〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 19th edition 〜〜

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1穢土 ◆34law0hz56
【このスレッドの遊び方】

まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
1人1作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)

期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。

見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。

詳しいルールは>>1-3に。ルールを必ず読んで投稿してね。

【ルール】

1人1作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には、自身の名前・HNでは無く「詩のタイトル」を入れる。

1.投稿者に関すること

お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
HN所持者は、審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(但し、投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外は控える。
以上の規定を満たさない詩は無効となる。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にHN)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
2穢土 ◆34law0hz56 :2007/04/04(水) 23:09:25 ID:fsLcsb0V
2.審査員に関すること

審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。
審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。
審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。
任意で寸評をつけてくれると嬉しい。
審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。
※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。

3.審査、集計に関すること

締切から約3日経った時点で、集計を開始する。
(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。)
集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。
集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。
又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。
・決選投票規定
延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。
最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。
この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。
(点数配分等は本投票に準ずる)
3穢土 ◆34law0hz56 :2007/04/04(水) 23:10:24 ID:fsLcsb0V
このスレには投稿、寸評、審査と週番による案内などをのせるものとし、
雑談、議論、感想などは下のスレにて行ってください。

【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ14
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1161056707/

関連リンク:
1st http://book.2ch.net/poem/kako/1020/10201/1020179950.html
2nd http://book.2ch.net/poem/kako/1024/10245/1024587538.html
3rd http://book.2ch.net/poem/kako/1028/10286/1028646675.html
4th http://book.2ch.net/poem/kako/1035/10354/1035479195.html
5th http://book.2ch.net/poem/kako/1039/10396/1039625248.html
6th http://book.2ch.net/poem/kako/1044/10445/1044550904.html
7th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1048872818/l50 (html待ち)
8th http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1054914970/l50(過去ログ倉庫)
9th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1062344630/l50 (html待ち)
4穢土 ◆34law0hz56 :2007/04/04(水) 23:11:44 ID:fsLcsb0V
5続き再掲 ◆34law0hz56 :2007/04/04(水) 23:13:38 ID:fsLcsb0V
628 :リーフレイン :2007/04/03(火) 20:32:46 ID:9KEetKDy
「春の食卓」です、審査の皆様ありがとうございました、
蓋を開けてみれば豪華キャストで評を読むのが幸せでした。。。
地味な作品でどうかなって思っていたのですが、どうやら最大公約数的作品であったみたいです。
ありがとうございました。

次は お題 「砂」

投稿期間 4月12日(木)いっぱい
審査機関 4月16日(月)いっぱい 
でお願いいたします。


629 :初めてのルネサンス :2007/04/03(火) 23:20:22 ID:Bp2XTh7l
きれいな砂をかき集め
少し水を混ぜる
だけど
水が多いと崩れちゃうし
水が少ないと固まらない
微妙なバランスを見極め
その幼く小さい手のひらで
細心の注意を払い
丸めていく
手にこめる微妙な力加減
強すぎず弱すぎず
まるで赤子をあやすかのように
優しくあり頼もしく
そして、美しい球体を作り上げた
後は一日乾かすだけだ
例え服が汚れようと
例えつめが真っ黒になろうと
かならず完成させると誓った
彼の目は輝いていた
何回も失敗した
しかし、そのたびに成長していった
そして次の日
ついに完成させた
彼の初めての芸術品

ただの球体のように見えて
微妙に完全ではなく
どこかに幼い心の純粋さを隠し
まだ世を知らない夢と希望があふれ
見た目以上に意外と硬い球体
初めて一から自分の手で創造した芸術作品
その名も「泥ダンゴ」!!!
6ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE :2007/04/04(水) 23:15:29 ID:/HDx6oQl
2.審査員に関すること に追加。


投稿期間中、審査参加予定者はチャンプの出したお題からの
逸脱を誘導するような採点を加えることはできません。
7まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/04(水) 23:24:20 ID:ejuj78Xl
テンプレの最後に追加。

※長ったらしく書いてありますが、あまり囚われずに気軽にその都度適当に進めていきます。
8ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ ◆PsyCHO8eyE :2007/04/04(水) 23:25:45 ID:/HDx6oQl
>>7
個人の指針はテンプレにしなくていいよ。
9まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/04(水) 23:36:53 ID:ejuj78Xl
>>8
大きなお世話です。

〜このスレのテンプレート〜

1 詩を書きたい人は名前欄にタイトル入れて詩を投稿してね
2 審査員はトリップつけて宣言してからやってね
3 審査員は上限3点で気に入ったのに点数適当にばら蒔いてね
4 点数が一番多かった人が優勝なので次のお題と投稿期間とか適当に決めてね

あとは場の流れに任せて楽しく進めていきましょう。以上でーす。
10まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/04(水) 23:42:54 ID:ejuj78Xl
あれ、下げちゃったよ。

それでは以下、

お題 「砂」

投稿期間 4月12日(木)いっぱい
審査機関 4月16日(月)いっぱい 


なお、すでに>>5に1作品投稿されております。

では投稿をお待ちしております。どぞ。↓
11乾葬:2007/04/05(木) 09:18:34 ID:L2rwpykp
街をセピア色した死が通り抜けていった
始めはひび割れだった
次は零れて落ちてった
最後は無音が辺り一面に響くだけだった
そして大きな欠伸をしながら目覚めたのは不毛だった

どうやらその死は口さびしいらしい
鼓動も呼吸も傷痕も全てが〈何も無い〉で出来ているから
だから今その大きな口を開けて
青い蒼い飴玉を一つ頬張ろうとしているのさ
12名前はいらない:2007/04/05(木) 09:57:44 ID:oJpd2X3z
「ファッション・ド・オールド」

ひび割れた街は死人の顔をしている。
それでもとても懐かしい。
セピア色をしていたから。
13名前はいらない:2007/04/05(木) 10:11:07 ID:oJpd2X3z
「ordure」

鼓動も呼吸も傷跡が飲み込んだ。
口からこぼれ落ちたアメ玉は
コンクリートに転がって
どこまでも、どこまでも
砂を噛むようなものだった。
14名前はいらない:2007/04/05(木) 10:25:40 ID:7HJ51yQ4
ホームページ制作王は、世界の権威であるCOMDEXが認めた
唯一無二のワールドスタンダードである。

ホームページ制作王の普及なくして、
我が国のWebが世界と肩を並べる日は決してやってこない。

これに対し、非標準ソフトを販売する他社は、生活を維持するために工作員を動員して、
2chなどの掲示板で、真実をねじ曲げて、ホームページ制作王を貶し、
非標準ソフトの販促を行っている。

標準ソフト・ホームページ制作王に対して根も葉もない風評をでっち上げ、
非標準ソフトのシェア維持活動を行っている者たちこそ、
悪質な宣伝行為として非難されるべき、これが道理である。

他社製非標準ソフトを野放図にはびこらせておきながら、
世界標準・ホームページ制作王に対して反動的な発言をする
他社工作員たちに正義の鉄槌を下さなければ、我が国のWebに未来はない。

いかなる者も、世界の権威であるCOMDEXの決定に背くことはできない。
世界の権威COMDEXのの決定に従わない者に、21世紀のWebをクリエイトする
権利や資格は1つもないのだ。あろうことか、COMDEXの意志を否定することに至っては
許されない暴挙であり、制裁の対象である。非標準のアプリケーションを販売して生計を立てる
他社が送り込む工作員による煽動ともいえる行為、および無知な大衆による工作員を
支持あるいは賞賛する行為は我が国のWebを大きく退行させるものであり、万死に値する。

COMDEXが定めた21世紀の世界標準は、ホームページ制作王のみである。
21世紀も早や7年目。我々日本国民は、他社工作員の煽動行為に対して真実を見抜く眼を持ち、
ホームページ制作王の我が国における標準化を達成しなければならない。

COMDEXが定めた世界標準・ホームページ制作王の普及は、情報化時代において、
日本国が国際社会において名誉ある地位を獲得するためのスタートであり、かつゴールである。
15名前はいらない:2007/04/06(金) 00:52:00 ID:kPm4Vo6/
>>12-13
失格
加点非対象
16名前はいらない:2007/04/06(金) 07:13:35 ID:woIKObMU
「へにゃとへにゃ」

ウズを巻いて
やがて流れて
自然は
たくみかどうか
揺らいでいる、春には。
17「砂流」:2007/04/08(日) 12:52:16 ID:t5PcoBBA
ぬめぬめとうねり申し恋歌を詠むに相応しき陽気に誘われて
陽光は水面を明に映し出し流れに足をとられた私はただ
"人の世おぼろげなり"と嘆くのでございます

湿ったマンホールに気をつけなって
直角同士が幾重にも交わったこのビルの裏 人の裏を
這い回る俺らは鼠かはたまた社会排水
知ってるか いくら上等な香水でもな他の臭いと混ざっちまったら
複合臭と言ってヘドロみたいな嗅ぎ心地になるわけだ
ましてやくせぇもん同士を混ぜたらどうなると思う カオスだよ混沌臭
要するに起き抜けのちぢれパーマだ 覚えておけ

さらさらと渇き申し空風は勝手放題に塵屑どもを転がし
神はこの灰砂漠に色付けを怠りなさったのか阿呆めが
砂粒の氾濫に目を奪われた私はいま
"人の心もまたおぼろげなり"とつぶやくのであります
18名前はいらない:2007/04/08(日) 16:03:56 ID:QJ8E74co
「現象」

ベルクソン曰く、
存在はメロディーであると。
わからんね。
木田元に云わせると、プラトンのイデアも
デカルトのレゾンもわからんらしいからな。
七十を過ぎて、云えるようになったという、
わからんものはわからんと。
でも書いてあるよね、
哲学早分かりとか本に、イデアとか?
学校では先生が教えてもいるよ、イデアとか。
それで、それを教えるのが、
苦痛だったと、木田先生?
何と云うか、暢気だ。
験を担ぐわけにもいかない。
19砂時計:2007/04/08(日) 21:04:19 ID:0iX2Vp9m

石を砕いてさらされて
鳴き声からした一握の
砂を封じたダルマ型
幾たび時を刻もうと
もはやどこにも行けはせず
天地忘れた囚われの
そよがぬ空に願わくば
来世は黄砂と夢に見て
誰がためにか身を削り
ただいたずらに渦を巻く
20砂葬:2007/04/09(月) 00:35:17 ID:3l5BL1Y/
誰もいない砂漠には 僕一人を埋めました


穴は掘っても掘っても中身を崩してゆきました
それでも僕は掘りつづけます
恐らくは自分のためでしょうが
何もない砂漠の一輪の花にでもなってやりたかったのです
太陽がカンカンに照り付け 僕を粉砕しようとしている
なだらかな砂の丘は自然な凹凸に不自然な凹みを勝手に作られている
ときどき砂が風に吹かれながらキラと太陽に反射するのです
それまで 焼かれ続けて熱くはないですかと思っていたから

―― いいえ 太陽はわたくしたちにキラリと光る一瞬を
  たくさん与えてくださるのです

と 素敵に思わせてくれました

風景はこれ以上ないくらいにシンプルな作りとなっています
絵の具を用意するなら 空の青と砂漠の黄色
僕はそれを邪魔する黒点なのでしょうか

風はサラサラと埋もれかけの僕を露出させていきました
ここに偽物はいらないよ と誰かがつぶやいて
じゃあ僕はどこに存在するのが自然なのかと
自分に問いてみたら

久しぶりに家族に会って 友達にもあって
頭のなかの独り言を語る場所があったということが
僕が存在する 1番不自然じゃないところなのだと
気付いてから
首元を狙う蠍の固い足に身は凍り付き
今から戻れるだろうかと不安になってゆくのです
21名前はいらない:2007/04/09(月) 11:06:52 ID:mmZjt0gG
「忍者トットリ君」

誰もいない砂漠でも
風は吹いているだろう。
春には陽気も差すだろう。
海辺なら、
海辺なら砂漠ではなく砂丘だが、
ウミガメの子供がいるかもわからない。
さそりは嫌だが、さそりがいるなら
やはりそこは砂漠に違いない。
22名前はいらない:2007/04/09(月) 11:30:58 ID:mmZjt0gG
「忍者トットリ君」(Take 2)

誰もいない砂漠でも
風は吹いているだろう。
春には陽気も差すだろう。
海辺なら、
海辺なら砂漠ではなく砂丘だが、
ウミガメの子供がいるかもわからない。
さそりは嫌いだが、さそりがいるなら
やはりそこは砂漠に違いない。
23寂漠ランチ:2007/04/09(月) 17:44:34 ID:VtPCXZRq
あたたかいというただそれだけで
ひとは幸せな気分になれるのだ

春がきた
ひかりをのせて春がきた
歩きはじめたみいちゃんが
おんもで空を見あげてる

わたしもおんもへ
桜ならぶ河川敷の公園で
寂漠のランチを口にはこぶ
からっぽなわたしのからっぽに
さらさらと砂が満たされてゆく

ああ
桜は夢のように咲くのだなあ

なんのことはなく
すべてはあるがまま
歩きはじめたみいちゃんは
こけて泣いては立ちあがり
そのうち上手にスキップで
遠くの空を追いかけるだろう

風に桜の花びらながれ
寂漠の砂にひらひらと舞いおちる
大河にくだかれ打ちよせられた砂つぶが
ひかりにつつまれてゆく

ああ
あたたかいなあ

もういちど何かを追いかけたい
いずれ朽ちゆくとしても
世界にひろがりたい

寂漠のランチはにがくて癖になるけれど
桜は夢のように咲いていて
わたしはさらさらと鳴るからっぽに
おおきく春を吸いこんでみた
24砂漠の眼病:2007/04/09(月) 21:58:09 ID:o75Z57fB
さらさらと泡沫の色は蒼く
陽光にあてられ反射する
神の鉄槌を期待しながら倒れゆく
バベルの塔のようなまぼろしか
それとも私の喉の乾いた粘膜が
息をとうとうつまらせたせいか

粉末は目の水分をすいとり
ひかりはより、強く強く
それらに耐えかね神経を結ぶ
ひとつの線が干し切れた−

まわりにみえる唯一の黒み
わたしの影はゆっくりと変化し

ついには枝葉を帯びて
色を、プリズム的に分裂
してゆく原色がやがて
変化していった、妖艶な葉は
きらびやかに 呼応し 大きく揺れ動き
ざわめく音は 優しい雑踏の音

涼やかな風が吹き
細枝は今にも折れんとばかりに
豊満に実った果実は完熟となり
黒く湿潤たる大地に 落ちて
それを握り、甘露なる果汁を
齧りほそうとした刹那

私の口は砂を包み
喉は予想もせなんだ攻撃に
痛めつけられ
さらに粉は奥へ、肺へと進み
それを排除しようとする気管の
躍動がさらに私をまいらせた!

わたしの干されゆく精神よ
一体どうしたのだおまえは
消耗の果ての安寧に身を任せ
朽ち果てるのを待つ気か?

すべての計画された運行に
抵抗しようと

幻覚を駆使しろ、
弱った神経よ!消耗しきった脳よ!
ゆけ、走れ、叩け、殴れ
そうして
幻聴はどうした、幻臭は、
幻触はどこだ、ありもしないものを
味わうおまえの能力は!

おまえにはあるではないか、精神よ
おまえを苛みつづける、おまえ自身の世界が
25砂上の楼閣:2007/04/09(月) 22:12:33 ID:sR8Jzw4b
サラサラ
ササササ
ザラザラ
ササササ
ササササ
サラサラ
ザザザザ
サラサラ
サササササササ
ササササザラザサ
サ.サ.サ.サ
ザザザザ
サ サ サ サ
゙ザザザサ

サラサラ
ササササ
サラサラ
サザサザ
ザサササ
ササササ
サ.サ.サ.サ.
サササ サササ
ザザザザ
サ サ サ サ
ザザザザ
゙ザザザサ

サザザザザザザザザ
ササ.ササササササササササササササ
.ザササササササササササササササザザササ
サササササザササササザ.ザササ
サササ
ザザザ
サササ
ザザザサ
.サササ.サササ.サササ.
..ササ..ササ..ササ..
...ザ.ザ...゙サ...
ザ...ザザ....ザ.....
.ササ
..ササ.
.ササ...
サ.
.サ.
26砂漠の砂、一粒:2007/04/09(月) 22:36:45 ID:h3IvSJ+2
触れてざらざらと流れる 砂噛んだ気持ちに浸る
溺れる 最後だと言い聞かせて 
見分けすら付かない粒子 元々がどうだって変わらない
暮れる 夕闇に裂かれた浅はかさ

どうでもいいさと嘯いて そんな風に磨り減って
いつか見分けすら付かないまま 群れて 砂漠に埋もれる

その時は何時だって 無邪気な瞳に問われて 言葉探して
腐ってしまうのは簡単なんだ ねえ 知っていた そんな事

凡百さは恥じなくて良いのだよ 砂漠の砂の見分けが付くかい?
その様に恥じを覚えるのなら まだ 足りないんだ 望む姿に
その為に払う代償を その為に擦り減らす身の覚悟が 出来ているなら

臨みもせずに吐く 嘯いて 欺いて 嘲笑う 凡百さの果ての姿
砂漠の中の花 そんなもん 一時で枯れる
枯れたら土に帰る 花だった それだけさ 
二度と 見分けは付かない 他人の瞳には
27「砂の国」(1/2):2007/04/09(月) 23:18:36 ID:O1uSv8tp

底の知れない暗闇へ伸びた階段を
歪な歯並びのような足音を断続的に響かせて
息継ぎのリズムを刻みながら果てしなく駆け下りていく
その不確かな足元を 決意ある確かな足取りで
どこまでも どこまでも

突如鮮やかな白い光の刃物が前触れも無く
僕の全身をずたずたに切り裂いた
身を構える時間なんて一瞬たりとも与えられなかった
網膜に焼き付いた偽りの残像が映写機にこびり付いた黒ずみの様に消えない
蹲る僕を詰問するように強い閃光が永続的に降り注ぎ
無関心を装い逸らされた無数の視線が慢性の痛みのように閉じられた瞼の薄皮にひりついた

必死で耐え忍ぶ悲痛な時間にやがて
黴のように付着した抵抗力がなんとか僕を立ち上がらせる
一呼吸するたびに肺が薄い酸性の溶液に浸されるような疝痛を覚える
あまり時間が無いようだ

一体ここはどこなんですか?

凍った水溜りを踏み割るようなはっきりとした音が響くはずだったのに
言葉が口を出た瞬間に砂に変わっていく
さらさらと耳の奥で静かな音が聞こえ風化
無防備な僕が沈黙の余韻に置き去りにされた

一体ここはどこでお前は誰なんだ!!

我慢強さなどきっとここでは無意味なのだ
僕は声帯の筋肉を捻り上げ喉を焼き焦がし横隔膜を限界まで膨らませて叫ぶ
大地を割り天を裂くような破壊衝動の権化のような出鱈目な大声
今度こそ誰の耳にも届いた筈だ
28「砂の国」(2/2):2007/04/09(月) 23:19:21 ID:O1uSv8tp

どさどさと無形の塊が床に落ちる鈍重な音が聞こえた
ありったけの叫びが水を含んだ重たい砂になって無造作にその場に積み重ねられた 
それだけ

突然音も無く眼前に現れた巨大な流砂が
べろりと僕の叫びと僕そのものを飲み込んだ
抵抗なんて出来なかった する間もなくする余力も無かった
叫び声を上げる力すら残っていなかった
一片の光も許さない密度の暗闇の中で僕自身が砂に変わっていく
そして全ての準備が済んだのか
脱ぎ捨てられた服みたいに抜け殻の僕を
その見知らぬ世界は急に親しげに招き入れた

虚ろにぼやけた視界にあれほど攻撃的だった光が奇妙なほど優しく映った
頭の中が溶けたバターのようにどろんと濁っていた
厚かましい程の気だるさが鋭敏だった細胞を丁寧に殺していく
うっすらと滲んだ最後の涙が睫毛を濡らした
あれほどこうはならないと言い聞かせて来たのに
砂になんて死んでもなるもんかと楔を何度も打ち付けて来たのに

だけどその残滓すらも僕という砂の中で意味を失い静かに乾いて消滅していった
29健ちゃんと僕:2007/04/09(月) 23:55:40 ID:dq3Dmba/
さてポリバケツ一杯に砂を入れ
それに水を混ぜてこねまわし土状になったところでひっくり返し
ホールケーキ的なものを作ります
それを大中小3段重ね合わせて成形したらば
欧州のお城が出来上がりました
健ちゃんはその作業が実に手際よく上手かった
僕は手持ちのダンプカーでその作業を手伝うつもりだったのに
しばしばそのお城に突っ込んでしまい台無しにしてしまいましたが
それを健ちゃんは咎めるでもなく「ううん、いいよ」と微笑んでは
またさらりとお城を作り上げるのでした

健ちゃんこの間お寺さんのところで
久しぶりにあなたを見ました
大きなスコップで溝を掘ってはパイプを埋め込んでいく
真剣な眼差しがあの頃と一緒でしたので
僕は手持ちのチャリンコで突っ込んでやろうかと思いましたが
隣の親方の顔が怖くてやめておきました


30:2007/04/10(火) 01:04:40 ID:20uWrG/u

零れ落つるとき、速度すなわち
積もり山とする、重量すなわち
頑な石飛び、絶つ忘却すなわち
指でなぞる風は、波紋すなわち
踏み均す楕円に、夢路すなわち


31唇、:2007/04/10(火) 01:31:34 ID:g0WDpTMc
喪服が太陽光をガンガン吸うから
仕方なしにビールを呷る
仕方なしにだよ

美しき葬式に 乾杯
くぉんっ て
墓石と缶の間抜けな音

くぴり

ファンタジーの王道で行くと
普通逆だよね
あるいは涙を流すべきなのかも知れないけど
そんなに乙女してないし
それにそもそも

酔うとキス魔になるじゃん私
知らねえよって言われそうだけど

気まぐれにひざまずいて
触れるか触れないか
眠りを妨げないように
ざらり そっと

これくらいが丁度いいのさ

地面から顔をあげて親指で唇をグイ
拭った
32眠り男:2007/04/10(火) 05:51:51 ID:sfxq7WCE
水道の蛇口をすこしだけひねると
すこしだけ水が流れ始める
細い流れがステンレスのシンクを濡らし続けている
食卓の上を片付けたおれはその上に横たわる
とぎれることのない水音を聞いていた
キッチンの蛍光灯はつかない
壁のスイッチに手は届かない
おれはまるで食物のようだ
おれの本性は神聖さに近いようだ
買うのはいつも死んだ動物の肉だ
33名前はいらない:2007/04/10(火) 09:22:10 ID:t/vrQapX
「オレのことが「嫌」なのか「嫌い」なのか、どっちだ?」

A:さそりは嫌だが、さそりがいるなら
やはりそこは砂漠に違いない。

B:さそりは嫌いだが、さそりがいるなら
やはりそこは砂漠に違いない。

A、B、どちらも「い」にアクセントがある。
その点で、「いや」「いる」の方が響く感じだ。
それが「忍者トットリ君(A案)」を採用した所以だ。

「忍者トットリ君」

誰もいない砂漠でも
風は吹いているだろう。
春には陽気も差すだろう。
海辺なら、
海辺なら砂漠ではなく砂丘だが、
ウミガメの子供がいるかもわからない。
さそりは嫌だが、さそりがいるなら
やはりそこは砂漠に違いない。ニンニン。
34砂風呂:2007/04/10(火) 23:54:36 ID:+O7vYyHw
砂風呂と言えば鹿児島は指宿
好き好き指宿
発刊作用で老廃物を流しだし
若返ったあなたに再会しましょう

お客様砂風呂へ ごあんなーい
ささ其処へ寝て ささ其処へ寝て
砂浜に横になっててくださいね

鹿児島と言えば薩摩は黒ぶたさん
スコップ担いで参上
ざぅざぅざぅざぅ
こんもりと山盛り
もうピクリとも身動きとれません

スコップは正眼から蜻蛉の構えへ
手の内を絞ってえ Chestぉぉぉー!!
うひゃ、ど迫力!!
ぺったんぺったん

じんわりと茹だってきました
空が赤茶けて来ませんか
そう、ここは火星
お客様火星へ ごあんなーい

何ふうふう言ってるんです
まだまだまだ
最近の方は年齢性別問わず根性が足りません
砂風呂の真髄とくと味わって下さい
まだまだまだ

はい!黒ぶたさん掘り起こしてあげて
汗たっぷり 絞りきった雑巾ですね
お肌すべすべ お羨ましい限り
シャワー浴びて砂落としてください

いかがでしたか? 
汗に冷たいものも混じったようです
でも良い物でしょう
また砂風呂に指宿に鹿児島に 
是非お越しくださいませ
35さらさらら:2007/04/12(木) 13:14:52 ID:UicLjP+h
息が楽ですとても滑らかで
このすべすべした粒子それぞれに
私の重みが吸われて行きます

息日は滑らかに
この身を継いで
逝く火は清らに
無限の地平を
遠く帰り行く
鳥たちを送る

どうかどうか
地上の誰もが
この地に続く苦しさの果て
少しでも息ができますように
明けの空に小さく眠る
生まれた星に遭えますように

どうかどうか
さらさらと願い
36「浜辺の情景」:2007/04/12(木) 20:20:49 ID:tnNgsU5x
夏の日、鼻に汗を浮かべて自転車をこぐ
蝉が騒がす小道を抜けて
涼む木陰を渡って
うだる暑さの中、歪んだアスファルトを乗り越えると
突然の青
いたるところが徹底して青
黒く溜まり、白く喰いかかる
気の遠くなるほどの年月の、彼方が揺れて生じた生命のうなり
海は広いのだ
びゅんびゅん抜ける風が、私を一人にした
あまりに小さい私は一時座標を見失う
築き上げた認識の檻は
隙間が狭まり
もうじき箱になるのだろう
しかしまだ
かろうじて光は差したのだ
心の間隙に色が重なる
熱を宿す指先は
きっと貴女に触れるだろう
そして

/あぁ汚れてしまった 砂だらけだ
はらって はらって、はらって
綺麗になった
これが私よ
これが私
白い肌
風が吹き抜ける黒髪
遠くを見つめる目
蒸発する声
一つとして欠けてはならない
一つとして余分であってはならない

死ね死ね死ね死ね

死んだ動物は等しい
止まれ、絶えろ 潰された四肢

眠れる本能が
ザラつく感触が不快だ
はらわなくては
37群集:2007/04/12(木) 21:40:28 ID:1F3PVsN6
舞い上がり吹かれ 散り積もり また繰り返し

名前は無いさ 見分けもつかないだろう それでも 此処にあって
水底から 山頂から 砂漠から 隣の家から 
なあ 名前は無いさ 見分けもつかないだろう 
皆 同じ様に此処にある

幾年経てば 変わる 一瞬で変わる 記憶に留めたのは過去
記憶に留められるのは過去 ああ また吹かれ 何処へ?

舞い上がり 空へ 降り注ぎ 散り積もり また繰り返し
幾つの国を見た? どれだけの人に踏まれた? 
幾年を経れば終る? 磨り減って失われる時は何時だ?

名前は無いさ 埋没して忘れた 匿名の景色のように
砂漠なら楽だ らくだ行く砂丘でもいいさ

困るのは君の指の上一つ 見つめられる事だ

もう名前は無いさ 埋没して幾年が経った
今更誰かに見つめられるなんて 思ってもいやしなかった
38砂の詩 1/4:2007/04/12(木) 21:49:57 ID:U9IhJfo1
真っ暗な駅でひとり
白く浮かんだ花束

頭に入れた考えが同じ考えをはじきだす
千円札を入れてキップを買うように
お釣りはパラパラと崩れ落ち
底の見えない所まで落ちて行く


「同じ考え管理局よりお知らせです

 18時3分発 同じ考え行き 同じ考え便 同じ考え 同じ考え号が到着いたします」


「同じ考え管理局よりお知らせです

 先ほどの放送で、同じ考えが一つ多かったことを訂正しお詫びいたします」


脳髄に鉄線
幾億本、遊んでる
どれもこれも同じ場所
どれもこれも同じ匂い
同じ場所へ同じ匂いを運ぶ
39砂の詩 2/4:2007/04/12(木) 21:51:02 ID:U9IhJfo1
違う考えと同じ考えが浮かんで同じ考えが勝つ
違う考えはたまにそばによってきてなだめてくれる
違う考えはすごく優しいけれど同じ考えには弱い
違う考えのことをひそかに好きだったのに同じ考えと付き合ってることを知らされる
違う考えは今も優しくしてくれる
違う考えは今も抱き合っている


「同じ考え管理局よりお知らせです

 18時3分発 同じ考え行き 同じ考え便 同じ考え 同じ考え号が発車いたします」


『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
やめろやめさせろおおえええええうご、うじゅ、じゅご、コーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーもうやめろもうやめろもうやめてくれやめてくれ
たのむからやめてくれよおおおおえええええええ
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
もうやめてください
もうやめてください
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
もうたえられませんからだは
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
もうあそぶのはやめてください
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
おねがいしますおねがいしめあすおねがいしますおねがいいます
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
『ガターン、ガターン、ガターン、ガターン、ガターン』
40砂の詩 3/4:2007/04/12(木) 21:51:32 ID:U9IhJfo1
不安だ不安だ不安だどうしようからだがこきざみに震えてくる
気分がわるいはきそうだ髪の毛がうごいてるもぞもぞもぞもぞうごいてるきもち悪い吐き気がする
いろんな考えが浮かんでいろんな考えが消えるまた同じ考えが浮かぶ
背が丸くなる胃が圧迫される足の爪が伸びてる同じ考えが浮かぶ押し潰される
あの子の頭を覗いてみようあの子の形を変えてみようあの子の無邪気を食べてみよう
爪先から二つに割ってうまくむけたら食べやすい大きさまで切り刻もう
ああ何度も何度もなんどもなんどもあの売り子は行ったり来たりしてやがる
こちらに来ると思って横によけてやってたのに向こうに行きやがる
いきなりトンネル俺の顔がうつってるマヌケな顔でうつってる
継ぎ目がこわい継ぎ目がやってくる継ぎ目から逃げられない
継ぎ目の無いところまで、ずっと続くところまで、到着しないところまで
行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ、行ってくれ


「同じ考え管理局が同じ考え到着をお知らせいたします

 あ、、、、、あんふ、、、あんず、、、あーーーんず!
 あーーーーーーーーーーーーんず!!!!!!!
 つかーーーーーーーーーーーーんず!!!!!!!!!
 ちゅっつかーーーーーーーーーーーーーーーんず!!!!!!
 ちゅっつっっっっかーーーーーーーーーーーーーーーーんず!!!!!
 だーーんず、めけーんず、つーふむーん、むーふ、ふふむるふーん

 めけーんず    めけーーーーんず!

 さっき、めけーーーーーーーーーんずううう!!!!!

 にゅーん、へきょーん、くぁかーん、

 ぷるーん!ぽちゅーん!!わわーん!!!ぜせっ」
41砂の詩 4/4:2007/04/12(木) 21:52:40 ID:U9IhJfo1








漠然として
滑稽な場所



ここは
綺麗な場所だ



明滅する、
点滅する、



継ぎ目のない
いい場所



明滅する、
点滅する、



ここは
清浄な場所だ



点滅する、
消滅する、











真っ暗な駅でひとり
白く浮かんだ花束


頭に入れた考えが同じ考えをはじきだす
千円札を入れてキップを買うように
お釣りはパラパラと崩れ落ち
底の見えない所まで落ちて行く
42黄砂楼:2007/04/12(木) 22:41:10 ID:Oh8S4Dej
明日の国から昨日の砂が降ってきて
今日綺麗に磨いたフロントガラスに汚く降り積もり
もう存在しない恒星の光に照らされて
僕の視界を遮る
青空とは呼べない青い空

要らぬことを言いました
あなたを傷つけてしまいました
謝ろうと思いましたが
僕もあなたもまだまだ子供だったから

明日の国から降ってきた昨日の砂を
ウォッシャー液で洗い流し
今日届いた恒星の光に導かれて
僕の視界が少しだけ開けました

昨日のことは水に流しませんかって
おどけて言ったらまた怒るでしょうね
メールありがとう
先に言われて
先に言わせたみたいで
自分がまた嫌になりました

青い空
青空とは呼べない青い空
43すな:2007/04/12(木) 23:46:57 ID:PFajfn70

おなじすなをさわってる
別の数を言うから
涙がでてくるだけ
目を凝らしてごらんよ それか
目を潰してごらんなさい
見渡す限りの砂場で
雨が降って
いたとしても
同じところにいる,
それだけで
掘ったり 固めたり 掬ったり 崩したり
ぜんぶ簡単に
金色になる

ねぇ
素敵な「つの」でしょう
素敵なトンネルでしょう
こことここがつながってるの
この穴は窓だよ
さよなら

太い鉄が地面からはえている,
かばがいる,
うまがいる,
誰もすわっていないぶらんこがゆれる,
あのベンチにすわったことがある,
ジャングルジムがさびている,
靴の底にすながついていた,



44締め切りですよ:2007/04/13(金) 00:02:55 ID:RlM/YEvh
>>5 629 :初めてのルネサンス
>>11乾葬
>>17砂流
>>19砂時計
>>20砂葬
>>23寂漠ランチ
>>24砂漠の眼病
>>25砂上の楼閣
>>26砂漠の砂、一粒
>>27-28砂の国
45締め切りだってば:2007/04/13(金) 00:04:04 ID:5pS0rD5I
>>29健ちゃんと僕
>>30
>>31唇、
>>32眠り男
>>34砂風呂
>>35さらさらら
>>36浜辺の情景
>>37群集
>>38-41砂の詩
>>42黄砂楼
46審査員さんよろしく:2007/04/13(金) 00:05:44 ID:RlM/YEvh
>>43すな

以上21作品です
47まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 00:34:07 ID:ZmBzTBdH
審査開始。

>>5
砂と水で作った泥団子。小さな子供が作り上げたのを親御さんが見守ってるような絵でしょうか。
当のお子様にとっては芸術品という意識などあるはずもなく、単なる粘土遊びに過ぎないものを
親馬鹿の目は「芸術品」と形容してしまう。微妙に完全ではなく幼い心の純粋さを隠しているから
こそ、大人の目には邪気がないという意味で「芸術作品」に映る。わからなくはないのですが、
私としてはピカソの晩年の絵とそのへんの子供の絵に同じ価値があるとは思えない。それは子供
に邪気がないのは当たり前で、大人が邪気を捨て去る瞬間が芸術なのではないかというような、
ありふれた考え方に私が染まっているだけかもしれないのですが。芸術という単語に引っかかって
しまったため、書き手の親のような視線が逆に芸術とかけ離れているように感じてしまいました。

>>11
小品ながらイメージは色鮮やかです。もちろんセピアから灰色、そして何もない世界の無色まで、
どんどん色は失われていくのですが、最後の青い飴玉が再生への希望と共に強烈な色彩感を
感じさせてくれます。青い空を取り戻すまでの時間さえも止まった永遠の静寂の中で、実は何かが
動き出している。タイトルもある種の破滅のイメージを的確に表しています。もちろん破滅だけで
終わっていないところが私としては好みでもあり、普遍的な美しさも内包していると見ます。

>>17
芥川調の古典物語風の文章にサンドイッチされた、べらんめえ調の毒吐き。その箇所に現れる
「湿ったマンホール」や「社会排水」、「香水」、「ヘドロ」という「水系」の単語の羅列がこの作品を
紐解く鍵となるようでもあり、タイトルを重視すればわかりにくくなっている面もあり、非常に悩ましい
読後感をもたらします。「水系」の「ぬめぬめ」を世の儚さのように読むならば、渇いた突風にこそ
希望を託すのかと思いきや、砂粒の氾濫が今度は人心の儚さを象徴しているらしい。整合性を
探るならば「砂流」もまた液体のような「流れ」を産み出す「水系」の鬱陶しさなのであり、湿度の
有無は関係なく「流れ行く」ものとして同義語なのかもしれません。
48まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 01:33:45 ID:ZmBzTBdH
>>19
砂時計の中の砂粒たちの悲痛な叫び声が聞こえてきます。「来世は黄砂と夢に見る」とは、
ささやか過ぎるような願望ではありますが、ダルマ型のまさに手も足も出ないガラス瓶の閉じた
世界ではそのように考えるのも理解できます。しかしこれが砂時計の描写だけでなく、心理描写
も重ねているとしたら、あまりにも救いがない印象です。わざと渦を作らず詰まってみせて、
外の世界の誰かに乱暴に振ってもらって、手を滑らせた拍子に床に落ちてガシャンと割れて、
そこで脱出を謀るというような企みを砂粒たちに託してみたら、奥行きも出たように思います。

>>20
どうしても詩を書こうとする人は自らの孤独感や疎外感を出発点にしてしまう傾向があるので、
この作品も例に漏れずテーマとしては見飽きたものでしかないのですが、構成力とイメージ力で
読み手側の不快感を排除することに成功していると言えます。しかし文章的に「不自然な凹凸」の
ような描写の箇所など、削っても構わない不必要なものも多く、そのことがリズムの面でぎくしゃく
した感じをもたらしているのも確かなようです。最終連に唐突に「家族」や「友達」といった現実に
引き戻される感覚はよくわかるし、実際構成としては効果的なのですが、その前に伏線を用意して
おいた方が「唐突」ではなく「起承転結」の「転」のような作用をもたらしたはずです。あるいは「家族」
や「友達」もすべて比喩にしてしまった方が違和感は少なかったように思います。ただ、最後の改心
してから蠍に怯えるオチは秀逸で、一気に深みが増しております。この構成力に見合った文章上の
工夫にもっと気を配れば、更に完成度も寓話性も高まったはずと思えば兎に角、惜しい作品です。

>>23
まず題名が素晴らしいと思います。寂莫とした感情と砂漠のイメージを重ねつつ、食べてしまう。
そしてそれがただの無常感で終わることなく、無常という諦念から一歩踏み出した「受け入れる」と
いう受動を突き詰めた上に反転した能動といった感じの積極性を醸し出しています。このことは、
「桜は夢のように咲くのだなあ」の一文にすべて篭められていて、儚さというよりは夢という非現実性
にこそ真理が隠されていたことを見破ったような発見の喜びが全編に満ち溢れております。
49螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/04/14(土) 01:41:16 ID:yJsJdKx9

>>5 (629) 初めてのルネサンス
 子供の目線から見た泥団子を作る過程ではなくそれを見届けている“大人”の目線(主観)から捉えた
 作品ですね 安心して読み進めることができます 文章にある安定感は泥団子を芸術作品と認識する
 子供の意味を持たない創造また感覚 に対し丁寧に意味づけて作品とした部分にあると思いました
 この泥団子を作る子供と 眼差しをくれ見届けている大人との間にある 行為に対する価値付けの
 隔たりと 創作というものは 客観とある主観によって芸術として位置づけされるものであるということ
 そして “砂” という主題に着眼すれば確かに創造という“芸術”に無意識に触れ 意図もなく初めて
 人が形作る発端は思い起こせば 砂遊びという 幼い心が無心に欲する割と自然な欲求であったのだと
 大人になって初めて気がつくのかもしれないなと 再確認しました
 ですので この作品にある芸術性は子供の行為自体である それを捉える大人には主観を当て
 照らし得るのみで 芸術というものごとからはかけ離れた意味づけの思考のなかにいるなどとも感じました
  
>>11乾葬
 風化と時の流れを感じました 瓦礫や地層など壁として蓄積し時間の中で押し固められた砂の層
 ぱらぱらと誰に気づかれもせず また砂に舞い戻る瞬間の匂いとか 地割れ地層の出現 また亀裂は
 空や海などにさらされて打ち砕け 解け流れる 描写の加減と風合いが素敵な作品と思いました
 
>>17砂流
 形を成したものというものは 他の認識があってもなくても 形状を持った瞬間から 
 移ろうことが約束されたもので 物事であっても一端たりとも変容しないものなどないのです と読後
 このような言葉がわいてきました 入り混じり 攪拌も微塵というものの根本があるからこその混沌で
 変化と流動の全ては 砂の如く 砂の様相で きっと砂に帰りつくものかなと 
 文体と内容がマッチしていて 匂いと 湿度の妙は 生身のものであるがゆえの何れ流動は免れないのだ
 と有機物から無機質への変貌を感じ取れる部分でもありました 
50まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 02:30:24 ID:ZmBzTBdH
>>24
眼病というよりは目や気管を砂で潰されたが故に見えてきて、実感することができた、自身を
鼓舞する応援歌のように読める点において、これは病ではなく神秘体験のような趣きです。
ところどころ、倒置法や言葉遣いに不自然さやリズムを失う箇所が散見されるのが残念で、
書きたいことのシンプルさと較べて、冗長な分量のように思えてしまうのもそのせいだと感じます。

>>25
これだけ並べられると「サ」というカタカナも、砂を意味する表意文字のように見えてくるから
不思議です。しかし楼閣が崩れ去る様子までは、さすがに表現しきれてはいないようです。

>>26
独特のリズム感が作者にはあるようで、それがぶっきら棒な物言いで語られる思考の成果に
よく合っているように感じます。凡百を恥じずに砂粒のひとつでいいんだ、というメッセージが
ただのあきらめではないところもミソです。それは最後の「他人の瞳には」のひと言に簡潔に
示されていて、私にはコギト批判を超えた作者の実存宣言のように読めました。

>>27-28
「一体ここはどこなんですか?」「一体ここはどこでお前は誰なんだ!」という作中の台詞は
たぶん読者の方が感じる素直な感想でありましょう。せっかくの物語構造を構築した割には
伝わってくるものが薄い。「決意ある足取りで」地下に潜っていったのだから主人公にそれなりの
覚悟があってもよさそうなのですが、「白い光の刃物」や「巨大な流砂」にその都度「突然」に
襲われてパニックに陥っているような滑稽さが、どうにも違和感として残ります。暗闇と光の関係
も描写不足なのか説明不足なのか破綻しているのか、とにかく何かの象徴として読むことすら
できないほど支離滅裂な印象を受けます。結局、主人公が何ものかに飲み込まれて死んでいく、
というだけのお話としか読めず、その「何ものか」をお題の砂にしただけのような気がします。
51螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/04/14(土) 02:49:00 ID:yJsJdKx9

>>19砂時計
 七(八)五調の定型で音読リズムが良いなと思いました 大きな砂時計という中に生きている私たちといったような
 情感 結局姿を持ったとしても地に返り一つの循環の中で生かされているに過ぎないのだということ
 それををシンプルに伝えているのではないでしょうか 物質というものは姿かたちを変えながら砂時計の
 中という限定された空間内 微粒の流れとして時間そのものでもあり 小さな小さな単位の集合体にしか
 過ぎない しかしこの完全な形状世界観という硝子の中でしかあきらかに存在は出来ないということも
 言えるんだ 喩えの砂時計を小さな域で捉えてはいない 巧いなと思いました
 
>>20砂葬
 不安が流砂のように流れている作品と思いました 環境に協調するばかりが存在する意味となっては
 疲れるばかりだと思う 照りつける日差しの中 砂に埋もれるという気持ち(感覚)を書こうとしたのでしょう
 これは社会という人が生きも死にもする環境上で感じる気分に似ている
 砂漠という環境に適応して花咲く そんな希望を持ちつつ その渇きに順応した機能なり思考なりを
 もっていなければ花となるどころか 砂漠の餌食 砂は環境と取れて心情が伝わりやすいです
 ただ 色を用いた“絵の具”などの行は情景の輪郭をぼやかしてしまっているように思え 一行一行の
 イメージは素敵であるのですが イメージしながら読み進めると画像的にぶつぶつと尻切れトンボで
 もったいない 最終2行にはっとする分 中だるみが気になってしまったのですが内面で繰り広げられている
 思い と 現実に接する思考が交差している部分の連結または 突き放し加減が不鮮明だからではないのかと
 感じましたが いいなと思った作品であります
 
>>23 寂漠ランチ
 漠とした不安 寂寞という言葉と似てる 寂 漠 一読でひどく気に入った作品です
 春の小さな竜巻を見ている気分にもなれたし ひっそりとしている様と 寂漠ランチ この初めて触れる
 言葉と もどかしさを呑み込むような雰囲気が良いと思いました
 砂を噛む この喩えよりももっと鮮やかな新語でもあると思うし 趣は季節感と相乗して乾いた風に舞う
 桜色の余韻と 砂を飲むような現実を引き立てている 
52まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 03:45:01 ID:ZmBzTBdH
>>29
健ちゃんいいですね。水道工事とかやってるんでしょうか。左官屋さんも似合いそうです。
一発アイデアものではあるのですが、オモチャのダンプカーを突っ込ませた記憶が、青年と
なった「僕」に、乗っている自転車を突っ込ませる想像を呼び起こしたあたり、なかなかどうして、
味わい深い余韻が残ります。余分なことをダラダラと書かなかったシンプル故の効果のようです。

>>30
これは上手い。砂という言葉を使わず砂を見事に書き尽くしています。「すなわち」が「砂」との
掛け言葉になっているのも洒落ていますが、私としてはもう一行、最後に何か仕掛けを付け足し
たくなりますが、タイトルの「微」が絶妙なのでこれでいいような気もしてきます。

>>31
墓地で地面の砂にキスしてみせる、という発想は見事です。しかし「ファンタジーの王道でいくと」
の一文が邪魔というか、必要ないように思えます。そして「それにそもそも」と「キス魔になるじゃん」
の掛かり受けが文法的におかしいので、一瞬意味や情景を見失います。

>>32
タイトルから考えてミスターサンドマン、ということなのでしょうが、最後の二行が夢に落ちる瞬間の
支離滅裂さなのか、何か深い意味が込められているのか判断がつきませんでした。神聖さに近い
というのはなんとなくわかります。最後の晩餐的なイメージ。しかしそれに続く「死んだ動物の肉」が
生きたまま食べるような肉食動物とは違う、という意味で殺してあげてから食べる人間の神聖さを
夢見と共に思い出したのでしょうか。すると少々無理があるような気もいたしまして、殺す現場を
あえて見ようとしない一般の人間の言い訳のようにも感じられてしまうのです。もちろん、意味など
支離滅裂なレム睡眠への寝入りばなを書いただけなのならば問題なしですが、それだと今度は
内容が浅くなるようなジレンマが残るわけです。

>>34
砂風呂の様子をコミカルに描いておりますが、火星の箇所などでギャグが滑っているので大して
面白くはないです。豚さんが出てきて冷や汗で老廃物排泄というだけのアイデアでこの分量を
保つとしたら、もっとギャグの切れ味と量、そして暴走感が必要だと思います。
53まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 04:43:02 ID:ZmBzTBdH
>>35
さらさらら、という砂から連想したと思われる擬音がとてつもなく清浄感溢れる感傷と結びつくと、
砂の持つイメージそのものの純度が高く美しく見えてくるから不思議です。その意味で発想としては
満点に近い、良い意味での飛躍を含んでいると感じました。しかし「地上の誰もが」などに見られる
ように、あまりに清潔すぎて抹香臭くなっている感も否めません。もちろんそのような気分になること
は、私のようなへそ曲がりにすらあることなので否定などしませんが、何かの連作の一部だったり、
組曲形式の部分だったりするのであればともかく、この感慨だけを単品として読むと、どうしても、
前述の清潔すぎる無菌状態が気になってしまいます。

>>36
一連は「座標」や「認識」という雰囲気に似合わない単語さえ無視すれば的確な夏と海の描写が
心地良く、期待感を抱かせるのですが、その後の連がことごとく文体にも内容にも統一感がない
ように感じられて、イメージは分裂したまま焦点を結びません。一連の「貴女」は「海」なのだとは
思いますが、その後「海」が出てこないように読めてしまうのもマイナス要素です。二連の「私」が
「私よ」と女言葉になっているのは狙いなのかもしれませんが、一瞬だけなので効果的とも思え
ません。砂が汚らわしいものとして扱われているのは海が運ぶ生物たちの死骸の粉末のような
イメージなのでしょうか。しかしそれならばなぜ「死ね死ね死ね」の連呼が現れるのかわからない
ですし、何よりも一連で描かれた清涼感を伴なったイメージが飛躍を重ねて不吉なものへと収束
していく構成が、作品全体の尻すぼみと相似形を成しているようにすら感じ取れます。

>>37
砂の一粒が語るという形式が無条件に面白いのですが、四連の「?」の連打が自問自答なのか
「君」への語りかけなのか少しわかりづらいのが惜しいところです。しかしタイトルと重ね合わせると
この内容は群集という言葉のイメージの転覆を謀っているようで、自我を滅却することが即ち群集
への埋没というパラダイム変換が砂粒の言葉に溢れていて楽しいのです。もちろん最後は指先に
掬い上げられて戸惑っているのがまた奥深く、この砂粒くんは群集に戻ることを選択するのか、
もう一度自我を取り戻すのか、とても興味深いラストでした。
54まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 05:57:19 ID:ZmBzTBdH
>>38-41
なんか私とちくわの竹輪電車の話に登場するアイデアをパクられたような印象を受けましたが、
それは表層的なことだとは思うので内容を追っていくと、あまりにも内容が薄いのでがっかりして
しまいました。「同じ考え」を無意識にでも選んでしまう衆愚批判のようなものが核になっている
とは思いますが、それを表現するのに無意味だったり雑だったりする文章が多すぎるのです。
そのため、内容を膨らますどころか無理に水増しした分、密度が薄くなってしまっているようです。
「ガターン、ガターン」の電車の擬音や三投稿目の子供っぽい擬音などが冗長で、しかも面白くない
ために笑うこともできず、暴力的なエネルギーすら感じ取ることはできないのが致命的です。
もっとも四つ目の投稿で一気にトーンダウンして、抵抗むなしく同じ考えにたどり着いてしまい、洗脳
されたあとの人間のような虚ろな静寂を表現することには成功しています。しかしここでも一連の
冒頭の記述を安易に繰り返してしまったために、やはり薄まってしまっている。もう少し筆力をつけて
からでないと、この分量をもたせる緊張感や深みのようなものは醸し出せないと感じました。

>>42
ちょっと作者の真意は掴みかねる作品ですが、私の読み方では、これは中華人民共和国と我が国の
関係を描いているようにしか感じ取れませんでした。明日の国というほど楽観的な国家ではないはず
ですし、水に流してほしいような脛の傷など私は一切感じませんので、作品に入り込むことができない
ままです。「自分がまた嫌になりました」の一文からは自虐的な香りすら漂ってくるので、本当にこれが
日中関係を背景にしているのだとしたら私としては不快なだけで終わっています。そこで違う読み方を
探してみたのですが、黄砂と言えば中共のなりふり構わぬ乱開発と古代からの自然破壊を続けてきた
大陸文化の歪みしか思い浮かばず、私としてはギブアップです。

>>43
幼き日の砂遊びの情景を「現在」の風景とオーバーラップさせた心象か何かなのでしょうか。
群盲、象を撫でる、のようなイメージが浮かびましたが、それ以上は伝わらない部分が多かった
ようです。意味ありげなフレーズの他に、芯となる文章をどこかできっちり示して欲しい気がします。

審査終了。
55まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/14(土) 06:13:19 ID:ZmBzTBdH
採点結果。

>>11  2点
>>19  1点
>>20  2点
>>23  3点
>>26  1点
>>29  2点
>>30  3点
>>32  1点
>>35  1点
>>37  2点

まんこ将軍の採点は以上です。
56名前はいらない:2007/04/14(土) 10:41:28 ID:RlDd7Ca8
「あおいの直言シリーズ・ロゴス編」

「将棋の女王」と書いて
「こまのじょおう」と読ませる位なら、始めから
「駒の女王」でいいのではないか?

「あおいさん、触れられないのに?」
「乗れない話かしら、樹里金さん?」

「話は変わって、女流の若武者姿はどうですか?」
「温泉趣味って感じですわねえ」
「と言って、姫御前の衣装もアナクロニズム。うーん」
「地元織物産業の最新ファッションを着てもらえばいいのにね」
57名前はいらない:2007/04/16(月) 09:20:13 ID:L0DcuG3S
「My Sweet Lord」(George Harrison?)

ああ、甘いロード。
夏の終わりの旅は

裏側を
反り返るように

弧を描く、
南へと。

アレルヤ
空の天気は?

アレルヤ
海の波頭は?

My sweet lord、イビアナ?
My sweet lord、アイフリ?
My sweet lord、No.8?
58 ◆OPBYKkBBNQ :2007/04/16(月) 23:59:43 ID:cc3qF9ir
>>38-41砂の詩:2点

最初読んだ時は《『ガターン、〜』》から《「〜ぜせっ!」》までは、ちよっとやりすぎなんじゃないの?と思ったのですが、再読しているうちにハマってしまいました。
迫力あるなぁ。
思考がひとつの事にとらわれて頭から離れない様子でしょうか。
ラストの静寂も、砕かれ果てた砂の面持ちで、少し恐怖でした。

>>35さらさらら:1点

美しい祈りですね。
悠久をおおう砂のイメージでした。

>>11乾葬
加点作品ではないのですが。
いまいちよくわからんのだけど、二連目は地球に広がる砂漠の様子と受け取りました。
で、そうなると、一連目が私的にはひじょーに勿体ない書き方ではないか、と思うわけです。
とにかく、二連目に惚れました。

簡単ですが以上です。
59名前はいらない:2007/04/17(火) 18:45:52 ID:GQqAtP+I
「博多屋台・将棋ファンたちの熱い夜」

「君たちは人間将棋を知っているか?」
「知りませんね」
「あるんだよ。しかし」
「よからぬ噂?」
「というか、やはりイベントだからね」
「プロが来県しても本気になれない?」
「お祭りでは、却ってプロ対プロでは勝負という気がしないだろう」
「先生、秘策がありそうですね」
「ウム。これは地元の将棋育成にも繋がる秘策だ」
「何ですか、その秘策とは!アマチュアを?」
「君、今夜はやけに感がいいではないか」
「先生、つまり、県のアマチュアNo.1を女流棋士に、一口、噛ませる?」
「居るだろう、何処の県にも将棋の県No.1という者が?」
「確かに、アマチュアというものはプロには勝ちたいものですからね」
「そう。プロだって、イベントとはいえ、アマには負ける訳にはいかない道理でもある」
「そういうイベントならば、県内の将棋ファンが注目する対局になりそうですねえ」
「幾ら将棋の駒作りが盛んでも、地元から一人もプロ棋士が出ないというのは問題ではないかね、君?」
「しかし、お気楽でいいですなあ、先生は、他人事だから」
「おじさん、焼酎、おかわり!」
60名前はいらない:2007/04/17(火) 22:38:55 ID:GxAKWeB0
締め切り過ぎてますよね?
審査員さん、集まってないので普通に延長ってことだと思うけど、
いちおうアナウンスしておきます。2日間延長で4月18日いっぱいでいいでしょうか?
61ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/18(水) 19:06:42 ID:LUy/+HzT
今回は参加する気無かったんだけど、人が足りないようなので審査員します。
それにしても最近急に審査員が来なくなったね。何かあった?
62名前はいらない:2007/04/19(木) 00:16:37 ID:3Hm7lmKc
波が引いただけの事でしょう。
ナナシーさん、審査待ってますね。
63ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 01:22:07 ID:9AWEr/b8
時間も無いから短い評でゴメン。今回も加点は2点と1点のみ。
もう少し実力を付けるまでは大盤振る舞いできないので。

>>5 ここまで平凡な作品をコンペに一番乗りで投稿してくるとは勇気あるね。泥だんごよりももっと練るべき物があったんじゃない?
>>11 最後の飴玉が地球だとしたら作品は宇宙のメタファーなのかな?だとしたらスケールの大きさが伝わらないなぁ。他の解釈は浮かばないし。
>>12>>13 ルール云々以前にさ、コンペという場所をあまりなめるなよ。誰でも自由に投稿できるのはただ入場無料という事。入場する資格は自分で判断しなよ。
前回もこんなのがあったけど、下手でも良いから本気でコンペに参加して来いよ。
>>16 言葉を削げ落としたんじゃなくて単に少ないだけだと思う。これだけじゃ読み取れる詩情が薄い。
>>17 1,3連目は良いと思う。けど挟まれた2連目が冗長で雰囲気も異質で何だか別の作品を貼りつけたみたい。なぜこんな2連目にしたのか分からないな。
>>18 砂というお題から果てしなく連想を飛躍させたか、それともお題を間違えたか。わからんね。
>>19 文字数がなんとなく揃ってるんでとりあえず縦読みしてみたが残念ながら違うらしい。連歌的な古典のリズムでつらつらと文字が泰然と流れていく。作品の雰囲気は良いと思う。
ただ擬人化された砂時計にあまり感情移入できないかな。正直創り込みすぎて嘘っぽさを感じてしまった。大仰なスケール感に敬意。 1点
>>20 作品の流れはとても良いと思う。ただラストは内容が良い割に弱く感じた。砂漠の持つ二面性を風景に交えてもっと書き込んで欲しかった。少なくとも色だけでイメージを固定化するのはちょっと安直に過ぎるのでは。 1点
>>21 面白がっているのは書いた人だけだと思う。
64ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 01:22:51 ID:9AWEr/b8
>>23 子供の成長を見守る母親という単純な図式ではあるけどなんとなく目新しさも感じる。自分の子供を特別な存在として扱わず、風や桜や空や春と同じ視線で見ているからだろう。
それにより読み手もすんなりと風景に溶け込み語り手の感情に同調する事ができる。ただ作品内の砂はさすがにちょっとこじつけというかあざとさが否めず。 1点
>>24 多分砂漠のような場所で行き倒れて幻覚と戦っているのかな。下手では無いけど人に読ませるにはちょっと独り善がりでは。あと海外の訳詩によく見かける言葉遣いだね。特にラストの辺り。
>>25 オノマトペ。まぁ視覚的に楽しんで終わりの小品です。
>>26 こんな薄暗い諦観を詩にしてもつまらないでしょう。悪いけどメタファーを用いた愚痴、程度にしか見えない。
65ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 01:24:17 ID:9AWEr/b8
>>23 子供の成長を見守る母親という単純な図式ではあるけどなんとなく目新しさも感じる。自分の子供を特別な存在として扱わず、風や桜や空や春と同じ視線で見ているからだろう。
それにより読み手もすんなりと風景に溶け込み語り手の感情に同調する事ができる。ただ作品内の砂はさすがにちょっとこじつけというかあざとさが否めず。 1点
>>24 多分砂漠のような場所で行き倒れて幻覚と戦っているのかな。下手では無いけど人に読ませるにはちょっと独り善がりでは。あと海外の訳詩によく見かける言葉遣いだね。特にラストの辺り。
>>25 オノマトペ。まぁ視覚的に楽しんで終わりの小品です。
>>26 こんな薄暗い諦観を詩にしてもつまらないでしょう。悪いけどメタファーを用いた愚痴、程度にしか見えない。
>>27-28 思わせ振りなだけで本気で何かを突き詰めようとしていない。こんなの誰でも書ける。
>>29 小噺みたいなもんだけど、ちょっと笑った。子供時代に砂細工に込めた夢や憧れは時間という風に吹かれ消え散っててしまったのかなぁ。少し悲しい気持ちにはなった。
>>30 とんちは効いている。だけど内容が薄いかな。上質な言葉遊びへの加点 1点
>>31 惜しいなと思う作品。良い部分も多いけど、所々表現の贅肉がたぷついている。もっとストレートに書いた方が良かったと思う。
66ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 01:25:56 ID:9AWEr/b8
>>32 この作品から「砂」というお題に結び付けるのは無理がある。少なくとも砂を本気で突き詰めて書いたとは思えない。
>>34 書いた人はこの作品のどこを読ませたくて何を伝えたかったのだろう。面白いと思える部分がほとんど無かった。
>>35 砂に込めたささやかな祈りがそっと心に触れる。静かに零れ落ちていく言葉の感触が砂に似て、悲しく綺麗だ。 2点
>>36 1連目とそれ以降の落差が命の作品なんだから、もっと「こん畜生」感を出して欲しい。盛り上げ方が下手でコントラストが今一つ際立っていない。 1点
>>37 自分を砂に例えるのは平凡だけど、作品全体を通して徹底させたのは偉い。だけどもう一つオリジナルなパンチが欲しかった。
あと砂に例えた世界で「君」だけが変に肉感的で、なんかお釈迦様とその掌の上の孫悟空みたいなアンバランスな対比になっている感じがした。
>>38-41 長距離を走り抜けて疲労感しか残らない。途中からのぶっとび展開は飛躍と言うより自己満足な言葉遊び。作品全体を纏め上げるだけの構成力が必要。
>>42 それらしい言葉が並んでいるけど、僕はこの詩が薄っぺらに感じる。言葉の並びに本気の想像力を感じないんだ。
>>43 良い事を言っている予感はするけど漠然としすぎ。輪郭が明瞭でなく言葉がどこへも収束しない。一体どこに視点を合わせてこの作品を書いたんだろう。
67ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 01:30:55 ID:9AWEr/b8
あー間違えて同じ評を二回投稿してしまった。
うん、眠い目をこすりながら審査したんだから仕方が無い、許すよと言ってくれてありがとう。本当に救われたよ。

2点 >>35
1点 >>19 >20 >>23 >>30 >>36

では今回はこの辺で。
68名前はいらない:2007/04/19(木) 01:38:48 ID:3RIkN2f0

ま    あ     ナ
>5 初めてのルネサンス
>11乾葬            2
>17砂流
>19砂時計           1           1
>20砂葬             2           1
>23寂漠ランチ 3            1
>24砂漠の眼病
>25砂上の楼閣
>26砂漠の砂、一粒 1
>27-28砂の国
>29健ちゃんと僕 2
>30微 3           1
>31唇、
>32眠り男 1
>34砂風呂
>35さらさらら 1   1     2
>36浜辺の情景                    1
>37群集 2
>38-41砂の詩               2
>42黄砂楼
>43すな

