碇月シ日
明日は碇シンジ君に初めて会う日。
彼の姿を見たその日から僕は彼に恋をしてしまった。
明日が待ち遠しい。
最初に声をかける言葉は何がいいかな?
「こんにちは、碇シンジ君」
いや、もっとフレンドリーに
「やあ、碇シンジ君」
とかの方がいいかな?
それとももっとインパクトのある登場で彼の心に深い印象を与えるべきか?
ゼーレの命令なんて知ったことではない。
僕は碇シンジ君を悲しませることなんかしたくない。
裏切り?
いやいや、最初から彼らのいうことを聞く気なんか、さらさらない。
ということで、待っててよ、シンジ君♪
文月極日
初めて間近でシンジ君の顔を見た印象は・・・
一言じゃ言い表せない。とにかく可愛すぎる。
登場は鼻歌を唄って、黄昏るシンジ君に声をかけた。
印象はばっちりのようだった。
いきなり彼の名前を呼んだら、シンジ君が驚いて
「君は?」と訊いてきた。僕は「君の事を知らないものはいない」とかなんやかんや言った。
そうしたら、シンジ君は顔を赤らめた。君はそれ、僕を誘ってるのかい? わざとかい?
僕らは一緒にお風呂に入ったりした。楽しかった。
お風呂の中で手を握ったら、またシンジ君は顔を赤らめた。
襲おうとする衝動を抑え、「好き」ということを彼に伝えた。
その後、一緒の部屋で寝ることになった。
そして今、これを書いている。
明日になったら僕とシンジ君は友達ではなくなるかもしれない。
楽しみだ。でも、彼の意志を尊重したいし、難しいところだ。
というより、僕自身、耐えられるだろうか?
それとどうでもいいことだけど、シンクロテストを受けた。なぜか職員は驚いていた。
うわー上手いなーすごいなー
もっと書いてください
●月×日
シンジくんはとても素敵な人間だと思う。
悲しみや絶望、そして安らぎや幸福、
人間としての感情を一番に持っている。
嬉しい時には笑い、
悲しい時には泣く。
では…僕の本心を知ったなら?
君を好きだと言ったあの日、頬を赤らめて少し笑ってくれた。
でも、君が思っている以上に君が好きなんだと思う。
人間は予想以上の「愛」にはどう反応するのだろう。
戸惑う?
喜ぶ?
でも、僕の気持ちは止まらない。
きっとこの気持ちを君に打ち明けてしまうだろう。
君の笑顔が見られなくなったら淋しい。
でも、気持ちを押さえるのも苦しい。
どうしたら良いのだろう…。
違う! カヲルはホモじゃない!
カヲルはバイだよ
ホモでないと変。
カヲルは両姓具有なので安心だ。
10 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/06/21(火) 17:26:20 ID:mKoR/EcU
シンジもカヲルもバイ
カヲル→人類じゃないので人類の恋愛観、倫理観を求める方が無理
シンジ→コンプレックスだらけで自分がないのでとりあえず
自分を嫌わない相手なら誰でもOK
こうやって考えると危ないのはシンジの方か?
14 :
ghll:2005/06/29(水) 16:28:41 ID:RXN4kwCe
しね
今日はリリンの最後の日だよ。
カヲルくんにあてる日記
×月×日
昨日見つけたスレ。いろんなカヲルくんがいるが、昨日見つけたスレのカヲルくんが一番よかったです。そのカヲルくんは包帯をしてるご様子。最近、降臨してないご様子。
なにかあったのだろうか?忙しいだけなのか?不安がおそうが、気長にカヲルくんを待つ。
17 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/22(金) 07:43:49 ID:gXYF0vWc
アナルは・・・いいね・・・ぇ
リリ・・・ンが生・・・み出した究・・・極の文・・・化だよ
そうは・・・思わ・・・ないかい・・・?
碇シ・・・ンジキュン・・・
すごく、おおきいよぉー
朝っぱらからゼーレに呼び出された
「早く任務を遂行しろダブリス」だと
ボクは渚カヲルだ、使徒名で呼ばないで欲しい
全く人間のジジイは睡眠と寿命が短いから困る
昨日からシンジ君の保護者に見張られているみたいだ
ボクが朝っぱらからシンジ君を襲うとでも思っていたのかい?
彼女はセックス依存症であり
あろう事かボクのシンジ君にも手を出そうとしている
でも残念だったね、先程もシンジ君と廊下ですれ違った時に
「やあおはよう シンジ君 今日も元気そうだね」
と微笑んだだけで彼は俯いて顔を赤らめてた
まるで恋する乙女だ
約束の日は近い
ダブ・・・
あ・・・・・
||
Λ||Λ
( / ⌒ヽ プラーン…
| | |
∪ 亅|
| | |
∪∪
カヲルをホモ扱いする奴らはアニメと原作をちゃんと考察して理解したほうが良いかとおもわれ。
>>21 原作てアニメでは・・・
間違ってたらスミマセン
>>21 禿同。カヲルはホモじゃない
両刀だyoヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
シンジ君がセカンドチルドレンをオカズにオナニーしていた
ボクだったら何時でも相手になって上げるのに・・・・・
ちょっとショックだった
今日はもう寝る
むしろホモはシンジのほうじゃね?
>>21 まずはおまいがアニメが原作だってことを理解しろと。
改めて24話を見た。
いやー・・・こんな奴いたら確実にこいつフォモだ、と認識するな俺はw
エロスな方面かどうかは別として。
>21の考察と理解とやらを押し付けられてもなー。絶対自分は正しいと思い込める人なんだろうけど。
カヲルタンは使徒だからホモとかの概念なしでいいじゃん
ただのシンジキュン萌えなんだよ
考えを押しつけられなくたってカヲルはホモじゃないって解るだろ。アニメ版カヲルが耽美ホモ扱いされたり、エヴァを後から知った奴らにホモな認識されるのはキモい腐女子の所為な気がするし。なんでそう腐った方向にしかとれないのか不思議。
これはオレがカヲルがホモ扱いされてる上で思ったこと。
それに漫画じゃ好きって感情すら理解してなかったみたいだしなー‥…。じゃなきゃ商業誌、しかも少年漫画であんなシーンいれられないしな。漫画のカヲルを理解してるのは貞本だけなんだろうけど。
>>30 そうだそうだ
カヲルくんはホモじゃないよ〜
ゲイだ〜よ〜ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
32 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/25(月) 02:18:36 ID:jqA3BbzB
碇シンジ補完計画 ってPCゲームでも、裏にカヲル君を養成してシンちゃん誘惑するやつ
あるんだし、カヲル×シンジは画イナックス公認かっぷるです。
33 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/25(月) 06:16:11 ID:dDhInd99
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
>>30 そーいうのが押し付けってんじゃないの。
別に他人が自分と違っててもいいじゃん。
ちなみに、カヲルにナルシスホモの呼び名を与えたのは庵野な。
ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
渚カヲルをナルシストと言うのはマンコンプレックス腐女子の嫉妬の色眼鏡から。
ナルシズムを抑圧し外に発露できない腐女子は欲求不満が膨張し爆発寸前にあるため
カヲルの自己主張に強烈なアレルギー反応を示すのだ。
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
童貞ですか?
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
カヲルがシンジにしたことくらいなら俺も友達にしたことある。
その気はなかったのに結果相手に惚れられた。ずっと一緒にいたい、とか言うから
「そっかー、じゃ結婚でもしようか」と爽やかにジョーク飛ばしたつもりが
思いっきりはにかんで「……うん。」とか言われて
エエェ!?まじかよ?!今のは冗談だったんだすまねぇ!!と叫びそうになったとき
「それは考えてたんだけど、××から言ってくれるなんて…嬉しいよ」と笑顔。
絶句してしまった。
あれから暫く経ったが、もう忘れてくれただろうか。ごめんな友よ。
あんなこと深く考えないで言うもんじゃなかった。
↑これがまさに渚カヲルの日記なのでは
同性をタラシて惚れられた一見爽やかな真性ギャグ香具師のスレ
つまりとぴあほ
ほんものだーよヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
40!まじなのですかぁ!?激しく萌萌萌萌萌
何何ー?何したのー?
カヲルくんはバイじゃないよ
バイだよヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
50 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/07/29(金) 06:51:02 ID:Rd8zafQa
裏切ったんだ裏切ったんだ裏切ったんだ。
僕のアナルを裏切ったんだ。
父さんと同じで裏切ったんだ。
m9(^Д^)プギャー 何ネタにマジレスしちゃってんの?
つまんねーもんはつまんねー
m9(^Д^)プギャー
マターリマターリしよ〜よ〜ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
おばかさんたちっ(´∇`)くす
ばかじゃないよ〜 (ノ∀`)
ほかの日記スレに比べて荒れてるけど、職人不足のせいか?
59 :
渚カヲル ◆5th/FDphuE :2005/08/01(月) 23:31:37 ID:ZsxbV3k6
/\
/\ .//ヽ,\
//ヽ,\ // ヽヽ
.// ,.' ' ̄ ̄`¬ヽ i|
// ノ/ \、. !|
__,.イ" /ヽ ヽ ヽ ヽ!
イ // ハ丶ヽ丶ヽ、ヽ ヽヽ ':,
/ / / ハレハi\i丶丶!\、ヽ ヽ !
// i i i/ ハ '´ ̄ iヽ、ヽヽj 電波スレにも来たらいいと思うよ・・・
iハi i i| ● レ´`ヽ i
从リ', ● ' ) レ/
ハヘ ノ __ノヽ、
i! ヽ. / ヽ」 }‐-- .,
/X、 -ー ! i `ヽ、
〈 ヽkヽ_ -‐― 、/ / | /ヽ、
ヾ、 ´ `Y / i . ´ ヽ
書いてみました。至らぬことばかりと思いますが、
間違いなどお気づきの点があればどうぞお知らせください。
>>59のカヲル君、こんにちは。君も気が向いたら書いてみてね。
>僕の気持ちを裏切ったな
明らかにホの字漂う台詞でつね
波の荒い日
日記というものを初めて書く。僕には以前の記憶がない。
想い出とは生けるものをユニークな個として形成するのに欠かせないもの。
僕はそれを忘れてしまったのか、事実過去を持たないのかは分からない。
どちらであっても構わない。けれど二度と失くしてしまうことのないように、ここに綴っておきたい。
どんな他愛無い心の仕草でも、その持ち主を定義する上でかけがえのないものだと思うから。
今日、日本と呼ばれる国へと向かう。そこに僕の求めている何かがあると言う。
それは、僕も感じている。生きるということは、何かを求め旅をするということなのだろうか?
刻み始めた時は僕をどのように形づくっていくのだろう。
陽炎の立つ日
ネルフという勤務先に出頭。
僕はこの組織の社宅に一部屋貰って、そこで生活することになる。
この場所は、何か特別な感じがする。得体の知れない焦燥感というか、
何かしなくてはいけないのに、その何かが僕にはまだ分からない、妙な感覚。
何かを予兆する心の動き。
研究スタッフへの紹介とシンクロテストがあった。
結果は知らないけれど皆奇妙なものを見るように僕をちらちらと盗み見ている。
でも、僕は気にしない。こういう視線には慣れてるさ。
施設の一角で、ファーストチルドレンの女の子に会った。整った顔立ちをした、
でも表情のない人だ。彼女を見たとき、直感的に、似ていると思った。胸を突くような既視感。
君と僕は同じだね、と笑いかけたら、あなた誰、と訊かれた。
誰だろうね。君も、誰なんだろうね。
それが分かっていたら、君も僕もここにこうしていないかもしれないよ。
('A`) ・・・・・
そんな顔しないで笑おうよぉヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
カヲル君は両刀だよ〜ばか〜 (ノ∀`)
この馬鹿! あげてんじゃねー! 良スレをあげるのは荒らしと同じなんだよ!
カヲル君はバイだよ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
その気はなかったのに結果相手に惚れられた。僕たちずっと友達だよね、とか言うから
「そうだね、君は好意に値するよ…好きってことさ」と意味深ぽくジョーク飛ばしたつもりが
思いっきり顔赤らめて「……えっ」とか言われて
エエェ!?何その反応!?今のは冗談だったんだよシンジ君!!と叫びそうになったとき
「僕も…カヲル君のこと好きだよ…」とはにかんだ笑顔。
絶句してしまった。
あれから暫く経ったが、もう忘れてくれただろうか。ごめんねシンジ君。
あんなこと深く考えないで言うもんじゃなかった。
「僕を裏切ったな!!!」
76 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/03(水) 23:32:44 ID:9PmBBjrX
>>20位までに書いてた職人が戻って来ないとダメだなw
>>75 その設定で学園エヴァでも書いてみると面白いかもね
40です。実話に基づいてシリアス路線でやってみようかと思ってます。
いらんかったら即刻立ち去りますのでびしっと言ってやってください。
つうか同性愛板でやったら?
一度書いてみて判断するよろし。
何故か僕の体がゲラン(女)の体に変わっていた
今更驚く事はないし、生活に支障はないけど
こういう事なら僕が転校する前にやってほしかったな、委員会
保守
。
保守
黄昏時、シンジくんに出逢った。というか僕が待ち伏せをしていたのだけれど。
得意な唄をうたってみた、曲は第九楽だ。何度も練習したので本番はばっちり決めるつもりだったのに、僕のなかの声の人が音を外してしまった。
僕はかっこいいので、決めるところは決めたかったのに失敗してしまい、シンジくんに会わせる顔がなくなってしまった。
が、得意の爽やかな笑みとやらでごまかしてみた。ついでに、歌はいいねえ歌は心を潤してくれる文化の極みだよと口にしてみた。
とりあえず潤すとか極みとか適当に言えばシンジくんは、『あ、いま音はずしたっ』と思うより『こいつ難しいこと言うな〜』と思うかもしれない。音痴をごまかせるかもしれない・・。
どうか君いま音はずしたよね、と言わないでくださいと懇願した。
彼の頬があかくなった。
心臓が高鳴った。シンジくんにこの鼓動、聞かれたくなかった。僕は顔をあかく染めたシンジくんにどきどきしてるのではなく、
音痴を突っ込まれたくなかったから、どきどきしてるのである。
音痴について何も問われなかった。
ほっとしているも束の間、口にはしないが本当は腹のそこで、こいつヘタクソだなぁと思ってるかもしれない。それはまずい。
華麗な登場、優美な容姿、洗練された言葉使い、知的アーピルが台無しになってしまう・・・
僕はある計画をたてていた。それはシンジくんの初号機の手でにぎり潰されるという酷なシナリオだった。
このまま描いたシナリオ通り事が進んでしまえば、シンジくんは僕のことを音痴マンとして記憶してしまうだろう。
それは非常にまずい、僕のイメージが台無しだ。
明日、にぎり潰されるのだがそれまでに音痴を挽回するすごいことをシンジくんに見せつけなければ気が済まないが、
明日までにそれができるのだろうかという不安があった。そう思ったら、死の覚悟がにぶった。
ま だ 死 ね な い
死が惜しいよりも僕のイメージが崩れるのはいやだ。僕は死なないし、消えない。その瞬間、生きようと決めた。
音痴マンの称号を返上すべく、僕は生きるよ。
夜になった。シンジくんに明日にぎり潰される予定でいたが変更するよ。
柔らかな布団で眠りにつく僕。そういえば僕は言葉をあまり知らない。
シンジくんと初めて言葉を交したとき、歌はいいねえ歌は心を潤してくれる人間の生みだした文化の極みだよ、
となれもしないのに詩人的発言をしてしまった。彼に知的な僕を植え付けてしまったがために、
これからは彼のまえでは知的に振る舞わなければいけなくなった。見栄は良くないと学んだ。
とりあえず明日は単語の勉強をするために、書店で辞書を購入しよう。ボイストレーニングはその次にするつもりだ。
久々にワロタW
シンジくんと出逢ったあの日、つまりは昨日のことなのだが、音痴について悩んでいたせいか学校へ登校するのをすっかり忘れていた。
今日は初の登校日。扉をがらりと開けると、たくさんの、僕にとってはどうでもいいクラスメイトが目に映った。
シンジくんを数秒で発見した。彼は薔薇やら百合やらたくさんの花をバックに背負っていた(背負ってるように見えた)。
女子が騒いでいるようだが、僕の頭は音痴とシンジくんのことでいっぱいで、女子の喚きなど煩くもなんともない。
ハゲの教師に席を誘導された。僕は運が良い。シンジくんの隣だった。
「やあ、シンジくん」歯を強調させた。昨日と今朝、何度も磨いた甲斐あった。
「あ、昨日はどうもカヲルくん・・」
それから授業中は、世間話をした。授業は聞いてません。
休み時間になると僕にとってどうでもいい女子たちが寄ってきて周りを囲った。
男子が恨みの念をこめて僕を睨んでいたが興味なし。
教室に絡まった様々な感情が僕にぶつかるが、僕はつねに一点しか見てない。
ちなみに言うが、シンジくんは本当に背中に煌煌と輝く花たちを背負っていた。変わったやつだ。
そのシンジくんに視線を送った。彼は何を思ってるのか顔を赤らめてばかりいた。
五時間目は音楽だった。音楽室の前側に一人が立たされた。みんなのまえで歌を歌わせるという嫌な授業内容だった。
その子は僕と同じであった。紅い瞳をしている。綾波という。
彼女は歌う。うまい。感情のない静かな調べだった。耳に残る。聞いていて心地良い。
綾波が歌いおわる。シンジくんの番だ。
シンジくんがおわると次のひと、また次のひとと、代わる代わる、人の調べを聴いた。
僕の番がきた。はやい・・はやすぎる・・、僕は急に使徒を呪いたくなってきた。
なぜなら、このクラス他でも言えることだが一クラスの人数が少ない。この要因は使徒にある、
奴らが暴れなければ、人間の数は少なくならなかったはず。僕の番というのも、もう少し遅くにやって来ただろう。
使徒がいなければ僕の存在も確なものでないかもしれないが、とにかく今は使徒が憎い。
そして僕は歌う。声が小さいと教師に怒鳴られる。恥ずかしくなる。消えくなる。ますます使徒が憎くなる。
シンジくんの方を見ると笑っている。あの笑いはあきらかに小馬鹿にした笑いである。
放課後。鬱である。乗り気ないが書店に行く。辞書を探し店内をうろつく。
同じ中学の制服を見つけた。見覚えのある後ろ姿。綾波だ。
「ファースト」声をかけると綾波は振り返った。「何にしてるんだい?」
彼女に近づき、手にしている雑誌をのぞく。十代向けのファッション誌だった。
「見てるの」
綾波のとなりに行く、棚の前に並んだ雑誌に目を向けた。
学校では女子に囲まれ、シンジくんを見つめていたので綾波などほとんど目に入らなかったが、
この機会に少し綾波について考える。僕と綾波は同質、同属とでもいうか似ている、いや違う、同じであると。
「君は、僕と同じだね」
そう問いかける。彼女ならこの問いの意味をすぐに理解するだろう。
「……いいえ、」綾波は雑誌に視線をむけたままだ。「私はあなたとは違う、いっしょにしないで。私は音痴じゃないもの」涼しい顔でいいのけた。
僕のなかで何かが音をたて崩れていった。
d( ̄∀ ̄)b
中の人の音痴ネタワロタwGJ!
これからどうなるのか。
97 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/18(木) 05:28:23 ID:4bzKRMjN
綾波に音痴呼ばわりされて、僕の心は悲しみに満ち溢れた。僕は歌が下手なのか?
こんなにも歌を愛している僕が・・・そんなはずはないさ・・・そんなはずは・・・
シンジ君も綾波も僕の歌の良さがわからないだけさ。彼らには僕の歌の良さがわからないんだ・・・
誰か僕の歌を喜んでくれるはずだ、誰か・・・
そんなことを考えながらどれくらいの時間夕闇の中をさまよい歩いたのだろう、ふと気が付くと僕はエヴァ格納庫の前にいた。
そうだエヴァに僕の歌を聞いてもらおう。エヴァのなら僕の歌の価値がわかってくれるさ。
「フンフンフンフン♪フンフンフンフンフ〜フ〜ンフ〜フン♪」
僕は大好きなフレーズをエヴァたちに歌い聞かせた。
全く反応がない。
「そうだね。君たちは歌なんかに興味があるわけないよね」
もともと反応がないのなんてわかっている。エヴァは心を閉ざしているんだからね。
僕は少し照れくさく、でもなんとなく満たされた気持ちになった。
さて、部屋でゆっくり休もうかな。風呂で命の洗濯かな。
その時弐号機の瞳に光が宿った。もっと僕の歌が聞きたい、いっしょに歌いたいと弐号機の魂が
語りかけてくるのがわかった。僕の歌をわかってくれたんだ!
僕は嬉しくなった。やっぱり僕は歌が上手いんだ。弐号機は僕の歌に共感してくれたんだ!
もっと僕の歌を聞かせたいな。でも誰がいるんだろう・・・
子供には僕の歌のよさはわからないみたいだしなあ・・・
誰かいないかな・・・・加持さん?ミサトさん?音痴っぽいしなあ・・・
リツコさん?遠い目で僕を見てるしなあ・・・・
アッと思った。そうだ、忘れてた。僕の歌をわかってくれるヤツが
セントラルドグマにいるじゃないか!
いつもあんなじめじめしたところにいて、きっと退屈しているに違いない。
僕と弐号機と一緒に歌を歌ったらきっと楽しいぞ。そうだいっしょに歌いに行こう。
「さあ二号機いっしょにいこう。音楽会を開きに」
僕は満たされた気分でセントラルドグマへと向かった。
セントラルドグマ目指してどれだけ経ったか
僕はふと思った。シンジ君も来ないかな・・・?
・・・そうだ!ATフィールドを出せばいいんだ!
そしたら本部に使徒と認識されてシンジ君が出撃してくるんじゃないか!
僕は早速ATフィールドを展開した。
ふふ、これでシンジ君も来るだろう
初号機とシンジ君を交えた大演奏会になるぞ
「遅いなぁ・・・シンジ君」
そう呟いたとき、初号機が見えた
「待っていたよ、シンジ君」
しかし彼は怒っているようだ・・・
無理もない、僕が使徒だからか?
まずは彼を、なだめて説得しなければならないようだ。
それから数分経ったが、彼を説得することはできなかった。
そうこうしている内に最下層へ到着した。
君も僕の歌を聴いたら、きっと穏やかな気持ちになるよ
先に演奏会場に行ってるよ・・・
そう心の中で呟きながら演奏会場へ向かうことにした。
弐号機がシンジ君を押さえてくれてるようだ。
そして演奏会場に到着した。
相変わらずじめじめしたところにアイツはいた。
「・・・違う!これはリリス!そうか・・・そういうことかリリン」
まぁ別にリリスでもリリンでも、どっちでもいい。
さぁ、そろそろシンジ君が来る頃だ。
ドカーン!
顔に似合わず派手な登場だね、シンジ君・・・
よく見ると弐号機が壊されている。
一人減っちゃったな。
そう思っているうちに、シンジ君に掴まれた。
なんか嫌な予感がしてきた。
やはり僕は死ぬ運命らしい。
カヲル「生と死は等価値なんだ。僕にとってはね」
カヲル「自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだ」
また知的っぽいカッコイイことを言ってしまった・・・
シンジ「カヲル君、君が何を言ってるのか分からないよ・・・」
まさかシンジ君に突っ込まれるとは思わなかった。
正直自分でも分からない・・・なんか恥ずかしくなってきた・・・
ふと見上げると綾波レイがいた。
弐号機の代わりは彼女に務めてもらおう。
それにしてもシンジ君に会えて本当に良かったと思う。
「ありがとう、君に会えて嬉しかったよ」
さぁ、演奏会を始めよう。
死ぬ前に演奏会をやれて嬉しいよ
・・・それからしばらくの沈黙が流れた。
よし、心の準備はできた。
さて、みんなに聴いてもらおう。
がんばれカヲル、みんなを感動させるぞぉ!
死ぬ前に僕の歌を聴いてもらうんだ!
よし!!!!やるぞ!!!!!!
「〜♪ッ・・・!!」
グシャッ!!
終
>>88-103 茶吹かないまでもペタワロタwwww
音痴なとこにこだわるとあれやこれやのシーンがこんなになるとは思わなんだ
GJ!
107 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/18(木) 14:56:22 ID:yL352UzJ
自分は88から94までを書きました
あとは別のかたの作品ですね
夜、自分は94からのつづきを書こうと思います
>>107 利用させてもらいますた
続き期待してます
97だけ書きますた。前の人使わせてもらいますたありがとう。
後の人まとめてくれてありがとう。
合作だったのかwすげえ!
おまえらGJ!面白かった
>>107 おお 期待してるぞw
「私はあなたとは違う、いっしょにしないで。私は音痴じゃないもの」涼しい顔していいのけた綾波。
僕のなかで何かが音をたて崩れていった。
その場で立ちくらみがして倒れそうになった。ショックだった。
ほぼ半分、魂が抜けた状態で綾波から離れた。その間、何度か店内の白い柱や本棚に体をぶつけてしまった。
本棚にぶつかったとき、棚から本を落としてしまった。もとあった棚に戻すため本を拾った。表紙が目についた。
その瞬間、僕の瞳は大きくなり表紙を凝視した。
表紙には深紅の瞳孔に、絹のような髪の少年が描かれていた。少年のバックには全身赤の少女がいた。
まちがいない。これは渚カヲルとセカンドであった。どうして書店の漫画コーナーに・・。
とりあえず中身が気になり、新世紀エヴァンゲリオンの九巻を購入した。
ネルフに帰った。ここは僕の家の役割もしている。布団二敷しか敷けない小さな部屋だった。
ネルフは金があるのにケチだと思った。
ベッドに荷物を置いた。包装から新世紀エヴァンゲリオンの九巻をとり出した。包装の紙で鼻をかんでゴミ箱に投げ捨てた。
九巻を読もうと腰をおしたが時間が気になり時計を見た。老人との約束の時間だった。
仕方がないので、じいさんたちの相手をしにいく。
いつものことであるがゼーレの老人らの会話は長いくどい説教くさい。
ダブリス、なぜ実行にうつそうとしない?
我らの目的…未来のために。
互いに互いの顔色を見ることさえ許されない哀れな空間。
聞こえる声はかすれた声、若さのないの太い声、なかには異常なほど高い声の持ち主もいた。
ダブリス、答えよ・・。
「……」意見を求められたがそれは困る。
口の中はスナック菓子で充満で、しゃべることが困難だった。缶ジュースで口のなかのものを流しこむ。ゴックン。
ゴックン?
「ゴックンは何でもないよ」
老人たちの話はつまらないので今回はお菓子とジュースといっしょに、新世紀エヴァンゲリオンの九巻を持ち込んでいた。
僕はそれを読みながら老人たちとのやりとりとしている。でもこの漫画に夢中で、老人たちが何の話をしていたのかさっぱりだった。
ダブリス、の呼び声に、漫画の世界から抜け出し現実に焦点をもどす。
当然、いまの僕に答えや質問を求められても困る。
適当に手元の漫画本をぺらぺらめくる。128ページ目からの吹き出し文を軽く目でおって読んだ。
次のページは、今の僕の現状と似ていた。
それで僕はその場面の渚カヲルの台詞を、そのまま読みあげてみる。
「聞こえてるよ。仕方ないだろ? あの時は槍を使うのがあまりにも突然すぎたし、
あそこで僕がとめるのも変だし」
槍?
ロンギヌスの槍の話などいまはしていない。
そんなこと僕にはおかまいなし。答えるのに必死ですから。
「それより僕がここに来るのもうまずいんじゃないかなぁ、正式にネルフの
一員になったんだよ」
僕、必死。額と心は、冷や汗かきまくり。
「サードチルドレンには張り付いてるし…それにしても人間というのは奇妙な生き物だね、
自分以外のものに興味を持ちすぎる、他人のために怒ったり慌てたり必死になったり、思いつめたり、
音痴だとはっきり言ってみたり、人の恥を小馬鹿にして笑うし……見ていて、辛いね……泣きたくなるよ」
老人たちは黙って聞いていた。彼等の顔がはっきりと見えないので、
なんとなく空気で伝わってきたのだが老人たちは、僕の返答に唖然としている気がした。
だれも何も言わないので僕は退場した。
廊下でお菓子を食べた。おいしかった。シンジくんに殺されてたらきっとお菓子なんて食べられなかったんだろう。
部屋についたら、九巻を読みなおそう、と♪
いつものことであるがゼーレの老人たちの話は長いくどい説教くさい。
『ダブリス、なぜ実行しない?』
『我らの目的…未来のために…』
『必要不可欠なのだ』
ここは互いが互いの顔色を窺うことの許されない哀れな空間だ。
聞こえてるのは、かすれた声、若さのない野太い声、甲高い声の持ち主らの耳障りな会話。
『ダブリス、答えよ・・』
「……」
意見を求められたがそれは困る。お口はスナック菓子で充満しており今喋ることは困難だ。
いそいで、コーラを手にとり口の中のものを胃に流しこんだ。ごっくん。
『ごっくん?』
「ごっくんは何でもないよ」
老人たちのやりとりはつまらないので今回はお菓子ジュースといっしょに書店で見つけたエヴァンゲリオンの
九巻を秘密で持参していた。僕はそれを読みながら老人たちと適当なやりとりを交していた。
でもこの漫画に夢中でどんなやりとりをし、どんな経路で話が進んでいるのか頭に入ってはいなかった。
ただ適当に、無意識に「ああ」「うん」などの相づちを僕はしていたらしい。
ダブリス、その名を呼ばれて漫画の世界から抜け出し現実に焦点をもどされた。
だから今の僕に質問や答えを求められても困るわけだ。
112と113をすこし修正します、流れは変わってませんが。
萌えた
話を聞いていない僕はなにも答えることができない。無言でいるしかなかった。
どう返答すればいいのか考えるが、思い浮かばない。そう思っていても漫画に釘付けだし、ページをめくってもいた。
どう答えればいいのかわからない、けど漫画を読みたい展開が気になるという二つの衝動のあいだに揺れ動いていた。
その中途半端な思いで、今めくって目で追いながら読んでいても物語は頭にはいってこないし、
答えようと必死になってもしどろもどろになるばかり。
このとき漫画は128ページを開いていた。ゼーレのシーンだった。次ののページでは渚カヲルが描かれていた。
そうだ、このカヲルの台詞を読みあげよてみよう。とっさの思い付きだった。
「聞こえてるよ。仕方ないだろ? あの時は槍を使うのがあまりにも突然すぎたし、
あそこで僕がとめるのも変だし」
かっこつけたかったから、低い声を装った。
『槍?』
『ロンギヌスの槍の話などいまはしておらん!』
『ダブリスの声が低くなったぞ。』
『ダブリスはもっと声が高いはずだが・・』
そんなのおかまいなし。答えるのに必死ですから。
「それより僕がここに来るのもうまずいんじゃないかなァ正式にネルフの一員になったんだよォ」
僕、必死。額と心のなかは冷や汗の洪水。
「サードチルドレンには張りついているし…それにしても人間というのは奇妙な生き物だね、
自分以外のものに興味を持ちすぎる、他人のために怒ったり慌てたり必死になったり、思いつめたり、
はっきり音痴だと言うし、人の恥を小馬鹿にして笑うし……辛いね…そんな目に遭った人の気持ち……泣きたくなるよ」
老人たちの反応が返ってこない。
うまくやり過ごすことができたが、僕が場違いなコメントをしてしまい老人たちは唖然としているのかは
表情が見えないためわからない。
数分間だれも言葉を発しなかった。気まずい空気で居心地がわるかったので退場した。
廊下で、ついさっきまで食べていたお菓子の残りを食べた。食べ歩きである。お菓子はおいしかった。
シンジくんに殺められなくてよかった。自室に戻ったら九巻を読みなおそうと思うよ。
そういえばこの前テレビで土を好んで咀嚼する一風かわった人種の番組を見た。
次の日の早朝、ネルフの敷地内の赤土を口にした。以外にイケたので、それから僕の朝食となった。
今朝、葛城ミサトにその光景を見られた。
彼女は口をあんぐり開けてマヌケな表情をしていた。なんでだろう・・・。
夜中書くから眠い・・・誤字脱字おおいです許してください
かおる君、土食べるのか〜、すげえな
>>121 はいはいワロスワロs.....
おもすれーwwwwwwwwww
ツチクイ……www
あげあげ
テラオモシロスw
ぷ
九巻の渚カヲルはかっこよかった。
僕もはやくかっこいい漢、渚カヲルになりたい。シンジくんにお近づきになりたい。
今の僕はシンジくんだけに止まらず、みんなの笑い者……。
また一から始めてみよう!!
そのための準備が必要だ。
僕は三日間、学校を休み、ネルフにも戻らなかった。ある準備をしていたからだ。
最後に、シンジくんに手紙をかいた。
『この場所にきてほしい。明日の四時半ごろに会おう。僕は君を待っているよ。
渚カヲルより』
その文の下に地図を添えた。
シンジ君の住む家に投函した。
手紙の内容もまちがいないか確認した。シンジ君の家のポストにもまちがいなく入れた。明日が楽しみだ。ふふ。
東京の何割かは崩壊していた。人工でつくられた建物は荒れ果て
その一帯に人間はいない。
地に雑草と昆虫くらいが生活をしていた。
午後四時二十二分、空は赤く染まっている。
八分前だ、とそう思ってピアノを見つめる。
この三日間、教会を求めて、さまよい歩いた僕も報われるもんだ。荒れた教会はあったが、
(とにかく音が出れば何でもかまわないのだけど)ピアノが壊れていた。
深夜、学校の音楽室に侵入してピアノをここまで運んできた甲斐あった。ここまで運ぶのに一日半かかった。
鍵盤をたたく練習をしたけどうまくいかなかった。どれか一つ鍵盤を押せば、第九が流れるように
ピアノを改造した。僕はそれに合わせて、
鍵盤を弾くふりをすればいいだけ。
猫がほしかったが、猫のこのあとの運命を思うと可哀想になったし、なにより僕自身が
恐くて猫に触れないので
布を購入して自分で猫をつくった。
はやくにシンジくんが訪れるかもしれない。そう想定して今から鍵盤を弾いた(弾くふりをした)。
もうじき、もうじきシンジくんが来るんだね。そう思うと嬉しくなって、
ボロが出てしまいそうだ。鍵盤と旋律とがうまく合ってないことに気付かれズルをしてることがバレてしまう。
それは嫌だ。シンジくんに嫌われたくない。だから正常心をたもつために深呼吸した。
な、なんですかこれは…!?
メチャメチャ面白いんですけど…wwwwwwwwww
シンジくん、くるかなあ。
九巻の渚カヲルは目を瞑りグランドピアノを弾いていたので僕も真似る。
四時半を回っただろう。シンジくんはくるかなあ。目を瞑りグランドピアノを弾き続ける僕。
天候が悪化してゆく。空は灰色で雨が降りそうだ。
シンジくんはまだ来ない。
雨が降りはじめたけど、鍵盤から手をはなさず奏でる。
たぶん一時間は経っただろう。シンジくんはまだ現れない。手紙、見てないのだろうか。
それはあり得ることだ。
でも何かあって来るのが遅いのかもしれない。もう少し待ってみる。
雨粒が頭、顔、肩にあたる。髪が頬や額にあたってキモチワルイこの感覚。
濡れたため、上半身の制服の下に着ているオレンジが透けてしまった。
それでも弾きつづける僕。
がた、
どこか近くから音が聞こえた。
目を瞑る僕には確認できない。
音が足音だとわかったのは、一定のリズムをすたすた刻んでいたことと足音独特の靴音からだった。
雨の中、ピアノは響く。雨、つまりは水がピアノの中にはいり音が出なくなるはずだったが、
細工してあるので、そのアクシデントは回避できた。
グランドピアノの側(ら辺)で足音は消える。その場に立っているのだろう。
目を瞑り曲を演奏しながら、
「知ってる? この曲のタイトルを」
雨が邪魔をするので、いつも以上に声を張り上げて言った。
本当ならここではシンジくんが猫を抱いてくるのだが、
僕が一晩かけて裁縫した不細工な猫は僕のやわらかな膝で待機している。
「・・・学生時代に習ったのだが・・・忘れてしまったよ」
え? 学生時代??
僕は瞳をひらき、確認した。
!!?!!!?!!!!!!??!?
ゲ、ゲ、ゲゲゲゲンドーーーー!!!
碇ゲンドウ、通称シンジくんのお父さんが傘をさして立っていた。しかも赤い傘。
「少年、風をひくよ…」
シンジくんが来ないという展開は想像していたが父が来るとは…考えなかった。「その制服、第一中学の…、シンジと同じ」
「は、はい」
「道に迷ってしまった…こんな場所に来るはずじゃなかったのだが。良ければ、ネルフに連れていってほしい。
濡れているから傘にいれてあげよう……」
あげますよ
なんなだ?この展開!
面白いんですけど・・・。
なー!?
なー!?
なー!?
キターーーー!!オモシロスww
この先の読めない展開がくすぐったいなWWWWW
碇ゲンドウ通称シンジくんのお父さんの口許がにやりと綻んだ。
それを見てしまい答えることができなかった。なにか言わなくてはいけないと戸惑っていると
シンジくんのお父さんが僕の側まで来て赤い傘を差し出した。
「濡れてしまったら大変だ、」そうされて断ることが出来なくなってしまった。
用事がありますから、と言って去ればいいのだが、道に迷ったと言われてしまい僕の良心が
断ることを許さなかった。
「さあ帰ろうか、案内してもらおう」
シンジくんのお父さんの口許がまたもや怪し形をつくった。
「は、はいそうでずね行きまじょうが?」
何が恐いわけでも悲しいわけでもなく、無愛想な親父と肩をならべてあるくという虚しさから半泣きになった。
帰る途中、親父といろいろな雑談をした。
僕が手にしていた不細工な猫を見て、親父は「可愛い猫だね」
と一言。てきとうに愛想笑いをすると、
「少年もかわいいよ」と親父は顔を赤らめた。
こんな会話を何度か繰り返しているといつしか名前の話になった。
「少年が…あの噂の」
「そうです」
「そうか……」親父は少し考えてるのか黙った後に
「私はゲンドウという。碇ゲンドウだ、ゲンドウと呼んでくれ、少年よ」
また赤くなる。
…。どう反応すればいいのだろう。
「少年のことをカヲルと呼んでいいのだろうか? 少し馴れ馴れしいだろうか?」
「…はい、べつにかまいませんよ…」
どうやら僕は親父に好かれたようだ。
ネルフに到着し、親父と別れて安堵する。あの親父は威圧的のわりに妙な薄笑いをうかべて気持悪かった。
シンジくんと逢った。彼に話しかけられた。
「3日間学校にも来なかったから心配したよ」
嬉しかった。
「あ、そんなことどうでもいいんだけど、」そんなこと、どうでもいい?
僕の心にひびが入った。い、痛いよシンジくん。思うんだけど君はよく僕にトドメをさすね。
その様子だと手紙なんて見てないようだね、ははは。
「リツコさんからの伝言、今からシンクロテストをするんだって。綾波にも伝えないと、探してみるけど、
カヲルくんの方も綾波見付けたらそう伝えて」
シンジくんは走りさった。
男子ロッカーに行ってプラグスーツに身を包んだ。最近、土の食べ過ぎで太ったようだ。なぜ土と言い切るのかというと
この3日間、土しか口にした記憶がないからだ。
TEST02と記された筒状の空間に僕はいた。
そこで僕はコアの書き換えなしに弐号機とのシンクロを果たした。それは僕にとって実に容易いことだった。
TEST00、TEST01、TEST02と並んでおり、ガラス張りのむこうではお偉いさん方が監視、もとい観察をしているだろう。
きっとコアの書き換えもせず、全システム正常、マギによる誤差もない事実に動揺しているはずだ。
みんなのびっくりする様が脳裏に浮かんだ。
そのなかにシンジくんの親父がいた。飲み物など飲んではいないが
吹き出しそうになった。
「なんてことだ、一瞬にして下がったぞ」
「システム正常作動」
「誤差なし、こちらも正常です」
「やはり弐号機とのシンクロは錯覚だったのだろうか」
親父が脳裏からはなれることはなかった。
脳裏の親父のびっくりした様を想像すると、親父の薄笑いや紅潮した顔が連想する。
ついでに親父のこれまでに言った言葉まで木霊しだす。親父を忘れようとするたび、集中力が欠落する。
「02を7・3上げてくれ」
「…どうしましょう。もっと上げたほうが…」
「はやり書き換えが必要か」
「ええ、それがいいわね。でも何なのかしら? 全てのデータは正常・・それなのに異常な結果を出してみたり
急に下がってみたり・・原因を探ってみて」「はい」
僕のシンクロテストは失敗した。綾波はともかくシンジくんより悲惨な結果になったと思う。
ちょwwwwwおまwwwww土の食いすぎってwwwwwどんな赤土だwwwww
何この素敵なゲンドウww
143 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/25(木) 11:27:04 ID:qOS1DcbH
・・・
シンクロテストは終了した。
部屋にもどろうと思うのだがこのまま帰宅するのは惜しい。みんな帰るところがあるのに、
僕の還るところときたらネルフが用意した施設。それは味気ないものだ。
よし、電車をつかって下校気分を味わおう。ネルフのエレベーターを下りる。その下りた先にゲンドウがいる、
はずもなく、
シンジくんがいた。が、声をかけたくない。だって僕のほうが結果が下なんだ。音痴なんだ。
きっと話しかけたらまた何かで滑って笑われてしまう。緻密に計画を練って
シンジくんに見直してもらえるように頑張って次の機械に話しかけることにしよう。
最寄り駅で切符を買った。次の駅でおりて、そこでまた切符を購入して戻ってこようと思う。
駅のホームでアナウンスが流れた。三両目に乗り込んだ。人は少ない。
椅子に座った。向かいガラスの動く景色を眺めた。乳母車をひく母親、難しい英本を読む美女、
いちゃつくカップル、絵のついた紙袋を持つボサボサの青年、女子高生、さまざまな人が乗車していた。
四両目へつづく扉から人がはいってきた。
「へーはーほー、へへへ、へへひぃ」
そいつは呂律のまわらない親父で、片手に一章瓶持っていた。
たちの悪い親父だなぁなるべく関わらないようにしようと身を小さくしていると、
難しい英文を呼んでいる美女に絡みだした。
臭い息を美女の顔面にはいたり、髪の匂いをかいだかと思ったら髪を引っ張りだしたりと、
美女はあきらかに嫌がっていた。
助けなくては・・。しかしそんな気持ちにはなれない。
良心を痛ませながら見てみぬふりをした。
……
「い、いがいいいやがってルじゃないでですかああぁああぁぁぁあ!!」
顔を上げて視線を叫び声のいちに向けた。
絵の描いてある紙袋をもったボサボサ頭の青年が立ち上がり、酔っ払いに抗議していた。
ひとりの青年の勇気により、サラリーマンも立ち上がる。
「警察よびますよ」
そのやりとりが終わるまでずっと見ていた。彼等は次の駅でおりた。僕も下車する。
美女が青年にメモらしき紙をもらっていた。
その青年は有名人なのかな? サインでももらったのかな?
有名人に出会ってもサインなんて滅多に貰えない。僕は生徒手帳を取りだし、青年にサインを求めた。
青年の反応は戸惑っていたけど、有名人のサインをただで貰えた僕は嬉しかったので、そんな小さなことは忘れよう。
ネルフについた。お腹が空いた。そっこう、いつものとこで赤土食った。
警備委員に見られてしまった。こんな姿見られてはまずかったので急いで逃げたら
警備の人に追い掛けられた。僕は捕まった。
146 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/25(木) 23:00:23 ID:/hQz9A5t
>145
『電車男』っすか?(^^;
はいそうです
>難しい英本を読む美女
の辺りから嫌な予感はしていたが、やはりなwwwww
149 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/26(金) 11:05:48 ID:YFolqfaO
・・・
150 :
名無し一億倍:2005/08/26(金) 12:02:11 ID:A4hkw3JI
NO.147番がんばれー。第二の電車になるんだ。
「いったい何をしていた!!?」
オジサンが怒鳴った。僕は恐くて恐くて顰め顔を下にする。
「なんとか言ったらどうなんだ!!」
もう一人の座ったオジサンが拳でデスクを叩いた。涙が出そうだ。こんな空気耐えられないよぉお。
「何もしてないさ」
裏声になった。嘘はばればれである。
オジサン二人は互いに顔を見合わせ渋っていた。
確かに僕は無実であるが、嘘はついていた。
「ネルフ内の土がおいしくて、深夜や早朝食べてるのさ」なんて爽やかに言う勇気はない。答えたところで
信じてくれないだろうし、信じてもらえたとしても引かれてしまう。
デマカセが思いつく。「ひ、人を待ってたのさ。月光の下、そこで行われる密会…麗しいだろう、
ふふ、演出、とでも言おうか。ただ逢うなんていつでもできる。
昼間見せる真実も素敵だけど、夜には夜の感情というのがある、そそられるねえ」
長文たる力説で彼等を魅了して、真実を霧のなかに隠したかったが、彼等は溜め息をつき、僕の
力説より遥な説教をすえてきた。
「もう一度聞くよ。あんなところで何をしていたの?」
僕はあきらかに何かを隠す容疑者になっていた。いやいやもうすでに取り調べ室にいる時点で疑われている。
もうここから出たい。
正直に話すべきか?
