パオロ・ヴォルポーニ「怒りの惑星」松籟社イタリア叢書4
イタリア作家の1974年のSF作品。
核戦争後の荒廃した世界で、サーカス団を逃げ出した
マントヒヒ、鵞鳥、象、小人のグループが旅を続けながら
自然回帰主義的な理想郷を目指し、文明主義者のラスボスと戦う話。
ラファティのようなマッドな寓話性に、ウィリアム・バロウズのような
過激な暴力・糞尿・セックス描写が結合していて、とにかく強烈だった。
イタリアも、カルヴィーノやブッツァーティ以外にもすごい作家が
いるんだなあと思った。
この作者、ほかに2作訳されているようだが、イタリアSFももっと訳されてほしい。
9点
マントヒヒや鵞鳥のグループが主人公でセックス描写あるのか。
想像つかねえなwでも中々面白そうだな。
ナンシー・クレス「プロバビリティ・ムーン」
3点。
三部作の一作目だがさっぱり面白くない。特に次の三点が気になった。
1.話を引き伸ばしすぎ。アシモフとかならたぶん半分以下の分量でまとめてる。
2.長い割に説明不足・ご都合主義。明らかに狂ってる異星人の言葉を信じて一斉に避難し始める現地民ってどうよ?
3.放射線関連の用語の使い方がいちいち間違ってる。
うーん。
ウルヴァリン・オリジン
作ビル・ジェイマス ジョー・カザーダ ポール・ジェンキンス
画アンディ・キュバート 彩色リチャード・アイザノフ
日2009 米2001〜2002
19世紀のカナダ・アラバータを舞台に
ウルヴァリンと後に呼ばれることになる男の青春時代が描かれる
X-MEN本編からは完全に独立しており人物全員がこの作品のオリジナル
登場するウルヴァリンにすらも人によっては違和感が有るだろうと感じる
この物語の人物は全員が挫折を経験し思い通りにならない人生に苦しみ
時には大切な人間や自分の命すらも奪われていくが
その中でもウルヴァリンは、助けを借りて強くたくましく育っていきながらも
森の中の狼の群れと通じ合い狩人として覚醒し、次第に人間性が薄れていくようで
美しい獣を見ているような気分になったのでこれをどう受け止めれば良いか少し悩んだ
ウルヴァリンを含めて、好感を持てる人物がそれほど登場しないが
石切り場の監督官スミッティは最初から最後まで気に入った
苦味の強く残る結末で有りながら高い売り上げを示したというのは
決して絵描きの手柄だけでは無いのだろう
邦訳が大量に出版されたアンディ・キュバートの描線だけでなく
リチャード・アイザノフのカラーワークも良い
デジタル彩色でもここまで出来るのかと感心した
ライター陣による企画段階から執筆にいたるまでの綿密な打ち合わせや
没になったプロットも大量に併載されていてこちらも興味深く読める
本書を出版した小学館プロダクションは本書でアメリカの漫画の出版数が通産で100冊を超えたという
今後も、数は少なくとも読み応えのある漫画を出版していって欲しい
ディエゴ・マラーニ「通訳」東京創元社
イタリア作家の言語SFミステリ。16ヶ国語を話す通訳が共通祖語に遡る
普遍言語らしきものに感染し解雇・失踪、この通訳に狂気の言語を感染された
男が次第に精神を崩壊させながら、謎を追う話。
アイデア自体は伊藤計画の虐殺言語あたりも連想させる面白いものだが、
イマイチそっち方面の突っ込みは浅く、サスペンスフルなエンタメ作品に徹している。
面白いことは面白いのだが、ストーリーが行き当たりばったりで回収されない
伏線もあるなど、作品としての完成度は今ひとつという感じ。
オチもSFとしてみたらちょっと弱い。ただ、ミステリ的に収束させることを重視するのなら
これでいいのかもしれない。
とりあえずそこそこ楽しめたので、7点ぐらい
「アルゼンチン短編集」コルタサル他 バベルの図書館20巻 国書刊行会
ボルヘス編集の叢書の1冊、SFやホラー、ファンタジー9編を収録。
ルゴーネスの「イスール」とビオイ・カサレスの「烏賊はおのれの墨を選ぶ」は、
完全なSF。
特に、反対進化ものの言語・動物学SF「イスール」が傑作。
「サルとは話すことをやめてしまったヒトである」という奇想をもとに、
理詰めで話を展開するのがSFそのもので、なおかつ面白い。
1906年の作品とは思えない。
カサレスのは、エイリアンものの一種のアンチSFでこれもまあまあ。
ただ、彼の超絶傑作SF「モレルの発明」「脱獄計画」のすごさに比べると
ちょっと普通すぎるかも。
他では時間SF風幻想小説のペイロウ「わが身にほんとうに起こったこと」、
新約聖書に出てくる某人物が現代に生きながらえていて
ふとしたきっかけで膨大な記憶を取り戻す奇想ファンタジーの
バスケス「選ばれし人」あたりが面白かった。
いっぽう、怪談系の話はどれも古臭くてイマイチ。
全体としては7点ぐらい。
時間封鎖
いまさら読了。ディザスターノベルっぽくてSF成分は薄いけど
ラブストーリーとして普通に面白かったのでOK。
火星ネタは面白そうなのでもうちょっと突き詰めてほしかった。
(そういえばブルーマーズまだかいな)
アイデアは面白いのに全般的に寸止め感強し。
8点
無限記憶
勢いに乗って読んでみる。
前作からとくに新事実も無くつまんね。
2点
レオポルド・ルゴーネス「塩の像」バベルの図書館18 国書刊行会
アルゼンチン作家の短編集、名作「イスール」のほかにもSFっぽい作品が
いくつか入っていて、SFじゃない作品も含め全部よかった。
非常に理知的な文体が魅力。
火の粉が降ってきて都市が滅びる終末SFの「火の雨」。
人間の主観が現実に影響を与える現象をドッペルゲンガーと結びつけた
奇想SFホラーの「説明し難い現象」。
人間にちやほやされた馬が人間化して反乱を起こす
ドタバタ喜劇の「アブデラの馬」などがSF的。
9点
国書刊行会って手を出す気になれんなあ
売ってるのか絶版なのかもわからんし
文庫化してくれないかな
14 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/09/17(木) 10:21:06
20年前に出た本でも在庫有るよ
何言ってんだ。
ケルベロス第五の首とかゴーレム100とかデス博士の島とか有るだろうが。
国書は図書館調達だな
あそこはある程度図書館をターゲットにした商売してるからあまり気にならない
SF出版継続のためにはお布施払ったほうがいいんだろうけど
どっちかつうと学術書的な感覚で出してるよな。
そのまま文学部のテキストに使えそうな感じのが多い
国書は何より装丁が良い。
アンブロークンアローで久々に早川のハードカバー買ったが、あのガッカリ感は異常。
奇想コレクションよりは遥かにいいな
あの大きさ以上でソフトカバーはやめろ
ムーン・バギー
高齋正 著
ハヤカワ文庫JA
この著者の作品は今までにSSを一本しか読んだ事がなく、著者についても豊田有恒と古馴染だという程度しか知らない。
一通読んだ上での感想
当作は自動車SFである。従って自動車や自動車メーカ、モータ・スポーツに関する話題が数多くある。
クルマに詳しい人なら頷いたり突込んだり出来るのだろうが、俺のような素人には為す術が無い。
無論それはこの本だけでなく、あらゆる創作物に当嵌まり得るので、著者を責めようとは思わない。
但し著者と趣味が合わなかった一読者の評価はこんな感じ。
2/10
ひとつ気になったのは、出てくる車種が異様に古ィ事。仕方無いけども。
それは時事・風俗ネタを扱う作品の宿命だな。
テクノロジーも一種の時事・風俗だし。
その本、ハヤカワ以前の出版社から出ている版から削られている短編が幾つか有るんだっけ?
ザ・ストレイン
パンデミックスリラーつーか
デルトロお得意の×××ネタです
つか連中の描写がリーパーズ下敷きにしまくってて受けた
ヴァンヘルポジションの元教授のジジイが無双すぎる
しかし3部作ってのを伏せてるのはどうなんだこれ
「たんぽぽ娘」 ロバート・F・ヤング
今度創元で出る短編集でたんぽぽ娘が収録されていないと一部の人が騒いでいる
みたいなので、そんなにいいのかと思って積んでおいた年刊SF傑作選2巻出して読んでみた
タイムマシンが壊れそうと書かれたあたりでオチが読めたが
まあいいんでないのって感じだった
状況的に浮気には違いないからあの後修羅場になってもおかしくないなw
7点
騒いでるのは一部のロリコンだけです。
それを言ったら「夏への扉」だって同じじゃん
>>24 知り合いの女の子に読ませたら、
逆に「この奥さんの方がずるくて嫌だ」と言うような反応が返ってきて意外だった。
知り合いの女の子が結婚してからまた読ませてみろ。
30 :
27:2009/09/28(月) 17:41:08
>>28 ラジャー
何で独身だってわかった?
でも男と女って感覚違うよなって思った。
結婚すると変わるかな。
素直に「タンポポ」良い話だって思ったのに(T_T)
たんぽぽって聞くと刺身の仕事思い出す
菊だ
キク科だ
菊門だ
キクカラヴリイ
ええいうるさいお前なんかタンポポだ
最近のハヤカワ文庫日本人作家の作品批評はまだか!
天冥は一段落付くまで感想付けられないし
39 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/02(金) 07:05:46
>37
そこまで限定的だったら自分で読めば良いだろ!
老人と宇宙シリーズ既刊三冊
ジョン スコルジー
最初の1冊が出たときに読み、これはダメだと思って
放置していたのだが
最近読むものがなく、Amazonで高評価らしいので
残り2冊を読んでみたがやっぱりダメだった。
ご都合主義やチープな展開、後出しじゃんけんが多すぐる。
最後の1冊は後半から読むのも苦痛になってしまった、残念。
人気がある理由もいまいちわからんかった
10点中1点
>>40 ダメだと思ったのをシリーズ全部買い揃えるなんてどんだけマゾなんだよw
人生は短いんだから有効に使おうぜ
この調子でこれからも買い続けて欲しいものである
これだから老人は・・・
老人と宇宙シリーズは2作目は弱肉強食の宇宙舞台の
RTSゲームの良ノベライズ化みたいな感じで良かったけどなあ。
3巻の友愛編はいまいちだったが
降伏の儀式
俺の読みたかったのは、異星人の謎やSFガジェットであって
人間のドタバタではないんだけどなぁ。
設定がニーヴンらしくおもしろそうなので余計にイライラする。
今度はニーヴンだけでお願いしたい。
ミカエルのトンでも具合は良かったな
47 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/10/17(土) 17:16:43
クリスタルレイン
B級SF。自分たちを神と崇拝させてるエイリアン種族同士の戦争てネタは面白いんだが
そもそもあの世界の地球の歴史がよくわからんのでなんとも言えなかった
ルナシューター 林譲治
今回は人間ドラマ中心で全3巻
人物の造形と描写についてはかねてよりいろいろ言われてる作者ですが
けっこうがんばってます
ただ、人間ドラマ中心なのはいいんですが
設定やらなにやらを、盛り上げないままにさらっと流しすぎたきらいがあります
出てくる女が全部嫌なやつなので、そういうのに耐えられない人はやめといたほうがいいでしょう
嫌な女に実はちょっと萌えたので、1点おまけして6.5点
ルナ・シューターって
ミリタリーものとしてはどうなの?
ロボット兵器とか出て来るんだよね
ルナ・シューターは戦闘がとにかく地味。その分リアルだけどね。
クリスタル・レイン、俺も読んだ。
中盤まではキャラクタの性格付けが上手くなくて行動や言動に
不自然な印象を受ける。全体に情報量も少ない感じ。
カリビアンSFという宣伝文句は間違いじゃないけど、
いまひとつだったな。
海賊の子
一応救済なのか?三部作なんで結局買っちまったけどやっぱ好みに合わん
うんざり系
クリスタルレイン
じわじわと謎が深まったり解き明かされたりの展開
冒険もの
『ケルベロス第五の首』
相変わらず分からん。
相変わらず第二章を読むのが疲れる。
54 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2009/10/31(土) 13:11:40
スタニスワフ・レム「泰平ヨンの航星日記」 5点
遂に改訳版刊行。おもろいがシリアスでヘビー、後期は難解過ぎというこの
作者のイメージを一新する作品集として著名。
久々ゆえ、収録作品全話講評逝ってみようか!!
「第七回の旅」
重力渦の密集地帯により時間の流れが大混乱。
時を越えて何人、何十人ものヨンが現れてしまう・・・
最終的に宇宙船の危機を救うのは子供時代の2人(?)のヨンという
展開が面白い。シリアスに書けばソラリス風なダークでヘビーなタッチの作に
なってもおかしくはないのだが、このテーマをこのボリュームで軽く書き纏めてしまうスタニスワフはあらためて凄い奴だと思う。
「第八回の旅」
ヨンが惑星連合地球代表(候補)になり、地球の加盟を認めるか否かの
惑星会議に出席・・・
広島の原爆投下(勿論、批判的論調)にまで言及するなど、
地球人の残酷さをシニカルな視点で描いた作でこの点は評価出来るのだが、
夢オチだけは甚だ頂けないものあり。
「第十一回の旅」
「われは人間、きみも人間」「ロボットだって人間だ!」とでもサブタイトルを
付せばわかり易い作かと思う。
巨大CPが管理するロボットが支配するといわれる惑星にロボットに扮装
(これが無理有り過ぎな設定でかえって笑えるものあり)したヨンが
間諜として潜入するがそこには意外な真相があった・・・
ユーモアもあって一気に読ませる面白い作である。
手塚ファンに推したい。
「第十二回の旅」
タイムマシンねたでそれなりに読ませるものの、短い作のため設定の面白さを
活かし切れていない恨みが残る。
55 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2009/10/31(土) 13:12:36
「第十三回の旅」
後半の一体性の喪失ネタが非常に面白い。果たしてこれを進歩と言い得るのか。
「第十四回の旅」
複写体ネタであり、攻殻機動隊(これは擬態だが)とか好きな奴にはお薦め。
ただし、攻殻がポジティブな印象なのに対して、
本作はヨンの目を通して非常にシビアかつシニカルに描き切っているのが、
大きく異なる。
「第十八回の旅」
わりと短めの作であるにもかかわらず、宇宙創生ネタである。
しかも失敗とデタラメの連発、この長さでこれを書いてしまうスタニワスは
やはり只者ではない。
「第二十回の旅」
これもスケールが大きいホラSF
タイムトラベルによる歴史修正ネタ。
またしても失敗とデタラメの連発、
世界史好きはこじつけぶりに笑えるであろう。
時転車(イラストあり)はともかく、亜放(亜時空放物線照準自動調整機)、
緊球(衝突回避緊急閉鎖球)等のネーミングにも笑える。
56 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2009/10/31(土) 13:13:18
「第二十一回の旅」
読み応えはあるものの、レム流神学論争とでもいうべき作であり、
神と人間、肉体と精神等の問題について突き詰めて考える機会がない多くの
日本人には読み難い作とも言い得る。
「第二十二回の旅」
これも信仰の問題を描いたシニカルな作。
「第二十三回の旅」
短い作だが、トレッキーに読ませたい一編。
おなじみ人間復元ネタが非常に面白く書かれている。
「第二十四回の旅」
現代でも十分に通用する行過ぎた資本主義批判が感じられる作。
「第二十五回の旅」
火山爆発を利用(宇宙船でおんぼろ惑星の火山に飛び込む)して軌道に乗る
という展開は、本シリーズが宇宙版ほら男爵と言われるだけある面白さ。
野生化し宇宙を目指す馬鈴薯というトンデモなネタもあり。
「第二十八回の旅」
最終話は泰平一族の年譜を辿ったもの。
「存在」というものに深い疑問を呈しながらヨンはこの手記を空の酸素樽に
入れて宇宙空間へと流す・・・
本邦でも夢野久作等多数の作家が踏襲したポオ作品を想起させるような
ラストや、また、このエピがオープニングでなくラストに来ているのが逆転の
発想でおもろいとも言える。
つまり作品構造が最後の最後になって明確化される次第。
バラード 結晶世界
つまらなくはないが期待したほどでもなかった
何故だろう これから読もうと思ってる作品やちょっと前に読んだ作品が書き込まれる事が多いのは?
シンクロニシティ
関係妄想
分裂病
サブリミナル効果
プラクティス・エフェクト
デイヴィッド・ブリン 著
友枝康子 訳
ハヤカワ文庫SF
使えば使う程道具の性能が好くなってゆき、使わないでおくとあっという間に朽ちてしまうという法則に縛られた世界。
そんな所へやってきた21世紀地球の技術者デニス君の冒険譚。
主人公が囚われの王女様を助ける御噺なんて久振りに読んだよ。上記法則の下に成立する社会の様子や、
その法則を使ってデニス君が色んな道具を創ったりと楽しい描写が多い。
傑作なのは貴族が絢爛な調度品を維持する為に、使いの者に鑑賞させて美しさを高めているという説明。
論理的な敷衍から如何に面白い物語を捻出すかという、俺個人的なSF観に適合していて満足度は高い。
9/10
初めの数頁を読んで、ギャビーにツンデレ幼馴染設定を勝手に附与した俺はどうすれば……
64 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2009/11/28(土) 16:33:45
そろそろ年末に読む面白いSF本が無いかと、
参考までにこのスレを覗いてみれば・・・ほぼ真空に近い超絶な過疎状態・・・
ミステリ板住人から言わせればSFオワタか・・・
過去ログを見ても一際きらりと光るのは俺のレスばかりやん(w
正に「純情きらり」やね。
脳が腐ってるコテハンはホント幸せだな。
>そろそろ年末に読む面白いSF本が無いかと、
>参考までにこのスレを覗いてみれば
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/book/1132056623/298 >298 名前: ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 投稿日: 2006/01/08(日) 19:57:19
>自分はスタインベックヲタではないので、信頼出来るプロの評価を参考に
>出来栄えが良い面白い作品は落とさずに読んでおきたいということだ。
信頼出来るプロの評価を参考に
信頼出来るプロの評価を参考に
信頼出来るプロの評価を参考に
つまり我々は信頼できるプロだということかw
>過去ログを見ても一際きらりと光るのは俺のレスばかりやん(w
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/sf/1216046260/l50 >234 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2008/09/28(日) 14:55:06
>ブックショップで本書を手にした俺はアホなマンキチの如く、
>例の加藤夏希ちゃん似なキャッシャー(そう言えば彼女もファムなわけだが)に流し目を送りながら歓喜の声を上げた
>「アーーーーーーマーーーーーゾーーーーーン!!キキッーーー!」と。
>270 名前:ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE 投稿日:2008/10/11(土) 22:15:48
>「仮面ライダーアマゾン」(原作・石ノ森章太郎、作画・すがやみつる) 4点
>アクション・コミックスのすがや版アマゾンも遂にゲットすることが出来た。
>その瞬間、俺はあたかもアホなマンキチな如く勝利の雄叫びを上げた
>「キキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ、
>キキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」と、
>そして特別付録として仮面ライダーX(テレビマガジン編)があるのを見て、
>再び「セッーーーーーーーータアーーーーーーーーーーーーーーーーップ、
>セッーーーーーーーータアーーーーーーーーーーーーーーーーップ!!」
>と言うた後、ナッキー似なキャッシャーに軽くウインク。
確かにこういう頭のおかしい発言をしているのはアホ住ただ一匹だなw
で、最近の若い日本人作家の書評はまだかね
69 :
sex:2009/11/28(土) 20:13:46
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/28(土) 22:14:13
ミス住って面白い人だね。
こういうユーモアは大事にしないといけない。
ミス住って陰険な人だね。
ああいう侮辱レスは消去しないといけない。
72 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/29(日) 18:36:18
もっと他板住人との交流を考えるべきだわな。
74 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/11/30(月) 00:54:36
>>72 同意。
その為にはハンドルで「オレは○○板の住人だぞ」なんて名乗るなんて論外だね。
『郷に入っては郷に従え』という言葉があるくらいだから、
よその板に行ったら「自分がどこの板の住人か」
なんて大っぴらに見せびらかすものでは無いね。
書評はまだかね
最近SF読んでないというか出てないからなあ。ハヤカワちゃんが出してるってコトで
重力の再発見
ジョン・W・モファット著
修正ニュートン力学の第一人者による啓蒙書。銀河の回転問題や宇宙の加速膨脹
といった最近の観測に対して、ダークマターやダークエネルギーのようなアヤシゲな
ものを仮定しなくても重力理論を修正すればすべて説明が付くジャマイカ、というのが
主な主張。一般相対性理論にまで拡張したMOGでもって謎が次々と解決できるぞよ、
というあたりがつらつら書かれてる。
欠点は、まず多分意図的に一切数式が使われていないため、MOGなり他の修正
力学理論の全体像がつかみづらいこと。高校数学程度の数式は出して見せたほうが、
説得力が増したんじゃないか。
もうひとつは、やっぱり一般相対性理論を修正する必然性というものがこの本でも
語られていないこと。相対性理論もエーテルみたいな存在しないもんを仮定しないことで
生まれたじゃないかと主張しているけど、もともと相対性理論は電磁気の理論が内包する
観測問題というのががあって、必然的にそうならざるを得ないというようなところがある。
修正重力理論にはそれがない。
とはいえ、ひも・ブレーンやら標準的な宇宙論が明らかに行き詰まっているいま、
リー・スモーリンやこの著者みたいな非主流派の啓蒙書が出るのはいいこと。主流派の
啓蒙書に感化されちゃってる人にオヌヌメ。
つまり宇宙のことは何もわからないってことですね
うーん、と優花、ひとつ分かると、分からないことが増えるという感じじゃないかな。
宇宙の真理は遙か遠く、人間の手の届かないところにあるのかもねえ。
部分に過ぎない存在がそう簡単に全体を理解できるわけないからなw
NOVA1面白かった
創元の年刊アンソロジーよりも質高かった。
牧野・円城・飛の言語ネタSF3本が圧巻だが
個人的には藤田雅矢「エンゼルフレンチ」が一番好き。
83 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/12/25(金) 14:03:57
マッカーシーのブラッド・メリディアン読んだ人いる?