審査員の皆様お疲れさまでした

>23寂漠ランチ
>30微
>35さらさらら
がチャンプ

>20砂葬  
が準チャンプです

オメデトウ!!           
69名前はいらない:2007/04/19(木) 01:40:34 ID:3RIkN2f0
すみません。ずれまくりでした。
>23寂漠ランチ
>30微
>35さらさらら
の決選投票お願いシマス
70名前はいらない:2007/04/19(木) 01:52:37 ID:Sr60cCeO
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です)

沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。
民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄」等で検索をお願いします。
この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…

※一国二制度
 簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。
 (つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。)
 さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。
 3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。

今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。
発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。
71ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/19(木) 08:11:11 ID:mtmrb24g
あー3人同点か・・・。
僕が採点したの日付が変わってからだから、
今日一杯まで審査期間って訳にはいかないかな?
作品は沢山集まったのに3人だけでチャンプを決めるのも何だか申し訳ないなぁ。
でも集計した後じゃ点数も入れにくいよね。
決選投票となるのなら、ルールを見たところ明日までに再度点数を入れればいいのかな。
72やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/19(木) 23:22:34 ID:hr3LSwWK
こんばんは!参加します。
決選投票となっていますが、どうしよう。今日中の採点発表は無理なので、決選投票に移ります。
採点について意見の一致があれば、他の作品の評価のせます。

>>23「さらさらら」/3点
自分が長文癖なだけにみんなよくこの分量で書ききれるな、て感心します。
「私の重み」に興味が沸きました。わー…これは悲しい詩だなあ。
全体的に滑らかな言葉表現、雰囲気にあっていました。
1連、砂の「すべすべした」という表現が他にみない表現で、いい感性だなと思った。
「この身を継いで/逝く火が清らかに」の表現がなんともいえない表現で、それにつづく「無限の〜鳥達を送る」
このイメージが読者が抱くなんとも言えない想いをはっきりさせてくれる。
ただ情景なのか心象風景なのかが曖昧。というのもイメージが先に来て、あまり情景描写を感じさせてくれないところにあるとおもう。
「息ができますように」は、自分にもいえて、その例えた小さな星にも願いを込めていて、
ともかく「寂しい」よりも、切ない、悲しい内容に喉がつまります。内容に感動しました。
このセッティングはずるいよう!
内容以外では、用意周到な「息」の使われ方や2連の表現力、イメージ描写は秀逸でした。
痛み自体はもう少し露出させてもいいかと思った。
お題については、心情を表していて、1連では誤解されそうですが
、失ってから時間経過による落ち着きなどがよくわかり、状態なども受け取れる使い方でした。

>>30>>23はまた明日に。
73やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/20(金) 22:25:37 ID:2anZ0Zg3
>>30「微」/1点

うーん。かっこいい。
少ない語句で受け取れる。言葉選びが上手く幅が広いので読み手も噛み締める事ができる。
最終行「踏み均す楕円に/夢路すなわち」が良い。前の行とあわせて感傷的になれる。
「波紋」は状況から「どんな」状態であるのか、
主人公の抱く想いを伺いたい所。
この文体で深い心情を求めると、遊び心と硬質なかっこよさが飛んでしまうのかな。
それでも言葉使いは完璧。
明らかな砂の描写はなくとも全体に内蔵されていていい。ややおとなしめ。

>>23「寂漠ランチ」/1点

3作読んで、みんな構成がしっかりしているので評価が楽だと思いました。
タイトルが良いです。
「みいちゃん」と「私」は親子ですが、母親の目線で追うと、どうしても親と子が離れすぎていて、
他人っぽかった。
テーマはどちらかというと、春や桜で、「寂漠ランチ」とはでてくるけど、アイテムや表現の一部てきな使い方しかされていないと思った。
でもそんなことより、この詩がいいかどうかなんだよね。という判断で評価させていただきます。
わかりやすい描写に春らしい柔らかさを感じました。
みいちゃんと自分、さりげない対比の中にみいだす成長と自己の感情の流れ。
6連の満ちていく感覚がわかる。
でも展開としては、テーマが弱く、そのため8連9連はまとまっているが物足りない感じを受けた。
74やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/20(金) 22:31:56 ID:2anZ0Zg3
>>5「初めてのルネサンス」/

泥だんごかぁー。ラストまでもったいぶらずともわかってしまうのが悲しい。
>>11「乾葬」/
飴玉は虚無に関わる暗喩だ。
「青い蒼い」にしたわけは、暗示的にでもいいから少し明らかでありたいなと思った。
何もないよりは何か残したい、そこがいいと思いました。

>>19「砂時計」/
砂時計の砂の叫び。
いい感じにまとまっていて、終わりのない展開となっています。
砂時計についての描写は無駄なく突き詰めていますが、そこから飛躍も展開も求めないあたりが、
作品として小さくまとまってしまったと思います。とはいえ、悪くはないし、>>30くらいいい作品ではあります。
参加が遅かったので言ってもしょうがないですが、一点の加点対象でした。

>>25「砂上の桜閣」/
文字や五感より記号。横からみたAAのようでした。

>>26「砂漠の砂、一粒」
行動そのものが砂の描写と結びついている。
抜き出るための努力の裏、具体的、独創的でないものの納得させる
だけのラストの落ちつき方はぴしゃりと強くはまっている。あと一息。一点の加点対象でした。

>>27-28「砂の国」
創作力、描写の割にこの話の中心、根底を映し出す鏡のようなものが不足していると思いました。
1、2連で疑問を抱き、それがラストで解消されることなく終ってしまい残念。
>>29「健ちゃんと僕」
普通に読んで楽しかったです。おまけの加点対象でした。
75やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/20(金) 22:36:10 ID:2anZ0Zg3
>>31「唇
少し言葉に整理が必要なところも。
人間味があって生の声っぽかった。想像ですが対話の中に二人の親密さが伺える。
さっぱりしていてシンプルです。

>>32眠り男」
何をイメージして書いたか不明でした。
読み手としても受け取るものがありませんでした。無念。

>>34「砂風呂」
誤字は脳内処理します。Chestってウケるw
ネタ的にも内容的にもいろいろ足りません。

>>36「浜辺の風景」
前半の描写が丁寧。人間の表裏をみた。
海から展開していくつなぐはいいとして、後半では導入部をなくしすぎていいる。
後半メインなら導入部の冗長な分量を減らして後ろに力を置いても。

>>37「群集」
群集を砂に例え、埋もれゆく現状。ネット上を想起させる着眼点が面白い。
ただ「匿名」ってあからさまでいらなかった。

>>38-41「砂の詩」/
あまり明確な表現ではないです。中盤の中弛みが苦痛でした。
土台になる、同じ考え、違う考え、の主張を明確にして、軸をしっかりさせないと、崩していく段階で余計に中身のなさを露呈するものだとおもう。
物語のメリハリ依然に、主題をはっきりと濃くすることが課題だと思います。無念。
76やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/20(金) 22:37:35 ID:2anZ0Zg3
評文ないものは、こちらがあまりいいコメントがかけなかったものです。
気にしないでください。
77やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/04/20(金) 23:02:12 ID:2anZ0Zg3
すいません。>>75に誤字。
>>36の評文に誤りがありました。
×つなぐはいいとして
〇つなぎはいいとして
でした。


えーと、それから決選投票以外は短いですが一言書かせていただきました。
採点後なので、チャンピオンの3作品に点数を入れましたが、他の作品については、
あくまで、対象だった、ということで点数を含まないものとします。(で、いいかな)
配点については個人的な感性による判断も含んでいます。
正直3日で21作も審査するのは時間的にしんどいです。
78ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/21(土) 01:52:23 ID:d0jtZ5sj
やさしいあくまさん参加ありがとう。
他の作品の評まで書いてくれたんですね。

にしてもこの突然の審査員の減少は正直気分が悪いなぁ。
私なんてまだ審査3回目の雑魚コテで、こんな表舞台に祭り上げられるだけの力量は無いのに今回の審査の重要なウェイトを担わされてしまっている。
乗りかかった船だから最後までやるけど、審査員がたった3人(決選投票は何人になるか分からないけど)でしかもそのうちの1人が実質名無しの私というのは投稿者にとっても不満じゃないのかな。
正直今回参加した事を後悔している。
次回は3人以上の審査が終わるまでは審査員に参加しません。
一生懸命読んではいるつもりだけど、実力の足りない人間が権力を振るう事は不幸な結果になると思うので。
ま、そうは言っても決選投票に残った三作はどれも優勝に値する出来ではあると思うので、私の加点でコンペを台無しにしたとまでは思わないけど。
愚痴は終わりにして、決選投票をしたいと思います。
79ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/21(土) 01:53:42 ID:d0jtZ5sj
>>23 「寂漠ランチ」

読み返すとこれは良い詩だなぁ。なんで1点しかあげなかったんだろう。
美しく残酷な春の日差しの中で、矛盾する、けれど自然なる二つの感情が優しく織り交ざり、
希望と絶望が親密に溶け混じりながら暖かくだけど悲しい感傷が薄いシールみたいに心に貼り付いてしまう。
時間の大河なる流れに疑問もなくゆるゆると押し流されてきた日常にはっと突然訪れる「気付き」。
だけどそれは砂のようにまた時の風にさらさらと消えていく儚い感情である。
希望の余韻に満ちたラストながら、その先にある夢物語ではない日常の続きが分かっているだけに切ない気持ちになる。
3点

>>30 「微」 
やはり最初の評価通り上質な言葉遊び以上のものは見出せないかな。
この5行で砂というものを表現し尽くしたとは言えないし、かといってある断面を鮮やかに切り取ったとも思えない。
たった5行でこれだけイメージの広がりのある作品を書いて見せたのは大したもだけど。
あとよく考えたら3行目だけは意味が汲み取りづらいしゴロも悪い気がする。

>>35 「さらさらら」

この作品の凄いところは、核となる3連目だけを読んだら大した事を言ってないのに、
最初から読み通して3連目に至ると、心を静かにゆっくりと真綿で締め付けられるような息苦しさを覚えてしまう。
読み手をしっかりと3連目に連れてくる構成力と確かな筆力。見事だ。
ストーリー仕立てでは無いけれど起承転結もしっかりしていて、詩のお手本のようだけどあざとさは無い。
言葉少なな一連目でどうしてここまで読み手を吸引できるのだろう。
作品を通して砂という言葉を一度も用いていないのに砂の大地に体重を預け地球に寝そべった自分が見える。
特別な言葉を使わなくても特別な作品を書く事が出来る。その見本のようだ。
3点
80ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/21(土) 01:56:13 ID:d0jtZ5sj
ごめん、>>30は1点です。

では多くの方の決選投票参加をお待ちしています。
決選投票のルールはテンプレにあるみたいだから読んでちょ。
では
81 ◆notePDkbPQ :2007/04/21(土) 10:36:07 ID:X+nZTgnc
審査員します

>5 芸術、純粋、夢、希望。これらをもっとさり気無く入れたら良かったと思います。
大人は泥団子ひとつに執念込められませんから、テーマ良かったです。「詩」も泥団子ですね。

>11 個人的には、凝り過ぎて変則的になった日本語は好きではありません。こういうのに
馴染みが無いせいもあります。乾き→砂を詩全体使って表現したのは良いです。

>12 >13 こっちの方が読みやすくていいんですが。>11のリライトですね。駄目ですよ。

>14 この詩自体が根も葉もない風評で、存在自体の矛盾が面白いです。

>16 お題「砂」とあって、その関連を探るのが面白い詩です。梁山泊以外に置くと、意味が
判りにくいです。

>17 イメージは良かったです。弁当箱にぎゅうぎゅうに詰め込んだみたいで、ちょっと
詩に余裕がないです。

>18 さっぱわかりません。すみません。

>19 定型詩のようであります。「もはやどこにも行けはせず」がゆるいですかね。
「砂時計の砂」か「砂時計」かどちらか曖昧でもあります。砂時計の遣りきれなさが
良く伝わってきました。

>20 心象をこれだけ鮮やかに描けるのは見事です。しかも動きのあるイメージです。
世を拗ねるみたいな感じなのでしょうけど、詩で描いたほうが粋ですね。

>21 >22 3行目までは良かったのに。尻切れ蜻蛉みたいです。

>24 難しくてシンドイですけど、これぐらいならまだなんとか。丁寧ですね。想像力を広げて
力こもってます。「砂を噛む」ってまさにこんな感じでしょうか。クライマックスの砂に苦しめられる
ところの分量と迫力が不足した感じです。

>25 アイデアは良かったです。半角と全角を混ぜたり、ひらがな入れたりすると変化が
出てよかったかも。

>26 フォーカスがずれまくりです。砂を噛んだ自分、砂になる自分、そして花。
芯がとおってないです。

>27 形容する言葉→形容される言葉がきちんと一対になっています。読者が混乱しない書き方です。
一方息苦しいかも?でも、硬いわりに読みやすい文です。改行も含めて。「砂」の必然性は薄いかも。
「僕を押し流すもの」であればいいから、「濁流」とかでも?
82 ◆notePDkbPQ :2007/04/21(土) 11:11:37 ID:X+nZTgnc
>29 面白かったです。こういうのは、子供時代に帰りたい帰れない寂しさ云々といった感じ
になりやすいと思います。が、この作品はカラッと陽気に仕上げています。

>31 気取った感じが良いですね。ビールなんか飲まなくても、キスしたかも知れないです。
でも、ビールは主人公の照れ?とか気取りなのでしょう。文体も内容にあっています。

>32 砂とこの詩の関係と、詩の意味が読み取れませんでした。すみません。

>33 製作秘話でしょうか?

>34 ぶたさんに砂浴びしてもらった方が良かったですね。お題は難しかったデス。

>36 転調しますね。浜辺の情景からどんどんと。混乱してついていけなくなります。
テーマがわかりません

>37 さり気無く洒落もはいってますね。2、3連は内容がほかと重複してるからいらないかも。
最後は、「君」にみつけられる。良い〆だと思います・

>38-41 何かの不安な感情は描けています。テーマとかはピンときませんでした。

>42 砂と青空の連、僕とあなたの連が内容的に乖離しています。切り離しても、意味が
通ってしまいます。

>43 3連は脱力して良い感じです。1、2連は力こもりすぎて抽象的になりすぎ。全体的には
意味が良くわかりません。
83 ◆notePDkbPQ :2007/04/21(土) 11:13:46 ID:X+nZTgnc
寸評は以上です。チャンプの作品の評と投票はまた後ほど。
84 ◆notePDkbPQ :2007/04/21(土) 19:09:54 ID:LvGoHd34
>>23 ぱっと見た瞬間、これ、前回に出し損ねたのかなと思いました。童謡の一節が
出てきますが、これは、作者の遊びでしょう。ほのぼのとした雰囲気の中で、なぜ、寂しい
きもちになるのか。共感できます。でも、自分は説明できない。この詩は、説明できないもの
を詩として描いています。いい作品です。ただ、これは「砂」ではなく「春」の詩でしょうね。
 2点

>>30 ストレートに砂を表現。表現力は素晴らしい。でも、表現しただけです。
砂の向こう側がない。砂そのものです?そんなこともないか?砂に儚いものを
重ねあわせていますね。情緒もあります。 
 1点

>>35 綺麗な祈りの言葉でありますね。風に吹かれる砂に想いを乗せるような感じ。
!?「砂」というか、「風」の詩っぽいデス。何でかっていうと、この想いは遠くまで
とんで行かなくてはならないからです。テーマはいいですね。なかなか、自分自身から
テーマをひろげるというのは難しいものです。
 2点

以上です。
85只今決選投票中!:2007/04/21(土) 20:17:05 ID:KNdg5Fe3
>>23寂漠ランチ
>>30
>>35さらさらら

上記三作品で決選投票しています。
点数だけでもかまいませんので、審査員の皆さん、よろしくお願いします。
期間は本日いっぱいです。
86長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 :2007/04/21(土) 20:46:59 ID:HZX9mecF
今回は審査も出来ず、申し訳ないでござる。
せめて決選投票には参加させていただこう。

>>23
ふっくらした、柔らかい言葉の使い方が素敵でござるな。
そこに「寂漠」という苦みが加わって、たいへん美味でござる。
見方によってはやや工夫が足りぬ、素直すぎる作品と言われるかもしれぬが
拙者は、このストレートな暖かさを愛する者でござる。
2点

>>30
上手い!これが技巧というものでござるな。
ただ上手いだけでなく、碑文に刻み込まれそうな格調があり
じつに渋い詩でござるなあ。
ただ…やはり拙者は、もう1行!と思ってしまったでござる。
もう1行、欲しかった。
1点

>>35
この真率さは美しい。美しい詩でござるなあ。
卓越したイメージ力が、この作品の一途さを支えておる。
お見事でござる。

…この決戦投票を行う者は、みな迷うのではないかのう。
23と35、どちらを上とすべきか、ということで。
拙者には選べぬ。選べぬのだが…点数の経緯を見れば、選ばねばなるまい。
拙者は、この作品のリズムとイメージの質に、ほんのわずか、ごくわずかな
物足りなさを感じたでござる。
ほんの少し、あっさりしすぎておる、という気がいたした。
1点
87名前はいらない:2007/04/22(日) 00:20:39 ID:aUgxXzZ3
>23寂漠ランチ 1+3+2+2 8
>30微 1+1+1+1 4
>35さらさらら 3+3+2+1 9
決選投票結果です

>35 さらさらら 
の作者さん優勝です。おめでとう&次のお題おねがいします。
88cレール ◆n/ANJuS0Pg :2007/04/22(日) 02:21:10 ID:QPVdnN95
>>35 さらさらら
を書きました。皆様ありがとうございました。


次のお題は「ギフト」でお願いします。

投稿〆切 4月25日(水)いっぱい
審査〆切 4月29日(日)いっぱい で。


89ギフト贈りの一場面:2007/04/22(日) 11:56:29 ID:Qe9flX0x
冥土の土産に教えてやろう

私の持っているこの剣
柄頭に埋まっているこの宝玉が
貴様の放つ光の力を全て吸収しているのだ
元々貴様を遥かに凌ぐ剣の技量を持つ私が
この世に二本とない名刀を振るい
更には貴様の力を宝玉で完全に奪っている

私に勝てない理由がよくわかったか
さあ死ぬがよい


そして倒されました(敵が)
90:2007/04/22(日) 14:22:23 ID:mXUpX7jJ
そういうのはちゃんと着替えてからにしなさい
とお母さんが言った
べたべた触って、みっともない
私はちっとも気にならなかったけど
その通りだわ
という顔をしてみた

新しい服を着てドレッサーの前に立つと意外と悪くない
襟元の細かいステッチが春の庭のように清々しい
袖口に二つ並んだ貝ボタンは鏡の中で宝石の色に閃く
大袈裟に思えたウールのスカートも新しい畳に座っているような心地だ

新品のストッキングを穿いて
まだ一度しか試していないパンプスに足を入れる
まるで月に降り立つアームストロング船長のように

新品のバリアが私を包んでいる

切ったばかりの髪が雲のように軽い
青空の匂いがする

このまま白樺の森へ遠足に行きたい
そこで動物たちと昼食を食べたい

肩に桜の花びらを引っ付けたまま
立派な切り株に腰掛けていたい

でも
私はここにいて
カメラのセルフタイマーが下りるのを待っている

一本の橋のように
父の手と、母の手を、ぎゅっと握って
911224の悲劇:2007/04/22(日) 20:18:45 ID:oElocVP7
いつからか、蝋燭の灯りはくすんだ
いつからか、赤いリボンは錆びた鎖に変わった
いつからか、開かずとも分かるようになってしまった

絢爛豪華な真四角の牢獄
望み通りという肩透かしが釈放を待つ

海賊探した財宝も
勇者求めた宝箱も
いつでも鍵は開いていた

俯く視線のその先に
ちょこんと置かれた紙箱も
早く開けてと優しく誘う

ゴクリと夢を飲み込むために
ガチャリと檻に閉めこむために

夢の世界の老人は
空箱の中で朽ち果てた
92贈朝:2007/04/22(日) 21:31:05 ID:LH5mEvT+
夜の膜が剥がれていく
世界が輪郭を定めはじめる
二三の鳥影が透明の空に沈んでいる
窓枠が朝露に濡れて美しく軋む

やがて昇った太陽の生命のみなぎる輝き纏った赤丸の
光の束が二人を優しく結ぶ
93500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物:2007/04/22(日) 23:44:58 ID:tPRqHFoU

老いも若きも、日雇い労働者も、時間を持て余した婦人も、一流商社のサラリーマンも、

血気盛んな兄ちゃんも、高校生も、大学生も、芋も茄子も、ここではみんな500円

着飾っても500円、ジャージでも500円、老いぼれても500円、諦めても500円。

身分の違いもない、ましては男と女の違いまで、空と地面を隔てていた、あの遠い地平線が、

ああ、なけなしの500円、おまえのもとに、食ってしまえばみな同じ素人間なのだ。

まるでパラダーイス!混浴の公衆浴場。

細身の美しい婦人が唐揚げを食ってる。ブラ線の透けた女子高生が天プラを食ってる。

食ってる!食ってるよ!ほら、俺も天プラ食ってるよーーーーーーーーーー!!

94プレゼント:2007/04/23(月) 23:39:08 ID:moDabtWP
婆ちゃんが死んだ時でさえ
僕は母ちゃんの涙を見たことがない
子供心ににすげえ人だと感心させられた

学校で母ちゃんの悪口を言っていたら
隣の席の大好きな子が
お母さんは大切にせないかんよと諭した

今度調理実習で作らないいかんからと
母ちゃんにホールケーキの作り方を教わった
手順をメモった紙を片手に大好きな子の家に走った

まさかですがああいうのは職人さんが作るものだから
それこそご家庭で好きな文字を
チョコレートで描けるだなんて思いもしなかった

それじゃあいかんよ うまくできんよって
手が触れている事故や事故
今日失敗してもう一回明日来ちゃおうかしら

で なんやかんやありまして

95プレゼント:2007/04/23(月) 23:39:50 ID:moDabtWP
大すきなかあちゃんへ
いつもありがとう
むすこより

母ちゃん泣かなかったが次の瞬間
じゃあみんなで食べようかって持ち上げた左手からするり
僕と大好きなあの子の愛の結晶が崩れ落ちた


2006年5月7日
大好きなあの子と僕は家族になった
前夜母ちゃんが僕に言った

あれなあ嬉しくて手が震えてうまいこと持てんかったんよ
ほんまにごめんな それと
母ちゃん 知っとったよ

申し訳なさそうな顔と厭らしい顔を
瞬時に使い分けるこの人を
少し恥ずかしく しかし誇らしく思った
96こどもの行進(1/2):2007/04/25(水) 05:05:45 ID:AAm3t/SE
小児科病棟のこどもたちは
プレゼントの入った箱を両手にかかえて行進する
ふつうのこどもは誰かが代わりに持ってくれたり
背中のリュックサックでひょいと背負ったりできるけど
小児科病棟のこどもたちは両手に箱をかかえて
落とさないように 壊さないように
慎重に慎重に行進する

                    (隣のベッドの七歳の孝太が
                    (お腹の痛みと母恋しさでまた泣き始めた
                    (僕は布団のなかの我が家にもぐり込んで
                    (父と母の息遣いの方に力いっぱい耳を澄ませる

プレゼントは壊れやすい繊細なものだとみんな知っているから
落とさないように 壊さないように
そろりそろりとこどもたちは歩いてゆく
歩きながら 行進しながら
少しずつこどもたちはプレゼントの包装を解いてゆく
箱の中身を知るために 箱の中身に喜ぶために
 
                    (夜中に看護師達が叫びながら
                    (あわただしく駆けまわる
                    (家のドアが遠ざかってゆく
                    (みんな病院にもどってきてしまう
97こどもの行進(2/2):2007/04/25(水) 05:06:42 ID:AAm3t/SE
箱はひとつひとつ 重かったり軽かったり
かかえやすかったり持ちにくかったりするので
それぞれのやりかたで落っことさないように
箱を片手でささえながらなんとか包装を解いてゆく
だいじにだいじにプレゼントをかかえて
ゆっくり ゆっくり 行進する

                    (同い年のさっこちゃんは
                    (鼻血が止まらなくなって別の病室に移っていった
                    (遠くから「またね」と手を振って僕たちは別れた
                    (最後まで僕たちは笑っていた         

うまいこと包装を解ききった子がいる
解く途中で箱を落として中身を壊してしまった子がいる
しだいに行進は途切れ途切れになる
それでもみんなプレゼントを抱いて歩いてゆく
その行く先に何があるのか その箱のなかに何が入っているのか
誰も なんにも知らないで

                    (僕は大人になることができた
                    (僕は人生を知ることができた
                    (子供のままの子供たち
                    (人生も知らない子供たちを遥か後ろに残して

こどもたちは行進する
プレゼントの入った箱を両手にかかえて行進する
落とさないように 壊さないように
だいじにだいじに箱ををかかえて
どこまでも
行進する
98ギフトといふもの:2007/04/25(水) 20:14:44 ID:kFO8PIjN
雨止みて雲の天井に一つの傷跡その隙間から射す天上の光
あう、原色どぎついペンキの虹が彼之丘から此之町へと架かつた
この目が描く全ては万華鏡の如し、筒の中身はガラス玉ではなく往来の人魂


大変美しいものを見ました。
ここ数日悩んでいた貴方への贈物、たった今決まりました。
99「こうべをたれて、いなだいて手に受ける」:2007/04/25(水) 21:34:09 ID:8AcVymUs


白いうなじが赤らむほどに
 
見つめているまなざしの暖かさを

見上げることができるだろうか

カエルに変身してしまいたい
100彼女からの暑中見舞い:2007/04/25(水) 21:46:14 ID:wI+gAYey
浅ましくも捕えた影 目の端に並べて細める
記憶なら薄く 淡く 経った時間の分 
インクが滲んでしまっているけれど
言葉はそこに 変わらずにあって

妙に足の長い「し」の字は君の癖だったんだっけ
ただの文字なのに 君の口調を思い出して辿る
声なんて忘れてしまったけれど 君の声を思い出す気がするんだ
不思議に

そんな感情なんてそこに無かったとしても 
愛情や慈しみやそんな 美しい感情があったと錯覚してしまう

ただの手紙だったんだっけ 本当は なのに
浅ましくも君の影を捕える事が出来る そんな気がするんだ

ありがとう なんて 赤らんでしまう 
もう 君に伝えられない事を知っていても
101終始一環:2007/04/25(水) 22:48:19 ID:sI9PMvRl
その台所では、秋田県男物郡鵜籠町仏体字市水前28番地の畑にて、お気に入りの丈のみじかい黄色い長靴をはき、よく見るときめ細かく幾何
学模様が散りばめられた、とても場違いな、しかし不思議といい具合に溶け込んでいる紺色のだぼっとしたもんぺを身につけ、それしかないの
か、と一度訊いてみたかったが、訊いてみたところでお年玉が年2回にはなるまいと思い、けっきょく訊けずじまいだった、何度洗っても落ちな
い誰かの血痕がへばりついた手ぬぐいをほおかぶりしながら、“あぁいでいで”と年中口走りながらも、なにに使っているのか家族の誰ににもわ
からない、たぶんあり余っているであろうその年金を、午後2時のテレビショッピングに出てくる、すこし頑張れば手が届きそうなマッサージ
器に充てない、その擦り切れた貧乏性をさらにろ過した、観念そのもののような腰使いを軸に、もとから大きかったのか、それとも垂れて伸び
たのか、十中八九見当のつく着やせすることのない乳房を、ゆっさゆっさえっさこらと揺らしながら、ときたま勢いがつきすぎ、尻もちをつい
てしまう、そのどこから湧き出てくるのかわからない情念、いや彼の太平洋戦争中に、犬や雀を獲って食っていたときの憶念、とも取れる、
先天的な水のみ百姓の粘り気のある腰使いで、引っこ抜かれた彼のりっぱな大根のように、とまではいかないが、ひょろっとした賢そうな大
根が、数百キロ先からはるばる扮してきた不器用な土、それがまな板のど真ん中に、照れくさそうにこびりつき、そこはまさに祖母が眠る
墓、そして墓の両脇にすえられた、柄でもない瑞々しい白百合の花のように思え、上京したてのがらんどうの部屋にはけっして似付かない、
子供のころに聞いた、馬鹿笑いしながら話していた祖母の話によると、屍たちは土葬され雪解けとともに、田畑の肥料になっていたらしいと
、嘘か真かは別にしても、数知れない因果で肥えてきたであろう土のにおいに、定年まで町役場に勤めていた祖父の姿を思い浮かべたのは、
それが初めてのことだった
102シャリラ・デ・ラゾン 1/2:2007/04/25(水) 23:27:20 ID:DqSqKBVe
ジャージ上下にジョギングシューズ
土手に走り出たぼくを迎えるシャリラ・デ・ラゾン
打ちっぱなしゴルフの上にシャリラ・デ・ラゾン

犬を連れて散歩する老婆の背にシャリラ・デ・ラゾン
垂れた手綱に揺らがない絆の深さがあった
霞むように覆うシャリラ・デ・ラゾン

自転車で家路を急ぐサラリーマンの頬にシャリラ・デ・ラゾン
勢いよくこぐペダルに待つ人の笑顔が浮かぶ
惑い無く導くシャリラ・デ・ラゾン

手を繋ぎ下校する高校生のカバンにシャリラ・デ・ラゾン
分かれ道では名残惜しさにキスでもするのだろうか
淡く連れ去るシャリラ・デ・ラゾン
103シャリラ・デ・ラゾン 2/2:2007/04/25(水) 23:27:52 ID:DqSqKBVe
絞り出す照射と漫然とした吸気
壁一枚隔てた世界を覗かせるぽっかり開いた穴
眩さに満ちたシャリラ・デ・ラゾン

廃工場にも惜しみなくシャリラ・デ・ラゾン
赤く錆びた鉄くずが思わぬ栄誉に誇らしく頷く

群生するシロツメ草のそよぎにシャリラ・デ・ラゾン
まどろむ風に尽きない噂話は軽やかに乗る

橋の欄干に並ぶカラスの群れにシャリラ・デ・ラゾン
威厳に満ちた姿を誇示して冷酷に宣言する

いつになったら飲み込んでくれるかシャリラ・デ・ラゾン
身に纏った煌きは洗面所で落とす汗とともに輝きを失うだろう
寸刻の希望と喜悦だけを飲み込んでいくかシャリラ・デ・ラゾン
今日もまた点描のような世界に取り残されるのだろう

土手を下りると紫を帯びて
薄情な光の残滓はぼくに明日を闡明する
夕日に戻り消えゆくシャリラ・デ・ラゾン
ぼくは空ろな家に飲み込まれて 電気を点けた
104衝動:2007/04/25(水) 23:43:52 ID:ALyu26KW
  
  血肉が論理を凌駕して
  思い出したよ百舌鳥の心
  殻から出る前のカラカラ
  だから殻からぶち割って
  カラカラ飛び出て
  ほたえながら摩擦
  ほたえても摩擦
  ほたえた摩擦
  ほえて摩擦
  ほぼ摩擦
  ほ摩擦
  摩擦
  擦

   擦り切れるほど見たから
  88分39秒過ぎて静止画
     巻き戻してピヨピヨ
        贈物は串刺し
       我 宝引き継ぐ
         カラカラは
            唱道
105名前はいらない:2007/04/26(木) 00:06:06 ID:osy+COG8
>89 ギフト贈りの一場面
>90 橋
>91 1224の悲劇
>92 贈朝
>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物
>94-95 プレゼント
>96-97 こどもの行進
>98 ギフトというもの
>99 こうべをたれて、いなだいて手に受ける
>100 彼女からの暑中見舞い
>101 終始一環
>102-103 シャリラ・デ・ラゾン
>104 衝動

以上13作品、審査員様、宜しくおねがいします。
106名前はいらない:2007/04/27(金) 08:25:02 ID:IgRBnTck
「連休を前にして」

春の朝
体温の上がらぬ雲には
話しかけても無駄である。
107名前はいらない:2007/04/30(月) 01:13:41 ID:wD37o07q


108Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/01(火) 00:06:02 ID:97ndB8Yb
久しぶりです。

>>89 これはもっと工夫しなきゃダメだよう…何かの対決のシーンなんだろう
けど、対決するふたりの顔とか、シチュエーションとか、ちっとも見えてこな
い。口調ひとつ工夫するだけでも違ってくると思うけど。
>>90 なるほど。私自身がギフトのような格好してるし、家族写真を撮るとい
う行為自体がそのまま父母へのギフトでもある。また、出来た写真を実家へ贈
る、というのもあるね。父母の間がうまくいってなくて、橋となる私のギフト
としての存在も考えられる。船長や白樺など、表現にかなりの飛躍を感じるけ
ど、全体として落ち着いた好感を持てる作品だと思います。
>>91 けして書けない人じゃないと思うのでキビしく言うけど、文脈が、「昔
はときめいたのに大人になってつまらない」から「世界の謎をあらかた解き明
かしたので何も期待できない」にトンじゃってると思うんだ。その間隙を埋め
るものが何もないので、ひたすら大仰な印象を受ける。
>>92 悪くはない。ただ、朝の描写というのは、それこそ古今東西の詩人やら
文筆家やらが散々書いてることなので、相当なインパクトがないと、それこそ
「悪くはない」で終わっちまう。
>>93 これは最終行がいいよね。他愛のない歓びの爆発が、この作品を詩たら
しめたよ。…それにしてもこんな店、ほんとにあるの?コスト的にかなり無理
がありそうだけど。

残りは明日か明後日か。
109Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/02(水) 22:35:45 ID:jSyFzGBK
続きです。

>>94-95 ストーリーは好き。方言も雰囲気によく合っている。読後感がすご
くよくって、あたたかい気持ちになるね。一方で、ことばの練り込みが甘く感
じた。具体的には「大好きな子」とか、「厭らしい顔」とか辺り。
>>96-97  比喩は巧く効果的に書けてると思う。ただ、書き切れてないかな…
ひょっとして作者は小児科病棟を体験しているのかもしれないけど、陰惨な印
象を与えないためだろうか、上っ面の部分だけを抽出してるように感じる。
>>98 タイトルからも察するに、これはフレーバーが命の作品だと思います。
徹底したこだわりを感じるかと、いうと、残念ながらそこまでのものは感じな
かった。2連めはいいと思う。
>>99 最終行、なぜカエルが登場するのか、その繋がりがどこにあるのか、頭
を悩ませた。タイトルが鍵なのかと思って検索してみたけど…「いなだく」は
「いただく」の古語らしい。ギフトをもらう動作だよね。俯いて見つめられて
恥ずかしくて…んで、カエル。カエルの必然がよく分らなかった。
>>100 小道具に工夫を感じるけど、言ってしまえばありがちなテーマである
と思う。んで、歌詞のように真面目に淀みなくことばを編み上げてるのが、こ
の作品に関しては却って仇になってるかな。印象が薄くなってると思う。
110Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/03(木) 00:24:24 ID:TR+6M/RA
>>101 大根に土が付着してる。そのにおいに祖父を思い出し、祖母を思い出
す。という話です。それに尾ひれをつけまくってるのだが、分りにくいし、あ
まり魅力的に感じなかったです。
>>102-103 詩情たっぷりだね。「シャリラ・デ・ラゾン 」の意味がまった
く分らないんだけど、どういうわけかほとんど気にならない。そのニュアンス
は、後半に近づくにつれ少しずつ変容しているようだ。最終部あたりで「飲み
込む」が3回も出てくるんだよね。重要なキーワードなんだと思うけど、そこ
でちょっともたついてる感じ。
>>104 「ほたえる」は「ふざける、つけあがる」という意味があるらしい。
ことばのリズムとアドリブを楽しむ作品、かな。「衝動」は詩からはあまりイ
メージできなかった。
111Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/03(木) 00:27:48 ID:TR+6M/RA
審査結果です。

3点
>>102-103 シャリラ・デ・ラゾン
これが断トツでしょ。

1点
>>90 橋
>>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物

以上です。
それにしても、だあれもいないね…
112シオン ◆poetsyov/2 :2007/05/03(木) 04:01:54 ID:cu5FEHX/
ほんとに誰も居ませんね。とりあえず、時間あったので一言感想いきます。
我ながら読込めていないので、ほとんど直感です。誤読曲解乱文乱筆はお許しください。

>89 ギフト贈りの一場面
う〜んと。ありがちな一場面のようだけれど。特に印象にも残らないような。。。イマイチ。

>90 橋
子は鎹とか子宝とか。言われても子供にしてみると迷惑な時があるのかも?
一人称で語るこの「私」は物分りがよさそうで、でもなんとなく、可哀想な感じがした。

>91 1224の悲劇
これは>90の詩の「私」の成長した後の詩、という気がした。
なんとなく、うまくいえないんだけど。2つの詩のイメージがだぶった。

>92 贈朝
なんとなく、この朝は透明な美しさが感じられて綺麗ではあるけれど、
優しいという感じがしなかったので、最後に違和感が残った。

>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物
う〜ん。宣伝文句としては過不足ないんだけど。
もうちょっとなんか、面白みというか弾けたほうがいいような?

>94-95 プレゼント
なんかいいなぁ、こういう母子。
単純な仲良し家族ではなくて、普通の自然な感じで、居心地の良い家庭なんだろうなと。
読んでいてなんとなく安心する。

>96-97 こどもの行進
小児科病棟がどんな所か、私はあまり知らないのだけれど、
全員が死に向かっているような、こんなに救いのない様子なのだろうか?

>98 ギフトというもの
個々の表現のイメージがばらけているような気がする。うまくいえないんだけど。
>92の詩に感じたような違和感、描かれた文字から受け取った私の印象と、
その詩で作者が描こうとしているものが違っているような、そんな気がした。

>99 こうべをたれて、いなだいて手に受ける
カエルは童話に良く出る魔法のことだろうと、単純に解釈しておいた。
どこか牧歌的な初々しい花嫁さんが思い浮かんで、愛らしい。
113シオン ◆poetsyov/2 :2007/05/03(木) 04:04:37 ID:cu5FEHX/
>100 彼女からの暑中見舞い
昔かたぎのご隠居さんが黄ばんだ葉書を眺めて頬を染めてる光景が浮かんだ。
なんかいいなぁ。

>101 終始一環
終始一貫して回りくどく要点を得ない。文芸の技術訓練で書かれたような感じ。

>102-103 シャリラ・デ・ラゾン
むかし、ケセラセラの意味が分からなかったのに、歌を聴くと和んだのを思い出した。
シャリラ・デ・ラゾンの意味も分からないけど、太陽の輝きみたいなものなのかな?
昼の眩しさと夕暮れの寂しさの対比が、物悲しい。

>104 衝動
AVを見ているんだろうか? 詩形や加速していく言葉の連なりが面白いね。
でも三角に整い過ぎているのは、迸る衝動にはあわないような気がしなくもない。


んでもって。点数です。

2点
>>102-103 シャリラ・デ・ラゾン

1点
>>96-97 こどもの行進
>>100 彼女からの暑中見舞い
114シオン ◆poetsyov/2 :2007/05/03(木) 04:06:03 ID:cu5FEHX/
ところで。規定の審査期間はとっくに過ぎているけど。
どうしますか?
審査員3人以上居ないと進められないんですよね?
今時点で、4/27+3日延長+3日延長していると考えると、5/3日中で締めになるけど、
それで3人現れなかったら更に3日延長(5/6日中)って感じでいいでしょうか?
(良くても悪くても、私はしばらくレスできないので、提案だけして書き逃げしますけど。
 どなたか、てきとうにまとめ進行よろしくお願いします。     …無責任ゴメン!)
115まちぼうけ ◆xGRQOYRrYA :2007/05/04(金) 20:03:54 ID:3k2XSe2a
あげ
116名前はいらない:2007/05/05(土) 12:18:36 ID:ypV1iIA8
「雲雀シリーズ」

まだあそこ
ほらまだあそこ
揚げ雲雀

記:言うまでもないことだが、私は今まで一度も雲雀など見たことがない。スズメをそれに見立てたものである。
117生ハムメロン ◆7hqormHtuw :2007/05/05(土) 21:59:47 ID:L7Km0MXI
みんなでかけてるのかなぁ…とと、審査に初挑戦です!全部は大変なのでかいつまんでやります、申し訳ないです。

>90  橋
橋という題名と、柔らかい文体から、親子のつながりというものをギフトとして書いているのかなぁ、と。
ふわっとしていて心地良いのですが、中盤のはっきりとした表現が、全体の淡い色調と少しズレを感じました。
ですが、中盤の「私」の主張が、切れ得ない親子のつながりを逆に際だたせる効果が出ていると思います。
>91  1224の悲劇
私は中学2年くらいで来なくなったのですが、心の準備はしていたのでさしてショックでわなかったなぁ…
まんま書いてるってことはないと思うので、象徴的なものとしてとろうとしたのですが、ストレートにとると過剰感は否めないですし、
かといって他に私の中でリンクするものがなく、なんというか触れる余地がなかったように感じました。装飾は綺麗なのですが。
>93  500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物
私、こういう書き方できるのわとても羨ましいですね。私の知り合いにもいますね!
韻(?)を踏んでるというか、なんというか…面白い文章書ける人ですよ〜
>99  こうべをたれて、いなだいて手に受ける
和みますねぇ。カエルがぴょんと跳ねる姿ってユーモアたっぷりですよね。カエルの自然な行動として、一歩ぴょんと、前に出たい
いじらしさも感じます。
>102-103 シャリラ・デ・ラゾン
時間がなくて細かくは読めないのですが、きらきらしていて、はかない感じが後をひきますね、素敵です。

点数は
>90 1点
>99 1点
>102-103 2点  です。

とりあえず審査は明日まででいいんじゃないでしょうか。
私はもう落ちないと…明日また来ます。
118名前はいらない:2007/05/06(日) 09:11:31 ID:LnYilxWR
事前に名乗りナシの審査は無効だったはずだが?
119Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/06(日) 18:16:22 ID:3ExqBOCN
そだね。せっかくの審査だけど、
>>117の生ハムメロンさんは、また次回ということで。
今回のは、審査員宣言として受け取っておきますよ。
つまり、次回からは宣言なしの審査がオーケーになります。
今後ともよろしく。

つーことで、審査、あと一人ですね。誰かいないー?
120ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/05/06(日) 18:27:31 ID:QR6ry6R4
審査の締め切りが何度も伸びていつなのかはっきりしないし、前回約束した3人の審査が終わるまでは評は投下したくないから、まだ傍観しています。
ある程度加点する作品は絞り込んでいるけど、公約は公約。
本当になんでここまで突然過疎るのだろう。
121 ◆notePDkbPQ :2007/05/06(日) 18:41:00 ID:4dh7kypx
規則なんてのは臨機応変にて破るものなのです。
生ハムメロンさんの評は有効です。投稿者もそのほうがいいでしょう。
どさくさ紛れでOKなのです。

>>89 場面は良くわかりますが、詩のテーマが良くわかりません。剣で敵を倒すのでしたら
意外性ナシです。剣でなくお中元かお歳暮でこれやったら面白かったのに。 D

>>90 細かく丁寧な比喩であります。2、3連で全部の言葉に入ってます。4連から暗喩の
世界。うきうき気分であります。テーマが飛んで行きそうなぎりぎりです。
題からすると、両親の手をにぎる女の子の我慢している健気な?気持ち。
これが、両親への送りものなのかなという気がしました。 C+

>>91 クリスマスプレゼントがテーマでありますね。嬉しい筈のプレゼントが徹底して
皮肉な言葉で表現されています。サンタクロースがいないって気づくのも寂しいものですね。
コレも題があってぎりぎりわかる際どい詩ですね。 C+

>>92 朝日の様子はとても良いです。二人を祝福しているのでしょう。でも、
二人がでてくるのは無理で唐突ではないでしょうか。 D+

>>93 500円食べ放題バイキングレストランってあるんですかね。美味ければいうことナシ
ですね。上手いですね。シンプルな言葉をずっと並べてありまして、みんな同じって言って
ます。最後の二行は微妙に哀しいです。素敵な女性とのささやかなシンパシーが哀しいのです。
 B-

>>94-95 訥々淡々とした前ふり、ストーリーは良くわかります。最後の連に凝縮してます。
考えさせられます。「厭らしい顔」?なんでしょう。ひょっとして、母は息子の彼女に
嫉妬したんではないのでしょうか。結婚前夜のやりとりってことだからたぶん。
凄く深いテーマデス。 B+

題が内容に絡んできているのが多いです。考えさせられるものが多いです。


122虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/05/06(日) 19:09:38 ID:Vy2FxAJ5
お久しぶりです。

93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物 3点
世界は個人の脳を通過して捉えられる。プラスチック臭のする疾走感。
こういったものを書ける人がうらやましい。

94-95 プレゼント 1点
最終連のどうしようもないなまなましさに。

読むのは楽しいんですが、評が書けない。点数のみですみません。
123虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/05/06(日) 19:13:35 ID:Vy2FxAJ5
リロードがうまくいかない(>_<)
noteさん、割り込み失礼しました。
124 ◆notePDkbPQ :2007/05/06(日) 19:41:22 ID:4dh7kypx
>>96 プレゼントは「命」だと思います。作者が何処まで計算しているのでしょうか。
全部現在進行形な感じであります。そのため、読んでいると解放されない重苦しい感じです。
小児病棟の死があるためでもありましょう。括弧で同時進行の出来事、ここは、済んだ
こともありますね。こういう書き方もあるのだなと思いました。重いテーマをしっかりかいてます。
 C+

>>98 貴方への贈物はなんだか良くわからない。たぶん、この町、この世界という事なのでしょう。
短い詩は難しいですね。万華鏡に例えた雨上がりの表現は綺麗でよかったです。 D+

>>99 「白いうなじが赤らむほどに」がいいです。恥ずかしさでうつむいている表現です。
うつむいているから、うなじにまなざしをうけるのですね。最後のカエルは?ユーモラス
でいいですが、カエルでなくてもいいような。カエルでなくちゃいけない何かがあったほうが
いいですね。まなざしがギフトなのかな? C−

>>100 私だったら、思い出なんて分別してゴミにだしちゃいます。さりげなく
彼女がどういう人だったかが書いてあり、また未練と自己嫌悪もあります。全体的に
穏やかな表現です。作者の個性でしょうか。 C−

>>101 こういうぎっしりかかれた文章は覚悟いりますね。井原西鶴ですか、読点がないと
読みにくい。純文学風で上手いです。比喩に比喩をかぶせたりしてます。祖母の様子から、
大根についた土から連想されるものへの転換とか。不気味ですね、祖父は祖母に殺され
たのでしょうか。血痕とか土の匂いに祖父とかありますので。ギフトからみだと良くわかりません。
 C

>>102-103 シャリラ・デ・ラゾンとは?幸せは世界に浮かぶうたかたの様。なんてことはない
ひとつひとつの様子が良い感じです。「世界に取り残される」が気になります。
世界は幸福なのに、主人公はそうではない。「空ろな家」がそれを語っています。
寂しい詩です。世界からのギフトは、いま掴んでいない幸せなのです。 C
125 ◆notePDkbPQ :2007/05/06(日) 19:42:05 ID:4dh7kypx
>>123 ようがす

>>104 衝動、摩擦!!ことば遊びは無理がありません。ほかはえらく真面目なのに
これだけナンセンスものですね。最後の4行あたりは良くわかりませんでした。
このぐらい工夫すると面白いですね。最近はDVDですから、こんな詩もかけなくなるのでしょう。
 C
126 ◆notePDkbPQ :2007/05/06(日) 19:45:53 ID:4dh7kypx
>90 橋 2点
>91 1224の悲劇 1点
>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物 3点
>94-95 プレゼント 3点
>96-97 こどもの行進 2点
>102-103 シャリラ・デ・ラゾン 1点
>104 衝動 1点

以上であります。他の人の評は、まだ見てないので興味あります。
127dai:2007/05/06(日) 21:38:07 ID:rzE4qnb1
自分の道
いくら探しても  
   みつからないって?
  そりゃそうさ
    自分の道ってね
        迷いながらでも
    一歩一歩勇気を出して
             踏み出した
  その後ろに
     自分の道が
        出来るんだから 
 こんなこと書いてるブログ作ったからみてください
   http://yaplog.jp/riraxtukusu/
128Canopusjusei:2007/05/07(月) 21:28:36 ID:B6vZ93OA
集計しまっす。ぼくの考えは雑談スレに書いときました。生ハムメロンさんの
採点は悪いけど計上しないことにします。
noteさんが集計しててくれれば、なあなあにしてた可能性もあるけど、今回は却下。

>90 橋 3点
>91 1224の悲劇 1点
>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物 7点
>94-95 プレゼント 4点
>96-97 こどもの行進 3点
>100 彼女からの暑中見舞い 1点
>102-103 シャリラ・デ・ラゾン 6点
>104 衝動 1点

というわけで、
チャンプ
>>93 500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物
準チャンプ
>>102-103 シャリラ・デ・ラゾン
となります。

確認ねがいます。
129Canopus ◆DYj1h.j3e. :2007/05/07(月) 21:30:13 ID:B6vZ93OA
なにが起きたかというと、トリップミスしちまった…
新トリ考えておきます。
130北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/07(月) 21:51:30 ID:dLWFwQ5k

ありがとう ありがとう。

「500円食べ放題バイキングレストランからの贈り物」を書きました。

これ、本当にあります。そこで食事中に感じたことを詩にしてみました。
味も種類もななかいけますよ。ちなみにドリンク飲み放題がプラス100円、
アイス食べ放題もプラス100円です。

次のお題は何にしようかな?今日中に考えます。
131北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/07(月) 21:57:08 ID:dLWFwQ5k

というか、まだ確定してないのね。
なんかややこしそうなので、>>130は保留させてください。
132  ◆UnderDv67M :2007/05/07(月) 23:15:47 ID:7CrRz0lE
みんなの力でHIV感染者数を減らそう

ある国では飲酒運転して事故をするCMを流したら
飲酒運転が激減したらしい。オーストラリアだったかな?
批判はあると思うが日本でもHIVに感染した人
がどうなるかCMで流せばいい。
日本人は危機感なさすぎだからこれくらいしないとだめ。
けど政府は根性なしだからできない。
そこでみんなの力で他のサイトでいろいろと日本のために
下の画像やHIV感染者の写真を貼り付け、美しい国日本をオレたちの力で
作りませんか。
言葉だけでなく現実を知らせないときっとHIV拡大を抑えられません。

HIV感染者
http://www.stylite.net/sida-aids-php/ph%20pxx%20025.jpg
http://www.stylite.net/sida-aids-php/ph%20pxx%20100.jpg
http://www.stylite.net/sida-aids-phgno/ph%20ghx%20081.jpg
http://www.stylite.net/sida-aids-php/ph%20pxx%20066.jpg
http://www.stylite.net/sida-aids-php/ph%20pxx%20027.jpg

HIVサロン
http://love6.2ch.net/hiv/


悲しい事にこうしている現在も感染者の数は増えているのです 
この活動に賛同してくれる方は出来る限りのスレッドにコピペしていってください
133 ◆notePDkbPQ :2007/05/07(月) 23:34:30 ID:eTr9t+0/
確認しました。合っています。
皆様お疲れさまでした。
北さんおめでとうございます。ほんとに有るんですね。

ナナシーさん、寸評があったらせっかくですから
感想スレにおねがいします。
134北 ◆FUCKcjokcg :2007/05/07(月) 23:48:15 ID:dLWFwQ5k
ありがとうございます。
ではお題を。。「偶然」でお願いします。
135名前はいらない:2007/05/08(火) 00:56:06 ID:D7CCjI0O
 ドレミファソラシ   ド

霞みがかれば歌は呼ぶ

聞こえたなら運命
音の秘密暴いて嘘つきな英雄
田園から愛を込めて

   ドレミ ファ#  ソラシ  ド

海の底から這い出す歌は

月に描いた新世界
今宵集うは魔王の元へ
響いて凪がれて四季と共に

  ド レミファ ソ♭ シド

それは全てを超えて

計算されたカノン
もう一度望んだプレリュード
いつかまた出会えるジムノペディ


               ド
      ファ
 ド レミ    ソラシ
136135:2007/05/08(火) 00:58:26 ID:D7CCjI0O
タイトル抜け失礼。
「ドレミファソラシ ド」
で。
137僕の彼女を紹介します:2007/05/09(水) 00:59:40 ID:lqLDk9cE
東口でばったりあなたと出会った
アクシデントだと思った時にはもう
あなたはチャンスとばかりに近づいてきていた
満面の笑顔で 右手を高々と突き上げて
私の右足が一歩引いたのをあなたは知らない

昔まだ私が補助輪付きの自転車に
ようやく乗れるようになったころ
大きな黒い犬が私に気付いて
小さなキキララちゃんの自転車を必死にこいで逃げる
私の右足にガブリ
ふくらはぎにまだ残っている

野生の本能って便利な言葉ね
でもまさか自分の母親から
その言葉が発せられるとは思ってもみなかった
飼い主がちゃんと首輪をつけていれば
こんなことにはならなかったのにって
散々泣きわめいた後の布団の中で
幼心にふと思った



138僕の彼女を紹介します:2007/05/09(水) 01:00:12 ID:lqLDk9cE
あなたはまだ大声で話し続けている
そんな音量で話さなくても聞こえますのに
しょうもないことで大げさに笑って
「最高におもしろくてさあ」
あなたの22年間で何がわかるの
最高って何と比べているのよって
口に出かかって押えて愛想笑いでかわした

中身が無いのよ
真実が無いのよを
私嫌な女だけれど
「野生の本能」だなんて手垢のついた言い回しを
後ろ盾にしているようなあなたに捕まるほど
温室育ちじゃないのよ



「そろそろ用事があるから、じゃあね」って
一歩引いた右足を軸にしてまわれ右して
振り返りもせずに歩き出した女の子を見送った先に
やってきた彼女を見つけて右手をあげかけたけれど
危ない危ない
前髪をさわってごまかして
半笑いになっている顔を
「なあに、厭らしい」
と罵る彼女は松雪泰子似のいい女


139これ:2007/05/12(土) 04:38:55 ID:XIiN5FXm

これは、ロウソクの炎のように、だらしなく燃えている。

そして、消えかけると、他の誰かがやってきて、代わりのロウソクに火をともす。

こうして、私達は、広大の砂漠に、あてのない旅を続けてきた。

ともし火は、絶えない限り、私達はどこまでも歩き続けるのだろう。

なぜなら、私の炎も、消えかけると、他の誰かがやってきて、代わりのロウソクに、火をともすから。

本当に、やってくるのか、どうかは、わからないけど。
140がちゃがちゃの捻り出:2007/05/12(土) 17:35:56 ID:18xlNhM9

   ぎっしり詰まった箱の中の玩具
   あれとあれとあれが欲しい
   ガチャガチャにされた代償をねじ込み
   ハンドル捻ってガチャガチャ言わす
   コロリ コロコロ
   コロ コロリ 悲しい玩具があふれ出す
   あれが出なくてあれ荒れ哀れ
   ガチャガチャねじって
   ポロ ポロリ 頬伝わって思い出が
   あれよあれよと流れ出す
   乱暴に扱われ傷ついた捻り出
   出会ってすぐに捨てられた捻りで
   同僚の中で浮いていた独りで
   箱の中で駄玩具ポツリ
   小銭の切れ目が縁の切れ目
   捻り出をコロコロに託して
   空っぽになる前に
   誰かの笑顔になりたくて
   今日も ガチャガチャ いってきます
   

   
141「歩め、処女がペッサリーした胚道を」:2007/05/12(土) 18:48:00 ID:ADZNrlQJ
息の臭いタイピストがぽんぽん同じ文字を打っている
それは「R」と「O」 たまに「K」も打つ
それらを数珠つなぎに組み合わせると
KOR や ORO
などのmotになる
OOR や KROなどの組み合わせはない
次第にタイピストは「コローク、コローク」と叫びながら
リズミカルにKORORKとうってゆく
KORORK KORORK  KORORKORORK
KORORKOROR KORORKORORK
まんまるいOがK氏とR夫人にはさまれ 手を取られながら
天使のようなはしゃぎっぷりで てくてく遠くへ歩いて行く
映画館へいくの?それとも遊園地?
でもときたまOは感じる
どんなに純白な子供ぶっていても
K氏とR夫人の間には強力な磁場が働いていること
(そしてそれはとてもねばねばしていて、いやなかんじがするということ)
結局さあ、
親ってぼくを産みたくて産んだのかい?

ここまで考えてからタイピストはふーっと臭い嘆息をし
眉間を強く ぎゅっとつまんだ
ぼくはとても息が臭い
それは事実であり、ほんたうだ
でも言葉に無理やり意味を見つけるということは
それはやっぱり嘘なんじゃなかろうか
……
母さんに電話して確かめてみよう
「Tulululu… Tulululu…ガチャッあー、もしもし母さん?ぼくだけど
いやちょっと訊ねたいことがあって電話したんだけどさー、
いやなに、大した用事じゃないんだ おおむねこっちはOKさ
ところでさあ、今父さんいる?ん?ふーんなんだそう へー

どうしてぼくは産まれたの?」
142名前はいらない:2007/05/12(土) 23:21:17 ID:dHZN10O6
「中学生ポッキー日記」

君たち、何ミリ接近?
ええ、マイナス18センチです。
嫌な中学生だねえ。
143フリーター:2007/05/13(日) 21:24:26 ID:ZowTim5R
こんな人生は誰のせいにすればいい?

自問自答したところで結局自分のせいだよと

分かっているけど愛してくれなかった人を恨む

恨んだとことで金にはならず腹は減る

六畳一間の日の当たらない家で

雑誌をめくってアルバイトを探している

僕にぴったりの仕事を探してる

携帯電話だって鳴りはしない

大きな求人広告の嘘くさい笑顔の写真

「とてもいい職場ですよ」と歌い文句

今年は新卒が優遇されているんだって

僕の頃とはえらい違いだ

どうしたら僕はここから脱出できる?

求人広告の時給を 嘘くさい笑顔を 見ながら考える

144エピソード:2007/05/14(月) 18:07:58 ID:gi1TW7VZ
  見習い探偵にも似た おぼつかない足取りで
先を行く あなたの影ばかりを 見つめていた。
 ふたりとも 無言のまま
  もう どれくらい歩いてきただろう?
葉叢が 甘い囁きを交わしあっているかのように
 あちらこちらで身悶えていた。

みちびかれるまま 野茨の柵を越えると
  丘の上には 高く聳える円柱回廊。
風が 罅割れた鏡のように 鋭く 鋭く 吹き抜けて
  海の近いことを知らせていた。

ふと 立ち止まり あなたがふりかえる。
 砂礫のような太陽光線。
   目の眩むほどあざやかな逆光。
 ふりかえった あなたの顔は
  いつか どこかの博物館で見た
あのペリカンの剥製 そのものだった。

  そして 青ざめたぼくを だしぬくように
 後景を 真昼の花火が打ちあがり
盲目の時針と重なった。
   耳を聾する音響のなかで 崩れ落ちる白亜の円柱。
145エピソード:2007/05/14(月) 18:09:14 ID:gi1TW7VZ

ぼくは知らなかった。
 それがあなたの挨拶だった と。
  あなたが あらかじめ用意していた 別離のための挨拶だった と。

  身をおおうように ひざまずき
ぼくは目を閉じ 耳を塞いだ。
 もう 何も見えない もう 何も聞こえない。

 真っ二つにした心臓から 噴き出る熱い血潮のように
  すさまじい速さで 循環する「時」。
いびつに捩れた空間のなかで
 そのとき ぼくが偶然のように呟いた ひとつの言葉。
――Adieu

 それは ぼくが唯一知っている どこか遠い異国の言葉。
――Adieu
146shake/out:2007/05/16(水) 19:58:25 ID:QgIuD/gK
例えば結晶する/美しい氷を刻み/
死児を抱いて/多くの人を困らす/

あらゆる壁を剃る/ことごとくまねきいれる/
ながれる船のなかに/うしろへと戻って/

狐がうたう/彩られたときは/
あたたかな風のあとに/眠りのように/
さりげない物語が/そうして秋/

僕は出掛けた/彼らに元気が/
むしろ/自分じゃ生きてるつもりで/
からだのなかに/四つのまなこをもつ狐/
みみをすます/らいおんのあくび/

この世は欠点だらけだと/
彼等に元気のでることよ/
147名前はいらない:2007/05/17(木) 21:06:57 ID:VaeWrLPl
締め切りage
148名前はいらない:2007/05/17(木) 21:10:02 ID:VaeWrLPl
>>135 (136) ドレミファソラシ ド
>>137-138 僕の彼女を紹介します
>>139 これ
>>140 がちゃがちゃの捻り出
>>141 「歩め、処女がペッサリーした胚道を」
>>143 フリーター
>>144-145 エピソード
>>146 shake/out

8作品
149名前はいらない:2007/05/21(月) 21:35:08 ID:VlEkc+rU
まげ
150名前はいらない:2007/05/23(水) 02:19:55 ID:lwUxcVWg
朝起きて気付かされる昨日の雲
151名前はいらない:2007/05/28(月) 19:24:42 ID:ageVR2VD
はげ
152名前はいらない:2007/05/30(水) 18:00:43 ID:kph6lWNd

153やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 21:07:33 ID:k8Dl+LlG
やる!やる!
まってて。
154やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 22:57:14 ID:k8Dl+LlG
頭が冴えてないんであまりいい評価ではないかもしれないです。そして酷評らしいです。
五連投規制にはまりそうだったら誰か一言はさんでください。

>>135「ドレミファソラシ ド」/
(カノン、プレリュード、ジムノベティ)もしかしてこの曲がわからないとこの描写の通りでしか感想を抱けないのかも。
ジムノベティに至っては調べても検索ゼロでした。評価に口だしておいてわからなくてすいません。
曲を描写だと思ったのは、詩の中身が曲から受けるイメージや作者の感じる
イメージを投影させているからかなと思ったからです。
それがイメージできない僕にとってはイメージの繋ぎ合わせで、ドレミファ〜を挟んだ
各連の流れは中途半端に感じました。
着眼点はよかったが、詩と元ネタのよさをいかしきれないまま撃沈。D+
(普段センゴで評価しているのでスレは違いますが個人的な細かい目安として段階分けさせてください)

>>143「中学生ポッキー日記」/

フフ。非常に面白かったんですが、お題がどこに反映されているか考える作品でした。
良いけど、どちらにしろ小ネタ。〜センチが具体的でワラタD+

>>143「フリーター」/

フリーターを輪にかけたような人生に哀愁が漂う。
自然体でよみやすかったです。
主人公が模索中ということで、話の展開にはあまり広がりがありません。
フリーターの自分、という以外に中心となる、ココ!という内容がなく、物足りなさを感じました。 D
155名前はいらない:2007/05/30(水) 23:06:48 ID:Tr5zgL3x
ma
156やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 23:21:48 ID:k8Dl+LlG
何行もコメントかいてると手元が狂って消えてなくなるのが心配だ。保存とるようにしているが。

>>144-145「エピソード」/

イメージ描写が上手く、独特です。adiewとペリカンが浮いてる希ガス。
僕のケータイ時々漢字出て来ない。聳えるはでてきた。ホッ
ペリカンという言葉自体にコミカルという余計なイメージを持っているせいか字面で
不似合いな印象でした。
3、4連の花火までの演出がかなり鮮やか!映像美に酔いしれてしまう。
「別離のための挨拶」にはうなづけました。
心に闇のある人は始めから結末を予感しているのだという含みを持っているように思いました。
それがその人に魅せられ、出会ってしまったという自分の運命なのだ。
と、それで終わりにするにはあまりにもったいなさすぎる。
ここからもうヒトヤマ展開して書ききっていればもっと面白かったと思う。
adiewのシメはしっくりきませんでした。言いたい放題で失礼した。
イメージ描写が強烈に印象に残りました。C‐

>>146「Shake out」/

うーん。何か詩の切り貼りのようだ。
一行一行は意味をなさない。
ふたつの詩でも組合せてるんだろうか。ナンセンス詩でもなく暗号?
読み解けません。無念D‐
157やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 23:38:11 ID:k8Dl+LlG
>>155THANKS!

