リリカルなのはで百合萌え(燃え)永遠の17歳

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1名無しさん@秘密の花園
三期も終焉を迎えた熱血魔法バトルアクションアニメ、
魔法少女リリカルなのはの百合スレです。
四期があることを切望しつつ、さあ気合入れて妄想していこう!


◆前スレ
リリカルなのはで百合萌え(燃え)16人目の撃墜者
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1207071377/


◆避難所
リリカルなのはで百合萌え(燃え)避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10685/1200323173/

◆公式サイト
ttp://www.nanoha.com/
◆NanohaWiki
ttp://nanoha.julynet.jp/
◆魔法少女リリカルなのは百合スレまとめwiki
ttp://wiki.livedoor.jp/nanohayuri/

◆ゲーム開発中
リリカルなのは 百合ゲー製作板
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/10685/
このスレ発でゲームを開発しているようです、よろしければ応援してあげてください。
2名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:38:37 ID:2pvmcl/i
◆前スレ
リリカルなのはで百合萌え(燃え?)
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1128305270/
魔法少女リリリカルなのはで百合萌え(燃え?)II
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1178375881/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 3rd Form
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1185552969/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 4期希望
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1188473317/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)5夫婦目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1190583469/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)娘は6歳
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1191855769/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)7カプ目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1193195172/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え) 嫁8人目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1194621084/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 結婚生活9年目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1196281848/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 10年来の恋人
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1198066180/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 11才の転機
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199377911/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 12歳差の想い人
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1200654852/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)13人目の娘
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1202224195/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)14歳の初夜
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1203835951/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)14歳の初夜
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1203835951/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)15歳の誓い
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1205507774/
3名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:39:02 ID:2pvmcl/i
◆本編より考えられるカップリング
なのは×フェイト
なのは×ヴィヴィオ
なのは×ヴィータ
なのは×はやて
なのは×アリサ
なのは×リインフォースII
なのは×ティアナ
なのは×スバル
なのは×キャロ
なのは×レイジングハート
シグナム×なのは
シャマル×なのは
フェイト×ヴィヴィオ
フェイト×シグナム
フェイト×はやて
フェイト×ギンガ
フェイト×キャロ
フェイト×アルフ
フェイト×ティアナ
アリサ×すずか
はやて×ヴィータ
はやて×シグナム
はやて×シャマル
はやて×リィンフォース
はやて×リィンフォース・
はやて×すずか
はやて×シャーリー
はやて×カリム
ヴィータ×リィンフォースII
シグナム×アギト
シグナム×シャッハ
シャマル×シグナム
スバル×ティアナ
スバル×ギンガ
キャロ×ルーテシア
アギト×ルーテシア
リンディ×フェイト
リニス×フェイト
◆ナンバーズでカップリング
トーレ×セッテ
クアットロ×ディエチ
チンク×ノーヴェ
セイン×ウェンディ
オットー×ディード
4名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:39:34 ID:2pvmcl/i
       l-ソ l /、/,.イ./ イ  i.、           ヽ j /  /
  _./  l.f il:.l l:/,ォ._X:/ / l  l.l:ll l  |   |  ヽ  ヾム.≦ _
 . / イ  |   l,._!_l l\ l / | /..ォ=〒= .、|  ノ|  ヽ   マj- _  \
 │/ |  |  |  |、 l,.ニ=z、ヽ |:/ ゙ l,、。`´c} /| | /|/ |ヽ / / l\  ヽ \ 
 . ll   |  l  | l./ l_.゙ーi   /   ヾ - ク,ヽヽ/|ノ|/ ,| ∨///lヽ \. \ \  以上テンプレでした!
  l   l l、 丶 lヽ r゙ c             |   |⌒ヽ/ ヽ  ヽ   \ ヽ 
      t l ヽlヽヽ ゝ'′、      ////   |   |ヘ ノ. \   l     ' .',
      ヽl レ  |               |   | /    \  |    . l  l
       |   八    r ̄ ̄ノ       | ‖|        \j   ノ  )
            \            ´ | ||/             ノ  ノ 
          < ̄ ̄\      〈 ̄ ̄ ̄~ |/ ̄|            /  /
           \    ヽ、 _ .....:.:| ´      |          ノフ  /
         ___フ   | ̄| ̄ ̄|  /     |フ___      /  //
         <   |   | [二]  |  /    /         ノ  /
5名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:41:09 ID:2pvmcl/i
>>2に14スレがダブってた・・・すんません、次スレ時に修正願いますorz
6名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:45:01 ID:Kuzq/SI5
゚ | ・  | .+o    o *   o。 |  *。 |
 |*o ゚ |+ | ・゚    *o o ○+・|  o |*
 |o○+ |  |i -*ハ,,ハ  + . ゚ o  |○。 |
・+     ・ l , . ( ゚ω゚ )    ・*゚ |+   |
゚ |i    | +  i./    \ o ○ |!    |
o。!    |!o゚((⊂  )   ノ\つ)). + | *  ゚ |
 | 。*゚  l ・ |  (_⌒ヽ.  *  |o  ゚。・| ゚
 *o゚ |!  | 。 ヽ ヽ ヘ }   + |  *|
。 | ・  o .ε≡Ξ ノノ `J.*o   *l゚・ +゚ ||
  _|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_
  >                  <
 ┼ヽ .ー  レ  -|r‐、. レ | ヽ|  |ヽ  ム ヒ | |
 d⌒) 、_ (__  /| _ノ  __ノ  | ̄| ̄ 月 ヒ | |
                  / | ノ \ ノ L_い o o
  >                  <
7名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 16:57:57 ID:rVORny5A
      /     |   ``   ,. -‐      ´   │,ヾー-..、\  \ヽ
    /     | /     ヽ      、  、     |彡,!ヽ ::::::::::ヽ   ヾ
   /  / ,   |/, /  / / ヽ  i    l  }  i  | 〃|:::\:::::::::::\ |
-=ニ-‐''/   /  ,. // i  i │ ハ |   |l  | i |  |/ /ト、:::::\::::::::::ヽ
    /  /  / i {  l  |  |│ ! |l   |l   |l││ │/ }:::ヽ:::::::l::::::::::::ヽ
    /  /  | { i  l  ll /'{i  | | i _l,.|-‐サナ |   |/ .ハ::::::::::::|::::::::::::::ヽ   >>1乙です
   i   ,イ   ! │|l   ヽ l,二=.、  | i 才ィ  ̄。oヽ. |   k.、ハ ::::::::::::::ト、::::::::::::ヽ
   | /::{   ハ l | ',  ',ヾic._゚ | │l   tヘ._,.クノイ |   ト l ヽ:::::::::::::| \:::::::::l
   | ,'l::/|   |:|'、 ヽl i、 ヽ、込ク   レ'  `ー‐一' | |   レノ  ト、::::::::::l │ \::::l
   l l.l/ i  |::l ヽ | |\ ヽ            /| |   l'゙   |',ヽ:::::::| |  | \|
    l   lヽ l::l ハ.|│  `ー-    `__     /'゙i |   |     | l l \:| │ |
      |:::ハl l/ /| |   l、 \   `ー‐′   ,.イ.|   F===ー 、l l  ヽ |  |
      レ' i` ./ | l  ,i l  |i,l丶、      ,..:'゙::::| |   |===、、   l |     | |
          l/ / ,i l   ト、l ,i │ r-ニ=ニ´-‐ '"| | │   |:|   | |     l !
         / ./ /|l   |l::| '|     |"''i.|.i''""~~´| |  l:|   |:|   | |     l│
      / / / |   | l::l    /l--山-┐  | |  |:::|    |:|   | |    l,|
8名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 17:27:37 ID:eUFlW9sd
>>1
9名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 18:49:14 ID:UOBG5rz4
>>1
10名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 18:56:21 ID:NPe3QPQb
>>1
11名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 18:56:51 ID:pAdvEcZ0
>>1

          i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;/l;ソ;;/ |;;;;;;/| l;;l゙ヾ;;;ト、;;;;;;;;;;;;;i
          |;;、;;;;;;;;// /,'' / l/  |/|/   ゙l  ヾ、゙i;;;;;;::::/
          /ヾ;;/ソ       ,  ,      ヽ l;;l"゙l 
          '、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;=== ,/|lヽ l  問題ない、すべてスレどおりだ・・・
            ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::)゙i;/ |l'ノ/
           /ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/\
          /;;;/::ミヾ、./ / / )     '゙ /ミ"i;;;;;;;;\_
       _,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ /  /_!/`   /,,l;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;~\
  _,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / /  /   /.__,,,..-/ヽ /;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,、_
‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ / .ノ  / ,,, /  ノ/';;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'';;;,,、_
12名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 19:29:40 ID:yeZozTIH
    ./:::::::::/:::/:::::::::::::::::::\:::、:ヽ:::::::ヽ:ヽ
    /::/:::::::/:::/::::/::|::::::::::: |:::::|::::|:: |::::::::::|::::|
    ;'::;':::::::/:::: i::::/:::∧::::::::::|:::::|::::|:: |::〈∨|::::|
   |::|::::::::|:::::::|:::|::::| |::::::::::|:::::|::::|:: |:::::〉〈:::::|
   |::|::::::::|:::::::レ!‐:|‐ハ:::::::├:::ト::|、|::/∧|::::|
   |::|::::::::|:::::::ト::| V   \:::| }ノ }ノ |:l〈/:::::|::::|
   |::|:::::::ヘ::::::| x==ミ  ヘレ==ミ、|::::::::::|::::|
   |∧:::::::::\|.              ハ:::::::::|::::|
     ヘ::::::::::小     '     /ノ::::::::::|::/
       ヘ:::::::::|::\   ` ´  .イ:|::|:::::::://   >>1乙やで
       \:::|:::トト:|> 、__ <:/:/::|:::::/
        \V ∧       ト、/:V:::/
   _,.  ァ 7´ ∨   、    | //\ー-、__
  /    / /   | ー   , 一|     ヽ    \
13名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 20:14:12 ID:+INKWAmg
前スレ>>1000はスルーの方向で

というか俺もスルーでおながいね
14名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 20:41:27 ID:0w0g7Xnp
>>1

誰かはや×フェイ←なのを書いてください
妄想出来ても書く力がないので
15名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 20:44:33 ID:0w0g7Xnp
ごめん、なの→フェイ×はやだったorz
とにかくイチャイチャしてるフェイトを見て、ジリジリするなのはさんが見たいんだよね…
16その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:10:08 ID:OsjP/t29
なの→フェイだけどフェイはやではないので申し訳ないですが....
生殺しにあわせてしまった方々がいるので続きを投下したいと思います。
この先も生殺しとか言われることになりそうですが....
小さなことからコツコツと的な進行をしたかったので。
連続投下で迷惑かけない程度にしたいので間をあけていきますが
なるべく早く置いて行くようにします。

>女子中
ここも若干気になっていた設定なんですが、他にもフェイトがハラオウン家に正式に
養子に入った年など、自分がハッキリ知らない設定が色々あったので独断で決定している箇所があります。
元々やろうと思ってた設定が、
・共学の高校
・魔法少女ではなく普通の子
・なので管理局の仕事は何かのアルバイトに変換する予定でした
というパラレル現実でした。
なのでパラレルと思ってくれてもいいいと思います。
細かい設定には自身ありませんし。
どっちにしても私の希望は公式では女子中・女子校じゃないと嫌ですがw

今回はちょっと長めになりますがNo.05続き、No.6、No.07を置いておきます。
毎回すいませんがなのはとフェイトの間に障害があるシリアスが苦手な方はスルーお願いします。
17その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:11:31 ID:OsjP/t29

私の体は少し強張る。
「えっ....」
ほんの数秒の沈黙。

「....えっと、」
言いながら視線を私からはずす。
それでも私が聞き出したかった話を口にしてくれた。

「あのね、実は前に....そういうの言われたことがあるんだ。」
「....うん....それで、どうしたの?」
「それで、.... ごめんねって言った。」
「....そ、っか。」

ここからは訊くのが本当は怖い。
だけど口にせずにはいられなかったから....

「そうなんだ、びっくりするね。女の子から告白されたら!」

なんだか上擦った声になる。


ーーーどう思うのかちゃんと言って? だけどどうか私を傷つけないで、お願いーーー


そして思いのほか他人行儀な一言。

「....そうだね、驚くよね。」

きついことを言われなくて少しだけホッとした。
だけど私はあなたがどう考えてるのか、もっとちゃんと知りたい。
「フェイトちゃんは....驚かなかったの?」
あなたは言い淀みながら答える。
「ん....ていうかね、その.... 昔の自分のこと考えたら、なんか....
自分のお兄ちゃんを好きになるっていうのも相当驚くことだよね、とか思っちゃって。」
「あ....」


そうだーーー

フェイトちゃんが誰かと付き合ったのは初めてだけれど、誰かを好きになるのは今回が初めてじゃない。

だけどその恋はもう終わってるはずだから....
だから滅多に思い出すことはなかったけれどーーあなたはそれでも自分の中で悩んでたんだ....

18その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:13:01 ID:OsjP/t29

「だから、まあ、そういうこともあるのかなって。」
あなたは苦笑する。

「けど最初は兄妹じゃなかった!」
クロノくんとは血も繋がってないし、別に好きになっても変じゃない。
だから気にしてほしくなかった。
昔のことだというのに、あなたが誰かを好きだったって考えるのも嫌だった。
「そうだね....」
遠くを見ながらポツリ。

「だけどその、それ以外でも私自身がちょっと変わってるから。」

そう口にしたとき、あなたの瞳の奥に影が差した。


変わってるーーーそれが意味するのはあなたの出生に関することだ....


ああ、あなたがそのことを思い出して悲しい気持ちになるのならこんな話するんじゃなかった。
でも変なんかじゃない。
あなたはちゃんと恋をして、男の子と付き合ってる。
私の方がおかしいんだよ。

こんなことなら前のように今でもクロノくんのことを想っていてほしかった。
だってクロノくんはかっこいいし、何でも出来る。
あなたを大切に思ってくれているし、それになによりもーーー

兄妹だから結ばれないーーー


今思えば、だから私はあの頃あなたのことを応援出来たのかもしれない。
私はなんて酷い奴なんだろう.....

あの頃は二人だけの秘密を持てて嬉しかった。
私に色々な心の内を語ってくれる機会が出来て嬉しかった。

出会った頃、私が一方的にあなたを気にかけていたのはこんなに単純な答えだったんだね。
その特別な気持ちが何なのかを知るには幼すぎただけで。
体が成長すると心もそれに伴って、なんとなく恋だと知る。
あなたが男の人と付き合うんだって言ったときから、この恋は痛いんだと知る。

実ることのない恋だと知る。

19その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:14:48 ID:OsjP/t29
その実は落ちるために実る [ no.6 ]

雨の日の放課後、あの人と一緒に帰る姿が窓際の席から見えた。
シンプルな紳士用の紺の傘と、白い縁取りのついたあなたの黒い傘。

まだ....相合い傘とかしてるところを見なくて良かった。

視界から二つの傘が消えても、ぼんやり外を眺めたまま暫し。
これから本格的に梅雨になる。
だからまた何度も一本の傘に寄り添う機会があると思ってしまう....


「おーい、なのはちゃん。最近元気ない感じやけど....何かあったん?」

さすがに気づかれた。
だってこんなに悩んだこと今までにない。
それでも一応答える。
「何もないよ。大丈夫だよ。」
「大丈夫やないみたいやね。」
即答される。
はやてちゃんは私と2人だけなのを見計らって言ってくれている。
つまりちゃんと相談にのってくれるつもりなんだ。
でもそれは私が本音を言わなければいけないということでもある。

いくらなんでもこれは言えない。
同性が好きなの、それも彼氏持ちの親友が、とは。

「悩みは誰でもあるもんだし、こういうときもあるよ。」
納得してくれる感じはしないけど、自分でもありえないくらい精神不安定なのがわかってる。
自分らしくないってわかってる。今こんなこと話してると泣いちゃいそうだから見逃してよ。

なのに。

「今だけで済む悩みやったらええけど、そんな感じせえへんから。」

見逃してくれないから、ほら、涙目になった。

「どうして?」
そう聞き返すのが精一杯。
机に俯して、ほんの少しだけはやてちゃんを見る。
はやてちゃんは私の席の前の椅子に座る。

「なんかフェイトちゃんの前だけ普通にしてて、その他のときは元気ないんやもん。
そんなんフェイトちゃんとの間になんかあったんやって気づくやんか。
本人にバレんようにしててもまだ一年近く学校一緒やし、卒業しても仕事で会うしなあ....
これから先もなのはちゃんが悩んだままなんかなーて思って。」


そっか、私、これからずっとこんな気持ちのままいなきゃいけないんだ....

20その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:15:51 ID:OsjP/t29

そう思ったら我慢しているのに一気に涙はボロボロ落ち始めた。
「友達に強制はしたないけど、友達やから強制的にでも腹割ってほしいときもあるんよ。」
はやてちゃんの言葉は私の張りつめた意思を崩した。

「はや....てちゃん、....あのね....」

私は嗚咽を漏らしながら伝えたいことを言葉にし始めた。
「うん。」
「変に、思われるかも....しれない、けど....」
「うん?」

わかってる。私の友達は私の気持ちを軽蔑したりなんかしないって。
だけど自分がそれを認めることが怖くて言葉にしたくなかった。
でも認めないと駄目なんだ。
心配してくれる友達がいるんだから。

言え、私ーーー

「私....」
「うん?」

「私、フェイト、ちゃんのこと、好きみたい、なんだ。
前から、好きなんだって気づいて....でも....女だから、私....うっ....私は、女だから、
それにフェイトちゃん、彼氏、出来たから、もうどうしていいのか、全然わかんなくて....うぅ....」


私は制服の袖に口をあてたままだったから声はこもってし、泣いていた。
雨の音もうるさい。それになんて幼稚な言い方だったろう。
随分聞き取りにくかっただろう。
それでも私が必死の思いで言ったこと、ちゃんと伝わったと思う。
はやてちゃんは本当に真剣に聞いていてくれた。

「....そうか....そうだったんやね。」

ちょっとした沈黙はあったけれど、はやてちゃんは表立って吃驚しなかった。

21その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:16:30 ID:OsjP/t29

「ほんまに仲ええなとは思ってたけど、その、そういうふうに好きやったっんか。」
「うん....」
「彼氏出来たから余計に気づいて辛なったん?」
「うん....」
「女の子同士やもんなあ....」
「うん....」

私は恥ずかしいよりも安堵を覚えた。

「....フェイトちゃんて同性愛とかどう思ってるんやろ?」
「ん、と、それは普通の子よりは偏見ないみたいなんだけどね。普通ではないって思ってるみたい。」
「そうかあ。でも.....もしフェイトちゃんに告白しても、なのはちゃんのこと嫌ったりはせえへんと思うで。」

確かに優しいから....そうなのかもしれないけど....親友が自分のことを好きだって言ってきたら混乱するよ。
まして好きな人がいるのに困らせるだけ。

「それは....そうだといいけど、でもそんなこと言えないよ。」
「この先フェイトちゃんに伝えるつもりないん?」
「あるわけないよ。彼氏いるんだよ....」
「まあ、そらそうやね。」

はやてちゃんが何てことないようにしゃべってくれるおかげで、私も落ち着いた。
それからはやてちゃんは足をプラプラさせ、冗談を言うような軽い口調に変わった。

「しかし驚いたあ。」
「あれ?さっきそんなに驚いてなかったと思ったのに....」
「そんなん私のナイスな気配りやんか。」
「ええっ、何それ、やっぱり嫌だって思ったの?」
「嫌っていうか、まさか、やよ。」
「.....私だって、まさかだよ。」
おかげで私は少しいつものように笑うことが出来た。

「実はな、ちょっと2人の間に.....もしかして恋愛感情があったりして、って思ったことあったんよ。
もう1年以上前のことやけどな。」
「そう....なんだ?」

少し驚いた。
何故なら私がこんなに意識してフェイトちゃんを見るようになったのはこの数ヶ月前からだったから。
確かに初めから好きだったワケだから無意識にそんなふうな行動してたのかな。なんだか恥ずかしい。

「まあその時はフェイトちゃんの方がなのはちゃんを好きなんかもって思ってんけど。逆やったな。」
また少し驚く。
「えっ、なんで??」
「なんとなく?」
「....なにそれ....」
はやてちゃんと私は声に出して笑った。
とにかく、とはやてちゃんはまた少し真剣な口調に戻す。
「言いにくいのに話してくれてありがとうな。」


ああ、友達っていいな。
この人が私を必要とするときは必ず手を伸ばそうーーー

外は雨が少し上がりはじめていた。

「こっちこそ....本当にありがとうだよ。」

22その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:18:15 ID:OsjP/t29
その実は落ちるために実る [ no.7 ] Fate

私がまだ小学生の頃、兄のことを好きだったという時期があった。

クロノはいつも私の先を行くお手本のような存在だった。
出会って間もない頃から私に優しくしてくれたし、誠実な人だから。
だから違和感無く一緒に居れた。
当時から気も会っていたと思う。
それになのはも彼のことを良く思っていて、私と彼がとても似合っていると言ってくれた。

なのはにクロノを好きなのかと訊かれたとき、よくわからない恥ずかしさで戸惑った。
確かに好きだ。
だから私はなのはに、そうなのかな、と答えた。
ただ、私にも恋がどんなものか理解できる今は、そうではなかったと思う。
まだまだ子どもだった私に恋が解るはずもなく....

それでも私はなのはが、2人だけの秘密にするから、と言って私をかまってくれるのが嬉しかった。
クロノが誰かに親切にしたことや彼が普段していることを
なのはに報告しては2人で感心したり笑ったりした。
それもクロノの話題はそんなに頻繁に出たわけではないし、
私の性格上直接クロノに好きだなんて言うことはなかったけど、
クロノの良い所をたくさん知ることが出来てよかったなと思う。

私はそれまで友達と遊んだことがなかったせいか、
初めて出来たその友人がしてくれること全てに喜びを感じていたんだろうな。

くすぐったいけれど、いい思い出だ。

しばらくしてなのはが重傷を負って入院し、自分でもなにもそこまで、と言うほど心配した。
また心が崩れそうだった。
その上執務官試験に落ちたりと、恋とか秘密どころではなくなった。
一番大変だったなのはも私と同じだったようで、
その頃から2人とも自然にクロノの話はしなくなっていた。

それからクロノとエイミィがとてもいい関係を築いていき、
私は特に失恋した気分も味わうこともなかった。


私は今もあの頃も変わらずクロノもエイミィも大好きだ。

23その実は落ちるために:2008/04/23(水) 21:19:56 ID:OsjP/t29

以上、No.05続き、No.6、No.07でした。

生殺し言われましたがNo.05の最後で区切った方が痛いかと判断したので。
というか、ほとんどのエピソードの最後の部分が切ないまま終わらせてる仕様なんで
どこで区切ればよいのか迷うんですよね。

フェイトがクロノと兄妹になった時期が、大体フェイトが10歳くらいの時だという想定でやってます。
話の中にこの設定が影響してくることはとくにないと思いますが念のため。

あと、フェイトサイドのときは文章初めのナンバーの横にFateと表記しています。
次回からもフェイトサイドの時はなのはサイドの時間の流れとはズレがありますが
それは仕様ですのでご了承ください。

説明言い訳多くてすいません。
でもこれでもう解説する内容はとくにないと思います。
24名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 21:23:40 ID:2pvmcl/i
何だか初めてマリみてを読んだ時のような初々しい気持ちになりました。
俺のエロで汚れ切った脳も浄化されました・・・。
ぐっじょぶっす。
25名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 22:09:02 ID:SNvzkRqi
やばい泣きそうになった
GJです
26名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 22:48:23 ID:bRN/R4FF
ああ、なんという生殺し…でも希望が見えてきた感じかな?

なにはともあれ、GJです!!
今夜は興奮で眠れそうにないぜ
27MSPUQPiv改めK:2008/04/23(水) 23:01:45 ID:26WU1VLV
GJです。
せつないですっ
でも、なのはにも少し希望が出てきた?
引続き、都築待ってますっ
28その実は落ちるために:2008/04/23(水) 23:33:33 ID:OsjP/t29
その実は落ちるために実る [ no.8 ]

今、隣のクラスは体育。グラウンドでテニス。
コートにクラス全員は無理だから、試合の順番までトラックの中でラリー。

2階の教室の窓から私の目はずっとあなたを追う。
友人に打ち明けてから、随分気分は楽になった。

あなたが打った球は大きな弧を描いて精確に相手の前に落ちる。
反対にあなたに返された球は、あなたから大きく離れた見当違いの方向に落とされる。
ワンバウンドで打てるはずもなく、走って拾いに行く。

「この条約を結んだアメリカ大統領は誰か。ええと、高町。」
先生のその言葉に、はっとして顔を正面に戻す。
「は、はい、えっと....ルーズベルト大統領....です。」
「よろしい。補足だがこの人はこの条約の成功でノーベル賞をーーー」

....歴史の授業なんて得意でもないし好きでもない。

私が視線をグラウンドに向けると、またあなたが球を追って走らされている。
ごめん、と言われたのか、手のひらを少し振って『全然いいよ』という合図。
走らされるあなたを見て、あなたとペアを組むその子が正直嫌だ。

こんなに小さなことが癇に障るなんてどうかしてるかも....

そんなことを思っていたら、見当違いの球が今度は私の教室の方向へ転がって来る。
あなたは息切れをしながら走ってきて、私の視線の正面になる。

ーーーこっち見てーーー

球を拾い上げると、やっぱりあなたはこっちを向く。
視線が合う。
ドキリとする。
大好きな優しい瞳。
あなたはびっくりするくらい奇麗な微笑みを見せてくれる。
あなたのせいで自分も笑顔になっていると気づく。

私は唇を動かす。









と。ここからだと絶対わかりっこないから。
あなたは小首を傾げ不思議そうな顔をするけれど、すぐに私に小さく手を振って踵を返す。

29その実は落ちるために:2008/04/23(水) 23:34:55 ID:OsjP/t29

「おい、高町。聞いてるのか。」
「ふえ?あ、えっと、質問なんでしたっけ??」
「....質問はしてない。ちゃんと前を見ろ。」
「は、はい。」

ますます歴史が嫌になった気がする....

私は懲りずに外を見る。

だけど今度は歴史よりずっと嫌いなものを見てしまったーーー
素直に前を向いておくべきだったんだーーー

何故ならグラウンドのサッカーコートを5組の男子が使い始めたから。

すぐに長身の男子が1人、あなたに声をかけている。
あなたがその人に微笑むのが見える。

それから窓の外を見るのはやめた。

30その実は落ちるために:2008/04/23(水) 23:36:20 ID:OsjP/t29

No.08、短めなので生殺しついでに投下しました....以上です。

>>24 >>27 そういう気持ちがが伝わったならこれ幸いです。
>>25 マジですか、それはうれしい。けど辛くさせてしまってごめんなさい。
>>26 そう言われると思いました....
誰かが楽しいSSを間に挟んでくれることに期待します....
31名無しさん@秘密の花園:2008/04/23(水) 23:50:01 ID:oi3DSdqp
切ないなぁ…
文がうまいだけにより切ない

あんまり良くないと思うんだけど訊きたい。
最後は幸せに終わるのかな?

…いや、すいません
スルーしてくれて結構です
都築期待してますね
32名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 00:04:27 ID:50Tcy8W8
>>30
超GJだよ……切なすぎて涙出て来た
続き期待してまってます

しかしあれだな、ジャンルも落ち着いてる時期だからかもしれんが
最近通ってるサイトが軒並みシリアス連載してて、
皆うまいし面白いから楽しみに読んでるんだが
こう、あまりにも切ないものばっかだと読んでて辛くなってくるな

贅沢な悩みだとはわかってる
でも、なのはやフェイトにはやっぱり幸せでいてほしいし
砂糖吐きそうなくらいベタベタに甘いものが読みたい……

残るは自家発電か
しかし自分の書いたものには萌えられんorz
33名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 00:08:10 ID:ow5QAwif
言うべきではないのはわかってるんだが言わせてもらう

無条件に褒めるな。キモイ
34名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 00:10:17 ID:Ztoi5iHm
八神家分が足りないです・・・。
35名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 00:39:29 ID:8ZVlXyuv
>>30
GJ!
終わり方がどうなるのかわからないけど別にちょっと微妙な終わり方も
それはそれでいいと思うんだ、それよりこの生殺し状態をですね(ry

>>32
自分の書いたもので誰かが萌える→俺も書くぞってなる→ベタ甘が増える
これに賭けるんだ
36名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 01:10:03 ID:waLy6Sc0
よーし、それではベタ甘を増やすために >>32 に加勢するぜっ

というほど甘味コテコテでもないのですが、4レスほど使って投下させてくださいな

フェイなので、イチャイチャしているだけの話です
とりたててヤマもオチも意味もありません、お気をつけください
37てるてるぼうず:2008/04/24(木) 01:12:00 ID:waLy6Sc0

雨の日は嫌い、空が見えない。

しと、しとと、春雨が窓縁を打ち、待ちかねていた休日を黒白に染める。
せっかくフェイトちゃんが休日をあわせてくれたのに、予定が全滅。

墨染めの空は、白黒はっきりつかない曖昧な態度でクラナガンを覆い尽くし、
窓ガラスに映ったサイドポニーの教導官さんの似姿も、すっかりと意気消沈のご様子。

背後で時化っているのは、最愛の執務官さんと、その膝の上で遊ぶ愛娘。

気が付けば会話も無く、酸素と窒素の隙間にゼラチンを流し込んだみたいな、
酷く纏わりつく重たい空気に耐えかねて、振り返ってみれば、伸びていた。

フェイトちゃんがソファーの上で、ヴィヴィオの頬っぺたを摘まんで伸ばしていた。

38てるてるぼうず:2008/04/24(木) 01:12:58 ID:waLy6Sc0

 『てるてるぼうず』



何をやっているのかなと、後ろからフェイトちゃんを摘まんでみる。

「にゃ、にゃのは、頬っぺたは摘まむものじゃないんだよ?」
「えーと、そこまで我侭な発言をされてしまうと、いっそ清々しいかな」

伸びる頬っぺたの柔らかさに、何故かしら概視感を覚えながら、指先でふにふにと声を聞く。
そうだ、レモンスライスを用意しよう、頬っぺたに貼り付けてやるの。

踵を返して台所、冷蔵庫からタッパーを取り出して、そのままソファー目掛けて強襲実行。
一枚、二枚とレモンスライスを、フェイトちゃんの頬っぺたに貼り付けていく。

三枚、四枚と貼り付けて、何かこうレモンパックというよりは、怪人レモンスライスといった風情。
そして今、レモンスライスの怨念が産み出した悲劇の怪人風味が、その心のうちを詳らかに語る。

「なのはママは時々、わからない事をするね」
「いまだにヴィヴィオの頬っぺたを離さない人に、言われる筋合いは無いなぁ」

言われて何か、神妙な顔つきで伸びるヴィヴィオを見つめなおした金色の人。

「…はい」

片方を空けてくれた。

「いや、そうじゃなくて」

たしかに、よく伸びて気持ちが良い。

「こんな憂鬱な空模様の日に、何故に娘の頬っぺたを伸ばしているのかと聞きたいのです」
「えー、でも湿気を吸ってよく伸びるよ」

真顔で嘘を言わない、あとレモンスライスを貼り付けたままシリアス顔しない。
それと、ヴィヴィオも嬉しそうに「のびのびー」とか言わない。

反省の色が欠片も見当たらないので、フェイトちゃんの頬っぺたを伸ばす事にする。
唇を寄せて、レモンスライスを捕食してから、空いた頬っぺたを捕獲。

両手に異なる頬っぺたの感触が伝わって、なんというか、これはとても柔らかい。
ヴィヴィオが意外に餅肌、いや、フェイトちゃんがスベスベすぎるのか。

はやてちゃんの、おっぱいにかける情熱を少しだけ理解出来てしまい、不覚。
39てるてるぼうず:2008/04/24(木) 01:13:44 ID:waLy6Sc0
されるがままに伸びている二人の緩みきった表情に、体温に、何となく癒された。
そんな新しい世界が開けてしまいそうな予感は置いておいて、ちょっとだけ愚痴ってみる。

「3人でお出かけするの楽しみにしてたんだよ、昨日なんか、なかなか寝付けなかったし」
「うん、いじり甲斐があった」

フェイト執務官、正直なのは感心なの、このままクロノ君の妹をファックしても良いよね。
でもそれをやるとヴィヴィオの情操教育的にピンチなので、眉が下がるまで引っ張る、実行。

それを見たヴィヴィオが、伸び伸びとかせがんできて、あう、何か間違ってたかも私。
だけどヴィヴィオに新しい世界はまだ早いし、兎にも角にも話題を変えて、というか戻そう。

「問題は、今日をどうやって3人で過ごすかという事なのです」
「引っ付いていれば、いいんじゃないかな?」

あっさりと答えられる。

あまりに自然な発言だったから、自然な流れで頷いて、
声の音を受けた耳たぶから、するりと言葉が頭に入り、内容を咀嚼して、理解。

一息に頬が熱くなるのを感じる、きっと今、私の頬っぺたを引っ張られたらすごい事になる。

そうだ、私の頬っぺたは引っ張ってもらっていない、ヴィヴィオはあんなに伸びているのに、
私の頬っぺたをフェイトちゃんが引っ張ってくれなかったら、誰に引っ張って貰えばいいの?

違う、記憶の中のアリサちゃんが、こんな状況で私を思い出すなこの馬鹿ップルと叫んでいる。
駄目だ、頭が混乱して何を考えているのか、自分でもよくわからない。

フェイトちゃんの手が伸びる、頬っぺたを期待する、何で?
いやそうじゃなくて、肩を寄せて、抱き寄せられる。

「雨が止んだら、買い物にでも行こうか」

耳元で囁かれた楽しそうな声に、柔らかく抱きとめてくれた身体の、甘い匂いに、
思考に致命的なエラーが生じて止まり、何か暖かいものが胸で満たされて、呼吸も止まる。

「……うん」

いろいろと胸に詰まっているせいか、ようやくに出た声は、
自分でも信じられないほどに弱々しくて、

引っ付いているのがそんなに嫌なのかと聞かれますとそんなはずはないわけでして
それなのにこんなに弱気な反応では何か誤解されてしまうのではないかと危惧しま
した私としましてはもう全力全開で頭をぶんぶん振るし抱きつくしでもこれだと外
にお出かけが嬉しいのかと思われそうだけどそれも違うのとかどうすればいいのか。

暫く、気が付いた時にはヴィヴィオの頬っぺたが、すごい事になっていた。

40てるてるぼうず:2008/04/24(木) 01:14:19 ID:waLy6Sc0

(余談)



雨上がりにお買い物。

目に映る世界の水分が陽光を反射して、思いがけず綺麗。
隣を歩く執務官さんも、どことなく陽気な風情が見て取れる。

石畳の歩道の水溜りに、おろしたての長靴で、ヴィヴィオが遊ぶ。

走ると危ないよと声が聞こえ、転びそうになるところを、通りすがりの青い狼が咥えてセーフ。
おーかみさんだぁと嬉しそうによじ登り、長靴の泥で毛皮が汚れても、眉一つ動かさない。

いや待て、そこの眉毛犬。

どんなに紳士な対応を見せたところで、唐突な理不尽さは誤魔化しきれないの。

「何で居るんですか、ザフィーラさん」
「あ、呼んだの私」

そそくさとスタンプカードに足跡を捺してもらいながら、フェイトちゃんが答える。
なんだろう、あの「ザフィーラをモフモフする会」とか書かれているカード。

いや、お願いだから遠い目をしながら「あと2P」とか言わないで。

遥かな世界に一瞬、だけど閃光のように輝きながら突貫しそうな金色の人に、
何か根源的な不安に抱いてしまい、思わず手を伸ばして押し留めようとした。

差し出した手に、差し伸べられたのは、からっぽの手。

「ザフィーラとられちゃって、手持ち無沙汰なんだ」

視線を移すとモブ担当の青い毛皮には、元気にヴィヴィオがしがみつき。

しかし犬型毛玉の首周りのあたりには、さりげなくフェイトちゃんの手が置かれ、
今まさにモフモフ感を楽しんでいる最中で、どこが手持ち無沙汰なのかと。

そもそもに先ほどから、差し出された側の手はずっと空いていて、と、ようやくに嘘に気付く。
意地悪な、差し出されたままの手の平に、私の手の平を重ねて嘘に乗る。

「愛が薄いよ、フェイトちゃん」

優しく添えられた温もりが、声に出されなかった言葉を埋めていった。

そういえば、手を繋いで歩くのなんて、いつ以来だろうか。
少しだけ気恥ずかしい思いで、それでも寄り添って歩き出す。

子供みたいだねと、彼女が笑った。

(終)
41てるてるぼうず:2008/04/24(木) 01:16:19 ID:waLy6Sc0
あとがきー

KOKIAのTellTell坊主を聴いていたら、
なんとなく思いついたというだけの小話でした、とか
42名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 01:27:55 ID:8BUZQhNj
>>36
癒された……GJなんだぜ
ちくしょう親子3人でずっといちゃいちゃしていやがれw

つまりあれだ、シリアスがあるからこそ甘々がより甘く
甘々があるからこそシリアスがより楽しめるってワケだな

>>35が言うように自分もちょっと頑張ってみるんだぜ
43名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 02:07:57 ID:ipHx6n1n
よーし、丁度ベタ甘なSSのストック有るから、加勢するぞ!
……と、思ったけど、よく考えたら、CPがなのフェと全力でバッティングし(ry


>>37-40
和んだ、GJ!
フェイトさんの受け答えがイイ
44名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 02:42:31 ID:vrp/voJ6
和むなぁ

なのフェイどんどんかもん。甘いの別腹
45名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 03:14:24 ID:jeDVOx3l
>>40
なんというほのぼのv凄く和んだvGJ!!
この三人最高!!
46名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 06:50:46 ID:ow5QAwif
>>40
概視感につっこみつつGJ!
47名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 19:57:13 ID:VENw2p77
空いてるようなので前スレのApril plannerの続きを
フェイシグで8レスほど
自分で読み返して恥ずかしくて赤面してます
結構真面目に書いたので疲れた
48名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 19:57:56 ID:Cpy5m+5E
>>40
GJとしか言いようが無いな

>>43
どんどん投下してくれ。甘いssに飢えているからな。
49名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 19:58:16 ID:VENw2p77
 とうとう、ここへ着いてしまった。
 虚ろに見やった荘厳な教会がじんわりと滲む。足を引き摺るようにして神聖な門をくぐった。
 すると待ち構えていたシスター達にぐるりを取り囲まれ、そのままどこかの一室に連れ込まれる。彼女らに執務官服を剥ぎ取られ、てきぱきと黒い礼服を着せられていく。
 現実感は乏しく、まるで他人事のようだった。

「おほぉ〜〜フェイトちゃんもよう似合うとるなぁ」
「はやて・・・」
「本日はお日柄もよく何より。新しい門出に相応しい日やないの」
 背中からかかった声にのろのろと顔を向けると、よく見知った顔がドレスアップをして立っていた。
 自然と俯く私へ近づいてきた足音が正面で止まる。下から覗き込んでくる視線を避け、顔を背けた。
「ん? どないしたん、フェイトちゃん。マリッジブルーか?」
「そんなんじゃ、ない、よ」
「ふ〜ん、そうかぁ。ほな幼馴染みから一言、結婚おめでとさん」

 その言葉が胸に突き刺さった。鋭い痛みが走る。
 こんなはずじゃなかったんだと言いたくて、でも言えなくて唇を噛んだ。

「フェイトちゃんから、花嫁の母に何か言う事は?」
 はっとして顔を上げる。
 シグナムは、はやての守護騎士。私と婚姻を結べば、その関係は一体どうなるのか。
「―――ごめん・・・ごめんね、はやて」
「もうっ! ちゃうやろ?! ここは『私が彼女を必ず幸せにします、お義母さん』がセオリーや」
「お義母さん??」

 虚を衝かれ、思わず目をパチクリ。
 私とシグナムが結婚すれば自ずからはやては義母になる、のだろうか?
  いや主従の関係のはずだから私もはやての配下となって・・・考え出すと、何がなんだかわからなくなってきた。

「そうや。これからは『お義母さん』って呼んでな」
「ええっでも、う〜ん、いやそれは無理じゃないかなぁ。はやてはどう見たって私より年下だし」
 はやての上から下までを流し見ての結論。種族的なものなのかもしれないが、はやては童顔だ。なのはも交えて三人で歩いていたら、はやて一人だけ未成年に間違えられる。
「なにいィ?! 同い年やん私ら。それは幾らなんでも失礼すぎるやろ!」
「あっそうだったね。ごめんごめん」
「きぃぃーーーー!! この胸か? この胸が違うって言うんかぁ?!」
「ちょ止めてよ、はやて。衣装が乱れる」
 難癖つけては人の胸を触る。こんな習性をもった人物と付き合っていくのは大変だ。だけど、さっきに比べ随分心が軽くなった。

 幼馴染とふざけあう。はやてが茶化して私が笑う。
 それは小学生の頃から変わらない。
 そして、この先もきっと。

 はやてと話して現実感が戻ってくると、色々な事が気になってきた。
 突然の事態に驚き『どうして?』ばかり考えていた。
 もっと大切な事があるのに。
50April planner:2008/04/24(木) 19:59:29 ID:VENw2p77
「ねえ、はやて。シグナムは・・・どうなの?」
「どうって何がなん?」
「いっいやそのぉっ私なんかが相手でいいのかなってだっだってほらシグナムもすっ好きな人がいたのかもって無理強いしたんだったら申し訳ないしもしかしてもしかするとだよ」
 上手く伝えられなくてもどかしい。言葉で補おうとすればするほど混乱に拍車がかかる。つまりはシグナムの気持ちが知りたかったのだ。意中の人がいるところに私が横槍を入れてしまったのかと。
 帰ってこない答えに、ちらちらと表情を窺う。はやては顎を落としていた。

「・・・あの、フェイトちゃん、それ本気で言うてるん?」
「ああいやっそその責任逃れしようとかじゃなくってもっもちろんけけ結婚したらしっ幸せにするよっ具体的にどうするとか今は全然思いつかないしできる限りでだけどぉ」

 私の気持ち、シグナムの気持ち、これからの生活。
 私はシグナムが好きだ。それは間違いない。しかしこの程度の気持ちで結婚して上手くいくのだろうか?
 実は結婚について深く考えた事がない。結婚相手など言わずもがな。
 今の生活に精一杯で、現状に満足していて、これ以上の幸せや変化なんて想像もしなかった。
 もう少し真面目に考えておけばよかったと、ここにきて心底思う。

「ほんまに結婚するつもり、か・・・やっぱりフェイトちゃんやなぁ」
「? はやて、今何て言ったの? 聞こえなかった」
 ほろ苦い微笑みを浮かべるはやて。
 小さすぎる音声を拾おうと、その口元に耳を寄せた。

「シグナムの目ぇは確かやってな!!―――――――まあ、わかってたけど・・・」
 途端、怒号のような雄叫びの直撃。
 キーンとした耳鳴りに脳髄を揺さぶられ、私はそのまま真後ろに引っ繰り返った。
 

                                   ◇◆◇◆◇◆◇
 

 どれくらいの時がたったのか。
 頼りない自身の最奥に見つけた、ほんの微かな輝き。
 それに気づいた途端、意識は金の光に埋め尽くされた。
 こんな自分など本意ではなく、コントロールできない己の感情を持て余す。
 
(テスタロッサ―――)

 最初は敵同士。
 幾度も刃を交えた。
 小さな体で繰り出す剣技は荒削りながら無限の可能性を秘めていた。
 殻を破るように強くなる相手に苛立ち、そして歓喜した。
 彼女なら、或いは私よりも。

 そして十年あまり。
 見た目から想像できないほどの負けず嫌い。
 そこをあえて挑発し、数え切れないほどの個人戦を重ねた。
 スポンジが水を吸うように、彼女は私が繰り出す剣技の数々を吸収した。
 私の胸までしかなかった身長は、この十年で随分伸びた。
51April planner:2008/04/24(木) 20:00:11 ID:VENw2p77
 少し前を歩く私を追いかけてきた小さな影。
 積み重ねてきたものが比例する。
 今では肩を並べて遜色ないほど大きくなった影。
 その存在は常に私の視界に入るようになった。

 いつだろう、こんなふうに思ったのは。
 このままがいい、と。
 ずっとこのままでいられたら、と。
 現実は残酷なものだと知っているはずなのに。

 いつまでも変わらない私、そして成長を続ける彼女。
 この力関係が逆転するのを私はどこかで恐れていた。それを認めまいとしていた。
 彼女への辛味はその裏返し。何かにつけ試験の結果を持ち出し、やりこめた。
 執務官試験が狭き門である事など皆知っている。なのはの撃墜が重なっては尚更。
 機微に疎いあいつは私の行為を単純な嫌がらせだと思っているが。

 私達は剣におけるライバルであり、友人であり、師弟。
 それ以外必要ない。それ以上望んではいけない。
 いずれきっと同じ時間を過ごせなくなる。
 置いていかれる日がくる。
 だから―――


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


 そわそわ、そわそわ。

 落ち着きなくあちらこちらに目をやる。動いてはいけないと言われているので、赤いカーペットの真ん中にて直立不動。さっきからここで一人晒し者となり花嫁の到着を待っている。

 正面のステンドグラスに浮かび上がる聖王印。
 祭壇の中央で穏やかな笑みをたたえる騎士カリム。
 教会の壁に沿って立ち、美しい声を響かせる聖歌隊。
 新婦側の長椅子に並び、複雑そうな目で私を見つめてくる守護騎士一同。
 いつの間に連絡がいったのか、新郎側の長椅子にはハラオウン家が勢揃い。
 後ろの席に散らばり笑顔を投げてくる元六課メンバー。
 そして、私の視線に気づいて手を振ってくるヴィヴィオとなのは。

(みんな、仕事はいいのかな・・・)

 六課同窓会担当がスケジュール調整に四苦八苦していたのが嘘のよう。各部署のエリートがこんな一度に大量に抜けて、管理局はてんてこ舞いではないか。
 無理を押して式に参列してくれたんだと思いたいが、皆の笑い方が妙に気になる。
 にやにやとした笑い。首の後ろのチリチリした感覚。これは何を意味するのか?
 賛美歌の声が一段と高くなった。
 そして、背後で何かが軋む音―――
52April planner:2008/04/24(木) 20:01:03 ID:VENw2p77
 扉に目を移した皆の顔が驚きに凝固した。にやにや笑いを消し去り、揃ってぽかんと口を開けている。私は振り向きたいけど振り向けず、微妙な空気だけを肌で感じていた。
 後ろからゆっくり近づいてくる二つの足音。間違えようはずもないこの気配は、確かにシグナムとはやて。
 並んで歩く二人が私の背後までやってくる。そこから新婦だけが歩を進め新郎と祭壇へ、となるはずだった。真後ろで止まったまま動かない気配に、私は我慢できず振り向いてしまう。

「シ、シグナムっ、どうして騎士甲冑?!」
 白いウェディングドレスを想像していた私は、見慣れた鎧姿に面食らった。左手にレヴァンティンをさげ、右手で恭しくはやての手を取っている。これぞまさしくベルカの騎士。
 ちょっとがっかりした自分は、どうやらシグナムのウェディングドレス姿を期待していたらしい。
「すまんな、テスタロッサ。私はお前と結婚できない」
「・・・・・・っへ?」
 時が止まる。私も皆も。
 耳から入ってきた言葉を理解できず、私は目の前の整った顔を呆然と見上げた。


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


(・・・説明してくれるかしら、はやて?)
(私にも何がなんやらさっぱり。扉の前にきたら突然あの姿になってな)

 カリムと思念通話をかわす。対峙する新郎新婦の狭間で頬を掻いた。
 迂闊には動けないほどに空気が張り詰めている。例えるならば、そう―――修羅場。

(どーすんだよ、はやて。ここでクラッカー鳴らすか?)(ちょい待ち、ヴィータ! 下手したら一刀両断されてまう)
(へっ! そりゃ自業自得じゃねぇの)(ああっずるい! アギトちゃんも同罪ですよぅ)
(でもこのままっていうわけにも・・・ねぇ? はやてちゃん)(しかしシャマルよ、怒り狂った烈火の将は相当手強いぞ)

 守護騎士たちが会話に入ってきた。複数会話はかなり魔力を消費して辛い。
 フェイトちゃんとシグナム以外は回線をオープンにしてあるので、この会話は皆に筒抜けである。

(あらあら〜波乱の展開ね。障害があるほど恋は燃え上がるのよ、フェイト)(何を世迷言を言ってるんです、母さんっ!)
(クロノ君は相変わらずつまんないの〜)(昼ドラ好きだもんな、エイミィは。アルフまで伝わってきたから、かなりダメージ大だぞ)
(フェイトママ振られちゃったよ、なのはママ)(そうみたいだねぇ。フェイトちゃんが泣いて帰ってきたら慰めてあげよう、ヴィヴィオ)
(おっと、ここでごめんなさいかぁ。シグナムさんほんと容赦ない)(ティアもシグナムさんにグーで殴られて吹っ飛んでたよねっ♪)
(フェイトさん・・・可哀相・・・)(僕達でフォローしよう、キャロ)(なんて御労しい。このギンガがフェイトさんを癒して差し上げたい)

 他人の魔力キャパを使いたい放題で、教会に集った面々が話し出す。発言人数分のマルチタスク。ランク総合SSの私でもこのカオスを維持するのは相当苦労する。
 引っ切り無しに頭痛に見舞われ顔を顰めた。

(みんな魔力でかいんやから、ちょっとは手加減してや・・・)

 むしろ自分達の魔力を使えと思うが、ふてぶてしい彼らが素直に応じるはずはない。そこかしこで勝手に話しだしたのを放置して、この先どうするかを考えることにした。
53April planner:2008/04/24(木) 20:01:45 ID:VENw2p77
 ここまでくれば、もうおわかりだろう。この挙式全てが大掛かりな舞台なのだ。
 無謀な試みを行ったフェイトちゃんが命を散らすのを避けるため、急遽提起して実現まで漕ぎ着けた夢の舞台。持てる権力の全てを駆使して召集した元六課のエキストラ達。

 仕掛け人は私こと、八神はやて。
 ターゲットは新郎新婦、つまりフェイトちゃんとシグナム。
 協力者はここにいるその他全員。

 本来の台本では誓いの口づけ寸前にクラッカーを鳴らし、『今日はエイプリルフール、イエェーーイっ!』となる予定だった。しばらくは人間不信になるやもしれないが、恨みの的が分散するだけましだと計算して。
 まさかそこへ行き着くまでにシグナムがごめんなさいするなんて思いもしなかった。
 どうしてなのか、今ひとつ心情がつかめない。シグナムがフェイトちゃんを好きなのは確実なのに。
 地雷だらけで八方ふさがりだった。


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


 拒否された、それは何とかのみこめた。
 シグナムが私を拒絶した、そう理解した。
 それほどまでに私が嫌だったのか? 除籍すら厭わないほどに。
 わからない。何故私はその事にここまで衝撃を受けているのだろう。


「理由を・・・聞いても構いませんか、シグナム?」
「ただの意地だ。騎士としてのな」
 擦れた声の問いかけに対して、穏やかに答えが返ってくる。
 私の心は波風が立つばかり。この十年でかなり追いつけたと思ったのは錯覚だったのか。
「それはつまり―――私では貴女の伴侶に相応しくないと、そういう事ですか」
「違うっ! そうではない、テスタロッサ」
 即座に否定されたが、実際はそうなのだ。
 シグナムは騎士である自分に誇りを持っている。そしてそんなシグナムから見て、私は落第だったのだ。
 
「気を遣っていただかなくても結構で」
「だから違うんだ!! くそっ私は口下手だな、本当に」
「シグナム?」
 もどかしそうに剣を揺らして言葉をさがす騎士に、一旦下がった視線を戻す。
 焦り、苛立ち、不安、戸惑い、様々な感情を混ぜた青い瞳がそこにあった。

「・・・ベルカの騎士に二心はない。主に捧げたこの身、この剣はただ一つ。主はレヴァンティンを返してくださったが、私は夜天の王・八神はやての守護騎士でありたいのだ」
「シグナム・・・」

 痛いほどにその想いが伝わってくる。
 古代ベルカ騎士としての誇り。
 放浪の果てにようやく出会った真の主。
 はやてへの主従を超えた忠誠。
54April planner:2008/04/24(木) 20:02:18 ID:VENw2p77
「それにな、私達は一緒にはいられない。いずれきっと同じ道を歩めなくなる。私は人間ではないから、な」
「―――! それはっ」
「違わない。我らはプログラムから派生した存在。人間に一時関わる事はできても、一緒に生きていく事などできるはずはないんだ」
 
 頭を鈍器で殴られた気がした。
 なんて言葉を、なんて顔で口にするのか。
 
「だから、私はお前と結婚できない。すまない」
 
 どうして貴女が頭を下げるのか。
 謝るべきは、罰せられるべきは、私であるのに。
 つまらない嘘をついた私に、貴女はこんなにも誠意ある言葉をくれたのに。

「こんな私だがな・・・お前に好きだと言ってもらえて嬉しかった。束の間の夢を見られた。―――ありがとう、テスタロッサ」

 この人が、ここまで言った。
 この誇り高い人に、私はここまで言わせてしまった。

 綺麗な、綺麗な笑顔。
 それを見た瞬間、根こそぎ持っていかれる。
 心ごと体ごと、何もかも全て。


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


(どうするの、はやて?)

 カリムの呼びかけに反応すらできなかった。
 騎士達が捧げてくれる忠誠を軽んじていたわけではない。それを疑うはずもない。 
 しかし今聞いたシグナムの言葉に、姿に、心情に打ちのめされていた。
 本当の家族のように接してくれる騎士達に囲まれ、母親気取りでいい気になっていたのだと。

(・・・・・・フェイトちゃん次第、やな)
(あの子に託すの?)
(そうや。ちょっと卑怯やけど一蓮托生のつもり)

 他の皆は口を挟まず、私達の会話を静かに聞いている。
 私同様、シグナムの語りに心を揺さぶられたようだ。
 首尾よくハンカチ片手に舞台の行方を見守っている。
 
(もし、もしもな、フェイトちゃんがシグナムを傷つけるようなまねしたらな・・・私はフェイトちゃんを道連れにドーンや)
 
 主として幼馴染みとして、それは当然の覚悟。
 沙汰を待つ私は二人から少し離れた床に正座する。
 その行動を見て協力者一同も粛々と移動し、私の周りに腰を下ろす。
 
(勿論わかってると思うけど、ここにおるみんなも道連れやから)

 この言葉を放つと同時に、皆一歩下がって私から距離をとった。
 誰が首謀者なのか暗に示すように。
 ちょっと切ない。
55April planner:2008/04/24(木) 20:03:02 ID:VENw2p77
(さて、どう転ぶかしらね)
(そう心配せんでもええんとちゃうかな)
(あら? その楽観はどの辺りから?)
(それくらい私はフェイトちゃんを買ってるってこと)

 そう締めくくり、太鼓判を押した人物を見上げる。
 周囲の変化に目もくれず、ただ一人だけを映す瞳。
 その赤い瞳は灼けつくほど熱く燃え盛っていた。


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


 気持ちを伝えた。たどたどしくあれど精一杯に。
 私はテスタロッサの想いを受ける資格はないのだと、そう告げる事ができた。
 彼女にはこの先きっと似合いの相手が現れる。真に愛し合える誰かが。
 何故だろう。それを心から願っているのに、少しだけ胸が痛い。


「私はこれで失礼する。この婚礼は申し訳ないがなかっ」
「なかった事になんて、できるわけがありません」
 視線を振り切るように踵を返して放った言葉が、最後まで言えずに遮られる。
 驚いて体を戻せば、そこには命懸けの気概を背負った戦士の姿。
「貴女は、シグナムは・・・人ではない」
「その、通りだ」
 自分から切り出したとはいえ、テスタロッサに言われると心が揺らぐ。騎士たる者がこの体たらくではいけない。
 痛みを表に出さないよう注意して、平静を装い相槌を打った。

「だけどそれを言うなら私も同じです。『人形』として造られた私と」
「―――! それはっ」
「違いません。私は人造生命として造られた存在。ただの出来損ないの人形」
「やめろっ、テスタロッサ! 自分をそんなふうに言うなっ!!」
 堪らず叫んでいた。テスタロッサの生まれが普通でないのは知っている。だがそれがどうしたと言うのだ。
 大事なのはどう生きてきたか、ただそれだけではないのか。

「だけど、こんな私だけど、この存在を望んでくれる人達に出会えました。手を差し伸べてくれる優しい友達、笑いかけてくれる新しい家族、同じ空の下で過ごしてくれる大切な仲間達に」
「テスタロッサ・・・」
「そして私が心から尊敬し、一緒に生きていきたいと願った貴女に」

 柔らかな声から伝わってくる。
 変わる事を恐れない強さ。
 他者へ分け与えようとする優しさ。
 共に肩を並べ歩んでいきたいという想い。

「はやての守護騎士のままでいいんです。主を一番に想う騎士シグナムが、私は好きなんですから」

 その言葉は容易く硬い甲冑を撃ちぬいた。
 なんて言葉を、なんて顔で口にするのか。

「だから、どうか私と結婚してください」

 どうしてお前がそこまで望んでくれるのか。
 お前ならばどんな相手だって手に入れられるだろうに。
 私と一緒になっても幸せになれる保証なんてないのに。
56April planner:2008/04/24(木) 20:04:35 ID:VENw2p77
「こんな未熟な私ですが・・・貴女を諦めるつもりはありません。夢は見るものじゃなくて叶えるものでしょう、シグナム」

 差し出された手を呆然と見つめる。
 未来、可能性、温もり、愛情、そこには全てがあった。

 綺麗な、綺麗な笑顔。
 それを見た瞬間、繋がりたいと手が伸びる。
 心ごと、体ごと、何もかも全て。


                                   ◇◆◇◆◇◆◇


パンッ パンッ パーンッ !!