取り調べ室は三畳の個室で白い壁に扉がひとつ。その扉から
三人目のオジサン(警官)が顔を出す。
「ちょっとすいません」
「なんだ今は取り込み中だぞ」
「わかってます。でもその件について、なんですが」
扉の隙間が広がった。三人目のオジサンの頭部から見た事ある顔面がうかぶ。
光るサングラスの下から瞳を見た。怪しく形どる唇。そして建物内でドレード印の赤い傘。
「やあ迎えにきたよ、カヲル」
彼の瞳はオジサン三人を見ていない。僕だけを捕えている。
「その子、息子さんだそうですよ」
ゲンドウはネルフ配属のカードを見せた。
「そうなのだよ。たぶん私を待っていたのでしょう。昔からいつ帰宅するのかわからない生活で、
一人っ子ですから寂しいのだよ…すまないな、カヲルよ……」
流れから、シンジくんのお父さんが僕を迎えにきて、いろいろと面倒臭いのだろう、
僕とゲンドウは親子という設定らしいと察した。
話を合わせる。「そうです」
「そ、そうなのか。本当だったのか。疑ってすまないね」デスクに両手を置くオジサンが言った。
誤解は晴れ、シンジくんのお父さんと警察署を出た。
傘wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ははははっ
ゲンドウ…ちょっぴりシンジがカワイソス
早く!続きを!
誤解は晴れ、シンジくんのお父さんと警察署を出た。
警察署の入り口で立ち止まる怪しい親父。
「さあ帰ろうか。 私の車で送っていこう」
威圧的、というかその異様な空気に負けて頷いてしまった。
ゲンドウは助手席のドアをあけてくれた。君はここへ乗りなさい、と瞳が無言で語りかけていた。
誘導をことわれず僕は乗った。
そのとなりの席にゲンドウが乗る。赤い傘をていねいにたたむ。
エンジンをかけハンドルを握る隣の親父を一瞬見つめたら、親父が僕のほうに
視線をむけた。
びっくりした。親父と見つめあう形になる。「なななんか用?」
車が出発する。
「君に大切な話があるんだ…聞いてくれ、」親父、オマエその前に運転してるなら前見ろよ。とは言わない。ていうか言えない。
「私と君の将来についての大切な話なんだが」見つめ続ける親父。
僕は想像する。たぶん運転してるにもかかわらず、よそ見するこの親父のせいで事故るであろう…。
親父と僕の将来、などという単語を出されてももう驚かない。強い僕。
内容よりも親父の存在や表情が偉大すぎて戸惑ってるから驚かないのだろう。
「将来とは?」
「将来とは?」
聞き返すと、頬を赤くするゲンドウ。
「……私の気持ちを君は知らないだろうね」気持ち…。首をひねって回答を待った。
もしかして、シンジくんのお父さんは僕のことを……?!
「好きになってしまったよ」
がーん。僕にそんな趣味はない。ここで曖昧だったり、いい加減な態度や受け答えをしたらこの親父まちがいなく
道を踏み外すだろう。子供だっているし、
シンジくんのお父さんだし。
「困るよ、僕はそんな…しかも友人の父親だし」
「君が否定したところでもう遅い」親父の目つきが怖くなる。眼球に炎を見た。
「カヲルに決定権はない!!」声が荒くなる。「もう籍に入れてしまったからね、ふふふ」
やばいと思った。
「シンジくんがいるじゃないか!! シンジくんの気持ちはどうなるのさ!!」
「シンジには…迷惑はかけない、これは私と君の問題だよ」
この親は無責任だ。シンジくんが可哀想だ。シンジくんにも関わる問題なのに。
「君の面倒は見るつもりだよ、私の息子になれば碇カヲルになるね」
さらりと言った。どうやら妻指定位置ではないようだ。よかった。
安心するも束の間、この親父、運転してやがるのに僕のほうに顔をむけたまま話していたせいで
ゲンドウとともに事故に遭った。僕らは入院する羽目となった。
ワロス
ゲンドウアホだwwwwwww
テラワロスww
ゲンドウの顔ががもう見れないw
この微妙な世界観がなんとも愛しいwwwww
>>88-
>>103 それってここがオリジナル?どっかのサイトに同じのがあったんだが・・・
Ω ΩΩ<ナ ナンダッテー
162
はいそうです。その事実は知りませんでした。
もしそれが本当なら書くのはやめたほうがよろしいのでしょうか?
165 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/29(月) 14:23:32 ID:9I8ajyei
>>88-
>>103が有名な話で転載したのかと疑ってしまったよorzスマソカッタ パクられたわけか
ageスマソ
88〜103までは自分の他に二名の方の書き込みがありますよ
とりあえずみなさんの書き込みの反応を見たいと思います
うーんどうなんでしょうね。その方のサイト知らないのでなんとも言えませんが
パクりじゃなくて、ネタがかぶっただけとか? 文体もそのまま何ですか?
今こまかく読んで来た。
>>98がそのまんまであとは音痴ネタが使われてたよ
>>167 最近ネットするとき、ここに新しく書き込まれてるかどうか
真っ先に調べるようになった
君が悪いんじゃないんだから、どんどん書き続けてくれ
169
わざわざ調べにいっていただきありがとうございました。98は自分のカキコではありませんね
音痴ネタ・・本当はこの声優さんにとって失礼なネタですね・・
168 170
嬉しい言葉をどうも
途中で放棄してしまうかもしれませんが、書き込みつづけようと思います、ありがとうございます
>>171 ありがとう がんばってね だいすきだよ w
予想外な告白。ゲンドウの息子になりました。嫁じゃなくて、たすかった〜♪
助手席で命狙われるより恐い経験するとは思わなかった。
その告白が嫁じゃなくてよかった嬉しさ半分、養子にされてた驚き半分でもうありとあらゆる体内の骨やら水やら
腸やらが心臓のようにばくばく鳴っていた。
この衝撃を自分のなかでうまく処理できない状況の時に車は塀にぶつかり前側はぐしゃぐしゃにつぶれた。
炎上にはならなかった。ぶつかった瞬間、体が宙に浮いた。車の天井に頭を強く打ったとき、これまでの光景が
走馬灯のように回想しはじめた。体が宙に浮いたまま、ぶつかった勢いでかそれから前ガラスに突入した。
死んでしまうと思う前に、悲鳴をあげる前に、体から痛いという感覚が起きる前に、
僕の意識はそこでショートした。
目を開く。白いものがぼんやり見えた。つぎに鼻を刺激された。その刺激が病院特有のにおいだとすぐに
理解できたと同時に、目に映る白いものが病院の天井であることを知った。なにも考えられなかった。ぼんやり上だけを眺めていた。
ぼんやりと上だけを眺めていた。
「…う、うう…」
小さく唸り声が聞こえた。右の方からする。
寝息のようで誰の唸り声かわからず確認しようと首を右に動かそうとしたら、力が入らなかった。
記憶はしっかりあった。事故のせいだ。試しに指や足、すべての関節に力を入れたり曲げたりしてみた。
首は動かない。手足に力は入らなかったが、指は動いた。首が駄目なら腹筋をつかって上半身を起こそうと
したら、腹にも力がはいらなかった。痛いという感覚はなかった。自分の体じゃないみたい、というのは
まさにこのことだと痛感した。不便に思う。そのモドカシサをなにかに当てたかった。声に出してそれを
訴えよう。それを右にいるだろう人物に話そう。
「お、きて、るかい」かすれてしまったが大丈夫そうだ。目も見える、耳も聞こえる、鼻からにおいを感知する、
声を出せる、記憶がある、意識ははっきりしている、それだけは救いだった。けれど体がいうことをキカナイその
憤りは消えない。
「ううっ」
「大丈、ぶ?」
その唸り声は体を痛めたひとがあげるものではなく、寝てる人が無理やり起こされてあげるものを連想させた。
返事はない。
代わりに「んーー」という声のあとに欠伸が聞こえてきた。もう一度問いかけた。
「そこ、にいるのは、だれ?」
「わたしだよ、カヲル。起きてたのか」
違和感を感じた。
「シンジく、ん、のお父さん」
「ああそうだよ、君の父でもあるがね。どうだね?」
やはり違和感がする。なんだろう…。いやな感じだ。
「首か、ら下が動、きません…。き、分はさいあ、くで、す」
「そうかい。それは残念だ…」
「シン、ジくんのお父さん、のほうは?」
「なんだか不思議な感じがするよ…うまく説明できんが」
「ふしぎなか、んじですか」
「ああ、不思議な感じだよ」
なんだろう、この感覚は。うまく説明ができないというより、自分でもよくわからないんだ…。
「カヲル、そこにい、るのか?」
「『その不思議な感じについてだが、』」
ゲンドウの声が同時にした。嫌がらせだろうかと思っただれど、それでこの噛み合わせのわるい、
気持ちわるい感覚を理解できた。一つは右から聞こえる声で、僕とおなじようにかすれた喋りをしている。
もう一つ、これが違和感。僕のなかで誤差を引き起こした原因である。声が物体化、現実で交されるもので
はなかった。でも頭に直接話しかけてくる、かんじでもない。右のほう、すぐ近くから聞こえてくるのだけど…。
俺があいつであいつが俺で?
お前は俺か?
い、いいいいい一体なんなんだ!?
どうしていいかわからない。反応に戸惑った。
「カヲル、そこにいるん、だろう?わ、かっている」
「『説明しよう』」
同じ2つの声が重なり、僕にといかける。
どちらにたいしてかわからないけど、僕は、「う、うん…」と言った。
「ああ、よかった・・私の、息子が生き、ていて・・」
「『では説明しよう』」
僕の体も首も動かない。右側をむくことができなかったが、はっきりする声と誤差を感じさせる
声は確かに右からした。はっきりとした声のかんじから、このゲンドウは僕と同様、横たわり体や
首が動かないのではないかと想像した。誤差を感じさせるケンドウの説明を聞いてみようと思う。
「ああ、よろし、く頼むよ」誤差を感じさせるゲンドウに言った。
「なに、か言っ、たか?」はっきりした声が答えた。僕が用あるのはこのゲンドウではない。
「『はは、カヲル。迂濶に喋らないほうがいい。そこの私には独り言を言うおかしな息子にしか見えない。
ちなみにそこの私には私は見えていないからな。言葉も聞こえんよ』」
おかしなことを口走るやつだ。
「じゃ、どうしろ、と?」
「カ、ヲル?」
はっきりした声のゲンドウが聞いた。
「『だから言っているだろう。変な独り言を言わないほうがいい・・順に説明する』」
わくわく…w
続きマダー?
183 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/03(土) 22:40:25 ID:OD+yCDKU
良いなぁ・・・風呂入ってからちゃんと全部読もうっと。
明後日書きこませていただきます
「『変な独り言を言わないほうがいい・・順に説明する』」
首は動かない。言動からして全ての事を知っていそうなゲンドウに合図のため、眼球を上下に動かした。
これは、もうひとりのゲンドウに怪しまれないようにするための無言の頷きだった。
「『ははは、どう説明しようかね・・』」少しの間、言葉がなかったが
「『かんたんにいうとだな、事故に遭って意識が途絶えてる間に病院に運ばれて、
意識を取り戻したとき、私は分裂していたのだよ』」
「は、あー」
言ってることがまったくわからない。
「カヲ、ル、苦し、いのか」
「『だから独り言はやめたほうがいい。つまりだな、私が二人いるということだ。
しかし決定的な違いがあるのだが、私はカヲルの中に、もう一人の私はしっかりと自分の体のなかにいる。
ある意味で私は、カヲルと籍を入れたことになるね、ははは』」
親父が飛んでもないことをいきなりいうので目玉が飛び出した。が、二秒でお帰りしてきた。
僕の中にいる親父が言うには、二人のゲンドウにはいくつか違いがあるそうだ。
一つは、僕の中にいる親父は全ての記憶を持ちあわせているが、隣のベッドで寝ているゲンドウの記憶に
実の息子である碇シンジの記憶がなく、僕、渚カヲルと過ごした日々の記憶ができあがっているそうだ。
頭を打って記憶をなくしたり飛んだり曖昧になるのは聞いたことあるのだけど、頭を打って過去に起こった
シンジくんとの思い出だけがなくなり書き換えられるということなんてあるのだろうか。「『精神的ショックだろう』」
親父は言った。
二つ目は頭の親父は、横にいるゲンドウの考えていることがわかるが、横にいるゲンドウは僕の脳裏にいる
親父の存在を感じとることも考えていることもできないそうだ。
僕のなかで生きる。僕のなかで存在するゲンドウは僕の記憶や感情を読み取れないらしいが、
僕の目で見ている光景は見えるそうだ。しかし僕が瞼を閉じてしまえば、頭にいる親父には暗闇しか見えないそうだ。
な、なんかとんでもなくオカルトチックに…w
189 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/12(月) 00:48:47 ID:i1o9UZqe
ageるってことさ
ちなみに僕の頭にいるゲンドウの声が右から聞こえるのは、頭の親父が右脳にいるからだそうだ。
この先、どうなるのだろう。考えられない・・。
「『いまは体を休めて傷を癒せ』」
瞼を閉じた。親父の言う通りだ。そうしよう。
「『そういえばあの赤い傘はどうしたかナ?やはり事故で潰れてしまったかナ・・』」
親父の声に悲痛が混じっていた。そういえばあの傘をいつも差していたが、大切な代物なのだろうか。
たとえばシンジくんのお母さんとの想い出の品だとか・・。聞くことができなかった。
常に差していた傘、事故に遭ったにもかかわらず気にするのだから、きっとかけがえのないモノなのだろう。
「『・・カヲルはトトロを見たことあるかい?』」
「いい、え」と呟いた。隣で横たわるゲンドウの耳には届かないように。
「『実はあの傘は、トトロと知り合ったときサツキちゃんという子供からもらったのだよ』」
僕は思わず吹いてしまった。
「『あれ、ちがったかな。サツキちゃんから奪いとったものだったかな。』」
「なん、て、ひど、い…」
「『すまないね…』」
「『すまないね…』」申し訳なさそうに謝ってきた。それは、
「それは、僕にいう言葉じゃ、ない」
「『いやいや君に謝ってるわけじゃない、サツキちゃんからもらったのか奪ったものなのか
記憶が虚ろで覚えていないから、真実が明確じゃないのだから、はっきりしないから謝ってるいるのだよ、
申し訳ない…私がふがいないばかりに…』」
そのサツキちゃんに謝れ。そして僕の頭に住み着いたことにも謝れ。僕は運命をのろった。
神など居やしない。シンジくんの手にかけられることを拒んだ罰なのだろうか。
目を瞑っているため視界は闇だった。親父は迷わず多くの話をしてきた。いままでに奪った数々の
品についての想い出だ。トレードマークのあのサングラスでさえ人から奪ったものらしい。
視界は闇だった。何を考えても動かない体に苛立ちを覚えるだけで時間の無駄と戦いだった。
はやく眠りたい。しかし親父はしゃべりつづけた。眠れない。不眠になりそうだ。苛立ちをぶつけたい。
しかし誰にぶつけても頭の親父のことには気付かないし、頭の親父をなぐりたいのだが、物体がないので
無理な話だった。自分を憐れに思う。
となりのゲンドウ
なんだかすごく面白いんだけど
なにが面白いのかさっぱり分からない不思議な日記ですね。
眠れない日々がつづいた。原因は頭の親父がうるさいからだ。僕が目を瞑ってしまうと
親父の見る光景に反映してしまうらしく、暗闇になってしまうから瞼を閉じてほしくない
という親父の切なる願いから、親父はしゃべりつづけた。だから頭から声がして、不眠がつづくのだ。
もう何日も眠っていない。瞼を瞬間的に閉じていても、疲れはとれない。でも心の休息がとれなくとも
身体の疲れは少しずつではあるが回復に向かっている。自らの力で上半身を起こせるまでになった。
それがなによりも嬉しい。それは隣にいるゲンドウも同じだった。記憶の違いで僕を子供だと思っている
ゲンドウは優しく微笑む。
「すまない・・私の不注意で・・」
ゲンドウは肩をすくめた。言葉の拙さもなくなって正常に戻っていた。それは僕もおなじだ。
シンジきゅんを出してオクレ
もうじき出す予定ですよ、
うおおお早く続きが読みたい!
上半身を起こした状態で、僕と隣のゲンドウは会話を交した。僕のことを息子だという記憶を持つ
ゲンドウと勝手に息子として迎えいれたすべての記憶を持つ危険な親父。彼等は同じであるのに、
会話をしているあいだ、隣の真剣なゲンドウが本当の父親であるような幻を見た。そう思ってしまっても、
頭の親父の発言であれは錯覚だと我に返る。
ふとあることに気付く。僕は隣のゲンドウの事を、お父さん、とけして呼ばなかった。事実、本当の子供では
ないからだ。だからといって、碇さん、シンジくんのお父さん、という呼び方もしなかった。できなかった・・。
彼の言葉から温もりを感じた。息子を労る気持ちだ。彼の名を呼ばないように注意しながら話をした。
そんなことを心がけてるうちに僕が、お父さん、と呼ばないことに不信感を抱いているのではないかと
感じるようになった。お父さん、そう呼ばなくとも対峙できる。けれどそこに不自然さが生じる。
彼との会話で、楽しそうな会話をするときによく感じるのだが、どんなに内容が面白くても
時折、隣のゲンドウの笑顔が表面だけの作りものな気がしてならない。名を呼ばれないことを
悲しんでいるような気がするのだ。彼が僕のことを本当の息子ではない、という事実に気が付いたと
いうよりも、自分のせいで事故に遭わせてしまった、という悲しみから、表面の笑顔がなされてる気がする。
「すまない…」隣のゲンドウは一日に何度も言う。覇気がなく、いまにも潰れそうな音声で。
胸が苦しい。僕の一言で、このゲンドウは喜ぶのかもしれない。
窓から柔らかな風とともに緑のにおいがやってきた。廊下からだれかの話声がする。笑いなのかどうだか
わからない雑談をしている声だ。僕たちの空間は無音にちかかった。
そうだ。言おう。この父親に笑顔を与えおう。僕にできる唯一のことをしよう。
それがいいように思う。
……LGK?
腐女子かい?
それがいいように思う。
「あのさ、」
「『ははは、ついに本番がきたのだ。私に言うのだな』」頭の親父は興奮しているようだ。
「なんだ、カヲル」
廊下から話声がする。足音がする。けれど、この病室だけは静かな流れを見せた。
言おう。彼に笑顔を。
「おとーさん」
廊下から何かの音が僕らの病室の扉で止まった気がした。
「カヲル、いまなんと?」
ハズカシイ…。もう一度言うしかない。
おとーさん。と、扉が開いたのと、隣のゲンドウが笑顔で僕に笑いを向けたのと、
頭の親父が、やったぞーと歓声をあげたのはほぼ同時だった。
言うまでもないが、頭の親父と隣のゲンドウは喜びに酔いしれているが、その後、僕は唖然としたし、
扉を開いた少年はいまにも泣きそうだった。ああ、なんて運がないんだろうか。
「カヲル、もう一度、呼んでくれ」
「カヲルくん、ひどいよ……」
「『ははは、良いかな良いかな』」
少年は走り去る。僕の全身を想像してほしい。肌は白に近く、唯一、瞳と髪に色があるのだが、
髪はともかく、瞳の深紅でさえも白になった。言わば抜け殻に近い状態だったので、シンジくんに言葉を
かけることができなかった。
これからどうしよう…。つづく。
続き…!続きが気になる!!
やったぞーワロスww
いつまでも俺は待つ
面白いんでとっとと続きを書いてください。
保守っとな
マダー?
夜かキコム
眠気は訪れない。これからの不安もあれば、頭の中の人が煩いという悩みもある。
僕とゲンドウは退院できたが、僕にある悩みは解消されなかった。学校でシンジくんは目を合わせてくれない、
よそよそしい感じがした。時折、瞳が重なりあうのだけれど、すぐにそらされてしまう。
シンジくん・・誤解だよ!
シンジくん・・これには深い訳があるだ!
無言のメッセージを空気にのせる。彼は気付いてくれるだろうか?
なぜだかわからないのだけれど、ファーストも僕を敵視してるように思う。
掃除の時、たまたま彼女と二人きりになった。彼女は雑巾を絞り、僕は箒で教室の床をはいていた。
陽が僕らの姿を赤く照らしていた。陰がながく伸びていた。
「ファースト、君に話したいことがあるんダ。相談に乗ってくれるかい」
綾波は雑巾を絞り、床を拭きはじめた。
「シンジくんのことなんだけど」
「知ってるわ」
「そう、それなら話ははやい」
「碇くん、可哀想」
それは痛いコメントだった。確かに可哀想だ。それは僕の責任ではないのだが、心を針で刺された感覚が僕を襲う。
「でもそれは仕方のないこと。あなたのせいじゃない」
ファーストは言った。
「…ファースト」
それだけで心に刺さった針が和らいでいく。
「けど、あなたは間違いなく奪ったのよ。碇司令を…わかる? この報われない気持ち」
「…ファースト」
今度は綾波の感情が絡んできた。綾波の行動、声から感情などなかった。
ただその怒りの念のない声や雑巾で床を拭きつづける綾波の行動が不自然に感じられた。
「『おや?私にレイ、シンジにカヲルの四角関係かな?持てる私は辛いよ』」
頭の親父、うるさい。
「だから私は許さないアナタを」
雑巾をバケツに入れて、立ち上がり廊下へ向かった綾波。
どうやら彼女もゲンドウという男に強い想いがあるようだ。僕は二人を敵に回してしまったらしい。
カヲルきゅんカワイソスw
シンジくんとファーストの復讐がはじまった。互いにかけがえのない者を奪ったという理由から
僕に襲いかかってきた。まあそれは仕方のないことだと思う。無視されたり、叩かれたりされても
仕方のないことだ。それなら納得する。でもその復讐の仕方はあんまりだと思う。反則だ。
僕は使徒であるが人を殺そうとは思わない。人の手にかけられようとも思わなかったのに、二人は
僕の気持ちを無視して攻撃してきやがった。エヴァだぜ、エヴァ!! エヴァに乗ってだぜ!!
使徒だという理由でぶちのめされるのなら仕方ない。人類が僕らの種を敵と認識したなら仕方ない。
けれど、奴らは私情を持ち込んできた。ありえない。それだけの理由でエヴァに乗って、パンチだの
キックだの壮絶な戦い。僕も急いでATフィールド。もうこの戦い止められないみたいな。
僕、死ぬ気なし。ファーストの巧みな攻撃。シンジくんの壮絶な破壊力攻撃。もう二人、手加減なし。
やべ、笑いが止まらねえwwwwwww
GJ、超GJ!
僕は荒がうことに必死だったけど、ATフィールドも役に立たず、てか二人の怒りの方が勝っていたのか
僕の美しい顔に赤腫れがいくつもできる。
しかし彼等は僕を殺める意識はないらしく、半ば意識喪失な
状態ではあったけど命にべつじょうはない。
意識が朦朧とする。やばい。僕・・は死んでしまう・・の・・
目が覚める。白い天井に僕は見た。病院だ。「あら?目が覚めましたか?」
白い服に身を包んだ若い女性が僕に話しかける。僕は頷いた。目覚めは最高だ。
「あなた、目が覚めないので心配したのよ。もう20日ほど眠りつづけていたのよ」
少し仰天した。けれど気分がいい。よく眠れてせいだろう。
「あなたも大変だったわね、エヴァの戦いに巻き込まれるなんて・・」
世間で僕と二体の機体の戦いがどのような報道をされたのかは知らないが、少なくともファーストと
シンジくんの私情で戦っていたのだと報道されてはいないだろう。
看護婦に苦笑いを浮かべて、その場をやり過ごした。
「すいません、もう一度眠りにつきます」
「ああ、ごめんなさいね。私ったら、つい、話し込んじゃって」
「いえ」
看護婦は外に出ていった。頭がすっきりしていることに気付く。僕はもう一度、眠りについた。
少し変な気持ちだ。二人に酷いことをされたのに、頭には誰もいないし、睡眠がとれるから。
ありがとう、僕をエヴァで攻撃してくれて。
この独特の空気が大好きだw
やばい、笑いがとまらねぇwwww
ゲンドウ消えたしw
GJ!!
き、きた!待ってたYO!!
と、とりあえずあのきもいゲンドウが頭から消えてよかったね…
まずい笑いが止まらないwww
催促イクナイ…
…でも続きが気になる
複雑な気持ちを胸にしまっているのですが、多々、事実はちがう。
看護婦だ。若い女性じゃない。皺のあるおばさんならぬ、もう見た目お婆さんだし、なんか濃い化粧。
唇は血の色、こりゃやばい。舌も回ってない。
「おや、若いの〜目、覚めたのかね。おまいさんもう20日?いや31日だったかねぇそれくらい目覚めんかったのかい?」
眠っていた僕にはわからないのに事実をきいてくる看護婦。
「若いのは、あのドデキャー紫色の機体さあるじゃろ?はてピンクだったかね?後もう一体ミドリの機体さに
巻き込まれて、たいへんさな〜」
看護婦に苦笑いを浮かべて、その場をやり過ごした。
「すいません、もう一度眠りにつきます」
「ありゃ、アンタ若いのにまた二度寝かい?あたしゃ〜朝二時に起きてるゆーのに最近の若いもんは情けない、」
と言って右手で僕の頭を四回ほどバシバシ叩いた。痛い。
もう見た目からしてこのお婆さん、ぽっちゃり通り越して力ありそうな体。その手で叩かれた僕は……、
「ありゃやだ〜」という声が聞こえた。「あたしゃいつものくせで強く叩きすぎちゃったかね、アハハハハハ」
という理由で再度眠りについた僕。
それ以外の事実は同じだ。僕は現実を受け入れたくないので、若い看護婦という空想にはせた。そっちの
ほうがぜったいにいいから。
なんか途中から別の人間が書いてる気がするのは俺の気のせい?
同じですよ
気分で変えてますよ
退院した。
久々に学校に行ったけど、自分の居場所という拠がなくなっていた。シンジ君とファーストに避けられた。
やあ、と挨拶しても返事なし。セカンドは未だに精神崩壊中。なのでここで一気にセカンドと心の対峙をし
好感度アップを狙ってみようと思う。できるかなぁ無器用な僕に…。いろいろ不安はあるけどやってみようと
思う。再び病院に向かった。いままで僕がお世話になった病院とは別の病院だった。彼女の入院する部屋に行く。
頬は痩け、もともと細い手足は一回りほど肉がなくなっていた。寝てるのか起きてるのか判断しかねる半目の瞳は
生気の焔を失っていた。ぶっちゃけるが精神に接触するのはどうやればできるのだろう。使徒であるのに、その
方法を知らない。無意味に終わる。そしてネルフに帰る。さびしい生活だ。色がほしい。
下ばかり向いている生活だった。色がほしいですな。最近、ネットが趣味だ。僕の一番の楽しみだ。
最近チマタでは某掲示板が有名で、恋を実らせた若者の話を小耳に挟んだ。いいな〜恋したいなぁと思った。
なので僕も恋をする。
『大分前になるんですが、女っ気が丸っきりない自分より十以上離れた女性を好きになりました。そもそも彼女を
意識するようになったきっかけは、赤土が原因です。』
と人の出入りが少ない掲示板に書き込む。レスが楽しみだ。みんな僕と葛城ミサトの恋を応援してくれるだろうか。
そういえば頭にいたあの気持悪い親父はどこへいったのだろう……。
225 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/02(日) 19:46:51 ID:YaTZGTwa
ついにヒッキー突入か!?
乙です
なんでこんなに面白いんですか
ちょwwww赤土wwwwwwww
ほしゅ
あげて待つ
某男の真似をしてみたのだが世の中うまく行きやしないということを実感した。
レスを見る。人の出入りが少ないところなので多くの書き込みはされていなかった。
あったとしてもケナシだ。僕のちょっとした書き込みに対し、
人間の汚い部分が凝縮された画面の文に僕は目を疑った。それはとても酷いものだった。
恋したい。感動起こしたい。本を出版したい。映画化されたい。
ついでにドラマ化されたい。心でダレかを抱き締めたい!!!!
相手はダレでもいい。ぶっちゃけ僕は映画化ドラマ化されてばそれでいいけど
そんな邪道な気持ちじゃあ感動よべない。だから一途を装って葛城ミサト一本でいくことにした。
葛城ミサトとはあまり接点がないので、葛城ミサトがトキメクような出会い方をしようと思う。
231 :
ニッカ:2005/10/09(日) 08:55:59 ID:eqm7zeTf
おはよっ☆
232 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/15(土) 22:09:24 ID:TDrUa0C1
一応…ほしゅ
茶色の壁に手をつけた。それだけで溜め息が出そうになる。葛城ミサトの住む階まで侵入するのはふつうに
考えて難しい。がここでそんなことは気にせずベランダまで侵入できたということにしておき、窓ガラスを
割ると近所迷惑&ミサトかシンジくんにバレてしまうので鍵がかかっていなかったということにしておき、
部屋に侵入する。へへヤッタぜってな感じでお部屋のなかの香りをかぎながら、お部屋物色。ふつうに考え
てこれは不法侵入というやつだけど、気にせず部屋を見回す。ミサトのことが知りたくて侵入してるわけで
はない。秘密をさぐろうとかヤマシイ考えなどまったく持ってない。ミサトと付き合えるようにシンジくん
やら2号機の赤いやつやらファーストやら赤木やらゲンドウに協力してもらうやら色々手段はあるのだけど
一人ぼっちの僕にそれは無理な話で、トキメクような出会い方にしてももうすでに顔見知りーの時既に遅し。
相手は誰でも良かったのだけど、もうミサトと心に決めてしまったので変更はあえてしない。
ミサトがペンキンを飼っているという極秘情報を確認すべく、僕はミサト住まいの敷地内にいるわけだ。
教科書などのある部屋が二部屋あった。アレは赤いやつとシンジくんのかな〜。テレビの置かれた部屋と
隣接した部屋を開いた。汚い。これは・・言わないことにしておこう。閉めた。
キッチンに行く。トイレと風呂場を覗いた。だれもいない。なぜかというと僕は人がだれもいない時間帯、
つまり昼間みんなが留守にしてる時間帯に侵入してるわけだが。ははは☆☆キッチンに戻る。がさっと物
音がしたから、その方を向いたら僕お目当ての代物、もとい生物が僕のまえを過ぎて、さきほど僕のいた
場所、トイレお風呂場のほうへ行った。ふたたびその小さな物体が僕のまえを過ぎようとしたとき、物体
を掴んで急いでベランダへGO!!!!この腕のなかでもがくペンギン使ってミサトに接近。落ちてたんだ、
これを届けようと思って・・。てか感じで接近。でも僕ここでまた警察にご厄介。ベランダから下にずり
落ちようと手すりに手をかけ地上覗いたら、わお〜警察じゃん!!とびっくり。はやり昼間侵入は人目につ
くらしい。窓の方向いたら、シンジくんとミサトが両手組んで眉八の字で待機していた。
外に出られない。中に待機して時が過ぎてから外に出ようと思っても部屋にも危ない空気を放つ二人組が…。
腕の中の生き物が暴れるからとりあえずグー作ってオトナシクさせてみた。時にはふとある考えが浮かんだ。
それは無理のある言い訳誤魔化しにしか聞こえないけれど、ペンギンをミサトのまえで打ってしまったので、
通用しない。だめだ警さんにご厄介になるしかない!覚悟決めて捕まってみた。ミサトとの恋はこうして終わった。
。 。
\ /
キター━━━━━( Д ;)━━━━━━!!!!
いいねぇ、そうオチたか
職人さん乙。次も期待してます。
ぎゃっはwwwww
何このカヲルw
赤土食べるわ変態だわ。
「僕、必死。」や「僕、死ぬ気なし。」にワロタw
はまりました。
警察にお世話になった。担当者はこのまえの刑事さんたちだった。君には困ったものだねって眉ひそめて
言われたので、それはありがとうございますと言ったら、刑事さんが浮かない顔をしていた。シンジ君の
父親が迎えにきた。記憶のない父親は本当に父親はらしく刑事さんたちに頭を下げた。これでまたシンジ
君との距離は遠くなった。頭の親父は現れない。よかった。と安堵する。友情の反対を行き、孤独を知り、
恋は落ちずに終わった。楽しいことはないだろうかと思った。みんなの信頼をとり戻したい。みんなともう
一度、言葉を繕いたい。トコロでいま僕はシンジ君の父親とネルフの僕の部屋で暮らしている。せまい…。
警察に捕まったとき、飛べない鳥をそのまま連れてきてしまった。その飛べない鳥は僕のベッドの上で
上蔵をかき、ビールを飲んでいる。どこかで見た光景だが……。ミサトは部屋に侵入したことに怒っていた。
この飛べない鳥はどうしようと、そいつ見て溜め息ついた。
をいwwwペンペンが拉致されてっぞwww
おいしそうな朝ご飯のにおいで目覚めた。
テーブルについた。僕の向かいの方にシンジ君の父親が座っていた。
扉からごんごん音が鳴った。シンジ君の父親が立ち上がり、扉を開けた。
・・僕は見た。
僕は見た!!
僕は見てしまった・・
扉には飛べない鳥がつっ立っていた。しかも鍋を抱えて。
鍋抱えて、体には桜花色のフリフリエプロン。
「ああ、ユイ」
記憶のないシンジ君の親父は相当打ちどころが悪かったらしく、飛べない鳥を生前の妻として認識していた。
鳥はおぼつく足で、テーブルまで鍋を運ぼうとする。それを優しい眼差しで見ているゲンドウは、鍋がひっくり
返らないよう救出にはいる。「おっとあぶないね」
「く、くぇ!!」
「そうか、こっちだね」鍋をテーブルの中央に置いた。
「クェーーーーー」
と叫ぶ鳥。
「ほらカヲルも母さんの手伝いをするんだ」
固まる僕。かなり童謡…まちがえた動揺だった。
「クェクック!」
「ははは、そうだなカヲルも反抗期にはいったからな」
「ふぉーークェ」
「ほぉ、今日はペンキンの肉鍋か。すごいなカヲルももりもり食べて精力つけるんだな」
鳥が僕に向き、テーブルを叩き、一声上げた。 マズ何に驚きリアクションとればいいのかわからなかったが、
ペンキンの肉に突っ込みを入れてオコウ。
「生命の活動維持に必要接種であるが僕は遠慮するよ。今の光景はジョークにしては少しきついね」
「クエ!!」
「こらカヲル!せっかく母さんが作ってくれたのに食わんとは何とけしからん」なんとかかんとかと言われ
僕は怒鳴られた。僕はこの数日で、自分が創造しなかった道のりで親を手に入れた。しかも一人と一匹。
街を歩くと人の目が冷たいのは気のせいか。
243 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/22(土) 18:19:06 ID:ncE80YGU
あげる
わ、ワロスww
ちょ…wwwゲンドウテライタスwwwww
あはは。僕の両親は仲睦まじいンだ。
あはは。僕の父ちゃん少々、じゃなかった。かなり頭イッチャッてるよ、もう。
あはは、母ちゃんなんて人間じゃねーし。僕、使徒だし。でもこのなかだと僕がもう普通だよ。
だってねペンギン妻だと思ってる親父に、それに応えるようにペンギン母ちゃん、ネルフの食堂で
包丁手にして、てかペンギンじゃ持てないだろって話だけど置いといて、調理してるし、親父が風呂に
はいってるとき背中流しに行くしナンかもう妻らしいというか人間になりきってヤバイ。もっというなら
新婚気取りは本気と書いてマジやばい。朝、ゲンドウが玄関に立つと、いってらっしゃいのアレが見れる。
しかもカナリ激しいやつ。気持悪い。吐きそう。口おさえたけど、ゲロ出ちゃった。胃の調子がわるい…。
うはっwwww愉快なファミリーwwクオリティータカスwwwww
残酷なゲンドウのベーゼキタコレwww
ちょww笑い死にさせる気かwwwハライタスwwwww
ゲンドウが休息のため仕事を休んだ。その日のやつはなにかを考えてるようでテーブルに肘を置き
頭を抱えていた。どうしたのかと聞いたら、いやちょっとな、と言ったきり黙っていた。邪魔しちゃ
悪いと思った。この小さな部屋に僕の居場所は限られてしまう。なのでジュースを買いに外に出た。
陽気なほど柔らかな入道雲がソラを覆っていた。。。とか言いたいが、扉の向こうにあるのは色の
変わり目のないつまらない廊下(ネルフ内だからしかたないけど)を僕はとぼとぼ歩いた。
鳥が前からやってきた。僕の姿が見えたらしく、駆け足で寄ってきた。クェクェなにかを訴えている
のだけどよくわからないから通りすぎたら、後ろからペンギンアタックをくらった。けっこう痛かった。
またクェと叫び上げたので屈んで鳥と向かい合った。鳥は充血した頭の頭上を見ると、毛の生えた掌?で
僕の頭上を撫でた。クェクェ。クェクェ。なにを言ってるのかよくわからなかったけど、頭を撫でられた
ことが嬉しくて感謝の意をこめて、アリガトウとお礼をした。ズズズッとなにかが迫ってきた。
ゲンドウだった。やつは僕たちの前でキューブレーキを踏むと、決まったよ、と息を荒げて言った。
「デパートに行くよユイ・・私は恥ずかしいから下着はカヲルに選んでもらうといい」
そしてデパートへ連行された。
壊れっぷりがイイ!つづきキボンヌw
252 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/10/26(水) 19:37:31 ID:8+q9I0lY
どんどん壊れて逝ってるよ
…その文才がうらやましい
恋月愛日
最近ファーストが気になる・・。
どうしてなのかわからないので綾波レイの生態レポートを記述。
午前0時:綾波レイ、一時的に起床。5分後に寝る・を7回繰り返す。
午前2時:バスルームに向かい、ヒンズースクワットを15分。
午前4時:鏡に向かってポーズ!コマネチ・・・。
午前6時:朝食・・・?錠剤をコップ一杯飲み干す。
午前8時:登校準備完了、学校へ向かう。
午前10時:授業は国語、二時間目に入ったのに一度もまばたきをしていない。
正午:紙パックのジュースを飲んでいる。原料表示・・・LCL?まさかね。
午後2時:授業中(数学)、窓の外をずっと見ている。隣に教師が立つけどシカト。
午後4時:ホームルームの時間。数学の授業からずっとポーズ変わらず。固まっているのかな。
午後6時:自室に帰宅したけど制服はそのまま。
午後8時:錠剤をコップ二杯飲んだ。夕食?
午後10時:制服を脱ぎ、就寝。
正午:寝返りした拍子にベッドから転げおちた。寝ているときのほうがリアクションいいな。
「カヲル君最近綾波と仲良いよね。」
「なんかさファーストのことが気になるんだよね。」
「もしかして・・綾波のこと好きなの?」
「わからない・・けど彼女はとても興味深い存在だと思うよ。」
「へぇ〜(なんかカヲル君楽しそうだな)あ!綾波」
「何?」
「今ちょうど綾波の話していたんだよ」
「そう」
「また君の部屋に行ってもいいかな?ファースト」
「!」
「ええいいわ。」
「え?え?えええ!?そ・そんな仲だったの?二人とも!?!?」
「「何が?」」
「じゃ・じゃぁ僕はこれで!お邪魔しましたぁ!!」
「・・・なんだか誤解されたみたいだけど・・いいのかい?」
「よくわからないわ・・。」
保守
カヲレイ好きだよカヲレイ
自分の人生の中で女性の下に身に付ける代物コーナー未開の地に足を踏むとは思わなかった。そして僕は開拓を
果たした。隣の母親ペンキンと手をつないで未開の地へまいったからだ。店員のオバサンはそりゃもう満面の笑
顔だけどひきつった顔でいらしゃっいませーとか言っってかなり動揺面だぜ。思春期男子がこの場にいることが
不自然か、ペンギンが母親面で下着選んでることがおかしいのかもう関係ない。僕自身がその違和感に馴染めな
いのだから他人のことなど気にしてられない。『クェクェ』背が足りないペンギンは商品箱の台に乗り、僕に
これがいいのかあれがいいのかと尋ねた。なんでもいいよ、と適当なこと言うとペンギンパンチをくらい僕の美
顔に傷がつきいけなかったので真剣に選んでみた。「うーん麗しいね…、君にはこれがいいと思う。繊細な赤
と淫らな飾り(リボンのこと)がアダムの心をくすぶる…」とかセクシーな下着、世に言うティーバックの細い布
生地部分摘みながら言ったら、ペンギンに叩かれた。クェーーーって鳴いた。僕が一体なにをしたというのだろ
う。。。それをシンジくんの父に言ったら、女性の気持ちを少しは読むんだよカヲルって肩を叩かれた。その言
い方に、まったくまだまだ子どもで未熟だな、と遠いセリフが隠れんぼしていた気がした。どうやらペンギンが
叩いた理由は14でも男なので、下着売り場までワタシの後について来ないでという恥ずかしい気持ちからだった
らしい。
まだまだペンギンの言葉を約せない僕は確かに未熟ものだ。だけどできないことはできない。使徒だからなんで
も出来る、とかそんなことあるわけがない。なぜならこの物語の進みでペンギンが母親になるとは僕自身一番び
っくりで、もうどうしたらいいか反応に詰まってるのだけどペンギンが僕の選んだセクシーな下着を手にレジ
に行った姿は素直で可愛いと思った。その日の夕飯はいつもより豪勢で内心、僕の選んだセクシーな下着を気
に入ってくれてるような気がした。でも僕はその夜見たんだ……
お腹が空いたから赤土食べにゴーしようと思い起き上がったんだ……よく考えればわかることだったんだ……
起き上がったんだ。僕とシンジくんの父、そしてペンキン。二つ並んだ布団。僕の隣は親父と鳥指定の布団。そ
こで……
ペンギンがゲンドウの腹の上で寝て、その下のゲンドウが裸同然だったけど、セクシーな下着きて寝てたんだ……
わかるかい? よく考えればわかることなんだ……ペンギンが人間サイズの下着を着ることなどできないんだ……
あまりにも衝撃的な光景でビデオに撮りならがら僕は吐いたんだ……
261 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/11/09(水) 21:33:18 ID:v/Glx8q6
あげ
赤土食べるカヲル日記の作者はいつも一緒?
ほんと文才あるよなぁ。
改行あまり使用しないところがデンパっぽいというか、
文体にあってていいな。ほんとにすきだ。
ワロス
そんなビデオどーするんだw
パチのスーパーリーチにでも採用するんじゃね?
全回転カヲル祭り改めゲンドウ祭りで
赤い傘持ってんのとか、セクスィ下着とか。
>>265 それならカヲル君が笛を壮絶に失敗するのとか頭の中の親父もいれとくのが得策かと
全回転ワロタw
赤土さんマダー??
冬月の老人が慌てて部屋に入ってきた。ノックの一つもなし礼儀を知らない老いぼれだと思ったけど
温かく迎え入れてやった。どうしたんだとゲンドウが立ち上がった。息を切らせながら、冬月は
「セカンドが!!」と言った。現在、僕はプラモデルを組み立てていたが、冬月のただ事ではない
口調から作業を停止した。会話には参加せず聞耳を立てて話をきいた。あの赤いのが目を醒まし
たらしい。あ〜あ、目ぇ醒ましちまったか……またややこしくなりそうな予感だ……。
ゲンドウは赤いのに興味を示すことなく、ああそうか、とだけ言った。冷たかった。僕には愛情?
を示すのにシンジくんやファーストにすら興味を抱かないのだから仕方のないことだ。
僕もゲンドウも赤いのに会うということをしなかった。別に会う必要がないと単純に思ったからだ。
何日か経った。大した変化もなく平和な日々がつづいていた。全てに慣れてきたころ、赤いのが
朝、突然にやってきた。第一声が「こらぁ、カヲルー」だった。びっくりして布団から飛び起きた。
「アンタいつまで寝てるつもりよ。はやく学校に行くわよ」とりあえず身支度をした。自分と赤い
のがどうして一緒に登校する羽目になったのかよくわからなかった。玄関を出て駆け足で登校した。
途中、かるく会話した。頭が真っ白でどんな話題だったが覚えてなかったけど、この一言だけは鮮明に
脳浸透を刺激し木霊する。
「それからカヲル」呼吸してからアスカはかなり低い声で「やあ、久しぶりだねカヲル」
僕の横にいる少女の姿をしている彼女の半分はやつて僕の頭の中にいた親父であることは言うまでもない……。
ちょwwwwwwwwwwwwwアスカカワイソスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
・・・そうゆうことか、ってアスカが父親かよ?!??