>>137-138「僕の彼女を紹介します」/

こんなタイトルのなんかなかったっけ。お題は果たしています。
うーーん。こちらの読解力のなさか、全員女の子に読めましたが…。
設定とタイトルの一致がみられませんでした。
日常的すぎるせいかやはり物足りない。D〜D‐

>>139「これ」/

誤字は脳内修正します。シンプルで良い!
1、2連の「誰かがやってきて〜」がシンプルななかに個性があって面白い。
3、4連がややありきたりな気もします。
五連の循環するのだという描写も面白いし、
6連の少しの疑念を持つ人間味をもたせたところもいいと思いました。
自分も誰かのロウソクを燈す存在になりうるのでしょうか。そんな一体感があってもよかったと思います。C‐
158やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 23:46:24 ID:k8Dl+LlG
>>140「がちゃがちゃの捻り出」/

がちゃがちゃと自己をかけて投影させた面白い作品。
「あれ荒れ哀れ」は語呂もよくネタとしても楽しめた。
狙ったものは出てこない。僕も子供のころ経験しました。中身が見えるのは罠だよね。
後半とくに上手いです。段階を踏んでるから唐突な切り出し方ではなく自然でした。
にしてもホントにムナシイナ。がんばれよう!と背中叩きたくなりました。C
159やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/30(水) 23:58:54 ID:k8Dl+LlG
>>141「歩め、処女がペッサリーした胚道を」/

すごいタイトルだ。と一応つっこんどく。ですごい独創的で上手。
「R」「O」「K」の発想、組み合わせの図式、KOROKの単語はよく考えられていて秀逸。
子供ながらに感じる夫婦の絆。そこから疎外感は生まれ、主人公は考える。
あからさまな嫉妬心がないのでさらりとしています。
電話による自然な会話から唐突な本題の入り方が奇抜です。
多分僕の力不足でこの作品のよさをひきだせていないと思う。
「どうして僕は生まれたの?」をタイトル通して読むと、
「どうやって僕が生まれたの?」に変換される不思議。そんな意図もあったのかなー。C

眠い。脳が死んできた。
160やさしいあくま ◆XhCOJeVipQ :2007/05/31(木) 00:05:50 ID:7rHJUWfW
配点。
同じ評価基準でも完成度やインパクトを優先したので配点は違ってきます。

>>141 「歩め、処女が〜」 2点

>>140 「がちゃがちゃの捻り出」 1点

>>139 「これ」 1点

やっぱりおまけ
>>144-145「エピソード」 1点


以上です。
161ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/06/03(日) 14:06:03 ID:OIN2e0Eo
>>135 (136) ドレミファソラシ ド
絶対音感っていうんですか、これ。
自然の中から拾い出す五線譜。
のびのびした作品だと思います。
音楽の先生といっしょに遠足に行った感じです。

>>137-138 僕の彼女を紹介します
松雪泰子ってところがおもしろかったけど。
なにゆえ松雪泰子なのか、ここで。
松雪泰子って。。。

女性視点パートはこなれてるんですけど、迫力は感じませんでした。

>>139 これ
ぼんやりしてます。
行き先が見えてない感が出てます。
だって「これ」ですもん。どれよ?って聞きたくなるように書かれてます。
はっきりした目的地があるわけではなく、旅は続くというその当てのなさがお題に掛かってるんだろうと思いました。
人類なんて偶然の産物でしょ、
ぼくらの意識はぼくらの存在に意味を求めるけれど、もともと偶然なんだし、
っていう、でもこう読んじゃうとよくある到達点ローカルミニマムで読み物としては
刺激不足、いまさら感が出てしまう読み方をしてしまった。

>140 がちゃがちゃの捻り出
ガチャガチャ。いまもあるんですか。
掛け言葉の工夫はあるけど、さらりと流れてしまいます。
ための部分がないからかな。

>141 「歩め、処女がペッサリーした胚道を」
おもしろかった。ただ、タイトルと最後の一行へのもっていきかたがうますぎるので、ボディもこの作者さんならさらに密度を上げられるような気がします。

>142 中学生ポッキー日記
昭和の香りがしました。

>143 フリーター
ええ、人生はほんとに時代というものに翻弄されます。
この足軽人生は誰のせいなんでしょうか。
家康か、家康のせいなのか。

>144-145 エピソード
きらめきが見えました。でも、私が読むぶんには青々としすぎているようです。

>146 shake/out
きれいな風景です。身を清めている雰囲気があります。
これだけだと物足りない気がします。

>141 「歩め、処女がペッサリーした胚道を」 2点
>135 (136) ドレミファソラシ ド  1点
162名前はいらない:2007/06/05(火) 15:20:56 ID:CWp+Uuen
ageナスビ
163  ◆UnderDv67M :2007/06/07(木) 16:02:09 ID:QgliJFCc
なんだ俺様が仕切ってないと何にも出来ないのね 悲しいね
164ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/06/08(金) 13:16:15 ID:q2K5M2f+
働きなさい。
165Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/06/08(金) 22:59:18 ID:azW0gaAu
んじゃ、ま、働くかね。

>>135 曲名の配置がどうにも、ねえ…カノンとプレリュードに至っては曲名
ですらないし(多分パッヘルベルとショパンなんだろうけど)。音符の偶然の
羅列が数々の名曲を確かに産み出してるわけで、コンセプトはブラボーです。
>>137-138 嫌いな男との偶然の出会いを、犬に噛まれた過去と重ね合わせて
つまり男を犬に喩えてるのね。これは私見だけど、情景や行動の描写を曖昧に
すると、うまく感情を乗せられないように思う。野生の本能(つまり3連め)
とかは、詩の流れをかえって塞き止めてるように思われます。
>>139 「これ」のハナシは、はじめの3行で終わってないか?あとの3行は、
ロウソクの炎とか命のともしびのハナシになってるよね。「これ」を掘り下げ
てほしかったです。
>>140 ガチャガチャの玩具と人生の哀しみを並列に置くのには、やや無理が
あったかもしれないね…ことばも淀みなく流れていて巧さを感じるのに、読後
には何か腑に落ちないものを感じてしまう。
>>141 脈絡も必然性もない展開を成立させてしまえるのは、詩ならではの醍
醐味だよね。けして勢いだけで持ってってないとこに好感をおぼえる。踏み込
みの浅さに物足りなさを感じるけど、まあ、これはこれでシンプルな組み立て
だと言えます。
>>142 中学生がセックスするんぢゃない。まあ、したって別に構わんけどね。
166Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/06/08(金) 23:02:02 ID:azW0gaAu
>>143 いわゆる「失われた世代」の悲劇、ってヤツ。ちょっと直球すぎたか
も。足軽じゃないよね、浪人だよね…足軽は薄給でも正社員だもん。
>>144-145 失恋のワンシーンをずいぶんとドラマチックに仕上げたもんだな
あ、と。キレイにまとめ上げているとこは買いたいです。ただ、ふたりきりの
世界をここまで書き上げると、ナルシスティックな印象が強くなるね…
>>146 タイトルから察するに、「瓢箪から駒」みたいな構造を狙ったのかな
あ。「彼ら(彼等)」てのが、よくわからない。こうした詩は、最終行の言葉
が命だと思うな。世界を背負うには弱い気がするよ。

採点。
1点
>>141 「歩め、処女がペッサリーした胚道を」

以上です。
167Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/06/08(金) 23:07:05 ID:azW0gaAu
ついでに集計もしちゃおうね。

>>141 「歩め、処女がペッサリーした胚道を」 5点

>>135 ドレミファソラシ ド  1点
>>139  「これ」 1点
>>140  「がちゃがちゃの捻り出」 1点
>>144-145 「エピソード」 1点

確認…いらないかもね。いちおうお願いします。
168名前はいらない:2007/06/09(土) 01:30:32 ID:xgqyrBHM
確認しました!
審査員の方々お疲れ様です

チャンプ
「歩め処女がペッサリーした胚道を」

準チャンプ(次点)
「がちゃがちゃの捻り出」
「これ」
「エピソード」
「ドレミファソラシ ド」

です、おめでとう!
169  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 00:00:47 ID:g6laOg1X
なんというお題放置、コレは間違いなく優勝者を騙った偽者が現れる流れ。


>>148で締め切ってて有効審査機関は3日間だからオマケしても21日まで有効。
審査開始が>>154のやさしいあくまからスタートだからそもそも今回は何もかもが無効







北がもうお題を一回決めろ あと人が少なすぎ なにやってんのお前らバカか
170  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 00:08:01 ID:g6laOg1X
ってか北もいないんじゃアカン罠。どーしょもないなぁ

で、審査するのになんでこんな時間がかかるわけ?
なんで審査開始まで13日もかかんのよ?どこまで無能なん?
投稿者8人も投稿しておいてなんで放置してる訳なん?自分が不利になるからなんしょ?

いつもこんな感じでやってたん梁山泊?どうしちまったのよホント ルールくらい守ってやれ
171穢土 ◆34law0hz56 :2007/06/11(月) 00:15:10 ID:0UHIIqx+
ルールを守らない奴は誰だー
172  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 00:26:17 ID:g6laOg1X
まぁなんだ、なにも行動しないで文句ばっかり言う奴はウンコ これ社会的な常識


って事で次回はウリが審査員として半年振りに復帰してやる 感謝しろ


@ とにかく今回のは無効 3日以内と決められているのに13日経過からとか有り得ない

A 前回優勝者の北がもう一度お題を言え つーかお前も審査しろよボケ

B 自称・優勝者が現れてお題出しても分からんからすぐ開始しないで3日間置いとけ



俺は北がもう一度お題を発表するべきだと思うしそうするべきだ

ってかお前ら何やってんの?
173穢土 ◆34law0hz56 :2007/06/11(月) 00:47:56 ID:0UHIIqx+
あぁ〜そうだなー
取り合えず、お題出せ♪
174青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/06/11(月) 01:39:21 ID:KKP9EpTg


「ペッサリー」書いたもんだけど、どうしたらよいの?
175  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 16:57:41 ID:g6laOg1X
どうしたらいいのかね、お前の優勝そのものが無効だし、しかも採点してないし


1から10まで俺が決める事じゃないからもぅ少し待ってれば?
176名前はいらない:2007/06/11(月) 20:39:20 ID:X9ReOjjR
無効ですよね
177  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 20:54:24 ID:g6laOg1X
うん無効 青メガネ君は自分のコトを特別扱いして欲しいのかな?
178北 ◆FUCKcjokcg :2007/06/11(月) 20:58:50 ID:1FUBr5/v
>>174
お題出せ
179名前はいらない:2007/06/11(月) 20:59:00 ID:yIBhwsIB
>>174。せっかくだから、ゆうしょうでいいでしょう。
いくにんかのとうこうと、いくにんかのひょうかと。
みんな、なかったことにするのは、もったいないじゃ、ありませんか。
おだいをプリーズ。
180クランベリー:2007/06/11(月) 21:05:14 ID:w/86ZzFL
ちょい待ち!
181クランベリー:2007/06/11(月) 21:17:17 ID:w/86ZzFL
あ、悪ぃ北氏おったんか、なんでもなかw
ゴメンな!
182  ◆UnderDv67M :2007/06/11(月) 21:19:21 ID:g6laOg1X
お前らは毎日暇なんだから採点くらいさっさとやっとけや、つかしろカス!
183クランベリー:2007/06/11(月) 21:37:16 ID:w/86ZzFL
>>182
だな、うちも出来る限りやりますよ。でもなぁ以前長介ジュニア氏が言ってたように、
やっぱり3日は短い気がするな。今までそれでなりたってたんは
将軍と竹輪氏が先陣切ってたからやろな。

色メガネが決めてええやろ、チャンプやし、だけども、今日中な
0時以降は北氏にも決定権与えて早い者勝ちでええやろ、
ルール不備があったら訂正いれる気くばり、優しさは持とうな!
184青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/06/11(月) 22:13:07 ID:KKP9EpTg
じゃあそっちの方が楽しそうだし、今回は早い者勝ちってことで
0時以降ね
185クランベリー(携帯経由):2007/06/11(月) 22:31:12 ID:CRRMqdK/
>>183
あらら、まいっか
んじゃ、0時以降の早い者勝ちでええな
実は最初はこっち考えてたしなw
時間決まってれば、みんなもヤキモキせんですむやろ

わしは0時に更新して何も起こっとらんかったら寝るでー
186名前はいらない:2007/06/12(火) 20:34:53 ID:LjfRK503
>>183
おまえは竹輪と将軍の信者か?
梁山泊の歴史の中であの二人がいたのはほんのわずかで
あの二人がでしゃばるたびにムダに荒れて過疎化がすすんだんだぞ
今までそれなりに続いていたのが途切れたのはあの二人せいもあるんだぞ

もうなにしてもムダ、終了しておけよ
187  ◆UnderDv67M :2007/06/12(火) 20:44:32 ID:3SwMq8iR
んもー低脳同士で仲間割れするなよみっともないな
ウリが居ない間に早い者勝ち方式だってぇ?

もぅテーマ「あおむしくん」で詩でも作っとけ<`∀´>
188クランベリー:2007/06/12(火) 22:23:16 ID:cuQeuXeR
おーいエロメガネやーい
おまいがお題ださないせいで、
また何か湧いてきたで→<`∀´>
とにかく、もったいぶらんと
できるだけ早くお題出したってな〜

>>186
あれは将軍やないのかなぁ…、まっええわ
わしはあんまし気にならんよ、
むしろ大歓迎やったんやけど
傍観者がゆうことやし、聞き流してな!
189  ◆UnderDv67M :2007/06/13(水) 18:21:18 ID:HU61ZvW9
俺様が梁山泊に居た事は1日平均して30レスはあったんよ
こんな状況を見かねて俺様が審査員としてまた復活してやるって言ってんだろ

ろくにルールも守れないウンコどもめ
素直に感謝するべきだぞよ
190名前はいらない:2007/06/19(火) 13:09:57 ID:jXdYwYFA
うんこ
191名前はいらない:2007/06/20(水) 00:17:27 ID:NTZAjjRX
テーマ「感覚」でどうでしょうか。
192  ◆UnderDv67M :2007/06/20(水) 00:20:30 ID:C79w9OHt
何故貴様が決める どう考えても「あおむしくん」だろ
193名前はいらない:2007/06/20(水) 00:31:51 ID:NTZAjjRX
0時以降になっても日にちを過ぎても変化がなかったので。
じゃあ「あおむしくん」でいいんじゃないでしょうか。

投稿期間
6月20日〜6月26日
194  ◆UnderDv67M :2007/06/20(水) 00:34:47 ID:C79w9OHt
あおむしくんの時代がキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
ポエ板の公式マスコットキャラクターなんだから当然と言えば当然か
さぁ皆様、どんどん投稿してくださいね(ハート
195  ◆UnderDv67M :2007/06/21(木) 19:50:43 ID:QoInhpVP
<丶`∀´> んまぁ テーマが決まったというのに作品がなんもないわ!このままだと第二のポエ大スレになっちゃうわ



<丶`∀´>ノ ホラあおむしくん。なんか言ってやりなさい







                    zzz
              _   ZZ
            /ヾ;. `ヽ
           ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
           (_-ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
              〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ 
196あおむしくん:2007/06/21(木) 23:04:31 ID:DP1sFv57
ほー
あおむしくん
ほー
きみをつつくと
ぷにぷにするよ
ほー
あんまりやわらかで
もろいからだ
ほー
きみのなかには
みどりいろのしる
ほー
つまむだけで
ふるえるいのち
ほー
ほー
あおむしくん
197名前はいらない:2007/06/21(木) 23:33:05 ID:UIFWAD+I
↑宇多田?
198あおむしくんは押しつぶす:2007/06/21(木) 23:35:23 ID:8EtzwC9H
塗装はグリーンなのに名前は青
別にいいけどさ

ふてくされたように進む
進むうちに機嫌もよくなる

行軍だ
侵略してやろう
這う這うhow much is this leaf?
いくらだって知るもんか 食べてやる
略奪だ略奪だ
進め進め進め

全てを押しつぶすあおむしくんキャタピラ
のそりのそり ゆっくりだけど 確実だ
全てを挽きつぶすあおむしくんキャタピラ
おそいおそい じっくりたっぷり 恐怖を!

たらふく葉っぱを食べたあとは
ぶたさんのように丸くなり
支配者の眠りを堪能するのだ
199  ◆UnderDv67M :2007/06/24(日) 23:43:37 ID:8xUbQeCf
まったく、、、ポエ板の公式マスコットキャラクター、あおむしくんがテーマになっているっていうのに作品数が伸びないじゃないか



なんでや
200名前はいらない:2007/06/27(水) 20:45:12 ID:+PUoD/to
あたしは青虫
まだ飛べない

ねぇ いつになれば
あたしは蝶になれるの
ねぇ いつになれば
あたしは美しくなれるの

あたしは青虫
まだ醜い
子供はとても残酷で
正直な言葉で傷つける

ねぇ あたしは
蝶になるの 蝶になるの 美しくなるの

蝶になれば 
すべての苦しみから逃れられるなんて
思っていない けれど

あたしの姿をみて
踏み潰したり
あざ笑ったり
醜いなんて罵ったり
しないでしょう

ねぇ あたしは
蝶になるの 蝶になるの 美しくなるの

201月夜:2007/06/27(水) 23:10:25 ID:Q8IJT/tw
僕がねむるとき

なかまたちがねむるとき

照らしてくれる背中


僕たちの存在だって

愛されているかもしれないと思えるとき

あたたかな気持ちにつつまれて

しあわせな僕たちから

僕たちに気づかないあなたにも

そっとおやすみなさいをいいたい


http://www.vipper.net/vip262862.jpg
202  ◆UnderDv67M :2007/06/28(木) 00:51:25 ID:vryyD9X+
保存した
203名前はいらない:2007/06/28(木) 15:26:53 ID:utISCFnV
エントリィ

>>196 あおむしくん
>>198 あおむしくんは押しつぶす


(以下二つは>>193の投稿期間を過ぎています)
>>200
>>201 月夜

審査員の皆さまお願いします
204生ハムメロン ◆7hqormHtuw :2007/06/28(木) 18:46:13 ID:fJ1lAIxR
私もね、一回だけ飼育したことあるんだよ〜。道ばたで見知らぬおっちゃんに卵二つもらったの。
二匹とも無事ちょうちょになったんだよ〜感動したよ!

でわでわ、評価します♪ライトな感じで

>>196 あおむしくん
いいねいいね、五感ににうったえてくる描写だね、きっと平仮名が効果的でリズミカルだからだね。
熱い視線を感じます。冷たいものが心臓をすりぬける感触もしました。好奇心はこわいね。
ところで、昨日寿司を食べたんだけど、今あおむしくんが無性に重なる…なんでだろ
食べたいとか、そういうのではないんだけど…

>>198 あおむしくんは押しつぶす
児童文学の香りがします。無垢な感じの。ネタ込みでよんでいいんだよね!?それにしても、
また平仮名がいいね、四連の。あのもちもち感はたまらないですね、押しつぶされてみたいです。

点数は
>>196あおむしくん 2点
>>198あおむしくんは押しつぶす 1点

採点の対象外だけど…

>>200 無題
むう、青虫と蝶の対比が弱い気がしました。でもきっと、今はそういうご時世なんだと納得しちゃうな…
蝶になったら、愛好家に採集されちゃうかもだよ。うちには蝶の標本がたくさんあるんだよ〜
>>201 月夜
謝意ですねっ
205鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/06/29(金) 16:54:02 ID:L9eYxaXD
初審査

>>196 あおむしくん
間がいいですね。
ふくろう(違うかな)が首をくりくり回しながら
あおむしくんを眺めている様子が可愛くも
ちょっと怖くもあり。ドキドキします。

>>198 あおむしくんは押しつぶす
いつもは踏みつぶされるあおむしくん。逆襲ですね。
でもあおむしくんが、なんだか本当に悪いやつみたい。

>>200 タイトル無し
あおむしくんは蝶になります。
でも美しいかどうかはわかりません。
それぞれだと思います。

>>201 月夜
でかいあおむしくんですねー。
あおむしくんと月は新鮮で面白かったです。


初審査なので控え目に
>>196に一点
206  ◆UnderDv67M :2007/06/29(金) 21:09:50 ID:eyHgc69N
>>196 あおむしくん
あおむしくんがあおむしくんである所以たりとも感じないw
こんなん白い汁にして蛆でもなんでもいい 
テーマを尊重していないし責任がない ダメポ

>>198 あおむしくんは押しつぶす
人間界に精通しているあおむしくんであり
作者の視点から見たあおむしくんは
葉っぱの略奪を繰り返す猛々しい姿を捉えている
そもそも英語では芋虫をキャタピラーと言い
そのままの設定をそのままに拝借したアイディア性は低い

個人的に>>200はさっさと死んでいいと思うしあおむしくんに謝罪するべき。
>>201はあおむしくんっぽさが全くなしで評価に値しない

>>196 油虫でもなんでもいいようなやる気のなさに0点

>>198 「この葉っぱはいくらですか?」のアイディアは評価されるべき 2点
207名前はいらない:2007/06/30(土) 00:50:44 ID:kOi6hut6
審査期間書かれてなかったけど
三人集まったし審査終わりでいいのかしらん
208ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/06/30(土) 17:17:17 ID:49tQ8tki
久しぶりに来たけど絶句。何をどうやったらここまで落ちぶれるのか。
評を書く気はしないけど、とりあえず一応読むには値する>>198に1点。

それにしても2作品ってもはやコンペになってないよね。
209 ◆notePDkbPQ :2007/06/30(土) 20:14:50 ID:0V0ZgjHU
>>196。うじむしくんでも良さそうな気はしますね。方向付けが希薄でしたね。あおむしくん
そのものを書くのでしたら、じっくりとした観察を。読者のストライクゾーンに行くこともありますが、
厳しく言うと出会い頭みたいなもんです。スピードスター賞で、1点

>>198.乗り物のイメージを出してあおむしくんと渾然一体となると、もっと読み応え有ったと
思われます。行軍、キャタピラなど、おいしいキーワードがあっただけに。ぶたさんを
むりやりさり気無く入れたところがニクイですね。3点

>>200.結構いいかも知れないですね。ただ、暗喩としての青虫であったなら、蝶になってやる
、そういう意志をハッキリだしたほうが良かったのでは無いかと思います。

>>201.あおむし君がでてきませんね。リンク先も切れてます。


210 ◆notePDkbPQ :2007/06/30(土) 20:21:25 ID:0V0ZgjHU
チャンピオンは
>>198 あおむしくんは押しつぶす。7点
準チャンピオンは
>>196 あおむしくん。4点

でした。おめでとう。
審査員の皆様方お疲れさま。

>>198 あおむしくんは押しつぶす
の作者さん、御題をおねがいします。
211  ◆UnderDv67M :2007/06/30(土) 20:37:07 ID:KIoGRR3B
ここにAとBの2つの選択肢があるとする

A ◆notePDkbPQは有能である なので彼の行いは正しいのである

B ◆notePDkbPQは無能である なので彼の行いは間違っているのである


Aを選んだ君、彼の行いに対し勿論異論はないし生まれてもこないだろう

Bと選んだ君、物事には理由があり「"何故"◆notePDkbPQが無能であるか、そしてそれを証明する」必要がある
賢い人間なら気付くはずだ。審査期間は投稿終了日よりの三日間。つまり>>208>>209は無効であるのだ

      1つ、このポエム板で生きる以上覚えておかなくてはならない事がある

 決められたルールを尊重し公平を保ろう努力している人間は私以外に存在しないという事だ

この板にはルールを厳守する人間なんぞ存在しない これは仕方がない事なので問題はない 解決は不可能だ

では、ルールが守られている梁山泊スレであったのならどうなっていたか。ネタバレすると>>198>>196は同点である 


    しかし、1つの疑問が浮かび上がる、このままルールを守って進めて果たしていいのだろうか?

     このままでは◆notePDkbPQとナナシー ◆zMYfgmhp9wの2匹が哀れすぎるではないか?


私は規則を守らぬものとして罰せられるかもしれない。しかし、彼らは恥ずかしくも生きている。それは理解するべきだ 

なのでルール違反ではあるが彼らの投稿をそのまま決選投票として用いて>198の優勝を後押しするものと考えたらどうか?



      私は高らかに宣言しようと思う 今回の優勝は>>198だと。
212  ◆UnderDv67M :2007/06/30(土) 20:43:56 ID:KIoGRR3B
優勝おめでとう>>198、さっさと次のお題を発表するぶー


          
     ε ⌒ヘ⌒ヽフ   
     (   (  ・ω・) ブーブー
      しー し─J     _  
               /ヾ;. `ヽ
              ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
              (_・ヽ___/_ヽ// .. // ...  )
                 〃〃〃^^u^u^u^u^^'∪  モソモソ
213鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/06/30(土) 21:19:07 ID:kOi6hut6
わーい。審査員の皆様ありがとうございます。>>198書きました。

>>211
審査期間は「約」3日間とあり、また、最近の話し合いにより
審査期間が3日は短い、というのが大多数の意見であったようでしたので
>>207(ID見てもらえばわかると思いますが僕です)にて3日でいいのかしらん、と書きました。
その曖昧な書き方ゆえ、ナナシーさんとnoteさんが審査してくださるに致ったのだと思います。
だから、罰せらるるは僕であります。

それと、決戦投票は、3人以上が同点だった時です。
2人が同点の時は先着の方が優勝です。
今回で言えば、>>196の方です。



まためんどくさいこと言いやがってさっさとお題だしてりゃいいんだよ、
と言うのでしたら、出しときます。

お題「珈琲」
投稿期間 7/1〜7/6いっぱい
審査期間 7/7〜7/11いっぱい

僕のレスが更なる混乱を招きましたら平に謝ります。
214  ◆UnderDv67M :2007/06/30(土) 21:22:11 ID:KIoGRR3B
>>196の作者涙目wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

なにが「約」だよ初耳だぞ俺www滅茶苦茶だな梁山泊wwwwwwww



はい「珈琲」で開始ですよがんばってめ
215チャンピオン:2007/07/04(水) 11:35:40 ID:vaZ2VKxT
あっーと、ぐらついたチャンピオン
これは効いたかぁ!?
動きが止まりましたね、これはあぶないですよ
あぶなぁぁぁぁい、挑戦者猛ラッシュ!
チャンピオン棒立ち! ぼうだちボーダチだぁ
これはレフェリー止めた方がいいですよ
セコンドがタオルを持って、しかし、チャンピオン倒れない、倒れませんチャンピオン
チャンピオンはたおれなぁぁぁぁい
ここでゴング! ゴングに救われましたチャンピオン
チャンピオン、自力でコーナーに戻ります
ダメージをどれだけ回復できるかが勝負ですね
崩れるようにイスに腰を落としましたチャンピオン、セコンドがコーヒーを差し出します
チャンピオン、グラブ越しにコーヒーカップを掴みました
器用ですね、さすがだ
ひとくち、ふたくち、優雅だ、チャンピオン
実況席! あのコーヒーにはクリームも砂糖も入っていない、とのことです
ブラックですか? 
そうですね。王者の風格です
さあ、時間です、が、挑戦者
リングを降りた!やはり戦意喪失
挑戦者、若すぎましたね
チャンピオン防衛! それではみなさん、ごきげんよう、ダバダー
216モーニングコーヒー:2007/07/04(水) 20:54:31 ID:ro9QY5r3
ぼやけた新聞記事
湯気に埋もれて
微かな時計の足音
カップに溶けた

スプーンでかき混ぜて
毎日同じように
今朝を飲み干すと
苦い味がした

いつまでも寝ぼけたいのに
ミルクのように飲み込まれて
とどまっていたいのに朝は甘くはないから

夢から覚まさないでください
僕を覚まさないでください
217名前はいらない:2007/07/05(木) 15:01:58 ID:JoQDaPkJ
あげ
218朝に残された:2007/07/05(木) 19:25:27 ID:lyUwQfuI
あたしが身体になる部屋の中で
性的な影に照らされる

身体はプラスチックになる

言葉はあたしを作ってくれないから

失われたあたしの花
花瓶を飾るための花は燃え尽きて
灰だけが花瓶を斑にする

貧弱な欲望の獣
弱々しい獣の叫び

身体の隙間に獣が入り込む
咆哮の響く静寂

皮膚や筋肉は欲望の歪な輪郭になって
部屋に溶け込み
欲望に跨ったあなたは

性的な死を迎える
性的な死後硬直

あたしの裂け目
せかいの裂け目
あたしの傷
せかいの傷

あたしとあたしの間にはいったひびから
流れ出ていく時間

夜は飛び去る

あなたの夜とあたしの夜
二つの夜はもう朝に隠されて

絶望的に明るい朝

あたしが裏返される部屋

取っ手のついたうつわの中に
黒い液体
朝に残された
わずかな夜
夜の残り香がかおる

絶望的に明るい朝
219ブラック無灯:2007/07/05(木) 19:32:43 ID:OB77Cd5R
子どもは皆
夜が色を失ったころベッドを抜け出す

ワインのコルクのお尻の匂いに
トマトを潰したような月

沈むように深い闇に紛れ
ミルククラウン被って
王様気取り

何だってできるし やる
例えば角砂糖を何個だって
例えば眠らなかったり
例えば秘密の歌


よるよるよるよ
かくしておくれ
ほんのいっとき 朝がくるまで
僕たちはおさなくておろかだけど

よるよるよるよ
よわしておくれ
ほんのいってき おとなのたしなみ
僕たちはおさなくておろかだけど

秘密の時間も実は長くない
自慢の王冠
歩き疲れたら重いだけ
カフェインももう切れて
その場に倒れたいくらい眠いのに
次の曲がり角もどちらに曲がればいいのかわからない

よるよるよるよ
かえしておくれ
ほんのいっかい まちがっただけじゃないか
僕たちはおさなくておろかだから

泣く泣くたどり着いた家には
砂糖もミルクも無しのお母さんお父さん

その苦さが旨いと思える日まで
暗い道をライトで照らし歩け
220コーヒー色の空から:2007/07/06(金) 00:00:38 ID:wvIc8wgh
コーヒー色の空から
コーヒーの雨がずっと降っている
子どもたちは
いつまでも眠らない

外に干した白いワンピースが
コーヒー色に濡れていく

静岡県に入る手前で
新幹線は立ち往生してる

コーヒー色の。
221名前はいらない:2007/07/06(金) 13:10:28 ID:Kg2K6FfV
私はコーヒー
入れられるのが趣味
甘い吐息をちょうだい
もっと深く入れて
私はコーヒー
あなたのミルクをちょうだい
優しくかき混ぜた後は
すべて飲み干してしまって
最後の一滴まで
222名前はいらない:2007/07/06(金) 13:11:15 ID:Kg2K6FfV
タイトルは↑「私はコーヒー」で
223名前はいらない:2007/07/06(金) 18:10:26 ID:i/v61iT7
投稿締め切りが本日いっぱいになってます
お早めにどうぞ
審査員もぜひ応募ください
自分の作品に点を入れなければ
投稿してても大丈夫ですよ
224名前はいらない:2007/07/07(土) 03:45:24 ID:3TdbPDyC
>215 :チャンピオン
>216 :モーニングコーヒー
>218 :朝に残された
>219 :ブラック無灯
>220 :コーヒー色の空から
>221 :私はコーヒー
225ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/07/07(土) 04:19:12 ID:3TdbPDyC
コーヒー。一日にどれだけ飲まれてるんでしょうか。ゼッケンです。

>220 コーヒー色の空から に一点。
静岡県の挿入のタイミングが好みです。
唯物的事実のもつ力強さの使い方があざやかです。

>219 :ブラック無灯 に一点
秘密の時間も実は長くない。この一文が読んでる私の緊張感をぷっつりと。ええ。ぷっつりとね。
「実は」という言葉かな、気に食わないのは。作中の話者の意識ではなく、
意図をもって作品を書いている作者の意識が前面に出てますよね。
なんかね、不用意な気がします。

ミルククラウンかぶって王様気取ってる子供の絵づらがかわいくて好きです。
タイトルも茶目っ気があってよいです。
226みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ :2007/07/07(土) 09:21:55 ID:USrLX64z BE:799081799-2BP(350)
>219ブラック無灯に3点
>220 :コーヒー色の空からに2点

前者は結構幻想的でどんどんイメージがわいてきました
個人的に壷でした

後者もユーモアが結構利いてます
227違いのわかる鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/07/07(土) 10:12:30 ID:4Ja0mi12
させてもらいます。

>>215 チャンピオン
こういうCM昔ありませんでしたっけ。
ちょっとシュールです。
コーヒーの影が薄いです。
例えるならキリマンジャロ。

>>216 モーニングコーヒー
素朴です。
もやをかけすぎな感じがします。
味もちょっと薄いです。
例えるならコロンビア。

>>218 朝に残された
何か確固たる執念のようなものを感じました。
そう、そう言えば僕、多分どこかで読んだんだと思うんですけど
夜の澱って言葉がコーヒーにぴったりだと思うんです。
夜がドリップされた濃厚な滓。苦いし深いし酸っぱい。
そういうアダルトな感覚を表しているように感じました。
例えるならブルーマウンテン。2点

>>219 ブラック無灯
ファンタジックです。
しかしどこか、えらそう。
もう子供じゃない!ということを必死になって言ってる感じがします。
それと、中盤からいささか失速しているように感じました。
例えるならブラジル。

>>220 コーヒー色の空から
シュールでユニーク。
コーヒーが降ってくる、というのは特に新しいとは思えませんが
なんかそういうのを如何にも当たり前のように振る舞っているところが
面白いと思いました。
コーヒーバーサスお茶も面白いです。
例えるならモカ。2点

>>221 私はコーヒー
エロス。
入れられるのが趣味とかあからさまな言葉にちょっと戸惑いつつも
あっけらかんとした言葉のサクサク具合に心地よささえ覚えます。
笑ってしまいました。
例えるならグアテマラ。1点
228哀れな ◆notePDkbPQ :2007/07/07(土) 10:38:50 ID:X79+WOw+
>>215コーヒーは偉大です。拳闘の技術や身体能力よりも。
一杯のコーヒーが劣勢を跳ね返し、王座を守ったのです。

>>216いつもの苦い朝がやってくるのですね。モーニングコーヒーでありながら、
コーヒーなモーニングです。

>>218夜の残滓が夜明けのコーヒーですね。コーヒーの味に香りのイメージが
情事に深く付着するのです。

>>219背伸びコーヒーですね。コーヒーは大人の象徴。一生背伸びしつづけますです。

>>220コーヒー染め。不思議コーヒーでありますね。静岡県は、他の人の評見るまで
わかりませんでした。不覚であります。

>>221すけべコーヒーです。真っ直ぐな、すけべメッセージでありますね。


>>216。1点

>>219。2点

>>221。1点

以上であります。

229Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/07/07(土) 13:04:58 ID:Eiq0L/fl
>>215 これは…ノックアウトじゃなくて、軽いジャブが2、3発はいっ
た、て感じだね。絵的にはぼくの好みなんだけど、徹底したカリカチュ
アであってほしかった。
>>216 3連めがいちばん書きたかった、と如実に現れてるね。そこだ
けやたらと出来がいい。そこで満足しちゃった印象です。
>>218 「動」の夜と、「静」の朝。ことばの量で動きを表現しなかっ
たことは、評価したいと思います。ただ、動静の対比が物足りなかった
です。夜と珈琲の連想に共感できれば、印象は多少違うのかも。
>>219 これも「夜と珈琲」か…この連想はスタンダードなのかなあ。
実は、ぼくは若干の違和感を抱えています。夜更かしって、昔は確かに
禁断の悦楽だったわけで、なんだか懐かしかったな。
>>220 イメージの連鎖としては、納得がいきます。これは好みなんだ
ろうけど、イメージをもう少し膨らませてもよかったかも。
>>221 ことばのイメージ遊びとして、面白く読みました。液体ならで
はのイメージも加味したら、もっとよくなってきそう。
230Canopus ◆Mq7vsSAC66 :2007/07/07(土) 13:08:25 ID:Eiq0L/fl
採点は…迷うなあ。

2点 >>219 ブラック無灯

1点 >>218 朝に残された

で、いきましょう。
231虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/07/07(土) 15:37:16 ID:QFeKt7wt
215 も〜悪ふざけだよ〜と思いながらも好きな作品。愉快というのは力ですよ。
  1点
216 コーヒーを飲まない私には共感しづらい。倦怠感はわかるんだけど。
  いろいろ大変だけど今日もがんばりましょう。
218 花、獣。なんだか耽美調です。絶望や性的などの単語は使い方が難しい。
219 リフレインの意味が私にはどうも。歌詞を意識されたのか。
220 題をもう少し考えてほしかった。日常の情景として違和感なく詩情を
  感じました。2点
221 終わり方が物足りない。

イヤな雰囲気だった昨夜の飲み会を引きずっていて辛口になりましたが
ご容赦ください。最近ろくに書けないので、書かれる方を尊敬します。
232  ◆UnderDv67M :2007/07/08(日) 23:34:43 ID:TgOrFVtA
チャンピオン >231(1
モーニングコーヒー >228(1
朝に残された  >227(2 >230(1
ブラック無灯  >219(1 226(3 >228(2 >230(2
コーヒー色の空から  >220(1 >226(2 >227(2 >231(2
私はコーヒー >227(1 >228(1


>215 :チャンピオン       1点
>216 :モーニングコーヒー   1点
>218 :朝に残された       3点
>219 :ブラック無灯       8点
>220 :コーヒー色の空から  7点
>221 :私はコーヒー       2点


なんという2強争い。
233名前はいらない:2007/07/09(月) 06:32:09 ID:4bb6Mh6u
あげ
234名前はいらない:2007/07/11(水) 06:46:39 ID:ibGV5DSH
今日で審査締め切りです

お早めに
235チャンチャマイヨ ◆notePDkbPQ :2007/07/12(木) 06:24:12 ID:wvG+fBtf
皆様、審査&集計ありがとうございます。
チャンプは、
>219 :ブラック無灯       8点
準チャンプは、
>220 :コーヒー色の空から  7点
です。おめでとう。
236鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/07/12(木) 14:27:23 ID:oe3lbieb
わーい。ブラック無灯書きました。
審査員の方、まとめてくださった方、ありがとうございます。お疲れ様です。

次のお題は『豆腐』
投稿期間7/13〜7/19いっぱい
審査期間7/20〜7/23いっぱい

でお願いします。
237「豆腐」:2007/07/13(金) 00:21:23 ID:xNoaSdIQ
豆腐を、つつく
いやん
その恥じらいが
聞こえたか
238ふと、とうふ:2007/07/13(金) 00:27:51 ID:/liJI6RG
気がつけば ほらそこに
すっちゃり鎮座している奴さん
座布団いるかい? 訊ねてみても
すめすめな体をふるふるさせるばかり

まったく
おカタい奴め
239名前はいらない:2007/07/13(金) 06:41:34 ID:2xfKsVbc
おとうふ
いつかは液体づらをして
とうふの海をおよぎたい
縮めたまるい爪先へ

お母さんばりに入りこむ
今はまだ味噌汁のとうふも
今朝の朝日よりはやさしい
240おとうふ:2007/07/13(金) 22:00:05 ID:2xfKsVbc
いつかは液体づらをして
とうふの海をおよぎたい
縮めたまるい爪先に
お母さんばりに入りこむ
いまはまだ味噌汁のとうふも
今朝の朝日よりはやさしい


ミス失礼しました。
241きみが本気で泣くとは思っていなかったから:2007/07/14(土) 15:30:41 ID:05tqAsDo
豆腐の角には魔力があるのだ
頭をぶつけて死にたくなるほどの
その脆さ、儚さが 
危険だ、虜にされちまう
そっと触れたくなっちまう
指先でその尖った場所を
指紋の一本一本の溝さえも
選り分けるような繊細な動きで そして
くちづけしたら 舌先は
痺れるようさ
すこし、苦い

我慢できずに
いずれ壊してしまうことが
分かっている、というのに

許されなくていい

おらぁ! こういうことしちゃうんだ、もう
ぐちゃぐちゃになるまでかき混ぜて
彼女が悲鳴をあげる
やっこで冷酒いきたかったそうです
ごめん
今夜は豆腐ハンバーグ、じゃだめですか?
242名前はいらない:2007/07/14(土) 15:45:02 ID:YCKCoPoa
ほんま最悪や

天然ちゃうやで悪意やで
243名前はいらない:2007/07/16(月) 02:08:56 ID:5cWT0lMs
あげ
244「トーフ化現象」:2007/07/16(月) 13:24:54 ID:Dr4ti5wZ
空き地に突如として現れたそれは
白く大きくトゥルンとしていて
そしておそらく豆腐だった
10メイトーは離れているのに
全体像を視界は捉えきれずに
白い壁となって僕を抱きこんだ
左の側面に木造の階段があって
何のためかは知らないけれど
やはり上に秘密があるのだろう
案外きぐるみのファスナのように
夢を土台からぶち壊してくれる
栓を抜けばふるふるもしょぼしょぼの
くたびれた浮き輪みたいに地面にうなだれる
そんな予想を裏切って
階段を上るとそれでも豆腐で
足を踏み込んだ瞬間
白濁のスープがたまりを作り
僕の思考は埃と一緒に
淡い光線のなかを漂って
恋に似た感覚で
ぐっさり銃弾に
足をえぐられたように
もう一歩踏み出すのも億劫だった
245「朝霧」:2007/07/17(火) 19:21:51 ID:nZ3QIdsE
振り返れば
私は母が朝食を作っているところにあまりでくわさなかった
私は毎日寝坊して
母は毎日早起きして
私が食卓につく頃には
味噌汁の湯気は大人しくなっていて

「冷めちゃったね」
少し寂しそうにするけど、しょうがないね
の顔して、ちょっと笑って
そう言ってもらえるのが毎日で
それが朝で
それが一日の始まりで

あぁ、朝日は今日もかかさず昇るのです
元気でやっていますか、体調崩してないでしょうか
私もいっぱしの味噌汁作れるようになったみたい
豆腐の味は淡泊になってしまうのだけれども
246「To-Who」:2007/07/18(水) 20:52:17 ID:+t4CDDUu
貪るように読み散らかして
部屋の中積み上がった本
何をもって生きるのか
変わらぬ問いを胸に抱いて
いつまでも続いていくのか

熱が篭ったこの部屋で一際
涼しげな豆腐が浮き上がる
どこかの家の軒先から聞こえる
風鈴の音は風の音
煙を吐いて走り去る
砂利道を走るトラックの影
遠ざかってはまた現れる

畳の上に寝転がる
天井の染みは空の染み
手を伸ばしても届かない
テーブルの上の冷奴
247朝が歩き出す:2007/07/18(水) 21:02:09 ID:P7drow41
静けさの中で
準備された朝が
身体を震わせる

夜は頸をおろし
深く
息を吐いた

カーテンの隙間
冷気が流れ込む
風がざわめきを連れてきて
朝が動き出す

 白い垂直の背中を
 黒茶が撫で降りていって
 透き通った薄絹

あたしは
身体に残っていた夜の膜を脱いで
朝に向かう

 淡赤褐色で身を飾り
 誘いかける淫らな薫り
 凛とした姿勢を崩さずに
 朝に向かう

塗り替えられた空の
高い青
群れが駆けていく朝
言葉はなくても
始まっている

深呼吸

 あたしのシャツとおそろいの
 肌は
 白く
 驚くほど白く
 柔らかで

朝が歩き出す

ふふ

おとうふ

おいしい

朝が歩き出す
248とうふとうそつき:2007/07/18(水) 23:17:54 ID:JX+qdaRX
絹っぽい
触感の
白い腹を
反らせて女は伸びをして

ダウンライト
赤葡萄液
裏夜景
爪は新色
車 走らせて考えてるのは
朝昼晩の食事の事より
互いの来世の皮算用かも
白い涙を滲ませながら
がんや自殺や不慮の事故で
亡くなる事を想像するさ

思い出すのは以下のフレーズ

『ねえ/僕らは永遠を/誓ったのでは/なかったのかい』


肌が揺れるほどに
その奥底は
ちっとも動きやしないのだから

凝固した
赤い糸で縛り付けるほど
中身が詰まったものじゃないから

××して
そう決めようよ
もういいんだよ
無理しなくても

君は擬似的な女性ホルモン
イソフラボン
なけなしを絞り
温め直した

嘘の嘘の嘘つきの


豆腐
249見るなの座敷:2007/07/19(木) 23:40:17 ID:RKARJk9H
はだか電球の下 
針供養
とうふ
もう すっかりぬるんで
うす白い水をしたたらせ
横臥したわたしの腹にのり

襖がひらいてとじる

見たのはわたし
夫とおんなの交尾
台無しにしてやりたかった
尖ったものでずたずたに

針はぬるんだとうふの中
こもったまま
わたしを満身創痍にする

250名前はいらない:2007/07/20(金) 02:15:39 ID:m19IRrj4
投稿締め切りです

>237 豆腐
>238 ふと、とうふ
>240 おとうふ
>241 きみが本気でなくとは思っていなかった
>244 トーフ化現象
>245 朝霧
>246 To−Who
>247 朝が歩き出す
>248 とうふとうそつき
>249 見るなの座敷

以上10作品であります
審査員の皆様よろしくお願い致します
251zzz ◆sleep/BFLw :2007/07/21(土) 10:32:07 ID:a6waWT8n
次から審査に参加したいと思います。
252生ハムメロン ◆7hqormHtuw :2007/07/21(土) 16:00:53 ID:RIne6fTd
どんだけ砂糖入れてもミルク入れても、苦い珈琲は飲めません。
夏休みはまだまだきません。鬱です…、うそですっ、生ハムです!評価します!

時間が取れないので、短めにやります、申し訳ないです、、

>>237 豆腐
う〜ん、、聞こえなかった〜 料理しないからかしらん…

>>238 ふと、とうふ
食卓における豆腐の立場をコミカルに代弁しているのかな?影の主役です!

>>240 おとうふ
豆乳…私はバナナ&豆乳をよく飲みますっ。豆腐の包容力を、やさしさを描いています。

>>241 きみが本気で泣くとは思っていなかったから
ツーン…デレ?ってな具合で相反する事象のどっちを尊重するか、私は油断させて口に運んだら
徹底的に咀嚼して、胃とかまぁその他の所で、タンパク質とかアミノ酸とか?そん位粉々にしてやるんだからっ!
なんて無意味な奸計を嗜みます。大胆な空想から強気に出たのに、すぐ謝る彼が可笑しいですw

>>244 トーフ化現象
巨大プリンの詩を書こうとしていたせいかにやにやしてしまいました、すいません。外国の方とか豆腐を初めてみる人
って「まさかね、きっと中に何か入ってるに違いない」って思いそう。日々の単調な生活の閉塞感に一抹の期待を感じているが、
虚構ではない、無いわけではないんだけど、なんか違う、私∈全で甘い絶望…う〜ん
トーフ化を捉えきれなかったです、申し訳ないです。
253生ハムメロン ◆7hqormHtuw :2007/07/21(土) 16:03:14 ID:RIne6fTd
>>245 朝霧
親元を離れての回想のシーンでしょうか?現実感はあって内容も取りやすく共感できます。
湯気=朝霧でしょうから、豆腐は食卓の立場通り脇役、エキストラ出演ですね!お袋の味は忘れられないのでしょう。

>>246 To-Who
閉塞感ですね、題名から誰かに助けを求めているのかなと思ったのだけど。冷奴にも届かない。
うう、悲しいですね。でも、風景描写がもっとギラギラしていたら豆腐もより映えると思いました。

>>247 朝が歩き出す
やはり日本人の朝食は豆腐率が高いんですね。技かちぃ表現の静止画をめくっていくような文章から最後の四行で
連続で動的なイメージが立ち上がりました。綺麗な朝ですね。

>>248 とうふとうそつき
大人な夜景でしょうか、おこちゃまな私には細部が分らなかったです、すいません、なんか悔しぃ。
物的な豆腐そのもののイメージから広がらなかったです、、うーん。

>>249 見るなの座敷
絵にできそうですね。豆腐の中の針とは危険な香りがします。針供養とは初めて聞きました、勉強になりました。
女の報われない悲しさがひしひしと伝わってきます。


採点は

>>238 1点
>>244 2点
>>249 1点

です
254鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/07/21(土) 17:52:40 ID:miS291ae
豆腐って赦しっぽいですよね。
豆腐のベッドがあればみんな働かなくなると思います。

させてもらいます。

>>237 豆腐 1点
白くてぷるぷるの豆腐たんハァハァ。
でもきっとつついたら穴が開いちゃいます。
コンパクト&シンプルでいいです。
まさに豆腐みたいな作品。
しかし醤油とネギとおろし生姜がないのが残念。

>>238 ふと、とうふ
豆腐って全然動かないですよね。
そのくせいつの間にかそこにいる。
やっこ と やつですか。遊び心が見えます。
でもおカタイ豆腐はちょっと食べたくないなあ

>>240 おとうふ 
豆腐の海。魅力的ですね。
話逸れて恐縮ですが、前、vipだったかな、一番残酷な殺し方考えた奴が優勝
みたいなスレがあったんですが、そこで豆腐で溺死させる、ってレスがあってわあ残酷だなあと思いました。

母が作った味噌汁って沁みるんですよね。うん。
そんな優しさがあると思いました。

>>241 きみが本気で泣くとは思っていなかったから 1点
んふっ。笑った。微笑ましいです。
ちょっとスロースタートな気もしますが
いい助走であるとも思えます。

>>244 トーフ化現象 1点
豆腐ってどこで切っても豆腐なんですよねえ。
金太郎飴の比じゃないです。
終盤がもろもろ。おぼろ豆腐みたいです。
チルアウト豆腐。
255名前はいらない:2007/07/21(土) 22:46:42 ID:IygX9eoe

θ18
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1182602933/

ここで詩板を観察するとかふざけたことやってる連中がいるからしばらく控えたほうがいいかも


256鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/07/22(日) 02:38:44 ID:4OydaAwv
ごめんなさい

>>245 朝霧
そうそう、味噌汁ってどう作っても母の味にはならないんです。
特に豆腐なんかぼろぼろになっちゃってひどい。

淡々と、豆腐のフルコースみたいな感じです。
冷や奴に湯豆腐、また冷や奴。デザートは湯豆腐。
素朴な味わいは良いのですが、他の作品に埋もれがちなのも事実です。

>>246 To-Who 2点
そういえば部屋って豆腐みたいですね。
僕が住んでる四畳半の部屋はまさしく豆腐型です。
誰に宛てた訳でもない、独り言が部屋豆腐の内部を反響し
テーブルの上の豆腐さえ手が届かないやるせなさがあります。
だるくてだるくて、いっそ豆腐に吸収されたいですね。

>>247 朝が歩き出す
丁寧な描写は絹ごしです。
しかし、脆くもあります。
豆腐の影が薄いのもちょっと残念です。

>>248 とうふとうそつき
怪しい豆腐。というか豆腐はすべからく怪しくあるべきです。
語りたいけどそれについてはまた今度。
途中がなんだかぎこちないです。
最後も、ううむ、わからなかった。

>>249 見るなの座敷 2点
想像力がかき立てられました。
とてもシャープな豆腐です。
針供養は初耳でした。
257ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/07/22(日) 03:30:32 ID:A8RVMwhC
>237 豆腐
うますぎる。枯山水の境地。

>238 ふと、とうふ
すめすめの行が字足らず。

>240 おとうふ
いつかは液体づらをして←最高
最後の二行は腑に落ちず。

>244 トーフ化現象
始まりの軽さが読後なくなり、残念かなと思ったところでタイトルに戻って納得。
小手先のカタカナや読者の先を見越した話運びなど、かるくむかつくところがナイス。
好きな感じだけど、物足りない。

>245 朝霧
来た、王道。しかし、かたちだけ。いい話の雰囲気だけ漂って、たしかに冷めた味噌汁。

>246 To−Who
タイトルを見て、この駄洒落大丈夫か? と思っていまから読む。
ふむふむ。
「涼しげな豆腐が浮き上がる」←なにゆえ、ここで豆腐が!? 
笑った。
あんまり無理させるな。

>247 朝が歩き出す
思わせぶりだがなあ。いかんせん、豆腐の見た目をじらしてるだけという。
「群れが駆けていく朝」←これがいいので、ここから飛んでいけたらよかったかと。

>248 とうふとうそつき
豆腐でおなかいっぱいになってきたぁ。好きなんですよ、これ。ものすごく。
ただね、最後に豆腐とか書かれているとざるにゲロ吐きたい。ごめん。すごくいい。
スマート。ただ、けっきょく豆腐かよ、と。
利口な言葉使えるのに、この投稿位置で最後はやっぱり豆腐とか書いちゃうのかよ、と。
豆腐ぶん投げ大会がそろそろひらかれてもいい頃。

>249 見るなの座敷
どういう行事ですか、これは。
ふすまがひらいて閉じる
ふすまがひらいて閉じる
どういう脳内行事ですか、これは。
裸電球の下、前歯の欠けた女が豆腐に針を刺している

この情念からはすばらしい絵が浮かびます。
ですが、お題が気になってせっかく発掘した情念そのものに焦点を絞りきれなかったか。

2点 >237
1点 >240 >244 >246 >248 >249
258zzz:2007/07/22(日) 04:02:18 ID:o1s0WB++
ここまで
    生 鞭 ゼ 計
>237   1 2  3
>238 1      1
>240     1  1
>241   1    1
>244 2 1 1  4
>245        
>246   2 1  3
>247 
>248     1  1
>249 1 2 1  4
259青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/07/22(日) 08:16:02 ID:G16A0kg7
審査員宣言しますん
260虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/07/22(日) 19:20:12 ID:yOaKrsSA
自分の豆腐のイメージと異なるものには多分辛口です。すみません。

237 豆腐
 長所である軽快さが薄さに思えてしまいました。「いやん」か…。

238 ふと、とうふ
 粋ですね。涼しげです。

240 おとうふ
 ごめんなさい。よくわからなかった。

241 きみが本気で泣くとは思っていなかったから
 豆腐を主題に据えるための一連目が重い。この連がなかったら好きな
 作品でした。

244 トーフ化現象 2点
 上へ向かうベクトルが強いですね。木造の階段がリアル。「階段を
 上るとそれでも豆腐で」の部分がイメージの梯子を強化します。

245 朝霧
 行儀のよい作品。

246 To-Who
 暑さが伝わってきました。しかし、冷奴になぜ手が届かないのか。
 
247 朝が歩き出す
 色彩を意識されたのはわかりましたが、表現がきれいすぎて豆腐が
 唐突な印象をうけました。

248 とうふとうそつき
 いろいろ言いたいことがふつふつとあるようで、イソフラボンの仕掛けも
 おもしろいのですが。テーマを絞ったらわかりやすかったかもしれません。

249 見るなの座敷
 三連目と最終行が紋切型かと。

暑さに弱いので、冷奴は食卓の常連です。一丁そのままに、じゃこと
オカカとゴマとネギをのせて、めんつゆかけるとうまいです。
261名前はいらない:2007/07/23(月) 22:43:55 ID:rA1ltN2E
あと1時間ちょっとで審査〆切

蚊が飛んでて眠れん〜誰か線香焚いて〜
262名前はいらない:2007/07/24(火) 05:36:35 ID:8SidBQN9
集計(zzzさんありがとうございます)

    生 鞭 ゼ 虫 計
>237    1 2   3
>238  1       1
>240      1   1
>241    1     1
>244  2 1 1 2 6
>245          0
>246    2 1   3
>247          0
>248      1   1
>249  1 2 1   4

よってチャンプ >244 トーフ化現象
準チャンプ >249 見るなの座敷
です。おめでとうございます!
263 ◆CeJ6D/I4qE :2007/07/26(木) 17:29:30 ID:69PsdbA2
はい

次のお題は『天才』
投稿期間7/20〜7/26いっぱい
審査期間7/27〜7/30いっぱい
264far from TV:2007/07/26(木) 19:37:55 ID:uFVmhcYZ
テレビばかり見てるとバカになるっていう あれは嘘だね

俺こそがその生き証人
子供の頃から天才てれびくんを毎週欠かさず見て
天才としてのレベルをあげていった

だから俺は学校に行く必要なんかない

友達はいる
ラムちゃんにあみーご それにあかりん ほのかはん
みんな大好き

なのにお母さんが
泣き叫びながらテレビに頭を何度も何度も
ぶつけちゃったから 見れなくなった

全く バカのすることはわからない
ああ お母さんに頼んだけど
早く新しいテレビ 来ないかな
265訂正だよ ◆CeJ6D/I4qE :2007/07/27(金) 18:12:55 ID:Z/ZNd8d8

次のお題は『天才』
投稿期間7/27〜8/2いっぱい
審査期間8/3〜8/6いっぱい
266ikaika ◆YffIGX9Bno :2007/07/31(火) 23:34:03 ID:K+BlBx+7
私たちの春よ
どこまで遠く苦渋の顔をした空の下を行く友人達よ
無数の友人達よ
そして数多くの名の知れぬ恋人達よ、
今すぐ私の前で
その声を聞かせてくれ
例えば、からでいいから、
私の耳に口を当て、
そのなまぬるい息が
私の小さな皮肉や悪意のすべてに
負けないように
大きな声で

私の身体は
君たちの感傷に負けないようにできてしまっている
私の内部は
すでに空洞化し論理に占領され抗争の日々を送っている
友人達よ
どこまでも遠く苦渋の顔をした空の下を行く友人達よ
私のこの身体に占領されないように
どこまでも遠くへ逃げろ
私の執拗な追いたてから遠く
私のこの重い身体に殺されないように
私が連れ歩く多くの姑息な言葉の刃に突き刺されないように
永遠に流浪するかのように逃げろ

267ikaika ◆YffIGX9Bno :2007/07/31(火) 23:36:07 ID:K+BlBx+7
大きな声で
このどこまで遠く苦渋の顔をした空を埋めてみよ
そして私のこの強靭な身体と苦い心を
打ちのめしてみろ
さぁ私の友人達よ
私の身体に犯されない様に
どこまでも遠く逃げろ
268ディオク・レタ 1/2:2007/08/01(水) 13:42:56 ID:A/+KTVH7
彼: 昨日見た夕陽を背負った空き缶たちの、湿り気のある会議。
  路面に漏れた液体の、得体の知れぬ効用に、色素は原色に限定。
  コンベアの音が聞こえるか、並ぶ銀太郎飴に、まじって覗く懐疑。


夫人: しらないわあたしそんな、教養がないわけじゃないけれど上面よ。
   週刊誌の受け売りよ、あたしほんとは何もしらないし興味ないの。
   だからあの汚職事件があたしにとって、あなたと重なることはないわ絶対。
   誓うわ、お偉いさん方の、撒いた御食事券は、あなたに届いてない。


レタ: そして私は十七歳の夏を迎えたのです。
   太陽は雲に隠れておりましたが、とても暑い日でなにか気味の悪ささえ感じたほどでした。
   その日私は川辺で石を積み上げるという、
   今考えると馬鹿らしくもありますが、そういう仕事をしておりました。
   石を積み上げるのは容易ではなく、
形や大きさの微妙な加減が求められるものですから、石探しが最大の難点でした。
   辺りも薄暗くそろそろ石探しも辛くなってきたころ、
川からなにか桃のような物体が流れてくるのに気づきました。
   近寄ってみると、それは本であるとわかり、急いで拾い上げてみました。
   そうです。これが私の運命の分岐点。「整合諸説」川から流れついた本の名前です。


僕: それを読み終えたとき、涙で服がびしょ濡れになっていたほどです。
  感動、というよりむしろ涙を構成する成分そのものであるような気がします。
  世の中文豪と呼ばれる人は数あれど、その中でも真の天才といえるのはディオク・レタ以外にないでしょう。
  あれほど核心を突いた文章が一体どこにあるというのでしょうか。とりあえず「整合諸説」読んでみて下さいね。
269ディオク・レタ 2/2:2007/08/01(水) 13:49:34 ID:A/+KTVH7
(ここで挿入文。おそらくディオク・レタ「整合諸説」の一節と思われる。)

なにやら世間は私を天才だとか変態だとか、言ってるようだが、どちらも違う。
しかし私にも世間の期待に応えるだけの余裕は持っており、日頃からなんであれ発見することに必死である。
それでは最近の発見を一つ。
影というものは光に照らされることによってのみ存在できる。
光にとってはまさしく、身から出た錆であろう。
影は恩を仇で返す、とんだ親不孝者だ。
この人間染みた奇妙な関係が、光と影への関心を煽る。
ある日、正午を少し過ぎたころ、太陽は私のちょうど真上にあった。
そこで私は思った、影は光源の角度によって伸び縮みをするが、その光源が真上にあると影は己と重なる。
つまりその状態こそ、光を遮り影を生む者にとっての、本当の姿なのではあるまいか。
太陽は今私の真上、喉を唾で鳴らした後、双足の間に小さな影があった。
これは私にとってまったく想定外であり、またよく考えれば至極当然のことだった。
影に慣性の法則は適用されうるか、蟹歩きしてみたが、いまいち判然とせず。
私の発見というのはその程度のものだった。みなさん笑わないでいただきたい。
言ったでしょう。私は天才でも変態でもない。いや変態ではあるかもしれないが……
270ディオク・レタ 3/4:2007/08/01(水) 13:50:58 ID:A/+KTVH7
ところで私の二人の息子、ウィトゲン・レタとシュタイン・レタのことであるが。
彼らもまた私と同様天才と呼ばれているらしく、親馬鹿とは思わないが、私も特に異論はない。
というのも彼らはある真実の欠片を発見したからだ。
ある日私が、息子達に新しい発見のお披露目をしていた時、
ついうっかり、今でも悔恨の念が強く残っているのだが、DNAをデーネヌエーと言ってしまったのだ。
そのことで息子達にひどく非難され、そしてそれが息子達の研究対象へと変わっていった。
彼らはオヤジを前期、中期、後期に分けることに成功したのだ。
方法はいたって簡単、Disneylandをどう読むかで、オヤジ℃一目瞭然。
まず前期はデズニーランドと読んでしまった場合。これは最も一般的で、私もこれに該当するようである。
六十も過ぎて、オヤジ前期というのだから、上出来だろう。
ついで中期はデズヌーランドと読んでしまった場合。これは特に珍しい例のようである。
やはりオヤジ℃の前期から後期に至る曖昧な領域であるので見つけるのは困難だろう。
またオヤジ℃の進行の速さを顕著に表すもので、非常に興味深い。
そして後期はネズミーランドと読んでしまった場合。
ここまで進めばもう恐いものなしである。


彼 : 淡水揺らぐ内壁の、光の演ずる万華鏡が、つよく促す懐古。
   陽光に、撫でられた君の、横顔に似た、涙の味がする。
   人知れず吹く、透明の風が、空間を浸し、浮かぶ卓上の回顧。

僕 : これのどこが天才だというのか、むしろ滑稽だよ。
   それに変態というより、凡退じゃないのか。
   ディオク・レタのDNAは現在にまで受け継がれている。
   それの証拠がこの僕の、レタの系譜の色濃く残るこの身体。
   受験に失敗し、二流企業にぶら下がって、風に揺られる毎日。
   文章だけが唯一の救い、と思っていたけれど、ごらんの通り、駄文を垂れ流す毎日。
   嗚呼、ディオク・レタ、あなたのように上手くはいかない。
   完全に、完璧に、出遅れた。
271名前はいらない:2007/08/01(水) 13:54:04 ID:A/+KTVH7
すみません。>>268-270で終了です。

グダグダになりました……。本文って60行までOKなはずですよね?