「「「 コングラッチュゥレーショォォンーーーーーーーーーー!!! 」」」


 一斉にクラッカーが鳴り、拍手喝采。
 手と手を取り合った二人を取り囲んでもみくちゃ。 
 衆人環視の状況で一世一代のプロポーズをきめた二人は、恥ずかしさのあまりそのまま石化。
 目の当たりにした奇跡に興奮冷めやらぬ一同は我を忘れて大騒ぎ。
 由緒正しい聖王教会内であるのを気にも留めず万歳三唱した。


「さあて、ほんならカリムよろしくなっ!」
「ええ喜んで。それでは御列席の皆様方、どうぞ御席へお戻りください」
 司祭に促されるままエキストラ、いや今では本当の参列者達は席へ戻る。
 まだ呆けている新郎新婦の手をとると、はやてが祭壇の前まで導いた。そのまま新婦側の席へ向かおうとした足が不意に止まる。
「おっと忘れるところやった。甲冑強制解除っと!」
 振り返りパチンと指を鳴らした。
 主の命によりシグナムの騎士甲冑が解除される。教会内に眩しい純白のウェディングドレスが翻った。

!!!!!!

 正面に立つフェイトの顎が落ちた。
 直後に音を立てて赤面し、よろめきその場でたたらを踏む。

 祭壇に立つ花嫁。
 彼女は輝くばかりに美しかった。

 さきほど暴徒にもみくちゃにされた影響で、シグナムのトレードマークである三つ編みポニーが解けてしまっている。緩いウェーブをつけた長い髪がまるで炎のように揺らめいていた。


 祝福の鐘の音。
 聖歌隊は賛美歌を再開。
 カリムの声が厳かに響き渡る。
 吸い寄せあうように互いを見つめる新郎新婦。

 そして二人は神聖な教会で―――永遠の誓いと口づけをかわした。

 
                                                            FIN
57名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:06:22 ID:VENw2p77
そしてマスオさんへ 
一応なのはとフェイトは親友って事にしてます 出さないのも変かなって思い
このスレに同年代リボン読者が! って年がばれる
それでは脳内在庫が空になったのでまたしばらく大人しくして妄想タイムに入ります
う〜ん次は誰に...ギンガもいいと思うけど設定がよくわからなかったり
58名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:14:20 ID:q1bGvPU+
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   < グッジョオオオオッゥウゥゥゥゥブッ!! >
   ☆      シグシグ |_ _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   フェイフェイ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         ユリユリッ!!    ♪
         =≡= ∧_∧     ☆
      ♪   / 〃(・∀・ #)    / シャンシャン
    ♪   〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||  γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         || ΣΣ  .|:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_. /|\
         ドチドチ!
59名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:26:59 ID:ohgd+j//
シグフェイ? フェイシグ?
判断が難しいけどGJ!!
ギャグとシリアスの割合が非常にいい感じですw


ちなみにギンガはひたすらに恋する乙女
それが自分のイメージ
書いてくれたら嬉しいです
60名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:30:08 ID:42616MY0
>>57
まずは投下前にカプを表記してくれ
話はそれからだ
61名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:32:41 ID:H6PLjdS4
>>57
GJ!
シグナムさんかっこかわゆす
62名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:33:16 ID:iuM/uYj2
>>60
よく見るんだ
ちゃんとしてるよ
63名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:33:35 ID:H6PLjdS4
64名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 20:45:12 ID:XoaLuV7J
ぐ、グッジョブ過ぎて何も言えないではないか……。

このあとに小説なんて投下できない…。夜中になってからにしよう…。
65今日こんな事があったので。:2008/04/24(木) 22:28:57 ID:Vukro2mf
「ねえ、なのは」

「ん?何フェイトちゃん」


「もし私が浮気したらなのははどうする?」

「え〜どうするかなぁ?フェイトちゃんの頭冷やすもとい壊しちゃうかもw(遠い目」

「は…はは」

「フェイトちゃんは?私が浮気したらどうする?」

「…なのはを殺して私も一緒に死ぬかな♪(死んだ目」

「にゃはは…そうなんだ」

「でもそんな事ないからね、私は一生なのはの事愛してるから」

「私もだよ、ずっとフェイトちゃんだけを見てる」

「なのは…」

「フェイトちゃん…」

次の日

「当分会うのはやめようか…」

スバルティアナエリオキャロヴィータシグナムユーノロッサ「ええっ?!」

「ちょっと(本命に)バレたかも…」

ごめん思わず書いてしまった。

66名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:37:19 ID:ns0q8gx/
淫獣の名前は出さないで欲しかった
67名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:45:34 ID:f1mFh5Md
ここ百合板だよなぁ、なぁ
68名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:49:33 ID:Ti9uAccG
総員回避(スルー)!
69名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:51:32 ID:42616MY0
スバル・ティアナ・キャロ・ヴィータ・シグナム・はやて・リイン・ヴィヴィオ・アイナ「ええっ?!」

これでおk
70名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 22:57:59 ID:+n/ml59+
たった今、ラスト・フレンドを見たんですが・・
なに?あれ?なのフェイに見えた自分はもう終わってるかも・・
樹里→なのは/まさみ→フェイト/瑛太→ユーノ
って感じかな・・
71名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:06:40 ID:Dt99LnOR
見えません
72名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:21:59 ID:ns0q8gx/
このスレに男キャラなんていりません
73名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:26:47 ID:CoFTPvei
ここは百合スレでございます
74名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:37:37 ID:Z/GQLSFM
いやまぁ、最終的に百合カプになるなら名前出ようが何しようが別にいいんだけどな
寝取りモノとかも好きだし
75名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:43:44 ID:1yKI01a9
百合スレでそんな事一々主張しなくてもいいよ
76名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:50:46 ID:g1r4NYo4
なんかここまでくると
あまりにも徹底的すぎて、百合好きだけど逆に不愉快に感じてくる件
77名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:53:10 ID:H0r35pMc
>>76
よかった、同じこと思ってる人がいた
78名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:53:33 ID:nHLXAZY2
久しぶりに来たけど何この雰囲気。
>>67からの流れ最悪だよ。感じ悪すぎ。
ただでさえ投下多くもないんだから男キャラ出すなとか自分勝手なワガママ言うなよ。
職人さんがみんなエロパロに流れたらどうするんだ。
79名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:54:43 ID:4VUafqXQ
男キャラの名前をNGにすれば済む話だし
職人さんのさじ加減ひとつだと思うのですよ
80名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:56:07 ID:q1bGvPU+
百合板でよく言うわ…
81名無しさん@秘密の花園:2008/04/24(木) 23:57:35 ID:iuM/uYj2
>>67は正直男キャラだす必要性がほとんど感じないからいろいろ言われるのは仕方がないと思う
他にも男キャラでるのはあるけど大して叩かれてないし
82名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:05:57 ID:vaWpS6qm
えと…今度こそと思って戻ってきた>>64の者ですが…。
この空気は投下してもいいんでしょうか?
83名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:06:54 ID:a57SiHYe
>>67は1レスのネタだから書かなかったのかもしれんが、
男キャラ出す時は事前に注意書きした方がいいのかもな。
名前見るだけで嫌って人もいるみたいだし。
84名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:07:14 ID:aq2GHZjg
おけ
85名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:07:24 ID:A/ffRy/G
ごめん、アンカ間違い>>65
86名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:08:10 ID:zMcISm3V
むしろ空気を変えるために投下カモン
87名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:08:41 ID:uWCKEb9r
>>82
カモーン!
この嫌な空気をぶち壊してくれ!
88名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:09:40 ID:O+b6qD+U
>>83
ンな奴のためにいちいち配慮してやる必要を感じない
89名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:16:09 ID:v+kZeOJS
自己中キタコレ
90名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:25:21 ID:A/ffRy/G
>>83
はやく・・・!
91名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:26:06 ID:CRrdSR4L
最近、マナー悪いヤツおおいな。
男云々もそうだけど、前スレでSSが投下された30秒後に、
別のヤツが次のネタ投下してそのSSが流された事もあったし。
最低限のマナーは守ってこうぜ。

>>82
投下ばっちこい
92名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:29:03 ID:95uMlOu0
ま、名前が出るってだけなら特に注意書きはいらないと思うが、
話に深く出てくるなら注意書きに書くって事でいいじゃないか。

>>80
百合板だからって男キャラ出る事さえNGなんて取り決めはないぜ。
男の名前見たくない人もいれば、寝とりが好きな人もいるんだしお互い譲歩が大事だろ。

>>82
かもん
93アクエリアス:2008/04/25(金) 00:34:39 ID:mRPascDA
えと…では、行きます。
フェイなの。この間の狼フェイトさんの都築。
18禁。むしろやってるだけ。
やってるだけを書きたくなかったら冒頭つけたんですが…orz
94旦那様はおおかみ!?(2):2008/04/25(金) 00:39:49 ID:mRPascDA
クチュ…チュ…

舌を絡め合う音が自分の耳に届いて、なのはは顔に血が上っていくのが分かった。
息が出来なくて口を離そうとするが、上に乗っているフェイトに身体ごとベッドに押しつけられて、逃れられない。

「ん、んんっ…ふあっ」

やっと解放してもらったときには、既に身体に力が入らなかった。
いつの間にか服も脱がされている。

「なのは…可愛いよ…」

頬に柔らかくキスをして、フェイトはなのはを見つめた。
なのはが真っ赤になって顔を逸らすと、フェイトはそれを待っていたかのように、
自分の前に露わになった耳に舌を伸ばした。

「あっ…ふ、ぅっ……」

「耳…気持ちいいの?」

それと同時に、やわやわと胸を揉み始める。
全体をゆっくり押しつけるように揉み、徐々に立ち上がってきた先端の部分を挟んで、更に揉み込む。

「ふっ…あ!」

なのはの身体がびくびくと反応し、首が横に振られた。

「なのは…動かないでよ…」

「だっ、て…」

「仕方ないなぁ」

そう耳元で囁くフェイトは、楽しそうに口を歪ませていた。
尻尾が大きく振られているのが、バサバサという音で分かった。
耳の諦めて、首筋を舐め、鎖骨に舌を滑らせる。

「は、んっ……あっ…」

再び身を捩るが、身体が言うことを聞かない。
フェイトはそんななのはの様子を眺めながら、そのまま胸の先の果実を舐め上げ、口に含んだ。

「ふっ、ぅっ…やっ」

「…嫌なの?」

なのはがうっすら目を開けると、三日月を描いた紅い瞳がまっすぐにこちらを見ていた。
直視できなくて目を逸らすと、フェイトの右手が胸から下腹部へ伸びていく。
なのははきっと与えられるであろう感覚に、息を飲んだ。
しかし、フェイトの手は恥骨の上の辺りから太ももを往復するだけで、肝心な場所には触らない。
焦らされていることに気づくが、自分では言えないし、出来ない。

「あっ…んっ」

その間にも、フェイトの口と左手は胸を弄んでいる。
我慢も限界に近かった。
95旦那様はおおかみ!?(2):2008/04/25(金) 00:40:56 ID:mRPascDA
「なのは、何してるの?」

なのはは無意識に、腰をフェイトの太ももへ擦り寄せていた。

「ふぇい、とちゃ…の、いじ、わる……」

「言ってくれなきゃ、分からないよ?」

フェイトは舌を胸から臍の方へ伝わせた。

「ひあっ…」

「ほら…どうしたの?」

なのはの口からその言葉が出ないと、本気でするつもりはないらしい。
あくまで焦らす方向をとるフェイトに、なのはが折れた。

「さわっ…て…おねが…ひゃっ…」

「どこを…?」

なのはの胸を弄っているフェイトの手を引いて、秘所に向かわせた。

「ここ、を……」

恥ずかしさに、顔が更に熱くなった。
フェイトは、なのはがそこまですると思っていなかったのか、耳をピンと立てて、目を丸くした。

「…よくできました」

唇にキスを落とし、なのはのその部分にも口付けた。

「あ、あっ!!」

やっと来た刺激に、なのはは身体を震わした。
閉じようとする足を、フェイトは両手で押さえつけ、更に舐め上げた。

「やっ、はっ…ふぁっ…!!」

舌を入り口へ差し込み、奥の方まで舐る。
クチュックチュッと淫靡な音がなのはの耳にも届いて、それがなのはの感度を助長した。

「なのは…溢れてくるよ…。ほら…」

そう言って、人差し指と中指を奥に差し込んだ。

「ふあっ、あぁっ!!」

急な刺激に、なのはは声を上げた。
フェイトはそれを気にすることなく、奥から蜜を掘り出す。

「なのは…見て…」

その指を、なのはの前に差し出し、見せつける。
96旦那様はおおかみ!?(2):2008/04/25(金) 00:42:21 ID:mRPascDA
「いじわる……」

「我慢しなくて良いって言ったの…なのはでしょ?」

フェイトはその指をなのはの口内に差し込んだ。

「ひゃうっ…?」

何が起きたか分からずに、なのはは不思議な声を発した。

「…舐めてよ」

低くて熱い声に逆らえるはずもなく、なのははそれを綺麗に舐め取ろうとする。

チュル、チュパッ、ジュッ

「はっ、んんぅ…」

口の中でも指をバラバラに動かされ、少し息が詰まった。
やっと解放すると、今度はその濡れた指を首筋からなのはの秘部まで、
蝸牛が這うように滑らす。
その跡には、やはり透明ななのはの唾液が身体を這っていた。

「なのは…可愛い……」

軽く入り口をかき回してから、ゆっくりその指を差し込んでいく。

「ひっ…あ、んっ」

ニチュッ、グチュッ

軽く上の方を擦ると、なのはは面白いくらいに反応した。

「や、あ!!ふぇい、っ…ちゃっ…!!」

「気持ちいいの?」

フェイトは指を曲げて、更に突き上げる。
なのはは必死に頷いて、フェイトの首に腕を回した。

「もっと欲しい?」

「ほしっ…いっ…!!」

フェイトは口角を上げて、下腹部に顔を向かわせる。
大きく開いた股の間に顔を入れ、指を差し込んでいるすぐ上の、小さな蕾に吸い付いた。

「あ!やっ…あ、ああっ!!」

なのはは首に届かなくなった手をシーツに這わし、必死に掴んだ。

「もっ…、ふぇ…とっ…ちゃぁ!!」

「うん……いいよ…」
97旦那様はおおかみ!?(2):2008/04/25(金) 00:44:57 ID:mRPascDA
吸い付いて出てきた蕾を舌先を固くして、チロチロと舐め弄る。
すると、なのはの身体が弓なりになって、シーツを嵐のごとく波立たせた。

「ふあっ…あっ…ああぁあっ!!」

ゆったりと波が引くのを待って、フェイトは唇と指を秘所から離した。
上に戻ってくると、焦点の合わない目で天井をぼんやりと見つめていた。


「なのは…可愛かったよ……」

なのはの横に寝転がり、そっと目尻に浮かんだ涙を吸い取って、乱れた髪を直してやる。
そして、下の方へ行ってしまった掛け布団を引っ張ってきて、少し汗ばんだ裸体に掛けた。
その感覚に気づいて、なのはの視線がフェイトの方へ移った。

「ふぇいと…ちゃん…」

なのはは、そのままギュッと抱きついてきた。

「だい…すき……」

目が閉じられて、小さな寝息が聞こえてくる。
焦らしすぎたのが原因か、かなり体力を消耗してしまったようだ。

もう一回くらいしたかたんだけどなぁ…

フェイトは残念に思いながら、なのはの顔を覗く。

幼い子供のような表情。

フェイトは軽くため息をはいて苦笑すると、

「おやすみ…」

そっと額にキスをして、優しく抱きしめた。




翌日。



「フェイト隊長はなんであんなに嬉しそうなんでしょうね?」

思いっきり尻尾と耳が出ている。しかもはち切れんばかりに振っている。

「それは…大きくなったら分かるやろ?」

「またリインを子供扱いするですか!」

「あれが分からんのやったら、まだまだ子供や」

はやてはフェイトの様子を見ながらそう苦笑した。
ちなみに、その日はなのはが休暇をとっていたらしい。



Fin.
98アクエリアス:2008/04/25(金) 00:47:18 ID:mRPascDA
後書き
次の朝もしたらしい。

ここでエロは初めてですよね?上手く書けたかな?
難しいですよね…エロって…。
精進します。ではノシ
99名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 00:54:51 ID:Iowq0iDg
も う 今 夜 眠 れ な い
GJ、やるだけも良いもんだぜ…
100名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:02:56 ID:uovKLNlS
なんというドSフェイトさん。そして喜び全開のフェイトさんかわいい。
うんやっぱこの二人だわ
101MSPUQPiv改めK:2008/04/25(金) 01:05:00 ID:T/SS5J6a
GJです、アクエリアスさん
なのフェイなのは、やるだけでもおっけ
102名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:13:51 ID:7c5ZuEW4
あわわわ
自重して夜中にしてるんですが、これは投下出来ない感じ....殺されそうだな。
なんたって自分のSSこそ昨日みんなを暗くさせてしまった生殺しの犯人ですので....
しかも名前もない一般人な男出てきてるし....最悪だ.....

注意書きなんですが....
「毎回すいませんがなのはとフェイトの間に障害があるシリアスが苦手な方はスルーお願いします。」
としか表記してなかったのでダメでしたか?ごめんなさい....

>>40 やっぱりほのぼの家族ものが最高です!
と、シリアス犯が言っても信じてもらえないかもですが....本当なんですよ。
>>49 シグナムもフェイトもかわいいなあ....w
>>93 ベッドの上だけ強気フェイトっていいですね〜!
103名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:13:56 ID:EoD6TbA9
我慢できないなのはさんがたまらないな
104名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:40:10 ID:W0Zb5DPv
>>102
事前に注意書きとかしとけば大丈夫だと思うが

俺はお前さんの話の続きが気になって仕方ない
105MSPUQPiv改めK:2008/04/25(金) 01:47:27 ID:T/SS5J6a
都築、気になってます。
106名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 01:51:55 ID:mRPascDA
オレも気になって眠れない。
107名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:08:43 ID:jFs8OAYs
>>98
GJ、フェイトさん外見同様狼だな

>>102
むしろ早く続きを投下してくれ
注意書きに関しては俺は「シリアス」+「障害」の範囲内と捉えたから気にならなかったけど
フェイトに男がいますって付け加えればそれでいいんじゃね
108その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:17:13 ID:7c5ZuEW4
マジですか?そう言われるとなんか涙でそうになってきた....
文うまい言ってくれた人がいたけどホントは初めて書いたからお礼をいう自信もないし
投下するんじゃなかったとか思ったり日々躊躇です....

それでは出来るだけ早く終わらせて早く姿を消したいので恐れながら置かせてもらいますね?

No.09、No.10を投下します。

※注意
なのはとフェイトがラブラブじゃないと駄目な方、シリアス苦手な方、
男が出て来ると駄目な方は、申し訳ありませんんがスルーお願いします。
109その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:19:31 ID:7c5ZuEW4
その実は落ちるために実る [ no.9 ] Fate

付き合い始めてあと1週間ちょっとで2ヶ月か。

そういえばはやてが2ヶ月記念がどうとか言ってたな。
世間一般の恋人たちはそんな中途半端な日にもお祝いしてるんだろうか?
さすがに私はそんなのするつもりないけど、
確かに好きな人となら何でも記念だし嬉しくなっちゃうよね。


「え...と、今日一緒に帰る?」

体育の時間、たまたま時間割変更で彼と授業が重なった。
彼はサッカーを始めるところで私に気づいたので来てくれたとのこと。
その少し前に、私は2階の教室で授業中のなのはに手を振っていた。
なのはが何か言ったような気がしたので、何だったのかと思っているところだった。
彼の方は特に用件はなかったみたいなので、とりあえず一緒に帰るのか聞いてみた。
彼は、もちろんそのつもり、と答えた。
それから彼は、
来週妹のところに寄りたいんだけど付いて来てもらっていい?と言った。

「うん、いいよ。」

彼には年が離れた妹がいる。
彼は学校の寮で暮らしているのだけれど、実家で妹が一人きりになってしまう日は
帰ってくるように両親に言われているそうだ。
先月にも1度彼にそう言われて家に行ったことがあったけど、とてもいい子だった。
管理局の仕事があるので彼と出かけることは少ないけれど、
1度は彼と2人で映画を見に行ったことがある。
私はそのときよりも妹と留守番をしたときの方が楽しかったから、
今回のことを頼まれるのは嫌ではなかった。

「じゃあ、サッカーがんばって。」

彼は、帰り教室迎えに行く、と言ってクラスメイトの輪に戻って行った。
私はラケットを握り直すと校舎2階の中央の教室を見た。

確か今、歴史の授業なんだっけ、なのは。
ずっと下向いてるけど先生の話ちゃんと聞いてるかな?
さっき何か言ったと思ったけど....
気のせいかな....?
純真無垢な顔してたな、さっき。
昔から変わらないな、あの笑顔。

なのははもう授業に集中しているようで、その後はずっと目が合うことはなかった。

そうだ、来週彼の妹にいいものをプレゼントしよう。
付き合って2ヶ月記念、彼にじゃないけど彼の家族だもん、こういうのもいいよね。

その日は彼と手を繋いで帰った。

110その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:20:44 ID:7c5ZuEW4
その実は落ちるために実る [ no.10 ] 

随分暖かく、時には暑いくらいになった。
私もあなたも6月に入って制服が夏服に変わった。
それから10日ばかり。
一緒に帰ることは少なくなっていたけれど、朝は今でも隣を歩く。

あなたという人は元々嘘をつくのが苦手な人だけど、
いつも穏やかなあなたは平常心を保っているように思われがちだ。
だけどその日は明らかに元気がなかった。

彼氏のことだろうか。

だったら聞きたくないーーー

111その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:22:48 ID:7c5ZuEW4

それは2時限目の休み時間だった。

「あ、このノート....」
あなたの字で『数学』と書かれたノート。
字を見るだけであなたの横顔が浮かんでしまうから、最近はあなたから借りないようにしていた。
そんなこと知るはずもないあなたは、私が別の友人に頼む前にあっさりと私の机に置いていった。
私は隣のクラスの次の授業が数学だったことを思い出す。

ーーー顔を見たいけれど見たくない。

「はやてちゃん....どこ行ったのかな....」
だから私の気持ちを知ってくれている友人に渡してもらおうと思ったけれど、姿が見当たらない。
私はノートを手にして重い足を動かした。

開いたままの隣の教室を覗くとその姿はすぐに見える。
あなたは私と同じ窓際の、私より一つ前の席。
立ったままブラウスの襟元を直している。

「フェイトちゃん」
近寄って声をかけるとあなたもすぐに私を見る。
「なのは」
あなたは胸元のボタンを素早く合わせる。
「どうしたの?体育だっけ?」
さっきは教室で授業していたと思ったんだけど。
「身体計測の日休んじゃったから。今日の休み時間内にやらなくちゃいけなくて。はやても来てたよ。」
そういえば2人は先月のその日は欠席だったことを思い出す。
「そっか。」
なんだか居心地が悪そうに見える。
「うん、もう終わったけど。」
やっぱり少し様子が変だなと思いつつノートを差し出す。
「これ、ありがとうね。」
「ああ、うん。」
私と目を合わさないまま、これから結ぼうとして握ったリボンを机の上に置いてノートを受け取る。
そしてノートを机の中に入れようと少し屈む。

そのとき『それ』は私の視界に入ってしまったーーー

恐ろしくて想像したくなかったもの。
あなたの首についた『それ』
天使のような白い肌に浮かぶ『それ』
赤い印。


見たくなかった。見てはいけなかった。私は見るべきでなかった。
でももう見てしまったーーー


私はあなたが姿勢を戻す前にその場を走り去った。
自分の教室には戻らなかった。

「あーなのはちゃん、何処行くんーー」
廊下で友人が私に声をかける。
私は無視して走る。
作り笑いどころか一言も言葉を発する思考も息をする余裕もないから。

心と一緒にその場に崩れ落ちてしまう前に、誰からも離れないとーーー

112その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:24:17 ID:7c5ZuEW4

以上、No.09、No.10でした。
なのはさんを毎回苦しめてすいません....
ああ、なんか毎回謝ってばかりだなあ....
113名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:28:13 ID:JkmwL+bq
なんてことだ…
できれば勘違いであって欲しい
なのはさんのためにも、フェイトさんのためにも…

続き期待してます
怖いけど
114名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:28:39 ID:mRPascDA
。・゚・(ノД`)・゚・。
フェイトの片思い話もいいけどなのはのも良い!!
GJでした。都築待ってます。
115MSPUQPiv改めK:2008/04/25(金) 02:29:28 ID:T/SS5J6a
GJ
都築待ってるです。
うううっ、しかし、毎度毎度生殺しのような気がする。
116その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:29:37 ID:7c5ZuEW4
だ、だめだ、さっきのNo.10で区切ったら殺されそうだ。
心臓がもたないので
やっぱりNo.11も投下します!
(かといってハッピーなのを期待しないで。ただの続きです)
117その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:32:28 ID:7c5ZuEW4
その実は落ちるために実る [ no.11 ] 

保健室のベッドにうつ伏せで倒れ込んでいるとすぐにチャイムが鳴った。
先生が戻ってきて私に気づき、何事かと私のところへ来る。
「気分が...,悪いです。」
私はただ一言だけ言った。
そしたら心配そうに、ゆっくり休むといいよ、と言ってそのまま寝かせてくれた。
よっぽど私がまいっているのが他人からもはっきりわかるんだな、と思った。

暫く本当に気分が悪かった。
何も考えられなかった。
それから数人の生徒が来て先生に腹痛がどうとか伝え、カーテンを挟んで私の隣のベッドに寝る気配がする。
やがて何回目かのチャイムが鳴って先生が出ていくと、時計の秒針の僅かな音だけになる。

静かになるとようやく私の頭はさっきのことを整理しようと動き始める。


ーーーキスマーク....見たくなかったな。

考えたくない光景をやっぱり考えてしまう....
私じゃない誰かが、男の人が、あなたの肌に触れて....そして....それを許すあなたを....
ああ....あの美しい人は誰かのものなんだ....
もう2ヶ月になるもんね....そういうことになるってわかってたのに....
心の何処かでまだ、私とずっと一緒にいてくれる、なんて思っていた....

....馬鹿みたいだ、私ーーー

118その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:34:17 ID:7c5ZuEW4


「....先生まだ戻って来おへんよね。」
私が考えに没頭していると、突然隣のベッドから声がする。
「へっ?」
私は頭を起こす。
「みたいね、よいしょっと。」
今度は反対側のベッドから別の声。
そしてさらにその奥からもう1人が動く気配。

もしかして今の声って?

そう思っていると、私のベッドのカーテンが開かれる。
私は慌てて上半身を起こす。

「大丈夫か、なのはちゃん。」
「とりあえず生きてるみたいね。」
「ごめんね、びっくりさせて。」

そこには見知った顔が3つ。

「え、ちょ、はやてちゃん....アリサちゃん、すずかちゃん?」

授業中に揃いも揃って友達が保健室で横になった自分を覗き込む....
驚くのは当然だと思う。
「気分はどう?」
「う、うん、あの、それより今授業中....だよね?」
私が戸惑っているとアリサちゃんが
「あんただってそうでしょうが。」
と言う。
「や、でも、」
そしてはやてちゃんが混乱する私の側に座ると、こう言った。
「友達が死にそうな顔で走り去って行ったら、そら授業くらいどうでもよくなるもんやろ。」

何か暖かいものが心に灯される。

アリサちゃんとすずかちゃんも反対側に座って言った。
「あんたは知られたくなかったかもしれないけど、話ははやてからもう訊きだしたから。」
「もっと早く一緒に悩んであげたかったよ。」

さっきまで凍っていた私の心臓が、ゆっくり動き出すのを感じる。

「友達なめたらあかんで!」

私はお礼も何も言わなかった。
そのかわり衝動的にはやてちゃんに抱きついた。
そしてすぐ反対側の2人にも。

119その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:37:13 ID:7c5ZuEW4

その後は済し崩しだった。
私は思っていたことを次から次へと話した。

「小学3年生で一目惚れなんて自分でも疑わしいけど、
フェイトちゃんのこと初めて見たときから気になって仕方なかった。」

「中学に入ってから周りがよく恋愛の話をするようになって、私も考えてみたんだけど、
私は恋愛よりも今はただフェイトちゃんといる方がいいなって思ったの。」

「それでね、誰かが誰かのことを、優しい、とか、奇麗、とか言うと、
私はフェイトちゃんの方がよっぽど優しいし奇麗だと思うのになあ、なんて思ってて。」

「それから改めてフェイトちゃんのこと見てたら....いろんなことにやっと気づいて....」

「それはもちろんすごく戸惑ったよ。自分でも絶対まずいって思ったよ。」

「そのころはどうにか大丈夫でいられたんだけどね。
フェイトちゃんがそれまで通り私と一緒にいてくれたし、私が一番近くにいるって思ってたから。」

「でも今はもう駄目なんだよね....」

「黙ってて....ごめん。自分でもどうしたらいいかワケわからなくて。」


洪水のように溢れてくる私の言葉。
友人たちは私をけして避けたりしないで、時々明るい相づちを入れて聞いてくれた。


「でもなんで今フェイトちゃんのことで落ち込んでるってわかったの?」
私はふと疑問に思い尋ねてみる。

「フェイトは何か考え事でもしてたみたいで何も言ってなかったけど、
私とすずかはフェイトと同じ教室なんだから、あんたが走ってくの見てて当然でしょうが。」
「それから私とアリサちゃんは廊下ではやてちゃんに遇って....ね。」
「え、まあ、最近なのはちゃんが私を無視して去るほど悩むことって言うたら
フェイトちゃんのこと以外なかったしな、なんちゅうか....私も身体測定フェイトちゃんと一緒やったから....」
「あ....」
「そのー....フェイトちゃんは隠そうとしてたみたいで....着替え終わらんうちに出て行ったんやけどな、
見えたから....多分なのはちゃんも気づいたんかなあって。」
「....うん。」

そこで会話が途切れたと思ったら、アリサちゃんがいきなり怒りだした。
「んもうっ!!フェイトの馬鹿がっ!!隠しきりなさいよっ!!」
急に大声を出すものだから、みんなびっくりした。
「なのはを泣かすなんてフェイトほんとに馬鹿っ!」
「ちょ、アリサちゃん、フェイトちゃんは別に悪くーー」
「わかってんだけど腹立つの!今までなのはのこと死ぬほど大事にしてたと思ってたのにさ!」
「フェイトちゃんは今もよくしてくれるよ、落ちつてアリサちゃんっ。」
「でも!」

「私が勝手に恋愛感情もってるだけだから!」
「あ....っと....」

120その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:39:16 ID:7c5ZuEW4

私の言葉にアリサちゃんは急に黙る。
はやてちゃんは苦笑い。
そんな中、すずかちゃんが口を開く。

「....確かに私、なのはちゃんが女の子に恋したことに驚いてるよ。自分が相談にのれるかどうかも
本当はよくわからない。でも....私はアリサちゃんが言いたいこと、わかる気がするの。」

3人ともすずかちゃんをじっと見る。
すずかちゃんは話を続ける。
「フェイトちゃんは女の子で、彼氏もいるんだけど、なんだけど.....
なのはちゃんとフェイトちゃんの2人がそういう関係になった方が、私は祝福できるような気がする。」

「え、どういう....」
私がすずかちゃんの言うことを計りかねて口を開こうとする先に、はやてちゃんが言葉を重ねてきた。
「ああ、わかる!私も2人がそんなふうになっても、逆に他の人とくっつより、
そうなんかぁって思える気がするわ!」
それからアリサちゃん。
「そうよ、要するに例え女同士でもフェイトとあんたなら私たちは応援できるって話よ!」
さらにはやてちゃん。
「せや!私らは応援するで、なのはちゃんを!」

正直嬉しかった。みんながそんなふうに思ってくれるなんて。
だけどちょっと待って。

「あ、あの、とっても嬉しいんだけど、応援て、もうフェイトちゃんには恋人が....」

そう、気持ちはありがたいけれど今は私の想いは関係ないところまで進展しているわけだから。

しかしまたしてもはやてちゃんが私の言葉を制止する。
「なのはちゃん!!」
「はいっ!?」
「私らはなのはちゃんの友達やで!?どっかの知らん男子よりなのはちゃんの肩もって当然やろ!?」
「え」
「それにあのかわいいフェイトちゃんが男のものやなんて、みんな黙ってないやろ!」
「みんなって、だーー」
「そうよなのは!はやての言う通りよ!フェイトが好きなら奪い取りなさいよ!!」
「はぇ!?」
「彼氏には悪いけど、私もなのはちゃんにフェイトちゃんを幸せにしてあげてほしいな。」
すずかちゃんまで....

「だけどフェイトちゃんの気持ちは一体どうなるの。私はフェイトちゃんを困らせたくないもん。」
私がもっともな意見を述べ、自分を納得させる。

だけどアリサちゃんにきつい一言を突き立てられる。

「逃げてどうすんの。一番やだ、それ。」

はっとする。

私を見る全員が真剣な眼差しだった。

121その実は落ちるために:2008/04/25(金) 02:40:39 ID:7c5ZuEW4
以上、No.11でした。
なんだかんだでNo.11まで結構なスピードでこれました。
当初は一日一話のつもりだったけど、生殺しやめろコメントが効きましたよ。

122名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:45:24 ID:JkmwL+bq
アリサに惚れそうです



まぁ完成してるならね
生殺しされるとほぼ一日中ドキドキさせられるわけだからw
投下ペースは作者さんの自由だよ。あんまり気にしないでいいかと
途中で投げられるより何倍もマシだから
123MSPUQPiv改めK:2008/04/25(金) 02:50:15 ID:T/SS5J6a
GJ♪
いやぁ〜、言ってみるもんですね。
ここなら、まだ我慢出来るですよ。
で、ひとこと
「そだそだ、好きならフェイトちゃんを奪えぇ〜♪」
都築もがんばってください。
124名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:52:40 ID:0MZfLEOr
確かにアリサに惚れそうだw
や―本当GJです
125名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 02:56:02 ID:jFs8OAYs
GJ、最後の三人娘のジェットストリームアタックが熱い
take a shotの思いやりの雨ってフレーズが浮かんだぜ
NO.10で止められてたら生殺しで眠れずに徹夜で職場に行ってたかもw
126名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 03:06:21 ID:mRPascDA
うおおおお寝る前に一回きといてよかったぁ…GJ!!
これで一応眠れますぜ…。おやすみなさい。
127名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 06:28:50 ID:BWITKkTW
>>65で不快感を感じる人の大半はSSの日常会話だったり物語上必要なキャラなら
男キャラが出ようが読み飛ばすなり我慢して読むなりできるだろう

ただ>>65は百合ネタとみせかけてラストに突然男を出すから見てる方が「は?」となる
しかもそれが男との浮気ネタじゃそのカップリングを好きな人はムッとして当然
当然だが女×女限定のジゴロネタならそういうネタと割り切れるし板的にも問題ないからな
1レスだけ、ネタカキコですって所が「自分の好きな男キャラを出したいだけだろ」とか
百合はただの小道具で本命が男×女みたいな印象を与えかねないから余計に引っかかる

>>65否定派が無意味に不満言ってるように思われてそうだから書き込ませてもらった
128名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 06:43:49 ID:lBsRJ0cp
フェイトさんに付いてたキスマークは、蚊に刺された痕だと大胆予想…GJです!
129名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 10:10:37 ID:4sjhDHX4
ノ(*'-ヮ/*(   ) <いいからさっさと股開くの <あ!なのはぁー!
130名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 18:21:09 ID:LK9j7mlA
>>121
GJ!やっぱりフェイトと彼氏のところは読んでてなんだかざわざわくるな、だがそこもまた良いんだけど。
続きも楽しみに待ってます。
131 ◆6Gzt0D6RRc :2008/04/25(金) 22:31:13 ID:290epe8U
誰も居ないようなので、こっそり主成分スクロースなギンフェイを投下。2レス使用。
1321/2 ◆6Gzt0D6RRc :2008/04/25(金) 22:34:18 ID:290epe8U
「恋人だったら……その……えっちなことか、するものなのでしょうか?」
「あ……えと、その……うん、そうなのかも、しれない……ね」

ほのかに紅く染まった顔を伏せてそう尋ねるのは、私の恋人のギンガ。私の方が年上なので、こういった事には、ギンガよりも詳しいのが普通だけど、曖昧な返事しか返せない。

9歳の時に、時空管理局の嘱託魔導師になってから、一直線に執務官を目指していたから、この手の知識はほとんど無かったりする。ギンガもギンガで、4年前の空港火災で私に助けられてから、私の”未来の同僚”を目指してひたすら勉強していて同じような状況だとか。

だから、私たちは”恋人”だけど、キスまでしかしたことがなかったりする。そのキスにしたって、告白したときの勢いでしただけで、それ以来一回もしていない。
こうやってギンガの部屋で一緒に過ごすことは、よくあるのだけれど、二人っきりだと変に意識して、ろくにしゃべれず、本のページをめくる音だけが響いていることがしばしば。

それはそれで、心地よい時間であったりする事もあるようだけど、私たちの場合それとはほど遠い気まずい沈黙。何とかしたいと常々思っているのだけれど、なかなか上手くいかない。
だから、二日に一度ぐらいはこういう話題が出るのだけれど、出るだけでいつも進展しない。そのまま、元の沈黙に戻るだけ。

「そ、そうですよね……えと、あの……私、フェイトさんになら……」

……そのはずだったのだけれど、今日は少し違った。ギンガの口から飛び出した言葉は、私を誘っているも同然の言葉。多分、ギンガの精一杯の言葉なのだろう。真っ赤に染まった彼女の顔を見れば、誰にだって分かる。

「えっ、わ、わたしがするの!?」

だけど、情けないことに、私にはそれを受け止めるだけの甲斐性はなかったようで、逃げの一手を打ってしまう。

「だ、だって、フェイトさんの方が年上だし……その……」
「歳とかは、あんまり関係ない気がするんだけど……」

能力が有れば、子供だって容赦なくこき使う管理局に10年も居ると、どうしてもそう言う思考になってしまう。確かに、知識も経験も大差ないのだから、年上である私がリードすべきというのは、分からなくもない。
だけど、やっぱり、分からないものは分からないし、怖いものは怖いのだ。どうギンガに触れて良いか全然さっぱり分からないし、分からないままではギンガを傷つけてしまいそうで怖い。

でも、そうやって言い訳してダラダラとこの関係を続けることが、一番ギンガを傷つけているのかもしれない。と、言うか、傷つけているんだろう。目の前のうつむいたギンガを見る限り。

「……じゃあさ、その……二人でってのは……」

分からないなりに、臆病者なりに、覚悟を決めて吐き出した言葉は、やはりそれなりの言葉。これくらいが、今の私の限界ということだろう。

「えと……具体的には、どうすれば……?」
「キ、キス……とか?」
「は、はい……」

そう言ってギンガは、そっと目を閉じる。

……ちょっと、ずるくないだろうか。二人で、といったのに、こんな風に私に身を任せるのは。リードして欲しいと言うことなのだろうけど、私のような臆病者には少々荷が重いようで。
私の体は、上向きに少し突き出されたギンガの小さな唇を前にして、バインドで縛られたように動かなくなってしまった。触れたら壊れてしまいそうな、だけど触れなかったらいずれ壊れてしまう、その花びらを前にして。

ここでキス出来れば、さっき”二人で”なんて言ってないわけだけど、でもそうするしか道はなさそうで。震える腕を必死に持ち上げてギンガの後ろに回し、少しずつ顔を近づける。お互いの吐息が感じられそうなまでに近づいたけど、そこからが遅々として進まない。

「……フェ、フェイトさん?」
「あっ……ご、ごめんっ!」

そして、とうとうギンガが不安そうな声を上げるに至る。ギンガのことは傷つけまいと覚悟を決めたはずなのに、結局前と同じ。我に返った私は、後ろに回した腕でギンガを引き寄せて、唇を重ねる。
鮮明に焼き付いたファーストキスの記憶をなぞるように、柔らかな感触が伝わってくる。そして、すぐに鈍い音と衝撃が襲い、私とギンガの声にならない悲鳴と共に、ゆっくりと痛みがこみ上げてくる。
勢いを付けすぎて、前歯が当たってしまったらしい。痛みと恥ずかしさでクラクラする頭にむち打ち、治癒魔法を起動する。

魔法の効果が出始めると前歯の痛みはスッと消えていく。同時に体は力を失いヘナヘナと座り込んでしまう。もう、何もする気力が起きない。放心状態というのは、きっと今の私みたいなのを言うんだろう。
1332/2 ◆6Gzt0D6RRc :2008/04/25(金) 22:35:19 ID:290epe8U
「ギンガ、ごめんね……こんなのが恋人で……」
「フェイトさん……」
「……別れた方が良いのかな」
「えっ――」
「私なんかと付き合ってたって……良いこと無いよ」
「そ、そんなこと……」
「ギンガなら、もっといい人が見つかるよ」
「……」
「私なんかより、ずっといい人が」

何かとんでもないことを口走っている気がするけど、でも気にしている気力はなかった。私なんかに、誰かの”恋人”なんて、務まるわけ無かったんだ。

「フェイトさんっ」
「えっ……あぅっ――ギ、ギンガ?」

俯いていた顔を無理矢理上に向かされる。思わず閉じた瞳を開くと、視界に広がるのは、泣きそうなギンガの顔。どうして泣きそうなのか考えるまもなく、それは視界一杯に広がってぼやける。

唇に柔らかいものが重なる。何だろうか、と思えばそれはギンガの唇で、そうだと気付いたときにはもう、柔らかな感触は消えていて、瞳に映るのは泣きそうなのは変わらないけど、でもどこかやり遂げたような表情のギンガ。

「ほ、ほら、ちゃんと、キ、キス出来ましたよ。だ、大丈夫ですよ」
「ギンガ……」
「だから……だから……」

ギンガは、泣きそうな声で、必死に私へ向けて言葉を紡ぐ。

「別れるなんて言わないでください! 私……フェイトさんじゃなきゃイヤですっ!」

叫ぶようにそう言うと、膝をついて私に抱きつく。驚いている私の胸に顔を埋め、嗚咽を漏らす。

やっぱり、私は”恋人”なんて務まってなかった。自分のことばっかりで、ギンガの気持ちに全然気づけなかった。

私もギンガも、何にも知らなかったんだ。上手くいかなくて当然だったんだ。”二人で”を忘れていたのは、むしろ私の方だったんだ。

「ギンガ、顔上げて」
「フェイトさん……」
「私も、ギンガじゃなきゃイヤだよ。でも……本当に私で良いの?」

返事は返ってこなかった。
代わりに顔を少し私の方へ寄せる。
私も少し遅れて、同じように顔を寄せる。
引き寄せられるように、二人の距離は縮まっていく。
途中で二人とも目を閉じてしまったけど、次に五感が感じ取ったのは、唇同士が重なる感触。

その感触をしばらく楽しんで、そっと唇を離し、目を開ける。
ほんのりと頬を紅く染めたギンガが瞳に映る。

「ねぇ、ギンガ。私たち、”恋人”に、なれるかな?」
「”二人で”なりましょう、フェイトさん」

笑い合いながら、互いに背中に腕を回す。

私たちの距離は、再びゼロに……
134 ◆6Gzt0D6RRc :2008/04/25(金) 22:36:39 ID:290epe8U
また列数制限に引っ掛かって死ぬかと思った。
正直最後のギン姉の切り返しはやり過ぎたと思ってる。
135名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 22:45:16 ID:srCs+KY8
>>134
GJ!不器用な二人の初々しい雰囲気がたまらない
この場合実際はどうあれ潜在的に引っ張っていくのは
ギンガになりそうだ。頑張れフェイトさんw
136名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 23:00:35 ID:JkmwL+bq
やはりあなたのギンフェイはいい
おかげで最近ギンフェイ妄想率が上がりすぎてます
…形にできればいいんですけどねw
137名無しさん@秘密の花園:2008/04/25(金) 23:49:27 ID:74/amgCZ
GJ! あなたのギンフェイを楽しみに待ってました。
おかげで、最近ギンフェイ妄想が止まらないぜ!
138その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:18:44 ID:XfGhS/DD
>これで一応眠れますぜ
自分も心配でこのコメント見てから寝ましたw

>投下ペースは作者さんの自由
自分としては1日あけるとか他の方のSSが投下されて
少しは自分のが流れてからがいいのかなと思っております。
駄目だったら言ってください。

それではNo.12、No.13を置いておきます。

※注意
なのはとフェイトがラブラブじゃないと駄目な方、シリアス苦手な方、
男が出て来ると駄目な方は、申し訳ありませんんがスルーお願いします。


139その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:19:43 ID:XfGhS/DD
その実は落ちるために実る [ no.12 ] Fate

2年生の時、9月の体育祭でちょっとしたことがあった。

あのときはくじ引きで負けてしまい、クラスの『応援団』をやらされた。
かなり裾の長い学ランを無理矢理着させられて恥ずかしかった。

この暑い日に冬服.....本当についてない。

なのはは、かっこいいよ、なんて言ってくれたけど、はやてたちには笑われた。
クラスの子たちからも妙にもてはやされて、
もう少しでクラス対抗リレーでもその格好で行かされるところだった。
「アンカーだし目立っていいと思うよ。」
「みんな見たがってるから。」
云々。


ともかく競技が全て終了し、教室へ戻る準備をしていると
後ろから女の子に声をかけられた。

「フェイト先輩。」
「はい....?」

顔は知ってるけど、名前はわからない。

「今日、先輩のクラス優勝しましたね。走ってるの見ました。1位おめでとうございます。」
「え、うん、ありがとう。」

確か以前、調理実習で作ったとかでお菓子を貰ったっけ。
いきなりで少し驚いたけど。

「前に....タルトのお菓子くれた子だよね?」
「は、はい、ちゃんと覚えててくれたんですね!」
「うん。」
「えっと....それで、ですね、」

顔を見ると、なんだかバツの悪そうな焦ったような感じだった。

「ちょっとだけお時間いいですか?ちょっとだけですから。」
「うん?じゃあ後でこの荷物を体育倉庫に返しに行くんだけど、そのときでいいかな?」
私は学ラン等の入ったダンボール箱をコツコツと指差しながら言った。
「はい、着替えたらすぐ行きます!」

140その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:20:09 ID:XfGhS/DD

それから一旦教室に戻って着替え、
体育倉庫に行くと既にさっきの彼女が待っていた。

「お待たせしました....で、なにかな?」
「あ、あの....言いにくいことなんですけどっ」

さっきより確実に焦っているしかなり緊張していた。

「それにびっくりすると思うんですけどっ」
「う、うん?」

「....フェイト先輩のことが好きです....」

「え.......え?」

「ご、ごめんなさい、嫌がられるかもしれないって思ったんですけど、
い、言いたくて!もしも、もしもですけど、先輩が付き合ってくれたら嬉しいと思って!
あ、これはつまり、好きっていうのは、その」

「ちょ、ちょっと、落ち着いて、ね?」
「は、は、い。」

相手があんまり慌てふためくものだから、逆に私はすぐ冷静になった。

「ちゃんと君の気持ちわかったから、落ち着いて。」
「え、は、はい....」

「だけど....ごめんね。」

「.......やっぱり....そうですよね。」
顔を見ると彼女は泣いていた。

「ごめん。」
「やっぱり女の子がこんなの変ですもんね!」
そう言い放って彼女はこの場を後にした。


私は倉庫にもたれかかる。
自分がどんな表情をしていたのかもう思い出せない。
ただ胸が重くて仕方なかった。


数ヶ月して校外で偶然あの1年生を見かけた。
彼女の隣には同年代の男の子がいて、2人は腕を組んで歩いていた。
彼女はとても幸せそうだった。


141その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:21:09 ID:XfGhS/DD
その実は落ちるために実る [ no.13 ] 

保健室での会議?から一時間後、私たち4人はそれぞれの教室に戻っていた。
長い間話していたせいで全員昼ご飯を食べそびれた。
それに気づいたのは席について自分のお腹が鳴りそうになってからだった。
ごめんね、みんな。それと本当にありがとう。

それにしても....と、教科書も開かないで考え始める。

ーーー逃げるのかって言われても....


私はみんなが話していたことをもう一度頭の中で再生する。

『とりあえず今のままってのはまずいと思うで。』
『かなり覚悟がいるだろうけど....それでも一応想いは伝えるべきなんじゃないかな。』

『....フェイトちゃんの答えが判ってるのに....お互い傷つくだけだよ....私はフェイトちゃんに
彼氏がいる状態がすでに無理なの。私が気持ち伝えたからってその状況は変わらないんだよ....』

『まあ....彼氏がいるわけだから....あんたの望み通りにはならないかもしんないけど....』
『せやけど今のままやとフェイトちゃんはなのはちゃんに避けられてるって気づくやろ?
そんなんやったら同じ気まずくなるんにしても気持ち伝えてからの方がまだマシや思うで。』

『....なんで?』

『じゃあ聞くけど、自分が苦しいのとフェイトが苦しいの、あんたが嫌なのはどっち?』

『....フェイトちゃんが苦しい方が嫌。』

『そ。じゃあ逃げるんじゃないわよ。フェイトは自分があんたを悩ませてたことに
ショックは受けるだろうけど、あんたに好かれて嫌だと思うはずないじゃない。』
『フェイトちゃんはなのはちゃんに避けられたと思う方がショックが大きいんじゃないかな。』

『....そ、うかな?』

『そうやって。フェイトちゃん、友達大好きっ子やもん。』
『フェイトが対応に困ったら私たちがちゃんと相談にのるからさ。』
『私たちは2人ともの友達だもの。』

『....ありがとう....でも私、彼氏のことに触れただけで取り乱しそうだから....』

『そうか。まあ今すぐとは言わんけど、がんばるしかないな。』
『なのは、心の準備が出来たらいつでも言いなさい。
すぐにフェイトと2人きりになれるようにセッティングするから。』
『これからはフェイトちゃんにそれとなく心の準備させておくように私もがんばるね。』

『え、ちょ、私まだ告白するとはーー』

『そのあとは私たちがしっっっっっかり慰めてあげるから安心しなさい。』
『ホンマは彼氏から奪い取ったったらええんやけど。』

『ひどいよみんな....』

『さて、本日の友情会は終わりや。本日最後の授業くらいは出席せな。』
『そうだね、フェイトちゃんも不思議に思ってるよ。ちゃんとフォローしておくからね。』
『それじゃあ一時解散〜』

142その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:21:49 ID:XfGhS/DD

ーーーなんだか好き放題言われてしまった。

でも....
みんなが言うようにいつかは本当のことをあなたに伝えられたらいいのかもしれない。
だけど私は傷心過ぎてマトモに話なんか出来ない。


「では今日はここまで。明日さっそく小テストするからしっかり覚えておくように。」
先生の声で授業中だったことを思い出すと同時にチャイムが鳴る。
そういえば教科書を開いてなかった....


それからはやてちゃんと私は帰り支度をして廊下で隣のクラスの友人たちを待つ。
まだ扉は閉まっていて、先生の話が聞こえる。
「ーーというわけで忘れないようにーー云々」
このクラスの先生が話が長いのはいつものことだった。

「あ」
はやてちゃんが何かに反応する。
だけどすぐに何もなかったように振る舞う。
私ははやてちゃんが何に反応したのかすぐに気がついてしまう。

それは私たちの正面遠くから歩いて来る背の高い男の子....

その光景はこの2ヶ月よく見られるものだったけど、私はそれにまだ慣れない。
今日はとくに見たくなかったものなので、はやてちゃんは私に気を使ってくれている。
背の高いその人が、私たちから離れた扉の横で壁にもたれて恋人が出て来るのを待っている。


「お待たせー」
ガラガラと扉が開き、アリサちゃんとすずかちゃんが出て来る。
「いーえー、いつものことやから。」
はやてちゃんが、帰ろか、と歩き出そうとすると、すずかちゃんがはやてちゃんの肩に手を置く。
すずかちゃんもアリサちゃんも少し眉をひそめている。
「どしたん?」
多分はやてちゃんは私のために早くこの場を去ろうとしている。


「や、なんかフェイトいないのよね。」


アリサちゃんの意外な言葉。

143その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:22:15 ID:XfGhS/DD

いない.....?何故......?


「アリサちゃんと私が保健室から戻った時にはもういなくて....どうしたんだろう?」

「え?でもあの人待ってるで?」
はやてちゃんが少し声を潜めて扉の横をちらっと見る。
アリサちゃんとすずかちゃんもそれを確認し、小さな声で話す。
「彼氏、フェイトがいないの知らないのかしら?」
「何も聞いてないのかな?」

そうこう言っているうちに次々と生徒が出て行き、
教室の中には誰もいなくなった。

「ま、とりあえず帰ろ。」

私たちは廊下を歩き出す。
壁にもたれていたその人は、生徒が誰も出てこないことに気づいて
教室の中を覗き込んでいた。



校門を出てしばらくしてから後ろを振り返ると、
その人はやっぱり1人で歩いていた。


どうしたんだろう?なにかあったのかな?
みんな私に気を使って控えめに心配する。

144その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:23:06 ID:XfGhS/DD


家に帰るとお母さんに店の手伝いを頼まれる。
今日はそんなこと出来る元気ないのに、と思いつつ
心配かけて色々訊かれるのも嫌だったので店に出た。
そしたら偶然リンディさんがやって来た。
珍しいお茶を買ったらしく、そのお裾分けをしに来てくれたそうだ。

「あら、なのはさん。学校に仕事に家の手伝いなんて偉いわねー。」
「いえ、そんなことないです。時々しか手伝いませんから。」
「今日はフェイト何もなかったみたいだから、なのはさんのお手伝いでもすればよかったのにねえ?
あの子いつもお店でケーキとか頂いてるみたいだし。」

何もなかったの....?
授業最後まで出られないくらい体調悪かったのかと....

「あの、フェイトちゃん具合悪そうでした?」
「え?そうね....いつも通り戻ってきてーー早々にお風呂入ったりと普通にしてたし、
体調が悪いわけじゃないと思うけど。あの子に何かあったの?」

そうなんだ....どうしたのかな。

「そうですか、今日私が具合悪くて、それで保健室に行ったんですけど
もしかしてフェイトちゃんに風邪とか移ってないかなって思っただけなんで。」
「そうなの?なのはさん、今寝てなくて大丈夫なの?薬ある?買ってきましょうか?
ご両親忙しそうだから私が代わりに病院に連れて行きましょうか?」
「あ、大丈夫です!午後にはすっかり治りましたから!」
「そう?気をつけてね。近頃暑くなったからってあんまり薄着しないようにね?」
「はい....」
「それじゃあまた。お茶飲んだら感想聞かせてね。」

リンディさん少し過保護かもしれない。
そういうところ、似ているな、なんて思いながら手を振って見送る。

それから突然ある考えが頭を過るーー


あれ....?....そういえば今朝のあなたはいつもの感じじゃなかった....
それってやっぱり本当に少し体調が悪かったからだよね?
だとしたらーー



保健室に向ってもおかしくないよね?

え、じゃあ....私の話....

廊下で聞いてしまったとかーーーーー???

まさか....

ううん、私の気持ちを知って顔をあわせられなくて帰ったんだ....


うそーーーー
どうしようーーー

145その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:24:14 ID:XfGhS/DD
以上、No.12、No13でした。
エピソード数はまだありますがそろそろ終盤です。

今回は今までのような痛々しい感じはなかったと思いますが....
小さなことからコツコツとな進展すぎて一体なんなんだって感じでしょうね....はあ....
146名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 01:30:25 ID:sGEZA/SB
いよいよ終盤かぁ…
なのはたち5人がみんな友達想いだなと感じた
色々な想像を繰り返しながら都築楽しみにしてます


流れてから投下したい?
つまり住人全員で妄想全開でスレに垂れ流せばいいってことだよね?w

147MSPUQPiv改めK:2008/04/26(土) 01:39:12 ID:aqDPuCLx
GJです。
いよいよ終盤ですかぁ
なんか、明日が待ちきれないですねぇ〜
でも、無理せずにがんばってください。
楽しみに次回をお待ちしてます。
148その実は落ちるために:2008/04/26(土) 01:55:43 ID:XfGhS/DD
内容はそろそろ終盤ですが、文の量はけっこう残っているんです....
(つまり無駄な部分なのか?あれ?)

