4 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/11 23:36 ID:p1sVvNJo
3ゲット (´・ω・`)ショボーン
6 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/06/12 11:41 ID:PmCHLD9T
記念あげ
元祖が寺田のフリオとマリアだね
モツカレー
>>1 ラトームさんも乙。
新スレおめ。
SS職人の皆様、作品楽しみにしています。
>>7 フリオとマリアはゲーム中では何も無いよ
(小説版はくっついてたが)
ウボァー(゚Д゚)ですか?
|
| SSキボンヌ スルナラ イマノウチ…
|∀゚) -
|∧
|∀゚)/
| ∧
|∀゚)/
|vv
キボンヌキボンヌ!
- (゚∀゚) -
' l `∧∧
∧∧ ヽ(゚∀゚)/キボンヌキボンヌキボンヌ !
キボンヌ〜 !ヽ(゚∀゚)/ | |
vv W
|
| サッ
|)-彡
|
|
|
>>13 何のSSキボンヌなのか書いてないでつよ〜w
前スレ、600未満で容量一杯って……そんだけ
職人のカキコが多かったっていう事でしょうね。
官スレがなくなった時の事を思うと嘘のようです。
今スレでは読者さんのカキコが増える事を祈ってます。
まずは新スレの即落ちを避ける為にかきこまねばなりませんよ、皆の衆。
新スレたったのにすぐに落ちるとダメージでかいですよ。
あ、30レスで即落ち回避でしたか?
保守、ほしゅ…。
この板に即落ちってあったの?
前スレ全うしようと目論んでいたのに、書き込み不可ですた。(´・ω・`)ショボーン
501KBの表示なのに、実は512KBあるんですか? どこに隠れてたんでしょう…。
と、言うわけで改めて
>>1乙ですた。
>>13漏れはいつでもキボンヌ(リクエスト)します
>>10いつぞやはお世話になりますた! こちらでも雫夜さんの作品読みたいです(早速リクエストしてみたいテストw)
>>14そうなる様にがんがりたいです。(今スレでは極力短めのレスを努めようかと思い…)
>>15即死判定って今も厳しいんでしたっけ?
…新スレ記念カキコでカイエン話、完結します。(チョット長かったらスマソ…即死回避になるかも?)
19 :
懸想人13:03/06/14 00:57 ID:PLzChjfC
目指すは故国、ドマの城。
「……そうだな。こちらの体勢もまだ完全ではないし」
「揃ってない仲間だっているわ」
仲間達の中で指揮官と参謀役を務めるエドガーとセリスはそんなことを口にし
ながら、カイエンの申し出に賛同した。
「ファルコンなら問題ない。デスゲイズの野郎が出てこない限り、コイツの行く
手を阻めるモンは無いからな」
かたや、飛空艇ファルコンの所有者となったセッツァーも自信に満ちた表情で
ドマ城行きを後押しする。
「忝ない」
深々と頭を下げるカイエンに、仲間達は皆あたたかな言葉を返す。
「ウー……ガウ! なかま、なかま!!」
「そうだぞカイエン。みずくさいぞ」
ガウとマッシュの屈託のない表情に。
「何ならあの手紙の娘の所にだって行ってやるぜ?」
揶揄を含んだ様なセッツァーの意味深な笑顔。
「私も喜んで手を貸そう……もちろん、マランダの娘の所でも、さ」
「もう、みんなしてカイエンの事……私もちょっと気になるけどね」
頼もしいエドガーとセリスの振る舞い。
彼ら全員に支えられているのだと感じる事ができたから、余計に嬉しかった。
「……皆、本当にありがとう」
しかし、ここからは拙者の心の内――己自身との戦い。
彼らを巻き込むわけにはいかなかった。
20 :
懸想人14:03/06/14 00:57 ID:PLzChjfC
仲間達の有り難い申し出を丁重に断ると、カイエンは一人故国の地を踏んだ。
「…………」
帝国軍の――その殆どは狂ったケフカによる――卑劣な攻撃の爪痕は消える事
はなく、無惨に放り出された残骸があの日の惨状をそのまま留めていた。さらに
世界崩壊の衝撃も加わって、完全な廃墟と化したドマ城内の奥へと足を進める。
せめて、苦痛と無念のうちで息絶えた彼らを弔ってやりたいと、カイエンは城
中を回り、可能な限り散らばる残骸を片付けて行った――その孤独な作業の中で、
己の心と対面しながら。
彼らのために立派な墓碑を拵えてやる事はできないが、それでも今できる最大
の敬意を払い、小塚に愛刀を立てそれの代わりとした。
(……すまない。だが今度こそ、必ずこの世界に平和を取り戻してみせる故……)
声に出さぬ誓いを故郷の仲間達に伝え、カイエンは再び城の中へ戻った。
やがて見えてきた扉の前で立ち止まると、ゆっくりと小さな呟きを漏らす。
「遅くなって済まない……今、戻ったでござる」
その扉の先に待っていたのは――今は亡き愛する家族の記憶。
そしてここから始まった帝国、ケフカへの憎悪に囚われた日々。
「…………」
己と向き合い、決着をつけると。
その為に訪れたはずなのに、やはりその扉を開くのは容易ではなく。
身体の動きが止まった。まるで、時計の針すらも進むことを止めたような錯覚
さえ感じていた。
「……カイエン!!」
駆けつけた仲間達の声を遠くに聞きながら、悪夢を司る三人の妖精に己が身と
心を囚われながら、カイエンは成す統べなく夢幻に身をやつしたのである。
21 :
懸想人15:03/06/14 00:59 ID:PLzChjfC
「パパを助けて!」
その声は、確かに届いた。
ドマを守れなかった事。世界を救えなかった事。そして、愛する家族を苦しみ
の中で失った事……。
けれど、それは彼女らとて同じ。
心に住まう、カイエンの懸想人。
「お願い……私の夫を……カイエンを助けて……」
1000年前から続く、哀しみの連鎖が生みだした古の魔物――アレクソウル。
人の負の心を喰らい、その闇に溺れる者を取り込みながら、生き続けた伝説の
怪物。
カイエンを、渡すわけには行かない。
「悲しみが、怒りが、憎しみこそが我のみなもと。さあ、貴様らも我の一部とな
るのだ!」
もちろん、こんな化け物に負ける気など毛頭ない。
俺達の手で、永き時を経てなお続くその連鎖を断ち切るのだから!
――その為に、ここへ来たのだ。
こうしてカイエンを救うべく、仲間達の死闘は幕を開けたのだった。
22 :
懸想人16:03/06/14 01:00 ID:PLzChjfC
「あなた……私達はいつも一緒です……」
戦いとはかくも虚しいものなのかと。
「パパ……大好きだよ!」
この時ほど痛切に感じた事はなかった。
カイエンを闇から救い、けれど失った家族や故郷を取り戻す事は出来ない。
そうと知りながら尚、『平和を取り戻すため』の戦いに赴こうとしている。
――そんな自分たちの姿は、矛盾している様な気がした。
それでも。
「いつも、あなたの、傍に……」
失われゆく家族の姿と引き替えに、輝きを放ちながら降りてくる一振りの刀を
手にしたカイエンから、迷いは消えていた。
「妻と息子は、拙者の心の中に生き続けているでござる」
あとは己の信ずる道を――愛する者達の想いと、彼女たちを想う自身の心が宿
った――この刀と共に、進むのみ。
武器が人を殺めるのではない。
人が人を殺めるのだ。
己の携えるそれらの道具に“心”が宿り、
いつしかそれは、己の一部となる。
嘘つきますた。オチがついていないのでもう1レスで終わります…。
初っぱなから申し訳ありませんでした。
(連投規制は未だに生きてるんですね…即死判定はどうなんでしょう? やっぱりあるのかな?)
規制解除?ガンガレー
前スレログ回収完了!(σ`・ω・´)σ
皆様オツー&ガンガレー
>5
ティユウスレの今の展開に思わずダイヴインしたくなりましたが
グッと堪えてスルーしまつ(;´Д`)ハァハァ
>>7>>11 FF2は、美男美女揃いで憧れがありますです。
ラトームさん
>保管される為に書く、というのは本末転倒です。
>パッションを思うままにぶつけた作品を、自由に作り続けていただきたい
色々有り難うございますデス。ハァハァの赴くままにお笑いに走り
……じゃなかった、お話がうp出来たら幸せであります。
姐さん
わーい姐さんだ!凄く嬉しいです。
読者さんも職人さんもマターリ行きたいですね。
雫夜さん
私も華麗な雫夜さんの作品、是非こちらでも拝見したいでありますです。
R@no-nameさん
乙華麗様です+有り難うございます。○| ̄|_
ティユウ(*´Д`)/lァ/lァ拝見したいであります、隊長!
>>3に感想書けなかったのでこちらで。。。
作者さん
はー…端正で綺麗な文章ですね。
優しい人が辛くて悲しい恋してるのでつね。。・゚・(ノД`)・゚・。
ドリルさん
み、見たいです!ドリルさんのFF7SS!
カイエンに光が見えてきましたね!無茶苦茶カコイイです。
エンディング後でいいからローラと幸せになってホスィ…(゚д゚)
30迄は、念のため半日に一度
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ! します。
""""
\ほっしゅほっしゅ!/
.,,,,,,,,, ,,,,,,,.,.,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,.,.,,,
ミ;ミ;; "'''ミミ
ミミ゙゙ ミミ
ミミ ● | ̄ ̄ ̄| ● ミミ
ミミ | | ミミ. ,....、
._ ┏━┓_ | ∧_∧ * ミдミ
∧_∧ |____|/ (´∀`* ) * ∩iii∩
( *・∀・) ミ;゚Д゚彡  ̄ ⊂ ⊂ ヽ (´Д`∩ミ
( ○⊂⊃ |. ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ∧ ∧ )○ ⊂二⊃ )
○ヽ_)_) | | .| | | ,,,,.,.,,,. (゚Д゚,,)⊃⌒ソ) ( † )_)
( ・∀・) | | | _| | ミ・д・ミ ∩____つ.  ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ """"
/ほっしゅほっしゅ!\
前スレから楽しませてもらってる一ROM専です
いつも感想書けなくてスマソ
でも楽しく読んでるよー!
新スレにも期待しとります!保守も兼ねてパピコ
|д゚)
>>28タンに便乗して…同じくホッシュ&記念カキコ
いつも楽しみにしてますぞーコテハンの皆さんガンガレー!
>>7 そのカプは何気に同盟が存在している。
しかし小説が無い。
そういや2の小説読みたいなぁ。
世界観は4・10の次に好き。
30超えたので、即死は免れますね…ホッ。
>>ドリルさん、白さん
SS神だと思っているお二人から、私の作品を読みたいとレスを頂いて嬉しいです。
お言葉に甘えていずれうpしようかと思います。
お二人の作品もとても楽しみにしております。
(ドリルさん、「懸想人」完結編待ってますYO!!)
SeeD筆記試験は試験日に即日採点され、水準点以上を獲得した生徒の解答について
不正がなかったか教官が審議して合格者が決められる。
(記述式問題等で内容があまりに類似している場合カンニングしている可能性があるので)
結果として今回も合格率は受験者の約4割というそれなりな結果だった。
その結果を私が知ったのは例によって『兵器研究実習A』の実習中だった。
「SeeD筆記試験結果出たわよ〜!」
今となっては完全に他人事のセーラは、教室の端末からプリントしてきたらしい結果表を片手に教室に飛び込んで来た。
「今回はどうだった?」
ジョージの言葉にセーラはちょっと難しい顔をした。
「合格者11名」
「マジで?いつもより少なくねえ?」
ジョージが驚いたように声を上げた。
「噂だけど、実地試験がかなり危険な地域に派兵って決まったから合格基準高くしたのかもって」
セーラは首をちょっと傾げてからジョージじゃなくて私に表を手渡してくれた。
「オリー先輩、残念」
私がお兄ちゃんの名前を見つけるのとほぼ同時にセーラが言った。
各自の氏名がアルファベット順に並んでいて、横に得点が記されていた。お兄ちゃんは合格点に後10点足りなかった。
そして、私の視線はお兄ちゃんの名前の上でぴたりと止まった。
「ニーダ・ローウェル」
ニーダさんの名前だった。
そしてその名前の横には「合格」と印が付けられていた。
「あらー、ニーダ、受かったのね」
サラが私の後ろから表をのぞいて言った。
「あいつ、目立たないけど成績はいいからな」
ミゲルはなんだかうれしそうだった。
「シュウさん、愛弟子が合格してうれしいだろうな」
「あんた、完全に他人事ねえ」
サラとミゲルの話題に上った名前を私もどこかで聞いた事があった。
「シュウさんて、正SeeD生の?」
私の質問にサラがおや、という顔をした。
「そうよ。シグ、格闘技上級を受けてるの?」
私は慌てて首を振る。
「とんでもない!それは私じゃなく、お兄ちゃんです」
「そうよね」
サラが納得したようにうなずく。
私のコースでは戦闘訓練関係の授業は選択によっては正規コースとは比べ物にならないくらい少ない。
格闘技と剣技の基礎、それに拳銃を始めとする一般武器の基本的な扱いを習うくらいで、幼少時から習っていたとか
よほどの事がない限り戦闘訓練関係の授業の上級クラスを受ける(というか入れる)生徒はいなかった。
「以前、お兄ちゃんに用で自宅に連絡もらった時に、少し話した事があるだけです」
私がまだガーデンに入る前、お兄ちゃんが授業中に怪我をして1週間ほど自宅療養した事があった。
本当は帰るほどの大した怪我ではなかったらしいのだけど、実家の近くに整形外科のいいお医者さんがいたので自宅学習という
形で帰るよう先生に勧められたとかでお兄ちゃんは帰って来たのだ。
その間、心配してこまめに連絡をくれたのがシュウさんだった。
シュウさんは格闘技の上級クラスの指導補佐をしていただからだそうなのだけど、面倒見のいい人みたいで
ほぼ毎日、お兄ちゃんの怪我と自習の経過を確かめる電話をくれていた。
その電話がかかってくるのを取ってお兄ちゃんに中継するのは大抵私だった。
落ち着いた、少し低めの女らしい声の人だった。
「シュウはね、格闘技のクラスでオリーやニーダの指導していたのよ」
現在ではお兄ちゃん達は逆に下級生に指導する立場なのでシュウさんは教わってはいないものの、やはり
先輩にはなかなか頭が上がらないらしかった。
「今回は格闘技のクラスの方が合格者多かったみたいね」
サラの言葉にセーラは顔をしかめた。
「トゥリープ様に申し訳が立たないわ……」
「始まったぜー、『トゥリープ様教』」
茶化すジョージにセーラは眉を吊り上げた。
「失礼ね。『トゥリープ・ファンクラブ』よ。ああ、本当にもう……」
「な、宗教じみてるだろ?」
ジョージが私に同意を求める。
「『トゥリープ・ファンクラブ』?」
私は聞きなれない単語に思わずセーラとジョージを交互に見た。
「教官のトゥリープ先生の信者の集いだよ」
ジョージがセーラの様子を見て処置なし、と言いたげに首をすくめた。
「ああ、あの綺麗な先生の……」
私が入学試験の時の事を思い出してつぶやくとセーラが突然私の手を取った。
「でしょでしょでしょ???あの方は綺麗なだけじゃないのよ。15歳でSeeDに最年少合格しただけじゃなくて
去年17歳で教官資格のまで取ったんだから。SeeD候補生の剣技・特殊武器使用者クラスの担任なのよ〜」
「……て、いうことはセーラの担任の先生?」
「当然よ。ああ、本当に主用武器をショートソードにしておいて良かったわ〜」
私が呆気にとられていると外の皆は無言で首を振ってそれぞれの仕事に戻った。
どうやらセーラのこの発作は日常茶飯事らしい。
「ねねね、シグも入らない?」
興奮するセーラにジョージがストップをかけた。
「お前、勧誘より先に補講の申し込みに行ったらどうだ?今日申し込み開始のSeeD候補生対象のクラス、担当はトゥリープ先生だったぞ」
「嘘?ヤマザキ先生じゃないの?」
「変更らしいぞ」
「何で早くそれを言わないのよ!」
セーラはいきり立った声を上げると教室を飛び出して行った。
「私、今度新型モデルの銃作ったら名前は『セーラ』にしようかな……」
思わずそんな言葉が口をついて出た。
セーラの走っていく姿はまさしく弾丸、という感じだったからだ。
「むしろあの口数から、散弾銃の名前にぴったりじゃないか?」
ジョージの言葉に私達は顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
私はお兄ちゃんが戦場に出なくて済んだ事に、正直ほっとしていた。
けれどニーダさんは合格してしまった。
ニーダさん自身が何か変わった訳ではないのに、また少し遠い人になったみたいで寂しかった。
本日はこれまでです。
やっとゲームの時間に追いつきつつある……(;´Д`)ハァハァ
ちなみに ニーダ×シュウとかって同盟ないんですかね?
37 :
さくしゃ:03/06/15 12:52 ID:zgCohFVL
棺の中に置かれていた自分の体を不気味に思った。
自分の生は存在していたのだ。
死んではいない、生きている。
では、あの異常な感覚は…?
体の中を別の生物が動いている感触。
意識を体の中に入れて探ってみると、その生き物達が見つかった。
皮膚の下で何かが動いている。その気持ちの悪さに鳥肌が立った。
(矢張り…夢ではなかったのだな)
ガスト博士や宝条…そして、ルクレツィアを止められなかった事も。
自分が撃たれた事も、体に何かされた事も。
(どうして…こんな事に…)
絶望が心を埋め尽くす。
ヴィンセントは寒さに震えるスラムの子供のように自分の体を抱えた。
一体…何が間違っていたのだろう。
どこで道を踏み外したのだろうか。
今までの人生を、振り返ってみる。
人生と言っても二十数年の歳月は、決して長くはない。
黒い髪の綺麗な母親から生まれて…父親も真面目な男で…大学まで行かせ
てもらい…恋も失恋もして、大きな病気も無く、自分は普通の学生生活を送
って…普通の人生だったハズだ。
神羅に入ったのが、そもそもの間違えだったのか?
いや、その前だ。
確か19か20ぐらいの時…そうだ。
その頃、ヴィンセントが大学の勉強よりも何よりも先ず熱中してたもの。
「 遠 撃 ち 」
ロングバレルでどれだけ遠くの的に中(ア)てられるかを、仲間と競い合って
いた。
そのうち競技用の銃をカスタマイズするようになり、距離と着弾との比例
の誤差をどれだけ縮められるかに夢中になった。
鉄砲の弾は星の重力の関係で真っ直ぐに飛ばない。大きく弧を描いて飛ぶ。
しかも、その時の風向きや湿度によって、着弾の場所は微妙に違ってくる。
それは長距離になればなるほど誤差は大きくなる。おのずと狙う場所も違っ
てくるのだ。
その仲間の中で、壱千メートル先の的に当てられたのは、ヴィンセントた
だ一人だった。
その頃には二〜三百メートルの距離なら的の真中を平気で全弾命中させて
打ち抜くだけの集中力と狙撃力が備わっていた。
ちなみに、警察のスナイパーの場合、最低でも百メートル先の1ギルのコ
イン(約2.5cm内)に全弾命中させることが必要条件である。
一発必殺を可能にするこの神ワザ的な腕の青年を、神羅が欲しがらないワ
ケがない。
所持許可証(ライセンス)もなしに撃ちまくっていたヴィンセントは、すぐに治安
局に捕まえられた。
そこで裏を引いていたのが、神羅カンパニーの軍事部(現在の治安維持部
門統括)だった。
そこで、タークスにスカウトされた。
もみ消してやるから、うちに来い、と。
神羅のワナにはまったと気付く頃には、既に神羅の工作員としての道を歩
みだしていた。
当時、若さを持て余していた自分は刺激に飢えていたし、正直大学には飽
きていた。学校に未練はなかったとはいえ、諜報の理論と応用、暗号法、秘
密筆記法などの技術の習得、そして何より、射撃術、薬物、毒ガスなどを用
いたあらゆる暗殺術を仕込まれた身になって、止めとけばよかったと後悔し
た。まあストリートのケンカとはワケが違ったのだ。娑婆に戻れない身にな
って初めて、甘かったなと痛感した。
だが、ヴィンセントの持っている能力を、神羅は見抜いていた。
飛びぬけた記憶力と分析力、そして集中力。
つまり彼には、タークスとして必要な素質が先天的に備わっていたのだ。
神羅の訓練所で三年程鍛えられ、更にその先天性に磨きをかける。
その後、23か4の頃には神羅の本社で要人警護をしていた。
細身の優男は、どう見てもケンカは弱そうなのに、油断ならない強さを秘
めていることが一目で判る。タークスを前にすると、その威圧感に勝てる気
がしない。
それが、神羅の用心棒。
(それで…何人ヤったんだろう…)
銃で撃ち殺した事もあった。ナイフで刺し殺した事もあった。時には殺さ
れそうになり、素手で相手の首を絞めて殺らなければならい事もあった。
考えていた。ずっと考えていた。
人間の生と死を。
人間はやがて死ぬのに、何故、生きているんだろう。
何の為に?
それが判らなければ、生きている意味が無いような気がして。
死ぬのが、怖かった。
タークスを続ける限り、いつ訪れるとも知れない死が怖かった。
死ぬから人は子孫を残すのだというなら、肉体は所詮、遺伝子の乗物でし
かないのか?
極論すれば、生と死は同じ現象である。
同僚の殉職や始末した死体を目の当たりにして、心のどこかで冷静に見つ
めていたつもりだった死が、本能の純粋な生に対する執着からか、やがて死
に対する恐怖に追い詰められていく。
死神のカマが首を落としに訪れるのは、明日かもしれない。
そこで、結婚を考えていたルクレツィアの事を思い出す。
だから、彼女を幸せに出来るのは、オレじゃない。
オレには出来ない。
その自信が無い。
再び、柩の中で頭を抱えた。
(……そうか、これは、私に与えられた罰なのだ)
ガスト博士や宝条…そして、ルクレツィアを止められなかった事。
それはまだいい。
タークスとしてしてきた事は…仕事とはいえ、人としては最低だ。
汚泥に塗(マミ)れた自分に対する制裁。
その結果が、死。
(そう、それならば、いい……)
(それならば、いい?)
ヴィンセントは目を見開いた。
不思議なことに、その結果に満足している自分が居るのだ。
(俺は…裁かれるのを…密かに願っていた?)
疑問は闇にかき消された。
−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−
【次回予告やってみました】
クラウドです。
今日宿に着いたらケット・シーの様子が変だったので、心配になって部屋に行きました。
すると部屋の中から「ジィィィィ…」とチャックを下ろす音が!
ドアの鍵穴を覗いて見たところ、ケット・シーの背中のチャックから、な、なんとあの
リーブが出てきたのです!そして言いました。「10秒チャージ二時間キープ!」
意味がわかりません。ぼくは見てはいけないものを見てしまったもかもしれません。
さて来週は
「ルード、ロン毛体験」
「ジュノンカミカゼ特攻隊『逝ってきます』」
「ツォン『だから、せ○まさおじゃないって!』」
の三本です。
〜〜FFDQ板最燃男トーナメント!! Round1〜〜
やってますね。あの。。。支援文ってどうやって書くのでしょうか?
>>28-29 投げキッスを飛ばしても、宜しゅうございますか?(イラネ)
ホントにありがとうございますです!!!
雫夜さん
お優しいお言葉、光栄であります。・゚・(つ▽`*)・゚・
雫夜さんの御作品マターリ期待sage。
姐さん
ハードなれど楽し気な、憧れの先輩の集う学園生活ですね。(*´Д`)ハァハァ
ニーダ×シュウは、潜在的な需要が多そうです。
作者さん
>ジャ○ト変身コーナー
ええええ?!ヴィンセントさんの過去が物凄く格好良いです。
>「ジュノンカミカゼ特攻隊『逝ってきます』」
よ、読みたいです!
むせ返るように濃密な、熱帯の緑。
クラウドは竜巻の迷宮で、ライフストリームに巻き込まれ
重症の魔晄中毒に罹っていた。虚空を眺める眼差しの底に、光が宿る。
不意に、その瞳が見開いた。
「……来る…」
木々はざわめき、大地は戦く。 振動と共に大地が崩れ、
車椅子ごとクラウドやティファ、仲間達を呑込む。
大地は閉じ、何も残らなかった。
ざわざわと迫る叫び声。ティファが気がついた時。
薄暗い茫洋とした空間に、人々の声が満ちていた。
『クラウドタンの介護、いいなぁ…私ならl \ァl \ァ』
『女装させる!そんで写真に収めて ピー (放送出来ません)』
ティファは引きつり、脱力する。
「いやっ!私そんなことしなーい!ヽ(`Д´*)ノウワァァァァン」
「えー?」なんか不満げな声が聴こえます。
「な、なな何を…(((((((;゚Д゚)))))))って、あれ?ザックス?」
ザックスは背筋を伸ばし、真直ぐに上を見る。
「巻き込まれたな、こりゃ。やー久し振りだなーココ」
「え?来た事あるの?」
「うん。ソルジャーの魔晄漬けってこんな感じなんだよ」
「すごく騒がしいね。頭の中迄読まれてるみたい…」
「慣れれば大丈夫。ライフストリームは物知りだから退屈はしないぜ」
すっ、と。ザックスは指を向けた。
宙に浮かぶ、懐かしいニブルの建物達。
何人ものクラウドが、立ちすくみ、座り込み、頭を抱えている。
長い金髪を束ねた、幼いクラウドが駆け寄って来た。
「ここは…クラウドの心の中?」
幼いクラウドが頷く。
「ティファ。本当の俺を、捜して欲しい。…もし本当に俺は、
神羅の作った人形だったら…」
「それでも仲間だし、友達だろ?クラウド、俺も行っていいのか?」
小さなクラウドが微笑み、ザックスの手を引いた。
ティファとクラウドの記憶が交差する。
ニブルヘイム炎上のその日。
セフィロスに斬り付けた神羅兵。その兵士が、マスクを脱ぐ。
跳ね返る、輝く金髪。彼は負傷したティファを安全な所に運ぶ。
「そうよ…あれはクラウドだったわ!」
ザックスが己の剣を見つめる。
「ソルジャー用の超重量剣を、一般兵が使いこなしたんだ。
特例でソルジャー試験を受けたのも納得出来る」
「え?ソルジャーになれなかったんじゃなかったの?」
「中学生が大学院試験を受けるような事だ。
クラウドは、十代でセフィロスの護衛だった。えらく優秀じゃないか」
クラウドの意識が統合され、仲間の元に戻った。
「ねぇ。クラウドは多重人格だったの?」
「……それは…」
微かに。青白い光が揺らぎ、足下からひたひたと満ちて来る。
ザックスは目を細め、足下を見据えた。
「やっぱ繋がっていたか!」
「まさか……?」
「もう一人の心の中だ。こっちの方が厄介かも知れないな」
クラウドが愕然と立ちすくむ。光が満ち溢れ、三人を包み込んでゆく。
PS. (´Д`)∩先生!オイラもマターリに賛成でありんす。
■次号予告■
クラウドは魔法使いの弟子。
今日も先生に内緒で、呪術用の薬の中からつまみ食いです。
「KH某熊印の蜂蜜が無い!」
「お師匠さまの黒マテリアを割ったので、毒を仰いで氏のうと…」
「Σ( ̄Д ̄|||)○休さんなのか?!」
次回は「頓智でメテオ退治」「帚の水が止まりません」の2本です。
やっとみつけたぞ、ここだったのかよ!
前スレが更新されていないからどこだよーと探してしまったよ。
また期待してますよ!
以上、記念カキコでした。
言われてみると、再利用とはいえ前スレとはタイトルの趣が違うような…(w。
>>31 言ってみるモンだな〜、雫夜さんの作品、こちらで拝見できるって事ですね!?
ワーー(*´д`)ーイ! どんな作品が見られるのか今から楽しみsage。
(´-`).。oO(嬉しいお言葉ありがd、でも当方なにぶん物書きとしてもレベル1なもので…w)
>>33-36 兄が試験に落ちてホッとする身内としての心境。思いを寄せる相手を、遠くに感じてしまう心境。
……(・∀・)イイ! 姐さんの作品、相変わらずこういう細やかで繊細な心理描写が
何気ない日常に上手く織り込まれているから読んでいて程良くリアル感があるので
好きです。シグネってキャラは8にはいないのに、FF8自体の世界観も上手く活きているし。
そういう一つ一つのピースがうまく合わさって、作品を作っているなと感動したり。
>>38-42 スレ違い、板違いな理由でもそのSSに燃えを感じます。(詳述は板違いの為割愛w)
狭い棺桶の中で、クラウド達から起こされるまでずっと思考の中に囚われ続けていた
ヴィンセント……・゚・(ノД`)・゚・記憶違いだったらスマソですが、作中の彼のセリフとも
うまく合わせられていて凄く面白いです。というか、次回予告のリーブが笑える。(w
コスタだったら間違いなく熱中症じゃないんかと小一時(ry。
>>44-47 FF7で数ある感動の場面でも、あの帽子脱ぐシーンキタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━!!
ついでに、ライフストリームのミディール襲撃シーン(クラウドの「来る」発言辺り)が
凄く好きな漏れには、終始(*´Д`)ハァハァしてますた。(え)
……と、思いきや。(;´Д`)ハァハァに満ちあふれたライフストリームにワロタ。むしろ、
あ り 得 な く な い。から余計。(w
繋がっていたもう一人の心の中。……どんな展開なのかハラハラしつつ続編待ちsage。
ヒソーリ・コソーリ・マターリを合い言葉に(?)、今スレでも細々と(感想がやたら長いっていう
ツッコミに応える努力をしつつ)がんがりたい所存であります。書き手さん読み手さん、
いつもありがd&今後もお世話になりますです。
50 :
懸想人17:03/06/15 23:06 ID:5nzgRRXw
巧みなエドガーの口上と、純粋な思いから出されたロックの提案。何より仲間
達の気遣いに負け、カイエンは再びマランダの土を踏んでいた。
カイエンにとっては、再会。
彼女にとっては……通りすがりの旅人に過ぎないだろう。
それでも。
「一度、ちゃんと会って話をしてみた方が良いと思うんだ」
フェニックスの洞窟から戻ったロックの言葉に、カイエンは頷かざるを得ない。
出しそびれたままの手紙――なにより彼女には詫びなければならない事がある。
(……拙者が伝えなければならぬこと……)
数カ月ぶりのマランダ、そしてローラの家。何もかも変わっていない。1年前
のあの日から。
しかし、彼女の口から語られた真実はカイエンにとって実に意外なもので。
「この花や手紙が彼からでない事は分かっていました。でもそれを認めてしまう
のが怖くて……。自分に、嘘をついていたの」
まるでカイエンと同じだった。
「でも、もう大丈夫」
そして、この時になってようやく分かった事がある。半年前、この街でローラ
を初めて見た時、まるで昔からの知り合いの様に――彼女に一方ならぬ思いを抱
いた――訳を。
「どなたかは分かりませんが、その人から届く手紙を読むうちに心の傷が癒えて
きて……」
(そうか)
「きっと、その人も同じ様な傷を心に持った人」
(拙者と……同じだったのか)
同じ傷を持ち、同じ痛みを味わった二人だからこそ。
「できれば、お会いしたい……」
臆病なほどに優しくなり過ぎたのだろう。
51 :
懸想人18:03/06/15 23:07 ID:5nzgRRXw
「実はそれは……」
真相を告げようとする仲間を制して、カイエンは静かに語りかけた。
「前を向いて生きなされ。光は前からやってくる」
そして今度こそ、この世界に平和を取り戻すのだと誓う。
「前を向いて……光の来る方へ……私、がんばります」
戦うために。
失われた緑と、平和な未来を手にするために。
今は臆病な優しさを捨てて、一時の別れを告げよう。
この想いを刀に託して。
その後、彼ら14人が世界の英雄として語られる頃、この二人は再び出会う事に
なるのだが――それはまた、後日談としよう。
懸想人−終−
スマソいっこだけ付け加え。
カイエンは事実を語った手紙をローラの家に置いていきます。(FF6本編イベント)
ゾゾ山でカイエンと出会った時にも、手紙を読む事はできますが
(仲間とは言え黙って人の手紙を読むなってw)
…そんな事をしていない人は、ローラの家に置かれた手紙でも同じ内容が読めます。
この辺り、さすがカイエン……ヤシは男だ。
チョットえっちな本を持ってるというイベントもあるのは伊達じゃないでつ(w。
というか、誓いを立てた初っぱなから長々と失礼しました。
>>32 書いている方がいらっしゃるというだけで正直驚いた。
しかも姐さんのリアリティ溢れる文体にかかると
あの世界がどう料理されて出て来るのか。
想像するだけでもう興奮やむかたなしであります。
>>55 FF2はリアルタイムでプレイしてますからw(但し未クリア)
小説版もばっちり持ってますよ〜。
(ああ、年がばれるw)
>>52 連載終了乙でした。
切ないなあ……。
タイトルが時代小説風なのがまたぴったりなラストでした。
>>47 すみません、本文も続き気になるんですが…。
次回予告が……お師匠さんは誰なんだ。
>>42 瓶(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!(゚∀゚)キタ━━━!!!
(;´Д`)ハァハァが止まりません、先生!!!
57 :
「再会」1:03/06/16 22:29 ID:1z5fuxCR
「エドガー?エドガーなんでしょ?」
懐かしい、そして一番聞きたかった声が雑踏の中で聞こえた。
セリス―!!生きていたのか。
そして彼女の後ろには彼の双子の弟が立っていた。
マッシュ!
この世で一番大切な人が二人とも生きていた。その事実にエドガーは歓喜した。できることなら今すぐに駆け寄って生きていたことを共に喜び合いたい。
しかし、それは出来ないことだった。
今は正体を明かすわけにはいかない。
王として。愛する国民を救うために。
「きれいなお嬢さん、残念だけど俺はエドガーとやらではないよ」
精一杯の猿芝居。
「…そんな言い方するのはエドガーだけだわ」
だまされるわけが無かった。だませるとも思っていなかった。でもそれでも今は言えない。
「といわれてもなぁ…。俺はジェフ。覚えておいてくれよ」
許してくれ。
思いを込めてセリスを見つめる。
58 :
「再会」2:03/06/16 22:31 ID:1z5fuxCR
セリスは無言で見つめ返していたが、ふと目を伏せると小さな声でつぶやいた。
「…生きてるってわかってうれしかった」
おもわずエドガーは目を見開いた。
「人違いだったようね。ごめんなさい」
先ほどのつぶやきは空耳だったのだろうか。そう思えるほど自然にセリスは言葉をつむぐ。
その瞳はまっすぐにエドガーを刺し貫いていた。
―そんな目でわたしをみないでくれ!
瞳をそらした時、エドガーはセリスが手首をきつく握り締めているのを見た。
その手首に巻かれたもの。
―あいつのバンダナ
どこでそれを?そして…やはり君の心は奴にあるのか?
ニケアでのジェフとしての暮らしの中で、エドガーは離散した仲間の消息をひそかに
調べつづけていた。
そしてその中にロックと思わしき人物の情報があったのだ。
59 :
「再会」3:03/06/16 22:33 ID:cTa9rjtC
―バンダナの兄ちゃんが、よみがえりの秘宝を探してる
―よみがえりの秘宝のありかをたずねている若いトレジャーハンター
ロックは生きている。そしてよみがえりの秘宝を探して旅しているのだろう。
それを聞いたとき、エドガーの心に怒りが湧いた。
おまえはもう彼女を忘れてしまったのか!
その怒りが今セリスを前にして思い起こされる。
彼女は今もこんなにもおまえを求めていると言うのに!
その事実を、ロックは秘宝を探しているということをいまここで彼女にぶちまければどうなるか。
―ばかな。傷つくのは彼女だけだ。あいつは何も傷つかない。
「また会えるといいね、お嬢さん」
だからエドガーは何も言わない。
できることは精一杯の笑顔を彼女に向けることだけ。
60 :
「再会」4:03/06/16 22:35 ID:1z5fuxCR
セリスはエドガーの別れの挨拶に一瞬目を細めると
「そうね。―ジェフさん、っだけ。覚えとくわ」
そういうと彼女は傍らに立つマッシュを見上げ、行きましょと促した。
マッシュは今までのやり取りを呆然と聞いていたが、セリスにひっぱられるようにしていってしまった。
―生きてるってわかって嬉しかった
先ほどの彼女の言葉がよみがえる。
夕闇が迫る町の雑踏の中、エドガーは去っていく二人の背にむかって直接はいえなかった言葉をつぶやく。
―また会えて本当に嬉しいよ
遠くでいとしい女の金の頭がゆらめいた。
終
61 :
あさじ〜:03/06/16 22:40 ID:25KFoUx9
初カキコです。なぜかPCからは書き込めず、携帯からちまちまとうってました(汗)
また何か書くかもです。よろしくです。
>あさじ〜
すごくイイ(・∀・)!!
このシチュエーション切なくて好きでつ!!
携帯から乙ですた!
>>57-60 FF6ネタ好きの漏れには溜まらない作品、携帯から乙ですた!
民を思いやるあまりの猿芝居(失礼)エドガーと、流石オペラ女優を演じた役者なセリス、
さらにキンニク男のくせにセリスに引っ張られていくマッシュの図が(・∀・)イイ!
そして、仄かにエドガーはセリスに思いを寄せていたりするところも…(*´Д`)
>>56 漏れには敷居が高くて未見なFF2の世界を姐さんの文で味わえるなんて
楽しみです。スニフの続きと共に期待sage〜!
タイトル、漢字だけとかって無性に付けたくなる時ありませんか?(それだけの根拠らしい。w)
いつもありがd。
>>48 >>53-54 ぬうぉ!ゴメンなさい。前スレのスレタイ入れて良いのか迷ってる内に、
1文に前スレ貼るの忘れてました。漏れのヾ(゚д゚)ノ゛バカー。。。
Σハッ!!そうか!
スレタイを「FFカップルのエクセレントロマンチック小説が読みたい 2」にしたり
(※サブジェクトが長すぎる悪寒)ぴったり500KBになるように計算して
499KBの所で新スレリンクさせれば…!む、無理ぽ…ガクッ
54さん、フォローありがとうです…。・゚・(つД`)・゚・
ドリルさん
「懸想人」終了乙華麗様です!じんわり温かい余韻が残りますね。
名ストーリーテラ−ドリルさんのお話は、深くてカコイイであります!
姐さん
55さんと共に(*´Д`)ハァハァであります。シグネタンの今後が気になります。
8や10のお話も面白くて愛が有る、姐さんの華麗な筆をマターリ期待sageです!
あさじ〜さん
新職人さまキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!携帯から乙華麗さまです!
良いお話ですねー。エドガ−切ないであります。
セリスの横に垣間見える、ロックの影が…(*´Д`)ハァハァ
今回、オイラの話長くなったので2回に分けます。スイマセン。m(_ _;)m
クラウドの意識に繋がる人物の、心。
極寒の深淵。錆びた重金属の魔宮。
怨嗟の呪詛と血塗られた刃。
鮮血の匂いに彩られた世界。その底に、垣間見える者。
柔らかな赤毛の乳児が、壊れたケット・シーと戯れる。
研究員に人形を取り上げられ、乳児は泣きじゃくった。
そこに。小さなセフィロスが歩み寄り、研究員から人形を取り戻す。
冷ややかな笑みを浮かべながら。
無造作に、動かないケット・シーを乳児へ渡す。
「おにちゃ…あ、あいが…と」
セフイロスは黙って、乳児を撫でた。
「名前は?」
「え、えぁい…す」
そう云って、幼いエアリスは、はにかむ。
その情景を見物しつつ
ザックスはちょっと(*´Д`)/ヽァ/ヽァしてました。
「アレが僕の妹?」
セフィロスが、研究棟を指差した。
博士は眼鏡を直し、セフィロスの肩に触れる。
「…そうだな。お前は『ガスト博士の息子』なのだから」
ふわふわとしたぬいぐるみに、エアリスが抱きついた。
「あの人形が欲しいよ」
「お前が望むなら────作ってあげよう。セフィロス。
生きた、最高の人形を」
刹那。魔晄色の眼を見開いて。
少年のセフィロスが、不安な表情で博士を見る。
「興味ないな…いらないよ。博士」
若き宝条博士の容貌は伶俐で、端正だった。
「(・◇・)あれ?俺じゃん!」
神羅の士官学校時代。賑やかなザックスと共にセフィロスが研究棟に戻る。
「今日は検査かい?」
若い技士の肩で、猫が手を振った。ザックスが叫ぶ。
「ケット・シーが動いてる!リーブさん、凄いじゃないか!」
「今度こそ駄目かと思ったが」
「ふふ。魂を込めたよ。これでエアリスも笑ってくれるだろう」
緊急警報が鳴り渡る。
「この色は…実験用サンプル逃亡?」
セフィロスが剣を構える。リーブの携帯が鳴った。
「え?何だって、博士?警報で聞き辛いんだ。イファルナ、が…?」
母親がエアリスを連れ、神羅から逃亡した、その年。
神羅は魔晄を巡って、ウータイへ宣戦布告する。
「懐かしいなー。俺は戦争のドサクサで、学校卒業出来てラッキー!
でも…セフィロスは学者になりたかったらしい。悔しかったろうな。アイツ」
少年のセフィロスが横で頷く。
「セフィロス…!」
銀髪の子供は、クラウドの裾を引いた。
「ここは僕の記憶。僕、見た物はそのまま覚えるんだ。
だから、妄執や偽りや歪みは無い筈だけど…。
それでも。皆には辛い映像が有るかも知れない」
「それってもしかして」
「セヒロスとクリャウドが、熱いハートで見つめ合ってるような!」
少年英雄は狼狽しΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)小声で答えた。
「そんな映像…無いよう…!」
「つうか、違うだろ!」
理不尽にも、勇者のグ−パンチがザックスに炸裂した。
若き宝条博士が扉を開ける。
「……逢いたかった」
とろりとした溶液の中で。ジェノバは微笑み、宝条博士へ肱を伸ばす。
「古代種達は、お前を厄災と呼んでいたが。私はそう思わない」
あでやかで、禍々しき者よ。
恐らくお前は、あらゆる者の願いを叶える存在。
戦いを望めば兵器となり、
愛を求めれば妖艶になる者。
「善悪はどうでも良い。
お前は、善人の前では女神であり、野心の前では羅切なのだよ」
博士はケースを張り飛ばした。
「さあ。歪んだ天使よ。私とお前の息子に
誰よりも強い、右腕となる人形を与えておくれ。
そうだな…。一対となるような、美しい金髪が良い」
宝条博士のメスが、ジェノバの身肉を切り裂く。
ジェノバは嗤う。博士の手術に、うち震え、歓喜している。
「ニブルヘイムに…何十年間も実験を繰り返した一族が居る。
ジェノバよ。お前と同じように、遠い星から来た者達だ。
たっぷりと魔晄を吸い、強化された彼等に、この人形を授けよう」
実験室の灯が遠くなる。
ティファが顔を覆った。
「俺は…」
「ごめん、クラウド。見たく無かったら、眼を、つぶっていて」
クラウドは屈み、少年姿のセフィロスを見る。
「大丈夫だよ。続けてくれ」
「ソルジャーは皆、こんなもんだ!」
ザックスは、ぐりぐりとセフィロスの頭を撫で回した。
■次号予告■
クラウドは魔女っ娘…もとい魔法使いの弟子。
今日もお師匠さんの元で修行です。
「おしょうさーん」
「誰がだ」
セフィロス先生に、くすぐりの刑を喰らいました。
次回は「あわてないあわてない」「このはしわたるべからず」の2本です。
>>57 ドリルさん、モツカレサマですた。
某所に続き、またしても保存させて頂きました。やっぱりスキダ>ドリルさんの文体、構成
後日談読みたいです(カイエンには幸せになって欲しいので)。うpキボンヌでつ。
それとカイエンネタではないのですが…5に登場のロックがヨカタ。漢ですね。
>>61 私もこのシチュ好きでつ。あと、セリスの仕草も>バンダナぎゅっ
ケータイからの打ち込み、乙ですた。
新作待ってます。
>>69 一言言わせてくだちい。白さんの次号予告、いつも洒落てると思います。
でも今回は
腹 が よ じ れ そ う
「あわてないあわてない」。モニターが涙にかすんで見えません、先生。
ケツ顎のあの人(違 を思い出しますた
このスレの皆様の文に萌えであります。応援sage!
>>68 ×羅切 ○羅刹
トンデモ誤字、失礼しますた…。。。
雫夜さん
憧れの方にコメント頂けて嬉しいです!ありがとうございますです〜。
お笑いの目標は、クラ○ド鈴木御大とビー○シ○ュー騎士様であります。
ケツ顎の人も殿様も大好きですた!
Q 今回真剣に鯖移動を検討しますた。何処の文章でしょう?
A 言えません…。c⌒っ*TдT)っφ
■今迄の粗筋■
「フェレットは好きですか?」
そう言い残して英雄は失踪した。
「何でフェレットなの?」
「板違いネタ好きだから、じゃなかったっけ?」
「……興味ないね(´ _ `*」
前話は
>>65-69になりますです。
横1列に並ぶ、街の老人や女性。
彼等は頭の後ろに腕を組み、手錠を掛けられている。
この中に、反乱軍が居ると密告があったのだ。
全員銃殺せよ。と云う通達が下る。
「────撃てません!てか、興味無いっす!」
少年兵が、叫ぶ。上官は少年兵の襟首を掴み、正宗を突き付ける。
最早、ギャグも命懸けであります、隊長。(誰)
金色の、彼誰時の光。
屍からの鮮血が、冬の空気に凍ってゆく。
上官、セフィロスの剣により、全てはあっさりと終わった。
反抗した少年兵の手に、新しい氷のマテリアが差し出された。
「今、生まれた。取っておけ、クラウド」
セフィロスの指は血に濡れ、熱い。
ずっと欲しかった、本物の魔法マテリア。
しかし少年兵の胃はちりちりと痛み、苦い。
「なーセフィロス。軍務違反は分るけどさぁ。
今回はクラウド、大目に見てやってくんない?駄目?」
「……謹慎は覚悟してもらおう。
でなければ、処刑されるのはクラウドだ。帰るぞ」
淡藤色の銀髪が、青白く燃え上がる。
濃紺の夜空に。凍れる月が浮かび、黄金の黎明が英雄を照らした。
「…営倉入りしたんだよな、コレ」
「この時からかな。俺に、何人もの人格が生まれたのは」
「クラウド、大変だったのね…(´・ω・`)ショボーン」
「(;´Д`)僕は?」
ミニセフィロスの中の人も大変です。
蝶の幼虫は。蛹の中で溶かされ、成虫の細胞に喰い尽くされる。
記憶も肉体も、何もかも作り直されて。
「人形は、気に入ったかね?」
セフィロスの瞳孔が細くなる。
宝条博士は年老い、セフィロスは伝説の英雄となっていた。
「何度検査しても、お前の躯は謎だらけだ」
「止めろ」
「あのニブルヘイムの人形は、無能だな。
警備兵にも関わらず、お前を守れず、命令にも従わない」
セフィロスは立ち上がり、全身に繋がれた計器類を外す。
「次は何が欲しい?神の名を持つ化け物よ。
フランケンシュタインのひそみに習い、花嫁でも作ってみるかね?」
ドアが閉まる。セフィロスは振り返らない。
ふと。ティファが話し掛けた。
「二人とも、コテンパンに言われてるねー」
「毎日だったから、博士の罵詈雑言には慣れたよ(*´∀`)」
「(つД`)<……………」
「ま、『神に愛された仔』と云えば、天然電波ちゃんを意味する訳だが」
「って電波かよ、ザックス!Σ( ̄Д ̄|||)」
少年姿のセフィロスは、皆の前で項垂れる。
「食べられていくんだ。
僕の脳髄は、何処迄ジェノバに置き換わっちゃったんだろう?
恐いんだ、クラウド。
なのに誰にも、ずっとずっと言えなかった……!」
セフィロスは眼を見開き────震えているようだ。
小さな英雄と、青年の勇者と。
少年に近付き、クラウドは柔らかく、笑う。
「大丈夫。( ̄∇ ̄)*あのザックスだって何とかなってるんだから」
「Σ(゚Д゚)はい?」
ザックスが威勢よく応える。
「俺達を鍛えてくれたんだ。勿論セフィロスだって助けるさ!」
少年英雄が、大人の姿に戻る。
「…私は…」
「行こう、セフィロス。皆待ってるよ」
ティファの手が差し出された。ライフストリームの流れが上昇する。
静かな波の揺らぎ。
輝くライフストリームが、皆を島に運び、満たす。
「ぬうぉわ!クラウドもセフィロスも居るのかよ、おい!」
バレットが絶叫した。
「ってゆうかさぁ。ここにセフィいたら○○○○は?」
「ユ、ユフィ!そんなネタバレな発言は!」
むくっと、セフィロスが起き上がる。
「…居るぞ。倒すべき相手は、まだ…」
「誰?」
上空に燃え広がる、どろりと濁った血溜り。
「────メテオだ」
「興味ないね…え?」
「メテオ━━━━━(゜ロ゜;)━━━━━ ?!?!?!」
「後はエアリス嬢ちゃんだけだ!それで全員揃うぞ!」
なんかうやむやのまま、全員が物凄い勢いで飛空艇に乗り込みます。
ふと、クラウドが振り返る。
「お帰りなさい。お師匠」
セフィロスは眉をひそめ、吹き出した。
【犬質、宇宙へ】に興味なく続きます。。。
■次号予告■
魔法使いの先生、セフィロスはぁゃιぃ実験中です。
「何の薬ですか?」
「………飲んでみるか?」
「き、ききkいvgdせwgrぁdsかjgdざh…興味ないです!」
「 遠 慮 す る な 」
「(((((((;゚Д゚)))))))」
次回「桔梗屋お主も悪よのぅ」「ハ○−ポ○タ−?」の2本です。
>>541 この業界では珍しくない、むしろ普通?
…参ったなぁ。(w
…やっちまった(;´д`)。
>>【君はそこに居る】
マッドサイエンティストな宝条博士がいい味出してます…ポリゴンで見ると前髪後退気味に
見えるんですが、昔はカコイイ学者だったのか? 知への探求心が彼を変容させてしまった
と読むなら、彼もまた切ない……のに、
>>69で腹痛になりますた。(w
>>70 本当に嬉しいお言葉ありがd。ナルシェでのロックの発言(5に登場してたもの)は、
ともすると誤解を招く様な気がするのですが、ああやって見るとヤシもカコイイと素直に思いまつ。
…懸想人、じつはあれで完結だったりします。(カイエン、なんとなく流浪の民っぽく感じたりw)
このパーティーはロックの提案から、エドガーが編成を行ったものだった。
「……なぁエドガー、この組分けの根拠って本当に『戦力的な判断』なのか?」
セッツァー程あからさまではないものの、ロックとしても内心でこの組分けは
少々腑に落ちないと――それどころか、エドガーには別の意図さえある様に――
感じていた。
「なんだロック、お前も不満か?」
「いや……そうじゃないんだけどさ」
エドガーの采配を疑う訳ではない。しかし、セリスが口にした言葉が気になっ
ていたのだ。
『エドガーはもの凄く悩んでいた。一言ぐらい相談してくれても良いのに……』
確かにこれまで以上の強敵が待ち構えていることは想像に難くない。メンバー
選定にシビアになるのも分かる。
だからこそ、もっと皆と相談するもんじゃないか? と、言うのが彼女の意見
だった。
「戦力的なバランスは申し分ないと思うが……?」
そんなロックの内心を知る由もないエドガーは、真剣な顔で答えたのだった。
ちなみに、彼の考えた組分けによれば第一陣をロック、セリス、ティナ、モグ。
続く第二陣をカイエン、マッシュ、ガウ、ゴゴ。そして第三陣をエドガー、スト
ラゴス、リルム、シャドウ。そして飛空艇で待機するのはセッツァーとウーマロ。
という事になっていた。
「……偏ってないか? 特に第二陣……」
魔法要員がいない。四人ともある程度の魔法は使えるが、セリスやティナ、リ
ルム程の効果を期待するのは難しい。
「いや、マッシュは回復役も兼ねられるし、補助魔法にはゴゴがいるじゃないか。
攻撃面では、カイエンの剣技とマッシュの拳技があるから心配はないだろう」
躊躇い無くエドガーは組分けの意図を語る。
尤もらしい理由だし、そこにロックが口を挟む余地はない。
「そうかな〜」
ないはずなのに、どうしても引っかかるのだ。トレジャーハンターの勘とでも
言うべきか。
それとも純粋に、友人エドガーの性格を知るが故の懸念か。
「俺としては変わって欲しいぐらい羨ましい組み合わせだと思うが……? ロッ
ク、お前両手に華。頭にモーグリだぞ?」
笑いを堪えきれない様子で話すエドガーは、心から楽しそうな顔をしている。
そんな彼の背後から、モグが抗議の声をあげる。
「頭に乗っけるなんて、ボクだけ差別しるクポー?!」
「ははは。仕方ないさ、男だからな」
多少言葉の意味を取り違えているようだったが、気にせずにエドガーは宥める
様にモグの頭に手を置くと、軽く撫でてやる。
「……そ、そりゃそうだクポー……」
その仕草に目を細めながら、結局エドガーに丸め込まれるモグであった。
あれからしばらく談笑を楽しんだ後、エドガーは大部屋を出て飛空艇機関室へ
続く細い廊下を歩きながら、一人考えを巡らせていた。
実際のところロックの勘は当たっていた――そう、この組分けの根拠は『戦力
的な判断』だけではない――リターナーをきっかけに、ロックとは数年来の付き
合いになるが、彼が時折見せる鋭い勘にエドガーは感心させられる。
三つのグループの戦力を均等に振り分けるだけなら、誰でも苦労せずに出来た
だろう。
しかし、そう簡単に割り切れないのが人の心である。民の上に立つ者としての
教育を施され、多くの国民をその肩に背負うエドガーには骨身に沁みていた感覚
だった。
『自分がもっとも信頼できる相手と組んだとき、はじめて人は全力を出せる』
誰が教えてくれたのかは分からない、けれど確かにそれは事実だった。
この船に集った14人の仲間。それぞれが皆を信頼し気遣い、大切に思っている。
だからこそ、最後に臨む戦いは彼ら全員がベストを尽くせる環境を整えておき
たい。それが、この組分けに隠されたエドガーの真意だった。
「いやいやお若いのに、大したモンじゃのう!」
何の前触れもなく、とつぜん背後からかけられた声にエドガーは驚いて振り返
る。
ドリルさん
「セッツァー編」「セリス編」迄コピペして
『ページが見つかりません』と云われ、一瞬焦ったアフォは私です。(TДT)
それにしても前話カコ良いです!今回はコミカル風で楽しみであります。
今回の■今迄の粗筋■はじゃ○ぷるネタです。。。
■今迄の粗筋■
元ソルジャーが、神羅魔晄炉へと向かう。
クラウドの旅が今、始まる。
「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
いきなり魔晄炉で魔王が死んでます。
「おお、まおうよ!しんでしまうとはなさけない!」
「DQかよ!」
FF7から中継でお伝えしました。
※今回、懐かしの「逝っ急さん」ネタが多めです。ゴメンなさい。
暗黒城。齢千年を越す、銀髪の錬金術師が棲むと謳われる魔宮。
外観。→ 崩
クラウドは魔法使いの弟子。先生はセフィロスです。
「小山の小寺の小坊主が小棚の小味噌をこちょいと小嘗めて
小頭こつんと小突かれた!」
「ふむ。これはどうだ?」
「赤パじゃmaっ…!し、舌噛みました先生」
「呪文の詠唱に、滑舌は有用だ。精進するように」
騎士ザックスが、テレポでふっ飛んで来ました。
「将軍様…じゃねぇや、ルーファウスがクラウドに来いって云ってるぞー」
國を支配する若き帝王、ルーファウス神羅君がゆいました。
「このガ−ゴイル像を捕らえてみせよ」
「ではこの虎を屏風から出し…もとい。興味ないね(´ _ `*」
「ふふ。セフィロス公よ。お前の丁稚…弟子は相変わらずだな」
「皇帝なぞ撰帝侯が作り上げる者。明日迄に回答させましょう」
「Σ( ̄Д ̄|||)勝手に話が決まっちゃってるし!」
帰りの呪文を唱えます。
「セヒロス先生って殿様なんだー」
「政治はどうしたのかと、小1時間問い詰めても良いっすか?」
「ジェノバ分身の術でどうにか、な。デジョン!」
お寺…もとい、お城でクラウドは、蛇や蝙蝠の餌やりしてます。
「ルーファウスと似てるなぁ、クラウド」
ポク ポク ポク チ−ン
「んー。思い付いた…かな?