筆者の斬新な設定に、頭が上がりません。
ワロスwwwww
アスカの頭の中で何があったか詳細キボスww
念のため
保守
保守
適当にで良いから、続き投下して欲しい
275 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/09(金) 18:19:05 ID:48diSp1W
アスカはまだ初対面なことだし、渚って呼んでほしい。
カヲルじゃなくて。
↑この話の内容が理解できないならカエレwww
そういう書き込み凄く厨臭い
>>275は朝の第一声の「こらぁ、カヲルー」が気になってるんじゃないの
最初起こしにきた時点ではいつものアスカなんだろ?
頭の中のゲンドウのカヲルに対する呼び方がうつったのかな・・・
というかアスカは脳内ゲンドウの存在を許容しているのか
それともカヲルと違ってアスカは気付いてないのかな・・・・・・
何かややこしくなってきた
取りあえず続きキボン
たまにでいいです。
続編きぼん
こらぁ、カヲルー
は
こらぁ、シンジー
とかけてるんジャマイカ…
279の意見通りです
赤いのの脳内に棲みつく不思議な親父。赤いのはその親父の存在を拒まずに受け入れているようだった。
「怖かったのよ、私はぶるぶる震えていた。まあカヲルたちから見たら私は廃人、ほぼ抜け殻みたいな
感じだったかもしれない。でもその時、私は暗闇で震えていたの……歩いても走っても消えない闇。
自分がいまどこにいるのかわからない、不安と孤独だった……。歩き疲れた。走り疲れた。
もう疲れた。だから立ち止まってぶるぶる震えていたの。そしたら足音っていうか、人が近付てくる気配が
したの」
精神崩壊の間、赤いのの意識は暗闇の中をさ迷っていたらしい。その道中、意識だけの赤いのは
分裂した意識だけのゲンドウと、たまたま?はたまた運命的な出逢い??を果たし融合したらしい。
だれも助けてくれない、そして不安と孤独、という状況にいた赤いのからすれば唯一の救い、希望で
あったのだ。それがゲンドウ。赤いのはゲンドウを信頼していた。僕が少しでも脳内ゲンドウを非難すると
彼女は叱咤した。が、僕と生活するゲンドウの文句を言っても「オジサンもそういうところあるよね」と
軽く流すのだ。彼女は脳内ゲンドウとリアルゲンドウは別物と認識してるらしかった。
>>281 キタ―――――!!
アスカ・・・泣かせるじゃねぇか
赤土最高
ほす
赤土先生そろそろ続(ry
ガンガってくらはい
なんだか優柔不断になった気がするし、本来の僕から全くかけ離れてしまったような気がする。
何をやっても破綻におわる。気のせいか・・とは思うものの何か違う気がするのだ。唄を唄っても
音痴になるし。葛城と恋に落ちようとしても僕の行動が裏目にでるのか出ないのか・・何かに
邪魔されてる気がしてならない。しかしこんな僕にもとうとう春がキター!!のだ。赤いのが僕の
部屋に住むことになったのだ。リアルゲンドウは赤いのが来ると顔を真っ赤にさせてイヤらしい
目つきで彼女を眺めているとペンギンに俎板で頭上を叩かれていた。
「おやおや、血で前が見えないよ」などと冷静に言ってる親父の瞳がどこを向いてるのかといえば、
赤いの、である。そして鳥はクローゼットを指した。あの中に何があるというのだろう。クロー
ゼットを開けて、僕と親父は中を覗いてみた。後ろの方でクェクェと騒ぐ鳥は僕たち二人の背中を
押した。扉が閉まった。開けてくれーとゲンドウと二人で騒いだ。ダメだった。開かない。
「やめてー!暗いの怖いー!嫌いー!」ゲンドウは僕に抱きつき、クスンとすすり声を漏らした。
扉の向こうからペンキんの声が聞こえる。
「クェクェ、クェクククェククキ」
訳すと、まったく〜イヤらしい夫だわ!そこで反省してなさい、と言うより今からそこが彼方と
カヲルちゃんの生活スペースよ、うふふ。である。
「おばさん、そこまで気を使わせちゃって、ありがとうございます」とか赤いのは言った。
ちょwwwwwカヲル立場弱wwwすwwwwぎwwwww
>「やめてー!暗いの怖いー!嫌いー!」ゲンドウは僕に抱きつき、クスンとすすり声を漏らした。
もう駄目だw笑い死ぬwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>ククキ=うふふ
よーし会話するのに手頃なペンギンを探しに行くぜククキwww
やべ、
良
ス
レ
291 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/23(金) 16:24:28 ID:DCCZ8Ucq
>>275 籍を入れてしまったから碇カヲルになるよ
シンジに何の脈絡もなく兄ができた、と
続きが気になって、眠れません!
294 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/12/25(日) 12:37:05 ID:TKqmLPZP
まだ〜〜?
アスカちゃんがきたアスカちゃんがきたアスカちゃんがきたアスカちゃんがやってきた僕のアスカちゃんが
僕の生活空間で暮らしはじめた。やばいやばいやばい。僕、いま風邪気味なんだけど、鼻水垂れちゃう…
誰か拭いてくれないかナ〜。親父や鳥が僕の鼻水を拭ってるけど、アスカちゃんにやってもらいたいな〜
「クェクェ」(もう鼻血出てるわよ)
「はい、ちーんだぞカヲル」
もう、アスカちゃん。鼻水ぢゃなくて鼻血が出てるらしいから僕の鼻拭いてよ〜もうアスカちゃんばかりに
気を取られて、鼻水だろうと鼻血だろうといけない汁だろうと何でもいいから鼻拭いてよ〜でへへ〜♪
とか思いながら赤いの凝視してたら、「この変態!!じろじろでへでへ、鼻の下のばしちゃって気持ち悪い!!」
って思いきり殴られた。な、なんで??
だけど僕がそんなことで凝視をやめるわけがない。だって、相手にこの凝視がばれるかばれないかの
スリルが病み付きでたまらないぜ。
僕とアスカちゃんのラブロマンス
第一章 恋の花火
はじめ赤いのなんてどうでも良かった。しかし奴は可愛い上目使いやらガサツながら女らしい仕草をするし
フェロモン全開なポーズ、体勢をするからノックアウトした僕、青少年な14歳。いわば僕はアスカちゃん
に負けた。可愛さに負けた。淫らな仕草に負けた。僕は落ちこぼれさ。笑うがいい……。ふふ……。
そしてアスカちゃんと二人きりぢゃなくとも同居してる僕は世間では勝ち組。ははは。笑え笑うがいい!!
てなわけが独り言なのか、赤いのはこのシャネルが欲しいわ〜と月刊CHANELを見ながら溜め息ついてたから、
いっちょ漢でも見せたるか!!って思って通帳見たら十八円。何に使ったかといえば、鳥に取られたんだ……。
鳥が僕のお金を管理してるんだ。鳥にお金が必要だと言った。くぇくぇ(なにに使うんだい?)
アスカのためにシャネルを買うのさ!!意気揚々に、髪をかきわけながら、歯をキラびかせながら答えた。
「くぇくくくくぇ、き。くくくぇぇえくっくかきくぅくぇくぅー」(バカだね、アンタ。若いのにそんなことするなんてアンタは本当バカだね)
掃除機を止めた鳥の手がふたたび動いた。どうやら僕のことを真剣に考えてないらしい。このクソ鳥め!!
見てろ〜シャネル買ってやる〜。と思ったけどそんな生意気な口叩いたら打撲捻挫に遭いそうなので
黙って、鳥に預けたお金を返してもらうのは諦め次の作戦にうつることにした。
どうみても404です。本当に前歯全部折ってやる!!!1111
>>298 大したものじゃなかったから気にすることないお(^ω^)
>>300 わかったおしょうがないおあきらめるお(^ω^#)ビキビキ
とりあえず前歯はもらってくお⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃ω
(^ ^;)そこは歯じゃないお
参ったな口取られちゃった!参ったなマジでこれ!
あげ
続きが気になるお(^ω^)
305 :
301:2006/01/07(土) 13:41:59 ID:???
気にしたら負けだお(^ωω^)
うわぁ〜前歯増えてるお(^ω^;)
気色悪いお
日記まだかお?(^ω^ω^)
wktkしすぎて量産機になっちゃうお(^トェェェイ^)
((((^ω^;))))こ、怖いお〜
そ
ろそ
ろ保
守
続きまだかなー
風邪でも引いたのかな、忙しいのかな
それともこのスレの
>>300-308の奇妙な流れに引いたのかな
ここ見にきてるけど、ただ時間がなくて書き込んでないだけですよ。
でもあんなへんちくりんなもんでも否定された書き込みがないから有り難いです。
312 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/13(金) 00:09:52 ID:luAEknA2
あげーる
>>311 へんちくりんなのがいいんじゃないか
へんちくりんなんて可愛いこと言いやがってからに 風邪ひくなよ
>>311 時間ないのですか、仕事が忙しいのかやっぱ
頑張ってくださいね
へんちくちんな人より⊂ニニ( ^ ^)ニ⊃
職人さん、まだかなー
赤土あげ
赤木あげ
赤水あげ
(^ωωω^)ウシシシ
い、生きてんのか、職人さんッ
321 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/29(日) 11:36:21 ID:OURAGpeR
赤口あげ
322 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/01/29(日) 23:20:39 ID:+UlXld+s
あげ
たまにはageないでsageれば?
前回の日記から一ヶ月ほどたちましたね
ああ・・赤土・・・
職人たん、マジでどうしたの?
生きてるかーい・・・生きてる?生きてるよね?
@修羅場ってる
A死亡
B飽きた
C時間無い
さあどれだ?
328 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/02/08(水) 17:44:21 ID:CEYSPgPI
Dネタ切れ
@修羅場ってる
に一票
E補完に一票。
補完されちまったのか・・・
時間がないだけです。最近、ほんとうに忙しくなりました。
よかった〜返事があって
そっか忙しいのか
仕事だよね?頑張って
赤土頑張れよ〜
赤土さんが来るまで保守
マターリ
超良スレあげ
ミスった
保守
赤土続編キボンヌ(・ω・)
続きが気になって、
夜も眠れません!!><;
赤土さん、まだかい?
赤土さ〜ん・・・
って言ったら「は〜い」って答えてくれるかな。それでそれで続き書いてくれるかな
なわけない
保守
さすがにもう来ないだろ
そんな!殺生な!!
もう忘れてんのかな、このスレのこと、エヴァ板のこと・・・
受験生だったんじゃね?
保守
マターリ待つよ
保守
保守
ho
shu
もう落とせば?
そんな悲しいこと言うなよ
残
酷
杉
な
天
野
残酷杉な天野?
そこで止めるなんて!
age
368 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/03/27(月) 18:48:25 ID:KoCY2hVQ
( ゚Д゚)< 職人さん来てくれえーーー!!!
職人さんはもう来ないのか…
臨時で誰か書いてみないか?このまま停滞しててもなんだし…
あんなノリとても無理です
誠に勝手ながら続きを書かせていただきます。
赤土先生ほどのクオリティーはのぞめませんが、少しでも赤土先生に近づけるように頑張ります。
もし赤土先生が戻ってきてくださるようでしたら即刻消えますんで。
僕とアスカちゃんのラブロマンス
第二章 愛モード
そんなわけで僕は次の作戦に移ることにした。
作戦その2 パトロンを捕まえる
やっぱり、ここは誰かに金を出させようと思う。
だがカツアゲのような低俗な事は僕はやらない。そんな危険な橋は渡らない。
ではどうやって金を出させるのか?それは僕の美貌を駆使すれば造作もないことだ。
巷では援助交際なるものがあるらしい。見知らぬ親父とデートなりちょめちょめなりをして、その見返りとして金をもらうそうだ。
もちろん僕はアスカちゃんに操立てしているので、ちょめちょめまでは行わない。
だがデートするだけで金をもらえるなんて、なんて割りのいいアルバイトだろう。
僕は早速、ネルフのパソコンで援交サイトを開き、掲示板に書き込んだ。
「僕を援助してくれるオジサマ募集中です☆
薫(♂) 14歳」
ほかの書き込みを参考にしてみた。こんな感じでいいのだろうか?
しかし書き込みと一緒に載っている写真を見てみると、どいつもこいつもブスばっかだな(プゲラ
僕のほうが断然可愛い。僕は携帯を持っていないので写真を載せられないが。
そんなことを思いながら、しばらくすると自分の書き込みにレスがついているじゃないか!!
「14歳って中学生?坊や、今度、おじさんとデートしよう(;´Д`)ハァッハァッハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア」
…なんだか気持ちの悪い書き込みだ。だがこれもシャネル…もといアスカちゃんの愛を手に入れるためだ。仕方ない。
僕は愛のためなら手段を選ばない男だ。うん、やる時はやるんだ。
とりあえずデートの約束を3日後にとりつけた。
そして3日後…
待ち合わせ場所の駅の改札口の前に僕はいる。目印の赤いマフラーと缶コーヒーを持って…
暑い。暑すぎる。この暑さの中、マフラーを身につけ、くそ熱い缶コーヒーを飲む。
なんだこれ我慢大会か?なぜ、こんな目印を指定してきたんだやつは。駅を行く人々は僕を冷たい視線で見つめる。
僕のガラスのように繊細な心は粉々だ。
くそぅ、嫌がらせか?こうなったら、たっぷりと金を貢がせてやる。
そんなことを考えていると、目の前に一人の人間がやってきた。その人物はなんと…
続く
これはこれでいいかも。
代理さん、乙。
僕とアスカちゃんのラブロマンス
第3章 ラブ・セレブ
その人物はなんと…
碇 ゲ ン ド ウ
「ほへ!?ちょwwwらんで、ここに?」
あまりの展開に僕は呂律がうまく回らない。一方、親父の方も目を丸くさせ、すごく驚いているようだ。
「か、カヲル…!?どうしてお前が…」
まさか僕の書き込みにレスをつけたのが親父だとは、全く予想していなかった。だってそうだろ!?
若い女の子(アスカちゃん)にデレデレするとはいえ…、いや、それは僕も気持ちはわかる。
だってアスカちゃんヤバイ。すごいヤバイ。乳ヤバイ。中学生とは思えない。まぁ、それは置いといて
鳥とも毎日、吐き気がするくらい仲良くやってるようだし。
まさか援助交際…、しかも中学生男子を相手にするなんて思わないじゃないか。
アスカちゃんの脳内にいるゲンドウならともかく、まさかリアルゲンドウまでもがこんな趣味があるなんて…!
今まで一緒に住んでて僕はよく無事だったなと思う。今さらながら貞操の危機感を覚え鳥肌がたった。
僕はこんな事を考えながら、しばらくゲンドウと無言のまま向かい合った。
その沈黙を破るようにけたたましい声が響いた。
「クェクゥエエエェエー!」
あれ?あれ?こんな声出せるやつ、この町にアレしかいないよね?親父が振り向くと、その後ろには…鳥!
続く
赤土先生はあの後、どういう展開を考えていたのか気になりますね。
私のは稚拙な文章だし、色々おかしな所もありますが寛大な心で見ていただけると嬉しいです。
なにか意見とかありましたら、聞かせてください。
ちょwww代理GJwww
赤土さんとは違った方面のギャグでイイヨ(・∀・)イイヨ-
俺こういうの好きw
某スレでも神が復活なされたしまた小説が活性化してくるな
冒頭だけちょっと読んで、糞スレだと思って敬遠していた
久し振りに上がっていたので目に入った部分だけ読んだ
「僕とアスカちゃんのラブロマンス 」
…ダメだ、やはり糞スレだ…
しかし何故か評判は良いみたいだ…大体赤土って何だよ
気になったので一気読みしてみた
バロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
肉眼でネ申を確認!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww
やべぇ、洗脳されたwwwwwwwwwwwwwwww
代理さんもなかなか面白いけど、赤土さんのは完成度が高すぎる…
赤土さんに比べれば見劣りしてしまうのは仕方ない
とフォローしてみる
代理でも面白いw
乙
僕とアスカちゃんのラブロマンス
第4章…ってもうこんな事書いてる場合じゃない。
本来なら僕とアスカちゃんの甘々な日常ラブドラマが書き綴られているはずだったのに今、もう修羅場。
ていうかアスカちゃん自体、出てきてないじゃないか。
※この日記の題は実際の内容とは多少異なります。
「クェクゥエエエェエー!」
あなた!カヲル!これはどういう事なの!?とでも言っているのだろうか。鳥は憤怒の形相でこちらを見ている。
「ち、違うんだ、ユイ。これは…!」
親父が慌てて弁論するが鳥は聞く耳を持たない。
「クゥエクエエクエッククキー(近頃、あなたの様子がおかしいからあなたの携帯を見させてもらったわ。)」
「なっ…、勝手に人の携帯を…」
「クェッ!!!(黙らっしゃい!!!)」
どうやら鳥は親父の携帯の履歴やらなにやらを見て、この経緯を知り、ここにやって来たようだ。
ていうかあの手で携帯電話持てるのか?いや、それ以前にペンギンが携帯電話を…とも思ったが
今さらこんな事を考えるのは不毛すぎる。ともかく、今はこの場をどう乗り切るかが問題だ。
鳥と親父の方を見てみると…
ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ
鳥がものすごい勢いでゲンドウに往復ビンタをしている。
いや本当、すごいよコレ。こいつ、中に電池でも入って動いてんじゃないかと思うくらい、ひたすら手をふり続けている。
手の動きが早すぎて残像までできている。
「クックキクゥ、クワァオウ(次はアンタの番よ、カヲル)」
そういうと鳥はこっちを睨みつけた。
彼女の足元には、涙・鼻水・鼻血・よだれと顔面の体液を全部垂れ流した碇ゲンドウが倒れ伏していた。
「クワァックキキィクククィ!!!(お母さん、アンタをこんな子に育てた覚えはないわよ!!)」
その通り。僕のほうこそ、ペンギンに育てられた覚えはない。
だが鳥は容赦なくその拳を僕に向かって振り上げた。
「ゔあ゙あ゙あ゙ぁぁぁあああぁっ」
家
庭崩壊
続く
乙。
ゲンドウが生きていますように
>僕のほうこそペンギンに育てられた覚えはない。
ワロタwww
ペンペンTUEEEEEEEEEEE
気がつくとそこはネルフ内の僕の部屋だった。鳥にしこたま引っぱたかれた後、どうやってここに戻ってきたのか覚えていない。
部屋の中心にあるちゃぶ台の前に僕は座っていた。隣には親父。僕の向かい側にはアスカちゃん、親父の向かい側には鳥。
あれ?鳥、なんか泣いてない?泣いてる鳥にアスカちゃんが「おばさん、泣かないで」とハンカチを差し出す。
その様子をぼんやりと眺めていると、アスカちゃんはキッとこっちを睨んできた。
怒った顔もかぁいいよ、アスカちゃん。赤いの可愛いよ赤いの。
そんな不純な事を考えていると、アスカちゃんはちゃぶ台を叩き、こう言い放った。
「息子が援助交際して、旦那さんがそれに引っかかったら泣きたくもなるわよ!!本当、男って最低だわ!」
「くぅ…くえくえっくくぅ・・・(こんな生活、もう耐えられない・・・!実家に帰らせていただきます。)」
「ま、待ってくれ!すまなかった、ユイ・・・!!」
ゲンドウの必死の謝罪もとい言い訳もむなしく、鳥はいそいそと荷物をまとめ始めた。
僕は鳥が家を出ようとぶっちゃけどうでもよかったので、とめなかった。
実家ってどこなんだろう・・・?葛城ミサトのところかな。ていうかペンギンが荷物なんてあんのかよ。
ああ、でもこれで夜中、隣でギシアンする音のせいで寝不足に悩まされる事はなくなるんだなぁ。
続く
グッジョブ!!なんだか嬉しいよ…
kisyo
ペンペンとゲンドウのギシアン((((;゚Д゚)))
つーかペンペンのどこにいr
これって荒らし?
これってどれ?
>>388じゃないか?
ここのカヲル君はキモいのが仕様だからしょうがない
カヲルに限らず、キャラがキモい仕様なのは嫌なのに…なんで此処のはすんなり読めるんだろう
>>394 赤土に洗脳されたんだよ
さて続きはまだかなー?
って、ええ!?アスカちゃんまで荷物をまとめている。鳥はどうなろうと知った事ではないけど
僕の性のはけ口、もといこの乾ききった生活を潤してくれたアスカちゃんまで出て行ってしまうのは嫌だ…!
これではもう、アスカちゃんを凝視してこの凝視がばれるかばれないかのスリルを楽しむことも、
アスカちゃんが入った後の風呂の湯をちょっぴり舐めたりすることも、眠っているアスカちゃんのそばで服を脱いで全裸になり
起きるか起きないかのスリルを楽しむこともできなくなるじゃないか!!
ふと部屋の隅に目をやると、アスカちゃんの忘れ物が目に入る。これはアスカちゃん…否、全ての人間にとってかなり大切なものらしい。
ここでこれを彼女に渡せば少しは好感度が上がるかもしれない。僕はそれを拾い上げ、右手でしっかりと握り締めた。
「ねぇ、セカンド」
「なによ」
僕は、どんな女性もイチコロの母性本能をくすぐる笑みを作りながら、右手のものを差し出した。
「パンツ忘れてるよ」
ばちーん!!!
「さいってい!!!!」
アスカちゃんは顔を赤くして僕の手からパンツをひったくった。
いたっ!なんでこれ叩かれるの?大切なものなんじゃないの?
こんな事なら、置き土産としてもらっておけばよかったよ。アスカちゃんのおぱんちゅ。
僕はしばらくの間、アスカちゃんのおぱんちゅを握り締めた右手を洗うまいと誓った。
続く
すいません。今回、赤土先生のネタを使わせていただきました。
ああ、赤土先生よ今どこに…
>>397 もうやめてくれません?
マジでうざいんですが。
>>397 少なくとも自分はウザいと思ってないんで、代理投下楽しみにしてるよ
適当に頑張れ!
まあ信者とは得てしてキモいものだよ
キモいならわざわざこのスレ見に来なきゃいいのに
春だな・・・
>>404 >>402だけど、
>>401に対して「信者なんて、外から見たら皆キモいもんなんだからほっとけよ」という
意味で言ったのであって、決して住民に対する悪口ではなかったつもりなんだ…
気分を害したなら御免。
なんか荒れてるな…スルーしようぜ
だな
代理の人も十分面白いよ。
とりあえずカヲルに赤土食わせてやってくれ。
きもw
うーん…今回のは少しカヲルが変体化しすぎてないか?
鳥とアスカちゃんが家を出て行った次の日、僕は久しぶりに学校に登校した。
アスカちゃんが我が家の恥を触れ回って、教室に入った途端、クラス中の人間に冷たい視線を向けられやしないか
内心どっきどきだったけど、それは杞憂に終わったみたいだ。
キャーキャー騒ぐ女子達を涼しげな顔で軽くあしらいながら、シンジくんとセカンドとファーストの姿を探す。
ファーストは相変わらずだ。自分の席で黙々と本を読んでいる。
シンジくんの姿もすぐに見つけられたが、アスカちゃんはまだ学校に来ていないようだ。
そういえば彼女は昨日、どこで寝泊りしたのだろう。ペンギンと一緒に葛城ミサトの家に厄介になったのかな?
まぁペンギンは元はといえば葛城ミサトの家にいたんだけどさ。
…ん?ちょっと待てよ。葛城ミサトの家って確かシンジ君も…!!!
シンジくんは、あのムチムチプリ…じゃなくて僕の初恋の相手・葛城ミサトだけでは飽き足らず、
僕の二度目の初恋のアスカちゃんをも囲っているなんて…!!
僕の気持ちを裏切ったな!シンジくん!!!
僕はシンジくんを問い詰めるべく、彼の元に向かった。
続く
>>410でご指摘があったように前回はちょっとやりすぎたかなぁ、と思いました
すみません、以後気をつけます
毎日、乙!
俺はあのネタ、禿ワロタよ
面食いなカヲルにワロタ
面食いというかおっぱい星人www
アスカも14歳にしてはおっぱい大きいよね。アスカ来日の時はともかく。
カヲルがおっぱい星人って事は、次の相手はリツコさん?
きも
クラスの女子はどうでもいいってことは、やっぱりおっぱいが良いのかwww
「どういうことなの、カヲルくん」
へ?シンジくんを問い詰めるつもりが、逆にこっちが問いかけられてしまった。
「昨日、アスカとペンペンが僕とミサトさんのところに来たんだ。」
ああ、やっぱりシンジくんのところに行ってたんだね。全くうらやましい奴だよ、シンジくんは。
「君たち、一緒に暮らしてたんじゃないの?・・・父さんも一緒に」
シンジくんは僕をじろりと睨みつけた。もしかして父親のことまだ根に持ってるのかい?いや、当たり前か。
しかし僕ん家の家庭の事情をどう説明すればいいものか。
まさか「君の父親は、ペンギンの妻と使徒の息子と3人で仲睦まじく暮らしてたんだよ^^」なんて言えるわけがない。
さらに「僕が援助交際して、君の父親が引っかかったから家庭崩壊しちゃった^^」なんてもっと言えない。
こんな事言ったら、今度はシンジくんが精神崩壊してしまう。さて、なんと言い訳しようか。適当にカッコいいこといってごまかそう。
そのためにこの間、辞書買ったわけだしね。
続く
最早言語の壁の問題じゃないぞwwww
失敗して前歯全部折られるカヲルが目に浮かぶようだwwwwww
むしろ奥歯も折られるぞwwwww
やっぱきもwww
「人間って悲しい生き物だね、シンジくん」
「はぁ?」
「お互いを分かり合おうとすればするほど、お互いを傷つけてしまう。悲しいね。これを…」
「ハリネズミのジレンマだろ?」
「・・・・・・・・・・・・そう、それ」
せっかくの決め台詞をシンジくんに先に言われてしまった。
「…つまりアスカとケンカしたってこと?」
僕の頑張った台詞は、シンジくんによってほんの数文字に要約されてしまった。
こいつ、さっきから何なんだ。僕に恨みでも・・・・・・・・・・・・・・・あるね。
「まぁ…、そんなところかな」
そういう事にしておこう。勘違いしてくれたシンジくんに感謝。
「そうなんだ。アスカはもう君のところには帰りたくないって言ってるけど…」
「…そうかい」
平静を装うものの、ショックは大きい。それだけ言うと僕はフラフラと教室を出た。目眩がして目の前が真っ暗になった。
ぐぅ〜・・・
僕の腹が盛大に音をたてた。そういえば今日、朝食を食べていなかったっけ。
あ、そっか。だから血糖値が下がって貧血起こしたんだ。すいません、自己解決しました。
とりあえず1限目の授業はサボって、ネルフの赤土でも食べに行こう。
続く
sine
赤土キタコレ!!!!!
ばかだな
TVに土を食べる人キタw
こっちも期待
「赤土はいいね。失恋して傷心の心をを癒してくれる地球が生み出した文化の極みだよ」
今回は警備員に見つかる事もなく、安心して食事をすることができた。
悲しみに溢れる心を忘れようとするように、僕はひたすら赤土をむさぼった。
さて腹もふくれて、失恋の痛みも忘れられたことだし僕は新しい恋に生きるよ。なんだかんだいって僕ってモテるしね。
学校に戻った時、すでに2時限目が終わっていた。僕は2時間ほどやけ食いをしていたようだ。
教室に入るとセカンドの姿が見えた。僕はもう君になんにも未練はないよ、というように爽やかに笑いながら彼女に近づく。
するとセカンドは低い声でつぶやいた。
「カヲル、お金がほしいなら私に相談してくれたまえよ」
久々に脳内ゲンドウキターーー!!!
悪夢がよみがえる…
続く
アスカ「きもwww」
二時間赤土食うカヲルwwwwww
またプラグスーツがキツくなりそうwwwwwww
土の中って変な虫とかいっぱいいるから
おまいら真似すんなよ
お前ら、赤土ネタ大好きだなwww
437 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/10(月) 15:41:33 ID:s7i0zWXF
あ、ごめん
ageちゃった
最近、大人しいからセカンドの中にいる脳内ゲンドウの事をすっかり忘れてたよ。
彼女の中から出してあげたいけど、どうすればいいんだろうか?
運良くセカンドの中から出せたとしても、また僕の脳内に入ってくるのだけはごめんだ。本当に勘弁だ。
うん。まあ彼女に害はないみたいだから、しばらくほっといてもいいかな?
さ〜てと、僕は新しい恋を見つけようっと☆
とりあえずその後は何事もなく、授業が終わった。
帰りに今週のジャンプを買いに本屋に立ち寄ると、新世紀エヴァンゲリオンの10巻を発見。
2冊分買う金はなかったのでジャンプはあきらめ、エヴァ10巻を買った。ジャンプは明日、シンジくんにでも見せてもらおうっと。
帰宅するとなにやら台所からカレーのいい匂いがする。台所に行くと、そこにはピンクのフリフリエプロンをつけたゲンドウが…!
「ああ、お帰りカヲル。今日はカヲルの大好きなカレーだよ」
別にそこまでカレー好きというわけじゃないんだけど…。
それはともかく、どうやら親父は鳥が出て行ったため、僕に気を使い、母親の役割も果たそうとしてくれているようだ。
僕の胸にじわりと暖かいものが広がる
わけがない。正直、気持ち悪い。でもカレーはなかなか美味しかった。
続く
やさしいゲンドウww
kimosure
エプロンwwwwwwwwwwwwwwww
ゲンドウキモスwwwwww
ピンクのフリフリエプロンワロスwwwwwwww
よく平然としてられるなカヲル!
あほらし、何がおもしろいか全然わからん。
ゲンドウにこれからも期待
翌朝、学校に行き下駄箱を開くと、中からひらりと一枚の封筒が落ちてきた。
差出人の名前は書かれていない。中を開いてみると、可愛らしい字体でこう書かれていた。
渚カヲル様
話があるので放課後、体育館裏に来てください。
あれ?なんか呼び出し食らっちゃったよ、僕。このシチュエーション、どっかで見たような…
ああ、アレだ!この間見たドラマで…
確か気弱そうな少年が呼び出しを食らって、体育館裏でボコボコにされ金を巻上げらくぁwせdrftgyふじこlp;@
おいおいおいおいおいおいおいおおい!!ちょっと待ってよ、僕が何したって言うのさ!
転校してきて間もないのに不良に目をつけられてしまった。だがここで逃げては男がすたるってものさ。
まあ僕にはATフィールドがあるから大丈夫なんだけどね。
念のために護身用のスタンガンを右ポケットに、そして背中には警棒を隠し持ち、僕は体育館裏に向かった。
続く
重装備だなぁ
モテる自覚はあるくせにラブレターが判らないwww
アホスwwwwwwwwwww
きも
454 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/04/14(金) 22:18:09 ID:Et9zbIcC
護身用のスタンガンwwww
いつ買ったんだよwww
物騒な厨房だ
ふもっふ?の相良ソースケみたいだな。
続きマダー?
体育館裏へ到着。そこには見たことのある顔が…。
あれ、うちのクラスの女子じゃないか。ほっ、良かった。相手が女の子なら武器なくても勝てるよね。
僕は警戒しつつ、彼女に近づき、声をかけた。
「やぁ、君。僕に何か用かな?」
「あ、急に呼び出してごめんなさい」
そう言いつつ、彼女は身構える。こいつ、油断できないぞ。
僕は背中に仕込んでいる警棒に左手を、ポケットの中のスタンガンに右手をかけた。これでいつでも応戦できる。
彼女は顔を赤くしてうつむきながら、小さな声でつぶやいた。
「あの…渚くんが好きです」
…あれ?なんだ、愛の告白かぁ。驚かせないでほしいよ、全く。だが手は警棒とスタンガンからは離さない。
これは僕を油断させる作戦かもしれない。気まずい沈黙が続く。相手は動かない。僕の出方を伺っているようだ。
こんな時、どうすれば…と頭を働かせると、昨日買った新世紀エヴァンゲリオンの10巻を思い出した。
エヴァンゲリオン10巻で大活躍していた渚カヲルのあの台詞…。よし、これだ!これしかない!!!
「ねぇ、好きってどんな感じ?」
続く
電波は警棒とスタンガンにも勝るということがよく判ったwwww
/ヽァ/ヽァ…一番いいとこでとめやがったな…
>>460 おい、どこがハァハァ要素なんだよwwwww
>>461 「ねぇ、好きってどんな感じ?」を音声ONで脳内再生したら
思春期特有の微妙に低めで甘ったるい美声が聴こえ、
それプラス貞カヲのツンデレ+やんちゃっぽい喋り方に興奮して
/ヽァ/ヽァしてしまった
ほす
「ねぇ、好きってどんな感じ?」
「渚くんはわからないの?」
「うん」
「じゃあ私が渚くんに愛を教えてあげる(はぁと」
「え!?だ、ダメだよ君、こんな所で…んっ…!!」
とかなんとか言って押し倒すくらい度胸のある女性はいないものか。
あ、ちなみに告白をしてきた女の子は目に涙が浮かばせ走り去っていってしまった。
ちぇっ、なんだよなんだよ!!これくらいで泣く事ないじゃんか!
続く
何を妄想してんだよw
女の子カワイソスwwwwwwwwwwww
カツアゲじゃなくて良かったなw
カヲル君の妄想オチwwwwww
女の子w
「あいたっ…!」
次の日、僕の上履きの中には画鋲が入っていた。
今時、こんなベタな事をする人がいるなんて……じゃなくて誰だ!?こんな陰険ないぢめをするのは!
教室に入ると、しらーっとした視線を向けられる。
「…?おはよう、みんな」
しーーーーん
…シカト?
僕はすぐ近くで本を読んでいたファーストに話しかけた。
「やあ、ファースト」
ファーストは本から視線を外し、こちらをちらりと一瞥するとまたすぐに本に視線を戻した。
あれ?やっぱりシカト?いやいやいや、ファーストはいつもこんなんだから。今日に限った事じゃないから!!そうだよ、そうだとも!!
そうだ!ここはシンジくんに話しかけてみよう!!彼ならきっと答えてくれるはずだ!
「シンジくん、おはよう」
「…」
またシカト?
なんだよなんだよ!!一体、なんだって言うのさ!僕が何したって言うのさ!
すると僕の側にセカンドがやってきた。
「ちょっとアタシと一緒に来てくれる?」
セカンドからお誘いキターーーーーー
続く
今度はいじめかよwww
しかしカヲル君の人生って波乱万丈だな
あああ中学生日記キタ━━━━(;´Д`)━━━━!!!ハァハァ
ktkr
いままでいじめられなかったことの方がすげぇよwwww
ワロスww
イジメ(;´Д`)
今度はイジメネタかw
ああ、続きwktk
wktkほす
最近、忙しくて書き込めなくてすみません
今日の夜、投下させて頂きます
ちょ…wktkwktk
セカンド(と他、取り巻きの女子2名)は僕を連れ立って、屋上へと足を進めた。
やっぱりこのシチュエーションはアレだよね?アレしかないよね!?
愛 の 告 白 キ タ コ レ !!!
一人じゃ心細いからって、友達を連れて告白なんてセカンドも可愛いところあるじゃない。いや、彼女は元から可愛いんだけどさ。
僕は踊る心を落ち着けて、平静を装う。顔のにやけが止まらない。
無理矢理、真顔を作るとまぶたや口元や頬の筋肉がふるえてひきつる。僕の顔を見て、取り巻きA・Bが「げっ」と言って青くなった。
自分の表情を僕は見ることができないけど、一体僕はどんな表情をしているんだろう…
「渚の奴、チョーきも〜い」
「マジ、幻滅ぅ。顔だけはいいと思ってたのにぃ」
なんか幻聴が聞こえるけど気にしない。セカンドはずっと黙ったままだ。よほど緊張しているのだろう。
だいじょうぶだよ!君の愛は僕がしっかり受け止めてあげるから…!!!
続く
>顔だけはいいと思ってたのにぃ
ついにたったひとつの取り柄まで否定されたwwwwwwwwwwwwwww
カヲルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あーきも
なんかカヲルが可哀相に見えて素直に楽しめないorz
前は普通に笑ってスレ見てたのに・・・
>まぶたや口元や頬の筋肉がふるえてひきつる。
ちょwwwどんな表情してたんだwww
僕のカヲルをもって酷い目にあわせてあげてくださいハァハァ
せめてシンジだけでも優しくしてあげてwwwww
そこはやっぱゲンドウがw
やっぱり赤土さんのがよかったな
みんな、カヲルに対してツンデレなんだよ
>>491 赤土クオリティはしょうがないとしても、代理の方は代理で面白いと思うが。
そうしているうちに屋上に到着した。
セカンドは僕の前で仁王立ちで立っている。なんか顔、怖いよ…。そんな緊張してるのかい?
その緊張をほぐすために、なにかギャグを言ってあげようか。
うーむ…よし!思いついたぞ!!ウィットに富んだ僕のギャグが炸裂する。
僕は教室からずっと持ったままの鞄を、地面に置く。
「屋上に鞄を置くじょー」
しーん・・・・
…アレ?ここで
セカンドと取り巻きA・B大爆笑→和やかな雰囲気になる→セカンド告白→大人の階段のぼる
って予定だったんだけど、みんな黙りこくっている。このギャグはちょっと高度すぎたかな。
続く
カヲルwwwお前どこまでバカなんだwwwwwwwww
カヲルくんのギャグ寒すぎるwww
使徒にしては頑張ったほうだよ、カヲルwwwwwwwwwww
石田声でギャグを読んだら腹筋が攣ったwwwwwwww
うはww
高度すぎだじょー
カヲル君が言ったと思うと笑えるw
しかしカヲル君の脳内の予定ワロスwww
大人の階段って尾崎豊だっけ?
あほか
このスレ見てカヲルを好きになった
俺もwwww
ほす!
ここのバカヲル好きだよww
だろ
面白いwwww
まだ途中だが最高す。
ここのカヲルは新鮮だなw
カヲル…かわいいよカヲル…ハァハァ…ウッ
「アンタねぇ!!ふざけるんじゃないわよっ!!!」
セカンドのビンタ炸裂。僕の身体は宙を舞う。一体、なにを怒ってるんだ?
「アンタを今日、ここに呼んだのはねぇ
昨日アンタが、告白してきた女の子にひどい事言ったって聞いたから謝らせるためよ!!」
なんだ告白じゃないのか。んでひどい事って…なんだっけ?
なんて言ったら屋上から突き落とされそうだ。
僕があの子に言った言葉なんて「やぁ、君。僕に何か用かな?」 と「ねぇ、好きってどんな感じ?」しかないんだけど。
一体、何がダメなんだろうか。もっとフレンドリーに「ヘイ、ベイビー。僕に何か用かな?」の方が良かったのかな?
続く
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>ヘイ、ベイビー。僕に何か用かな?
それ花輪くんwwwwwwwwwwwwww
(^▽^)<ヘイ!ベイビー!
ベイビーww
花輪カヲルwww
花輪くんキタコレwww
カヲルのいじめの理由はあの女の子なのか
保守
とりあえず昨日の女の子に詫びを入れるという事で、僕は事なきを得た。
家に帰るとカレーの香りが漂う。またか。またカレーか!いい加減、しつこいぞあのクッキング親父め。
この間、カレーを食した際、不用意にも僕は「おいしい」と言ってしまった。
それに気をよくしたゲンドウはあの日から毎日、カレーを作り続けている。もういい加減飽きた。
よし、今日こそはカレーはもう飽きたと、はっきり言ってやるぞ!がんばれカヲル!負けるなカヲル!
続く
携帯からなので改行がわかりにくいので、見にくかったらすみません。
それぐらい頑張らずに言えよw
ちょwww続き気になるwww
クッキングパパw
きもいね
>>520 それは褒め言葉だよ
要所要所に出てくるゲンドウが面白すぎwww
カヲル単体で見るとかなり変人だがゲンドウが加わると
カヲルがまともに見えるwwwGJ!
面白きゃなんでもいいよ
正直、最初は赤土には劣ると思って甘く見てた
じわじわと来るなこれ
赤土赤土って…いい加減懐古厨うっさい
新規の職人の気持ちも考えろよ
528 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/05/14(日) 20:07:39 ID:vnEm6MjE
期待アゲ
赤土さんのがいいに決まってる。
>>529 そんな悲しいこと言うなよ
俺はどっちの職人さんの文章も同じ位好きだよ
「ああ、カヲルおかえり」
ゲンドウはフリフリのエプロンをつけて僕を出迎えた。
初めのうちは鳥肌ものだったエプロン姿も今はもう見慣れてしまっている。慣れって恐ろしい。
よし、士気が下がらないうちに早速カレーについての文句を言おう。
「た、ただいま。ちょっと話があるんだけど…」
「…カヲル、学校でなにかあったのか?」
「え?あ、いやその…」
「いいから私に話してごらん」
この親父、なんで今日に限ってやけにするどいんだ…!
確かに今日は色々あったけど、僕が今言いたい事はそんな事じゃないんだ!
だがゲンドウの有無を言わさぬ雰囲気に飲まれ、僕は今日の出来事を漏れなく語った。
続く
乙乙乙乙乙乙乙乙乙!!!
続きが気になる。
赤土・・・
戻ってきてくれよOTL
なんでこのスレ、粘着厨がいるんだ?
>>536 粘着のことなら仕方ないよ…あいつがバカだったんだ
>>532 ゲンドウの反応が気になるww
>>538 マジレスすると貞本カヲル台詞のパロだろ
540 :
538:2006/05/16(火) 23:31:49 ID:???
>>539 やべ、普通にパロだって気付かなかったwwwd
粘着はいるけど職人さん頑張れ
kimoi
GJ
またカレーだったのかww
何だここのカヲルはw
保守
ktkr
960 :名無しが氏んでも代わりはいるもの :2006/05/24(水) 00:10:40 ID:???
>>948 格納庫を散歩中、財布を落としてしまったカヲル
カヲル「あ、ドグマに財布落ちちゃった。1人で行くのも怖いし
シンジ君きてくれないかな・・・。でもこの前嫌いだって言われたし無理か。
仕方ない、弐号機を連れて行こう」
パターン青!使徒です!
いけっシンジ!
そのころ
カヲル「財布・・・見つからないな・・・。困ったな」
ん・・・あれは・・・初号機!
シンジ君、来てくれたんだね!
待っていたよ!シンジ君!」
こんな感じか
どんな感じだw
ほしゅ
ほしゅ
ほす
ほす!
>>553 貞エヴァスレ
いつもいつもこんなネタが書き込まれているわけではない
最近アホで可哀想なカヲルを見るのが楽しくて仕方ないんだがこれは愛だろうか
アイです
保守がてら変なものを書いてみた
思う存分スルーしてください。職人さんの投下が待ち遠しいですね。
午後3時。シンジ君に出会うためにちょっとカッコつけて海辺で変な像の上に座って待つことにした。
午後4時。まだシンジ君は来ない。なんだかちょっとお腹が痛くなってきたような?でも気のせいだろう。
午後4時半。まだシンジ君は来ない。おかしい。もしかしてここを通る予定が変更になったのだろうか。
ずっと海辺に座っているからお腹が冷えてきた。ゴロゴロいっている。おかしい。
一旦トイレに行ったほうがいいだろうか。でもシンジ君が僕がトイレに行っているその間にここを通ってしまったら?
やはりトイレよりシンジ君。お腹よりシンジ君だ。よし待とう。
午後4時45分。まだシンジ君は来ない。お腹はゴロゴロいっていてさっきよりなんだか痛みが増している。
でもそんなことに焦ったりする僕じゃない。僕は使途なんだからリリンたちの病気の腹痛なんかに負けないさ。
午後4時58分。まだシンジ君は来な・・・う・・・痛い。猛烈にお腹が痛い。
海風がこれほど僕のお腹にダメージを与えるなんてなんたる誤算。
いや待てよ?それともさっき3時のおやつに食べたぷっちゅんプリンがいけなかったのか?
