1 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :
2007/03/21(水) 22:33:03
★荒らしの自作自演や陰湿な挑発、ID表示でも明らかな煽り書き込み等などはスルーを、反応した書き込みにもスルーを。
(反応すると削除依頼の妨げとなります。 荒 ら し の 名 誉 毀 損 書 き 込 み があっても却下されます)
上記の名誉毀損書き込みを行った、荒らしコテハンにどうしても我慢できない場合は以下のスレへ。
【ボケカス】書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その15
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1173795554/l50 (「書斎魔神」は「ミステリ板住人」の別ハンです)
●スレを私有化し、日記代わりにする事や、スレ違いの講義なる長文、オリジナルシナリオなる長文などの書き込みは、
ご自身のサイトを作り、そこで行ってください。削除人からも警告されている行為です。
●未読の人のために、結末部分のネタバレは厳禁とします。
どうしても語りたい人はメール欄を活用してください。
おつ
4 :
◆GacHaPR1Us :2007/03/22(木) 22:21:28
もうまとめサイトも機能停止してるし、単なる雑談スレになっちゃってるし、 さらに言えばなんか変なのに常駐されてわけだし、もう立てなくてよかったと思うよ。 自分ももう書き込まない。それぞれの作家スレに投じるから。んじゃ。
糸冬
うざいコテハンが一匹消えてよかったw
本当に消えてくれるならね・・・。どうせまた出てくる差・・・。 最近一部で話題の林某みたいにw さようなら宣言した後にすぐに出てきて叩かれて、その後擁護自演、最後には釣りでした宣言w
8 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/23(金) 15:27:14
「光の王」ロジャー ゼラズニイ ファンタジーと東洋思想を融合させたイメージ 漫画家でゼラズニイ 好きな人多いんじゃないかと、、、
「老人と宇宙」ジョン・スコルジー 先達の作品の影に怯えなくてもオッケー。 ガジェットのアイデアもありそでなさそ。 読んでるときは楽しかったが、回春の アイデアはどうしても納得いかなかった。w
沈黙のフライバイ/のじりん/ハヤカワ文庫 引き締まった物語が並び、読んでいて気持ちいい。 登場人物の善良さも相まってクラークの短編集を思い起こさせる。 (つーか本人も意識しているんだろうけど) まとまりが良すぎるので、もう少し大きな展開の話も読みたいが それは今後に期待。というかもっと小説書け。 8点+@
「航路」 コニー・ウィリス 女が書いて、女が読む本。 登場人物は、認知心理学者を自称する主人公も含めて全て、 他人の話を聞かない、自分の要件がこの世で最も重要だと思っている、 独善的な性格の人間ばかり。 べらべら良くしゃべるが、まったく共感できない。 訳者は、主人公キャラ・悪役キャラ・活発な女の子キャラ・主人公の友人キャラ等が 明確でわかりやすいと書いているが、自分には全員おなじキャラにしかみえなかった。 キャラクタの書き分けはキャラクタの行動ではなく、主人公の感情でのみ示されている。 つまり、主人公が嫌いだから、悪役キャラなのだ。 キャラクタの行動自体は悪役キャラであるミセス・ダベンポートとなんら代わることの無い 「(私に言わせれば)狡猾でわがまま」な女の子メイジーは、主人公が「気に入っている」という理由だけで 「愛すべき」キャラになってしまう。 「メイジーは可愛い」と思えるような人じゃないと、本書は楽しめないだろう。 わたしにとって、文庫本で上下巻1300ページちかい分量は、苦行そのものだった。 唯一の救いは、会話文が多く、項数の割りに早く読めること。 ちなみに、冒頭で女が云々というのは、以前読んだジル・チャーチル(ミステリ作家)の小説に雰囲気が そっくりだったから。 3点
13 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/24(土) 10:34:32
「大地への下降」ロバート・シルヴァーバーグ シルヴァーバーグがこだわるテーマのひとつ「再生」の物語。 異星の生態系もまずまずの描写だし、再生失敗した者の描写はとても良かった。 ただ、全般的に起伏も伏線もなく静かにすすんでいく物語が退屈しがちではあった。 ラストの生態系の秘密も全然驚きはなかったし。(もっともその生態系の秘密はこの小説のキモでもなんでもないので特に気にならないが。) 再生のイメージは、良い。 シルヴァーバーグとしては普通レベルの出来かな? 古本屋では高価(\1500だった)だから、どうしても買わなければというほどでもないし、金返せというほどでもなかった。
「バーサーカー」 人間が理解できず交渉の余地なぞないジェイムスン教授のような外見の 機械知性と死闘を繰り広げる物語・・・ではなかった。 大昔からそういうストーリーだとばかり思っていた。
15 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/24(土) 18:22:59
>>11 臨死体験をネタにしたロマンス小説だからなあ。
どう見てもウィリスのなかでは失敗作だよね。
訳者あとがきで「十年のいちどの傑作」とか書いてるのを見て、
おれは大森望を見捨てた。
「だって駄作でも誉めないと売れないんだから誉めるしかないじゃない」
17 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/24(土) 20:03:27
掘 晃「バビロニア・ウェーブ」 4点 あらかじめタイトルのネタばれをしておくと、 全長5830光年の銀河系を垂直に貫くレーザー光速であり、 単純な概算でも光が片道進むだけで、古代バビロニア以前から出発している点に 由来するものである。 この人が「太陽風交点」でデビューした時は、阪大工学部卒というSF作家としては 申し分のない学歴でもあり、いずれは小松御大の遠未来ものの後継者となり、 特に小松作品には無い宇宙を舞台にした傑作長編(「さよならジュピター」もアレ だったし…)をモノにするだけの力量の持主だと期待していた。 しかし、初長編にして、もっかのところの唯一の長編である本作の刊行までに デビューから10年を要したうえに、デビュー当時からの科学的考証に偏重気味で 読み易さ等小説として配慮を欠く点は改善されておらず、 (この点で、同様なハードSF路線を取っていても、適度に萌えキャラを配したり、 お笑いを散りばめる小川一水は「SF」だけでなく「小説」創りにも長けていると言える) SFとしてのグッドアイデア(反射鏡を利用し太陽系の涯てに発見されたレーザー光束、 通称バビロニア・ウェーブから地球へエネルギー供給する等)ながら、 理科系人間の語りにありがちな「なんだか面白そうな話だけどわかり難い」に終始して しまっているのが残念ではある。
堀 晃だ もはやSFに対する悪意しか感じられないわ 1SFファンとしてお前を排斥する
19 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/24(土) 22:15:51
>>17 ネタばれ→回顧→学歴w
フルコースだなw
掘 晃waros
おーもりさんは昔っから天性の商売人だから仕方ないよ 業界体質が染み付いています
作者名と作品名は間違えない。 これが作品を評するときの最低の礼儀だと思う。 少なくとも商業ベースに載った作品を評しているのだから、 作品や作者に関して、それなりの敬意は払いなさい。 そんな礼儀もわきまえないあなたには、 好意的な感情など抱けるわけが無い。 なぜ排斥されるのか良く考えなさい。 どうも2chだから何をやっても良いかのような 誤解を抱いているようだが、 そんああなたの所業を見ると、 あなたは実社会でも評価されてないでしょう だからこんなところで鬱憤(うっぷん)を晴らしているのかも しれないが、 自分の人生をもっと有意義にすごせるように よく考えなさい。 そんな人生はつまらないぞ
23 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/24(土) 23:16:29
24 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/24(土) 23:39:04
このスレは、もうやめようよ。 このスレが楽しいSF者はないよ。
だったら、まずおまえが消えろsage
ってか、ここはミステリ板住人の隔離スレだろw
ここが無くなったら奴があらゆるスレで縦横無尽に暴れまくる。 ここはそんな奴を封じ込めておくためのスレであり、貴重な時間を 奴なんぞに割いてあげれる勇者が集うスレでもある。
28 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/25(日) 13:11:17
スルー出来ない馬鹿ばっかり
>24 確かにミス住のせいでクソスレ化したな
32 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/26(月) 12:34:18
>>31 いや、ミス住を追って来たアンチが荒らしている。
書き込みを読めばそれは明白。
>>31 まとめ氏にスルーされているくらいだからね。
それより何より、スレを汚さないように別板に貼られた叩きレスを
平気でこのスレにコピペしてくる荒らしっぷりがまた香ばしい。
もしかしてコピペして「アンチ」のせいにしてるつもりだったのか あまりにもアホすぎるぞミス住w
もう来ないんじゃなかったのかよ しかも自演に釣られてるし
だーれがこないと言った。 簡素を投下しない、とのたまわっただけだ、この逃げ腰ポテトめ!
感想も書かないなら来なくていいよ
失せろボケ
コテハン叩きでも別にいいよ ガチャだろうと例の気違いだろうと変なコテハンは来なくて結構
真面目に(自分の)感想upってくれるなら、コテハンでもなんでもいいけどな。
わざとネタバレ書くコテハンはイラネ
「必須条件は本の題名、作者、点数(10点満点)、感想」 他はいらない。
45 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/27(火) 18:38:16
ガチャさんを悪く言うな。 だいたいそれコテハン叩きでルール違反だからね。
といいながらageてる
>>45 に作為的なものを感じるのだが
47 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/03/28(水) 19:36:01
>>46 age、sageごときでごちゃごちゃぬかすなボケ。
遂にこらえなくなってキレましたとさwww幼稚園児w北朝鮮ww
世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン いまさらながら読んでみました。 己のためだけに暴力をふるうくそったれ野郎どもがなんとも強烈。 不自然な箇所をヴァイオレントでスピーディーな展開でねじ伏せている話が多い気がする。 暴力と狂気の合間に見え隠れする著者の意図はひねくれてるけど、なんとなく分かる気もする。 やっぱ男は闘争心と矜持が無きゃね。 以下印象に残った話 「世界の中心で愛を叫んだけもの」 「眠れ、安らかに」 「星々への脱出」 「聞いていますか?」 「少年と犬」 全体的に男性向けだけど、特に「少年と犬」は女性にはまったく共感できない話だろうなぁ・・・ あと、全体に漂う「俺ってカッケー」な雰囲気が少し鼻についた。 7点
ウィリアム・テン短編集1〜2 1968年 創元SF文庫1973年初版中村保男訳 アポロ前だから古臭さや未来の読み違えはありますが その当時としてはアイデア満載の短編集であったのでしょう 文明批判もあるし笑わせてやろうとゆうサービス精神も感じるし SF者としては軽く流して楽しめるのではないかと思いまつ(笑) 6点
空想より科学へ たまに読むと面白い。8点
古い小説で恐縮だが。 「さなぎ」 ジョン・ウィンダム ハヤカワ おもしろかった。 細部に古さと、ちょっとした説教臭さは感じられるが、 全体的な完成度や登場人物たちの物語は高く評価できる仕上がりになっている。 この手のお話は、いくら読んでも飽きない俺の嗜好も大きいだろうがw 8点 一点気になった所がある。 主人公に叔父さんが世界の有り様を教えるところで、 人間の住む領域から外縁に近づくにつれ、〈偏奇〉が増え、 やがて、何も生存できない領域が広がっている世界で、 〈偏奇〉した植物達が、人の住めない領域を矯正し、その領域を小さくしていってる。 という、報告が簡単に紹介されている。 小説の中のごく小さな挿話だが、 これって、ナウシカの腐海そっくりだなと思った。 宮崎はやおは、これについて何か言ってるのだろうか?
もういっちょ。 「猫語の教科書」 ポール・ギャリコ ちくま文庫 猫語を人間が学ぶための教科書ではなく、 猫語で書かれた、猫による猫のための教科書の人類語版。 内容は、猫が人類を征服するために必要な事。 7点
オーデュポンの祈り/伊坂幸太郎 クズとゆうか糞とゆうか…変質者の寝言だこりゃ こんなゴミには触る必要なし 零点
伊坂はつまらんよな。 文体キモイし。 ちょっと背伸びした子供が文学を気取ると こんな感じになるかなって様な作風だ。
>>56 ゴミ箱直行でした
文学賞って信用ならんですなw
野尻抱介 「太陽の簒奪者」(文庫版) 作者がいろんなSFを読んでいることはよくわかった。 他のSF作品から拝借したアイディア以外の部分はすかすかの内容だった。 ファンの書いた小説なんてろくなもんはないんだなというのが読後感。 個人的には、アイディア面で大いにお世話になっているのに、 作中でも解説でもフォワードを貶しているのが許せなかった。
ファン・ライターがだめ???
>>59 じゃなくて、ガンダム世代が駄目なんだよ
科学をナメとるからなぁw
後学のために太陽の簒奪者のパクり部分がどこなのかとその元ネタをご教授して欲しいな
たぶんレーザー駆動のこと言ってんじゃない? パクリとはいいがたいなあ。 ていうかこの辺のガジェットをどう見るかで SF者のセンスってわかるね。
>>58 あのスカスカって何なんだろうね?
クラーク的なところを狙っていることは分かるんだけど、
なにかこう、もうひとつ魂が入ってないんだよね。
のじリン★がスカスカなのは頭頂部と人間ドラマ部分だとばかり
65 :
58 :2007/04/07(土) 09:03:43
>>62 パクリと言うつもりはないよ.
ただ読みながら,
「無限アセンブラ思い出した」
「ロシュワールド思い出した」
「宇宙のランデブー思い出した」
「何かクラークの作品にあったような気がするな」
「銀河旅行思い出した」
としょっちゅう感じたってこと.
ガジェットを消化しきってない感じ.
そのくせ
フォワードのやりかたを「ありゃ欠点だらけ」とか書くから
カチンと来るんだよなぁ.言い方ってもんがあるだろうに.
で,
>>63 >なにかこう、もうひとつ魂が入ってないんだよね。
そうそう.そんな感じ.
66 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/07(土) 10:45:46
T・J・バス「神鯨」 5点 本作を読了したSFオタの評価は高いものの、品切れ状態が継続しており、 再版予定も無い「幻の話題作」と言うても良いものである。 再版出来ないのは、読んでみれば納得、内容というよりは(部分的利用され使い捨てに されるクローン人間等、現代に十分通用するヘビーなネタはあるが) かたわ、ちんば、びっこ、気ちがい…70年代の初訳だからこそ許されたであろう 差別用語が満載なのである。 しかし、新訳の可能性はゼロではないものの、本書の思いきりが良いこなれた訳は 読み易く非常に捨て難いものがあり、 特に水棲人女性オパールの台詞を、大河ドラマ「風林火山」のみつを想起させる 甲州弁で訳した点など斬新そのものと言い得る。 「ちゃんと、潜ってするだよ。あのね―愛の―儀式は、水に浸ってするものだで」 (ハイブ人の逃亡者ハーとの水中SEXのシーンより) 物語構成は、短編連作集といった構成であり、前述した医学・生物学ネタのハードSFあり、 海洋冒険ファンタジーあり、戦闘バトルあり等の多彩な内容ではあるが、 視点を人間界を訪れる海神に置いた最終章「聖なる鯨」は、正に異色のファンタジー、 アーノルド(人造人間)との間に出来た王妃の子を王の実子と誤魔化すくだりは、 神によるイカサマ(というよりはイカサマな神か?)で笑えるものがある。 ただし、作者が学者との兼業のうえ、本作執筆当時は作家としてキャリアも浅かった せいか、語りが理詰めで淡白に過ぎるうえに(これは作風の範疇と言い得るかもしれぬが) 小説としての全体のまとまりを欠く感はある。
67 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/07(土) 10:47:21
訳者の日夏響氏のその後の仕事は聞かず、作者のT・J・バスの邦訳も本作のみ、 共に異色な本作のみで真っ白に燃え尽きてしもうたのであろうか… タイトルに冠された「神鯨」(名はロークァル・マル)は、シロナガスクジラが改造された サイボーグ船だが、このアイデアを見て、 筆者の手になる「怪獣軍艦」を想起した読者も多いのではないか? 南太平洋で捕獲された恐竜は密かに国軍秘密基地で戦闘用軍艦へと改造されていた。 北極海で旅客機の謎の失踪が連続して発生、密命を帯びたミフネ中尉(*言うまでもなく、 あの若き日の世界のトシロー・ミフネがモデルである)は、恐竜軍艦に乗り込み厳冬の 北極海へ調査へ向かう、その行く手に待ち受けるものとは… 版元にはまだ僅少な部数が残存しているゆえ、購入希望者は、即、連絡されたし!
>>65 彼はね、応用SF作家なんだよ。
その意味ではとても日本的なわけだ。
沈黙のフライバイの短編集読めばわかるよ。
出所がわかりづらいのはきちんと書いたりしてる。
69 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/07(土) 18:46:09
>>66-67 >あの若き日の世界のトシロー・ミフネがモデルである)は、恐竜軍艦に乗り込み厳冬の
>北極海へ調査へ向かう、その行く手に待ち受けるものとは…
戦前のSFですか?
書斎のSF観って本当に古くさいな
>版元にはまだ僅少な部数が残存しているゆえ、購入希望者は、即、連絡されたし!
また脳内作家ごっこですか
50にもなってごっこ遊びとは情けないね
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/07(土) 18:46:41
>>67 いくら検索しても、国会図書館にさえ収蔵していないものを、
いったいどこに連絡しろというんだろうこの馬鹿はw
72 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/08(日) 21:37:39
山田正紀「神狩り」 3点 刊行当時はセンセーショナルな感があった本作だが、現時点での客観的で妥当な評価は こんなところであろうかと思う。 後に日本でも読書人の間で静かなブームとなるヴィトゲンシュタイン哲学に 下手に触発されたSF(思索小説の方の意)に過ぎないとの辛口な評さえあり得よう。 学生運動による大学封鎖を利用したCP利用、ヒロイン理亜(ユリア)があっさりと 自死し退場してしまうクールさ等、いかにも70年代を感じさせる。 物語は謎の古代文字がいわゆる火星の運河と称されるものの紋様と同じであること、 これが神から人類への何らかのメッセージだということまでは明らかにされるものの、 (ここでまたしても「赤い星はやっぱり、やっぱり漏れの故郷だ!」 と絶叫するアホなSFオタはいい加減に逝ってよし!) 本格的な神との対決(タイトルの神狩り)までには到らず、 後の続編(まさか21世紀になるとは思わなんだが)を予想させて終わる。
73 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/08(日) 22:15:13
>>72 今頃神狩りを読んでいる奴に
( ´,_ゝ`)プッ
を禁じ得ない。
このあとの
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
ぶりが予想させて終わってる。
74 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/08(日) 22:37:10
>>72 よっぽど気に入ったんだなw >赤い星はやっぱり、やっぱり漏れの故郷だ!
思考のトラックがますます狭くなっているようだなw
78 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/14(土) 18:45:14
ジョー・ホールドマン「終りなき戦い」を読んだ。 いまだにハヤカワ文庫の現役とはいえ、ヒュ―ゴー・ネビュラ両賞受賞作でありながら、 クラシックとまでは言い難く、最近では話題に挙がることが少なくなって来た感が ある作である。 (日本SF作家クラブ員によるオールタイム・オールジャンル・ベストにもセレクト されていない) むしろ、本作はアニメ製作者に読まれているのではなかろうか、 停滞フィールド(「新世紀エヴァンゲリオン」)、縮潰星ジャンプ(「機動戦艦ナデシコ」)… 異星人との遭遇から泥沼の戦争状態に至る物語は、作者の日本語版への序文にも 記されているとおり、刊行当時はベトナム戦争の投影そのものであった。 今現在読むと、ハイテク重装備による戦闘シーンは、むしろアフガニスタン、イラクでの 戦闘を想起させるものがあり、この点では普遍性を持つ内容の作とは言い得るし、 人類の同性愛化を進め人工抑制する等全編に散りばめられたSFらしいトンデモな アイデアも面白い。
79 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/14(土) 18:46:26
終盤、主人公マンデラのラストネームの由来、それは南アの現大統領である人物の名 にちなんだものではなく、 両親がヒッピーであり、正確にはマンダラ(曼陀羅)にちなんだものだと判明する くだりは、いかにも70年代らしい「臭さ」である。 ただし、解説でも指摘されているSEXというテーマに対する拘りは行き過ぎたものがあり。 ややくどい感じさえ受けるのは難である。 本書を読んだアホなSFオタが燃えるゴミの集積場から拾い集めたダンボールで自家製作 した戦闘服まがいを着込んで、「第五小隊は漏れに続け!第四小隊は援護に回れ!」とか 意味不明な絶叫を上げながら疾走する姿をアキバの街に見る日も近いのでは なかろうか(w
>>64 おまえ、もう書き込まないんじゃなかったのかよ!
うぜーんだよ!
(゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
まとめページの更新ご苦労様です 楽しませていただきました、ありがとう
82 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/17(火) 21:37:24
ジョー・ホールドマン「終わりなき平和」 アイデアが散漫。前作「終わりなき戦い」との関連無し。 60点以下だな。 何故にヒューゴー・ネビュラ・キャンベル記念賞の3賞を取れたんだろ?
83 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/17(火) 21:55:06
ヒント: 読解力の差
84 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/17(火) 22:02:56
>>83 そうかもしれない。
作品に乗れないと筋も碌に理解出来なくなってくる。
「終わりなき平和」は正にそうだった・・・
85 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/18(水) 15:26:21
簡単に認めないで反論して欲しかった。 まあこういう場合、負けるが勝ちなんだが
通り一遍ではわからんくらいに深い 問題提起をしているからだよ。>三冠 以下ネタバレになるから未読の人は読むな。 読んだ人はご存知の通り、 この作品の結末において永遠の平和を人類は手に入れる。 なんと、全人類にロボトミー手術を施すことによって。 このラストにはドン引きな人も多いだろう。というか殆どそうだろう。 だがここで考えてほしい。 もしこれが外科手術ではなく投薬による洗脳だったら? 教育による洗脳だったら? ロボトミーほどには引かない人も出てくるだろう。 そこでまた新たな疑問が生まれる。 果たしてロボトミーと教育に差はあるのか? はい、無いんですね。実はW だって結果は同じなんだもん。 俺は読んでいて背筋が寒くなったよ。
星新一 一〇〇一話をつくった人/最相葉月 星新一の評伝。 SF界からは伝わってこない、星さんの人間くさい面が読めるのはいいが、やっぱりSFファン的にはちょっと 「その見方はどうよ?」という部分がいくつかある。 例えば、柴野拓美がただの(ってこともないが)BNFみたいな扱いで、氏の優れた翻訳家としての活動が伝わ ってこなかったりとか。 ただ労作なのは間違いなく、タモリのコメントなんかは貴重だと思うので、一読の価値は有りかと。
まとめ板更新ご苦労様です 法王計画/クリフォード・D・シマック 1981年 シマックファンだったはずなんですが、これは読んでなかったです。 あの当時は若気の至りで宗教臭のする物は何でも敬遠してたもんでw で、感想です。 さすが巨匠シマック、アイディア満載、万華鏡のような世界観、スペオペエッセンスもありーでサービス満点です キリスト教的宗教臭さはほとんど気にならずストーリー展開にワクワクしながらついていきました 間違いない佳作と思います 10点
89 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/18(水) 23:31:33
実は「終わりなき平和」の前に「最果ての銀河船団」を読んだ訳だが、 これも最後までストーリーに乗れなくて面白さが分からなかった。 こっちは40点位か。「最果ての銀河船団」もヒューゴー・キャンベルの ダブルクラウンの意味が分からなかった。 蜘蛛族が余りに人類の制度や思想に似すぎている事にまずどん引き。 チェンホーとの対比を出す為なのかも知れないが、そうは言っても・・
>>89 「遠き神々の炎」が期待に反して内容も思い出せないほど退屈だったから、なんとなくわかる。
ブリンぽいのを想像していたんだけど、あっちと違ってエンタメ成分が合わない感じだった。
訳のせいではないと思う、単にストーリーテリングの好みの問題かなと。
92 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/19(木) 11:10:24
俺は遠きはぞくぞくしながら読んだけど 最果ては退屈だった。 遠きは銀河規模の話だったけど 最果ては特定の星に限定された話だったせいか。
93 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/20(金) 21:28:18
>>90-92 「最果ての銀河船団」はやっぱりみんな退屈と感じたんだね。
両方たいくつだった。
遠き神々の炎は好きだ。
『遠き神々の炎』は10回以上読んだ本のひとつだ。
その意見には同意できない。
99 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/21(土) 13:41:35
ヴィンジは「最果ての銀河船団」が全くつまらなかったから多分もう二 度と読む事はないだろうな。
まあ何はともあれ、「ジョーン・D・ヴィンジの(元)旦那」から脱することが出来たのはよかったと思う。
102 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/21(土) 14:36:25
103 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/21(土) 15:01:26
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です) 沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。 民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄 三千万」等で検索をお願いします。 この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから… ※一国二制度 簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。 (つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。) さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。 3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。 そして反日教育を受けた中国人の反日感情の強さは、ほとんどの日本人の理解を超えるものです。 今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。 自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。 発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。
他所でやれ馬鹿。
これって良く見るけど、完全に公職選挙法違反じゃねえの?
そうだよ。
108 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/22(日) 01:05:03
ハインライン傑作集4 時の門 ロバート・A・ハインライン 福島正美他訳 ハヤカワ文庫SF 昭和60年 大当たりの年:世界が、あらゆる面から崩壊を始める・・・ってのはイメージしづらいですね。 ちょっとイマイチでした。 時の門:なるほど、当時はこのネタ出すの凄かったんだろうなぁ。 で・・・・・・この循環、誰がどうやって始めたんだ? コロンブスは馬鹿だ:短すぎて、何がなにやら・・・。これで終わり?としか。 地球の脅威:えーと・・・・・・ツンデレ?(w つーか結局美人の地球ネズミの詳細は・・・? 血清空輸作戦:ちょ・・・クリューガー殺したの、ジョウ?加速度?光子船っていうから、 てっきり帆を広げて・・・ってのかとおもえば、全く違うのね。むしろ核融合みたいなもの? それはともかく、まぁ航行技術に比べて医療技術その他が剥離しすぎてて違和感感じたし、 今では老化現象って毛細血管の破裂なんてもので片付けられないってわかってるから、 結末はちょっとアレでした。 金魚鉢:メタ視し出したらきりがなくなるよね。ビデオカメラで、そのカメラに繋いだ テレビ画面を映すような感じで。なんか雨の日の夕方・・・みたいな気分になった。 夢魔計画:ESPを防衛側に用いる描写がほとんどなのでまだ救われてるけど、 これ攻撃に使うようになったら・・・というか、何にしろこの後の世界はどうなるよと 頭を抱えた。まぁエネルギー問題とか一気に解決って点もあるだろうけどさ。 といいつつ、ラストの切り方はそれでよかったのかと。あと少しだけ文章続けて 締めた方が文章的に良い形で終わるんじゃないかなと思った。 7点
>>109 読んでみたいがどうせ絶版なんだろうな・・
>>110 新品は厳しいかと。中古ならあるみたいですけど。
いま密林で確認。しかし高いな・・・おれブクオフ100円ゲットなんで・・・。
>>109 福島さんの名前くらいちゃんと覚えといてほしい。
ありがちなミスだな
115 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/04/24(火) 23:56:29
どっかの古本屋で最近見たなぁ ハインラインに興味ないんでスルーしたが
>>109 >で・・・・・・この循環、誰がどうやって始めたんだ?