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2009/12/26(土) 08:28:59
>>82 でも大森の序文は疑問があるな。日本SF夏の時代として「1Q84」や東野圭吾
、宮部みゆき、伊坂幸太郎の名前をあげてるのはどうか。SF的な作品も書いて
るとはいえジャンル外のベストセラー作家を持ち上げてもねえ。相変わらずプ
ロパーSFはそんなに売れてないだろ。90年代のような冬の時代ではないけど、
まだ夏とまで言えないと思うが。
では「春」ということで
常春のジャンルということで
パパンがパン
「永劫」「久遠」 グレッグ・ベア
ブラッドミュージックで有名な人だけど自分はこれが初ベア
人類が作り出した無数のパラレルワールドに隣接している「道」という名の
無限の通路をめぐる話
久遠の方ではガイア編が少し中だるみ気味だったのが残念
冠毛編でテンション上がるのにガイア編で冷める
壮大な話が好きな人におすすめ
8点
『新任少尉、出撃!! 海軍士官クリス・ロングナイフ』マイク・シェパード
一族が首相だったり将軍だったりするロングナイフ家に連なるクリスティンは、
弟を誘拐され殺された過去から海軍に入隊、少尉となる。
VIPの娘が誘拐され監禁を受けている屋敷への強襲を指揮し、辛くも成功させるが、奇妙な罠の痕跡に気付く。
そして火山噴火により大打撃を受けている惑星への災害救助任務につき、
未熟な新兵を統率し様々なことを成し遂げるが……
おなじみの、先人の残したジャンプポイントを使って人類が版図を拡大している世界。
ストーリーは下級士官たる主人公の任務と、その合間にあるVIPである家族との交流で進む。
特にSF的に見るものはないが、主人公の家柄的に、政治的な陰謀やらも大きく絡んできて良い。
変形する戦艦で、ロッカーが行方不明になるとかは笑った。
7/10、次巻もきっと読むな。あとソープやらシェパードやら、関係ないけど、にやりとした。
90 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/02(土) 12:40:35
「クリスタルレイン」トバイアス・S・バッケル
異星人の侵攻を止めるため、星間ワームホールや電子機器を
使用停止に追い込む兵器が使用されてから数百年。
ようやく、蒸気機関や飛行船を持てるようになった地球人を、
山脈の向こうで、同じ地球人を、異星人を崇拝する狂信的宗教
国家のもとに組織した異星人が、大軍をもって侵略を開始。
最後の都市陥落がせまるなか、最後の希望を求めて、
主人公たちは旅立った。
SFだが、本格冒険小説としても読める。
ヒギンズやトールキン、田中光二氏が好きな人にお勧め。
7点。
「クシエルの矢」1〜3 早川FT-498/501/503
「クシエルの使途」1〜 早川FT-506/
by ジャクリーン・ケアリー
わざと身も蓋もない表現をすれば「4歳で親に娼館に売り飛ばされ、貴族に買い取られて
SMプレイ専用超高級娼婦兼スパイに育て上げられた真性マゾ少女の物語」。
異色ですね(^^;。ところが、主人公はちっともみじめじゃないんです。作中で
主人公の名を奉じた軍の小部隊ができるんですが、行進歌が笑えます。
調教で作られたマゾではなく、真性なのでキてます。
実質的には3部作でしょう。4作目からは主人公が変わる模様。現在2作目が訳出中。
「読まなくていい」キャンペーン展開中?
どういう意味?
>>92 ああ、読まなくていい…ってか、読む気失せた?そりゃ失礼。(_ _)
面白かったですよ、クシエルの矢は。元々F&SFの世界は現実から乖離した
ハチャメチャな世界とも言えますが、
>>91みたいな救いのない世界(^^;の場合
どう話を展開させたら読める代物になるんだ?と首をひねっていただければ。
実際、面白かったし。
ただ、異色です。そして明らかに大人向け。何しろ、作中のアチコチで主人公は
剥かれて縛られて鞭打たれてますから(^^;。売春が神に祝福された職業である
世界の話です。娼婦がいるなら当然男娼もいます。同性愛もアタリマエ。
主人公が元娼婦…って作品は他にも結構ありますが、コイツは最後まで娼婦です。
こんな主人公でも、ちゃんと冒険して恋して活躍してヒロインしてます。
ボタン一つで光速を超えたり呪文一つで雷を呼んだりするのを当たり前のように
受け入れるF&SFの世界でも、性愛の世界に真っ向突っ込んでるって作品はめったに
ありませんから、ちょっと頭を軟らかくしてから読む必要があるかもしれませんね。
とりあえず電車の中では読めない
フランス書院の間違いじゃないよな?
>>95 まあ、ワザとアレな部分なだけ抜き出して紹介してるわけでして(笑)。
アレな話ばっかだったらそれこそ早川FTじゃなくてフランス書院になっちゃうし。
新しい作品なので、あらすじの紹介は控えますが、主人公がマゾ娼婦だってのは
ストーリーの本題じゃないんですよ。そこら中で主人公は犯られまくってはいますが。(^^;
中世ヨーロッパを叩き台にした「もう一つの地球」のお話です。ローマ帝国の
ようなモノはすでに滅び、ブリテン島のような所に住んでいる人々は未開と
考えられていて…って背景ですね。そこで繰り広げられる王宮の陰謀と国の
興亡を賭けた戦い…
カバーなしで電車の中で読むのなら、ベタなアニメ画のカバーがついてるラノベの方が
ずっと恥ずかしいと思うが。この作品の表紙もちょっとアニメっぽいけどな。
曰く、ローカス賞/ロマンティック・タイムズ賞受賞作らしいぞ。
現在進行形で刊行中の作品ですから、どこの書店にでもあるでしょう。
表紙だけならAmazonつつけば見えるな。
まぁ、そのレベルでしか論じられない作品ではあるな。
読む気なくなるのも無理はない・・・
ローカス賞ってそんな程度の賞だったのか
99 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/01/06(水) 20:23:31
もうお腹いっぱい。
規制も解けたし久々に書くよん
星々の聖典
星々の教主
(ドナルド・モフィット 著 / 冬川亘 訳 / 早川書房 刊)
初めてモフィットに触れたのは6、7年位前。福江純の本で紹介されてた『創世伝説』のあらすじにwktkし、
数年後実際に読んで以来ずっとMy Favorite SF = 『創世伝説』 & 『第二創世記』となっている。
さて、やっと全巻手元に揃い読んだ『The Mechanical Sky』。
本作の舞台はムスリムが世界を席捲してから千年余、FTL等という卑怯な手を使わない地道な近隣恒星系への殖民が進んだ世界。
そんな宇宙の火星とアルファ・ケンタウリに纏わる陰謀に捲込まれたクローン技師ハミード゠ジョーンズのドタバタ劇。
一巻『聖典』はイスラム教という、読者の大部分に馴染の薄い概念に支配された世界の描写に多くが充てられている。
ここで描かれるのは、異形の地と化した火星の掟や、政治的駈引、ジョーンズ君の恋のロマンス等。
その為モフィット得意のハードSFらしい "仕掛" を求めて読始めると見事に拍子抜けしてしまう。
ところがどっこい、モフィット本領発揮の『教主』。いきなり各種恒星間航行の技術史だなんてモフィットさんパネェす。
続いてハルーンの宇宙論や第四航法の講義という架空理論好きにとって堪らない時間を過ごすと、
あれよあれよという間に大きな "仕掛" が顔を出す。
やっぱりエキゾチックな世界観って読手を惹きつける力大だよね。
もしこの火星社会が現代米国をそのまま異星に移しただけの在来たりな世界だったらと思うと、
イスラム教という "異質" な概念を持ってきたのは大正解。
ちょいと気になったのは、Book 1の解説にもあったが登場人物の "軽さ" について。アジズの様な灰汁の強いキャラクタ造形はともかく、
上司の娘に対して病的ともいえる恋心を抱き、それが本で何度も災難に見舞われる (しかも全く懲りてない) 主人公の姿には、
読んでいて軽いストレスが生じる。恋は盲目といっても限度があるだろ……
10/10
『赤い惑星への航海』テリー・ビッスン ハヤカワ
NASAやアメリカ海軍が民間企業に売却された時代の話し
ガチガチのハードSFを期待して読み始めたけが
そうではなかった
4点
そりゃ期待するほうがまちがってるだろw
バクスターが民間宇宙ロケットモノを書いてたな。
カリン・ロワチー/戦いの子
エンダーのゲームを彷彿とさせるって触れ込みで読んでみた。
たしかに戦争に巻き込まれる幼い主人公とか、途中師匠ができるくだりとか
同期の仲間との交流とか、設定は似てたんだけど
エンダーキャラみたいな派手な「天才」が出てこないから全体的に地味。
つうかやたら漂うBL臭が気になった。
「お前は私のものだ」「私の愛しい者」「お前のケツは俺のだ」って
主人公に言う3人が3人男ってどうよ。引っ掛けで僕っ娘なのかと思った。
漂わすだけで一人を除いて話の進行に関わるわけでもないし、単に作者が
腐女子ってことなんかな。
でも不幸オーラ出まくりの主人公とか、主人公と幼馴染との関係の変遷とか、
ラスト間際の展開とか、地味でBL臭漂いながら結構良かった。
あ、点数忘れた。5/10点。
主人公が少女だったら同じ境遇でももっとマルドゥックみたいな
燃える展開になった気がする。
フラッシュフォワード
ロバート・J・ソウヤー
昔読んだのをすっかり忘れてて、再版のを買ってしまって仕方なく再読した。
エンタテイメントとしては良くできていて以前に読んでない人にはお勧めしたい。
ただ、出てくる物理学者の行動が少々不自然なんだよね。
・主人公が決定論を強硬に主張する場面があるが少なくとも素粒子を専門にする
物理学者なら決定論を主張することは、まずないと思う
・フラッシュフォワードの原因として加速器の故障を探すという話があるがいろいろな意味で不自然かな
・ヒッグス粒子が見つかったと喜ぶ場面があるが、あんな風にすぐに断定できないです
他いろいろ。無論、これが物語の価値を損なってる分けじゃないんだけどね
まあ、時間の無駄ということで
>107
黙れよゴミカス。人間のクズめ。
村田基
フェミニズムの帝国
なかなかおもしろかった
博士の男性学の講義が笑える
初めて読んだがうまい作家だと思った
6.5点
『アグレッサー・シックス』
ウィル・マッカーシイ
ハヤカワ文庫
地球外生命体との戦争もの
人類は不利な状況で、そのようななか組織された
特殊チームの話し
期待して読み始めたが
敵が太陽系内に侵入してきているのに
緊張感は伝わって来ないし
このチームはワケの判らないヤツらばかりだし
戦争は呆気なく終結してしまうし
面白く感じなかった
3点
「2004中国年度科幻小説」漓江出版社
中国SFの年刊アンソロジー
1年かけて暇なときに少しずつ読んで、やっと読み終えた。
劉慈欣の「思想者」と「円円的肥?泡(シャボン玉)」、どっちもよかった。
この人の作品ははずれがない。SFMに載ってたのも面白かったし。
ほかでは七月の「震蕩」がずば抜けた名作。
2019年を境に世界のありようが定期的に変化し、
それとともに人々の記憶も変化する。
その世界でたった一人だけ、変化する前のことを覚えている男の話。
思弁的な奇想アイデア、人物描写、ストーリー、文体、すべてが揃った名作。
あと潘家錚「夢裏乾坤」もアイデアはベタだけど面白かった。
夢のコントロールの話。
それ以外も総じてまあまあだが、一部に、極端にレベルの低い作品もあった。
全体としては9点。
>>111 >……その世界でたった一人だけ、変化する前のことを覚えている男の話
ライバーの「若くならない男」を髣髴させるね。
読んでみたいな。
113 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/07(日) 01:09:09
大森望・日下三蔵編「年刊日本SF傑作選 虚構機関」を読んだ。
正直言うて、SFマーケットが米と比較して極小とも言える日本では
無理な企画であった。
多くの読者、百歩譲ってもSFオタ必読の短編が目白押しという状態に
あってこそ、こういった企画が成立する土壌があるのだが、
本書コメント部分で記されているとおり、年間に発表されるSF短編は極少数、
未発表作品や漫画(漫画が駄目というわけではないが、
喩えとして「SFは絵である」という言説を容認するにしても、
そこに本物の「絵」(漫画だとしてもだ)がある以上、
SF小説とは表現形態が異なる別物と考えて差し支えない。
ゆえに「年刊SF漫画傑作選」という企画なら別にあってもよいとは思う)
含みな無理やりな創りなのが問題だし、
何より、SFプロパーその他作家を問わず、今ひとつ感がある作が連発されるのも頂けないものあり。
本書中に記されたとおり、外部からの「食わんがための」持ち込み企画に
乗ったのではなく、その昔、メリル女史の傑作選を刊行したミステリ&SFの
名門東京創元社の企画だとしたら、あまりに悲しいものがある。
一応、好評につき収録作品全話講評逝ってみようか!!
114 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/07(日) 01:10:05
・「グラスハートが割れないように」 小川一水
あの「第六大陸」「老ヴォールの惑星」の一水にしてこの程度の作かといった
感あり。これは少女漫画か何かで描くストーリーで、
一水の頑ななハッピーエンド志向(嗜好?)が悪い形で出てしまった一編と
言い得る。
あの「漂う男」なんかはこの志向性がプラス方向に働いたのだが。
(過去のマエストロを含めて他のSF作家なら
間違い無くバッド・エンディングかと思う)
・「七パーセントのテンムー」 山本 弘
意識なき「天然無脳」人間というネタは非常に面白いのだが、
もう少し大人の読書人が読める設定で書いて欲しいものである。
美貌らしい女性作家と13歳年下のイケメンな一流大生ってキャラが
アホ臭く見えてまう。
・「羊山羊」 田中哲弥
ヒロインの羊山羊と化す彩香は、まさかあのアヤカからのネーミング?
筒井テーストのエロなハチャメチャ展開だが、さり気なく男の本性を
突いた展開、ラストが良し。
・「靄の中」 北国浩二
落語「後生うなぎ」を想起させる倒錯的展開なラストが印象的な作。
平井和正プラス60年代B級SF映画テーストあり。
115 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/07(日) 01:11:35
・「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」 円城 塔
未発表作品にして、年間対象外(2007年)作品、
しかも、読めばわかるがわけわからん作。
終いには、
冒頭コメントで「本篇の中身はよくわからないので解説できないが・・・」
これは無しでしょ(w
長めの作であり、年刊としての頁数の関係もあったのだろうが、
「本」を造るために、ここまで無理してはいかんでしょ。
・「声に出して読みたい名前」 中原昌也
タイトルは言うまでもなく、明大の先生のベストセラーのもじり。
非常に短い作だが、SFが現代日本文学に限りなく接近すると「こうなる」
というひとつの形を顕現したものとは言い得る。
ただし、つまらない。
・「ダース考 着ぐるみフォビア」 岸本佐知子
2編のSFテーストなエッセイを収録。
ダースとはダース・ベイダーのこと。
(注 何年か前に甲子園で活躍(???・・・)した一人相撲十八番な
ピッチャーではない(w )
スターウォーズ・シリーズに興が湧かなかった俺には、ブースカねたで始まる後者のエッセイの方が面白く読めた。
だけど、それだけだ。
・「忠告」 恩田 陸
語りの巧さは感じるが、あの星先生トリビュート作品で書いたのであれば、
「オチ」を付けないと駄目でしょ。
確かに、星作品には結末を曖昧にして読者に余韻を残す効果を狙った作も
あるが、本道はあくまで「意外なオチ」なのである。
本作は冒頭の「人語を解する犬」ネタを逆にオチに持って来て書いた方が
面白かったかと思う。
116 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/07(日) 01:13:31
・「開封」 堀晃
ヴェテランのSF作家の手になるものだが、これも「オチ」がある展開にしないといかんでしょ。「ノックの音が」にしても「おーい、でてこい」にしても、
星作品のパロディかオマージュに止まってしまうという感あり。
・「それは確かです」 かんべむさし
この作者だからおふざけかと思いきや、懐かしくもしみじみとした作に
仕上がっている。ただし、ラストは「オチ」でなく「締め」といった感じ。
・「バースディ・ケーキ」 萩尾望都
漫画界の大家の作だが、SF小説集としてまとまりを考えればこれを入れては
まずいでしょ。
妖しい火星ケーキ(人型)の魅力を活字で表現するのが困難な点を思えば、
表現媒体の特性の違いから、SF小説とSF漫画は別物だと理解出来るはずだ。
・「いくさ 公転 星座から見た地球」 福永 信
「現代日本SF小説集」といった趣旨で「こんなんありますけど」ってのなら、
わからぬでもないが、遂にフリーペーパー掲載作品まで登場で、
読んでいる方は、いささか(注 いささか先生ではない(w )
とほほ感が漂うものあり。
・「うつろなテレポーター」 八杉将司
ラストの虚無感がまずまず良しだが、所詮、SFオタにしか「受けない」タッチ
の作であろう。この辺にSF作家としてのある程度の力量は感じさせても、
御三家との大きな差を痛感させられるものあり。
117 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/07(日) 01:15:14
・「自己相似荘」 平谷美樹
怪談(ゴースト・ストーリー)をSF感覚を駆使して書いたら「こうなる」
といった実験作と言い得る。「怪奇大作戦」現代版ってのは、
単純かつ皮相的過ぎる見方でしょ。確かに主人公待田は町田警部からの
インスパイアだろうが。
・「大使の孤独」 林 譲治
ミステリタッチな作。まあ、マジな意味でこういうのが中途半端でない
SFミステリってやつかと思う。
従って、古典的な怪奇探偵小説やクローズドサークルを愛するベタな
ミステリファンな俺には「逝ってよし!」作品と相成る。
・「The Indifference Engine」 伊藤計かく
表題は洗脳された脳のことなのだろう。米流の人道主義やNGO活動をシニカルに捉えた視点は面白いのだが、
残念ながらこの作には、「SF」として面白いことを前提とした場合に、
どんなにクールな視点に立った過去作品(サー・アーサーの幼年期しかり、
小松御大の果しなきしかり等々)にもあったはじけたSOWを欠く感あり。
118 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/07(日) 04:45:53
「キリンヤガ」マイク・レズニック著
面白い。
「キリンヤガ」面白いよね
感想を書けw
『サンドマン・スリムと天使の街』/リチャード・キャドリー
読んでる最中は『コンスタンティン』が頭に浮かんでいたんだが
読み終わったらDQ9になった。
122 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/08(月) 16:27:45
「スターシップ」マイク・レズニック著
つまらない。
>>122 確かに酷いもんだったね。
キリンヤガの評価が高いのは分かるんだが
個人的には何か狙いすぎで嫌だったな。
マイク・レズニックは俺には合わないらしい。
124 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/08(月) 17:34:10
キリンヤガって、テクノロジーが有るのに封印してる設定以外
で面白いのって何w
サイバーパンク〜イーガンまでを裏返した、
魂の駆動体 神林 長平みたいな強引さが目立つんだけど。。。-
その設定で種々の状況に網羅的に言及してるからよく出来てるってことじゃね。つまんないけど。
1章でヒューゴー賞取ったとか、信じられんわ
科学科学してないから不人気なのも分からんでもないが
俺は好きだぜ、キリンヤガとかアイボリーみたいな年代記物
現実世界の話抱けどサー、唯物論とか無神論とか虚無主義とかニヒリズムが現代思想に為っているから科学技術も哲学も宗教も進化しないんだよねー!?♪。
128 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/09(火) 06:07:34
我々はボーグ!
>>125 新スタトレに3部作散々有った設定なんだけどなw
129 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/09(火) 06:11:18
>>125 その設定のネタを1章から文章2段のハードカバー4冊引っ張った
ハイペリオンの方が有用だよw
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俺→ ./ (●) (●) {く { /l!/  ̄ ̄ヽ
l (__人__) | } Y / }
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『純潔のマリア』
割と面白かったんだが登場人物の顔がみんな同じに見える。
>>132 作者は女の顔の描き分けできないからなあ…w
「魔女」の概念がちょっとユニークで面白いね
134 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/11(木) 15:22:52
大森望・日下三蔵編「年刊日本SF傑作選 超弦領域」を読んだ。
年刊傑作選第2弾だが、早くも企画自体に無理が来ているという感あり。
大森氏の巻頭言「このシリーズもいよいよ本格的にエンジンがかかってきた」
って一体・・・(w
前記したとおり、そもそもSF短編傑作が多数存するという実態があってこその企画だと思うのだが、掲載作を求めるため賞を創設ということ自体、
倒錯であるとしか言いようがないのだ。
また、作者コメントにまで見かけられるとおり、これがSF?」という作が
前巻以上に多数収録されているのも頂けないものがある。
だが、大好評のため、収録作品全話講評逝ってみようか!!
・「ノックス・マシン」 法月倫太郎
なんとミスオタには著名なノックスの十戒ねた。
その中国人の登場禁止のくだりをタイムマシーンで検証するが・・・
ミステリでも「しらみつぶしの時計」なんて数学ねたの作があるのりりん
らしいが、ミステリとしてはオチが見えるのが難。
SFオタの一般評はどうだったのだろうか?