ルーファウスが生き別れの兄弟、とかの噂はあるよ。(;´Д`)
ザックス新右衛○親当さん。ホウキで飛ぶにはどうしたら?」
「レビテトじゃねぇの?」
宮廷の重厚な装飾。その空間に帝王と、とんち小僧
…もとい魔法使いの、同じ色をした目線が重なります。
「このガーゴイル像を────目で捉えました」
「却下。ちゃんとやってくれ」
云うが速いか、クラウドはストップの掛った袋を被せますた。リボン付きで。
「献上致します。陛下」
「ぬうっ!ではこの動くガーゴイルちゃん101匹、捕らえてみせよ!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
宮殿大混乱です。魔導士達が、全て仕留めた頃には日が暮れてました。
「…面白かったよ!又来たまえ、クラウド」
「なんか、王様と友達にはなれそうにないっす…。。。( ´Д⊂ヽ」
帰り道。魔法使いの城に、ブランコのような物が見えます。
木にロープを下げ、棒の両端に括り付けてあるようです。
「────これは?」
「Σ(゚Д゚;)あ…。な、何でも無いです!」
「ひょっとしてコレ、空飛ぶホウキ?」
魔法使いの弟子は俯きます。
「…気分だけでも、飛びたいんだよー!。・゚・(ノД`)・゚・。」
銀髪の魔法使いは、微かに笑い。
騎士と弟子を抱え、一気に天空を駆け昇ります。
「うわぁ…!」
広がる大地と、沸き上る雲。
咲き誇る夕闇の中、街の燈が、海螢にも似て。
「すっげー!何だこれ!」
「────海だ。こんな遠くから、海が見えます!」
「喜んでくれて、良かった。いつか飛行魔術も教えてやろう」
「はい!」
少年は目を輝かせ、明日の大魔導士を目指すのです。
■次号予告■
いつものアレな旅に戻ります。。。(´ _ `;タブン
♪すきすきすき(※某テーマ曲)
魔法使いの弟子、クラウドが歌っています。
「君がいるから、歌ったんだ。あのうたを」
「……ジタンネタなの?」
さよちゃん(誰)がフリーズしました。
次回「すいませんでした>all」「神羅の犬め!」の2本です。
>>84-87 笑いつつ、86のブランコの描写を見た瞬間
「♪おっし〜えて〜おじい〜さん」のネタも入っているのかとつい思ってしまった漏れは
逝ってヨシですか?(w
「おじいさん! レッド…レッド13が立った!」
「…二本足で立つのも難しいものだな」
…そんな光景が運搬船の中で繰り広げられてる、ちょっとハイジなFF7はなんかイヤだ。(w
「ス、ストラゴス……!?」
エドガーの顔を見上げ微笑んでいたストラゴスは、あまりの驚きを含んだ彼の
声に目を丸くする。
「な、何じゃい……」
「こ、これは失礼。色々考え事をしていたもので……その」
体を反転させてストラゴスの正面を向き、頭を下げたエドガーに。
「謝られる覚えはないゾイ。むしろ、わしの方がお前さんにお礼を言いたかった
んじゃ……急に大声を出されて、ちょっとビックリしただけじゃ。すまんのう」
ストラゴスはそう言うと、笑いながらゆっくりと首を振った。
「お礼……というと?」
一方のエドガーは不思議そうに首を傾げた。ストラゴスに礼を言われる事に思
い当たる節がなかったからだ。
「お前さん、セッツァーの奴にはあんな風に言っておったが、本当は……気を遣
っておったんじゃないかな?」
まるでエドガーの心中を読みとっているかの様な言葉に、内心ぎくりとするが、
表情にはおくびにも出さずエドガーは返す。
「いえ。……飛空艇に何かトラブルが起きた時の事を考えると、戦力的には彼に
残ってもらった方が得策だと考えたからです」
動揺した様子も、ためらいも見せずに紡がれるその言葉に、しかしストラゴス
は笑顔を絶やさぬまま。
「お前さんは、わしの考えておった一番のメンバーを揃えてくれよったゾイ。
横にいて戦いやすい人選じゃよ。……それとも、偶然かのう?」
仲間の中では最年長のストラゴスという男が、どうもエドガーは苦手だった。
惚けた風を装って、実のところ全てを見透かしているのではないか?
もしそうなら、これ以上取り繕っても仕方がない。嘘をついている訳ではない
が、皆には余計な気遣いをさせたくはない――そう思うと、返す言葉が見つから
なかった。
そんなエドガーの様子を察したように、ストラゴスはこんな話をはじめた。
「わしは若い頃から沢山のモンスターと出会ってきた。モンスターと戦いながら、
彼らを見つめて来たつもりじゃ」
青魔導士――敵の技を身に受けて、それを己の物にするストラゴスの様な者を
指す。
「しかしな、モンスターも人も皆似たようなモンじゃよ……」
そこで一旦言葉を切ったストラゴスは、少し意地悪そうな笑みを浮かべながら
こんな事を問う。
「ところで、お前さんは三闘神が束になって襲ってくるとは思わなかったか?」
もちろんエドガーとてその可能性を考えなかった訳ではない。三闘神が一気
に襲ってきた場合、果たして4人で太刀打ちできるのだろうか?
なにせ相手は魔法を司る“神”なのだ。
「ええ、ですがその可能性は低いでしょう」
それでも、エドガーの答えに迷いは無かった。
「何故、そう思うんじゃ?」
「その昔、三闘神は互いを恐れて戦争を起こした。すると、彼らが共闘して向か
って来るとは考えにくい……」
三闘神が自らの過ちに気付いて自身を封印したとなれば尚更、彼らが共闘する
とは思えなかった。
「フム。わしも同じ考えじゃよ」
満足げに頷くと、ストラゴスは一つ息をつく。
「その辺に出るモンスター達も、三闘神も同じじゃ。お互いに気の合わない者同
士が徒党を組んで襲って来ることはまずない」
それが曰く“人もモンスターも似ている”という根拠なのだと。
――結局はエドガーの内心を、ずばり言い当てていた事になる。
ドリルさん
ストラゴスは何の着ぐるみを装備…じゃなくて。
両手に花(*´Д`)ハァハァを装い、ベストメンバーを選出したエドガーが
素敵です。続きが楽しみでありますです。
[FF7 懐かしのハイ時バージョン ]
倉ら:レッドXIII 平太:クラウド おじいさん:ハイデッガー
ルパソ:ユフィ 銭○警部:バレット 富○子ちゃん:ティファ
ゴ○もん:セヒロス ○ラリス:エアリス(※ハイ時不在)
こんな風に考えてしまった、オイラも逝ってヨシですか?
■今迄の粗筋■
━━━┓
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
[[|l________l|]]
.____|___|__|_______
_.|000OOO000|_
|________| r――――――――――――――――――――
||| ゚| .|。| ゜。| | と云う魔晄漬けクラウドの夢だったのさ。
|||。 ゚ ∧ ∧ |ジャポン!!|_ __________________
||| ゚. (゚Д゚;). ゜ | ∨
|||。 ⊂ ⊂|。 | ∧_∧ ___ ぐげ?
||| ⊂⊂ ) ~ 。 | ( ´∀`)// / ∧_∧
||| | / ̄(つ__//__/ (・∀・ )
|||_____| | __ ̄{ニ=====| ( )
{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄} ゝ _| ̄| ̄ ̄ ̄| | | |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (((ニニ || | ̄| ̄ ̄ ̄| (_(_)
((((;´Д`))))ゼッタイ ズレテル…ぜ、前話は
>>72-76 になりますです。
ハイウインドのモーターが唸りをあげる。
それは、勇者帰還を祝う凱歌。蒼穹を渡る旋風が、飛空艇を掴む。
「みんな……すまなかった。なんて言ったらいいのか……」
「気にしないで」
「…でも俺、ソルジャーじゃなかった」
ユフィが断言した。
「ソルジャーなんか、今楽勝で倒せるじゃん!」
「Σ( ̄Д ̄|||)ってそれはあんまりじゃ?!」
「結局アレだ。クラウドの正体はどうあれ、勇者には変わり無く
考えてみたらセフィロスも、神羅では正義の味方だった訳で」
ケット・シーが言葉を継いだ。
「皆さんで星を救いましょ、クラウドさん。
まずはメテオをなんとかしませんと」
勇者は黙って頷く。強い決意を内に秘めて。
ボトルから、なめらかな水が喉を潤す。
「ふー。。。」
「あ、リーブさん」
「ク、クラウ……………………………………………!!!」
慌ててデブモーグリのファスナーが上がる。
「いやあの。たまに本体で来てるのは皆知ってるから…(;´Д`)
丁度良かった。神羅幹部さんに相談が」
「は、はい?」
「ヒュージマテリアの事なんだ」
飛空艇のファンが、軽やかな音を立てる。
「…ヒュージマテリアを、共有する?!」
「そう。メテオにヒュージマテリアをぶつける作戦は、悪く無い。
でも、俺達にはマスターマテリアが必要だ。
俺達がマスターマテリアを作るまで、作戦を延期してもらえないか?」
リーブ部長は髪を掻き揚げ、唸った。
「…それは、私の一存では決められない…」
艇長が横に立った。
「おう、分ってるさ。リーブさんよう。だがな…
何故ミサイルではなく、ロケットを使おうとすんのか
俺もパルマーに聞いてみてぇ!」
さて。パーティ全員、海底魔晄炉のヒュージマテリア回収にきますた。
通路で軍用犬がわんわん吠えてます。
「…神羅の犬め!犬質にしてやる!」
そういって勇者君は、犬質を抱え猛然とダッシュします。
犬質は、短い尻尾をピコピコ振ってます。 ちょっと嬉しそうです。
エレベーターで神羅兵士が呟きます。
「生き残った方が、エレベーターガールとデートってどうだ?」
「………人質にしてやるッ!」
戦闘は回避されました。
潜水艇ドッグ目前に、タークスのエースが立ってました。
「────レノ?」
「星の為にも。ヒュージマテリアの積み込みは邪魔させないぞ、と。
……ん?どうしたんだ?と」
「な、何か凄い罪悪感が……! |||○| ̄|_ガクリ」
「又私は罪を…(ry」
「レノ質にしてやるー!ヽ(`Д´)ノウワァァァアアァン」
全員が潜水艦に乗り込んだ頃には、
犬質 人質 レノ質 潜水艦乗務員質 +パーティ全員
ぎゅうづめの物凄い事になってますた。
その最中にあって──勇者君は潜水艦酔いです。大丈夫か、このパーティ。
■次号予告■
魔法使いの弟子、クラウドがセフィロスお師匠に云いました。
「先生…ドラゴンに勝てませんー!」
「はいっ!どこでも正宗!」
次回は「クラウドの恐竜」「ミニ英雄ズ!」の2本です。
>>92-95 犬質、人質、レノ質(?)……そんな質屋状態の潜水艦内部を想像すると笑えます。(w
まさかロケット村で踏まれるルードもルード質になるんですか?!
そして、
>>95の正宗ネタに、
「あの長すぎる正宗をしまえるのは、やっぱり四次元ポケット(鞘)だけなn(略。」などと
思っていた場合、やはり心ない天使の裁きが下りますか?(くだります)
その夜は仲間達それぞれが思い思いの場所で、残されたひと時の安らぎを満喫
していた――ある者は愛する者の傍に、ある者は夜空の星に記憶を重ねながら。
そんな中、飛空艇ファルコンの一室で彼女は紙に向かい一心にペンを動かしていた。
「……なんだかリルムの絵、前よりもずっと上手くなったわね」
暫くその姿に見入っていたティナが、スケッチブックの中に描き出されるデッサンを
目にして思わず溜息をもらす。
考えてみれば、世界が崩壊して離ればなれになってから1年。戦闘以外でリルムの
“絵”を見るのは久しぶりの事だった。
「ティナ!?」
その声に、ようやくティナがその場にいたことに気付いたリルムが驚いて顔をあげる。
「ごめん。散らかしちゃったね」
言いながら、周囲に散乱する紙を慌ててかき集めた。
「ううん気にしないで、そのまま続けて」
優しく微笑むティナの笑顔に、その言葉の信憑性がそのまま伺えた。それでも
ここはティナやセリスと共同で使っている場所なのだし、とリルムは躊躇いがち
な視線を向ける。
「でも……」
「お願い」
促されて、リルムは再びペンを走らせた。
彼女の邪魔をしないようにと、ちょうどリルムの真横にあったベッドに腰掛け
て、その様子をただ黙って眺めているティナ。ふと、周囲に散らばった紙の中から
数枚を手にとって眺めやる。
紙の中に描き出されている仲間達の表情は、どれも生き生きとして躍動感があ
る――まさに、今にも動き出しそうな絵だった。
「……聞いても良い?」
それを見て、思わずティナは問う。
「なーに?」
彼女の声に、動かす手を止めないでリルムは答えた。
「どうしてリルムは絵を描くようになったの?」
ティナの言葉に、リルムはふふっと嬉しそうに笑いながら。
「好きだから」
短いが、一番説得力のある言葉を返した。
「いちど見たこと忘れちゃったらイヤじゃん? だから絵に残すの。いつでも
思い出せるように」
――それが、夢じゃなかったって証拠。あたしがそこにいた証だから。
向かい合っていたスケッチブックから目を離し、できたよ! と言わんばかり
の笑顔でそれをティナに向ける。
「あたしが今、見てるティナ」
紙の中に描き出された自分の姿を見せられて、ティナは少し驚いたような表情
を浮かべた。描き出されているのはとても穏やかな表情の――まるで聖母のよう
な――絵に戸惑う。
「……私、こんな綺麗じゃない」
「そう見えるんだもん。仕方ないじゃん」
ピクトマンサー――それは心を描き出す絵師。
三闘神やケフカを目前に、愛する者達を守る為とはいえ戦いに臨まんとする
ティナの姿は、けれど穏やかな心の上にあるのだとリルムの絵は物語る。
「アウザーんトコに描きかけの絵があるし、……うひょうひょ野郎たおしたら、
描きたい絵があるんだ」
嬉しそうに、目を輝かせながらリルムは語る。
「だから、あたしは死ねない。それにみんな死ぬんじゃないよ!」
「そうね」
つられるように、ティナも微笑んだ。
>白さん
よかったら途中参加の漏れのために
少し話をまとめてくれると嬉しいっす
ザックス生きてるのはなんでだ−?
ってなってるので
ワガママスマソ
ドリルさん
リルムタンの絵ネタキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!
穏やかで丁寧な描写にうっとりでありますです。/lァ/lァ
正宗の鞘が四次元ポケット…(((((((;゚Д゚)))))))(w
99さん
はい!喜んでまとめマスです。要約すると、FF7のif物であります。
解り辛くてゴメンなさい。心ない天使で逝ってきます。。。
途中からお読み下さって、ホント嬉しいです。アリガトウ
■今迄の粗筋■
ザックス「ヘイ!ボブ!今日は真面目にあらすじをまとめるぜ!」
シド 「ワ−オ!ジョージ!今迄纏めて無かったのかい?HAHAHA」
クラウド「…誰だおまいら!興味ないけど…(´ _ `;」
ザックスは20代。ピチピチのソルジャーです。
郷里ゴンガガの魔晄炉事故で、ちょっぴり魔晄を浴び
士官候補生だった時、うっかりタ−クスに攫われ
気が付いたら、神羅屋敷でソルジャーにされてました。
以来、神羅屋敷のイン&ヤンや宝条博士、ヴィンセントさんと仲良しです。
クラウドと神羅屋敷を逃亡し──追っ手の神羅兵士に、蜂の巣にされた時。
心配して付いて来たイン&ヤン(゚∀。)に…じゃなくて、ヴィンセントさんに
フェニックスの尾を使って、助けて貰いました。
英雄もゾンビ風に復活して、クラウド一行と旅をする羽目に。
しかし此処で、ザックス最大の問題が。
エ ア リ ス に 浮 気 が バ レ て ま す 。
その為彼は…身を隠し、そっとパーティに付いて行く事にしました。
祭壇でエアリスが、真剣白刃取りを炸裂させた時
流石に慌てて、飛び出して来ましたけど。
そんな訳で。マターリ旅(仮)にはザックスも英雄も健在です。
竜巻の迷宮で、エアリスが失踪し探索中ですが。。。
現在、海底魔晄炉。レノが巻き込まれて人質になってます。
前話は
>>92-95になりますです。
深い海の底から。海底魔晄炉の灯が沈む。
特別なマテリアを積んだ紅い潜水艦を追い、深海迄辿りついた一行。
「あ、アタシもう、駄目ー!」
「おかしくなりそうだ…」
勇者もユフィも激しく船酔いです。ぐらぐらであります。
「って、ヒュージマテリアが逃げちゃうよ!ウプッ」
強引に潜水艦に押し込まれた、そんなレノが立ち上がる。
「繰艦出来る奴は居るのか?と。」
…………………………………………………………………。
犬質以外、全員が沈黙です。
「仕方ない…舵を貸すんだ、と」
轟音と共に起動し、紅い潜水艦を目指す。
「おい!勝手に…」
レノの肩を掴んだバレットが、目を丸くする。
手際良く黄色の護衛艦を躱し、機雷の森を縫い
エメラルドウエポンの脇をすり抜け、目標の背後に張り付く。
「スゲー!」
「────お前達が、最終的にメテオにぶつける為
ヒュージマテリアを集めている話は聞いた。
それなら今は手伝うぞ、と」
「…レノ!」
紅い潜水艦に魚雷が命中する。
「だが。次は又阻止してやるぞ、と」
「仕事だからか?」
赤毛のタークスが口の端を上げた。
────神羅潜水艦部隊全機。ジュノンドッグへ帰航せよ…
「ああ、こちら2号機。了解」
「さて。人質全員解放する迄、神羅が追跡するぞ?と」
「あ」
「独り言だ。潜水艦を目立たない入り江に隠して置く。
後で取りに来い。お前達は魚雷に乗って逃げろ、と」
「あ、有難う、レノさん!」
慌ただしく勇者達が、ハッチに向かう。
「……ティファに何かあったら、ルードが泣くぞ、と」
イルカの入り江に、勇者一行が打ち寄せられた。
柔らかく熱い呼気が、クラウドの肺腑を満たす。
濡れた、ぬめらかな感触が唇を覆い、離さない。
「────…ッ!ゲホゲホッ!」
「大丈夫かい?クラウド。溺れちゃったねー」
「イルカさん、人工呼吸ありがとう!」
や っ た な 。
「興味なんか…興味なんか無いよ!ヽ(`Д´)ノウワァァァァン」
なんかそんな表情で、勇者君はイルカさんを睨み、走り去ります。
それは兎も角。ジュノン空港へ急いだら、ヒュージマテリアを載せ
神羅飛空艇ゲルニカが去って行く所ですた。
「あちゃー」
「追うぞ!クラウド!」
「ん〜。。。ちょっと待ってくれ。
チョコボ育成してないし、リミット集めてないし」
「ウータイにも来てないよっ!・゚・(つД`)・゚・」
「後にしろ━━━━━━━━━━ !!!」
夕闇の空港の中で。
バレットに小脇に抱えられ、勇者がゲルニカを追います。
■次号予告■
魔導士セフィロス先生は、とんち小僧に云いますた。
「クラウド。お前にフォースの加護があるように」
「お師匠さま…」
「ジェ○イかよ!」
次回「ジャバウ○ックだよ、全員集合!」「ダー○ベーダー コーホー」の2本です。
アーロンとリュックの話を書いたので、3レス分、うpさせて頂こうと思います。
10クリアしたのは随分前なのでウロオボエな箇所が…設定とか本編と違っていたらスマソ。
一応アーリュのコイバナを目指してるんでつが…。
雷が目の前すれすれに落ちてきて、リュックはひぇっ、と悲鳴をあげながらあとずさった。
「もぉやだよ〜。帰ろうよ〜」
半泣き状態のリュックに、アーロンは表情を変えることなく冷ややかに告げる。
「…『七曜の武器』はこれからの戦いには絶対必要だ」
「じゃっじゃあ、あたしは旅行公司で待ってるからさ」
ある目的のために彼らは雷平原を訪れていた。大の雷ギライであるリュックにとって、ここは異界以上に近づきたくない場所である。
「ね、アーロン」
帰ろう?――、普段の彼女からは考えられないしおらしさで、リュックはアーロンに頼み込んだ。
「……」
だが彼は避雷塔の下で動けずにいるリュックを無言で一瞥しただけで、さっさと平原に戻っていく。どのみち一人では、ここから旅行公司に戻ることもできない。小さく舌打ちして、リュックは彼の後を追った。
ザナルカンド遺跡で『シン』に対抗できる唯一の手段である『究極召喚』の真実を知り、それを召喚士に授けていたユウナレスカを倒してから、召喚士ユウナとそのガード一行は、エボンの総本山である聖ベベル宮にいる総老師マイカに会うことを決めた。
『究極召喚』を消滅させ、エボンの教えを否定した以上、彼らの住むスピラを脅かしている『シン』が何故破壊行為を行っているのかを、マイカから聞き出す必要があったからだ。
だが老師シーモアを攻撃し、エボンの敵であるアルベド族と手を組んだとされ『反逆者』の汚名を着せられた一行を、
ベベルのエボン僧たちが素直にマイカと面会させてくれるとは思えなかった。そしてこれからは今まで以上に激しい闘いが待ち受けている。
そんな中とりあえず戻ったルカで、話好きな学者メイチェンに再会したのは偶然だった。
語ってもよろしいですかな――いつもなら遠慮したい彼の長話は、一行の今後の方針を決定する重要なものとなった。
(『七曜の武器』、ですか?)
ユウナの言葉に、メイチェンは頷いた。
(左様です。七つあると云われ、古くは千年前の機械戦争以前に造られたものだと聞き及んでおります。更にその武器に『聖印』を施すことにより限界まで強化されるとのことです)
その後一行は、彼から教えられた『七曜の武器』があると云われる場所を巡って六種まで無事に入手し、『聖印』により強化も行った。だがしかし――。
「ひゃくさんじゅうに、ひ、ひゃくさんじゅうさん、ひゃくさんじゅうよ…ひゃああっ」
「途中で二回、数え間違えていたぞ。正確には百三十二回だ」
数えながら走り回るリュックの脇に落雷しても、アーロンは表情を変えない。
リュックは小さく唸って地面に沈み込む。
「冷静に言うけど、雷がいつどこに落ちてくるかわかんない場所で二百回なんか避けられないってば」
雷平原で二百回以上落雷を避ける――それがルールー専用の『七曜の武器・ナイトオブタマネギ』の『聖印』を入手する条件だった。
とりあえず二人一組に分かれてやってみるッス、というティーダの提案に従って、先のユウナレスカ戦で負傷した足の傷がまだ癒えないキマリを旅行公司に残し、一行は雷平原に散らばった。
「みんなあたしが雷大っキライなの知ってるくせにさ…リゴミモ*1…」
思わずアルベド語が飛び出す。しばらく話していなかった言葉が出るなんて、今の自分はよっぽどテンパってるんだろうな、と思う。
IDがトライエ(ry
スレに書くのが久しぶりなせいか、【2】うp時にエラーが出てしまいますた。
>>104 遅レススマソ。
白さん
>>86-87、禿ワラ。なつかしアニメがこんなに面白かったなんて…。
思わずザックスの顎が割れてないか確認してしまったヤシは私でつ。
笑いすぎた私の耳に飛び込んできたのはTプロデューサーのテーマソング(違)いや、ダー○ベーダーの曲でした。
あと、今回のレノ、(・∀・)スキダ!!。
>>96 カイエン話、後日談…無いんでつね Σ(゚д゚lll)
脳内で『再会』を妄想します…うぅ。
新作来たのが嬉しいでつ。感想は…長くなりそうなので次回に>リルムに共感したとだけ言わせてくだちい。
それからメル欄なんでつが…ドリルさんですよね?
ありがd。
>104
先生! 銀河大戦のふとましいアレは「ジャバ・ザ・ハット」で
「ジャバウオック」は不思議の国のアリスでARMSですyo!
ああ、またこのスレに混じりたい……でも連載二本立てはムリポ
おまいら面白すぎだYO!!
>>101-104 イルカの人工呼吸に笑い、空港でのクラウドがもの凄くプレーヤー視点でさらに笑い、
次回予告の「ジャバウ○ック」を、まかり間違えて「ジャパ○ット」と一瞬読み間違えて
画面の前で焦っていたのは漏れですが、何か?(w
これは白氏の意図的なものであって、決して眼科には逝か……逝った方が良いのか?(w
>>105-108 待ってますた!! しかもFF10の雷平原! あそこの二人の描写はなかなか微笑ましい
ので好きなんです……雷避け200回は激しく健康に悪いですが。(w
焦ったときに故郷の訛が口をついて出る、という細かいところがリアルで(・∀・)イイ!
相変わらず活かし方がうまいな〜、と思います。
…カイエン話はすみません。でも、ああいう玉虫色の決着的な話好きなんです。(迷惑)
お察しの通り、某所でツボの中にハマってメイチェンよろしく語ってしまったのは漏れですスマソ。
>>110 新作見たい期待sage……してみるテスト。(はじめてシヴァに萌えたあの衝撃が忘れられないらしいw)
一夜明けて、瓦礫の塔。
魔大陸で甦った三闘神により破壊された世界中の嘆きを集めたその内部は、
複雑に入り組んだ構造になっていた。
しかし、多くの仲間達がいたお陰でその道を超えていける――皆の存在を感じ
ながら――一歩一歩着実に決戦の時が近づいている事も同時に感じていた。
「皆、大丈夫か?」
パーティーの先頭を行くエドガーが振り返って三人を見る。
「ぜんぜん問題なし!」
「年寄り扱いしおって」
「気にするな」
とは言いながらも、やはりここに至るまでの険しい道のりは確実に彼らの体力
を奪っていた。三人の言葉を笑顔で受けながら、エドガーは逆の結論を導き出す。
「少し休んだ方がいい」
というわけで、塔内部で見つけた安全地帯で四人は小休止をとる事となった。
そのテントの中で。
「…………」
四つの視線を浴びながら、相変わらず言葉少ななシャドウ。
「何をしている?」
「絵を描いてるの。見れば分かるでしょ」
全く物怖じしないリルムの口調に、だがシャドウは淡々とした声で問い返す。
「俺を描いても何の得にもなりはしない」
「あたしが描きたいから描いてるだけだよ」
結果は、リルムの圧勝だった。
「…………」
無言のままテントを出ようと立ち上がるシャドウに、リルムの声が飛ぶ。
「もうちょっと座ってなよ! すぐ終わるから」
「俺は絵を描いてくれなんて頼んだ覚えはない」
しかしリルムの横から動きそうにない相棒インターセプターの様子に気付くと、
仕方なしにシャドウは少女の言葉に従い、再び腰を下ろした。
「……難しいね」
「何がだ?」
暫くして、リルムはスケッチブックから目を離さずにぽつりと呟く。
取り立てて興味があるという訳でもないが、話の先を促すようにシャドウが問う。
「アンタの絵、いっつもうまく描けないんだ」
それに応えるように、リルムはペンを動かす手を止めないままでまた呟く。
「そのマスク、取ってくんない?」
「断る」
目の前に座る小さく偉大な画家の願い出を即答で拒否したシャドウに、
少女は思いっきり憎たらしい声で反撃を試みる。
「ケチ」
「何とでも言え」
少女のささやかな反抗も、意に介す様子はなかった。
しかし、居心地の悪い場所ではないと感じていたのだろうか――スケッチが終わるまで
シャドウは静かにその場に座していた。
>>110 あ、あえてツッこまなかったのに…(・∀・;)
ARMSネタもよいかなって…w
115 :
作者:03/06/22 11:34 ID:QcZAmpdL
>104 先生!次回予告のツッコミ、誰が突っ込んだのか気になって夜も眠れま千!
それより随分前の予告の、セクシーパルマーたん/ヽァ/ヽァがホントに気になって夜もry
>ドリルさん
遅れながら、是懸想人乙でした!
いい年こいてエロ本持ってる侍にハァハァして…ウッ(´д`)な香具師がここに。
漢ならエロ本は聖書(バイボー)だらジャァスティイッス!
雫夜さん新作キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!
でも自分10は未プレイな罠(DEATH
>白さん
ありがとー
これで安心して楽しめます 感謝
なんかこのスレ、職人さんたちの活気と熱意に満ちててレス見てるのも楽しいよ
いつもロムってるけどみなさんの作品楽しみにしてるYO!
話の読めない漏れでゴメンね
||
||
∧||∧
(/ ⌒ヽ)
| | |
∪ 亅|
| | |
∪∪
:
:
‐ニ三ニ‐
>111
リン「大召喚士様であれ送料は貴方が負担ですよ(ニヤリング)」
たかたシャチョーAA略(ターn)
>>115 ヤパーリ「チョットえっちな本」ははずせない貴重なアイテムですよね!(違
腐っているであろう魚も、しっかり重要アイテムとして持ち歩いている彼らに乾杯。(w
サザンクロスの続き楽しみにお待ちしてますsage〜。
>>116 ボケ、ツッコミ、イッパツネタもщ(゚Д゚щ)カモーンなスレなので、いつでもお待ちしてます!
>>117 生`!(一度使ってみたかったコレ。w)
…って、そこで何故吊っているんだ!?…………しかも送料自己負担なのかYO!!
危うくツッコミ損ねるところですた。(w
漏れがR@no-nameさんの新作で(*´Д`)するまでは逝ってもらっては困r(問題はそこなのか?)
テントのすぐ外では、エドガーが手に抱えた機械と向かい合って入念な整備の
真っ最中だった。
100%の動作率と安定した威力は、こうして戦闘の合間合間に細かく行われる彼
のメンテナンスの賜といえる。
「相変わらず、機械の手入れには余念がないな」
エドガーが作業に没頭していたせいなのか、それともアサシンとしてのシャド
ウの職業がそうさせたのか、声をかけられるまで彼の気配に全く気付かなかった。
「こう見えて機械も繊細なんだ……もちろん、扱いはレディの方が難しいけどね」
「お前も少し休んだらどうだ? ここは俺が代わろう」
「ありがとう。そうさせてもらうよ」
一見すると息が合っていない様にも見える二人の会話だが、話が早いので余計
な気遣いをせずに済む、互いに気の置けない相手だったようだ。
テントへ戻るエドガーの後ろ姿を見ながら、やはり一人の方が落ち着くなと実
感しつつも、心の中に浮かんだ言葉は。
(……仲間、か)
ビリーと別れて以来、そんなものとは無縁の生活を送って来た。孤独が好きな
のではない、慣れざるを得なかった。
しかしそれも、もう終わる。
(……もうすぐ)
「三闘神か……ケフカがおる場所じゃのう」
(!?)
ひょっこりと、いつの間にか背後に立っていたのはストラゴス。
(この翁、今まったく気配を感じなかった?!)
シャドウにしては珍しく動揺に揺れる瞳は、幸いなことにマスクが隠してくれ
る。何事もなかったかのように顔だけを向け、いつもの淡々とした口調で対した。
「ここは俺がいるから大丈夫だ、中で休んだらどうだ?」
「お主こそ疲れておるのではないかな? 集中力が欠けておるゾイ」
「…………」
めざとい翁だ、と内心で思いながら。もちろんそれを声に出す事はなかった。
「わしはまだ、孫にちゃんと似顔絵を描いてもらった事がないゾイ。お前さん、
さっき描いてもらっておったじゃろ? 羨ましいのォ〜」
「俺が望んだ訳じゃないからな、別に嬉しくはない」
素っ気ないシャドウの返事にもめげず、ストラゴスは話を続けた。
「サマサに帰ったら、大きな絵を描きたいって張り切っておったゾイ……みんな
の事を描いた大作じゃと」
まるで我が事の様に嬉しそうに話すストラゴスの姿を見下ろしながら。心中に
わき起こる懐かしさにも似た感覚は何だろう――そう、僅かに戸惑いながら。
「そうか」
それでも普段と変わりない調子を装ってシャドウは答える。
「絵が完成した時には、お前さんにも見に来て欲しいんじゃ」
まるで何かを含んでいるようなストラゴスの言葉が、最後までシャドウの頭か
ら離れなかった――それが、自分の抱く大切な何かに気付くきっかけになった事
を知るのは、それからすぐ後だった。
雫夜さん
ア−リュキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!!
冷静なアーロンも、表情豊かで一所懸命なリュックも素敵です!
「たまねぎ剣士ぬいぐるみ」の運命や如何に?!(違
R@no-nameさん
つ、吊らないでください〜!。・゚・(ノД`)・゚・。
こうなったら!英雄さんに人工呼吸して貰うしか!(激しくスレ違い)
愉快な突っ込み、有り難うございますです。
素で間違えた(……。ゴメンポ)のが、お陰様でボケに昇格*致しました。
元々「さあ、あなたもボケやツッコミをがんがん書き込もう!」BYラト−ムさん。
と云うスレであります。SS投下無しでも、こちらでマターリ構ったり遊んで下さると
幸せです。正直、素敵英雄SSを書かれる職人様に、コメント頂けてハァハァハァハァ(´д`*)
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1045368333/276-280 ドリルさん
シャドウカコ良いです!リルムに描きにくい、彼の心には
何が有るのでしょうか。。。ストラゴスの描写が飄々として深いであります!
114さん
お気遣い申し訳無い…(;´Д`)ARMS好き過ぎて本気で間違えマスタ。。。
ラビットに蹴られて逝って来まーす! お気軽にツッコミキボンヌです。
作者さん
先生!瓶さんのセクシーポインツは何処でありますか!(又もスレ違い)
予告突っ込みは主にザックスです。作者さんの文章に(*゚Д゚*)=3=3 ハァッハァッ
116さん
>なんかこのスレ、職人さんたちの活気と熱意に満ちててレス見てるのも楽しいよ
有難うございます。感謝致しますです−。゚(゚´Д`゚)゚。
■今迄の粗筋■
RHさん「悪魔の飽食を地で行く人でした。結局自分にも実験して…。
私を想ってくれる方も居りますが、30年来の引き蘢りで。
息子はグレて行方不明です」
SHさん「ええ、いつも宇宙宇宙と。今は会社にも干されて
侘びしく壊れたロケットを磨いてますよ」
AGさん「デート中、他の女の子、見てました。しかも、失踪しちゃって。
でも…今好きな人、ごつい男の人とデートしたんです」
TLさん「駅でうずくまってる男の顔見たら、元カレでした。
今ですか?廃人状態で療養中です」
YKさん「…だ○んずうおーかーに、相談した方が良いんじゃ?」
えー。。。前話は
>>101-104になりますです。
苔むした、古いロケットに、小さな蜥蜴が登る。
柔らかな外装に啄木鳥が穴を穿ち、苔達は胞子を振りまく。
そのロケットが、稼動し始めた。
「お!艇長お帰り!」
「ロケットが飛ぶのか?」
「シエラが整備した。完璧だよ、艇長!」
「Σってちょっと待って、ヒュ−ジマテリアはー?!」
ドタバタと、ロケット発射台に向かう一行。
その足許に、銃弾が打ち込まれる。
ティファがタ−クスの弾丸をすり抜け、足技を寸止めする。
「邪魔しないで!」
ルードは肘でガードし、束の間、笑う。
「……セフィロス。生きていたなら何故、神羅に戻らない?」
「ロケットが飛んで、実験データを送信すれば。
いずれ私も…大いなる厄災生まれし星へ、戻れるかも知れない」
「ウル○ラマンみたいだ。。。(;´Д`)」
「ならば……神羅に協力してもらいたい」
「しかし。今神羅に残されたヒュ−ジマテリアは1つ限り。
当初の予定よりも、遥かに破壊力が失われている。
私は────確実にメテオを壊せる方に付く!」
ルードの拳が、地の底から火竜を覚醒させる。
英雄の剛撃が、劫火を解き放ち。瞬く間にルードを、瀕死に追い込む。
「……一撃、か……」
エクスポーションを持ってきたティファを制し
「今日の…仕事は、終わった…」
そう呟き、ルードは手を振った。
一方。腹巻ヒゲ親父艇長は、駄洒落親父を蹴り飛ばし
ロケット操縦席の通信機に怒鳴る。
「何でミサイルじゃ無く、ロケットを使うんでぃ!」
『うひょ?決まってる、飛ばす為うひょー!』
「……ああん?」
パルマ−宇宙開発部門総括は、マイクを握り締めた。
『本当は、自分が一番宇宙に行きたかったうひょ。
だから…だから、宇宙飛行士を応援しようと思ったんだよ〜ん』
「────!」
『ロケット計画が頓挫しても、必死でロケットの予算や
維持費管理費人件費、毎年確保したよん!うひょ!』
「パ…パルマ−。あんた、漢だぜ…!」
シドの背後に、飛空艇演歌が流れてます。
♪ゆっくぞ〜星のぉおお大海ぃ♪(以下略) キョウミナイネ(´ _ `*
『壊れて飛べなくなる前に、一度は宇宙へ!うっひょひょ!』
犬質をダッコしたまま、勇者一行は宇宙へ向かいます。
大気の無い虚空へ。太陽風はうねり、星々は息づく。
「どったの?」
黒衣の魔王は顔を覆う。
「帰って来た…かつて私は此処に居た」
声が微かに震えている。 長い前髪が顔を隠し、表情が見えない。
「今、分った。私は────ジェノバは
ただ、宇宙に戻りたかったのだ」
「ジェノバではなく。あんたは、どう思うんだ?セフィロス」
勇者の問いに、英雄は首を横に振る。
「私は、星を護りたい。今はそう思う」
5度の太陽の死を経て、生まれた星系。銀河が絡み合い、又離れる。
星雲そのものが、意志を持った生き物であるが如く。
>>122-125 なんか…読んでいくうちに「FF7がこういう話だったら良いな」と思ってしまってる
自分に気付くんですが…。(突っ込めなくてスマソ) なんだろう? うまく言えませんが
実は7って敵って言う敵がいない話なのかも知れないと認識を改めさせられますです。
その前にパルマー……素敵過ぎます!!
リルムがいたら危うく「うひょうひょ野郎」と勘違いされている所ですが。(w
関係ないですが、神羅幹部のなかで(生身で)一番強いヤシって、
実はパルマーだったんじゃないかと疑惑が浮上しているんですが……。(人は見かけによらない)
「死ぬと分かっていてなぜ生きようとする? 死ねば全てが無に帰すのに」
力の傀儡となり果て――既にケフカ自身に人間としての心が残されていたのかは
分からない――狂ったその男、自分たちが目指して来た目標が眼前に立ちはだかる。
そして。
「お前は見つけたのですか? この死に絶えようとしている世界で……」
――ここまで辿り着いた彼らに、男は生きる理由を問う。
それはケフカの身を借りて、力そのものである三闘神の放った台詞なのかも知れない。
「見つけた!」
しかし、仲間達の声にためらいは無かった。
この長い旅路の途上で、あるいはその果てに――見出した大切な物がある。彼
らは各々が抱く“大切なもの”のために、ここまで来たのだから。
そして今、問われてはじめて晒したシャドウの胸の内。
「友と……家族と……」
暗殺者であるが故に、心を閉ざし孤独に生きてきた時間。
友を見捨てた自分をあたたかく迎え、受け入れてくれた愛おしい人の存在。
そして――。
「心の中の妻と子」
家族。
シャドウの心の深淵に描かれた、肖像。
それはカイエンと同じ様に故郷の匂いをのせて漂う、穏やかな記憶。
「仲間がいるクポ!」
平和を手にするために集った仲間達の、勇姿。
それらは即ち――希望の光。
「命…夢…希望…。そんなものは……この私が破壊する!!」
――今こそ、1000年に及ぶ哀しみの連鎖を断ち切る時。
三闘神からの、真の意味での解放を賭けて。託された幻獣の力を借りた最後の戦いは、幕を下ろした。
それは希望という名の光が、勝利を収めた瞬間。
「崩れるぞ!!」
神々しく輝き、禍々しい光を放ったその塔が――主を失い崩れ落ちる。そこに
集う、希望を呑み込まんとする勢いで。
しかし、そこから彼らを救い出したのも新たな希望の声。
「助けに来た!」
「さあ急げ! この先に飛空艇が停めてある」
それは飛空艇に待機していたウーマロとセッツァーだった。
「さあ、行きましょう!」
――塔の崩落まで時間がない。けれど、皆がいるからここまで来れたんだ――
その自信が、仲間への信頼が、何より自分たちの抱く大切なものが。今の彼らを突き動かしていた。
脱出の途中、リルムとストラゴスは他の仲間達とはぐれてしまう。
崩れ落ちる瓦礫の合間を縫い、必死に出口を目指して進むも、幼い少女と年老
いた青魔道士には厳しい道のりだった。もしかしたら、そんな考えが脳裏を掠める。
――最期かもしれないでしょ?
「おじいちゃんダメだよ! あきらめちゃ」
「すまんのォ」
――だから全部。
「弱音はいてると、似顔絵かくぞ!」
「あわわ。それだけは勘弁ゾイ」
――話しておきたかったの。
「……でもね、いつか本当の似顔絵をおじいちゃんに描いてあげたいの」
「リルム……よせい、こんな時に……かすんで前が見えんゾイ」
――ううん。話すだけじゃダメだよね。
「だから帰ろう……サマサに!」
――やっぱり、絵は描かなきゃ!
みんなの姿を、一枚の絵に。
忘れる訳ないけど、そこに集った証……だから。
うpが遅くてすみません…。マターリうpしていきます。
前回分は
>>106-108でつ。一箇所アルベド語出てきますが、訳は*1『ひどいよ』になりますです。
(ユウナんが『究極召喚』のギセイになんなくて良かったけど、コレってあたしにはゴーモンだよ…)
苦手な雷平原でやっぱり苦手なアーロンと二人きり。ティーダはユウナと、ワッカはルールーと組んでしまったので、ほぼ必然的に自分はアーロンと組むことになってしまった。
ホームにいた頃は『族長の娘』の肩書のせいか、大人たちと接することも多かったので、アルベド族も含めて大抵の人には人見知りしたことがない。
(でもこのおっちゃんは…苦手)
屈みこんだ姿勢のまま、上目遣いにアーロンを見る。
彼はへたれているリュックに背を向けて、マカラーニャの森の方を見ていた。
(ちょっと位気遣ってくれたっていいじゃん…そりゃ、あたしはユウナんじゃないけどさ)
ムカツキ、と小さく罵って立ち上がろうとしたが、腰が立たない。その時不意に背後から伸ばされた腕がリュックの腕と腰を掴み、引っ張り上げた。
「ひゃっ!!」
腰を支えられて何とか立ち上がれたものの、そのまま背後から倒れ込む形になる。
「驚かさないでよ、も〜!!!」
「立ち上がるのに苦労しているようだったからな」
声を荒げたリュックにアーロンは動じることもなく、彼女の腰に添えていた手を肩に回して自分の方に向き直らせた。
「だがそれだけ声を出せれば大丈夫だな。続けるぞ」
「げ、マジで?」
だがアーロンは避雷塔の方に向かって歩いていく。慌ててリュックも後を追った。
だがなぜかアーロンは避雷塔の方に向かって歩いていく。慌ててリュックも後を追った。
(ホントは優しいんだって、知ってるけど)
気遣って欲しいと思いながら、彼が苦手な理由は多分、時折見せる優しさに慣れないから。
だからさっき大きな声をあげてしまったのも、それを悟られたくなかったからで――。
前を歩くアーロンをそっと見て、そのまま視線を彼の手に移す。
(初めてみんなでココに通ったときも、アーロンが庇ってくれたんだった)
いつも大剣を握っている掌なのに、なぜか柔らかくて心地良かったのを憶えている。
そう多分あのときからだ――アーロンが苦手になったのって。
>>115 作者さんだ!!AAで迎えていただいてどうもでつ。嬉しいッス。
前スレのヴィンセントとエアリスの話、とても好きです。新作期待してますYO!!
>>118=126
前回の感想続きから。
>あたしがそこにいた証だから。
この言葉が好きです。引用しちゃいます。あぁリルム〜!!
私がSS書くのって、リルムとほぼ同じ理由でつ。
シャドウ…あんたってばいい娘を持ったね・゚・(ノД`)・゚・。
今回うp分も、ストラゴスとリルムの会話にしみじみしますた。
>>125 腹巻ヒゲ親父艇長…白さんの描くそんなシドが好き。
「でぃ!!」を聞くと落ち着きます。シドだけは環境が変わっても変化なさそうだ。
そしてまたしても…イニシヤルトークの粗筋に爆笑。皆彼氏に苦労してまつね。ルの人サイコー。
ドリルさん
ありがとうです。オイラの場合、行間読み過ぎハァハァし過ぎかもですが。(w
ケフカタンカコ良いです!魅力的な悪役書ける方は尊敬しますです。
シャドウ悲しいけど、深い描写に(゚д゚*)ウマーでありまつ。
リルムとストラゴスおじいちゃん、ガンガレ!
雫石さん
雷避けイベントは、難儀なさってる方が多そうですね。。。
リュックの恋する描写に、本気でドキドキときめきますた。
遅いとかそんなことは全く無いですー。 。・゚・(ノД`)・゚・。
台詞、凄くハマってて素敵です!続きをマターリ期待しますです!
■今迄の粗筋■
剣と、魔法の王宮。魔王は独り佇む。
「ツンツン頭の剣士よ。この國に残るなら
…タンビーなヒラヒラレースを標準装備してもらおう。
もちろん女性陣は────ビキニのような鎧装備だ!」
「エ━━━━━(゚Д゚|||)( ̄Д ̄|||)(゚◇゚;)━━━━━ !!!!」
パーティは出国しますた。
前話は
>>122-125になりますです。
何処迄も冷たく、途轍も無い極熱の、広大な宇宙。
微妙なのバランスで、中空に留まる妖星。
重力により、星に落ち来る運命の星、メテオ。
犬質と共に首を傾げるレッド。
「此処のヒュ−ジマテリア、ぶつけたら壊れる?」
「計算したが、無理でぃ。むしろ…」
ヴィンセントが、壁に背を預ける。
「……メテオの破片が流星雨となって、星に降るのでは?」
「そうだ。 だがこのままでは、メテオがミッドガルへ墜落しかねん!」
「何だって!?」
「だからよう。今出来んのは、メテオの軌道修正じゃねぇか?
おい!プログラムを書き換えるぞ!手伝ってくれ!」
扉が開き、痩身の赤毛女性が入って来る。
「そんな事出来んの?!」
艇長の答えは。「………シエラ、頼む(;´Д`)」だった。
シエラの手が、止まった。
「…出来た。皆さん、急いで下さい!」
全員が脱出用ポットに向かう。
「ロケットをヒュ−ジマテリア無しで激突させます。
突入角度を変える事が出来れば…」
「そんなに急ぐ物なのか?」
「ク−ン」
「!!何ですかその犬!可愛いー!Σハッ!!(゚д゚*)
えー…。宇宙船は、地上のどの乗り物よりも速いです…」
「飛行機がマッハ5とすると、人工衛星でマッハ20ちょいぐれぇだ。
んーな事より、ヒュ−ジマテリア。要らねぇのか?」
通路で、シエラが修理した8番ボンベが軽快に作動する。
脱出用ポッドが、星の世界に射出した。
クラウドの手に乗った、透明な宝珠。その向うに映る、青い星。
暗闇の底に沈む、小さな惑星の世界。
「頼むぞ、神羅26号。メテオを弾き飛ばせぃ!」
ロケット村のクルー達が、丹精込めて作りあげたロケット。
そのロケットがメテオに吸い込まれる。
刹那。光の壁がうねり、メテオの全面を覆う。
光の壁は炎の如くロケットを絡め捕り、飲み込んでゆく。
「────何?!」
ロケットは静かに、赤い星に叩き付けられた。
地上の全ての人々が、地面に膝を立て、嘆く。
「あ…ああ!」
座り込んだティファ。彼女が、しなやかな黒髪を振り乱す。
ユフィがティファの背中を摩る。
「メテオが防御したんや。一筋縄ではいきませんな」
「…又、作ってやる。
必ずだ。必ず俺は又、宇宙へ行くぞ。
待っていやがれ、メテオさんよぅ!」
艇長が壁に爪先立て、吠えた。真直ぐ宇宙を見据えながら。
脱出用ポッドが白い水柱を上げ、南の海に着水した。
遠浅の海水は暖かく、子供の魚が近寄って来る。
風に乗り、星の悲鳴が聞こえた。
「侘びしい声だな…」
「でも星の声って、どう云う意味なんだろね?」
「じっちゃん、知ってるかも」
クラウドが大空を眺める。
「興味な…ゲフン。行ってみるか。コスモキャニオンに」
■次号予告■
>>136は(6)じゃなくて(7)でした。ゴメンなさい。。。(冷や汗)
【君の鍵】に興味なく続きます。。。
「うわーん!助けてアンパンマソー!」
「くっ!」
「セフィ…じゃなくてアンパンマソ!新しい顔だよ!」
クラ…もといシャブ小父さんの手から英雄、顔面交換です。
古い英雄の首がゴロリ。
「゚+.(・∀・)゚+.゚俺の顔を食べなさい」
「い…いやぁぁぁぁぁあ!。・゚・(ノД<)・゚・。」
子供本気で泣いちゃってます。
次回は「ドキ○ちゃん(;´Д`)ハァハァ」「バイキ○マンは誰?」の2本です。
>>130-133 リュックにとってアーロンが「苦手」って表現(自覚)になっているのが(・∀・)イイ!
さらに心中の動揺を悟られまいとするリュック……よ、良すぎます(*´Д`)。漏れ
こういう展開もの凄く好み。どうしよう…嬉しくて眠れません。(知るか)
焦らずマターリいきまっしょう!
なんだか133にレスしたい事沢山あるんですが、書ききれそうにないので、またいつか(w。
>>134-138 シドの宇宙に対する挑戦心っていうか、ヤパーリ漏れ好きだわ、夢追い人っていうかなんて言うか。
しかも本編中でロケット作戦が失敗した時の、地上で項垂れる人々の描写も入ってて素敵です。
ちなみに前回分(127-129)はFF6ラスボス戦〜EDの会話ほぼその物なんです。(w ケフカは良い
悪役ですよ〜、流石はうひょひょ。とか言ってるだけあります。(?)
……その内、次回予告でセフィロスが「メテオに代わってお仕置き」する日が来るのだろうか…(w。
三闘神とケフカを倒し、世界から魔導の力が徐々に消えはじめていた頃。
引き替えにして大地には緑と、人々には笑顔が戻りはじめていた。
飛空艇ファルコンは国境を越え、世界中の人々の頭上を凱旋する。
風に乗って、喜びと希望に満ちた人々の声が聞こえてくるようだった。
「ありがとう」
誰ともなく口にした言葉に、仲間の皆が応える。互いの無事と勝利の喜びを分
かち合いながら、ファルコンは束の間の凱旋飛行を続けたのだった。
その余韻を打ち砕いた、悲しい事実。
「……え……?」
「シャドウ?!」
掛け替えのない仲間を失ったという真実に、誰もが困惑した。
「イヤ……信じない。信じられるワケないじゃん!!」
受け入れられずにいたその現実の中、それでも抗おうとするのは少女の幼さ故か。
「シャドウ! 隠れてないで出てきなよ!!」
「…………」
それ以上に、受け入れたくもなかった。
「リルムをビックリさせよーったって、そーは行かないんだから!」
「……リルム」
けれど、他の皆には分かっていたのかも知れない――これがシャドウの望んだ
道なのだと。
「ねえ、いい加減にしないとリルム怒るよ?!」
「リルム……」
それを理解するのに、リルムはまだ幼すぎた。
かといって、突き付けられた現実を否定できる材料はない。
「ねえったら!! 黙ってないで何とか言えよ」
堪えるように、それでも決して涙は見せないリルムの姿が余計に辛かった。
「セッツァー……船、戻してよ」
「リルム?」
俯いたまま、告げるリルムの声は震えている。
「塔に戻ってよ。今ならまだ間に合うかも知れないじゃん」
「…………」
少女の望みに、応える事は出来ない。
「リルム」
「なんで戻れないんだよ! アイツだって仲間だろ!? 仲間見捨てるのかよ!!」
「落ち着いてリルム」
――おちついて?
「お前ら最っ低ーだ!!」
――どうしてそんなコト平気で言えるんだよ?
「リルム! 話を聞くんじゃ」
「黙れくそじじい!!」
――あたしは……。
「リルム!!」
心配する皆の制止を振り切って、彼女は一人甲板をおりて部屋に向かった。
この場から逃げ出したって、シャドウが戻るワケじゃない。そんなことは分かってる。
だけど、今は誰の顔も見たくない。
一人に、なりたかった。
ドリルさん
シャドウー!・゚・(つД`)・゚・
愛犬も(?)リルムタンも泣いちゃうですー!
物凄く幸せな祭典の場面なのに、激しく切ないであります。
>セフィロスが「メテオに代わってお仕置き」
つ、つ、つまり。銀髪ロンゲをあの髪型にするですか…?! ハァハァ
■今迄の粗筋■
2000年前:ジェノバが星に落ちました
1000年前:神羅一族が(以下極秘)
130年前:ブ−ゲンハーゲンが産まれました
58年前:ヴィンセントが生まれました
40年前:ケットの中の人が誕生したかも
30年前:英雄の人が降誕しますた
15年前:神羅とウータイが開戦です
3日前:冷蔵庫のプリンをレッドに喰われて、クラウドが泣きました。
前話は
>>135-138になりますです。
光の届かぬ深海に、太古の鍵が眠る。
数千年の時を経て。勇者の手に渡った鍵は、象牙色の輝きを含んでいた。
星の光を集めたプラネタリウム。
「何だってエアリス姉ちゃんは、祭壇に居たんだ?」
「メテオを止める事が出来るのは、自分だけだと云っていた」
「んー?どうやって止めるんだろ?」
古代種の都に、再び冒険者達が集う。
遺跡に残る文字。横に書き付けられた解読文。
星の危機にはホーリーを求めよ。
白マテリアを身に付け、祭壇で星に語りかけるのだ。
「そう書いてあるのう。ホーホ−ホウ」
「ホーリーって?」
「究極の聖魔法じゃよ。悪しき者全てを消去する。
────或いは、人全ても消去じゃ。ホーホ−ホウ!」
「き、興味ないね…((((´ _ `;))))ガクガクブルブル」
老学者ブ−ゲンハーゲンが、古代種の鍵をオルゴールに差し込んだ。
轟音と共に。
天井から滝が噴き出し、忘らるる都の宝珠を包んだ。
螺旋を描いた楽の音を鳴り渡らせ
古い機械達が、ゆっくりと起動する。
すうっと、滝に投影される画像。
「エアリス…!」
それは、祈るエアリスの、優しい笑顔。
豊かな緋の髪に包まれた白マテリアが、零れ落ちる。
硬質な音を立て、水面に沈む結晶。
「良く見るのじゃ!」
「Σ(゚Д゚;)映像スフィアだ!…もとい。マテリアが、輝いてる」
ふと、バレットが気が付いた。
「 真 剣 白 刃 取 り が 無 い ッ !! 」
「…って、そこかよ!」ビシッ
「ひょっとして。これ、最近の映像?」
「何かを伝えに、伝言を残したようじゃの。ホーホーホウ」
クラウドの端麗な容顔が、流れ落ちる水に影を落とす。
「エアリスが、此処に来ていた…」
「皆を、安心させたかったのかしら」
────大丈夫。もう、ホーリー、唱えてあるから。
黒髪のソルジャーが呟く。
「約束の地を求め、たった一人で旅…か」
曇りの無い静かな瞳を、真直ぐ水面に向けて。
「……逢いたいぜ」
社長室で、都市開発部門総括が叫んだ。
「ジュノンのキャノン砲を、ミッドガルに?!」
ルーファウスが、メテオを指す。
「このままでは、ミッドガルにメテオが落ちる。
市民達に伝わって、恐慌状態になる前に対策を立てるべきだ。
出力調整は君に任せたよ。リーブ君」
「ミッドガルの魔晄は、無尽蔵に湧いてるわ!
魔晄キャノン、シスター・レイの力を最大限に引き出せるわよ!」
金属質の大都市ミッドガルに、入り組んだ足場が組まれ
巨大砲シスター・レイが威容を構える。
深い夜空に、無数の照明を点しながら。
■次号予告■
【メッセージ】に興味なく続きます。。。
震える指で、魔王が、幼いクラウドの頬に触れる。
「お…俺とまともに話してくれたのは、お前だけだった…」
「ピッコ○さーん!・゚・(つД`)・゚・」
「Σ(゚Д゚;)何だってー?!」
次回は「サ○ヤ人な髪型」「まあスクエニだし」の2本です。
>>143-146 ブーゲンハーゲンとヴィンセントとケットの中の人の年齢に衝撃を受けつつ…。
そう言えばブーゲンハーゲンは「いつでもレビデト」のアビリティをセットしていたかの
ような動きをしていた事を思い出しますた。(w
……実はブーゲンハーゲンも、ナナキ達と同じ様な絶滅危惧種なのではないかと疑う
今日この頃。(w
…いよいよ神羅ビル決戦でつね! あそこには
1.最後の選択肢を出すタークス 2.(゜∀゜)アヒャってる宝条
3.忘れがちなバレット(ケット・シーだっけ?)の最強武器
4.どんなに発掘に夢中になっていても、中々ミッドガルに近づかない優しいウェポン
5.見逃しがちなハイウインド操縦士のLv14リミット技。(w
などなど、見所満載ですね!? 期待sage〜。
部屋の前に並ぶ二つの影。
「ここは、お前さんに任せるゾイ……」
「…………」
「無理を言ってすまん。じゃが……わしでは無理なんじゃ」
エドガーの背に手を当て、ストラゴスは詫びるように呟いた。
「……でも」
なぜ、ストラゴスがそんな事を言うのか――エドガーには皆目見当も付かない。
それでも、小さく首を横に振る翁に反論を浴びせる気にはなれない。
一つ頷くと、小さな声で告げた。
「しばらく時間を頂けますか? ……それとセッツァーに伝えて下さい」
エドガーからの伝言を持って、ストラゴスは再び甲板へ向かった。
一人残されたエドガーは扉の前に立って何か思案したあげく、意を決してその戸を叩いた。
「…………」
しかし、しばらく待っても返事はない。
「……リルム? 入るよ」
再び扉を叩きながら、エドガーは返答を待たずにゆっくりとした動作で戸を開けた。
「リ……」
その光景を前に、思わず言葉を失う。
何十枚、何百枚とも知れぬ紙片が散らばる部屋の中に、彼女がいた。
ドアを閉め、静かに一歩を踏み出したエドガーの動作にさえ散らばった紙片が
舞い上がる――一枚として白紙のない、全てに少女の思いが込められた作品が。
「……なにしにきたんだよ?」
どうせジジイに頼まれたんだろ? リルムの口から紡がれる反抗的な言葉には、
それでもいつもの勢いは見られない。
エドガーは無言で散らばる紙片を拾い上げ、その一つ一つに描かれた仲間達の
姿に見入りながら、それらを丁寧に片付けはじめた。
言葉も交わさぬまま、ただ時間だけがゆったりと流れるその空間で。
「なんか言ったらどうなんだよ?」
最初に口を開いたのは、リルムだった。
ドリルさん
1~5どれも素敵であります!(゜∀゜)アヒャってる宝条ハァハァ
紙の洪水に囲まれるリルムタン。一枚一枚思いが詰まってそうで
切なくて寂しいです。。。
エドガーはセッツァーに、何を伝言したのか気になりまつ。
エドリル会話、熱く期待sageでありまつ!