ついつい腹が減っては戦ができぬと思ってぷっちゅんプリンを食べてしまったがあれがまずかったのか。
どうしよう。もうトイレに行くべきか。シンジ君はまだ来ないみたいだし。いやでももう少しの辛抱だ。カヲル頑張れ。
午後4時59分。だめだ。もう我慢できないぞ。こんな状態でシンジ君に会うよりは、一度すっきりしてちゃんとした状態で会うべきだ。
よしトイレに行ってこよう。あれ?人影が見えてきた。シンジ君じゃないか!?ああどうしよう。もう今更トイレなんか行けないな。
よしこうなったら少しでも腹痛を紛らわせる体勢を考えよう。お腹に負担をかけずに痛みを抑える・・・足をちょっと曲げてみるか。
ああ少し楽になってきたぞ。でも冷や汗が出てるみたいだ。僕使途なのに冷や汗出るんだな・・ってそんなことはどうでもいい。
それよりこの焦りをシンジ君に見破られないようにしなくては。何事も第一印象が肝心だ。
よし鼻歌でも歌って余裕な感じを見せよう。何がいいかな何がいいかなでもあんまり変な歌を歌ってもかえって怪しまれるだけだ。
よし第九・・第九が余裕な感じでいいじゃないか。余裕な感じなのにメロディは僕の今のお腹の状態にぴったりだ。
よしいけカヲル!お腹も一緒に歌っている!ゴロゴロゴロゴロ・・・
また変なカヲル北www ww
ありがとうw
ちょwww今度は腹痛かwww
ちょwwwトイレ行けよwww
今を遡ること10年くらい前、
松井ユウセイっていう偉大な漫画家がいた。
インターネット上にてカルト的な人気があったけど
大衆受けしないから金に困っていて鍋料理を作って食べたって。
僕は彼になにかインスピレーションを感じて、
彼の鍋料理で生活するのをまねしてみようと思う。
ね…ネウロ?
ネウロ信者はこんなところにまで出張してるのか
15年ぶりだ
ネウロの狂信者だな
ほしゅ
567 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 20:04:29 ID:u2qnkMws
放課後、昨日や一昨日と同じように雨が降り注いでいた。
朝は晴れていたのになぁ…。
念のためにと置いてあった置き傘が役に立つよ。
鈴原君は学校の校舎内での筋トレがあるらしい。
相原君はセカンドの追っかけ。好きならそんなことをせずにきちんと言葉で言えばいいのにね。
僕?僕はシンジ君ラブだけれど、思っていることを全て口にしてしまうとどうなるか分からないからさ。
この気持は、今のところは内に秘めておくよ。…理性が持つ限りはね。
ちょっと湿った階段を下りていく。
下駄箱で上履きと下履きを履き替えて、外へ出た。
そこに、見覚えのある姿を僕は素早く目にとめた。
シンジ君じゃあないか…!!!
569 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 20:06:29 ID:u2qnkMws
「シンジ君、こんなところでどうしたんだい?」
必死に冷静を装う。
だけど…この蒸し暑さで少し汗をかいているのと、雨があたったのだろうか、ワイシャツが濡れて…す、透けて……。
嗚呼ッ!セクシーだよシンジ君…っ!!
「あ、カヲル君…。僕、傘持ってきてたはずなんだけど、誰かが間違えて持って帰っちゃったみたいなんだ。」
どうしようか迷っていたらしい。
誰だ!シンジ君の傘を持っていくなんて事をした輩は!
僕がこの目で見ていたとしたら絶対に生きて帰さないよ……。
ん…?待て。僕の手の内には、置き傘が握られている。
「僕も置き傘を持っているし、家まで送るよ?」
あ、シンジ君の顔が綻んだ…可愛いなぁ…。
「え…で、でも良いの…?カヲル君、方向逆だよね?」
そして健気に心配までしてくれている。
シンジ君は可愛い上に優しい。
良いよ…本当に…僕のモノにしたい。
「ああ、心配いらないよ。今日はシンジ君の家の方向に用があるしね。」
嘘だけど。
君と一緒に居たいんだ。
「そ、そう…?じゃあ、入れさせてもらおうかな。」
ちょっと上目遣いに顔を染めてフッと微笑まれると…僕の理性が崩れてくるよ…。
どうしよう…。
可愛いよ!
愛しい…!
本当に愛しいよ君は…!
嗚呼濡れてる!肌が!首元が!
「どうぞ。」
570 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 20:07:46 ID:u2qnkMws
一生懸命にいつもの笑顔をつくって、シンジ君を広げた傘の下に招き入れる。
肩があたるほど近くにいるよ…彼が…。
ちょっとくらい触っても平気かな?
せめて肩を持つくらいとか…でもそういうことって嫌いかもしれないな。
他の人にならば、思っていることも言えるのに…。
シンジ君に対しては気を遣ってしまうよ…。
これが恋!?KOI!?
571 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 20:08:56 ID:u2qnkMws
「今日ってベタベタするよね…。気持ち悪いよ。」
「うん…でも、この時期がないと夏は水が不足して大変だからね。不要なモノは一つも存在しない。」
自分で何を言っているのか分からない。
シンジ君の香り…!
嗚呼ッ肩が触れた!!
むぎゅってしたい!!
手がワキワキするよ…。どうしよう…むぎゅってして平気かな…。
迷うなぁ…。
むぎゅってしたら、どんな反応を示すのだろうね?
顔を赤らめてくれるかな?
…思いっきり拒否されたら困るなぁ…。
体に思いっきり太い杭を打たれたような痛みにさらされるだろうな…。
でも怒った顔のシンジ君…見てみたいかも。
考えている間にもうシンジ君の家が見えてきてしまったよ。
楽しい時間ほど短いというのは本当だな。
頭の中でこんなことを考えてはいるけど、沢山シンジ君と話したよ。
やっぱり…癒されるナァ…。
「ありがとう、本当に助かったよ。そうだ、もし良かったら僕の家に寄っていかない…?服も乾かせるだろうし…。」
シンジ君の家!!
服も乾かせるって…脱ぐのかい?大胆だね…。
「好意だけ受け取っておくよ。寄らなきゃいけないところがあるからね…。有り難う。」
「…そっか。分かった。じゃあまた明日ね。」
「うん、また明日学校で。」
ゴメンよ、凄く凄く君の家には行きたいんだ。
でも行ったら僕は絶対君を……うぉっほん。
あ、でもこれだけはやっておこうかな。
相原君て誰?
相田だろ
573 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/06/16(金) 20:09:50 ID:u2qnkMws
−むぎゅっ
「え…か、カヲル君!?」
ジタバタしてる。
可愛いよ………。
顔も紅いみたいだね。
−…好きだよ…−
口の中でそっと呟いてみたり。でもシンジ君には聞こえていないよね。
いつか言いたいなぁ。
あっ傘が落ちてしまっている!
「ゴメンよ、濡れてしまったね…っ」
「う、ううん…もう家、すぐそこだし。大丈夫…。」
やっぱり真っ赤だvv
「そうかい…?じゃあ、気を付けてね。」
「うん、カヲル君も。じゃあね。」
ちょっと微笑んでシンジ君は自分のマンションに入っていってしまった。
梅雨も良いね…。
夏はシンジ君の水着姿が拝めるのか。
早く来て欲しいな。
腐女子の書くネタってどうしてこうまでつまらないんだろう?
同じ人間として悲しいねぇ
赤土先生か、代理のヒト待ち
コクられて次の日屋上でひどい目にあう所って 俺じゃんorz(泣
言ってもわからぬ馬鹿ばかり…
そうだね、プロテインだね
これは・・・
そうだね、リリスだね
584 :
JA時田様:2006/06/21(水) 02:46:21 ID:???
時田「カヲル君・・・」
カヲル「またですか?元気なことです」
時田「ハアハアハアハア・・・」
カヲル「早く来て下さい時田様・・・」
時田「カヲル君〜〜〜〜〜〜っ!!!」
10分後
時田「良かったよカヲル君!!ハアハアハア・・・」
時田はカヲル萌えだったのか
2015年 この年は本当に色々合った。
筆舌に尽くしがたい。
2016年 この年も色々あった。
でも最終的にキールが白旗をageて事態は収束に向かった。
僕?僕は面白そうだからシンジ君側についたよw
ま、僕を自由意思に設計したキールの自業自得だね。
・・・・・・ごめんね、キール父さん。
2017年 ネルフは一部の技術者だけ残ってただの研究機関となった。
葛城元三佐は「ペンペンのご飯代稼がなきゃね〜」
とぼやきながら国連軍に移っていった。
困ったのは碇元総司令で、「使い道がない」という理由で
再就職先がみつからなかった。
蓄えがあるからお金には困らないけど、
暇さえあればダイニングテーブルであのポーズをしているから
大変鬱陶しい、とシンジ君が嘆いていた。
駅前でロンゲがギター片手に熱唱してるのを見た、ような気がする。
御愁傷様。
僕は普通のリリンとして暮らすことになった。
4月某日
市立第一高等学校に入学。
といってもほぼ持ち上がりで中学の頃のメンツとかわりない。
セカンドインパクト前は子供の数が多かったから
学校の種類も色々合ったらしく、面白そうだけど
入学試験制度はめんどくそうだからコレでいいや。
クラスはシンジ君とファースト・・・いけない、
こういう呼び方と赤土は赤木博士に永久に禁止されてるんだっけ・・・
綾波と同じクラス。やったね!
惣流だけ別のクラスで休み時間ごとにちょっかい出しにくる。
ATフィールドでさっさと片付けなさいよこのナルシスホモ、
って綾波は指示してくるけどそれも禁止されてるんだってば。
5月棒日
吹奏楽部にシンジ君と一緒に入った。
公園のベンチでつなぎのジッパーおろしながら
「俺とやるのと吹奏楽部入るのどっちがいい?」
と聞いたら涙目になりながら快諾してくれたよ。そんなに嬉しかったんだね。
ちなみにこの方法教えてくれたのは碇元指令。
碇元指令も冬月元副指令を落とすときにこの方法を使ったらしい。
つかえるじゃんゲンドウ。
6月亡月
「渚親衛隊」たるものができた。
別に構わないけど、演奏会のたびに「ナ・ギ・サ!ナ・ギ・サ!」って
変な服着て踊るのは勘弁してほしい。超かっこわるい。
6月帽日
この日は綾波と一緒に赤木博士のもとで定期検診。
遠くからこっそり「ゴリ」って呼んだら、凄い剣幕で追いかけてきた。
怖えぇ。あの女超恐えぇ。
それなんてルカワ?
どあほう
595 :
突然ですが:2006/06/26(月) 22:49:38 ID:???
9月某日
僕は毎日がつまらない。前にクラスの男子が「万引きって超スリルあって
気分が晴れるぜ」って言ってたのでとりあえずいつもと違う格好をして
遠くのコンビニで実行した。幸いばれなかった。それにしても
もっと高いもの盗めばよかったかな・・
10月某日
僕はなんて事をしたんだ。ついに店員に捕まってしまった。
僕は必死で「脅されたんだ。虐められたくなかったら、
仲間に入れて欲しければ万引きしろって。だから、警察には」
持ち金すべてで示談ということにしようとしたが、結局警察沙汰。
店は今までのすべての商品代で和解となったが、キールや警察に
児童相談所に行けって・・・。もう嫌だ・・・
10月末日
児童相談所に行った。どうやら僕は俗に言う中二病らしい。
つまり中学二年生が来年の受験と進路とで鬱になったり病んだりすること。
僕は全然受験するつもりは無いのに!!
11月某日
もう泣きたいよ。ついにシンジ君が仲間として見だした。
「ねぇカヲル君、君の家、遊びに行っていい?」
「ねぇカヲル君、一緒に図書室行こっ」
「ねぇカヲル君、嫌なヤツは皆死んじゃえばいいのにね・・・・」
帰ってくれ!!君は仲間でも同類でもないよ!!
乙
597 :
突然ですが:2006/06/27(火) 23:55:24 ID:???
11月末日
ああ最悪だ。シンジ君まで同類扱いされた・・・。
このまま死のうか・・・でも苦しいのは嫌だし・・・
そうだ!腕に麻酔してリストカットして水に浸せばいいんだ!!
なんだ簡単に死ねるんだ!
12月某日
リツコ博士の研究所から麻酔を拝借してきた。
さっそくやってみた。
イッテッッ!!
麻酔が足りなかったみたいだった。少し痛んだ。
でもこれで風呂の中に手を突っ込めば・・・眠くなってきた。
気がついたら手に処置を施され隣のベッドには惣流が寝ていた。
そしてシンジ君が惣流で抜いていた。それを見ていると
シンジ「あ、カヲル君!君も一緒にどうだい?」
めまいがしてきて僕はベットに倒れこんでしまった。
シンジwwwwwwwwww
まさかシンジのオナーニネタが出てくるとは思わなかったw
600げと
602 :
突然ですが:2006/07/04(火) 02:04:03 ID:???
>>601 いや、書き込むときにその場で考えてました。
(備稿の意味分かってないが推測で答えた)
なんとなく小奇麗に完結してるっぽく見えるけど
1、続ける 2、他の書く 3、終える 4、立ち去る さぁどれ(笑
1デ
1でお願いします。
実際、準備稿ではカヲルにリスカ跡がいっぱいあるっていう設定があるw
1をキボン
1で
607 :
突然ですが:2006/07/05(水) 00:57:04 ID:???
12月坊日
シンジ君が毎日のようにアスカに見舞い・・・もとい抜きに来ている。
ご丁寧に部屋の鍵までかけて。
しかしやっぱりシンジ君は頭が弱いようだ。
監視カメラに気づいていない。
もともとは僕がこっそりリストカットをしないように
するための設置だったんだけどね。
12月末日 てゆうかクリスマスイブ
毎日見ているがシンジ君は段々上手にするようになっている。
最初は下手で飛び散らして、掃除を手伝わされていたが、
最近はきれいに手に出す技術を習得したので楽だ。
今日はクリスマス、聖なる日。なのに僕は悲惨だ。
精神病院に強制入院。そして隣には意識が戻らない惣流。
そしてそれを良い事に抜いているシンジ君と、
それを熱心にモニターを通して監視する新米女性監視員。
ああセントクリスマス。手首の傷がうずく。
そして降るの無い白い雪が隣のベットで降っている。
また掃除するのか・・・・・・
結構面白いw
609 :
突然ですが:2006/07/05(水) 01:12:26 ID:???
下から二行目の 降るの無い → 降るはずの無い つまり脱字です。
スマン! 続きを書くとしたら誤字脱字を無いようにします。
シンジ・・・
>そして降るはずの無い白い雪が隣のベットで降っている。
ちょwww表現ウマスwww
おもしろい
613 :
突然ですが:2006/07/12(水) 01:10:23 ID:???
褒めてくれて有り難い。
下手に調子乗って続けても駄作ができたら価値が下がるから
書かないほうがいいのか書いたほうがいいのか・・・迷う。
次書くとしたら大晦日や正月あたりの話になるけど、
もう一度
>>602 の選択でワシの答えを導いてくれい
ついで言うと準備稿の意味を教えて
書いてくれると嬉しい。
準備稿とは、いわば没になったシナリオみたいなもんで、
実際に放映した弐拾四話にあたる部分のシナリオ(準備稿では確か弐十弐話)では
カヲルがリスカしていたという設定が入っていた。
他にも、綾波みたいに昔から(ゼーレに)育てられていたとか、水兵服を着ているとかの設定があった。
まままま、まじで?!じゃああの自己完結な悟った台詞は
全部 病んでたから か!!
その設定だと「血は良いね。世界で一番綺麗な色だよ。」
「痛みはすべてを忘れさせてくれる」とか言ってたのか?
俺は俄然そっちのが好きだわ。生々しく人間臭くて
いや、実際の庵カヲにその設定はないと思うけどな。
ていうか夜中に笑わすなwwなんだそのセリフwwwww
あー、なんかあったな。勿論準備稿での設定だけど。
確か、風呂だか川だかで、「シンジがカヲルの手首を見て、傷跡が幾つもあるのに気付く」
って位の描写だった気がする。
618 :
突然ですが:2006/07/12(水) 03:16:51 ID:???
>>616 使途のシーンと鼻歌は華やかな第九じゃなくて
NescaféゴールドブレンドのCMで使われたダバダバ言う曲で
リスカヲル「ふふふ〜ん ふ〜ん、ふふふ〜ん ふふふ〜、
ふふふ〜ん ふふふ〜ん ふ〜ん」
hosu
再うpお願い
hoshu
職人さんマダー?
628 :
突然ですが:2006/07/28(金) 02:28:13 ID:???
12月松日
僕にとっての絶対的な自由。それは自らの死である。
しかし危険物が一つも無い殺風景な部屋に入れられ、
毎日人のベットを掃除。
これこそ究極の不幸と不自由である。
そこで、今日はシンジ君と一緒にやってみた。
・・・・・
さっきから惣流の淫らな姿で集中しているのだが
全 っ 然 その気配が無い。OPならぬEDである。
ホント情けない。
僕は諦めようと立ち上がった。
そしてその時だった。
629 :
突然ですが:2006/07/28(金) 02:29:35 ID:???
伊吹「伊吹です、失礼します」
入り込んできたオペレーターの伊吹マヤ。
僕は半裸で向き合う二人。
その瞬間、僕は北極の寒さが体を駆け巡った。
しかしシンジ君は気にせず続けている。
ここで豆知識。雪山などで少しの間バナナを空気に触れさせておくと、
さっきまで柔らかかったバナナが釘を打てるまでの硬さにになると言う。
不運にもまさにその現象が起きた。
オペレーターは病院中に響き渡るような悲鳴を上げた。
12月待日
廊下ですれ違う人たちに明らかに避けられていた。
しかしシンジ君はいつもと変わらなかった。
前から思っていたが、「突然ですが氏」は表現力あるよなw
カヲルもだがシンジの痛い子っぷりにバロスwww
ワロスw GJです
保守
ちょwwwバナナwww
保守
職人期待あげ
637 :
突然ですが:2006/08/12(土) 00:36:58 ID:???
>>637はなかなかの文才がある割にろくなもん書かないところが好きだww
突然氏復活希望
また土食べてほしい
7月13日
今日ファーストチルドレン、綾波レイに会った。
綾波レイ、彼女は僕と同じだ。
彼女の思考も理解出来る。
彼女がシンジ君に寄せてる感情もおそらく僕と同じ物。
恋とも違った感情。
僕らは彼に逆らいがたい魅力を感じる。
彼を理解したい。彼に優しくしたい。
だけど僕はやがて彼を裏切ることになる。
彼は常に理解者を求めるている。
そしてその理解者に裏切る事極度にを常に恐れている。
おそらくゲンドウあたりが原因だろう。
しかし僕は彼をやがて裏切る。
僕が使徒である限り。
僕にとっての死の位置が変わらない限り。
けれども彼に与える精神的なダメージは最小限にする。
可能な限りの最小に。
だけど僕は彼に殺されたいという願望もある。
それは僕にとっての天国、彼にとっての地獄。
まぁいいさ。それまでには結論が出るだろう。
最高の結論が。
「ゲンドウ」ではなく「碇司令」だったらまだ良かった
保守
保守
ほ
しゅ
流 月 用 日
ふう、こうやって落ち着いて机なんかに向かえる日が再び来るとは
夢にも思っていなかったよ。
僕が第三新東京市へと向かい、後、サードインパクトが勃発してから
もう三ヶ月が経とうとしている。
そして、今、僕はこの文章を、何故かゼーレ拠点跡地で書いている。
一体何がどうなってるのか、実は僕にも良く分かっていない。
というか、色々ありすぎて、記憶を辿っていかないと、事態が把握しきれないんだ。
今、僕がここに存在している理由も含めて。
これから僕は、その間の出来事を綴っていこうと思う。
記憶の点と点が線で繋がれば、状況を理解できるかもしれないからさ。
これを書いていれば、そのうちに、僕の今後進むべき道が見えてくるかもしれない。
そしてこの日記が、今迄の、シ者としての僕との決別の鍵になるかもしれない。
決して想い出を捨てようとか、そんなつもりはさらさらないよ。
ただ、もう、「シ者」として生きて行こうとは思わないし、それが叶うなら、
これからはリリンとともに歩んでいきたいと思う。
もう一度、シンジ君と逢うために・・・。
か 月 き 日
その日、僕は初めて日本の土を踏んだ。
ゼーレの、おじいちゃん達に飛行機に押し込まれ、成田という場所へ着いたんだ。
お迎えは・・・無しか・・・。さびしいなあ。
聞くところによれば、セカンドチルドレンと弐号機は、太平洋艦隊が護衛したというし、
今度、僕がマークするように言われている、碇シンジ君は、葛城三佐が迎えたそうじゃないか。
・・・ま、僕は「招かれざる客」なんだから仕方ないか。
そこから電車で移動。第三新東京市に向かう前に、上野という所に寄ってみた。
何故ならそこには「日本が生み出した文化の極み」、パチンコというものを
遊戯させてくれる店が沢山あると聞いていたから。一度やってみたかったんだ。
適当な店に入り、適当な台に座を構え、適当に打ってみる。
打ち始めてすぐに、左右の絵柄が揃う。初めてのリーチに興奮していると、
台から「おかえりなさい」と声がしたと思うと、今度は台から歌が流れ出し、絵柄が三つ
揃ったまま回っている。歌はいいねえ・・・って、これ、全回転リーチ?凄いぞ、僕。
背後に流れている音楽が気に入ってしまったので、それに合わせて鼻歌を歌っていると、
台に「気持ち悪い」と言われてしまった。そんなに変だったかな・・・。
そして絵柄は「5」で停止した。この女か「気持ち悪い」って言ったのは!嫌いだ!
僕にとっての初めての大当りは、結局、四連荘で終了。気分良く時短を消化していると、
どこから現れたのか、黒い服を着た男たちに両腕を掴まれ、店の外に引っ張り出された。
ちょっと、僕の3万円は、どうなるの・・・?
僕が連れて行かれたのは、交番。黒い服の男たちは、警官だった、ってワケ。
僕の年齢を聞かれたので、「14歳です」と、正直に答えると、
「君ねえ、18歳未満の者が、パチンコなんかやってちゃイカンよ!」
そうか、そういうことだったのか、風営法。
僕は散々説教をくらい、名前やら、住所やら、保護者やらを訊き出された。
でも、僕に答えられるものはない。ネルフとか、碇ゲンドウとか、キール・ロレンツとか
下手に喋って、ネルフから「素行不良のため受け入れ拒否」なんて言われたら困るしなあ。
「なあ、頼むから、名前ぐらい教えてくれないか?」
警官の一人が懇願するので、仕方なく正直に「ダブリス」と答えると、
その警官は、僕がふざけていると思ったらしく、胸ぐらを掴んで殴りかかってきた。
身の危険を感じた僕は、咄嗟にATフィールドを展開。
その暴力警官が吹っ飛ばされ、周りが動揺している隙を突いて、僕は逃げ出した。
途中、何度か捕まりそうになるも、ATフィールドを有効利用して、なんとか逃げ切る。
もう、あんまりトラブルを起こしたくないので、3万円は諦めて、まっすぐに
第三新東京市へと向かう事にしよう、と思ったのだが、よく考えてみると、
パチンコ屋で投資した分、損をしている事に気付く。2000円で初当たりを引いて、
4箱+時短途中でヤメ、それでマイナスだよ、気付かなきゃよかった、人生って不条理だ。
また電車に乗って、第三新東京市に向かうことにしたんだけど、電車が途中で
止まってしまう。何でも最近、使途との戦いで、エヴァ零号機が自爆したらしく、
電車が運行できる状態ではないのだという。
どうやら今日は、最初に全回転を引いた時点で、ツキを使い果たしてしまったようだ。
やむをえず、今度は、徒歩で第三新東京市へ行く事を決意した。
・・・決意した、というよりは、それ以外に手段が見つからないんだけど。
どれくらい距離あるのかなあ、お腹減ったなあ、店もないしなあ・・・。
荒廃した大地を、てくてくと歩いていると、廃墟の陰に、何故かこんな所に
迷い込んでしまったらしい子猫を発見。背に腹はかえられぬ、今日の食事はこれでいいや。
今日はもう疲れたよ。第三新東京市に行くのは明日でいいや。
今日はここで野宿することにする。
ちょww
ワラタwwww
>保護者やらを訊き出された
アダムですとか答えたら更に電波だったのに
何かこのまま第三新東京市にはたどり着けなさそうだな。
風営法w
か 月 く 日
はぁ、昨日はあんまり眠れなかったよ。
野宿なんて、初めての経験だし、何か、下手に眠ったりすると、
猛獣にでも襲われそうな感じでさ。ま、ここは日本だし、そんなハズはないんだけどね。
そんなわけで、昨日に引き続き、荒野を徒歩で移動。
太陽の位置を頼りに、ネルフ本部があると思われる方向へと進む。
話だけは知ってたけど、まさか自分がこんな砂漠の行商人みたいな事するとは、思ってもいなかった・・・。
太陽の高さと、腹時計からするに、もう昼ごろかな。
不安だ。ネルフ本部はジオフロント、つまり地下にあるはずだから、うっかり
通り過ぎても、わからないかもしれない。気付いたら浜松辺りにいたりして。
さすがにそれはないか。でも、もしそうなったら、ついでに浜名湖までウナギを食べに行こう。
そんな頃、僕の携帯に着信があった。090-XXXX-YYYY・・・キール議長か。
「おい、お前、どこをほっつき歩ってる!今、碇に『フィフスチルドレンを宜しく』って連絡したら、
『そんなものはいない』って言われちゃったじゃないか!」
「そんな事言ったって、場所がわからないんだよ!」
「バカモノ!地図でも道路標識でも案内板でも見ろ!いいか、さっさと行けよ。じゃあな。」
それが無いから困ってるんじゃないか!ったく、ムカつく年寄りだな、死んじゃえばいいのに!
もう頭にきた!こうなったら積極的に浜名湖まで行ってやる!・・・でも遠いな・・・。
しかし・・・食料が無い。今日は昼抜きか。喉も渇いてきたし・・・。
やっぱり、ウナギ食べたいなあ・・・。
そうこうしているうちに、もう、空には夕焼けが広がっている。
黙々と歩いていると、オアシスに出る事ができた。いや、多分、オアシスではないけど、
僕にとってはオアシスだ。ひょっとして、これ、浜名湖?
んなわけないか。でも、これで水にありつく事ができる。
喉を潤したあと、湖面に突き出た瓦礫に腰を下ろし、自分の運命を呪ってみた。
何で僕がこんな目に遭うんだろう。「はじめてのおつかい」だって、こんな過酷じゃないぞ!
そんな思いに耽っていると、岸辺に人の気配が・・・。
湖面に向かって何かブツブツ言っている、あ、あれは、碇シンジ君じゃないか!
ってことは、ネルフ本部もこの近くに?ラッキー♪
碇君は、自分の世界に入り込んでいるのか、僕の存在に気付いてくれない。
仕方なく、昨日パチンコ屋で覚え、気に入った、全回転リーチのBGMを鼻歌で歌ってみる。
こちらに気付いた碇君と、「歌はいいねえ」などと軽く雑談を交わしたあと、
これまた軽く自己紹介を済ます。碇君は僕のことを、「渚君」なんて呼ぶので、
「カヲル様でいいよ、碇君。」と勧めると、絶句してしまった。仕方ない、「カヲル君」「シンジ君」でいいか。
それにしても、僕を見て、少しはにかんでいたシンジ君、もしかして・・・。
シンジ君に案内されてネルフ本部へと到着。ああ、やっと休む事ができる・・・。
と思っていたら、シンクロテスト?時間の無駄だが、怪しまれるといけないので、大人しく従う。
まあ、シンクロ率の数値で、充分怪しまれてるかもしれないけど。
その後、通りすがりのファーストチルドレンと遭遇。彼女・・・なんかヤバイよ・・・。
僕が予定を終えるまで、シンジ君が待っていてくれたので、一緒に風呂へ入る。
さっき、初めて会った時の、彼のはにかみ具合からすると、きっと、僕の
「♪キュートなヒップにズッキンドッキン」に違いない。・・・・・歌はいいねえ、僕は、渚。
って、シンジ君、頬を赤めながら、ヒップじゃなくて、前を凝視しているじゃないかあああ!
シンジ君、もしかして、ひょっとして、まさか・・・真性・・・?僕は嬉しいよ!
ようし、こうなったら、いつの日か君の「♪キュートなヒップにズッコンバッコン」だあああ!
・・・・・歌はいいねえ。何なら今でもいいよ、「♪夏まで待てないズッキンドッキン」。
シンジ君は、自分の家に帰りたくないらしく、僕の部屋に泊まる事になった。
横になったシンジ君は、愚痴ばっかり言っているので、それを聞き、諭していたのだが・・・。
ヤバい・・・ムラムラしてきた。今日はもう寝よう。
妙に日本通だなカヲル様w
まずパチンコありきで鼻歌を歌ってたカヲルワロスwww
658 :
突然ですが:2006/09/06(水) 01:11:11 ID:???
おもろいww
バロスwww
面白かったんだがもう少し腐女子要素を減らしてくれると嬉しい
自分勝手だね
たしかにこのカヲルは貞っぽいから耽美は似合わないな
>>660 「腐女子要素」ってのは、いわゆる「やおい」臭が漂ってる、って事?
まあ、もう少し成り行きを見守ってよ。
♪けんかを〜やめて〜・・・・・歌はいいねえ。
あくまで"ネタとしての"だろ
ここの住人達はそれを理解して楽しんでいるのであって
ホモだなんだとマジになって萌えるような腐女子とは全然違うクマー
か 月 け 日
「んじゃあ、そういうことでいいね。」
早朝、シンジ君が目を覚まさないように、こっそり部屋を抜け出すと、
なるべく人目につかぬよう、昨日、シンジ君と出会った場所まで来て、
さらに周囲に人気のないことを確認してから、電話をかけた。相手はキール議長。
僕は、その電話で、こう要求した。「もう少し、リリンを観察する時間が欲しい。」と。
彼らにとっても、僕に臍を曲げられるのは、望ましくない状況であるので、
要求は通るだろうと踏んでいたが、その通りすんなりと受け入れられた。
そのあと、部屋に帰ってもう一眠りする。
8時ごろ、シンジ君は自分の部屋へと帰って行ったので、僕は一人、
僕に与えられた、少しばかりの時間の猶予を、どう使うべきか考える。
とりあえず決まったことは、「もう一度、パチンコに行こう。」それだけ。
ま、パチンコ屋まで行ける手立てが見つかればの話だけど。
暇なので、ネルフ本部内をうろついてみる。エスカレーター付近をぶらぶらしていると、
昇りのエスカレーターに乗ってきた、綾波レイに出くわす。君は僕と同じだね、と挨拶すると、
「あなた、誰?」
って、昨日すれ違ったじゃないか!渚カヲル、フィフスチルドレンだよぉ・・・。
「・・・そう・・・よかったわね。」
いや、よかったとか、そういう問題でもないんだけど・・・。あ、カヲルでいいよ、綾波さん。
「じゃ、私は、レイ様でいいわ、カヲル。」
・・・昨日、シンジ君が絶句した時の、その気持ちが少しわかった気がする。
へいへい、わかりましたよ、「レイ様」と呼ばせてもらいますよ!
「じゃ、そうすれば、カヲル。」
・・・もういいや。ま、これから同じチルドレンとしてやっていくんだ、仲良くしようよ。
「あなたはいらないわ、私が捨てるもの・・・。」
なんか、そのまま話を続けていると、本当に捨てられてしまいそうなので、切り上げる。
♪ところが(ところが)レイ様が(レイ様が)後から(後から)ついてくる(ついてくる)
・・・歌はいいねえ。って、そうじゃなくて、僕は彼女から離れようと思ってるのに、
何故か彼女は、僕のあとについて来るんだ。
どういうことだろう?まさか、僕の正体がバレて、ネルフから逆にマークされてるのかな?
いや、そんなはずはないよなあ。大分距離を歩いたし、もう彼女もいなくなってるかもしれない。
さすがの僕も、頭の後ろに目がついている訳ではないので、様子を伺って振り返ってみると、
「・・・・・どいてくれる?」
まだいたよ・・・・・。僕はその場からダッシュで逃げ出した。
僕はトイレへと駆け込んだ。さすがにここまではついて来れまい。
気持ちを落ち着け、呼吸を整える。が、どうにも、そこはかとなく違和感が・・・。
あれ、ここ、個室しかない。ひょっとして、ここは女子トイレじゃ・・・。そして・・・。
やはり、レイ様が来ますたよ・・・。
レイ様は、オロオロするばかりの僕に、汚物でも見るような目で一瞥をくれると、個室へと入っていった。
・・・・・ちょろちょろちょろちょろ・・・・・。ハァハァ、膨張してしまった。
ヤバい、興奮している場合じゃない!早くこの場から逃げなければ。
僕がトイレから飛び出そうとした瞬間、無情にもトイレの入り口に伊吹二尉が・・・。
まいったな、前門のマヤ、後門のレイ様。大ピンチ、って事か・・・。
こんな状態で、事情を説明しても、信じてもらえるわけないよなあ。股間は未だに
膨張したまんまだし・・・。
「う、う・・・ヘ、ヘンタ〜イッ」
伊吹二尉は大声で叫んで泣き出すし、レイ様は「変態って、何?」とかぶつぶつ言ってるし、
騒ぎを聞いて人が大勢集まってきちゃうし・・・。
というわけで不本意ながら、僕は明日から「変態」として生きていく事になった。
律儀にレイ様と呼ぶカヲルはいい子だな
バロスwwww
カヲルwレイ様wwwワロスwwwwww
そしてマヤちゃんハァハァ
671 :
突然ですが:2006/09/12(火) 10:28:26 ID:???
カヲルwwwwww
今思ったけどカヲルが変態になるのは高い頻度でお決まりパターンだなww
っていうか元がへんた(ry
/// l \ヽ\_
/ /| |/ | ト、 \ \ ヽ ヽ―<__
|イ .|/_/| |-N\|\| ト、|\|::::::<_
|/ |/nヘ | ヘ_厂`' ヽ|k_〉l::::::::>
│ |「 ∧| ∧|::::::Z ̄
|ヘ ヽ__ レ'7ー¬―、
\  ̄ | /:::::::::::::::::::\ ひどいなー
/ヽ -イ\ /::://::::::::::ヽ:::\ 僕のことそういうキャラだと思ってんのか
/:::::ヽ:::::::::〈:《ヽ ..:/:::/:::::::::::::::::::::::\::\
|:::::::>-::::::::::\_//::|:::::::::::::::::::::::r―>::
|::::::::::::─\:::::::::/:::::|:::::::::::::::::::::::|─::::::::
このAA初めて見た
か 月 こ 日
僕の変態としての新たな一日が始まった。
でも、みんな、何をもって僕のことを変態だというのか?
人とは違った趣味や嗜好、あるいは、性情をもって変態であるというのなら、
ここネルフには、ファザコン、マザコン、ロリコン、ショタコン、色々と居るじゃないか!
匿名掲示板で、実名で日記を晒すなんて、変態以外の何者でもないじゃないか!
放尿シーンに反応してしまったぐらいで何が悪いんだよ!
・・・とまあ、さんざん喚いてみたところで、僕が変態である事実に変わりはないどころか、
自分が、やっぱり変態である事を再認識してしまう結果となった。僕は寂しいよ・・・。
今日は、その変態仲間であるシンジ君が、入院中のセカンドチルドレンを見舞いに
行くというので、僕もそれに付き合うことにする。
約束の時間に、僕はシンジ君の部屋へと迎えに行った。
「まあ、上がってよ。」
頬を赤らめたシンジ君の招きに、僕は遠慮することなく、お邪魔する事にした。
シンジ君の部屋の壁には、マッスルポーズをきめるボディビルダーやら、
ふんどし一丁で和太鼓を叩く男やらの写真が、所狭しと貼りまくってある。
シンジ君、やっぱり君は「真性」のゲ○なんだね、僕は嬉しいよ。
君は、僕に逢う為に生まれてきたのかもしれない・・・。
このままこの部屋に滞在していたら、こみ上げてくる衝動を制御できるだけの自信が
僕には無いので、早く病院(医学部)に行こうと提案する。
その言葉に、シンジ君が残念そうな表情を浮かべた。暴走しちゃってよかったのかな?
セカンドチルドレン、惣流・アスカ・ラングレーさん。僕は面識がないが、
第3新東京市に来る前に聞いた話だと、結構、凄いコらしい。会うのがちょっと楽しみだ。
変なカプセルを見つめて、ブツブツと呟いている葛城さんを横目に、シンジ君達の住まいを
抜け出すと、ネルフ本部付属の医学部を目指す。
シンジ君は惣流さんの病室を何度か訪れているらしく、受付にも寄らず、まるで自分の家を
歩くように目的地までたどり着く。あまりにも場慣れしているので、その辺りを尋ねてみると、
「使徒との戦闘の後は、かなりの高確率で、ここに放り込まれるので慣れた」んだそうだ。
惣流さんは、ベッドの上、ただ虚ろな目で天井を見上げている。
なんだ?この人、本当に生きているのか?ちょっと不安になる。
僕は、惣流さんとは面識がないとばかり思っていたが、それは違っていた。
僕はこの人を知っているぞ。僕がこの間打ったパチンコの「5」の人じゃないか!
そうかあ、この人が僕に向かって「あんたバカァ」とか「気持ち悪い」とか言ってたのか。
・・・・・よく見ると、結構カワイイな・・・・・。こんな可愛い顔をして
あんな悪態をついていたのか。・・・・・なんかムラムラしてきたぞ。
ああ、惣流さんに叩かれたい、蹴られたい、踏み付けられたい、罵倒されたい・・・。
これから、あなたのことを「アスカ様」と呼ばせてもらいますううううう!
・・・・・ハッ、自分の新たな嗜好に気付いてしまった。
そうか、そういうことか。僕は「M」だったんだ・・・・・。やっぱり変態、か。
残念ながら惣流さんは、心神喪失の状態なのか、話すことも動くこともままならない。
彼女の一日も早い回復を祈りつつ、病室を後にする。
その後、シンジ君が夕食に手料理をご馳走してくれる事になった。
彼の料理を美味しくいただいているうちに、昔聞いた、ある話を思い出した。
赤土を主食にする変態の話。同じ頃、ペンギンと結婚する変態の話も聞いたな。
彼らに比べると、僕の変態度も「まだまだ」といったところか。
今日は安心して眠れそうだ。
乙乙乙!!
アスカ様ワロタww
>僕は嬉しいよ
貼ってあるものを見る限り、自分が好みの対象外だということに気付け!
変態だという事気付いてしまったカヲルワロスw
エヴァの登場人物っていろんな意味で変態の方が多いんじゃないだろうか
と思ってしまった
カヲルwwwwww
683 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/09/16(土) 09:41:15 ID:M+BFXE50
赤土w
日記を書いてる途中で、突然、ブレーカーが落ちた。
並行して書いていたものを含め、全部飛んじゃったよ・・・。
カヲルの祟りかなあ。
くそう、こうなったら、カヲルにはさらに過酷な道を歩ませてやろう、と思った次第。
これはひどいwwwww
か 月 さ 日
ネルフ職員の大半が、変態であるところの僕を避けるようになってしまったが、
シンジ君以外に、一人だけ、僕に積極的に接触してくる人がいる。
「オペレーター・メガネ」こと日向さんだ。
よく見れば、「いかにも真面目っぽいけど、実は変態」チックな顔をしている。
まあ、相手がどんな変態であれ、僕に良くしてくれるのは嬉しいよ。
「渚君、キミ、いい趣味しているそうじゃないか、噂によると。」
噂レベルであるって事は、まだ僕にも引き返す余地はあるのかな?
「どっち方面の趣味があるんだい?」
はあ、全方位的に。「広く浅く」ですけど・・・。
「僕はね、いつも真面目に装っているけど、心の中ではいつも、葛城さんを「ミサト様」と呼び、
ヒールの踵で踏まれたい、首絞められたい、愛車のフェラーリで轢かれたい、と思ってるんだ。」
へえ、そうなんだあ。僕がアスカ様に寄せる想いと同じだね。
そんな感じで会話が弾む、ハズもなく、日向さんのコアな趣味に圧倒されつつも、
「相手に退かれる哀しみ」を知っている僕としては、嫌な顔もできず、話を聞いていた。
「それでね、僕にはもう一つ、趣味があって、それについて、君に頼みがあるんだ・・・。」
何だよ日向さん、水臭いなあ。同じ変態仲間じゃないか、何でも言ってよ!
「実は・・・。僕の、ウンコを食べて欲しいんだ・・・。」
何だ、そんなこ・・・って、ええーっ、それはマズい。僕は、これでも現代っ子らしく
何事にもライトなんだ。そんな頼みは聞けないよ。逃げなきゃ。
・・・と思ったのだが、僕の性的好奇心が、それを許してはくれなかった。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・・・・・。
「やります・・・。僕が、食べます・・・。」
日向さんは僕をトイレへと連れて行くと、個室で用を足した。
そして産まれたてのブツを僕の前に差し出した。
「さあ、渚君、遠慮はいらないよ♪」
立ち込める悪臭。その刺激に、どうやら僕の性的好奇心も、正気を取り戻したようだ。
もし僕が長○力だったら、ここで「日向の墓にクソぶっかけてやる」の名言を残していただろう。
だが、目の前の日向さんの幸せそうな顔を見ると、僕に残された道は1つしかない事を悟った。
僕は、覚悟を決め、そのブツをそっと口に含んでみた。その時だった。
「渚カヲル、ウンコ食いましたー!やっぱり変態でーす!!」
今までハアハアしていたはずの日向さんが突然叫んだ。
僕は事態が把握できず、呆然としていると、日向さんは何やら上の方を指差している。
あれは、監視カメラ?・・・そう、事の一部始終は、本部中に絶賛生放送されていたのだった。
僕は見事に日向さんに騙されたのだった。日向さんは変態中継のレポーターだった訳だ。
哀しさ、悔しさ、怒り・・・色々な感情が僕の心を満たしていく。
目から水が流れてきた。これは、涙・・・、泣いてるのは、僕・・・。
意識もそこそこに、トイレを出てみたものの、何か疲れ果てて、通路に座り込んでしまった。
そこに、レイ様と、今頃出勤してきた葛城さんが通りかかった。
「なに、泣いてるの?・・・ごめんなさい、こんな時、どんな顔をしたらいいのか分からないの。」
レイ様は、優しく声を掛けてくれたが、その目は、完全に変態を見る目だった。
「笑えば、いいと思うよ。」僕がそう言うと、レイ様は笑った。その笑いを文字で表すなら「プゲラ」。
葛城さんは、僕に事情を聞いてくれた。僕は、無理やりウンコを食べさせられた始終を伝えた。
元が一本気な性格の葛城さんは、激しく憤り、僕を伴い日向さんのもとへ詰め寄った。
「何なのよ日向君!確かにカヲル君は変態かもしれない。でも、自分の排泄物を人前に差し出す
アンタも充分変態だわ!そうやって人を傷つけたアンタを、私は一生許さない!」
僕の頬を伝っていた涙は、いつしか、嬉しさによるものに変わっていた。
僕はこの日、リリンの残酷さと、優しさを同時に知った。
もうどこから突っ込んだらいいのかわからんwww
うんこはさすがにきもい
たしかに
うん こ
さすがに引く
スカは勘弁
うんこかよ・・・
最高に変態な内容なのに不思議と下品にならない赤土は改めて神だと認識した
文章、ノリはいいよ。ただうんこはwwwうんこはwww
せめて脇毛とかに
いや、脇毛もどうかとwww
か 月 し 日
葛城さんにこってり絞られた日向さんは、深く反省し、心を入れ替えたのか、
「変態」として生きていく覚悟を決めたようだ。
日向さんはお詫びの証として、僕のウンコを食べてくれるというのだが、
生憎、僕にはもう、そっち方面は懲り懲りなので、丁重に辞退させていただく。
でも、よく考えてみると、ウンコ食いに、僕の性的好奇心が刺激されていたのも事実なので、
「無理矢理食べさせられた」というのは言い過ぎだったかもしれない。
そのせいで日向さんは、葛城さんに「変態」の烙印を押された。ゴメンよ、日向さん・・・。
そんなこんなで、ネルフ内での僕の立場の確保は、半ば諦めていたのだが、
それどころか、僕が日記を公開していた掲示板でまで、愛想をつかされる始末。
どうやらリリンの社会では、排泄物の話はタブーのようだ。
誰にも相手にして貰えないので、ジオフロント内の散策に出かける。
第拾四使徒のゼルエルが侵入し、ここで戦闘を繰り広げた痕跡が幾らか残っているが、
第3新東京市の荒れ具合と比べれば、まだまだかわいいものだ。
技術部の職員達が、破損箇所の修理のために、せわしなく走り回っている。
ゼルエルの後、二体の使徒が襲来したものの、それらは第3新東京市で迎撃した為、
彼らの努力は実りつつある。少なくとも、現在、ネルフ本部が機能しているという事実があるのだから。
だが、彼らの努力を、僕が灰燼に帰す事になるかもしれないと思うと、少しばかり心が痛む。
ひょっとすると、リリンというのは、先天的に「M」の資質があるのかもしれない。
これだけ辛い目に遭いながらも、それでも生きていこうとする。
この先、また、どんな辛い目に遭うかもしれないのに、僅かばかりの希望にすがり、生きていく。
僕は、一つの真理に辿り着いたのかもしれない。「人類みな変態」。
自分の部屋へ戻り、ベッドに横になると、天井をじっと見つめる。
特に何があるでもない、その天井に、吸い込まれるように見入っている時、
ふと、気付いてしまった。キール議長に電話を入れてから、もう数日が経ってしまった事に。
僕に与えられた時間の猶予は、もう、それほどない。
地球上の生命の行方は、この僕に握られていると言っても過言ではない。
この先、自分がどういう選択をすべきなのか、正直、今の僕の心には迷いがある。
思えば、僕が変態行為に足を踏み入れたのも、そういった重圧から逃れる為であったかもしれない。
勿論、僕にそういった資質があったことは間違いないのだが、今の僕の心境が誰かに分かるなら、
その「誰か」は、変態行為とは言わずとも、必ず、何かに逃げようとするだろう。
はっきり言って、怖いんだ。
僕が滅びるのはイヤだ。かといって、短い時間ながらリリンの中で生活して、
良い所も悪い所も知ってしまった今では、リリンが滅びてしまうのも忍びない。
でも、日向さんだけは、滅びてしまってもいいような気がする。
どうにかして日向さん一人の犠牲で、全てが丸く収まる方法を考えてみたのだが、
そんな都合のいい話、あるわけない。彼の所為で、周りの人から見た、僕の変態度数はアップした。
「みな変態」であるはずのリリンから下された評価が「ド変態」だもんなあ。
もう、自嘲の笑いしか出てこないよ・・・。
多分、キール議長は、僕がどんな行動に出るか、予測していると思う。
僕自身ですら分からない、結果を見通しているからこそ、僕をここに送り込んだのだろう。
そして僕は、そのキール議長の目論見通りの結果を出してしまうんだろう、とも思う。
もう、考えたり悩んだりしていられる時間の猶予はない。
僕は、ここで一つの決心をした。
明日、僕たちの源、アダムに逢いに行ってみよう。
ひょっとすると、リリンというのは、先天的に「M」の資質があるのかもしれない。
ワロタ
>>それどころか、僕が日記を公開していた掲示板でまで、愛想をつかされる始末。
ちょwwwww
人類は皆変態・・・真理だな。
703 :
突然ですが:2006/09/21(木) 01:49:54 ID:???