・「エイミーの敗北」 林 巧
集合的無意識ねた。意味あり気に振舞いたがるアホなSFオタが好みそうな作。
ゆえに、読み難く、わかり難い面も多い。
・「ONE PIECES」 横山三英
フランケンシュタインの怪物ねた。
インタビューに理知的に応えるモンスター、原典に忠実なキャラで前半は
面白く読ませるが、理屈と教訓に走った感がある終盤がやや退屈。
・「時空争奪」 小林泰三
まず、「宇宙」を「川」に喩えた発想が面白いし、小松御大の古典的傑作
「果しなき・・」のテーストを好む俺には気に入った作。
135 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/11(木) 15:23:45
・「土の枕」 津原泰水
作者のコメントにも恐縮とあるとおり、短編小説としての評価は別として
(個人的には、こういう泥臭い話は好みなのだが)
このアンソロジーにこの作のセレクトは無いでしょ。
・「胡蝶蘭」 藤野可織
読み易く、日常性の中に幻想風味(伝統的な植物怪談)を漂わす作だが、
SFとの境界線に存するどころか完全にホラーである。
セレクトには疑問を呈さざるを得ない。
・「分数アパート(「あかずの日記」より)」 岸本佐知子
ホラー風味をまぶした異色の日記スタイルで面白く読ませるのだが、
それゆえに「なぜこのアンソロジーに?」感は拭いきれない。
・「眠り課」 石川美南
短歌である。
作品まえがきにも記されたとおり、メリル女史の先例にならったセレクト
であろうし、これはこれで遊び心(SFには肝要)で良しとするか。
・「幻の絵の先生」 最相葉月
「星新一 1001話をつくった人」の副産物的作だが、
残された日記や新聞記事から星先生の異母兄弟探しをミステリタッチで書いた
一編。これも読ませるのだが、SF作家を取材対象とした作とSF作品は
全く「別もの」というのがノーマルな考えかと思う。
・「全てはマグロのためだった」 Boichi
SOWという面から内容的には結構「SF」しているのは認めるが、
前巻の論考内で述べたとおり、小説とは表現形態が異なる漫画を
SFとはいえ、セレクトするべきではない。
これも繰り返しになるが、漫画だから駄目ということではなく、
SF漫画傑作集等なら別に存してもよいわけである。
136 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/11(木) 15:24:37
・「アキバ忍法帖」 倉田英之
タイトルを見れば一目瞭然、ヤマフーねたであるが、
作者自身のコメントにも「・・・コレどのどへんがSFなのかなぁ」と
あるとおり、現代奇想小説集ならわかるが、これをSF選集に採るべきでは
ない。本企画が広くSFの紹介・入門という意図もあるのであれば、
初学者に「SF」というジャンルに対して大きな誤解を与える恐れがある。
・「笑う闇」 堀 晃
さすがベテラン、漫才ネタを見事にSFテーストで書き上げている。
関西人にしてはシリアスな作風の作者だが、本作では
不具になっても笑いを求める芸人根性という究極の関西テーストも
発揮されている。
・「青い星まで飛んでいけ」 小川一水
クラークトリビュート作品ということもあって、やや筆が走り過ぎ、
はしゃぎ過ぎの感は否めない。
どうせ「はじける」のであれば、
オーバー・ロードを出したんなら、オーバー・マインドも出して欲し
かったところだ。
・「ムーンシャイン」 円城 塔
どのような事情があるとはいえ、傑作選に書き下ろしという矛盾。
さらには、まえがきで編者が「・・・編者もまったく不案内なので要領よく
説明することができない」、一応、巻末解説は付されてはいるものの、
「なんじゃそりゃ?」状態。
内容も「?????・・・」状態。
セレクトされた作でなく、(SFオタ限定でも)読む者をセレクトする作かと
思う。
・「From the Nothing,With Love.」 伊藤計かく
SFオタがこの人の早逝を惜しむのは理解出来ぬでもないが、作風からして
果たして小松御大のようなSFのポピュラー化に貢献出来たかは疑問である。
本作もタイトルからして007ネタ、もっとわかり易く、読み易く書ける
ネタだと思うのだが・・・
友成「放射能獣X」読んだぜ
本人が某所で認めてたように「人間の視点がない」っていうのは確かだけど、
ほんと真正面から怪獣大暴れってのを扱ってるから、一気に最後まで読めたな。
ゴジラやらなにやらみたいな何かの警告とかメッセージとかいったなものが
全然ないところがむしろ個人的には好き。
最初の昆虫騒ぎは「ラドン」のメガヌロンな雰囲気もあってけっこういい。主役
登場前の定番な予兆っていえばそうなんだけれど。
話の展開はもちろん、細かなとこでも特撮怪獣映画よく見てるなあ、ってところが
随所にあるし好きな人にはたまらん小説かも。
一緒に買った「Q」も期待。
138 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/11(木) 16:49:28
139 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/11(木) 18:34:31
>>138 ミス住さんにタメ口きくなやクソが。
だから敬語も知らないSFヲタは迫害されるんだよw
>>138 見えない奴にレスするなボンクラ。
ダメなのはおまえだ。
141 :
138:2010/02/11(木) 19:09:23
>>139 申し訳ありませんでした。ミス住様には深く謝罪します。
>>140 バカはおまいだクソアンチ。
142 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/11(木) 19:46:40
「キリンヤガ」
なかなか面白かった。
SFにする必要あるの?と思ってしまいそうな微妙なSF感だが、
そのバランス感覚がいい。個性的な作品と言える。
設定はいちおうSFだけど、あれはファンタジーの傑作。
「スターシップ」
割とつまらなかった。
間違いなく王道宇宙SFだが、キャラは薄っぺらいし、設定は練られてないし、
展開は退屈の一言。もちろん新奇性などない。レズニックに翻訳ソースを割くのはもうやめてくれ。
145 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/11(木) 22:36:23
SFオタ(自称「SF者」)が書いている論は海外ものばかり。
星先生が亡くなり、筒井堂が事実上このジャンルを去り、
小松御大がほぼ筆を折った状態。
日本SM界が置かれた厳しい現実から目を逸らしたいということなのだろうか?
147 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/12(金) 23:30:37
筒井堂がいなくなったのは痛いよねえ。
翻訳と言えばマイルズどうなった?
つぎのが今年でると予告あったよ
本当に出る保証はないが
どうもマイルズは冬と言う気がしてならん
霜爺さんを待つかw
151 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/02/13(土) 19:50:37
北原尚彦「SF奇書天外」 5点
終戦後から90年代までの奇書SF(タイトルに反してどう見てもSFとは
言い難い作も多いのだが)を紹介しまくった本であり、
それなりに楽しめた。
ただし、取り上げる対象がフィクション、
増してや、SF&ファンタジーとなれば「なんでもあり」感がある
ジャンルゆえ、基本線がノンフィクションを対象としたと学会のシリーズ
ほどの、トンデモ面白ぶりを感じないのは致し方ないところかな。
(小説とはいえ、あまりのトンデモぶりゆえにか、と学会の著作中でも紹介
されている作も登場するが)
あとがきにも記されたとおり、SFマガジンの連載がライバルといえる
東京創元社から単行本刊行という異色な経緯も面白い。
21世紀も既に10年経過、本書中にも記されているが、奇書の種は
新世紀にも尽きていないようであり、続編を期待しておきたい。
最近の日本人若手作家のレビューが無いのはなんでやねん
お前が書けよ。
いや、お先にどうぞどうぞ
銀色の恋人/タニス・リー 9点
銀色の愛ふたたび/タニス・リー 7点
銀色の恋人で綺麗にまとまった話を続編で否定された気分
続編は映画的だなぁ、と思った。
自分女だけどこれは男の人が読んでもあんまり面白くなさそう
最終定理
アーサー・C・クラーク /フレデリック・ポール
大御所2人による共著といっても、あとがきによるとクラークが
数十ページのプロットをF・ポールに渡してF・ポールが書いて
クラークがチェックしたそうなので、原案クラークってとこなのか。
フェルマーの最終定理のシンプルな、別の証明を発見して世界的
数学者になった主人公が、究極兵器による平和だとかファーストコンタクトだとか
人類の究極進化だとかを経験していくお話。
前半で主人公が著名な数学者になるまでの波乱の人生が描かれるんだけど
主人公が数学者である必然性はほとんどなくて、単に著名人というポジションに
いられるので後半のあれやこれやを半ば当事者として経験していける理由付け
になっているだけだったり。タイトルに惹かれて買う人は注意がいる。
後半はスカイフックだとかクラークらしいネタがあれこれ出てくるけど、
手垢が付いたネタばかりでもある。善意に解釈すれば、クラークが今生の手向けとして
理想未来を寓話っぽくまとめて人々に遺した小説ってとこ。クラークファンなら読んでいいかも
そうでないなら、とてもオヌヌメできない。前半はまあまあだったので5点。
そんな超高齢者の書いたものなど、そもそも読む気になれない。
ラノベ作家がハヤカワJAで新刊を出していたので
ちょっと目を通してみたが、「悪いけどパス」って感じだった
上遠野とか冲方とか福井とかもラノベだろうとそれ以外の小説だろうと
一々引っかかる本ばかりだし
何で評価されてんのか全く分からん
ああ、面白いと感じるラノベも有るけどウザいだろうから一々書評したりはしないよ
別にうざくないよ
上遠野と冲方と福井を同列に語るって何て雑なカテゴライズ
全然傾向違うじゃんよ
上遠野も福井も実写映画化作品を持ってる。冲方が仲間はずれ。
162 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/02/15(月) 15:08:11
結局ダメだったな
マルドゥックなんたらのアニメ映画またぽしゃったの?
実写映画か orz
>163 続報は来月
星界の戦記X
「気まぐれな仮面」 フィリップ・ホセ・ファーマー
ファーマー版のスタートレック。
何だか『スタープレックス』に似てる気がした。
でもお話は、へんてこな方向に進んで、中途半端に終わった。
楽しみにしてたのに。
4点
「地球の放課後」 吉富昭仁
まだイントロだけどなかなかいい雰囲気。
強烈なデジャヴに襲われて、はたと思い当たった。
これは「みどりの守り神」だ。
プラス「どくさいスイッチ」。
藤子Fの匂いがする。
「未来の思い出」というチャプターがあるので、強ち誤りでもなさそう。
続きに期待を込めて8.5点
漫画でもいいのか
調べたら、「今日読んだSF漫画」のスレは他にないね
漫画だったらSFでないということもないし、いいんじゃないの
たまには良いんじゃね。多くなったらサロンに行けと思うけど。
>>157 とはいえ、フレデリックポールといえば、SF好きなら萌えざるをえない
設定の、ゲイトウェイとマンプラスを書いた人だからね。
これらの小説の設定が、その後のSFに与えた影響はとても大きい。
JLA/AVENGERS
作カート・ビュシーク 画ジョージ・ペレズ
2003〜2004 米
ジャスティスリーグオブアメリカとアヴェンジャーズ それぞれに所属するヒーローと
彼らに敵対するヴィランが枠を超えて手を結び冒険と戦いを繰り広げる漫画
と、いう要約では殆ど不正解に感じる
何せ登場したキャラクターで一番目立ったのは敵ボスだったと感じるから
当時から見ても20年以上前にボツになった企画を
JLAとAVENGERS双方の作者として活躍した両氏が熱筆している事は
どのページを読んでも、びっしりと描き込まれたキャラが動き回っている絵でよく分かる
一番目立った敵ボスというのはKronaというヴィランなのだが
彼はGREEN LANTERNに登場する強大なキャラクターで
宇宙創世から観測を続け知識の探求に狂奔する人物である事は分かったが
この作品で初めて知ったためか、あまり好ましく感じる事は出来なかった
代替わりしたヒーロー達は何らかの形で全員をなるべく登場させていて
作中で登場するガジェットも、過去の作品から幅広く取り入れられている
もっと過去の作品から量を読み込んでいれば面白味も増しただろうか?
個人的には通常のJLAやAVENGERSの方が面白く読める
会話や日常の描写よりはとにかく戦闘にページが割かれていたからだろう
邦訳の出ているクロスオーバー漫画と同じくらいには楽しめる
リックの量子世界
ディヴィッド・アンブローズ
草原久々の翻訳物。最初はありがちな話かなと思ったけど
先が読みづらい展開で良かったよ。
しかし、ディック的というのはなあ。共通項がないとはいわないが
ディック出しゃ売れるっもんじゃねーだろ。原題と違うのはともかく
ベタベタなタイトルもなあ。なんとかならんもんかと思う。
イリーガルエイリアン/ソウヤー
国連は?ロシアは?
あれっ、急にエイリアンが人間臭くなってきた
うわっ、ベタベタな展開きたー
うわあああああ
内容はともかく500ページ超をスラスラを読ます作者の筆力は素晴らしい
気に入ったので次はスタープレックスに行きます
田中哲弥「ミッションスクール」 ハヤカワ文庫JA
著者の本を読むのは初めてだが、昔の筒井風ドタバタSFの劣化版、という印象が拭えなかった。
電撃hpに切られたのも、読者が理解できなかったとか層が合わなかったとかいう問題だけではない気がする。
内容は、舞台の学校で、何か異変が起きて原因があってそれが解決したりハチャメチャのまま終わったり、という短編が5作。
気分や好みの問題かもしれないが、「で?」感が最後まで付きまとった。
このテイストが好きな人はたまらないのかもしれない、というのはどの本にもいえるのでそこは気にせず3点。
田中哲弥は俺も理解できない・・・
壊し上手の作りベタって奴ですね、わかります。
>>177 「やみなべの陰謀」とか、ほかにもっといいのがあるから
どうせならそっちを読んであげて
私も、「ミッションスクール」で挫折したんですが
「やみなべ〜」だったら大丈夫ということですか?
銀河帝国の弘法も〜はおもしろかった
栗本薫「グイン・サーガ外伝1 7人の魔道師」8点
本編が18巻以降借りられていたので、外伝に手を出してみた。
ケイロニア国の首都サイロンを災厄が覆い、王のグインのパワーを狙って色んな濃い面々が集まる賑やかな巻。
太古に封じられたク・スルー(そのままクトゥルーで良かったようにも思うけど)の神々を信仰する魔女や、
おぞましい合成人形も登場し、本編とは少し違う色鮮やかな魔術戦が楽しかった。
本編の予告的な要素も少しワクワクするし、構想通り完結していたら、と改めて思った。
ところで、いつもは4点ほどある挿絵が今回は巻頭のカラーのみで一点もないのが不思議。
あれって呼び方いろいろあるからクスルーも同じなんじゃないの?
ク・リトル・リトルに比べたら殆ど同じと言っていいしな
チキン・リトル・リトル
>>185 > 太古に封じられたク・スルー(そのままクトゥルーで良かったようにも思うけど)の神々を信仰する魔女や、
実在感を高めるための、「呼び名は時代や地域によって少しずつ変わってくる」プレイだろ。
あえてラン・テゴスなんてマイナー神のさばらせてみたり、
あのころのグインの「それっぽさ」は素晴らしかったよなー。
191 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/07(日) 18:03:06
「わしはクスルーというものじゃよ」
この一言でそれっぽさは磐石になった
>>185の訂正。死体を繋ぎ合わせた合成人形が活躍するのは外伝1じゃなくて「外伝2 イリスの石」でした。
書き込み当時読んでいたので何か混同してしまった。
富沢ひとし「BRU・ブリッツ・ロワイアル」全2巻(漫画)3点
映画公開と合わせて連載されたと思うが、設定が大幅に改変された結果、さらに意味不明な作品になってしまっている。
エイリアン9のように目を引く画も特になく、打ち切りやむなしといった感じ。
相変わらず横顔に鼻がないクリリン顔は可愛いといえなくもない。
この人の書いたバキ外伝は読んでないが、この絵柄でどんな風に格闘するのか全く想像がつかない。
特に格闘はしてなかった、というかやたらグロ刈ったような気が
サイレントヒル(角川ホラー文庫)を読んでみた。
映画は見ていないし、ゲームもほとんど知らないけど、
あまりホラーな要素は無かった気がする。
元が探索要素の強いゲームだからかな。やったことはないんだけどね。
ヒントを得ながサイレントヒルの街を歩き回るローズを文章で追っていく、
その辺は探索型のゲーム性?がうまく現れていると思う。
ホラーというよりミステリーに近いのかな…ホラーものとしてみると
肩透かしくらうと思う。でも呼んでいて面白かった。
特にラストの展開は見てもいない映画の場面が何となく思い浮かぶような。
筒井康隆「銀齢の果て」(新潮文庫)4点
70歳以上の老人を対象にした、バトロワのパロディ小説。
老人の尊厳や生、その他について問題提起するところがないではないが、いかんせんつまらない。
私の読解力のせいかもしれないが、最近の筒井の文章が、実験ではないところで読者をポルナレフ化させるのも気になる。
今回は人数が多く、途中までは複数の地区で戦っているのでなおさらだった。
あと、わりと生き生きと殺しまわっていたのにラストはやや唐突。
つうか有象無象がたかってるバトロワ後追いに今更御大が参加してどうするのかと
197 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/03/13(土) 17:46:08
ロバート・チャールズ・ウィルスン「時間封鎖上・下」 20点
狂的なSFオタがゼロ年代の傑作と絶賛する作だが、
(一般社会においては全くと言うてよい程に話題になっていないという
厳粛な事実は、各人、肝に銘じておけ!)
時間の流れの違いを利用した火星のテラ・フォーミング、
(テラにひっかけて「デラ凄すぎ」とか言うアホなSFオタがいそうだ)
レプリケーター(新種の人造細胞)計画、この辺のアイデアの面白さを買ってかろうじて得点有りといった程度の作であった。
主人公の医師と幼馴染の姉弟(姉は新興キリスト教信者、弟は科学者と対照的な道を歩むことになる)による携帯やCPが普通に出てくるにもかかわらず、
完全70年代テーストな青春ドラマ(とは言うても、彼らが中年期に入るまで描かれるが)のタルさ、お約束のような火星人(とは言うても地球からの
移植者)登場によるドタバタめいた騒動、挿入される安手な逃亡アクション等々、悪戯に作品を情緒的にし、長くしてしまっているようにしか見えない。
日常性の描写を重視したSFちゅーても、こんなのは日本ではとうに
小松御大が書きまくっていたしね。
邦題の「時間封鎖」というのは、地球側から見た場合には内容的に間違いではないが、原題の「SPIN」は問題有りか。
(作中にも記されているとおり、正確には地球はスピンしているわけでは
ないのだが、シールドされたことによる地球人の騒動をかけている「意」と
取れる。つまり「スピン」しているのは人間たちなのである)
また、細かい点だが、
「結核を患ったゴジラが吐き散らした痰のような白く醜い小山」等、
(上巻324頁より。暴徒に対して警察が散布した粘着性の泡に対する比喩)
いきなりゴジラが出て来たのも驚きだが、こういう何だがわけわからめな表現
が散見されるのも気にかかるところだ。
田中哲弥は元々吉本新喜劇で台本描いてたひとで、
作品の方もノリは新喜劇。
作中で繰り広げられるネタや掛け合いがメインであって、
ストーリーラインはあんま大事じゃない。
ラファティの『つぎの岩に続く』を読了。
そんなに期待しないで読んだら、巻頭の「レインバード」でいきなりやられた。
人生を三回やり直せたらどういう生きかたを選ぶかかという(よくある)テーマで、
ラファティらしからぬ(?)直球勝負の回答を出した。う〜ん、そうだよなぁ・・・と納得。
「問答無量」 この残酷なユーモアは、やっぱり余人の追随を許さないものがある。
「ブリキ缶に乗って」 これも残酷な話なのに、なぜか心温まってホロリと涙腺がゆるんだ。
「みにくい海」 ラファティは初期作品のほうが、簡潔で(冗長さがなくて)読みやすいな。
珠玉の名品です。
「断崖が笑った」 構成が少し凝っているので、再読してようやく話がわかりかけてきた。
あまり凝らなくてもいいから、ほら話として語り口で読者を引っぱっていってほしい。
やや玉石混交の感があるけど、全体として充実した読後感があったので
7点くらい差し上げたい。(浅倉先生、ご冥福をお祈りします。)
早川にはラファティもっと出してもらいたかった(もう出ないよな…)
いまさらながらサイボーグ王女
題名だけは昔から知ってたが
ああいうオチだったとは
202 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/03/14(日) 12:55:29
飛 浩隆「象られた力」 20点
この作品集もアイデアと個性を評価してこんな程度の評価かと思う。
あまりに一般性を欠き、自己の世界観に入り過ぎでしょ。
・「デュオ」
科学ネタのゴースト・ストーリーとして書いたら面白かったであろう一編だが、
この作者の志向はこの方面にはないようだ。作品の本質は古典的な寄生体ネタ。
・「呪界のほとり」
この作者にしては意外なファンタジー短編。
作中にもあるとおり内容は「おれと竜とじじい」そのままである。
ドラゴン、仙人を思わせる老人等おなじみのギミックが満載。
まあ、厨房と蔑まれようと、好きな椰子は好きという作であろう(w
・「夜と泥の」
解説でも指摘されているとおり、沼地から生えてくる少女
(遺伝子による自己複製、地球で事故死しており科学者である彼女の父により
セットされた)というイメージそのものは確かに魅惑的であり、
今なら本作を表題にし、表紙をアニメ風にして売りに出る手もあろうかと思う。
だが、この作者の特性なのか、作品そのものにはありがちなエロティシズムは
感じられず、その分、スマートではあるが印象が薄くもなっている。
・「象られた力」
SFオタはこの作品を理解出来ていると勘違いしているのではなかろうか?
場末のラーメン屋にSFマガジン片手にヨレヨレなカッコで入って来て、
「エキストラ・チャーーーーーーーーーーーーーーージ!!」とか、
わけわからないことを絶叫しているような連中に、到底、本作が読解出来る
とは思えないのだが?
