そうだよせっかくお金払うんだから楽しませてくれないと
949 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/20(火) 18:18:05
その点、ミス住さんの論考は心地よい愉楽をもたらしてくれるんだよね。しかも無料で読める。
これは感謝すべきことだよね。
(゚Д゚≡゚Д゚)
ホジホジ(´σ_` ) ポイ( ´_ゝ`)σ ⌒゜
そろそろ次スレか?
『万物理論』で青息吐息な人は『ディアスポラ』は止めておけ。
異次元世界の描写で、叩きのめされると思う。金の無駄。
『万物理論』が全然平気な人はトライしても良いかな。方向は
異なっているけど。
『万物理論』は古典的な「人気がない森で、樹が倒れた。音は
するか」という物の道理を、観測する人間に焦点を向けた人間
原理の現代版。
『ディアスポラ』は宇宙は結局、数学で記述できている。だから
結局は数学の探求が全てに繋がるという話。
煎じ詰めれば単純だけど、それをあの厚さにしている。そこが
キツイところでもあり、読む楽しみともなるところ。読みやすい
だけなら、みんなラノベで満足できる。ところがラノベで満足
できない人もいる。だからイーガンを読む人もいる。
こないだ新聞広告で「キノの旅」というラノベのある短編が掲載されていて、
初めて「ラノベ」というものを読んだんだが、読みやすいとは思わなかった。
一つ一つの動作をいちいち描いてる感じなんだよな。普通の小説なら
さらっと流すところをだらだらやって、心理描写や雰囲気のための隠喩が
抜けちゃってる感じ。テーマも中高生相手のあざといものとしか思えなかった。
まあ広告に乗せるために誰かが勝手に要約した可能性もあるし、
「キノの旅」の中でもあまり評価が高くない作品が載ってしまったのかも
しれないし、ましてやこれでラノベ全体の評価を下すわけにもいかないけど、
ラノベ=読みやすい小説ではないと思う。読みやすさってやっぱり読み手の
知識・好み・普段接する言葉に左右されるもんだよな。
>>953 俺はイーガン未読なんだけど、イーガンを読む楽しみ=読みにくさ、本の厚さってことでいいの?
ただ読みにくいだけ厚いだけの小説が評価されるわけないだろう
あなたはアホウですかい
『万物理論』は無駄に厚い。結末を活かすなら、全体の三分の一は削れる。
宇宙消失は、結構ガシガシ読めたけどなぁ・・・。
>954
>心理描写や雰囲気のための隠喩が抜けちゃってる感じ
それは、ハードボイルド小説ファンの俺としては、ちょっとイラッとするコメントだな。
俺もキノは気に入っちゃいないんだが、文句のつけかたを変えてくれないかな?w
そんなもん読んでるからだめなんだよw
そんなもんって、どんなもんだよw
>>955 それならイーガンの魅力を
>>953はきちんと書くべきであって、
意味もなくラノベを「読みやすいだけの小説」として引き合いに出すことはないでしょう。
こういうことをするからラノベスキーに訳の分からん喧嘩を吹っかけられたりするんだよ。
>>958 ごめん、固茹で小説読んだことないので、どこが逆鱗に触れたのか分からない…
ラノベヲタは何にでもつかかってくるな
それって一昔前のSFヲタと同じだと気づかんのかいwwww
一昔前じゃなくて今でも
文学板でラノベをブンガクだと認めろよと騒ぎ立てて
SF板でエスエフなんて読む価値ねえよと喚き散らすのが
最近のラノベ読みの流行らしい
一般的には、活字を扱った書籍全般を文学と定義しておりますが何か?
未だに一般文芸とは別に見られてるのは事実だからな。
中高生を対象に書かれた小説をご大層なものだと信じて
ハルヒで満足できる人はイーガン読まずにハルヒを読んでればいいがな。
ラノベは低俗だからな。
一般小説と同じにしてほしくないな。
ハルヒをハヤカワが出したら読んでやる。
そういうもんだ。SF読みのマナーなんだよ。
こっちとしちゃあ礼を尽くしてるつもりなんだ。
そこんとこが分かってないんだよラノベの連中は。
ほうほう
猫の地球儀がSFMのオールタイムベスト入りして、
SFへ帰属意識のない作家によって書かれたアラビアやマルドゥックが
SFファンやヒョーロンカに好意的に受け入れられたこのご時勢に難儀なことですな。
969 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 18:41:24
ラノベは読み終えたらゴミ箱行き
971 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 18:45:07
>>969 # 途中でポストしちゃった。
ラノベは読み終えたらゴミ箱行きという大学助手がいた。
本を読み終えたと思ったら、ポイとゴミ箱に投げ込んだのでゴミ箱をのぞき込むと
本の山。みんなラノベだった。
読み捨てというなら純文学だって読み捨てだ
とのたもうたのは山田風太郎だったかな
ジュブナイルとかヤングアダルトとか言われていたのが、今はライトノベル
と呼ばれているサブジャンルの本質だと思うけれど、その最大の特徴はリー
ダビリティ、面白く読みやすいということだと思う。なぜなら想定読者層は、
ジュブナイル、ヤングアダルトと同じ少年少女だからだ。普通は作者もそれ
を意識して書く。
しかし、少年少女向けの本を皆が皆、好むということは無い。なぜなら、皆、
少年少女で無くなるから。読者のほうが不向きになってしまう。例え、リー
ダビリティが高くても、読者が読みたいものが違うのである。人生とは、
人間とは、如何に困難な状況を生きていくかとか、深く考えるようになった
人は、面白く読みやすい話の裏に、作られた嘘が見えてしまう。そうなれば
最早読めない。そう変化した読者は読みやすいという基準に縛られず、読み