>つまり住人全員で妄想全開でスレに垂れ流せば
そうなればいいですね!!!
>>147
気を使っていただいて恐縮です。
無理はしてないけど、地味暗い話を連続投下するのが心配で心配で....

償いとして小話どうぞ。

逆に長編の方の雰囲気が壊れそうであれですけどね.....
どちら様かが徹夜で職場に行かぬように。

前回の、挨拶チュー小話からさらに1年後っていう感じですが
続きものではないので前回分読まなくても大丈夫です。

これで今日は許して。

149小話:2008/04/26(土) 01:56:34 ID:XfGhS/DD

機動六課解散から9年の月日が流れ、ヴィヴィオはもう14歳。
身長は既になのはと同じくらいになり、すっかり大人っぽくなった。
あれからもうそんなに経つんだなぁと思いながら。

「パ〜パ〜、どう?似合う?」
「え?うん、似合うよ....けど....」


いつの間にか『パパ』と呼ばれることに慣れた今日この頃。


「けど....?」


今日は娘と2人で海鳴市に買物に出かけていてーー


「ちょ、ちょっと露出が多すぎなんじゃないかなっ///」


ただ今洋服の試着に付き合っています。


「そう?パパ欲情しちゃうの?」
「んなっ!?ちちちちがうでしょ!!そんなこと有り得ませんっっ!!」


そして最近娘にからかわれているような気がしてならない.....


「えー、うーん....私って全然色気ないのかなあ??
これでも同級生にはスタイル良いって言われたんだけど....(ガックリ)」
「あ、いや、ヴィヴィオはとってもスタイルいいよ!」
「ほんと?パパもそう思ってくれてる?」
「うんうん、思ってる」
「パパはヴィヴィオ魅力的だと思う?」
「うんうん、魅力的.....あ、いや、うん。」




困っています.....


150小話:2008/04/26(土) 01:56:55 ID:XfGhS/DD

しかも家に帰るとーーー


「ちょっと、フェイトちゃん?」


ギクッ


「な、なにかな、なのは」
「その袋何?」
「え、これ?....服....とか.....バッグ....」
「.....ヴィヴィオに買っちゃったんだ.....?」


また困ることになるワケで.....


「だって2人で買物行くなんて久々だったから、その、」
「あーーのーーねぇ、フェイトちゃん!?」


今日はまた声に迫力があるなあ....


「は、はい」
「今日ヴィヴィオの誕生日でもクリスマスでも何でもない日だってわかってるよね?」
「はい.....」
「ヴィヴィオは知らないかもしれないけど、フェイトちゃんはその紙袋がディオー○(某有名ブランド)で、
そっちの袋がク○エ(某有名ブランド)のだって知ってるよね??」
「いやぁそれがその高級なものとは知らなく」
「知らなくてもレジで断れるよね!?!?!」
「ですよね.....」


「ですよね、じゃないっっ!!バカッ!!」


ああああっ
これは....ど、どうにかしないとっ.....

151小話:2008/04/26(土) 01:57:21 ID:XfGhS/DD

「ごめんね、なのは!本当にごめん!もう買わないから!」
「そんなわけないでしょ。」

「ヴィヴィオを無闇に甘やかしません....」
「すぐ挫折すると思う。」

「なのはを甘やかします。」
「......」


ん?なのはの表情が緩んだ....?


「とくに夜とか....」

「..........ほんと...?」


よ、よし、どうにかなった。
今日はがんばろう!


「ほんと!」
「....もう今度から絶対あんな高いもの買わないでよね?」

うん、もう少し安い物にするね。

「うん....でも、怒られついでにもう一個だけ高いもの買っちゃたことを白状します.....」
「え!?まだ何か買ってたの!?ちょっといい加減にーー」


はい、これなんだけど、と小さな箱をポケットから差し出すと、
なのはは言おうとした小言を制止した。


「なのはにはヴィヴィオの何倍も貢いじゃったから.....怒る?」


なのはは箱の中を見るとほんの少し頬を赤らめて、とても小さな声で返答。


「お....これない.....」


それから顔を私の首元に埋めて、両手で私をギュウーッって。



大事にしてね?
給料3ヶ月分もしたんだからーーー



END
152名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 02:26:23 ID:sO+/2ZyJ
甘いなぁ…
実に甘い! GJ!

あなたのなのフェイへの愛を感じました
信じてもいいですよね…?
153名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 02:34:49 ID:2pS5W6sf
うむ、やはりフェイトパパは甘々なくらいがちょうど良いな。
GJでした!
申し訳ないがチキンな自分には
小話みたいな幸せ話の方が合ってるみたいだorz

>>134
これは良いギンフェイ
初々しいのは新鮮ですな、GJ!
154MSPUQPiv改めK:2008/04/26(土) 02:36:29 ID:aqDPuCLx
GJ
とっても甘い話で、さっきのせつない話が癒されました。
なのフェイなののあまあま話は、いつ読んでもとってもいいですっ
155名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 10:50:56 ID:tMjZ6X22
GJ!やはりこの家族最高だ!ってかフェイトさん金持ちだなw
長編の方はすまんおれも切ないのだめだから小話しか読めん…。
156名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 12:31:46 ID:0N8a1uuq
切ないの苦手な人多いのかな?
自分は大丈夫だけども
157名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 12:38:07 ID:C2EeaGHm
俺も大丈夫だけど
人を選ぶ内容だからな
158名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 12:44:01 ID:a0IKTgYZ
まぁただ男がいるだけじゃなく、付き合ってる状態だからなw
でも俺は好き
159名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 13:00:06 ID:6vhCXQ9L
言わなくてもいい本音を言うと、オリキャラまで出して
男×女←女 が書きたいなら、自分のサイトで完全オリジナルでやれよ
と思っている
160名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 13:09:35 ID:kvRvzMT6
>>159
気持ちはワカランでもないが、スルーすれば良いべ。
俺はそうしてる。
161名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 13:13:51 ID:y6cdzapq
本当に言わなくてもいいな
162名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 13:23:14 ID:D0lftckX
読まないといいだけだw
スルーしる
163名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 14:48:14 ID:9dW1Wbts
終わり方次第
途中までならいいけど最後まで男×女←女のまま終了とかならさすがに他行けとは思う
ここに投下してるんだから大丈夫だろ
164名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 17:05:01 ID:Qj3mUsW9
前スレ780辺りから考えたものすごく鬱なの書いてるんだが、注意書きすればここで投稿していいのかな。
165名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 17:10:14 ID:yPiiEFbe
注意書きあれば百合なら大抵は大丈夫だと思う
それでも不安なら避難所の方に落とすとか
166名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 17:13:00 ID:Jmiz8MnF
別に鬱でもちゃんと注意書きさえすれば大丈夫だよ
ちゃんと百合ならここに投下するのは全く問題ないよ
167名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 17:39:33 ID:Qj3mUsW9
ああ、うん。男とかそういう方面での鬱ではない。
168名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 17:43:33 ID:0N8a1uuq
百合ならおっけーです
169名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 18:52:59 ID:2pS5W6sf
テンプレに注意書き云々入れといた方がいいのかね
170名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 20:30:01 ID:68loj5pI
欝展開大好きな自分はワクテカ
171名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 20:35:09 ID:Mdk0E28/
今さらながらファンブック読んだけど、原案イラストのなのはのクロスファイアーが鬼畜すぎてワロタwww
顔面ヒット後に全身滅多打ちってwwwwwww
なのはは基本Mかなと思うけどキレるとドSに・・・・

ティアはなのはに毎夜々々責め立てられて、奈落の底に落ちていく・・・・
172名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 20:53:42 ID:zZec5e7U
>>148
遅レスだけどGJ!
そして都築wktkして待ってる
173その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:03:00 ID:XfGhS/DD
>>164 このSSのせいで気を使わせてたら本気でごめんなさい。
>>159 ごめん。今は猛反省しているところです。
なんかもう続き投下しても投下しなくても怒られそうなんで開き直って最後までスピードUPでいきますよ。
気に入ってくれてる方もいるみたいなのでそれは非常に慰みになっています。

No.14投下します。
いつも夜中ですが早めにした方がこの後の時間早く流れると思いますので。

先に言っておきますが、、No.15が10スレくらいあって長いのでNo.14だけにしたんです。
怒らないでください.....

※注意
なのはとフェイトがラブラブじゃないと駄目な方、シリアス苦手な方、
男が出て来ると駄目な方は、申し訳ありませんがスルーお願いします。
174その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:03:56 ID:XfGhS/DD
その実は落ちるために実る [ no.14 ] Fate

一昨日から日差しが強くてそろそろ暑いくらいだ。
朝ご飯も済ませ、いつも通りアルフを撫でて相手をする。

「はーい、お弁当ね。」
「ありがとうございます、母さん。」
「今日は夜遅くなるけど何か作っておくわね。」
「あの、私も今日帰るの遅くなると思います。でも8時くらいには戻ります。」
「そう、わかったわ。」


今日は約束してた日だ。
彼の妹に渡すプレゼントを鞄に入れた。
それから、いってきます、と言う前に母さんが声をかけてきた。


「あ、フェイト。」
「はい?」
「急に変なこと言うけど....」
「なんでしょう?」
「あなたも年頃の女の子だから色々気をつけるのよ?」
「.........は、はい....」

朝から急にそんなこと言われたのでちょっと驚いた。

「....どうかしましたか?」
「近頃のあなた、すいぶん背も伸びたし成長したなって思ってね。それでちょっと気になったのよ。」
「....はい。」
「そのブラウス、ベスト脱いだら透けたりするじゃない?そういうのあんまり見せちゃ駄目よ?」
「へ!?み、見せないよ!何言ってるんです母さんっ。」

さすがに私も中学3年生です。そこまで無防備じゃない。

「ならいいけど....でもね、フェイトの寝てるところとかフェイトのバリアジャケット見る限り、
ちょっと危険な感じがしないでもないのよね。」

それは母さん以外の人からも言われた覚えがある....

「き、危険?そ、そうかな?」
「そうよ、なのはさんを見習いなさい。」

確かになのはのバリアジャケットもパジャマも....

「....はい....わかりました。バリアジャケットは近いうちにデザイン変えます。
寝るときは....みんなに見せるわけじゃないんだから今までのままで....駄目でしょうか?」
「まあいいでしょう。」



それからすぐに家を出た。
母さんにそんなことを言われて恥ずかしくなり、アルフにいってきますを言い忘れた。

175その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:04:26 ID:XfGhS/DD

母さん.....ちょっと過保護なんじゃないかな?
でもそんなふうに大切にされてるんだと思うと嬉しい。
血なんか繋がってなくても家族になれるんだね。
母さんやなのはが私にしてくれたこと、これからは私も誰かに返せていけたらいいな。

それにしても....
母さんにはまだ付き合っている人がいるということは言ってないけれど
もしかして既に知ってるのかな?
....もう少ししたら。
自分の気持ちに整理がついたら、言おうと思ったんだけど。


今はまだなんだ....


まあ、まだ母さんが心配するような深い関係にはなってないけれど....
そのことについては既に自分なりに考えてる。
恋愛ごっこしてるわけじゃない。




「フェイトちゃん、おはよう。」
「おはよう、なのは。」

いつもの角を曲がると既になのはが来ていた。

「なのは昨日はヴィータと模擬戦だったんでしょ?怪我とかしてない?」
「大丈夫大丈夫。もう慣れてるんだから解ってるでしょ?」

いつものように歩きながら会話。

「まあ....そうだけど。あ、そういえばさ、先週私のクラスがテニスしてたときのこと覚えてる?」
「へ? 覚えてるよ。」
「あのときなのは何か言わなかった?口動かしてたみたいに思ったんだけど。」

「.....え.....と、どうだったかなあ?忘れちゃったよ。」
「.....そっか。」

176その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:05:11 ID:XfGhS/DD



学校に着いて、教科書を鞄から出していると隣の席のすずかが声をかけてきた。


「フェイトちゃん、なあにそれ?」
「え、ああ、これ?」

鞄の中に入れていたプレゼントの包みが見えてたみたいだ。

「今年小学校に入学した女の子にあげるプレゼントなんだ。誕生日とかじゃないんだけど。」
「ふふ、子供好きだよね、フェイトちゃん。」
「そっかな....うん、そうかも。」
「何あげるの?」
「本だよ。『星の王子様』なんだけど、どうかな?」

プレゼントの中身を答えるとすずかは笑顔で、ああ、と頷いた。

「純真でかわいい子だから、いつまでもそんなふうでいてほしいなって気持ちを込めて。」
「いいね、私も素敵だと思うよその本。」
「もし今すぐ読めなくても大きくなってから読んでもいい本だしね。」
「喜んでくれるんじゃないかな。」
「だといいな。ありがとう。」

「おーい、フェイトちゃん!」

すずかと話していると廊下側の窓からはやてが手を上げている。

「どうしたの?」

私が駆け寄ると、はやては溜め息まじりに言う。

「めんどくさいお知らせや。私ら2人、明日の休み時間内に身体測定やて。」

そういえば仕事で休んだっけ。
なのはは身長が2センチ伸びたって言ってたな。
中1の夏頃は私とかなり身長差が出来ていたけれど、
そのうちまた昔と同じくらいの差になるのかもしれないな。

「うん、わかった。面倒なお知らせありがとう。」
「どういたしまして。」

177その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:05:56 ID:XfGhS/DD

それから放課後、私の教室まで彼が迎えに来て一緒に学校を出た。
校門を出てから左手に何度目かになる温度を感じる。


どうぞ、といわれて前と同じように室内へ入る。
靴を脱いでそこから部屋の奥を見る。

「こんにちわ、お邪魔します。」
彼に続いてリビングに行っても妹の姿がない。

そういえば靴がなかった....

「妹さんは?」
彼は黙っていた。

「....今日ね、実は妹さんに渡そーー」
そこまで言うと、彼が私の言葉を遮ってこう言った。



妹も両親も今日は帰ってこない

178その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:07:24 ID:XfGhS/DD
以上、No.14でした。

こんな空気の中投下してはいけないエピソードだったことは感じでいますが
もう早く終わりたいので.....
皆さん、無視してサラっと行ってください。
次10スレくらいあっても連続投下OKしてくれるならすぐ置きます。
179名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 22:12:32 ID:4d/s3l2x
ミチコマジでぶん殴りますよ!?イッペンブチマスヨ!?ええ?
リンディさーンリンディさーンクリーニングストップ!
フェイトサンが話を聞いてくれな、オウ!フェイトソレハ、ナノッ!!
リンディサーンエッ?アッ!もうアアアアアアアアア!!!!!

ぶっちゃけ
この状態で放置されると自分の中でスレチクラスなんですが
早くしてください、お願いします、サンポと610の準備が出来てるんです…
180名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 22:20:35 ID:EpBGslpr
だぁぁぁぁ!
お願いだからこんな鬼切りしないでください!
181名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 22:29:09 ID:2pS5W6sf
>>178
ここで切ったらあんた刺されるよ・・・
注意書きアリ&タイトルでNG指定もできるんだし、
ここまで来たら最後まで投下して下さいまし。
途中で規制に引っかかったら避難所もあるし

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10685/1200323173/
182その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:31:59 ID:XfGhS/DD
避難所に行けばいいのですか?
よし、ではとりあえずここに今すぐNo.15を投下します。
長いです。

※注意
シリアス苦手な方、男が出て来ると駄目な方は、
申し訳ありませんがスルーお願いします。
183その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:33:17 ID:XfGhS/DD
その実は落ちるために実る [ no.15 ] 


授業を何限もサボってしまったあの日の夜、私は翌日の学校を休もうかと考えていた。
あまりに気まずいから。
それに私の心はもうぐちゃぐちゃのズタズタだから。
それでも話を聞いてくれた友達のことを思うと、なんとか登校できた。
あなたに会ったら一言目になんて言えばいいか、何か言われるのか。
どんなふうにあなたに接したらいいか不安と戦いながら。


だけど翌日欠席したのはあなたの方だった。


ーーやっぱり私と会いづらいよね。

ーーいつもなら連絡をくれるのに。


その日はずっと不安に押しつぶされそうな気分でいた。
昼休みにアリサちゃんたちに、昨日の保健室での話を聞かれたのかもしれない、と相談した。


「それなら話は早いんじゃない?」
後はもう正直に言うしかないんだから、とアリサちゃん。

それはそうなんだけど....

「でも絶対に聞かれたとはいえへんよなぁ?」
「うん....まあそうよね。」

「でもアリサちゃんもすずかちゃんも授業出てなかったから心配して探しに来たかもしれへんしなぁ?」
「うーん、フェイトのことだからそれはありえるかもね。」

「でも部屋の外からそんな聞こえるんかなぁ?」
「そうよね....よっぽどフェイトが聞き耳たてるとかじゃないと....そんなことしないわよね。」

「でもアリサちゃん途中で大声出したからなぁ、フェイトのバカぁ言うて。」
「はやて、あんたさっきから!」

「とにかくフェイトちゃんが学校に来たらまずは様子見た方がいいと思うよ。」

「....うん、ありがとう、すずかちゃん。」
「(ちょ、すずかちゃんにだけかいな。)」

184その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:33:54 ID:XfGhS/DD

結局理由のわからないまま一日が過ぎ、私は寝付けない夜を送った。

だけどその翌日もあなたは学校に来なかった。
ただ前の日と違って私やみんなにメールが届いた。


『昨日はメールくれてたのに連絡忘れててごめんね。』
『ちょっと体調悪かっただけだから。』


あとはいつも仕事で休むときと同じ感じ。


『今日から長期の仕事が入って一週間くらい休まないといけなくなったんだ。』
『またノート一気に借りたり迷惑かけるかもしれないけどごめんね。』


たしかに管理局側が学生生活を送る間は長期任務を控えてくれているとはいえ、
一週間程度のことなら執務官には充分あり得る。
私にもメールをくれたし、内容も普通だった。

保健室での話を聞かれていたのかどうか少し疑問に思えてきた。
やっぱり今度学校に来たときに様子を見てみないとわからない。


この数日間会わずにすんだことで私は少し落ち着きを取り戻したかもしれない。

不安。

だけど会わなくてすむという安心感。

185その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:36:14 ID:XfGhS/DD

そんな長くて短い数日が過ぎ、
あなたは予定通りの日の午後から学校に姿を見せた。

「フェイトちゃん来たみたいやね。今日の帰りは皆と一緒に帰るってメールきてたよ。」
「うん....」

昼休みが終わってからの登校だったのでまだ会話はしていないけれど、
私が美術室に向う際に職員室に入るあなたの姿が見えた。
遅刻届けの印鑑を押してもらうために先生のところに向ったようだ。



「本日から校内スケッチを行います。」
「げっ、だるい〜」
「再来週から色塗りを始められるようにね。」
「絵の具面倒くさいよー」
「いいからさっさと行く!時間内に適当に戻って来てくださいね〜」
「は〜い....」

そんなわけで私たち生徒全員は美術室から放り出された。

私ははやてちゃんと一緒に歩き始めた。
だけど私の心はここにあらずといった感じで....

「なのはちゃん、今日の帰りフェイトちゃんと顔会わすときのことばっかり考えてるやろ。」

その通りかもしれない....

「さすがにみんなの前で変な話にはならんと思うよ?
せやから今は普通の態度で接するようにって....聞いてる?」
「う、うん。」
「もお〜....まあええわ。今は1人でおりたそうやし、私は別の場所でスケッチに勤しむわ。」
「へ、はやてちゃん。」

私が呼びかけたとき、すでに彼女は私に手を振って先を歩き出していた。
私は徐々に遠ざかっていく彼女にようやく小さく手を振った。


それから確かに今言われたように1人になりたくて、自分の教室に向う。
何故なら今自分たちは美術の授業で誰もいないわけだから。


そう、誰もいない....



ーーーはずだった。

186その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:37:38 ID:XfGhS/DD

グラウンドの見える窓側の前から4番目。
午後は日当りがよくて心地よいその席。

その机に座った後ろ姿。
太陽に照らされて輪郭が白く輝く金の髪。


「フェイ....トちゃん?」


窓の外に向けられていた顔がゆっくりと私に向けられる。
逆行で影になった表情はそれでも美しく、暗がりに浮かぶ紅い瞳に私の鼓動は高鳴る。

「あ、なのは....」
あなたの方も私がここにいることに驚く。

「ごめんね、なのはの机の上に座っちゃたりして。」
「あ、ううん、いいよ、そのままで!」
私は机から降りようと手をついたあなたを制止する。
混乱する胸の内とは裏腹に自然にあなたの方へ歩く。
教室の中央に位置する友人の机の上にスケッチブックと鉛筆を置く。
それからあなたの隣の机、つまり自分の席の隣にあなたと同じように座る。


「校内スケッチ?私も前の週にやったな。」
「そうだよ、教室でも描こうかなって....フェイトちゃんはどうしたの?隣、授業始まってるよ?」
あなたは少し困った顔。
「うん、教室入る前にこっち覗いたら誰もいなくて....ちょっと考えたいこと....
いや、ていうか、ちょっとぼんやりしたいなあって思ったりして....」
「そうなんだ....?」
「あ、これサボりだよね。しまったな、なのはにばれちゃった。」
「うん、ばっちり目撃しちゃたね。いけないんだー。」
「....言いつけられちゃう....?」
さっきより困った顔。だけどそれはさっきより嬉しそう。
それはあなたは私の表情を見て、言いつけるわけないってもう知ってるから。


だってあなたが私の席を選んでくれてる。
笑顔にならないわけないーーー


「私も今からスケッチしないから、それを黙っててくれればいいよ?」
「そうなの??描かなくていいの....?」
「うん、全然いい。美術準備室ってしょっちゅう開けっ放しだから、
これから適当に描いて提出日までの放課後に準備室にこっそり戻すつもり。」
「私も明日からは一週間分のノート移さなきゃ。」
私たちはお互い小さく笑った。

よかった、私普通に出来てるよね。

それにあなたも私を避けたりしていない、と思う。
まだ私の気持ち、知らないのかな。

187その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:38:47 ID:XfGhS/DD

「....任務中に怪我とかしてない?大丈夫だった?」
私がしたのはいつもお互いが口にする質問。
もちろん心配だからというのもあるけど、当たり障りのない内容だと思ったから。

「ん....うん。」
ところがあなたは曖昧な返事。

これは大抵の場合大丈夫じゃないときだ....
悪いけど私はあなたのことよく見ているんだから。

「何処か痛い?」

するとあなたは渋々白状する。
「うーん....と....たいしたことないんだけど、ちょっと交戦中に左手を痛めて....」
「えっ、大丈夫?」

私は窓ガラスに身を寄せるあなたのすぐ隣に移動して座る。
それからあなたの左手をそっと持ち上げ、掌、甲、腕を見る。

「外傷はないんだよ。強く触れたり激しく動かさない限り大丈夫。」

なるほど傷は全くないし、私がそっと触れた程度では平気な様子。

「そう....じゃあ暫くは事務仕事しか出来ないね。」
「うん。」

そう言って私はあなたの手元から視界を戻す。
あなたも自らの手から視界を戻す。
目が合う。
あなたの瞳がほんの20センチほど先にある。
いつも以上に優しい微笑みを見せてくれる。

それから私は自分の状況を考えてしまう。


机1つに座る2人。


そうなるともちろん身体は密着してしまっていて。
あなたに触れる肩が、腕が、熱い。


心臓がおかしいくらいに脈打つ。
私は耐えられなくなって顔を下に向ける。
こんなに赤い顔絶対に見せられたものじゃない。



どれくらいか、きっと何十分もそのまま2人でじっとしていた。


前にもどこかでこんなふうにあなたに寄り添っていたことがあったっけ....
胸は高鳴って落ち着かないはずなのに、なんて心地いいんだろう....
このままずっといれたらーーー

188その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:39:46 ID:XfGhS/DD


「久しぶりだね、会うのもだけど....2人でいることって。」

ずいぶんして、あなたが話し始める。

まるで私と一緒にいるのが嬉しいとでも言うように。
友達思いのあなただから実際嬉しいのは本当だろうと思う。

だけど私はもうそれだけじゃあ喜べないんだよ?
だからそんなこと言わないで....

「そうだね。フェイトちゃんの考え事の邪魔しちゃったね。」

私が来ない方がよかったでしょ、というニュアンスを入れて。
だけどあなたがどんな顔をしているか見えないし、伝わったのかもわからない。

「ああ、それならもういいんだ。解決したから。」

189その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:40:24 ID:XfGhS/DD

解決したって....何だったんだろう?

いずれにしてもあなたは今微笑んでいるんだろうと感じた。
そして私が悩みがあったのかと尋ねようと思ったとき、先に言葉を発せられる。

「それと今日だけど、やっぱりみんなと一緒に帰れないや。」
「えっ」

私は思わず顔を上げる。
あなたは予想通り微笑んでいて....

「はやてにも伝えてくれるかな?」
「あ、うん、わかった。」
「ごめんねー、なのは。」
「いいよ。....帰り、彼氏と約束できたの?」
「....うん。」

やっぱり、そう....だよね。
聞くんじゃなかったかな、なんて思いながら再び顔を伏せる。
そして聞きそびれた方のことを考える。

考え事....

それで解った。
一週間前学校を早退していたあの日、体調が悪かったわけじゃないって。
この人はきっと私の気持ちどころかクラスメイトが
授業に出ていなかったことすら気づいていないんだ....
それは今『解決した』と言っていたけれど、それほど大きな悩みがあったということ。


あなたはこれまで自分が辛いときだって無条件に私に親身になってくれた。
病院で私にどれほど尽くしてくれたか、愚かな私は年を重ねるごとにやっと解ったから。
だからそんなに大きなあなたの悩みに気づいてあげられなかったことに後悔する。


どうして私は....
自分のことばかり....初めからそうだった。
あなたと友達になりたいなんて私の気持ちだけぶつけて、今はそれ以上を望んでいる。
自分勝手で欲張りで....



「なのは、私ずっとなのはのそばにいてもいいかな....?」



....それなのにあなたは優しさの塊を無償で私に与える。

190その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:40:56 ID:XfGhS/DD

私はあなたの言葉に涙しそうだった。

そしてただもう溢れそうな愛しさが込み上げて来て、抱きしめたかった。
耐えきれなくなった私は目を閉じてあなたの首元に顔を埋めてぐっと寄りかかった。
あなたは避けもせず、じっとしている。



愛しい。
なんて愛しい存在なのかーーー



私の鼻先はあなたの肌に触れ、あなたの花のような香りが私の脳をおかしくする。
もう自分でもどうなっているのかわからない。
こんな気持ち今までなかった。

「なのは」

あなたは私の行動が質問に対する肯定だと受け取ったのか、ただ優しく私の名前を呟く。
だけど私は何も言わない。
私はゆっくり目を開いて、あなたの喉を、首を、ほんの少し見える鎖骨をじっと見つめる。
思い出したくはなかったあの印の痕が見える。
薄くなってはいるものの、まだ消えてはいない。

「この痕....彼氏がしたんだ....?」

こんなこと訊いてどうするのか、自分でもわからなかった。
そして聞きたくない答えが返ってくるとわかっていたのに。

「えっ!....う、ん.....気づいてたんだ.....」

瞬間、私の心は痛みとともに熱い炎を感じた。


ーーーこの肌に私じゃない誰かが口づけた!

ーーーどんなに甘美なことだろう!

ーーーこれが私のものならいいのに....

ーーー私のものにしたい....


頭がクラクラする。
今まさに私の唇はあなたの首に触れようとしている。
なにをしているんだろう、私は?
ただあなたの一番近くにいたいと思っていただけなのに....体はそうじゃないんだ。
やっぱりもう子どもじゃないんだ、私。

そんなことを考えている間にも、体は勝手に動く....

もう、今はそれを止められない....

191その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:41:46 ID:XfGhS/DD

「っ...!?」

ビクッと体を震わせるあなた。
だけどそれもほんの一瞬で、何も抵抗しない。
私は目を閉じて、じっとあなたの肌を唇で感じている。
見なくてもあなたがただ呆然としている様子がわかる。
わかってる、こんなこと急に友達にされたら誰だって固まってしまう。
それでも私の心は焦げ付く熱を冷ますことが出来ず、さらに強くあなたの肌を吸い上げる。
「え、なの....」


ああ、これでもう私はあなたに顔あわせられなくなるーーー
頭のどこかで冷静にそう考える自分がある。


だけど心が考えるのはこう....

こんな小さな印を刻むだけで、本当に手に入れることが出来ればいい....
私のものだと言えればどんなにいいか....




そしてゆっくりとあなたの首元から顔を離す。
首の付け根には一週間前の薄い痕と、今刻まれてまだ湿っている深紅の印。
当然あなたの驚いた顔が見える。

「なのは?何なの?....び、びっくりしたんだけど?」

私はあなたから視線だけを外す。
少しの沈黙。

それからまたあなたが言いかける。
「....なのは?」


キーンコーン


「あ」
そこで時間切れの合図。

「美術室戻らなくちゃ。」
「あ、う、うん。」
私はそれだけ言って即座にその場を逃れた。

192その実は落ちるために:2008/04/26(土) 22:42:38 ID:XfGhS/DD

以上、No.15でした。

長文で大変失礼しました。
193名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 22:48:14 ID:4d/s3l2x
とりあえず鬼神ザンバー刀準備できたんで今から行ってきますね
狩に
194MSPUQPiv改めK:2008/04/26(土) 23:12:56 ID:aqDPuCLx
GJです。
14でやめられたらおにーっ、とかって思ったかもしれないけど。
15読んでとってもどきどきした。
都築が楽しみですっ。

いろいろ思うところはあるでしょうけど、続き楽しみにしてますから
身体も心も無理しない程度に、でも、がんばってください。
応援してます。
195名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 23:33:35 ID:2SBPr3rJ
GJ!フェイトさん側もなのはさん側も良い感じにもやもやしまくる……だがそれが良い。
なんか色々あるみたいだけど、続きも楽しみにしてます
196名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 23:44:00 ID:HKb+xEEp
>>192
GJ!GJ!
シリアスも長文もとてつもなく大好きです。
>>173>>159に猛反省しているって言ってるけど、
書き込みのみ見てると気に入ってる人多そうな感じもするし、
気に入ってない人もスルーすればいいだけの話。
っていうか反省してるなんて言っちゃ応援してる人の立場がないよ……

オレは今のが終わった後もこういうのドンドン書いて投下して欲しい。
注意書きさえあればそれでいいさ!
注意書きしてなおスルー出来なくて文句だけ言ってる人の意見はスルーすべきだよ。
197名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 23:48:50 ID:EpBGslpr
GJ!フェイトさんのあれは何かの間違いだとアタイ信じてる
198名無しさん@秘密の花園:2008/04/26(土) 23:57:38 ID:o63kHgsG
GJ!
こういう感じのssすげぇ好きだわ。
反省なんかしないでもっとやってくれ。

>>196も言ってるけど、スルーも出来ない人の文句なんていちいち気に病む事無いぞ。
199名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 00:03:35 ID:vLToyOfj
>>192
GJ!
いいわwこれいいわw
明日も都築待ってるぜ!
200名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 01:16:07 ID:7rPMVgRh
キスマークつけるまでなら許してやる……
なのはさん、その調子で攻めてください
201名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 02:39:23 ID:2yy45v2t
>>192
GJ!フェイトのはやっぱりあれなのか・・・
なのはさんと同じでクラクラしてきたぜ、続きも楽しみに待ってます
202名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 07:13:43 ID:FaOCG1sM
このままラストフレンズみたいな展開にはなりませんように
203名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 12:27:56 ID:/HWbPECr
ラストフレンズとガールフレンズを何故か勘違いして
何か鬱になるような展開あったっけ……とか一瞬悩んでしまった
204名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 12:43:57 ID:5USeYdhZ
>>192
丁寧な筋運びで綺麗な文章だと思う。

こういう風に同性同士であることで悩んだり、男の存在がちらつくいたりするっていうのは
正に百合ならではのことなので、そういう意味では徹頭徹尾百合だと思うなぁ。

で、綺麗だと思うから些細な文章作法につっこむのだけれど、

>なんて愛しい存在なのかーーー
みたいなところは、「なのかぁぁぁ」って伸ばしているわけじゃなくて余韻ですよね?
その場合「ー」じゃなくて「――」のダーシを使って欲しいと思う。
「ー」の音引きは音を伸ばす記号なので、一見勘違いしてしまいます。
それと、「....」も「……」の3点リーダーを使って欲しいです。
どっちも2個続けるのが基本。

一応記号には意味があるものなので、勝手に意味を変えて使ってしまうと読み手が
混乱したりします。あと、これは間違いじゃないですけど、受けのカギ括弧の前の句点は、
省略するのが最近は主流かと。

どれも些細なことなので、意図をもってやってるなら全然問題ないんですけど、
せっかく良い話を書いているので、無駄なひっかかりはないほうがいいかなと思った。
205名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 12:52:58 ID:cc2J6M4j
>>204
同意しとく

こういう板で固いことをいうのもあれだが
最低限の文章作法をしとけば、それだけで文章はぐっと映えるよ
206名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:07:03 ID:qRwVlRI1
人がいない
207名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:34:12 ID:eZSBn6Le
過疎だな
まあ忙しくなる時期だから仕方ないのか
208名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:35:56 ID:cAnrs4sU
ここ最近の投下率はかなりよかったけどなぁ
209名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:43:28 ID:bLg5vISt
妄想の足しになれば、ということで待ち受け自作した副産物をペタリ。
ttp://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow74863.jpg
210名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:47:38 ID:NIDyJRgN
211MSPUQPiv改めK:2008/04/27(日) 22:49:00 ID:QkMk8rpD
>>210
妄想が萎える orz
212名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:49:18 ID:cAnrs4sU
>>210
いらん
213名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:56:27 ID:ZfFnU6ZO
代わりにナンバーズの百合でも話そうじゃないか紳士諸君

オットー・ディード×シャマルを押す
引取手がなさそうでぽつーんと更正施設に残ってる二人を預かるシャマルママンを!
当然反抗期でしたああああ!!!
214名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 22:59:37 ID:2m6Ru0uz
>>209
ギンフェイの妄想が湧いてきました
これが一目惚れというやつか
215名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:03:11 ID:PoZqbzAq
>>209
どう見ても王子様すぎるなフェイト
216名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:06:49 ID:qRwVlRI1
まぁまだナンバーズを覚えきれていないわけだが
217名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:13:15 ID:l+QSr1mA
218名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:15:46 ID:ZfFnU6ZO
…お、覚えてない…OTZ

なんという事だ…
219名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:17:22 ID:RwtecBDu
大丈夫。俺もまったくおぼえていない
220名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:18:47 ID:2yy45v2t
ナンバーズ全員集合で自己紹介してる画像を張れば神に慣れる流れだと把握したが
なのは系画像多すぎて見つからなかった・・・、今度整理するか・・・
221名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:28:29 ID:qRwVlRI1
全部で何人いるのかもわからん
222名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:30:42 ID:PoZqbzAq
俺も4以外はうろ覚え。漫画読んで可愛いとは思ったが

というわけで
>>218、君が布教のために素晴らしい数の子百合SSを投下してみたらどうかね
223名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:34:11 ID:ahNuCORW
数の子は秘書と爪のやつしか記憶にないな
224名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:35:05 ID:ZfFnU6ZO
                              ハ_ハ
                           ハ_ハ   ('(゚∀゚∩ 
                  ハ_ハ   ('(゚∀゚ )   ヽ  〈
                  ('(゚∀゚ )  ヽ   ⊃   ヽヽ_)
          ∩ ハ_ハ ヽ   ⊃   ヽ と)
           ',(゚∀゚ )  ヽ と)    ヽ)
           ヽ   ⊃   ヽ)
       ∩ ∧∧  ヽ と)
      ',( ゚∀゚ )  ヽ)
  _, -ー´\と |_
  \____)-┘ \
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____/\⌒> GWに…出来たらですが…
\____ゝ>\ どうするか…自信が…ない…
225名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:35:22 ID:2m6Ru0uz
自分は数の子全部覚えたな
作中でも百合っぽい感じあったし、それで覚えたw
226名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:36:42 ID:bLg5vISt
227名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:39:32 ID:eZSBn6Le
数の子覚えてない人多いんだな…

本編以外にもSSや漫画、クロニクルなどもよく見てみると覚えやすいかなとは思う
俺も最初こそは絶対に覚えられんと思っていたが、今では全員好きだ
一番見てみたいのはStS後のなのはさんとディエチの組み合わせ
228名無しさん@秘密の花園:2008/04/27(日) 23:45:23 ID:qRwVlRI1
じゃあスバル×ティアナ←スバルに似た赤い髪の人(ノーヴェ?)で
229名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:06:51 ID:bq/PC9PY
bPウーノ=スカリエッティの秘書、ISフローレスセクレタリー(知能加速、探査からのステルス能力)
bQドゥーエ=レジアス殺した人、ISライアーズマスク(あらゆる身体検査をも欺く変身能力)
bRトーレ=背が高くて怖い人、フェイトに負けた、ISライドインパルス(超高速機動)
bSクアットロ=メガネ、ISシルバーカーテン(あらゆる媒体に作用する幻影能力)
bTチンク=隻眼で背が低い、ISランブルデトネイター(金属に対する爆発エネルギーの付与)
bUセイン=アホの子一号、ISディープダイバー(無機物透過能力、かなりレアスキル)
bVセッテ=機械同然の感情の持ち主、ISスローターアームズ(固有武装の遠隔操作)
8オットー=男っぽいけど女の子、ISレイストーム(広域攻撃、結界能力…大層便利)
9ノーヴェ=裏スバル、ISブレイクライナー(エアライナー(ウィングロードと同じ)と固有武装を使う能力の総称)
10ディエチ=なのはさんと砲撃勝負に負けた、ISヘビィバレル(体内エネルギーを砲撃に変える能力)
11ウェンディ=アホの子二号、ISエリアルレイヴ(ライディングを操る能力)
12ディード=ヴァイスに撃たれた子、ISツインブレイズ(固有武装の双剣を操る能力)

ナンバーズってこれであってたよな?
一応、本編の描写等を踏まえて特徴を書き出したつもり
230名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:09:06 ID:uHzh1LhP
>>229
多分合ってると思う
231名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:10:35 ID:BlfzeWX2

  <⌒/ヽ-、__<漫画だとおっぱい揉みあったり
/<_/____/ みんなでお風呂、シャンプーハットと材料豊富ですよ…
232名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:39:50 ID:CMmLltuR
「その実は」の続きはまだですか?
なのは片想いの切なさに飢えています
233名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:41:41 ID:n/XLHHAy
俺もその実はとすごい鬱らしいSS投下されるのをこっそり待ってるぜ
やばい、糖分が不足しそうだ!
234MSPUQPiv改めK:2008/04/28(月) 00:47:41 ID:LECRIpxQ
そうそう。
「その実」の続きを、実は待ってるんですよねぇ
235名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:49:23 ID:2WnBpWXT
一方俺は鉛筆をとった
236名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 00:52:49 ID:W109eOR5
>>235
期待しておく
237名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:02:42 ID:vsjIYXCf
>>224みたいなのを見るとニヤニヤせざるを得ない

丁寧な筋運びか? 綺麗な文章なのか?

まさに"豚もおだてりゃ木に登る"なこのスレの空気にそろそろ嫌気が差してきた件
238名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:03:56 ID:vsjIYXCf
安価ミスとかダサすぎて死ぬる
239名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:08:49 ID:fE4L8Q2x
晒しあげ
240名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:10:27 ID:r94I6f2U
pgr
241名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:17:27 ID:0hD+PD4R
>>238
正にニヤニヤ(・∀・)
242名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:20:28 ID:W109eOR5
>>237
この間の人よりよっぽどマシだろ
243名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:24:35 ID:5+HpZngG
>>237
嫌気がさしたら黙って消える
それが大人の対応。

それが出来ないお前はDQN
244その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:34:19 ID:3SznSrzh
No.16投下します。

※注意
なのはとフェイトがラブラブじゃないと駄目な方、シリアス苦手な方、
男が出て来ると駄目な方は、申し訳ありませんがスルーお願いします。
245その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:35:46 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.16 ] 


もう逃げられないかな、と思う。
だけどあなたのことだから、ごめん冗談でした、なんて言っても大丈夫なのかもしれない。
まだそんなことも考えてしまう。
あなたが望む奇麗なままの私でいたいから。

だってあなたに拒まれるのが怖い。
まわりからどんな目で見られるのか怖い。
年齢を重ねるごとにいろんなことが怖くなった。
だから恋なんてしないでいたかったと思った。


だけどもう駄目。
はぐらかしては駄目。
あなたに触れて、こんなにも幸せを知る私を。


だって他にも知ったことがある。


――恋に落ちないでいることは、あなたに出会わないこと
――あなたの存在もあなたの優しさも知らないままでいること




そんなの絶対嫌。



だから…

親友たちの言う通り、逃げてはいけない。
もう痛いほどわかった。


気持ちを――伝えなきゃ――


246その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:37:35 ID:3SznSrzh

美術室に帰ると既に授業が終わって解散となっていた。
先生が準備室に生徒のスケッチブックを入れ終え、通り過ぎるまで待って友人を追う。

「はやてちゃん」
「ん?あー!なのはちゃん、どこ行っとったんや」
「教室にいたんだけど……先生怒ってなかった…?」
「それは大丈夫というか、あの先生かなり適当やから気づきもしてなかったけど…絵描いた?」
「……」
「やっぱな。スケッチブックすら持ってへんやん」
「あっ、教室に忘れたっ!」
「んもぉ…どんだけ気が散漫しとんやろか…今仕事入ったらヤバすぎるな」
にゃは、は、と笑うと、溜め息をつかれた。


それから教室にゆっくり戻ると、当然あなたは既にいなくて。
さっきまでここに座ってたな、と思い、自分の机をそっと撫でる。
ただの木製のツルリとした感触。
それでもあなたが居ただけで愛おしい。
それから椅子に座ったところで机の中にスケッチブックが見える。

…入れてくれたのかな。鉛筆はどこに置いたかな。

ふと、スケッチブックの間が浮いていることに気づく。
ああ、鉛筆を挟んでくれて....…

「あ」
私のド下手なスケッチを見られた...!?
急いで鉛筆が挟まれたページを開く。
そこは両面まだ空白のページだった。

だけどあなたの字があった。


『さっきはびっくりした。いつも私はからかわれてばかりだね。明日は一緒に帰ろう?』


私は思わず口元が緩む。
きれいな文字でかわいいこと書いてる、って。

それからあなたの字の下にこう書き足した。

『からかってなんかいないよ』



もう1つ。



『あなたが好き』



この文字のように……私が付けた印も一生消えなければいいのに。
紙の上だけだから言える素直な気持ち。
きっとこれから口にしなければならない気持ち。

それからそれをそっと閉じて、また机の中に入れた。
247その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:38:19 ID:3SznSrzh

放課後になり、私を含めた4人が廊下に集まる。
隣の教室にあなたはもう居なかった。

「ほな、帰ろかー」

友人たちは私の心配をしてくれる。

「今日フェイト普通にしてたわね。別になんでもなかったのかもしれないわね」
「なのはちゃんも大丈夫やったね?」
「え?大丈夫って?ああ、うん」
「フェイトちゃん、保健室の話はやっぱり聞いてないみたいだったよ」

はやてちゃんは私が美術の時間に凄いことをしてしまったことを知らない。
アリサちゃんもすずかちゃんもそのことは聞いていないみたい。



学校から離れて暫くしてから私はふとスケッチブックのことを思い出す。

あれはもしかしたら教室に置いておくのはまずいのでは…
あのページを誰かに見られたりしたら…
文内に名前は書いてないけど気づく人は気づくよね…?


「あの、私、ちょっと忘れ物したから取りに帰る!先帰ってて!」


私は立ち止まり、みんなの背中に向って言った。

「はあ?こんなところまで来たのに」
「今日はホンマに頭がすっからかんやな」
「あ、なのはちゃん…」


私は猛ダッシュで学校に向った。

248その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:39:10 ID:3SznSrzh

「ふぅ…どうしてあんなこと書いちゃったんだろうな……」

とりあえず持って帰ってあのページを切り取ろう、と考えながら西校舎の2階へ辿り着く。
教室に戻って目的の物を鞄に入れる。
1年生と2年生の教室で占められた東校舎を眺めながら階段を目指す。
すると奥の教室から話し声が聞こえてくることに気づいた。
女の子の声....

それは私の好きな声で、間違うはずのないもの。
私は階段を通り過ぎ、そのまま隣のクラスを通過。
一番奥の教室の前まで来ると、あなただと確信すると同時に話の内容が聞こえる。



「『それ』はないんじゃないの?」

男の人の強い口調に私は少しビクリとした。

「これは、……違うよ」

あなたの不安な声。

私は嫌な感じがして、中をそっと覗く。

「何が違う?別れたい理由って首の『それ』つけた奴だろ?」
「……」

黙ってしまったあなたと、私の大嫌いな背の高い人物が見える。



―――印……私のせいだ!



「誰とでもそんなことすんの?」
「そういうわけじゃ…それに――あっ!」

次の瞬間、あなたの右肩はつかまれ、左手首がその人に握られた。
「痛っ!や、めて!!」
負傷している左手の苦痛に顔を歪め、
抵抗できずに力ずくで全身の距離を縮められていく―――

249名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:39:57 ID:XS/om1Gz
このスレの釣堀っぷりは異常
250その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:40:28 ID:3SznSrzh


ドカッ!


「え!?」
「!?」

私は気づいたときにはあなたに掴み掛かる手を力一杯突き飛ばしていた。
バランスを崩した長身の体はすぐ後ろの椅子に思い切り当たる。

「なのは!?」
驚いて目を丸くするあなた。
私はあなたの顔は僅かに見ただけで、視線の先はすぐに正面に。
相手は片手を椅子にかけて、私を睨む。
だけど私の方がずっと凄い目で相手を睨みつけているに違いなかった。
「なにすんだよ、おまえ!?」



「触らないで!!」

あなたなんかが……

「フェイトちゃんに触らないでよ!!」


先のことなんてもう忘れた。

「首の印、私がつけたんだよ!?だって私のものじゃなきゃ嫌なの…!!」


驚きで声も出ないのだろう2人を無視して、ただ叫ぶ。

「私がずっと先に好きなんだから……どうしてあなたなんかに渡せるの!!
どうしてあなたなんかが選ばれるの!!」


頬を涙がが伝う感覚がする。

「フェイトちゃんは、うう…私のものじゃなきゃ嫌だ…うっ、ひっく…
私の方がフェイトちゃんを欲しいのに…!どうして私じゃないの……!」




ああ―――言ってしまった。

251その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:41:17 ID:3SznSrzh

……酷い顔をしていると思う。
多分これから先の人生でこんなに涙が出ることは二度とないんじゃないかと思う。


「はあ、はあ…」
私の言葉が息切れとともに途切れると、横から戸惑いに満ちたあなたの声。

「なのは…?」

それはもうあなたの方も泣いているのではと思うようなか弱い声だった。
それから正面の人物が口を開く。
涙のおかげではっきり前は見えない。

「自分が何言ってるのかわかってんの…?」
「わかってるよ!わかってるから今まで言えなかった!」

私の肩は激しく上下し、怒りのような感情に震えていた。



「おまえ、ちょっとおかしいよーーー気持ち悪いことフェイトに言うな。」



ガッ!!!!



私はさっきの比ではない力と殺意のようなものを抱いて相手を突き倒し、床に転けさせた。

私のことなんかどうでもいい。
この人からあなたの名前を口にされたことへの怒り。
それから困惑で青ざめているだろうあなたに言う。


「困らせてごめん。こんなふうにするはずじゃなかった……ごめんなさい。」


私はあなたの顔も見ずに出ていった。
急いで廊下の荷物を手に取り、振り返らずに走る。

「なのは!」

あなたの声が背中に突き刺さる。

252その実は落ちるために:2008/04/28(月) 01:43:27 ID:3SznSrzh

以上、No.16終わりです。

>>196 >>198 ありがとう。
小心者の自分は今後はもう書く勇気ないけど。
とりあえずこれは終わるまで、もう人の反応は無視して置いていくことにします。
>>204 一応本文は直しておきましたが大丈夫でしたか?
まだ直ってないところあるかもしれませんが。


あとはフェイトサイドが間に入るために少し延びてしまいますが
本筋は終了前です。
253MSPUQPiv改めK:2008/04/28(月) 01:46:58 ID:LECRIpxQ
GJです。
なのは、ついにフェイトに告白ですね。
フェイトを庇うために「お話」するなのは、かっこいいです。
終了までがんばってください。
254名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 01:47:41 ID:onFj4eMp
GJ!毎日都築楽しみにしてます!
なのは頑張れなのは
255名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 09:22:04 ID:rmC7J04a
GJ過ぎる件。

なのはは格好いいけど可愛いなぁ。そこがいい。
256名無し娘:2008/04/28(月) 17:13:11 ID:u/SpaB9H
いつも素晴らしいお話GJです♪
今までで一番良いところがキターって感じです☆
続き、いつまでも待ってますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
257名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:24:47 ID:dQ5lL++B
('A`)
258名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:47:28 ID:Dwecd6ox
(´・ω・`)
259名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:49:05 ID:fakV+NR3
(Д`;)
260名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:54:11 ID:rmC7J04a
ノ (*・ヮ・)) (・∀・)*\
261名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 20:54:34 ID:Lr8FNgFf
ノ (*・ヮ・))人((・∀・)x))人(・∀・)*\
262名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:11:14 ID:CMmLltuR
この流れをゲッタァァァァァビィィィィィム!!
263名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:18:21 ID:BlfzeWX2
GWか
264名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 21:56:17 ID:Ttig71BP
一瞬フェイトスレかと思った
265その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:00:42 ID:3SznSrzh
今日はかなり長いけど一応結末までいくんで。

それではNo.17より投下します。

※シリアス苦手な方、男が出て来ると駄目な方は、スルーお願いします。
266その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:01:14 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.17 ] Fate

あの日―――
2度目に彼の家に行ったあの日、
私は予定よりずっと早く自宅に帰り、お風呂に入って部屋に閉じこもった。

彼の家でのことを思い出す――

私が何か言おうとしたとき、すでに彼の両手が私の両肩の上に置かれ
私の背中はすぐ横の壁に叩きつけられた。
「いたっ…!」
鞄が床に落ち、同時に水色のカバーと赤いリボンで飾られた包みが足下に落ちる。
握られた肩が痛い。

怖かった。
体は硬直していたと思う。

少しは心の準備が出来ていたつもりだった。
なのに思わず顔を背けてしまった。
そしたらブラウスの襟を無理矢理引っ張られ、首に口づけられる。
「う…!」
私は歯を食いしばって涙を堪えていた。
視界を落とす。
そして彼の左足に踏みつけられた水色のカバーが視界に入った。


「い……や…」


声を振り絞る。

「い…やだ!!」

ドンッ

私は彼を思い切り両手で押して距離をとった。

「ごめんなさい、出来ません!」

彼は疑問と不満と両方の表情。
そして再び私の肩を掴もうとする。

「本当にごめんなさい。」
膝まで頭を下げて謝り、鞄を手にとってそのままマンションを走って出た。


私はそのまま泣きながら歩いた。
心の中でごめんなさいと何度も繰り返した。

私には解っていた。
自分の涙の理由。
怖かっただけではないことを。
彼を傷つけたことだけでないことを。

急な雨が降ってきて、私はどしゃぶりの中をトボトボと歩いた。

267名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:01:26 ID:rmC7J04a
フェイトスレだったら、はやてが間に入ったらSLBなはず。
268その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:02:03 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.18 ] 

―――閉じた瞳の中に広がる過去の光景。
真夏のような強い日差しだった9月中旬のこと。

「なのはちゃーん、私ゼッケンと鉢巻き戻しに行ってくるで、じゃあなー」

年に一度しかない体育祭、といっても私には年に一度もある体育祭。
私は各クラスの指定位置である直射日光の下から離れ、フェンス際のモミジの木陰に朝から非難していた。
これが紅葉する時期ならもっと涼しくいられたのに、などと考えながら
私は両膝を抱えてその場に座りこんでいた。
ところが時間が経つにつれて唯一の救いだった影がフェンスの外側に移動する。
私はぐったりと顔を伏せる。熱がチリチリと肌を刺す。

――暑い…

離れたところから競技のアナウンスと応援が聞こえてくる。
さっきは隣のクラス、盛り上がってたなあ。


ワーワー……


ガヤガヤ……



――眠い…………少し涼しくなった……のかな?



ワーワー……



――なんだか心地よくなって…



キャー ワイワイ……



――





――ん

――あ、一瞬寝てしまった?

私は伏せた顔をほんの少し上げて、ぼんやりと地面を見つめる。

――あれ?

私の視界には影が――人のシルエットが映っている。
私は隣を見上げる。
269その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:02:38 ID:3SznSrzh


「あ、ごめん起こしちゃったかな?」


そこには木にもたれて立っていた黒い学ラン姿のあなた。
いつもと違う服装にいつもと違う高い位置で束ねられた髪。
それが逆光のせいで幻想的なものに見えて、一瞬夢なのかと思う。

「へ?……どうしたのその格好??」

「ああ、これ……うちのクラスの応援団の格好だよ」
あなたは嫌で仕方ないといった様子で自身に苦笑する。
「前に言ったでしょ?クジで負けたって。」

それは一般的にイメージされる応援団の格好で、
言ってみれば昔の不良みたいな制服。
だけどあなたが着ると正装の紳士のような清潔感があり、
そのイメージは随分と違ってくる。

「なんかそれかっこいいよ」
私は正直な感想を述べた。

「え、そ、そうかな、いや、全然よくないよ…」
「にゃはは、着る側は暑そうだね」
「…平気……なのはは?暑かったんでしょ?大丈夫?」
「うん、今ちょっと寝ちゃってたみたいだから、楽になったかも?」
そっか、と言うとあなたは木にもたれていた体を起こす。

「それじゃ、お昼にね。恥ずかしいから着替えて来る」

そう言うと足早に運動部の更衣室へ向って歩いて行った―――

270その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:03:05 ID:3SznSrzh


そして現実。



美術準備室に逃げ込み、長い間微動だにせず膝を抱えてうずくまっていると
甦るモミジの木陰の記憶。
幸せな夢。

こんなときに無邪気でいられたあの頃のことを思い出すなんて。

そして

思い出して気づく。
あのときどうしてあなたが隣に立っていたのか。

そうだ……



――あなたは私に影を作ってくれるためだけに立ってたんだ………



切なさと同時に愛しさが込み上げる。

そしてまた1つ、1つと思い出してみる。
いつもの教室で、夏の図書館で、管理局の通路で……

考える度に確かに胸に生まれる幸せな気持ち。
あなたがくれた優しさは、こんなに涙を流している今でさえ私の心を暖かくしてくれる。

私はしっかりと目を閉じたまま、窓から差し込む夕日で照らされた四角い空間に浸り続ける。
そこらじゅうの壁に立て掛けられたカンバスも、棚に積み重ねられた画用紙や本も、
石工の胸像も、私の頭の中にはもうない。

あるのはあなたの優しさだけ。

穏やかな気持ちになる。
まるであのときあなたの影で眠ってしまったときのように―――







――ガラン


扉が開かれ、私は顔を上げる。

271その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:04:08 ID:3SznSrzh


「なのは」

あなたがいた。
だけどあの日の穏やかな表情は見せてくれない。

「なのは」

声は震えているのだろうか。
私はただあなたの顔を見据える。
自分から逃げないように。

「なのはっ」

揺らめく赤い瞳が私の瞳に映った次の瞬間。
あなたはたった数メートルの距離を走って駆け寄り、
窓を縁取ったオレンジの四角い空間へ崩れ落ちる。

「フェ…イトちゃん」

私はあなたにしっかりと抱きしめられていた。
あなたは震えていた。
顔は見えない。

「なのは……さっき言ったこと、本当……?」


――今こそ、ちゃんと言わなければ……


「本当。本心だよ。」

沈黙。

「フェイトちゃ――」

私を抱きしめるあなたの腕にギュッと力が入った。




「……私……生まれてきて……よかった……」




声にならない声でそう呟いたあなたが、肩越しに泣いているんだと気づく。

272その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:05:00 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.19 ] Fate

中学に入って初めての夏休み、自分の中にある不思議な気持ちに気づいた。

一緒に宿題しようと言われて、初めて街の図書館になのはと2人で行った。
2人ともノースリーブ1枚だったけどものすごく暑くて、着くまでにけっこう汗をかいた。


「中は涼しくて助かったよ」
「うん」

図書館の中は冷房がよく効いていた。

「理科の宿題終わった?」
「うん、終わったところ」
「次は――海外文学小説の感想文…なんか面倒くさそうだなあ、これ」
「ふふ、そうだね」

いくつかの教科をこなした後、苦手な感想文に手をつけることにする。
先生が指定した本のタイトルが書かれたリストから一冊を決める。
私は自分が何を選んだのかもう覚えていなけど、なのはは
「私『ロミオとジュリエット』結構好きなんだ」
だから同じ作者が書いた『ハムレット』にする、と言った。
そして一緒に本を探しに行く。

私はすぐに自分の選んだものを見つけた。
「んん……」
困ったような声が聞こえたので振り返ると、なのはが背伸びをして棚の高い位置に手を伸ばしていた。
私はなのはの背後から手を伸ばし、『ハムレット』を本棚から抜いた。
「へっ?」
なのはがびっくりして振り返ったので、なのはの前髪に私の唇がほんの少し触れた。
なのはの髪からいい匂いがしたような気がした。
「はい、これ」
「あ、うん」


席に戻って自分の本を開くと、2ページ進んだかどうかの段階でなのはが文句を言い始めた。
「なんかこれ読みにくいよぉ。文章がなんか嫌だよぉ」
ああ、なのはの選んだ本って――
「戯曲って私も読むの苦手だな。その本は特に私には話も難しいし」
そう私が返すと、今度は私が非難されてしまった。
「ええー!?知ってたなら教えてよフェイトちゃん!!」
「な、なのは、しーっ、静かにね」
ここは図書館だよ。
「もぉ……なんで言ってくれないかなー」
「え、だって本の趣味は人それぞれだし『ロミオとジュリエット』は好きってさっき」
「それは映画のことだよっ。本なんて読まないもん」
「そ、そっか…えーっと…あ、他に『星の王子様』もリストにあるよ。
これは読みやすかったような気がする。うん」
「んー、じゃ王子様にする…」
「とってくるよ」
「あ、フェイトちゃん、自分で――」

私たちは再び席を立って本棚へ向った。
今度の本は低い位置にあったし、私も探したんだけどなのはがすぐに見つけた。

273その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:05:42 ID:3SznSrzh

それから私たちは席で静かに本の世界へ入っていた。
聞こえるのは空調のコォーという音だけ。
少し肌寒くなってきたかな、と思った。

それからまた少し経って、やがて本の半分近くまでページが進んだとき、
突然右肩から腕のあたりに温かい重みを感じた。
「ん?」
向くとなのはが私の腕にくっついていて、頭を少し私の肩にもたれかけさせていた。
「なのは、寒いの?」
「んー、ちょっとだけ」
体は私の方に傾けたままだけれど、本はちゃんと読み続けている。
むしろ本に集中しているみたいだ。
「でもこうしてたら温かいから平気。最後まで読みたいの」
視線を本から外さないで話す。
「そっか」


私は自分の本に視線を戻すも、右側から感じる心地よい存在に意識が偏っていた。

やっぱりさっきなのはの髪からいい匂いがしたと思ったのは気のせいではなかったみたいだ。
いや、正確には髪から香るシャンプーとかの匂いではない。
私がいいい匂いだと思ったのは実際の香りではなくて、なのはを感じる空気そのものなんだ。
だって息を止めてみても同じだったから。
なのはの肌が私の肌に直接触れているところが気持ちいい。


ずっとこうしてたい。


何故か……胸がキュッとする。

なんだろう?