その声を聞いてもエドガーからの返答はなかった。
かわりに、部屋中に散らばった紙片を全て集めた束をそっとテーブルに戻すと、
横に置かれた椅子に腰掛け、改めて手にしたいくつかの絵を眺めた。
不意にぽつりと、聞こえるか聞こえないか分からない様な小さな呟きを漏らす。
「彼は……生きてるんだ」
エドガーの言葉にリルムは弾かれたように顔を上げ、続く言葉に期待を込めた視線を向ける。
「この中に」
視線を紙に落としたままエドガーは告げた――それは瓦礫の塔で描かれた、最後のシャドウの姿。
「……絵じゃん」
裏切られた期待に、落胆の色を隠さずリルムが呟く。
「そう。だけどこの中でシャドウは生き続けている――リルムの思いが込められ
たこの絵の中で、いつまでも」
そして彼と旅路を共にし、この絵を目にした自分たちの中にも。
「あたしが望んでたのは……そんなんじゃ……ないもん」
込み上げてくる気持ちを押し殺そうとして、よけいに声が震える。
膝の上に乗せた両手の拳をぎゅっと握りしめ、揺れる視界の中でリルムは天井を見上げた。
「リルム」
「なん……で? あ……たし達……が」
――一緒に帰ろうって、約束したワケじゃないけどさ。
「……残して……いっ」
――だって、悲しいじゃん。
思うことはたくさんある。心が痛い。
それが言葉にならない。溢れてくるのは涙ばかりで。
――やっぱりダメだ。今は……。
「ゴメン……出てってよ」
――こんな姿、誰にも見られたくないから。
嗚咽を堪えてようやく紡がれたその言葉に、エドガーは苦笑する。
「……すまなかったね」
いつもの口調で言うと、彼は席を立った。
靴音だけが響く部屋の中で、リルムは天井を見つめたままエドガーが去るのを待つ。
音はやがて扉の前で止まり、静寂が覆う室内で。
「リルム、外を見てごらん」
「…………」
男の声が、リルムを窓辺へ誘う。
エドガーに背を向けたまま、扉の反対側に取り付けられた窓の方へ躊躇いがち
に足を運びながら、溢れ出しそうな涙を密かに拭った。
そして、窓外に目を転じる。
「!!」
広がる光景――倒壊した瓦礫の塔――に、目を奪われる。
さっきはとにかく必死だったから気付かなかったけれど。
「……ひどい……」
元々が瓦礫を吸い寄せて積み上げられただけの無秩序な塔。それが崩れ去った
あとには、所々燻っている炎と立ち上る煙以外、何ら形を成す物が見あたらない。
――たとえ戻ったところで、シャドウは……。
「……あた……し」
あの時、船を戻せないと首を横に振ったセッツァーの行動に納得しながら、自
分以外の誰もがその事に気付いていた事を知った。
「皆、あの塔に残してきたんだよ」
背後でエドガーが静かに語る。
「悲しみと、絶望を。……これから前を向いて生きていくために、ね」
「…………」
何のためにケフカと戦ったのか?
「忘れる訳じゃない。だけど、抱え込んだままでは前に進めない」
生きるため、この世界を取り戻すために。
そして、悲しい歴史に終止符を打つ為に。
平和な世界を、築き上げるために。
「だから」
「!?」
思いがけず肩に添えられた手と、伝わってくる温もりに身が強張る。
「今は……思い切り泣いた方が良い」
優しく告げられたその言葉は、まるで何かの呪文のように。
悲しみに閉ざされたリルムの心を解き放った。
「ごっ……ごめ、……ん」
――だけど今だけだから。もう泣かないから……でもごめんね。
時折そんな風に詫びながら、堪えていた思いを一気に吐き出す幼い少女の姿に
胸が痛んだ。
「謝らなくても良いから」
なんと強い少女だろう、とも同時に思う。
……なんか思いっきり少女趣味な描写になっとりますね。タイトルから脱線気味なのは
軌道修正するつもりなんですが……・゚・(ノД`)・゚・スマソ。
>>149 個人的には1と2と5が白さんのテイストで描かれる事を激しく期待して夜も眠れず、
飲んだ帰りに終電で寝過ごしましたが、何か?(※実話です)
ミッドガル8番街発最終電車で乗り過ごしたら、墓場まで直行ですか…?((((;´Д`))))
乗ってたのが国鉄で良かった。(え)
――1年後、皆とこの船での再会を約束しよう。
「忘れる訳じゃないもん。たまに会いに来ようよ?」
涙を拭いながらも、エドガーを見上げたリルムの顔には笑顔が戻る。
「ああ」
その表情を見て安堵したように、エドガーも微笑みを浮かべる。
「……悲しみに暮れる表情も素敵だが、リルムには笑顔の方が似合っているよ」
「あっそ」
いつもの口振りで向かってみるが、やはりリルムからは素っ気ない返事しか返
って来ない。それでもエドガーはめげずに続ける。
「私だけが思っているわけじゃないさ。……ほら」
言いながら扉の方へ視線を向けるエドガーにつられる様に、リルムも振り返る。
「?」
扉から微かに届く小さな音に首を傾げるリルムから手を離して。
「どうやら恋人を迎えに来たようだ」
部屋の扉を開き、その客人を出迎えた。
「……インターセプター!」
互いにその姿を認めると、走り寄って再会の包容を交わす。
「良かった! 生きてて良かった!!」
リルムの腕に抱かれ嬉しそうに尻尾を振るインターセプター――まるでシャドウの忘れ形見だ。
「一緒に帰ろうね! サマサに」
リルムの知る由はないが、そこはインターセプターにとって遠い故郷の名。
そして目の前にいる少女こそ、かつての相棒の忘れ形見。
「いつか、インターセプターの絵も描いてあげるね!」
そう言って部屋を出るリルムから、涙の影は消えていた。
小さな恋人と廊下に走り出たリルムは、思い出したように部屋の中にいたエドガーの方を振り返る。
「あ、いつかエドガーの絵も描いてあげる! ……今日のお礼……なんてね」
明るい希望に満ちた、少女の笑顔に。
「楽しみにしているよ」
エドガーは改めて手にした平和と、少女の見せる笑顔の尊さを感じていた。
それから数年後。
フィガロ城には二枚の壁画が飾られていた。
「理屈は分かんねーけど、やっぱり上手いな」
そのうちの一枚に描かれている自分の姿を眺めて溜息を吐くマッシュの横から、
いたずらっぽく笑う兄の声が聞こえた。
「実物より格好良く描かれてるしな」
そんな風に言いながら、絵の中と同じように弟と肩を並べてそれを眺めた。
「……この二枚とも『家族の肖像』か。上手いタイトルだよな」
部屋の反対側に飾られたもう一枚の壁画の方へ視線をやると、反撃とばかりに
マッシュが笑う。
「…………」
照れた様に視線をおろした兄の背中に、弟は簡素だが心からの祝辞を送るのだ
った。
「兄貴、幸せになれよ」
城内で見せるリルムとエドガーの微笑みもまた、あの絵の中と同じ光景。
弟やかつての仲間達、フィガロや世界中の民達の祝福を受けた二人に相応しい
明るくあたたかな日差しが、今日もフィガロ城を包んでいた。
家族の肖像−終−
ドリルさん
「家族の肖像」終了、乙華麗様であります!
おとう…もといシャドウ、リルムタンを見守って欲しいです。。。
セツネー・゚・(つД`*)・゚・
>「皆、あの塔に残してきたんだよ」
エドガーの目線が、強くて暖かくて、ジーンとしますた。
リルムタンの幸せを祈りつつ、今後の御作品に熱いハートで
(*´Д`)/lァ/lァ期待sageしますです。
■今迄の粗筋■
仄暗い廊下を抜け、セフィロスが少年の姿で現れる。
「あら、セフィちゃんお早う。トーストいる?」
ルクレツィア博士が、台所に立ってます。何故か白衣で。
新聞の向うから、居間の宝条博士が生返事。
「朝食は活力の元だぞ。セフィロス」
こ、これはエ○゙ァ…!(((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
セフィロスは凍り付きますた。
前話は
>>143-146 になりますです。
鳴動。大量の泡を吐き、海よりいずる者。
クラウドが飛空艇に乗り込もうとした時、大陸棚が揺さぶられた。
ケット・シーがもがき、毒…怪電波を発する。
「Σ( ̄Д ̄|||)のわっ!ウエポンが、出て来よりました!」
白き巨神は、迷い無く王都ミッドガルへ向かう。
星を衰退させる若き王を、弑逆する為に。
「皆は?!」
「知ってるお人は無事です。でも…お願いです────急いでください!」
ケットが会社に残ってるのは、ミッドガルの人達が心配だから?
ティファはふと、そう思った。
飛空艇パイロットが叫んだ。
「クラウドさん!行きますよ!」
「すいません、待って下さい」
今更なんだよー!ヾ(>◇<。)シと一同。
だってチョコボ仙人さん家の『敵の技』取ってないんだYO!と勇者君。
「んな阿呆な。。。あーもう!仕方ねぇ!急いでくれ!」
チョコボ仙人の家に向かう途中。異様な光景が映った。
大氷河地帯の向うに。北の大空洞を覆う分厚いバリア。
「なんだありゃぁ! 」
皮膚を刺す瘴気。地の底から沸き上る何か。
勇者の背筋に、冷たい電流が走る。かつて、世界を包み、血を望んだ闇。
その殺気が、北の大空洞に淀み、荊棘(おどろ)に縺れ合う。
「大いなる厄災が星に堕ちし時。生き残った古代種達が、厄災を封印した。
────何処に?その答えが此処に有る」
逆光を浴びて。魔王は独り呟く。
ユフィが絶叫する。
「早くはやくぅ!ライジングサン、ウエポンから盗ませてよーッ!」
「Σハッ!!(゚Д゚;)ガビーン。そうだった…」
「よしっ!チョコボで近くに行くぞ!」
チョコボが怯えて泣いてます。てか、ウエポソにシカトされますた。
「仕方ない。潜水艇で行くぞ!」
「いや、無理だから。(※無理です)つーか普通に行けよ!」
気が付くと、ダイヤウエポンがズモーンと目前に立ってますた。
すかさずライジングサンをふんだくって、ユフィは喜色満面です。
ケット・シーが、「ヤヴァイからとっとと逃げれ!」とばかりに
パーティの皆を飛空艇に押し込みます。
巨人達の戦場。都市砲が照準を据え、ダイヤウエポンの胸腔が開く。
プラズマが沸き起こり、正確に神羅ビルを狙う。
闇の中シスター・レイが蠢き、魔晄エネルギーを圧縮する。
同時に。黄金と白金の砲撃が解き放たれ、空中で交差した。
誰も知らない遠い街。宿のテーブル上、携帯が振動して。
『────ああ、僕だ。ルーファウスだよ。覚えているかい?
タ−クス達が、ようやくこの番号に辿り着いたんだ。
どうか、元気で。今、何処にいる?…君に会いたいよ』
花瓶が揺れる。エアリスの留守番電話に、メッセージが録音された。
ルーファウスは静かに、巨神からの砲弾を見据える。
窓が割れ、ワイヤーがルーファウスを繋ぐ。
「社員は全員避難致しました!もう…充分です、社長!」
「ツォン?!」
狭い硝子の割れ目から、フロア一面を圧する風が吹き込む。
窓全てが破裂し、ヘリコプターが若社長達を引き上げる。
そして────
シスター・レイがウエポンの心臓を抉り、大量の硝子が、地上に降り注ぐ。
ウエポンは轟音と共に地に臥した。
【ウータイ行ってなかったよ!】に興味なく続きます。。。
■次号予告■
クラウドは魔法使いのd(ry
「俺達はとんでもない思い違いをしていたようだ。
我が名はSephiroth。暗号666に従って抽出するとpi。
────ぴちょんくんを指していたのだ!
早速調査に飛んでくれ、ナワ…クラウド!」
「 な 、 な ん だ っ て ー ! 」(AA省略)
次回は「予言はずれてバザーイ」「MMRフカーツだよ!」の2本です。
前スレからのロム者です。
当初からコソーリ日参させていただいてました。が。
コテハンの方々のFFへの熱いパッションに当てられて、SSを書き始めてしまいました。
夢見すぎFFX(テンツー?)SS+勝手設定多数ですがよろしくお願いします。(`・ω・´)
シカシナガクナルカモ…ドウシヨウ…
―握った手はあまりに幼く
―微笑みはあまりに眩しい
―だからせめてその笑顔を
―この手で守ってあげたいと思った
(潮の香りが、する……)
マカラーニャの寺院を出て三日目、ようやく水晶のような森の輝きから解放されて
僕は思わず溜息を漏らした。
僧官である両親と共にベベルを出たのはひと月ほど前のこと、
ようやくまたこうして帰ってくることができた。
海の上に浮かぶスピラ最大の都は、相変わらず物々しい雰囲気が漂っていて、
ここグレートブリッジには神経質そうな僧兵たちが始終あちこち歩き回っている。
道中、さほど強い魔物に出会うこともなかったので、
このまま一度聖ベベル宮へ報告に行こうという両親の会話を何となく聞き流しながら、
僕は久しぶりの故郷の風景に心躍らせていた。
そんな時だった。
見回りの僧兵たちの向こうに、小さな影を見つけた。
白い服に、焦茶色の髪の女の子。年は……たぶん僕と同じくらいだろう。
俯いた表情は、彼女をちょっとだけ大人っぽく見せている。
女の子は、グレートブリッジの片隅で、膝を抱きかかえるようにして座り込んでいた。
誰かを待っているような、そんな様子で。
その姿がひどく印象的で、僕は、大分先へ行ってしまった母親に「置いていくわよ」
と声を掛けられるまで、その子の方を見詰めていた。
明くる日のことだ。
女の子は昨日と同じ場所に、昨日と同じように座っていた。
僧兵たちも、女の子がそこにいる光景に慣れっこになってしまっているのか、
誰一人として彼女のことを気にする素振りをみせる者はいない。
泣きそうにも、辛そうにも見えない真剣な眼差しからは、
動かし難い意思のようなものを感じる。
僕はまるで引き寄せられるようにして、彼女の側へと近付いた。
あの子と、話をしてみたい。それだけ考えていた。
彼女の隣に、同じように膝を抱えて座り込む。ちらりと、彼女の横顔を一瞥した。
大海を思わせるコバルトブルーの瞳は、真っ直ぐに前を見据えている。
何と言って話し掛けようか?
しばらく考えてから、僕は言った。
「……誰かを待ってるの?」
こくり、と女の子は頷いた。
もしかすると、何度も尋ねられて条件反射になってしまっているのかもしれない。
「……お父さんとお母さん?」
「父さん」
小さく唇が動いて言葉を紡ぐ。
透き通った、見た目のイメージ通りの可愛らしい声だった。
「お父さんは、どこに行ってるんだい?」
服装はベベルの標準的なものだけれど、さほど貧しい家に住んでいる風にも見えない。
おそらく、彼女の父親も僧官か何かなのだろう、と、ぼおっと考えていた。
僧官ならジョゼかどこかの寺院にでも行っているのだろう。
よっぽど帰りが待ち遠しいんだろうな、と。
そう勝手に解釈していた僕の耳に、返ってきたのは予想だにつかなかった答えだった。
「……ザナルカンド」
ザナルカンド。
そうか、ザナルカンドに行ってるのか……
無意識に頷いていた僕は、次の瞬間はっと我に返って、彼女の方を振り返った。
「何だって?じゃあ、君のお父さんは召喚士?」
迷わず、彼女は「うん」と言った。
ザナルカンドに向かった召喚士。父親の帰りを待つ小さな女の子。
僧兵も、誰も、彼女に何も言わない訳が分かったような気がした。
いや、言えないんだろう。僕だって言えない。彼女の気の済むようにさせてあげたい。
「父さんが帰ってきたらね、一番最初に『おかえりなさい』って言ってあげるの。
父さん、『いってきます』も言わずに旅に出ちゃったから」
そう言って、初めてこっちを向いて微笑んだ。
気が付かなかったけれど、彼女のもう片方の瞳は淡い緑色をしていた。
南国の、珊瑚礁の海に似たエメラルドグリーン。
幼い頃に両親に連れられて行ったキーリカの海を思わせる色。
「……父さん、早く帰ってこないかなぁ……」
空を見上げる彼女につられるように空を見上げる。遠くに、聖獣エフレイエが霞む空。
シンの姿は見えない。まるでナギ節のように穏やかな昼下がり。
「……そうだね、早く帰ってくるといいね」
僕は低く呟いた。
最近ご無沙汰してます。
今抱えている仕事が終わったらまた参りますので〜。
続きお待ちの方いらっしゃいましたらごめんなさい。
>>161 大丈夫です。たぶん長さからいえば私も相当な物ですから。
ただ、長編は書いてる本人もなかなか疲れますので
途中放棄だけはしないようにがんばって下さいね。
(完結しないと読んでる方がイヤンだと思いますので)
続きお待ちしてますよヽ(´ー`)ノ
166 :
161:03/06/30 00:15 ID:uHDnDT8y
>>165 暖かい励ましのお言葉ありがとうございます(´人`)アリガタヤー
うまく話をまとめて完結できるよう努力します。
ええと、実は某所の姐さんのバラユウに触発され今に至りました。
あちらの方も続きも楽しみにしてますので、お仕事がんがってください。
(って、もしかしてここで書いたらスレ違いですか・゚・(ノД`)・゚・。)
シンを倒すために究極召喚を目指し、最果ての地・ザナルカンドへ向かうのが召喚士。
究極召喚が束の間のナギ節と引き替えにするのは自らの命。
だから、召喚士のなり手はとてつもなく少ない。
新しい召喚士が誕生すれば、当然それを大々的に発表するのが寺院の役目だ。
でも、ここ最近、新しい召喚士が旅立ったという話を聞いたことはなかった。
ベベルの僧官を務める両親すら、知らないと言う。
特にベベルから召喚士が旅立つ時には盛大な見送りの式が行われるはずなのに、それもない。
そのことが、少しだけ気に掛かっていた。
何か、秘密があるんじゃないだろうかと。
(あの子は、いつからあそこにいるんだろうな……)
言葉少なに彼女と別れたあの日から5日後、ついつい様子が気になって、
またグレートブリッジへやって来てしまった。
相変わらず、彼女はあの場所に座っていた。
どうやら僕のことを覚えていてくれたらしく、僕の姿を見つけると、首を傾げて微笑みかけてくれた。
思わず嬉しくなって僕も微笑み返す。
「そういえば、まだ、名前を言ってなかったね。僕はバラライ。」
「バラライさん?」
「うん」
君は?と尋ねると、もじもじしながら彼女は口を開いた。
「ユウナ……」
「ユウナちゃんか……いい、名前だね」
「……父さんが、付けてくれたの」
照れたように、少しうつむきがちに答える彼女。
「いい名前、なんて初めて言われたな……」
「素敵な名前だよ」
スピラの歴史上、初めて「シン」を倒した女性、最初の大召喚士ユウナレスカ様。
ユウナ、という名前は、きっと、そのユウナレスカ様から最初の三文字を戴いた名前だ。
「君のお父さんは、よっぽど君が可愛かったんだろうね」
そんな名前を付けてしまうほど、君のことが大切だったんだ。
そう言いかけて、僕は止めた。
「そう、かな」
顔を上げて、彼女は真っ直ぐ僕を見ていた。
「僕はそう思う」
じっと無言でお互いの目を見つめ合って、次の瞬間、思わず二人とも吹き出してしまった。
「ねえ、ところでユウナちゃんはいつからここにいるんだい?」
僕の問いかけに、彼女は、もう一度ちょっと首を傾げてから返事をする。
「父さんが旅立ったのが、二十三日前。その次の日から、ずっと、かな」
二十三日前。やっぱり、心当たりはない。
その頃はマカラーニャの寺院にいたはずだから、召喚士が来たのならすぐに分かるはずだった。
としたら、先に南回りでジョゼ・キーリカ・ビサイドへ向かったんだろうか。
「二十三日か……旅に出てから、ずいぶん立ってるんだね」
「うん。ナギ平原に行く前に、帰ってきてくれるかなぁ……」
もう一度会いたいよ……彼女は寂しそうに言う。
「……きっと、最後だから」
究極召喚を使った召喚士は例外なく死ぬ。死んでしまう。
彼女はそのことはちゃんと理解しているようだった。
召喚士の旅がどれだけ過酷であるのか、も。
だけど、まだ大好きな父親に別れの言葉を言っていない。
せめて最後に、一言だけ。一言でいいから。
彼女の気持ちが痛いくらい伝わってくる。
……なんだか哀しくなってきた。
何か、僕に出来ることはないだろうか?
(そうだ!)
「大丈夫だよ」
「えっ?」
「大丈夫、ユウナちゃんがこんなに一生懸命帰ってきてほしいってお祈りしてるんだから、
きっとユウナちゃんのお父さんは帰ってくるよ。ね?」
ぎゅっと両手を握って、励ましの言葉を贈る。
驚いた彼女の小さな手のひらは、少しの間強張っていたが、次第に強く握り返してきた。
「うん!」
いつの間にか、聞こうと思っていたことを僕はすっかり忘れてしまっていた。
今はただ、彼女の瞳の大海を見詰めていたい。
それだけだった。
こんばんわ。前スレROMしてた者です。
ここは素敵な職人さんがたくさん居られますね!
最近は全然来てなかったのですが新スレ乙です。
全くもって小説初心者なのですが…ここで小説
うpさせて頂いても良いのでしょうか?
7のクラエア小説なんですがエアリスのファン
スレが荒れていたのでこちらを紹介して貰った
のですが…
しかしながら皆様うまいです。特に前スレのエ
ドリル小説最高でした!
改行規制に引っかからないかと心配しつつ、感想(そして膨らむ妄想などw)を書き逃げしてみるテスト。
>>157-160(【メッセージ】)
ウータイ……次のタイトルだけで既に(*´Д`)。白さんの描かれるユフィのファンです。
(彼女に対する見方がホントに変わった…)
最後までビルに残るルーファウス社長、二代目とは思えぬ程の格好良さがありますよね。
本編中ではs(略。…にしてもさすがツォンさん、総務部調査課を束ねるだけあって登場カコイイ!!
>>161-164>>167-169(Mit deinen blauem Augen)
10-2を知らない漏れは最初、登場する少年の事をイサールかと思ってました。(スマソ)
> 「父さんが帰ってきたらね、一番最初に『おかえりなさい』って言ってあげるの。
> 父さん、『いってきます』も言わずに旅に出ちゃったから」
……・゚・(ノД`)・゚・家族ネタに弱い漏れを泣かす気ですか?(w これ読むと、10のアルベド
ホームでの真相露呈シーンがより深く感動できる気がします。10の中ではユウナが召喚士
になろうとした経緯って、あまり語られてませんでしたから目から鱗です。
長編とのことで、この先の展開楽しみにしております! がんがって下さい!!
でも嬉しいですね。色んな人の色んな見方(萌えSS)が拝見できるんだから…(゚д゚)ウマー!!
>>165 …ブラウザを穴が空くほど見つめ続けながら、続きを心待ちにしてる人間がここにいます(w
(と、さり気なく続編期待をアピールしてみるテスト)
お仕事がんがって下さい、体調には気を付けて。(体が資本です、はい)
(´-`).。oO(ずっとリクエストに応じられずスマソ。一応ガンガッテ模索中…しかしマッシュのネタがないYO…)
>>170 萌えスレが荒れるのは寂しい限りです。漏れも小説初心者ですが、萌えに素人も玄人も
関係ないのでぜひщ(゚Д゚щ)カモーン!! 同シリーズ異作品同居型+自給自足が売りですこのスレ。
…と、勝手に思っているんですが(w。色んな方の沢山の視点(萌えポインツ)が見られるので(゚д゚)ウマー。
それと、嬉しいお言葉ありがd。6ネタで突っ走った甲斐がありました。(もういいって)
>>172 ありがとう御座います!では早速お邪魔させて頂きますね。
ドリル装備の名無しさんの書かれる毎度ながら6小説素敵
です!エドガー好きの私には花血ものですた。(;´Д`)
他の皆様の小説も今日から少しずつ読ませて頂きたいと
思います。
ではとりあえずエアスレの方でうpした冒頭部分を…
「じゃ、私、行くね?全部終わったら…また、ね?…」
遠い昔のようでもあって…それは紛れも無く現実だった。
あの時…俺は夢を見た…エアリスの。いや、あれは夢だったのか?
…夢だったとしてもあの時、確かに彼女は俺の側にいた。
いつものように笑って…気にしないほうがいい、そう言ってくれた。
そう、眠りの森に現れた彼女の…エアリスの…俺が耳にした言葉は…
『じゃ、私、行くね?』 ―何処へ?
『全部終わったら』 ―終わらせる?エアリスが?俺が…俺が悪いのに。
『また、ね?…』 ―ああ。…エアリス。すぐに戻ってきてくれるんだろ?
思いもしなかった。考えたくもなかった。
もしも…もう会えなかったとしたら?
いや違う…俺はその後彼女に会えた。でも…彼女が俺を見て微笑んだ後…
その後…っ彼女はエアリスは……!
最期の言葉…それがエアリスの最期の言葉になるなんて…。
彼女の微笑みが胸に焼き付いたまま離れない…エアリスはもういない…
彼女が笑うことのできる場所はもう、ここにはない…。
エアリス…誰よりもこの星を愛していたひと・・・
そして、愛する星に全てを捧げたひと…
空を高速で駆る飛空挺、ハイウインドの甲板。
夜も更け肌に染みる冷たい風が吹き遊ぶ中。彼、クラウド・ストライフは
ぼんやりと手摺に半身を擡げていた。
その蒼く神秘的な輝きを乗せた瞳は何処か虚ろだった。
夜空をすり抜ける数多の星々が描く軌跡も、遥か彼方の漆黒の海に在る地
平線も…空の上から望める何れの景色にも彼は心奪われることなく。
視線だけを向けて何を見るでもなく彼はただ弛緩した体を冷たい鉄の手摺
に預けていた。
それ故に、機内へと続く甲板に備わった唯一つの扉が、相手を気遣うよう
にゆっくりと開けられたことにもただ、気付かずに。
近寄ってくる足音が四足から放たれていることにも。
「…クラウド?」
背後から放たれたその言葉で漸くクラウドは自分以外の存在に気付いた。
振り返って見ればそこにはちょこんと犬で言うなら『お座り』をして尻
尾の先の炎をゆらゆらと左右に振る犬…ではなく『彼』がいた。
「ああ…レッドXIII。すまない。考え事をしていた。」
振り向いて彼がその頬に微かな笑みを湛えたから。
レッドXIII、―またの名はナナキ、もほっとして笑みを返した。
「クラウド。もう遅いよ。明日は早いしそろそろ休まない?」
「そうか…もうそんな時間か」
気遣わしげな表情を浮かべる仲間の一言にクラウドは漸く手摺から身を
離し顔を上げた。
「そうだな明日は…」。
クラウドは少し言い淀むともう寝よう、と傍らの彼を誘った。
「クラウド…」。
彼―…レッドXIIIにはクラウドが今宵一人きりで冷たい風に身を預けな
がら仲間の目を避け、この甲板で思い悩む理由を痛い程に察していた。
「明日ね…」
「え?」
レッドXIIIの優しく…何処までも気遣わしげな声音は、
「解ると良いよね。エアリスのこと」
そう告げると微かな…ほんの少し悲しい笑みを浮かべた。
「…ああ。そんなに気を使わないでくれ。俺達が悲しんでいたらエアリス
も…俺は大丈夫だよ」
優しく、穏やかに微笑んでクラウドは少し屈んでレッドXIIIの赤い鬣を撫
でた。
「クラウド…」
「ん?」
「オイラ昔のクラウドも好きだけど今の本当のクラウドも大好きだよ。
皆凄く心配してたんだ。もとに戻ってくれて嬉しい…」
「えっ?あ、ああ…」
面と向き合って真摯な目でそんなことを告げられて、クラウドは照れ臭
そうな表情を浮かべたが、そんな彼を残して、オイラも寝るよ、と入って
来た時と同じように二本の前足で器用に扉を開け、一足先に四つ足の彼は
去って行った。
「本当の俺、か…」
以前の彼であったなら想像もつかない『照れ臭い』表情のままクラウド
は少しの間また漆黒の空へと目をやって、程なく仲間のもとへと戻るべく
踵を返した。
やってしまった…
1回目名前変えるの忘れてる…
雰囲気でねぇ…。・.・゚(つД`)゚
お目汚しスマソ。又しばらくしたら来ます
178 :
親切な名無しさん:03/07/01 00:41 ID:/2fVJPhO
前回よりも力の入れ方が強いのか、その声もひときわ大きかった。
ティナの手足が抵抗し、鎖が激しく揺れる。
それでもケフカは両手に力を入れ続けた。本当に喉を握り潰すかのような勢いで。
そして、微かに笑みを浮かべながら、目の前でもがき苦しむ少女に優しく声をかける。
「今日はもうおやすみなさい・・・ティナ・・・」
ケフカの声が聞こえたが、何を言っているのかまではわからない。
目の前が白くなり、何が見えているのかもわからなかった。
痛みや顔の熱さ、体の感覚さえも曖昧だ。
そして・・・
一瞬自分の体がふわっと軽くなったような気がした。
手足からはだらんと力が抜け、その重さを鎖が受け止める。
瞳は閉じられ、その顔にもう苦しみは見られない。
「また明日来るよ・・・」
気絶したティナの頬を手のひらで撫でながら、ケフカは微笑んだ。
179 :
作者:03/07/01 20:29 ID:2lbSltlm
家族の肖像ラストキタ━━━━(´Д`)━━━━━!!!
フィガロ城に向かって君が代聞きつつ涙の国旗掲揚しております。
その後のお話がエドリルに続くのかなー(`ω´)?と思ってみタリー。
白さん
先生!瓶さんのセクシーポインツは…(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァウッ(;゚Д゚)!!(´д`)リバースシマス
通貨いいかげん続きうp死体な。
そ…そして!
作家陣の降臨キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
(´д`;三;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア
Mit deinen blauem Augen
X-2キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ !!!! ようこそです〜。
ちっちゃいユウナタンがいたいけで、とても愛らしいです!
読み易くて繊巧な文体が素敵ですね。続きが楽しみでありますです。
姐さん
キステイス先生の連載完結、乙華麗様です!
御元気そうでヨカタです・゚・(つД`*)・゚・サミシカッタ
マターリお待ちしておりマスです。
◆AehbnBZ4i2さん
FF7職人様だ! 又是非いらしてくださいです。
エアリスが優美に描かれていて、とても切ないであります(ノД`)シクシク
帰還したクラウドも健気なレッドも、情感溢れる文章も好きです!
ドリルさん
>同シリーズ異作品同居型+自給自足が売りですこのスレ。
熱く激しく同意であります、隊長!ドサクサ紛れに
ドリルさんのエドガーに激しく萌えであります!!!とゆってみるテスト。
お体御自愛くださいませです。
作者さん
とぼけた所も含め、瓶さんは全てが魅力のような気が激しくしてきますた。
作者さんの瓶さんは、性格も頭も顔もギャグも良い
世界遺産に認定してホスィ至宝であります!ハァハァ
■今迄の粗筋■
昔々ミッドガルで、クラウドが刃物を振り回しておりました。
そんなある日、空から大きなメテオがドンブラコと降って来たのです。
いきなり星の危機です。
セトラのおひいさんも、ナナキのわんこさんも、美形のガンマンさんも、
デブモ−グリつぁんも、長者の神羅どんも、みーんな立ち上がりました。
その時クラどんは、ぽつりと云いました。
「あ、ウータイ行くの忘れてた」と。
前話は
>>157-160になりますです。
シスター・レイの砲撃がダイヤウエポンの胸を貫き、
凄まじい音を立て、大空洞のバリアを蒸発させる。
大空洞は静けさを取り戻し、何者かの息を潜める気配だけが残った。
飛空艇全体が、鮮やかな七色に光っています。
「おう!クラウド、どうする?ん?」
飛空艇繰艇士は鼻息が荒いです。
「こ、こいつぁ…伝説の繰艇士リミットブレイク!」
「ご、ゴメン!行ってくれ!……………………………………ウータイ」
静かな海岸に、微かな異国の香が漂います。
『ようこそ おいでやす めんそーれ ウータイ』
そんな看板の横を、アダマンタイマイが牛歩で闊歩してます。
と思ったら、神羅兵士が追って来て戦闘に。
気が付くと、ユフィは消え、マテリアが殆ど無くなってました。
峻険な岩山に、硬質な靴音が響く。
岩肌を地衣類が彩り、青い靄が立ち篭めている。
霧に霞む英雄の肩や背中に、ナニやら色々憑いてます。
「興味ないけど!何か憑いてるー!ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ」
「ウータイか…俺は何年も此処に居た」
「丁度兵役だったから、俺も居たぞ」
「俺様も来てたぜぃ!ウータイの姫君奪還作戦の時だったな」
バレットがシドの煙を眺めた。クラウドが覗き込む。
「う、ウータイの姫って、まさか。。。」
おっさんが同時に答える。
「ユフィだ」
「Σ(゚Д゚;)やっぱり?!」
花咲き乱れる豊かな草原。ふと、セフィロスが皆を制した。
「ルートを換えなさい。此処は、地雷原だ」
「…え?」
亀道楽で律儀にも、タークスが待ってました。
「お?英雄さんだぞ?と」
「呑んでいるのか。俺にも注げ」
宴会になりますた。勇者君は一人、ユフィを探索です。
店入り口の壷に、何か書き付けてあります。
「2ちゃんねるへようこそ」
……………………………………………はい?
それは兎も角、壷からユフィが飛び出して来ました。
猫屋敷を追い、民家のじいさんの横を駆け回り、洛中のせせらぎを泳ぎ、
ユフィの実家に到着です。壮年の武士がゴロ寝してます。
「グガー…ユフィ?知らぬ!神羅と揉めるなら出て行ってくれ」
天井からユフィが降って来ました。
「馬鹿親父!強いウータイは何処行っちゃったのさ!神羅と戦えよ!」
「……娘を戦わせる親が何処にいる?
誰かが剣を引かねば、何千と云う人間が死ぬ。
お前は又、此処を戦場にしたいのか?」
派手な音を立て、グーパンチがゴドーに炸裂。
「えー…( ̄Д ̄;)とりあえず。マテリアを返して貰おうか」
「わ、分ったよ〜。。。こっち来て」
地下への階段を下りながら、ユフィが鼻を鳴らす。
「泣いているのか?」
「……豊かな魔晄とマテリアに恵まれてたって、
そんなのアタシ達の日常には関係ない。
なのに、どうしてそれでウータイが戦場になったんだい?
皆死んじゃって、殆ど人が居なくなっちゃった。
強ければ、マテリアがあれば、戦うにしたって、もっと…」
「悪いが、ユフィ。興味は────」
勢い良く、天井からの檻がクラウドを捕獲しますた。
「はーっはっは!引っ掛かった!マテリアは貰ってくよ!」
ティファが檻を引き上げる。
「大丈夫?」
「あ、ありがとうティ…ってセヒロス!Σ(´д`|||)」
「流石に侵攻時と同じ姿ではな。
急ぐぞ。イリーナとユフィがコルネオに攫われた」
中途半端に変身の解けた──ティファが英雄服を着た姿のまま
ダチャオ像へ向かいます。キョウミナイネ((((;´Д`))))ガクガクブルブル
身体が小柄になった分、服がブカブカのダブダブです。
本物のティファが顔を赤くしてます。
「な、何だ?ユウナレスカか?と」
「私が誰かはどうでも良い。イリーナ達を捜さなくては」
「あ、『私』になってら。今日は俺70%私30%?」
岩山に刻まれた、壮大で精巧な神像群。
神像に縛り付けられた美少女二人が、声を張り上げた。
「放せよっ!」
「あ、貴方、私はタークスよ!後の事は分ってるの?」
「ほひ〜!いいの〜うぶいの〜。
…ほひ?これは見事な銀髪ちゃん!」
「(´_ゝ`)…………。私に何か用でも?」
ぁゃιぃ女装(?)英雄が、バサッと精悍な元の姿に戻った。
ちりちりと鍔鳴りする刃。瞬く間に剣がコルネオの飛竜を両断する。
「ほひ?!」
「ふふ。故郷で闘えて嬉しいか、正宗」
「おっと!俺を斬るつもりなら、人質ちゃんを突きおと〜す!」
「…それはどうかな?と」
ルードのナイフが、コルネオを断崖に滑り落とした。
「ほひぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜ヽ(`Д´)ノ」
墜落のコルネオはその後、ゴールドソーサーで凋落しつつ暮らした、と云う。
■次号予告■
パルマーの拳が、コルネオの顎を掠めた。
クロスカウンターが閃光を噴き出す。
チャペルローズの鮮血が、白磁の如きパルマーの肌に散る。
珠を結ぶ汗が、クロスカウンターの空間に綺羅を撒き。
がくりと、パルマーが座り込んだ。
「萌えた…萌え尽きたぜ…真っ白だ」
「パルマ━━━━━━(´◇`;)━━━━━━ !!!!!」
次回は「ムッキーのテーマ」「猫パンチ」の2本です。
今晩わー。お邪魔しに来ました。
白さん
感想Thxです。しかし小説は難しいものですなぁ。中々思い通り
の文章って書けないものです。
白さんの2ch風味な7小説凄い楽しいです!
特に次回予告がサザ○さんのようでツボ付かれますw
ドリルさん
あぁぁどうしよう素で感動しました。もう最高です。
エドリルとかフィガロ兄弟とかシャドウとか好き杉なのでもう6
小説が読めるだけで感動なのに(;´Д`)
終了乙カレーです!次回作も楽しみでつ。
まだまだ他の皆さんの小説読んでいないのでそれも楽しみにしつ
つ通います。精進精進!
クラウド・ストライフ。彼は幼い頃より強くなりたい、誰かに認め
られたい…その一心で時を遡ること7年前に、故郷であるニブルヘ
イムを飛び出した。
彼が憧れて止まない英雄、セフィロスのような『ソルジャー』にな
るべく。
しかし現実は…彼の、静かな村で築き上げたたった一つの夢を壊す
には十分だった。
……彼は『ソルジャー』にはなれなかった。
しかし彼の現実を受け入れ難い弱い心と、5年前に彼が神羅の一兵
として故郷ニブルヘイムに派遣された際に起こってしまった…ある
『事件』の所為で彼はジェノバ細胞を植え付けられ、偽りの人格を
創りだしてしまう。
そのことにも気付けぬまま…彼は多くの悲劇を起こしてしまった。
世界を滅ぼさんとする厄いへと成り下がった英雄、セフィロスを倒
さんとする旅の中で己を見失い、過去を見失い。正気を失った彼は
破壊の源である黒マテリアを自らセフィロスに差し出してしまう。
そんな彼が再び仲間達に出遭った時、彼は心を閉ざしていた。
心を閉ざしたクラウドを救ったのはのかつての幼馴染、ティファ・
ロックハートだった。
そして…漸くあの7年前の悪夢からもクラウドが目覚めてから。
ミディールに流れ着いた自分をティファを始め、皆が必死の思いで
看病してくれたことも聞かされた。
自分の為に奔走してくれた仲間達の為にも、今や星の厄いと化した
セフィロスに自ら黒マテリアを差し出してしまった己の失態を挽回
する為にも、今、行動を起こさなければならない。
星を救うという使命の為に。
ただ一つ。
目覚めてから変わってしまったことが一つだけあった。
そう…辺りを見回しても、どんなに探しても、例え大声でその名を
呼んだとしても……もう誰にも答えられはしない。
もう誰にも穴の埋めようがない隙間が空いてしまったこと。
それだけは…
「エアリス……本当にもう…いないのか?」
仲間の誰もが静かな眠りに付いているのだろう。人気のないハイウ
インドの通路で、わずかな明かりに照らされる薄暗い天井を見上げ。
クラウドはそう呟いていた。
正気ではなかったと思う。本当にあの時の自分は。
セフィロスに黒マテリアを手渡してしまったあの瞬間から、今まで
に至るまでの記憶は目覚めた今となっては曖昧なものになりつつあ
った。
一言で片付けてしまうとしたら夢物語、であったような。
そんな気さえした。
振り返りたくない過去などそう片付けてしまってもいいと思った。
でも…それは現実だった。
…あの時エアリスは死んだのだ。
忘らるる都で。
それだけは…夢ではなかった。
ほんの少し眠っていた彼は期待してしまっていたのだ。
目を開けたら、変わらずに彼女が笑っていてくれると。
でも現実は…目覚めた時、クラウドの瞳に唯一映らなかったもの。
それはエアリスの姿だった。
だから―――
後に残ったのは悲しみだった。
一人の女性(ひと)を失ったこと。
偽りの自分が出会い、共に闘った女性…。
偽りの自分に話し掛け、微笑み、そして目の前で儚く花のように
笑って…
そして散って逝った女性…。
彼女の…エアリスの死を漸く本当の意味で今、クラウドは自覚し
たのだった。
161改め鈴です。
ちょと変わった趣向のものを書いたのでうp…
青い目の女の子の話は週末にでも持ってきます。
>>171 家族の肖像終了お疲れ様です。ほのかにエドリルなラストに(;´Д`)ハァハァでした。
ドリルさんのエドガーは格好良いなぁと思いつつ、次回作をお待ちしております。
自分も家族ネタスキーなもので…どうにも召喚士父娘に偏ってしまいました。
ユウナが召喚士になろうと本格的に決めるのはビサイドかな〜と思うのでそこまで話が
繋がるか分からないんですが、ご期待に添えるように努力します。
テンツー未プレイとのことですが、テンツーなのは約1名だけなのでシナリオ的には問題ない
かと(´・ω・`)ドウデショウ…
>>173-177 >>186-189 クラエアSS、エアリス退場後のお話なんですね。せ…切ない(⊃Д`)
エアリスを求める、これからのクラウドがどうするのか大変気になります。
続きを楽しみにしてますね。
>>180-185 白さんキタ━━(*゚∀゚)(*゚∀)(* ゚)( )(゚* )(∀゚*)(゚∀゚*)━━!!!!
笑いと癒しに溢れたFF7SS、いつも楽しませて頂いてます。
次回予告の元ネタ探しが最近趣味になりつつあったり…
あ、えとそれから、お褒めの言葉有難うございます(ノД`)・゚・。カンドウデ ナミダガ…
昔々 このイヴァリースに騎士がいて 魔法があった時代のはなし。
教皇猊下の祝福受けし 南の聖地ライオネルの地に
一人の娘が住んでいた。
娘はやがて美しく 艶やかな姿へと育ち
一人の騎士と恋に落ちた。
騎士は娘に剣を捧げ 娘は騎士に愛を捧げると誓い合ったよ。
月日は流れ時は経ち むごったらしい戦争が 恋人達を引き裂いた。
祖国と娘を守るため 騎士は一人城を出る。
突然の 辛い別れに涙する 愛しい娘を独り残して。
戦場で 命をかけて剣を振る 騎士を守ってくださいと
信心深く美しい 娘は神に祈ったよ。
朝早くから教会へ 向かう娘を物陰から 熱く見つめる者がいた。
それは醜く強欲な 魔法使いだったのさ。
無心に祈る娘を見 魔法使いは横恋慕
何も知らないのは娘 今日も教会へと急ぐ。
戦争が終わり春が来て 騎士は故郷へ舞い戻る。
娘と騎士は抱きしめ合い 再会と無事を喜び合う。
花々そこらに咲き誇り 二人の胸を幸せで満たした。
結婚式の前の晩 騎士は魔法使いに囚われた。
哀れ二人は引き裂かれ 二度目の別れに嘆く娘。
邪魔な騎士はもういない 娘に魔の手が忍び寄る。
「騎士の命が惜しければ 私を愛すると誓いなさい
さもなければ私は彼に 未来永劫解けぬ呪いをかけましょう」
魔法使いは騎士を盾に 娘は小さく首を振る。
「私はこの世でただ一人 彼に愛を誓った身
彼との誓いを違えるならば いっそここで果てましょう」
娘は微笑み剣を抜く。
「彼女を死なせるくらいなら 今すぐ俺を殺してくれ」
騎士の悲痛な叫び声。
望み通りにしてやると 魔法使いは呪いの呪文を唱え出す。
蒼い光が騎士を包み 湧き上がる煙が薄れた時
倒れていたのは騎士じゃなかった。
その身を懸けて騎士をかばい 娘は呪いを受け止めた。
「愛しいあなた ごめんなさい
あなたをかばった 私を許して」
娘はそっと目を閉じて 騎士は娘を抱きしめる。
愛する人を失った 怒れる騎士は剣を抜き、
魔法使いを切り伏せた。
娘の呪いを解くために。
けれども娘は目を開けぬ。
憔悴しきった騎士の前で 娘の身体は変化する。
細い指には大きな爪 光る鱗は全身に 異形の魔物の姿へと。
不意に魔物は目を開けて 愛しい人の顔を見る。
そこに浮かんだ戸惑いに 哀しそうな顔をして
暁の空へと消えていった。
主を捨てて国を捨てた 孤独な騎士は魔物を求めて旅に出た。
イヴァリースを彷徨い歩き 一人寂しく死んでいったと
一羽の小鳥が教えてくれた。
「聖なるかな 聖なるかな
哀れな二人を見届けた 神は二人の魂を 至高の天へと迎え入れる」
天使たちが舞い降りて 叶わぬ恋に身を捧げた 二人をそっと抱きしめた。
(解説)
ライオネル地方に古くから伝わる伝承歌である。
美しい娘が、娘に横恋慕した魔法使いに異形の魔物に変えられ、愛する騎士と離ればな
れになり二人は孤独に死んでいくが、最後には神によって天に召されるというストーリ
ーである。
多くの伝承と同じく架空の物語だと思われてきたが、近年発表された「デュライ白書」
に二人によく似た人物の記述があることから、真実である可能性が捨てきれなくなって
いる。
「デュライ白書」によれば、二人はその後再会し、人智を越える力を持つ「聖石」の
力を持って娘は元の姿に戻る、というハッピーエンドで締めくくられているが、二人
を引き裂いた「魔法使い」がミュロンド・グレバドス教会の司祭であったりと、伝承
とは若干異なる部分も見受けられる。
いずれにせよ、「デュライ白書」自体が架空の物語とする根強い教会側の意見もあり、
この伝承に関してもまだまだ論議を呼びそうである。
連投規制のこと忘れてました…
チョト逝ってきます。
おお!!SS職人さんが増えている!!読むの楽しみです>>皆様
某所での連載を終えましたので、やっとこちらに出てこれました。
その合間にパソコンを代えたら、今までのテキストエディタが使えなくなった罠(´・ω・`)ショボンヌ
>>153 まずはドリルさん、完結おつかれさまでつ。遅レスすまそ。
保存しつつこれから読みます。
>なんだか133にレスしたい事沢山あるんですが
>>139にて、私に頂いたこのレス、すごーく気になるです。
.
>>165 姐さんキタ―――(゚∀゚)―――― !!!
シュウ先輩に(*´Д`)ハァハァしつつ待ってます。
>>161=190
=鈴さん
ユウナんが、ユウナんが可愛いYOvv
ビサイドに行く前のユウナでつね。
バリャたんの一人称がイイ!!
週末のうp、期待してます。
>>177=186
=◆AehbnBZ4i2さん
しみじみFF7にうっとり。
クラエアの私にはツボですた。これから4,5,6読ませて頂きます。
>>180 レスする手が震えております。
>店入り口の壷に、何か書き付けてあります。
>「2ちゃんねるへようこそ」
禿藁です>>白さん
思わずプラウザ開いて、「入り口」確認しに行ってしまいますた。
ではアーリュ話、うpしますです。
>>131-132の続きになります。
昔アニキやダチと遊んでいて、シドが雷平原で拾ってきた電気玉――サンダーの効果が秘められている――を誤ってぶつけられて以来、リュックは雷が大の苦手だった。
正式にガードとなったグアドサラムで次の目的地がマカラーニャ寺院だと知らされて、リュックは憂鬱だった――雷平原を越えなければならなかったから。
それでも何とか雷平原の旅行公司手前まで歩けたのは、以前みんなに『あたしはユウナを守りたい。誰にも文句は言わせない』と言った手前、意地になっていたところもあったせいだ。
(ユウナんを守りたいって言ったら、おっちゃんに鼻で笑われたんだよね)
足手纏いにはなるなよ――そう言って。アルベド族の中ではもう一人前にみなされていたリュックにとって、この言葉は子ども扱いされたも同然だった。
(絶対、見返してやるっ!!)
リュックは彼の背中を睨み付ける。
だが闘志に燃えるリュックに関心を払わず、アーロンは先頭に立って雷平原を歩いていった。
「も、限界…」
旅行公司が見えてきたので休もう、と提案したリュックに対し、真っ先に反対したのはアーロンだった。
「召喚士の旅に猶予はない――言ったはずだがな。足手纏いにはなるなと」
「アーロンさん、わたしなら大丈夫です。旅行公司で少し休んでも」
ユウナが間に入ったものの、二人の険悪な雰囲気は変わらない。
「ユウナんだって、こう言ってくれてるんだからいいじゃん!!」
「ではお前一人で旅行公司に向かえ。俺たちは先へ行く」
ユウナたちを促し、アーロンは旅行公司とは別の方角の道へ進もうとする。アーロンにきっぱり言い切られては、他の仲間たちは何も言えない。すまない、とリュックに目配せして、アーロンに続こうとする。
何さ何さ何さ――苛立ちがリュックの中で募って、つい意地になり吐き捨てるように叫んでしまった。
「そうさせてもらいますっっ!!!」
踵を返し、一人で旅行公司へ向かおうとする。そのリュックの頭上で雷が光ったが、怒りに震えている彼女には気づきようもない。危ない、とティーダが叫ぶよりも早く、リュックの腕を引っ張ったのは赤い影だった。
えーと何だか毎晩通ってる始末です。
皆様のお話が素晴らし過ぎるからです。
>>鈴さん
何か途方もな暗くてしつこい感じの話なんですが感想頂きまし
てThxです!一応書きあがっているものなので少しずつうpした
いと思います。
自分Xは未プレイなんですけど鈴さんの書かれる幼いユウナタン
がいじらしくてかわエエ…自分も家族ネタ弱かったり(つД`)
>>ちょと変わった趣向のものを書いたのでうp…
かこイイです!これからもがんがって下さい。
>>姐さん
8小説懐かしいです!8はスコリノ小説しか読んだことなかった
のですがキスティスセンセのお話イイ!ですね。
結構物語的にも忘れてるとこあるので再プレイしたくなりますた。
忙しそうですががんがって下さい!
ところで…皆様に質問なのですが皆様のような名前に関連した
ようなトリップはどうやってつけるのですか?
自分普通にただの記号とか数字で…初心者でスマソ。
近々名前の改名+トリップ付け直したいなぁ…
今更だった。本当に今更だった。
凍り付いていた心が溶けた今、自分の所為で彼女を失ってしまっ
た…その事実は。確かに現在(いま)を生きていると実感するク
ラウドの心に激しく突き刺さるしかなかった。
仲間の前では明るく振舞おうとするクラウドだったが、時折沸い
て出てきてしまうそんな思いの所為で最近、誤魔化しが上手くい
かない時があって。
そんな彼を気遣うティファは彼が正気を取り戻して以来、以前に
も増して親身になって甲斐甲斐しく接してくれる。
幼い頃からの憧れであり、大切な支えだったティファ。
しかし今のクラウドにはそんな彼女の優しい心遣いが逆に辛かっ
た。彼女の心に今は答えることが出来なかった。
今の彼の心には花のようなあのエアリスの微笑みが、張り付いた
ままだったから。
ハイウインド内の通路を、幾度か角を曲がり階段を昇降して、自
分に割り当てられた部屋に辿り着いたクラウドは着替えもそこそ
こに寝台の上に身を投げ出した。
「……会えると良いね…か。」
軋む寝台の上、先程のレッドXIIIの台詞をクラウドは微かな声で
呟いた。
そう、明日は早い。この飛空挺ならば夜明けには目的の場所に着
くだろう。
――エアリスの眠る『忘らるる都』に。
クラウドが復帰してからのこと。
彼らはヒュージマテリア奪還に成功した後、迫りくる黒魔法『メテオ』
を止める打開策を見出せずにいた。
そんな時。助言を求めにコスモチャニオンに住むブーゲンハーゲン老
を再び訪れたクラウド達に彼はこう言った。
「なにか探しているものはないか」、と。
「自分の胸に手を置いてじっくり考えろ」、と。
皆一様に困惑した。―――クラウドを除いて。
忘れるわけがない…エアリスのこと。ブーゲンハーゲンに聞かれ悲しみ
の底から今、漸く湧いてきた一つの疑問。
――彼女は何をしようとしていたのか。
――彼女は何を残そうとしていたのだろう。
あの時彼女は言ったではないか。『自分だけがセフィロスを、メテオを
止めることができる』と。
たった一人で危険に身を晒しながら、古代種の都へと乗り込んでいった
エアリス。
その意義は。その意味は何だったのだろうか。
いや、それこそがこの星を救う希望の鍵なのではないか…。
そしてクラウド一行は向かう。
その希望を探しに。
あの都へと。
正直言って怖かった。あの悲しみの場で何が起こるのか。
もし何の希望も残されていなかったら?
彼女の意思を受け取れなかったら?…それでも行かなければならない。
あの場所を訪れるたびに、クラウドの心には避け難い現実が突きつけ
られる。
思い出にするにはまだ、短すぎる時間の流れ…。
それでも……行かなければ。
クラウドは指にかかる白いシーツを爪が白くなるまで握り締めた。
もしも戻れるなら…。もしも戻れるのなら…俺は何時に戻りたいの
だろうか…?
もしもやり直せるなら…
美しい、色とりどりの光の洪水を起こすサーチライト。
その合い間を縫うように舞い上がる無数の風船。
湧き上がる歓声。通り過ぎるチョコボの群れ。
それらが織り成す、胸弾ませる騒音。
―――そう…知っている…ここは――
懐かしいな…そんなに遠くはない筈なのに…
旅の途中で寄って…そう、確か…
北コレルに戻るロープウェイが故障したんだ…―
ああ、それでゴーストホテルに泊まったんだ。だから夜……
その夜に…
彼女が……―――だからここは…そうこれは―ゴールドソーサーの
…ゴンドラから見た夜景…の筈……で
七色の夜景の中。その夜景に包まれながら宙を進むゴンドラの中だ
った。僅かに窓の外のネオンの輝きに頬を傾け俯き加減に話す彼女。
その向かい側に座るのは自分で。まるで模範的な恋人同士が織り成
す、そんな時の流れの中で…
もう随分昔に感じる想い出の一枚には彼女が居て。
確かに彼女は自分の目の前に居て。そして、ふいに彼女は口を開く。
一言ずつ、刻み付けるように声音を乗せて。
>>200 トリップ検索ソフトをダウンロードして使ってください。
ttp://www.2ch-trip.com/~tripdata/ 小文字大文字関係なく三文字くらいだとすぐ検索できますが、
あまり凝ったトリップだとなかなかでません。
(最も運がよければ出るかもしれないですが)
私は最初「aneFF8」で探してましたが、大文字小文字混ぜても
なかなか出なかったのと、8以外の話も書いたのでやめました。
なんだか職人さんがどんどん増えてますね。いい事だ〜。
しかしその一方で未読の話が溜まってしまってるのも事実。
早く、ゆっくり読みたい〜。
時間がないという訳ではないのですが気分的に読書している
余裕がないんです・゚・(ノД`)・゚・プロットカクノガセイイパイデツ
一方で自サイト他の作品の感想いただきましてうれしいです。
ではまた〜。
>>205 姐さん親切にありがとうございます!
早速検索してみました。結構時間かかったです…
プロット!今から楽しみです。がんがってクダサイ!
へたれじゃなんだし改名もしますた。これから
もよろしくです。ぅあ…明日起きれない…
おやすみなさいです〜
>「2ちゃんねるへようこそ」
壷キタ━━━wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~―━━━!!!!
内装は鳥獣戯画でつか……(;´Д`)ハァハァ
職人ラッシュ(・∀・)イイ!
ところでリュックタンの雷嫌いは水棲モンスターに襲われた時にアニキが
使ったサンダーの巻き添えになってからじゃなかった……け?
帰ってきた! やっと出張(?)から帰って来れたよ!……って
暫く見てない間にレスが……スレが繁盛してる!!……(・∀・)イイ!
感想/レスで数レスお借ります〜。
>>179 作者さん、早いトコ『聖域の墓標サザンクロス』続き、耳揃えて出してもらわないと
(;´Д`)が溜まって困るんですよねぇ……うちも。(これじゃ取り立てか○翼だYO!!)
そんなわけで趣向を変えて続きうpねだってみますた。(w
えー……正直に申し上げます。作者さんご名答!(w 全て単品を装っておりますが、
(いや単品なんですが)連作としても楽しめるような作りになってる……ハズのエドリルワールド。
エドリル1(いつかうpりたい)→road to home-こころの故郷-→懸想人
→パーティー組分け騒動ネタ1.2→家族の肖像→砂漠の王と風の覇者
→(OBTAIN or LOST - 賭…でもコレ、暗くなるから余話扱いでおながい。w)
……長っ。
>>180 FF6未プレイな白さんが、漏れの描いたエドガーに萌えてくれて嬉しいです。(w
本編のエドガー、もっと(・∀・)イイ!味出してますから是非一度お試しあれ。
(但し、PS版OPムービーのエドガーはなぜかラスボス並の悪人ヅラだとのツッコミは厳禁。w)
>>186 作品毎の感想レスと重複する悪寒ですが、(以前も一度書かせていただいたんですが)
文字は単なる記号の羅列に過ぎません、そこに気持ちや思いを込める作業って
もの凄く難しいですよね。文章としての見栄えも考えると頭が痛いです。
……でも、(掲示板上の遣り取りも含めて)そこに魅力があったりするんですけれど(^-^)
漏れも精進精進。
あああ、漏れの無駄なレス見たくない方で専用ブラウザ使ってる方、「ドリル」をNGワードに設定しておいて下さい。(もはや改行規制の面から見ると新手の荒らし扱いらしいw)
>>190 ここまで拝見した限り、シナリオ的には全然問題ないです。むしろ自然に文中の
世界へ引き込まれていきました(w。
ただ、漏れが間違った解釈とかしちゃったらスマソ。って先に謝っておいちゃえ作戦です。はい。
召喚士の決意はビサイドにあり、ですか? FF10のガガゼト山頂でスフィアイベント
ありましたが、あの辺でスコーシ語られてましたっけ?(記憶あいまい気味)是非読みたいです!!
>>196 >>133で端折ってしまったレス、その一端が
>>186へのレスの部分とも重なってるんですが。
更に突っ込んで。
好きでやっているのと、生業としてやっているのとでは意識が違うんですよね。
もちろんプロ意識ってのがあるから、後者の方が精巧な物が出来るのかも知れない。
でも「自分は好きだからやってるんだ」って、恐らくリルムなら言い切るんじゃないかな?
