上に立ち、マントをはためかせながら街の惨状を眺めるナイト。
その横でチリチリパーマに煤だらけの服に口から煙と、お約束な格好で座り込む真司。
真司「ありがとう蓮!やっぱお前友達だよ!」@感動でむせび泣き中
蓮 「ああ、もちろんだ…」@そりゃもう借金返すまで死なれたら困るし〜
ずしんずしんと横切る香川製機龍に向かって真司は手を振る。
真司「おーい!おーい!俺達に何か手伝える事はあるか?」
蓮 「達?…。…俺を巻き込むな!!」
これはもう等身大ヒーローの出番じゃないなと蓮は思った。手塚や東條の知人向けだ。
それでも…なぜ城戸はまだ自分に何か出来ると考えられるんだろう?
蓮 「まあ、恐るべき馬鹿だしな…(苦笑)」
真司「おーい!ドラグでそっちに行こうかー?」←手伝う気満々
…その頃、すっかり忘れ去られて固まってる蟹刑事ファイズだった。
須藤「…雄雄しく立った若者は…庇いつつ…負けませんよお…」←まだその気になってる
646 :
名無しより愛をこめて:03/03/01 15:14 ID:lh/XvERH
数分後。
手伝う、と言う城戸の言葉に甘んじて、竜の子太郎よろしくドラグランザーに
乗っかって、エネルギー供給装置を運んで来た龍騎サバイブだった。
が。
このスレにとっての彼は、やはりオチ担当でしかなかった。
浅倉「・・・邪魔だぁ・・かとんぼぉ・・」
ぶべしっ!!
強烈な浅倉のしっぽパンチでなぎ倒される龍騎サバイブだった。
城戸「俺は・・・俺はメーサー銃かぁ!!!」
その頃、遠くで見ていた葦原涼が、墜落した機に合流していた。
優衣「ねえ、お兄ちゃん。左はお内裏様だっけ?それとも、お雛様だったかな?」
神崎「どちらでも構わないぞ…。一般には男雛が左だが、京都では右に置くからな…」
少年士郎「三人官女ってここで良かった?」
少女優衣「このおじいさんどこにおくの?」
神崎「どこでも良いぞ…。お前達の好きにするのが一番だ…」
妹達と暮らすようになってから「全裸」ではなくなってる全裸は
黙々と器用に折り紙を切ってひな飾りを作っていた。
爆音や咆哮が聞こえてくる街の騒動をよそに、
研究室の隅だけ華やかな空間が出来あがりつつあった。
きゃっきゃと賑やかに飾り付けで遊んでる子供達を見て
ああ、こういう女の子の祝いも良いですねと目を細める香川。
うちの裕太にも妹が居ればまた違いますか。
神崎「すまないな…。人形一式作ってもらって…」
香川「構いませんよ。あの子達に喜んでもらえて私も嬉しいですから」
多分香川が作ったなら余計な機能が付いてる気もしたが、
妹達が喜んでいるので何も言わないでおく神崎だった。
ほのぼの気分を断ち切るように、雑音と仲村の怒声を背景にした通信が入ってきた。
東條「かがわせんせーい!ぴんちになっちゃったかも。まだあれつかっちゃだめ?」
香川「アレは浅倉君を弱らせてから使って下さい。彼を元に戻せるかどうかは、
街が救えるかどうかは、君の活躍に掛かっています。よろしく頼みますよ」
東條「はーい!」
街の中、巨大なメカと怪物のぶつかり合いを間近で見ながら「いいなあ…」と呟く(31)。
「…予算が無いとか技術が無いとか言って結局1/1ザ○を作ってくれなかったよね」
ぶつぶつと遠い過去まで引っ張り出してすねる(31)をなだめながら避難誘導する(25)だった。
648 :
名無しより愛をこめて:03/03/02 12:21 ID:sOaCk106
一方、スマブレでは。
戸田「街の復興に貢献するように・・って、住民の苦情まで俺が聞くのか!?」
スマ「はぁーい。他の社員は残念ながら、決算のためにお手伝いできません。
えーん。だから、木場さんと結花さんと一緒に・・・」
いきなり目の前に突き出されたのは、めちゃめちゃ古風な黒電話だった。
(ダイヤルのど真ん中にはスマブレのロゴ。)
スマ「お電話の応対をお願いしまーす。うふ。」
クラッシックなロゴ付きの電話を長い机に並べられ、どっか別の番組で見たよ
なー(ね○すの五話だったか)的な光景に、思わず頭を抱える戸田だった。
勇二「えー、その件に関しましては、只今社員を派遣して対応に応じ・・」
結花「・・・・・」
あせあせしながら一生懸命応対する勇二(かなりいい人?)の姿に、思わず涙す
る結花だった。
649 :
名無しより愛をこめて:03/03/02 12:29 ID:1C1pmlyt
401号室から浅倉を追って来て、街の様子に呆然となる手塚と面白半分に眺める芝浦。
どんどん勢いが良くなる浅倉と劣勢な機龍の様子に眉をひそめる手塚。
手塚「芝浦?あのビスケットの効果は、感情に左右されるんだったな」
芝浦「そうだけど。それがどうしたの?」
手塚「浅倉が巨大化を始めたのは、俺達が浅倉をタコ殴りにしてからだな?」
芝浦「何が言いたい?あれは俺達のせいって訳ぇ?冗談言うなよな」
手塚「それは置いておいて。(←まるっきり他人事のように)
それならば、機龍の攻撃は逆効果だ。あれでは奴は止められない。
浅倉は攻撃されればされるほど凶暴性も攻撃力も増しているようだからな」
コインを手の中で転がし出す手塚を興味深々で見守る芝浦。
芝浦「何やってんの?どこまで大きくなるかさー、もうちょっとあいつ攻撃してみない?」
手塚「攻撃よりもまず…。あいつのイライラが治まれば…あるいは…」
芝浦「浅倉がイライラしない訳無いじゃん。無駄だよ」
手塚「いや、手はある。過去に指摘された解決法が…何か見える」
芝浦「なんなの?」
手塚「見えた…。
>>637…。…カルシウムだ」
651 :
名無しより愛をこめて:03/03/03 12:43 ID:tf0fXPRa
仲村「こらえろ、東條!」
東條「さとちゃん、つかれたよ〜〜(泣」
勢いづいて、子供のだだっ子パンチ攻撃(カナリ低レベル)を、機龍に浴びせる
浅倉。しかもますます体が巨大化しているようにも見えた。
仲村「くそっ・・あのままじゃあ浅倉を沈静化するどころか、却って凶暴にす
るだけだ!先生は先生で全裸と一緒に雛祭りの準備で手が離せないし・・
こうなったら・・」
仕方なしに「お客様相談センター(情報センター改め)」に電話をする仲村だった。
戸田「・・市場に出回っている分にはチェックは済んでいるから問題はないは
ずだ。だが、もしも・・そいつが喰ったのが試作品だとしたら・・」
仲村「どういう事だ?」
戸田「試作品にはカルシウムやDHAが配合されていないんだ。・・・ちょっと待
て。俺が製品を持ってそっちに向かう。・・今、どこに居るんだ?」
仲村「鴨川シーワールドだが・・」
戸田「よし、そこで待ってろよ!」
乱暴に電話を切った戸田。そして携帯をぼんやり見つめながら、ますますえら
い事になりそうな予感のする仲村だった。
数分後。
東條「おなかがすいて、ちからがでないよぉ〜〜・・」
戸田の愛車が、鴨川シーワールドに到着した。
セイラさんの訃報に、おひな祭りもしんみりとなった401号室だった。
秋山スレで落ち込む男性陣の様子に、集まった女性陣も静かになっていった。
(31)はもとより神崎もガンダムマニアなので小さな方の士郎も落ち込んでしまい、
肩を落とす兄を気遣う小さな優衣と、そんな優衣を気遣う恵里。
大きい方の優衣は秋山スレでスネてしまったようだった。
「秀一ったらもう…元気出さなきゃ駄目じゃない」と呟くめぐみに白酒を勧める美穂。
「あたしだって香貫花好きだったけど、辛気臭いのもヤだしさ。ぱぁっとやろ、ぱぁっと」
のちに飲みすぎた2人が大トラになって大迷惑を掛けるのだが、それは別な話…。
令子は集まりそのものを忘れて街の惨状の取材に行ってしまっていた。
島田だけはどこかへ電話を掛けてハイだった。
「戸田さーん。は〜い了解でーす。作戦頑張ってください。お姉さんも応援してまーす」
普段アニメに興味は無くてもファーストガンダム直撃世代なのでそれなりに衝撃を受け、
沈んだ皆の気持ちを暖めようとお茶を火にかけながら、そっと眼鏡の涙をぬぐう香川だった。
そのころ、後ろで訃報に泣き濡れる仲村をよそに
延々続く戦闘の疲れと空腹でへたばってる東條だった。
東條「なかむらくーん・・・もうちからがでないよ〜・・・あれ?あれはなに?」
仲村「ええっ?!」
653 :
名無しより愛をこめて:03/03/04 01:54 ID:RK89JsuX
東條が指す方角から、四角いものがぐんぐん
風をきって直進してきていた。
仲村「??箱が飛んでいる!?」
しかし飛んできたのは、正確に言えば
大きな箱を乗せて飛んできたエビルダイバーであった。
「よし、このへんでいいだろう」
「びちびちー(はーい、レッツラゴンですう)」
箱の陰に身を潜めていた紅色のライダーが立ち上がる。
仲村「ライア・・・手塚!?あいつ何を!」
エビルが宙返りして体をひるがえすと、箱は
中身をばらまきながらゆっくりと落ちていった。
「『築地玉寿司』から取り寄せた、新鮮なシメサバだ。
奴には鯖が効く。俺の占いは当たる。それから、
代金はツケておいた・・・。あの教授の名前でな」
仲村「教授の名前でってオイ!つーか何語ってんだ!」
いつの間にか機龍に飛び移っていたライアであった。
「うーわ、やるじゃん、エイのやつ。生意気ってカンジぃ?」
先ほどと同じ場所から惨状を眺めている芝浦。
彼の言う通り、シメサバは浅倉の醜悪な身体を
僅かにではあるが縮めたようだった。暴れる浅倉。
「 サ バ じ ゃ ね ええええええええええ!!!!!」
芝浦「うわ、マジ嫌がってるよ。キモ!