なんか変だ、こんな気持ち。

274その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:06:31 ID:3SznSrzh

小説はどうにか最後まで読んだ……と思う。
だけど感想文を書く気分になれなくて、もう夕方だし帰ってからやるよ、と私は言った。
なのはも本は読み終えていたので、そうしようか、とすぐに納得してくれた。

帰り道、なのはの手を握った。
「ん?」
今までも手を繋ぐことはあったから、別になのはは驚かない。
なのはは私の顔を見てニコニコし、逆に手をきちんと握り直してくれた。

まさに天使のような子供の笑顔。

それから繋いだその手を大きく揺らしてブンブンしながら、『星の王子様』の話。
「すごく気に入ったよあの本。大人になっても何度も読むよ」
その後は残りの夏休みの計画を話していた。

……私はと言えば、繋いだ手が汗だくになっていた。


仲のいい友達だから手を繋いだりするのが嬉しいのは当然だよね?
だけど…

私、なのはとそうするときだけいつもドキドキしてる気がする……

手を繋ぐのって……特別なこと?
手を繋ぐのって――


私、やっぱりちょっと変なのかな。


それから私はその気持ちが何なのか、残りの夏休み中考えていた。

275その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:07:18 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.20 ] 

絵の具と埃の匂いがこもる狭い空間で、床にペタリと座りこむ2人。
あなたと私。
私はあなたの腕に抱かれて、あなたは私の背中に腕をまわして抱きしめて。

『生まれてきてよかった』

私はあなたが呟いた魂の声を確かに耳にする。
私の思考はついていけず、じっと待つことしか出来ない。
私はいつのまにか泣き止んでいて、反対に私の背中に涙が落ちたのを感じる。

じっと、待つ。


「私、なのはのことがずっと好きだった」


ついにあなたは言葉を絞り出す。

「大好きだった」

息が上手くできない。

「誰よりも」

あなたの腕が、体温が熱い。

「う、そ…なんで……」
「うそじゃない」

熱いのは私の体の方かもしれない。


「だけど……一生言わないつもりだった」

276その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:08:56 ID:3SznSrzh

私がやっと少し体を動かすと、あなたもそれに応じて腕を解く。
向き合ってから久しぶりに見たあなたの泣き顔。
私の、何故、という無言の質問に答えるあなた。

「自分が変だって自覚してるし、なのはを困らせると思ったから……」
「…フェイトちゃん……」

「このままじゃいけないんだって思ったんだ。周りのみんなのように普通に
男の子に恋していつか子供を産んで、そんなふうにみんなに溶け込んでいけたらって。
なのはと同じ場所で生きていたかった。だから……普通に恋人を作らないとって思ったんだ……」
「さっきの人……?」
「……あの人は私が好きになるまで待ってくれるって言ってくれた。
いつか自然にそうなるかもしれないと思った。だけど………駄目だった……
あの人に触れられたとき、頭で考えた通りのことを心と体は受け入れてくれなくて……」

「そう…だったんだ……」

私は教室で乱暴にあなたの手を掴み掛かる姿を思い出す。
「どう、なったの?さっきの……」

「…さあ……知らない。もう話す事ないから……」

私が訝しい顔をしたらしく、あなたはその意図をすぐに読み取る。
「ううん、酷いのは私だから。」
思い詰めたようにぼやき、それから泣き顔で少し微笑みながら言う。
「だけどハッキリわかったから。酷くても私はなのはしか好きになれないって。
だからあの人にさっき正直にそう伝えようとしてたんだ。」

『なのはしか好きになれない』
そんなことを言われて、もうどうしたらいいのか。
私が何も言えないでいると、あなたは涙を拭って言った。

「今日の午後…ただなのはに遇いたくて、なのはのクラスにいたら……遇えた…」

すぐに頭に浮かぶ、窓際の机の上に座ったあなたの姿。

「私の机に座ってた……」
「うん………なのはの机」

あなたの口調は一層優しくなる。

「なのはの顔を見て、それからただ寄り添っただけで幸せだって実感したんだ。
自分が例え変だとしても私は幸せだって。だってなのはに愛することを教えてもらえたから。
なのはを愛してる私は人間なんだって感じたんだ。」

「あ、愛……」

愛してる、という言葉を口にされて、体中の血という血が熱く波打つ。
それでもあなたはその言葉を止めない。

「友達として側にいさせてくれるだけでいい、一生愛し続けるって決めたんだ」

真剣な眼差し。
どんどん与えられる愛しい言葉。
私だけのために向けられたもの。

277その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:09:37 ID:3SznSrzh

――ああ
何故気づかなかったの?
あなたの優しさがこんなにも……こんなにも暖かったのは
あなたがそういう人間だからという理由だけじゃないことに。


あなたが私を愛してくれていたからなんだってことに!


罪悪感と歓喜とで話すことなんか出来ない。
もうあなたを抱きしめるしかなかった。

「わ」
私はあなたに覆いかぶさるような勢いで首の周りに腕をまわした。
またお互いの顔が見えなくなる。
それで私はやっと呼吸らしい呼吸が出来るから。

「でもまさか、こんな展開になるとは思ってなかったから……すぐ言っちゃった……」

なんだか急に情けない声になったあなた。
それが可笑しくなって私はつい笑ってしまう。
やっと緊張の糸が切れたみたいだ。
そしたらあなたも同じように笑い始めた。
そっか、お互いに意を決した矢先のことだったんだね。

「私だってあんなふうに告白しちゃうなんて夢にも思わなかったんだから」
「ふふ、そうだね。私も何が何だか。」

それから腕を解いてゆっくりと顔を見合わせる。
夕日でますます黄金に染まるあなた。

「なのは」

また真面目な口調に戻る。
だけどもう変な硬さはなかった。

「なのはにキスマークつけられたって気づいたときは本当にびっくりしたよ」
「うん……」
「だけど……嬉しかった。ずっと消えなければいいのにって思った……」

気持ちが通じ合っていたと知って、また熱いものが込み上げる。



私の恋……もう実っていたんだ……

278その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:10:06 ID:3SznSrzh

私は左手をあなたに伸ばし、自らがつけた印にそっと触れる。
その手の上にあなたは自分の手を重ねる。
真っすぐ見つめ合ったまま指先を少し動かしてはお互いの肌と存在を確認する。
微笑み合って気持ちを確かめ合う。

今度は涙をこぼさないように、今度こそは声に出して。
やっと私が告げるときがきた。



「あなたが好き」

「はい…」


「好き」

「はい…」


「フェイトちゃんが大好き」

「…はい…!」



とても短くて簡単な言葉。
とても重くて難しかった言葉。
教室の窓から伝えたかった言葉。
スケッチブックに閉じ込めた言葉。
乱暴にぶつけてしまった言葉。

それを目の前のあなたが今は受け止めてくれる。

それから再び愛しい人を抱きしめる。
表情が見えないように。
また顔が赤くなることを言う前だから。






「あなたは私のもの?」





「はい……///」

279その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:10:37 ID:3SznSrzh
その実は落ちるために実る [ no.21 ] Fate

教室に君が居る。
私は見つめる。

目が合って、どうしたの と、態度で語りかけてみる。
君はただ少し微笑む。だから私も微笑む。

ただ君の近くに行きたくて、君の所へ行く。
別に何も言わなかったし、言うこともないのに。

「なんとなく」
どうしたの と、言う顔を君がしたから。

「今日は一緒に帰れるね、なのは」
君と話したいな、と思って。

「うん」
それだけで充分。

君は自分の席に座ったままで、私はその斜め正面に立ったまま。
君は教科書を出すために鞄を一時的に足下に置いた。
数学と書かれたそれを机の上に置き、机の中からビニールのシートを取り出す。

その間に。
君の鞄を机の横に掛けながら、こうやっていつも君の側にいられたらいいな、なんて考える。

もう少しここにいてもいいかな?
「このクラス、風邪で欠席が多いんだってね」
「うん、高熱出るんだって」

いつも大丈夫って言われちゃうけど、またこのセリフ。
「気をつけてね、体調管理」
「ちゃんとやってるから大丈夫だってば」
「そ?ならいいけど……」
だって顔が少し赤いみたいだから……
「いいけど、何?」

続きを催促されたのでドキドキしながら君の顔に手を伸ばして。

「ほっぺた赤いもん。鼻もちょっと赤い」
言いながら手のひらの指先の方だけで君の右頬に触れる。
「だってそれは、体育で走ったんだもん。みんな鼻赤いよ」
体育が嫌いだとアピールする君がかわいくて、少し笑って言う。
いつまでも触っていたいけど、そういうわけにもいかないから手を戻す。
「そっか。まだ寒いし風あるもんね。お疲れだね」
「お疲れだよ」
それから私は体制も戻す。
「それじゃあ、帰りまた来るよ」
「はい」
君に触れてきっと私の顔も赤いから、それに気づかれないように教室を出る。



廊下に出てからふと考えて溜め息。
明日もまた私は君を見つめるんだろうな、と。

280その実は落ちるために:2008/04/28(月) 23:11:38 ID:3SznSrzh

以上、完結。

長文すいません。

次はフェイトサイド前半がNo.22、その次に後半のNo.23置きます。
読むの多分面倒ですが一応こっちもないと話がおかしいと思うので。
もう終わったも同然だから何言われても知らない!
待っていてくれた人はどうもありがとう。

281名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:23:46 ID:dOQY9/0s
>>280
最後すごく良かったと思う。
GJ、お疲れ様でした。
やっぱり、文章作法は変えてからの方が読みやすくて自然だったと思う。
自分も人の心を震えさせるような話書きたいけど、なかなか難しい。
いい話書けるんだから、これからも書いた方がいいんじゃないかな。
余計なお世話かもしれないけど。
ただ単に甘いだけの思春期話ならどこにでもあるし、痛いところもあるから
逆に甘い部分が引き立つって話は少ないよ。

語ってスマソ
282名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:29:56 ID:sUtMMUUe
>>280
GJ、心の底からGJだよ
途中何度も辛くて読むの諦めかけたけど、
信じて待っててよかった

あれ、画面がなんだか滲んで見えるな
283名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:36:15 ID:2Is7Fpfy
すごくいい終わりかただと思った
普通じゃない恋。その想いを伝えるか、押し殺すか
それが百合の魅力なんだと感じました

機会があればまた書いてください
自分はとりあえず頭のおかしいフェイトさんのギャグを書いて待ってます
284名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:39:11 ID:rmC7J04a
感動をありがとう!!GJです!!

そして間に割り込んでしまってスミマセンでしたorz
285MSPUQPiv改めK:2008/04/28(月) 23:40:26 ID:LECRIpxQ
とってもGJすぎるぅ〜
待ったかいがありました。
ふたりのそれぞの回想シーンが、とても相手を思う気持ちが伝わってよかったです。
最後までお疲れさまでした。
286名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:49:28 ID:VQDVgoqh
>>280
GJ、これくらいの良い話を板で見たのは久しぶりだった。
他が悪いわけじゃなくてこれが好きなだけだけど……
途中まで胃が痛かったけどとにかく凄く幸せな気分になれました
287名無しさん@秘密の花園:2008/04/28(月) 23:54:12 ID:BlfzeWX2
少女たちの愛を粉砕する、男!
あどけない少女たちの絆を狙う、男!
許せんっ!

GJ 今夜はリンディ茶で乾杯
良かったけどでもやっぱ胃が痛ひ…高まれボクの免疫機能

でもぶっちゃけ///はずっこけたw
288名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 00:40:56 ID:eKSCvfge
最高のラストだった。
やっぱなのフェイ大好きだ!
289名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 01:36:17 ID:7uW67Vuu
>>280
GJすぎるぜ!
フェイト編と新作をwktkして待ってる
そしてこのスレでもう書かないなんて言わないでくれ
色々言ってるのは1人か2人の人間だけみたいだし
290名無し娘:2008/04/29(火) 03:15:08 ID:khtmdKHg
お疲れ様でしたw GJ☆
フェイトさんの視点も楽しみにしてます。・゚・(ノ∀`)・゚・。
291名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 05:47:43 ID:ncvajCFI
GJ!
良いなのフェイでした
出来れば次回作も書いてくれると嬉しいです
292名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 09:16:22 ID:exku7sDI
GJ!
キュンときました!この二人は最高だ!ありがとう〜
293名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 12:58:14 ID:7WTdp3/g
うざすぎる
294名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 13:13:28 ID:NtsuBDZu
 とてもGJでした〜♪ 
 なのでこれからも頑張っていただきたいと思います。
 フェイトさんサイド期待して待っています。
295名無しさん@秘密の花園:2008/04/29(火) 21:07:14 ID:3X0CEARP
GJ過すぎ!
感動をありがとう。
296その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:01:17 ID:pjyJDyfP

以下No.22とNo.23置きます。
No.22だけにしようと思ったけどNo.23も一緒にして、次回最後置きます。
長いけどNo.23入れても昨日投下した量いけたので大丈夫なのかなーと思って。
なのはが悩んでいたころフェイトは、な話。ハイライトみたいな感じです。
また長文になります。すいません。

注意
※シリアス苦手な方、男が出て来ると駄目な方は、スルーお願いします。
297その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:02:07 ID:pjyJDyfP
その実は落ちるために実る [ no.22 ] Fate

春が来て、私たちは中学生活も3年目となった。

始業式から間もなく満開だった桜が散り始め、私はそれがとてつもなく悲しいと思えた。

そんなふうに思ったのは東校舎から屋上へと続く階段の踊り場で。
私が君に告げることのない言葉を、代わりに目の前の人が言う。
そして『これから好きになってくれればいい、それまで望まないことは絶対しないから』と。
私は話を聞いた後、その人の後ろにある窓の外を見ていた。
中庭のソメイヨシノと西校舎の2階に見える君を。

なのはは私のクラスの男の子と話してる。
あの男の子はなのはが私のところへ来る度になのはを見てた……


そして桜は惜し気もなく散る。

このままではいけないんだ、と思った。

「……すぐにとはいかないけど気持ちに応えられるようになっていければ、と思います。」

自分がこれからなのは以外の人をそんなふうに見れるだろうか?
あの人の思うようになっていけるだろうか?
誰かに望まれるような自分に……

いや、もうそうならなければいけない―――
去年の体育祭のとき、勇気を出して気持ちを伝えてくれたあの女の子はどうだ。
ちゃんと幸せを見つけていたではないか―――



翌日の昼休み、いつもの5人になったところで昨日のことを報告した。
みんな驚いてはいたけれど、なのはもおめでとうと言ってくれた。


それから私は、もしかしたら昔のようになのはと恋の話をするのかなと思っていたが、
その日以降もなのはの方からその話題を出されることはなかった。
なのはと話すことが減り、私は寂しくもあったがその反面安堵もあった。
何故かなのはに恋人の話をすると自分が空しくてたまらなかったから。

298その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:03:08 ID:pjyJDyfP

それから1ヶ月以上が過ぎ、管理局でなのはから質問をされた。
もし女の子から告白されたらどうするか、という内容。
私はすぐに体育祭での出来事が頭に浮かび、そのときと同じ胸の痛みを感じる。

ーーなのは、君はどう思うんだろう?

「びっくりするね。女の子から告白されたら!フェイトちゃんは驚かなかったの?」

確かに急だったから少し驚いたけど……自分と同じだったから……

「自分のお兄ちゃんを好きになるっていうのも相当驚くことだよね、とか思っちゃって。
だから、まあ、そういうこともあるのかなって」

なのは、覚えてる?あの頃のことを。
あの頃みたいに……
昔のように『そういうこともあるんじゃないかな』ってそう言って受け入れてほしいんだ……
それともやっぱりあの頃のことは、
私が女の子でクロノが男の子だから変に思わなかっただけなのかな……

「けど最初は兄妹じゃなかった!」

そう、それは私もよくわかってる……
だけど私はなのはが例え特殊な恋愛でも受け入れてくれることを願って拘ってた。

「だけどその、それ以外でも私自身がちょっと変わってるから。」

そう私が言うと、なのはは困惑して黙ってしまった。


――ああ、ごめんね、なのはを困らせてしまった……

――大丈夫、もう困らせないよ。

――ちゃんと彼氏とやっていくから……

299その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:04:04 ID:pjyJDyfP

雨の帰り道。
彼氏、となったその人の隣を歩いても私の心が想うのはここにいない人。
そんな自分に嫌悪感を抱き、どうしても表情が曇ってしまう。
今は傘を差しているから表情を見られなくて済む、などと考えてしまう。

初めて彼と手を繋いだとき。
友達とは違う特別な意味があるのかと思うと笑えなかった。

少なくとも私にとって手を繋ぐことは……
特別……

奈落へ落ちる母に伸ばして拒絶されたこの手をとってくれたのは――



……なに考えてるんだろう自分は。


――こんなの駄目だ。
――この人のことをもっとちゃんと見なきゃ。


だけどあの日……彼のマンションから逃げ出したあの日。
壁に体を押し付けられて……多分このまま私はこの人と関係を持つんだ、と思った。
きっとそれが自然なことで、まわりのみんなが受け入れてくれる生き方。

これは正しい選択だから、私も早く慣れなければいけない――

そう何度も、何度も、
本当に何度も思い聞かせてきたのに……

床に落ちた本を見ると何故かなのはの顔が浮かんで――
どうしても浮かんで――


駄目だった。

心も体も全部、なのはしか好きになれないんだって確信してしまった。

私はどうやっても変われないんだ……

「本当にごめんなさい。」

300その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:04:40 ID:pjyJDyfP

ごめんなさい
本当にごめんなさい
彼を傷つけてしまった


激しい雨。
地面に突き刺さる雨音は周りの騒音を飲み込み、世界が急に切り離された。
肌に張り付く制服も下着の感覚も無く。
まるで私の心を表す今の空。

美しかった空を乱すだけの私の心……



幸い誰もいない家についてすぐにシャワーを浴びる。
鏡に映る首にはあの痕がくっきりついている。
水で洗っても石鹸をつけて擦っても消えるはずもなく。

吐き気がした。
そんな姿の自分と、自分がどんなことを思っているかということに。


――恋人を受け入れられない自分。
――それなのに今なのはが好きだと繰り返し思う自分。

301その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:05:12 ID:pjyJDyfP

翌日学校で自分がどんな態度でやり過ごしていたのか覚えていない。
ただ運悪く身体測定が入っていたので
制服を脱いだときに誰かに首のものを見られたくなくて手で押さえて隠していた。
急いで教室に戻るとすぐになのはが来て....
目を合わさないようにしてもすぐそこにいるって思うだけで心が乱れる。

恋人を受け入れられない自分、それなのに……

それからはそのことばかり繰り返し考えてしまって、本当に吐きそうだった。

帰りになればみんなと顔を合わす――
それになにより……あの人に会いたくない――

耐えられなくて、次の休み時間に誰にも何も言わず帰った。


学校を出て1人になると吐き気だけは治まった。
このまま帰っても時間が早すぎて母さんが心配する。
そう思って辿り着いた先は、私が初めて君の名前を口にしたあの場所。

暫くの間、水面をじっと見つめて波の音を聞いていた。
色々と考えが巡る。


――私はどうしてこうなのかなあ?

――何で普通の人間になれないのかなあ……

――やっぱり変なんだろうなあ私……


それから顔を上げて空を見上げる。
長い間見ていたと思う。


――なのは……


天に向かって手を伸ばしてみる。


――この手はもう君に伸ばせないね……

302その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:05:38 ID:pjyJDyfP

それから足は重かったが、いつもの時間に帰宅した。
洗面所で首元が目につく。
また気分が悪くなって、昨日と同じく即座にシャワーを浴びに行った。
何度も同じ箇所を洗う。


――早く消えてよ……!


コンコン、と浴槽の扉を叩く音がする。

「フェイト?顔色悪かったけど平気なの?」
「……何もないよ?平気だよ?」
「……」
「大丈夫だよ」
「そう……今からちょっと出かけるけど....帰ってからもう1度訊きます」
「……だい、じょうぶ……だよ?」

それから部屋のベッドに入り、布団をかぶる。
思うことはまた同じことばかり……




やがて母さんが宣言通り再び私の様子を見に来た。

「フェイト、あなたが言いたくないことは言わなくていいから」
だけど、と母さんは言う。
「あなたが苦しんでいるのは解ってしまうのよ」
申し訳ない気持ちになる。
「……ごめんなさい」
「謝ることなんかないわ。かわいい娘を心配するのはあたりまえのことなんですから」
そう言われて、泣くかもしれないと思った。
「さっきね、なのはさんに会って来たわ」
「えっ」
私は頭まで全部被っていた布団を少し捲り、顔だけを出す。
「あなたの悩んでいること知らないみたいだったけど……彼女にも言いたくないことなのね?」
「……うん……ごめんね、今は誰にも言いたくないし、学校のみんなに会いたくないんだ……」
「そう……」
母さんは頷いた後、人差し指を顎に当てて少し考え込んだ。

「何日か管理局の方で過ごせばいいかもしれないわね」

母さんはクロノから聞いたという任務の話を私にした。
1人になっても何もしないでいたら余計なことまで考えてしまうから、と。
学生生活をしている者にとってはそれなりに長期間。

私はそれを引き受けることにした。
学校へは今日のことを含めて母さんが連絡してくれた。

303その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:06:10 ID:pjyJDyfP
その実は落ちるために実る [ no.23 ] Fate

執務官の仕事に専念している間、
確かに余計なことを考えることは少なかった。
時間が経つにつれて自分の気持ちに整理がついてきた。


私はなのはが好きだ。
その気持ちをどうしたらいいのかは解らないけれど
他の人に同じ気持ちを抱くことは出来ない。
だからあの人にちゃんと謝って別れを言うべきだ。


ただ、そんなことを考えていたせいで、出動した先で少し手を負傷してしまった……



兎も角、予定通り任務が終わって、その足で学校へ行った。
職員室で遅刻届を貰ってから教室に向う。
それから自分の教室に向うと、通りすがりに見える隣の部屋は空だった。


――この時間、いないんだ....遇いたい.....


何故か足が勝手に動いて、空の教室の窓際の席に辿り着く。
そっと机の表面を撫でてみる。
なんてことはない、ただの木。
でも君のだ。


――遇いたい……


グラウンドを見るとはやてが野球のネット付近でスケッチをしているのが見えた。
君もいるかなと思い、つい机に座ってグラウンドに姿を探してしまう。

「フェイ....トちゃん?」

それから突然背後からなのはの声がした。
驚いたけど、嬉しかった。

304その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:06:46 ID:pjyJDyfP

隣り合って話し始めると、負傷した左手にそっと触れられた。
手を……握られるのかな、とか一瞬思ってしまい、きっと脈拍が早くなった。
それからなのはは私の手を離すとやっとこっちを向いたので顔を見れた。


私の愛しい人……
澄んだ瞳が本当に奇麗……
君の全部が大好きだ……


私は嬉しさを抑えきれなくて思い切り顔が綻んだ。
あんまり見つめるから不審に思ったのか、なのはは俯いてしまう。

でも体はピッタリ寄り添ったまま....
まるで図書館で昔こうしてたときと同じ....

あのころからいつもそうだった。

こんなふうになのはが側にいて、
なのはの体温を感じているといつも胸がいっぱいだ。
今こうしていると私の全部が満たされたような気分だ。
誰かのことをこんなにも愛せるなんて知らなかった。


……そうなんだ……これが…私の幸せなんだ……


なら、これが例え変だとしてもかまわない。
なのはをこんなにもこんなにも愛しく想う気持ち、失いたくない。


……失いたくない……!!



だから――


側にいさせて。


一生愛することを許して。


黙っているから。


それでいいから――

305その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:07:44 ID:pjyJDyfP

それから暫く君の温もりに身を委ね、ふと言葉が出た。

「久しぶりだね、会うのもだけど……2人でいることって。」

2人でいるのって幸せだな。
するとなのはは私の考え事の邪魔をしてしまった、と言う。
それはもういいんだ、今解決したんだよ。
君に対する気持ちをどうすればいいのかってこと。
ずっと好きでいたいっていう単純なことに気づいたから。

「それと今日だけど、帰りやっぱりみんなと一緒に帰れないや」
今日これからあの人に本当の気持ちを伝えに行こう。
そしてこの先ずっと君を想い続ける。
君が年をとっても、君が誰かを愛しても。

「なのは、私ずっとなのはのそばにいてもいいかな……?」
なのはは何も言わずに私の首元に顔を埋めて寄りかかった。
幸せな気分だった。
そばにいていいんだよね、と思っているとなのはから急に出た言葉は……

「この痕……彼氏がしたんだ……?」

思い出すと遣る瀬ない気分になる。
なんとなくなのはに気づかれるのは嫌だった。
色々訊かれるのだろうかと不安に思っていると、首に湿ったものが触れる感覚があった。

「っ…!?」
なのはの唇が……触れてる…?
なのはの表情は見えないし、今どういう状況なのかわからない。
それからほんの少しの痛み。
「え、なの……」
は、と言おうとして言葉にならない。
この小さな痛みは雨に打たれて泣いたあの日のものと同じ……
だけどまさか……そんなわけはなくて……??
短い間だったのか長い間だったのか解らないけど、心臓が止まってしまいそうだった。
それからなのはがゆっくりと顔を上げる。

「なのは?何なの?……び、びっくりしたんだけど?」
なのはは目をそらし、黙っている。

キーンコーン

タイミングがいいのか悪いのか鐘が鳴ったところでなのはは美術室に去って行った。


取り残された私は窓ガラスに映る自分の姿を見て、頬がこれ以上ないほど染まるのを感じた。
消えかかった痕を見て悪戯を思いついたんだなと解ったけれど、それでも喜ぶ自分がいる……
雨に打たれたあの日のものとは全く違う気持ち……


消えなければいいのに―――!


それから数分後、なのはがスケッチブックを忘れて行ったことに気づいた。

306その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:08:08 ID:pjyJDyfP

放課後になり、あの人の教室に行った。

「連絡しなくてごめんなさい。今日はちゃんと話すから。」

相手は、なんの話か検討がついてる、と言った。
そしてお互い無言のまま他の生徒が帰るのを待った。

やがて誰もいなくなり私は口を開いた。

「あなたの望みに応えられなくてごめ――」
だけどすぐに言葉を被せられる。
「別れたいって言うんだろ?」
「……はい」
「付き合ってんだからああいうことするの解ってるよね?」
「……ごめんなさい、だけど他にももっと大切な理由があるから、ちゃんと謝りたく――」
「ていうか、『それ』なに?」
「え……あっ」

私は首の印を掌で押さえる。

「『それ』はないんじゃないの?」
「これは、……違うよ。」
「何が違う?別れたい理由って首の『それ』つけた奴だろ?」
「……」

彼の言った通りだけど、そうじゃないんだ、と、どう説明すればいいのか迷う。

「誰とでもそんなことすんの?」
「そういうわけじゃ……それに――あっ!」
急に肩を掴まれ、左手首を強く握られた。
「痛っ!や、めて!!」
左手に激痛が奔り、抵抗出来なくなったその時―――

なのはが彼を突き飛ばしていた。


「なのは!?」
「なにすんだよ、おまえ!?」


そして信じられない展開が起きた…………


触らないで!!フェイトちゃんに触らないでよ!!
首の印、私がつけたんだよ!?だって私のものじゃなきゃ嫌なの!!
私がずっと先に好きなんだからどうしてあなたなんかに渡せるの!どうしてあなたなんかが選ばれるの!!
フェイトちゃんは私のものじゃなきゃ嫌だ、私の方がフェイトちゃんを欲しいのに!
どうして私じゃないの!


………………なのは???

307その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:08:42 ID:pjyJDyfP

なのはが泣いてる―――


「なのは……?」


どうか泣かないで―――


「自分が何言ってるのかわかってんの……?」
「わかってるよ!わかってるから今まで言えなかった!」
「おまえ、ちょっとおかしいよ――気持ち悪いことフェイトに言うな。」

なのはは相手を突き倒し、床に転けさせた。
驚いて私はなのはの腕に手を伸ばしたが、私の手が触れる前になのはが私に言う。

「困らせてごめん。こんなふうにするはずじゃなかった……ごめんなさい」

それだけ言って私の顔を見ずに教室を出て行った。
「なのは!」
廊下に出て後ろ姿に叫んだ。


なのはが泣いてる―――今すぐ助けたい―――
誰を泣かせても、君だけは泣かせたくない―――


追いかけようとして踏み出すと、後ろから右腕を引っ張られる。
「待て、ちょと」


この手は………
この人はなのはのことをおかしい、と言った……


一気に怒りが込み上げてくる。


――気持ち悪いことって何なんだ!?


――許せない――!!


バシンッ!!!!!

308その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:09:06 ID:pjyJDyfP

私は怒りのあまり頬を本気で張り倒した。
なのはが突き飛ばしたような生易しい力ではなく。
「!?」
大きな音とともに再び床に倒れ込む。


「気持ち悪いと思われるべきは私です」

さっき言った言葉は私に向けられるはずのもの。

「最低だと思ってくれていい」

あなたが少しも兄に似ていないことにやっと気がついたのだから。

「酷いのは私です」

私は自分の大切なものに傷をつけられるくらいなら
こんなにも簡単に冷静さを失って人を傷つけられるのだから。



「お別れです。もう二度と話すことはありません。さよなら。」



そして私は愛しい人を追って走る――







なのは、どこにいるの?


君に聞きたい言葉がたくさんあるんだ
君に伝えたい言葉がたくさんあるんだ


私が君を見つけるまで

それまでは私の夢を見ていて

私が君を幸せな気持ちにさせる夢を

私が君をどんなに好きかが伝わる夢を――

309その実は落ちるために:2008/04/30(水) 01:10:57 ID:pjyJDyfP

No.22とNo.23は以上。

今日もすごい長くてすいません。
ごめん、あと次に最終話だけ!次で絶対最後。
嫌がられても置き逃げする。

なんか予想外に大半の人は結末に納得してくれたようでよかった。
310名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:19:05 ID:OY4UfZOw
はいはい、次で最後ね
311名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:25:11 ID:o7VNwrVC
GJです。最終話楽しみにしてます。

>>310
大人気ないな。どういう感想を持とうが人の勝手だが、
嫌ならスルーしろよ。一々嫌味ったらしく書く必要もないだろ。
312名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:26:38 ID:6mYLS+9b
触る奴も荒らし
313名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:28:19 ID:3HVAjqMY
まあなければこういうやりとりもないわけだが
314名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:33:17 ID:5hB/711a
>>309
GJ! 俺らがやきもきしてた影では
フェイトさんも色々悩んでたんだなぁ

何にせよハッピーエンドでよかった
最終話も期待してる

>嫌がられても
この結末迎えてもまだ嫌がる人はそんなに
いないんじゃないかと思う
ただ百合ものって今でこそ、そこそこ数見かけるが
ちょっと前までは本当に氷河期だったというか、
それこそ男×女←女ものや完全な当て馬役や、
悲劇ものが多かったからな
途中までの展開をトラウマに感じて拒否反応起こす
人がいるのも仕方なかったんじゃないかなと思った

書いたものに否定的な反応貰うのは辛かった
だろうけど、あきらめずに投下してくれて
ありがとう

長文スマソ
315MSPUQPiv改めK:2008/04/30(水) 01:39:44 ID:cpbvGYeC
GJです。
寝る前に来てよかったです。
フェイトサイドを読むと、話がより深くわかってよかったです。
続きも待ってますので、がんばってください。
316名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 01:58:16 ID:AOkdCfHG
うおおおおおおおおGJ!!
想いあっているのに、すれ違う二人が悲しすぎる。だがそこがいい。
次で最終話ですか…、何だか寂しいですね。
続きにwktkして待ってます。

ちょっとした蛇足だが、このアニメがすごい2008(うろ覚え)っていう本の作品紹介の中に

『なのはとフェイトのカップルの間にヴィヴィオという「こども」ができたのは、
 百合ものとしての正当進化か』

って書いてあった。かなり興奮した。
317名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 03:11:27 ID:8yqxF6ra
>309
数日覗かなかっただけで一気にクライマックスとは。
読んでる間リアルに胸が詰まって困った、気持ち悪くてすまん。
こんなに入り込ませる気持ちを書けるなんてほんとにすごいGJ!ですよ!
>316
え?公式カプーですか?俺の中ではとっくの昔から公式だがw
318名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 06:19:32 ID:UL1rdLYV
ヴィヴィオの規則正しい寝息が耳朶を擽る。緩々と腕を持ち上げて頬を撫でても、反応はない。どうやら、完全に夢の世界へと旅立ったようだ。
危ない危ない。もう少しで、娘を寝かし付けている自分まで睡魔に負ける所だった――。
振り切るように小さく頭を振って、フェイトは軽やかにベッドから降り立つ。

逸る気持ちを抑えてリビングへ向かうと、ソファに腰掛けているなのはの後姿が確認出来た。
「なのは」
「フェイトちゃん。ヴィヴィオは?」
「もう寝たよ、ヴィヴィオの寝顔見てたら、私まで眠くなっちゃった」
なのはの横へ座り、苦笑を浮かべ肩を竦める。
そんなフェイトの様子に、なのはは呆れたように首を傾げた。
「お風呂も入ったんだし、そのまま一緒に寝ちゃえば良かったのに。フェイトちゃん、疲れてるんだよ。そうだ、ちょっと待ってて」
暖かいミルクでも入れてくると腰を浮かせかけたなのはの二の腕を咄嗟に掴んで引き寄せる。
バランスを崩してよろけるなのはの腰に、空いた左手を回して抱え込む。
「びっくりした…もう、フェイトちゃんってば」
必然的に、フェイトの膝に浮かせた腰を再度落ち着かせる羽目になったなのはは、フェイトの胸に手を添えて、上目遣いでフェイトを睨んだ。
「ミルクなんかいらないよ。それより、もっと欲しいものがあるんだ」
頬を膨らませる彼女が可愛らしくて、フェイトは囁く様に笑みを零す。
「なあに?」
あまりにも可笑しそうにするフェイトに、なのははつられて吹き出した。
頬にかかったフェイトの金色の髪をそっと耳にかけるなのはの指を捕まえて、フェイトはそれに口付け、舌を伸ばす。
「なんだと思う?」
「んー……。わかんない」
ちろりと舐め上げられた指先が擽ったいのか、くすくすと笑いながら身を捩ったなのはの肩を逃がすまいとソファに押し付けた。
覆い被さるフェイトと、完全に動きを封じられたなのはの視線がぶつかり合う。ふと、二人の間にじゃれ合いの雰囲気が掻き消えた。
319名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 06:20:10 ID:UL1rdLYV
「じゃあ、教えてあげるね」
「うん、教えて」
なのはは、両腕を上げてフェイトを誘う。
迎えられるがままに身体を寄せ、何度味わっても飽きる事のない、その唇に自分のそれを合わせた。
甘い唾液で喉を潤わせ、呼吸すら出来ない程に奥まで舌を差し入れると、くぐもった声が耳に届く。
お互いの零した唾液が口の周りを濡らしたけれど、気にする暇などなかった。
「フェ…イトちゃ…」
下唇を吸ったままに自分の上着のシャツを脱ぎ捨てようとボタンに指を掛ける。
けれど、気が急いているのか何故か上手く外れない。僅かな苛立ちを感じて、フェイトはようやくなのはの唇を解放した。
「…ん、フェイトちゃん」
ボタンを外す事に専念し始めたフェイトに、頬を桃色に染めたなのはが声を掛けるが、それを早くしろという意味に取ったフェイトは構わず無視をする。
「フェイトちゃんってば」
「…どうしたの?」
シャツの袖をくいくいと引っ張られ、ようやくフェイトはなのはと向き合った。
「今日はもう駄目だからね」
「は?」
「だから、今日は駄目なの。フェイトちゃん、知ってると思ってた」
「えっと……駄目って何が?」
両手の人差し指で×を作り、照れるなのはの言っている意味が理解出来ない。
「昨日から、その…あれが始まっちゃったから、今日はえっち出来ないの」
320名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 06:20:32 ID:UL1rdLYV
「……」
ぽかんと開いた口が塞がらない。理解出来ても、納得は出来る筈もなかった。
あんな風にフェイトを誘っておいて、何たる仕打ちだろうか。
それとも日頃の忙しさにかまけて、なのはの月経周期をすっかり失念していた自分が悪いのだろうか。
いや、いい。この際、そんな事もうどうだっていい。
混乱するフェイトを不審な目で見つめていたなのはの頭を両手でがっちりと固定して、はっきりと宣言する。
「大丈夫だよなのは。私はそんなの、ちっとも気にしな――」
「ぜったい、嫌」
「お風呂場でなら――」
「い・や」
「で、でも!!だって、次にまたこんな風にゆっくり出来るのいつになるか分からないし……私、なのはに触りたいよ……」
「フェイトちゃん……」
潤んだ瞳で見つめると、なのははハッと息を呑んだ。それを好機とばかりに、だからさせて下さい、と殊勝に頭を下げてみる。
「……フェイトちゃん、ちょっと黙ってて」
けれどあっさりと却下された。
「でもなのは…」
「怒るよ」
「はい…」
いよいよ怒気を孕み始めたその声色に、フェイトはしょんぼりと肩を落とした。
運が悪かったと諦めるのは容易ではないけれど、それが原因でなのはに嫌われてしまっては元も子もない。
なのはの甘い吐息。
汗でしっとりと湿った白い肌。
フェイトの指先を締め付けるなのはの中の、あの柔らかい感触――。
どうしても今ここで感じたかった記憶が蘇る。
外したばかりのボタンを下から止め直しながら、寂しさで視界が滲むのをフェイトは止められなかった。
321名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 06:20:53 ID:UL1rdLYV
ぽろぽろと零れ落ちる涙のせいで、ボタンを止めるのに四苦八苦しているフェイトを見兼ねたなのはが、苦笑を浮かべそっとフェイトの手を握り、顔を覗き込んで微笑む。
「フェイトちゃん」
その花のような笑顔は、いつだってフェイトを救ってくれた。身を切るような切なさが、少しずつ和らいでいく。
「なのは……」
「私だってフェイトちゃんに触って欲しかったよ。今日は私がするから。ねっ?」
「ううん、いい……」
なのはの申し出は素直に嬉しかったけれど、今はなのはに触れたいという想いがあまりにも大きすぎた。
シャツの前を肌蹴させたまま、なのはの柔らかな胸に頬を乗せると、パジャマの薄い生地が耳朶を擽る。
数秒考えた結果、その無粋な物を取り払ってしまおうと決意し、先刻の倍以上の素早さでボタンを器用に外してみせた。
「ちょ、ちょっと!駄目だってば」
「何もしないから」
荒い息のままパジャマの上着を引っ張り、ソファの背凭れに掛ける。
お風呂から上がった後、なのははブラジャーを身に着ける習性がない事は知っている。
「既にしてるよ!」
こちらに背を向けソファから転がり落ちて逃れようとするなのはを、フェイトは露になった胸を手の平で包み込んで制止する。
それでもじたばたと暴れるその身体に覆い被さり、自らの体重で押さえ、耳元でそっと囁いた。
「逃げないで、なのは。何もしないから、お願いだから話を聞いて」
「だけど…」
「お願い」
フェイトの声色に何かを感じ取ったのか、なのはは諦めたように溜息を一つ吐くと、力なくうつ伏せになった。
「話って、何」
「おっぱいだけでいいから、触らせて」
「……もー……」
322名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 06:21:30 ID:UL1rdLYV
呆れられた。
この際それでも構わないとは思っていたけど、心の底からがっかりされると辛いものがある。
「とりあえずフェイトちゃん、ちょっとどいて。重くて動けない」
「なのは……」
表情は見えなかったけれど、やっぱりなのはは怒っていた。そんなつもりではなかったのに、と再び悲しい気持ちが蘇ってくる。
ただ、肌を重ねる事が出来ないというのならば、なのはのあのふわふわの乳房に包まれて眠りにつきたかっただけだ。もちろん直で。
それすらもなのはが嫌だと言うのなら、いい加減諦めなくては――。
「っ」
ふと、指先に走った鋭い痛みに思考が中断される。
目線をやると、なのはの胸に挟まれていた左手が、いつの間にかなのはに捕まり、彼女の口元へと移動していた。
そして先程の痛みの発生源となったフェイトの人差し指は、何故かなのはに噛まれている。がじがじと。
「…なのは?痛いよ」
割と遠慮なく苛められた人差し指を引き抜くと、そこにはくっきりと赤い歯型が付いていた。
「だって……」
拗ねたように呟かれ、上に乗ったままフェイトが覗き込むと、僅かに覗いたなのはの頬が朱色に染まっているのが見えた。
「うん?」
「だって、どいてくれないと、フェイトちゃんを抱っこ出来ないから」
「な、なのは……」
その言葉にびくりと身体を震わせ、慌てて上半身を起こす。
ようやく自由になったなのはは、緩慢な動きで仰向けになると、女神のような微笑を浮かべた。
「いいよ。おいで、フェイトちゃん」
「なのはぁっ!」

前言撤回。
女神のような、ではなく。なのははフェイトにとって女神そのものだったのだ。
それでもって、言うまでもなく、なのはのおっぱいは最高でした。
323名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 07:26:39 ID:SftA3Q6V
>>318
なんだか微笑ましいな、GJ!
つまりなのはさんはおっぱい女神ということでおk?
324名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 09:24:16 ID:PUsQX00v
泣くほどなのはさんに触れたいフェイトさんが可愛い

イチャイチャもいいなぁ
GJ!
325名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 09:34:53 ID:ay1CMKv5
なのはさん
かぁぁあわぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!!!!

「いいよ。おいで?」
そんなこと言われたら金色の死神は勿論、黒い天使も赤い騎士も飛び込んで行くに決まっている!
326名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 11:14:02 ID:7W8b6Bt9
うはぁたまらん。なのフェイ最高だ
327名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 12:11:59 ID:wUsOzi5R
GJ!
フェイトさんが血まみれプレイでもするのかと思ったw
やっぱりイチャイチャしてるのも最高だ
328名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 14:29:33 ID:Am+/f3io
これは好みだー。GJ!!
フェイトそんはおっぱい星人だったんですね
自分も立派なブツをお持ちでしょうに…
329名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 16:41:58 ID:9+XXf/VT
血まみれプレイするのかとちょっと期待し(ry
どっかのサイトさんであったなww女の子の日(最終日だけど)なのに襲っちゃうフェイトさんww
330名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 16:44:25 ID:9+XXf/VT
しまった orz
最終日ってなんだよ…終わりかけの間違いです
331名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 17:50:07 ID:fIF8DKId
前スレで三期の二話、三話ベースで書いたり、ヤンデレなスバルさんを書いたりした者ですが、覚えてる方はいますでしょうか?
ヤンデレなスバルの続きを思い付いたのですが、需要ありますかね?
神作品が投下された後でスレを汚すのも抵抗ありますし…。

まぁ、落とせるのは連休に入ってからだと思いますけど。
332名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 18:04:56 ID:3HVAjqMY
相手はだれだい?
333名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 19:25:33 ID:fIF8DKId
>>332
前と同じくティアナ視点で、出るのはあとスバルとなのはですね。
334名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 19:57:02 ID:JzNa+1el
>>333
オイオイ……需要だって?




あるに決まってるじゃないかアミーゴ
335名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 20:03:26 ID:jUpxpwLa
>>333
俺達は君を待っていたッ!!
是非読みたい。楽しみにしてます。
336名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:07:29 ID:CwuN3Gvz
>>329
kwsk
337名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:32:14 ID:2jZvJZ2R
ティアナ×スバルでスバルがヤンデレ?
338名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:52:49 ID:qGpCYLjM
>>336
多分>>329のとは違うと思うが、『なのは様姫週間』でググるとよろし。
そこの『period。』でなのフェカプで月経ネタが使われてる。
339名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:56:53 ID:3sfb9ohC
>>331
それWIKIでみれるか?
340名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:57:47 ID:9+XXf/VT
そこのサイトであってますww
どうもありがとう
341名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:59:33 ID:CwuN3Gvz
>>338
サンクス!!!いってくる!
342名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 21:59:41 ID:ZzYFGVj2
>>339
最近更新された「ヤンスバ」じゃないかな?
間違ってたらごめん
343名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:03:49 ID:BSpgta4m
>>334
ありがとうございます。
あるのか需要…じゃ、ちょっと頑張ってみますね。

>>335
そ、そうなのか…。
どうもありがとう。

>>337
そういう感じです。
ネタ的なものだったので、初めのはいきなりヤンデレていますけど。

>>339
>>342さんが言ってらっしゃる13スレの「ヤンスバ」がそうです。
まぁ、全然系統違いますけど、13-546も自分のなんですが。

>>342
いえ、あってます。
補足ありがとうございます。
344その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:08:51 ID:pjyJDyfP
え、と…今の流れを壊したらごめん。
最後置いて帰ります。

>>281ちょっとはマシになったところで終わってしまいますが…
>>282>>286>>287ありがとう、胃痛させてすいませんでした。
>>284,288,289,290,291,292,284,295
よかったと言ってくれる人たちがいて自分もよかったです。
>>311>>314ありがとう。むしろ良い反応があるとはあまり思ってなかったから
気にしないでください。それより後半は長文が毎回続くのでそれが迷惑かなと思って。
>>315最初の方から読んでくれてましたよね?ありがとう!
>>316公式は子宝に恵まれ明るくてなによりですw
>>317ありがとう。素人なので上手に表現出来ないけど、なんとか伝わったのかな。

念のため注意
※シリアス苦手な方、男が出て来ると駄目な方は、スルーお願いします。
345その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:09:30 ID:pjyJDyfP
その実は落ちるために実る [ no.24 ] 


「……アリサちゃん、見た?」
「……見た……すずかは?」
「……うん、見ちゃった……」

「最近の中学生は展開が早いんやねぇ」
「ちょっと早すぎじゃないかしら」
「だね……」

「まさか想いを伝えたその翌日に首にアレが…」
「なのはって結構……がっついてんのね」
「もしかしたら寝取っーー」

「すずかちゃん、それ以上言わんといて……」
「ていうかフェイトもいい加減上手く隠しなさいよ!」
「……今回のは隠す気配があんまりしないね」

「この年齢で経験豊富やなぁ」
「真剣に凄いわね」
「大人だよね、2人」

「なのはちゃんモテるのに別の道に行ってしもたな」
「そういえばうちのクラスになのはを好きな男子がいるんだけど……」
「どうやって断られるんだろう?」

「これから今以上に凄くなっていくんやろか……」
「まあ今で既に凄い関係だから。私たちには想像もつかない世界に……」
「え、今以上って……?」

「どうしよ!これから先2人がオフィスラブとか楽しみ始めたら!」
「中学校で、ていう方がもっと問題よ!」
「家族の前ではどうするのかな?」

「とりあえず『両思いになれた』としか聞いてへんから今度また会議な」
「なんだか詳しく知るのが怖いんだけど」
「そうだね、刺激が強そうだね…」

「ちゅうか今、あの2人は何処に消えたん?」
「さあ……そうね例えば……屋上かどっかで2人きり……?」
「……さっそく見に行けない展開になってたらどうしよう……」


昼休み保健室で密会をする友情会の面々。
3人が正しい詳細を知るのは随分先のこと……

346その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:10:10 ID:pjyJDyfP
その実は落ちるために実る [ no.25 ] 

昨日私たちは恋人になった。

想いを伝え合い、夕日が沈むまでじっと見つめ合っていた。
暗くなってもお互いの瞳に映るのはお互いの姿だけ……
私はほんの少しづつ紅い瞳に近づいていく。
鼻先が触れるくらいになって
そして突然美術の先生が入って来て―――!!


……追い出された。


先生が来たときには既に抱き合ってなかったからよかったものの
雰囲気を壊されてちょっと落ち込んだ……


そして今朝、学校に着いてからはやてちゃんに報告をした。

「朝めっちゃ顔にやけてたけど何?」
「え、と……にゃはは……」
「なんやの気持ち悪いー」
「あのね、実は……フェイトちゃんと……両思いになれたんだ」

「…………………は!?!?!?」

「まあ色々あったんだけど……そういうことで」
「うっそやーーん!?」
「ほんと……えへへ」

それからはやてちゃんは授業中、私に細かい詳細を求めてメール攻撃をしてきた。
だけど今は私だけの大切な出来事にしておきたくて、なんとか誤魔化した。


そして今。

昼休み。久しぶりに鍵が開いていた屋上で過ごすことにした。
もちろんみんなには内緒であなた――フェイトちゃんと2人きり。
梅雨の時期に見る青空が本当に気持ちいい。
二人とも立ったまま手摺に手を置いてこの空を見てた。

347その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:10:40 ID:pjyJDyfP

「ねぇフェイトちゃん、どうして私が美術準備室にいるって解ったの?」

「えーとそれは……解ったというか捜したんだよ。だから行くの遅かったでしょ?」
「あ、そっか……」
「ごめんね、ドラマみたいに『ここにいると思った』なんて言えなくて……」
「う、うん……別に思い入れがある場所じゃなかったし、こっちこそ変な期待しちゃって……」
「まず校門まで行ったんだけど念のため一旦戻って靴箱を見たんだ。
そしたら靴があったからまだ校内の何処かにいるって思ってね、
1年生の教室も2年生の教室も3年生の教室も全部見たんだけどいないし、
幽霊が出るっていう噂のトイレもがんばって入って見てみたし、
いるはずないと思ったけど念のため職員室を覗いたり、事務の人に尋ねたりした。
ここは鍵掛かってたし、それで鍵が掛かってない部屋って何処かなって考えて……
なのはが美術準備室はしょっちゅう開けっ放しだって言ってたのを思い出したの」

「ぷっ」
私を捜して学校中をウロウロ彷徨うフェイトちゃんを想像してしまって。

「な、なんで笑うの。」
「だって遅いよ、それ気づくの。花子さんのところよりは先に来てほしかったな」
「ご、ごめ……あのときは多分、気が動転してたんだよ、うん。普段ならすぐ気づいた」
フェイトちゃんは手摺に置いた掌を開いたり閉じたり。
風に揺られて流れる自分の髪の奇麗さも知らないで、真剣に言い訳なんかしてる。

「そうだよね。いつも私のこと気にかけてくれてるもんね」

私がちょっと顔を覗き込んでそう言うと、フェイトちゃんは照れながらも否定しない。

「……うん。いつもなのはのこと見てるから」

「フェイトちゃん……」


ああ目の前の美しい人がついに自分のものだなんて凄い。


とは言っても、まだ深い意味で私のものになったワケではないけれど。

昨日は照れながら並んで帰っただけ。
気持ちが通じ合っただけで帰り道はこれ以上ないくらい幸せだった。

だけど本当は早く全部を私のものにしたい。
急に大人になってしまった自分の気持ちに焦ってもいる。
もう過ぎた事だと解っていても
自分のものじゃなかったときの事を思うと嫉妬もしてしまう。

348その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:11:12 ID:pjyJDyfP

「はぁ…残念……」

思わず大きな溜め息が出る。

「残念て、どうしたの?」
フェイトちゃんが小首をかしげて私の顔を見る。

「もっと早くにちゃんと告白しておけば
フェイトちゃんの『初めて』を奪われなくて済んだのにな、と思って」

私の言葉を聞いて、一瞬クエスチョンマークを浮かべたフェイトちゃん。
でもすぐ意味は解ったみたいで……

「…………ええっ!?何言うの、いきなりっ!」
顔が真っ赤になった。

「にゃはは、ごめん、変な事言っちゃった。」
確かに露骨な言い方だったかもしれない、と思う。

「.……あの、なのは……?」
私が苦笑しているとフェイトちゃんは赤い顔のまま、あのね、と言い始める。

「私、まだ……」
「うん?」
「……多分、なのはの言う『初めて』っていうのは、まだ、だから……」
「へ」
「だからこれから、その………なのはが奪うことになるんじゃないのかな……」
「……へ?」
「……」
「え……何を……!?」
「だっ、だからぁ、なのはが言ってるのは、
つまり……キ、キスとか、そ、それ以上の……でしょ?」
「え、う、うん……」


ど、どういうこと?
フェイトちゃんはまだ……?


「でもあの人とは…?首にあった……」
「うん、あれは本当にちょっと………つけられたけど、それ以外何もないよ」
「そうなの??でもそこまでいってるのに本当に何もないの??」
「……ないよ。それはなのはも人の事言えないんじゃないかな……」
「あっ……」
フェイトちゃんが自分の鎖骨をチョンチョンと指差して、私がつけた印の位置を示す。
私は嬉しいやら恥ずかしいやらで思わず俯いた。
フェイトちゃんはそんな私の耳元でさらに囁く。

「私だってそのうち、なのはにつけちゃうから。」

349その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:11:49 ID:pjyJDyfP

何を、とはさっきから恥ずかしくて言葉に出せないくせに。
私だけでなく囁いた本人もきっと嫌というほど赤くなっているくせに。
その証拠に次に発せられた言葉はシドロモドロ。

「い、い今はその、こ、恋人になってまだ間もないしあれだから、あれなんだけど、
そもそもホントは学校ではそそそそんなことしちゃあれだからっ」

よくわからないけど、今はあれだからあれらしい。


私は最近までこの人は優しいけれどクールな性格だと思っていた。
だけどそれは母親のために、私のために、作ってきた姿なのかもしれない。
大切な人を傷つけないように黙って耐え忍ぶ盾になるために。
本当の姿はちょっぴり情けない今の方なのかもしれないな。

そんな姿が愛しくもあるけれど。


それはいいとして、
私としてはフェイトちゃんの言ったことに期待してドキドキしてしまう。


『なのはが奪うことになるんじゃないのかな』

それって誘ってる……?

『私だってそのうち、なのはにつけちゃうから』

それともフェイトちゃんから……?


早く……そうなればいいんだけど、お互い初めてだし女の子だから……
きっと戸惑ってなかなかそうはならないんだろうな。

あんなことしておいて自分で言うのもなんだけど、
私だって昨日は思い詰めてたし嫉妬からああなっただけで、
普段からはそんながっついたりしない!

……はず。

350その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:12:16 ID:pjyJDyfP

そんなことを考えているとフェイトちゃんは既に別の話に進んでいた。

「管理局のベンチで話したこと覚えてる?」
「へ?」

「女の子から告白されたらどうするって話」
「……覚えてるよ」

「私ね、あのときなのはがどう思ってるか知りたかったんだ」

あのときは私がフェイトちゃんの考えを知りたくて……

「昔私がクロノを好きだと思っていた頃、なのはは応援してくれたから……
女の子が女の子を好きになることも受け入れてくれるかな?って、そんなこと考えてた。
でもなのはが『びっくりする』なんて言うからやっぱり駄目なんだって思ったんだよ?」

「そう…だったんだ……」

自分に余裕がなかったせいか、
フェイトちゃんがそんなこと考えてたなんて全く知らなかった。

だからクロノくんの話を……

あれ?