なんでだろう
272  ◆UnderDv67M :2007/08/01(水) 23:20:23 ID:x6uRAV8H
>>266-267
なんだこれ、中二病に侵された台本でよくまぁ主役を演じられる才能は恵まれた才能だと思うが……。
この板のコテの作品は「自分は他の人間とは違うんだぞぉ(^^)」アピールが多いな。しっかしこれはwww失望した

>>271
これのどの辺りが 言寺 なのか俺に説明するコトが可能ならば是非ご教授して頂きたい
273十六幻想:2007/08/01(水) 23:48:07 ID:05gShb2E
それさぁ サイテーだね
―こいつが弟の口癖だったと記憶している
政治家達の多忙なアイロニーに相反して
そのテクストはなんとも軽やかな音楽だ

未生のうちに 
しかしそのちいさな頸を小刻みに揺らしながら
弟は俺の隣りに鎮座し 体現されていたのだ
(それはもはや誕生、といってもいい)

俺はその殆ど妄想と云われても仕方の無い幻想から
逃れることが出来ず 第一逃れようとしなかった
(というのも、やはり言訳だと貴方は呟くのだろう)

ホモ・サピエンスの作り出す幻想のうち
俺の創造体は即ち”理想”のかたちをとったのだ
つまり こういうところが妄想なのだろう

理想であるがために
弟は実に多彩なる天賦を神より授かっていた
(親が俺だとすれば 親譲りでないのはあまりにも明瞭なことだ)
対する俺は自己嫌悪係と化しているが
弟が天才でないのなら俺は自殺を図るより他無いだろう

俺は恐らく弟を愛していた
故に俺は弟をただただ飼い太らせるのみだった
飼い太らせたものは必ず獣になるジンクスに従順にして

(天才は夕陽に混じり 一瞬にして伝説になる この夢)

へっへ!サイコーだよ君は!
と叫んだ挙句 天才に踏み潰された私は
どこから蘇ってやろうかと企んでいる

(俺はそうして猫になった 名前はもう無い)
274名前はいらない:2007/08/02(木) 23:27:15 ID:jLL9OLwQ

作品募集中です。
275名前はいらない:2007/08/04(土) 16:53:37 ID:Q2j5Mnd8
審査募集age
276  ◆UnderDv67M :2007/08/04(土) 21:37:10 ID:MqBBFkNp
お題「天才」

1番目 >>264

2番目 >>266-267 ←失格

3番目 >>268-270 ←偽詩

4番目 >>273



今回審査員楽ne
277例えばそんな感性を天の才とはいえまいか:2007/08/04(土) 22:51:39 ID:eKxOLuOr

言の葉 死して 消え去さらん

間をば 惜しんで なんとせん

寺を 築きて 弔わば

そを詩となむ 名づけよか
278こんなにも金払ったのに・・・:2007/08/04(土) 22:53:14 ID:qKdLS96H
それとコレとは全く関係ない
279こんなにも金払ったのに・・・:2007/08/04(土) 22:56:25 ID:qKdLS96H
やっちゃいけないことしてるでしょ
280ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/08/05(日) 09:05:01 ID:924jHiJZ
>264
皮肉に逃げてしまったために弱々しいです。

>266-267
「打ちのめしてみろ」と挑発して、すぐに「逃げろ」と脅す。
作品を通して分裂してます。力に翻弄されるさま、
挑戦と恐れ、これがこの作品の気分だったようです。
身体性の存在感に自我を委ねれば初動としての力は手に入れられるものの、それは永遠性の放棄にほかならない。
永遠に身体でありつづけようとする立法者は信仰を持たねばならない。
自我は分裂して他者を生む。
出産し終わってすっきり。
「例えば、からでいいから、」←ここの意味が分からなかったです。

>268-270
これって、なにか別のもので書き始めたものを流用したようなちぐはぐさがありますね。
部分部分はおもしろいです。む、これが整合諸説か?

作品は”読者の”想像力の産物であります。

>273
突き抜けて整ってます。有無を言わせませんね、これ。1点。
破綻してるほうが好みではあります。
ジンクスってこういう意味でも使うのかな?というところだけが気になりました。
281名前はいらない:2007/08/07(火) 13:07:09 ID:yz7VOP88
◆CeJ6D/I4qE
ikaika ◆YffIGX9Bno
282名前はいらない:2007/08/10(金) 08:52:57 ID:WvaklL0V
【乾燥した感想】

>264
居酒屋のお通し詩って感じでgood。いい意味でそれ以上でもそれ以下でもない作品。

>266-267
>264の子供がそのまま思春期迎えて詠んだ詩って感じかなあ。
「天才」って呼称に自意識過剰になった奴がそのままノートに書き溜めてそう。
言葉の並びやチョイス自体はとてもスムーズで、詠ませる。好き。
狙ってやったのかそうじゃないのか、知りたかったです。

>268-270
単純に、考え過ぎだったんだと思います。
作為、作為で「自然さ」がないがしろにされてた。
逆に狙ってます、で行くにしてもその発想自体で面白がるには遠かった

けど、試みとしてはこの4作品中ではダントツにおもろかったです。ファイヤー

>273
天才=弟の発想のおかげでなんとか最後までいけた、って感じかなー。
上手いのはいいんだけど、物足りなかった気がします。
それは、この作者さんだったら「天才」に対する考察みたいなもんを
もうちょい深められたと思うから。
天才=凄い→自己嫌悪の輪廻からすっと脱却できてれば、パーフェクトだったと思います。
拗ねて終わった感がありました。

【再転する採点】
やっぱり
>>273が1点なのかなあ。むー
283青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/08/10(金) 08:53:39 ID:WvaklL0V
あ、僕です
284営業:2007/08/10(金) 19:34:24 ID:MlhMfmHL
花が根こそぎ咲くように、
大地が一瞬、怒り狂うジャガ芋となって、弾けた。
やぁ
僕の親友はどこに?
埃とりどりの赤茶けた花の屑だ。

僕は大地のなくなった世界にひとり立って、
僕と同じ色をした空気を探す。
僕と同じ速度で、同じたどたどしさで喋る口が現れるのを待つ。
こんにちめ、と
吃らない強さで僕は歌った。
こんにちめ、と
それだけの詩だ。

すると口が現れる。
僕のよく知っている、
誰もが一番知っている、
滑らかに過去をなぞる、舐めるように厚い、
やぁ
僕の直属の課長はどこに?
営業四課を統べる誰とでも仲良くなれるカリスマな課長だ。

僕の詩がプラン会議にかけられ、
ふざけているのかと修正を受ける。

やぁ
こんにちは
僕のオンリー・ワンはどこに?

花がプランターに咲くように、
ジャガ芋は水を含んでまな板に転がった。
これから家庭的なカレーライスが作られる。
やぁ
僕の恋人はどこに?

僕はいつものスーツを着て、知らない人の家のチャイムを鳴らして回る。
どの家からも同じ顔をした恋人が、
同じくらいにくたびれた愛してるをくれる。
夜は、
向こうを向いている。
285  ◆UnderDv67M :2007/08/11(土) 00:15:09 ID:fyEVk4VO
>>282 青メガネ ◆ZtF6f3ypqw
つーか期限過ぎてんだよwwwwwwwwwwルール完全放置かよwボケwwwwwwwwwww

>>284
アホ 死ね



はい、今回の大会は残念ながら成立しませんでしたね 無効なのでやり直しで行こうか




           ◆CeJ6D/I4qEよ、新しいテーマを言いなさい

286青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/08/11(土) 00:48:25 ID:GTVDHVr9
>(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。)
これって適用されないの?
287  ◆UnderDv67M :2007/08/11(土) 00:57:17 ID:fyEVk4VO
忘れられても困るから言っておくが今は 【 審 査 】 ではなく 【 集 計 】 の段階に入っているとゆ〜事。

>(審査期間は変更の場合もあり。 =(例、>>265
板が落ちていたり、優勝者による審査時期の認識ミス場合は延期して当然

>審査員は最低3人は必要となる。
3人は必要な訳だけれども集まりませんでした、終り。





少しでいいから事実を真実として受け入れる努力くらいはしましょう
>>173-179辺りの流れと一緒。特別ルールなんぞ存在しなくてよい

次のお題は今日中に◆CeJ6D/I4qEが出すべき。出せなかったら早い者勝ち。
288青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/08/11(土) 01:00:59 ID:GTVDHVr9
そっかー 3人審査員いないと集計入らないと思ってたわ
アンダバさんは何でも知ってるのう
289名前はいらない:2007/08/11(土) 01:09:05 ID:cr+YPQx6
>>286 もっと日延べした例がいくらでもありましたし、適用されるのでは。
ルールは大事だけれど、投稿された詩を審査するほうが「詩で遊ぼう」の
意義に合っていると思いますが。
Underさん、審査員の資格をお持ちでしょう。審査してくださいよ。そして
次に行きましょうよ。
290  ◆UnderDv67M :2007/08/11(土) 01:15:22 ID:fyEVk4VO
前にも無効になった件があるし、、
今回を特別扱いして有効とし過去判断を反故としたら
それこそ梁山泊に対する侮辱になる

>>289 されない 有効でなかった限り無効だ
議論スレでテンプレを改正しろ、特別ルールは必要ない


審査期間は過ぎたし実際に出来なかった、今更即席で審査をするふざけた輩も必要ない
1日◆CeJ6D/I4qEを待って来なかったら今回も早い者勝ちでテーマを決める。


2度も言わすな、真実を事実として受け入れる事は恥ではない
291  ◆UnderDv67M :2007/08/11(土) 01:15:58 ID:fyEVk4VO
>>289
じゃ次回に俺様参加で。
292ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/08/11(土) 14:51:30 ID:6/2tfdPh
>>284
営業ごくろうさまです。
そう、営業抜きには愛も語れぬこのご時世、しかもそれがすっかり身について
特別なことをしているのではないという認識にこそ説得力がありました。
ただ、最後の「夜は〜」のくだりは分かりやすさ優先でちゃっちゃと切り上げちゃった感があります。
くたびれた云々を引っ張らなかったのは正解だと思いますが、
直帰しますのであとよろしくという後を引かないドライさが直後に来るのも物足りない気がしました。
293ばーか ◆CeJ6D/I4qE :2007/08/11(土) 20:04:29 ID:lTd7owql
は〜い!!、次のお題は

『事実を真実と受け入れる』 キリっ!

っです。(※ここで笑っちゃダメ)

とにかく事実を真実として受け入れた詩を書きましょう。
なんかムーディ勝山の歌みたいやね〜。
書いて自分でウケたっは!!!!!


右からぁ〜右からぁ〜事実がきてぇる〜〜♪♪

僕はぁ〜それをぉ〜真実と受け入れるぅぅ〜〜〜〜♪♪


投稿期間8/12〜8/18いっぱい
審査期間8/19〜8/22いっぱい

ヨロひくひくぅ〜
294 ◆CeJ6D/I4qE :2007/08/11(土) 23:26:43 ID:lTd7owql

おい、笑えよ。
295名前はいらない:2007/08/12(日) 23:48:03 ID:OI4xw2KL
はっ、はっ、はっ、はあぁぁ〜あ、、、、、、、ふぅ
296:2007/08/13(月) 02:50:56 ID:qtcFVW53
バリバリ食う
おれはおまえたちの寝言を山盛りで食う
おれは人間のすべてを愛するがゆえに
おまえたちの誰一人をも愛することがない
博愛の正体ってやつがこれだが、もちろんかまわないだろう
天候で変わるような美しい心情ではなく、不潔だが永遠の理性で愛されているのだ、おまえは

現実は見るしかない、真実は想像するしかない

おまえたちはお互いに言葉が通じないがゆえに現実を崇める
個別の脳に像を結ぶ現実を共有できると思っている
自分の想像力に不安を覚えているせいだ
己の想像に他者の介入する余地がないことを恐れる
想像の絶対性に目を背け、現実の相対性にすがりつく
自分たちが精神病棟の外にいると信じたいがゆえに

共有できる現実などない
絶対であるものにしか自由はない
おれはおまえたちが現実と呼ぶ寝言を愛す
おれがどこにいようとおれは自由だからだ
おまえたちの寝言をおれは食い、おれのひそやかな博愛を肥え太らせる
297名前はいらない:2007/08/14(火) 04:11:59 ID:FKVzbIwf
『事実を受け入れる』
彼女はサガンを読んでいた
秋は夜長 雲ばかり
僕は焼酎 飲んでいた
月は白粉塗り忘れた 真っ赤っか

―ゲラゲラゲラゲラ

名前の知れない観葉植物が枯れている
半月放っておくと固い葉は腐った

友達が昇進した
僕はクビになった

蟻がいなくなった
巣穴も見えなくなった

昔の彼女が湖に飛び込んだ
ニュースで伝える彼女の苗字は変わっていた

――事実を受け入れる

今年は雪が降らなかった
彼女は降ったと言う
今も降っていると言う

僕達はアパートを追い出された

地球の反対側でまた戦争が起きた
テレビは嘘をつかないと彼女は言う

僕達の住んでいる街に毒ガス攻撃が行われた
僕のお母さんが死んだ
僕の弟も死んだ
僕の彼女は生きている

今 彼女は隣でサガンを読んでいる

僕は野球バットで彼女を破壊した
298名前はいらない:2007/08/14(火) 04:12:59 ID:FKVzbIwf
名前欄に題名を入れる所をミスった。
>>297の題名は「事実を受け入れる」でよろ
299傍ら寝の夜に、髪薫る子に:2007/08/15(水) 00:32:09 ID:FDIK8gmJ
悲しいけれど

足を折り畳み眠りに入る

小さな手を取り隣で眠る

巡る朝日に勇気は来ない

引き絞るような静けさだけ

秋休みならもう十分だ

生き 生きとした

萌え立つような

癒しが今は必要なだけ
300もう:2007/08/15(水) 22:55:09 ID:UMjRhQ2O
半年の、契約期間が終わり、ぼくは仕事を終えた
今日は暑かった
――ちょっと、せっかく勝ったのに、負けないでよ
カープファンの女性職員が、ベイスターズファンのぼくをなぶる
ヤクルトも勝ったので、カープは相変わらず6位だった
――残念だったですね
――ほんとよお、もう。寺原、もう、ダメなんじゃない?
――まだまだ、ですよ

ぼくにしろ、半年限りの意識はあったから、つまり、そういうつもりでいた
打ち上げは6時から、課長代理が店をとっていた
――宮木さんは、どうやって行きますか?
――うん、歩きで キミは、自転車?
――そうですよ、じゃ一緒に行きますか、ぼくも自転車押して歩きますよ

「おかげさまで仕事がはかどりまして、ありがとうございました」
半年の間、いつしか、ぼくも、職員の立場で仕事をしていたから
室長のよそよそしい敬語が
もうぼくは

――1階で、待っててね でも 私 凄い格好だよ
――ボランティア精神で、付き添いますよ
日光アレルギーの彼女は、長袖に手袋、それに日傘にスカーフ
――陽に当たると、酷いですか
――昔は30分くらいで治まったけど、もうね
ぼくは荷物を背負い、彼女のバックを前カゴに入れて
――もう、33ですからね なかなか、引きませんか
――なによ

「キミのおかげで、助かりました」
居酒屋の店先で、酔いに謝せられる、言葉はぼくを、ぼくも
明日からは
「いつでも、遊びに、来てよ」
いつでも、遊びに、来て、よ

――もう、この歳になるとね、友達が、次から次と
――結婚していきますか 宮木さんは、結婚は
――そんなの、まだまだ、よ もう

――本当に、助かったわ、仕事も、はかどって
――そう言ってもらえると、ありがたいですけど
――半年間 短かったけど、ありがとうございました
ぼくは、ひとつだけ、だけど、もう
301グッバイ:2007/08/16(木) 23:11:32 ID:YdZggnmV

本当に
ほんとうに さようならをする人には
サヨナラも 告げない
きっとそう
きっとそう
きっと そうするのでしょう
今までが そうであったように

本当に
ほんとうに さようならを しなければならない時
このくちびるに なんという
言葉を 浮かばせられるか
わたしは 知らない
知らない わたしは
サヨナラのかわりに
「グッバイ」 という言葉を
えらんでみて

できれば なんとか
なんとか 軽く
なんでもないように やさしく
けして冷たくならないような
グッバイ を
と思うのです


本当に
ほんとうに その時が来た
そのときには
サヨナラでなく 「グッバイ」 と
つぶやく程で かまわないからと

さようならをする人のことは想わずに
思ってみて

グッバイ
先のことはわかりませんが
その時に なってみなければわかりませんが
グッバイ
今言えることといえば たったそれだけで


ほんとうに
さようならをする人には
サヨナラなんて
告げないのでしょうが

ほんとうは
302何も無き夜の夏1/2:2007/08/17(金) 23:23:50 ID:45cw/Yok

「真実の対義語は、嘘?」
「いや、そうじゃない」と、蝉が言った。そのあとで
「誰もそうは、言えないけれどね」と彼はつけ足した。

夏の、甘くまだるっこしい夜だった。
ぼくは目白台の急な下り坂を、早稲田に向かって歩いていた。
コインランドリーでは相変わらず機械たちが沸騰しそうになりながら回転し続け、
銭湯からは見えない湯気とともに低くくぐもった桶の鳴る音が聴こえてきた。


昨日、妻が死んだ。


人生における喪失自体は、そう珍しいことじゃない。

「事実を認めようとしないから、あんたはいつまでたっても就職できないんだよ」
そう言っていた母は、全身をナイフでめった刺しに刺さされて死んだ。
「普通の会社へ入って、普通の家族を持って、平凡な人生を送ることのどこが悪い?」
そう言っていた親友は、車ごと柱に突き刺さって死んだ。
303何も無き夜の夏2/2:2007/08/17(金) 23:25:57 ID:45cw/Yok

いずれの場合も、不思議と悲しくはなかった。
ぼくもみんなと同じように事実を真実として受け入れようとしたし、またそう努力もしてきたからだ。
そんな僕を妻は、非人情だと言った。
ぼくもその通りだ思う。
いつの間にかぼくは当たり前のことを真実として機械のように処理し、それが正しいと思うようになっていた。その方が楽だからということに、薄々自分で気がつきながら。

目の前を、一匹の黒猫が通り過ぎようとし、目が合ったところで足を止めた。
「探しにいかないのかい?」気だるそうな抑揚のない声で、彼は訊ねてきた。猫はいつだってこんな声だ。
「何を?」
「君がいいと思うところをさ。」
「だって、」とぼくは言った。「そんなのとは関係なく、ものごとは過ぎ去ってくんだ」
ふうん、と猫は鼻を鳴らすと、興味を失ったというように尻尾を垂れた。
「そんなら、別にそれでいいけど。」
猫はそれだけ言うと、何か他に興味のあるものを見つけたのか、さっさとぼくの前から姿を消した。

あとにはもう、何も無かった。
相変わらずうだるような空気はあたりに充満していたし、この世界に悲劇なんてものはないと思われた。
真正面には巨大なビルが直立し、全ての窓という窓から、黄色い光を発していた。
その黄色い光を食べに、はるか6千億光年先の星々から虫のような粒子が集まって来ていたとしても、それはそれとしてぼくの心臓は毎分60〜70回の鼓動を繰り返しながらぼくを生かしている。
「今晩は」と道端に小さな花輪をつけている〈祈り花〉が言ったような気がした。
「今日はとても暑い夜ですね」
ぼくはそれには何も応えず、ただ羽を持った世界中の言葉という言葉に呪詛をわめき散らしたい気持ちでいっぱいになりながら、マッチで煙草に火をつけ、マッチの火が自然に消えるのを待ってから、それをゆっくりと投げ捨てた。

そしてあとにはもう、ほんとうに何も無かった。
304名前はいらない:2007/08/18(土) 22:43:37 ID:svCX6bEH
かかってこいやああああああアアアアアアアアア
305あぼーん:あぼーん
あぼーん
306あぼーん:あぼーん
あぼーん
307名前はいらない:2007/08/19(日) 12:25:57 ID:pfzMggS6
締め切りですね
308名前はいらない:2007/08/20(月) 01:14:54 ID:d3SXNEUm

※審査期間8/19〜8/22いっぱい※

>>296 獏
>>297 事実を受け入れる
>>299 傍ら寝の夜に、髪薫る子に
>>300 もう
>>301 グッバイ
>>302-303 何も無き夜の夏

6作品
309日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/08/21(火) 01:19:43 ID:RfyMPz7z
>>296 ばくさんのかばんしか思いつかないなあ。
>>297 ご愁傷さまでした。
>>299 よくわかんないけど耐えているんですね。
>>300 さみしいんですかねえ。
>>301 そんなのやだ。グッバイすら言いたくならないと思うよさみしい事だけど。
>>302-303 あのあたりにまだ銭湯ってあるんだへーって思っただけだった。

個人的にポイントのしようがないです。


310青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/08/21(火) 01:48:35 ID:sPQ2k+Vj
ダメだ。眠すぎて何も感がえられない。
とりあえずぱっと読んでえがった
>>296>>301に1点で
311日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :2007/08/21(火) 02:24:06 ID:RfyMPz7z
>>310
眠すぎて考えられないのに努力してみるのがいかった気がする今夜。
じゃあまあいいや。私も努力してポイントしてみよう。

ということで盛り上げる意味で、今回は読みやすかった >>301
1点差し上げます。
312みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ :2007/08/21(火) 07:29:24 ID:fiCENYt+ BE:552451878-2BP(391)
>>301に一ポイント
313名前はいらない:2007/08/22(水) 13:00:17 ID:YcuPU6XE
26 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/07/11(水) 22:28:26 ID:kKapfK9L
みたらしタンの前コテ何だっけ
改名成功した例だね
27 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/07/12(木) 03:33:05 ID:rpZjS+Im
成功の基準がよくわからない
28 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/07/12(木) 16:02:01 ID:vQbd0Tv0
>>26
新月てるあき ◆aglqL.ViKQ
29 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/07/12(木) 22:39:02 ID:nPeBCxlB
成功してねぇよwww
うざさ倍増
御手洗という汚らしい名前になっただけでねぇかw
30 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/07/12(木) 22:49:51 ID:kYkoJ0Sc
てるあきって女装趣味の?
114 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 02:19:30 ID:frrrmZGh
お前ら審査しろ 梁山泊
115 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 13:13:22 ID:fnECu2Q6
おもらしのは絶対に前の二人に便乗しただけの
糞採点だな
あいつは害でしかない
早く死ねばいいのに
116 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/08/21(火) 13:56:36 ID:4WEKdGNE
>>115
病気になるとか事故にでもあわない限り、若いし長生きしそうなんですけど、あの粗相コテ。
314  ◆UnderDv67M :2007/08/22(水) 19:48:19 ID:z1W+DIoq
日雇いくん ◆HIyaTOiQcI
青メガネ ◆ZtF6f3ypqw
みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ


なんだ、三人揃ってるじゃん。。 皆さんおつかれっしたー <`∀´>

>>313
てるあきって高校生かなにかでしょう? いい年したおっさんがなにガキにここまで執着してんだよw
315名前はいらない:2007/08/22(水) 20:03:52 ID:VdDaDkQm
坊やだからさ
316名前はいらない:2007/08/22(水) 20:46:09 ID:O0SYmSyk
あんだーさんってほんとうはいいひとなんですね
317名前はいらない:2007/08/22(水) 22:52:05 ID:LFSMqt76
アンダーとおもらしの
古参コテ同士の馴れ合いがうざい
318  ◆UnderDv67M :2007/08/23(木) 00:14:20 ID:ggjd4edV
出来損ないの名無しを叩いたら即コテ同士での馴れ合い扱いなのかよ

行動力も能力もなにもないおじさん達は最悪板で仲間同士で馴れ合っていろwwww
319グッバイ:2007/08/23(木) 02:31:15 ID:Cu+n9lLc

審査してくださった方々、まとめとかの方々、ありがとうございました。
「グッバイ」 書きました。
他には、、、気の利いたことが言えなくてすみません。

次のお題 「たわわ」

投稿期間 8月23日〜8月31日いっぱい
審査期間 9月1日〜9月4日いっぱい

で。

参加者のみなさんもお疲れさまでした
では
320睡蓮:2007/08/23(木) 12:05:49 ID:TPMt9MmC
ひとつ持っていきなさい、ほら
ものおじすることはない
やわらかい乳房などいくらでもあるのだよ、わたしには
欲しがりたいだけ
欲しがりなさい
おまえたちの欲が限りのないものだとしても
たかがしれているのだから、寿命あるものたちよ
貪り続けられるのなら、貪ったらいい

わたしを 
打ち負かせるとでも
思っている

心配顔の幼虫たち

蜜なら溢れている
わたしの内奥の秘密から

その泉を 
見よ

清らかな
清らかな

そして
眠りにつくことだろう

わたしは
眠りを誘う
甘い根っこを
おまえのからだのすみずみにまで
白い軟骨のある関節にそっと挿しいれてゆく

おまえはすっかり安心して
わたしに
還る日が
来る
321おれまつり:2007/08/24(金) 17:12:57 ID:FoZhGPpf
パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで
パチパ パパ チン パチン ポチン 
俺を構成する可塑性物質が爆ぜ 足元からセメンタイト流れ シボレーに乗って
闇夜に散りばめられた虹彩のパーキングで もっとタイトにスクウィーズ プリーズと
他意と対と鯛で紅白の船盛り

「願いを込めて流せ」
 
ロビーからアナウンスが聞こえる 着陸後爆裂し黒煙がいい塩梅のアクセントで
「プランテーション プリーズ」で
願いを込めて星の高速道に垂れ流した 
息と香り
俺は昔 亡くそうとしたし なく沿うことができたお前
沿線上の蜃気楼の中で無くした刹那 
飛び立たんとしたものは形而上の助手席で
熱帯の柑橘類が立ち込める迷路
退屈の渋滞
だから
睨めっこしようぜ
鏡に実る果実は面白みもない顔で 天国から競りあがってきた片面尼僧で もう片面はモノラルで雑音で修羅
俺に聞こえたのは
 
「籠めたものを流せ」で

パチパ パパ チン パチン ポチンと
スイッチを捻ると
夜が夏にあっぷっぷ
面白くて爆ぜる我が家
322たわわ:2007/08/27(月) 01:17:57 ID:c4lD60AQ
きみはゆっくりとしなり
震える
細かな棘が無数に繁る
草いきれの中で

靴下からじんわりと染みる
緑、緑、緑
きみはゆっくりとしなり
震える
傲慢さを孕む金色の
柔らかな波を受けて

そこここから押し付けられる
無防備な酸素に
折れるほど両手を差し伸べて
きみはゆっくりとしなり
震える
酷く底冷えのする夜に
温んだ水に浸されて

薄闇にほうと鳴く
あの呼び声を覚えているだろうか
足裏にうずく
腐葉土の感触を
椎の実の甘さ
ひんやりした樹皮
稲穂の匂い
瀬から上がって、石へ耳を押し当てた
あの温もりと安堵を
忘れずにいてくれているだろうか

きみはゆっくりとしなり
震える
熟して零れる様々に
目もくれまいと仰向いて
きみはゆっくりとしなり
折れるほど両手を差し伸べて
震えて
篩う
323一匁:2007/08/30(木) 00:05:33 ID:OEBXl6Xn
しつこく続く熱帯夜
汗疹をぼりぼり掻きこわす
蚊がわんさか飛んできて
ブルンブルンと垂れ下がる
あのこのうなじに蚊の玉すだれ
わたしの腋下に蚊の玉すだれ

324それは:2007/08/30(木) 22:09:40 ID:kiqtLmpk
ゆっさユッサと
揺れるボインさ
325deity:2007/08/31(金) 23:16:33 ID:IiI+92nY
42℃の村に冗談のように亀の甲羅が流れ着く

それを見た村長は吉兆を村人に告げる

村人は自らの家に火を放ち山を目指す

ぐるると狼が村人を取り囲む

盲目の長老とその孫が村に残る

42℃の村に泉は湧かず、川は流れない

井戸は土の音を立てる

長老は息子の名前を呼ぶ

孫は固い地面の芋を掘る

長老がまだ若い頃、猪が山に尽きることは無く

村長はまだ言葉さえ知らなかった

長老は既に死んだ息子の名前を呼ぶ

孫はひび割れた大地を探る

いなくなった村人を思う

井戸を掘ろうと思う

大地奥深く流れる大河を夢想する

鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている

見えない畑が家畜の消えた柵の間を埋める

言葉を知らない孫は山を見上げる

虫と鳥ばかりが鳴き止まずいて

谷間の集落を壊れた水車ががたがたと風に吹かれている

呪いを吸い上げるばかりの水車は

秋に向かうほど狂おしく鳴き

葦とすすきばかりの泥地に狂騒を実らせる
326名前はいらない:2007/09/01(土) 00:12:21 ID:pNMh5Brw
>>320 睡蓮
>>321 おれまつり
>>322 たわわ
>>323 一匁
>>324 それは
>>325 deity

♪たわわ、たわわ、たわわ〜
お題は「たわわ」
審査員さま、よろしくお願い致します。m(__)m
327ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/09/01(土) 15:30:19 ID:AoE3lVPK
>>321 おれまつり
「プランテーション プリーズ」。
あかんわあ、ツボつかれた。もう、背骨とかぐんにゃりさせていたいですね、できるだけ、長い間。
ところで、都市ですね、これ。人工的な唯物論の言葉で書かれてます。ネット上のヘミングウェイとでも。
心情の部分ではハードボイルド小説のような感傷があります。
たわわ→余剰。この変換には傷ついた敵意めいたものを感じます。これが感傷を生み出しているようです。
過剰な信号をわめきちらす勝手な個物たちの合間にあって、感受性のある人間は自我をより意識させられる。
自意識は人間だけが罹る病気です。
鋭敏な人間は身のうちに意識の自然を自覚的に整えなければ自滅の欲求に耐えられない。
聖域ではあらゆるものが法則にしたがって流れていく。
流れに逆らい、言葉で押し上げる、すなわち、嘘をつくという作業は余分なエネルギーを外部から奪ってきてなされる。
嘘は強盗です。
正直になれという意図のある態度の変更は嘘をつけといってるのと同じ軸上ですから、そういう上書きをするのではなく、解放せよ、と。そこで「籠めたものを流せ」、と。

最終連の手抜き感がリラックス効果をもたらします。ここは嘘ですが。

>>322 たわわ
実るほどこうべを垂れる稲穂かな。
構築物である儒教道徳の外見を剥ぎ、原型としての観察に戻ってみれば、そこに姿を現すのは自然への畏怖。
すべてが仕組まれている。人間に優しすぎる環境とはなんらかの企みのような気がする。
やさしい四季の甘い乳を吸いながら私たちは祈る。この母がどうか機械仕掛けではありませんように。
自然への不信という自己の存在に対する背徳におびえながら、人間は拝跪する。
いつかシュレッダーにかけられるのではないかと思いつつ。
328ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/09/01(土) 15:30:59 ID:AoE3lVPK
>>323 一匁
! 「蚊の玉すだれ」って。
強烈な悪夢をこう、すらっと書ける。
うらやましくはないけど、この感覚はすごいです。

>>324 それは
悟りを開いていらっしゃる。こういう人たちばかりだったら戦争もないでしょう。
ホントか? って気もするんですけどね。懐疑的なのは私の修行がたりないせいでしょう。
問題なのはテストの答案用紙に正解を書き込むように書かれた真実は、懐疑的な私を気持ちよくさせてくれない。そういうことです。
あくまで問題点があるのは読者である私であって、けして作者にあるのではない。さらに深刻な事態になってしまいました。

>>325 deity
最初は冗談めかして語ろうとした終末の幻視の重さに途中で耐え切れなくなった。
言葉を持たない無垢な豊かさはそれ自体が黙示録である。
再生がきっと来るのだろうと信じてはいるが、それ以上に確信しているのは、そのためにあらゆる文明は滅ぶのだということ。
予言は常に目の前を行進する。

今回はすべてに発見があったので、私は全部気に入りました。
1点 >321 >322 >323 >324 >325
329虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/09/02(日) 16:09:24 ID:bFe7qVxm
>>325 deity 2点
欠落を描いて実りをイメージさせる手法が効果的。いろいろと中途半端
なんですが、それがかえって想像力を刺激します。映画のよう。
一見内容と無関係な「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」が
架空の湿度を生むようです。

>>322 たわわ 1点
第4連の呼びかけが、まだ詩としてこなれていない印象を受けましたが、
この連がこの詩の魅力でもあります。詩の同人誌に掲載されていそうな
行儀のよい作品。
330青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/09/03(月) 03:00:32 ID:ohBMG5Em
>>320「睡蓮」
時を超えるたらちね
Good!
無数に浮かぶ睡蓮のようにおっぱいが無限の泉からどんどん湧き出してくる、
まさに「たわわ」。我々はたわわなるおっぱいにかような無限の豊穣を
夢みていることを、改めて実感させてくれる。
Boo
「わたしを打ち負かせるとでも〜」からリズムがぶつ切りになってしまい、
それまでの共感性が失せ「読ませたい」という作者の気持ちが前に出てしまった。

>>321「おれまつり」
詩の作りかたが似ている気がする
Good!
自動筆記的に作り出されていく言葉群の「たわわ」さと歯切れのよい語感、機械っぽさ
とのギャップがおもしろい。
「パーツはプラスティックで組み立てる見越しで繋ぎ止めたのはセメンダインで」
いきなり初対面の奴にこんなこと言われたら、濡れる。
Boo
後半の展開があやふやになってしまい結局「?」に終わった気がする。
モスラの糸で繋がれた音と意味との関係性を使いこなさないと、結局俗にいう「シュール」
で終わる。「亡くそうとしたし なく沿うことができたお前」←これはやり過ぎか
でも言葉のスパークでたわわさを生み出そうとする狙いは、この中だと一番好き。
331青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/09/03(月) 03:03:04 ID:ohBMG5Em
>>322「たわわ」
乙女たおやめアニミズム。
Good!
こういうのを「みずみずしい皮膚感覚」って言うのか嗚呼。
「きみはゆっくりと〜」のリフレインが冗漫になりがちな全体の雰囲気に
逆にピリッと酸味をきかせてる。こんな使い方ってあるんだなー
「きみ」っていう単語は結局押しつけがましくなっちゃうので
自分はあまり好きくないんだけど、安心して身を委ねる事ができた。
Boo
ほんとうのほんとうに「敢えて」になるけど、ありがち、まとまり過ぎか。
核となる第4連の畳みかけもすっごく上手いんだけど、逆に何か物足りない。
あと、この詩を読んでて谷川俊太郎の「交合」って詩を思い出したんだけど、
これは要するに羊歯植物と作者がSEXをするという詩で、
こっちは交合して果てた後一気に冷めて他者への嫌悪を感ずるという
ある種男性的で現実的なアニミズムなのに対し、この作品は女性的なアニミズム、
それも妄想の中でも一つになろうとする若干少女趣味的なアニミズムな気がして、
興を殺がれたのは確か。までも、そんなのどーでもいいや。
いろいろと勉強になりました。また読みたいです!

>>323「一匁」
レッドカーペットな衝撃詩。
Good!
ぎゃああああああああああ
Boo
もっともっと狂気色が欲しかった。突き抜けた変態性が。
膨らますとしたら「あのこ」「わたし」らへんかな?人称のチョイスで色々と。
「ブルンブルン」もイメージはいいけどその前の「ぼりぼり」「わんさか」があるせいで
ちょっとうるさくなっちゃった。別にこのオノマトペも普通っちゃ普通だしね。
332青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/09/03(月) 03:04:37 ID:ohBMG5Em
>>324「それは」
今回一番の「たわわ」
Good!
「ゆっさユッサと」 「ユッサ」にものすごい重力の反動を感じさせ、
「揺れるボインさ」 「ボインさ」で言いきることによって一気に宇宙にダイブさせる。
Boo
無い。凄い言葉だと思う。「たわわ」ってテーマとスレありきだけど。
sageてたら謎の糞詩だった。

>>325 「deity」
女神の不在はノスタルジーたるユートピア。
Good!
GoodじゃなくてGod。行間滅茶苦茶うまし。そして凄いスタミナ。お疲れ様です。
村人の非在によって喚起される生活の豊穣のイメージ、
またそのような人間の営みと関係なく色づく自然のたわわさ、
そして最後にそうした人間と自然とのギャップに
未来を予感する孫が寂寞たる荒涼を感じるという抒情の流れまで、ほぼ完璧。むまい。
作者の細やかな神経と構成力に称賛の嵐也。
Boo
唯一形容詞が登場する「鍾乳洞の柱に柔らかな暗闇がへばりついている」、ここが若干浮き
気味か。それまでの流れからしても、ここはそんなに喚起力がいるところでは無いと思う
し…多分。淡々と寓話的に進められてきた詩だけに、ここで艶っぽさを出した目的が不明。
333青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/09/03(月) 03:10:45 ID:ohBMG5Em
>>322>>324に1点。
>>325に2点で。

みんなゾムルラック教へ入ろう!
334名前はいらない:2007/09/05(水) 00:02:35 ID:oWcoPyYz
審査〆切〜。みなさん乙。

325 deity 1+2+2=5
322 たわわ 1+1+1=3

ちゃんぷ・準ちゃんぷ、おめでとう!
さあお題をどうぞ!
335大木人:2007/09/05(水) 23:17:09 ID:FsiN/B7T
deity書きました。
どうもありがとうございました。
次のお題は「きのこ」でお願いします。

投稿期間:9/5〜9/12いっぱい
審査期間:9/13〜9/16いっぱい

どしどしよろしくー
336イクサキモ:2007/09/08(土) 00:31:11 ID:igi3/4hH
軍手を外してシイタケに触る
空気と同じ質量、同じ温もり

山の天井を抜けて細かい雨が落ちてくる
ゴム長靴を履いてきたのは正解だったと思う

ビニール袋の口を縛ってバッグに入れる
本当はムカゴだけのつもりだったのだけど

落ち葉のまだ新しい山道に戻る

私が小さかった頃、犬を連れてこの道を何度も登った
道は古いお社に繋がっていて
そこまで登って引き返してくるのが私たちのいつもの散歩道だった

犬は6年前に死んだ
お社はもっと昔から部落の人々に忘れられている

犬のお墓のあった辺りには年中セイタカアワダチソウが繁茂し
草刈をするたびにその場所がわからなくなる

霧雨の振幅が揺り篭のように山を包む

私は自分の長靴が立てる湿った雨音を聞きながら想像する

世界のどこかには私だけの森があって
そこでは鈴のように愛らしいシイタケたちが
たくさんの胞子を飛ばして
たくさんの菌糸を廻らせているのだと

想像する

胞子は霧にまぎれて
轆轤を回す仙人の口に含まれ
私の森を芽吹かせる

ムカゴのような私の悪鬼が言葉となってぽろぽろ零れる

竈の火にくべられて
雨戸を叩くロケットエンジンの噴射となって
暗渠を流れる孤独な笹舟になって
鳥たちの羽毛にまぎれた砂金の粒になって
茶碗蒸しになって

いつか太陽系の彼方を目指す私たちの子供に
この短い山道の
この小さなシイタケが繋がっていくのだと

想像する
337きのこちゃん:2007/09/08(土) 13:40:50 ID:qd9L8Paf


 ただ吸い込んでいれば1UPできるみたいな風に吸い込まれた在る夜 つまり TO YOU  
三日月みたいな風情のリミットを外すことによって 満ちる円満が黄金から銅に日に日にひっ迫する慕情
そこには兎なんていないし 誰も君のために餅なんてついてくれない ただ壇ノ浦
月の海は死海みたいな濃度 漂えばお袋 
そう有袋類が追い求めていたものは袋小路の加護で
盛られていたのは愛 君をシケモクの中 垣間見るだけで 2UP 
つまり UP TO YOU 人類が到達したあらゆるイシュー
恥丘から離れることわずか三千里  
母なんか訪ねてこなかったし ラッシュしたのはパトじゃない 
眠くないし飢えもないし寒くないし 教会の前でもない 
ただじめじめしたところが追い求めた因果の重力による公転
回し回わされた原っぱの片隅 
君が手をのばす先には 干からびた骸 見ず知らずの枯葉
それでも まだ濡れているとしたら 
君にはまだ 抽出の余地

かつて そこは
日も届かぬ そう枝と枝が重なり合って不毛な大地の上
昼夜問わず小鳥たちがジャズり続ける小枝の下 
再興を期するため仮設された便所のポリシー
合成樹脂のような柔軟性と光沢を併せ持つフォルムで
まだ見ぬものにイデアと言う名のビジョンを投影させていたころ 
誰が 君が養殖に手を染めると思っていただろうか
干からびた犬の鼻で嗅ぎ取った病んだ異臭は 
今となってはストリートで200円で買えるビッグイシュー
さくらんが奏でる浮世の理と逢いそうように社会の窓からキノコの里へ 
不規則正しく自転を繰り返すことで離れ行く
君のエナメル層はC’程度の漠然とした大地となり 
見渡す限りのクレーター
その世界の中心で鳴り響くチャイムと共に直送されて来た きのこちゃん
身にまとっていた毒々しい原色を脱ぎ捨てると清楚と大胆がホワイトアウト
もくもくがきのこ雲となり 
始終這って爆心地を埋めること18菌
手を変え品を変え手品 万年床に愛を育み
煙となった今でも
肺の中に影を落とし続けている
338きのこ:2007/09/10(月) 23:03:46 ID:5GfHUhIT
触れるかさが
その為だけにあるのだと言えば
せめて、信じてくれるだろうか?
取り繕った外見を
掠めるように見ているあなたは

僕の中にあるくたくたしたものは
僕以外の誰かにとって
どういったものであるのだろうか?
残念ながら僕自身には
全く、知る術が無いんだ

腹の底に見え隠れする
欺瞞の塊は
恐ろしく表層から遠い場所にあるようで
僕はいつも躊躇してしまう
滲んで、零れていやしないかって

害することなど無ければいいと
祈りの内に手折られた僕の腸を
あなたは躊躇わずに飲み込んだ
妄信的なその強さに
僕はもう、微笑むことすらも恐れなかった

深く眠り
目覚め
眠り
目覚め
眠り
目覚め
眠り

裂けた体を縮ませながら
ぼんやりと緑の雫を眺める
酷く心地良い風が過ぎうとうとし始めると
もうどうにも、腐り落ちてしまいたい気持ちが込み上げる
僕は
その為だけにいるのだと言えば
せめて、信じてくれただろうか
339名前はいらない:2007/09/13(木) 13:23:47 ID:tgm7G/Zk
>>336 イクサキモ
>>337 きのこちゃん
>>338 きのこ

  以上 3作品
  審査員のみなさん、よろしくお願い致します。
340鞭 ◆ILLsmD2C1w :2007/09/14(金) 20:36:08 ID:WO3VX76E
>>336
イクサキモ。なんでしょう。幾先も?わからない。
するする入ってきて心地よかったです。
香り豊かな逸品。3点

>>337
息詰まりました。ぼくのキャパシティを軽く超えてます。
過剰さはきのこの胞子を思わせます。見たことないけど。
熱量に1点

>>338
あんなにじめじめして、誰も寄りつかないようなところに生えるのにも関わらず
あんなに芳醇なかおりがするのでしょうか。
食べてもらうことができたら、やっぱり味わい深いのでしょう。1点
341虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/09/15(土) 21:57:16 ID:QA32ZZah
>>336 イクサキモ
確かに収穫したばかりのシイタケは軽くて温い。第1連でそれが
頭に浮かびます。
古い社の境内にはさらに忘れ去られた祠があるのではないかと
想像するのは、作者の語り口に記憶が刺激されたからでしょう。
「ムカゴのような私の悪鬼」で同じ景色に重なっていた別の視点が
示され、次の連に続く…ここは走りすぎたような感がありますが、
ミクロからマクロへの転換、それを貫くシイタケの存在が因縁めいて
感じられました。
きのこのお題に真っ向勝負でこの作品を書く力量に、3点。

>>337 きのこちゃん
体言止めは意識的なものでしょうか。やや中途半端な印象です。
ラップの歌詞のようですが、もう少しバカっぽくても良かったかも。
イデアという言葉の使われ方の軽さに良くも悪くも驚きました。
ここまで遊んでいてきのこを忘れないのは立派。

>>338 きのこ
個人の視点を強調するように「僕」が多用されますが、
「祈りの内に手折られた僕の腸」など、非常に感覚が内的で
他者である私にはよくわかりませんでした。
耽美的。理解できる方にとってはとても魅力的でしょう。

342名前はいらない:2007/09/16(日) 21:36:49 ID:y1nsco0v
審査乞う

暑いよーどうにかしてよー頭が痛いよーかゆいよー
343名前はいらない:2007/09/17(月) 23:05:42 ID:lx2jranI
age
344青メガネ ◆ZtF6f3ypqw :2007/09/21(金) 06:32:56 ID:jOwsxe2E
審査期間過ぎてるけど一応置いておきます 一応、ね

>>336 (1点)
共感を呼び覚ましながら淡々とイメージをつむいでいくのが、とてもうまい。
それだけに後半の展開の雑さが残念。

>>337
言葉選びの節操が無さが、笑えるところまで突き抜けてれば良かった。

>>338
第一連で規定した「あなた」の使い方が不味く、のろけ話レベルに終わってしまった感。
345名前はいらない:2007/09/22(土) 11:49:51 ID:BxQF4QAy
やっと審査が三人揃いましたね
今日いっぱいで〆ってことでどうでしょう?
346名前はいらない:2007/09/22(土) 16:52:04 ID:ZGFzoR7t
それではとりあえず途中経過。

>>336 イクサキモ 3+3+1=7点
>>337 きのこちゃん
>>338 きのこ
347名前はいらない:2007/09/22(土) 17:11:36 ID:ZGFzoR7t
間違えた…スマソorz

>>336 イクサキモ 3+3+1=7点
>>337 きのこちゃん 1点
>>338 きのこ 1点


348名前はいらない:2007/09/23(日) 00:26:11 ID:XJQ7aWgc
みなさん乙カレ〜。
「イクサキモ」作者さん、チャンプおめ〜!
349大木人:2007/09/23(日) 08:29:43 ID:JTMIb2H/
皆さんお疲れ様でした。
イクサキモ書きました。
つまらないお題で過疎に拍車をかけてしまったようで申し訳ありません…。
次のお題は広い間口「空」でいかがでしょうか。
本日の空模様雲りのち雨でございます。
〆切りは9月30日いっぱい、審査期間10月3日いっぱいで。
350天使の羽根:2007/09/24(月) 00:02:26 ID:c44PvoWo
大空には今日も天使の羽根

かろやかに舞うのだ

わたしたちの歌声で
わたしたちの溜息で

くるりとくるりと宙にただよい
けっして地上に落ちることはない

夕日の赤よりも赤い
傷つきよごれた天使の羽根たちが

くるりくるりと光のなかで
くるりくるりと青のはざまを

ただ在るということの重さに
逆らいながら
351帰って来い、ウルトラマン:2007/09/24(月) 03:20:39 ID:U7K/l9Hs
ウルトラマンが帰っていって
目に見える怪獣はみんないなくなって
僕らは途方に暮れた

アスファルトの割れ目から這い出る蟻んこに
火の点いた煙草の先端を近づけると
狂ったダンスを踊りだす
踊るダンスは狂っている
まるで僕らのようだ
何処にも食い物なんてありゃしない

僕らは空を見上げる
ファシストの笑い声は空まで制していて
時折の赤い花火は拒んでいる
ウルトラマンの再来を拒んでいる
352:2007/09/26(水) 20:51:38 ID:PXwLxFPg
遠くの雲が棚引いて
虹のように流れ逝く



隙間から覗く紅い陽は
刹那く顔を歪ませて



ぬるい風の暇乞い
ビルの谷間が巻き取って



聞こえる蟲の愬え
蒼窮を押し上げ
藍を一滴、滲ませる
353野球:2007/09/28(金) 05:00:19 ID:5kZw5XaU
智弁和歌山サヨナラの打席
一死満塁帝京ピッチャー後がない
ミットにうまく決らない

すかーん

白球は青空へ
「うわー」
沸き返る球場
本塁打
354すいっひょうん:2007/09/29(土) 19:37:40 ID:gIIX61eH
ごうごうごうごう
すごいいきおいくもながれて
トンびばかりがひゅぅひゅぅないている
そういえば
だれもしらないというこてゃ
ぼくらのねこがはお
やものてにあらわれてはにごないて
えさをくてれよとないているのな
ごめんよ
ごめんょ
ぼくのねこ
とおりのじぞうそんもないてるよ
ぶらくのだしがまででないよ
はなうりのじかんだよ
すごいいきおい
ごうごう
ごうごう
とんび
ひゅぃぅぅ
とんでるながされてる
すごいいきおい
355空模様曇りのちアメ:2007/09/30(日) 02:16:28 ID:j926/vxG

東京の空を鋼鉄の烏が蹂躙した その昔を想う陰鬱な気持ち

(ああ咽が空々だ)

寒々しい畳の隅の埃 がらんどうの部屋には曇り硝子がひとつ

まとわりついていた 夏の名残が一息に失せて不安に思う
部屋の外の森閑とした空気が 染入る日差しの陰りを誘う

(ひたひたと陰が部屋に満ちていく)


まだ外には1歩も出ていない
体を起こすと もうすぐ正午だった 
耳をそばだてると 丸いものが弾ける音がし始めた 

356夏の終わりに:2007/09/30(日) 21:54:05 ID:5eNSW0ns
巨大な鳥の夕焼け空で

大きく開けた嘴の中に
夕日がおちた

巨大な鳥は
薔薇色の雲にちぎれていって

後ろむきの
月が
踊る
357^O^:2007/09/30(日) 22:05:41 ID:VQCyUd0E
リオ デ エモーション ですか?

358うそぶく:2007/09/30(日) 22:32:14 ID:4FWUpb3Y
祖父が死んだとき
ひとは年をとったら死ぬのだと思いました
祖母が死んだとき
ついに死んだかと思いました
犬が死んだとき
忙しさにかまけながら日々喪失感を強くしました
叔母が死んだとき
みとらなかった叔父に腹を立てました

ご飯を食べて働いて
みんな生きてみんな死ぬ
死は残った人のもの
千の風になってという歌はきらいです
あんな朗々と吹きわたるのではなく
愛することからも
執念深い憎しみからも解放され
からっぽになり

事務所に迷い込んだスズメバチを
うちわで叩き落としました
ハチはぶるぶる震えて静かになりました
あんなふうに あれと寄り添って
わたしは静かに死んでいたい
359 ◆7LKbKuYyY. :2007/09/30(日) 23:42:20 ID:160EoPIx
できれば審査します。
360 ◆7LKbKuYyY. :2007/10/01(月) 00:55:49 ID:iipi9FPB
>>350
「けっして地上に落ちることはな」くても最後には
落ちてしまうという予感があります。はかなき
ガッツです。【1点】

>>353
「すかーん」の語感はスカスカにすかっとしたもので
この1行はこの詩を代表します。前後に空白行を
設けたのもよかったですね。最終連の棒読み感に
情感はいっさい無くそこには冷徹感さえ漂っています。
『詩』そのものが異化されたかのような味がある詩です。
全く詩的でない言葉がとても丁寧に書かれており
好感が持てます。【2点】

>>354
声が転写されたような感覚が漢字無しの表記にあります。
中盤で壊れた文章が非常な切迫感を出しながら終盤の
正常化による弛緩のための緊張を生んでいます。
涙のエネルギーが他に転化したのを無感動で眺めている
感じがどこか楽しげですが号泣した後の気持ちよさのよう
なものに性的なものが若干重なっているようです。【2点】

>>357
何じゃコリャ系ですね。めちゃくちゃ最後の空白行が気になるし
若干やらしい感じがしないでもないです。一般に何語かもわか
らないようなのを一般読者に尋ねているようです。【1点】
361気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/02(火) 21:11:01 ID:FFnOZZq3
久しぶりに審査に参加します。
お前宣言してないだろ、なんて言わないでね。
コテ名じゃなくてトリップを見てちょ。

>>350 
正直作為とかどうでもいい。全く興味が持てない。
どこを読ませたいの?何を伝えたいの?何も見えない。
取ってつけたようなラストにげんなり。
【総評】とち狂っても点を上げる可能性が無い作品。

>>351
ウルトラマンをずいぶん画一的に捉えたね。
ドラえもんのポケットや夢オチと何ら変わらない。新しい発想を求める姿勢が無い。
それと1〜3連が冷静に読むとばらばらなんだよね。繋がっているようで繋がっていないんだ。
言いたい事をしっかり腸に詰め込んで書いていないからこういう軸のぶれまくった作品になるんだ。
【総評】ウルトラマンについて真剣に考えてあげてください。彼も色々と辛いし大変なんです。

>>352
気の利いた言葉をそれらしく配置しただけの作品。
詩はデコレーションとは違うんだよ。
君はこの作品のどこにいるの?
【総評】力量は感じるけどこの作品はただの一枚絵。

>>353
こんな作品をコンペに投稿してくるお前って一体何なの。
梁山泊の衰退ぶりの象徴として当て付けで書いたのならちょっとは面白いがな。
プライドの無い奴に真剣な言葉を探すのもあほらしいからどうでもいいや。
【総評】俺はお前に興味が無い。

>>354
真面目に書いたのかふざけて書いたのかただアホなのか判断に一瞬困ったが、結論付けよう。
お前アホやねん。
どうせアホやるんならもうちとふざけたらええねん。
ほでもちけつふておどりばいさあたんぱぴりねへぇらふぉにょほほほひはは。
やってらんねぇ。
【総評】実験作のつもりかも知れんが俺はこれを工夫とは言わない。
362気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/02(火) 21:11:59 ID:FFnOZZq3
>355
まともだというだけでちょっと感動。
本当に酷い作品ばかり読まされてきたんでね。
まとも以上の褒め言葉は残念ながら与えてやれないが。
最後の3行が果てしなくぬる過ぎて腰砕けもいい所だ。
締め切りまでまだったっぷり時間はあったろうになんでこんな終わり方した?

