強制女性化小説ない?Part38

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1スレタイに『TS』が欲しい気もする
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で、意思に反して女性化されるSSを楽しむスレッドです。
SSへのコメントや、その他TS系サイトの情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part37
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248431107/

強制女性化小説ない? 論議スレ  4th
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/

■暫定ローカルルール
最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、暫定措置としてこのスレにおいては、次のローカルルールを適用します。

※SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※作者、読者ともマナーを守って進行していきましょう。
※次スレ立ては>980、若しくはスレッド容量480KBを目安に。
※容量が危ない時は、作者様は極力次スレに投稿していただきたいです。ご協力をお願いいたします。

【注意】
◇以下の事を守れない人はどんな人であっても荒らしです
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレを示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
2名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 21:57:47 ID:MU2smfGR
【現行TS関連(?)スレ】
「性転換」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%C0%AD%C5%BE%B4%B9
「女性化」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%BD%F7%C0%AD%B2%BD
「女体化」スレッド http://find.2ch.net/?STR=%BD%F7%C2%CE%B2%BD

【関連サイト】
八重洲メディアリサーチ http://www14.big.or.jp/~yays/
アダルトTSF支援所 http://tsadult.s7.x-beat.com/

【保管所】
強制女性化小説 投稿SS・イラスト保管庫 http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
強制女性化SS保管庫 http://yellow.ribbon.to/~tseross/
強制女性化小説ない?スレ保管庫 http://library.s12.dxbeat.com/tsf/

【過去スレ】
01 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1002/10021/1002186275.html
02 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1017/10174/1017406685.html
03 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1027/10279/1027975198.html
04 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1032/10321/1032134486.html
05 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1037/10377/1037720935.html
06 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10409/1040906334.html
07 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1045/10450/1045070923.html
08 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1061/10619/1061957603.html
09 ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10670/1067058536.html
10 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073483120/
11 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/
12 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086265602/
13 ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089199625/
14 ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091716206/
15 ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091754078/
16 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102851738/
17 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107616523/
18 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112115915/
19 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116141918/
20 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/
21 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127230752/
22 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133965211/
23 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140014162/
24 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148431375/
25 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152972928/
26 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156916130/
27 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168049296/
28 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180802896/
29 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183825683/
30 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187803179/
31 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193411408/
32 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198390232/
33 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754233/
34 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203835499/
35 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216506062/
36 ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231691358/
3名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 12:21:01 ID:yQWEMOHi
>>1もつ
4名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 18:04:42 ID:Yd3JIXFG

前スレもGJ
5名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 21:09:17 ID:2L12+oDK
前スレ>>589って元ネタある?
6名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 18:47:18 ID:B9urwBfB
>>5
その前スレの>>5あたりからを確認してください
7名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 22:43:19 ID:b5xPPOpN
ここってパロおk?
強制女体化モノ少女漫画のパロ書きたいんだけど、
原作がマイナーなので少女漫画スレに落とすか迷ってるんだ。
少女漫画スレ凄い過疎で…
8名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 23:41:44 ID:BSmQ04+i
是非ここでお願いしますー
9名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 00:11:32 ID:2zVBSnhS
>>6
thx
>>7
ぜひここで
10名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 10:37:43 ID:u7tAbXv6
>>7
ぜひこのスレの救世主に♪
117:2009/11/01(日) 18:55:44 ID:JKBhJR9b
有り難うございます。書いてきたら又投下させて下さい。
12名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 19:50:17 ID:jYHt6V+v
wktkさせてもらうぜ
13 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 21:42:44 ID:grpzA4Fi
せっかくの祝日だから書きかけだったものを仕上げてみた
ダーク成分配合なので口に合わない人はトリでNGを
14 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 21:45:31 ID:grpzA4Fi
滝川春樹は今、全力で自転車のペダルをこいでいた。
夜の街の光が風に乗ってどんどん後ろに流れていく。
春樹が行こうとしている場所は、街外れにある物寂れた廃工場だった。
大分前に所有していた企業が倒産したらしく、機材などを運び出してからはほとんど放置されたまま。
近所の小学生からはオバケ工場と呼ばれ、大人にも子供にもわざわざ出向こうとする者はいないところだ。
何故そんな場所に春樹が行こうとしているのか。それはある人物からの手紙が原因だった。
その手紙には、特徴的なカクカクとした鋭い筆跡でこう書いてあった。