「フェイトちゃん、あの、『好きだと思っていた』ってどういうことなの?」
「どういうって……?」
「クロノくんのこと。今『思っていた』って言ったよね??」
「うん?それがどうかし……え?ちょっと、なのは!違うよっ!」
「え、違うって何が?」
「まだなのはが当時のこと本気にしてるなら、それは違うんだ!」
「……ええ!?じゃあ昔私と話してたことは全部ウソだったの――!??」
「や、そういうワケじゃないよ、いや、そうなんだけどそうじゃなくて、
それはそのクロノのこと好きだけど今でも変わらない好きなんだ。
ただなのはと話すのが楽しかったしねクロノと仲良くしてたら母さんも喜んでたしっ」

そんなに一気にまくしたててしゃべらなくてもいいんだけど。
「う、うん。」

確かに私もフェイトちゃんと内緒話する口実だったとは思う。


「考えても見てよ、あのとき私、10歳とか11歳だよ?恋愛なんて解るわけないから、ね?」


解るわけない、か………

そうかなあ……?

351その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:12:46 ID:pjyJDyfP

「……そう、なのかなあ……」

「なのは……?」

でも私は

「私はフェイトちゃんに一目惚れだったと思うんだけど」


「えっ!?」

フェイトちゃんは案の定びっくり仰天、といった感じ。

「うえええええええ!?そ、そ、それ本当??」
「ほんと」
「そ、そ、そうなんだ……うう……し、知らなかったぁ」
「にゃはは」
「ええ〜〜なんか……もの凄く恥ずかしい……いや、嬉しい……」

言いながらフェイトちゃんは手摺に置いた腕に顔を伏せる。
何かモガモガ言ってる。
耳が赤いの隠せてないよ。

でも私だってお互いの初恋は自分なんだって今知って、嬉しいけど恥ずかしいよ……

それからフェイトちゃんはすぐに顔を上げた。
「……あれ?でも、だったらどうしてクロノとのこと応援……」

「それは私も同じだからだよ。私もあの頃の自分の気持に大きくなってから気づいたの」


そうだよ。

私たちは大人になったから気づいただけ。
私はこれが本当の恋であることに。
フェイトちゃんはそれが本当の恋ではないことに。


「……そっか……そうだったんだ」
「うん。」


そしてフェイトちゃんは私を想ってくれたんだよ、ね。

352その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:13:21 ID:pjyJDyfP

それから何となく二人とも遠くの景色を見つめる。
日差しも風もこの沈黙も、全てが心地いい。

ふとフェイトちゃんを見ると、モジモジした様子で
また掌を開いたり閉じたりしている……

……さっきからどうしたのかな?

「なんか昨日は必死すぎていろんなこと話しきれなかったもんね……」

ちょっと不自然な仕草が気になって不思議に思っていると
フェイトちゃんがこっちを向いてそう言った。

「うん、私はまだフェイトちゃんに話すこといっぱいあるんだから!」

辛かったんだから、と言ってやるんだ。
それからたくさんありがとうって言うんだ。

「私だってだよ」
「例えば?」
「え、例えば……図書館に行ったときドキドキしたこととか、その帰りのこととか、
私のクラスに私のライバルらしき男の子がいて心配だとか、色々だよ」
フェイトちゃんはゴホンと咳払いを1つした。

「図書館?ライバルって??」

私の質問には答えず、ポケットから携帯電話を取り出して時間を見る。

「そろそろ戻らないと。お弁当置いて来ちゃったことだし」
「あ、そうか……」

そういえばはやてちゃんの尋問から逃れようと急いでて、
昼休みになってすぐにフェイトちゃんを連れ出したんだった。

「早く戻らないとはやてたちに2人のことバレちゃうかもよ?」

心の準備が出来たらいつかはみんなに知ってもらいたいと思うけどね、
とフェイトちゃんは言う。

!?
ああ!そうだ、そうだった!
フェイトちゃんはまだ友情会の存在は知らないんだった……!!

353その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:13:51 ID:pjyJDyfP

「そ、そうだねぇ」
ごめん……アリサちゃんとすずかちゃんにももうバレてると思う……
今言うべきか黙っておくべきか……
「えーっと、フェイトちゃん、あの……あれ?」
私があたふたしているとフェイトちゃんは既に階段への扉へ歩き出していた。


「話はこれから先ゆっくりしていこうよ。」


私の方に振り返って笑顔でそう言うと
扉を手で押さえて私が行くのを待っている。


「どうぞ」


そう、これが私の好きな無償の優しさ。


それで私はフェイトちゃんのもとへ向う。
フェイトちゃんは私が完全に中へ入ったのを見届けると
ちょっと早歩きに階段を下り、私の何段か前まで来たところでまた振り返った。

「とりあえずーー」
そして私に手を差し出す。



「手繋いでもいい……? こ、恋人繋ぎで」



私はーー
もちろんその長い指に自分の指を絡める。


なんだ……

それでソワソワしていたの


そっか……

もう手が届かないと思っていたフェイトちゃんは
まだこんなに純情でいてくれたんだ……



そうだよね、
フェイトちゃんの言う通り、これからゆっくりでいいよね。


だって私もこれだけで胸が高鳴るからーーー

354その実は落ちるために:2008/04/30(水) 23:14:23 ID:pjyJDyfP


育ててきた恋はもう実った


だから後は


実が落ちるのを待つだけ


あなたになら恋は思い切り落ちたいから


甘いのが食べたいから


もっと時間をかけて大事に実らせたら


きっと凄く甘いのが落ちるよね






THE END
355名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:15:19 ID:pjyJDyfP

一応補足など

「星の王子様」ですが、フェイトの中でなのはと繋がっている感じに思ってくれればいいなと。

なのはのところに行ったリンディさんは届け物目的ではなくフェイトのための偵察目的です。
リンディさんは恋人の存在を薄々感じていて年頃の娘の身を心配していたという設定。

フェイトサイドの最後で「夢を見ていて」というのがありますが、
美術準備室でなのはが見ていた夢がそれです。フェイトの希望通りの夢です。

クロノのことですが、小学生くらいだと友達と話しているうちに自分の好きな人が決定されていた
ということって実際あるので、それをなのはとフェイトがお互いを異性愛者と思い込む理由にしました。

なのはメインにしたのは、なのはの方が普通の恋愛観を持ってると思ったからです。
なのはではなくフェイトの方に恋人つけたのは想い人のためなら変な自己犠牲も厭わないと思ったので。
フェイトは愛はなのは以上あるけど、その分恋としては「手を繋ぎたい」願望で満足させてしまった。
もう少し2人が進展することを期待していた人はごめんw

アニメの雰囲気というか視聴層と随分異なる内容だったけど
それでもこれが好きだって言ってくれた人がいたので嬉しかったです。
それでは長文失礼しました。
356名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:20:38 ID:sONthPFd
ようやく終わったか
357名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:26:04 ID:pjyJDyfP
>>356 うん
358名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:27:21 ID:o7VNwrVC
GJです。
良いなのフェイを有難う!
359名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:33:29 ID:JzNa+1el
>>355
GJ!
粘着して荒らしてるのが一人か二人いたみたいだけど、よくがんばった!
もう書かないとか言わずにまたそのうち投下してくれるの待ってるぜ!

>>356-357
>>356は荒らしなのかもしれないが、不覚にも>>357で吹いたw
360名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:37:32 ID:vCPpaSP4
糞SS
361名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:39:34 ID:o7VNwrVC
>>360
じゃあ、おまいさんの書いたSSのうpよろ
362名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:41:15 ID:hWVk6OgT
何が気に入らないのか書いたらどうだ。それじゃただの荒らし扱いされても仕方ない
363名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:41:27 ID:OFGeUwQY
すごく良かったです。
友情会最高!
364名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:42:12 ID:4xbxK243
>>355
良かった…GJ!
完結お疲れさまでした!!
最後の話をリアルタイム投下しているのを見れてドキドキしながら見ていた。

最初の方から見ていて男が出るのに少しイヤだったが最後はなのフェイでほっとしたよ。
問題の男との話はそれ以上の事にならなくて良かった。ヒヤヒヤハラハラしながら見てたわ〜…(´∀`;)
何か出来たらまた投下して欲しい。マッテル!
365名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:42:32 ID:9+XXf/VT
すごく…GJです。
読んでるこっちが恥ずかしくなったよww何だこのバカッポー(褒め言葉

とにかくお疲れ様でした!
次回作(?)も待ってます。
366名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:44:14 ID:0cLlCqnr
>>355
なんともこそばゆいw
初々しい2人にニヤニヤがとまらない

良くも悪くもここまで反響があったのは、間違いなく
あなたの実力だよ、自信もっていいと思う

GJ、本当にお疲れさまでした
367名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:48:10 ID:mFdKkqws
長編お疲れ様でした。
賛否両論あったかも知れないが、
自分的には、展開にハラハラしつつ読めたので良かったかな。
まあ、結果良ければ多少の事は些細なことさw
またいつか気が向いたら何か投下して下さいな
368名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:49:55 ID:uXDHYHNO
>>355
乙!
フェイトはボケボケでオロオロなのが俺の中のデフォなので
最後のあわてっぷりが最高でした
じゃあそろそろ二人の初めて編を書き始めておいで!

>>361
お前さんは悪いやつじゃないんだろうが、スルーするスキルを身に付けたほうがいいよ
子供じゃないんだからそれくらいできるだろ?
369名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:50:52 ID:wpQVyEtS
>>361
こらこら、そんなイタイ人に触っちゃいけないよ。
荒らしはスルーしなきゃ。

>>362
荒らし扱いも何もその人意図的に荒らす気満々だよきっと……
一度もss読んですらないのに荒らしてる可能性も十分ある。

>>355
GJ!
良かった。
応援してる人たくさんいるみたいだし、また投下して欲しいな。
370名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:55:04 ID:gIadzkkS
批評は誰にだってできる。
(一次であれ二次であれ)創作は誰にでもできるとは限らない。
結局粘着なんてのは自分にできないことを他人がやってるから、のやっかみにすぎん。
どうせ何で粘着してるんだ、と聞いたところで口篭もるしかないんだろうしさ。
よしよし、いい子だね、と頭を撫でてやるがよろし。

っと、忘れてた。>>355 GJでした。
キスの一つも無しにこれだけの百合状況を作り上げるなんて、心から感嘆します。
371MSPUQPiv改めK:2008/04/30(水) 23:57:30 ID:cpbvGYeC
GJです。
最後は、今まで切なかった分を帳消しにしてくれるほど甘くてよかったです。
これに懲りずに次もがんばってください。


>>360
他人の書いたものを貶すだけのすばらしい才能をお持ちなんでしょう。
あなたの書いたSS、楽しみにしてます。
372名無しさん@秘密の花園:2008/04/30(水) 23:58:12 ID:H5qDIExO
スルー出来ない奴多いな
373名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:07:18 ID:ZA5dVTwW
>>355
乙でした。
でも正直に言うとおっさんが読むにはちょっと気恥ずかしかったな、色々とw
一人称の文章が凄く女の子な感じでドキドキしちまったよ(作者男だったらごめんな)
個人的にはたまにおまけで付けてくれた小話が好きだったんで、
またああいうのも書いてくれたら嬉しい
374名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:09:29 ID:4YlII+0c
とりあえずわかりやすいのを1つだけ言ってあげよう

なぜ、なのはは一人称でフェイトをあなたと呼んでいるのかわからない
フェイトでいいじゃん。プロローグとかでそういう表現を使うことは
あるかもしれないが、全編通してとかダサすぎて死ぬる
プロがやってもうざいだろうに、それを素人がやってるんだからお笑いだ

あと、むやみやたらと褒める人がうざいね
375名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:09:32 ID:4eRwzgaM
>>371
とりあえず投下しない時はコテ外しておいた方がいいよ
376名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:19:17 ID:ZwrzbAoO
スバティア分、八神家分が足りん。
ヤンスバ、凄く楽しみにしてるぜ。
俺ははやシグでも書くよ。
377名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:20:38 ID:/4cd7kiY
スバルが病むとか新鮮だな
期待して待とう
378名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:24:49 ID:ZA5dVTwW
>>374
ダサいかはそれぞれの主観の問題かもしれんが、
俺もそこには違和感を感じたな。
普通に「フェイトちゃん」の方が読みやすかった気がする。

作者さんの言を借りると「アニメの雰囲気というか視聴層と随分異なる内容」だったのが
読む人を選ぶ原因の一つだったと思う。単に男が絡む云々だけでなく。

でも注意書き書いてルールを守って投下して、
なおかつ一定数の喜ぶROMがいる限りは>>355はまた投下して大丈夫だと思うぜ!
379名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:28:18 ID:2WbnKOqX
>>374
どうみても一度も書いた事が無い人の理論です、本当にありがとうございました。

というか自分が気に入らないssだからって褒める人がウザいとか……
「私は主観でしか物事が見れないバカです」って言ってるようなもんだよ?
それとここ一応18禁の板だから君みたいな子供は早く寝た方がいいぞ。


スルーすべきだろうが、繊細っぽい作者さんがヘコみかねないと思ったんであえてレスする。
380名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:28:26 ID:BvHAyLHT
>>374
とりあえず落ち着け、それは二人称だ。
正確には「二人称代名詞」だ
381名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:30:09 ID:rENEW8R4
まぁ批評云々はひとまず置いておいて、スバティアを待とうじゃないか
382名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:31:01 ID:4eRwzgaM
>>380
いや……お前が落ち着いた方が良いのではないか?
383名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:40:14 ID:ratjcQHd
いち‐にんしょう【一人称】
文法で、人称の一。話し手、書き手が自分自身また自分自身を含む仲間をさす語。
日本語では「わたくし」「わたくしたち」「ぼく」「ぼくら」「われ」「われわれ」など。第一人称。自称。→人称

に‐にんしょう【二人称】
文法で人称の一。話し手(書き手)に対して、聞き手(読み手)をさし示すもの。
日本語では、「あなた」「あなたがた」「きみ」「きみたち」など。第二人称。対称。
384名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:43:02 ID:/kt3kxp5
>>374
文章から推測するにSSに関わったことのある人間なんだろうな…。
自分が気に入らない且つ感性から外れてるSSが意外にも評価されてるんで、認められませんってわけか。乙。
385名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:49:01 ID:9qShLyXh
>>355
GJ!!
次回作にも期待してます
本当に長編投下お疲れさまでした!
386名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:49:07 ID:4eRwzgaM
>>383
わざわざ貼ってもらってアレだけどさ
>>374が言ってるのは、「一人称(視点)で」って事なんじゃないのか、って話だよ

私はフェイトちゃんが好きなんだ → 一人称視点
なのははフェイトの事が好きなのである → 三人称視点
387名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:50:06 ID:iUBM5znV
そんなことより、避難所にSS来てるよ。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10685/1200323173/183-
388名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 00:58:33 ID:ZA5dVTwW
>>387
おお、気づいてなかったぜサンクス。
ティアナの幻術いいな…本編でもこういうリリカルな使い方見てみたいぜ。
GJでした!
389名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 02:07:35 ID:CDEdYt8Z
>>355
GJ!!!
途中本気で胃が痛くなったけど、本当に二人が結ばれて良かった!
これからもまた萌えを供給してくれるととても嬉しい。待ってるぜ!

>>387
な、何故だ。男がいるのに全く嫌な気持ちがない…GJすぎるぜ。

>>388
まさにこれがリリカルだなwww
390名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 02:59:00 ID:277G4uW3
>>355 読んだーー!!
ただただGJ。お疲れ様。
これからもあなたの書く話を読んでみたい、もし気が向いたらお願いします。

荒削りなのかもしれないけれど、話ってのは文がきれいならいいってわけでないと思うんだ。
なんつーか、ソウル?あんたのソウル、自分は好きだ!えらそでごめん。
391名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 07:10:34 ID:x50GMijz
うほっ。昨日は豊作だったんだな
392名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 08:06:04 ID:6xajYa+w
355です おお、なんんかいろんな反応があったようだ。
黙っておこうと思いましたが、お礼を言いたいコメントがあったので。

>>358よかったですか、ありがとう。
>>359ありがとう、がんばった…のかな?
>>363あの3人の会話はコメディー過ぎたのであれでも一応修正したんですよ。
>>364>>367>>389
鬱展開が無駄に長くてごめんw
>>365>>366
なんだか恥ずかしいこと書いてしまったようで…
>>368
このSS書いたとき続けて途中まで書いたことあったけど挫折したから…
>>369>>371>>385
ありがとう。でも次回作とかないんだけどな…
>>370
皆は自分のSSのことよりコメント側のマナーの問題であれなんだろうけど
なんか大人に庇われる子どもの気分がしましたw
>>373なのフェヴィヴィの小話気に入ってくれたんだ!よかったです!
>>378
二人称は自分では理由があったんだけど他にも文章の書き方に関しては読みにくくて
変だったと思うのでごめん。投下してもいいと言ってくれるのはありがたいけど
今回気まぐれで作っただけなんで書く予定はなくてですね…
>>379 >繊細っぽい作者さん
何となくそう思われてると予感はしてましたがw
ここでのルールに違反してるのかどうか心配で謝っていただけなので
文章は叩かれても自分にとっては割とどうでもいいことなんで大丈夫ですよ。
自分が善し悪しを言ってほしかったのはその点ではないので…
案外自分より皆の方が繊細だったようですよ。
>>390
ありがとう!自分が伝えたかった内容が伝わってくれてる気がする。
そんなふうに思ってもらえると本当に嬉しい。

なんにせよ、皆をヒートアップさせてしまうつもりはなかった…

393名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 09:43:55 ID:0Ojw2ddI
ヤンデレの人です。
ちょっと当分投下はしないでおきます。
なかなか進まない&仕事が……。

あと避難所の投下分GJでした。
すごく優しい気持ちになれました。

>>392
力作お疲れ様でした。
わたし自身は読んでませんが…。
(冒頭の警告でスルー決定だったので…すいません)
これだけ支持されてるわけだし、また何か思い付いたら投下していって下さいな。
394 ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 19:33:56 ID:B3bEjjfd
>>393
自分のペースを維持したほうがいい。
待ってるぜ。

>>392
大作お疲れ様ですぞ。
葛藤するなのはは胸が痛かったが幸せになれて何より。

さて、
久しぶりに投下するぜ。ふた月近く空いてしまったが、
眼鏡さんと狸さんのなのはアドベンチャー、
はやてルートです。

当然ながらなのはやでござい。
10レス以内に収める気ではあるが、誰かいたら支援頼む。
395 ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 19:38:13 ID:B3bEjjfd
はやて「さて、ずいぶん久しぶりになってしもたなあ」
シャーリー「まあ忙しかったですからね」
はやて「そやな…したら恥ずかしいけど、私のルートから再開や。
リインもださんとな」
シャーリー(ふっふ。はやてさんのルートは自信作ですよ)
396はやてルート#:2008/05/01(木) 19:47:06 ID:B3bEjjfd
さて…これからどうしようかな?

  ・フェイトちゃんのとこへ
 ニア・はやてちゃんのとこへ
  ・ヴィータちゃんのとこへ
  ・スバルのとこへ
  ・ティアナのとこへ
  ・八神家
  ・すぐ出勤する


「おー、なのはちゃん。
おはようさん」
「おはよう、はやてちゃん」
この人は八神はやてちゃん。
機動六課部隊長にして、ヴォルケンリッターの主。そして私の昔からの親友なの。
「なのはちゃん隙あり!
朝一乳揉みやー!」
もにゅっ
「きゃっ?!」
「相変わらずええ乳してまんな〜」
…このおっぱい好きなのはどうにかならないのかなあ。

6月1日
今日は八神家に夕食を誘われました。
誰かと行く?
  ・フェイトちゃんと ニア・一人で行く

「おーいらっしゃい。ささ、どうぞ」
「おじゃましまーす」
そういえばはやてちゃんの家にくるの久しぶりだな。
「みんななのはちゃんがくるまで待ってたんやで」
居間に通されるとヴォルケンリッターのみんなが既に食卓についていた。
「なのは、おつかれー」
ヴィータちゃん、
「いらっしゃい、なのはちゃん」
シャマルさん、
「遠慮はいらぬ、くつろいでいけ」
シグナムさん、
「…よくきたな」
ザフィーラさん、
「ご苦労さまですー」
それにリイン。
みんなそれぞれ挨拶してくれる。
「ほな食べよか。今日はお客様もおるしご馳走や」

こうして八神家での晩餐が始まった。


「ごちそうさまでした」
私は楽しいひとときを過ごし、はやてちゃんに見送りまでしてもらっている。
「えーよ。なのはちゃんやし。いつでもおいで」
397はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 19:53:50 ID:B3bEjjfd
「ありがとう。…今日は本当に楽しかった」
「なのはちゃん?」
「わたし、昔から大人数でご飯を食べるってことが少なくて…
お父さんが元気になってからはそんなこともなかったんだけど」
昔はみんなが帰ってくるのを一人で待っていた。
「しばらくして管理局のお仕事が忙しくなったからそれもなくなって…」
六課に配属してからは食べることすら忘れているほど。
「だから、こんなたくさんの人と久しぶりにわいわいやれてよかったよ」
そこで私が笑うとはやてちゃんがまじめな顔をして、私を抱きしめた。
「わかるよ」
「は、はやてちゃん?!」
「私も昔は一人やった。
けど、シグナムたちが来て家族ができた。
初めて自分以外にご飯作ったときのこと、一生忘れへん」
「はやてちゃん…」
「だからやね」
はやてちゃんはそこで体を放し、笑って言う。
「なのはちゃんが一人で寂しいなと思たときはいつでもきてよ。
八神家は大歓迎や」
そのとき家の窓からヴィータちゃんたちがうなずいてるのが見えた。
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えてちょくちょくこさせてもらおうかな」
図々しいかもしれないけど、
私はあの食卓にいたとき、
心から安らいでいた―
「そやそや。それにお礼は―」
はやてちゃんがおじさんみたいな笑いを浮かべた瞬間、私の胸をつかみ、
もみゅっ
「きゃっ!」
「これでえーから」
「も〜はやてちゃん!」
「あはは、ほなおやすみ」
はやてちゃんのあの行動だけは止められないなあ…

8月1日
あれから私は何度か八神家で夕食をいただいている。
今では週一の日課になってしまった。

「それじゃ、お邪魔しました」
「うん、ほな明日局でな〜」
「はーい」

また今日も夜遅くまで居座ってしまった…
他の人もそうだけど、はやてちゃんと話してる時はとても心が安らぐようになった。
体は帰りたいと言っても心のどこかでは帰りたくないと思っている…

あれ、これって…
  ニア・恋?
   ・なんだっけ?

そっか…私、いつのまにかはやてちゃんのこと…
398はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 19:56:07 ID:B3bEjjfd
8月7日
きょうははやてちゃんは片付けから手をはなしずらく、ヴィータちゃんが見送りにきてくれている。
はやてちゃんじゃないのがちょっと残念と思ったのは秘密。

「それじゃ、明日局でね」
私がそういって踵を返した瞬間、
「なのは!」
大きな声で呼び止められた。
「な、なに?」
「そ、その…はやてのことどう思ってる?!」
「ど、どうって…?」
「だから、す、すすす好きかってことだよ!」
えっと…
  ニア・好き
・友達として?

「…好きだよ」
「ほ、ほんとか?」
なんか、ヴィータちゃんの声がうわずってきている。
「こんなこと嘘つけないよ?」
でも、そんなこと聞くってことは…
「あ、あのな?!実ははやても…」

「ヴィータ」

気づくとはやてちゃんがヴィータちゃんのうしろに立っていた。
「それはちょっとおせっかいさんやで?」
「ご、ごめん…」
な、なんか気まずくなってきちゃった…
「と、とにかく私帰るね」
はやてちゃんが出てきてから胸の高鳴りを押さえられない。
ここは退散しよう。

「なのはちゃん」
しかし、彼女は私の心に追い討ちをする。

「ばれてもうたと思うけど…
そういうことやから…
私は…なのはちゃんが好きや」
はやてちゃんはめったに見せない俯きかげんに赤面しながらそういった。
「……っ!さ、さよならっ!」
わたしは自然と逃げるようにその場をあとにした。
心の中で嬉しさを持て余しながら。
399名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 19:56:57 ID:Fh26fw+n
支援
400はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 19:58:40 ID:B3bEjjfd
8月10日
あれから仕事が忙しいせいもあり、八神家の人はヴィータちゃんとしか会っていない。
「あのあとはやてにおこられてさ」
そんなこといいつつも嬉しそう。
彼女はずっと前からはやてちゃんの相談にのっていたらしく、はやてちゃんがあんまり動かないのでついついあんな行動に出たのだそうだ。
「なのはならはやてのパートナーにふさわしーぜ」
あはは…
でも、私には決意があった。

「ちゃんと、私の口から言うよ。はやてちゃんに」
それが正しいはず。
「そっか。そうだよな」
ヴィータちゃんが笑いかけたとき、警報が鳴り響いた。


「ガジェットドローンの大軍が現れました!」
シャーリーがそういって、メインモニターに映像を出す。
確かに、いろいろなタイプが破壊活動を行っている。
その中には…
「なのは…」
「うん」
私が落とされた旧式の姿もあった。
「ですが、困ったことに本局には現在戦力が少ないです」
そうなのだ。
みんな、他世界の出向が多く、AMFが効いているガジェットたちに対抗できるのは…
「どうやら私たちがメインみたいやね」
すぐ隣にはやてちゃんがいた。
「う、うん。そうだね」
正直、胸の高鳴りを押さえられない。
「よし、やってやろうぜ!」
「そうやね。たまには私も前線に出ないと」
ヴィータちゃんとはやてちゃんは息巻くも、私ははやてちゃんのほうを見られなかった…

だが、そんなときに限って…
「じゃあ、なのはははやてのサポートをしつつ、ディフェンス。
あたしはオフェンスだ!」
またヴィータちゃんがおせっかいを焼く。
「ちょっ、ヴィータちゃん!」
(頑張れよ)
ウィンクをして去っていった。
んもう…隊長は私なんだけどなあ。
「さてと…そしたら私は魔術行使に入るから、なのはちゃんは近づいてくるやつお願いな」
はやてちゃんは既に戦闘モードだ。
やはり部隊長なだけのことはある。
私も、気を引き締めないと―「と、その前に」
「どうしたの、はやてちゃん?」
「これが終わったら、ちゃんとこの前の返事聞かせてな?」
不意打ちをくらった…
けど、ここは私もいっておかないと。
「うん。言うよ、ちゃんと」

それは必ず成せねばならない。
そのためには、この人を守り抜く!


※なのはを操作してガジェットの群からはやてを守ってください。
なのは本人はもちろん、先にはやてのライフがゼロになってもゲームオーバーです。
はやては一定時間ごとに広域魔法を発動します。
そのときははやての近くにいないとダメージを食らいますので注意してください。
401はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:03:13 ID:B3bEjjfd
「はあっ…はあ…」
ヴィータちゃんががんばってくれているおかげもあって敵の群はもう数えられるくらいにはなった。
「ごめんな、なのはちゃん。
私の魔法がもっと効率がよければいいんやけど…」
そんなことはない。
はやてちゃんの魔法のおかげで次々と現れるガジェットは減少している。
私やヴィータちゃんのように一対一が向いている魔導士だけではこうは行かなかっただろう。

(どーやら敵も品切れらしいぜ)
ヴィータちゃんから敵が退散を始めたとの報告が入る。
「よっしゃ、ほな私たちは地上におりよか?」
「うん…」
少し飛んでるのも疲れてきたしね。
私たちは撤収の報告を本部に伝えると降下を始めた。
その最中、はやてちゃんは私に近づいて、
「守ってくれてすごい嬉しかったよ」
とささやいた。
「そ、そんなの当然だよっ!」
またしても不意打ちに私は恥ずかしさから、はやてちゃんから視線を放す。

そのとき、
はやてちゃんのうしろにあのガジェットが見えた。
いけない、この距離では、障壁も間に合わない!
「はやてちゃん!」
私はとっさにはやてちゃんを突き飛ばした。
その瞬間、
私の体を白刃が貫いた。
体が燃えるように熱い。
8年前と同じように―

「なのはちゃん!!!」
はやてちゃんの絶叫が聞こえる。
いけない、まずは…
「シュー、ト…」
とどめをさそうと近寄ってきたガジェットを破壊したあと、私ははやてちゃんに抱きかかえられた。
あはは、ドジっちゃった…
「なのはちゃん!しっかりしてな!」
まずい、さっきから頭がボーっとしてきてる…
「どないしよ、血がこんないっぱいや…」
はやてちゃんが泣きながら私の傷口から出血を抑えようとする。
泣かないで、はやてちゃん…
あ、そうだ…
「はやて、ちゃん」
「なに?今医療班くるから頑張ってな!」
「返事、今、するね…?」
もう、かなり眠たい…
「な、なにゆうてんの?!
そんなんあとでえーから!」
「今、言っとかないと…」
ダメな気が、するから…
「いやや、ききとうない!」
わがままいわないで…
「はやてちゃん…私も、だい、すきだ、よ…」
言い切って安心したのか、私の意識は途切れた。
402はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:06:08 ID:B3bEjjfd
「なのはちゃん?なのはちゃん?……いやあああっ!!」

「はやて!」
「ヴィータ…どないしよ、なのはちゃんが、死んでまう…」
「落ち着けはやて!本局にシャマルが待機してるからなのは抱えてフルスピードで戻れ!」
「で、でもこんな血が…」
「…大丈夫!
なのははこんなんじゃ死なねー!
ここを押さえて」
「う、うん…」
「おう。…よし、応急手当したからはやては急いで!
あたしはここの始末してくから!」
「ヴィータ、冷静やね…」
「あの時みたいになるもんかって、必死に勉強したから…
さ、早く!」
「う、うん!ありがと、ヴィータ!」

「お願い、まだなのはちゃんを連れてかんといて…」

どこだろう、ここ…
まわり一面が…雪原?
あ、なんか川がある。
私はなにかよくわからないままその川に吸い寄せられるように歩く。
やがて、川縁についた時、私は向こう岸を見た。
「…っ?!」
向こうはなにも見えない。
けど、私はそこに行かなければならない気がした。
そして行ってしまったら戻れない気もした。
「……」
まあいいか…
その川に足を入れようとしたそのとき、
「きゃっ!」
私は突き飛ばされた。
そう、突き飛ばされたのだ。
いつの間にか暗い対岸に人影があった。
「誰、ですか?」
ここからでは顔がよく見えない。
わずかに長い銀髪が揺れているのが見えた。
どこかで見たような…
「…るじからの御命令でな…」
なにか話してくれているが、よく聞こえない。
人影が手をかざす。
「あれ?」
急に意識が遠くなる。
ぼんやりとし始めた目はいつの間にか私の近くまできていた人影をとらえた。
「私の…わりにお前が…
…やてを…てくれ」
思い出した。
「あ、あなたは…」
私はそこでまた意識を闇に落とした。
403はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:10:26 ID:B3bEjjfd
8月12日
「ん…」
目を開けるとそこは病室だった。
「なのはちゃん!」
「きゃっ!」
ずっと看病してくれていたのか、横からはやてちゃんに抱きつかれる。
「よかったあ…このまま目え醒まさへんかったらどないしよかと…うっ、ふえっ…」
はやてちゃんが泣いている。
思えば10年前以来に彼女の涙を見た。
私は抱きついたまま泣いているはやてちゃんを優しくなでる。
「ごめんね、もう大丈夫だから」
いつもは部隊長として気を張っている彼女のこんな姿は申し訳ないと思いつつも愛しい。
「なのは!」
気づくとヴィータちゃんが病室に入ってきていた。
「はやてってたらなのはが目覚ますまでずっと付きっきりだったんぜ」
話によると怪我の処置をしたのはヴィータちゃん、本格的な治療をしたのがシャマルさん、看病してくれたのははやてちゃん。
そしてあの時は…

「今回は私、八神家に助けられっぱなしだね」
そういって腕の中の愛しい人を抱く腕に力をこめる。
「あれ…」
いつの間にかはやてちゃんは疲れと安心からか軽い寝息をたてていた。
私はそのかわいい寝顔から涙を拭き取りながら、ふいに考えたことを口にした。
「私も八神家の家族になりたいな…」
それは純粋な願望。
好き人といたい。
けどそれを聞いたヴィータちゃんは、
「ふへっ?!」
と素っ頓狂な声を上げた。
「もう、そんなに驚かなくてもいいじゃないヴィータちゃん」
失礼しちゃうな。
だけど、ヴィータちゃんは何かばつの悪そうな顔をして言った。
「あ、あのな、なのは。
それだったら……
別に心配いらねーと思うぞ」
「へっ?」
404はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:15:24 ID:B3bEjjfd
その後

「はい、なのはちゃん。あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
ぱくっ。
「どう?おいし?」
「う、うん。とっても」
はやてちゃんの料理がまずいわけはない。
ないんだけど…
「よかったあ〜。んじゃ、次はこれや。
はい、あ〜ん」
「あ、あ〜ん」
「はやて!あたしにもかわってよ!
あたしもなのはにあーんしたい!」
「だめや。これは主はやての特権や。はい、あ〜ん」「あ、あはは」
はやてちゃんとヴィータちゃんがベッドの横で争ってるのを後目に私は思った。

これは、恥ずかしい…

あの事件から数日後、私は怪我の治療とリハビリのために病院からなんと八神家に引っ越していた。
「なのはちゃんが元気になるまで私が面倒見るからな〜」
と言われたので、まだ歩くのもままならないこともあり、短期間なら…
と思ってお世話になることに。
しかし、はやてちゃんは既に私の住所を書き換えていた…!

リインと交代で私の世話にきたシグナムさんに聞いた。
「はやてちゃんは、いつ私の住所を…?」
「お前が寝ている間にだ」
「なんか私の部屋は引き払ってあって荷物が全部あるんですが?」
「ああ、主からのお達しで私とザフィーラがやった。
忘れた物はないはずだが?」
「…最後の質問です。
私は、いつまでここにいるんでしょう?」
そこでシグナムさんは私の肩に手をおき、こういった。

「ようこそ高町なのは。
我らの新しい家族。
そして主の愛しき伴侶よ、我らはお前を歓迎する」
いや、そんなこと真面目に言われても…
よくわかった。
もう私はあのかわいい狸さん(失礼)に捕まってしまったのだ。
身も心も。
「…よろしく、お願いします」
「じき主とシャマルがくる。その言葉は主に言って差し上げてくれ」
シグナムさんはそういって微笑しながら退室した。
405はやてルート ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:17:48 ID:B3bEjjfd
「ふう…」
もうじきはやてちゃんが来る。
それだけで鼓動が速くなる。
これからこれがずっと続くのか…
愛しき人。
新しい家族。
こんなに幸せでいいのだろうか。
「あっ」
玄関のドアが開いた音がした。
はやてちゃんが帰宅したようだ。
そこで私は気づいた。
海鳴を出てからほとんど使わなかった言葉。
これを使えるのはなんて幸せなんだろう。
私はベッドから身を起こし、愛しい人の帰宅を待つ。
緊張はない。
それは当たり前で、幸せの証なんだから。
「なのはちゃん、ただいま」
私は満面の笑顔で応える。


「おかえり、はやてちゃん」

THE END

※リインフォースIIルートが解禁されました。
初日に選択肢が出現します。
406 ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:21:43 ID:B3bEjjfd
はやて「なあシャーリー」
シャーリー「はい?」
はやて「これ、最初でフェイトちゃんときたらどうなってたん?」
シャーリー「ふっふっふ、聞きたいですか?」
はやて「参考までに」
シャーリー「大幅にルートが変更されます!
食事には必ずなのはさんとフェイトさんが同席するようになります」
はやて「ほんで?」
シャーリー「幼なじみの三人はそれぞれに恋心を抱きますが、三人が三人とも『他の一人をさしおいて仲良くなるなんてできない』
と思い始めます。」
はやて「…で?」
シャーリー「思い詰めたなのはさんは、ある画期的な解決策を思いつきます」
はやて「…それは?」
シャーリー「ずばり!3ぴ
はやて「奥義!かぼちゃはさみ!」
びしいっ!
シャーリー「まるう゛ぃん?!」
どさっ
はやて「危なかった…そんな理想て…ぶるぶるそんな恥ずかしいのできへんよ…///」
407名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 20:22:26 ID:nL3JGeZr
>>405
GJGJGJ
ひやっほぉぉぉうぅぅぅぅっっ!!!
リアルタイムに遭遇!
408 ◆JhF0qDQSSc :2008/05/01(木) 20:27:13 ID:B3bEjjfd
>>399
支援マジthx

補足。
ゲーム開始時はなのフェイは同居しておりませぬ。
フェイトルートもしくはフェイトよりの選択肢を選んで初めて成立。
あと2+αか…
409名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 20:33:31 ID:v7UJM5Ay
はやてルート素晴らしいわ…
ああ、可愛いよ子狸可愛いよ
410名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 20:34:06 ID:0Ojw2ddI
GJです!
すごいなぁ、あと最後のはやてとシャーリーの掛け合いが良い味出てますね。
ありがとうございました。
411名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 20:45:25 ID:ZA5dVTwW
うお、久しぶりにキター!
はやてもだけどヴィータも可愛いぜ
オチまで面白かったです、GJでした!
412名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 21:54:34 ID:NMad+c+m
なのはSSを初めて書いたので投下させていただきます。
初めてなので投稿の勝手がわかってませんけど何か間違ってたらすいません。
413名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 21:55:12 ID:NMad+c+m
機動六課スターズ隊隊長、高町なのは。
私が彼女に初めて出会ったのは、彼女と交戦するヴィータの所に加勢に行った時だった。
この後に闇の書事件と呼ばれる事件で私は高町なのはやテスタロッサとは敵対していた。
事件後、我々は主はやてと共に時空管理局に所属することになった。
高町なのはやテスタロッサも時空管理局に所属していたため、この10年余りの間に何度も共に仕事をする機会はあった。
そして機動六課が誕生し、私はライトニング隊副隊長となった。
同じ新人たちを訓練する立場になったことで以前より私は高町なのはと接触する機会が増えた。

「シグナムさん、ちょっといいですか」
「高町教導官、どうした」
「ティアナの次の訓練なんですけど、シグナムさんお願いできますか」
「構わないが、近接戦闘の訓練でいいのか?」
「はい、ティアナはまだ接近された時の距離のとり方が甘いからシグナムさんにお願いしたくて」
「了解した」
「あっ、そういえば」
「ん?」
「私何でシグナムさんだけシグナム『さん』って呼んでるんだろ」
「私だけとは……」
「フェイトちゃんもはやてちゃんもヴィータちゃんも『ちゃん』で呼んでるのに」
「なるほどそういうことか。それは別にいいのではないか……」
「でも何だか変な感じがするし、シグナムちゃんって呼びますね」
「シ、シグナムちゃん……」
「あれ、シグナムちゃんって嫌ですか?」
「い、いや…嫌ではないが……別にシグナムさんでもいいのではないだろうか」
「シグナムちゃんの方がかわいいですよ」
「お、お前の方が上官なのだし、呼び捨てでもいいのではないか……」
「じゃあシグナムちゃん、次の訓練はお願いしますね。私はヴィータちゃんの所にいますからよろしくお願いします」
「あ、ああ……」
414名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 21:55:44 ID:NMad+c+m
その日から高町なのはは私を『シグナムちゃん』と呼ぶようになった。
しかし気のせいだろうか。
高町なのはが私のことを呼ぶたびに周りにいる者が顔を背けて笑を堪えているような気がする。
「シグナムちゃん」
「な、何だ……ってヴィータっ!」
「ちゃんを付けるだけで随分かわいらしくなるもんだな」
「ヴィータ、お前まで変な呼び方で私を呼ぶなっ」
「まあいいじゃねえかよ、かわいいしよ」
そう言ってニヤっと笑うヴィータ。
「あ、こんな所におったんか、シグナムちゃん」
「あ、主はやて!貴方まで何ですかその呼び方はっ」
「かわいいやんなぁ」
「はいです。かわいいですー」
「リーン……お前まで」
「まあいいじゃねえかよシグナム、なのはがせっかく親しみを込めて呼んでくれてるんだからよ」
「ま、まあそうかもしれないが……」
「あっ、シグナムちゃーん」
「ほら、噂をすればだぜ」
廊下の向こうから手を振る高町なのは。
彼女は笑顔のまま近づいて来る。
テスタロッサが言っていた、高町なのはの笑顔はこの世に存在するどんな魔法よりも美しいと。
その気持ちが最近わかってきた気がする。
「シグナムちゃん、どうでしたか?今日の模擬戦は」
「あ、ああ……スバルの適応能力もいい感じだったが、ティアナの制域能力の成長が目覚しい」
「そうですかぁ」
私の言葉を聞いてにっこり微笑む高町なのは。
スバルやティアナが褒められた事を自分の事以上に喜んでいるのだ彼女は。
「そういえば」
「んっ?どうした」
「さっきフェイトちゃんが、シグナムちゃんに会ったら離島訓練施設に来るように言っておいてって言ってましたよ」
「離島の方か、何か新しい訓練をするのかもしれないな。了解した」
そのまま私は機動六課の離島訓練施設に向かった。
415名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 21:56:09 ID:NMad+c+m
ここは海で囲まれた完全な離島になっていて、市街戦やゲリラ戦などあらゆる状況設定で訓練できるようになっている。
実戦さながらの戦闘を行うため使用される魔力や火薬の量が通常より多く、周りへの影響を考慮して完全な離島になっている。
どうやら今日は密林での戦闘設定がされているようだ。
木々が生い茂り、ジャングルのようになっている。
離島中央の管制塔の前に着いた時、不意に後から声をかけられた。
「シグナム……待ってました」
「テスタロッサ、どうし……」
後を振り向いた私は呆然とした。
何故かテスタロッサが体中から放電しながら私を見つめていた……というか睨んでいた。
「テ、テスタロッサ」
「貴方を待ってました……」
目が完全に据わっている。
こんなテスタロッサを私は見たことがない。
「わ、私と模擬戦でもするのか……?」
「模擬戦じゃありません……ここは実戦さながらの戦闘をする場所です」
テスタロッサはゆっくりとバルディシュアサルトを胸の前に持ってきた。
「シグナム……最近なのはにシグナムちゃんって呼ばれてるそうですね」
「あ、ああ……」
「何が……あったんですか」
「え、い、いや高町教導官が急にな……」
「なのはが急にちゃんづけで呼ぶなんて……なのはに何をしたんですか」
「い、いや、何もしてないが」
「わかりました……騎士の貴方には剣で聞く他にないみたいですね」
「お、おいテスタロッサ落ち着け、何か勘違いして……」
テスタロッサの足元から突然金色の光が天に向かって伸びる。
どこからともなく音楽まで聞こえてくる。
Get Set
「オーバードライブ、真ソニックフォーム……」
Sonic Drive
「ごめんね……ありがとうね、エリオ、キャロ……疑う事なんて、ないんだよね……」
Liot Saber
「私は弱いから迷ったりをきっとずっと繰り返す……だけどいいんだ、それも全部……私なんだ」
「お、おいっ!24話はもう終わったぞ」
残念ながら私の声は最早テスタロッサの耳に届いていないようだ。
「はああああああああああああああああああ」
416名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 21:56:32 ID:NMad+c+m
私が目を覚ましたのは医務室のベットの上だった。
シャマルが心配そうに私の枕元に座っていた。
「シグナム、気が付いた?」
「あ、ああ……シャマルか」
「海に貴方が浮いてたなんて聞いて心配しちゃった」
「う、海に浮いてたのか……」
「さっきまでなのはちゃんがいたんだけど」
「高町教導官が?」
「ええ、貴方の事心配してここでずっと貴方の手を握っててくれたのよ」
「そうだったのか……」
というかそんな事がテスタロッサに知れたら海に浮くくらいでは済まないのではないか……
「高町教導官に礼を言ってくる」
私はまだおぼつかない足取りで医務室を出て廊下に出た。
そこで鋭い殺気が私の首筋をかすめる。
「テ、テスタロッサ……」
「シグナム……」
テスタロッサは既にライオットブレードを両手に構えていた。
まずい……この足では攻撃を避けることすらできない。
テスタロッサが上体をかがめる。
そして次の瞬間、一気に私の目の前まで間合いを詰めてきた。
これまでか……
「フェイトちゃーん」
「なのはっ!」
間一髪とはまさにこういう状況を言うのか。
高町なのはを見るなりテスタロッサはソニックフォームを一瞬で解除して笑顔になった。
さっきまでの鬼のような顔とあまりにも違いすぎる……
「フェイトちゃん、シグナムちゃんとお話中だったかな?もしかしてお邪魔しちゃった?」
「そんなことないよ、なのは!」
テスタロッサ……あまりにも私に対する態度と違うではないか。
「シグナムちゃん、体大丈夫ですか?心配したんですよ」
癒される……高町なのはの笑顔をみていると足の痛みなど感じなくなってくる。
「あ、ああ……その、心配をかけたようだな。す、すまない」
「でもよかった、大丈夫みたいですね」
高町なのはの後で黒い瘴気を出しながらテスタロッサの目が赤く光っている。
「シグナムちゃんよくなって本当によかったよね、フェイトちゃん」
テスタロッサの方に笑顔で振り向く高町なのは。
「そうだね、なのは!」
さっきまでの殺気に満ち溢れた顔が嘘のような笑顔のテスタロッサ。

鈍感な私でもこの胸に芽生えた気持ちが何なのかは理解する事ができる。
だが、その気持ちに正直になることはとても勇気がいることであることは間違いない。
正直になれたとしても色んな意味で酷い茨の道を歩む事になるだろう。
全く……罪な人だ。
417名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 22:32:26 ID:Ul0wfuiI
支援いるかな?
418名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 22:49:56 ID:x50GMijz
ぐっじょぶ。シグなのって珍しいね。今日は人が少ないのかな?
419名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 23:00:32 ID:ZA5dVTwW
シグナムかわいいなw
笑わせてもらった、GJでした
シグなのって血戦しか想像できなかったけど
こういう可愛いのもいいな。
420名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 23:02:51 ID:634p+O8R
はやてルートもシグなのもたまらん!!
ってかフェイト自重しるwwwそこがいいんだが。

はやてルートは、なのはさんが受け受けしくて、かわいいな。
可愛いのはヴィータもだが。ヴィータにとっても一緒に住むのはうれしいことか。


しかしなのはさんは、
シグナムを翻弄できるかぎられた人物だよなとあらためておもった。
シグなのにハマりそうだ・・・


二人ともGJ!
421名無しさん@秘密の花園:2008/05/01(木) 23:33:10 ID:rENEW8R4
>>412
まずはカップリングを明記すること。あとは何レス程度使うか。

とか言ってみたけど、とりあえずGJ!!
シグなの久し振りだなぁ
422名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 00:41:05 ID:Mhf6F2LL
予想外のCPと展開にワラタ
GJ!


246氏来てました。
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209141802/819-829
423名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 01:26:15 ID:OmWxzlra
教えてくれてありがとう。この板以外にはあまり逝きたくないからな
424名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 03:50:31 ID:5aJAoeh1
なのはやシグなのいいね
425名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:14:15 ID:oBsnTafK
>>322の続き
・フェイなの
・5レスくらい
・エロほぼなし
・おっぱい
426名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:14:39 ID:oBsnTafK
「……痛い」
懸命に顔を逸らしても、後頭部に見えない何かがちくちくと突き刺さってくる。
その何かとは、なのはの視線も含め、言外に籠めたフェイトへの不満なのだろうと推測出来る。
「……」
恐る恐る振り返ると、案の定こちらを鋭い瞳で睨み付けていたなのはと目が合った。
今はピンクの寝巻きに隠れてしまっている、フェイトが愛して止まない自身の胸を両腕で抑え付けながら。
「さっきシャワー浴びた時に見たら、赤くなってた。なんかヒリヒリするし」
「でも、なのはが良いって言ったから……」
「ここまでされるとは思ってなかったもん」
「ここまでって、そんな……」
頬を膨らませるなのはに言葉尻を濁しつつ、フェイトは昨夜の甘美な時間を脳裏に思い浮かべる。
場所は今夜と同じく、このソファの上――


――なのはの華奢な腰に腕を回してきつく抱き寄せながら、柔らかな曲線を描く豊満な乳房を口に含めば、なのはが纏う香りが鼻腔を抜ける。
なのはらしく自己主張の弱い頂を、呼吸も忘れ夢中になって吸っていると、徐々に意識が霞んでゆくのが分かった。くらりと脳が揺れる。
ああ、なんて幸せな眩暈なのだろうか。けれど、ここで倒れてしまうには余りにも惜しい。
仕切り直しとばかりに唇を離し、フェイトは自分の唾液でべっとりと濡れたそれをシャツの袖で拭い、目線を上に向ける。
相変わらず女神のような淡い微笑を称えたなのはが、澄んだ瞳でフェイトを見下ろしていた。
随分と間抜けな顔を晒してしまったようだ。なんとなく気恥ずかしくなって視線を外し、薄茶色の蕾を頬張る。
ふと、同時に頭皮を優しく擽る感覚に気付いた。視界には入っていないので確認は出来ないけれど、どうやら髪を撫でられているらしい。
金色の髪の毛の間をなのはの指先が掻き分けて、それに伴い頭皮が軽く引っ張られていたのだ。
427名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:14:59 ID:oBsnTafK
「……なのは」
「ん?」
「眠くなっちゃうから」
「別に寝てもいいのに」
再び唇を離したフェイトがその行為を咎めると、なのはは苦く笑ってそう言った。
「まだ眠りたくない」
「はいはい」
唇を尖らせるフェイトの頭の天辺に、キスを一つだけ落とされる。
そんな余裕の態度が子供扱いされているように思えて、なんとなく気に入らない。
たった一人の人間にここまで夢中になっているのは、もしかして自分だけなのだろうか―。
雲の様に漂う思考をそのままに、フェイトはそろりと舌を伸ばして、目の前に在る乳頭を、縁に添って舐め上げた。
軽やかな水音を立てて円を描き、糸を引いた唾液を巻き込みながら唇で強く挟み込む。なのはが吐き出した息が、フェイトの前髪を揺らし熱を分け与えた。
フェイトは気付かれぬようくすりと笑う。自惚れでも何でもなく、その答えはとうに出ていると。
「これは、さっきのお返し」
未だ鈍く痛む人差し指。先刻なのはに付けられた痕が見て取れる。
フェイトは、なのはの両の乳房を中心に寄せて噛み付いた。
「やっ、フェイトちゃん、やめて」
突然の刺激に驚いたのか、なのはがフェイトの頭を抱え込む。
そんな抗議でやめる訳もなく、フェイトは何度もなのはの柔らかい肉に歯を立てた。
「いやだ、やめない」
「あはは、くすぐったい、くすぐったいから」
二人でぴったりとくっ付きながら笑い合い、ソファの上でじたばたと暴れる。確か、二時間くらいはそんな事を繰り返していたような気がする。
――いやはや、とても充実した夜だった。おっぱいだけであんなに楽しめるとは、なのはと出会って初めて知る出来事の一つだった。
428名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:15:21 ID:oBsnTafK
「だからね、って……聞いてるの、フェイトちゃん」
唐突に、幸せな回想を遮られて、フェイトは背筋を伸ばす。いけない、なのはと話している途中だったっけ。
「う、うん。聞いてるよ、勿論」
「フェイトちゃんはいつも限度ってものを知らないから」
「……なのはだって楽しんでたよ」
「……」
「ごめんなさい」
「もういいけど」
ようやく軟化したなのはの態度に、フェイトは安堵の溜息を吐いた。
また機嫌を損ねてしまう前に、意見はちゃんと伝えておかなければならない。
「うん、今日はね、大丈夫だから。ちゃんと痕が残らないように―」
「……今日って?」
「え?だって、なのは、まだ終わってないでしょ?」
「……だから?」
「え?え?だから、今日もおっぱいだけ……」
「駄目。フェイトちゃんに色々されて痛いだけじゃなくて、なんだか張ってて痛いし」
「ええええ…だってなのは」
「しらなーい」
「なのは……」
最近涙腺がどうにかなってしまっているらしい。
つれないなのはの態度に、昨夜と同じく目頭がじんわりと熱くなる。
「フェイトちゃん、ちょっとこっち来て」
「う、うん……」
429名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:15:42 ID:oBsnTafK
そんなフェイトを見て、なのはは突然表情を引き締め、手招きをする。
あまりにも聞き分けのない事を言うものだから、叩かれちゃったりするのかな――フェイトは少し怯えながらも、身体をずらしてなのはのすぐ傍へ寄った。
腕を伸ばし頬を包み込まれ、思わず目を瞑る。次の瞬間、唇に柔らかい感触が降りてきた。
驚いて目を開けると、眼前にはなのはの顔があった。震える長い睫が、フェイトの肌を擽る。
キスをされているのだと認識するよりも先に、唇を割ってなのはの舌が進入してくる。
フェイトの舌の裏側に溜まっていた唾液を啜り、なのはは喉を鳴らしてそれを飲み込んだ。
「ふあ……」
一度唇を離して、至近距離で見詰め合う。温厚な光を瞳に灯して微笑むなのは。
情熱的なキスを仕掛けてくる時のなのはとは別人のようで、けれど同じ人間なのだという事をフェイトは知っている。
温もりを追いかけ、フェイトは弛緩した身体を懸命に動かして羽根のように軽い口付けを数回なのはへと送った。
「フェイトちゃん」
「ん……?」
キスの合間に、なのはがくすくすと囁きを零す。
その囁きすらも食べてしまいたくて、フェイトは更に回数を重ねてゆく。
「私ね、フェイトちゃんとのキス、大好き」
「うん」
「フェイトちゃんは?」
「うん、好きだよ」
次の段階として、当然の如くフェイトはなのはの首筋へと顔を下ろすと、こらと額を叩かれた。
不思議に思って顔を上げると、再び唇を吸われる。
「なのは?」
「柔らかくて、気持ち良くて、大好き。幸せな気分になれる」
「う、うん、ありがとう」
自分とのキスが好きだと言って貰えて光栄だけれど、早く次に進みたいと思うフェイト。
「だから、今日はずっとちゅーしていたい」
「ず、ずっと?え?ずっと?」
「そう、眠るまで。それだけでも満足出来る日だって、あるでしょ?」
ちゅ、と、音を立ててフェイトの唇を奪い、なのはは口角を上げてにこりと微笑む。
430名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:16:04 ID:oBsnTafK

幼子のような無邪気な笑顔。その愛らしさに、神経が激しく揺さ振られる。
なのはは時折、とても女の子らしい仕草や言動を見せる。特に恋愛事に関しては、乙女そのものと称しても過言ではない。
ただただなのはを求めてしまうフェイトと比べて、なのははひっそりと二人の愛を楽しむ傾向がある。
恐らくこの質問も、駆け引きの一つなのだろう。夜がキスだけで終わってしまうなんて、初めからフェイトの思考には入っていなかった。
だから、フェイトは思ったことを素直に口にする。
「そんな、中学生じゃあるまいし」
「……」
「なのは?」
「中学生……」
甘い空間が凍る。ついでになのはの表情も見事に固まった。
あれ、何かまずい事を言っただろうか?もしかして、さっきのは冗談ではなかったりして、いや、そんなまさか。
血の気が引くというのは、正に今のフェイトの状態を指すのだろう。フェイトの顔がみるみる内に青褪めてゆく。
「な、なのは。うそ、嘘だよ。今のはふざけて言っただけだから」
慌てて取り繕っても、今度のなのはは一味違った。
頬を強張らせてフェイトから距離を取ったなのはが、薄く目を細める。
「ふーん。フェイトちゃんは、私のことそんな風に思ってたんだ」
「違うよ!そうじゃなくて、キスは好きだけど」
「おっぱいの方がもっと好き?」
「そう、それだ!」
「………」
「あ、いや、その」
「フェイトちゃんの……」
「い、今のは言葉の綾で」
「バカーっ!」
薄れゆく意識の中で、フェイトは自分が完全にしくじった事を悟る。なのはは女の子だからこそ、そういったものも大切にしたかったのだ。
フェイトだって、昔は暇があればなのはにキスを強請っていたような気がする。
けれど、なのはにだって理解して欲しい。
その先に輝く黄金の何かを知ってしまったら、そちらに手を伸ばしてしまうのは仕方がない事なのであり。
つまるところ、なのはのおっぱいはとにかく最高なのだという事を。

ソファから転がり落ちる程の重いグーパンチは確かに痛かったけれど。
その後きっかり二日間はなのはが一言も口もきいてくれなかったという事実の方がフェイトにとってはもっと痛かった。
431名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 05:16:38 ID:oBsnTafK
おわり
432名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 07:19:36 ID:iNajYY7R
>>431
フェイトさんおっぱい好きすぎだろw
乙女ななのはさんに萌えたよ。朝からいいもん見せてもらった。
GJ!
433名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 07:44:14 ID:CVRRCRwX
乙女なのはさん可愛いなぁもう!!
このフェイトは尻尾をブンブン振ってそうだなww
もちろん狼の
434名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 08:32:36 ID:4KeGWx8t
一生やってろ馬鹿ップルって感じだなw
うんこの二人大好きだGJ
435名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 10:55:40 ID:r0CeRXkg
このフェイトさん駄目すぎるwww
二人とも可愛いなあ、GJ!!
しかしこれ、なのはが終わったあとのフェイトは完全に狼と化しそうだな…
436名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 12:30:02 ID:HKXgUclB
これはナイス都築。
こりゃ終わったあと間違いなく狼になるなw