所所面白い・・・・でも流石に拒否反応の強いウンコは・・・
ちょっちマズッたわね♪
問題ない
うんこはどうかと思ったがフォローがうまかったのですげーとおもた
うむ、問題ない
僕の事も「シンジ様」ってよんでくれない?
う○こまで食べる君なら僕を「シンジ様」って呼ぶ事で
新たなM心を生み出せると思うよ(笑)
あれだけ拒絶されたウンコネタを笑いにもっていけるなんてすげえw
>ひょっとすると、リリンというのは、先天的に「M」の資質があるのかもしれない。
>僕は、一つの真理に辿り着いたのかもしれない。「人類みな変態」。
>でも、日向さんだけは、滅びてしまってもいいような気がする。
wwwwww
か 月 す 日
寝坊した。ドグマに潜入するのは明日でいいや。
>どうにかして日向さん一人の犠牲で
ひでーwww
ちょwwwwwwww
メガネにうんこ塗ったれ
か 月 せ 日
昨日は寝坊してしまったので、当初の予定を変更して、インターネットに興じていた。
どうやら、例の掲示板では、汚物、もとい汚名を返上する事に成功したようだが、
僕に、新たな変態の方向性を示唆してくれる人もいたりで、リリンも色々だね。
さて、今日こそはアダムちゃんに逢いに行かなければ。
この先に足を踏み出したら、もう後戻りはできない。僕はリリンにとっての「敵」となる。
そうなると、ドグマを下降する僕には、追っ手が指し向けられるだろう。
零号機は大破、アスカ様も大破、となると、僕を追ってくるのは、シンジ君と初号機か。
僕はその追っ手を食い止める必要がある。頼りにすべきは弐号機しかない。
「さあ行くよ、おいで、アダムの分身。そして、リリンのしもべ。」
僕は外部から弐号機にシンクロを試みる。やあ、これからしばらくの間、宜しく頼むよ。
ところがここで、予想外の展開を迎える。アスカ様と同じく、心を閉ざしていると
思われた弐号機だったが、何とそこには、開放的な魂が存在したのだ。
えっ?そこにおられるのは、アスカ様のお母様ですか?申し遅れました、わたくし、
渚カヲルと申します。アスカ様にはいつもお世話になっております。
これからも、アスカ様には下僕として仕える所存でございますので、どうか宜しくお願いします。
「そう。渚君っていうの。なかなかハンサムじゃない。おばさんの好みだわあ♪
ようし、わかったわ。渚君がドグマを降りたいって言うなら、おばさん、張り切って協力しちゃうんだから!」
どうやら、弐号機、というか、アスカ様の母上に、いたく気に入られてしまったようだ。
こうして、リリンのしもべとアスカ様のしもべは、共にドグマを下降する事となった。
アスカ様の母君は、キョウコさんという。バカ話をしながらドグマを移動していたのだが、
最近の変態生活の所為か、「人妻」「熟女」というキーワードが頭の中を駆け巡る。
僕は興奮を抑えきれなくなり、思わず弐号機の指に頬擦りしてしまった。
第三者の目から見たら、変態の幅が広がったようにしか見えないな、こりゃ。
間の悪い事に、初号機で追撃して来たシンジ君に、この光景を目撃されてしまった。
「裏切ったな、僕の気持ちを裏切ったな!父さんと同じに裏切ったんだ!」
どうやらシンジ君は、僕が弐号機と逢引きでもしていると思っているようだ。
でも、嬉しいよ、そんなに嫉妬してくれるなんて。
シンジ君は完全に逆上して、弐号機に攻撃を仕掛けてきた。
仕方なく僕も、弐号機に応戦してもらう事にする。
二号機のプログナイフが、初号機の胸に突き刺さる。
ちょっと、キョウコさん、それはやりすぎなのでは・・・とか思う間もなく、
今度は初号機のそれが、二号機の首筋を襲った。
・・・なまじシンクロ率が高いだけに、とてつもない幻痛に苛まれる。
と、思ったのも最初だけで、その痛みは次第に快楽へと変わっていく。
僕の変態(マゾ)としての資質が、こんなところで役立つとは。感謝せねばなるまい。
初号機と弐号機がもみ合っているうちに、最下層へと到達。
初号機の足止めをキョウコさんに頼んで、僕はアダムの元へと急ぐ。
だが、ここまで来ても、まだ僕の心には、強い葛藤が残っている。
アダムより生まれしものは、アダムに還らねばならないのか、人を滅ぼしてまで・・・。
ヘヴンズドアが開いていく。この奥にアダムが幽閉されているはずだ。
僕がアダムと接触を図れば、それがサードインパクトの引き金になる、確か、そうだったな。
それは結果として、リリンの未来を奪うことになってしまう。
レイ様、アスカ様、葛城さん、そして愛するシンジ君。皆の顔が脳裏をよぎる。
磔にされたアダムというシチュエーションに、興奮する心と股間をを抑えつつ、
僕はアダムの顔へと近付いていく。皆には悪いが、アダムへと還る決意を、半ば固めたからだ。
だが・・・、違う!これは、リリス!しかも、ご丁寧に張り紙までしてある。
「残念でした、ハズレです。アダムは私の手元にあります、ご苦労様。 碇ゲンドウ」
そうか、そういうことか、リリン、というか、碇司令。
そんな所へ、弐号機を制した初号機が飛び込んでくる。
何かさっきから、頭が痛いと思っていたら、弐号機の頭にはプログナイフが刺さっているじゃないか!
「ゴメンね、渚君。渚君のために、おばさん頑張ったんだけど、ダメだった・・・。」
キョウコさん!!そんなになってまで僕のために・・・。
・・・泣いた。涙は流さずとも、心で泣いた。多分、全米も泣いているんじゃないかと思う。
ここにアダムが居ない以上、僕は自らが滅びる覚悟をした。
僕が消える事で、皆が助かるなら、それはそれでいいじゃないか。
初号機の、巨大な手が迫ってくる。そして、僕の身体を掴んだ。うお、痛い!苦しい!死ぬ!
いや、死ぬ覚悟はできているんだけど、どうせなら、もっと楽に死ねるのがいいなあ・・・。
シンジ君と、最後となるであろう会話を交わす。とても苦しくて、言葉を出すのも辛いのだが、
シンジ君が、僕を消すのに伴う心の痛みを、少しでも和らげようと力を振り絞る。
「生と死は等価値なんだよ、僕にとって・・・苦しくぁwせdrftgyふじこlp・・・・。」
「カヲル君、君が何を言っているのか、わからないよ、カヲル君・・・。」
・・・苦しくて、もはや言ってる本人が、何を言ってるのか分からないんだから、
君に分からなくて当然だよ、シンジ君。その時、急にキョウコさんが、突飛な質問をしてきた。
「冬月先生は、碇ユイさんの事を、何と呼んでらしたっけ?」
「・・・・・ユイ君だよ・・・・・。」
「さあ、僕を消してくれ。できるだけ早く、一思いに。」
ところがシンジ君は躊躇しているのか、その状態のまま沈黙が続いた。武士の情けで、頼むよシンジ君・・・。
こんな苦しいときは・・・、そうだ、「リリンが生み出した文化の極み」で心を潤そう。
「♪残酷なシンジのテーゼ 苦しみがそして始まる 握り締めた渚の身体 その指に力込めた時
誰よりも痛みを放ち 少年がチョンパになる」
・・・・・何か、えらく現実に即した歌だな、なんて思ってたら、どうやら最後の時を迎えたようだ。
「 う わ ら ば 」ポチャン・・・。
あ…なんか寂しい…
アミバがくるとは
キョウコさんwゲンドウwww
アダムちゃんでアダモちゃんを思い出してしまったw
読んでてニヤニヤできるカヲルですごい好きだったんだけどこれで終わりなんかな?
それはちょいと寂しいけど、とにかく超GJ!
GJ!!
密かな楽しみになってたんだけどなぁ。
復活は無しですか?w
自分でネタ割るのもなんだけど、
>>646 期待していてくれるなら、もうちょっち待ってください。
ワクワクテカテカ
私待つわ
いつまでも待つわ
wktk
もう…終わったのね…
まだだ、まだ終わらんよ!
あきらめなさい!
諦めちゃだめだ諦めちゃだめだ諦めちゃだめだ
か 月 そ 日
なんか、今迄眠っていたような感覚から、ハッと我に返る。
あれれ、僕は一体どうなってしまったんだろう?
シンジ君に握殺されたハズなのに、何故か、意識があるぞ・・・。
首がもげちゃったと思ったんだけど、その痛みも無い。僕がマゾだからかなあ?
それに、僕、今、空飛んでるみたいなんですけど・・・。
だって、眼下には、日向さんの頭頂部が見えるんだもん。
ちなみに現在位置は、トイレの個室。嫌なコト思い出しちゃったよ・・・。
さらに変なモノが視界に入る前に、この場を離れよう。
・・・キール議長に言われていたんだ、僕が目的を果たし、リリンが滅びるか、
それとも、リリンが僕を滅ぼすか。僕は結局、後者を選んだハズだった。
しかし、僕の自我がここにあるという事は、滅ぼされたのは、僕の肉体だけだったという事か。
僕はかつて、レイ様に、「キミは僕と同じだね」と言った。
それはつまり、同じく「器に魂を宿された者」である、という意味で、だ。
それを考えれば、今の状況にも合点がいく。レイ様だって何度も肉体(器)を失いつつも、
今なお、生き続けているんだから。どうやら僕は、自分の命に対しての理解が浅かったようだ。
でもなあ、まさか自分がこんな事になるとは。復活が平然と許されるのは、
レイ様と、「男塾」の世界の中だけだと思っていたよ・・・。
レイ様の器は、施設内で製造されていたので、幾らでも替えが利いたが、
僕の器というのも、どこかで量産されているのだろうか?でも、もしあったとしても、
あんな無残な最期を遂げた後で、また肉体を持つのも気が引けるしなあ・・・。
それにしても、こんな結末を予測して僕をここに送り込むとは、憎むべきはキール議長か。
前歯全部折ってやらないと気が済まないぞ!多分、全部差し歯だけど。
そういえば、シンジ君はどうしているだろう。僕を殺してしまったショックで沈んでいるかな。
うおっ、僕の中に、シンジ君の部屋の光景が浮かび上がってきたぞ!
どうやら僕は、肉体を失った代わりに、特殊能力(この場合は遠視)を身に付けたようだ。
これが僕のシ者としての、本来の力なのかもしれない。
シンジ君は机に向かって座り、額の前で手を組んで、それに額を預けるように俯いている。
いいよいいよ!この、内向的で悲観的な姿勢でこそ、僕のシンジ君だよ!
「トウジ、ケンスケ、カヲル君・・・。僕はこれからどうしたらいいんだ・・・。」
トウジ・・・、第四の適格者のことか。僕は全く面識ないけれど、
シンジ君が心を開く相手で、「フォー」スチルドレンだけに、さぞかしハードゲイな男に違いない。
ケンスケ・・・?知らん。「正直スマンかった」の人かな?
そして、僕、か。出来ることなら、今すぐにでもシンジ君の苦悩を解いてあげたい。
♪だけど〜 ぼくに〜は カラダがない きみに〜 あわせ〜る カオもない・・・
歌はいいねえ・・・じゃなくって、シンジ君を、抱きしめて、慰めて、まさぐって(以下略)。
・・・はあ、膨張する「モノ」すら無いよ、寂しいねえ・・・。
でも、シンジ君の姿を見ているうちに、僕は思った。
「僕は、やっぱり、リリンと共に生きていきたいよ・・・。」
無論、魂だけの存在となってしまった今となっては、無理な話だとはわかっている。
それでも、いつの日か、僕の「器」と巡り会えたなら、僕の希望は実現されるかもしれない。
その日の来る事を信じて、今は、リリンが進む道を誤らぬよう、陰ながら見守る事にする。
とか何とか言ってみたものの、今すぐに器が手に入るものなら、その方が良いに越したことは無い。
というわけで、無駄足と知りつつも、マギに接触を図り、「渚カヲル」の検索を試みる。
その結果、「EvaWiki」というページに辿り着いた。おっ、出てきたぞ!えーと、なになに?
「〜アダムのサルベージされた魂がカヲルの肉体に宿されている。〜」な、なんだって〜!
僕がアダム?じゃ、今までの行動は、全部無駄だったってコト・・・?
あ、一応書いとくけど、「か月そ日」っていうのは便宜上の日付ね。
>シンジ君が心を開く相手で、「フォー」スチルドレンだけに、さぞかしハードゲイな男に違いない。
>ケンスケ・・・?知らん。「正直スマンかった」の人かな?
>その結果、「EvaWiki」というページに辿り着いた。おっ、出てきたぞ!えーと、なになに?
>「〜アダムのサルベージされた魂がカヲルの肉体に宿されている。〜」な、なんだって〜!
>僕がアダム?じゃ、今までの行動は、全部無駄だったってコト・・・?
バロスwwwwww
GJ!!
>あ、一応書いとくけど、「か月そ日」っていうのは便宜上の日付ね。
今更かよwwおせえww
いまさらだけど「ユイ君だよ」を「遺言だよ」の聞き間違えとしたのは最高だった
今気付いたwww
か 月 た 日
ネルフのみんなは、一体僕をどう思っていたのだろう。
それまで、ただの変態だと思っていたヤツに、組織の最深部まで侵入されたのだから、
少しは見方を変えてくれたのかな?・・・あ、「敵」という見方に変わるだけか。
幸い、今、魂だけの存在である僕は、浮遊霊状態で、各所への侵入を苦としないので、
みんなの様子を探ってみる事にしよう。
まず、僕は、発令所へと行ってみた。
えーと、ここには・・・おっ、青葉さんとマヤさんがいるぞ。
「あの渚君が使徒だったなんて、ちょっと信じ難いわよねー。」
おお、マヤさんは、こんな僕を「君」付けで呼んでくれるのか!嬉しいなあ。
「まあ、変態なのかもしれないけど、面白いヤツだったよなあ。」
いいじゃない、青葉さんも感触悪くないよ!
同じ発令所メンバーでも、日向さんとは大違いだ。
でも、穿った見方をすれば、それだけ僕が、使徒としての緊張感に欠けていたって事かな。
まあ、こういう人たちが居てくれると、僕もシンジ君に握殺された甲斐があるってもんだ。
さて、次はどこに行ってみようか。そういえば、発令所には、赤木博士の姿が
見当たらなかったな。僕の仕入れた情報によれば、確か、どこかに幽閉されているはずだ。
よし、様子を見に・・・行っても、多分シンジ君を超えるハイレベルな鬱状態であることは、
想像するのに難くないので、やっぱりやめておこう。
などと思っていると、前方から歩いてくる日向さんの姿が視界に入った。
・・・やっぱり彼は苦手だ。「日向さんの頭に花瓶でも落ちてこないかな。」
なんて考えていたら、日向さんが、通路の先の吹き抜けに出た瞬間、上方から花瓶が
落ちてきて、頭を直撃した。僕に身体があったら、腹を抱えるぐらい大笑いだ。
これも、僕が肉体を失った代わりに身につけた、特殊能力の一つなのかな?
なんだ、こんな事ができるなら、「日向さんの頭上で下水管破裂しろ」位の事願ったのに。
あ、でもそれだと、日向さん、喜んじゃうか。
「痛っ、畜生、ついてねーな!・・・・・はぁ、腹減ったな。・・・・・ウンコ食いてえ。」
ヤバイな、日向さん、本格的にその道に浸かっちゃってるよ。
ちなみに、「メガネにうんこ塗ったれ
>>712」などというリクエストもあったのだが、
あえてリリンのタブーに触れて、問題を起こす気も無いので、追及するのはやめておく。
とか言いつつも、我ながら、よく、この話を引っ張ってるな、とも思う。
よし、今度はこの部屋に入ってみよう。・・・この部屋、司令室じゃん。
僕が部屋に入った途端、そこに居た冬月副司令が、大きなくしゃみをした。
その瞬間、彼の口から、何かが飛び出した。その様子を見ていた碇司令が何やら問いかける。
「・・・・・また飛ばしたのか・・・・・。」
「ひふぁり・・・ほりふりっふが、ひれてふぃはっへな。」
「冬月先生、職員たちの前では、そういう威厳の無い事は、勘弁してくださいよ・・・。」
そうか、そういう事か、冬月副司令。総入れ歯だったんだね。
またも通路に出てふらふらしていると、今度は浮かない顔で自室に入っていく葛城さんを発見。
部屋に入るなり、頭を抱えて机に臥せってしまった。これまたハイレベルに鬱だな・・・。
そのまま一言も発する様子が無い。まあ、一人で居るんだから当然か。
でも、一体何をそんなに思いつめているのか、気になるなあ。
「ああ、私、どうしちゃったんだろ。加持君がいなくなってから、どうしても
身体が疼いてしまう。それまで・・・前に加持君と別れてから、弐号機の件で、加持君に再会
するまでの間、こんなコト無かったハズなのに・・・。
他のオトコっていっても、ここ、変態ばっかりだし、手が出ないわね。
・・・こんなコト考えてる、私も充分「変態」、か・・・。」
いや、葛城さん、それくらいなら、まだまだあなたは正常です。
どうやら読心術まで身に付け、僕はホントに「超能力少年」になってしまったようだ。
ただ、3つのしもべがいない代わりに、自分がアスカ様のしもべなだけで・・・。
ちなみに、冬月さんのセリフは、
「碇・・・ポリグ○ップが、切れてしまってな。」ね。一応。
>「痛っ、畜生、ついてねーな!・・・・・はぁ、腹減ったな。・・・・・ウンコ食いてえ。」
腹がよじれるほどワラタ
冬月先生モエスwwwwww
ポリグリップwww
バビル二世かよwwwww
え 月 あ 日 その1
シンジ君が、またまた塞ぎ込んでしまった。
僕はそこに至る一部始終を見ていたので、塞ぎ込んだ原因がわかるのだが、
まあ、普通の人なら、気にはなっても、ここまで落ち込むような事ではない(と思う)。
その普通でないところが、シンジ君の良い所・・・とは言えないな・・・。
昨日の事だ。シンジ君はアスカ様の病室へと見舞いに行った。
シンジ君は気付いてないけど、僕も一緒に、だ。
僕を握殺し、レイ様の存在に違和感を覚えているシンジ君にとって、
もう、心を寄せられる相手は、アスカ様しかいなくなってしまったのだ。
「ねえ、アスカ、目を覚ましてよ、アスカ、僕を助けてよ・・・。」
シンジ君は、意識の無いアスカ様に、必至で語りかける。
シンジ君に身体を揺さぶられても、アスカ様はそれに逆らうことなく、身を委ねている。
「ねえ、アスカ、いつものように、僕を馬鹿にしてよ!」
うは、さすがはシンジ君。精神的Mの真骨頂だね。やっぱり僕が見込んだ変態だよ♪
などと思っていると、その時、事態は一転した。
シンジ君がアスカ様を、激しく揺さぶりすぎた為に、それまで横を向いていたアスカ様の身体が、
ゴロンと仰向けになり、それと同時に、アスカ様の衣服の胸の部分が、はだけてしまったのだ。
ここからのシンジ君の行動は素早かった。
まず、ドアに向かい、施錠すると、そのまま元の位置に戻る。
次に下半身を露わにすると、膨張しきった自身のモノを、左手でしごき始めた。
まあ、年頃の男の子なんだし、欲望に身を任せるのも仕方ない事だな、と思いながら
その様子を眺めていたんだけど、シンジ君はストックを放出する際、拡散防止の為か、
自身のモノの先端を右手でガードした。意外と冷静なんだね、シンジ君・・・。
シンジ君は、実行も早かったが、行為終了までも早かった。
施錠からフィニッシュまで約1分弱。カルストンライトオが芝1000mを走るのと、ほぼ同等か。
・・・まあ、変な例えはさておき、シンジ君は満足したかもしれないが、結果、
迸る熱いパトスでアスカ様を裏切った事は、まず間違いないだろう。
シンジ君は、自分の右手を、ぼんやりと眺めていた。自分の判断で、右手に受け止めた
白い液体を見て、そして呟いた。
「最低だ・・・、俺って・・・。」
よく知っている女の子の、無抵抗の姿に欲情して、性欲処理してしまった
事に対する罪悪感を持つ気持ちは、わからないでもない。
しかし、シンジ君の周囲には、余りにもドス黒いオーラが漂いすぎている。
ちょっと失礼して、僕が身に付けた超能力で、シンジ君の心の中を覗いてみよう。
「最低だ・・・、俺って・・・。
女の子の胸を見て興奮しちゃうなんて、俺って変態なのかなあ・・・?」
・・・・・シンジ君、やっぱり君って変態だよ、何かか狂ってるよ、壊れてるよ・・・・・。
男の子が、女の子の胸を見て興奮する、そんな至極普通の事に、違和感を感じ、
自分が変態だと思い込むなんて・・・・・。そうさ、その通り。君は立派な変態だよ。
だけど・・・君ってサイコーだよ!RGの名は、君にこそ相応しいね!
・・・とまあ、こんな感じで、シンジ君は昨日から、アスカ様をオカズにしてしまった事、
ではなくて、女の子に自分の股間が反応してしまった事に、落ち込んでいる。
昨日は自分の部屋に戻ったようだが、今日は朝からどこかへ行ってしまった様で、姿を見ない。
この、シンジ君が姿を消してしまった事が、今日、これから起きようとしている事に、
少なからず影響を与える事になるんだけど、まだ、朝の時点では、さすがの僕にも
先を予測する事はできなかった。
その2につづく(続かない方が良いですか?)
続くほうが良いに決まっている
我々のことは気にしないで良いから続けたまえ
>迸る熱いパトスでアスカ様を裏切った事は、まず間違いないだろう。
wwwwwwwww
最低でも「そこにいたの? カヲル君」までは書いてくれ。
可能ならば「気持ち悪い」まで
続きwktk!
おお、好意的なレス、ありがとうございます。
いや、このスレ見てる人って、カヲルくん(C/Wシンジくん)が好きな人だろうから
このままカヲルくんにヨゴレを続けさせるのも、如何なものかと思ってしまったので。
まあ、今更なんだけど、当初考えていた終局までは頑張るよ!
今日も殴られる。なじられる。
最近は顔すら遠慮なく殴ってくる。
何故だろう?何時からだろう?
変態仲間の日向さんすら僕から距離を置く。
急にだ、急にネルフのみんなの態度が変わったんだ。
僕がになにをしたっていうの? 教えてみんな。
え 月 あ 日 その2
「みんな、おはよう。」
発令所へとやってきた僕は、爽やかに朝の挨拶を済ませた。
勿論、みんなは、魂だけの存在である僕に、気付くはずなどない。
いわゆる、「したつもり」ってヤツ?一応、僕の中の仮想世界では、みんなが
笑顔で返事をくれた事になっている・・・って、とっても寂しいなあ・・・。
などと落ち込んでいる暇も無く、マギに異変が起こる。
どうやらネルフ各国支部からのハッキングを受けているようだ。
いくら碇司令でも、こんな自作自演をするはずは無いので、おそらく、指示を出しているのは
ゼーレ・・・キール議長か。いくら自分の意のままにならないからって、
僕の大事な人達(日向さん除く)に、こんな嫌がらせを仕掛けるとは・・・。
許さん!キール議長は、完全に僕を敵に回したな!あの世で後悔するがいい。
愛する人のために、仲間を裏切り正義に寝返り、味方につくのも世の王道だよ。
美少年なら尚更ね。お、レイ様も「なら居れば」と言ってくれた・・・様な気がする。
よし、この危機的状況を打破する為に、僕も何かしなくては。
とは言っても、被害はマギのハッキング・・・だよね?自慢じゃあないが、僕は
コンピュータなんて、インターネットとメールぐらいにしか、使ったこと無いんだよね。
以前、「渚カヲル」を検索した時のように、マギに接触を図る事も出来なくは無いが、
今、マギに下手に触ると、僕までハッキングされてしまいそうなので、やめておこう。
ん・・・?向こうの方でヘンタ・・・日向さんが何やら騒いでいる。
「ただ今、第2東京から『A−801』が出ました!」
ネルフに対する法的保護の破棄と、指揮権の強奪か。下手するとネルフが犯罪組織にされてしまう!
「構わん・・・・・、私こそが正義だ!」
って、碇司令・・・。どうやら徹底抗戦の構えのようだ。
でも、その前にマギをどうにかしてよ!
マヤさんが、冬月副司令になにやら提言している。
「副司令、この状況下でマギを制御できるのは、センパイ・・・赤木博士しかいません!」
副司令は、後ろ目に碇司令を見やると、司令は、その視線に頷いた。
監禁されていた赤木博士が解放され、マギのプロテクトに向かう。
その様子が、モニターに映し出される。途中で、赤木博士に白衣と眼鏡が装着される。
「おいおい、そんな事してる余裕、あるのかよ!」
日向さんが焦りを口にすると、マヤさんが小声で答えた。
「あの眼鏡は、視力矯正具ではないの。拘束具なのよ・・・。」
「拘束具!」
「科学者なら誰もが持っている、マッドサイエンティストな部分・・・その心を
押さえつける為の拘束具なの・・・。」
「じゃあ、赤木博士があの眼鏡をかけずにマギを弄ったら・・・?」
「1.マギが人類にとって神となる・2.マギがセンパイにとってのみ神となる・
3.マギが人類どころか地球を滅ぼす・このどれかだと思うわ・・・。多分2か3だけど。」
・・・赤木博士の暴走が、エヴァの暴走なんかより、余程恐ろしいという事はわかったよ。
でも、ここは一つ、赤木博士に頑張ってもらうしかない。・・・僕って無力だなあ。
事態の異変に、ようやく葛城さんが発令所へと姿を見せた。
こういったコンピューターへの直接侵攻など、彼女の専門外であるとは思うが、
居ても立ってもいられないのだろう。状況を日向さんに尋ねている。
「間に合いそうです、さすがは赤木博士。」
スクリーンに写し出されていた、マギへの侵入状況。
画面の99%を占めていた、侵食部を表す赤い色が、一気に青い色へと変化した。
回復に成功したのか!スゴイよ、カッコイイよ、リッちゃん!好きになってしまいそうだ!
「Bダナン型防壁、展開しました。以後、62時間は侵攻不能です。」ざまあ見ろキール!
その3につづく
アッー! やおい
アナル やおい
変態晒しあげ
>>744 >迸る熱いパトスでアスカ様を裏切った事は、まず間違いないだろう。
今更ながらこの表現にワロタ
うめえwww
りっちゃんの眼鏡が拘束具ってw
有り得そうでワロタ
そう言えば量産機の中の人はカヲルだったな
ダミーカヲルがアスカを食って…か…カニバリズム…?
_ _,.-‐- .,
,.イ :::::::::`\
/ 丶
ノ :::::::::::::::::::: :::::::::::::Y
/::::::: : : :::::::::::::::: : : ::::::::::::i
/:::::::::......::::: :::..::..::..::.. :::::ト 、
イ / / ソハヘ、i:::::::::::::::// i: : : `ー 、
〈 / i iノ i レi //ヘ / . : _: . :.\
Vヘi iリ‐- 、 レkァノ/ノ´ レ';/: : : : :\: : :\
メ7ヘ `’_i_ __/ 〉〉》 ノ /:.:/  ̄ 丶ヽ: : : ヽ
i: : :「._ノ / //;;/ /: . : . : . : . : i : : i
| r,|`ヽ.___´ィ '´ YLi/,.;; / . : :} : : :.:|
| ;;|:.ヽ. ∧ヽ......:.i| ノ. : . : . : . : . : / : . ',
|:;/.;.;.;.;.Y.;..:} 'ー-i!: : : : : : : : : :./; . ; . : :ヽ
i/;.;.;.;.;.;/.;./__ -‐ /; . ; .; . ; . ;./;,: :; ,:; ,:; , /
/ ̄ヽ;.;.;.;..;.;i./ /: , : , : , : /ー.:; ,;: :; .: .´/
/ \:_/ /. ; ; . ; . ; /;ハ_: :‐-: : '´ 》
! /. ; . ; . ; .;./.;.;.;.;.;〉: ‐- ‐-' ´ /
量産機が弐号機を喰ったんです
共食いです^^
え 月 あ 日 その3
ん、何か外の方で騒がしい気配がする。ちょっと様子を見てみよう。
うわ、本部内に、物々しい装備をした人達が、なだれ込んで来る。
どうやらゼーレは、実力行使で本部施設とエヴァを確保するつもりのようだ。
葛城さんの指示により、アスカ様は、療養中にも拘らず、弐号機に押し込まれ、射出される。
続いて初号機を射出、のはずだが、シンジ君はエントリープラグの中にいない・・・。
もう、こんな時に何やってんだよ!バカシンジ!やっぱりアスカ様は正しかった。
そしてレイ様は・・・のんびりと入浴中。もういいや。
本部施設が次々と占拠されてゆく。通路にベークライトを注入するなどして、対応するものの、
単なる遅延行為に過ぎない。そんな中、日向さんがシンジ君の所在を確認。
葛城さんが救出に向かうようだ。でも、そんな軽装備じゃ危ないじゃないか!
・・・葛城さんには、僕がウンコ食って日向さんに苛められてるのを、助けてもらった恩がある。
これからは、葛城さんの動きにも注意して、何かあったら今度は僕が葛城さんを助ける番だ!
おおおっ、物凄い爆音と共に、ここ、発令所の一角に風穴が開けられる。
どうやら敵の手がここまで伸びてきたようだ。ここから先は発令所のメンバーも
白兵戦を強いられる事になる。みんな、こんな事には慣れていない、苦戦は免れないな。
と思っていたら、約一名、狂ったような速さと正確さで敵を排除している人がいる。
「あひゃひゃひゃひゃ、貧弱貧弱ゥ!!」
・・・・・日向さんだ。彼の変態性がこんなところで役に立つとは・・・・・。
少なくとも、ここ日本で、人を銃殺して喜んでるなんて、充分変態だよ、ねえ?
それにしても、敵の構える盾の、覗き窓を狙って、確実に敵の眉間を貫いているんだよ?
日向さん、どこでそんな技術を身につけたんだろう?
・・・・・まあ、彼がいる限り、発令所の安全は確保されそうだ。
でも、いくら興奮状態にあるといっても、そのヨダレと鼻水は、拭いたほうがいいと思うよ。
そうこうしているうちに、葛城さんの方は・・・っと。
マズい、シンジ君が敵に発見され、包囲されている。そしてシンジ君の頭に銃口が突きつけられる。
こうなったら僕の超能力で、と思ったその時、銃を乱射して葛城さんが駆けつけ、
敵を蹴散らした。ミサトカッコイイよミサト!好きになってしまいそうだ!
シンジ君は葛城さんに連れられて、と言うか引き摺られて、初号機に向かう事になった。
こちらはしばらくは安全そうなので、再び地上へと目を向ける。
・・・何だあれ?変な、ボスボロットの背中に角が生えたようなロボットが、暴れているぞ。
「パターンオレンジ、JAです!」
え、あれ、JAって言うの?それにしても、不細工なロボットだなあ。
まあ、不細工かどうかはどうでもいい、肝心なのは敵か味方か、って事だね。
どうやら戦自の兵器を踏み潰している事から察するに、味方と思ってよいのかな。
この状況だし、たとえ不細工でも、味方が増えるのは有難いところだ。
ん?上空から、戦闘機が何か落として行ったぞ?
あれは何だろう・・・・・ちょ、バカ、やめ・・・・・ちゅどーん!
僕の願いは届くことなく、その落下物、N2兵器が第3新東京市の地表、つまりジオフロントの
天蓋部を破壊した。勿論、周囲の逃げ遅れた戦自の隊員やJAごと。
後悔は先に立たぬが、JAは役に立たなかったようだ・・・・・。
おっと、そんなこと言ってる場合じゃないや。
ネルフ本部上部に開けられた穴からは、集中砲火のみならず、
戦自の兵器やら何やらが、続々と流入してくる。兵力差は開くばかりだ。
そして、どうやら敵は、先程の射出後、地底湖に隠されていた弐号機の所在に
気付いてしまったようだ。エヴァとのシンクロの回復しないアスカ様を尻目に、攻撃がなされる。
キョウコさん、キョウコさん、もし聞こえていたら、お願いだから、アスカ様を助けてあげて!
その4につづく
GJ!しかし、日向くんに何か恨みでもあるのかwww
スレッド情報局から宅急便です。
つ●
日向wwwwww
日向は何に目覚めたんだろうwww
書き手は随分と日向がお気に入りなんだなw
そしてここでもいじってもらえない青葉
769 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/10/29(日) 12:28:41 ID:keCI07jl
首がなくなりましたーゎ泣
スレッド情報局から宅急便です。
つ●
ほ
え 月 あ 日 その4
「うふふ、渚君のお願いとあっちゃ、仕方ないわね。」
そ、その声はキョウコさん!アスカ様を助けてあげてよ!
「わかってるわよ、私の大事な娘だもの・・・。」
「ほらほら、いつまでメソメソしてるの?・・・・・アスカ、行くわよ!」
「!?ママ・・・・・そこにいたのね・・・・・。」
弐号機、再起動。
多分、これは、今迄にエヴァが経験してきた実戦の中で、最もそのポテンシャルが発揮されて
いる状態なんじゃないかな。アスカ様とキョウコさん、完全に一体化してるもん。
それにしても・・・アスカカッコイイよアスカ!奴隷になってしまいそうだ!
しかしこれは・・・。よくよく考えると、この「エヴァ弐号機VS戦自」って言う構図は、
「ゴジラVS全国の鈴木さん連合軍」みたいなモンだよなあ、力の差がありすぎるよ。
まるで弱いものいじめ。戦自の隊員には、少しばかり同情するなあ。
が、弱者は弱者なりに考えたもので、敵は弐号機のアンビリカルケーブルに狙いを定め、
切断に成功。それでも今のアスカ様には、それぐらいのことはハンデにならない。
一分足らずで戦時を壊滅状態に追い込む。とりあえずこれで一段落、か。
・・・・・いや、感じる・・・・・。
レイ様と初めて会ったときとの様な、「君は僕と同じだね」って感じ。
悪い予感に浸っている暇もなく、空から白い、不細工なのが降ってきたぞ。
これだ、僕と一緒の感じを漂わせているのは!・・・この不細工なのと「同じ」なのは嫌だなあ・・・。
これはエヴァ量産機か。と言う事は、さっきから僕が、自分に似た気配を感じているのは
おそらく、量産機に僕のダミープラグが挿入されているからである可能性が高い。
まさか、こんなかたちでアスカ様に楯突く事になろうとは・・・。
ちょっと待てよ、「アダムより生まれしエヴァ」の量産機に、「アダムの魂を持つ渚カヲル」
のダミープラグが挿入されてるって事は、それって、まるっきり「アダム」なんじゃないの?
・・・・・僕の気のせいですかそうですか・・・・・。
そんな僕の複雑な想いなど知る由もなく、アスカ様は既に臨戦態勢。
数秒とかからずに、九体の量産機の内の一体を殲滅。よ、弱い・・・・・。
量産機が強すぎても困るし、弱すぎても哀しい。僕はどうしたらいいんだ!
あっ、こっちに気をとられているうちに、非常時用の昇降機前で、葛城さんが戦自の隊員に
撃たれちゃったよ!シンジ君がグズグズしているからだぞ!
昇降機までの通路のシャッターが降りたおかげで、2発目の被弾は免れたものの、
その場にいた戦自の隊員の話では、そこは爆破予定地になっているらしい。
それじゃ、どの道、助からないじゃないか!
昇降機の前では、この期に及んで、まだシンジ君は駄々をこねている。
葛城さんも本腰を入れてシンジ君を説得にかかる。
「今ここで、何もやらなかったら、私はあなたを一生許さない!」
って、瀕死の状態の人に言われてもなあ、「あと何分で許されますか?」って感じだ。
どうにかこうにか、シンジ君をエヴァ格納庫直通の昇降機に押し込めると、葛城さんはその場に倒れた。
さあ大変だ、爆破は迫っている。ここはイチかバチか、空間移転の超能力に挑戦してみよう。
おあつらえ向きに、安全そうな場所をうろうろしている男がいる。よし、ここに移転だ。
何でもやってみるもので、空間移転には成功。ただし、僕が要領を得ていない分のミスで、
葛城さんのいた位置には、入れ換わりに、「男」が移動してしまった。
爆破。爆風で、男が持っていたと思われる名刺が宙に舞った。
ええと、なになに、「JA開発責任者 時田シロウ」。
JA?ああ、さっきの不細工ロボットの。・・・知らない人だし、どうでもいいや。
爆破による即死は免れたものの、葛城さんが瀕死の状態であることに変わりは無い。
こんな時、何か僕にできることは・・・、そうだ、アレをやってみよう。
「・・・・・・ホイミ・・・・・・。」
どうにかなってくれ!!!!!
その5につづく
キテタ―――(゜∀゜)―――!
相変わらず妙なテンションワロスwwwそして時田wwwwww
>「アダムより生まれしエヴァ」の量産機に、「アダムの魂を持つ渚カヲル」
>のダミープラグが挿入されてるって事は、それって、まるっきり「アダム」なんじゃないの?
新しいな
リッちゃんは、魂のデジタル化は出来ない、
あくまでも似せて作ったもの、って言ってたぞ〜
レイVerだけど
んじゃ、「限りなくアダム」ってことで。
779 :
777:2006/11/10(金) 22:53:52 ID:???
>>渚くん
言っとくけど、イチャモンつけたわけたじゃなから。
ただ、原作ではこいういう話があった、ということで。
いつもオモロイ日記をありがとう。
続きも楽しみにしてるよ。
渚くん、適当にがんばれ
>>777さん
言っとくけど、臍を曲げたとかじゃないから。
この日記のカヲルっぽく、どこと無く投げやりなレスを付けてみたかっただけで。
そんなシーンありましたよね。リッちゃんとゲンちゃんが話してる場面が。
>>780さん
ありがとう、適当に頑張るよ。ただ、日記なのに妙に遅筆なのは、
「貞イズムの忠実な再現」ってことで、ご勘弁を。
782 :
777:2006/11/11(土) 21:04:40 ID:???
>>781 言っとくけど、ただ心配性なだけだから。
言っとくけど、このスレ大好きなだけだから。
このすれワロスwww
書き込めるかな?
え 月 あ 日 その5
言っとくけど、別に心配性な訳じゃないから。
葛城さんの容態は、本当にヤバイんだよ!
気休めにホイミを唱えてはみたものの、効果があるわけ無いし、
後は彼女の生命力に賭けるしかないんだよ。僕は本当に無力だ・・・。
ん、葛城さんが何か呟いているぞ。
「こんな事なら、アスカの言うとおり、カーペット替えときゃよかった・・・。」
何言ってんだよ、今からでも遅くないよ!ねえ、頑張ってよ、葛城さん!
・・・ってか、そんな事考えてるって事は、余裕があるのかな、この人。
一方で、アスカ様とキョウコさんは、量産機を相手に孤軍奮闘。
改めてアスカ様の、エヴァパイロットとしての資質を感じさせられる戦いぶりだ。
ただ、この間、アスカ様が発する言葉は「でえええええい」とか「うおおおおお」ばかり。
まるで永田さんか、日向くん(コジローの方ね)を見ているようだ。
だが、所詮は多勢に無勢。もしここでシンジ君と初号機が出てきてくれれば
俄然、優位に立てるのだが・・・・・出てくるハズ無いよなあ・・・・・。
だって、悪い意味じゃなくて、その「ネガティブさ」こそがシンジ君だもの。
・・・悪い意味じゃないんだけど、いい意味になんか取り様がないな・・・。
おおう、ターミナルドグマ方面から、これまた強力な「負のエネルギー」を感じるぞ!
これは・・・。赤木博士が碇司令に銃口を向けている。何があったんだ?
・・・本当に都合が良すぎて、申し訳ない気もするが、精神感応力を働かせ、事情を把握させてもらう。
(中略)なるほど、ね。要するに、碇司令が、自分よりもレイ様を庇った、
って事に我慢ならないという訳か。金髪になんかしてるけど、切ない乙女心は隠せない、ってか。
しかし、全裸で尋問、か。ゼーレによって創られた「渚カヲル」が「変態」と呼ばれるようになる
理由の一端を垣間見た気がする。蛙の子は蛙、ってね。勿論、容姿の話じゃないよ。
「貴方に黙って、先程、マギのプログラムを変えさせてもらいました。」
赤木博士は、さっきの、マギのプロテクト作業中に自爆プログラムを仕込んだらしい。
・・・・・赤木博士、碇司令を殺すのは構わないけど、そういう手段はやめてくれない?
「母さん、一緒に死んでちょうだい・・・・・。」
ちょwwwwwwおまwwwwwwやめwwwwww。
人間、極限状態に陥ると、笑いしか出てこないって言うけれど、僕は今、その局面に到達した。
だが、カスパーの裏切りにより、自爆決議は否決。ナイス、母さん♪
今度は碇司令が赤木博士に向けて銃を構えている。・・・もう、止めようよ、味方同士で・・・。
「・・・司令室に、おばけが出た。」
「・・・・・・・・・ウソつき・・・・・・・・・。」
パーン!嘘つき呼ばわりされた、碇司令のこめかみには怒筋が浮かび上がり、その怒りの衝動が
碇司令の右手の人差し指に、力を込めさせたようだ。そして、赤木博士の身体が宙に舞った。
あーっ、もう・・・・・。ケアル!!!!!。どうにかなってくれ・・・るといいなあ。
・・・・・はあはあ、何だか、無駄な事ばかりしている気がしてきたぞ。
そうこうしている内に、アスカ様母娘は、活動限界寸前に、量産機を全て撃破。
と、思ったら何処からともなく、量産機の持っていた武器が飛んできた。ぬゎんてインチキ!
しかもその武器がロンギヌスの槍へと姿を変え、弐号機の頭部を貫いた。ぬゎんてインチキ!!
挙句の果てに、量産機が再起動、活動停止した弐号機を好き放題に弄る。ぬゎんてインチキ!!!
アスカ様は抵抗を試みるも叶わず、量産機は弐号機の腸を貪る。
あまりに非道な仕打ちに、僕の腸は煮えくり返る、場面なのだが、生憎、今の僕には腸が無い。
畜生、量産機め!ちょっとお尋ねしますが、おまいらの血は何色ですか?
おっと、興奮のあまり、レイ様とキャラが被った。あ、南斗水鳥拳の方の、ね。
そんな時、ついにシンジ君と初号機が・・・・・。今更遅いよ(怒)!
え 月 あ 日 おわり でも、その6につづく
ぬゎんてインチキ!連発ワロタw
もともと良スレだったが、また違った意味の良スレになるとは思ってなかった。
ありがとう渚くん(5連目)!