『今日の午後10時、オバケ工場まで来てくれ

                椎名晶』

線が入っただけの真っ白な便箋のど真ん中に、一行と差出人のものらしい名前が書かれているだけの内容の薄い手紙。これが今朝、春樹が通う高校の下駄箱に入れられていたのだ。
体育館裏に呼びつけるような甘い香りがするものではなく、街外れに、しかも夜に来てくれという怪しいもの。普通の高校生ならイタズラだろうと流していたところだが、春樹は違った。
場所と時間はさして問題では無い。春樹が手紙の場所に行こうと思ったのは、差出人の名前のせいだ。
“椎名晶”というのは、幼稚園からの付き合いになる春樹の親友の名前なのだ。そしてその幼なじみは、2ヶ月ほど前から行方不明になっていた。
晶が消えたその日、所属していた野球部の活動を終えた春樹と晶の二人は、珍しいことに一緒に帰らなかった。
春樹は新発売のゲームを買うため、二人の自宅とは反対方向の店に行く予定。普段ならば晶もそれに付き合っているところなのだが、晶はそうはしなかった。
「今日は俺の愛しのファンシーキャッツがテレビに出るんだ。 録画予約も三回くらい確認したし、天変地異でも起きない限りは心配無いだろうけど、やっぱり見るなら生放送だろ? つーことで、悪いんだけど今日はお先に失礼するぜ」
そう言うと、晶は上機嫌で帰っていった。
晶がファンシーキャッツというアイドルグループの熱狂的なファンであることは春樹も重々知っていたので、大して不思議にも思わなかった。
春樹も「晶らしいな」と少し苦笑しながら晶に手を振り返し、自分の目的であるゲーム店に向かった。
売り切れ必至の人気シリーズであったが、数ヶ月前から予約済みだった春樹は問題なくゲームを入手。その後は早くプレイしようと超特急で帰宅した。
15 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 21:49:49 ID:grpzA4Fi
自宅に着いた春樹は、説明書をさっと読み流しゲームを起動。
新しく追加されたシステムを弄ってみたり、ボス戦に燃えているうちに止めどころを失い、結局徹夜でプレイしてしまった。
そして翌朝、睡眠不足の中で春樹が登校する準備をしていると、晶の父から電話がかかってきた。
「朝早くすまないね。 晶がまだ帰って来てないんだが、春樹君は何か知らないかな?」
夜通しゲームをしていた春樹以上に疲れた声だった。
どういうことですか、と春樹が聞くと、晶の父は、昨日学校に行ってから晶がまだ帰って来ていないのだと説明した。
晶が泊まりなどする心当たりもない春樹は、高校で別れる時、晶がすぐに家に帰ると言っていたことを晶の父に告げた。
晶の父は一言「そうか、ありがとう」と言って電話を切った。
晶のことが気になったが、俺はいつも通りに登校した。そしてその日、晶は学校に来なかった。
ほどなくして、晶の両親が警察に捜索願いを出した。
しかし警察の調べでも晶の目撃情報はほとんど無く、春樹の証言以上のものは見つからなかった。
そのままなんの進展も無く、あっという間に1ヶ月が過ぎた。
こっそりと自殺した、とか、どこかの女と駆け落ちしただとか、そんな噂も薄れてきて、学校内でも誰も晶の話をしなくなった。
そして今朝、春樹の元にあの手紙が届いた。
(あれは間違いなく晶の字だ……!)
晶の両親には伝えなかった。確信は得ていないし、誰かの手の込んだイタズラという可能性もあったからだ。
偽物にせよ本物にせよ、自分が行って確かめればいい、そう春樹は考えたのだ。
三十分ほどすると春樹は廃工場に到着した。時刻は9時50分。待ち合わせにも問題なく間に合った。
自転車を停めて敷地の中を見回すと、暗い工場の中で一ヶ所だけ明かりのついている場所があり、春樹はすぐにその場所へと向かった。
春樹が近づいていくと、明かりの下には女性が一人で立っているのが分かった。
背は女性にしてはやや高めで、闇に溶けるような黒く長い髪。そして何故か、紺色のワンピースに白いエプロン、頭にはヘッドドレスという、所謂メイドのような服を着ていた。
「お待ちしておりました」
春樹に向かってメイドが綺麗に一礼した。
誰もいないか、晶がいるかのどちらかだと考えていた春樹は、あまりに予想外の相手に少し狼狽えてしまう。
「え、えぇっと……どなたでしょうか?」
そんな気圧され気味の春樹を見て、メイドがクスクスと笑った。
16 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 21:52:10 ID:grpzA4Fi
「あらあら、どなたでしょうか? だなんて、ちょっとショックです」
「いや、そう言われてもメイドさんに知り合いなんていないんですけど……」
「それはまぁ、そうでしょうね」
いまいち流れの掴めない会話で春樹少々混乱していたが、メイドは春樹を見て笑うばかりで要領を得なかった。
このままでは埒があかないと春樹が口を開いた。
「俺は友達に会えるって聞いてここに来たんですけど」
「やだなぁ、目の前にいるじゃありませんか」
「………は?」
思わず春樹の顔が固まるが、メイドはまだ笑みを崩さない。
「………くっ、あはははは! やっぱり分かんないよな。 そりゃ当然だよな」
突如メイドの口調が砕けたものに変わった。上品に感じられた含み笑いも、歯を見せた無邪気なものに変わる。
メイドが放つその雰囲気に、春樹はなんとなく既視感を覚えた。
ふいに、混乱している春樹の頭の中で、春樹を見て笑うメイドの顔がいなくなった友の顔と重なった。
何故だと春樹が思うのと同時に、メイドの短い会話の内容を思い返した。
「あの……まさか……」
「ああ、そのまさかだよ春樹」
「う、嘘だろ、本当に、本当に晶なのか?」
「信じられないのも無理ないさ。 そういえば、男の話し方をするのも随分と久しぶりだなぁ……」
メイドは否定する様子も無く、自分に投げ掛けられた春樹の言葉に頷いた。
だが春樹は素直にそれを飲み込めない。当然だ。晶は男で、目の前にいるメイドは女性。体格、背丈、顔、声のどれを取っても女装とは思えないし、このメイドに晶の面影など無いに等しい。
春樹は当然のように疑惑の視線を送ってしまう。それを受けたメイドは苦笑いをしながら頭を掻いた。
「まぁ、お前のことだからそう簡単には信用してくれないは思っていたさ。 そうだな……俺しか答えられないような質問してみろ」
メイドはそう言って自分の胸元を叩いた。
自信満々、どんなことでもドンと来い!とでも言いたげな顔をしている。
そう言われた春樹は少しの間考えを巡らし、
「いや、いいよ。……多分、君は晶だ」
「……はぁ?」
「信じるって言ってるんだよ」
晶しか答えられないような質問と言われても、春樹にはそう多くは思い付かなかったが、それすらも口にしなかった。
「偽物がそんなこと言うわけないし、何より君からなんとなく晶の雰囲気を感じるからね」
「春樹……」
「ちょっと馬鹿っぽいところなんか特に」
「……あぁそーかい」
17 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 21:56:12 ID:grpzA4Fi
メイドが気に入らなそうに、しかし少し嬉しそうに溜め息をついた。
だが晶は実は女でした、なんて言うには顔も体格も変わりすぎだし、実は男のままで女装しているということもないだろう。大きく膨らんだ胸が、こいつは女だと主張しているのだ。
では何故晶は女になってしまったのか。
「説明してくれ。何で今まで姿を眩ましていて、しかも女になっているのか」
「おう、焦らなくてもちゃんと話すって」
そう言って晶が近くにあった鋼材に腰かけた。春樹も晶に指示されて隣に座った。
「これはな、所謂ナノマシンのせいだ」
「……ナノマシンって、映画とか漫画に出てくるアレか?」
「それだそれ」
春樹の言葉を受け、メイドが気に入らなそうに、しかし少し嬉しそうに溜め息をついた。
しかしこのメイドが晶だとすると、何故男だった晶が女に、それもこんな美人になっているのか。
ナノマシンとは、大きさが細菌のように超小型の機械のことである。医療目的、あるいは兵器として、世界中から注目されている最新技術だ。
晶は真剣な面持ちでさらに続けた。
「あの日お前と別れた後、俺はある奴等に捕まって、体にナノマシンを注射された。その時は抵抗する間もなく気絶させられてしまってな。次に眼を覚ました時には1ヶ月が経っていて、オマケにこんな体になっていた」
淡々と話しながら、晶は女という部分を強調するように自分の乳房を両手で揉んだ。
メイド服の上からでもそのメロンのような大きさが見てとれてしまい、春樹は思わず赤面してなんとか視線をずらした。
胸以外に視線を移すが、スカートから見える生足や髪に隠れたうなじも魅力的に見えてしまう。
春樹は“ある奴等”というのが気になったが、晶の胸の画が目に焼き付いたのと、晶が流れるように語り続けるせいで、口を挟むことが出来なかった。
「なんでも、俺が注射されたナノマシンは人体の改造が出来るもので、1ヶ月近くかけて俺の全身の細胞を女に作り替えたらしい。内臓からホルモン、果ては遺伝子まで完璧にな」
人間の体の構造を変えてしまうナノマシンなど、春樹は聞いたこともない。
だがそれは聞いたことがないだけで、目の前に証人がいるならば信じざるを得なかった。
「だからこれは本物だぞ。なんなら触ってみるか?」
「ばっ、馬鹿言うな!誰がお前の胸なんか!」
「ったく、そんなに嫌がることはないだろうに」
「あぁうるさい! 体のことはもういいから、お前を拐った奴等について話せ」
18 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:00:47 ID:grpzA4Fi
晶の性格は春樹も知っているので、本気なのか冗談なのか春樹には分からなかった。それだけに余計に質が悪い。
春樹をからかうのにも飽きたのか、晶はまた続きを話し始めた
「柿原だよ」
「柿原? 柿原って、うちのクラスの柿原勇也か?」
「そう、その柿原」
晶が口にしたのは、春樹達と同じ高校に通う、プライドの高さがちょっと鼻につくクラスメイトだ。
何処かの金持ちの息子らしく、そのせいか学校でも友達は多いが少し浮いている印象の男子で、春樹と晶も交友が無いわけではないが深くもない。
春樹が何故柿原勇也の名前が出てくるのか、それ問う前に晶の口が開いた。
「柿原の家でナノマシンの研究をしていて、その実験台が必要だんたんだ。それで俺を」
「……拐ったんだな」
「……そうだ」
春樹の中で怒りが沸き上がる。
晶が消えてから、春樹自身も街を回ったり、近所の人間や友人に聞き込みをした、もちろん勇也にも。だが返答は“知らない”というものだった。
勇也のことだ。春樹が晶を探している間、勇也は心の底で笑っていたに違いない。
「女になってからは柿原のとこにいたんだ。女の作法や言葉遣いを教えられてさ、服も……こんな感じで」
晶が俯き加減で自分が着ているメイドの生地を撫でた。
なるほどあのしゃべり方とメイド服はそのせいか、と春樹は一人合点する。
「あのクズ野郎、絶対に目にもの見せてやる!」
春樹が怒りで声を震わせながら言った。
「……春樹、怒ってるのか?」
「当然だろ!お前は自分が女にされて平気なのかよ!」
それを聞いた晶が体を震わせて拳をギリリと握りしめた。顔は俯いているので見えないが、自分と同じく怒りに震えているのだと春樹は思った。
「晶をモルモットにしやがって!絶対に許さない!」
晶がいなくなって悲しんでいたのは春樹だけではない。部活の仲間や友人は当然、そして特に晶の両親がどれだけ苦しんだことか。
勇也にはその報いを受けてもらわなければならない。
そして春樹がなんとかして勇也を縛り上げ、晶を助けて元に戻すのだと決意した、その瞬間、