始まりがないから循環
118 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/04/28(土) 09:19:24
カレル・チャペック「ロボット(R.U.R.)」 5点 今更言うまでもないが、「ロボット」なるワード発祥の書(戯曲)である。 同じ作者の「山椒魚戦争」は読んでいても、本作は未読だというSFオタも多いかと思う。 書かれた時代性、作者がSFプロパーではないこと、 戯曲という作品形式(細かい説明文には適さない)等のため、科学的考証は期待出来ない ものの、小品ながら思索作品としての「SF」としての読み応えは今でも十分なものがあり、 人間と労働、そして人間とは何ぞやという究極の哲学的テーマは深くそして重い。 ラスト、人間の心(愛)を持つに至ったロボット、 プリムスとヘレナがロボット版アダムとエヴァとなることを示唆して物語は終わる。 懸念されるのは、本書の意図を誤読したアホなSFオタがロボットのようなぎこちない 歩き方でアキバあたりを闊歩するのではないかということである。 このような名作を冒涜するかのような行為に対して強い怒りをおぼえるのは、 ひとり筆者だけであろうか?
このスレの約束。 【ウンコには触らない】 みんなで守りましょう。
老人と宇宙 ジョン・スコルジー アメリカ。どこまでもアメリカ。 薄っぺらい死生観や情けなくなるくらいの大衆性や 裏で蠢くキリストコンプレックス。 女性兵士の辞世の句まで。 どこまでもアメリカ。 でも戦争の今を生きてるアメリカ。 そのなかで(多分)60年代からのSFを読み漁ってる人の ブログから生まれた小説。 だから、一歩引けばこれはアメリカSFのエポックなんだろうな と思わせる作品だった。 7/10
なんかねー、日本のオタクなら若返ったら 女の子に囲まれてウハウハ〜な状況で、さぁ若くなったから戦争だ! だもんな。アメリカ人すごい。
>>120 昨今のSF⇔アニメのリサイクルからちょっと外れている
どちらかといえば正統的な時事的な小説だから
最近の10代20代のSFファンにはいい例示になってるね。
124 :
でへ :2007/04/30(月) 23:14:47
ココしか書くところ無いぞ、、、 オリュンポス(上下) ダン・シモンズ ハヤカワ 期待を裏切らない傑作 長いけど、、、 イリアムを読んだときの興奮状態から少し醒めたので、 冷静に評すると、 「夜更けのエントロピー」的な「気持ち悪さ」は 「イリアム」、「オリュンポス」共にある。 (キャリバンとか、セテボスとかね) でも、それを問題にしないほどの面白さがある おれはシェリーは読んだことないし、 プルーストは図書館から借りただけだし、 ホメロスも妙訳を子供のころ読んだだけだし、 シェークスピアは子供のころ児童文学書で読んだだけだ だから、文学的素養は殆ど無いけど、 この話は面白い、すべてをごっちゃにして、 シモンズの筆力でうまくまとめたほら吹き話だ イリアムとあわせて、9.5点、 面白さでは満点だが、自分の基準では10点に出来ないので 連休にオススメの長編ですぜ
>>120 なんていうか
宇宙の戦士からこのかた50年戦いつづけてる
アメリカには、そろそろアメリカ版武士道みたいなものが
生まれてくるのかもしれないな。
刀をライフルに、茶漬けをハンバーガーに持ち替えて。
>>124 ベテラン復帰おめ
んで感想です
マイクル・スワンウィック/グリュフォンの卵 より、クロウ
いい話や〜
どってことないタイムトラベルものの短編なんだが、とにかくキャラが立ってます。
女書かせりゃスワンウィックてか(笑)
9点
アラクネ/リサ・メイスン、ハヤカワ文庫SF なんでか分からないが、いわゆる「第二世代サイバーパンク作家」の小説って、第一世代のそれより陳腐化の速度が 凄まじい気がする。 スティーヴンスンもなんだかあの「マルチメディア」なんて言葉が大手をふってまかり通ってた時代の脳天気っぷりの 空気がプンプンで今読むと辛いんだけど、この小説も同じような辛さがある。 割とラジカルな問題を扱っているはずなのに、なんだか50年代SFを読んでいるようなテクノロジー的脳天気さに頭を 抱えてしまう。 ニューロマンサーとかスキズマトリックスとかソフトウェアなんかは今読んでも十分面白くてカッコイイと思うんだけど、 この差はなんなんだろう。 この小説も、純粋にストーリーラインだけを見ればなかなか面白いと思うんだけどね。
128 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/02(水) 19:19:04
星を継ぐもの ホーガン 久方ぶりに再読。 文句なしの十点。 ダンチェッカー教授の演説が凄すぎる。
129 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/02(水) 19:22:28
ガニメデの優しい巨人 ホーガン 初読時はどうかと思ったけど 今回の再読ではかなり楽しめた。 時間は偉大だ。 九点
130 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/02(水) 19:54:24
巨人たちの星 ホーガン 再読でもっとも印象が変化したのがこれ 初読時は後付け設定が多いと感じた。 再読時はそんなこと気にならなかった。 これ、ユダヤ資本のアメリカ支配に対する 抵抗を謡い上げる作品としても読めるのだ。 かなり注意深くそれを示唆する記述が、特に過去に ついて言及した部分で見受けられる 作者には祖国を乗っ取られたことに対して苦々しいものがあるのだろうか。 八点 長いこと積んでいた内なる宇宙を読むことにする
1点づつ評価が下がってるところがw
星を継ぐ者、中盤アタリまでは、「ダンチェッカー死ね」って感じだったけどなw こいつこのまま悪役で通す気か?みたいな。
133 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/02(水) 23:17:10
まあそれがダンチェッカーのダンチェッカーたる所以 SF史上最強のツンデレキャラとの声もあるぐらいだし
134 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/05(土) 00:40:59
反逆者の月 デイビッド・ウェーバー ハヤカワ文庫SF 900円 使い古されたアイデアを元に書かれた冒険SF。 第一部は、古き良き時代のSFを思い出させる展開で 楽しめた。 第2部以降は、軍事冒険小説になって、いまひとつ のれなかった。 この種のものが好きな人は楽しめるかも・・。 戦術や戦略論は嫌いじゃないが、SFで語らなくても、と思う。 キャラクターは、オナーハリントン物の方が、はるかに魅力的。
135 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/05(土) 00:43:07
>>134 読んでて思ったが、ペにしろ他の戦闘シーンのあるSFにしろ
さらっと核ミサイル描写が出てくるよな。
日本の作家はこのへんが弱点だなと感じたよ。
137 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/05(土) 09:53:31
彼らはその威力を知らんだけ。 アシモフですら科学エッセイで原爆礼賛してた。 申し訳程度に広島へ哀悼を述べておいて 次のページでは「同時にわくわくしてきた」とか書いてる。
138 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/05(土) 10:05:38
というわけで朝からなんだが。 内なる宇宙 ホーガン ガニメアン三部作の続編にして四作目 いや、面白いよコレ。 日本版の序文で「私がファンタジーを書くならこうする」みたいな 話が出ていて、なんだこれは、と思ったけど読むとわかる。 これ、ファンタジーなんですよ。ここではないどこかの世界が舞台。 神々は朝な夕なに世界の地図を書き換え 導師は石に手を潜り込ませ火炎を操る魔法でいっぱい。 もうね。どうせファンタジーならここまでやれや!と言わんばかり。 この異常な世界といつものハント博士とダンチェッカー教授の話が 交互に進む。すぐにネタはつかめるけど最初は混乱する。 彼らの会話はいつも通りに笑える。 >ハントは抗弁しかけたが、ダンチェッカーは構わずまくしたてた。 ↑ こんなんばっか。 流石に現在読むとネタの一部には古さを感じるのも確かではあるが 充分に楽しめた。出たときに読めばよかったなあ。 自分みたいに巨人たちの星で乗り切れなくて読んでない人が いるだろうけどもったいない。 九点。 同じく長いこと積んでるミラーメイズにとりかかることにする。
>136 映画だと、もっとヒドイw 原爆使用にかなりしつこく異議を唱えるハッカーを出した「インディペンデンス・デイ」は今思うとまだ 良心的だったのかも。
>>137 その科学エッセイの書名を教えてください。
141 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/05(土) 10:46:47
ハヤカワから文庫で山ほど出てたうちのどれか。 多分「時間と宇宙」かな。違っていたらすまん。
ちょっと訂正する。 思い出したら原爆礼賛じゃなくて原子力礼賛だったような。
原子力礼賛はSFの基本だろ。 わかってないやつが多いな。世代ってやつか。
ハインライン的アメリカ保守マッチョイズムに未だに正統性を見出してるなんて… いつの時代で思考止まってんだよって感じ…
初心者スレでいきなり宇宙の戦士勧めてるやついたなあ あんなセンスオブワンダーの欠片もないものを最初に読んだから ドンパチやるのがSFだと思われるわな
あそこかわってるからw
>>143 > 原子力礼賛はSFの基本だろ。
> わかってないやつが多いな。世代ってやつか。
最近ふつうに復活してるよな、核分礼賛が。
気にするな
>>145 はバカだから…。ほっといてやろうぜアホは。
核礼賛が復活した今では宇宙の戦士が初心者向けに最適ってことでFA?
それはねえw
153 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/06(日) 10:42:49
ホーガン、苦手。 星雲賞受賞作を全部読んでみたけど、全部つまらんかったorz こないだまとめてブックオフに売っちゃいました。
正解。米的正義を振りかざすプロパガンダ野郎のホーガンは 読む価値無しの糞
それはギャg(ry
うわ〜死ねばいのに…。何で生きてるの
>>154 …。
157 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/07(月) 00:33:27
なんかキャラやストーリーが淡々としすぎてるのがだめでした。 話がつまらん 星を継ぐものだけは中の上ぐらいだと思ったけど 後のはつまらなくて飛ばし読みしちゃった
ハードSFってのは概してそんなもんで、基本的にアイディア小説だから。 それにキャラとかを求められても、読み方間違ってるとしか言えない。 星を継ぐ者の続編がつまらないのは事実だけど。
159 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/07(月) 04:33:08
いちばんつらかったのは量子宇宙干渉機とかいうのだった。 数ページ読むごとに睡魔に襲われ、同じところを何度も読み直すことの繰り返し とうとう最後まで面白くなることのないまま終わってしまった。 とことん相性が悪いらしい
最近は作り物のSFよりも一般向けの科学書の方がよっぽどセンスオブワンダーを刺激してくれるなあ。 自分は物理系の学部出身だけど文系の仕事についたので数式なんか忘れちゃってるけど、 最新の宇宙論とか量子論、数学、生物、医学などなど、知的好奇心がうずうずする。
というか、ホーガンがダメっていうより、どういうのが好きかを言わないとさ・・・。 フォーチュンクエストしか読まない奴がホーガン読んだってダメなのわかりきってるし。
フォーチュンクエストって何ですか? 最近で好きなのはプリースト、チャン、イーガン、 ジェフ・ライマン、ジョン・クロウリーとかです。 特に、トリッキーな叙述トリックモノが大好き。 ハードSFでも、奇抜なアイデアがあって物語的な熟練性があればOKです。 こんな私でも楽しめるホーガン作品はありますか?
君が求めるものはホーガンにはないような気がする
というかスレ違い
ホーガンなんぞで喜べるのは思考力のない馬鹿だけ。
スレ違い
死ね、全員。
日本人はホーガン贔屓だもん
ひゃっひゃっ
172 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/07(月) 20:27:00
叙述トリックスキーでホーガンなら エニグマだろ
やっぱアホーガンよ
>>162 俺も文系SF好きで、20年前にSF読み始めた頃に当時訳されてたホーガン、ニーヴン、ベンフォードあたりをほぼ全て読んだ結果、
「自分にハード(テクノロジー)SFは合わない」という結論を出したが、例外的に『プロテウス・オペレーション』は面白かった記憶がある。
なにぶん高校生の頃の話なので、今読み返して面白いかどうかは保障しかねるが。
176 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/08(火) 00:04:26
>>174 いや、プロテウスは俺も大好きだよ。引っ越し先には必ず持っていく。
SFなのに「鷲は舞い降りた」みたいな戦争アクションの味付けが利いてるのが面白い。
チャーチルを仲間に入れる過程とか、敵の本拠に乗り込むために即興で
作戦を練り上げるところとか、テクノロジー以外の部分で印象的な場面が多い。
作風に政治色が濃くなりすぎる前の最後の秀作じゃないかな。
177 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/08(火) 00:21:47
『プロテウス・オペレーション』ですか。 今度読んでみます、ありがとう。
老ヴォールの惑星 小川一水 ハヤカワ文庫JA 2005年 ギャルナフカの迷宮: SFじゃないけど、これはこれで読めるね。不思議構造を一切説明してないところが 潔いというかなんというかorz。ホクストルが命をかけるほど信頼を寄せる過程が ちょっと足りないかな?と思ったが。 老ヴォールの惑星: 大変良いが、小川氏の限界かな?ヴォールたちの描写はともかく、彼らの行動や 理論が今の技術水準でしかないのが悲しい。最後、まぁハッピーエンドなんだけど、 人類側がどうやって、数回一方的に送られた信号のみから完全にコミュニケーション が可能なレベルまで情報を得られたのかかなり疑問が残った。 幸せになる箱庭: 仮想的な理想世界か。実現したら真っ先にお邪魔しますよ、えぇ。 空間に穴を開けるならともかく、リアルで超光速移動ですか。そこんところをkwsk希望。 で・・・あんちゃん、そこまで頑張っておいて、結局トランザウトしたままですかorz 漂った男: 第六大陸でも、コストを一桁故意に無視して話を展開してたけど、今度は 一桁どころか3〜4桁以上無視しやがったなw 探索範囲が10m^2ってw 技術水準が分野によってあまりに異なりすぎてグンニョリ。面白いけど。 さすがに小川氏、ガンガン読めた。気楽に読めるSFってことで8点
連邦宇宙軍シリーズ2・エリミネーター 矢野徹/高橋敏也 宇宙戦艦フリードリヒ三世艦載機、ヘルダイバーチーム戦闘攻撃機・屠竜!… カッコイイじゃないですか!の10点w
連邦宇宙軍シリーズ2・エリミネーター 矢野徹/高橋敏也 宇宙戦艦フリードリヒ三世艦載機、ヘルダイバーチーム戦闘攻撃機・屠竜!… カッコイイじゃないですか!の10点w
182 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/15(火) 07:29:16
ミラーメイズ ホーガン 西暦二千年。合衆国大統領選挙は護憲党の勝利に終わったが・・・ 最初に言ってしまうとこれはSF小説ではない。所謂政治スリラー小説。 それでも希望の示唆と人類の危機と幸せな解決が提示されるところはいつものホーガン作品だ。 序盤でどうしようもない近未来(もう現在だが)合衆国の状態が描かれる。主に政治の腐敗と停滞が。 ホーガンの目は的確で描かれているものは現状とそう変わりない。 物語が始まって6ページ目で合衆国の多すぎる公務員(人口における割合が日本より多い)問題。 そして7ページ目で天下り問題をえぐり出すその筆力は流石と言わざるを得ない。 ちなみに合衆国の天下りは日本のそれのように分かりやすくはなく遥かに巧妙で悪辣で狡猾だ。 日本の政治でもなんとかしようという動きが現在あるが、実は天下りの合衆国化なのだ。 そこで救い主というか自助努力なのかはわからないけれども、登場したのが護憲党だ。 ところが、ここが問題なのだがその護憲党が標榜する政策が ようするに新自由市場経済主義をより過激にしたものなのだ。まるで惑星ケイロンのように。 故・糞ミルトン・フリードマンが読んだら草葉の影で泣いて喜ぶだろう。 物語中、新自由経済主義の代弁者として登場するポール・ブラッドスタインは 西フロリダ大学教授という立場で登場するが、彼の出身大学は賭けてもいい。シカゴだ。 その矛盾はブラッドスタイン自身の言葉で語られる。 「いまだかつて、わが国に真の自由経済が存在したことは一度もない」(P75) 似たようなことを共産主義者の人たちが言ってますね。 ソビエトのは共産主義じゃないから カンボジアのは共産主義じゃないから 中国のは共産主義じゃないから そういえば真の民主主義は直接民主制だけです!なんて言う人もいた。
183 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/15(火) 07:56:47
実際には自由市場経済を導入したレーガン政権において双子の赤字がオギャーと誕生した。 シカゴボーイズの馬鹿どもに経済をまかせたチリは貧民層が20%から40%に増えた。 流石にピノチェト政権は倒れて糞シカゴボーイズを追放したらなんとか元に戻った。 現在、まさに導入されつつある日本では暗黒しか見えてこない。 それでもブラッドスタインは言うのだろう。真の自由経済ではないから、と。 彼らはまずこうすればこうなる、と理想を考え出す。ところがそれは常に的外れなものとなる。 読めばわかるんだけどホーガンは政治と経済と情報を切り離して考えすぎる。 この作品では合衆国の諸問題(それでも現在の日本から見ると鼻先で笑うような軽いもんだが)が扱われる。 ホーガンはイングランドから合衆国に住まいを変えて長いことたつが、いつのまにか本気で国を憂えているようだ。 彼は本当に問題なのは何なのかよっくわかっている。 物語中、合衆国の富の大半を所有する、人口比にすれば驚く程少数である、超富裕層が出てくる。問題の根っことして。 そして、そのような展開の中でユダヤ、ユダヤ人、という単語は終に最後まで出なかった。一度もだ。オッソロシス 「イスラエル人」は何人も登場するのにだ。 物語としては本当に面白かった。一介の弁護士である主人公がなんとか困難を切り抜けた結果、モサドから凄腕の スパイとして勘違いされ、その立場で通すあたりの展開は抱腹絶倒だった。 物語で護憲党は勝利するが、その後どうなるか予測する。 彼らの持ち出す経済政策はことごとく失敗するだろう。 民主党はなんとか立て直そうとするが失敗し、民主党の伝統として外征に訴えて解決を図るだろう。 最後の尻拭いをするのはいつもの通りに共和党だろう。 結論:竹中平蔵の頭上に七度の死と破壊を。 九点。
184 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/15(火) 09:05:13
ホーガンの作品よりも貴方の論評のほうが100倍面白いですね。
0かける100
186 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/16(水) 07:21:49
ジョー・ホールドマン「擬態」読了。 はっきり言ってガッカリ。ホールドマンはハリウッド映画化狙いなのだろうか? (原作料でもうけようという腹?) ハリウッド映画そのままのストーリーで、特に面白い部分も無く、新しいアイデアも無い。 なぜ、ネビュラ賞なのかも分からない。 アメリカ人には、こういうのがウケるのだろうか? 1点
そういえば映画化された原作ってブレードランナーをずっと昔に読んだだけだな・・・。
188 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/16(水) 10:17:14
最近のヒューゴー、ネビュラ受賞作は質の劣化が著しいよな。 まともだったのはエリザベスムーンのぐらいしかないな。
189 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/16(水) 10:25:42
ホールドマンのは原書で読んでたけど、オチもひどかったな。 アレで受賞なんだから他の候補作のレベルも相当低かったんだろう。 米国SFってどんどんレベル下がってる。 これからはイギリスやカナダ、オーストラリアの時代だな。
向こうで評判高かったジェフライマンのAirはまだ訳されんのかねえ
そっかー、「擬態」駄目なのか。 買って今読んでるんだけどがっかり
自分を信じろ!
193 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/16(水) 19:56:15
だいたい「擬態」はハードカバーで出すほどの物でも無いだろう。 なぜ文庫で出さなかった?
あと、テッドチャンが長編書いたとかいう話はどうなったんだろう
195 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/16(水) 20:42:27
>>194 ホント!
チャンの長編なら読んでみたい!
ジャン=ジャックの自意識の場合(樺山 三英) ちょっと立ち読みしただけだが、ここまで読みにくい本は久々に見た。 文体が悪いとかじゃなくて、行間と字間の大きさが殆ど同じで非常に読みにくい。フォントも妙だし。 枚数足りないならセカチューみたいに薄い本にしちゃえよ。
197 :
186 :2007/05/16(水) 23:45:17
>>191 ごめん。
買った人はちゃんと読んでください。
エターナルに生き続け、人類の歴史を俯瞰することの出来る知的生命という設定は好きです。
また、宇宙人が万能ではなく、様々な経験から人間社会での生き方を学んでいく所も
良かったと思います。
ハードカバーなんざいらね。読みにくい。文庫で出せ出せ。
199 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/17(木) 00:40:29
文庫だと採算がとれないから単行本になる プリーストの双生児もそう これが売れたら次は文庫になる
売れなかったら?
それきり ○年後に古本屋探しても手にはいらねえと大騒ぎしないといけなくなる
202 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/20(日) 10:49:40
高くてもいいから文庫サイズで出してほしいよね。 ハードカバーだと持ち歩けなくて嫌
203 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/20(日) 10:50:24
オンデマンドで値段同じで好きなサイズを選べるっていう 設定にすればいいのに。
204 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/05/20(日) 22:56:45
カート・ヴォネガット・ジュニア「猫のゆりかご」 2点 異才カートの手になる終末テーマのクラシック的作品ではあるが、 今、読むと、SFというジャンルを越えたビッグネームとなったカートであるからこそ、 許された「お遊び」と言い得る。 ボリュームもさほどでなく会話文が多いのに、読み難く・解かり難いものがある。 ヒロイン的存在のモナ(注 山本ではない(w )、個性的なキャッスル父子ら サバイバルするかと思ったキャラがあっさりと死んでしまい、 捨てキャラかと思うた小人のニュート、クロズビー夫妻はしぶとくサバイバルしてゆく 展開は、読み巧者である私のような論者の期待を良い意味で裏切ってくれはするものの、 ボコノン教という新興宗教ネタをまじえたストーリーは、全体的に浮ついた調子で ふざけ過ぎという感を強く受けるし、 せっかくのアイス・ナイン(水を瞬時に氷へと変化させる)というSFネタも、 もう少し活かして書いて欲しいものである。 本作のようなカート作品の悪影響と言えるであろうか、 セロファンテープで補整しまくりなズタ袋を抱えた、いかにもアキバ帰りなSFヲタが、 本作の劣化品のような生原稿を持ち込むことがあるようだが、 私はこのような連中に対して、声を大にして苦言を呈しておきたい。 「喪前は、文壇デビューを目指す前に公園デビューでもしろ!」 と。
205 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/21(月) 03:31:15
インフィニティ・リミテッド ホーガン SFではありません。 しかし(ミラーメイズのときも同じこと書いたけど)まさしくホーガンの小説です。 政治的だからと言って読んでない人は実に勿体無い!と思います。面白いし。 冒険小説なのに妙に牧歌的なのもいいし(緊張感はミラーメイズの方がある)。 さて、物語の舞台ですがアフリカです。この大陸はご存知の通り、様々な問題を 抱えており、実際に調べてみると物凄く気が滅入ります。涙が出てくるほどです。 あの大陸の現実をそのまま書くとただの欝小説になってしまいますので 娯楽小説としていくらか手は加えられております。 独裁者の大統領はぬるい。秘密警察長官もぬるい。なにより娯楽を象徴するのが、 つまりそれが<インフィニティ・リミテッド>の存在です。 表の説明文には「ホーガン版スパイ大作戦」とあります。 少し違います。これは「ホーガン版メガフォース」です。 インフィニティ・リミテッドは実在する! いかなる国家にも政治機構にも、どんな主義や信条にも忠誠を誓うことなく、 無辜の民を救い出す秘密組織! インフィニティ・リミテッドは実在するのだ! みたいな。 別に単車で空を飛ぶわけではありません。組織の理念が似ているのです。 ミラーメイズの時と違って「敵」がまだしも手の届く範囲にいるのも よい効果を生んだようです。 「ふむ、それではテロリストと自由の戦士の判断は誰がつけるのかね?」 「俺たちだ。いくらかの誰にでもわかる単純な基準で判断する」 インフィニティ・リミテッドカッコヨス 九点
メガフォース乙
何が言いたいんだかw
209 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/21(月) 18:35:47
「日本語でOK」の新バージョンか?
「日本語わかりません」の新バージョンだな。
211 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/21(月) 21:00:43
インフィニティ・リミテッドは創元社から文庫で出ていますよ
>「ふむ、それではテロリストと自由の戦士の判断は誰がつけるのかね?」 >「俺たちだ。いくらかの誰にでもわかる単純な基準で判断する」 本当に、こんな変な訳文になってるの?
青背や創元だったらそれでもマシな方
近頃じゃ珍しいんじゃないか? そこまでの訳文は
去年ミステリではもの凄いトンデモ訳があったね
kwsk
つづみ綾だろ
原書の読めない人が、わけ知り顔で訳文に言いがかりをつけるスレはここですか?
219 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/25(金) 21:30:10
「ドゥームズデイ・ブック」を読み終わった。 この作品ってSFである必要があったのかな?とチラっと感じた。 もっとタイムマシンのメカニズムに突っ込んで欲しかったし、タイムマ シンなのだから、自由に行ける時間を設定できる訳で、主人公が中世に 行った次の日に助けに行く設定だって全然可能じゃん?って考えると、 何か萎えてしまった。 最近、オレが読むSFは外れが多いねえ・・・
それ、中盤がすごく退屈だよね。 正直冒頭と最後だけで十分だと思う。
221 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/25(金) 22:27:17
>>220 でも「ドゥームズデイ・ブック」は途中の猖獗が無いと、リアリティが
無くなるよな。
いやたぶん退屈なのはコニー漫才だったんじゃないかと思う
中盤無いとラストがスカスカになっちゃうよ。 まあ過去編だけあれば良かったんだけれども。 > タイムマシンなのだから、自由に行ける時間を設定できる訳で、主人公が中世に > 行った次の日に助けに行く設定だって全然可能じゃん? たしかこれは作中のタイムマシンじゃ出来ない設定じゃなかったっけ?
「シンギュラリティ・スカイ」 数ヶ月ちびちびと読んでやっと読了。 旧弊な世界に突如四次元ポケットが降り注いで…というドタバタを予感させるプロローグから、 皮肉をちりばめた序盤はそれなりに楽しめた。 ペースががっくり落ちたのはどうでもいい宇宙戦艦に乗り込んでからで、それこそどうでもいい 描写がひたすら冗長に続いたのにはウンザリさせられた。 どうしても長さをかせぐ必要があるんだったら、フェスティバルまわりや改変された惑星につい ていろいろいじってくれたほうが良かった。 3点。残念ながら読む前の予想通り。
225 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/26(土) 01:35:07
「最後から2番目の真実」ディック。 半分も読んでないけど、どうも微妙な・・・
>>224 > ペースががっくり落ちたのはどうでもいい宇宙戦艦に乗り込んでからで、それこそどうでもいい
> 描写がひたすら冗長に続いたのにはウンザリさせられた。
その「どうでもいい描写」がキモなのに……まあ、あれを認識できる人は
けっこう特殊趣味なんだろうな。
擬態、ブログ感想見る限りでは適度に楽しめるエンタメのようだ ここのSFオタはエンタメ嫌って難解な文学の技巧面を評価して悦に浸るような ものだから酷評もやむ終えまい
228 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/26(土) 09:00:44
>>227 このスレにも「難解な文学の技巧面」を高く評価している人は少ないと思うが。
ここでも「難解な文学」の旗手であるJ.G.バラードは評価はあんまり高くないだろ。
単に住人の年齢層が高いだけと思われ ああいうの、飽きてるんだよね。
230 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/26(土) 09:57:31
>>229 同感。
ハイペリオンシリーズの人気が高い事からも、決して「難解な文学の技
巧面を評価して悦に浸る」人はこのスレには少ないと思う。
大体、SFマニアを批判している様でこの表現ってとても嫌だな。
北上次郎あたりが褒めそうな ジェットコースター小説だよねw ただそれだけだけど。
>>225 地上で嘘戦争をしてる話だっけ?
あれはおもしろくなかったなあ。
映画化したらおもしろそうだけど。
>>227 おまえ、Jコレのスレでも同じようなこと言ってただろ〜?