バカなんだからほっとけ
205 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/15(月) 07:02:30
ミス住はプロの評論家だろ。
明らかにレスのレベルが一頭地を抜けている。
『虐殺器官』伊藤計劃 8点
うん確かに凄かった。文体からしてもう何か違う。
博学。情報密度が高い。娯楽性を保持しながら文学的。
膨大な知識量に裏打ちされたサイバーパンク的な
近未来の戦闘はSF好きならわくわくするだろう。
主人公を始め登場人物たちが語る思索も深くて面白い。
しかし文庫カバーのように余りにブラックな結末。
残虐な場面も多い。冒頭の子供の死体。
終盤の子供を撃ち殺す場面。子供じゃないけど
頭が吹っ飛ぶ描写。きつかった。知的な暗殺者の
目を逸らすことを許さない誠実さが読む者の心も傷つける。
それもまた作者の力量なのだろう。
ただ、これを書くとまた叩かれるかもしれないが、
最初にタイトルのみを見て抱いた「中2病」という不当な
印象は全くの的外れではなかったのかなと。
知的であるがゆえにトートロジー的に思考停止できない
思索が極端な結論に至るという意味において。
-2点は私のグロ耐性の無さと結末の救いようのなさ
からくるが、それを含めてこの作品なのかもしれない。
>>206 結末は救いようがないというより世界の大多数を救ったと思った。
それとも主人公がそう思い込んでるだけなのか。
ネタバレはやめれ
うん確かに凄かった。文体からしてもう何か違う。博
学。情報密度が高い。娯楽性を保持しながら文学的。
膨大な知識量に裏打ちされたサイバーパンク的な近未
来の戦闘はSF好きならわくわくするだろう。主人公を
始め登場人物たちが語る思索も深くて面白い。しかし
文庫カバーのように余りにブラックな結末。残虐な場
面も多い。冒頭の子供の死体。終盤の子供を撃ち殺す
場面。子供じゃないけど頭が吹っ飛ぶ描写。きつかっ
た。知的な暗殺者の目を逸らすことを許さない誠実さ
が読む者の心も傷つける。それもまた作者の力量なの
だろう。ただ、これを書くとまた叩かれるかもしれな
いが、最初にタイトルのみを見て抱いた「中2病」とい
う不当な印象は全くの的外れではなかったのかなと。
知的であるがゆえにトートロジー的に思考停止できな
い思索が極端な結論に至るという意味において。-2点
は私のグロ耐性の無さと結末の救いようのなさからく
るが、それを含めてこの作品なのかもしれない。
>>207 まあな。主人公自身がそう言ってるもんな。
ブラックだが目から鱗的なオチでもあるんだよな。
そうきたかみたいな。色々書きたいけどネタばれ
せずには書けないからやめとくわw
あのオチはむしろハッピーエンドだろw
はた迷惑なアメリカ死んじまえって話なんだから。
うん、確かに凄(ry
幼少のころリアルタイムでデビルマンを読んでた俺に言わせれば
あの程度で引くなんざ甘すぎて鼻で笑うな。
なにせ、ほぼ最古の記憶が美樹っぺの生○だからな。子供心に相当の衝撃だったんだぜ。
「虐殺器官」は結末はそれほど重要じゃないと思うよ。
作品全般を通して、アメリカを始め先進資本主義諸国と
その国民(無自覚に搾取する消費者)に対する批判をしている。
それだけじゃなく、延命医療、軍事の民間委託、核拡散、
犯罪やテロによる監視社会化、等々、現在の世界が抱える状況を
近未来にまで推し進めることで、現在の問題をより鮮明にしている。
テロは最初の一件で終わってるだろ。
『虐殺器官』は俺も凄いと思うけど、中核となるアイデア「虐殺器官」がいまいちリアリティに欠けるのが残念だな。
それ以外はリアリティに富む作品だけにな。もっとも作者自身気にしているのか登場人物に何回も同じようなこと
(リアリティがない)を言わせているが。
あんまりリアルに拘り過ぎてもSFの良さ自由さがなくなるような気もする
いや、リアルに拘る必要はないと思うよ。あくまでリアリティどまりで良いと思う。現実感、現実っぽさ、要ははったり。
自分も「虐殺器官」の設定はふわふわしてるなと思った。例えば「虐殺の文法」が脳のどこそこの領域になんちゃらな変容を促して云々カンヌンとかさ。
そういう「っぽさ」があったらいいなと思った。
リアリティーの感じ方は人それぞれだからなあ。
俺は一人の人間が何やら呪文を垂れ流すだけで
一国が崩壊するってのが、いくらなんでも無理だろと思った。
まあそんなことはどうでもいいくらい傑作だと思ったわけだが。
自分は、サイバーパンクっぽい雰囲気やガジェットが出てくるだけで、
拒否反応を起こす。
>>220 そんなこといったらハリ・セルダンなんかwww
223 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/03/17(水) 13:54:15
「リアリティ」の積み上げが足りなかったんだな。
いや他の部分に関しては凡百のSFを遥かに凌駕するリアリティがあったけどな。
それだけにジョン・ポールだけ浮いてたってだけで。
サブリミナルの怖さを知らんのか。
確かにプッチ神父を倒したのはウェザー・リポートだが。
そこだけ「リアリティ」の散布量が足りなくて相対的に嘘っぽくなって
>>224 そうかなあ。特に浮いてるような感じはしなかったけどなぁ。
まあ虐殺の文法の説明は、わかったようなわからないような感じはちょっとしたけど。
作中『ゴドーを待ちながら』の話が出るから、ゴドーみたいに最後まで出てこないかも、とは思った。
虐殺文法の説明は確かにチョムスキーに
サブリミナル効果と脳生理学をつぎはぎしたような
テキトーさではあるのだがw
>>230 チョムスキーがどう関連するのか詳しく。
具体例を出すとそれ自体が読者の攻撃本能を
刺激しない限りリアリティないことを証明しちゃうことになるし、
逆にほんとに刺激したらもっと困るわけだし
説明だけでごまかすのはしょうがないなw
たとえば2ちゃんのネトウヨ煽りコピペを馬鹿にし嫌ってる俺らも
気づかないうちに脳に目に見えない影響を受けてるはずで、
(実際排外主義のデモなんかもいつの間にか増えてきてる)
ああいうものの延長概念として想像したら個人的には違和感は感じなかった。
具体例を挙げろといわれても、挙げられないぐらい見た目には
それっぽくないはずだから困るけどw
>>231 脳内の言語の深層構造って奴。
表面に表れない普遍的な構造としての生得的な言語システム。
その深層文法の一部に残虐性の文法も含まれている、
それに合致する言語を使えば人間を操れるって発想かと思ったが。
>>232 > 説明だけでごまかすのはしょうがないなw
「しょうがない」とか結論出しちゃったら、そこでSFは終わりだよ。
>>232 > たとえば2ちゃんのネトウヨ煽りコピペを馬鹿にし嫌ってる俺らも
> 気づかないうちに脳に目に見えない影響を受けてるはずで、
> (実際排外主義のデモなんかもいつの間にか増えてきてる)
「2ちゃんねるが世界のすべて」の実例を見た。
>>235 すべてなんていってない。ここは2ちゃんだから
2ちゃんの例を挙げたまでだよ。
マスメディアの偏向洗脳報道と世論調査の相関関係を見れば
大衆操作の簡単さは容易にわかる。
あれをもうちょっと巧妙にやるって話だろう。
そろそろ本スレでやろうか。
虐殺文法の実在性を言語学的に検証するスレでも作るかw
サールやオースティンの言語行為論あたりからアプローチすると面白そうだ。
細かいことはいいじゃない
>>232 確実に影響受けてるね。それは自分で感じる。
「ゴーサム・カフェで昼食を」扶桑社ミステリーが
思わぬ収穫。
キングの表題作もすばらしいが、無名作家に傑作多し。
特にボブ・バートンの「僕の事情」の文体がシュールですごい異化ぶり。
リチャード・レイモンの「湖の乙女」、エド・ゴーマン「すべての終わり」は
物語として抜群に面白い。
これだけの筆力があれば他の作品も面白そうだが
ほとんど訳されていないようだ。
基本はホラーのアンソロジーだが、ただの犯罪小説や普通小説まで
幅広く入っていて、多彩。
100円で買ったのが申し訳なくなるほど充実した内容だった。
>>225 サブリミナルなんかより「千の丘ラジオ」のストレートさのが怖い。
>>243 これは怖いな。
この映像見てから虐殺読むとリアリティが増す
ほう、リアリティサプリメントですね。
宇宙人に言語をあやつる術をまなんで、実はこの小説自体が人類を洗脳する装置なんですって
最後に書いてるのがあったな。
あ、それ書いたの俺。
山本弘kt
今日じゃないけど一週間前のNHKで見たアニメ「時をかける少女」(細田守監督)7点
名作とされているが、個人的には不満がある。
時間ものは、後から突っつけば矛盾が出るのは仕方ないと思うが、見ている間気が散らない程度には体裁を整えてほしかった。
未来人の動機や主人公の心情を、理解して感情移入するに当たって支障が出るレベル。
作画や挿入歌、雰囲気がとてもよかっただけに残念な感じだ。
あと、主人公のせいで?苛められてた男を最終的な時間軸でフォローするカットを一つ入れてほしかった。
妹かわいい。
映画版に行ったら?
ていうかここにもSF映画スレがある
西島大介「凹村戦争」(ハヤカワJA)8点
これ、「終わりなき日常を生きろ」の寓話、なのだとしたら、オウムが出てこないのは
どうしてだろう?
筒井康隆「パプリカ」8点
DCミニというすごい機械で夢と現実が混ざってくるお話(多分・・・)。
設定は面白そうだが、結局は終盤につれてドタバタ〜ラストは少ししんみりという御大によくあるパターン。
例のごとく敵役の造形はかなりショボイ。
アニメ映画の方を先に見ていたが、そちらの出来もよかった。
凹村はJコレ版と比べて最後の追加分が大きかった。
慰安・マクドナルドのブラジル面白かったよ。
最初ポルトガル語だらけで頭痛くなったけど
あまり気にせずに読み進んだらだんだん平気になった。
内容は至極まっとうな平行宇宙・量子力学SF。
最後はワイドスクリーンバロック風味の壮大な話になる。
メインアイデア自体は小松御大やアシモフ御大の某作品など
昔からあるものの焼き直しだが、過去、現在、未来の
3つのサブエピがどれもキャラが立ってて面白かった。
この作者の割にはエンタメ性高めだと思う
8点
オルタード・カーボンってどうなの
オルタードカーボンは普通に傑作ですが。
つうか人の感想きいてどうするんだ?
好みが千差万別なのに。
なまくらせずに自分で読めっていいたい
怠け者が。
面白い面白くないじゃなくて特徴を訊いてんだろ
ハードカバーで出たとき読んだが良くあるハードボイルド系SFだったな
その系が好きな人ならいけると思うよ。
>>260 評論家って職業が成り立つ理由を考えたことすらありませんかそうですか
みんながゆとりを嘆く気持ちがわかった
>>257 遠未来(それでも結構現代と地続き)を舞台とした、元軍人による探偵モノ。
「マインドスター・ライジング」みたいな。
かなり二進も三進も行かない状況に追い詰められた主人公の巻き返しは痛快。
ホント頑張るよ主人公は。
買ってみるか
まともなレスくれた人には感謝
>>257 文庫版の表紙絵でムラッと来て良く見たらオルタード・カーボンだった。
SF小説の表紙にも萌えを配慮する時代
海外の表紙のデザインやイラストの方が
クールだったりすると悔しい
たそがれの地球 ポールアンダースン
第3次世界大戦後の荒廃した地球が舞台なので、そこでのサバイバルものかとおもいきや
途中からミュータント超能力戦士8人+イヌ1匹の宇宙冒険ものになって、火星でシベリア軍の超能力
戦士とバトルしたりで、なんかタイトルから当初想像してたのとはだいぶ違う印象。
270 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/04/24(土) 21:16:53
「水木しげるの遠野物語」 7点
まあ、漫画は読んでも(「スペース・コブラ」あたりぐらいか)
この板の連中はこの辺までは手を伸ばさない椰子が多数であろうが、
伝承ホラー集の古典を漫画化し、水木テーストをまぶしたものであり、
それなりに楽しめるものに仕上がっている。
細密な風景画はいまだ健在(本作は素材が素材ゆえにこの効果は大)、
初期・全盛期と比較して、えぐい描写は減り(もっと若い頃に描いていれば、
汚物や殺戮シーンが詳細に描き込まれたように思う)悠々たるとでも
評すべきユーモアが増しているという感あり。
原作世界の忠実な再現を意図しており、大きな脚色や細かい説明は無く
(水木先生の簡単なコメントは付されるが)、次々と遠野地方の伝承が紹介されてゆく構成が、創り込まれたお約束な現代作品に食傷気味な読者には
かえって心地よい感があるかモナー。
収録作品中の一押しは、やはり雑誌で嵐山光三郎氏も着目していた
六十九話(神の始め、オシラサマ)。馬とまぐあうエロ・グロ満載なストーリー
ながら、どこか飄逸な水木タッチがこれを中和し、切り落とされた馬の首に
乗った娘が昇天するという破天荒なラストには魅せられるものあり。
しかも、なぜかこれがオシラサマという神様の起源なのだ。
この機会に原作「遠野物語」を再読してみたが(これも久々や)、
水木先生向きの素材(特にキャラ)でありながら、
版元がクレームを恐れたのか、九十六話の火事を予言する白痴芳公のエピが
漫画化されていないのが残念だ。
>>269 それがアンダースンの持ち味なんだよ。
タイトルがどうあれ、
地球人類がしみじみ滅びていく話など
アンダースンに期待しても無駄というもの。
ケン・マクラウド "Night Sessions"
英国協会賞受賞作
基本的には、連続牧師殺人事件を捜査する刑事を視点に話が進む
未来SFミステリ。
キリスト・ユダヤ教陣営とイスラムその他の陣営が
信仰戦争と称する世界大戦を戦い、後者が勝利したという設定のようだ。
その戦いで従軍した戦闘ロボットが自意識を持ち、
軌道エレベータ上の宇宙空間、軍や警察、
テーマパークなどで再利用されている。
太平洋と大西洋上に軌道エレベータが一つずつ設置され、
上空には日光をさえぎって気候調節し温暖化を防ぐための
巨大な膜が設けられている。
ミステリとしては、あまり意外な展開はなくて微妙。
また、宗教、信仰の問題と、ロボットの自意識の問題が
大きなテーマとして扱われてはいるが、あまり議論に深みがないのが残念。
未来社会のディテール描写や人物設定にはリアリティがあって、
それなりに読み応えはある。
7点
>>272 おお! なんというか、バランスの取れた批評だ。
とりあえず読まないことだけはこれで決定したw
めにーめにーしーぷが無茶売れ残ってる
誰か買って批評してやれよ。
硬派を目指して敗北したライトノベルだがな
天冥の標は面白いよ
長く続くので、しばらくは楽しめそう
ラストがひどいことになるのがお決まりの作者だが、今回はどうだろう
>>274 読んだの?
もしかして、読まずにぐだぐだ言ってるのかな
もったいない
どっかのコテハンのアホだろな。
イリアム どうよ
かなり前にハードカバーで読んだので細部は忘れてしまったが
なかなか面白かったぜ? 神々の描写がいいよ。
後編にあたるオリュンポスでは、ラストで明かされる核心の部分に
うんざりする人もいるかも。でもSF的には後編の方がより楽しめると思うよん。
LOCKJAW AND THE PET AVENGERS
作Chris Eliopoulos画Ig Guara他多数
米2009
ファンタスティック・フォーに登場する
テレポート能力を持った巨大なブルドッグであるロックジョーが
地球に散逸した魔力を秘めた宝玉インフィニティ・ジェムを探索するため
各地で動物たちを仲間に募り冒険をする連作シリーズ
集まった仲間達はドラゴン、剣歯虎、鷹、猫、犬、蛙
ジェムを全て集めた彼らの前に最後に立ちふさがったのは
かつてインフィニティ・ジェムによって全宇宙に大災害をもたらした悪名高きサノスであった
最後まで緩やかな空気のままで進行するコメディー漫画で有り
何よりも動物の仕草や表情が細やかに描かれた絵が最高に可愛らしい
巨大なブルドッグが地面を掘ったり、顔面を舐め回す絵や
ドラゴンや蛙の表情の多彩さから確かな表現力を感じた
テレポートの使い過ぎで疲れて眠り込んだロックジョーを仲間たちが必死の様相で押し動かす場面は素晴らしい
登場キャラクターが主役の短編集も収録されていてこちらも出来が良いが(日本人の作家グリヒルも作画している)
巻末付録のMARVEL PETS HANDBOOKではMARVEL COMICSに登場した動物キャラクターの詳細な解説がなされていて
これの資料性が非常に高い
深みや社会性などは一切無いが、動物を可愛く描けていればそれで良かったので その点だけでも充分満足できた漫画だった
佐藤亜紀「バルタザールの遍歴」(1991)8点
日本ファンタジーノベル大賞をもらったデビュー作。
一つの体に双子の魂、しかし二重人格者の話ではなく何かその気になれば
「非物質的実体」などといって壁を抜けたり(でも触れる)、他人の身体に入り込んで操ったり出来るという
謎の設定を持つ人が回想して書く手記の体裁。なので時々書き手が入れ替わる。
話は、ナチスが台頭してくる時代のドイツで、没落し行く貴族の家に生まれたメルキオール&バルタザール(身体は一つ)の遍歴。
最後に黒幕的な存在が明らかになってそいつを倒して終わり。
語り口が華麗に飛躍しすぎて急いで読んでいると置いていかれたり、途中で消えるキャラがいるのが微妙に気になるが、
全体的にはまあまあ面白かった。でも過大評価されてるような気がする。
「鏡の影」と「日蝕」もお願いします
>>281 何のことかと思って検索したらこんな騒動があったんだ。
遅ればせながら銀河ヒッチハイクガイド全5冊を大人買いして読んでる。
評判通り面白いね、イギリスっぽいシニカルな笑いがいい。
ただ、ところどころ非常にくだらないネタが出てきてプッと吹いてしまうので
電車の中で読みづらい。
鰯のサンドイッチでロボットを無限ループに陥らせるネタで笑いを
こらえきれなくなりなり少し恥ずかしかった。
284 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/05/22(土) 20:03:22
福江 純「SFアニメを科楽する!」 3点
京大出身の天文学者(理学博士)が歴代の人気アニメをとば口にして
そこに描かれたネタを科学的に楽しく考察してゆくという著書。
特別に面白くもなく、紙数に限りがあるためかその科学的説明は必ずしも
平易なものとは言えないのが難だが、類書ながら突っ込みに熱心なあまり白ける面がある柳田氏の著書よりは、この人の場合はマジでアニメ
(特に美少女キャラ)も科学(専攻は天文学)も大好きな感じが文章を通して伝わって来る感は良し。
しかし、既に齢50半ば近いおっさんならぬ爺の領域に近い著者ながら、
漫画・アニメ・ラノベは勿論のこと、
ゲームにも相当な御執心のようなのが凄いというか、オタ過ぎるちゅーか。
(ゆえにゲームが発生の地である「サクラ大戦」は熱く語られている)
佐藤亜紀は「戦争の法」だぜ。敵から女と思われてる少年狙撃兵とかラノベって感じもするけど。
「鏡の影」と「日蝕」じゃ、鏡の〜方を支持したいけど昔からありがちな話だよ
「ある一点を変えれば世界は変容するのだ」ってのを追求する学僧のお話っていうのは。
>(ゆえにゲームが発生の地である「サクラ大戦」は熱く語られている)
ハァ?
何を言ってるのこの人?
触らないで。その人は病気なの。
有名なキチガイコテで、
少しでも触ると盛大な自演始めて勝手に発狂して大迷惑です
289 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/05/23(日) 14:48:53
前から思うのだが、このスレの連中ってSF者とか自称しながら、
>>284で紹介したような科学啓蒙書には無関心なのな(w
結局、アホなラノベ耽読して、ハルヒのミニスカ萌え!程度の連中の巣窟に
過ぎないとしたら、ミステリファン(SF者の最大のライヴァル)としては
悲し過ぎるものがある。
290 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/05/24(月) 02:03:06
>>289って日本語以外の本って読めないんだろうな。
日本語にすら不自由してるようだから。
SFファンのライバルってFTだよな
FTってなんだろう?
トヨタの新しい86
>>290 一般的には日本語に不自由している奴は日本語以外を読める可能性が高いぞ
あれが科学啓蒙書www
「共和国の戦士」
う〜ん、日本の扱いがひでぇ
こいつ日本嫌いか?
分離派のとばっちりを食らってるが、別に作者が云々とかは無いように感じたぞ。
主人公が陰謀に巻き込まれつつも出世していくいつものミリタリだが、ま普通に面白いよ。
トントンと任地変わって行くし、戦闘もすぐ終わるし、読みやすいかな。名前のあるキャラは、それぞれ良い感じだし。
ロングナイフや戦いの子とかよりは高評価付けられる。
ミリタリSF秋田
ミリタリSFしか出せない早川死ね倒産しろ
昔ミリタリといえば創元のほうが多かったんだがなあ
マイルズのシリーズどうなった?
マイルズ出さない創元死ね倒産しろ
SF出せない出版社は皆倒産してしまえ
おいまて、ハーレクインばっかになってもいいのか?
え、ハーレクインってSFあったの?
セクシーなファンタジーばっかだろ
愛だの恋だのなんてのは全部SFじゃねえか
「宇宙の戦士」でそんな話あったっけな
H.P.ラヴクラフト『狂気の山脈にて』
「影が行く(遊星からの物体X)」、「2001年宇宙の旅」、「星を継ぐもの」など
SFファンにはおなじみの数々の作品の原イメージだと思えばワクワクするのだが、
いかんせん読みにくい文体と翻訳で読み通すのに時間がかかった。
ステープルドンを思わせる雄大なスケールの話なのだが、一番頭に残るのが、
人類よりも遥かに進んだ文明を持ち地球に流れ着いたエイリアン―旧支配者が、
イソギンチャクとトリフィドのあいの子みたいな姿だという生理的な不快感というのがナイス。
人類も旧支配者によるバイオテクノロジー実験の産物だったのか?