そして今度はなのはさんが狼になるというループ最高
437名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 13:22:04 ID:FY5FvbQP
はやてのお株を奪うぐらいのおっぱい星人っぷりに感動したw
438名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 21:09:28 ID:lyCDzfee
父さん、246氏がまたやってくれたよ…

だれか抜いてあげて
439名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 21:23:26 ID:Mhf6F2LL
見てきたが、生えてるから苦手な人は注意なんだぜ。
440名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 21:32:48 ID:lyCDzfee
そいつは大変申し訳ない…
441名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 21:34:04 ID:UaRT5Ou0
直通を貼ってみる 注:ふたな(ry
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209141802/885-893
442名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 21:51:33 ID:5aJAoeh1
いちいち報告いらねえ。その人のSS見たいやつは自分でエロパロ通うだろうよ
443名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 22:23:39 ID:r0CeRXkg
>>438-441
ここでよく話題に上がる「君に届けたいただ一つの想い」はともかく
今回のはここに貼っちゃマズイだろうw
444名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 22:48:02 ID:U7RkGExb
>>443
俺は別に構わないと思うぞ
百合には違いないみたいだし。
ふたなりがダメかどうかは人次第だが、注意もあったし。
445名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 22:48:16 ID:UaRT5Ou0
>>442
246氏のSS=百合なわけじゃないから。
男が見たくない人向けの余計な節介。

>>443
スマソ
446名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:01:34 ID:r0CeRXkg
いや、俺も注意書きあればふたなりでも良いんじゃないか派なんだが、
前に幾度かこの話題になった時に「ふたなりはこのスレでは嫌」って人が結構いた
難しいところだね
447名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:06:15 ID:TmFaFVz5
百合好きだけどふたなりもおkだっていう人は…このスレ的にはアウトなんだろうなw
448名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:06:23 ID:DyfnZP6c
禁止って訳でもないし、注意さえあればいんじゃない?
ふたなり嫌いな人は普通にスルーするでしょ。
449名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:08:10 ID:fSSaaaYz
いいかもしれないけど今回はエロパロで投下されたSSだったってのもあるからな
ふなたり嫌な人からすればいちいち持ってくるなだろうし
450名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:08:56 ID:TmFaFVz5
確かにエロパロのを持ってくるのは違うだろうな
451名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:12:33 ID:U7RkGExb
どうせ最近過疎ってるんだからいいじゃない。
貼った人だってエロパロ板怖くて見れない人の為に親切でやったんだろうし。
百合の話なら何でもいいさ。
452名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:14:19 ID:zpVrVIEb
確かにエロパロを見ない俺からしたらありがたいことだ
453名無しさん@秘密の花園:2008/05/02(金) 23:15:00 ID:cjm0KQ2N
直リンはちょっとあれかもしれないけど、報告くらいならいいんじゃない?
ちゃんと注意書きすれば大丈夫かと。
454名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 00:09:52 ID:NUJfPWyX
>>425
この後はやてとフェイトのなのはおっぱいをかけての戦いが始まる訳ですね、わかります
455名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 01:07:28 ID:oWfQVkHk
34ちゃんが書くと言ってた構想やらなのはさん(大)とフェイトさん(小)の後日談やらを
いまだ待ってるのは俺だけなのだろうか。
456名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 01:18:25 ID:wkjGLbFL
安心しろ俺もまってる、「いない世界」の幼妻をな!
ところで落ちはまだ未定の続きをまってるのは俺だけかい?
457名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 01:38:35 ID:ix1DcAb3
俺もエロパロは行く気がしないから注意書きとかどのあたりとか報告あると
嬉しい。
458名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 02:40:51 ID:Rp7XkRhZ
>>456
俺も俺も>「落ちはまだ未定」
しかし書き手さんにも色々都合はあるだろうしな……。
続きが来てくれたら嬉しいなぐらいの気持ちで待っている。
459名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 03:09:19 ID:DDPgDbLP
続き物っぽい奴の続編は俺も期待してるけど少し諦め気味のが多いな
きたらラッキー程度に思ってる。
460名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 04:55:44 ID:pU5Lh9gl
後ろから抱きしめての続編を未だ期待してる俺がいる
461名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 06:25:52 ID:4jt/sjGw
>>460
同じく
あの雰囲気大好きだ
462名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 06:43:24 ID:PynMBMm4
>>456
幼妻の続き読みたい…
でもあそこで終わってるから良いような気もする…
463名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 12:49:53 ID:ALBg/dSa
「いない世界」は何度読み返しても泣いてしまう
464名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 13:46:15 ID:O0PzRjT3
この二人から少しでも目を離すと…こうなる
ttp://rainbow2.sakuratan.com/img/rainbow2nd34146.jpg
465名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 15:35:29 ID:so8zwGXs
>>431
今更だけどぐっじょぶ!二人のじゃれあいはによによしてくるなぁ
>>434
うんこ の 二人 にみえたw
466名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 18:32:54 ID:OhJExwys
>>464
なのはさんの顔が色っぺえwww
ていうか詳細を!!!
467名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 20:42:58 ID:RG/3gCEy
>>466
だが単に睫毛のほこりを取ってただけなんだぜ。

落ちまで知ってるけどあえて言わない。
468名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 21:10:04 ID:5Pn1buA2
>>467
お前は俺を怒らせた
469名無しさん@秘密の花園:2008/05/03(土) 22:30:26 ID:Fn45J6EA
>>467
これはアリサの分!( ゚Д゚)=◯)`ν゚)・;'
これはすずかの分!( ゚Д゚)=◯)`ν゚)・;'
470名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 04:08:47 ID:Lro9HSE9
最近なのは見だしたけどいい百合だな
放送終了して大分たった後じゃなくて放送中でもっと賑わってるころにこのアニメに出会いたかったorz
471名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 04:23:43 ID:UhR4C/IK
このスレを見てみろ!まだまだ盛り上がってるじゃないか
そしてお前もSS書いたりして一緒に盛り上げていこうではないかね
472名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 04:36:57 ID:Lro9HSE9
このスレはまだまだ盛り上がってるけど、本編中での百合っぽいイベントを
みんなとリアルタイムで話したかった・・・

今StrikerSの本編見終わったとこだからGW中に過去の作品買ってきて
から思う存分妄想することにするよ
473名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 04:56:50 ID:2kwGAJMl
>>472
四期やOVAの可能性は充分あるだろ。
元気だせ。
474名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 08:11:20 ID:bVx9QBEX
>>470
それ何て俺www
SSとか書いてみたいけど……みたいけど……orz
475474:2008/05/04(日) 08:37:26 ID:bVx9QBEX
小ネタだけ書いてみるテスト。
百合とは程遠い……というかなのはさんが弱ヤンデレです。

『25話ネタ』

クアットロ「エリアサーチ!?」
なのは「見つけた!
ディバイーンバスタァーッ!」
クア「ああああああああっ?!」

な「ふう……昔フェイトちゃん相手に使った魔法がこんなところで役に立つなんて、世の中何があるかわからないなぁ♪」
フェイト「(なんだろう、急に悪寒が……)」

な「あの時は腰が痛いって泣き叫ぶフェイトちゃんを探しだして、全力全開!徹底的に愛してあげたんだっけ……こんな風に」

フェ「なのはのエリアサーチ!?
こんなところに何で!」

な「待っててね、フェイトちゃん。
ヴィヴィオを元に戻したら、すぐにそっちに行くから」

フェ「あ、ああぁぁ……腰が、腰が痛いよぅ……(トラウマ)」

--------------
以上です(^^;)
お目汚しスマソ。
476名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 11:06:53 ID:lvIBooGn
思わず吹いたじゃないか!
フェイトさんカワイソスw
477名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 12:10:48 ID:Rh76plkO
でもフェイトさんは乱暴にされるのも好きなんですよね
478名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 12:15:23 ID:ZMO7+p+y
なのフェイは
どっちが攻めでも
おいしいなぁ

心の俳句

小ネタGJ!
479名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 13:48:44 ID:74RgjgJQ
人が少ないのう
480474:2008/05/04(日) 13:51:58 ID:bVx9QBEX
結構好評みたいで、ありがとうございますー。

>>477
フェイト「腰が……(泣)」
はやて「なんや、フェイトちゃん。
そんな事言っときながら、えらい爽やかな笑顔やないか」

フェ「だって……なのはのくれる痛みだから……///」
は「あ〜はいはいご馳走さん。
なんや、コーヒーをブラックで飲みたい気分やわ〜」

フェ「???」
は「そんだけイチャイチャされると、苦いもんが欲しくなる言う事や!
胸揉むぞワレ!」
フェ「ひっ!
……ご、ごめんはやて……」

な「フェイトちゃ〜ん♪」
フェ「な、なのは……」

な「はやてちゃん、悪いけど席を外してくれるかな?」
は「言われなくたってこんな蜂蜜空間居たくないわ!」
な「ありがと、はやてちゃん♪

さて、と。
エリオとキャロに聞いたよ?
腰、痛むんだって?」
フェ「う、うん……」

な「大丈夫?」
フェ「な、撫でないでなの……あんっ!」

な「うわ〜、辛そうだね〜♪
じゃ、今から二人で医務室に行こうか?」
フェ「ハァ……ハァ……いむ……しつ?」
な「私が応急処置してあげるよ?」
フェ「おうきゅうしょち……」
な「外出中のシャマル先生から鍵とナース服を借りて来てあるんだよ?
フェイトちゃんの体を隅から隅まで診察なの♪」

フェ「い、行きますっ!」
な「ふふ……フェイトちゃんはいけない患者さんなの♪」
-----------------
ごめん、急に下書き無しで暴走した(-_-;)
でも後悔はしていない(笑)
481名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 15:17:17 ID:baChLePu
にやにやしたぜw
なのフェイGJ!
482名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 16:17:29 ID:bjd3JJzs
>>479
GWだからみんな遊びに言ってるんだと思いたい
そんな俺はGWも特に出かけないで妄想中です
483名無しさん@秘密の花園:2008/05/04(日) 16:47:13 ID:11/7ZIGd
こういうマッタリした時にこそ投下したいと思うんだけど、何故かいつもラッシュに紛れるんだよね
やっぱり皆のサイクルが重なるからかな
484名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 00:39:02 ID:5ucx0Jvv
誰かいないのかー
485名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 00:42:23 ID:D8KrF+k/
>>484
見てる人は結構多い気がするぞ。
486名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 00:42:26 ID:8JrSsPDJ
みんな妄想の中に取り込まれて戻ってこれなくなっちゃったんだ・・・
早くなのは四期かOVAの発表がないと手遅れになるぞ!
487名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 00:43:07 ID:+vZ2aAxI
>>484
一応いるぞーノシ
しかし過疎ってるな
俺もこんな時にこそっと投下したいとは思うが、なかなか難しいもんだ
488名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 00:46:26 ID:vItGXuAY
俺も妄想だけなら放映中よりもしてるんだが
なかなか形にならなくてね・・・
489名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:00:52 ID:QkWnPdxq
最近一気にStrikerSを全話視聴した私が通りますよー
なのフェイは本当に素晴らしい夫婦だと思う。
二人の、自分の事より相手の事を思いやるとこが好きだ!
490名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:30:58 ID:owgf1uHc
この過疎り具合なら……投下できる!

なのフェイで、中学生の時の小話。
といってもなのはとはやての会話中心なんだが。
GW自宅待機組に送る。
491名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:31:43 ID:owgf1uHc
「はぁ……」
 この日、口をついて出た溜め息はもう何度目になるか解らない。
 休み時間になると同時に机に突っ伏した私の頭上から、呆れと心配と、
半々になった声が降ってきた。
「なんやなのはちゃん、気ぃ抜けた声だして」
「……はやてちゃん」
「まぁ、訊くだけ野暮な話やねんけどな」
 そう言って、前の席に座ったはやてちゃんの視線が教室の一角、ここ2
週間ばかり主の不在な席を指す。
 さすがは特別捜査官、お見事な推理。そう言ったらはやてちゃんは「状
況証拠もばっちりや」と私の前で2本の指を立ててみせた。
「ぴーす?」
「違うて。前の授業中、なのはちゃんがフェイトちゃんの席をちらちら見
とった回数」
「……2回?」
「かける、10」
「うわぁ……」
 いちいちそれを盗み見て数えているはやてちゃんもはやてちゃんだけ
ど、それよりもまず問題は私だ。いくらなんでもあからさますぎる。
「あと、しょっちゅう携帯のメールと着歴気にしてるし」
「う……」
「お昼の時間も上の空。桃子さんお手製の卵焼きも哀れ、箸から落ちて今
やゴミ箱の肥やし……」
「ご、ごめんなさい……」
 これは尋問なんだろうか。状況証拠を次々と挙げて、はやてちゃんはち
くちくと私をいたぶる。制服のポケットに手なんか突っ込んで、テレビド
ラマで見る刑事役を気取っているようだった。まぁ確かに、それに近いお
仕事をしてはいるんだけど。
492名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:32:17 ID:owgf1uHc
「そろそろ素直に吐いたらどうや?」
「な、何をかな?」
「決まってるやん。フェイトちゃんがおらんで寂しいんやろ?」
 吐いたら気が楽になるで、とそそのかすはやてちゃん。私をからかって
楽しんでるだけのように見えるけど、どこか気遣うような優しいその口調
に、心配かけてしまったんだなと申し訳ない気持ちが湧き出て来る。
 だから、そう、素直に認めてしまおう。はやてちゃんの言う通り、その
方がきっと楽にもなるから。
「……うん、寂しいよ」
 お互い、目指す夢があって、守りたい人達がいて、そのために大切なお
仕事をしているんだってことは解ってる。
 けれど少し前まで私は1週間がかりの任務に就いていて、それが終わっ
たと思ったら今度はフェイトちゃんが航行部隊との任務に入ってしまっ
て。気がつけば私達はもう3週間も、すれ違いの生活を送っていた。
「電話とか、メールとかは?」
「今忙しいかなとか、疲れてるかなとか思ったら、何だかタイミングが合
わなくて。メールは、うん、してるんだけど……。難しいね」
「何が?」
「何て言ったらいいのかな……人を好きになったら、大事にしたいって思
う気持ちだけじゃなくなっちゃうんだね」
 例えばこれが家族だったら、友達だったら、私はいくらだって寂しさを
我慢できる。忙しいんだから、大切な仕事をしているんだからって自分に
言い聞かせて、頑張ってる相手を困らせるようなわがままを言ったりは、
絶対にしない。
 そうやって、相手の気持ちや立場や事情を思いやること。それが、誰か
を大切にすることなんだってずっと、思っていた。
493名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:32:37 ID:owgf1uHc
「溜め息の原因は、それ?」
「え?」
「段々と自分の気持ちが押し殺せなくなってきてるのと、違う?」
「……うん、そうかも」
 会いたい。
 任務中のフェイトちゃんにそんなこと言えば、困らせてしまうだけだっ
て解ってはいるけれど。
 会いたい。日に日に想いは強くなっていって、こんな、自分のわがまま
ばかりに気を取られてしまう私はフェイトちゃんを大切にできていないん
じゃないかって、そんなことも考えてしまったりして。
「難しいよ……」
「せやなぁ」
「どうすれば、いいんだろうね」
「んー……直接本人に伝えるんが手っ取り早い思うけどなぁ」
「でも……って、え、ちょ、はやてちゃん?」
 ずっとポケットに入れていた手を引き抜いて、そこに握られた携帯をい
じりはじめたはやてちゃんは、「何?」と満面の笑顔を私に向けた。
 何だろう、すごく嫌な予感が……。
「はやてちゃん、それ、何?」
「んーと、文明の利器? 通信専用デバイス? 即ち携帯?」
「じゃなくて、何してるの?」
「最近の携帯は便利やねんで。ムービーの録画時間も結構長いんよ。メー
ルに添付して送ることもできるし」
 質問の答えになってない。それにそれ、別に最新機能ってわけじゃないし。 
 というか、今はやてちゃんがメールに添付して(多分フェイトちゃん
に)送ろうとしてるのは、もしかしてさっきまでの私達の……会話?
494名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:33:01 ID:owgf1uHc
「あんまり奥さん寂しがらせてると、私が代わりに慰めてまうよーっと。はい、送信」
「待って、はやてちゃん!」
「おお、やっぱりちょっと時間かかんねんな」
 管理局の通信回線なら一瞬やのに、とか何とか呟くはやてちゃんの声
は、もう私の耳には届いていなかった。
 話の間、ずっとポケットに入れられていた手。録音を始めたのはおそら
くあの時。ということは。
「うん、寂しいよのちょっと前らへんから」
「はぁーやぁーてーちゃーん?」
 ちょっと後でお話聞かせてもらえるかな。引きつった笑顔で詰め寄る私
にも怯まず、はやてちゃんは携帯を握ったままの手をひらひら振ってみせ
た。ちらりと見えた画面には「メールを送信しました」の文字。ああも
う、完全に手遅れだ。
「うぅ……はやてちゃんのばか……」
 フォローというか、言い訳のメールを送ろうとすぐさま自分の携帯を取
り出す。
 でも何て言って取り繕ったらいいんだろう? あんな会話フェイトちゃ
んに聞かせてしまったら、きっとものすごく気にしてしまうに決まってい
る。
「もうちょい素直いうか、わがままになるくらいでちょうどええて思うん
やけどな。なのはちゃんも、フェイトちゃんも」
「え?」
「我慢もそら大切やけど、それで相手寂しがらせてたら意味ないやん」
 顔を上げると、さっきまでの小狸ぶりはどこへやら、はやてちゃんはと
ても優しい目をしていた。
495名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:33:24 ID:owgf1uHc
「うちには筋金入りの意地っ張りと、融通きかん頑固者がおるからな。
ま、手を焼かされてきた経験から来るアドバイスいうか。一番大切なん
は」
 はやてちゃんが言葉を続けようとしたのを遮るように、彼女の携帯が音
を立てて震えた。
「……ええとこやったのに」ぼやきながらもボタンを操作するはやてちゃ
ん。と、少しの間隔を空けて私の手の中の携帯も震えだした。
 慌てて画面を確認すると、メールだった。フェイトちゃんからの。
「……なのはちゃん絡みになると、フェイトちゃん冗談きかへんから嫌や
わ」
 とても苦い物を噛み潰してしまったような顔で画面から目を逸らす。ど
うやらはやてちゃんにもフェイトちゃんからメールが来たみたいだけど、
一体どんな内容だったんだろう。ちょっと意地の悪い興味が湧いたりもし
て。
 でも、今はそれより。
 逸る気持ちを抑えながら、受信ボックスを開く。フェイトちゃんの名前
の下、件名は空欄のまま。その下の本文には、たった一行。

『私も、会いたい』

「……なのはちゃん」
「な、なに、はやてちゃん」
「今の顔、写真撮ってまた送ってもええ?」
 懲りないはやてちゃんの言葉に「だめ」と即答する。「そっか」と微笑
んだその顔は、さして残念でもなさそうだった。
「どう? そんな悪い気分でもないやろ?」
「……うん。そう、かも……」
 たった一言。
 どんなに語彙を尽くされた言葉よりも、ふと零れたようなフェイトちゃ
んの一言で。
 今のこんな顔を撮られたら、きっとものすごく恥ずかしい。赤いだけな
らまだしも、どうしようもなく緩む顔をはやてちゃんに見られたくなく
て、私は懸命に顔を背ける悪あがきをした。
496名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:34:15 ID:owgf1uHc
「はやく、会いたいなー……」
「会いに行ったらええやん」
「ふぇっ?」
「携帯、繋がってるいう事は、フェイトちゃんもう本局まで帰ってきてる
んと違う?」
 ……そっか!
 さも当然、といった風に私を煽るような事を言ったはやてちゃんは、勢
い良く席から立ち上がった私の背中にさらに声を投げた。
「転送許可なら、私が後出しで申請しておくよー」
「ありがとはやてちゃん!」
 これは、帰ったらケーキのひとつもおごらないといけないかもしれな
いかな。

 授業開始のチャイムが鳴る。私と入れ違いに教室に入ろうとしたアリサ
ちゃんが、驚いたように私を呼び止める。
 それらを全部置き去りにして、私は全速力で屋上への階段を上った。

 メールよりももっと早く、もっと強く。
 あなたに気持ちを伝えるために。
497名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:35:17 ID:owgf1uHc
終わり。短いうえにあまりいちゃベタでもなくてスマン。
498名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:44:44 ID:Bd2tdQGh
>>497
GJ!GJ!
こういうなのフェイ大好きだw

起きてて良かったよ!
499名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:44:57 ID:bAF0vVo/
GJ!!
ニヤニヤが止まらないw
500名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 01:56:41 ID:ctO/6Hfy
これはGJ!
あとはやてもGJだ!
501名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 02:34:55 ID:HKoKoCda
おおGJ!!
これではやてがなのはを好きだったら…ということを考えてしまった…
502名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 03:40:56 ID:LEZFjLuZ
ここはエロなくても投下おkなの?
一本書いてみようかな
503名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 09:09:06 ID:/CvXOUw5
>>502
全然桶。
事前にカップリングとかおおまかな内容を書いとけばいいよ。
504名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 09:21:38 ID:5oDxY3e5
>>502
楽しみに待ってます
>>501
君は俺かwww
今度ケーキを奢る時にきっと我慢できなくなるんだな?
よくあるシチュだけど↓
「ぁ、はやてちゃん。口にクリームついてるよ」
「ほんま?んー……」
「そこじゃないよ。………ほら、ここ」
なのははクスクス笑いながら、口の端からクリームを掬い取った。
「………」

それを自らの口へと運ぶなのはを見つめながら、はやては心臓が高鳴るのと同時に、どこか冷静になる自分に気付いた。
二人っきりの空間。
目の前にあるベッド。
腕一本分もないなのはとの距離。
綺麗なピンク色のぷっくりとした唇。

「なのはちゃん………」

自然と、なのはの名前が口から零れる。

「うん?なぁに、はやてちゃ……ん、」

名前を呼ばれた瞬間、まるでそれが合図のようにはやてはなのはの唇を塞いだ。




………アレだ、もう後戻りはできない的な。
唇だけじゃなくてベッドでもなのはを奪って、後戻りはできなくて、自分のものになって欲しくて……
はやては段々黒くなる予定だけど、書けんかった。
まぁ、只の妄想だwww
505497:2008/05/05(月) 10:31:56 ID:FIvnmnbF
おお、起きたらGJ来てた。ありが?ォ!

>>501,504
ストレートになのフェイ書いつもりだったんで
その発想はなかったwww
フェイト←はやてでも切なそうだな。
これぞ妄想が妄想を呼ぶ。
506名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 12:08:49 ID:htL437J0
なのフェイぃぃぃぃぃぃ!
と心の中で叫んだ
507名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 15:52:41 ID:uN/8QHJD
そういえば、リインとアギトの絡みを一度も読んだことないような。
アギトってかなりのツンデレだよな、好きな子には悪戯してしまうタイプと見た
508名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 16:39:43 ID:WBldkMtp
百合とかキモ
509名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 16:40:39 ID:WBldkMtp
すまん、誤爆
510名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 16:43:27 ID:vOPlgggp
誤爆ってレベルじゃねーぞ!
511名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 17:01:53 ID:An4leKBc
いっそ清々しいくらいの誤爆だなwww
512名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 18:34:30 ID:wk0/62bq
誰かフェイなの結婚式(つまり4期)について妄想しないか

ウェディングドレスの後ろの所を持つのはヴィヴィオ
ブーケを受け取るのははやてで、なのフェイのどちらかに片思いしてるの希望
513名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 18:47:03 ID:+mhQg1QG
なのフェイの結婚は決定なのかw
結婚したフェイトさんに片思いしてた人達が
チャンスを求めて誘惑しまくる展開で最後はSLB落ち希望
514名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 19:56:08 ID:ZWQT/vvF
515名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 19:58:52 ID:smSI+vAk
最初はなのは:ドレス、フェイト:タキシードで、次に入れ替えて、最後に二人ともドレスって感じで。

>>514
獣注意
516名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 21:39:07 ID:W4uHQdNT
>>512
何でだろう?
俺の脳内でなのフェイがお互いのデバイスでケーキ入刀している光景が……(汗)

>>514
百合じゃないので要注意
517名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 21:45:23 ID:wk0/62bq
>>513
あ、ごめん
【4期】
フェイトさんがプロポーズ

なのフェイ結婚式→初夜

新婚旅行

の流れが脳内で出来てましたww
518名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 21:47:58 ID:6AbdmhM9
>>516
ケーキ入刀するデバイスって…ザンバーフォームとエクセリオンモードか!?
デバイス的にはマスターの幸福な現場を共有できて嬉しいだろうが。

司会「さぁ、新郎新婦ケーキ入刀です!!
フェイト「いくよ、バルディッシュ」
バル<<Yes sir Jet Zamber>>
なのは「レイジングハート、お願い」
レイハ<<All right A.C.S standby>>

そんな絵が浮かんでしまった・・・
519名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 22:15:18 ID:8JrSsPDJ
>>517
なんていい流れなんだ
早くOVAか四期でやってくれw
520名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 22:28:51 ID:JA0jfiTj
観賞用、保管用、普及用、備え用、予備 と5本は買うな
521名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 22:32:23 ID:VShyJFQj
感動の劇場超大作『リリカルなのは なのはの結婚前夜』でもいいなw。
522名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 23:18:08 ID:Q57VzJop
>>521
ちょwww
某青狸映画の内容を全てなのフェイに変換して脳内再生しちゃったジャマイカwwwww
523名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 23:22:15 ID:gWl/7bUm
>>521
なのはがハヤテに向かって、「私結婚しない!」「ええんやなのはちゃん」ていうところで泣く自信がある。
524名無しさん@秘密の花園:2008/05/05(月) 23:28:16 ID:W4uHQdNT
>>521
9歳なのフェイがタイムマシンで2X歳のなのフェイの結婚式を覗きに行く……それが4期とか?
そして結婚前夜に留まらず新婚初夜まで覗いてしまい、悶々としたまま現代に帰宅する、と。
525名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:29:34 ID:mvCrCKSN
>>524
できたらその9歳なのフェはまだ付き合ってないといいな
悶々としたまま現代に帰りそこから少しずつ恋愛感情を自覚し始めて
すったもんだの末に結ばれる
でもそうなると未来の2X歳のなのフェは過去の自分達が見てるの
知っていながら事に及んでるから孔明と言わざるをえないw
526名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:29:34 ID:2sMP6s2Q
>>521
ヘタレ攻めなイメージのあるフェイトがぴったりすぎて吹いたww
527名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:41:22 ID:gdMj3xn0
>>524,525
やべえそれ超萌える(*´Д`)
誰か書いてくれw
528名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 00:46:41 ID:3e0L1Xtx
結婚指輪の話もそこに含んでだな
529名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 01:58:35 ID:strsRtbk
「フェイトちゃんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ」
「あの人は他者や君の幸せを願い、その人達の悲しみに涙を流せる人だ。
それが人間として一番大切なことなんだからね」
530名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 02:21:13 ID:lvn7zARC
泣けるぜ、おい
531名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 02:33:47 ID:LZDm5+am
あのシーンを思い出しただけで目から汗がでそうになってくる
明日ビデオ借りてきたくなってくるなw俺もなのフェイで脳内再生しながら寝ることにする
532名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 03:22:04 ID:vvyUqsZZ
>>529
これ何のシーン?
533名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 05:08:05 ID:uG1WlB1h
祝賀会の帰り際に、「なんで、なのはちゃんがフェイトちゃんに惚れたのか、何となく分かったわ」と言うはやて。
星空の下で昔を振り返りながら語り合うシグナムとフェイト。
ヴィヴィオに寂しい思いをさせない為に結婚をやめようとするなのはと、そんななのはを説得するヴィヴィオ。

珠玉の名シーンだよな。

534名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 05:43:22 ID:oGr7f5I1
こんな時間からなんという電波をw
時間に終われるへたれ書き手が一人、ネタを書きたくなったじゃないか
535名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 07:00:49 ID:ce6QC9TL
すまん、感動に水をさすようで悪いが、今朝からなのはのスカートをちんからほいして喜ぶ変態フェイトさんの姿が(ry
真・ソニックフォームで駆け付けるといつもなのはの入浴中に出くわすフェイトさんとか(ry
それで「も〜、フェイトちゃんのエッチ!」とか言われて慌てて風呂場から出て行くフェイt(ry
536名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 07:45:41 ID:mr4sbTP7
結婚式と言うとどうしても一人、式場に向かう途中でチンピラに刺されて死ぬ役が欲しくなるw
537名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 08:25:45 ID:8urEkrS4
>>532
ドラえもん
538名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 08:29:41 ID:X9jNwyZ/
>>536
シグナムさんがイイ笑顔で青空で微笑してる光景しか浮かびません。
ヴィータでもイケそうだが…………。
539名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 10:45:37 ID:Ulq8tbWB
>>535
なんというのびた君としずかty(ry
なのはさんがティアナ浮かせてた魔法を上手く使えばちんからほい見たいにスカート捲れそうだなw
540名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 12:56:12 ID:ce6QC9TL
>>539
つまり……

ティアナ「スカート捲れぇぇぇっ!」
なのは「少し……頭冷やそうか……?」

という事ですかね?わかりません(>_<)
541540:2008/05/06(火) 13:01:20 ID:ce6QC9TL
>>539
すまない、「ティアナがなのはを浮かせた」と見間違えたorz
542名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 15:13:11 ID:co9q1YGb
ティアナはきっと深夜になのはさんの幻影だしてえっちなことさせてry
543名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 15:18:51 ID:IgVscD7U
>>542
それをスバルに見られてヤンスバですね。わかります
544名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 17:02:10 ID:/YhnWI8D
545名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 19:44:59 ID:8w2lslt2
百合姫を買うためレジに向かうフェイト。
それをなのはに見つかってしまい死にそうになるというのを誰かやってくれ。




初百合姫を買おうとレジに向かったらバイトしてた友人にバレてしまった。
546名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 20:50:56 ID:Ulq8tbWB
必死に言い訳するフェイトさんとポカーンっとしながらも心の中ではフェイトちゃんも
女の人を好きになれるのかなって思って少し喜んでるなのはさんが目に浮かぶ

どうでもいいけど二人とも9歳バージョンで再生されたんだけど百合姫って18禁だっけ?
547名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 21:10:09 ID:Kxxkzr4b
一般向けだと思う、俺は15歳バージョンで再生されたけど

必死に弁解するフェイトさんと、
そもそも百合姫が何だか分からない無垢ななのはさんが思い浮かんだ
548名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 21:24:21 ID:vvyUqsZZ
>百合姫
年齢制限はないかと

俺も15歳バージョンで再生された
言い訳しようとするフェイトさんを遮って、「そんなのよりもっとなのはの事見てほしいなぁ」とか俯き気味につい本音を言っちゃうなのはさんとか。
549名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 21:51:36 ID:XNMNamkS
一人の病弱な少女がひょんな事から、
ツンデレ三女、クールな次女、優しい長女と一匹の犬と一緒に住み始めるという百合百合ハーレム作品。
『一つ屋根の下で』

実ははやてがこんな連載してそうだよな>>百合姫。
550名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 22:13:55 ID:8w2lslt2
>一匹の犬
これは名作の予感
551名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 22:17:21 ID:xRUs/QXR
犬の名がパトラッシュかヨーゼフで迷うな
552名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 22:25:00 ID:vvyUqsZZ
まぁヨーゼフを知らないわけだが
553名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 22:27:22 ID:X9jNwyZ/
むう、願わくば八神先生には
穏和な長女
料理下手だけど心優しい次女
クールな三女
ツンデレ四女
喧嘩するほど仲のいい双子の五女(長女が大好き)&六女(三女にべったりかつツンデレ)
一匹のデカい犬
……と、病弱少女のハートフル同居ものをお願いしたい。
554名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 23:00:11 ID:udF1exIf
ttp://www.uploda.org/uporg1408499.gif

なのはさん出血多量で死ぬだろ常考
555名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 23:10:58 ID:XQ9tbSJG
>>554
なのはさん以外にも屍がいくつも幻視出来たぜ!
556名無しさん@秘密の花園:2008/05/06(火) 23:15:37 ID:Ulq8tbWB
はやてが大喜びで揉みにくると信じてる
557名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 00:10:13 ID:cZFx5Zoa
なのはが大喜びでルパンダイブしてくれると信じてる
558名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 01:58:51 ID:ClC63wUz
なのは「じゃあ今日の訓練はここまで! よく頑張ったね」
スバティア「「ありがとうございました!」」

スバル「あ、あの! なのはさんに訊きたいことがあるんですけど!」
なのは「なに?」
スバル「なのはさんとフェイトさんって、どっちが攻めなんですか!?」
ティアナ「ちょっ!? す、すいません! この子頭が弱いのでよく変なこと言い出すんです!」
スバル「ティアだって気になるって言ってt…もがっ…」
ティアナ「言ってない! 断じて言ってない!」
なのは「…び、びっくりしたよ」
ティアナ「本当にすみません! 聞かなかったことにしていただけませんか?」
なのは「別にいいんだけど……気になる?」
ティアナ「は、はい…?」
スバル「なります! すっごい気になります!」
なのは「い、一応訊いておきたいんだけど、二人はどう思ってるのかな?」
スバル「もちろんなのはさんがフェイトさんを全力全開で!」
ティアナ「わ、私も…なのはさんじゃないかと…」
なのは「そっか…」
スバル「やっぱりそうなんですよね!?」
なのは「まぁ、そんなとこかな」
スバル「さすがなのはさんです! ちなみにあたしとティアは…」
ティアナ「う、うるさい!! 余計なこと言わんでいい!!」 ガスッ
なのは「にゃはは…じゃ、じゃあ今日はお疲れさま。しっかり休むんだよ?」
スバティア「「はい! お疲れ様でした!」」


フェイト「なのは…ちょっといいかな?」
なのは「ど、どうしたの? 明日早いんだよね?」
フェイト「いつの間になのはが攻めになったのかな?」
なのは「えっ!? な、なんで!?」
フェイト「聞いてたんだよ? 気づかなかった?」
なのは「あ…ち、違うんだよ、フェイトちゃん」
フェイト「何が違うのかな?」 ガシッ
なのは「だ、ダメっ…も、もう寝ないと…」
フェイト「そんなこと言って、本当は期待してるんだよね…」
なのは「し、してないもん! やっ…む、胸…そんなにしたら…あんっ…!」
フェイト「あれ? なのはのここ…」
なのは「ほ、ほんとにダメだってばぁ…」
フェイト「本当にダメ?」
なのは「え…?」
フェイト「嫌ならやめるよ?」
なのは「あうぅ…」
フェイト「どうする?」
なのは「つ、続き……したい……です…」
フェイト「ふふ…そうだよね…。なのははイジメられるの好きだもんね…」
なのは「お、お願い…。やさしくして…?」
フェイト「…好きって百回言ってくれたら考えてあげる」
なのは「好き…好き…やっ…好き…ひゃうっ…すき……んぅ…す…き…」
フェイト「聞こえないよ…。もっとちゃんと言わないと」


バイトがダルすぎてずっとこんな妄想してました。すみません店長
559名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:07:10 ID:RNT3SOaD
大丈夫。オレも似たようなものだ。
560名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:07:38 ID:Yyb/0LGE
>>558
大丈夫だ、充分いい仕事してるぜ!
なのはさん、部下の前では威厳を保ちたいんだなw
おしおきの内容をもっとkwsk

しかし2人のどっちが受けか攻めかは、ヴァイスあたりが
賭け事のネタにしてるとみた
561名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:14:55 ID:xdRUxBwL
>>558
あれですか、好きって言ってる間は激しくせめ続ける
最後の1回を言い終わるとなのはさんは気絶しちゃって
気絶している間、髪をずっっっとなで続けてあげるんですよね
これで間違ってないですか?
562名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:19:07 ID:ZFp8tBt+
まさにGJ(いい仕事)だ!
給料上乗せだよw

ドSフェイトさんにイジメられるなのはさん
大好きな展開です
563名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:24:25 ID:ClC63wUz
>>559
仲間がいて安心した

>>560
GW中妄想してたけど、なかなか続きが浮かばなかった
基本はなのフェイ派なんだ

>>561
それいい!
身体中にキスしまくって、最後に「私も大好きだよ」って言って抱きしめながら眠るんですよね!

>>562
店長に言ったら上乗せしてくれるだろうかw


テンション上がってレスしてしまったが、一つ言いたい
こんなに時間になんで起きてるんだ、お前らwww
564名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:27:02 ID:FLSaNu/C
誰も居ないから、寝る前に小ネタを投下と思ったが、先を越されてしまったか。
ちなみに、私はなのはさんの方が攻めだと(ry
565名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:38:20 ID:u2WNMhvd
なのはさんが受けとかかわいすぎて鼻血でるから無理ね


/´(`ー´)`\
566名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 02:45:05 ID:IDVRvKLj
捻りなく考えるとなのはが攻めに思えるなあ。
で、フェイト攻めの場合は多分なのはの策略w
「あっ、ダメっ、フェイトちゃん、お願い…」
と言いつつ
「(クスッ 欲情しちゃって…かわいい)」
みたいな?
567名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 04:03:28 ID:zr8c9l8d
そう言いつつ攻められ依存症なんだ
フェイトさんにいじられないと体も心も…
568名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 04:54:34 ID:a2dDITKL
もうね、なの×フェイ×なの×フェイ×なの……とばかりに頻繁に攻守交替するバカップルで良いじゃない。
569名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 05:15:28 ID:Yyb/0LGE
汎用性の高いバカップルですね
570名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 09:55:00 ID:9ARj5NJn
どっちが攻めでも違ったよさがあって大好きだ
一生バカップルでいてください
571名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 11:40:11 ID:Ss26eyva
奇数偶数で変えればいいと思うんだ
572名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 14:00:07 ID:cZFx5Zoa
勝手に>>558の続きを妄想してみた。

なのは「ふぇいとひゃん……すき……すきぃ……あうっ!」
フェイト「ふふ……可愛いよ、なのは」
なのは「ふぇいと……ちゃん……」
フェイト「さて、ここでなのはに問題」
なのは「……ふぇ?」
フェイト「始めから今まで、なのはは何回私に好きって言ってくれたのかな?」
なのは「!? そ、そんなの覚えて……」
フェイト「覚えてないとは言わせないよ?
100回言ったら優しくしてあげるって言ったからには、99回でも101回でもダメだからね?」
なのは「そんなぁ……」
フェイト「それとも……もう一回始めから数え直してみる?」
なのは「フェイトちゃん……もう、ゆるしてぇ……」



すまない、失敗した感じだ……orz
573名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 14:38:19 ID:Warb4z0+
周りに大勢の人がいる状況で携帯使って見てるのに思わずニヤニヤしてしまった・・・
謝罪と賠償をせいk(ry
574名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 14:59:48 ID:cO7kq1F+
同じく。
この二人は本当にけしからんもっとやれ!
575名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 15:36:37 ID:bmsRO+tH
お前ら昼間っからなんて妄想をw

GW終わったな。人も戻ってくるかな
576名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 16:54:29 ID:1R6uZoGR
人が戻ってくるかもしれないのはうれしいが
GW終わるのはつらい・・・、つらいときは百合の妄想で乗り切って来年のGWまで頑張るか
577名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:08:15 ID:8Vq3Hp6d
どうせオレは毎日がGW(ry
578名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:16:22 ID:FLSaNu/C
GWはレポート漬けで正直休んだ気がしねぇ。
579名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:19:21 ID:cZFx5Zoa
>>572だが、さっきの続きの更に続きを自爆覚悟で書いてみた。
元ネタの>>558の人が続きを書こうとしていたとしたら本当にすいません……。
なのフェイ微エロ、このレス含み2レス使用で。



私が、スバルとティアナの目の前で見栄を張ったからいけなかったんだ。
私が、フェイトちゃんを攻めているだなんて、そんな意地を張るからいけなかったんだ。
私は、フェイトちゃんがどれだけ意地悪か知っていた筈なのに。
私が、どれだけフェイトちゃんに囚われているか知っていた筈なのに――。

今、私とフェイトちゃんは一個のイスの上に向かいあって座っている。
もっと詳しく言うと、フェイトちゃんは普通にイスに座っているんだけど、私はそのイスに座っているフェイトちゃんの太ももの上に座っている状態で。
私の両脚はフェイトちゃんを挟み、イスの背もたれの後ろに回される。
更にその両脚はフェイトちゃんがバインドでがっちり固めているから、私は両脚を床に付ける事が出来ないでいた。
私が不安定な体勢を立て直そうとフェイトちゃんにしがみつくと、自然フェイトちゃんに女の子の大事な部分を押し付ける格好になってしまう訳で。
そうすると、クチュ、って。
私の卑猥な音が辺りに木霊してしまう。
溢れた私の欲望が、フェイトちゃんのミニスカートに染みを作る。
それはとても恥ずかしい事で。
だけど、ハッキリ言ってそんな事を気にしている余裕なんてなくて。
580名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:28:52 ID:cZFx5Zoa
「ふあっ!
ふぇいとちゃ……すきっ! すきぃ……」

私は私に課された使命――フェイトちゃんに100回好きと伝える事――を果たさないといけなかったから。

ちなみに今は62回目。
きっちり100回言わないと、フェイトちゃんの夜のお仕置きが厳しくなってしまう。
そうなると、明日の朝立っていられる自信が無いから。
だから私は……!?

「あ゛あ゛あ゛っ!?」

あ……ふぇ……な、に……。

「やっぱりなのはは乳首が弱いね……両方同時に攻めるだけで、すぐこれだ」

あたま、まっしろ、に……。

「まさかおっぱいだけでイッちゃったの?
ふふ……なのはは本当に淫乱さんなんだね」

あ、回数……わすれ……。

「口から涎が零れてるよ?
そんなに気持ち良かったんだ……」

……でも、いいや。

「さあ、もっと私に聞かせてよ?
なのはの、私を好きって気持ちを……」

もっと……ふぇいとちゃんにかわいがってもらうんだ……えへへ……。

――もう、何回数えたかなんて覚えてなくて。
真っ白な頭にはただ、フェイトちゃんが好きって気持ちだけが溢れて来て……回数なんて関係なくて。

私の涎をフェイトちゃんの舌が舐めとる。
その舌さえも愛おしくて。
私は自分の舌でその舌を追いかけて。

――そして、ようやく辿り着く。

最愛のパートナー。

その唇に、深い、深い、口付けを交わして――。
581名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:35:38 ID:cZFx5Zoa
以上ですが、やっぱりgdgdになってしまった気ガス(ry
一応頭の中でなのはが好き好き連呼して、フェイトが「気持ちがこもってない。やり直し」とかってやりとりも考えたけど役に立たずに終わったっけか……。

少し頭冷やして来ます……。
リアルで熱あるしな(苦笑)
582名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:45:32 ID:lRYvkiMx
GJ!
ゆっくり休むといいぜ。

にしても・・・フェイトさん、100回言わせないためにわざといじめてるんだろうなw
583名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:46:21 ID:FLSaNu/C
投下間隔10分弱。何という生殺し。
このなのはさんみたいになりかけたぞw

後半部分の雰囲気が好みです。GJです。
「えへへ」のあたりとか特に。


ていうか、熱あるなら休みなさい。
熱出しながらSS書くとか、やるものじゃないですよ。
実際にやった事あるから分かりm(ry
584名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 17:46:49 ID:qjh45ilF
そんなところはテスタロッサの血譲りなのね…

と、アルハザードでママンも感涙しておられます
585名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 18:02:09 ID:a2dDITKL
>>584
若い頃マゾやってた人は、長じて良いサドになれるって言い伝えが……何故か知らんがそれを思い出したw
>>581
GJ、だがなのはさんの痴態見て俺まで熱出ちまったじゃねーか…………







責任とってはよ休んでください
586名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 18:51:35 ID:jKfTRxaV
GJ!
どこが微エロかという突っ込みをしたいところだが、きっと熱のせいですね。
ともあれゆっくり休んでください。
587名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 19:21:17 ID:hfg7MZYU
熱あるのになにやってんすかw!
ともあれGJ。しっかりおやすみになって下さいな
588名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 19:52:39 ID:ClC63wUz
GJ!続き書いてくれてありがとう!

続き書こうなんて思ってなかったよw
ドSフェイトさんにはハマりそうだけどねw
589名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:00:56 ID:utThPFq/
フェイトとなのはの身長差ってどれくらいだろ
590名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:13:44 ID:9ARj5NJn
俺は保存してなかったから張れないが前によく比較画像がでてたな
なのはが160でフェイトが163くらいだったっけ・・・
591名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:19:14 ID:FLSaNu/C
私が持ってるやつだと
なのは:158
フェイト:163
http://rainbow2.sakuratan.com/img/rainbow2nd34305.jpg

横にギン姉が並んでるのは気にするな。
592名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:36:10 ID:utThPFq/
そうか、ありがとう。フェイトがすごくでかい印象あったから、もっと差があるのかと思ってたけど。参考にさせてもらう
593名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 20:59:35 ID:plHpMAf8
フェイト163だったのか・・・
なんか背が高いとかっていうと170くらいを想像する
594名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:02:33 ID:1R6uZoGR
このアニメ男が少ないからフェイトとか160後半に感じるな
なのはも160超えてると思ったら平均クラスだったのか
595名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:08:34 ID:a2dDITKL
んじゃちびたぬきは五尺あるかないかくらいか…………。
意外とみんな小柄なのかな?
シグナム、リインさん、トーレ辺りは170〜180あるかと思ってたが。
596名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:15:27 ID:FLSaNu/C
確か、はやてを150としての換算で、設定資料集で公開されてる値(シグナム:167など)とほぼ一致。
オレンジが170程で、トーレはそのさらに上(いつぞやのアイキャッチより)なので、180ぐらいはあるはず。セッテもほぼ同じ。
リインはちょっとわからん。
597名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:22:31 ID:SL8oiQyp
するとスバルも結構小さいな スバルが平均ぐらいなイメージだった
598名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:23:54 ID:ZFp8tBt+
スバルあたりはまだ成長期だからな
まだまだ伸びるかも
599名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 21:27:41 ID:a2dDITKL
つー事は乳もまだまだデカくなるわけですね、ティアナやはやてに揉まれるのも相俟って。
600580:2008/05/07(水) 21:33:44 ID:cZFx5Zoa
あー、薬飲んで熱引いて来たよ……と思って見返してみたら、確かに微エロじゃ無かった件についてwww
我ながら吹いたwww

とりあえず、すいません……orz

熱と言っても微熱程度なのでそこまで酷く無かったですよ……と余り自分の体調の事ばかり言い過ぎるとスレ違いになるので。
同時進行でスバティアのエロとか書いてたけど、まだ仕上がってないのでまたの機会に……。

>>588さん
良いネタでした、ありがとうございます(笑)
フェイトさんは自分的には攻めなんですが……。

なのは「お帰りなさい、フェイトちゃん」
フェイト「ただいま、なのは」
なのは「フェイトちゃん、手に持ってるのは何?」
フェイト「何って……今晩の『オカズ』だよ」
なのは「/////」
フェイト「良いよね、なのは?」
なのは「もう、フェイトちゃんってば……私が断れないのを知っててやってるでしょ?/////」

みたいな、ね!(ぉ)
……我ながらネタがおっさんだなjk。
601名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:29:00 ID:i0sdZOc7
>>600
どんな……どんなオカズを持って帰ってきたんだ!
しかも隠そうともせず!w
602名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:32:15 ID:9i1rsw5V
少し質問があるんだが
・はやてっていつから足悪いの?
・オリキャラってあり?
・携帯からでもいい?
603名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:39:03 ID:ClC63wUz
フェイト攻めいいなぁw
素敵だよ、フェイトさんw
604名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:48:32 ID:kmm0tzK0
>>602
はやては…よう分からん
オリキャラはきちんと注意書きすれば大丈夫かと
携帯でも全然おけ
605名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:52:33 ID:51QybOE4
>>602
はやては物心ついた頃からじゃないか?
オリキャラに関しては>>604さんの言ってる通り
携帯なら、予めメールの文章で保存してから投下すれば切れ目なく落とせるはず
606名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 22:56:51 ID:9i1rsw5V
>>604-605
わざわざありがとう。
初心者だが頑張ってみる。……多分非エロだろうが。
607名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:25:15 ID:zL3Y1Waa
>>591
フェイトそんは2cm伸びるべき
なのはそんは3cm縮むべき
10cm差が萌える

少し屈んでなのはさんにキスするフェイトさんとか
爪先立ちでフェイトさんにバードキスするなのはさんとか
608名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:28:33 ID:FLSaNu/C
つ はやてとフェイト

なのはとフェイトは対等じゃないとなんかイヤだ。
609名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:33:45 ID:zL3Y1Waa
>>608
僕ははやヴィーが好きです
王子フェイトさんとお姫なのはさんとか
ヘタレフェイトさんと小悪魔なのはさんとか
610名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:42:25 ID:QQ8XW5e0
俺は なのはぁ…なフェイトさんが大好きだ
611名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:44:30 ID:1R6uZoGR
聖王状態のヴィヴィオなら多分なのはとフェイト両方に対してそのシチュできr(ry

俺はなのフェイはこれくらいの身長さでいいな、まぁもしも10cm差だったとしても
関係なく萌えてそうだけどw
612名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:44:39 ID:a2dDITKL
溺愛時々小悪魔ところにより一時M奴隷ななのはさんと
清楚時々ヘタレところにより一時女王様なフェイトさんも良いモノかと。
ただ、身長差は今の5pくらいのままでいいんじゃね?
対等なのも頭半分くらいの差があって背伸びするなのは&身を屈めるフェイトってのも好ましいモノがあるけれど。
613名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:46:24 ID:Iyd3bS7t
久しぶりに酔った勢いで作った短いなのフェイ(?)を1レス投下させていただきまする。
614名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:50:57 ID:Iyd3bS7t
ねぇ……フェイトちゃん。

『フェイトちゃん、大好き』

その一言がまったく言えなくてただ笑ってごまかして笑う私を優しく見つめてくれるフェイトちゃん。

「なのは…大好きだよ」

私がなかなか言えなかった言葉を呼吸するかのようにさらりと口にしてくれるフェイトちゃんは、言った後に少し照れたような笑顔をわたしに投げ掛けてくれて……。

「……うん!私もフェイトちゃんが大好きだよっ!」

気持ちを素直に表現してくれるフェイトちゃんに私も自然と素直に返事を出すことができる。

気持ちが通じているようでとても嬉しかったから……たくさんの気持ちを込めた全力全開のスマイルをフェイトちゃんだけに放つの。

……あれ?なんかフェイトちゃんの動きが止まっちゃった。


「なぁ、あのバカップルの甘ったるい空間どうにかならへん?」
「そんなの私に聞かれても分からないわよっ!」
「アリサちゃん落ち着いて」

とある教室の一コマ。

615名無しさん@秘密の花園:2008/05/07(水) 23:54:07 ID:Iyd3bS7t
……文章力無くてすまない。
頭冷やして寝てくる。
616名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:21:24 ID:OYbDTGAj
617名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:22:49 ID:MlLezrPu
思いがけ無いところで終わったけど、和んだよ、GJ!