アホはほっとけ。
つうか、ブログ感想見て済まさずに、 自分で読んで感想書けと。 無責任にもほどがある。
>>212 いや、そんな訳文じゃないから、原書で読んでるのかと質問したわけで。
どうやら205なりの要約だったらしい。
237 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/27(日) 16:31:59
「星を継ぐもの」J.P.ホーガン 3点 期待して読んでみたものの、物語に引き込まれなかった。 読書に慣れてないせいか想像しにくかった。 読み終わっても「何だ、それだけか、、、」としか思わなかった。 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック 8点 読んでいる最中はそれほど面白いと思わなかった。 読み終わってから著者が訴えたいテーマのようなものに気づいて 初めて面白いと思った。ただ少し難解で読みにくかったので−2点 個人的にテンポがよく物語に引き込まれるような作品を期待しているけど、 満足できるようなものをまだ読んだことが無い。誰か教えて
238 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/27(日) 16:39:50
ベイリーのカエアンの聖衣
アンドロ羊がよかったならユービックとか虚空の眼でいいんじゃね? わかりやすいし
ディックなら高い城の男も是非
241 :
225 :2007/05/27(日) 19:43:36
>>232 「2番目の真実」はサンリオSF文庫版が絶滅して、
創元が新訳版出したのよ、最近。喜んで読んでみたけど、なんかこう、はまらない。
正直ディックは短編「人間狩り」以外、面白いと思った事がない。
ザップ・ガンも高い城も記憶売りますも電気羊も。
作者が壊れ気味だからいかんのか・・
>>241 作者が壊れ気味
だから「精神的に疲れているときに読むとよい(村上春樹)」
と言われてしまう
243 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/27(日) 22:01:42
>>238 未だにカエアンより面白い作品は数少ないような。
オレが読んだ中では、ダン・シモンズのハイペリオンや、グレッグ・
イーガンの順列都市、グレッグ・ベアのブラッド・ミュージック辺りに
並ぶ傑作中の傑作だな。
AMAZONで中古が1800円で出ているのも分かる様な。
244 :
237 :2007/05/27(日) 22:08:41
>>238-243 ありがとうございます。
「カエアンの聖衣」と「順列都市」が気になったので
それから読んでいきたいと思います。
まて。読書慣れしてないのにイーガンはきつかないか?
いや、むしろ小説慣れしてる方が「こんなん小説じゃねー!」となる可能性も高い。
247 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/27(日) 22:54:13
どうやってもイーガンはきついよ だがそこがいい
248 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/28(月) 21:35:03
結局SF慣れしていないとイーガンは無理か。 でもそれを言うならカエアンは更に無理っぽいけどな。
>>244 カエアンは手に入れたままちょっと取っておいたほうがいいかも。
個人的には「分解された男」を試してみて欲しい。
なんといってもテンポといえばベスターだから。
250 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/28(月) 22:23:25
「分解された男」良いねえ。 でも「虎よ!虎よ」には何故か嵌れなかった・・・
いい加減スレ違い
254 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/28(月) 23:36:03
>>251 「虎よ!虎よ」は読んでからもう20年以上経ったなあ・・・
もう一度読んでみようかな?
255 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/29(火) 03:27:09
SFの入り口がイーガンだったよ 小説としておもろかった
>>256 それかなり昔に読んだ。セイントじゃなくてH.G.ウェルズだよね。
透明文字?
259 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/29(火) 22:04:40
>>255 初めてのイーガンが「ディアスポラ」だとすると、あなたのSF精神は遺
伝子にまで刻み込まれていると思うぞ。
260 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/30(水) 12:01:51
米村貴裕氏の「ビースト・コード」これいいねぇ 龍好きの漏れにはヒットしたよ
「ジャン=ジャックの自意識の場合」樺山三英 題名や装丁から、文系硬派な教育SFだと思ってたから、 いきなり冒頭「女の子のおちんちんは〜」で悶絶した。しかも作中最多フレーズだし。 サリンジャーだかデリダだかに延々電波書簡を送り続けている人が居たり、 唐突にバトル・ロワイヤル的展開が始まったりでいろいろとカオスだが、 構成や寓意は割りと明瞭で、読みにくくはない。 混沌の中に不思議と秩序が浮かび上がってくる感じは、なかなか読んでいて楽しかった。 北野勇作に衒学趣味とエロスを加えた感じ、かもしれない。 飛浩隆に比べるとエロ方面でのセンスはやや野暮ったい。 7点
262 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/31(木) 02:08:24
263 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/05/31(木) 04:01:15
名古屋市東警察署は28日、愛知県青少年保護育成条例違反の疑いで同県名古屋市、 竹石圭佑容疑者(20)を逮捕した。 調べでは、竹石容疑者は4月下旬ごろ、名古屋市のホテルで県内に住む18歳未満の少女に数回、わいせつな行為をした疑い。東警察署は余罪があるとみて追求する方針。
264 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/01(金) 21:41:01
「沈黙のララバイ」野尻泡介 太陽の簒奪者を読んでからファンになったが、この短編集も良いね。 肩の力が抜けた感じが良いのだが、きちんとSF考証もきっちりやっている。
沈黙のフライバイ
266 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/01(金) 22:06:13
ララバイ× フライバイ○
「スフィア-球体-」 マイケルクライトン 古本屋で上下巻200円だったんで買ってきた。 長い割には、内容が薄い。オチもすっきりしない。 日本人のイメージが、当時こんなんだったのかと 逆に驚く。 未消化な部分も多いし、解説できてない部分も 多くて、アイディア1本で書いた感じがする。 あと一つひねりが、あればよかったのに。 2点
>>264 >きちんとSF考証もきっちりやっている。
>ララバイ この時点で確信犯じゃん。
270 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/06/02(土) 19:11:35
中 勘助「犬他一篇」 6点 表題作は「銀の匙」で著名な中の手による幻想ファンタジィである。 ストーリーはドリームというよりはまさにナイトメアそのもの、 犬に化身した2人の男女(醜いバラモンの僧と彼氏に邪恋された美しい百姓娘)の 愛欲の日々、この生地獄に人間の「性」が徹底して活写されてゆく。 バラモンの僧がアホな2ちゃんねらーまがいの色狂い、 呪法によりゾンビーまがい(?)を利用して恋敵であるイスラムの青年兵士を 倒す展開には驚いた。 なお、勘助と聞いて、「漏れだけの勘助キター!」と半狂乱となっているSFオタ は即効で死ぬべきである。 (「風林火山」かヴォケ!) なお、併録された「島守」は、「犬」とは対照的に、 作者の野尻湖弁天島における滞在経験を素材としたいかにも「銀の匙」の 著者らしいストイックな自然スケッチ風な作である。
271 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/06/02(土) 19:13:15
筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」 6点 筒井堂の最新作とはいえ、テーマ的にはこの板で紹介するのはどうかと思うが、 現代日本文壇の現状をネタとした思索小説としての「SF」とは言い得る。 現実と作中の人物が交錯する謎の巨船ベラス・レトラス(現代文壇のメタファーか)、 終盤には、作者である筒井堂本人まで登場するが、一番書きたかったのは、 自身の短編を巡る著作権侵害についての怒りではなかったのかと勘繰ってしまうくらい この件に関する記述が詳細に過ぎる感はある。 (なお、作中人物中では「48億の妄想」を想起させる著作を持つしころ山が作者に 最も近似したキャラと思われる) ラストで船首像となってしまう村雨澄子は、その良し悪しは別として(沈みゆく)文壇 の先端にあるということか。
1日2冊も読んだのかお前 頭悪いんだから声に出して1週間くらいかけてゆっくり嫁
スルーしろよ馬鹿
イルミナティ ピラミッドからのぞく目(上下)/ロバート・A・ウィルソン 、ロバート・シェイ まだ読み途中だけど、かなり面白い。 昨今の伝奇小説とは一線を画していて、スラデックとかピンチョンみたいな感じ。
>>274 あーもう、金が無いのに読みたくなっちゃったじゃないか
276 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/03(日) 05:20:33
>
>>270-271 もし本当に読んでこの程度の乾燥、もとい感想しか抱けないのなら
人として何かが欠けているとしか思えんな。
というかネットで検索かければゴロゴロ出てくるようなことしか書いてなかったりする。
お互い用いてるデータが全然違うんじゃ話にならんw
たかじん実況を誤爆ったorz
たまたま、まとめサイトで自分が好きな作品の感想を読んだんだけど、いい評価はされていなかった。 あらすじと内容が異なっていたとか、想像していた話と違っていたとかの理由で駄目評価。 アマゾンのレビューのほうがよっぽどまともだった。 まとめサイトなんていらないじゃないかと思った。
まあそういうこともある
>>280 そもそも感性っていうのは人それぞれ違うのだから、
他人の評価なんて「あぁ、そういう評価もあるのか。」ぐらいに受け止めるべきでしょ。
他人の評価をあてにして読む作品を選んでいたら、
自分にとって「良い」と思える作品に出会えないかもしれない。
まあ、前スレから書斎以外ので変なレビューが増えたとは思う あまりこういうことは書きたくないが最近ちょっと目に余る
スレの流れ悪くないそうだから無視したけど、伊坂のやつは中傷以外のないものでもなかった
年寄りの愚痴めいた苦言を呈するよりも 模範的なレヴューを一本でも書き込むほうがはるかに建設的だよ
書斎さんのレビューをもっと書けばいいんですね
また荒らしているのか
288 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/07(木) 04:32:16
283は具体的にどのレビューのことを差しているのだろうか答えて欲しい。 あの書き方じゃあ皆自分のことかと思って萎縮してレビューしなくなるだけで 何の益も無い。
んなもんわかるだろ。
たとえば
>>267 こいつだYO!
愚痴の連発ムナクソ悪くなる。
283の許可を得ないと書き込めないスレだな、こりゃ・・・
283に栄光あれ……
ってか書斎って何? 自分ちの書斎の自慢を書くの?
おまいら、どうしてスルーできないんだ・・・
模範的レビュー 55 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 [sage] 投稿日: 2007/04/04(水) 21:21:31 オーデュポンの祈り/伊坂幸太郎 クズとゆうか糞とゆうか…変質者の寝言だこりゃ こんなゴミには触る必要なし 零点
>>289 えーっと、愚痴書いちゃ駄目だったの(^_^;
ネタばれしないように、書いたんだけど
実際、ファーストコンタクトものにしては
アイディアの部分が弱い。
読んで、まるっきり損はしなかったけど、
面白かった?とは、ちょっと・・・・
そういえば最近ガチャ見かけないな、どこ行ったんだ
267みたいなのはかまわないだろう。 参考にならない感想なことがすぐわかるんだから。
298 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/07(木) 23:57:32
>>296 > そういえば最近ガチャ見かけないな、どこ行ったんだ
バカめ、ガチャは……以下略
299 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/08(金) 19:11:52
よいレビュー=自分の好きな作家を褒めてあるレビュー ってことか。そんな馬鹿な。狭量すぎる。 つまらないと思ったらつまらないと書いていいだろ。 たとえ自分の好きな作家が罵られていても、こういう感想もあるのかと面白いよ。
見当違いなことを力説するなよ、恥ずかしいぞ
よーしそれじゃあ、おじさんが存在しない本の感想書いちゃうぞ
302 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/08(金) 20:33:03
アリストテレスの「詩学」第二部のレビューだな
「とほぎみ」「せり河」「しらら」「あさうず」といった物語かな?
クルムヘトロジャンの「へろ」……は実在しちゃったんだっけw
興味が出たんで オーデュポンの祈り/伊坂幸太郎 を立ち読みしてきた。 つまらんというかSFくさくない。 金払ってまで、読みたいとは思えん。 でも映像にしたら楽しいかもしれん ガロ的で
308 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/06/09(土) 19:39:15
半村良「石の血脈」 3点 アトランティス、バンパイア、狼男、巨石信仰、イスラムのアサシンズ等々に関する 薀蓄(注 うんちではない(w )が散りばめられて展開してゆく、 SFちゅーか、SF仕立ての伝奇小説。 石化することにより永遠の生命を得る(その過程で人間の生血を必要とする)という トンデモなネタがメーンだが、このストーリーで全編東京が舞台というのは珍しい。 反面、陰謀(?)のわりには舞台のスケール感を欠く面が否めないのだが、 東京の盛り場の描写は、作者の豊富な実地体験が活かされたのか、この手の作品には 珍しい生活観・臨場感に富んでいるのが面白い。 中盤以降は、とにかくエロ満載であり、「エロキター!」と半狂乱になるアホなSFヲタ の姿が目に浮かぶようだが、なにせ70年代前半に書かれた作だけに古臭さは否めず、 今では広く知られるようになった熱中症に関する記述も誤りっぽいものとなっている。 ちょっと厚いが、一応の暇潰しの読物とは成り得る程度の評価が妥当であろう。
309 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/06/09(土) 19:40:20
カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」 4点 カート追悼記念の再読第2弾である。 タイトルに冠されたタイタンの妖女は彫刻であり実体は無いというオチがつく。 作者の代表作といわれ、爆笑の太田氏も絶賛する作であるが 実は筆者は刊行当時にも、あまり面白いとは思わず、今回もその感想は変ることは なかった。 筒井堂を知る日本の読者には、文明批評の目的に「SF」という枠組をツールとして 使うカートの手法は、さほどの特異性は感じられないうえに、 メリケン人でないとストレートにはわかりにくい記述が多いのも難。 とかく過大評価されがちな作だが、SFとしてはこの程度に評価しておくのが妥当 かと思う。
キモイ。ウザイ。キチガイ。つまり死ねよオマエ。
スルーしろよ
>313 誤爆した スレ汚し失礼>ALL
315 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/10(日) 08:58:54
>>313 まあ、こういう醜悪な文章を書いてストーキングしているのが某コテアンチだということはよくわかって欲しいね。
316 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/10(日) 09:01:01
>>309 しかしそのネタバレ、ストーリーとあまり関係ないよね。
そして筒井堂という誰一人使わない蔑称・・・
ところで、みんな読むの早いな。 俺なんて今「宇宙のランデブー」読んでるとこだけど、2週間で1/3くらいだYO! ハイペリオンなんて4冊全て読むのに半年かかった。
ちょwwクラークでそれは遅すぎww
熟読玩味して読み込んでるんだろうな、きっと。
俺なんて流し読みだぜ。細かい描写はポイだ。 つい先ほども、断絶への航海中盤、わけのわからん素粒子論をぶっ飛ばしてきましたヽ(´ー`)ノ
アヴァロンの闇(上下)/ニーヴン&パーネル&バーンズ 1987年 創元SF文庫 1989年 ハーレクインロマンス・サファリ編を地球以外の天体でのお話にすればSFになるとゆうのは あまりにも安直すぎないだろうか… 自分は評価しませんの、1点
「スフィア」 1998年 ワーナブラザース映画 原作を読んだついでにDVDも借りてみた。 ほとんど原作と一緒だが、それに輪をかけて説明不足。 前半少しだけ期待を持たせて、中盤でだらけて終盤で 脱力する。 ダスティン・ホフマンの演技が妙に自信なさげで不安 になり、シャロン・ストーンのヒステリー気味の仕草 で、イライラする。 見どころが、まるっきり無いまま終わってしまう。 これだったら「禁断の惑星」の方が、はるかに面白い。 3点
いわゆる速読なぞクソ喰らえという意見なので
>>317 の読書姿勢には共感を禁じえない。
ただ単に字を読むのが苦手というんでなきゃいいんだが・・・
面白い、と思った本は熟読するが、 くだらん、と思った小説は速読するけな、俺は。 見開き10〜20秒程度で読み飛ばしたってか見飛ばした本もあるけど 意外にストーリーは頭に入ってるもんなんだよね。 いくつかの単語だけをパターン認識で抽出してんだろなと思う。
頭の中でコトバに出して読んでいたら、そりゃもの凄い時間かかるさね・・・ 熟読より、速読x2の方が良いんじゃないかなとか思うがスレ違いなのでこれ以上はやめとく。
>>324 くだらん、と思った本はオレは読まないことにしている。
わざわざストーリーを頭に入れる必要もないからね。
パタン認識に関しては、そのとおりかな、という気がする。
足りない情報は既知のパタンで埋め合わせているんじゃないかな。
じゃあ、これを埋め合わせてみろよ! まさしく 求めていた うんこ ない。
328 :
317 :2007/06/13(水) 02:11:46
熟読というほど集中して読んでるわけではないけど、読解力が足りないんで読み返すことが多いっす。 たとえば、構造物の造形的説明部分で、どうしてもその形が浮かんでこないとか。 ランデブーも入口周辺の構造がいまいち理解できなくて、そういう部分に入ると停滞してしまうとか、そんな感じ。 でも全体的には読みやすいと思いますよ、今のところ。(実はクラークは中学のときに2001を買って10Pほど眺めて挫折して以来w) ソラリスも、頭がオーバーヒート寸前だったけど、とにかく世界観が好きなんで、できるだけ味わえるところすくい取って読んだっす。
>>327 まさしく君が求めていた巨大うんこに違いない。
>>328 細かい形状の描写とかは、ぶっ飛ばすことにしてます。
だいたいでいいんだよ、そんなの。
単語覚えたりするのもそうだが、やっぱり勢いが大事さね。
何なら後からその部分だけ読み返しても良いし。
古いが、さよならジュピターの木星描写はイメージ出来るように必死に読んでた気がする。
まぁ半分くらいまでだけどな。そこから先は挫折しそうになったから、ぶっ飛ばして読んだ。
石持浅海 「ガーディアン」 週刊アスキー 毎週、連載してたのが終わったので。 超能力ものです。主人公の危機に、自分の意思とは 無関係に「超能力」が発動して回避する話。 読んでいて気になったのは、主人公の力を知りながら 普通に付き合える登場人物たちに、違和感がある。 もっと騒ぐだろう?と思える。>超自然現象に SFにリァリティを求めてもしょうがないけど、 アィデアの部分が浮いて見える。 それ以前に、作者が書きたかったのは推理小説 なんでは?と感じてる。 もしかしたらSFじゃないのかもしれない。 6点
ふあー そろそろ寝るか おやしみ〜♪
リチャード・モーガン 「ブロークン・エンジェル」 5点 「オルタード・カーボン」はわりと楽しかったので ちょっと期待して読んでみたら、オカルト(ヴードゥーやら火星人 の幽霊やら)絡みのハードボイルド(何かと強そうに気取ってみる) 冒険小説(消えた火星人の超古代テクノロジーをゲットだぜ)? なんだけど、あんたこれだけ長い小説書いといてそれ全部ネタ消化 しきってないから、みたいな感じでした。むしろデニケンのトンデモ 本の方がワクワク感あっただろ、ってゆう。 あと、ハードボイルドなら気の利いた言い回し満載とか期待するん だけどヒネリが足りなさすぎで印象に残る表現もなかった。 最後の“一列に並べ”ぐらい?“どうしてギャングはドアを開ける ときノブを回さないんだろうな”しか無かった「プルトニウム・ ブロンド」といっしょかい!
ニール・ゲイマン/テリー・プラチェット 「グッド・オーメンズ」上・下 8点 「ブロークン・エンジェル」ではお目にかかれなかった 気の利いた表現・描写が全編で楽しめるニール・ゲイマン作品 (プラチェットは「海は小魚でいっぱい((『伝説は永遠に』収録))」 しか読んでないし、しかも全然覚えてないので知らない)です。 ダグラス・アダムズもそうだけど、無茶苦茶なお話を絶妙な 言い回しで綴ってく、って天与の才能なのか努力の上さらに呻吟を 重ねてんのかそれともコツをおぼえればスラスラ書けるものなのか 真剣に知りたい。 「ネバーウェア」も「アナンシの血脈」も8点で。 「コラライン」はストーリーどころか雰囲気さえ覚えてないけど、 一段落ちるような気がしました。再読しないと点数付けらんない。
光瀬龍 「紐育、宜候」 5点 「征東都督府」も「所は何処、水師営」もそうだけど、 なんか書いてみたかったことだけ書いておしまいみたいな。 書評で「双生児」絶賛されてるの見てそうかぁ? とか思ってたけどこれ読んだ後だとまぁプリーストのゎ 魂こもってるよね、と思いました。
>>336 まあ「双生児」は絶賛するような本じゃないわな。
楽しめれば儲けもん、みたいな。
日本人の推敲された日本語の文章の方が 時間かかってしょうがない時がある 翻訳ものがほとんどのSFは単語拾い読みでなんとかなっちゃうし よくわからない時は翻訳のせいにして流す 別に文学に比べてSFの文体は味わうに値しない なんてこと言ってるわけじゃないので悪しからず
超厚い&忙しいから、4月上旬から読み始めてまだ半分過ぎまでしか読んでないが。 コリン・ウィルソン『オカルト』 引用が多いし、またネタはウィルソンの他の著作でも使い回されているので、 これがウィルソン初読でない限り既視感は否めない。 まあウィルソンの根本的テーマは、人間の精神的進化、これのみなので、 同じような内容になるのも仕方あるまい。 オカルトを肯定的に論じていても、憑かれたような感じはなく、いたって平常・冷静に、 淡々と述べられていく。
石原藤夫 「タイムマシン惑星」 6点 ストーリーとか良い加減すぎなんだけど (溺れかけた美女を助けたら謎の怪人の婚約者だったとか)、 ハードサイエンスとは無縁だった四半世紀前の日本SF界で 一人センスオヴワンダーを追求してた人?だからか理科オンチの 人にもわかってもらいたいってゆう懸命な啓蒙意識が 印象的でした。で、その理科オンチから質問。 @ブラックホールを囲むシュヴァルツシルトの障壁球面の 面積はかならず増大する。 Aブラックホールは発生はできるが、消滅はできない。 Bいくつかのブラックホールは合体はできるが、一個の ブラックホールがいくつかに分裂することはできない。 なら、宇宙っていつか一つのブラックホールになっちゃうの? あと、“鴨から芽が出て鴎になった”って元ネタがあると ロボットがゆってるんだけど出典何なのか知りたい。
>>341 宇宙全体が凄い勢いで膨張してるから、それはない。
またそうなるとしても宇宙の寿命の方が先に尽きるじゃろ。
>>341 あー、鴨刈りの落語ね。聞いたことはあります。
調べてみたら「弥次郎」とか「うそつき弥次郎」とか。
だじゃれ系のほら話ばっかりで荒唐無稽振りがすげえ
346 :
341 :2007/06/16(土) 17:36:07
上の人たちありがとうございました。
断絶への航海 ジェイムズ・P・ホーガン 小隅 黎 ハヤカワ文庫SF 1984年 SF要素もちゃんと入ってるし良いと思うんだが・・・ 違うんだ。こんな泥臭いのが読みたくてわざわざSF読んでるんじゃないんだ。 ちょっとがっくりの6点 (今読んでる敵は海賊でお口直し中)
348 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/18(月) 22:04:38
ニコラ・グリフィス「スロー・リバー」 面白くなかったので、碌にストーリーが頭に入ってこなかった。 4点だな。
349 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/18(月) 22:09:47
>>341 量子論的効果(正確にはホーキング輻射)でブラックホールも蒸発(消滅)
する、という予想をホーキング博士がしているね。
>>341 いつか膨張が止まって収縮に転ずるという説もある
351 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/19(火) 21:57:02
>>350 でも今のところ宇宙の膨張速度は加速している。
>>351 でもいつか膨張が止まって収縮に転ずるという説もある
……という感じで膨張と収縮が、以下無限に続くという説もある
>>348 下水処理場(浄水場だっけ?)のところ結構興味深く
読めなかった?「落ちゆく女」「夢の蛇」「治療者の戦争」
とかと同じようなのかと思って読んだらわりと面白かった
印象あるけど…むしろ「大潮の道」の方がつまんなかったし。
あと小谷真理先生が誉めてるってことはそういう小説なのか
と思ったらそれほど主張・思想が前面に出てくる感じでも
なかったような…
>>349-352 341です。ご教示ありがとうございます。
いまのところ収縮に転じることはまずないという見方が大勢を占めてるようだよ。 ・観測される物質と推定される暗黒物質の全質量でも収縮に転じるに必要な質量の1/4に満たないこと ・暗黒物質の存在そのものを疑う向きもある(修正ニュートン力学) ・膨張の加速が観測されている(斥力が働いている、宇宙定数) 加速度的に膨張を続けて最終的には膨張速度が高速を越えて 真っ暗になるのかモナー。真っ暗宇宙。ちょっと怖い
355 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/20(水) 13:20:40
>>349 > 量子論的効果(正確にはホーキング輻射)でブラックホールも蒸発(消滅)
> する、という予想をホーキング博士がしているね。
おそろしいまでの知識の旧さ
石堂 藍 編 「奇跡」 (国書刊行会《書物の王国》15)
?点
ファンタスィのアンソロジーだと思って読んでみたら
オシャカサマや耶蘇やらマホメットやらのありがたいお話しとか文豪・
大家の作品満載で畏れ多くも点数とか付けらんないってゆう…
収録作は↓
http://kdai-toshokan.web.infoseek.co.jp/shomotunoohkoku.html#shomotu15 マーガレット・セント・クレア(シンクレアって読むんじゃ?)
伊藤典夫訳 “街角の女神” が最高。P.K.ディックからガジェット
抜いて切なさだけ濃縮したみたいな救いようの無さw
文学系ではりゅうのすけのやつが星新一みたいなオチだったのと、
ヘルマン・ヘッセのがおとぎ話みたいな始まり方しといて
A.C.クラークか小松左京かってゆう地質学的スケールの
馬鹿ファンタスィに発展しちゃうのが笑いました。
巻末解説で藍ちゃんが、“足跡”に匹敵しうる奇跡をめぐる物語は
“ムントゥリャサ通りで”だけとかゆってるんだけど、
てゅかエリアーデの小説って「19本の薔薇」とか「妖精たちの夜」
とかむしろ全部が(作中人物の妄想なのかも判然としない)奇跡を
めぐるお話しなので、ムントゥリャサはその中で驚異的な畳掛け感
・目くるめく感が印象的だったんじゃ? あとチャペックなら
「絶対子工場」という極めつけ(日常化された奇跡)があります。
「Self-Reference ENGINE」 円城 塔 解釈の不可能性をその著作内でぶちまけるという暴挙にでた意欲作。 SFのガジェットというより思考方法、論理展開のパターンとしての哲学 を要求してる時点で一体誰をターゲットにしたのか不明な作品だなぁと思った。 同種の素養というか知識を持つ仲間内で「意味が無い」事を前提に解釈を戦わ せる様な不毛な遊戯が出来ればなお楽しいんじゃねーかな。
358 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/20(水) 17:39:10
目が覚めた時には自分があきらと言う名前だと言う以外の記憶はなかった… ここはいったいどこなんだろうか、俺はいったい? 芝生に倒れていた俺は自分の名前があきらと言うこと以外は全く記憶がなかった そんな時どこからかあきらの名前を呼ぶ声がした あきら あきら 誰だ!? 周りを見渡したが誰もいない、辺りは、緑で生い茂り、魚一匹いなかった。 そんな時一匹の鹿があきらに寄ってきた 「お前童貞か?」 「俺記憶がなくて自分が誰かわからないだ」 「おかしな奴だ」 そう言いのこすと鹿はあばずれのメス鹿、幸子とあきらの目の前で交尾を始めた。 あきらは勃起しながらそれを見ていた。 いや、むしろシコッていた。
つまらん
椎名誠「武装島田倉庫」 陰欝で殺伐とした未来世界だが 終末的でもなく、むしろしぶとく生きようとする男達に力強ささえ感じる 文明はもろくとも生命は強い、そんな気にさせられた 9点
>>359 (゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
363 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/20(水) 22:25:25
>>355 ふーん、ホーキング輻射の考え方は古いのか。
石原博士の方が最新の学説なのかな?