話は変わるけど、最近初当たりも引けないから5連したいなぁ。
カヲルくん光臨してくれよ…。
>>788 今日、打ってきたよ。
金枠の窓から、レイ様が出てきて、「あなたは死なないわ」
と言ってくれたんだ。でも、どうせなら、レイ様に守って欲しかったなあ。
リーチ?当然ハズれたよ。あ、ちなみに僕はスロ派なんだ。
漫画版の登場シーンのように眼をつぶってスロを打つカヲルを想像してしまった
>>789 今日打ってたら、隣の(頻繁に足の裏をおしぼりで拭く)キモ親父にカヲル光臨。
やっぱりカヲルは変態だったのか…
>>791 初めて1st(レイ様じゃないよ)で当たりを引いたとき、
格納庫からカヲル降臨。あれ、やっぱり僕って変態なのかなあ。
ちなみにその日は、他にも「ユイさん」だの、「勝ったな」だの、
色々出たけど、結局、1stで当たりを引いたのは、その時が最初で最後だったよ。
まあ、スロ派だからいいんだけどね、はあ・・・・・・。(全て実話)
>>792 おい、涙目になってるよ。がんばれ渚くんw
日記も書かず、こんな話ばっかりで申し訳ないんだけど、
今時のCR機って、約2/3で確変なんだよねえ?
いや、なんか、セカパクでは妙に副司令に好かれている気が・・・。
副指令、ウホッ!な方だったのかw
でも、心配すんな。副指令やスイカに好かれている人は多い。
確率?気にしない、気にしない。ハハハハ…ハ…ハ…ハァ。
渚くん、セカパクでもうちょっと喋ってよ
俺はどう考えてもおまいに好かれてるんだが、揃っても喋りもしないからつまらんよー
>>796 追加ミッションでCBカヲル、wktkでポチッとしても「…」だったくらいだからなぁ。
今の今知ったんだけど、21日はキョウコさんの誕生日(推定)
だったんだね、おめでとー♪
赤木博士は「おめでとうスレ」まで立ってるのに、キョウコさんの扱いは
こんなもんか、はあ。
キョウコさんは、首〆のイメージが強いからなー。あと、ばあさんはry
ゲンドウの被害者なんだけどね。
2日遅れだけど「誕生日おめでとう!キョウコさん」
うはっ、素で間違えた。キョウコさんはアスカママか。
ごめんよ、キョウコさん。
しかし首絞めに変わりは無い
おまけに首吊りだ
エヴァは首絞め多いよな。貞版は特に。
え 月 あ 日 その6
「あらあ、弐号機がお亡くなりになって、カラダが無くなっちゃったと思ったら、
渚君と同じようになっちゃったわあ♪」
キ、キョウコさん、「緊張感」って言葉、知ってます?・・・知らないでしょうね。
魂の器であった弐号機を失い、今のキョウコさんは、僕と同じく
「魂だけの存在」となってしまった。
「でも、楽しかったし、嬉しかったわ。アスカと一緒に戦えて・・・・・。」
そんなキョウコさんの言葉を聞いていたら、何か切ない気分になると同時に、
量産機に対する抑えようの無い怒りがこみ上げてきた。僕の手で奴らに引導を渡してやる。
そこで、今までは人道的観点から使用を控えていた、とある超能力の行使に踏み切った。
「おまいら氏ね」
これは、ドラクエで言う「ザラキ」、FFで言う「デス」のような超能力で、
対象者を死へと導くものだ。ただし、即効性は無い。
北斗神拳で言うなら、百裂拳というよりは残悔積歩拳に近いだろう。
で、今書いたように、まあ即効性は無い訳だが、これで量産機には「死、あるのみ」だ。
効果が発動すれば、の話だけど。
話を戻すと、ようやく出てきた初号機が、空高く舞い上がる。
と、思ったら、今度は空の彼方から初号機に高速接近する物体が。
これは・・・・・ロンギヌスの槍?あれ、これってレイ様が宇宙へ放り捨てたんじゃないの?
自力で戻ってきたのかよ!引き続き、ぬゎんてインチキ!!!!
しかも、その槍、そのまま初号機を突き刺すのかと思ったら、喉元で寸止め。
もう、一体何が起ころうとしているのか、イマイチ掴めなくなってきたぞ。
さらに初号機は、無抵抗のまま、量産機によって更に空高くへと拘引されて行く。
もうっ、シンジ君、何しに出て来たんだよ・・・・・。
いい加減、ワケが分からなくなってきたので、一旦、情報を整理する為、発令所へ。
今度はキョウコさんも一緒だ。おっ、冬月の爺さんが、何やら呟いている。
「・・・・・初号機をヨリシロとするつもりか・・・・・。」???
キョウコさんが、何かに気付いたようで、僕に説明してくれた。
「ゼーレは、初号機を使って人類補完計画を遂行するつもりだったんだわ。ロンギヌスの槍を
失ったという前提では、リリスによる補完は不可能だもの。何故か、今さっき槍は戻って来たけど。」
へえ、そうなんだ。キョウコさん、物知りだね・・・・・・・・って、ええっ!!!
青葉「エヴァシリーズ、S2機関を解放!」
日向「次元測定値が反転、−を示しています。測定不能、数値化できません。」
冬月「アンチATフィールドか・・・・・。」
伊吹「覚醒モード、突入!」・・・・・・・マヤさん?
♪覚醒モードと言うけれど 何が覚醒 するのだろう
ああ分かってくれとは言わないが そんなに僕は変態か
ナラバイバイナラお別れよ 17使〜徒の子守唄♪
・・・・・歌は、いいねえ。という訳で、覚醒モードに突入したようだ。で、何?
不意に物凄い衝撃が発令所を襲う。これが「覚醒モード」なのかな?
「違うと思うわ。これは、私の予想が正しければ、おそらく、人類補完計画の始まり・・・。」
何かさっきまでの能天気なキョウコさんとは違うな。それで、キョウコさん、
今更なんだけど、「人類補完計画」って、具体的に何なのさ?
「簡単に言えば、人の個体を消滅させ、全てを一つへと人類を人工進化させる計画、ね。
個々の持つATフィールドを取り除き、大いなる単体へと帰す事を目的としているの。
さっきの話と繋げれば、その単体となるヨリシロを、初号機にするつもりなのよ。」
ふ〜ん、キョウコさんってば、てんさ〜い♪
その7につづく
>>798 と、言うわけで、アスカ様がキョウコさんへの思いを綴った日記を
「アスカ様の日記」系の某スレに投下したよ。よかったら読んでみて。
偉いぞ、僕。さすがアスカ様のしもべ。宣伝乙。
4
かゆ
うま
ほす
マヤwww
>>806 その日記は傑作だが、スレ違いどころか板違い…どころか誤爆?
え 月 あ 日 その7
「ターミナルドグマより正体不明の高エネルギー体が急速接近中!」
「分析パターン青!」
なんだよ、また何か起こったのか?もう、そんなにいっぺんに色々と起きないで、
少し片付いてからにして欲しいな。僕ちん、頭弱いんだから♪
でも、おかしいな。「パターン青」って、使徒を示す分析結果じゃない。
確か、僕が「最後のシ者」だったはずなのに・・・・・。
「いや、違う・・・・・、ひと、人間です!」
次の瞬間、発令所に到達した「高エネルギー体」の正体は・・・・・・レイ様?
とてつもなく巨大な姿ではあるが、どうやらレイ様に間違いない。
なるほど、それなら使徒と分析されつつも人間、というのも分からなくはない。
そうか。レイ様はリリスへと還る事ができたのか。
いいなあ、レイ様はカラダの替わりが一杯あって。
あれ、そういえば以前、僕がターミナルドグマへと侵入した際、当時はずっと
アダムだと思い込んでいた「リリス」に、僕をあざ笑うかのような張り紙が
してあったのを思い出したぞ!
「残念でした、ハズレです。アダムは私の手元にあります、ご苦労様。 碇ゲンドウ」
ということは、碇司令の手元には、僕のカラダがあるんじゃないかな、もしかして。
・・・碇司令の手元に・・・やめておこう、「ど根性アダム」には、なりたくないしな。
そんな事を考えているうちに、レイ様はネルフ本部を通り抜け、
遥か上空へと向かい、上昇して行く。どこまで行っちゃうんだろう?と、
ちょっと不安になったが、レイ様の行き着いた先には初号機の姿が。
なあんだ、シンジ君に会いに行ったのか。
それじゃ、暫くぶりに、シンジ君の様子を窺ってみよう。
シンジ君は極度の興奮状態、いや、混乱状態というべきか、に陥っていた。
まあ、この状況に直面して、なお冷静だったら、それはそれで嫌だけど。
特に、初号機の眼前に、巨大レイ様が出現したことにより、その状態に拍車がかかったようだ。
初号機の周りの量産機の様子が変だ。な、何だこれ?
量産機の頭部にレイ様に似た顔が浮かび上がってるぞ。これはもしや、人面エヴァ?
人面犬とか人面魚っていうのは聞いた事あるけど、実物を見るのは初めてだ。ちょっと感激。
きっとシンジ君も感激して・・・なかった。
ありゃりゃ、ますます混乱の度合いを深めてしまったようだ。
「これ以上は、パイロットの自我が持たんか・・・・・。」
副司令の言葉を僕なりに解釈すると、要するにシンジ君が「大ピンチ、って事か」。
どうしよう・・・・・・。
「行っておあげなさいな。」
僕が次に取るべき行動に迷っていると、キョウコさんは、そう言ってくれた。
「彼、碇シンジ君が、大変な目に遭っているのだから、助けてあげればいいじゃない。
渚君だって、助けに行ってあげたいんじゃなくて?そうでしょう?
だって彼は渚君の親友、そして、アスカのカレシ。そうなんでしょ?」
い、いや、キョウコさん。確かにシンジ君は僕の親友ではあるけれど、
アスカ様のカレシは、残念ながらあり得ないよ。だってシンジ君、ホモなんだもん。
「あらあ、それは残念。・・・でも、渚君とシンジ君のカップルも悪くないかしら。」
キ、キョウコさん?と、とにかく行ってきまつ。
追い詰められたシンジ君は、「もう嫌だ」と、例の如く逃げの姿勢に入っている。
僕が彼の元に着くまでの間、落ち着いてもらう為に、僕の幻覚を見せておこう。
「そこにいたの、カヲル君・・・・・・。」
いや、いないんだけどね・・・・・・。
その8につづく
>いいなあ、レイ様はカラダの替わりが一杯あって
ちょwww、なんだか思いっきり素のコメントwwwwww
>>812 やあ、君は僕と同じ・・・じゃないけど、加持とかいう人と
同じようなコトをしている人だよね?
言っとくけど、シンジ君はあげないよ!
それにしても、中学生がヤの人と麻雀なんて、あんたはアカギかい!
まあ、僕もよくパチンコの話してるんだけどね、中学生がwww。
って、スレ違いだったね、どうもダメだな、僕は。
>>814 中の人つながりで、量産機の流浪日記を読んでみた
量産機しぶいなー。教えてくれてthx!
え 月 あ 日 その8
初号機を含むエヴァシリーズは、更に上昇して行く。
それに、今気付いたが、それらと共に、外郭部の露呈したジオフロントも、
何故か上昇している。最早、理屈がどうのと言う段階じゃないな、こりゃ。
シンジ君に僕の幻覚を見せたのは、どうやら逆効果だったようだ。
僕の姿を見て安心したのか、今、まさに、シンジ君の心の箍が緩みかかっている。
「自我境界が弱体化していきます!」モニターを監視しながら、青葉さんが叫ぶ。
この場合、緩みかかっているのは、「心の箍」よりむしろ「体の箍」と言うべきかな。
「ねえ、私達、正しいわよね?」「分かるもんか!」
やだなあ、みんな。ここまで来て今更、何を言ってるんだよ!
僕がここにいるって事は、マヤさんの言う「私達」が正しいからに決まってるじゃないか。
おっと、こんなところで感想を述べている場合じゃなかった。
とにかく、僕の幻覚を見たシンジ君の自我境界は、弱体化した。という事は、
今、僕がシンジ君の元へ駆けつければ、一気に自我境界が崩壊しかねない。
そう考えると、その行動は得策とは言えない。次善策を考えねば。
シンジ君が自我境界を保つ為には、どんな手段が有効か?
それを探る為に、もう一度シンジ君の心の中を覗いて見る事にする。
・・・・・・あれ、シンジ君の中に、葛城さんやアスカ様の意識が混じっている。
これって、もう手遅れ・・・・・・なのかなあ?
シンジ君は、自分の中に他人の意識が混じったことで、今まで知らなかった
葛城さんやアスカ様の、違った一面を垣間見て、戸惑いを覚えているようだ。
「バーカ、知ってんのよ、アンタが私をオカズにしてる事!」
うひゃー、アスカ様に言われてしまった・・・。
シンジ君、バレバレだったのね、ご愁傷様。
「いつもみたく、やってみなさいよ、ここで見ててあげるから。」
「だったら僕に優しくしてよ!」
・・・・・・シンジ君、優しくしてもらったら、「やる」のかい・・・・・・?
僕なら、黙ってっても、「やる」ね。僕にも変態としての「意地」と「誇り」がある!
・・・また脱線してしまったな。話を戻すと、シンジ君の心の中には、
レイ様の意識まで混じっていた。しかも、レイ様だけはシンジ君とまともに対話を
行っている。シンジ君救出の切り札は、レイ様の担ぎ出し。これだ!
「パイロットの反応が限りなく0に近づいていきます!」
・・・・・・もう、間に合わないんじゃないか?レイ様の融通の利きっぷりを
見るにつけ、自分の役に立たなさっぷりに、激しく劣等感を覚えるよ・・・・・・。
アンチATフィールドの拡大は、最早、個体生命が形を維持できる限界まで来ている。
これが、エヴァシリーズによる補完によるもののみならず、リリスへと還った
レイ様の影響によるものまで加味されているから、タチが悪い。
冬月副司令の言葉を借りれば、「ガフの部屋の扉は全開間近」ってところか。
もう、補完については、成り行きに任せた方がいいのかなあ。でも、今、何か動きを
取れそうなのって僕ぐらいのもんだし、「今動かなくちゃ、何にもならないんだ、だから」動こう。
とりあえず、補完阻止への最終兵器と見据えた、レイ様を探しに行こう。
ん?何か気配を感じ、通路の方に出てみると、そこには凄い光景が。
大量のレイ様が、アンチATフィールドの大安売り。そのお陰で、個体生命の形を
維持できなくなった人々が、LCL化して、通路の床をオレンジに染め上げている。
しかし・・・。レイ様はホントに「何でもアリ」だな、もう勝てる気がしないよ。
どうせなら「大量のレイ様」は、パチンコ打ってる時に出てきてよ、「レイ群」として。
そうすれば少しは勝てるような気がするのに。
その9につづく
乙〜
> 「だったら僕に優しくしてよ!」
> ・・・・・・シンジ君、優しくしてもらったら、「やる」のかい・・・・・・?
こういう形式論理に拘泥する性格は大好きだ!
EOEで受けたトラウマが少し癒される気がするよ。
ここのカヲルは変態だけど優しいな
一所懸命だし
でも役に立ってないw
え 月 あ 日 その9
通路での陰惨な光景を目の当たりにすると、僕の頭をふと嫌な予感がよぎる。
いや、正確には「予感」と言うよりは、その状況から判断して、かなりの高確率で
次に起こり得る事象が「予測」された、と言うべきだな。
恐る恐る発令所に戻ると、やっぱり・・・その予測通り、溶けてるよ、みんな。
これでもう、頼れるものは自分のみ、か。日向さん、青葉さん、副司令、マヤさん・・・。
ええい、もう、無理矢理にでもテンション上げなきゃ、やってらんないぞ!
「おおおおっ、青葉さん溶けた!シゲルカッコイイよシゲル!!!」
・・・・・・最後ぐらい構ってやらないとな・・・・・・。
もう、発令所にいる意味も無い。補完も最終段階に入ったようだ。
それでも僕は、リリンの為に、最後まで一縷の望みを持って頑張る事にする。
何にしろ、とりあえずは、さっきから先送りになっている、レイ様にコンタクトして、
「最終兵器」として働いてもらう、という流れを執り付けなくては。
もう時間を無駄にはできない。僕は巨大レイ様の所に、直接向かう事にした。
途中、エヴァ量産機からの不穏な気配を感じて、それに目をやると、
量産機達が、それぞれ手持ちの槍で、自らの胸を貫いている。
どうやら、さっき使った超能力「おまいら氏ね」の効果が、今頃発動したようだ。
カタキは取ったよ、アスカ様、キョウコさん・・・・・・。
大幅に脱線する前に、と。行き先はレイ様の所、と再確認。
いい加減、もうそろそろ、役に立ちたいからねえ。もう遅いかもしれないけど。
有らん限りの力を振り絞り、巨大レイ様と対話のできる位置まで辿り着く。
それにしても・・・・・・怖い。とても、あの可憐なレイ様とは思えない。
僕の存在に気付いたレイ様は、その両手で僕を包み込もうとする。
ダメだよレイ様、アダムとリリスが接触しちゃ。もう面倒を増やさないでくれ・・・・・・。
僕は、どうにかしてシンジ君を助けよう、とレイ様に話を持ちかける。
「ダメ、私は碇君と一つになりたいの・・・・・・。」
そんな都合のいい事を。シンジ君とだけ一つになるなんて事は出来ないんだよ?
シンジ君と一つになるって事は、碇司令や葛城さん、アスカ様とも一つになるって事だよ?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
レイ様の心に迷いが生じている。もう一押しだ!・・・・・・ええと、
「シンジ君と一つになるって事は、日向さんとも一つになるって事だよ!!!」
「・・・・・・それはイヤ・・・・・・。」
突如、巨大レイ様の、左の首筋から、赤い血の様な物が、勢いよく吹き出てきた。
これは・・・・・・レイ様がリリスのカラダを放棄した、って事なのかな?
次の瞬間、僕の横に、僕と同じ姿、つまり「魂だけの存在」となったレイ様が現れた。
やった!ついにこんな僕でも役に立つ事ができたのか?凄く嬉しい。
でも、今回の件も、ある意味、僕よりむしろ日向さんの功績のような気がする、むう。
とにかく、ここで喜んではいられない。僕の最終目的は、こんな所じゃないんだからね。
僕達は急いで初号機のエントリープラグへと駆けつけた。
しかし、そのプラグ内は、LCLによって満たされているだけ。シンジ君の姿は無い。
やはり間に合わなかったのか・・・・・・。
レイ様がLCLと同化した。続いて僕も後を追う。
原理や理屈は聞かないでくれ、僕も良く分かんないんだから♪
そこには今迄に体験した事のない世界が広がっていた。
周りには誰かが居るようで居ない、誰も居ないようで居る、全ての人々が一つになった世界。
人に伝えたい事、知られたくない事、そんな思念の混ざり合った、境界線の無い生命の集合体。
これが「人類補完計画」の終着点だったのか・・・・・・。
その10につづく そろそろ1日分が終わるかな。
乙!
ところで、名無し時代の二日目の惣流さんやら「憑依っっ」とか言う綾波さんやらを全読してきたよ。
いやぁ、甘酸っぱい恋愛描いたりするかと思えば、ウンコ喰いが出てきたりと、
中の人の懐の広さにビビったわw
中の人日向に何か恨みでもあるのかwww
>>822 ええ〜!それはどうもありがとう!
やっぱり、読んで貰えると嬉しいよ♪
でも、自分でも、書き始めた頃の物を見ると感じるんだけど、
「1行空ける」様な配慮が無くて、読み辛いんだよね。
そういう意味では、アレを読んでくれたあなたも「乙!」
>>723 別に憎しみとかは無いんだけど、何か日向さんには、
汚れキャラをやらせたい、っていうイメージがあるんだよねえ。
今回は役に役に立ってるような気がするよカヲルくん。
でも「おまいら氏ね」の超能力が発動したのかはあやしいけどな
青葉、やっぱり影が薄いよ青葉
826 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/19(火) 19:32:08 ID:yBwDP9Xg
鋼鉄のガールフレンド2ndでさー、カヲル君やばくね?
シンちゃんもソウトウやばいケド。。。
はい、それはダミーです
伸ちゃんが総統やばい?
いや、あの人は改名して延ちゃんになったんだよ。
はぁ〜ハッスルハッスル♪
829 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2006/12/20(水) 22:48:43 ID:YIb0E1bQ
レイもなんか。。。ね。。。アスカは普通(?)だった。。。
え 月 あ 日 その10
この「LCLの海」って世界は、とても不健康な世界だな、僕にはそう感じる。
一応、僕はリリンではないので、あくまでも第三者的立場からの私見になるけど、
リリンの社会って、姿形も、話す言葉も、考え方も、全く違った「ヒト」の集合体で、
それぞれが持ち寄った価値観の同異に、喜び、悲しみ、他人の事を考え、悩み、
そして、楽しむ、そんな集団生活の「場所」、そんなふうに解釈していた。
これは、常に単独行動を取る、僕達「シト」には、ありえない「場所」なんだけど、
僕は、短期間ではあったけれどその「場所」で、シンジ君との親交を深め、
時には「変態」とそしられ、葛城さんの優しさに触れ、そしてアスカ様に萌え、
リリンの社会って、いいもんだな、と思うようになっていた。
でも、ここは違う。全ての人が一つになった、建前の無い、本音だけが見えてしまう世界。
人の事を気にする「必要が無い」んじゃない、人を気にする事が「無駄な行為」である世界。
そんな世界に潜り込み、寒気すら感じている僕をよそに、
レイ様はシンジ君に向かって語りかけている。
「碇君、大変よ!この世界にいたら、日向二尉とも、一つになってしまうのよ!」
ってレイ様、シンジ君に話しているつもりでも、多分、日向さんにも筒抜けだよ!
いくらなんでも、それはあんまりだ。
日向さんの気持ちなど全く考えもせず、レイ様はなおも語り続ける。
「日向二尉とだけは、死んでもイヤでしょ?ねえ、碇君。」
・・・・・・もしも、今、この世界で、一つになっている人々が、それぞれ自分の意思で
元のカタチに戻れるとしても、日向さんだけはもう戻って来ない、いや、戻って来れない気がする。
よし、僕もシンジ君を応援しなきゃ。果たして、この世界から、リリン達が
元の姿を取り戻せるのか、それは僕には分からないが、今の僕にできるのは、それくらいだ。
「久しぶりだね、シンジ君。僕だよ、渚カヲルだよ。」
「・・・・・・カヲル君?」
「聞いてくれ、そして思い出してくれ、ターミナルドグマでの出来事を。
あの時僕には、二つの選択肢があった。僕自身とリリン、どちらが滅びの時を
迎えるべきか。結果は君も知っての通り、僕は君の手で滅ぼされる事を選んだ。」
「君が悔いる必要は無いよ、僕は自らの意思で、滅びの時を選んだのだから。
僕は、リリンには未来が必要だと思った。君は、死すべき存在ではないと思った。
だけど・・・。僕が望んだ君達の未来は、こんな世界じゃないんだけどな・・・。」
シンジ君は、僕らの語りかけに応えてくれた。
「ここは僕の望んだ世界、だと思っていたけど、やっぱり違うんだ。
今まで『僕に構ってよ』とか、よく思ったけど、この世界に居ると、必要以上に
人に干渉される。人の嫌な部分まで丸見えなんだ。
『逃げちゃダメだ』と言うよりむしろ、ここから『逃げなきゃダメだ』って感じる。
もう一度、元の世界で、一人の『ヒト』として皆に逢いたいよ、もう、無理なのかなあ?」
・・・・・・知らない。レイ様、交代、交代♪
「他人の存在を今一度望めば、再び、心の壁が全ての人々を引き離すわ。」
「・・・・・・ありがとう。でも、僕の心の中に居る君達は、何?」
いやあ、どういう訳か、生きているんだよね、僕達。カラダは無くとも魂だけが・・・。
な〜んて、僕がヘラヘラしていると、レイ様がシンジ君に応えた。
「希望なのよ。人は互いに分かり合えるかもしれない、という事なの。」
くそう、この期に及んで、またレイ様にオイシイ所を持っていかれるわけにはいかん!
「好きだ、という言葉とともにね。」
どうだ、シンプルながら、なかなか重みのある言葉を吐けた気がするんだけど。
「だけど、それは見せかけなんだ、自分勝手な思い込みなんだ〜。」
・・・・・・全否定かよ・・・・・・。
僕が、自分自身の未来と、リリンの未来の、いずれを望むかの選択を迫られたように、
今、シンジ君は、このままこの世界に留まるのか、それとも、再びATフィールドが
自分や他人を傷つけることになるのを覚悟の上で、一個の「ヒト」に戻るのか、
その決断を下す最終局面を迎えている。シンジ君、あとは君の意志の問題だよ。
「でも僕は、もう一度逢いたいと思った。その時の気持ちは、本当だと思うから・・・。」
どうやらシンジ君は、元の、個体のとしての「ヒト」として生きる覚悟を決めたようだ。
それを確認して、レイ様と僕は、LCLの世界を後にした。
LCLの世界から抜け出した僕達の目に入ってきたのは、グロの世界だった。
レイ様に破棄されたリリスの身体は、崩壊して首やら手やらがもげてるし、
初号機はロンギヌスの槍を吐いてるし、その吐いた槍は変形して、ぐるぐる廻ってるし、
量産機に刺さっていた槍は、疱瘡に感染したように、ぶつぶつができてるし。
僕がそんな光景に気を取られているうちに、レイ様が見当らなくなった。
しばらく探していると、地表にできたLCLの海、というか水溜りの上にレイ様発見。
その水溜りの岸辺には、シンジ君とアスカ様の姿が。よかった、元に戻れたんだ。
ところがシンジ君は、アスカ様からマウントポジションを取って首を絞めている。
僕には何となくシンジ君の気持ちが分かる。彼にとってのトップシークレットであった、
「アスカ様をオカズに」というのを、当の本人であるアスカ様に知られてしまったんだもんな。
顔を合わせたら、恥かしさのあまり、いっそ殺してしまいたくなるのも納得だよ。
まあ、当然、シンジ君にアスカ様を殺せる程の根性があるはずも無く、
だからこそ僕も、大騒ぎせず、落ち着いて見ている事ができるんだけど、
アスカ様ったら、またシンジ君を挑発するような事、言うんだよ。
「気持ち悪い・・・・・・・・・2日目なの・・・・・・・・・。」
乙!最後のシンジを挑発するアスカにやられたwww
そして相変わらずな日向の扱いバロス
まだ続きあるのかな、これで終わり?
一見奇矯な文章の背後に、意外な真剣さが隠されている。名作。
日向ワロス
でもキングオブ変態の日向なら、レイの言葉にもきっとハァハァしていることだろう
乙!
なんだかんだで一番常識人なカヲルワロスwww
何かアクセス規制がかかったよ。
前回は5日くらい書き込み不可に陥ったんだけど、今回は年末年始が絡むから
もっと長くなっちゃうのかなあ。
このスレの日記は、続き物だからまだいいんだけど、他スレ用に考えていた
年末年始ネタは、どうしろって言うの?一年寝かせ?そうか・・・・・・。
一日も早く規制が解除されるといいなあ。
この規制の原因を作ったヤツこそ、補完されちゃえばいいのに!!
そうは思わないかい?碇シンジ君♪
携帯からだと、えらい金かかりそうだな・・・・・・。
だめか?
か 月 ち 日
僕にとっての長い一日が終わり、そして何事も無かったかのように
次の一日が始まった。リリンの世界がどうあろうと関係なく、
地球は回り続ける。そして人の意思など顧みず、日は昇り、そして沈む。
結局、昨日の時点で、僕達が確認する事ができたヒトorシトは、
僕、レイ様、シンジ君にアスカ様、それに微妙な立場のキョウコさん。
その他の人の姿は、現時点では、まだ誰も確認されていない。
でも僕は、これについても、それほどの心配はしていないんだ。レイ様が言うには、
「自らの力で自分自身をイメージできれば、誰もが人の形に戻れる」
そうだから。考えてもみてよ、あれだけ個性の強いネルフの面々が、
他の人と一つになった状態に耐えられるとは、到底、想像もつかないでしょ。
あ、一人忘れてた。青葉さん、大丈夫かな・・・・・・。
とりあえず僕達は、崩壊状態のネルフ本部跡地へと来てみた。
あ、僕達って言っても、「身体を持たない組」の三人の事ね。
シンジ君とアスカ様は、疲労が抜けないのか、昨日からずっと眠り続けている。
到着するとすぐに、レイ様は「4人目を探しに行ってくる」と言い残し、
自分の新しい「カラダ」を物色しに行ってしまった。
この瓦礫の下から、そんな物、見つかりそうな気はしないけど、頑張ってね♪
僕とキョウコさんは、特にあても無いけど、本部内を散策してみる事にする。
入り口に近い一部の通路は、ベークライトが注入され、通行が妨げられている。
まあ、つまり、ここには人の存在は期待できない、って事だね。
他の、人が通れそうな通路を探す事にする。あての無い散策とはいえ、
できれば、どこかに人が居て欲しい、って希望は持っているからね。
通路を辿っていくと、そこにはネルフ職員、戦自隊員の着用していた
制服が、あちこちに散らばっている。彼らも補完されたのだろう。
今頃LCLの海の中で、今後どうするか、頭を悩ませているに違いない。
ふと、ある場所が僕の頭に浮かんだ。それは、補完計画の進行中、
時田とかいう人が、うろうろしていた場所。つまり、重傷を負ってエヴァ格納庫直通の
昇降機前に倒れていた葛城さんを、僕が超能力で移転させた、その移動先の場所だ。
僕は事情をキョウコさんに説明し、その場所へと急いだ。
葛城さんの赤いジャケット、僕が確認したかったのは、それだ。
だって、遺体が無くて衣服だけが残されていたとすれば、それは存命中に補完された、
って事でしょ?だったら、葛城さんも、ここに戻って来れる可能性があるんじゃない?
僕の願い通り、その場所には葛城さんの衣服だけが残されていた。
良かった、僕も少しは役に立っていたようだ。きっと「ホイミ」が効いていたに違いない。
これで少しは葛城さんに恩返しができた・・・のかな?
それにしても不憫なのは、時田とかいう人だよね。
僕の不手際で、葛城さんと入れ替わりに、爆破予定地に移転されちゃったんだから。
爆破の直撃で、まずは即死だろうね。僕の知らない人だから、どうでもいいんだけど、
敢えて言っておくよ。「ありがとう時田、さようなら時田、あなたの事は決して忘れない」
・・・・・・ように努力するよ。
「そう、葛城さんって、アスカの面倒を見てくれていた人なの。それなら
是非とも、この世界に戻ってきてもらいたいわねえ。」
キョウコさんとそんな話をしながら、本部内の主要各所を見て回る。
発令所には副司令とヒラ職員三名の制服が、ターミナルドグマには碇司令の服と
白衣が一着、残されているのを確認。結局、みんな補完されちゃったのか。
だが、本部内には、まだ人の姿は無かった。できれば全員が、早く戻ってくるといいなあ。
か 月 つ 日
前回日記から数日が経った。相変らずレイ様は、必死に「4人目」を探している。
多分、今まで生きてきた中で、最も真剣になっているのではないか、と思う。
昼夜せわしなく動き回っているので、殆ど顔を合わせる事も無い。
まあ、今の僕達には、合わせる顔も無いんだけどね。
ここ数日の間に、やっと本部に人が戻って来たんだ。
意外な事に先陣を切って戻ってきたのは、日向さんと青葉さん。
日向さん、よく戻って来れたなあ、と、改めてその面の皮の厚さに感心。
青葉さん、よく自分をイメージ出来たなあ、と、意外な自我の強さに安心。
実は、この二人が本部に戻って来た時、LCLから帰還した、数名のネルフ職員を
伴っていた。二人はそれらの人々を指揮して、本部跡地の調査やら片付けやらを行っている。
・・・そうだよな、第3新東京市も目茶目茶だし、帰れる場所はココしかないって事か。
「全く、人を変態扱いしやがって!補完中も僕を悪く言わなかったのは、
青葉君、君だけだよ!」
日向さんが、瓦礫の撤去をしながら愚痴っている。
変態扱いも何も、日向さん、貴方は「キングオブ変態」なんだから、
それは、正当な評価を受けているだけなのでは?
「いやあ、この期に及んで、人を悪く言っても仕方無いッすからね。」
どこまでも人のいい青葉さん。その言葉には男気すら感じるよ。
そんな貴方には「キングオブ人畜無害」の称号を授けよう♪
二人+作業員達は、手始めにベークライトや瓦礫を除去し、通路を確保すると、
本部施設内に多数存在する部屋の内、何とか原形を留めている部屋を探しては、
そこを片付け、居住空間の確保に努めている。
いずれの作業も人力で行っているので、かなり大変そうだ。
「お疲れ様。どう、作業の方は進んでる?」
午後になると、赤木博士とマヤさんが、本部に姿を現した。
よかった、これだまた戻ってこれた人を確認する事ができた。
「どうなの?最低限、寝場所の確保ぐらいは出来てるの?」
赤木博士の問いかけに、日向さんが元気よく答える。
「はい、そりゃもう!」
日向さんは、変態イメージからの脱却を図ってか、それとも単に、いいところを
見せようとしてか、定かではないが、赤木博士とマヤさんの目の前で
巨大な瓦礫を除去しようと、それに手を掛けた。
その時、辺りに鈍い音が響いたかと思うと、日向さんが中腰の姿勢のまま、固まった。
どうやら、無理に持ち上げようとして、腰をやってしまったらしい。
「・・・・・・ぶざまね・・・・・・。」
割と冷静に事を見守っていたマヤさんが、青葉さんに助けを求める。
「青葉くーん、ちょっとこっちが大変なの。手伝って!」
ちらっとこちらに視線をよこした青葉さんは、それだけで事態を把握したようだ。
青葉さんは、日向さんが支えている瓦礫をひょいと動かすと、固まったままの日向さんを
横に寝かせた。簡単に言ってるけど、青葉さんが動かした瓦礫、100`ぐらいは
ありそうなシロモノだから。青葉さんの隠れた才能を発見したよ。でも赤木博士は、
「・・・・・・ありえないわ・・・・・・・。」
赤木博士は、動力の必要性を感じたようで、技術開発部の職員を数名連れ、
本部内のライフライン自給自足システムの復旧作業へと向かった。
夕方には、待望の葛城さんが、シンジ君とアスカ様を伴って帰還。
三人並んで歩いているが、何か変だ。シンジ君とアスカ様の間にATフィールドが発生しているぞ!
・・・・・・そこにいたの、レイ様・・・・・・。
>キングオブ人畜無害
吹いたwww
青葉株急上昇中
渚くんいつもながらGJ!
か 月 て 日
カラダが無くても眠いものは眠い!という訳で、僕も睡眠は取っているんだけど、
昨日は少し考え事をしていて、ちょっと夜更かしになってしまった。
葛城さんや赤木博士の事だ。レイ様が前に、
「自らの力で自分自身をイメージできれば、誰もが人の形に戻れる」
と言っていたけど、葛城さんや赤木博士が五体満足の状態で、ここに戻ってきたって事は、
彼女達がイメージした自分自身は、重傷を負う前の自分の姿だったんだな、って。
そりゃそうか、瀕死の自分を想像する人なんて、いないよね、普通。
で、目覚めも最悪。みんなが僕を無視する夢で目が覚めた。
まあ、現状を反映している夢、とも言えなくはないんだけど、やっぱり寂しいなあ。
ああ、せめてカラダがあれば、僕の存在にも気付いてもらえるんだけど・・・・・・。
こんな事を考えていても仕方ないので、気分を切り替えて、今日も本部の視察に入る。
昨日の夜更かしのせいか、陽は既に高く昇ってしまっている。
本部では既に多くの職員が、復旧作業に取り掛かっているが、その全ての作業が、
人間の手のみによって行われている。ある意味、原始に回帰したみたいだ。
そんなマッタリ気分の僕の目に、とんでもない物が飛び込んできた。
一瞬、目の錯覚かと自分を疑うくらいに・・・いや、「目」は無いんだけど、表現として、ね。
青い髪に赤い瞳の少女が歩いている。・・・・・・あれ、レイ様?
おかしいなあ、僕の調べたところによると、レイ様のリリンとしての体は、
錯乱した赤木博士が、全部壊しちゃったハズなんだけど。
状況を把握する為に、事情聴取・・・というか盗み聞きしていると、どうやら
あのレイ様の体は、以前、碇司令が、個人的趣味で自室に保存していた物らしい。
しかも、「開封用」「保存用」の2体。という事は、何処かにもう一体があるって事か。
まったく、レイ様は僕より遥かに優遇されているよなあ。主役と脇役の差か・・・・・・。
という訳で、レイ様の体のもう一体の方を、僕が貰ってしまおうと思う。
別に僕は、自分の体が男性の物である事に固執している訳ではないし、
普通に考えれば、シンジ君と結ばれる為には、女性の体の方が都合が良いに違いない。
それに、レイ様の体を手に入れることができたら、あんな事やこんな事・・・・・・。
ハァハァ・・・・・・。あれ、これって「性同一性障害」かな?
とにかく、色んな楽しみ方ができる、って事だ、多分。
それで・・・。結果から言ってしまうと、僕は、レイ様の体を奪取することに失敗した。
勿論、レイ様の妨害、と言うか防衛があったんだけど、それについては、書いているだけで
悲しくなってくるので、そのうち彼女に直接聞いてもらうとして・・・。
ただ、僕が彼女の体を断念する事にした要因の一つとして、
「シンジ君は女性に興味を示さない可能性がある」と思ったから、という事だけは言っておく。
それと、今日はもう一つ書いておかなければならない事がある。
「渚君、私は、ここで貴方とお別れしようと思うの。」
キョウコさんが突然、言い出した。ええっ、それって、どういう事?
「本来、私は、もうこの世に存在する筈の無い人間なのよ。10年前のあの日に、
死んでいる人間なの。弐号機の魂として、今までこの世界に留まっていたけど、
ここは多分、今の私が居る筈の世界じゃない、って、そう思うの。」
でも、キョウコさん、そうは言ってもどうするつもり?と尋ねると
「成仏」と一言だけ答えてくれた。キョウコさん、仏教徒だったんだ・・・・・・。
「そうよ〜。アスカが小さい頃なんて、『ママ、友達はみんな神様にお祈りするのに
どうしてウチはホトケ様なの?』って大変だったんだから。って、どうでもいいわね。」
キョウコさんの決意は固いようだ。それなら僕には、もう止める事はできない。
今までありがとう、キョウコさん。そして、さよなら。また何処かで逢えるといいね。
レイ4人目かぁ、性格は何人目に近いんだろう
>あのレイ様の体は、以前、碇司令が、個人的趣味で自室に保存していた物らしい。
>しかも、「開封用」「保存用」の2体。
どっかで読んだなぁ・・・初期の綾波の日記?
教えて渚くん!
つ「綾波レイの日記 2冊目」
4人目綾波さんサンクス
オレもどっかで見たよなぁーって思ってたんだよな
たしかゲンドウが開封用で水着とかに着せ替えして楽しんでたんだよな
か 月 と 日
今、僕は大西洋にある小さな島へと来ている。
先日、キョウコさんが別れ際に教えてくれた、「北北西を目指しなさい」
という言葉を信じて。まあ、これについても、キョウコさんが以前、
リリンの体を有していた頃、たまたま日本に来ていた時に小耳に挟んだ
「ゼーレに関する情報」という程度で、古くて信憑性も定かではないんだけどね。
僕は、世界地図を見て、とりあえず北北西であるロシア方面を目指した。
ロシアを抜け、北極を抜け、北欧を抜け、北大西洋へと到達。
改めて「地球は丸かった」と実感したよ。
体の無い旅ってのも、いいもんだね。肉体的に疲れることが無い。
魂一つで、ふわふわと飛んでいくだけだから、旅費もかからない。
今の僕の立場を言えば、レイ様じゃないけど、「僕には、何もないもの。」
そのお陰で、何かを気にする必要がない分、幸か不幸か、精神的に疲れることも無い。
さて、北北西を目指し飛んで来た中で、僕は、とある小島に目をつけた。
多分、位置的には、リスボン(ポルトガル)から西の沖合い、で合っていると思う。
こんな名も無いであろう小島に、何故、目が行ったのかと言うと、それは、「カン」。
・・・と言うのは嘘で、その島から、なんとなく波長のようなもが感じられたんだ。
レイ様じゃないけど、「初めて見た筈なのに、初めてじゃないような気がする。」ってトコかな。
まあ、キョウコさんが教えてくれた「北北西」に位置する場所でもあるし、
今の僕には、特にすることも無いんだし、気になった場所をチェックしておいても
損はしないだろう、そんな思いでこの小島に立ち寄る事にしたんだ。
島の中央部にある密林の中を彷徨っていると、何やら地下へと伸びる怪しげな出入り口を発見。
うは、この島、もしかして大当り?人気は感じられないが、何故か照明は生きているようだ。
レイ様じゃないけど、「人は闇を恐れ、火を使い、闇を削って生きてきた」って感じ?
で、何故か照明は点いている訳だが、よく考えてみると、こんな離れ小島に
大陸から電力を供給している筈は無い。とすればこの地下施設内で発電施設が稼動している
可能性が高い。更に言えば、施設全体が生きているとも考えられる。
これはいよいよ、ゼーレの施設であるという確信が持ててきたぞ!
だって、省エネが叫ばれるこの時代に、こんな無駄な施設を無駄に稼動させておくような
思想の持ち主って、キール議長か碇司令ぐらいしか思い当たらないもん。
まあ、せっかくだから、この施設を隈なく漁ってみよう。
おお、こんなところに量産機やS2機関に関する資料が、無造作に置いてあるぞ!
ひょっとすると、この施設、割と最近まで稼動していたのかもしれない。
とりあえず、それらの資料をネルフ本部にFAXで流してみた。勿論、僕には体が無いから、
超能力を駆使して操作を行ったんだけど、その最中、僕は一つ、後悔をおこした。
これ、ネルフ本部の誰かが見ている所でやってたら、立派な心霊現象だよなあ・・・。
さて、次の部屋を見てみよう。部屋の中央の机の上には、一冊の本が開かれている。
そのページに書かれているのは・・・「死海」?!えーと、なになに?
「死海は、世界で最も塩分濃度の高い〜」・・・中学地理指導要綱?何だこれ?
そしていよいよ最奥の部屋へ。そこには・・・やっぱりあったよ、僕の体が。
淡々と書いてはいるけど、それは嬉しかったさ。本末転倒になりそうだが、敢えて言うよ。
「僕は君に逢う為に生まれてきたのかもしれない。」
ホルマリン、じゃなくてLCL漬けとなっている、僕の新しい体へと宿りつく。
・・・自分の服が無い。全裸に研究者用の白衣という変態チックな格好で、施設の外に出てみる。
あ・・・・・・・・・。ここに来る時は、魂一つで飛んで来れたけど、
なまじ体を手に入れたばかりに、帰りはそれが出来ない事に気付いた。
どうにかして日本、いや、せめて最寄の大陸に戻る方法を考えないと・・・・・・。
こんなんで、僕が新記録の「確変5連荘」を達成できる日は来るのかなあ・・・。
第一部 終劇
この一言だけ収まらなかったのは、激しくかっこ悪いなあ。
>>847 2人目の内、アスカに言われた、
「ファーストって怖い子ね、目的の為に手段を選ばないタイプ。いわゆる『独善者』ね。」
という部分を抽出したようなイメージなんだけど、どうでしょう?
>>850 そうやって、覚えていてもらえると、なんか嬉しい。(4人目・談)
北北西って今年の恵方じゃないか!