また、そんな風にして創り出された作品ってのびのびしていて好きだなーって。
コストや様々な制約に囚われず、好き勝手気ままに。(……無責任だ)
時間は常に流れ、一瞬として同じ光景が広がる事がないように、心の動きもまた然りで
今自分自身が感じている“今という限定の真実”を形として留めておきたい。
何よりも、感じたことを知っているのは自分だけだから。
それが彼女のセリフで「私がここにいた証」として出たのだろうなーと。
(前スレで白さんが「萌えを表現できるのはその人だけだ」ってレスしてましたが
……長々書かずとも、まさにそれですw)
>>206 姐さん、ご無理なさらずー。
こういうのって気分が乗らないとどーもイカンのです。(漏れだけ?w)
> 早く、ゆっくり読みたい〜。
国語の授業中だったら先生にすかさず突っ込まれそうな言い回しですが、
禿 同 。
(´-`).。oO(昔、授業中に突っ込まれた記憶が甦ってキターヨ…w)
>>君に会いたい
プレーヤー視点(いや、主人公クラウドですから当然ですよね。w)で、もの凄く
共感出来る「エアリスの死」……この辺は語りだしたら1スレぐらい消費する
勢いの話題なので割愛しますが、その失意にあるクラウドの描写が上手いです。
痛々しいほどに伝わってくるものがありますよ。……でも、文章というのは難しい
と言うのは禿同。「気持ちを伝えるのは言葉〜」とか「人は心に〜」のティファの
セリフを痛感します。(w
>>ウータイ行ってなかったよ
今回、漏れの壺……笑い所多杉で、腹がよじれたお陰で小腸が普段の1.5倍の
長さになってます(なんだその感想)
リミットブレイクな操縦士に、ウータイ行きを宣告したクラウドの勇姿!(違)
ユウナレスカに間違われるような変t(略)女装英雄セフィロスの艶姿!(更に違)
極めつけは壺。さすが白氏、落とすところは落としましたね!(w
それにしても真面目な話、ウータイの姫奪還作戦に臨んだシドの勇姿を描いた
SSを読んでみたい……(コソーリ…リクエスト)。
>>ライオネルの小唄
スゲー!! なんか本当に「唄」っていうリズムなんです。文章でリズムを表現する
っていうのは民謡的(例え悪くてスマソ…)なのですが、そう言うのってもの凄く
難しい。詩文とはまた違う、本当に「唄」をいつか文字だけで表現してみたい…
それが漏れの一つの目標だったりするんですが、それを形にされていて凄く感動しますた。
アリガトー!!
>>体温
つ……続きを…………(*´Д`)。寡黙な剣士、あるいは戦闘中に酒呑む親父剣士(違)
アーロンの描写が(・∀・)イイ! んでもって、対照的に子ども扱いされてふくれっ面になる
(なのでやっぱり子どもな)リュックがカワ(・∀・)イイ!
某所の作品を読んでも思うのですが、それぞれのキャラクターの活かし方と対比の
させ方が凄く上手くて好きなんです。
……赤い影、まさかワッカの髪じゃないですよね……(違)
「…クラウド」
誰かに呼ばれた様な気がした。目を開けようとするが開かない。……いや、も
う目は開いているのか。だが視界に拡がるのは、どこまでも続く闇。
「……クラウド……聞こえている? 聞こえているなら目を覚まして…」
彼女の声には聞き覚えがあった。だが、誰かは判らない………思い出せない。
「…だ……れ?」
口から出たのは情けない程にか細い声だった。必死に起きあがろうとしても、
体が言うことをきかない。
「クラウド――」
呼び掛ける声はだんだん、小さくなっていった。
「…ク…ラウ……ド……逃げ…て」
――ここから脱出するのよ! 早く!!
その声だけは、頭の中に直接響いた。そしてこの時、ハッキリと判る。
「――エアリス!?」
目が覚めた。頭の奥にわずかな痛みを感じる。
「……俺……?」
ベッドの上に横たえていた体を起こして周囲を見回す。体を動かすたびに、頭
の奥の方で小さな痛みが走った。
「よぉ、目が覚めたか?」
部屋の奥の方から声が聞こえた。――バレットだ。
「バレット! 俺達は一体……?」
「ん? ……まぁ、ちょっと待てや」
豪快な笑顔でクラウドの肩を軽く叩いた後、バレットはカップを手渡した。
「お前、コーヒー飲めたか?」
「……ああ。…ありがとう」
心地の良い暖かさだった。カップを持つ手から、口にすると体の奥から、ほの
かな温もりを感じた。何だろう? ……懐かしさにも似た安堵が、全身を包んだ。
「FF7EDスタッフロールの後ろで繰り広げられていた…かもしれない」SSを置き逃げしまつ。
わりと短いし暗めの話ですが、一応スレタイに則ってる筈です・゚・(ノД`)・゚・スマソ
※注釈※
実は初プレイ時、EDを「人類絶滅」だと解釈していた漏れ。なのでそれが前提な話でつ。
はじめて寄らせていただきました
リクエストお願いしてもいいでしょうか?
FF8の本編を忠実に再現(本編で語りきれなかったストーリーを含め)した小説を読みたいです
何方か(姐 ◆ane/8MtRLQ さんでしょうかFF8を書いているんですよね)書いて頂けたらと思います
本日 reach for the moon を拝読しました
素晴らしい作品で、あっという間に読みきってしまいました!
ぜひ、ご検討ください
感動したので思わず書き込み…
>ライオネル小唄
元ネタは知らないんですがすごく良かったです!
リズム勘のある、流れるような文章が本当に音楽で聞こえてくるような…。
こんな伝承歌が実際にありそうなリアルさを感じました。
恋人達の切ない心情が漂う悲しくも美しい作品ですね。
いいSSを読ませて頂いてゴチ!
今晩は@元へたれ物書きです。
いよいよとっても忙しくなってきて死にそうなのですが
気分転換だと自分に言い聞かせつつ通います、自分。
>>ドリルさんだー!
あぁ何か憧れの先輩から感想など頂いてしまいました!(;´Д`)
自分このスレ通うようになったきっかけはドリルさんの小説読み
たさ故でした。キャラの魅力を生かしきった魅力ある文章が素敵
です!ドリルさん@エドガーにハァハァ(;´Д`)
liquidate1-末期の再会- 7小説キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
くっクラエア風味なヨカーン(勝手に解釈。凄い続き楽しみにして
まつ!がんがって下さい!
>>雫夜さん
Xはプレイしてないんですが小説読ませて頂きました。
リュックたんは苦手なんて言ってるけどこの先どう二人が惹かれて
いくのか続きが気になります。年の差カプイイ!ですな。
嫌いって気持ちから始まる恋もありますよね〜
>>白さん
本日改めて白さんの小説1から辿って読ませて頂きました!
軽快なリズムの文章と随所に溢れる2chネタがたまりません。
顔文字が入るとほんとにそのキャラの表情みたいで楽しいです
ね!ギャグに走りつつ抑えるとこは抑えてるとこが又イイ!
白さんの書くセヒロスはイイ人っぽいとこが好きですw
次回がとっても楽しみでつ!
…まだまだ感想伝えたいですが今日はこの辺で。
伝えたいことはたくさんあっても人にうまく感想が伝えられな
いという文才のなさ。
何か自分の話だけうp逃げのようだ…。・.・゚(つД`)゚
「綺麗だね」
――エアリスの声…。
「始めはね、そっくりだから気になった…」
――…エアリス…。
「でも違うの…今は違う…」
――彼女がそこにいる……。これは夢…なのか?
エアリスはあの時のように微笑みながら告げる。
「ね、クラウド…。私、あなたを探してる」
――ああ、そう。その台詞、覚えてるよ…俺はここにいるから。
心配しなくていい。
「あなたに会いたい…」
…その台詞も俺は知ってる。
――そうだな会いたいな…俺も…エアリスに会いたい…
まだ言いたかったことが…言えなかったことがたくさんあるか
ら。謝りたいことだってあるし…まだなんだ。
まだ…言いたいことがたくさん…―待ってくれ…。
…消えないでくれ。このまま…エアリス……?
エアリスっ!
体が浮き上がるような感覚と共に、意識が急速に遠のいていくのを
クラウドは感じた。
何とか自身を繋ぎとめようと。彼女を離すまいとクラウドは咄嗟に
手を伸ばした。
しかし伸ばされた手は何も捕らえられず空を掴む。
彼女を引き止めようと、紡いだ言の葉は音になる前に砕け、自分の
耳にすら届かない。
……聞こえないのか?俺の声は…また届かないのか?
駄目だ…駄目だ…このままじゃ!このまま…でないと…エアリスは…
派手な色彩のネオンも愉快な喧騒も…彼女の横顔も全てが入り乱れ
て遠のいていく。浮遊感が一層増して自分が何処にいるのかさえク
ラウドにはもう解らなかった。
―――エアリスが、また一人で何処かへ行ってしまう…。
…失う怖さなんか知らなかった…失う怖さなんか知りたくなかった…。
どうしてあの時引き止められなかったのだろう。
彼女の微笑みの大切さを、どうしてあの時に気付けなかったのだろう。
あの夜、何も彼女に伝えてやることができなかった。
俺は彼女を守れなかった…。
夢でもいいんだ…彼女に会えるなら…彼女が側にいてくれるなら…だ
から…
―――――エアリス…行かないでくれ。
常と変わらぬだけの闇の時間を終えて。暗い闇色の海はうっすらと朱
に染まり。
朝日がガラス越しに彼の部屋の出窓の一つに差し込んだとき。
淡く優しい光は無造作に寝台の上に横たわる彼を包み、僅かに残る彼
の頬に残った涙の痕を照らした。
「行ってらっしゃい。…気を付けてね」
早朝、眠りの森を超え。切り立った山々に囲まれたその場所に。
飛空挺ハイウインドはその機体を下ろしていた。
忘らるる都を目前にし、クラウドを筆頭にしてレッドXIII、忍者であ
りマテリアハンターのユフィ・キサラギの一行は誰よりも早く起き出
していたティファに見送られていた。
「さっさと行ってぱーっと終わらせようよ!あのじいさん待ってるん
でしょ?」
ユフィは不機嫌そうに爪先で幾度か地面を突付いた。
彼女にしてみればどうしても着いて行くと一行に加わったレッドXIII
はともかく、今回の同行は乗り気がしたわけではない。
だがここの所暫く空の上ばかりに居たせいで参ってしまっているらし
いのだ。
乗り物酔いから少しでも逃れられれば、と欠伸を浮かべながらクラウ
ドのもとへと降りてきて「連れてけ」と、せがんだわけだ。
「ああ、行ってくるよティファ」
そんな彼女を横目に苦笑しながらクラウドは返事を返した。
踵を返し、仲間達と共に水の都へと向かうべく足を進めた彼を、ふい
に放たれた一言が差し止めた。
「あ…あのねクラウド」
「……ティファ?」
振り返ると幼馴染の彼女が斜めに俯いて所在なさげにいたから、クラ
ウドは怪訝な顔をした。
>>214 リクエストは私にあててでしょうか?
一応ここでレスしておきますと、ゲーム本編を補足する話は
「スニフの恋人」と平行して書く予定はありますが、
完全なゲームのノベライズではありません。
とてもではありませんが、あのゲームを忠実に再現しようと思ったら
文庫本数冊分の原稿になるでしょうね。何しろストーリー部分だけで
ビデオ三本くらいの長さですから。
やるとなったらヘタをすると数年がかりの仕事だと思います。
もしどなたか挑戦されるという事であれば私も拝読したいですが
かなり大変だと思いますよ(・∀・;)
(セリフだけのメモリアルバムの文字部分で相当長いですから)
‰´Д`)<シモーヌ、スレが繁盛していて全部読むのも一苦労だよ
いいことじゃないの、パブロ。頑張っていいレス付けなさいよ。>(゚ー゚*川/
‰;´Д`)<…手伝ってくれないのかい?
さよなら、パブロ、私もう行かなくちゃ(パタパタパタ)>(゚ー゚*川/
‰*´Д`)<おお、シモーーーヌ!ジュテー(略
感動をウイユヴェール(FFT)ネタで表してみますた。
>>196-199 アーリュキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
FFXの中で最萌えカプだったので二人が段々理解し合うようになっていくのが楽しみです。
本編を考えると、二人が一緒にいられる時間って…すごく短いんですよね。恋はハカナイ…
>バリャたんの一人称
自己紹介の「ベベルの出」って言葉を聞いて、もしかしたら小さい時にユウナと会ってるかも?という仮定で
書き始めました。腹黒さがにじみ出るといいなぁと思いつつ…y=━(゚∀゚)・∵.バァン
>>200-204 >>216-219 クラウドが可哀想になってきて…
もういないと分かっているから逆に求めてしまうというか、相反した感情なんですがそういう想いを感じます。
このお話を読んでいると私も何か7モノを書いてしまいそうで怖いでつ(苦笑
幼ユウナたんは…どうも、歳相応に見えません(w
>>209-213 ユウナ召喚士になる!話ですが、す、スレタイに沿わなくなっちゃいます…
FFの家族愛する小説スレを新たに立てて書かねばなりません(w
自分がそう考えた理由とかは、ひっくるめてSSの中に入れていきたいと思ってますので…分かりにくかったらスマソ。
それから解釈は人それぞれですよ。間違ったものなんてないと思います。
どれだけ自分の想いを他人に伝えられるかがSS書きだと思うので、
自分と同じ風に解釈していただけたら、書き手冥利に尽きるなぁと思うかなぁ、と。
>>民謡的
例え全然悪くないですよー。というか、民謡的なものを目指しましたから。
七五調のリズムが日本人には一番心地よいのじゃないカト思います…いつか「唄」を書かれる時の参考になったら良いかと。
>>EDを「人類絶滅」だと解釈していた
違うんですか!?自分もずっとそうだと思ってました。
いや、なんだかタイトルを読んでもしかしたら…と思うところはあるんですが(;´Д`)ハァハァしながら見守ります。
>>215 感想有難うございます。こういう散文(?)系も好きなのでうpしてみました。
元ネタはFFタクティクスでつ。吟遊詩人が弾き語りしているイメージで書きました。
二人が再開するシーンは唐突すぎて(゚Д゚)ハァ?という感じですが、
人物の紹介なんかを読んでからもう一度見ると涙ものです。FFT、コソーリおすすめします。
それから僕たちは、会うたびにとりとめもない話をした。
家族の話とか、ブリッツのこと、そんな他愛もないことを二人で話した。
楽しそうに喋る彼女を見ていると、それだけでなんとなく幸せな気分がして、
専ら僕は聞く方だったけれど。
そんな僕たちの周りには、黙々と警備の任につく僧兵が、
僕たちを見るたびにこうるさいガキだ、という刺すような視線で睨み付けてくる。
僕はもちろん無視したし、彼女は喋るのに夢中で気付いていなかった。
話し相手が出来たからだろうか、彼女は初めて見た時の何か気負った雰囲気が抜けて、
明るく表情を綻ばせることが多くなった。
「……そしたらね、父さんったら、お米をセッケンで洗っちゃったの。
アーロンさんが来た時には台所じゅうがシャボン玉でいっぱいでね、
父さんその中ですっごく困った顔してた」
「掃除、大変じゃなかった?」
「うん。ご飯はアーロンさんが代わりに作ってくれたからいいんだけど。
父さん、ほんとに一人じゃ何にも出来なくって」
ふっと、苦笑して彼女は首を傾げる。
「旅に出てからも、そんな風なんじゃないか、ちょっと心配だな」
「うーん」
僕は頭を掻く。料理の出来ない召喚士、洗剤だらけの台所の床。
彼女のお父さんのイメージが、いまいち掴めない。
「なんとかなってるんじゃないかな……その、ガードの」
「アーロンさん?」
「うん、その人が上手くやってくれてると思うし」
「やっぱり、そう……だよね。帰ってきたら、いっぱいお礼言わなくちゃ」
しっかり者のガードと、どこか頼りない召喚士の話。
彼女のお父さんはガードを二人連れて行った、と言っていたけれど、
未だに二人目の話はしてくれない。
「それで、今、ユウナちゃんはお母さんと二人暮らしなんだね」
不意に表情が曇るのを見て、咄嗟に僕はまずいことを言ったな、と思った。
「……母さん、は」
目が泳いでいる。なんとなくピンと来た。
「シン……」
「私が、すごく小さい時に、ね。だから、あんまり母さんのこと覚えてない、かな」
「……」
「だから、父さんは……」
「うん」
召喚士になる理由はいろいろある。だけど突き詰めれば二つしかない。
昔、ベベルの従召喚士様はそう言っていた。
大切な人を「シン」に奪われたから。大切な人を「シン」から守りたいから。
結局、その従召喚士様は、バハムートの祈り子様にだけ力を授かって、
今も召喚士としてベベルを守っているけれど。
だけど……
「もっと……後でも良かったんじゃないかな」
君が、もっと大きくなってからでも。だって、君には母親だっていないんだ。
ふるふるふる。彼女は首を振る。太陽の光に透けて、焦茶色の髪が金糸に変わる。
「だって、父さんが早く『シン』を倒せば、
これから『シン』に襲われるかもしれない人が、助かるかもしれないよ」
驚いた。
僕は、自分本位な考え方を、少し反省した。
ユウナちゃんは強い。それは、何かを心に決めた人間の強さだ。
「帰ってきてほしい、もう一回だけ会いたいけど……」
だけどそれは、欲しいものを欲しいと言わない強さ。
「諦めてほしく、ないんだ。母さんを失くした時の私みたいに、悲しむ人が生まれないように」
大人びているのは、見た目だけじゃなかった。
> FF8の本編を忠実に再現(本編で語りきれなかったストーリーを含め)した小説
対ガルバディアガーデン戦時の
「食堂のパン防衛戦記」
とか、漏れは激しくキボンヌしたい。(とにかくこのシーン好きw)
迫りくる敵兵、飛び交う銃弾をくぐり抜け
おばちゃん達の愛情と、生徒達の羨望の籠もったパンを死守する。
それが漏れ達SeeD後方支援部隊の使命なのだから! ……とか。
え? ダメでつか。(ネタニナリマセン…ヨネ?)
>>216-219 な……なんだかティファがとても切ない雰囲気で……・゚・(ノД`)・゚・コトバノサキガキニナル
失う怖さを知らなかった。けれど知ってしまった今、どうすればいいんだろう?
思い悩む姿も(・∀・)イイ! 続き期待sage。
漏れの妄想を綴った文が、そんな風に受け取って頂けていたというのは書いている
身として素直に嬉しいです。ありがd
……えーとこの話、暗いんです。ご期待に添える様な全編通してのクラエアでもないし、
約一年前に書いた物なのでチョット変です。ご期待に添える展開ではないと思いますが
何卒ご容赦下さい…。
>>221-222 ウィユベール好きな漏れに免じて、一言突っ込みさせて頂く事をお許し下さい。
……パブロ、今日は……押 し 倒 さ な い の か ? (違)
FFTはコソーリではなくカナーリお勧めしたい…。
> スレタイに沿わない
……。
・゚・(ノД`)・゚・
(´-`).。oO(以前、作者氏にも突っ込まれますたが、漏れは突っ走ってますた。w)
......スマンカッタ!!
> 解釈
そうですね。そして掲示板(特に2ちゃん)にSSを書き込んで、読んで下さった
方の解釈をリアルタイムで聞けるというのも、面白いですよね。一つの言葉や
文章が、どんな風に受け取られるのか。その差異が生まれるのも(・∀・)イイ!
(漏れが下手なだけというツッコミもあるw)
> 民謡的
解説読んで、漏れももう一度FFTのデータ引っぱり出そうかなぁと思ったり。(w
ベイオウーフとレーゼの話ってちゃんと描かれてなかっただけに…(;´Д`)ハァハァ。
某地方の民謡で、もの凄くノリの良くて心地よいリズムの唄があるんですが、古い
方言で歌われている内容が、実は結構深刻だったり……民謡とかって、そう言うギャップ(?)
があるんですよね。ライオネルの小唄からもそんな風情を感じたので。ははは。
>>:Mit deinen blauem Augen
スマソ、漏れこのスレに来て白さんのユフィといい、これまでの見方と一転して
変わったキャラクターが増えた……。この中で描かれているユウナがまさに
それです。
欲しい物を欲しいと言わない強さ、それは耐えるという受動的なものじゃなく、
むしろ自らその困難に立ち向かっていこうとする能動的なものだったんだな、と
本編では気付かなかった彼女の描写に頷きながら、続きを楽しみにしてます!
(
>>212)
ふと横に目を転じると、同じようにコーヒーを飲む男の姿があった。彼はカップを
テーブルに置くと、静かに語りかける。
「これまでずっと戦い続けて、ひたすら前を向いて進んできたからな……少しは
落ち着いたんじゃないのか?」
ヴィンゼントだ。
「……ああ。ヴィンゼントも無事だったんだな」
「レッド13も無事だ。今、シドと共に外に出ているが…」
「そうか――。なぁ、ヴィンゼント」
クラウドは今、自身の中に2つの大きな疑問を抱えていた。
1つは“ホーリー発動後、どうなったのか”。
そして“ここはどこで、皆は無事なのか?”。
聞きたかった。だが、何故か言葉を発そうとすると喉が詰まる感覚に襲われ、
息をする事さえも苦しく感じて、声が出なくなってしまう。
こうしてしばらくの間、二人は言葉を交わすことなくコーヒーを飲んでいた。
心地の良い――だがそれは、かりそめの安堵に過ぎない事をクラウドだけが知
らぬままの――沈黙を破ったのは、通信接続のための機械音だった。
『……レ…ト……さ……バ…レット…さん』
徐々に鮮明になる声と言葉は、ケット・シーのそれだった。
『バレットさん……繋がりましたか?』
彼の問いかけにバレットが答える。
「ケット・シーか! ばっちりOKだぜ」
『ホンマですか!? 良かった…まだ使えるみたいですわ』
「そっちは無事なのか!?」
そんなバレットの問いかけに、クラウドはようやく思い出した。
そうだ、ケット・シーは遠隔操作されたロボットに過ぎない。本体を動かして
いた人間は――ミッドガルの神羅本社にいる。
『ま、まぁ。“無事”言うたら無事ですわ』
「……そうか。なら、そっちもか……」
バレットは肩を落とす。ヴィンゼントはやはり黙ったまま、ケット・シーの抱
えている画面を見つめていた。
「バレット! どういうことだよ!?」
クラウドの問いかけに、バレットは目を閉じ首を横に振るだけだった。今度は
画面を抱えたケット・シーに問いかける。
「ケット・シー! ミッドガルは無事なのか!?」
『……見ますか? 映像を転送します』
言うと、ディスプレイには見慣れたミッドガルの街並みが映し出された。
魔晄キャノンが設置されたままの――だが、それ以外に損傷は見られなかった。
「良かった……みんな、無事なんだ……」
小さな呟きと共に、安堵に胸を撫で下ろした。
メテオが迫った時、ホーリーは発動した。だが、あまりにも迫りすぎたメテオ
に耐えきれず――もうダメかと思った――その時。
「エアリスを……感じた」
ライフストリーム――クラウドにはここまでしか判らなかった。後は激しい爆
風を直に受けて、飛空艇は恐らくどこかへ落ちたのだろう。
そこから時をさかのぼるようにして、脳裏に旅の記憶が次々と甦る。
しばらくの間、クラウドはその記憶に意識を預けていた。
>>226 (゚Д゚)押し倒してい い ん で つ か……
‰;´Д`)<ハァハァ、シモーヌ、書き手はユウナ萌えバリャ萌えだが僕には君が最萌えだ!(ガバツ)
きゃあ、何するのよパブロ!(バキッ)>(゚ー゚#川/
煤;´Д`)<っ…………!!
この版はエロ禁止よ!さよなら、パブロ、私もう行かなくちゃ(パタパタパタ)>(゚ー゚#川/
‰ι´Д`)<うう、シモーーーヌ、そこを蹴るのは人としてどうかと思うんだ…
【もしかしたらつづく?】萌えなんて言っちゃイカンヨ…パブロ。
>スレタイに沿わない
ワカ弟→ルールーという展開にすれば書けるかなぁ…難しそう。
チャップの性格その他を掴みようが無いです。いっそキマリ→ユウナとか(もう無茶苦茶)
>そう言うギャップ(?)
ちょっとそういうものも意識して書いてみたつもりです。(司祭→醜くて強欲な魔法使いとか)
民衆の毒と言いますか…なんにせよ、感じていただけて嬉しい。
ベイオウーフとレーゼの話、もうちょっと追加イベントあっても良かったんじゃないかと思いますね…モッタイナイ。
>自らその困難に立ち向かっていこうとする能動的なもの
失うことを恐れずに前に進む強さを持っていたからこそ、10年後にティーダが消えるときも耐えられたのだと思ってます。
(アルマニΩでは彼女の心の強さを老成と書かれていましたが…突き詰めるとそうかもしれないけどさぁ(ノД`)・゚・モウチョット、イイカタガ…)
>>227-228 未だこの先の展開が読めず…
クラエアじゃなくても(・∀・)イイ!暗くても(・∀・)イイ!
1年前ということはもう完成しているとこのことで、続きお待ちしとりやす。(何語だ)
ああ、個人宛長文レススミマセン。鈴もNGワード指定でお願いします。
おはようございます。
昨日書きこんだ後で、書き方に少々配慮がなかったかな、と
反省したので朝イチに来て見ますた。
>>225 たぶんドリルさんの言うような後方支援部隊の話はまんま
スニフのネタなんでちろっとくらいは出てくるとは思います。
あくまでもあのリクエストが私あてと言う事で補足させてもらうと
たぶんリクエストされた方はゲームのオープニングからエンディングまでを
忠実に文字に置き換えた部分に謎になっている点を補足した物を
希望されていると思ったのでああいう書きこみをしました。
私の書く作品は連作なので最終的には公式じゃないカップリングに
行きつくように書きますし、私にとって謎の部分やエピソードとして
不要な部分はカットしますから「忠実に」という事になると無理なんです。
時間的な事なども含め、結局は私の力量不足なんですけれどね。
前スレはご覧になっていないようですが、次の作品は前スレに書いた
スコセルの話のような短編の連作でゲームの話を書く形になると思います。
予定ではスコセル、スコリノ、スコキス、アーセルなどいろんな話が
自サイト連載の過去編みたいな形でリンクしていくつもりです。
そして今そのプロットとゲームの補完用考察で死にかけてるわけですが。
(特にラグナとエルオーネと魔女がらみのエピ。謎が多すぎです)
このエピソードを入れて欲しいというリクなら対応可と思いますので
それで勘弁してやって下さい。
とりあえずドリルさんのリクはメモりましたw
(ここまでいろいろ書いてしまったものの、
あんたにリクエストしたんじゃねえって言われたら恥ずかしいですが)
鈴さん
ベイオウーフレーゼキタ━━・゚・(つ∀< *)・゚・━━ !!!!
なんとも綺麗で、読み易くて博学な文体でつね…(´д`*)ウットリ
解説も、ホントにFFTに有りそうで素敵であります!
ユウナタソのお父さん達(w が、さり気なくお茶目で格好良いです。
>>229笑い過ぎてお腹異体、いや痛いです。。。パブロ~
雫夜さん
Σ(゚Д゚;)PCお大事に!滑らかで格好良い文章ですねー。流石でありまつ。
リュックの感情の動きが、自然に伝わって来て可愛いです!
アーロンがさり気なく親切でドキドキします。つ、続きを…ハァハァ/lァ/lァ
姐さん
SSは逃げないので、読みたい時にゆっくりドウゾです。(=゚ω゚)ノ
〆切が無くて、リアルタイムにレス可能なのが掲示板の良さですね。
検索ソフト等、親切な姐さんに萌えても良いですか?
R@no-nameさん
入り口にお気に入り登録すると、
「2ちゃんねるへようこそ」が出て来まつねー。
某スレのR@no-nameさんのケーキネタにl \ァl \ァです!
ドリルさん
お帰りなさいです!リクエストありがとうございますー。
Σおおおおおお!FF7ものキター⊂(゚∀゚⊂⌒`つ≡(´⌒;;;≡ ズサー!!
ケット・シーの描写に激しい愛を感じますです!
■今迄の粗筋■
「ピッチャー振りかぶって第一球、投げました!」
「ビッグでラージでヒュージな、グレネードボム投法のようですね」
「アンブレラバットが返します!
大きい!ボールはスタンドに…ん?あの球は?!Σ(´Д` )
あれは、黒マテリアです!」
「物陰から明子ねえちゃ…いえ、英雄が見てますねー」
「シドがちゃぶ台をひっくり返しました!」
「興味ないね(´ _ `*」
前話は
>>181-185 になりますです。
ふわりと暖かい、湿潤な大気。蘇芳色の柱に、白檀の煙が絡まる。
イリーナの白い肌が、耳迄赤く染まっていた。
「……ありがとう。助かったわ。でも、次は敵同士よ!」 スタタタタタタッ
「えー。(´・ω・`)イリーナタン行っちゃったよー」
「何寂しがってんのさ?ザックス。お次は五強の塔だよっ!」
ウータイの國、最も奥深い場所で。威容を誇る五強の塔。
ユフィと対決するべく、女性の五強聖が婉然と身をしならせ、変身する。
「待ってくれ!あんたの変身能力は、その…神羅に?」
「ふふ。元より、モンスターは人間なのじゃ。
その者達と交歓し、血を交える者達が居ても、不思議は無い。
────参りますぞ、ユフィ殿!」
間隙を縫い、ひたり、と。チェホフの喉元に手裏剣が当った。
「お次は誰だい?!」
ゴドーが呪文を唱える。
「なっ?お、親父ー?!」
「総!変!化!招!来!!!」 ボヨ〜ン。
極彩色に幾つも顔の付いた、 ヘンなモンスターが立ってます。
「……すいません。 人 間 で す か ? (;´Д`)」
ユフィがトラインを喰らう。焦げながら回転し、叫んだ。
「やった!トラインゲットー!」
ゴドーが慌ててユフィに、回復魔法を掛け────
その隙に生者必滅が炸裂した!(゚Д゚)ウボァー ←ゴドー
「ユフィよ。成長したな。最終リミットとマテリアの
詰め合わせセット、持って行け!」
「親父、サンキュー!」
「戦の為に強くならずとも良い。
が…色んな場所から、マテリアを集めるのは賛成じゃ」
クラウドを見て、ウータイ親子が(・∀・)*ニヤリングです。
「き、興味ないね…。Σ(´ ◇`|||」
【螺旋の迷子】に興味なく続きます。。。
■次号予告■
モソス夕ーボーノレに王様鼠が収納される。
「やった!ポケモソゲットだぜ!」
「次は○○ボスだな!」
案セム(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブルです。
次回は「モソス夕ーボーノレ持ってきました」「カモメ団!」の2本です。
ウボァー!(゚Д゚)聖さんへの感想がすっぽ抜けてるし!(つД`)スイマセンスイマセン
聖さん
優美に甘美で切ないですー!ヾ(>д<。)シ
クラウドの心境が細やかに描かれていて、素敵であります!
「皆にとって大切な人が居ない悲しさ」が伝わってきますです。
オイラの駄文を1から?!
有難うです…。 ○| ̄|_ 感動で前が見えません。。。
‰´Д`)<シモーヌ、長すぎず短すぎず感想を書く方法ってないのかなぁ…ドウモ、ヨクセイガキカナ…(w
気持ちを込めるのよ、パブロ。行間のあなたの思いを感じてもらうの。>(゚ー゚*川/
‰;´Д`)<そ、それはレス先の方々にテ レ パ シ ーを送れって事かい?(ハァハァ)
……さよなら、パブロ。私もう行かなくちゃ…(ハァ)>(゚ー∩川/
煤´Д`)<ああ、シモーーーヌ!ここは笑うところなんだよーーー!!イカナイデーーー!!
…夫婦漫才にしかなりません。
>>230 ドリルさんへのレスに書こうと思ってて忘れたんですが、私もパン防衛戦役にイピョーウ
…って、もうリクお受けされてるようで…
FF8未プレイ者ですが、ますますスニフ続編が楽しみです。(;´Д`)ハァハァ
>>231-235 クラウドが☆でエアリスが花型なんですか?しかも一徹と書いてシドと読む…木陰からこんにちは英雄さん…
ああ、あなたのセンスが大好きです。腹黒キサラギ一家も(・∀・)イイ!
空たんが聡で陸たんが茂…うわ、は、はまり杉です。
羽根の生えたクラウドもゲトされたんだろうか…と言ってみるテスト。
…実はタクティもとても書きたいのでつ。また何か異色モノ書いたらうpします。
『バラライさんは、寺院の人?』
『うん、僧官の見習いだよ』
『すごいな……』
『そうかな……?』
『うん、だって私と、あんまり年違わないのに』
すごい事なんて何もない。
ベベルの僧籍は、内部に何の足がかりも持たない人には取りにくいものだけれど、何らかの繋がりのある人にとっては驚くほど簡単に取れるものだったから。
それに、僧官見習いになったのは、自分の意思じゃなくて両親が勝手にそうしたからだった。
大きくなったら偉い人になりなさい。将来は老師になりなさい。
もう聞き飽きるほどに聞いたその言葉。
だけど僕は疑問を持つには幼すぎたし、両親の言葉には有無を言わせぬ強制力があった。
考える前に、「二人の言うとおりにすること」が当然になっていたんだ。
霧の回廊を進んでいく。揺蕩う白い視界の中で、僕の足音だけが長い回廊に反響する。
僕は僧官見習いとして、ベベル宮の僧官の連絡係をやっていた。平たく言えば、使い走り。
とはいえ、老師や高位の僧官の間の連絡を任されることもあって、責任は大きかったけれど。
何故僕みたいな子供がそんな大役に就けたのかというと、子供の方が「何かと都合が良い」からだった。
昔はそれなりに位のある人が連絡係をやっていたらしいけど、重大な情報漏れが発覚してからは、
この仕事は僧官見習いの幼い子供が担当するようになった。
僕が務めていたのは司宮院。折しも、マイカ総老師の生誕89年祭の準備中で、
仕事は目が回るほどたくさんあった。
広い聖ベベル宮を端から端まで(というのは語弊があるけど)歩かなくちゃいけないこの役目は、
一にも二にも体力が要った。
その上、役目を終えた頃にはへとへとになってしまい、おかげで寺院でお務めのある日は、
ユウナちゃんに会いに行けなかった。
その日もいつものように老師に幾冊かの書類とスフィアを渡して、控えの間に戻る途中のことだった。
僕は、誰かの会話を立ち聞きしてしまった。
「……しかし、アーロンの奴も物好きだな。あんな召喚士について行ったところで、
究極召喚はおろかザナルカンド到達だってどう考えても無理だろ」
「おかげに迷惑なことに、アイツが降りた所為でキノックの野郎が副長になっちまった。
これが飲まずにいられるかっての!!」
荒っぽい声に続いて、瓶を木製の板に叩きつける音。
声のした部屋の入り口には「僧兵控えの間」と書かれている。
周りは、さっきまで通っていた回廊とは明らかに造りの違う粗末な廊下。
しまった、道を間違えた……かな。
僕は一瞬頭の隅でそう考えたが、既に思考は他のことでいっぱいだった。
「アーロン」「召喚士」確かにそう聞こえた。ユウナちゃんのお父さんの話だ!
次の瞬間には、僕は重々しい扉を押していた。
姐さんへ
レスありがとうございます
>あくまでもあのリクエストが私あてと言う事で補足させてもらうと
たぶんリクエストされた方はゲームのオープニングからエンディングまでを
忠実に文字に置き換えた部分に謎になっている点を補足した物を
希望されていると思ったのでああいう書きこみをしました
私がリクエストしたのは、上記の意味です
姐さんの作品(reach for the moon)の本編につながるエピソードの持っていき方が
非常に感銘を受け、是非、姐さんにと思いお願いしたんです
そうですよね。FF8のストーリーは深いので書き上げるのは至難の業です
私もメモリアルアルバムを持っていますが、残念なことに全部のセリフを網羅している訳ではないので
今更なのですが、全セリフを見るべく再プレイしています
あの本に載っていないセリフで、本編を補完できる?まではいきませんが、結構重要なセリフが
あるので、頑張ってセリフのコンプリートを目指して追っている最中です
(結構、大変ですが・・・)
リクエストは、後ほどさせて頂くつもりです
では、また!
「あの……その話、もっと聞かせてください!」
言ってしまってから僕は後悔した。
中には、目つきの悪い僧兵が二人。手には瓶。そして嗅いだことのない臭い。
その二人が、なんだ?という目で僕を睨んでいた。
「今の話聞いてたのか、小僧?ええ?」
恐怖で足がすくむ。かろうじて動く首を思い切り縦に振る。怖い。
一人が椅子から立ち上がって僕の服の襟を掴んだ。何とか逃れようと藻掻く僕。
「いいか、誰にも言うんじゃねえぞ。もし誰かに告げ口したら……」
しません、絶対。エボンに誓って約束します。だから放して!
そう叫びたいのに、声が出なかった。
「まあ、待て。大方このガキは見習い僧官だろ。こんな所でガキ相手に騒ぎを起こすのはまずい」
助けは意外なところからやって来た。
もう一人の男が僕の襟を掴む腕を制止したようだ。
僕は大きな腕から解放されて息を整える。目の前がちかちかする。
顔を上げると、もう一人の男の顔があった。
「いいか、ここで見たことは誰にも言わない。聞いたこともだ。約束出来るなら教えてやってもいい」
僕は無意識に、もう一度首を大きく縦に振った。
もっとも、その時は「彼らが任務をサボって酒を飲んでいる」という状況も、
「上司の悪口」という会話の内容も、全く理解していなかったけれど。
「甘えんじゃねえの?」
さっき僕の襟を掴んでいた男から声が掛かる。僕はびくっと体を震わせる。
「殴って言うことを聞くと思うか?甘いのはお前だ。おい、男の約束だ、守れるな?」
必死で頷き続ける僕。よし、忘れるなよ、と男は僕の頭をぽんぽん叩く。
「やけにガキの扱いに慣れてるじゃねえか」
「……こいつくらいの弟がいる」
「ああ、お前の親父さんとお袋さんは……」
僕は驚いて目の前の男の顔を見た。複雑な表情。色々な想いがない交ぜになったような。
「シン」の爪痕が残っているのは、何もナギ平原だけじゃない。
スピラに生きる人の大半が、目に見えない悲しみを背負って生きている。
Σ(゚Д゚;)あ、スイマセ…最後の行「人」→「人々」直し忘れました。鬱だ…
スマソ、投下するSSより感想やレスが長いっていうのは……。
>>229 ウイユヴェールネタが(・∀・)イイ!……そう言えば速攻で「1.殺る」を選んだなぁ。(w
> FFTネタ
ベイオウーフとレーゼ以外にもメリアドール、イズルード、バルマウフラ、ディリータ
アグリアス……・゚・(ノД`)・゚・キリガナイ……チョット労働八号ネタを考えついた漏れは
あやうくスレ違いになりそうな悪寒。(w でも(・∀・)イイ!題材ですよねーFFT。
また期待してまつ。
> ユウナ老成
ろ、老成ですか……(w。
恥ずかしい話なんですが、FF10をクリアした当時ユウナに対する心象が良くなかった
んです。7のエアリスと似てる印象なんですが。(嫌いって言う意味じゃないですよ)
この「liquidate」という話は、漏れが感じた理不尽さを書いてみただけの話なんで
すが……彼女たち二人って、恋というより愛に近いかも知れませんね、持ってる物が。
彼女の心の強さなのか、周囲の心の弱さなのか。……こういうテーマも好きだったり。
> 10年後にティーダが消えるときも
えぇ?! それがFF10の話なんですか?
>>Mit deinen blauem Augen
>>240の最後のに行がもの凄く重たい。…FF10ナギ平原で流れるのどかなBGMと
広大な平原の光景の裏に、所々に走る亀裂や切り立った断崖が見え隠れするのは、
まるで束の間のナギ節を生きる人々の心そのものを表した光景だなーって。
興味から思わず飛び込んでしまって、こわーいお兄さんに囲まれてチョット後悔…な
彼の行動にも萌えてみたり。(w
>>230 や っ た ! シグタンが必死にパンを守る姿が読めるんですか!?(違)
(*´Д`)ハァハァ……た、楽しみにしておりまつ。
> そのプロットとゲームの補完用考察で死にかけてる
本編と違和感の無いSSを書く作業って、ちょっとしたパズルゲームをやってる
気分になるんですよね。イベントやセリフの捉え方から本編の合間を縫って自分の
思う世界を表現する。……楽しいんですが、結構細かい作業で頭痛くなります(w。
お疲れさまです。マターリいきまっしょう!
(追伸:以前、姐さんが書いてくれた“フィガロ兄弟と父親ネタ”でこの作業中…
いい加減長すぎですねw)
>>231 り、リクエストにお応えいただけると期待してよろしいんでしょうか……?(*´Д`)
シド……救出作戦に赴くシド艇長(*´Д`)ハァハァ純粋にカコイイんだろうなーなどと妄想。
ケット・シー好きなんですよ。FF6で 魔 石 だった頃からのファンなんです!(違)
>>ウータイ行ってなかったよ!
「あの球」が武藤じゃなくてヨカタ、などと密かに思いつつ。(スレ違)
ユフィの親父、(・∀・)イイ!味出てます。親として長としての思いやりを見せつつ…
それでもマテリアは忘れない心意気が素敵杉!
なんか白さんの作品って、笑いももちろんなんですが読んでるこっちが幸せに
なれます。キャッチコピー付けるなら…
「ギャグは地球を救う」
よし、24時間TVの黄色いTシャツ着てもももらっt(略。
|д゚) ……ダ゙レモイナイ…
|д゚) イマノウチ…?
このスレでは初めてカキコします、興味ないねスレから白さんにくっついてきた名無しです。
みなさんのSSを毎日楽しみにして覗いていますです。
最近投稿者さんが増えて大繁盛メデタイのですが、ちょこっと提案してヨロスィでしょうか…
皆さんが投稿されたSSのログを集めて、FFの恋する小説スレ保管庫みたいなモノを作ってみたらどうでしょうか。
ログが流れていくに連れ、たまに覗く程度の読者さんは追いつくのが大変かと思いますし、
長編の作品など個人的にまとめて読んでみたいものもありますし…
もちろん、投稿者さんの皆さんの了承が得られることが大前提ですが…
|・ω・`)ノ 如何でしょうか?
|彡サッ
245 :
244:03/07/06 07:42 ID:STuf27gf
Σ(゚д゚ ;) ……!
誰もいないと思ったら真上にドリルサンが…!(つД`)
どれほど時間が経っただろうか、耳に届いた爆音にはっと我に返る。
「何?!」
クラウドはとっさに身を翻し、窓外に目を転じた。
「……ご帰還、だな」そう言いながら、バレットは玄関に向かう。
彼が玄関の扉を開けると同時に、外気と爆音が一気になだれ込んだ。
「クラウド! 大丈夫?!」
騒々しさの中、響いてきた声の主はレッド13。
「……俺は大丈夫。ところで……」
「オイラとシドで、ミッドガルに行って来たんだ!」
クラウドの質問の先を読んで、レッド13は答える。
「何せ、飛空艇をマトモ操縦できるのは……今となっちゃオレ様だけだからなぁ」
レッド13に続いて、シドも室内に入ってきた。
「ミッドガル……? 一体何で?」
不思議そうな表情を浮かべるクラウドに、シドはホーリー発動後の経緯を大ま
かに説明した。
それによると、飛空艇が不時着した地点が偶然にもロケット村の近くだった為、
飛空艇に残っていた生存者は全て村に搬送した。そして、先に目覚めていたシド
とレッド13の二人が、ミッドガルへ向かう事になったのだ。
「理由の1つは、魔晄都市・ミッドガルの様子を知りたかった事」
“魔晄”その源はライフストリームだと言われている。ならあの時――メテオ
回避の瞬間――現れた巨大なライフストリームの影響を、一番大きく受けている
と思ったから。と、レッド13は付け加えた。
「それにもう1つは……ヤツとの合流だ」
「……ヤツ?」
首を傾げるクラウドの声に答えたのは、“ヤツ”本人だった。
「……これまで一緒に旅、続けて来たけど、わいだけ本体ではなかったですから。
その……『はじめまして』、クラウドさん」
背広を着込んだ見慣れぬ姿の男だった。しかし、声には聞き覚えがある。
「ケット・シー!」
「本名はリーブだ」バレットが横から加わる。
「そう言えば……」
「いえ、良いです。呼び方はどちらでも……。それに……」
「もう良い、気にしていないから。それに…形こそどうあれ、共に旅をし、危険
を乗り越えてきたのは事実だ」
「…クラウドさん」
ケット・シーこと、リーブの口調には迷いと罪悪感があった。
そんな彼に、ヴィンゼントは静かに、だが優しく語りかける。
「何より、こうして再会出来たことをまずは幸甚だと言うべきだ。過去の事を問
う場合ではないだろう? …リーブ」
「ヴィンセントさん…」
畳みかけるように、シドが続けた。
「リーブさんよ、ヴィンセントのいう通りだぜ。……オレ達は、過去の過ちをウ
ダウダ言ってるヒマねぇんだろ?」
「…………」
リーブは言葉を失った。
「そうだよ。それにオイラ達の中には誰も、ケット・シー……リーブの事を責め
ている人はいないよ」
「…………」
「……オレには、あんたを責める権利なんかない。オレのやった事の方が比べも
のにならないぐらい、酷くて許されない行為だったから……」
バレットは言うと、目を閉じた。
「…………」
黙り込むリーブに、クラウドはかける言葉を探していた。だが、思いに反して
言葉は見つからず、ただ見ていることしか出来ない。
6人の間に、重たい沈黙の空気が流れる。
一番酷い事をしたのは、このわいなんや……。止められんかった。
守れへんかった……7番街の人達を……。
見事連投規制に引っ掛かり…。
>>244 ……誰もいないと思って漏れもコソーリ書き逃げしてますた。(w
SSログの保管……確かに期間を空けてこのスレをご覧になる方にとっては
現状って嬉しい悲鳴ですよね。
どうなんでしょう?
ラトーム氏の運営されている保管サイトの作業も兼ねて、html化した文章を
このスレのしおり代わり、という感覚で作っておく。
……読まれる方にとっては親切設計なのかな?
(リクエストや感想の応酬をくぐって作品毎に追うのは正直チョット大変かも知れません。
……って、漏れがその元凶だというツッコミは……スマソ発言権なさそうでつ。w)
この辺に関しては皆さんの意見をプリーズ……。
いつも楽しませてもらってるROM人ですが
毎日来られないから保管庫っぽいものあったらうれしいです
べつに投稿してるわけじゃないのにゴメンナサイ
保管庫あったら、そりゃ便利です。ありがたいです。嬉しいです。
諸手をあげて歓迎です。
>リクエストや感想の応酬をくぐって作品毎に追うのは正直チョット大変かも知れません
これは正直、そういう感は確かにあります。
コテ>コテのレスや感想の応酬が目立つように思います。
このスレ、名無しが書き込みにくいとまではいかないとしても、
少なくとも名無しのレスが少ない傾向にありません?
楽しみに追いかけているSSもあるので、なるべく荒らしを
招きかねないような発言はしたくなかったのですが。
ご一考いただければ幸い。
保管庫話に便乗スマソ。
>>250の御意見にちょっと考えてみたんですが、
保管庫に議論・考察や感想用の掲示板なんかを付けるといいんじゃないでしょうか。
詳しい話はそこでする、という事にすれば、
もうちょっと一見さんも書きこみやすいスレになるのではないかと。
隔離みたいだけど(゚ε゚)キニシナイ!
じゃあおまえが作れ!と言われたらなにも出来ないへ(ryだけど(゚ε゚)キニシナイ!!
いや、やっぱりキニスル…(´・ω・`)ショボーン
コテ同士のやりとりがあってもなくても、
書き込まない香具師は書き込まない気がする(オレガナー
SSばかりが黙々と投下される雰囲気の方がいいのか?
某所の話持ち込むのは恐縮だが、職人は「ただ書いてればいい」扱いってのもな
少なくとも漏れは、今みたいな活気に満ちたスレの方がいいんだけど・・・
そうじゃなきゃ要らないだろ保管庫なんて。
今みたいな状態だからこそ保管庫の必要性を問えると思うのだが。
職人同士のレスに関しての御意見は
前スレでもありましたよね。
コテ以外の人の人が書きこみしにくいという
御意見なんですが、あれから過去ログやら
他に投稿した別板のスレを見ましたが、
職人同士のやりとりがないスレの感想カキコって
そんなにめちゃくちゃ多いとは思えませんでした。
というのも、こんなにたくさんの職人の書きこみがある
小説スレって他にはないからです。
(私が見た限り)
見た感じ、小説と感想の書きこみで感想の量が多いように
思えてもそれは投稿する人が数人で投稿の間隔が長い
からだと思います。
ここはほぼ毎日小説が投稿され、それに必ず感想が付いてます。
正直、今までそんなスレなかったと思いますよ。
(続く)
読者さんの書きこみにも大抵レスついてるはずだと思いますが
以前のスレだと逆に名無しさんの感想に職人がレスを
つけるのはあまりなかった事だと思います。(気のせい?)
最近職人さんが増えたのは現在の雰囲気だからだと思って
いますし、私としてはリクエストや感想以前に作品が増えたのが
拾い読みが困難になった原因だと思っています。
一日に投稿される作品は1作かせいぜい2作というのが以前、あるいは
他スレの状況ですが、ここはほぼ毎日、多いと一日に3作の書きこみが
ありますから。はっきりいって贅沢な悩みなのかもしれません(笑
(一案としては専用ブラウザのレスフィルタ機能を使うというのもあります)
逆にお聞きしたいのですが、職人の書きこみについて考えて欲しいと
言われる方は、それがなければ書きこみされるのですか?
例えなかったとしても感想を書くというのはなかなか難しい事だと思います。
(これは喧嘩を売ってる訳じゃなく、自分がそう思うので)
いろいろ思う事があって書ききれませんがあまりにも長いのでこれにて。
不快に思われた方、いらっしゃいましたらごめんなさい。
ちょっと良い?
>>250 文面は丁寧だけど、書いてる内容って失礼じゃない?
ここ掲示板なんだから書き込みはあってあたりまえ。
自分の読んでる作品が他のレスで埋まってるからヤメレ
それってさ
自分の読んでる作品が他の作品で埋まってるからヤメレ
といってるのと理屈は変わんないよね。
ここで壁にでもハナシテロ。そう言いたいならお門違いだと思うよ。
こういう流れですと、他の小説系スレの現状とか過去(?)とかをたぶん他の方よりも眺めて来た
私の意見も書いた方がいいのかなあとか思うわけでして。
このスレの楽しさは、やはり
>>1の「ボケ、ツッコミ、イッパツネタもщ(゚Д゚щ)カモーン」を具現化してる
ところにあると思っておりますた。確かに作者同士の話が多い、名無しだと書きにくい、
という印象はあるかもしれません。でも、新しい作者さんや読者さんもщ(゚Д゚щ)カモーンな
雰囲気は保たれている、とも思うんですよ。
姐さんの書かれているように「このスレに作品(&作者さん)が増えた」事でレス混雑を起こして
いるという、珍しくも贅沢な悩みなんですよね。私も、こんなに作品が次々登場する楽しいスレは
記憶にありません。
保管庫とか、感想/考察板を別途設けるということについてですが。
アイディアとしては非常によくわかるご意見なのですが、実際に別の場所を設けるとなると管理とか
いろいろめんどうです。ピタリと投稿がやんでしまう事もあります。
個人的には、2ちゃんねるにあるからこそ、このスレは楽しい気がするんですよね。
なので、職人さんは作品を投下する際に必ず前回の作品掲載レス番を記入するようにしてみては
いかがでしょうか。あと、タイトルに通し番号をふっておく。これだけでだいぶ違うかと。
全てのレス番を書かなくても、前回のものが書いてあれば、順繰りに探してゆけるので簡単では
ないかなと思います。多少スレ消費が早くなる(容量がかさむ)というのは難点ですが、多少ですし。
前回の掲載レス番とタイトル通し番号記入例---------------------------------
名前欄:綺麗な薔薇にはトゲがある(4)メルアド:sage
前回までのお話は
>>92-94 でした
アグリアスは薔薇が好きだという噂を聞いたのはウォージリスだった。あれからずいぶん経ったが、
やっとシモン先生御自慢の薔薇園に盗み……ゲフゲフ、見学に行く事ができる。ムスタディオは張り切って
いた。シモン先生の薔薇園は………………
ムスタディオの華麗なる盗みテクニックについて書く気はありませんよ、ゲフゲフ。
どなたかが書いてくださるのは歓迎ですがw。
あと、ついでに。
SSを書いているひとりとしては、このスレはすっごく「書いてみたいスレ」ですよ。
このスレが「感想をがんがん書いても気兼ねがいらない」性質をもっているからこそ、
「SSを書いて一緒に楽しみたい」雰囲気があるのではないかと思います。どうでしょね?
‰;´Д`)<議論中だけど投下するよシモーヌ。時間が無いんだ…
空気の読めない厨は逝って良しね、パブロ>(゚ー゚*川/χシャキーン
煤´Д`).。oO(始末される!?)
始末もネ タ な ん で す か、パブロさん(苦笑
>>242-244 >>246-248 バルミーの名前が挙がってて泣きそうです…好きだったので嬉しい。
彼女、他のキャラに比べてちょっと影薄い気が。一度一緒に戦いたかったです。
労働八号ネタ…ちらつかされると激しく気になります。
>>エアリスと似てる
い、言われるまで気付きませんでした。が、似てますね。周囲に対する愛…いわゆるアガペーってやつでしょうか。
エアリスは、絶対死ぬって決まっていたわけじゃないけれども結果的に死んで、
ユウナは、絶対死ぬって決まっていたけれどもなりゆきで生き残ってしまった。
世界を救いたい、見ず知らずの人でも助けたい、という想いは同じだったけれど。
舌足らずでスマソ。感じたこの気持ちを、どうやって表現すればいいのか。
>>10年前
ああまぎらわしい言い方して本当にすみません。書いてる話の世界の方にトリップしてました…
保管庫の話については、書き始めるとだらだら続きそうなので、自分の意見をしっかりまとめてから書く事にします。
とりあえずは
>>257でのラトームさんのアドバイスを、今回から取り入れさせていただくことにします。(´人`)多謝!!
それから…ラトームさん、ムスタディオの華麗なる盗みテクニックの話、頂いても宜しいですか??
>>259 > それから…ラトームさん、ムスタディオの華麗なる盗みテクニックの話、頂いても宜しいですか??
も ち ろ ん で す !
前回
>>237-238 >>240 「召喚士ブラスカ。そいつが、ひと月ほど前に旅立った召喚士の名前だ」
ブラスカ……それがユウナちゃんのお父さんの名前。
聞き覚えはあった。司宮院は召喚士の管理も行う部署だったから、
自然とそういう情報に触れる機会は多かったから。
従召喚士としてベベルで修行している内の一人だったと思う。
だけど、「ブラスカ」の名前を、院内で口に出す人はいなかった。
皆が彼のことを「あの落ちこぼれ」と呼んでいて、名前を呼ぶのを避けているみたいだった。
「……召喚士になったのはここ何年か前で、その前は僧官をやっていたんだが……
こいつがなかなか無茶苦茶な奴だった。ある時無許可でふらりとベベルを飛び出して、
戻ってきたら『アルベドにエボンの教えを布教してきた』だと。勿論エボンの僧官は大揉めで、
総老師に至っては裁判を起こすとかって言って聞かなかったらしい。
ただ、頭の回転だけは恐ろしく速い奴でな、手八丁口八丁でうまいこと逃げ回ったというところだ。
おい、聞いてるか?」
「は、はいっ」
「そうこうしてるうちにあのスキャンダルってわけだ。
さすがにあの時は皆、浄罪の路にぶち込まれると思ったがな、
ある僧兵の嘆願で釈放されて元の僧籍を取り戻したってのが顛末だ。
その僧兵ってのがアーロン。何だか知らんが、ブラスカに恩義でも感じてたらしい。
心底惚れ込んでガードになっちまうくらいだからな」
「釈放された後は……娘が生まれたらしい。おそらく今もベベルに住んでるな。
それからしばらくして、……あの女が死んで召喚士を志したとか。
アーロンと、ザナルカンドから来たとか言う頭のオカシイ奴とを連れて、
夜逃げ同然に旅立ったのは先月。そして今に至る」
早口にまくし立てる僧兵達の言葉に、僕の頭はとてもついていけなかった。
だからその時、重要な部分を聞き逃したことにも全く気付いていなかった。
それが結果的に良かったか悪かったかは、分からない。
それよりも、僕は話の中に出てきた一つの単語に引っかかった。
「ザナル……カンド?」
「ああ、自分はザナルカンドのブリッツチームのスーパースターだ、なんてほざくのが海から引き上げられてな、
どうせ毒気にやられたんだろうが……ま、そいつも連れて行ったらしい」
「そんな得体の知れない奴を同行させる時点で、先は見えている」
嘲笑。やることなすこと無茶苦茶な召喚士。ユウナちゃんのお父さんのイメージが、ますます掴めない。
「ま、俺達にしてみりゃ、あいつの最大の悪行はアーロンを連れて行っちまったことだな。
アーロンの奴は若いが才能はピカイチだった。末は老師との噂もあったし、
老師様の娘さんとの結婚話まで持ち上がっていた」
「アーロンの代わりにキノックが副長の任に就いたが、奴には才能がねえ。人望もな。
とかくアーロンとくっついてたから出世出来たような奴だ。さぞかしキノックはほくそ笑んでるだろうよ。
長年追い越そうと思っても絶対越えられなかった奴が突然いなくなっちまったんだからな。
だが、直属の部下にされた俺達にはいい迷惑だ」
そう言って、男は瓶に直接口をつけて中の液体を呷った。
終わりの方はすっかり愚痴になっていた。
「アーロンのくそ真面目さは寺院の中では貴重だったんだ。
この街は、正直者とアルベドには住みにくい街だからな」
しんみりとした雰囲気。押し黙る二人。
沈黙を破ったのは僕だった。
「あの……」
ゴーン、ゴーン、ゴーン。耳の奥まで響く重たい金属音が三つ。
僕が言いかけた言葉は、僧兵招集の鐘に遮られた。
「やべえ、酒飲んでたってバレたら除隊じゃねえか?」
「キノックに働かされるよりはいくらかマシだ」
「ちげえねえな。そしたら揃って討伐隊にでも入るか」
屈託無く笑いながら二人の僧兵は立ち上がり、扉の方に駆け出した。
と、その内の一人が立ち止まり、僕の方を振り返る。
「どうした?何か聞きたいことでもあったのか?」
「あの、もし……もし、ブラスカ様のナギ節が来たら?」
途端に笑い出す。心底可笑しそうな表情で。
「ああ、そうだな、エボンに見放された召喚士が、ザナルカンドに辿り着けるわけがない。だから、それはない」
ま、万が一にでもそんなことになったら、伝説のガード・アーロン様を新しい老師にでもお迎えしなくちゃな。
その言葉を最後に、二人の僧兵とは二度と会っていない。
彼らなりに、自分の感情に正直に行動した結果なのだろうか。
正直者とアルベドには住みにくい街。
その言葉の本当の意味を知ったのは、もっと後になってからだった。
>>260 重ね重ねありがとうございます。
ムスアグ好きなのでがんがります。
250です。
色々ご意見いただけて、色々考えるところもあり、発言はとりあえず
今回で打ち止め。納得しましたって事で。
ただ、一点
>>255 失礼な事を書いているのは重々承知の上。
ただ、言いたかった事は「自分の読んでる作品が他のレスで埋まってるからヤメレ」
でも「自分の読んでる作品が他の作品で埋まってるからヤメレ」でもありません。
コテ*同士*のやり取りが増える事で醸成される雰囲気、得られるメリットも多いのですが
その反面、どうしても一見さんには入り込みづらくなってしまう一面もあります。
その事で、結果的にスレの間口を狭めてしまうのでは?と言うのが私の危惧であり、
前回の「失礼」な書き込みの意図です。
ただ、考えてみればどのスレを読もうが書き込もうが個人の自由なわけで。
こういう雰囲気でマターリ行く事が合わない人間なら、読まない書き込まないで済むわけで。
基本的なことだよなーと自己完結して納得。失礼致ししました。
とはいえ、こうした意見はなかなかコテでは書き込めないチキン野郎でありますw
266 :
255:03/07/06 22:48 ID:zKuplBDF
>>265 そういうことですか、読み違いスマソ。
> 楽しみに追いかけているSSもあるので、
>>250の中でこの一文が暗に
「自分の読んでるSS以外はイラネ」って言ってるのかな?