でもブラックホールの回りでも対消滅は起こっていて、その放射が観測
されるかも知れない、って最新の科学雑誌には書いてあったが。
その後ホーキング輻射は実際に観測されたのだろうか。
(・∀・) ニヤニヤ…
新聞科学欄見てみ。 ブラックホールなるものは存在しない、起こり得ない、 という新説が発表されたとよ。
まさかと思うが、その説が書かれた日付が2007年4月1日だったりして・・・
はくちょう座X1の例もあるしブラックホールがないなら それに代わる説明が必要になる観測事実がかなりあるんだけどね。
ふむ・・・ まぁ近々日経サイエンスやニュートンなんかでも扱ってくれるだろう。 新聞記事はどうせアテにならないから、それを待つよ。
370 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/06/23(土) 12:09:19
半村良「黄金伝説」 4点 まあ、前期した「石の血脈」がそれなりに暇潰しの読物としては使えたので、 伝説シリーズ第1作である本作を手に取ってみた。 政界をも動かす謎の人物栗栖重人の正体は、被爆の影響を受けたミュータント であった。みずからを新人類と称し旧人類の排除を意図するが、 古来から地球を見守って来た宇宙人と本来の新人類である岩本によりそれは阻まれる。 (岩本の視点のよるラストは、どこか「幼年期の終り」を想起させるものがある) メーンなネタはこれであって、タイトルに冠された「黄金伝説」、薀蓄満載の宝探し物語 は脇のエピと化してゆく、そもそもメーンキャラたちの主目的は、 金銭欲に出たものではなく、各人にとっての人生における「黄金伝説探索」にあるため、 これは当然の成り行きとも言い得る。 エロシーンは「石の血脈」の強烈、かつ、豊富さに比較」すれば、サービス程度に 散りばめられている程度。 むっつり助平が多いSFオタには、この点は無念なことであろう(w
371 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/23(土) 23:00:59
>>370 週に一度の発作がきました
働かなくていい身分の設定なのに、読んだ本の感想は週末のみ
無職って言われるのがとっても嫌なんだねえ
「サムサーラ・ジャンクション」ジョン・コートニー・グリムウッド 早川SF文庫 なんかエロくてよかった。 ・旅籠に立ち寄る主人公。お風呂で女将さんに体を洗ってもらっているうちに 突如おにんにんがおっき。女将さんにいたずらされているところで旅籠の親父が帰還。 寸止め。 ・女将さんが夜這い。主人公来るものは拒まず。彼にはちゃんとした目的があるのだが そんなこと忘れてセクース。「肥大した大陰唇をつまむ」とかエロい。 ・一回で終わるかと思いきや二戦目に突入。主人公、性欲をもてあましすぎ。 女将さんを立たせたまま壁に押し付けて後ろからセクース。 「尻を左右からつかみ、出入りするものがよく見えるようにした」とかエロい。 ・ヒロインの14歳少女とベッドイン。ショーツを脱がす寸前でお目付け役が帰還。寸止め。 ・サブヒロイン(ローマ法王の妹)とセクース。サブヒロインは実はレズビアンで 「ペニスは初めてだった」と衝撃の告白。 ・物語終わる。 あれ?ヒロインとは?そんな、まさか。何もないままで終わり? ふ ざ け る な あ ! ふ ざ け る な ぁ! ふざけるなぁ(血の叫びそして山びこ) あとは「サウンドトラック」というガジェットが面白かった。脳味噌に仕掛けられていて 主人公が何か行動したり思考が揺れたりしたら漫画のような効果音が脳内で鳴り響く。 敵に関節技を掛けたらギターの音がジャーンと鳴ったりする(脳内で)。 主人公も嫌なんだけど自分では取り外せなくて笑える。 7点
>>373 そんな話なんだw
気にはなってたけど表紙がアレだから買えないでいたけど、買おうw
>「肥大した大陰唇をつまむ」 濡れ場描写としては、割と斬新な気がする。
「エデンの黒い牙」ジャック・ウィリアムスン ラヴクラフトといいアメリカ人はこういう話が好きなのかなぁ? 獣人族(?)出身の学者が人類に懐疑主義を浸透させ自分たちの実在を誰も信じることのないようにしてるとか 確かに電波な陰謀論者とかが好みそうな設定なのでそういう危ない思考の基地外さんが勝手にはまったってのはうなずけるかもね この設定でいくと狼男を大自然の使者として徹底的に美化し現代文明を糾弾する平井先生などは 人類家畜化を画策する獣人族の手先といえよう
肥大したりするのはたいていクリトリスか小陰唇とエロ小説の相場では決まっているが さすがにSFだな。
>>373 吹いたw
とりあえず密林でウィッシュリストに追加。
あと一撃あれば即購入予定w
なんか30年くらい前のサイバーパンクですね。今どきそんなのとは。
意味がわからん
クリプトノミコン1〜4/ニール・スティーブンスン 1999年 ハヤカワ文庫20002年 こんなグダグダした話を四冊も読むのはフツーのヒトにはとても苦痛だと思います。 そもそもSFぢゃないし、こんなん青背で出すんじゃねぇよハヤカワ 2点弱
それ今まで読んだなかでピンチョンのV.ぐらい 面白かったけど。もう5年も経つのかぁ、 早く"The Baroque Cycle"出してくんないかなー グダグダした話しをヨン冊もって言ったら普通 サイティーンだろってゆう…
ダウンビロウステーションは面白かったんだけどなあ
>>381 >そもそもSFぢゃないし、こんなん青背で出すんじゃねぇよハヤカワ
あれをSFじゃないと言い切るあたり、ラノベ世代の侵食だなあ。
なんていうか、アカデミズムの薫りとかはまるでわからないんだろうな。
バースやピンチョンも(悪い意味で)SFじゃないと言い切れる人なんでしょう
「ゴーレム100」アルフレッド・べスター とんでもなく卑猥な文章と、とんでもなくカッコよいスタイルで突き進んだ挙句、 とんでもなくヒドイ結末を迎えるとんでもない傑作。 DMCの歌詞をそのままSFにしたぜ!で大体あってると思う。本文中だいたい100回くらいま*こって言ってる。 あとは殺したり犯したり犯したり殺したり。スバラシイ。 ラスト30ページのフリーダム過ぎる展開には痺れた。 一応、推理小説(馬鹿ミス?)としても読めなくもない。 10点
PKディック「リターン・マッチ」(『ゴールデンマン』所収) 途轍もなくアホらしい着想と、異様に切迫感に満ちた語り口とのギャップが 素晴らしい。 改めて、"やっぱりディックはスゲェ!"とうならされる一篇。 8点
どーでもいいが、
>>381 >>ハヤカワ文庫20002年
早川ちゃんすげぇぜ!
なにその風華大戦
故郷から20002光年。 スーザン・A.クランシー 「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」 点数つけらんないけど面白かった。 今の自分がこんな残念なことになっちゃってるのは エイリアンにあんなことやこんなことを色々されちゃったから と、信じてればツラい毎日を乗り切ってゆくのに都合が良いから。 てゆうのが結論でした。 著者は調査のため(「電極も着けるんですか?!」)面談を重ねるうちに 患者さん―じゃねーや―アブタクティーが(話す内容はマジキモくてひきつつも) 思ってたほどキティじゃなかったのに驚いて、幸せ回路のおかげで精神の健康を 保てるならそれはそれで良いんじゃ?、とか思うようになったそうです。 でも迷信や似非科学に対しては見敵必沈の精神で臨むカール・セイガン みたいな人も一方には必要じゃないかなぁ…(良い刑事とコワイ刑事の役)。 あとナショナル・ジオグラフィックの7月号;マラリア(「カルカッタ染色体」でおなじみ) と群知能の記事がセンスオヴワンダーに溢れてて面白かった。
391 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/06/29(金) 15:07:50
>>390 > でも迷信や似非科学に対しては見敵必沈の精神で臨むカール・セイガン
> みたいな人も一方には必要じゃないかなぁ…(良い刑事とコワイ刑事の役)。
しかしカール・セーガンは、南京大虐殺について……
外人さんて、日本刀とかサムライとかに幻想抱いてるから、 「物理的に無理w」とか「体力的に無理w」とかいう突っ込み 自体が生まれないんじゃないか?
歴史は科学じゃないからからなあ。 あと、俺は生粋の(ryだけど南京事件はあったと思ってる。
なかったって言ってる人はほとんどいないんじゃなかっけ ただ問題はどれぐらいの規模だったかだったような
とりあえず規模が胡散臭すぎるから、「大虐殺」と呼べる代物は無かった、 個別の虐殺はあったかもだが、それは個人犯罪。 ってだけじゃろ。 だから南京「事件」と呼んだりもする。
>>391 科学者にあるまじきあり得ないスタンスを露呈している。
ま、「余計な一言」をやっちまったってやつだな。
恐竜が怖いのはネズミだったころの種族的な悪夢の記憶云々という素敵な戯言を言った男にいまさら何を・・・
>>395 戦闘詳報に捕虜を処分したことが載ってるんだから、個人犯罪って事は無い。
歴史論争って傍から見ると素でSFっぽいよな。 タイムマシンの代わりにテキストで改変歴史ものをやってるくさい。
>>399 共主観によって成立する現実を書き換えあって時間線の変更をはかってるわけだな。
円城のSREの背景設定みたいだ。
ここで検証始めるなよ
カールセーガンはクジラついてもグリーンピースみたいな事言ってたよ。 まあ、オレは結構好きで本もそれなりに読んでるんだけどね。 「進歩的」な欧米人の典型的なタイプってヤツじゃないかな。
405 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/03(火) 10:55:06
サムサーラジャンクション 小松左京 年増の垂れパイを描写するのに 「重力との戦いに敗れつつあった」と書くところに センス・オブ・ワンダーを感じた π点
406 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/03(火) 13:55:29
「ロック・ラモーラの優雅なたくらみ」スコット・リンチ 早川ハードカバー 面白いです。楽しいです。推薦します。 本文以上に衝撃的だったのが訳者後書きです。 なんでも著者はファイナルファンタジーの大ファンで 主人公のロックという名前はファイナルファンタジー6の主人公から もらい受けたそうです。 確かに、妙にビジュアル的ではあったのです。 ヒロインがドレスを着けていても足元は常に鉄鋲が生えた革ブーツで おまけに眼鏡っ娘だったり 私ですね。コナン大好き指輪大好きDQFF大嫌い 最近だと氷と炎の歌は最高に面白い、という まあいわゆる典型的な姿なわけですが。 その糞くだらないはずのファイファンゲームを 真摯に受け止めた作家が海外にいて それが売れに売れておまけに映画化が決定していて よりによってマーティンが絶賛している、という現実に物凄い敗北感を覚えました。 文化侵略の恐ろしさを実感しました。 日本が二十年かけて辿った道をこれから欧米諸国は歩むのでしょう。 ロック・ラモーラはその最初の一撃なのです。 この本は6月22日に出ました。敗北記念日。剣と魔法の敗北記念日。 絶望した! ファンタジーの未来に絶望した! 8点
ゴーレム100読んだ。 凄いぶっ壊れた精神分析+進化SF。 筒井+エリスン+ジョン・ブラナー(70年代) +ジョイス+バロウズを積分した感じの内容。 終盤は筒井風ドタバタで暴走し、 エンディングはジョイスになる。 物語としては壊れすぎて???だが、 破壊力ではオールタイムベスト級。 9点
>>406 腐臭いな (゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
409 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/03(火) 18:24:52
そういう幼稚な反応は止めようよ。
「ダイヤモンド・エイジ」 ニール・スティーヴンスン 早川文庫SF ストーリー的には面白いと思うし、ナノテクの描写にはほとほと感心させられる。 ……が、情景描写がくどい。四行以上続けられると目が滑り出す。 創文板の推敲スレに出したら三分の一くらい消えるんじゃなかろうか。 もちろん、日本語訳では作者の書いた素の文からある程度はなれるのは確実で 原文までこの冗長さを持っているのかどうかは解らないんだけどさ。 5点
脱線に継ぐ脱線はスティーヴンスンの持ち味だよ。 個人的には、その脱線があまり面白い気がしないのが辛いと思うが(チャールズ・ストロスよりは面白いか)。
ストローなめんなゴラァ
「奇術師」(クリストファー・プリースト) まあ、いつものプリーストって感じ。後半割とgdgdなことも含めて。 これイーガンが書いたら2000ページでも収まらないんじゃないかと思えるネタだった。 8点
『宇宙船レッド・ドワーフ号 1』 グラント・ネイラー 河出書房新社 イギリスで放送されたコメディーを、脚本家自らがノベライズしたもの。 TVで見た人は承知の通り、救いのない設定とは裏腹に、とても馬鹿げた話だ。 でっかい船で男とシミュレート人格と人工知能と猫人が繰り広げるドタバタ劇。 溢れる下ネタ、ブラックジョーク、SFガジェット、テンポのよい会話……全くもって素晴らしい。 だけど根底に深く流れているのは、失ったものを無理だとわかっていながらも追い求めてしまう 人間の情、切なさ、やりきれなさだと思う。リスターは故郷と恋人を、リマーは肉体を、 ホリーは知性を、クライテンは存在意義を、キャットは……まあ猫は猫だ。 正直泣いた。そんなアホなと思うかもしれないが、通しで読んでボロ泣きしてしまった。 登場人物にリマーという馬鹿で無能でヘタレで嫌味な人格破綻者がいて、 そいつの引き起こす数々の阿呆やらどうしようもない過去やらが、いちいち自分と重なったからだ。 最初はなんて嫌な野郎だと思っていたが、読み進むうちに他人とは思えなくなった。 つまり自分は嫌な野郎なんだ。それに気づいた時のリマーの内省は、涙なしでは読めない。 その後のガスパチョスープのエピソードがまたやるせない。 だけど主人公のリスターは、そんなことはなんてことないんだと笑い飛ばしてくれた。 そこで救われた。すごく安心した気分になった。 で、問題のあのラスト。おいおい、作者、そりゃないよ。あんまりだ。 銀河ヒッチハイクガイドの5巻ラストを読んだ時のような、ひどく虚無的な読後感に襲われた。 でも希望はある。なぜなら続きがあるからだ。これはもう読むしかない。
417 :
416 :2007/07/04(水) 02:27:13
あ、点数忘れてた。8点
>>416 乙
珍しく、感想を読んで本をさがす気になった。
そういえばレッドドワーフは2005年に映画が作られたと聞くけど 見てないな
幼稚な反応は止めようよ。
(゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
初・高千穂ってことで露出狂二人組みの一巻読んでみた。 ・・・・・・ ・・・・・・ さくさく殺しすぎ。解説にはこれが味だとか書いてるが、もう読みません。
無理に読まんでもいい
『宇宙船レッド・ドワーフ号 2』 グラント・ネイラー 河出書房新社刊 前作未読の人は初っ端から状況理解に苦しむと思うので、必ず前作を読もう。 物語の始まりは「ベター・ザン・ライフ」。接続した人間の願望を仮想世界に反映させる サイバーゲームだ。一度没入したら二度と抜け出せない。ゲームは「人生よりも素晴らしい」。 接続した人はこれが本物の人生だと思うようになる、というのがゲームの仕様なのだが、 登場人物たちはこれがゲームであることを知っている。あえてゲームに没入している。 外にあるのは厳しい現実。人類は死に絶え、300万年が経過し、船の外は無限の虚空。 そして宇宙には人類以外の生命体は存在しない……。現実の身体は衰弱していくが、それがどうしたというのか。 そこでリマーの登場だ。彼の腐りきった性根によって、栄光に満ち溢れたゲームが ことごとくぶち壊されていく過程は爆笑必至。ばらばらに見えていたエピソードがぴたりとはまり、 壮大なボケとなる様は非常に心地いい。ゲームを抜け出た後も迫りくる危機また危機。一気に読み進んだ。 本書は「帰る」物語なのだと個人的に思う。全てが収まりゆく話。 かつて失った存在を、何か別の行為、別の存在によって埋めていこうとする彼らの 姿は時におかしく、痛々しく、切なく、美しい。 リスターが交わした地球との契約、ホリーの知性復活、クライテンの存在意義、 リマーの(時々見られる)人間的成長、そして最大のSF大仕掛け、時間遡行。 キャットは相変わらずキャットで、新キャラのトーキートースターとともにいい味を出している。 滅茶苦茶にぶっとんでいる内容だが、テーマは人の内をじっくりと見すえたものになっている。 ラストはとても感動的だ。涙腺の弱い自分はかなりきた。 リスターの未だ来ぬ過去が明るいものであることを、仲間と再びあえることを、 そして地球が無事に時間を遡っていくことを、祈らずにはいられなかった。 (地球にとっては未来より過去の方がいいのだ。理由は読めばわかる) とにかく拍手喝采の一冊。ありがとう、グラント・ネイラー 10点
427 :
426 :2007/07/06(金) 01:18:05
ごめん、読み返してみたらネタバレしてた。 本当にごめん。
>>427 オレは許す。
ひょっとすると実物よりも感想のほうが感動的かもしれん。(´;ω;`)
ウロボロスの波動/林譲治2002年・ハヤカワJA2005年 あの仮想戦記物の林がこれほどまでに上質なハードSFを上梓してくるとは! 確かに仮想戦記でも上手い書き手だなと思ってましたが、ここまでやれば佐藤大輔の上をいったと思います 設定よしキャラよしSF考証よしの10点
>430 異色なガンダム小説の書き手でもある林の、オリジナル作品によるニュータイプ論として読み解くのも楽しいぜ>AADDシリーズ
432 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/07(土) 01:34:45
>>414 ちょっと言葉が足りなかったですね。
マーティンスレでも無用の混乱をもたらしてしまったようで反省です。
本の内容自体はとても面白いんですよ。少なくとも退屈だけはさせない。
人物もそれなりに掘り下げてある。骨組みもそれなりに堅牢。
窮地もあれば逆転もある。剣も魔法も軽い冗談もある。
エフエフのどうしようもなく駄目は部分は継承してませんし。
私には遂にわからなかったエフエフの面白い部分を
作者は汲み上げています。見事です。
多分作者の濾過器が上手く作動したのでしょう。
この作家は中世に生まれたら中々の錬金術師になれたと思います。
時の車輪や真実の剣も最初の方は読みましたけど
ああいったウィザードリィやウルティマを通過した
収斂進化的産物とは違うような気がするのですよ。
なんというかロック・ラモーラはもっと魂の部分でエフエフ。
作者は指輪やコナンよりエフエフの方が面白かったよと真顔で言い出しそうな
マーティンに絶賛されるよりエフエフのスタッフに絶賛された方がよほど嬉しそうな。
そんな感じがします。
作中では先史文明の存在について言及されていますので
続刊では魔導アーマーが出てくるのかとドキドキしますが
でもエフエフの近世的世界観と機械文明の融合って
ムアコックのエレコーゼ1巻そのまんまですしね。
穿ちすぎだし意味不明。 ちゃんと解説で作者の好きな作家・影響を受けた作品の一覧を見たのか? 別に作者はFF信者じゃ無い、あくまで影響を受けたってレベルだろw オマエのような勘違い野郎の感想を見て、この本が手に取られないかもと思うと非常にムカツク。
どこか空いた過疎スレでやってください。 ウザイよw
435 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/07(土) 03:08:30
そんなつもりはなかった。
そもそもつまらなかったら敗北感は覚えない。
むしろある意味記念碑的作品なので大勢の人に読んでほしい。
ただ素直に提灯感想を書く気分にはなれなかっただけだ。
それに自分は信者とまでは書いていない。
全7巻を予定する大長編の主人公の名前をもらう程度の影響なのだろう。
>>434 申し訳ない。これで終わりにする。
433が魅力的な推薦文を書けば読者増えるよ
437 :
405 :2007/07/07(土) 14:22:12
多分406の投稿でスルーされた俺が一番不幸 垂れパイ・エスパイ・小松左京という三段オチだったのに わかりやすいようにヒントでπ点にしておいたのに
いや406とか関係なくわかってたけど、つまらなかったからスルーした
マジですか。オレわからんかったわ。
空気読まずに感想投入、とー 今週の総括です 1逆境戦隊[X]1/坂本康宏 2零式/海猫沢めろん 3ぼくのキャノン/池上永一 まず、1は鬱病患者の寝言。キモチ悪し 2は変質者の寝言。なんでこんな屑がJAにくるのか… んで、3はバカの寝言。もちっと考えて書けよなw 以上すべて1点前後 しかし我ながら安い読書してるなぁ…
空気嫁。あと寝言はもちっと考えて書けよw
とりあえず440は死んどけよ^^な? 地球のためだぜ、それが。
443 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/08(日) 02:37:52
やっぱね、ハインラインやクラークや、そもそもウェルズとかを若者は読んでおくべきなんだと思うよ。
>>432 なんかを見てるとそう思うね。
わけがわからん
ハインラインは右翼っぽかったり女性差別的だったりするのが今読むと辛くて読めなかった。 あと近親相姦願望。
>>446 (゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!
エンダーは姉の描写がとにっかく気持ち悪かったなぁ
>>446 あー、オレもハインラインはそんな感じで。
「愛に時間を」は1巻で挫折。「夏への扉」もいまいちだった。
でも「ウォルドウ」は大好きだな。
『夏への扉』 なんかもう「ロリコン必死だな」みたいな。 しかし女性崇拝と女性蔑視って紙一重だね。根が一緒つーか。
奇術師/クリストファー・プリースト 前に立ち読みで軽く読んで未購入だったが 映画のあらすじと感想を見て内容の違いを確認したくなり購入。 魔法は既読なので作風は知ってたからか、すんなり読めた。 オチにがっかりという意見が多いけど、ぐいぐい引き込む筆力で 大変楽しんだ上に、伏線を確認する気持ちになれるほどに夢中で読めた。 オチとか投げっぱなしジャーマンは作風と思えばよし。 キングや京極もだけど、中盤ダレつつ読ませる力は それだけで高評価に値すると思う。 SFというよりファンタジー的にとらえたからオチに文句はない。 逆転世界も注文したので楽しみ。 9点
>>444 は例えば宇宙の戦士とガンダムとかのことを言ってるんだろ。
432は文化ループフィードバックが見えてないなって意味。
おれとしてはシマックとか読めばと言いたい。妖魔の潜む沼とか。
>>449 アレ? 俺がいる。 >「愛に時間を」
でも「宇宙の孤児」は大好き。
アレは中世風の世界ってことで、ハインラインのやや偏った思想が正当化されてるから読みやすいね。 ラストの展開はちょっと都合良すぎじゃねえのと思ったけどw
まとめページ更新乙です 今回もおもしろかったす
上のレッド・ドワーフ号の感想が寧ろ秀逸
よし!452はシマックの感想を書き込むんだ!
>>444 や
>>452 が書くべきはロック・ラモーラの感想だろう
前から思っていたんだが
>>406 の件に限らず
他人の感想を叩く人は一方的に楽し過ぎ
公平じゃない
440だが、自分の簡素は叩かれるのが予定調和てゆうか想定内w んで、またまた空気読まずに感想投入とー リトル・ファジー/H・ビーム・パイパー1962年、創元推理文庫1984年初版/酒匂真理子訳 これはなんとも不思議なお話です。 銀河系外の知的生物とのコンタクト物なんだけどなんつーかSFて感じがまったくしないのだ。 一つだけ例をあげると、火薬使用の拳銃が使われてたりとか 翻って、シュバイツアー博士とかムアヘッドの探検記のがSFくさいと思えるような世界観です(笑) 訳者がマキャフリー番の酒匂だとゆうのもあるんだろうけども… ま、この不思議感は読まなきゃわかんねーだろうな、てか入手不可能かw 基本的には面白かったの7点
ミス住並のアホが来たな
「トランスフォーマー」早川文庫 まだ読んでないけど10点 だってコンボイがちゃんとコンボイなんだもん 固有名詞アニメ日本語版準拠です
星雲組曲 張系国/国書刊行会 山口・三木訳 ラブストーリーや寓話と言った感じの短編集。非常に静かな感じのものが多く、 また、ハッピーエンドのものは少ない。基本テーマは喪失? 唯一、トイレの落書きと星間戦争の可能性をあつかった「スターウォーズ勃発前夜」が軽く読み飛ばせるぐらいか。 一部の書評でバカSFとされている「シャングリラ」も禁断の境界を破ってしまった事についての寓話に思える。 興奮や爽快感とは無縁の、とても感傷的な一冊。 8/10点
463 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 01:29:57
えー、本屋の棚というものはある日突然デジタル的にがらりと変わることはそう無い ことだと思うんだよね。どちらかというと浸透圧によるアナログ的な変化かなあと。 まあ新装開店したので足を運べば水色の棚が消滅していた、なーんてこともあるけど。 で、十年前には明らかに存在しなかった、ある棚が今は大抵の書店にあったりするわな。 大判翻訳海外ファンタジー小説の棚。「ポッター棚」と仮に呼びましょう。 ハリー・ポッターとか、ダレン・ジャンとか、エラゴンとか、サイズは小さめだけど ビックリマンチョコを彷彿とさせる造本のデルトラクエストとか。あの辺の本。 で、これらの本てSF板でもあまり話題になんないよね。別にアンケートをとった訳では 無いけど、本棚に置きたくない本なんて集計をしたら結構上位にきそうな気がする。 で、それにしてもあれだけ弾が出ていると思うわけだよ。中には当たりもあるよなって。 というわけで。 「アイスマーク 赤き王女の剣」スチュワート・ヒル ヴィレッジブックス おそらくは吹雪をイメージしているであろう結果ゴチャゴチャしすぎた表紙に キラキラと光る文字で題名が。更には「もののけの戦士たちよ、立ち上がれ!」と 購買意欲を削ぐことこの上ない帯。あまりのパワーに金原瑞人・中村浩美の訳に なってるけど金原教授名前貸しただけなんじゃあるまいなと疑ってしまいそうになる。 で、あらすじなんだが。 北欧を彷彿とさせる小国に南から帝国が攻めてきて、若干十四歳の王女が活躍する話。 で、内容なんだが。 ずばり戦争小説。モロに戦争小説。
464 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 01:31:58
主人公国であるアイスマークの文化レベルはよくある近世に片足突っ込みかけた中世。 味方の軍勢は剣・槍・盾・甲冑・大弓・投石器あたりを揃えてる。 敵国であるポリポントス帝国の文化レベルはキリスト暦で言えば17世紀中盤まで来てる。 鎧は兜と胸甲だけ。長槍・先込め銃・騎兵そして大砲。歩兵と騎兵と砲兵。 欧州で言うところのHorse&Musket時代ってやつ。「文明VSそれ以外」が本書の根幹。 マスケット銃をばかばか撃ちまくるファンタジー小説なら他にもあるけど 軍隊が数を揃えてて戦列歩兵が一斉射撃するファンタジー小説はそうそう見ない。 って言うか他には皇国の守護者くらいしか知らない。知っている人いたら教えてくれ。 で、こっからが面白いんだが。その帝国。人名がスピキオとかマルケルスとかアウレリアス だったりする。そう、モロにローマなんだね。元老院と市民によるローマ。帝国期の。つまりこの ポリポントス帝国とやらはローマが滅亡せずにマスケット銃レベルまで持ちこたえたような国。 それでいて重装騎兵はいないけど胸甲騎兵はいるわけね。このシルバーバーグかタートードブ あたりが書きそうな設定に心惹かれるわけですよ。どこまでもローマな短髪の将軍が 腰からピストル(先込め式)を抜いて働きの悪い兵隊を撃ち殺したりするし。 これ、頭のなかで帝国軍のコスチュームを想像するのがすごい大変だった。 ローマ軍そのまんまの記述と三十年戦争当時を思わせる記述が同時に存在してる。どんな服だよ。 二十世紀フォックス社が映画化するそうなんだけど美術面に期待します。頑張れフォックス。 で、当然こんな軍隊と正面からはとても戦えないのでまずは退却します。 て言うか中盤で約100Pくらいかけて遅滞防御戦やってます。 その後でひとまず落ち着いたヒロインの王女は援軍を求めます。 人狼軍(闇夜に数千の赤く光る目が迫りくる描写は秀逸)、吸血鬼軍、雪豹軍などなど。 豹は本当にパンサー。それもすんごいデカいやつらが三千頭ほど味方してくれる。 おお、やっとファンタジーらしくなってきた。
>>463 あれらは児童書だから。児童書は読まない。
466 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 01:33:02
で、あとは激突なわけですが。軍事面は結構作者頑張ってる。 戦略面で大ポカが無いので戦術面でいくらかご愛嬌があっても安定している。なにせ 「アイスマークの値を吊り上げてやることです。敵軍に次々に損害を与え、武器を どんどん使わせて、彼らが得られる土地よりも高くつくようにしてやるのです」なんて セリフがあったりする。 他にも帝国軍が越冬中に士気と錬度を保つために実弾で演習を重ねる場面なんてのがある。 将軍は少々兵が死んでもいいくらいの気持ち。こういう場面もあんまり見ない。 あとヒロインとその父親のモデルはクリスティナ女王とグスタフ・アドルフっぽいなと思った。 ガチのプロパーSFファンやファンタジーファンよりもローマと三十年戦争が好き! てな人へ特に推薦。 7点
わざわざAGEるほどのものではないような・・・
アバラット/クライブ・バーカー 作者のイラスト含め、見事グロファンタジー的な印象。 本当に児童書のつもりか?と疑ったが表現は柔らかいからいいのか。 ヘルレイザーや血の本シリーズとは違うキャラの魅力がある。 でも、グログロ作品に戻って欲しいな。 不気味さ足りん。でも続編への期待はある。 広げた風呂敷ちゃんと畳むのか、投げっぱで少女が帰るんだろうか。 8点
469 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 01:48:18
ここ7年ほどsageたことが無いので
>463のチャレンジ精神は大いに賞賛したい。 自分はもう、ああいう棚に近づく気力すらない。
ナイトウォッチ三部作とかライラの冒険三部作とか獣の奏者とかもああいうコーナーに置いてあるから一応チェックしておいた方がいいぞ
そういうや豪屋のA君はどうなったんだらう
>463 あまりにもネタばれし過ぎで内科医w
474 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 10:38:32
>>463 内容はかなり好みだ。図書館に入ってるらしいんで借りてみる。
あと、過去作品では「地球から来た傭兵たち」が近いというか、おそらくそれの作者は意識してるというか。検索を。
475 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/11(水) 13:28:31
>>472 9月発売のドラゴンエイジから漫画が連載開始されるよ
ヴァレリオ・マンフレディ 「カエサルの魔剣」 5点 訳題と文春の新刊案内(しかも広告でネタバレとか「イリアム」かってゆう…) だけ見て歴史改変ファンタスィ?かと思って読んだら原題は”L’Ultima Legione” (邦訳底本は英語版“The Last Legion”)で内容とも20世紀冒険小説のノリでした。 ミステリアス・プレス文庫から出てたジョン・マドックス・ロバ−ツのは古典の 先生が良く出来てるとかゆってたので(逸身喜一郎 「ラテン語のはなし」) 読んでみたけど、映画”Gladiator”とか一昨年ハヤカワ文庫NVから出た 「ポンペイの四日間」(「スロー・リバー」が水道レズサスペンスなら これは↑土木配管ディザスターロマンス)とか本書とか、登場人物のアティチュードが 現代人っぽくてなんか違うだろな感じ。 魔剣(製刀レシピは隕鉄を鍛えてライオンの血で締める)てゆうからストームブリンガー みたいな鬼畜なの期待してたら、ただ並外れて切れ味鋭く歯毀れしないってだけ。 魔剣てゅか名刀のレベルでは?