これであともう一押しあれば、カンペキ解決じゃん」
「かつさんどはおいしいけど、いちごいりの
ふるーつさんどもおいしいかもー。」
一連の騒動も気にせず、マイペースに空腹を満たす東條だった。
654 :
名無しより愛をこめて:03/03/04 12:47 ID:bZ+/ZGKS
戸田「動きが止まったか・・。よし、次はこいつだ。」
いきなり車のトランクから分解されたバズーカ(のようなもの)を取り出し、手
つきも鮮やかに組み立て始める戸田。
仲村「・・・あんたどうしてそんなもん持ってんだ!?」
戸田「商売柄、怪獣相手には慣れているからな・・って冗談だ。
この、ウチで開発した<おさかなかるしうむ凝縮弾・バナナパフェ味>を、
奴の口にぶち込めば、一時的に意識が沈静化する。」
戸田は素早く組み立てを完了し、すかさず動きの止まった浅倉に砲身を向けた。
仲村「・・・あんた、正気か!?この距離で浅倉の口に・・」
戸田「射撃に関しちゃあ、自信があるんだ。ついでと言っちゃあ何だが、オル
フェノクと化した人間は五感全ても発達するからな・・」
仲村「・・何だって?」
答えもないまま、スコープで口にねらいを定め、戸田は引き金を引いた。
戸田「食らえ!」
発火し煙を上げるバズーカの砲身。そしてかるしうむ弾が、浅倉の口めがけて
「すぽん」と入った。
「ばななぱふぇだ〜〜」てな具合にご機嫌さもました浅倉は、身体が半分ほどに
一気に縮小した。
一方、おなかいっぱいで半分眠くなった園児。しかも水筒を忘れた為にのども
乾いていた。
戸田「ぼうずー、途中たばこ屋でフルーツ牛乳買ってきたから、そいつで勘弁
してくれや。」
かなーり遠距離から、機龍の口に向かってフルーツ牛乳のパックを放り投げる
戸田。
東條「わー、うえまつさん、ありがとー。(←違うって)」
655 :
名無しより愛をこめて:03/03/04 22:49 ID:n5+DmsJa
「本当だ・・・まさに一撃必中、ってやつか」
戸田の鮮やかな射撃の腕に、思わずため息をもらす仲村。
「どうだ、ちょっとしたもんだろう。
あんたもどうだい、オルフェノクにならないか。面倒みるぜ。
といっても素質がねえと話にならないが、
駄目もとで試してみる価値はあるぞ」
「はは、ご冗談を・・・。いや、遠慮しておきます(冷や汗)」
かるしうむ弾が効いた浅倉は今、
少しずつ縮みながら眠るように沈静化していた。
しかし!
「くっそー浅倉めっ!夢よ、届け君の心にっ!!(←半狂乱)」
ぎゃおおーーんという雄叫びとともに
>>646から復活した龍騎サバイブが、
至近距離&最短ルートからファイナルベントをぶちかました。
ぐちゃぶちょじゅぼごぼぼぼ!!
気持ち悪い破裂音がこだました。
浅倉と、その他の何だかよくわからない不気味な動物の破片が
爆発して、街に降り注いだ。
仲村「浅倉?!…そんな…そんな…あいつ、死んだのか?」
城戸「え?まじ?(汗)」
戸田「いや、どうやら吹っ飛んだのは外側だけの様だな」
なんだか日焼けの皮を無理に剥がしたような
ガサガサボロボロでイヤ〜ん状態の皮膚な珍生物がそこに立っていた。
そして身体中ひりひりにされた珍生物浅倉は怒り狂っていた。
また巨大化が始まりかけた浅倉を前に、
仲村に馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿と怒鳴り続けられ落ち込んで、まったく良い所無しの真司だった。
戸田「浅倉…いい資質があるから是非うちに招きたい人材だが、今はそれどころじゃない」
再びかるしうむ弾を構える戸田。
戸田「ち!学習したのか…口を閉じてやがる」
慌てて通信機に向かって声を荒げる仲村。
仲村「東條!!聞こえるか!撃て!アブソリュート・ゼロ改を撃ち込め!今しかない!」
東條「えー?でもまだあさくらくん、よわってないよお。これがしっぱいしたら・・・」
仲村のごちゃごちゃ言ってる声がうるさかったのか、いきなり浅倉が足を振り下ろした。
とっさの事で逃げる暇も無く、巨大な足に覆われようとする仲村や真司や戸田。
仲村・城戸「わー!!」
戸田(嫌だなあ。俺は滅多な事じゃもう死なないけど、これじゃ痛そうだな…)
間一髪で、1機の戦闘機が浅倉めがけ突撃し浅倉を転がした。
657 :
名無しより愛をこめて:03/03/05 00:00 ID:L5YrHGKB
優衣「お雛様は4日までに収めないと、お嫁に行くのが遅れちゃうんだって」
神崎「心配するな。お前がどこにも行けなくても俺がずっと側に居てやる」
優衣「わあ、お兄ちゃん嬉しい!」×2
神崎「ははは。優衣。大げさだな。抱き付くなんてちょっと恥ずかしいぞ」
…とか何とかシスコン馬鹿兄貴っぷりを頭の中でイメージトレーニングしてる神崎。
そ知らぬ顔で片付けの事を口にせず、街の惨状を伝えるTV中継を兄妹で眺め続ける。
優衣「あ!大変!お雛様片付けなきゃ。お嫁に行くのが遅れちゃうんだって」
そら来た!
香川「大丈夫ですよ。そのお雛様は5日になる前に自動で箱に戻りますから」
ビックリドッキリメカのごとくぞろぞろ歩くお雛様に歓声を上げる妹達を見ながら
やっぱり余計な機能付けてたなと遠くを見上げる神崎だった。
658 :
名無しより愛をこめて:03/03/05 02:03 ID:xJnsfg0U
かまぼこを切ってさかさまにはりつけたような、
手塚漫画のヒョウタンツギの目で
香川をじとーと睨みつける神崎。
「俺は・・・
>>657の前半部分だけを楽しみに
雛まつりの終わる時を待ち望んできた・・・。
それなのに・・・」
「すごい、やっぱりこういうモノを作れるって
才能ですよね。何でも作れちゃうんだもの」
「好きなものをいじっているだけなんですよ」
「せんせ、こんどはおしゃべりする
お人形を作ってえ」
「いいですね。今度はおしゃべり可能な人形を
考えてみましょう。描いたものがホログラムで
立体化できる、3D機能登載ペンと画用紙も」
教授をかこんでわーいわーいとはしゃぐW優衣とミニ士郎を
横目に眺めながら、神崎は呪いオーラを噴出させていた。
呆けてる仲村の通信機に雑音混じりの通信が入る。
葦原「どうやら間に合ったようだな」
仲村「葦原か!助かった。…そりゃいいけどお前、戦闘機を操縦できたのか?」
尾室「できる訳無いじゃないですか!俺が操縦してるんですよ!
