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マンセー名無しさん:2007/08/03(金) 14:47:22 ID:rILkVkxB
2なら明日のトップニュース
「朝鮮半島、台風で壊滅!!」
朝鮮通信使行列を再現 あすから「対馬アリラン祭」
対馬の夏の風物詩、厳原港まつり対馬アリラン祭(同祭振興会主催)が四、五の両日、
対馬市厳原町中心部で開かれる。四百年前に朝鮮王朝が江戸幕府に派遣した外交使節団、
朝鮮通信使を古式ゆかしく再現する。
通信使行列は五日午後四時に同町の櫓(やぐら)門をスタート。
韓国側約六十人を含む総勢四百人が町内を練り歩き、市交流センターにゴール。
午後五時十五分から厳原港のイベント会場で国書交換式を再現する。
通信使・正史役は一七一一年の正史、趙泰億の子孫で趙東鎬さん。
宗対馬守役は江口正昭県対馬地方局長。
朝鮮外交に功績を残した儒学者、雨森芳洲役は辰田幸敏県立対馬高校長が務める。
特設会場では両日、多彩なステージショー。船グロー大会や歴史探訪ツアーもある。
ツアー申し込みは対馬観光物産協会(電0920・52・1566)。
2007/08/03 長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070803/08.shtml
アフガン拉致:「釈放兵士と同数の人質解放」…タリバン側
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
タリバンのアフマディ報道官は3日、毎日新聞の電話取材に対し、「(収監中の)タリバン兵士の
釈放人数と同数の人質を解放する」と語り、解放条件としてこれまでの「8人の釈放」にこだわら
ない考えを示した。しかし、「駐留韓国軍の撤退を取り下げてはいない」とも話し、韓国側に依然
受け入れ困難な条件であることに変わりはない。一方、カブールの民間病院は3日、
人質の健康状態を調べるため女性医師ら5人を現地に派遣した。
事件発生から3日で3週間目に突入し、人質の体力と精神力は限界を超えているとみられる。
報道官は毎日新聞の電話取材に「医師団を受け入れる用意がある」と語ったが、
医師団の人質との面会を認めるかどうかは言及しなかった。
韓国側はタリバンとの直接交渉を望むが、接触場所の選定を巡って調整が続き、3日も実現の
見通しは立っていない。報道官は同日、毎日新聞に「(収監中の)タリバン兵の釈放が人質解放の
条件だ」と再び強調した上で、「(交渉団責任者の)韓国大使が都合のいい場所を選定してもいい」
とも述べ、早期交渉を開始したい意向を示した。
アフガン政府の交渉を仲介しているガズニ州のパッタン知事も3日、毎日新聞に対し
「現在、交渉場所の選定作業を進めている」と述べた。ただ「今日(3日)は金曜日でイスラム教徒
の安息日だ。具体的な作業やタリバンとの調整は明日(4日)になるだろう」との見通しを示した。
一方、医師団は3日午前、カブールを出発。タリバン側は「人質の大半が病気で、うち女性2人が
重病」としており、大量の医薬品や栄養補給剤なども届ける予定だ。
毎日新聞 2007年8月3日 19時40分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070804k0000m030047000c.html
アフガン拉致:韓国特使が帰国 事態解決の成果はなく
【ソウル中島哲夫】アフガニスタンで旧支配勢力タリバンに人質とされた韓国人一行の解放を
目指し、盧武鉉大統領の特使としてアフガンなどに派遣された青瓦台(大統領官邸)の
白鍾天統一外交安保政策室長が3日、帰国した。
白特使は最初の犠牲者であるペヒョンギュ牧師の殺害が確認された7月26日、アフガンに
急派され、カルザイ大統領や閣僚らと会談。タリバン側が人質解放の条件とする拘束中の
タリバン兵士の釈放について、アフガン政府の「柔軟対応」を要請したとされる。
しかし事態解決に直結する成果はなかった模様だ。
青瓦台報道官は3日の記者会見で、近く実現との見方が出ている韓国政府とタリバンの直接交渉
に関し「最も優先的な目標は、彼らが要求する収監者の釈放には限界があるという点を伝えることだ」
と語った。アフガン政府や米国がタリバン兵の釈放に応じる見通しがたたないため、
人質解放の条件を変えさせたい意向とみられる。同報道官はタリバンからの他の要求と対応について
「どんな要求があるか断言できない。状況に応じて対処するとしか言えない」と述べた。
毎日新聞 2007年8月3日 21時05分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070804k0000m030074000c.html
韓国:大統合民主新党、84議席以上で結党へ
【ソウル中島哲夫】韓国の民主党と開かれたウリ党からの離党グループが合併し議会第3党に
なっていた中道統合民主党から3日、金ハンギル議員ら19議員が離党した。
5日に結党される大統合民主新党(仮称)に合流する。これで同党は国会で84議席を確保し、
ハンナラ党(128議席)に次ぐ議会第2党として発足する。第3党は58議席のウリ党。
中道統合民主党は10議席以下のミニ政党に転落する。
金議員ら19人は2月、ウリ党を最初に集団離党したグループの一部だ。
5月に中道改革統合新党を結成後、6月に民主党と合併して中道統合民主党に。
旧与党系の離合集散のうち、最も目まぐるしく党籍変更を重ねた。
5日発足の新党の仮称は当初「未来創造大統合民主新党」だったが、短縮された。
置き去りにされた形の元来の民主党メンバーらは、新党名に「民主」を用いることに反発し、
「類似党名使用禁止」の仮処分を申請する構えだ。
毎日新聞 2007年8月3日 21時07分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070804k0000m030075000c.html
真の友好は末端から/下関で在日の子ら交流
2007年08月03日
韓国・朝鮮籍や日本国籍をとった在日コリアンの子どもたちの交流会が先日、
下関市の西山海水浴場で開かれた。北朝鮮を巡る雲行きが晴れない今こそ、同じ朝鮮半島出身者の
子孫として、主義主張や立場を越えて新時代につなげようと企画された。
子どもたちは一緒に焼き肉やスイカ割りをして、夏休みの楽しい思い出を作った。
在日韓国・朝鮮人の子弟の教育は、韓国と北朝鮮の建国や政治的な経緯などから、別々の立場を
とってきた。在日朝鮮人の子弟は、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の朝鮮学校に通うことが
多いが、在日韓国人の場合、下関市には韓国系の学校がないため市立の小・中学校に通う子が多い。
このため、在日韓国・朝鮮人の子どもたち同士で、積極的に交流することは少なかった。
朝鮮総連と在日本大韓民国民団(民団)は昨年、中央では和解が成立したが、反発が強い地方が
あり、民団側から撤回した経緯がある。今年に入り朝鮮総連中央本部の競売が取りざたされるなど
注目された。
在日韓国人の若手経営者らで組織する「山口韓国青年商工会」では、社会貢献活動の一環として
下関市出身のトップダンサーを招いて、小・中学生向けのダンス教室を開くなど次世代育成を、
活動の柱の一つに据えてきた。同会の李正治会長と、朝鮮学校に通う子どもを持つ親と同校の
卒業生などで作る「下関アボジの会」の李光武会長が、個人的に知り合いで、
7月29日に今回の行事を企画した。
参加者は、保護者を含め約150人。30度近い暑さになったが、昼食には、
持ち寄った肉や魚介類を焼いて味わい、子どもたちは、ともにスイカ割りや水泳などをして楽しんだ。
無条件での解放拒否 タリバン、病状悪化の2人
【カブール、ソウル3日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・
殺害事件で、タリバンのアハマディ報道官は3日、共同通信の電話取材に、人質21人のうち
病状が極めて悪化しているとされる女性2人について「アフガン政府がわれわれの要求に応じれば、
5分以内に解放する」と述べ、無条件で解放する考えがないと強調した。
報道官によると、2人は食事は取っているが、自分では歩けない状態で、非常に衰弱している。
医者に診てもらったが、原因は分からない。報道官はアフガン政府に対し、拘束中の仲間の釈放を
重ねて要求した。
2007/08/03 20:39 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200708/CN2007080301000750.html
女性人質は16人 情報錯綜ようやく判明、アフガンの韓国人拉致
【ソウル=黒田勝弘】アフガニスタンでの韓国人拉致事件は現地での交渉が難航し解決が
遅れているが、人質の大多数を占める女性メンバーの数は当初の18人ではなく16人だったことが
明らかになった。韓国外交通商省当局者は3日、「拉致された韓国人は23人で内訳は男性7人、
女性16人だった」とし、その後、男性2人が殺害されたため現在、人質になっているのは男性5人、
女性16人の計21人と確認した。
人質の人数については当初、タリバン側が18人といい、さらに23人説が出た後も現地では
男性5人、女性18人説が流れた。とくに拉致当時、一行が乗っていたバスの運転手が
「女性は18人」と証言したこともあり、この数字が有力視されていた。
また人質の女性が肉声録音で「自分は女性17人と一緒にいる」と語っていたことも数字が混乱
する原因になった。
一方、奉仕団を送り出した教会関係者は男性7人、女性13人に現地合流の女性3人がいるとして
「女性は16人」を主張。政府も出国調査などからこの数字に傾いていた。
韓国外交通商省は女性16人について「最終的確定ではないが現在までの総合判断」としている。
これら女性人質の多くは医療・教育などの若いボランティアたちで、看護学生のほか主婦も含まれ
ている。
韓国では「イスラム圏の慣習から女性人質は殺害しないはず」と女性16人全員の解放に望みを
かけているが、事件発生から2週間以上たち、このところ女性人質2人の健康悪化説が流れている。
焦燥感を深める関係者たちは「この2人の解放をきっかけに事態解決の突破口が開けるのではないか」
と期待している。
(2007/08/03 23:15)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070803/wld070803002.htm
強制連行の韓国人被害者に慰労金、盧大統領が法案に拒否権
【ソウル=中村勇一郎】聯合ニュースによると、韓国の盧武鉉大統領は2日、
日本による植民地時代に日本などに強制連行された韓国人被害者に慰労金を支給する
「太平洋戦争前後の強制動員犠牲者支援法案」に対し、拒否権を行使した。
法案は7月3日に国会を通過したが、国会で再び審議されることになる。
法案は、韓国国外で死亡した被害者には1人あたり2000万ウォン(約260万円)の
慰労金を遺族に支給し、生存者にも500万ウォン(約67万円)の慰労金を支給するという内容。
盧大統領は、財政負担などを懸念して拒否権行使に踏み切った。
(2007年8月4日0時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070803id22.htm
イスラム組織、解放求め批判 韓国人人質事件
2007年08月03日22時58分
韓国人人質事件をめぐり、各国のイスラム組織から解放を呼びかける声が相次いでいる。
タリバーンに近いとされる組織も含まれているが、今のところタリバーン側に姿勢の変化は
みられない。
韓国大統領特使としてアフガニスタンに派遣された白鐘天・大統領府統一外交安保政策室長が
2日、パキスタンを訪れ、親タリバーン政党とされるイスラム聖職者協会のラフマン党首に事件解決
への協力を要請した。
ラフマン党首はすでにタリバーン側に解放を求めたことを明らかにしたうえで、
「(人質は)戦いではなく支援のために来た」と述べ、改めて解放を呼びかけることを約束した。
インドネシア有数のイスラム組織「ムハマディア」も、2日付で人質の即時解放を求める声明を
発表。「イスラム教の原則や人道主義に反しており、絶対に正当化できない」と批判した。
イスラム諸国会議機構(OIC)、エジプトのイスラム系最大野党「ムスリム同胞団」なども
解放を訴えている。
http://www.asahi.com/international/update/0803/TKY200708030475.html
アフガン人質 韓国、電話で交渉 タリバーン側呼応
2007年08月04日06時11分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、韓国政府と反政府勢力タリバーンが携帯電話を使った
直接交渉を始めた。初日の交渉を終えた2日深夜、タリバーンの現地司令官は朝日新聞の取材に
「(平和的)解決の可能性は60%以上ある」と前向きな見通しを述べ、「交渉が続く限り人質は
殺害しない」と明言した。一方でタリバーンは韓国が差し入れた医薬品の受け入れを拒んだことが
分かった。
司令官は、取材に対し、アフガン政府に釈放を求めている収監中のメンバー8人について
「別の人物に変えることもあり得る」とした。詳細は明かさなかったが、交渉で何らかの手応えを
得た可能性があり、3日も電話交渉を続けた模様だ。
タリバーンが現在釈放を求めているメンバーの中には駐留米軍に拘束中の人物が含まれている。
このため、アフガン政府が釈放に同意しやすい人物に変更してくる可能性がある。
ただ、アフガン政府は収監者の釈放自体に難色を示している。韓国側は説得を試みているとみら
れるが、どこまで実現するかは不透明だ。司令官は「韓国側との交渉は数日かかる」としている。
双方とも代表者が直接会って交渉したい意向だが、安全な面会場所をめぐって意見が合わず、
まだ実現していない。
一方、地元ガズニ州の当局筋によると、タリバーンは韓国政府が送った医薬品の受け入れを拒否
した。7月31日に地元の宗教指導者が医薬品をタリバーンに届けた。しかし、2日にこの当局筋
がタリバーン司令官に携帯電話で確認したところ、「我々が薬を与えているので十分だ」と返事が
あったという。
カブールの民間診療所は3日、人質を診療するための医療チームを現地に派遣したが、
タリバーンはこちらも受け入れを拒否。21人の人質の健康状態が心配されている。
http://www.asahi.com/international/update/0803/TKY200708030502.html
国連に安全の保証要求 タリバン、韓国との面会で
2007年8月4日 00時59分
【カブール、ソウル3日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
タリバンのアハマディ報道官は3日、共同通信の電話取材に対し、韓国政府交渉団との直接面会に
ついて、タリバンの支配地域でなく、韓国政府が希望する場所で面会したいなら
「国連がわれわれの身の安全を保証するべきだ」と語った。
韓国政府交渉団とタリバン側は直接面会に向けた電話での協議を継続。
韓国側は、アフガン復興を担う北大西洋条約機構(NATO)地方復興チーム(PRT)の事務所
での面会を提案したが拒否された。
また、アハマディ報道官は人質21人のうち病状が極めて悪化しているとされる女性2人について、
無条件で解放する考えがないと強調。アフガン政府に対し、拘束中の仲間の釈放を重ねて要求した。
報道官によると、2人は食事は取っているが、自分では歩けない状態で、非常に衰弱している。
アフガン政府はガズニ州に医師団を派遣したが、報道官は受け入れを拒否したと語った。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007080301001036.html
【主張】ARF拉致問題 置き去りにされぬ努力を
東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議が閉幕した。
議長声明では、北朝鮮の寧辺核施設の稼働停止を歓迎する一方、拉致問題にも初めて言及された。
しかし、「国際社会の人道上の懸念」との間接的な表現にとどまり、拉致問題が置き去りにされ
かねない懸念が強まっている。
当初の声明案は日本の意向を反映し、北朝鮮の国名を挙げて人道問題の解決を求める内容だった
といわれる。北朝鮮の朴宜春外相はフィリピン、ニュージーランド、タイ、シンガポール、
米国などの代表と会談を重ねた。最終的に北の国名が消えた背景には、こうした北の“微笑外交”の
影響があったとみられる。
閣僚会議で、北の朴外相は「戦前の強制連行」「朝鮮総連への弾圧」などを持ち出し、
「日本は人権条約にも反し、非人道的な状況にある」と日本を非難した。これに対し、
麻生太郎外相は「北朝鮮が行った発言は事実と異なり、受け入れることはできない」と反論した。
麻生外相の北に対する毅然とした姿勢は評価したい。
しかし、議長声明に向けた日本の外務当局の努力が十分で効果的なものだったかは、検証が必要
である。声明の内容を詰める事務レベル協議で、日本が拉致問題を提起すると、北は「われわれは
『従軍慰安婦問題』を取り上げなければならない」などと、逆に慰安婦問題の明記を求めたという。
拉致問題は現在も続いている北の国家犯罪であり、慰安婦など過去の歴史問題とは次元が違う
問題だ。外務官僚はこのことに加え、歴史問題でも、理不尽な主張には反論できるだけの見識を
持ってほしい。
>19
ASEANの多くには、多額の政府開発援助(ODA)を供与しており、有効な外交手段になる
はずである。タイは日本と同じ拉致被害国だ。国際社会で拉致問題を置き去りにしないための一層
の外交努力が必要である。
先の通常国会で、拉致問題が解決されない限り北への支援を行わないとする改正北朝鮮人権法が、
与野党の圧倒的多数の賛成で成立した。自民党が大敗した参院選でも、拉致問題解決を強く訴えた
候補者は高得票で当選した。安倍内閣は自信をもって、北に対する強い姿勢を維持すべきである。
(2007/08/04 05:02)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070804/shc070804001.htm
【主張】韓国人人質事件 国際社会の結束が重要だ
アフガニスタンで韓国人23人がイスラム原理主義勢力タリバンに拉致され、これまでに2人が
殺害された事件は発生から2週間となったが、深刻の度合いがますます増している。
韓国の家族や関係者らの心痛はいかばかりか。ご遺族には心からお悔やみを申し上げる。
タリバン側は収監されている仲間の釈放を要求し、入れられなければさらに人質を殺すと脅して
いる。戦争下でさえ民間人を人質に取ったり、殺害したりすることは許されない。
イスラムの教えにも反するはずだ。
韓国政府は「罪のない民間人を拉致し生命まで奪う蛮行を糾弾する」という声明を出し、
カルザイ・アフガン大統領も「外国からの客、特に女性を拉致することはイスラムとアフガンの文化
に敵対する行為だ」と非難した。当然である。
タリバンは今回の事件で改めて、自ら卑劣なテロリスト集団であることを宣言したに等しい。
アフガン政府は、人質解放と引き換えにタリバン受刑者を釈放することを拒否し続けている。
関係者には酷だが、人質犯の要求には屈しないのが国際社会の鉄則である。一度屈すればさらなる
事件を誘発するからだ。今年3月、アフガン政府が拉致されたイタリア人記者解放と引き換えに
タリバン幹部ら5人を釈放し、国際的非難を浴びたのもそのためである。
タリバン側の要求をのまなければ人質たちの生命は危うい。しかし人質犯の要求に屈することは
できない。現状は極めて困難なジレンマにある。
解決には、国際社会が改めて対テロ戦争で結束するしかない。
現地の米欧軍だけでなく、タリバンの温床とされる隣国パキスタン、地方部族などの協力も不可欠だ。
いまは国際社会が力を合わせるときである。
6カ国外相会合、9月上旬の北京開催で調整
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核問題に関する6カ国協議の米首席代表を務める
ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は3日、初の6カ国外相会合について、9月上旬の
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の前後に北京で開催する方向で調整していることを明らか
にした。マニラでの東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議出席を
終えてワシントンに戻った際、空港で記者団の質問に答えた。
同次官補は外相会合について、「9月の最初の10日間、(オーストラリアで開かれる)APEC
会合の直前か直後に開催することで話し合っている」と語った。ただ、「日程的にも6カ国の外相が
一堂に会するのは難しい」とも述べ、日程が確定するにはなお流動的な側面もあるとした。
同次官補は6カ国協議の作業部会の日程に関しては、米朝国交正常化と日朝国交正常化の両部会は、
8月末に開催されるとの見通しを示した。米朝作業部会は東南アジアで行う方向で北朝鮮側と折衝
しているという。
同次官補はまた、7日から韓国・板門店で開かれる経済・エネルギー協力部会に続き、翌週には
中国の北京以外の都市で非核化部会、その後にロシアで北東アジア安全保障に関する部会がそれぞれ
開催されると語った。
(2007/08/04 09:37)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070804/usa070804006.htm
【正論】東京基督教大学教授・西岡力 民意は安倍政権の拉致政策を支持
■ねじれ現象の混乱を喜ぶのは北朝鮮
≪北は日本の柔軟化を期待≫
参院選の自民党大敗が今後のわが国の対北朝鮮政策にどのような影響を及ぼすのかについて考え
たい。安倍政権は拉致問題を国政の最優先課題に掲げ、6者協議で核問題が進展しても拉致問題に
実質的進展がない限り、一切の対北支援に加わらないという強い姿勢を堅持している。
この政策が変更されるのか。
北朝鮮は選挙期間中、安倍政権を糾弾する集会を連日開催し、官営メディアを動員して安倍非難を
続けた。7月19日には「安倍一味の『拉致』騒動は自滅を招くだけだ」と題する外務省備忘録を
発表し
「『拉致問題』は、わが共和国の誠意ある努力によってすでに解決された」
「安倍一味は『拉致問題』が解決したことを必死に否認し、『拉致』騒動に執拗にしがみついている」
「死んだ人たちを生かして送還するまでは『拉致問題』が解決したといえないということだ」
「安倍政権は『拉致問題』を引き続き持ち出して、日本の再武装を進めるのに利用しようとしている」
などと、荒唐無稽の主張をなした。
選挙結果が判明した30日、北朝鮮外務省副局長はマニラで日本人記者に「朝日関係改善の点から
本当に行動するつもりがあるかどうかだ。今の政権はそうしたことがなかった。誰が政権を担おうが
本気でわれわれとの関係を改善し、過去を正しく清算する意思がある人間なら肯定的に対応し、
意思がないなら相手にする必要はない」(朝日新聞30日夕刊)と日本非難を続け、
わが国の対北朝鮮政策が選挙後、柔軟化することへの期待を表明した。
>24
≪自・民とも対北強硬姿勢≫
核問題での成果を求める米国務省と、元来親北的な中国共産党政権、韓国現政権も安倍政権の
政策変更を求めている。しかし、困難を覚悟して政権の座に留まった安倍首相は対北政策を変えない
だろうし、また絶対に変えるべきでない。安倍首相は「鉄の意志で拉致被害者全員を救出する」と
した公約を守るためにこそ留任を決断したのだろう。
参院選では拉致問題をはじめとする対北朝鮮政策は争点とならなかった。国政選挙として残念
だったし、自民大敗の理由の一つがそこにあったかもしれない。ただ、少なくとも国民は安倍政権
の対北政策に「ノー」を言ったのではないことがここから分かる。
さらに、選挙で大勝をおさめた民主党は選挙直前に安倍政権以上に強い対北政策を主張していた。
7月11日付本欄拙稿で論じたように、6月末、北朝鮮人権法の改正案が自民、公明、民主の3党
の合意の下で成立した。当初の自民党案は「政府は、その施策を行うに当たっては、北朝鮮当局に
よる人権侵害状況を固定化し、又は助長するおそれがないよう、十分配慮するものとする…」とされ
ていたが、民主党はそれをより強硬に修正して「北朝鮮に対する支援は、拉致問題の解決その他
北朝鮮当局による人権侵害状況の改善に資すると認められない限り、行ってはならない…」とした。
6月12日、民主党は横田めぐみさんのご両親ら被害者家族と支援団体などを招いて拉致対策本部
を開き、自民党案では生ぬるい、安倍政権は拉致問題の実質的進展がないまま北朝鮮支援に踏み切る
かもしれないと批判した。
最終的に自民・公明と民主の政策責任者が協議をして「政府は、その施策を行うに当たっては、
拉致問題の解決その他北朝鮮当局による人権侵害状況の改善に資するものとなるよう、十分に留意
するとともに、外国政府及び国際連合、国際開発金融機関等の国際機関に対する適切な働きかけを
行わなければならない」とする改正案がまとまり、与野党の圧倒的多数で成立した。
この改正案に反対した共産党と社民党は選挙で惨敗した。
>25
≪核協議の進展と拉致問題≫
北朝鮮は今後、核問題の「見せかけの進展」を示しつつ、米国務省、韓国政府、中国政府などと
連携して「拉致問題にこだわる日本のせいで核問題解決が阻害される」との圧力をかけてくるだろうが、
安倍政権はもちろんのこと、巨大野党となった民主党も、自分たちが作ったこの法律に従って拉致問題
解決を最優先とする今の対北政策を継続しなければならない。参院選で国民はこの改正を行った自民、
公明、民主の3党を支持した。これまで拉致問題解決のために尽力してきた自民党の中山恭子、
衛藤晟一、民主党の森裕子の3氏が激戦の中、当選したこともそのことを象徴している。
これが民意である。(にしおか つとむ)
(2007/08/03 05:17)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070803/srn070803000.htm
大阪発釜山行きフェリーが貨物船と衝突 関門海峡
2007年08月04日10時04分
4日午前3時20分ごろ、北九州市門司区の部埼(へさき)灯台から北東約1キロの関門海峡東口で、
大阪から釜山へ航行中の貨客フェリー「パンスター サニー」(乗員48人、乗客503人、
1万2081トン)=パナマ船籍=が、日本船籍の貨物船「ひまわり6」(乗員12人、1万471トン)
と衝突したと、第7管区海上保安本部(門司区)に通報があった。けが人はなく、油の流出や浸水なども
なかった。
門司海上保安部によると、貨物船は徳山から博多へ向かっていた。両船とも周防灘から響灘方向へ
進行中で、貨物船がフェリーに追突したとみられる。両船とも自力航行は可能だが、フェリーはいったん
山口県下関市沖に停泊した。門司海保は両船について業務上過失往来妨害などの疑いで調べている。
フェリー運航会社(韓国)の国内の総代理店「サンスターライン」(本社・大阪市)によると、
フェリーの定員は681人。この日の乗客は韓国人482人、日本人17人などで、観光客が中心という。
http://www.asahi.com/national/update/0804/SEB200708040001.html
アフガンへ渡航、韓国が禁止措置 NGOなど反発
2007年08月04日09時24分
韓国政府は1日、韓国人集団拉致事件が起きているアフガニスタンを「旅行禁止国」に指定する
ことを決めた。これにより、政府の許可なしに入国すると、旅券法に基づいて1年以下の懲役か
300万ウォン(約38万円)以下の罰金に科せられることになり、メディアや市民団体から批判
が出ている。
罰則を伴う旅行禁止国の指定は韓国でも異例という。韓国人がアフガニスタンに入国したり、
すでに滞在している人が活動を続けたりする場合、安全対策に関する計画書を提出し、
政府の許可を得なければならない。
現在、アフガニスタンには医療活動をする市民団体メンバーら約200人の韓国人が滞在。
政府は「安全が最優先」として許可には慎重な姿勢だけに、滞在者は出国を迫られる可能性が高い。
人質の家族の一部が3日、外交通商省を訪れアフガニスタンに入国できるよう求めたが、
同省は許可しなかった。
現地で1日約1000人の診察をしているという非政府組織(NGO)グッド・ネイバーズの
関係者は「医療支援を受けている患者たちや現地スタッフの雇用などを考えると、簡単に撤退します、
とは言えない」と困惑気味だ。
http://www.asahi.com/international/update/0804/TKY200708030503.html
生野で在日の歴史学ぶ 韓国の平和使節団
2007年08月04日
東アジアの平和をともに築こうというメッセージを日本に届けるため、韓国の大学生や市民団体で
つくる「平和使節団」の一行約50人が来日した。多くの在日コリアンがすむ大阪市生野区を2日に
訪れ、住民から在日の歩んだ歴史を聞いた。
延世大、ソウル教育大などソウルの学生ら。2日は「コリアNGOセンター」事務局長で在日3世
の金光敏(キム・グァンミン)さん(35)の案内で、「コリアタウン」と呼ばれる御幸通商店街の
周辺を歩いた。
金さんは、周辺に住む在日の約7割のルーツが韓国の済州島にあること、植民地支配下で土地を
奪われ、生きるために海を渡ってきたが、最初は養鶏場の一角を寝床にして日本人から
「朝鮮人くさい」と差別されたことなど、祖父母の世代から聞いた体験談を紹介。「韓日の問題を
考えるとき、異郷で生きてこざるを得なかった在日の立場にも立って考えてほしい」と訴えた。
韓国・慶熙大のキム・ソンギョンさん(22)は「市民同士が直接会い、
ともに平和を考える場を積み重ねていけば、韓日間の懸案も解決すると思う」と話した。
立命館大の学生も同行して、韓国人学生と交流した。鎌田賢一さん(21)は、韓国の学生が、
靖国問題をあげて日本を「右傾化」と断言するのに少し戸惑った様子。「もう少し日本を幅広く
みてほしい。価値観や文化の違いを互いに認めることで、理解も深まるはず。そのためにも、
僕はもっと韓国のことを知りたい」と話した。
一行は7日まで日本に滞在。韓国人の合祀(ごうし)取りやめを訴えるため靖国神社も訪れる。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000000708040001
韓国側、タリバーンに「要求応えられない」 人質事件
2007年08月05日03時12分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンと電話交渉した韓国政府側が、
「(タリバーンの)要求に応えられない」と伝えていたことが4日、わかった。
地元ガズニ州のタリバーン関係者が朝日新聞に明らかにした。ただ、双方は代表者が直接面会する
道を模索しており、さらなる人質殺害を回避するためぎりぎりの努力が続けられている。
タリバーン関係者によると、韓国側は3日の電話交渉で「我々は力不足だ。あなた方の要求に
応えられない」と伝えたという。タリバーンは人質解放の条件として収監中のメンバー釈放に
強く固執。韓国側に対し、アフガン政府が釈放に同意するよう働きかけを求めた模様だ。
一方、双方は直接面会を実現するため、4日も電話で交渉を続けた。タリバーンは自らの支配地域
での面会を求めたが、拉致を恐れる韓国・アフガン両政府は難色を示している。タリバーン報道官は
3日夜、「国連が我々の身の安全を保証するならばどこでも会う」と妥協案を提示した。
消息筋によると、事件発生から約2週間たち、21人の人質を分散管理するタリバーン兵から
「全員殺すか解放するか、早く結論を出してほしい」と不満の声が上がっている。
これに対し、現地司令官は「あと数日我慢しろ」と指示したという。
http://www.asahi.com/international/update/0804/TKY200708040252.html
次は米兵捕虜補償 中国系反日組織 ホンダ議員と会談
【ワシントン=山本秀也】米下院で慰安婦問題をめぐる対日非難決議採択を主導したマイク・
ホンダ議員(民主党)が、先月30日の決議採択後、「世界抗日戦争史実維護連合会」(GA)
など、米国、カナダの中国系反日組織の主なメンバーと会談していたことが分かった。組織側は、
第二次世界大戦中の米兵捕虜に対する補償問題を新たな対日活動の目標として取り上げる方針を
示したほか、カナダ国会での慰安婦決議案採択も急ぐ構えだ。
ホンダ氏は決議採択後の記者会見で、採択実現に向けた同連合会の支援に「感謝」を表明して
いたが、決議後の連携維持を示す会談はこれまで確認されていなかった。
米国で発行される中国語紙「世界日報」によると、会談は国会内のホンダ議員の事務所で行われ、
同連合会世界総会(サンフランシスコ)の張昭富氏らのほか、カナダで連帯活動を進める
ジョセフ・ウォン(王裕佳)氏が参加した。
出席者はホンダ氏への謝意を伝え、決議採択を「大戦の史実を示す活動にとり重要な一里塚だ」
と評価。ワシントンで活動する蔡徳●氏は、米兵捕虜に対する補償問題を筆頭に、各地の組織と
連携して「日本の戦争犯罪」に関する案件に取り組む考えを示した。
さきの大戦中の日本企業による米兵捕虜の強制労働は、過去にも元捕虜による米国内での
対日訴訟やこれを支援する法案が米下院に上程されているが、「サンフランシスコ講和条約で
解決済み」とする日米両政府の了解や、連邦最高裁の棄却判断(2003年)で沈静化していた。
一方、カナダの中国系組織は棚上げ状態にある同様の決議案の採択を促す署名活動を展開、
同国会での採択を目指す。「日本は戦後のドイツにならい戦争犯罪を反省すべきだ」と訴えて
おり、米下院での決議を弾みにした活動を展開する構えだ。
●=木へんに梁
(2007/08/05 12:36)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070805/usa070805000.htm
北朝鮮に重油5万トン、中国が8月中旬供与へ…韓国報道
【ソウル=平野真一】韓国の聯合ニュースは5日、複数の外交筋の話として、
2月の6か国協議の合意に基づき、北朝鮮が「次の段階の措置」を履行する見返りとして、
中国が今月中旬、北朝鮮に重油5万トンを供与する予定だと報じた。
合意では、「次の段階の措置」について、北朝鮮が核施設の無能力化とすべての核計画の申告を
行う見返りとして、他の5か国が重油95万トンを提供するとしており、5万トンはこの一部。
ただ、中国は、北朝鮮が寧辺の核施設停止など「初期段階措置」を履行したことで各国間の信頼が
構築されたことを考慮し、5万トンは核施設の無能力化や核計画申告の履行状況に関係なく供与する
計画だという。
同ニュースによると、外交筋は「8月中旬ごろ、中国が重油5万トンの供給を始めるものと
参加国は理解している」と述べ、具体的な手順は7〜8日に板門店で行われる経済・エネルギー支援
に関する作業部会で決まるとの見通しを明らかにした。
「次の段階の措置」は北朝鮮の核放棄実現が最大の目的で、8月中に非核化など分野別の
5作業部会を開いて具体的な手順を協議することになっている。報道が事実とすれば、
北朝鮮が具体的な措置を取る前に見返りを与えることになり、米国などから異論が出る可能性が高い。
(2007年8月5日20時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070805it12.htm
【大阪】 密航で国外退去を迫られる金さん一家〜日本で家族と暮らしたい [08/05]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186307478/l50 共生のページ:密航で国外退去を迫られる金さん一家 日本で家族と暮らしたい /大阪
◇「地域に根付いている」
韓国・済州島から2度にわたって船で密航し、約25年間、大阪市生野区で暮らしている塗装業、
金根澤さん(44)が妻と子ども3人とともに国外退去を迫られている。60〜80年代、
済州島から密航し、日本社会への定着が認められて在留特別許可を得た人も多数いるが、近年、
密航者が名乗り出るケースは珍しいという。海を渡って生き抜いてきた金さんは「人生の半分以上を
過ごした日本で家族と暮らし続けたい」と願う。在留の道は開かれないのだろうか。【村元展也】
◆出頭したが……
金さんの密航は81年と86年。韓国ではソウル五輪(88年)の翌年に海外旅行が自由化され、
金さんはいわば“最後の密航世代”だ。同じ済州島出身の妻、高明志さん(34)は95年、
知人を頼って空路で観光ビザで入国し、オーバーステイになった。
大阪で知り合い、長男(9)、長女(7)、次男(4)をもうけた。
金さんは外壁塗装や防水加工技術を身につけ、95年に独立。高さんも飲料販売員として毎日、
働いている。
夫婦は行政書士に相談し、03年12月、大阪入国管理局に出頭した。
長男の小学校入学を前に、「正規の在留資格を得たい」と考えたからだ。経済的にも安定しており、
「大丈夫だろう」との見通しがあった。
しかし、翌年8月、入管から呼び出され、金さんは強制収容。入管法違反で起訴された。
不法入国・滞在の外国人への取り締まりが厳しくなったことが背景にあるとみられる。
金さんは「『出頭時期を遅らせた方が良かった』と言う人もいるが、どのタイミングが良いかなんて、
私たちには分からない」と悔しさをにじませる。
>35
05年2月、有罪判決を受け、同3月仮放免。同8月、一家全員に退去命令が出た。取り消しを
求めて提訴したが、1審、2審とも敗訴。法的に争うことをあきらめ、すべての経緯を明らかにして、
地域住民らからの支援を募り、在留特別許可を法務省に嘆願するしかないと考えた。
子どもが通う小学校の保護者や教員らに、支援を依頼している。
金さんは「子どもたちは日本語しか話せない。私自身、日本語の方が話しやすくなっている。
今さら済州島に帰っても生活のメドが立たない」と話す。
◆漁船で波を越え
金さんは済州島を出発し、81年12月、叔父と一緒に釜山港から漁船を改造した密航船に
乗り込んだ。真っ暗な船底に約20人がひしめきあい、男女の見分けさえつかなかった。
当時18歳。船に乗る手はずは母が整えてくれた。金さんが小学生のころ、父は日本に密航し、
音信不通に。母に「父を探してこい」と言われた。
金さんも将来に展望が持てず、「日本に行きたい」というばく然とした思いを持っていた。
「密航がどういう意味を持つのかさえ知らなかった。気軽な感じでした」という。
同行の叔父の密航は3度目。日本行きは日常の延長線上にあった。
夜中に沖合で日本の漁船に乗り換え、夜明け前に九州の港に上陸した。
叔父が以前に暮らしていた生野区に行き、町工場で働き始めた。
84年7月、工場に警察の手入れがあった。同11月、摘発された者を乗せたチャーター機で
韓国へ強制送還された。待っていたのは、1週間に及ぶ公安当局の厳しい取り調べだった。
「金日成(主席)に何回会ったんだ」。当局は、密航者の中に北朝鮮に通じた者がいると警戒した。
腕立て伏せの姿勢を何時間も続けさせられ、崩れるとけり上げられた。殴られ、顔がはれ上がった
者もいた。
>36
「この国にいたくない」。金さんは母親に「もう一度、日本に行かせて」と頼んだ。
86年、再び密航船に乗り込み、生野区に戻った。
結局、父は見つからなかったが、仕事と日本語を懸命に覚え、20年以上が過ぎた。
長年、済州島からの密航者の支援活動に取り組んでいる日本自由メソヂスト布施源氏ケ丘教会
(東大阪市)の合田悟牧師(75)は「生野区は特に済州島出身者が多く、歴史的にも経済的にも
地域社会に深く根付いている。済州島からの密航者の在留については、入管はこれまでこうした
事情も踏まえて配慮をしてきたのではないか。金さん一家も地域に根付いており、入管に再検討を
お願いしたい」と話している。
毎日新聞 2007年8月5日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070805ddlk27040410000c.html
バス転落19人重軽傷 大空・女満別 韓国人ゴルフツアー客ら(08/05 01:50)
【大空】四日午後八時三十五分ごろ、網走管内大空町女満別大東七七の道道交差点で、
新交通(十勝管内新得町)の大型観光バス=阿部正敏運転手(59)=がガードレールを
突き破って路外に飛びだし、立ち木に激突、横転した。この事故で、乗員乗客二十二人のうち、
乗客三人が骨を折るなどの重傷、阿部運転手と添乗員一人を含む十六人が軽傷を負った。
乗客と添乗員は韓国からゴルフツアーに来ていた。
網走署の調べでは、現場は道道と町道の丁字路交差点。
バスは町道から道道に出たところで左に曲がろうとしたが、曲がりきれずにまっすぐ進んで、
道路から飛び出したとみられる。交差点には、一時停止の標識があった。同署は事故の原因を
調べている。
突っ込んだ場所は、道路より約四メートル低く、樹木が生い茂っており、バスはフロントガラスが
めちゃくちゃに壊れるなど、前部が大破した。
一行は韓国人の客四十人と韓国人添乗員二人。三泊四日の日程で四日、韓国から釧路空港に
チャーター便で到着。釧路市内でゴルフをした後、バス二台に分乗して網走市の網走湖畔のホテルに
向かっていた。その後、網走や北見市内でゴルフを楽しむ予定だったという。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/41750.html?_nva=10
安倍外交が試されている 米の慰安婦決議
旧日本軍の従軍慰安婦問題で、日本政府に公式謝罪を求める決議が米下院本会議で採択された。
決議に法的拘束力はないが、日本の唯一の同盟国である米国の国民を代表する議会の意思表示だ。
政府は決議を謙虚に受けとめ、この決議が日米関係や国際社会での日本の立場に悪影響を及ぼさない
よう外交努力を求めたい。
決議内容には国民感情として承服しがたい部分や「なぜ今、米国に非難されねばならないのか」と
いう思いもある。
慰安婦問題では、日本政府は1993年の河野洋平官房長官談話で、旧日本軍の関与を認めて
「おわびと反省」を表明し、公式に謝罪している。
95年には村山富市首相の呼び掛けで「アジア女性基金」を設立し、歴代首相の「おわびの手紙」
を添えて元慰安婦たちに「償い金」を渡すなど、可能な限りの誠意も示してきた。
日本のこうした取り組みが米議会に十分に理解されていないのは残念だ。
しかし、過去4回廃案になった決議案が今回なぜ採択されたのか。そのことは真剣に考える必要
がある。
人権に敏感な民主党が多数を占めた米議会の事情もあるかもしれない。それ以上に、歴史認識を
めぐる最近の日本の政府や政治家の動きに対する米国の懸念があることを見逃してはならない。
決議に挿入された「(日本の)公職にある者が『官房長官談話』を軽視し、否定しようとしている」
との文言が、そのことを示している。
「河野談話」に関しては、軍の直接的な関与や強制をめぐって一部に異論や反発があるが、
安倍晋三首相になってから「談話」を否定し、見直しを求める政治的な動きが一層強まっている。
それは首相が掲げる「戦後体制からの脱却」路線と無関係ではあるまい。
>39
安倍氏自身も首相就任前は「河野談話」を批判してきた政治家だ。首相としては「河野談話」の
精神を継承すると表明しているが、国会で「(官憲が無理に連行するような)『狭義の強制性』を
裏づける証拠はない」などと答弁した。
この発言で米議会の決議共同提案者が一気に増えたという。この事実を首相は重く受けとめ、
「河野談話」が日本政府の公式見解であることを、あらためて世界に発信し理解を求めるべきである。
静観していては、日本政府が戦争責任をも回避しようとしているように国際社会に受け取られる
恐れがある。それは安倍政権にとっても本意でないはずだ。
首相自身が今秋の国連総会演説で説明するのも、ひとつの手段だろう。
慰安婦問題で問われているのは、軍の要請で非人道的なシステムがつくられ、
多くの女性が屈辱的な体験を強いられたという歴史の事実だけではない。
先の戦争に対する日本政府の歴史認識と人権感覚である。早速、安倍外交が試される。
=2007/08/05付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20070805/20070805_001.shtml
アフガン:韓国人拉致 米アフガン首脳会談に韓国期待 人質解放、自力打開は困難
【ソウル中島哲夫】アフガニスタンで旧支配勢力タリバンの人質になっている韓国人の解放を
目指す韓国政府とタリバンの直接交渉をめぐり調整作業が続く中、5日から訪米するカルザイ・
アフガン大統領とブッシュ米大統領との会談に韓国で期待が高まっている。首脳会談で人質解放に
向けての打開策が示されないものかというのが韓国政府・世論の共通の願いだ。近く実現するとの
見方が出ている韓国政府・タリバンの直接交渉にも会談の結果が影響するとみられる。
韓国の「セムムル(泉の水)教会」の信徒ら20人と現地合流の3人が先月19日に拉致された
事件は、これまでに牧師と男性信徒の2人が殺害され、残る21人(同教会によると男性5人、
女性16人)の運命も危ぶまれる展開となった。
アフガン政府との交渉でタリバン側は、拘束中の仲間の釈放を人質解放の条件として要求、
「テロ集団に譲歩しない」という姿勢で米国と共同歩調をとるアフガン政府はこれを拒否してきた。
韓国政府・世論はこのままでは人質殺害が続く恐れがあると懸念し、タリバンメンバーの釈放に
ついて「柔軟対応」の必要性を訴えている。
ブッシュ・カルザイ会談に関して韓国青瓦台(大統領官邸)報道官は3日、「両首脳が我々の
立場を十分に理解して会談に臨むことを期待している」と述べた。また、韓国政府とタリバンの
直接交渉について「最優先目標は、彼らが要求している収監者釈放には限界があるという点を
伝えることだ」と語った。米アフガン首脳会談で「柔軟対応」が示されない場合、
タリバン側に人質解放条件を変えさせたいという願望がにじんでいる。
一方、2日から訪米した超党派の韓国国会議員団にバーンズ国務次官ら米高官が「創造的外交」
を進める姿勢を見せたと伝えられ、これも韓国で期待を集めている。しかし具体的な内容は不明で、
米国が「テロに譲歩せず」の原則を曲げるとの見方が強いわけではない。「米、アフガン両首脳の
姿勢が変わらないまま、タリバン側が韓国政府に直接、メンバーの釈放を求めた場合、状況は今より
も悪化しかねない」との分析も出ている。
韓国で与党系「民主新党」が発足、大統領選へ
【ソウル=久保田るり子】年末の韓国大統領選に向け韓国の与党系議員85人が結集した新党
「大統合民主新党」が5日、ソウル市内で結党大会を開いて正式にスタートした。新党は最大野党
ハンナラ党(128議席)に次ぐ第2党となり、今秋に向け与党のウリ党(58議席)、
与党系の中道統合民主党(9議席)との大統合と与党系大統領候補の一本化を目指す。
ハンナラ党は今月19日に党内選挙で候補を確定。韓国大統領選は本番に突入する。
民主新党は党代表に、在野民主勢力を代表する運動家で牧師の呉忠一・共同創党準備委員長(67)
を選任した。呉氏は盧武鉉政権では国家情報院の過去事件真実究明委員会の委員長で、
1980年代の民主化運動家として知られ、進歩的キリスト教団体の代表などを務めている。
大統領選で先行するハンナラ党に対抗する「反野党大団結」を目指す民主新党だが、構成議員の
9割がウリ党出身。ウリ党は2003年結党以来、選挙に大敗し続け「もはやウリ党の看板では
戦えない」と今春の党大会で発展的解消と新党再編を決定。以来、集団離党が相次いでいた。
民主新党は呉氏の党首就任でウリ党色を払拭(ふつしよく)し、4カ月後に迫る大統領選への結集を図る。
結成宣言で「未来繁栄」「民主和合」「平和共存」を3本柱に、格差解消や市場経済秩序の確立など
を挙げ、盧武鉉政権の功罪を引き受けたうえでの改革・中道路線を強調する民主新党だが、直前になっ
て親盧武鉉派の李海●(=王へんに賛の夫がそれぞれ先)元首相、韓明淑前首相が合流を見送り、
非盧派の鄭東泳・元統一相、千正培・前法相、孫鶴圭・前京畿道知事らが参加してのスタートとなった。
大統領選候補の一本化でも波乱が予想される。
>43
また、残留組のウリ党や与党系の中道統合民主党との合流を構想中だが、先行きは不透明だ。早くも
出ている不協和音をハンナラ党は「ごった煮政党」「看板を何度変えても中身は同じ」と皮肉っている。
一方、ハンナラ党は李明博前ソウル市長と朴槿恵前代表が19日の党内選挙を前に双方の私生活に
まつわる疑惑を攻撃し合うなど、攻防を繰り広げている。支持率は李明博氏37.2%、朴槿恵氏29%
(TNSコリア調査)と李氏がリードしているが、調査によっては朴氏の支持も上昇中だ。
世論調査でハンナラ党の2人は与党系候補者に水を開け、合わせて60%以上の人気を保っている
だけに、ハンナラ党内の選挙が国民の大きな関心を集めている。
(2007/08/06 00:28)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070806/kra070806000.htm
アフガン拉致:カルザイ大統領、米大統領と会談へ
【カブール栗田慎一】アフガニスタンのカルザイ大統領は5日、ブッシュ米大統領と会談するため、
米国に向けカブールを出発した。アフガンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件への
対応などが主要議題になる。人質解放の条件であるタリバン兵の釈放に否定的なブッシュ政権に対し、
アフガン政府も同調姿勢をみせており、両者の会談で「人質交換」の道が開ける可能性は低いと
みられている。
タリバン側も人質の釈放条件を譲る気配はない。駐アフガン韓国大使は3日、タリバン側と電話で
接触。交渉の仲介役であるガズニ州幹部は5日、「アフガン、米両政府に仲間の釈放を説得するよう
求めるタリバンに対し、韓国大使は『最大限努力をする』と伝えた」と毎日新聞に明らかにした。
タリバンのアフマディ報道官は5日、毎日新聞の電話取材に対し
「人質をいつまで生かすかはアフガン、韓国両政府の対応次第だ」と強調した。
毎日新聞 2007年8月5日 23時20分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070806k0000m030109000c.html
アフガン拉致:韓国政府、人質と電話 聯合ニュース報道
【ソウル中島哲夫】韓国政府当局者は5日、アフガニスタンの韓国大使館関係者が、旧支配勢力
タリバンの人質になっている韓国人一行の1人と4日に電話で直接会話したことを明らかにした。
聯合ニュースが伝えた。
直接会話は、韓国政府とタリバン側との電話接触の過程で実現したという。双方の直接交渉に
向け場所などを折衝していた大使館関係者が、人質との短い会話を初めて許された模様だ。
政府当局者は、人質の安全確保を理由に通話内容を明らかにしていない。
聯合ニュースは一方、タリバン報道官が5日、仲間の釈放や直接交渉に向けた韓国政府の努力が
「十分でない」と指摘し、「いつでも人質を殺せる」と述べたと報じた。アフガン・イスラム通信
を引用して伝えた。
毎日新聞 2007年8月6日 0時49分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070806k0000m030128000c.html
世界はどう見る:タリバンの韓国人拉致
◇「米国も交渉に柔軟性を」/「救出作戦リスク大きい」
アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致事件は7月19日の発生から2週間以上
経過した。この間、タリバン側は仲間の釈放要求が聞き入れられなかったことを理由に男性2人を
殺害。現在もタリバンとアフガン政府の間でぎりぎりの交渉が続いている。
韓国主要紙の社説は事件発生当初、危険を顧みずに現地へボランティアにでかけたキリスト教団体
への批判も目立った。「政府の自制要請にもかかわらず強行し、家族と国民を心配と混とんの渦に
巻き込んだ」(中央日報)といった指摘だ。
しかし、人質殺害が始まると論調は一変。人質とタリバン兵捕虜の交換には応じないとのアフガン
政府や米国の立場に理解を示しつつも、「人道的観点も考慮せざるを得ない」(朝鮮日報)
▽「同盟国の国民がむごたらしく死んでいく極限状況で、米国も交渉に柔軟性を持つべきだ」(中央日報)
▽米国が韓国民の生命を尊重しないなら「我々はなぜアフガンやイラクに軍隊を送らねばならないのか」
という「根本的な質問をせざるを得ない」(ハンギョレ新聞)−−と報じた。
主要米紙のうち7月25日付ワシントン・ポストは、タリバンがキリスト教宣教師を殺害すると
脅していたにもかかわらず、韓国人一行が入国したことに「韓国のクリスチャンにはノーという答え
がなかったようだ」と認識不足を指摘した。
ニューヨーク・タイムズ電子版は1日、AP通信を引用し、米軍が救出作戦に乗り出す可能性に
ついて「自らも巻き込まれることになり、リスクが大きい」と否定的な識者の見解を紹介した。
>47
政府とタリバンが「戦争」状態にあるアフガンの新聞各紙は、事件を連日大きく扱っているが、
どちらにもくみすることなく、淡々としている。その半面、人質の家族らが悲嘆に暮れる写真など
を掲載し、早期解放を心情的に訴えかけている。
4日付の日刊英字紙カブール・タイムズは1面で、家族らがソウル市内のモスク前で、
カルザイ・アフガン大統領とブッシュ米大統領に釈放の決断を求めた集会の写真を掲載。
米政府高官の「(人質を)解放させるためにはあらゆる圧力が必要だ」との言葉を伝えた。
また、同日付の日刊英字紙デーリーアウトルックも1面で、ソウルのキリスト教徒たちが人質の
早期解放を求める写真を掲載。韓国政府がタリバンとの直接交渉を強く望んでいると報じた。
毎日新聞 2007年8月6日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070806ddm007030100000c.html
韓国側との対面交渉、場所決まらずとタリバン報道官
【カブール=新居益】アフガニスタンで旧支配勢力タリバンが韓国人23人を誘拐し、
2人を殺害した事件で、タリバンの報道官は5日、ロイター通信に対し、韓国政府側とタリバン
の対面交渉について「場所を決めるための交渉が続いている。まだ合意に至っていない」と語った。
一方、AFP通信によると、アフガンのカルザイ大統領は5日、ブッシュ大統領との会談のため、
米国に向かった。
タリバンは人質解放の条件として収監中の仲間の釈放を要求しているが、米国とアフガン両国政府
はこれまで釈放を拒否しており、この問題が会談の焦点となるとみられる。
(2007年8月6日0時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070805id22.htm
韓国大使が電話で、アフガンでの人質と会話 安否を確認
2007年08月06日06時30分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、駐アフガン韓国大使が5日、携帯電話を使って人質と
初めて会話を交わしたことが分かった。反政府勢力タリバーンの地元ガズニ州司令官が朝日新聞に
明らかにした。大使は主に人質の健康状態など安否確認をしたとみられる。
司令官や他のタリバーン関係者の話を総合すると、大使は女性の人質3人と韓国語で30分ほど
話したという。会話の内容は不明だが、司令官は朝日新聞に「(人質21人のうち)2人の病状は
重いが、いまも生存している」と語った。
韓国政府とタリバーンは現在、代表者が直接面会する場所の相談を続けている。ただ、司令官は
「直接面会が実現しようがしまいが、数日内にいい結果が出るだろう」とも話した。
http://www.asahi.com/international/update/0806/TKY200708050267.html
アフガン拉致:新たな人質の殺害示唆 タリバンが圧力
【カブール栗田慎一】アフガニスタンで韓国人23人を拉致し2人を殺害した旧支配勢力
タリバンは5日、「韓国政府とアフガン政府の(交渉をめぐる)対応が遅すぎる。人質の命は危険
な状態にある」とし、新たな人質の殺害を示唆した。韓国政府交渉団との直接交渉の場所が決まら
ないことへの不満と、6日に予定されている米国でのブッシュ米大統領とカルザイ・アフガン大統領
の会談をにらみ心理的に圧力をかける狙いとみられる。
アフマディ報道官が毎日新聞の電話取材に語った。報道官は「(両首脳の)会談を注視している」
とも述べ、会談に合わせてタリバンが新たな言動に出る可能性も示唆した。
タリバンは韓国側との直接交渉の場所を調整し始めた2日から「直接交渉までは人質の安全は保証
されるだろう」と繰り返してきた。この間、韓国政府に対し、アフガン、米両政府に「(収監中の)
タリバン兵の釈放」を説得するよう要求。交渉場所も、韓国、タリバン双方の安全を保証するために
国連に選定を依頼するよう韓国側に求めていた。
しかし報道官は5日、「交渉場所などに関する具体的な返答がない。両政府とも対応が遅すぎる」
と不満を示した。ブッシュ、カルザイ両大統領が「釈放拒否」で一致すれば、韓国との直接交渉も
意味を失いかねない。その場合タリバンは、韓国政府の説得が失敗したと判断し、人質殺害に踏み
切る危険性が高まるとみられる。
一方、ロイター通信によると、人質の直接診療をタリバン側に求めていた民間病院の医師団が5日、
1200ドル分の抗生物質やビタミン剤などをタリバン側が指定したガズニ州カラバフ地区に届けた。
直接の診療は拒否されたという。ガズニ州幹部は毎日新聞に対し、「タリバンは医師団のうち2人が
米側と内通しているとの疑いを持った」と直接診療が実現しなかった理由を述べた。
毎日新聞 2007年8月6日 9時43分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2007/08/06/20070806k0000e030005000c.html
アフガン大統領が訪米 「拉致、テロの誘発回避を」
【ワシントン=山本秀也】アフガニスタンのカルザイ大統領は5日、ブッシュ米大統領と会談の
ため訪米した。同日放送の米CNNテレビとのインタビューで、カルザイ氏はイスラム原理主義勢力
タリバンによる韓国人人質事件について、「人質の拉致やテロ行為を誘発する行動は一切取らない」
と述べ、事態打開のため拘束中のタリバン・メンバーの釈放には応じない方針を強調した。
カルザイ氏は同テレビに対し、「人質の解放に向けてできることはすべてやりたい」とアフガン
政府の努力を強調する一方、人質の拉致再発など将来に禍根を残す解決策はとらない考えを繰り返した。
これは、拘束中のタリバンのメンバー釈放や身代金の支払いに応じた場合、タリバンをはじめ、
アフガンにあふれる各種の銃器で武装した犯罪グループが外国人を人質にとる事件が頻発し、
治安情勢の混乱に拍車をかけることが明確に予測されるため。米側でもテロ組織との交渉には
応じない原則を崩していない。
また、女性が解放されない現状について、カルザイ氏は「恥ずべき話だが、人質、それも女性を
拉致するアフガンの伝統が懸念される」と述べ、同氏の青年期には強盗がバスを襲って女性を拉致
することが頻繁に起きていた事情を説明した。
カルザイ氏は5日夕(日本時間6日朝)、米東部メリーランド州キャンプデービッド山荘に到着。
ブッシュ大統領夫妻のほか、ライス国務長官、ゲーツ国防長官に迎えられた。
一行は5日に夕食をはさんで米側と意見を交換し、6日午前にブッシュ大統領との正式会談に臨む。
(2007/08/06 11:05)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070806/wld070806003.htm
タリバン、医薬品受け取る アフガン人医師団から
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、タリバンが5日、
健康状態が悪化しているとされる人質21人のためにアフガン人医師団が届けた医薬品を受け
取った。医師団によると、東部ガズニ州の指定された場所に抗生物質やビタミン剤などを置いた後、
タリバン側から受け取ったとの電話連絡があったという。
タリバンのアハマディ報道官は、共同通信の4日の電話取材に対し、薬の受け取りを拒否すると
語っていた。医師団のリーダー、ワハジ氏は「タリバン側から感謝された。人質を助けたいという
われわれの気持ちが伝わったと思う」と話した。
ワハジ氏ら医師3人はアフガン、韓国両政府の依頼ではなく、有志の活動としてガズニ州を訪れた。
電話でタリバン側と連絡を取り、指示された同州の砂漠に医薬品を置いた。
アハマディ報道官によると、人質の女性2人は病状が深刻。ワハジ氏によると、タリバン側は、
アフガン政府が拘束中の仲間2人を釈放すれば、この女性2人を解放すると語ったという。(共同)
(2007/08/06 09:32)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070806/wld070806002.htm
【青森】青森空港で中国人・韓国人による偽造旅券不法入国続発[08/06]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186380233/l50 ■ 青森空港で偽造旅券不法入国続発
本県では五日までに、外国人による偽造旅券を使用した空路での不法入国事件が三件あり、