渚くん乙
>>853 長期間にわたる執筆、本当にお疲れ様です。
某スレで感想を頂いたこともあり、
ここの渚君には一方的ではあるけれども友情を抱いているので、
できるだけ歯に衣着せずに思ったことをそのまま書くね。
まず、形式面に着目すると、
「か 月 き 日 〜 か 月 と 日」という日付のつけ方は
少し投げやりな印象を与えるので損だと思う。
もっとも、もはやトレードマーク化してある意味プラスにもなっているので複雑だけど。
次に内容に関して。
私も日記スレに投下のまねごとをしているので痛感するんだけど
日記らしさとストーリー性を両立させるのは本当に難しいよね。
ってわけで、ここの渚君(や、2日目の惣流さんや4人目の綾波さん、ついで言うと私)
の日記もはっきり言ってあまり日記らしく見えない。
ただし、これは必ずしも欠点とは言えないかもしれない。
なぜなら、本来日記とは結果のみを記すものなので、日記らしさにこだわると、
伏線を張ることも出来ないし会話文を入れることもできないから。
エンターテイメントを優先するが故に日記体の形式が犠牲になるのは
ある程度仕方がないのではないか、と。
まぁ、どういう風にするのがいいのかは私もよく分からないんだけど
このへんは今後の課題と言えるんじゃないかな。
以上、感想で御座います。
失礼とは思ったけど、最初に記した通り歯に衣着せずに書きました。
それじゃ、続編に期待してるよ〜
Adrienneさんをはじめ、スレの皆さんへ。
どうもです。以下、渚君の弁解レス。
まず、日付について。
綾波さん日記では、その日の日記の内容に関わる抽象的(?)な漢字を
日付に入れているのですが、これは、綾波さん日記が基本的に連続性を持たないから。
渚くん日記は、続きモノなので、順序に関する表現として「あいうえお順」を
用いたのだけど、正直言って、投げやりです、適当です、ハイ。
でも、投げやりと言えば、この日記の書き始めなんか、アスカ日記のコピry
で、内容。
極言してしまうと、日記って、書いた本人にさえ分かれば、いい物なんだよね。
だから、某のび太君の日記のように、「朝起きて、昼寝して、夜寝た。」程度の物でも
間違いではないのかもしれないけど、スレに投下する(=人に見せる)という
前提で考えた場合、少なからず状況を説明する必要が出てきてしまう。
ですので、自分の場合は「見せ日記」として割り切って書いています。
ただ、これは自分でも、賛否両論あるだろうな、と気になっていた事なので、
是非、皆さんの意見を聞いてみたいな〜と思ふので、宜しくお願いします。
そうそう、Adrienneさん、失礼だなんてとんでもない!気にしてちゃ損だよ♪
>>856 いや、実はたいして気にしてないんだけどね♥
ご存じの通り私も某日記スレで投下のまねごとしてるわけだけど、
常々、「これって日記じゃねぇよなぁ」と思ってたところなので
一度他の作家さんの意見を聞いてみたいと思ってた。
うん、やっぱり「見せ日記」的割り切りが必要だよね。
ただ、あくまで日記っぽいのを好まれる読者さんも多いみたいなんで難しいところやね。
コテ同士があんまり馴れ合うとアレなんでこのへんで。
別に読んでる側は形式とかあまり気にしていない。
それより内容だから、さ。
一応言っておくと渚くんのロングインタビュー、
あるいは自伝読んでる感じ?
>>858 レスどうも。
自分でも読み手側に立っている時は、「面白ければOK」と思うけど、
書き手に回ると、面白い以前の問題として、「話として成立しているのか」
と迷う時があるんだよねえ・・・。
ちなみにココのカヲルには、自分で書いておきながらも
「ずいぶん一人相撲を取ってもらっているなあ」と思う。
まぁそれがシンジだったりしたら違和感あるんだろけど、
なぜかなじむカヲルクオリティー<一人相撲
面白さと話の成立は両立したことに越したことはないだろうけど
そこは手探りでやっていくしかないのでは。
偉そうにすまん。それじゃあ。
ん〜、単なる日記ならそれこそチラ裏ryとなるから、
「面白ければOK」に同意だなぁ。
このまま頑張ってくれ、渚くんの中の人。
日記のカヲルくん、新記録の「確変5連荘」を達成する為にも『奇跡の価値は』が
導入されるまでに日本に帰って来れるように祈ってるよ。
お互い撃沈されないといいな。
862 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/01/12(金) 16:47:06 ID:3M6uMHAe
age
ほしゅ
定期リツコ
渚
三衝撃の前後の日記を書いている期間中に、
頭の中に、いくつかのくだらないネタが浮かんだりした。
「自らの力で自分自身をイメージできれば、誰もが人の形に戻れる」
というのに引っ掛けて、思いついたネタで、
LCLからの帰還の際、アスカ様が思わず猫をイメージしてしまい、
猫の形に蘇生してしまう「アスカが猫になっちゃった」な話や、
「エヴァ風にディープインパクト」、
スロット中に思いついた、キョウコさんがボロアパートの管理人になる話、等々。
中でも、一番バカっぽいヤツを、近々投下しようかなと思うんだけど、
またまた日記とは、かけ離れていきそうなんだよね。いいかなあ?
日記
最萌えナントカ、ってのをやってたから、アスカ様を応援して来たよ。
凄いバカな一言を添えたかったんだけど、何も思いつかなかった自分が嫌になる。
今日の出場選手の中で、僕が知っているのは、アスカ様ぐらいで、
「ハルヒ」ってのは、何となく分かるかな、って他は、顔と名前が一致しない。
でも、「ハルヒ」って、僕が聞いたことあるぐらいだから、アスカ様の強敵になるのかな?
まあ、たまたま気が向いて投票しただけだから、結果はどうでもいいさ。
「勝ち」と「負け」は等価値なんだよ、僕にとってはね。
・・・でも、もしアスカ様が1票差で勝ったりしたら、僕の存在を昇格してくれないかなあ。
せめて、「下僕」から「歩」くらいに・・・・・・。
渚
賛も無いが、否も無いようなので、とりあえず一回分投下してみる。
題して「ナギサカヲルノニッキV〜そして伝説から神話になれ〜」。
何故、いきなり「V」なのかは、良くわかんない。
1日目
「カヲルや カヲル おきなさい。」
その朝、僕は母さんの声で目を覚ました。
「カヲル きょうは あなたが はじめて おしろにいく ひ
あさごはんを たべたら さっそく いってらっしゃい」
どうしたんだろう、母さんの話し方がおかしいぞ。ま、いいか。
何だかよく分からないけれど、今日は、僕が初めてお城に行く日らしい。
母さんに言われた通り、朝食を摂ったら、お城に行ってみよう。
僕が今日、登城することは既に周知されていたらしく、城の衛兵も、すんなりと
僕を城中へ通してくれた。
城の中では、この国の大臣であるフユツキさんが僕を出迎えてくれた。
そして、僕は彼に導かれ、この国の王、ゲンドウ王の待つ謁見の間へと向かった。
「おお なぎさカヲル ゆうしゃ アダムの ちをひくものよ よくぞまいった」
・・・・・・王様、もういいですから、普通に喋って下さい。
「そうか。では単刀直入に言うぞ。今、この世界が、悪しき者の手によって、闇に・・・
ではなく、オレンジ色の液体に包まれようとしている。そこで、勇者の血を引くお前に
頼みがある。悪しき者の野望を砕き、この世界を守るのだ。」
ちょっと待ってよ!僕って、勇者の血を引いてるの?しかも、アダムって勇者なの?
世界を守れって、急にそんなこと言われても、出来るわけ無いよ!
「世界を守るのなら早くしろ。でなければ帰れ!」
え?帰っていいの?それじゃ帰りま〜す。さよなら〜。
王様が話の通じる人でよかった。さて、お昼には何を食べようかな♪などと考えつつ
謁見の間を去ろうと入り口を振り返った僕の目に、とんでもない光景が映った。
母さんが、城の兵士に拘束され、喉元に刃物を突き付けられている。
これが一国の王のする事か!僕は王様を非難しようと思った。
が、それより先に、母さんが何か喚いている。
「カヲル!この親不孝者!私に構って、早く世界を守ってきなさい!」
・・・母さん、そこは「私に構わず〜」って言うべきところじゃ・・・。
だが、母さんの願いでは仕方ない。僕は世界を守る方向で努力する事にした。
僕がその意思をゲンドウ王に伝えると、王様はご満悦の様子。
「おお、勇者の血を引くそなたなら、必ずやそう言ってくれると信じていた。」
まったく、信じていたなら、人質なんか取るなっつーの!
「カヲルよ、そなたが意を決してくれたのなら、少し話しておく事がある。」
ゲンドウ王は、一転して締った表情で語り出した。
「この世界は女神リリスによって創られた、という話は聞いたことがあるだろう?
リリスは人間に恵みを与え、世界を繁栄させた。途中、何度かの危機的状況を
迎えもしたが、リリスと人間は力をあわせ、それらを乗り切ってきた。」
「ところがある時、リリスは、この世界を数名の者達に託し、姿を消した。
彼女が何を思ったのかは分からない。だが、世界を託された者達は、生きてゆく為に
人々を束ね、各地を治めた。その内の一人が、この国の祖、つまり私の先祖だ。」
なんだ、王様の先祖が、世界を託されたのなら、自分で世界を守ってくださいよ、
と、ツッコミそうになったが、それを見透かしたかのような、次の言葉に遮られる。
「そなたが立ち上がる日に備え、我が息子、シンジが、そなたの力となるべく、
この城の北にある塔で修行を積んでいる。まずは彼を訪ねるがよい。」
僕は、ゲンドウ王から「支度金」として100Gを受け取った。100Gで何を買えと・・・。
とりあえず、自分の小遣いから5Gを足して、町外れの100Gショップで
「おろし金」を購入してみた。何に使おうかな?
王さまケチだよね、100Gしかくれないなんて。
どーんと一万Gぐらいくれりゃいいのにと思う汚れた大人な俺。
[賛]
置いときますね。
がんばれ勇者カヲル
そう、ゲンドウ王国の消費税率も5%なのね
2日目
僕には父さんについての記憶があまり無い。
父さんは僕が三歳位の時に、忽然と姿を消してしまったから。
昨日、旅立ちを前にした僕に、母さんが、少し父さんの事を話してくれた。
父さんの名は「渚オルテガ」といって、やはりアダムの血を引く者だった。
しかし、とても勇者としての資質があるような人ではなかったらしい。
父さんは空缶拾いが趣味で、アルミ缶を集めては、スクラップ屋に持ち込んで
1キロ当たり150Gで買い取ってもらい、それで収入を得ていた。
当然、それで家計が賄える筈も無く、生活は母さんのパート収入に頼らざるを得なかった。
ある時、仕事に疲れ果てた母さんは、父さんと口論になってしまった。
ろくでなし、穀潰し、勇者のカス・・・。母さんが思っていた事(全て事実らしい)を
ぶちまけると、父さんは居た堪れなくなったのか、「俺も勇者になってやる」と一言、
言い残して、家を飛び出して行った。それ以来、この家には帰ってきていない。
その日から7年後、父さんは死亡したものと認定され、保険金の支払いを受ける事が出来た。
同時に、母子家庭として生活保護を受ける事にもなって、以前より裕福な暮らしが
できるようになった。ありがとう、父さん。
と、まあ、こんな話だったのだが、これによって、僕のトラウマが一つ、氷解された。
それは、小学校低学年の頃、僕はいつも給食費を支払う事が出来なくて、
よく級友に「ただ食い」とバカにされていた事。支払能力が無かったんだから仕方ないよね?
僕の両親が、息子に給食の「無銭飲食」を推奨するバカ親じゃなくて、よかった。
さて、今日の話。僕は王様に旅立ちを報告すべく、再び城に向かった。
無事に挨拶を済ませ、城を退出する際に、通路で一人の女性とすれ違った。
彼女は・・・。希代の天才科学者にして宮廷魔導師の、リツコさんだ。
「あなたが、フィフ・・・いや、渚カヲル君ね。」
あれー、僕の事知ってんだ。僕は一通り自己紹介すると、これから旅立つ旨を告げた。
ところがリツコさんは心配げな顔をしている。僕が一人で旅立つ事が不安らしい。
「城下町の西側に、冒険者が仲間を求めて集まる『ルイージの酒場』という店があるの。
そこで、共に旅する仲間を探してみたら?貴方にとっても、損は無い筈よ。」
そうなんだ。ありがとうリツコさん。でも僕は未成年なので、酒場はちょっと・・・。
「それなら、その2階に『ルイージのカラオケBOX』も営業している筈よ。」
なるほど、多角経営ってヤツだね。そっちに行ってみるよ。
という訳で、その店に行ってみると、カラオケボックスだけあって、フロントには
数名の従業員が居るばかり。客は皆、個室に篭ってしまっている。
仕方なく従業員に、「旅の仲間斡旋希望」と伝えると、「個室を回って自分で探せ」だって。
しかし、人がいい気分で歌っている個室に入っていくのは、ちょっと勇気がいるよな。
だけど、そのくらいの事なんか、へっちゃらさ。なんたって僕は「勇者」だからね。
とりあえず一番手前の部屋に、お邪魔する事にする。部屋の扉を開けると、中からは、
「歌はいいねえ」という前言を撤回したくなるような、咆哮が響いてきた。
部屋の中にいたのはジャイアン、ではなくて、見知った顔、同級生のトウジとケンスケ。
なんだ、君達も冒険者志望なの?と尋ねると、近間での「プチ冒険」希望だという。
彼らはシンジ王子とも面識があるようだし、当面の目的の為の同行者には、丁度いいかな。
ただ、露骨に「序盤の雑魚キャラ」臭が漂うが、まあ、仕方ないか。
でも、彼らだけでは戦力として心許無いので、カラオケボックスの従業員に掛け合って、
下の酒場から、人材を斡旋してもらうことにする。すると、その従業員は、
「シンジ王子が修行している塔までなら」という条件で、一人の大男を連れて来てくれた。
柔道家だというその大男、見た目は強そうだが、さて、どんなもんやら。
現在のパーティー(カッコ内は職業)
カヲル(アダムの血を引く者・勇者?・変態)
トウジ(フォースチルドレン・ナニワの商人)
ケンスケ(軍事ヲタ・健介オフィス)
オーちゃん(柔道家・道場主)
オラ、ワクワクしてきたぞ!
ガンバレー
遅ればせながら置いときますね
つ賛
渚オルテガ>
wwwwwwwwwww
> 7年後、父さんは死亡したものと認定され
って、妙にリアルだねww
新作でもカヲルは変態なんだなw
ってことは日向も?
あーもう続きがまちどうしいぜ
3日目
何か凄い勢いで経験値がたまっていくぞ!
それもそのはず、柔道家のオーちゃん、桁外れに強いんですけど。
僕達、雑魚三人が、「スライムに3のダメージをあたえた」とかやってる内に、
必殺技・STO(スペース・トルネード・オガワ)を駆使して、バッタバッタと
敵をなぎ倒していく。僕達は完全に「お荷物」状態だ。あの、僕が主役なんですけど・・・。
しかし・・・。主戦力のオーちゃん、腕っ節は強そうなトウジ君、
武器の取り扱いには詳しそうなケンスケ君。一番、戦力になってないの、僕じゃん・・・。
仕方なく、地味に「やくそう係」としての役割を全うする事にする。
薬草を煎じるのには、100Gショップで買った「おろし金」を使う。
適当に、興味本位で買っただけなんだけど、こんな所で役に立つとは思わなかったよ。
まあ、そんな訳で、レベルアップに向け、努力を重ねているのだけれど、
僕達、「モンスターをやっつけた」とか、ヌルい事やってないから。
行く手を阻む敵は、必ず殲滅、確実にとどめを刺している。
とどめを刺す係は、ケンスケ君。軍事ヲタだけあって、白兵戦向けのそういった知識も
豊富に持ち合わせている様子。嬉々として敵の命を奪っている。ちょっと怖い・・・。
生き物の命を、平気な顔して奪えるのって、やっぱり異常者だよね。
僕も自他共に認める変態だけど、変態と異常者を一緒に扱わないで欲しいところだ。
ま、普通の人は、変態と異常者の優劣なんて、考えないかもしれないけど。
♪テレレレッ テッテッテ〜
カヲルは レベルが あがった
おお!ボクもレベルアップしたぞ!実は、トウジ君とケンスケ君に先を越されてて、
内心、焦ってたんだよね。勇者は、他の職業より、レベルアップに多くの経験値が
必要なんだ。その分、雑魚キャラ二人より、能力の伸びが格段に良い。
おまけに「ホイミ」まで覚えちゃったぞ。さっすが、僕。
慎重派の僕は、目的地に着くまでに、できるだけレベルアップを図ろう、と主張。
僕の意見にしては珍しく、却下されなかったので、経験値獲得の為、
更なる戦闘に勤しむ。
僕がホイミを覚えた事で、少しは戦闘が楽になるかな、と思ったんだけど、
約一名・・・、トウジ君の戦闘スタイルが、真っ向から肉弾戦を挑むばかりなので、
回復の途切れる暇がない。もう少し頭を使って戦ってよ!
・・・と要求したら、まあ、言うまでも無いだろうけど、今度は頭突きオンリー。
なんかもう、彼を連れて来た自分がバカだったと、猛烈に後悔している。
ああっ、また死にそうになってる。やれやれだ。
カヲルは ホイミをとなえた しかし MPがたりない ・・・えっ・・・。
ケンスケ君が、機転を利かせて「やくそう」を使ったから、この場は助かったものの、
今後は無茶な事は謹んで欲しいものだ。
もし、オーちゃんがパーティに参加してなかったら、確実に全滅してるよ、僕達。
僕のMPと、みんなの緊張感の切れたところで、しばし休憩とする。
今、殲滅したスライムを座布団代わりにくつろぐ。低反発な座り心地がなかなか良い。
「鬼神のように激烈だね、君の力は。敬意に値するよ。」
僕が、オーちゃんの強さを讃えていると、トウジ君が話しに割って入ってきた。
「アホ!このお方はなあ、柔道初めて僅か4年で世界の頂点に立ったお方やぞ!
お前はそんな事も知らんかったんか!」
へえ、そいつは驚きだ。それなら、この場違いな強さにも頷ける。
でも、その驚きより、アホのトウジ君にアホと言われたショックのが大きいな・・・。
さて、体力も回復してきたところで、もうひと踏ん張りしますか。
と思ったら、急に日が暮れてきた。どうやら、思いのほか長時間、休憩してしまったようだ。
目的の塔までは、まだ少し距離がある。今日はここらで野宿だな。
乙〜♪
うむ、小川って高校で柔道始めたらしいね。すごいやっちゃ。
ここのカヲルまじおもしれっ
4日目
昨日をレベルアップの為に費やした成果か、目的の塔まですんなりと辿り着く。
塔の上層から響く金属音が、入口付近にいる僕達の耳に届く。
おそらく、シンジ王子が剣術の訓練でもしているのだろう。
その音を頼りに、僕達は、塔を上へ上へと昇っていく。
だいぶ上まで昇って、ちょっと疲れ始めた頃、急に金属音が途絶えた。
その代わりと言っては何だけど、僕の喉元に冷たい金属が突きつけられた。
「何者!」
僕に向かって剣を向けたその女性は、声高に叫んだ。僕は、何が何だか分からないまま、
反射的に「うわあ、ごめんなさい」と謝っていた。勇者だって命は惜しいもん。
「生と死は等価値」?誰だよ、そんなバカな事言ってるのは・・・。
え、僕?・・・前言と撤回は、係り結びなんだよ、僕にとってはね。
その時、緊張した空気を緩和させるような、間の抜けた声が響いた。
「あの・・・どうかしたんですか、ミサトさん?」
その声の主は、ちょっと線の細い、華奢な感じの少年だった。
その少年は、僕に剣を向ける女性、ミサトさんとやらに近付く。
ん?ミサトさん?確か、イカリ王国の軍事責任者が、そんな名前だったような・・・。
「おおっ、シンジやないか。久しぶりやなあ!」
僕のお供の雑魚キャラが声を上げる。・・・って事は、この少年が王子様?
いいのかよトウジ君、王子様に対して、そんな無礼な口の利き方で・・・・・・。
まったく、カラスのようにぞんざいだね、特に、君の言葉は・・・。
「トウジにケンスケじゃないか!どうしてここへ?・・・あ、ミサトさん、僕の知り合いです。」
王子のこの一言によって、僕に突きつけられた剣は、ようやく収められた。
「あっはー、ゴメンゴメン、まさかシンちゃんの知り合いだとは思わなくて・・・。」
それまで険しい顔をしていたミサトさんが、一転して表情を崩す。
それにしても・・・・・・。一国の王子様が、「シンちゃん」?
僕の祖国が、こんなにアットホームな国だったなんて、今まで知らなかったよ。
シンジ王子は、トウジやケンスケ、そして有名人であるオーちゃんを見る目とは違った、
不思議そうな目で僕を見ている。そりゃそうだ。僕とは面識ないもんね。
という訳でさらっと自己紹介をする。
「僕はカヲル、渚カヲル。何だかよく分からないけど、世界を救う勇者、
アダムの血を引く者でございますです。」
シンジ王子は驚いた表情を浮かべている。
「君が・・・あの・・・渚君?」
「『カヲル』でいいでございますですよ、イカリ・シンジ王子。」
「僕も・・・『シンジ』でいいよ・・・。」
ヒャッホォォォ!王子様との「タメ口」権ゲーット!
ま、これから仲良くやろうよ、シンジ君。・・・え、無礼な口の利き方?
言ったじゃないか、「前言は、撤回される為に発せられたのかもしれない・・・。」
僕達は、すぐに打ち溶け合って、しばし談笑。
シンジ君は僕に好意を持ってくれてるみたいだし、僕としても、
なんだか、シンジ君が数年来の友のように感じられる。
ミサトさんが、目を丸くして僕を見つめる。
「渚君は不思議なコね、あの人見知りのシンちゃんと、すぐに打ち解けるなんて。」
そうなのかな?まあ、これも僕の勇者としての資質の為せる業、なんて正直に言ったら、
みんなから、「ナイス、ボケ」「君、面白い」などと賞賛・・・いや、賞賛とは違うな。
だが、その直後、こんな和気藹々とした空気をぶち壊す、邪悪な気配を、
僕の五感は察知していたのだった。・・・つづく
今日もいい仕事しますね渚くん
でも伏線はられると困るんだけど。気になって
「奇跡の価値は」に殲滅された渚くんが来ましたよ。
一万ちょっと打った時点で、発展したリーチが、シンクロ×3回
(シンちゃん&ゲージ弱)って、何だこれ?
その後の追加投資で、ようやくアスカ様とシンちゃんが会話したけど、
ノーマルリーチで終了って、何だこれ?
お金が尽きる寸前に、申し訳程度に零号機リーチ、前フリ無しで
当然のように、そのままハズレ、って、何だこれ?よくわかんないや。
大当りって、何?それはとてもとても嬉しい事なの?
真実は心の中にあるんだよ
僕の背中を、得体の知れない悪寒が走る。
これまでに感じた事の無い、邪悪な気配。強いて例えるなら、
僕の「父さん」が死亡したものと認定されて、保険金の支払いを受け取った時の、
僕の「おかん」が発していた気配を、遥かに超越する、禍々しいものだ。
ん?何か急に、シンジ君とミサトさんの目が、据わっちゃった様な気がするぞ。
シンジ君、ミサトさん、大丈夫?
「ああ?おい、銀髪!てめえ誰に向かって口利いてんだ?コラ!」
ちょwwwwww、どうしちゃったんだよ、シンジ君、急にガラ悪くなっちゃったぞ!
「どないしたんや、シンジ。悪ふざけが過ぎると、パチキかましたるぞ?」
「かませるもんなら、かましてみい!」
トウジのこうげき ミス シンジはダメージをうけない。
シンジのこうげき シンジはトウジのくびをしめた。
ミサトのこうげき ミサトはマウントパンチをはなった。
トウジは999のダメージをうけた トウジはしんでしまった。
おいおい、ちょっと、シャレにならなくなってきたぞ!
オーちゃんは、目の前で仲間を殺され、激昂している。僕はオーちゃんを抑えつつ、
事態の把握に努める。ちなみにケンスケ君は、失神している。
ええと、僕が邪悪な気配を感じ取ったら、シンジ君とミサトさんが別人のように・・・。
・・・なんだ、簡単じゃん。邪悪な気配、悪霊みたいなモンが、二人に取り憑いちゃったのでは?
そうだ、今のシンジ君は、シンジ君であってシンジ君ではないんだ。それならば・・・。
「お前、平田だろ?」 カヲルは おおごえでさけんだ。
シンジは こんらんしている。 ミサトは こんらんしている。
オーちゃんも こんらんしている。 ケンスケは きをうしなっている。
え?何で平田だと思ったのかって?そんなの適当だよ、適当。
オーちゃんは、キチ○イを見るような目で僕を見る。
そりゃそうか、僕が急に意味不明な事を、叫び出したんだから。
とりあえず味方には、僕の考えた事を伝えておくべきだな。
「・・・なるほど、じゃあ、取り憑かれている二人が、我に返ればいいんだな?」
オーちゃんは僕の想像に理解を示してくれたが、そう簡単に解決できるのかい?
するとオーちゃんは、深く一つ呼吸をすると、両手を水平に拡げ、叫んだ。
「新日本プ・・・違った、シンジ君、保護者のミサトさん、目を覚ましてくださーい!」
そのまま飛行機ポーズで、辺りを走り回っている・・・。
んなバカな!そんな事で憑き物が取れるはず・・・あるから不思議だ。
シンジ君とミサトさんは、魂を抜かれたように、その場に座り込んでしまった。
これで、ひとまずは安心なのかな、と思いきや、死んだ筈のトウジ君が動き出した。
どうやら今度は、トウジ君の遺体に取り憑いたようだ。
「ふふふ、さすがはアダムの血を引く勇者、勘働きだけは、いいようだな。」
・・・ねえ、いい加減教えてよ、君達、何者なの?
「知りたいか、我々の事が。ならば教えてやろう。」
トウジ君(の遺体を乗っ取った憑き物)は、そう宣告すると、自己紹介の歌を歌い出した。
「♪山を飛び 谷を越え イカリの国へやってきた 乗っ取り君がやってきた♪」
・・・うーん、歌はいいねえ・・・。はっ、思わず聞き入ってしまった・・・。
「我こそは、乗っ取り君2号こと、そこの王子に取り憑いていた、使徒・バルディエル。
そしてこちらが、ミサトに取り憑いていた、乗っ取り君1号、使徒・イロウルだ!」
え?「こちらが」って、トウジ君(以下、バルディエル)一人しかいないじゃないか?
「ふはははは、貴様らには見えるまい、イロウルは細菌サイズの使徒なのだ。」
バルディエルは、「見てみろ」と言わんばかりに、誇らしげに手のひらを突き出した。
・・・・・・その手のひらを、オーちゃんが、思いっきり叩いた・・・・・・。
オーちゃんの一撃で、イロウルは殲滅された。バルディエルは怒りに震えている。
「はあぁぁぁぁ・・・お、おのれえ!よくも、俺の相方を・・・・・・!」
・・・・・・なんか、もう、途方も無くバカらしくなってきた・・・・・・。
バルディエルは、猛烈な怒りを面に出し、僕達に挑みかかってきた。
しかし、今のバルディエルの戦闘能力は、所詮、トウジ君レベル。
僕とオーちゃん、それに意識を取り戻したケンスケ君、シンジ君、ミサトさんの
5人がかりでタコ殴りにされ、あっという間に虫の息。
「うぐぐ、我らを倒したぐらいで、いい気になるなよ!我らの後にはまだ、
15の使徒が控えているのだ!・・・・・・む、無念・・・ゼーレに栄光あれ・・・。」
そう言い遺してバルディエルは息絶えた。見た目がトウジ君なだけに、気分の良いものではない。
使徒とは、そしてバルディエルが最後に言ったゼーレとは、一体何なんだろう?
「これ・・・、僕が、やったの・・・?」
シンジ君は、トウジ君の遺体を前に、呆然としている。無理もない、親友を自分の手にかけたのだから。
「僕は、やめてって言ったんだ・・・。でも、父さんが・・・。」
・・・いや、君のお父さんは、全然関係ないような気がするんだけど・・・。
まあ、それでシンジ君が自我を保てるなら、今はそれでいいや。
軽い気持ちで、世界を守るなんて事を引き受けてしまった僕だけど、どうやら
事態は、僕が考えているよりも深刻な方向へ向かっているようだ。
シンジ君とミサトさんを交えて協議した結果、事の成り行きをゲンドウ王に報告する為、
僕達は一度、城へと戻る事になった。
オーちゃんとは、この塔までという約束でパーティに参加してもらっていたので、
ここでお別れ。彼はそのまま、自分の目的地へ向かうと言う。今までありがとう、オーちゃん。
帰り道は、僕とケンスケ君で、トウジ君の棺桶を引き摺っていく事に。
そりゃ王侯貴族に、そんな事はさせられないけど、庶民は辛いよ!
現在のパーティ(カッコ内は職業)
カヲル(たまねぎ勇者)
ケンスケ(スライム虐待係)
シンジ(王子・責任転嫁)
ミサト(イカリ王国軍・作戦責任者)
トウジ(荷物)
乙!
> 死亡したものと認定されて、保険金の支払いを受け取った時の、
この失踪宣告ネタがツボww
トウジはリザレクトしてもらえるのかな……
ほす
GJ!
トウジの扱いひでぇwwww
900 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/02/26(月) 18:50:29 ID:JijoskWB
900ゲット
5日目
昨日の夜更けに、城下まで帰りついた僕達は、先ず、その足で
教会へと向かった。トウジ君を蘇生させる為だ。ホント、都合のいい世界だね。
「トウジをいきかえらせるには 500Gひつようです。」
時は金なり、命も金なり。教会の人たちとて、生活費は必要。まあ、仕方ない。
しかし、だ。これから世界を救おうという勇者に対し、国王が捻出したのが100G。
そして、今、ここで、雑魚キャラ一人を蘇生させるのに掛かる費用が500G。
高い!僕は、もう少し、まけてくれるように値引交渉した。
だが、この金にまみれた強欲神父は、びた一文、まける事はできないと言う。
仕方なく、トウジ君の事は、諦める事にした。
残念だ、妹さん、嘆くだろうな。ヒカリちゃん、悲しむだろうな。
でも、僕が悪いんじゃない、悪いのは、金・金・金・の教会なんだから・・・・・・。
まったく、何が殺し文句になるか分からないね、僕の呟きを聞いた神父は、
悪評を流される事を恐れたのか、値引交渉に応じてくれた。
値引いて値引いて、結局、31G(税込)で、トウジ君を蘇生させてもらえる事になった。
まあ、今の僕がトウジ君に掛けられるお金は、その辺りが限度だね。
その後、トウジ君とケンスケ君は、それぞれの家に帰って行き、
シンジ君とミサトさんには、僕の家に泊まっていってもらう事に。
夜間は日中より城の警備が厳しいので、たとえシンジ君やミサトさんでも確認手続きに時間が掛かる。
もう、体力も消耗し切っているので、その日はそのまま休む事にしたんだ。
で、翌朝(つまり今朝)。僕達は朝食を済ますと、昨日の出来事を王様に
報告する為、城へと向かった。明るい時間帯なら、シンジ君なんか、文字通り
顔パスで入城できる。特に問題も無く、王様の下へ案内された。
王様に、昨日の出来事として、イロウルとバルディエルと名乗る珍妙な生命体が、
シンジ君とミサトさんに憑依した事、彼らは自らを「使徒」であると言った事、
そして絶命の間際に「ゼーレ」という言葉を口にした事を報告した。
王様は、大臣のフユツキさんを傍らに呼び、一言二言の会話を交わした後、
「現時点で分かっている事」という前置きの後、少し、話をしてくれた。
それによると、「ゼーレ」とは、世界を裏から牛耳る、権力者集団であり、
世界をオレンジ色の液体で満たそうとしている悪しき者、つまりは
今回、僕が世界を守らなければならなくなった件の、黒幕であるらしい。
「使徒」という生命体については、詳しいことは分かっていないらしいが、
彼らの遺した言葉から判断するに、どうやらゼーレの配下として動いているようだ。
更にゲンドウ王の予測では、勇者が世界を守るために立ち上がった事を知ったゼーレが、
勇者がゼーレの計画の妨げとなる前に、刺客として使徒を送ったのではないか、とのこと。
・・・何か、すっげー危険じゃん、僕の身が・・・。
以上の事を踏まえて、ミサトさんが、今後の僕達の行動方針を練る。
まず、僕とシンジ君は、各地を回り、ゼーレや使徒についての情報を集める。
なおかつ、使徒の襲撃に遭った場合には、これを迎撃。
現時点では、使徒やゼーレに、こちらから手を出す事は厳禁だそうだ。
その間、ゲンドウ王は、イカリ王国と友好関係にある諸国に檄を飛ばし、
助勢を求める。ミサトさんは城に残り、王国軍の再編を行い、有事の際には
速やかにこれに対処できるよう、陣容を整える。
リツコさんの研究室では、僕達が集めた情報を元に、その分析、判断を担当。
また、僕達や王国軍の武器、防具の開発も手がける。
なお、研究室への情報伝達用として、僕達はハトを一羽、連れて行くことになった。
「ゴメンね、シンちゃん。ホントは私がついて行ってあげたいんだけど・・・。」
「いいんですよミサトさん。僕もミサトさんが城に残っていてくれた方が、
安心できますから。父さんを助けてあげてください。」
ミサトさんは、幼少の頃からシンジ君の世話役も兼任してきたらしい。
幼くして母を亡くしたシンジ君にとってミサトさんは、ある時は母であり、
ある時は姉であり、そしてある時は師匠であるという存在。
そんなミサトさんも、早くに父を失っている。何でも実験中の爆発事故だったとか。
ミサトさんの父、カツラギ博士は、リツコさんの亡母、ナオコ博士と並んで、
「イカリ王国の臥竜・鳳雛」称されていた。二人とも、早世したが、
国を想うその遺志は、ミサトさん・リツコさんに、しっかりと受け継がれている。
「ところで、ヒュウガ君は、今、何処に?」
ヒュウガ君とは、ミサトさんの直属の部下なのだが、城内でも屈指の変わり者らしい。
「ああ、彼なら、君が不在だった間、煙突掃除をさせている。
君の命令無しでは、まったく使い物にならんからな、あの男は・・・。」
「その彼を、私の代わりに、勇者一行に同行させようと思うのですが。」
「枯木も山の賑わい、か。反対する理由はない。そうしたまえ。」
そんな訳で、ミサトさんと近場希望のプチ冒険者がパーティを抜け、
代わりにヒュウガさんが参加することとなった。
煙突掃除から連れ戻されたヒュウガさんに、ミサトさんが何やら言い聞かせる。
「いい?万一の場合、王子と勇者をしっかり守って、それから死になさい。」
「いいですよ、貴方と一緒なら・・・。」
「バカ!私が一緒に行けるなら、アンタになんか頼まないわよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
うわ、もう、ふて腐れてる!この人、頼りになるのかなあ・・・・・・。
やっぱり、ヒュウガの扱いはこんなものかw
渚くん(煩悩)の日記
先行導入できない弱小ホールにも「奇跡の価値は」が設置され始め、
ようやく、朝から台取りできない一般人にも順番が回ってきた。
そんな訳で今日、2.5円の店で、初めて当たりを引く幸運に恵まれたんだけど、
その記念すべき初当たりが「ユイさん暴走モード」という、無駄な引きの強さを発揮。
それが数字的には7連荘まで延びたけど、内3回が暴走という、致命的な引きの弱さも発揮。
我ながら、「僕はネタになる為に生まれてきたのかもしれない」と思ってしまう。
相変らずエヴァ系リーチでは、初号機リーチの信頼度が高いみたいなんだけど、
頼りになるシンジ君なんて、最早シンジ君ではない、そう思わないかい?
結局1箱飲まれてヤメ、調子に乗って3.5円の店で延長戦。
次回予告「瞬間、心、重ねて」からユニゾン、リッちゃん絵柄で大当り。
が、そのまま飲まれ。って、どうせなら、店が逆の展開ならよかったのに。
相変らず「僕はネタになる為ry
そうそう、通常変動音が「she said・・・」になってる台があったんだけど、
アレの出現条件知ってる人いたら、詳細希望。
いつもいつもスレ違いのチラ裏ばかりで申し訳ない・・・。
>>905 うーむ、パチンコやったことないんでサパーリだけど、なんか複雑なんだね。
ん、パチスロなんだっけ?
ちょっとやってみたくなったよ。
>>905 第三新東京市ステージでは『NERV』が使われているという書き込みをどっかで見た。
それかな?
初号機の信頼度はびみょー。前以上に予告頼みだよ。
セカパクでは単シングルでも期待したけど、今回は単先ダブルでも期待出来ない。
やっぱりシンジはシンジだなw
>>906 今まで、パチンコ店と縁の無い人生を送っているのなら、
できれば一生、縁の無い人生をオススメします。いや、マジで。
エヴァ好きの人を取り込もう、というメーカーの意図を、思い切り否定する発言だけど。
>>907 ワクピカ(RSU)予告が全然出なくなった気がするんだけど、引き弱かな。
初号機リーチ、今のところ自分の中では、信頼度2/3だよ。
当たった2回は確変中だけどwww。
アスカのボタン予告で「今回は私が主人公よ」みたいのがあったんだけど、
弐号機リーチの復活パターンは、主人公のプライド、ボロボロになるよね・・・。
>>908 RSUもSSUも少なくなったよね。ついでに「パターン青!使途です」も。
今回は次回予告が強力過ぎるからなぁ。
次回予告経由だと「レイ心の向こうに」→シングルテンパイでも当たる。
アスカは主役と言いつつ、弐号機擬似連は釣りだし、RSU4ロング→ストーリー系も釣りだし、
新ヤシマもシンジじゃないと結構外すし、弐号機プレミアはカヲルだし
初号機復活で弐号機乗ってるのもカヲルだし…キリが無いw
弐号機格納庫はいいものだけどな。
渚くん、貞クオリティをそんなに死守しなくてもいいよ?
ほす
913 :
910:2007/03/23(金) 03:43:00 ID:???
・・・ほしゅ
914 :
910:2007/03/29(木) 22:00:29 ID:???
・・ほしゅ
6日目
まず、最初に断っておく。僕は今、申し訳ない気持ちで満たされている。
どういう訳かは、良く分からない。本来、僕は世界を守る勇者なんだから、
人から感謝こそされても、詫びなきゃならない事なんか、していないハズなんだけど。
特に「910」という数字を見ると、心が痛む。何だかよく分からないけど、ゴメンよ、
>>910。
・・・さて、僕達は、ある意味、「当ての無い旅」に出る事になった。
勿論、現状の僕達がすべき事、世界中を旅しながら、
ゼーレや使徒についての情報収集するという役割はあるんだけど、
冷静に考えてみて欲しい。国家レベルで掴めない情報を、一体どこの誰が
知っているというのだろう?知ってる人がいたら、それ、多分、関係者だよ!
と、まあ、愚痴っていても始まらないので、とりあえず旅に出る事にする。
出発前、新メンバーのヒュウガさんが、どうしてもルイージの酒場に寄って行きたい
と言うので、その意向に従う。最初から仲違いも何だしね。
酒場に一歩足を踏み入れると、カウンターには見覚えのある後ろ姿が。
あれ、ミサトさん?・・・と思ったが、その女性、悪酔いしているのか、
隣に座っている強面のオサーンの頭をぺしぺしと叩きながら大笑いしている。
・・・きっと他人の空似に違いないな・・・。
ん?どうしたんだい、シンジ君。そんな鬱な表情を浮かべて。
・・・まさか「あれがミサトさんだ」なんて言わないよね?え、言う?あ、そう・・・。
・・・・・・ええええええええええええええ・・・・・・。
昨日、謁見の間で、あんなに溌剌と、僕達に今後の行動方針を指示してくれた
ミサトさんが、酒が入った事で、これほどの豹変を遂げるとは・・・。
シンジ君いわく、「ああなったミサトさんは、手が付けられない」そうだ。
だが、ミサトさんは「ザル」だが、リツコさんはもっと凄い「底なし」らしい。怖い怖い。
そんなミサトさんの姿を見て、ヒュウガさんがうっとりしている。
「ああ、カツラギさん・・・。僕も貴方にぺしぺし叩かれたい・・・。
そんな男になれるよう、ヒュウガマコトは、冒険に行ってまいります・・・。」
ああ・・・。この人、噂に違わぬ真性の変態だ。
正直言って、ヒュウガさんは、王子と勇者のお供として、相応しくないと思う。
そこで、僕とシンジ君は、ヒュウガさんがミサトさんに見とれているうちに
置き去りにしてしまおうと画策。二人でこっそりと酒場を抜け出した。
建物から出た僕達は、ひとまず、物陰に身を潜めた。
だが、残念な事に、ヒュウガさんの反応は、驚くほど早かった。
物陰から、こっそりと酒場の入口の方に目を遣ると、そこには既にヒュウガさんの姿が・・・。
その姿が常人離れして見えるのは、ヒュウガさんが四足歩行している所為だろうか。
地面に顔を寄せ、臭いを嗅いでいる。あ、こっちに向かって来た。もうだめぽ・・・。
「ひどいじゃないか、二人とも!僕を置いて行こうとするなんて!」
・・・そりゃ、置いて行きたくもなるよ、こんな変態!と、悪態の一つもつきたくなるが、
「自分の異常さに違和感を感じていない者こそ、真の変態」でもあるので、
そんな反論をしても無駄そうだ。仕方なく三人で城下町を出る。
昨日、シンジ君と相談していたんだけど、僕達は当面の間、イカリ王国の領土内での
情報収集に専念する事にした。向かうのは城の南方。勿論、情報の当ては無い。適当。
城を南方に進めば、海岸線へとぶつかる手前に「ツキージ」という町があるはずだ。
そこを起点として、王国内をぐるりと一周してみるつもり。
情報の手がかりが無い以上、虱潰しに当たってみるしかないもんね。
道中、スライムに襲われている男を助ける。最近は、ザコのスライムですら、戦闘の心得の
無い人には太刀打ち出来ない程、凶暴化している。都合のいい事に、助けたその男は
ツキージの住人だった。彼に案内してもらって、無事にツキージに到着。
>>915-916 乙〜♪
モンスター退治、海辺の町、ときたら、なんかスレイヤーズを思い出すなぁ。
やっぱりツキージには名物の魚料理があるんだろうか……
本当にヒュウガ大好きだなwww
乙
>噂に違わぬ真性の変態
待ってました!
7日目
ツキージの朝は早い。なんたって、イカリ王国一の魚市場を擁する町だからね。
それだけに人の多い町だ。朝だけらしいけど。
でもこれは情報を集めるのには好都合。早速僕達は、手当たり次第に聞き込みを開始する。
しかし、僕達が、いくら人に訊いてみても、返ってくる返事は、
「シト?今は獲れる時期じゃないよ。」とか「ゼーレ?悪いけど売り切れだよ。」
といったものばかり。こいつら、全然人の話聞いてないよ(怒)!
「おや、君達は昨日の・・・。」
市場のオヤジ連中の、適当すぎる返答に失望しかけていた僕達に声を掛けてきたのは、
昨日、僕達がスライムから助けた男の人。このツキージまで案内してもらった後、
町の入口で別れたんだっけ。
「すぐそこが僕の家なんだ。昨日のお礼と言っては何だけど、お茶でも飲んで行ってよ。」
こんな彼の申し出に甘える事にする。別に僕達は、見返りを求めて彼を助けた訳じゃない。
けれど、行き詰っている僕達にとって、彼のお誘いは「厚意」に値するよ♪
彼の家にお邪魔して、「雷おこし」などをいただきながら、軽く世間話。
その折に、少しばかり僕達の身の上にも触れ、ゼーレや使徒について、それとなく尋ねてみた。
特に情報に期待していた訳ではないが、彼の口からは、意外な言葉が飛び出した。
「なんだ、早く言ってよ!実は僕、つい先月まで、ゼーレに勤めていたんだよねえ。」
・・・関係者ゲーットぉ!!!
「いやあ、勤めていたと言っても、僕なんてぺーぺーだったし、君達の必要と
するような事を、聞かせられるかは分からないけどね・・・。」
彼はそう謙遜するが、今の僕達には、どんな小さな事でも貴重な情報になり得る。
と、僕達に張り詰めかけた緊張感を破るように、「ぐう〜」という音が、部屋に響いた。
・・・・・・ヒュウガさんのお腹からだ。
「なんだ、腹ペコかい?ツキージは魚の美味しい町。話の前に、何か食べておいでよ。」
全く空気を読まない、ヒュウガさんのお腹の所為で、話は一時中断。
まあ、僕とシンジ君も空腹であったことは事実なので、食事を摂りに町に出る。
「名物の魚料理」と行きたいところだが、生憎、僕は「スレイヤーズ」ネタが分からないので、
代わりに寿司ネタにでもこだわる事にしよう。
特に目当ての店も無く、ふらりと近くにあった寿司屋に立ち寄ったのだけれど、
流石に魚河岸に構える店だけに、良さそうなネタが揃っている。
値段も相場に比べれば、格安な設定になっていると思う(比較対象から回転寿司は除く)。
とは言っても、一番安いネタでも一貫で300Gはするんだけどね。
まあ、シンジ王子もいることだし、お金の心配はいらないだろう。
でもね、イカの握りを食べながら、僕は思ったよ、
「この寿司一貫は、トウジ君を10回生き返らせるのと等価値なんだ」って・・・。
腹も膨れたところで、例の男の人の家へ戻って、話を訊く事に。
それにしても、ここは活気に溢れた町だ。ここの住民達は、今まさに、世界に危機が
迫っているなんて、思ってもいないんだろうなあ。知らぬが仏、か。
元気で、かつ暢気なのは、この町のあちこちに在る、生簀や水槽の魚達も同じ。
人類以上に、生命の危機に瀕しているというのに。あ、こっちの場合は、知った時は仏、か。
前にも少し触れたけど、僕の父さんは、僕が幼い頃に失踪している。
そのためか、貧しい生活を余儀無くされていた僕は、水族館に連れて行ってもらった事が無い。
この生簀や水槽を見ていると、幼き日の憧れが脳裏に甦ってくる。
あ、あの体高が高くて、幅が薄くて赤い魚が「キンギョ」ってヤツかな♪
ずっと魚を観察していたい欲望に、後ろ髪を引かれるけど、
今の僕達に、そんな暇は無い。足早に、男の人の待つ家へと戻る。
彼は、僕達が戻って来る事を分かっている筈だが、一応、家のドアをノックして確認する。
が、家の中からは返事が無い。異変を感じて中へと押し入った僕達が、そこで見たものは・・・。
部屋の床には、全身に傷を負った男の人が、意識を失って倒れていた。
辛うじて息はあるようだが、大量に出血していて危険な状態だ。一体誰がこんな事を・・・。
良く見ると、その傷には、体を掠めたような切り傷と、刺し傷の2種類がある。
男の人に応急処置を施している最中、シンジ君が言った。
「ひょっとすると、ゼーレが情報の漏洩を防ぐ為に、この人を消しに来たんじゃ・・・?」
なるほど、そういう線も考えられない事は無い。
と、ヒュウガさんが突然、部屋の外へと飛び出して行った。慌てて僕も後を追う。
ヒュウガさんは、例によって四足歩行を始めた。そして、地面の臭いを嗅いでいる。
この変態が、こんな姿を晒しているのにも、もはや違和感を感じなくなってきてしまった。
もしかして、男の人に傷害を与えた犯人を捜しているのかな、この犬?