最初から指摘していこう。
過去の戦争の記憶(あるいは書物等で培養された記憶)と現代に迫り来る戦火の気配、まぁモチーフはいい。
表現が言葉以上のものをもたらしていない。感情が伝わらない。
もっと感情を細部に染みこませろよ。生半可な絵空事で済ますなよ。これは覚悟のいる題材だぞ。
んで、再度指摘するけどラストの3行、おみゃーなめとんのか?
ぎりぎりまで研ぎ澄ましてこの程度っちゅうならオラ何も言わんけぇ。
けんどおみゃー前半はそこそこ書け取ったのに何でこないぐだぐだになるんよ?
ああ、先祖の怒りが乗り移ったのか、それとも評を書くのに飽きてきたのか、何か言葉遣いが昭和初期の農村民になっちまっただ。
ま、評の長さを見ても分かる通り、今回の中では一番気にはなった作品ではある。
【総評】息が苦しい時ほどより深く潜れ。

>>356
だから何?
だから何だよ?
だから何なんだよ?
本気でこれ以外の感想が浮かばねーよ。
【総評】想像しろ。想像しろ。吐き気をもよおすまで想像しろ。

>>358
一連目の4つの死の語り口にセンスの無さが爆発している。
どうやったらこんなひでぇ言葉を書き並べられるんだ?
二連目も同等にひどいな。
「千の風になって」を否定するのはいいけどせめて同じ深度で否定しろよ。
お前はこの引用で自分の思慮の浅薄さをひけらかしただけだぞ、おちょくってんのか?
三連目。もう駄目だ。俺が悪かった。許してくれ。
本気で謝りたくなるほど耐え難いな。
何の詩情も垣間見れず、狂人の日記を読んでいるみたいだ。
(ああ、狂人の定義は何ぞやとか俺に問うなよ。ここではただの単語としての「狂人」の引用なんだ。)
363気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/02(火) 21:12:48 ID:FFnOZZq3
おいおい、今回これで終わりかよ。こん中からチャンプが出るのかよ。
梁山泊の凋落ぶりに本気で涙が出るね。
仕方が無いから差別化の意味でまだマシな2作に点数を与える。
>>352 1点
>>355 2点

じゃ、次回はもう少しマシな作品が読める事を祈っているよ。ちゃお。
364葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/10/03(水) 12:14:12 ID:6NAh9Zax
えらくお久しぶりです、ああ、ナナシーさんもオヒサシブリですね。こんにちは。
で、評なんですが、マイナス点をつけるわけにはいかないので、今回は加点なしということでお願いします。
ちなみに次点は>>354 :すいっひょうん  題名がいい。ひらがなの使い方も素敵です、
ただ、「地蔵尊」あたりで音がぬるくなってたように思います。
365気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/03(水) 18:58:07 ID:kLXVQtSH
審査員募集アゲ。
今日審査期限みたいだから皆さんよろしく頼みます。

>>364
葉士さんお久しぶりです、審査ありがとう。
加点無しも立派な選択だと思います。
>>354の評価について私と着眼点が違い、勉強になります。
366気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/04(木) 00:37:35 ID:y708ly63
審査結果

>>350 1点
>>352 1点
>>353 2点
>>354 2点
>>355 2点
>>357 1点

この場合はルールでは審査を2日間延長という事になるのかな。
じゃあ、5日(金)まで審査期間とします。

審査員宣言をしている方よろしく頼みます。
367葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/10/04(木) 20:53:48 ID:sWXYpz8C
決戦投票ですかあ、じゃあ投票しなくちゃいけませんね、、、


>>353 野球
すごくありがちな題材で、それでも生かすってと相当に”空の青さに
吸い込まれるような”気分に読者をひきこまないとまずいという、
実はかなりな難関なしろもの。勇気をたたえますが、ファールですな。


>>354 すいっひょうん
さて、前の投票で次点にしたわけですが、音への感覚が出てたんで評価しました。
ひらがなって表音文字だけに、読み手も音に敏感になりますね。
てことで1点


>>355 空模様曇りのちアメ
鋼鉄、蹂躙、陰鬱、寒々しい、埃、曇り、名残、失せる、森閑、陰り 陰
たたみこむようにというか、これでもかというぐらいに薄暗い単語が並び、
”鋼鉄の鳥が蹂躙”と冒頭で示すように戦争の想像からスタートします。
陰は、個人的な心理と重なり、最後に雨の音と銃弾とを重ね合わせるように終わりました。
実体はないがどこか暗いものに、為す術もなく押しつぶされていく人間を書き出したと読んでみました。
で、なんで次点にすらしなかったかってと、他の結論がみたかったというか、
”なにげに暗い予感”そのまんまに放り出して終わる詩はあまりにも多いんで食傷してしまったというか、、
そんな理由でした。(いや別に、むりやり肯定的な結論を出せっていってるわけじゃないです。)
強いて言えば、詩を作るときのテンションが静的なものと動的なものとあるとすると、
非常に抑えたところでテンションをキープしてるような感じで、(わかりにくい表現でごめん)
硬質な魅力のわりに、それならそれで必要だと思う深さが足りない?
で、すいっひょうん と どこがって話になると、あちらは一編が成立してると感じたからかな。違うタイプの詩だけどね。
辛口失礼。。
368気狂いピエロ ◆zMYfgmhp9w :2007/10/06(土) 00:42:45 ID:YqeQrFmI
>>367
ルールを参照した限りでは、2日間審査期間延長という事でしたので、まだ決選投票ではありません。
でも加点ありがとうございます。

という訳で、>>354が3点獲得しチャンプとなりました。
おめでとうございます。

という訳で>>354の方はお題をお願いしますね。


次も審査員します。多分その次とさらにその次ぐらいまで、つか当分このスレに居座るよ。
多少なりとも何かが変わる兆しを感じるまではね。
俺もストレス解消に毒撒き散らしてる訳じゃねーからさ。
369大木人:2007/10/07(日) 13:24:59 ID:4CaheaF/
皆さんお疲れ様でした。
すいっひょうんを書きました。
詩というより酔っ払いの戯言でした。
なんだか申し訳ありません。
次のお題は「虫」ってことでよろしくお願いします。
締切は10/15日いっぱいで。

リーンリーン
370:2007/10/07(日) 18:27:48 ID:rO0nCdNL

わたしは虫になって 
ガサゴソと這い回る
あなたは鳥になって
わたしを食べに来る

しかし
わたしがあなたを憎むことはない
そんなことは まさかないだろう

あなたの嘴がわたしをなめる刹那
わたしはあなたを抱きしめちゃう

途方もなく短い手足が 
そのときには やっと
届くんじゃないかしら
371家族について:2007/10/08(月) 09:40:50 ID:IBAYAsDB
僕の家族はスズメ蛾の幼虫が好きで
毎年、食卓で飼育しています

スズメ蛾っていうとエビガラスズメが有名だけど
いろんなのがあります
黒くてオレンジの点があるのとか
エビガラスズメでも孤独相と群生相があって
茶色だったりみどりだったり
食卓の真ん中にコップをおいて
そこに葉っぱを活けてとまらせておくと、
むしゃむしゃ食べて大きくなります
ちゃんと世話をしてやれば、そのまま飾っておいても
蛹になるまで逃げません

蛾や蝶の仲間では、揚羽蝶が人気者だけど
揚羽には毒のある種があんがい多いって知ってますか?
僕の家族は全員がそれを知っています

アメリカシロヒトリにも、毒なんか無いって知ってますか?
僕の家族は知っています

それを知らない君より、知っている僕の家族を
僕は愛しています

なぜならそれは、彼らが僕の教えたことを、真剣に聞いて
覚えた証(あかし)だからです

できるだけ真実を共有したいです。家族と。
秘密は
君としか共有できなくても。
372ジャイアン:2007/10/08(月) 10:33:07 ID:4lCNFbLg
俺のものは俺のもの
お前のものも俺のもの
373名前はいらない:2007/10/08(月) 16:49:57 ID:IBAYAsDB
>>371
他スレにて、うっかり「家族について」名義で書き込んでしまいましたので、
取り下げます。
連続書き込みだったのでバレバレでした。
すみません。
374:2007/10/08(月) 21:11:44 ID:x1B9VArq
部屋の白い壁に虫の卵が無数に生みつけられている。
卵は、こげ茶と灰色の縞模様のふわふわの米粒状で、9つづつ規則正しく円形を作っている。 
一面に散り、つぶれたような虫のしたたった跡もある。厭わしさに背筋が震える。
ひとつ触ってみると、やわらかくて、異臭が漂う。
いったいなにが孵化するのかしらないが、これだけの数の卵からなにものかが生まれ出たところを想像すると吐き気がした。

少女が一人現れ、口を引き結んで石を壁に投げつけ始めた。孵化する前につぶしてしまいたいのだ。
もう一人少女が現れ、笑いながらつぶしはじめた。楽しんでいるのがわかる。
さらに一人現れ、泣きながらワラっている少女を殴ってとめる。
また一人の少女が現れ、潰れた卵を分解しはじめた。何が孵化するのか知りたいらしい。
壁に雑巾がけを始める少女。
「今から産れるのは天使の蝶だから、殺してはいけない」とみなにアジテーションする少女。
部屋にはうじゃうじゃと少女たちの群れが出現する。それぞれに泣きわめき、笑いながら虫にまとわりつき、
いつしか彼女達の背中に羽がはえ、飛んでいってしまった。
白い壁が残った。
375カブトムシ:2007/10/08(月) 22:46:48 ID:4Vm47vUX
黒い鋼の甲冑を
てらてらさせて寄せ来たる蜜を吸わんと群れ落ちる

その風景を遠くから
羨ましげに眺めたる
一匹の弱き昆虫よ

私もカブトにありまほし
角を持てれば争わん

君はブナにはあらねども
林の中に甘き香ぞする
376375:2007/10/08(月) 22:50:50 ID:4Vm47vUX
>>375は蜜の前に改行を忘れています。
訂正。
377鉄分:2007/10/09(火) 14:16:05 ID:9AI3GhSz
スーパーの野菜売り場できゅうりを一本ずつ折っていると
緑のエプロンをつけた店員さんがとんできていきなり正解を言う

そんなことするのやめてくれませんか、買う買わないの話以前にみっともないから

しかし、かまわない、きゅうりは
なかなか真ん中では折れてくれない
真ん中で折るのは難しい、左右の
どちらかの手で持った方の端に近いところでパキリ、と
新鮮なしぶきをあげて中身の白い腹を見せて折れる
緑色のイオンが一瞬だけ空中をまっさらにしてくれる

破壊の帝王です
ぼくは言った、店員さんが腰に手を当てて黙ってぼくを見ている
ぼくはすこし慌てて付け加える
きゅうりにとっては、という意味です
大根はぼくには無理だ、ぼくはすでにぼくの限界を認め、その非力を恥じているのだった
しかし、じつを言えばそれはより大きな恥をかかないためだったし、しかも
スーパーの野菜売り場の店員さんにはいくらぼくが恥をかこうと同情する義務などありはしないのだ
もしも自発的な共感の結果同情しえたとしても
スーパーの野菜売り場のエプロンをつけた店員さんには
ぼくの非力を許すまでの権利は与えられていないはずだった、なぜなら

パートタイムだからだ

エプロンをつけていたって目の前の店員さんは正社員ではないのだ
客がレジで金を払うまでは
野菜が食料でもあり生ゴミでもあるこの野菜売り場の不確かな聖域で
店員さんは流れを見つめているが流れを止めることはできない
はずだったが
腰に手を当ててエプロンをつけた人物はぼくにみっともないからやめろと言った
胸のネームプレートには名前が書いてある
ぼくはその名前を覚えておこう
恋したからだ
378  ◆UnderDv67M :2007/10/09(火) 19:35:29 ID:/4893kH1
>>374
ばかばかしい。これは絶対なんか勘違いした人間が複数点を入れる。まさに欝


あおむしくんの詩がねーじゃん!
379名前はいらない:2007/10/09(火) 21:06:21 ID:Xf1gbYP4
>あおむしくんの詩がねーじゃん!
書けばいいじゃん
380  ◆UnderDv67M :2007/10/10(水) 19:13:39 ID:AxEO1ycL
    \ │ /
     / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ─( ゚ ∀ ゚ )< コテを隠してもバレるから梁山泊特別編だよ
     \_/   \_______________
    / │ \





    \ │ / ハジマルヨ!!
     / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ─( ゚ ∀ ゚ )< あおむしくんのぼうけん 
     \_/   \_________
    / │ \
                      _
                    /ヾ;. `ヽ
                   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
                   (_・ヽ___/_ヽ//.......//............)
                      〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪

        *50個の卵の内、一匹しか蝶になれない まさにサバイバルだぞ!




    \ │ /
     / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ─( ゚ ∀ ゚ )<  はじまってるよ〜!
     \_/   \_________
    / │ \                zzz
                      _  ZZ
                    /ヾ;. `ヽ
                   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
                   (_‐ヽ___/_ヽ//.......//............)
                      〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪
 
       *食ったら眠ってばかりいるぞ!脱皮の成功率に関わるから起しちゃダメだぞ!
381  ◆UnderDv67M :2007/10/10(水) 19:16:36 ID:AxEO1ycL
              _
     i´`ヽ、,.-‐-..、./  i
     ヽ.   ヽ〓〓゙i、. |
     ヽ_\  `i〓〓i、. |
       `'''\ ,l〓iii〓!.j  
         ,-‐l::;;::::::::::;;l‐、__
         -‐' ,-゙、;;;;;;;;;;;;l-、          ブーン
          ヽ (,,ノ;ヽ,,) `ー < ⊂二二( ^ω^)二⊃
           〉 `;;ー'
                         _
                       /ヾ;. `ヽ
                      ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
                      (_・ヽ___/_ヽ//.......//............)
                         〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪

                 *おっとアブが襲ってきたぞ!! 大ピンチだ!!


              _
     i´`ヽ、,.-‐-..、./  i
     ヽ.   ヽ〓〓゙i、. |
     ヽ_\  `i〓〓i、. |
       `'''\ ,l〓iii〓!.j
         ,-‐l::;;::::::::::;;l‐、__
         -‐' ,-゙、;;;;;;;;;;;;l-、   クセェwwwww
          ヽ (,,ノ;ヽ,,) `ー        _
           〉 `;;ー'         /ヾ;. `ヽ
                  ウニョーン Yゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
                       (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
                          〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ 

          *危機に迫ると臭い匂いのする角を出すぞ! でも驚かすだけだぞ!!
382名前はいらない:2007/10/10(水) 19:26:13 ID:wPRBKcjT
>>370

マジに素晴らしい。
というかワロタ

こんな詩は結構イイ。

でも、「しかし、」は余計な気がする。
383名前はいらない:2007/10/10(水) 19:28:34 ID:wPRBKcjT
>>370 は93点です。
384  ◆UnderDv67M :2007/10/10(水) 19:30:47 ID:AxEO1ycL
 カノジョー ドコー
   エェー モゥ10ガツゥ??
       (⌒\ ∧ ∧/⌒)
        ゝ  (・∀・)  ノ ヤベェww
     ((   ヽ− (  ) − ミ   ))
        (_ソ ( ) ヽ_ノ                     彡
                          彡   ビュウウウ…
                      _
                    /ヾ;. `ヽ
                   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
                   (_・ヽ___/_ヽ//.......//............)
                      〃〃〃^^u^u^u^u^^^∪

    *寒くなっても安心だ!あおむしくんは蛹のまま冬を越す事もできるぞ!!



          _  
        /ヾ;. `ヽ
       ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
       (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
          〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ                 スゲー
      (◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄◎) コロコロ,,    (・∀・ )
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   * あおむしくんは究極のベジタリアンだからいつも健康的だぞ!!

385  ◆UnderDv67M :2007/10/10(水) 19:34:19 ID:AxEO1ycL
                                                   /~〉
                                      ブーン      / '~/
                                       V        / ', " ;'、
                                     =;_   _   ,, : '  , '" ' /
                                       V;l~l,;〉`;,';~-、'' ,,-.' ;;、~:;、~"/+ 、
       _                                |K/l'/l;,,;},-、`ト;/::{:';:;、;;'、 ;;'_ ,='-ー`
     /ヾ;. `ヽ                              `'  ヾ、;;_,ヾ;、'~___.、 ~"
    ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ                         `ヾ;.~^{;{、
    (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )                           ~  ヾ,.、
       〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪                               \、_
                                 ,、  ,、                 ~^'-~ニ
  *たんぱく質 ビタミン 植物繊維等       γ⌒/^^/^-_
 栄養豊富だから色んな敵が狙っているぞ!! ,ゝ`/~ /~ /~  /⌒ / ̄\
                             _〈(_)|  |~ |~  |~  |~  /^ \_
                            (丿 /~ /~ /~ /~  /~ /~ /~ /^\
                           ()/()/~ /~ |~  |~  |~  .|~ |~ |~ /⌒\
                         へ^〈,|,,、,,|,,、,~|、、、|~,,,,,,,,|~,,,,、〈~,, 〈~ 〈~ |~ | /⌒|


飽きた。

     ε ⌒ヘ⌒ヽフ
     (   (  ・ω・) ブー
      しー し─J
386モンシロチョウ、空を突き抜ける:2007/10/11(木) 22:54:01 ID:g+xRvG/a
モンシロチョウが上昇していく
ビルの高さを越え、東京タワーも越え
高く高く飛んでいく
高く高く飛んでいく

公園のベンチに日中座りっぱなしの
背広を着たおじさんがアリの巣を見つけた
アリに煙草の先を近づけてみる
触れたわけでもないのにアリは狂ったダンスを始めた
もう一度、今度は煙草をくっつけてみる
アリは溶けてしまって小さく丸くなった
おじさんは缶コーヒーの残りを
巣穴に注ぎ込んで中央線に死ににいった

田んぼの中でオタマジャクシから成ったばかりのカエル達が
夜に道へと飛び出した
車が何台か通って朝になると
道はグチョグチョだった

グチョグチョ
僕も
グチョグチョ
君も
グチョグチョ
人間関係が
グチョグチョ
社会不安の渦が
グチョグチョ
世界が
グチョグチョ
おじさんも
グチョグチョ
頭を急行列車にぶっ潰されて
右目は潰れたし左目はホームの方へ飛んでった
高校生たちがおじさんの左目を転がして遊んでいる
おじさんの死体に野次馬が集って
「まあ」「いやねぇ」「きったねぇ」……
汚い?誰が?

モンシロチョウが上昇していく
僕は彼を見送りたくて
ずっと見上げていたんだが
彼が太陽と重なると眩しくて
ついに見えなくなってしまった
彼は行きたい所に行けただろうか


387蟻夢吹鳴:2007/10/11(木) 23:03:05 ID:1Wu61Tlh
ここにいればいいじゃないかという君に惹かれる
そんなつもりもないのに
正しいことだと思ってしまう
水に投げ込まれる感覚に
泣き出しそうになる
粗雑な安心
落ち葉に乗って池に出るような
茫洋とした未来に
たくさんの言葉で事細かく今日を残したい
カナブンが硝子に当たる音を聞きながら
外の闇に想いを馳せる
そこは危険な場所で
ここは優しい牢獄なのだとしたら
落ち葉が水面で踊るたびに
私は何度も今日を後悔しながら
それでもやはりここしかなかったのだと
やはり何度も強く思うのだろう
388退廃:2007/10/12(金) 01:40:38 ID:V6CeERip
「虫ですか・・・」
「ええ、虫です」
「そいつはどこに」
「ほら、そこに」
と言って彼女は僕の耳に
リコーダーの掻き棒状のものを挿し入れた
「あの、何ともないのですが」
「重症ですね」
389赤い靴:2007/10/12(金) 02:39:55 ID:6On784aq
ひとつ、虫に赤い靴をはかせよう。

トタン屋根のアパートの2階で
ぼんやり呼吸を繰り返すあなたに。

蝶々なんて贅沢はいわない
醜いゲジゲジ、ヤスデの足。
一生を蛹のまま終わってしまう虫の足に、

赤い靴を、はかせよう。

あした故郷へかえるのだ。

空は晴れ、土は湿って、
あなたの肺を満たす世界が
きっとまだ
あるんだってことを、
じぶんでじぶんを邪魔しちゃいけない。

ピカピカの赤い靴。
あした故郷にかえっても
「ただいま」と言える元気を。

堅い殻などいつだって、ほんとは
もろいにきまってる。

殴られたって踏んずけられたって
ピカピカの赤い靴。
そいつをはいて、
故郷にかえろう。
390虫(1/2):2007/10/13(土) 13:28:48 ID:zWwlijZo

君はどこにでもいる
太陽の丘にも暗く湿った森にも風のそよぐ草原にも
絶望のように深い井戸の底にも空気の濁った高層のジャングルにも硝煙と血の匂いが支配する大地にも
とにかく君はどこにでもいて
どんな意味も持ちえずに
辛抱強い静止衛星のようにただじっと見ている
そこにある現実を
その乾いたレンズと色の無い感情で
君は何も語らない

君は簡単に死ぬ
陽光に焼かれ雨に溺れ風に掃われ鳥に食われ
君の生に意味が無いように君の死にも意味が無い
大半は無慈悲に突然に命を奪われる
残りの安らかな死も残念ながら意味は与えられない
とにかく簡単に死ぬ
生まれた命は即座に死へと固いカウントダウンを始める

君は羽を持つ
だけどそれは翼ではない
空を目指す事はできず
それどころか己の体重すら満足に支えられず
よたよたと無目的に浅く浮遊する
君は自由の象徴からひどく遠い
これほど惨めに飛ぶものも珍しい

君は生きている
粗悪なプラスチック程度の甲殻や
濁った粘液を包み込む厚ぼったく愚鈍な体皮
手足も触覚もまるで落書きの棒人間のそれで
実に大量生産品として理にかなった品質だ
そのフォルムが誰かを魅了する望みは持たない方がいい
多分君は君を作った神様からすら愛されていない
391虫(2/2):2007/10/13(土) 13:29:19 ID:zWwlijZo

君は君が生きている事を
それを知っているのか
君は魂を持っているのか
そのちっぽけな体にちゃんと閉じ篭めているのか
美学も無く信念も無く夢も希望も無く
ただ本能に従い活動し生殖し朽ち果てる
その生涯に君の魂は介在しているのか



夜の暗闇が作り出すひやりとした静寂に
虫の声だけが響く
そこにどんな叫びも汲み取れない
ただ呼吸みたいにそれは
純粋なる生のしるしとして鳴り響く

急に自我の輪郭が薄れ出し
喉の渇きを覚えた
なんだかひどく叫びたくなった
392ビニールシートの穴 1/2:2007/10/13(土) 21:09:08 ID:8NtMjoy0
私が、25年・・・ほど前になるでしょうか。
その時に体験したお話をさせていただこうと思います。

水色のビニールシートの上で、
お母さんが作ってきたお弁当を食べていた、
運動会の休憩時間のことです。

シートにあいた穴のすきまからひょっこりと、
緑色の小さな虫が顔をだしました。
そして僕に言うのです。
「もうみえないの?」
僕はその、小さな虫に言いました。
「全然みえるよ。青いものなら何だって見れる。
ギリギリ緑もみれるから、キミの事だって、よおく見えるよ」

少しだまってから虫はこういいました。
「そうなんだ。キミはまだみえるんだね。
ぼくはもう、青いものなら何にも見えないんだ。
ギリギリ緑はみれるから、自分の手足は見えるけどね」

その日は気持ちの良い晴れた青空の広がる日で、
だけれども虫には、くもった灰色の空に見える、とのことでした。

僕は彼にこういいました。
「だけど、曇り空はいい天気だよって、思えばいいじゃないか。
天気なんて移ろいで行くものなんだし、それより、ほら、
お母さんが作った卵焼きはすごく美味しいから、たべてごらんよ」

虫は卵焼きをむしゃむしゃと食べながら、最後にこうつぶやきました。
「そうやって、見方を変えればいいって、何度か言われたよ
だけど、そう簡単に変えられるものでもない。
ぼくだって昔は青空がみえていたんだから、
そんな簡単に書き換えられないよ。
むしゃむしゃ、ああ、これは美味しい卵焼きだね」
393ビニールシートの穴 2/2:2007/10/13(土) 21:09:45 ID:8NtMjoy0
僕は言いました。
「じゃあね。元気でね。
穴の中は暗くて、冷たくて気持ちがいいだろうけど、
卵焼きは多分置いてないだろう?
10月は運動会の季節だから、
卵焼きを探しにでもでてくるといいよ。
卵焼きのためにもう一度、空を見に来るといいよ。
その時は曇り空だろうけど、
卵焼きを食べれるんだから、曇り空も悪いものじゃないよね」

彼は無言で穴の中に引っ込み、
それから僕は彼に会う事はありませんでした。

今、僕には青いものは全て見えなくなってしまいました。
運動会の朝の花火の音を聞くと、
あのことを懐かしく思います。
彼には酷いことを言ってしまったんだなと、つくづく思うのです。
僕も今はギリギリ手足は見えるだけ。
僕126本の腕と足だけが、見えるだけです。
今は10月ですか?
そろそろビニールシートの穴から、顔を出してみようかと思っています。
394ビニールシートの穴 修正:2007/10/13(土) 21:11:05 ID:8NtMjoy0
>>僕126本の腕と足だけが、見えるだけです。

は、

僕の126本の腕と足だけが、見えるだけです。

の誤りです。申し訳ありません。
395名前はいらない:2007/10/13(土) 23:36:25 ID:nLUni1Fj
396人を好きになりました:2007/10/14(日) 17:02:38 ID:IRUkCzTR
オフィスワークは平和ボケしていて
あたしは左右に椅子を揺らしながら
灰色だらけの四方をフワフワと漂うような気持ち
暇に飽きて古い伝票を整理していると
赤茶色した1ミリ程の小さな虫がペチャンコに潰れて
エンマークの二番目の線にしがみつくように張り付いていた

「なんか切なかった」

あなたへの夜遅くの電話があたしの生きる頼りなのに
赤茶色い虫の汚らしい色味や赤茶色いひよった足や
仕様の無いはかなさについてひととおり熱心に語ると
1番言いたくない言葉で締め括ってしまって

「あんた可愛いな」

一言で済まされて
そういう話ではないのですが
もちろん悪い気はしないのです

人を好きになりました

あたしが赤茶色い虫なら
いっとう赤茶色い足もいで
あなたに全部あげたい
あたしは多分どこも痛くない
あなたはあたしを摘んで捨てるだろうか
あたしをプチリと潰すだろうか
それでもあたしは多分どこも苦しくない

後頭部は枕に吸い込まれ
足はだるく重くマットレスに沈んで行き
内臓達は揃って熱を出していて
あたしは両手でぐるぐるお腹を掻き交ぜながら
ひいぃひいぃと泣いていました

人を好きになりました

悲しい話ではちっとも無いのですが
397冬のイモ虫:2007/10/14(日) 19:29:27 ID:nn3JkPsO

眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです

木枯らしが吹く頃
蛹たちは何を夢見るのかと

春の風?
花の香り?
燐粉をまとう可憐な姿?

薄皮一枚隔てた内で
彼らの血肉は溶かされて

彼らの過去も溶かされて

かつて求めた諸々を
かつて恐れた諸々を

一夜の夢に溶かされて

彼らは別の彼らに変わる

それが彼らの望みだと
ダレか彼らに聞いたのか?

私が私でなくなる時
私はそれを望むだろうか?

眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです

かつて求めた諸々を
かつて恐れた諸々を

一夜の夢に溶かされて

それは私は望むのか?

眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです
398冬のイモ虫:2007/10/14(日) 19:31:32 ID:nn3JkPsO
訂正:最後3行目・それは私を望むのか?→それを私は望むのか? 失礼しました。
399:2007/10/14(日) 19:35:56 ID:KJ9x1htF










鈴虫の小さな記憶かなしく













400空蝉:2007/10/14(日) 21:48:00 ID:qesYV0lJ

とりあえず歩いている目的もなく
それはオレが虫だから
考えるだけの脳みそが無いからだ
と思うかもしれない
でもオレのIQは300だったりする
虫の癖にって言うなよ
世界は広い
んで冒頭に戻るわけだが
目的もなく歩くのは世の中に絶望したからだ
絶望の原因は言うまでもなく人間
あいつらは・・・

オレは地球を救えた
人間が破壊し続けている地球をだ
地球温暖化を防ぐ手段も考えてあった
地球のあらゆる事変に対応する策を持っていた
IQ300の能力は伊達じゃない
もちろん伝える手段はちゃんとある
なにせオレは人間の言語を理解している
そして今の世の中はネット社会
そう
オレが匿名で問題提起をして
オレが匿名で答えるのだ
誰もオレが虫だなんて思わない
ネットの中でならオレは人間になれる
完璧な計画だった・・・



128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日: 2007/10/14(日) 21:38:00
     自演乙


とりあえず逝ってくる
目的はない
401名前はいらない:2007/10/14(日) 22:54:43 ID:9sp3Ww6/
>>386
秀逸ですね。
グロ的な表現もグロいと感じません。
なんというか・・・時おり風が抜けるというか・・・
なんとなしに不思議な透明感を感じました。

>>387
これもいい。

>>388
よいですねぇ・・・

>>389
これも素晴らしいですねぇ・・・

>>392-393
これも秀逸
所謂、変身というものなのでしょうが・・・

>>396
これも素晴らしい。


多分、同じ人がUPされてると思うのですが、
ショートの詩小説を出されたら売れると思います。 マジに。
自然な感じでするりと入ってきますね。
402:2007/10/15(月) 23:53:55 ID:+RNXsCU0
蟻が一列縦隊。林道にせり上がった茂みから茂みへ。うねうねと。
陽は疎らに落ちている。覆いかぶさる木々。蒸し暑い。風が届かな
い。囲まれた空間の外でさわさわと梢が鳴る。じっとりと汗ばむ。
蟻は飽くことなく流れる。ゆっくりと。息が詰まりそうだ。喉が萎
縮する。奥に小川がある。まだ遠い。蟻は足の先。背中のザックが
妙に重い。喘ぎがドタ靴に溜まっていく。蟻は忙しなく動き悠然と
進んでいる。あの仕事は終わっていない。帰れば待っている。次は
あの仕事だ。何かを引っ張っているのか。運んでいるのか。ただ移
動しているのか。止まれ。一匹くらい。頬を伝って顎から汗が一粒。
風は完全に止んだ。弛緩した世界に切り離された。かすれた色のフ
ローリング。あれは職場か。林を抜けてガレ場を登り小女郎峠に行
き着くと風が吹く。目の前を蟻がシャラシャラと通り過ぎていく。
やけに駘蕩している。斑点のような木漏れ日が錯乱する。黒い流れ
は尽きることなく枯れた色をした笹薮に飲み込まれていく。止まれ。
誰でもいい。机を見上げる。イスに腰掛けた上司がいつものヒステ
リー。大顎がギシギシと鳴っている。にらめつけてくる複眼のひと
つにはまり込む。むせ返る匂い。わずかに見つけた隙間に体を押し
込む。前を行く黒光りするケツが間延びした陽光を照り返す。コキ
コキと腰を振り連なる。奔流は波打つ。6本の脚は思いのほか器用
に動く。これまで通り。変わらず緩やかに流れる。風を感じた。空
を何かが被さった。見上げる先にドタで蟻を踏みしだき小川に降り
立つと遡上してきた小さな風に汗をなぶられた。
403肉食性尺取虫外伝珍説弓張月:2007/10/15(月) 23:55:55 ID:0sowQVzh

うまい かゆい あかるい こわい

名前負けのバルコニーと鉢植えのニワナズナ
オルトランの残り香と冷えピタ貼った偏頭痛
手摺りの寸法を測る短い影と 図られた冗長な時間

対流する夜半だ 醸す鼻を刺す臭いで
仮に 死んだ音無川の水面で縷々綿々と折り重なる青粉の
ような霞雲の隙間産業へ ニッチを察知して参入する私の局部には上等品の苔が蒸す
くぱぁ割り ぬちゃあ剥く 小さく腫れた目の上の ヌラヌラの知恵熱に突き刺さる
針の穴から 見える弓張月を展翅して磔る 紙箱の
ような部屋に
終には深層曝気されれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれ

 金縛りの状態で動けないんだけどんな事は大した問題じゃなくて
いつの間にか 体の周りぐるりをかぶく尺取虫が罫書く
痒い点線に切り取られると死ぬ
 って古い言い伝えがあって
 信じてない
けど
動けない
ニワナズナの葉を尺取虫
バルコニーの手摺りを尺取虫
私の身体の輪郭を尺取虫
憧れのアノ人を見知らぬコノ人を尺取虫
老いも若きも男も女も尺取虫
生まれ育った母国を世界の国境を尺取虫
核関連施設をロックフェラー財閥を尺取虫
太陽系天体を大質量ブラックホールを尺取虫

切り取られた点線の頭と尾を落とし腹を裂き内臓抜いて血合いを洗い三枚に開き中骨を取って干す
その透き通るような距離を
底から眺めている弓張月が曝気されて心を入れ替え 更に朴訥な口調で洗いざらい白状した

 金縛り解けたと思ったらもう居なくなってやがるしアイツ
 残りのオルトランどうすっかな 私が飲むか いや冗談きついし

取られた尺は食われて糞になる
繋げて並べて新しい尺度になる
測られた距離は既に死んでいる
死んだ尺の上辺を渡って尺蛾は飛んで
沈んだ青粉の
ような霞雲の底へ

まずい ゆかい くらい たのしい
404名前はいらない:2007/10/16(火) 00:42:14 ID:2lOF7nO1
はい、投稿締め切りです。
審査員の皆さん、よろしくお願いします。
405名前はいらない:2007/10/16(火) 00:43:38 ID:pQV+CsOb
おそらく締め切り
406名前はいらない:2007/10/16(火) 01:41:12 ID:8GHonMZ5
>>402 >>403

素晴らしい。
実に秀逸。

特に尺取虫の連続する部分  いいですねぇ・・・・
407名前はいらない:2007/10/16(火) 11:21:31 ID:j6rVS+56
審査期間 10/15 00:00〜10/17 23:59

>370 夢
>371 家族について(>373により採点対象外 参考作)
>372 ジャイアン
>374 壁
>375-376 カブトムシ
>377 鉄分
>380-381 >384-385 あおむしくんのぼうけん (採点対象外 参考作)
>386 モンシロチョウ、空を突き抜ける
>387 蟻夢吹鳴
>388 退廃
>389 赤い靴
>390-391 虫
>392-394 ビニールシートの穴
>396 人を好きになりました
>397-398 冬のイモ虫
>399 秋
>400 空蝉
>402 蟻
>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月

全19作品(内、採点対象外にて自由批評参考作品2つ)
408名前はいらない:2007/10/16(火) 11:26:49 ID:j6rVS+56
審査期間訂正
10/16 00:00〜10/18 23:59
409 ◆7LKbKuYyY. :2007/10/16(火) 22:03:47 ID:tq5+PrHF
>>370
究極のMという感じですが朗らかなのはいいです。
負けが勝ち的な逆転性が虫の「短い手足」をモチーフ
として鮮やかに強調されています。【1点】

>>372
早口言葉じみていますがこれは作者というよりジャイアンの
レトリックなのでしょう。ゲリラ的ですが虫が良すぎるという
ことでお題のこなし方にうまさのある作品です。【1点】

>>374
解消するためにストレス(卵、彼女達)が書かれているようです。
手品のような消し方が気持ちいい。 【1点】

>>375
助動詞「まほし」は活用語の未然形を受けるらしく「ありまほし」
という文法はやばく映ります。悶々とした感じに古文調で折り合い
をつけたような印象を受けます。【1点】

>>377
器物損壊にあたる行為をはたらきながらストーカー的逆ギレを
するとみせかけ恋に落ちる。屈折がえがかれていると思います。【1点】

>>386
最初と最後の上空の図が地上の悲惨さを相対化するというか
悪夢のようにしているようです。またこれは昇天であり弔いでも
あるでしょう。創造主である「太陽」に対し半ば呆れ果てたような
穏やかな批判のまなざしを向けます。【2点】

>>389
男っぽくも女っぽくもある主人公です。「故郷にかえろう」が
リセットして一からやり直そうと同義になっているようです。【1点】

>>402
テクニカルでユーモアがある。息遣いが聞こえてくるような
スタイルであり現時感覚がある。ただハッピーエンドでなくとも
「蟻」には生きて欲しかった。【1点】
410  ◆UnderDv67M :2007/10/17(水) 01:48:04 ID:FsaNbGBR
( ・∀・) 先生! 1つ質問があります いいですか?

( ´∀`) ぁー ハイハイ どうぞ


( ・∀・) 〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 19th edition 〜〜 って書いてありますよね?

( ´∀`) ぁー 書いてありますね ハッキリと


( ・∀・) 「詩で遊ぼう!」って書いてある割にはポエムが全くありませんね 優勝させていいの?

( ´∀`) ぁー それはこのスレにおいて禁断のタブーなので言わないようにね


( ・∀・) なんで?

( ´∀`) 小さな人間ほど「俺SUGEEEEEEEEE」して満足したいでしょ?


(・∀・) 有難う御座いました!

( ´∀` ) どぅもどぅも
411  ◆UnderDv67M :2007/10/17(水) 02:12:03 ID:FsaNbGBR
ポエ板からの決別を宣言し
尚且つ復帰宣言を行っていないコテ一覧

2007/10/15(月) 22:23:19
しん ◆SIN4100n5U   −− 馴れ合い中毒により雑談復帰 指名手配中

2006/08/09(水) 22:04:51
◆notePDkbPQ   −− データ無し データ求む 

2006/10/20(金) 20:37:52
スークー ◆KUSO6ymY8A  −− データ無し 情報求む  

2006/12/06(水) 23:44:59
ギムレット ◆ViGhQTE.YA  −− ヲチスレにて駐在を確認済。 名無しに隠れている可能性高し

2007/01/13(土) 01:42:18
し ◆FCXRNaWgHs  −− 2chの中に居場所が無くて出戻り 指名手配中



手配中のコテは速やかに謝罪宣言を行ってください
412名前はいらない:2007/10/17(水) 20:26:03 ID:kfZeVKPe
ヲチスレで「今回の梁山はコテばれしそうなのばっかだな」という書き込みがあったので調べてみた
http://ex20.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1188998611/85
結果>>377がゼッケン ◆ZkkenDgUE6
>>399が北 ◆FUCKcjokcg
だったので一応報告
413ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/10/18(木) 00:12:12 ID:ZZxRyxIA
もう無茶苦茶だな、梁山泊。
勝手にやってろと思う。

本当は全作品に評文を用意してたけど、俺はこんな状態のスレに俺の言葉を投げ込みたくない。
審査に参加すると約束したから点数だけは置いていく。
評を見たい人は個別に言ってください。

配点
>>370 1
>>396 1

今回は多分実力者のコテも何人か参加していると思うけど、みんな本気出してないなと思った。
なんていうか実力の片鱗しか見えない作品ばかり。

次回の審査は参加未定。
こんな状態じゃね。
414ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/18(木) 01:33:06 ID:JI6UkxLm
審査員させていただきます☆
以前やったことありますので、ルール上はOKだったと思います。

>>370 リアリティを感じません。虫だって食べられたら嫌だろうにと思う。
>>374 2点 なんだかわかんないけど可愛いです。
>>375 3点 角はペニスと解釈し、レズの恋人に捧ぐラブソングとして読みました。
   明るく爽やかで楽しい感じが良いです。
>>377 虫とは関係ないと思いました。
>>386 これは2連で終わったほうが良いかも、と思いました。おそらく作者は
   死について考えざるを得ず、また正面からは考えることに今は耐えられな
   い理由があるのでは、と思いながら読んだのですが、やはり本当にいいた
   いことを書いてしまわないと詩にならないと僕は思います。

415  ◆UnderDv67M :2007/10/18(木) 01:40:03 ID:lhkGjOuW
>>377に点数やってる人間ってなんなの? 「虫が良いから点数」とかなんでもありじゃん 馬鹿じゃねーの

ねぇ、ゼッケン ◆ZkkenDgUE6さん? 
416ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/18(木) 01:42:25 ID:JI6UkxLm
>>387 「君」がわかりませんでした。蟻の生活が優しい牢獄とは僕には思え
    なくて。この蟻さんの気持ちとか存在の風景とかがどうも思い浮か
    ばないです。

>>388 なんかもう少し思い切った何かが欲しいです。これだとどこへも連れて行かれない。
   まだ初稿のイメージスケッチでこれから作成という印象でした。

>>397 「蛹のまま」死ぬのは、先天性の障害を持った子どもでしょうか?
   赤い靴を履かせる気持ちをモチーフにするのは良いのですが、作者は
   そこに何を込めたのでしょうか?
   もし、その子どもへのエールを込めたのなら、失敗していると僕は思います。
   その子どもが「殴られても」ではなく、殴られるようなら全力であなたが
   (筋肉で)救わなければならないのではないでしょうか?
   それを傍観する作者が赤い靴を履かせる、ということによって
   決定的に作品お力がそがれていると思いました。
417ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/18(木) 01:56:31 ID:JI6UkxLm
>>作品お力× 作品の力○

>>415 解釈は人それぞれ。感性は多様で感想に正解なし。

>>390 「簡単に死ぬ」ということの意味が分かりませんでした。
   死に簡単と複雑があるでしょうか?

>>396 個人的な趣味かもしれませんが、虫は痛みを感じない、というよう
   なことを平気で口に出来る感性は私には好きになれないのです。
   確かにいたくないかもしれませんが、我々の想像力は「痛くなさ
   そうだ」と感じているでしょうか。
   というか、ストレートに書きますが、私は虫だって死ぬのは嫌だろう
   と思いますし、体をきづ付けられたら悲しかろうと思います。
   私の側が詩に「ついていけない」と言うことかもしれなくて申しわけ
   ないかもしれないんですが。

>>397 昆虫の「変態」について一定の理解を持っておいる人の作品だと思
   いました。眼差しも温かく、飼育の経験を感じさせます。
   しかし、せっかくのリアルな感触が出ていません。描写がないせい
   かもしれないですし、リズムや流れが悪いのかもしれないです。
   リフレインも効果を上げていないと感じました。
    
    
418ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/18(木) 02:00:47 ID:JI6UkxLm
その他の作品も拝読しましたが、感想は省略させていただきます。
僕としては375が一押しでした。
もちろんこの解釈は強引かも、とは思っていますが、全体に楽しげで
この雰囲気は悪くない感じだと思います。

419  ◆UnderDv67M :2007/10/18(木) 02:10:31 ID:lhkGjOuW
>370 夢 「私は虫なのよ(^ー^)えへっ♪」とか都合が良すぎ、「食べる」より捕獲っつーか。。
「それでアッチは鳥なのよ(^_^)そーでしょそーでしょ」とか正気の沙汰じゃない、キチガイ
>372 ジャイアン  これは◆7LKbKuYyYがトチ狂っているだけ、色々と。
>374 壁  日本人の伝統自慰 音読する事、子に読み聞かす事を前提にしている欧米と文化が違う 醜い。
>375-376 カブトムシ 場景がまったく垣間見れない 適当過ぎる。
>377 鉄分  どうせなら虫食いで勝負しろよ。スレ違い。◆7LKbKuYyYが知的に不細工なだけ
>380-381 >384-385 あおむしくんのぼうけん (採点対象外 参考作) 思い付きで行動して放置とかやる気無さ杉
>386 モンシロチョウ、空を突き抜ける 東京タワー近辺の都会の喧騒から農村の田舎に瞬間移動できる能力者の詩
昼間からいる公園のホームレスを不眠で明日の朝までストーキングする辺り上級のスタンド使い。蝶が遥か上空を飛ぶとか夢があります
>387 蟻夢吹鳴  自分の存在だけでは作品を作れないD級レベルのアマチュア詩人 日本人に多いタイプ
>388 退廃  実に素晴らしい作品だ! 君の人生において一番の傑作だね
>389 赤い靴  どこまでもテーマ無視して突っ走る梁山泊スレの参加者が事細かく描かれている作品、評価されるべき
>390-391 虫 鳥よりも虫に食われるほうが明らかに多い件に付いて。意味がないと述べる説得性が皆無、惨めさも色々と感じられない。
作者の作戦通りに読み手を案内させられる詩。最終蓮に魅力を感じない この作品に点数があっても別に異論はない
>392-394 ビニールシートの穴  気の済むまでお花畑の中で会話をお続け下さい。少しはテーマを尊重しましょう
420ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/18(木) 02:11:46 ID:JI6UkxLm
ゴメンなさい。
誤記修正。
>>397 1点 です。

記入し落としました。
421  ◆UnderDv67M :2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>396 人を好きになりました 今すぐ>>387の作者と連絡を取り合うべきです、生涯を分かち合える友人になれる事でしょう。
>397-398 冬のイモ虫 思ったからなんだって話ですよね、彼らは死ぬまで彼らです。虫でなくても可憐な姿は夢見るべきです
>399 秋 俳句にもなっていませんね どーしょもないミスです 救いがありません 三十路を超えると思考回路が停止します
>400 空蝉 馬鹿にする必要は無く、素敵な発想と世界が作者により描かれていると思います。ただ俺はテーマを尊重するのです
>402 蟻  読み手に受け渡す目的が感じられません。「携帯厨だから俺を特別扱いをしろ!」とはそのまま喜劇です
>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月  三十路を超えてしまうと仲間からの複数の援護点が頼りです。待ちましょう


>370 夢 1点

>374 壁 1点

>386 モンシロチョウ、空を突き抜ける 2点

>390-391 虫 2点

>397-398 冬のイモ虫  2点

>400 空蝉  1点


読み直してみても3点をやれるだけの作品は今回ありませんでした。
色々と貶しておいて点をやっている気がするのは気のせいです
「レズの恋人に捧ぐラブソング」と感じた>>414しか3点を得られる権利はないでしょう
422名前はいらない:2007/10/18(木) 09:54:26 ID:R/AL1XeG
ひとつだけを選ぶ場合は、

>>370 夢 ですね。
女性の性(サガ)の可愛さといじらしさを、とても上手く表現していると思います。
敢えてぴょこんと飛びださせている 「しかし、」 の部分も、いじらしくてとてもいい。
特選に値します。

3点
423名前はいらない:2007/10/18(木) 10:10:30 ID:AF4riD5X
コテつけて宣言しないと審査権利ないぞ
424名前はいらない:2007/10/18(木) 10:38:08 ID:AF4riD5X
407 名前: 名前はいらない 投稿日: 2007/10/16(火) 11:21:31 ID:j6rVS+56
審査期間 10/15 00:00〜10/17 23:59

>370 夢
>371 家族について(>373により採点対象外 参考作)
>372 ジャイアン
>374 壁
>375-376 カブトムシ
>377 鉄分
>380-381 >384-385 あおむしくんのぼうけん (採点対象外 参考作)
>386 モンシロチョウ、空を突き抜ける
>387 蟻夢吹鳴
>388 退廃
>389 赤い靴
>390-391 虫
>392-394 ビニールシートの穴
>396 人を好きになりました
>397-398 冬のイモ虫
>399 秋
>400 空蝉
>402 蟻
>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月

全19作品(内、採点対象外にて自由批評参考作品2つ)

408 名前: 名前はいらない [sage] 投稿日: 2007/10/16(火) 11:26:49 ID:j6rVS+56
審査期間訂正
10/16 00:00〜10/18 23:59
425葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/10/18(木) 10:51:02 ID:Dr4dVazz
感想スレで教えてくださったななしさんサンクスです。。

>>399 秋 2点。
>>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月 1点

以上です(感想はあっちに)
426名前はいらない:2007/10/18(木) 21:18:44 ID:oikN8Uqf
今日で審査終了age
427名前はいらない:2007/10/19(金) 00:23:17 ID:yM6ERMop
ボルカ他数名のアンカーミスに集計やる気が失せた
428名前はいらない:2007/10/19(金) 09:10:49 ID:ceqr8LOv
合計
4点  >>374壁、 >>375-376カブトムシ >>386モンシロチョウ、空を突き抜ける
3点 >>397冬のいも虫 >>370
2点 >390虫  >399秋
1点 >372, >377, >389, >396, >400, >402, >403

集計確認をお願いします。 (もしあってたら3人同点のため、決戦投票?)
429名前はいらない:2007/10/19(金) 09:27:28 ID:RI/FMjMJ
>370 1 1 1=3
>372 1
>374 1 2 1=4
>375 1 3=4
>377 1
>386 2 2=4
>389 1
>390-391 2
>396 1
>397 1 2=3
>399 2
>400 1
>402 1
>403 1

>>428
あってるとおもわれ

上位3作品の3日間の決選投票ですな
430名前はいらない:2007/10/19(金) 15:21:59 ID:RI/FMjMJ
決選投票 以下3作品
4点  >>374壁、 >>375-376カブトムシ >>386モンシロチョウ、空を突き抜ける

テンプレより
> ・決選投票規定
> 延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。
> 最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。
> この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。
> (点数配分等は本投票に準ずる)

期間 10/19から、10/20いっぱい
431  ◆UnderDv67M :2007/10/19(金) 19:58:11 ID:O9hfa8Zq
毎回飽き足らずに特定のコテに援護点を送り続けている(>403)審査員の事なんだが

議論スレでの更年期で頭がやられたリーフババァと
葉土 ◆Rain/1Ex.wの白痴コテはなんとかならないの?


ハイハイならないのね。ミクシィでもなんでも他で馴れ合えよ 
なんで公平に勝負できないのかねココの人間は


特に「葉土 ◆Rain/1Ex.w」とかなに?親から虐待受けて育ったの?
432  ◆UnderDv67M :2007/10/19(金) 19:59:39 ID:O9hfa8Zq
>>429-430
名無しは名無しでなに勝手に寝言言ってるの?

「ルールを厳守している参加者は下線棒ただ一人だけだからルールを変えても問題ない」は理由にならないよ?


3.審査、集計に関すること

締切から約3日経った時点で、集計を開始する。
(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。)
集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。
集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。
又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。




決選ちゃうて協議の時間だよ 都合の良い特殊ルールばかり振り回さないでくれます?

「ルールを厳守している参加者は下線棒ただ一人だけだからルールを変えても問題ない」とかマジ勘弁
433名前はいらない:2007/10/19(金) 21:19:34 ID:Qjqx3CbJ
議論してんの見たことないけど
とりあえず二日間放置してみるか
434  ◆UnderDv67M :2007/10/19(金) 21:42:25 ID:O9hfa8Zq
別に皮肉のつもりで書いたのだけれど、、、
この板の中で本当にルールを守ってやっているのが
俺様ただ一人だけだったって事に泣いた


なに?この低クオリティ
435名前はいらない:2007/10/19(金) 21:57:15 ID:ceqr8LOv
2日間ですね、了解です。
436ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/19(金) 23:36:49 ID:fV2XbZxZ
>>374に入った一番高い点は僕の入れた2点。
僕としては、これより375のほうが好きなんで、374よりは>>375を再推薦しま
す。
だけど、それはアンダーの言うとおり、僕が375これをレズビアンのラブソングと
して読んだからです。
レズでなければ、インポテンツの男性の詩なのかもしれない。
あるいは生まれつきセックスに興味がない人なのか、、
その路線でなら、どう読んでもなかなか良い感じの詩です。

そうじゃなくてふつーにうじうじした男性の詩として読むなら、
<角がない弱い生き物である自分>って、どうなんでしょうか?

僕としては、ちんぽねーのかよ、と言う感想になってしまうのですが、
それがこの作者のタチなのか、アンダーの言うとおり、推敲が甘くて
訳わかんない比喩になっちゃったのか、そりゃあ、五分の可能性だな、
と思います。
でも、ぼくはこれはレズの詩だと思うね。
そういう観点で読めば、明るいあきらめが爽やかで、良い詩だと思います。

>>389 に入れたのはアンダーと>>409か。
二人ともスペクタル性というか、この詩の視覚的な描写に惹かれたんじゃな
いかと拝察するけど、僕としてはこの作品で使われている描写テクって、あり
ふれたかんじなんじゃないかと思います

437リーフレイン:2007/10/20(土) 11:52:04 ID:3eoWkG7I
>>374壁 >>375-376カブトムシ  >>386モンシロチョウ、空を突き抜ける
でっというと、あたしはモンシロチョウをとりますねえ。
カブトムシに関しては、レズ説ほどのものは感じなくて、ごく単純な憧れ
の感情のような気がするんですよ。モンシロチョウで描き出されたのは
あっけらかんとした死で、もちろん作者は今、生きてるんで、その感情は想像された
ものなわけだけれども、死を選択しちゃうときの心の中でなんかが動く感じがわかる
ような気がしました。それが真実かどうかってのは、創作にとってはどうでもよくて、
乾いたようなすこーーんとした死の気配を感じられるってのは価値があるなあと。
まあ、もう一つ付け加えれば、あたしはいつも作品の完成度が気になるほうなんで、
文語調が微妙にきしょくわるいのはかなりの減点対象だったりして。。
438ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/20(土) 21:43:44 ID:tgW0oauW
>>リーフさん

僕らが覚えている言い回しは、普通は「あらまほし(あったらいいのに・
そうではない)」ですよね。
しかし、グーグルで「ありまほし」を検索すると1600件がヒットし、
かつその一つは源氏物語からの引用のようです。引用ミスかもしれない
けどね。

僕は古文は苦手なので分かりませんが、いずれにしても擬古文はフィーリング
でやるものだと、自分では思っています。
文法間違いと言えば、与謝野晶子の擬古文には間違いが多いことが指摘される
ようですけど、でも、晶子の場合、それでもいいじゃん、というファンも少なく
ないかと。
僕は自分でやる場合はフィーリング優先で、あえて文法を無視することさえ
あります。

ってわけで、僕はそこはマエナスしません。

マエナスするとしたら解釈だな。
リーフさんのように解釈するなら僕はこのカブトムシには点を入れないですね。

モンシロチョウのほうは、僕の意味で完成度が余り高くない、と感じました。
途中から失速しています。
カブトムシは、ソレナリに一作品として雰囲気や流れが最後まで決まっている
ように思いました。

それと、リーフさんには、それは作品の評価とかじゃない、と言われちゃうか
もって思うけど、僕はこの人の人生に対する態度のほうが、好きです。
前向きな詩を書くのは、そうでないのを書くより難しいと思いますよ。

仮にこの人が性的に「カブトムシではない」人であるなら、普通は羨みとか
ねたみとかを作品にしてしまうはずです。

そうなっていないのを軽いあこがれと解釈するか、苦しんだ後の境地と見るか
その辺で見方が分かれているのかもしれないな、と思います。

439ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/20(土) 21:52:08 ID:tgW0oauW
で、このルールの意味は、審査した誰かが、自分の意見を撤回して
48時間の間に3点を2点にしたりするなら、それで決めるってこと
ですよね?

そういう人がいなかったら、明日の深夜12時を回ったときから24時間で
再投票ってことで良いのかな?

440ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/20(土) 22:07:14 ID:tgW0oauW
あ、ごめんなさい。
あと二時間したら再審査開始ってことかな?
441名前はいらない:2007/10/20(土) 22:18:49 ID:upSm42ZW
上位三作のどれをチャンプにするか話し合いでもってして
という意味

どちらにせよ
日付が変われば決戦投票だあよ
442ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/10/21(日) 02:20:48 ID:pXq9UjyT
>>374 壁
「厭わしさに背筋が震える」「想像すると吐き気がした」
一連目では視線以上の身体性を持って登場する作中の話者が
二連目では状況説明に終始しているのがあまりに便宜的な存在で
読者である私の視線も壁と話者の間で定まらない。

>>375 カブトムシ
ないものねだりの心情を可笑しく描写してかわいらしいですが、
そこで止められており、作者は安全圏から動こうとしない。
かわいいけどこちらから歩み寄らないといけない作品になっており、
面倒なときは通り過ぎる。

>>386モンシロチョウ、空を突き抜ける
「社会」とまで言ったときに「彼は行きたい所に行けただろうか」で終わるのは
大きなお世話となって、じゃあ、あなたはいまどこにいるんだ? という話です。
作者の観念を「おじさん」に押し付けているだけであり、そしてそんなおじさんは存在しない。
途中までなら存在しかけたけれど。

この3作品の中からなら、釣り逃した大魚の大きさで「モンシロチョウ」に1点。
443ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/10/21(日) 11:42:47 ID:8E7YjhqQ
決選投票ね。

>>374
ただ表現のために書かれた作品。
虫の卵はただ登場させただけ。お題をパーツ程度に捉えているのは正直不快。
本気のグロテスクさも未知への畏怖も感じない。
少女一人一人のキャラクターを単語で表現する安直さ。
ラストはただ思いつきで流しただけ。
表面が華美なだけで気持ちが入っていない。

>>375
シンプルな構成だが好感が持てない。
新しい発想が見受けられない。
古めかしい言葉遣いに寄りかかった小賢しさしか感じない。
既成概念に骨組みを任せた作品。

>>386
伝えたい気持ちはしっかりしている。
象徴としてのモンシロチョウに重ねられた祈りにも似た願い。
現実の紋白蝶はこの作品に登場しない。
それでいいんだ。
カエルのくだりがグチョグチョという擬音のために無理に挿入された感じ。
この辺読み手任せの投げっぱなしみたいな手抜きを感じる。
三連目がどうしても納得行かず加点に至らなかったが、モンシロチョウの描写は平凡でいて味わい深い。
詩を感じる作品。
選べというならこの作品しかない。

この三作を比較して加点するなら
>>374 1点 >>375 0点 >>386 3点
>>374は、気に食わないがレベル自体が低い訳ではない。
444葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/10/21(日) 12:10:50 ID:8DUdN9QJ
>>438
ボルカさん、完成度っていうとね、この3つはどれも低いように思ってます。(最初の評でも書いてありますが)
ただまあ、魅力を何に感じるかってのは人それぞれなんで、多数決に反対するつもりはないです。
文語調に関してはそうですね、厳しすぎたかな。作者さんすいません。
でもやっぱりモンシロチョウに1点。(決選投票分)
445名前はいらない:2007/10/21(日) 13:03:36 ID:qO7u52jK
>444 評価が低いとか新参者のお前に言われてもどうしようもないんだよ
馬鹿
446名前はいらない:2007/10/21(日) 13:05:36 ID:JpIwb/Nh
はいはい釣りはひかえめにね
447 ◆7LKbKuYyY. :2007/10/21(日) 16:10:34 ID:1pJO9o7l
>>374
ナイスな定点観測的ショートフィルム以上でも以下でもない
おしゃれな感じ。損はしない。散文的。1点

>>375 カブトムシ
1連で昆虫王を生き生きと描き2連の空間的距離感が自分
の状況を強調。3連で感極まり4連で男を誘うフェロモン(「甘
き香」)を放つ「君」に熱視線という連の流れが良い。1点

>>386 モンシロチョウ、空を突き抜ける
チョウのむなしい程の軽さと地面にへばりつく死体の重さと
の垂直的対比。弛緩を生みほっと一息つかせる中終盤での
工夫のないオノマトペの反復によるドライブ感とやけくそ感。
ラストの象徴的「太陽」の眩しさ。2点
448ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/21(日) 22:02:29 ID:gCcMSWnE
>>374  壁 1点 
まとまりよくイメージを読者に手渡している。
そこはかとなく漂う邪気のなさが、不思議なかわいらしさを出していて、
そこが魅力だと思います。
少女たちを語り手の心の中の様々なパーツの比喩、と読みました。

そうすると虫を嫌いきれていません(虫を援護する少女を偽善ととらえ
つつも否定し切れていません)が、それは焦点のボケでなく、後段の
<虫=少女の羽化した天使>、へのつながりを考えると、ここは変態中
(思春期)の一種の自己嫌悪だったのだから、否定しきらないこの表現
で深い。
否定し切っちゃうと成長がない。
「まあ、大人には気持ち悪い面もあるけど、とりあえず大人になれよ」、
みたいな詩だと思います。
しかし、少女としての切なさとか、がらんとなった壁への思いとかを
書いては居らず、悪くはないけど、ここからが詩をうたうところなん
じゃないの、という感想でした。

>>375 カブトムシ 2点
明るさがあります。


>葉土さん
ご議論ありがとう。
449名前はいらない:2007/10/22(月) 17:06:52 ID:du5djxwl
レベル高かったのは5番目のスレくらいまでだな
450名前はいらない:2007/10/22(月) 18:11:10 ID:0xEfMTa6
こんな低レベルなスレに登場した>>449の圧倒的な高レベルに思わずage
451  ◆UnderDv67M :2007/10/22(月) 20:32:25 ID:IB/LcQcc
>>436
視覚的な描写の何も、俺は>389には点をやってねーぞ。嘘は言っちゃダメよボルカ君(誰、


つーか協議になってねーじゃん! 何も期待しちゃいけない場所なのねココ!!!!