そのうち二件が七月中に発生した。仙台入国管理局は、テロ対策を目的とした入管難民法の改正に
伴い、指紋や顔写真による生体認証を使った入国管理が十一月下旬までに導入されることが背景に
ある−と分析、「導入前に不法入国を急ぐ外国人が増える可能性がある」と警鐘を鳴らしている。
本県に不法入国した三人は、いずれも韓国・仁川空港発の航空機で本県に到着、
入国管理局職員に偽装旅券であることを発見された。
県内で初めて逮捕者が出たのは昨年十一月。自称中国籍の三十代女性が「お金を稼ぎたい」と、
偽造旅券で上陸した。今年七月十九日には、韓国人の二十代男性が「観光したい」と、
偽装旅券で入国しようとして逮捕され、同二十五日にも韓国人の四十代女性が同様の手口で
不法入国を企て、逮捕された。
同管理局や県警外事課によると、三人は単独犯とみられ、背景に何らかの組織があるとは考え
られないという。本県で続けて発生したことについては、「外国人が『都市の空港はチェックが
厳しいが地方空港は手薄』などと考えて狙っている可能性がある」と指摘。また、二〇〇六年三月
から韓国人は、日本での短期滞在にはビザがいらなくなり手続きが簡単になったことも一因として
考えられる−と話した。
2007年8月6日(月) 東奥日報 ニュース
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070806113559.asp
【国内】 朝鮮通信使来日から400年、対馬で華やかな行列再現 [08/06]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186367593/l50 朝鮮通信使来日から400年、対馬で華やかな行列再現
江戸時代、朝鮮半島から対馬を経て江戸城に向かった友好の使者「朝鮮通信使」が来日して
400年になる今年、対馬市厳原町で5日、通信使の華やかな行列が再現された。
韓国からの約60人を含む約400人が旧対馬藩の城下町約1・7キロを練り歩いた。
4日に始まった「厳原港まつり対馬アリラン祭」の目玉行事。宗対馬守役の江口正昭・
県対馬地方局長が対州馬にまたがって先導し、1711年(正徳元年)の第8回通信使正使・
趙泰億の9代目子孫・趙東鎬氏が正使役を務め、ラッパやドラが鳴り響く中、
きらびやかな民族衣装をまとった人たちの行列が続いた。
この後、厳原港の祭り舞台で、江口局長と趙氏が国書交換式を行い、
「行列が再現されることは誠に意義深い」「貴国との交流を継続させ、さらに発展させていこう」
などと末永い日韓友好を誓い合った。
朝鮮の李王朝は1607年(慶長12年)から計12回、徳川家の将軍が代わる度に、
通信使として、300〜500人の大使節団を派遣した。行列の再現は、対馬藩の警護で江戸城
まで往復した史実に基づき、1980年から日韓友好のシンボルとして、毎年行われている。
読売新聞 地域版ニュース九州(07.08.06)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/042/042_07080601.htm
【産経/大和に想う】ここまで違う歴史書の女性観[08/05]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186262472/l50 ■ひどい女性蔑視
中国や朝鮮の歴史書と古事記、日本書紀を読みくらべてみるならば、いろいろな違いがみえてきて
興味がつきないものですが、きわだっているのは歴史家の女性観ですね。
たとえば『史記』を著した司馬遷は漢の高祖、劉邦の妻、呂后が夫の死後、夫が生前に寵愛して
いた側室の戚夫人に報復するもようをつぎのように書いています。
「太后(呂后)は戚夫人の手足を切り、目を抜き、耳を焼き、声がでなくなる毒薬
(●薬(いんやく))を飲ませ、便所(廁室)にとじこめて、これをヒトブタと名づけた」
これが事実であったかどうかはともかく、女はときにこういうことをやるもんだという抜きがたい
意識が、中国の歴史家のなかにあるようです。
その一方で、あの「四面楚歌」の有名なシーンに登場する虞美人はどうでしょう。
「虞や虞や、なんじ如何せん」の詩にあらわされた女性像は、まるで人格のない哀れな愛玩物です。
極端にいえば、中国の歴史書にあらわれる女性は呂后か虞美人か、いずれかのタイプでしかない
のです。
では、朝鮮の歴史書はどうか。『三国史記』の編集を指揮した金富軾は、新羅のはじめての女王、
善徳王が西暦647年に死去したあとの感想を述べて、およそ次のように記しています。
「男は尊くて女は卑なるものである。どうして老婆が閨房から出て、国家の政治を裁断することが
ゆるされようか。国が滅びなかったのは幸いである。『書経』では、牝鶏が時を告げるといっている
が、戒めとすべきであろう」
なんともひどい話ですね。男尊女卑の中国思想一辺倒で、朝鮮民族の独自の価値観を失ってしまっ
ているから、こういうことになるのです。
>57
■夫人同伴で戦場に
で、日本書紀をみてみましょう。はじめての女性天皇とされる推古天皇にしても、
あるいは天武天皇の皇后だった持統天皇にしても、まずは穏当なバランス感覚にすぐれた政治姿勢
がきっちりと記録されています。皇祖に天照大神をいただく国ですから、当然といえば当然ですが、
日本では女性の地位は格段に高いんですね。
それは歴史家の女性を見る目に反映されていて、たとえば戦地での悲惨な挿話にも、
男に隷属しない女性の自意識がみごとに描かれています。
日本書紀の記録では、西暦562年秋のことです。任那地方の国々をことごとく併呑してしまっ
た新羅に報復するため、日本側は紀男麻呂を将軍として大規模な軍事行動を起こします。
このとき副将として別働隊をひきいて勇躍、戦いにのぞんだのが河辺瓊缶という蘇我系の
若い当主でした。
この男、夫人同伴で戦場にやってくるという粋なところがあるのですが、戦さに関してはまったく
の素人で、たちまち敵の術中におちいり、野営地を包囲され、夫人もろとも捕縛されてしまいます。
>58
■卑怯な夫に絶縁状
勝利者として乗り込んできた新羅の闘将は、河辺の妻をみてひとつの条件を河辺に示します。
「さあ、われに命をさしだすか、妻をさしだすか」
つまり妻を抱かせれば、命を助けてやろうというわけです。
対して河辺は「妻がいかに可愛かろうと、命に代えられるものではない」として、
どうぞご自由にとばかり、この取引に応じます。
河辺の妻は坂本の臣の娘で、甘美媛とよばれていましたが、新羅の闘将によって衆人環視の
なかで犯され、帰ってくると、自責の念に駆られて機嫌をとろうとする夫に対し、
「命惜しさにあなたは、軽々しくも私の身を売っておいて、いまさらなんの面目あって私に
言い寄るのですか」
そう言って、女のほうから夫婦の関係を断ち切った、と記録されています。
大和の女は汚(けが)されて帰ってきて、よよと泣きくずれるようなひよわな立場にないのです。
卑怯な男には、きっぱりと絶縁状をつきつける。これが歴史書に登場する古代日本の女たちの姿です。
●=病だれに「音」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/73698/
6か国協議の非核化作業部会、13・14日にも瀋陽で
【ソウル=平野真一】聯合ニュースは6日、韓国政府筋の話として、北朝鮮の核問題をめぐる
6か国協議で、中国が議長国を務める朝鮮半島非核化に関する作業部会が、
8月13日か14日から2日間の日程で中国・瀋陽で開かれると報じた。
ロシアが議長国を務める北東アジアの平和・安全メカニズムに関する作業部会は、
8月の第4週にモスクワで開かれる見通しという。
作業部会については、経済・エネルギー協力作業部会が7〜8日に板門店で開かれるが、
聯合電によると、日朝、米朝国交正常化に関する作業部会の日程、場所は確定していないという。
(2007年8月6日14時11分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070806i206.htm
総連詐欺の満井被告ら、地上げで成功報酬2億9千万の念書
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部を舞台にした詐欺事件で、元不動産会社社長の
満井忠男被告(73)らが、朝鮮総連から4億8400万円をだまし取った今年4月、
並行して進めていた東京・六本木にあるビルの部屋の買収が成功した場合、売買の仲介者に対して
約2億9000万円の成功報酬を支払うとする「念書」を交わしていたことがわかった。
東京地検特捜部は、満井被告と元公安調査庁長官の緒方重威被告(73)が、この報酬に充てる
ため、朝鮮総連から金をだまし取った疑いが強いとみている。
関係者によると、2人は今年3月ごろから、東京・六本木の通称「TSKビル」の2部屋
(計187平方メートル)の買収交渉を進めていた。
この2部屋は大阪市内の会社などが所有していた。満井、緒方両被告は、部屋を買い取った後で、
ビルの大半を所有する東京都内の不動産会社に高値で転売するため、知人の団体幹部に売買の仲介
を依頼。満井被告は4月、この団体幹部に対し、「売買交渉がうまくいけば、報酬として
約2億9000万円を支払う」と約束する念書を交わしたという。
一方、満井被告は同月、朝鮮総連に、「中国などで運用している資金を購入資金として引き揚げる
ため、違約金が必要」などとウソをつき、4月中旬〜下旬に4億8400万円をだまし取ったとされる。
満井被告らは2部屋の購入代金として25億円を提示したが、ほかのブローカーらが参入して
価格が高騰したため、結局、売買交渉はまとまらなかった。
特捜部は、満井被告らは成功報酬を支払える資金がなかったことから、当初から、
朝鮮総連からだまし取った金の一部を支払いに充てるつもりだった疑いが強いとみている。
満井被告は調べに対し、念書を交わしたことは認めているが、
「朝鮮総連から受け取った金を成功報酬に充てるつもりはなかった」と供述しているという。
(2007年8月6日14時38分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070806i305.htm
「軽水炉白書」で米を批判、北に同情 韓国、再開に言及
2007/08/06 15:09
【ソウル=久保田るり子】韓国の統一省は朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)が進め、
濃縮ウラン核疑惑で頓挫し、廃止・清算された軽水炉事業の経緯と教訓をまとめた
「軽水炉事業支援白書」を発行した。白書は「軽水炉事業再開の可能性」にも触れており、
韓国の立場を象徴する文言が目を引く内容だ。
北朝鮮の東海岸、咸鏡南道・琴湖に建設中だった軽水炉2基は、土台部分の工事が約21%
(他の施設など総合工程上では約34%)で中断、現場はシートなどで封印し、
2200人を収容できる宿舎や運動場、ゴルフ場などには人っ子一人いない。
岩盤の上に建設中だった軽水炉は「5年から10年は保存可能」(関係者)という。
米朝枠組み合意(1994年)を破った金正日政権の核開発は、13年の歳月と約16億ドル
(約1900億円)を無駄にした。だが、韓国が先月末に発行した「白書」は、合意破棄の原因で
ある北朝鮮の濃縮ウラン核開発については米国のケリー国務次官補(当時)が「疑惑を指摘」と
さらっと記述。「軽水炉事業が当初の目的を達成できなかったのは遺憾と言わざるを得ない」と
しているだけで、北朝鮮の責任追及は行っていない。
むしろ白書は、専門家の話として「(枠組み合意で)10年間は北朝鮮の核活動が凍結。
もしその間、プルトニウムが抽出されていたら核兵器数十個分になった」などと枠組み合意を評価。
軽水炉事業は「朝鮮半島の緊張を解消、南北関係を安定させる役割があった」と成果を強調している。
その一方、北朝鮮に同情的で、「朝鮮半島の特殊状況下の大規模プロジェクト成功には政治的、
制度的基盤が必要」とし、「米国が軽水炉建設と米朝関係改善に前向きな姿勢をみせなかったことが
(失敗の)一因」と分析。「米朝間の対話が維持されていれば、履行過程で必然的に起きる問題の
解消に役だったはずだ」などと、米国に批判的な「教訓」を導き出した。
>62
親北色の濃い盧武鉉政権の南北政策がにじみ出た格好の白書は、今後について、
「6カ国協議で合意した共同声明や初期段階措置がきちんと履行されれば軽水炉事業の再開が
予想される。その場合、琴湖地区の軽水炉建設を再開するのが順当だ」と述べ、
KEDOでは費用の77%を分担してきた韓国が、将来も事業を継続する意志を示唆した。
北朝鮮は「寧辺の核施設解体には軽水炉提供が必要」(先月21日、金桂寛外務次官)と
軽水炉論議を早くも持ち出している。だが、6カ国協議の核廃棄のプロセスでの軽水炉問題は
「適切な時期に議論する」(共同声明)と扱いがあいまいなだけに、いつ議論を開始するかが
今後の争点の一つとなる。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/73970/
薬剤の投与ミスか 韓国公使の死亡で関係筋
2007年8月6日 10時24分
【北京6日共同】韓国の駐中国公使が先月29日、北京市内の外国人専門の病院で点滴を受けた
後に急死した問題で、病院側が薬剤の投与方法を誤り、患者がショック状態に陥って死亡した
可能性の高いことが6日までに分かった。北京の関係筋が明らかにした。
関係筋によると、大使館ナンバー2の黄正一公使(52)はサンドイッチを食べた後、腹痛など
の症状を訴えて市内の病院でリンゲル液の点滴を受けた。その際、血栓など血管に障害を起こす
可能性があるため、本来はカルシウムを含んだ薬剤との同時使用が禁じられている抗生物質も投与
され約20分後に死亡した。リンゲル液は、成分にカルシウムを含んでいた。
関係筋は「レベルの高いと思った病院でこのような事件が起き残念」とした上で
「中国での食品管理、医療システムの問題などが重なって事件は起きた」と指摘した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007080601000166.html
【主張】広島平和宣言 なぜ北の核には触れない
広島が62回目の原爆の日を迎えた。秋葉忠利市長は平和宣言で、「日本国政府は世界に誇るべき
平和憲法をあるがままに遵守し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり『ノー』と言うべきです」
と訴えた。だが、今年も昨年と同様、北朝鮮の核には言及がなかった。
北朝鮮は昨年7月、計7発の弾道ミサイル発射実験を行い、10月には核実験まで強行した。
日本にとって当面の最大の核脅威は北朝鮮であろう。
秋葉市長の平和宣言はなぜ、北朝鮮の核の脅威には言及しないのだろうか。
6カ国協議で、北は寧辺の核施設の稼働停止に応じ、非核化へ向けて第一歩を踏み出したかに見える。
だが、核計画の完全申告や核施設無能力化などの問題は先送りされ、実施のメドすら立っていない。
北は軽水炉をはじめとする要求を拡大することで、時間稼ぎを図る可能性も残る。
そうした時期だけに、北朝鮮に対して完全に核廃棄を求める強いメッセージが必要だった。
国際社会も日本国民もそれを期待していたはずだ。
今年の広島の平和宣言は、4月に凶弾に倒れた伊藤一長前長崎市長にも哀悼の意を表した。
伊藤前市長が昨年8月9日の長崎原爆の日に読み上げた平和宣言は、「核兵器保有を宣言した
北朝鮮は、我が国をはじめ世界の平和と安全を脅かしています」と北の核の脅威にも触れていた。
秋葉市長は伊藤前長崎市長から、現実を踏まえた平和宣言のあり方を学ぶべきである。
>65
6月末、久間章生前防衛相は千葉県内での講演で、米国の原爆投下について「しょうがない」と
発言し、大臣を引責辞任した。日本は侵略したのだから原爆を投下されてもやむを得ないという
考え方は、今も日本の一部の教育現場に残っている。
だが、広島や長崎で原爆の犠牲になった人々のほとんどは、非戦闘員だった。
米国でも戦後、アイゼンハワー氏やリーヒ氏ら元将校が原爆投下を疑問視する発言をしている。
「原爆はソ連との政治戦争に使用された」(米の女性歴史家、ヘレン・ミアーズ氏)といった見方
もある。
現在も多くの被爆者が後遺症に苦しみながら亡くなっている。
原爆の悲劇を繰り返さないためにも、バランスのとれた平和教育が必要である。
(2007/08/07 05:05)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070807/shc070807000.htm
韓国人拉致、「妥協せず」確認 米アフガン首脳会談
【ワシントン=山本秀也】訪米中のカルザイ・アフガニスタン大統領は6日、東部メリーランド州
キャンプデービッド山荘でブッシュ米大統領との会談後、共同記者会見し、同国のイスラム原理主義
勢力タリバンについて、「すでに敗軍にすぎず、アフガン政府への脅威ではない」と述べ、
米国と共同した武力による治安回復に自信を示した。会見で両首脳は、タリバンによる韓国人拉致事件
には直接言及しなかったが、首脳会談ではタリバンの要求には応じないことを確認した。
カルザイ大統領は5日夕、キャンプデービッド山荘に到着し、6日午前まで、ブッシュ大統領のほか
ライス国務長官、ゲーツ国防長官をまじえ、パキスタンと共同した国際テロ組織アルカーイダの掃討や、
韓国人拉致事件への対応などを協議した。
会談後の共同記者会見で、カルザイ氏は「タリバンは子供や援助要員、その他の一般の人々に危険な
存在だ」と述べ、韓国人ボランティアの拉致が起きた国内治安の土壌を指摘。その一方で、米国、
北大西洋条約機構(NATO)の駐留部隊にアフガンの軍・警察を加えた治安維持力を踏まえ、
「政府への脅威ではない」と言明した。
ブッシュ氏も、タリバンの活動状況について、「自らを守るため、人間の楯をとっている」と拉致
事件を意識した発言をみせたが、米軍などの協力による治安の安定化を最重視する方針を述べた。
韓国政府から強い協力要請のある人質解放への取り組みについて、カルザイ氏は「拉致やテロ行為を
誘発する行動は一切取らない」として、拘束中のタリバンのメンバーの釈放などには応じない構えを
会談前から示していた。
>67
米側もテロ組織との交渉を認めない原則的な姿勢を崩さず、会談では将来的な拉致やテロを避ける
ため、強い姿勢で事件に臨む方針を確認した。
米側では、アルカーイダの指導者ビンラーディン容疑者らの追跡について、アフガン近隣の
パキスタンとの国境地帯に潜伏しているとみて、週内に行われるアフガンとパキスタンの首脳会談で
両国の協調を求めている。同容疑者の拘束や殺害について、ブッシュ氏は「行動を起こすに足る確かな
情報が必要だ」として、米側がアフガン、パキスタンとの情報協力の下で追跡を強化する考えを示した。
(2007/08/07 01:50)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070807/usa070807001.htm
アフガン拉致:タリバン側、カルザイ・ブッシュ会談けん制
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人・拉致殺害事件で、
タリバンのアフマディ報道官は6日夜、カルザイ・アフガン大統領とブッシュ米大統領の会談を
受けて毎日新聞の電話取材に応じた。報道官は「現段階では人質を殺害するつもりはない」と
語る一方、「アフガン、米両国政府はタリバンの要求を受け入れなければならない。
そうしなければ、人質に危害が及ぶだろう」とと警告した。
一方、韓国政府は5日夜、タリバン側と電話で接触。韓国側は盧武鉉大統領が5日、
カルザイ、ブッシュ両大統領に電話をかけ、改めてタリバン兵釈放への理解を求めたという。
アフガン国防省のザヒル・アジミ報道官は6日、毎日新聞に対し、
「現段階で(人質救出のための)軍事作戦は考えていない」としながらも、将来的には
「分からない」と述べた。軍事作戦については、韓国政府と米政府が「実行しない」ことで
合意しており、作戦開始には韓国側の了解が必要となっている。
◇「人質は泣き続けている」
【カブール栗田慎一】タリバンのアフマディ報道官は6日、毎日新聞に対し、韓国人人質の現況に
ついて「ラジオを通じて自分たちが置かれている状況を知っている」とし、「(人質たちは)両親や
兄弟姉妹、友人のことを考えて泣き続けている」と述べた。人質の中に現地の言葉を話せる女性が
おり、「人質とのコミュニケーションはすべて彼女を通じて行っている」と語った。拉致・殺害事件は、
7日で発生から20日目を迎える。
人質たちの食事について、報道官は「アフガンの伝統食のナン(パンの一種)とライス、サラダ、
紅茶と水などだ。(人質たちが)好きな時に食べられるようにしている」と食事面で配慮していると
強調した。
毎日新聞 2007年8月7日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070807k0000m030139000c.html
韓国大統領、北朝鮮・米国・中国との4か国首脳会談を提案
【ソウル=中村勇一郎】7日付の韓国紙・中央日報は政府消息筋の話として、
盧武鉉大統領が北朝鮮と米国、中国に対し、今月28日に平壌で4か国による首脳会談を開く
ことを提案した、と報じた。
同紙によると、会談は朝鮮戦争(1950〜53年)の当事国である4か国が休戦協定を
平和協定に転換することを目的とし、盧大統領のほか、ブッシュ米大統領、中国の胡錦濤国家主席、
北朝鮮の金正日総書記が出席するよう提案したという。
現在、米、中、韓の3か国による協議が進められているところで、まだ北朝鮮からの同意は
得られていないといい、消息筋は「開催までには、いくつかの障壁も残っている」と述べたという。
(2007年8月7日11時24分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070807i103.htm
韓国3閣僚が辞意表明、大統領と対立の法相ら
【ソウル=平野真一】韓国の金成浩(キム・ソンホ)法相、朴弘綬(パク・ホンス)農相、
盧俊亨(ノ・ジュンヒョン)情報通信相が6日、辞意を表明した。
このうち金法相の辞任は、今年12月の大統領選に関する盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の
発言をめぐる対立が背景にあるとされ、事実上の引責辞任と見られる。
相次ぐ閣僚辞任は、残り任期が約半年となる中、人気低迷の続く盧政権に早々と見切りを
つける動きとする見方も出ている。
盧大統領は、野党ハンナラ党の大統領候補を批判した発言をめぐり、
中央選管から公職選挙法の定める「公務員の選挙中立義務違反」に当たると指摘されたことに
反発し、同条項は憲法違反だとして憲法裁判所に提訴。
これに対し金法相は6月の臨時国会で「憲法違反とは思わない」と答弁し、
大統領の姿勢を間接的に批判していた。
(2007年8月7日0時46分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070806i315.htm
【日韓】 シャープが三星電子を特許侵害で提訴,液晶製品の輸入・販売差し止めを求める [08/07]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186453031/l50 シャープ株式会社(社長:山幹雄、本社:日本国大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号)は、
韓国の三星電子(会長兼CEO:李健煕〔イ・ゴンヒ〕、本社:韓国ソウル市中区太平路2街 サムスン
本館ビル)及びその関連会社の三星電子アメリカ、三星テレコミュニケーションアメリカを、8月6日(米国
東部時間)、米国テキサス州東部地方裁判所に提訴しました。
訴状において、シャープは、三星電子が製造し米国で販売している液晶モジュール、及びその液晶モ
ジュールを組み込み、三星電子アメリカが米国で販売している液晶テレビ・液晶モニターや、三星テレ
コミュニケーションアメリカが米国で販売している携帯電話などが、シャープ所有の液晶関連特許を侵
害していると主張、損害賠償と製品の輸入および販売の差止要求と陪審員裁判を求めています。
訴訟特許は、米国特許第4,649,383号※、第5,760,855号※、第6,052,162号※、第7,027,024号※、
第7,057,689号※の5件です。
シャープは、1970年に液晶の研究に着手し1973年には電卓の表示装置として世界で初めて液晶の実
用化に成功しました。以来、液晶の要素技術ならびに応用商品の開発に、積極的に取り組んでまいり
ました。
そして、2001年には液晶テレビAQUOSを発売、2004年からは亀山工場で大型液晶テレビの一貫生産
をスタートするなど、業界におけるリーディングカンパニーとして液晶産業の発展に貢献してまいりました。
また、永年にわたる研究開発の成果として、日本・米国を初めとする全世界において液晶関連の特許を所
有し、汎用技術の特許については、各液晶パネルメーカーに実施許諾をしております。
当社は、かねてより、当社所有の液晶関連特許のライセンスについて三星電子と話し合いをしてまいりま
したが、現状では話し合いで解決することは困難と判断し、三星電子及び三星電子アメリカ、三星テレコミ
ュニケーションアメリカを特許侵害に基づき提訴いたしました。
>72
<訴訟の対象となっているシャープ保有の米国特許>
第4,649,383号 : コントラストの優れた画像表示を実現するLCDの駆動方法。
第5,760,855号 : 対向電極と接続する静電気対策用の配線を備えた液晶表示装置。
第6,052,162号 : 画素内の光利用効率を向上させる電極配置構造を有する液晶表示装置。
第7,027,024号 : 表示品質を向上させるLCDの駆動装置
第7,057,689号 : 位相差補償により広視野角を実現する光学フィルムを備えた液晶表示装置。
ソース:シャープ
ttp://www.sharp.co.jp/corporate/news/070807-a.html
北朝鮮へのエネルギー支援を協議 6者協議作業部会
2007年08月07日10時44分
北朝鮮核問題をめぐる6者協議の「経済及びエネルギー協力」作業部会が7日、
南北朝鮮の軍事境界線にある板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。
すべての核計画の完全な申告と、既存の全核施設の無能力化の見返りとして、
北朝鮮が得る重油95万トン相当のエネルギー支援に関する時期や形態を話し合う。
韓国の千英宇・朝鮮半島平和交渉本部長が議長を務め、8日まで開かれる。協議筋によれば、
北朝鮮の重油貯蔵能力は月5万トンという。北朝鮮の金桂寛外務次官は7月の6者協議で、
重油以外の支援も柔軟に受け入れる考えを示した。このため作業部会では、
代替エネルギーの提供、北朝鮮の重油貯蔵能力の増強などについても意見交換する見通しだ。
http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY200708070080.html
総連側の敗訴確定 旭川朝鮮会館訴訟
2007年08月07日06時51分
旭川朝鮮会館(北海道旭川市)の所有者が市を相手取り、固定資産税などの課税処分の取り消しを
求めた訴訟で、所有者側は6日までに、課税を正当と認めた二審・札幌高裁判決について、
上告を断念した。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関連施設への課税をめぐっては、東京、
大阪など全国5カ所で訴訟が起きているが、敗訴が確定するのは初めて。
上告断念について、代理人は「高裁判決を覆すのは難しいと考えた。訴訟費用の問題も大きい」
としている。
同高裁判決によると、旭川市は03年度まで、同会館の土地と建物の固定資産税、都市計画税を
全額免除していたが、04年度以降は打ち切り、04〜06年度で計約56万円を課税した。
同高裁は「朝鮮総連関係者以外の利用がなく、公共性がない」として所有者側の控訴を棄却した。
http://www.asahi.com/national/update/0806/TKY200708060361.html
エネルギー:豪、NZも北朝鮮支援 「6カ国」以外から
【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮核問題の6カ国協議合意に基づく、北朝鮮へのエネルギー支援に、
オーストラリアとニュージーランドが参加の意向を示していることが分かった。米政府高官らが
毎日新聞に語った。6カ国協議に参加しない両国が支援への協力姿勢を打ち出したことで、
日本人拉致問題での「進展」がない限りエネルギー支援に参加しない方針の日本は、
さらに厳しい立場に立たされそうだ。
米政府高官によると、両国の支援参加は7日から板門店で始まった経済・エネルギー支援作業部会
で協議される可能性がある。6カ国協議の2月合意では、「第2段階措置」で北朝鮮が核開発の
完全申告と核施設の無能力化に応じる見返りとして、他の参加国は重油95万トン相当の支援を
行う取り決めになっている。
豪州外交筋は「朝鮮半島の安定は我々の利益だ。合意が機能するよう可能な限り支援したい。
作業部会を見守り、支援のタイミングや内容を決めることになるだろう」と語った。
一方、在米ニュージーランド大使館によると、クラーク同国首相は3月の訪米でブッシュ米大統領に
第2段階でのエネルギー支援に参加する意向を伝えた。
両国は1994年の米朝枠組み合意でも、北朝鮮に軽水炉などを提供する
「朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)」に参加し、支援を行った。
毎日新聞 2007年8月7日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070807k0000e030088000c.html
6か国作業部会始まる、重油95万トン分支援を協議
【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の作業部会のうち、
経済・エネルギー協力に関する作業部会が7日午前、板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。
北朝鮮の核放棄に向けた「次の段階の措置」の実施を再確認した7月の6か国協議以来、
最初に開催される作業部会。北朝鮮が「次の段階の措置」を履行した場合の見返りとして提供される
「重油95万トン分に相当する経済、エネルギー、人道支援」の具体的手順などについて話し合われる。
6か国協議の韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)外交通商省朝鮮半島平和外交本部長が議長を
務め、北朝鮮から金明吉(キム・ミョンギル)国連公使、日本からは外務省の伊原純一・アジア大洋州局
参事官が参加。
韓国政府は、支援の分担割合などを具体的に詰めたい考えだが、日本政府は拉致問題に進展がない限り、
支援には参加しないとの方針を表明している。
一方、韓国の聯合ニュースは、中国が、北朝鮮に提供される重油95万トンの一部として今月中旬にも
重油5万トンを供与する予定だと報じており、今回の作業部会で詳細が話し合われるものとみられる。
(2007年8月7日13時50分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070807i104.htm
80 :
マンセー名無しさん:2007/08/08(水) 09:12:03 ID:jNBeKq+j
各国が立場表明 板門店で「経済・エネルギー協力」作業部会
【ソウル=久保田るり子】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の経済・エネルギー協力作業部会が
7日、板門店の共同警備区域内にある韓国側施設「平和の家」で始まった。核施設の無能力化、
すべての核計画申告という「次の段階の措置」を履行する見返りとしての「重油95万トン相当の支援」
などについて検討する。8日まで2日間の日程。
7日午前の全体会議で各国が基本的な立場を表明し、その後、2国間協議を行った。
韓国側当局者によると、施設の受け入れ能力が重油貯蔵量で1カ月5万トンが限度とする北朝鮮は、
「消費用支援」と「投資用支援」とに分け、重油の支援と、発電所の補修などに分けて行うよう求めた。
また、中国が「重油供給の用意があり、準備中だ」と、近く重油支援を実施する考えを示したほか
「複数の国から重油支援の表明があった」(協議筋)。
日本は、日朝間の「懸案の進展」があれば、支援に寄与することが可能との立場を示したという。
北朝鮮は代表団に経済・エネルギー担当の実務官僚を伴い、米国も行政管理予算局(OMB)の
専門家が加わり、実務的な話し合いが行われている。議長国の韓国は、各国の支援についての考え
を聞いたうえで、「次の段階の措置」の応じた支援策をまとめる方針。核無能力化や申告リストの
提出に相応した具体的なロードマップ作成は次の6カ国協議で話し合われる。
(2007/08/07 22:41)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070807/kra070807002.htm
6カ国協議:重油から他品目に転換が焦点 エネ支援部会
【ソウル堀山明子】7日に板門店で開幕した6カ国協議の経済・エネルギー支援作業部会で、
北朝鮮が核施設無能力化など「第2段階措置」の見返り支援について「消費用」と「投資用」
に分けて支援を求める対案を初めて示した。北朝鮮に第2段階措置の年内実施をさせるには、
見返り支援の一部を重油以外に転換し、早期実施が可能な支援計画が不可欠だ。
米朝はともに代表団に予算当局やエネルギー担当を参加させ、計画作成に意欲を示しており、
支援留保の日本をよそに議論は加速しそうだ。
韓国政府当局者によると、7日午前の全体会議で米国側は行政予算管理局の専門家が加わったと
明らかにし、支援に積極姿勢を見せた。北朝鮮側も「エネルギー支援問題で合意の用意ができている」
と述べ、同行した担当当局者を紹介した。
6カ国協議筋によると、8人の北朝鮮代表団には張七竜石炭工業省石炭技術局長をはじめ、
電力工業省、国家計画委員会の局長が参加した。
2月の6カ国協議合意では、北朝鮮がすべての核計画申告と核施設の無能力化を行う
「第2段階措置」の見返りとして、参加国は重油95万トン相当の「経済、人道、エネルギー支援」
を提供することになっており、重油以外でも代替可能だ。3月の協議で米国は病院用小型発電機、
ロシアは火力発電所改修や天然ガス提供を提案した。今回の協議で北朝鮮が石炭技術局長を参加
させていることから、石炭での支援も議論になっている模様だ。
北朝鮮は毎月5万トン程度しか重油を貯蔵できず、第2段階措置が順調に実施されたとしても、
年末までの5カ月間で提供できる重油は30万トン未満にすぎない。議長国・韓国は、重油以外の
品目を含めて年内に提供を終える支援計画を示すことで、北朝鮮に第2段階措置の年内実施の決断
を引き出そうとしているとみられる。
毎日新聞 2007年8月7日 20時42分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070808k0000m030093000c.html
6カ国協議:北朝鮮が第2段階の支援提案 エネ作業部会
【ソウル堀山明子】板門店で7日に開幕した6カ国協議の経済・エネルギー支援作業部会で
北朝鮮は、2月合意に基づく核施設の無能力化など第2段階措置の見返り支援について、
(1)重油や石炭など「消費用支援」
(2)発電所の設備投資や改修など「投資用支援」
−−の2分野に分け、重油95万トン相当の支援を行うよう提案した。
議長国・韓国の政府当局者が明らかにした。
第2段階措置の見返り支援内容について北朝鮮が具体案を示すのは初めて。北朝鮮は核施設の
最終的廃棄には軽水炉提供が必要との立場だが、この日は軽水炉について触れなかった。
7日は午前の全体会議に引き続き、午後から米朝、南北などが2国間協議を実施。部会終了後、
北朝鮮首席代表の金明吉国連代表部公使は報道陣に「真摯に(議論が)進んだ」と述べた。
一方、日本側首席代表の伊原純一アジア大洋州局参事官は全体会議で「日朝2国間の懸案の進展
がなければ、エネルギー支援はできない」と述べ、拉致問題進展を支援参加の条件とする従来方針
を改めて述べた。
韓国の林聖男(イムソンナム)北核外交企画団長は作業部会後の会見で「北朝鮮の希望は重要な
討議の基準になる」と述べ、8日は北朝鮮提案をもとに各国が意見交換する考えを示した。
6カ国協議の2月合意では、北朝鮮がすべての核計画申告と核施設の無能力化を行う見返りに
参加国が重油95万トン相当の経済、人道、エネルギー支援を提供することになっている。
毎日新聞 2007年8月7日 20時36分 (最終更新時間 8月7日 20時56分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070808k0000m030091000c.html
北朝鮮が「投資型支援」要求…エネルギー協力・作業部会で
【ソウル=平野真一】北朝鮮核問題をめぐる6か国協議の作業部会のうち、7日に板門店で
始まった経済・エネルギー協力に関する作業部会は同日夕、初日の会合を終えた。
議長国・韓国の林聖男次席代表によると、午前中の全体会合で北朝鮮は、重油など電力生産に
使えばなくなる「消費型支援」のほかに、エネルギーを持続的に生産するための設備提供や
発電所改修などの「投資型支援」を求めた。
最終日の8日もこの問題を中心に協議が続く見込みという。
日本政府筋によれば、重油については、中国が時期は明示しなかったものの、支援の準備を表明
するなど、複数の参加国が提案を行った。米国は重油以外の支援を検討していることを明らかに
したという。
日本は、拉致問題に進展がない限り、エネルギー支援に参加しない立場を改めて強調した。
午後には、米朝など2国間会合が行われたが、日朝会合は行われなかった。
同作業部会は、韓国の千英宇外交通商省朝鮮半島平和外交本部長が議長を務め、
米国からカート・トン米国家安全保障会議(NSC)アジア経済部長、北朝鮮から金明吉国連公使、
日本からは伊原純一・アジア大洋州局参事官らが出席している。
(2007年8月7日21時28分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070807it13.htm
北朝鮮、「投資型」支援も要求 6者協議作業部会
2007年08月07日20時45分
北朝鮮は7日、核問題をめぐる6者協議の「経済及びエネルギー協力」作業部会で、石炭や重油
などの「消費型」と、発電所改修などの「投資型」に分けて、各国に支援を求める考えを明らかに
した。北朝鮮は、既存の全核施設の無能力化とすべての核計画の完全な申告の見返りとして
重油95万トン相当のエネルギー支援を受けるが、備蓄能力の関係で月5万トンまでしか受け入れ
られないための措置とみられる。
これに対し、関係国は北朝鮮による無能力化と申告を年内に完了させたい意向で、北朝鮮の希望に
積極的に対応する方針だ。米国は7日、重油以外の支援方法に言及。代替エネルギーの提供や備蓄
能力の増強などを協議したとみられる。中国など複数の国は、重油供給を検討していることを明らか
にした。
一方、日本政府は「日朝間の懸案に進展がなければ具体的支援に参加できない」とする従来の立場
を説明した。7日午後、米朝や南北などの二国間協議が行われたが、日朝は接触しなかった。
http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY200708070400.html
北朝鮮、重油95万トンは年間発電量の2割分
2007年08月07日21時04分
北朝鮮は「経済及びエネルギー協力」作業部会に内閣の国家計画委員会や電気石炭工業省の局長ら
を派遣した。重油95万トン相当のエネルギー支援について具体的に協議する姿勢を示したものだ。
支援がエネルギー事情の改善に一定の効果があるためだが、一方で以前から「重油は敵視政策転換を
証明する手段に過ぎない」とも主張している。
関係筋によれば、95万トンの重油は、北朝鮮で唯一石油を使う先鋒火力発電所
(約20万キロワット)を2年間運転できる量だ。北朝鮮全体の発電能力は約780万キロワット
だが、能力の3割程度しか発電できない。このため95万トンの重油は、年間発電量の2割弱を
まかなえる計算になる。
ただ、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は7月、北京で記者団に
「解決の基本は(敵視)政策転換だ。重油は重要ではない。我々は寄生虫ではない」と述べている。
関係国も「北朝鮮がねらう抜本的な支援は、重油ではなく200万キロワット相当の軽水炉」
(韓国政府関係者)という見方が支配的だ。
北朝鮮には今回の作業部会を通じ、米国などに敵視政策を放棄する意思があるかどうかを見定め
たい思惑がありそうだ。
http://www.asahi.com/international/update/0807/TKY200708070394.html
「誘拐続ける」タリバンが声明、アフガンと米の姿勢に反発
【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンで旧支配勢力タリバンが韓国人21人を人質に取っている
事件で、タリバンは7日、米、アフガン両首脳が収監中のタリバン兵釈放には応じないことで一致
したことに対し、「今後も(外国人)誘拐を続ける」とする声明を出した。
両国の強硬姿勢に変化がないことに、タリバンが反発したとみられる。
事件解決のカギを握る米、アフガン両国がタリバンへの譲歩を改めて拒否したことで、直接交渉を
進める韓国政府にとっては、タリバン側に提示できる条件の幅がますます狭められたといえる。
ただ、タリバンはこうした一方で、「柔軟姿勢」も見せ始めている。タリバン報道官は7日、
AFP通信に、「収監中のタリバン兵ではなく、人質と同数のタリバン・シンパの女性囚人の釈放
でも構わない」と述べた。報道官はさらに、女性囚人について、「タリバンに食料や隠れ場所を
提供した者だ」と明らかにしたという。
韓国からの報道によると、宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商相は7日、人質のうち、
重病とされる女性2人の容体について、「生死にかかわる健康問題の兆候はない」と記者団に語った。
(2007年8月7日23時55分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070807i114.htm
アフガン:韓国人拉致 親族と人質交換も 「女性対女性」で検討−−タリバン
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
タリバンのアフマディ報道官は7日、毎日新聞の電話取材に対し「米軍が拘束している、
タリバン兵らの親族女性と、人質の女性との交換を(タリバン上層部で)考慮している」と明らかに
した。ただし「(収監中の)タリバン兵の釈放が解放条件の原則であることに変わりはない」とも
強調。女性拉致に対する非難が高まる中で、米軍側も「女性を不当拘束」していると訴えた。
「対テロ戦争」遂行を理由にアフガン、米政府がタリバン兵釈放を拒否しているが、
「女性と女性」の交換は、女性の人質解放を実現する提案となる可能性もある。
報道官によると、米軍が拘束、収監している女性は「タリバン兵や支持者らの家族」で、
米軍などによる武装勢力掃討作戦中に身柄を拘束されたという。その多くが「バグラム米軍基地や
キューバのグアンタナモ米軍基地などに収容されたままだ」と語った。
報道官は「彼女たちは戦闘とまったく無関係。単に夫や父親や兄弟に料理を作ったり掃除をした
りしていた普通の女性たちだ」と述べ、「(タリバンによる)女性の拉致を非難するならば、
米軍による女性の不当拘束も非難されるべきだ」と強調した。
その上で、人質女性との交換について「そういう考えもあり、考慮されている。その場合、
人質の解放人数は釈放人数と同数になるだろう」と述べた。女性と女性の交換が韓国側提案なのか、
タリバン内部の意見なのかは明らかにしなかった。
双方の交渉の仲介作業を担うガズニ州の地元有力者は7日、
毎日新聞に「韓国政府側とタリバン側は引き続き電話接触を続けている」と語った。
報道官は人質女性の人数を「18人」としており、韓国側報道の「16人」と食い違ったままだ。
毎日新聞 2007年8月8日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20070808ddm007030102000c.html
韓国大統領選、旧与党勢力が民主新党結成・統一候補擁立へ
【ソウル=平野真一】今年12月の韓国大統領選に向けた同国中道・左派勢力の候補一本化作業が
難航している。旧与党・ウリ党の議員らは、大統領選で圧倒的に有利とされる保守系野党・ハンナラ党
に対抗できる統一候補を担ぐための受け皿作りとして、新党「大統合民主新党(民主新党)」を発足させた。
だが、「ウリ党の看板掛け替えに過ぎない」との批判を受けたほか、新党に合流しなかった
有力候補もおり、思惑通り、ハンナラ党候補との一騎打ちに持ち込めるかどうか予断を許さない情勢だ。
5日発足した民主新党には、ウリ党を離党した国会議員61人に加え、元ウリ党グループと野党・
民主党が結成していた「中道統合民主党(統合民主党)」から再離党した議員24人が参加。
民主新党は計85議席を占め、128議席のハンナラ党に次ぐ院内第2勢力となった。
10月中旬に党公認候補を選出する予定で、それまでに58議席のウリ党や、今回9議席に転落した
統合民主党に新党参加を働きかける方針だ。
表面的には市民団体との“対等合併”方式をとり、党代表に市民運動家の呉忠一牧師を選出するなど、
ウリ党色を極力抑えたものの、85議員中80人がウリ党出身で、事実上の“第2ウリ党”と言える。
新党結成シナリオを書いたのは金大中前大統領との見方で衆目が一致する。8月20日に選出される
ハンナラ党の公認候補が、李明博前ソウル市長(65)、朴槿恵元党代表(55)のいずれになっても
人気が高いことから、保守勢力の10年ぶりの政権奪回を阻止するため旧与党勢力結集に動いたという
わけだ。
新党に参加した議員にしても、盧武鉉政権の支持率が低迷する中、ウリ党のままでは、大統領選は
おろか、08年4月の総選挙にも敗北すると恐れる。こうした事情が政界再編を加速させた。
>89
ただ、旧与党勢力から大統領選を目指す有力者の思惑はばらばらだ。
新党には、元ハンナラ党の孫鶴圭前京畿道知事(59)や、元ウリ党ながら反盧大統領派の
鄭東泳元統一相(53)が参加した。だが、ウリ党内の親盧派を代表する韓明淑前首相(63)、
李海チャン元首相(55)は、新党参加には前向きながら、親盧派の処遇が不明確なことから、
今回は参加を見合わせた。さらに、統合民主党は「ウリ党抜き」を主張している。
(チャンは、王へんに先を二つ並べ、その下に貝)
こうした状況から、旧与党勢力がすべて民主新党に結集できるかどうかが、韓国政局の当面の焦点となる。
(2007年8月7日22時14分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070807id23.htm
北朝鮮、燃料棒まだ取り出さず 新たなカード?「9月に協議」
北朝鮮が6カ国協議合意によって核施設停止・封印の対象になっている寧辺の実験用黒鉛減速炉
(5000キロワット)について、炉内の約8000本の使用済み燃料棒を「初期段階措置」の段階
ではまだ取り出さない意向を国際原子力機関(IAEA)に伝えていたことが7日分かった。
IAEA当局者が明らかにした。
同当局者によると、北朝鮮側は「(燃料棒を含む)核物質については9月の6カ国協議で話し合う」
としているという。
北朝鮮に燃料棒取り出しを新たなカードとする意図があるのかどうか、単に技術的に難しいためなのか
どうかなどは不明。核施設無能力化やすべての核計画申告など「次の段階」を話し合う今月中旬の
「朝鮮半島非核化」作業部会や9月の6カ国協議で燃料棒の取り扱いが焦点の一つとなりそうだ。(共同)
(2007/08/07 19:13)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070807/kra070807001.htm
>80
産経の記事。
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28日から平壌で南北首脳会談 盧政権では初
韓国政府は8日、盧武鉉大統領が今月28日から30日まで平壌を訪問、金正日総書記と首脳会談を
行うことで北朝鮮側と合意したと発表した。2000年6月に当時の金大中大統領と金総書記の間で
史上初めて行われて以来2回目で7年ぶり。盧政権では初。北朝鮮も、朝鮮中央通信を通じ同時発表した。
韓国側は、北朝鮮が先月、6カ国協議の2月合意に基づき核施設停止など「初期段階措置」に応じた
のを追い風に、核放棄に向けたさらなる取り組みを促すとともに、朝鮮半島の休戦体制を平和体制に
転換する問題も協議。南北の交流・協力を通じた朝鮮半島の平和定着の流れを進めたい考えだ。
北朝鮮は米朝関係を進展させる一方で、「南北共助」を誇示して韓国取り込みを図り、拉致問題などで
強硬な日本をけん制する狙いもあるとみられる。年末に控えた韓国大統領選は保守野党ハンナラ党が優勢
な情勢で、金大中政権以来の北朝鮮に対する「包容政策」の維持に危機感を感じている可能性もある。
韓国政府によると、韓国と北朝鮮は今月5日に首脳会談の開催で合意した。
近く北朝鮮の開城で事前協議を行い、議題などを詰める見通し。
盧大統領は04年6月以降、核問題が解決すれば北朝鮮の経済改善に向け、インフラ拡充などの
包括的で具体的な支援を行う用意があると繰り返し表明しており、北朝鮮側がこうした呼び掛けに
応えた可能性もある。(共同)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070808/kra070808000.htm
南北首脳会談:28日から平壌で開催 7年ぶり
【ソウル堀山明子】南北朝鮮は8日、韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記が
今月28〜30日に平壌で第2回南北首脳会談を開催すると同時発表した。
00年6月に金大中大統領(当時)が訪朝し金総書記と会談して以来7年ぶり。
韓国政府は北朝鮮の核問題解決と南北関係進展を同時に推進する立場で、
核問題が6カ国協議2月合意に基づき「初期段階措置」を終え、
核施設無能力化に向けた「第2段階」に入る8月末が南北首脳会談の好機と判断した。
韓国政府の発表によると、第2回南北首脳会談は、韓国政府が南北高位級接触を7月初めに提案し、
金万福国家情報院長が大統領特使として8月2〜3日と4〜5日の2度にわたり訪朝。
北朝鮮の金養建統一戦線部長と非公式に協議し、5日に南北合意書を交わした。
第1次非公式協議で北朝鮮側から「8月下旬に平壌で」と提案し、盧大統領が受け入れた。
韓国側は8日、白鍾天青瓦台(大統領府)統一外交安保政策室長、金万福国情院長、李在禎統一相
が記者会見した。白室長は「(6カ国協議の)2月の合意が実行段階に入る時期の南北首脳会談開催
は、北朝鮮の核問題解決と南北関係問題を推進するうえで意味がある」と意義を強調した。
00年6月に両首脳が署名した南北共同宣言では、次回会談は金総書記が「適当な時期に」
ソウル訪問すると明記されたが、第2回会談も平壌で開催される。その理由について金次長は
「韓国政府は時期場所を問わないというのが一貫した立場。
北朝鮮側から『平壌での開催が盧大統領を最ももてなせる』と説明を聞いた」と述べた。
合意によると、首脳会談に向けた準備協議を「早い時期に開城で行う」としており、
首脳会談の議題も準備協議などで調整されるとみられる。
盧政権では、05年7月に鄭東泳統一相(当時)が平壌で金総書記と面会。第3国での首脳会談
開催も含めて模索する方針を確認したが、その後に6カ国協議の停滞などで、実現しなかった。
昨年7月の北朝鮮ミサイル発射後にも、核実験中止と6カ国協議復帰を説得するため、
改めて南北首脳会談を北朝鮮側に提案したが、北朝鮮が受け入れなかった。
>93
【ことば】
◇ 南北共同宣言
00年6月14日、訪朝した金大中・韓国大統領(当時)が金正日・北朝鮮総書記とともに
署名した。南北朝鮮は
(1)統一問題を民族相互で自主的に解決する
(2)経済協力を通じ、双方の経済を均衡的に発展させ、協力と交流を活性化し、互いの信頼を固めていく
(3)金正日総書記が「適切な時期」にソウルを訪問する−−などを盛り込んだ。
◇南北合意文書全文
【中国総局】南北首脳会談開催に関し8日発表された、南北合意文書(5日付)の全文は以下のとおり。
韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日国防委員長の合意により、8月28〜30日、
盧大統領が平壌を訪問する。
南北首脳の対面は歴史的な「6・15南北共同宣言」と「我が民族同士」の精神にのっとって
南北関係をより高い段階に拡大、発展させ、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、
祖国統一の新たな局面を切り開くうえで重大な意義を持つことになるだろう。
双方は首脳対面に向けた準備を早いうちに開城で持つことにした。(朝鮮中央通信による)
毎日新聞 2007年8月8日 9時40分 (最終更新時間 8月8日 11時37分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070808k0000e030011000c.html
韓国大統領28日から平壌訪問、南北首脳会談へ
【ソウル=中村勇一郎】韓国の青瓦台(大統領府)は8日午前、韓国の盧武鉉大統領と
北朝鮮の金正日総書記(国防委員長)による史上2度目の南北首脳会談を8月28日から
30日に平壌で開くことで北朝鮮側と合意したと発表した。
南北のトップが会談するのは、2000年6月に平壌で行われた金大中大統領(当時)と
金総書記の初会談以来、約7年ぶり。会談が実現すれば、盧大統領が北朝鮮の核放棄に向け
金総書記を説得できるかどうかが最大の焦点となる。
今回の首脳会談開催は、2008年2月までの任期終盤を迎えて目に見える成果を残したい
盧大統領と、金前大統領以来続く韓国の対北朝鮮融和政策を「盧政権後」も継続させたい
北朝鮮側の思惑が一致したことが背景にあるとみられる。
北朝鮮の朝鮮中央通信も8日午前、南北首脳会談の開催を伝えた。
青瓦台によると、会談開催に向けた交渉は、南北の情報機関トップ同士によって行われた。
7月初旬に韓国側が北朝鮮に対し、金万福国家情報院(国情院)長を平壌に派遣し、
金養建統一戦線部長と首脳会談開催について話し合うことを提案。北朝鮮側もこれを受け入れ、
金院長が8月2〜3日、同5日の前後2回にわたって「大統領特使」として極秘に訪朝した。
北朝鮮側は8月下旬の平壌開催を提案し、盧大統領が訪朝を了承。5日、最終的に合意書に署名した。
韓国政府はこれまで、南北閣僚級会談をはじめとする南北対話の場を通じて北朝鮮に対し、
首脳会談開催に向け特使を派遣する意向を伝えてきたが、
北朝鮮側は「周辺情勢や南北関係の状況を見ながら判断する」として断ってきた。
北朝鮮側は今回、首脳会談に応じたことについて金国情院長に、「盧武鉉政権発足直後から、
盧大統領との会談を決心していた。これまでは機が熟していなかったが、最近、南北関係や周辺の
状況が好転したので、いい時期だと判断した」とする金総書記の発言を伝えたという。
>95
韓国は首脳会談推進委員会を設置し、来週から北朝鮮側と北朝鮮・開城で会談開催に向けた
実務接触を行い、手続きや議題などについて協議する。
青瓦台の白鍾天統一外交安保政策室長はこの日の記者会見で、「南北首脳会談は北朝鮮の核問題
解決と南北関係発展に有益だと考え、開催を提案してきた」と説明した。さらに、会談の意義に
ついては「南北関係を発展させ、朝鮮半島の平和、民族共同発展、祖国統一への新しい局面を開く
という重大な意義がある」と強調した。
2000年6月の南北首脳会談で署名された「南北首脳会談」では、金総書記が
「適切な時期にソウルを訪問する」としていたが、今回の会談ではこの合意が実行されないことになる。
(2007年8月8日11時51分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070808it02.htm
大統領選控える韓国、米と関係改善望む北朝鮮 利害一致
2007年08月08日12時11分
南北対話をアピールし政権末期の求心力低下を打破したい盧武鉉・韓国大統領と、米朝関係の進展を
背に朝鮮半島の平和体制確立の意思をちらつかせ、韓国から新たな「実利」確保を狙う金正日総書記。
7年ぶりとなる南北首脳会談の開催は、双方の利害が一致して実現する運びとなった。
南北首脳会談の実現は6者協議の進展にも好影響をもたらすとみられるが、北朝鮮は順調な米韓との
関係を背景に、対日関係で一層強硬な姿勢をとる可能性が高い。
金大中前大統領の太陽政策を継承した盧大統領は03年の就任以降、「可能であれば時期、
場所を問わず受け入れる用意がある」として首脳会談に意欲を表明、水面下で開催を打診し続けて
きた。今回の会談は北朝鮮側が具体的な日程を提案してきた形だが、任期切れまで半年余りの
盧政権が影響力を発揮できる「最後の機会」と見て最大のカードを切ったのが実情だ。
盧政権は「南北関係進展が核問題の解決を側面から支援する」(韓国政府筋)と判断したほか、
年末の大統領選で野党ハンナラ党に先行を許す与党系を後押しすることも狙った。
一方の金総書記が韓国との首脳会談を受け入れた最大の要因は米国との関係改善だ。
昨年の核実験の強行後、ブッシュ米政権は強硬姿勢を改め、米朝直接対話が繰り返されるようになり、
かなりの自信を深めているとみられる。
韓国政府は既に寧辺の原子炉停止に伴う重油5万トンを提供し、食糧支援も再開している。
食糧・エネルギー事情が恒常的に悪化している北朝鮮は、今回の首脳会談を新たな支援を引き出す場
に活用したい思惑がある。
ただ、政権末期の駆け込み的なイベントとの印象はぬぐえず、南北和解の大きな節目となった
初回会談のような効果は期待できない。韓国側からは「会談が北に一方的に政治利用される恐れがある」
との指摘も多い。
http://www.asahi.com/international/update/0808/TKY200708080180.html
拉致で韓国に働きかけ 南北首脳会談で官房長官
塩崎恭久官房長官は8日午前の記者会見で、韓国と北朝鮮が南北首脳会談を28日から開催すると
発表したことを受け、「拉致問題について韓国側にしかるべく働きかけをしたい」と述べ、
拉致問題を議題に取り上げるよう求める考えを示した。
韓国側は日本政府に対し、発表前に南北首脳会談開催を通告。
これを受け、谷内正太郎外務次官が8日午前、首相官邸で安倍晋三首相に報告した。
塩崎長官は「首脳会談が朝鮮半島の非核化、北東アジアの永続的な平和と安定のために関係国の
努力を後押しするものとなるために資する会談になることを期待したい。わが国として動きを注視する」
と表明した。ただし、「6カ国協議の中に韓国も北朝鮮も入っており、全体の動きを踏まえて話し合い
をしていくことは、韓国側としてもよく分かっていることだと思う」とも指摘。韓国側が6カ国協議の
枠組みを無視して対北朝鮮支援に踏み切ることがないよう牽制したものとみられる。
(2007/08/08 12:09)
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070808/ssk070808000.htm
南北首脳会談、親北政権維持が狙い 日本を牽制も
【ソウル=黒田勝弘】盧武鉉政権の南北首脳会談構想は、昨年から水面下で執拗に進められてきた。
今年に入ってからは「8−9月開催説」が流れていた。したがってマスコミや政界、世論の大方の反応
は「やはり」というものだ。2000年に次いで2回目ということもあって、驚きはそれほどない。
盧武鉉大統領が金正日総書記との首脳会談開催にこだわってきたのは、金大中前政権に続く
親北・革新政権として南北関係を安定させ、対北支援の融和策を堅持、拡大することと、
この路線を次期政権に継承させるためだ。大統領官邸の発表も
「南北関係の和解・協力の基調が次期政権にも維持されることが期待される」と強調している。
12月に迫った大統領選は与野党双方で候補選びが最終段階に入っている。盧武鉉政権による
南北首脳会談開催は、南北和解・協力路線維持の与党陣営に“追い風”になるものとみられる。
「政権交代」を目指す野党が優勢を続けている選挙情勢にかなり影響を与えそうだ。
また南北首脳会談開催について、発表は「わが民族だけでの精神」を強調している。
北朝鮮の核問題が米国の対北姿勢の変化で一定の進展をみせるなか、これまで「自主外交」を
看板にしてきた盧武鉉大統領としては、政権末期の”業績作り”の一環という意味でも、
南北首脳会談に踏み切ったとみられる。
一方、北朝鮮は韓国からの引き続いての支援獲得と、対北融和策を維持する次期政権を期待し、
韓国側の会談要請に応じた。
北朝鮮の当面の対韓政策の基本は、保守野党ハンナラ党による政権獲得を阻止することだ。
今回の首脳会談は韓国における「政権交代絶対阻止」で双方の思惑が一致した結果とみていい。