地面に鼻をこすりつけながら、往来を進んで行ったヒュウガさんが、ある生簀の前で歩を止めた。
その生簀を覗き込むと、中にはたくさんのイカが泳いでいる。
二足歩行に戻ったヒュウガさんが、訝しげな表情を浮かべている。
「おかしいな、臭いは確かにここで途切れているんだけど・・・。」
ここまで分かればお手柄だよヒュウガさん!犯人(人じゃないけど)はイカだよ!
おのれ、イカの分際で人様に危害を加えるとは、小賢しい!
買い占めて、火炙り(要するに丸焼き)にしてやる!なおかつ、食ってやる!
・・・という事で、生簀の所有者と話をつけ、イカを全て買い取る事に。
さっき寿司屋で食事したけど、僕には、寿司屋で満腹になるまで食べる勇気が無かったので、
ここで、「もう何も食べたくない」というレベルまで、イカを食する所存。
手始めに、生簀の中でもひと際目立つ、大きなイカを網で掬おうとしたその時、
そのイカは、水面から飛び上がり、空中で異形なモノへと姿を変えた。
「ククククク、我こそは、使徒・シャムシエル。ゼーレの秘密を知る者を消すのが私の使命なのだが、
それにしても、私の擬態を見破るとは、さすがは勇者に連なる者よ。褒めてやろう。」
・・・・・・結果オーライ!
こうなった以上、使徒との戦闘は避けられない。
僕とシンジ君が武器を手にする前に、ヒュウガさんが先制攻撃。
とは言っても、その辺の石や砂を投げ付けているだけなんだけど。これだから素人は・・・。
だが、その攻撃の結果、巻き起こった砂煙は、使徒を僕達の視界から消した。
これでは相手の出方を窺うことが出来ない、危険な状態だ。・・・と、思うよりも早く、
砂煙の中から繰り出された、敵の触手による攻撃が、ヒュウガさんを捉える。
一瞬にして血まみれになったヒュウガさん。手で頭の傷を抑えている。だ、大丈夫?
「いてててて・・・・・・ん?・・・・・・血?血ィィィィィィ!!!」
自分の手に付いた血を見た途端、ヒュウガさんの目の色が変わった。あれは変態の目だ、間違いない。
「ウヒャヒャヒャヒャ、血ィィィィィィ!!!」
興奮したヒュウガさんが、使徒へと突撃していく。シンジ君が悲痛な声を上げる。
「ヒュウガさん!・・・ライフルも持たずに・・・。」
大丈夫だよシンジ君、ヒュウガが死んでも、代わり(の人材)はいるもの。
使徒の攻撃に晒されながらも、ヒュウガさんは、敵の・・・強いて言うなら胸部に位置する
光球に噛み付いた。どうやら、そこは使徒の弱点らしく、苦しんでいる様子。
頑張れ、ヒュウガさん!どうせ死ぬなら、相打ちの方向で♪
という僕の期待も空しく、どうやら使徒の方が先に音を上げてしまったようだ。
使徒は完全に沈黙、つまりは絶命した模様。って、僕はどっちを応援してたんだ?
満身創痍のヒュウガさんに回復呪文を施し、三度、男の人の家へと向かう。
僕達が家に戻った時には、男の人は、意識を取り戻していたが、たどたどしい口調で
「ゼ・・・レ、退職・・・爺・・・住んで・・・東の・・・島」
そう言うと、また意識を失った。適切な処置を施す為、この町への教会へと搬送する。
築・・・いや、ツキージから見て東の島・・・、コシナカ島の事か。
「よっしゃ、行ってやるって!」
乙〜♪
シャムシエルって使徒の中では一番愛嬌あるよね。
> 生憎、僕は「スレイヤーズ」ネタが分からないので、
スレイヤーズはリナレイの語源にもなったリナ・インバースが活躍する冒険譚で、
剣と魔法の世界観や食い物関係のギャグなど、ネタ元に最適w 一見の価値があるよ。
925 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/07(土) 12:33:24 ID:kvkyfRfq
シンジage
926 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/13(金) 19:33:25 ID:lMhep/We
おりょ??
927 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/04/23(月) 13:29:56 ID:6ZVWReXb
ほ
8日目
朝、出発前に、城から連れて来ていた伝書鳩に、二つの依頼を託して放つ。
ひとつは、昨日の戦闘で、ヒュウガさんの活躍により、ほぼ原形を留めたまま
倒す事ができた使徒についての調査・分析をリツコさんに依頼する為、
もうひとつは、使徒に襲われた男の人の、保護・手当てを依頼する為。
そして僕達は、ツキージの更に南に位置する港から、コシナカ島を目指す。
聞くところによると、コシナカ島は、それほど大きな島ではなく、人口も僅かで、
小さな集落が一つあるぐらいの規模らしいので、人探しには苦労しないで済みそうだ。
ただ、コシナカ島には、古くからの風習が根強く残っているようで、
島民は皆、白い袴のような伝統衣装を身に着けているらしい。
また、方言とは少し違うけど、語尾に「〜って!」と付ける話し方をするようだ。
更には、挨拶代わりにヒップアタック・・・。はあ、前途多難だなあ。
さて、港の漁師さん達と交渉して、コシナカ島まで船に乗せて貰わなきゃ。
いざとなったら、王室の金で買収、なんて事も考えていたんだけど、
ここの漁師さん達は気のいい人ばかりで、二つ返事で快く引き受けてくれる。
いざ、出航!したと思ったら、あれれ、ほんの数分で島が見えてきたぞ。あれがコシナカ島?
「気が早えなあ、あれは『ムーン島』ってえ、別の島だよ、白髪の兄ちゃん。」
・・・・・・し、白髪の兄ちゃん?それって僕?・・・・・・だよねえ・・・・・・。
そのムーン島を、沿岸に沿って北からぐるりと半周、島の東側に出ると、
そのまた東の沖合いに陸地が見える。今度こそコシナカ島だろう、たぶん。
漁師さんは、コシナカ島の桟橋に僕達を降ろすと、そのまま仕事へと向かって行った。
ありがとう、この御恩は・・・三日もしたら忘れるな、きっと。
そんなこんなで、コシナカ島の地を踏んだ僕達は、集落を探して内陸部へと進む。
行く手に煙の上がっているのが見える。おそらく、そこに人がいるのだろう。
煙を目印に進むと、予想通り、そこには数軒の人家が、こじんまりと並んでいた。
人影も見える。この集落に、「ゼーレを退職した爺さん」が住んでいるハズだ。
さて、この島の住民と接触を図りたいところだが、確かこの島では、挨拶代わりにヒップアタック。
面識の無い人に、いきなりオシリから当たっていくのは気が引けるが、
そこはそこ。こういう事には適任な、ヒュウガさんがいるんだから。
さあヒュウガさん、丁度、あそこに歩いてる人がいるから、一発、挨拶を
かましてきてよ、とそそのかすと、ヒュウガさんは悪びれる様子も無く、通行人に向かって
全力で走っていった。そして通行人の手前で、ジャンプしながら相手に背を向けるように
体を半回転、オシリを突き出して通行人に激突して行った。
勢い余って、通行人もろとも吹っ飛んで、地面に叩きつけられたヒュウガさん。
「急に何するんだ!危ないって!」
あっ、ヒュウガさんが、怒った通行人に殴られた!鼻から血を流している。
僕とシンジ君は、慌てて現場に駆け寄った。被害にあった通行人はまだ怒っているので、
何とかなだめようと、「ただ挨拶をしたかっただけだ」と、こちらの意図を伝える。
「離島だからって馬鹿にするなって!そんな風習は昔のモンだって事ですよ!」
その通行人(アキトシさんという)に平謝りした後、事情を話すと、
「ゼーレとかいう組織に勤めていた老人?ああ、クニアキ爺さんの事かな?
それなら俺の師匠に訊いてみるといいって!何だか知らんが仲が良いんだって!」
アキトシさんの師匠とは、この島で道場を開いている空手の師範らしい。
んで、アキトシさんは、島で唯一の、その門下生。まあ、そんな奇妙な縁で、僕達は
その「師匠」とやらに紹介してもらえる事になった。
「ゼーレ?ああ、確かにクニアキ爺の勤務先がそんな名前だったような気がするって!
だがな、残念ながら、最近、あの爺さん、偶にしか家に戻って無えみてえだって!」
どうやら、僕達の捜しているのはクニアキ爺さんで間違い無さそうだが、また足止めか・・・。
乙〜♪
やっぱり、殴られたヒュウガさんは「メガネ・メガネ」と
独特のイントネーションで言ったのかな。
ってか、コシナカ島の人、気が荒いねw
>やっぱり、殴られたヒュウガさんは「メガネ・メガネ」と
>独特のイントネーションで言ったのかな。
それはアオバの中の人に言ってもらいたい。個人的に
渚くん乙
ヒュウガさんって色々便利だね
ホッシュ
9日目
僕達は、アキトシさんの師匠の厚意で、道場を宿として提供して貰った。
が、その代わりとして、道場の掃除やら、洗濯やら、稽古やらに付き合うハメに。
これなら普通に宿屋に泊まればよかったな、と、ちょっと後悔。
そんな雑用の内の一つ、便所掃除をヒュウガさんに任せて、僕とシンジ君は
昼食のオカズとなる魚を釣るべく、海へと出かけようとした、そんな時だった。
「おーい、クニアキ爺さんが帰って来たって!」
道場から数件離れた民家の前で、アキトシさんが、こちらに向かって手を振っている。
僕達はアキトシさんの方へと駆け寄った。勿論、ヒュウガさんには声を掛けていない。
アキトシさんに先導され、僕達がその家の扉をくぐると、入ってすぐの部屋の中央に、
初老の男が膝にトラ猫を乗せた状態で、椅子に腰掛けている。
彼がクニアキ爺さんか。トラ猫と戯れるとは、さすがは元祖・虎ハンター。あれ?
「クニアキ爺さん、あんたにお客さんが来てるって!」
アキトシさんが声を掛けると、クニアキ爺さんは、猫に遣っていた目線をこちらに移した。
僕達を見るその瞳からは、どこと無く警戒の意思が感じられた。
僕は単刀直入に用件を伝える。ゼーレや使徒について知っている事を教えて欲しい、と。
「やめた方がいいって!知らない方が幸せだって事ですよ!」
クニアキ爺さんは、鼻で笑うばかりで、僕の問いかけには取り合ってくれない。
「知らない方が幸せ」と「知ると不幸」が等号で結べる事は容易に察しがつくので、
僕としては、このまま知らずにいたい気もする。クニアキ爺さんも話したくないみたいだし。
でも、そこまで口を閉ざすって事は、やっぱりヤバい事を知ってるのかなあ?
と、今まで黙って話を聞いていたシンジ君が、クニアキ爺さんに対し、ある物を提示した。
首から下げていたペンダント。なんか、変な葉っぱのレリーフが付いている。
「この紋章は・・・、あんた、王族に連なる者って事ですか・・・?」
「僕は、この国の王、イカリ・ネルフシレー・ゲンドゥの嫡子、シンジです。
今、この世界に起ころうとしている危機を回避すべく、情報を求めているんです。」
クニアキ爺さんは、しばらく何事か考えていたようだったが、やがて、意を決したように
「国家が動き出したのであれば、知る限りの事は話さねばなるまい・・・。」
そう発した、その語尾からは「〜って」が消えていた。マジモードか?
「ワシがゼーレに就職したのは、今から30年程前の事だった。この小さな島に
閉じ篭っているのが嫌になってな、広き世界を目指し、求人に応募したのだ。」
・・・ゼーレって、求人広告出してたのかよ・・・。
「大っぴらに求人広告を打つぐらいだから、と、ワシは何も怪しむ事などせず、
王都での面接に向かった。だが、面接が済むと、ワシらは別室へと通され、
そこで何やら・・・今思えば睡眠薬を飲まされたのだろう、気付いた時には
見知らぬ場所へとつれて来られていた。まあ、そこが職場だったんだが・・・。」
・・・って、それほとんど拉致じゃないか!じゃ、もしかして、ゼーレの所在地については・・・?
「・・・・・・知らん!」
クニアキ爺さん、ひょっとして、今までの登場人物の例に漏れず、役立たず?
「そんな訳で、ワシは清掃員としてゼーレに就職したのだが、特に出世するでも無く、
年を重ねた。それでも勤続は力なり、とでも言おうか、組織のお偉いさん達とも
顔見知りになり、気さくに飲みに誘ってくれたりもしたものだ・・・。」
なんか、ゼーレの人達って、いい人っぽい気もしてきたな・・・。
「だが、ある時、そんな飲みの席で聞いてしまったのだ、ゼーレという組織の真の目的が、
人類を人工進化させるという、馬鹿げた計画であるという事を・・・。」
話が突飛過ぎて、全く理解できないが、そりゃあ大変だ!・・・たぶん・・・。
「ゼーレは、その計画を遂行する為に、人類とは起源を異とする生命体を利用する事を
考え出した。それが『使徒』と呼ばれる者たちだ・・・。」
最後の二行だけ見るとすげーシリアスだねw
ちょwww話が90°ターンした
渚くん乙
乙〜
> そう発した、その語尾からは「〜って」が消えていた。
これは一大事w
清掃員に補完計画バラしてしまうとは、
ゼーレのお偉いさんも案外脇が甘いねw
10日目
クニアキ爺さんの話によれば、ゼーレという組織は実在するものであって、
表向きは何をしているか知らないが、陰では人類を人工進化させる計画を進めているようだ。
ただ、その計画が遂行された暁には、個体人類としての存在は失われる・・・って、
そんな話、急に聞かされても、今ひとつ理解に苦しむけれど、まあ、想像するに、
人間としての原型を留めていない、って事なのかな。それが進化と言えるのかどうか。
少なくとも、今の自分の感覚で言えば、それはむしろ「人としての滅亡」の方に近いと思うし、
ゲンドウ王もそう感じているからこそ、勇者である僕に命を下したのだろう。
それともう一つ。使徒というのは、人類とは全く別の起源から発生した生命体らしい。
それがどういう理由をもって、ゼーレに組しているのかは分からないが、
何がしか、利害の一致するところがあったのだろう。
その使徒について、興味深い話を聞かせてもらった。
今まで何体かの使徒と戦闘を行ってきた僕達には、信じ難い事ではあるが、
クニアキ爺さんの話によると、使徒に対しては、通常兵器による攻撃は通用しないと言う。
何でも、使徒には「ATフィールド」という、バリア能力が備わっているらしい。
とは言え、僕達は現実に何体かの使徒を倒しているのだが・・・。また謎が増えたorz
で、だ。クニアキ爺さんと、その息子さんは、万一の使徒との対決に備え、
使徒に対し有効となる兵器、要するに「通常じゃない兵器」の研究、開発を進めているという。
今日は、その研究施設に連れて行かれ・・・見せてもらえる事になった。
集落から少し東に行った場所にある洞窟、研究はそこで行われていた。
普通、そんな場所は、悪の組織がアジトに使いそうなものだけれど、まあ、ゼーレからしてみれば、
クニアキ爺さんも立派な悪者という事になるので、無理矢理納得してみる。
たいまつの明かりを頼りに洞窟を奥へと進んでいくと、先にかがり火が見えてきた。
どうやら、そこが「研究室」となっているようだ。
「シロウ、王都からの客人が見えたぞ。」
クニアキ爺さんが声を掛ける。どうやらその「シロウさん」というのが息子さんらしい。
が、このシロウさん、伝統衣装の白の袴に上半身裸という奇妙ないでたち。
とてもじゃないが、兵器を開発しているような科学者には見えない。
シロウさんは呼び掛けに応え、僕達に歩み寄って来たけれど、急に立ち止まると
いきなり反転してヒップアタック。餌食はもちろんヒュウガさん。
クニアキ爺さんが、「客人に対して失礼だ」とシロウさんを責めると、
「これがこの島の挨拶だって!郷に入っては郷に従え、って事ですよ!」
・・・言ってる事は、あながち間違いじゃないんだけど、また変わり者かよ・・・。
それはそうと、早速、その使徒に対抗できるという「通常じゃない兵器」を見せてくださいな。
「これだって!目ん玉ひん剥いて良く見とけって!俺が造ったんだって!」
え?どれどれ?・・・・・・まさか、ここにある、うすらデカい人形の事?
「人形じゃないって!汎用人型からくり兵器『じゃ』って事ですよ!」
からくり兵器?それじゃ、この人形は操作して動かせるのかな?
「当たり前だって!遠隔操作して、接近戦を行うんだって!」
へえ、それじゃあ、当然、格闘用の武器なんかも開発してるんですよね?
「武器は・・・・・・・・・・・・ケツだって!」
想像通り、と言うか、ある意味、期待通りの答えが返ってきた。
やっぱり「じゃ」もアテになりそうにない。何だよ、「武器はケツ」って!
大体、ホントに動くのかどうかさえ怪しいのに。
ハナから疑っていた僕とは違うシンジ君も、「武器はケツ」発言に落胆の色を隠せない。
開発者二人と、何故かヒュウガさんが嬉々としている、異様な空間。
そんな所へ、誰かが外から息を切らして駆け込んで来た。アキトシさんだ。
「た、大変だ、海に出ていた漁師の網に掛かった、巨大なタカアシガニのバケモノが
水揚げした途端、暴れ出して、今、集落を襲ってるって!」 (つづく)
遅くなったけど、乙!
「じゃ」ワロスw
タカアシガニのバケモノ?何か嫌な予感がするなあ、この間はイカのバケモノに遭遇したし。
だが、集落が襲われていると聞いては、放って置く訳にもいかない。
早く戻って、カニシャブにありつく、いや、集落の人々を助けなければ。
「ちょっと待てって!ここは俺と『じゃ』に任せろって!」
敵が使徒とは断定できないが、シロウさんは「じゃ」を実戦に投入するつもりらしい。
不謹慎ではあるが、面白そうなので、お手並み拝見といきますか。
「発進準備だって!第一ロックボルト外せって!」
シロウさんの号令が飛ぶ。クニアキ爺さんがドライバー片手に作業に移る。勿論、手動で。
「解除確認、アンビリカルブリッジ移動開始。」
第一ロックボルトを外したクニアキ爺さんが、次工程に移る。勿論、手動で。
この後、発進までに幾つかの過程を挟んだのだが(勿論、手動で)、その当たりは割愛。
「発進だって!」
シロウさんが手に持った制御装置を作動させると、「じゃ」が動き出した。
おおっ!すげえ♪こいつはイケるかも!と思ったが、シロウさんが「じゃ」を追って走り出す。
「せ、制御装置のデムパは、10mしか届かないんだって!」
走り出した「じゃ」の後を、皆で追いかける。
洞窟の中は、視界が悪くて出口までの移動も一苦労だったけど、外にさえ出てしまえば、
ほら、あっという間に集落、そしてカニのバケモノが見えてきた。
ところが、「じゃ」は、一向に止まる気配が無い。・・・シロウさん?
「止まらないって!・・・・・・制御できないって事ですよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
「じゃ」は、集落へと入ったものの、そのままカニのバケモノの横を、華麗にスルー。
・・・ちょっと待ってよ!「じゃ」って、一応は兵器なんでしょ?
そんなもの野放しにしておいたら危ないじゃないか!
という訳で、カニのバケモノはひとまず置いといて、「じゃ」の追跡を続行する。
先頭を暴走する「じゃ」、その直後にシロウさん、ヒュウガさん、僕、アキトシさん、
シンジ君、クニアキ爺さん、という隊列で後を追う。あと、どういう訳か、
集落を襲っていたカニのバケモノも、僕達の後に付いて来ているみたいだ。
そんなこんなで、もう浜辺まで来てしまった。シロウさんが声を荒げる。
「メガネの兄ちゃん、『じゃ』を止めてくれって!」
「え・・・でも、どうやって?」
「人力に決まってるって!奇跡を待つより捨て身の努力だって!」
シロウさんの檄に応え、ヒュウガさんは全力で走り、「じゃ」の進路の前に出た。
そして「じゃ」の進行を止めようと、前から両腕の力で押さえつける。
あ・・・・・・ヒュウガさんが「じゃ」に轢かれた・・・・・・。
そして「じゃ」はヒュウガさんに躓き転倒。やったねヒュウガさん、止まったじゃん♪
安堵も束の間、今度はカニのバケモノが、ヒュウガさんと「じゃ」に迫っている。
うつ伏せに倒れこんだ「じゃ」の下から、ヒュウガさんは脱出したものの、
「じゃ」の背中には、遥か未来目指す、じゃなくって、カニのバケモノが乗りかかっている。
「大丈夫だって!男は黙って背中で勝負だって!」
「じゃ」のピンチにもシロウさんは自信満々だ。・・・・・・けど・・・・・・。
「ああ見えても『じゃ』はSSTOのお下がりでできてるんだって!」
・・・でも、カニのバケモノが垂らしている、ヨダレみたいなので溶けてるよ、「じゃ」。
「デモもストライキも無いって!・・・・・・17秒しか持たないって・・・・・・。」
ちょっと!装甲が17秒しか持たないって事?何がSSTOのお下がりだよ!
「スーパー・スペース・トルネード・オガワ・・・・・・らしいって・・・・・・!」
・・・・・・シロウさん騙されたな、材料屋に。
「動けって!動けって!今動かなきゃ、何にもならないんだって!だから、動けって!」
シロウさんの悲痛な叫びが響く。「動けって!」と言われるまでもなく、「じゃ」は
動いている。うつ伏せに倒れたまま、なお歩行動作を繰り返しているだけだけど。
機体融解の危機は、あっという間に過ぎた。17秒って、そんなに長くないよ。
クニアキ爺さんが弱音を漏らす。彼らにとって「じゃ」は、唯一の希望だったようだ。
「あ奴はカニなどではない!おそらく、マトリエルと呼ばれる使徒だろう。
・・・終わりだ、『じゃ』がああなっては、ワシら、死ぬかも知れん・・・。」
「どうしてそういう事言うんだって!アンタは死なないって!俺が守るって事ですよ!」
シロウさんは諦めない。でも、マトリエルとやらは、ヨダレを撒き散らしていて、近付けそうも無い。
「作戦はあるって!お前らが奴を引き付けておけば、俺が取っておきの爆弾をお見舞いしてやるって!」
ここはひとつ、シロウさんの作戦に乗ることに。僕、シンジ君、ヒュウガさんで
マトリエルの注意を引きつつ、シロウさんは敵の死角に回る。
体を張ってマトリエルを引き付けたヒュウガさんのお尻を、敵のヨダレがかすめた。
倒れこむヒュウガさん。ヤバい!シロウさん早く!!
敵の死角を突いて、シロウさんが全力で突進して行く。
「シロウ!・・・・・・自爆する気?」
「・・・・・・俺が死んでも小原がいるって!」
一瞬、悲壮感が漂ったんだけど、シロウさんが繰り出したのは「K2爆弾」。
それはつまり、ヒップアタックに値するよ、「ケツ」って事さ。
おまけに、もうひとつの爆弾「パワーボム」までを、なんとも器用にお見舞い。さすがシロウさん。
シロウさんは両手を天に突き上げ、勝ち誇っている。が、マトリエルは
パワーボムを食らって裏返しの状態ではあるが、まだシロウさんの足元でもがいている。
あ、苦し紛れにヨダレを放った!危ない、シロウさん!!
「熱いって!熱いって!」
ヨダレを食らったシロウさんは、のたうち回っている。何てこった!優位に立っていたのに・・・。
今度こそ、もうダメなのか・・・・・・あ、あれ?今度はマトリエルが溶けてるぞ。
まさか、自分のヨダレで?考える間もなく、マトリエルはヨダレの分泌線を残して消滅した・・・。
よし、使徒殲滅?リアル「天に向かって唾を吐く」をラーニングしたよ。
乙!
> 早く戻って、カニシャブにありつく、
マトリエルって、まずそう。
ガギエルはわさび醤油で食べると美味しそうだけどw
オチはお見事。
元ネタわからないとこあるけど面白いって!
渚くんの力量だって!
これからも続き楽しみにヒップアタック!
948 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/05/26(土) 17:50:53 ID:fGirkJGg
11日目
朝一番でコシナカ島を後にする。次の目的地?さあ、どこなんだろう?
ただ、クニアキ爺さんに聞いた話の中に、興味深い話があった。
「遥か東方に三賢者あり」。とりあえず、そこを目指して、更なる情報を得ようと思う。
僕たちを乗せた、イカリ王国本土へ向かう船が、コシナカ島を離れる。
桟橋ではアキトシさんが、中央にデカデカ「覇」と書かれた旗を振って見送ってくれている。
「次に帰る時は、故郷に錦を飾るって!」
え???シ、シロウさん、船に乗り込んでいたの?
「当たり前だって!『じゃ』を開発した技術力を、王国のために活かすって!」
・・・なんて事だ、やっと「越中スレ」みたいな状況から抜け出せると思ってたのに・・・。
ツキージの港に戻り、船を降りると、丁度そこに一羽の鳥が飛来した。
あれは以前、城に向けて放った伝書鳩だ。足に返書が結えつけてある。
「近々、他国との連携に動きがある模様。早い時期に一度戻られたし。ミサト」
・・・やだ。多分、パターンBな僕は、東に向かうと決めたなら、それを貫く。
王都に戻るのはその後でいいや。でも、この手紙をシンジ君に見せたら、一度王都に
戻りたがるだろうなあ。よし、見られる前にヒュウガさんに食べさせちゃえ。
今日は使徒は殲滅してないけど、証拠は隠滅する事に成功したぞ。楽勝!
さて、本土に戻った僕達は、東を目指す・・・んだけど、現在地の真東は
海なので、それを迂回するように北に進路を向ける。
東に移動できるようになった地点から、ひたすら東へ東へと歩いて行くと、
なんか、醤油工場のいっぱいある街、「チョーシュ」に辿り着いた。
「チョーシュ、何か嫌な町だって!」
え?ツキージに劣らぬいい街じゃないか。何が嫌なの、シロウさん?
「・・・・・・なまえ・・・・・・って!」
全く関係ないけど、シロウさんは昔、「チョーシューさん」という人に
酷い目に遭わされた事があるらしい。それで「チョーシュ」という地名に
嫌悪感を抱いたみたい。・・・やべ、どうでもいい事に三行も使ってしまった。
チョーシュの東はまたしても海。これ以上東に行く手立ても無いので、
海岸線を北上することにする。すぐにぶつかった「トニー川」という大きな川を
渡り、「カマシ港」「オオワライ港」という、王国でも有数の大港を通過。
・・・・・・行けど行けど、道はただ北に延びるばかり。失敗したかな?
「ねえ、私達、正しいわよね?」
何故かヒュウガさんが、女性的な口調で尋ねてくる。さすがは変態。
気持ち悪いので「わかるもんか!」と、冷たくあしらっておく。
はあ、今、一体、何処にいるんだろう。来たのはいいけど、帰るのも面倒だ。
周りには海と畑しか見えない。賢者の話は、あくまで噂だったのかな。
呆然と立ち尽くしていると、畑で作業をしていた人が、こっちに向かって凄い勢いで走って来る。
「おめたち、こんただ所突っ立ってっと、雨さ濡れっぞ。」
まっさかあ♪こんなに晴れ渡っているというのに?
「ったく、わがんねえアンちゃんだなあ!」
その人は、僕の手を引いて走り出す。ワケもわからず、シンジ君達が跡をつけてくる。
辿り着いた先は、どうやらその人の家のよう。中には、二人の男の人が見える。
何なんだよ、もう!と思う間も無く外から凄い音。ホントに雨が降ってきたみたいだ。
農作業をする人にとって、空模様を見る事など、容易い事かもしれない。
それでも、それなりの知識と経験は必要なものだ。ちょっと感心したよ。
まあ、せっかくの縁なので、お互いに自己紹介。その家の主の三人は兄弟で、
それぞれ、嘉介(カスケ)・治太(ハルタ)・留貴夫(ルキオ)と名乗った。
あれ?その名前、クニアキ爺さんに聞いてきた、賢者の話に出てきたような・・・・・・。
クニアキ爺さんから聞いた話は、おおよそ次のようなもの。
ただし、この話が現在の話か、それとも単なる昔話なのかは、分からないらしい。
人並み外れた知恵を持つ三人の賢者は、その力を利用されることを恐れ、
それぞれ、人から賢者であることを悟られないような職業に就いた。
その一人、カスケは音楽家を目指した。そこでも一応の成功を収めたが、ある時、
自分のお笑い芸人としての才能に目覚め、転身をはかる。芸名は「いかりや嘉介」。
カスケの名を広めたのは、ジャンケンのコントだった。
「最初はグー、またまたグー、いかりやカースケ頭はパー。」
このジャンケンの掛け声の、「カースケ頭はパー」略して「カスパー」が、彼の代名詞となる。
ハルタは飽きっぽい性格で、町工場から始まり、いろいろな職業を転々としたが、
どれ一つ長続きしなかった。ハルタが職を辞す度、同僚達は言った。「ハルタ去〜る」。
ルキオは庭師に弟子入りした。勤勉で実直なルキオは、親方からも目をかけられていたが、
ある時、親方に付いて行った仕事先で、大失態を犯してしまう。
庭木の手入れをしている途中、何かの拍子で、客の大事にしている盆栽を落としてしまったのだ。
盆に異常は無かったが、肝心の栽の方が、形を崩してしまった。
一緒に謝ってくれると思っていた親方は、客に向かって言い放った。「芽、ルキオ折る!」
紆余曲折を経た三人が、結局、辿り着いた先は「実家の農業」だった。
古の名軍師、諸葛孔明に倣い、晴耕雨読の日々を送っているという。
まさかなあ・・・。この人達、どう見ても「賢者」ってカンジじゃないし。
一応、確認のため、この家の表札を見に行くと、そこに記されていたのは「真樹」!!!
僕は、この人達を、王都に強制連行する決心をした。
乙〜♪
カヲル君ダジャレ好きやなぁw
12日目
三人の賢者(?)と、シロウさんを引き連れ、僕達は久々に王都へと帰ってきた。
今までの戦果の報告と、伝書鳩で伝えられた、ミサトさんの帰国要請に応じる為だ。
登城の前に、ちょっと僕の家に寄らせてもらって、この間、母さんへのお土産として
銚子・・・じゃなくて「チョーシュ」の街で購入した醤油を届ける。
僕は、調味料マニアではないので、「チョーシュ」産の醤油に、
どれ程の価値があるのか知らないが、可愛い息子からの土産だ、喜んでくれるだろう。
「あらあ、お醤油なんか買ってきたの?ここんとこ、家に母さん一人でしょ、
去年、お歳暮で貰った醤油が、使い切れず、いっぱい余っちゃってるのよねえ・・・。」
・・・・・・もういいや・・・・・・。
なんか、先に家に寄った事に後悔の念を感じつつも、
気を取り直して、今度こそ城へと向かう。
僕達が王都へ戻るという情報は、既に城に伝わっていたようで、
城兵達も、すんなりと僕達を城中へと通してくれた。
イカリ王国の情報網は、僕が思っていた以上に発達しているようだ。
ゲンドウ王とフユツキ大臣は、所用の為に城を空けており、その護衛として従う
ミサトさんも不在、という訳で、リツコさんが僕達の応対をしてくれた。
まずは、コシナカ島のシロウさんを、リツコさんに紹介する。
「大体の話は聞いているわ。変なからくり人形を造った、エセ科学者でしょ?」
「エ、エセとは何だって!『じゃ』は、立派な対・使徒用兵器だって!」
「制御できない兵器なんてナンセンスだわ。体力が知力に勝る、自称・科学者と同じね。」
「ううっ、そう言われてしまうと、何も返せないって!」
ああっ、シロウさんから空気が抜けていく・・・・・・。
口では歯が立たないシロウさんだったが、リツコさんの判断で、本人の希望通り、
その「力」を王国の為に活かす事が出来るようになった。ただし、「腕力」ね。
お尻を抱えて悩んでいるシロウさんを脇目に、次は賢者について紹介。
クニアキ爺さんに聞いた賢者の話に、条件的に合致する三人の説明をすると、
「私もそんなような話は聞いたことがあるわ。東方より来たりし三賢者の話ね。」
・・・僕が聞いた話には、「東方より来たりし三賢者」なんてフレーズは
出て来なかったけど、まあ、言い伝えなんて、地方によって多少、違いがあるものだし、
何より、三人が「真樹」姓を名乗っているんだから、きっと・・・ねえ・・・。
「もしそうだとすれば、この三人を連れて来れたのは、大きな収穫ね。」
リツコさんは喜色を浮かべるが、その腰を折るように、カスケさんがつぶやく。
「何こそこそ言ってるだ、オラ達は『東北より来たりし三兄弟』だ。」
え?だって、あなた達、「カスケ」「ハルタ」「ルキオ」の三賢者じゃないの?
「バカこくでねえ、そんなもん、オラ達の親が、三賢者とやらに肖って命名しただけだ。」
期待を一瞬で砕かれたリツコさんが、三人に冷たく言い放った。
「・・・・・・帰ってよし!」
そういえば、僕達に帰国要請が出たのは、一体どういう事?
「それについては、王やミサト達が戻ってから説明するわ。
それより、アンタ達がツキージで殲滅した使徒のサンプルを研究して、彼らの
固有波形パターンの信号の配置と座標は、人間の遺伝子と酷似している事が分かったの。」
・・・僕には、よく分かんないけど、アサリとハマグリみたいなモンかな。
話のついでとして、僕は、クニアキ爺さんから聞かされた使徒の話・・・
ATフィールド、ゼーレ、通常兵器が効かない事などを、リツコさんに話してあげた。
「アンタ達、どうせなら、そのクニアキさんって方をお連れするべきだったんじゃないの?」
・・・あれ?・・・そうかなあ・・・?
乙〜♪
> 「チョーシュ」産の醤油
ミオツクーシw
乙
私の中の910も喜んでおります
母さんヒドスw
でもカヲルの母さんって誰だ?
・・・個人的にシゲルをいじってほしい
957 :
カヲル:2007/06/21(木) 05:09:05 ID:Gq3mWGVC
赤土さんって、ブーン小説作家さん?雰囲気がすごく似てる人がいる。
ほ
961 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/07/06(金) 04:41:17 ID:LUeYFZQp
ほ
ほっ
ほ
し
ゅ
ho
mo
保
967 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/14(火) 01:25:00 ID:3f5Rq9NT
968 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/15(水) 09:58:31 ID:B1JAmb5R
てす
971 :
名無しが氏んでも代わりはいるもの:2007/08/19(日) 13:27:30 ID:yDQYjJdN
シンジ×ダミーカヲル
13日目
イカリ王国から海を隔てた遥か西方に、「ガームーン王国」という国がある。
そのガームーン国王の、今は亡き前妻は、イカリ王国人の血を引く女性で、
この事からも分かるように、大層に親・イカリ寄りな国家となっている。
今回の世界の危機に臨み、ゲンドウ王が各国に飛ばした檄に対し、
いち早く呼応して見せたのが、このガームーンの王女、アスカ姫だった。
アスカ姫は、イカリ王国軍と共に世界の脅威と戦うため、自ら来碇するという。
「・・・・・てなワケでさあ、アスカを迎えに行くことになったのよ。
んで、王女を迎えるにあたり、ここはやっぱり、ウチの王子である
シンちゃんにも行ってもらうべきだって事になって、アンタ達を呼び戻したってわけ。」
ミサトさん、他国の王女をつかまえて、「アスカ」なんて敬称略でいいんですか?
「いーのいーの、知らない仲じゃないんだしぃ、結構長い付き合いだしぃ。」
・・・そういう問題ですかそうですか・・・。
このアスカ姫、母国ガームーンでは、絶大な支持を得ているらしい。
と、言うのも、現ガームーン王、つまりアスカ姫の父君は、かつては拳王・・・じゃなくて
賢王と呼ばれていたものの、王妃を失って以来、女色に溺れてしまっているのだ。
アスカ姫の母君、キョウコ様は、王を上回る程に国民からの人気の高い方だったので、
現在の堕落した王に対する支持が低下すると共に、キョウコ様の面影を残す
アスカ姫に対する期待が、爆発的に高まっているという訳だ。
王もそれを悟ってか、最近では国政をアスカ姫とその側近に委ねているようだ。
アスカ姫はガームーンを発って、陸路を東へと移動、現在は海を挟んだ
イカリ王国の隣国「クォリア」に滞在している。
僕達の任務は、ミサトさんと共に船を使って海を渡り、クォリアでアスカ姫と
合流して、再びこのイカリ王城までアスカ姫を案内兼護衛する事だ。
「ミサトさん、アスカに限って言えば、護衛なんて必要ないんじゃないですか?」
「んー、まあ、そうだけど、一応、国家の体裁ってモンが・・・ね。」
クォリアへと向かう船中、浮かない表情のシンジ君が、ミサトさんにこぼしている。
さすがに他国の王女を迎えるのに、護衛が必要ないという感覚は理解しかねるので、
その辺りをシンジ君に尋ねてみると、何でもアスカ姫は、14歳にして
ガームーン王立魔法大学を首席で卒業した天才魔術士で、その秘めたる魔力は
あのリツコさんに匹敵するとも言われており、更には召喚術「こっくりさん」
を駆使して、自分に仇なす者には、容赦なく不幸を辿らせるのだそうだ。
・・・・・・確かに護衛なんて、いらないかも。
クォリアの港へと到着。慣れない船旅で、船酔いを起こしてしまった僕が、
自分の体内で醸造された有機飼料を近海魚達に与えていると、
一人の男が、停泊中の僕達の船、イカリ王国の誇る最新式戦艦「蒼龍」に、
ずけずけと乗り込んで来た。
「よう、遅かったじゃないか。アスカは待ちくたびれて、ふて寝してるぜ。」
男は親しげに、ミサトさんに話しかけた。
「ぬ、ぬゎんでアンタが居んのよう!!!」
「いや、本国から帰国命令が下ってね。アスカのお供をして来た訳さ。」
何か急にピリピリし始めたミサトさんを尻目に、男は僕に歩み寄って来た。
「君がナギサカヲル君かい?噂は聞いている。俺は、カジ。カジリョウジだ。
今迄、イカリ王国の大使として、ガームーンに滞在していたんだが、
この度、帰国の運びとなってね。ま、よろしく頼むよ。」
は、はあ、こちらこそ・・・・・・。
カジさんの案内で、アスカ姫がふて寝、いやいや、休憩している部屋を訪ねる。
部屋の隅で、美少女が心地よさ気に立てている寝息を、シンジ君が遮る。
「・・・ねえ、アスカ、起きてよ!ねえ、アスカってば・・・。」
「ん・・・・・・あ、シンジ?・・・・・・ぐーてんもるげん。」
眠そうに目をこすりながら、アスカ姫が体を起こす。
「・・・・・・あら、ミサトまで来てたの?ちょっと大袈裟じゃない?」
「何言ってんのよう、激務の合間を縫って、迎えに来てやったんじゃない♪」
出発前のミサトさんの言葉通り、僕を除く他の面々は、深く知った仲のようで、
和気藹々と会話を弾ませている。そんな中、浮いた存在の僕に、アスカ姫が目を向けた。
「こいつ・・・・・・誰?」
さすがに「勇者です」とは自己紹介し辛く、戸惑っていると、
僕に代わってシンジ君が、「僕がここにいる理由」をアスカ姫に簡単に説明してくれた。
「・・・で、カヲル君は、アダムの血を引く勇者なんだ。」
「え〜!こいつが勇者?・・・・・・冴えないコねえ・・・・・・。」
アスカ姫、「冴えない」はちょっとヒドいなあ。それでも平静を装いつつ、
皆に倣って、フレンドリーに挨拶してみた。「よろしくね、アスカ」。
「はあ?あんた誰に向かって口利いてんの?これでも私は王女なんだから、
ちゃんとアスカ様、って呼びなさいよ、図々しいわねえ!」
アスカ様・・・。同じ王族でも、シンジ君とはエラい違いだなあ。
でも、そう言われると、なんか僕は前世でもアスカ様の下僕だったような気がしてきたぞ。
「お前さん達、積もる話も分かるが、ここはイカリ王国へと急がないか?
ゲンドウ王も心配しているだろう。話す時間は、船に乗ったらたっぷりあるさ。」
カジさんの提案に、僕を除く全員が賛成。僕はと言うと、さっきの船酔いで、
まだ気分が優れないんですけど・・・・・・はいはい、無視ですね♪
う〜・・・・・・げろげろげろげろげろげろ〜
出航して間もなく。当然のように酔いのぶり返しに見舞われた僕は、
自分の体内で醸造された有機飼料を近海魚達にry・・・・・・。
「ちょっとあんた!キッタナイわねえ、こんなとこで餌付けしてんじゃないわよ!」
アスカ様の優しい言葉に見舞われた僕は、更に、自分の体内でry・・・・・・。
僕が与えていた有機飼料は、余程、海洋生物にとって魅力的なのか、
魚ばかりか、白くて大きなクジラのような生物までも引き寄せた。
みんな〜、来て来て〜!なんだか変わった生き物が寄ってきたよ♪
「ミサトさん!あれって、使徒じゃないですか?」
「・・・・・・使徒みたいねえ・・・・・・。」
「あんたバカぁ?ヘンなモン、おびき寄せてんじゃないわよ!!!」
僕の所為か・・・・・・まあ、間接的に僕の所為だな・・・・・・。
従順に餌付けされていた使徒だったが、ふと我に返ったのか、
一旦、蒼龍から距離をとると、今度はこっちに向かって突進してきた。
水面でジャンプして、蒼龍の甲板を飛び越えて行くなど、やけに挑発的だ。
さあ困った。敵は水中か空中高くを移動している。僕やシンジ君の剣は届かない。
だが、その様子を見て、アスカ様は一人、ニヤニヤしている。
「チャ〜ンス♪」
アスカ様は、使徒が甲板上を飛び越えるタイミングを捉えるべく、身構えた。
「い〜い?私の実力をよ〜く見てなさいよ!・・・・・・ギガデイン!!!」
アスカ様の唱えた電撃の呪文は、甲板の真上で使徒を襲った。
使徒は体表に水分を帯びているので、さぞかし電気の通りが良いに違いない。
呪文の直撃を受けた使徒は、轟音と共に甲板上に墜落した。
よし!これなら剣による物理的な攻撃を加える事ができる。
・・・・・・と、思ったんだけど、何だか使徒の様子の変だ。
最初は甲板を壊す勢いで暴れていたのが、段々とその勢いを弱めている。
海中と違い、思うように動けないのか・・・あ、まさか、エラ呼吸してたんじゃ・・・?
完全に動きの止まった使徒を確認し、アスカ様が勝ち誇る。
「どう?見た?戦いは、常に無駄無く美しく、よ!」
余りに情けない使徒のサンプルを乗せ、船はツキージの港へと船足を速めるのだった・・・。
久しぶりにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
乙乙
きたーーーーーーーーー!
渚くんは僕らを見捨てていなかった
使徒呼び寄せるってwwww
GJ
乙
キター
すげえな。各キャラ総なめか。
船釣りに行った人から聞いたことがある
本当にゲロに魚が寄ってくると…
撒き餌状態だそうだ…