葦原さんに無理矢理操縦させられ…わーごめんなさい!」
葦原「お前達の会話は聞こえてた。俺が囮になってこいつを引き付ける。
その隙になんとかを撃て!」
尾室「ええー?!囮って…何考えてるんですか!嫌ですよ、も…あああああ!
ごめんなさいごめんなさい!もう言いません!(泣)」
キメラ浅倉の前をちょろちょろ飛んで挑発する戦闘機。
浅倉が戦闘機に気をとられてる隙に機龍が組み付いて浅倉を抑える。
東條「おこらせちゃだめなら、わらわせてみたらいいかも?」
わきの下をこちょこちょやり始めた機龍に唖然となる全員。
効いたのか効かないのかますます暴れだす浅倉。
戸田「ち!何やってるんだ。あれじゃ弾が撃ち込めないじゃないか!」
そしてお約束で巨大怪獣の口にくわえられ振りまわされる戦闘機。
葦原「うおおおおおおおぉぉぉ!!」尾室「ひゃ〜!!」
その頃、誰も気付いていないが、浅倉の足元で地味〜にちくちく丸まりジャンプをしながら
オルタナクリムゾンスマッシュを入れて少しづつキメラ部分を解除してる蟹刑事がいた。
須藤「う…。ちょっとめまいが…。でも…私は…街の守護者ですから…」←自分に酔ってる
戸田「そいつの頭を固定させろ!弾が入れられない!…??おい、お前!
それを持ってどこへ行く!?」
戦闘機を咥えて開いた口の隙間に「かるしうむ弾」が蹴り込まれ飲み込まれていった。
どんどんと身体が縮んでいく浅倉。
真司「ちょっとは…役に立った…かな…?」
「かるしうむ弾」を蹴り入れる為に後先考えず空中でドラゴンライダーキックを出し
地面にポトッと落ちて人型マークにすっぽり埋もれて伸びてる真司に向かい、
「おまいは馬鹿でぃすか」と小1時間(ryなドラグレッダーだった。
仲村「いいぞ、弱ってきた!今がアレのチャンスだ…。でも…葦原が…」
葦原「俺に構うな!俺ごと撃て!心配するな、俺は不死身だ!」
東條「そっか。あしわらくんもおるふぇのくなら、うってもだいじょうぶだよね?」←勘違い
尾室「俺は不死身じゃないっすよー!やめてやめて!撃たないで!助けてー!」
須藤「受けてみなさい。これが最後の…渾身の…クリムゾンシザースアタック!」
必殺技を使いまくり疲れ果ててファイズとミラーライダーを混同しきってる須藤だった。
東條「いけー!」須藤「はああああああ!」
擬似オルフェノク細胞を全て凍らせ破壊するアブソリュート・ゼロ改と
オルタナ555キックが同時に決まった。
一瞬の沈黙の後、爆音と共に街の中心は巨大な青い炎に包まれた。
…街は男達の尊い犠牲によって救われた。
そして惨事の中心、爆心地の真っ只中、
アフロヘアーに身体中煤だらけで口から黒い煙をばふっと吹く
疲れ切った男達の姿がそこに…。
いつものオチ要員のノリで盛大に真っ黒になっていて、
無言で顔を見合わせる仲村・須藤・真司・尾室。
元の姿に戻って良い気分で気絶して、すやすや眠るアフロの浅倉。
その側に付き添って、焦げた毛布を掛けてやるアフロの東條。
「俺までアフロか…」と呆然となる手塚・芝浦・葦原・戸田。
♪ふぉわ〜ん・ふぁ・ふぁ・ふぁ・ぷぁ〜ん!
疲れた耳にドリフ大爆笑のジングルが聞こえたような気がした。
662 :
名無しより愛をこめて:03/03/05 12:40 ID:njB+0yko
香川「そうですか・・。無事に終わりましたか。」
仲村からの連絡を受け、香川はほっと胸をなで下ろした。
ちなみに仲村らは、現場の後処理を駆けつけた北條等とスマートブレイン社の
派遣社員一同に任せ、いつもの銭湯で煤をきれいに洗い流して帰途につく途中
だった。
東條「なかむらくん、おもしろかったね〜〜!もういっかい、きりゅうにのって
もいいかも。」
仲村「もう、あんな実験はこりごりだ。」
東條「でも、うえまつさんから、ちゃんとせいひんばんのおかし、もらえたから」
仲村「まぁ、な。浅倉のしつけさえしっかりしていりゃあ、今度はマシになる
だろう。・・・ところで東條。」
東條「なぁに?」
仲村「あいつから聞きそびれたんだが、最初に貰ったお菓子は、誰から貰った
んだ?」
東條「えーとねー、ですちゃんとおつかいしてたときにねー、しまださんに、
このおかしおいしいよ、ってもらったの〜」
仲村「・・・何?」
同時刻。
銭湯でさっぱりした後、仲村らと分かれた戸田がスマブレ本社に戻り、スマレ
ディ相手にえらい剣幕をかましていたのは言うまでもない。
『以上が、この大規模な実験によって得られた貴重なデータと
観察記録であり、今回の実験の協力者たちへの
感謝の意をもって、この論文の最後の一文に替えたいと思う。』
パソコンのモニターと、手書きの原稿を見比べたのち
香川教授がほっと一息ついた。
「街を多少壊してしまったことも、
大学の校舎を多少壊してs(略)
協力してくれた皆さんに多少迷惑をかけてs(略)
全部、この論文の賞金で何とかなればいいのですが。
さっそく提出することにしましょう」
みんなアフロになってしまったけれど、
ようやく401号室にまた平和が戻ってきたようだった。
とりあえず、研究室の壁にあいた穴を
近くの薬局からもらってきたダンボールで塞ぐ仲村だった。
664 :
名無しより愛をこめて:03/03/05 19:13 ID:sdTZ8oAr
<たべっこオルフェノクでキメラ浅倉暴走事件集結記念パーティー>
仲村「疲れた」
須藤「今回一番大変だったのは私ですよ!(自信ありげ)」
真司「一番馬鹿だったのは俺か・・・」
一番を競う人々
「一方的に被害者だったな」
と言い合う芝浦と手塚
高見沢「出番がなかった・・オイコラガキィ!!」
秋山嫌スレにもほとんど出てないどこぞの会社の社長だった。
ローグ「………(本当に今回は疲れましたね。ごくろうさまでした)」
デス「がうがうがう(そーだなぁ)」
とりあえず皆さんご苦労様と言っておく名無しだった
東條「たかいところでたべたさんどいっちとふるーつぎゅう
にゅう、おいしかったなー。またああやってたべたいかもー。」
に、
「こんな騒動、もう二度とごめんだぞ!二度とな!」
とぴしゃりと答えてしまったために、
ひっさびさのガリガリを食らって遠ざかる仲村であった。
その後、パーティー会場(といっても研究室)に
「俺にも食わせろおぉぉぉぁ!」と復活した浅倉が押しかけ、
出前のピザや寿司やフライドチキンを貪ったあげく
東條の「きのこの山(期間限定品)」を
ザラザラと食い尽くしたために
デストクローでざっくりトドメをさされちまった話は、
清明院大学付近一帯では有名である。
みなさん、お疲れさまでした。
666 :
名無しより愛をこめて:03/03/06 12:48 ID:xMkI0TTA
結局、製品版の「たべっこオルフェノク」を貰い、ご満悦な東條。
一方、スマブレ本社から「新製品開発」の開発主任を兼ねて迎えたいとの連絡を
受けた香川。
止めといた方が・・と一生懸命懇願する仲村。
401号室の三者三様であった。
そして、東條が誰かと電話で話しているのを見ていた仲村は、とんでもない言
葉を耳にした。
仲村「」
東條「こんどねぇ、うえまつさんがねぇ、おいしいこーひーぎゅうにゅうつく
ってまってるからって。ねぇね、みんなで、うえまつさんとこに、あそび
にいこうよー。」
仲村「・・スマートブレインにか!?」
激しく嫌な予感がする仲村だった。
667 :
名無しより愛をこめて:03/03/06 12:51 ID:xMkI0TTA
すいません!仲村の台詞ぬけてました。
デス「うがうがう(深夜残業で頭朦朧としてんのはしょうがねぇやな。)」
ガリガリガリ・・・
仲村「何でも作ってるんだな、あの会社・・・」
電話のあとすぐに研究室に届けられたパンフレット。
『よいこの見学会てびき・〜みんなおいでよ!〜
・すまーとぶれいんは、おもちゃやおかし、えほんなど、
みんなのだいすきなものをたくさんつくっている
かいしゃだよ。なかにはいって、こうじょうなどを
けんがくしたいひとはでんわをしてね。』
スマートブレイン社からのご招待だった。
「ってことはさゴロちゃん、やっぱ今度新しく出る
ガンダムなんかの試作品やら内部資料やら、
お宝がゴロゴロと・・・だよね!電話電話!」
と騒ぐ(31)と、うつむくゴローちゃんだった。
ところ変わってここはOREジャーナル。
大久保「いや〜、このスマートブレインってのはすごいな。
バイクやデジカメだけじゃなく、お菓子までつくっちまうんだもんなあ」
令子「でもこの会社、最近突然急成長しましたよね。
それも、どの製品も今までに無い画期的な技術のものばかり…」
大久保「何かあやしいってのか?」
令子「ええ、カンなんですけど。
で、編集長、今度この会社の見学会があるみたいなんですよね」
大久保「よーし!編集長命令だ、令子、真司!