って疑問は作中で言及されてたかどうか、もう思い出だせない。
Lovecraftって、なんとなくエロい名前だなぁ
ラヴクラフトは筋金入りのマザコン。
「グリーン・ワールド」
アフターマンなどを書いたドゥーガル・ディクソンが、人類が移住した惑星の奇妙な生物たちの姿を描く。
が、ポイントとなるのはその生態系が人類によって乱され、やがて地球同様破滅していく部分だったり。
インデペンデンス・デイなど、イナゴの如く惑星の資源を食い尽くしながら宇宙を放浪する悪の宇宙人
というのはままある設定だが、この本では地球人がその立場に。
小川一水/第六大陸
なんか全体的に毒がなくて優等生な感じ。
設定に描写を割くからキャラの掘り下げは難しいのはわかるけど、
だったら脇役男女2人じゃなくて、主人公とヒロインの交流をもっと
描いたほうが良かったんじゃないかと。
あの2人、対立以外のやり取りがほぼ皆無で、主人公が年の差を気にかける
シーンもほとんどないから、なんだこいつ気持ち悪いな…という印象しか残らなかった。
でもプロジェクト製作パートは面白かった。ダイジェスト版みたいにさくさく進んで。
未来医師 草原SF文庫、P.K.ディック
ディックの残り少ない未訳長編だそうだから読んでみた。
途中までは、思いつきで書いてんじゃねーのみたいな
行き当たりばったりの展開。それだけに先は読みづらい。
しかも、最後はどういうわけかかっちり収まるというタイムトラベルSF。
低予算映画の書き割りみたいな未来で、タイツ地縫い合わせた服着た
未来人が暗躍する様子を嫌でも思い浮かべてしまうチープさがいい。
ディックの書き飛ばし駄作SFが好きな人にお勧め。
まさしく平均以下の小説だったね。世評どおりで。
315 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/05(土) 15:29:48
ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」 5点
SF者が強く推す作(「2009年 SFが読みたいベスト10第6位」)だが、
まあ、評点はこんなもんでしょ。悪くはない。
この板でも大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「ベガーズ・イン・スペイン」
初っ端から表題作。本邦初訳ながらヒューゴー、ネビュラ等のSFに関する
主要な賞をほぼ総なめにした作だそうな。
だが、正直な感想はそれほどの作かという感が強い。
遺伝子操作により誕生した無眠人と有眠人の対立は深まり、無眠人への迫害が
始まる。なんか俺なんかは「スラン」を想起してしまった。
作者は教育と文学を専攻した文系人間ゆえ、遺伝子操作ネタはあっさりと書かれるのみ、
グレッグやテッドちゃんを愛読する科学オタのSF者には、この点は物足らないものがあるやもしれぬ。
ラストは、有眠人の妹のアシストで両親に虐待されている無眠人の子供を救出
したヒロインのリーシャ(無眠人のエリート法律家の卵)は、2人を乗せた車で
州境へと疾走する・・・
姉妹の和解と理解(無眠人と有眠人のそれらを示唆する意もあるが)といった締め、見え過ぎなありきたりな展開と言うしかないか。
・「眠る犬」
「ベガーズ・・・」と被る時間軸の物語で無眠犬ネタである。
ヒロインは、有眠人の少女キャロル・アン。
無眠犬に幼い妹を殺された(事故とも言える状況ではある)ヒロインが
犬の売主へのリベンジを決意(何か逆恨みっぽいが)する。
(結局、成功しないが)
乾いたタッチのハードボイルドな設定と語りが俺好みではある。
316 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/05(土) 15:30:38
・「戦争と芸術」
ミリタリーSFに価値観が異なる母子(母が軍人、息子がアーティスト)の
対立関係という構図を配した異色作ではあるが、これは父子関係に置き換えればありきたりなネタに過ぎないとは言い得る。
まあ、最後は全滅フラグであり、母子の和解というたありきたりな展開に
走らないのが救いか。
・「密告者」
この作者にしては、やや読み辛い語りなのが難。
まあ、共有現実という設定を通じて「現実」とは何ぞや、
という感を抱かせるものはある。特にネットという仮想現実に耽溺し妄想を
吐き散らすきらいがあるねらーには、一読させたいものあり。
・「想い出に祈りを」
短い作だが、想い出が蓄積すると脳に負担となり老化するというもっとも
らしくも出鱈目なアイデアが面白くはある。
隣人のナイスガイがヒロインの元夫だったというオチも効いている。
・「ケイシーの帝国」
解説に「SFファンにとってはなんとも痛い物語」とあるように、
あるひとりのSF者の迷走の人生の果てにあった夢の終わりと現実的成功を
描いた作。UFOや宇宙人の存在が確認された時、スペースものSFは終る。
まあ、この点は間違いないでしょうな。
・「ダンシング・オン・エア」
俺が全く興味無しのバレエねたゆえ、どうかなあと思うて読み始めたが、
かなりの面白さであった。科学によりバレエ向きな肉体強化が可能と
なった社会の物語。ヒロイン(記者)の娘(バレリーナの卵デボラ)が最後に
肉体改造を選択する展開は、鉄郎が機械の体をチョイスしたかのような意外性があった。あえてアホなねらー風に書けば、改造され人語を解すガードマン犬
エンジェルが「かわええ〜〜」。
まあ彼(?)が守るプリマのキャロラインの秘密(遺伝子段階から
そうなるべく操作された天才バレリーナ)は、少しSFを読み慣れていれば
見え過ぎなのが難だ。
>>317 スレ住人への嫌がらせとして書いているのだから、
キミのようなレスが付けば、「目的を達成できた」、
ということで奴は喜んでいるだろう。
319 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/08(火) 00:45:59
ラリイ・ニーヴンの「リングワールドの玉座」。3点。
前2作を読んだので続けて読みましたが、序盤は種族間SEXの話ばかり。
後半は、描写の内容が頭の中にイメージできなくて残念だった。
あと海外作品を翻訳するときは、mに変換して欲しいっす。
マイルとフィートに、いまだなじめない。
>>317-318 あと「本当に読んだという証拠にオチを書く」という意識もあるらしいぞ。
オチしか読んでいないとしか思えないような“感想”しか書いていないけどw
321 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/09(水) 12:37:25
「ベガーズ・イン・スペイン」の論考にさえ的確に反応し得ないSF者に
笑った。まあ、牛乳瓶片手にハルヒのビデオでも見てろってことですな(w
>>311を読んで『グリーン・ワールド』の中古上巻を買って読み終わったけど、
移住して割と初期にコンピュータが停止したせいか、もうテンポ良く先住生物を絶滅させては
しっぺ返しを食らうの繰り返しにワロタ。
工業化の兆しを見せ始めた下巻ではもっと酷いことになるんだろうな。
少しの間リングワールドってそんな話だっけと考えてしまった
創世の島
最初からアナックスたちがどういう存在かは予想できてたけど
その姿となぜそうするのかの理由付けは面白かった
いいジュブナイル小説
最初からアナルセックス、まで読んだ
リングワールドシリーズは宇宙船とかディスクの位置関係がマッピング出来なくて
途中でイミフになる。
昔のRPGですか
ミス住てキティはまだ巣食ってるんか
329 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/19(土) 14:07:07
水木しげる「河童の三平」(全) 5〜6点
(全)とあるが、川原三平全登場作品が収録されているわけではないらしい
のが残念。
貸本バージョンで読んで以来、久々に水木先生による三平ワールドを堪能した。
著名な作ではあるが、偏屈が多いSF者はこの手の作は読まぬかもしれぬ、
読書傾向がその容姿にも諸に反映するのか不気味な感があるホラーオタにも
意外に水木作品はフィットしないかも。
するとこの板で案外と水木作品を読んでいるのは、オールシーズンで
頭の中お花畑状態なファンタジーオタやもしれぬ(w
好評につき収録作品全話講評逝ってみようか!!!!!
・「死神」
記念すべき河童の三平もの第1弾。
既に死神、河童、タヌキ、小人一家、後のレギュラーキャラも続々登場。
どうということないエピだが、唐突に登場した感がある大狸が意外に
簡単に封じ込まれてまうのにはワロタ。
そして水泳大会の観客の中に鬼太郎の姿が見えるお遊びにも。
・「空中水泳」
河童からもらったロケットイモを食い屁の威力を利用した泳法(?)で
三平が国体へ参加する・・・なんと昭和天皇夫妻がゲスト出演、
いかにもな水木作品で楽しめるものがあるが、
旅館のお手伝いはまんま猫娘(w
・「ストトントノス七つの秘宝」
元祖RPGの元ネタ的エピ。読み応えある三平シリーズ最長作品である。
河童大王ストトントノスの秘宝探索のため三平と河童は冒険の旅に出る、
彼らの行く手に立ち塞がる妖怪群・・・
死神は登場せず、タヌキは留守番役で活躍しないのが残念だが、
代わりに三平たちに同行する人語を解すトリが楽しませてくれるし、
これも途中から同行する水の妖精は完全萌えキャラ(w
彼氏&彼女があっさりとあぼーんされてまう展開に水木先生の死生観を
覗わせるものあり。
(霊体となったストトントノス大王の力も以ってしても死は不可避なのだ)
330 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/19(土) 14:08:20
・「屁道」
俺が好きなキャラであるタヌキが活躍するいやらしくない下ネタエピ。
無臭老人のキャラも効いている。
・「猫の町」
タイトルからも自明なとおり、萩原朔太郎ネタである。
しかし、野良猫集団と川原三平のバトルを経た後半はトンデモ展開へ。
三平はあっさりと死に、死神に連れ去られる。
後に残った河童(正真正銘の河童の三平の登場)とタヌキ、三平の母との
交情が、水木先生らしいベタベタしないホロっとした気分にさせて秀逸だ。
桜坂洋「スラムオンライン」7点(ハヤカワJA)
グランドセプトオートみたいな?自由度高すぎなゲームの中で「最強の辻斬りジャック」を追う話と、
現実の大学生活でヒロインと進展していく話が交互に描写される。
「ゲームをすることの意味はまさにゲームをすることで、ほかに一切意義も効用もない」みたいな
ことをえらそうに言った割には、きっちりゲーム内での達成が現実でのハッピーエンドにリンクしているところがいやらしい。
電撃文庫で出ていそうな感じの小説だ。
高橋源一郎「さようなら、ギャングたち」
何が書いてあるのかわからない。
文章やエピソードの羅列はあるが、それらがどうつながってくるのかまるで手が出ない。
引用だらけなところからなんとなく「ポストモダン」な雰囲気は伝わってくるが、
こんなことでいいんだろうか?
333 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/20(日) 12:12:35
平井和正原作・桑田次郎作画「エリート 完全版」 4点
雑誌連載当時は人気があった作だが、最近では、たまにアキバでボロ切れで
手作りした作中に登場する戦闘服コスで疾走しているSF者を見かける
程度か(w
地球の守護者アルゴールは3人のエリートたちに地球の将来を委ねた・・・
漫画家志望の高校生竜太郎、アメリカ人のジョン坊や、
そして人殺しを何とも思わぬ大悪人ダンガーだ。
彼ら3人に竜太郎の両親、同級生のジュディ、
警視庁の田中課長(あのエイトマンの上司)、CIA、行者イスマイリ等の
多彩なキャラが絡んで大闘争が繰り広げられてゆく。
と、俺が概要を記すと凄く面白いと思うだろうが、
期待値が高かったわりには、読み終えた印象は今ひとつであった。
「デスハンター」のようなシリアス路線1本で押さず、笑いの要素を盛んに
取り入れた点が、人類の存亡を賭けた戦いというヘビーなメーンストーリーと
ミスマッチ感大で中途半端な印象を受けてまう。
(この手の話におけるこの辺の緩急はさすがに手塚先生は巧かった)
初見でダンガーを追い詰めながらあぼーん出来ない竜太郎、
結局、最後にはダンガーを倒すものの、正体は全身サイボーグ。
生身の人間(どころかソフバンCMの白い犬級に利口なCIA犬も殺さない)
は殺害しないという方向性は最後の最後まで貫徹される。
他作におけるこの制作コンビのハードなスプラッターぶりを知っていると、
どうも綺麗ごとに過ぎる感も否めない。
(ジュディの死は後半では萌える戦闘ヒロイン化するため、
現代の漫画には稀なハード展開とは言えるが)
334 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/20(日) 12:14:25
2部構成ということもあって、第2部(魔王ダンガー)に入ると、
ジョン坊やはイスマイリと共にヒマラヤ山中にフェードアウト、
第1部でCIAの拷問により廃人化(回復しそうだとの台詞はある)
した竜太郎の両親、ジュディの父親(ソロモン博士)も全く登場せず、
メーンストーリーは、タイトルどおりダンガー主役のピカレスクなのであるが、第1部との連携に不自然さを感じざるを得ないのだ。
第1部では図解入りで解説されるトンデモSF薀蓄、
(ダンガーのペンシル・バニューム弾(超小型原子爆弾)、
竜太郎の戦闘服の機能(重力場発生機、人工筋肉組織等)、
立体テレビの仕組等々)も姿を消してしまうのもSF者には残念な点であろう。
335 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/20(日) 16:32:29
ミス住らしい皮肉に笑った。
この味が理解できないと人生は退屈だろうなあ。
336 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/20(日) 16:37:01
ミス住らしい皮肉に笑った。
この味が理解できないと人生は退屈だろうなあ。
時間の無駄。
338 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/20(日) 18:06:38
ミス住らしい皮肉に笑った。
この味が理解できないと人生は退屈だろうなあ。
339 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/20(日) 18:23:20
ミス住らしい皮肉に笑った。
この味が理解できないと人生は退屈だろうなあ。
小松左京「地球になった男」新潮文庫1971年 8点
短編集。「兇暴な口」がグロさで一番印象に残った。他のはわりと普通。
「コップ一杯の戦争」なんかは、実際の核戦争はこんな風に進まないと思うが割りと好き。
>>340 自分の目の前で原爆が炸裂したり、近しい者が犠牲にならない限り、
どんな大惨事であろうが酒の肴以上のものにはならない。
>>340 「コップ一杯の戦争」の初出は1962年11月のNULL誌。
つまり、1962年10月、キューバ危機のど真ん中で書いた小説なんだよ。
執筆中にケネディかフルシチョフが一つとちったら、間違いなくああいう過程で核戦争になっていたんだ。
「核時計零時1分前」って今にして書ける名著が出てるから読んどきなさい。寒気がするぞ。
343 :
記憶喪失した男:2010/06/21(月) 19:00:32
>>334 あなたはミステリー板で活躍している書斎魔神さんですか?
344 :
記憶喪失した男:2010/06/21(月) 19:29:46
正常
2001年3月 OLの毒殺を疑う。
2002年8月 どこからともなく声を聞く。
異常
2002年11月 電車に乗っている人がみんなおれを待ち伏せていたと思う。 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が始まる。
2002年12月 警察に目に見えないで攻撃できる機械があるかを聞き、ないといわれる。
2003年2月 大学の講堂に連れて行かれ、神経を攻撃される。アンケートをする。
2003年3月 天皇の振りまきとして、学校洗脳を体験する。
2003年4月 会社を幻聴に耐えられなくなり、退社。
2003年5月 何者かが訪れて連れ去っていくことはつづいている。裏科学に飛ぶ。
2003年8月 何百人の人が自宅に押し寄せる。一週間ぐらい人が訪れつづける。
2004年5月 9月まで何事もなかったと日記に書いてある。
2004年10月 殺人趣味に会ったあと、ヤクザ襲撃をする。
2004年12月 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が自然と止まる。
俺の年表だ
正常
2005年2月 世界をおれが制圧する。とてつもない高みに登りつめる。
2005年5月 裏科学へ飛ぶ。機密の中でおれが仕掛けたとおりに世界が動く。
2005年6月 二週間、世界を支配する。
2005年8月 再就職。
2005年12月 組織が職場に襲ってくる。神経の機能を落とされる。仕事のミスが増える。
2006年2月 退社。
2006年3月 組織がおれの仕掛けたとおりに動いている。働いた報酬としてセクロスできる。
2006年5月 秋篠宮のそっくりさんに襲われ4月にタイムワープする。組織との最後の出会い。
2006年7月 自殺未遂。精神病院に入院。幻聴はいっさいなし。
2007年1月 退院。
2007年2月 13日。幻聴を聞く。組織と最後の通信。精神病院に再入院。
2007年3月 退院。
起きたまま楽しい夢を見られるなんて
幸せですね。
わたしもあやかりたい
>>345 あやかるものではない。掴み取るものだ。
347 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/21(月) 22:22:04
348 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/06/22(火) 05:32:03
SFファンのはしくれとしてまだまだ未熟者ではありまつが
ミス住タンの論考を読ませて頂きたく、皆さんの邪魔にならないようROMさせて頂きたいと思いまつ
記憶タンの著作の中では小ぶりではありまつが「ぶおーとした世界」を再読しまつた
こういうの大好きでつ!ラヴクラフトの冷気を思わせる愛すべき小品でつのでお薦めしまつ
349 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/22(火) 06:54:00
2ちゃん屈指の名コテが揃ったね。
これからは質の高い論考がやり取りされそうでなによりだなあ。
350 :
黒まら:2010/06/22(火) 09:28:34
未来になったらこうなるというユートピアでもデストピアでも、何かビジョンを描きづらい世の中になってきて
俺は、SFからはずっと遠ざかっていた。
諸君、最近何か良作があったら、どしどし紹介してくれ給え。
>>343 もし過去スレが見られるなら、H.P.ラヴクラフトスレの第21巻を検索して、800番前後から終わりまでのレスを見てごらん。
すまん、レスアンカーを・・・orz
354 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/22(火) 20:04:17
でつまつくんとミス住、書斎を全部自演と断定している時点でもう話しにもならないレベルだわな。
もちろんでつまつとミス住=書斎が同一なんて証拠は無い
だがでつまつは京極スレなどを見れば明らかな通り凶悪な荒らしだ
それを知らなかったとすれば仕方ないけれど、今後でつまつを擁護するレスは全て自演を疑われても仕方ないね
356 :
超電少年でつまつマン ◆Ll9UkTCzt.lA :2010/06/22(火) 23:55:38
>>355 そんな・・・そんな無茶苦茶な・・!(/_;)
誰でもいい。コテは全部あぼーんするし
「星を継ぐもの」 J・P・ホーガン 創元SF文庫
あくまで近科学的なことしか書いてないのに、これ以上は無いほどSF!といった本だった。現代の科学力のみで(まぁまぁ、多分)実現可能なことしか行ってないのに。これは評価すべき点だと思う。
クライマックスあたりは感動しまくり。最初この人間違ってるだろ、と思ってた人が実はある意味で正しかったとか・・・凄い。
でも、ラストの結論とエピローグは欲張りすぎだと思う。その結論は少し違うと思うし、調べもせずにあれを捨てるなんて学者失格だろう・・・・
一読して「人間 違ってる」って何のことかと思った
>>358 あのエピローグないとあまりにもクサいままのラストになってしまうのでちょっとボケを入れたんだと思うよ。
むしろ要らないのは次々に作られた続編の方。超蛇足。
読むのは自由だけどあまりお薦めはしない。
>>360 そうなのか?図書館で借りた本だったからもう続編に予約を入れ、割とwktkしながら待っているんだが・・・・。
まぁ、駄目だったら駄目だったで。
ぶっちゃけホーガンはなんで人気あるのかいまだにわからん
ホーガンはどの小説家忘れたけどプロパガンダが鼻についたので
読むの止めてしまった。2、3作しか読んでない。
80年代後半に書かれたホーガンの反ソプロパガンダものとかは
当時から鼻についたけど今は哀し過ぎて再読する気にもならない。
優れたハードSFは書けても世界情勢とかは全く見通せない凡人に過ぎなかった。
366 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/25(金) 20:58:11
続編はともかく、「星を継ぐもの」までレンタルなんて貧乏なSF者過ぎる(w
>>365 「プロテウス・オペレーション」がホーガン最後の踏ん張りだったな。
次の「終局のエニグマ」から政治色が濃くなってなんともかんとも。
368 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 08:28:23
ミス住のユーモア溢れるレスは和ませるね。
369 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 08:33:01
図書館を否定するのは読書人として失格である。
ユーモアとしても貧乏呼ばわりはいかがか。
コテハンとしての良識をもってレスして欲しいものだ。
ここの本筋テーマとは外れるけど
現状の公立図書館というのは、今現在の話題本をせこい読者のリクエストに応えて
同じのを沢山仕入れるかわりに、過去の良作でも借り手が少なくなったものは置き場がないと
どしどし捨てている。
一時の話題本だって結局は捨てられるだけ。
真の読書人なら、今の図書館などに期待してはならない。
電子書籍が普及一般化すればこのような愚かな状況も変わっていくであろう。当分先のことだが。
371 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 09:19:41
>>370 >>一時の話題本だって結局は捨てられるだけ。
>>真の読書人なら、今の図書館などに期待してはならない。
話題の本が捨てられるから、読書人は何をどう図書館に期待してはならないというのだ?
論理の飛躍があり、結論も曖昧である。
図書館に行けば、良書が揃っているなどとは、期待してはならないと言うこと。
373 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 09:25:48
>>372 話題の書が捨てられることと、良書が揃っていることが期待出来ないのとどう繋がるのか。
やはり論理が飛躍している。
そのくらい自分で考えろよ。
375 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 09:37:57
>>374 自分の主張なのに説明出来ず、さらには論争相手に考えてくださいとはw
情けないことこの上ないレスである。
ミステリ板住人は他板から乱入してきた無能な荒らし
宿題マンはその腰巾着(というか本人の自演)だから
まともに議論する能力など端からないよ
論争ゴロはスルー
泣くなよ、無能w
379 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 10:03:32
無能な2ちゃんねらーの典型的な負け惜しみレスであるw
380 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 10:45:26
記憶の負けだ。
現状の公立図書館の運営システムに対して無知に過ぎる。
宿題さんの言う通りなんだよ。
381 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 10:48:52
>>380 具体的にどう負けなのか、何がどう宿題マンの言うとおりなのか説明すること。
説明出来なければおまいも敗走した宿題マンと同類である。
レス番飛びまくり。また頭悪い糞コテどもに荒らされてんのか。
糞コテは死ねばいいのに
383 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 11:09:36
記憶は少しは自分の手足を使って調べてみることだな。
ネットでやり合ったって何の益もないぜ。
実社会に生きていれば常識の類なんだよ。
説明もクソもないような話しなんだ。
また説明出来ずに敗走か。
ミス住さんもこんな無能ばかりが支持者では気の毒である。
385 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 11:33:31
ネットでの言い合いなんてある意味キリないから、逃げるが勝ちだと思うよ
いつも思いつきで適当なことを書いてるから自分の発言の論拠を
問い質されると途端にしどろもどろ
最後は「証拠はお前が探せ」か「証拠などなくとも俺が正しい」か
負け惜しみ「書斎の圧勝だな」のどれかがお決まりの敗北パターン
ハンドル変えても名無しでも中の人の馬鹿さ加減は変わらないから
すぐに分るわw
知的に問題を抱えてるアホコテのミス何とかとか
その取り巻きと言い合っても仕方ないだろ。
というか脳が腐るぞ。止めとけ。
388 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 11:39:24
>>385 逃げたことは否定しないのかw
なかなか可愛いやつだw
389 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 12:31:05
粘着の気違いは相手にせずだよ。
相手にされないことをこそ恥じよ。
>>相手にされないことをこそ恥じよ。
自分のことを言ってるんですか、ミス住さん?w
392 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 13:55:42
上で宿題マンが言ってることは、
公立図書館では、読み捨てにされる本のために、良い本も捨てられる。
公立図書館は、本をいつまでも大切にするようなところではない。
そんな不確かな図書館には期待はできない。
素直に読めばこういうふうに取れるけど、記憶は読解力ないのかな?