と思えちゃったもんで、つい。
悲観的な解釈は通ってるスレが荒んでるせいかな…
気分悪くさせてスマソ。
>ALLROMラーの皆様
__人_人,_从人_.人_从._,人_人_
 ̄"゙'"''''''─‐- ゙"ニ ─__ )
r──--- ...___ ) 漏れが保管人でありながらログの
三 /lR/l ニ| ニ ≡ ) 編集をサボったばっかりに!
.ニ ( ゚´_ゝ`) | ニ | )
| / つ つ Lニ-‐′´ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒l/⌒Y⌒Y⌒Y⌒
'''''゙゙゙゙゙ ̄ _,, -‐'''∧na∧ ゚
--─="゙ ̄ ⊂(´<_`;) 姉者〜〜〜!!!!
ニ─ _,.. ゝ、 O
_,.. -‐'" しへ ヽ
__,, -‐''" , ゙ー'
, ' /
というわけで諸悪の根源が深くお詫び申し上げます_| ̄|○
投稿小説はぴっちり分別してお見せしたいという気持の一方で、白さんの
7創作等は投稿当時のスレの雰囲気も含めて作品というか、創作部分だけを
切り抜いてしまうとスレで読むライヴ感や次回予告の面白みが半減してしま
うのではと悩んでいるうちにこのような状態になってしまい、本当に申し
訳ないです
未編集ながら前スレのログを晒しておきますオヤシミナサイ
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Part/1039/novel2/1048776793.htm
>>250=265
> どうしても一見さんには入り込みづらくなってしまう一面もあります。
どこのスレでも言えることですが、そのスレで意見を書くって事は、それだけそのスレが
好きだって言う気持ちの現れなんですよね。なので意見を書く、というその行為はチョット
勇気が要る事なんですが、その分重みがあると思います。
流れに逆行するような(書きづらい)物なら尚のこと。
……ありがd。
そう言う見方があるのだとは前スレでも指摘を受けていたので、
改めて考えてみたんです。
>>554で姐さんが「感想を書くというのはなかなか難しい事」と書いていますが、その通り
だと思います。SSにしても感想にしても、自分の思っている事を「文章」で表現するのは
簡単と言い切れる作業じゃないんです。
(´-`).。oO(漏れの脳の容量が増設できれば話は早いんだけど…)
でも、読んで感じたこと、思ったことがある以上それを表現する文章があるはずで。
…つまるところ、漏れにとってこのスレは 修 行 の 場 と化しているんですね。(…)
しかしながら。
このスレ「書かずにはいられない」そんな雰囲気というか勢いというか、気質があって…。
(ってのは言い訳ですね)
追記:
前スレや他のスレで荒らされている場面に立ち会って思ったんですが、……彼らの視点
は見た目であって内容に関して触れられてる物ってないんですね。
コテ・名無しに着目して懸念を抱いてしまう一因というのがその辺にあるのでしょうか?
>>198-199の続きになりますです。
少し前に自分がいた場所で雷が光って、腕を取られるのがもう少し遅かったら自分に落雷していたことにリュックは気がついた。
「ひっ――」
ぶるぶる震えながら、自分に差し伸べられた腕を無意識に身体に引き寄せる。頭上に降ってくるのは、一人で旅行公司に行けと言った冷たい男の声だ。
「少しは周りに注意して歩け」
仮にもガードを名乗るならな――リュックが見上げると、憮然とした表情を浮かべるアーロンの顔があった。
「おっちゃん…」
呟いてやはり無意識にアーロンの腕に縋りつけば、布越しに彼の体温が伝わってくる。仄かに温かなそれはリュックに人心地着かせるのに十分だった。
「…旅行公司に向かうぞ――おい、歩けるか」
軽く頭を小突かれてリュックは我に返った。同時にアーロンの衣服を掴んでいたことに気がついて、慌てて手を放す。
「ご、ごめん」
「…今度こそ、足手纏いにはなるな」
そう言うと、アーロンは旅行公司に向かって歩き出す。
さっきまで争っていたのに、不測の事態から思わず縋ってしまった気恥ずかしさと、冷たいと思っていた男から信じられない優しさを見せられたことで、リュックの心に不思議な感情が芽生えた。
(何だろ…変な感じ)
多分アーロンが優しくしてくれたから、かな? ――新しい感情に戸惑う自分をそう納得させて、リュックも後に続いた。
もうあれから数ヶ月経ったんだ、と雷平原での出来事を思い返す。
「そういえば前も、ここでおっちゃんに助けてもらったよね」
避雷塔の下で沈黙に耐え切れず、ついアーロンに話し掛けてしまった。
先を急いでいるのに休憩を取ったことで、アーロンは苛立っているはず――それに気づかなかったのは、以前のことを思い出して感傷的になったせいだ。
アーロンはしみじみと過去に浸るリュックを冷たく一瞥する。
「お前はあれからほとんど変わっていないな」
言外に込められた意味にリュックは気づいた。
「…あたしは成長してないってことッスか?!」
「……それは理解できているようだな」
更に皮肉を言われ、リュックはむっとする。
「ちょっと――」
「ユウナの旅は、今までの大召喚士達の旅とは異なったものだ。俺たちの目的は『究極召喚』を得ることではなくなった。真の戦いがこれから始まろうとしているのに、お前は雷ごときでたじろいでいる。前にも言ったが――」
「足手纏いにはなるな、でしょ」
アーロンを遮ってリュックが言う。
何度も何度も言われたその言葉が、今日に限ってリュックの闘志に火を点けるのではなく、何だかもの悲しい思いにさせたのは、やはり感傷的になっているせいだろうと思う。
「…あたし、足手纏いかもしんないけど…」
「……」
「ユウナんを守りたいって思う気持ちは、誰にも負けてないよ――おっちゃんは、分かってくれてると思ってた」
マターリと、忘れた頃に現れます。
前回は連投規制を忘れ、今回は話数を変えるのを忘れました…2つ目の【8】=【9】でつ。
>>208 実は参考にしているFF本に『アニキに誤ってサンダーをぶつけられた』という記述しかなかったので、
創作しますた。ただ、黒魔法のサンダーは意図的に『アイテム効果によるサンダー』にしています。
私にはアルベドというと、アイテムという感が強いので。>>『調合』とか。
オリジ設定で申し訳ない。
>>白さん
ゴトーとの対決でウチのパーティのユフィたんも『生者必滅』をかましました。
もちろん瞬殺です>>パパ 五強の塔で一番弱かったし。
なので、親バカぶりをせつなく思いながら、読みましたです、今回。
>>ドリルさん
>>154は某所での、セツエドに続くのでしょうか…と思ったら
>>209で解説ありましたね。スマソ
いつか書こうと思っていたのですが、ドリルさんのエドガーはとてもカコイイです。
実は私の中では女好きなエロガー(それは某学園スレ)なイメージだったのですが、ドリルさんのお話で見方が変わりました。
FF7(そういえば、6以外のドリルさん作品初めてだナー)も楽しみにしてます。
>>鈴さん
禿しく遅レスなんですが
>父さんったら、お米をセッケンで洗っちゃったの。
そんなある意味素敵な大召喚士様に萌えました。テヘ。
アーロンのお料理レパートリー(w を知りたいです。
>>聖さん
クラウドの回想がせつなかったり。
実は7プレイ中、世界観を理解するのにイパーイで、クラウドの気持ちが読めなかったのです。
お話がものすごく丁寧に書き込まれているので、あぁ、あの時はそうだったのか、と振り返りながら読んでおります。
で、やはり、クラエアマンセーな私。
どうも、一ROMラーです。
いろいろ意見が出ているようなので、私も失礼ながら一言。
どこのスレ行っても思うんですが、機種依存文字は控えてホスイ…。
特にローマ数字を使われると、それがシリーズ何作目を指しているのか
さっぱりわからなくて困ります。
(協)や(労)ならまだわかるけど、FF?ってなると一体何が何やら(笑)
>>259鈴さんの三行目、たぶんシグマだと思うんですが
マカーからだと丸の中に中、という表示になっています。
あと、カップリングものはカップリング名を表記してほしいです。
(カプがネタバレになるのは除く)
>>256-258 毎度の事ながらお気遣いどうもありがとうございます。ラトームさんの案、確か
にちょっとした配慮ですが良い対応策ですね。早速させていただきます。
……それにしても、投稿するたびに 改 行 規 制 と戦ってる気がしまつ。(w
(´-`).。oO(ムスタディオ……)
>>259 目立たないけれどバルマウフラの役どころって実はオーランよりもオイシイ様な
気がするんですよね。監視役、裏切り、彼女自身の石による行動。ディリータが
見逃してその後彼の片腕として活躍する顛末は主人公のEDより(*´Д`)ハァハァ。
ついでに労働八号……ではなく七号改。ネルベスカ神殿で主人がいなくなっても
尚、プログラムに従ってそこを守り続ける姿は結構良いネタになるんじゃないか
なー……(いや、あそこでエクスカリバーとか必死になって取った覚えが。w)
> いわゆるアガペー
あ、アガペーって何ですか……?・゚・(ノД`)・゚・スマソ
そうなんです。二人とも自分を犠牲にしてでも周囲の人達を救おうとしたという
反面、逆に(漏れ自身が周囲の人の視点に立っているせいで)それがどれだけ
ツライ事か。残される側の心情からしたら(;´д`)コルァ!!って感じなんですよね。
>>Mit deinen blauem Augen
> 正直者とアルベドには住みにくい街。
前回のナギ平原に例えられた人々の心といい、今回のこのフレーズといい、短い
言葉の中に異論ない見合いが込められている描写が(・∀・)イイ!ですね。
鐘の音に遮られる言葉……エボンの教えとアルベド迫害の間に揺れる召喚士と
その娘……(゚д゚)ウマー。期待sage。
>>267 > 投稿当時のスレの雰囲気も含めて作品というか、
漏れも思います。白さんの作品って……上手い表現がないのですが、彫刻なら
その物自体じゃなくて、その彫刻が存在する空間自体も作品の一部として成立
させてしまうような勢いを感じます。むしろ前スレも含めてスレ自体が一つの
作品になってそうな…。(w それと、保管作業乙です。
>>体温
リュックの心情描写がまるで雪解けのように感じられます。白く冷たい雪に
閉ざされた大地を、ゆっくりと徐々に変えていく雪解け水。けれどそれに触れる
にはまだ冷たくて……うわわわ、どう表現していいのか分かりませんが(゚д゚)ウマー。
続きまってます!!
>>272 某所でのED(セッツァーご臨終)を経て、更にエドリルの執着地点(エドガーを
看取る大人リルム)を描こうとして、うっかり悲しい話になって堂々巡り〜に
なってしまったのは内緒です(w。(なんか6って話が暗い方向にいく傾向が…)
それにしても、みんなエロガーなイメージの人多いんですね……モレモナー。
>>273 貴重なご意見ありがd。機種依存文字……一応気を付けながら投稿している
つもりなんですが、実際どう表示されるかって言うのは知りませんですた。
例に挙げられていた物から考えると……
FF(株)
とかもあり得るんでしょうか?(((゚Д゚)))キ、キヲツケマス
> カップリングものはカップリング名を表記してほしいです。
……う、うーん。気を付けます。としか言えないんです、でも、なるべくそうします。
ただ漏れの書く話の場合、カップリング(たとえばエドリル)だったとしても、
その二人を中軸に描く周囲の話がメインだったりする事もあるので、一概には
エドリル、と書けるとは限らなかったりするんですね。
この辺、すみません。
(恋するというスレタイに反していると言われてしまうと反論できず……(´・ω・`)。)
(前話は
>>246-247です)
許しを請いたい……そう言うんじゃない。
ただ、無力な自分が許せなかった。あの時――7番街プレートを落下させる案
が可決された時――自分は少しの否を唱えた。だが、権力の前に呆気なく屈した。
その事実が、リーブを苛んでいた。
「ケット・シー…いや、リーブ。あんた飛空艇でオレに言ったよな?」
――“あんたにとっては多少でも、死んでしもた人達にとっては、
それが全てなんや!”――
リーブには思い入れがあった。都市開発部門の一員として、ミッドガルの建造
から携わってきた。その街と、そこに暮らす住民達に多くの被害者を出したテロ
のやり方に、そしてテロ首謀者のバレットに、憤りを感じていたのだ。
「……バレットはん、すまなかった。……わいかて、あんなエラそうな口を利け
た立場やなかったんや……せやのに……自分の感情ばっか押しつけてしもて……」
押しつぶされそうだった。リーブは続く言葉を見失う。
「違うんだリーブ。俺は…お前を責めたい訳じゃない」
何故だ? 二人の会話を聞いてクラウドは苛立ちに似たものを感じていた。
シドやレッド13、ヴィンセントは何も言わず、ただ彼等の姿を見守っていた。
「何で? 俺達がやれるだけの事はやろう…それが……それが! セフィロスと
戦う前に、俺達が交わした言葉だったじゃないか! なのに何で……今になって
振り返って、立ち止まって」
「クラウド」
シドの制止を振り切り、クラウドは堰を切ったように続ける。
「立ち止まったって、自分自身を責めたって、死んだ人間が生き返る訳じゃない!
そうじゃないのか?!」
そう言ったクラウドの脳裏には、穏やかに微笑むエアリスの笑顔があった。
心を落ち着けるように一つ大きく深呼吸をした後、静かに続ける。
「俺達は生きている。過去に背を向ける訳じゃない、だけど、過去にばかり縛ら
れていたら、前進できない……前進すること、復興させる事が、犠牲になった人
達への贖罪になるんじゃないか?」
メテオ発動と、それに伴うウェポン襲来。神羅側にも一般市民にも犠牲者は出
たはずだ。少なくとも――自分は、一生かかっても償い切れぬ罪を背負っている。
クラウドはそれを承知した上で、「生きている」自分に対して負わせた使命だった。
「そう………だな」
「……クラウドさんの言うとおりですわ」
しかし、そう言ってうなずきながらも二人の表情は晴れやかではない。
当然か。
ああは言った物の、クラウド自身とて心境は二人と変わらなかった。
“前向きに”…口ではそう言っていても、心がそうではない。
何か拭えない、捨てきれない不安が、彼等の心の中を支配していた。
「……なぁ」
拭えない過去。隠しきれない不安を、クラウドはついに口に出した。
「ティファやユフィは……どこに……行ったんだ?」
部屋にいた他の5人の顔が、一気に強張っていくのを見た。
その一言は――絶望と言う名の現実だった。
割と多くのSSに散見される特徴だと思うんだけど、……や――の多用が目立つ。
それも一種のスタイルだろうけど、間を文章で表現してみる等ちょっと控えてみる工夫をしてみると、
また違った表現方法が見つかっていいんじゃないかなー。
「困りますよ、エボンさん。」
「そうですよ、うちの子ったら勉強が手に付かなくて・・・。」
おばさんたちに取り囲まれて口々に責められる、エボン・ジュは苦々しい
顔つきだ。
その理由は簡単だ。
彼の娘、ユウナレスカである。
彼女は繁栄を極める大都市ザナルカンドを常に下着姿、しかも
なんと下はTバックで歩き回るのである。
エボンは言う。
「娘に注意しておきますから・・・お引取りください。」
彼女ほど美人でスタイルもいい女性ならば、男は見とれて当然だ。
そのためザナルカンドでは、ユウナレスカに視線を奪われるあまり、
駅のホームから転落したり、車道に飛び出したりして、
痛ましい事故も数件起きていた。
今までもユウナレスカに注意を繰り返すエボンだが、彼女はそれを聞き入れようとはしない。
「今日という今日こそ!殴りつけてでも」
エボンは怒りを目に宿らせユウナレスカの部屋へ進む。
>>269-271から続きます。カプはアーリュ。
戻るね、と微かに笑ってアーロンに告げる。涙を堪え
たのは、ここで泣いてしまったらそれこそ、『足手纏い』
だと思ったから。
先程よりも落雷の勢いが増しているように見えるのは
気のせいだろうか。怖がっているからそう思うんだ、と
自分を納得させて、リュックは平原に飛び込んだ。
(このまま二百回避けながら、旅行公司に戻ろう)
我ながら無謀かもしれないと思いつつ、雷を避けなが
ら前に進む。
雷に対する恐怖感を忘れようとしたことが、逆にリュ
ックが周りへの注意を怠る原因となった。
頭上に雷音を聞いたのは、まさに落雷寸前。見上げて
確認するのが少し遅かった。
(アーロンに言われたのに…また周りに注意しなかったよ)
あのときとおんなじだ、と思い、リュックは目を閉じ
る。足は恐怖に竦んで動かなくなっていた。
リュック、とアーロンが呼ぶ声が聞こえる。多分そん
なに離れていないはずなのに、遠くで聞こえるのは何故
だろう。
(おっちゃん、ごめん…)
リュックの視界が暗転した。
(ん、くすぐったい…)
何か柔らかいものが頬に触れた気がする。くすぐった
さに耐えられなくなって目を開けると、『ナイト・オ
ブ・タマネギ』を手にしたワッカが笑っていた。
(あ、ここ旅行公司だ)
見慣れた天井が目に映る。どうやら雷平原で倒れて
旅行公司に運ばれ、今まで眠っていたらしい。枕があて
がわれているものの、後頭部からじんわりとした痛みが
伝わってきた。
「おい、目ェ覚ましたぞ!!!」
ワッカの呼びかけに、部屋の中に詰めていた仲間た
ちが集まってくる。ルールーが彼の手の中にあるぬ
いぐるみを見て、咎めるような視線を向けた。
「なぁルー、怒んなって。『聖印』取ったのっておれな
んだから、ちょっと位遊んだっていーじゃねぇか。リュ
ックもコレで起きたし」
「…あんたには、そのぬいぐるみがどういう力を秘めて
るかなんてことは関係ないのね」
あきれた、とルールーが首を振る。
「リュック、頭痛くない?」
ユウナがリュックの顔を覗き込んで心配そうに言う。
「何か後ろが痛い気がするけど、だいじょーぶだよ」
目覚めたばかりで意識はまだ朦朧としているが、話せ
ない程ではなかった。
「あたし、雷平原でまた雷に当たりそうになって…あっ、
そーだ!! おっちゃんは?」
彼の姿だけが無い。
(あたしもあきられちゃったよね。同じことを二度やっ
ちゃったし)
あーあ、と内心で自分の間抜けさを悔やんだ。
「アーロンさんならロビーにいるけど、呼んでこようか
?」
「ううん、いい」
ユウナの問いに力なく呟く。
心配そうに何か言い募ろうとするユウナを、隣にい
たティーダがニヤニヤ笑って押しとどめた。
「リュックさ、雷が当たる直前に気ぃ失って倒れたんだ
って。で、アーロンがお前のこと抱えて旅行公司に戻っ
て来てさ。いやー、すごい剣幕だったぞ」
「え?」
では意識を手放す直前に聞いた自分を呼ぶ声は、やは
りアーロンだったのだろうか。
>>275 >セッツァーご臨終
Σ(゚д゚ ;)!!
ドリルさんの中ではあのお話、[2]がデフォなのですね。
セツはある意味幸せではありましたが…コレイジョウカクトスレチガイニナル…。
『liquidate4-末期の再会- 』>>ユフィたんがいない、と気になっていたんですが、
クラウドが気づいてくれたので(゚д゚)ウマー
多分大丈夫だろうけど>>たくましいから。
>>278 >……や――の多用が目立つ。
語尾が消えそうなとき、言葉を遮るときなど、それぞれ「……」「――」を使ってしまいます。
例えば普段無口な人が話すときなどに、「そうか」よりも、「…そうか」の方が、深い感じがするので。
でも「それらしい感じ」=「文章にする」ってことですよね…ムヅカシイ。
今回減らしてみましたが、どうでしょう。
一杯になったら保管しようと思っていたら、何時の間にかhtml化してしまった前スレログ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(これじゃ住人失格だよ…
R@no-nameさん、保管作業お疲れ様です。( ゚Д゚)⊃旦オチャドゾー
>>269-272 >>281-283 正直放っておけないアーロンさんに萌えました。
雷平原の雷って当たるとどれくらいビリッとくるんでしょうかね…チョト気になります。
エンターブレイソの小説では普通に死者がでててビクーリしました。子供が当たると(・A・)イクナイ??
>>アーロンの得意料理
ベベル料理(中華料理?)なら多分なんでもいけそうです。中華の達人ぽい。
>>273 本当に申し訳ありません…
ギリシャ文字なら大丈夫かなと思って使っていたんですが、シグマは表示されないのですね…(´・ω・`)
FFの表記も合わせて今後気を付けます。
カプ…そうですね、特に自分はほぼクロスオーバーに近いですから…書くよう心掛けます。
色々アドバイスありがとうございます。
>>274-277 FFTの主人公のEDは確かにアレですからね…(wテロップのオーランの名言は好きなんですけども。
>>労働七号改
スマソ、あのときはベオとレーゼのことしか見えてませんでした。(苦笑
脇役にもドラマがあれど、そのドラマが充実していないのがFFT。
妄想で補完できるから書き手としては(・∀・)イイ!!題材なんでしょうかね。
>>アガペー
ああ、ええと、すべての人に平等に注がれる無差別・無償の愛イコール神の愛です。
ライフストリームの中に浮かぶエアリスに、聖女の微笑を見たと思います。(ノД`)ナイタ…
今回の話、罪は決して償えない、背負って一生生き続けるしかないという誰かの言葉を思い出しますた。
新羅兵たくさん切ってごめんなさい…(そこかよ!
ところで…あの、ティファ、ユフィ…もしかして・゚・(ノД`)・゚・
>>278 ……や――の多用ですか、うーん、私も雫夜さんと同じく、消え入りそうな間を埋めるのに使ってしまいます。
もうちょっとテンポのいいSSが書ければぐっと減ると思うのですが、なかなか難しくて。
精進します。
>>279 続きますか??実はチョト気になってます。
モアシの屋敷で見た映像でも彼女確か下着…普段着?(((゚Д゚)))ガクガクブルブル
カプ→仔バラライ&仔ユウナ
前回→
>>261-263 二人目のガードって、どんな人だった?
ユウナちゃんは目をぱちぱちさせて答えた。
「ジェクトさんのこと?」
ジェクトさん。その人が「ザナルカンドのブリッツスター」になる、
おめでたい夢を見た「シン」の犠牲者。
「うーんと、もじゃもじゃ……かな」
もじゃもじゃ?
「おひげが、こう」
耳から顎にかけて、両手で示してみせるユウナちゃん。
「それから、この辺に入れ墨があってね、
あっ……いつも上はハダカだったみたいなんだけど、寒くなかったのかなぁ」
胸の真ん中らへんに手をやってみせるユウナちゃん。小首を傾げる仕草。可愛い。
「最初会った時は、怖かったな。オリから出てきたモンスターみたいだったの。
でも、ほんとはすっごく優しかった」
「ふーん」
聞きながら僕はお弁当の包みを開けた。太陽は真上、寺院はお昼休みの時間。
午後から武術訓練だったけれど、それまで少し時間があったからここに来てみた。
「……ユウナちゃんも食べる?ゴイクォン」
「いい、の?」
「うん」
お弁当のかごを差し出したら、恐る恐る聞いてくるから僕は笑いながら頷いた。
ゴイクォンは当時ベベルに流行っていた人気料理。
お米で出来た皮に野菜やら肉やらなにやらを巻いて食べる。
元はキーリカの伝統料理だったのを、ベベル・トンベリ亭が売り出したのが最初、だったかな。
お手ごろ価格で食べやすくて、すぐにヒット商品になった。
生憎と、火を通していないから携帯食には向かないけど。
「どれがいい?」と聞くと「じゃあ、これ」と肉の入っていないのを選んだ。
ユウナちゃんはどうやら肉はあんまり好きじゃないみたいだ。
竹で編んだかごの中の、白い春巻きに手を伸ばす前に、まず手を合わせて一言。
「「いただきます!」」
声が見事にハモって、どちらともなく笑いがこぼれる。
「おいしい?」
「うん!」
口を一生懸命開いて、ゴイクォンにかぶりついているユウナちゃん。
返事は満面の笑みと一緒に返ってきた。
ゆっくり噛んで、ゆっくり呑み込んで、食べてる間は口を開けない。
すごく、行儀いいなって思った。女の子ってみんなそうなのかな?
「でも、ちょっと、辛い……」
いつの間にか涙目になったユウナちゃんがそう言ったので、
僕は慌てて水筒を取り出した。
「だ、大丈夫だった?」
ようやく落ち着いたユウナちゃん。水筒は空っぽ。
「辛いの、苦手だった?」
「うん。折角もらったのに、ごめんなさい」
僕は辛い方が好きなんだけど、好みは人それぞれなのかな。
「気にしないでいいよ。今度はもっと……ユウナちゃんも食べれそうなもの、持ってくるから」
甘いものがいいかな?おやつのゴマ団子が残ってたっけ?
なんてことを考えていたら、ユウナちゃんがぽつりと言った。
「あの……えっと、ありがとう」
「え?」
「誰かといっしょにごはん食べるの、すごく久しぶりだったから……すっごく嬉しかった」
僕はびっくりしてお弁当箱を地面にひっくり返してしまった。やっちゃったな……。
食べ物を粗末にすると怒られるんだよね。いや、そんなこと今は関係ないんだけど。
「それって……つまり」
「父さんが旅に出る前にね、父さんと、アーロンさんと、ジェクトさんと、
四人で晩ごはん食べたのが最後だったから」
僕は、誰もいない食卓に、僕が一人ぽつんと座っている所を想像した。
会話も団らんもない食事。そんなの絶対美味しくない。
「来れる時は、絶対来るよ。約束する。お昼はいっしょに食べよう?」
「本当?」
「もちろん!」
せめて君が、僕といる間だけでも「さびしい」って思わないように。
289 :
179:03/07/09 03:50 ID:y9Vg108d
ユウナレスカは自分の部屋で長い、床まで届く美しい白髪を梳いていた。
相変わらずの下着姿、というよりいつもの姿だ。
「おい、ユウナレスカ!」
「なに?お父さん、今忙しいの。」
「それどころじゃない!」
怒気を含んだエボンの声にユウナレスカは振り向いた。
「若い娘がどうしてそんなはしたない・・・。」
「いいじゃないの、誰に迷惑かけるわけでもないし。」
「そういう問題じゃないぞ・・・ユウナレスカ・・。」
290 :
作者:03/07/09 15:46 ID:WrTuALZh
291 :
作者:03/07/09 15:48 ID:WrTuALZh
【 //// マジにこれまでの粗筋 /// 】
大自然の残るウータイ。頭上には満天の星空。
その過去に放たれた星の輝きを見ながら、ヴィンセントは遠い昔の自分を思い出していた。
そこへエアリスがやって来る。
ガスト博士──彼女の父親の話を聞きに。
彼女は唯一自分の父親の顔を知る人物、ヴィンセントによくなついていた。
娘に父親の話を聞かせる度に、昔を思い出すヴィンセント。
辛い過去の記憶が、傷だらけの心をを締めつける。
これまで自らの過去を人に語った事など無かったヴィンセント。
だが、父親の話を聞く時の娘の笑顔と喜びが、その傷さえも徐々に癒していく。
だが、エアリスは、突然、死ぬ。
ヴィンセントは、それはあの実験を止められなかった自分の責だと、この日も、過去の自分を思い出し
ていたあの時のような、遠い夜空を見上げて落胆していた。
292 :
作者:03/07/09 15:49 ID:WrTuALZh
そしてまた彼の記憶の回想録が始まる。
大学時代、既にスナイパー級の射撃の腕があったヴィンセントは、銃刀所持法違反で捕まる。そこで裏
を引いていた神羅に半ばワナにハメられるような形でタークスに抜擢される。
人殺し、政治の裏工作、あらゆる汚い仕事をこなす彼は、心を閉ざすようになる。
その頃から深く悩むようになる。
命とは何なのだろう、と。
人の命の遣り取りを仕事としてきた。
何人もの人間の命を奪ってきた。
私に何の権利があったというのだ?
命とは、こんなに簡単に奪い奪われていいものなのか。
自分のしている事は、正しいと言えるのか。
そして、果たして自分のやっていた事は正しかったのか悩む。
悩みのさなか、自分の死の番が近づいて来る。
宝条に撃たれたのだ。
彼の人生は、そこで一つの終りを迎える。
目覚めた時、全てが終わって柩の中にいた。
だが、自分の生は存在した。
どうすればよいのか柩の中で悩む彼は、失恋という絶望と、人殺しという罪の裁きに、死という罰が下
されたことに一人納得し、一つの結論に辿り着く。それは・・・?
293 :
作者:03/07/09 15:51 ID:WrTuALZh
−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−
ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
お粗末さまで。
あと、済んだ話掘り返してスマソなんだが、私のような香具師含め、コテのカキコがウザってえと思う
のはゴモットモだと思ったりなんかして。
そんで作家がガタガタ抜かすことなく、男なら黙ってその作品だけを投下するのも、なかなか職人らし
くていいとも思ってみたりして。
なでかというと。作家が下手に人格を現してしまうと、せっかくの作品のイメージが壊れたりするもん
らしい。なのでプロの方でもあとがきを嫌う人たちも多いそうな。
んで自分はそんな「職人レスは引っ込め!( `Д´)ノ」にガクガクブルブルしながらも、マターリを友として
色々カキコしてたりする。コテはマターリしなくては叩かれますから。ハイ。それが怖いチキソ野郎です
。
そんでね、取りあえず漏れが言いたかったのは、名無しもコイコイてゆうか来て下さいここは掲示板な
のですからという事でございます。
とりあえずこれでも飲め!!( `Д´)ノ旦 オルァ!
旦ヽ(´∀`)ノワーイオチャモラタヨー
ログはですね、前向きに善処という形でですねぇ、今しばらくお待ちして
いただきたいのですよ(今更ムネヲ)
>仔バラライ&仔ユウナ
一瞬、凄くふにもにーっとした二人を想像してしまった(w;
イメージ的には某家電CMの青毛青目の仔犬タン
「……」の使い方について気になる方は、千一夜HPのガイドラインを
ご参考にしてくださいましです>職人の皆様
一連の流れを見ていて思ったのですが。
皆さんSSが本当に好きなんだなあ。(*´Д`)/lァ/lァ
次の1文に「名無しさん熱く歓迎!」って入れると良いのでしょうか?
鈴さん
シモーヌパブロに/lァ/lァ いたいけな 仔バラライに激しくl \ァl \ァ
アガペー…良い言葉ですね。聖書枕にして寝ます。(←読め)
ドリルさん
リーブさん本体キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!
重厚でカコ良いシリアスにうっとりです。
>>244さん |・ω・`)ノ
提案有難うです!何時でも貴方の御意見プリーズですvv
姐さん
穏やかな提案に、尊敬の眼差しです。
ラト−ムさん
「綺麗な薔薇にはトゲがある」面白いです!
>このスレは楽しい
有り難うございます。名無しさん、作者さん、皆様あってのスレですね。
R@no-nameさん
ああああああ・゚・(つД`)・゚・激しくスイマセン!
そして、お心づかい有難うございます〜!○| ̄|_
予告とかはおまけなので、申し訳ないです。。。
雫夜さん
リュックの細やかな内面描写から、
ア−ロンの気持も伝わってきそうで、ホント素敵です。(´д`*)モエー
>>273さん
はい。オイラも失敗しまくってるので、気を付けマスです。
カップリング…ギャグなので無いのですが、どうしましょう。(;´Д⊂)
>>278さん
キャラによっては「……」が、元々多い人もいるのですが
なるべく気を付けますです。 御指摘感謝致します。m(_ _)m
>>179さん
無茶苦茶笑いました!エボン・ジュお父さん大変だなぁ。
作者さん
ヴィンセントさんの苦悩が哲学的で美しいですね!
お茶頂いても良いですか?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧< にぎりめしどうぞ
( ´・ω・) \_______
(つ▲と) ..-、 ,.-、 .-、 ,.-、 ,-、 ,.-、 .-、 ,.-、 ,-、 ,.-、
と_)_)(,,■)(,,■)(,,■)(,,■) (,,■)(,,■) (,,■)(,,■) (,,■)(,,■)
■登場人物紹介■
クラウド:脇毛が無い、主人公の勇者君
メテオタン:召喚されました
エアリス:失踪してます
ザックス:生きてます
チャルメラ小父さん:秘密を握る、謎のラーメン屋
前話は
>>232 -234 になりますです。
蒼然たる夜陰。
鳴り渡る、金属製の大都市が呼吸する音。
飛空艇のライトが、街の灯と呼応する。
「えー。お次はミッドガル上空、ミッドガル上空となります」
「車掌さんかよ!Σ( ̄Д ̄|||)」
巨大砲、シスター・レイ。
動力源は、ミッドガルの豊富な魔晄の源泉。
その沸き出し口を、宝条博士が塞き止めていると云う。
「このままやと、魔晄の圧力で都市ごと消し飛びます!」
「ケット・シー、大丈夫か?」
愕然と、本社のリーブが立ちすくんだ。
「……頼んます。あの街は、僕が設計したんや。いや、そんな事よりも。
ワイは。あの街の人々が好きなんです!」
艇長がケット・シーを脇に抱え、地上を睨む。
「判ってらぃ、総括。空から行くぞ!」
迷わずに。冒険者達が次々と、中空に身を翻す。
大気圧が彼等の体を押し上げ、パラシュートが風を孕む。
仲間達は皆、八番街地下へと向かう。
暗澹たる大空間に、何かの吠える声がした。
街の胎内に、虚ろな口を開けた迷宮。
打ち捨てられた実験体達が怨嗟の声を上げ、蠢く。
妖獣達の、骨肉相喰む世界。
虚空の風が皮膚を侵食する。
饐え、滲み出す、都市の毒の匂い。
錆び付き、軋む鉄柵を越え、螺旋トンネルへ。
「こっち!」
淡いライトに照らされて。
分岐点で、次々と仲間が誘導してくれる。
「ん?」
「どったの?クラウド」
「あ!神羅ビルのアイテム!ゴメン、戻ってくれー!!ヾ(>д<。)シ」
「取り忘れかい!Σ(゚Д゚;)」
「────そうはさせない、ぞと」
タ−クスのシルエットが、地下道に長い影を引く。
イリ−ナがちょっと膝を(((;´Д`)))ガクブルさせつつ、叫んだ。
「さ、最後の決戦ね!負けないんだから!」
火の粉を散らし、レノのロッドが叩き込まれる。
間隙を縫ってイリ−ナの氷の刃が閃き、
まごつきながら、ルードがティファにケアルを掛けた。
「ルード…良い奴だな、と(;´Д⊂)ホロリ」
試合、じゃなかった、戦闘終了。
「少し面白かった。又やろうな、と」
「勿論だ!Σハッ!!き、き、興味ないね(´Д`;」
神羅ビルの、長━━━━━━━━━━い階段を登り、
最終武器を求め、人様のロッカーを漁る勇者君。(21)
其処へ、微かに近付く靴音。
螺旋トンネルを抜け、八番街へ辿り着く。
かつて、美しい広場に劇場が輝いていた八番街。
今は鉄の足場が入り組み、瓦礫が散乱している。
ケット・シーの足が止まった。
「ふふ。待っていたわよ!リーブ」
紅い鉄騎、プラウド・クラットが皆を見下ろしていた。
■次号予告■
若き男女と、若くも無いおっさん達+動物が、飛空艇に搭乗している。
エアポケットで、飛空艇が急降下した。
ズサー。厚く広いバレットの胸板に、デブモ−グリが飛び込む。
「…………………。ポッ」
重量級の二人の間に、何かが芽生えました。
次回は「あい○り」「ナナキの日記」の2本です。
>>297 > クラウド:脇毛が無い、主人公の勇者君 Σ(゚Д゚;)
し……白さん、香具師はセ●シー・コマンドーの使い手なんですか?
10の世界の遠い未来が7だという見解を10−2のアルティマニアで
読んだのですが、アーロンさんやワッカを思い出します。
あの世界では勇者は無駄毛の始末が必要なんでしょうか。
ティーダはどうなんだろう。上着脱がせてぇー!!
(毛深い女子の心の叫び)
8のス・ゼ・アの男子トリオの事が気になったのはここだけの秘密です。
そして続きまだ書いてないです。スマソ。
>>296 >キャラによっては「……」が、元々多い人もいるのですが
…ルード?(w
そう言えば、にゃんまげさんは、どこに行ってしまったのでつか?
ティーダ×ユウナ 完結してないのに・・・
そういえば「d」という記述も機種依存文字ですか…?
>>278 ご指摘の通りです。
個人的にある一時期に書いたSSって「……」の多用が目立ちます。
投稿して改めて気付きました。(w ありがd。
ちなみに「――」なんですが、その昔に読んだ洋書の影響があるんだろうなぁと
思っていたり。和訳されたであろうその本の記述方法を初めて目にした時の衝撃が
忘れられず、今でも多用してます。
あ、あとモノローグ(と、言うより“( )”代わり)に使っている事も多いかも。
>>279 視点が面白い! …本編中では形態変化するごとに恐くなっていった印象が強くて
(特に第3形態)本来彼女の持つ妖艶さが薄れているのは漏れだけではない…はず?(w
>>体温
ままま(゚д゚)ウマー!!
> 凄い剣幕だったぞ
おいアーロンお前本当はどういう思いぶら下げて旅行公司に戻ってきたんだよと小一時(ry。
……なんかこのカップル良いなぁ。もの凄い勢いで続き期待してまつ!
>>283 あの話、本当はセツダリをベースに書こうとして、気が付いたらダリルが1シーンも
出てこなかったので板違いネタと判断してお邪魔しました(w。1も2もアリなんですが日によって考えが変わったり…。
ダリルの墓の回想で
セッツァーは誰にも「語らない」ってところに漢を感じます。そんな風に描きたかった…。
セリス誘拐・逮捕監禁の罪も情状酌量の余地ありなんですが。ダメですかね?(さすがに犯罪ですw)
>>285 “神の愛”ですか。なるほど!
エアリスやユウナには無条件に与える愛=母性愛、みたいな物を感じていたんですが、
なんか“母性”とも違う気がしてたんですよね。それかも知れません。(母性愛って、漏れの中ではティナが最も顕著ですが)
> 罪は決して償えない、背負って一生生き続けるしかない
人が生きる事そのものが罪である。そんな言葉をどこかで聞いた覚えがあります。
ならば何故人は生きるのか。愛しい人に「生きていて欲しい」と願うのか。
FF7プレイした当時の漏れのテーマ(?)だったり。堂々巡りだ〜(w。
> 妄想で補完できるから書き手としては(・∀・)イイ!!題材なんでしょうかね。
かも知れませんね。(w
あぁ、バルマウ…ではなくて。もう一度色々考えながらFFT再プレイしたいなー。
FFTネタ書きたいけど…時間がねぇYO!!・゚・(ノД`)・゚・ んな訳でFFTネタにも期待。
>>Mit deinen blauem Augen
な、泣ける……スゲー泣ける……・゚・(ノД`)・゚・
バラライ視点で語られてるから更に切なさというか寂しさうp。という印象です。
もしかして…あの、やはりアルベド迫害ネタというか、それも背景にあるのかな? などと読みながら妄想。
そう言えばFF10シーモアも、もう少し描かれると(・∀・)イイ!悪役になったと思…
>>聖域の墓標サザンクロス
オールスターズかYO!!(w むしろオールスターズも面白そうだ。(違)
繊細で思慮深く、それ故に思考の迷宮に閉ざされてしまったヴィンセントの心理描写(・∀・)イイ!
> 死という罰が下されたことに一人納得し、一つの結論に辿り着く。それは・・・?
この辺、もの凄いいろんな事を想像できますよね。死が罰だと思う男に与えられた生。
生きることそのものが罰だったのだとしたら、それはもの凄い残酷な裁断だと。(ここで語るな)
>>【螺旋の迷子】
プラウド・クラット内から聞こえてきたのはスカーレットでしょうか!?
都市開発部門vs兵器開発/治安維持両部門の統括決戦!!……でつか?(*´д`)ハァハァ
今回は全体的にカコイイ描写多くて惚れ惚れしますた。…でも、アイテムはちゃんと
回収してまわる一行なんですね。(w
>>302 そんなツッコミにワラタ。(w
>>293 > 作家が下手に人格を現してしまうと、せっかくの作品のイメージが壊れたり
出された料理の「料理だけを楽しむ」のか、「それを作る過程から楽しむ」のかによって、
全く見方が違うのと同じ様に、文章もそんなモンなんですかね。
(´-`).。oO(漏れ、その辺全く気にせずに赴くまま書き込んでるからなぁ…w)
ネタふりのレスも、SSも、漏れは壮大な「萌/燃え」というフィールドの中では
同じ位置にあるもんだと思うんで、名無しさんだろうが何だろうがレス大歓迎なんですが…。
むしろそれがこのスレの趣旨って解釈で良いんでつよね?(だからってレス大杉)
改行規制と連投規制に引っかかりそうな悪寒。
(前話は
>>276-277です)
「クラウド……実は」
バレットが俯きがちに口を開く。
「マリンも」
だが、後はかすれて聞こえなかった。
「ユフィは……飛空艇が爆風で吹っ飛ばされる時に、どうやら振り落とされた
らしい……後は、オレの力じゃどうしようもなかった……すまねぇ」
「違うよシド………!」
レッド13はシドを庇うように何かを口にしたが、シドがそれを制した。
「問題は、我々の周辺だけにとどまらない」
ヴィンセントがゆっくりと口を開く。
「ミッドガルの様子を、さっき見ただろう?」
「ああ」
「外観を見る限り、損傷はない。お前はそう見て取ったな?」
「ああ」
「では、人の姿を見たか?」
「!?」
ヴィンセントの問いかけは、冷静を通り越して冷徹だと思えた程だった。
「どうやらこれが、星の示した“答え”らしい」
「どういう…意味だ?」
そう問うクラウドの声は、明らかに震えている。怒りなのか怯えなのか、判断
するには複雑な表情を浮かべながら。
「クラウドさん」
問いかけに応えたのは、ヴィンゼントではなくリーブだった。
「わいが、ミッドガルでシドさんとレッド13さんと落ち合う前、避難してもろて
た住民の人達の所へ行ったんです……したら……」
人々の姿がなかった。跡形もなく…消えていた。
「この村も状況は同じだ。唯一生き残っていたヤツに話を聞いたら――」
シドがゆっくりと口を開く。
彼の話によればその瞬間、目の前に大きな光が拡がって視界を遮られた。耳か
ら漏れ入って来たのは、爆発音のような物。ものすごい振動を感じたかと思った
直後、一瞬にして辺りは静寂に包まれた。気がついた時には隣にいたはずの妻の
姿もなく、村の人々の姿も忽然と消えていた。のだと言う。
聞いた話をそのまま口に出しながら、まったくおとぎ話じゃあるまいし。とで
も言いたげに苦笑を浮かべた。
「メテオは消滅した。この星の危機はホーリーによって回避された。だが……」
その代償として失った物は、掛け替えのない者達だった。
>>280-282の続きです。カプはアーリュ。
「ワッカが『聖印』取って、『落雷のすべて』の記録塗り替えたって盛り上が
ってたときに、『リュックが倒れた』ってロビーに詰め寄って、すっげぇ怖い
声でオレたちに『何騒いでる、『聖印』はあとにしろ』だもんな。一番ソレに
拘ってたくせによー」
アーロンの真似をして喋った後、ティーダは続けた。
「オレも長いつきあいだけどさ、あんなに焦ってるのは初めて見た。ってコ
トでやっぱりアーロンはリュックが…ってぇ、何するんッスか?!」
ルールーに後頭部を叩かれ、ティーダが唸る。
「あんたは喋り過ぎ。まったくワッカといい、あんたといい…」
ふぅ、とため息をひとつ吐いてルールーはリュックに向き直ると、優しい声
音で告げた。
「とりあえずもう少し寝てなさい。アーロンさんの話だと、倒れたとき後頭部
を強く打ったらしいわ。それとこれから熱も出ると思うから、温かくしてなさ
いね。その間に『聖印』持って、みんなとマカラーニャの森に行ってくるわ」
「うん」
ほら、さっさと行きなさい、とばかりにルールーがワッカとティーダを部屋
から追い出す。ちらちらとリュックを伺っていたユウナも後に続いた。
「リュック」
最後に部屋を出ようとしたルールーが、戸口のところで振り返った。
「あんたが思っている以上に、みんなあんたが頑張ってることは分かってる…
もちろん、アーロンさんもね」
「うん。ありがと、ルールー」
リュックの不安がルールーに伝わっていたらしい。彼女の気遣いに感謝しつ
つ、目を閉じた。
(きゃははは、待てー)
(あはは)
リュックは電気玉を手に持ったアニキとダチに追いかけられていた。
誤って電気玉をぶつけられた子供の頃の夢。それをリュックは見ている。
実際の記憶と異なっているように感じるのは多分――夢だから。
(やめてよ〜!! いやだってば〜!!)
二人は逃げる彼女の様子を面白がるばかりで、追いかけるのをやめようとは
しない。
(うわっ!!)
(もう逃げられないぞ)
いつの間にか前にダチが回り込んでいて、避け切れなかったリュックは、彼
にぶつかり尻餅をつく。
ダチの目配せに、少し離れた場所にいたアニキは軽く頷いて、手の中の電気
玉をリュックに向かって投げる姿勢を取った。
(せーの!!)
電気玉はビリビリと帯電しながら、リュック目掛けて真っ直ぐ飛んで来た。
ぶつかる、と咄嗟に頭を庇ったリュックの腕を、誰かが掴んで引っ張り上げ
る。
しばらく経ってからゆるゆると顔を上げれば、アニキたちの姿は消えて、柔
らかな草原が広がっているのが見えた。
もう大丈夫だ、というように、誰かの腕が彼女の肩を優しく包む。
間違いない、仄かな体温が心地良いこの腕は――。
(アーロン?!)
彼の顔は、陰になっていて見えない。リュックの問いにも無言だ。それにも
拘らずリュックはアーロンだと確信する。
助けに来てくれた――それが嬉しくて、リュックは無意識に呟く。
(おっちゃんの腕って、あったかいね)
リュックを包んでいる腕が微かに揺らいだ。そのまま周りの風景もおぼろに
なっていく。
夢はそこで途切れた。
ニャ、ニャソマゲでありまつ…ガクブル
官スレから一旦足が遠のいてしまい、最近ロム子復帰しておりました…
なんと一年越しで自分の名前が出ており、ビクゥッ!!てな感じであります
残りわずかではありますがティユウの続きあります
でもエチ最中なのでこのスレではノンノンでしたっけ
>>鈴さん
アーロンの得意料理にワラタ。襷がけして包丁を持ったアーロンが浮かんできましたです。
読ませて頂く度に、細部に至るまできっちりと設定されている、と驚嘆しています。
ブラスカ父さんの逸話や、ゲーム中ではあまりはっきり描かれていなかったキノックの狡さ、
人望についてなど、全く違和感なくてスゴイ!!と思ってます。
今回のイチバンはゴイクォンですね。>>キーリカ伝統料理
オハランド様も食されたんでしょうか。
トンベリ亭も(・∀・)イイ!!
>>作者さん
前スレで本編読んでました。
続き待ってます…アラスジガヒジョウニキニナルトコロデオワッテル…。
>>白さん
重量級の二人に芽生えたもの>>息もできないくらいにハゲワラ…気になります。
「ナナキの日記」…鍵は掛かっていないと見ました(え
>>ドリルさん
>ユフィは……飛空艇が爆風で吹っ飛ばされる時に、どうやら振り落とされた
らしい
(゚Д゚)ウボァー
でも氏んだとは書いてないので、生きていると信じてます。てか、ユフィたんは生き残ってそう。強いから。
ゲームの7EDは抽象的な感じを受けましたが(それでも良い意味に捉えましたけど)、ドリルさんのお話は具体的で
とても続きが気になります>>ホーリーがもたらした結果に目からウロコ
>>309-310 > 何騒いでる、『聖印』はあとにしろ
ティーダの口から語られるアーロンが微笑ましいです。そしてここで
冷静沈着なルールー姐さんに萌えた!!(ダメですか?…個人的に非常にツボなんですが)
途切れた夢の続きは現実へと続くのでしょうか? 期待sage〜。
……えええ、ええと……今のウチに謝っておきます(´・ω・`)キタイヲウラギッテスマソ。
>>313 1年越しの完結乙です。
全部読んでいないのであれですが、最後の一行が心にしみますた。
(前話は
>>307-308です)
――ティファ? ティファは……もう…イナイ。
なのに俺は…生きて…る。――俺ダケガ生キテ。
耐えきれない苦痛だった。ライフストリームの中で味わったそれと似ている。
「うあぁあああぁ!!」
「クラウド!?」
耐えきれず奇声を発したクラウドに、驚いた表情のままバレットが問いかけた。
だがその声も、殆ど叫びに近い物だったが。
「嘘だ! ウソだ! うそだ!」
ただその言葉だけを繰り返す。
「クラウド!!」
尋常ではないクラウドの様子に、レッド13も駆け寄るが、既に彼の瞳に生気は
なく、ただ茫洋と宙をさまようだけだった。
「そんな訳がない! あの時…」
崩れるようにして、クラウドはその場に座り込む。
「ティファ……」
もはや、クラウドが発しているのは言葉ではなく譫言だった。
「…た……俺はまた……助けられな…かっ…た…」
そう繰り返すクラウドの頬を、一筋の涙が伝う。
『どうして?』
――まただ、また誰かが頭の中で俺を呼んでいる。
『なんで泣くの?』
――そっちはダメだ……そっちに行ったら…戻れなくなる。
『ねぇ、なんで?』
――だけど……。
クラウドの前に拡がるのは闇だった。どこまでも果てしなく続く闇へ踏み出そうと
する体を理性が押しとどめる事はもはや叶わず、何かに導かれるように彼の足は
その深淵へと導かれていった。
「おいクラウド! 目を覚ませ!」
バレットが必死にクラウドの体を揺さぶる。しかし、クラウドの瞳は焦点を定め
ずに、何もない空間をただ見つめているだけだった。
「クラウドさん!」
「クラウドっ!!」
ケット・シーとレッド13が必死に呼び掛けるが、やはりクラウドからの反応はない。
「……これが、示された路。そしてそこから導き出した彼なりの答えなのだろう」
ヴィンセントはゆっくりと立ち上がると、出口の扉に向かった。
「おい、ヴィンセント? どこへ行く気だ?!」
シドが問いかけに、振り返らないままで短く答えた。
「……私の出した答えは、彼と同じ様なものだからな…」
「おっ……おい!」
シドの声を背中で受け流し、ヴィンセントは二度と後ろを振り返ることなく、
静かに部屋を辞したのだった。
「こんな結末を迎えるために、戦ってきたんじゃねぇ!」
バレットが机を叩く。
「…だけど、確かにこれが星の示した路なのかも知れない…」
レッド13の口調には、不安と落胆の色があった。
「世界の98%もの人達が、一瞬にして姿を消した。しかも残されているのは
……例外なく、全て男のみ」
ケット・シーの抱えているディスプレイに映し出された映像を見ながら、リーブは
諦めの色を滲ませた声で語る。
「なるほど酷い有様だぜ。だが、オレ達がこの星にしてきた事の代償ってのが……
これなんだよな」
「シエラ――すまねぇ」
シドがロケット発射台の方を見ながら、かみしめるように呟く。
残された者達は言葉と同時に、わずかな希望をも喪失していた。
317 :
303:03/07/13 09:00 ID:T+eSP8rH
にゃんまげさんキタ━━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━━!!!!
さっそく読ませていただきました
繊細なストーリー展開と切ない感じがつたわる書き方が当時から好きでした
もう書くのやめちゃたんでしょうか?
ぜひ、また新作読みたいでつ
タクティは好きカプが多過ぎて何を書こうか迷う…いや、テンツー話を終わらせねば。(あわわ
>>289 父と娘の対立が(・∀・)イイ!
この仲の悪さではもしやレスカ様は駆け落ちだったのかなぁと妄想してみるテスト
>>290-293 なんだか…カキコの自由と自己厨の違いを考えさせられました。
自分はROMの頃から作品も感想も楽しませて頂いていたんですが、その辺も人それぞれなのですよね。
名無しさん大歓迎は自分も胴衣です。
>>294 家電CMって何でしょう…自分地方なので見れないかもしれない
CM犬ってチワワしか思い浮かばないです(´・ω・`)
>>295-300 今回・次回とケット・シーの見せ場だなあと思いつつ、タークスの一行に愛を感じました。
三人ともカワ(・∀・)イイ!ついでに抱えられてるケット・シーも。
勇者タン御一行がんがれー!!とディスプレイの外から熱く応援してます。
>>304-308 314-316
生き残ったのは男だけ…しゅ、シュールな世界になりましたね。
(´-`).。oO(ふと、某アニメのアオリが浮かんじゃったのは何でだろう…)
星の営みから見れば、人間の時代なんてほんのちっぽけなものだけど、してきたことはろくでもないばかりで…
当然の報いとはいえ惨い決着です。でも続きに期待…
>>FFT
久方ぶりにプレイしてきたらバルマウフラのポニーテールに萌えました。
何か書くかもしれません…短編で。教会側の人達に(;´Д`)ハァハァ
>>アルベド迫害ネタ
ええと…
それに関してはネタばれになりそうなのでまた後日…(w
>>309-310 312
雪合戦!もとい、雷合戦!!なアニキとダチが怖いです…(((゚Д゚)))アクムダ…
(*´Д`)ノ <アーロンさん、リュックたんを+大人の+男の抱擁で癒してあげてください!!
こ、告白はもうすぐかな…(ドキドキ
>>設定
妄想とも言います(w キーリカはベトナムのイメージなんで。
あ、それからゴイクォンは実在します。エスニック料理屋さんで「ベトナム風生春巻きください」と言ってみてください。
かなり(゚Д゚)ウマーですよ。
>>311 313
読ませていただきました。なんだか…理想のティユウがそこにあって感動でした。
ごちそうさまです。
ここら辺で半分でしょうか。バラユウ投下いきます。
その日は雨が降っていた。
ベベルではよく雨が降る。夏季は特に。
薄もやのような小粒の雨に霞む視界。静かな雨音を立てて降り注ぐ。
濡れないように傘を差して、僕はいつもより人通りの少ない大通りを歩いていた。
(ユウナちゃんのお父さんは、もう帰ってこないのかもしれない)
いつだろう、漠然とそんな予感が僕を襲ったのは。
別れを告げずに旅立ったのは、必ず戻ってくるという約束の代わりではなくて、
愛しい娘への未練を断ち切るためだと。
過去も未来も大切なものも全てを捨てて、ただ一つの願いを叶えるためだけに歩き続けるのが召喚士だと。
幼い僕は、理解していたわけじゃないけど、感じていた。
(だけど、あの人にはきっと、ベベルに帰ってきたって居場所なんて無いんだ)
究極召喚を諦めた召喚士には帰る場所すらない。
旅をやめた召喚士に対する人々の反応は冷淡そのものだ。
自分たちは何もしないで、ただナギ節を待っているだけなのに、
そんなことは棚に上げて挫折した召喚士を詰る。
寺院から嫌われている召喚士。旅をやめた召喚士。
もし諦めてしまえば、ユウナちゃんもユウナちゃんのお父さんも、
きっとこの街から追い出されてしまうだろう。
(……エボンに見放された召喚士に、ナギ節が作れるはずがない……か)
僕は、彼女のお父さんが新しいナギ節を作ってくれるということも、
彼女にお別れを言いに戻ってくるということも、そのどちらの可能性も信じていなかった。
もしかしたら、既に、どこかで魔物になってしまっているのかもしれない。
そう思うと、不意に、ぞくりと背が震えた。
「帰ってくるよ」これは僕の本心じゃない。「大丈夫」そんなのは気休めだ。
君の笑顔が見たくてそう言っているだけ。
ああ、でも本当に君に笑っていてほしいんだ。
悲しみばかりが多いこのスピラの中心で。
「みやお」
足下で鳴き声がした。下を見ると、白い仔猫がうずくまっている。
とても小さい。生まれたばかりかもしれない。びしょ濡れだけど、つやつやとしたきれいな毛並み。
誰かの飼い猫だろうか?