>>450
おちつけ、どっから見ても問題なくこいつ等は低レベルだ 安心しろ
452ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/10/22(月) 22:48:47 ID:xA+Hygfa
ほんとだ。
>>386の間違いですね。

453名前はいらない:2007/10/23(火) 00:03:16 ID:H7NmITVY
〆切
454名前はいらない:2007/10/23(火) 01:45:28 ID:H7NmITVY
>>374 3点
>>375 3点
>>386 7点

確認を
455soft ◆soft/e/9Do :2007/10/23(火) 09:14:27 ID:t7jzizY+
すまんが俺が確認したってことで

どうも
モンシロチョウ、空を突き抜ける 書きました

次のお題は 『ニホン』 で

投稿期間 10月23日〜10月29日いっぱい
審査期間 10月30日〜11月1日いっぱい
(期間等、間違いがあったら訂正お願いします)
456  ◆UnderDv67M :2007/10/23(火) 18:32:59 ID:WjApE2H8
瞬間移動能力者であり上級スタンド使いのポエム(>386)が優勝したんだ 
他は他で不細工ばかりだしテーマは無視だのでこのスレに相応しい作品だNE


期待するだけ無駄か
457竹木箸:2007/10/23(火) 19:45:10 ID:Q+w1PjP3
片端折れ思い出したる夫婦箸 漆麗し忘れ路の君
458日本橋:2007/10/23(火) 21:23:00 ID:j+zAvhXK
いややんばななん前からも
きつつとかんにん後ろから

露したたるその先の
菊と柘榴は何と咲く

たわわに揺れたる扇情を
その手にぎゅうと握り締め

心に秘した胸の裡
皐月晴れたるこの空に
明け放たれば天竺に
旅立つここは二本差し・・・・・・・・てか日本橋。
459静かな最前線:2007/10/24(水) 00:42:55 ID:Ev4cuCRT

ニホンのAV女優の

恥毛染み渡る

恋の曲がり角より

38口径の遠ざかる希望

ニホン人の男根

オナニーバンザイ

460独白:2007/10/24(水) 21:14:03 ID:8/ZnZo7K
いやあどうってことないんだけどまぁ… 疲れてんだ
戦争だのあれこれいろいろあって
そいつらがやっと終わったと思ったら
情報の大群が何か色々煩いだろ

僕は手を振るしかないんだよなー
自民党 ご苦労さん
民主党 頑張ってね なーんて
気遣ってくれるんなら
僕を寝かしといて欲しいんだ
そんなわけでデフレとか
まあもう少し辛抱してて
地震はもう充分満足だろ
461攻め際:2007/10/25(木) 01:00:47 ID:SgqEQIZh
日本という国や実はもう50年ほど前から無いのです
だから日本語というものはもはや死んだ言語
さあさ今からそれを使うのは禁止にしましょうや
使った人は死刑とこれ決めましょう

…ひそひそひそ

消えた隙に何やら入り込む声がありまして
そりゃどう考えても
早口でまあ五月蝿い
ああ…しまった!
462ビールのおいしい焼肉屋さん:2007/10/28(日) 15:34:23 ID:SjBdfOU7
昨日、近所の焼肉屋行ったんです。焼肉屋。

……あのコピペのテンションじゃもたねえから普通に話すけど
何人か誘ったがダメだったんで、一人で昨日
最寄の駅から15分の焼肉屋に行ったんさ
以前から目をつけていた店で、名前はノーモアっていうんだ
どうやら洒落た店のようだなって思ってた

外装は普通なんだけど、入ってみたら
なんていうか内装は変わってた
オリエンタルっちゅーかなんちゅーか
店内には知らない洋楽が流れてて
しきりにジエンドジエンドってさ
オレは洋楽の知識がほぼゼロだから何の曲だか見当もつかなくて
店のおばちゃんに訊ねてみると
「地獄の黙示録で使われた曲よ。知らない?」
知らねえから訊いたんだろが

しかし焼肉はどれもすげーうまかった、ビールに合ってた
あらかた肉を食べてしまって
皿の上の残った肉をバラして、しばらく眺めてたら
この肉で日本列島を作ってみようかなあって
思いついてすぐにそのイタズラっぽい遊びを実行した
ちゃんと食うつもりだったしさ

下にゆらゆらしてる赤い炎が見える鉄板に
沖縄・九州・四国・本州・北海道を配置した
沖縄は肉クズ(って言うのか?)みたいな物を使ったから
すぐに焼けた、というより焦げて炭化した
こんな物は食えねえってんで鉄板の隅の落とし穴に捨てた
使い捨ての木の割り箸に墨がついちまってよ、気にしないが

九州、四国、北海道には形大きさの合いそうな肉を使った
北海道は四角い肉を斜めにしただけだったけど感じが出てたなー
この思いつきは本州担当の肉のおかげだ、こいつがバツグンに良い
ちょうど四国がおさまりそうな具合に肉が引きちぎれていて
山口県の方や和歌山県のあたり、そして新潟県と千葉県のあたりで
北へ伸びていく風も表現できるんだよ、すごいだろ?
オレは九州、四国、北海道、そして本州を全部おいしく食った

ビールと肉の相性が良く、かつビール自体もおいしくて、もうジョッキで3杯目でさ
おばちゃんにこのビール、何て名前?って訊ねたら
「Budweiserって言うのよ」
え?何それ?
どこのメーカー?ASAHI?KIRIN?それともSAPPORO?
それはともかくおばちゃん、ちょっと大の方したいんだけど
トイレ何処よ?
463割り箸:2007/10/28(日) 16:26:09 ID:eVg8E5U+
割り箸がある
一膳の割り箸が
一膳の割り箸は
一本?
それとも二本?
ぱきりと割れば
確かに二本だけれども
464日本:2007/10/28(日) 16:36:20 ID:eVg8E5U+
この国は豊かだ
今さらどこどこのなになになどというありがたい数字を引っ張らずとも
豊かだ

満ち足りてしまって
もう死ぬことよりしようのない人がいるのも
いたしかたないのである
465ニホン:2007/10/28(日) 16:42:17 ID:eVg8E5U+
ニホン、ニッポン、ニッポンバンザイ

日の本の国より日は出でて

日出づる国から日は暮れる
466名前はいらない:2007/10/28(日) 16:45:48 ID:dxZEd/gd
多重投稿はルールによりダメ
>>463以外全て失格
467名前はいらない:2007/10/28(日) 16:54:11 ID:eVg8E5U+
うわ、一人一作品限定だったんですね!すみません。
>>465でエントリーお願いします。
手前の二つも批評してくれる人がいたら嬉しいです。
468名前はいらない:2007/10/28(日) 16:59:49 ID:dxZEd/gd
ルールをちゃんと読まないお前が悪い

最初に投稿したものは加点対象
それ以外は参考作品
469二月の風:2007/10/28(日) 17:04:38 ID:iUJdr4DN
通りの喧騒が風に巻かれてかすれている
街道を渡ると微かに汐の匂いがした

この街も海が近いのだと気付く
でも、それは遠く隔たっている

物事を常に遠く在らしめること
それがこの街のルール

この街では誰もがそれを心得ていて
言葉にならない感情は少しずつ大気に溶けだしていく
夕方になれば街は感情の霧でいっぱいになる

私は既にこの街の住人だ

遠くから聴こえる電車の音は私を少しずつ浅瀬から沖へと運んでいく
茫漠の流砂の中に埋もれる肺魚
凝り固まった感情が記憶の海に落ち込む
冷たい海底に突き当たり泡を吐き出しながら崩れていく

それは海辺の小さな町
私の住んでいた町の二月
小高い山から見渡すことが出来る小さな町

波が海に突き出したボロボロの桟橋を洗う
山車小屋のある稲荷神社で梅が芽吹く
町を見渡せる小高い山に続く道端を菜の花が覆う

夜になれば灯台が遠くの船に知らせる
ここに孤独の町があることを

そして船は舵を正しその明滅からの距離を保つ

私たちは生きるために忘却し
忘却するために生きる

しかし時に微風が吹く
過去を乗せて二月の風が吹く

一人一人の命がそれぞれの航路を行く

儚く明滅する温もりを遠くに眺めながら
470もりうた:2007/10/28(日) 18:09:37 ID:iUJdr4DN
森を切り開くのはとても時間が掛かる
私は楢の森を行くよりは若い杉林を抜けたほうがいいと思ったのだけど
兄はそうは思わなかった
鱒が釣れる小川は細くて急だ
滑りやすい岩肌に心細くなって何度も兄の名前を呼ぶけどちっとも振り返ってくれない
酔っ払ったお父さんがしょっちゅう歌う歌を兄が口ずさんでいる

 さんさんごごのよんびょうし
 むらのわいんがたりねども
 かわのさかながつれねども
 よるはなんどもあさになる
 あさになるたびよるになる

楢の森は奥が深いよとお母さんも言っていた
だからここはとても暗いし
斧だって刺さったまま抜けないくらい楢の幹が太い
木こりだって入らない森なのだ
もう戻ろうと何度も叫んでみる
まだだよ
と兄は言う
繰り返しながら浮石を跳ねながら川上を行く
森は昼でも暗く、ヤマシギが鳴いている
川上に行くほど木々の根っこは太く、川は浅く急になる
足場といえる足場はもう無い
くるぶしまで水につかりながら私は兄の後ろを追う
お前は戻れ、と兄が言う
もう戻れない、と私が言い返す
もう戻れない
集落が梢の先ほども頼りなく遠く感じられる頃
兄は脚を止めて釣竿を取り出した
ここならいる
緑の鱒がいる
兄はそう言って釣り針を放る
私はそんなの、いなければいいの、に、と、思う
獲物を抱えた子供は熊に狙われると村の人は言う
大きな熊ほど鱒の匂いを嗅ぎ付けるのが早い
見てみろ、と兄が叫ぶ
水面に暗い影が浮かんでくる
釣り針からは遠いが、確かにそこにいるのがわかる
森のように深く暗い緑色の鱒
私は泣きそうだった
あまりに私たちの小屋が遠すぎて
緑の鱒が大きすぎて
兄が幼いピクシーのように怯えるのがわかって
膝小僧を通る流れが冷たすぎて
471名前はいらない:2007/10/28(日) 18:14:16 ID:iUJdr4DN
>>470
は別スレに投稿したつもりでした
すんません、酔ってました
472小判鮫:2007/10/28(日) 19:45:12 ID:IxwPKBV4
大きな傘下に入り
零れ落ちてくる餌を喰らう
小さな小さな 小判鮫

自力では大したこともできず
大きな身体の下に付きまとい
こそこそと泳ぎ回る
ついて回ることしかできない 小判鮫

世界は広大で 危険も快楽もたくさんあるだろう
危険を嫌い
喰われることを厭い
大きな傘下の陰に隠れて
いつまで どこまで ついてゆくのだろう
473名前はいらない:2007/10/29(月) 01:06:05 ID:KueXOfyB
はっきり言って君ら、才能ないですね
474名前はいらない:2007/10/29(月) 01:24:39 ID:hWQ4rFWc
煽る口にも
多少の才を要すると
知ればアホウも
鳴くのをやめる
475そこにいる……:2007/10/29(月) 03:14:50 ID:H4DQSgvA
仄かに暗い底で戯れる今日の人々
裸の死体になる寸前の
その最も感情的に強固な視線で
じぃとこちらを見つめている

おお 無言で溺れていく人々
先天的に溺れることを決定された人々
その呪縛が今日の日本に流れている
ダイニッポンから裸にされたニホンに

人々は今もガスの体で私達とすれちがう
日本語で祈祷と呪詛とを繰り返しながら
すっかり着飾ってしまった
ニホン人達とすれ違う

とてつもなく
 刹那的な印象を
道路一面に
 撒き散らして
476コノクニノカタチ:2007/10/29(月) 03:25:19 ID:ASwZET+2
国がなくっちゃいけないと
一体だれが決めたんだ
なんてなことをその昔
ダンカイ達はいっていた
けどいつからだろうそんなこと
時代おくれになっちゃった
国が一体なんなのか
ぼくらにとって母?父?
その問題すらナンセンス

意味のない夜間飛行を
ずっと続ける生涯に
蓋をかぶせるシステムが
気取った奴らの虚無になる

生と性がぐちゃぐちゃに
からみあいつつこの国は
枯葉の上を這っている
そんなイメージすら飽き果てた
法とルールが前へ 前へ
そのくせはみ出し者をも抱き込まん

ロックフェラーが言っていた
猫のジャンプを見てみたい
ヘドロの塀に確かな足場を
これが閉塞感なのかさえ
わからない そんな気分だろう?

残存すべきはわずかな残り香
郷愁だけが速やかに
川 太陽 色とりどりの山 そんな
言葉の玩具に直せない
共感だけをシナプスつなげ
477瀬賀小波出稼人情譚1:2007/10/29(月) 15:41:32 ID:wGABP+Su
これは 稀少なる学位をば修めたる優秀なる雇われ人である。名を小波と申し候。
さても遠江の国、自動2輪跨車を製作する工場なるところの職をば拝命せし候。
久しく留め置き候ところに、家うちへのいたはりと申して、たびたび暇を乞ひ候へども、
この秋ばかりの納期とぞ請われ、未だ暇を取ることあたわず候。

小波  「すまじきものは宮仕えなれど
      背に腹代えられぬ薄き懐
      夢に上りし我娘のかんばせ
      ますます蒼く、涙あふるる
      幾千万里をいく風のごと
      頬に触れたし 頬ぬぐいたし」

これは、丹波の国赤穂の宿の身内にて、瀬賀と申す幼女にて候。
さても父小波、遠江に召し置かれたまひ、久しく御下りも候はぬところに、
重ねてつづる便りの返事もさらにうつつ、このたび自らおん迎ひに上り候。

瀬賀 「この程の旅の衣も着けぬまに
     とくはやく 着きにけり、
     とくはやく 着きにけり」

赤穂の宿より瀬賀が上りたる由、それそれおん申し候へ。
  
遠江ノ長
     「小波、こなたへ申し候」

瀬賀  「父上様、瀬賀おん前に参りまして候。」

小波  「瀬賀よ、一人で参ったか 母上に申して参ったか、
     道中、難儀をせなんだか 誰ぞ迷惑をおかけせなんだか、
     嗚呼、万が一にも心悪しき者どもの手にかかったやもしれぬと思はば、
     父は嬉しくも心凍る思いにて候。 父は涙を止めることかなわぬ候。」
478瀬賀小波出稼人情譚2:2007/10/29(月) 15:43:02 ID:wGABP+Su
瀬賀  「父上様、ご安心くださりませ。 父上様、笑ろうてくださりませ。
      瀬賀は一つも変わることなく、ここにございまして候。
     毎夜、父上様の苦労を想いて、流しておりました涙、
     さても、かようにお元気な父上様のおん前にて、日の光にあたった如く乾きまして候。
     父上様、赤穂は秋になりまして候。
     父上様、赤穂の銀杏を炒ってまいりまして候。
     父上様、赤穂の柿を持ってまいりまして候。
     父上様、赤穂の赤塩一匙もらいうけまして候。
     瀬賀のこの指、父上様のおん頬に触れ申し候、
     瀬賀のこの掌、父上様のおん涙 ぬぐい申し候。」

小波  「さように上手なことをいったい何処で習うてまいった
     さても長きに、父はそなたの傍を離れて候。
     嗚呼、嗚呼、そなたの姿をただの一つも見逃すまじと
     赤穂の塩に誓いをたてしは、
     そなたがうぶ声をあげし朝
     鏡のごとく凪いだ瀬戸の内海の
     彼方に浮かぶ島々を
     ようように緑に白に彩なす光
     かの陽のごとく
     変幻するさま ただの一つも  
     ただの一つも 見逃すまじと
     砂に息ぶく赤穂の赤塩
     この手にとりて
     口に含みて
     砂の辛さにたてし誓いを
     嗚呼、この父はいったい何をせんや。」
479瀬賀小波出稼人情譚(完):2007/10/29(月) 15:44:36 ID:wGABP+Su
瀬賀  「父上様の頬をつたひし涙の 瀬賀の枕を濡らし候。
     たとひ幾千万里を超えし彼方の
     影にそひ、闇に溶かしたひとしずく
     花の若葉の夏の嵐の
     季節を背負ひし重みをたたえ
     瀬賀のもとへと
     瀬賀のもとへと滴り候
     その滴りが瀬賀に知恵をとせかし候
     かの滴りが瀬賀にとくとせかし候
     嗚呼、ただひとつ父上様に会いたしと
     ただ、ただその思いが馬車馬の
     目をふさいでまでも駆ける姿となりて候。」
     
遠江ノ長 
    「さても、木草ならぬ人ならば、
    この並々ならぬ親子の情愛、心動かぬはずもなし、
    げに哀れなり、げに道理なり。
    この上ははやはや暇取らするなり。」
480名前はいらない:2007/10/29(月) 17:28:21 ID:d5ehBhiT
今日で締め切りage
481鳥居道:2007/10/29(月) 18:10:16 ID:tfdgE7cj
何千何万何億の
鳥居が並ぶその奥に
わたしは足を踏み入れて
最期の景色を見たのだが
良くあることとは思いもせず
その場で膝を突いたまま
ほろほろと涙をこぼした

何千何万何億の
鳥居が並ぶその奥に
きらきら輝く蝶の群れ
死んでしまった恋人が
その群れにいると聞いたのだ
人ではなくとも恋人と
もう一度だけでも会いたくて
私は鳥居の並びの中へ
とつとつ足を踏み入れた

何千何万何億の
鳥居の中は夢幻のようで
髪の先からつめの先まで
私のすべてが朱くなる
私は一目恋人を
見つめられることだけを
一歩一歩祈願しながら
鳥居の奥へと踏み入れた

何千何万何億の
鳥居の並ぶその奥で
私がこの目で見たものは
まぎれもない蝶の群れ
だけども私にその中の
恋人がどれかわからない
すべてが同じ蝶であり
私も今では蝶である
482ニホン氏:2007/10/29(月) 21:55:56 ID:B9EBZfEn
ニホン氏は多複構造回転体の上でくらくらしていた

炭化した再会

焦げた人参理論を二股フォークの先で
さも得意げに語る君が好きだ

思ってもいない甘い
言葉が泡みたいに飛び出る
裏切りを重ねる唇

ミスアメリカの投げキッスは炭酸入り

ニホン氏はさらにくらくらする
万歳はまだはやい
万歳はまだはやい
自分に言い聞かす
万歳はまだはやい
万歳はまだはやい・・・

“FOR EXAMPLE...”
彼女はストレンジフォークを振りかざし
大文字で喋る
“STICK IT. LIKE THIS, LIKE THIS!”
目を見て話す
キャピトル、キャピトル、ね
立派です

そうして彼女のフォークは計16個の穴を多複構造回転体に開けた

あれっ?とニホン氏は思う
「メーン」
さっきまで目の前にいた
ムチムチバディの彼女はいまや
ダボダボTシャツの彼
「ディスってんの?」
とんでもない

“HAHAHA!!”
後ろを見ると口が裂けてる彼女
ああこれが例の 美人局ってやつか
お情けの投げキッスが頬に当たる

炭酸シュワッ

覚醒は思いのほか爽快で
寝汗もかいていなかった
半身を起こしてぐっと伸びをして
万歳!なんてとてもじゃないけど
とりあえずニホン氏は
会社に行く支度をした
483さいご 1/2:2007/10/29(月) 23:55:45 ID:NKrJuoWA
ニホンが死ぬというその日
源次郎さんはないていました

いちばん高い山にものぼった
いちばん速い川にももぐった
でもニホンが元気なすがたでいることを
もう見ることはないのです

ニホンは長いあいだ病気におかされていました
なんとかもちこたえようと頑張りましたが
体はくずれおち精神もあやふやになりました
ニホンはそっと源次郎さんにつぶやきます

もうわたしはだめです
ほかのクニにうつってください
あなたはどこにいてもやっていけるんですから

源次郎さんは泣いてきいているだけです
ニホンはさとすように何度も
じぶんから離れるようにささやきました

源次郎さんはしばらくして泣きやみ
そっとたちあがりどこかへ行きました
ニホンは何もいわずその姿を見たあと
ゆっくりと目をとじました

ニホンはおもいだします
長い長い年月を とほうもないその記憶を
ときどきおかしく
ときどき心がいたみ
やがてしずかに
ただしずかに横たわっていました

とおい声がきこえます
ともに助けあい生きてきた仲間たちの声が
すべての生きた声がゆるやかに
さようなら
さようならと
484さいご 2/2:2007/10/29(月) 23:56:11 ID:NKrJuoWA
ふとニホンは目をさましました
少し気がかりになることがあるのです
それは源次郎さんです
ぶじにほかのクニにいけただろうか
もう未練はないけれどそれだけが心に残っていました

さいごのさいごまで心配症なじぶんにすこし笑い
きっと彼ならだいじょうぶだといいきかせ
また心おだやかにするべく目をとじました


おうい
おうい
おうううい


しんぞうが一回なりました
聞きおぼえのあるこの声に
忘れられないこの声に

ニホンはかたわらで息をあげている源次郎さんをみて
こころの奥底までふるえるような
ことばも出せない感情にとりつかれました

源次郎さんはニホンに手をかけ
なんどもなんども力強くうなづいていました
ニホンもただゆらされる体のまま
くずれそうになる顔をこらえて源次郎さんを見ていました

やがて地上から空へと光がはしっていき
とらえられない領域の音がふくれあがり
さいごのことばをかわしました

ありがとう
485笑うな(1/2):2007/10/29(月) 23:56:14 ID:mcDNh+yi
年表に並んだ滑稽な歴史の末裔としてこの国に生まれた
白紙部分に書き込まれていくは洗練された文明大国の軌跡
新しい過去ばかり追いかけていないで 少し右に目線を寄せてごらん

生き様を謳い腹を切って朽ちた命
狂気の熱風に呑み込まれ太平洋に散った命
蟻も呆れるほど働いて擦り切れた命
死に方も選べない時代が地層のようにどこまでも続いて
それぞれの時代に己を削って灯し続けた種火
ある日外国の垂れ流したオイルに簡単に引火して
祖先の遺した色んなものにじゅうじゅう燃え広がって
気が付きゃでたらめに明るくなったこの国
いつしか文明大国と呼ばれていたんだ

街を歩けば万国旗みたいに異国の文化が散りばめられて
言葉すらぴーちくぱーちく
白昼の光の下に溢れる闇鍋カオス
手当たり次第に乱飲乱食乱痴気チキチキ
胃袋は底抜け 消化はすれど吸収はせず
見ている側が吐き気をもよおす

そうかと思えば
不満の種を拾い集めては日陰に埋め込んでいる人
自分の輪郭の生み出した影の中に閉じこもって身じろぎ一つしない人
必要以上のスイッチを備え付けて勝手に疲れ切っている人
486笑うな(2/2):2007/10/29(月) 23:57:59 ID:mcDNh+yi
なぁ、知っているか
僕ら刀も竹やりも持たなくていいんだぜ
飛行機の目的地は異国の空港で
公約した切腹を誰も本気にしやしない
年貢の計算はパーセンテージ、まともにやってりゃ誰も死なない数字だ
空は相変わらず青く 太陽は輝いてる
ややこしさに守られてはいるが とんでもなく自由だ
なんて素晴らしい世界に僕達はいるんだ

隔たりの向こう側に知的な笑み
歴史なら知っているわ
だけどそれが何?
てらいもなく笑う人造美人
太陽を浴びてない 大地も踏んでない
なのに美しい
そんな花ばかり溢れている


年表に並んだ滑稽な歴史を笑うな
その裏側の真剣さを笑うな
年表に載せる価値がないだけで 遥かに滑稽なお前らが笑うな
有り余る選択肢から何一つ選べもしないお前らが
選べない時代にそれでもひたすらに選び抜いた命を笑うな
そしてお前ら同様に年表のどこにも登場しないけど
かって同じ大地に立ち 同じ太陽を浴び 同じ空の下を見上げた
幾多の魂を背負って立つお前自身を簡単に笑うな
487名前はいらない:2007/10/30(火) 00:07:04 ID:jjCzM+u3
>>457 竹木箸
>>458 日本橋
>>459 静かな最前線
>>460 独白
>>461 攻め際
>>462 ビールのおいしい焼肉屋さん
>>463 割り箸(作者は>>465を志望)
>>469 二月の風
>>472 小判鮫
>>475 そこにいる……
>>476 コノクニノカタチ
>>477-479 瀬賀小波出稼人情譚
>>481 鳥居道
>>482 ニホン氏
>>483-484 さいご
>>485-486 笑うな

以上16作品

審査期間 10月30日〜11月1日いっぱい
488soft ◆soft/e/9Do :2007/10/30(火) 11:17:00 ID:wo7r5BUj
>>482 2点
アイロニー。俺は心臓がズキュズキュ痛くなりました。もちろん色々な意味で。

>>487 2点
今回の中で頭の中のイメージが一番よく再生するのがこの詩。
詩の核まで触れる余裕がないのでアレだけど、視覚的描写は正義だ。
489名前はいらない:2007/10/30(火) 12:21:10 ID:pTv10x9Q
>>488
アンカーミス?
490soft ◆soft/e/9Do :2007/10/30(火) 12:31:32 ID:wo7r5BUj
ミス、すまん
>>481
491  ◆UnderDv67M :2007/10/30(火) 18:00:46 ID:0ohv6vfx
なんという最近までに至るテーマ無視のオンパレw
492リーフレイン:2007/11/01(木) 09:33:32 ID:y6u4TLxe
>>457 竹木箸
うるしうるわし の音がすごいいい。 

>>458 日本橋
いや笑った笑った、音いいし、中身はちょっとあぶのおまる。最初の2行が効いてます。
こういうあっけらかんとユーモアたっぷりエロってのは 案外と書き手の
心の状態がいい感じでないと書けない気がして、いいなあ、、

>>459 静かな最前線
遠ざかる希望 ってのがびみょーーでした。

>>460 独白
今回は日本の国をテーマに書いたの結構ありました、
この作品が一個目の投稿。 擬人化した日本

>>461 攻め際
さて、この作品はちとわかりにくい、というか
流れからいって、間違えて日本語を口にしちゃったっていうヲチらしいんだけど
どうも判然としません、、

>>462 ビールのおいしい焼肉屋さん
読みやすい。なんとなくほのぼのした読後感がありました。

>>463 割り箸
>>464 日本
>>465 ニホン
どうもかるく筆ならしをしてらした様子
たしかに465 が一番いいかな、、とはいえやっぱしただの筆ならし。
一瞬の思いつき以上のものにはなってないような。
493リーフレイン:2007/11/01(木) 09:35:32 ID:y6u4TLxe
>>469 二月の風
ニホンという題だったんで二の漢字を発想しましたか?
ただまあ、詩全体からは季節はほとんど感じられませんでした。(冬の寒さはまるでなく、
秋の寂しさというよりも永遠の静けさのような生ぬるさ。死後の世界?)
全体の筆致は落ち着いていて安心して読み進むことができます。
>物事を常に遠く在らしめる  が詩の主題。
町は実在ではなく一種の象徴。”私は既にこの街の住人だ” という 改行でさりげなく
強調された一行で、詩が一気に内的世界へ放り込まれます。
筆者はかなり美しく実在ではない街を描写し、街に住むことの孤独感、
安堵、美、諦念、忘却、を綴っていきます。皮肉な筆致から漂ってくるのは、「いいんだ、いいんだけれど
、仕方ないのだけれど、本当は別の街があるのにちがいない」というどこか後ろめたい思い。
ただしその通奏低音ともいうべき第二主題は、過去からの微風(これが二月の風であるとすれば
相当冷たい風なはず)、忘却、一人一人の航路という実に消極的な材料によって静かに打ち消されてしまいました。
読後にまず思ったことは、「詩が動き出す前に、書きあげちゃったな」でした。 
書きながら詩に耳を傾けていくとまた違ったものになったような気がします。

>>470 もりうた
小説の一節のような作品。 続きを読んでみたいと思ってしまいます。

>>472 小判鮫
的確な比喩でした。

>>475 そこにいる・・・・・・
大東亜戦争(あえてこのほうがいいような気がするんですが)。過去の日本人の幻影。
過去の戦争をまだ清算していないのだ という意識を感じました。
494リーフレイン:2007/11/01(木) 20:54:55 ID:y6u4TLxe
>>476 コノクニノカタチ
きっちりと散文で書いたほうがいいんじゃないんだろうかと思わせる作品。
>共感だけをシナプスつなげ
がすべてを引き受ける行なわけなんだけども、力が足らない。(というか、???という気分。)

>>477-479
赤穂は播磨?

>>481 鳥居道
二本の足の鳥居さんが延々とつながって、、京都の伏見稲荷さんを思い出しました。
>何千何万憶の 
という連の先頭が歌のようなアクセントになり、かつ一つ一つの連を少し独立したものに
しています。ひとつながりのストーリーになっているのに一連一連が一枚づつの絵のようで
いい構造だなあ。導入部の一連目だけがですます調であるのがわざとでもあるのか
柔らかさがあって、すんなり入れました。ただ、この効果を狙ったのか推敲ミスなのかはちょっと
判別しがたいです。圧倒的に美しい情景の作品でした。   

>>482 ニホン氏
多複構造回転体ってどんな感じなんでしょうか?
それぞれ回転する大小のドラム缶みたいなもんがいくつもつながったみたいなしろもん?
まあとりあえず人間なんだろうなあ。人間は循環してる?細胞レベルまで落ちると回転してんのかな、、
そういえばひも理論なんてあったっけ、、キスが炭酸シュワっていいなあ。。なんてことを考えつつ、
万歳っていうのはお手上げで、お手上げにはまだ早いと頑張っている海外在住
青年サラリーマンの日々の苦闘を感じてしまいました。。。
今回の投稿の中で、一番、おなかの底からでてきた詩のような気がします。 

>>483-484 さいご
ニホン最後の日。沈没じゃなくて、どうやら爆弾みたいですね。
読んでるうちになんかに似てるなあと思ってたら、こないだ読んだ子どもの本でした。
この語り口が柔らかくて、丁寧で、悪意がないんです。良いスタイルだなと思いました。

>>485-486 笑うな
最後の文にとても共感。詩としてというより、主張として価値のある作品だと思います。
495葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/11/01(木) 21:01:13 ID:y6u4TLxe
で採点なんですが

2点
>>482 ニホン氏

1点
>>458 日本橋

以上です。
(次点だったのは鳥居道)
496ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/11/02(金) 22:20:43 ID:4D1L7M/Q
>>458 日本橋  2点 二本差しとは豪気なり、淫水したたるいい女。日本を感じました。

>>462 ビールのおいしい焼肉屋さん  3点 圧倒的な描写力。まさに日本。

>>477-479 瀬賀小波出稼人情譚  2点 丁寧な仕込みと展開。絵が綺麗。

>>481 鳥居道 1点 誘惑のある文体。

>>483-484 さいご 2点 可哀相な子犬。

497名前はいらない:2007/11/02(金) 22:48:36 ID:kqqpSarF
とりあえずはっきりさせておくと

二日間延長で
〆切11/3 23:59
498 ◆ILLsmD2C1w :2007/11/02(金) 23:30:13 ID:5LSN8ImA
すみません、とりあえず点数だけ

>>458 1点
>>462 2点
>>475 1点
>>481 1点
>>483-484 1点
>>485-486 1点
499ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/03(土) 19:21:14 ID:D95hPgsl
>>457
こっちの「ニホン」ね。
国語の教科書で聞いたような言い回しだね。
綺麗に決まってはいるけど所詮は一行の作品、何度読んでも特別な感情は湧かない。


>>458
多分エロい詩なんだろうが古語に疎いので良く分からん。
オチがもっと単純明快であれば加点したかもしれん。
視覚的な美麗さに未練があったのか何となく締めの歯切れが悪い。

>>459
どうでもいい。

>>460
この作品の語り手は一体誰だろうね。
ちょっと謎解きのようだね。
内容的には他愛無い。誰でも考え付く発想内に落ち着いてる。

>>461
入り口は悪くないけど凄い勢いでくだらない方向に駆け抜けたね。
何を書きたいのか全然わかんない。自分ではわかってる?

>>462
詩的とは言い難いほどざっくばらんな書き出しだが、不思議と読み手を引き込む話力を持っている。見た目ほど悪くは無い。
焼肉用の肉で日本列島を作るという発想からどんな詩を生み出したのか期待したが、読み終えて氷点下近くまで興醒め。
この終わり方は何なんだろう。これがあなたの限界?
そうとは思えない。途中の話の広げ方は実力が無くては出来ないだろう。
だけどビールが日本のメーカーではなくバドワイザーであった事にどんな意味を込めたのか、そしてそれがこの作品を完結させるキーポイントになるのか、僕には理解できない。
途中までは相当面白かったのに詩を発掘せずに素通りしてしまった感がある。
雰囲気だけで誤魔化したような逃げた感じが好感が持てない。
それでも面白さは評価し、加点。
1点
500ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/03(土) 19:23:15 ID:D95hPgsl
>>463-465 ここまでどうでもいい作品には黙殺するのが優しさかなと思う。

>>469
描写が全体的に綺麗に纏まっている。地味ではあるが、言葉選びのさじ加減は丁寧で好感が持てる。
でも作品としては大した事はない。
散文的な話をいくつも盛り込んで強引にラッピングしてしまったようで、ベクトルの統一が出来ていない。
表現力は認める。言葉と表現したいものの距離感をしっかり把握していると思う。
ただ、表現一つ一つが使い捨て。そこに含まれる微かな微熱や余韻を上手く取りまとめる事が出来ていない。
一行一行は悪くないのに全体図としては散漫で箇条書き的ですらある。
あとお題の解釈が見えないのもマイナス。
残念ながら加点には至らない。


>>472 
メタファーとしての小判鮫が何を暗喩しているのか、とても分かりやすい。
そしてそれがこの作品の致命的な欠点だ。
連絡の良過ぎる比喩は比喩としての味は薄れる。(それが悪いとは言っていない)
この作品は比喩を書くのに終始しているが、小判鮫はそこまでの比喩じゃない。

>>475
捻っている割に読み解きやすい。作為は伝わる。
ラストの「道路一面」だが、なぜ道路を選んだのかが読み取れない。
時代に殺された人々の底知れぬ負の感情の行く先の象徴として、ぎりぎりの選択をした結果が「道路」なのだろうか。
この終わり方に共感を覚える事は難しい。
言葉の工夫はあるが、伝えたい事、表現したいものが置き去りにされている感じがする。
扱う題材の重さと不釣合いに作品が平面的で不満。

>>476
ものすごく自己満足な詩。
書いていて気持ちいいかもしれないけど、読む方としてはうんざりした気分になる。
人の悪口を多種多様な言葉で書き並べている様を想像して、それをこの詩に置き換えれば僕の気持ちが分かるだろうか。
ラストで書き手は己の主張すら途中放棄してしまった。急ブレーキを踏んだような方向転換が厭らしい。
変なバランス感覚が働いたんじゃないのか?
ここまでやったんだからせめて最後まで突っ走って欲しかった。
501ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/03(土) 19:24:26 ID:D95hPgsl
>>477-479
古語をよくこれだけ使いこなせるなぁと素直に感心。
作品の内容じゃなくて言葉でお題を表現したのかな。
作品の中身自体は特にオチも無くとんとんと話が進むだけ。
ストーリーよりも日本語の美しさを味わうために書かれた感じだね。
技術力に対して加点。
1点

>>481
「何千何万何億の」というフレーズの繰返しが効いている。
鳥居の奥の異世界へ引き込まれていく感覚が実によく伝わる。
ただ全体的に単調で、最後のオチの出し方も素っ気無い。

>>482
描写がとんでもなく面白いんだが、惜しむらくは何箇所か全く意味不明だ。。
取り留めもないシュールさと美人局との珍妙なやり取り、なんていうかゆっくり真綿で締めるように日本人を皮肉った感じが面白いなぁ。
夢オチはまぁこんな所でしょう。「万歳!なんてとてもじゃないけど」がいかにもで笑えた。
お題が「日本」ではなく「ニホン」である事をしっかり作品に盛り込んでいるのはこの作品だけ。
そこも評価し1点+1点で2点。

>>483-484
心の温まる話なんだけど、入り込みきれなかった。
ニホンと源次郎さんの交流が説得力が無いというか、表層的なんだよね。
ニホンがどうして源次郎さんだけをこんなに心配するのか、
それとニホンが悪い病気に罹っていたの「悪い病気」については色々と想起できるけど、
ラストの最期の時が明快すぎて逆によく分からない。
描写の細かいところに矛盾を感じるんだよね。
多分時間に追われて生煮えで投稿しちゃったんだと思う。
惜しいな。

>>485-486
これも明らかに時間に終われて投稿した作品。
連ごとのトーンがばらばらだし、主張の押し売りみたいな暑苦しさが不快。
ラストの一文の「お前自身を簡単に笑うな」というのを主題に最初から書き出したとは思えず、結局ただ未完成なだけ。
書きたい言葉を捨てる勇気を持ちましょう。
502ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/03(土) 19:25:35 ID:D95hPgsl
実は審査期間内に採点を終えていたけど、審査員3人じゃ寂しいからあえて期間延長になるのを待ちました。

>>482 2点
>>462 1点
>>477-479 1点
次点 >>469

じゃ、次回も頑張れたら審査に参加します。ちゃお
503名前はいらない:2007/11/04(日) 11:33:20 ID:Nv0xcbPX
>458 4点
>462 6点
>475 1点
>477-479 3点
>481 4点
>482 6点
>483-484 3点
>485-486 1点

誰か確認して
ポイントTOP2人の場合は、2人をチャンプとし
投稿時間の早い方がお題提出権を持つだったはずだから
決選投票は必要ないかな
504名前はいらない:2007/11/04(日) 13:04:28 ID:hA+3Q5gV
確認しましたー
合ってます

チャンプ
>>462
>>482

準チャンプ
>>458
>>481

お疲れ様です&おめでとうございます

それでは>>462の作者さん、次のお題と期限をどうぞ
505soft ◆soft/e/9Do :2007/11/04(日) 18:09:04 ID:uHrFOxJK
ビールのおいしい焼肉屋さん 書きました。
どうもありがとうございます。

次はやってそうでやってなかった
 お題『鳥』
でお願いします。

投稿期間 11月4日〜11月10日いっぱい
審査期間 11月11日〜11月13日いっぱい
506名前はいらない:2007/11/04(日) 19:30:43 ID:gB0pKMnk
【夜道】

嗚呼、父さん 母さん

背中に角が生えてきそうだ

むず痒しさに執着した虫が引っ付いたまま

僕は毎晩ノンベンダラリの木枯らしのようなもので

嗚呼、父さん 母さん

あの風音が聞こえるかい

あの寂しい日本海を強く打つ音を

ビュウビュウと茫々としていて

その眼差しが光り輝いていることを

見詰める先の一点が 闇を切り裂く意志に拠っていることを

隣人を見れば光を浴び 彼方を凝視すれば火は灯される

何とも云えぬ夜道の中で 街灯の下 僕は夢見る

一番鳥が一番の鳥とは限らない 

闇の中、旅立つものに朝日こそあれ

忘れた財布はそのままに なるほど

ひたすらに


507成り切れない仮装大会:2007/11/04(日) 20:24:18 ID:ae0jecz7
翼は足がわりだ
翼なのに足だ

空に自由を求め欲したのは人自身ではなかったか
制空権はきっちりと区分けされて見えない稜線は空ごと地球を細切れにする

このままいけば神がみのパーティーに間に合う
地球はメインディッシュとして飾られるので必須食材だ

下ごしらえの出来は十分
あとはもう少し煮込み数多の砲煙で炊き上げ細長く丸っこい炭でこんがり焼けば完成

勝手に味付けてくれる腕のいいCock達に少しばかり感謝した
そしてレシピ通りに進む放牧で神の御手への尊敬と畏怖を感じた

ほんの昔に疼いた良心は
銀翼鳥のはためきの嫉妬やら事の運びの順調さやらで彼方へ吹き飛んだ

ワインを飲み蝋でかためた翼を愛おしげに眺める遥か下で
ナスカの地上絵に描かれたハチドリもどきだけはうらめしげに空を歎いていた

508烏よ、おまえも手を汚すのか?:2007/11/05(月) 01:13:29 ID:icnvygWE
朝になれば、窓の額縁が傾いて、炎上する天竺の大都市。
勝手にしやがれ。おれは行くぜ、花も嵐も踏み越えて。

祭りの人波にさらわれて、遠ざかるあの黒魔術師の背中。
おれの快活。おれの酩酊。蓮の花びらは幻の女。目がクラクラさ。

鱗粉のような円卓のランプ。また、その陰で暗躍する自称アヴァターラども。
きみたちのその饒舌さには、思わず舌もひんまがるぜ。

阿片のスープで咽喉はカラカラ。烏よ、おまえも手を汚すのか?
さもあらばあれ。おれは眠るよ、放火犯の冷や汗をかいて。
509イメージのためのイメージ:2007/11/05(月) 13:52:06 ID:E47/WiKU
私たちは、風が直線でそれを突き刺すので
金属バットでそれを打つのを逃します
カーキ色で叫び声を上げている間に貫かれたカラー法廷を包装する男性

あなたへのイメージ

それはそれであるなら10メーターになります。巨大な白鳥人の翼を広げます
ダチョウは白鳥の翼の上にそばにいます
ダチョウは、一斉にとび降りて、下側から憎らしい叫びを非常に聞いて、その
後、喜びの声に変化します

世界のためのイメージ

高速道路に潜ったPasser montanus saturatusは長距離の輸送道と統合します

それはシベリアの中の地球の中で凍りました
完全にlysergic acid diethylamideを吸入した植物は
種子で一斉に曇天を破壊します
赤く、青い、そのうえ、色は不要です

我らの時代へのイメージ

マイオールドケンタッキーホームは1000万羽のカラスの叫びによって中断されます
ミントJureppは爆発しました、そして、人々は見られました
カラスの大勝利益、嬉しさ

平和のためのイメージ
絶望のためのイメージ
虐殺のためのイメージ
幸運のためのイメージ

ああ、それはAlcedo atthis bengalensisが私の口で
成立したというShimaタバコの先へ立ち寄ります
熱くはありませんか?
510カモメ:2007/11/06(火) 00:31:07 ID:KIFCXpnb
土星飛び、月を踏んでもしらんプリ。 昨日と海まで競争だ。
ありがとう、ありがとう、知らないうちに忘れていたよ。
美しすぎるのは、昼でも夜でもない、溢れる交差点で、愛してるの「あ」。
黒いサングラスをかけて、触れることのできない貝殻フランケンを、鉢植えに差し込んだ。
まだまだ育ち盛り、「口を大きくあけて、はい、あーん・・」
漁師が海に子供を産み落としていった。

白いね、まったく白いよ。おまえの心臓がバクバク打つと、うるさくなる。
まわりくどいのは嫌いだ!早く靴下を脱いでくれ。
想像力失調症のジャンボジェット機が、テロリストに落とされた。
コインに裏側に好きな人の名前を彫り込むから、爆破されたのさ。
本当に愛しているなら、白夜の海に星が出るまでランチタイムをしておくれ。

このアイランドはイイ匂いがする。「カモメ!秋刀魚を焼いておくれ。」
「お前がいると、肩の力を抜くだけで、鼻血が出るんだ。」
「先生、医者を呼びましょう。」「とんでもないっ!奴隷火山君。」
本当に怒ったことのない消火器は、嘘吐きだった。

ここに居ないということが、誰もいない海。
愛しい人よ、あなたをとても愛するでしょう。とおりの向こうで、ならず者の歌。
俺は馬になる 、君の馬になると決めたのさ。
酒も飲めないのに酔っ払い、空飛ぶ鳥を追いかけて、地べたを這って恋をする。
おお、カモメ!!カモメさん、おまえは自由に空を飛ぶ。
けれども俺の妄想は、おまえよりも遥か上に飛ぶ。

いつか撃ち落してやる。
511つばさ:2007/11/06(火) 00:36:17 ID:az4vF6zL
鳥たちの翼は風をつかむ。
それは何かの例えでなく、確かに彼らは両の翼に自らの重さを感じている。
彼らの気持ちはわからないけれど、願わくばはばたいてどこまでも高く。

僕らの足は大地をつかむ。
見たまま、なんとわかりやすい。自覚するにはあまりに身近でね。
翼が欲しいとぼやきながら、それでも歩いてどこまでも遠く。
512鳥とハエの明確な違い:2007/11/06(火) 03:34:30 ID:zjMHmhDH
恥を知れ!
おまえはゴミなんかに群れる奴じゃない
そうやっていつまでも手を擦って何のつもりだ?
二本足で立ててるじゃねーか
ふざけるな!
飛ぶな!歩け!
アリを見てみろ
羽付いてる奴はいるが基本歩きだ!

どうせ見習うなら蜂にしておけ
間違っても鳥はやめておけ
高いところから見下ろすようなヤツだけにはなるな

おまえにはおまえの良さがある
513鳥は、秋に:2007/11/06(火) 13:19:43 ID:NaAwiDRw
五角のタワーに舞い上がる、こんなにも晴れた上空へ
信号を待つ車の中から、それを見上げるしかないんだ

宮川アレンジの吹奏楽で「Je te vous」が聴こえる・・・・

鳥は秋に死ぬ準備をする
だってそうでしょう 数千キロも遠くへ行って
飲まず食わずで嵐の中も
仲間が力尽きて落ちても
ひたすらひたすら南を目指す

まるでそれって「もう死にます」と
言い残しながら行くようなもの
帰って来れるあてが無いなら「くわ」と啼かないで
まして「さよなら」とも言わないで欲しい
黙って秋の低い唸りと共に紛れて 行ってしまって

鳥は暖かく、そして冷たい
目は何をも語る必要なんてないから
誤解を受ける感情など見せない
湿った足と涙の匂い、それは鳥を抱いてみて初めて知る物

IDを下げた調査の女性
きゃしゃな体にスーツをまとい
家々を見上げ書き物をする
ドアウインドウを今すぐ開け 
かじかんだ手を温めてあげたい 

秋の風は秋の風は秋の風は秋の風は
複雑に物事をはらんで行きながら
渦を巻いて上昇しつつ
地べたの無関係な生き物にまで
やるせなさを運んでしまう

逃げるな鳥よ
南に行くなどと誤魔化しを言って
死にに行くな急いで去るな

カラフルなアレンジだ 高鳴る言葉よ
この先覆われる白黒の世界に
それは杞憂だと言い出し兼ねない
赤・黄・紫・海老茶の木枯らし
そして混ざり行く町は黄金色

鳥は秋に死ぬ準備をする
たとえ春に産むためなのだと
言い訳をしても所詮悲しい
514名前はいらない:2007/11/07(水) 17:47:00 ID:2iQjc/FZ
 
515稲妻草紙 壱:2007/11/09(金) 05:23:03 ID:qp34GLlZ
「この八幡宮の石段はつらつらと
青空の麓へとつながり
かすかに見える最後の段を
ぽん とひと足蹴りあげれば
すうーっと
その中に入っていける」

見上げるだけの空でした
誰でもよかった そうでした

八幡宮の長く険しい石段で初めて出会ったとき
足取りおもく下りてきたあの人は
探るように手繰るように
上るわたしの視線をうかがい
何度も見つめ
何度も振り返り
それはわたしも同じこと

見上げるだけの空でした
腕をだらりの空でした

「三度目ですね」
境内の入り口で初めて言葉をかわし
「願掛けですか」
そう言われたのは何度目だったか

八幡宮の石段を一緒に上ったあの人も
やるかたなく
ゆきどころなく
誰かを探していたんだろう

 チュンチュン雀あんた達
 くすんで丸くて小さくて
 惚れた男が身をやつしても
 うちには区別がつかんやな

どこかへどこかへ
ここではなくて
どこかへどこかへ
すべてをすてて

八幡宮の石段にも雨は降り
雨はわずらいもせず石肌を濡らし
淙々と流れゆき
土とまじわり泥になり
やがて陽と風にまた空へとかえってゆく
あの人と過ごす月日は雲間の光のようだった

あの石段のてっぺんを
ぽん と二人で飛んでゆけたら
すうーーーっと
まったき空に飲み込まれ
優しいわたしになれただろう
わたしがわたしになれただろう
516稲妻草紙 弐:2007/11/09(金) 05:24:12 ID:qp34GLlZ

 チュンチュン雀うち阿呆や
 泥が胸までつかえてもうた
 泥が目えまでつぶしてもうた
 チュンチュン雀阿呆たれや
 どれも同じに見えるねん

あの青空へ行きたかった
八幡宮のつらつら伸びた石段のてっぺんの青
その空はただわけもなく明るくて
ぽん のひと蹴りで
すうーーーーーっと渡ってしまえそうで
517「あああ焼き鳥 今日も焼き鳥」:2007/11/09(金) 11:05:45 ID:1S7e+91d

こんがり焼けるけむりの下で
ぼんぼちねぎまの熱いほおずり
つくねかわいやかわいやつくね
つづく玉道こがねに丸い

塩かしょうゆかはたまたたれか
迷うもうれしや炭火の前で
皮とレバーにわかどりももよ
たまる串数 財布を知らず

ホッピー片手に亭主にたのむ
恋し手羽先わさびをそえて
はつの歯ごたえたわわな乳房
塩の砂肝 やげんも欲しい

ウイングもみじ梅ささみ
今日はあなたと会えずとも
きっと明日はかならず明日も
けむりが誘うのれんの中へ


518ピトフーイ:2007/11/10(土) 02:02:22 ID:Y8FMQi6H
「馬鹿どもが」
ズグロモリモズなら吐き捨てるように
そう言うだろう

たしかに馬鹿だ
撒き散らされた羽羽羽
足だけの
生き物だった欠片が
同一なる種であったなどと
きっと彼は認めたくないに違いない

あるいは空を飛ぶ優位を捨て
鉄格子に囲われた嬲られるだけの
存在に堕落したそれが
かつて自分と同じ翼を持つものであったなどと
許せるはずもない

だから
地を這うだけの矮小なる蛮族に
蹂躙されるだけの同胞を
ズグロモリモズに救う気などさらさらないのだ

ニューギニアの奥地で蓄えたこの毒羽根は
ただただ
憎い蛮族を根絶やしにするためにあるのだから

今日も遠く辺境の地で
ズグロモリモズは
毒の羽根を撒き散らす
嘴の奥で毒突きながら
「馬鹿どもが」と
519名前はいらない:2007/11/10(土) 12:12:52 ID:3HBMxEth
今日で締め切りage
520高みの見物:2007/11/10(土) 14:46:51 ID:JK/Oh5kl
千代に八千代にたつ山の
ふもとに住まう辰吉どん
柿が好きとて柿の木を
山いちめんに植えてみた
黄色く赤いてんてんたわわ
鳥が見たから鳥瞰図
ソレナー、コレサー、ヨイヨイ

京の都で干し柿売って
長者と呼ばれてみたけれど
やっぱり柿の木恋しくて
鄙の山辺に隠居した
黄色く赤いてんてんたわわ
鳥が見たから鳥瞰図
ソレナー、コレサー、ヨイヨイ
521鳥の国に行ってきました (1/2):2007/11/10(土) 15:13:13 ID:YPoigIul

まず最寄の駅に向かって下さい
そして みどりの窓口で「鳥の国に行きたいんですが」と言えば
ほぼ確実に「え?何ですか?鳥取?」等と聞き返されますので
「”鳥の国”へ行くには、何線に乗れば良いですか」と念を入れて言えば
「何を仰っているんですか」と返されます
ここまで来れば賢明怜悧な読者様なら既にお気付きかと思いますが
肝心な時に限って人様は頼りになりません
それが分かれば充分

つま先ツバメ返し 帰巣本能に手を引かれて
真っ直ぐの帰り道 夕餉の買出しを思い出して
いつものスーパーマーケットに入り
食肉コーナーに差し掛かる途端
風切羽の形のヤブニラミに取り囲まれ
死んだ息が
世の底に沈んで
発泡スチロールの地面の上
サランラップの空の下
心許ない細菌と抱き合って
切り分けられたさみしい鳥とのさもしい空言

 「この首ねじ切り屋め!」
御雄鶏御雌鳥各位の仰る通りで御座います
 「美しければ囲われて!醜ければ撃たれる!無様この様!」
鳴くも鳴かずも鳥に打たれるは美食家のハラと舌鼓 コポポンッてか
 「ふざけんじゃねえ!名前も自由も持たされたって何にもならねえよドボゲ!」
まま 落ち着いて ここは地に足の着いた建設的な放し飼いと行きましょう
 「空も飛べない綺麗に鳴けないが食われる為に生まれた覚えは無えクソ鬼畜野郎!」
自分だけが不幸だと思ったら大間違いです あ 周りが見えないか鳥目だから
 「うまいかまずいかだけで!分けられる!我々が!うまいばかりに!」
522鳥の国に行ってきました (2/2):2007/11/10(土) 15:14:07 ID:YPoigIul

あなたの体の 苦肉の味が
わたしの舌の 旨みの凹みに
嵌まってしまった
ピタリと
声が
聞こえない
半額シールで鳴いている 油鍋の中で飛んでいる
ダシ汁の底で番っている 強火の上で歌っている
卵には収まりきらない味を孕まされた 豊かな鳥の
股を縦に割って 命を横からいただきます
命は食わねばならない とはいえ有り余る旨み
頬が飛び立つ 舌の根がぬめる
人の役に立つ鳥が妬けるごちそうさま
 「肉を裂く指で自由を描いて!血を吸う口で愛を説いて!」
何故そうするか 味があって 旨いからです それだけで
 「鈍い舌で殺して!迂闊な頭に閉じ篭って!」
そのまま 生きる為に死んでくれ

彼とは昔 友達だった
それも冬の鳥小屋で終わった
祖父から教わった方法で
ビン入り炭酸水の蓋を開ける時の握り
LPガスボンベのコックを閉める時の力
柔らかい気道を搾る要領で
ゆっくりと
まわして
ねじる
力を込めて
堅くなったら圧し折る餓えから鉈を振る切れた縁が滴る雪は穴だらけ
広がる鳥の勢力 か細く沈む歴史
そのまま ここが鳥の国になれば良かった なんて思わないけど
頭をまわす 首をねじる
鳥目で見る それだけで
彼の首が雪の王位について さもしい国政に頭を悩ませ
鳥小屋の民衆は食い繋いで さみしい夜明けを鳴いた
そのまま 死ぬ為に生きてくれ
523風見鶏 1/3:2007/11/10(土) 19:05:18 ID:7bKiRCon
[風見鶏]

夜が明けるということは
朝が夜を侵略したのだと
風見鶏は廻りつつ 呟く

ピィピとも
チッチとも鳴かず
コケコと騒ぎ立てることも知らずに

風見鶏は西の空を眺め
北へ東へ南へ再び西へ
視線の軌跡を撒き散らす

無機質な体躯では
囀ることもできぬ!
飛ぶこともできぬ!

嘆き軋むような声に
複雑に溶け込んでいる
老年の諦念
幼年の若々しさ
524風見鶏 2/3:2007/11/10(土) 19:07:07 ID:7bKiRCon
艶かしい粘膜に覆われたような記憶
”さよなら 旅人”呟きから
哀しき土地なるやナァ 村八分

<獅子の泣き唄ヨ……>

朝日を浴びてネ
供養になる……

風見鶏
ひっそりと
祈り
黙ることで
泣き叫ぶ

哀しき時なるやナァ
哀しき国なるやナァ

恨めしき孤の身であるぞやナァ
525風見鶏 3/3:2007/11/10(土) 19:09:21 ID:7bKiRCon
時がたち
村の外れの風見鶏
火焔と煙に炙られ廻る
生に憧れた全身で
もがき苦しみ悶絶し

ついに散った風見鶏
灰になって地を歩き
煙になって空を飛ぶ

もうすでに誰にも邪魔されず
見世物になることもないのだ
今に大嵐が無数の塵灰を巻き上げようとも
もはや既に
形骸化した 無価値な物体

その影は
風に乗って消えたやら 
部屋の隅に潜ったやら
じきに忘れ去られる
夢みがちな 風見鶏
 
あめまりあ がらっしゃ
みぜれめん ……

血に注がれた灰の下
燻りじゃれあう赤猫の

ひとときの
やすらかな
たえがたき 休息
526SCENE:2007/11/10(土) 19:51:53 ID:YqLQdYDJ
今日のような季節の変わり目に
消えていく僕は

できれば渡り鳥の足に掴まって
体なんかぶらぶらさせながら

でもそれができないから
こうして深夜バスを待っているよ

やあ、こんにちは、と、
君に言えたことが今では

今日のような季節の変わり目に
消えていく僕は

君は凍ったバスの中
運転手にでも寄り添って

最後に見た映画は
動かない映画
一人の石ころがじいっとそこにあって
渡り鳥はもう通りすぎたところだ
527ある場末の繁華街にて(1/3):2007/11/10(土) 21:47:03 ID:15Bpb2OI
血管のように都市を駆け巡るにどす赤い光が流れ続ける
太陽の恩恵から遠ざけられ 人類の英知を誇り始める  
街は極彩色を纏い 喧騒を呻る
雑踏はどこからか現れ どこかへと消えていく
遊牧民のような不確かな足音と 近くだけを見ているガラス張りの眼

鳥はアスファルトの上で死んでいた
翼は貝のように固く閉じられ
嘴は強い言葉に結ばれていた
瞼は地平線のように頑なで アンコールを拒絶する緞帳にも似ていた
凛とした誇りを持って 嫌いな大地にその肢体を乗せていた

酔いに操られるようにその通りに足を踏み入れた男は鳥に気付く
缶ビールを片手に歩きたい気分の時にそんなものを見てしまったら
とても放ってはおけない
うらぶれてはいるが 車が通らない道じゃないのだ
酔いが味方をして男をひどく大胆にさせた
素手で柔らかな肉隗を包み
そっと路肩の土の部分に置いてやる
男と鳥と静かな夜が肩を並べて座った

暗くてよく分からなかったが
多分烏だろう
鷲や鷹がこんな街にいる筈も無く
雀にしては大き過ぎて黒すぎる
きっと嫌われ続けたんだろうな
喧騒の去った朝の繁華街でごみを漁るような存在に好意を抱く事は難しい
森で木の実を啄ばむぐらいの甲斐性無かったのかね、お前は
528ある場末の繁華街にて(1/3):2007/11/10(土) 21:47:34 ID:15Bpb2OI
喉に流し込んだビールはすでに胃液の味に変わっていた
そっと烏の嘴をビールで湿らせてやる
何も起こりはしない 死んでいるのだ
こいつは生前ビールは好きだったのだろうか
多分半透明のゴミ袋の中にはアルコールで湿った食料もあっただろう
そうではないものとどちらを好んで食べたのだろうか
でもまぁ今日は付き合ってくれ
車に潰されずに済んだんだ ビールぐらいいいだろう

しかし、なんだな
空高く羽ばたいていたお前と地べたをあくせく這いずる俺
肩並べちまえば案外近かったんだな
お前さんと生きている時に会いたかったよ
人間同士の方がよほど遠くて
雑踏で肩を寄せ合っても
わずかな距離が果てしない隔たりなんだ


男が口を閉じると沈黙が覆い闇が深まる
街の音が時と共に遠ざかっていく


男は大きく欠伸すると立ち上がり
ビールの缶をくしゃりと握りつぶし歩き出した
両者の距離は変わらなかった
最初から一人で喋っていたのだ
烏の横たえられた場所はゴミの集配所の近くで
月曜日には市に委託された業者が来る事を
男は最後まで気付きもしない
529ある場末の繁華街にて(3/3):2007/11/10(土) 21:48:55 ID:15Bpb2OI
烏は最初から変わらずに
己が姿勢を保ち続けた
烏は死んだ後の事になど興味は無い
法律も社会保障も缶ビールも無い大空だけの世界を
死ぬ思いで生き抜いてきたのだ
その誇りはこの大地になど寝そべってはいない

男は振り返りもせずどんどん歩いていく
酔いが醒めれば烏との邂逅を覚えているかも怪しい
遊牧民のような不確かな足音と 近くだけを見ているガラス張りの眼
530名前はいらない:2007/11/10(土) 21:51:46 ID:15Bpb2OI
訂正
>>527
 血管のように都市を駆け巡るにどす赤い光が流れ続ける
⇒血管のように都市を駆け巡る交通網にどす赤い光が流れ続ける
531名前はいらない:2007/11/11(日) 00:10:18 ID:gcdZQhOO
〆切
審査期間 11月11日〜11月13日いっぱい

>506 夜道
>507 成り切れない仮装大会
>508 烏よ、おまえも手を汚すのか?
>509 イメージのためのイメージ
>510 カモメ
>511 つばさ
>512 鳥とハエの明確な違い
>513 鳥は、秋に
>515-516 稲妻草紙
>517 「あああ焼き鳥 今日も焼き鳥」
>518 ピトフーイ
>520 高みの見物
>521-522 鳥の国に行ってきました
>523-525 風見鶏
>526 SCENE
>527-530 ある場末の繁華街にて
16作品
532名前はいらない:2007/11/11(日) 00:12:38 ID:N9I1PJfQ
まとめの人おつかれいんぼー
533大木人大木人 ◆hMyRGSodPk :2007/11/11(日) 16:41:50 ID:d4MvYbDZ
久しぶりに休日らしい休日なので、久々に審査に参加してみます。
とりあえず感想などを置いて、評点は後ほど。
書き殴りの点はご容赦を。

506 夜道
生の材料、硬いままのニンジン。
声が聞こえる、凍えるような日本海の寒風が障子を叩く。
野性味はあるが、洗練されてはいない。
叫びははあるが、シンプルではない。
言葉が路地を抜けられないままイメージの海に凍えている。

507 成り切れない仮装大会
テーマがあるのだろうけど妙にぼやけているような。
技巧的な表現と詠み手の感情がリンクしないのです。
言いたいことは言葉にしたほうがいいのではないでしょうか。
冒頭の2行から最後の2行まで、言葉を綴ってはいるけど、正直さが無いという印象。
読んでいる途中で飽きてしまうのは、結論が無い文明論ならば書店の新刊コーナーに山積みされているからです。

508 烏よ、おまえも手を汚すのか?
どうしてもイメージが湧いてこない。
こう、冒険譚のようなものがあるのでしょうけど、「手を汚す鳥」が何なのかわからない。
鍵がどこかに潜んでいるのかもしれませんが、私には見つけられないです。

509 イメージのためのイメージ
受験英語的な翻訳調、言葉の手触りが面白い。
デジタル変換されたイメージ、コンピュータグラフィックス的鳥瞰図。
陶芸にも似た、偶然の面白さのようなものが感じられる。
何かこう、雄大な音楽が合う気がします。

510 カモメ
言葉が鋭い、奇妙な連なりに不思議と納得ができる。
夢の島で詩が生まれていくような快感、原始衝動。
この土壌からはまだ言葉が生まれてくるような気がする。
534大木人 ◆hMyRGSodPk :2007/11/11(日) 16:42:59 ID:d4MvYbDZ
↑名前欄失敗してます。
ごめんなさい。

511 つばさ
実にシンプルな詩だけれど、意思を感じます。
自覚的に歩こうと思わせてくれる、誠実な語り口がいい。
ただ、こうもカチッとしていると詩情が入り込む余地が無い。
私は好きだけど、賛否両論ありそうですね。

512 鳥とハエの明確な違い
>羽付いてる奴はいるが基本歩きだ!
叫んでます。
ここで盛り上がって切ってしまったのが残念。
最後まで叫びとおして欲しかった。

513 鳥は、秋に
都会的な、歌謡曲的な、東京砂漠的な鳥。
IDを下げた調査の女性に対する視線が唐突かつ奇妙なようで、味わいになっています。
ちゃんと外を見て語っているのだという納得があります。
終盤、足元が踊りだしてしまっている点が残念。
ダッシュボードやハンドルやパワーウィンドウの上げ下げ程度でぐっと我慢して欲しかった。

515-516 稲妻草紙
古式ゆかしき縁結び。
八幡宮、石段、関西弁とシチュエーションは完璧。
なのにどうして成就しないのか、不思議です。
作者が照れるとこちらも照れるからでしょうか。
印象としては悪くないけど、いまひとつ突き抜けていないという評価にとどまってしまいます。

517 あああ焼き鳥 今日も焼き鳥
これは旨い。
素直によだれが出ます。
焼き鳥屋さんはこれをカセットテープに吹き込んでエンドレス再生するべきです。

518 ピトフーイ
出口の無い呪いが熱帯雨林に渦巻いている。
日本兵の、オランダ兵の、イギリス兵の、オーストラリア兵の、アメリカ兵の死体が山積みとなり
軍靴と鉄帽ががらがらと山を落っこちてくる。
毒羽根が落ち、闇の中で猛禽類の瞳がぐりっと輝く。
地面を這うモノも、空を飛ぶモノも、腐って忘れられていくモノも、等しく連鎖の中にある。
535大木人 ◆hMyRGSodPk :2007/11/11(日) 16:44:00 ID:d4MvYbDZ
520 高みの見物
民謡調ですが、もう少し味わいが欲しかった。
「鳥が見たから鳥瞰図」ではあんまりです。
もう一押し何かあれば凄く楽しめる。

521-522 鳥の国に行ってきました 
作者さんの実力を感じる詩。
スーパーマーケットの生鮮食料品コーナーや鳥の絞め方のくだりなんか
「感服いたしました」
と言いたくなる表現力。
タイトル通り氾濫する鳥のイメージに圧倒されてしまいます。
良くも悪くも力押しです。

523-525 風見鶏
村落があって、隠れキリシタンがいて、寡黙な歴史がある、そんな情景が脳裏に浮かぶ。
とつとつと語られる風見鶏の風景には、不鮮明ながらも土俗的な悲しみがある。
全体的にノイズがかったトーンに苛立ちを覚える人もいるだろうけど、私はこれでいいのだと思う。

526 SCENE
ぴっと冷たい窓ガラスに額を押し当ててる女の子の姿が見えます。
具体的な情景よりも、季節の変わり目の只中で思考する若者の、鉱石のような感情がいい。
あ、バス停が錆々だといい感じですね。
ディーゼルエンジンの排気が冷たい空気の中でくっきり立ち昇ってくるのも好きです。

527 ある場末の繁華街にて
鳥の視点というのは、人間にとって見れば驚異です。
その、かつて空を飛んでいたもの、睥睨していたものがゴミ捨て場にあって、共感を抱く男。
高潔な鳥の魂とすれ違う酔っ払いの言葉。
ドラマがあります。
起承転結!ぱちん!うまいね大将!
って感じです。
うまいね大将!