にくくても簡単に嘘が見抜けない話を読みたがる。読者に挑戦状を突きつけ
るような作品を読もうと思う。
ライトノベルの中には簡単に嘘が見抜けない作品もあるが、一部であって、
全部ではない。そういう例外は評論家とかいう人?にも受けは良い。
ライトノベルを読んで、何が悪いとか言う人がいても、その人の趣味だから、
蓼食う虫も好き好きで構わない。けれど、少年少女向けで、リーダビリティ
が高い=面白く読みやすいからと言っても、別の人がその作品に、作られた
嘘を見透かして、読むのを避けてしまうのを止めることは出来ない。
まあ、ライトノベルだからと言って、例外の大人が読める作品があることを
無視するのも、大人気ない。
だから、面白い作品があれば、大人を説得できる理由で、故に面白かったと
陳述することが大事。腹を立てても泣いても、俺が保障すると言っても、そ
れで他人がその本を読もうとは思わない。最悪、感想を書いた人間の品性が
疑われるだけ。
974 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 19:54:20
>>973 > ジュブナイルとかヤングアダルトとか言われていたのが、今はライトノベル
> と呼ばれているサブジャンルの本質だと思うけれど、その最大の特徴はリー
> ダビリティ、面白く読みやすいということだと思う。
違うと思う。一般的認識へのすり寄り。そうである、ではなく、そうだとみんな
思っているへのすり寄りだと思う。リアルを捨て、ウィッシュを選択したことだと
思う。
お ま え ら 感 想 書 け
オマエモナー
つーか、だれかそろそろ次スレ立てろw
ところで、「科学の終焉」みたいな本も、このスレで扱って良いですか?
980 :
でへ:2007/03/21(水) 22:38:27
こちらニッポン・・・ 小松左京 ハルキ文庫
30年ほど前に朝日新聞で連載した話。
当時新聞で読みました。
(ちなみに読んだのは高1のころ)
少し前に、プリーストの「魔法」を読んで、
そういえば、こんな結末の話、あったよなあ、、、
で思い出したのが、この話でした。
アマゾンで在庫があったので注文し、再読
ごくわずかを残し、地球上の人間が
一夜としていなくなる。
残った少数の人間が、どうやって生きていくかを
書いた話。
社会のインフラがどうなっていくか、天変地異が
起こったときはどうなるか。などをリアルに
シミュレーションし、書いてあります。
(この程度のことは御大として当然であるが)
ただし、最後が、ここで終わっちゃうの、、っていう
感じの尻切れトンボで、初読当時には、コレは
おきて破りなんじゃないか?と思うような
終わり方でした。
(今なら許せる)
再読し、比べてみると、プリーストの話は
コレよりはるかに謎で、面白い終わり方でした。
でも、この話は終わりを除いては結構面白いので
7点
981 :
でへ:2007/03/21(水) 22:54:37
>>980に追加
こちらニッポン・・・ は
プリーストの話とは、激しくタイプが異なるので、
(日本沈没に近い)
プリーストの話を期待して読まないでください。
がっかりする
>>953 個人的感想かも知れんが、俺の場合は
どっちかというと、ディアスポラのほうがはるかに面白くて
分かりやすかった。
理屈っぽさは似たり寄ったりでも、こっちは
はっきりした宇宙SFになっているからな。
現実から飛躍した気宇壮大な奇想ほら話として普通に楽しめるぞ。
遠未来の話な分、変に深刻ぶっていないし
万物理論は近未来が舞台で
関係ないアイデアがごちゃごちゃして未消化で、
キャラもキモくて、小説としてダメだった。
<汎性>だっけ? メインアイデアと関係ない
セックスの考察とか中途半端に手を出した割には
それで終わっちゃうし。
メインアイデアは面白いからもったいなかった。
オチも安易過ぎる。
次が出来たので、埋め。
984 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 23:56:06
万物理論は長編では一番下じゃね?
水増ししろとか色々言われたんだろうなぁ。。。
なんかSFオールタイムベストで、イーガンでは一番上になってて驚いた>万物理論
SF的大ネタでは順列都市、分かりやすさ・視覚的インパクトではやっぱ宇宙消失あたりが一番かなと思う。
順列都市は神だが、その他はどうにもこうにも
万物理論は究極のメタ小説
メタメタだけどね
ディアスポラが読みやすいのは、オムニバス形式のおかげもあるだろうね。
イーガンは構成力が乏しいから、長編は概して下手だと思う。
ちゃんと最初に計画を立てて書くのかしら。
万物理論は特に酷い。
出しまくった伏線をほとんどまともに解消していない。
アイデアのすごさだけで評価されている作品だと思う。
あれがいいって人は、アイデアさえすごければ
物語としての体裁はどうでもいいって人なのかしら。
素朴に不思議です。まあ蓼食う虫も何とかだし。
>>990 > 出しまくった伏線をほとんどまともに解消していない。
『百億の昼千億の夜』のことか〜♪
米英でのイーガンの評価は日本ほど極端に高くないよね
イーガンは周囲の評判から小難しいという印象があってまだ読んだことない。
ストーリーを楽しめないほどに、小難しいと思ったことはないなあ。
ただ万物理論みたいに、小説として破綻してるとつらいね。
最近家計の事情で、買う本への面白さの要求水準が上ってしまって、
そこまで著者に優しくなれない。
破綻しているというのがよくわからないな
むしろ神経質なぐらい無駄な描写はひとつもないと思うんだが
イーガンのことはイーガンスレでいいがん
とっとと埋めようぜ。