北朝鮮はまた、南北首脳会談を通じ韓国を北に引きつけることで“日韓離間”と、
拉致問題で強硬姿勢を崩さない日本の“孤立化”を狙っている。韓国は金正日政権に取り込まれる
のかどうか。その意味では盧武鉉大統領の外交路線を確認する格好の機会でもある。
(2007/08/08 14:13)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070808/kra070808001.htm
首相、「朝鮮半島の緊張緩和を期待」 南北首脳会談
2007年08月08日13時00分
安倍首相は8日、首相官邸で記者団に、韓国と北朝鮮の南北首脳会談の開催が決まったことに
ついて「首脳会談によって朝鮮半島の緊張緩和を期待したい」と述べた。朝鮮半島の非核化に
ついては「6者会合で協議を進めているが、韓国もその一員として対応を期待したい」と語った。
さらに、北朝鮮による日本人拉致問題については「日本にとって極めて重要な問題だ。
解決の重要性について、改めて韓国側に理解を求めていきたい」と述べ、
南北首脳会談で取り上げるように韓国側に求める考えを示した。
http://www.asahi.com/politics/update/0808/TKY200708080182.html
南北首脳会談:米の政策軟化が後押し 両政権の思惑一致
【ソウル中島哲夫】8日に開催が発表された南北朝鮮の首脳会談は、特に韓国の盧武鉉大統領に
とって自らの威信回復と12月の次期大統領選に向けた影響力拡大のための「最強のカード」と
言える。金正日総書記も、北朝鮮に同情的な南側政権の継続を助けることには利益が伴う。
この首脳会談が逆風を受けずに実現しそうなのは、米国が対北朝鮮政策を劇的に軟化させたためだ
という点も極めて特徴的だ。
盧政権にとって南北首脳会談は金大中前政権から引き継いだ最重要課題の一つだった。
00年6月の金大中、金正日両首脳による会談後、本来は金総書記が訪韓して第2回首脳会談を
行うべきだったが、「韓国で開催」という条件を外しても北側は応じなかった。
北朝鮮による昨年7月のミサイル発射と同10月の核実験は、盧大統領の最大の危機となった。
看板政策である対北包容政策(太陽政策)が北朝鮮のミサイル・核開発を結果的に助けたという
批判が高まったからだ。
だがその結果、盧大統領には南北首脳会談がますます重要なカードになった。金前大統領も
首脳会談の必要性を訴えた。北朝鮮核問題の解決に寄与して包容政策の力を国際社会に示す
▽包容政策の意義を韓国史に刻む▽包容政策を受け継ぐ人物を次期大統領に当選させる−−などを
期待してのことだ。
昨年秋から今年にかけて、南北首脳会談に関するさまざまな交渉情報が流れた。
だが、米ブッシュ政権が北朝鮮に対する強硬姿勢を維持している以上、劇的な首脳会談は難しい
だろうという見方が強かった。
しかし、米国は路線変更した。北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議は少なくとも外見上は進展して
いる。7、8日には板門店で北朝鮮に対する経済・エネルギー支援に関する作業部会が開催中だ。
米政府は南北首脳会談合意を歓迎し、周辺国の大半が前向きの期待を表明する中で会談が行われる
可能性が高い。
>101
問題は北朝鮮の真意だ。核廃棄を決断した証拠はない。南北関係でも、韓国を利用しようという
以上の意思があるのかどうか。また、北朝鮮に対する強硬姿勢を維持している日本政府を困惑させ
ようという狙いもあるのではないか。疑問は多い。
▽ 宮本悟・日本国際問題研究所研究員(北東アジア安全保障)の話
この時期に首脳会談の開催に合意したのは、お互いに12月の韓国大統領選挙が念頭にあるため
だろう。北朝鮮機関紙の共同社説でも韓国の野党、ハンナラ党批判を続けている。北朝鮮にとって
ハンナラ党が大統領選で勝つことは望ましくない。与党の苦戦、野党の優勢が伝えられる中、
大統領選前の南北首脳会談の開催で、「対北包容政策」を進めてきた与党ウリ党の対北朝鮮政策が
正しいということを見せたいということだろう。その意味で、南北の政権の思惑が一致したと言える。
毎日新聞 2007年8月8日 11時48分 (最終更新時間 8月8日 14時53分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070808k0000e030046000c.html
南北首脳会談、6カ国協議よりも韓国大統領選に影響か
2007年 08月 8日 12:35 JST
[ソウル 8日 ロイター] 韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記が8月28─30日に
北朝鮮の平壌で首脳会談を実施する。
北朝鮮の朝鮮中央通信は「両国は、早い時期に開城で予備協議を行う」と伝えた。
北朝鮮内の開城には韓国の出資で設立された工業団地がある。
韓国の白鐘天・統一外交安保政策室長も同時に発表した声明で、記者団に対し、
南北首脳会談で「両国関係をさらに高いレベルまで拡大、発展させる」と述べた。
国際法の上では両国はまだ「戦争状態」にあるが、南北首脳会談が行われるのは今回で2回目。
前回は2000年に当時の金大中大統領と金正日総書記が行った。
アナリストによると、ほぼ不人気なまま任期終了が近づいている盧武鉉大統領は政治的な遺産と
して、南北首脳会談の実現を目指していたとされる。
北朝鮮は昨年、核実験を実施し地域の緊張が高まったが、今年2月の6カ国協議合意に基づき、
核施設の稼動を停止した。
ただ、シンクタンクCSISの上級研究員は、南北首脳会談が実施されたとしたしても、
6カ国協議での交渉は進展しないとみている。6カ国での韓国の影響力は余りないからだ。
同研究員は「南北首脳会談はむしろ、12月に行われる韓国大統領選に影響する可能性がある。
韓国に左派政権が存続することは、北朝鮮にとっても重大な関心事だ。
首脳会談で現在の与党及び連立政党が政治的に有利になる可能性がある」と述べている。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-27273620070808
南北首脳会談―大統領は世界を代弁せよ
韓国の盧武鉉大統領が今月末に平壌を訪れ、金正日総書記と会談することになった。
双方がきのう、電撃的に発表した。南北朝鮮の首脳会談は、7年ぶり2回目である。
分断国家の最高指導者がじかに会って意見を交わすのは、両国間だけでなくこの地域全体にとって
好ましいことだ。核問題をはじめ北朝鮮を取り巻く緊張が和らぎ、安定する。
その流れを確かなものにし、国際社会が希望を持てるような会談にするよう強く望む。
それにしても、金大中大統領と金総書記との、分断後初の首脳会談が開かれた7年前のような
高揚感は、いまソウルの街にはない。
その後、北朝鮮は核開発の道を突き進み、核兵器の保有を宣言し、核実験まで行った。
国連安保理では全会一致で制裁決議が採択された。
北朝鮮を支援する太陽政策を推し進めた韓国にとっては、はしごをはずされたも同然だった。
そんな吹っ切れない思いがあるのだろう。加えて、あの時に総書記が約束したソウル訪問は
結局果たされないまま、南の大統領がまた北に出向くという。
野党はさっそく「時期や場所、手続きのすべてが不適切だ」として、反対する論評を出した。
>104
この時期に首脳会談を開くことにした南北双方に、年末に迫った韓国大統領選への思惑があるのは
間違いない。
再選のない盧大統領は、あと半年の任期を残すばかりになった。支持率が低迷する盧氏にとっては、
歴史に残る業績をつくる最後の機会であり、世論の風を起こすことで大統領派の選挙を有利に進める
狙いがあるのだろう。
そんな盧氏は、北朝鮮には御しやすい相手と映ったのではないか。盧氏と会って融和政策への言質
を取る。次に誰が大統領になろうと、基本的な路線の転換はやりにくくしておく。
対米関係をさらに進展させるため、和解ムードづくりへの計算もしているかもしれない。
思惑はさまざまだが、貴重な首脳会談の機会は最大限に生かさねばならない。私たちが最も期待
するのは、核の放棄という6者協議の目標を、金総書記の口から直接に確認させることだ。
7年前の共同宣言に欠けていた軍事面での緊張緩和も、今度はしっかりと協議しなければなるまい。
双方は開催合意の発表文で「『わが民族同士』の精神」で平和と繁栄、統一への新たな局面を開く
とした。
それは結構なことだが、あまり「民族」ばかりにこだわられては困る。核兵器や弾道ミサイルの
開発を見るまでもなく、すでに北朝鮮問題は「民族」の枠だけで解決できない深刻な国際問題なのだ。
拉致という人権問題もある。
盧大統領は米国や日本、中国、ロシアといった関係国とも事前に調整し、
いわば国際社会の声を代弁する形で金総書記と話し合ってもらいたい。
2007年08月09日(木曜日)付 朝日新聞社説
http://www.asahi.com/paper/editorial20070809.html
南北首脳会談 「北」の核廃棄へ前進できるのか(8月9日付・読売社説)
北朝鮮の核廃棄を目指す6か国協議の進展につながるのかどうかが、核心の問題だろう。
韓国の盧武鉉大統領が8月28日から北朝鮮を訪れ、金正日総書記と会談することになった。
南北首脳会談の開催は7年ぶりだ。
6か国協議は、北朝鮮の核廃棄に向けた核施設の運転停止など「初期段階の措置」履行が
ほぼ終わり、「次の段階」に入ろうとしている。
こうした時期での南北首脳会談は、当然、6か国協議の実質的な進展に資するものでなければ
ならない。盧大統領は、金総書記に核廃棄の早期実現をどう働きかけ、いかなる言質を引き出すのか。
筋を通した姿勢で臨むべきである。
2月の合意では、北朝鮮は「核施設の無能力化」と「核計画についての完全な申告」を実施し、
その見返りに「重油95万トン分に相当する経済、エネルギー、人道支援」を得る。
この「次の段階」実施のための行程表を、9月初めの6か国協議全体会合で作る予定だ。
盧政権は任期切れまであと半年だ。首脳会談で成果を急ぐあまり、足元を見られ、北朝鮮のペース
にのせられる危険がある。6か国協議の枠組みの外で、韓国が独自に対「北」支援の増大を約束する
ならば、核問題の解決はかえって長引く恐れもある。
首脳会談が12月の韓国大統領選挙へ及ぼす影響も無視できない。
圧倒的に優勢が伝えられる野党のハンナラ党は8月20日に大統領公認候補を決定する。
与党側には、首脳会談で一気に形勢挽回(ばんかい)を図るという計算があろう。
北朝鮮が、このタイミングで首脳会談に応じたのも、北朝鮮に厳しい態度をとるハンナラ党の
政権より、左派政権の継続を願っているからだろう。
>106
韓国側は、首脳会談で朝鮮半島の平和について、軍事的な信頼醸成措置(CBM)や、
「平和体制の構築」のための土台作りを目指すという。
韓国には、6か国協議の合意にも明記された「朝鮮半島における恒久的な平和体制」協議へ発展
させる狙いがある。南北朝鮮と米国、中国の4か国の協議で、朝鮮戦争の終結を宣言し、
南北の平和共存を確実にしようというものだ。
朝鮮戦争の休戦以来、半世紀以上も南北の軍事的対峙(たいじ)状況は変わっていない。
だが、東西冷戦時代と異なり、今日、「北」の核が地域全体、とりわけ日本の安全を脅かすという
深刻な状況にある。
日本にとっても、自らの安全保障に直結する重要な問題だ。日本の安全が損なわれることがない
よう、日本の立場をしっかり主張していくことが大事だ。
(2007年8月9日1時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070808ig90.htm
社説:南北首脳会談 北に核廃棄を確約させよ
すべては結果次第である。南北朝鮮の首脳会談が7年ぶりに開かれることが決まった。
北朝鮮の核廃棄という東アジア最大の問題にとってプラスになるのか、マイナスに作用するのか。
それによって韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領の評価がはっきり分かれる。
「首脳会談に失敗なし」と言われるが、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記との首脳会談は、
あらかじめ成功が約束されていないことを肝に銘じておかなくてはならない。
初めての南北首脳会談は2000年6月だった。金大中(キムデジュン)・韓国大統領(当時)が
平壌を訪問し、金総書記と平和的自主的民族統一などをうたった「南北共同宣言」に署名した。
金大統領の太陽政策が、北朝鮮の柔軟化を導いたものとして高く評価され、
金大統領はノーベル平和賞を受賞した。だが、その後、北朝鮮は着々と核兵器の開発を進め、
昨年10月、核実験をした。最初の南北首脳会談は、期待外れの会談に終わった。
では、第2回の首脳会談に、なにが期待できるのか。韓国は12月に大統領選挙が行われ、
任期の切れる盧大統領は新しい大統領に政権の座を譲ることになっている。
対北融和論を主張してきた盧大統領にとって南北首脳会談は最大の花道である。
だが、盧大統領は退陣が近い。これまでの外交の仕上げはできても、新しい決定は次の政権に
委ねるのが筋だろう。しかも、与党は分裂し、議会で多数を失っている。首脳会談の場所が
「南北共同宣言」ですでに決められていたソウルではなく、また平壌になったのも、
力関係において北が優勢であることを暗示している。
首脳会談で盧大統領に期待されているのは、核廃棄に向けて北の背中を押すことである。
6カ国協議を側面から支えて、核関連施設の無能力化を実現し、高濃縮ウラン計画を断念させ、
金総書記に核廃棄の具体的スケジュールを約束させることである。
>108
それができれば第2のノーベル平和賞に値する。
もし失敗すれば、北朝鮮の時間稼ぎに協力しただけに終わるだろう。
このところ、日本が入った6カ国協議とは別に、米中韓朝の4カ国による朝鮮戦争終結の枠組みが
当事国の間でささやかれている。その狙いが、米朝正常化交渉の切り離し先行や、拉致問題を抱える
日朝交渉の棚上げであるなら、事実上の日本外しとして警戒しなければならない。
南北首脳会談で4カ国協議への布石を打つのが北朝鮮の戦略ではないのか。朝鮮半島問題は、
あくまで6カ国協議での核解決を最優先すべきである。かりに4カ国の枠組みを作るにしても、
6カ国の合意を前提にすべきである。
今回の南北首脳会談について、米国政府は韓国政府から事前通告を受けていたというが、
日本政府には、韓国や米国からどのような連絡があったのだろうか。これから日朝部会も始まる。
米国、韓国とは、呼吸を十分に合わせておく努力がますます必要だろう。
毎日新聞 2007年8月9日 0時05分
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070809k0000m070150000c.html
【主張】南北首脳会談 対北説得に期待をしよう
韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記との南北首脳会談が28〜30日、平壌で行われる
ことになった。金大中大統領時代の2000年6月、初めて実現して以来、2度目である。
あらためて確認すれば、この間、あれだけ南北和解や交流・協力が言われ、あれだけ韓国からモノ、
カネの支援が行われながら、首脳同士の接触は7年間、1回もなかったということだ。
この事実は、韓国が自画自賛してきたような南北和解は、
実際は必ずしも進んでいなかったことを意味する。新たな首脳会談を機に南北首脳の接触が増え、
その結果、北朝鮮の金正日体制の透明性が高まり、南北が予測可能な関係になることを期待したい。
韓国では以前から南北首脳会談推進説が流れていた。盧武鉉大統領はそれほど金正日総書記との
首脳会談を希望していたというわけだ。韓国の歴代大統領には “首脳会談病”のようなものがある。
北朝鮮首脳との会談を政権の業績として歴史に残したいからだ。そのため、たとえば前回の金大中
大統領は首脳会談開催の “代価”として、4億5000万ドルもの外貨を北朝鮮にひそかに提供して
いる。
今回の“代価”は明らかでないが、自主外交が看板の盧武鉉大統領としては、合意文書にあるように
「わが民族だけで」問題の解決を目指したいとの意欲があるようだ。ぜひそう願いたいものだ。
その際、忘れてならないことは、2000年の南北首脳会談の後、国際社会にもたらされたものが
北朝鮮の核兵器開発や弾道ミサイル発射だったという事実だ。軍事優先を国是にしている「先軍政治」
の金正日総書記は、韓国からの経済支援を受けながら公然と軍備強化に励んできた。
盧武鉉大統領は南北首脳会談では金正日総書記を説得してほしい。核兵器の放棄や軍事優先政策の
手直し、民生優先経済への転換、開放・改革政策の選択、同じ民族として同胞の自由や権利の拡大、
そして外国人拉致など過去の対外的不祥事に対する誠意ある対応など、問題は十分すぎるほどある。
社説2 北朝鮮に過度の融和は禁物だ(8/9)
韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)労働党総書記が
今月28―30日、平壌で会談することになった。南北首脳会談は2000年6月以来、7年ぶりだ。
朝鮮半島の平和体制構築が主要議題とされるが、北朝鮮の全面的な核廃棄や拉致問題解決にも
つながるよう期待する。
当時の金大中(キム・デジュン)大統領が訪朝した7年前は朝鮮半島分断から55年ぶりの
南北首脳会談という歴史的意義があった。今回はそれほど高揚感はない。政権浮揚策にもしたい
盧大統領と、国際社会からの各種援助を求めたい金総書記の利害が一致したという双方の事情が
透けて見えるからだろう。
8日に発表した南北合意書(5日付)には「朝鮮半島の平和と民族の繁栄、祖国統一の新たな
局面を開くうえで重大な意義を持つ」と明記しながら、北朝鮮の核問題には直接触れていない。
今回の首脳会談では南北の融和路線が先行し、拉致問題など日本にとっての懸案事項はあいまいに
なる可能性がある。
韓国では12月に大統領選挙を控え、盧大統領が政権党への求心力を確保するために
首脳会談を急いだとの見方も浮上している。実際、最大野党ハンナラ党は8日、
「選挙用イベントで、かえって国民的な反感を呼ぶ」などと批判した。
韓国内が一致団結して臨めないような首脳会談では、北朝鮮に足元を見られかねない。
昨年のミサイル連射や核実験で国際的に孤立した北朝鮮としては、
首脳会談で南北の融和ムードを演出し、対米関係の改善にもつなげたい考えとみられる。
南北首脳7年ぶり会談へ 連邦制めぐり渦巻く皮算用
【ソウル=黒田勝弘】韓国の盧武鉉政権は北朝鮮の金正日総書記との南北首脳会談に執着してきた。
とくに政権末期の今年、実現に向け活発に動いてきた。春以降は「8〜9月開催説」が流れていた。
盧武鉉政権の狙いは、左派・革新勢力主導の親北政権として対北支援・協力路線を確固にし、
次期政権に親北路線を継承させることだ。
とくに次期大統領選が12月に迫ったこの時期の南北首脳会談開催は、韓国世論にあらためて
対北和解ムードを広げることになる。対北融和政策維持のため、南北の首脳は「保守勢力の
野党ハンナラ党への政権交代絶対阻止で意見が一致している」(政界筋)との声が広く聞かれる。
またこの時期、国際的な関心人物である金正日総書記との首脳会談には間違いなく内外が注目する。
支持率低迷のまま政権末期を迎えている盧武鉉大統領にとっては「盧武鉉ここにあり!」という
起死回生のチャンスになる。結果的に政権の業績として、歴史に名を残せるというわけだ。
こうした政治的計算を強く感じさせると同時に、首脳会談も2回目とあっては新鮮味は落ちる。
しかも今回また、金正日総書記は平壌に居座り、韓国大統領の“平壌詣で”である。
金正日総書記は「次はソウル訪問」の約束をいまだに実行していない。
したがって世論の大勢は2000年の第1回首脳会談の時とは違い比較的冷めている。
今回は「どれだけ北にいいたいことがいえるか」あるいは「韓国や国際社会にとってどんな成果を
上げられるか」(マスコミ論調から)など「お手並み拝見」の雰囲気だ。
これに対し金正日総書記の方は、南北和解をあらためて演出することで韓国からの経済支援を
さらに引き出し、同時に国際世論の対北姿勢を緩和させる狙いがある。
とくに南北和解ムードは、北にとって最大の対外的課題である対米関係改善に大いにプラスとなる
との計算がある。
そして国際的にソフトムードを振りまき、韓国を北に取り込むことによって日本の“孤立化”を
印象付ける狙いもある。米国はすでに核問題などで対北姿勢を後退させている。
残るは日本だけというわけだ。
>114
金正日政権はこれまで、拉致問題で強硬姿勢を崩さず、朝鮮総連締め付けなど対北制裁を着実に
進める日本に頭を痛めている。
南北首脳会談を機に、南北が歩調を合わせて日本に対北政策の“軟化”を迫ってくる可能性がある。
韓国は第1回の首脳会談に際し、当時の金大中大統領が4億5000万ドル
(現在のレートで約540億円)もの外貨を見返りに提供している。
今回の代価はまだ不明だが、首脳会談をはじめ南北接触をエサにした北朝鮮の
対韓モノ取り戦術からして当然、かなりの約束ができているとみていい。
一方、ソウルの保守派の間では「今回の南北首脳会談で北朝鮮が主張する“南北連邦制”に一歩踏み
出すのではないか」との観測が流れている。
南北は第1回首脳会談の共同宣言で「南側の連合制案と北側の緩やかな連邦制案にはお互い共通性
がある」「今後、この方向で統一を目指す」としている。
今回の首脳会談ではこの合意をさらに進め「連邦制にいたる“南北統一協議機構”のようなものを
発足させようとするのではないか」(同筋)というのだ。韓国では金大中−盧武鉉政権下で政治的に
親北ムードが広がっている。保守派は型破りが好きな盧武鉉大統領の大胆な発想を警戒している。
(2007/08/09 08:49)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070809/kra070809000.htm
南北首脳会談 日本、拉致置き去り懸念
7年ぶりの南北首脳会談開催が決まったことについて、日本政府は朝鮮半島の非核化の前進に
期待を示す一方、融和ムードの先行で拉致問題解決への環境が一層悪化することに警戒を強めている。
安倍晋三首相は8日、韓国側に拉致問題解決への協力を改めて要請する意向を表明。
政府は事態の推移を慎重に見極める構えだ。
安倍首相は同日、首相官邸で記者団に、「南北首脳会談によって朝鮮半島の緊張が緩和されること
を期待したい」と強調。その上で、「拉致問題は日本にとって極めて重要な問題だ。解決の重要性に
ついて改めて韓国側に理解を求めていきたい」と述べた。首相自身が訪朝する可能性に関しては
「拉致問題が解決されなければならない。会談が目的ではなく、解決へ努力することが大切だ」
と指摘し、慎重な姿勢を示した。
首相はこの日、麻生太郎外相、谷内正太郎外務事務次官をそれぞれ官邸に呼んで、状況を分析。
麻生氏に対し、南北首脳会談で拉致問題を取り上げるよう、韓国側への働きかけを指示した。
日本政府が南北首脳会談に際して拉致問題を強調するのは、会談が「経済支援ありきの対話に
なりかねない」(政府筋)との危惧(きぐ)があるためだ。さらに、会談と前後する形で月末にも、
6カ国協議の日朝国交正常化作業部会が予定されていることがある。
今年3月以来となる日朝作業部会では、北朝鮮側が南北関係の進展を背景に、
日本の孤立化を狙って強気の態度に出てくる可能性が高い。塩崎恭久官房長官は記者会見で、
「(南北首脳会談が)他の作業部会の動きをバックアップする形になることが大事だ」と強調した。
韓国側は日本政府に対し、発表前に会談の開催を通報してきた。ただ、北朝鮮との関係強化に
前向きな盧武鉉大統領が年末の大統領選を控え、単独で対北朝鮮支援に踏み込む可能性もあり、
政府は「北朝鮮と各国がバラバラに交渉を始めれば、6カ国協議の枠組みが崩壊しかねない」
(外務省幹部)と懸念している。
(2007/08/09 08:53)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070809/kra070809001.htm
アフガン拉致:水面下交渉進展か 韓国政府とタリバン側
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
韓国政府とタリバン側との最終交渉が水面下で本格化している模様だ。アフガン、米両国大統領の
会談では、タリバン側が人質の解放条件とした「(収監中の)タリバン兵の釈放」を受け入れない
ことで一致したにもかかわらず、タリバンは「韓国政府の対応を待っている」(アフマディ報道官)
と即座には人質に危害を加えないことを強調。韓国側との何らかの具体的な交渉が進んでいること
を示唆している。
関係者によると、韓国政府交渉団は8日、タリバン側に病気になった人質のための治療薬を渡した。
女性2人と男性1人が病気で苦しんでいると言い、薬はタリバン側が指定したトラックに積み込んだ
という。
韓国政府交渉団はタリバンとの電話での接触を続け、面談交渉の実現を急いでいる。
タリバン内では「(収監中の)タリバン兵の家族の女性と人質女性の交換」という条件も考慮されて
おり、交渉でも取り上げられた模様だ。ただそれもアフガン、米両政府の同意が必要なことに変わり
なく、両者が「別の条件」を模索している可能性もあると関係者は指摘する。
ただタリバン側はメディアに対し、「タリバン兵の釈放」が原則だと主張し続けている。
韓国側も「引き続きアフガン、米政府を説得していく」とタリバン側に説明しているという。
交渉が完全に決裂した場合、軍事作戦による救出という選択肢が浮上する。アフガン内務省報道官
は8日の会見で「まだ軍事作戦は考えていない」としながら「準備はしている」と述べた。
タリバン報道官は「軍事作戦に着手すれば人質全員を殺す」と警告している。
交渉の仲介関係者は毎日新聞に「近くタリバンが何らかの結論を出す可能性がある」と語った。
関係者は「タリバン首脳が、タリバンに影響力を持つ有力者らとも協議を続けている」と話す。
有力者たちはタリバンに理解を示す一方で、女性の拉致には疑問を呈しているといい、
「女性の釈放」を求めているという。
毎日新聞 2007年8月9日 10時31分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070809k0000e030020000c.html
アフガン:韓国人拉致 「背後にパキスタン」 地元知事が発言
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
政府側の現地交渉責任者を務める中部ガズニ州のパッタン知事が、「事件の背後にパキスタンの
情報機関がいる」と発言し、波紋を呼んでいる。アフガンとパキスタンはタリバンの勢力再拡大を
めぐり関係が悪化。9日からは米国の仲介で緊張緩和をめざす両国間の「大会議(ジルガ)」が
開催されるが、知事の発言はアフガン側のパキスタンへの不信感の強さを象徴するもので、
両国関係修復は容易ではなさそうだ。
知事は、タリバンとの電話でのやり取りのなかで「ウルドゥー語(パキスタンの言葉)が聞こえた」
と指摘、タリバンの背後にパキスタンがいると強調した。
これに対しタリバン側は「ウルドゥー語が分かる知事こそ情報機関の回し者」と応じ、
思わぬ非難合戦に発展した。
歴史的にパキスタンは、インドへの対抗上、後背地となるアフガンに自国の息のかかった政権を
樹立しておくことが重要な戦略だった。94年のタリバンの誕生には、
パキスタン軍情報機関(ISI)が深くかかわったとされる。だが01年9月の米同時多発テロ事件
以降、パキスタンは米国の「対テロ戦争」の同盟国に転じ、ムシャラフ政権は情報機関とタリバン
との関係を否定している。
パキスタン側部族地域で活動するタリバンに近い武装勢力司令官は「我々も拉致事件にかかわって
いる」と認め、「我々がウルドゥー語を話すのは当然であり、パキスタンの情報機関が事件と関係が
あることにならない」と強調している。
毎日新聞 2007年8月9日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20070809ddm007030101000c.html
6か国協議作業部会、北朝鮮が投資型支援の機材リスト提示
特集北朝鮮の核実験
【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の作業部会のうち、
7日から板門店で開かれていた経済・エネルギー協力に関する作業部会は最終日の8日、
全体会議が開かれ、北朝鮮側は初日の会議で要求した発電関連設備や発電所改修など
「投資型支援」について、具体的な機材名が列挙されたリストを提示した。
日本政府筋によると、北朝鮮は重油の受け入れ限度を「月5万トン」と主張。その上で、
「次の段階の措置」を履行した場合の見返りとして提供される「重油95万トン分に相当する経済、
エネルギー、人道支援」のうち半分を、同リスト記載の機材で提供するよう求めた。
リストは数枚で、記載された機材は数十種類に上り、北朝鮮は発電所で使用する設備や改修に
必要な機材、鉱山で使われる設備だと説明した。専門的な記載も多かったため、今後、北朝鮮が
詳細な資料を作成し、各国が検討することとなった。機材を重油に換算する計算方法についても
議論されたが結論は出ず、次回日程も決まらなかった。
議長国・韓国の林聖男(イム・ソンナム)次席代表は、北朝鮮が要求した機材について
「軽水炉と関係があるものはなかった」と述べた。
中国は次回の重油支援を担当する意向を示し、米国もその後に重油支援を検討していることを
表明したが、提供の日時などは明示されなかった。
一方、北朝鮮側代表の金明吉(キム・ミョンギル)国連公使は会議終了後、記者団に対し
「会議は生産的に進んだ」と述べるとともに、南北首脳会談の開催が決定したことについて
「民族史に特記すべき事だ」と歓迎した。
(2007年8月8日21時3分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070808it13.htm
南北首脳会談での韓国の独走にくぎを刺す 米報道官
2007年08月09日10時20分
米ホワイトハウスのスノー報道官は8日の会見で、南北朝鮮の首脳会談開催について
「6者協議で北朝鮮がさらなる非核化に取り組むよう各国が圧力をかけており、
会談もその範疇(はんちゅう)にある」と述べた。報道官は「会談を支持する」とも明言したが、
独自の大規模支援表明など、韓国政府の独走を牽制(けんせい)した形だ。
国務省のマコーマック報道官も同日の会見で「北朝鮮への関与という点で、前向きなステップだ」
と評価する一方、「外交努力の中心は6者協議にある」と強調。
「6者協議の取り組みを損ねるものではないと見ている」とくぎを刺した。
http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY200708090087.html
北朝鮮、イランにガソリン供給を表明
【テヘラン=加賀谷和樹】北朝鮮の林景萬(リム・ギョンマン)貿易相は8日、
訪問先のテヘランでイランのバジリハマネ石油相と会談し、イランから原油を輸入する一方で、
余剰のガソリンなど石油製品をイランに輸出すると表明した。両国のエネルギー分野における
協力強化の一環で、北朝鮮は近く、技術者をイランに派遣して計画の詳細を詰める方針だ。
イラン石油省が運営する通信社によると、林貿易相は両国の関係を
「ともに(米欧の)帝国主義と戦うなかで政治的には最高水準にある」と指摘した。
バジリハマネ石油相も「両国はエネルギー分野の開発、生産などで協力できる」と述べ、
今後はイランと北朝鮮が共同で油田開発に乗り出す可能性を示唆した。(10:30)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070809AT2M0900409082007.html
南北首脳会談 非核化を進められるか
七年ぶりに南北朝鮮の首脳会談が開かれる。六カ国協議による北朝鮮の非核化はこれから困難な
段階に入るところだ。盧武鉉大統領は、北朝鮮が核放棄を確実に実行するよう説得できるか。
南北首脳会談は、二十八日から三十日まで、盧大統領が平壌を訪問して、金正日総書記との間で
行われる。二〇〇〇年六月に当時の金大中大統領が訪朝して、史上初めて首脳会談を行ってから
七年ぶり、二回目となる。
今回の会談は「南北関係の拡大発展、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一」に向け、
「新たな局面を開くうえで重大な意義を持つ」(南北合意書)と強調している。
当然、北朝鮮の核問題は主要議題になるはずだ。六カ国協議によって核施設の稼働停止が実施され、
「次の段階」の措置であるすべての核計画の申告、既存の核施設の無能力化に向けて動き始めたばかりだ。
北朝鮮の核は、北東アジア地域の最大の不安定要因である。盧大統領は核問題の解決に弾みを
つけるよう最大限の努力をしてほしい。
首脳会談は、盧大統領が就任時から呼びかけてきたものだ。第一回首脳会談では金総書記が早々に
訪韓する約束だった。七年が経過したが、いまだに実現していない。
しかも、北朝鮮はその間も核・ミサイル開発を進め、昨年十月には核実験の実施を発表するなど、
地域の緊張を高めている。
それでも、任期半年を残す盧大統領が訪朝するのは、対北融和策の有効性を強調し、成果を残す
ためだ。野党ハンナラ党が優勢な年末の大統領選で融和路線を継承する与党候補に肩入れする思惑
もある。
>122
この点は金総書記の利害とも一致する。食糧などの大型支援獲得に融和政策は欠かせないからだ。
金総書記はこの時期の首脳会談について「南北関係および周辺の情勢が好転した」と説明したと
いう。とくに米朝関係が改善の兆しを見せる中、朝鮮戦争による休戦協定を平和協定に移行させる
環境整備として南北関係改善は必要な材料だ。
また、拉致や核問題で強硬姿勢を続ける日本に対するけん制という狙いもあるのではないか。
しかし、北朝鮮の核問題は、六カ国協議の中で、確実な枠組みをつくりつつ進める以外に、
核開発を断念させることは至難のことだ。
盧大統領は、周辺国の連携が必須条件であることを念頭に首脳会談に臨んでほしい。
核放棄をあいまいにしたり、過剰に妥協すれば、北朝鮮の時間稼ぎに利用されるだけだ。
2007年8月9日 東京新聞社説
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007080902039746.html
南北首脳会談*平和体制構築の一歩に(8月9日)
韓国の盧武鉉大統領が二十八日から三日間、北朝鮮の首都平壌を訪問し、
金正日総書記と首脳会談を行うことが決まった。
首脳会談は、二○○○年六月に当時の金大中大統領と金総書記が会って以来七年ぶりだ。
会談では、統一問題や南北交流のほか、六カ国協議で合意した「初期段階措置」の次の核施設の
無力化、朝鮮半島の休戦体制を新たな平和体制に転換することなどが主な議題となろう。
核施設の無力化や平和体制への転換問題で、盧大統領がどこまで金総書記から前向きな発言を
引き出せるのか。核問題解決への重要な一歩ともなるだけに注目したい。
前回の首脳会談は朝鮮半島に雪解けをもたらし、両国は共存共栄へと歩み出した。
しかし、北朝鮮が昨年七月に弾道ミサイルを発射し、十月には核実験を強行したことで再び緊張
が高まった。
今なお休戦ラインをはさんで百万人の軍が対峙(たいじ)している。先日も銃撃戦があったばか
りだ。
会談が朝鮮半島の緊張緩和につながることを期待したい。
この時期に会談が決まった背景には、ブッシュ米政権による対北朝鮮政策の柔軟路線への転換が
ある。さらには南北双方の思惑が一致した。
盧大統領は十二月の大統領選挙に向け、与党候補への追い風となることを計算している。
融和政策が北朝鮮のミサイル・核開発を助長したとの批判をかわしその正しさを国際社会に示す
狙いもある。
>124
北朝鮮にとっては、融和政策に否定的な野党をけん制し、次期政権につなげたいとの思いもある。
一時の飢餓状態を脱したとはいえ国内の食糧事情は依然として厳しい。
「民族共助」を訴えることで援助を引き出せると考えているのではないか。
なにより、南北蜜月を演出することで好転しつつある米朝関係改善に弾みをつけるのが最大の目的だ。
前回の会談は、統一の推進や経済協力、離散家族の相互訪問などを盛り込んだ共同宣言に署名した。
しかし、懸案だった金総書記のソウル訪問は七年たっても実現せず、離散家族の相互訪問も思った
ほど進んでいない。
こうした懸案に金総書記がどこまで誠実に応えるのか。見守りたい。
日本政府は首脳会談で拉致問題を取り上げるよう働きかける方針だ。
しかし、北朝鮮は「解決済み」の姿勢を変えておらず、参院選で歴史的大敗を喫した安倍晋三政権への
批判を強めている。拉致問題の解決は容易ではない。
米朝南北の対話が進む中で、日本だけがかやの外に置かれることにならないか。それが心配だ。
2007年8月9日 北海道新聞社説
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/42488.html
【南北首脳会談】 平和と安定につなげよ
韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記が二十八日から平壌で会談することが決まった。
南北首脳が会うのは二〇〇〇年六月の金大中大統領と金総書記の会談以来二回目となる。
朝鮮半島の平和構築を前進させるとともに、北朝鮮の核放棄を加速させる機会となるよう期待したい。
韓国と北朝鮮は二〇〇〇年の南北共同宣言に基づき、閣僚級対話や離散家族再会、経済協力などを
進めてきた。南から北への食糧などの支援も、昨年の北朝鮮によるミサイル発射と核実験で凍結され
たものの、既に再開している。
その原動力は金前政権から盧政権へと引き継がれてきた北朝鮮に融和的な包括政策(太陽政策)だ。
野党は厳しく批判しているが、融和政策への支持は根強くある。
年末に退陣を控えた盧大統領は、南北和平の雰囲気を高め、次期大統領選を与党有利に展開させる
ことを狙っていよう。南北共同宣言の「金総書記のソウル訪問」に反し、会談場所が再び平壌となった
ことからも大統領の積極姿勢がうかがえる。
北朝鮮としても、さまざまな支援が得られる包括政策の継続は望むところだろう。さらに南北関係
の前進をてこに、最大の課題である対米関係の改善を前に転ばそうという狙いもあるとみられる。
第一回の首脳会談後、北朝鮮は欧州連合(EU)を中心に積極外交に打って出た。今回も制裁圧力の
緩和に向け、外交攻勢を強める可能性があるが、国際社会との風通しがよくなるのは悪いことではない。
双方の思惑は別にして、南北のトップ会談が朝鮮半島の緊張緩和にプラスに作用するのは間違いない。
対話を通じて相互の信頼感が高まれば、半島の平和と安定につながっていこう。
>126
ただし、懸念材料もある。六カ国協議の合意に基づき、北朝鮮の核施設停止などの「初期段階措置」
にこぎつけたものの、無能力化に向けた「次の段階」の措置の手順などは先送りされている。
南北首脳会談が生み出す融和ムードによって、北朝鮮の核問題への取り組みが足踏みするようなこと
があってはならない。六カ国協議の枠組みで、非核化を着実に前進させていくことが不可欠だ。
拉致問題を抱える日本としては、南北融和が日本の孤立化を招く恐れもあるだけに、
首脳会談の影響を慎重に見極める必要がある。
高知新聞社説 2007年08月09日08時08分
http://203.139.202.230/?&nwSrl=216485&nwIW=1&nwVt=knd
2007/08/09-11:55
盧大統領、鉄道での訪朝検討=金総書記と開城視察も−韓国通信社
【ソウル9日時事】韓国の聯合ニュースは9日、今月28−30日に行われる第2回南北首脳会談で、
盧武鉉大統領が南北朝鮮をつなぐ鉄道を使って訪朝することを検討していると報じた。
また、盧大統領と金正日労働党総書記が、南北経済協力事業の拠点である北朝鮮の開城工業団地を
一緒に視察する可能性もあるという。
これに関連して李在禎統一相は9日の記者会見で、「陸路」での訪朝を認めるよう北朝鮮側に
要請する考えを示した。来週初めに開城で行われる実務接触で提案するという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007080900263
総連中央本部、都が差し押さえ 不動産取得税7500万未納
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京・千代田区)をめぐる詐欺事件で、逮捕、起訴
された元公安調査庁長官の緒方重威被告(73)側から同本部の所有権を再取得した朝鮮総連側が
不動産取得税約7500万円を期限までに納付していないことが分かり、東京都が地方税法に基づき
同本部の土地・建物の差し押さえ手続きに入ったことが9日、分かった。差し押さえ登記の手続きは
10日にも完了する。
朝鮮総連に対して627億円の債権を持つ整理回収機構(RCC)も中央本部の土地・建物を差し
押さえる強制執行の手続きを進めており、都は、RCCに先駆けて差し押さえを実行する形となる。
都では今年6月、中央本部の土地・建物の所有権が緒方被告側に移転登記されているのを確認し、
緒方被告側に約7500万円の不動産取得税を課税した。
その後、代金35億円が支払われなかったことで、朝鮮総連側と緒方被告側による売買契約が
解除されたが、都ではこれを売り主への所有権回復と判断。朝鮮総連側による新たな「不動産取得」
にあたるとして課税を行っていた。
不動産取得税は相続や企業合併などを除き、代金支払いの有無にかかわらず、土地・建物を取得
すれば課税される。総連側に課された不動産取得税の納付期限は今月2日で、都では同日までの
未納付を確認後、差し押さえに向けた手続きに入っていた。
都が中央本部の土地・建物を差し押さえるのは平成15年9月以来、2度目。固定資産税などの
滞納に差し押さえを行ったが、今年4月に解除されていた。
一方、朝鮮総連に対する債権回収では、6月に東京地裁が朝鮮総連に対して、債権を持つRCCに
627億円の支払いを命じた後、RCCは総連が所有する資産の凍結手続きに着手。不動産や預貯金、
債権が強制執行の対象となり、所有名義が総連の関連会社となっている中央本部を差し押さえられる
かどうかが焦点となっていた。
南北首脳会談、韓国大統領は陸路訪朝か
【ソウル=久保田るり子】韓国政府は今月末に平壌で開催予定の南北首脳会談の際、
盧武鉉大統領が鉄道の京義線を利用し南北軍事境界線を越えるという案を13日、
開城で開かれる第1回実務協議で北朝鮮に提案する。李在禎統一相が9日の記者会見で明らかにした。
陸路での訪朝が実現すれば盧大統領はソウルから開城まで列車で移動、開城で列車か車に乗り換え
平壌入りとなる。韓国側は金総書記が開城で盧大統領を出迎え、2人で開城工業団地を視察するという
「歴史的イベント」を期待している。実現すれば、盧政権の対北政策成功をアピールできるからだ。
陸路での訪朝は、現代グループの故鄭周永名誉会長が贈り物の牛を連れて休戦ラインを越えたことが
ある。2000年には空路訪朝した金大中前大統領を、金総書記は平壌の順安空港で出迎えた。
(2007/08/10 01:09)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070810/kra070810000.htm
金総書記の米メッセージ 中国が米主導を警戒、対日接近
2007/08/10 09:54
「事実ならニクソン・ショック以上の衝撃だ」
米国は北朝鮮を戦略拠点にするため対北政策を転換したとの中国戦略関係筋の情報に、日本の外交筋は
1971年7月、日本の頭越しに発表されたニクソン米大統領訪中を引いて驚きを表した。
この情報は、今月7日までに本紙にもたらされた。機密性が高く、確認されていないが、昨年10月末
に6カ国協議の米朝首席代表であるヒル、金桂寛両氏が直接協議(北京)して以来、米国が日本政府を
いらだたせながら対北朝鮮接近策をとってきた背景を説明している。
6カ国協議の行き詰まりを打開したのは、今年1月中旬、ベルリンにおける米朝協議だった。
この協議で、米国の北朝鮮資金凍結問題が解決に向かった後、6カ国協議の主導権は、議長国の中国から
米朝に移っていった。
中国戦略関係筋によると、中国指導部は、米朝正常化は不可避と分析し、米国が北朝鮮と
戦略的パートナーになり南北統一実現のイニシアチブを取る可能性に強い警戒心を抱く。
8日に発表された南北首脳会談は、その流れの一つだった。
このきっかけになったのが、金正日総書記のブッシュ大統領あてメッセージだったと同筋は言う。
北京の外交筋は、情報は未確認としながら「イラク問題などで人気低迷中のブッシュ政権が、
残り短い任期中に核問題の解決と朝鮮半島統一を実現、歴史に名を残すチャンスと判断したのでは
ないか」と述べた。
中国戦略関係筋は、この対北朝鮮接近策は、ライス米国務長官とヒル国務次官補が立案したと
みている。米国務省内では、対北朝鮮強硬派が昨年来、次々に排除され、対話路線シフトが敷かれた。
中国にとって大きなジレンマは、核問題の平和的解決のため、米朝対話を促し、米朝正常化も支持
してきたことが「裏目」になりつつある点にある。中国にとって北朝鮮は、強力な外交カードだったが、
いまやそのカードは米国の手に移りつつあるからだ。
>132
昨年10月の核実験後、中国は国連安保理の対北朝鮮制裁決議に賛成、米国の北朝鮮資金凍結問題
でも、マカオの銀行からの送金の受け皿になることを拒否した。それ以前から中朝関係は、表面上の
友好関係にはほど遠い状態にあったが、核実験後は冷却化した。
同10月中旬、再実験の自制と6カ国協議への復帰を促すため訪朝した唐家●国務委員に対し、
金正日総書記は、金日成主席の「遺訓」を話したが、米国との対話を強く望んだという。
「遺訓」とは(1)朝鮮半島の非核化(2)対米関係正常化(3)南北統一−の3点で、
金総書記は米大統領あてメッセージに盛り込んだ上で「米国の親密なパートナーになる」と強調
したという。
中国側が懸念するように、北朝鮮が米国の戦略パートナーになるかどうかは疑問がある。
かつて中ソをてんびんにかけ、体制維持と物質的援助を引き出してきたのと同じ、大国利用の戦術
かもしれない。
しかし中国が急速に経済・軍事大国化し、ロシアとの提携を強化する中で、米国にとって朝鮮半島
の戦略的価値は高い。裏返せば中国も同様であり、過剰ともいえる警戒心を戦略関係筋が示す理由だ。
中国は今後、対日関係の緊密化に努めるとみて間違いない。慰安婦問題や米最新鋭戦闘機F22
供与問題で日米関係がぎくしゃくしている中、拉致問題も絡んで、日米同盟のあり方が問われると
みる外交筋は多い。(伊藤正)
●=王へんに旋
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/75353
「米のパートナーになる」 大統領に金総書記
2007/08/10 07:00
≪米、対北姿勢転換の背景か≫
北京の中国戦略関係筋がこのほど産経新聞に語ったところによると、北朝鮮の金正日総書記は
昨年10月の核実験後、ブッシュ米大統領にメッセージを送り、「朝米関係を正常化し韓国以上に
親密な米国のパートナーになる」と伝えた。同筋は、これが米国の対北朝鮮姿勢を転換させる契機
になったとの認識を示し、米朝の動きに強い警戒心を表明。
中国はそれに対応し、日本との戦略的互恵関係構築を決めたと述べた。(中国総局長 伊藤正)
これを明かした関係筋は機密情報に接し得る高位の人物。米朝双方の意図の解釈はともかく、
メッセージに関する情報の確度は高いとみられる。最近の米朝協調だけでなく、中国の対日接近策の
背景をも説明する情報であり、今後の6カ国協議、朝鮮半島情勢や日米関係にも微妙に影響する
可能性がある。
同筋によると、金総書記のメッセージは核実験直後の昨年10月末、北京で行われたヒル米国務
次官補と金桂寛北朝鮮外務次官の両6カ国協議首席代表による協議の際、北側から伝えられた。
米国が北朝鮮と対話路線に転換したのは同12月の6カ国協議からで、両代表は今年1月には
ベルリンで単独交渉、その結果、米国によるマカオの金融機関バンコ・デルタ・アジア(BDA)の
北朝鮮資金凍結問題は解決に向かい、2月の6カ国協議で、核放棄を前提にした「初期段階の措置」
の合意を導いた。
3月には金代表が訪米、6月にはヒル代表が訪朝するなど頻繁に対話し、7月には、国際原子力機関
(IAEA)の監視要員が作業に着手するとともに、6カ国協議で重油95万トン相当の対北朝鮮支援
が決定した。
米国が、「テロ支援国家」の北朝鮮とは単独交渉せず、BDA問題では譲歩しない−との原則を放棄、
北との協調路線に転換したきっかけになったのが、金総書記のメッセージだったと関係筋は指摘。
重要な転機になったベルリン協議は米国主導で行われ、北代表団の渡航費など全費用を米側が負担した
と述べた。
>134
また今年6月、ヒル代表が記者会見で、朝鮮半島の恒久平和体制を協議する日露を除いた
米中朝韓4カ国会合を提案したのも、米朝の合意に韓国が同調した背景があるとした。
同筋は中国は4カ国案に反対したと強調、その理由は「1(中国)対3(米朝韓)になるからだ」
と述べた。
別の関係筋によると、ヒル次官補は6月の訪朝の際、
(1)金正日体制を崩壊させる意図はない
(2)米朝友好関係を築き
(3)平和協定を締結したい、
と表明。ヒル代表からその説明を受けた中国側は
(1)米朝関係の透明性を高めてほしい
(2)平和協定締結は第三国の利益を損なわないように、
と注文を付けたが、この第三国には日本も含むという。
中国の戦略関係筋によると、中国の党・軍首脳部は、「北朝鮮は体制維持と安全保障のよりどころ
を米国に求め、米国は北朝鮮をイスラエル(戦略拠点)にしようとしている」と警戒し、
米朝関係正常化はもとより、米国主導で南北統一への動きが加速すると分析しているという。
こうした事態は東アジアの戦略バランスを崩すと同筋は指摘し、
中国が日本と戦略的互恵関係を築くのは、地域の平和と安定のためにも不可欠だとの認識を示した。
日本は米中のはざまで難しい立場に置かれようとしているようだ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/75344/
「中国の影響力低下も」 南北首脳会談
2007/08/10 00:04
【北京=野口東秀】韓国と北朝鮮の首脳会談開催について、中国外務省の劉建超報道官は8日、
「地域の平和と安定に有益だ」と歓迎する姿勢を強調した。しかし、北朝鮮問題をめぐり米朝間の
接触が緊密化している上、韓国の対北朝鮮支援が本格化すれば、北朝鮮にとって6カ国協議に積極参加
する意味が薄れる可能性もある。「中国の影響力と役割が低下していく」(中国の専門家)と懸念する
見方が政権内部にも出ているようだ。
劉報道官は「南北首脳会談が積極的な成果を上げることを期待する」と述べた上で、
「中国は一貫して対話を通じた南北の関係改善を支持してきた」とし、中国が今後も南北の関係改善
を支援する姿勢を示した。国営新華社通信も正式発表前から、韓国メディアを引用して首脳会談開催
を速報、中国政府が強い関心を抱いていることをうかがわせた。
中国は6カ国協議の議長国として北朝鮮の非核化に尽力しており、南北首脳会談が成果を上げれば、
「6カ国協議の進展に向けて弾みとなる」(中国外務省)とみるほか、北東アジアの安保体制の構築
にも展望が開けると期待する。
しかし米朝対話での結果を6カ国協議で「追認」する傾向が強まっているほか、北朝鮮が南北対話
にも力点を置けば、核施設の無能力化など「次の段階の措置」を先送りすることも考えられ、
「6カ国協議議長国、中国の影響力が低下していく」(姜龍範・延辺大学人文社会科学学院院長)と
見る向きも少なくない。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/75305/
南北首脳会談、韓国人拉致問題も議題に…見返りに経済支援
【ソウル=中村勇一郎】平壌で今月28日から開催される韓国と北朝鮮による第2回南北首脳会談で、
韓国政府が韓国人拉致問題についても議題とする方針であることが9日、明らかになった。
外交消息筋が明らかにした。
北朝鮮による韓国人拉致被害者は486人に上るが、北朝鮮側はこれまで「自らの意思で渡ってきた」
として拉致を認めていない。今回の首脳会談で、盧武鉉大統領が韓国首脳としては初めて金正日総書記に
直接、韓国人拉致問題の解決を求める。
聯合ニュースによると、韓国側は北朝鮮に対し、韓国人拉致問題に進展があれば、経済支援のほか、
韓国で拘置中の北朝鮮スパイなど、非転向長期囚を送還する用意があることを伝える予定だという。
一方、韓国政府の会談準備企画団が9日、ソウルで初会合を開催した。会合には、
団長の李在禎統一相のほか、関係省庁の次官ら14人が参加。外交通商省からは、北朝鮮の核問題を巡る
6か国協議の韓国首席代表、千英宇朝鮮半島平和外交本部長が出席し、首脳会談の主要議題の1つとされ
る核問題についても話し合われたものとみられる。
また、李在禎統一相は同日の定例記者会見で、北朝鮮・開城で行われる北朝鮮との実務協議の際に、
「韓国側代表団の陸路による訪朝を要請する」と述べた。今年5月に試運転が行われた南北縦断鉄道
「京義線」の利用を正式に提案するものとみられる。
韓国政府は北朝鮮に対し、実務接触を13日に開催することを提案した。
(2007年8月9日19時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070809i112.htm
韓国大統領選、孫・前知事が立候補宣言 与党系有力者
2007年08月09日19時07分
韓国の与党系・大統合民主新党の孫鶴圭・前京畿道知事が9日、ソウル市内で記者会見し、
年末の大統領選に立候補する考えを正式に表明した。秋に実施される予定の同党公認候補選に出馬し、
与党系統一候補を目指す。
孫氏は出馬宣言で「太陽政策を創造的に発展させた対北政策が必要だ」と述べ、
対話を軸に北朝鮮の経済再建などに力を入れる考えを示した。
孫氏は野党ハンナラ党の国会議員、京畿道知事などを務めた後、ハンナラ党から大統領選出馬を
探ったが、李明博前ソウル市長、朴槿恵元党代表の陰に隠れて支持が伸びず、3月に離党した。
その後、与党系の再編に乗じて民主新党の設立に加わった。
7月30日付の朝鮮日報の世論調査によると、孫氏の支持率は5.4%で与党系ではトップ。
だが、36.6%の李氏、26.6%の朴氏には大きく引き離されている。
http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY200708090334.html
韓国が陸路訪朝を要請へ 鉄道利用も念頭 南北会談
2007年08月09日21時05分
韓国の李在禎統一相は9日の記者会見で、28日から開かれる南北首脳会談について
「陸路で訪問できるよう要請する。北側も応じることができると思う」と述べ、
盧武鉉大統領が道路か鉄道を使って平壌を訪れる方向で調整する考えを示した。
今年5月、56年ぶりに列車が往来した京義線を使うことも念頭にあるとみられる。
00年の南北首脳会談では、金大中大統領(当時)が専用機で平壌を訪れた。
今回の訪問を陸路とすることで、南北交流の成果を内外に印象づけたい思惑がありそうだ。
統一省によれば、一般民間人の陸路往来は03年から始まり、06年は年間約35万人を記録した。
李統一相が団長を務める首脳会談準備企画団は9日、初会合を開き、往来ルートを含む日程や
代表団の規模、警護などの問題について意見交換した。11日に2回目の会合を開く。韓国政府は
これらの問題を協議するため、北朝鮮に対し、13日に開城で南北準備接触を開くよう提案した。
一方、韓国政府当局者は9日、朝鮮半島非核化や南北交流事業の拡大など予想される議題について、
「(南北準備接触で)まったく協議しないわけではない」と述べるにとどめた。
韓国内では、会談開催を巡る秘密接触の窓口になった国家情報院と朝鮮労働党統一戦線部が水面下で
協議するとの見方も出ている。
http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY200708090380.html
精神鑑定で「判断能力著しく低下」 長浜の園児殺害
滋賀県長浜市で昨年2月、通園途中の幼稚園児2人が刺殺された事件で、殺人罪などに問われた
中国籍の鄭永善被告(35)に対する公判が10日、大津地裁で開かれ、長井秀典裁判長は
「犯行時は統合失調症で善悪を判断する能力が著しく低下していた」とする精神鑑定書を証拠採用。
鑑定した精神科医に対する証人尋問を行った。
鑑定書では、鄭被告は事件の2年余り前の平成15年8月ごろに統合失調症を発症し、
被害妄想や幻聴などが進行したと指摘。しかし「犯行はある程度の計画性と準備のもとに実行され、
犯罪との認識があり、逮捕前後には精神障害で罪を逃れられるかもしれないとの認識があった」と
結論づけた。
「被告は完全責任能力があった」とする検察側に対し、弁護側は「心神喪失か心神耗弱状態だった」
と主張し、鑑定を請求していた。
鄭被告は2月の初公判で「刺したのは砂人形」と起訴事実を否認。その後の公判でも不規則発言を
繰り返し、度々退廷させられている。
(2007/08/10 12:30)
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070810/jkn070810008.htm
北朝鮮:米韓合同軍事演習を批判 「打撃手段を完備する」
【北京・西岡省二】北朝鮮の朝鮮人民軍板門店代表部は10日、朝鮮中央通信を通して声明を
発表し、朝鮮半島有事に備え20日から31日まで実施される米韓合同軍事演習
「乙支(ウルチ)フォーカスレンズ」を批判し「演習に対応した強力な打撃手段を完備することに
全力を尽くすという言葉を実際の行動で積極的に推進する」と警告した。
「打撃手段」の具体的な内容は明らかにしていない。
声明は、今月28日からの南北首脳会談を念頭に「(北朝鮮では)南北関係をより高い段階に
拡大・発展させ、朝鮮半島の平和と民族の共同繁栄、祖国統一の新たな局面を開くための努力が
続いている時に、米国は演習を強行しようとしている」と非難した。さらに、6カ国協議の
初期段階措置履行など核問題で肯定的な結果が出ていると指摘したうえで、
「米軍部は軍事的野望を追い求めた合同軍事演習を強行しようとしている」と強調、
「6カ国協議に及ぼす破局的な結果は米国が全面的に責任を負うことになる」と警告した。
毎日新聞 2007年8月10日 13時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070810k0000e030075000c.html
ウランを一般ゴミに!?韓国の研究所が2・7キロ紛失
【ソウル=中村勇一郎】韓国原子力研究所(大田市)が今年5月中旬、研究用ウラン約2・7キロ
を紛失し、国際原子力機関(IAEA)に報告していたことが10日、明らかになった。
ゴミと間違って捨てた可能性が高いとみられ、ずさんな管理の実態が浮き彫りとなった。
同研究所によると、紛失したのは、天然ウラン1・9キロ、劣化ウラン0・8キロと
濃縮ウラン0・2グラム。今月6日、IAEAの定期査察の受け入れ準備中に、紛失が判明した。
対策班による調査の結果、今年5月中旬ごろ、研究所の工事のために資料などを移動した際、
工事業者の作業員が一般ゴミと間違えてウランが入った箱を捨てていたことがわかった。
問題の箱は5月17日に焼却場に運ばれ、すでに燃やされた可能性が高いという。
紛失した濃縮ウランは、同研究所が2000年、ウラン濃縮実験で抽出。同研究所は当時、
IAEAに事前報告せずに実験を行ったため、IAEAは04年に同研究所を査察している。
(2007年8月10日11時17分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070810i403.htm
誤って濃縮ウラン焼却 韓国原子力機関 「無害」を強調
2007年08月10日11時40分
韓国原子力研究院は9日、濃縮ウラン0.2グラムや天然ウラン1.9キログラム、
燃え残りの減損ウラン0.8キログラムなどを入れたサンプルケースを誤って紛失、
焼却したと発表した。環境汚染はなかったとしている。
同院によれば、今年5月中旬、工事業者が施設内の設備を別の場所に移す際、
間違えてサンプルケースを一般廃棄物に分類。産業廃棄物業者に引き渡してしまった。
同院は今月6日、国際原子力機関(IAEA)の定期査察に備えて施設を点検中、紛失に気づいた。
翌7日、廃棄物焼却場でケースと中身の一部だけを回収したが、濃縮ウランや天然ウランなどは
焼却された後だった。
焼却場の灰などを回収してウラン濃度を分析したところ、国内の通常平均値を下回ったため、
「環境被害はまったくない」としている。
同院は韓国科学技術省とIAEAに焼却の事実などを報告。
今後、核物質貯蔵庫以外の場所でも鍵付きの容器を使うなど、再発防止に全力を挙げるとしている。
http://www.asahi.com/international/update/0810/TKY200708100180.html
金総書記、ソウルが怖い? 南北首脳会談今回も平壌で
2007/08/10 15:31
【ソウル=黒田勝弘】韓国と北朝鮮の第2回南北首脳会談の日程(28〜30日)が発表されたが、
2000年6月の第1回に続き今回も、韓国の大統領が北朝鮮の平壌を訪問する首脳会談となった。
第1回会談の際の共同宣言では、次は金正日総書記がソウルを訪問することになっていた。
金正日総書記はなぜソウルに来ないのか?