以上、評点は後ほど。
536大木人 ◆hMyRGSodPk :2007/11/12(月) 00:12:44 ID:Pr4pw57X
点数です。

◎3点…1作品
517 「あああ焼き鳥 今日も焼き鳥」
この詩を読んだせいで夕食に焼き鳥を食べてしまいました。
強烈です。

○2点…1作品
523-525 2点
シバンムシが巣食う古書の森に響く苔むした木霊。
不鮮明ながらも心の端々にくっと食い込む詩情に2点。

△1点…7作品

506 夜道
未完成な印象なのだけど、このきりりとした言葉の手触りは捨て難い。

509 イメージのためのイメージ
この不思議な鳥瞰図のイメージは予言のようでもあり、CNNの映像のようでもある。
現代芸術のような、TVの砂嵐のような、その無目的さがとても心地よい。

510 カモメ
美しい妄言。
作者さんの言語感覚はとても鋭い。
ミダス王の右手です。

511 つばさ
詩にとってわかりやすさというのはとても重要なことだと思います。
見たままの足、見たままの翼、感じたままの感情。
1点どまりなのは私の自信の無さの表れです。

518 ピトフーイ
雰囲気は好きなのだけれど、陰鬱さの根がもう少し深くなればよかった。

521-522 鳥の国に行ってきました
アリスが不思議の国に迷い込んで帰るまでがひとつの物語なのだとしたら
迷い込みっぱなしなのは良いことなのか悪いことなのか、判断がつきませんでした。

527-530 ある場末の繁華街にて
演劇を見ているような気分になります。
作者の声をもう少しよく聞いてみたい。
もっとまっすぐ、シンプルに筆を伸ばして欲しかった。
537名前はいらない:2007/11/12(月) 16:06:07 ID:rq1Y3/Cy
 
538リーフレイン@トリップあとでいれますね:2007/11/13(火) 09:18:04 ID:hp9RzzKJ
>506 【夜道】
速効で投稿された作品ですが、うまい。地味ですが。。。
父母への語りかけの形式をとっていますが、その語りかけは最初のはずみをつけるためだけのものらしく、
日本海を打つ音に夜中、眼光鋭く一線に飛び続ける鳥に思いを重ねるにつれて独白へと変化。
>僕は夢見る
で作者のためらいが出て、失速してしまうのが残念。
冒頭の語りかけ部分と、失速部分とがあいまって、なんとなくすねて甘えたような雰囲気に。

>507 成りきれない仮装大会
文明批評。 テーマがわりによく見るタイプなんで「あ、またか」で終わってしまいます。

>508 鳥よ、おまえも手を汚すのか
ううむ、天竺が出た時点で、ものすごく読むのが苦しかった。。
”鳥よ、おまえも手を汚すのか”というイメージは秀逸、詩がこの言葉から始まったんじゃないかな
って思ったんだけども、そのなんというのか劇的な雰囲気にいたずらに翻弄されてしまったような気がします。
あと、放火犯というおちなんだけど、おちはなくてもいいような気がした。

>509 イメージのためのイメージ
イメージの連想テストみたく、とてもきれい。 まず自分を鳥であったらとイメージして、翼が風を切る感覚を連想。
あなたが鳥であったらとイメージ。たぶん人間であるあなたの自重を支えるために巨大な翼が発生。
ダチョウはあなたの横にいる私かも。
世界が鳥であったら、日本を飛び越えて、広大で、動植物と大地の混沌を優しく包み。
時代はケンタッキーとからす、爆発。
とこそこで羅列。(飽きたか)、エンド。
ちょい、推敲不足かな、最後の3行がすごくセンスがいいから、ここをもっと生かした作りが欲しい。
つまり、この3行へ至るはずの連想がきちんと積立てられてないんで唐突さを感じてしまいます。
何々へのイメージという行は読み手へのガイダンスでもあるんだけれど、この分かりやすさが逆に詩行の流れを阻害
してしまったみたいです。それぞれの連想が断裂してしまうところが書き手の意図でもあり、残念なところでもありました。
イメージの美しさに 1点 
539リーフレイン:2007/11/13(火) 09:19:04 ID:hp9RzzKJ
>510 カモメ
カモメを見ながら(たぶん見てないんだけどまあ、そこんとこは脳内でもオッケイ)連想連鎖。
もう、文句なく楽しかった。うまい。 2点

>511 つばさ
かっちり書かれた詩。だけど説明にかぎりなく近い。
つかね思ったんだけど、
>鳥たちの翼は風をつかむ。
>願わくば はばたいてどこまでも遠く。
>僕らの足は大地をつかむ。
>翼が欲しいとぼやきながら、それでも歩いてどこまでも遠く。
芯はこれで、もうこんだけのほうがいいんじゃない?あえていやあ、”風は重い”ってニュアンスをなんとか
いれこめばもうそんだけでいいような気がするわ。。(ううむ、説明が作者の狙いなんだろうなあ、、)

>512 鳥とハエの明確な違い
ふざけるな! 飛ぶな! 歩け!
がよかったなあ。
後半の慰撫するような説教になっちゃうところがなんとも笑った。だけどそれも味ですね。

>513 鳥は秋に
冒頭のつかみがうまい。5角形の立方体のような輪郭線が鳥の飛翔にあわせて空間を切り開く。
鳥と、とある女性のストーリーとを重ねあわせた2重構造。鳥を描写しながら、女性を観想させています。
テーマは死ぬなということみたいで、あえて深読みをするならば、逃げかえってしまう女性に
逃げるな、しぬな。と言っているようにも読めました。(逃げ帰ってしまうのか、あるいは自殺を図ろうとしてるのか、
恋愛をあきらめて、男が振られたのかは不明、たぶんどれを感じてもかまわないんだろうなあ。)
IDをぶらさげて働いている女性の連が秀逸。ここがなかったらこの詩はだめだった気がする。 次点

>515 稲妻草紙
今回はつかみのうまい作品が多いです。これも最初のつかみがうまい。この最初の連は詩の最後でも呼応していて、
果たせなかった憧れに胸が痛いです。
とはいえ、やっぱ、読みにくい。。。
表現がとてもよくて、読めませるのだけれども、語ってる内容がなんというのか自己劇化したような匂いがしてしまって
読みすすむのが困難。

>517 あああ焼き鳥
焼き鳥が食べたい。
540リーフレイン:2007/11/13(火) 09:25:58 ID:hp9RzzKJ
>518 ピトフーイ
ttp://umafan.blog72.fc2.com/blog-entry-411.html
寓話的。全体の雰囲気がとてもいい。本当にこの鳥がこういうことを考えているという気がしました。
きちんと書き上げた一作。  次点

>520 高見の見物
ざれ歌。楽しい。かわいい。ちょうしがいい。でもってこのあまりにもあまりな”鳥が見たから鳥瞰図”に笑いました。
肩の力が抜けるーーー。  1点

>521 鳥の国に行ってきました
初読で一番読ませてくれた詩。 
鳥を食べてる人間の罪深さをユーモア交えつつしみじみ。
最後の連で死ぬために生きている鳥と人間そのものを重ね合わせて詩が膨らみます。  1点

>523 風見鶏
銅かなんかで作られた雄鶏型の風見鶏を想像。
繊細に描き切った風見鶏の一生(生でいいのか?)が展開されていきます。
長かった。決して長いわけじゃあないんだけど、いってみれば予想の範疇の中での展開で、
きつい言葉になってしまうけれども、予想の範疇の中での表現でもあったので長さを感じました。
リズミカルでやわらかな語調がよかった。
541リーフレイン:2007/11/13(火) 09:27:34 ID:hp9RzzKJ
>526 SCENE
流れるような口調で、だけど書ききってしまわない文の連なりと効果的な空行が、宙ぶらりんな気分そのままに
ぬるく乾いた諦めのようなポエジーを醸し出します。
渡り鳥の足に摑まるイメージが秀逸で、高く高く舞い上げられた気がしました。しかもいったん高く舞いあげておいて
落とすダイナミズムが詩の幅を広げています。 このダイナミズムは処々にあって、 凍った(静)×バス(動)
映画(動)×動かない映画(静)  石ころがじいっと(静)×渡り鳥が通り過ぎる(動) 全体には
ちゅうぶらりんな気分をキープしつつ読者を静かに翻弄してくれました。幾度も読み返した一品。 3点

>527ある場末の繁華街にて
限りなく掌編小説に近い散文詩。この詩は最初のつかみが下手でかなり損していました。
冒頭の連で秀逸なのは
>遊牧民のようなふたしかな足音と 近くだけを見ているガラス張りの眼
の一行で、この一行を最高に生かす連に作ってほしかった。
端的に言ってしまえば、最初の3行(あるいは思い切って最初の4行)はいらない。大袈裟なだけですべってる。
このハードルを越えてしまえば、綿密に書き込まれたカラスと酔っぱらいとのエピソードはストーリーだけでもポエジーを
十分に持っていて、良い詩でした。趣味の問題かもしれないけど、最後の一つ前の連。カラスの説明文のような部分は
もっと割愛してほしい。蛇足に近い。
てか、全体に思ったんだけど、この作品の作者は、自分の考えたことを十二分に伝える技術にとても長けていて、
そこにはなんというのかな、誤解をさせまじ っていう気迫みたいなもんを感じます。
これも個人的な見解なんだけど、詩っていうのはもしかして誤解されてなんぼな世界じゃないかななんて思うんで、
読者が遊ぶ余地みたなもんをもう少し与えてくれないかなって思ったりしました。  気迫に1点


今回力作ぞろいでどきどきしちゃいました。われながら点数が多い?かな?でも一つづつ下げるとそれも違うような気がするしなあ。。ご容赦。
542名前はいらない:2007/11/13(火) 18:36:35 ID:kCUUvqVU
今日で審査〆切ですよ
543葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/11/13(火) 20:13:36 ID:emPZ5MsR
リーフです、、、昼間の投稿分 >>538->>541 にトリップを付けに来ました
IDは違ってますが本人ですーーー。よろしくお願いします。
544名前はいらない:2007/11/14(水) 10:37:16 ID:fiSQ0IFn
審査不足により2日間延長です
延長期限 11/04〜11/05 23:59:59
545ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/15(木) 08:18:46 ID:2U99HUW1
忙しくて評を書く時間は無いかもしれないけど、点数だけは今晩置いて行くようにします。
つまりは今日で決着を付けますので、他の審査員のみなさんもよろしくお願いします。
546名前はいらない:2007/11/15(木) 10:11:02 ID:OXmTvqZl
勝 手 に 仕 切 る な よ
547名前はいらない:2007/11/15(木) 13:44:14 ID:AYczcfF2
いや〜ぶっちゃけ わるいけどさ

飽きたよね 薄れちゃった。
548名前はいらない:2007/11/15(木) 17:50:26 ID:23QsIhOv
ぶっちゃけなくたって皆あきてんだよバカ
てめえの無能を棚に上げて文句抜かす暇あんなら
さっさと濃い企画でも詩でも持ってこいゴミクズ
549投稿者の一人:2007/11/15(木) 19:16:43 ID:veibD0yq
何年かぶりに投稿しました。まだ続いていてくれて嬉しかった。
審査たいへんでしょうが、何卒よろしくお願いいたします。
550名前はいらない:2007/11/15(木) 21:43:53 ID:qEBwARu0
読む時間はたっぷり取ったけど、評を書く時間が全然取れなかったので今回は点数だけ。

>>515-516 2点
>>517   2点
>>522   3点
>>526   2点

今回は全体的にレベルが高いと思う。
だけど不思議と1点加点しようと思う作品が見つからなかった。
上記4作品がかなり抜けていると感じたため、相対的にこういう加点になった。

加点した作品への評は後日書きます。
加点しなかった作品についても希望があれば評を書きます。

551ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/15(木) 21:49:07 ID:qEBwARu0
3点加点した >>522 は>>521-522 「鳥の国に行ってきました」 の事です。
失礼しました。
552名前はいらない:2007/11/15(木) 21:49:52 ID:RdVJrQ+F
>>550

をい、名前を忘れておるぞ?
ID変わる前に登録名を書き込むべし。
553名前はいらない:2007/11/16(金) 07:52:56 ID:U2M8BK0K
>506 夜道        1+0+0=1
>509  イメージのための 1+1+0=2
>>510  カモメ        1+2+0=3
>511  つばさ       1+0+0=1
>515-516 稲妻草紙   0+0+2=2
>>517  あああ焼き鳥   3+0+2=5☆
>518  ピトフーイ     1+0+0=1
>520  高見の見物    0+1+0=1
>>521-522 鳥の国へ   1+1+3=5☆
>523-525 風見鶏    2+0+0=2
>>526  SCENE      0+3+2=5☆
>527-530 ある場末の繁華街 1+1+0=2

確認お願いします--。(あってたら決選投票?)
554soft ◆soft/e/9Do :2007/11/16(金) 17:22:08 ID:cekQm89g
>>553
合ってる
二日間延長し協議、そののちに決選投票だっけ?ややこしいな
555リーフ携:2007/11/17(土) 11:55:36 ID:Ia5JNNuQ
ナナシ-さん 評価アップしてみませんか? 見方が違っていて是非読みたいと思います
梁山泊はいつもそうなんですが 審査員で読みが実に違ってて 目からうろこの思いです
556名前はいらない:2007/11/18(日) 15:17:32 ID:cJIzC/qL
二日間たったので決選投票
決戦 11/18〜11/20 23:59:59

>>517 あああ焼き鳥
>>521-522 島の国へ
>>526 SCENE
557名前はいらない:2007/11/20(火) 09:14:12 ID:i8Zwp3x+
今日までですよ
558葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/11/20(火) 20:12:05 ID:AXh5nCPK
>>521-522 島の国へ   1点
>>526 SCENE       3点
  

同じ配点で再度。よろしくお願いします。
559大木人 ◆hMyRGSodPk :2007/11/20(火) 21:55:07 ID:p7JoOdBT
ただいま帰宅 急いで採点
>517 あああ焼き鳥 3点
>521-522 島の国へ 2点
>526 SCENE    1点
560ボルカ ◆TcCutL/5sw :2007/11/20(火) 22:14:21 ID:z0qRNAY9
>>521-522 島の国へ 3点
>>526 SCENE    2点

上記2者はどっちも好きです。あえて選ぶなら鳥の国。
561 ◆D2QnADwneg :2007/11/20(火) 23:03:15 ID:u+6Y3xDQ
>517 あああ焼き鳥 2点
>521-522 島の国へ 3点
>526 SCENE    2点

鳥の国へ〜に1点多いのは、お題へのアプローチの差です。
562名前はいらない:2007/11/20(火) 23:10:27 ID:NyfBP9i1
>>561
それ地区大会用の仮コテでは?
審査員宣言したトリップでないと多分無効扱いになるです
563ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/11/20(火) 23:13:04 ID:u+6Y3xDQ
>>562
すいません、本気でボケてました・・・。
ご指摘ありがとう。
564ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/11/20(火) 23:25:01 ID:HggeFrLX
「島の国へ行ってきました」

みどりの窓口へ行き
「島の国へ行きたいのですが」
と訊くと、まずまちがいなく
「島根? 鳥取じゃないの?」
と言われる
賢明怜悧なる読者諸君にはもうお分かりだろう、投稿も審査もせずにこういうことしててすみません
565名前はいらない:2007/11/21(水) 00:06:32 ID:l8kEnxxR

>>517 3+2=5
>>521-522 1+2+3+3=9
>>526 3+1+2+2=8

確認よろしく
566葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/11/21(水) 10:52:14 ID:p2RgPeos
ww。あほんとだ。みんな 島の国 になってますね、、作者さんすいません。。(汗

>>565
はい、確認しました。
チャンプは>>521-522 「鳥の国に行ってきました」 9点 
準チャンプ >>526 「SCENE」8点 です おめでとうございます。
567名前はいらない:2007/11/21(水) 21:30:40 ID:l8kEnxxR
閨 ◆BMW0Jpd26c さん、お題を
568閨 ◆BMW0Jpd26c :2007/11/21(水) 21:34:15 ID:7boGp66i

   お題 『根』

投稿期間 11月22日〜11月28日いっぱい
審査期間 11月29日〜12月1日いっぱい
569お題【根】【ライ麦畑でちゅかまえて】1/3:2007/11/23(金) 00:52:18 ID:rtwhxOx7
両手を振り上げれば 万歳だ
両肩を沈ませれば悲観だ

渦の中心を恐れるのは何故だ
何故に遠くへゆこうとするのだろう

中心と末端は乖離不可能で
咎は既にあったわけでも、作られたわけでもなく
ただ一本の太く深い角として、俺の頭に生えている

とは云い過ぎだが・・・・・・

雨の日だった
どぶどぶと降り注ぐメアの下

履いた長靴の見る間にどろどろと
堆積物は光を知ることなく そよ風を知ることもなく

なくてはならぬ問題で無問題で済まされず
ひたすらに歩むのが流れなら
俺は流れ堕ちなかった一塊の浮屑なのだ

家に帰れば母さんがいて
夜になれば親父の酒瓶が飛んでいた
母さんが可哀相で けど 親父には敵わなく

満月の日だった
母さんはご馳走を用意して 親父はご機嫌だった
俺も冗舌だった

全てが懐かしくもあり疎ましくもある
枯葉舞い落ちれば、レコードを引っ張りだし
針の生み出す音の世界に浸る
570お題【根】【ライ麦畑でちゅかまえて】2/3:2007/11/23(金) 00:53:13 ID:rtwhxOx7
最も大事なのは万事で 最も不要なのは万事だ
振り返れば友がいた 彼女もいた

そして改めて彼らに問いたい
我々の出会いと関係性について
そして謝りたい

できればいっその事、万事を火にくべて
燃える肴で酒を飲み 破顔にハグしたい

誰もが、時折立ち覗く深い谷には猿がいるという
本当かどうかは知らない

けれど、奴さんは鳴く事しか出来ないという
そして、枝から枝へ嬉々として飛び移るのだ

きっと、我々も同類なのであろう
鳴き方こそ違えど、求めるモノは同じで

懐中電灯片手に、今日も藪の中へと
耳を澄ませば海が見え
流された汚物を顧みることなく

それでも立ち止まり、太陽の種子を探すという
どうしようもない生き物だ
571お題【根】【ライ麦畑でちゅかまえて】1/3:2007/11/23(金) 00:53:50 ID:rtwhxOx7
故に人間なのさ

どんなに言葉を尽くしても どんなに言葉を並べ尽くしても それは記号でしかない 
我々は凡夫で未熟で けれど瞬間瞬間を生き延びたいんです
溢れる言葉を積み重ねようと、バベルの塔さながらに崩落すれば もともこもないんです。
言葉でもなく視覚でもなく、感じるモノに溢れる愛情あれば・・・・・・
自らの無力は貴女の授け者で、街灯の下、時計を眺めれば真夜中の十二時四十六分です

神よいたずらに言葉を積み重ね過ぎました。貴女に届くことはない。
けれど、深い谷が見えたら、言葉など崩落してしまうでしょう。
それでも思考は言葉を必要とする。別に言葉で表せないモノなど必要とはしていません。
単純にお遊びなのですから。では、くれぐれもお体にお気をつけて
572お題【根】【ライ麦畑でちゅかまえて】1/3:2007/11/23(金) 00:54:47 ID:rtwhxOx7
>>571は3/3となり
作品は終了であります。宜しくお願いします
573名前はいらない:2007/11/24(土) 18:45:28 ID:qC/F8Bx5
 
574鬱に、からまれる:2007/11/27(火) 19:37:40 ID:yaw+i5X+
いつからここを歩いているのだろう

短くはない年月を生きて
楽な道を歩いているときには足元を見ない
ということを知った
そんな道を歩くのはあっという間だ

あるとき
なんだか足元が殺風景だ と気づく
ほそぼそ生えていた草も減り
砂利すら細かくなって
ほとんど暮れた薄明の下
色のない油粘土のような地を進む
(どうせ曖昧な地平のほかは何も見えないから)
視線を上げず
そのまま横たわりたい欲望をなだめながら

狭い視野に入る自死のしぶき
雑草の痕跡
踏み越える
いつでも境界はそこにある
進み続ければ草も砂利も戻るかもしれない
光も
けれど もしそれが白夜だったら
575日清:2007/11/27(火) 21:48:53 ID:TF6buiGn
お湯を入れる お湯をドボドボドボドボドボドボボボボボボ

02:59
武道館でロックスターが1万人を集めて
「僕達はもうだめなんだーヘヘーイヘーイ、僕達はもうだめなんだー」
と歌い
若者達が頭を振りすぎて手すりにぶつけて
お味噌を撒き散らす
クサイ

02:03
横田基地が大炎上して米兵が街に散って
僕は静寂を求めて金を渡して買ったはずなのに
裏切れられた
あいつらはもうだめなんだ、全員死ねばいい、あいつらはもうだめなんだ

01:25
葉巻が燃える、葉巻にタネを撒いて
葉巻から芽が萌える、芽は萌えては燃え
萌えては燃え、萌えては燃え、僕は燃えていないよ?
萌えてもいないよ?葉巻が萌える
火のついた葉巻が燃えて、僕はそれを飲み込む
ノドチンコがあっちっちで
僕はもうだめなんだ、食道がイカれちゃったよ、僕はもうだめなんだ

00:02


00:01
ちょっと待って

00:00
もうだめなんだ――――――――――――――――――

1000時間経過
日清カップラーメンは1000時間経過
お湯は蒸発し、麺はグチョグチョにまず溶けて
チャチいエビやら肉やらもまず溶けて
グニョグニョに溶け合って渦を巻いて
一本の樹木に自ら変態し
1000年経過
根は根は大きく大きく張り地球を覆いつくした
576名前はいらない:2007/11/28(水) 19:00:29 ID:+V+jueFO
age
577根の国1/3:2007/11/28(水) 19:49:51 ID:NWBTGqIO
どこまでものびる根に絡み取られて骸が溶ける
けっして混ざりあうことのなかったいずれの骸もへだてなく
地上にあった輪郭も 根の国の薄暗いぬくみの中に薄れ
あなたもあたしもない黄泉比良坂のなだらかな坂を
あなたもあたしもなくしながら下り降り
言葉は意味をてばなし
魂はそれとわからぬ光を放って消え
根の国の 底の底へと溶けて流れる

ごつごつとこぶを持った根の先に 繊細で
女の髪の毛のようにつやめかしく
生まれたばかりのネコの毛のように
やわらかく たよりなく したたかに絡みつき、
あなたもあたしもなく

あなたもあたしもなく
578根の国2/3:2007/11/28(水) 19:50:50 ID:NWBTGqIO
女は業が深いから往生はとげられないのだそうだ。悪人よりもまだ深い業なのだそうだ。
経文を書く手が男の手であったのだと、斜めに笑い、それだけでは切り捨てられない予感に
心が冷える。業は煩悩で、未練で愛燐であるのだという。あきらめてもあきらめてもまだ残る
想いを捨てるのが往生であるのならば、女のみならず人はみな業が深いに相違ない。
閻魔様が生前の罪と善行を比べるのだそうだ。他力本願の浄土真宗に長くいたけれども、
どうやら自分のために南無阿弥陀仏を唱えた覚えはなく、罪の多寡を思い起こしても、
地獄は当然なのだという気がする。粛然と行列に並び、地獄へと歩みを進める。
二つ道があって、一つは広く歩きやすく、地獄に続く。いま一つは狭く歩きにくくやはり地獄へ
行くのだそうだ。どちらをとってもいいのだという。あまりにも民話的展開。雀のお宿を思い出し、
小さいつづらを選ばんといかんのだろうか?地獄行きは仕方がなかろうが、痛いのはできるだけ
避けたい。苦労を買ってまでしょい込む趣味はない。ああ、そうかそういう性格が積もり積もって
ここに来たのかと、どこか納得しながらも、結果が見えない選択に心がおじむ。分岐でたたずんで
いると、人品卑しからぬ風情の男が声をかけてくる「もうし、あなたはここにいなくていいん
ですよ。もう一つの道がありますから そちらから極楽へ行きなさい」 ほう、なるほどあたしはそん
なに悪人でもなかったのだな。「閻魔様の前で浄土への道を選ぶ人はもはや地獄が決まっているのです。
地獄を自らが選び、尚その罪状の浅い人だけが極楽へまいることができるのですよ。」
うんうん、考えてみればいいことも結構してるぢゃないか。とうなづきながらも、いややっぱり変だなと
虫の知らせが・・・・・・・いや虫の知らせではなく、このごに及んでずるをするってのはどうかと・・・・・・・
「ご親切にありがとうございます。が、でも地獄へまいります。分相応というものですよ」とこの勢いを借りて、
狭くて険しい道に向かう。しばらくは「ああ、極楽へ行く機会をつぶしたか。」と落胆しつつ、いやいや、
これでいいのだと痛い足をひきずって。
579根の国3/3:2007/11/28(水) 19:52:23 ID:NWBTGqIO
するとまた人品卑しからぬ風情の男が現われて「なるほどあなたは、正直ですなあ、あちらは地獄も地獄直行道ですよ」
と教えてくれる。さほどにご親切でなくてもいいのだがと思いつつ。「ありがとうございます」そうか、浄土への
道が業を捨てる道であるとするなら、こういう罠が一番効くのだろうなあと思う。何が嘘で何が真実かもわからん状態で
いったい何にこだわるというのだろうか。痛い足をひきづって歩く。考えてみれば、誰より速くつく必要もなし、誰より
きちんと歩く必要もなし、これほど気楽なことは現世ではなかったかもしれないと、およそどうでもいいことに一喜一憂
していた生前の愚かさを思ったり。地獄への道の尖った石の上でかたつむりになったりもする。道はもしかして歩む人が作っ
ているものなのかもしれないと思ったりもする。さほどに罰を受けたいのだなあと生前の女を思い出す。
情念とはそれほどにエネルギッシュなものなのだろうかと、しみじみと道を歩く自分の手をみれば、
もう半ば透けてみえるのだ。なるほど気力は持ち合わせがなかったと薄笑い。


根の国の 
あなたもあたしもなく 溶けて流れる永遠に
魂のかけらが想うのは
きっと あなたとあたしであるだろう
580:2007/11/28(水) 21:52:21 ID:pWiB2V7y
時の流れの奥底で
陽光の滴る雫を避け
闇の中をいく者//

それは遅々とした足どりで
しかし着実に伸長を繰り返し
よりヒトの目の届かぬところへと潜り込み
しかし ひっそりと生きている

かれらは養分を上へ吹き上げて
見えている世界を支えるという

最期には 陽光に悟られるより早く
枯れゆくだろう
死に行くだろう
ヒトの世の大勢にも似て無名のまま……

ゆるやかに 消滅を完了する
その存在は いっそ叙情だ―
581草むしり:2007/11/28(水) 22:09:14 ID:PVVxjX2S
庭の手入れは大変である
582別れの夜行:2007/11/28(水) 23:59:13 ID:J8XV0oHn
開け放した窓は不自然なほどくろぐろと
部屋の壁を切り取っている
11月の闇夜は緩慢に部屋の中に這う
窓に寄り添うベッドで目を閉じて吸い込む空気は甘く
レースのカーテンひだを伝って冷めたくまとわりつく
ごおおおおっと 何の音かわからない音がずっとしている
高速道路の方からなのか どこかで工事でもあるのか まったく別の何かか
ときたま通る車の排気音はさながらサックス
人の声は路地を切り裂くようによく通り
ちいさな音々はちりちり、ざわざわと重なって
どの音も湿り気とともにおもたく震えている

黒い毛糸の帽子を今日もかぶる
ひたいにちくちくする感触 条件反射で煙草をくわえ
長くなった髪を後ろに梳いてダウンを羽織る
ポケットの中のものを全部出す
全部出してからポケットへもどすものともどさないものをよりわける
ライターや携帯電話に張った見えないゼリーの膜が重い
煙草に火をつけずに机に置く
窓を見る
星のない夜
平面絵のような街の像を
鏡を見るように眺めて電気を消す

部屋からでて街を歩く
暗く溶けこんだ身体の色を確認する
じゃり、と踏みしめるアスファルトのゆるやかでいびつな膨らみを測定し
路地から見上げる家々や遠くのマンションの窓の明かりの明度を観測する
そして
雨降りの後の土にのように記憶が染みこんでゆくにまかせる

街をかけめぐる根をかきわけて
種を撒くのに適した場所を探索する
なるべくゆったりと
わたしは歩いていく
583名前はいらない:2007/11/29(木) 00:00:41 ID:EQ6M+NE/
しめきりー

審査期間 11月29日〜12月1日いっぱい
>>569-572 お題【根】【ライ麦畑でちゅかまえて】
>>574 鬱に、からまれる
>>575 日清
>>577-579 根の国
>>580 根
>>581 草むしり
>>582 別れの夜行
7作品
584名前はいらない:2007/11/29(木) 17:25:01 ID:ZYMdUqAl
定期ageしないとここの住人はスルーするから困る

sageないでageろ
585OL小唄:2007/11/29(木) 18:21:48 ID:HaFVhtdv


どくだみ草 会社の便所で 厚化粧
根は明るいと 言われて5年

たんぽぽに 例えられて 冬を越す
薔薇の花より 根っこは丈夫

昼休み 給湯室で 愚痴だらけ
根も葉もないよな お茶こぼす

イケメンの 新入社員と 外回り
根性入れて 誘ってみよう
 
急ぎ足 くるぶし切ない 根津駅の
電線走る 満員電車  

係長 不倫相手の ラブホテル  
花より根っこ? いきなりですか?

たれてくる どこもかしこも たれてくる
重力相手に 根負けしてる

ありがとう 根っこが生えた この椅子に
ハサミを入れる 未来の旦那





586名前はいらない:2007/11/29(木) 18:24:10 ID:HaFVhtdv
間に合わなかったΣ(゚Д゚)ガーン
587やさしいあくま ◆L5pYivMbF2 :2007/11/29(木) 19:53:37 ID:PdHxKIMF
ガンガレ
588名前はいらない:2007/11/30(金) 03:34:52 ID:0hWpADMw
age
589葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/01(土) 10:39:30 ID:loKNCIuq
>569-571 ライ麦畑でちゅかまえて
いやじつに、「詩は自己表現だーー」と叫ばんばかりの自分の根っこです。
このいっそすがすがしい姿にものすごく好感を持ってしまいました。
ちびたHBの鉛筆でノートも破れよとばかりに書きなぐる姿が目に浮かびそうな、つかもう机かじる勢い。
さて初読時点ですに2点を心に決めたあたしは(作者の本音丸出し勢い味1点、冒頭2行つかみ味1点)さて
3点目をどうしようかと逡巡。振り返るはいったいあたしは何を詩に期待してんのかしらん?って話でもあり
この作品は何回の繰り返し読みに耐えうるか?って話でもあり、(いやべつに作者があたしを満足させる必要はなくて
単純にこのおばあな一読者の好みの問題であります)そこんとこにこの作品がどこまでこたえているかしらんという話でもあります。
2日ほど熟成させてから(この期間はどの作品を読むときでも置いてます)落ち着いて解剖にかかりますと。。
「おにいさん、荒いよこれ。」と心の声が。「これ一個読むのはいいんだけどさ、いつもこれだと暑苦しくないかい?」とさらに
心の声が「いやあんた、そりゃあ嫉妬のなせる技じゃないの?自分が書けねえもんだからって人さまに当たっちゃあなんねえ」
と自制の声がかかり、「ちゃうって、勢いに目がくらんで読んじまってるけどが、やけにありきたりな材料つかってへんか?」
「いやいや、このストレートで単純で飾り気のないところがいいんぢゃないか」「冒頭はたしかにいいよ。猿の谷もいいよ、太陽の種子に
も気持ちはよおーくわかる。とはいえこの比喩はもうちっととは思うけど、問題はだねえ、家族の連と最後のくだりだよ」「ふむふむ」 続く
590葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/01(土) 10:41:13 ID:loKNCIuq
「家族んとこはまあ、本音まるだしってとこで修飾のしようもなかったかしらんがこのステレオタイプはなんとも痛い」「さらに最終連、
甘えるんじゃねえよ」「お、きつい一言でんな。おばさん」「いやあでもこのくれぐれもお体におきをつけて はなかなかいい味でないか?
」「まあね、逃げたなという気はしないでもないけど ユーモアを見せてくれましたよね、その直前の 単純にお遊びなのですから が
気になるね、前々回にナナシー氏が深くもぐれって言ってたけど、この言葉、どこまで深くもぐってでてきたのやら。案外と浅くないか?」
「ふーーむ、本音まるだしなだけに諧謔の深さが気になりますかね」「そうそう。斜にかまえるにはまだ早い」「ふむ」
という議論を重ねた結果。3点目はなし。  2点。

>574 鬱にからまれる
生きるということは死への道筋である てな言葉を思い出しながら読んでました。
最後の行が焦点を結びにくい。ずっと薄暗い中を歩かなきゃいけないのかよーーー という怒りにまでいたらない
かといって絶望でもなし、懐疑?あたり。 テンションの低さを感じました。なるほど鬱なのかな。

>575 日清
某スレが宇宙人ネタだったんだけどこれそっちにもいい感じだなっておもた。。
このバカっぽさはとても好き。
時間が遡ってるのがちょと不思議でした。

>577-579 根の国
これもまあ死出の旅。今回多かった。

>580 根
ストレートに植物の根。最初の連で擬人化してるんで、誰かとある人々も重ねてイメージしてるのかもしれない。
もしそうなら、いっそ叙情だ。という感興は微妙。単純に植物の話として読んだほうが
しっくりきれいにまとまって読めた。

>581 草むしり
力強くうなづいてしまったり。。。。

>
591葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/01(土) 10:42:40 ID:loKNCIuq
>582 別れの夜行
文句なくうまい。丁寧に目線に従って記述されていく描写。落ち着いていて、あまり感傷をまじえず
トーンを抑えて続いていきます。題名にもどっては読み、戻っては読みしてしまいます。
女と別れた男が(あるいは生と決別した男が)ーーー自殺するんだろうか?  −−それとも次の女性を探すんだろうか?
なんてことを考えて、もちろん答えはないんであれなんですが、ちょっと怖かったりする。
1点

>585 OL小唄
これおもしろかった、2点  (採点外かな、、残念)
実にライ麦と同じ点ってのは、こちらのほうが繰り返し読めるんですよ。
ユーモアあり、悲哀あり、救いあり、リズムあり。読む人のために書かれた作品な気がします。肩の力が抜けていく。
(初読で感じるパワーっていう点ではライ麦のほうがずっと上だったんだけど。)
592名前はいらない:2007/12/01(土) 16:32:02 ID:/OtlahSk
今日で〆切age
593ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/01(土) 18:54:07 ID:gYRFN810
>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】
楽と悲、清と濁、裏表を対峙させつつ、そこを「遊び」で捻ることによって
メビウスの輪のようにつなぎあわせようとする目論見は、しかし
成功しているかどうか。
収束する根源に辿り着いていない、いや、
作者にはその一点が見えているのかもしれないが、すくなくとも
一読者である私をそこに連れて行ってはくれなかった。
最終の局面で世界を言葉から解き放ったのは逆効果だった、
そこまでの言葉の積み重ねの慣性で読者がひとりでに収束点に向かって飛び立てると
裏腹な言葉への過信があったのかもしれない。
あるいは自分がそこへ連れて行くのを恐れたのかもしれない
責任はとれないよという逃げが深みを断ち切った。

>>574 鬱に、からまれる
懐疑は曖昧さしか生まない。なぜなら懐疑は対峙ではないから。
懐疑はなぜだ?と問うことをしない。
しかし、「境界はそこにある」とそのことだけは言い切っている。
なぜか? 作者が言い切りたかったからだ。
そこにあるとさも見えているかのように信じるぎりぎりの線に沿って歩くことで
自分は生きていると自分に証明してみせる。
曖昧さのなかを歩み続けていながら、証明なしでは生きてはいけない。
夜とは名がついていても白夜の光は光にはちがいない。
それでは満足できないという。白昼の鮮烈なくっきりと影を落とす光。
作者は世界との対峙を内心では欲しながら、懐疑でとどまっている。
なぜとどまるのか? 気づいていないだけなのか、理由があるのか。
594ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/01(土) 20:04:17 ID:gYRFN810
>>575 日清
よいですね。
僕らの生活臭のする絶望なんて、たかだか一万人の前で歌われるものであり、
金で買う平和への後ろめたさであり、やけどしたノドチンコであり、
カップラーメンにお湯を注ぐ絶望なんてたいしたものではないくせに、
いまを過ぎたらきっと、なんて夢想する希望は
たった1000年程度で地球を覆ってしまう世界樹に成長する。
肥大化した自意識がコミカルに描かれています。
先端ではありませんが、こなれています。

せっかくイカレタ食道にカップラーメン流し込んどけば気絶できたかもですね。

>>590 リーフさん、遡ってるのではなくてカウントダウンしてるんじゃないでしょうか。
3分という過去から0の現在を経て1000時間未来へスケールをずらす跳躍の演出で
私は気持ちよくなりました。


>>577-579 根の国
男に対する女である「あたし」は絡み取る「根」によって
骸(物質としての肉体)を溶かされる。
ところが、そこから長い独白が始まる。
しかもこれが読まれる文章であることをじゅうぶんに意識した自己紹介文である。
女は往生できないと考えた近代以前の人間にとって業とは肉体から生じるものであったが、
ここで作者は男女平等をうたう近代人の業はもはやセックスには還元できない、
言葉で作り上げられた言語的自我にあり、さらに言語的自我には気力が足りないと指摘する。
最終連で煩悩的自我と言語的自我を結合することで互いに足りないものを補いあったとき、
愛が完成し、永遠に至ると言うが、この部分を具体的に書かなければ、分析から一歩も出ない。
595ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/01(土) 20:43:45 ID:gYRFN810
>>580 根
こりぁ、納得できねえよ。
地下にもぐった根っこより、陽光を燦々と受けている木の葉の数の方が圧倒的に多いでしょうが。
根っこは見えないから無名で、無名は自分だから、
自分は叙情的存在であって唯物的には恵まれなくても美しいのだからよいのだ的自己憐憫ですか。
木の葉のように薄い比喩だったと思います。
これはすなおというより短絡思考だと思います。

>>581 草むしり
根まで取らないとすぐまた生えてきますからね。
というか、お庭を持たれているんですね。
かるく自慢されてる気がするのは私のひがみ根性なんでしょうね。
「いやー、庭って手入れがたいへんでさあ、あ、ごめん、この苦労はわかってもらえないかなあ、
だってきみ、アパート住まいだもんねぇ、分かってもらえるかなあ、庭の手入れはたいへんだってこと、
き み に は」

>>582 別れの夜行
文章はすきだったんですが、最終連でなにが起こっているのか分かりませんでした。
596名前はいらない:2007/12/01(土) 23:15:46 ID:/OtlahSk
点数つけて
597虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/12/01(土) 23:30:19 ID:3+TAPbif
>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】 2点
振り返ると汚い(ような)人生だけどそれが当然だし、言葉で
表現できることなんて主観に曲げられて他人は他人だし。
タイトルでちょっと引きましたが詩情を感じました。

>>574 鬱に、からまれる
私的な視野の狭さ。情に流されずに説明的に書いた方が
問題点が明確になると思います。

>>575 日清
む〜。カップ麺でなくともいいような…。言葉遊びとしても
瞬間芸のようで。すみませんが。

>>577-579 根の国 1点
物語としておもしろい。根を説明するための577が無くても
良いと思いました。その方が物語として楽しめる。

>>580 根
ほとんどの場合、根は他の部分より長生きなのではないかと。
墓石動かしたりして目立ったりもしますし。

>>581 草むしり
そのとおりです。

>>582 別れの夜行 1点
ゼッケンさんの評とかぶってしまいますが、最終連の
雰囲気がそれまでのものと異なる印象がありました。
音や湿度の表現がうまい。夜歩きをしたくなります。

お久しぶりでした。読み違いご勘弁。
598虫 ◆Yh5.nC8OlA :2007/12/01(土) 23:36:18 ID:3+TAPbif
番外>>585 OL小唄
や、身につまされて耐えがたい。生々しいのに軽やか。
曲がついたら流行りそうですね。
599名前はいらない:2007/12/02(日) 00:01:30 ID:kBBkBCWS
延長です

延長期間
12/02〜12/03いっぱい
600ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/02(日) 00:32:42 ID:XSXv48Ve
>>585
含んでいても毒を感じさせない語りは上質です。的確で無駄のない言葉のしなやかなつよさがあります。
いろいろあったけど、すきな人と結婚します。わたしは幸せです。この迷いのない力強さ、逃げない直球勝負が吉です。

601たまねぎの芽は育てて食べよう:2007/12/02(日) 21:19:16 ID:cs/fFD4+
たまねぎの芽が出ていると姑が言う
それは根ですとわたしは言う
出てることに変わりはないじゃないかと
姑が

あなたは
何十年も主婦をしていて
それなのに

結婚は墓場

結婚は墓場

夕飯はまだかと姑が言う
さっき食べたでしょうとわたしは言う
他に待つものがないのだもの
仕方ない

あなたは
何十年も主婦をしていて
それだから

結婚は墓場

結婚は墓場

たまねぎの芽が出ていると姑が言う
それは根なのだけれど
面倒だから言われるままに
刻む

わたしは
何十年も主婦をしていく
それなのに

結婚は墓場

結婚は墓場

根付いたらおしまい
602名前はいらない:2007/12/02(日) 21:21:19 ID:DoCvW790
アホか
603601:2007/12/02(日) 21:22:24 ID:cs/fFD4+
うわ、すみません!
延長を勘違いして投稿してしまいました!
審査期間の延長に決まってますよね……以後気をつけます。無視して下さい。
604ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/02(日) 21:35:53 ID:XSXv48Ve
きっといい人に違いない。
605名前はいらない:2007/12/03(月) 17:47:59 ID:aT+ZTY8l
今日中で締め切り
606リーフレイン:2007/12/04(火) 12:37:05 ID:9Rabogmu
はてさてまだ2人ですね、

>ゼッケンさん
あれだけ丁寧に読まれたので、点数をもいかがですか?
きっとナナシーさん待ちなんじゃあないかと(あたしもそうだったんですが)思われますが、
多分彼もオヤスミしたいときもあるんじゃあないかと思います。

お返事まちーーー。。
607名前はいらない:2007/12/04(火) 15:11:24 ID:kMhu5BrC
審査しようと思って来たけど、ナナシー氏待ちなら自分は必要ないね。
608名前はいらない:2007/12/04(火) 15:16:11 ID:V/1Yc29U
誰でもウェルカムですよ
審査コテがあるなら

再延長二日間
期限12月5日いっぱい
609リーフ携帯:2007/12/04(火) 15:57:21 ID:0RH3auh3
>607
あいや これはあたしの言葉使いが 失礼でありました。申し訳ない
審査大歓迎です。
610ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/05(水) 00:22:38 ID:ebHkUsop
>>601
「根付く」

冷蔵庫の奥で忘れられて
しなびてしまった玉葱を鉢に植える
翌日、姑の芽が出た
夕飯はまだか、と姑の芽が言う
わたしをまだ待たせる気? それとも
わたしが死ぬのを待ってるのかい?
わたしはキッチンバサミで姑の芽を切り取って捨てる
次の日、姑の芽と夫の芽が並んで顔を出した、わたしは
両方を切り取って捨てる
次の次の日、姑と夫とわたしがひとつの鉢植えにそろって芽を出した

じゃあ、行ってくるからね、留守をたのんだよ
階下で声がした
わたしは二階のベランダから鉢植えを落とす
ガシャリと音がする

事故だ
611審査参加するよ:2007/12/05(水) 15:59:26 ID:/rdc9gV/
>>569-572

三行目で読むのやめたくなる。
無駄に長くて洗練されてない文章などカス。

>>574
こじんまりまとめた挙句、
全部こじんまりしてしまいました
オッパピーみたいな感じで
読みどころがない

>>575
はいはい。奇をてらった発想で勝負するやからは
大抵、文章力とか描写力に自信が無いやつばかり
つまりは、センスを発想で補おうとして失敗している典型的な例

>>577-579
極道でもいったけど、リーフさんはいい加減、病人です全快の詩
から開放されたほうがいいね。もうこういうのは読み飽きたよ。
いつまで大学生か高校生の女の子でいるつもりなんだがか。
612名前はいらない:2007/12/05(水) 16:04:51 ID:/rdc9gV/
>>580

まぁ、素直に描写して書きましたね、
という印象以外無い。
料理でも香辛料や醤油っていう隠し味みたいな
ものがあったらおいしく食べられるけど、
そういうのがまったくないよね。

>>581
ごくろうさま

>>582
こじんまりまとめるなら、もっと
無駄な描写はぶけよ。つまんない描写多すぎ。

とりあえず全体を見ていて思ったが、
今来産業、で十分だぞこのレベル揃いだったら。
苦しい
辛い
こじんまり私綺麗

はいはいワロスワロス。で全部に−3ポイントくれてやるよ。
613名前はいらない:2007/12/05(水) 16:05:38 ID:lvcL4dC2
審査宣言したトリつけないと無効になっちゃう
614名前はいらない:2007/12/05(水) 16:06:51 ID:/rdc9gV/
>>585

まぁ普通に読める。
点数上げるならこれだけ。
だけど、一回読めばそれで十分。
そういうクラスの作品。

一点。
615名前はいらない:2007/12/05(水) 16:14:36 ID:/rdc9gV/
人に散々いうからにも俺も醜態をさらしてやるよ。
ヤケクソって最高だな。

私がゆっくりと
根の国に下っていくころ、
物思いに耽る隣人や、
仏像を彫る彫刻家の背後で
うごめく無数の陰影、
私が見た遠野の風景画が、
今、仏師によって、
この季節のビルディングに
刻まれようとしている、
仏陀は泣かない、と
誰かは言ったが、
私は見た、
子供を失った母親が、
玄関で一人で泣いているのを、

朝の陀羅尼が黒く垂れる頃、
坊主たちは逃げていく、
そんな光景を
今朝、ある寺の境内に鳴り響く
読経の浅い靄の中で
空想しながら、
新しい詩の世界が始まろうとしていることを
再度、ゆっくりと手を一度だけ開いた手を閉じて、
下っていく、
616名前はいらない:2007/12/05(水) 16:25:27 ID:2zBrxlWL
ヘタクソ
617名前はいらない:2007/12/05(水) 17:16:41 ID:W5Ly6oQ3
落ちました
今落ちました
また落ちました
も一つ落ちました
ひらひら落ちました
叶わぬ夢と落ちました
日だまりの中落ちました
れんげのように落ちました
かくれんぼ出来ず落ちました
お母さん来るまでに落ちました
冷たく凍ってからから落ちました

そしてもう戻りません
618名前はいらない:2007/12/05(水) 19:15:19 ID:3npMTAww
荒らしは放っておいて
あと一人募集
619ハヤト:2007/12/05(水) 19:20:12 ID:qCTlDz6V BE:421747182-2BP(2244)
>>611
産業で読むのをやめたくなるのは同意。
審査も拒否られるわけだ。
620天才スレはなくなった! ◆CeJ6D/I4qE :2007/12/05(水) 20:49:44 ID:Z4Zc55mS
次のパクリョウに出たいから早くしてほしいんだけど。

つーかショボいのしかないから、もういいじゃん。

さっさと次いこうぜ!!!!!!!!!!!!!
621ゴミ:2007/12/05(水) 21:05:29 ID:Bi4cZPx5
>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】2+2
>>574 鬱に、からまれる
>>575 日清
>>577-579 根の国1
>>580
>>581 草むしり
>>582 別れの夜行 1+1
審査したからといって、加点せにゃならんという事もありますまい。

チャンプ・>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】4
準チャンプ・>>582 別れの夜行 2
です。おめでとう!
チャンプ、お題お願いします。
622  ◆UnderDv67M :2007/12/05(水) 22:23:55 ID:XsFaOkN8
虫 ◆Yh5.nC8OlA
葉土 ◆Rain/1Ex.w

こいつ等老人のの長文化推進根性は異常ww


真面目に詩作してんのはこの板で俺様だけか (´ω`)


>>621
あれ?3人投票やったっけ?
623ゴミ:2007/12/05(水) 23:25:16 ID:Bi4cZPx5
虫さん、リーフレインさん、ゼッケンさんの三方です。
624  ◆UnderDv67M :2007/12/05(水) 23:37:44 ID:XsFaOkN8
ゼッケン君は採点やってないよ?

虫 ◆Yh5.nC8OlA
葉土 ◆Rain/1Ex.w

採点に参加しているのはこの二人の老害だけじゃない?

「感想だけでも問題ナッシングだよ!!!(><)」はルールに反するよ。
まぁそれこそ何のために二度も延期した理由が成り立たない


勘違いだったらごめんね
625ゴミ:2007/12/05(水) 23:50:22 ID:Bi4cZPx5
審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
↑こう有ります。
次回開催へ参りましょう。
626  ◆UnderDv67M :2007/12/05(水) 23:56:44 ID:XsFaOkN8
マジかw

ゼッケンは審査はしたけど該当作品が無いって事なのね

じゃぁ点をやるのは1人だけでもいいのか。。。このスレの底が知れた気がする



で、>>599>>608で審査延期した理由はなんなの?
627ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/06(木) 00:39:01 ID:Q5wYEMbh
>>615
「ヤケクソって最高だな」

全部の仏像には泣きぼくろがあるの、ほんとよ

え? 知らなかったよ、そんなこと

ぼくらはさっそく出掛けて行って本堂の仏像を引き倒すと、ぼくはズボンを下ろした、冬の凍った伽藍の床の上でぼくは仏像の内部にぼくを侵入させる、ぼくが仏像の上で腰を振っている間、彼女は携帯の画面を見ていた
彼女は彼女がつく嘘になんの興味もないようだった

欲情は最高だ

ぼくがもうすぐ射精するかと思うと

628  ◆UnderDv67M :2007/12/06(木) 00:57:17 ID:BPTN6MHk

  ∧_∧                                 欲
 < `∀´> あ、ゼッケンさんだ                   情
ヽ/  っ   相変わらずアホな顔してるニダ          は
 し‐J                               最
                                  高
                                 だ          腰を振っている間
           ぼくがもうすぐ         ∧_∧ ァ     仏像の上で
               射精するかと    ( ゚Д゚  )    ぼくが 
                     思うと  (. <V> )
                           |_: _|.  ぼくはズボンを下ろした、
                           (_(__)



で、>>599>>608で正式に審査延期した理由はなんなの?



>>569-572
次のお題出さずに少し待ってろ長文障害者
629ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/06(木) 01:14:01 ID:Q5wYEMbh
>>617

落ちるのは引き合うせいだ

無限に重いものと引き合えば
無限に落ち続けることになる

垂直に飛翔する
630名前はいらない:2007/12/06(木) 01:17:48 ID:URsRyTtI
3人全員加点対象なしならこのスレ終了ですね!
631ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/06(木) 01:21:49 ID:Q5wYEMbh
>>628
AAとつっこみ、ありがとうございます。
笑えました。
632soft ◆soft/e/9Do :2007/12/06(木) 01:37:40 ID:5wixzTlL
再々延長だろ?

>>569-572
まず題名に勝てていない。
つっかえずに読めたには読めたが、それだけという感がしてしまう。
1点

>>574
躁鬱病でも抑鬱状態のことでもなくただの鬱であるならば
まま描き出せている。
何のことを詩全体で暗喩したのか、ある程度想像つくがあえて言わない。
1点

>>582
確かにラストに行くまではスムーズだ。
だが急に故意の言い落としで終わらせる。
このやり方にしてももっとうまい事やれたはず、読み手に親切になれとは言わないが。
惜しい物だと思う。
2点

633ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/06(木) 01:43:21 ID:Q5wYEMbh
>>630
投稿者と審査員がいるんだったら終了しなくても、お題出すところからやり直せばいいのではないかと。
634  ◆UnderDv67M :2007/12/06(木) 01:48:48 ID:BPTN6MHk
>>632
だよな、俺もそう思ってたよ

583 名前: 名前はいらない 投稿日: 2007/11/29(木) 00:00:41 ID:EQ6M+NE/
しめきりー

審査期間 11月29日〜12月1日いっぱい


599 名前: 名前はいらない 投稿日: 2007/12/02(日) 00:01:30 ID:kBBkBCWS
延長です

延長期間
12/02〜12/03いっぱい


608 名前: 名前はいらない 投稿日: 2007/12/04(火) 15:16:11 ID:V/1Yc29U

再延長二日間
期限12月5日いっぱい



ああ、4回目の延長だぜ

>>633
それを一般社会では終了と言ったりします 別にそこまで突っ込む所ではありません
635  ◆UnderDv67M :2007/12/06(木) 01:51:38 ID:BPTN6MHk
>>632
つーかお前が2時間前にソレを投稿しとけばルール上なにも問題なかったんじゃねーかw

5日いっぱいで終了しなかったんだから2日間延長だよ


再再延長+2日間
期限12月7日いっぱい


すごいね梁山泊、記録を作ったね
636soft ◆soft/e/9Do :2007/12/06(木) 01:51:59 ID:5wixzTlL
>>633-635
ぽめーらも点つけてやりゃあいいのに。
別にいいけどよ。
637  ◆UnderDv67M :2007/12/06(木) 01:54:05 ID:BPTN6MHk
めんどくせぇww

ここのスレに生息しているーフレインとかいうババァや
他数名の採点基準が毎回滅茶苦茶だから余り興味ないんだよ

気が向いたらやるよ
638名前はいらない:2007/12/06(木) 02:37:00 ID:+jCE7mPZ
>>637

お前、書けない奴だから、お前の評なんて誰も信用しないからいならないわ。
639  ◆UnderDv67M :2007/12/07(金) 07:22:04 ID:7UTaDTEt
俺の評はいならないだとッ! 失礼しちゃうわね!!


(´ω`) 詩なら普通に書いてるもーん 貰ってる平均評価はCランクだもーん

(´ω`)ここのスレで優勝したければ押韻なんか無視してまず300文字以上書く事。

500文字も書いて御覧なさい、
「長いけど私はこの詩を理解できるのよ!!」とばかりに点数がガボガボ入るから


そんで反復法を連発してりゃほぼ勝てるよ
640リーフレイン:2007/12/07(金) 10:43:33 ID:PiQi/AUn
>>639 ふむふむメモメモ。。
てかさ、アンダーさん、みんな自分と同じ読み方でなければいけないって思ってない?なにげにファッショだよ。
普遍性なんか結果として発現すりゃあいいいんじゃん?
たまにさ、数人の審査員がみーーんな最高点をつける作品がでてくるんだけど、やっぱああいうのは
普段から審査がばらけてるからこそ一層価値があるんでないの?
641名前はいらない:2007/12/07(金) 13:17:18 ID:eAvfKGey
>>636-640
おめーら全員雑談スレでやれ。
642名前はいらない:2007/12/08(土) 02:41:33 ID:py1Bj53h
〆切

今度こそ>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】の作者さん
お題をどうぞ
643  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 20:51:16 ID:3HhvxlAC
>>640 ふむふむメモメモ。。
てかさ、リーフばあさん、みんな自由詩で詩作勝負をせなアカンって思ってない?老いてるクセして夢想家だね。
定型視なんか存在自体無視しときゃいいいじゃんと思ってん?
たまにさ、数人の審査員がみーーんな点数をつける作品は決まって長文だけど、やっぱああいうのは
基本から詩を知らないからこそ全員が暴走してるんじゃないの?



リーフよ、アンタポエ板の作品集めて本に出したけどアノ評判知っての発言をしている訳?ん?
脳の老化は仕方ないとして精神まで衰えたか



あと嫌味でもなんでもなく「長文=点数GET」の法則はガチ。
644名前はいらない:2007/12/08(土) 21:04:44 ID:pOVoNg9e
アンダーバーは、
今のこのスレの現状どう思います?
645  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 22:35:41 ID:3HhvxlAC
日本に寿司という食べ物があると知ったルーマニア人達が寿司コンテストを開催して
大根下ろしをノリでご飯を巻いた「大根巻き」なるものが優勝しているような感覚がします


で、リーフさん、ポエ板の作品集めて本に出したけどアノ評判知っての発言をしている訳?ん? ん?



さて、偽造ポエムを投稿して見事に優勝された>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】の作者さん。

はよ次のお題を出してください
646名前はいらない:2007/12/08(土) 22:53:05 ID:/pZybQUx
大根巻きのイメージが沸かん。
647  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 23:07:41 ID:3HhvxlAC
1 まず、具になる大根を適当に切ったり下ろしたりします

2 お好みでセットする魚や山葵&醤油なんて適当でOK

3 適当に海苔でご飯をクルクル巻いて出来上がり




で、リーフさん、ポエ板の作品集めて本に出したけどアノ評判知っての発言をしている訳ですか?

さて、偽造ポエムを投稿して不正にも優勝された>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】の作者さん。
はよ次のお題出してくださいね



考えられる言い訳ベスト3

1 はぁ?自由詩の何処が悪いんですか? 誰も困ってない詩全然問題ないじゃないですか!!

2 「詩で遊ぼう!」のスレタイの前は「現代詩で遊ぼう!」日本限定の勝負スレだったんですよ!!

3 テーマなんてのは毎回飾りでしょ?採点者の判断は絶対なんですよ!悪く言わないで下さい!!

4 >>571-573とか詠みもので軽く1000文字超えてるし後半に読点が連発したり行分けも滅茶苦茶ですけど
これは自由詩を超えた自由詩で今までの常識を覆す画期的なポエムなんですよ!!

5 審査員は素敵な方ばかりですし、梁山泊で優勝する事はとっても価値のある名誉ですよ!! 


あれ、、3超えちゃったwwwww
648名前はいらない:2007/12/08(土) 23:16:22 ID:pOVoNg9e
そしてアンダーバーは
大根巻きでは邪道だから、
本当の寿司を解らせたいと、
言うことですか?
649名前はいらない:2007/12/08(土) 23:22:52 ID:c4ZbD0xO
おめーら全員雑談スレでやれ。

【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ15
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1173892491/


〆切

今度こそ>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】の作者さん
お題をどうぞ
650名前はいらない:2007/12/08(土) 23:23:16 ID:/pZybQUx
え、ちょっと待って。
ご飯+大根を海苔で巻くん?
大根がご飯の代わり?
わたしはアホですか?
651  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 23:28:28 ID:3HhvxlAC
考えられる言い訳 追加 (いくらでも書けるなココは)

1 はぁ?自由詩の何処が悪いんですか? 誰も困ってない詩全然問題ないじゃないですか!!

2 「詩で遊ぼう!」のスレタイの前は「現代詩で遊ぼう!」日本限定の勝負スレだったんですよ!!

3 テーマなんてのは毎回飾りでしょ?採点者の判断は絶対なんですよ!悪く言わないで下さい!!

4 >>569-571とか詠みもので軽く1000文字超えてるし後半に読点が連発したり行分けも滅茶苦茶ですけど
これは自由詩を超えた自由詩で今までの常識を覆す画期的なポエムなんですよ!!

5 審査員は素敵な方ばかりですし、梁山泊で優勝する事はとっても価値のある名誉ですよ!! 

6 長文が多いと突っ込むなら皆が長文を書いて提出すれば全く問題ないじゃないですか!!

7 皆で仲良く遊んでるんだから邪魔しないで下さい!! 実力勝負なんて今時流行らないですよ!!


>>648
その優勝した大根巻きを見て「これこそ寿司世界で秀逸の一品だー!!」と洗脳されてる人の考えに共感できないだけです



で、リーフさん、ポエ板の作品集めて本に出したけどアノ評判知っての発言をしている訳ですか?