「……君も、お父さんを待っているのかい?」
僕は、その場にしゃがみ込んで笑いながら話し掛けた。
仔猫はこちらを見上げる。大きな濡れた瞳。左右色の違うオッド・アイ。
青と、緑。彼女を思わせるコバルトとエメラルド。
「ユウナ、ちゃん……」
抱き上げようと両手を差し出したら柔らかな身体をくねらせてすり抜けていった。
「みゃお」
仔猫は僕の方を振り返って、聞き取れるか聞き取れないか位の微かな声で鳴いた。
そして、どこか遠くの方へと駆け出していった。
見えなくなっていく後ろ姿を、僕はぼおっと見つめていた。
雨の日には、街中を巡る透明な水の流れる水路は泥に濁り、雨水を外へと流す排水溝となる。水の都のもう一つの姿。
地面には水たまり、踏み出すごとに浮かび上がる砂の粒。
靴に水が染み込むのも、泥に汚れるのも構わずに歩き続けた、ユウナちゃんに会うために。
グレートブリッジに至る門の手前で、僧兵達の話が聞こえた。
「あの嬢ちゃん、今日も来てるな。俺ぁあの嬢ちゃんが諦める方に賭けてるんだがな」
「じゃあ、あいつの親父、尻尾を巻いて逃げ帰って来るに100だ」
「150、俺もそっちに賭ける」
馬鹿にしたような笑い声。耳を塞ぎたかった。聞きたくなかった、何も。
僕が通るのを見て、一人がぎょっとした表情を見せた。
僕は振り返らなかった。
門の向こうにユウナちゃんがいたから。
水色の雨具を着たユウナちゃんがいつものようにそこにいた。
僕の足音に気付いたのだろうか、ユウナちゃんはフードの端をちょっと上げて、僕に微笑みかけた。
雨はいつの間にか降り止んでいた。
わわ忘れてた…
カプ→仔バラライ&仔ユウナ
前回→286-288
です。
ユウナレスカが化粧を終えて部屋から出て行く。
「おい、待て、レスカ、レスカぁー!」
「だから、忙しいの、ね、後にして。」
「わかったぞ、あの甲冑男と逢うんだな?そうだな?」
黙り込むユウナレスカ。
それは肯定を示していた。
「おい、ユウナレスカ、
私はな、お前が男と付き合っているのをとがめだてする気はない。
あの甲冑男、ゼイオン君といったか?
あの男と逢うなともいわん。
私はお前に望むのは外に出るなら服を着ろということなんだ!」
「娘に逆らって何の意味があるのです?」
強引に突破してユウナレスカは外に出る。
「あーあのおねえちゃん、裸だー。」
数人の幼稚園児がユウナレスカを指差す。
帰宅の送りらしい若い保母さんはすっかり困惑しながら、
園児たちの前に立ちふさがる。
「み、見るんじゃありません、ほら上向いてなさい!
おっきい雲さんいっぱいいますねー!」
園児たちが上を向いた隙に保母はユウナレスカのもとに駆け寄る。
「ちょっと、ちょっとユウナレスカさま、ここは通学路なのですから・・・
通らないでください、と申し上げた、はずでしょう。」
「恐れる事はありません。園児たちの性欲は全て解き放たれるでしょう。」
「ちょっとユウナレスカ様、人の話聞いてます?」
みなさんも記憶にあると思うが、彼女は全く人の話を聞かない。
雲を見飽きた園児たちは、「うわー裸だー。」とはやし立てる。
保母は諦め顔で園児の前に立ちはだかり、
「まねしちゃだめですヨー。・・・・・はやくおうちに帰りましょうねぇー。
・・・・・ふぅ・・・。」
<多分続く、というか続けたい>
今回の素朴な疑問。 「 ロボにも美少女って概念があるんでつか…? 」
>>319 > 某アニメのアオリ
ど、どのアニメのアオリですか!? …救いようのない話なんですが、この話のテーマは
「ナ ナ キ に 萌 え る」を合い言葉にしているので、チョット人間の扱いが酷いです。(w
> バルマウフラのポニーテール
……(;´Д`)ハァハァ……もとい、FFTネタにも期待してまつ!!
>>Mit deinen blauem Augen
打算とか偏見とか先入観のない、子どもが持つ純粋だけど複雑な感性と、それを囲む
大人達の世界。バラライが(・∀・)イイ!味だしてます。
ついでに、FF10やってて印象的だったドナの話(召喚士やめようかな〜?)も思い出し、
さらにバラライの「何もしないでナギ節〜」ってところ禿同しつつ、何故かウィーグラフの
(一騎打ち時の)セリフが頭をよぎった漏れは、FFT禁断症状が出ているのでせうか?
>>324 困ってる保母さんの図が面白いです。(w
> 「恐れる事はありません。園児たちの性欲は全て解き放たれるでしょう。」
園児のかよ! と、ツッコミたくなりつつワラタ。
今後はPTAとも揉めるんだろうか…?
(前話は
>>315-316です)
「…クラウド」
クラウドの前に立つ一人の男。彼は自分の名を呼んでいた。
「……クラウド……聞こえてるか? 聞こえているなら目を覚ませよ…」
彼の声には聞き覚えがあった。姿にも見覚えがある――紛れもないその記憶。
「…ザ……ック…ス?」
クラウドが口にしたのは、今は亡き親友の名。
「クラウド――」
呼び掛ける声はだんだん、小さくなっていった。彼の周囲の足場が崩れ、次第
に闇に呑まれていく。ここよりも更に深く暗い、漆黒の奥深くに。
「…ク…ラウ……ド……逃げ…ろ」
「待て! 待てよザックス! 俺は……俺はザックスに……!」
謝らなきゃならない。その想いがクラウドの背を押していた。だが、彼に追い
つく事が出来ない。周囲の足場が崩れ、加速度をつけ落下していくザックスに、
それでも追いつこうと必死に走る。
「ザックス!」
もうダメだ。そう思った時だ。ザックスの手首を自分の左手がつかんでいた。
「……手、離すなよ」
「…クラウド………」
あと少しだ。あともう少しでさっきの場所にはい上がれる。クラウドは右腕に
渾身の力を込め、自身と左腕だけで繋がったザックスの体を引き上げようと歯を食い
しばった。
見上げたその先――崖の上――に人影を見出し、思わず漏らす。
「たっ…助けて…!」
人影が徐々に輪郭を帯びて来た。
誰だ?
目を凝らして見たかったが、そんな余裕はなかった。
「『クラウド、逃げろ』」
人影はそう言った。――ザックスの声で。
「え?」
――何故だ? ザックスは自分の左腕で――。
「くっ……そ……ク、ラ…ウド……聞く…な!」
やはりザックスの声がする。それは自分の左腕が支えているザックスだった。
「『俺が囮になる。だからその間に…お前だけでも逃げるんだ!』」
「…クラウド! 聞くな!」
自分の上下から同じ人間の声がする。クラウドは苦悶に顔を歪ませる。腕に
意識が集中できず、ふるふると震え始めていた。
(くそっ、限界か…?)
そう思った刹那、頭上から注がれる声。
「クラウド……お前を生かすために、『俺』はあの時オトリになって死んだんだ…。
今更助ける必要もないだろう?」
その声にはっとして、クラウドは再び崖の上方を見上げた。
そこにあった人影は……他の誰でもない、自分自身。
「今更、遅いんだよ」
「…ク…ラウ…ド逃げ…」
崖の上方から響くクラウドの声と、左腕に支えられていたザックスの声が重なる。
右腕で掴んでいた崖の岩肌が崩れ落ち、二人は闇の奥深くへと飲み込まれて
いった。
――ザックスが生き残れば良かったんじゃないか? あの時、俺がオトリになって
いれば。
そしたら、メテオもホーリーも……エアリスも死なずに済んだ!
「……ザックス……」
それは決して逃れることの出来ない、過去からの呪縛。
「そうだ……アイツの言う通り。俺は…もう、ここに存在する者じゃない…」
落下している間も、クラウドはザックスを支えていた左腕を離そうとはしなか
った。だが、文字通り手から砂がこぼれ落ちるように――ザックスは崩れて行く。
「けど、お前の気持ち……嬉しかった…ありがとう。だから――」
「ザックス!」
「……クラウド……お前…だ…けは」
「ザックス! 何で?!」
クラウドは声の限り叫んだ。掴んでいたザックスの腕を、力一杯握りしめた。
だが、やがて彼は見る影もなく…消えた。
「……いっ…いや……だ…」
声と共に、クラウドの意識が拡散する。
「こんなの……いや…だ…」
それと共に、それまで闇に覆われていた世界に、一条の光が射し込む。
その光はやがて一筋の亀裂となり、闇を切り裂いた。
クラウド――お前だけは………。
白く輝く光に包まれながら、クラウドは闇から解放された。
最後に、ザックスの声が……聞こえたような気がした。
クラエアSSの続き読みたいですよ
まってます
宝条モノです。
================================================================================
ただの同僚の研究員、だと思っていた。
随分研究熱心だと思っていたし、勘も良い。粘りもある。
センス(それは時には実験を進める上で重要な資質)もあった。
ほがらかで屈託の無い性格は、チームの人間関係を円滑に保つ。
そう、総じて彼女は非常にやりやすい相手であった。
それ故に、私は彼女と研究チームを組む事を好んだ。
「やりやすい」から。それだけだった。
それだけだと思っていた。
そんな彼女からある提案があったのは、共に研究を進めるようになって
何年経った頃だろう。
「宜しければ、私と一度個人的におつきあいしていただけません?」
「もし、宜しければ、ですけど」
正直、私は少々狼狽した。
何故?と問う私に彼女は笑顔で返した。
「好きだから、ではいけません?」
私は彼女の提案を受け入れた。
その事で、より友好的に、かつ円滑に研究を進められるのだとしたら
非常に有益な事だと思われたから。
…否。
正直に告白しよう。
私は、彼女に惹かれていたのだ。
そうして、我々がたまの休日を共に過ごすようになった何年かが過ぎた。
当初は魔晄の有効活用方法の地道な調査がメインであった神羅の研究室だが、
あの発見以来――ジェノバが発掘されて以来、変化が訪れた。
研究室は沸き立った。
何十年に一度、いや、もしかしたら何百年に一度の大発見だ。
研究者は、それを前にして平静ではいられない。
即座に大々的に研究チームが組まれた。
そして、そこには当然我々も参加メンバーとして登録されていたのだ。
思えば、あれが私の人生の「夏」であった。
日々研究室にこもり、実験を繰り返す。次々と打ち出される数値は驚異的な結果を示し、
我々はその一つ一つに熱狂し、夢中になって議論を重ねた。
徹夜を幾晩続けても疲労は覚えなかった。
背筋の震えるようなテーマを前に、予算も時間もふんだんに与えられ、
思うままに実験を試みる事ができる。
研究者として、これほどの歓びがあるだろうか。
その上、傍らには彼女がいた。
何時でも振り返れば、そこに彼女がいたのだ。
神羅カンパニーに、タークスが組織されたのはその頃だったろうか。
ジェノバ細胞を利用した戦闘員、ソルジャーの候補者をスカウトしてくるのが
主な任務である、と聞かされている。
その実、神羅の裏の仕事を一手に引き受けるダークな部署であるとか、
目的の為なら少々違法な手段でも厭わない連中だと言う噂が時折耳に入った。
いずれにしても、私には何の関わりも無い。そう認識していた。
彼女の口から、あの男の名前が出てくるまでは。
「ヴィンセント、と言うのよ」
「タークスの一員ですって。ううん、そんなに悪い事のできる人じゃないわ。…優しい、人よ」
その名前を聞き流せなかったのは、今にして思えば何かの予感があったのかも知れない。
彼女に紹介されて、その男に会った。口数の少ない、陰気な男だと思った。
顔立ちは整っているようだが、話題の選び方に幅が無い。知性も欠けている。
後からそう評すると、彼女は顔を曇らせて言った。
「そんな事ないわ。ちょっと不器用なだけよ」
「貴方と同じで」
その彼女の口調に、私は言い知れぬ不快感を覚えた。
それが、私が初めて知った嫉妬と言う感情だったのかも知れない。
神羅カンパニーで二人の姿を良く見かけるようになった。
私は、冷静さを保とうと努めた。冷静に慎重に二人を観察した。
そうして、彼女を見つめる男の目に私はある感情の光を認めるようになった。
おそらくは男自身よりも先に、私は彼の気持ちに気づいていたのだ。
彼女の気持ちは…判らない。
その頃、我々は研究室を離れると同じ部屋に帰るようになっていたのだが、
彼女の気持ちだけは、どうしても判らなかった。
見たくない光景を何度も目にした。
研究室の片隅、資料倉庫の物陰で彼女の肩を抱く男。
訴えるように何かを言いつのる男。
彼女の表情はうかがえない。
彼女の返事も聞こえない。
私は、二人に気づかれないよう黙ってその場を立ち去る。
そうして、何事もなかったように振舞うのだ。
まるで何事もなかったように。
歳月が過ぎる。
研究に明け暮れる日々。
その裏で、私の心に染み付いた黒い影は次第にその色を濃くしていった。
それは、やがて彼女と私の関係を静かな緊張感を孕んだものに変えていったのだ。
我々の間から、会話が次第に減っていった頃。
無口になった彼女が、背中を向けたまま情事の後の乱れ髪を整えながら突然言い出した。
「できたみたい、なの」
「…どうしよう?」
どうしよう、とは?
君の好きにすれば良い。私にどんな返事を期待しているのだ。
そう答える私に、彼女は哀しそうに俯いた――ような気がする。
「そうね。私の好きにして良いのよね」
「何だか貴方に反対されるような気がして」
「産むわ、私」
振り返り、そう言い切った彼女に私は言葉を失った。
…私は臆病者だ。
肝心な事を聞くことができなかった。
聞きたくて聞きたくて、でもその答を聞くのが恐ろしい一言。
すなわち、子の父親は誰なのか、と。
それからしばらくして、ジェノバ細胞研究チームに新たな実験の計画が持ち上がった。
テーマは胎児へのジェノバ細胞移植。
被験者に、私は彼女を推薦した。
長い年月が過ぎた。
実験は成功した。新しい、究極の人類が誕生した。
彼女は私の元を去り、男もその姿を消した。
ジェノバと、彼女の息子と、膨大な研究資料が私の元に残された。
煩わしい感情に悩まされる日々は終わりを告げ、私は再び研究に集中できる環境を取り戻した。
それは喜ぶべきことなのだと、私は思った。
「夏」は終わったのだ。
彼女の息子は素晴らしい結果を残した。
幹部は狂喜して、更なる研究調査を私に命じた。
彼の遺伝情報が調査され、公開された。
彼は、私の息子であった。
正直に言おう。
――私は少しだけ、泣いた。
もう20年近く昔の話である。
END
>>330-334 初書き宝条×ルクです。
後半は赤子抱っこ書きでした(´д`)
こんな愛くるしい生き物を実験材料にしてはいけません。
毎回感想書くときに、あぁ何で私って感動を表す語彙が少ないんだろうと反省しているです…ゴメンナサイ。
>>313 官スレ4、大急ぎで読んできました。
ユウナんが、FF10の印象のままで全く違和感なかったです。>>「いいよ」とか「うん」とか、いろいろな言葉遣い。間とか。
甘甘マンセー!!
>>314 ドリルさん、キタイウタギッテスマソとは…。
あのーぅ、もしかして『世界の98%』にユフィたん、入っちゃってますか?
(嘘だ!ウソだ!うそだ!)Oo。.ヽ(`Д´)ノ
クラウドの言葉を借ります。うぅ。
>ルールー
姐御肌の彼女を書きたかったのです。
萌えて頂き、サンクスコでした。
改行大杉とエラーメッセージが…(´・ω・`)ショボンヌ。
更に一回書いたレスを消去…うぅ。
>>319 バリャたん…せつない…(つД`)
10-2ではちょっとアレな人ですが、本来の彼はとても優しすぎるくらい優しい人だったのだと思います>>このお話のように。
仔猫の演出がニクイでつ。サラニセツナクナッチマッタジャネェカ、ティキショウ……。
>キーリカ
まさにそう!!ベトナムな感じですな。水上生活してるし。
10-2ではドナが住んでますが、そのせいかエスニックな感じもするです。
>告白
が、がんがりまっす。うぅ。
ところで鈴さんのレスの冒頭を飾るシモーヌとパブロの漫才(違 毎回楽しみにしてたんですが…最近ナイね。
FFTやったことないですが、毎回笑わせてもらってたのです。
>>324 甲冑男ゼイオン…甲冑男(藁
唯我独尊のユウナレスカ様のお言葉>「恐れる事はありません。園児たちの性欲は全て解き放たれるでしょう。」
ハゲワラでした。
今後のユウナレスカと世間との間の溝(ズレ)に期待してます。
>>335 宝ルクキタ━━━( ゚∀゚)━(∀゚ *)━(* ゚∀)━(*゚∀゚*)━━━!!!!
宝条主人公のお話読むの初めてだナー。
彼にも人間らしい感情があったのだと、ホロリ。ラストの「泣いた」で更にせつなくなりました。
すごく良かったです。
今回うpなしです。うぅ。
でもがんがって完結させるよ、ママン…。
前〜現スレのお陰で、ミッドガル@魔晄キャノン停止攻防戦(FF7)には必ずヴィンセントを
パーティーに加えて、戦闘前の宝条との会話を成立させなければ気が済まなくなりますた。
>>330-335(夏の終わり)
宝条切ねーーっ!
…取り乱してスマソ。以前この板の「黒い日記帳」みたいなタイトルのスレで宝条の
話を読んで以来、こういう話に巡り会っていなかったので、もの凄く嬉しかったです。
チョット細かい話になって恐縮ですが…。
漏れ、SS書くときに一人称で書くのが苦手なんです。(どうしても冗長な文になって
しまうので)
でも、この話ってとても流れがよくて、まるで抵抗なく読めるんですよね。
だから尚更、宝条博士の気持ち(研究者としての喜びや嫉妬とか)が伝わってきて
(゚д゚)ウマー!! ですた。
>>333で宝条が彼女を被験者に推薦したこと、産むと言い切った彼女の姿。
……この辺にチョット大人な、そして人間のダークな面が良く出ていると感じたり。
>>雫夜さん
感想って書くの難しいですよね。
それ以上に気持ちって文字に表すの難しいですよね。
描写文ならまだしも、形がないから難しいなぁと最近よく思っていたり。
> ユフィ
世界の98%、の中に見事入っちゃってます>ユフィ・゚・(ノД`)・゚・スマソ
いや、最終的にナナキ視点で書こうとしたら、どうしても人間の扱いg(略。
> ルールー
姉御肌ルールーに萌え萌えです。
ついでにFF10のビッグブリッヂ? グレートブリッジ?で「私も走ります!!」と
言い切った彼女にも燃えた事を思い出しますた。
続き、マターリ待ってます(*´д`)
(前話は
>>326-328です)
「…シエラ――すまねぇ」
シドがロケット発射台の方を見ながら、かみしめるように呟いた。
誰にともなく――シド自身かろうじて聞こえる程の小さな――呟きに、室内に
いた3人は、それぞれの方法で、この言葉と現実を受け止めていた。
どう考えても、前向きになんてなれない――その要素がない――現実に、誰も、もう足掻くことすら
諦めていた。ただ、現実として示された結果を、両手を開けて受け入れることしか出来なかった。
「…じ…か……ん」
絶望と沈黙が支配する室内に、その声が響く。
「……クラウド?」
恐る恐るバレットが呼び掛ける。だが、真正面にいるバレットを、クラウドの
瞳は捉えていなかった。――彼の意識はここではない別の場所にある様に思えた。
「…時間…魔…法」
「時間魔法?!」
確認するように聞き返す。だが、クラウドからの返答は何もなかった。
バレットはその言葉に聞き覚えがなかった。助けを求める様に後ろにいたシドの方を向く。
「時間魔法って、ヘイストとかその辺の事だよな?」
「……じゃねぇか? オレもその辺しか知らねぇな」
「“時間”マテリアで発動する魔法ですね。……ヘイスト・スロウなんかの…」
リーブはそう口にしながら、己の――正確にはケット・シーが――持っていたマテリアを手に取り、それを眺めてみた。
「これに、何か関係があるのでしょうか?」
「……“時間”……最後の破壊魔法?」
その一言に、場にいたクラウド以外の3人はレッド13の方に向き直った。
「レッドさん、それは一体……僕らにも解るように説明してくれませんか?」
「…いや…確証はないんだけど…。オイラ昔、聞いた事がある気がするんだ――」
黒マテリアを媒体にして発動する、究極の破壊魔法・メテオ。
白マテリアを媒体にして発動する、究極の白魔法・ホーリー。
そして、それら二つが発動した事によって発動する、最後の破壊魔法があるのだ、と。
「最後の破壊魔法? メテオよりも強力な破壊力を持つ魔法が、まだあるってのかよ!?」
バレットは怒りにも似た感情を覚えていた。――これ以上、オレ達にどう苦しめと言うのか?
「ブーゲンハーゲンとか言った…あのじーさんに聞いたのか?」
シドの問いに、覚えていない、と短く答えると、レッド13は考えに耽った。
「……オイラはどこで、そんな話を聞いたんだろう?」
「ねぇ」
小さく声が聞こえる。
「ねぇ、起きて」
――頭が痛い。
「聞こえている?」
――聞こえてる。だけど、体が思うように動かない。
「クラウド?」
呼ばれて、ゆっくりと瞼を開く。視界に飛び込んできたのは――彼女の笑顔だった。
ザナルカンド最大のテーマパーク「ザナルランド」
そこの門前に甲冑を羽織った男が一人立っている。
若い女性数人ののグループが彼を見つけてはともに写真を撮っている。
我々の感覚でいえばミッキーと写真を撮るような感覚だが、
その甲冑は彼の私服である。
というより一張羅である。
我々の感覚でいえば、デートに備えて気合を入れたといったところか。
「ゼイオーン!お待たせー。」
遠くから下着姿の女性が息を切らして走りよってくる。
「遅いぞ、レスカ。」
ゼイオンは笑顔を浮かべた。
「ごめんなさい!パパにつかまっちゃってぇ。」
「まぁいいか。じゃ行こうぜ。」
「いらっしゃいませー・・・・ゆ、ゆゆ、ユウナレスカ様・・・。
少々お待ちください!キノック主任!」
入り口で切符をきっていた青年は、奥に呼びかけた。
しばらくして小太りで頭を丸めた中年の男性が現れた。
「ユ、ユウナレスカ様・・・。ちょっとこちらへ。」
「なんなのよ!?一体!」
「当園にお越しいただけるのは有難いのですが、服を着ていただきたい、
そう申し上げたはずですが・・・。」
「だから服着てるでしょ!」
「それは、服とは・・・。わ、わかりました・・・
今回は特別に許可しましょう・・・。」
‰;´Д`)<シモーヌ、あの、その…ネタが無いんだ
1.仕方ないわね…
→2.自分で考えなさい
たまには自分で考えなさい。私はなんでも屋じゃないのよ>(゚ー゚*川/
フラグ立たず。
>>323 わわ、ふにもにしてて可愛い!!ええもん見せてもらいました…アリガトウゴザイマツ〜
アニメは、えと…何年か前の某社会現象アニメの映画版の、あれです。
>>324 341
マトモじゃないカップルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
園児の性欲のくだりも、着ぐるみもしくはカー○ルおじさん状態のゼイオン様も激しく面白(・∀・)イイ!!
続きがんがってください!!
>>325-328 338-340
ナナキが出張ってきましたね〜。ナナキ萌えがコンセプトですか。
自分は大人ぶっていた頃のナナキ萌えでした…懐かスィ
時間魔法はミュ(rかクイ(rかもしかしてリ(r?と想像しつつ期待sage
>>FFT
ポニーテール萌えSS持ってきました。書き殴り一発ネタなので文章おかしいですが…
色々確認したい事があるのにロムと楽譜しか手元にない(w
>>台詞
…まさにFFT禁断症状ですね、1日15分から処方していきましょうか。
>>330-335 二人の間にも優しい愛情があったんだなぁと…宝条のイメージが変わりました。ナニガカレヲクルワセターヽ(`Д´)ノ
心に染みるせつない話を読ませてくださってありがとうございます。
研究者同士の雰囲気のようなものが、とてもリアルで感動です。
>>336-337 そんなにあせらずがんがってください〜。じっくりお話を練り上げる方が(・∀・)イイ!ですよ〜
シモーヌとパブロはネタ拾おうと再プレイしたら間違いだらけで少々へこんでました(w
バリャリャーからはなんとなくフェミニストの匂いを感じます。いや優しい人だとは思うんですが。
次回からチョトずつ話が終わりに近づいていきます。
↓今日はFFT短編です。
畏国王ディリータ。
庶民階級の出であるにもかかわらず、南天騎士団の団長、
ひいては国王となった彼には、奇妙な性癖があったという。
「ちょっと……ディリータ、放して頂戴」
「もうちょっと、いいだろ?」
ぎゅーーー
「……痛いわ」
彼は、人のポニーテールを引っ張るのが、三度の飯よりも好きなのだった。
最初の犠牲者は、言わずと知れた幼なじみ・ラムザである。
やや小振りな、低めの位置でまとめられた金髪は高さも良く、掴んで引っ張るには最適だった。
「あのさぁ、ディリータ」
ぎゅうー
「なんだ?」
「今戦闘中なんだけど」
ぎゅうー
「ああ、前を見ていないと危ないぞ、ラムザ」
「そうじゃなくてさ……」
ラムザは呆れ顔で溜息をついた。
蛇足だが、後に彼はこう言ったとか言わなかったとか。
「ディリータ、いなくなっちゃったし、もう髪を切るの誰にも止められないんだ」
ジークデン砦を出たラムザが、ディリータ行方不明の知らせにひとしきり泣いた後で、
晴れやかな顔で言った言葉だという。
二人目の犠牲者は、教会より遣わされた彼の直属の補佐官・魔導士バルマウフラだった。
長い金色の髪を頭のてっぺんで結わえた長いポニーテールも、なかなか引っ張り甲斐があった。
その上、補佐官であるために片時もディリータの側を離れない。これ以上ないと言うほど都合の良い相手だった。
「バルマウフラ、茶。それとついでに、今すぐ北天騎士団の動向を掴んでこい」
ぎゅー
「無茶言わないで」
「つべこべ言うなっ、さっさと行けっ!」
ぎゅー
「髪、放してくれないと」
「……」
「それから、男のヒステリーはみっともないわよ」
「いいから行って来い!」
机を叩く音。
亭主関白という言葉は、おそらく彼のためにある。
三人目の犠牲者は、雷神シドの義理の息子・オーラン。
横の髪が含まれていない分ボリュームの少ないポニーテールだったが、
引っ張るという点では全く支障はなかった。
「こんな俺にどんな利用価値がある?」
ぎゅっ
「決まってるだろ、ポニーテール引っ張ってハァハァ……じゃなくて、お前は俺に仕えるんだよ」
「し、死んでも断るっ!っつーか放せ!」
ぎゅっ
(ああ、ディリータったら、私以外の人のポニーテールをあんなに嬉しそうに)
バルマウフラの心に、ちょっぴり殺意っぽいものが芽生えた。
四人目の犠牲者は……
「私もラムザやバルマウフラやオーランのように、ポニーテールにさせて引っ張ってハァハァするのね!!」
「ち、違うんだオヴェリア、話を聞……」
……ざくっ
女王オヴェリアのためにディリータが特別に作らせたリボンが、ほのかに紅く染まり、
荒涼とした教会跡に揺らめいていた。
347 :
作者:03/07/16 03:21 ID:Nhc6SV6G
ディリータたそのハァハァポイント発見。
つーことはムスタディオも・・・?
348 :
作者:03/07/16 03:22 ID:jm6wMXUV
ディリータたそのハァハァポイント発見。
つーことはムスタディオも・・・?
349 :
作者:03/07/16 03:28 ID:CNTiulHZ
やっちまった。二重カキコすまそ。
ポワンソリーに報告してきます。
筆記試験の翌週、授業が終わって寮に戻ると、部屋の前にコンテナが三つ置かれていた。
そしてガーデンのスタッフの人がその傍に立っていた。。
「シグネ・ラーゲルレーブというのは君かな?」
「はい。そうです」
「では、頼みたい事がある」
スタッフの人は、コンテナをぽんぽんと叩いた。
「明日、君と同室になる生徒がトラビア・ガーデンから転校してくる」
私は入寮時に聞かされていた話を思い出した。
「悪いが、この荷物を個室ブースに搬入して預かってくれないか」
「わかりました」
私は頷いてコンテナのパッキングのシールがきっちりくっついているのをスタッフの人と確認した。
「あの」
「なんだね?」
私は気になる事があって聞いてみた。
「トラビアからっていう事はSeeD候補生の方ですか?」
ガーデン間での交流は事務レベルはともかく、一般生徒の間の方では全くないと言って良かった。
唯一例外としては教育施設的にバラムほどの規模にないトラビア・ガーデンの生徒がSeeD試験のために編入する事くらいだった。
ガルバディア・ガーデンは統制のとりやすい没個性的な兵士の育成の方に力を入れる傾向があるので
一応転校は可能だけどSeeDを目指して転校して来た例はないらしい。
私の質問にスタッフの人は軽くうなずいた。
「もしかしたら、すぐに部屋を変わる可能性もあるから慌しい思いをするかもしれないが手伝ってやってくれ」
もし転校して来た人がSeeD試験に合格したら個室に移る事になるという事らしかった。
筆記試験が終わった以上、いつSeeD試験が開始されてもおかしくはなかった。
噂だと、ガルバディア軍が不穏な動きを見せているのでそれを見越して筆記試験を行ったのではないかと
サラが教えてくれていた。
「わかりました」
私はコンテナを部屋に運ぶと空室になっている方の寝室へコンテナを収めた。
コンテナの蓋には「セルフィ・ティルミット」という名前が記入されていた。
どんな人が来るのか、ちょっと楽しみだった。
ティンバーにいた頃、トラビア出身の子が同じクラスにいた。
すごく面白い子で、その子が使っていたトラビアの言葉をいろいろ教えてもらったりしたのを思い出した。
その子が「保管しといて」って言ったから、私は授業でその子が描いた絵を持っていたのだけど、
数日後にそれに気付いたその子に「なんでそんなもん、まだ持っているの?」って言われてびっくりした事があった。
私が理由を話すと、その子はものすごく大笑いして謝ってくれた。
「『捨てて』っていう時に、トラビアだと『ほかして〜』って言うんや」
てっきり「保管して」と思っていたのは「捨てておいて」というトラビア弁だったらしい。
それがきっかけで、私はトラビア弁を教えてもらった。
おかげでしばらく語尾に「〜やんか」ってつける癖がついておじいちゃんがびっくりした事もあった。
私はふと思いついて日記を開いた。
「スニフへ
何と明日、私の部屋に同室の人が入るんやって。
どんな人か、今からめっちゃ楽しみです 」
そこまで書いて、私は思わず爆笑してしまった。
自分の書いた文なのに、まるで別人みたいだった。
なので、残りは普通に書いた。
「やっぱりトラビア弁は難しいです。
でも、私はけっこう喋れるんですよ?
スニフはどうですか? 」
もしかしたら、同室の人がニーダさんと試験で一緒になるかもしれない。
それを思うと、ちょっと複雑だった。
羨ましい気もしたし、戦場にいるニーダさんの姿を見るのも怖い気がした。
あんなに優しそうな人が武器を取って戦うなんて、どうしても信じられない。
それにもし、怪我でもしたらと思うとすごく心配だった。
今更になって、お兄ちゃんが試験に合格しなくて良かったんじゃないかという気さえした。
その夜、私はニーダさんの夢を見た。
知らない場所に、ニーダさんはいた。
夕暮れの赤い空。
私はニーダさんを呼ぶのだけど、ニーダさんはそれに気付かない。
何か、黒い影のような物がニーダさんを攻撃していた。
爆弾が破裂する音。
銃の発砲音。
誰かの悲鳴。
「ニーダさん、逃げて!」
私は自分のその声で目が覚めた。
時計を見るとまだ五時で、いつもの起床時間より一時間以上早かった。
寝直そうかと思ったけれど、なんだかすごく怖くて眠れそうになかった。
仕方がないので、私はベッドから抜けると洗面スペースに出た。
その時、ドアの外でことん、と何かの音がした。
ドアスコープを覗くと女の子がいた。
私は一瞬すごく驚いたけれど、不審者なら寮の入口からは入れないはずだと思ったので思い切ってドアを開けた。
「あ〜、良かった〜。起きてた〜?」
ブラウンの髪をくるんとカールさせた緑の瞳をした女の子だった。
「あの、どなたですか?」
私の質問に女の子は忘れていた、という風に名乗った。
「セルフィ・ティルミットです。さっき転校して来たんだ〜」
にこにこと笑って言われたけれど、こんな早朝になぜ、と戸惑いながら私は部屋に入ってもらった。
「あ、私の荷物だ。ごめんね、運んでくれたんだ?」
私は首を振った。
「私はシグネ・ラーゲルレーブと言います。軍事研究科の五年生です」
「あ、じゃああたしの方が一つお姉さんだね〜。あたしは本科の六年に入るんだ」
幼い顔立ちだったので同い年かと思ったけれど違ったみたいだった。
私はとりあえず着替えて先輩にお茶を入れた。
「ありがとう。急に移動が決まったもんだから、ガーデンの先生の知り合いに頼んで輸送船とそこの会社の車で
送ってもらったんだ〜、だから当然お茶飲んだりとかできなくて」
先輩はおいしそうにお茶を飲んだ。
「あのさ〜、制服ってどこから貰うの?」
先輩は私服らしい黄色いワンピースを見ながら言った。
「サイズを教えて貰ったら、寮の備品室から取ってきますよ」
「本当に?ごめんね〜、実は今日朝の内に色々しないといけないらしくて、制服どうしようかと思ったんだ」
バラム・ガーデンは私服も許可されているけれど制服の着用が義務付けられている時も当然あった。
ティルミット先輩はSeeD候補生らしいから、私よりずっと制服が必要な事が多いんでろうな、と思っていると
先輩はとんでもない事を言った。
「今日は朝の内に転校手続きを済ませて、それで夕方から実地試験に行くんだ〜」
私は驚いてカップをひっくり返しそうになった。
「今日……ですか?」
私の言葉に先輩は頷いた。
「昨日の深夜に決定したらしいよ〜。なんか覆面かぶった先生?に後一日転校が遅かったら間に合わなかったって言われたし」
「あの、大丈夫なんですか?長旅の直後に試験って……」
思わず心配になっていうと先輩は笑った。
「へ〜き、へ〜き。鍛えてるから」
SeeD候補生は私なんかが想像もつかないくらいハードなトレーニングを積んでいるとはいえ、目の前の先輩は
とてもそんな風には見えなくて、やっぱり心配だった。
私はとりあえず備品室から先輩のサイズの制服を一揃い取って来た。
「ありがと〜。シグは優しい〜」
あって数時間も発っていないのに先輩はもう私の事を「シグ」と呼んでいた。
「あたしの事もセルフィって呼んでくれたらいいからね〜」
とにかく楽しい先輩だった。
私は朝一番で先輩を食堂に案内して一緒に朝食を食べた。
私がトラビア出身の友達からトラビア弁を教わった話をすると、すごく喜んでくれた。
朝食が済むと、先輩は朝一番でG.F.のジャンクションテストを受けるのだと言って走っていってしまった。
私はようやくガーデンがどういう所なのか、痛いほどに痛感していた。
-----------------------------------------------------------
本日は以上です。
また後ほど参ります。
うわー、今日も誤植大量だよ……。見直ししたっていうのに……。
サイト収録の時直しますので平に御容赦のほどを。
作品多量で感想が追いつかない状態なんですが(汗
>>342 鈴さん
すごくいい感じで正直、私はどうしてこの設定を思いつけなかったのかと
悔しいくらいです。(いえ、本当の話)
カップリングの書き方もカワ(・∀・)イイ!
>>310 雫夜さん
電気玉の設定、ありそうですよね。アニキはやんちゃだったろうし。
私はアーロン書けない物で尊敬しております。
>>340 続きがぁー、続きが気になる〜。
(それだけかい!)
すごい「引き」の所で続くですよね。やられた……。
>>335 テーマの視点が、お母さんならではの物ですよね。
子育ては大変でしょうが、またの投稿お待ちしてます〜。
>>341 セリフ回しがですねえ、なんともいえず可笑しいです。
前回の「レスカ、レスカぁー!」というお父さんのセリフとか。
これ、声優さんが読んだらさらに激しくおかしいんだろうなあ……。
>>342-346 (*´Д`)ノ先生! 一回のランダムバトルでも20分はかかってしまいます。
時間とLvがない漏れはどうすればいいですか?!
(´-`)……戦闘のコツはチュートリアルで教えたはず……
(*´Д`)ノ先生の講義は眠くて聞いてられまs(ry。
(´-`)……あれ? チュートリアルのBGMは中々のテンポで眠くなるはずは……
(*´Д`)ノそう言う問題じゃ……。
(´-`)……分かりました。戦闘時間短縮のとっておきの方法をお教えしましょう。
エクスカリバーを何本も持てばいいのです。その手順としては……
…バグワザカヨ!!
>>畏国王ディリータのハァハァ録
アルマタンがその犠牲にならなかったのは――
1.さしもの畏国王といえど、妹の女には手が出せない。
2.アルマに手を出すと兄ラムザがルカヴィ化します。
3.バルマウフラの監視をかいくぐるには、テレポのアビリティが必須です。
4.「…ラムザ、お前は何を手に入れた? 俺は……」
…そんなネタはともかく、髪の毛を引っ張る擬音がカワ(・∀・)イイ!くてしょうがなかったです。
FFT禁断症状な漏れにはありがたいです、厚かましくもムスアグとか期待しちゃったりなんかして。
>>341 一張羅なのかゼイオンタン…(*´д`)
シーモア邸での回想(?)イベント、もう笑いが込み上げてきてマトモに見れそうにないでつ。(w
>>350-357 久々のスニフの恋人更新キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━!!!
すいません、こんな事言っていいのか分からないんですが……
転校早々、朝一からジャンクションテストへ苦もなく向かう セ ル フ ィ タン 萌 え!!
前スレでのスコセル話といい、姐さんの描くセルフィって前向きで元気があって
プレイ中には感じなかった萌えを感じます。
悪夢で目が覚めるシグネの描写がなんか(ニーダへの一途さが出てて)(・∀・)イイ!
それにしてもシグネじゃないですが…漏れもニーダの戦闘姿って想像できない…(w。
ところで、今投下してるSS、本当にナナキ萌えがコンセプトなのかと自分を小一時間
問いつめたくなってきたのですが……ナナキに萌えなかったらスマソ。
(前話は
>>339-340です)
「……エ…アリス?」
「おはよう、クラウド」
エアリスに支えられながら、クラウドは上半身を起こした。
「ここは?」
「ビックリしたよ! 頭の上から突然降ってくるんだから」
「……降って……ああ…」
そうだ。あのとき自分はザックスを助けようとして――。
「ザックス!?」
はっとして周囲を見回すが、何も見あたらない。
それでも必死に彼の姿を見出そうとしたのは――過去に対する捨てきれない
未練からだったのだろうか。
「…………」
やがて、目の前で急に口をつぐんだエアリスの様子に気付く。だがクラウドは
何と声を掛けて良いか分からず、ただ黙っている事しかできなかった。
「……彼に、会ったの?」
彼女の問いかける声は穏やかで。
「ああ」
「元気……そうだった?」
「ああ」
けれどどこか憂いを含んだ声音だった。
「そう。――良かった」
そう言った彼女の瞳の奥に潜む、寂しげな色を垣間見た気がした。
「エアリス、俺は一体…」
「ここは……貴方の意識の中よ」
そう言った彼女の表情は、さっきまでとは違う。いつもの快活な表情だった。
「意識? …俺…の…?」
「そう、貴方自身の意識」
そう言えば以前――ミディールに流れ着いた時――も、同じ様な事があったか?
あの時は確か、ティファが……。
「だけど、貴方だけの意識じゃないわ」
「…ライフストリーム?」
「そう……だけどちょっと、違うわね」
――約束の地?――半信半疑ではあったその言葉を、口に出す事はなかった。
「…クラウド、これから私が話す事を良く聞いて」
エアリスの表情には、険しさがあった。クラウドはただ黙ってうなずいた。
「私の持っていた白マテリア。そしてセフィロスの持っていた黒マテリア。……
今はどうなってしまったか、分かる?」
その問いに、クラウドはただ首を横に振る。
「…大空洞、よ」
エアリスのこの言葉が、一体何を示しているのか、クラウドは真意を掴みかねていた。
「古代種の神殿は、メテオを発動できる唯一のマテリア“黒マテリア”を格納していたの。
私達が生まれる、ずっと前から」
危険なマテリアを、外に出さないための――言うなれば古代種の作り上げたセキュリティシステム。
「そして、それと対をなす白マテリアは、私達古代種が代々受け継いできた」
それは、閉塞された空間に封印された黒マテリアとは、文字通り対照的だった。
力を制すると言うことは、それ自体にも力があるという事で。
「それは、ホーリーもメテオも脅威だっていうことなんだ」
真っ直ぐに向けられた彼女の瞳が何を訴えたかったのか――今のクラウドが知る由
はなかった。
362 :
宗市:03/07/17 04:39 ID:j5dcvV/b
ゼイオン×レスカのものです。
ほんとFF10は笑いどころ満載だからなぁ。
ゴワーズひいきのアナと解説者の掛け合いから始まって
かたっても いいですかな
↑
ここの部分の一瞬のタメ時間
さらにはヘイストかけたワッカの勝利ポーズの凄まじいアクション、
まさに僕を笑わせるためにできたゲームだね。
でもお約束どおり、泉の抱擁、キャンプからの出発、アーロンのレスカ戦前の演説、
エンディングと4回毎回プレイのたびに泣くけどね。
しかしここの皆さん上手いね、
とくに
>>321「フードの端をちょっと上げて」微笑む・・・・。
いいね、なんか。
姐さん
セルフィキター⊂(゚∀゚⊂⌒`つ≡(´⌒;;;≡ ズサー!!
夢の描写が恐くて不安で、でも恋心で、(*´Д`)/lァ/lァ 素敵です。
ス・ゼ・アのセクシーコマンドーや、ヌ・ギ・バの脇の下も
かなり気になりますです。。。あとア−ロソとジェク(以下強制終了)
>>302さん
えと、つまり、こういう事でしょうか?
漆黒の髪を持つガンマンが、撃鉄に触れる。
「────────」
頭皮に蒼い月光を反射して。ホルスターから、ルードは銃を抜く。
「…………………!」
イン&ヤンが見ている…。
「……………………………(゚∀。)シ」
ドリルさん
ナナキ萌え…(´д`*)
じわじわっと人が消えたその先には、愛しき死者達が。。。
究極魔法が気になります!
雫夜さん
ア−ロンさんの描写は、必ず第三者の視点に徹しているにも関わらず
主人公級に萌えます。カコ良い!
リュックタンの切ない気持を、判ってるっぽいのが又(;´Д`)ハァハァ
にゃんまげさん
おおお!303さんと共ににゃんまげさんキタ━(゚∀゚)━ !!!!
なんて暖かいお話なんだろう(*´Д⊂)ホロリ
鈴さん
ユウナタンが哀しくも健気で。・゚・(ノД`)・゚・。
ディリ−タ熱く激しく 素 敵 です!
オーランのポニーテールノ \ア ノ \ア
R@no-nameさん
仔犬(;´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ
(σ´・ω・)σゲッツ!!乙華麗様であります!
宗市さん
ユウナレスカ様最高です。。。笑いが止まりません!ヒー
是非続きを、園児とゼイオンタンと共にお待ちしてます。押忍!
「ザナルランド」逝きたい…。 (;゚Д゚)=3=3 ハァッハァッ
>>329さん
ヲイラもマターリ待ってます。
あの甘美で切ない世界を見たいでありますです。
「夏の終わり」宝条×ルク@続きさん
宝条先生キタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!
本当に博士が独白している様な、整然として重厚な文章に
うっとりであります。宝条せんせい…切ないです( ´Д⊂ヽ
作者さん
>ポワンソリーに報告してきます。
ぎゃああぁあ!そ、それは…ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
■登場人物紹介■
ケット・シー:モーグリに都市開発部門総括を搭載です
ティファ :l \ァl \ァバディです
ユフィ :投げます逃げます盗みます
ヴィンセント:ジェイソンに変身もします
シド :爺に見えます(32)
バレット :プリンに見えます
レッドXIII :性格がチョビです
宝条博士 :(・∀・)*ニヤリです
宝条夫人 :二股疑惑です
宝条英雄 :帰ってきちゃいました
前話は
>>297-300になりますです。
淡く光る白雨が、濁り凍てついた空へ変わる。
錆浅葱の雲がのたうち、ローヤルブルーの雷光を呼んだ。
リーブがスカーレット達を見据える。
雨滴が石畳を叩いた。彼等の背広が雨に沈み、重くなってゆく。
微笑むスカーレットと女性陣の服が濡れ、ちょっとハァハァ。それはさておき。
「貴方について来たのよ、リーブ。
急に会社から消えるんだもの」
「こんな事しとる場合じゃ無いんや!…いや、無いんだ。
放っといたら、ミッドガルが魔晄圧で消し飛ぶぞ!」
豪快な声を張り上げ、ハイデッガーが喝破した。
「ガハハハ!だから我々が来たんだろうが!」
「宝条博士ったら、自分を改造しちゃったらしいの!
今、ソルジャー部隊が向かってる所よ!」
魔晄キャノンから、小火器の光が点滅する。
「だからね、リーブ。邪魔しないで」
火薬と硝煙の匂いが、足許に渦を巻く。
「おい!そこのソルジャー崩れ!」
ハイデッガーの呼び掛けられ、クラウドが鉄騎を見上げた。
「星の為に戦っているのか?」
「…興味ないね。だが、そのつもりだ」
「兵士達は皆そうだ!
互いが互いに、己が正義と信じて殺しあう」
雨礫が、勇者の皮膚を刺す。
「神羅も今、星の為に動いている。
お前は、何故儂等を妨害する?
何万人も殺害して、革命でも起こすつもりか?」
心音が、クラウドの胸を打つ。
雨を吸った金髪が、勇者の貌に張り付く。
「違う!…違う。俺は…」
「ハイデッガー!アンタは政治で動いとる筈。
星の為?
そんな事、このウータイ人の娘さんの前で、よう言えたもんや!」
バレットの目が、リーブを捉えた。
「────何人もの将官が、政界入りしたな。
そして皆失脚後、軍事政権下の罪に問われ、処刑された。
それは、ハイデッガー。俺もお前も同じ事だ」
英雄の声が反響する。
「あ、えーと。セヒロス。今回戦闘は見学宜しく!」
「パワーバランス崩してイクナイ(・A・)」
「えー( ̄Д ̄)←不満げ」
琥珀色のライトの下で。擦れた声でリーブが呟く。
「…ワイは。あんたらと戦いとう無いんや」
ハイデッガーの瞳孔が開き、掌に汗が滲んだ。閃光が走る。
「と見せ掛けて!ビームキャノン!ガハハハハ!」
「グハッ('A`|||)負けるもんかー!超究武神覇斬ッ!!」
「じゃーワイは、オールオーバー!」
「Σ(゚∀゚;)ぎゃぁあぁぁぁあ?!」
敵が全滅しますた。
ふと。ザックスがスカーレットに近付いた。
「あんさあ。綺麗な幹部のおねいさま。
結局、どっちも宝条先生を止めたい訳っしょ?
だったら互いに此処は、休戦しない?」
「あら、お利口な坊やね。でも!戦いたいのよぅ!」
以来。闘技場にて、スカーレットの『新型どっきりメカ』に搭乗し
張り切って戦うハイデッガーの姿が、見られるようになったと云う。
■次号予告■
「手前、コスモキャニオンに産湯を使い、
ロケット村に住み着いた者でござんす。
姓はハイウインド名はシド。人呼んで腹巻艇長と発します。」
「待って、艇長!」
「止めてくれるなシエラよ。俺様は冒険に逝くぜ」
次回「香具師キタ━━(゚∀゚)━━!!!!」「タコ社長タン」の2本です。
369 :
宗市:03/07/17 21:36 ID:2R76BWKQ
休日のランドは大勢の客でにぎわっていた。
恋を楽しむ若いカップル、友人たちとはしゃぐ若い女の子たち、
たくましい父親の腕にしがみつく少年、それを抱き上げる若い父親、
穏やかな微笑とともにベンチで憩う老人たち、
平和、それは何事にも代えがたく、みながそれを謳歌している、
ザナルランドとはそんな場所。
なんだけど。
ゼイオンたちの入園とともに、恐慌に包まれる。
カップルの男はユウナレスカに目を奪われ、女は男のそれに気付いて、
頬を張り、すねを蹴り上げる。
若い女の子たちは羞恥心のかけらもないユウナレスカに、思わず赤面して、
無言でその場から遠ざかる。
若い父親は、男の本能としてユウナレスカを凝視しつつ、親としての本能で
息子をユウナレスカから遠ざける。
老人たちは、眉間にしわを寄せ口々に呟きだす。
「最近の若い娘ときたら・・・。」
「わしらのころは・・・。」
しかしこれらはここに限ることではなく、ユウナレスカの行くところ常にこうだ。
ヘイストといえば忘れられないのがパルマーの勇姿…。
>>362>>369 月並みですが幻光河の「シパーフ乗るぅ?」で腹痛起こすほど笑い転げました。
シパーフ使いのオサーン声、裏返り過ぎ。(w
ガガセト山行くたびに、ユウナレスカは新陳代謝の活発なお方なのかと
思ったりしつつ、今回もワラタ。
>>363-368 り、りりりりりリーブさん萌え……! 方言(そういえばヤシの出身はどこだ?)と
標準語(?)が混ざっちゃったりするところ(・∀・)イイ! 本編でもあの場面は燃えた…。
それにしても今回、笑いというよりも皆カコイイので惚れ惚れしながら読んでますた。
ハイデッガーとクラウド、セフィロスの問答なんかも(・∀・)イイ!
> ユフィ :投げます逃げます盗みます
…そして騙します。(w
(前話は
>>360-361です)
けれど考えてみれば、至極当然の事だ。
「魔法にはそれぞれ属性がある。それぞれが対を成し、バランスを保っている」
火には水。闇に聖。対立だけではなく、類似や相乗――あらゆる物は互いに因
果しあいながら複雑に絡み合い、世界を形成している。
「メテオやホーリーは、それらの属性の中でも最も影響力の強い魔法。だから、私達が守り続けてきた」
だけど本当は……。
この二つは、ある一つの物を封印する“最後の鍵”だった。
「それが、黒マテリアが危険だと言われ、古代種の神殿に封印されていた真意よ」
「鍵? それじゃあ……」
「そう、メテオを止めるために発動したホーリーは、メテオを止めただけじゃなくて、
それらが封印していた物を解き放ってしまったの」
それが、どの属性にも属さない、最後の破壊魔法――。
「……やっぱりそうだ!」
レッド13は声を上げて叫んだ。
「やっぱりって…何が?」
訝しげな表情でシドが問う。
「うん。セトから聞いたんだ、小さい頃に――」
この世界には黒マテリアと白マテリアと呼ばれる二つのマテリアがある。2つはそれぞれ、
究極の破壊魔法・メテオと、究極の白魔法・ホーリーを発動できる唯一のマテリア。
「だけど、この2つの巨大な力は――たった1つの物を守るための鍵だったんだ」
「鍵? それにしちゃあ、ずいぶんと強固で……危険な鍵だな」
「そう。だけど危険な鍵でなければ守れない程の物だったとしたら…?」
「なるほど……。“毒を盛って毒を制す”に近い考え方ですね」
シドとリーブはそれぞれの方法で、納得したようにうなずいた。
「で? その危険な鍵が守っていた物ってのが……」
それが、全属性を超越した存在。最後の破壊魔法であり星を守る究極手段――。
それは、全属性を超越した存在であり最後の破壊魔法――。
名前なんて付いてない。あったとしても誰も知らない。なぜなら――。
「この魔法が発動してしまえば、それまで世界に存在していたあらゆる物が破壊
し尽くされてしまうから」
ただ、伝承として伝わるのみ。それが真実かどうかを知る者も、記した物もない。
けれど、メテオやホーリーが実際に発動してしまった今となっては、伝承に疑念を
抱く余地などなかった。
「その“最後の破壊魔法”とやらを、発動させない為にはどうすりゃ良い?!」
バレットが問う声は、叫びに近かった。
「分からない……」
短くそれだけ答えると、レッド13は俯く。
彼の問いに答えられる者など、どこにもいないのだ。
>鈴殿
Σ (゚Д゚;)星場亜鞠尾根等ジャナカツタ━━━>342
∧na∧ 寄りにもよってあ○ほ○さ○る原案の
∧R∧ (´<_` ) バカ萌えアニメと誤爆するとはな
ええいうるさいっ! バン ( #´_ゝ`) / ⌒i
バン∩ \ | |
/ /ミ / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/ FMV / .| .|____
\/____/ (u ⊃
そんなわけで自分は桃色片思いなあの場所へ帰りまつ
皆さんレモネードドゾー( ´∀`)つt[] t[] t[] t[] t[] t[] t[] t[]
374 :
宗市:03/07/18 02:38 ID:BDZZZy6+
喉渇いたんで遠慮なくレモネードもらいまーす。
レモネード頂きつつ(´∀`)ノt[] マターリと感想を。
>>338 ユフィたん…と後ろ髪を引かれつつ、気持ちを切り替えてシドに萌えますです。
7の男キャラではダントツで好きだ>>シド
エアリス乙カレーと声を掛けつつ、破壊魔法って何よ、アレかい?ア(ryと思いつつ、続きに期待しています。
シドハシニマセンヨウニ…切実です、ハイ(w
>>341 笑いました、ええ笑いましたとも>>キノック主任
何か中間管理職っぽい顔してるしナー、ゲーム中でも。
それにしてもザナルランド、怖いところだ…いやレスカが怖くしてるのか…。
>>342 お気遣いドモです。
実は別の場所にうpするお話も平行して書いているため、少々煮詰まってました。
レスの漫才にとてもワロタ。フラグたたず(・∀・)イイ!!サンクスです。
>>356 シグタンキタ━━━( ゚∀゚)━・゚・(∀゚ *)━(* ゚∀)・゚・ ━・゚・ (*゚∀゚*)・゚・ ━━━!!!!
とレスしつつ、シュウの姿を探す私がいます(w ヤマザキ先生のところか>>シュウ
まずは乙でした。
セルフィたんが出てきましたね。学校祭実行委員ネタもその内出てくるんでしょうか?楽しみです。
そしてレスありがとうございました。SS女神の姐さんにレス頂いて嬉しかったです。
>>368 今回はギャグっぽくないぞーと思いつつ読んでいたら、セフィロスたん見学ですか(w
セフィたんいなくてもバランス、崩しまくりでしたね。いや、壊れてたナー、みんな。
シドの口上にもワラタ。
「…ほえ?」
「目覚めたか?」
アーロンが覗き込んでいる。
「気分はどうだ?熱は下がったようだが」
「ん、だいぶ良くなった。てか今、夢を見ていたみたいで」
電気玉をぶつけられそうになった夢だということしか思い出せなかった。
多分ひどくうなされていたに違いない。
普段なら気にしないのに、アーロンにみっともない姿を見られていたのか
もしれないと思うと憂鬱になる。ただ既に何度も『足手纏い』だと言われてい
る以上、余計な心配かも知れなかったが。
「あの、さ。あたし何か言ってた? その…眠ってるとき」
「いや」
そう答えるアーロンの表情は変わらない。
(夢って、ヘンな意味で素直になっちゃうんだよね)
何となく思い出したら恥ずかしいことを言ってしまったような気がするのは、
気のせいだろうか。
「そういえばおっちゃん、マカラーニャの森に行ったんじゃなかったの?」
これで『七曜の武器』に『聖印』を施すのは最後になる。この武器の入手に
拘っていた彼が、ここにいるのは不思議だった。
寝台脇の椅子に腰掛けて、アーロンは腕組する。
「ワッカたちだけで行かせた。騒ぐ位の気力があるなら、あいつらだけでも良
いだろう」
「じゃあ…もしかしてアーロン、ずっと付いててくれたんだ」
彼に見捨てられなかったことが嬉しい反面、また迷惑を掛けてしまったとい
う後悔が胸を過ぎる。
そしてリュックは、肝心なことをまだアーロンに言っていなかったと気が付いた。
前話は
>>309-310 カプはアーリュ…書くの忘れてました、スマソ。
色の濃いサングラスに隠された目が、どんな視線をリュックに向け
ているのかは窺えない。
おそるおそる彼女は口を開いた。
「あの…ごめんね、おっちゃん。ホントにあたし、足手纏いで」
「あぁ。全くだ」
即答されて、ますます落ち込む。リュックの目尻に涙が浮かんだ。
今度こそ置いていかれるんだろうな、とある意味覚悟を決めて、アー
ロンを見上げる。
だが彼の口から出たのは、意外な言葉だった。
「ただし、俺が足手纏いだと言ったのはお前の行動に対してだ」
「へ?!」
「お前がユウナを守りたい、と言ったこと――グアドサラムでそう言った
ときには、とても信じられなかったが…」
「……」
「どうもお前は、お前の全てを俺が否定しているように取ったようだがな
――お前の思いの強さ、それは俺も認めている」
すまなかったな、と小さく、でもはっきりとアーロンが呟くのが聞こえた。
「おっちゃん…」
リュックの耳元に、ルールーの言葉が蘇る。
(みんなあんたが頑張ってることは分かってる。もちろんアーロンさんもね)
ルールーが言ったとおりだった、とリュックは穏やかな幸福感に包まれた。
あわわわ、↑は【17】 重ね重ねスマソ
「あたしまだ足手纏いだけど…これからもみんなと一緒に戦いたい」
リュックは静かに切り出した。
みんなが、アーロンがリュックの思いを信じてくれたのだ。今度こそ気持ち
だけではなく、行動でも示せるようになりたかった。
「お願い、します」
アーロンは何も言わない。
ただ何かを懐かしむような目でリュックを見ていた。
「お前は強いな。もしあの頃の俺に――」
「え?」
不思議そうに首を傾げるリュックに気付いて、アーロンは緩く首を振った。
「いや…少し昔を思い出しただけだ」
言いながら彼は、リュックのおとがいに手を伸ばした。
反射的に身を強張らせたリュックを宥めるように、アーロンはそこをゆっくり
となぞる。
そのまま彼の指先はリュックの頬を辿り、涙の浮かんだ目元を拭った。更に
指は額に伸びて、髪の生え際を軽く撫でる。
(え? ええっ!! どゆこと?)