393 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 14:04:59
>>392 流行の小説は何冊か入れられるからそりゃ捨てられる。
でも図書館は流行小説ばかり置いているわけじゃなからね。
俺の住んでいる少都市の図書館だと古い早川が結構揃っていて重宝する。
絶版になってる本も結構あったりするからありがたい。
395 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 14:31:05
>>392 図書館が期待できないのと、図書館で借りることを貧乏呼ばわりしていいかは
別問題だろ。自演で話をすりかえたいだけ。
元々、ミス住が
>>366 「続編はともかく、星を継ぐものまでレンタルなんて貧乏なSF者過ぎる(w 」
と発言したんだよな。
これは素直に読めば、比較的手に入りにくい二作目以降はともかく、どこでも手に入る物まで借りるシミッタレめと、罵倒しているようにとれる。
(例えば、星を継ぐものにがっかりしたから次はレンタルでいいや というような状況ではない)
この段階では、図書館を否定するのでは無く、ただ利用者を嘲るのみ。
これに対し
>>369で、記憶喪失が反論。
云うまでも無く、文脈から「図書館を否定」は「図書館利用を否定」を指すとわかる。
故に、ここで
>>370 宿題マンが図書館の実情をいきなり話し出すのが異常なのだ。
明らかに問題点がズレている。
深く考えず、ただ字面から図書館を非難しとけと考えたのか、
或いは、貧乏人発言から逸らす為か……
仮に宿題マンのいう公立図書館の現状が事実であり、そんな図書館に過大な期待が出来ないとしても、
上にあげたように議論する必然がそも無いのだが
それでもあえて議論するとしてみてもだ。図書館の現状が、図書館を利用することを即否定する事に直結してはいない。
これは実店舗の書店が厳しいのと、実店舗の利用者を否定するのをイコールで結ぶようなものだし、
そうした厳しさでいえば、図書館のほうが、まだしも良い環境であろう。
第一、全ての書籍の供給を図書館に頼っているという話でもない。
SFの古典を図書館で借りただけで文句を言い、それを諌められたら、図書館が悪いと論点をずらしごまかそうとする腐った性根を恥じろ
397 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 15:14:58
話題にされたようなので、ここでまた経歴を披露
正常
2001年3月 OLの毒殺を疑う。
2002年8月 どこからともなく声を聞く。
異常
2002年11月 電車に乗っている人がみんなおれを待ち伏せていたと思う。 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が始まる。
2002年12月 警察に目に見えないで攻撃できる機械があるかを聞き、ないといわれる。
2003年2月 大学の講堂に連れて行かれ、神経を攻撃される。アンケートをする。
2003年3月 天皇の振りまきとして、学校洗脳を体験する。
2003年4月 会社を幻聴に耐えられなくなり、退社。
2003年5月 何者かが訪れて連れ去っていくことはつづいている。裏科学に飛ぶ。
2003年8月 何百人の人が自宅に押し寄せる。一週間ぐらい人が訪れつづける。
2004年5月 9月まで何事もなかったと日記に書いてある。
2004年10月 殺人趣味に会ったあと、ヤクザ襲撃をする。
2004年12月 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が自然と止まる。
俺の年表だ
正常
2005年2月 世界をおれが制圧する。とてつもない高みに登りつめる。
2005年5月 裏科学へ飛ぶ。機密の中でおれが仕掛けたとおりに世界が動く。
2005年6月 二週間、世界を支配する。
2005年8月 再就職。
2005年12月 組織が職場に襲ってくる。神経の機能を落とされる。仕事のミスが増える。
2006年2月 退社。
2006年3月 組織がおれの仕掛けたとおりに動いている。働いた報酬としてセクロスできる。
2006年5月 秋篠宮のそっくりさんに襲われ4月にタイムワープする。組織との最後の出会い。
2006年7月 自殺未遂。精神病院に入院。幻聴はいっさいなし。
2007年1月 退院。
2007年2月 13日。幻聴を聞く。組織と最後の通信。精神病院に再入院。
2007年3月 退院。
そんな自慢にもならない妄想歴を書いて何がしたいんだ?
399 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 16:40:54
400 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 17:08:29
感想を書くスレにあらすじを書く荒らしと聞いて。
401 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/26(土) 17:14:43
長谷敏司「あなたのための物語」 2〜3点
SF者が一斉に評価した作やが、まあ、冷静かつ客観的に評価すればこんな
もんでしょ。
主人公は優れたコンピューター科学者であり、
創業した巨大企業のエグゼグティヴでもあるアラサーの女性科学者サマンサ。
脳内擬似神経作成言語ITP(言わば人間にとってのOS)を研究開発し、
小説を書く仮想人格<wanna be>まで誕生させたが、死病に罹患。
死への圧迫感に追われながら、人体実験(自己の脳へのITPのインストール等)を含めたサマンサの暴走とも言える実験が始まる・・・
以後、その死まで仮想人格<wanna be>との哲学的ダイアローグ
(人間とは何か、死とは何か等々)をまじえて、ヒロインの心の煩悶は続く。
仰天な展開があるでもなく、ストーリーは最後まで淡々と綴られ、
その語りは決して巧いとは言えず、内容も平易とは言い難い。
つまりこの点だけ見ても「売れない要素」が揃っている作と言える。
血便、粘液便等々の病状に関する描写がビビッド過ぎるほどに書き込まれて
いるが、この辺も、読者に不快感を与えぬためにも、
もう少しあっさりと流しても問題なかろう。
では、本作を「売る」ためにはどのようにしたらよいか?
まず、主人公がアラサーのおばさんでは完全NG、ここは涼宮ハルヒ風な
天才美少女科学者でしょ(これは当然でっしょ(w )、
続いて仮想人格<wanna be>はイケメンのイメージ画像で。
これだけでも基本設定は変えずに逝けるはずだが、
加えて、全体的に情景描写は少なめに、会話主体に読み易くする工夫も欲しいところだ。表紙も萌えドラの成功例を見てもわかるとおり、
萌え路線で押すべし。白地にタイトルのみはあまりに不戦敗に過ぎるという
感あり。
ハルヒタイプはどうかな?
それならむしろ長門の方があってるな。。。
404 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 17:21:04
程度の低い萌え談義はやめろや。
405 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/26(土) 17:21:37
何か脱線しまくっているようなので「星を継ぐ者」に関して一言。
まあ、SF史上屈指の作だろうし、SF者を自称するのであれば、
これぐらいは手元に置いておくべきという趣旨での発言だ。
(より極論すれば、既読であっても資料・コレクションとして)
ミステリタッチ、ちゅーか、仕立てゆえか、俺は好きな作でもある。
図書館利用否定の話とか、どこを読めば出て来るのか、不可思議なり。
406 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 17:24:22
>>405 本読む前にこれを読んでくれ
正常
2001年3月 OLの毒殺を疑う。
2002年8月 どこからともなく声を聞く。
異常
2002年11月 電車に乗っている人がみんなおれを待ち伏せていたと思う。 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が始まる。
2002年12月 警察に目に見えないで攻撃できる機械があるかを聞き、ないといわれる。
2003年2月 大学の講堂に連れて行かれ、神経を攻撃される。アンケートをする。
2003年3月 天皇の振りまきとして、学校洗脳を体験する。
2003年4月 会社を幻聴に耐えられなくなり、退社。
2003年5月 何者かが訪れて連れ去っていくことはつづいている。裏科学に飛ぶ。
2003年8月 何百人の人が自宅に押し寄せる。一週間ぐらい人が訪れつづける。
2004年5月 9月まで何事もなかったと日記に書いてある。
2004年10月 殺人趣味に会ったあと、ヤクザ襲撃をする。
2004年12月 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が自然と止まる。
俺の年表だ
正常
2005年2月 世界をおれが制圧する。とてつもない高みに登りつめる。
2005年5月 裏科学へ飛ぶ。機密の中でおれが仕掛けたとおりに世界が動く。
2005年6月 二週間、世界を支配する。
2005年8月 再就職。
2005年12月 組織が職場に襲ってくる。神経の機能を落とされる。仕事のミスが増える。
2006年2月 退社。
2006年3月 組織がおれの仕掛けたとおりに動いている。働いた報酬としてセクロスできる。
2006年5月 秋篠宮のそっくりさんに襲われ4月にタイムワープする。組織との最後の出会い。
2006年7月 自殺未遂。精神病院に入院。幻聴はいっさいなし。
2007年1月 退院。
2007年2月 13日。幻聴を聞く。組織と最後の通信。精神病院に再入院。
2007年3月 退院。
407 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 17:27:17
言い訳に汲々としているようだが、
>貧乏なSF者過ぎる(w
が
>SF者を自称するのであれば、 これぐらいは手元に置いておくべきという趣旨での発言
だというのはあまりにも無理がありすぎて、必死ぶりがむしろ笑いをさそうw
批判されて必死に体裁をつくろうくらいなら、最初からつまらない「ユーモア」など書くな。
みっとみない奴だ。
そして、仮想人格の方は、イケメンよりむしろ女か中性風にして百合風味を匂わせるともっと売れるよ。
409 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 17:45:10
記憶って真性だったんだね。
これは近寄らないが吉。
まともに会話できる人格ではないんだから。
410 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 17:48:50
874 名前: ざんげちゃん [sage] 投稿日: 2009/09/16(水) 15:37:45 ID:D/lVxfUaO
>>872 そうか
おまえは、散歩してたらなんとなく勃起して、
射精しちゃったことがあるのか
キツイ話だなあ
888 名前: 記憶喪失した男 投稿日: 2009/09/16(水) 16:28:17 ID:qFlhNLKb0 ?2BP(0)
>>874 男なら、誰でも一生に一度は経験するだろ。
おまい、頭、大丈夫か?
412 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 19:07:09
記憶ってキモいな‥。
リアルでは誰にも相手にされないんだろうな。
こんなネチネチした香具師なんか目の前に実際出てきたら敬して遠ざけるし。
記憶がキモい人って哀れ過ぎる
415 :
記憶喪失した男:2010/06/26(土) 19:19:15
>>412 もうお前みっともないから止めろよ
ミス住よ、本当に心底クズだなお前って
>412
>リアルでは誰にも相手にされないんだろうな。
>こんなネチネチした香具師なんか目の前に実際出てきたら敬して遠ざけるし。
ミス住自己紹介乙!w
なにこの滅多打ち、いいぞもっとやれ
つまんねえ自演するからカスなんだよな、ミス住は。
420 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/26(土) 21:26:12
>図書館利用否定の話とか、どこを読めば出て来るのか、不可思議なり。
論点は「これ」でしょ。この点を外して語ろうとするからSF者は批判を
受けるような次第なのである。
「あなたのための物語」のヒロインを長門有希風ってのは悪くない。
しかし、仮想人格<wanna be>は中性風女キャラでなく、
中性風男キャラでいきたいところだ。具体的にはカヲル君風。
エヴァオタには、アヤナミ(長門の元ネタといわれる)とカヲル君の絡みが
少なかった事(ちゅーか、殆ど無い)に不満を持つ者もいるが、
この点のフラストレーションを巧く突き、解消させるような作を仕上げれば、
商品価値が見えて来るという感あり。
>>405 バカかお前は。
普段から、SFなんてパッと読んでポーンだ!などとツバ飛ばして
わめいてるのはお前だろうが。
ただの感想文wなんだから、難しく書こうとするな。
423 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 22:31:06
>>421 SFについてミス住がそう言ったという証拠は?
なければでっち上げと判断する。
>>422 感想文でも論考と呼ぶに値するものはあるんだよ。
ミソもクソも一緒にする議論はやめておけ。おまいの知的レベルを曝け出して笑いものになるだけだぞ。
>>423 >感想文でも論考と呼ぶに値するものはあるんだよ。
その具体的な証拠は?
なければでっち上げと判断するw
>>423 このスレから読み始めた新参は引っ込んでろ。
426 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/26(土) 23:14:57
>>424-425 おまい記憶だろ。
反論できないなら見苦しい自演はやめてミス住さんに謝罪しろや。
>>426 おまいミス住だろ。
反論できないなら見苦しい自演はやめてスレから消えろや。
お前ら深呼吸してからじっくりと大声でスレタイを10回読め
アンドロイドは電気羊の夢を見るか
名作と呼ばれてたから、でいつか読もう読もうと思ってやっと呼んだ。
がちがちの説明でつらいかと思ってたけどそんなこともなく、読み始めたら一気。
感情移入テストとか、人間性ってどこまで?って考え悩む主人公に好感。
ヒキガエルはあんなんだったけど、夫のために、って最後の奥さんは
すごく普通で良い終わりだった。重い話になりそうなのに、なんかカラっとしてる
次になに読むか迷う
火星のタイムスリップとかでいいんじゃね
431 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/27(日) 10:41:00
>>421は出鱈目を撒き散らして遁走だね。卑劣極まりないな。
書斎、しつこい。
433 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/27(日) 10:50:31
ネチネチ粘着してんじぇねえよカス住。
ミス住よりも記憶喪失がウザイ
自分で狂人宣言して開き直ってないで、もう少し論理的思考ができるよう訓練しなさい
ミス住さん名無しでコソコソ罵倒はみっともないですよ。
いつものことですが。
あぼ〜んばかりだがバカコテが荒らしてることはわかる。
437 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/27(日) 15:14:45
今頃、「アンドロイドは・・・」を読んで喜んでいるSFオタがいるのを
知って唖然・・・
しかも、次に読むべき作として推すのが「火星のタイムスリップ」って、
あまりにありきたり過ぎる。
ここは「宇宙の眼」「最後から二番目の真実」あたりを「心して嫁!」と
か変化球を投げて欲しいところだ。
SF者精進してがんがれ!!!
俺は守護者のように見守っているぞ。
438 :
記憶喪失した男:2010/06/27(日) 15:25:54
>今頃、「アンドロイドは・・・」を読んで喜んでいるSFオタがいるのを
>知って唖然・・・
相手は若いSF初学者かもしないのに、そのような物言いは慎むべき。
相変わらず思慮の足りない人である。
さらには「宇宙の目」などと入手困難な本をすすめる辺りも、しょせんは他板住人の限界であろう。
まだしも「虚空の眼」というべきである。知ったかぶりはやめておけ、と忠告しておこう。
他板住人として節度ある態度を強く望む。
439 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/27(日) 15:45:28
アンドロイドは・・・ 懐かしいな〜
440 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/06/27(日) 15:53:28
>>439 アンドロイドと言えば、エドマンド・クーパーだよな。
ロスマクでおなじみ小笠原先生(注 巨人のプレイヤーではない(w )の訳が流麗。
確かに懐かしい、懐かし過ぎる・・・
記憶喪失ってミス住にいちゃもん付けるためにのみ存在するのか・・・・
チャイナ・ミエヴィルのThe City and the City、かなり面白かった。9点。
二重都市という設定が奇抜でいい。冷戦時のベルリンあたりからの着想?
両都市が完全にエリア的に重なり合っていて、3種のゾーニングと
服装仕草の違いだけで住民が互いを識別し、見ないようにするという設定。
現実にはほぼ成り立ち得ない設定だろうがそこを突っ込むのは野暮、
日常風景の中に異常な現実が重なっているシュールさを楽しむのが吉。
話の舞台周辺以外はほぼわれわれの住んでいる世界のままで
マクドナルドやらグーグルやらが普通に出てくるのが笑える。
そういう意味で一種の改変歴史SFともいえるか。
メインプロットは、殺人事件を捜査する警部を主人公にしたミステリなのだが、
両都市を分離するために、市民の境界横断行為(breach)を摘発する
Breachという存在、子供向け都市神話に出てくる
両都市のはざまの第3の都市Orciny、この2つの謎の魅力で、
第1、第2部の面白さは半端なかった。
第3部の真相編は普通にまとまりすぎてて、大風呂敷広げた割りに
ややしょぼい感もあるものの、
とにかく設定とそれに基づくディテールの魅力だけでお釣りの来る作品。
それは、階層・階級によって、同じ都市に住んでいても全く違って捉えられているということに対する風刺にも見える。
興味深いから探してみよう。
444 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/27(日) 18:04:04
ミス住の論考のみ拾い出して読むといい。
当代随一の読書ガイドになっているからね。
粗筋がダラダラ書かれてるレスと、言い訳レスを取り除くと、何も残んないんだけど。
論考なんて何処にあるの?
>>445 ミス住本人が別ハンで「論考=感想文」と認めているよ。
でもって奴にとっては感想文=粗筋をダラダラ書くことだから。
>>444 ここは感想を書くスレだけど。スレタイも読めないバカなの君?
たぶん自演だと思うけど、
もしかして素でやってる馬鹿かもしれないので一応言っておくと、
「荒らしを構う奴も荒らし」という慣用句があってだな。
無視しろ。
450 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/06/29(火) 09:44:54
荒れてますな。ミス住を受け入れれば仲良く和気あいあいと会話は弾むのに。
創生の島 バーナードベケット
見出しに「最後の数ページ驚天動地の結末」なんてかいてなければ
よかったが、それでもウイルスが蔓延してる社会で規則を破ったアダムに
ついての試験の最後に、やはりウイルスに関するああいうオチをもってくるのは
なかなか面白かった。
創生の島はよんだけど、中高生向きという感じはあったかな。
拗ねたSF読みには受けなそう。
中国語の部屋の議論とか、興味を持つきっかけになるには
いい本かもね。
演劇を教えてる先生が書いたそうで、いかにもらしく
戯曲風、すぐに戯曲に直せそうな小説だね。
戯曲にしたら登場した瞬間にオチが・・・
鈴木光司「楽園」1990年 4点
デビュー作から読まないとなんとなく落ち着かないので、リングの前に読んだ。
つまらなさすぎる。
裏表紙や帯で、読む前に大体の展開を知ってしまうのは仕方ないと思うが、
完全に予定調和な流れに苦痛が募った。
幾千年の時間を経ても変わらない永遠の愛みたいなものを3つの章のそれぞれの時代で描くという、
簡単に考え付きそうな構成で、捻りのなさに驚いてしまった。
さらにそれぞれの章で困難が襲い掛かるのであるが、それも大して面白くなかった。
>>454 俺的感想だけど、鈴木光司作品で面白いと思ったのはリングだけだった
その続編も蛇足だとおもう
456 :
454:2010/07/02(金) 16:38:26
よく覚えてないけど、楳図かずおの「イアラ」ってこんな感じじゃなかったっけ。
>455
同意
しかも続編を読むことでリングの怖さも0になるおまけつきだった
籘真 千歳 「スワロウテイル人工少女販売処」 7点
設定としては種のアポトーシスとかいう病気が蔓延して感染者が隔離されて男女別々に暮らしてる島の中での話
伴侶としては第三の性として造られた人工妖精があり、これは基本的にロボット三原則っぽいもの+α(個性付け)のルールに従って生きている。
始まりとしてはこのルールを破って人を殺した人工妖精の謎を探れ的なミステリーな話から始まるが、
正直最後はどうでも良くなった感じ。一本のストーリーとしてはところどころ脱線してる。
まー、見所としては人工妖精の揚羽の人間と人工妖精の違い?とか哲学ってーの?
最後はきれーに終わらせたから清々しくはあるな。じんわりきたわー。
イリュージョン人工少女販売処
正直最初性奴隷かと思ってた
おれも
むしろ性奴隷の描写を激しく期待していた
>>458 結構売れてたな。エロ親父どもが夏の羽虫の如く群がったのか
464 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/05(月) 23:33:05
D・W・ジョーンズ「バビロンまでは何マイル」
児童文学と思って読んだらイギリスSF大会レポだったでござる
いつもながら嫌な奴が改心するどころかどんどん悪くなっていき最後には惨めにくたばるのに
勧善懲悪という言葉がさっぱり思い浮かばないのは、
著者=神の独裁にうんざりしながらも赦してしまう読者の薄汚れた共犯意識に拠るとおもう。
俺たちだったそこまで望まなかったぜさすがジョーンズさんぱねぇ!みたいな。
465 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/10(土) 21:31:00
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」 7点
深夜アニメ化もされた「四畳半神話大系」はパラレル・ワールドねたのSF
の範疇にある作だとしても、これに先立つ本作は「どうよ?」というSF者
もいるやもしれぬ。
最終章である第四章「魔風邪恋風邪」のトンデモSFテースト(風邪で京都が
全滅か、というパンデミック展開)に免じて(?)、あえてこの板で取り上げて
みたい。とにかく面白い。
後輩である天然キャラ風な黒髪の乙女に恋焦がれ、京都の町中を徘徊する
主人公(京大生)というメーンストーリーのため、
四畳半という閉鎖空間を主体として魅力的な世界を構築した神話大系と異なり、
夜の本屋町・先斗町界隈(第一章)、夏の下鴨神社参道の古本市(第二章)、
秋の京大学園祭(第三章)等、物語の背景となる臨場感溢れる情景描写が
冴え渡り非常に読ませるものがあり、
正に京都小説と言うてもよい趣(第三章は京大小説という呼称の方が適切か、
この板に京大生や京大OBの存在は考えられないことだが、
もし彼らが読んだら、親近感と懐かしさに感動ものではないか?)
に富んだ作である。各人、心して読め!!!