「随分と怒っているみたいだねぇ春樹」

晶と春樹とは別の、第三者の声が廃工場に響いた。
突然聞こえた聞き覚えのある声に、春樹と晶の視線が声のした方向に集中する。
二人の視線の先には、今の今まで話題になっていた、柿原勇也が立っていた。
19 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:03:27 ID:grpzA4Fi
「お前───!」
「おいおいそんなに睨むなよ、目付きが悪くなるぞ」
「柿原、お前が何故ここにいる!」
「そりゃここはうちの土地だからね。むしろ聞きたいのはこっちだよ」
勇也がわざとらしく肩を竦めて見せた。
ここの工場が勇也の家のものだというのは、春樹には初耳だった。
「さてだいたい事情は聞かされたみたいだから、お互い細かい話はよそうじゃないか。 さて春樹、お前はこれからどうしたいんだい?」
勇也がやけに芝居がかった様子で言った。
それを見た春樹は苛立ちと怒りを押さえきれなかった。
「決まってる。お前に一発入れてから、晶をこいつの家に連れていく!」
晶が女になったことを信じてもらえるかどうかは分からないが、春樹が分かったことが実の両親に分からない筈がない。
ダメでもどこかの病院で検査すれば、ナノマシンのことが分かるはずだ、と春樹は考えていた。
「邪魔をするなら、お前を殺してでも連れていくぞ!」
「おいおい物騒だな。しかし心配しなくていいぞ、俺はお前の邪魔をするつもりは全くない」
無抵抗をアピールするように勇也が両手を挙げた。
しかし春樹はそれを全く信用しない。武器を隠し持っていたり、後ろに仲間が控えていたり、これが罠だという可能性は十分にある。
勇也は警戒を解かない春樹を見て呆れたように嘆息すると、今度は春樹ではなく晶の方を見た。
「晶」
勇也の言葉で晶の体がビクンと跳ねた。
「こいつはお前を助けたいらしい。こいつについて行けば、もしかしたら元に戻れるかもしれないな」
「黙れ柿原!」
「お前には聞いてないだろ? 俺は晶に聞いてるんだよ」
「テメェ────!」
怒りにかられた春樹が鋼材から立ち上がり、勇也に掴みかかろうと動き出す。しかし春樹の手が勇也に届くよりも早く、隣にいた晶が春樹の手を掴んでいた。
「離せよ晶!」
春樹は激情のままにその手を振りほどこうとするが、晶の手は万力のように春樹の手をガッチリと掴んで放さない。
その痛みと女の体とは思えない力に、血が昇った春樹の頭が急激に冷めていく。
「おい、晶、どうし────ぐっ!?」
晶が春樹の首に手をかけて締め上げ、春樹の呼び掛けを中断した。
20 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:10:26 ID:grpzA4Fi
慌てて振りほどこうと春樹が全力で暴れるが、晶の腕はやはりびくともしない。
晶は腕の力を緩めることなく、そのままギリギリと春樹の首を締めた。
混乱して目を白黒させる春樹を見て、勇也がさも愉快なものを見たかのように手を叩いて笑った。
「お前さ、俺が犯人だとして、こんな簡単に晶を逃がすわけないじゃん。 晶はもう俺のものなの、分かる?」
勇也が何を言っているのか、春樹は言葉は理解できても意味が頭に入ってこなかった。
ただ晶が勇也ではなく自分を攻撃していることが、春樹には衝撃的だった
「いいよ晶、合格だ! お前は死ぬまで俺のメイドとして可愛がってやるよ」
「ありがとうございますご主人様!」
命懸けで暴れる春樹の首を掴みながら、晶が心から嬉しそうに笑顔で勇也の言葉に答えた。
その表情は親友の春樹に向けるものでも、勇也に憎しみをぶつけるものでもなく、乙女が想い人を見るような熱のこもったものだった。
「あ……き、ら……!」
肺から何とか空気を絞り出して呼び掛けたが、晶の手の力は強くなるばかりた。
遂に春樹の足が地面から離れた。
脳の血と酸素が欠乏し、段々と春樹の気が遠くなっていく。
「ごめんなさい春樹。これは私の忠誠心を試すテストだったの」
「テ、ス……ト……?」
「そうテスト。私がご主人様のものになれたかどうかの」
晶の口調はいつの間にか最初の女のものに戻っていた。
春樹は晶の言葉で虚を突かれたが、次第に自分が騙されていたことに気付いていった。
晶は体が女になっただけではない。心まで勇也の女にされている。勇也は晶が男を捨てられたのか試していたのだ。
そして晶は男と自分ではなく、女と勇也を選んだのだと春樹は悟った。
先程までのは全て演技だったのだ。
「今の私はご主人様のもの。でも安心して、春樹は友達だから殺したりしないからね」
晶は殺人的な力で春樹の首を片手一本で絞めながらニコリと笑った。
首を絞められながら安心しろといわれてもできるはずもなく、春樹は死の恐怖から必死にもがいた。
しかし晶の腕は鋼鉄のように春樹の首を捕らえ続け、やがて呼吸を止められた春樹の目の前から色が失われていく。
勇也の高笑いと晶の笑顔をバックに、春樹の意識は闇に落ちた……。
21 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:12:35 ID:grpzA4Fi