スマートブレイン取材してこい!」
真司「よっしゃあ!わかりましたっ!!」
静かに闘志を燃やす令子、おおはりきりの真司。
真司(あれ?でもスマートブレインて最近どっかで聞いたよな。
どこだったっけなー?)
スマブレ社製のお菓子で酷い目にあったことなど
真司の頭からは、消えうせていた。
大久保「そういや最近島田の奴よく休んでるな…」
「蓮!蓮!スマートブレインの見学に一緒に行こうよ!
バイクとかデジカメとか色々作ってる所でさ、なんでもあって面白そうだしさ!」
「あきやまくん、ばいくがすきだったよね?いっしょにいこーよー」
「あのバイクは面白いんだが、小学生じゃあるまいし社会科見学なんかつまらん。
それに今、仕事中で忙しい。他を当れ」
「仕事って…お客さん居ないじゃん。あ、それ何?うまそう」「いっこちょうだい?」
「新しく紅茶に沿える焼き菓子を試しに色々作っている所だ。がっつくな。あっちへ行け」
「1つくらい分けてくれてもいいのに。ケチ!」「けちー」
「今ので借金2650円追加だな」
「ひでー!その半端な額はなんだっつーの!」
「ねーねーあきやまくん?あきやまくんもおかしがつくれるんだー。すごいなー。
ほわいとでーのおかえしみんなでつくるんだって、つがみくんがはりきってるよ。
あきやまくんも、ぼくたちといっしょにつくろーよー?
おかしのつくりかたしってるひとがたくさんいるとうれしいかも」
「断る。どうせまた『浅倉に盗られたうえ〜ん』でお前が暴れて終るに決まってるからな」
ホワイトデーか…。少〜し遠くを見る蓮。
バレンタインに恵里が分厚くてしっとりしたチョコクッキーを作ってくれた。
嬉しいし美味しかったし、でも素直に誉めるのも照れがあって
「少し焦げてるな」「こっちは甘い」って言ったんだが…。
お返しに何が欲しい?って聞くと
「じゃあ、蓮の手作りのお菓子がいいな〜」って笑って答えた。
「蓮ならきっと私より美味しいお菓子が作れるものね?(くすっ)」
…えーっと、ちょっぴりそっちの意味のお返しですか?
手先は一応器用な方だ。料理だって大抵こなせる。が、菓子なんぞ作る事はまず無いし…。
試しに作ったものを口にしてぞっとした。こっち方面は絶望的に不器用だったのか?俺は?
困ったな〜と内心頭抱えながらも、いつものように「俺を巻き込むな!」と
不機嫌そうに言ったせいで、花鶏からガリガリされて行く蓮だった。
「私からもお願いなんだけど、蓮。その見学会、
行ってみてくれないかな」
やっとのことで花鶏に戻ってきた蓮に話しかける優衣。
「おばさんがね、スマートブレインから出てる
セイロン産の極上茶葉を仕入れてみようかって
独り言言ってたの。すごく評判いいらしいんだけど、
どうなのかしら〜、って・・・」
「実際なんでも屋だな、あそこは・・・
馬鹿!その辺にぽろぽろ菓子のクズをこぼすんじゃない!」
いきなり園児を怒鳴りつける蓮。
「ごめんー、あきやまくん。わざとじゃないよう」
泣きそうになりつつ、東條が噛っていた菓子を
後ろ手にかくした。
その菓子にどことなく見覚えがある。
「お前、それどこで買った?」
「えっとね、『すてらおばさんのくっきー』って
おみせだよー。ぶらうにーっていうんだよー。」
恵理がいつか作ってくれた、分厚いクッキーによく似ていた。
あれはブラウニーというものだったのか。
蓮の口元が少しだけ緩んだ。
「暇つぶしに得体の知れん会社の中でも見てきてやるか。
もちろん手間賃はもらうぞ、城戸」
「はあ!?なんで俺!?」
東條(テレビモード)
「『ステラおばさん〜』のブラウニーは
100g450円とちょっとお高いけど、このしっとり感と
濃厚なチョコの甘みは癖になるかも。
宣伝っぽくなっちゃったけど、もうやっちゃったから・・・」
(もしゃもしゃ)
参考にステラおばさんのクッキーを何種類か買ってみて、
この感じこの感じと納得する蓮。
これをホワイトチョコに置き換えて作れば楽勝じゃないか?
うっかり「亜麻色の髪の乙女」の鼻歌を♪フフンと歌いながらボウルを混ぜてしまい、
「あ〜蓮。それ、鎖骨の唄…」と言った真司を飛翔斬で叩き出し
ついでに借金を増やしておくのも忘れずに焼きあがりを待つ。
良い気分でオーブンを開けて、鼻歌が止まる。
…なんで甘いもんじゃ焼きになりますか?
真司に見られる前に窓の外に思いっきり放り投げ、椅子に座って考え込む蓮。
あと4日でこのクッキーと同じ位美味しいものが作れるんだろうか?