書斎に感想書かれる本はかわいそうだな。
アニメ板四畳半スレ住人の書き込み読んでから出直してこいって感じだな。
読んだら読んだでパクリそうだが。
だったらどこの板のどのスレかなんて書くなよw
あの馬鹿、改竄コピペをやりたくてウズウズしているんだから。
リアル精神病患者に構うなよ。
470 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/11(日) 14:39:00
>>467-468でアニオタ乱入(w
アニメ好きが悪いとは言わぬが、人間は恥を知ることも肝要かと思う。
森見登美彦「太陽の塔」 3点
日本ファンタジーノベル大賞受賞作品だし、本作を最初に手にしていれば
もっと高得点になったと思われだが、結局、四畳半も夜は短しも本作と
同じパターンの繰り返し(女に縁が無い生活を送っていた男=学生が可愛い女の子と艱難辛苦(?)の末に結ばれる)だったのだとわかる。
駄洒落ひとつ見ても、より書き込まれている後に刊行された作の方が
どうしても出来栄えは上という感あり。
まあ、終盤のええじゃないか騒動でクライマックスを迎える主人公(小松)と
その仲間(いずれも怪人揃い)の行状・言動だけでも結構面白く読ませはする
のだが。
森見登美彦かわいそう。
ミス住ってリアルで精神障害者で、障害年金で暮らしてるんだって。
他の精神障害者に失礼
474 :
記憶喪失した男:2010/07/11(日) 17:45:38
上げてまで言う事ですかー
476 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 18:45:55
477 :
記憶喪失した男:2010/07/11(日) 22:13:15
>>474は偽者である。
正常
2001年3月 OLの毒殺を疑う。
2002年8月 どこからともなく声を聞く。
異常
2002年11月 電車に乗っている人がみんなおれを待ち伏せていたと思う。 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が始まる。
2002年12月 警察に目に見えないで攻撃できる機械があるかを聞き、ないといわれる。
2003年2月 大学の講堂に連れて行かれ、神経を攻撃される。アンケートをする。
2003年3月 天皇の振りまきとして、学校洗脳を体験する。
2003年4月 会社を幻聴に耐えられなくなり、退社。
2003年5月 何者かが訪れて連れ去っていくことはつづいている。裏科学に飛ぶ。
2003年8月 何百人の人が自宅に押し寄せる。一週間ぐらい人が訪れつづける。
2004年5月 9月まで何事もなかったと日記に書いてある。
2004年10月 殺人趣味に会ったあと、ヤクザ襲撃をする。
2004年12月 どこからともなく聞こえる声(幻聴)が自然と止まる。
俺の年表だ
正常
2005年2月 世界をおれが制圧する。とてつもない高みに登りつめる。
2005年5月 裏科学へ飛ぶ。機密の中でおれが仕掛けたとおりに世界が動く。
2005年6月 二週間、世界を支配する。
2005年8月 再就職。
2005年12月 組織が職場に襲ってくる。神経の機能を落とされる。仕事のミスが増える。
2006年2月 退社。
2006年3月 組織がおれの仕掛けたとおりに動いている。働いた報酬としてセクロスできる。
2006年5月 秋篠宮のそっくりさんに襲われ4月にタイムワープする。組織との最後の出会い。
2006年7月 自殺未遂。精神病院に入院。幻聴はいっさいなし。
2007年1月 退院。
2007年2月 13日。幻聴を聞く。組織と最後の通信。精神病院に再入院。
2007年3月 退院。
ミス住は感想文はたいしたことないが、本をセレクトするセンスは鋭いな
>>470 >アニメ好きが悪いとは言わぬが、人間は恥を知ることも肝要かと思う。
全くだ。恥を知らぬ奴は哀れ極まりない。
14 :書斎魔神:2007/09/23(日) 21:34:24 ID:yFAquFhz
らき☆すたの泉こなたタンは小生の奥さんである。
さっきもエッチタイムを楽しんだ。
小生のイチモツをこなたタンは本当に嬉しそうにしゃぶってくれる。
お礼に○ンコに精子をプレゼントすると涙を流して喜んでくれる。
これからア○ルセッ○スで第2戦をするよ、羨ましいだろ。
65 名前:ミステリ板住人 :03/09/07 01:05 ID:3bJhnVU1
俺様のフィアンセこなたタンに見せたら感動のあまり泣き出しそうだな。
「サイコーだよ〜、ありがとう、ありがとう、こんないいものを見せてくれて〜」
「わかるか、こなたタンもわかってくれるのか!」
泣きながら、抱き合う俺様とこなたタンの姿が目に浮かぶ
こんな糞スレでリーダー気取ってる場合じゃないかな。
愚民諸君、心しておけ!
578 :ミステリ板住人:2007/11/22(木) 23:23:29
「らき☆すた」コミックを再読。
妻のこなたタンの肢体を舐めるように鑑賞。
俺様の視線アタックに妻のため息が悩ましい。
「…このまま時が止まっちゃえばいいのに…」
こなたタンの吐息が俺様のうなじを刺激する。
ページごしに熱くほてったこなたタンが俺様の煩悩ドアを殴打しまくって
股間の三八式歩兵銃は暴発寸前である。
「ボクは発情してるのだよ…お願い、貴方のドリルをボクに突き挿して…」
ぎゃー!我慢ならん!お俺様は抜くぞ!抜いて抜いて抜きまくるぞ!
こなたタン!スク水着で一緒に逝こう!
愚民諸君、心しておけ!
>>470 アニメ板について言及している
>>467氏はともかく、
>>468氏の何をもってアニオタと断じ、かつ恥うんぬんの話になるのか?
他板に迷惑をかけるなと発言すればアニオタになるのか? 恥知らずになるのか?
もとより、アニオタがすべからく蔑視されるべくものかも疑問だ。
まあアニメキャラに「スク水着で逝こう」等と語りかけていれば、まともな人間からは軽蔑されるのもやむなしだが。しかしその発言者が恥について一席ぶつのは何か自虐的冗談のつもりであろうか?
またもし
>>467氏の書き込み一つから、そうした変質者の臭いを嗅ぎ取れるとしたらその妄想力も異常であろう。
なにせ
>>467氏は、そちらの感想文がアニメ板住人のそれ以下だと指摘しているだけなのだし。
更に言わせてもらえば、この時期に森見作品それも旧作について語りだす事こそが、アニメから入ったにわかと疑われてもおかしく無いように感じられる。
事実はどうあれ、
>>468氏をアニオタ扱いするよりはよほど蓋然性は高いと見るが。
真実先見性のある真の読書家であれば、このタイミングであげるべきは新刊ペンギン・ハイウェイの感想文であろう。
見事な反論だね。
ミス住の顔が青ざめるのが見えるようだよ。
>>481 もし私に同意してくれるのならばとても嬉しいです。
ですが、IDも出ないこの板では、自演を疑われてもしかたがないかと思われますので、単なる御追従と取られる書き込みだけでしたら、出来れば遠慮してもらえればと思います。
失礼なのは重々承知ですが、宜しくお願いします。
もちろん、意見やスレ本来の書き込みは大歓迎です。
一スレ住民として、コテハンミステリ住人がどう反論するのか、あるいは黙殺するのか、はたまた名無し支持者が絡んでくるか、とても興味があります。
スレの正常化を切に願うものですが、正直荒らしの完全排除は不可能に近いのが残念です。
「ディファレンス・エンジン」 ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリング
さあ、笑ってくれ!何が起こっているのか理解できなかったぜ!
理解できたのは何やらロンドンでスチームなエンジンが生命の産声を上げたことくらいだ!
途中からなにがなにやらさっぱりだったぜ!陰謀がどうとか言われてもわからんよ!
もう少し世界史についてか作品内の登場人物について付録の辞書読んでから読めばわかるのだろうか
作品内には実在の人物が相当数登場してるし、話している内容も歴史的出来事が多いのは言わずもがな
とりあえず最初シビル・ジェラードの物語かと思って呼んでいた身としては最後のちょい役に終わったのが
っていうかなんかところどころつながってんだろうけど、ごめんね!脳足りんなんだ!
なんちゅうか余りつながりが見えてこない
よくわからないので点数はつけられません。設定とか個々の話はそれなりに面白いとは思うが、
色々とつながりとか理解しにくく、ちょっとぼくちゃんには難しいです。
追加
ラストってターミネーターとかマトリックスみたいなAI爆誕ってことでええのか?
自分も最後辺り何が起きてるのか分からなかったよ、雰囲気が面白くはあったけど
H.G.ウエルズの「宇宙戦争」を読んだ。
とりあえず全部読んで思ったのがタイトル詐欺が甚だひどいこと。
てっきり火星から侵略してきて反撃、宇宙でドンパチかと思いきやいいように蹂躙されて最後は細菌死滅。序文でオチ書いてくれてなかったらずっこけてたかもしれない。
しかし火星から侵略してくる経緯、理由等を「ありえそうな」リアリティで固め、主人公視点から見た人類の反応、自身の葛藤の描き方が本当に火星人が襲来してきたらありえそうで臨場感があった。
でてきた地名の場所がわからないからその辺り想像しにくかったが、これを1898年に出したウエルズの想像力に称賛の意を述べたい。
…まあ特に大冒険というよりはドキュメンタリー風味だったからちらりと見たエンダーズゲームの方がワクワク感はあったんだけど。
とかく、この作品が俺の初SF読破となったわけだ
ウィルスは当時の最先端だったから仕方ない。
それに読み物としては中々面白いし。
映画は原作既読組以外はまさに
>>487みたいに肩透かしくらったんだろうなあ
>>485 あってるよ
エイダがやろうとしてたのもそういうこと
ハヤカワ日本人新人は有望そうなのは居るのかい
籘真千歳
twitter見てるとたまに欝入って死にそうになってるな。
スワロウテイルは少々詰め込みすぎでまとまりが弱かったけどそれなりに面白かったし、
今後に期待だな
493 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/18(日) 23:27:13
森見登美彦「[新釈] 走れメロス他四篇」 3〜4点
作品内容から見て、本来であれば一般書籍板あるいは文学板で語るのが
妥当な作であろうが、「山月記」や「桜の森の満開の下」をファンタジーと
見立て、「百物語」(原典の方)はホラーそのものではないが、
関連ネタということで、この板で取り上げさせてくらはい。
清水義範風のパスティーシュを期待して見事に外された。
作者(モリミー)が読み解いた原典のテーマを活かし、舞台を全て現代京都に
置き換えて書くという、見方によっては極めて難しい試みをしている作品集なのである。
結果は十分に成功したとは言い難く、私の評点程度が妥当なところであろう。
では、既に恒例化したかのような、
大好評収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「山月記」
主人公を尊大で気難しい作家志望の男(京大生)に置き換えた作。
最後は「喪前は菅原道真か!」(w 状態で幕。
巧みな語りで読ませるが、原典の漢文調で綴られた独自の哀愁が十分に
活かされたとは思えず、出来は今ひとつだ。
・「藪の中」
これは原典のテーマを離れて、映画サークルにおける奇妙な三角関係話に
なってしまっている感あり。真実は最後まで藪の中、このテーマは活かして
欲しかったところだ・・・
494 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/18(日) 23:29:09
・「走れメロス」
表題作だけあって、しっかりとパロディになっており、原典で描かれた
友情というものに対するシニカルな視点が面白く、
長編で発揮される作者の語りの上手さも良く発揮された作だ。
・「桜の森の満開の下」
怪奇小説も書ける人だけあって、この題材は悪くはないのだが、
舞台を現代に移し替えただけで、グロを排しただけで原典の世界を
一歩も出られなかった感が強い。
ミステリを書かせても独自だった安吾だが、この世界を消化・発展させる
難しさを痛感させた。
・「百物語」
これはあえて怪談(主人公だけに見える男ネタ)を入れる必要があったか否か
疑問。原典どおり淡々と締め、その中に会に集う人間模様を書いた方が
良かった気がするが。
貧乏な書斎が新刊ハードカバーなんか買える訳無いだろ。
アニメ四畳半から入って文庫買うのが関の山。
病院の待合室に置いてあった本を勝手に持って帰っているんだよw
>>487 とはいえ、原題の The War of the Worlds をどう訳すればよかったか悩むところではある
そのままの「世界間戦争」じゃ当時の読者にはピンとこなかっただろうし
「宇宙」がキャッチーだったんじゃないか
「こてん古典」読むと「世界的大混乱」(翻案)とか「宇宙の神人」なんてタイトルがあったらしいな
馬鹿はほっとけよ。
どうせ、都合の悪い事は黙殺して終わりなんだから。
列車の中とかで奇声上げてる人がいたって皆相手にしないだろ。
書斎もあれと同じでいいよ。
考えようによっては哀れなやつなんだから。
「恐竜パラドックス」フレドリック・ブラウン(SFカーニバル収載)
事物は意識の概念作用だという理論は面白かったのだが、
400万年前に恐竜が存在していたと言うのは・・・ちょっと残念だった。
>>498 「宇宙戦争」は天才的なネーミングだと思う
504 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/19(月) 20:37:17
森見登美彦「きつねのはなし」 3点
新潮文庫今夏の100冊に目出度くセレクトされた作品集だが、
モリミーのテースト発揮という意味では、デビュー作「太陽の塔」の方が
良かったのではないか。
全編京都を舞台とした怪奇小説集(各エピを横断して登場キャラが被る、
長編でも十八番の展開)という作品の性格上、仕方ない面もあろうが、
謎がすっきり解明されないこと(たとえそれがスーパーナチュラルな解決で
あっても無いよりはいい)にすっきりしないものを感じてまうのは、
ミステリ板住人の宿業でもあろうか。
では、大好評収録作品全話講評逝ってみよう!!!
・「きつねのはなし」
古道具屋芳蓮堂でアルバイトをする主人公の大学生、ミステリアスな美貌の
店主ナツメさん、謎の収集家天城さん等と知り合ううちに、奇怪な体験に
巻き込まれてゆく・・・結局、人をたぶらかす古狐=天城さんか。
(すなわちタイトルどおり「きつねのはなし」)、すると天城さんを退治(?)
したナツメさんの正体は?
長編に見られるような自虐的笑い抜きのシリアス展開でも、
語りと情景描写(京都の町並み)は相変わらずの見事さ、
その博学ぶりも相俟って、関西版阿刀田高という趣さえある。
魔にかどわかされた主人公の恋人奈緒子が、裸で蛙に背後からのしかかられているというイメージはエロくて良し。まかとは思うが、
不覚にも抜いてしまったホラーオタもいるのでは(w
505 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/19(月) 20:38:02
・「果実の中の籠」
モリミー長編の世界をシリアスに書いたらこんなタッチかなと思われる作。
前話で登場したナツメさんが天城さんの役柄で登場、芳蓮堂主人は別キャラと
なっている。成程、四畳半神話大系的パラレルワールド設定やろうか。
主人公が慕う先輩とその恋人瑞穂さんの別離を描いて、
奇妙なけものの正体が不明なままこのエピはエンド。
うーん・・・
・「魔」
京都の町の描写が上手く惹き込まれるが、
主人公の学生がバイト先(家庭教師)の町で体験する奇妙な出来事には、
けものの正体を含め、明確な解決は示されない。
ますますわけわからめだ。
・「水神」
タイトル=ネタばれですな。
変人だった祖父の通夜に父や伯父たちと立ち会った大学生が出遭う奇談。
最後はスペクタクル展開になるところは意外性に富みおもろいかも。
ミステリ板住人は、早々と
>>480に返信したらどうだい。
それと、一々他人を馬鹿にしないと死んでしまう病気にでもかかってるの?
自分が馬鹿なのに相手を馬鹿にするのはみっともないからやめた方が良いよ。
今頃読んでるのかw
ネットや雑誌であらすじが拾えるようになったものでなければこの人は絶対に「読んだ」といいませんw
>>480で、
>真実先見性のある真の読書家であれば、このタイミングであげるべきは新刊ペンギン・ハイウェイの感想文であろう
って言われてるんだから、悔しくてもペンギン読むくらいの気概があるかと思ったら、一週間経って旧作文庫かよ。
真の読書家が聞いてあきれるぜ。
>>505 >ますますわけわからめだ
本当に読解力ねえな。
今さらミス住を構う馬鹿が増殖してるのは何故だろう。
「夏だねぇ」と言わせたい罠?
512 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/19(月) 22:06:49
ミス住とミス住専属のチンポしゃぶりに占領されてスレが機能停止状態。
>>503 原題を直訳すれば全世界の戦争という意味だけど
全世界が文字通り「地球全体」の意味であるところが
原題の秀逸なところだと思う
それに比べると邦題はいまいちだな
はぁ?
宇宙戦争のworldが複数形なのはふつうに地球と火星のことだよ
無理やりヘンテコな解釈しなくていいよ
マーズ・アタック!
っていうかさ、今どきわざわざ邦題を作らなければいけないのか?って思ってしまう。
英語の授業も中学からではなく小学校からになろうとしているこの時代に。
次にお前は「今どきわざわざ日本語に訳さなけ(ry」と言う。
昔学校図書館で「火星人がせめてきた」というタイトルを見たな。
今きわどきわざ日本語に訳さなければ
「昔へいってきた」
「見えないおとこ」
「どうぶつ人間の島」
Dinosaur Summer グレッグ・ベア
コナン・ドイルの「失われた世界」がノンフィクションだったら、という改変物。
主人公の少年の親友がレイ・ハリーハウゼンなど、実在架空の人物、恐竜、巨大生物が入り乱れて、
キング・コング+ジュラシック・パーク3風脱出劇が繰り広げられる。
ユニークなのは恐竜や巨大生物に実在の種を元にした作者の創造が混じっている点。
何千万年も生き残ってたら、ちょっとくらい進化や変異してるだろ、というベアらしい考察。
ヤング・アダルトなのかな?読みやすかった。
10年以上前の出版だが、恐竜ブームもあったろうに、翻訳されてないのが意外だった。
小林泰三「人獣細工」角川ホラー文庫 7〜8点
創元の年間SFアンソロに載ってた同作者の「時空争奪」が凄かったので過去作にもあたってみた。
「人獣細工」科学的に説明を突きつめていくと白と黒の区別がわからんくなる・・・みたいな話だと思った。
「吸血狩り」回想形なのだが、最後まで読むと語り口がやけにポエミーな訳がわかる。
「本」一番評価が高そう。奇抜なアイデアで強引に突っ切った所が面白い。
呪いのゲームやビデオもメ欄と解釈すれば、確かに納得がいった。
解説は伊藤潤二との類似に触れていたが、この中では「本」がそれっぽい。
特に、発狂した人たちが踊ったりピアノをたたくところは絵柄が浮かぶ。
ワイオミング読んだ
表題作が名作過ぎて、他の作品の凡庸さとの落差が目立った。
「月をぼくのポケットに」はまあまあだったけど。
全体では7点ぐらい
NOVA2は、NOVA1に比べるとかなり小粒だったかな。
年間ベスト級の作品はなかった。
法月綸太郎の「バベルの牢獄」が一番面白かった。これ翻訳不能だよね。
「五色の舟」はまあまあだったがオチ以外はSF色薄すぎ
西崎憲「行列」は笑った。
全体的には6..5点ぐらい。
五色の舟は何かすげえパウアを感じた。
NOVA2、宮部みゆきの香具師が・・・
傑作?
んー個人的には投げっぱなしなオチがあんまり好きじゃない
SFなんだからもうちょっと説明して欲しかった。
アンチミステリ以上SF未満という感じ
あずまんの作品は完全に長編のプロローグ的な内容だった
先を読まないとなんとも評価不能
そうやって読み続けさせる作戦
メニーメニーシープの続刊はどうだった?
読み易いんだがそれだけだったんで買うの躊躇してる
>>534 面白かったよ。
まだまだ紆余曲折はあるだろうし、楽しめると思うよ。
536 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/31(土) 10:53:18
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「老いたる霊長類の星への賛歌」 5点
SF者には絶対的人気がある作家だが他板住人である俺にとっては、
本作品集が初読となる。
SF板でも大好評を博した収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「汝が半数染色体の心」
うーん、エスザア星に住むエスザアンとフレニの生物学的関係性が
今ひとつわかり難いものあり。
苔やヒドラ(注 初代ウルトラマンに出て来る怪獣ではない(w )みたい
なものと言われても普通「?」でしょ。
「なんかよくわけわからめ」というのがメジャーな読後感やないかな。
映画「エイリアン」を想起させるグロシーンは印象的。
・「エトセトラ、エトセトラ」
SS級の短い作だが、テーマは非常に深遠なものあり。
これ以上無い「果て」に達してしまった場合の人類の感慨如何。
・「煙は永遠にたちのぼって」
世の中の質量は一定である以上、死しても物質化して存在するはずというネタを、ねらー風(無論、SF者も含む)なモテない男を主人公に描いた作。
2ちゃんでは私小説まがいのシンパシーを得られるのではないかな。
まあ、そういう趣旨の作ではないのだが(w
・「一瞬のいのちの味わい」
収録作品中では一番ボリュームがある作。
前半はスタトレにエピにあってもおかしくないような宇宙航海ものの趣があり、
惑星探査隊の女性隊員が持ち帰った謎の植物、クルーの奇怪な行動・・・
サスペンスフルに読ませる。後半はこの作者十八番のセックスねた、
主人公の医師とクルーのひとりである実妹の近親相姦の過去ありという
設定は必要不可欠だったのか、疑問が残るところだわな。
537 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/07/31(土) 10:54:00
・「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?」
本作目当てで本書をゲットしたとも言える。
ブラックホールに飲み込まれた宇宙船が時空を超え、
宇宙で未来の地球人と遭遇する・・・この設定だけでも現代でも通用する
SFテースト溢れる作。パンデミックによる生殖細胞破壊により、
男が生まれなくなってしまった未来の地球というオチまで一気読みした。
余談、かつ、下世話な話題ながら、まさかヒューゴー、ネビュラの
ダブル受賞作品で「くわえさす」なんて読めるとは意外であった(w
タイトルは悪くはないが、「女だけの惑星」とか、もっとオチを匂わすような
シンプルものの方が良いと思われだ。
・「ネズミに残酷なことのできない心理学者」
長いタイトルがメーンストーリーそのものを説明している。
実験動物に関する記述が容赦無い残酷さ、
ラストは金になる動物実験を決意する主人公、見方によっては一皮剥けた
(人間としての優しい心を無くすことにより)とも読めるが、
この意味するところは意外に深いと思われる。
・「すべてのひとふたたび生まるるを待つ」
盲目の少女によるコントロール不能なジェノサイドという終盤の展開は
あの「キャリー」を彷彿とさせるものあり。
アニメとかにしたら面白かろう。ただし、前半は読み難いのが難。
アニオタとか人を罵る割には、すぐに自分からアニメ化とか言い出すのな。
キチガイだもの。放っておいてやれ
>ブラックホールに飲み込まれた宇宙船が時空を超え、
>宇宙で未来の地球人と遭遇する・・・この設定だけでも現代でも通用する
>SFテースト溢れる作。
宇宙でってそりゃ宇宙でだろ。アホか。
いつもはスルーするが
ヒューストンの題名をネタバレ題名にしろというくだりはさすがに笑った。
さすがネタバレ大王w
何読んでも「わけわかめ」になるのは、自分の読解力に問題が有るといいかげん気付かんのかな。
544 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/07/31(土) 13:39:33
またミス住とそのチンポしゃぶりどもが公開おしゃぶりか
糸くずはしゃぶれませんw
北野勇作「かめくん」2001、徳間デュアル文庫 8〜9点
以下想像含むあらすじ
かめくんは戦争のために作られたロボットなんだけど、今は退役して街の人々と暮らしている。
図書館で本を読んだり、猫を飼ったり、自我と世界について思索を巡らす。
アルバイトで、木星からの荷物に混じるザリガニ形宇宙怪獣を倒したりもする。
(やがて戦況が苦しくなりかめくんは再び徴兵される?)