…とりあえず「ゆう」はやめてほしい……
>>462 感想読むかぎりでは、オレのツボにはまりそうな予感がする。
しょうがねぇ、ちょっくら探してみるか。
>477 重箱┐(´〜`;)┌
>477 重箱┐(´〜`;)┌
481 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/12(木) 03:24:17
というわけでポッター棚から第二弾 「ナイト・ウォッチ」セルゲイ・ルキヤネンコ 主人公は「闇の監視人」という団体に所属しているわけですが、なにしろ 本屋で置いてある場所が場所なのでホグワーツみたいなもんかと思えば、 ロシアのホグワーツはやたらとエグかった。帯にはバトルファンタジー なんてありますがこれ、はっきり言ってスパイ小説です。超能力スパイ小説。 光の監視人と闇の監視人の二つの組織が対立しているのですが、冷戦時代の 米ソと置き換えても何の問題もありません。やってることもモロにスパイ小説。 それもイアン・フレミングみたいなヒーロー者じゃなくて、ジョン・ル・カレ みたく冷酷非情なネタをばんばん使う。というか味方の親分がひどい。 平気で味方を陥れる。敵の親玉の方がよほど人間味あるように描かれてる。 基本的に背景はどんより曇り空。こういうのが好きな人にはばっちりです。 本書は二つの中篇と一つの短編から成ってます。映画化もされてますが それは第一話だけの映画なので欲求不満がたまるばかりでしょう。 なにせ第一話のクライマックスではモスクワ壊滅の危機が迫っているというのに、 それをどうやって解決するかと言うと「女の子との会話を成立させること」。 んでもってビルの一室で主人公の超能力エージェントがヒロインと とりとめもない会話を続けます。遠隔包囲している味方からひそかに応援されます。 「頑張って!今の言葉で呪いの渦が小さくなったわ!」なんて。 傍から見るとかなりシュールな光景ですが、それを筆力でかなりカバーしてます。 なかなかのもんです。 8点 なんとか二冊目も出たようですが、これが売れてくれたらロシアのSF賞を 取りまくった同作者の「重力戦艦チェザレビッチ」も翻訳されないかなあ。 なんでもロマノフ朝が続く歴史改変SFかつ火星が舞台だそうで。
>>481 「重力戦艦チェザレビッチ」って、面白そうだけど
どんな話?
ジョン・ロンスン 「実録・アメリカ超能力部隊」 文春て「人類はなぜUFOと遭遇するのか」みたいな真面目な本 ばかりじゃなくて、確か万葉集を現代朝鮮語で読んじゃうみたいな トンデモ本も出してたはずなのでリアル「治療者の戦争」か 「ドリーム・ベイビー」を期待してたわけでも無いけど、 実際は“メリーランド州フォート・ミード基地にある厳戒態勢下の 接収された羽目板張りの建物のなかに、五、六人の兵士が座って、 超能力者になろうと努力していた、というのがおおよそのところだ。” だそうです。 前半は「不死テクノロジー」ノリの楽しいドキュメンタリーだけど、 ページが進むに連れ超能力研究がいつのまにか超心理戦実験に変質して ダーク&ヴァイオレントになってくのがマジ怖い。 (心理的に)透明になる能力ってのが出てきて「地球からの贈り物」 思い出した。でもそれは超能力てゅか忍術? “薔薇色の眼鏡が役に立たないのは、それをはずしたときだけです。” (本書p.56) 幸せ回路無敵すぎ。
藤崎慎吾『鯨の王』、文芸春秋社 ぶっちゃけてちゃえば「新種の巨大な鯨が見つかった」っていうだけの話なんだけど、話を盛り込みすぎた感じだな。 盛り込みすぎたせいか、ごちゃごちゃしたストーリーがどうもうまくまとまっていなかった気がするな。それぞれが独 立的に話を展開していって、それぞれに作中で終結迎えちゃうんだよなあ。特にテロリスト絡みはほんとに浮いちゃ ってる感じだし。それも収拾つけられずにああいう落ち?でおしまいにされてもなあって思っちゃったよ。 アメリカ軍パートは『白鯨』的で、海底基地ロレーヌクロスパートは(俺的超駄作)『ソリトン』的で、それらと酒飲みな がら遠まわしに関わってくる主人公って感じになるのだろうけど、うーむ。もうすこし話は練ることができたような・・・ でも鯨--ダイマッコウ--の生態をひとつづつあきらかにしていくところはよくありがちな「海でへんなの暴れてる」系 の作品とはちょっと違うし、ここは評価できるところかな。『ソリトンの悪魔』みたいに人間を襲う怪物を描くっていうと ころは同じなんだけれど、ソリトン生物みたいにただただ不可解ではなく「いるのかもしれない」感はうまく出せてい た気がするなあ。水呼吸っていうのは面白い考え方だな。
もともと小説家としては素人の域を出ない人だから多くを求めてはいけない。
487 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/07/14(土) 23:02:58
ソーントン・ワイルダー「わが町」 7点 地味ではあるが、米国戯曲史に残る不朽の名作である。 舞台監督が語り部としてステージに登場したり、第三幕ではタイムトラベル的世界も 描かれるため、あえてこの板で紹介しておく。 延々と繰り返される「人」のいとなみ、そこはかとなく「宇宙」の意思を感じさせ、 静かな感動と余韻を以って、文字どおり、物語は幕を閉じてゆく… 奇怪なエイリアンとスケスケルックの戦闘美少女にしか興味が無いアホなSFオタには 無縁な作ではあるが、短い戯曲だし、たまにはこういった名作も手に取ってみろ。 余談ながら、本作に感動した俺は舞台装置として椅子や机を自前で用意し、 ひとり約24役で、本作の上演を試みたことがある。 隣家の美少女(32歳・独身)が熱い視線で見ていた記憶があるような。
488 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/07/14(土) 23:04:59
P・K・ディック「最後から二番目の真実」 4点 サンリオSF文庫版が長期に渡って絶版になっていたため、 期待していた向きも多かろうが、冷静、かつ、客観的な評価はこんなものであろう。 メーンストーリーは単純、世界大戦はとうに終わっているにもかかわらず、 地下に避難した住民を捏造フィルムで欺き、地上では一部の老いた支配者と キャリア官僚を想起させるような地下管理局補佐官を中心にした少数支配の社会が 成立していた。 ラストは、この支配の終焉を示唆して終わる。 地下住民のリーダーのひとりであるニックの冒険談、上昇志向と支配欲に囚われながらも 地下住民に対する罪の意識を持つ補佐官ジョーの反抗の物語、この辺を中心に展開するの かと思いきや、彼らはたいして活躍はせず、むしろ物語中盤から存在感を示すのは、 若手補佐官ランターノ(その正体はアメリカン・ネイティヴにして、 彼こそフィクションとしてのデウス・エクス・マキーナのはずであった西半球民主圏政府護民官タルボット・ヤンシーだったとわかる) ある意味で物語のキーマンを成す私立探偵社所長フット等になる。 全編を通じて、脇に女性キャラは登場するもののヒロイン的な存在は登場せず、 「夏だから萌え!」とかほざきながら本書を紐解いたアホなSFヲタは失望モードとなろう。 もっともディックに萌えを期待する時点で十分に終わっていると言い得るのだが(w
>>486 とはいえハイドゥナンよりはかなりよくなった気はしたな。
単純に楽しむんだったら『クリスタルサイレンス』が一番だったかも。 文章の良し悪しを考えないでガジェットを面白がればいいからね。
>>490 それはほかの作品も同じですな
藤崎作品の基本はそこかもしれんな。
というわけで生温かく見守ってあげましょう。
なんちゅう結論w
フィリップ・リーヴ「移動都市」 ガジェットと絵とガジェットと絵とガジェットと絵とアクション。冒険活劇映画のノベライズみたいな感じ。 深遠なテーマはあるようで無いし、人間描写が浅くてもうちょっとなのが減点だが、 娯楽小説としてこのガジェットと絵とアクションで十分。7点。
「ノミに食われて死んじまえ」
地を継ぐ者/ブライアン・ステイブルフォード 1998年 ハヤカワ文庫2001年嶋田洋一訳 まず邦訳タイトルがマズイだろう、あの名作と被るとゆうか柳の下を狙ったとゆうかw んで、この作者はかつてサンリオSF文庫からタルタロスの世界3部作なる重厚で暗欝な名作を出してるワケやないですか しかしコレは…劣化ディックとゆうか、ホントはジーターが作者だろとゆうか… 器用貧乏なヒトなんでしょうね グレンジャーも泣いてるよの3点
地を継ぐ者/ブライアン・ステイブルフォード 1998年 ハヤカワ文庫2001年嶋田洋一訳 まず邦訳タイトルがマズイだろう、あの名作と被るとゆうか柳の下を狙ったとゆうかw んで、この作者はかつてサンリオSF文庫からタルタロスの世界3部作なる重厚で暗欝な名作を出してるワケやないですか しかしコレは…劣化ディックとゆうか、ホントはジーターが作者だろとゆうか… 器用貧乏なヒトなんでしょうね グレンジャーも泣いてるよの3点
丁度同じ本を読んだ人が同じような感想を。 なんというシンクロニシティー
高度なボケと賞賛すべきなのだろうか
「タルタロスの世界」って名作なの?
496-497 ダブりました、ごめんなさい >500 個人的にはそう思いますがw
「アリス Alice in the right hemisphere」中井拓志 角川ホラー文庫なんで、またぞろ『パラサイト・イヴ』の後追いかと思ってたが、 実体はおどろくほど濃いSFだった。ほとんどイーガン? イーガンと違って、キャラもそれなりに立っているのと、「9・7次元上を舞う無限パターンの蝶の羽ばたき」とか イメージ的にも華があるので、難解な脳科学や認識論を交えても読みにくくなってないのが○。 ただ、80年代のロボアニメ的ネーミングセンスだけは、どうにかならなかったのか・・・ 8点
そう、中学生にはちょうどいいね。
>>504 黙れ糞小学生。
8時過ぎたら寝なきゃダメだぞ。
>>503 おいおい、その意味不明なレビューで面白そうと感じる妄想力に敬服するよ。
そうか?「9・7次元上を舞う無限パターンの蝶の羽ばたき」この一文だけで 相当ワクワクするんだが?お前SF読みじゃないだろw
どういう文脈で語られてるのかわからんが、その一文だけ見ると質の悪いハッタリに思えるんだよな。
おいおい釣られるなよw 荒らしのイカレた戯言はほっとけよw馬鹿なんだからw
えー、SFなんて質の悪いはったりを楽しめる作品じゃないのか。 とくにディックとかそんな気がしてたが
質の良いハッタリがどんなもんか教えて欲しい。
いつまでファビョってんだよ
黙れクズ。
みんな死んでしまえよクソボケ。 バーカ、バーカwキチガイ共がwwwwwwwwww
「魔の飛竜軍団 プリンセスロード」星野ぴあす フランス書院ナポレオン文庫 よくあるライトファンタジーのポルノ版だが 魔竜王のバカバカしいくらいの無敵ぶりと無駄に鬼畜な善悪価値観転倒なオリジンが渋い。 一つ疑問なのはこんなに強い先住民族がただの人間に絶滅させられたのかということだが あるいは続刊ではその辺の種明かしもされているのかもしれない 6点
誰かトランスフォーマー読まん?
ナポレオン文庫か・・・ そういやあの先生もエロ小説からだとか
521 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/22(日) 03:09:45
しょーがねーなー。ほらよ。 「トランスフォーマー」アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 スペルシンガーの人。久々の登場。 地の文でくすりと微笑ませる小技は健在。告白すると笑った。 ノベライズとしての出来は満点だろう。 7点 トランスフォーマーでなければ5点 「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ」 アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 映画の前日譚 台本の制約から解き放たれて作者が楽しんで書いたのがよくわかる。 それくらい面白い。 映画とノベライズではデストロンの出番が少ないからか、 その鬱憤を晴らすかのようにスタースクリームが暴れまわっている。 コンボイもちゃんと「私にいい考えがある」と言う。 SF小説としての筋も通している。 ファーストコンタクト物として普通に面白いのだ。 なにしろ状況が特異。 「冴えたやり方」へのオマージュ、ということはないだろうが似ている。 7点 トランスフォーマーでなくても7点
>>521 519じゃないけども多謝
躊躇していたけど買ってくるか
このフォスターとか(板違いだけど)M.A.コリンズとかは
もっとオリジナルも書いて(邦訳して)欲しいんだよなあ
言い方悪いがノベライズにはもったいない気もする
>「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ」
「コンドル、イジェークト」があったら俺は9点つけちゃうな
今のちびっ子はラジカセなんかわからんかもしれんがw
523 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/22(日) 10:44:47
アラン・ディーン・フォスターと ティモシィ・ザーンで合作すれば 凄い傑作が出来るような気がしてならない
524 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/22(日) 15:00:03
>>509 同意。
ホントにわかっているのかと小一時間(ry
のパターンにみえる。
526 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/23(月) 12:24:49
どっちかというと今頃アリスで騒いでるのが 違和感。 発表時点でけっこう話題になってただろ SFMレビューで誰だかがべた褒めしていた。 実際読んだら普通の面白いSF程度だったけどね ホラー文庫って先入観で読むから 実際以上によく見えるんだろう でも8点ぐらいはつけていい作品だと思う
買った端から読んでいけるほど余裕ある人ばかりじゃないのよ。 というか積みまくってる人のほうが多そう。
>>527 買った端から読むよ。ていうか読むために買うもんだぞ本は。
ただ積んでおくくらいなら図書館に寄付しろよ。
忙しい人は買った端から読めないもんなの。 アンタみたいなニートばっかりじゃないんだよ世の中は。 もっと世間を知れよ。
だったら買わなきゃいいじゃん
発売時に買っておかないで後で手に入れるのってけっこう面倒なんよ。 特にSFはなかなか重版かからないから、数年たつともうアマゾンにすらなくなったりする。 SF読みならそういう経験ありそうなもんだけど。 それにもちろんただ積んでおくわけではなく崩す努力はちゃんとしてる。 してるんだけど増える量のほうが多いのよ・・・。
オマエらの様な暇暇ニート君と違ってね。
俺様は通勤時間の行き帰り合計およそ2時間は本を読む時間が毎日取れる。 並の本なら週に2〜3冊は読み切るな。 分厚い奴とか読むのに時間がかかる奴が入ると週1冊とかペースが落ちるけどね。 電車通勤の良いところだと思ってる。
「今頃○○で騒いでるほうが」とか言う方が恥ずかしいな 質が悪くても良くても503が 何を面白いと思おうが個人の自由だと思うんだが
アリスおもろかったよ
>>533 通勤に1時間って… ('A;;;;::::
買うに追いつく読書人なし。と、奥本大三郎先生も言ってるね(笑) トキに、先生は誤解だと擁護してるが、林達夫のバカタレは昆虫記を貶めたと思うぞ
その論調じゃ新刊の感想しか書けないことになるな。
俺は少し前にジョン・ウインダムの感想を書いたぞw
新刊じゃないと感想書いちゃいけないって意味で 書いたつもりはなかったんだが・・・ アリスは発表時にも結構話題になってたってことだけ言いたかった。
でも積んどくだけなら図書館に寄付しろってのは至言だと思うが。 時間がないとか言ってる人って結局自己中を自慢してるだけでしょ。
そう言われても読んでない本が手元にないと落ち着かない罠。 というか自慢はともかく自己中は関係なくないか?
何が至言だよ糞乞食
>>543 本買ったけど積んどく→じぶんの都合
時間がないから読めない→自分の都合
読まないなら寄付すれば?→公共的な提案
ニートうぜえ→自分勝手な不満
どう考えても自己中自慢です。
読む時間がないといってる奴に限って、 たとえば移動中はスポーツ紙ながめて、ねーちゃんのケツにハァハァ してるだけだったり、ぐーたら寝たり、酔っぱらって絡んだり 怠惰な日常を送ってるもんだよ 本読む時間なんてのは、その気になれば忙しくても取れる。
548 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/24(火) 18:56:32
本を読む時間がなることがわかっているのに昇進を断らなかったり、 本を買う金がなくなることがわかっているのに結婚したり、 その時点でもう自己中炸裂だろうが。
549 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/24(火) 19:01:00
そんな些細なことを叩いてるやつマジでキモいぞ
その人間自身の金で買ったんなら積読しようがどうしようが自由だと思うが
551 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/24(火) 19:36:04
本の立場になって考えろ!! 図書館に寄付すれば、他の人に読んでもらえるんだよ!!!
図書館側から言わせてもらいますと、 いちいちそこらのよまなくなった文庫本とか持ってこられても困るだけです。 1冊2冊寄付ってアンタ。ゴミ捨て場じゃないんだから。 こっちも書架が足りなくて青息吐息なんですから。
図書館に持っていったところでry まぁモノによると思うけどな
ここでわめいてるやつは釣りなのか本物の気違いなのか
――「スルー力が必要だ」ホルパフはスクリーンを見つめたまま言った。 技術主任は和音を弾くピアニストのような手つきで、両手で制御盤のキーを叩いた。 「六分後にスルー時の出力になります」とかれは報告した。 「スルー力が必要だ」ホルパフは同じ調子で繰りかえした。司令室は静かになって、 メーター類のケースの中で継電器のたてる音さえも聞こえていた。 「スルー炉が冷えすぎています」と技術主任が言った。その時になってホルパフははじ めて顔をかれのほうに向け、それでも声は高めずに、同じ調子で、三度同じ文句を繰 りかえした。 「スルー力が必要だ」――
まじで無職ニートが暴れてるのがうぜぇ。 本読む暇があるなら職探しに行けよ馬鹿。 オマエラみたいな害虫はホント邪魔。
557 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/24(火) 21:59:21
ミス住さんを叩くな!!
「するーか」という固有名詞の何かかあるのかと思った。
スレタイ読め
>>558 「トカレフ」とか「スホーイ」みたいな語感なんで、
ロシア系の武器かなーとか思ってたw
>ロシア系の武器 ああ、俺だけじゃなかったんだなw
>>552 久々におおわらいした。たしかに。
金払ってごみに出す時代だもんなw
おれも引越しでブックオフも引き取らない本、
業者に金払って処分しました。
地下鉄の青空文庫だっけ? いらなくなった文庫本とか置いといて 「好きに持ってってください」って奴。 あっちの方がまだいいんじゃないかなあ。 図書館にもってこられても多分困る。
そして青空文庫の本棚には見向きもされないSFが大量に
某スレみたいに、メッセージ入りのしおりでもはさんでみてはどうか
「Psychoshop」Alfred Bester&Roger Zalazny 混ぜてはならない2人を混ぜた、というか全然混ざってないよコレ!という恐るべき共作。 べスターなので――変なタイポグラフィー使いまくり、で古今東西の人間の精神集めてすごいゴーレム作ります。 ゼラズニィなので――主人公は記憶喪失で、覚醒すると宇宙最強の戦士となって エズラ・パウンドを口ずさみながらインチキ拳法で敵をオサレにぶちのめします。 その他キーワード:ヒロインの名前は「ssss」。カリオストロ10世。 咳をしたら「シャー・ナーメー」が聞こえてしまう奇病に犯されたポー。 暴力占い(相手を殴りたおすと未来が見える)。エメラルドの都。火星人。ブラックホール。ウロボロス。宇宙創造主。 機械に占拠された1945年のロンドン。シンギュラリティ。 猫耳娘も出るよ! これらがなんと200頁そこそこに収まっている『フリーゾーン大混乱』なみのカオス。 ほとんど舞台になってる「魔法のお店」から出ないのに、なぜか宇宙の終焉まで行ってしまう、 立派なワイドスクリーン・バロックです。どうにもヒドイが面白すぎる。イカモノ好きに(だけ)お勧め。 10点
すげー読みたい
「ゴーレム100」トークショーではかなりつまらないと ボロクソに言われてたんだが実際はどうなんだろうな
うんこたれ山形浩生が言ってたんなら無視でOK
渡辺さん除いて全員一致だったが
でも実際つまらんよ。 ピンチョンとかのマキシマリストと呼ばれてる連中のテクニックを援用して 書き伸ばしている感じで、やっていることはベスター自身の短編と同じ。 細部は面白いけれど、一気に読むとすぐ飽きる。 普通に虎虎とか分解とか河出の短編集読んでいるほうが楽しい。
どうでもいい修正
よかねえだろ、あほう
セラズニィにくらべたらどうっってことなかろう
577 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/07/27(金) 21:03:33
>>574 はどうでもいい人生を送ってきたんだよ。同情してやろうや。
どうでもいい流れ
感想書け
お先にどうぞ
まてしばし
ブレードランナー2/K・W・ジーター/1995年 ハヤカワ文庫2004年 当然のことながら、羊を読んでないとよくわからない話である が、しかし設定とか背景が秀逸であれば面白い物語はナンボでも出来るとゆうことでもあろう(笑) 6点
AIR 06年 Arther C.Clark賞受賞作 Geoff Ryman(ジェフ・ライマン) 評10/10 Karzisutaniは中国、チベット、カザフスタンの国境にある国で 数々のロシア人、中国人、コミュニスト達との戦渦を2000年生き伸びてきた。 その小さな村Kizuldahは数十家庭が主に農業を営むほとんど隔離された山村。 少数民族のEloi族、中国人、ムスリム系のKarzi人などで構成。 2020年最終のNET形態として脳内でセットアップされる通信手段が開発される。 それがAIR。脳内で直接TVやインターネット、メイルが操作できる。 本番のAIRの流布の前年に政府はTESTを行う。 もちろん中央アジアの田舎の山村Kizuldahでも。 そのTESTにより主人公Maeの大好きな90歳のOld Mrs Tungは命を落とすと同時に Maeの精神に入り込んでしまう。一つの体で二人の人格が葛藤する。 そして村ではAIRにアドレスを使って接続できるのは文盲のMaeだけ。 そこからMaeはAIRを活用し自分の"Fashion Expert"としてのビジネスを拡張し村を世界的に知らしめて村に民族衣装製造の仕事をもたらす。 また来るべきAIRの席巻と自然災害"Flood"に備えてAIRをフル活用し 村の人々の教育と警告に奔走する。 この勇気あり聡明な40歳代の女性の奮闘の約1年間が描かれてる。 山村の住民像と人間関係もリアルでストーリーは波乱万丈だが心地よく展開する。 またMaeは40代の"Fashon Expert"だから当然愛憎や葛藤もあり、予期せぬ奇妙な妊娠があったり、はたまた都市部での人体実験の被験者の立場からの「喋る犬との脱走」まで起伏に飛んだ多岐なパートを駆動させる物語自体のパワーも十分。 この小説のコンセプトとなるERTH WIND FIRE.AIRが絡まった情緒表現の奥深さにも感動。 だが最後の具体的な結末は日本人にはちょっと合わないかも。 余りにも確固たるモノが余韻をそぐかもしれない。 でも、小説世界にかなり侵入しやすいプロットと語りになっており 最高に楽しい読書経験を得る事ができた。 文章は平易で一切の飾りなくそれでいて物語の隠喩性が際立っていく。 翻訳はいつか間違いなくされるだろうが、それも楽しみだ
原書を読める人には羨望や嫉妬のない混じったなんとも言えない気持ちになるw
AIRはプラチナファンタジイで来年邦訳されるってさ
>>585 >少数民族のEloi族、中国人、ムスリム系のKarzi人などで構成。
Eloi族って何? 教えてエロイ人!
>>585 これ傑作の名高いんだよね
ふつうに面白そうだね
いや、ふつうには面白そうじゃない。
むしろ好き嫌いが極端に分かれそうだよな。 だいぶ前に斜め読みしたけど、 アジアの山の村のおばさんの話が延々と続いて、 ピンとこんかった。
古沢さんが訳すんだっけ
宇宙捕鯨船バッカス/中島望 公務員就職内定の男子高校生が、ひょんなことから捕鯨船に乗り込んで、 鯨をとったり海賊と戦ったりして、成長していくヒューマンストーリー 0点
宇宙クジラ?