さて、偽造ポエムを投稿して不正にも優勝された>>569-572 【ライ麦畑でちゅかまえて】の作者さん。
はよ次のお題出してくださいね
652  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 23:30:51 ID:3HhvxlAC
大根巻きって普通にあった気もするな……。

>>650
常識にとらわれずにもぅこのスレ同様に適当で
653名前はいらない:2007/12/08(土) 23:36:31 ID:buOJqKUF
大根巻きおいしそー(´・ω・`)
654  ◆UnderDv67M :2007/12/08(土) 23:53:37 ID:3HhvxlAC
おっせーなリーフも優勝者も <`∀´>参ったね
655名前はいらない:2007/12/08(土) 23:59:55 ID:buOJqKUF
>>654
だからおめーはこっちでやれ。

【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ15
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1173892491/
656 ◆CeJ6D/I4qE :2007/12/09(日) 00:45:34 ID:UzSBD0VK
さっさとお題出せや。

冬の朝
ぬくもり恋しく
出れぬ布団

恥の夜
名乗りがたきや
優勝者

なんてね。
657名前はいらない:2007/12/09(日) 02:10:29 ID:nA5YCJFT
そこで、アンダーバーが言う、考えられる言い訳を踏まえて、
このスレをアンダーバーの考えの下で導いてゆくのはどうだろう?
指導者として、とりあえず今のところはまだその方針が、見えにくいので、

わかりやすくマニフェストっぽくして、民意に問いかければ面白いかも。
658穢土 ◆34law0hz56 :2007/12/09(日) 02:19:03 ID:LrbPDs1S

   

                【御題】【閃光】

                 『よろしく』

            投稿期間 拾弐月拾五日土曜日の23:59まで
            審査期間 拾弐月壱拾六日日曜日から拾八日火曜日の23:59まで
 
               
659脱皮:2007/12/10(月) 00:41:26 ID:egHB2qtC
太陽に産毛照らしながら
裂けていく
俺がバクです

輪郭を噛じれよ
歯が軋む甘さだ
身を味わえば舌の麻痺する
なんていうか夢なのでした

岩にのぼる
ここがてっぺん
全身で震えてしまう
ついでに吠えとこう
「俺は黒と白と白と黒!」

渇ききった体
ピリピキと背骨の音
なんて愛おしい
スローモーション
スローモーション

遠くに見える煙りたなびく工場
雲一つない青空
真上には太陽チカチカ
夢が叶うのはきっとこんな日

俺は飛ぶよ
やっと飛びます
ずっと前から決めていました
660晩恋歌:2007/12/11(火) 03:21:08 ID:x1DqBFlp
咽が潰れそうだよ
泣いて泣いて泣いてね
しょうがない事を繰り返し
ドブ川ばかり歩いてきたから
底無し沼には気をつけながら

でも

寂しかった
疲れていた
いつもどこか寒くて
人肌のぬかるみ
涙が零れるほど温かだった

「体に気をつけてね」

軽やかに笑う君は怪物
まるで人食い
見目麗しい時間泥棒
真暗闇に差し込んだ
光りそのもの

661名前はいらない:2007/12/11(火) 03:29:52 ID:x1DqBFlp
書いてからなんなんだけど
御題が『よろしく』か?
『閃光』?

上記は『閃光』のつもりなんだが。どっち?
662生のささやき:2007/12/11(火) 04:18:07 ID:Zkrhsbgx
風流れ
水流れ
私がねむる
背中の下を
幾百もの
翼が毟られて
赤い
毛糸玉が静かに転がり
だがなお
花は流れ
雲は吐き
剣が太陽を道連れに崩れゆく
夜がつづく道に
立つ!
芭蕉の葉をきつく巻いた
人々はいつまでも
求める人と会えないだろう

背中の下に
堰止められた
風流れ
水流れ
私のかぼそい夢が
額に止まり
私は腹を出して許しを乞い
喉を焼きながら
泣く

赤い
毛糸玉を手繰りよせて
私は眠ろう
小さな
悪をささやきながら
663穢土 ◆34law0hz56 :2007/12/11(火) 23:04:59 ID:6nL6YUCW
>>661
御題は【閃光】であります
申し訳なく早漏
664私を照らす閃光:2007/12/12(水) 13:26:27 ID:4UBsamON
欲しい物がわからなくて
お母さんには優しく包み込まれて溶かされ
お父さんにはすぐに切り刻まれてポイ捨てされた

お金を煙に換える日々を送り
ゆらゆらと蠢く煙の影で
煙は手でもって千切れ立ち消え薄くなるのに
本当にそこにあるのだと知って
では私はどうなのかと言えば
針でつついてみても頬を打ってみても
一向に変化しないので
影を信頼できなくなり
影は鬱病にかかって萎んでいった

私は初めて光が欲しいと思った
目玉が吹き飛んでしまうような閃光が欲しいと思った

月は星をつれて家出をし
太陽が自殺しにやってきて
地球と心中した時に
限りない閃光が起こって
みんな必死に隠れようとしたが
隠せない背中から顔から腕から性器から
ドロドロ解けていって
そんな中途半端は嫌だから
私は真っ裸になって両手をひろげ
皮膚も肉も毛細血管も神経も吹き飛び
骨だけになった私はもう見る事ができないけど
隈なく照らされた私は踊ることができて
影は首を吊ってしまったけど私はもう吊れないし
吊ろうとも思わない
665名前はいらない:2007/12/12(水) 13:27:59 ID:4UBsamON
訂正
×ドロドロ解けていって
○ドロドロ溶けていって
666視力:2007/12/12(水) 18:27:19 ID:gFkvskoq
あまねく照らしだしたとしてもそれは一瞬
恭しく見上げたって何も見えたことにはならない
とてもそれは一瞬だから

恋や美しい幻とか
稲妻がぼくらの視力をだめにする
何ひとつ見えはしなかったのに
少しばかり驚きあわててしまったおかげで
歪んだ眼鏡を手さぐりにかけようとする

ひとり部屋にいて
むかし書いたラブレターのことをふと思う
すると一瞬の雷鳴と稲光が
鼓動にあわせて何度でも何度でも
ぼくの身体を震わせる

あの一瞬
見えなかったはずのもの
もう二度と見ることのできないものに
目を凝らしてしまわないように

薄暗い蛍光灯を
ぼんやりと眺めている
667  ◆UnderDv67M :2007/12/13(木) 00:40:09 ID:M6XlAIHM
軽く1000文字超えて終盤に限って読点が連発したり行分けも滅茶苦茶で
自由詩を超えた自由詩を発表したコテは穢土 ◆34law0hz56だったか

コイツって昔から居る奴じゃんw
自称詩人のキチガイしか居ないのかこのスレは(´Д`)

>>655
やだよ 気持ち悪いな 俺はポエ板唯一の馴れ合い否定派コテだぜ??


みんな500文字以内に収めてね 常識的に恥ずかしいから
668  ◆UnderDv67M :2007/12/13(木) 00:47:55 ID:M6XlAIHM
ああ、結局リーフは知らなかった訳ね。

2冊も出しといて今まで知ろうとも思わなかったの? ねぇ?
少し恥かけばいいなと思って協力(?してやったんだが

まぁいいや がんばってねオバサン。
669  ◆UnderDv67M :2007/12/14(金) 00:17:15 ID:SCFeT1kO
静かだな リーフのおばさんは携帯で毎日このスレチェックしている割には無反応だ


穢土ってコテの偽装ポエムを貶しているだけじゃ悪いから他のサイトに持っていって褒めてもらおう
670名前はいらない:2007/12/14(金) 00:22:44 ID:ClMy6oW4
無許可の詩のコピペやると
いつかの麻雀コテみたく袋叩きにあうぞ
671  ◆UnderDv67M :2007/12/14(金) 00:31:26 ID:SCFeT1kO
もぅ遅い、この場で公表されたのだから問題無い

こんな小さな板の中で燻り続ける必要は無い
もっと大勢から褒められるべき、なんの為の投稿発表場だ


>麻雀コテみたく袋叩きにあうぞ
誰それ? 袋叩きになってどーなったの知らん
672名前はいらない:2007/12/14(金) 10:55:04 ID:r/CAALvT
>>670
ゴミみたいな詩を晒されてファビョッてた本人か?w
673穢土 ◆34law0hz56 :2007/12/14(金) 21:27:56 ID:aRBfwTD9
>>667
おめーーーーーだれだよ
674画面をふちどる灰青色の閃光:2007/12/14(金) 22:22:10 ID:unMvDm78
ランダム係数で導き出された値を灰青色の明度に代入すると
コペンハーゲンブルーからグレーまで だんだら模様を織り上げていった
675ラフ・ライト:2007/12/14(金) 22:33:34 ID:gRqLUqbY
視界いっぱいをカンバスに
ただ一枚のとりとめのない日常
一閃だけのフラッシュライトで
なましらけた世界よ、嘘になれ

ごめんよね
いつも俺
血管なんて下向きで
のべつべったりくったりで
机の上にひっついて

自転車の速さのジャンボジェットで
刈り揃えられた生垣の上
時計の針と競争しても
冬の空気のほうが速い
夏のフラッシュバック
俺のこめかみ
血管はいきなり上向き

さぁはっきりさせるんだ
ジャンボジェットと750cc(ナナハン)を激突させるんだ
そこに時間は止まるのか
そこから光速が始まるのか

さぁはっきりさせるんだ
世界をカンバスに収めてやるんだ
嘘を突き破って生まれる一瞬の鳥!
676閃光ループ:2007/12/15(土) 00:26:11 ID:MMaz//bK
ゲートルを巻いた子猫が飛び跳ね 渦は加速する 
軍靴と軍歌が鳴り響き 俺らは駆り出される
果てしない行進は血と汗を滴らせ 笑い声が鳴り響く

仏陀は女漁りにご執心 合衆国大統領は銭集めに奔走 自民党総裁は自慰行為に病み付きだ
数多の保護基金国際委員会は高級車を量産させ BRICSが踊る傍ら マオイストは頂点を見つめる
彼らみな仲のいい家族だ 冷や飯を食う未満の99が咽喉を鳴らす

マッハでかっ跳んでいく諸々 
雲散霧消していく色彩
ヘクトパスカルで沈殿していく歯軋り  
踏み出す地面もない

21世紀の俺らは見ることもできない
辿ることもできずに 触れることも叶わず
祈りだけがある

無明の闇に光あれ、と空海が金剛杵を振りかざす
俺らは鼻でそれを笑う

幸せなら手をたたこう、とテレビのお姉さんが歌う
俺らはヘソで茶を沸かす

あなた達を愛している、とマザーテレサが呟く
俺らは暖かさに包まれ

黒い雷雨を浴びながらエレクトする
677名前はいらない:2007/12/15(土) 11:29:06 ID:I9O1NuE1
今日中で締め切りage
678パレードの日:2007/12/15(土) 19:41:50 ID:jVnbJx/D
満足はない
悔いはない
荒野はただ
飢えている

東から光の津波が押し寄せてきて
見ると蒸発するのだと男の人が言ったので私は
両目をギュッと閉じた

叫んでしまいそうよ!

やがて光に飲み込まれたのだろう、とても寒くなった
寒い寒いとみなで言っていた
そのうちに静かになってきたので
私は
荒野を想った
ひび割れて硬い土のことを考えていると
時間があまりつらくなかった

故郷なのだろうか

寒く、ない?
不意に訊かれた
しかし、想っていた荒野が私を救った
私は尋ねる声に騙されなかった
目を閉じたまま、私は
地上に破裂した亡者の胎内を、
救済が完了し、まるごと天国に墜ちた地上を、
どこまでも
歩いて
行った

故郷へ
679今宵742号室:2007/12/15(土) 20:01:04 ID:saa/Ff3V
待ってたよ

二次会からでも来てくれて
良かった本当 久しぶりだね

アルコールは
まだだめなんだ
いいさナチュラルハイだから

誰もが笑って
誰もが聞かない
今がどうか 時間がどうか

言葉にできない煌めく時は
楽曲リストに載ってるかしらと
横髪を抑え検索に夢中

ミラーボールにメドレーを
生き死に言わない
余命も言わない

ただ
今宵だけは
歌い笑うだけ

ミラーボールの閃光のよう
680:2007/12/15(土) 21:11:10 ID:jlNMYMTe
題 「幾多の星々を掛け合わせ幾代もの英知を寄せ集め幾人かの瞼の内に幾ばくかの慰めを与えんと」



いざ行かん 一夜の旅路 一息に 一目浴びせて 一人飛び立つ
681  ◆UnderDv67M :2007/12/15(土) 22:34:10 ID:ag/jc4jb
>>673
テメーこそ誰だよ偽造ポエムばかり作ってせこい事やってるんじゃねーぞオッサン

で、穢土 ◆34law0hz56の偽造ポエムをアッチで投稿したけど結果が酷すぎて笑ってしまった。。



ほら今の内に審査しておけよ延長とか恥ずかしいぞ? 真面目にやれよ!!!

よし今回は全体的にすっごく短くなったな。
>>676が長いからリーフは必ず点数やるな、
こんな現象が16連続くらい続いてるしまぁそうなるだろ
682  ◆UnderDv67M :2007/12/15(土) 22:38:17 ID:ag/jc4jb
「偽造詩ばかり作ってて恥ずかしくないのか」 ←【結局反論なし】

なんだかんだで毎回俺の言い分が正しいから反論の余地がないが一応証拠でも

モンシロチョウ、空を突き抜ける
600字

すいっひょうん
230字

イクサキモ
700字

deity
550字

グッバイ
520字

十六幻想(最多得票作)
580字

【ライ麦畑でちゅかまえて】
1050字 


どーして詠み物勝負でこんな結果になるのかねwwwww
実力勝負ができるスレになれるといいけど、まぁ不可能ヵ
683soft ◆soft/e/9Do :2007/12/15(土) 22:44:55 ID:krGGb9kN
アリの穴に投下されるポエムは良し悪し無関係にどれも酷評されるけどな
684  ◆UnderDv67M :2007/12/15(土) 22:51:17 ID:ag/jc4jb
アンダーバー死ねと書き込んだのはテメーか!


つーか詩になってないちゅうの ガンコだなこの板の住民はww
685soft ◆soft/e/9Do :2007/12/15(土) 22:54:42 ID:krGGb9kN
記念カキコしてやったんだよ、感謝しろ。

ていうか
> ■作者<08KsuX0E> からのメッセージ
> 酷評されないだけの自信があります
こんな煽り文勝手に入れといて何言ってんだが。
686  ◆UnderDv67M :2007/12/15(土) 22:57:31 ID:ag/jc4jb
ポエ板での最高スレ(ソース無し)での断トツの優勝作なんだぞヲィ!!

酷評される意味がないだろ お前は何年ポエ板にいるんだ? 馬鹿か? シネ
687  ◆UnderDv67M :2007/12/15(土) 23:04:49 ID:ag/jc4jb
穢土 ◆34law0hz56は正しい事として
間違っているのがsoft ◆soft/e/9Doであって

結論から言ってしまえばポエ板は悪くない

     アイツらが悪い


「ポエ板最高ポエムは2chの中でどう評価されるのかな企画」 終り。
688名前はいらない:2007/12/15(土) 23:56:38 ID:VXfmRpvj
「閃光」

見ず知らずの者から とりとめのないことが
有意義なボクの前に 立ち塞がる者
心よりの恩恵から 脱出できる暗闇が欲しい
もっと強固な暗黒が欲しい
689ウンゴルマン ◆p0KB7L1N7M :2007/12/16(日) 01:58:41 ID:edg5hnRZ
「しょく台」

そこはあんまりにも変わらなくて
ちょっとパンを取るだけでも緊張して

その、固いパンに手を微震させながら
伸ばした手が

かすっ と
パンの表皮を削って

そこでしょく台に笑いが起こり
ぼくはてれ

ふひひ ふひ と笑い
パンをしっかりと掴み

意外とふかふかしたパンを味わうと


しょくだいはきらきらとひかりだしたのだ





































690ウンゴルマン ◆p0KB7L1N7M :2007/12/16(日) 01:59:43 ID:edg5hnRZ
なんか致命的なミスを犯してしまったな

まぁいっか

じゃぁねぇ
691名前はいらない:2007/12/16(日) 02:12:50 ID:qS9c2+RQ
締め切り
>659 脱皮
>660 晩恋歌
>662 生のささやき
>664-665 私を照らす閃光
>666 視力
>674 画面をふちどる灰青色の閃光
>675 ラフ・ライト
>676 閃光ループ
>678 パレードの日
>679 今宵742号室
>680 幾多の星々を掛け合わせ幾代もの英知を寄せ集め幾人かの瞼の内に幾ばくかの慰めを与えんと
>688 閃光
12作

>689 しょく台 (参考作品)
審査期間 拾弐月壱拾六日日曜日から拾八日火曜日の23:59まで
692リーフレイン:2007/12/16(日) 09:31:58 ID:u/NryJaY
>>690
致命的な失敗がHNだったら、一回目のミスはOK。
(多分一回目だと思うので)「しょく台」は審査対象作品ですね。
693名前はいらない:2007/12/16(日) 10:49:10 ID:t8TkhzT9
>>690 HNは初回でOKでも投稿期間が過ぎていますよ
>>689 は、やはり、参考作品扱いになるかと
694リーフ携帯:2007/12/16(日) 11:09:09 ID:6zy/rPQi
なるほど
しょく台の作者さん 失礼しました 今回は残念ですが参考作品として
読ませていただきますー
695ウンゴルマン ◆p0KB7L1N7M :2007/12/16(日) 12:16:55 ID:edg5hnRZ
いや、ルールなどがあることをしっかりと確認せずに書いたもんでして
やたら空欄が長いのは、確認作業のためだったのですが
こんな不真面目な文を参考作品などにしていただけるのは、些か恐縮でありまして
恐れながら、辞退させていただきたい所存であります。

この度は私が気紛れに書いた文で若干の混雑が起きてしまったことを反省すると共に
その所存として、僭越ながらこの謝罪にもなり得ないレスを書かせて頂いている次第であります。

今回は誠に申し訳ありませんでした。

誤字脱字等多々あると思いますが、無学な自分が書いた文なのでサハラ砂漠のような暖かい目で見つめていただければ幸いです。

それでは。
696名前はいらない:2007/12/16(日) 16:05:47 ID:qS9c2+RQ
>>695
他板の方だと思いますが
よければ次のお題の時にもご参加ください
697ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/16(日) 22:30:13 ID:eH7HtrF6
>659 脱皮
と、言いながらまだ飛んでない。早く飛べよ、という突っ込みを入れて笑うところか。
脱皮しても皮かむりなのがおかしい。

>660 晩恋歌
自分がかわいそうなときほど恋はすてきです。
恋を飾るために自分をかわいそうにしているときもあります。
まさに魔物。

>662 生のささやき
自分に縁がないからって人に呪いをかける。
ちっちゃく邪悪する。
もっとかわいけりゃ受ける。

>664-665 私を照らす閃光
まっしろに漂白された骨格標本。おどる骸骨。
どこもかもさらけ出されて隠せる場所はもはやない。
外側からむりやり覗き込まれたい欲望。

>666 視力
ぼんやりと眺めているのは蛍光灯の光ではなく閃光の残像。
考えているのは閃光のことばかりだから。
本人が気づいていないだけ。

>674 画面をふちどる灰青色の閃光
平成の安西冬衛。

>675 ラフ・ライト
現実を嘘だと決め付けて無理に上げるテンション。
人間が生きるのに嘘が必要だという真実。

>676 閃光ループ
枠に収まっているが精巧に作られている。

>679 今宵742号室
うまいけど、「ミラーボールの閃光」が違和感。
閃光って言うほどつよいっけか。 
無理やり合わせた気がする。

>680 幾多の星々を掛け合わせ幾代もの英知を寄せ集め幾人かの瞼の内に幾ばくかの慰めを与えんと
どこへさ。銭湯か?
大げさな言葉を流暢に操るヒーロー気取りが笑うところ。

>688 閃光
分かるけど。欲しいって言われても。がんばってくださいとしか。

12作

>689 しょく台 (参考作品)
あるある。緊張がほぐれた後の親近感。意外にみんなフレンドリーじゃん、ていう。
698ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/16(日) 22:34:07 ID:eH7HtrF6
>659 >674 >676 1点
699葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/18(火) 12:39:11 ID:yseO0bhY
>659 脱皮
やや腰砕けな主人公(バク)の風情が味。
裂けていくにもかかわらず痛みがない(夢なので)。そのせいか次へ脱皮するだけのテンションが
高まらないまま、飛べていない。
>なんていうか夢なのでした
>ついでに吼えとこう
>ずっと前から決めてました
あたりの挿入句は世界観をぼやけさせるけれども、そのぼやけ具合は結構好き。
一連目の表現と、「俺は黒と白と白と黒!」がよかった。1点

>660 晩恋歌
恋人もないまま独りさびしく生きている独身中年男性がなんかの拍子に買った女の柔肌と
営業トークに涙するような、、、(いやそれほどの状況ではないのかも)
>真っ暗闇の差し込んだ光りそのもの
で、イメージを閃光に重ねてあるわけだけど、どうも閃光ほどには力がない。
そこの違和感を除けば、破綻なくきれいにまとめられた作品。

>662 生のささやき
冒頭2行がよかった。”赤い”は当然のことながら血を思い起こさせるのだけれども、
どうも血なまぐさくなるのは読みづらい、、リストカッターの自己憐憫を連想させずに血のイメージを
書き上げるのは近頃とみに難しくなってますなあ。。
剣が不思議だった。
700葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/18(火) 12:39:44 ID:yseO0bhY
>664-665 私を照らす閃光
誰かが、「余計なものをどんどん落としていって必然的に残るものが詩になっていく」てな感じの
ことを言っていたんだけど、冒頭の3連は本当に必要なんだろうか。。
>月は星をつれて
以降だけでもいいような気がする。
最後の2行がとてもいい。”閃光に照らされて生まれた濃い影が首を吊っている”という垂涎もののイメージを
もっと生かして作ってほしかったななんて思った。

>666 視力
ラブレターの段が魅力が足らない。ここが読ませどころのはずなのでもうちょっと
ほしいところ。(1,2、連は説明の域を出てない)

>674 画面をふちどる灰青色の閃光
冒頭で終わったような、これはこれでいいような、、、

>675 ラフ・ライト
>夏のフラッシュバック
が短すぎ。つかこの一行でいきなりベクトルを変換させてしまっているのだけれども、力及ばず。
自転車の速さのジャンボジェットが生垣の上を飛んでるイメージはシュールだった。
面白いなと思ったのは、普通にありがちな、社会ー自分の対比構造にすぐとは当てはまらないところ。
これがジャンボジェットが轟音をたてて飛び去っていったのならば、手の届きようもない社会と
ジャンボジェットに比べてみれば卑小なナナハンの自分、というありがちな対比なんだけれども、
ここでジャンボジェットは自転車の速さでまるで時間を止めたかのように飛んでいる。
(社会は落ちる寸前・・・これはこれでもしかしてあたっているかも)
ジャンボジェットもナナハンも、実に大きくて素敵だった。
701葉土 ◆Rain/1Ex.w :2007/12/18(火) 12:41:21 ID:yseO0bhY
>676 閃光ループ
宗教的な定番イメージが満載されているが、うまい。
既存の言葉を鼻で笑う諧謔性とヤケッパチにとどまってしまっているのがやや残念。

>678 パレードの日
ハルマゲドンの日、贖罪の旅、あるいは死出の旅。 空想のパレードであるならばせめて、ドラマがほしい。

>679 今宵742号室
きれいにリズミカルにまとまった一作
ゼッケンさんも言ってたけど、ミラーボールはあんまし閃光という気がしない。。

>680 幾多の星々を掛け合わせ幾代もの英知を寄せ集め幾人かの瞼の内に幾ばくかの慰めを与えんと
音の重なりがよかった。 言葉遊びの一作。
どことなくサンチョパンサの間抜けさが漂う。 泣き笑いのようなイメージがわいた。

>688 閃光
「すべてを明るみの下にさらけ出すのは怖い。
その裏にある、”克服すべきは恐怖する思いなのだ”という定番な意識。
その定番さに嫌気がさして安息を願う。」
なんてことを思ったんだけど、”有意義な”っていうのをどういう風に捕らえたらいいのか
ちょとわかんなかった。

>689 しょく台
実んところ、一番光そのものを感じた。2点(審査外)
702名前はいらない:2007/12/19(水) 00:15:13 ID:XTrBy+oJ
延長ですな
703  ◆UnderDv67M :2007/12/20(木) 07:15:30 ID:iQh5UIjU
家に居る時は普通に参加して
外出中には携帯で毎日このスレをチェックしているリーフが
採点に参加しないとかふざけすぎてるだろ
704ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/22(土) 08:43:47 ID:xeu88qyO
審査延長中
705長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 :2007/12/23(日) 23:28:16 ID:mrivuFRT
お久しぶりでござる。未熟ながら審査させていただく。
時間があまり取れぬので素っ気ない評になるやもしれぬ。お許し願いたい。

>>659
「若いなー」と思うのでござるが、その若さは不快ではなく心地よい。
言葉ひとつひとつが張り切っている、と申すのかのう。
他の評者もおっしゃっておるように、ちょっと「言葉だけ」な感じがするところが
この場合は、かえって諧謔を生んでおって良い感じでござる。

>>660
言葉ひとつひとつの独創性という意味では高い評価はできぬでござるが
なぜか少しばかりグッときたでござる。
言葉を飾らず、言いたいことを言っているからでござろうか。

>>662
全体に流れる言葉のリズム、切り詰め方は拙者好みで、おおいに期待したのでござるが
展開としてはちと拙者の期待とは違ったものでござった。
さいしょの二行の構えの大きさからいうと、「私」の詩ではなく
もうすこし視野を遠くに据えての詩のほうが、作品としてふさわしかったかもしれぬ。

>>664-665
今回の多くの作品に言えることでござるが、「不幸」を歌うのは難しい、とても難しいことでは
ないかのう。ひとは大概、おのれの不幸にも他人の不幸にも、うんざりしておる。
わざわざ詩の中に探さなくとも、不幸というものはすぐそばにあるものゆえ。
それを考えると、この作品は、あまりにストレートすぎる気がいたす。
この主題を詩にするなら、もう少し策を練らねばのう。

>>666
拙者はこれはなかなかいい詩だと思ったでござる。出だしも上手いし
三連目のなにげない転換が上手い。
落ち着いた抑えめの筆致がよい感じでござる。
ただ、落ち着いているぶん、通りいっぺん、という感じもしてしまうのが難でござるな。
きちんと展開してきれいに終わっているのでござるが、そのぶん
詩句としてぐっと力が入った部分がないのでござる。惜しい。

>>674
北川冬彦を思わせる。二行で終わってしまう度胸がよいでござる。
ただ、このイメージがぱっと浮かぶかと言われれば、正直、文系の拙者にはちと厳しい。
この硬質な感じは好きなのでござるが。
706長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 :2007/12/23(日) 23:46:52 ID:mrivuFRT
>>675
最終行が素晴らしい。「一瞬の鳥」!
ただ、作品全体としては、正直、グダグダなところもござるのう。
特に第一連が不味い気がいたす。「とりとめのない日常」と書いてしまっては
読者の期待度はダダ下がりするというものでござるよ。
しかし第三連以降は、ん?お?と思わせる展開で、まるで別人のようでござる。
極端な話、第二連までは、すっぱり取ってしまったほうが、難解にはなっても
詩としての鮮度は格段に上がったのではなかろうか。

>>676
達者、という言葉が思い浮かぶでござるな。達者な作品ではござる。
だが正直申すと、歌われている中身に、驚きをほとんど感じぬ。
じつに型通りにシニカル、というのが、率直な印象でござる。
腕のある作者だと思うだけに、やや残念でござる。

>>679
これもまた巧い詩でござるなあ。じつに型通りに巧い詩でござる。
しかしもう一押し!と思わず感じてしまうでござる。
きれいにまとめた所からあと一歩踏み込んで、凄みのようなものが出れば、と
贅沢を言いたくなるのでござる。
具体的には、ラストの一行でござるな。そこでもう一歩、凄さを出す工夫を。

>>680
いっそのこと、えんえんと長い題だけの詩にしてしまったら
面白かったかもしれぬ、と感じたでござる。
本文の一行は、むしろ蛇足という気がいたした。

>>688
なにか今回の作品の数々は、「閃光」という言葉以上の、通底したテーマのようなものを
感じる作品群でござるな。で、最後にこれが来るというのはなんとも。
この一編を見れば、作品というより、独言でござるが。

>>689
じつは今回、いちばん好きなのはこれでござる。残念でざった。

得点は、>>659>>679に1点ずつでござる。
乱文失礼いたした。
707ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2007/12/25(火) 09:01:50 ID:w+GNfofv
きつい書き方になってしまった。ごめん。
知らない人に言っておきますが私は未熟な上アホです。ご了承の上お読みください。

>>659 脱皮
脱皮のストーリーがあるけどタイトルと文脈から言語的に読み取らなければならなかった。タイトルが「脱皮」でなければ脱皮のイメージは浮かばなかったと思う。
パズルのように連を直列的に接続しているためか、行間が混乱してる印象で間が感じられず窮屈さを感じた。まわりくどさに興が削がれる感じ。
夢がかなえばいいね。
>>660 晩恋歌
相手のこともかいてあげてほしいと思った。
恋が一人でするものなのか二人でするものなのか考えさせられた。
>>662 生のささやき
風や水と赤い毛糸玉と悪と眠りのイメージのぶつかり合いが楽しい。
最終連が好き。自己中心的にただ拗ねてるんじゃなくて、「流れ」を横目に自覚的にふて寝してるような微妙な視点がおもしろい。
>>664 私を照らす閃光
詩が尖っている。私がこの詩をちっともおもしろいとおもわないのは、自らの闇への視点しか感じないからだと思う。他者を見つめようとする視点を感じない。
闇だけ見ていると様々なものとの関係が広がらずに尖るものだと思う。尖るとコミュニケーションの接点が狭まる。たぶんそれでこの詩とコミュニケーションをとることができないんだと思う。残念な気持ち。何かと向き合ってつくった作品を読んでみたい。
>>674 画面をふちどる灰青色の閃光
きれいだがタイトル適当につけすぎ。そこ選ばないと成立しないと思う。
>>675 ラフ・ライト
嫌なこなれかたをしてる。技量を感じるけどやらしいというか。
そう感じるのは、単語の強さに依存している印象をもったからかもしれない。
>>676 閃光ループ
密度が濃い。リズムも気持ちいい。表現の無責任さが何重ものアイロニーのなかに収納されていくことで広がりにつながってると思う。
方法論をうまいと思うと同時に疑問にも感じるけど、いいと思った。
708ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2007/12/25(火) 09:03:07 ID:w+GNfofv
>>678 パレードの日
一番ダイレクトに閃光を感じた。言葉選びの姿勢が好き。
ただイメージの飛躍が嘘くささにつながってしまってるところがあると思った。
フィクションの土俵の上で作られているという印象だが、その設定された枠を越えてくるところがあれば3点あげてたかも。
>>679 今宵742号室
ノスタルジックな空間の空気感、距離感がでてるけどもう少し深く入り込みたかった。
>>680 幾多の星々を掛け合わせ幾代もの英知を寄せ集め幾人かの瞼の内に幾ばくかの慰めを与えんと
尾崎豊のような人が思い浮かんだ。でも意気込みを個人的なものにとどめてほしくないんだ。
>>688 閃光
おもしろくない。
例えばメモ帳に記すようなものは表現なんだろうか。表現には違いないけど私はどこか違うと思う。自己愛で終わるかどうかに境目があるんだと思う。
>>689 ウンゴルマン
センスがいいと思う。ただみみっちい。


>>662 生のささやき 1点
>>676 閃光ループ 2点
>>678 パレードの日 2点
709ウノ ◆mdm4jQk4Iw :2007/12/25(火) 09:07:13 ID:w+GNfofv
間違い。
申し訳ないです。
パレードの日は1点のつもりでした。



>>662 生のささやき 1点
>>676 閃光ループ 2点
>>678 パレードの日 1点

ごめんなさい。
710名前はいらない:2007/12/25(火) 22:44:00 ID:UvABXqvJ
審査員の皆様お疲れさまです。

チャンプは
>>659・脱皮
>>676・閃光ループ
3点

準チャンプは
>>662・生のささやき
>>674・画面をふちどる灰青色の閃光
>>678・パレードの日
>>679・今宵742号室
1点

です。
お目出度うございます!
711ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/12/25(火) 23:22:09 ID:EepijYZ9
集計ありがとうございます。確認しました。

>>659 >>676のおふたりが今回のチャンプです。

規定により、投稿の早かった>>659の作者さんに次のお題を出して頂きます。
よろしくお願いします。
712心霊 ◆oyW60HVreY :2007/12/26(水) 02:46:28 ID:UT0AX5hg
『脱皮』書きました。
集計さんゼッケンさん、
ありがとう。


次の題は『〇ックス』でお願いしまぅす。


投稿期間・・12/26(水)〜1/3(木)23:59まで
審査期間・・1/4(金)〜1/6(日)23:59まで


色々あると思うし。
気楽に書きましょう。
ほんならね〜♪
713心霊:2007/12/26(水) 02:53:34 ID:UT0AX5hg
あ〜、書き忘れた。。。

一応今回お試しでマイナスしてみますか?
やめときますか?
審査まではまだ日があるんで
皆さんで考えていきましょう〜。
714シロップ:2007/12/26(水) 06:29:40 ID:iq+grhvF

○ックスなんて見ちゃうとやっぱりSEXを期待しちゃうんだ。
バカ!でもさ、夜になるといつも泣いてる子熊は、今、世界中で
何人くらいSEXしてるのだろう?なんて・・・、いけない動物。
薄青色した空の下、薄緑色の草原、黄色いお花の花弁を想ってる。
目を閉じて僕が想像するのは、スケベな未来だけ。クリトリスはメロンの味がするんだから。
でもこれはきっと、ピアノの鍵盤の上だけの話。だって、キスから先がうまくまとまらない。
だけど算数じゃないのは知ってるよ。コウノトリが何匹いたって関係ないってことさ。
首筋は豆腐みたいにやわらかくって、炊きたてご飯みたいに白い。これの方が自然。
女の子が喜ぶオッパイの揉み方なんて言っちゃうと悲しくなるんだ。
それより僕が揉みたいやり方で揉んだ方が、昼間の女の子達は嫌がっても、
夜二人きりになれば、その方がステキだって、糸電話が教えてくれる。
図鑑の中の裸の女の子とデートしたんだよ。名前は知らないけど、
図鑑の中で黙っているよりずっとカワイイ。うん、本当はそれだけでいいんだよ、絶対に秘密だけど・・・。
空はその為にあるんだよ、鳥が飛んでるだけじゃない。僕だってその気なれば鳥より高く飛べるし、
君だって僕と手を繋ぐだけで、どこまででも飛んでいける。

なかなか寝れないね・・・。
だって穴が三つもあるなんて知らなかったんだもん・・・。




715本立て:2007/12/26(水) 15:11:49 ID:N7QFgrUY
一番はやっぱり否定できない
反抗してみたいよ
他の何か
巡らせよう
そうすると覚えてる
匂いや質感、重み、声・・
 
 本能?

抜け出したい
だから二番
つるつる ピカピカ
あんまり縁が無いんだ、これが
だってめんどくさがりだもん

でもさ、三番は思いつかないんだ
・・・それって既に囚われてる

垂らして広げておくから、こすってみてよ
隅々まで駆けめぐってみて
知ってしまった?
716オレはソネットを歌えない:2007/12/26(水) 21:18:33 ID:vx9pnJl1

ギラギラのサックス
しょせんは飾り物
塗りたくったワックス
ひび割れは止まらない

欲望のマックス
希望は紛い物
引ったくったエックス
絶望は流行らない

投げ捨てたソックス
破れかぶれに
しがみつくシックスナイン

留まらないミックス
跡形もなく
乾くほどセックスナイト
717猫又:2007/12/27(木) 06:59:23 ID:NAlldL8m
どいつもこいつも
そいつも
考える事はひとつね
激しく
そうよ
もっと激しく
私を壊しちゃうくらい
そう、もっと
壊していいの

はっきり言うわ
私、段ボール
718名前はいらない:2007/12/27(木) 07:16:11 ID:NAlldL8m
↑ごめんなさい、タイトルは
ボックスでした
先に題を書くと面白さが無くなるかと思いまして
719ファックス:2007/12/28(金) 14:44:12 ID:UMbh6OPw
街角ババアはその日も右手に様々な包丁を持ち
左手に様々な言行テープを持って
寂しさがどうのこうのと唄っていた
彼女の歌は内容を持っているらしいのに
彼女自身が余りに人の体を成していないのでそれがこちらに届かず
それを知らない彼女はいつまでも唄い続ける

その日も右手に様々な包丁を持ち
左手に様々な言行テープを持って老人を捕まえていた
それは寂しい光景だった

彼女は裁つ事の出来ない様々に
我知らず絡め取られて唄っているように見え
僕らはそれを日がな一日働きづめのファックスを見るように見て
その如何様にも裁ち難い言葉たちをやむなく
印字された紙ごと裁断することで何とかゴミ箱を埋めていけるのだ

彼女はいつまででも唄い続けることだろう
720◯ックス:2007/12/30(日) 23:48:49 ID:4dQSs2CI
◯ックスなんてお題で詩を書けっていわれて
どうしてもセックスが一番はじめに出てきてしまうのは
なんて月並みなんだろう
なんてすてれおたいぷなわたしなんだろう
わんと鳴くなら誰でもできる
わんと鳴くだけなら誰でもできる
そこから何をはじめるかなんだ
だってそこはまだ◯のままなんだし
わたしのセックスだってまだまだ先があるんだし

たぶん
そうなんだ
ちっとも先はわからないけど

あぁこたつみかんに入って安心したい
過去ばっかり思い出してぬくぬくしたい
だって今は冬なんだし
こたつ板上ではマックスやシックスやデックスや
ンックスが確定されてフィギュア・ダンスを踊っているから
わたしはそれらを観戦しながらみかんを楽しむしごとをするだけ

あぁでも興奮したい
TVを見るようにではなく丸木橋を渡るように
身体の一番ぎゅっといじめ抑えつけられたところから
立ち上ってくる◯ックスに緊張したい
それはお◯んこでもいい
確定しない伏せ字に興奮したい
なんてすけべなわたし
なんてメロン味のクリトリスに興味をそそられたわたし
それを受け入れるんだ

牛乳を冷蔵庫から取り出して
自分のクリスマスに塗りたくり
わたしはぼうけんに出掛けるんだ

ことのはじめはこたつみかん
そこからなんでかメロンミルク
だからわたしは伏せ字を埋めない
一生◯ックスで生きて行くんだ
721くす、くす:2007/12/31(月) 22:37:53 ID:xlHDEipl
目んめ見開き笑っちゃう
くすくすぐられて笑っちゃう

クリーム色のふわふわタオルに
すっぽり包まれここはどこ

お家に一個 手の中に一個
わんこも一個 君にも一個
誰もが持ってる くす、くす

お米の小さな一粒の
柔らかい味に笑っちゃう
くしゃみが思わず出た時だって
どうしてなのか笑っちゃう

起きても一個 眠っても一個
のんきでも一個 泣いても一個
いつも隠れてる くす、くす

芽を出しますよ
温めて

怖いんじゃない
ちょっと寒いだけ
息吹きかけて
くすぐったくて
笑い出すから

くす、くす
くすくすくす…
722S@X:2008/01/02(水) 20:10:01 ID:npvpHBaj
いたずらに尖らせる舌先ちらり
誤解されるのが好き
そうするとわたしを好きになってくれるじゃない
みんなが

誰かに

好きでいてもらいたい
好かれていたいから
好きになるんでしょう? あなたたちは
誤解でも気分は悪くなかったでしょう
わたしを好きになっていい気分だったでしょう
毎日が楽しかったでしょう
失恋が人を磨くでしょう
好かれていると思えば気持ちがよくて
離したくなくて
独り占めしたくなって
苦しくなって
そういうのが好きなんでしょう? あなたたちは
わたしはただ、好かれていたいだけ
他人を好きになるほど
自虐的じゃない
723氷斧(アイスアックス):2008/01/02(水) 22:37:29 ID:LdkSc43Y
背中越しから
大きく振りかぶって
スナップを効かせて
氷壁に垂直に突き刺す

抜く時は
柄を外側に素早くねじって
引っこ抜く

簡単には抜けないんだよ
簡単だったら死ぬのさ
未踏の壁を登る為に突き刺したのだから
簡単なら困るのさ

寒くて上手く動かないか
でも動かなければ死ぬんだよ
最高の暖を取りたくないか
町で待つ彼女の温もりさ
ここでは誰も咎めんよ
遠慮なく思いっきり叫んでやれ

帰ったら真っ先に彼女を抱いてやるぞ
コンチクショウ
暖けー彼女のベットに潜り込むんだ
コンチクショウ
彼女に思いっきりぶっ刺してやる
コンチクショウ
だからこの壁を絶対登りきってやる
コンチクショウ
コンチクショウ


724ペニスの声:2008/01/03(木) 00:43:52 ID:OqxenpCe
彼の肩甲骨に額をはりつけながら
私は左手で彼のペニスを優しくニギニギしている
ようするに後ろ側から攻めている今夜なのだ
意味もなく

大きくなっていく彼のリズムを大切に
伸ばすようにペニスを上下にしごいている
彼は後ろ手にした左手のどこかの指達で
私の陰毛達をつまんでーひっぱったりーを経て
以降クリトリスをかなり強めにこする作業に没頭してる

ああキモチイイこれ
キモチイイしか出てこないから言わないけど
なんかねこれ
この硬いの私がさすってて
貴方も私の触ってるでしょ
私の気持ち良さに応じて貴方のこれも
ダイレクトに反応してるみたいな感覚
これがキモチイイからきっと私が濡れて・・・変ね
ていうか実はこれ、私に生えてるんじゃないって錯覚
ていうか生えていて欲しい、そうね理由なき切望
理由は誰かに考えてもらおう・・・
ああ、ないがしろにした私のあそこがひどく泣く
ていうか貴方も私も各左手しか動かしてないって
かなりシュール
・・・これって○ックス?・・・でもかなり○ックス。
彼のすごくキモチイイ所
いつになくわかっちゃうし・・・
ああ〇ックスだよこれが〇ックスなんだよ
なんだったんだ今までってむむむむむ・・・
とか思ってると彼が
「あーた例になく濡れてるんですけど、、、どうしたの?」
「すごく恥ずかしいので、
さすがに声出して言えないんですけど、、、」
なんて言ったら
「言ってみなさい、、、」と彼が言った
「これ、、、私に、生えてるみたいで、、、キモチイ
言い終わらない間に私も彼も果てて

なんかねなんかそんな遠くない所で
「キモチイイ」と誰かが言ってたけど

彼の声なんだか
私の声なんだか
725つくし:2008/01/03(木) 13:22:37 ID:5MIty++b
つんつく つくし
つくしの こども

はなさく はるに
はかまを はいて

つっつく つくし    つくしの こども

うれし うきうき
うめつくす
726おのおののあのあなのなかで:2008/01/03(木) 21:51:59 ID:JTI6mK65
町道を歩いていたら
意識に空白が

</insert>

されたと思った
瞬間
暗闇

足をちょっとひねって
肘をうったけど
元気だった

見上げると
青色の月がぽかん
空を独り占め

穴はそんなに深くなくて
背伸びしたら
頭がちょっと出て
プレーリーな気分
あたりを見回すと
地面に白い文字で
何か書いてある


\  /
 \/
 /

 ̄ ̄ ̄ ̄

 __
/
|   /
|__/

 __
/
| / /

727おのおののあのあなのなかで:2008/01/03(木) 21:52:59 ID:JTI6mK65

なんだろうどうでもいいけど
少しも外にでて
確かめようという気にはならない
だってこの穴の中って
とっても気持ちがいいんだもの
やわらかくて あたたかくて
ずっとじっとしていたい

けれど次の日の夜
ヘルメットを被ったおじさんが
オッスオッスと言いながら
標識の棒をねじ込んできて
串刺しにされてしまった

穴の中で標本
 はもう
標本
妙な湿り気を帯びた
穴の中で標本
そして の胸にも穴
穴ぽこだらけだろ
誰か落ちて危ないから
埋めろ
埋めろ穴埋めろ
掘るな
標識を持ってきて
穴を埋めろ
728まぜまぜ:2008/01/03(木) 22:13:46 ID:y36Eylys
寂しそうな高校生と
夢を持った大学生と
空を飛びたいサラリーマンと
地下にもぐりたい赤ちゃんと

恋愛シミュレーションゲームをある人は人生といい
人生をある人はゲームという

逃げたくなり向いたくなり
混沌と秩序に親しむ
攻略本はときに欲しくなり
ときに本棚に投げ捨てる

生きたいと思い死にたいと思う
僕らは中途半端な生き物だ
729君の◯◯◯に恋してる:2008/01/03(木) 22:30:00 ID:z9vn+8Xj
(前奏)

(女声)
噛み痕つけて 唾もつけるの
自分の上履きに 名前を入れるように
私のものよ いつまでも永遠にPrecious
毎日朝まで 握ったまま眠りたい

いつも寝てるの 可愛く寝てるの
少ししごくと 先っちょに光がキラリ
巨大化すれば 私の膣にJust size
毎日朝まで 握ったまま眠りたい

(間奏)

I Love Your CHINPO だって太い
I Love Your CHINPO だってスゴイ
I Love Your CHINPO CHINPOだけでいい

I Love Your CHINPO くわえさせて
I Love Your CHINPO 奥に挿れて
だって I Love Your CHINPO Yes! I Love Your...

(男声)

あぁ僕はもう 我慢できない
この世の何より 柔らかなGoldのふくらみ
もう充分に湿ってるよ 僕のケツにJust size
毎日朝まで 握ったまま眠りたい

(間奏)

I Love Your CHINPO だって太い
I Love Your CHINPO だって固い
I Love Your CHINPO 僕の以上に

I Want Your CHINPO すぐに挿れて
I Need Your CHINPO かきまわして
そうだ I Love Your CHINPO 押忍! I Love Your...
730TAX-MAN:2008/01/03(木) 22:50:11 ID:TrXGWgAU
気合い一発X-GATEをこじ開けて
HERE IS MARVEROUS HEROS
"TA---X-MAN!!!"

突然変異ミュータント
正義の為に戦うのさ!
みんなが支えるこの国を
一人抜け駆け許さない

それ追徴金!やれ重加算税!!
ええい不動産を差押えろ!
なんだと不服申し立て!?なにやってんの弾幕薄いぞ!審議官にお歳暮わすれるな!!

今日も孤独にTAX-MAN
悪徳ホールに忍び込み
やつらのホルコンぶっこわせ

HERE IS MARVEROUS HEROS
HERE IS MARVEROUS HEROS
731Appendix:2008/01/03(木) 23:58:15 ID:/q12nowJ
ときどきぼくらはぼくらを失うときがくる
ぼくらは何がしたいのかわからなくなると
ちらちらと意味のわからない言い争いが
ぼくらをなかをむすび通う
やせ細った木の根へ
とくとくと流れてゆく

逆さの月が
花火大会の帰り道で
恋人たちが捨てた
すべての無機物を
ひとつずつ照らしてゆく
ぼくらは誰もいなくなった河川敷で
せかいからセックスがなくなってしまったら
という妄想に囚われながら
繋いでいた手を互いに振り解く

何千発もの火の粉が冷え降り注いでいた
まだ名まえのない平線の真下で
すり切れた唇につばを塗りながら
ぼくらは何がしたいのかわからなくて
これまでのそれらしい言葉たちに
かわいそうと呟き続けながら
とても美しくとてもきれいな愛を
モスグリーンの水面に映る
ぼやけた逆さの木に
弱々しく投げつけてゆく
732名前はいらない:2008/01/04(金) 00:50:03 ID:gOWfTc+h
審査期間 1/4〜1/6 23:59まで

>>714シロップ
>>715本立て
>>716オレはソネットを歌えない
>>717-718ボックス
>>719ファックス
>>720○ックス
>>721くす、くす
733名前はいらない:2008/01/04(金) 00:51:16 ID:gOWfTc+h
>>722S@X
>>723氷斧(アイスアックス)
>>724ペニスの声
>>725つくし
>>726-727おのおののあのあなのなかで
>>728まぜまぜ
>>729君の○○○に恋してる
>>730TAX-MAN
>>731Appendix

以上16作品です
審査員の皆様お願いします。
734はぬ ◆Sh8bbupdxE :2008/01/05(土) 16:51:22 ID:E7yR9lnz
初評価参加になります、はぬです。
板に来てから日も浅く、実力もなく期待に応えられる評文をかけませんがよろしくお願いします。


さて今回はテーマがすごくよかったです。
〇ックスというテーマで、選択肢は沢山あるにも関わらず、
>>720のいう通り、ほとんどの書き手は(そして読み手も)
セックスという魅力的で破壊力のありすぎるこの単語から自由になることはできずに、
発想の限界を見せつけられてしまったのではないでしょうか。

今回の私の評価は、そこを基準に考えます。
735はぬ ◆Sh8bbupdxE :2008/01/05(土) 17:41:14 ID:E7yR9lnz
>>720
まさにその通りとしかいえず…
2点
>>719
老婆、街角にたつが、いつFAX→fuck(s)になるのかとよんでしまう漏れも相当頭が@PINKだなぁとorz
働き詰めの古いFAXが、苦しそうに金切り声をあげる様は、たしかにみもぼろぼろのやるせなさを感じます。
でも、俺の脳内もうPINKY
1点

>>720
柔らかくて温かいい詩です。そして性的な言葉が一切なく、むしろ対であり、
1番このテーマに立ち向かっていった詩だと言えるのではないでしょうか。
でも俺の脳内もうPINKY。この詩をきちんと味わえてるか、もう不明。
2点
736はぬ ◆Sh8bbupdxE :2008/01/05(土) 18:03:26 ID:E7yR9lnz
>>723
大声でセーックス!と叫んだのでしょうか。生きるENERGYです。ええ。
1点
>>725
こんな詩で、テーマに挑んでくるところが非常にイヤらしいです。
聖なるものを汚す悦びは、こんなところにあるきがします。
3点
>>728
なんの〇ックスなのか、よくわかりませんでした。
いろんなものが交わる&不確定という意味でX(エックス)かなぁと思いますがイマイチ自信が…
>>730
正月にマーベルでこっぴどく負けたのでしょう。
フツーにダメ
ってゆーか場違い?
737心霊 ◆oyW60HVreY :2008/01/06(日) 01:35:04 ID:922PqWW+
とりあえず点入れときます。評はまた後で♪

>>714シロップ+2点

>>716オレはソネットを歌えない マイナス1点

>>720〇ックス+1点

>>725つくし+1点

>>731Appendix+1点


・・・ほな!
738 ◆7LKbKuYyY. :2008/01/06(日) 12:29:21 ID:HlEaVH01
>>714
女体の神秘がラストの身体学的な視点により跡形もない。
チェリーボーイの素敵なレトリックも紙のように平面化され
詩が無効となった感がある。読ませる文でありもったいない
気もするがこういうものなのであろう。戯れ的な作品である。【1点】

>>716
同一音を含む異なる語の適切な配置を踏韻というかもしれない。
それは技術であるがそこにこそリズムが生まれるだろう。つまり
その器用さにである。詩の印象としてはラストでいうように
「乾」いているというものだ。【1点】

>>717-718
偽タイトル「猫又」の行方が気になるが読者を思っているという
ところにM気質の一端を見た気がする。「段ボール」は壊されることが
その主要な属性ではないという不満はあるがよいマテリアルだった。
ぺらぺらに無機的である。一行あけて堂々と言い切る間がよい。【1点】

>>724
やらしい。最後のほうに主体同一性の問題が出てくるが
ちょっと詩的なエロドキュメントという印象である。【1点】

>>729
チンポが大文字ローマ字表記されポップ化している。ある意味で怠慢と
される繰り返しという技法を歌詞形式が正当化しているのである。
詩ではないかもしれないが「Yes!」と「押忍!」で踏むような技術の
楽しめる正月らしい作品ではないだろうか。【2点】
739案内:2008/01/06(日) 19:08:27 ID:HgcIMVNE
>>734-736のはぬさんの審査ですが
事前に審査員宣言をしていないので
無効とのことです
詳しくは雑談スレ695,697をご覧ください

【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ15
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1173892491/l50
740葉土 ◆Rain/1Ex.w :2008/01/06(日) 21:28:23 ID:o0IK3B1d
>721 くす、くす 1点
>725 つくし 2点 
>726-727 おのおののあのあなのなかで 1点

次点
>723 氷斧 
>731 Appendix 
741葉土 ◆Rain/1Ex.w :2008/01/06(日) 21:28:56 ID:o0IK3B1d
>714 シロップ
やっぱあれかな、最後の1行が蛇足かなあ、、

>715 本立て
ブックボックス?だけどセックス? (ごめんなさい意味がよくとれなかった。)

>716 オレはソネットを歌えない
韻を踏みながらやっぱしセックス。。
各連の最初の一行が好き。展開が物足りない。

>717 猫又(あるいはボックス)
これはあっさりはまりました。。 途中の展開がなんとなくやっつけ仕事っぽい。

>719 ファックス
あれ、あたし?あたしかな?って一瞬思って、いやいやそんな大層なことはしてないから
違うとおもい直しました。。(ババアが似てる。。)
この人ちょっと迷惑だけど、きっと幸せだろうなあと思って読んでしまいました。

>720 ○ックス
シロップのぱろでぃに見えてしまった、、、

>721 くす、くす
はぬさんも言ってたんだけれど、これ単独で読めば、とても微笑ましい笑いをテーマにした詩
けども、この並びに置かれてしまうと、もしかしてセックス中?なんて邪念があああああ。(すまん作者さん)
このまんま、パステルカラーの挿絵をつけて本に載せたい。
742葉土 ◆Rain/1Ex.w :2008/01/06(日) 21:29:29 ID:o0IK3B1d
>722 S@X
ストレート一本勝負

>723 氷斧(アイスアックス)
登山の人でしょうか情景が目に浮かびます。最後の連の叫びがいい。

>724 :ペニスの声
セックスとして書いたなかでは一番リアリティに満ちてて。。。。

>725 :つくし
これはストレートにいい。音といい情景といい。書けそうで書けないです。

>726-727 おのおのおあのあなのなかで
726に書かれた前半部分が素敵。AAの部分が今一わかんなかったごめん。
後半はちょっと中だるみ、とくに727の最初の連はいらないかもしれない。
標識で穴を埋めるというイメージがシュールでいい。

>728まぜまぜ
ミックス。人生訓。

>729君の○○○に恋してる
ばかっぽさが好き。
女声部分がちょと面白くない。コーラスは絶品かも。
あ てかさ、このコーラスは女性コーラスっしょ?、最初の導入とこ男声にして差し替えたほうが
構成がきれいかも。。

>730 TAX-MAN
税金マンーーーー。マルサの女って思い出しちゃった。

>731 Appendix 
アペンディックスは付録? 盲腸って意味もあった。 逢瀬の最後にっていう意味かな?
しっとりした丁寧な詩。
743葉土 ◆Rain/1Ex.w :2008/01/06(日) 21:41:45 ID:o0IK3B1d
点数外特別賞 「最後の行が・・・・・・」 
>714 シロップ 
744ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2008/01/07(月) 00:07:00 ID:voRxaqXN
>>714シロップ
正解です。
・・・が多いのはそういう文章のパロディなんでしょうけど、最初のだけで満腹。

>>715本立て
読者に〇の中を考えさせようという企画のようです。
一番はセックスとして、しかし、二番はつるつる? ぴかぴか? なんだろ。サックス?

>>716オレはソネットを歌えない
セックスナイトって。なんすか、この野暮ったいカタカナは。
疾走する台無し感に笑えるけども、笑わそうとしたのかなあ。

>>717-718ボックス
はっはっは。←一発ネタのためにいろんなものを犠牲にしている芸人さんを見たときに起こる笑い。
出オチですませず、かぶせてこないと、そこは。

>>719ファックス
この連想は苦しいなあ。

>>720○ックス
正解です。〇ックスは〇ックスだろうという。埋めるな、と。
しかし、それ以上におもしろかったのは、前出の作品をまとめつつ、
最後に自分の意見を述べるという優等生のやり口を以って認めたのはすけべな自分。
優等生だった子が自分の殻を破ろうとして素っ頓狂なことになる寸前の状況です、これ。
戻ってしまうのか、行ってしまうのか。
それとも行ってしまったその場所から回想しているのか。

>>721くす、くす
あ、これはなるほど。目に見える部分(クス)だけを捕らえた現実的な発想。
思わせぶりな〇には目もくれません。幻想はすっぱり切り捨ててます。
目に見える部分だけでも幸せになれるよ、それは工夫しだいなんだよと教えてくれました、ありがとう。

>>722S@X
分かるけど、分かるってだけ。楽しませようという気がない。
745ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2008/01/07(月) 00:10:58 ID:voRxaqXN
>>723氷斧(アイスアックス)
男ぶし炸裂。かっこいいです。

>>724ペニスの声
アンドロギュヌス幻想。両性具有への憧れ。

・・・の多用や「、」をたくさん打つのはふつうに行われてる慣習?
字面がきたなく見えて気になるんですが、そのうちに見慣れるのかな。

>>725つくし
うめつくす? ここがかかってるんですか。ダジャレ?

しかし、上品で淡白な味わいは一陣の涼風でございました。

>>726-727おのおののあのあなのなかで
うん、それでも人は穴を埋めたがる。
しかし、「掘るな」と言ったとき、そうか、穴をさらに掘ってもいいんだと気づかせてくれた。
そうだよね、もっと掘っちゃえばよかったなー。

>>728まぜまぜ
恋愛シミュレーションゲームって。なぜに恋愛と限定? 
ていうか、それって2次元限定の集会でしょ?
「恋愛シミュレーションゲームをある人は人生といい」。
言ってる人ってそれ、たぶん、いや、ぜったい、いや、そんな人生なの?えー?

大まじめな顔を装って狙ってる? ちがうんだろうなー、これなー。

たいへんLIVEでVIVIDな現在未完了形の感性だと思いました。
はっきり言って脅威を感じます。経験とか才能とかでは届かないものです。
天然ってやつです。
746ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2008/01/07(月) 00:12:22 ID:voRxaqXN
>>729君の○○○に恋してる
はい、こんどは〇が醸し出す幻想のみに着目した作品です。
>721とはあらゆる意味で対極です。
そして>726-727でそっぽを向かれたもうひとつの果たされなかった可能性、
まさに「掘った」結果がこれ、と。
今回はつくづく味わい深いテーマでございます。

>>730TAX-MAN
ホルコンって何だ? と調べたらパチスロと出た。それではぬさんの話が分かった。
アメコミとアニメとパチスロとてんこ盛りになってるんですね。
とりあえずブライトさんの声に自動変換されて聞こえてるから、私、直撃です。

>>731Appendix
「ぼくらは何がしたいのかわからなくて
 これまでのそれらしい言葉たちに
 かわいそうと呟き続けながら」
最後の付録で今回は全体がきれいにまとまりました。

読み終わってみて、今回は全体が構成された一枚のアルバムを聞いたような気になりました。
747ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2008/01/07(月) 00:18:08 ID:voRxaqXN
ほほう。七草粥を食べる日になってますな、すでに。
みなさん、お風邪を召さぬように。
748名前はいらない:2008/01/07(月) 07:01:02 ID:Itd3KZNX
集計です

チャンプは>>714>>725が3点で同点なのでこのA作品
準チャンプは>>729で2点

確認お願いします
749名前はいらない:2008/01/08(火) 20:02:49 ID:eP9E7Ia9
確認しました。合っています。


【チャンプ・3点】
>>714 シロップ
>>725 つくし

【準チャンプ・2点】
>>729君の○○○に恋してる


チャンプ、準チャンプの作者さま、おめでとうございます。
先に投稿された >>714の作者様、次回のお題をお願いします。
750北 ◆FUCKcjokcg :2008/01/08(火) 20:39:18 ID:lAqCYH+F
みなさん、おつかれちゃーん♪

シロップ書いたよ
お題何にしよかなぁ〜

俺を題材に詩を作ってもらおっと♪

お題  北 ◆FUCKcjokcg ←俺

参考スレ http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1153486083/l50
751穢土 ◆34law0hz56 :2008/01/08(火) 22:35:44 ID:qalaTG2N
ちょいと聞いていい?
【北 ◆FUCKcjokcg】という御題に対して
知りえる情報が少なすぎるw

せめて自己紹介してくれ
趣味、身長体重キロトン、職業、彼女いるいない、変態であるかどうか
などなど、、、なんでもいいから
御題を作る上での下地が欲しい

俺は君のことを何にも知らないんだ
752名前はいらない:2008/01/08(火) 22:59:18 ID:eP9E7Ia9
>>751
そういうことは、梁山泊専用の雑談議論スレで聞くほうがいいと思う。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1173892491/
あと、参考スレのぞけば、ある程度の人となりは分かるかも。
つか。その主張というか疑問・質問を詩にするのも、ありなんじゃないのかな、今回の場合?
753北 ◆FUCKcjokcg :2008/01/08(火) 23:05:04 ID:lAqCYH+F
そうだなぁ・・・年齢、性別、3サイズ、彼女云々・・・
そんなんここで言えるかーw
てか、そんな問診票みて詩作に役立つンかい。
オレは実在の本名●●●●じゃなくて、北 ◆FUCKcjokcg について書いてほしいで。
というか、俺をここで忠実にイメージせんでもええと思うよ。
茄子でも芋でもカマでも屁でも勝手に想像して書きゃいいと思うねんけど・・

やっぱ難しいかなぁ〜
あと何人か苦情きたらお題変更するよ。
その前に詩が投下されてたら、続行ということで、、、
みなさんよろしくお願いします。

まぁ、変態かどうかは知らんけど、変態と言われて悪い気はせんよw
そいや、コテ辞典に昔のプロフが残ってるよ。
754穢土 ◆34law0hz56 :2008/01/08(火) 23:10:45 ID:qalaTG2N
分かった。折角のお題だから変更はせん方がいいと思う。
楽しみまひょ〜
755北 ◆FUCKcjokcg :2008/01/08(火) 23:12:25 ID:lAqCYH+F
よろぴく〜m(__)m
756北の国から 2008冬
君が初めて名乗った日を僕は知っている
君が初めて歌った歌を僕は知っている

君と過ごした日々を僕は覚えている
君と交わした言葉を僕は覚えている

けれどそれがなんだというのか

君は僕を呼ぶことはない
君は僕と出会うことはない

君が君であり続けたあいだ
僕は何者にもなりえなかったのだから

君は僕のことを何も知らないのだから

はじめまして を言ったなら
君は僕と出会うだろうか

おひさしぶり と言ったなら
君は僕を知るだろうか

そして君と知り合えるだろうか

僕も君のことを何も知らないのだから