春樹は気絶していたのが嘘のように一気に覚醒した。寝起きのようにぼんやりと意識を朦朧とさせることもない。
テレビの電源を入れるように、体のどこかのスイッチを入れられたかのようだった。
脳の動きも快調そのもので、晶と話したこと、勇也のやったこと、そして自分が何故気絶していたのかがハッキリと思い出せた。
目を開くと真上には真っ白な天井と蛍光灯が見え、この場所があの工場ではないことは直ぐに分かった。
あの後放って置かれて誰かに発見されたのか、勇也達に捕まったかのか。
恐らくは後者だろうと春樹は考えた。体は動かないが、肌に空気が触れる感覚で自分が裸だということがわかったためだ。
自分の置かれた状況を飲み込み、起き上がろうと体に力を入れた。
(………動か、ない?)
春樹は体を起こすどころか、腕も足も、指の一本ですら金縛りにあったかのようにピクリとも動かせない。かろうじて動かせるのは瞼と瞳だけだった。
「起きたね春樹」
必死で体を動かそうとする春樹の耳に、女になった晶の声が聞こえた。
声がした隣の方向を確認しようとするが、顔を向けることも出来ない。
しかしすぐに晶が春樹の視界に入る場所へ動いたのでその必要はなかった。
(なっ───!?)
「あっ、今驚いたでしょ。分かるよ、私と春樹の仲だもん」
晶は工場でのメイド服姿ではなく、一枚も服を着ていなかった。
大きく実った乳房と、その頂点に積み重なる乳輪と乳首が春樹の視界に飛び込んできた。
更衣室で見た筋肉のついたがっちりとした体ではなく、滑るように緩やかな曲線を描くしなやかな体。
動けない春樹には見えないが、股間のペニスは跡形もなく消え失せ、その変わりに女性の性器であるヴァギナも出来ている。
メイド服を脱いだことで、晶の女になったことをいっそう意識させられた。
男であったことなど微塵も感じさせない女の裸体に、春樹の体が自然と熱くさせられる。
「あっ、おっきくなってきたね。私の裸で興奮してるんでしょ……」
「あ……う………」
否定しようにも、口から出たのは赤ん坊のような情けない声だった。
晶はそんな春樹を見てニコっと笑い、仰向けに寝ている春樹の胸にに覆い被さるように、横から春樹に体を重ねた。
22 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:14:27 ID:grpzA4Fi
「あっ、おっきくなってきたね。私の裸で興奮してるんでしょ……」
「あ……う………」
否定しようにも、口から出たのは赤ん坊のような情けない声だった。
晶はそんな春樹を見てニコっと笑い、仰向けに寝ている春樹の胸にに覆い被さるように、横から春樹に体を重ねた。
柔らかな脂肪が押し付けられる感触と、肌と肌とで直接感じる晶の体温が春樹の熱を加速させた。
「何で体が動かないが知りたいんでしょ? それはね、ご主人様が春樹にもナノマシンを注射したからなの」
(なんだって!?)
春樹の心にうすら寒いものが走った。
ナノマシンといえば晶をこんな姿に変えてしまった原因そのものだ。
「春樹の脳から体への命令を遮断して、一時的に運動機能を麻痺させてるんだって。 あくまで一時的にだから、しばらくしたらちゃんと治るから心配してね」
春樹が心配しているのは体が動かないことではない。
体に入れられたナノマシンによって、自分も晶のように女されてしまう。
体だけでなく、心までも変えられてしまうかもしれない。
春樹がそんなことを考えているとは思っていないのか、晶は自慢するように説明を続けた。
「麻痺させているのは運動機能だけだから体の感覚はちゃんとあるでしょ? だから───」
春樹の目が、晶が片腕を自分の下半身に伸ばすのを捉えた。
そして止める間もなく春樹は自分のペニスが掴まれるのを感じた。
「あっ……」
「こういう感覚はちゃんと残ってるの……」
晶が片手で器用に春樹のペニスを弄り始めた。
握る力を変えてみたり、亀頭を揉んでみたり、カリの部分を指先で撫で上げてみたりと、晶の手付きは男を責めることに慣れたものだった。
自慰とは全く違う快感に春樹の脳がしびれる。
「あっ……あっ……」
「うふふ、可愛いなぁ春樹のおちんちん……」
晶の指が肉棒を滑る度に、春樹の口からは気の抜けた吐息が漏れた。
春樹の意思ではなく、快感に対する反射として体がピクン、ピクンと痙攣する。
晶は春樹の反応を楽しむように竿を扱き、睾丸を手の中で弄んだ。
春樹は女性に、それも親友からの愛撫される羞恥心と快感で、顔から火が出そうだった。
体が動かないために抵抗もできず、春樹の体は晶によって徐々に高められていった。
ペニスからカウパー線液が漏れだし、それが晶の手でにちゃにちゃと音を立てた。
23 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:17:26 ID:grpzA4Fi
(こん……な……!)
春樹は快感に遊ばれ、絶頂に達する寸前の場所をさ迷っていた。
春樹は体に力が入らないために、射精を我慢することが出来ない。
それなのに未だに春樹が射精まで達していないのは、ひとえに晶の技量によるものだった。
晶は春樹が達しそうになると愛撫する場所をズラして春樹の意識をそらし、肉体に余裕ができると春樹の弱点を重点的に責めた。
晶は春樹の体を把握し、春樹の快感をほとんど完全にコントロールしていた。
「春樹、涎が垂れちゃってるよ」
「ふぁ、はっ………んむっ!」
「ん……ちゅ……」
晶が弛緩した春樹の口から溢れた唾液を舐めとり、そのまま春樹と唇を重ねた。
開きっぱなしの口に舌を滑り込ませ、春樹の脱力した舌に絡ませて唾液を混ぜ合う。
晶のざらざら舌が口腔を蹂躙し、春樹の心もそれに蕩けさせられていく。だが、それでもまだ春樹は絶頂を迎えることが出来なかった。
晶の一方的なキスが終わり、春樹から晶が離れると、晶が潤んだ瞳で春樹を見つめた。
「上手でしょ? これもご主人様から教えてもらったんだ」
この一言が、快感に飲まれつつあった春樹の意識をかろうじて踏み止まらせた。
晶は春樹のペニスから手を離し、今度は仰向けの春樹の顔に股がるような位置に体を動かした。
春樹の視界を晶の股間が埋め尽くし、女性器のツンとした臭いが鼻を突いた。
「こんなに近くで見たことないでしょ? これが私のオマンコだよ」
そう言って晶は自分のヴァギナに指を這わせ、春樹に見せつけるように開いた。
盛り上がった双丘の内側にはヒダが幾重にも重なりあい、晶の体内へと続く穴を囲んでいた。
うっすらとトロリとした液体が漏れ、糸を引きながら春樹の頬へと垂れ落ちた。
「奥にはちゃんと子宮も卵巣もあるから妊娠もできるんだよ。生理はちょっとしんどいけどね」
晶が自分の生器に指を這わせ、小さな喘ぎ声を上げた。
それによって晶から溢れる愛液が増え、今度は春樹の口の中へと吸い込まれた。
しょっぱい味がする親友の愛液を、体を動かせない春樹は吐き出すことが出来ず、そのまま飲み込むしかなかった。
自分の性器を見せ終わると、晶は腰の位置をそのままに頭を春樹の下半身へと動かしてシックスナインの体勢へと動いた。
24 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:20:54 ID:grpzA4Fi