かめくんは人々に別れを告げて種子島宇宙センターに向かう。
読み終わった後じんわり来る感じの作品。
退役した戦争ロボットなのに町の人々とそれなりにうまく暮らしてるんだよね
俺よりはるかに対人能力あってうらやましいと思った
SF者だが久しぶりにファンタジー読んでみた。
ステファン・ドナルドソン「信ぜざる者コブナント」。
アンチヒロイックな中年主人公が鬱々とする話だと聞いており
そりゃ斬新だなと期待していたのだが、本当にただひたすら鬱々とするだけなのなww
これじゃ話にならんだろ。あまりに退屈なので第一部だけで中断した。
549 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/01(日) 10:25:25
なんか「かめくん」とか読んで大喜びで、「俺はSF者や」とか言われると
がっくり来るものがある。
万城目学「鹿男あをによし」 2点
SF要素はなく、状況だけ見ればホラーな面もあるが、
この点も強調されないため、完全に現代ファンタジーしている作。
テレビドラマ化もされた。
徒然なるままに覗いた単行本100円コーナーにてゲットしてみたが、
正直言うてついて行けない世界であった。
モリミー作品の京都の町に関する描写が素晴らしいのと同様に
本作も舞台となる奈良東大寺近辺の町の描写がビビッド、かつ、情緒に富む
のは評価出来るものの、憑依を繰り返しながら永世を生きる人語を話す鹿
(卑弥呼の使いであった)という設定で「げんなり」してもうた。
オールシーズンで頭の中お花畑状態なファンタジーオタには、全く抵抗感が
無い世界なのであろうが、SFオタやホラーオタは本作をどう読むんかな?
マッドサイエンティストを気取るSFオタや
シリアルキラー気取りなホラーオタにも嫌悪感を抱くが、
お花畑野郎にも困ったものであるという感を強く持った。
読んでないに決まってるだろう。
いつものアマゾンの書評のパクリだよ。キチガイはほっとけ。
エラリー・クイーンの主要作品すら未読のくせに大喜びで、「俺はミステリ板住人や」とか言われると
がっくり来るものがある。
554 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/01(日) 20:03:42
ミス住の指摘がいちいち的確でこれぞザ・論考としか言いようのない良質の読み物を堪能させてもらった。
論考=感想文。週刊新潮、週刊文春で山ほど読める程度のもの。
556 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/01(日) 21:19:27
>>555=アホ。
このバカモノは新潮文春の週刊誌でエロ記事しか読んだことがないんだろう。
>>556=キチガイ。
このバカモノはミス住の論考についての説明を読んだこどないんだろう。
×読んだこど
○読んだこと
ついでに
×頭吊
○頭巾wwwwwwwwwww
>ザ・論考
バカとして言いようのない発言を堪能させてもらったw
560 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/01(日) 23:55:24
このスレの7割はミス住
561 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/02(月) 00:54:13
ミス住は遍在する
ハヤカワSF昔の本が200冊ほどあるんだけど
ヤフオクで売れそうかナ?
売り方によるだろうなぁ
一冊50円から
あらーお安いわね
>>549 邪馬台国畿内説を採用してる時点で読む価値無しだな
>>566 頭吊住の自称論考自体読む価値無しだ
相手にするな
メル欄
飛浩隆『グラン・ヴァカンス』 7点
AIの話ということと、冒頭の展開から『小指の先の天使』のような、
どこか牧歌的なのを期待していたのだが、突如として訪れるカタストロフ。
謎の敵襲来、それに立ち向かう天才少年、気のいいあんちゃん、女傑…
そして如何にもな台詞を呟く黒幕とか、どこの少年漫画展開だと。
終わってみると、多数の謎が明かされなかったこともあり、
少年漫画の打ち切りバッドエンドのような印象をうけた。
とりあえず文章は惹きこまれるもので、続編では謎も一部明かされているそうなので
買って読み進めようと思う。
チャイナ・ミヴェルの短編どーっすか
オチ無し
全体的にラブクラフト風味。
>>571 なかなか良かったよ。夏に翻訳本がもう1冊出るって書いてあった
鏡はアクションアドベンチャーゲームを活字にしたみたいだった。
俺は道路が動き回る話がオバカで好き。
>>575 奇想に基づく悪夢的イメージを
ひたすら展開する感じの作品が多い
ストーリーのメリハリはほとんど考えてない。
ホラー風味の幻想・奇想小説、って感じ
バチガルピのねじ巻き娘は面白かった。
ディテール書き込むタイプの作家だから短編だと
オチなしだったりストーリーが物足りない感じだったが、
長編だとちゃんと話が動いて、見違えるように面白い。
ストーリーに行き詰って編集者らにいろいろ教えてもらったらしいが
それがどうやらいいほうに転んだようだ。
この人絶対長編のほうが向いていると思う
チャイナさんは好きだけど異様にロンドンに執着するのがなw
もっと自由に着想すればいいのになんてのは余計なお世話なんだろうな。
580 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/14(土) 20:45:41
アイザック・アジモフ「夜来たる」 6点
文句無しのアジモフ傑作集であろう。
早速だが、SF板でも大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「夜来たる」
ちゅーか、太陽が六つあるため年中昼間の惑星における日蝕来たるネタ。
闇に対する人間の本能的恐怖感を巧く、かつ、わかり易くSFに仕立てては
いる。
詩からの引用によるロマンティックで印象的なタイトル(アジモフはタイトル
をつけるのが実に上手いSF作家である)ながら、登場人物が男だらけであり、
何ともむさ苦しい。エンタメという観点で見た場合、
この辺に若書きという感がないでもない。
後のアジモフならスーザン博士程度のキャラは投入したはずだ。
・「緑の斑点」
星の生命が一体。何かガイア思想を想起させるネタではある。
短い作なので、緑の斑点こと異星体(この表現がジャストフィットかと思う)があっさり退治(ちゅーか、あぼーん)されてまうのが物足りない感はある。
・「ホステス」
ホステス=寄生主という60年代B級SF映画を想起させるネタ。
バッドエンディング。気難し屋さんのスーザン博士と異なり、
気が良い理科系中年博士という感があるヒロインには、ちと残酷、かつ、
気の毒感を催すものがある。
581 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/14(土) 20:46:30
・「人間培養中」
作品の世界観はエドモンドの「フェッセンデンの宇宙」に類似したものがある。
だが、本作は地球規模なのに対し、「フェッセ・・」は宇宙規模。
スケール感ではかなわないわけである。ゆえにSOWもダウン。
アトミックバムねた等、メッセージ性もあり、決して面白くない作ではないのだが、若き日の作とはいえ、SF界マエストロの作としては今ひとつ、
と言うたところか。
・「C-シュート」
意外や、人間ドラマとして面白い。
真のナイスガイと言い得る小男マリス最高!
宇宙版棺桶でエイリアンに奪取された宇宙船を脱出、再度船に侵入し、
エイリアンを抹殺するカッコ良さは戦慄ものだ。
(何かミスター・スポック的虚無的カッコ良さあり)
義手によるコンプ大な元アストロノーツ、実戦経験無しの元軍人の爺、
気弱な美男、エゴが強く臆病な商人、
血の気が多い双子の片割れ(ひとりは早々と死亡)と他のキャラも非常に
人間臭く、どれも良し。
だが、これも「夜来たる」同様にマン・オブ・ザ・ワールド。
ああそうですか。
583 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/15(日) 01:40:35
ミエヴェルの短編は、クリスマスの話と道路の話が好き。
ある医学百科辞典の一項目も嫌いじゃない
クリスマスのは珍しくオチてたな。
ポール・メルコ『天空のリング』
かつて数十億の人間が連結し、人類はシンギュラリティを迎えていた。
しかしその「共同体」に参加していた人々は突如死に絶え、その遺物である軌道上のリングだけが残されていた。
その後の混乱により、共同体に参加していなかった人間も死に、マイノリティであった「ポッド」と呼ばれる
2~5人の少数群体の人類社会の下再建が進んでいた(『遠き神々の炎』の狼のアレ)。
という良さげな設定で進む、ある若いポッドの冒険譚なのだが、冒険の割には緊張感がないというか。
敵対者はやたらと抜けてるし、ラストはデウス・エクス・マキナ的に収拾されるし(SFではよくあるが)。
5/10。処女作にしては、良くできてるけどね。
586 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/15(日) 15:42:32
俺が論考した「老いたる霊長類の星への賛歌」と「夜来たる」は、
SF史上に名を残す作家の代表作
(前者は「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?」、後者は表題作)
を収録しながら、共に品切れ状態なんだな。
これではユース世代が未読で反応が鈍いのも致し方ないものがあるが、
出版社サイドとしては、古着屋で購入したポンチョを着込んで
「メーーーーーーーーーーーーーーーーーーーテレ!!」とか叫んでいる
ような連中が多い自称SF者ことSFオタは「逝ってよし!」という判断なの
であろうか?
もう「論考」なんて表現やめれば。
いくらか本好きの変態オヤジ、としてなら生き残れるかもしれない。
「大戦前夜」ジョン・リンゴーの、偽らざる感想:
ハリントンの続きさっさと出せゴルァ
ヴォルコシガンの続き(ry
589 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/16(月) 23:01:06
>>587 良い機会ゆえ、少し厳しい言葉を投げかけておく。
>古着屋で購入したポンチョを着込んで
>「メーーーーーーーーーーーーーーーーーーーテレ!!」とか叫んでいる
>ような連中が多い自称SF者ことSFオタ
汝自身を知れと!
論考ってただの感想だと自分で認めているじゃないかw
それとさあ、名無しで他板に書いてもいいけど、すこし時間ずらせば?
丸わかりだぜw
本当に汝自身を知るべきだよな、本当に
【夏休みではじめてここへきた来た人へ】
「ミステリ板住人」とは有名な荒らしです。
みんな無視しているのであなたも無視してください。
構っている人がいるように見えましたか?
それは自作自演、もしくはあなたのように右も左もわかってない人です。
くれぐれも釣られないように。
リアル王様ゲーム
設定が面白そうだから買った
何でも楽しんで読む俺でも超絶糞だった
糞な点は
伏線がわざとらしすぎて途中でばればれ
登場人物が全て屑みたいな人間だった
後味が悪い(全員不幸になって死んでほしかった。意味わからん屑だけ救済されるってそりゃねーよ)
携帯小説が元らしいが携帯小説がバカにされる理由が分かったかも
点数は4点 作者しろいちじく
『ジェイクをさがして』
SFを読むような人間なら餓鬼の頃授業中に一度はぼんやり考えるような空想
(鏡の世界/意味を成す細部/別世界へ接続する窓/世界の終わり等)をきっちり描きあげてぐらぐらした不安感を煽る話にしているのは確かに上手いとは思うんだが
個人的に落ちのある話の方が好きなおれとしては
正直藤子・Fとか手塚の方が上に感じた。
ロバート・シェクリイ『精神交換』
序盤はまだ読めないこともなかいが、中・後半は支離滅裂で読めたものではなかった。
テーマも何もあったものではない。後書きによると「風刺的作品」とのことだが…
また短編なら紋切り型のガジェットが気にならないうちに終わるが、長編だとどうしても白けてしまう。
やはりシェクリイ先生は短編に限る。あと、コレクションは棚に飾っておくに限る。
『アンランダン』チャイナ・ミエヴィル
ミエヴィル版ネバーウェア。
カバー折り返しの登場人物紹介欄でザナとディーバの名前が入れ替わってる。
予言どおりにやってる場合じゃねーよボケェ!ってショートカット作戦に移行する展開が笑えた。
作者のイラストも妙に味があって良し。
傘飛び男はキングラットを髣髴とさせるキャラだな顚末含めて。
オチも爽快感あってなかなか楽しい児童書であった。
>>585 俺も読んだ。
おっしゃるように、SFな設定なだけにいろいろ残念だった。
そもそもポッドである必要性が余り感じられなかったりとか。
なんか効率悪そうだし。
バーナード・ベケット「創世の島」
悪くはない……が、物語・語り口・問題的内容が、どれもあまりにもクラシックすぎないか?
まあYA小説らしいから、あまり求めても仕方ないかもしれないけど。
多分これ、中編くらいの長さだと思うんだが、どう考えても不要なエピソードが多すぎる。ミスリードさせる
ためだとは思うが、それにしても、最後になって振り返ってみると、「あの話どうでもよくね?」みたいな
印象をいだいてしまう。短編で十分だったんじゃないか。
あと、装丁が奇想コレクションっぽいのはなんか後追いみたいでなー……。
> 装丁が奇想コレクションっぽい
同感
8月は、以前、買ったままで本棚の肥やしになっていた本を読んでいる。
ベテランの人に馬鹿にされそうだけど、SF歴が1年程なので…。
F・ハーバート 『砂の惑星』 10点
ストーリーテリングとして抜群に面白かった。家・土地・民族の歴史や背景が細かく積み上げてあり、
一挙に読み切れた。
R・A・ハインライン 『夏への扉』 8点
過去へのタイムスリップで何箇所か、腑に落ちないところもあったけど、大団円までの展開が
スピード感があって、飽きない。
F・K・ディック 『ユービック』 9点
カフカの『城』や『審判』のように、読み終わった後、救いがない。息苦しかった。(次は『高い城の男』
を読む予定)
603 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/28(土) 22:14:25
ポール・アンダースン「タウ・ゼロ」 3点
何かわけわからめの難解ネタだし、評点はこんなもんでしょ。
「タウ」が係数ということだけはわかった。
宇宙船が遂に宇宙の創世をまで見ながら居住可能な新惑星に到達するまでの
物語を科学ネタとミスマッチとも思えるクルー男女間のメロドラマをまじえて描いた作。書かれた時代性もあってスウェーデンが世界の枢要な国になっているという設定、ゆえにフリー・セックス思想の影響が相当に見られ、
ハードSFとはいえ、この辺に古さを感じてまう面もある。
科学的考証の適否は別として、船内の人間ドラマがどうにも陳腐に過ぎ、
お約束な展開なのが、作品そのものを安っぽく見せているのが残念。
リアルなアストロノーツを目にする機会が多い昨今では、選抜された
エリートのわりには、本書の登場人物たちは、あまりに凡人であり
人間臭すぎるように思える。
土井氏や山崎嬢を見てもわかるとおり、仮にこの作品状況下においても、
リアルな人々であれば、もっとクールに行動し、男女関係も距離を置いた
ストイックなものに徹するのではなかろうか?
また、この「ネタ」なら、巨匠アーサーやスタニスワフと言わぬまでも、
ソウヤーあたりなら、もっと重厚に上手く面白く書いたのではなかろうか。
嘗て「タイムパトロール」を読んだ時にも思うたのだが、
この作者の結構難解なことを書きながらも、大衆迎合の2流体質とでも
言うべきもの、本作の例で言えば、男っぽい護民官(本来は
船内の警察官程度の存在のはずなのだが)がリーダーのポジションに
なるというヒーロー願望、ハッピー・エンディングが完全なお約束だったり等が見受けられるのが、この辺がポールという作家がそのキャリアのわりに、
日本では今ひとつ評価が高くない因かと思う。
どうせ読んでないし。
606 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/08/29(日) 11:16:38
井上ひさし「吉里吉里人」 5点
ボリューム感満点な作品だが、時間軸から見れば大河小説には該当せず、
勿論、クロニクルではない。
逆にわずか2日の出来事を「この長さ」で書いた「凄さ」はあるわけである。
ただし、各章が独立した短編的ものに仕上がっているため、
読み易い反面、大長編小説を読んだという感に乏しい不思議な味わいがある作でもある。
「四千万歩の男」という大長編もある作者だが、
正直言うと、この作家の小説における得意手は、中・短編にこそあったのでは
ないかと思う。
実際、本作でも後半は「主張」と「要素」を詰め込み過ぎた感があり、
やや間延びし、冗長な感さえ受ける。
東北の小村である吉里吉里が、突如、日本国から独立宣言。
分離独立、農業問題、臓器移植(30年前の作にしてはこの点は今読んでも
タイムリー。映画化もされたロビン・クックのベストセラー「コーマ」を想起
させる臓器移植用死体保存シーンなどもあり)
等々、様々の社会問題(当時)に関する作者の薀蓄を繰り広げながら、
物語は進んでゆく・・・(この辺が読ませどころでもある)
美人で殺し屋兼ストリッパーであるベルゴの肉体に脳移植された一応(?)
主人公な三流作家(?)古橋が、吉里吉里国の大統領に任命(?)され、
国家機密である分離独立運動を抱える国々への病院建設計画(吉里吉里国の
最大の売りは、高度な医療技術にある)を善意でリークしてしまい、
国家(?)崩壊に至る。謎の語り手は嘗て村の功労者であり、政府側から見れば叛乱者であった人物の霊と判明するトンデモ展開。
まあ、既に本離れが懸念されていたとはいえ、現代よりは遥かに活字好きが
多かった時代ゆえ、相当なベストセラーにもなったし、続編は当然「有り」と
思うでいたのだが・・・
ベルゴとゴルゴ13(既に30年前から彼氏が大活躍していたのだ)に間に
生まれた庶子の活躍とかある後日談を読みたかったという感はある。
ミステリ板住人めげないなあ
ひとりでも反応してくれる人がいるうちはやめません
609 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/08/29(日) 16:36:26
>>607 が言いたいのは、
「よくめげずにゴミとして出された本を拾ってくるなぁ」
ということだろw
近隣の住人たちにとっては迷惑だろうなぁ・・・
レイ・ブラッドベリさん『何かが道をやってくる』
昔、よく深夜放送で見たトム・ハンクス主演『ビッグ』のネタ元。
キングが『死の舞踏』で必読書に選出してたが、読書家の聡明な少年と、
早く子供時代を抜け出したいと願う向こう見ずな母子家庭の親友は、
「スタンド・バイ・ミー」の主人公二人を思い出させる。
悪との対決が世間と内面の葛藤であるところ、親友を蘇生させるための手段が
映像化したらマヌケに見えそうなところとかもキングっぽい。
主人公の親父にいいセリフが多いので、説教されたい人に推薦したい。
創元のあらすじでは恐竜が出てくるみたいに書いてるが、刺青に描かれてるだけだった。
613 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/09/04(土) 11:44:32
E・E・スミス「銀河パトロール隊」 3点
SF者が言うところの「銀パト」。
低評価だが、現在読んでも、こんな程度には楽しめるものはあるということで
ではある。
レンズマンこと(既に主人公キニスンは第1作にして「俺が法律だ!」的
グレー・レンズマンなる者に抜擢される)正義のパトロール隊員が、
片手に美女(登場はするが・・)、もう片手には光線銃を手に宇宙怪獣や
悪のエイリアンを撃ちまくる・・・ような話かと思いきや、
さにあらず、前半はトンデモな部分が多いとはいえ、宇宙航行法や
装備等、細部に渡ってそれなりの考証を書き込んだハードSF的進行である。
海賊ボスコーンとの対決が深まり、良き心を持った龍型の宇宙人の登場、
悪の車輪人間等々が登場する展開に至り、
ファンタジックなスペースオペラ的面白さも醸し出されるという次第だ。
肉弾戦や銃撃線もあるとはいえ、戦いのメーンを成すのが精神攻撃というのが、
エヴァー風で面白い。
ラストは、銀河パトロール隊の総攻撃の中、キニスンが悪の首領ヘルマスを
差しの勝負で倒すという勧善懲悪の教科書的展開。
ぎっしりと書き込まれた我流科学薀蓄に耐えられれば、
俺のような真性の読書人よりも、ファンタジー・オタ、アニオタ、特撮オタ、エロゲーマニア等の下層民にこそ面白い作やもしれぬ(w
では、クリア・エーテル!
614 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/09/05(日) 11:53:31
井上ひさし「フンとブン」 5点
井上氏の小説処女作。
ジュブナイルでボリューム感も無いために敬遠していたが、
なかなか面白く、含蓄に富んだファンタジーであった。
怠け者作家(?)フン先生が書いた小説の主人公大泥棒ブンが現実化、
しかも四次元の存在のため神出鬼没、思いもしないものを盗みまくる。
人間に一番大切なものを盗みたくなるブン、それは「歴史」だという
指摘は、なかなかに鋭く思える。
乞食等の現代では明らかな差別用語が散見され、作品のテーマの関係も
あって泥棒賛美と受け取られかねない部分(特にラスト)が存する等の
問題はあれども、この辺はアレンジするとして、
変化自在なブンは美少女キャラになることもあって、この作品がアニメ化されないのは不思議でもある。
山北篤 監修「幻想図書事典」
「銀河ヒッチハイクガイド」も「ミイル=イリュージャイ」も
「人をおちょくる50の方」も「イースの本」も収録されてない。
実在本の比率が圧倒的に高いのにこの題はいかがなものか。
あとユダヤ系書籍の矛盾へのツッコミが容赦無さ過ぎで笑った。
>>614 書斎さんらしい、冒頭から間違いだらけの感想文ですね。
617 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/09/05(日) 19:58:44
ミス住の論考レスは格好の読書ガイドだよね。
正確かつ詳細で論考のよいお手本だ。
>>617 「フンとブン」。そんなタイトルの本はないのに、「格好の読書ガイド」だと?
w
619 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/09/05(日) 22:27:06
有名な作品なのに知らないとは‥。
SF板住人の読書体験のお粗末さが知れる発言だわな。
恥をかきに書き込むのはやめておけ。
「ブンとフン」ならあるぜ。違いがわかるか?書斎w
自作自演だけじゃないっぽいので、素で釣られてる一見の馬鹿へ。
わざと突っ込ませて反応を待ってるんだよ。
昔からいる荒らしなんで、構わないでスルーしてくれるかな?
反応されると迷惑なんで。
素で間違えているようだが、後はしたらばで嘲笑してやれ。
623 :
ミステリ板住人 ◆22RAaWR.nE :2010/09/06(月) 20:14:53
ブンフンに反応するのに、ホームグラウンドの作品である銀パトには
反応しないSF者(w
やはり近所の縁日で買った玩具の光線銃を手にして河原を疾走しているような
アホが多数派なんやろうか。
間違いを間違いとして訂正する意思すら持ってないってお前すごいな
まともな感覚を持っていない馬鹿にそんなことを言っても・・・
626 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2010/09/06(月) 21:45:16
ミス住とミス住専属のチンポしゃぶりに占領されてスレが機能停止状態。
ミスも読むこの板住人だけど、こんな奴と一緒にされたくない。
こっそり「ブンフン」と言い換えてるから、どうやら素で間違えたらしいなw
ギャグのセンスなんて持ち合わせていないのだから、
素で間違えた以外はありませんw
わざと間違えて釣るなんて高度なことをする知能はないです
必死で罵倒してごまかしているところを見ると素で間違えてたんだろうな。
ミス住はまともな知能を持ってる者の予想を遥かに上をいくバカのようだ。
フンブンて、ミス住の論考が糞文てことだろ