その理由について韓国ではさまざまな憶測が流れているが、今のところ「ソウルが怖くて行けない」
というのが専門家たちの共通した見方だ。つまり「身辺の安全に不安を感じているから」(元情報当局筋)というのだ。
今回、盧武鉉大統領の平壌訪問の決定について、北朝鮮側と交渉にあたった金万福・国家情報院長は
発表に際し、北朝鮮側は会談場所として「盧大統領を迎えるのに平壌が最も品位のある場所だ、
と提案してきたのでこれを受け入れた」と説明しているが、これはあくまで表向きの話だ。
元情報当局筋によると、軍主導体制の北朝鮮側は金正日総書記のソウル訪問をあくまで
「敵地に乗り込む」と位置付けており、韓国内には脱北者をはじめ過激な反北朝鮮勢力が存在している
ことを知っているため“反金正日テロ”の危険性を感じているという。
また、北朝鮮の権力中枢の“恐怖感”には米国も関係しているとの見方がある。
例えば「米国は麻薬密売容疑でパナマの最高実力者ノリエガ将軍をパナマから米国に連行している。
北朝鮮をテロ国家と規定し、偽ドル製造国と見ている米国だから、首脳が西側世界に出かけた場合、
何をされるかわからないと恐怖を感じている」(李度●・韓国論壇編集長)というのだ。
一方、金正日総書記が平壌に居座る理由については「韓国を依然、下に見て韓国の大統領を
平壌に呼びつけるという形にしたいのだ。韓国の大統領が自分を慕ってやってくるということを、
国民に誇示する意味もある」(元情報当局筋)という。
「場所は問題でない。会談をやることとその成果が重要だ」というのが韓国政府の公式説明だが、
金正日総書記のソウル訪問拒否の理由説明にはなっていない。(●=王ヘンに行)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/75380
違反韓国船の放置漁具回収 香住漁港
2007/08/10
日本の排他的経済水域(EEZ)のうち山陰沖の日本海で、海底の清掃作業にあたっていた漁船団が
十日朝、兵庫県香美町香住区の香住漁港に帰港した。放置された韓国船の漁具なども大量に回収され、
漁師らは険しい表情を見せていた。
海底清掃は国が全国底曳(そこびき)網漁業連合会に事業委託し、一九九九年に開始。
日本のEEZ内での韓国漁船による漁は新日韓漁業協定で禁止されているが、
違反して操業する船も多く、日本漁船の操業を妨げている。
今年は六月二日から八月二十六日までが作業期間で、但馬地方からは計六十四隻が参加する。
この日は但馬漁協所属の十隻が帰港。山口県沖の海底を網でさらって回収した網やかご、
ブイが山のように積み上がり、ハングルが記された漁具もあった。同連合会の吉岡修一副会長は
「違反操業は年々、悪質になっている。日本政府はもっと強い姿勢で是正を促してほしい」
と話していた。(岩崎昂志)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000529166.shtml
「韓国語の発音難しい」と劇練習 亀岡で講座、小中学生ら
小中学生を対象とした国際理解講座「夏休みオープンワールドスタディーズ」が9日、
京都府亀岡市宮前町の市交流会館で開かれた。
韓国の絵本を題材に、児童生徒が韓国語を交えて劇の練習に取り組んだ。
日本に暮らす外国人との交流を通して国際感覚を養ってもらおうと、市交流活動センターが
企画した。参加した小中学生20人は、英会話や読書のボランティアともに韓国語や英語の
絵本を読んだ後、韓国の絵本「あずきがゆばあさんとトラ」を基にした劇の練習に取り組んだ。
劇は、トラに狙われた農村のおばあさんが、小豆がゆを分け与えたスッポンや石臼など身近にいる
動物や道具に助けられるストーリー。参加者たちは、おばあさんやトラなどの配役を決めた後、
大谷高の非常勤講師で韓国出身の舞踊家、徐希寧さん(41)から韓国舞踊のステップなどを学びながら
せりふをけいこした。
劇は25日に同会館で開かれる「国際理解学習フェスタ」で披露する予定で、
おばあさん役の小原千亜季さん(12)=亀岡中1年=と奥田梨紗さん(8つ)=千代川小3年=は
「韓国語の発音が難しいけど、見てくれる人に聞き取りやすいように練習したい」と話していた。
Kyoto Shimbun 2007年8月9日(木)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080900148&genre=K1&area=K40
ちっ 大阪民国に続き狂都か ったく 此れだから関西圏は・・・・・・
米国:テロ支援国解除の用意あると伝達 1月に北朝鮮に
米国のプリチャード元朝鮮半島和平担当特使は9日、米政府がベルリンで今年1月に核問題を
めぐる北朝鮮との2国間協議をした際、北朝鮮が核施設を使えない状態にする「無能力化」の
履行段階に入ればテロ支援国家指定を解除する用意があると伝えていたと明言した。
ニューヨークの非営利団体「コリア協会」で講演した。
米政府は最近、拉致問題の進展がなければ指定を解除すべきではないとの日本の立場に配慮、
解除決定には「長い時間がかかる」と公式に表明している。元特使の発言が事実とすれば、
今年初めの時点では拉致問題とは関係なく、解除可能との立場を北朝鮮側に伝えていたことになる。
元特使によると、米国のヒル国務次官補と北朝鮮の金桂冠外務次官はベルリン協議で、
北朝鮮・寧辺にある核施設の稼働停止・封印など「初期段階措置」の履行過程で指定解除に向けた
作業を始め、次の「無能力化」の段階で「完全に(テロ支援国家リストから)削除する」ことで
合意した。(ニューヨーク共同)
毎日新聞 2007年8月10日 15時20分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070810k0000e030096000c.html
南北会談で韓国人拉致被害者全員の送還を…家族の会が要求
【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮による韓国人拉致被害者の家族で作る「拉北者家族の会」
(崔成竜代表)ら4団体と、今年1月に自ら北朝鮮を脱出して韓国に帰還した拉致被害者、
崔旭一さん(65)らが10日、ソウルで記者会見し、韓国政府に対し、8月28〜30日に平壌で
開催される南北首脳会談で、486人に上る韓国人拉致被害者全員の送還を要求するよう求めた。
北朝鮮は韓国人拉致について「自らの意思で来た」と主張、問題の存在を認めていない。
韓国政府は首脳会談の議題の一つに韓国人拉致問題を取り上げる方針を固めており、
家族らの間では「問題解決には首脳会談しかない」と期待が高まっている。
家族の会などは会見で、金正日総書記が日本人拉致を初めて認めた2002年の日朝首脳会談を
引き合いに出し、「首脳会談の最優先議題の一つとして、韓国人拉致問題を取り上げるべきだ」と要求。
崔さんは「言論の自由もない北朝鮮で30年以上、苦労した。2000年の南北首脳会談の際にも、
我々は韓国に帰れると期待した。今回は必ず、拉致問題を議題にして欲しい」と訴えた。
(2007年8月10日18時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070810i111.htm
交渉失敗すれば人質殺害 タリバン司令官が警告
2007年8月10日 18時35分
【カブール10日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、
現場の東部ガズニ州で残りの人質21人を監禁しているタリバンのアブドラ司令官が10日、
共同通信の電話取材に応じ「韓国政府との交渉が失敗すれば人質を殺害する」と警告した。
司令官はまた「米国とアフガン政府を助けるためにアフガンに来る外国人は、誰であろうが誘拐する」
と語った。
アブドラ司令官は、7月中旬にバスで移動中の韓国人一行23人を拉致した実行犯グループのリーダーで
「われわれは韓国人らが移動中ということを知り、誘拐の計画を立てた。
(事件を起こしたのは)偶然ではない。すべて計画通りに進み成功した」と説明した。
人質は現在、複数の場所に分けて拘束中で、何人かは病気だと指摘。
「われわれは身代金を要求していない」と金銭による解決を否定し、アフガン政府に対し拘束中の
仲間の釈放を求めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007081001000537.html
北朝鮮に10億ドル支援検討か 経済共同体提案と韓国紙
韓国紙「ソウル経済」は10日、今月下旬の南北首脳会談を控え、韓国政府が北朝鮮に
10億ドル(約1180億円)以上の支援を検討中だと報じた。別の韓国紙「韓国経済」は、
韓国側が会談で、大規模な社会資本投資と4〜5カ所の工業団地建設を含む「南北経済共同体」づくり
を提案すると伝えた。
韓国経済によると、具体的な支援案として、韓国政府が2005年に核放棄の見返りとして提案した
ことがある「200万キロワットの電力供給」や、開城−平壌間の高速道路補修、南浦港の改善、
肥料工場建設などが含まれている。ソウル経済によると、韓国政府内では南北非武装地帯に「平和公園」
をつくる案も出ている。
一方、中央日報は、米韓が今月下旬に予定する合同軍事訓練「乙支(ウルチ)フォーカスレンズ」が
会談日程と重なるため中止・延期される可能性があると報じた。(共同)
(2007/08/10 19:16)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070810/kra070810002.htm
北朝鮮の核施設封印、監視カメラ設置終わる IAEA
2007年08月10日20時42分
国際原子力機関(IAEA)による北朝鮮の核施設の封印と監視カメラ設置などの作業が終わった
ことが、IAEA関係筋の話でわかった。2月の6者協議で合意した、北朝鮮の核放棄に向けた
「初期段階の措置」は、これにより、ほぼ完了したことになる。
関係筋によると、先月28日に北朝鮮入りした第2陣は、監視カメラ設置など、稼働停止・封印対象
の5施設の監視・検証に必要なすべての作業を9日までに終えた。第2陣は今週末にウィーンに戻る予定。
常駐する要員2人はすでに北朝鮮入りしており、約2週間交代で活動を続ける。
北朝鮮が7月半ばに寧辺の実験用黒鉛減速炉などの稼働を停止したのに伴い、IAEAは監視・
検証態勢を整えてきた。事前の予想を上回る放射能汚染が確認されて一時遅れが出たが、
「1カ月程度かかる」(エルバラダイIAEA事務局長)としていた作業を予定通りに終えることが
できたようだ。
http://www.asahi.com/international/update/0810/TKY200708100410.html
韓国:ウリ党と民主新党が統合へ 旧与党が第1党の勢い
【ソウル堀山明子】韓国の「開かれたウリ党」と同党を離党したグループで結成した
「大統合民主新党」(略称・民主新党)は10日、合同幹部会を開き、今月20日に統合する方針を
確認した。両党議員が全員合流すれば143議席を占めることになり、旧与党勢力が半年ぶりに
第1党の座を保守系野党のハンナラ党(128議席)から取り戻す。
8日に発表された南北首脳会談を契機に、旧与党勢力が再結集する動きが強まりつつある。
両党は首脳会談が発表された8日午後、事務総長が会い、統合に向けた交渉を本格化させた。
盧武鉉政権の評価をめぐり、盧政権を継承しようとするウリ党と、差別化を図ろうと同党を離党した
勢力でつくる民主新党には路線の対立があるが、今月28〜30日の首脳会談を旧与党勢力の結集に
活用しようという点では一致した。
両党議員を合わせた143議員のうち、5人を除いてウリ党出身だ。
ハンナラ党は「ウリ党が看板を掛け替えただけ」と批判を強めている。
両党の発表によると、ウリ党が18日に臨時党大会を開いて統合方針を了承し、19日の両党合同大会
を経て、20日に正式に両党統合の届け出を行う。ハンナラ党が大統領公認候補を決める党内予備選を
19日に行い、20日に開票することを意識した日程とみられる。
民主新党は今後、全羅道(韓国南西部)を支持基盤とする旧民主党の流れをくむ中道統合民主党
(略称・統合民主党、9議席)とも合流を目指すが、統合民主党は盧大統領を支持する勢力との統合に
反発している。
毎日新聞 2007年8月10日 21時28分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070811k0000m030092000c.html
【在日】創氏改名、強制連行、戦後の差別。お世話になった民族にこの仕打ち。歴史と現状を知り、本当の国際化を…大阪・生野[08/10]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1186763537/l50 わが町にも歴史あり・知られざる大阪:/58 旧木野村 大阪市生野区 /大阪
◇歴史ある街から共生の道を
キョンチャルアパートを出て、韓国家庭料理のアリラン食堂で一服し、旧平野街道の本通りを南へ。
車道を越えると、商店街から民家が建ち並ぶ集落へと街は姿を変える。
そぞろ歩けば、白壁に板塀の古民家がいくつも現れた。大阪案内人の西俣稔さんが
「明治時代からある旧木野(この)村です」。渡された「生野区の変貌」と題した地図を見ると、
1885(明治18)年の生野区の人口はわずか約1000人。集落が点在しており、
猪飼野村のすぐ西に木野村の名が見える。蔵があるでっかいお屋敷は、昔の庄屋さん。
集落の中にある弥栄(やえ)神社(桃谷2)の東の道が旧平野街道。「文化住宅 空有ります」
の張り紙があったりする。平成のにおいはまったくしない。そんな街を歩いていると、妙に安らぐ。
西俣さんが、ふいと細い路地に入った。何の変哲もない路地やけど? 「ここは川の中やってん。
百済川と呼ばれた旧平野川の川筋です。そこに段差があるのは、土手やったから」。
旧平野川はえらく蛇行していて、氾濫(はんらん)の元になった。そこで1923(大正12)年、
新平野川が開削された。新平野川は定規で引いたようにまっすぐになっているのは、そのためだ。
「旧平野川の埋め立てと、新平野川の開削には、朝鮮半島の済州島の人たちが労働力として
使われたんです」。先の「生野区の変貌」によると、1925(大正14)年の人口は
約8万5000人に増えている。人口増の一因が朝鮮半島からの移住者だと考えられる。
>157
以下、猪飼野保存会が97年に発行した「猪飼野郷土誌」によって、生野区が在日コリアンの町
となった経緯をみてみよう。
朝鮮半島からの移住が本格的に始まったのは大正半ば。日本が植民地支配し、土地所有を明らかに
する調査を実施したが、所有を登録していない農民が多く、土地を奪われて生活に窮した農民が日本
に生活の場を求めて移住した。
なぜ生野区に多いのか。新平野川開削工事を因とする説が一般的だが、同誌は開削工事以前に大阪
の紡績工場や造船所などが朝鮮半島で工場労働者を募っており、既に朝鮮集落が点在していたとする。
平野川開削工事は他より賃金が良く、労働者が集まって来て集落が大きくなっていった。
済州島出身者が多いのは、1922(大正11)年に大阪−済州島間に君が代丸が就航したのが
最大要因。「済州島出身者を雇う零細工場が猪飼野にあったこと、風俗習慣を同じくすること、
助け合いの風習が強いことが済州島出身者の猪飼野集住になったと考えられる」と結論付けている。
日本全体の在日朝鮮人は、大正14年が13万4000人▽昭和5年が30万人
▽昭和10年が62万5000人▽昭和15年が119万人−−と、ものすごい勢いで増え続ける。
戦時下に入った日本でその数が激増する原因は、強制連行にほかならない。
つまりは、日本の植民地支配にすべての原因があるわけだ。同誌は「在日朝鮮人のこうした厳しい
長い歴史を理解し、ともに猪飼野に住み、より良き猪飼野の町づくりを考えて行かなければならない
と思う」と記している。
西俣さんはこう語る。「生野周辺も、古代から農耕や機織、土木建築、漢字、仏教など先進技術や
文化を伝えた渡来人によって築かれた土地です。ところが、約1500年後の1910年から日本の
朝鮮半島支配が始まり、多くの朝鮮人が出稼ぎに来て、過酷な労働に携わる。その後も創氏改名や
強制連行、戦後もひどい差別が続きます。お世話になった民族にこの仕打ち。ヨン様もいいですが、
歴史と現状を広く知ってもらい、大阪から本当の国際化を目指していきたいですな」【松井宏員】
毎日新聞 2007年8月10日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070810ddlk27070512000c.html
【主張】長崎平和宣言 「北の核」への警告を評価
広島に続いて長崎でも62回目の原爆の日を迎えた。ことし4月に凶弾に倒れた伊藤一長前市長に
代わって選ばれた田上富久市長が平和宣言を読み上げた。
田上市長は冒頭で、生前の伊藤前市長が原爆の炎で黒焦げになった少年の写真を掲げ、
国際司法裁判所に核兵器使用の違法性を訴えたことに触れて、
「前市長の核兵器廃絶の願いを受け継いでいく」と述べた。
さらに、新たに核兵器を保有したインド、パキスタン、北朝鮮などの国名を挙げ、
「新たな核保有国の出現は、核兵器の危険性を一層高め、核関連技術が流出の危険にさらされている」
としたうえで、「北朝鮮の核廃棄に向けて、6カ国協議の場でねばり強い努力を続けてください」と
訴えた。
伊藤前市長も昨年の長崎平和宣言で北朝鮮の核の脅威に触れていた。
田上市長はこの点でも、前市長の意向を受け継いでいるようだ。
先に秋葉忠利広島市長が読み上げた平和宣言は、
「米国の時代遅れで誤った政策にははっきり『ノー』と言うべきだ」
と米国を強く非難しながら、北の核には全く触れていなかった。
イデオロギー色の強い広島平和宣言に比べると、長崎平和宣言は現実を踏まえており、
バランスのとれた内容といえる。
田上市長の長崎平和宣言は被爆国のわが国における「原爆投下への誤った認識」も指摘した。
長崎県選出の久間章生前防衛相が6月末の講演で、米国の原爆投下について「しょうがない」と
述べたことを指すとみられる。被爆者の立場に立った発言を日本の政治家に求めたものと受け止めたい。
>159
長崎ではかつて、本島等元市長が「原爆投下は米国やアジア諸国から見れば天罰」といった発言を
繰り返した。「誤った認識」として、こちらも忘れてはいけない。
北の核問題をめぐっては、6カ国協議に加え、今月末に平壌で7年ぶりに行われる南北首脳会談で
話し合われることになる。北の核放棄に向け、韓国の盧武鉉大統領がどこまで北朝鮮の金正日総書記を
説得できるかが最大の焦点である。
田上長崎市長らから、北に核放棄を求めるさらに強力なメッセージが発せられることを期待する。
(2007/08/10 05:02)
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070810/shc070810000.htm
アフガン:韓国人拉致 韓国政府、タリバンと直接交渉
【カブール栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
韓国政府側交渉団が10日午後、拉致事件が起きた中部ガズニ州でタリバンとの直接交渉を始めた。
米軍関係者も交渉に立ち会っているという。交渉仲介作業を担うガズニ州幹部が毎日新聞の取材に
明らかにした。しかしアフガン政府側はタリバン側が人質解放の条件とした
「(収監中の)タリバン兵釈放」に応じない姿勢を変えていない。
交渉関係者は「現金による解決も模索されているようだ」と語った。
双方が求めていた直接交渉が実現したことで、先月19日に発生した事件は重大な局面を迎えた。
AP通信によると、会談は同州内の赤新月社(赤十字に相当)施設で開かれ、韓国政府から4人、
タリバン側から2人が出席した。これに先立ちタリバン側は、アフガン政府による身の安全の保証を
求めたという。
交渉関係者は、この席でタリバン側がバグラム米空軍基地に収容されている
「タリバン兵3〜4人の釈放」を改めて求めたという。
交渉関係者によると、韓国交渉団は9日夜、アフガン内務省幹部や国防省幹部ら政府関係者と
極秘に会談。直接交渉の場所などをめぐって協議したとみられる。
ただ、韓国政府側がタリバン側を満足させる条件を提示できず、直接交渉が失敗に終われば、
人質が殺害される可能性が高まる。
毎日新聞 2007年8月11日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070811ddm007030070000c.html
【ソウルからヨボセヨ】故小田実氏と朝鮮
先ごろ作家の小田実氏が亡くなった。1960年代の初め、代表作であるベストセラーの世界旅行記
『何でも見てやろう』で人気者になった。その後はベトナム戦争反対の市民運動組織「ベ平連」の代表
として活躍した。1960年代から70年代にかけ、日本社会に「市民運動」なる言葉を定着させた
人物のひとりといっていい。
小説はあまり知られていないから社会運動家、評論家だったといった方がいいかもしれない。
その活動のひとつに朝鮮問題への取り組みというのがあり、ぼくらコリア・ウオッチャーの記憶に
強く残っている。しかしその取り組みというのは、朴正煕時代の韓国を人権抑圧、
政治弾圧の独裁国家として非難、糾弾する一方、北朝鮮についてはバラ色の社会主義国家として
ほめたたえ、金日成を世界的な素晴らしい指導者としてヨイショするというものだった。
金日成とのインタビューを含め評論集『私と朝鮮』などに記録として残っているが、
金日成の受け売りでアフリカのソマリアとマダガスカルを未来の理想国家として持ち上げているあたり、
痛ましくさえある。彼はなぜ北朝鮮にだまされたのだろう。
社会主義幻想と歴史的贖罪(しょくざい)意識というこの世代の戦後的価値観のせいだろうか。合掌。
(黒田勝弘)
(2007/08/11 07:39)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070811/kra070811000.htm
タリバーン、韓国政府と直接交渉 交渉ヤマ場の可能性
2007年08月11日09時04分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンは10日夜、韓国政府側と面会するため、
代表者2人を現場のガズニ州に派遣し、初めての直接交渉を始めた。韓国政府筋が朝日新聞に明らかに
した。AP通信は、直接交渉は同州の赤新月社で行われていると伝えた。
一方、アフガン外務省筋は朝日新聞に対し、
「韓国側との直接面会が実現すれば、タリバーンは21人の人質全員を解放する可能性がある」
と語ったが、その根拠は明らかにしなかった。身代金の金額で、双方の考えが接近している可能性がある。
両者は直接面会して交渉するため、2日以降、携帯電話を使った話し合いを続けてきた。
ガズニ州高官は、タリバーンが派遣した2人の身の安全をアフガン政府が保証したことを認めた。
タリバーンは7月19日に韓国人23人を拉致した後、これまでに男性2人を殺害。
ただ、「韓国側との交渉が続く限りは新たな殺害はしない」としている。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708100442.html
韓国とタリバン、拉致で直接交渉「継続の限り21人安全」
2007/08/11 11:59
【イスラマバード=佐藤貴生】アフガニスタンで韓国人23人が拉致され、うち2人が殺害された
事件で、アフガン政府当局者は10日夕、イスラム原理主義勢力タリバンの代表と韓国政府交渉団に
よる初の直接交渉が始まったことを明らかにした。AP通信などが伝えた。
同通信によると、交渉に当たっているのはタリバンの代表2人と、韓国政府交渉団の4人。
国際赤十字のメンバー4人も参加した。
アフガン東部の政府支配地域であるガズニ州のアフガン赤新月社の事務所で行われた。
これより前、タリバン報道官とされる人物はロイター通信に対し、
「(タリバン側)代表団は、アフガン政府の書面による安全の保証を受けてガズニ州に向かった」
と述べた。会談が継続している限り、残る人質21人の身の安全を保証するとしている。
韓国側とタリバンの直接交渉の可能性は今月2日ごろに浮上したが、会談場所などをめぐって調整が
続いていた。アフガン政府はタリバン側が要求している仲間の受刑者釈放には応じない構えを崩して
おらず、交渉によって進展があるかどうかは不透明だ。
一方、フランス通信(AFP)によると、 一方、北大西洋条約機構(NATO)駐留部隊や
アフガン軍と武装勢力の戦闘が10日、同国西部であり、タリバン兵ら27人が死亡した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/asia/75938/
歴史踏まえ、相互理解の方策探る 宇治で韓国と立命館の大学生ら
韓国・釜山広域市の韓国海洋大と立命館大政策科学部の合同ワークショップが9日、
京都府宇治市宇治の協働ラボうじで始まった。
両国の学生約20人が集まり、日韓の相互理解に向けて交流した。
ワークショップは、両大学が2004年から続け、双方に訪問を重ねている。戦争遺跡や史跡を
たどるフィールドワークを通じ、歴史や文化の違いを認め、理解し合う方策を探っている。
3月末に立命館大大学院の協働ラボうじが開設したため、今回は府南部を拠点に4日間、活動。
在日コリアンが暮らし土地問題に揺れるウトロ地区(同市伊勢田町)や旧陸軍火薬製造所跡
(同市五ケ庄)を訪れる。
初日は、協働ラボうじで韓国の学生9人を迎え、懇親会を開いた。それぞれが相手国の言葉で
自己紹介し、活動の流れを確認。韓国海洋大大学院1年の金潤煥(キムユナン)さん(26)は
「歴史を踏まえた上で交流を重ね、次につなげたい」と意気込んでいた。
勝村誠政策科学部教授は「宇治は世界遺産だけでなく、火薬製造所やウトロ地区もある。
日韓交流を考える上で意義深い場所。学生にも得るものが多い」と期待を寄せた。
Kyoto Shimbun 2007年8月9日(木)
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007080900168&genre=G1&area=K20
米朝が事前協議か 首席代表相次ぎ北京へ
2007年08月11日13時03分
6者協議の北朝鮮首席代表、金桂寛外務次官が11日午前、北京に入った。
また米国務省筋によると、6者協議の米国首席代表、ヒル国務次官補も13日から北京を訪れる。
ともに16、17日に中国東北部の瀋陽で開かれる見通しの6者協議の非核化作業部会に向け、
中国との2国間会談をそれぞれ行う予定だが、米朝の首席代表による事前協議も開かれるとみられる。
非核化作業部会は五つの作業部会の中でも、核施設の解体という最重要課題を扱う、
6者協議の根幹部分。この部会について、議長国の中国は11日午前の段階で、
まだ正式な日程を発表していない。にもかかわらず、金次官が北京に乗り込み、ヒル次官補も
13日に訪中を予定していることは、6者協議が米朝主導で進められていることを改めて印象づけた
形だ。
金次官は北京空港で記者団の質問には答えず、北朝鮮大使館の公用車に乗り込み、
北京市内に向かった。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708110146.html
IAEA、北朝鮮核施設に監視カメラ設置
【北京=野口東秀】北朝鮮の核施設を監視・検証するために北朝鮮入りしていた国際原子力機関
(IAEA)要員の第2陣が11日、北朝鮮を離れウィーンに戻るため経由地の北京に到着した。
中国国営新華社通信によると、「監視設備の設置など予定任務が順調に完了した」と要員は指摘し、
寧辺の核施設の監視カメラなどの設置が終了したことを明らかにした。
一方、6カ国協議の北朝鮮首席代表、金桂寛外務次官が同日、北京に到着した。
監視カメラなどの設置は、2月の6カ国協議で合意した核施設の稼働停止・封印と監視・検証に
あたる「初期段階」の措置だ。IAEAの要員は、寧辺の黒鉛減速炉など核関連施設5カ所について
監視・検証作業を行っていた。監視設備が設置したことで、今後はIAEAの常駐要員が日常の監視
を実施する。
今月15日ごろからは中国東北部の瀋陽市で、非核化に関する作業部会が実施される予定。
6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補らが訪中し、作業部会に合わせて、
米国と北朝鮮の2国間協議も頻繁に行われるとみられる。
ヒル次官補は13日に北京入りし、金次官との米朝2国間協議が開かれる可能性もある。
金次官も非核化の作業部会に臨むとみられる。
非核化作業部会では、北朝鮮の核施設の無能力化と全ての核計画の申告など「次の段階」の
措置が協議される。
(2007/08/11 13:42)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070811/kra070811001.htm
訪朝の米国核問題専門家、「寧辺の核施設封印は順調」
2007年08月11日13時15分
北朝鮮を訪れていた米ロスアラモス国立研究所のヘッカー元所長ら米国の核問題専門家グループが
11日午前、訪朝を終えて北京に入った。
ヘッカー氏は北京空港で記者団に対し、今回の訪朝で寧辺(ヨンビョン)の核施設を視察したことを
明らかにした。
そのうえで「北朝鮮の人々は、とても実務的かつ協力的だった」と指摘。寧辺の核施設については
「(原子炉の)稼働は停止している」と確認し、
「国際原子力機関(IAEA)の封印作業と監視活動は順調に進んでいる」と述べた。
一行には、ヘッカー氏のほか、スタンフォード大のルイス名誉教授や米国務省当局者が含まれる。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708110156.html
朝鮮料理食べて「夏バテ防止を」
2007年08月11日
中越沖地震の被災者に本場の朝鮮料理で夏バテを防いでもらおうと、新潟市内の在日朝鮮人らが
10日、柏崎市の避難所「半田コミュニティーセンター」でカルビ鍋を振る舞った=写真。
避難所を訪れたのは新潟市の主婦張学順さん(64)と鄭喜順さん(50)ら5人。
夕食に合わせて牛カルビや野菜、にんにく、唐辛子がたっぷり入ったカルビ鍋と手作りキムチを準備し、
1時間で約300食がなくなった。
炊き出しは「国籍を超えて助け合おう」と朝鮮総連県本部が呼び掛け、不定期で避難所を巡回している。
張さんは「おいしい朝鮮料理で元気を出してもらいたい」。被災者の男性(60)は
「長引く避難生活でつらい思いをしていたが、カルビ鍋に力をもらった」と笑顔で話していた。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000708110003
タリバン、重病の韓国人女性2人を解放 AFP報道
【イスラマバード=佐藤貴生】アフガニスタンで韓国人23人が拉致され、うち2人が殺害された
事件で、フランス通信(AFP)は11日、イスラム原理主義勢力タリバンが、残る人質21人の
うち重病とされる女性2人を解放したと伝えた。解放場所など詳しいことは分かっていない。
タリバン側は韓国政府代表団と直接交渉に臨んだ同日夜、2人を解放する方針を表明していた。
これに先立ち、ロイター通信は11日、韓国側と交渉に当たっているタリバンの担当者2人のうち、
マウラビ・ナスララ幹部が「韓国人の人質全員が解放され、家に帰ることになるだろう」と述べたと
伝えた。幹部は「私たちの受刑者も帰宅することになる」とし、人質解放と引き換えにタリバン側が
要求していた収監中の仲間の受刑者が釈放される可能性を示唆していた。
ただ、アフガン大統領報道官はAFPに、「タリバン受刑者の釈放に関する政府の立場は変わって
いない」と話し、交渉に当たっているタリバンのカリ・バシル幹部も「政府が要求を受け入れれば、
きょうか明日には(人質を)解放する」と話していたため、人質全員の解放をめぐる根本的な対立点
が解消されたかどうかは不透明だ。
韓国代表団とタリバンは、10日から政府支配地域である東部ガズニ州のアフガン赤新月社で会談
していた。タリバン側は2人、韓国側は4人、国際赤十字のメンバー4人も参加し、
アフガン政府はタリバンの代表に対して身の安全を書面で保証していた。
タリバンは男性2人以外の人質は殺害していないと表明していた。
(2007/08/12 01:22)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070812/wld070812005.htm
2女性解放、確認できず アフガン韓国人拉致事件
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、アフガン、
韓国両政府は11日夜までに、タリバンのアハマディ報道官が同日に解放したことを明らかにした
人質の女性2人の解放を確認していない。
タリバンの説明では、2人は自力で起きられないほど衰弱しており、人道的な理由から解放した
という。
アフガン政府関係者によると、韓国政府交渉団は、拉致現場となった東部ガズニ州の北大西洋条約
機構(NATO)の地方復興チーム(PRT)事務所に待機しており、解放された人質用の部屋を
準備している。
一方、タリバンは残る人質19人の処遇は韓国政府との直接交渉の行方次第としており、
交渉は12日も引き続き行われる。(共同)
(2007/08/12 09:45)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070812/wld070812001.htm
タリバンが発言訂正「人質女性、まだ解放していない」
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、タリバンの
アハマディ報道官は12日、共同通信の電話取材に対し、健康状態が極めて悪化しているとされる
人質の女性2人について「幹部会議で解放することが決まったが、まだわれわれの支配下にいる。
いつ解放するかはこれから決める」と前夜の発言を訂正した。
報道官は11日夜、2人を既に解放したと述べていたが、アフガン、韓国両政府も確認して
いなかった。タリバンの説明では、2人は自力で起きられないほど衰弱しており、人道的な理由
から解放を決めたという。
アフガン政府関係者によると、韓国政府交渉団は、拉致現場となった東部ガズニ州の北大西洋
条約機構(NATO)の地方復興チーム(PRT)事務所に待機しており、解放された人質用の
部屋を準備している。
一方、タリバンはほかの人質19人の処遇は韓国政府との直接交渉の行方次第としており、
交渉は12日も引き続き行われる。(共同)
(2007/08/12 13:46)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070812/wld070812003.htm
タリバーン、韓国政府と直接交渉 「全員解放」と見通し
2007年08月11日20時37分
アフガニスタンの韓国人人質事件で反政府勢力タリバーンは10日夜、代表者2人を現場の
ガズニ州に派遣し、初めて韓国政府側と直接交渉を始めた。韓国政府筋が朝日新聞に明らかにした。
交渉は11日も続いた。
タリバーン側代表者は11日、交渉の行われている赤新月社前でロイター通信などに対し、
要求している収監中のメンバーが釈放されるとの見方を示し、「人質全員が解放されると
メディアと全世界に保証する。今日か明日には解決するだろう」と語った。ただ、
「(拘束中の仲間の釈放という)我々の要求は変わっていない」とも述べており、
先行きは不透明だ。ガズニ州の当局筋も朝日新聞に「まだ前進はみられない」と話した。
両者は2日以降、携帯電話を使った話し合いを続けてきた。ガズニ州高官は、
タリバーンが派遣した2人の身の安全をアフガン政府が保証したことを認めた。
タリバーンは7月19日に韓国人23人を拉致した後、男性2人を殺害。
ただ、「韓国側との交渉が続く限りは新たな殺害はしない」としている。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708100442.html
タリバーン側「メンバー釈放される見通し」とメディアに
2007年08月12日01時04分
11日の交渉途中で、会場の赤新月社から外に出てきたタリバーン側代表者は、ロイター通信など
に対し、要求している収監中のメンバーが釈放されるとの見方を示し、「人質全員が解放され、
帰国できるとメディアと全世界に保証する。今日か明日には解決するだろう」と語っていた。
ところが夜になって表明されたのは、「善意の印」として病気の女性2人を解放する、という内容。
アフガン政府は「別の人質事件を誘発する」として要求を拒否する姿勢を貫いている。
タリバーン側が求めている収監中の仲間と人質の交換については進展がなかったとみられる。
タリバーンは、これまでの携帯電話による協議で、韓国側にアフガン政府にメンバー釈放を実現
させるよう圧力を加えるよう求めた。しかし、韓国側は「力不足で要求に応えられない」と伝えている。
それでもタリバーンは直接面会にこだわった。このため、「可能性があるのは、要求を身代金に
変更したこと。表向き『金はいらない』としているが、最後には受け入れるかも知れない」
(タリバーンに詳しい地元記者)との見方も浮上している。
人質殺害を予告する強硬姿勢の陰で、実はタリバーン自身も人質の処遇に困っている。
小グループに分けられた人質は頻繁に居場所を変えているとみられている。
現場のタリバーン兵も疲労し、現地司令官に不満をぶつける者も出はじめたという。
病気の2人の解放は、「足手まとい」を切り捨てたともいえる。
ここ数日、現地司令官が携帯電話の電源を切っている時間が長くなっており、
内部でも協議を重ねている模様だ。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708110238.html
「女性2人の解放に合意」と報道 韓国のメディア
2007年08月12日01時06分
韓国のテレビや通信社は、11日午後10時過ぎから、「タリバーンが体調のすぐれない
女性2人の解放に合意」とする外電を一斉に流し始めた。人質の家族らは同日、ソウル近郊の
城南市にある家族会事務所などで、韓国とタリバーンとの直接交渉の推移を見守った。
韓国政府は12日未明現在、具体的な言及を避けている。実際に2人が解放されたわけでは
ないうえ、残る19人の解放にメドが立っていないことも考慮したとみられる。
韓国大統領府の白鐘天・統一外交安保政策室長は11日昼、ソウル市内で家族の一部と面談し、
政府の対応への理解を求めた。大統領府の千皓宣報道官によれば、白室長は、早期解決を目指して
可能な対策をすべて取っている点を強調。
タリバーンとの直接交渉の状況も説明し、家族たちを慰労したという。
ただ、千報道官は交渉内容について「拉致被害者の無事帰還のため、具体的な事実を明らかに
しない方が良い」と語り、詳細な説明は避けた。
韓国政府は、現時点で人質救出のための軍事作戦を支持しない考えを表明。「取れる手段は
限られている」(韓国政府関係者)状況の中、できる限り交渉内容を伏せたい思惑があるようだ。
一方、家族の一部は13日から計画していたアラブ首長国連邦のドバイ訪問を中止した。
事態の急展開を受け、直接交渉の行方を見守る必要があると判断したためだ。
http://www.asahi.com/international/update/0811/TKY200708110239.html
タリバーン、病気の女性2人解放で合意
2007年08月12日01時24分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンのアハマディ報道官は11日夜、
健康状態が悪化している女性の人質2人を解放することで合意したことを明らかにした。
当地の韓国政府筋も確認した。
人質が監禁されているとみられるガズニ州のタリバーン幹部は朝日新聞に
「2人は明日の午後解放され、韓国側に引き渡される。直接交渉は続ける」と語った。
7月19日の事件発生から3週間余りが過ぎ、事態は一歩前進した。
ただ、まだ19人が人質に取られており、状況は楽観できない。
報道官は朝日新聞の取材に「人道的見地と善意から女性2人の解放に同意した」と述べた。
収監中のメンバーの釈放や金銭などの見返りは一切ないという。
韓国政府とタリバーン側は10日夜、事件が発生したガズニ州の赤新月社で人質解放に向けた
直接交渉を開始。11日も交渉を続けていた。タリバーンは人質解放の条件として、
拘束されている仲間の釈放に強く固執しており、残る人質の解放交渉は難航が予想される。
http://www.asahi.com/international/update/0812/TKY200708110282.html
「南北会談、毎年開催を」 金大中氏、統一相と面談
2007年08月12日08時35分
韓国の金大中前大統領は11日、南北首脳会談について「これからは、任期中に一度ではなく、
毎年開催されることを期待する」と述べ、韓国政府が目指す会談の定例化を強く支持する考えを
示した。ソウル市内の自宅で李在禎統一相と面談した際に語った。
金前大統領は「6者協議が進み、南北関係がうまく発展している時点で会談が開催される。
半島の平和に大きく貢献するだろう。成功を確信している」と述べた。韓国政府は
「あらゆる水準で、金前大統領の意見を聞く考え」(大統領府報道官)としており、
盧武鉉大統領との面会も検討している。
一方、李統一相が団長を務める首脳会談準備企画団は同日、2回目の会議を開き、
会談の議題や代表団の往来ルートなどについて意見交換した。
http://www.asahi.com/international/update/0812/TKY200708120016.html
盧大統領、将軍様へのプレゼントは何? 南北会談
08/12 21:36
【ソウル=久保田るり子】今月末に行われる南北首脳会談での、盧武鉉政権から金正日総書記への
“プレゼント”に関心が集まっている。韓国大統領にとって金総書記に会うだけで「歴史的」とされた
7年前とは異なり、今回は成果が問われる。会談成功のために、韓国は金総書記に相当の支援を用意
したとみられている。支援策は韓国版“マーシャル・プラン”ともいえ、朝鮮半島の鉄道を中露に連結、
物流を欧州にまでつなげようという壮大な構想だ。
2000年に金大中大統領(当時)が訪朝し金総書記と会談した際には、韓国から4億5000万ドル
(約540億円)の秘密資金が流れた。今回も野党ハンナラ党からは「200億ドル(約2兆4000億円)
規模の支援約束がある」との疑惑が出された。これに対し、李在禎・統一相は10日、
国会の統一外交通商委員会で「すべて透明に進行しており、どんな約束もない」と全面否定した。
だが、今回の南北首脳会談で韓国が、北朝鮮に大規模支援を表明するのは確実だ。与党系の大統領候補
でもある李海●(=王へんに讚のつくり)元首相は9日、国会で「大規模経済協力合意が成立する可能性
が高い。北朝鮮は南浦、元山、新義州、羅津に工業団地を、白頭山、妙香山、九月山などで観光事業を希望。
鉄道がつながれば北朝鮮の経済成長が始動する」などと述べた。
韓国メディアによると統一省、財政経済省が9日から、ニュープロジェクトと呼ばれる支援内容の検討
に入っており、中身は「港湾開発、経済特区、高速道路建設、火力発電所、重化学工業への投資、
平壌・ソウル相互代表部など雨後の竹の子状態」(10日付朝鮮日報)だ。国策銀行の韓国産業銀行が
まとめた「中長期の南北経済協力推進の財源調達方案」によると、こうした社会インフラ整備10年計画
では約60兆ウォン(約7兆7000億円)が必要とはじいている(同東亜日報)。
>179
盧武鉉政権は南北2つの政府の元で経済交流を活発化させる「南北経済共同体」構想をかねて主張
しており、現在、5年計画を作成中だ。この目玉となるのが韓国版“マーシャル・プラン”だ。
ただ、韓国の支援漬けプランを果たして金総書記が受け取るかどうか。また、国会の承認が必要な上、
実施は次期政権にげたを預けることになる計画に野党や韓国世論の反発も予想される。
さらに6カ国協議関係国との調整が必要となる。
大統領選まで残り4カ月となった盧武鉉政権が、起死回生を狙う対北大規模支援の行方が注目される。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76188/
南北実務協議、14日以降に 北朝鮮側が通知
韓国統一省は12日、今月下旬の首脳会談に向けた南北の次官級実務協議について、
北朝鮮側が同日「明日、日程を知らせる」と通知してきたと発表した。
韓国側は13日開催を提案していたが、14日以降にずれ込みそうだ。
実務協議は会談の議題や日程、往来の方法などを調整するのが目的。
同省は「実務協議が多少遅れても首脳会談の準備に影響はない」としている。
韓国政府は12日、青瓦台(大統領官邸)で大統領秘書室長主宰の高官会議を開き、
実務協議に向けた調整を行った。(共同)
(2007/08/12 20:38)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070812/kra070812002.htm
ボンバルディア機、滑走路外れ10人軽傷 韓国・釜山
韓国南部の釜山国際空港で12日午前、済州航空のボンバルディア機が着陸後、滑走路を走行中に
突然、機体を左に傾けながら横の緑地帯に飛び出した。乗客10人が軽傷を負い、プロペラなど機体
の一部も破損した。聯合ニュースが伝えた。
在韓日本大使館によると、けが人に日本人はいないという。
同ニュースによると、事故機は済州島発で乗客は74人。空港関係者によると、
強い横風を受けバランスを崩したとの情報もあるが、機体故障を知らせる信号が出たとの報告もあり、
詳しい事故原因を調査中という。
事故を起こしたボンバルディア機は今年2月にも釜山国際空港に着陸後、
誘導路に進入中に後方の車輪一つが外れたほか、昨年8月にもトラブルがあったという。(共同)
(2007/08/13 01:35)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070813/kra070813000.htm
韓国人女性の解放、依然として膠着 取材活動の自粛を要求
【バンコク=菅澤崇】アフガニスタンで韓国人23人がイスラム原理主義勢力タリバンに拉致され
2人が殺害された事件で、健康状態が悪化している人質女性の2人の解放は、13日午前も実現して
いない。11日に一部で解放が報じられたが、タリバン側は直後に方針を変え、先送りしていた。
ガズニ州知事はフランス通信(AFP)に対し、「タリバン側は13日に2人を解放すると約束した」
と述べている。
女性2人について、AFPなどが11日夜に解放したと伝えたが、その後、タリバン側の決定方針
が変わったとみられる。タリバンは同日、韓国政府代表団と直接交渉していた。
ガズニ州知事は12日、タリバンと韓国政府代表団の間で、3回目の直接交渉が行われたが、
人質全員の解放交渉は進展のないまま終了し、女性2人の解放も実現しなかったとした。
ただ、女性2人については、「13日に解放する」と言明したとした。
タリバン側は、人質全員の解放については、タリバン受刑者の解放を条件としており、依然として、
アフガニスタン政府が受刑者の釈放については姿勢を軟化させていないため、交渉は予断を許さない
状態だ。
アフガニスタン政府当局は12日、報道機関に対し、女性2人の解放先となっていた同州赤新月社
に対する取材活動を自粛するよう求めた。
(2007/08/13 09:28)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070813/wld070813001.htm
関西フォトジャーナル:山陰沖のEEZ内、韓国船の放置漁具を多数回収
日韓漁業協定区域内の海底を清掃していた但馬漁協所属の底引き網漁船10隻が10日、
香美町の香住漁港西港に帰港した。
回収したごみには、カニなどが絡みついた刺し網など韓国漁船が放置した漁具が大量にあった。
水産資源の枯渇が懸念されるだけに、地元の水産関係者は早急な対応を求めている。
全国底曳き網漁業連合会が、日韓財団の委託を受け、但馬の底引き網漁船合計64隻が
6月2日から今月26日まで4〜10隻が交代で清掃作業に従事。4日に出港し、この日帰港した
10隻の各漁船の甲板には、網やロープ、かご、ハングルが書かれた標旗などが山積みされていた。
回収場所は、島根県見島沖や浜田沖など水深180〜250メートル。
日本側のEEZ(排他的経済水域)内という。
同漁協所属「共進丸」(95トン)の福本吉彦船長は
「腹が立つだけ。刺し網には、大きなマツバガニやカレイなどたくさん掛かっていました」
と嘆く。共進丸だけでも、かご(直径70センチ、高さ25センチ)約800個や刺し網、
ロープなどトラック数台分もあった。
全国底曳き網漁業連合会副会長で但馬漁協組合長の吉岡修一さんは
「外務省や水産庁が前面に出て、どんどん強力にやってもらわないと、
弱い漁業者だけが犠牲になるばかり。ばからしくて歯がゆい。
漁場に水産庁が監視に張り付き、違反操業に目を光らせてほしい」
と怒りをあらわにしていた。【竹花義憲】
2007年8月12日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20070811org00m040028000c.html
北朝鮮各地で豪雨、広範囲の家屋・交通機関に被害
ttp://www.jiji.com/jc/a?g=afp_soc&k=20070812013778a 【ソウル12日AFP=時事】北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、同国各地で最近、豪雨があり、広範囲の家屋や鉄道、道路に被害が出た。
(写真は北朝鮮の首都・平壌を流れる大同江)
朝鮮中央通信は、多くの地域で当局者や労働者が救援・復興活動を行っていると報じた。道路などが破壊されたほか、広大な耕地が冠水したという。
具体的な死傷者数や被害の規模は明らかにされていない。北朝鮮は昨年、台風による降雨の影響で数百人が死亡している。
専門家の話では、同国では数十年にわたり、森林が破壊され続けた。この結果、洪水を防止する効果がある樹木が減少した。
エネルギー不足のため、燃料として木材が多用されている上、農地を丘などに拡大するよう政府が奨励することが状況をさらに悪化させている。
〔AFP=時事〕
体調悪化の韓国2女性、13日中に解放か…現地知事が表明
【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人人質事件で、
監禁現場がある南部ガズニ州のミラジュディン・パタン知事は12日、本紙に対し、
「タリバンは、『体調が悪化している女性2人を13日中に解放する』と約束した」と語った。
2人の引き渡し場所など詳細は不明で、アフガン政府、韓国政府交渉団では確認を急いでいる。
人質解放を巡っては、タリバンの報道官が11日夜、本紙を含めた複数の報道機関に
「無条件で解放した」と語ったが、12日までに身柄は引き渡されなかった。
報道官は「女性2人を解放するとの考えに変化はない」と強調した。
タリバン側は、残り19人の人質解放については、拘束されているタリバン兵の釈放を条件と
する姿勢を変えておらず、12日も韓国交渉団とタリバンとの直接交渉が行われた。
(2007年8月13日13時39分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813i203.htm
ヒル次官補、北京で金外務次官と会談へ…進展に期待感表明
【ワシントン=五十嵐文】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米首席代表、
クリストファー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は12日、北京を13日から訪れ、
滞在中に北朝鮮の金桂寛(キム・ケグァン)外務次官と会談する意向を明らかにした。
ワシントンを出発する前、空港で記者団に語った。
次官補は、16日から遼寧省瀋陽で朝鮮半島非核化に関する作業部会を開き、
その後に米朝国交正常化作業部会、6か国外相会合などの開催を目指していることを強調した。
金次官との会談は「事前調整のいい機会だ」と述べ、進展に期待感を表明した。
ヒル次官補は北京滞在中、中国首席代表の武大偉外務次官とも会談、15日に瀋陽入りする予定。
(2007年8月13日12時0分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813i202.htm
13日午後、米朝会談へ ヒル氏と金桂寛氏
2007年08月13日13時34分
北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は12日、北朝鮮首席代表の
金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と13日午後に会談する見通しを明らかにした。6者協議の
非核化作業部会の準備のため北京へ向かうのに先立ち、ワシントン郊外の空港で記者団に語った。
非核化作業部会の日程は正式に発表されていないが、16日から中国東北部の瀋陽で開かれる
見込み。核問題の専門家が集まり、核施設の「無能力化」の定義や具体的な手順などを詰める。
ヒル氏はまた、テロ支援国家指定の解除など米朝二国間の問題を扱う米朝作業部会の日程について
「今月の最終週になると思う」と語った。日朝作業部会も、同時期の開催が模索されている。
http://www.asahi.com/international/update/0813/TKY200708130100.html
人質2人の解放遅れる 「手続きの問題」とタリバーン
2007年08月13日13時26分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンが解放すると明らかにした、
健康状態が悪化した女性の人質2人は12日も解放されなかった。引き渡し手順などについて
最終的な確認を行っているためといい、タリバーンのアハマディ報道官は12日、
「2人を解放するという決定に変更はない」と語った。
人質が監禁されているとみられるガズニ州のタリバーン幹部も、朝日新聞に「いくつかの手続き
的な問題があって、解放が延期された。13日には解放されるだろう」との見通しを示した。
タリバーン側代表者は11日、ロイター通信などに、要求している収監中のメンバーが釈放され
るとの見方を示し、「人質全員が解放されるとメディアと全世界に保証する。今日か明日には解決
するだろう」と言及。報道官も「人道的見地と善意から女性2人の解放に同意した」と述べていた。
収監中のメンバーの釈放や金銭などの見返りは一切ないとしている。
韓国政府とタリバーン側は10日夜、ガズニ州の赤新月社で人質解放に向けた直接交渉を開始。
11、12日も交渉は続けられた。
http://www.asahi.com/international/update/0813/TKY200708130099.html
191 :
マンセー名無しさん:2007/08/13(月) 22:18:46 ID:upsQqyF4
<釜山の観覧車>ゴンドラから5人、20メートル下に転落死
【ソウル中島哲夫】13日午後5時半(日本時間同)ごろ、
韓国釜山市影島区東三洞の移動式遊園地「ワールドカーニバル」で
大観覧車から乗客が転落する事故があり、現地警察によると韓国人5人が死亡した。
聯合ニュースによると、大観覧車は高さ66メートルで8人乗りのゴンドラ42台が連結されている。
回転中に家族とその親族計7人が乗ったゴンドラ1台から5人が約20メートル下の地面に転落し、
ソウルや釜山に住む60代から20代の女性4人と6歳の男児1人が死亡した。
同じゴンドラに乗っていた別の2人は救助された。
同ニュースは、問題のゴンドラがバランスを失って傾き、ドアが開いたとの推定を伝えている。
別の韓国メディアが報じた現場写真では、2台のゴンドラが絡み合うように空中で接触したまま傾いていた。
「ワールドカーニバル」は英国系の移動式遊園地で、大観覧車をはじめ約30種類の遊具があり、
01年以来、アジア各地で多数の客を集めたという。釜山では7月下旬から8月末までの予定で開園していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070813-00000072-mai-int
日中韓の大学院生らが靖国訪問 セミナーの一環
2007年08月13日22時59分
早大、ソウル大、北京大の大学院生らが日中韓3カ国を共に訪れ、政治、経済や歴史について
議論するセミナーが開かれている。8日には30人が靖国神社や遊就館を訪問。
中国と韓国の大学院生らが展示や記述を見ながら批判を繰り返した。
早大大学院アジア太平洋研究科のサマースクールの一環。8日に靖国神社などを訪れた一行は
終始緊張した様子で、ソウル大の女子大学院生は
「遊就館の記述は日本軍の勝利をたたえる内容がほとんど。
韓国や中国で何が起きたのかが語られておらず、一部の日本人のための博物館でしかない」
と話した。
一行は12日、最後の訪問地の北京へ出発。18日までアジアの政治経済などのセミナーを
行う予定。
http://www.asahi.com/national/update/0813/TKY200708130313.html
北朝鮮で豪雨、洪水被害相次ぐ
【ソウル=中村勇一郎】朝鮮中央通信によると、北朝鮮は7日から12日にかけて、
梅雨前線の影響で南部を中心に豪雨に見舞われ、洪水や住宅倒壊などの被害が相次いだ。
人命被害については報じられていないが、北朝鮮が平壌市内の被害状況の写真を公開するのは異例。
13日の報道によると、北朝鮮南部・江原道の降水量は7日から12日の6日間で662ミリに
上ったほか、平壌市でも460ミリを記録。黄海北道は記録的な暴風雨に見舞われた。
この影響で、江原道、黄海北道、平安南道など各地で道路や農地の浸水被害が相次いだ。
韓国の情報機関・国家情報院の韓国国会への報告によると、北朝鮮は今春以降、食糧不足のため
穀物価格が急騰しており、豪雨が食糧難に拍車をかけるとみられる。
(2007年8月14日1時31分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813id26.htm
北朝鮮 集中豪雨による洪水で死者・行方不明者は数百人
2007年08月14日 06:16 発信地:ソウル/韓国
【8月14日 AFP】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は13日夜、前週同国を襲った集中豪雨により、
数百人の死者・行方不明者が出たほか、多くの民家が損壊したと伝えた。
同通信によると、8月7日から降り続いた激しい雨の影響で「甚大な人的、物的被害」が出ている
という。
KCNAは「8月12日現在、国内各地から集められた予備的な情報によると、集中豪雨によって
数百人が死亡または行方不明になっており、6万3300人以上が暮らす民家3万戸以上が損壊または
浸水した。また、数万ヘクタールの農地が浸水、流失などの被害にあった」と伝えている。
さらに、公共建築物800 棟以上と橋540基以上が損壊し、線路も部分的に被害を受けたという。
北朝鮮が国内で発生した問題について認めるのは異例。
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2267260/2021068
タリバン、人質2女性を解放…韓国大使館員が保護
【カブール=佐藤昌宏】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人23人を誘拐、2人を殺害
した事件で、タリバンは13日午後(日本時間同日夜)、体調が悪化したとされる女性2人を解放した。
人質の解放は7月19日の事件発生以来、今回が初めて。
2人が解放されたのは南部ガズニ市近郊。2人は現地の部族長老を通じ、アフガン赤新月社に
引き渡された。韓国大使館員が保護し、ガズニ市内の米軍施設に滞在している。
AFP通信によると、女性の1人が電話取材に応じ、「韓国人です。2人います。大丈夫です」と
話した。部族長老は「健康状態は問題ない」と話しているという。
タリバンは11日夜、本紙などに、「2人を無条件で解放した」と語っていたが、方針変更などを
理由に拘束を延長していた。
韓国、アフガン両政府は、残る人質の解放に全力を挙げている。だが、タリバンは、収監中の仲間
の釈放要求を取り下げていないため、解放交渉は引き続き難航が予想される。
◆韓国政府も発表◆
【ソウル=中村勇一郎】韓国外交通商省は13日夜の記者会見で、人質女性2人の引き渡しが完了
したと発表した。同省報道官は「残る人質も解放されることを願う」と述べた。
韓国政府筋によると、解放されたのは金志羅(キムジナ)さん(32)と金京子(キムギョンジャ)
さん(37)。2人とも歩くことができ、健康状態に大きな問題はない様子だが、ただちに医師の
健康診断を受けるという。
(2007年8月14日1時45分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813it15.htm
韓国が軍事演習の一部を延期、月末の南北首脳会談に配慮
【ソウル=竹腰雅彦】韓国国防省は13日、今月20〜31日に実施予定の米韓合同軍事演習
「乙支(ウルチ)フォーカスレンズ」に合わせた韓国軍単独の野外機動訓練を9月以降に延期する
方針を明らかにした。
今月28〜30日に平壌で開かれる第2回南北首脳会談に配慮した措置。
合同演習は、コンピューターシミュレーションなどの図上演習が中心で、朝鮮半島有事に備えた
米韓両軍の連携確認が主な目的とされる。合同演習は予定通り行う。青瓦台(大統領府)報道官は
13日、韓国軍単独の訓練を延期する理由について、「南北首脳会談を成功に導く雰囲気作りのため」
と説明した。
北朝鮮側は今月10日、合同軍事演習について、「6か国協議の合意履行に及ぼす破局的な結果は、
米国が全面的な責任を負う」などと批判した。
(2007年8月13日18時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813i211.htm
韓国で「親日派」の子孫の土地13億円分没収
【ソウル=平野真一】盧武鉉(ノ・ムヒョン)韓国大統領の直属機関、
「親日・反民族行為者財産調査委員会」は13日、日本の植民地統治に協力した「親日派」10人
について、子孫らが所有する約105億ウォン(約13億6000万円)相当の土地
約102万平方メートルを没収することを決定したと発表した。
親日派の財産没収決定は今年5月の9人に続き、2度目。
今回の対象は、1907年の第3次日韓協約を進めるなど日韓併合に功績があったとして日本から
子爵の爵位を与えられた李載ゴン(イ・ジェゴン)元学部大臣(文相)ら。没収された土地は国有と
され、独立功労者やその遺族への支援金などに使われる。これに対し、子孫らは決定を不服として
行政訴訟を起こす可能性が高い。(ゴンは、山へんにつくりが昆)
同委員会は昨年夏以来、「親日・反民族行為者の財産の国家帰属に関する特別法」に規定された
親日派450人の財産を追跡、今年7月末までにうち109人について土地計1313万平方メートル
の調査に着手した。
(2007年8月13日20時13分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070813i213.htm
米朝協議、核の無能力化に向け大きな違いなし
【北京=野口東秀】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は
13日午後北京入りし、北朝鮮首席代表の金桂寛外務次官と市内の北朝鮮大使館で夕食を
とりながら、4時間にわたり会談した。ヒル次官補は会談後、記者団に
「(核施設の無能力化について)米朝間で共通認識を持っている」
と述べ、無能力化の方法について、米朝間の考えに大きな相違はなかったことを強調した。
双方は、核計画の完全申告など「次の段階」措置について協議したとみられる。ヒル次官補は、
「会談は良い雰囲気で協議した。能率的な協議で非核化に向け双方の考えをつき合わせた」と説明。
16日から瀋陽で開くことが決まった非核化に関する作業部会についても
「実りある真剣な協議になるだろう」との見通しを表明した。
同次官補は、中国の武大偉外務次官とも14日に会談し、15日に瀋陽入りする予定。
ヒル次官補はまた、米朝関係作業部会の開催場所と日程についても暫定的に合意したことを
明らかにした。今月末に開催されるとみられる。
(2007/08/14 01:43)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070814/usa070814000.htm
韓国人女性2人解放 残る19人の安否、予断許さず
【バンコク=菅澤崇、ソウル=久保田るり子】アフガニスタンでイスラム原理主義勢力タリバンに
拉致されていた韓国人ボランティア21人のうち、重病とされていた女性2人が13日午後
(日本時間同夜)、解放された。韓国の外交通商省によると、2人はキム・キョンジャさん(37)
とキム・ジナさん(32)。7月19日に一行が拉致されて以来、人質が解放されたのは初めて。
現地からの報道によると、交渉にあたっていた部族長が「2人の引き渡しを受けた」と述べ、
2人は東部ガズニ州で部族長の車から仲介に当たっていた赤新月社の車に乗り換えた。
人質の女性1人は解放前、電話でフランス通信(AFP)に、「わたしたちは2人で、2人とも
大丈夫だ」と語った。この後、スカーフをかぶった2人が赤新月社のスタッフを見つけると、
一気に泣き出した。ともに自力で歩ける状態でガズニ市内の米軍基地に保護され、健康診断を受けた。
韓国政府とタリバンの間で行われていた直接交渉は、3回目となった12日の協議で、人質の解放
など進展のないまま終了したが、ガズニ州のパタン知事が「女性2人については、タリバンが13日
に解放すると約束した」と述べていた。
タリバン側は、人質全員の解放は、タリバン受刑者の釈放を条件としているが、アフガン政府は
あくまで釈放には応じない姿勢で、残る人質19人の安否は、予断を許さない状態が続いている。
韓国人ボランティア一行23人は、7月19日にガズニ州でバスで移動中、タリバン側に拉致され、
同月25日には初の犠牲者となった人質の●(=褒の保を非に)炯奎(ペヒョンギュ)牧師の遺体が
見つかり、30日にも沈聖●(=王へんに民)(シムソンミン)氏の殺害が確認された。
(2007/08/14 00:59)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070813/wld070813006.htm
韓国、また親日派財産を没収 今年2度目
2007/08/14 07:47
韓国の盧武鉉大統領の直属調査機関「親日反民族行為者財産調査委員会」は13日、
日本の植民地支配に協力した「親日派」10人の子孫が所有する土地約102万平米
(105億ウォン、約13億円)を没収、国有化する決定を下した。
「親日派」財産の国有化対象は今年5月に続いて2回目。
対象者は日本から爵位を受けた官僚などで、10人のうち5人は不服を申し立てるとみられる。
(ソウル 久保田るり子)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76421/
「北」日本語アナは拉致濃厚失踪者か 政府が独自鑑定
2007/08/14 07:11
■朝鮮語かなり下手
昭和63年に日本海で行方不明になった鳥取県米子市の矢倉富康さん=失跡当時(36)=と、
北朝鮮の放送局の日本語アナウンサーが酷似していることが分かり、同一人物である可能性がある
として、日本政府が独自に写真鑑定などを進めていることが13日、分かった。矢倉さんは、
拉致被害者を調べている「特定失踪(しっそう)者問題調査会」(荒木和博代表)が「拉致濃厚」
とする1人。政府は、分析結果によっては、外交ルートを通じて北朝鮮側に情報を照会する方針だ。
調査会によれば、矢倉さんは元エンジニアで、63年8月2日、日本海へ1人で漁に出たまま消息
を絶った。調査会は平成15年1月、北朝鮮による拉致の可能性を捨てきれないとして矢倉さんの
名前や写真を公表。今年6月には、漁船に不自然な衝突痕があったことなど新たな情報が得られたため、
「拉致濃厚」に切り替えた。
一方、矢倉さんに似た男性の写真が撮影されたのは今年3月15日。平壌・高麗ホテルで訪朝した
日本人らとともに撮影された。調査会は7月上旬に写真を入手した。調査会によると、男性は、
訪朝した日本人らの通訳として応対、朝鮮中央放送委員会に所属する日本語アナウンサー
「慎範(シン・ボム)」と名乗ったという。
面会した1人は、「日本語はネイティブだが、朝鮮語はかなり下手だった」と証言。
「『日本人か?』とたずねたが、答えなかった」と話しているという。
写真については、北朝鮮側が横田めぐみさん=拉致当時(13)=のものとして提供した遺骨を
「別人のもの」と鑑定した東京歯科大の橋本正次教授(法人類学)が鑑定。その結果を踏まえ、
調査会は7月9日に「男性は矢倉さんである可能性が高い」と発表した。橋本教授は
「顔や身体の特徴が一致、酷似しており、矛盾点がほとんどない。
(写真の男性は)矢倉さんと同一人物である可能性が極めて高い」としている。
>201
調査会とは別に、政府も写真による顔の鑑定や、アナウンサーの肉声の鑑定、平壌で撮影された
写真に合成など不自然な点がないかなど多角的な鑑定に着手。鳥取県警など捜査当局は、無人で
見つかった矢倉さんの漁船に残されていた衝突痕などを注視し、周辺海域での船舶航行など、
当時の状況や情報の洗い直しを進めている。
一方、矢倉さんの家族は今月下旬にも、地元の海保や、鳥取県警に被疑者不詳のまま国外移送
目的略取・誘拐罪で刑事告発する方針。海上での失踪事案のため、一次捜査は海保側が中心と
なって行われる見込み。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/76441/
「全員無事に戻れるように」解放された2人の家族が会見
2007年08月13日23時05分
韓国外交通商省は13日夜、「拉致された国民のうち2人が無事に解放され、我々側に
引き渡された」と発表した。「安全な場所で、健康診断など必要な措置を受ける」としている。
聯合ニュースによれば、解放されたキム・ギョンジャさん(37)とキム・ジナさん(32)の
うち、ジナさんは脊椎(せきつい)疾患で腰の状態が悪く、鎮痛剤を持って出国していたという。
韓国政府当局者は13日夜、2人の解放について「どんな条件も付けず、相手側の誠意で解放
された」と説明し、身代金のやりとりを否定した。
韓国大統領府も「国民とともにうれしく思う」とする報道官コメントを発表。盧武鉉大統領が、
残る19人の早期無事解放を目指し、全力を挙げるよう指示したことも明らかにした。
解放された2人の家族は13日夜、ソウル近郊の城南市にある家族会事務所で記者会見した。
キム・ジナさんの兄、ジウンさんは「心配をかけて申し訳ありません。解放されて何よりだが、
残っている人がおり、心が重い。ジナの健康状態が心配です」と語った。キム・ギョンジャさんの兄、
ギョンシクさんは「全員が無事に戻れるよう、政府や国民が関心を持ち続けて欲しい」と語った。
会見には、拉致されている19人の家族の一部も同席し、涙ぐむ人もいた。
http://www.asahi.com/international/update/0813/TKY200708130310.html
北朝鮮の日本語アナ、声鑑定 鳥取で失跡の男性か
2007年08月14日11時18分
今年3月訪朝した日本人が平壌で撮影した写真に写っていた男性が、88年に鳥取沖で失跡した
鳥取県米子市出身の矢倉富康さん(失跡当時36)に似ていた問題で、北朝鮮で撮影された男性と
矢倉さんが同一人物の可能性を調べるため、政府が写真や声の分析を進めていることがわかった。
拉致問題を調べている特定失踪(しっそう)者問題調査会によると、矢倉さんに似た男性は
「慎範(シンボム)」と名乗り朝鮮中央放送委員会で日本語番組のアナウンサーをしている。
調査会は放送の音声と矢倉さんの父母ら家族の声を録音。
音響工学の専門家に声紋鑑定を依頼し、今月下旬にも結果が出るという。
男性は3月15日に日本人が訪朝した際、平壌の高麗ホテルで日本語通訳を務め、記念撮影に
応じた。この写真を橋本正次・東京歯科大教授(法人類学)が失跡前の矢倉さんの写真と照合、
体格や顔の特徴などから「同一人物の可能性がきわめて高い」と結論を出した。
政府もこれとは別に、矢倉さんや「慎範」氏の写真や声の分析を進めている。矢倉さんの家族らは
21日にも、地元の海上保安部や鳥取県警に、容疑者不詳のまま国外移送目的略取容疑で告発状を
提出する予定だ。
矢倉さんは88年8月、漁のため鳥取県境港を出たまま戻らず、8日後に海上で船が見つかったが
本人の姿はなかった。
http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200708140120.html
【トレビアン】“8・15”韓国が『2ちゃんねる』を攻撃開始?
1ch.tvは蚊帳の外……。
韓国が日本に宣戦布告? 韓国人のネットユーザーたちが、8月15日に日本の巨大掲示板
『2ちゃんねる』を攻撃するとのウワサが流れている。その情報が書かれているのはこちらのサイト。
ハングル語で書かれている声明文だが、日本語に訳されてる文章があるのでそちらを参照すると……。
********************************************
8月15日 光復的記念
日本大規模サイト2ch空襲大作戦!!
君たちの力が必要だ
昨日の敵は今日の同志
一つに団結して戦うときだ!!
開始日:8月15日 PM12:00(光復時刻)
詳しい事項は
http://cafe.naver.com/makjang212.cafe ********************************************
……と書かれている。光復というのは『韓国光復軍』のことだろうか?