「もう焦らしたりしないよ。ちゃんとイカせてあげる」
その声と同時に、しばらく自由だった春樹のペニスを温かく柔らかな感触が包んだ。
春樹は直感的に、あの大きな乳房に挟まれているのだと理解した。
「あぁ……うぁ……!」
「いい臭い……」
晶がゆっくりと乳房を上下させ、徐々にそのスピードを上げていく。
初めの手淫とは全く違った容赦の無い責めに、春樹は一気に絶頂に近づいていった。
(ぐっ……こんな……!)
肉体の我慢が効かない以上、精神力で我慢するしかないと春樹が必死で堪える。
しかしそれも次の瞬間に無駄に終わった。
「はぁんむ!」
「あ゛あっ………っ!?」
春樹のペニスに生暖かい湿ったものが絡み付いたのだ。
さらにそれは春樹の体液を搾り取るように、強く陰茎に吸い付いく。
さらに、尿道の口を掻き回すように何かが蠢いていた。
晶が口を使ったのだと気付くより早く、それがトドメとなって春樹は遂に絶頂に達した。
目が眩むような快感で腰が跳ね、ペニスからは大量の精液が吹き上がる。
晶はその洪水のような射精を一身に受け、口に流れ込んだ精液をゴクゴクと嚥下していった。
そして絶頂に達している春樹のペニスをさらに乳房と舌で責め立て、春樹の射精を加速させた。
「はぁ……はぁ……!」
「いっぱい出たね。ずっと我慢してたからとってもよかったでしょ?」
そう言いながら、晶は春樹のペニスにこびり付いていた精液を舐めとった。
イったばかりで過敏になっている春樹の体は、そんな刺激でもビクンと震えてしまう。
愛撫をする側の晶の体の奥からも、とめどなく愛液が溢れ出していた。
やがて全ての精液を舐めとると、晶は再び春樹と正面から向き合った。
「最初は女の体もこの話し方もすっごく嫌だったの」
晶が春樹と視線を重ね、ゆっくりと口を動かし始めた。
「でもね、ご主人様に調教されてるうちに、女の子の自分が好きで好きで堪らなくなったの……」
両の瞳を子供のようにキラキラと輝かせながら晶が言った。
「だって男の体だとご主人様とセックスなんて出来ないし、おっぱいもないからパイズリも出来ないじゃない? それじゃあご主人様が喜んでくれないもの」
自分が女であることを誇るように、自信と喜びに満ちた表情だった。
晶の心が壊れているのか狂っているのか、ただそういう風に心変わりしただけなのか、春樹には分からなかった。
25 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:25:31 ID:grpzA4Fi
「だから女の子になってとっても幸せなの。 春樹には悪いけど、私はもう、男には戻りたくない」
そこには女になった悲しみも、勇也への怒りも、女として男を責める嫌悪感も感じられなかった。
(どうしてだ晶……お前はこんなことをするやつじゃなかったのに……!)
動かない体で一人嘆くが、肌と肌とで触れ合っている晶にそれが伝わることはなかった。
そこに晶が「でもね」と付け加える。
「ただ一つ心残りがあるとすれば、それは童貞のままで男の人生が終わったこと」
晶は再び春樹のペニスを手で掴んだ。さらに春樹の体に密着していた腰を少し浮かせた。
「女の子のオマンコってとっても気持ちいいらしいの。女の子になった私じゃもう味わえないけど、春樹には女の子になる前に、私のオマンコの味を知ってもらいたいんだ」
(女の子になる前にって!?)
晶の言葉で春樹の精神が凍りつく。
やはりこのままでは晶と同じ道を辿ってしまう。
だが晶はゆっくりと、自分の女性器に春樹の男性器を当てがった。
そのまま重力に従い、下へ下へと晶が春樹に向かって降りていく。
春樹を包み込んだ晶の熱が、春樹の思考を中断させた。
「あ゛あ゛ぁぁっ──!」
「んあっ、ふあああぁぁっ!」
すでに愛液で湿りきっていた晶の陰裂は、ズブズブと滑るように春樹を飲み込んだ。
淫らな熱を持った肉壁が春樹のペニスを擦り、ドロドロの愛液を絡ませる。
晶の膣が春樹を限界まで飲み込み、二人の腰がぶつかった瞬間、再び春樹のペニスが爆発した。
春樹の体が快感で痙攣し、かろうじて残っていた精液が搾り取られる。
完全に燃え上がっていた体に、未体験だった女の体の快感がぶつけられたことで春樹の絶頂は止まらなかった。
「すごいっ!春樹のオチンチンとってもいい!気持ちいいよ!」
(あきら……あきらっ!)
男の体の限界に達した春樹とは異なり、快感に限界の無い女の体である晶は腰を動かし続けた。
跳ねるように乱暴に腰を打ち付け、暴れるように揺れていた自分の乳房を揉みしだき、貪欲に快感を貪っていた。
それはもう完全に男の姿ではなかった。
「あ゛ああぁー!があああぁぁっ!」
(もうダメだ!止めてくれ!)
春樹の体が獣のような悲鳴を上げるが、完全に快感の虜となっている晶には届かない。
やがて射精する精液も尽き、ただ快感に弄ばれるだけになった。
春樹は晶の狂ったような喘ぎ声を聞きながら、気がふれそうな快感に必死に堪えていた。
26 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:31:28 ID:grpzA4Fi
「春樹っ、私のオマンコ気持ちいいでしょ!私も春樹のオチンチンがとってもいいの!」
答えることなど出来る筈もないのに、晶は快感に震えながら春樹に語りかけた。
晶の膣壁が春樹を擦りあげる度に、春樹の精神が少しずつ削られていった。
「ああぁイク!イクよ、春樹のオチンチンでイっちゃう!」
晶の腰使いがさらに激しく早くなる。
それにしたがって、滑らかだった晶の膣が急にキツく春樹のペニスを締め上げていく。
「イク、イっく!い、いくううううううううっ!」
晶が快感に絶叫して大きく仰け反り、一際強く腰を春樹にぶつけた。
パシン、パシンと、肉のぶつかる音が断続的に響き渡る。
愛液と精液にまみれた膣壁が痙攣し、もう既に限界の春樹にさらに快感を注ぎ込む。
「がっ……かは……」
「はぁん……いいよ春樹ぃ……」
晶は絶頂の波が引いた後も腰を微かに動かし、その余韻に身を委ねていた。
その小さな動きでも春樹の体は跳ねてしまう。
「きゃんっ」
晶が腰を上げてヴァギナからペニスを引き抜いた。割れ目から白く濁った粘液が零れ落ちた。
快感から解放された春樹の肉棒は、晶から引き抜かれたことでようやく固さを失った。
それと同じように脱力した晶が春樹の胸へと倒れこんだ。
「私の膣、気持ちよかった?」
「はっ……はっ……!」
春樹には答えを口にすることも考えることも出来なかった。
高まっていた快感の熱が一気に冷めていき、体だけでなく意識までもが休養を求めていた。
催眠術にでもかかったかのように、思考がうまく働かない。
「大丈夫、疲れたから眠くなってるだけ、怖がらないで……」
まるで母親のような柔らかな声だった。
涎と涙で汚れた春樹の顔を、晶が舌で綺麗に舐めとっていく。
ぼんやりとした春樹の頭に、慈愛に満ちた晶の声が少しずつ染み込んでいった。
「無理して起きていようとしたらだめ。今はゆっくり休むの……」
(いやだ…!眠たくなんか……!)
「次に目が覚めるときは、ちゃんと可愛い女の子になってるから」
(女になんか、なりたく……な……い……)
最早微かなものになってしまった精神力で抵抗するものの、限界の春樹の体は無理矢理に彼の意識を沈めていった。