>>589 まじレスすると
Eloiは
歴代中央アジアに侵入してきた
トルコ人、帝政ロシア、ソ連、中国人などに反抗するも
ほぼ粛正されてしまった架空?の中央アジアの古来の民族部族。
特徴として男子は下肢にタトゥーを入れる。体毛は薄いらしいw
遊牧民ではなく基本農耕民でシャーマニズムのようだ!?
中国系の主人公から見ると顔貌はかなり美しいとのこと。
そんな部族いるのかなとは思った。
舞台の山村の最寄りの街は「・・・・kent」でタシケントを単純に連想し
地理的にはウズベクの山側、キルギスあたりの山岳地帯かなと思った。
>>592 確かにその通り。延々と続く家庭間・家庭内の痴話めいた話に一度挫折した。
前半は村全体を物語上で駆動させるのに必要だったみたい。
いずれにせよSF/FTというよりかは純文に思いっきり傾いてると思った。
『侍女の物語』あたりをオールタイムベストに入れれる趣向の人は気に入ると思う。
風味やストーリーテーマは全然違うけど、淡々と語られるところとか。
ただAIRはとにかく、ひたすら前向き。
>>595 そう、宇宙クジラ。銛で突いて捕りますw
名前の由来は当然そうでしょうな
いまさら気付いたけどここの住人は英書だろうがお構いなしなのか。びっくりした。
キングくらいならなんとか読めるんだが、 現代SFの洋書はマジきついムリ
むかしの英書は読みやすくてよかった。
ゼラズニィやベイリー、シモンズは割と読みやすいが、 ディレイニーは倍以上時間かかった。経験上。
ディレイニーは翻訳されて日本語になったの読んでも よくわからなかったからなあ…w
何冊か読むと悟ってくるけど、結局原書読んでわからんかった作品は翻訳読んでもわからん 原書で読めるものは翻訳でもよくわかる
現代SFの洋書が読みにくいのはスラングを多用してるから?
長文で文体に凝る人が増えてる気がする。 内容も難しくなってる
608 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/08/04(土) 16:28:50
ジェイムズ・ブリッシュ「宇宙大作戦 地球上陸命令」 2点 おなじみ人気テレビシリーズのノヴェライズ第3弾、本邦では文庫第1弾、 初期オンエア作品からセレクトし、表題作等の全7篇を収録している。 人物設定、主要キャラ等にかなりブリッシュ風のアレンジが加えられており、 仮にテレビシリーズを見ていなくても楽しめる結果となってはいるものの、 ビデオ等が無い前世紀において、その番組の再現的ものを期待した読者には やや外された感があったのではないか。 あまりに個性的なミスター・スポックにさほどの違和感な無いが、 テレビシリーズではプレイボーイ的側面も強調されているカークは、 やや生真面目な印象となっており、ドクター・マッコイの存在感は薄い。 内容的には、少年時代からの筋金入りのSFファンであるプロデューサーの手になる ものだけあって、個々の作品のアイデアは悪くはない。 意識が実体化した世界の恐怖(「最後の決闘」)、 自走する巨大最終破壊兵器(「最終破壊兵器」) もうひとつのエンター・プライズ号の並行世界(「鏡像世界」)等々 ただし、ノヴェライズらしい描写・解説の薄さは免れていないのは残念、 今なら、ラリイ(「奥さまは魔女」のダーリンの上司ではない(w )や グレッグ(青春ドラマの主人公ではない(w )にじっくり書かせたら興味深いであろう ネタが、この1冊だけ見ても結構あるのだ。
誰か明日中に「はだしのゲン」を読んで感想書いて!
仲間がポン中になって殺された報復に弟に生き写しの射程がヤクザをぶち殺してお尋ね者になったりする 終盤の展開が本当に熱い。作者は死ぬ前にさっさと上京編を書け!!
最初は真剣に読んでたけど、終盤らへんのバイオレンスさは、いくらなんでもこの展開は……!と爆笑したな。
そういえばさ、ハヤカワから出ている小説版「宇宙大作戦」のシリーズって、 昔(特にジェイムズ・ブリッシュが書いた本)は スールーのことをズールーって書いていたよね。 ジェイムズ・ブリッシュが書いた本のハヤカワ版って、 今ではどうなっているの? まだズールーのままなのかな?
華麗にスールー
誰がうまい棒くえと
そうは言ってもうまい棒はうまい
俺のうまい棒を食ってみないかい?
>>617 手に持ってるココアシガレットのことか?
>>617 おじちゃんのうまい棒
くさいからいやだぁ
ゆとり夏休み厨ウゼー。 近頃のボケナスはスレタイも読めないのか。
>>620 おじちゃんのボケナス
くさいからいやだぁ
622 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/10(金) 00:09:22
ガキは青くさいからいやだ。 吐き気がする。
『ウォー・サーフ』読んだ 金に物をいわせるジジイとやりたい放題のアマのディストピア探訪だった
624 :
でへ :2007/08/12(日) 04:21:24
ゆらぎの森のシエラ 菅 浩江 創元SF 表層的なストーリーは(良くできた)RPGであり、ラノベ なのだが、(攻防、厨房の夏休みの課題向き) 良い話でした。 8点 なぜ良かったかは以下のネタばれにて、、 生物を食すことで、生物の特性を受け継ぐ、というのは 男性と女性の役割の違いから考えると、女性的な発想ではないかと、 シエラの中にいる共生生物?の仲間が、あまねく大地に、海に広がっており 自分(共生生物)が大地に、海に満ち満ちているという感覚 (共生生物といってもシエラの無意識の一部を形成している) そしてシエラは、再び海と大地に帰り、海と大地に あまねく存在する形に還る(ガイア??) あとがきを書いた山田正紀の「最後の敵」が、進化をテーマとして 男性が書いた作品だとすると、こちらは、女性が書いた進化をテーマ としたSFだと思いました。
↑ それがソノラマ文庫から出てたんだぜ
ソノラマは優良SFをたんと出したじゃないか。 もうその歴史的役割も終えたみたいだけど。
そうだな。けっこう長い歴史だったような気がする。 戦後日本SF第一世代が書いてたくらいだからね。 早川や創元とはまた別なしかたで日本SFを支えてきた といっても過言ではないと思う。
昔のソノラマ文庫は紙が汚くて読みにくかったよな。
そもそも文庫自体の紙質は、良くないのがデフォルトだった。 最近のは良すぎると思うほどキレイだな。 老害者の戯れ言だが。
リングワールド ラリイ・ニーヴン 小隅 黎訳 ハヤカワ文庫SF 1985年 典型的なSFしててよかったんだが・・・ 「ティーラ・ブラウンの幸運」がネタとして強すぎて、リングワールドそのものの 作品中の価値が薄れてるのがどうにも。 8点
ところがその幸運こそが、まさに続編の主題なのですよw
>>631 マジすか・・・
なんかもうお腹いっぱいな感じもあるんで、当分放置しますorz
633 :
でへ :2007/08/14(火) 18:37:38
バビロニア・ウェーブ 堀 晃 創元SF これも昔のSFですが、、 バビロニア・ウェーブという、(架空の)壮大な 現象をイメージしやすい形で描写し、その解明まで を描いている、まさにガチガチのハードSF その解明までの過程がまさにセンス・オブ・ワンダー これぞ正統派ハードSF、良いハードSFでした。 8点 現代の日本SF(ラノベ???)には必須(笑)となった「萌え」や 「ツンデレ」キャラのいない、昔懐かしいハード SFなので、それほど必然性の無い美少女キャラが 出てくるSFに食傷気味のオールドSFファンとしては、 むしろすがすがしさを感じました。
堀晃を読んで「ハードSFでした」なんて感想書かれても 読んでるほうとしては「こいつは阿呆じゃないか」と思うだけ。 どうせ書くならもっと中身のある感想文を書こうよ。
堀晃って読んだことないや。
■『遺跡の声』(最終得票数 13 票)
http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=13786 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【著者】堀晃
【発行】東京創元社
【予価】777円(税込み) ※予価の為、価格が変更する場合がございます。
【発送時期】9月下旬
遺跡調査員の私は、結晶生命体“トリニティ”を助手に、銀河系外縁に散
らばる滅び去った星の遺跡の探査をするのが仕事だ。傑作「太陽風交点」
に始まるシリーズが1冊に!
>634 じゃ、オマエ書けよ
>>634 とりあえず、感想の感想はいらないから。
ということでこのスレ終了
いま永久帰還装置を読み始めたところだが、もう全てから雪風のにおいが感じられる。 ほかの神林作品はここまで雪風くさくはなかったぞと。 いや大変満足しているのだが。
641 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/15(水) 14:50:40
ウォー・サーフ読んだ。 同じジジイモノの「老人と宇宙」よりも好きだな。
>>640 >もう全てから雪風のにおいが感じられる
どの記述から感じられるのか具体的に書いてくれるとうれしいな。
○○○の×××を読んだらチンチン痒くなりました風の 他人にとってなんの意味もない幼稚な感想は もうぜんぶ無視していいじゃないかな。
644 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/15(水) 17:24:12
○○○の×××を読んだらちんちんが固くなった式の感想を余は欲す
テッド・チャン「理解」 一言で云うと「アルジャーノンがスキャナーズ」 面白かったので10点
>>642 最初のほう、1ページだけ目を通してみなさい。
それでわからなきゃ、感性が違いすぎるだけだから話すだけ無駄。
>>640 見たいな感性は稀だよ。
自分はあれ読んで雪風を微塵も感じられない。
どっちかと言えば「敵海」を感じる事はできる。
648 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/15(水) 22:33:59
『輝くもの天より堕ち』 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 面白くないわけでは無いけど、個々のネタの突き詰め方がティプトリーとしてはぬるい感じで、 「このアイディアで短編書いて欲しかった」ってのが先に来る。 長編としての構成的に仕方がないんだけど(これを無視するとイーガン長編みたいに収拾不可能になる)。 内容的には、「老い」がある意味中心命題だと思う。 それを描くには設定的に無理がある気もするけど、読んでる間はそれを感じさせない筆力は流石の一言。 テーマを意識した上で再読すればまた違った読みが見えるかもしれない。 蛇足ながら、個人的にゴーレム100を読んだばかりだったので浅倉御大の控えめなあとがきが好印象だった。 7点
649 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/15(水) 22:38:35
「青ひげ」カート・ヴォネガット 早川SF文庫 おそらく氏の中で最も完成度の高い作品。 とある隠遁した画家の侘びしい生活と、それまでの一生を振り返る形で話は進行する。 いわゆる人生総括小説。 ここで描かれる主人公の前半生は実のところかなり厳しく悲惨の一言。 でも主人公自身はそんなことない、私はまともにやっていけている、と思い込もうとしている。 実際ににはその精神はひび割れ、今にも壊れそうなほどボロボロ。 リベラルを気取るも融通はきかないという典型的合衆国戦中派クソ爺い そこに物凄い熟女ヒロインが登場して画家の生活をしっちゃかめっちゃかに引っ掻き回す。 結果、主人公は自身が可哀相な人であることを知り、トラウマを消化し、老い先短い中で成長する。 人生総括と思いきや、ジジイビルディングロマンスでした。 よくできたビルディングロマンスを関係性の相互作用と見なすなら、 画家がヒロインに与える影響の小ささゆえに人によっては点数を下げるかもしれない。 いいお話である。読み終わった後はなにがしかの感動を覚えるだろう。 ところが、である 続ける
650 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/15(水) 23:40:21
続き ちょっと気になる所がある。本筋とは関係ない。 物語のなか、画家はヒロインに一枚の絵を見せる。 第二次世界大戦で画家の出逢った人々が描かれている。 その中には何故か日本人が一人いる。回想では出てこない。 当然ヒロインに突っ込まれる。何でと。 画家は答える。合衆国がこんなひどい国になってしまった責任の一端が日本人にはあると答える。 正直思った。戦争に勝っておいてなおそんなことが言えるのかと。 ドラえもん風に言うなら「そこまで面倒見きれるか!」だ。 「パームサンデー」に当時の事情が書いてある。 戦争が始まるや、彼らドイツ系合衆国市民の立場は微妙なものとなった。 彼らは家庭内ですらドイツ語の使用を止め、子供たちにあらゆるドイツを教育しなくなり、 国家へ忠誠を示すため、こぞって志願した。 洋の東西に限らず同調圧力は存在することがわかる。 その後、ヴォネガットは捕虜となり、友軍の空襲を食らう。万単位の死者が出た。殆どは非戦闘員だった。 彼の受けた衝撃は余りあるものだった。 しかし、「母なる夜」あたりに詳しいのだが、それでも彼は国家への忠誠を失わない。 あんな目に遭ってまでなおかつ彼はFDRへの信頼を失わない。 当時の若年層が受けた洗脳教育の恐ろしさが垣間見える。 スターリンを「おじさん」と呼び、彼らの体制を民主主義の前段階と吹聴したようなものを。 続ける
糸冬
652 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/16(木) 00:13:42
続き ヴォネガットは知っていたのだろうか? FDRの側近で戦後、ソ連の間諜として逮捕された者が一人や二人ではないということを。 彼の祖国は欺瞞に満ちているということを。 知っていたとしても受け入れられなかったのだろう。 だからこそ彼は言う 「そういうものだ」と。 そんなわけはない。 間違っているものは間違っているのだ。 彼は自分の見たものを信じてよかった。 そういうものだなんて諦める必要などなかった。 無論、彼の苦労は察して余りある。 ルーディ・ラッカーだってルドルフ・フォン・ルッカー名義では本を出さない。 いささかとりとめのない話になってしまったので、これで終わりにする。 ともあれ「青ひげ」はおすすめである。 老い先短い人もそうでない人にも。 幾つだろうと人は成長できるということを訴えている。 嫌いだけど10点満点だ。 さようなら、そしてありがとうカート・ヴォネガット あなたの本が大好きでした。
>>649-652 とても面白かった。
ただ、長すぎるから人によっては
うざく感じるかもしれない。ブログ向き感想かも。
同感。 こういう質の高い感想文はおおいに歓迎だが、 ちょっと長すぎかな。 でも、とても参考になりました。どうもありがとう。
ヴォネガット爺さんだったら、 うっかりなんかの間違いで150歳くらいまで 生きるとか、心のどっかで信じてた部分があったなあ。
「闇よ落ちるなかれ」 L・スプレイグ・ディ・キャンプ HPB 現代アメリカ人(といっても1930年代のだが)が6世紀のローマにタイムスリップして、 ヨーロッパの暗黒時代到来を防ぐ為に・・・、という典型的な歴史改変物語。 同作者によるハロルド・シェイ シリーズにも通じる一種の気楽さというような雰囲気が 全編にわたってあふれていて、肩肘張らずに楽しめる。 普通の現代人が過去に行って出来る事なぞ、たかが知れているわけで、 それが1930年代の人だろうが21世紀の人だろうがたいしてかわらず、 作品としての古さもあまり感じない。 主人公の女性に対する無頓着さは評価が分かれるところだろう。 ゴートの王女マタスンタのデレ部分の描写なんかは、ハロルドシェイを彷彿とさせ、 ふくらませば、萌え大好きな今時な読者も満足させられるものかもしれないが、 いかんせん主人公が興味なしの逃走モードなのでふくらまないのが逆に新鮮。 一気に読み終わった。同作者の翻訳が少ないのが寂しくなるくらい面白かった。 8/10
「人類皆殺し」 トマス・M・ディッシュ 世界中が強靭な生命力を持った謎の植物に覆われ、ある片田舎の生活圏を奪われた人々 がどこかから襲ってくる謎の球体状殺戮マシーンに怯えながら暮らしている話。 ラストまで特に山場となる場面もなく果てには侵略植物に潜り込み地虫さながらに地下にまで 追いやられていく人間達の無様ながら生き続ける様子や狂気が暗く描かれている。 外に出れば殺され、地下は地熱で50度を越す暗闇世界での数ヶ月に渡る生活。 自分には無理です。 7点
>50度を越す暗闇世界での数ヶ月に渡る生活。自分には無理です。 そりゃ誰でもふつう無理だってw
オチを描かないのは良心的だ
660 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/08/18(土) 11:48:03
アルフレッド・ベスター「願い星、叶え星」 5点 一般古書店にてゲット、 「アルフレッド・ベスター、ゲーーーーーーーーーーーット!!」 アホなSFオタの如く俺は勝ち鬨を上げた。 こんな本が出ていたんだというのが正直な感。 「虎よ、虎よ!」等でおなじみとち狂ったベスター節が全開な日本オリジナルな作品集。 大好評な収録作品全話講評行ってみよう! 「ごきげん目盛り」 雇い主の狂気がアンドロイドに鏡の如く反映され兇悪事件が繰り返されるというネタ。 「一応、その科学的根拠は?」とは問わないのがアルフ作品を読む場合の堅いお約束だ。 短いがスリリングな展開が楽しめる作に仕上がっている。 「ジェットコースター」 ジェイムズ・エルロイ作品を想起させるようなバイオレンスな作、 主人公も未来人だったというオチはばっちし決まっている。 「願い星、叶い星」 表題作に冠されたわりには、出来は今ひとつという感がある。 長・短編の違いはあれど、超人少年・少女ネタで「呪われた村」を抜くのは 困難ということであろう。 「イヴのいないアダム」 アーサーやスタニスワフが書きそうなネタだが、 ラストが「ソラリス」ネタ(海が生命の根源)そのものなのが減点対象か。
661 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/08/18(土) 11:50:11
「選り好みなし」 タイムトラベルを社会不適応者のための心理療法にというアイデアそのものは 面白いのだが、太字で記されたタイムトラベラー(日本人の物乞い)が 45年当時の広島在住者だったというオチは、読み方によっては日本人にとっては 噴飯ものである。編訳者あとがきによると、当初掲載予定だった雑誌の編集者と 結末について意見があわなかったとあるが、詳しい経緯を知りたいところである。 「昔を今になすよしもがな」 あとがきにある作者の言でも触れられているが、主人公の男女(地球最後の男女) がキティと解すると全て納得がゆく。 銃声の正体→幻聴、 「不思議の国のアリス」の記念像の破壊(冒涜?)→主人公男女どちらかの自作自演 「時と三番街と」 札を小道具にして主人公の立身出世を明示したオチは面白いものの、 こういうほんわか・まったり系はアルが書くべき作ではない。 「地獄は永遠に」 あのジョン・W編集のファンタジー雑誌に掲載された「生」というものに関して 考えさせる哲学的で読み応えがある作。 初訳であり、ボリューム面からも本作品集最大の売りであり、 本作こそ表題にすべきだったのではないか? 醜く嫌われ者のレイディ・サットンの正体が女神アスタロトであったという シニカルなオチが効いている。
若干ネタバレ気味ですが良くまとまってますね。流石ミス住さんだ。
キチガイキターwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
読めばわかるが、これは感想でもなんでもなくおちだけ並べた「あらすじ」だ。 といっても 未 読 者 は 読 む な よ!!! この馬鹿はネタをばらして未読者に嫌がらせするためだけに書いてるからな。 ミス板と違って削除にもならんからやりたい放題だわな。やれやれ
ジャック・ケッチャム「オフシーズン」 長い間封印されていた鬼畜ホラーということで興味があり読んでみた。 人食いモノ。 80年初頭。アメリカ・ポートランドの海岸に近い避暑地での出来事。 物語は3部構成で、前半は秋近いのどかな避暑地の空気を味わえるすがすがしい描写が心を洗う。 登場人物の生活や心情に関する描写がきめ細かく描かれ、人物の存在感がしっかりと伝わってくる。 キャラが立っていて良い印象。ただ出てくるだけの、添え物としてのキャラとは違った存在感がある。 そんな、日常的な描写の前半から一転して阿鼻叫喚地獄に。 この突然の切り替えのインパクトが強烈だった。 一言で書き表すと休暇で避暑地に来た数人が食人族に襲われるという、いまどきB級ホラーでも ありえないような安直な設定だが、なかなかどうして、描写には容赦がなく、グイグイ引き込み一気に読ませる。 読む前は、どうも現代のアメリカに食人族だとか、イメージしにくいものがあったけど、そこに関する根拠も 書かれており、なるほど、と納得しながら読むことが出来た。 スプラッター映画は何本か観たことはあるが、映像体験ではないにしろ、頭の中にたたき付けられた 鮮烈な地獄絵図は今までで最強かもしれない(笑 それくらいの容赦の無さだった。 ちなみにスプラッタといえば綾辻行人の「殺人鬼」も読んだことがあるけど、あれはバカバカしくて途中で止めた。 では綾辻とケッチャムでは何が違うのかといったら、物語の背景や世界観を、しっかりとした存在感をもって 描いてるかどうかではないかと思った。 9点 ページが少ないのでマイナス1点 もっとボリューム増やしてほしかった。
>いまどきB級ホラーでも ありえないような安直な設定だが、 申し訳ない、この記述は少しおかしいね。この本が書かれたのが80年代だから、 当時としては王道な設定だね。
ケッチャムっていうとよく「隣の家の少女」が取り上げられたりするんだけど、実は他の作品のほうが 強烈な描写多かったりするんだよな。
食人人間現る的な阿呆なネタは、生命工学やウィルスにについての学問が進歩し、 その知見が通俗的にも広まった現代の方がかえって理屈付けし易いと思うよ。
王道というか、これとサランドラが先鞭をつけたんだろw
「シティ5からの脱出」 バリントン・J・ベイリー へんてこ宇宙の創造神、我らがベイリーの短編集。 ありえない世界をさもありえるかのように描き切る筆力に関してはこの人の右に出る 者はいない。 読むごとに唸らせる作品が揃っていて「宇宙の探求」という作品はもはやファンタジー。 強いて言えば表題作が一番つまらない。 設定に対して内容が人間的すぎる。 9点
671 :
670 :2007/08/19(日) 22:33:40
追伸 これを埋もれさせとくのは勿体無い。 早川復刊すべし。
・J・ なんか顔に見えるよな
・A・ これもなw
・J・ ヘ これもw
スローバードが復刊するなら、同系統?のベイリーも出して欲しいね
バリントン・J・ベイリー 馬鹿野郎! 顔にしか見えなくなっちまったじゃねかー(・J・)/~
ベイリーって(・J・)こんな顔してんのかな・・・
・G・ これも…
( 0M0)<……じゃなくて、 ・M・とか ・w・これも
でっていう
681 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/23(木) 22:32:12
眉村卓「司政官」 眉村卓は「消滅の光輪」以来、20年振りに読んだ。 随分と古いSFではあるが、余り古さを感じさせずに読めた。 ラストの盛り上がりは全編とも。通勤電車で読んだが特に最後の「限界のヤヌス」は読むのが止まらなくなった。 矢張り管理社会、というか官僚を描くと眉村卓は上手い。 巻末に福島正実(懐かし過ぎる)のあとがきがあって、当時、眉村卓の「インサイダー文学」という立場がSF作家界では 微妙な立場だったと言う事を初めて知った。 平井和正や小松左京らと対談をしている訳だが、しかし当時の作家界というの認識って青かったんだな、と感じた。 あとがきも当時を思わせなかなか面白かった。
おまいも改行くらいちゃんとできるようになろうな
683 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/08/25(土) 17:50:08
長山靖生「奇想科学の冒険」 3点 地球平面説を力説する浄土真宗大谷派僧侶佐田介石、SFという名称成立前のSF(?) 「新未来記」の翻訳者近藤真琴、SFオタにちっとは知られた明治のSF作家という プロファイルを持つ矢野龍渓、メスメリストの渋江保(鴎外の「渋江抽斎」の子息)、 初の人型ロボット学天則の製作者西村真琴(西村黄門の父)… 今の季節は、「漏れだけの夏のロケットキター!コレ!」とか絶叫しながら、 市街地で手製ロケットの打ち上げを試みるアホなSFオタを見かけることがあるが、 これは単なるキティである。 そこには、本書で紹介されているような人々が持つ「奇想」の裏にある「思想性」 (人により時代への反発の場合もあり進取の場合もある)はかいま見ることさえ出来ない。 藤枝静男「田紳有楽 空気頭」 2点 「なにこれ?」というアホなSFオタに対して私は声を大にして言いたい。 「喪前の頭こそ空気頭だ(w 」と。 「田神有楽」は谷崎賞、「空気頭」は芸術選奨を受賞した純文学であるが、 内容的には、前者は陶器(志野筒型のグイ呑み)が主人公というトンデモなファンタジー、 後者は、療養中の妻を持つ男という私小説的設定ながら、トンデモ医学SFとでも 称すべきものである。 SFオタよ、こういった作を契機にして、たまには「純文学」にも親しんでみたまえ。
ハケットほか「第三次世界大戦」 まあ、SFというかなんというかw 20年以上ぶりの再読。 この本がきっかけで「第三次大戦」ものが一時二見からでまくったんだけど、やっぱりこれが一番、小説として も面白いな。別に主人公がいるわけではないけど、小説になってるんだよなあ。 特にとんでもない設定があったり「神風」みたいなものが起こるわけでもない。淡々と開戦からソ連崩壊までが 語られていくだけなんだけど(まあ宇宙でも戦闘あったりしちゃうんだけどね・・・)、今読んでも「起こりそう」感っ ていうのがあるんだよな。ああきっと開戦したらこんな感じで戦争は進むんだろうな、っていう。開戦の経緯も至 極普通で、おこりえるものだし。・・・まあ戦争自体は西ドイツにワルシャワ条約軍が侵攻して普通にあるところで その侵攻が食い止められて・・・ってだけっちゃあだけなんだけれど。 日本語版が出るときにとってつけたように、というかまさにとってつけたアジア情勢の章はいらんなw 北朝鮮相手に日本の自衛隊がたった一発ミサイル打ってはい、おしまい。日中の固い結束でアジアは繁栄しま すってことのようだが・・・ しかしいろんな第三次大戦もの出てるけど、核が発射されるのを描いたりするのは(全面核戦争設定〜その後っ ていう「渚にて」パターンを別にすると)これが最初かもしれん。しかも形は違うけれどソ連が共和国単位で分解し ちゃう、って予想を的中させちゃったしなあw たまたまブクオフ105円棚で見かけて(懐かしくなって)買ったけど、105円でこれだけ面白ければ結構お徳だった。
>>683 >SFオタよ、こういった作を契機にして、たまには「純文学」にも親しんでみたまえ
俺は文学板の住民でもあるから知っているが、お前は文学板でも基地外コテとして扱われていたなw
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>>685 死ね! ミステリ板住人のチンポしゃぶり!!
>>685 感想スレで感想も書けないアホのことなんかほっとけよw
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「田紳有楽」は25年以上前に筒井康隆が「みだれ撃ち涜書ノート」に とりあげて誉めてるんだよ。 そんなの年季の入ったSFファンなら皆知ってる。 今頃講談社の文庫復刊版読んでる奴が、知ったか面でナニ言ってるのか?