日付と照らし合わせてみると、どうやらそれのことを指してるのがわかる。
以前にも似たような韓国による『2ちゃんねる』攻撃があった。
そのときは F5アタック(サイトの更新を繰り返ししてサーバーに負荷をかける攻撃)が行われたが、
今回はどのような攻撃がされるのだろうか。ちなみに『電波2ちゃんねる』というサイトが巻き添えを
くらい、閉鎖に追い込まれたのは惨事としていまも有名な話(すぐに『ちゃんねるぼっくす』を作って復活)。
本当に攻撃をするのであれば、さまざまな心情があってのことだろう。
しかし、「ペンは剣よりも強し」という言葉も忘れてはいけない。
2007年08月14日10時40分
http://news.livedoor.com/article/detail/3267945/
盧大統領、陸路訪朝へ 韓国代表団は200人
2007/08/14 18:25
韓国と北朝鮮は14日、平壌で今月下旬に開かれる南北首脳会談に向けた第1回実務協議を
北朝鮮の開城で開き、盧武鉉大統領が陸路、ソウルから平壌まで専用車で訪問することで合意した。
韓国同行記者団が伝えた。2000年の初の首脳会談では金大中前大統領は空路、平壌入りした。
韓国は南北関係進展を内外にアピールするため、北朝鮮側に陸路訪朝を認めるよう求めていた。
同行記者団によると、今年5月の試運転で56年ぶりに南北直通列車が走った京義線に沿った道路を
利用する。
実務協議ではこのほか、韓国代表団の規模を前回より20人多い200人規模(うち記者団は
約50人)とすることでも合意した。
韓国は統一省の李寛世次官、北朝鮮は朝鮮労働党統一戦線部の崔承哲副部長がそれぞれ首席代表を
務めた。
実務協議は今後も複数回開かれる予定。首脳会談の議題についても大枠での調整が図られる見通し
だが、韓国青瓦台(大統領官邸)はこれまでのところ具体的な説明は控えている。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/worldnews/76544/
ヒル米国務次官補、北朝鮮浸水被害に援助検討
2007年08月14日22時19分
訪中しているヒル米国務次官補は14日、北朝鮮で豪雨により大規模な浸水被害が出ていることに対し、
「より詳しい情報を集めるよう指示をした。どのような援助が必要なのか検討する」と記者団に述べた。
米政府は従来、人道支援を政治問題から切り離す立場だが、援助が実現すれば米朝関係の改善につながりそうだ。
ヒル氏は瀋陽で開かれる6者協議の非核化作業部会を前に北京を訪れており、この日は作業部会で議長を務める
中国の武大偉外務次官らと会談した。非核化の「次の段階」で取り組む核施設の無能力化と核計画の申告の順序など
について話し合ったという。ヒル氏は15日に瀋陽入りする。
一方、北京を訪れていた北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は14日、平壌に向けて出国した。
http://www.asahi.com/international/update/0814/TKY200708140386.html
北朝鮮がNYフィルに平壌公演招請、民間交流促進に狙い
【ニューヨーク=白川義和】米国屈指の名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルの広報担当者は
13日、本紙に対し、北朝鮮政府から平壌公演の招請を受けたことを明らかにした。
北朝鮮としては、対米関係改善のため民間交流を促進する狙いがあるとみられるが、
同フィルは「米政府の支援なしでは応じられない」と、態度を保留している。
広報担当者によると、招請があったのは「ごく最近」で、米国のコンサート・プロデューサーが
北朝鮮政府との仲介役として連絡してきた。北朝鮮から公演の希望日程の提示はなく、
担当者は「現時点で公演の計画はない」としている。
一方、韓国の聯合ニュースは、6か国協議の北朝鮮首席代表を務める金桂寛外務次官が7月、
米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補と北京で会談した際、米朝民間交流の一環として
同フィルの平壌公演を提案したと報じた。米国側も積極的に支援する意思を表明したという。
(2007年8月14日19時24分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070814i112.htm
南北首脳会談準備協議、韓国大統領の陸路訪問で合意
【ソウル=竹腰雅彦】平壌で今月28〜30日に開かれる、韓国と北朝鮮による第2回南北首脳
会談の初の準備協議が14日、北朝鮮の開城で行われ、盧武鉉大統領が専用車両を使って陸路で
北朝鮮を訪問することで合意した。
2000年の前回首脳会談で、金大中大統領(当時)は空路で平壌を訪問しており、韓国大統領
が陸路で北朝鮮入りするのは初めて。また、韓国側代表団の規模は前回より約20人多い200人
とすることも決まった。
協議では、韓国側から李寛世統一次官、北朝鮮側は崔承哲統一戦線部副部長が代表として出席した。
南北融和ムードの盛り上げを狙う韓国側は、今年5月に試運転が行われた南北縦断鉄道「京義線」
を利用した訪問を提案。北朝鮮側は難色を示したが、車による陸路での訪問に同意した。
韓国政府当局者によると、ソウルから平壌までの車両移動には約4時間かかる見通し。
主要日程については、金正日総書記のほか、金永南最高人民会議常任委員長と会談し、
会談後に共同報道文を作成、発表する方針を決めた。
首脳会談の回数や訪問場所などの具体的な計画は今後調整する。
また、首脳会談の議題は、今月5日の南北合意書で示された〈1〉朝鮮半島の平和
〈2〉民族共同の繁栄〈3〉祖国統一の新たな局面――とすることで一致した。
代表団の内訳は盧大統領の随行員150人、記者50人。韓国側の先遣隊30人は、
首脳会談に先立ち、21日に訪朝する計画だ。
聯合ニュースによると、盧大統領は14日の閣議で、首脳会談に関連し、
「平和と経済、未来の民族統合をどのように進展させるかが最も重要だ」と述べた。
(2007年8月14日22時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070814i315.htm
韓国大統領、陸路で訪朝合意
【ソウル=久保田るり子】韓国と北朝鮮は14日、北朝鮮・開城で、今月28日から予定されて
いる南北首脳会談にむけた初の事前協議を開き、盧武鉉大統領がソウルから陸路、自動車で平壌入り
することで合意した。韓国統一省によると、大統領は南北縦貫鉄道の京義線に沿って韓国側が整備
した道路を利用、開城を経由し、平壌入りする。韓国は今年5月に試運転が行われた鉄道、
京義線を使った訪朝を提案したが、北朝鮮側が難色を示したという。
韓国大統領が陸路で訪朝することは、分断の現場である軍事境界線を越えて北上することで
南北平和時代をアピールする効果が高い。また、前政権からの「太陽政策」の象徴である
開城工業団地を経て平壌入りすることで、南北交流の成果を国際社会にアピールできる。
今回の訪朝では、既存の開城〜平壌高速道路(約170キロ)を利用するが、「整備状態はあまり
よくないと聞いている」(統一省関係者)という。同高速道は北朝鮮が補修を希望しており、
韓国政府も経済支援を検討中。総工費は約3000億ウォン(380億円)と見積もられている。
盧武鉉大統領は14日、南北首脳会談に関連し、「経済協力を一段階引き上げ、南北間の経済共同体
の基盤を築くことが重要。首脳会談の議論は核問題や平和問題も扱うが、経済面での相互依存関係は、
平和保障の核心だ」と述べた。事前協議では首脳会談の議題について、
(1)朝鮮半島の平和
(2)民族共同の繁栄
(3)祖国統一の新しい局面−の3点とすることで合意した。
2000年の南北首脳会談の際訪朝した金大中大統領(当時)は、航空機を使って平壌入りした。
金大中氏も自らの「太陽政策」の成果として、陸路での訪朝を望み、いったんは合意したが、
北朝鮮がミサイル発射準備をしていたことがわかり、中止になった。
(2007/08/14 21:47)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070814/kra070814003.htm
北朝鮮への人道支援検討 豪雨被害で米国
【ワシントン=有元隆志】マコーマック米国務省報道官は14日の記者会見で、北朝鮮の豪雨に
よる被害について、国連を通じて人道支援を行う方向で検討を進める考えを明らかにした。
同報道官は「人道的な観点から、どのようなことができるか調べてみたい」と語った。
北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の2月合意では、北朝鮮が核施設を再稼働できなくする
無能力化を行う見返りとして、他の参加国が95万トンの重油、またはそれに相当するエネルギー・
人道支援が行うことになっているが、今回の支援はそれとは別という。
国際機関を通じた北朝鮮への支援に関して、国連開発計画(UNDP)の事業費が北朝鮮の
外貨供給源になっていたとの疑惑が指摘されるなど、米政府内には懐疑的な見方も少なくない。
ただ、今年1月のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と金桂寛外務次官による
ベルリン会談以降、米朝2カ国会談が頻繁に開催されるなど、関係改善に向けた動きも活発化する
なか、人道支援をテコに核問題の前進を図るねらいがあるとみられる。
ヒル次官補は7月の6カ国協議の際も、北朝鮮への人道支援を検討する考えを示した。
韓国の通信社、聯合ニュースによると、北朝鮮が核放棄を決断した場合、
米政府は大規模な人道援助のほか、経済再建を支援する用意があると北朝鮮側に伝えたという。
ラヂオプレス(RP)が伝えた朝鮮中央通信や労働新聞の報道によると、北朝鮮各地で7日から
降り続く豪雨では、数百人が死亡・行方不明となり、住宅6万世帯以上が損壊・浸水するなど、
大きな被害が広がっている。
(2007/08/15 09:39)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070815/usa070815001.htm
北朝鮮、国連に人道支援要請調査チームを派遣へ
【ニューヨーク=長戸雅子】国連の潘基文事務総長は14日、北朝鮮の朴吉淵国連大使と同日会談
した際、朴大使から北朝鮮の洪水被害に対する人道支援の要請を受けたことを明らかにした。
潘事務総長は「国際社会と協力し、被害がこれ以上拡大しないよう努力する」と述べて、
支援に前向きな姿勢を示した。
潘事務総長と朴大使の会談は潘氏の事務総長就任以来初めてで、関係者によると、
スタッフを交えない2人だけの会談も行ったという。
また世界食糧計画(WFP)の報道官も同日、北朝鮮から支援の要請があったことを発表した。
国連は被害規模や必要な支援内容を把握するため、近く調査チームを平壌に派遣する予定。
(2007/08/15 10:12)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070815/kra070815000.htm
米朝「密約」のシンフォニー響くのか
2008/14 23:40
≪北、NYフィルを正式招待≫
世界でも伝統と実力を誇る名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックが北朝鮮の首都、
平壌で初の公演を行う可能性が出てきた。米国と北朝鮮が急接近する中で民間レベルでの米朝間の
文化交流の一環として浮上。北朝鮮は公式に平壌公演に向けてニューヨーク・フィルハーモニックを
招待したといわれる。
ニューヨーク・フィルハーモニックの広報担当者がロイター通信に語ったところによると、
北朝鮮の文化省から14日までに正式に平壌公演の招待があり、
ニューヨーク・フィルハーモニックで平壌での公演の可否を検討しているという。
■発端は北京の協議
発端は、北朝鮮の核問題の解決を目指す米国と北朝鮮、ロシア、中国、韓国、日本で構成する
6カ国協議で米国の首席代表を務めるヒル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)と、
北朝鮮の首席代表、金桂寛外務次官が今年7月、北京で協議したときだ。
その際、「米国と北朝鮮との間で信頼関係を構築していくには民間レベルでの交流が必要」との
認識で一致し、金外務次官がそうした米朝間の文化交流の具体策として
ニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演を提案。
ヒル国務次官補も公演の実現に向けて積極的に支援していく意向を表明したという。
米朝間の協議の本筋となる北朝鮮の核開発問題では、ヒル国務次官補が13日に北京入りして
金外務次官と4時間にわたって協議した。
核施設の無能力化や核計画の完全申告といった踏み込んだ措置に関して話し合ったとみられる。
6カ国協議の次回開催に向けて米朝で議論の土台をつくる形式が定着しつつあるともいわれている。
>215
■関係改善の象徴
10日付EXPRESSで伝えたように、米朝間の交渉に先だって北朝鮮の金正日総書記は
昨年10月末、米国のジョージ・W・ブッシュ大統領に、「米朝関係を改善して、韓国以上に
親密な米国のパートナーになる」という書簡を送ったといわれる。
その後も米国と北朝鮮の関係改善に向けた密約説がささやかれている。
ニューヨーク・フィルハーモニックの平壌公演もそうした関係改善の象徴といえ、
これまで敵対関係にあった米国と北朝鮮に“和解”をもたらす“ハーモニー”を奏でてくれると、
金総書記も大いに期待しているかもしれない。
ニューヨーク・フィルハーモニックは1842年の創設以来、米国のみならず世界の音楽界に
影響を与えてきた。ロリン・マゼール音楽監督(77)は著名な指揮者として知られる。
その任期切れに伴って7月に日系2世のアラン・ギルバート氏(40)が後任に決まり、
話題を呼んだ。公演が実現すれば、北朝鮮の国民の反応も気になるところだ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76570/
【地球随感】南北首脳会談の背後にいる国 矢島誠司
2007/0/15 01:14
先週8日、韓国と北朝鮮が今月28日から30日まで、平壌で7年ぶりに南北首脳会談を開催する、
と発表したニュースを耳にしたとき、ふと、この背後には中国か米国かのどちらかがいるのではないか、
と考えてみた。確たる証拠はない。頭の体操としてである。
各紙の解説は、米朝関係の改善を背景に、南北双方の利害が一致した結果で、北は関係改善を通じて
実利を求め、南は12月の大統領選挙を控え、盧武鉉大統領が業績を残すことを願ったため、
などが多かった。
発表された「南北合意書」も「『わが民族だけで』の精神にのっとって」と述べ、あくまで南北だけ
のイニシアチブで首脳会談を開くのだということを強調していた。
いずれもなるほどと思う。しかし、国際政治はときに、2国間よりも大きな背景を持つことがある。
南北首脳会談のニュースを聞いて、背後に中国か米国がいるのでは、と考えたのはそのためである。
■中国の陰謀説
こんな空想を巡らせたのは、たまたま韓国の作家、金辰明氏の最新作『神の死』の邦訳
『中国が北朝鮮を呑みこむ日』(ダイヤモンド社)を読んだばかりだったせいもある。
金氏は1990年代前半、韓国と北朝鮮が核開発でひそかに手を組み、日本による竹島(韓国名・
独島)奪還の軍事行動などに対抗して、東京、大阪、京都など5つの都市に核ミサイル攻撃を敢行
する、という筋書きのベストセラー小説『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』(徳間書店)を書いた作家だ。
その金氏は、上記の『中国が北朝鮮を呑みこむ日』の中で、2000年6月に行われた初の
南北首脳会談は、じつは中国の陰謀によるものだった、という説を唱えている。
中国の陰謀とは、日米韓の分断工作であり、北朝鮮を中国の支配下において韓国を中国の側に
つければ、日本は孤立に耐えられなくなり、いずれは日米韓の軸から離すことができる、
という思惑だという。
そのため小説では、2000年の南北首脳会談のときは、事前に金正日総書記を北京に呼び、
韓国には密使を派遣して南北首脳会談実現を促したという筋書きが展開されている。
>217
■米国の動き
金氏の小説は、事実にフィクションを織り交ぜ、手に汗にぎる推理サスペンス仕立てが人気だが、
荒唐無稽さもあり、外交分析の材料に使うには無理がある。だが妙に現実味も残る。
金氏流にいえば、今回の南北首脳会談の裏にもやはり中国がいるということになるのだろうか。
あるいは、今度は、中国の陰謀に対抗すべく、米国が乗り出したとなるのだろうか。
こう考えていたところ、産経新聞の伊藤正・中国総局長が10日付1面トップで、金正日総書記が
昨年10月の核実験の後、ブッシュ米大統領にメッセージを送り、「朝米関係を正常化し韓国以上に
親密な米国のパートナーになる」と伝え、これが米国の対北朝鮮姿勢を転換させる契機になった、
という特ダネを報じた。当然、中国はこの米朝の動きに強い警戒心を抱き、それが対日関係改善の
動きにつながったという。
驚いた。今度はどうやら背後に米国がいた、ということになるのだろうか。もとより、外交分析を
陰謀史観に頼るのは、安易過ぎ危険だが、国際情勢はいまや米国と中国の攻防抜きでは語れない。
ときにはこんな頭の体操をしてみるのも悪くない。(論説副委員長)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76572/
北朝鮮豪雨被害、国連事務総長が「最大限の支援」を表明
【ニューヨーク=白川義和】国連の潘基文事務総長は14日、国連本部で北朝鮮の朴吉淵国連大使
と会談し、北朝鮮の最近の豪雨による被害で、国連が復旧などを最大限支援する用意を表明した。
世界食糧計画(WFP)などの国連機関は近く、被害状況の調査に入る。
会談では、今月28日から平壌で開かれる第2回南北首脳会談も話題となり、
潘事務総長は「最良の結果を期待する」と述べた。
(2007年8月15日11時28分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070815i202.htm
ボルトの突出が急停止招く? 韓国・観覧車事故
2007年08月15日01時39分
韓国・釜山の移動式テーマパーク「ワールドカーニバル」で13日、観覧車から5人が転落死した
事故は、被害者の乗ったゴンドラが観覧車の大輪部分から6センチほど突き出たボルトに引っかかり、
水平を保てず大きく横に傾いたのが原因となった可能性が高いことが、警察の調べでわかった。
韓国のKBSニュース(電子版)が14日伝えた。
この傾きで、乗客7人がゴンドラ側面のガラス窓にのしかかる形になり、重さに耐え切れずに
窓ガラスが抜け落ちたと警察は見ているという。この事故で7人のうち5人が転落して死亡した。
http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200708140408.html
やっと脱日本 韓国大統領8・15演説
【ソウル=黒田勝弘】韓国の盧武鉉大統領は15日、日本からの独立記念日である
「光復節」記念式典で演説し、民族の残る課題として「南北分断の克服」を挙げ、
近く行われる金正日総書記との南北首脳会談では「朝鮮半島の平和体制の樹立」や
「南北の理解、信頼の増進による南北経済共同体の建設」などが話し合われるだろう述べた。
演説内容は南北関係がほとんどで、日本との過去の歴史など対日関係には全く触れなかった。
盧大統領は「北朝鮮も変化しつつある。6カ国協議の進展で北朝鮮の核問題も解決の道が
できつつある」としたうえで「今回の南北首脳会談は南北の共存、共栄を目指すもので、
これは6カ国協議の進展と今後の東北アジア多者関係の発展にも寄与するだろうと」と述べた。
盧大統領は昨年の演説では靖国神社問題や領土問題、教科書、慰安婦問題など過去がらみの問題
に触れ日本に解決を求めたが、今年は過去には触れず、各国情勢の中で
「日本は戦後体制から脱し普通の国家になることを目指している」と述べるにとどまった。
(2007/08/15 12:42)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070815/kra070815001.htm
北朝鮮の平壌公演招待にNYフィル困惑気味?
【ニューヨーク=長戸雅子】米国を代表する名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルが
北朝鮮から平壌公演の招待を受けた。しかし、国交のない北朝鮮での公演は
ニューヨーク・フィル単独で決定できるものではなく、関係者も困惑気味だ。
ニューヨーク・フィルの広報担当、エリック・ラツキー氏によると、招待状は先週末までに、
北朝鮮文化省を通じて「独立的な立場にある代表」からニューヨーク・フィルに届いたという。
北朝鮮からは公演の希望日時の要請はなかった。
韓国の聨合ニュースによると、北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議の米首席代表を務める
ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と北朝鮮首席代表の金寛冠外務次官が信頼構築に向けた
民間交流を行う方向で一致。金次官がニューヨーク・フィルの平壌公演を提案、
ヒル次官補も積極的な姿勢をみせたという。
しかし、ラツキー氏は14日現在、国務省から平壌公演に関する連絡はまだないとしたうえで
「ニューヨーク・フィルは世界各国から招待をいただいており、その全てを有難く思っている。
今回の招待は異例で、現時点で公演に向けた具体的な計画はない」と話している。
(2007/08/15 11:54)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070815/usa070815003.htm
「南北経済共同体」提案へ…韓国大統領、首脳会談で
【ソウル=中村勇一郎】韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は15日午前、ソウルで開かれた
「光復節」(日本の植民地支配からの解放記念日)式典で演説し、今月28〜30日に平壌で開か
れる南北首脳会談で、「南北経済共同体」の建設に向けた対話を始める方針を明らかにした。
盧大統領は、首脳会談で南北経済共同体を提案する意向を示したうえで、
「我々には投資の機会に、北朝鮮にとっては経済回復の機会にしなければならない」と説明。
「可能なことから一つずつ実質的な進展があるよう努力する」と強調した。一方で、北朝鮮の核問題
については「6か国協議の進展の助けになることを期待する」と述べるにとどまった。
盧大統領はこれまでの光復節の演説で、日本批判を繰り返してきたが、
今回は「戦後体制から脱し、普通の国家になろうと試みている」と触れるにとどまった。
(2007年8月15日12時56分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070815id01.htm
「南北経済共同体の建設を」 韓国大統領、光復節で演説
2007年08月15日12時03分
韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を祝う62回目の
「光復節」にあたり、ソウルで記念演説を行った。28日から平壌で開かれる南北首脳会談に向け、
「南北経済共同体建設のための対話に入らなければならない。南北経済協力を生産的な投資協力に
発展させる」と語った。
大統領の発言は、韓国が独自に対話できる経済協力に重点を置く考えを強調したものだ。
「無理に欲張らず、歴史的転機を作り出すことよりも、歴史の流れを現実化するよう最善を尽くす」
とも語った。北朝鮮核問題については「6者協議の助けになることを期待する」とした。
北朝鮮の情勢について「我々に対する警戒心は大きく減り、住民の間では市場経済への認識が
急速に広がっている」と語った。
一方、日本については、周辺国家の状況を語るなかで
「戦後体制から抜け出し、普通の国家になろうと試みている」と触れるにとどめた。
http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200708150147.html
東亜日報、「日本統治時代、韓国は近代化」 多角的に見直す論評
【ソウル=黒田勝弘】「日帝時代は暗鬱な時代ではなく、資本主義が根を下ろし、すべてが新しく
始められるダイナミックな時期だった」−韓国が「日帝時代」と称される日本支配から解放された
記念日の15日、韓国の有力紙・東亜日報が最近の韓国の学者のこんな主張を紹介しながら、
日本統治時代の歴史を多角的に見直す必要性を強調する論評を掲載した。
「日帝時代の再構成」と題するこの論評は洪賛植論説委員の手になる。「学界の日帝時代研究
が新しい段階に入りつつある」とし、韓国で「植民地近代化論」として活発な1930年代研究など
を紹介するとともに、解放記念日である「8・15光復節」は「日本に対する怒りを噴出し、過去を
“他人のせい”にして終わるのではなく、歴史から教訓と知恵を学び、再び国を奪われないよう省察の
日にしなければならない」と、日本非難より反省を強調している。
論評は最近、学者、研究者の間で従来の「収奪論」に対抗し「近代化論」の成果が相次いで発表され
ているとし、たとえば日本統治時代の1910〜45年の経済指標の分析から「年平均の経済成長率
3.7%は当時の先進国の1%より高く、人口も1633万人(10年)から2430万人(40年)
に増えるなど(従来の貧困説とは逆に)経済事情はよかったという証拠が出され、収奪論で過去を認識
してきた人びとを当惑させている」と指摘している。
また20〜30年代の韓国(朝鮮)の新聞、雑誌の調査、分析から、韓国に近代文明が導入され
韓国人が近代化、都市化によって変化する様子を調べ「日帝時代は必ずしも暗くなかった」とする
学者の研究成果も紹介した。
論評は「歴史の真実はおそらく“収奪論”と“植民地近代化論”の間のどこかに位置するのだろうが、
最近の(両者の)論争はわれわれが忘れたがっている歴史に対する関心を取り戻すのに意味がある」
としている。
あの判事さん、上告するんだね。頑張れ!
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米現職判事が上訴 ズボン紛失のクリーニング店相手に
クリーニングに出したズボンを紛失されたとして、米国の現職判事がクリーニング店主一家に
5400万ドル(約63億4000万円)の損害賠償を求めた訴訟で、
判事側は14日、6月の原告敗訴の一審判決を不服として、ワシントンの高等裁判所に上訴した。
原告は行政訴訟を専門に扱うピアソン行政法審判官。クリーニング店が「満足保証」などの看板
を掲げているのにズボンを紛失したのは消費者保護法違反と主張、ズボンがなくなった2005年
から1日当たり1500ドルの賠償などを求めていた。
その後、現職の判事がこのような訴訟を起こすのは「非常識」との批判が全米で高まった。
ワシントン・ポスト紙によると、ワシントンの司法当局はピアソン氏を再任しない方針という。(共同)
(2007/08/15 17:54)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070815/usa070815004.htm
ムクゲの花が「満開」 光復節のソウル
2007年08月16日03時05分
日本の植民地支配からの解放62周年にあたる「光復節」の15日、ソウル市庁舎の外壁
いっぱいに韓国の国花・ムクゲの花が咲いた。家族連れやカップルらが写真を撮っていた。
ペットボトルの素材で作った直径25センチほどのムクゲの花3万4000個余りを並べ、
ピンクを下地に白を花びらの部分にあてるなどして、全体でも大きなムクゲの花を描いた。
一方、市庁舎近くでは、28日から平壌で開かれる南北首脳会談を前に、会談に賛成する進歩派と
反対する保守派の双方が集会を開催。警察が大規模な警備態勢を敷くなど一時は緊張感も漂った。
http://www.asahi.com/international/update/0815/TKY200708150259.html
韓国株、過去最大の下げ 資金引き上げ懸念
2007/08/16 20:57
16日の韓国総合株価指数は暴落し、前営業日比で6.93%の下げ幅となる
125.91ポイント安の1691.98で取引を終えた。下げ幅は過去最大。
急激な株価変動時に取られる取引停止措置が午前に5分間、午後に30分間発動された。
店頭市場コスダックも10%以上下落した。
低金利の円で調達した資金を他の高金利通貨で運用する円キャリー取引を解消する動きが進んだ
ことから、市場から資金が急速に引き上げられるとの懸念が広がり、株価下落を招いたとみられる。
(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76859/
北朝鮮マスゲーム、ギネスに認定
2007/08/16 22:15
北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、芸術公演とマスゲーム「アリラン」が世界最大規模のマスゲーム
としてギネスブックにより認定、登録されたと報じた。
15日に平壌のメーデースタジアムで実際に観覧したギネスブックの代表が、北朝鮮の文化省幹部
に認定証を授与した。
2002年の故金日成主席の生誕90周年と金正日総書記の還暦を記念して創作された「アリラン」
は、抗日戦争時期から現在までの歩みを大規模なオペラ形式の公演と学生たちの人文字を交えながら
仕上げた1時間余の作品。歌手や舞踏家、学生ら約10万人が参加する。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76896/
「濃縮疑惑解消の用意」 非核化作業部会が開幕
2007/08/17 04:06
【瀋陽(中国遼寧省)=矢板明夫】朝鮮半島の非核化に関する作業部会が16日、
中国東北部の瀋陽市で2日間の日程で開幕した。北朝鮮代表団は午後に行われた全体会合で、
核施設の無能力化と核計画の完全申告など「次の段階」の措置について「適切な時期に実施する用意が
ある」と表明したうえで、申告段階でウラン濃縮問題に関する疑惑を解消する用意があると表明した。
ただ、日本側代表団によると、北朝鮮の説明に不明瞭な部分や疑問点があり、無能力化の定義など
でも各国との認識の違いがあり、作業部会終了後、6カ国の専門家による話し合いが行われた。
6カ国協議の米側首席代表、ヒル国務次官補は16日夜、記者団に対し「17日は無能力化について
共通の認識を得たい」と語った。
会議にはヒル次官補のほか、佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長、武大偉・中国外務次官、
千英宇・韓国外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長ら各国首席代表が出席したが、
北朝鮮の金桂寛外務次官は欠席した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/76927/
北朝鮮:ウラン濃縮…研究目的主張か 核兵器向け否定不変
【瀋陽(中国遼寧省)西岡省二】6カ国協議の非核化作業部会で、北朝鮮側がウラン濃縮による
核開発について「疑惑を解消する用意がある」と表明したが、ウラン濃縮問題による核兵器開発計画
を否定する北朝鮮の基本的な立場に変わりはないとみられる。核廃棄に向けた「第2段階措置」では
「すべての核計画の完全申告」が要求される。北朝鮮はウラン濃縮計画の存在を認めるものの、
それは核兵器開発以外の研究用だと説明することで疑惑をはねのける戦術とみられる。
北朝鮮首席代表の金桂冠(キムゲグァン)外務次官はウラン濃縮問題について、
3月の前回作業部会前に「疑惑を解明するため、米国と協力する用意がある。
(米国側が)証拠を提示すれば、(他国が持つ)疑惑を解明できるだろう」と表明した。
ただ、16日の作業部会では米国から証拠提示に関する言及がなかった。
北朝鮮外務省に近い関係者は「米国が正面からウラン濃縮による核計画問題を取り上げれば、
北朝鮮は『ない』と反発せざるを得ない。そうなれば、協議は再び半年はストップすることを
米朝双方とも理解している」と指摘。一方で「北朝鮮側が、研究機関などが核兵器開発以外の
用途で使った、と主張すれば疑惑解明のために視察団の受け入れも認めるだろう。
北朝鮮側の立場は極めて有利になる」と述べた。
北朝鮮が16日、ウラン濃縮による核開発について「疑惑を解消する用意がある」と述べたのは、
この戦略に沿うもので、今後は「核兵器開発以外の計画」を主張していくとみられる。
北朝鮮は一方で、非核化に焦点をあてた主張を展開。「第2段階措置を実施する用意がある」
と表明しながらも「非核化に向けた他の参加国の義務を議論すべき」との立場も表明した。
米国などにテロ国家指定解除や敵国貿易法の適用解除、
さらには無能力かの見返りとして軽水炉提供を求めていくとみられる。
毎日新聞 2007年8月17日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070817k0000m030154000c.html
北朝鮮豪雨で8万世帯の住宅が全半壊、30万人以上が被災
【ソウル=平野真一】北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、7〜11日に北朝鮮各地を襲った豪雨に
よる被害状況について、14日現在で、全・半壊または浸水した住宅は約4万6580棟、
約8万8400世帯で、被災民は30万人以上に上ると伝えた。
全国の耕地面積の11%以上が流失、浸水したほか、鉄道の路盤5万5000平方メートル以上
が流失、工場や企業所400か所以上が浸水したという。
ラヂオプレス(東京)が伝えた朝鮮中央放送によれば、住宅被害が最もひどかったのは江原道と
黄海北道で各2万世帯余りとなっており、平安南道でも約1万8000世帯に上っている。
一方、自由アジア放送によれば、世界食糧計画(WFP)は16日、今回の水害で穀物の収穫が
45万トン減少するとの見通しを明らかにした。
(2007年8月16日20時26分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070816i313.htm
韓国情報機関、金前大統領の隠し子を盗聴…朝鮮日報報道
【ソウル=中村勇一郎】16日付の韓国紙・朝鮮日報は、情報機関の国家情報院が2000年
から01年にかけて、金大中大統領(当時)の隠し子を「懸案1号」と名付けて盗聴していたと
報じた。
同紙が入手した検察当局の内部資料で明らかになったという。
同紙によると、隠し子は女性で、金前大統領が国会議員だった1970年、知人女性との間に
生まれた。国情院は、成人した女性が、金前大統領がノーベル平和賞を受賞する際に障害になる
ことを懸念、電話を盗聴し、動向を探っていたという。
当時の国情院ナンバー2だった金銀星(キム・ウンソン)元次長は05年、政治家らへの
不法盗聴を指揮したとして検察当局に逮捕された際、当時の国情院長から
「発覚したら大変なので注意するよう指示を受けた」と供述したという。
(2007年8月17日0時7分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070816i416.htm
6か国協議・非核化部会開幕「次の段階の措置」巡り隔たり
【瀋陽=竹腰雅彦、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の「朝鮮半島非核化」に
関する作業部会が16日午後、瀋陽で開幕、核施設の無能力化と核計画の完全申告を柱とする、
北朝鮮の核放棄に向けた「次の段階の措置」の具体化に関する議論が行われた。
各国代表団によると、北朝鮮は無能力化と申告の具体化について提案したが、日本など他の参加国
の考えとは「相当の開き」(日本外務省筋)があったという。また、北朝鮮は無能力化と申告に見合
う措置を他の各国が行う義務があると主張し、見返りとして軽水炉の提供を改めて要求した。
核計画の申告に関しては、北朝鮮が存在を否定している高濃縮ウラン計画をどのように申告対象と
するかが協議の焦点となっているが、韓国代表団によると、北朝鮮次席代表の李根外務省米州局長は
「申告の段階でウラン濃縮疑惑について解消する用意がある」と述べた。
ただ、濃縮計画そのものを認める発言はなかった模様だ。
この日の協議後に記者会見した米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は、作業部会の
議論は「交渉ではない」としたうえで、無能力化について「共通の定義を得たい」と述べた。
一方、開幕に先立ち、各国は議長国・中国を中心に2国間協議を行い、ヒル次官補は、
李局長と短時間会談した。李局長と韓国首席代表の千英宇外交通商省朝鮮半島平和外交本部長に
よる南北協議も行われた。
また、作業部会の一環として専門家による協議が行われており、
最終日となる17日も代表者による協議に加えて専門家協議が続けられる見通し。
(2007年8月17日0時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070816it12.htm
北朝鮮元工作員に実刑判決、覚せい剤密輸容疑 韓国
2007年08月17日10時33分
北朝鮮製覚せい剤の韓国への密輸や売り渡し、使用などの罪に問われた北朝鮮の亡命元工作員、
安明進被告(39)に対し、ソウル地方裁判所は17日、懲役4年6月(求刑懲役3年)の
実刑判決を言い渡した。イ・ハンジュ裁判長は「覚せい剤を持ち込んだ量が多く、頻繁に使用した。
他の被告にも強要しており、実刑は免れない」と語った。
公訴事実によれば、安被告は05年6月、北朝鮮に住む知人から人を介して覚せい剤75グラム
を韓国に密輸するなどした。本人も05年4月から今年7月まで計16回にわたり、覚せい剤を
使った。07年2月にソウル市内で覚せい剤約5グラムを100万ウォン(約12万円)で
販売するなどしたという。
著書などによると安被告は68年、北朝鮮の黄海北道生まれ。工作員養成機関の金正日政治軍事
大学で工作員としての訓練を受け、93年に韓国への侵入任務中に亡命したという。7月9日、
同居女性(33)とともに、麻薬類管理に関する法律違反などの容疑で、警察に逮捕された。
これまでの公判で、安被告は「とても恥ずかしいことをした」と証言。
亡命後、韓国情報機関の国家情報院(国情院)の指示で対北朝鮮関係の仕事をしていたという。
国情院から紹介を受けた情報提供者から覚せい剤を見せられ、好奇心からその場で使用。
国情院に報告したところ、「覚せい剤には触れないように」と指示されたが、
北朝鮮情報を収集する一環として密輸したという。
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY200708170071.html
北朝鮮、再処理施設から無力化 6者協議部会で表明
2007年08月17日16時11分
中国・瀋陽で開かれている北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の非核化作業部会で北朝鮮は、
寧辺にある5000キロワット級黒鉛減速炉と使用済み核燃料再処理施設である「放射化学研究所」
から無能力化すると表明していることがわかった。協議関係筋が明らかにした。
米国などは、北朝鮮の今後の核兵器開発を防ぐためにも両施設を使えなくすることが急務だと
主張してきた。6者協議で合意した、核放棄に向けた「次の段階の措置」で北朝鮮は、すべての
核計画の「申告」とすべての核施設の「無能力化」の実行を求められている。ただ、何をもって
無能力化とするかの定義はいまだに詰め切れておらず、北朝鮮が後戻り可能な施設の「凍結」を
主張してくる可能性も懸念されている。
日本政府関係者によると、北朝鮮は前日の協議で、無能力化について説明したが、
「北朝鮮としてこういうことを考えているという概念、考え方の表明だった」という。
「疑惑を解消する用意がある」としたウラン濃縮による核開発計画については具体的な説明には
踏み込まなかったという。
米代表のヒル国務次官補は17日、申告と無能力化の順序について
「(核関連施設が集中する)寧辺以外の施設は申告がないと対象がはっきりしないので、
申告をして無能力化をするということだが、寧辺には何があるのかほぼ分かっているため、
申告と並行して無能力化を進められる」と語った。
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY200708170215.html
北朝鮮の高濃縮ウラン計画問題「今回は解決せず」…ヒル氏
【瀋陽=末続哲也、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の朝鮮半島非核化作業部会は
17日午前、中国遼寧省瀋陽で2日目の協議を始めた。
核計画の完全申告と核施設の無能力化について、北朝鮮が16日行った提案などをもとに、
2国間会合で各国の意見を調整したうえで、専門家を交えた議論が行われる。
北朝鮮次席代表の李根(リ・グン)外務省米州局長は16日、非核化についての提案を行い、
高濃縮ウランによる核開発疑惑に関しても「解消する用意がある」と表明した。
しかし、米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は17日朝、記者団に、
「(北朝鮮は)ウラン濃縮を認めたわけではない」と述べ、今回の作業部会でウラン問題の解決
はできないとの厳しい見方を示した。
次官補はさらに、すべての核計画の申告完了を待たずに、申告と同時進行の形で現在停止中の
寧辺の核施設の無能力化に取りかかるべきだとの考えを表明した。
また、須田明夫・日本政府代表は、北朝鮮の非核化提案には、「まだ非常に不明確で疑問点が
ある」と指摘し、いっそうの専門家協議の必要性を強調した。
このため、17日の作業部会では、非核化に関する具体的な交渉課題を参加国間で確認する
ことに重点が置かれ、問題解決のための交渉は来月上旬に予定される6か国協議で行われること
になりそうだ。
作業部会は17日午後に全体会合を開き、同日中に閉幕する見通し。各国代表団は午後には
世界遺産の「瀋陽故宮」を見学する予定。
(2007年8月17日14時43分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070817i106.htm
タリバンから解放、韓国人2女性が1か月ぶりの帰国
【ソウル=中村勇一郎】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人人質事件で、
解放された金志羅(キム・ジナ)さん(32)と金京子(キム・ギョンジャ)さん(37)が
17日午後0時20分、ニューデリー経由で韓国の仁川空港に到着、約1か月ぶりに帰国した。
2人は疲れた表情だったものの、しっかりとした足取りで空港ロビーに姿を見せた。
報道陣に対し、「残されている人が解放されることを望むだけです」とだけ述べ、
健康診断のためソウル近郊・京畿道の病院に向かった。
(2007年8月17日14時26分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070817id02.htm
韓国大統領選 野党ハンナラ党候補20日選出
【ソウル=久保田るり子】韓国大統領選で野党ハンナラ党の公認候補を決める党内選挙が19日、
行われ、20日に選出される。李明博・前ソウル市長と朴槿恵・元党代表の「ビッグ2」は、
世論調査で国民の約7割の支持を集め、党候補選びは本選並みの盛り上がりだ。与党系の候補一本化
は今秋になりそうだ。その一方で、今月末の南北首脳会談が、大統領選の行方に影響を及ぼすのは
確実。与党に有利に働く一方で、ハンナラ党には打撃となった。
韓国大統領は、金大中政権から盧武鉉政権と進歩・革新政権がこれまで10年続き、
伝統保守の流れをくむ野党ハンナラ党は今回、政権を奪回し、起死回生を図る狙いだ。
現代建設会長出身の李氏はCEO(最高経営責任者)型大統領を自任、朝鮮半島を運河で結ぶ
「大運河構想」を掲げた。一方の朴氏は日中韓を列車フェリーでつなぐ構想を公約に「確実な国家観
と愛国心で国を立て直す」などと訴えてきた。だが、現実の選挙戦は私生活や資産をめぐる疑惑を、
双方の陣営が攻撃し合うネガティブ・キャンペーンばかり目立った。
2人は経済成長や税金の軽減など政策面で大きな違いがないうえ、「韓国大統領選は結局、
人物本位で、その人物の資質や道徳性、さらに正当性が一番の問題になる」(韓国政治学者)からだ。
ハンナラ党は7月、史上初の「検証聴聞会」を開いて両候補に答える機会をつくったが、
疑惑解消には至らなかった。
現状では与党系候補を含む世論調査で、李氏が40%台、朴氏が30%台。
ハンナラ党支持者だけに絞った世論調査では李氏60%台、朴氏30%台でいずれも李氏がリード。
朴氏は元来の保守層や経済界の基盤に加え20代、30代の首都圏の若者層の支持を得ている。
朴氏は伝統的な保守層に強い半面、儒教的発想から女性大統領尚早論や、朴正煕元大統領の娘と
いうことへの抵抗もあり、李氏との差を詰めきれずにいる。
>243
こうしたなか、「8・8ショック」とハンナラ党が呼ぶのが、直前に発表された南北首脳会談の
開催だ。発表当日、ハンナラ党は「時期、場所、手続きすべてが不適切。選挙用イベントだ」との
批判声明を出したが、その後は批判していない。
「首脳会談発表はわれわれに冷や水を浴びせた。国民の7割が南北対話に賛成する現在、
反共路線ではもはや選挙に勝てない」(ハンナラ党幹部)という。公認候補決定の約1週間後には
南北首脳会談が行われ、平和ムードの拡大が予想される。
一方、9月には金大中・盧武鉉政権を継承する与党系候補選びが本格化する。
与党系各党は南北会談をきっかけに「平和勢力」の立場をアピールする構え。
北朝鮮は早くも「『ハンナラ党』は反統一分子、戦争狂信者」(15日、祖国平和統一委員会)
などと野党非難を強め、韓国大統領選挙への介入を強めている。
■韓国大統領選の主な日程
8月19日 野党ハンナラ党公認候補選挙
20日頃 与党ウリ党と民主新党が統合
28日〜30日 南北首脳会談
9月中旬 与党連合の公認候補選挙開始
10月14日 与党連合が候補選出
〜11月中旬 与党連合と民主党が統一候補?
11月27日 大統領選公示
12月19日 大統領選投開票
08年
2月25日 新大統領就任式
(2007/08/18 03:34)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070818/kra070818004.htm
【やばいぞ日本】第2部 資源ウオーズ(1)対北投資ファンド暗躍
北朝鮮のウラン資源をめぐり「ロンドン・平壌コネクション」といわれる国際金融ルートが、
その全容をみせつつある。
2006年9月、北朝鮮による核実験の1カ月前、ロンドンで「朝鮮開発投資ファンド
(略称、朝鮮ファンド)」が創設された。欧州、中国などの大口投資家などから総額5000万ドル
(約60億円)を集める。秘密厳守、一般投資家は相手にしない。「金、銀、亜鉛、マグネサイト、
銅、ウラン、プラチナを採掘するための設備」(同ファンド幹部)を将軍様こと金正日総書記系の
鉱山企業に提供する。代金代わりに鉱物を獲得し、国際市場で売りさばく。
北朝鮮のウラン埋蔵量は潜在的には世界最大との説も米中ロシアの専門家の間では有力だ。
ウラン価格はこの4年間で12倍以上も上がった。
「金正日は狂っちゃいない。完璧にまともだ」と公言するのは朝鮮ファンドを取り仕切る
コリン・マクアスキル氏。北専門ビジネスの「高麗アジア」社(ロンドン)会長でもある。
冷戦の最中、1970年代末から北朝鮮ビジネスにかかわり、93年までの10年間、
年間1トンの割合で北の金塊をロンドン市場で販売する仲介を行ったが、「北朝鮮は金取引で
トラブルを起こしたことはない」と強調する。高麗アジア会長として、ロンドン、平壌を軸に香港、
上海、ワシントンと人脈ネットワークを広げている。
朝鮮ファンドの資産管理はロンドンの金融監督局監督下の「アングロ中国キャピタル投資」が担当。
アドバイザーには米国務省北朝鮮担当元高官のリン・ターク氏を誘い込んだ。
高麗アジアは朝鮮ファンド設立に合わせ、ロンドンの投資家グループから平壌の合弁外資銀行
「大同信用銀行」の70%の保有株式を買収した。大同信用銀行はマカオの銀行「バンコ・デルタ・
アジア(BDA)」に700万ドル預けていたが、米国の金融制裁により全額が凍結されていた。
マクアスキル氏は米財務省高官に対し「金融制裁は米国の国益にならない。解除しないと、
朝鮮ファンドの取引通貨はドルをやめてユーロかポンドにするしかない」と再考を促した。
>245
米国はその弱い腹を突かれた。ドル資金だと米銀が必ず金融取引に関与するので、テロ資金を規制
する名目の米愛国者法を適用できる。ところが、欧州通貨にされると追跡は困難だ。
米紙クリスチャン・サイエンス・モニターは今年1月22日付で
「鉱物資源が北朝鮮の金融制裁圧力を減らす展望を開く」と報じ、その通りになった。
米朝関係は今、変わり目にある。米国の穀物・金属商社カーギル、鉱山開発技術を持つ
エンジニアリング大手のベクテル、さらにゴールドマン・サックス、シティグループの金融大手は
2002年10月の核疑惑再燃前には対北投資に意欲をみせていた。
「このまま米朝対話が進めば、米国で対北投資ファンド設立の機運が再燃するだろう」と
、ワシントンのアジア投資コンサルタントはみる。
朝鮮中央通信は今月13日、金正日国防委員長による鉱山地帯の咸鏡南道への相次ぐ視察を報じた。
一方で、民間の国際金融主導でウラン鉱を含む北朝鮮の資源開発が進むことの危険は大きい。
「北朝鮮が国際金融のルートを持てば、北の核はテロリストなどに拡散する危険が高まる」と
ジョン・ボルトン元国連大使は強調する。投資ファンドの資金提供により、北朝鮮が原鉱石から
ウランを抽出したイエローケーキを大量生産すれば、首領系企業は外貨稼ぎのため、その闇輸出に
走るだろう。その結果は、飢える民に目もくれず「宝の山」を誇示する将軍様をますます肥え太らせ
てしまう。「平和利用」を隠れみのにした核開発が続けられる恐れもある。
6カ国協議での2月合意の「核の無能力化」の履行は不透明のままだ。国際金融という巨大な
ブラックホールは北朝鮮を吸い込みつつある。それが核問題をさらに迷走させるかもしれない。
こうした動きは日本の国益に響く。だが、日本は米英などの投資ファンドや関係当局に自制を促す
などの方策を取ろうとしていない。蚊帳の外に置かれたと嘆いていても問題は解決しない。
>246
開発規制へ包囲網を
「指示通りの量の鉛をソ連に送るという、あなたの支援を感謝します。ソ連政府は武器弾薬および
技術設備についてあなたの要請に全面的に応じます」。これは、ロシアのエリツィン政権が90年代
に公開した旧ソ連時代の極秘文書群の中から見つけた、スターリンの金日成にあてた
1950年3月18日付書簡である。文中の「鉛」とはウランの偽装名である。
「スターリンはウラン提供を約束した金日成を褒めたたえ、48年9月8日、北朝鮮の指導者と
して信任した」(マンソウロフ元ソ連駐北朝鮮大使の論文「北朝鮮の核爆弾への道」から)。
金日成は49年後半から50年にかけてウラン鉱約9000トンをソ連に輸出。ソ連は49年8月に
初の核実験、北のウランにより米国に対抗した核大国の地位を不動にした。金日成は代金の代わりに
武器の提供を受け、50年6月に38度線を越えて侵攻した。朝鮮戦争である。
足元のウラン資源の軍事価値を知った金日成は56年にソ連から核技術の提供を受けて以来、
延々と核開発を進めてきた。核の魔力に取りつかれた後継の北朝鮮の国家指導者はとうとう
2006年10月、核を爆発させた。
北朝鮮のウランなど希少鉱物資源の分布状況について、金日成やスターリンが知る手がかりに
なったのは、戦前に朝鮮総督府地質調査所が行った地質や資源調査資料だ。データは綿密かつ正確。
スターリンは1947年4月にウランの抽出技術専門家を含む希少金属地質調査団を北朝鮮に派遣
した。調査団は翌年、朝鮮総督府のデータ通り、核爆弾を安く開発できるだけの放射性物質を確認
して欣喜雀躍した。今でも、「米国防総省や米企業の委託を受けて総督府地質調査資料を所蔵して
いる国立国会図書館や国立公文書館に専門家の調査がしばしば入っているようだ」(日本政府筋)。
>247
北の核開発には、日本が気付かないうちにかかわるケースは少なくない。
7月21日付本連載「科協(カーギー)がさらう頭脳と技術」で取り上げた在日本朝鮮人科学技術
協会を根城にした核技術の流出もある。さらには旧日本軍や理化学研究所は北朝鮮・興南の日本窒素
肥料(現在のチッソ)工場で、ウランを含むモナザイト鉱を化学処理して核開発を試みていた。
核開発を急いでいたソ連は45年8月に対日参戦すると真っ先に興南工場を占拠した。
米軍は朝鮮戦争が勃発(ぼっぱつ)するとただちに徹底的に空爆した。
現在、モナザイト処理技術は総連系企業の「国際トレーディング」と首領系企業の「龍岳山貿易」
との合弁工場(咸鏡南道咸興市)に受け継がれている。
90年代には年間600億円以上に上ったとも推定される在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系
からの本国への送金、さらに拉致問題に対し、日本政府は最近まで、無為、無策を続けてきた。
ウラン資源を根拠にした北朝鮮の核開発は日本の安全保障にとって死活的な問題である。
日本は国際金融主導のウラン資源開発を規制する国際的合意をいかに取り付けるかに総力を挙げる
べきだろう。(田村秀男)
(2007/08/18 03:26)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070818/kra070818000.htm
寧辺核施設「無能力化」定義できず、「申告前」には含み
【瀋陽=坂元隆、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の朝鮮半島非核化作業部会は
17日、中国遼寧省瀋陽での2日間の協議を終え、閉幕した。
北朝鮮は、核放棄に向けた「次の段階の措置」具体化に関し、核計画の申告が完了するのを
待たずに核施設の「無能力化」手続き開始を求める日米などの主張に同意、寧辺の核施設を先に
使用不能とすることに含みをもたせた。
だが、北朝鮮の主張にはあいまいな点が多い上、無能力化の定義や申告対象の範囲など基本的な
問題をめぐり参加国間で合意できず、9月上旬に予定される6か国協議本会合で「次の段階の措置」
の年内履行に道筋をつけるのは難しくなってきた。
北朝鮮は申告の後に無能力化にとりかかるという原則的立場にこだわっていたが、今回の作業部会
で米国や日本は、すでに停止措置が取られている寧辺の核施設には申告の必要はないとして、
無能力化を申告と並行して始めるべきだと主張した。
米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は閉幕後の記者会見で、「申告と無能力化はかなり
重複して行われるだろう」と述べた上で、北朝鮮も同意したことを明らかにした。
韓国の聯合ニュースは、北朝鮮の関係者が、最初に無能力化する対象に寧辺の核燃料再処理施設
(放射化学研究所)を挙げたと伝えている。
一方、北朝鮮外務省の李根米州局長は作業部会の席上、高濃縮ウランによる核開発疑惑を
「解消する用意がある」と述べるなど非核化に関する提案を行ったが、ウラン濃縮計画を認めた
わけではなく、ほかの参加国は「まだ不明確で十分でない」(須田明夫・日本政府代表)と受け
とめるだけにとどまった。また、無能力化と申告をめぐる専門家協議も行われたが、事実上意見
交換にとどまり、各国代表は「宿題を本国に持ち帰る」(ヒル次官補)ことになったという。
女優も有名教授も…韓国で学歴詐称続々、検察が特捜チーム
【ソウル=中村勇一郎】日本以上の学歴社会とされる韓国で、有名大学教授や女優、
映画監督ら有名人の学歴詐称が相次いで発覚、騒動になっている。
明るみに出たのは氷山の一角ともいわれ、検察当局は学歴詐称を取り締まる「特捜チーム」を設置し、
本格捜査に乗り出した。さらに、学歴が本当かどうか調査するサービスを始める企業まで登場した。
最初に学歴詐称が発覚したのは、韓国で「美術界のシンデレラ」ともてはやされていた東国大の
申貞娥助教授(37)。「米カンザス州立大卒業後、米エール大大学院を修了」としていたが、
7月上旬に韓国メディアが学歴詐称の疑いがあると報道。東国大は7月11日に記者会見を開き、
「米国に照会した結果、学歴詐称と確認された」と発表した。
申助教授が東国大に提出した証明書はいずれも偽造されたものだったという。
申助教授は南西部の光州市で開かれる韓国有数の美術イベント「光州ビエンナーレ」の
最年少監督に抜てきされ、イベントを仕切ることになっていたが、詐称発覚で辞任に追い込まれた。
韓国メディアはその後、有名人の学歴詐称をめぐってスクープ合戦を展開。
元コメディアンで、現在韓国で公開中の人気映画「D―WAR」監督の沈炯来氏や人気漫画家、
ラジオ番組の司会者らが次々と、自らの学歴詐称を告白した。
人気の自宅リフォーム番組に出演していた建築家(51)も詐称が判明。「1996年卒業」と
していた米国の大学に当時、美術学科が設置されていなかったほか、「ソウル大美術学部に合格したが、
家庭の事情であきらめた」との説明も、当時の合格者名簿に名前がなく、虚偽と分かった。
>251
8月14日には、韓国演劇界の大御所とされる女優、ユン・ソクファさん(51)が自らの
ホームページで、学歴詐称を告白。30年以上にわたって名門の梨花女子大を「中退」と自称して
いたが、在籍していなかったことを認めた。
他の大学教授の学歴詐称疑惑も連日報道され、韓国の大学生の間では「うちの教授も詐称では
ないか」との不安が広まり、ソウルの各大学は教授や講師の学歴調査に乗り出した。
今年3月には、名門大出身と偽っていた塾講師23人が警察当局に摘発されるなど、
教育業界でも学歴詐称の横行が指摘される。ソウル市教育庁は、市内の塾や予備校講師約4万人に
ついて、学歴調査を開始。検察当局も学歴詐称を専門に捜査する特捜チームを設置し、
今年12月まで集中的に取り締まる方針を決めた。
こうした一方で、ソウルの人材サービス会社「エンターウエイパートナーズ」は8月から、
海外大学出身者を採用しようとする企業や教育機関を対象に、学歴が本当かどうかを調査する
サービスを始めた。初日から韓国企業や大学から問い合わせが殺到し、
「業務がストップするほどだった」(同社)という。
同社は「今後、企業の採用にあたっては学歴チェックが当たり前のことになる」と、
大幅な注文増を見込んでいる。
今回の騒動で、韓国メディアからは「韓国社会の学歴至上主義が問題だ」と自省を促す論調も
出ている。
(2007年8月18日1時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070817i4w7.htm
お得意様は日本人、ソウルで偽ブランド品販売の男ら逮捕
【ソウル=中村勇一郎】韓国のソウル地方警察庁は17日、大量の偽ブランド品を製造し、
日本人観光客などに売りつけていたとして、製造業の男(46)ら3人を逮捕、
18人を書類送検するとともに、地下工場など11か所を家宅捜索したと発表した。
調べによると、男らはソウル市郊外に偽ブランド品を作る地下工場2か所を設置し、昨年9月から
今年にかけて、約90億ウォン(約11億2500万円)相当の偽物のエルメスのバッグや財布など
を製造。ソウルの観光地・東大門市場の有名ショッピングビルや地下商店街、日本人観光客が多い
明洞のホテルなどで販売した疑い。「本物だ」と偽って売ったこともあるという。
偽物の一部は日本に輸出され、さらなる販売拡大のため密輸ルートを探していたところだったという。
ソウルの繁華街では、偽ブランド品や違法コピーのDVDなどが路上で堂々と売られていることも
多く、警察当局は「今後、摘発を強化する」としている。
(2007年8月17日21時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070817i515.htm
IAEAが北朝鮮核めぐる報告書配布
2007年08月18日01時37分
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は17日、北朝鮮核問題をめぐる報告書を
理事国(35カ国)などに配布した。報告書は3ページ。IAEAは寧辺などにある五つの核施設
の稼働停止を検証し、北朝鮮の協力のもと、当面の監視・検証活動を続けている、などとした。
IAEAは5000キロワット級実験用黒鉛減速炉と、使用済み燃料再処理施設である
「放射化学研究所」、核燃料加工施設で封印と監視カメラ設置を行い、監視・検証活動に
必要な場所への立ち入りも認められたとしている。5万キロワット級黒鉛減速炉と泰川の
20万キロワット級黒鉛減速炉は02年以降建設が進んでいないとした。
放射化学研究所には、核弾頭などに使われる金属プルトニウムの製造ラインが確認されたが、
北朝鮮は一部の工程は別の場所で行われたと説明したという。
http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200708170394.html
米韓、豪雨被害の北朝鮮へ支援
2007年08月18日01時25分
今月上旬から降り続いた豪雨で水害が深刻化している北朝鮮に対し、韓米両政府が17日、
それぞれ支援を表明した。
韓国統一省は食糧や生活必需品、薬品など計71億ウォン(約8億5000万円)相当の支援を
行うと発表した。韓国政府が把握している被害状況は死亡・行方不明者が数百人で、
住宅被害が8万世帯余り。被害がさらに拡大する場合、追加支援も検討する。
また米国務省のマコーマック報道官は17日、10万ドル(約1100万円)の人道支援を行う
と発表した。米政府の援助機関、国際開発局(USAID)が二つの非政府組織を通じて毛布など
を提供する間接的な支援となるが、米朝関係改善を進める狙いもあると見られる。
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY200708170311.html
幼稚園児と小学生の3割アトピー、10年前の2倍 韓国
2007年08月18日13時31分
韓国では、幼稚園児と小学生でアトピー性皮膚炎にかかっているこどもが約3割にものぼることが
わかった。教育人的資源省の調査によると、患者は10年間でほぼ2倍に増えた。
新しい家や都市に住む園児・児童の割合が高く、化学物質との関連が指摘されている。
同省が延世大学の研究室に委託。06年8月から1年間かけ、全国の幼稚園と小学校535カ所を
調べた。
アトピー性皮膚炎は全体の29.5%。95年調査の16.3%から、2倍近くに増えた。
特に幼稚園では、43.2%と半数近い数字だ。公団に住む児童幼児が33%と全体の平均より高く、
農村地域は21.5%で一番低かった。
新しい家に住んだ経験のある園児・児童の33.8%がかかっていた。
一部の学校施設で、ホルムアルデヒドなど化学物質の濃度を調べたところ、基準値をほとんど下回り、
「学校の室内環境は憂慮する水準ではない」と結論づけている。
ただ、「大都市などの環境や、化学物質が露出した新居などとの関連はある」と説明。
子どもの生活パターンを把握し、積極的に管理することの必要性を訴えた。
同省は今年中に調査結果を政策に反映させる。
日本の場合、文部科学省が04年に全国の公立小中高に通うこどもを対象に実施した調査で、
5.5%がアトピー性皮膚炎にかかっていた。
http://www.asahi.com/international/update/0818/TKY200708180062.html
男女3人の遺体、韓国・臨津江に流れ着く…北の豪雨被害か
【ソウル=平野真一】韓国北部、京畿道漣川郡の臨津江で17日午後、北朝鮮住民と見られる
男女計3人の遺体を、付近を警戒中の韓国軍兵士が発見した。
北朝鮮の豪雨災害で死亡した住民が流されてきた可能性が高いと見られる。
同川では13日に1人、15日に5人の遺体が発見されており、計9人となった。
現場は南北軍事境界線の近く。
(2007年8月18日11時14分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070818id03.htm
北朝鮮:国連が豪雨確認「深刻な被害」 食糧支援急務
【ジュネーブ澤田克己】国連は17日、北朝鮮での豪雨被害について平壌郊外の黄海北道での