「おやすみなさい」

闇に飲まれていく春樹に晶が小さくキスをすると、晶の意識は完全に闇に包まれた……。
27 ◆A4R0lAe0RQ :2009/11/03(火) 22:33:25 ID:grpzA4Fi
投下終了です
携帯からだから疲れてしまった
28名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 22:42:36 ID:BN/r+ibM
GJ!
29名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 00:24:52 ID:ps6fVSNf
GJ!つづきよろ
30名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 10:52:23 ID:BvE5S7Kz
GJ!
続きが楽しみで仕方ない
31名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 09:08:51 ID:lhgsW456
新作来てたのか
gj
32名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 18:20:01 ID:KeHxQwS/
人生蹂躙、調教、裏切り、悪役一人勝ちと凌辱エロゲのテンプレがありありと分かって萎えるな。
カタルシスも無ければ延々と続く鬱展開と、落とし所が見えずに作者のテンション低下で放棄が目に見えて余計に萎える。

無駄に長尺になりそうなネタに手を出さず、完結出来る作品を書いてくれ。
33名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:57:11 ID:7iXrX7V4
尊大な乞食だなぁ
34名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 03:42:14 ID:JuHf6K/G
水戸黄門好きとしては、続きを楽しみにしているにょろ。
35名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 05:56:50 ID:nws/7GMp
とりあえず>>32は僕オマエと作者にも
むかついていたんだろうな…とは思った
36名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 10:28:43 ID:3v51yg8g
何が萎えるかって言われれば、この手の凌辱エロゲテンプレが大量生産されていて、しかも殆ど完結せずに放棄されている現実だよ。

そういう意味では僕オマエと作者は典型的なケースだった。
37名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 11:29:54 ID:hC7GW0hi
長編を書き始めるより短編を書き上げる方が難しい というのは聞いたことがある
38名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 11:52:50 ID:braa1x4G
エロ小説長編を書き上げるのは難しい
エロ小説の神は袋の中に宿るのだ
文章を書きながらハァハァする・・・
それが原動力なのに
抜くと憑き物が落ちて続きがかけなくなる
39名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 16:21:16 ID:39F0+/Tj
>>27
GJ!!

短編といえばこないだ総合スレに投下されてた短編はかなり抜けた
強制+凌辱なんだからこっちに落として欲しかったぜ
40名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 17:05:33 ID:Gu0iXlt6
>>39
にぎわってるけど落とせば必ず叩かれるこっちと
過疎っぽいけど落とせば普通にGJもらえてまったりできるあっち

つまりそういうことさ
41名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 17:24:11 ID:QUxma63C
書きも出来ずに叩くだけの乞食って性格悪過ぎる
カス
42名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 18:27:00 ID:5TLX+hsK
一時よりはマシになったとはいえ、まだまだ「投下されればめっけもん」な状態なんだけどな、このスレ
とりあえず、>>32はそのレスを付ける気力まで萎えちゃってた方が、いろんな意味で幸せだったと思うんだ
43名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 21:11:05 ID:lZwTLJ6v
>>32=>>36が、明日車に轢かれて死にますように
44名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 21:55:23 ID:GudwuGUo
>>43
それはまた過激だな。轢かれてTSなら望むところだが。


まあ、ネット、しかも掲示板に投下されるようなSSなんて途中で切れるのがデフォみたいなものだし、むしろそこから何らかのアイデアとかを見つけて自分の作品の糧にすればいいんじゃないか?
その価値すらないものだったらスルーすればいい、自分が書き上げたことがあるわけでもないのに匿名で罵倒したり文句いうのはどうかと思うが。
45名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 22:31:19 ID:3v51yg8g
何作か書き上げた経験があるから言えるんだわ。
このテのネタは手は出しやすいが、反面恐ろしくテンションを維持しにくい。
原因は薄っぺらい悪役が一人勝ちし続ける虚無感とマンネリ感にあるんだが、キャラより先に書き手が屈伏してしまう。

以前180kb程度のそこまで長くもないダークなシナリオを書き上げるのに一年くらい掛かったし、書き上げた後は二、三ヵ月ほど何にも手に付かなくなるくらいダメージを食らったよ。
46名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:01:14 ID:nFWydc5E
抜けりゃいい。
カイトも橘悠も完結していない。
完結した作品でしか抜けないという奇特な人がいるのなら同情する。
47名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:09:25 ID:GudwuGUo
>>46
あれはそこそこ長いから、ある意味シーン1つが短編といえなくもないってのはどうよ。
それと脳内補完。
48名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:10:38 ID:EuHuB7L4
ま、ネット上なら書いたと嘘でも大口叩けるよね、
したり顔で大作家様面も出来るし。

ここは指導スレでも批判スレでも無いぜ?
完結した作品に対する感想を述べるならまだしも、
数日前に投稿されたばかりのプロローグに対して駄目出し。

180kb程度の書き上げに一年掛かったと書いてる癖に、
”俺は書き上げたことがあるんだじぇ!”と一段高い位置に自分を据えた上で、
”そんな大作家の俺様でもむずかしかったじぇ!”と勝手に己の力量不足を
自己憐憫のすり替えのネタする。

私的には随分と恥ずかしい行為だと思うけど
創作系スレはそういうのが大好きな自称作家って多いよな。

作品を全部読んだで批判するなんざ、
感想述べる上の最低限の礼儀だと思うけど、
ひょっとしたら、オフでは小物が気遣う程度の基本事項なんて
気にしなくても良いほど名の知れた作家様なんだろう。

本当に性質の悪い大作家様だと思うけど、
ぜひその180kbをここで晒して欲しいね。
完結してるならみんな忌憚無い意見を述べられるだろうし
そういう行為こそ、このスレでは歓迎されると思うけど?
49名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:17:44 ID:GudwuGUo
>>48が俺が言おうとして荒れそうだから言わなかったことを言ってしまった件。