プレッシャーに弱い蓮は、焦れば焦るほどドツボになる事にまだ気付いていなかった。
その窓の外にサノマン@罪は無いけど間は悪し がいたことに至っては、
いよいよ気付くべくもない秋山蓮その人だった。
そんでもって、
春先の激しい風が401号室の窓を揺らすころ、救急車の走り去る音に
はて、何の騒ぎでしょうねえ、と茶をすする香川教授だったかもしんない。
674 :
名無しより愛をこめて:03/03/10 19:04 ID:AhtEanvg
で、
「さて…次なる展開ですが……」と立ち上がる香川教授。
しかしその足取りは何やら覚束なく、クルクルプラプラとRPGの自キャラのごとく、
デスクのG4の前で意味不明の回転を繰り返すのであった。
「ああ、いけませんね。『ふしぎ発見』以降、すっかり忘れていました。」
そんな事をひとりごちつつ、前髪を整える香川教授。
そう、401号室の資金稼ぎのためにオッカナイホストクラブのオーナーやら
暴力亭主やらを演じる時も決して変わらない教授の髪型、これが崩れると
まっすぐ歩けなくなるというのはここだけの秘密だった。
・・・・・
デスクの蔭で、見てはならないものを見てしまったとガクガクブルブル状態の
仲村を除いては。
ちなみにその頃、まだ秋山蓮はてんぱっていた様子である。
「とにかくとっても良い品なんですよ、
ここの製菓材料。値段も感動的にお買い得ときてます。」
嬉しそうに説明する津上翔一の手元には、
スマートブレインのロゴ入り薄力粉や無塩バター、砂糖。
「材料が良ければいいって訳でもないと思うけどぉー?」
↑すかさず突っ込む芝浦
(一応『ホワイトデー・手作りおかえし教室』参加希望)。
「あー、そうなんですけどね。
でもお菓子作りって、材料の分量を正確に計って
オーブンならオーブンの温度や焼き時間を
きちんと守れば、
普 通 は 失 敗 し な い ん で す け ど ね 。」
「なぜだ・・・・・」
黒い煙と白い蒸気を順番に吹き出すオーブンと、
そこから膨らんではみ出した謎の焼き菓子を眺めながら
蓮はひとり悔し涙にくれていた。
花鶏のキッチンが、『今そこにある危機』状態になっていた。
676 :
名無しより愛をこめて:03/03/11 12:42 ID:IfgOV5yE
一方スマブレ本社。
スマートレディの「おねがいしまぁ〜す。うふ。」で、結局残務処理で徹夜続き
の戸田である。
教育係やら苦情係やらお客様相談センターの担当やらと、無難にこなしすぎる
為か、結構貧乏くじを引いてしまうたちらしかった。
ゆえに・・・
戸田「ホワイトデー?ああ、そんなもんもあったな。」
そして。
キメラ浅倉のとばっちりを喰らい、いろいろと処理に奔走する男の姿があった。
残骸処理の企業側担当者まで請け負った戸田と、何かと顔を合わせる事が多く
なった北條である。
戸田「いやいや、ご苦労なこったな。まぁ、座れ。」
北條「どうも・・。ところで、貴社で新しいクッキーを作られたという話を伺
って来たのですが。」
戸田「・・・!あの女、また余計な事を吹き込みやがって・・」
北條「いいえ、構いませんよ。丁度良い機会ですから。」
おもわず苦笑する北條。
(バレンタインデーの時は、あの異臭に散々悩まされましたからね・・。)
戸田「・・・ニンニクチョコレートか。随分ととんでもないもん作るなぁ。」
北條「!!!な・・なぜその事を?」
戸田「さぁ、なんとなくな・・。ところで、例のクッキーなら地下の工場で作
っているから、見学に行ってみるか?」
北條「工場?」
戸田「今ならウチの製品のサンプルを、無料で贈呈中だぞ。」
北條「・・・・・」
同時刻。
東條「いってきまぁ〜す!・・・きたおかせんせい、はやくはやく〜〜。」
31「おいおい!遠足じゃないっての!子供じゃあるまいし、はしゃぎすぎだよ。
ねぇ?ごろーちゃん。」
25「先生・・そのでかい袋は何っすか?(泣」
袋とは反対側の(31)の手には、しっかりと握り締められた
「限定販売決定!ガンダムフィギュア・プラモデル情報」
のチラシ。
「スマートブレインてさ、オモチャの分野でもこのごろ
グンバツ(死語)の売り上げを誇ってるでしょ。
きっとファンにはサービスいいよ〜。」
「先生・・・ガンダムのファンとかじゃなくて、
見学者です・・・俺たち・・」
「いや〜、迷っちゃうなー」
カラフルなカタログをめくりつつ、ひとりごちる佐野満。
「『大好きな人からのお返しだもの、気持ちだけで
嬉しいんですよ』なーんて百合絵さんたらもう。(はぁと
ここはもう奮発しまくるしかないねっ!」
女心をいまいち理解していない男の周囲には、
指輪や宝石類、貴金属、ブランド物etcのカタログが
散乱していた。
「やっぱゴーセイに外車とかかなー。いや、いっそ
別荘をウチの会社でいっこ建てて、
『ペンション・ユリエ』なんていうのも・・・」
そのころ公園にて。
「もう、満さんたら何してるのかしら。かわいそうに、
この子たちにご飯もあげないで・・・。
よしよし、満さんが来たら一言言ってあげますからね」
なつくゼール軍団にクロワッサンをちぎって
あげながら、珍しくご機嫌ナナメな百合絵だった。
678 :
名無しより愛をこめて:03/03/12 01:14 ID:fWPh9as1
無欲な一人の女性がモンスターたちをあやしていたころ、
「これもやっぱり・・・オルフェノクとしての
訓練とかなのかな?」
動きを止めた勇治が、肩で息をしながら結花に尋ねる。
「さあ・・・でも、ホワイトデー前の特別業務だからって。
ボーナスも出すって・・あの女の人が」
地下の工場にて、
全身を使ってクッキー生地をこねる勇治と
クッキー生地を動物やハートの形に抜く作業にいそしむ
三角きん&エプロン姿の結花だった。
大企業というよりは、町工場の若夫婦だった。
679 :
名無しより愛をこめて:03/03/12 12:45 ID:Gy0p0BId
地下室云々で、イヤ〜な想像を巡らす北條。
北條「・・・まさか無駄に広い工場の真ん中で、一滴一滴搾り取られるエキスを
じーっと眺めているおじさんが居る訳じゃありませんよね・・」
戸田「どっからそう言う想像出るかな?普通のオートメーション化された、画期
的な工場とは聞いているが・・・」
そう言いつつ、カナーリ信用できない戸田だった。
そして来客が訪れた。
東條「うえまつさん、こんにちわぁ〜!!」
戸田「おお、よく来たなボウズ!・・・ところで、そいつらは?」
東條「おともだち。(にこ」
25「あの・・香川さんに頼まれまして、保護者として付き添いっす。」
31「ちょっと〜。どうせ案内してくれるなら、もうちょっと綺麗なおねいさん
に・・」
妙に賑やかな三人。
戸田は今後の展開を想像し、困惑を隠せずには居られなかった。
(あの女・・・後でボーナス倍額請求してやる。)
>>674 香川「おや、仲村君?そこに居たんですか?」
仲村「は、はい!(見なかった。俺は何も見なかったぞ!)
ところであの…スマート・ブレインからの誘いですが…」
香川「むろん断りますよ。… 今 の 所 は ね?」
仲村「(泣)」
香川「むろんスマブレ社との協調関係は続けて行くつもりです。
ですが、あの会社に所属する気はありません」
仲村「それなら安心しました」
香川「確かに魅力的な話でした。高額な報酬や素晴らしい待遇よりもあの研究内容に
大変惹かれましたし、食指を動かされなかったかと言えば嘘になります。
…。私は知りたい。あの技術はどこから来た物なのか、あの会社の真の目的は何か…。
そうですね、解明には1年ぐらい掛かりそうですが、来年の2月頃までには
何とか突き止められると思いますよ」
仲村「独自に秘密を探るつもりですか?」
香川「ええ。その為に東條君に見学会に行って貰いました。
私が直接行って見聞きした方が<ここ>に色々入ると思いますが、
あの会社に足を踏み入れてしまうと、もう引き返せ無い気がしますからね」
仲村「東條だけで大丈夫ですか?一応(25)が付いてくれてるので安心してますが
でかい幼児二人のお守は大変じゃないかと今から同情してます。
それにあいつの描く絵と報告じゃ何がなんだか判らないですよ」
香川「その点なら問題ありませんよ。解析する手段はありますから。
ただの見学会なら何も心配はない筈です。東條君の報告を楽しみに待ちましょう」
仲村「…。だと良いんですが…」
681 :
名無しより愛をこめて:03/03/12 15:14 ID:Gy0p0BId
工場見学のおにいさん(戸田)に連れられて、あちこちを見て回る一行。
特に香川先生からの<いいつけ>をきちんと守ろうと、一人すけっちぶっくを手
にお絵かきをしている園児の姿に、25は改めて31にも<お約束条項>を作るべき
かと思案せずには居られなかった。
東條「おえかきおえかき・・」
戸田「随分楽しそうだな?ボウズ。」
東條「うん。」
戸田「お?これはモータースの新製品だな?どれも上手によく書けてるぞ。」
東條「へへ〜(とくいげ」
職業柄(?)子供の応対も手慣れている戸田であった。
ちょっぴり疲れた戸田にスマートレディから連絡が入る。
スマレ「この前の騒動で会社の評判がだ〜いぶ下がっちゃいました。えーん。
でもぉ、この見学会でうちの会社のクリーンなイメージアップを目指しま〜す」
戸田「これでうまくいくのか?」
スマレ「はーい。心配は、あ・り・ま・せ・ん。一般に解放するのは通常部門だけで
開発部門も製菓工場も極秘の場所は封印してあります」
戸田「あの菓子の効果でオルフェノクの姿を見慣れたら騒ぎも少なくなる。
それに反応から適応体も見付け易くなる…と良い作戦だったんだがな…。
お前が余計な真似をするから、俺達が後始末する羽目になったのを忘れるなよ」
スマレ「まさかあんなに過剰反応しちゃう人が居たなんて計算外でした。びっくりですぅ」
ふふ。真司君達がオルフェノクだったらどう行動するか、ちょっと興味がありましたの。
スマレ「隠すよりも、隅々まで見せた方が追求されないですからね?