Mの駄文 0点 つけた点数がたったの2点。 純文学を読む契機にするのに随分と(誰かさん視点では)チンケなものを勧めるんだな。 だいたい触れている内容が「○○と称すべき」という、はっきり言ってどうでもいいことだけで 2点という低評価である理由がなに一つ書かれていない。 感想スレに書き込むのに全く感想を述べないというのはいかがなものか? どうやら本人は純文学を読んだと我々に自慢したいらしいが、 読んでこの程度のことしか書けないのなら、読むだけ時間の無駄なのではないかと思う。
だからスルーしろって 気違いの思う壺だぞ
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「七胴落とし」神林長平 7点 思春期の子は主人公三日月に感情移入するかもしれない 脱思春期を遂げたばかりの子は餓鬼臭いと投げるかもしれない が、それではやや勿体ないというものだ もう一歩かニ歩離れて、眺めてみよう あなたはきっとこの物語が青春小説のていをとった まるでベツモノということに気付くことだろう 「現実というものは一つだけじゃなく、ぼくの見た現実は人と違うかもしれない、そういうのを書いていきたいと思いますね」神林長平 一読あれ
筒井康隆・小松左京・星新一の類はなどあえて読まないのが今のSFファンだよ。 古典SFマニアでもない限り。エッセーなどはなおさら。
>>664 今日読んだ、わけではないが、80年代前半頃の「ソ連軍日本侵攻」みたいなネタの
近未来架空戦記物では中国軍と協力してソ連に対抗するという構成のものが
多かったような気がする。
日本がソ連軍に占領され共産党政権が立てられ、旧政権及び自衛隊の一部は
中国に逃れて亡命政府を置き、人民解放軍とともに日本に再上陸奪還して、
ソ連軍を駆逐するとかそういう話。
今は軍事マニアにも反中国的な者が多いからそういうネタ書いても受けないだろうね。
700 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/08/26(日) 21:09:34
田中聡「江戸の妖怪事件簿」 5点 ホラー関係の書籍はこの板のカテゴリーに含まれるということなので、 このスレに論考を上げておく。 200頁の新書ということもあって、 江戸時代の妖怪談の紹介に過ぎない内容かと思いきや、 さにあらず、現代と江戸時代人の怪異への対処の差を通じて、 その思考分析にまで及んでおり、読むのに意外に骨が折れる部分さえある 面白い著作であった。 しかし、幽霊の存在を否定しながら狐狸の変化は肯定するという近世の江戸時代人の 通念は頭では理解出来ても「不可思議」という実感は拭い切れないものがある。 全6章から成るが、特に面白いのは第3章「ゴシップとしての怪談」と 第5章「妖怪のいる自然学」。 前者では、ゴーストスポットの家に見物に押しかけたうえ、 投石、尾鰭をつけた噂を垂れ流し、被害者たる住民を圧迫する人々の姿に、 著者も記しているとおり、まさに「人の心に妖怪を見る」気がする。 これは現在の犯罪報道や芸能報道を想起させる面もあって、 これはいつの時代も変らぬ悲しい人の性なのか。 また、後者で多くの怪奇現象をこじつけとも思える陰陽の気の原理で説明せんとする 学者の姿勢は、良く見かけるDQNな2ちゃん論客そのものなのが笑える。 ここにも時代は変っても人は変らないという悲しい事実を確認出来るやに思う。
>>700 お前の駄文の方がよっぽど読むのに骨が折れるよ
幼稚園からやりなおせ。
>>701 スルーできないなら、あなたもキチガイと同レベル
703 :
701 :2007/08/26(日) 22:49:06
それじゃ私は、狂気人間と しゃれこみますか!
704 :
701 :2007/08/27(月) 00:43:12
狂鬼人間でした、訂正。
どっちでもええわw
706 :
701 :2007/08/27(月) 00:47:29
もう〜キミとはやっとられんわw
つNGName
デイヴィッド・ブリン「スカイ・ホライズン」 今月のSFマガジン掲載で200枚分くらいの話。 面白いんだがかなり冗長な感じがする。 最初はファーストコンタクトSFと青春ドラマのハイブリッドで、途中から徐々にスケールが大きくなってくる。 中盤以降は良くも悪くも「宇宙人来る」系のショートショートだと思う。 温和な歴史家がキレるシーンはショートショートでは多分書かれない。 ただし宇宙人に攻撃を仕掛けるシーンに尺は使わない。 あとUFO目撃情報に対する攻撃が山本弘っぽくて好きになれない。これと前半の学園生活は端折っても良かった気がする。 7点
「リプレイ」ケン・グリムウッド 4点 人生を何度もくりかえすという物語。というか、本当に何度もくり返すだけで、 特に驚くべきところがない。人生をくり返せば、ギャンブルや投資で金持ちになれるという、 ただそれだけの話に思えた。リプレイの謎に挑む場面もあるにはあるが、何の解答もない。 時間ループものの最高傑作は「しばし天の祝福を遠ざかり」だと思っているが、 その思いに読後も微塵も変化はなかった。「リプレイ」は読みやすいだけで平凡すぎて、退屈だった。 115冊の海外SF長篇のうち89位。
『タイム・トラベラー』 は良いアンソロジーだったね。
新潮のアンソロジーって、大森さんの企画でしょ?
↑ 無職の強弁
『リプレイ』はSF的風味なんかどうでもよく、 「人間ドラマ」として素直に泣けた。 ほぼ同時期に邦訳が出た、同じく時間SF要素をネタにしている W・P・キンセラ『シューレスジョー』 (映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作)と同じくらい泣けた。
>>711 そのころに新潮から出ていた大森企画のSFは本当に良作ぞろいだよね
ファンタジーに手をださなきゃよかったのに〉大森 なんであんなパクリまがいの小説かかせる……
716 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/08/31(金) 20:48:56
>>713 自分も「シューレス・ジョー」は大好きです!
>>709 確かにスチャリトクルの短編の劣化パクリだな。
一応結末にワンアイデア加えてはいるけど別にたいしたことはないし。
俺は先にリプレイ読んだからまあまあいいと思ったけど
スチャリトルのを読んで、「リプレイってこれの丸パクリじゃん」
とあきれた。
読む順番が逆だったらきっと同じ感想だったと思う。
アイデア勝負の作品じゃないからなぁ。読み方間違ってるとしか
>718 同意。 そんなこと言うんだったら、「未来の思い出」はどうなるの、とか。
たしかにアイデアがかぶってるかどうかで読むと楽しめる作品が減るな
でも、SFってアイディア勝負の部分も大きいしねえ。 ネタが新鮮じゃないと2番煎じとか言われかねないし
まあどう煎じてるかが勝負所なんじゃないのか オリジナルかつ良質のアイデアなんて、それほど無いし
>>721 リプレイは未読なんだけど、SFとは謳ってなかったような・・・
変わり種サスペンスとか、そっち。
『リプレイ』はあきらかにSFではないよ。 (タイムトラベルっぽい設定になっていても) ちょうど映画で云うと『フォレストガンプ』とか、ああいう路線。 理屈っぽいSFマニアがSFとして読もうとすると、アイディアが陳腐だとか、 似たような先行作品があるとかそういうことしか見えなくなる。 時間SFと比較するならJ・フィニイーあたりだろう。
いや、「リプレイ」SFではあると思うよ。いちおうは。 でも、おれは人生を二度くりかえしても、競馬や投資で大儲けする自信はないよ。 大勝負できる賭け事の結果なんてひとつも覚えてねえ。 未来を予言することはできてもさ、簡単に金持にはなれんね。
金持ち目指すのがとうぜんというアメリカ人の発想に幻滅して未読
アイデアだけでなく具体的なエピソードやテーマも リプレイはスチャリトクルのに酷似してる。 アイデア借用のレベルを超えてるから 完全にパクリだと思いますよ。 アイデアだけなら似たのはたくさんあると思うけれど。
単なるパクリだけであるなら発表当時あれほど絶賛されなかったよ。 完全に同じ素材を使って、しかも先に書いているからといって、 その作品の方が、後発のこれより小説として優れているとはいえない、 ということの好例だと思う。オリジナル=最高ではない。
>>726 > 金持ち目指すのがとうぜんというアメリカ人の発想に幻滅して未読
金持ちを目指したが……というところから転げ落ちていく話なんだが……
730 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/09/01(土) 16:34:11
スタニスワフ・レム「大失敗」 2点 SF界における世界的なマエストロの遺作長編。 タイトルからしてネタばれであり、 惑星クウィンタにおける人類のファースト・コンタクト失敗の経緯を 「漏れの科学的知識と哲学観の全てをぶち込んで書いてみますた」といった類の やや自己満足的、オナニーの匂いがする作であり、読むのはかなりしんどいものがある。 「ソラリス」「砂漠の惑星」等の60年代全盛期のスタ作品は、テーマの深遠性のわりには コンパクトに纏まったサスペンスフルなストーリーが特徴であり、エンタメとして読んでも一級品であったことを思えば、クルーのひとりに神父まで登場して神学論争風の議論 (特に日本人には苦手なもの)さえ繰り広げられる展開は頂けないものがあると 言わざるを得ない。 SF界のマエストロというスタンスにとどまらず、文化人としてのステータスまで得た 晩年のスタにとっては、最早、読者に面白く読ませるとか、本を多く売るといった事は アウト・オブ・眼中であり、自己の主張・文学的実験の呈示のみが意図されていたので あろうか。(コレクション刊行にあたって、スタは日本における自作の部数を見て、 日本の読者に対する賛辞を述べている) 例えば、アホなSFオタ(院のオーバードクターあたり)が、 仮に私のところにこのような作を持ち込み原稿として持参した場合には、 「甘ったれるな!オナニーはひとりで煎餅蒲団の中でやっていろ!」の一言で叩き返して いたかと思う。 ところで、クウィンタ星人の正体は、訳者あとがきで引用されているスタの言に 例示されている知性を持つ粘土OR知恵ある偽昆虫OR微生物あたりがアンサーに ならざるを得ないのであろうか。
ポストドクター(ポスドク)っていうんだよ、低学歴。
>>727 「リプレイ」とスチャリトクルのは全然似てませんよ。
スチャリトクルの方は同じ日をくりかえすだけど、
「リプレイ」は二十年間ぐらいをくり返すだから。
>>731 無職ということにやたらとこだわりがあるMにとっては
「オーバードクター」でいいのかもなw
自分のところにオーバードクターが原稿を持ち込んでくるという妄想に恐怖を感じます
無職である自分を中心に考えると「オーバードクター」 きちんと職を持った自分を中心に考えると「ポスドク」 要は立場の違いだな
現実にはオーバードクターどころかスーパードクターとかハイパードクターとかいるもんなw
はいはいスルースルー
739 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/01(土) 18:28:35
>>730 癲狂院のドクターが診察に来たの間違いなんだろうなw
740 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/01(土) 18:47:43
アタイこそが740げとー
なんと!じゃあアタイこそが741げとー
742 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/01(土) 19:11:04
743 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/01(土) 21:46:23
>>730 基地外50歳無職の自称知識人のところへ、なんでオーバードクターwが原稿を持ち込むのやら
現実逃避の妄想はひとりで煎餅蒲団の中でやっていろ!、だなw
744 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/01(土) 22:41:30
>>730 基地外50歳無職の自称知識人のところへ、なんでオーバードクターwが原稿を持ち込むのやら
現実逃避の妄想はひとりで煎餅蒲団の中でやっていろ!、だなw
745 :
◆GacHaPR1Us :2007/09/01(土) 23:05:06
ゴーレム100 (未来の文学) (単行本)
アルフレッド・ベスター (著), 渡辺 佐智江 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4336047375/ 超多国籍巨大都市で繰り広げられるゴシック・SF超大作。
蜜蜂たちの気晴らしから始まった多項次元から来る恐怖と人類の革新、
そしてその終末に待つ衝撃の結末。
集合的無意識界へのダイビングから物語、そして登場人物たちの混沌ぶりが
普通ならお笑いレベルにも関わらず、勢いで読ませ、そして読み手は立ちすくむ。
ベスタ―末期の入魂作。これは「虎よ!虎よ!」から始め、「分解された男」に進む、最後の道程として
詠み継ぐべきです。面白かった
10点
「笑壷 SFバカ本ナンセンス集」6点 レズあり、ホモあり、と下世話なおバカ話集である。 2ちゃんでネタ小説を読んでるのかと思ったぐらいくだらない話がつづく。 SFとして優れた話があるかといえば、ないのであるが、それでも楽しく読めた。 岡本賢一の「12人のいかれた男たち」がいちばん面白かった。 森奈津子の「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」も捨てがたい。 おバカ話が好きな人は読んでみるといいだろう。
747 :
◆GacHaPR1Us :2007/09/01(土) 23:33:57
星新一 一〇〇一話をつくった人 (単行本)
最相 葉月 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/410459802X/ 大正から昭和にかけて一世を風靡し、そして一代で没落した星 一率いる「星製薬」から始まり、
その影日向を真っ向から浴び、そしてその負債もまた一身に受けたSF作家「星 新一」の生涯を綴る
ドキョメンタリー小説。
作者の本作品に懸ける情熱と真摯な姿勢が読み手を感動させる、そして、作者も感じたという
星新一が持ちつづけたであろう『声ならぬ悲運への絶叫』を我々へもコダマするのである。
だれでもそうなんだが、SF作家という「側面」は個人の結局一側面にすぎないのがよくわかる。
文学の限界とそしてその超えられない壁を足掻いた挙句に一瞬垣間見る「文学」の凄みもまた伝える
良い作品です。
この中で語られる「SF定義」に関する星新一のスタンス「作家は作品でもって表現するべきなのだ」というのは
今の文学者全てに当てはまると思う。もっとウチゲバは自重すべきなんだよ文系は。
10点
もう感想書かないとか言ってなかったっけ
749 :
◆GacHaPR1Us :2007/09/01(土) 23:46:21
よし、もう書かないぞ!
帰ってきたら、10点出しまくりか! ちとうらやましいな。おれも10点付けるの読むぞー
ティプトリーの「新作」もでてるのにお前らときたら・・・
>>794 何今さらのこのこ現れてるんだよ
ミス住と同レベルの恥知らずだな
>>794 何やらかすんだ? のこのこしすぎなんだぜ?
>>749 禁煙なんて毎日やっているって感じですか?
>>753 人として言っていいことと悪いことがあると思う。
>ミス住と同レベル
見ず知らずの人に対してここまで酷い屈辱を与えるのはどうか。
ハイハイ、自演自演。
こんだけ反応してもらえりゃ、そらのこのこ現れるわな
いちおう読んでいる思われるだけガチャの方が読んでないミス住より数段マシ ミス住は単に煽るだけが目的
それを人は目糞鼻糞という
全く関係ないんだけどさ、クネクネっていうコテいたじゃん。 最近見ない気がするんだけど、まだ健在なの?
くねってるミス住なら、おりますけど
レナルズの火星の長城、面白かったよ。 最後のダイヤモンドの犬は、題材が無頼の月そのまんまだったけど、 文体とキャラがカズムシティ風だったから、別物として楽しめた。 ウェザーもややベタだが普通に感動できる異種族交流もの。 既訳の3編も一定水準以上をキープしていて コンスタントに質が高い、楽しめる本だった。総合8点。 12月の第2巻が楽しみ。
>>767 表紙につられそうになったが、シリーズ物の1って書いてたから
様子見ってことで買わなかった。
「日本以外全部沈没ーパニック短編集」筒井康隆 5点 表題作はまあ面白かったか。 全体的に読みやすくていいのだが、がつんというものがない。 暇つぶしに読めばいいだろう。
↑ ひま人の意見
>>768 シリーズものといっても作品ごとの関連性はほとんどないから
これだけ読んでも大丈夫。
単に「同じ宇宙を舞台にしてるだけ」なんで。
「4000億の星の群れ」ポール・J・マッコリー 面白かった。内容的には、原始人類のいる惑星での サバイバルもの?って感じでその惑星に「いる」動物の や植物、自然景観の描画が詳細に書かれていた この惑星は赤色矮星のすぐ隣を回っているにもかかわらず、 何者かの惑星改造により自転し生命が棲める環境に改造されていた キャンプを襲われ、仲間を失い主人公の日系人女性と生物学者の男と 二人でメインキャンプまで徒歩で戻る話が延々続き、食い物がなく そこに棲む6本足の動物を食べた後極度のアレルギーを起こしたり 雑草一本に描写を割いたり、どういう分けか地球でとっくに絶滅した 動物がいたり・・生身で地球とは違う惑星をサバイバルする感じは良く出来てい て、ところどころ太陽や星を見上げるシーンが印象的だった。 まだいろいろ主人公の性格やらいろいろあるが、面白いかった
>>772 すごい亀レス、そんなに怖いかいw へたれのミス人さん
しかも子供が、バーカ、バーカと言ってるのと同じで、
まったく反論になってないのが笑える
(書斎、まったく とか 全然 は、本来こうゆう風に使うんだぞ)
そうゆう風に使うんですね
自称作家の書斎さん、なんで本を出版しないんですか?
>773 乳首スーツにびっくりして未だに寝かせてあるんだけど、読んでみるよ。
自称作家の書斎さん、なんで本を出版しないんですか?
ヴォイス
西のはての年代記U
著)ル=グイン 谷垣暁美(訳
http://www.amazon.co.jp/dp/4309204783/ 本気で驚いた、本屋行ったらイキナシ置いてあるんだもんな。
次の刹那にはもう両の手の中にジョウントしてた、本が。
本もジョウントするんだな〜と。こいつめ。
ル=グゥィン母さん新シリーズ第二巻。
前作が西のはての地の北の果ての物語でしたが、
今回は南の海岸。聖なる山、サルを望むという意味の商業都市「アンサル」が舞台。
諸文化やその態様は「オールウェイズカミングホーム」を素地にしつつ、もうちょっと都市化した設定です。
かっては栄華を誇ったかの地も、現在、コンドル人もとい砂漠の民オルド人戦闘部隊に占拠され、
焚書(正確には海上投棄)、略奪(実際に史実で行われたレベルからすると、つまり中国人レベルから比べるとかなり大人しめ)、
政治機能の奪取などの憂き目に合っています。そんなさなかに生まれ、育った少女メマーは丘の下の隠し書庫にて
祖父「道の長」より禁断の文字解読を学びつつ日々を過ごす毎日でした。<造り人>オレックとその妻グライに出会うまでは・・・。
ルグウィン作品に通じる人ならニヤリとさせられるオマージョや、それぞれのキャラクターが繰り広げるコミカルさや含意を絡めつつ、
前作の主題「ギフト」にも通じる与えられた能力とはなんなのか?人間はそのギフトとどう生きるべきなのか、を
問いつつ物語は進みます。
おまえらみんな三冊ずつ買えよな。俺は一冊だけだけど。10点
780 :
◆GacHaPR1Us :2007/09/04(火) 23:20:07
<造り人>ではなく、創り人だった…or2
反省の印にあと2冊買うのです。さあ。
>>767 同意。最後のダイヤモンドの犬はちょっとありきたりでどうかなと
思ったけど、全体では期待以上に良かった。
啓示空間とか無駄に長いイメージがあったけど短編はかっちりまとまってていいね。
80年代のサイバーパンクやら90年代のナノテクやらを投入しつつ
火星の長城みたいな巨大人工構築物なんかも出てくる、
ニーブンのノウンスペースシリーズなんかにも通底する
共通世界設定の連作短編という印象で良くも悪くもSF総まとめ風って
感じかなー。12月に短編集の続編が出るようなので、それにも期待。
>>767 >>782 hm・・・杞憂のようでしたね。
本屋で覚えていたら買ってみる!
積読が増えてるなぁ・・・
>>381 −383
チェリイの『サイティーン』を読み始めたばかりだけど、
こりゃ相当痛い目に会いそうだと今から覚悟しておりますw。
『ダウンビロウ・ステーション』もきつかったからなぁ。
『クリプトノミコン』より数段辛かった。
『サイティーン』は1989年のヒューゴ賞受賞作(長編部門)だけど、
前年の『知性化戦争』、翌年の『ハイペリオン』と比べてどうなのよ?
チェリイの小説は手堅い作風なのに、できた作品と来たら……。
とりあえず四の五の言わずに読み切って来ます。
では。
「サイティーン」は発売当時のSFマガジンのレビューで徹底的に酷評されてたので、買ったもののいまだに読んでないな。 しかしよく版元である早川であそこまでけなせたわ。
クリプトノミコンくらい面白い小ネタ集もないと思ってた自分は特殊なのか・・・
『クリプトノミコン』はニール・スティーブンスンの作風を踏まえてこそ、楽しめるかと。 つまり本筋よりも寄り道を楽しむのが、スティーブンスンで有ると。 『スノウクラッシュ』、『ダイヤモンドエイジ』も然り。 ただし『クリプトノミコン』の寄り道はさすがに長過ぎた気がして、ちょっと辛かった。 しかしチェリイの辛さは全く別物。 全然別物。 『ダウンビロウ・ステーション』で痛感しました。 (ちなみに『ダウンビロウ〜』だってヒューゴ賞受賞ですよ。マジかよ……)。
サイティーン、クローンものだよね? 長すぎる感はあるけど、娯楽ものとして普通に面白かった。 ただ政治的対立をえんえん書き連ねてるだけのダウンビロウよりは 物語性も萌え要素もあって、好き。
>政治的対立をえんえん書き連ねてる たしかに、これはヤだなぁ。
MARK7−4
クリプトノミコンは、 「ほうら簡単にデータハッキングできるぜ」 ってやったら知人の変態っぽい性癖を 延々覗き見てしまったシーンで、 「どこまでやるんだろうこの人」 と呆れた記憶が。
クリプトノミコンは寄り道がイイんだけど まあ受け取り方は人それぞれだよね。
>>791 あのシーケンスはモンチィパイソンっぽで大好きなんだが
ホームページ! ホームページ! アドレス!アドレス! 教えて!教えて!教えて!!!!!!!!!!!!書斎さんw
ビースト・コード
ホームページ! ホームページ! アドレス!アドレス! 教えて!教えて!教えて!!!!!!!!!!!!書斎さんw
797 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/09/08(土) 20:33:31
ガルシア=マルケスの作品集「エレンディラ」と「悪い時」を一気読みしてみた。 前者は7点、後者は3点といったところか。 SF&ファンタジーが「文学」足り得るかの問題を考える場合に、 文豪ガブリエル(以下「ガブ」と略す)作品は必読である。 SF&ファンタジーオタよ、心して読め! 収録作品中で「失われた時の海」は両作品集に収録されているが、 この1作を除いて、前者は現代文学不朽の名作である2作「百年の孤独」と 「族長の秋」の間に発表された作品群であり、後者は「百年の孤独」発表前の作品群 なのだが、この書かれた時期の違いが作品の完成度や面白さに反映し、 前記のポイント差となって如実に顕れる結果となっている。 後者は、淡々とした筆致の作が多く、ガルシア風のマジック・リアリズム開花前という 感が強い。 冒頭に収録された「大佐に手紙は来ない」などは、昨今の日本の年金問題を想起させる ような渋い一編に仕上がっているものの、ガルシア十八番の群像劇の構成を取り、 ミステリタッチの展開(中傷ビラ貼り付けの犯人探し、ただし、物語途中であっさりと 犯人はヒラルド博士夫妻と示唆される)の「悪い時」は、終盤までパンチ力を 欠いたまま終わってしまい、若書きという印象を拭えないものがある。 (実際、なかなか刊行に至らず、長く草稿のまま置かれていたとのことだ) ただし、ミスオタとしては、作中でアルカディオ判事が言及している 「一人の男が夜の10時にホテルにチェックインして自分の部屋へ上って行くが、 翌朝、コーヒーを運んで行ったメードはベッドのなかで腐敗している彼の死体を発見する。 前の晩に着いた客は1週間前に死んでいたことが検死の結果により明らかになる―。」 この作品が気になるところだ。(謎解きのヒントはヘラクレイトスらしい)
798 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/09/08(土) 20:36:45
前者の表題作となった 「エレンディラ」(原題は「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」)は「百年の孤独」でおなじみマジック・リアリズムが炸裂する「濃い」面白さに溢れた 作である。 ラスト、恋人ウリセスから鹿よりも速く駆けて逃げ去る美少女エレンディラ、 彼女の願いを聞き入れてエレンディラの祖母を殺害しながらも、置き去りにされ泣き叫ぶ 恋人ウリセスの姿(ただし、美少年である)に、キモ面のSF&ファンタジーオタは、 自己の憐れな姿を投影し、「漏れだけのエレンディラが…」と思わず絶句してまうかも しれぬ(w 他には、「天使」という存在をリアルに描き間断するところがない 「大きな翼のある、ひどく年取った男」が、物語作家としてのガルシアの筆力を堪能 させる出来栄えとなっている。
最悪版で敗北して、またここでクソ感想文か、どうしようもない奴だな
だからさ・・・ 日本でマルケスを最初に誉めたのも筒井康隆なんだって・・・ 彼が誉めてくれたおかげで、その後のマジックリアリズム系作品の翻訳ブーム (玉石混淆ではあったが)があったといっても過言じゃない。 当然当時のSFファンは皆読んでるの。 「エレンディラ」も最初の版はサンリオ文庫で、書店では 同社のSF文庫と同じ棚に並んでた。 それと普通ガブリエル・ガルシア・マルケスを指してガルシアとは言わんだろう。 知ったか坊やは恥ずかしいよ。
801 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/08(土) 23:06:27
>>800 若い初学者に向けたガイドなんだろう。
お前のような年寄りばかりじゃないんだよ。
あまた自演してる。 いや単に御本人に知識がないだけでしょ(笑) 大体ガイドって・・・誰も頼んでないし。
>>801 若い初学者相手なら嘘デタラメ書いていいとでも?
今頃マルケスは凄い!って興奮して言われてもねー・・・ 自分が10周遅れなのに気づいてないランナーみたいで なんか痛々しいよね。
スルーしろって そんなに奴を喜ばせたいのか
ほかの分野もそうだけど、「さぁSF読み始めてみようか!」みたいに思ったときに、 最低限SFの話題についていけるために読むべき作品が多すぎたり入手困難 だったりというのは、裾野を広げるのに悪材料となってるとおもう。 ほんのごくたまに、一般人をSFに導けるチャンスあるし、それを生かせたらなあと。
809 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 08:52:59
>>805 そこ迄言うならおまいは古今東西の古典を全て網羅しているのか。
偉そうに言うのはやめとけボケが。
スルー検定実施中らしいよ?
「古今東西の古典を全て網羅」しているかのように「偉そうに言う」ミス住はスルー推奨
>>811 同意
偉そうに言うのはやめとけボケですね
813 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 10:43:37
>>809 ものを知らないことよりも、それを認めず正当化しようとする行為のほうが
よっぽど恥だということを心しておけや無職中年ミス住w
814 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 10:53:13
いや、ミス住はあくまで初学者向け読書ガイドを兼ねて論評をしている。 すれっからしのマニアはどうぞご勝手にという立場なんだよ。
SFに限らず、文学一般、さらには音楽なども、 時代を経るにつれ傑作もどんどん生み出されていくわけだから、 読んどかなきゃいけない作品、聞いとかなきゃいけない音楽、 もどんどん増えるかというと、少なくとも一般読者にはとってはそうではない。 ある時代には必読とされた作家作品でも後世には忘れ去られるということも起きる。 だからいつの時代でも、中身は変わっても読んどかなきゃいけない作品の数は そんなに変わりはないだろう。 研究者なら全て読む必要があるかといえばこれもまた専攻とする時代を絞り込めば 全部読まなきゃならない重圧からは解放される。
時代を経るにつれ…までは一応読んだ。
>>814 それ本人がこのスレで言っていたわけ?
何で君が人の立場を勝手に決めちゃうの?
僭越というもんだぞ
819 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:02:44
>>818 ミス住の読書歴を見ればおのずと理解できると思うが。
あえてマニアックな方向に外れないのが彼の持ち味だよ。
だからこそ、初学者にもちょうどよいガイド足りうる。
これは論理的に導かれる帰結なんだよ。
論評・感想なら最後まで読んでから言ってね。 途中までしか読んでないインチキ論評・感想は要らないよ。
ていうか
>>818 はミス住w
感想書くときだけ「みすじゅう」って名前書かなくても
もうバレバレなんだからデフォで「みすじゅう」って書けばいいのに。
822 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:14:19
名無しの1ミス住擁護者ってのは、何故か親方がどういう意図をもっているかを、いつもはっきり知っていて 断言出来るんだよね 普通なら勝手に決められて代弁されたらミス住自身が迷惑だというところだが、いつもミス住は何も言わない 随分と不自然な話だなあ 名無しの「支持者」がミス住当人だとすれば自然だがねw
823 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:27:29
>>820 ミス住は一週間かけてしっかりと最後まで読んでいるよ。
だからこそあれほどの中身の詰まった論考が書ける。
他の所詮読書感想文と比較すればわかるが雲泥の差だろ。
つ「一気読み」
825 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:44:02
>>823 だから何で一週間かけたことをお前が知ってるのかとw
そもそもそれを「一気読み」とはいわんだろ?