>>48、お前はよく言ってくれた、だが、これ以上こういう否定的な話をすると作者が投下しにくくなると思うのだが。
50名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:44:19 ID:EuHuB7L4
お目汚しスマン、

創作系スレで投稿された作品に対して上から目線で
”脳内では僕は凄い大作家様なんです”系のレスする
電波が大嫌いでさ。

大抵こういう無自覚荒らしは、日付変更で逃げる卑劣な輩ばかりだし、
稀に”作品”と称するものを晒すのを見るが、
あまりのショボサに絶句した事はあるけど、感嘆した例がなくってね。
51名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 23:54:21 ID:6H/R2XgI
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|  
  | |@_,.--、_,>  書いてる途中で正気に戻ると
  ヽヽ___ノ         死にたくなるでござる
                               の巻
52名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 00:08:02 ID:E1uOgFD4
>>51
戻るな。濡れ場はテンションMAX、最高にハイになって書け。
普通のとこはまあ正気でも書けるし。
53名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 01:47:12 ID:BCfBZo3R
正上有平1
正上有平は緊張した面持ちで校門をくぐった。今日は高校二年二学期始業式。
そして同時に有平にとって性転換後初の登校でもある。
性転換する羽目になったことはあまり思い出したくなかった。
夏休みに駅前の歩行者天国で女装して仲間とふざけて踊っていた帰りにいきなり車に連れ込まれたのである。
気づいた時には見知らぬ窓もない部屋の中のベッドの上にいた。
驚くべきことに既に性転換手術は終了していた。
鎮静剤の影響もあるだろうが有平は終始放心状態であった。
胸を触ると立派な乳房があった。消毒をしにきた若い医者が
「Fカップはあるよ。よくできてるでしょう」と誇らしげに言った。
「なぜこんなことをするんですか」有平はしぼりだすように声を出した。
「特に理由はありません」と医者は冷めたく答えた。
ドアごしにガードマンのような人物が行ったり来たりするのが見えた。
組織的にやっているのだろう。有平にはどうすることもできなかった。
しばらくの間、朝に医者がやってきて注射をうったり消毒をしたりして去っていき
次に20代くらいの女性がやってきてトイレの指導をしてかえるという日々が続いた。
そして三週間ほどたったある日有平は呼び出された。
54BCfBZo3R:2009/11/07(土) 01:50:09 ID:BCfBZo3R
屈強なガードマン二人に促され有平は部屋を移動した。
有平は裸に青いロングワンピースをきているだけの状態である。
下半身に直接廊下の空気が入り込むのが不快だった。歩くたびに少し胸が揺れる。
今までには全くなかった感覚だ。
とまどった表情をしていると一緒に歩いているガードマンがこっちをにやっとみながらたまらねなあなどとつぶやいた。
思わず冷や汗が出てきた。男のなめまわすような視線とはこういうことなのだろう。
しばらく廊下を歩いて広い部屋に入れられた。
真ん中に大きなベッドがあり壁には四方とも鏡がついている。部屋のすみに試着室があり、そこへ入って中にある服に着替えるように言われた。嫌な予感がしたが試着室に入ると女子高生用の制服と下着が置いてあった。
「こんなの着れませんよ」有平は外に向かって叫んだ。
「着るものはいらないということですか?」外のガードマンに冷たく返された。
しかなく有平はそれを着用した。スカートはかなり短かった。膝上20cmはあるだろうか。

試着室から出ると先ほどのガードマンはいなくなり代わりに50代後半くらいの猫背の男が
一人と数人の素人風のカメラマンがいた。
猫背の男は紫の背広をきていて猫背のわりに体格は良い。闇社会の匂いをだだよわす人物だった。
「いいねー。やっぱり見込みどおりだ」男は有平をなめまわすように見ながら言った。
どうやらこの施設はこの男の一種の性的趣味でやっているようだ。
「そこに座れよ」男は中央のベッドに座るよう命じた。有平はベッドに腰掛けた。
「体育座り」男はぶっきらぼうにいった。もちろんそれではパンティーが見えてしまう。有平は躊躇していたが男は懐から拳銃を取り出し右手にもった。
「早くしろ!」と男が叫ぶ。
有平はやむを得ず体育座りをした。白い太ももと白いパンティがあらわになった。
目の前にいた数人の男たちが一斉にフラッシュをたいた。
恥ずかしさのあまり有平は目をつむってしまった。
その次は寝転がったカメラマンの顔の近くで足を広げて立つというものだった。
有平の短いスカートの中の景色をカメラマンがものすごく興奮状態になりながら撮っていった。
「今日のところはこの辺りでいいだろう」
男がそういうとガードマンが再び部屋の中に入ってきて有平を元の部屋に連れて行った。
「明日からもっと楽しいことが待ってるぞ」
有平の背中越しに男の声が聞こえた。有平は泣きたいというより吐き気がする気分だった。
55BCfBZo3R:2009/11/07(土) 01:54:15 ID:BCfBZo3R
部屋に戻っても有平は次の日のことを考えると落ち着かず制服姿のまま部屋の中をうろうろしていた。
このまま続けばもっと変態プレイをさせられるのは目に見えている。
なんとかならないだろうかと考えたがいい案が思い浮かばなかった。
その時部屋にガードマンの一人が入ってきた。たまらねなとつぶやいた方である。
「寝れないのか」
ガードマンが有平にたずねた。予想外に穏やかな声だった。有平は黙っていた。
「俺がここからだしてやってもいい」
ガードマンがふいにつぶやいた。
「本当に?」有平は静かにふりかえってたずねた。
「ただし、ただというわけにはいかない」
ガードマンは有平を見据えて言った。その表情から何を要求しているかは有平は察しがついた。
「まあ有平がバージンをささげてくれるというなら俺も危険を承知でここから脱出させよう」
ガードマンは真剣な表情でささやいた。
有平は答えに窮した。胸の鼓動が早くなる。男に抱かれるなど想像もつかないことだった。
さらにこのガードマンが信用できる保証はどこにもない。
ただし、このままいけば確実にあの変態ども餌食である。それよりは遥かにマシな気がする。
「わかった。いいよ」有平は視線をおよがせながらではあるがしっかりとした口調で答えた。
ガードマンは大きな体を踊らせるように有平の方をふりむいて今後のことについて話はじめた。
「そうときまれば話ははやい。早速行こう」
そういうと有平の手をとり部屋の外へと出た。ガードマンの手を大きくごつかった。
この手が自分を抱くのかと思うと有平はなんとも複雑な気分になった。