とこっとん!見せてあげて下さい。あとぉ、新製品のキッチンユニットの公開デモで
お菓子作り教室がありますから、そちらのサポートもよろしくお願いします」
戸田「待て。そんな話し初耳だ。いつ決まった?」
スマレ「ついさっき、商品を見に来たお客様とお話してるうち決めちゃいました。
レストランのオーナーシェフで、感じの良い可愛いお兄さんでしたから。うふ」
そのころ、凄い事になってる花鶏のキッチンの様子に呆然となる3人。
沙奈子「普通こんな壊れ方しないもんだけどねえ。なまんだぶなまんだぶ。
長年使ってきたオーブンだったのに、こんな壮絶な最後を迎えるなんてさ。
ねえ、蓮ちゃん?あんた変な物焼いたりしなかったろうね?」
秋山「いや。普通にクッキーを作ろうとしただけで、むしろ驚いたのはこっちの方ですよ。
長年使ってガタが来たんだろうな…仕方ない。城戸が費用を出すと確約してたし
見学会とやらのついでに新しいオーブンを買っておきますよ」
優衣「なんで買換え代を真司君が出してくれるの?また壊れちゃったらどうするの?」
秋山「さあな?買う前に 実 際 に 触 っ て み て 決めれば問題は起きない筈」
…今そこに、(スマートブレイン社にとっての)危機が迫ろうとしていた…。
そのころ、百合絵さんの気持ちも知らず、まだ楽しげにカタログをながめている佐野。
だが、
「お前、このままだと破滅するぞ」
「うわ!なんなんだよいきなり不吉だなあ」
現れたのは日本一お節介な占い師、手塚だった。
手塚「お前の彼女は、こんな宝石やら貴金属やらをもらって喜ぶと思うのか」
佐野「うん。」
ぜんぜんわかってない佐野の答えに、盛大にずっこける手塚(ドリフ調)。
だが一秒後には何事もなかったかのように体勢を立て直し、
手塚「彼女が求めているのは金ではない、心だ…」
佐野「だって、それじゃあ一体何を贈ればいいんだよ!」
手塚「ここへ行くといい。俺の占いは当たる」
決めゼリフを残して立ち去る手塚。
そしてあっけにとられる佐野の手には、
「スマートブレインお菓子づくり教室」のチラシが残されたのだった…。
684 :
名無しより愛をこめて:03/03/13 01:03 ID:ZW1uNYKa
そのころスマートブレイン・ショールーム館。
「うーん、素晴らしいですね。なんて機能的で
使いやすいキッチンなんでしょう。
デザインも、まるで高級インテリアじゃないですか」
感じのよい可愛いお兄さんこと津上が、
公開デモ用にあつらえた多機能システムキッチンを前に
しきりと感心している。
「けど照れちゃうなー、いくらレストランやってるからって
皆さんの前でお菓子作りなんて、緊張しちゃうな。
このキッチン便利ですよ、ってしっかりPRもしなくちゃいけないし」
真司「ここかー!うわ広っ!すげーな!すげーな蓮!
前取材で行ったインテリア即売会よりでけっ!」
蓮「はしゃぐな!」
佐野「あ、あそこかな?百合絵さんが喜んでくれるものが
見つかる場所は!」
蓮「あの最新型オーブンがいいだろう。値段は
・・・ちょいと値は張るが、悪くない買い物だ。(他人事)
おい、城戸。さっそくこれを・・・」
真司「あ!あそこでなんか始まるみたいだぜ!
お菓子作り教室?」
蓮「ちょうどいい、あそこであのオーブンの使い心地を
試してから買おう。行くぞ!」
明らかにまた一騒動起こしそうなメンバーどもが、
また一ヶ所に集結しつつあった。
685 :
名無しより愛をこめて:03/03/13 09:43 ID:s3BfdUCA
そのころ・・・
???「くそっ、最近スマートブレインとかいう会社が伸びてきてやがる・・・
面白くねぇな」
とある社長室。無論そこにいる男は社長ライダー高見沢逸郎だった。
高見沢「どうするかな・・・いっそのことバイオグリーザを使って社長を・・・」
鏡の中に『おねがいだからやめてくれ』と言わんんばかりの目のバイオグリーザ
高見沢「チッ、じゃあ近い内になにかちょっかいを出してみるか・・・」
このスレではほとんど出てこない社長が珍しく動き出した・・・かもしれなかった。
さて、そろそろ菓子作りの準備だなと、401号室を片付け始める仲村。
無言で扉を開けると、入り口を叩いて注意を引く葦原涼。
葦原「津上に頼まれてここに預けた物を取りに来た。なんでも、お菓子教室は
ここじゃなくてスマートブレイン社のショールームに変更になったそうだ」
仲村「スマートブレイン?!なんでまた?」
香川「ほう。これは好都合ですね。仲村君にも現地で調査してもらいましょうか」
裕太「ぼくも行っていい?いっしょにおかし作るってお兄ちゃんとやくそくしてたし」
仲村「いや、今回は止めた方がいいぞ。危ない事があったら大変だ」
裕太「ねえ?お父さん、どうしよう?やくそくでも…行かない方がいいの?」
香川「裕太が自分で決めなさい。前みたいに騒動になるかもしれませんよ?
それでも行きたいかどうかは、自分で決める事です」
仲村の運転する車に揺られ、楽しそうに笑う裕太。
「お兄ちゃんや仲村君や(25)さんや津上さんがいるから、だいじょうぶよぜったい!」
信号待ちの間、バイクで追い付いた涼が窓越しに重たい袋を手渡した。
葦原「坊主。お前もこれを持ってろ。津上特製の蛇除けのまじないだ」
「蛇」の一言で仲村の怒りが甦った。もちろんまだ涼も怒っていた。
津上翔一の家庭菜園で取れたグリーンピースを手に、男達はにやりと笑った。
その頃、商品開発室の取材を終えた令子がそっと真司を手招きした。
令子「真司君。そっちはどう?こちらには別に怪しい所は無かったわ」
城戸「怪しいとこなんて全然無かったですよ。どこもピカピカで格好良くて最高でした」
令子「でも、なにか匂うわね…」
城戸「ですよね?甘くていい匂いっすよね?」
秋山「馬鹿かお前は。いい加減お前の取材に付合ってやったんだから、こっちにも付合え。
もっとも、お前に作らせると穴の無いバケットか餃子になってしまうかもしれないがな」
令子「ふ〜ん、お菓子教室か…。家庭欄の記事に使えそうね。うん」
その頃、甘い匂いに誘われてショールームの前をうろうろする人影があった。
「ここか、おやつの場所は…」
687 :
名無しより愛をこめて:03/03/13 12:45 ID:mJZLksAT
その頃、スマートレディの連絡を受けて渋々携帯を切る戸田。
一生懸命お絵かきをしている東條を覗き込みながら、25へ投げやりに告げた。
戸田「予定変更だ。見学会はこのまま、ショールーム新製品デモ兼お菓子教室
の会場へ移る。」
東條「おかし・・・」
思わず顔を上げる東條。途端につぶらな瞳が、きらきらと輝き始めた。
東條「さとちゃんねぇ、ゆうたくんとおやくそくしてたの〜。」
戸田「約束?」
東條「いっしょにねぇ、くっきーやこうねって。・・ゆうたくんも、きてるか
なあ?」
戸田「それなら、会場の方に連絡を入れるから待ってろ。」
連絡を入れている間、25が呟いた。
25「自分も・・手伝いに行ったほうがいいっすかねぇ。」
戸田「・・それらしい子供が、会場の方にいるそうだ。今から向かうか?」
東條「うん!」
デモ会場へ、息せききって駆け込んできた東條。
「ゆうたくーん!またせてわるいことしちゃったかも。
でも、もうやっちゃったから」
「ううん、今ついたばっかりなんだよ。仲村さんが
乗せてきてくれたんだ」
「そっか、じゃあいっしょにおかしつくれるね!