本当にあのスカスカのあらすじと「ミスヲタ」うんぬんの煽りばかりの上、肝心な感想が
全く的外れな駄文が一週間かけて読んだ結果としたらミス住は相当なアホだよ
まあミス住は相当なアホだけなんどさ
827 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:57:53
「初学者向け読書ガイドを兼ねて論評をしている」のなら ミス住の間違いだらけの“論考”は批判されて当然だな。 初心者に出鱈目を教えるなんてまさに外道。
828 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 13:59:02
ミス住自身が一気読みしたと言ってるのに「一週間かけて」って・・・ しつこく援護レスばかり垂れ流すヒマがあったら 自分の親玉の“論考”くらいしっかり読んでみちゃどうだいw それに「初学者向け読書ガイドを兼ねて論評をしている」のなら ミス住の間違いだらけの“論考”は批判されて当然だな。 初心者に出鱈目を教えるなんてまさに外道。
M獣ファンはまともに反論することもできないのでコピペ荒らしに走ったというわけか だったら最初からインネンふっかけてくるなっての
830 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 14:21:05
ミス住派はコピペが悪いとは思ってないよ。 本来書き込むべきスレに書き込まないアンチが悪いという立場。
コピペ荒らしを認めているわけですがw つーかミス住派って何だよ そんな派閥があるのかよw
ミス住を批判すると「コテ叩きはやめろ、最悪板に行け」とほざくくせに 「本来書き込むべきスレに書き込まない」てアホですか?
>ミス住派はコピペが悪いとは思ってないよ。 だからコピペ荒らしを繰り返しているんだよなw 人間のクズ・ミス住を支持するようなアホは 同類のクズであることを自白したわけだw
>>833 本も読まないのに読んだフリをして
このスレに「論考」という名のウソっぱちを投稿する
哀れな男のことです。
でさ、お前ら、読了した小説の感想を書き込む気は全くないんだな。。。。
>>835 感想すら書き込まないオマエよりは真っ当に見えなくもない
838 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 14:38:32
>>837 激しく同意。
どうやらこのスレにもアンチミス住が大挙して流れ込んできたようだね。
あいつ等はスレが荒れるのを見て喜んでいるだけの人間のクズなんだよな。
なんだアンチが荒らしていることにしたいがためのミス住の自演だったのか、アホらし。
>>837 は?俺は感想を書き込んでるぞ(今日はしてないが)。
そういうことはここでMを必死になって擁護している誰かさんに言ってくれないか?
>>836 すまん今読んでる途中なんだ。
近々感想を書き込むから許してくれ。
>>840 なるほど、読んでる最中と言えば、荒らしても良いのね
> 838 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日の投稿:2007/09/09(日) 14:38:32 > どうやらこのスレにもアンチミス住が大挙して流れ込んできたようだね。 > あいつ等はスレが荒れるのを見て喜んでいるだけの人間のクズなんだよな。 その「アンチミス住」を煽って煽って煽りまくり、 「アンチミス住」の集うスレからコピペしまくっているのはいったいどこの誰なのかな? 嫌ならスルーしろというのがバカな肛門支持者のいつもの言い草だけど、 煽り&コピペ行為はスルーとは正反対の行動なんだよな。 つまり肛門信奉者って実際は「アンチ」のレスが心より愛し、 スレが荒れるのを見て喜んでいるだけの人間のクズだということなんだなw
>>841 お前こそ“荒らし”に加担しているぞw
文句言う前にお前自身が感想書いたらどうだ?
>>838 アンチミス住って、まるでこのスレに親ミス住がいるような言い方だな
コピペしたり自己弁護したり基地外か いい加減にしろミス住 いくら喚いたってお前の味方なんかおらんわ
スルーできない奴はミス住と同レベル
今日はあぼーん祭りでもやってんのか?>おめーら
コピペして反論 全部ミス住の自演
849 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 16:54:26
ミス住の自演のせいにして荒らしまくるミス住アンチ。
と、基地外荒らしミス住が申しております
>>850 可哀相な人に構ってやるのはもうやめようぜ
ミス住って絶対精神異常者だな
>>851 あぼーんに構うのはやめようよ
あるいは、あぼーんしやすいように、発言にミス住って入れてくれ
854 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 17:23:23
>>849 ミス住さん、アンチの荒らしに負けないでください
855 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 17:24:57
そもそもここの住民がミス住をあぼーんしているのが問題 ちゃんとレスをつければコピペなんかしないんだがな
856 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 17:47:14
同意。 最高レベルの論考にレスを付けないのは非常識だし礼儀がなってない。
857 :
855 :2007/09/09(日) 18:19:35
ちょっと言葉が足りなかった ゴミ感想文にはゴミとちゃんと言ってやるべきだってこと 最高レベルの論考? プッw
858 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 18:20:04
859 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 18:26:00
>>最高レベルの論考にレスを付けないのは非常識だし礼儀がなってない。 必死でこう思い込みたくて仕方がない無職50歳ミス住 現実を見ろカス
>>857 ミス住関係の発言する時は、発言内に、ミス住って入れてくれ。
あぼーんしずらいんだよ。
いるよな古典を読めば偉いって勘違いしてる馬鹿って ミス住
いい加減死ねミス住。 うざいよ^^
864 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 18:50:36
最高レベルの論考・・・(笑) マルケスを「以降ガブと呼ぶ」とありながら一度も呼んでないとか こんな破綻した文章が?最高ねぇ・・・ ここまであからさまな自演を他人が信じてくれると 本気で思ってるんだとしたら、おめでたい頭だなぁ・・・ 大体マルケスがノーベル文学賞を受賞したのが二十年位前なわけでしょ。 SFファンかそうじゃないかを問わず、大抵の読書人は既に読んでるし その影響下に生まれた作品だって 洋の東西を問わず既に多数存在する。 でも古典というほど古くはないし、文豪なんて呼ばれたら本人も臍が茶を沸かすだろう。 「戒厳令下チリ潜入記」とか読めば、多少なりともマルケスの人となりが分るよ。 いずれにせよマルケスは素晴らしい作家ではあるけれども、 誰でも知ってるという意味では至極ありふれた作家でもある。 君の論考とやらは、 初めて「老人と海」を読んだ餓鬼が 「アーネスト・ヘミグウェイって知ってる?必読だよっ」 って興奮して聞いて回って周囲をシラケさせるようなもんなんだよ。 素直に普通の読後感想を書けばよかったんじゃないの。
基地外に正論を言ってもムダ 自称論考書いてそれを自演で自画自賛 まともな人間じゃないことくらいわかるだろ ミス住
>>865 スルーできない長文馬鹿乙
そんな長文書く暇あったら感想書け
半村良を読み返してみた。 半村さんは、「SFとは、良く出来たホラ話、志怪だと自分は思っている」 とおっしゃっておられたが、今回は、科学的知識にのっとった正調ハードSFである。 面白い。 始まりはいつもの伝奇調であるが、途中から「伝説シリーズ」などとは趣を変える。 本来、伝奇というものは「稗史」すなわち 「正当な歴史の裏側を書くもの」でたいがいは 闇で蠢動する怪異を描くため、舞台は地味だったりする。 ところが今回の舞台は宇宙なので、主人公たちと国家との壮絶な戦いが 白昼堂々と繰り広げられる。まるでエヴァ劇場編だが (自分はイデオンのルーツは「妖星伝」だと思っているので感慨深いが) その文体が半村節なので、まるで「日本沈没」を山本周五郎か藤沢周平がリライトしてる ような不思議な感覚にとらわれる。 (なんというか血沸き肉踊るといいますか…客観的に書いてるはずだけど講談調で…(・∀・)イイ!) で、宇宙に飛び出し下巻へ… なのだが、半村さんはまじめなのか、ちょっとつまらなくなる。 半村節で、サクサク読み進むのだが、 宇宙人、および宇宙の捉え方が、スタンダードすぎる…というかガーンズバック連続体というか 非常に普通なんですね。 落ちも人間という生物的種への警告なのだけれども、「当たり前」すぎる結末というか… 「妖星伝7巻」を読んだときも思ったが、なまじ社会学的人間や人類学的な歴史に 詳しいと、生物学的人間を書くときに、その知識は「縛り」となるのかなあ…とか…。 とはいえ、とにかく半村良の中で一番ハードなSFであることには違いなく、 呼んで良かったと思いました(´∀`*) その志の高さで10点、落ちにより−4点、計6点
ミス住の感想レスのものは別に無害なんでほっといてもいいが、 その後の自作自演が痛い痛いw
870 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/09(日) 22:21:32
間違いを指摘されりゃ荒らすくせによくいうよ
>>870 読まずにデタラメ書くなバカ
SFの知識ゼロの癖に何が論考だアホ
としかレスのつけようがないが、それでいいのならレスしてやってもいいぞ
>>871 というより
「また最悪板のキチガイどもが荒らしに来たな」
「コテハン叩きの荒らしは出ていけ」
という下らん罵倒を繰り返すんですよ。
ミス住
>>868 半村良は、サイコダイバーシリーズが面白くて好きなんだが、
また書いてくれないかなあ〜。
なんかちがうような
夢枕獏なのでわ・・・?
獏さんは新書版の「サイコダイバーシリーズ」の頃から読んでいたけど、 野村萬斎の『陰陽師』で一山当てて、すごくメジャーになったから驚いたわ。
いや「陰陽師」映画化の遥に前から夢枕獏はメジャーだと思うが・・・
大帝の剣映画化はプラスだったんだろうか
880 :
877 :2007/09/10(月) 02:06:01
>>878 ああ、すまん、言葉が足りてなかったな。
SF/ファンタジー小説などを読まないような一般層にも
『陰陽師』の原作者っていう冠付きで名が広まったと、
そういう意味で。
>>879 あれは・・・観た人自体が少ないはずだし。
プラスでもマイナスでもないような。
映画評では酷評の荒らしだったね。俺は足を運ばなかったんで
感想は述べられないが、友人が見てきて「とにかく酷い」と
一言だけいってたよ。
881 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/10(月) 11:55:58
>>873 コテハン叩きは明確なルール違反だが?
もっとレス内容に即した反論はできないの?
>>877 映画より漫画『陰陽師』で既に有名になってた気がする。
昔の獏さんと言えば、秘境に蝶々みにいったり、 アマゾンで釣りする企画を立て(させて)出かけ、 締め切りもさりながら、無事に帰ってこれるのかと ファンがやきもきする作家だったなあ。
獏て「怪男児」と「神々の山嶺」しか読んだことないんだが。 ひたすらくどい。
「上弦の月を食べる獅子」は面白かった。
「上段の突きを食らう獅子」には、別の意味で衝撃を受けたなw
「上段の突きを食らう乳」はムニュとする
888 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/11(火) 08:20:10
アタイこそが888げとー
889 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/11(火) 14:48:43
ミス住の論考と比べるとクソの価値もないな。
ミス住の論考は、クソの価値もないな。
891 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/11(火) 16:09:52
えー、SF小説の表現の一つとして変革を描くものがあるとここでは仮定します。 第一段階としては変革があり、それにより引き起こされる騒動を描くもの。 第二段階としては既に変革は終了しており、その世界での日常を描くもの。 第三段階としては変革が社会化された世界での新たな変革を描くもの。 例えば「未知との遭遇」は第一段階。 「銀英伝」は第二段階(変革は恒星間航行であり戦争による領土のやりとりは日常に含まれる)。 ここまではOK? というわけで第三段階変革小説をご紹介します。 「キルン・ピープル」デイヴィッド・プリン 早川SF文庫 知性化は好きだけど「ガイア」や「グローリー・シーズン」はちょっと、という人も安心して読める良作です。 探偵小説なんですけど下巻から思いっきりSF。 ゴーレム工学の発達により、同時に複数の場所で捜査ができるので、長いページの割にはほんの数日の物語です。 要するに、同時に三つの依頼を受けた探偵はどうするのか。 三体のゴーレムを派遣するのです。 ゴーレムは探偵の複製ですが個体差もあり一番頑張るのが皿洗いと庭仕事を命じられた 単純作業用ゴーレムなのが面白いところ。 三体のゴーレムに加え人間の探偵がそれぞれ主役を張るので展開がムチャクチャに早いです 上巻を読み上げたとき、あと半分も話が転がるのかとびっくりしました。 続く
つまらんな
893 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/11(火) 16:45:56
そうすか。んじゃ点数だけ。9点 あと酒井氏の訳がよかった。SF小説で「魔改造」なんて書く人ほかにいない。
代理構成体の話か
「TV・ピープル」村上春樹 春樹は気取っていて読んでて不愉快になってくる。 ファンもキモい。何がハルキストだ。 0 点
>>893 その言葉が出てくるというだけで買いたくなってきたw
その場の勢いで買ったはいいが放置してる本も積んできたからなぁ。
サムサーラ・ジャンクション、読むの時間がかかりそうでまだ手をつけてない・・・。
>896 エロシーン「だけは」いいよ> サムサーラ・ジャンクション そういえば作者もへワールドコンで来日してたな・・・
// ヘ,(◎◎)y'^ レス内容に即した・・ 、 _L_;二;_.j_ , \\  ̄ ト、~Y~,/| ̄ ,|yΛ=スイ|、 ' | | !;∀Y i| ` |イYト〉イY.| レYy'`vレ| Vy V' ヨコハマクズウンチクゼミ
>>891 三つの依頼に三人送るって人がいりゃ普通はそうだろと思うんだがどのへんがSF?
>>899 別々のスタッフを送るのではなく、
本人とほぼ同一のゴーレムを送るのが味噌でないの?
// ヘ,(◎◎)y'^ レス内容に即した・・ 、 _L_;二;_.j_ , \\  ̄ ト、~Y~,/| ̄ ,|yΛ=スイ|、 ' | | !;∀Y i| ` |イYト〉イY.| レYy'`vレ| Vy V' ヨコハマクズウンチクゼミ
>>899 読みもしないでグチグチ言う奴は死ねと思う。
三津田信三『禍家』(2007 光文社文庫) ホラーミステリー。 ある町に引っ越してきた主人公である中学生の少年は、 見たこともないはずのこの町に強烈な既視感を覚える。 そして、引っ越してきたその夜から少年は怪異現象に脅かされる。 この町でできたばかりのガールフレンドに問いただすと、 この家は町の人から「幽霊屋敷」と呼ばれていると知る。 少女もそのいわれは知らず二人で調べるとこの家でちょうど10年前に 一家惨殺事件が起こり、その唯一の生き残りが少年だったと知る。 (ここまで書いても察しの良い人なら最初の方読んだだけで分かるから あえてネタバレでもなかろう) しかもその事件はまだ「決着」がついていず・・・・・ 更なる恐怖が少年を襲う・・・・ 致命的な弱点は全然怖くないこと。少年の恐怖が読者に伝わってこない。 ぴたっぴたっと音を立て暗闇の中から何者かが迫ってくる、 って描写読んでも別にどうとも思わない。 そして「意外な犯人」も察しの良い人なら分かると思う。 ラストは蛇足。最後で決めたつもりかも知れないが全然怖くないんだなこれが。
すまん、ノンフィクション。 金子隆一『知られざる日本の恐竜文化』(祥伝社新書) 基本的には、現在の日本における恐竜文化の問題にぐいぐい切り込んでいくという内容なんだけど、それ以上に 金子隆一の、恐竜に対する熱さ故の「心の狭さ」が面白いw 特に、「デッサンの基本ができてねえ恐竜イラストレーターはやめちまえ!」みたいな事を喝破してる部分はあま りにも身も蓋もなくて笑える。
「リングワールド」ラニイ・ニーヴン 5点 ハードSFの名作を一度は読んでおかなければと手にとった。 しかし、その結果は失望するものだった。 リングワールドという巨大建築物が登場するだけで、その物語の内容はやや陳腐な冒険ものだった。 読んでいて退屈だった。巨大建築物をきっかけとしためくるめくアイデアが欲しかった。 ダイソンスフィアのアイデアを知っていれば、もう特に読む必要のない古びた話ではないだろうか。 116冊中86位。 ただ、一点、非常に気になるところがあった。劇中で、空中に浮かんだ城というのがでてくるのだが、 この城はどうやら、重力の均衡で宙に浮いているようなのだ。 漫画の「銃夢」のザレムのアイデアの先駆的なアイデアといえるだろう。 もっとも、「銃夢」ほど効果的にその浮かぶ城が物語にからんでくることはまるでないのだが。
ニーブンの小説は読むものじゃなくて「見る」ものだよ
>>905 > もっとも、「銃夢」ほど効果的にその浮かぶ城が物語にからんでくることはまるでないのだが。
じゃあ、お前にはお前には浮かぶ城上げない。吸血鬼の家畜になっちまえ。
「リングワールド」ラニイ・ニーヴン 10点 古典名作ということで読んでみたが、噂にたがわず面白かった。 キャラクターがひと癖もふたクセもあり、ブラックコメディタッチなやりとりに引き込まれるw リング自体に仕込まれるガジェットも緻密に構成されており、 ラストにかけて断片的だったアイデアがひとつに収束していく伏線の張り方が秀逸。 今読んでも、キャラ、仕掛け、バランスよく読みどころを押さえた、実によくできたエンターティメントであるといえよう。 そういった普遍的な面白さが、この作品の魅力であると感じた。
>>904 出てるの気づかなくて助かったぜ。
今日買ってきた。
金子隆一はいいね。
この人の書く本は科学解説本であってもセンス・オブ・ワンダーがある気がする。
ニーヴンってハードSFといっても アイデアだけで、話は単なる娯楽冒険小説だからな。 そりゃあそっち系を期待して読めば失望するだろう。
>>910 > ニーヴンってハードSFといっても
ニーヴンってハードSFなのか? サイエンスフィクションの復権!
とかニュースペースオペラ!! とか謳い上げられている作家だったろ。
魔法の国が消えていく ネビニラルの円盤目当てで特攻した。 円盤の使い方といいエキゾチックな表紙といい、読者選び過ぎだろコレ。 それはともかくニーヴンの小説の暗い部分が色濃く出てる作品だと思った。 ノウンスペース年表の最後が「……のせいで物語が生まれなくなる」だったり単純に明るい未来はやって来ない。 この作品も人によったらディストピア小説に見えるかも知れない。 でも救いみたいなものもある。 話は派手なようで地味だし作品を一言で表そうとするとかなり迷う。ただ不思議な読後感が得られるのは確か。 なんか「ニーヴンの小説はプリンに醤油をかけたような味だ」とか言いたくなる。 9点
「終末も遠くない」が面白かったな。
「黄色い壁紙」 シャーロット・パーキンス・ギルマン 9点 文章を書くのを夫から禁止された19世紀の女性が、こっそり書いたという形の短篇小説。 フェミニズム的な観点でも評価されているらしいが、そんなことはどうでも良い 位面白い。 坦々と自分の考えを発展させていく過程が楽しい。最終的には行動にまで出るのだが、 夫など問題なく乗り越えてしまったあたりが笑えました。
「ラニイ」に突っ込むやつはおらんのかいw
ニーヴンの最高作は無常の月。
>917 >ニーヴンの最高作は無常の月。 え、ドリームパークじゃないの?あれは面白かった。未来のライブRPGの話で。 続編訳してくれよ創元・・・
「スーパーマンの子孫存続に関する考察」だろ。常考
>>918 早川ちゃんもヒドイけど創元も結構ヒドイよな。
「SF雑誌の歴史」第2巻が出版されるのは何周年記念ですか?orz
>>921 いっそ、どっちも衰退しちまった方が、国内SFの為かも
変な具合に、派閥化しちまってる出版社なんか、消えた方が良い
>>922 そうなるとまさしくSF冬の時代到来だな
別のレーベルが出てくるなりして頑張ってくれればいいけどなぁ。 今はどうにか小康状態を保ってるけど・・・。
>>924 平井和正みたいに、自前で売るような作家が増えてくれたほうがいいかも
その2社がなくなると海外ものが文庫で読めなくなって痛すぎる 原書のペーパーバックの安いのしか読まなくなりそう
夢枕獏は闇狩り師シリーズが好きだった。特に長編の「蒼獣記」。
闇狩り師、蒼獣記とか名前が大仰で安っぽい印象で読む気失せるんだよなあ
原著しかよめない状況になったら、本当に絶滅まで追いやられそうだな・・・SF・・・
一時のイギリスが悲惨な状況だったらしいね SF雑誌ゼロのころ・・・
商業誌に頼るようになったら、もう終わってるけどね。 宇宙塵の頃が懐かしいよ。
>商業誌に頼るようになったら、もう終わってるけどね。 はぁ?
>>934 消費者ばっかになって、マトモな作家が育ってないことよ。
ラノベ上りのエセエフ作家しかいねえじゃん、早川なんて、もう。
個人的には沖方も野尻もダメダメだと思ってる。
特に沖方はアニメの方の仕事見る度に、こいつはSF作家なんかじゃねえと思ってるよ。
そうやって新しいのが出てくるたびに「こいつはSF作家じゃねえ」と言い続けてたせいで (本人の頭の中では)SFは終わってることになっちゃったんだろうな。
円城だな。あれが今後どうなるか。 しかし円城一人に今後の日本SF界を担わせるってのも酷な話だよなw やっぱ不足してるなw
>>935 言ってることはわかるつもりだが、一度本当に絶えると、
その後の復興はマジきつい。
たとえ半端でも残っている状態じゃないと・・・な。
日本発のSF小説で、世界規模まで影響力を行使した
作品ってあるか?漫画やアニメならあるけど。
国内限定なら、映画化してそれなりに・・・ってのもあるが。
言語の壁があるから漫画やアニメを挟まないで世界へつながるのは難しいだろ
940 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/17(月) 16:21:32
>>938 > 日本発のSF小説で、世界規模まで影響力を行使した
> 作品ってあるか?漫画やアニメならあるけど。
> 国内限定なら、映画化してそれなりに・・・ってのもあるが。
そもそも、この世界には、
「非英語圏の小説が英語に翻訳されて影響力を持つ」
というフレームワークが無いんでは?
>>935 まあ、アニメの仕事はほどほどに考えてやらないと。
なんだかんだで集団制作だし、ガチガチにはできんだろ。
英語圏に翻訳されて出版された本は何冊かあるだろ グインとか……
>>941 >なんだかんだで集団制作だし、ガチガチにはできんだろ。
ナデシコとステルヴィアまではなんだかんだと結構ガチにSFしてたけどなぁ。その2作は堺三保が担当してたけど。
で、次のファフナーやヒロイックエイジがいきなりエセエフなのはどうしてなのかな?
ちなみに、ファフナーやヒロイックエイジは沖方の仕事ね。
>ナデシコとステルヴィアまではなんだかんだと結構ガチにSFしてたけどなぁ。 ふつーにこれはないだろ。
>>944 そう?
ファフナー(ヒロイックエイジにいたっては、いきなりの変身&巨大化で笑わせてもらったが)なんか、ただのスパロボじゃないか?
ステルヴィアとかの方が普通にSFしてたと思うがなぁ
ナデシコもギャグは多いが中身はわりとキチンとしたSFだし
近年では日本人SF作家は豊作ですよ
>>946 同感です。昨日小川 一水氏の「天涯の砦」を読了しましたが、いやまったく凄い。
リーダビリティが高くて、ネタてんこ盛りで緊迫感が最後まで途切れない。
たしかに豊作ですね。
沖方氏の誹謗中傷やってる暇があるなら、小川氏を読めと言いたいです。
小川氏一人だけ挙げて豊作だとか騒がれてもね〜。 他に誰がいる?何がある?挙げてみ。 ちなみに自分は思いつかない。
ヒロイックエイジはこのご時世に真面目にスペオペやってて好感持てるが
なんか「容疑者Xの献身は本格じゃないゲドババァ!」みたいなのがいるな
>>949 いあ、このご時世にSF版西遊記&アルゴ探検隊をやられても萎えるんだが。。。。。
>商業誌に頼るようになったら、もう終わってるけどね。 > >宇宙塵の頃が懐かしいよ。 いつの時代だよw
>>953 何時って、文字通りの時代の話してんのよ?
ファンも書いてた時代が懐かしいだけさ。
ファフナーとヒロイックエイジを同列に扱うのはどうかなぁ。 後者はむちゃくちゃすぎて見る気もうせた。 SFっぽいアニメなんていろいろあるけどな。 個人的にはNOEIN、ゼーガペイン辺りはガチでアタリ。両者とも不遇だけどw 雪風は、外人さん的にはどういう評価になるのか気になる。 というか神林的描写の時点でやばい扱いになるのかな。翻訳後。
>>955 たしかに、ノエインとゼーガはどっちも出来は悪くなかったな。不遇だけどw
ファフナーはなぁ。。。。、はっきり言って、劣化版ボーグなだけで、しかもその設定を活かせてなくて、おまけに終わり方もグダグダ。
ヒロイックエイジは、それ以前の問題だけどさw
おまいらそろそろスレ違いですよ
「火星縦断」ジェフリー・A・ランディス 7点 ストーリーは面白いし、緊張感もある。 火星の描写や出てくる機器や乗り物も今までのSFとは 一味違ったリアルさがある。 (作者はNASAの火星探査プロジェクトに携わった人らしい) 短所はSFとしてずば抜けて斬新なアイデアがないのと、人物描写がやや弱い。 ただ自分的には、小説として充分楽しめたので満足でした。 (参考までに同じ火星もののSFでは、 「レッド・マーズ」K・S・ロビンスン, 「赤い惑星への航海」テリー・ビッスン がともに9点です)
>938 それを言うなら、英語圏のものでもそんなのあるか? 2001年も電気羊も映画版はもはや別物だし、ロボット三原則の「われはロボット」くらいでは? 影響力でいえば、日本発の(小説じゃないけど)AKIRAとか攻殻機動隊のがデカいと思う。
やれやれ
>>958 俺も読んだ、面白かったのは覚えている
読んだの先週だけど内容もう忘れかけてる
印象に残るシーンが少ない感じ?
もっと化石を調査してと思った
>劣化版ボーグ >SF版西遊記&アルゴ探検隊 俺ちょっと懐古はいってるおっさんだけど、この例えはやべえよ センス古すぎる
>>958 バカな流れのスレに一石を投じたな。
一服の清涼感がある。
>>958 >>961 改行の仕方から判断して
同一人物の書き込みと認定します。
ジジ認定おめでとう。
うぶかたって、そもそもパンク風味のストーリーテラーであって、 SF設定がどうとかこうとかでそこまで一方的に期待して 期待はずれでけなす対象ではないと思うんだ。 単にアニメの設定とかシナリオに口出してるだけで、 そこまでガチにSFの人じゃないでしょ。
改行の仕方からすると、お前もそうなのかw
うぶかたってもともと普通の小説書いてた人じゃなかったっけ。 たまたまああいうの書きたくなって、早川に持ち込んだら採用されたとか。
968 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/18(火) 11:41:27
だから、エンターテインメント至上主義とでも呼ぶべき作家グループが 出てきてるでしょ。そのい
969 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/09/18(火) 12:40:06
なんだ?消されたか?
>エンターテインメント至上主義とでも呼ぶべき作家グループが ガイナックソのことか