アーロンらしくない仕草に驚きつつ、彼の仄かに熱を伴った指先で触れられる
心地良さに、リュックは目を閉じた。
二日酔いの朝には非常に有り難いでつ。レモネード(゚д゚)ウマー
>>375-378 口下手なオサーン(・∀・)イイ! 言葉とは裏腹に優しい…
もとい、うまく伝わらなくて内心(´・ω・`)だったりするアーロン(*´д`)ハァハァ
“エボンの教え”に反するアルベド族だからなのかも知れないけれど、
リュックと(若かりし頃の)アーロンって実は対照的な考えの持ち主だったんでつかね。
そ、そう言う展開を期待していいのでせうか……(*´д`)
お察しの通り、この話のオチはアレです。アルテm(ry ←ヤパーリそうなのかよ(w。
……えええ、ええと……今のウチに謝っておきます。
二度にもわたり、キタイヲウラギッテスマソ....。
(´-`).。oO(書いた時期の考え方って大きく反映されるもんなんだナー、と実感してまつ。w)
(前話は
>>371-372です)
「もう……遅いのか?」
ここではないもう一つの場所で、クラウドは問う。
「ごめん、ね」
「何か方法があるはず……。考えよう、今までみたいに」
「だけど……私……」
「黒マテリアと白マテリアは、大空洞にあって……でも消滅してしまったのか?」
「クラウドには……」
二人の考えている事も、会話も噛み合っていない。
まるで互いに言葉を途切れさせまいと、必死に句を紡いでいるように見えた。
しかし。
「クラウド。私、貴方を……救いたいの」
「!?」
その声に、言葉が止む。
それは彼の――失ってしまった親友、ザックス――記憶を呼び起こしたせいだ。
「エアリス!? 何を……!」
「クラウド――もう、考えるにも遅すぎるの。メテオとホーリーが発動してしまった
その時に、古の封印も解かれてしまった……」
「エアリス!?」
「少しだけ、みんなとお話しさせてくれる…かな」
「エ…アリ……ス…?」
彼女を止めなければ――大切な人を失うというあんな苦痛は味わいたくない――
薄れゆく意識を必死つなぎ止めようと、そして彼女を止めようと抵抗するも叶わず。
終焉への使者は、こうして目を覚ました。
やがてクラウドから発せられた声に、皆が一斉に彼の方を振り返る。
「レッド13の言うとおり、分からなくて当然。誰もが始めての経験なんだから」
「……クラウド!?」
「…クラウド、なのか?」
姿は紛れもなくクラウドだが、発せられた声は――クラウドの物ではない。
「まさか……?」
「全部を話すには時間が無さ過ぎるの」
クラウドの身を借りたエアリスがそう口にした直後――まるでその言葉を待っ
ていたかの様に――突然、轟音と共に地面が震動を始めた。
「なっ……なんだ!?」
バレットがよろめきながら叫ぶ。
「星は待っていた……この魔法が発動するこの時を……」
こうしている間にも、徐々に揺れは大きなっていた。戦歴を積んだ彼等でさえ、
立っているのがやっと、という状態だった。
「こりゃあ一体、どーなっちまってるんだ?!」
思いの外とぼけたシドの声に、クラウドは無表情で答える。
「…最終淘汰…」
「あんだって?!」
「どうしてこの魔法が“最後の破壊魔法”と呼ばれるか」
それは、これまでのどの魔法とも違い、破壊行為が物理範囲にとどまらないか
らだ、と“彼女”は語った。
「全ての時間を停止させる魔法。それは、存在する全ての物を無に帰す為に」
破壊――それは全ての営みを止め、本来の静寂へと誘うものの意。
「それで……! 街の人達が忽然と姿を消した理由はそれですか!?」
クラウドに向けてリーブが問う。だが、クラウドはただ微笑を浮かべるだけで、
言を発する事はなかった。
「クラウド? お前どうしちまったんだ?」
訝しげにクラウドをのぞき込んだバレットに、やはりクラウドは微笑を返す。
「安心して…クラウドは無事。私が彼の体を借りて、あなた達と会話しているだけ、だよ」
――彼を守りたい、だから…。
レモネード(´-`*)ノt[]有難うです!頂きまつです。
>>369 >>374 ぷはははは!恐慌状態の、ザナルランドの客になりたいであります。
ワンツ君よろしく、ユウナレスカ様をヲチしたいです。
>>370-372 >>379-381 リーブさんの出身地ですか?多分セルフィと同郷かと。(違)
クラウドの声がエアリスに!…女装(激しく違)/lァ/lァ
ストーリーテラー、ドリルさんのオチに期待しつつ。。。。。
なんかすっげぇ切ないでつ。(ノД`)シクシク
>>375-378 雫夜さんの素敵親父シドを想像して/lア/lア/ヽァ/ヽァ(´д`*)
幸せな展開にドキがムネムネしつつ
前向きなリュックと過去を回想するアーロンに、萌えであります!
■今回のお話■
マターリ旅を
>>365-368からロードしますです。
→ 脱線
漫才
間違ってシリアス
シリアスは無理ぽ(ノД`)
コマンド?
ピジョン・ブラットの瞳が、黒髪の内に輝く。
「宝条…」
「俺、科学質問箱持って来ちった」
「おおお?!これが、あの?Σ(゚Д゚;)興味ないけど!」
魔王へエネルギーを送る、博士の手が、止まった。
「おお、やっと来たか」
「宝条せんせい質問!どうやったらモテますかっ!」ビシッ
「そりゃ、玉葱板かキャラネタ板の先生だろうが!」
限界寸前の魔晄の圧力に、機器が放電する。
セフィロスがゆっくりと、魔晄の沸き出し口へ向かう。
「宝条博士。貴方には感謝している。
ガスト博士も疎んだこの俺を、養育してくれた」
「疎んだ?彼はただ、古代種の女と恋に堕ちたのだよ。
ガストは、自分を自由と思っていた。愚かで、羨ましい事だ」
逃亡先で。ガスト博士を銃殺させた、若き宝条博士。
「…全ては、ガスト博士の家に真実が映っている。
だがそれでも。
子供を、責任を持って育てた者が父親だ」
英雄は屈み、魔晄のパイプに掌を当てた。
ゆらりと、銀髪が浮かび上がる。
「宝条博士────貴方からの贈り物、全て受け取ろう!」
凄まじい魔晄が、緑の奔流となり、セフィロスの全身を駆け巡る。
魔晄炉が速やかに減圧する。
それを見た技師達が、狂った魔晄の流れを
元に戻すべく走り出した。
ライフストリームが螺旋を描き、魔王の餓えを満たす。
光る髪の内側から、緋と黒の二翼が広がってゆく。
「さあ、ヴィンセント!今こそお前の、30年分の恨みを晴せ!」
黄金のガントレットが、凄雨を弾いた。
無数の薬莢が、金属床に散る。
博士の心臓目掛けて、銃弾が打ち込まれる。
骨を砕く音。漿液の爆ぜる音。
その内で博士は、極限生命体へと変貌する。
同時に。ヴィンセントに牙が生え、漆黒の翼が背を破る。
博士が、嗤う。
極限生命体の重い拳が、水煙を上げ、ヴィンセントの肋骨を叩き折る。
「おい、大丈夫か?!」
「…来るな!この戦いだけは、私に決着をつけさせて欲しい」
何十年もヴィンセントへ繰り返された、人体実験。
それは、彼から人としての誇りを奪い、逃亡する気力を失わせた。
「何故……私を改造した!」
「お前は、強くなりたかったのだろう?
お前が愛したからこそ私は、ルクレツィアを我が物とした。
その時の彼女は、哀れで、秀麗であったよ」
雷光が、ヴィンセントの硬直した表情を照らし出す。
「クックック…私の云う事は、何でも信じるのか。
本当は、週末にピクニックをする睦まじい夫婦だ。
とでも云えば良いのかね?」
「(・◇・)あー、それ見た!湖の前でお握り食べてたよね!」
「おにぎりって、オイ!Σ(´Д` )」
それやこれやの、喧々囂々侃々諤々とは無関係に、
セフィロスの全身から、強烈な光が放たれる。
■次号予告■
吹雪の中で。燃える尾の狼が、寂し気に鼻を鳴らした。
「レッドXIII、僕もう憑かれたよ…」
釘バットと共にクラウドが倒れる。
光に包まれ、天使がガイアの絶壁の二人を運ぶ。
「何やっとんじゃ( ゚Д゚)ゴルァ!キリキリ闘わんかい!」
魔王に生き返らされますた。
次回「ルーベ○スも吃驚!」「オランダですよ奥さん」の2本です。
実はこのスレに来て、知らない言葉は辞書を引きがら皆さんのSSを読んでいたり…。
項目の数が増えますた。(w
>>382-386 緊迫感が(・∀・)イイ! 片や魔晄の放流を一手に引き受け復讐を促す(?)
セフィロスさんの図、その後ろで奔走する名もない技師さんの図、……燃 え ま す。
本当に白さんの描くFF7世界は活気に満ちていて(・∀・)イイ! セフィロス仲間だったら
楽しそうだなと、冗談抜きに思う今日この頃。
ところで、宝条夫妻はお盆休みにコスタにいってマターリしていた事はない…ですか?
ほんのちょっと、いや僅かに、だけど明らかに…女装ネタも考えてますた。(w >声
(前話は
>>380-381です)
「……エアリス?」
何かに気付いたようにレッド13はクラウドに向けて言を放つ。が、その声を無
視してクラウド――の姿を借りたエアリスの意識――は話を続ける。
「この魔法はあらゆる物の時間を停止させ、無に帰す魔法。だけど、その効力が
及ばない場が一つだけある。それは……」
それは――魔法を発動した、その者自身。
彼女の発した一言が、全ての答えだった。
「お嬢ちゃんが言った“淘汰”ってのは、そう言う意味かい?」
「そう」
最後に残ったその者がこの魔法の発動者となり、星の終焉と再生の見届け人と
なる。
「答えは出たみたい、だね」
その一言に、シドは内心で覚悟を決めた。
脳裏に浮かぶのは姿を消してしまった大切な仲間達の顔、自分を支えてくれた
彼女の笑顔。そして「星の示した路」――そう言ってここを去った戦友の後ろ姿
――全てを受け入れ、彼らに告げるべき思いは。
「今まで、…っても短い付き合いだったが、楽しかったぜ」
「……シド?」
「どうやらオレ達は、星にとっちゃそう言う器じゃないらしい」
「シド!?」
叫ぶレッド13の声には、複雑な響きがあった。――別れを悟った者の、だが、
それを受け入れられずにいる――迷いという形容が一番近いだろうか。
「すまねぇな。一番ツライ役回りをさせちまって……」
「いやだよ!」
無言でその様子を見ていたリーブも、どうやら事態を飲み込んだらしく。ふら
つきながらも、レッド13のすぐ傍まで来ると、優しい笑顔をたたえながら告げた。
「レッドさん。どうやら私達ではアカン様です……どうあがいても“人間”だった
から……。この星をここまで追い詰めてしまった張本人だから」
魔晄という星の命そのものを食い荒らした、寄生虫――星にとってそれが人間の姿。
そして、神羅都市開発部門としてその営みの根幹を担っていたのは紛れもない事実。
けれど、それが全ての悪だとは思わない。これが人間の選んだ路だったのだから。
だからこそ潔く受け入れられる――星の示した答えを。
「これが、道理なんだと思います……」
静かにそれだけ言うと、リーブは目を閉じて頭を下げた。
かつて共に汗を流した同僚達に。
旅を共にして来た仲間達に。
知らず知らず傷付けてしまった大地に。
そして――
「だけど! オイラは納得できないよ!」
孤独の中で全ての終焉を見届ける役を負わせてしまう、四肢の勇者に。
「オメェ以外の誰がいるってんだよ! レッド13……いや、偉大なる戦士の息子
ナナキ、だろ?」
バレットも笑っていた。
どうもご無沙汰してますた。前スレの29です。
しばらく頭を錆付かせていたのですが、最近インスピレーションが湧いてきますた。
内容はどうなるかわかりませんが、学園スレのあの異次元カプールで書きたいと思っております。
391 :
宗市:03/07/21 01:51 ID:3zEyPGvu
「そこまでだ。」
甲冑をフル装備して得意げな男と
半裸で自分に何の疑問も抱かない女、
彼らが進む道は誰もがよけて通るものの、そこに敢然と立ち向かう男がいた。
赤い上着を纏い、左手はその上着の中に突っ込んでいる。
右手でばかでかい大刀を肩で担ぎ、片目がつぶれ、口元を黒い襟で隠している。
ランドの店員控え室で高校生のバイトがそれを窓から見ていた。
「あ、あ、あれはまさか!?」
キノックはそれにうなづく。
「そうだ、あの男だ。口で言ってもわからぬ連中の排除専門の男だ。
こういう荒事はお手の物だ。」
その男は両目をつぶりながら言う。
「止まれ。そしてここからおとなしく出て行け。」
392 :
宗市:03/07/21 01:52 ID:3zEyPGvu
ゼイオンはその男を見据える。
「なんだ、君は!いきなり失礼な!」
客たちはそのやり取りを遠巻きに見つつ、赤い男を心の中で応援しつつ、
物音一つ立てない。
「ふっ、好きにしろ、出て行くか、出て行かないか、選ぶのはお前らだ。」
「何いってるの?この人?行きましょ、ゼイオン。」
ユウナレスカは気丈にゼイオンの手を引き、先に進もうとする。
「ならば仕方あるまい。」
その男に闘気が漲る。
その気配を察知し、ゼイオンはユウナレスカの前に出て己の体を盾にして身構える。
「フッ、それで守りを固めたつもりか?」
さらに闘気は増す。
そろえていた両足を大きく開き、担いだ大刀に力を込める。
「フッ・・・。」
右目をわずかにあけて、薄笑いを浮かべる。
ユウナレスカはゼイオンの肩を掴む。
「ここは私が・・・。」
「し、しかし・・・。」
「いいから、私に任せて!」無理矢理ゼイオンを後ろに下がらせる。
393 :
宗市:03/07/21 02:08 ID:3zEyPGvu
相手がユウナレスカだと悟った男は、刀を地面に突き刺した。
右手で斬撃を繰り出す際に、上着を羽織っていてはやりにくい。
だからいったんそれを脱ぐのだと、皆が思った。
すると、その男は突然こぶしを天に突き上げた。
わさり、とでもいえばいいのか。
その男の脇に生える毛がそのアクションで激しく躍動した。
中年の脇などそんなものだろう。
ごく当然の話だ。
しかし、そのあまりの突然さに、ゼイオンとユウナレスカは、
「ぷぷっ!」噴出すほかなかった。
とくに感受性の強いユウナレスカは笑い出すと止まらない。
むきだしのおなかをかかえてその場にうずくまって笑いこけている。
男はこう呟くなりそんなことは気にせず猛然と走り出す。
「フッ、哀れな奴だ。」
遠巻きにみる客たちが、
<哀れなのは、おまえら3人だよ!>
と思ったのはいうまでもない。
男の斬撃はユウナレスカの体めがけて繰り出される。
早く終わりまで書いてしまいたいのになかなか時間が…
パブロに代わりに書いてもらおうかな…なんて(w
>>作者さん
ええもう、ムス太もきっちり射程範囲内です。
ところであの冷血上司はポワンソリーでしたっけ…ポワソンリーって呼んでますた。なんて読みにくい名前…
>>姐さん
スニフ新作マターリハァハァしながら読ませていただきました。
相変わらず読みやすくて綺麗な文章で羨まスィです。
シグ達会いたさに8を買ってしまいそうな勢い…というか、むしろ姐さんの書かれるバラムガーデンに入りたいでつ。
>>ドリルさん
ダーラボン先生ハケーン!!しかし自分は未だにチュートリアルをマトモに見た事がn(ry
アルマたんが王様の餌食にならなかったのは5のポニーテールじゃなかったからでファイナルアンサー(w
SS、佳境に入りましたね…ナナキ萌えというか、周りの男たちの生き様全部ひっくるめて萌えです。特にシド、カッコ(・∀・)イイ!!
ウルティマ…そうきましたか!…あるがままに、と。
>>宗市さん
アーロンさんもデタ━━━(゚Д゚)━━━一見まともそうに見えて実は変○が一人増えただけと言う状況に笑いました。
こうなったら週末に遊びにやってきたティユウ親子デート(?)も激しくキボンと言ってみます。
>>白さん
ほほえましい宝条夫妻を想像すると何故か顔がほころびます。しかし実際、あの一家の日常は見てみたい…
子供の頃の英雄は博士を何て呼んでたんでしょう。ああ、気になる(´д`)ハァハァ
思わずヌギバの脇の下に反応してしまいました…一本だけ長いヌージの…(ry
…ヌージの中の人に斬られて逝ってきます。
>>R@no-nameさん
萌えアニメという点では引けを取らない気がしますが…エエト。
遅れ馳せながらレモネードいただきます。た、炭酸抜けてないといいなぁ…(スイマセン…
>>雫夜さん
アアン、つ、続きを…いいところで焦らされて(*´д`)ハァハァ
リュックの寝顔を見つめながらアーロンさんは何をお考えになってたんでせうかね…
別場所とはあそこかな、とおもいつつ期待sage
>>29さん
なんだかお忙しそうだったんですが、復帰おめでとうございます。
異次元カプのお話マターリ楽しみにしてますよー。
カプ?は仔バラライ&仔ユウナ
前回は
>>320-321です。
『夢なんかじゃ、ないよ……』
彼女の言葉が耳の奥にこだまする。
帰って来るなり僕はベッドに倒れ込んだ。
悲しいような、悔しいような、よく分からない気持ちに潰れそうで、ともすれば泣き出してしまいそうだった。
もしかしたらその時すでに、僕は自分の心の中の、淡い気持ちに気付き始めていたのかもしれない。
自分の気持ちにはっきり気付いていれば、今とは違った未来が開けていたのだろうか?
ベベルは連日の雨。
ルカではブリッツのシーズンが終盤戦に差し掛かっていて、
ルカ・ゴワーズが7勝1敗1分けの22ポイントで優勝確実だと言われていた。
長いものには巻かれるベベルの人達にゴワーズはやっぱり一番人気で、次点にキーリカ・ビースト。
グアド・グローリーとロンゾ・ファングを応援している人は少数派、
ビサイド・オーラカとアルベド・サイクスのファンは見たことがない。
僕はというと、その時勝ってるチームをなんとなく応援してしまう方で、
丁度このシーズンはルカが勝ってるからルカを応援していた。
ベベルにもブリッツのチームがあればいいのにな、とは思うけれど、
自分が入りたいとは思わなかった。だって泳ぐのはあんまり好きじゃない。
「私、一回、ルカに行ってみたいなぁ……ブリッツ、生で見てみたいんだ」
「ユウナちゃんはベベルから出たことはないんだ?」
「うん」
ルカに行かなくても、寺院前大通りの大スフィアモニタで試合は見れる。
リアルタイムというわけじゃなくて、三日前とか、ちょっと遅れた試合だけど。
「行ったことはないけど、父さんが、いっぱいお話ししてくれたの。
ジョゼ、ルカ、ビーカネル島……だから、どんなところかはちょっとだけ知ってるよ」
「ビーカネル島?アルベドの?」
……あ、そうか。ユウナちゃんのお父さんはアルベドに布教に行ったんだっけ。
うーん、えっと、何か違う話をしよう。
「……うん、やっぱりブリッツはスタジアムで見るのが一番いいよ。すっっっっっごい、面白いんだ」
「本当?いいなぁ」
目をきらきら輝かせてユウナちゃんは話を聞いている。
「ユウナちゃんはどのチームが一番好き?」
ユウナちゃんの好きなチームを応援しようかな。
そんなことを思いながら聞いた僕に、返答に詰まる答えが返ってくる。
「……ザナルカンド・エイブスを、見てみたい、かな」
「ザナルカンド?ザナルカンドに……」
「あ、あのね、内緒だよ。ジェクトさんが、私にだけ教えてくれたの。ザナルカンドにブリッツのチームがあってね、
ぴかぴか光るおっきなスタジアムは毎日超満員で、夜の間ずーっと試合をやってるんだって」
「しー」と口元に手を当ててユウナちゃんは囁いた。
ザナルカンドのブリッツの選手になるおめでたい夢、どころか、
千年前の「機械都市」ザナルカンドの夢でも見たんだろうか、そのガードの人は。
シンの毒気にしては重傷だ。本当にガードは務まってるのかな。
「ジェクトシュートっていうシュートもみせてもらったんだ。
とっても強くって、ぶつかったおうちの壁、へこんじゃった。すごいでしょ。
ルカにも行ってみたいけど、私、ザナルカンドに行ってみたいんだ」
「その人の言ってるザナルカンドは、……夢だよ」
僕は首を振った。
「シンの毒気にやられた人が見る夢だよ。ザナルカンドはそんな場所じゃない」
千年前にシンによって滅びた「機械都市」ザナルカンドは今では廃墟になっていると言われている。
究極召喚が眠る神聖な土地であって、ブリッツもスタジアムも、光も人も何もない、場所……の筈、だ。
「でも、ジェクトさんは」
「ないものはないんだ。だってその人、海から引き上げられたって誰か言ってたんだ。僕は知ってる。
それってつまり、シンの毒気にやられちゃったんだよ」
何故か強まる語気。刺々しい言葉。
エボンの聖地が汚されたような気分になったから?
それとも、ユウナちゃんの夢があまりに非現実的だったから?
「……それでも、私は、ジェクトさんを、信じる」
言い返そうとして振り向くまで、ユウナちゃんの哀しい表情と言葉に気付くまで、僕は自分の失言に気付かなかった。
「……夢だよ」
引っ込みのつかなくなった言葉を片手に、幾分弱々しくなった主張を振りかざす。
信じることは出来なくても、「もしかしたら、あるかもしれない」くらいには受け入れられたかもしれないのに、
どうしてこんなにムキになってしまったのか。
「夢じゃないよ」
ぽつり。
ユウナちゃんが呟いた。
「夢なんかじゃ、ないよ……」
それっきり、僕たちはお互いに口をつぐんでしまった。
…そんな真昼の光景を想いながら、僕はベッドの上で眠りに落ちた。
夢は、見なかった。
399 :
作者:03/07/23 03:50 ID:N5tgQ5GR
折れも時間無い…パブロキボンヌ。
統括の名はポワソソリーにすれば解決とゆう事で。
>グッジョブ姐キ
セルヒー登場( ゜∀ ゜)キタ━━━━━━ッツ!!!!
妄想が膨らんで、頭 ゃ ノヾ ぃ です。
age保守しなくても大丈夫か?
あまりにも下がり過ぎてるんだが。
この板はスレの順位って関係なかった気がするけど・・・?
402 :
姐 ◆ane/8MtRLQ :03/07/24 08:49 ID:/MvgJsIu
さすがに末尾のトップ10まで来たので一回上げます。
トラブル起きたらスマソ。
>>359 ここだけの話なのですが(って皆見てるし)
前作のスコセルはある方の作品を読んで受けたイメージで書いてます。
(というか、本当は贈呈品として書いていた)
そのセルフィが前向きでかわいいので今でも影響を受けてるんだと思います。
>>363 宝条英雄を「ほうじょう ひでお」って読んで「誰?」って思いました。
ミスリード第二弾です。
>>375 じつは 根 釜 な ん で す(嘘)
えっと、質問なんですが雫夜さんのコテハン、正式にはなんとお読みしたらいいんでしょうか?
気になって眠れません(これも嘘ですが)
>>394 なんでしたら体験入学してみます?(意味不明)
>>399 今回はスコとはからんでないですけどねw
「おい。ニーダ」
彼女が自分に話しかける時、いつもそう言う。
そのしっとりした声で呼ばれると、自分の名前がなんだか違ったものに聞こえた。
「なんですか、シュウさん」
ニーダはさっき教室で聞いたばかりの話を思い出し、シュウの用件が大体想像できた。
「いよいよだね」
「はい」
ニーダは表情をわずかにひきしめた。
とうとうSeeD実地試験が始まる。
「私も行くから」
にっこりと笑う相手の姿をニーダは信じられない思いで見た。
「シュウさんも……ですか?」
「そう。正SeeDの先発隊は昨夜の内に出発して候補生を加えた作戦展開の準備をしているけど
私は候補生の統括補佐する事になったの」
つまり教官の補助という事だった。
大抵それは候補生の生存率を上げる役目で、場合によっては前線よりも危険な任務だった。
「どこに派兵されるんでしょう?」
ニーダは思わず尋ねた。
シュウの配置された場所がどこになるかが、自分の配置より気になるのが本心だった。
ニーダの言葉にシュウはにやり、という風に笑った。
「作戦は機密だからね。実際に派兵が開始されるまでは内緒」
「そうなんですか」
予想された答えとはいえ、気がかりだった。
そんなニーダの不安を感じたのか、シュウはさらに笑ってみせた。
「あんたなら大丈夫。私がみっちり仕込んだんだから」
ニーダはいや、そうではなくて、と言いかけてやっぱり自分の気持ちを口に出来なかった。
シュウが自分を見る目には後輩への思いやり以外の何も見つける事ができなかったからだ。
「乱戦にならなければいいんですが」
かろうじてニーダは自分の思いを口にした。
かつてSeeD実地試験でSeeD候補生が乱戦に巻き込まれたために助けに入ったSeeDが負傷した事があったと
聞いた事があったからだ。
シュウなら自身の役目である以上に、後輩を可愛がっているから自分の危険を顧みないで戦うだろう。
その言葉にシュウはおや、というようにニーダを見た。
「それ、私の時の事言ってるの?」
「いえ、そういうわけでは」
それがシュウの時の事かどうかまで、ニーダは聞いた事がなかった。
ただ、シュウはSeeD実地試験の時班長を務め、敵に取り囲まれたにも関わらず殆ど一人の力で脱出経路を開いたとは聞いていた。
ニーダは後輩の間で伝説となっている話を思い出してシュウに尋ねた。
「そういえばシュウさんでしょ?乱戦の中槍振り回して、飛んでから着地までに10人倒したのって」
シュウは格闘のクラスでも空中技が飛び抜けて上手い事でも知られていた。
自分の腕の長さほどの短い槍を主な武器として使用していたが、一番強力な武器はその脚だった。
「どこからそういう噂になるかねぇ、6人だよ、6人」
シュウは困ったものだというように眉間に皺を寄せたがそれだって随分常人離れした話だった。
「まあ、私はむしろ乱戦の方が得意だからいいんだけど、あんたは心配だわ」
「え?」
「絶対に目の前の敵より先に味方の安否を優先するタイプだから」
その指摘は当たっていたのでニーダは返す言葉がなかった。
「あのね、他人に庇われて戦場を生き抜いてもそれは兵士としては失格なんだよ。自分の身を確実に守れる事。
試験で一番重視されるのはそれなんだから。下手な仏心はお互いのためにならないからね」
辛辣なセリフだったが、ニーダは自分の甘さや弱点を的確に言い当てられて目が覚めた思いだった。
「ご指導、ありがとうございます」
ニーダは自分と目の前に立っている人間に、相手が一つ年上の女性であるという事以上に隔たりがあるのを思い知らされた。
この人は既に命のやり取りを経験して尚生き残った人間なのだ。
今の自分はこの人の目にどう映っているんだろう。
ニーダは精一杯凛とした表情を作ってシュウを見た。
「必ず、合格してみせます」
「その意気だよ」
シュウは満足そうに笑うと、エレベーターへと向かって行った。
今日は短めに終わりました。
本当はシグも書くつもりだったのですが、
以前思いついたネタを忘れちゃったので(汗
シュウのバトルスタイルはいろいろ迷ったのですが
8に竜騎士いないんでフライヤのイメージで戦ってもらおうかなと。
クールビューティー系っていう共通点もあるんですが、
うちのシュウは中国系の女の子のイメージで設定してますので。
(今日エアマスターのサイト見たのでそのせいもあるか……)
つうか、自サイトに書けって感じのネタですね、スマソ。
『宇宙海賊ラグナロク』
「俺の名はロック、俺にかかればどんなお宝だってイチコロだぜ!」
「俺の名はラグナ、俺にかかればどんな女の子だってイチコロなんだってさ」
10の星と1つの小惑星群を股に掛ける、悪名高き海賊ラグナロク。
宝石・古代遺産・レアアイテムなど盗んだお宝は数知れず、美少女・人妻・挙式前日の花嫁などラグナ様大好き(はあと)という女性は結構いた。
今日の獲物はオペラ界の至宝・ソプラノ歌手マリア。
ライバルの、飛空挺会・ブラックジャック組若頭セッツァー某も、彼女を狙っているらしい。
盗まれる前に盗む。それがラグナロクのモットーだった。
「よし、行くぞラグナ!」
「頑張れロック、期待してるぞ〜」
「おい」
数時間後、未来の大統領は、稀代のオペラ歌手と運命の出会いを果たすことになる。
……
‰´Д`)<どうだい?シモーヌ。これから彼らは紆余曲折を経て、最後には月にたどり着いて世界を救うんだ。
そんな無茶苦茶な筋書きで話が成り立つと思ってるの?出直してらっしゃい。>(゚ー゚*川/
‰´Д`)<そうかなぁ、いい話だと思ったんだけどなぁ……
キャラクターは6と8でオチは4?荒唐無稽すぎるわ。第一詰め込みすぎよ。>(゚ー゚*川/
‰;´Д`).。oO(実はオチは4じゃなくて■の別の作品だ、なんて言えないよシモーヌ……)
今一つパンチが効かないと思いつつ…シリアスロセンニスレバヨカッタ…?
ギャグが上手い方々、本当に尊敬します。
>>399 時間は作るものだと思いつつも、なかなか上手くいきませんね…詰まるところが遣り繰り下手なのか自分。ウトゥ…
パブロ作品ぽく小ネタでまとめてみました。プレイするたびに彼の小説の続きが気になります(w
ポワンンリーでもイイかなと思いつつ、激しく言いづらかったり
>>402-408 おお、ageたのに業者その他色々を免れましたね、グッジョブ!!もう夏休みなので結構ハラハラしてますた。
バラムガーデン体験入学オッケーなんですか?(w SEEDにはならなくていいので近代属性理論とか専攻したいです。(イミフメイ)
普段シグ視点なので今回の話はチョト切なくなったり…
しかしなんだかシュウ先輩にも惚れそうです。強くてカッコよくて素敵でつ。
>>409 ■の別の作品…
|д゚) …美少女ロボットが登場するアレかなあ…
■の別の作品…そしてロボットといえば……あれですか? EDで裸n(略。
>>390 インスピレーションが沸く時ってありますよね。思い立ったが吉日、とは
先人はよく言った物だと思います。(意味が違う…)
いずれにせよ、拝見できるのを楽しみにお待ちしとります。
(´-`).。oO(ところで、元ネタになる学園スレっていうのは何でしょう…?)
>>391-393 そうか。FF10できれいに脱毛処理が施されていたのにはそういう理由があっt(略。
この後ユウナレスカ・ゼイオン・アーロン三つ巴の戦いが見られるのでしょうか?
想像すると絵的にチョット笑えます。
それにしても、FF7クラウドといい、FF10アーロンといい、大剣振り回すのって
もしかしてはた迷惑……?(w
>>394-398 バラライの気遣いと、それが生みだした二人の溝というか隔たりが切なくて(・∀・)イイ!
彼女の口にした言葉を真っ向から否定しながらも、後悔してるバラライに萌え…。
夢、夢じゃないの口論の後の締め方が綺麗です。>「夢は、見なかった」
>>宇宙海賊ラグナロク
……え? オチはてっきり4だと思っていたんですが……(違ったノカー!!)
>>403-408 槍使い……シュウ先輩(;´д`)ハァハァ6人切り(?)な場面を想像して更に(*´д`)ハァハァ
鮮やかに槍を振り回すシュウ先輩のSeeD実地試験編も読みたい……(*´д`)ハァハァ(うるさい)
シュウを見つめるニーダ、ニーダを見つめるシグネもそうですが……なんか、
場面的には静かなのに彼らの心中はとても動的な雰囲気(?)が良いですね。
わわわ続きが楽しみsage〜。
ちなみに最燃え武器は槍でつ。槍使い……シドにフライヤ姉さん…特に竜の紋章マンセー!!(スレ違)
(前話は
>>388-389です)
「こんな結末を望んでいた訳じゃないんだ……」
彼の叫びを無視し、時間軸は徐々に歪みを増していった。それと共に地面の揺れは
激しさ増し、地上のあらゆる建造物や情景を破壊していく。
地上の振動は海に達し、海は巨大なうねりを伴いながら陸に迫る。
やがて大地はその振動に耐えきれず裂け始め、海がその領域を浸食する。その頃
には上空の雲は雷を孕みながら渦を巻き、荒れ狂う海から生まれた巨大な津波
と共に雷光が地上を襲う。
大地と海と空が混ざり合うその最中で――輝く一本の柱が出現した。
「全てを飲み込む……これが、最後の破壊魔法」
窓外にその姿を認めると、クラウド――の姿を借りたエアリス――は、彼の愛剣を握りしめた。
窓外から見えた巨大な光柱は、大空洞の方向にあった。
「古の封印が解かれ、ついに破壊魔法が解き放たれたのね……」
言いながらクラウド――いや、エアリスは彼の愛剣を握りしめた。
彼らのいた部屋の支柱は倒れ、この村その物も巨大な亀裂に飲み込まれつつあった。
「なっ……何をする気だ!?」
叫びながらレッド13がクラウドの方へ走り寄った。
「なんて事をするんだ!? あんたは先刻、クラウドを守りたいと言っていたん
じゃないのか!?」
クラウドの右手に持った剣を叩き落とそうと飛びかかったその時。
「……これで良いの……」
瞬間、両者の間に巨大な亀裂が現れ、クラウドのいた方は大きく隆起し始めた。
「クラウドー!」
彼の叫びは凄まじい轟音にかき消され、その姿はやがて天に呑み込まれた。
「…ごめんね。辛い思いばかりさせてしまうかも知れないけど……」
――だけど私、貴方だけは救いたかったの。我が儘だけど…許してくれる?
エアリスは、自分の腕の中で眠っていたクラウドの、苦悶に歪む表情を覗き込
みながら呟いた。
「こんな方法しか…知らないのに…」
わずかなその声に、だが何かに弾かれたようにクラウドは目を開く。
「……エアリス!」
「ここは、貴方の意識の中。そろそろ私、出て行かなきゃ行けないね…」
「……エアリス?」
「だけど――私がこのまま出ていったら、貴方は助からない」
そう言ってエアリスは立ち上がった。彼女の右手に握られていたのは、クラウドの愛剣。
「…何…を…?」
「…ごめんなさい」
彼女の固い決意とは裏腹に、その目からは止めどなく涙があふれ出していた。
「私の我が儘…で」
クラウドは立ち上がり、彼女の頬を伝う涙を拭いながら呟いた。
「辛い思いをしていたのは、みんな同じだよ……エアリスが謝る事はない…」
そう言って目を閉じると、彼女の前にただ立ち尽くすだけだった――それは、
何もかも受け入れようと言う、彼なりの決意の現れだった。
「……ありがとう」
もたれかかるクラウドの肩を抱き寄せ、彼女は優しく抱き留めた。
「……ありがとう…クラウド。……大好きよ……」
「…………………」
エアリスはささやいた。左手をクラウドの背に回し、もう一方の手には、剣を
伝い滴り落ちる暖かな血潮を受けながら。
「……守り……きれ…な…く……て………ごめ…ん」
彼を支えるエアリスの肩に顔を埋め、最後にクラウドが発した言葉だった。言
い終えると、彼は崩れるようにして倒れ込んだ。
二度と瞼を開くことのないクラウドの顔を見ながら、エアリスは涙声で呟いた。
しかし、その言葉を聞いた者は誰もいない。
『ライフストリームはのぅ、宇宙を循環している精神エネルギーなんじゃよ。
広大な宇宙の星々を巡り、やがて新たな生命を生み出す力の源となるんじゃ。
我々はその力を、魔晄という形で拝借しているに過ぎないんじゃ』
『じゃあ、エアリスもライフストリームの一部に?』
『そうじゃ』
『……だけどなぁ、いくらそう言われてもよぉ、もうエアリスには会えないん
だよなぁ…』
――彼を守りたい、彼だけは…。
私も随分年齢を重ねた。ブーゲンハーゲンの言っていた言葉の意味が、この年
齢になって、ようやく分かり始めて来た様な気がする。
そしてあの時、エアリスが発した言葉の真意も。
「……これが、“見届け人”として私に与えられた定めか……」
ぽつりと呟きながら岩肌を駆け上がる。頂上へたどり着くと開放的な景観が彼らを出迎えた。
「かつて、この星で繁栄を極めた二本足の種族。彼等の残した――遺跡だ」
私は、後ろからついてきた子ども達に語った――それは、かつての仲間達が生きた
この星の記憶と――彼らの残した想い、だったのかも知れない。
――なるほど。“最後の破壊魔法”とは、全ての精算と言う事だったのか……。
時間を止め、あらゆる物を浄化する。それは、他方では――それまで存在して
いた物にとっては――破壊という形で表現される事なのだろうが、そうして始めて、
星は救われたのだろう。
――そしてまた、新たな生命の営みが、この星の歴史を紡ぎ出す。
ライフストリームは生命の源。無限とも思える広がりをみせる宇宙の中を、不変に
巡り続け、やがてこの星に辿り着く。
星の死は、新たな星の誕生を促す。永劫の時間と広大な宇宙の中では、一つの
星の生死や、生命種の衰亡など微々たる出来事に過ぎない――それ以上に、必要
な営みの一部なのだろう。
――命の営みは普遍であっても、その個体は限られた時間の中でだけ生きる。
だから人は――生き物の死を悼み、限りある命を認識し、己以外の他者を愛するのだろう。
お互いが、限りある時間の中を生きている存在だと知っているから。
――だが、彼女はクラウドにそれを望まなかった。
記憶も、思いも、ライフストリームに還元される事を望まなかった。だから彼
女はああいう形で――クラウドの意識を、封印したのだろう。破壊魔法から逃れ
る為に、最後に自らの手を汚してまで。
ライフストリームに還元される事なく、クラウドは今でも広大な宇宙のどこか
を孤独に彷徨っているのだろう。もはやその存在は、摂理の範囲を超えている。
――星の記憶を継ぎ、命の代弁者となった“彼”に、
だとしたら、またいつか会えるのかも知れないな……。
liquidate−終−
ライフストリームの環流は、彼の地へ誘う――そこは畏国と呼ばれた地にある機工士の家。
「まさか、これが“変形”するなんてことないよな……?」
この家に住む青年は、目の前にあるそれを遠巻きにしながら恐る恐る呟く。
「試してみれば分かるよ?」
対照的にこの青年、見目は可愛いが中々度胸が良い。名門家の末弟として生ま
れながら権力に魅せられる事はなく、それ故に異端者の汚名を着せられながら尚、
己の信念を貫く戦いの旅路を歩めるのは伊達ではない。
手にした聖石を目の前の機械にはめこむと、悲鳴を上げながら閃光を発した。
「きた、キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
彼が遠流の果てに垣間見たのは、もう一つの物語……。
愛する者、命ある者達の戦いと、策謀の中に生まれた名もなき戦士達の物語。
――The "Zodiac Brave Story"――
「なんだよ、危ないヤツだな」
異邦人――言い方を変えれば危ないヤツ――として降り立ったこの地での、
新たな戦いの日々のはじまりである。
liquidate余話−終−
あと少しで終われそうでつ…ナガカッタ。
>>ドリルさん
まずは完結おめ&モツカレーでつ。
しかしまだ最終話未読な罠(終の文字のみ確認)。保存したので、明日じっくり読みます。
テーマがとても深いものだったのに、キャラ萌えのレスしかできなかったよ、ママン。
次はドリルさんのロクセリ読みたい…呟いてみるテスト。
>>白さん
今回もシリアスでしたね>>宝条とヴィンセントの場面
でも、その後にギャグがくるところが違和感なくて(・∀・)イイ!!
次回予告、夜中に読んで大笑いしちゃったでつよ>>「世界名作劇場・コスモキャニオンの犬(w」
>>宗市さん
アーロンキタ━━━━━━(*゚∀゚*)━━━━━━!!!
甲冑男以上にかっこ良く書かれている気がしてなりません。たとえ脇がアレでもw
私がアーロン萌えだから、そう見えるのかナー。テヘ。
モアシーとか、出ないんでしょうか?
>>鈴さん
バリャたん、ユウナんが憧れるジェクトにちょっぴりヤキモチ焼いたのかな? と言ってみるテスト。
お話も佳境に向かってますね。バリャリャのこれからの行動が楽しみでつ。
ラグナロクもワロタ。本編もですが、やはり漫才(違
いぢめてクンなパブロ…かわいいナー、藻前(*´∀`)σ)´Д`)
>>姐さん
シュウキタキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(* )━(`* )━(∀`*)━(*´∀`*)━━━!!!!!
禿げ禿げしく萌えておりますです。ありがd。
ニーダとはとてもひとつ違いに見えないくらいかっこいいシュウ先輩…ヤマザキ先生の前ではカワイイシュウ先輩…ついていきます、これからもw
そ、それから
>>403の私宛のレス1行目、ドキドキしたですよ>>根 釜 発言
私のコテ名ふりがな…気に入った漢字を組み合わせただけなので、特に読みを考えてな(ry
嘘です…えーと、『しずくや』でオケーかと。
>>376-378から続きます。カプはアーリュ。
室内に響くのは二人の呼吸する音だけ。長いとも短いともつかない時間が、緩やかに過ぎてゆく。
アーロンの指先は温かくて優しい。だが心地良さと同時に戸惑いも感じるのは何故だろう。
アーロンに優しくされるのに慣れてないから――彼を苦手だった理由。だが今は、触れられたとこ
ろから何かが変わっていくような気がして、それがリュックを落ち着かせなくする。
(いやだっていうんじゃなくて…落ち着かないけど、なんだか安心する――そんな感じ)
相反する二つの感情に、戸惑う。
(キライじゃなくてむしろ、今までよりもっと――)
額を撫でていたアーロンの指先が突然動きを止めた。自分の戸惑いが伝わったのかと、リュックも
ゆっくりと瞼を上げる。
「……?」
彼の手が再びリュックの頬に触れた。沈黙を破ったのはアーロンだった。
「もし俺が――」
ゆっくりと搾り出すように、彼は言葉を紡ぐ。リュックはただ彼を見ていた。
「たっだいま〜っ!!」
扉を開かれるのと同時に聞こえてきたティーダの大声で、二人は我に返った。
「ぃよぅ、リューック、熱下がったかぁ? てか、アンタもいたんだ?!」
寝台の傍にある椅子に掛けていたアーロンに気付いて、おどけた様子をみせた。
もしかして邪魔しちゃったスかぁ、とへらへら笑うティーダを睨んで黙らせると、アーロンは立ち上がる。
「強化した『七曜の武器』も、これで全て揃った。明日ベベルへ向かう――大丈夫だな?」
「おっちゃん、あたし…いても、いいの?」
あまりにも普通に明日の予定を話すアーロンが信じられなくて、不安げに問い返せば、やはりいつもの
無表情で彼は頷く。
「あぁ。今のお前なら、な」
少ない言葉の中に、『信じる』という彼の気持ちが込められいるように感じた。
「ありがと、おっちゃん…」
リュックはようやく心からの笑みを見せた。アーロンの表情は変わらないが、リュックの嬉しそうな様子
に、満更でもないようだ。
(あたし多分、今までよりもっと――このひとが好きだ)
やっと自覚する――落ち着かなくて安心できる感情の正体を。
ようやく二人の会話の意味を理解したらしいティーダが、口を開く。
「何? もしかしてリュック、ガードやめさすとか、そんな話になってたのかよ? ひっでぇな」
「……」
アーロンはそれに答えず、彼の前を素通りして部屋を出て行った。おい、シカトかよ、とティーダもぶつ
ぶつ言いながら後を追う。
二人が部屋を出た後、とりあえずもう少し寝とこう、とリュックは頭まで毛布を引き上げた。
(昨日と今日とで、随分変わっちゃったな、あたし)
でもアーロンは見ていてくれた。助けてもくれた。
自覚したばかりの彼への気持ちはまだ不安定で拙いけれど――でも本物には違いない。
今夜は幸せな夢を見られるような気がした。
「なぁなぁなぁ、やめさすのかー、リュック?」
ロビーの端の壁にもたれて立っていたアーロンに近付き、ティーダが騒ぎ立てる。
ずっと無視を決め込んでいた彼だったが、あまりのしつこさに根負けしたのか、遂に口を開いた。
「そうならないよう注意を与えた――これからも旅を続けるのなら、あの調子では困るからな」
彼の返答にティーダは、ふぅんとつまらなさそうに唸る。
「アーロンてさ、なにかとリュックには優しいよな」
何気なく呟いた言葉に反応したのか、アーロンが顔を上げてこちらを見た。それに気を良くして
ティーダはニヤリと笑う。
「『聖印』命のあんたがマカラーニャの森に行かなかったのって、やっぱあいつが気になってたから
だろ?」
「…どういう意味だ」
それ以上余計なことを言うなという意味を込めて、彼を睨みつけたつもりだったが、十年来の付き
合いであるティーダには通じなかったらしい。
プラトニックってヤツ? あんたがねぇ、ククッ、と含み笑いを漏らしつつアーロンを揶揄すると、
ティーダは続けた。
「興味の無い奴にはとことん冷たいからな、あんたは」
「……」
「だーいじょーぶ!! リュックには言わねーって」
ティーダはそう言って、無言のアーロンの背中をばんばんと叩いた。
そんな彼を冷ややかに一瞥し、アーロンは低く呟く。
「…お前、ジェクトに似てきたな」
「え!! オヤジに?!」
雫夜さん、素敵すぎます。
をとめのようにどきどきして読んでます。
>鈴さん
ヌージの中の人!鼻の穴から流血しそうです(お下品スマソ)
間接話法で登場のジェクトさんに萌えました。
シモーヌパブロキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!
ラグナとロック…!素敵過ぎます!てか大好きです!!
鈴さんのシリアスもギャグもうっとりです。
>作者さん
パブロになれたら、オイラ、シモーヌと海辺で
「アハハ待てよう」「ウフフ捕まえてごらん」
やってみたいであります。(死ぬって)
作者さんの瓶さんに(*´Д`)ハァハァ/lア/lア/ヽァ/ヽァ
>姐さん
シュウさん、カコ良いいいいいい!竜騎士激しく萌えであります!
宝条博士博士(ほうじょうひろしはくし)の息子
セフィロス・神羅・ファレミス・宝条・
ゲインズブール ・ヴァレンタイン・ヒデオ…がきっと本名です。
>雫夜さん
蕩けそうな文体に萌えます。暖かくて切なくて
背筋がしゃんとしてて、終わるのが本気で勿体無い。。。
Σハッ!!でも雫夜さんの新作が何時か!と思ったらl \ァl \ァ
■前回の粗筋■
(※2chじゃない所で、ガイシュツしちゃったネタです(ノД`)シクシク)
玲瓏たる月光が、武家屋敷に落ちる。
鮮やかな金髪。( ゚∋゚)面の男が、ナニかを唱えた。
「一つ。人より卑怯者。
二つ。不埒な不遜者。
三つ。皆より未熟者。ヒヨコ侍、此処に見参!」
銀髪の剣豪が、剣を構える。
「ヒヨコ侍だ!ひッ捕らえよ!そして私は──寝起きだッ!」
前話は
>>383-386になりますです。
星の血流、ライフストリーム。
鋼鉄都市ミッドガルの地下に、絶え間なく溢れる命の鼓動。
豊かな魔晄が今、英雄の滋養となり、細胞1つ1つを呼び覚ます。
「────はぁッ…」
餓(かつ)えた神。その全身に活力が漲り、満足気な吐息が零れる。
ピロリーン☆
セフィロスはレベルが上がった!
運が5上昇した!
ラッキー度が3つ上がった!
まぐれ度もついでに4上がった!
おまけでクリティカル度が2上がった!
「む?運だけなのか?」
「ヽ(`Д´)ノドラ○エかよ!」
魔晄キャノンの現場責任者、リーブの元に
魔晄炉が正常化した、との知らせが届く。
黒風に、ガンスモークが巻き上がる。
弾の切れた銃を捨て、ヴィンセントは腰からニ丁の銃を取り出した。
砲煙弾雨が、狂霖に乱れ
逆光が、宝条博士を闇に浮かび上がらせる。
「…ふ。この程度の攻撃が効くものか。…グフッ」
「グフッって!Σ(゚Д゚;)」
極限生命体の面が開いた。
その内に在る物は、若返った博士の、端正な容顔。
冷酷な眼に宿る、底知れぬ力と信念。
ヴィンセントの薄い唇が動く。
「何故、子供を実験に?」
瘴雨が人々を凍てつかせ、静かにマガジンが入れ替わる。
「何故?決まっている。戦隊の中心、ブラックとする為だとも。
勿論レッドはヴィンセント、君だ」
「なにィ━━━━━(゚ д ゚;)━━━━━?!Σハッ!!き、興味ないね…」
遠雷が、音も無く光った。
「家族を実験に使う。歴史上、頻繁に起っている事ではないか。
自分の女を利用して、何が可笑しい?」
鴉色の翼が、極限生命体の胴を打つ。
転倒する博士の喉元に、拳銃が押し付けられた。
「────彼女を貶めるな!ルクレツィアは、実験体では無い…!」
「では女神か?愚かしい妄執だ」
罅の入った肋骨に、極限生命体の拳がめり込む。
「うぐッ!」
ヴィンセントは離れず、照準を博士の眉間に移す。
「……撃て。私は満足している。
美しい妻へ永遠の命を。死産の筈の息子に、神の力を。
贈ったのはこの私だ」
永劫と思えた黒雨が、柔らかくなってゆく。
紅瞳が見開かれ、博士の眼前で銃口が、震える。
「ヴィンセント。もう、勝負はついてんぜ」
勝った筈のヴィンセントが、哀し気に息を吐き、囁く。
「…人体実験は止めろ、宝条」
「綺麗事を」
「データを得るだけなら、組織片を使うべきだろう。
人を監禁してまで、実験する理由は無い」
芯迄濡れた黒髪が、博士の頬に触れる。
「…いつか、我々を元の体に戻すんだ。
その日まで、決して、自害してはならない……」
雲間から、光の梯子が魔晄キャノンを照らしていた。
【飛空艇が見ている…】に興味なく続きますです。。。
■次号予告■
教会の光の中、天使にいざなわれ
天に昇るクラウドと/l゚卜ラッ…レッド。
「待て!」バーン!
片翼の天使が云いました。
「絵を描きたいなら、俺がパトロンに!!!!」
「(;´Д`)………………その前に人命救助だろ?」
原作通りの発言なのに、何故かザックスに突っ込まれますた。
次回「をしん」「牛乳は腰に手を当てて」の2本です。
>>419-422 ウホ、いい雰囲気(*´д`)……というか、叫ばせてもらって宜しいですか?
テ ィ ー ダ が イ イ 奴 だ っ !!!(え? なにを今更ですと?)
疑似親子……萌え。んでもってジェクトと似てきたティーダ(・∀・)イイ!(違)。
ずっと大きいと思っていた親の背中が、気が付けば肩並べてる…仲間でも
なく、一番の理解者(男として一人の女に惚れるという面でも)
そんな風に描かれてる二人が素敵です。読んでるこっちまで幸せになってまつ。(←家族ネタに弱いw)
それと、アーロン。「もし俺が」の先に何を言おうとしたんだ!? 気になって眠れません。
も、もしかしてs(以下、思考拒否のため省略されましたw)。続き待ってます!!
…ロクセリ…漏れの書くロクセリは曲がってるんでつが、それでも宜しければ…(なんと)。
>>424-429 ヴィ、ヴィンゼント……それで良いのか!? 良いのか!? エエ奴や……・゚・(ノД`)・゚・
最後まで悪役…もとい、己の信念を曲げない宝条博士がもの凄く好演してまつ…。
【螺旋の迷子】、全体的にシリアスで切なくて、読み応えたっぷりですた(゚д゚)ウマー。
(白さん、とても丁寧にFF7をプレイされているんだなと思いながら拝読させて頂き
ますた。本気で再プレイしたくなって来た……ドウシテクレルンダ!?)
桃t…じゃなかったひよこ侍名セフィロスが愉快です。一体どんなかぶり物を…(違
むしろシドシエラのギャグでもシリアスでもキボンヌしたいんですが…。
何だかんだ言いつつ、投下するのはまたも懲りずにエドリル@血塗られた盾ネタだったり…。スマソ
ナルシェから帰還後、飛空艇の片隅で古びた盾を前にロックは思案に暮れていた。
「……どうしたんだ? 珍しく真剣な顔してるじゃないか」
その様子を見て、冷やかし半分といった口調で声をかけたのはフィガロ王・エドガー
である。
ナルシェへ向かったロック達が戻り、現在飛空艇はサマサへ進路をとって航行中だった。
この間にエドガーは、ナルシェで得た情報を聞こうとロックの元を訪れたのだが、
思いの外深刻な表情で考え込んでいるロックを見て、彼なりに心配して声をかけたという訳だ。
「ちょっと待て、オレはいつだって真剣だ! ……ってそうじゃなくて。コレなんだけどさ」
反論はしっかりした後で、ロックはエドガーに盾を差し出した。ナルシェ住民からこれを
手渡された時に告げられた言葉と共に、装備した時に起きた不思議な現象を話しはじめる。
「……『血塗られた盾』……そう言ってた」
「いかにも曰くありげな名前だな」
僅かに眉間にしわを寄せ、エドガーは盾を凝視しながらロックの話に耳を傾けていた。
彼らの受けた忠告によれば、この盾は昔使われていた高性能の防具だという。
しかし、以前の持ち主の“呪い”を解かない限り、その真価を発揮する事はできない。と言う。
「盾の“呪い”……か、そんな話は初耳だな。とは言っても、この呪いを解く何かしらの
方法があるはず……そう言うことか?」
エドガーはナルシェで直接その住民の言葉を聞いている訳ではなかったから、
今こうしてロックから聞かされる話だけが手掛かりとなる。
世情や機械類の方には詳しいが、こういった手の話にはあまり精通していない。
もしティナ達に出会う前の彼だったら、信じる事すらもしなかったかも知れない。けれど
このような状況になってしまえば、もう何が起きても不思議ではなかったし、受け入れる
ことに抵抗感はなかった。
考えを巡らせながらエドガーは盾に触れた。ロックはその様子を見ながら話の
先を続ける。
「オレ達はナルシェでこの盾を譲り受けた後、早速装備してみたんだ……けど」
町を出て飛空艇へ戻る道すがら、モンスターに遭遇した。当然だが彼らはモン
スターとの戦闘に入る。そこで“異変”は起きた。
「……おかしいんだ。敵を目の前にしていざ、って時になると……意識が無くなる
んだよな。誰も何も行動していないのに」
「意識が無くなるだって!?」
“行動不能”に陥るのではなく“意識が無くなる”と言うロックの言葉に、エドガーは
驚きと疑問を含んだ声を上げた。
そもそも戦闘中、“混乱”と言う状況に陥る事自体は別に驚く様な話ではない。
それは魔法の力や、彼自身の使う機械によって引き起こされる現象の一つだ。
しかしロックの話には混乱する原因が存在しない。誰かに魔法や錯乱効果の
ある攻撃を受けたわけでもない。かといって盾を装備していても、非戦闘時には
混乱状態に陥ることはないようだった。
「……意識が無くなるっていうか、覚えていないんだ。オレ自身も、後から仲間
の話で知ったぐらいだし……」
「…………」
戦闘中でなければその異変は起こらない――その言葉に従って、エドガーは盾
を装備し始める。
「え、エドガー!?」
「物は試しだ。それに、余裕のある今のうちに対処法を考えておかないと、戦闘中に
対策を講じるのは得策とは言えないだろ?」
そもそも、そんなリスクを背負ってでも装備効果を期待できる物であるのなら、
尚更の事だ。
「……ちょうど良い。ロック、ちょっと付き合ってくれないか?」
エドガーはそう言うと、甲板へ出る階段を上り始めた。
にゃんまげさんの新作キボン
434 :
遠雷:03/07/28 03:13 ID:8sE8HQDP
アーリュ前提で10エンディング後のリュック、という感じで。
-----------------------------------------------
開け放たれた窓の外で、雷が鳴る。
昔、その音を聞く度に襲ってきた恐怖は、今はそれほどでもない。
アタシの心から恐怖を押し退けているのは、あの人との想い出。
初めて意識した、異性としての男。
アニキよりも年上の人を好きになるなんて考えられなかったけれど。
恋する事の辛さを教えてくれた。
愛する事の喜びを教えてくれた。
その腕の中でアタシは何度も何度もあの人を感じた。
初めての夜も、遠くで雷が鳴っていた。
435 :
遠雷:03/07/28 03:16 ID:8sE8HQDP
もう隣にあの人はいない。
すべてが終わった日に、あの人もまた在るべき場所へ還った。
あの時、アタシの半分もどこかへ行ってしまった。
本当に悲しい時には涙なんて出ないんだ。
あの人がいなくなって悲しいはずなのにアタシの心はからからに乾いてる。
泣けない自分を嘲笑う度にアタシの心はずたずたになる。
薄掛けを頭からかぶり、虚ろなアタシは独り眠る。
微睡みの淵であの人が待っているから。
アタシの半身が待っているから。
(了)
436 :
宗市:03/07/28 13:49 ID:Z6I7BnzG
ゼイオンがその刹那、ユウナレスカの裸体同然の姿の前に飛び込む。
さすが普段着にするほどの自慢の甲冑だ。
切り裂かれはしない。
が、赤服のバカ力による衝撃で思わずその場にうずくまる。
「ちっ」赤服は舌を鳴らす。
「いつまで鎧に頼れるかな?」
赤服が刀を構えるとそこから闘気の蒼い炎が立ち上る。
彼の剣技の一つ「アーマーブレイク」だ。
それを二人は見て取ってユウナレスカが前に出る。
これはさすがの策だったといえる。
彼女はアーマーどころか服すら着ていないからだ。
赤服はなんとかゼイオンに当てるべく隙を探し、
半裸娘と鎧好きは、赤服のやや下がり気味のサングラスからの視線に
その隙のなさを感じ動けずにいる。
しばしの沈黙、探りあいの時は過ぎる。
437 :
宗市:03/07/28 14:05 ID:Z6I7BnzG
彼は勝てるのですか?主任?