>>616
百合には関係なし。
618名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:25:11 ID:+rRSfyKQ
ttp://rainbow2.sakuratan.com/img/rainbow2nd34315.jpg
張るならこっちだろ


>>615
教室でやってしまうあたりがなのフェイクオリティw
619名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:31:57 ID:LciqZUlY
>>615
教室でかwこの二人はどんな場所でもいちゃつけそう
620名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:55:08 ID:zYVl3s5b
みんなで会話してたのに、突然なのフェイゾーンが形成される展開が好きだ
621名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 00:58:16 ID:+5ys36yv
>>616
淫獣。
ただし女体

て、言うかこいつはこっち版で出てくれば扱い悪くなかったろうに。
622名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 01:00:52 ID:LciqZUlY
正直その話ここでするのは微妙だと思うが
もしも女キャラだったらなのフェイ最大のライバルになっちゃってたな
623名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 01:07:04 ID:gmEJ/unk
それは無い。
もしそうなら、応援する親友ポジションになるだけ。
アリサとすずかを忘れたか。

そして、もうやめよう。この話題。
624名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 01:16:25 ID:TFBuUrtW
俺の脳内では既に淫獣は消滅してる
625名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 01:20:35 ID:LciqZUlY
俺の脳内ではなのフェイは既に結婚してる
626名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 01:39:14 ID:q/MVL0bx
俺の脳内ではヴィヴィオに妹ができてるよ
627名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 02:07:48 ID:MTlZBJM/
オレの脳内では既に男という存在がない。
628名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 08:00:30 ID:aUPjawyg
オレがガンダムだ。
629名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 11:36:30 ID:csoJ78M7
私はなのはと添い遂げる!
630名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 12:17:00 ID:Mwg8LIrh
馬鹿言え、なにょ……高町はあたしんだ!
631名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 13:07:03 ID:c0P1HNYY
会話ネタ。
単なる会話で特に意味はない。



「ねぇ、なのは」
「アリサちゃん、なになに〜?」
「いつもなのはとフェイトってベタベタしてるわよね」
「あ、あはは…仲良しさんだし…」
「あたしとは?」
「ア、アリサちゃんとも仲良しさんだよっ」
「ふ〜ん、じゃああたしともベタベタしなさいよ」
「ふぇ?」
「べ、別になのはとベタベタしたいわけじゃないんだからっ!」
「えとっ、あの〜アリサちゃん?」
「か、勘違いしないでよっ!なのはが言った仲良しさんってのを証明してあげるだけなんだからっ!」
「そんな照れなくていいのに〜」


落ちも何もない。
何となくこんなん浮かんだ。
632名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 15:05:37 ID:01VM/SbJ
私高町なのは。平凡な小学三年生なの。
ある日空から女の子が来て、なんとその子は魔法少女だったの

出会い編

制作・著作 翠屋
633名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 19:15:57 ID:KoGCPZdF
>>631
アリなのはいい。基本だ。
アリサの初恋はなのはだと信じてるぜw
634名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 20:27:51 ID:MTlZBJM/
そんなアリサを好きなすずかだと(ry
635名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:12:53 ID:Mwg8LIrh
そしてすずかに惚れたはやてが(ry
636名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:19:42 ID:LciqZUlY
そしてはやてにゾッコンのなのはが(ry
637名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:21:27 ID:vAtSp4vG
全てを無視してフェイトはなのはに(ry
638名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:26:10 ID:Q114Ki60
フェイト→なのは→はやて→すずか→アリサ→なのは

ダメだ、ループしねぇw
ここは、アリサ→フェイトにすれば完ry
639名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:28:48 ID:6Yr90M/5
アリフェイ良いよねと思う自分が来ましたよ
なのフェイの次に好き
素晴らしきツンデレと天然の組み合わせ
640名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:29:34 ID:8XtIFJDH
>>638
コミック版でアリサはフェイトに落ちたと思ったのは俺だけなのか
641名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:29:35 ID:vAtSp4vG
はやて→すずか
 ↑     ↓
なのは←アリサ
 ↑
フェイト


こうですk(ry
642名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:32:49 ID:dJy9Ry0Y
定期的にくるなこの話題w
643名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:43:14 ID:csoJ78M7
新人が加入してくるかどっかを3P二でもしないと一人あまっちゃうから困る
644名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 21:56:04 ID:sY2Fp1fY
時々でいいから、アルフも仲間に入れてあげてください。
645名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 22:01:45 ID:7Lxq2fmX
まあ管理局組は向こうに大勢愛人囲ってるので
アリすずで組ませた方が丸く収まるような気はする
646名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 22:07:24 ID:MTlZBJM/
>>641
大江戸線っぽいwww
647名無しさん@秘密の花園:2008/05/08(木) 23:52:38 ID:p++B5kLE
>387
周知ありがとうございました。
ようやく規制が解けたので、お礼を兼ねて『げんきのでるまほう』後日談、投下します。

登場人物:ティアナ、フェイトほか
内容:ティアナ総受け?
648ふえるまほう 1/2:2008/05/08(木) 23:54:33 ID:p++B5kLE
「あれ? 増えてる……」
ある日、直属の上司であるフェイトさんの所へ行くと、机の上に置いてあるぬいぐるみが増えていた。
元から置いてあったのは、母の日のプレゼントとしてフェイトさんが娘同然のヴィヴィオから貰った、なのはさん、フェイトさん、ヴィヴィオの3人。
「これは、シャーリーさんとわたし、ですか?」
1体は、眼鏡が可愛らしい女の子。もう1体は、ツインテールで目元がきりっとした女の子。
どちらも、どう見てもわたしが良く知っている人物の特徴を抜き出して作られたとしか思えなかった。
「うん。折角だから、2人のデータを送って作ってもらったんだ。テーマは、わたしの『家族』と、わたしの『仲間』かな?」
「わたしなんかが、なのはさん達と同じ感じに並べられてるのは、何だか気恥ずかしいです。」
「そんなことないよ。こうしてぬいぐるみを贈ってもらえたのは、そもそもティアナのおかげでもあるんだし。」
確かに、ヴィヴィオがぬいぐるみを贈ることは、わたしの発案だ。
『ヴィヴィオがね、フェイトちゃんに、心のこもったプレゼントを贈ってびっくりさせたいって言うの。』
なのはさんから受けた難しい依頼を達成するため、わたしはその時たまたま知った「そっくりさんぬいぐるみ」と、わたしの幻術の組み合わせを提案した。
『ティ、ティアナ……凄い、凄いよ! 素晴らしいよ!』
『ティアねえちゃん、ありがとう!』
2人は感激し、なのはさんには熱い抱擁を、ヴィヴィオには「ほっぺにちゅー」を頂いてしまった。
「わたしは、喜んでもらえればそれで十分ですから。」
仕掛けが作動したあの日、わたしはこの感極まった執務官に固く抱き締められ、思いっきり頬ずりされた。よほど嬉しかったのだろうと思う。
わたしとしても、まあ、こんなにも喜んでもらえたのなら、仕掛け人冥利に尽きるとは思える。
が、事はそれだけでは終わらなかった。
実は、フェイトさんには非公式で「ファンクラブ」(構成員は全員女子)が存在する。
これほどまで「才色兼備」という例えが似合う人も珍しいだろう。ファンクラブが存在する点は納得できる。
運の悪いことに、その構成員の誰かに、「フェイトさんがティアナに熱烈ハグ!」という情報が伝わり、それはすぐにファンクラブ全員の知るところとなった。
フェイトさんの女性ファン(=艦内の全女子)を敵に回してしまい、彼女達の嫉妬で大変、というわけではない。
『あの、ちょっと恥ずかしくて言いにくいことなんですけど……か、間接ハグさせてください!』
と言って、わたしは艦内の女性という女性(職種・年齢問わず)に声を掛けられ、抱き締められ、頬ずりされまくるという異常事態に直面したわけである。
『間接ハグ』という表現が成立しうるのかという命題はともかくとして、『間接○○』を人間でやるのは、とても恥ずかしいのでやめていただきたい。
「それにしても、本当に良くできてるよね、これ。」
わたしが間接ハグ希望者との壮絶な攻防戦(防戦一方……というか完全に負け戦)を回想していると、
フェイトさんは「ティアナぬいぐるみ」の頭を撫でながら言った。
ちょ、これは……自分にそっくりなぬいぐるみを目の前で撫でられるのは……
「フェ、フェイトさん……自分そっくりなぬいぐるみを撫でられながら話されるのは、変な気分です……」
「ふふふ。わたしも、ティアナやシャーリーがわたしのぬいぐるみを撫でながら話すときは、そんな気分だったんだよ。」
「も、もうしませんから! 勘弁してください!」
「ふふふ、大丈夫だよ。だんだん良くなってくるから……」
「そうですか……って、ゑゑゑ!?」
「ふふふ、嘘嘘。まあ、そのうち慣れるよ。」
649ふえるまほう 2/2:2008/05/08(木) 23:55:41 ID:p++B5kLE
「と、その話は置いといて……」
急にフェイトさんが真面目な顔になった。
「ティアナ、ちょっとこれを見て欲しいんだ。どう思う?」
「……すごく……リアルです……」
これ(ttp://www.nanoha.com/goods/teana_fig.html)は一体何だろう……?
「データを見たお店の人が、ティアナの姿に創作意欲を刺激されたらしくて、おまけで作ってくれたんだ。くれたんだけど……」
フェイトさんは、そのフィギュアを取り上げると、
「余りに出来が良すぎて、飾ると目立ちすぎて困っちゃうんだ。」
「た、確かに……」
普段は全然意識してなかったけど、改めて見てみると、わたしのバリアジャケットって、かなりスカートの丈が短い。
こんな人形が飾られてたら、ちょっと目のやり場に困るかもしれない。
「衣装デザインも、3サイズや下着のデータも純正だから、ちょっとえっちなくらいリアルになっちゃって……」
「……あのー、フェイトさん? 今、何か凄いことをさらっと仰いませんでしたか?」
3サイズとか、下着とか……
「え? ……あ。」
フェイトさんは、しまった、という顔で口を押さえたが、もう遅い。
「いや、ほら、健康診断のデータを使ってね?」
「3サイズは測ってないと思いますけど。」
「あう、えっと、はやての意見を参考にしたりとか、抱き締めたときの感じを基にしたり?」
「どこの測定機械ですか、あなたは。」
「あうあう。えっと、その……模擬戦でこっそり計りました。バインドで。」
「Mr. Bardiche, do you have any excuse?」(バルディッシュさん、何か言い訳でも?)
「I am sorry with the cowardly my master.」(主人の不徳の致すところです。)
「バルディッシュ、ひどいよ〜」
「下着は関係ないと思うんですが。」
「はうう。そのお店の人は女性なんだけど、下着の嗜好は全体の雰囲気に現れるってね?」
「下着をじっくり見せたことはありませんが。」
「うぐぅ。その……ティアナがお風呂に入ってる間に着替えをちょこっと、ね?」
わたしの個人情報って、一体……
「……家族のぬいぐるみは没収します。反省してください。」
「あああ、それだけは、それだけはぁ〜」
とりあえず3日間は口を利かないでおこう。ちゃんと言ってくれれば、サイズくらい教えるのに。
「直接聞くのは恥ずかしかったんだよ〜」

結局、ティア人形(自分でこの名前を言うのは恥ずかしいな)は、ヴィヴィオに贈られることとなった。
「わーい、ティアねえちゃんの人形だー」
こらこら、人にそっくりな人形にちゅーするのはやめなさい。物凄く恥ずかしいから。
その後、関節が動くように改造されたティア人形(仮称)は、ヴィヴィオのお気に入りの玩具になったそうだ。
……青少年の「健全な」成長の役に立ってくれることを願うばかりである。
650ふえるまほう:2008/05/08(木) 23:57:23 ID:p++B5kLE
以上です。
1ヶ月規制は長かった……
651名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 00:16:17 ID:HHElP9fM
間接ハグ吹いたw
ていうか、フェイトさんwww
GJです。


ついでに甜菜
ttp://nov.2chan.net/b/src/1210178242448.jpg
ttp://nov.2chan.net/b/src/1210244219839.jpg
ttp://www.uploda.org/uporg1411637.jpg
652名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 00:20:23 ID:wLXmYcyR
653名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 00:49:27 ID:95U6Bcsq
>>652
フェイトさんに振られたシグ姐を慰めるのはシャマルさんだと信じてる!!
654名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 00:50:46 ID:FPzrDeW2
振られたが掘られたにみえて無理やりやったのかって思った・・・
ちょっと疲れてるみたいだ
655名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 01:30:54 ID:fqkzK3f9
>>650
GJ!こういう和やかな雰囲気好きだ
フェイトとティアっていいコンビになりそうだよな

>>652
これはいいシグシャマ!
656名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 01:35:48 ID:+u6Fx3dq
ティアとフェイトの美セットは
なのはとフェイトより好きかもしれない
657校正ミス:2008/05/09(金) 01:56:06 ID:smRhWXU6
>649
【誤】フェイトさんは、そのフィギュアを取り上げると、
【正】フェイトさんは、その人形を取り上げると、

やっちまった。

「間接ハグ」に反応してもらえて一安心です。
658名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 06:50:11 ID:JQlLEv3S
凸凹コンビなフェイティアもバカップルなシグシャマもいいなあ。
なんというか、和む。
659名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 07:21:03 ID:P7cCLLbR
しかしティアは受けが似合う
いっそ本当にヴィヴィオのお姉ちゃんになってみては?w
660名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 07:37:41 ID:MFtKF35+
>>656
お前とは良い酒が呑めそうだぜ
俺はフェイはやとかフェイギンみたいなフラグが少ないCP好きだ
なのフェイももちろん好きだがガチだからな
661名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 10:20:57 ID:sNtMZHo6
フラグの少ないCPか。
カリムとなのはなんてのはまったく無いな。
アイナさんとなのはなら何とかなったんだが。
662名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 10:32:55 ID:95U6Bcsq
>>661
それなさすぎw
はやてとカリムは本当におしい
せっかく、唯一教会との接点持ってたのに
663名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 10:33:41 ID:dOmi8Vbq
フラグの少ない……と言うよりありえないカップリングだがオーリス×ナンバーズ更生組誰か
664名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 12:09:47 ID:T+iPLiMF
好きだが見たことないカップリングか、シャッハ×セインだな

快楽主義で目上の人間でも平気でタメ口ききそうなセインだが
シスターにだけは頭があがらない、いつも怒られやしないかとビクビクしてる
けどシスター自体は嫌ってなく堅物だけど強い意志を持ってるとことかわりと好きで
今まで自分のために真剣に叱ってくれる人がいなかったので実はうれしいと思ってる
そしてシスターの方も、不真面目ぶってるが実は姉妹想いで細かな気配りのできる性格の
セインを密かに認めており、時折あからさまなご機嫌取りをしにきたり愛想したり
堅物の自分を嫌わずそれなりに懐いてるセインをかわらしいと思っている

以上、俺の脳内設定
要するに芯の強いお姉さんに懐く軟派娘ってのが好きなんだな
665名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 12:58:50 ID:P7cCLLbR
同志だ

シャッハ×セインは本編のときからちょいちょい妄想してた
でも形にするのがなかなか難しくてね…

ノーヴェ「なんだ? またあの暴力シスターのとこか?」
セイン「うん。ちょっとね〜」
ノーヴェ「わざわざ怒られに行くなんてバカみたいだぞ?」
セイン「ん〜、そうかもね♪」

こんなイメージだわ
666名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 15:38:39 ID:3zrTnz+f
講義中に居眠りしてたらウェンディ→ノーヴェ→チンク→ヴィヴィオな夢を見た
詳細は覚えてないがウェンノヴェ万歳(´∀`)
667名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 18:08:14 ID:JQlLEv3S
>>666
チンク→ヴィヴィオも面白そうだね、その夢。何か羨ましい。
さておき、長谷川stsの2巻を読んでからこっち、ナンバーズに愛着が湧いてきて困る。
チンクにべた惚れなのを知ってて、わざとノーヴェにじゃれつくセイン&ウェンディとか
それを姉妹仲が良いなと微笑ましげに見るチンク&ディエチとか
表面上は我関せずなんだけど、ますますぴったり寄り添い合うオットー&ディードとか
トーレと一緒にいたがるセッテとか。
…………むーん、ここのナンバーズモノや同人誌数冊に満足しとらんで、本編のDVDにも手を出した方がいいかなやっぱり。
668名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 18:12:19 ID:fqkzK3f9
そう言えばナンバーズSS書くと宣ってた方は元気かな
いや、催促してるわけじゃないんだが
このスレはナンバーズ分少ないよな・・・
669名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 18:18:09 ID:FPzrDeW2
少ないなら自分で書いたりして布教するしかないな
後は流れを見計らってナンバーズの画像張ったりして興味もってもらうとか
670名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 19:30:57 ID:yu9CQeFV
SSで興味持たせるというのは大きいと思う
毎回書いてる気がするけど以前此処で読んだナンバースメイドネタでメガ姐がネタとして楽しめるようになったし
本編だけだと名前呼ぶのも嫌なほど嫌悪してたのにえらい効果ですよ
671名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 19:48:14 ID:JQlLEv3S
>>670
あれは自分も大好きだ、つーか続きが読めるなら是非読みたい。

しっかし、八神さん家といいスカさん家といいかしまし姉妹モノはのどかで微笑ましいから困る。
ところでリインさんやディエチのポジションって
はやてやチンクとはまた別な意味で美味しいと思うんだがどうだろう。
前者は特等席、後者は台風の目ってな感じで。
672名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 19:50:20 ID:ud6h4l4Z
リィン×なのは
主の知らない黒リィンもといリィンT風ならば…
673名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 21:41:31 ID:oRfZaoOP
なのシグに続いて、なのフェイ書いてみました。
4レス分です。
674なのフェイ1/4:2008/05/09(金) 21:42:23 ID:oRfZaoOP
なのははとってもかわいい。
この前どうしてなのははこんなにかわいいのか考えてみたんだけど、
結局何もかもがかわいいからって結論にたどり着くまでに15時間くらいかかっちゃった。
だって考えてる最中に、今までのなのはのかわいい場面がどんどん浮かんできてそれはもう大変だったんだよ。

かわいいなのはとっても優しい。
たとえ敵でも優しく説得しようとする。
相手が攻撃してきても何をしてきても一生懸命お話を聞いてもらおうとするんだ。
何ていじらしいんだろう……ああ、本当にかわいい。
でもなのははみんなに優しい。
だから最近はなのはを変な目で見てる子たちが多くなってきてる。
これは由々しき事だよ。
どうしようバルディッシュ、今のうちに芽は摘み採っておくべきかな。
Yes, sir.
最近特にシグナムの様子が変なんだ。
なのはを変な目で見てるし、模擬戦の事故ってことで今度……
Yes, sir.

それにね最近すごく困ってることがあるんだ。
私となのはの娘、ヴィヴィオだよ。
なのはは最近仕事がない時はヴィヴィオに付っきりなんだ。
ああ……私となのはの時間が。
さすがに娘に嫉妬するのはよくないよね。
やっぱり嫉妬するくらいならいっそヴィヴィオを……
Operating check of the new system has started.(新システムの動作チェック開始)
え、バルディッシュどうしたの。
The deformation mechanism confirmation is in good condition.(変形機構の確認、異常なし)
MOE form deformation preparation:(MOEフォーム変形準備)
何なの、MOEフォームって……
the battle with the maximum performance is always possible.(最高性能での戦闘、いつでも可能です)
名前を……呼べっていうの?
Conditiona, all green. Get set.(異常なし、準備完了)
「バルディッシュ・アダルト!」
Drive ignition.
675なのフェイ2/4:2008/05/09(金) 21:43:06 ID:oRfZaoOP
バルディッシュは私の事をいつも一番に考えてくれる。
今度だって……私のために新しいフォームを。
でもバルディッシュ、ライオットフォームより布が少ないんだけどこれ大丈夫かな。
Don't Worry.
そうだよね、だってなのはの目を私に釘付けにしなくちゃいけないんだから。
Yes, Sir.
私はこの下着同然のMOEフォームで部屋に戻った。
まだなのはは訓練から戻ってきてないみたいだった。
しかも丁度ヴィヴィオはザフィーラとお散歩でいない。
なのはと一線を越えるチャンスだね……
「あれ、フェイトちゃん今日は早いんだね」
「なのはっ!」
今日はヴィータにお願いして(脅して)なのはの午後の教導をなしにしてもらったんだ。
「わっ、フェイトちゃんどうしたのその格好」
ああっ……なのはの目が私の体に釘付けになってる。
「これは新しいフォームなんだ」
「へー、そうなんだ。ちょっと軽装だけど更に速度が上がってるのかな?」
私の言う事を疑いもせず信じるなのは……ああっ、なんてかわいいんだろう。
「実はね……これはなのはのためのフォームなの」
「えっ、私のためのフォームってどういうこと?」
全然気付かないなのは、ああっ、かわいくて仕方ないよ。
「なのは……私たち出会ってからもう10年経つよね……」
「そうだね。あの時フェイトちゃんに出会えて本当によかった」
ああっ……なのはは何て優しいんだろう。
「私たち親友だよね……?」
「もちろんだよ、フェイトちゃん」
笑顔で応えるなのは。
「そろそろ……親友の壁を越える時だと思うんだ」
「壁?」
なのはの頭上に?マークが出てる。
676なのフェイ3/4:2008/05/09(金) 21:43:37 ID:oRfZaoOP
ここまで言ってるのにわからないなんて、なのはは本当にかわいいなぁ。
私は訳がわかってないなのはにいきなり抱きついた。
「フ、フェイトちゃん……」
「なのは……」
「ど、どうしたの?具合悪いの?」
そうだよ具合が悪いよ、頭がね。
「なのはっ、私はなのはが好き」
「私もだよフェイトちゃん」
なのはの好きは違うんだよっ!
「なのは……キス……して」
「えっ、どうしたのフェイトちゃん急に」
「キスして……」
「えっ、でも……」
「ヴィヴィオにいつもしてるみたいに私にも……」
「もー、フェイトちゃんは甘えん坊さんなんだから」
なのはが私の頬に優しくキスしようとする。
私は高速で首を回してなのはの口に自分の口をつける。
「んっ……」
驚いて固まるなのは。
もう絶対離さない……
「んっ、ふぅ、フェイト……ちゃん……」
火照った顔で息遣いが荒くなるなのは。
私はなのはが逃げられないように、なのはの体をがっちり抱きしめる。
なのはの柔らかい感触が私の体全体に伝わる。
そしてなのはの速くなっていく鼓動で私の鼓動も速くなる。
だんだんなのはの抵抗する力が弱くなっていく。
私は一層力強くなのはを抱きしめる。
677なのフェイ4/4:2008/05/09(金) 21:44:09 ID:oRfZaoOP
唇を離すと、顔を赤らめながらもなのはは微笑む。
「にゃはは、ごめんねフェイトちゃん。頬にキスしようとしたらなぜか口にしちゃった。失敗失敗」
えっ、いやそうじゃなくて……
「フェイトちゃんの新フォーム、すごく薄着だから抱き合うとドキドキしちゃうね」
「な、なのは」
「なぁに?フェイトちゃん」
「今のはね私がわざとなのはの口にキスを……」
「もー、フェイトちゃんはいたずらさんなんだからぁ」
いや、そうじゃなくてっ!
「あ、あのね、なのは……」
「たぁだいまぁ」
ちょっ!ヴィヴィオ……もう帰ってきたのか。
「ヴィヴィオの散歩は完了した。……取り込み中だったか、すまない」
ザフィーラは見つめ合ってる私となのはを見てすぐに部屋から出て行った。
「ママ〜」
「おかえり、ヴィヴィオ」
ヴィヴィオを抱き上げてにっこり笑うなのは。
バルディッシュ、やっぱりヴィヴィオを……
Don't worry.
え?
Operating check of the new system has started.(新システムの動作チェック開始)
いや、それはもういいって……

678名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:14:10 ID:fqkzK3f9
>そうだよ具合が悪いよ、頭がね。
ちょ…フェイトさんアホだw
変態フェイトさんと天然なのはさんはやはり王道でいい
そしてバルディッシュGJ!でした
679名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:36:38 ID:nILNCDes
そうだよ具合が悪いよ、頭がね。

ここで爆笑してしまったww
フェイトそんとなのはさんが合体できるのはいつになるのだろうか。
とにもかくにも、GJでした!
680名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:47:45 ID:EOI0c15s
GJ!!
そして、同じく頭の具合が悪いところでウケタwww

バルも良い味出てたなぁ。
なのははあくまで天然というのも良かった。
このふたりはいつまで見てても飽きないと思うなぁ。
681名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 22:48:45 ID:S1FH0VMt
>>677
やはりフェイトさんは変態が似合いますねwww
682名無しさん@秘密の花園:2008/05/09(金) 23:35:09 ID:JQlLEv3S
バルディッシュ・アダルトで噴いたww
主従揃ってもうダメだわこいつらwwww
683名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:35:47 ID:AzyHkIp9
フェイト「バルディッシュ・アダルト!」
バルディッシュ「Yes,sir.」
バルディッシュ・アダルトとは、バリアジャケットによる抵抗を殆ど0にした究極のソニックフォームなのだ!

なのは「レイジングハート・イク・シードモード!」
レイジングハート「Standby,ready.」
レイジングハート・イク・シードモードとは、神経を限界まで敏感にする事により遠方の敵は勿論、空気の流れすら感じる事の出来る至高のモードなのだ!


……とか思いついた(笑)
684名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 00:41:22 ID:wDL21FOB
誰かこの痴女ップルとその得物どもに水でもかけてやれww
685名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 01:03:23 ID:P9nEwpfX
>>683
よし!今夜も本気で模擬戦だよ、フェイトちゃん!!
686名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 01:43:19 ID:p5QeTuPq
687名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 01:46:03 ID:wDL21FOB
毛長鼬は要らん
ってか何故2期のアイキャッチ?
688名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 01:46:11 ID:2X0TQp/1
グロ画像注意
689名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 01:58:52 ID:Hc+yB8o0
なのははきっと今でも寝ぼけて隣のフェイトさんの腕を食べようとしてる
690名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 02:00:45 ID:wDL21FOB
んで鬼畜スイッチか変態スイッチの入ったフェイトさんに食べられる
691名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 02:07:38 ID:wLBwS22L
なのは「んぅ……」 ガブッ!
フェイト「ん〜〜〜〜っ!!!!」
なのは「ん〜♪」 ガジガジ
フェイト「い、いたっ…くない…。痛くなんかない…」
なのは「んぅ…?」 
フェイト「だ、大丈夫……我慢しなきゃ……痛くない……痛くなんてない……」
なのは「……ふぇいとちゃ…ん……」
フェイト「え?」
なのは「おいしいねぇ……」
フェイト「もう…、なのはってば幸せそうな顔して…」
なのは「もぐもぐ……ふぇいとちゃんの丸焼き…♪」
フェイト「えぇっ!?」
692名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 02:10:11 ID:8nmnjuYC
なのはさんwwwww

なんかフェイトさんが健気過ぎて泣けてきたw
693名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 02:46:33 ID:fGeNgTwU
なのはさんなんて夢見てるんだww
いつかいろいろ悟ってフェイトちゃんを食べれば一生一緒だよとか言い出さないか心配です
694名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 02:51:31 ID:IDg2hrfR
「そういえば、もうすぐ、なのはの誕生日だね」
「フェイトちゃん、覚えててくれたんだ!?ありがとう♪」
「なのははどんなケーキが食べたい?生クリーム? チョコ? それとも、レアチーズとか? 私、なのはの為に頑張ってケーキ作るよ」
「ホント?! ケーキかぁ・・・あのね、フェイトちゃん・・・」
「うん? 何がいいの?」
「あのね・・・その・・・フェイトちゃんに沢山の生クリームを付けて、食べるのはダメかな? 私、フェイトちゃんをデコレーションして食べたいな・・・」
「・・・なのは」
「・・・やっぱり、嫌だよね?」
「・・・ふふ。なのはったら・・・私はいつでも食べ放題なんだよ? だから、なのはの好きな様に食べていいよ」
「フェイトちゃん・・・」
「なのは・・・」



末期ですね。すいません。
695名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 04:28:54 ID:LaI6FbME
なのはの好きな様に食べていいよ、が
なのは様の好きなようにしていいよ、に見えた
696名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 09:27:52 ID:AzyHkIp9
>>694の別ルートを妄想したり。
他人のネタばかり流用して申し訳ない。

「なのははどんなケーキが食べたい?」
「う〜ん。 じゃあ、生クリームのケーキが良いな♪」
「……本当にそれだけで良いの」
「うん♪」
「本当に本当?」
「本当に本当だよ?」
「本当に本当の本当?」
「本当に本当の本当……って、ふえぇ!?
フェイトちゃん、何でそんなに体を擦り寄せてくるのっ?!」

「はい、なのはの食べたがっていたケーキだよ?」
「うわあ〜♪ すごいスゴイ凄いっ!
これ全部フェイトちゃんが作ったの?」
「うん……美味しく出来てるかどうか心配だけど、食べてみて」
「うんっ♪ いっただきま〜す♪」
「……どう、かな?」
「〜〜〜っ! おいひぃ〜っ♪
フェイトちゃん、美味しいよこれっ!」
「良かった……」
「フェイトちゃん、パティシエになれるよ!
もうこれから毎年誕生日ケーキはフェイトちゃんに作って貰おうかな♪」
「え……?/////」
「本当にそれ位美味しいんだよ?
一緒に翠屋二号店とか開けれそうだよ!」
「えええっ!/////」
「な〜んてね♪ 今は二人とも時空管理局の局員さんだもんね♪」
「あ、そ、そうだね……あはは」
「にゃはは〜」
「……そうだ。 なのはに誕生日プレゼントがあるんだよ?」
「本当?」
「うん、ちょっと待っててね?」
「……フェイトちゃん、何で首にリボン巻いてるの?」
「はい、誕生日プレゼントだよ?」
「え? だって何も無いよ?」
「誕生日プレゼントだよ?」
「だってだって、これ……フェイトちゃんだよ?」
「誕生日プレゼントだよ?」
「まさか……フェイトちゃんを、なのはにくれるの?」
「誕生日プレゼントだよ?」
「…………フェイトちゃんっ!」
「なのはっ!」

以上です。
はいはい、バカップルバカップル(笑)
697名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 12:05:09 ID:JvCBSUbw
ついでに便乗

アリサ「もうすぐなのはの誕生日ね」
フェイト「プレゼント、何がいいかな?」
なのは「えっ、そんなのしなくてもいいよ」
フェイト「ううん、私がなのはにあげたいんだ」
なのは「フェイトちゃん…」
フェイト「なのは…」


……
………
アリサ「ああ〜、いつまで見つめ合ってんのよ」
698名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 13:27:23 ID:8OkZnBBg
フェイト「なのは、ケーキを作ってみたから食べてみて」
なのは「わー、おいしそうだね」
何も知らずにケーキを食べるなのは。
なのは「おいしい、ヴィヴィオが帰ってきたら食べさせてあげたいね」
フフ……このケーキには強力な媚薬が入ってるんだよ。
すぐに体中が熱くなってなのはは私を求めるようになるよ……

<30分経過>
フェイト「ね、ねえ……なのは」
なのは「なぁに、フェイトちゃん」
フェイト「体が熱くなったりしてない?」
なのは「え?この部屋そんなに暑いかな?私は暑くないよ」
どういうこと……旧ベルカ式媚薬『絶』を使ったのに。
おかしいわ、食べてみるか。
フェイト「……」
なのは「フェイトちゃん、どうしたの?何だか顔が火照ってるよ」
フェイト「なのはぁ……か、体が熱いの……」
なのは「わっ、フェイトちゃん大丈夫!?」
何よこれ……なのはに触られただけで濡れてきちゃったじゃない……
フェイト「なのは……」
なのは「あはは、フェイトちゃん、くすぐったいよ」
だ、だめ……もう理性の限界……

そのまま、なのはの体をまさぐり続けたけど、なのはは私がじゃれてるとずっと思ったみたい。
パンツ濡らしたままなのはに覆いかぶさるとか私変態みたいじゃない。
それにしてもなのはの防御力はやっぱり最強ね……あの媚薬で何ともないなんて。
699名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 14:09:25 ID:3E+l+84v
>旧ベルカ式媚薬『絶』を使ったのに。
お前やきそば吹いちまったじゃねーかww
700名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 14:32:28 ID:fGeNgTwU
次は母の日辺りにもっと強力な媚薬をですね(ry
701名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 17:05:54 ID:wDL21FOB
>>700
なのはさんにお相伴したヴィヴィオが食べ(ry>『絶』以上の媚薬入りケーキ
702名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 17:38:24 ID:AzyHkIp9
>>701
ヴィヴィオが性王に(ry
703名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 18:33:23 ID:VYlhYJ9R
『絶』以上の媚薬と言うと、『倫』ですね、わかります。
704名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 19:02:03 ID:8OkZnBBg
なのはとカリムは一番接点がないって話が出てたから、
敢えてその組み合わせで書いてみました。
6スレです。
705なのカリム1/6:2008/05/10(土) 19:02:42 ID:8OkZnBBg
私は聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアです。
あの方との出会いは2年前に遡ります。

「騎士カリム、ここはレジアス・ゲイズ中将の管轄です。あまり長居はしない方がいいと思います」
「そうですねシャッハ、そろそろ戻りましょう」
「教会騎士団の方がこのような所で何をなさってらっしゃるのですか」
後を振り返ると、5,6人の地上本部武装局員がこちらを睨んでいる。
「聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアです。気になる事があったのでこちらで少し調査をしていました」
「ほう、調査とはどのようなことですかな」
「私の能力であるプロフェーティン・シュリフテンによって予言された事についてです」
「あなた方については、レジアス中将より、少しでも不穏な行動が見られたら拘束するように命を受けております」
局員たちが少しずつ距離を詰めてくる。
それに反応してシャッハがヴィンデルシャフトを起動させようと身構えている。
「(シャッハ……ここで局員といざこざをおこしてはいけません)」
「(騎士カリム、このまま拘束されると教会への攻撃材料にされかねません)」
706名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 19:03:12 ID:S4JtCGv/
つマカビンビン
707なのカリム2/6:2008/05/10(土) 19:03:26 ID:8OkZnBBg
シャッハが前に進み出たとき、突然局員たちが敬礼する。
その敬礼の先に目を向けると、一人の少女が立っていた。
年ははやてと同じくらいだろうか。
「高町なのは一等空尉です。どうかしましたか」
「はっ、こちらに聖王教会教会騎士団の方がいらしたので、何をしていたのかお聞きしていたとこです」
「わかりました、私がお聞きしますから、貴方たちは任務に戻ってください」
「はっ!」
武装局員たちは敬礼すると踵を返して飛び立った。
少女がこちらに会釈する。
「航空戦技教導隊所属、高町なのは一等空尉です」
彼女は可憐な少女でありながらその言葉は気高さと気品に満ち溢れていた。
「私は聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアと申します」
「聖王教会修道女シャッハ・ヌエラです」
「先ほどは武装局員が失礼しました」
「い、いえ……そんなことは」
「では、私は失礼しますね」
「えっ、あ、あの……いいんですか?」
「何がですか?」
彼女は微笑んだ。
その微笑の意味する所を悟った私はスカートの裾を持ち上げ深々と頭を下げた。
そして彼女は大空に消えていった。
「今の方は……」
「騎士カリム、あの方を私は見たことがあります」
「どこでですか?」
「色々なメディアの取材などで度々取り上げられている方です」
「メディアで?」
「本局トップエリートの魔導師で『エースオブエース』と呼ばれているそうです」
「素敵な……方でしたね……」
「騎士カリム?」
「えっ!?ああ……どうしましたシャッハ」
「いえ、私はどうもしませんけど」
「そ、そうですか……とりあえず教会に戻りましょう」
708なのカリム3/6:2008/05/10(土) 19:03:48 ID:8OkZnBBg
彼女は航空戦技教導隊所属と言っていた。
はやてなら何か知っているかもしれない。
私は話があるとはやてを教会に呼び出す。
「カリム、急にどうしたん?」
「プロフェーティン・シュリフテンで予言されたことについて話したいことがあったの」
「何か……気になる予言がでたん?」
「ええ、航空戦技教導隊が関わっています」
「えっ!?航空戦技教導隊って……どんな予言なん」
「『エースオブエース』という言葉が深く関わっています」
「ちょ……なのはちゃんに何かあるん!?」
「はやて、エースオブエースを知っているんですか」
「知ってるも何もエースオブエースのなのはちゃんはうちの昔からの親友や」
「何ですって!」
「カ、カリム……急に椅子から立ち上がってどないしたん……?」
いけないいけない、興奮してしまいました。
「はやて……その方にお会いして直接お話したいんだけど」
「それはええけど……」
「お願いしましたよ」
うふっ♪あの方にまたお会いできます。
709なのカリム4/6:2008/05/10(土) 19:04:13 ID:8OkZnBBg
翌日、はやてがあの方を連れて教会に来た。
「なのはちゃん、ごめんなぁ、急に予定空けてもらって」
「にゃはは、いいよはやてちゃんの頼みだもん」
「ほんまおおきになぁ」
何よ……はやて……私のあの方と随分仲良くおしゃべりしてるじゃない。
「お待ちしておりました。聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアです」
「あ、貴方は……」
「先日はありがとうございました。高町なのは一等空尉」
「あれ、なのはちゃん、カリムと知り合いなん?」
「うん、ちょっとね」
「さあ、こちらに掛けておくつろぎください」
シャッハがティーセットを持って部屋に入ってくる。
ふふ……これは聖王遺物のティーカップ。
聖王教会教会騎士といえど触れることすら許されない聖なるカップ。
あの方のために昨日地下の遺物保管庫のパスを解読して取ってきたんですよ。
シャッハにはレプリカだと言ってあります……ばれたらどうしよう。
「そうなんですか、高町一等空尉ははやての幼少からのお友達でしたか」
「はい、はやてちゃんとは管理局に入ってからもずっと仲良しさんでした」
「ねー、なのはちゃん」
何かむかつく……
710なのカリム5/6:2008/05/10(土) 19:04:36 ID:8OkZnBBg
「高町一等空尉……金髪はお好きですか?」
「えっ?」
「ちょっとカリム、いきなり何を言うてるん?」
「これはプロフェーティン・シュリフテンに関する重要なことです」
「うーん、お友達に金髪の子がいて大好きだから、大好きです」
彼女は屈託のない笑顔で言う。
よし……金髪好き、っと。
「そうですか、それでは次の質問ですが、好みのタイプはお姉さん系と妹系どっちですか」
はやてが紅茶を噴出す。
「ごほっ、ごほごほっ、カリム……あんた」
「重要な事です」
「好みのタイプってどういうことかわからないけど、お姉さん系かなぁ」
よしっ、私はどっちかっていうとお姉さん系!
「では次の質問ですが……」
ここで高町一等空尉の後ろに立っているシャッハの視線に気付く。
明らかに訝しげな目で私を見ている。
まずいわ……シャッハは勘がいいから私の意図に気付くかもしれない。
「そ、そうだわ……もうこんな時間になってしまっていたのね。
 高町一等空尉、質問に答えていただいてどうもありがとうございました。結果は後日またお伝えしますね」
「はい、今日は楽しかったし、紅茶もおいしかったです」
よし……つかみは上々。
711なのカリム6/6:2008/05/10(土) 19:04:57 ID:8OkZnBBg
高町一等空尉とはやてを見送った後、シャッハが口を開く。
「騎士カリム、お話があるのですが」
「な、何でしょうシャッハ……」
「どういうことですか今日のお話は」
「えっ、何のことかしら……」
「プロフェーティン・シュリフテンに関係があると言って高町一等空尉に質問してたことです」
「予言を深く知るためにも必要だったのです」
シャッハの顔がずいっと近づく。
「好みのタイプが予言に関係あるわけですか」
「え、ええ……」
「ところで騎士カリム、話は変わりますけど」
「はい」
「先ほどから聖王遺物の『レプリカの』ティーカップが光の共鳴をしてるんですけど」
「あ、あらあら、どうしたのかしら」
「騎士カリム……まさか」
「あらいけない、そろそろ聖王様にお祈りを捧げる時間ですね」
私は部屋から逃げ出した。
後でシャッハの怒号がこだましている。
「逆巻けヴィンデルシャフト!」
窓を突き破って吹っ飛ぶ私。
でもこんな痛みはささいなことです。
あの方へのこの想いに比べたら。
712名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 20:34:24 ID:5NDfc6jP
GJっす
これが先にすすむとどうなるんだろう…とりあえずヴィヴィオ(聖王のクローンだと判明した後)とカリムだとどういうことになるのかとかフェイトVSカリムのなのは争奪戦、その横ではやてがこっそりとなのはに…とか
713名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 20:45:54 ID:8xe46z1T
これは良いカリムwww
もし続きがあるなら是非読みたいですね
GJでした!
714名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 20:46:06 ID:wLBwS22L
カリムさん若いなぁwww


てかカリム相手でも容赦ないシャッハに笑ったw
715名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 21:03:08 ID:WEqnypPj
こんなアホなカリム初めて見たぞw
GJでした
716名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 23:38:00 ID:g5q1ly34
投下します
高町家でヴィヴィオ12歳くらい
4レス分です
7171/4:2008/05/10(土) 23:39:25 ID:g5q1ly34
 わたしは目を開いた。
 室内は、カーテンの隙間からこぼれる太陽の光に照らされて明るい。つまり朝だという事だ。
 そこでわたしは、自分の体がフェイトママの抱き枕にされている事に気付いた。夢の中で、妙に体の自由が効かなかった原因はコレか。どんな夢を見ていたかは忘れたけど。
 黒いキャミソールを着たフェイトママの胸元が目に入った。そこにある、わたしとなのはママにはあまり無い膨らみ。時々羨ましくなる。でも、なのはママは多分もう望みは無いけど、わたしにはまだ可能性がある。そう思ったら、少し元気が出た。
 フェイトママを起こさないように、わたしは少しずつ動く。どうにか上半身の自由を勝ち取った。枕元の目覚まし時計で時刻を確認する。
 只今午前八時三分前。……これはマズい。完全に寝坊だ。
 わたしは急いで下半身を解放する作業に取りかかった。
 しかし。
「ヴィヴィオ、おはよう」
 フェイトママが起きてしまった。寝起きだからか、少し声が掠れている。
「お、おはよう、フェイトママ。出来れば腕を放して欲しいなあ」
「待って。その前に」
 近づいてくるフェイトママの顔。
 そして。
 フェイトママの唇が、わたしの額に落とされた。
「おはようのキスだよ」
 そう言ってフェイトママはにこりと笑った。
 一方のわたしは。
「……」
 小さな頃は二人のママからのおはようのキスは嬉しかったけど、さすがにこの年になると照れと気恥ずかしさが先行する。わたしは、まだ寝ぼけまなこのフェイトママをむぅ〜とした顔で睨んだ。
7182/4:2008/05/10(土) 23:44:30 ID:g5q1ly34
 おっといけない。無駄に時間を浪費してしまった。わたしはベッドから降りて、急いでパジャマを脱いで服を身に着けた。
 しかし時間は無情に過ぎる。わたしが靴下を探している間に、時刻は八時となった。
 ピピピピピピ。
 突如、部屋の中に響き渡る電子音。
 わたしは動きを止めた。
 白い悪魔──もとい、なのはママのお目覚めだ。
「ん〜おはよう、フェイトちゃん。私にもおはようのキス〜」
「なのは、おはよう。起きてたの?」
「にゃはは。ちょっと声が聞こえたの」
「なのは、大好きだよ」
「私もだよ、フェイトちゃん」
「あーあー、ええっと、靴下靴下」
 わたしはわざとゴソゴソと音を立てながら、靴下を探した。その際、後ろから聞こえてくるピンク色の会話は、全力全開でスルーする。
 普段ならわたしが起きる頃にはとっくに出勤の準備を終わらせているママたちだけど、今日みたいに日曜日は、二人とも八時に起きている。そして毎回行われる先程のようなやり取りに耐えられなくなったわたしは、数年前から日曜日は七時半には起きるようにしているのだ。
 本当は、自室にわたし専用のベッドが欲しいのだけれど、二年前になのはママに頼んだら、一蹴された。
7193/4:2008/05/10(土) 23:51:07 ID:g5q1ly34
 曰わく、
「家族みんなで、一緒のベッドに寝ようよ」
とのこと。この家において、なのはママの言うことは絶対だ。フェイトママだって逆らえない。わたしは涙を呑んで諦めるしか無かった。

 わたしはベッドルームを出て、洗面所で顔を洗った。冷たい水は気持ち良い。そのまま玄関に寄って、今日の分の牛乳と新聞を持ってキッチンに向かう。
 冷蔵庫のレタスを洗って千切り、キュウリとトマトを薄く切った。昨晩のうちに茹でておいた卵の殻を剥ぎ、潰してマヨネーズと和える。薄く切ってマーガリンとを塗った食パンに、これらとハムとチーズを挟んだら、今日の朝食サンドイッチの出来上がり。
「いつもありがとうね、ヴィヴィオ。本当に助かるよ」
 食器棚からマグカップを出していると、フェイトママがやって来た。
「ううん、良いよ。ママたちは忙しいんだから、日曜日くらいはゆっくりしててね」
 そう、一年前からわたしは、早く起きた日曜日のこの時間を朝食を作ることに充てていた。
 始めた目的はただ単に暇だったからなのだけれど、これが思いの外好評だった。やっぱりママたちに喜んでもらうのは嬉しい。二回、三回と続けるうちにに、いつの間にかわたしの仕事になった。
 牛乳をカップに注いで、準備は終了。わたしとフェイトママは椅子に座った。
 このマグカップ、実は色違いのお揃いだったりする。なのはママのは青と白、フェイトママのは黒と黄色、わたしのは赤と緑。去年の母の日にプレゼントしたものだ。
 しかし。
「なのはママ遅いね」
 先程からお腹が鳴っている。わたしは、ベッドルームのドアをの方を見た。
「ヴィヴィオ、先に食べちゃおっか?」
 悪戯っぽい笑みを浮かべながら、フェイトママが言った。
「え〜、大丈夫? なのはママ、拗ねちゃうよ」
「大丈夫だよ。お寝坊さんなのがいけないんだから。ヴィヴィオもお腹空いたよね」
7204/4:2008/05/10(土) 23:55:12 ID:g5q1ly34
 その時、運悪く(?)ベッドルームのドアが開いた。
「フェ〜イ〜ト〜ちゃ〜ん」
「な、なのは!?」
 なのはママのご登場だ。顔は笑っているけど、──目が笑っていない。
「い、今のは冗談だよ、なのは。本気で言ったわけじゃないんだよ今のは」
 フェイトママ、そうとうテンパっている。
「ヴィヴィオ、おはよう。今日もありがとうね」
 なのはママはわたしの椅子に近寄って、わたしの額にキスをした。
「……おはよう、なのはママ」
「なのは〜……」
 なのはママも席に着く。
「フェイトちゃん、後で──分かってるよね?」
「うっ……ハイ、分かりました」
「うん、それじゃあ食べよっか」
「いただきます」
 手を合わせて、食べ始める。うん、我ながら味は悪くない。
 わたしは、そっとママたちの顔を伺った。なのはママはどこか生き生きと。フェイトママは少し落ち込んだ感じで。
 そんな日曜日の、朝の風景。
 高町家は今日も平和です。多分。
721名無しさん@秘密の花園:2008/05/10(土) 23:56:22 ID:g5q1ly34
終わりです
百合分は低いかな
722名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 00:04:24 ID:r/zAKwMu
>>721
いい!
すっごい、いい!
GJ!

ヴィヴィオかわいいよヴィヴィオ
723名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 00:09:50 ID:p2dMDeqx
>>721
誠に勝手ながら続編に期待
724名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 00:11:10 ID:qipRvvqS
GJ
たまらんね〜この家族
725名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 01:29:59 ID:+z8RZFTG
>>711
GJ!なのはとカリムははじめて見たな、世界に何個存在してるんだろうw

>>721
いい家族だGJ、この後フェイトさんはどうなったんだろうか
726名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 01:44:47 ID:9b5CTlNo
GJ!
ラブラブな都築期待したい
727名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 02:55:42 ID:OCtjdFDu
728名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 02:57:59 ID:QPN/LvwP
729名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 03:21:58 ID:gtfy2aCb
画像漁りして今日が母の日なのに気が付いた・・・、ちょっと花屋行ってくる

http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow75804.jpg
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow75805.jpg
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow75806.jpg
730名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 03:52:18 ID:OKGsXj5Q
>>721
クラスメートA「ヴィヴィオ。 あんたってまだ親と一緒に寝てるんだって?」
クラスメートB「うっわ〜、この年になって恥ずかしくない?」

ヴィヴィオ「う……。(ポロポロ……)」

クラスメートA・B『え、えええっ!』

クラスメートA「な、何も泣く事無いじゃない!」
クラスメートB「そ、そうよ! 私達だってただちょっとからかおうとしただけで……」

ヴィヴィオ「教えてよ……」

クラスメートA・B『え?』

ヴィヴィオ「ランクS+の魔道師2人の本気のバインドの外し方!
私に教えてよ……」

クラスメートA・B『(あ、それ無理(´Д`;))』



こんな感じですか?よくわかりま(ry
731名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 04:19:53 ID:TgfB+c5j
>>705
カリムもなのはさんと結ばれた訳だ

これでなのはさんと結ばれてない主要キャラは
すずか
エイミィ
リンディ
シャッハ 
ナンバーズ
アギト

だけだな。しかし難しいのが残った
732名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 04:29:33 ID:+z8RZFTG
すずかとエイミィとシャッハとリンディさんはまだなのはと絡んでるし頑張れば妄想もできそうだが
クア除いたナンバーズとアギト達とどんな会話するのかも想像できなかったorz
733名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 04:58:15 ID:TgfB+c5j
クアットロとなのはは意外といけるな

寝る前の一妄想のつもりだったのに太陽が昇ってたよorz
しかも、始めからなのはさん専属秘書になるまで

誰か腕の良い精神科医を紹介してくれ
734名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 05:01:51 ID:s4M7zJb1
こっちは聖王世話係だ…

もしくはメガ姉と組んだフェイトさんが一緒にフルネッチョ
失神して目覚めたら両サイドに二人が…
735名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 05:17:36 ID:QPN/LvwP
ディエチならきっと砲撃話が出来るはず。
スバルを触媒にノーヴェも何か出来るかも。
736名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 06:28:43 ID:5NgG+96D
更生後、ヴィヴィオやヴィータと意気投合したチンクとも縁ができるなんて話も過去スレに投下されてなかったかな。
>>735
スバルと腐れ縁というか喧嘩友達になったノーヴェと縁が出来、
妹を構いったがりなセイン&ウェンディも寄ってくると?
737名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 06:30:45 ID:s4M7zJb1
>>736
同人で似たような話あったが…獣がでしゃばりやがった
738名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 12:56:47 ID:zJ2xc0fb
なのカリムに続いてなのアギトを書いてみました。
話としては前に書いたなのシグの続き的な感じです。
739なのアギト1/4:2008/05/11(日) 12:57:17 ID:zJ2xc0fb
何か最近シグナムの野郎の様子がおかしい。
時々やたらぼーっとしてやがるし。
たまに独り言で「……高町教導官」とか薄気味悪い声を出しやがる。
こんな腑抜けとコンビ組んでるなんて烈火の剣精アギト様の名が廃るってもんだ。
あたしの予想だとその高町教導官ってのがシグナムが腑抜けになった原因に違いねえ。
いっちょその高町教導官ってやつがどんなやつなのか見てこようじゃねえか。
シグナムも不器用な女だからな、どうせ好きな男に告白もできずに遠目から見てるだけなんだろ。
まったく旦那以上の男なんているはずねえし、そんなくだらない男さっさと忘れさせてやるぜ。

「おい、シグナム」
「何だ?アギト」
「高町教導官っていうのはどこにいるんだよ」
「何でお前が高町教導官を……」
「うっせえなっ、いいから教えろ」
「高町教導官は航空戦技教導隊の戦技教導官だ」
「航空戦技教導隊か」
ふんっ、航空部隊のやつかよ。
空であたしに勝てるやつなんていねえよ。
どうせ腑抜けた男だろうし、いっちょぼこぼこにしてやるぜ。
「じゃあシグナム、あたしは用事があるから帰るぜ」
「お、おいっ!アギトお前どこに……」
740なのアギト2/4:2008/05/11(日) 12:57:56 ID:zJ2xc0fb
航空戦技教導隊部隊長執務室、ここだな。
扉が開いて、部屋の正面の机に誰かいる……っつーか、机の上にちっこいのが浮かんでるぞ。
「て、てめえはバッテンチビっ!」
「あー、あなたは!」
「お前こんなところで何してんだよ」
「あなたこそ何ですか、ここは航空戦技教導部隊の部隊長室ですよ」
「まさかてめえが部隊長だなんて言うんじゃねえだろうな」
「私は部隊長に用があって来てるんですー」
「あたしもここの教導官に用があって来たんだよ」
「それならおとなしくしてください。もうすぐなのはさん来ますから」
「なのは?誰だそいつは」
「航空戦技教導隊の部隊長、高町なのは一等空尉です」
高町だと……?
なるほどそいつがシグナムの片思いの相手か。
後の扉が開く。
「あっ、なのはさーん」
振り返るとそこには……女がいた。
「リーン、遅くなってごめんね」
「いえー、今着たばかりですー」
何だ……まさかこいつが高町?
「あら、あなたは確かアギトだったかな」
「お、おうっ!あたしは烈火の剣精アギト様だ!」
「なのはさん、訓練生たちのデバイスの調整が終了しました」
「ありがとうリーン、ご苦労様」
女が微笑む、すごく綺麗な顔で……
ちっ、あたしは何考えてんだよ!
とにかく女とは予想外だが、悪いけどここでぼこぼこにさせてもらうぜ……
「おい、高町なのは!」
「ん、何かな?」
呼び捨てにされてんのに何でこいつはこんなにかわいく微笑んでるんだよ……
畜生、何かこんなかわいいやつぼこぼこにするのは気分が悪いぜ。
「あたしと勝負しろ!」
「なっ、あなた何を言ってるんですかー。上官に向かってそんな態度はダメですー」
「うっせえ、バッテンチビはすっこんでろ!」
「ありがとうリーン、でも大丈夫だよ。アギト、どういうことかお話聞かせてもらえるかな」
くそっ……笑顔が眩しいやつなんて初めて見たぜ。
このままじゃこいつの笑顔で……あたしは……
「とにかく勝負しろって言ってんだ!こうなったら先手必勝だ、烈火の炎くらえっ!」
741なのアギト3/4:2008/05/11(日) 12:58:27 ID:zJ2xc0fb
俺の無数の炎の玉が高町なのはに直撃する。
いや、直撃したと思った。
「アギト、部屋の中で炎の魔法を使っちゃだめだよ。大惨事に繋がる事だってあるんだよ」
馬鹿な……片手で全ての炎をかき消しただと……
「アギト、そこに座りなさい。リーンも時間があったら一緒に紅茶飲まない?」
「はいですー」
「お、おいっ!あたしは……」
「はい、どうぞ」
高町なのははあたしやバッテンチビが持てるサイズのティーカップを出してきた。
「わー、これは鳴海のなのはさんのお家の葉ですね」
「よくわかったね、リーン。お母さんが送ってくれたんだ」
「おいしいですー」
「よかった、アギトはどうかな、お口に合うかな」
あたしは目の前に出されたカップに口をつける。
うまい……すごく懐かしくて暖かい味がする。
「う、うまいけど……」
「よかった」
何でだよ、あたしは魔法で襲い掛かったのに……何でこいつはこんなに優しくあたしに笑いかけるんだよ。
それから高町なのはとバッテンチビは楽しそうに話してた。
あたしは黙ってその様子を見てたけど、時折高町なのはが微笑みながらあたしに話をふってきた。
どんな話だったかとかはぼーっとしてて覚えてないけど、あいつの綺麗な顔だけは記憶に残ってる。
部隊長室から帰る時、高町なのははあたしの頭を優しく撫でた。
だけど、不思議とあいつに撫でられるのは嫌じゃなかった。

「おいアギト、お前どこに行って……」
「ちょっと高町なのはの所に行ってた」
「何!?お前、高町教導官に何を……」
「別に何もしてねえよ、ただ……」
「ただ……何だ?」
「少しお前の気持ちがわかった」
「何?」
こいつほんとに鈍感な女だな。
まあいいや、こういう鈍感な女がライバルの方が楽でいいし。
「何でもねーよ、さあ、訓練行こうぜ」
「あ、ああ……随分やる気だな、アギト」
742なのアギト4/4:2008/05/11(日) 12:59:04 ID:zJ2xc0fb
すいません、3レスで終わってました。
743名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 13:24:22 ID:LSEXmUrX
リィンがリーンなとこが気になった
744名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 13:31:06 ID:qIY7BqPO
IDがセックス
745名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 13:43:20 ID:dMqSvMIx
×リィン
◎リイン

/ (#^ヮ^)x)
746名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 18:02:42 ID:Nul7sz33
気弱になったなのはさんがリハビリ中に書いた手紙
『なのはの心臓』

ーー私は ほぼ一カ月のあいだずっと考え続けていた
私の生と死と それからひとりのクラスメイトについてーー

その朝高町なのはは郵便局に一通の手紙を出した

まぢかに夏

私は ほぼ一カ月のあいだずっと考え続けていた
私の生と死と それからひとりのクラスメイトについて

私は成熟しただけの子供だ ということはじゅうぶんわかっているし
だから こね少女の時としての愛が
性もなく正体もわからないなにか透明なものへと向かって
投げだされるものだということも知っている

これは単純なカケなぞじゃない
それから 私が彼女を愛したことが問題なのじゃない
彼女が私を愛さねばならないのだ
どうしても

今 彼女は死んでいるのも同然だ
そして彼女を生かすために
私は私のからだが打ちくずれるのなんか なんとも思わない

人は二度死ぬという まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死

それなら永遠に
私は二度めの死はないのだ(彼女は死んでも私を忘れまい)
そうして
私はずっと生きている
彼女の目の上に
747名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 18:25:05 ID:iy+QZhVg
>>742
GJ!
シグナムどんまいすぎるww
しかしなのはさんの笑顔は反則だなw
748名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 20:26:11 ID:qipRvvqS
749名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 20:46:51 ID:5NgG+96D
>>748
ブラボーだ!
これは素敵な一家団欒(?)ですね
750名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 20:48:01 ID:5NgG+96D
っと、こういう時は親子三人川の字って言うのかw
751名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 20:53:50 ID:Du3jigfX
>>748
何というか、幸せを感じるよなぁ、こういうのって。
752名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 21:23:20 ID:QPN/LvwP
>>748
ヴィヴィオが寝苦しそうに見えるのは俺だけか?
753名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 21:29:49 ID:OKGsXj5Q
>>748
見れない……orz
どこかの心優しい時空管理局員が再うpしてくれないものか……(ぇ)

個人的に>>554も再度見たい……。
754名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 21:34:21 ID:qipRvvqS
勝手に再うp
ttp://rainbow2.sakuratan.com/img/rainbow2nd34605.jpg

554はキャッシュに残ってなかた
755名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 21:43:42 ID:QPN/LvwP
756753:2008/05/11(日) 23:11:07 ID:OKGsXj5Q
>>754>>755
駄目元でクレクレ厨みたいな事を書いたのにうpしてくれるその優しさに全俺が泣いた(´;ω;`)ブワッ
でも結局>>754の方は見れなかったよ……orz
まあ俺のタイミングが悪かったと思って諦めます……。

>>755から一つネタを。

「フェイトちゃん。
裸になって仰向けに寝てくれるかな?」

「な、なんでっ?!」
「いいからいいから♪」

「脱いだよ……なのは/////」
「よし♪ それじゃ……てぃっ!」

ぽにょん☆

「ふわっ?! な、なのはっ!?」
「えへへ……。 これぞ、フェイトちゃんの膝枕ならぬ『胸枕』!
はうぅ……気持ちいいよぉ……」

「や、なのは……/////」
「フェイトちゃんの胸、ドキドキ言ってる……」
「だ、だって……こんな状況……/////」

「でも、この心臓のリズム……気持ち良くて……」
「なのは?」

「ZZZ……」
「なのはっ!?/////」

「むにゃ……フェイトちゃん、好き……」
「〜〜〜っ!/////
(酷いよなのは生殺しだよ私だってさっきから悶々としてるの我慢してるのに一人だけ気持ち良さそうに寝ちゃうし気分的に寝込みを襲うのはアレだしここは素直になのはを起こした方がいやいや待てよもしかしたらこれをああして……)」

以上です。
中途半端ですまん。
757名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:18:14 ID:qipRvvqS
すごいいいイラストだからどうしても見て欲しい。これでどうだ
ttp://www2.uploda.org/uporg1418222.jpg

おっぱい枕いいよね
ttp://www.uploda.org/uporg1418227.jpg
758名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:18:37 ID:/UfqSYeJ
これが本当のドキがムネムネですか
759名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:54:45 ID:r/zAKwMu
>>757
確かにいいイラストだが……

もう三回めじゃないか。
760名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:58:39 ID:9b5CTlNo
四度目はないってことか
761名無しさん@秘密の花園:2008/05/11(日) 23:59:04 ID:+z8RZFTG
三回目でも見たくなるから困る

>>756
フェイトさんは結局なのはが起きるまで悩んでそうw
762名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 00:07:29 ID:eTh2GSFv
>>756
なのはさんに振り回されてるフェイトさんがたまりません
もちろんこのあとなのはさんがフェイトさんの胸に吸い付くんですよね?
763756:2008/05/12(月) 09:44:18 ID:7Cmh7d0b
>>757
見れたよ! ありがd!