なかむらくんもおかしたべにきたの?」
「食べにくるか!付き添いだ付き添い。」
「お前ら、ちゃんとこれをつけろ」
会話に割り込んできた葦原涼の手から、一同に
エプロン・三角巾・爪きりが渡された。
「髪は調理の大敵だ。どんなに美味そうなものでも
髪の毛一本まぎれているだけで最悪になる。
爪がのびている奴に料理をする資格はない。
エプロンは服の保護に役立つ」
小学校の家庭科の教科書に書いてあったようなことを
真面目に実践している涼に内心驚きながら、
言われた通り調理実習ルックにふんする仲村たちだった。
こうして、予定どおりの時間にお菓子作り教室はスタートした。
「では次にですね、小麦粉とベーキングパウダー、
その他の材料をふるいにかけて混ぜましょう。
そちらのみなさんにはバターを練ってもらいます」
親切指導が売りの津上、もちろん
スマートブレイン社製品のアピールも忘れていない。
「このミキサーにかければ、あっと言う間にクリーム状に
なりますよ。あ、ボタンはお菓子モードでお願いします」
『女性に大人気・手作りスウィーツにトライ!
SB社のラクラククッキングツールでホワイトデーはLOVE!』
なーんて看板や、キッチンで実演されているデモを見て
老若男女が次々と入って来ては、製品について
思い思いの感想を述べたり、戸田に質問をしたりしている。
やはり実際に使われているのを見るのは
効果があるらしく、キッチン用品一式や電化製品を
会計カウンターへ運んでいく人も多かった。
(よしよし、あのシェフやるじゃないか。
これでボーナス倍額請求のいい口実が出来るってもんだ)
客に商品説明をしながら、ムフフな戸田だった。
真司「おい蓮!それ塩じゃねーの?もしかして間違えt」
まったくナチュラルにグラニュー糖と塩を間違え、
さらにそれを指摘されてナチュラルに飛翔斬を放つ蓮。
初お菓子作りながらも、なかなか器用にこなすサノマン。
楽しく生地をのばす園児・裕太ペアの
サポートに当たる仲村・(25)ペア。
一足先に菓子を仕上げ、サンプルの飾り付けをする
涼と翔一。メモを取りつつそれを手伝う令子。
鏡の中からまだ焼く前のクッキーをつまんでしまい、
おなかが痛くなる全裸in春コート。
女性陣のためのイベントとはいえ、みな嬉々として
手を動かす昼下がりだった。
690 :
名無しより愛をこめて:03/03/13 15:13 ID:mJZLksAT
同時刻。
地下室で忘れ去られていた約二名は、支給された弁当をつまんでいた。
木場「・・・何だか賑やかだな。」
結花「確かあの人が、お菓子教室を開くからって・・。それで参加者を募って
お菓子づくりとシステムキッチンのデモを・・・」
木場「それじゃあ、俺たち、こんなことやらなくてもよかったような・・?」
いつもの事ですから、とも言う気力を既に失っている結花だった。
そこへ電話が。
結花「・・・あっ、戸田さん?」
戸田「地下室は放って置いていいから、お菓子教室の方を手伝ってくれ。」
結花「はい・・。木場さん、一緒に行きましょう。」
木場「そうだね。」
木場の一見抑揚のない声に、微かな明るさを感じる結花だった。
「おう、紹介するぞ。オ・・じゃなかった、えー、
デモンストレーション部研修社員の木場と長田だ。二人には
菓子作りとラッピングを一緒にやってもらう」
戸田の紹介に、丁寧に頭を下げる二人。
「おねえさん、いっしょにおかしつくろうねー。」
「結花で、いいです・・・。よろしくお願いします」
きれいなおねえさんだけど、なんだかちょっとさみしそうかも。
「ゆかおねえさん、いまからくっきーをやくんだよ。
これにすきなものをのせて、おーぶんにいれるのー。」
「こ、こっちはホワイトチョコとマカデミアナッツ入り、
こっちはヘルシーなライ麦フレークを
入れてあるんですよ。あとは上に好きなものを
トッピングして・・・」
なかなか積極的に結花に話しかけた仲村だったが、
ちょっぴりジェラシーを感じたらしいさとちゃんの
なかむらくん、だめ〜の一言でがりがりされて行ってしまった。
「おいしそうですね」
型抜きされたクッキーをオーブンに運びながら、
翔一と話す勇治。
「みなさんの力作ですからねー。どんなのができるか
僕も楽しみなんですよっ。あ、焼きあがるまであちらで
一休みしませんか?これもホワイトデー用お菓子の
ひとつなんですけどね、おひとついかがですか」
「これは・・・マシュマロですか?」
「ええ。マシュマロをレンジでチンして、
一口大に丸めてからマーブルチョコやナッツを
乗せるだけなんですよ。色もにぎやかでかわいいし、女の人にも評判いいんです」
マシュマロを噛みしめながら、勇治はなぜか遠い昔のしあわせを
思い起こしていた。
焼きあがりを待つ間、一休みということでお茶を飲む一同。
蓮は優衣に頼まれていた紅茶の葉のことを思い出し、
ティーポットに被せてあるコージィを取って
中身をカップに注ぎ、そっと口をつけてみた。
(うまい。今まで飲んだ中で一番冴えた味かもしれない)
色もいいし、香りにも抜きんでた豊かさがある。
(これは、客を呼べる味だ・・・)
四角い茶葉の缶を裏がえして値段を見る。
そこへ真司が、サービスのプチケーキを頬張りながら近寄って来た。
「なあなあ蓮、お前何クッキー焼いた?
でもまた店のオーブンみたいに大爆発したらどうすr」
すかさずダークウイングを呼んで真司をポイ捨てさせ、
次に戸田を呼んで高級茶葉を大量発注してもらい、
支払いは真司の名前で付けにしてもらう蓮だった。
693 :
名無しより愛をこめて:03/03/14 12:31 ID:tAHSVzGI
そこへ、とうとう奴がやってきた。
浅倉「ここかぁ・・おやつの場所はぁ・・」
仲村「浅倉!?」
葦原「・・来たか。」
浅倉の乱入に、それぞれが警戒する。(一部スマブレ社社員(?)二名を除いて。)
蓮「浅倉、ここには、お前の居場所はない。俺にたたき出されないウチに、お
となしく帰れ。」
31「無理無理。こいつがおとなしく引き払う訳ないでしょ?やっぱりさぁ、こ
の場合は・・・」
不適な笑みを浮かべつつ、31は懐からカードデッキを取り出した。
25「先生・・いいんですか?」
31「だぁーいじょぶだって。吾郎ちゃんは、他の人とクッキーを頼むよ。
ああ、それからなんちゃら山に城戸、加勢はしなくていいから。」
東條「さとちゃんはぁ〜〜??」
31「・・ああ、お前ね。別にいいけど〜。ここ、お前んとこのスレだし。」
戸田「ちょっと待った。・・警備係担当として俺も参加する。」
31「あんたが?いつから警備係になったのよ?」
戸田「・・・たった今な(苦笑」
何だか妙な展開になってきたホワイトデーである。
694 :
名無しより愛をこめて:03/03/14 12:40 ID:tAHSVzGI
浅倉の乱入に、葦原が例の物を出そうとしたときである。
葦原「・・・!」
仲村「どうした!?」
葦原「・・・喰われている。」
浅倉も馬鹿ではない。例の物(グリーンピース)は、しっかりとベノスネーカー
に喰わせていた。
そんな訳で、一悶着起きそうなショールーム会場だが、そこへいきなりアナウ
ンスが流れた。
スマ「はぁ〜い。いまからここは、バトル会場になりまぁ〜す。一般の方は、
速やかに退避してくださいね。
なお、この会場ではバトルに伴い、我が社のシステムキッチンの強度テス
トのデモンストレーションも兼ねてまぁす。
それじゃあ、あとはよろしくね、戸田さん。」
アナウンスが終わり、いきなり箱根細工の如く、部屋の内装が切り替わった。
しかも退避した人々は、ショールームの二階からバトルの様子を、お茶を飲み
ながら楽しめるのである。
城戸「へぇ〜。クッキーが焼き上がる間の暇つぶしになるなぁ。」