現地調査の結果、「深刻な被害」を確認したことを明らかにした。平壌に事務所を持つ世界食糧計画
(WFP)や世界保健機関(WHO)が14日、北朝鮮政府の許可を得て現地調査を行った。
調査地域では、住民の約10%が家を失い、農地の7割が洪水被害を受けていた。
病院などの保健衛生関連施設も半分が被害を受けていたという。
WFPは17日、さらに広範囲での影響を調査するため黄海北道と日本海側にある咸鏡南道の
計8カ所に調査チームを派遣した。WFP報道官は「被害にあったのは同国における主要な穀倉地帯だ。
恒常的に100万トンほどの食糧不足に見舞われている北朝鮮にとって、豪雨被害は大きなダメージと
なる」と指摘し、食糧支援を急ぐ必要があると訴えた。
WHO報道官も同日、「洪水の被災地では飲料水の確保と衛生面でのケアが必須だ」と述べ、
衛生面での支援も不可欠だと強調した。
北朝鮮は、国連など国際社会からの支援を要請しており、国連は、必要な支援の内容などについて
検討を急いでいる。
毎日新聞 2007年8月18日 11時17分 (最終更新時間 8月18日 11時19分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070818k0000e030027000c.html
北朝鮮・核問題:寧辺に核爆弾原料工程 加工は封印外施設で−−IAEA確認
【ウィーン会川晴之】国際原子力機関(IAEA)は17日、北朝鮮の核施設に関する報告書を
理事会各国に配布した。寧辺(ニョンビョン)の核施設のうち、放射化学研究所(再処理施設)内に、
核爆弾の原料となる金属プルトニウムの製造工程が02年以後に設置されたことを確認したほか、
核爆弾製造施設は、再処理施設以外の場所にあるとの説明を北朝鮮から受けたと明記した。
先月に停止・封印された5施設以外にも重要な施設の存在をIAEAが報告書に明記したことで、
今後の焦点は、北朝鮮が6カ国協議に提出する核計画の全容を示す申告書の中身となりそうだ。
報告書は3ページ。使用済み核燃料棒の再処理で抽出される酸化プルトニウムを金属プルトニウム
に転換する施設が再処理施設内に設置されたと指摘し、フッ素化、溶融、鋳造の3工程があると明記
した。しかし核爆弾用に金属プルトニウムを加工・成型する他の工程はなく、
北朝鮮は「他の施設で実施した」と説明した。
一方、IAEAの監視・検証要員は、7月17日以降、5000キロワット黒鉛減速炉、
再処理施設、核燃料加工施設に停止・封印作業や監視用のカメラを設置した。建設中断中の
5万キロワット黒鉛炉、同じく建設中断中で泰川(テチョン)にある20万キロワット黒鉛炉でも
監視活動を開始した。
北朝鮮が対象施設への自由な立ち入りを認めるなど、IAEAの活動に協力を続けていることも
併せて明記した。
毎日新聞 2007年8月18日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070818dde007030034000c.html
従軍慰安婦問題に批判的な社説掲載 ジャカルタポスト紙
2007年08月20日10時27分
安倍首相が訪問中のインドネシアの英字紙ジャカルタポストは20日付の社説で従軍慰安婦問題に言及し、
「日本のリーダーたちが自らの歴史を誠実に受け入れられない限り、国際社会の中枢での役割を担うことは
決してできないだろう」と論評した。
社説は、安倍首相が3月、従軍慰安婦について「強制性を裏付ける証拠がなかった」などと発言したことに
ついて、カリマンタンの元従軍慰安婦(78)が「彼の顔を平手打ちしたい。うそつきだ」と地元メディアに語った
ことを紹介。「過去の否定は国の名声を傷つける」と批判した。
同紙は、首都ジャカルタなど大都市を中心に発行されている有力紙の一つで、知識層の読者が多い。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200708200037.html
韓国人拉致発生1カ月 膠着状態続く 新たにドイツ人拉致も
アフガニスタンで韓国人23人が拉致された事件は、19日で発生から1カ月が経過した。
これまでに男性2人が殺害され女性2人が解放されたが、現地からの報道によると、残る19人の
解放に関するイスラム原理主義勢力タリバンと韓国、アフガン両政府の交渉は進展がみられず、
膠着状態に陥っている。18日にはドイツ人女性が新たに拉致される事件が発生、現地の犯罪者集団
の関与も取りざたされており、アフガンの“誘拐ビジネス”が収まる気配はみられない。
「交渉は何ら結果も出ずに終わり、私たちの主な要求は受け入れられずに失敗した。(今後の)
交渉で成果が上がるとは考えていない。(人質の生命に関する)指導部の決定を待っている」
タリバンの報道官とされる人物は18日、ロイター通信にこう語り、韓国政府との直接交渉が
暗礁に乗り上げていることを示唆した。仲間の受刑者釈放を求めるタリバンに対し、
アフガン政府がこれを拒否するという構図に変化はないようだ。
ただ、慣れない食事と監視の下、人質の体力はほぼ限界といえ、身代金支払いや軍事作戦による
救出といった選択肢が検討されている可能性もありそうだ。
一方、アフガンの首都カブールのレストランで18日、夫と食事していたキリスト教系人道支援
団体のドイツ人女性が武装グループに連れ去られた。アフガン内務省はタリバンではなく犯罪者集団
による犯行とみているが、先月中旬にはドイツ人男性2人が拉致され、うち1人が遺体で見つかる
事件が起きたばかり。フランス通信(AFP)によると、今月初めにドイツで行われた世論調査結果
では、駐留独軍撤退を求める意見が約2カ月前に比べて10ポイント増えて64%に達するなど、
内政にも影響を与えつつある。
身代金提案を拒否か 韓国人拉致でタリバン
韓国の聯合ニュースは20日、アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・
殺害事件で、韓国政府が身代金支払いによる解決を提案したが、タリバン側が拒否したと報じた。
韓国政府とタリバンの直接交渉に深く関与している消息筋の話として伝えた。同ニュースによると、
韓国側が11日に具体的な金額は示さず、身代金支払いの用意があると伝えた。しかし、タリバン側
の代表が提案を持ち帰って内部で検討した結果、16日の交渉で提案を拒否、あくまで仲間の釈放を
求める意思を示した。また、韓国人の残る人質19人は五組に分散してガズニ州内で拘束されており、
このうち男女3人が全員を1カ所に集めるよう求め断食を行っているという。(共同)
(2007/08/20 19:33)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070820/kra070820001.htm
韓国野党が大統領予備選 20日の党大会で正式決定
【ソウル=久保田るり子】韓国の最大野党ハンナラ党は19日、党公認候補を決める党内選挙を
実施した。李明博・前ソウル市長(65)と朴槿恵・元党代表(55)の一騎打ちで、開票は
20日午後始まり、夕刻に党大会で正式決定する。李候補が優勢だが、事前の世論調査では態度を
保留している層もあり、投票率が低い場合に逆転の可能性もある。
党内候補の指名選挙だが、投票方法は全国の代議員、党員の投票は50%で、
残る50%は一般国民(30%)と投票日の3社世論調査(20%)が票数に換算され加算される。
こうした国民参加方式は、直接選挙の大統領選挙を強く意識しているためだ。党員の支持が強い
候補が必ずしも国民支持を集めるとはかぎらない。「勝てる候補」を選ぶためには世論を反映させ
る必要があるためだ。
だが、こうした方式は候補の支持基盤で有利にも不利にもなる。一般に支持が広い李氏と党内支持
で結束を誇る朴氏は、今年はじめ約4カ月、党内選挙方式をめぐり激しい争いを繰り広げた。
(2007/08/19 20:46)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070819/kra070819000.htm
野党ハンナラ党、公認候補に李明博氏を選出 韓国大統領選
【ソウル=久保田るり子】12月の韓国大統領選挙に向け野党ハンナラ党は20日、党大会で
前日の党内選挙開票を行い、李明博・前ソウル市長(65)を公認候補に選出した。一騎打ちで
注目された朴槿恵前代表(55)を小差で押さえた。李氏は演説で朴氏に大統領選への協力を
求めた。ハンナラ党は金大中前政権以来10年間続いた左派勢力からの政権奪回を目指す。
民意を反映させるため、無作為に選ばれた一般国民投票の票や世論調査も反映させた党内選挙は、
投票率70.8%でハンナラ党候補への国民的な関心の高さをみせつけた。20日の開票の結果は、
李氏が8万1084票(得票率49.56%)、朴氏は7万8632票(同48.06%)で、
2452票差の激戦となり、朴氏の追い上げを印象付けた。
李氏は演説で「政権を必ず奪回し、新しい韓国を開く。マイナスの政治ではなくプラスの政治をし、
党の大和合を成し遂げたい」と強調。選挙戦では非難合戦も展開した朴氏に「これからは私と手を
握り、政権奪回の道に進もう」と呼びかけ、大統領選に向けた「中核的な役割」を要請した。
これに対して朴氏は李氏の勝利を祝福、「昨日までのことはすべて忘れる。きょうから私は党員の
本分に戻って、政権交代の実現のため白衣従軍(一兵卒として戦地に赴くこと)する」と和解の姿勢
を示し、李氏に「国民と党員の10年の念願を肝に銘じ政権交代に必ず成功してほしい」と述べた。
一方、18日の党大会で民主新党(85議席)との合流を決めていた与党ウリ党は20日、
正式合併を行った。21日に中央選挙委員会に申告する。
ウリ党が合流した民主新党は議席数143議席でうち138人が元ウリ党議員。
ハンナラ党(129議席)を上回り、与党系で再び第一党になった。
民主新党には孫鶴圭・前京畿道知事(59)、鄭東泳・元統一相、李海チャン・元首相など
大統領選立候補者が9人おり、9月初旬に最初の予備選を実施、10月14日に一本化を予定して
いる。この間、10月2日〜4日に南北首脳会談が開かれれば、南北和解ムードで流れが変わる
可能性もある。
(2007/08/20 19:00)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070820/kra070820000.htm
ハンナラ党候補・李明博氏 大阪出身…立身出世の仕事師
李明博氏は1965年に高麗大経営学科を卒業し、サラリーマン生活をスタートした後、
一貫して成功者の道を歩いてきた。最後の成功目標として「経営者出身の初の実務型経済大統領」
を目指している。
李氏は日本統治時代末期の41年、大阪で生まれた。本籍は浦項市に近い慶尚北道・迎月。
財閥・現代グループの中核企業だった「現代建設」に就職し、わずか12年、36歳で社長になった。
現代グループ創業者・故鄭周永会長にビジネスマンとしての才覚を見込まれ、異例の出世で話題に
なった。
その後も多くの企業で経営者として活躍。「漢江の奇跡」といわれた70年代の韓国経済の大躍進
を担った主役の一人だ。そのビジネスマン人生は「野望の歳月」としてテレビドラマ化され、
成功を目指す若者たちの“偶像”になった。
92年から政界に転じ、国会議員を2期務めた後、2002年にはソウル市長に当選した。
都心での「清渓川復元」や交通体系の改革など都市改造に腕を振るった。
「ブルドーザー市長」といわれ行政手腕でも高い評価を受けた。
大統領候補としての公約に早くも「国土縦断大運河構想」を発表するなど、
大胆な発想のアイデアマンで知られる。モットーは「与えられた仕事に最善を尽くす」。
豊かな実務経験を背景に、理屈より実行の「仕事師としての大統領」をアピールしている。
サクセス・ストーリーの人物だけにいつも自信満々で、容貌とは異なり性格はネアカだ。
ただ「押せ押せムード」のタイプにありがちな、強力な指導力の半面、時に独走ぶりもあるとか。
日本語と英語が達者で日本には親近感を持っている。実兄の李相得氏も国会議員でハンナラ党幹部。
金潤玉夫人との間に1男3女、孫6人がいる。(ソウル 黒田勝弘)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070820/kra070820002.htm
【主張】6カ国協議 核完全廃棄の原則崩すな
6カ国協議の朝鮮半島非核化作業部会が中国の瀋陽で開かれた。北朝鮮は核廃棄の「次の段階」
の措置を「適切な時期に実施する用意」を表明したものの、核の完全廃棄を求める日米中韓露の
5カ国と認識を十分に一致させるには至らなかった。
今回の作業部会は、課題を分野別に進めるために設置された5つの作業部会のひとつだ。
北朝鮮の「すべての核兵器と現存する核計画の放棄」(2005年の6カ国共同声明)という
最終目標に直結している。
初期段階措置を終えた「次の段階」では、核施設を再利用させないための無能力化の定義や方法
を定め、すべての核計画を申告させることができるかがカギとなる。寧辺の黒鉛減速炉から抽出さ
れたプルトニウムに加えて、2002年に発覚したウラン濃縮疑惑についても全容が解明されなけ
れば、核の完全廃棄とはならないからだ。
今回は具体的合意を目指さず、「無能力化と核申告に向けた共通認識を持つことが目標」
(ヒル米首席代表)とされたために、各国間で厳しい駆け引きは展開されなかったという。
それだけ北朝鮮とほかの5カ国との認識の違いが大きかったということだろう。
だからといって、北朝鮮のあいまいな説明を容認したり、安易な妥協ですませてはならないこと
は言うまでもない。黒鉛炉と放射化学研究所(プルトニウム再処理施設)を二度と操業できない
ようにする方法や手順を厳格に定めるのも当然必要な作業となる。
北朝鮮がこれまで否定してきたウラン濃縮疑惑も含めて、すべての施設、計画、核物質をもれなく
申告させる。その上で、これらをすみやかに解体、廃棄させることが肝心だ。
そのためには、日米などの5カ国が結束し、北朝鮮に誠意ある対応を求めていくことが従来にも
増して重要になる。協調と連携を崩さずに、あくまで共同声明の原則に立って、核の完全廃棄を
目指してもらいたい。
韓国大統領選―民主主義の成熟へ論争を
盧武鉉氏の後任を選ぶ韓国の大統領選が投票まで4カ月になった。
2回続けて惜敗した保守系野党のハンナラ党は昨日、前ソウル市長の李明博氏(65)を
立てることを選挙で決めた。
一方、5年前に盧氏を当選させた改革派の旧民主党勢力はその後、盧氏がウリ党をつくって分裂
したが、今春から与党系の再結集に動き出している。やはり昨日、ウリ党が民主新党に吸収される
形で統合することが正式に決まった。10月に大統領候補を選ぶ予定だ。
本格的に選挙突入である。隣国の日本へはもちろん、アジア情勢にもさまざまな影響を与える
だけに目が離せない。
李明博氏は長く現代建設の経営者として海外進出などに辣腕を振るい、ソウル市長時代も都市改造
を推し進めた。「こんどは国家のCEO(最高経営責任者)に」が口癖である。
党内の公認争いは、故朴正熙大統領の長女である朴槿恵氏(55)との事実上の一騎打ちだった。
朴氏は「初の女性大統領を」という旋風も巻き起こしたが、わずかな差で競り負けた。
そのなかで残念なのは、両陣営が政見や政策ビジョンを戦わすより、相手のあらを探し、
中傷合戦に流れたことだ。
確かにいろいろな世論調査では、ハンナラ党の支持率が与党系を大きく上回っている。
だがそれを生かすも殺すも、分裂状態を克服していかに挙党態勢を組めるかにかかっている。
与党系も完全にひとつにまとまったわけではない。
12月の本番に向け、大統領選の構図はまだ動きそうだ。
>270
どちらの勢力にしても、政党や大統領をめざす政治家たちの間で政策や哲学の違いがよく見えて
こない。内政の課題や盧政権への評価はむろんのこと、北朝鮮とのかかわり方やアジアでの韓国の
位置取り、対日関係を含めて、積極的で具体的な論争を期待したい。
韓国が軍事独裁を脱し、いまの民主憲法をつくってちょうど20年になる。
血を流しながら自ら民主化を手にしていった70、80年代。
その民主化を定着させてきた90年代。そして現在は民主主義をさらに成熟させていく時代だ。
政治への参加と透明性を求める市民の意識も高まっている。各党の候補選びにあたり、
党員だけでなく一般の有権者に投票してもらったり、世論調査の候補支持率を加味したりするのも、
こうした変化の表れだろう。
前回の大統領選では、自分の立候補を見送って盧氏をかついだ有力政治家が投票前夜に支持を
翻すなど、土壇場まで構図が揺れ続けた。
日本よりはるかに激しい政界のダイナミズムだった。同時にそれは、政治の不安定さを示しても
いる。またインターネットや携帯電話が駆使されて若者の参加を促し、盧氏当選に結びついた。
はたして今度の大統領選はどんな現象を伴うのか。関心は尽きない。
2007年08月21日(火曜日)付 (-@∀@)新聞社説
http://www.asahi.com/paper/editorial20070821.html
ハンナラ党の大統領候補に李明博氏 党大会で選出 韓国
2007年08月20日20時18分
12月の韓国大統領選に向けた最大野党ハンナラ党の公認候補選挙が20日開票され、
李明博前ソウル市長が小差で朴槿恵元党代表を破って党公認候補に指名された。
10年ぶりの政権奪取を目指し、10月に選ばれる見通しの与党系候補と争う。
ハンナラ党の支持率は5割を超えるが、公認選で激しく対立した李、朴両陣営がどこまで
結束できるかが課題となる。
4人の候補が争った公認候補選は代議員と党員、一般国民から選ばれた有権者の有効投票数
約13万票に、世論調査の結果を加味した。李氏は得票率49.56%で、
朴氏(48.06%)をわずかに上回った。李氏は世論調査の結果で朴氏を上回ったが、
投票全体の8割を占める有権者投票は朴氏の得票の方が多かった。
李氏は20日、ソウル市内での指名受諾演説で「私への支持は、経済再生と分裂した社会の統合
を求めたものだ」と訴えた。記者会見では対日関係にも触れ、「過去にこだわれば、未来に進む
ことに支障が出る。安倍首相もそう考えてくれるよう期待する」と語った。
豊富な財界経験を背景に公認選を通じて「平均経済成長率7%や、1人あたりの国民所得4万ドル
(約460万円)の達成」などを公約。社会福祉や格差問題で不満を持つ有権者の支持を得た。
また、北朝鮮政策では「核放棄と経済開放」を条件に、10年で北朝鮮の1人あたりの国民所得を
3千ドルに引き上げると主張。軍事独裁を敷いた故朴正熙元大統領を父に持つ朴氏に比べてリベラル
な政策を打ち出した。
各種世論調査では常に支持率トップに立ち、今月中旬の韓国CBS放送などの調査では
李氏35.6%、朴氏32.9%。与党系では孫鶴圭・前京畿道知事の8.1%が最高だった。
>272
今後は朴氏支持者らを取り込んだ選挙戦を展開できるかどうかがカギとなる。
李氏は20日の演説で、他候補に「批判はすべて謙虚に受けとめる。私と力を合わせ、政権交代の
道を進もう」と呼びかけ、「特に朴槿恵候補に中心的な役割をお願いしたい」と語った。
これに対し、朴氏は「敗北を認め、選挙結果に潔く従う。李候補を祝福する。
政権交代に必ず成功してほしい」と述べ、敗北宣言した。
公認選で両陣営は激しい批判合戦を繰り広げ、朴氏側は李氏の不正疑惑を次々と取り上げ、
「疑惑を解消できない候補で大統領選に勝てるのか」と訴えた。
今回からは法改正により、敗れた朴氏が離党して大統領選に出ることはできないが、両陣営の
関係者からは「これだけ対立すると、関係修復は難しい」との声が出ている。今後、与党系陣営
からの激しい批判も予想され、ハンナラ党内からも李氏への不満が出る可能性がある。
http://www.asahi.com/international/update/0820/TKY200708200193.html
北朝鮮の豪雨被害、死者数百人に…被害はなお拡大模様
【ソウル=竹腰雅彦】北朝鮮の8月7〜16日までの豪雨被害状況は、全国の死者が数百人に
上り、浸水などの住宅被害は約5万9000棟、うち1万3600棟が全壊した。
ラヂオプレス(東京)が20日、前日の朝鮮中央テレビの報道内容として伝えた。
同国の洪水被害防止対策センターがまとめたもので、人的被害は拡大している模様だ。
報道によると、農耕地では約22万3000ヘクタールが被害を受け、
うち18万9000ヘクタールが浸水し、流失面積は8000ヘクタールに達した。
貯水池の決壊は82か所に上った。
このほか、鉄道路線100か所、道路640か所が洪水で流失し、送電線850か所や、
300か所の橋が破壊されるなどの被害が出ているという。
(2007年8月20日10時54分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070820i102.htm
韓国大統領選、ハンナラ党公認候補に李明博・前ソウル市長
【ソウル=平野真一】12月の韓国大統領選に向け、保守系最大野党ハンナラ党の公認候補を
選ぶ党内選挙は20日、ソウル市内で開いた党大会で開票され、李明博前ソウル市長(65)が
朴槿恵元党代表(55)ら3人を破って勝利した。
李氏は公認候補の指名受諾演説で「今この瞬間から、私を支持した人もしなかった人も皆一つ
となり、政権を取り戻そう」と述べ、10年ぶりの政権奪回を目指す決意を表明した。
ハンナラ党は政党別の支持率でトップを維持しており、李氏は現時点で大統領選の最有力候補とされる。
党内選挙は19日、代議員、党員、非党員の一般国民からなる選挙人団約18万5000人に
よる投票と、約5500人を対象とした世論調査を同時に実施する形で行われた。その結果、
投票では朴氏が李氏をわずかに上回ったものの、世論調査で李氏が大きな差をつけ、総合的に算出
された得票率では李氏49・56%、朴氏48・06%となった。朴氏は敗北を認め、
「結果をいさぎよく受け入れる」と述べた。
李氏は財閥系の現代建設社長などを歴任後、1992年に国会議員に初当選。
2002年から1期4年間ソウル市長を務めた。平社員から大企業トップに登り詰めた経歴や、
ソウル市長時代に清流復元事業などを成功させた実績を背景に、経済・民生優先を掲げ、
選挙戦を終始リードした。
朴正熙元大統領の長女という抜群の知名度を誇りながら劣勢に立たされた朴氏は、
不明朗な土地取引など李氏にまつわる疑惑を挙げて反撃したが、形勢を逆転できなかった。
李氏にとって、朴氏との対立で分裂状態に陥った党の結束力回復が急務となる。
李氏は演説で、朴氏に選対責任者を任せる考えを示唆した。
(2007年8月20日20時38分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070820i111.htm
キーパーソン:李明博氏=ハンナラ党の大統領候補に決まった
◇突破力で苦難乗り越え−−李明博氏(65)
激動の韓国現代史を体現する人物だ。自叙伝によると、日本の植民地だった韓国から大阪に
渡った両親の三男として生まれた。4歳で日本の敗戦を迎え祖国に帰るが、ひどい貧困に苦しむ。
朝鮮戦争で姉と弟を失い、小学生の時から屋外でマッチや食べ物を売り、高麗大学の学費は市場の
ゴミ回収の重労働で工面した。
そんな苦学生が朴正煕政権初期に起きた日韓国交正常化反対デモを指揮する学生運動幹部となり、
投獄される運命に。就職も難航するが、現代建設に入社すると創業者の鄭周永氏の信任を得て
35歳で社長に就任するなど「サラリーマンの偶像」と呼ばれる伝説的成功を収め、
財閥・現代グループの隆盛に貢献した。
92年の総選挙で当時の与党・民自党の比例区議員として当選し政界入り。大統領の座を目指し、
96年にはソウル中心部の選挙区で当選し順風満帆と見えたが、選挙違反疑惑で議員辞職。
しかし「コンピューター付きブルドーザー」とも呼ばれる突破力は衰えず、02年にはソウル市長に
当選し、都心を流れる清渓川を復元するなど、誰もが認める実績を残した。
こうした経歴から国民の間では景気浮揚に向けた手腕への期待が高い。大統領候補としての支持率
は一時、断然トップの50%以上に達した。次第に低落したのは、不動産投機の疑惑が浮上し、
集中的な批判を受けたのが主因だ。
今後も現政権・左派陣営からの猛攻が予想される。大統領の座は、まだ苦難の道の先にある。
【ソウル中島哲夫】
毎日新聞 2007年8月21日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/korea/news/20070821ddm007070052000c.html
韓国大統領選:辛勝、ハンナラ党候補・李氏に難関 つきまとう蓄財疑惑
【ソウル中島哲夫】12月の韓国大統領選に向けて野党ハンナラ党の公認候補を決める予備選で
20日、李明博前ソウル市長(65)が朴槿恵前党代表(55)との事実上の一騎打ちに勝利した。
しかし選挙システムのおかげとも言える辛勝であり、今後、党内が一致団結して10年ぶりの
保守政権樹立に猛進できるか疑問が残る。不透明との指摘が絶えない李氏の財産形成過程も、
盧武鉉政権の後継候補を今後決める旧与党系陣営にとっては格好の攻撃材料だ。
ハンナラ党の支持率は高いが、大統領選での楽勝は望めず激戦になるとの見方も強い。
李氏と朴氏の票差はわずか2452票。しかも党員や一般国民による直接投票では朴氏がリードし、
勝敗を決めたのはこれに加味された李氏有利の電話世論調査結果だ。公式発表の1時間以上前から、
こうしたデータとともに「朴氏陣営は問題点を指摘して、敗北を受け入れないかもしれない」という
見方が流れた。
しかし、結果発表を受けて朴氏は笑顔で李氏と握手。候補受諾演説で李氏が対立候補らに
「私と手をつないで政権交代の道に進もう」と訴え、特に朴氏に「中心的役割」を果たすよう呼び
かけると、続いて演壇に立った朴氏は「敗北を認め、潔く承服します」ときっぱり宣言した。
最大級の拍手と歓声がわき、後に続いた3位の元喜龍議員(42)が涙ぐみながら称賛したほどの、
鮮やかな引き際を見せた。
朴氏は予備選で李氏の土地投機疑惑を指摘し続け「公認候補になっても疑惑が続出して当選でき
ない」と厳しく批判、泥仕合の印象を広げた。それを水に流したように李氏を祝福し、一党員として
協力すると約束したのは「ルールと原則」の重視を強調してきた姿勢を堅持するためだろう。
しかし古参党員が「初めて見た」と驚く非難合戦に後遺症が全くないとは考えにくい。
李氏の土地投機疑惑は検察当局も捜査している。
アフガン拉致:対テロ同盟国間の亀裂狙う タリバン
【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人23人を拉致し、
収監中の仲間の釈放を要求した事件は19日、発生から1カ月が経過した。この間に人質の男性2人
が殺され、女性2人が解放されたが、解放交渉は、国の統治者であるアフガン政府を抜きにして、
韓国政府とタリバンが直接行う異例の展開となっている。韓国とアフガン・米国という対テロ同盟国間
の関係を裂きたいタリバンの狙いがある。
タリバンのアフマディ報道官は18日、毎日新聞の電話取材に「韓国政府との交渉は面談しない日
も電話で続けている」と語った。「韓国の対応に期待している」との言葉はメディアへの決まり文句
となり、同国への信頼感をあえて強調している。「私の発言は(タリバン)首脳陣の指示によるものだ」
と繰り返すことも忘れない。一方で報道官は、アフガン政府をあしざまに非難する。
同政府を呼ぶ時には「いかさま」という枕ことばをつけ、米政府も「敵」と明確にしている。
こうしたタリバンの対応は今月初旬、2人目の人質を殺害された直後に韓国政府が直接交渉を模索
しだしてから始まった。「タリバンと韓国」対「アフガンと米国」の構図を演出する狙いが透けて
見える。韓国世論などに「対テロ同盟国」への疑問を投げかける戦術だ。
ただ拉致事件が発生したガズニ州の地元有力者によると、交渉が長期化するにつれタリバン内部で
いらだちが顕在化しており、「新たな交渉期限」を設ける意見も出始めているという。
タリバンが再び脅迫的な交渉に転じても、アフガン、米政府は「釈放には応じない」姿勢を貫くと
予想される。「自力での解決」が困難な韓国政府にとり、独自の解決策は身代金の支払いなど極めて
限られたものとなっている。
毎日新聞 2007年8月19日 18時32分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070820k0000m030041000c.html
余録:韓国の大統領
シンガポールのリー・クアンユー元首相が、アジアの偉大な指導者3人をあげた。質問したのは
旧知の韓国財界人。「まず、トウ小平を選びます。中国が行き止まりの道にたどり着いたことに
気づき、急いで方向転換しました。トウ小平がいなければ中国はソ連のように崩壊していたこと
でしょう」
▲2番目は吉田茂首相。「彼は、朝鮮戦争と冷戦が始まると、その機会を逸せず、日本が明確に
米国側に立つようにしました」。その結果、日本は敗戦の泥沼から経済復興の道に進んだ。
偉大な指導者とは、重大な岐路に臨んで的確に決断を下す人物である
▲「では、最後の一人は」と聞かれ、リー氏は口ごもった。「韓国の国内政治に影響を与えるよう
で……」(趙甲済著「朴正煕、最後の一日」草思社)。朴正煕元大統領と言明すれば、
当時の金泳三大統領が怒る。朴元大統領は独裁者、民主の敵、許し難い親日派だ。
次の金大中大統領、いまの盧武鉉大統領も同じ思いだろう
▲だが、中国は朴政権の政策を手本に農村改革を始めた。韓国の中でも、近代化の成功は朴政権の
功績だという再評価論が出てきた。元大統領の次女、朴槿恵前党代表が、野党ハンナラ党の
次期大統領候補者選びで、李明博前ソウル市長と争った
▲2人とも与党系の政治家をしのぐ人気で、政権交代が現実性を帯びてきた。だが、竜虎が天を
共にすることはできない。激しい中傷合戦の末に、朴氏は世論調査を加味した予備選に小差で敗れた
▲父の時代を知る50代以上の世論には支持されたが、若い世代には通じなかったのだろう。
泥沼の党派対立は韓国の政治風土だが、政権交代という大義のため朴氏は李氏への協力を表明した。
これから朴氏の政治家としての器量が試される。
毎日新聞 2007年8月21日 0時02分
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yoroku/news/20070821ddm001070027000c.html
韓国大統領選 地域安定への公約を
韓国の政党は、十二月の大統領選に向けて本格的に動きだした。北朝鮮の核問題の解決をはじめと
して北東アジア地域の安定をいかに実現するか。各陣営の間で活発な論戦を展開してほしい。
見どころは、十年間続いた改革派の与党勢力が政権を継承するか、保守勢力が政権を奪還するかだ。
まず候補者を一本化したのは、最大野党のハンナラ党だ。党内予備選で前ソウル市長の李明博氏が、
朴正熙元大統領の長女として知名度の高い朴槿恵氏を抑えて公認候補になった。
盧武鉉現政権は、所得格差や不動産の高騰などによる経済不振で、支持率は低迷している。
このため、大手建設会社社長の経験もあり、経済政策や行政手腕に実績のある李氏を選んだようだ。
政権継続を目指す与党系の国会議員も新党による大同団結で、十月ごろの候補者選定を予定している。
これから十二月十九日の投票日に向けて激しい攻防が予想される。
争点はいくつかあろうが、隣国に住む者としては、特に各陣営の対北朝鮮政策に注目したい。
南北朝鮮関係は、この地域の最大の不安定要因である北朝鮮の核問題の解決、六カ国協議の行方に
大きくかかわるからだ。
金大中、盧武鉉政権は「対北融和政策」を続け、「交流は深まった」と自賛する。
しかし、経済協力や支援は韓国の持ち出しばかりだ。人の面でも韓国からの訪問が圧倒的に多く、
朝鮮戦争時の離散家族の再会は遅々として進まない。
>282
こうした一方的な協力、限定された交流、人権問題には触れない事なかれ主義に対し、
韓国内の疑問や反発はかなり強い。周辺国にも韓国の支援が、結果として北朝鮮の核開発を助長した
との見方がある。
ハンナラ党はこれまで厳しい「相互主義」を主張してきた。しかし、選挙が近くなって「対北敵対」
との印象を避けるため融和策に傾く動きも出ている。これでは与党勢力との対立軸はつくれない。
大統領選では、北朝鮮が影響力行使を仕掛けるのが恒例だ。選挙直前に設定された南北首脳会談も、
融和政策の継続のためハンナラ党攻撃を狙う北朝鮮と、次の政権に影響力を残したい盧大統領の思惑
が一致してのことだろう。
韓国は、この地域で日本とともに自由と民主主義を基本理念とする国である。ハンナラ党は、
北東アジア地域の安定のために負っている自国の大きな責務を念頭に、対北政策を打ち出せるか。
北朝鮮に左右されないための試金石にもなる。
2007年8月21日 中日新聞社説
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2007082102042606.html
6カ国協議:日朝作業部会、「月内開催」で再調整
日本と北朝鮮の両政府は21日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の日朝国交正常化作業部会に
ついて、月内に開く方向で再調整に入った。
元々8月中の開催を予定していたが、急きょ南北首脳会談が28日から予定されたため、
9月にずれ込むとの見通しが出ていた。しかしその後、北朝鮮の水害の影響で南北首脳会談が
10月に延期されたのを受け、日朝作業部会は当初予定通り8月中の開催を目指す方向となった。
7月に北京で開かれた6カ国協議の首席代表会合で、日朝国交正常化を含む五つの作業部会を
8月中に開くことで合意していた。【小山由宇】
毎日新聞 2007年8月21日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070821k0000e030070000c.html
朝鮮人特攻兵の石碑を故郷に 女優の黒田福美さんら計画
2007年08月18日18時29分
特攻隊員として死んだ朝鮮人青年の名を、故郷の石碑に刻みたい――。
女優の黒田福美さんが、長年の念願を果たそうとしている。きっかけは小さな出来事だったが、
「両国の人に戦争の悲劇を考えてもらえれば」と黒田さんは語る。
その特攻隊員は、卓庚鉉さん。日本名は「光山文博」。鹿児島の知覧特攻平和会館の記録では、
1945年5月、沖縄周辺の洋上で戦死した。当時24歳。
特攻を描いた映画「ホタル」で、出撃前夜に「アリラン」を歌う隊員のモデルとされる。
黒田さんが卓さんを知るきっかけは、16年前に宿泊先で見た「夢」だった。
青年が現れ、「死んだことに悔いはないが、朝鮮人なのに日本人の名前で死んだことが残念だ」
と告げる。意味が分からないが、頭から離れなかった。
やがて「特攻兵では」と思い始める。ソウル五輪のころから韓国通で知られ、韓国ブームの中で
テレビのコメンテーターとしても活躍していたが、特攻隊に朝鮮出身者がいたことは、
それまで知らなかった。
95年に新聞のコラムに夢の話を書いたことで、靖国神社から連絡があり、
卓さんの遺影を初めて見た。知覧基地近くの食堂の娘だった赤羽礼子さんと知り合い、
韓国の親族とも交流するうちに「夢の青年」と信じるようになる。
>286
00年夏、沖縄県糸満市の「平和の礎」を訪ねた。沖縄戦の犠牲者らの名を刻む石碑に卓さんの
名も刻まれていた。
沖縄で犠牲になった朝鮮人には強制連行された軍属が多いが、日本への協力を知られることを
いやがる親族から刻銘の同意を得るのは簡単ではない。黒田さんは、犠牲者の調査を続ける
韓国・明知大学教授の洪鍾●(●はにんべんに必)さん(71)と出会う。
洪さんの兄は海軍兵だった。各地を歩いて遺族を探し、礎への刻銘の許諾を得るという地道な
作業の中で、洪さんは卓さんの本家に当たる親族を探し当てていた。
昨年、二人で卓さんの故郷、韓国南部の西浦(ソッポ)を訪ねた。黒田さんによると、
卓さんの墓はないという。「石碑を故郷に建てたい」という黒田さんに村の人が問いかけた。
「戦争で大勢が死んだのに、なぜその人だけ?」
洪さんによると、その町でも多くの人が戦争で犠牲になったとみられるという。
「卓さんへの思いを通して、多くの人が巻き込まれた戦争の悲劇に思いをいたす」
――それが黒田さんがたどり着いた結論だった。
年内にも建立したいという碑の表には、卓さんへの追悼、裏面は戦争の犠牲者を悼む言葉を刻む。
黒田さんは「日本から訪ねてくれる人がいたらうれしい」。
洪さんは「日韓の過去の歴史を学ぶ場になったらいい」と語る。
http://www.asahi.com/national/update/0818/TKY200708180216.html
民主化運動で処刑、8人の遺族に賠償金30億円…韓国地裁
【ソウル=中村勇一郎】韓国で1975年に民主化運動をしていた大学生らが当時の中央情報部
(KCIA)に北朝鮮スパイとして摘発された「人民革命党事件」で、ソウル中央地裁は21日、
韓国政府に対し、死刑を執行された8人の遺族に総額245億ウォン(約30億円)の賠償金を
支払うよう命じる判決を下した。
聯合ニュースが伝えた。
同事件を巡っては、同地裁が今年1月、再審公判で「当時の供述調書は証拠能力がない」として
無罪判決を下していた。
同地裁は判決で、「8人と家族は一生消えない苦痛を受けた」として、
8人の遺族にそれぞれ30億ウォン(約3億7500万円)前後の賠償金を支払うよう命じた。
(2007年8月21日18時38分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070821i211.htm
水害のはずが…外貨稼ぎ? 北朝鮮で芸術公演
【ソウル=久保田るり子】近年最大の洪水被害を理由に南北首脳会談を1カ月余り延期した
北朝鮮だが、水浸しになったはずの平壌で10万人動員のマスゲーム・芸術公演「アリラン」
が引き続き行われている。外貨稼ぎ? 政治的理由? とナゾを呼んでいる。
21日の朝鮮中央放送は8月初めに始まった「アリラン」は今後も行われると伝え、
「観覧のため毎日、数万人の勤労者や青少年学生、海外同胞や外国人がスタジアムを訪れている」
との関係者の言葉を引用した。
2002年に初演され05年に再演、昨年は7月の水害で中止になったが、
今年は4月から5月にかけて、さらに、8月1日から再び行われている。
最近は世界に類をみない「大規模集団体操」としてギネスブックにも認定されている。
洪水にもかかわらず継続されている理由については、外貨稼ぎのためとの見方のほか、
「アリランは民族の誇りと栄光」ともいわれるだけに、
災害のさなかだからこそ国民の忠誠心引き締めを狙っての続行、との観測も出ている。
(2007/08/21 23:05)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070821/kra070821002.htm
「美しき敗者」に賛辞 韓国ハンナラ党の大統領候補選
【ソウル=黒田勝弘】韓国の野党ハンナラ党の大統領候補選出で惜敗した朴槿恵さん(55)に、
韓国マスコミは「美しい敗者」と一斉に賛辞を贈っている。
韓国で初の「女性大統領」という夢は失敗に終わったが、その潔く堂々たる敗北宣言を世論は絶賛し、
成熟した政治指導者として「次回」に期待をかけている。
彼女にとっては「負けてさらに評価が高まる」という結果になった。
しかし故朴正煕大統領の長女として、これまでは“お嬢さん政治家”の印象が強かったが、
今回の予備選を通じ「花も実もある政治指導者」として確固たる地歩を築いた。
候補指名が決定した20日、党大会の会場では「負けた朴槿恵候補が主役」といった印象さえ
あったとマスコミは伝えている。泥仕合の激しい予備選で勝利した李明博陣営からも
「女性大統領として立派にやれる」の評が聞かれた。
朴槿恵さんは1979年10月26日、父・朴正煕大統領が突然の暗殺事件で亡くなり、朴正煕時代
に対する逆風が吹いた1980〜90年代、社会的にほとんど表には出ず静かな時を過ごした。
政界への進出は97年からで、父の故郷ともいうべき慶尚北道・大邱を選挙区に国会議員になった。
韓国の近代化・経済発展を実現した父の遺志を継ぎ「韓国を一流国家に」と現実政治に飛び込んだ。
民主化で左翼全盛時代になり、保守の動揺・退潮に対する危機感もあった。
盧武鉉政権下で壊滅的打撃を受けたハンナラ党を、党代表として総選挙の先頭に立って救済。
以後、地方選や補選では完勝を続け「戦う朴槿恵」「危機に強い朴槿恵」を世論に印象付けた。
今回の予備選では「原則を守る指導者」として支持を集め、李明博氏に後一歩まで迫った。
今や品位のある物腰と美しい笑顔に政治指導者としての「強さ」が加わった。
「何としても今回は政権交代を!」と本番に向け党の一致団結を訴えているが、
将来、彼女にとって「女性大統領」も夢ではなくなった。
(2007/08/22 08:11)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070822/kra070822000.htm
6カ国協議:対北朝鮮支援は中、米、露、日の順で
【北京・西岡省二】北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議で合意された対北朝鮮支援を中国、米国、
ロシア、日本の順で実施する方針を協議参加各国が一連の作業部会の過程で申し合わせていたことが
分かった。北京の協議関係者が毎日新聞に明らかにした。核廃棄に向けた第2段階措置を北朝鮮が
履行する進度に応じて日本以外の参加国の支援を段階的に提供することで、拉致問題の進展を支援条件
に掲げる日本の立場が核廃棄プロセスに与える影響を最小限にとどめる狙いがあるとみられる。
6カ国協議の今年2月の合意には、北朝鮮がすべての核計画の申告と核施設の無能力化という
第2段階措置を履行する見返りに、他国は重油95万トン相当の経済・エネルギー・人道支援を提供
することが盛り込まれた。支援形態について北朝鮮は今月上旬の経済・エネルギー支援作業部会で、
95万トン相当の半分程度を重油で、残りを既存火力・水力発電所の改修機材などに置き換えて提供
するよう要求した。
対北朝鮮支援としてはこれまで、北朝鮮が7月中旬に同国北西部・寧辺にある核施設の稼働停止・
封印という初期段階措置を履行した際、韓国が重油5万トンを提供した。今後の支援については
中国が重油、米国が病院用小型発電機、ロシアが火力発電所改修や天然ガスなどを提供すると提案
した。中国は北朝鮮の第2段階措置履行に向けた動きをにらみながら、商務省を中心に提供時期を
検討している。
これに対して、日本は「日朝間の懸案の進展がなければエネルギー支援はできない」との立場を
貫いている。北朝鮮は「拉致問題を持ち出して協議のプロセスを妨害している」と非難しており、
日本の支援不参加による核廃棄プロセスの遅延が懸念されている。
このため関係各国は支援順の申し合わせで、日本の支援参加を遅い時期に設定した。
日本の支援参加までに日朝関係の進展を図るよう双方に歩み寄りを促す狙いもありそうだ。
韓国大統領選 ポスト盧で対「北」政策は変わるか(8月22日付・読売社説)
ポスト盧武鉉はだれになるのか。韓国の大統領選挙の結果、対「北」政策などに変化は起きるのか。
12月19日の大統領選に向け、野党ハンナラ党が実施した予備選で、李明博・前ソウル市長が
朴槿恵・元党代表に競り勝ち、同党の大統領候補に決定した。
ハンナラ党は、保守勢力を結集して10年ぶりの政権奪還を目指している。保守勢力は、
過去2回の大統領選で、世論調査で優勢が伝えられながら、最終局面で分裂し、敗北した。
今回も、予備選の過程で、李、朴両陣営は激しい中傷合戦を展開した。
李候補は、大手建設会社社長や市長在職中の私有財産形成や許認可権をめぐる疑惑を追及された。
朴元代表は、私生活を詮索され、父親の故朴正煕大統領のクーデターや独裁の責任まで問いただされた。
しこりを残さず、党内団結を維持できるかどうかが大きな課題だ。
李候補は、予備選では疑惑を否認したが、これから与党陣営から執拗な攻撃を受けるだろう。
盧武鉉政権の人気低迷で分裂状態だった与党陣営は、新勢力が旗揚げした民主新党に旧勢力が合流
して再び一つの傘の下に集まった。大統領候補を決める予備選を10月に行い、ブームを盛り上げ、
余勢を駆って勝利を狙う構えだ。
南北首脳会談は、北朝鮮の水害で10月初めに延期された。盧政権が大統領選の道具に使う可能性
は一層強まる。
>294
韓国大統領選で、対「北」政策は、与野党対決軸の一つだ。
与党陣営は、盧政権が金大中・前政権から受け継いだ「太陽政策」を発展させるとしている。
南北首脳会談で北朝鮮への大規模経済支援を具体化することで南北和解を演出しようとするだろう。
これに対し、ハンナラ党は、盧政権の対「北」支援を、「無分別で無原則な対応」と批判している。
元来、北朝鮮に支援に見合った措置の履行を求める「相互主義」に力点を置いてきた。
融和路線をとる与党陣営よりは厳しい姿勢だ。
ただ、党内には、相互主義にとらわれず支援促進を求める動きもある。李候補はこれから、
どのような対「北」政策を打ち出していくことになるのか。
今回の大統領選は、北朝鮮の核廃棄の実現を図る6か国協議が重要な段階に入る時期と重なる。
韓国の次期政権が、対「北」融和路線を継承するかどうかは、核問題の行方にも当然、影響する。
北朝鮮の核・ミサイルの脅威に直接さらされている日本としては、次期政権の対「北」政策の
中身を注視したい。
(2007年8月22日1時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070821ig91.htm
【主張】韓国大統領選 健全な保守指導者に期待
大統領選を年末に控えた韓国で、野党ハンナラ党の大統領候補に李明博氏が決まった。
党内の候補指名選挙で女性の朴槿恵氏と激しく争い、その露骨な足の引っ張り合いには党内分裂の
様相さえ感じられた。しかし朴氏は潔く敗北を認め李氏の勝利を祝福した。
両者とも「政権交代実現に全力を尽くす」と語っている。本番での協力とその結果が注目される。
韓国の次期政権がどのようなものになるかは、今後の朝鮮半島を含む国際情勢や日韓関係にも
大きな影響を与える。とくに今後、北朝鮮との関係をどう設定するのか、国際社会の関心は強い。
現在の盧武鉉政権は「自主外交」を看板に、対日米など国際関係においてはぎくしゃくが目立った。
日本に対しては執拗な“過去追及”の反日外交で関係は悪化したままだ。
その意味で保守野党のハンナラ党への政権交代は、韓国がこの間の対外関係を手直しし、
経済力で世界10位台という、その国際的な位置にふさわしい成熟した姿に成長する上で、
大きなきっかけになるだろう。
韓国はこれまで自由民主主義、市場経済重視という、共通した価値観の中で日米との協力関係を
維持し、現在の発展を築いてきた。ところが近年の韓国はこの歴史と現実を無視ないし軽視する傾向
があり、国内的に左右、保革対立を招いていた。それが、極端な軍事独裁政権である北朝鮮への
「同胞意識」による一方的な融和政策になり、さらには中国への無防備な関心の増大につながって
いたように見える。
盧武鉉政権下の韓国は、この地域で中国の影が増大するなか韓国をどこに導こうとしているのか、
いまひとつ分からないところがあった。そして韓国では最近、経済問題を中心に「日中サンドイッチ論」
が語られ、将来に不安感が出ているとされる。日本と中国に挟まれ、まだ独自のモノを持たない韓国は
やがて中国にのみ込まれるのではないか、というわけだ。
北朝鮮が日本海呼称の変更要請 国連地名標準化会議
【ニューヨーク=長戸雅子】国連本部で21日から開かれている国連地名標準化会議で、
北朝鮮は同会議事務局に「日本海の呼称は植民地時代の名残」として名称変更に向けた協議の開催
を要請する文書を提出した。韓国も「東海(トンヘ)」と日本海を併記するよう提案する方針だ。
韓国、北朝鮮は5年ごとに開かれる同会議で同様の主張を繰り返しているが、同会議は政治的に
対立する問題を議論する場ではないため、今回も提案だけに終わる可能性が高い。
北朝鮮、韓国は国連に同時加盟した1991年以降、
地名標準化会議や国際水路機関(IHO)総会などで併記案を主張している。
これに対し、日本政府は「地名標準化会議は特定の地名問題を議論する場ではない」と主張。
「植民地時代の名残」との主張には、米議会図書館や大英図書館所蔵の地図などから、
「日本海」の呼称は18世紀終わりから19世紀初めにかけて西欧・米国人によって確立したと
反論している。
(2007/08/22 10:44)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070822/kra070822001.htm
「要求無視されている」タリバン、人質殺害を再び警告
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・殺害事件で、タリバンの
ムジャヒド報道官は22日、共同通信の電話取材に対し、アフガン政府が拘束中の仲間の釈放に
応じないことを非難した上で「(タリバンの)幹部会議が残りの人質19人の処遇を協議中で、
殺害するとの決定が出る可能性が高い」と、再び警告した。
韓国政府交渉団とタリバン側の直接交渉は今月16日を最後に行われていないが、
電話協議は継続中。タリバンは交渉団に対し、アフガン政府に圧力をかけ仲間を釈放させるよう求め、
これまでにも人質殺害を警告していた。
報道官は「われわれの要求は無視されている」と不満をあらわにするとともに、
19人全員の健康状態が悪化していることを明らかにした。(共同)
(2007/08/22 17:59)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070822/wld070822001.htm
李明博氏の支持率53% 韓国世論調査
韓国紙、中央日報は22日、次期大統領候補に関する世論調査の結果、野党ハンナラ党の公認候補
に選出された李明博前ソウル市長の支持率が、党予備選直前の調査時から約20ポイント上昇、
53%を記録したと報じた。
予備選では李氏と朴槿恵党元代表が激しく争ったが、李氏は前回調査で支持率24.6%だった
朴氏の支持層をほぼ吸収した形だ。ハンナラ党の支持率は51.7%。
与党系候補では孫鶴圭前京畿道知事が9%、鄭東泳元統一相が3.3%など。
支持候補なしは26.7%だった。
調査は21日、全国の有権者875人を対象に実施された。(共同)
(2007/08/22 16:48)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070822/kra070822002.htm
6カ国協議:武議長が中国限界論 日本人拉致問題解決で
【北京・西岡省二】北朝鮮核問題の6カ国協議で議長を務める武大偉中国外務次官は22日、
北京訪問中の「衆院拉致問題特別委員会」(小島敏男委員長)のメンバーと会見し、
日本人拉致問題解決に向けた協力について「中国にできることは限られている」と強調、
「日朝間の話し合いがスムーズにいくよう橋渡し役を務める」と表明した。
中国が拉致問題に関与する態度を示せば北朝鮮の反発は避けられず、6カ国協議進展の妨げになる
恐れがある。武次官発言の背景には、北朝鮮を刺激せず、協議進展を優先させたいとの思惑があったと
みられる。
小島委員長らの説明によると、武次官は「中朝国境は1400キロあり、歴史的に長い付き合いが
ある」と中朝関係の重要性に言及する一方で、日朝間の直接対話を促した。
その際「拉致」という言葉は使わず「日本が関心を寄せている問題」と表現したという。
6カ国協議では、日朝国交正常化に関する作業部会の月内開催に向けた準備が進行中で、
武次官は「北朝鮮側は(作業部会開催には)積極的である」と強調した。
毎日新聞 2007年8月22日 20時59分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070823k0000m030084000c.html
2007/08/22-20:25
11人が大統領予備選登録=韓国民主新党
【ソウル22日時事】韓国の与党系勢力、大統合民主新党は22日、
12月の大統領選に向けた党内予備選の候補登録を終了した。
21日からの登録期間中、孫鶴圭・前京畿道知事、鄭東泳・元統一相、
李海◆(鑽の金を王に)元首相、韓明淑前首相、柳時敏・前保健福祉相ら
11人が立候補を届け出た。聯合ニュースが伝えた。
民主新党は候補者を数人に絞り込んだ上で、さらに決選投票を行い、
10月14日に大統領候補を選出する予定。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007082200990
韓国公使の急死 月末にも最終報告 中国「医療の安全」も危機
【北京=野口東秀】北京の韓国大使館のナンバー2、黄正一公使(52)=当時=が先月末、
突然腹痛を訴え、治療を受けた北京の診療所で急死した件をめぐる中国当局の最終調査報告が月末
にもまとまる。これまでのところ、間違った薬が投与された医療ミスの可能性などが指摘される。
同診療所は診療費は高いがレベルも高いとされ、ほとんどの利用者が駐在員など外国人だった。
今回の件をきっかけに来年の北京五輪を前に食の安全だけでなく中国の医療の安全も問われそうだ。
黄公使は7月28日夕、自宅近くのコンビニで買ったサンドイッチを大使館で食べた後、
急激な腹痛を訴え、帰宅。翌日午前、北京市内の診療所に出かけた。診療所の医師は
下痢による脱水症状を止めるため、カルシウムを含むリンゲル液の点滴を黄公使に実施したが、
点滴を始めて20分後、公使は突然、ショック症状を起こし、死亡した。
中国側は翌30日に司法解剖を行い、韓国側も専門家を派遣、調査を行った。
その結果、カルシウムを含む薬剤と同時に使うと、血栓を生じる可能性がある
抗生物質ロセフィン(一般名・セフトリアキソン)を一緒に投与した疑いが浮上した。
実際、解剖の結果、公使の遺体からは、多数の血栓が見つかったという。
韓国・朝鮮日報(電子版)によると、今月13日、中国衛生当局から、在中国韓国大使館に対し、
非公式に黄公使の死因は、診療所がリンゲル液の点滴と同時にロセフィンを使ったためだとの説明
があったという。事実ならば中国側が「医療ミス」を認めたことになる。
同診療所は外国人を主な顧客としており、初診料も660元(約1万円)と、通常の数倍とあって、
評判はそこそこ高かった。
>304
日本駐在員「どこに行けば…」
公使が死去する1週間前、同様に腹痛のため、同診療所で診察を受けた日本人駐在員(39)は、
「家族全員が(診療所に)かかっている。日本語対応と宣伝しており、看護師が通訳してくれた。
日本のクリニックのような感じで、対応もよく安心感があった。
ここで問題があるならどこに行けばよいのか」と話す。
いまのところ、同診療所に対しては、厳しい行政処分が下されるとの見方がある一方で、
一部政府高官との関係もあるという指摘もあり、最終的にどのような処分になるかは不透明だ。
同診療所は、22日も通常通り診療を続けており、新たな予約も受け付けている。
(2007/08/23 09:11)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070823/chn070823001.htm
アフガン:韓国人拉致 タリバン、アフガン政府同席要求 「韓国と直接交渉失敗」
【ニューデリー栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
タリバンが直接交渉を続けてきた韓国政府交渉団に対し、今後の交渉にアフガン政府幹部も同席
させるよう求めたことがわかった。交渉関係者が22日、毎日新聞に明らかにした。
タリバン指導部には、収監中の仲間の釈放を求めた韓国との直接交渉が「失敗した」との見方が
強まっているとされ、アフガン政府を交えた交渉を「最終交渉」と位置付けて新たな人質殺害など
の期限を設けてくる可能性がある。
これまでタリバンは直接交渉を求めた韓国に対し、アフガン政府への説得作業を負わせてきた。
タリバンのアフマディ報道官は「韓国側の対応を待っている」と繰り返し、釈放を求める
「タリバンと韓国」に対し、釈放を拒否する「アフガンと米国」という構図を描き出した。13日に
は女性2人を解放し、仲間の釈放に応じないアフガン政府の強硬姿勢を浮かび上がらせてもみせた。
しかし、アフガン政府は釈放拒否の姿勢を変えず、報道官は22日、毎日新聞の電話取材に
韓国への強い不満を表現した。
毎日新聞 2007年8月23日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070823dde007030048000c.html
青森・脱北者保護:所持の覚せい剤、純度99%の鑑定
青森県深浦港に今年6月に漂着した脱北者家族4人のうち次男が所持していた覚せい剤が、
99%以上の高純度だったことが警察庁科学警察研究所の鑑定で分かった。次男は「友人から買った」
などと供述していたことも判明。北朝鮮から過去に密輸された覚せい剤も同様の高純度で、警察庁は
「北朝鮮国内では、一般住民にも純度の高い覚せい剤が出回っている可能性が高い」とみている。
家族は今年5月27日に清津(チョンジン)を出発し、6月2日に深浦港に入った。その際、
覚せい剤0・675グラムを所持していた次男は「眠くならないように自分で使うために持っていた」
「友人から買った」などと青森県警に供述していた。
警察庁はこれまでの捜査で、北朝鮮が国内の三つの工場で覚せい剤を製造しているとみているが、
科警研で覚せい剤の成分を分析したところ、三つのうちのひとつの工場で製造された覚せい剤と成分
が類似することが分かったという。【遠山和彦】
毎日新聞 2007年8月23日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070823dde041040076000c.html
「数か月で核3施設まず無能力化」米が作業部会で北に要求
【ワシントン=坂元隆】中国遼寧省瀋陽で16〜17日行われた、北朝鮮の核問題をめぐる
6か国協議の「朝鮮半島非核化」作業部会で、米国が北朝鮮に対して、寧辺・核施設のうち
5000キロ・ワットの実験用黒鉛減速炉など3施設を、核計画の申告と並行して「無能力化」し、
使えなくするよう求めたことがわかった。
米政府高官が22日、本紙に明らかにした。高官は3施設の無能力化に要する期間は「数か月」
との見通しを示した。実現すれば核放棄に向けて一定の前進となるが、北朝鮮への見返りや、
無能力化の具体的方法ではまだ最終合意がなく、交渉は難航が予想される。
6か国協議のこれまでの合意では、北朝鮮は核放棄に向けた「次の段階」で、すべての核計画の
申告と、すべての既存の核施設の無能力化を行うことになっている。高官によると、米国が最初に
無能力化するよう求めているのは、寧辺の5施設のうち、核兵器の原料となるプルトニウム製造に
かかわる実験用黒鉛炉、核燃料棒再処理施設の「放射化学研究所」、核燃料加工施設。6か国協議
の合意で7月に停止措置がとられ、実験炉の燃料棒も冷却が進んでいるため、数か月で無能力化は
終了する見込みだ。
作業部会で米国はこれら3施設の無能力化を核計画の申告が終わるのを待たずに始めるよう
求めたが、北朝鮮は即答せず提案を本国に持ち帰ったという。
瀋陽で17日記者会見した米首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は、北朝鮮が申告と
無能力化を並行して行うことには同意したと述べている。しかし、高官は、無能力化の方法をめぐり
作業部会では結論が出なかったと指摘するとともに、北朝鮮は「すべての措置に値段を付けてくる」
と述べ、9月初めに開催予定の6か国協議本会合でそれらの問題が「難題となる」との見通しを示した。
(2007年8月23日14時39分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070823i306.htm
日韓での「成功」例に、イラク対応を正当化 米大統領
2007年08月23日02時32分
ブッシュ米大統領は22日、ミズーリ州カンザスシティーで演説し、日本や韓国などアジアの
「成功」を引き合いに、イラクでの米軍駐留継続の重要性を訴えた。米国の関与が民主化や繁栄に
つながったとの趣旨だが、「日本の軍国主義者」との戦いを「イデオロギーをめぐる争い」として
国際テロ組織アルカイダとの戦いと同列に論じるなど、これまで以上に踏み込んだ。
演説は朝鮮戦争やベトナム戦争などに従軍した退役軍人の会合で行われ、ブッシュ氏は
「日本の軍国主義者、韓国、ベトナムの共産主義者は人類のあり方にたいする無慈悲な考えに
突き動かされていた」と言及。「イデオロギーを他者に強いるのを防ごうと立ちはだかった
米国民を殺害した」と述べ、イラクやアフガニスタンのテロリストも同様だと訴えた。
日本に関してはさらに、「国家宗教の神道が狂信的すぎ、天皇に根ざしていることから、民主化は
成功しないという批判があった」と紹介。「日本人自身も民主化するとは思っていなかった」と述べ、
にもかかわらず、今日の日本は「宗教、文化的伝統を保ちつつ、世界最高の自由社会の一つとなった」
と胸を張った。
また、韓国については朝鮮戦争時の米国の介入やその後の関与がなければ、
「韓国民は今、残酷で抑圧的な体制の下で生きていたかもしれない」などと発言。
ベトナム戦争をめぐっては、米軍撤退後に大量の難民流出などの「代償」があったことなどを指摘。
「ベトナムと同じように米軍が撤退すれば、敵は米本土まで追いかけてくる」と駐留継続を正当化した。
ブッシュ氏は「アジアでは、大勢の米国民の犠牲の上に自由が暴力的なイデオロギーに勝利した」
と強調。「中東でもアジアと同じ結果をもたらすことになるとの確信を与えている」などと訴えた。
http://www.asahi.com/international/update/0823/TKY200708220378.html
テロ国家指定解除 「北の人権、進展必要」
民間交流促進も
【ワシントン=有元隆志】レフコウィッツ米北朝鮮人権問題担当特使は22日、産経新聞との電話
インタビューで、北朝鮮をテロ支援国家指定から解除するには、核問題だけでなく人権問題での進展
も必要だと強調した。日本人拉致事件に関しても、解決済みとする北朝鮮の姿勢を「容認できない」
と批判した。一方で、北朝鮮との民間交流の一環として、同国が米名門オーケストラを招待したのと
同様に、米国も北朝鮮の芸術家らを近く招待する可能性があることを明らかにした。
米朝両国は来週以降、米朝関係正常化作業部会を行う。同特使は「米国の最も重要な政策のひとつ
が人権問題であり、この問題で進展がない限り、北朝鮮との正常化があるとは思わない」と語った。
拉致事件についても、「北朝鮮政権の不法行為の象徴で、非常に重要な問題だ」と、
テロ支援国家の指定解除に当たって考慮する考えを示した。
6カ国協議の2月合意では、米国が指定解除の作業を開始することが盛り込まれており、
米国が金融問題に続き指定解除問題でも譲歩するのではないかとの懸念がある。
同特使は、米朝協議には出席しないものの、人権重視の米政府の基本方針に改めて言及することで、
北朝鮮側を牽制する狙いもあるとみられる。
レフコウィッツ特使は同時に、ニューヨーク・フィルの公演など北朝鮮との民間交流のほかに、
ラジオなどを通じて正確な情報を北朝鮮国民に伝える必要性も指摘した。
特使は中国国内にいる脱出住民(脱北者)については、「(来年の北京五輪に向け)中国政府の処遇
に対して国際社会の注目が増すだろう」と、中国側にクギを刺した。
期限切れ・細菌検出…韓国行楽地の飲食店1千店で問題食品
【ソウル=中村勇一郎】韓国の行楽地にある食堂や売店、屋台など1082店で、
賞味期限の過ぎた食品を販売するなど食品衛生法上の問題があったことが韓国政府の調査で
明らかになり、消費者の間に衝撃が広がっている。
韓国の食品医薬品安全庁が先月、遊園地やサウナなどの娯楽施設の中にある飲食店
約2万5000店を対象に抜き打ち検査を実施し、今月16日、結果を発表した。
発表によると、賞味期限を過ぎた食品を販売していたのは204店。キムパプ(韓国風のり巻き)
など食中毒になりやすい食品を検査したところ、12店で食中毒の原因となる菌が検出されたほか、
6店で大腸菌が検出された。また、無許可営業の飲食店が347店に上ったほか、
食品の保管方法が基準を満たしていない施設も66店あった。
韓国では今年に入り、基準を超える大腸菌が含まれた氷を販売していた製氷会社が摘発されたほか、
刺し身店で有害な深海魚が「マグロ」と偽って売られていたことも判明している。
(2007年8月24日0時6分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070823i416.htm
「南北」に影落とす「米中」(2007/8/24) 鈴置 高史 編集委員
10月に延期された第二回南北首脳会談。韓国と北朝鮮は「我が民族同士という精神に依って開く」と
自主性を高らかにうたいあげた。しかし、会談の背景には中国と米国の影が見え隠れする。
◆知っていた中国、知らされていなかった?米国
8月8日、南北は「8月末に平壌で首脳会談を開く」と発表した。その後に北朝鮮が「水害被害のため