>>759
すいません、三度目にしてようやくみれました(^_^;)

>>762
「むにゃ……えへへ……フェイトちゃ〜ん」
「(ちょ! なのは、よだれ! よだれ!)」
「そんなとこ触っちゃだめなの……」
「(触りたくても触れないのっ!(血涙))」

むしろ寝ぼけてみた(笑)
764名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:12:04 ID:/EKnolm9
フェイトちゃんは俺の嫁なの
765名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:19:39 ID:GetCwTWz
八神副隊長、年甲斐も無い妙な語尾まで付けて何アホな事書き込んでんスか、仕事してくださいよ…………。
766名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:30:39 ID:wMX5fkwR
八神副隊長ってなんだ
767名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:37:00 ID:RF4WW00s
八神シグナムさん・・・?
768名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:43:25 ID:VmJS8Vti
>>767
姐さんはタイプした文面に悶えて投稿できないはず

と言うわけでヴィータフラグ発生
769名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:53:01 ID:GetCwTWz
ヴィータ×フェイトかフェイト×ヴィータか、それが問題だ。
770名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 19:58:11 ID:vBehjFl4
シグナムとゲボ子はそれぞれの隊長に一途であって欲しい
771名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 20:22:38 ID:eaFEHk//
なのはとシグナムってのもあるしフェイトとヴィータってのも以外と・・・
しかしなのフェイも好きだから片思いでいいからなのははフェイトスキーで居て欲しい
772名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 21:14:33 ID:pvY1xiG+
不器用な副隊長はフェイトさんの幸せを考えて、自ら一歩引くだろうな・・・。
そして、一人枕を濡らす副隊長を部隊長が慰めてくれるに違いない(夜伽的な意味で)。
773名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 21:51:31 ID:QxjL9Lp/
しかしその部隊長もひそかになのはさんを想っていたのであった…
774名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:00:29 ID:/i18OScf
八神家の報われない恋に全スレ住人が泣いた
775名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:16:26 ID:GetCwTWz
しかしこの状況は八神家のハーレム化を狙う某美人女医にとって好都合だった
776名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:17:13 ID:u6wv+eUs
報われない二人と聞いてこんな情景が思い浮かんだ。

フェイト「なのは、あーんして」
なのは「あーん」
フェイト「なのはのために作ってみたんだけどどうかな」
なのは「すごくおいしいよ、フェイトちゃん」

ヴィータ「……」
シグナム「どうした、ヴィータ」
ヴィータ「いや……あいつら仲いいなと思ってよ」
シグナム「ふっ、混ざりたそうな顔だな」
ヴィータ「なっ、何言ってやがるんだよっ!」
シグナム「別に隠さなくてもいいんじゃないか、私も混ざりたいしな」
ヴィータ「お前……最近ストレートになったな」
シグナム「ふっ、高町なのはのおかげかもしれんな」
ヴィータ「お、おい!お前までまさかなのはをっ!」
777名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:32:56 ID:/EKnolm9
シグナム「安心しろ。私はテスタロッサ一筋だ」

というわけですね。
778名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:54:03 ID:8BOPC4Vq
シグナム「安心しろ、可愛い女の子一筋だ」
779名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 22:59:32 ID:Z/Hqi+ZA
はやて「福与かな胸から可哀想な胸まで私の物や」
780名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:03:56 ID:GetCwTWz
>>778-779
          タヌキトニート
…………ダメだこの似た者主従、早くなんとか(ry
781名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:32:15 ID:4B/3Zk7H
そしてそれを後ろから恨めしそうに眺めるリインとアギトがいるんですね、わかります
782名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:33:41 ID:wMX5fkwR
>>776
八神家はだれもかれも報われないのはなぜだ。
しかたない。せめてはやなののらぶらぶを妄想するとするか。
783名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:42:35 ID:RF4WW00s
そうしたらフェイトさんが・・・、仕方がないフェイはやの妄想でも
あれ?そうしたらなのはさんどうなるんだ
784名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:44:52 ID:GetCwTWz
もうなのフェイはやシグシャマヴィーリイアギヴィヴィで9Pすりゃええやん
785名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:47:34 ID:bhzdmL9E
>>783
個人的に、はやフェイ←なのはさんとか好きだぜ。
786名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:49:05 ID:f8wwjQ3Q
むしろ、なのはさん→フェイトさん←はやてさん
で延々と悶々
787名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:50:19 ID:sMEbk5//
それなら俺はフェイトさん→なのはさん←はやてさんで妄想しとく
788名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:50:57 ID:+X2vMnSV
なのフェイ
スバティア
アリすず
はやヴィー
シグシャマ
789名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:52:04 ID:/EKnolm9
>>784
部隊長自重
790名無しさん@秘密の花園:2008/05/12(月) 23:55:21 ID:RF4WW00s
見事なまでに妄想がばらばらで吹いた
だがそれがいい
791名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 00:23:46 ID:hS2vm797
なのはさんと聖王ヴィヴィオのCPが一番好きな異端児の俺登場!
792名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 00:38:15 ID:nBLQ6Ukm
>>791 よう、俺。

聖王モードで教導官補佐としてなのはのサポートをするヴィヴィオ。
なのはに群がる虫たちを蹴散らす役目を24時間体制で行う。

「”海”にいるあなたになのはさんは守れませんから。」


と、フェイトさんに止めを刺すヴィヴィオを幻視した。
793名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 00:40:41 ID:xVKyK8OH
>>791
「私の伴侶になって――なのはママ」

という凛々しくも幼い聖王を(ry
794名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 00:56:22 ID:ttQkh4rK
自分が家空けてる間になのはさん寝取られてたらすごい沈みそうだなフェイトさん。
離れてるときにそういう夢見て周りの人を困らせたりしないかなw
795名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 01:01:52 ID:D2dcU6M7
なのフェイのお二人にはラブラブ幸せになってもらわないと…

でないと俺の残り人生真っ暗だよ
796名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 01:19:24 ID:fzNVWbtc
>>794
つ『母親なんて、望んでない』

まんまのシチュじゃないか。
続き、自分で書こうとして挫折したが。
・・・だれか文を書く才能を(ry


個人サイトならヴィヴィなのはカレイドが好きだな。
数少ないけど。

他に良い所あったら教えてくれまいか?
797名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 01:35:20 ID:nBLQ6Ukm
ヴィヴィなのってほんと少ないよなぁ。
マイリスを調べてみたけど、

カレイド
その境界線は。
ぐらいしか出てこなかった
798名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 01:37:20 ID:ttQkh4rK
個人サイトの名前あまり出さない方がいいかもしれないがヴィヴィなの書いてる人はあまり見ないな
百合専用の補足サイトできてからそこに頼りっぱなしだけどやっぱりなのフェイだらけだなw
799名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 01:57:27 ID:NNc4eFUj
家族3人のどれかが仲違いしてる光景がどうしても思いつかない。
それこそ洗脳でもされてない限り。
800名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:02:21 ID:OQ4Ottk+
フェイトさんをめぐってなのはさんとヴィヴィオで取り合い中とか
801名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:03:23 ID:AWhsIjN5
むしろなのは大好きのフェイトと、なのはママ大好きのヴィヴィオがなかがいいって
なのはの前で表向きそうしてるとしかおもえない

アニメやSS聞くかぎりじゃ、なのはさんヴィヴィオにめろめろだし、
そんななのはさんにフェイトがだまってるはずないし
ヴィヴィオだってなのはママとられたくないし、で。

小さい頃はそれでよくても、大人になってヴィヴィオがなのはさんをさらえるくらい強くなったら・・・
802名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:04:05 ID:AWhsIjN5
まあそれはそれでおいといて、
三人仲がいいのもすきなんだけどな!
803名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:10:28 ID:nBLQ6Ukm
じゃあここは3Pで
804名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:10:53 ID:NNc4eFUj
>>801
親が子供に向ける愛をフェイトは絶対否定しないと思うんだがなあ。
自らの境遇があれなだけに。
ていうかフェイトの行動考えてるとそう言うことに関してはなのはより先輩の気も。
教育方針的にはむしろフェイトの方が子供に甘い側だしw
805名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:12:20 ID:mvAx5cE+
落ち込んだ執務官を部隊長がさらいに来るから大丈夫



頭の中ではいつもフェイハーレムが流れてて 最近アリフェイ(ツンデレ×天然)いいなと思うんだが

はやすずが確立してるので残ったなのはさんが略奪魔王になりフェイトさんをさらって
アリサがそれを助けに自力で管理局までって王道RPGが(ry
806名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:19:57 ID:tm6DJnPG
時空世界の半分を(ry
807名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:22:32 ID:ttQkh4rK
>>805
アリサがあのなのはに立ち向かうのか・・・
勝てそうにないけど愛の力でどうにかすると信じてる
808名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:22:44 ID:78AKULEU
アリフェイをアリシア×フェイトと解釈したせいで混乱したw
ツンデレなアリシアってどんなだろう。
809名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 02:33:46 ID:prEEtmcM
バルディッシュを渡すとき、わ忘れちゃ駄目なんだからね とか言うのかな
810名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 03:14:52 ID:AWhsIjN5
むしろアリサがなのはとらぶらぶ。
811名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 03:33:09 ID:nBLQ6Ukm
>>810 おお、同士よ

アリサが魔導士なら、なのはの騎士になってくれると信じてる
812名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 03:37:01 ID:hS2vm797
一期:なのアリ、アルフェイ
二期:なのフェイ、シグフェイ
三期:なのヴィヴィ
な自分サセーンw
天然ツンデレならなのアリだな!
813名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 03:45:23 ID:AWhsIjN5
フェイトが王子様ならアリサは騎士だな。
きっと魔法もベルカで、なのはを護る騎士になってたはずだ。

て、あれ、なんか紅い鉄球g
814名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 04:04:04 ID:Xfqo62Zc
四期:フェイティア
な自分……だめか…
815名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 04:11:07 ID:nBLQ6Ukm
あれ?
四期は、聖祥大付属中学を中心とした愛憎劇じゃなかったっけ?

キャッチコピーは”魔法少女、恋します”
816名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 05:05:59 ID:MFsMYFr+
おーけー、つまり仲良し五人組が紆余曲折の果てに5Pにもつれ(ry
あとはやてとカリムのなれそめとか
817名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 06:43:29 ID:mvAx5cE+
5Pいいわぁ 性的でもそうでなくても
もし四期が2クールとれるなら中学時代で1クール使って 残りで六課解散後の高町家他の日常とかがいい



実際OVAなのかな
818名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 10:26:42 ID:F9Axb+Bj
なのフェイの悶々青春期in中学生が見たいです
819名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 10:47:36 ID:OQ4Ottk+
子供もできてさらに幸せ家族になったところで
次は浮気でフェイティアとなのはと新キャラg(ry
820名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 16:03:08 ID:K8BcPG6d
フェイトソンに浮気なんてされたらなのはさん病んでヴィヴィオが大喜びしちゃうよ
821名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 16:11:47 ID:ttQkh4rK
フェイトそんが浮気したと勘違いして机の上に手紙と離婚届と貯金もって家出するなのはさんと
帰ってきて何がなんだかわからなくて混乱中のフェイトそんから始る四期まだー?
822名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 16:46:53 ID:v1bEbtnD
素晴らしい四期だ
823名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:29:20 ID:da7+oyrK
中学時代の回想を入れつつ2クールかけて仲直りするんですね、わかります。
824名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:32:37 ID:YYYzPAM7
3期がその後付きで終わってるから
4期はやっぱ続き物には恒例の過去話ZEROとかやるのかな
若き日の桃子さん主役とか
それだったら桃子さん×プレシア様とかで百合でき……ねーよwwww
825名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:36:55 ID:uwVtVxKe
おいおい、過去話するならリンディ×レティだろ。
結局世間体と自分達の地位の高さから普通の結婚をせざるを得なかったふたり。
フェイトとなのはに自分達の過去を重ねて陰ながらサポートするんだよ。
リンディは何気無く相談に乗ったり、レティははやてを使ったり。
826名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:38:56 ID:rMd8VGpz
桃子さんの若い頃というとどうしてもとらハの印象があるからなぁ
あの辺りは基本あっちの設定通りだったはずだし、士郎さんが死んでない以外
827名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:46:35 ID:nBLQ6Ukm
いっそのこと四期はリリカルおもちゃ箱のリメイクで(愛の魔法→愛の魔砲)。
もちろん、ハーヴェイはフェイトに変更

こうすれば、桃子・プレシア・リンディの三角関係成立。
828名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 17:59:16 ID:78AKULEU
なのフェイの(性的な)絡みも見れて二度美味しいということか
829名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 18:22:18 ID:rMd8VGpz
あー個人的にはくーちゃんとか那美さん好きなのでそういうのやってくれると楽しいんだけどなぁ
もちろん今までのなのはシリーズも大好きなのでそれは全肯定で、パラレルかスピンオフ扱いもしくはフォローポジション?とかで

雫とヴィヴィオのコンビとかは普通に4期でも出来なくない気もしますが
830名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 18:34:45 ID:FRNznkrO
まぁ、無理だろうけどな…
831名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 18:55:15 ID:uwVtVxKe
くーちゃんは可愛いからなぁ。
那美さんと美由希さんの百合とか?

見えない部分はとらハと同じならそれはそれで可能な気もする。
832名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 19:30:56 ID:qaXv++FV
おいおまえら、知佳×リスティも忘れてもらっては困る
833名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 20:06:12 ID:ttQkh4rK
士郎さんが生きてるかどうかでなのはさんの性格と登場キャラや百合フラグが変わりそうだな
834名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 20:17:06 ID:nBLQ6Ukm
とらハねたで盛り上がってるとこ、流れぶった切って申し訳ないがss投下。

アリなのが少なすぎるから自分で書いた。3レス消費
835魔法少女ツンデレアリサ(1/3):2008/05/13(火) 20:18:29 ID:nBLQ6Ukm
フェイトとアリサの立ち位置交換



私、高町なのは。小学三年生。
すずかちゃんとフェイトちゃんの3人で変わらない日々を過ごしていたんですが。。。


「今だけでいいから力をかしてくれないかい?」
魔法世界の住人、アルフさんとレインジングハートとの出会い。

「早めに手を引いた方がいいわよ、次は怪我しても知らないからね。」
刺々しい言動の中に優しさを隠し持つ魔法少女、アリサちゃんとの出会い。

「我らがバニングス家の発展の為、敵を蹴散らすのだ。アリサ」
「・・・はい」
私は、アリサちゃんの悲しい過去を知って。

「アリサちゃんと、友達になりたいんだ。私が望むのはそれだけだよ。」
「・・・・」
アリサちゃんとの一騎打ち。きっと避けては通れない戦い。

「バニングス社の本社ビルに突入するよ。」
「うん!行こう、アルフさん」
始まる最後の戦い。

836アリなの 魔法少女ツンデレアリサ(2/3):2008/05/13(火) 20:20:20 ID:nBLQ6Ukm

「危ない!なのはっ」
アルフさんの叫び声に振り向いてみれば、巨大な鉄槌を振り下ろそうとする魔導機械。
恐怖に全身を絡み取られ、動けなくなった私を助けてくれたのは、

一人の騎士だった

「アリサちゃん・・・」
「あんたを助けたわけじゃないから。あんたに死なれても後味悪いし。
 ・・それに、あんたを倒すのはあたしだから。」


しばしの別れ。
「友達になって、くれるかな?」
アリサちゃんはそっぽを向きながら、それでも私の右手を握ってくれて。
「でも勘違いしないでよね。
 あたしたちの場合、友と書いて強敵と読む。これ、どういう意味か分かる?」
「・・・ライバル、ってこと?」
「そ。」
相変わらず快晴の空を眺めたままのアリサちゃんだけど、
いつの間にか私の右手を両手でしっかり握っていてくれて、
ちらちらとこちらを窺っているのが丸分かりで、
その頬はうっすら赤みを帯びていて・・これはは私の思い込みかもしれない。


837アリなの 魔法少女ツンデレアリサ(3/3):2008/05/13(火) 20:22:09 ID:nBLQ6Ukm

その後のことを少しだけ話しておこうと思います。

「なのはー。また、アリサちゃんからビデオメール来てるよー。」
「はーい。今すぐ行きまーす。」
画面の向こう側のアリサちゃんは色んな事を教えてくれます。
アリサちゃんによれば敵情視察らしいけれど。
そうならば、わざわざアリサちゃんが、身の回りのこと、何でも教えてくれるのっておかしくないかな?
新しく使えるようになった魔法のこととか、本当に嬉しそうに話してくれる。
そんなアリサちゃんを見ていると自然に私の頬も緩んでしまって。


潰れてしまったバニングス家の一人娘であるアリサちゃん。
是非私の家で暮らしてはどうか、と提案してみました。

返事が来たのは3日後。・・・早すぎないかな?往復でも1週間は掛かるはずじゃ?

「まぁ、友達になってあげてもいいわよ。家族になるんだからね、うん。」

アリサちゃんが私の家に来たのが、返事のビデオレターから3日後。・・早すぎないかな?第一、アリサちゃん、裁判は?

「そんなの、脅し・・・ゲフンゲフン。説得して早めてもらったに決まってるじゃない。」

何はともあれアリサちゃんと一緒に暮らせるんだからいいかな。
終わりよければすべて良し。

「なのはと同棲同棲同棲・・・」
アリサちゃんの謎のが聞こえたような気がしたけど気のせいだ。うん、幻聴だ。うん。



アリなのが無くて寂しくてやった。後悔はしていない。
838名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 20:30:44 ID:YYYzPAM7
アリなのに便乗して、こちらもマイナーCPなのカリム続きです。
4レスです。
839なのカリムU1/4:2008/05/13(火) 20:31:32 ID:YYYzPAM7
聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアです。
ジェイル・スカリエッティによる一連の事件も一応の解決を迎え、私たちも一息ついています。
聖王の器……いえ、今はもう普通の女の子になった高町ヴィヴィオさんを私たちも全力でお守りしてゆくつもりです。
事件の中、聖王のゆりかごで戦い傷ついたシャッハを心配していましたが、彼女にはそんな心配無用だったみたいです。
今度の事件で最も過酷な任務を成し遂げ、全ての人を救うために戦い抜いたあのお方。
教会騎士団騎士である私がこんなことを思うのは許されないことなのはわかっています。
しかしこんな時代にあっても人々のため戦い大空を舞う彼女のような方こそ聖王と呼ばれるにふさわしいのではないでしょうか。

「騎士カリム、『MAKE A LITTLE WISH 3月号』はもう捨ててもよろしいですか」
「あっ、待ってくださいシャッハ。まだスクラップしてないから」
「前からお聞きしようと思っていたんですけど、どうして高町なのは一等空尉の記事を集めてるんですか」
「えっ、それは……プロフェーティン・シュリフテンの解読に必要なのです」
「高町なのは一等空尉のスナップショットがですか」
「えっ、ええ、まあ」
「そういえば、高町ヴィヴィオさんももうすっかりクラスに溶け込んで楽しく勉強してるようです」
「それはよかった、私とあの方の娘ですから……」
「はい?」
「あ、いっ、嫌だわっ!そろそろ聖王様にお祈りを捧げる時間ですね」
「ところで騎士カリム……これは何でしょうか」
テーブルの上にいくつかの写真を並べるシャッハ。
それは私が教会のシスターたちに撮ってきてもらった高町一等空尉のお写真だった。
「あ、あら……これは高町一等空尉のお写真ですね」
「ええ……シスターたちに高町一等空尉の隠し撮り写真を撮ってくるようにお願いした人がいるようですね」
「高町一等空尉のお写真なんて何に使うのかしらね……」
「頼んだの……騎士カリムだそうですね」
「あ、あら、そっ、そうだったかしらっ!」
「逆巻け!ヴィンデルシャフト!」
私はシャッハの変身シーンの間に出来る限り遠くに逃げました。
でもやっぱり窓から吹き飛ばされてしまいました。
シャッハ……変身シーン短すぎです。
840なのカリムU2/4:2008/05/13(火) 20:32:01 ID:YYYzPAM7
せっかく外に出たのだし、偶然を装ってあの方にお会いしに行く事にしました。
航空戦技教導隊のフロアを歩いていると、前から来たはやてに呼び止められました。
「カリム、今日はどうしたん?」
「はやて、久しぶりね」
「教会から出てくるなんて珍しいなぁ……ってまさか、あんた……」
「あら何かしら、私はたまたまこの近くを通っただけよ」
「たまたま本局の航空戦技教導隊フロアの部隊長室の前の廊下を歩いとるわけね……」
「え、ええっ、そうよ」
「まあええけど……同じ金髪には気をつけることやね」
「えっ?はやて、それはどういう意味?」
「いずれわかる……」
はやては意味深な言葉を残して去っていきました。
「あれ、貴方は」
振り返るとそこには可憐で気高く美しい高町一等空尉がいっらっしゃいました。
「高町一等空尉、お久しぶりです」
「お久しぶりです、騎士カリム」
にこっと微笑む彼女の顔に一瞬見とれて我を忘れる。
「騎士カリム?どうかなさいましたか?」
「あ、いえ、ちょっとぼーっとしてしまって」
危ない危ない、だらしのない顔を彼女にお見せする所でした。
「今日は本局に御用があっていらしたんですか?」
「え、ええ、少しこのへんを通りかかったものですから」
「そうなんですかー、お時間があれば今度私の部屋によってください。おいしい紅茶があるので」
「お時間ならございますっ!」
「えっ……」
しまった……つい……
「今丁度教導が終わった所なんです、もしよろしかったらいらっしゃいますか?」
「はいっ、是非っ!」
841なのカリムU3/4:2008/05/13(火) 20:32:34 ID:YYYzPAM7
高町一等空尉の部屋はとても綺麗に片付いた部屋でした。
子供が喜びそうな色のテーブルクロスなどとても家庭的な優しい部屋です。
彼女は自分の故郷の葉っぱを使った紅茶をいれてくださいました。
楽しい語らいのひと時を過ごしながらも、私は彼女から彼女のデータを色々引き出そうと必死でした。
好みのタイプを前々から探り出そうとしていたのですが、どうやら彼女はみんなのことが好きなようです。
ああっ……何て素晴らしいお方なのでしょう。
まるで伝承や神話に出てくる女神のようです。
ふふ……いずれこの女神の微笑みも全て私だけのものに……
何て思っていると、部屋のドアが開きました。
「なのはっ!ただいま」
「おかえりなさい、フェイトちゃん」
え?
「騎士カリム、いらしてたんですか」
「え、あっ、ああっ!お久しぶりです」
確かこの女性は……13話だかで高町一等空尉と一緒に教会に来た人。
ど、どういうことなの……
「聖王教会教会騎士団の方がこちらにいらっしゃるなんて珍しいですね」
「えっ、ええ……たまたまこの近くに寄ったものですから」
「ごゆっくりしてらしてくださいね」
「あ、あの……ここは高町一等空尉のお部屋……なんですよね?」
「はい、私とフェイトちゃんとヴィヴィオのお部屋です」
にこっと笑う高町一等空尉。
どういうことなのよー!
何?これは夢なのかしら……私ったらシャッハに吹き飛ばされてきっとまだ気絶してるのね。
そうよっ!全く嫌だわ……私ったら夢を見てるのね。
「騎士カリム……急に御自分の頬をつねったりしてどうしたんですか」
痛い……そんな馬鹿なっ!
大体何なんですかこの金髪の女性はっ!
ん?金髪?
まさか……はやてが言ってた気をつけろっていうのは。
「あの……騎士カリム?それ以上やるとほっぺたが千切れちゃいそうですけど……」
「えっ、あ、ああっ!私ったら何を……」
間違いないわ……この金髪女が……
だけど私は負けない、聖王教会教会騎士団騎士カリム・グラシアの名にかけて!
とりあえず頬が……痛いです。
842なのカリムU4/4:2008/05/13(火) 20:33:04 ID:YYYzPAM7
教会に戻ってから私は考えました。
あの金髪女……じゃなくて、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官のことを。
とりあえず金髪という点では互角ですね。
でも私は彼女より、地位も年も上です。
まあ地位については私は少将扱いですが、本局に対する影響力はないので形式上だけですけどね……
それによく考えたら年が上って勝ってるのかしら?
そして彼女にあって私にないものと言えば……やっぱり変身ですね。
私の能力はどうしてこんなに地味なプロフェーティン・シュリフテンなのかしら……
私だって変身して魔法少女したいのに……
「いくよ、レイジングハート、セーット……アーップ!」
「……何をなさっているのですか……騎士カリム」
みっ、見られたー……
「あ、新しいプロフェーティン・シュリフテンの形を模索していたんです」
「そうでしたか」
何ですか、このシャッハの私を見る目……まるでかわいそうな者を見るような。
「はい、これ」
シャッハはそう言って綺麗に切り抜かれた高町一等空尉の写真を机に置いた。
「えっ……これは」
「今月号の『MAKE A LITTLE WISH』から切り抜いておきました」
「シャッハ……」
「騎士カリムの綺麗な手がハサミで傷ついてはいけませんから」
「……ありがとう」
それならヴィンデルシャフトで私を吹っ飛ばすのやめてくださいと、心の中で少しだけ思いました。
843名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 21:11:22 ID:prEEtmcM
カリムー!フラグ!フラグ!
844名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 21:32:32 ID:tsN+Ciz5
カリムの恋が叶うまで裸で待機してる
845名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 21:35:49 ID:HY8szSL1
>>837
アリなのいいじゃない!
もっと書きなさいよ!


いや、すいません。書いてください…


>>842
カリムさん、妹分の言うことは聞いておいたほうがいいかも知れませんよ?
金色の死神が…

それでも応援したくなる
846名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 22:04:12 ID:GCv2Sttw
>>842
GJ!!カリムが馬鹿すぎるのがすごく良い。
なんでなのはさんが絡むとみんな馬鹿になるんだww
847名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 22:15:05 ID:esYBmjQV
>>846
るいとm……あれなんだか桜色の光g(ry













ヴィータが最後の希望だな
848名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 22:17:40 ID:K8BcPG6d
ヴィータ(もうもたもたツンデレ幼女してる場合じゃねー……!)
849名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 22:49:02 ID:R4Gjy0jk
今なのはに無理矢理全員をくっつけるキャンペーンらしいが……
 
 
 
 
 
 
石田先生は?
850名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 22:59:02 ID:MFsMYFr+
はやて&シャマルさん専属だから>石田先生
851名無しさん@秘密の花園:2008/05/13(火) 23:22:26 ID:da7+oyrK
シャマル×石田先生だと何かすごいエロいな
852名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 00:00:48 ID:prEEtmcM
二人とも肉感的だし『白衣の午後〜ダブル身体検査〜』とかこんな感じのタイトルが頭に浮かぶからじゃないのかな
853名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 00:02:52 ID:4ef0+93k
>>837
家潰れたくせに権力あるな、アリサ
面白かった
854名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 00:08:00 ID:mfMsq97Q
「女同士でこんなこと…」「でも身体は正直よ?」みたいな感じで石田先生を
堕とすシャ○先生が見える。
855名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 00:38:15 ID:bJ8nWKMB
>>837
ツボったvGJ
アリサに魔力があったらいろいろ楽しいことになりそうだ!
856名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 01:48:18 ID:f6fR/Yvk
>>849
俺の脳内では今なのはに無理矢理にでもフェイトをくっ付けるキャンペーンが(ry
857名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 01:59:52 ID:GqlOxt+n
なのフェイは俺の脳内では毎日くっついてるよ
858名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 02:00:38 ID:seJS58D+
しかしなぜここでティアなのがでてこないのかとry

ティアナはなのはさん一筋なキャンペーンが脳内でされてる。
859名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 02:05:30 ID:0VAZZeJg
昨夜はなのフェイで今夜はフェイなのです
860名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 03:07:07 ID:oVehbXwF
861名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 07:08:00 ID:iB9BvV9w
862名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 07:36:14 ID:H/0gHZxw
>>861
はいはい、ホームランホームラン(淫獣注意)

ところで、このスレではスバティアはマイナーなのか?
俺の脳内ではなのフェイとスバティアでお互いのラブラブっぷりを競い合っているというのに……。
863名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 07:40:13 ID:mfMsq97Q
王道だけどなのフェイと比べると新参だからなぁ。
それなりに人気はあると思うけど。

教導官と執務官は、仔犬と仔猫の初々しい(性的な)絡みを鑑賞してそうだ。
864名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 09:14:40 ID:/RQ6xM6i
>>862
やぁ俺、俺もスバティア大好きさ!

まぁなのフェイが人気ありすぎるからね他はどうもマイナーになりがち…
でもそれなりに人気はあると思うよ同人誌もイベントあるたびちょこっとずつだけど
確実に出てるしきっとそれくらいの人気はあるんだよ、きっと

それと全然話題も同人誌も出てないがマリー×ギンガも好きだぜ
865名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 09:26:08 ID:sVxeFGLa
スバティアは王道だろうな。

ギンガさんは絡みを作るのが難しい印象がある。
まぁ、フェイなの好きだからだと思うが。
866名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 09:54:33 ID:aCH7k2r0
なのフェイはもちろん好きだけど、ギンフェイも好き
フェイトさんが好きでたまらない女の子らしいギンガが好き
867名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 11:32:46 ID:g2ODL4W8
なのフェイは登場人物が今よりも少ない一期で
一番深く書いてもらったからな、強いのも納得できる
868名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 11:45:23 ID:sVxeFGLa
全てがふたりの為の話であり登場人物だもんな。
そして9話のラストから13話に収束していく……。
色んな事抜きで無印には感動したわ。
869名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 19:23:28 ID:D8Pz9WDk
なのフェイもいいけど、はやても加えて上げてください。

水曜どうでしょうのスタッフが作ったドラマで『R14』って中々、感動させるドラマがあるだけど、
それをなのフェイはやに置き換えると感動が二倍になったんだぜ。
大泉→なのは
うれしー→フェイト
ふじやん→はやて

ってな感じで。
870名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 19:35:16 ID:bJ8nWKMB
>>869
はやては八神家でいちゃいちゃしてるほうが好きな自分
公式ではやヴィだし
シグはやとかもゆるv
871名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 19:55:56 ID:b4M8yosp
八神家ははやての百合ハーレムだもんなw
でも自分はほのぼの風味姉妹漫才チックなのが好きだな。スカリエッティ家も同じく。

と、そんな嗜好を抱えたまま過去ログのヴィータ→ヴィヴィオ←チンクを読み返してたら、
あの世にて姉妹惚気&自慢大会をおっ始める
リインさん&ドゥーエ&アリシアなんてアホな絵面が浮かんできた。
872名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 19:56:57 ID:oVehbXwF
>>871
なんか、和む光景だなw
873名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 20:29:44 ID:vzstJW1K
>>869
どんなのか調べたけどなんだかよくわからなかった・・・
既に死んでたなのはさんがフェイトとはやてに会いにくるって感じ?
874名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 21:12:36 ID:D8Pz9WDk
>>873
そんな感じ。最後にフェイトさん(嬉野D)が
「霊は誰かに逢いたいから出てくると聞いて、幽霊が怖くなくなりました。だってもし、なのは(大泉)が死んじゃっても、逢いに来てくれたら嬉しいから」
って締め括るトコに凄い感動する。

某キャラスレで、どうでしょうネタ見てから、勝手になのはキャラに変換されちゃうんだよね・・・。
875名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 21:35:19 ID:oFgSUQQg
全然もとネタ知らんが、感動するな。
フェイトさんがなのはさんを想いながら、静かに独白するシーンを想像した
876名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:02:22 ID:vzstJW1K
>>874
そんな感じか、俺も元ネタ見たことないから実際は結構違うんだろうけど
勝手に脳内妄想してみることにするよ
877名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:04:36 ID:k9ZOrtRv
>>876は普段はどこで妄想しているんだ?
878名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:12:55 ID:AwLd++Rp
初代リインフォースはサウンドステージで似たようなことやらなかった?
879名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:18:44 ID:aZuH2tKJ
おまえらの純粋に二人の幸せを思う想像見てると、俺の下劣な妄想が恥ずかしいぜ。

でもなのはさんの無理がたかって堕ちたあの日、なのはさんは亡くなったって設定を考えてから全てが色あせてしたまった世界に生きるかわいそうなフェイトさんを妄想すると止まらないんだ。

いまなのはさんにそっくりな子が六課に入ってきて、すこしフェイトさんの元気がでて安心してるとこ。
880名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:35:24 ID:AwLd++Rp
そして更にフェイトさんは周りの声に耳を傾けなくなる
881名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:36:30 ID:MQgje9DO
>>879
そういうのも好きだねぇ。


じゃあ、さっそく文章にして投下する作業に入ってくれ。
882名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:50:16 ID:g2ODL4W8
>>879
大丈夫、俺も最終的に妄想がそっち方面に走r(ry
883名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:51:10 ID:5SvuCM/U
>>879
なのはさんにそっくりな子は、なのはさんの遺体のDNAからスカリエッティが作ったクローンで、実はシークレットのナンバーズで、普通にフェイトさんを裏切って、さらにヤンでいくフェイトさんって所まで幻視した。
884名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:51:15 ID:2PIBAh8u
885名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 22:57:05 ID:KYtxwEgZ
>>879
六課になのは似の子がこない場合はアリサ×フェイトになりそうな感じがした。
フェイトを慰める事で自分自身に言い聞かせるアリサと、1人に依存する傾向のあるフェイトは
「アリサは私の心を助けてくれた、アリサは私と一緒にいてくれる、アリサアリサアリサ」
ってなる想像をしてしまった。
886名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 23:06:34 ID:r7tGwynh
何故か皆の脳内では、なのはさん、よく殺されるよね。

いや、俺もそうだけどさ。
あ、でも本編でも何度も死にかけてるから公式設定か。
887名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 23:14:21 ID:NzJ4cDy5
>>886
ブラスターモードの設定とか、公式で8%魔力ダウンの後遺症とか
いつも死亡フラグを纏ってるなのはさんにトキメry
888名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 23:17:12 ID:Zb/mSXvN
なのはさんが死んだり傷ついたりすると、嘆き悲しみまくったり
自分にブチ切れたりしそうな人達が結構居るし、
そんな連中の鬱々とした反応をたまに見たくなる
漫画版のなのは事故時のヴィータは実に良かった
889名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 23:21:46 ID:OJyqWgHH
どのキャラも好きな俺としては、なのはが傷つくとか耐えられそうもない。
890名無しさん@秘密の花園:2008/05/14(水) 23:26:54 ID:g2ODL4W8
>>886
個人的になのはさんが死ぬシーンと落ち込みまくるフェイトそんが
なぜか一番妄想しやすいんだ・・・、死にネタが大好きってわけじゃあないけどね
891名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 00:26:08 ID:IfvrARRE
なのはさんが後に後遺症で死んでしまうネタ書いたっけなぁ…挫折したけど

人の死は悲しいけど、何でか心に響くよな
死んでいくキャラ見てたら死ぬな!って本気で思ってしまう
892名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 00:39:57 ID:cfDT6gsL
>>883
クローンなのはさんを手に入れるためにスカ陣営に寝返るフェイトさんが見える。
で、私をやるからドッペルなのはをよこせと取り引き持ち掛けてレリックウエポン化と。

・・・あれ? 偽なのはさん+キレフェイトさん(バーサーカー仕様)+聖王ヴィヴィオって・・・。
管理局、終りじゃね?

>>886
いや、だって行動が一々死に急いでるようにしか(ry
ヴィヴィオとフェイトが同居していてすら無理してたし。
他はちゃんと物理的に止めてくれそうなストッパーいるしな。
893名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 00:45:23 ID:EtNtesCL
事故で死んでしまうのは妄想してても辛くなるので、最近はイチャイチャ介護ネタを妄想してる
まだあんまり動けないのをいいことに、
なのはさんを着せ替え人形みたいにしちゃって激怒されて泣くフェイトさんとか
医者にダメって言われてるのに一緒のベッドで寝たがるフェイトさんとか
894名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 01:03:31 ID:45IuEkqQ
>>892
便利なロストロギアの力で死んだなのはさんが数分間だけ現れて
自分の偽者を倒してからフェイトさんの目を覚まさせるどっかで見たような展開d(ry
895名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 01:13:03 ID:u5ssQH64
それこそ夏頃にお盆話で出来そう、今から書けば間に合うし

こっそりリインT×部隊長なんて…
896名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 01:25:21 ID:vbZivUEt
>>893
規則正しい電子音が響く病室は殺風景で、まるで別世界に隔離されたかとさえ感じてしまう。
昼間に面会に来てくれた幼なじみや管理局の面々でさえも遠い存在に思えてくる。
そんな弱気な思考に囚われたその時、電子音に混じって微かな物音を聴いた。
(窓が軋んでる?)
窓を見ると既に音は止んでおり、代わりに窓のほぼ中央部分からひょっこりと腕が生えている。
腕は鍵を捻ると外へ飛び出して、小さな物音をたてながら窓が開かれた。
「…来ちゃった」
そして腕の主は申し訳なさそうな顔をしながらも、深夜の病室に忍び込んできた。


後者からここまで想像した
897名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 01:42:59 ID:tgYdGP1/
このスレここまでスバティア無し

という事でSS投下して良いでしょうか?
898名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 01:48:42 ID:ckVPH4ds
スバティアかな?
うぇるかむですよー
89947:2008/05/15(木) 02:06:46 ID:tgYdGP1/
やたら長かったので避難所の方に投下しました
>>898氏の通り、スバティア物です
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10685/1200323173/195-206
900名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 03:31:12 ID:qwYVnu6o
>>899
いえいえ『無駄に長くて支離滅裂』などとご謙遜を、大変面白かったです。
やっぱりこの二人はいいですね、パズルのピースみたいにぴったりはまって代替がきかない感じが……
901名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 03:34:46 ID:sfdia6Ih
902名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 04:57:35 ID:4N+3WeM0
…女装淫獣?
903名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 05:01:24 ID:u5ssQH64
むしろ完璧に転換してしまった後と…
904名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 07:20:46 ID:JlaL9j41
>>896
流石フェイトそんだなw
続きを頼む!
905名無しさん@秘密の花園 :2008/05/15(木) 07:26:03 ID:KM1gE8O4
906名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 08:40:37 ID:vz1p2EmX
>>905
上から3番目はフェイトさんの服装の所為もあってかなのはさんがゴールしちゃいそうで困る
907名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 09:07:41 ID:t/gqOz0w
いろいろニヨニヨできる絵ばっかで嬉しかったんだが、最後の部隊長吹いたwww
908名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 09:14:35 ID:q2811ZBw
携帯から見れない俺、涙目
909名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 09:34:23 ID:EtNtesCL
>>899
GJ!
ティアナのツンデレっぷりとスバルのアホっぷりに萌えたw
910名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 09:34:43 ID:ah0MgZVs
>>908
仲間だwwww
911名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 09:35:50 ID:sgnoq3XV
>>908
つ ファイルシーク PCサイト閲覧Proxy
912名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 10:19:01 ID:45IuEkqQ
>>905
俺もはやてで一気に吹いたww
913名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 10:21:02 ID:EtNtesCL
>>11
このろだはファイルシーク使っても見られない気がする
914911:2008/05/15(木) 10:34:17 ID:SC4o1ax5
あ゛……確かにそうだった、すまないorz
915名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 13:32:19 ID:UIkcp6Fn
下から二番目いいなぁ
916905:2008/05/15(木) 13:33:52 ID:KM1gE8O4
解った
携帯でも見れる所に上げ直すから
ファイルシークで見れるロダ教えてくれ
917名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 13:44:22 ID:vz1p2EmX
>>915
ああそうか
一番下は下から二番目に言ってるのかw
918名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 13:47:55 ID:5Vm/QJq7
反応的に元ネタがあるのかも知れないけど
上から三つめがいいな
919名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 13:53:50 ID:UIkcp6Fn
>>917
何かなと思って見比べて吹いたw
たしかに二人とも胸大きめだなw
920名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 16:33:15 ID:mn6KEq3t
部隊長がもみたいってのもわかるなw
そしてなぜかにぱー☆率が高いなw
921名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 17:22:31 ID:cfDT6gsL
まあ、中の人がアレだから。
キャラ的にはどっちかって言うとみんみんのがなのはさんに似て(SLB
922名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 18:03:23 ID:3RHjMoQ1
スレ違いだが、携帯だから見れないって住人は携帯コンテンツ板で携帯用2chブラウザのアプリを探してはどうだろう?
俺も携帯厨だが、いいアプリを見つけてかなり快適になった。
まさかドコモでpng画像が見られるとは思わなかった。
923名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 18:23:51 ID:12PQvYkG
アプリに恵まれてるのはドコモだけだぜ
924名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 19:47:44 ID:eeEy4RyV
PC買え
925名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 19:52:46 ID:fOOmz2n+
>>922
IDがRH(レイハ)www
926名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 21:33:07 ID:bq5S+PqR
>>899
このスレでスバティアなんてどんだけぶりだったろうか…
ティアの切ない話と見せかけてスバルに振り回される話だったのねw
意外にスバルは好きになった人を振り回す小悪魔タイプなのかもな、恐ろしい子ッ
スバル大好きなティアナかわいかったgj
927名無しさん@秘密の花園:2008/05/15(木) 22:16:46 ID:SC4o1ax5
自覚するかしないかの辺りで旦那(フェイトやティアナ)を振り回すのがやけにしっくりくる、そんななのはとスバルはきっと魂の姉妹。
928名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 09:48:27 ID:zupdqeJB
仕事中だというのに俺の脳内ではなのフェイがイチャイチャしやがるんだ
929名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 12:00:50 ID:kLAcNdYj
奇遇だな、俺の脳内ではフェイなのでイチャイチャしてやがるぞ。
930名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 12:11:29 ID:spoltXoq
俺の脳内では交代でなのフェイ、フェイなのでイチャイチャしてるよ
931名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 12:21:54 ID:qmzzwZx6
あれ?
自分の脳内ではギンフェイ、はやなのでイチャイチャしてるけど…
932名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 12:25:39 ID:jarBCzqy
さっき、ティアナがスバルにプロポーズされて、怒りながら号泣してた(脳内で)

ところでアオイシロ買ったんだけど、何故かシグナムがいるんだよ・・・。
933名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 12:42:46 ID:qtHUSAbN
しかも何故か幼女化してんだっけ?
…………いかん、外見年齢ヴィータくらいになったシグ姐さん&シャマルさんがヴィータに対抗してはやてを奪い合うなんて桃源郷が(ry
934名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 13:28:05 ID:M8SK55jE
俺の脳内ではフェイはやが(ry
935名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 13:38:47 ID:Z4bCyt2k
サクセス商会で予約していたのが昨日届いたがまだプレイしてない…

>933
え?幼女化するの?
それはそうとカヤさんは将とは違って過激な服装だが。
素肌にスーツでボタン一つ留めってw
936名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 13:57:19 ID:G0rkR4zC
むしろ俺の脳内では高町フェイトが(ry
937名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 15:34:23 ID:bgbB0erk
このクズドも・・・。
脳内妄想したらSSを書くのは変態の嗜みだろうが!!
938名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 15:36:10 ID:EwK8prcr
俺の脳内では魔王が執務官を調ky(ry
939名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 15:37:11 ID:d4huRey1
高町フェイトって何度聞いてもいい名前。
新作でなんとかやってくれんかね
940名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 16:28:25 ID:n7sw6VmN
フェイトちゃんがテスタロッサの名前を捨てるとも思えないんだけどなとマジレス

そうだ、フェイト・T・高町で(ハラオウンはー?)
941名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 16:34:33 ID:9kKTYCWj
あー、いつだったかのスレでも話題になったかもしれないが、なのはにハラオウン性でなのは・T・ハラオウンにしてフェイトと同じような性にしたほうが
942名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 16:35:06 ID:cEtYLI5i
姓を真面目に考えるとそうなるかもだけど
「高町フェイト」はネタ的な意味を考えると分かり易い。そして可愛い。そんなイメージ
943名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 16:40:20 ID:spoltXoq
高町性のほうがなんかいいんだよな。
あとハラオウンってかなり呼びにくいんだ・・・
944名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 17:38:49 ID:/Jw/ycr+
高町フェイトもだけどさ、高町ヴィヴィオも語呂がいいんだよね。

なのは・T・ハラオウンとヴィヴィオ・T・ハラオウン・・・
945名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 17:53:18 ID:mktykQSW
しかしハラオウンさんって呼ばれて大喜びするなのはも見てみたい
946名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 17:55:18 ID:6Jg5BxqB
なのは・T(タカマチ)・テスタロッサ
ヴィヴィオ・T(タカマチ)・テスタロッサ
947名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 18:25:03 ID:qtHUSAbN
どこぞの同人誌に、高町ヴィヴィオ=T=ハラオウンと名乗るヴィヴィオが出てたな
>>935
あー、色々と聞き間違いや勘違いしてたみたいだ、遅レス共々すまない。
948名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 20:05:04 ID:EwK8prcr
どこかのSSさんでフェイト・テスタロッサ・ハラオウン・高町、略して高町フェイトってとこがあったが…
どこだっけか、画期的だ
949名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 20:22:24 ID:5qsgp8Hg
>>945
やばい、そのシチュで妄想がとまらなくなった
950名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 20:33:53 ID:NE5VuRnM
つまりこういうことですか。

フェイト「私、なのはと結婚したんだ」
すずか「キャー、なのはちゃんとフェイトちゃんやっぱり結婚したんだ」
アリサ「なのは……」
すずか「籍はどうしたの?」
フェイト「私の全てはなのはのものだから、フェイト・テスタロッサ・高町Rになったんだ」
すずか「ハラオウン家から高町家にお嫁に行ったんだ」
フェイト「うん正確には婿養子ね。とりあえずハラオウン姓はクロノ臭がするから何となくやめたんだ」
すずか「ところで高町RのRって何?」
フェイト「クロノはいらないけど、リンディ母さんとの繋がりを大切にしたいからリンディのR」
アリサ「リンディならLじゃないの?」
フェイト「英語、苦手だから」
951名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 20:52:55 ID:9p6J4JMp
>>945
物凄く容易にその光景が頭に浮かぶ!
呼ばれる度に喜びそうw
952名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:13:20 ID:qmzzwZx6
ピンポーン

なのは「はいはーい! 今出まーす」ガチャ
配達員「こちら管理局からのお届けものになります。なのは・ハラオウン様でよろしいですか?」
なのは「え?」
配達員「ハラオウン様でよろしいですか?」
なのは(そっか……私、フェイトちゃんのお嫁さんになったんだ…)
配達員「あ、あの〜」
なのは(私もうフェイトちゃんと夫婦なんだよね…///)
配達員「ハ、ハラオウンさん…?」
なのは「はい♪」
配達員「サ、サインお願いします!」
なのは「サイン?」
配達員「ここにお受け取りになったサインをいただきたいのですが」
なのは(あれ? もしかしてサインも……///)
配達員「……ハラオウンさん?」
なのは「あ、サインですね。 ハ…ラ…オ…ウ…ン…っと」
配達員「はい、ありがとうございます」
なのは「ふふふ……ご苦労様でーす♪」バタン


なのは「私、本当にフェイトちゃんと結婚したんだよね……///」

配達員「はぁ……なんか変な人だったなぁ……」


こうですか?
953名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:14:03 ID:qmzzwZx6
sageミス恥ずかしい……
954名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:23:30 ID:UsZo9Dop
なのはさん可愛すぎる!
俺、配達員の役やりたいわ
955名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:27:35 ID:TNjVuWoQ
人妻になったというのになのはさんを諦めきれない誰かさん達がこぞって運送会社に就職ですよ。
956名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:31:02 ID:spoltXoq
そして配達に行くたびに惚気を聞かされることに
957名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:39:41 ID:d4huRey1
フェイトさん版まだかい
958名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:51:19 ID:mi48waG/
引き出し多いな
959名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 21:53:20 ID:qtHUSAbN
高町フェイトさんとなのは=ハラオウンさんの惚気っぷりに俺が笑った
ところで、次スレは>>970〜980辺り?
960名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 22:10:34 ID:J7L8lrjB
>>952
強制的に顔がニヤケさせられてしまうんだがどうしたのもか
961名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 22:11:36 ID:EmiPOPAZ
>>959
そんなもんでおkじゃないか
962名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 23:08:31 ID:AIc44f4P
>>952
なんという新婚さんいらっしゃいwww。
ふと『プラネテス』の原作四巻でいつまでも旧姓で呼ばれるタナベを思い出した。

「テスタロッサ、久々に手合わせしないか?」
「シグナム、今の私は高町ですよ」
「あぁ、そうだったな。すまない、テスタロッサ」
「だから、高町ですってば・・・」

フェイトさんはこんな感じなのかもしらん。
963名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 23:10:24 ID:LS1zZqwX
わざとなシグナム萌え
964名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 23:16:31 ID:HChhHZZL
新婚フェイトさんが浮かれて裸エプロンで留守番してて、そのまま訪問販売人をお出迎え
なんてSSが有ったのを思い出した
旦那さんが男だったのが残念だった…
965名無しさん@秘密の花園:2008/05/16(金) 23:38:31 ID:EwK8prcr
>>964
そこは余りある妄想力で補えば無問題
そしてその販売人になりたい…
966名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 00:12:25 ID:6Pchmd32
>>964
百合版でフェイトさんが女キャラと結婚
裸エプロンのままお出迎えした人が訪問販売人じゃなくて結婚する前からフェイトさんのことが
好きだった女キャラで我慢できずに無理やり・・・って妄想してから百合ってよりNTR版になってるって気が付いた
967名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 00:48:07 ID:QTFBPDEi
あらあら
968名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 01:02:28 ID:JR3IR4/C
>>964をそのままいかすと、

訪問販売人はなんとなのはさんだった。
そのまま百合NTRの世界へ突入、
別の意味で魔王になるなのはさんでした、みたいな感じ。
969名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 01:02:55 ID:JR3IR4/C
って被ってるよ。
970名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 01:09:22 ID:XGNEGjTB
なのは、フェイトが夫婦でふたりで裸エプロンでキャッキャッウフフ。
そんなるところに訪れるヴィータ。


「おい、おめーら何やってんだ?」
「あ、ヴィータちゃん、これは裸エプロンだよ?仲良しさんのカップルがするものなの」
「いや、あたしはそんな事聞いてねー。何で来客の時までそんな格好で出てくるんだって・・・」
「何、ヴィータ妬いてるの?」
「あのな、フェイトお前まで何を言い出すんだ?だいたい、名高い執務官と名声高い教導官が・・・」
「そんなに羨ましいなら、はやてにしてもらえば良いのに」
「あ、そうだ、シャマルさんにもお願いしておこうか?」
「あ・・・」
「「あ??」」
「あほかーーーーーーーーーーーー!!!!」


こんなん浮かんだ。
971名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 01:59:00 ID:u/HhoGxS
「あとでヴィータちゃんだけにこっそり見せてあげるね・・・」
「っな!?」
と耳元でささやくなのは。
972名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 02:02:16 ID:JR3IR4/C
まあはやてが裸エプロンしたら確実にヴィータも裸エプロンにされるでしょうね。
973名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 02:09:15 ID:dgIIFeLr
ゆくゆくは六課で裸エプロン大会を
974名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 04:45:05 ID:ExUQhZwV
「主はやて。皆がエプロンの中、何故に私だけ赤フンd(ry」
「何となくや。関西人たるもの、ノリを大事にせなあかんよ?」
「はあ……」
975名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 06:02:59 ID:KtEcpigW
六課総裸エプロンと聞き、鼻血の海で溺れながらも主張したい
はやては裸割烹着の方が(ry
……って露出少ないから他の娘から顰蹙買って総受け状態になるか
976名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 06:17:01 ID:Zoce6mxn
何だ、この某魔神ディレクターみたいなことを言う狸はwww。
977名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 06:48:32 ID:ExUQhZwV
「今日から六課の制服は裸エプロンや〜!」
『ちょ!』
「着ない奴は部隊長権限で六課から除隊や〜!」
『MA☆JI☆DE!』
「まあ来週には普通の制服に戻すから」
『ホッ……』
「ネコミミ尻尾付きやけどな!」
『まさに外道!』
978名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 11:10:07 ID:O8UkbaQP
僕のフェイトさんはこうです

はやて「今日から制服を裸エプロンにするよ〜」
フェイト「はやて、私はもう裸だよ」
はやて「さすがフェイトちゃんやあぁぁぁぁぁ」
ヴィータ「お前ら……馬鹿か」
なのは「少しスースーするけど夏らしくていいの」
ヴィータ「ってなのはっ、お前まで何やってんだー!」
979名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 11:35:44 ID:hXtzFH1W
僕のフェイトちゃんとか言うと殺されかねないぞ…
980名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 11:48:34 ID:wmrcRL8q
次スレの時期か
次は18だからいけない想像が蔓延る(´∀`)
981名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 13:00:24 ID:y/kjVzX4
18歳未満お断り
982名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 14:55:22 ID:dgIIFeLr
フェイトさん辺りがこっそり買ってる百合雑誌に18禁が混じってくるころか
983名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 15:15:16 ID:THNuGKlZ
初めての18禁とか?
984名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 15:22:07 ID:czfy0z2/
そういえば、女の子は結婚て16歳から出来るんだよな。
なんか、16スレのタイトル今更ながらに残念な気分になったw
985名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 15:23:54 ID:fCufUzbO
18歳の門出とかでいいんじゃないの?
まあそれよりひさしぶりに変態フェイトさんの話しようぜ。
986名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 16:09:01 ID:dgIIFeLr
部屋中になのはのポスターやら抱き枕とかを設置してるフェイトそんとかか
987名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 16:10:54 ID:KtEcpigW
髪や下の毛なんぞを蒐集……しちゃいねーよなさすがに、やって下着くらいか?
988名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:20:48 ID:Zoce6mxn
なのはさんが切った爪を小瓶に入れて年代別に分けてるに違いない。
989名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:29:54 ID:wmrcRL8q
フェイトさん変体すぎw
990名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:38:31 ID:0jS3AytW
いやいや、バルディッシュを介してレイハさんに頼んで日常の一挙手一投足を記録してもらってるに違いない。
無論、出張の夜は毎晩それを見て慰めてる。
991名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:44:25 ID:6Pchmd32
ttp://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow76248.jpg
変態フェイトそんと聞いて(ry
992名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:45:43 ID:0jS3AytW
前スレミスったorz

前スレ:リリカルなのはで百合萌え(燃え)永遠の17歳
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1208936256/

◆過去スレ

リリカルなのはで百合萌え(燃え?)
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1128305270/
魔法少女リリリカルなのはで百合萌え(燃え?)II
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1178375881/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 3rd Form
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1185552969/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?) 4期希望
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1188473317/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)5夫婦目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1190583469/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)娘は6歳
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1191855769/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え?)7カプ目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1193195172/
魔法少女リリカルなのはで百合萌え(燃え) 嫁8人目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1194621084/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 結婚生活9年目
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1196281848/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 10年来の恋人
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1198066180/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 11才の転機
ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199377911/
リリカルなのはで百合萌え(燃え) 12歳差の想い人
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1200654852/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)13人目の娘
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1202224195/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)14歳の初夜
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1203835951/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)14歳の初夜
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1203835951/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)15歳の誓い
ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1205507774/
リリカルなのはで百合萌え(燃え)16人目の撃墜者
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/12070713
993名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:51:00 ID:dOzjkDWA
子供の頃、なのはさんの家に泊まりに行くたびになのはさんの
残り湯をペットボトルに積めて持ち帰っているぐらいでしょ。
994名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 18:52:48 ID:0jS3AytW
>>990だったので次スレ立てたら間違ってこっちにテンプレ書き込んでしまった……orz

ttp://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1211017373/
995名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 19:08:18 ID:ExUQhZwV
『ごめん、ちょっと翠屋のお手伝いに行ってくるね?』
『な、なのは!?』
『あ、そのペットボトルのお茶、飲みかけで悪いんだけどフェイトちゃんにあげるよ!
じゃあ、また一緒に遊ぼうね♪』

―― 一時間後

「さて……この危険物をどう処理すべきかな……」

(どう処理って言っても飲むしかないんだけど、それって……)

「なのはと、間 接 キ ス(゜Д゜)
なんだよね……」

(いや、でもこれはなのはが飲んでいいよって残してくれた大事な物なんだから有り難く頂戴して……って、何かなのはの大事なものを頂戴するってイケない響きだよね……)

『フェイトちゃん、昨日のお茶飲んでくれた?』
『うん、なのはの味がしたかな』
『もぅ……フェイトちゃんったら/////』
『それでね? 私、もっとなのはの事味わいたいんだけど』
『フェイト……ちゃん?』
『なのは……キス、しよ?』
『…………ぅん/// 優しくしてね/////』

「〜〜ッ! 〜〜〜ッ!!」

(ハッ! いけないいけない!
魂がアルハザードに逝きかけてたよママン!
こうなったら……覚悟を決めて!)

「なのは! 私になのはを頂戴ッ!!」

パタン

「あ"」

トポトポトポ……

「あ〜〜ッ! お茶こぼした〜〜〜ッ!」

(なのはさん、これは床を舐めろと言う事ですかッ!
大丈夫! そんなのジュエルシード集めの時に母さんに散々やらされて経験済みだから慣れっこだよ!)

「いざっ!」

―― 翌日

「え、フェイトちゃんが体調不良で休み?
お腹の具合が悪いって……私のせいなのかな?」

(お茶に仕込んだのは惚れ薬で、下剤じゃないはずなんだけどな……)

「こうなったら……不肖高町なのは!
フェイトちゃんの看病に全力全開で頑張っちゃいます!」

(待っててね……フェイトちゃん……ううん。
私の……未来の旦那様/////)
996名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 19:31:57 ID:msrTpD6p
>>995
卵ご飯噴いたw
もうダメだフェイトそん戻って来れないよ
GJ
997名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 19:32:43 ID:KtEcpigW
何この破れ鍋に綴じ蓋ww
998名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 20:31:15 ID:Zoce6mxn
スレの最後に、フェイトさんに愛の告白でもして貰うかな。
999名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 20:32:47 ID:DHWzHdpV
なのは大好きだああああああああああああああああああ
1000名無しさん@秘密の花園:2008/05/17(土) 20:33:45 ID:PeNgMd1F
なのはぁ、あいしてるうぅぅぅぅぅぅ
10011001
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