そうバイトはたずねる。
キノックは即座に答える。
「良くて相打ち、いや分が悪い、だろうな・・・。
なんせ2対1だからな。」
「えっ!?それじゃぁ?あの歩く性犯罪の思うがまま・・・」
「心配するな、ユウナレスカ包囲網、すでに計画は進行中だ、
第2、第3の罠は用意してある。」
塔の2階で銃に弾を込める。
銃を握り締める手に力がこもる。
化け物じみた感覚を持つユウナレスカ(のちに本当に化け物になるのだが)
ならどんなに遠くからでも殺気を嗅ぎ取ることができる。
だが、赤服のほうに神経が向かう今、
ユウナレスカはこの男の殺気に気付かない。
微動だにせず赤服とにらみ合うユウナレスカに照準を合わせる。
男は呟く。
「別れはいつも切ないが・・・。」
保守カキコです
スレ汚しスマソ…
ほっしゅ、乙カレーです
>>438 今日の書き込みで完結させるはずだったのですが、都合により(w 2話ずつ分けます。
>>423 ありがとうございます。素敵だと言って頂けて嬉しいです。
読んでいる、というレスが、書いていていちばん嬉しかったりします。ラストまでもうしばらくお付き合いくださいませ。
>>白さん
>「────彼女を貶めるな!ルクレツィアは、実験体では無い…!」
この一文、私が初めて読んだ白さんの作品『浮金石』思い出しました。しみじみ…。笑いとシリアスがホント融合してますね。尊敬してますです。
>>ドリルさん
リクオケーでつか?ヤター!! 楽しみに待ってます。
ドリルさんのFF6 は全て好きなので、今回のエドリルも続きが楽しみです。
ロックが出てるしw 『血塗られた盾』…禿しく夏向きなテーマだと思ったのは私だけでつか?
>>私が書いている話に頂いたレス
ドリルさんの予想が当たっていそうです>>前回も今回も
いつも先の展開を的確に読んでいるかのようなレスを頂くので、ドキドキです。えぇ。
>>遠雷さん
ウマー(゚д゚)でした。
雷嫌いを忘れるくらいのアーロンとの激しくて深い思い出が、官能的で切ない。
全体を覆っているリュックの虚無感も伝わってきたでつ。
こういう文章(鈴さんの『ライオネルの小唄』もですね)が書けないので、書ける人がうらやましいです。
>>宗市さん
甲冑男…アーロンには勝てないのですか。ぜひフカーツしてもらいたいものです。
キノックとバイトの会話にワロタ>>歩く性犯罪 これからの罠に期待。
「あぁ」
わざとティーダのコンプレックスを刺激するように言ってやる。彼の顔から笑みが消えた。
「あいつもお節介な奴だった。お前と同じでな」
「あんな奴になんか…似てないっス」
話題をそらすために持ち出したジェクトのことを、ティーダは思いのほか深刻に
受け止めてしまったらしい。
アーロンの視線を避けるように彼は俯き、静かに呟いた。
「…オレはオヤジとは違って、待ってる人を悲しませたりなんかしない」
ティーダ自身、そして彼の母親を指して言っているのだと分かった。
ティーダが父親を嫌いだと言いながら、実は彼の愛情を欲していることは、夢の
ザナルカンドにいた頃から気付いていた。
『シン』となった父親に、誰よりも強く会いたいと願っていることも。
だけどオレもオヤジのこと悪く言えねーかも、とティーダは自嘲気味に笑う。
「なぁアーロン…オレさ、誰かを好きになっちゃいけないのかな? オレは『夢』に生
かされてる存在だから、ここでは――」
顔を上げたティーダは、何かを堪えるような眼差しでアーロンに問い掛ける。
だが彼には掛けるべき言葉が見つからなかった。
「ティーダ…」
「あ、ごめん。何でもないッス…アンタも似たようなモンなのに」
自分がつまらないことを言ってしまったとばかりに、ティーダは無理に笑みをつくる。
「…オレ、もう寝るわ。ホントごめん」
「……」
アーロンは無言で、部屋に戻るティーダの背を見ていた。
アンタも似たようなモンなのに――その言葉を噛み締めながら。
ま、また忘れてた…
>>420-422の続きです。カプはアーリュ
自分とユウナを指して言ったティーダの言葉は、そっくりアーロンにも当てはまる。
ティーダと多少事情が異なっているとはいえ、自分もまた本来ならばスピラには存在できないのだ。
(ティーダには、もう気付かれているが…リュックに伝わるのも時間の問題、か)
異界に逝かず、強い思念だけで現世に留まっている『既に死んだ人間』――彼は、『死人』だった。
二人の友の命を奪った『究極召喚』。彼らは、自分たちの死がもたらすものは一時の平穏だと分かっ
ていても、『究極召喚』に進んで身を捧げた。
その二人の思いを理解できず、『怒り』だけでユウナレスカに挑んだ、若き日の自分。
彼女の返り討ちに遭い、『死人』となってしまった自分の物語は、そこで終わった。
そんな自分の轍を踏まぬよう、リュックには実力が気持ちに伴うように細かく注意をしてきた――気持ちが行動に優先する彼女は、かつての自分に似ていたから。
(あたしはユウナを守りたい)
いずれその思いだけで自滅し、ユウナレスカの元にすら辿り着けないだろうと思っていた。
だがリュックには、自分を見失わないだけの強い思いがあることを、共に旅を続けるうちに気付かされた。
ベベル全景を見ながら、果たして人口はどれくらいなのか禿げ上がるほど悩んでます。
スピラ国勢調査してください■さん。気になって眠れません。ヽ(´ー`)ノ ナンテネー
>>411 あう…スイマセ、言霊とか地球滅亡とかの奴です…
美少女ロボットのアレもオチは月逝きなんですか?
■、結構同じネタ使ってますね(シリーズ違うからいい…のか?)
>>412-418 >>430-432 連載終了モツカレですー( ´∀`)つ(俎〆 カキフライドゾー…シツコカッタラスマソ。
エアリスの愛に感動しつつ、タクティなその後に感銘受けますた。
廃人続行中の話だと思ってましたが、確かに、全部ケリがついた後の話かも…二重にセツナイです。
新連載の血塗られた盾エドリル話も飛び上がりつつ続き待ちsage
お化けとか信じてなさそうな王様が彼らしくて(;´Д`)ハァハァ
スピラの人って夢をあんまり見ないんじゃないかと思います。悪夢なら見るけど楽しい夢は見ない感じで。
ユウナは割と夢見がちな少女なんでジェクトさんと気が合うんですが。多分(w
>>419-422 >>438-440 シモーーーヌ、かわいいって言われちゃったよ。シモー…? ‰*´Д`>(゚ー゚#川/ それがどうしたの?パブロ。
>>いやだっていうんじゃなくて…落ち着かないけど、なんだか安心する――そんな感じ
この独白に悶えました。…なんだか、リュクタンの可愛らしさと萌えがぎゅっと凝縮されてるように思います。
ついに最終回間近ですか…アーロンもリュクタンも幸せになってくれぃっヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
雫夜さんの太陽息子に惚れますた。みんなまとめて抱きしめたいでつ。
ジェクトさんにヤキモチ…うう、(゚Д゚)ウマー
太陽息子との温度差ばっかり考えていたんですが、それもアリでした。シマッタナー
>>424-429 今回ヴィンセントがめちゃめちゃカコ良いです。なんかこう…彼なりの生き方とか答えがはっきりしているというか。
彼の「芯」みたいなものが見れて惚れなおしました。
ついでにラッキーマソな英雄タンにワロタ。かっこよさはもうMax?(w
>>434-435 リュクタン…・゚・(ノД`)・゚・
「さみしさ」というか、心に開いた穴というか、悲しいのに涙が出ないという言葉に号泣です。
いつものニギヤカじゃなくて、こういうリュクタンも可愛い…
>>436-437 サノーアラワレタ━━(゚∀゚)━━!!
予想のつかない展開にドキドキです。シンすら倒すおしどり夫婦の大活躍(・∀・)イイ!!
どこまで妄想補完でかっ飛ばすのか仔バラライ&仔ユウナ
前回は
>>396-398なのです。
夏が過ぎたら秋が来る。
ベベルはスピラの中でも四季が割とはっきりしている所だ。暑くなったり寒くなったり。
秋は一年の中で一番夕方が長い季節。
真っ赤な夕日が海も街もみんなみんな赤く染めていく。眩しいくらいの秋の色。
西に向かって伸びるグレートブリッジの向こうに、驚くぐらいの早さで夕日が沈む。
たもとへと真っ直ぐ走る赤い帯と、夕方を告げる鐘の音。
「すごいね、夕方のグレートブリッジってこんなに綺麗だったんだ。初めて見た」
随分と長居してしまった。夕方までユウナちゃんと一緒だったのは初めて。
帰りが遅いって、母さんあたりは心配してるかもしれないな。
「私、そろそろ帰らなきゃ……」
「僕も一緒に帰ろうか?危ないし」
危ないというのは半分嘘。スピラの中で一番治安がいいのはベベルだから。
三歩歩けば僧兵にぶつかるって冗談があるくらい、巡回してる僧兵の数が多い。
もっとも、その中にガラの悪いのがいてちょっとした事件を起こすようなことはあったけど、
小さい子供が攫われるような事件なんてなかった。
なにせ、裁判沙汰になるような犯罪者は、永久追放か浄罪の路行きかのどっちかしかない。
余所者の移住にもどこよりも厳しかったから、
この街に住んでいるのは大半がベベル生まれのベベル育ちで、その上「善良な」市民ばかりだった。
砂を入れた瓶から、上澄み液だけを取り出したような街。ベベルは本当に綺麗な水が好きだ。
「ううん、私の家、すごく近いから」
「でも……」
「えっと、ありがとう。さよならっ」
ぺこりとお辞儀をして、そのままユウナちゃんは走って行ってしまった。
どこに住んでいるのか。
どんな家に住んでいるのか。
そう言えばユウナちゃんの家の場所は知らなかった。
追いかけてみようと思ったのは単純に知りたいと思ったからだった。
一人で帰れるから大丈夫、と言ったユウナちゃんの言葉の裏に、隠された意味があることなんて知ることもなく。
通りを行き来する人々と荷車の間を、蝶々のようにすり抜けていくエボン文様の白いスカート。
視界に入るそれだけを頼りに、僕はユウナちゃんを追いかけた。
ベベルには上層部と下層部にそれぞれ居住区があって、下層部に住んでいるのは、
下級僧官・僧兵・一般庶民がほとんどだった。
所々に明かり取りの窓がついているし、スフィア灯も点いている。だけど昼でも薄暗く、
グアドサラムみたいな所だ。
日の当たる上層部は主に僧官とその家族や裕福な市民が住んでいる。
僕は両親と一緒に上層の第7地区に住んでいた。
ユウナちゃんが駆けていく方向は、第二地区。
他のエリアより一段低い位置にあるその地区からは、広い海がよく見えた。
ユウナちゃんは振り返らない。おそらく僕に気付いていないのだろう。
見つかった時にどう言って誤魔化そうか、なんてちっとも考えていなかったから、丁度良かった。
暮れかかる夕日に照らされる赤い街。
その時、僕はただ、無我夢中だった。
その家は、街の外れ、さざ波の音が赤い城壁の向こうによく聞こえる場所にあった。
ベベルでは珍しい、白い壁の家。けれど、白い壁という壁はどこか黒ずんでいる。
ユウナちゃんが立ち止まったのを見て、僕は少し離れた家の、影になりそうな場所に半ば身を隠した。
辺りは薄暗く、長く伸びた影が家々を包み込み始めている。
もう夜が近いというのに、ユウナちゃんの家の周りを何人かの子供が取り囲んでいた。
僕よりずっと小さい子から年上の子供まで、年の頃はばらばら。
みんな一斉に、ユウナちゃんの家の壁に何かを書き付けていた。
と、その内の一人が、ユウナちゃんに気付いてこちらを向いた。
次の瞬間、放たれた言葉は、僕の感情を突き落とすには十分すぎる言葉だった。
「おい、アルベドのお帰りだぜ」
「アルベド女〜」
「つみぶかいアルベド人はベベルから出て行けよ!」
一人一人が、振り向いては投げかける悪意。
こちらからではユウナちゃんの表情は見えない。けれど、足は震えていた。
「そうだ、出てけよ!」
「そうだそうだ!」
叫びながら、持っていた炭を投げる。ユウナちゃんは動かない。いくつかがユウナちゃんに当たる。
やがて意を決したように、ユウナちゃんは歩き出した。口を開かずに、何も言い返そうとはしないまま。
ユウナちゃんが近付くと、彼らは鬼に追いかけられてでもいるかのように、距離を保ったままユウナちゃんを取り囲む。
「何とか言えよ」
一人がそう言うと、ユウナちゃんはそいつの方をキッとにらみ返した。
どんな言葉よりも雄弁な、あの目で。
そしてそのまま家の中へと逃げるように駆け込んでいった。
沈黙、そして嘲笑。
僕は、その場から一歩も動けなかった。
あまりのショックに、肩を抱いて震えているのが精一杯だった。
知らなかった。
ユウナちゃんが、アルベド族?
信じられなかった。
信じたくなかった。
だけど、何も言わないユウナちゃんと、彼らの悪意にこもった眼差しが、
それが真実以外の何物でもないことを示していた。
僕は、へなへなとその場に座り込んでしまった。
>>434-435 短い文章の中に、いなくなってしまった愛おしい人への思いが詰め込まれていて(゚д゚)ウマー。
優しすぎる思い出と現実の狭間で、それでも生きようとするリュックの葛藤が「嘲笑」として
現れていたりするのかな? とか考えて読むと…・゚・(ノД`)・゚・
(FF10の異界前でのリュックのセリフに「思い出は優しすぎるから〜」って言うのありました
よね。あれと併せてこの文章書かれているのかと思った次第です。読み違いしてたらスマソ)
>>436 そのセリフを言ってるのは誰だ!?
…それにしても、ユウナレスカ、ゼイオン、アーロンを指す三人称が読んでて面白いです。
甲冑を普段着にしているゼイオンタン(;´д`)ハァハァ。白熱した戦いの中、やたら冷静な( )内
描写に(;´д`)ハァハァ(違)
>>438 その気遣いに萌え。といったらスレ違いですか。(スレ違いです)
>>439-441 ガガセト山頂でのアーロンの言葉を思い出しますた。(若き日の自分と、ワッカが似ているー発言)
悲しいなと思うのは。残されるであろうリュックの今後と、いずれ近いうちに訪れる確実な別れを
知りながら、それを覚悟の上で臨んだ戦いであるはずなのに、それでも人(リュック)を好きになって
しまったアーロン。責任感強そうな彼の事、きっと葛藤があるのだろうと思うと・゚・(ノД`)・゚・
……ティーダの言葉も同じく。
> 「…オレはオヤジとは違って、待ってる人を悲しませたりなんかしない」
この視点、(・∀・)イイ!(ロクセリのネタに使ってもいいでつか?…って、ここでロクセリネタが閃く
あたり、自分相当の6ヲタなのかと思います。w)
長すぎるレスなうえに、スレ違い気味な発言をまずはお許し下さい。と、前置きしてみたり。
>>442-448 447の描写見た瞬間に、思いっきり鳥肌立ったんですね。
実は以前に見た旧ユーゴの話で、和平が成り立ったあと互いの街を「バスの中から」社会科見学する
というシーンがあったんですが、あの時(サラエボ側?)バスの外から、中にいる子ども達に向けられる
視線の冷たさに、果ては石を投げる子さえいたという――でも、同じ年頃の子ども同士。民族違いさえなければ
一緒に机並べたりしていただろう彼らを、隔てているものがある。
人の心とは、崩れない壁、越えられない壁。なんだろうか? そんな事を感じたり。
「目は口ほどに物を言う」って、こういう事なのかと思った。画面を通してしか見れないけれど、
あれは本当に鳥肌立ちます。子どもに罪はなく、彼らはそれが真実だと思っているから、悪魔を見つめるような
冷たい視線と言葉を浴びせる。
…真っ直ぐに。
それを見た後、FF10をプレイしたのですが、「浄罪の路」とは別の意味が込められている気がしてならないでつ。
そんなことを思い起こしたりして…。
って、板違いもいいところですね。長い上に湿っぽくてスマソ
でも、幼いユウナの描写は抱いてるイメージ(意思の強いヤシ)そのままです。夕景の描写とか
リズム感があっていつもながら(゚д゚)ウマーです。
実はタイトルが決まってません…多分エドリルのハズ
なんだかんだで前話は
>>431-432です。
-----------------------------------------
甲板に出た途端、吹き付ける強風に全身が晒される。
「おいエドガー? 一体何を……」
耳の横をうなりを上げながら吹き抜けていく風に、声をかき消されまいと自然に
声量もあがる。
「練習に付き合って欲しいんだ」
「はぁ?」
これまた何を言っているのか、ロックは意図を掴みかねていた。
「いやぁ、最近あまり下に降りていないから……少しは体を動かしておかないと、
と思ってな。いざ敵陣に乗り込んだ時、体が鈍っていたままだと困るだろ?」
そう告げるエドガーの表情は、真剣そのものだ。
ロックは内心で、自分よりは弟のマッシュに頼んだ方が効果的なんじゃないか
と思いながらも、その真剣さに半ば押し切られる形で頷いてしまう。
「……分かったよ。じゃあ、オレも腕試しといきますか」
ロックとエドガーはそれぞれの手に短剣を携えて向き合う。
飛空艇の出す機械音と、甲板を吹き抜ける風のうねりが増した様な気がした。
「オレを練習相手に選んだこと、後悔するぜ? ……エドガー様」
皮肉げに発したロックの言葉に、エドガーは不適な笑みを返す。
「さて、それはどうかな?」
20歳過ぎの良い大人二人が、こうなればもはや真剣を通り越して意地である。
こうして、空駆ける飛空艇甲板上でケンカまがいの“腕試し”が静かに幕を開けたのだった。
飛空艇内、先ほどから所在なげに歩き回るセリスを呼び止める声に、彼女の足が止まる。
「どうしたの?」
振り向けば怪訝な表情のリルムと目が合った。普段は落ち着いた振る舞いのセリスだけに、
何事が起きたのかと心配そうである。
「ねえ、ロック見なかった?」
「ロック? ……なら、あそこで色男とおしゃべりしてるよ」
言いながら、リルムは先ほど彼ら二人が座っていた椅子の方へ顔を向ける。
「……あれ?」
しかし、その椅子に二人の姿はない。
「そうなの。私もさっきマッシュに聞いたらエドガーと話してたって言われたん
だけど……二人とも、飛空艇のどこにも見あたらないのよ」
ナルシェから帰還した彼らを収容した事は確かだし、航行中の飛空艇から外へ出る術はない。
「……まさか!」
二人の脳裏に最悪の事態がよぎる。
「でも、何も感じなかったよ!」
「……そうね……そうよね。もしデスゲイズだったとしたら、こちらにも衝撃が伝わってくるはずよね」
その言葉で落ち着きを取り戻して、リルムはふと思いつく。
「そう言えば、甲板見た?」
「……いいえ」
リルムの指摘で、飛空艇内で見ていない場所は甲板だけだと気付く。安堵の溜息を吐きながら、
礼を述べるセリスの後をリルムがついて歩く。
「でも、何でそんな一生懸命探し回ってるの?」
「……ロックったら、あの盾を持ったままなのよ」
「盾?」
ロックと共にナルシェへ降りていたセリスは、先ほどロックがエドガーに話した様に、『血塗られた盾』に
まつわる不可解な現象を手短に話した。
説明が一段落して、甲板へ出る階段の手前に来た時、リルムは疑問を投げかけた。
「エスナでも万能薬でもダメなの?」
「ええ……。念のためにデスペルや聖水も使ってみたんだけど、効果は無かったわ」
盾を装備して原因不明の錯乱状態に陥ったロックを目の当たりにしても、何も
できなかった。遭遇したモンスターが強敵でなかったから良いような物の、あんな
目には二度と遭いたくない。と言う思いが言葉から滲み出ていた。
「……それが、その盾の力なんだ?」
「そうね。……言うところの“呪い”なんでしょうね。そんな物をロックに持たせておいたら危なっかしくてしょうがないわ!」
「なるほどね」
リルムはそう言って頷く。
顔を見合わせ苦笑気味な笑顔を浮かべたあと、二人は階段を駆け上がった。
あのう、そろそろ420kbなので、次スレのテンプレの事でチョト。
基本的には今のままでいいと思うのですが、コテつけた人ばかり
発言して書き込みにく〜いという反応が、また出てくるんじゃない
かなと思うのですよ。いつでも新規読者さんは現れるので…。
それで、そういう人にも気軽に書き込んでいいんだよ〜という
主旨をやわらかく、楽しい文章で加えられたらいいんじゃないかな
と思ったのですが、思い付かないのです。
職人の皆さま、SSの続きを考える合間にでもこれを頭の片隅で
考えていただければ嬉しいでっす!
仕事前にチェキってみたら重要な御意見が。
>>454さんの御意見受けて書いてみました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
このスレでのお約束?状況?もしくはコテから名無しさん
このスレは少々特殊な状態です。他板、同板含めた他の小説投稿スレに比べて
職人密度が異様に高いです。
また、職人同士で感想、意見、リクの書き込みをしているので2ちゃんの
他スレに慣れた方には慣れ合いの場に見えてしまう場合もあると思います。
しかしそれは職人同士、さらにより良い作品を書こうと研鑽しているからで
決して名無しさんの書き込みを拒絶しているわけではありません。
むしろ激しくщ(゚Д゚щ)カモーンです。
なぜかって?
職人がここに投稿するのは読んで下さる「あなた」がいるからなんです。
「読んだよ」の一言で続きを書こうと思い立ち、「萌えますた」の書き込みで
さらに萌えるシチュはないかと頭を捻り、「新作キボンヌ」などと書かれよう
ものなら涙流して狂喜です。
コテを使っているのは便宜上。何も特殊な人間ではございません。
同じちゃねらー・FFファンとして楽しく、熱くキャラを愛していきましょう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これはあくまで一例ですが、どうでしょう?
名無しさんが読んで不快じゃないかどうか御意見よろしくおながいします。
個人的には白さんによる注意書きを激しくキボンヌというかリクエスト。
上記にプラスして2ちゃんにも優しい専用ブラウザの
導入もおすすめしてはどうかと思います。
レス混雑している状態ですので、職人の書き込みのお約束として
作品には通しタイトルを付けるようにするというように心掛ければ
レスフィルタ機能を使って小説のみをフィルタリングして通し読み
しやすくなると思います。
私が使っているlive2chにはついてる機能ですが、他のブラウザは
どうかわかりませんのでもしかしたらギコナビやかちゅでは
できないかも……。また調べてみますね。
>455
もっとさらっとしたのきぼん。
>他スレに慣れた方には慣れ合いの場に見えてしまう場合もあると思います。
てゆうか、馴れ合いそのものにしか見えないと思うよ。
それでも敢えてこの場ではこのノリとスタンスで行くのなら、いっそ開き直るのも手かと(ワラ
テンプレの文を考えるのも修行の一つ……と思い考えてみた。
-----------------------------------------
沸き上がる萌をキーボードに託し、文字という武器で萌えに挑む。
とにかくATBゲージが溜まったヤシからどんどん書いてくスレです。
名前があろうとなかろうと、作品、ネタ振り、リクエスト歓迎(ボケ、ツッコミ、イッパツネタもщ(゚Д゚щ)カモーン)
(*´Д`)ハァハァは有りですが、エロは無しでお願いします。sage推奨。
所持アビリティは人それぞれ。己が萌えにかけて煽り荒らしはスルーでマターリいきましょう。
前スレ[FFの恋する小説スレ]
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1055341944/ 初代スレ[FFカップルのエロ小説が読みたい]
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1048776793/ その他関連スレ・リンクは
>>2-10 -----------------------------------------
キャラ萌えとか特定シリーズじゃなく「FF」っていう枠が大きいから、ネタが思い浮かびません。
“ATB(アクティブタイムバトル)ゲージ”を
“ATM(アクティブタイム萌え)”に変えたら何が何だか分からなくなる罠(※銀行ではありません)
…なので普通に書いてみた(w。
アフォな漏れでも一応あがいてみたが惨憺たる結果に終わりますた。
あとは頼んだ。(w
皆様の、SSと御意見にハァハァしつつ、割り込みスマソであります。。。
折角の
>>454さんの提案ですので、ちょこっとテンプレ案。
姐さん、へたれなオイラにキボンヌありがとうですー。
>職人がここに投稿するのは読んで下さる「あなた」がいるからなんです。
名文ですね! (*´Д`)/lァ/lァ
ドリルさんの熱い1文に萌えつつ、前々スレはスレタイだけで
削除依頼が出たので、1文には遠慮したいです。。。
>所持アビリティは人それぞれ。己が萌えにかけて煽り荒らしはスルーで
素敵であります!成る程!
>>457さん、え?開き直る、ですか?
名無しさんあってのスレなのに。。。ショボンヌ(´・ω・`)
462 :
リンク案:03/07/31 18:56 ID:x1bEsSLz
長篇を書かれる方は、>>?-?から続きます。の1文を冒頭に添えて下さい。
って書くの忘れてました。ウボァー(゚Д゚)
>SS職人様、名無しさんの御感想、ネタ振り、リクエスト歓迎!
は「SS職人さん、名無しさん〜」の方が良かったかも。。。スイマセン
|| ⊂⊃
|| ∧ ∧
|| ( ⌒ ヽ <正宗に斬られて逝って来ます。。。
∧||∧ ∪ ノ
( ⌒ ヽ 彡 V
∪ ノ フワーリ
∪∪
>>461 ※18禁なシーンに突入したら、エロパロ板に書いてここからリンクはる。
で、その部分は見なくても話はわかるようにする。(概略書くなりして)
ここだけ言葉遣いが違うのもアレなので…
※18禁なシーンに突入したら、エロパロ板に書いてここからリンクを貼るようにしてください。
その際、向こうに書いた部分は概略を書くなりして見なくても話はわかるようにお願いします。
とかはどうでしょう。(書き換えただけですが)
なんか気になってしまって。神経質スマソ。
しかしもう500近いですか…
萌えの濃縮還元100%なこのスレのますますの発展をお祈りしています。
(´人`)ナムナム…
私とドリルさんのを白さんがまとめて下さった奴を雫夜さんと鈴さんの
御意見を元にちょこっといじってみましたが
>>463の白さんの職人への敬称を
「さん」に訂正するの見落としてました。ウボァー
一名無しの意見
記述の決まりとかを1に入れるよりも前スレとか入れといてくれるとうれしい
理由ははじめてこのスレに来たとき前スレ辿るまでに時間がかかったから
タイトルはアレでも、中身はいいんだし。書いてるおまいらが削除以来出したやつと
同じ意見てのはどうなの? 自分の書いた作品がそんだけって言ってる?
読み手である名無しに気を遣うなら、言葉ヅラだけじゃなくそういうところをもうちょっと考えて欲しい
それに、ここではROM専だけど同じ作り手としてそりゃないよと正直思った
キツイこといってスマソ。でもこのスレの作品を読むのが楽しみなんだ
今後のおまいらに熱い期待を込めて、下手くそなりに意見を書いてみた。
気分を悪くしたらごめん
>>459 いや、開き直るって言うのは「馴れ合いに見える」に関して。
>>455のテンプレ案だと、馴れ合い云々に対してちょっと言い訳がましい印象を受けたので。
言いたい事は理解できるけど、あまり言い訳がましくくどくど書かれるとそれはそれでウザイもんです。
それだったら、「馴れ合い上等、文句あるかゴルァ。気に入らなかったらスルーすれ」でも
いっそ気持ち良いんでないかと(w
とは言え、その後も修正意見出てるようだし
>>460等で手短にまとめてあるので無問題ではないかと。
あ、後
>>469にも同意。
自分も以前、前のスレ探すのに苦労した経験あるから。
>読み手である名無しに気を遣うなら、言葉ヅラだけじゃなくそういうところをもうちょっと考えて欲しい
きつい事書いてるようだけど、この一文にもその後の意見にも禿同。
姐さんが訂正して下さったものを、
>>469さんの意見を取り入れて再構成してみました。
SS職人『様』、見落とした…スマソ。
前々スレ、カナは半角にしてみましたが、どうでしょう。
ツッコミきぼんぬ。
>>473 長編のルールを入れるのでしたらこちらも
※カップリング・どのシリーズかを冒頭に添えて下さい。
(特定できないもの及びカップリング自体がネタである場合は除きます)
※長篇を書かれる方は、>>?-?から続きます。の一文を加えるようにしてください。
カップリング自体がネタで通じるでしょうか…どなたか修正案あったらよろしくお願いします。
機種依存のローマ数字のことについても触れようかと思ったんですが上手くまとまりませんでしたほんとにスマソ。
しかし職人さんの書きこみに対して注文の多いスレッドになっちゃうかなぁと心配なので、
そんなガチガチにルール決めなくてもいいかとも思うんですよね。
カプ表記・長編表記云々については、書かなくても古参の職人勢の雰囲気で分かる…かも。
それから、真剣にアドバイスくださる名無しさん方、ありがとうございます。
厳しい意見もスレ向上のため、また気がついたところがありましたらお願いします。
>>馴れ合い上等、文句あるかゴルァ。気に入らなかったらスルーすれ
あまりの言いきりの良さににチョト萌えました。
476 :
作者:03/08/01 11:19 ID:vO9ntFSm
仕事前にコソーリングママーリのぞいてみたりして。
先生!(;´Д`∩ 自分はチキンコテ野郎ですがこそーりまたーりキボンであります!
ドリルサソ
完結乙であります。・・・っと思ったらソッコで新作、書くの速ええ!
ナナキ…エンディングの場面と激しく重なって、禿爆発。
そういえばドリルさんの作品読んでて、ナナキメインの小説書こうと、インディアンの文化を
調べてたことを思い出しました。したら、7の世界の構造と激似なんですよ。
彼らインディオの教えはライフストリームと一緒で、大地と、人間を含むあらゆる動植物は皆
つながっており、一つの聖なる転生の輪をなしているというものです。
そんで、環境汚染、食品汚染、地球資源やエネルギーの枯渇など、全ての地球汚染の問題に警
告を発していました。自然を人の上に置いてはならないと言ってました。
今やっている行いを正さなければ、自然そのものがバランスを取ろうと我々に手を下すことに
なるとも言ってました。これはホピ族に伝わる予言?(うる覚え)で、そこのエライ長老さんが
言ってました。これは、星の危機に現れるウェポンそのものだと思いました。以下cop/
『このままでは人類は、偶発的な核戦争か、環境および食品の致命的な汚染か、地球資源やエ
ネルギーの枯渇か、あるいは試験管ベビーに代表される生命の人工生産や種の人工淘汰といっ
た悪魔的な所業によって、この中のどれか一つでもおこれば、簡単に急速に滅び去るにちがい
ない。今我々は、人間中心主義の傲慢が生んだ結果の、その傲慢の清算をせまられている(ry
しかしながら、地球資源やエネルギーを、経済の利潤のみを目的に搾取し続ける人々に、彼ら
の声は届かない…』そのままコピりました。
そんで大きく頷いてしまいました。
7の世界では、我々人間を神羅の自然搾取に置き換えて語られてるんスね。
んでその拙の作文なんですが、ナナキ版ライオンキンーグみたいなヤツなんスけど、禿しく
放置プレイが続いてます。長レス失敬。
> 「万死に値する」
最初のセーブポイントまで1時間弱かかる某ゲームに出てくる女の口癖だと
漏れの脳内では勝手に認識してますた。(w
遠方への誤爆ならともかく、近所の誤爆ほど恥ずかしいものはないですばい。
どんな形であれ“作品”は見る人あっての物だから、どうしても意識してしまう
それもまた作り手の心理だと思うんですよね。(未熟の証明かも知れませんが)
その意味で、根っからの職人気質なレスだなと思いました。
>>469 みなさん、貴重なレスをありがd。
>テンプレ案
現状、案はこんな感じでまとまってるって事でしょうか?
>>1 ;
>>470(“様”→“さん”/変更とURL訂正)
>>2投降時の注意 :
>>471で
>>474の修正案
>>3関連スレ :
>>462 ----------------------------------------------------
う〜ん、
>>474でも書かれてますが、作品を投稿させていただいてる身としては、読み手
さんが読みやすい環境を考えて投降するってのは
「掲示板に書く上での書き手側の気遣い」という事で、あまり長々とルールを明文化する
必要もないとは思うんですが。(これまでの投降を見ている限り、その辺の節度はあると
見受けられますので)
ただ初回投降の場合は、カプ以上に出展作品(FF何作目か)を明記した方が良い様にも
感じます。というのが漏れの意見でつ。
>>476 エアリスの死を議論するスレで似たような見解を拝見した記憶が…なきにしもあらず。
FF7って資本主義に対する風刺なのかとばかり思っていたんですが、そう言う視点も
あるのかと感動した記憶が(そしてこの板に居着いて今に至るw)
> 人間中心主義の傲慢が生んだ結果の、その傲慢の清算をせまられている
> しかしながら、地球資源やエネルギーを、経済の利潤のみを目的に搾取し続ける人々
京都議定書(だったっけ?)…温室効果ガスの排出規制を謳ったあの条約発効で、
何が変わったかと言えば、二酸化炭素が市場の取引商品になったという事。
自らの住む惑星環境を守る事すらも、利鞘稼ぎの手段として見る。そうしなければ
動けなくなってしまった人間は、己の命そのものの価値が金というモノにすら劣るモノ
と見ているのか? それはつまり、自分たちの生みだした金という制度に使われて
いるのであって、自分自身を見失っている結果なんじゃないか? とか。
だけど、それでも人間を人間たらしめる由縁――それが「人を愛する」という最も強い
意思んじゃないか?
愛は一見するととても穏やかであたたかな物だけれど、裏を返せば愛する者を守る
に他者を殺せる、そうする事も厭わない。矛盾しているようで表裏一体の姿。
EDムービーのエアリスの笑顔見て、そんな風に感じたりしたな、とか。
ここまで長々書いて、けっきょく結論は何かというと
その「ナナキ版ライオンキンーグ」に激しく興味。という事でひとつ。(w
(前話は
>>451-453です)
甲板へ踏み出た瞬間、風に煽られた髪が顔面を叩きつける。鬱陶しいと言わん
ばかりにセリスは髪を掻き上げた。
「……ちょっ……!」
開けた視界に飛び込んできた光景は彼女にとって全く予想外のもので、その様
に思わず声を上げる。
「……何してるの?」
後から出てきたリルムも、まるでセリスの後を続けるように言葉を発した。
彼女たちの前には、真剣そのものの表情で剣を構え対峙しているロックとエドガー
の姿があった。
「二人とも、こんな所で何しているの!?」
セリスは声を張り上げ、二人の間に入ろうと足を踏み出す。
そんな彼女たちの姿に、いち早く反応したのやはりはエドガーだ。
「……セリス? それに、リルムも……。一体どうしたんだい?」
エドガーの注意が目の前の自分から一瞬逸れたその隙を、ロックが見逃すはず
が無かった。素早く懐に潜ると、彼お得意の“技”を繰り出す。
勝負は一瞬にして決した。
「へっへ〜んエドガー。この勝負、オレの勝ちだな!」
勝ち誇ったようにロックは右手を高らかと掲げ、リボンをたなびかせた。
「……参ったな。完敗だよ」
エドガーは持ち主の手を離れて風になびくリボンを眺めながら、悔しそうに呟く。
「だ〜から言ったろ? オレを練習相手に選んだ事を後悔するって」
その声を聞いて、ロックは嬉しそうに笑って見せた。
>>449-453 477-479
子供は大人の感情をダイレクトに受け取りますからね…。
民族が違う、宗派が違う、それだけで変わる周りの大人からの扱いで、その子を見る視線が変わる。
そういった違いが無くてさえいじめは起きるのなのだから、根のあるいじめの恐ろしさはやはり計り知れないものかと。
10-2のある一場面で、リンさんが「アルベドに対する偏見が少なくなってきた」云々の話をするんですが、
1000年続いてきた偏見がそんな簡単に消えるものなのかなとチョト不思議です。
しかし、シンを倒したユウナが半アルベドなら、ガードの一人リュックは純アルベドで、
偏見が薄れているというのも意外に真実なのかもしれない…
浄罪の路…なんとなく、収容所ぽいイメージが。
話はいきなり変わりますが、某北欧神話ゲームの薄幸のおてんば姫を思い出しマスタ。<万死に〜
>>476 インディアンの文化と激似ですか…なるほど、案外元ネタなのかも…
結構アレですよね、7は環境問題だったり、10は宗教・人種問題だったり、
それなりに地球の抱える問題を織り交ぜて作られてるように思います。
しかし現実はゲームの中ほどスパっと解決できないのが心苦しい。
まあ、問題提起ばかりの悩ませられるゲームなんて、ちっとも娯楽じゃないですよね。
とダラダラと書いてしまいましたが、ATMがイパーイになったので早速うp。
カプというほどのカプではない仔バラライ&仔ユウナ
前回は
>>444-448です。
「アルベドなんかこの街からいなくなっちゃえばいいんだよな」
「あいつらのせいで『シン』が消えないんだ」
「家に機械隠してるんじゃないの?」
口々に罵る声、声、声。
僕にはそれが、とても遠い世界での会話のように思われた。
「そろそろ帰ろーぜ」
誰かがそう言ったのを境に、話し声はだんだんまばらになっていった。
それからしばらくして、ユウナちゃんの家に明かりが灯るのが見えた。
灯りに照らされて浮かび上がる、白い壁と壁に書かれた黒い文字。
『落ちこぼれしょうかんしとアルベドの家』
『のろわれたアルベドはさばくにかえれ!』
『消えろ、消えろ、消えろ』
「おや……あのアルベド娘、また帰ってきたのかい」
後ろから、中年ぐらいの女の人の声がした。
「仕方ないねぇ、また食事を持っていってやらないといけないのかい。
面倒見るなんて言わなきゃ良かったよ、あの子に関わってちゃあこっちまでエボンに睨まれちまう」
冷たい夜の風が吹き抜ける。
居たたまれなくなって、僕は走り出していた。
どこをどう走ったかなんて覚えていない。ただ、気が付いたら家に帰り着いていた。
帰りが遅くなった僕を母さんは、心配したのよ、とひどく怒った表情で責めていたけれど、僕は何一つ聞いていなかった。
アルベドには、住みにくい……いつかの言葉が頭の中で繰り返す。
感想をば。
>>鈴さん
ユウナん…うぅ…。
>表情は見えない。けれど、足は震えていた。
泣いてはいないけれど、崖っぷちで必死に闘っているのが伝わってきた一
文。
>どんな言葉よりも雄弁な、あの目で。
ジェクトのこととか自分の譲れないものになると、結構頑固(いい意味で
)に「夢じゃない」と言ってるユウナん。
このことからユウナんは反論できないんじゃなくて、言わないだけなんだ
、と思ったり。
偏見を持つ彼らに言葉で反論しても何も変わらないことを、子ども心に悟
っていて、だから無言で睨んだだけ、と私は読んでますが…チガウカ。
もしそうなら、『言わないこと』は逆にユウナんから子どもらしさを奪っ
ているようで…うぅ…バリャたん、頼むよ。へなへなしてる場合ではない。
パブロも何とか言いなさい(違 …ヤパーリ可愛いよ、キミは。
>>アーリュ話
幸せになれるかな〜フフフ。そして『告白』のお題が果たせなかった漏れ。
>>ドリルさん
リルムの色男発言にツッコミがなく、かつエドガーだと認識されていることに
なんだかワロタ。
>オレを練習相手に選んだこと、後悔するぜ?
こういう台詞をさらっと言えるところがロック様だと思ったり…だからカコ
イイんだが(違
そして勝ち方のセコさに、そろそろ『血塗られた盾』のしっぺ返しが来そ
うな予感…。
>>449の私宛レス
じ、実はラスト書きあがっているのですが、その中の一文が今回頂いたレ
スのある文ととても似ていたりします。カナーリ驚いているんですが。
改めてスゴイです、ドリルさん。
視点の件はオケーです。素敵なロクセリを読ませてくだちい。
486 :
せみ:03/08/02 02:35 ID:GAnuRbRN
>>434-435(遠雷)をうぷした者です。
テンプレ案をまとめてる最中にすみません。
ワーイカンソウモラタヨーヽ(゚∀゚)ノ
雫夜さん、鈴さん、ドリルさん、ありがとうございます。
そして姐さんにも感謝。
『Lover Soul』の中の「アタシの恋は誰にも知られないまま、アタシの中で朽ちて行くだけだ。」というフレーズがきっかけでした。
また書けたらうぷします。
まずはスマソ…
>>484-485のレス、読みにくいことこの上ない。
>>鈴さん
生うpに遭遇した模様。投下の邪魔をしなかったようでヨカタ。
子どもの落書きが平仮名まじりで、それがまたやりきれないというか。
近所のおばさんが子どもを咎めないことにも、ベベルの都会的な淋しさを感じます。
>>せみさん
月並みな言葉で申し訳ないですが、ホント『遠雷』良かったでつ。
ちなみに『遠雷』を読んだ私の頭には、『全体を覆う灰色(虚無感)の中に一筋の光』というイメージが浮かび、それを感想レスに書かせて頂きました。
次回作、楽しみにしています。
では容量を気にしつつ、完結までうpさせて頂きます。
>>440-441の続きにして完結編です。カプはアーリュ。
(あの頃の俺には、復讐することしか頭にはなかった。怒りに支配された自分を抑えられず――結局、自滅した)
サングラスを押し下げ、右目を貫く傷に触れる。額から頬にかけてはしるこの長い傷痕は、ユウナレスカによって
つけられたもので、自らの愚かさの象徴だとアーロンは思っていた。
そんな自分とは違い、実力は半人前にもかかわらず、強い気持ちでそれを克服しているリュック。
(ユウナんを守りたいと思う気持ちは誰にも負けない)
『足手纏い』だと言い放ったアーロンに対し、淋しげに、しかし強い意志を湛えた目で彼女は言った。
だから惹かれたのかもしれない―― 二十も年の離れた娘に。
マカラーニャ方面から流れる風のせいか、雪は降らないとはいえ、雷平原の夜は肌寒い。落雷をものともせずに
吹きつける夜風を忌々しく思いながら、アーロンは右手で袂をかき合せる。
(もし俺が――『死人』だとしたら――)
リュックに言いかけて、言えなかった自分の真実の姿。
いずれ伝わるだろうとは思うが、それでも自分から告げるのをためらったのは、彼女の反応を恐れたからだ。
(年をとったから、か)
若い頃は恐れるものなどなかったのに、とアーロンは自嘲気味に呟く。
(おっちゃんてあったかいね)
うなされていたリュックがうわ言で呟いた言葉だ。
その言葉は彼に『死人』であるという事実を忘れさせ、かつ思い出させるものでもあった。
死んでしまった自分の体温は、気持ちごと十年前から凍えたままだったから。
夢の中で何かに追われていたらしいリュックは、熱を計るために額に触れたアーロンの手を放そうとは
しなかった。
(行かないで…)
小さく呟いて、彼の腕に縋りついたリュック。
目覚めたリュックは夢の中で何を呟いたかを覚えておらず、彼もまた夢の中のことだと忘れようとした。
うわ言を聞いていないと言ったのもそのためだ。
所詮、夢に過ぎない――そう思ってはいても、リュックを愛しく思う気持ちが、彼女に触れたいと願った。
だから、触れた。
(感傷に浸っている場合ではないのに)
驚いた様子のリュックを思い出して、アーロンは自嘲気味に笑う。
だが彼女の額に触れた指先には、まだその感触が残っていた。
(俺の物語は既に終わった)
『死人』だという現実を苦く受け止める。
(過去に囚われて生きる俺に、あいつを想うことなど…できない)
彼が過去から解放されるのは、ユウナたちの決断がスピラに真の意味での平和をもたらしたときで、それ
はまた二人の友が待つ『異界』へ旅立つときでもあるのだ。
リュックと共に未来を歩めない自分が、惹かれているという気持ちを彼女に告げることはないだろう――多分、永遠に。
いずれ訪れる別れを思って、アーロンはテラスの柱に寄り掛かり、静かに目を伏せる。
今、この瞬間だけは、轟いている雷鳴すら彼の耳には届かなかった。
〜終〜
完結です。おつきあい頂き、ありがとうございました。
最後なので、字下げ忘れ、漢字間違い以外で気付いたミス部分を挙げておきます。
【5】(
>>132)のレス
×だがアーロンは避雷塔の方に向かって歩いていく。慌ててリュックも後を追った。
○だがなぜかアーロンは避雷塔の方に向かって歩いていく。慌ててリュックも後を追った。
になります。
他にもミスってたらスマソ。
次スレでまた何か書かせて頂ければと思っております。多分10ネタw
>>486 ありがとうございます。私の小説がきっかけで書いたと言って
いただけて、書いて良かった、と思いました。
最初は冗談で書いた作品だったので余計にそう思います。
>>482-483 実はアルベドの迫害よりも懸念されるのはグアド族なんじゃないかと思ったり思わなかったり。
……シーモアの件もあるし。
> 1000年続いてきた偏見がそんな簡単に消えるものなのかなと
FF10をプレイした範囲でしか見ていないんですが、アルベドと他の民族が交戦した記録が
なかった様なので(あったらスマソ)、それを考えると
アルベドに対する偏見が“根拠のない古くからの悪習”だと潜在的に気付いていた→
ナギ節到来→悪習打破の良いキッカケ。だったんじゃないかな? と。>燐酸の言葉
何も出来ず見ているだけだったバラライ君、なんかその心情は…分かる気がスルーヨ…。
いじめというか、何でも根拠にしてしまうのが人間の恐ろしいところだなぁ、と。
「人は平和のための努力より、勝つための努力を惜しまない」って何某かのセリフですが
(出典失念)凄い印象に残っていたり。
> ちっとも娯楽じゃないですよね。
そう言えば、某クラウドさんが宣伝していた■のゲームはこの言葉にあたりますね。
世界観とか盛り込まれている問題提起とか、凄く好きなんですが……流石に人肉たb(ry。
オッ、オモイダシテモウツニナルイベントガ…(;´д`)だけど、FF6と並んでハマったなぁ。(w
>>484-485 >>487-490 オサーン……もとい、アーロンの独白が切ない……切なすぎる・゚・(ノД`)・゚・
> 死んでしまった自分の体温は、気持ちごと十年前から凍えたままだったから。
タイトルの意味、ここにあったんですね! それを知ってさらに感動。
別にエローリな展開ではないのに、なんだか官能的な文章で(゚д゚)ウマー。こういうチョット
いい展開(どういう展開なんだ?)が書けないので、いつも雫夜さんの作品読んで
画面の前で「(゚д゚)ウマー!」を連呼しているのは誰にも言えない秘密です。(言ってるw)
……というか、アーロンとリュックって20歳差ですか?! 犯罪じゃ…ないな(絵的に)。
次回作にルールーをキボンヌとか呟いたら怒りますか(*´д`)?
もしくはこの『体温』の続き……10EDのあのシーンをアーロンとリュックの視点から
描写してホスィー(切なすぎますか?)
(前話は
>>480です)
「……ずいぶん腕を上げたな、正直思っていた以上で驚いたよ」
持っていた剣を鞘にしまいながら、戦いの体勢を解く。自らの敗北を認めなが
らも、流れるようなその動作は優雅で気品に満ち――およそ敗者という姿とはほ
ど遠く――見えるのは、王室という場所で育った彼だからなのだろうか。などと
内心でやや負け惜しみの様に疑問を呟くロックの声が聞こえるはずもなく。
「だけどこれじゃあ、目的が果たせない」
女性を口説く時の様な柔らかな笑みを作りながら、素直に相手の美点を評価す
るエドガーに、今度は照れくさそうな笑顔を返した。
「とかなんとか言いながら、エドガー全然本気出してないだろ? な〜にが“練習”だよ。
これじゃちっとも練習にならないぜ?」
彼ら二人のやり取りを途中から見ていたセリス達にしてみれば、不思議という
より不気味とさえ感じた。真剣な表情で鉾を交えていると思ったら、途端に表情
を緩めて楽しげな会話を交わしている男が二人。
「二人とも、一体何をしてるのよ?」
呆れた様子で問うセリスに、エドガーが答えた。
「体も鈍っていたし、ロックに稽古を付けてもらおうと思ってね」
「え?」
そんな事を、航行中の飛空艇の甲板でやろうと思いつくあたりが普通ではない。
更に言えば、その話に乗ったロックも同じだ。
(類は友を呼んだ結果、なのかしら?)
などと考えながら、セリスは額に手を当てると一つ大きく溜息を吐いた。
「じゃあ、アタシが相手になってやろーか? 色男」
うなだれるセリスの後ろから、リルムが挑戦的な口調で申し出る。
「レディがそんな口を利くものじゃない。せっかくの可愛い顔が台無しだ」
そう言って微笑みかけるエドガーに、リルムが問答無用でロッドを振り上げた。
――子ども扱いするな!
声に出す事はなかったが、彼女の目は本気である。
「!」
少し屈んだ体勢になりながら、エドガーはロッドを左手で受け止める。そのま
まの姿勢で、リルムの顔を正面から見つめて呟いた。
「レディがそんな物騒な振る舞いをするのは、あまり誉められた事じゃない」
「……その油断が命取りだよっ!! 戦いに男も女もカンケーないじゃん。そー
いうの、大っ嫌い!」
――大人なんか信用できないね。自分の都合のいいように解釈してるんだろ?
思春期を目前にして、それは彼女の年齢がそう思わせたのかも知れない。
もしかしたら、自分と母を置き去りにした父への思いだったのかも知れない。
いずれにしても。
「リルム!?」
放たれた言葉に、エドガーは内心で強い動揺を覚えたのだった。
――この幼い少女は戦っているのだ。
いつ、命を落とすとも知れぬ死地に身を置いて。
彼女のような小さな娘が、戦いの場に身を置かなければならない状況を作り出し
た責任の一端は、明らかに自分にもあるのだから。
だが、それを表情にはおくびにも出さず、左手で掴んでいたロッドを離そうとした
刹那。耳に届いたリルムの声が事態の急変を告げる。
「サンダラ!」
「!?」
とっさに身を退くが、この距離では完全に回避する事は難しい。せめて受ける
ダメージを減らそうと、エドガーは盾を構えた。
「エドガー!!」
セリスも反射的に魔封剣を使おうと剣を引き抜くが、到底間に合うはずもない。
親友の名を叫ぶロックの声と、激しい雷鳴が甲板に響き渡った。
ATM‥‥うまい表現かもナー
保守
次スレってたってるの???
おーい だれかいるかー?
次スレ立ててもこのままじゃ即死だしなあ‥‥
はーい、いまーす。
なんでか普通にスレに入れないよー(ノД`)シクシク
ブラウザで書き込めるかテスト。
最近過疎化気味でしょうか。
寂しい…と言いつつ自分も投下できるもの無くてスマソ(ノД`)
がんがって続き書きます。
>>484-485 487-490
完結乙カレ様です。
通じ合ったと思った時にはもう離れていってしまう二人が悲しい…
でも、この、触れるか触れないかの距離感に萌えながらむせびました。
こう…心と心の触れ合いのような感じが良かったです。
下手に言葉で繋がれる恋より断然(・∀・)イイ!!
暖かさとか、優しさとか、そんなほんわりとした気持ちを感じました。
セツナイ、ケド…
次回も10ですか。10は私的萌えカプ多くて(゚Д゚)ウマーなので、楽しみにしてまつ。
>>492-494 背伸びしてるリルムたんかわええ…(ポワー
エドガーはなんだか戦い方にも普段の女性に対する態度が出てるように思います。
避けずくらわず、と言いますか。きっちり受け止める当たりが…さすが女殺し国王サマ。
とここまで書いて、リルムの悲しみのこもった叫びだから受け止めたのかな、とも思いました。
しかしその盾は…アワワワ
>……シーモアの件もあるし。
流石…深い読みです。
ネタばれになってしまうのですが、グアド族は10-2ではロンゾ族からすんごい恨みを買ってます。
>>497-499 そろそろ次スレ立てた方がいいでしょうか?
もうちょっともつかなーと割と楽観視してるんですが…
最近他の職人さん方もいらっしゃらないし、
>>498さんの仰る通り即死の危険性があるかと。
あれだ! いまOCN規制だ!
規制されて書けない人が多いんだよきっとー!!!
とりあえず保守します。(←SS投下しれ)
>>501 OCN規制ですか…早く解除されてほしいですねー(´・ω・`)
気温が上がるくらいの萌えとハァハァが見たい今日この頃。
>>502 お気遣いどうもありがとうございます。
保守ついでに萌え語りでもして行きませんか??
うーん、再び賑わうまでとりあえず保守がてら続編をアップします。
書いてたらあまりの暗さに違う話が書きたくなりますた。
前回→
>>483 仔ユウナと仔バラライの話です。
「アルベド族」の存在は、いつだって遠かった。
初めて彼らを見たのはマカラーニャ湖の手前。アルベドの旅行公司が建てられて間もない頃。
厳格なエボンの僧だった両親は、鮮やかな色に塗られたその建物を明らかに嫌悪感のこもった目で一瞥した。
扉が開いて中から出てきたのは、金色の髪に金属製のゴーグルを付けた見たこともない人達だった。
僕の知らない言葉で会話する、僕の知らない人達。
「見ちゃ駄目よ」と無理矢理顔を背けさせられたけれど、気になってしょうがなかった。
あれが、アルベド族。
教えに反する機械を使い、僕らとは違う言葉を用い、エボンに反する呪われた民。
彼らとユウナちゃんとは、全然結びつかない。
いつもの場所、いつもの時間。
いつもと違うのは、二人の距離。
僕はユウナちゃんと少しだけ離れて座っていた。
「ユウナちゃんのお母さんは……アルベド族?」
僕がそう言っても、ユウナちゃんは別段驚いた様子を見せなかった。
まるでいつかこうなるだろうと気付いていたみたいに、悲しそうに笑った。
「分かっちゃった?」
「ごめん……」
知るつもりじゃなかったと言うと嘘になる。
聞かなければ良かったとは思うけれど、あの日ユウナちゃんを追いかけたのは、紛れもない僕の意思、だった。
後悔するのは、いつだって何かが手遅れになってしまった後だ。
僕は項垂れてこっそりと溜息を吐いた。
ユウナちゃんには気付かれないように、こっそりと。
お盆の季節は規制…もとい帰省の時期と重なっているのでしょうか?
保守カキコして下さった皆さん乙です&ありがd。漏れも保守がてら…。
>>Mit deinen blauem Augen(鈴さん)
直ぐ傍にいるのに離れている二人の距離、隔てているものは民族という壁でしょうか?
その大きさ、その高さに溜息が出たのかな? それとも自分の小ささに溜息が出たのかな?
……などと読んでバラライ君の健気さというか素直さというか、幼い二人なのにしっとり
うっとり(*´д`)
関係ないですが、今日はじめてFF10-2を見ました……ザナルカンドガカンコウチニナッテイル(ノД`)
> 萌え語り
「…語っても、よろしいですかな?」
遠慮しておきます。
是非、また今度…
ネタによりますが、今回は事足りています。
これ以上レスを長くしてスレ消費しないで下さい。おながいしまつ。
……Σ(゚Д゚;)
小ネタでスマソ。
(前話は
>>493-494です)
「……ありゃ?」
リルムの言ったとおり、この時エドガーは明らかに油断していた。それは彼女
自身の能力を侮っていたのではなく、一国を担う王としての理想論――魔物や
他国に脅かされることのない平和な世という――が決定的な敗因となった。
「……ご、ごめん」
一方リルムとしては、まさかエドガーにこれ程のダメージを与えるとは夢にも
思っておらず、この状況に困惑の表情を浮かべていた。
「とにかくエドガーを中へ!」
回復をさせようにも道具と魔法の揃わない甲板では始まらない。気絶している
エドガーの両脇を、セリスとロックが抱えて歩きだす。
リルムは床に転がったロッドを拾うこともせず、ただ呆然とその光景を眺めて
いたのだった。
「ぶわっははは! それにしても無様だなエドガー」
意識を取り戻したエドガーを最初に迎えたのは、セッツァーの高笑いだった。
気を失っていたエドガーを、セリス達は普段セッツァーのいる個室へと運び回
復処置を施していたのだ。
「……はは、全くセッツァーの言うとおりだ」
そう苦笑するエドガーの表情は曇っていた。それを察してセッツァーは真剣な
口調になって対する。
「エドガー。リルムの魔力が高いって事ぐらい、お前なら把握していた筈だろう?
なぜマトモに魔法を喰らったりしたんだ?」
それ以前に、航行中の飛空艇の甲板でリルムがエドガーに向けて魔法を放つと
言う状況が、セッツァーにはどうにも理解できない。
「……すまないセッツァー。じつは発端はオレが……」
ロックが間に入って弁明しようとするのを制し、エドガーは詳細を話し始めた。
「いや、元々は俺がロックに“実験”の協力を申し込んだ事が発端なんだ。ロッ
クはそれに応じてくれた。……どちらにせよ原因は俺にある」
そう言って頭を下げるエドガーの言葉に、今度はロックが顔をしかめながら問う。
「なっ、何だよ“実験”って?!」
「ああ……この盾の特性を知りたかったんだ。どの種類の攻撃に対してどれ位の
耐性があるのか。そして言われている様な“呪い”と言う症状があるのかどうか」
「どうして最初っからそれを言わないんだよ!」
――その秘密主義だけはどうにかしろ。
そう尋ねるロックの声に怒気が含まれている事を、その場にいた3名全員が
感じていた。
「お前が言っただろう? 不可解な症状が現れるのは『戦闘中だけ』だって。
なら、それがどうしてなのか。実際のところどうなのか。更に言えばこの盾が、
リスクに見合った性能を持っているのかどうか、詳しく知りたかったかったんだ」
より実戦時に近い状況で、盾の変化や能力値の正確な情報が欲しかった、と言う訳だ。
容量が危ないですよ!
でも今の過疎化したスレのままだと立てても即死しそうだよなぁ…。万が一の時はどうするんだ? 千一夜スレとかか?
今夜21時までに次スレが立っているようだったら、12KB分の小説は投下できます。
ただ、例によってポリゴンの名前無きキャラに勝手に名前付けた人が多発する話になります。
後、続きがいつになるかわかりませんがそれでもよろしければ。
姐様キタ━━━━━━━( ・ ∀ ・ )━━━━━━━ッ!!!
>>512は新スレです。〜FFの恋する小説スレpart2〜
アナウンスせずスマンカッタ....。
雫夜さんありがd。
口説きまだ?
∧_∧
∧_∧ (´<_` ) 修正できたかな?
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口説きまだ?
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tesuto
あぼーん
519 :
名前が無い@ただの名無しのようだ:03/09/01 00:23 ID:y9+AoAbu
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死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら死ねよおめーら
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