1か月程度伸ばして欲しい」と要請したため、10月上旬に延期すると8月18日に発表した。
さて、首脳会談に向け南北が水面下で話し合っていたのを米国は知っていたのだろうか。8日の発表後、
米国政府は「知らされていた」とは明かしたが、歯切れの悪さから見て直前まで知らされていなかったと
見る向きが多い。少なくとも大歓迎の風はなかった。盧武鉉政権も「民族の自主性」をアピールするため
だろう、韓国メディアに「米国に知らせたのは発表前日」とリークした。
一方、関係者によると、中国は少なくとも7月末には秘密交渉を知っていたフシがあったという。
さらに言えば「知っていた」のではなく、中国自身が南北双方に働きかけて会談実現を後押しした、
との観測もある。
昨年秋から動き始めた米国と北朝鮮の2国の急速な関係改善劇。中国は米朝が親密になるほどに
神経を尖らせていた。米朝双方が緊張を解くのは中国にとっても大いに結構なことだ。しかし次第に
「米朝は単なる関係改善を超え、中国を共通の敵として結託するのではないか」と疑い始めた
(「北朝鮮の描くシナリオ」=2007年4月9日参照)。
>313
◆「北包囲網」を「中国包囲網」に
中国の疑惑は以下のようなものだ。
「急速に力を増す中国を恐れ、先進国は対中包囲網を敷き始めている。北朝鮮はこれを利用し
『隣国の北朝鮮をてこ入れし味方につければ、より強力な対中包囲網ができる』と米国や日本に訴えて
いるのではないか。米国の最近の急速な対北接近は、それに応えたものではないか」――。
さらに、中国は以下のように対応策を考えたかもしれない。
「今の時点で南北首脳会談を実施すれば、米朝関係の急速な進展に歯止めをかけられるかもしれない。
首脳会談を開催すれば当然、韓国は北朝鮮に大型の援助を行う。これにより、北朝鮮は六か国協議を含め
対米交渉に余裕を持って臨むことができる。核問題など巡り譲歩する際にも、その幅を減じタイミングを
遅らせることができる。となれば、米国も北朝鮮に大胆には近づきにくくなる。
つまり、中国にとって「行き過ぎた」米朝接近を食い止めることができるはずだ」――。
韓国の盧武鉉政権はもともと首脳会談に乗り気だった。今年末の大統領選挙で保守派に政権を
とり返されれば、失政続きと厳しい批判を受ける現政権首脳らは糾弾の対象となる可能性が極めて高い。
最悪の場合、逮捕も覚悟する必要がある。それを避けるには、首脳会談を開催し「平和体制への転換」、
「南北経済共同体」など緊張緩和の夢を国民に抱かせ、左派政権を維持するというのが数少ない策だ。
北朝鮮は南ほど積極的になる必要はなかった。首脳会談を開かなくとも盧武鉉政権は「六か国協議の
合意」を名目に北に援助を再開し始めていた。首脳会談に伴う援助ほど大型ではないにしろ、
とにかく援助パイプが再開されたのだから、北は貴重な「首脳会談カード」は温存しておく手もあった。
中国が会談を後押ししたとするなら、南ではなく北の背を強く押したに違いない。
もちろん、南北会談に乗り出す韓国に対して米国が「北の核開発阻止の障害になる」と大型援助を
牽制するだろうとは予想できた(実際、首脳会談発表直後に米国は牽制した)。
だが、米国が南北会談を牽制するほどに韓国は反米の度を増す。
>314
それに米国自身も北朝鮮との関係改善を表明しており、以前と比べ対北支援に反対しにくい。
これらを考えれば、米国も韓国の対北支援を結局は追認せざるをえない、と予測できた。
中国が南北首脳会談を演出したか、証拠はない。ただ、中国が「米朝野合を食い止める」ことを
目標に設定した際、首脳会談は手段の一つだ。逆に、首脳会談の受益者が中国であることも確かだ。
◆「韓国の反米」の原点、南北会談
前回、2000年の第一回南北首脳会談を記録した本がある。韓国紙、中央日報の二人の記者、
崔源起氏と鄭昌鉉氏が書いた「南北頂上会談600日」(2000年)だ。
南北の交渉経過だけではなく韓国人の心情も率直に語っている。
2002年に出版された日本語版(「朝鮮半島の一番長い日」東洋経済新報社)においてそれは
著しい。日本語版は、北朝鮮に対しクリントン政権と比べはるかに厳しい姿勢で臨んだブッシュ政権が
2001年に登場した後の状況を盛り込んでいるからだ。2人の記者はこう書いた。
「韓国の30歳代と40歳代の人々は、米国主導の朝鮮半島秩序に嫌気を感じている」
(日本語版への序文、一部略)、「『労働新聞』をただの一度さえも読んだこともない、米国の無知で
想像力不足の官僚と政治家数人に、朝鮮民族の運命をこれ以上任せることはできないのだ」(同)。
彼らはブッシュ政権こそが、せっかく実現しかけた南北和解を妨害したと考え批判する。
前回の首脳会談は韓国人に「金正日も普通の人間だ」という思いを持たせ、北朝鮮への警戒感を失わせ、
韓国が対北援助に乗り出すきっかけとなった。同時に、この本が主張したように反米感情を韓国人の心
に定着させた。
韓国の反米は2002年の在韓米兵の交通事故で韓国の女学生2人が死んだことで盛り上がり、
世界にも知られるようになった。が、根には前回の南北会談以降「民族の和解を米国が邪魔する」
との認識が韓国で広がっていたことがあった。
>315
こうした経緯がある以上、米国は首脳会談や韓国の対北援助を大きな声で叱りにくくなった。
ことに韓国の中国接近がより明確になった今、それは単に反米感情を掻き立てるだけではなく、
韓国をますます中国の側に寄せてしまう懸念もある
(「異なる道を歩き始めた日韓」=2005年11月7日参照)。
◆「北の租借」と米海軍
では、なぜブッシュ政権は突然に北朝鮮悪漢論から融和政策に転じたのだろうか。
通説は「中東で足をとられ、朝鮮半島に軍事力と外交的勢力を割く余裕がなくなったため」だ。
だが、それだけだったら米朝国交正常化まで唱える必要性は薄い。
交渉を形式的に続け、問題を先送りしておけば済む話だ。
中国が疑っているように、対中包囲網の一環として北朝鮮を懐柔しようとの発想も米国の変化を
加速していると考えた方が自然かもしれない。
中国の経済面での北朝鮮支配が急速に進んでいる。花房征夫・東北アジア資料センター代表は論文
「中国の植民地と化した北朝鮮」(雑誌「現代コリア2006年7・8月合併号」に所収)で、
北の日本海側の羅津港と、中国から同港までの幹線道路の50年間の使用権を中国企業が確保した、
と指摘した。2005年末から始まった、鉱山開発や重工業の近代化など総額20億ドルにのぼる
大型の経済支援の一環だ。
花房氏は「中国は、悲願だった日本海に出て行ける港を確保した」と言う。同港を軍港として中国が
使うかはまだ明らかになっていないが、日本海は米海軍と海上自衛隊が艦船を安心して浮かべておける
「バスタブ」ではなくなるだろう。最近、米海軍が日本の太平洋側の室蘭港に空母の寄港を持ちかけて
いることを、中国の「羅津港租借」と関係づけて考える専門家もいる。
米国にすれば北朝鮮懐柔は抽象的な「対中包囲網」政策の一環というよりも、
具体的な「中国の軍事的展開への備え」にすでになっているのかもしれない。
>316
◆「金正日後」を考える周辺国
台湾問題が基本的には米中対立の構図にあるのに対し、北朝鮮問題は米中協調のテーマと考えられて
きた。北の核廃棄という目標は米中に共通しているし、実現にも両国の協力が不可欠だからだ。ただ、
「軍事的に台頭する中国」という新条件を東アジア世界に入力すると、朝鮮半島を「米中協調の場」と
いう視覚で見るのはもう古めかしいのかもしれない。
そして、もうひとつ考慮すべき条件が出てきた。金正日総書記の健康問題だ。
今年5月、金正日総書記は平壌でドイツの医師団により心臓病の手術を受けた模様だ。
手術は一応成功したとされるが、すでに65歳。「金正日後」を周辺各国は考え始めている。
では、米中はそれぞれどう動くのだろうか。
中国は米国に比べ「金正日後」に余裕を持って行動できる、という専門家が多い。後継者が誰に
なっても、例えば長男の金正男氏になろうと、妹の夫である張成沢・朝鮮労働党中央委員会第一副部長
になろうと、あるいは軍部に実権が移ろうと、いずれとも中国は深いパイプを築きあげてきた。
一方、米国。金正日総書記とはクリントン政権末期にオルブライト国務長官(当時)が訪朝して会見
するなどある程度の関係は築いたが、それ以外の人脈はないに等しい。
金正日総書記の健康が今後、悪化すると判断すれば、そして今、金正日政権とある程度の腹を割った
話し合いができるとなれば、米国は同政権との関係改善に本気になるかもしれない。
一方、「時を待てる」中国は現政権との関係修復にはそれほどに熱心になる必要はない。あるいは、
北の政権を交代させてしまった方が早い、と考えるかもしれない。数年前まで中国の専門家は日本の
専門家に「金正日政権は改革開放に誘導できる。日本は忍耐心を持て」と説教するのが普通だった。
今や、そんな人はいない。金正日総書記への信頼を中国はすっかり失ったかに見える。
朝鮮半島の構図は静かに変化しているのだ。
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/suzuoki/20070823n5a8n000_23.html
朝鮮の歌、演奏、踊り 「練習の成果見てね」 折尾の北九州朝鮮初級学校 25日アリラン夏祭り
北九州朝鮮初級学校(朴廣赫(パクカンキョク)校長、116人、八幡西区折尾)などが企画する
「アリラン夏祭り」が25日、同校グラウンドである。昨年に続き2回目。児童らは、地域への日ごろ
の感謝を込めて、夏休み返上で練習してきた歌や演奏、踊りなど朝鮮文化を披露する。
今回は児童らが直接、地域住民に案内のチラシを配って回るなど、積極的に交流を図ってきた。
目玉となる予定だった打ち上げ花火が業者側の問題でここにきて中止になるトラブルもあったが、
児童らは花火の分まで盛り上げようと最後の練習に励んでいる。
当日は午後6時開始で、全校児童による合唱や、朝鮮式の琴「カヤグム」、打楽器「サムルノリ」
の演奏などがある。同校付属幼稚園の園児らも遊戯に挑戦する。
保護者らは露店を出し、本場のキムチも販売。キムチは300円だが、
限定50個を10円で提供する。また来場者全員にオリジナルうちわのプレゼントもある。
朴校長は「外から入ってくる朝鮮のイメージではなく、実際に触れ合い、知ってもらうことで、
地域全体で子どもたちを見守る環境をつくりたい」と話している。
=2007/08/24付 西日本新聞朝刊=2007年08月24日00時57分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070824/20070824_011.shtml
近くて近い隣人へ 共通文化を 日韓まんが大賞 動画など3点に
25日から北九州で 県「フェスタ」で表彰
県は「日韓デジタルまんが大賞」の入賞作品を発表した。大賞は、動画部門が韓国釜山広域市の
高校生5人による共同作品「壁(へき)」と、山口県の大学生・松村奈美さんの作品
「こころのかざぐるま」の2点。静止画部門の大賞は、韓国釜山広域市のパク・ホクンさんの作品
「賢いウサギ」で、同作品は、漫画好きで知られる麻生太郎氏の外務大臣賞も受賞した。
優秀賞、奨励賞を含めた受賞者は北九州市小倉北区の西日本総合展示場新館で25日に始まる
日韓まんがフェスティバルで表彰される。
同フェスティバルは、日韓の8自治体で開催している日韓海峡沿岸県市道知事交流会議で
福岡県が2005年に提唱。動画部門には32点、静止画部門には71点の応募があり、
漫画家の松本零士さんらが選考した。
動画部門の「壁」は、誤解をもとに村同士が戦争するストーリーで、無分別に起きる戦争のむなしさ
を批判し、平和な世界を追求した作品。「こころのかざぐるま」は水彩やパステルの淡いタッチ、
手描きのぶれを効果的に使い、揺れ動く少女の心の変わりようを表現した。
静止画部門の「賢いウサギ」は、韓国の童話を素材に描いた。
フェスティバルは25、26両日に開催。入賞作品に加え、日韓の漫画本の展示、ちばてつやさんら
のトークショー、アニメのキャラクター衣装を貸し出すコスプレコーナーなど、多彩なイベントがある。
麻生渡知事は「東アジアでポップミュージックやアニメ、漫画など若者中心の文化圏が出来つつある。
共通の文化、価値観を育てていきたい」と話す。
県内の入賞者は次の通り。 (敬称略)
【動画部門】奨励賞=山下優【静止画部門】奨励賞=岩本しんじ、久保穂歩
=2007/08/24付 西日本新聞朝刊=2007年08月24日01時04分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070824/20070824_012.shtml
九大と韓国・釜山大が共同授業…教員各7人で、日韓関係講義
九州大学は23日、韓国の釜山大学(国立)と今年後期(10月〜来年1月)に共同授業を行うと
発表した。両大学から7人ずつ14人の教員がリレー形式で日韓関係について講義する。
九大が外国の大学と連携して共同授業を行うのは初めて。
未来志向的な日韓関係を築くための人材育成が狙い。
九大側が昨年9月に提案し、基本合意していた。
九大での講義は3、4年生と大学院生が対象で、単位として認定される。
週1回(90分)で九大教員7人に加え、釜山大の教員7人が1人ずつ来日して講義。
釜山大学でも同じ内容の講義が行われる。
両大学とも講義は原則的に英語で行う。日韓の歴史、政治、経済、貿易、法律、教育、言語、
文化など多岐にわたり、日本での「韓流ブーム」の検証や婚姻制度や家族のあり方、
日本語と韓国語の相違点など学生の関心を集めやすい内容にするという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07082410.htm
韓国人元研究員が海外で日本人留学生にセクハラ
滋賀県立大(彦根市)の韓国人の元研究員(37)がベトナムに渡航中、
日本人留学生にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をしたとして、
招聘した日本学術振興会から処分されていたことが24日、分かった。
学術振興会によると、元研究員は東アジア史専攻で、平成16年9月から2年間、
滋賀県立大に所属。17年10月下旬に研究でベトナムを訪れた際、飲食店で偶然出会った
大阪の大学から来ていた女子留学生に強引にキスをし、身体を触るなどしたという。
大阪の大学からの訴えで学術振興会が調査。18年6月、セクハラ行為があったと判断し、
月額約40万円の滞在費2カ月分と帰国費の支給を停止した。
元研究員は今年4月「事実無根」として処分取り消しを求め大阪地裁に提訴。
一方、女子大生は今月、元研究員に損害賠償を求める訴訟を京都地裁に起こした。
(2007/08/24 12:53)
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070824/jkn070824018.htm
>>324 これ、韓国政府は世界大統領wの活躍を期待しているんだろうな。
北朝鮮、テロ支援国家解除を要求 核無能力化の条件に
2007年08月24日15時33分
北朝鮮が核施設の無能力化など非核化の「次の段階」の措置に応じるため、米政府に
テロ支援国家指定を解除するよう求めていることが23日、米朝関係筋の話で明らかになった。
米朝両政府は同日、米朝国交正常化に関する6者協議作業部会を9月1、2日にジュネーブで
開くことに合意。作業部会では、テロ支援国家指定解除をめぐる問題が最大の焦点となる。
北朝鮮が求めているのは、テロ支援国家指定と対敵国通商法に基づく制裁の解除。
6者協議の2月合意は、米国が「初期段階」で指定解除の作業を始めることを定めているだけだが、
同筋は「当然、『次の段階』で解除されなければならない」と明言した。
また、「無能力化などより先に解除を求めるわけではないが、米側の義務と北朝鮮の義務は並行
して進められるべきだ」とも言及。作業部会では、北朝鮮側が解除の「確約」を米側に迫る可能性
がある。
6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は「次の段階」の年内完了を目指している。
一方、日本政府は拉致問題が解決しない限りテロ支援国家の指定を解除しないよう求めている。
北朝鮮が「次の段階」とテロ支援国家指定などの解除を不可分に位置づけていることが判明した
ことで、日米両政府は難しい対応を迫られそうだ。
6者協議の2月合意は、「次の段階」の措置として、北朝鮮が核施設の無能力化と核計画の申告
を行い、参加各国が95万トンの重油相当のエネルギー支援を行うことを決めている。
北朝鮮の解除要求は、2月合意を超えるものとなる。
米朝作業部会は3月のニューヨークに続いて2回目の開催となり、ヒル氏と北朝鮮の
金桂寛外務次官がそれぞれの代表を務める。当初は東南アジアで開く方向だったが、
北朝鮮がジュネーブを希望した。
http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY200708240210.html
昨日放送のクローズアップ現代。
東京・祐天寺に残された朝鮮半島出身の日本軍人・軍属の遺骨返還問題についてやってました。
日韓国交正常化(1965年)したあと、両国で協議が続けられたが進展しなかった。
1975年に日本政府が、韓国政府と北朝鮮赤十字に故人の本籍地に基づいて
それぞれ遺骨を一括返還することを提案。
日本政府が国交のある韓国政府と、国交の無い北朝鮮を同列に扱うことに対して
韓国政府が反発し、この提案は実行に移されなかった。
その後、2002年に小泉・ノ会談でこの問題の解決が合意され、再び動きだしたそうだ。
他に、民間レベルでの遺骨返還問題についてもやってた。
九州の炭鉱周辺の寺院等に残された朝鮮人の遺骨返還に東本願寺が積極的に
取り組んでいるとのこと。東本願寺が先の戦争に積極的に協力したことに対する
贖罪意識もある様子だった。
ちなみに、NHKは朝鮮人労働者について「動員」と表現していた。
驚くべき犠牲の精神 韓国人女性、解放の機会譲る
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、当初解放対象にされた韓国人女性
イ・ジヨンさん(36)が、自分は残るので別の人を自由にしてほしいと求めたため、一緒に監禁
されていた金志羅さん(32)ら2人が13日に解放されたことが24日までに分かった。
中東のテレビ局アルジャジーラが23日に放映したインタビューで、金さんらが明らかにした。
同テレビも「驚くべき犠牲の精神」と評した。
金さんによると、イさんは「私はアフガンの経験が長いのでほかの人質と残る」と、
ほかの人を代わりにするよう求めた。(共同)
(2007/08/24 18:07)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070824/kra070824000.htm
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ いま前線部隊では
久しぶりに南北軍事境界線に行ってきた。ソウルの東北方、江原道・華川。
最前線だからあちこちに部隊の駐屯地があり車両検問もひんぱんだ。
政治的には南北和解だ、交流・協力だといっても軍事的備えに変わりはない。
部隊の入り口にはゲートがあって標語が書いてある。昔はよく、
「滅共(共産主義を滅ぼす)統一」などとあったが、これはもう見当たらない。それでも
「われわれは勝つ!」「365日、保安に休日無し!」「無敵・忠誠・勇気・責任・創意」
などと檄(げき)が書かれている。その中に昔はなかった「配慮」「尊重」などという標語がある。
民主化時代で将兵の部隊生活にも変化が見られるというわけだ。
変化でいえば最近、若い兵士たちの間では「皮膚管理」が流行で、男性化粧品セットにかこまれ
部隊生活をしているとか。日本人女子留学生の話では、軍隊から休暇でやってきたボーイフレンドの
韓国人青年が、真っ黒に日焼けしたのではなく、美容室から出てきたような顔だったので驚いたと
いう。民主化で韓国軍も軟弱に? ただ北朝鮮軍の陣地を目前に、最近の最前線状況を説明する将校
は前方を指ししきりに「敵は…」といっていた。『国防白書』から”敵”の表現を削除するかどうか
もめているが、最前線ではがんばっている。(黒田勝弘)
(2007/08/25 07:00)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070825/kra070825000.htm
残る人質の体調に問題なしと、アフガンの韓国人拉致事件
2007.08.24
Web posted at: 19:39 JST
- CNN/AP
カブール――アフガニスタンで起きた韓国のキリスト教団体ボランティアの拉致事件で、
旧政権勢力のイスラム強硬派タリバーンの幹部は24日、残る人質14人は追跡をかわすため
小グループに分かれ、6─8時間ごとに移動しているが、薬を必要とする体調の異変などは
起きていないと述べた。
幹部の司令官と接触したアフガン人医師が記者団に明らかにした。この医師は先に、
人質に医薬品を渡すことを認められている。ただ、直接の診断は許されなかった。
司令官は事件が7月19日に起きた地区の責任者となっている。当初は23人が人質となったが、
アフガン政府との解放交渉の過程で男性2人が殺害され、その後、病気の女性2人が解放された。
タリバーンは、アフガン政府が拘束する仲間の解放などを要求、政府はこれを拒否している。
韓国政府はタリバーンと身代金支払いを含めた直接交渉を進めているが、難航模様となっている。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200708240031.html
韓国、46億円追加支援 北朝鮮水害
2007年08月25日02時30分
韓国政府は24日、集中豪雨による水害に見舞われた北朝鮮に対してセメントやトラックなど
374億ウォン(約46億円)相当の復旧資材を追加支援することを決めた。李在禎統一相が
記者会見で明らかにした。韓国政府は先に食糧や薬品など計75億ウォン相当の緊急支援を決め、
現在輸送中だ。
追加支援はセメント10万トン、鉄筋5000トン、トラック80台など。北朝鮮が直接、
緊急支援を求めていた。統一省によると、資材輸送費などとして50億〜100億ウォンの
追加費用が見込まれるという。
南北朝鮮は28日から平壌で首脳会談を開く予定だったが、北朝鮮の水害を理由に10月2日から
に延期された。
http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200708240428.html
5人転落死の韓国観覧車事故、ボルト取り付けミスが原因
【ソウル=中村勇一郎】韓国南部・釜山市影島区の移動式遊園地「ワールドカーニバル」で
今月13日、観覧車から5人が転落して死亡した事故で、韓国の捜査当局は、観覧車を組み立てた
際のボルトの取り付けミスが原因と断定し、遊園地側を業務上過失致死などの疑いで立件する方針
を固めた。
調べによると、観覧車の鉄柱のボルトの一部が、誤って本来とは反対に取り付けられていた。
このため、ゴンドラは垂直の位置を保てず、別のゴンドラに引っかかり、約50メートルの高さの
地点で逆さまになった。ゴンドラに乗っていた乗客は一斉に窓ガラスに倒れかかり、
ガラスが重さに耐えきれず落下したという。
警察当局は遊園地関係者から事情聴取を進めており、週明けにも業務上過失致死などの容疑で立件
する方針という。
(2007年8月24日22時13分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070824i316.htm
特集:日韓高校生交流支援 本当に近い国、新世代実感
◆第6回ロッテ日韓高校生交流支援
「日本をどう見ているか聞いてみたい」「映画や音楽について話してみたい」−−。
「第6回ロッテ日韓高校生交流支援」プログラム(主催・毎日新聞社、特別協賛・ロッテ)が
7月下旬に韓国で行われ、さまざまな思いを胸にした日本の高校生が同世代の若者らと親交を深めた。
昨年、日本を訪れた韓国人旅行者は212万人。初めて200万人を突破し、日本からの234万人
を合わせると、446万人が両国を行き交った。各界各層の交流のすそ野は年々広がり、
さらに揺るぎないものにするには若者の役割が不可欠だ。鍵となる日本の高校生たちが現地での体験
を通して何を感じたのかをリポートした。
■□□□□期待
今回訪問したのは青森、東京、兵庫など1都1府7県の19人(男子7人、女子12人)。
海外旅行が身近になった今、訪韓経験は7人と意外に多く、ほぼ毎年という参加者もいた。
プログラムの日程は4泊5日の駆け足だったが、観光では体験できないホームステイや韓国語講座、
テコンドー教室などの豊富なメニューが用意されているほか、ロッテワールド見学もあり、出発前、
「何でも体験してやろう」という意欲的な声が聞かれた。
青森・八戸から参加した三上君は「隣町が特産のニンニクが縁で外国と姉妹都市を結んだので、
韓国に姉妹都市を結ぶきっかけがないかを聞いてみたい」という。
高校で人形浄瑠璃と和太鼓を習う中田さんは「民俗音楽・パンソリなどの伝統芸能をもっと知りたい」
と希望し、茶道部の長谷川さんは韓国茶道の古い歴史を知り、「茶の種類や作法、お茶菓子を実際に
体験してみたい」。
また、高校で韓国語を学ぶ佐々木さんは、「韓国人の友だちをつくって、私たちの世代ならではの
方法で交流を楽しみたい」と期待が膨らむ。
>335
□■□□□見学
最初の訪問先は、京畿道・安城にある国内最大手の飲料メーカー、ロッテ七星飲料安城工場。
同社は国内シェアの約60%を握り、生産するサイダー、ジュース類は約100種類に及ぶ。
同社の従業員から会社や事業についての説明を受けた後、全員で工場内を見学した。
生産能力毎分800本という最新鋭の製造ラインが稼働中で、ベルトコンベヤーを商品が次々に
流れていく。広い内部に従業員の姿はほとんどなく、かなり自動化が進んでいる。黙々と商品の搬出
作業をするロボットアームの姿も。「サイダーが大変な速さでペットボトルに詰められていくのを見て
驚いた」(鈴木良子さん)、「工場見学は初めてで、貴重な体験ができた」(水口さん)とうれしそう。
□□■□□交流
楽しみにしていたのが韓国高校生との交流。ソウル市内の高校生ら9人(男子3人、女子6人)が
案内役となり、グループに分かれて、計2日間、学生の街・新村地区や市内最大の繁華街・明洞地区
などでショッピングや食事、名所めぐり、カラオケを楽しんだ。ほとんどが日本語を話せたため、
日韓の流行歌や映画、学校生活などを話題に会話が弾んだ。
「最初は日々勉強というイメージがあったが、カラオケで一緒に歌い、日本の高校生と変わらない
ことに安心した」と佐藤君。案内役で唯一中学生の姜得瑛さんと一緒だった長谷川さんは
「彼女がお勧めのパンピンス(韓国風かき氷)を食べたり、プリクラを撮ったり、楽しい時間を
すごせた」と喜ぶ。高麗君は「日本の若者文化の違いなど、いろいろな話ができて楽しかった」と
有意義な時間を過ごせたようだ。全員が短い時間で打ち解けて、メールを交換した人も多く、
「メールで連絡を取り合って、また会いに行きたい」と織田君。
ホームステイからも多くの思い出が生まれた。2〜3人が1組になり、ソウル市内の7家族のもとで
1日を過ごした。言葉が分からず心配する声もあったが、秋葉君は「少しばかり覚えた韓国語と
ジェスチャーを使って何とか通じた。夜9時にサウナに行き、そこでチェスやコンギ(お手玉)で
盛り上がり、言葉の壁って薄い」と感じた。
>336
手づくりの家庭料理も感動したようだ。佐々木さんは「お母さんが作ってくれたチヂミ(韓国風
お好み焼き)、ナムル(野菜のあえ物)は最高。家族への愛情が伝わってくる気がした」といい、
関口さんは「食事はほとんど食べた経験のないものばかり。辛いものを避けてくれたので、
すべて食べられた」とやさしい心遣いに感謝する。和知君は「キムチと餅入りのスープがおいしかった」
と満足した様子。畔柳さんは「チマチョゴリ(韓国人女性の民族衣装)を着せてもらうなど貴重な体験
ができて一生忘れられない思い出」と感激していた。
□□□■□学ぶ
韓国語の授業はソウル市内のガイド・通訳養成の専門学校で、3日間にわたり計5時間行われた。
講師はガイドの金錫彬さん。「ハングルは文字の組み合わせということを初めて知った。発音は
難しいけど、うまく使えるようになりたい」と中野君。「外国語を覚えるには常に声に出すことが
大切だとわかった」(鈴木茉莉さん)、「日本語と文法が似ており、比較的理解しやすかった」
(羽曽部さん)などの声もあった。
市内の小学校体育館では、韓国の伝統武術、テコンドーを学んだ。テコンドーの総本山、
国技院の有段者2人から直接指導を受けた。道着に着替えて、準備運動、基本動作、突きやけり、
ミットを使ったけりなど一連のメニューをこなすと、全員汗びっしょり。
古川さんは「願い事を書いた板を素手で割るとき、まさか自分がと思ったが、できた時はうれし
かった」という。大谷さんは「ビリーバンドのようにしんどかったけど、楽しかった」、松原さんは
「先生が面白く教えてくれたので楽しく学べた。日本でも挑戦したくなった」と気に入ったようだ。
>337
□□□□■帰国
すべての日程が終了し、参加者は韓国への思いを新たにした。「すてきな出会い、貴重な体験、
心に残る思い出をたくさん得ることができた」(佐藤君)、「みんな元気がよく、よく食べて、
夜も眠らないような人々だった。なによりもみんな親切だった」(関口さん)、「午前1〜2時まで
塾におり、たいへん勉強熱心な国と感じた」(鈴木良子さん)とそれぞれ強い印象を受けた。
韓国の高校生やホームステイ先の家族らとの交流で「近くて遠い国」のイメージは一掃され、
彼らの目には、親近感に満ちた「本当に近い国」と映ったようだ。
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■ことば
◇ロッテ日韓高校生交流支援
日韓両国の若者の相互理解を深めようと2002年夏にスタートした。
現地の高校生との交流やホームステイ、韓国語講座、テコンドー体験など多彩な行事が組まれている。
参加者は全国の高校生を対象に作文を募り、審査会を経て選ばれる。作文のテーマは
「私たちから始まる新しい日韓交流」で、今回の19人を含め、これまでに99人が訪韓した。
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◇参加者のみなさん(略)
毎日新聞 2007年8月25日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070825ddm010040124000c.html
米朝部会は来月1、2日 スイス・ジュネーブで
米政府筋は24日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の「米朝関係」作業部会が、
9月1、2日にスイス・ジュネーブで開かれると明らかにした。
米首席代表のヒル国務次官補は米朝部会出席後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の
閣僚会議、首脳会議が開かれるシドニーに向かうため、核施設「無能力化」の手順などの合意を
目指す次回6カ国協議の開催は、早くても9月中旬以降に持ち越されることになった。
米朝作業部会では、高濃縮ウランによる核開発疑惑についても協議が続けられる予定。
年内の無能力化に意欲を見せる米国に対し、北朝鮮が「見返り」としてテロ支援国家指定解除など
を強く要求する可能性もあり、協議内容は次回6カ国協議を大きく左右することになる。
7月の同協議首席代表会合で、8月末までの実施で合意した5作業部会のうち「朝鮮半島非核化」
など3つは既に終了。「米朝関係」の日程が決まったことで、日程、場所ともに未定なのは
「日朝関係」だけとなった。(共同)
(2007/08/25 09:28)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070825/usa070825001.htm
国連、最大23億円拠出要請へ 北朝鮮の水害支援で
北朝鮮の豪雨被害で、国連緊急援助調整官室(OCHA)のバルストロム室次長(事務次長補)は
24日、国連本部で記者会見し、国際社会に対し来週、緊急支援に向けた拠出を要請すると表明した。
支援額は1500万−2000万ドル(約17億4000万−23億2000万円)になる見通しだ。
次長によると、豪雨によって、92の市や郡の約40人が被災し、死者数は221人。
緊急支援は医療、食料、水・公衆衛生の3分野に絞るという。
被災状況について、次長は「農業被害が甚大」と指摘。水は徐々に引き始め、公共施設に避難して
いる人々が帰宅を待ったり、自宅が壊れていれば仮設住宅を必要としている状態とした。
北朝鮮への国連支援をめぐっては、国連開発計画(UNDP)の支援事業が不正流用疑惑が指摘され
全面停止した上に、UNDP側が北朝鮮の監視などで自由に現地視察できない問題点が浮上したが、
豪雨の被災地への視察に支障はないという。(共同)
(2007/08/25 10:12)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070825/kra070825001.htm
北、台湾経由で「禁輸日本製品」入手か
2007/08/25 07:00
北朝鮮による核・ミサイル開発問題を受け日本の対北輸出規制が強まる中、北朝鮮が日本製ハイテク
機器を台湾経由で輸入する「迂回貿易」にシフトさせている疑いが強いことが24日、分かった。
日本に比べ対北輸出の規制が緩い台湾に目を付けたとみられる。在日朝鮮人系企業の中には台湾に
現地法人を置いたケースが既にあるといい、公安当局は対北貿易の活発な台湾を日本製品の新たな
調達拠点にしようとしているとみて、警戒を強めている。
台湾の法務部(法務省)調査局は8月初め、ミサイル部品に転用可能な日本製コンピューター部品を
北朝鮮に不正輸出したとして華悦国際企業(台北)を摘発。同社はコンピューターの数値制御工作機械
の部品を、昨年8月から今年7月まで計14回にわたって、中国向けと偽って北に不正輸出。
積み出した貨物の中に、日本製のコンピューター部品やステンレスパイプが含まれていた。
公安当局によると、北側に渡ったのは、ミサイルの管制制御に使われるソフトウエア。また耐酸性が
高いステンレスパイプは、核物質の製造やロケットエンジンの関連部品としてミサイルに不可欠な資材
とされ、日本では極めて厳重に貿易管理されている。
台湾では今年3月にも、銃弾の加工に転用可能として輸出が禁じられている精密金属加工用の
工作機械を北朝鮮に輸出した台湾の貿易会社が摘発されるなど、対北不正輸出の摘発が目立つ。
輸出された工作機械の部品は日本から輸入され、台湾で組み立てられたもので、こうした部品は
日本から北朝鮮には輸出できない。
台湾経由の対北不正輸出をめぐっては昨年、日本の警察当局が生物兵器の開発に転用可能な
凍結乾燥機の不正輸出に関与した在日朝鮮人系商社2社を、外為法違反(無許可輸出)容疑で摘発。
警察関係者は「台湾へは、軍事転用可能として日本からの輸出が制限されているハイテク機器など
の多くが輸出可能で、北との貿易関係も良好。最近の反テロ包囲網の高まりから北朝鮮やイランへの
不正輸出摘発が目立つが、貨物量が多い上に不正輸出の手口は巧妙になっており、摘発は氷山の一角」
と指摘する。
>341
公安当局は、日朝貿易関係者から、在日朝鮮人系企業が台湾に現地法人などの活動拠点を置いた
との証言を得ており、日本製品は台湾南部の高雄港などから北朝鮮に輸出されているという。
凍結乾燥機を不正輸出して昨年摘発された在日系企業も、台湾の輸出取次業者と契約を結び、
活動拠点としていた。公安当局は、現地法人やこうした拠点から、日本製ハイテク機器が北朝鮮に
流出する可能性があるとみて、動向を注視している。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/79186
【日韓】大分・山国中学校3年生、韓国研修で「平和宣言」を披露へ [08/25]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188010423/l50 韓国で「わたしたちの平和宣言」 山国中3年生が披露へ
中津市山国中学校の三年生三十人は二十四日、二十五日出発の韓国研修(三泊四日)のための
事前打ち合わせ会をした。ことしは、現地の瑞一中学校で、自分たちで作った「平和宣言」を披露
する計画で、最後の練習をした。
同校の韓国研修は十八年目。瑞一中学校とは一九九二年に姉妹校となった。
毎年、相互に行き来し、ホームステイなどを通じて交流を深めている。
「平和宣言」は、昨年の平和学習で広島市を訪れた後、三十人の思いをまとめたもので、
同校の合唱フェスティバルで発表。同じ世代の外国の”友人”たちにも自分たちが学んだことを
伝えようと、韓国研修でも宣言文を読み上げることにした。
宣言文は「悲鳴をあげずに死んでいった人のくやしさを忘れない」「わたしたちの役割は平和な町
のまま次の世代にバトンタッチしていくこと」「命や人権を大切にしない”戦争”は二度と繰り返しま
せん」などのメッセージでつづられている。この日はセリフの順番や声をそろえる部分を確認する
など最後の練習をした。
ハングル語に訳した平和宣言も持参する。生徒会長の井上竣太君(15)は
「交流を通じて、国境に関係ない平和の大切さを伝えてきたい」と話している。
http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1187967600=118800216922314=1
【囲碁】「ヒカルの碁」みて始めた 神戸に囲碁の小学生名人誕生 29日韓国へ[08/25]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188014547/l50 神戸に囲碁の小学生名人誕生 東灘の谷口君
2007/08/25
日本棋院主催の「第二十八回少年少女囲碁全国大会」で、神戸市東灘区森南町一、市立本山第三小
五年生の谷口徹君(11)が、兵庫からは二十二年ぶりという「小学生名人」の座に輝いた。
二十四日、アマチュア最高峰の本因坊戦に出場。格上の大人に二連敗し予選を突破できなかったが、
国際大会出場のため、二十九日に韓国へ旅立つなど挑戦は続く。
テレビアニメ「ヒカルの碁」を見て六歳から碁を始めた。父の仕事の関係で小学校入学と同時に
岡山市から神戸へ。その際、両親に「転居先は囲碁教室が近くにある所を」と頼んだという。
東灘区の囲碁スクール「知得」に小学四年生まで通い詰め、水を吸うスポンジのように勝負の定石を
習得した。江戸末期の棋聖、本因坊秀策が残した「棋譜」を並べる課題に挑戦。頭角を現してからは
インターネットで本場中国や韓国の選手と対局を重ねた。
少年少女囲碁全国大会は七月三十一日と八月一日、東京都内であった。予選リーグを三戦全勝で通過し、
十六人が競う決勝トーナメントに進出。初戦こそ相手の追撃に苦しんだが、「終局してやっと勝ちが
分かった」という僅(きん)差(さ)で競り勝ち波に乗った。決勝も含め連続三対局で相手の投了を
呼び込み、栄冠をつかんだ。
昨年八位からの躍進に、「知得」を主宰する長尾宏さん(50)は「碁に対する姿勢がまっすぐ。
最近、急速に力を付けた」と目を見張る。谷口君は「もっと勉強してプロの卵の院生になりたい」と
目を輝かせる。(金海隆至)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000568481.shtml 2 名前:哀)・) ◆lWYtn5MZ2k 投稿日:2007/08/25(土) 13:03:03 ID:VriwdoLM
(ノД`) 小僧!なんでヒカルの碁があないな終わり方したと思てるのや!!
韓国メディア、不満うっ積 解放女性の取材統制で
2007年8月25日 10時18分
【ソウル25日共同】アフガニスタンでの韓国人拉致・殺害事件で、韓国メディアが政府の
取材統制に不満を強めている。解放された2女性を軍病院に入院させ取材陣から隔離してきた
政府が23日に、中東のテレビ局アルジャジーラに2人の独占インタビューを認めたのが発端だ。
政府の妨害でいまだにアフガン入りできず「重大事件で外国メディアに頼ってばかり」との批判
を浴びてきた韓国メディアはまたもメンツをつぶされた形で、「現地取材を妨げ外国メディアに
依存させながら、国内取材の手も縛るのがこの政府の姿だ」(KBSテレビ)などと、
政府への非難が公然化し始めた。
政府は、2女性の証言が伝われば残る19人の人質の解放交渉に悪影響を与える、などと主張。
中東地域での解放へ向けた世論づくりをしたい人質家族からの要望で特別にアルジャジーラに取材
を認めたと弁明している。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007082501000140.html
臨津江 南北の行方見守る橋
2007年8月25日
「五十五年ぶりの握手。歴史に刻まれた日」。
笑顔で向き合う南北両首脳の写真の下に、そんな説明があった。
韓国と北朝鮮の間を流れる臨津江(イムジンガン)。
川をまたぐ橋のたもとに飾ってある二〇〇〇年の写真は、少し色あせている。
そこから二百メートルほど歩いた。決して向こうへ渡れぬ橋のそばの柵に、
離ればなれになった家族への思いを記した無数の布や旗が固く結ばれている。
「歴史的会談とは言うが、分断の現実は変わったか」。そう訴えているようにも見えた。
十月初め、再び南北の首脳が会う。
韓国の拉致被害者の家族らは今度こそ生存確認や帰還問題を議題とするよう求めている。
会談に対する評価のハードルは、両首脳の対面自体がニュースだった七年前より確実に高くなる。
国境の橋のたもとの写真は、果たして新しく張り替えられるだろうか。 (福田要)
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2007082502043800.html
米子−ソウル便 路線存続 視界不良
2007年08月25日
韓国・アシアナ航空が山陰唯一の国際定期便である米子―ソウル便を10月末から運休する方針を
示したことで波紋が広がっている。韓国人客は増加傾向にあるが、韓流ブームが落ち着きウォン高の
影響もあって日本人客が激減。搭乗率が年々低下する傾向にあり、最近は5割前後に低迷し、
赤字路線になったことが運休の理由だ。県も存続へ努力する姿勢を明らかにしているが、視界は不良
のままだ。(下司佳代子)
●県、追加支援で引き留め
県は島根県との誘致合戦に競り勝って就航させた路線だけに、着陸料や空港使用料など約7千万円
を毎年補助。広告などで支援をする官民でつくる「米子―ソウル国際定期便利用促進実行委員会」に
1千万円を出しているが、路線は一昨年度から2年連続で9千万円の赤字を計上している。
県は韓国人団体旅行客にバス代の一部を補助するなど搭乗率向上緊急対策として1915万円の
補正予算案を9月県議会に提出する。28日には平井伸治知事、鉄永幸紀県議会議長、
山根泉・島根県商工労働部長らが韓国の同航空本社を訪ね、さらなる赤字補填などの支援策も示し、
姜柱安社長に路線継続を強く要請することにした。
米子空港では2500メートルへの滑走路の延長工事が進められている。大型機が飛べば今後、
航空貨物の需要も伸びると期待されていた。平井知事は「東アジアとの国際路線を持つことは、
産業立地で効果が大きい。何とか継続させたい」。
>347
●韓国人客増に光明
使い勝手を指摘する声も強い。岡山空港からソウル・仁川空港へは毎日就航しているが、
米子空港は週3便。中国・吉林省で開かれる環日本海拠点都市会議に仁川空港で乗り換えて出席する
野坂康夫米子市長も24日、岡山空港から出発した。
搭乗率は就航した01年度こそ74%あったが、昨年度は55・5%に低下。
今年4月から7月までは45%と半分の席も埋まらない状況が続いている。
一方で、米子便の韓国人客の割合は増えている。01年度は17・9%だったが、昨年度は
38・4%。今年6月以降は5割を超え、日本人客と逆転した。韓国では空前のゴルフブーム。
温泉が大好きな国民性もあって大山周辺や皆生温泉などの人気が高まってきているからだという。
大山平原ゴルフクラブ(伯耆町)では今年、200人の韓国人客を見込み、既に約100人が
プレーを楽しんだ。角田泰治業務部次長は「入場者全体の1%前後だが今後、力を入れようと
思っていただけに残念」。
●島根との協力 黒字化に照準
誘致合戦のしこりもあったが、米子―ソウル国際定期便利用促進実行委員会には今年、島根県と
松江市など5市町が加わり、中海圏という広域観光で売り出そうとした矢先だった。委員長を務める
永瀬正治・米子商工会議所会頭は「より幅広い観光商品の提案が可能になったと思っているところ
だった。何とか搭乗率を上げたい」と話す。
アシアナ航空日本地域本部の門間弘明旅客マーケティングマネジャーは「運休の撤回は県の対応策
を見てから考える。路線の黒字化がポイント。就航後、黒字だった年もあり、不可能ではない」と
話している。
http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000708250003
北朝鮮:「端川」南北経済交流の新拠点に
【北京・西岡省二】北朝鮮が韓国から提供される軽工業品の原材料を北東部の都市、咸鏡南道端川
の工場に移して製品化するなど、端川を新たな南北経済交流の拠点とする方針であることが分かった。
北朝鮮の経済関係者が明らかにした。北朝鮮は鉱山都市・端川に、韓国企業を対象とする保税特区を
設置することも検討している。韓国資本で産業の活性化を図り、経済再建に結び付けたい考えとみられ、
北朝鮮側は10月に平壌で開催される南北首脳会談でも端川を念頭に経済協力を促す意向とされる。
端川は人口約40万だが、鉛やマグネサイトの生産は北朝鮮で最大規模。端川工業地区には
年間1500万トンの亜鉛選鉱能力を持つ検徳鉱業連合企業所や端川精錬所などが集中する。
日本海に面した端川港や竜台港もあり、現地を最近訪問した金正日総書記も「端川地区の各鉱山には
品質の高い鉱石が無尽蔵に埋蔵されており、発展の展望は極めて明るい」と強い期待感を示している。
今月までの南北協議で、韓国が北朝鮮に靴や衣類など総額8000万ドル(約92億円)相当の
軽工業品の原材料を提供する代わりに、北朝鮮が韓国に地下資源や資源開発権などを提供すること
が合意された。今月上旬には各鉱山への南北共同現地調査も実施された。北朝鮮側は軽工業の促進
や、資源開発への投資誘致による経済再建を目指し、韓国には北朝鮮での資源開発を進める中国に
対抗する狙いがある。南北の思惑が合致した形だ。
北朝鮮の経済関係者によると、韓国からの原材料はいったん北朝鮮の各地で引き取った後、
陸路で端川に移動させる方針という。同関係者は「北朝鮮指導部は端川を拠点にした南側との
経済交流を活発化させながら、南側企業を対象にした保税特区の設置を検討している。
10月に平壌で開催される南北首脳会談でも端川を念頭にした経済協力を韓国から引き出すことを
狙っている」と指摘した。
毎日新聞 2007年8月25日 15時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20070825k0000e030064000c.html
筑豊で朝鮮人徴用工の遺骨捜し30年…福津の金さんが2冊目の著書
福岡県筑豊地方の炭鉱で戦前に死亡した朝鮮人労働者について、30年以上にわたり寺を
めぐり歩いて調べた同県福津市の金光烈さん(79)が、
2冊目の著書「風よ、伝えよ」(三一書房、1800円、税別)を出版した。
前著で盛り込めなかった約300人分の新情報が記載されており、日韓政府による朝鮮半島出身の
旧民間徴用者の遺骨調査・返還の一助になると期待される。
韓国・慶尚北道達城郡生まれ。1943年(昭和18年)、日本に渡った。福岡県内の民族学校
教諭を経て、同県田川市へ転居した69年から、遺骨捜しに専念した。308の寺をめぐり、
葬式を記録した過去帳で名前を確認した朝鮮人は約2000人、発見した遺骨は500体前後に上る。
この調査を基にした前著「足で見た筑豊 朝鮮人炭鉱労働の記録」(明石書店)を出版した
2004年、日韓両政府による遺骨調査が始まった。
金さんは、「悲願の実現に励まされ今回の著書の執筆に拍車がかかった」と語る。
今回の著書は212ページで、福岡県添田町や川崎町などにある16寺ごとに過去帳の記録が
まとめられている。炭鉱跡地付近の古い住民から聞いた朝鮮人労働者の話も盛り込みながら、
両国関係の歴史についても考察している。
筑豊を歩き始めて約40年。「この間、過去帳や遺骨がかなり散逸し、追跡が困難になった。
克明な記録を早く世に出さなければと思った」という。
今回の著書には、過去帳などに記された一人ひとりの名前を直接肉眼で確認する作業にこだわった
金さんの姿も描かれている。
>350
同県福智町のある寺では76年、住職が過去帳から朝鮮人と思われる名前を書き出してくれた。
ただ、日本人である住職は、「創氏改名」で日本風に改められた朝鮮人の名前を見落とす可能性が
高い。このため金さんは、度々寺に足を運び、14年後にようやく過去帳を直接見ることを許され、
住職が見落としていた7人の名前を発見した。
この執念は、「名前一つが人間一人なのだ。一つ見落とせば一人を抹殺する結果になる」
(今回の著書より)との思いから生まれた。
「盧仁守(人名)はね……」。金さんは、過去帳に記載された同胞たちのことを、
あたかも旧知の友のような口ぶりで語る。墨書で列記された名前からも、それぞれの故郷、家族、
離別、悲劇を感じ取り、「自然と思いがふくらんでしまう」のだ。
今回の著書のタイトルは、断片的な情報でもつかみたいと切に願いながら歩いた当時の心境からとった。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07082554.htm
【韓国】兵役の間も美しくいたい?「女性並みに化粧」する(男の)韓国軍兵士[8/25]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1188024323/l50 兵役の間も美しく? 韓国軍兵士の間で過熱する化粧品の購入
2007年08月25日 13:56 発信地:ソウル/韓国
【8月25日 AFP】北朝鮮との国境を守る韓国軍の兵士が、様変わりしている。粗野で日焼けした顔は
減り、徴兵兵士の一部に至っては「女性並みに化粧し、休暇の間、短髪を隠すため特注のかつらさえ
持っている」という。
24日付の朝鮮日報(Chosun Ilbo)に掲載された、「軍は美人コンテスト?」というタイトルの記事
によると、取材に応じた21歳の兵士は、入浴用品や化粧品に毎月平均11万ウォン(約1万 3500円)
を費やしている。この兵士が使うのは、シャンプーやコンディショナーのほか、洗顔料や基礎化粧品、
香水、日焼け止めなどだという。彼の基本給はわずか8万ウォン(約1万円)にもかかわらずだ。
別の兵士は「入隊後の肌が荒れや日焼けが心配だった。休暇中にガールフレンドに会うために、
容姿の手入れは欠かせない」と話し、「自分だけではなく、大半の兵士が少なくても2、3種類の
化粧品を使用している」と、兵士の間で肌の手入れが広まっていることを強調した。
同紙はまた、国内1100か所の軍売店に化粧品を納入する同国の化粧品会社「アモーレパシフィック
(AmorePacific)」は、今年1月から7月の売上げが、前年同期に比べて85%増加したと発表したと
報じている。
一部の軍関係者は「外見を意識しすぎる団塊ジュニア世代の兵士を案じている」という。
しかし、ある将校は「この風潮は若い兵士だけに特有なのではなく、若い男性一般に見られる傾向だ。
あまり心配する必要はない」とコメントして、楽観視する向きもある。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2272012/2043742
日中関係「相当な進展」日韓・日朝は引き下げ…外務省評価
外務省は2006年度の政策評価書をまとめた。
昨年10月の安倍首相訪中によって首脳間交流が再開した日中関係などについて
「相当な進展があった」と評価を引き上げる一方、
韓国や北朝鮮との関係は「一定の進展」にとどめ、前年に比べ評価を落とした。
中国、韓国、北朝鮮との関係については、05年度の評価はいずれも「進展があった」だったが、
今回は日中関係について、昨年10月の安倍首相の訪中で「戦略的互恵関係」の構築が合意
されたことなどから、評価を引き上げた。
これに対し、日韓関係と、日朝関係は、05年度より厳しく評価した。
(2007年8月25日23時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070825i313.htm
韓国−タリバン、人質全員解放で合意か 韓国軍撤退前倒しが条件
アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、アフガン・イスラム通信は25日、
韓国政府とタリバンがアフガンに駐留する韓国軍を数週間以内に撤退させることを条件に、
残る人質19人全員を解放することで合意したと報じた。複数の消息筋の話としている。
26日に正式発表するという。アフガン、韓国両政府は確認していない。
東部ガズニ州で人質を監禁しているタリバンのアブドラ司令官は25日、共同通信の電話取材に対し、
拘束中の韓国人人質について「幹部会が近く決断を下し発表する」と聞いたと明らかにした。内容は不明。
アフガン・イスラム通信によると、人質解放をめぐる交渉には、サウジアラビアの当局者も仲介役と
して参加。韓国軍撤退のほか、アフガンで活動する韓国のキリスト教団体を帰国させることも解放の
条件としている。いつ解放するかなどは明らかになっていない。
韓国は2002年からアフガンに派兵。現在は首都カブール北方のバグラム米空軍基地に、
医療支援部隊約60人と工兵部隊約150人が駐留、戦闘部隊はいない。
国会は昨年末、今年末までに完全撤収することを条件に1年間の派兵延長に同意した。
タリバンはこれまで、人質解放の条件として、拘束中の仲間の釈放をアフガン政府に要求。
応じなければ人質を殺害すると警告してきた。
韓国人一行は短期のボランティア目的でアフガンに入国。タリバンはボランティアグループの
リーダーの牧師を含む男性2人を殺害する一方、健康状態が悪化していたとされる女性2人を
13日に無条件で解放した。(共同)
(2007/08/25 20:44)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070825/kra070825002.htm
北朝鮮の水害、死者・不明600人超
北朝鮮全域を7日から約1週間にわたって襲った集中豪雨からほぼ3週間が経過した。
第2回南北首脳会談の延期まで招いた今回の豪雨について、北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、
死者と行方不明者が計600人以上となり、数千人が負傷したと報じた。1995年以降、毎年のように
北朝鮮を襲う梅雨末期の豪雨や日照りは農業インフラへの打撃を蓄積、長期的な食糧難の要因と
なっている。今回は特に穀倉地帯の平安南道、黄海南道で農地が流失する事態が続出、
世界食糧計画(WFP)も約600万ドル(約6億9800万円)相当の緊急支援に乗り出した。
韓国も生活物資や医薬品の輸送を開始、復旧作業のための重機や資材の支援も決めている。
北朝鮮メディアによると、首都平壌では7日から16日までに年間降水量の半分を上回る約580ミリ
という過去最高の降水量を記録。150余りの市・郡でも500−800ミリ以上の大雨に見舞われ、
住宅24万戸が全半壊または浸水し、10万人以上が家を失い、90万人以上が被災した。
20万ヘクタール以上の農耕地で収穫が見込めなくなり、全国の炭鉱では約36万トンの石炭が
失われた。さらに、平壌と開城を結ぶ高速道路や平壌−元山を結ぶ道路など主要道路の2000カ所以上、
600キロを超す部分で被害が出たほか、2200カ所以上の橋が破壊され、支援物資の輸送にも困難が生じている。
中国も緊急支援に動いているが、中国政府関係者によると、物資輸送の要となる平壌−北京間の
国際列車の運行再開も27日以降になりそうだという。(共同)
(2007/08/26 00:28)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070826/kra070826000.htm
日朝正常化:北朝鮮大使が瀋陽入り 日本側担当と接触か
【瀋陽(遼寧省)西岡省二】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議・日朝国交正常化作業部会の
日程調整などが最終段階に入る中、同部会の北朝鮮代表を務める宋日昊正常化交渉担当大使が
25日正午過ぎ、平壌から空路、中国遼寧省瀋陽に入った。同協議関係者によると、宋大使は
日本側の交渉担当者と会い、同作業部会の日程や議題などについて大詰めの協議を行ったとみられる。
宋大使は瀋陽桃仙空港で毎日新聞に対し、日朝国交正常化作業部会の開催めどについて
「間もなく分かる」と述べ、数日中に日程が固まる可能性を示唆した。瀋陽訪問については
「(瀋陽には)頻繁に来ている」と明確な回答を避け、訪問の目的についても沈黙した。
一方、日本の外務省関係者との事前協議については「ノーコメント」と述べながらも
「(今回の瀋陽訪問を)黙っておいてほしい」と念押しした。
7月の6カ国協議首席代表会合では、今月末までのすべての作業部会の開催で一致。
協議関係者によると、宋大使らは今月中旬にモンゴルなど第三国で日本側と極秘接触し、
事態打開に向けて突っ込んだ意見交換を行った模様だ。
毎日新聞 2007年8月26日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070826k0000m030137000c.html
タリバーンが身代金要求 戦術転換? 韓国人拉致事件
2007年08月26日02時40分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンが人質1人につき10万ドルの
身代金を要求してきたことが分かった。人質の解放交渉に携わるアフガン政府筋が25日、
朝日新聞に明らかにした。タリバーンは人質解放の見返りに収監中のメンバー釈放を要求したが、
アフガン政府は拒否。韓国側も「アフガン政府を説得するのは無理だ」とタリバーンに伝えた。
タリバーンは身代金での解決に戦術を転換した可能性がある。
韓国側とタリバーンの対面交渉は16日を最後に行われていないが、携帯電話を使った接触は
続いている。タリバーンは「話し合いが続く限り人質は殺さない」との立場を取っている。
一方で25日、タリバーンと韓国側が、駐留韓国軍を数週間以内に撤退させることを条件に、
残る人質19人を解放することで合意したとの報道も流れたが、タリバーン報道官と現地司令官は
ともに否定した。
タリバーンは7月19日、東部ガズニ州で韓国人23人を拉致。これまでに男性2人を殺害し、
女性2人を解放した。
http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY200708250215.html
会いたい:北朝鮮に去った夫よ 旧東独の妻子46年の思い
【ソウル中島哲夫】90年のドイツ統一前、北朝鮮から当時の友好国・東独に派遣された留学生が
現地女性と結婚し、突然の命令で妻子を残したまま帰国した例が相当ある。こうしたドイツ人女性の
一人で、息子2人を独力で育てたレナテ・ホンさん(70)が訪韓し、10月初めの南北首脳会談を通じて
「最愛の夫と息子の再会」を実現できないかと訴えている。
盧武鉉大統領と金正日総書記あての嘆願書は韓国青瓦台(大統領官邸)に届いた。願いはかなうのか。
21日から訪韓しているレナテさんによると、化学分野の研究生として東独に来た3歳年上のホン・オククン氏
と60年に結婚し、同年に長男が誕生。だが、翌年に次男が生まれる直前、夫は帰国命令を受けた。
手紙の往来も途絶え、北朝鮮当局からは「祖国建設に必要な人材なので戻せない」との返答しかなかった。
ところが今年、レナテさん家族を紹介した韓国紙の報道を機に、国際赤十字やドイツ政府の協力もあり、
北朝鮮側からホン・オククン氏は再婚して大規模化学プラントがある咸興で研究者としての任期を終え、
家族と一緒に暮らしているとの回答を得た。
レナテさんは23日、ソウル外信記者クラブで会見し、「夫に会えたら何を話すか」との質問に
「夫には別の家族がある。未来の話はできないので、過去の追憶を語り合う。息子2人の顔を見せたいだけです」
と話した。
レナテさんは次男の子供である3人の孫に恵まれた。報道陣に公開したアルバムには
「夫に見せるための、子供2人の成長の写真」ばかりが並んでいた。
毎日新聞 2007年8月26日 7時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070826k0000m030150000c.html
直接交渉再開を承認 タリバン、合意確認せず
2007年8月26日 18時31分
【カブール26日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人拉致・殺害事件で、
タリバンのムジャヒド報道官は26日、共同通信の電話取材に対し「韓国側と面会し直接交渉を
再開することを、幹部会議が承認した」と述べた。時期については「近く」とだけ語り、
具体的な日時は不明とした。
一方、駐留韓国軍部隊の撤退前倒しと引き換えに人質全員を解放することで韓国、
タリバン双方が合意したとの報道については、「幹部会議に尋ねたが確認できなかった」と述べた。
報道官によると、幹部会の直接交渉再開承認は韓国側の要請を受けたものだが、
韓国側が新たな提案を示すことが再開の条件という。
タリバンが13日に解放した人質女性2人の引き渡しを仲介した東部ガズニ州の長老は26日
「(解放に向けた)動きがあるのは承知しているが、人質の無事解放を望むならば報道を控えて
ほしい」と述べ、交渉進展の可能性を示唆した。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082601000321.html
韓国人人質、全員解放合意は「誤報」・聯合ニュースなど
【ニューデリー=山田剛】アフガニスタンの前政権武装勢力タリバンによる韓国人ボランティア拉致
・殺害事件で、韓国の聯合ニュースなどは26日、タリバン側が残る人質19人全員を解放することで
合意したとの報道を「誤報」と伝えた。一方タリバン側のスポークスマンを名乗る人物は同日
「韓国政府との直接交渉をさらに進める用意がある」と述べた。
アフガン・イスラム通信は25日、韓国軍のアフガン早期撤退などを条件に、タリバンが残りの
人質全員を解放することで合意した、と報じた。これに関し聯合ニュースはタリバン幹部会議出席者
の話として「解放の合意はできていない。(アフガン政府などが捕らえている)仲間8人の釈放が先
という主張に変わりはない」と伝えた。
韓国人23人が先月19日にアフガン東部ガズニ州で拉致されてから、すでに5週間以上が経過。
アフガン政府や米軍が拘束する仲間の釈放を要求するタリバン側と、これを拒否する政府・米軍側
の主張は真っ向から対立している。(01:59)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070826AT2M2600A26082007.html
北朝鮮大使、中国入り 日本側と事前調整か
2007年08月27日06時41分
北朝鮮の核問題を巡る6者協議の関係者は26日、同協議の日朝国交正常化作業部会で
北朝鮮代表を務める宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使が25日に空路で
中国遼寧省瀋陽に入った、と語った。同作業部会の再開に向け、日本側と事前調整を行う目的
での中国入りとみられている。
関係者はまた、宋氏が瀋陽から同省大連に移動し、日本側と内密に接触している可能性があると
指摘した。
6者協議の作業部会を巡っては、7月に北京で開かれた首席代表会合で、8月末までに
五つの作業部会を再開することで各国が合意。すでに非核化作業部会などが開催されているが、
米朝関係と日朝関係の両作業部会はまだ日程が発表されていない。
http://www.asahi.com/international/update/0826/TKY200708260117.html
日朝作業部会「30・31日モンゴルで」、政府が最終調整
政府は26日、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の第2回日朝国交正常化作業部会を
30、31の両日、モンゴル・ウランバートルで開くことで北朝鮮側と最終調整に入った。
今年3月に第1回作業部会を開催したベトナム・ハノイと同様に、日朝両国と外交関係のある