秋山「・・・・・(呆」
芝浦「へえ〜面白くなってきたじゃん。
(いざって時はちょっとゲームを面白くしてみようかな?)」
隅っこで休憩しながら甘味を楽しんでた芝浦と手塚。
手塚「しかし、意外だったな。お前までがこんな集まりに加わるとは」
芝浦「そりゃもうお返しが大変だからね、俺。どの子もブランド品は飽きたって言うしぃ
たまにはこういう手作りって奴がウケる訳で、誠実さがカワイイ〜んだって」
手塚「見栄を張るな、何故無理をする。俺には見える。
ペットからしかチョコを貰えなかったお前の悲しみが」
芝浦「…。お前だって、ババアからしか貰えなかったくせに!」
手塚「あのチョコは見た目はともかく味は美味かった。
ttp://www.paratur.pa.gov.br/jp/experiencia3.htm こういうアマゾンの物が入って滋養も高かったし、
おかげで痩せ気味の身体に少し肉が付いた。これは恩返しだ。
それに口に入らなかったとは言え、神崎の妹達にも返しておきたい」
芝浦「あ、そ。返さないとアニキの方がうるさく文句言ってきそうだしね。
俺のはメタちゃんが好きなものを乗せといたけど、お前は何にしたの?」
手塚「神崎優衣と子供達向けには甘酸っぱいドライフルーツダイスをトッピングした。
神崎沙奈子向けにはアマゾンの味のお返しに日本の味を堪能して頂こうと
紫蘇と山葵と大徳寺納豆をそれぞれトッピングしておいた」
おいおいそれじゃ「お返し」じゃなくて「し返し」じゃないの?と言いかけて
手塚が真面目に語ってるのに気付き、にやにや笑って肩をすくめる芝浦。
ま、どうせ出来たクッキー食べるの俺じゃないし。(←ひでえ)
一方、蓮の仕込んだクッキーは温まるにつれ少しづつ嫌な成長を始めていた。
クッキーは少しづつ焼けていき、甘い匂いその他が辺りに漂い出した。
その頃、協調性の無い水蛇オルフェノク海堂は、言われた仕事をサボって
ギターを弾いて遊んでいた。
人一倍、いやオルフェノク一倍敏感な海堂の鼻にショールームからの匂いが流れ込んできた…。
今頃気付いたけど
>686
×「だいじょうぶよぜったい!」
○「だいじょうぶだよぜったい!」
裕太をおねえ言葉にしてしまってた。
ですちゃんに連れられて磨り減ってきます…。
697 :
名無しより愛をこめて:03/03/14 15:11 ID:tAHSVzGI
浅倉「北岡ぁぁぁぁっ!!」
すさまじい咆吼をあげて突っ込んでいく王蛇。マグナバイザーを乱射し間合い
をとるゾルダ。一対一の緊迫した戦いが続く中、なぜか・・
東條「ねぇね、もいっかいやって〜〜。」
戸田「いくぞ〜。」
戸田が両拳に軽く力を込めると、顔に不気味な文様が現れ、そしてその姿は、
異形の化け物・オルフェノクへと変幻した。
しかも通常のオルフェノクに比べて、カナーリ長身である。
東條「わ〜、すごいね〜〜。(ぱちぱちぱち」
戸田(イカ)「すげぇだろ〜〜。もいっかいやるか?」
東條「うん!」
すけっちぶっく片手に、一生懸命変幻するオルフェノクの絵を描き書きする園
児。子供相手だとやたらノリノリな戸田。
ほほえましい光景ではあるが、一般的な良識を持った約二名は、とりあえず心
の中で突っ込んだ。
仲村・木場「・・・仕事してくれよ〜・・・」
瓦斯「時に香川センセイ」
香川「……だからコテハンは出てくるなと」
瓦斯「そんな事はどうでもいいです。それよりも3月14日と言えば、『アレ』でしょうに」
ハリケンジャー「何?『アレ』が現れるのか!?」瓦斯「違います!」
瓦斯「……(コホン)時に元禄14年、播州赤穂藩藩主浅野内匠頭長矩(ながのり)公は幕府より、二度目に当たる勅使供応役という大役を仰せつかった(はぁベンベン)」
「ばんしゅ……?」
「この時の指南役は前回同様高家筆頭吉良上野ノ介義央(よしなか)なり(ベンベン)。
だが、この二人何故だか仲が悪く、事あるごとにいがみ合う!」
「それからそれから?」
「そして遂に!
いよいよ勅使と将軍綱吉公が対面なさる3月14日、殿中松の廊下!!」
「え?」
「突如吉良に切りかかる浅野!
この不祥事に、幕閣は即刻浅野に切腹を命じたのである!
だが、喧嘩両成敗を旨とするはずが一方の吉良はお咎め無し!
死に挑んで、内匠頭はただただ吉良を打ちもらしたを悔いたという……(はぁベンベン)」
「よくわかんないけど、酷い話だね……」
「以来、毎年三月14日には内匠頭を偲んで……」
スッパーン!!
「そっちじゃな〜い!」
参考資料:元禄名槍譜 俵星玄蕃/三波春夫
>>697の一瞬のち、閃光と煙幕があがり
ゾルダの姿は消えた。吠える王蛇。
「どこだあああ!!きたおかあああ!!」
芝浦「ねえ、アイツ消えちゃったじゃん!逃げたかな」
手塚「あれは目くらましだ。北岡は逃げてはいない。
あいつはより強くなって、再び姿を見せる・・・
俺の占いは当たる」
客席のほうには、匂いにつられてやってきた海堂の姿があった。
海堂「ここっすかぁ〜?ウマイもん作ってる場所は?」
津上「あ、はい。たぶんおいしくできると
思いますけど。」
笑顔で答える津上に、鼻をひくつかせ、
背中にしょっていたギターを
ポロロン、とかき鳴らして言い放つ海堂。
「たぶんっちゅーか、ほとんどみんなウマイもんだってのは
わかるんだけどさっ。いくつかヤバイ奴がない?
このままじゃ危ないよん」
葦原「危ない?どういうことだ」
ほのぼのムードの戸田、あきらめ顔の勇治、成り行きを
見守っていた結花の耳に尋常ではない叫び声が届いた。
(やめてくださーい!)(誰か止めろ!)(警備員を!)
一斉に形相を変えて同じ方向を凝視する三人に、
とまどう園児と仲村。
(あれは極秘開発部門の研究員たちの声・・・!)
とっさに向きを変え、戸田が走り出す。
しかしそれより一歩早く、声のした方向にある扉が開いた。
700 :
名無しより愛をこめて:03/03/14 18:02 ID:9V0fw66W
客も関係者もモンスターも、見ていた者はほぼ全員絶句した。
その静寂を打ち破り、
真司が何かを思い出したという顔で叫ぶ。
「すげえ!『エイリアンと戦った女の人が操縦してたやつ』
だっ!!」
北岡が、大好きなロボットにそっくりな色の機械を操り、
まるで古い少女漫画のタテ四コマぶち抜きの状態で、
キラキラしながら走ってきていた。
白いボディに赤・青・黄のライトが眩しかった。
「どうよこれ〜!すごいでしょ?ここの会社、
絶対こういうのも作ってると思ってたんだよね〜。
実物大とはいかないけど、乗れるガンダムだよー!ほらー!
どうー?ゴローちゃん見てるー?」
体をフルフルさせるしかないゴローちゃんだった。
戸田「くっ・・・なぜバレた!?」
北岡「なぜって。俺弁護士よ?他人が隠してそうな事、
感づかなきゃやっていけないからね」
なかなかかっこいい北岡に、ちょっとドキッとなる令子。
あとから追い付いた白衣や防護服着用の研究員たちが
騒ぐが、北岡は気にせず王蛇に向き直った。
「さっ、ガンダムパワーで俺の勝ちだね」
701 :
名無しより愛をこめて:03/03/14 18:50 ID:ndwQmUmK
都内某所
オルタナ555ツールが入ったトランクを片手にした須藤刑事が、清明院大学に向かって歩いていた。
須藤「やっぱり返すべきですね。わたしにはもう必要ありません」
そのとき
???「おい!オマエ!そのトランクをよこせ」
振り向いた須藤の目に映ったのはガラのワルそうなロンゲ茶髪の男。
???「テメェいつのまに盗みやがったんだ・・!?」
須藤「貴方は一体!?」
混乱する須藤にロンゲ茶髪男が飛びかかってきた
???「コソドロかオマエ!!!」
そう、彼こそが現在何か勘違いしている乾巧だった。