第三国から選んだ。モンゴルでの開催は北朝鮮側の希望によるものだ。
作業部会で日本政府は、拉致問題の真相究明や被害者の早期帰国、国際手配中の容疑者らの
引き渡しを最優先で求める。
北朝鮮側は日本に「過去の清算」や経済協力の具体化を求めるとみられる。北朝鮮側が
「拉致問題は解決済み」とする立場を変えるかどうかは不透明で、協議は難航が予想される。
(2007年8月27日3時6分��読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070827ia02.htm
韓国人人質の首謀グループ、過去の事件では身代金で解決
2007年08月27日09時49分
アフガニスタンの韓国人人質事件を首謀したとされる反政府勢力タリバーンの地元グループが、
過去にも同様の事件を2件引き起こしていたことが分かった。韓国人の解放交渉に携わる
地元ガズニ州の当局筋が26日、明らかにした。2件とも身代金で解決しており、同筋は
「今回も身代金で解決するだろう」との見通しを述べた。
タリバーンは今月に入ってから、韓国人1人につき10万ドル(約1160万円)の身代金を
新たに要求した。しかし、収監中の仲間の釈放にもまだ固執しているという。
拉致から1カ月以上たっており、残る人質19人の安否が懸念されている。
地元当局筋によると、タリバーンのグループが今年6月ごろ、食料品を運んでいたトラック2台を
停車させて、アフガン人運転手2人を拉致。運送会社に1人につき30万アフガニ(約70万円)
を要求し、全額を受領。7月上旬にも別のトラックを襲って拉致し、60万アフガニを要求したという。
アフガン当局は、この2件の交渉には関与していないという。
http://www.asahi.com/international/update/0826/TKY200708260115.html
金正男氏、6月に帰国か 後継争いに変化? 韓国紙が報じる
韓国紙、朝鮮日報は27日、海外滞在を続けていた北朝鮮の金正日総書記の長男、
正男氏が今年6月ごろに帰国、平壌の朝鮮労働党組織指導部で働いていると報じた。
情報消息筋や北朝鮮を脱出した高官の話としている。
同紙は、党組織指導部が北朝鮮の軍事や政治を統制する核心部署だと指摘。
これまで二男正哲、三男正雲の両氏のいずれかが有力とされていた金総書記の後継レースの構図が、
根本的に変化した可能性があるとしている。
正男氏は2001年5月に日本で国外退去処分されて以降、長く帰国せず、
後継争いから脱落したとの見方が広がっていた。
最近はマカオを拠点に、北京や東南アジア、ロシアなどを事業のため行き来していたとされ、
今年2月には正男氏とみられる男性が北京の空港で記者団の取材に応じたことがある。(共同)
(2007/08/27 11:39)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070827/kra070827000.htm
金総書記の後継者争い振り出しに戻る?正男氏の復帰情報
【ソウル=中村勇一郎】27日付の韓国紙・朝鮮日報は消息筋の話として、北朝鮮の金正日総書記
の長男の正男氏が今年6月に平壌に戻り、朝鮮労働党組織指導部に勤務していると報じた。
同紙は正男氏の復帰で、金総書記の二男の正哲氏が有利とされていた後継者争いが
「振り出しに戻った」としている。
組織指導部は、党人事などを握る朝鮮労働党の中枢部署。金総書記も同部で後継者教育を受けた。
同部での正男氏の肩書などについては報じられていない。
正男氏を巡っては、同氏とみられる男性が2001年5月、成田空港から不法入国しようとした
ところを拘束された事件で、後継者争いから脱落したと指摘されていた。その後は海外で生活して
いたとみられ、北京やマカオで正男氏とみられる男性が目撃されていた。
同紙は正男氏の復帰について、「金総書記が長男の正男氏の存在を無視できなかったのだろう」
とする専門家の見方を紹介。正哲氏らの母である高英姫氏が04年夏ごろに死亡して以降、
正男氏を支持する勢力が力を取り戻しつつあるとの見方を示した。
(2007年8月27日12時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070827i303.htm
「日本海」国連会議で実質議論なし 2国間協議は継続
世界の地名表記などを話し合うため国連本部で開かれている第九回国連地名標準化会議は27日、
「日本海」の表記について「東海」との併記を求める韓国や「朝鮮海」への変更を主張した北朝鮮の
提案を取り上げたが、「特定の地名を議論する会議ではない」との日本の主張が加盟国に受け入れられ、
実質的な議論には至らなかった。
日本は年内に韓国と日本海の名称に関する協議を行う考えだが、双方の主張は食い違っている。
韓国や北朝鮮にとっては、国際的な合意や2国間での妥協の可能性が見えない中、
問題提起を続けることで国際社会の認知度を徐々に高める狙いがあるとみられる。
会議では韓国や北朝鮮が、東海や朝鮮海の名称には長い歴史があり、
日本海の名称は日本の植民地時代に押しつけられたとそれぞれ主張。
日本はこれに対し、日本海は国際的、歴史的に認められており植民地支配とは無関係と反論した。
日本側の説明によると、会議で韓国や北朝鮮の提案に支持を表明した国はなかったが、
日本の主張にはイランやスーダンのほか、オーストリアや英国、ギリシャなども賛同を示した。(共同)
(2007/08/28 09:55)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070828/wld070828004.htm
【ソウルからヨボセヨ】ドイツからの手紙
青瓦台(韓国大統領府)を2通の手紙を携えたドイツ人女性、レナーテ・ホンさんが訪ねたのは
先週末のことだった。47年前、東ドイツで北朝鮮留学生と恋に落ちて結婚したレナーテさんは、
2年足らずで夫との間を引き裂かれた。本国からの帰還命令を受けた夫は、生まれたばかりの長男
を抱きしめ2人目を身ごもった妻に再会を約して北朝鮮に戻っていった。
レナーテさんの手紙は盧武鉉大統領、金正日総書記あてで、「力を貸してください」と金総書記に、
そして「ミスター・キムに話していただけないでしょうか」と盧大統領に訴える文面だった。
そのきっかけは突然、訪れた。「ドイツの離散家族」と韓国紙が紹介したことで、今春、
独赤十字が北朝鮮に調査員を派遣、調査依頼に対し北朝鮮が異例の速さで消息を伝えてきたのだ。
北朝鮮側の対応には意図が感じられるとはいえ、レナーテさんの喜びはいかばかりだったか。
ただ、その回答で夫に家族があることも分かった。記者会見でそのことに話が及ぶと、
70歳になる小柄なレナーテさんは「心が揺らいだ」と打ち明けた。
彼女は、夫のために作ってきた息子たちの成長アルバムを胸に、北朝鮮・金剛山も訪れた。
「(再会がかなったなら)過去の話をします。未来はないから」と言い切った。
そして、「政治的な質問にはお答えできません」とも。東独で息子らを育て上げ、
冷戦時代とその後の混乱期を生き抜いてきた母の強さを感じた。(久保田るり子)
(2007/08/28 08:36)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070828/kra070828001.htm
大使と別人に取材、日朝大使協議巡り共同通信が誤報
2007年08月27日20時15分
共同通信社は27日、日朝交渉の大使間協議に関する配信記事をめぐって「事実関係に誤りがあった」
として記事を取り消し、謝罪した。中国総局の記者が美根慶樹・日朝国交正常化交渉担当大使と間違えて、
同じ名前の別の男性に取材していたとしている。
問題の記事は「日朝担当大使が非公式協議」と題し、27日未明に配信。美根大使自身が明らかに
した話として、同大使が北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使と
25、26の両日に中国・大連で非公式に協議した、と報じた。
同通信社によると、記者は26日、宋大使が瀋陽入りしたとの情報を得て、過去に日朝接触があった
大連の主要ホテルに電話。美根大使と姓名とも同じ読みの男性の滞在が判明したため、大使と思い込んで
電話取材をして記事を書いたという。同通信社は取材の詳しいやり取りについては明らかにしていない。
記事は27日付の朝刊で、日経新聞や産経新聞など21紙で掲載された。同日朝、外務省から
「記事が違うのではないか」との指摘を受け、執筆記者が男性と大連のホテルで面会。
男性が「大使ではない」と話し、間違いが判明した。
外務省の谷内正太郎事務次官は27日の記者会見で、美根大使に確認した話として
「(協議の)事実はないし、そもそも取材もなかった」と記事内容を否定した。
共同通信の後藤謙次編集局長は「事実関係に間違いがありました。大使ご本人をはじめ関係各位に
ご迷惑をかけたことをおわびします」としている。
http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY200708270305.html
韓国:民主新党が初の討論会 大統領選に向け予備選
【ソウル堀山明子】韓国の旧与党系「大統合民主新党(民主新党)」は27日、
12月の大統領選に向け予備選に登録した出馬希望者9人による初の討論会を開き、
候補の一本化作業を本格化させた。
9人は野党ハンナラ党の大統領候補となった李明博前ソウル市長(65)に対抗するための
理論武装を目指したが、盧武鉉政権の評価をめぐり激論となった。
民主新党の予備選には11人が登録したが、2人が辞退。ハンナラ党を離党した
孫鶴圭京畿道前知事(59)▽チョン東泳元統一相(54)▽李海チャン元首相(55)ら
9人の争いとなっている。
予備選は来月初めに5候補に絞り込んだ後、10回の投票を経て10月14日に大統領候補を
選出する。
毎日新聞 2007年8月27日 21時34分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070828k0000m030114000c.html
タリバーンと韓国、対面交渉を再開か
2007年08月28日07時12分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、反政府勢力タリバーンの現地司令官は27日、
韓国政府代表との対面交渉を近く再開すると朝日新聞に語った。
実現すれば、残る19人の人質の解放をめぐって何らかの合意に至る可能性がある。
アフガン政府筋によると、現場のガズニ州には韓国の関係者が数人、待機している。
タリバーンと韓国の対面による直接交渉は10日に初めて開かれ、13日には人質の女性2人が
解放された。16日を最後に直接交渉は途絶えているが、両者は携帯電話で接触を続けていた。
タリバーンは人質解放の条件として、駐留米軍やアフガン政府に拘束された仲間の釈放を要求。
タリバーンは韓国に対し、米・アフガン両政府を説得するよう圧力を加えた。
その一方で具体的な解決策も話し合われた模様だ。
タリバーン報道担当者は26日、AFP通信に
「(韓国やアフガン政府が)新たな提案をするならば、我々は対面交渉を再開する用意がある」
と語っている。
http://www.asahi.com/international/update/0827/TKY200708270339.html
日中韓漢字通用小辞典:筑波大教授ら、ただ今編さん中 同じ漢字で違う意味
◇気を付けよう、同じ漢字で違う意味
◇日本では愛人、中国では「配偶者」/韓国では「恋人」
「手紙」は中国や台湾では「ちり紙」を指し、韓国では通じない−−。
こうした日本、韓国、中国、台湾で意味が違う漢字について解説した辞書「日中韓漢字通用小辞典」を、
筑波大教授らが編さん中だ。近く完成予定で「1年後に迫った北京五輪などで役立てば」と話している。
筑波大人文社会科学研究科の佐藤貢悦教授と日本初のインターネット大学である八洲学園大
生涯学習学部の厳錫仁准教授が05年秋ごろから取り組んでいる。2人は東アジア思想史が専門。
「筆談のツール」として辞書作りを思いついた。
辞書には、日常生活で使うことが多い270例を収録予定。
例えば「愛人」は台湾では日本と同じ意味だが、中国では配偶者、韓国では恋人を指す。佐藤教授は
「(中国や台湾に行った日本人が)筆談で『告』の文字を使うと『訴えるぞ』と受け止められる」と
指摘。「歴史や風土、風習によって変化してきた漢字の意味の違いを比べれば、互いの見方、
考え方の違いを理解するきっかけにもなる」と話す。
辞典は既に韓国で出版が決まっている。日本国内では未定だが、東アジアの研究者を集めて大辞典を
編さんする予定もあり、2人は1000〜2000例を集めた本格的な学術書を刊行したいとしている。【山本将克】
>367
読売の記事。
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「日本海」の呼称、韓国が「東海」との併記主張…国連会議
【ニューヨーク=佐々木良寿】ニューヨークの国連本部で開催中の第9回国連地名標準化会議で、
韓国代表は27日、日本海呼称問題を取り上げ、「日本海」と「東海」の併記を求めた。
また、北朝鮮も「朝鮮海」との併用を主張した。
「単一主権領域を越える地名」に関する議題で取り上げたもので、韓国、北朝鮮代表はそれぞれ、
「日本海という呼称は、植民地主義の残滓(ざんし)」などとしたうえで、
「関係国に合意がない現状では、併記が唯一の現実的な解決策」などと主張した。
これに対して日本側は、「同会議は個別の地理的呼称を議論する場ではない」とし、
「日本海という呼称は、19世紀初めから国際的に定着したもので、
国連をはじめ国際機関でも唯一の呼称として確立されている」などと反論した。
議論を受けて議長は、3か国に協議を促すとともに、
「個別の国が特定の名称を国際社会に押しつけることはできない」などと述べ、
日本の主張に理解を示す形で議論を終えた。
同会議は、地名の表記方法や用語の定義など技術的な問題を協議するために、
専門家らが参加して5年に1度開催されているもので、韓国、北朝鮮は1992年の会議から
同様の主張を繰り返してきた。
(2007年8月28日10時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070828i102.htm
>375
日経の記事。
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韓国と北朝鮮、「日本海」呼称に異議・国連地名標準化会議
ニューヨークで開催中の国連地名標準化会議で27日、
韓国と北朝鮮が「植民地時代の遺物」だとして「日本海」の呼称に異議を唱えた。
両国内の呼称である「東海」に変更するか、少なくとも併記にすべきだと主張した。
これに対し、日本は「日本海の呼称は19世紀初頭までに国際的に確立され、植民地とは関係ない」と反論。
議長は当事国間で話し合いを続けるよう促した。
会議は5年に1回開催。地名のつづりの統一など技術的な問題を扱い、
政治的にもめている呼称問題を解決する権限はない。
この問題を巡っては、5月にモナコで開かれた国際水路機関(IHO)総会でも、
韓国が日本海の単独表記に異議を唱えた。(ニューヨーク=中前博之)(10:37)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070828AT2M2800C28082007.html
「日本海」国連で表記変更の議論なし 2国間協議は継続
【ニューヨーク=長戸雅子】地名の表記方法などについて話し合う第9回国連地名標準化会議で、
韓国と北朝鮮が27日、日本海の呼称について「東海」との併記や「朝鮮海」への表記変更を主張
する提案を行ったが、「特定の地名問題を議論する会議でなく、決定する権限もない」との日本の
反論に賛同が集まり、議論は進展しなかった。
韓国・北朝鮮は国連に同時加盟した翌年の1992年から同様の主張を繰り返しているが、
オルメリング議長は「個々の国家が特定の名称を国際社会に押し付けることはできず、
地名の標準化は関係国のコンセンサスがある場合にのみ、促進される」と述べ、
関係国の協議で解決する問題との認識を示した。
日本は韓国と協議を行う方針だが、韓国側は「日本側は協議に非協力的」と述べ、
協議に否定的な姿勢を示している。
韓国・北朝鮮は、朝鮮半島ではこの海域を「東海」「朝鮮海」と長く呼んできた歴史があり、
日本海の名称は植民地時代に押し付けられたと主張した。
日本は19世紀初めには欧米の地図で「日本海」の呼称がすでに確立していたとして、
植民地支配とは無関係と反論した。
さらに国連や国際水路機関(IHO)でも日本海の呼称が支持・使用されていることや
2005年に外務省が行った調査で世界67カ国の教材や地図の約9割が日本海だけの表記だった
ことなどを指摘した。
日本政府によると、会議で韓国や北朝鮮の提案に支持を表明した国はなかったが、
日本の主張には間接的なものも含め、オーストリアや英、仏などが賛同を示したという。
(2007/08/28 11:51)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070828/wld070828004.htm
韓国人人質3、4人解放か タリバン報道官は否定
2007年8月28日 13時23分
【ニューヨーク27日共同】アフガニスタン旧政権タリバンによる韓国人ボランティア拉致・
殺害事件で、米CBSテレビは27日、タリバン幹部が、28日に予定されている韓国側との
直接交渉後に、人質19人のうち3、4人が解放されるだろうと同テレビに明らかにしたと報じた。
タリバンのアハマディ報道官は28日、共同通信の電話取材に対し「(報道は)正しくない」と
否定した。
同テレビは女性が解放されるもようだとしている。残りの人質も今後、少人数のグループに
分かれて解放される見通しだという。
タリバン側は27日、韓国側との直接交渉を28日午前、アフガン東部ガズニ州の赤新月社事務所
で再開するとしている。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007082801000283.html
つくる会教科書訴訟、原告側が敗訴=松山地裁
愛媛県教育委員会が2005年夏に「新しい歴史教科書をつくる会」主導の中学
歴史教科書を県立学校用に採択したことに対し、市民団体メンバーら1010人
が採択は違法として、加戸守行知事や県教委を相手に取り消しなどを求めた訴訟
の判決で、松山地裁(高橋正裁判長)は28日、「具体的権利や法律上保護され
た利益を侵害されたといえず、原告適格を欠く」として訴えを却下した。
高橋裁判長は「原告らは歴史観が異なることをもって、不快感を抱いたと主張し
ているにすぎない」と指摘。
韓国の市民運動家ら外国籍を持つ600人を超える人たちが原告に名を連ねた。 ←ここ
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20070828-9
韓国、北朝鮮が「東海」に名称変更主張 日本海めぐり
2007年08月28日21時09分
韓国と北朝鮮が「東海」などへの変更を求めている日本海の呼称をめぐって、日本と韓国、
北朝鮮の代表が27日、開会中の第9回国連地名標準化会議で意見を交わした。
妥協案として呼称の併記を求めた南北朝鮮に対し、日本は「この会議で扱う内容ではない」と反論。
02年の前回会議同様、関係国間で協議を継続することになった。
南北朝鮮は国連に同時加盟した翌年の第6回会議(92年)以降、日本海の呼称変更を同会議に
求めている。この日も「日本海の表記は植民地時代の名残だ」「併記は世界に広まっている」などと
主張したが、議長は当事者間の協議を呼びかけ、本質的な議論は行われなかった。
http://www.asahi.com/international/update/0828/TKY200708280443.html
人質19人全員解放で合意、韓国軍年内撤退が条件
2007年08月29日00時51分
韓国大統領府の千皓宣(チョン・ホソン)報道官は28日夜、アフガニスタンの武装勢力
タリバーンによる韓国人人質事件について、アフガンに駐屯する韓国軍の年内撤退と
アフガン内でのキリスト教宣教中止を条件に19人の人質全員の解放で合意した、
と発表した。全員解放までは数日かかる見通しだという。
千報道官によれば、この日1時間半ほど、韓国側がタリバーン側と直接交渉を実施した
結果、合意に達した。韓国政府として「今回の合意を滞りなく履行し、(人質が)一日も
早く家族のもとに安全に帰ることができるよう、すべての措置を取る」と明言した。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も「滞りなく、最後までやり遂げるように」と指示した。
19人が解放された場合、健康診断を経て可能な限り早く韓国への帰国手続きを取る
とした。
千報道官は具体的な交渉経過の説明は避けたが、タリバーン側が固執していた
タリバーン収監者の釈放など他の条件については「議論していない」と否定。
アフガン政府に収監者釈放を働きかけた事実は認めたが、
「韓国側の説得に限界があることを武装団体側が受け入れた」とした。
韓国政府はすでに韓国軍のアフガンからの年内撤退を決定している。
しかし、人質解放の条件として武装勢力が求めた部隊撤退を政府が公式に受け入れた
ことで今後、国際社会に波紋が広がる可能性もある。
人質はソウル近郊のキリスト教会に所属。奉仕活動をするため、23人で首都カブール
からバスで南部カンダハルに向かっていた7月19日、拉致された。
これまで男性2人が射殺されている。
http://www.asahi.com/international/update/0828/TKY200708280449.html
タリバーン、「ラマダン」に配慮か 韓国人人質解放
2007年08月28日23時15分
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが28日、韓国人の人質19人全員の解放を
決めた背景には、タリバーン側が抱えるいくつかの「事情」があると考えられる。
神聖なラマダン(断食月)を間近に控え、人質の拘束をこれ以上長引かせれば、
イスラム社会でタリバーン批判が強まるのは確実だった。
また、タリバーン自身の疲労も限界に達していたとみられる。
現地ガズニ州のタリバーン司令官は27日夜、朝日新聞の電話取材に「9月中旬から
始まるラマダンまでには、全員を解放したい」と語っていた。イスラム教徒にとってラマダンは
神聖な月で、特にこの期間中の悪行を戒めているとされる。
一般的に「テロ集団」のイメージでみられるタリバーンだが、その構成員の多くは敬虔な
イスラム教徒だ。神の教えに背くようなことは何としても避けたかったはずだ。
さらに、アフガンは「女性を敬う文化」(カルザイ大統領)の国だ
。20年以上続いた内戦時代を除き、女性を人質に取るような事件はほとんどなかったといわれる。
多数の女性を人質に取った今回の事件に対し、タリバーン支持者が多い南部カンダハル州で
すら住民の抗議デモが起きた。タリバーン側には、このままでは人々の支持を得られないとの
危機感もあったとみられる。
7月19日に韓国人23人を人質に取ったのは、ガズニ州カラバグ地区を根拠地とする地元の
タリバーン組織とされる。消息筋によると、グループの内部には当初から、女性を殺すことを
ためらう意見が多かった。
韓国、外交努力実る タリバン要求撤回なぜ?
8月29日8時1分配信 産経新聞
【ソウル=久保田るり子】「韓国人人質全員解放で合意」の韓国大統領府発表に、
韓国では安堵の声が上がっている。ソウル近郊の「セムムル(泉の水)教会」では家族代表が
「国民の皆さんに恐縮の気持ちと感謝を伝えたい」と述べたが、2人の男性が犠牲になって
いるため、「ご遺族のことを思うとたまらない思いだ」と声をつまらせていた。
41日目の合意は政府にとっても大きな成果だ。事件が長期化の様相をみせるなか、
政府の交渉力不足に国民の失望感が広がっていたため、年末の大統領選挙や10月初旬の
南北首脳会談を控えた盧武鉉政権にはアフガン拉致事件が重くのしかかっていたからだ。
宋旻淳・外交通商相は先週からタリバンへの影響力を持つ中東各国歴訪を開始し、
サウジアラビアのアブドラ国王に盧武鉉大統領の親書を伝達、協力要請するなど、
外交的努力が続いていた。
一方、当初はタリバン受刑者と人質との交換や韓国軍の即時撤退を要求してきたタリバンが、
なぜ、これらの条件を撤回したかに注目が集まっている。合意した2条件のうち、年内のアフガン
駐留韓国部隊撤退は予定通りで韓国側の譲歩はない。韓国側は国際社会に「テロ集団とは
取引しない」と胸を張れるが、タリバンにはメリットはない。韓国人によるキリスト教の宣教活動の
中止も、19人もの人質解放の条件にしては迫力に欠ける。
韓国大統領府はあくまで「2つが公式に合意した内容」(スポークスマン)とする一方、
「具体的には明らかにできないが、アフガン政府はじめ地域関係者、イスラム社会などと緊密に
協調してきた」と述べ、非公式交渉が行われたことも示唆している。
韓国政府は事件発生直後から、紛争地域での韓国キリスト教布教活動が問題となる兆しが
強まるなかで、被害者たちを「純粋なボランティア」と強調、韓国メディアに協力を求めるなど、
「人道的配慮」で事件解決に向け突破口を探ってきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000069-san-int
潘国連事務総長、解放合意を歓迎 韓国人人質問題
2007年08月29日10時37分
アフガニスタンの武装勢力タリバーンと韓国政府が韓国人人質19人の解放で合意したことについて、
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は28日の記者会見で「喜ばしいニュースだ。
人質が一刻も早く解放されることを願う」と歓迎した。
韓国の前外交通商相の潘氏は「人質たちと韓国の人々にとって、非常に難しい試練だったに違いない」
と自国民をいたわるとともに、韓国、アフガニスタン両政府や現地の国連関係者などの努力をたたえた。
自らアフガニスタンのカルザイ大統領らに人質解放を呼びかけてきたことも明かし、
「解放に貢献してくれた地域の指導者らに感謝する」と述べた。
http://www.asahi.com/international/update/0829/TKY200708290056.html
南北会談「拉致を議題に」 日米韓の人権団体
北朝鮮の人権問題に関心を寄せる韓国や日米の人権団体(30団体)は28日、
ソウルで記者会見し、10月2〜4日に平壌で7年ぶりに行われる韓国と北朝鮮の
第2回南北首脳会談で、拉致問題など北朝鮮の人権問題が議題として取り上げられるよう
韓国政府に強く要求する声明を発表した。
声明には韓国の拉致家族会や戦争捕虜家族会のほか、自由北韓放送や北韓民主化ネットワーク、
脱北者同志会、自由民主民族会議、北韓救援運動、ニューライト全国連合、韓国キリスト教総連合、
米国の「北朝鮮自由連合」など対北民主化運動団体が加わり、北朝鮮の人権状況改善のため
公開処刑や脱北送還者に対する拷問の中止や信仰の自由なども求めている。(ソウル 黒田勝弘)
(2007/08/29 14:55)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070829/kra070829000.htm
安重根と千葉十七の交流 日韓高校生が学ぶ
2007年08月30日
日韓近代史への共通の認識を持ち、相互理解を深めようと、仙台市と韓国・ソウル市の高校が
交流を続けている。今月上旬には両校の生徒が、伊藤博文を射殺して処刑された安重根
(1879〜1910)と、心を通わせた日本人看守の2人の記念碑がある栗原市の大林寺を
訪ねた。生徒の一人は「互いの歴史を学び、両国の関係を考えていきたい」と話した。(勝見壮史)
交流を続けているのは、仙台白百合学園高校(仙台市泉区)と、ソウル市の啓星女子高校。
02年に姉妹校となり、互いの生徒の自宅にホームステイして、両国ゆかりの史跡や展示施設など
を訪問、歴史を一緒に学んでいる。
大林寺を訪れたのは、仙台白百合学園高の19人と啓星女子高の15人。
「正反対の立場にいながら、心を通わせた2人の物語を心の隅に置いてください」。
斎藤泰彦(たい・けん)住職(72)の話に、静かに聴き入った。
安重根は1909年、日本の朝鮮統治に抵抗し、ハルビンで韓国統監府の初代統監の伊藤博文を
射殺、5カ月後に処刑された。そのわずかの間に交流を持ったのが、看守だった栗原市栗駒出身の
千葉十七(とう・しち)(1885〜1934)だ。安の人格と識見、国を思う気持ちなどに触れる
なかで心を許し、処刑直前には安に書を託されて大林寺に預けた。書は約30年前に韓国に里帰りし、
それを機に寺の境内に2人の記念碑が立てられた。
2人にまつわるエピソードは、日本はもとより、韓国の学校でも教えられていないという。
仙台白百合学園高の阿部和彦国際教育部長(53)は「韓国に比べ、日本の生徒は日韓の歴史に
関する知識が足りない。せめて土台だけでもしっかりさせたい」と狙いを話す。
両校の生徒は一緒に昼食を取り、英語を交えて身ぶり手ぶりで話し合った。話題の中心は両国で
人気のドラマなどだったが、鈴木美麗さん(15)は「友達ができて、日韓の歴史にも興味がわいた」。
啓星女子高の車美京さん(16)も「歴史への理解を共有した上で友好関係を築きたい」と話した。
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000708300006
韓国人解放―人質事件の重い教訓
アフガニスタンの旧支配勢力タリバーンによる韓国人人質事件が、ようやく解決に向かって
動き始めた。
タリバーン側と交渉してきた韓国政府が全員解放の合意を取り付け、実際に人質の一部が保護
された。残る人質も段階的に解放されることになりそうだ。
プロテスタント系の教会に属する23人が人質になってから40日余り。この間、引率役の牧師ら
2人が殺害され、2人が解放された。事件が長期化するにつれて残る19人の安否が気遣われていた。
彼らが自由の身になり、帰国できるようになったことは喜ばしい。だが、今回の人質事件が
アフガニスタンの復興に及ぼす影響は大きく、復興支援に携わる人々に重い教訓を残した。
人質解放の見返りとして、韓国政府は駐留韓国軍の年内撤退と、アフガン国内でのキリスト教の
布教活動の中止を受け入れたと発表した。
韓国軍の年内撤退はすでに決まっていたことであり、譲歩した結果ではない。キリスト教の布教
中止も、ほとんどがイスラム教徒であるこの国の宗教事情に配慮した穏当な措置と言える。
問題は「それ以外にどのような交渉が行われたのか」である。
韓国政府は説明を拒んでいるが、アフガン政府筋はタリバーン側が身代金を要求していたことを
認めている。過去の外国人人質事件でも身代金をめぐる交渉があったとされており、今回も多額の
金が支払われた可能性がある。
多くの人質の命がかかっており、そうした交渉をすべて非とすることはできまい。
ただ、金銭による解決は同様の事件を誘発する恐れがある。
この国で支援活動を続ける国連やNGOの要員の危険が増さないか、影響が心配だ。
>389
それでも、復興支援の手を緩めるわけにはいかない。アフガンはテロとの戦いの原点であり、
自由で平和な国として再生させなければならないからだ。
イラクの場合と違って、アフガンに関しては国際社会の結束が保たれている。
東京やベルリン、ロンドンで復興支援会議を開き、多額の援助を注ぎ込んできた。
日本からも12億ドル(約1400億円)以上の資金が投じられている。
都市部のインフラ整備はそれなりに進み、今後は農村部などへのきめ細かい支援を必要とする
段階に入る。これからが復興の正念場であり、ここで足踏みするわけにはいかないのだ。
支援にあたっては、外国人として目立つような挙動を避ける。地元の人々との信頼関係を固め、
宗教などで摩擦を生じさせることはしない。そうした配慮を重ねてリスクを減らすしかない。
治安の維持は当面、欧州諸国を中心とする国際治安支援部隊と、米軍などの有志連合に頼らざるを
得ないだろう。その間にアフガン国軍や警察を再建し、支援のために自由に動き回れるような環境を
早く整えてもらいたい。
2007年08月30日(木曜日)付 (-@∀@)新聞社説
http://www.asahi.com/paper/editorial20070830.html
韓国人人質解放 手放しでは喜べない問題もある(8月30日付・読売社説)
アフガニスタンで、旧支配勢力タリバンに拉致されていた韓国人19人のうち、一部の解放が
始まった。
最悪の事態も想定されていただけに、ひとまず朗報である。しかし、全員の解放合意へ至る経緯
には不透明な部分もあった。
人質となっていたのは、アフガンで医療、教育支援活動をしていた韓国人キリスト教信者の一行
だった。先月中旬、バスで移動中、タリバンの武装グループに襲われ、23人が拉致された。
その後、リーダー格の男性ら2人が殺害され、女性2人が解放された。
韓国政府などによるタリバン側との人質解放交渉は、長期化していた。
韓国大統領府は、解放のため2条件を受け入れたと発表した。アフガンに駐留する韓国軍の
年内撤退と、韓国人キリスト教信者によるアフガン国内での布教活動の中止である。
ただ、韓国軍の年内撤退は、事件発生前からの既定路線だった。また布教活動の中止についても、
韓国側は交渉の初期段階から提示していた。
タリバンは、当初、人質と収監中のタリバン兵士との交換を要求していた。本当に、この2条件
で折り合ったのかどうか。一部に、韓国が身代金の支払いに応じたのではないか、との見方もある。
韓国政府は、「2条件以外については議論していない」と強調している。もっとも、韓国軍の年内
撤退を交渉の中で受け入れた格好となった点も、拉致犯に譲歩した、との誤解を生む恐れがある。
一方、アフガン政府は、タリバン兵の釈放には頑として応じなかった。交渉が長期化した一因
でもあるが、「テロリストとは取引しない」という国際的な原則に忠実な、当然の姿勢を貫いた。
>391
アフガンでの韓国人キリスト教信者の支援や布教活動は、国内でも批判を浴びてきた。
意図はどうであれ、思慮に欠けた行動だったと言わざるを得ない。
大使館関係者を含め約160人の邦人が活動している日本にとっても、事件は他人事ではない。
政府は、比較的安全なカブールなど5都市についても、事件の後、退避勧告を出し注意を促した。
事件はまた、アフガンでタリバンなどイスラム原理主義の武装グループが復活していることを
明らかにした。逆に、カルザイ現政権が依然、脆弱(ぜいじゃく)である現実を示した。
アフガンを失敗国家にしては、元も子もなくなる。国際的な支援の一層の強化が重要だ。
日本としても支援を継続すべきだ。そのためにも、テロ対策特別措置法の延長が必要である。
(2007年8月30日1時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070829ig91.htm
韓国の観覧車事故、ボルト取り付け技術者ら3人を逮捕
【ソウル=中村勇一郎】韓国・釜山市影島区の移動式遊園地の観覧車から5人が転落死した事故で、
地元警察当局は29日、遊園地を運営する「ワールドカーニバル」社の安全責任者の英国人(46)
とポーランド人技術者(30)、セルビア人技術者(25)の3人を業務上過失致死などの疑いで
逮捕したと発表した。
調べによると、3人は観覧車を組み立てる際、ボルトの取り付けを誤り、その後の安全点検も怠った
疑い。ボルトが誤って取り付けられたため、高さ約50メートルの地点でゴンドラが逆さまになり、
乗客5人が落下し、死亡した。
香港に本社を置く同社は、移動式遊園地をアジア各国に巡回させている。警察当局は、事故前に
観覧車の安全点検を行った影島区役所職員らからも、事情聴取を進めている。
(2007年8月29日19時27分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070829i311.htm
アフガンの韓国人誘拐、人質男女計12人を解放
【カブール=花田吉雄、ソウル=中村勇一郎】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンによる韓国人
人質事件で、韓国外交通商省は29日、タリバン側と解放することで合意した残る人質19人のうち、
女性10人、男性2人の計12人の引き渡しが完了したと発表した。
人質が解放されたのは、今月13日に女性2人が解放されて以来。残る7人も、順次、引き渡され
る見通しという。
韓国外交通商省によると、解放されたのは安慧珍(アン・ヘジン)さん(31)、
李貞蘭(イ・ジョンナン)さん(32)、韓知映(ハン・ジヨン)さん(34)ら女性10人と
高世勲(コ・セフン)さん(27)ら男性2人の計12人。
身柄引き渡しは、29日昼過ぎから夜にかけて、南部ガズニ州で3回に分けて行われ、
最初に女性3人が、次に女性4人と男性1人が、さらに女性3人と男性1人が解放された。
12人とも健康に異状はないという。関係者によると、12人はアフガンで健康診断を受けた後、
残る人質が解放されるのを待ち、全員一緒に民間機で韓国に帰国する予定。
韓国人23人が、7月19日に人質となった今回の事件では、男性2人が殺害され、女性2人が
すでに解放されている。韓国政府とタリバン側は28日、アフガンに駐留する韓国軍が年内に撤退
することなどを条件に、残りの人質19人全員を解放することで合意していた。
(2007年8月30日0時29分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070829it11.htm
ハンナラ党の韓国大統領選候補を北が「毒草」と非難
【ソウル=竹腰雅彦】ラヂオプレス(東京)によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト
「わが民族同士」は29日、韓国大統領選で保守系最大野党ハンナラ党の公認候補に選ばれた
李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長(65)を「毒草」になぞらえ、非難する論評を掲載した。
北朝鮮が李氏の同党公認候補選出に言及したのは初めて。論評は李氏が「南北首脳会談に反対し、
同族対決を追求する挑発的な妄言をわめき立てた」などと非難。「民族の和解と統一の花園を使えなく
する毒草は、適時に抜いてしまうべきだ」とし、李氏を毒草に例え、排除を求めた。李氏は世論調査の
支持率が50%を超え、現時点で大統領選レースのトップを走っている。対北融和政策に批判的な
ハンナラ党政権阻止を目指す北朝鮮は、李氏への攻撃をさらに強めるものとみられる。
(2007年8月30日1時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070829id22.htm
6か国外相会合、北京で10月開催目指す…ヒル米次官補
【ワシントン=五十嵐文】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米首席代表、クリストファー・
ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は29日、国務省で記者会見し、9月中旬に6か国協議
の本会合を開いた上で、10月中に6か国外相会合の北京での開催を目指す方針を表明した。
次官補は、次回本会合の際に核計画の申告や核施設の無能力化など、核放棄に向けた
「次の段階の措置」を実施するための「行程表(ロードマップ)」を作成する意向を示した。
また、行程表に基づき今年末までに「次の段階の措置」を完了させるとともに、年内にも
「朝鮮半島の和平プロセス開始と、北東アジアの平和と安全に関するメカニズムの構築」を目指す、
と強調。6か国外相会合で、朝鮮半島の恒久和平のための4者(南北朝鮮、米中)協議開始を確認
することへの期待感をにじませた。
次官補はさらに、9月1、2日にジュネーブで開かれる「米朝国交正常化」に関する作業部会で、
日本人拉致問題を提起する考えを示した。次官補は「米国は日本と緊密で特別な関係にあるだけで
なく、同盟関係にある。日本との関係を強化する形で取り組みたい」と指摘。北朝鮮が強く求めて
いるテロ支援国家指定解除にあたっては、日本の立場に配慮する意向を示した。
(2007年8月30日11時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070830it02.htm
残る人質7人も解放 韓国人拉致事件、42日ぶり全面解決
【バンコク=菅沢崇】アフガニスタンで韓国人ボランティアがイスラム原理主義勢力タリバンに
拉致・殺害された事件で、フランス通信(AFP)によると、残された人質の7人全員が30日、
東部ガズニ市の南方100キロのジャンダなど2カ所で解放され、地元部族の長老を通じて
赤十字国際委員会(ICRC)に保護された。事件は発生から42日ぶりに解決した。
解放されたのは、男性3人と女性4人。韓国の青瓦台(大統領府)報道官は、7人が29日に
解放された12人とともにドバイ経由で帰国できるよう、準備しているとしている。
韓国人ボランティアの一行23人は先月19日、ガズニ州を移動中、タリバンに拉致され、
このうちリーダーの牧師ら男性2人が射殺されていた。タリバンはアフガン政府に対し、
人質の解放と引き換えに拘束中の仲間の釈放を要求したが、同政府は拒否。
韓国政府代表団とタリバンとの直接交渉が始まり、今月13日に女性2人が解放され、
さらに28日に、アフガン駐留韓国軍部隊の年内撤退とアフガン内でのキリスト教の
宣教活動の禁止を条件に残った人質の解放で合意し、その後2日間で全員が解放された。
(2007/08/31 02:06)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070831/wld070831001.htm
タリバン人質事件、自己責任論が再浮上 韓国政府は費用請求を検討
【ソウル=久保田るり子】アフガニスタンの韓国人拉致事件で、
韓国では事件解決の歓迎ムードの一方で被害者らの「自己責任論」が再浮上している。
韓国政府は今後、本人や所属する教会に費用分担を請求する方向で検討に入った。
韓国青瓦台(大統領府)報道官は30日の記者会見で「当事者としての責任を負うべき部分もある」
と述べ、「自己責任」としての費用を請求する方針であることを示唆した。韓国メディアによると、
検討されているのは本人の航空運賃、殺害された遺体の運搬費用、医療費など。
40日以上の交渉で政府高官が使った出張費などは検討の範囲内としている。
自己責任論は28日、タリバンと韓国政府の解放交渉が合意後に拡大、インターネットで
「危険を承知で行った彼らに税金を使うのはおかしい」などの意見や解放報道を続ける報道機関
にも抗議の電話が相次いだ。
事件発生当初にも、政府が危険性を警告する紛争地帯にあえて出向いていたことなどが国民の
反発を招いていたが、男性2人が殺害されて「人命救出が最優先」と、人々は口をつぐんでいた。
メディアも改めて「韓国の若者が無防備な状態でアフガニスタンに出掛けて拉致されたことで
国に与えた影響は計り知れない」(30日付、朝鮮日報社説)など宗教界への自戒を求める一方、
韓国政府がタリバンと直接交渉したことについて、やむを得ない選択としつつも、
「“テロとの戦争”が真っただなかの世界で普遍的に通用する規範を無視した国家となってしまった」
(30日中央日報社説)との憂慮を示している。
(2007/08/31 02:07)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070831/kra070831000.htm
効果徐々に客観報道に期待 開設から1年、共同通信の平壌支局
日本の代表的通信社、共同通信社(東京都港区)が北朝鮮に平壌支局を開設して9月1日で
丸1年になる。世間を震撼(しんかん)させる特ダネはまだ出ていないが、閉鎖国家の首都に
置かれた日本初の報道機関の拠点への期待は高い。取材体制はどのようになっているのだろうか。
(編集委員 大島信三)
現在、共同通信社は海外に42支局をもち、そのうち34支局に記者が常駐している。
残りの8支局には現地スタッフを置いているが、記者は常駐せず、他支局でカバーしている。
平壌支局も後者に属する。北朝鮮は日本人記者の常駐を認めていないからだ。このため平壌支局長
は中国総局長が兼務。朝鮮語のわかる中国総局員が1人、平壌支局員を兼ねている。
共同と朝鮮中央通信はアジア太平洋地域の通信社で構成する「OANA」の加盟社で、
以前から記事交換などの交流があった。この関係から共同の平壌支局は、北朝鮮最大の報道機関、
朝鮮中央通信の社屋の中にある。現地スタッフはカメラマンも含めて若干名。
いずれも北朝鮮人で日本語はもとより英語も話すことはできないという。
共同の中屋祐司外信部長は「日本から平壌支局へ直接指示を出すことはなく、すべて中国総局を
通じてコミュニケーションを図っている」という。朝鮮語による平壌支局からの情報、原稿もまず
中国総局へ送られ、平壌支局員を兼務する記者が翻訳したうえ、総局長がチェックしている。
こうして日本へ送られた原稿はさらにデスクの目を通って加盟社へ配信される。もちろん平壌発の
共同電が紙面に掲載されるかどうかは、最終的には加盟各社の判断ということになる。
支局開設からこの1年間で加盟社へ配信された原稿の本数は合計で約80本。月によってばらつき
があり、北朝鮮が核実験を実施した昨年10月は30本あったが、12月はゼロ。
ことしに入って5月もゼロだった。しかし6月は15本という具合になる。
>399
6月は国際原子力機関(IAEA)のハイノネン事務次長ら実務代表団が6カ国協議の
「初期段階措置」履行に向け、核施設の稼働停止、封印について協議するために平壌へ入った。
このときは北京から記者が駆けつけて報道したので出稿数が多くなった。いずれにしても年間
約80本という記事量が多いのか少ないのか、見方は分かれるであろう。むしろ、数よりも質で
北朝鮮の実情をもっと打電してほしかった面もあるが、閉鎖的な体質を考えれば、期待するのも
難しいだろう。
西側メディアのトップをきって、共同よりひと足早い5月に開局した米AP系列の映像配信会社
APTNも派手な活躍はしていない。また友好国である中国の新華社にしても、
ロシアのイタル・タス通信にしても平壌支局は鳴かず飛ばずの状態だ。
ただ平壌支局開設の効果は徐々に表れてきているという。北京常駐の記者や東京本社の取材チーム
がこれまで以上に平壌へ入りやすくなり、北朝鮮外務省の日本担当官との会見も何度か実現。
たとえ一方的な情報であれ、取材ルートが曲がりなりにもできつつある。
現在のところ「取材上のことも含めトラブルは一切ない」(中屋外信部長)というが、望ましい
のは日本人記者の常駐。だが、その実現性はいまのところ薄いようだ。共同はこれからも常駐化を
求めていくというが、北朝鮮の政治プロパガンダの網の目をかいくぐって、どこまで客観的な報道
ができるか。2年目に入った平壌支局をこれまで以上に注目していきたい。
(2007/08/31 08:00)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070831/kra070831001.htm
社説:韓国人拉致 アフガン安定への青写真を
アフガニスタンで起きた韓国人グループ拉致事件が全面解決した。イスラム原理主義勢力の
タリバンと韓国側の交渉で、19人の人質のうち12人が29日に、残りの7人も30日に解放された。
人質になったのは医療・教育支援のボランティアとして入国した韓国のキリスト教徒たちだ。
先月19日に23人が拉致され、牧師ら男性2人は殺害、2人の女性は健康上の理由から解放された。
タリバン側は当初、アフガン当局に拘束されたメンバーの釈放を求めていたが、これが難しいと
見るや、アフガンに駐留する韓国部隊の年内撤退、キリスト教布教活動の停止などを条件に、
全員解放を約束したという。
この説明は、どうも納得しがたい。200人余りの韓国部隊はもともと年内撤退の予定だった。
布教活動も実質的に止まっているのだから、韓国側が二つの条件をのむのは容易だ。他方、
タリバン側は、国際社会に恐怖感を与えた「宣伝効果」を除けば、何も利益はなかったことになる。
だから、身代金やタリバン拘束者の釈放をめぐる秘密交渉もささやかれているが、韓国側は否定
している。3月にイタリア人記者が拉致された際は、アフガン当局がタリバン5人の交換釈放に応じ、
米国などの強い反発を呼んだ。韓国側も今回、板ばさみの対応を迫られたようだ。
だが、米国もレーガン政権時の80年代、イランに武器を売却し代金をニカラグアの親米ゲリラ
支援に充てたことがある(イラン・コントラ事件)。レバノンの米人誘拐事件の解決に向けイランの
影響力に期待したからだ。人質事件はきれいごとでは済まないのは、米国も知り尽くしているだろう。
解放の経緯はともあれ、目下の問題は、アフガンでの支援活動の安全性をいかに確保するか、
である。韓国はキリスト教に基づく海外奉仕に熱心な国だ。拉致された人々の言動は、
よく言えば献身的、悪く言えばイスラム教徒の神経を逆なでしたかもしれない。だが、「自己責任」
などという言葉で彼らを責めても問題は解決しない。安心して奉仕活動や復興支援を行える環境を
つくらなければ、アフガンの再生は望めないはずだ。
>401
アフガンの治安回復のめどは立たない。北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊
(ISAF)は、旧支配勢力タリバンの攻勢で苦戦を続け、死者の増加に悩んでいる。ある地域に
民生支援を実施しても、タリバンが盛り返して支配権を握ると、支援が役に立たなくなることもある。
韓国の人質事件と部隊撤退は人ごとではない。日本はアフガンへの人道復興支援に加え、
テロ特措法に基づき米艦などに補給活動を続けてきた。日本は特措法の延長問題に直面しているが、
アフガンをどう安定させるかという青写真がないと、どんな支援が有効なのか判断は難しい。
各国の支援を求める米国としても、アフガン安定への方策と道筋を明確に示す努力が必要だろう。
毎日新聞 2007年8月31日 2時34分
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070831k0000m070156000c.html
仏画強奪図る、韓国籍の男に懲役12年…ネットで仲間募集
愛知、福井両県内の寺から国の重要文化財の仏画を強奪しようとしたとして、強盗致傷罪などに
問われた韓国籍で住所不定、無職金在七(キム・ジェチル)被告(48)の判決が30日、
名古屋地裁であった。
近藤宏子裁判長は、金被告がインターネットの在日韓国人向け求人サイトで仲間を募っていた
ことを明らかにし、「大胆で悪質」として、懲役12年(求刑・懲役15年)を言い渡した。
判決によると、金被告は仲間数人とともに、2005年8月、愛知県御津町の寺に侵入。
国指定重要文化財の仏画の盗み出しには失敗したが、寺関係者を包丁で刺してけがをさせて逃走した。
06年9月には福井県敦賀市の寺に侵入し、寺職員を金属バットで殴り、拝観料約40万円を奪った。
判決などによると、金被告は、高額で取引される高麗時代の仏画などに目をつけ、
インターネット上の在日韓国人向け求人サイトに、「日本語ができる人」「運転ができる人」
「報酬1億ウォン(約1000万円)以上」といった条件を書き込んで仲間を募集。
インターネットで仏画を所蔵する寺などを調べて犯行計画を立てた。
(2007年8月30日20時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070830i214.htm
韓国、身代金200万ドル支払いか 人質解放
2007年08月31日03時01分
アフガニスタンの韓国人人質事件で、多額の身代金を支払うことで韓国側とタリバーンが合意
していたことが分かった。交渉を仲介した複数のアフガン側関係者が30日、朝日新聞に証言した。
2人が殺害され行き詰まったとみられた人質解放交渉だが、19人全員の解放のため、
最終的に計200万ドル(約2億3000万円)が支払われたという。
「身代金の支払いなしに解決は不可能だ」
韓国側関係者とタリバーンの対面交渉を28日に控えた数日前、アフガン側の交渉仲介役の一人は、
駐アフガン韓国大使にそうアドバイスした。
タリバーンの現地司令官は「地元レベルでの決定」として、
仲介役を通じて「人質1人あたり10万ドル(約1150万円)」の身代金を要求してきたという。
この仲介役は大使に「4万ドル(約460万円)くらいならばタリバーンは受け入れるだろう」と
自らの考えを伝えた。同時に、タリバーン側にも「法外な金額を要求するな」と携帯電話で説得を
試みた。韓国側は「(1人あたり)5万ドル(約575万円)ならば支払う用意がある」と答えた
という。
最後に残った人質7人が解放された後の30日夜、アフガン側の交渉関係者は朝日新聞の取材に
対し、「19人の全員解放のために支払われたのは200万米ドルだった」と明かした。
1人あたり10万ドル強になる計算だ。
28日の対面交渉で、両者は人質解放の条件として「駐留韓国軍の年末までの完全撤収」など
5項目で合意した。韓国政府が発表した合意内容では、身代金について一切、言及されていない。
タリバーンも身代金での解決を否定している。「真のイスラム国家樹立」を目標に掲げる
タリバーンとしては、金で解決したことが明らかになれば「盗賊」と同レベルになってしまう。
>404
しかし、今回の事件が起きた当初から「最後は金で解決する」との観測は広まっていた。
同じ拉致グループに「前科」があったからだ。
韓国人23人は、東部ガズニ州カラバグ地区を根拠地とする地元タリバーン勢力に拉致された。
地元当局筋によれば、このグループは6月と7月にも幹線道路を走行中のトラックを停車させ、
運転手を拉致。運送会社に「1人30万アフガニ(約69万円)」を要求し、受け取ったという。
人質の国籍によって要求額を変えるという巧みな「人質ビジネス」へ走ったタリバーン。
「やつらは犯罪者だ。我々はやつらの居場所をつかんでいる。人質が無事に解放されたら、
全員捕まえてみせる」。解放合意後、ガズニ州高官は怒りをあらわにした。
一方、タリバーン報道官は事件発生直後、地元通信社に「韓国人はキリスト教の布教目的で
入国した。証拠もある」と述べた。「イスラム原理主義者のタリバーンが人質全員を殺しても
おかしくはなかった」(地元記者)との見方もあるが、現地司令官によれば、
韓国人は布教パンフレットのたぐいは持っていなかったという。
◇
身代金の支払いについて、韓国政府関係者は30日、「全く知らない話で、韓国政府として
コメントできない」と語った。被害者の大部分が通ったソウル近郊の「セムムル(泉の水)教会」
の関係者も「まったく聞いたことがない」と否定した。
http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY200708300421.html
大学側や警察当局の対応批判 米銃乱射事件で報告書
米バージニア工科大で4月、32人が殺害された米史上最悪の銃乱射事件で、ケーン・バージニア
州知事が設置した調査委員会は30日、精神疾患を患い、事件の1年以上前から自殺をほのめかして
いた韓国出身の学生、チョ・スンヒ容疑者に対し、大学当局が適切に対応してこなかったと批判する
内容の報告書を公表した。また、教室棟での乱射の約2時間前に学生寮で2人の射殺体が見つかった際、
犯人は既に逃走したと判断した警察当局の対応についても、犯人が構内に残っている可能性を考慮し、
直ちに学生に警戒を呼びかけなかったとして、疑問を投げ掛けた。
ただ一方で、構内封鎖といった措置は現実的には不可能で、当日の対応には限界があったことも
認めた。AP通信によると、ケーン知事も29日、報告書は大学や警察の責任者の辞任を求めている
わけではないと強調した。
報告書によると、大学側は精神状態が不安定だったチョ容疑者への支援を怠った。他人に危害を
加える可能性があったにもかかわらず、プライバシー保護を曲解し両親とも十分に連絡を取り合って
いなかった。
事件は4月16日朝発生。チョ容疑者が教室棟で30人を殺害し自殺する直前に大学側が学生寮
での事件を知らせる電子メールを送信し警戒を呼び掛けたが、避難指示はなかった。(共同)
(2007/08/30 20:11)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070830/usa070830010.htm
米朝作業部会 あすからジュネーブで 「拉致」提起し日本側に配慮 ヒル次官補
2007/08/31 08:29
【ワシントン=有元隆志】北朝鮮の核をめぐる6カ国協議のなかで米国と北朝鮮の関係正常化の
ための作業部会が9月1、2の両日、スイスのジュネーブで行われる。米代表のヒル国務次官補
(東アジア・太平洋担当)は29日、ワシントンで記者会見し、協議の主要議題となる北朝鮮の
テロ支援国家からの指定解除について、拉致事件の解決を求める日本の立場に配慮する意向を示す
とともに、非核化の進展が必要との認識を示した。
米朝作業部会は核問題をめぐる6カ国協議の下に設置された5つの作業部会の1つで、
3月にニューヨークで開かれた初会合以来、約半年ぶり。
ヒル次官補は協議で、拉致事件を提起する意向を示したうえで、「日本との関係を強化するような
方法で取り組みたい」と述べた。同時に、「指定解除のプロセスを続けるため、非核化でどれだけの
進展が必要になるかについても話し合う」として、核放棄に向けた北朝鮮の対応を見極めたいとの
考えを示した。
そのうえで、「作業部会の目標は(米朝の)関係正常化にあるが、非核化がどの程度進むかに
かかっている。核を保有した北朝鮮と(国交)正常化はできない」と強調した。拉致事件の解決が、
指定解除の前提条件となるかに関して、「イエスともノーとも言えない」と明言を避けた。
国務省高官は、関係正常化の前提として、非核化の進展に加え、
(1)テロ支援国家の指定解除
(2)対敵国通商法による制裁停止
(3)朝鮮戦争の休戦協定に代わる新協定の締結
(4)外交公館の開設−が必要との認識を示している。
>407
これに対し、北朝鮮は寧辺の核施設を稼働不能にする「無能力化」にあたっては、
引き換えにテロ支援国家の指定解除の必要性を強調している。
一方、ヒル次官補はジュネーブで会談が行われる理由について、当初、東南アジアでの開催を検討
したが北朝鮮の要望に従ったとして、「象徴的な意味があるとはみていない」と語った。
ただ、1月に米朝がベルリンで会談した際、北朝鮮側は今回同様、ジュネーブでの開催を提案した
ものの、米側が断ったとされる。米政府元当局者によると、ジュネーブは、ブッシュ政権が強く批判
してきた民主党クリントン政権下の米朝枠組み合意(1994年)が調印された場所であり、
好ましくない場所と判断したという。
米中央情報局(CIA)で北朝鮮情勢分析をしていた米ヘリテージ財団のブルース・クリングナー
上級研究員は、ジュネーブについて「平壌と安全に通信できる場所だ。金正日総書記の資金もスイス
で扱ってきた」として、北朝鮮にとって重要な場所であると指摘。米国がジュネーブ開催を受け入れた
理由については、「大きな譲歩とはみないが、協議を前進させたいとの意思表示ではないか」と語った。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/80735/
慰安婦決議のホンダ議員が指名手配中の中国人からの不正献金受け取りを認める
2007/08/31 10:21
慰安婦問題で日本を糾弾する決議案を推進したアメリカ下院のマイク・ホンダ議員(民主党)が
30日、盗みの罪で3年の懲役刑を受けながら、逃亡し、指名手配を受けていた中国系男性からや、
その仲間の中国系人物たちからの政治献金を不当に受け取っていたことを認め、
その寄金分3000ドルを放棄しました。
ホンダ議員と中国系とのカネの結びつきはここでも立証されました。しかも犯罪がらみのきわめて
怪しい中国系人物たちからの献金なのです。
ホンダ議員が献金を受けていた時期も慰安婦決議案の審議の最中でした。
ホンダ議員が放棄した献金の内容は以下のとおりです。
2007年6月25日にウィリアム・ポー(鮑)から受け取った1000ドル
2007年6月25日にビビアン・ポー(鮑)から受け取った1000ドル
2007年6月25日にノーマン・シュー(徐)から受け取った1000ドル
シューという人物は中国系のビジネスマンとされていますが、1991年にカリフォルニア
で盗みの罪で懲役3年の刑を受けました。しかし彼は姿を消し、指名手配中でした。
その人物がニューヨークに現れ、ヒラリー・クリントン上院議員はじめ一連の民主党政治家に
合計100万ドルにも及ぶ政治献金をしていた、というのです。
この献金騒ぎでの焦点はこの資金の真の出所はどこか、ということです。もし外国の機関や
個人からの献金であれば、違法です。シュー、ポーという人たちはいまはアメリカ国籍のよう
ですが、出身は中国です。しかもわりに最近のアメリカ移住です。
>409
ホンダ議員もこのシューという人物、さらにシューとかかわりのあるポーという中国系一家から
も献金を受けていました。ホンダ事務所は30日、この献金の3000ドル分を慈善事業に寄付し
た、と発表しました。本来、受け取ってはならない資金を受け取っていたことを認めたわけです。
今年の6月25日といえば、下院外交委員会で慰安婦決議案が採択される直前でした。
下院議員選挙が近いわけでもないのに、そんな時期になぜ中国系からの献金がホンダ議員になされ
たのでしょうか。
以下にこの不正政治献金に関する産経新聞記事を紹介します。
慰安婦決議主導 ホンダ氏にも献金
【ワシントン=山本秀也】中国系実業家ノーマン・シュー氏による米民主党議員への献金問題で、
慰安婦問題での対日非難決議を主導したマイク・ホンダ下院議員も同氏ら中国系の献金を受け取っ
ていたことが分かった。シュー氏への批判を受けて、ホンダ氏は献金を辞退する意向を表明したが、
同氏周辺に濃密な中国系人脈の影響が改めて裏付けられた形だ。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが調べた献金リストによると、ホンダ氏はシュー氏から
今年6月に1000ドルの献金を受けたほか、迂回献金を請け負った疑惑の出ているポー家からも
計2000ドルを受け取った。シュー氏は同月、ホンダ氏のレセプションで幹事役を務めていた。
30日付の地元紙サンノゼ・マーキュリーによると、ホンダ氏の広報担当グロリア・チャン氏は、
献金を返すか、寄付する方針を表明した。ホンダ氏は、慰安婦決議の推進で在米の中国系反日組織
「抗日戦争史実維護連合会」の支援を受けたほか、中国系の献金が多いことも確認されていた。
>410
中国系実業家、米民主党に献金攻勢 ヒラリー氏ら辞退へ
【ワシントン=山本秀也】米次期大統領選で、民主党候補の指名争いをリードするヒラリー・
クリントン上院議員ら同党の有力議員に対して、謎の中国系実業家による多額の献金疑惑が浮上し
た。米紙ウォールストリート・ジャーナルなどの調査報道によるもので、違法な迂回献金の疑惑や、
実業家の犯罪歴なども判明した。ヒラリー氏ら同党議員は30日、連日の報道を受けて献金の返金
や寄贈を決めるなど、実業家と絶縁の動きが広がる騒ぎとなった。
民主党では、ヒラリー氏の夫、クリントン前大統領の96年再選で、中国系実業家
ジョニー・チュン氏らの巨額献金をめぐり、中国当局による献金工作を追及されていた。
同党議員の「絶縁宣言」は、来年の選挙を前にチャイナ・マネー疑惑の再演を避けたい思惑だ。
28日に始まった調査報道によると、この実業家ノーマン・シュー氏は、04年7月、民主党の
大統領候補だったケリー上院議員に2000ドルを献金したのを手始めに、この3年間で民主党の
各種候補に22万5000ドルを献金した。とくにヒラリー陣営の資金集めでは、100万ドルを
集める集金手腕で、同陣営の上位20位に数えられる集金役に躍り出ていた。
献金を受けた議員は、このほかヒラリー氏のライバル、オバマ上院議員ら、大統領候補を中心に
多数にのぼる。
問題となったのは、シュー(徐)氏が法定の献金限度額を避けるため、第三者を通じて行う迂回
献金の疑惑が浮上したことだ。献金リストによると、年収4万9000ドルの郵便局員を筆頭とする
カリフォルニア州の中国系家族ポー(鮑)一家が、ほぼ年収相当の4万5000ドルをヒラリー陣営
に献金した事実などが判明。家族側では、同氏から献金を勧められたことを認めていた。
シュー氏はニューヨークに本社をもつ「コンポーネント社」の経営者という以外、素性が不明
だったが、ロサンゼルス・タイムズ紙の報道で、同氏が15年前、カリフォルニア州で土地を
不正取得したとして訴追され、服役3年の判決後に逃走中であることが分かった。
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