部屋を出ると先ほどとは反対の方向へ歩いていきエレベータにのった。
ここは地下1Fのようでさらに一回下った。
エレベータから降りると扉がありガードマンがカードキーで開けるとそこは駐車場だった。
自分もさらわれた時にここから連れ込まれたのだろうと思った。
目の前の黒塗りの大きなワゴン車の助手席に乗るよう有平は勧められた。
有平が乗り込むとガードマンも運転席に乗り込み車は発進した。
56BCfBZo3R:2009/11/07(土) 01:58:39 ID:BCfBZo3R
あたりは夜で一面畑が続く景色だった。有平には見覚えが無かった。
ガードマンは車の中で内田大介と自分の名前を名乗った。
年は言わなかったが話してみると30歳前後くらいだと有平は感じだ。
そして内田はこの辺りは有平の地元からさほど離れていないと言った。
内田が運転する車はしばらく走ると路肩に車を止めた。
「このあたりで約束を果たしてもらうぞ」
内田は優しくささやくようにいった。有平は背筋に緊張が走るのを感じた。
しかし、もはや覚悟を決めるしか無い。
そして内田は有平に後部座席へ移るよう促した。
後部座席は全ての椅子が倒されていて大きなベッドのようになっていた。まくらまで用意されている。はじめから用意していたのだろう。
有平は緊張の面持ちで助手席から這うように抜け出して後部座席へ移った。
そのとき有平の短いスカートから白いパンティーがのぞいた。
内田は興奮をおさえるように有平に続いて後部座席へ移った。
有平は広い後部座席の真ん中に足を横にそろえて座っていた。
どこからどうみても17歳の女子高生にしかみえない。
160cm後半と女性の中では少し背が高いのと、大きな胸とくびれのおかげで
モデルのような雰囲気だった。とても男子だったとは内田には思えなかった。
有平もいつの間にか女性らしい仕草をしているのにどまどっていた。
内田は有平に近づくと両肩をつかんで仰向けに倒した。
そしてそのまま右手で有平の左胸をわしづかみにした。やわらかい感触が内田に伝わってきた。
「うぐっ」
有平ははじめてのことに思わず声を出した。
自分の上に男が覆いかぶさっているというだけで信じられない感覚だった。
有平の全身に力が入る。
「ほら力を抜けよ」
内田は有平の大きな胸をもみながら耳元でささやいてその後有平の耳をなめた。
そして左手でスカートの中に手を入れて有平のパンティーを降ろして
右足をぬいて左足だけにからまる状態にした。
スカートをめくると有平の陰部が内田の目の前にあらわになった。
それはまぎれもなく女性のものだった。
57BCfBZo3R:2009/11/07(土) 01:59:13 ID:BCfBZo3R
内田ははやる気持ちをおさえて有平の制服の上着のボタンをひとつずつ外した。
そしてFカップの胸の大きさではちきれそうになっているワイシャツのボタンを外すと
有平の白のブラジャーにおおわれた豊かな胸があらわになった。
有平ははずかしそうに顔を横にそむけて目を閉じた。
内田はブラジャーのホックに手をかけそれを外すと有平の体からブラジャーをはぎとった。
内田の目の前に有平の豊かな胸が露になった。
そしてピンク色した有平の右の乳首を口に含み左の乳房を右手でもみはじめた。
有平の口から思わず吐息がもれた。内田は相当なテクニシャンだった。
有平も次第に全身の力がぬけていくのを感じた。そしてすこしづつ有平の気分も高揚していった。
内田を自分のズボンを降ろした。浅黒くそして太くそそりたった陰茎があらわれた。
有平は元男であるのでそれを見慣れているがそれでも大きいと驚いた。
(あれが自分の中に入るのか。。)
有平がそう思っていると内田が有平の足を大きく広げで腰を近づけてきた。
「入れるぞ」内田が満足そうな顔を浮かべている。有平は天井を見た。
次の瞬間の有平に体を貫くような衝撃が走った。
内田の陰茎が有平の膣内に入ってきたのだ。しかし、まだ半分だった。
内田を一度抜いて自分のつばを陰茎につけると今度は一気に陰茎を根元まで挿入した。
車内に有平の甲高い声が響いた。
「痛い、、」
内田は有平の声を無視するように腰をはげしく動かし始めた。
肌を肌がぶつかる音が車内に響く。有平はもはやなすがままだった。
内田の動きに合わせて体が動いていく。有平は両手を内田の首に回した。
そして体をのけぞらせて吐息をもらした。
腰を激しく動かしながら内田も吐息をもらした。
「いいぞ、かなりのいい」
内田はそういうと激しく上下に揺れる有平のやわらかな胸をもみしたいだ。
有平は内田に激しくつかれながら次第に今までに味わったことの無い感覚につつまれていた。
「ああ、はああ」
有平は首を横にふりながらあえいだ。
内田の動きがさらに激しくなった。
「いくぞ」
そういうと内田は有平の中に射精した。
58BCfBZo3R:2009/11/07(土) 02:02:00 ID:BCfBZo3R
内田を相手に完全性転換後の処女喪失をした有平は後部座席で内田の腕の中で
その余韻に浸っていた。
「初めてのHはどうだった?」
内田がにやっとしてきくと
「すごかった」
有平は顔を赤らめながら小さい声で答えた。
「これから家にくるか?」内田がそういうと有平はうなずいた。
有平は親と絶縁状態にあり、奨学金で高校に通ってる身である。
いきなり女子として高校に通いだすことはむずかしい。
有平はひとまず内田の自宅へ行くことにした。
そして、内田が今後の生活についていろいろと手配してくれた。
とりあえず別の高校に編入することになった。

有平はその間内田の家で過ごしていた。
一日おきくらいにセックスがあった。
有平は最初に内田にフェラチオを要求されたときは相当とまどった。
有平が風呂に入っていると内田も入ってきて有平の頭を自分の股間にもってきたのだ。
しかし、抱かれる快感を覚えるにつれてそういったことも抵抗なくできるようになっていった。
そして二週間ほどたったある日有平は正上有子として全寮制の女子校に編入することになった。
学費は全て内田が前払いしてくれた。
「こんなにしてもらってありがとうございます」
正上有子になった正上有平が礼をのべた。
「いや、いいんだよ、後これを記念にもっていきなさい。寮につくと見るといい」
内田が紙袋を手渡した。正上有子はそれを受け取って内田の家を後にした。
寮についてから正上有子がその袋の中身を見て驚愕した。
それは自分がさらわれたときに着ていた服であり、そしてあの施設内で撮られた写真があった。
そのときに正上有子は気がついた、あの組織の長は内田大介であり、
全て内田大介の仕業であったことを。
そして女子高生としての初の登校が始まったのである。

正上有平 完 BYスカッシュ ありがとうございました。
59名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 13:20:34 ID:KYWj1Arq
GJ
しんぷるいずべすと
60名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 09:55:42 ID:NjyJPHRQ

不毛な議論が好きな連中は、とりあえず一ヶ月立ちション禁止な(w

男だと周りの理解がないからってのもあるが、そのへんを差し引いても結構大変だぜ。
まあ女にとっては自然な事なんだろうけどね。
61名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 11:44:18 ID:vMCKHMK9
どうも立ちションだと残尿感が残る、と三年ほど前から座位スタイルの俺に死角はなかった。

しかしTS娘が男子トイレで立ちションを試みる姿はいいものだ。
異論は認める。
62名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 14:33:01 ID:2uvNoNCA
伝説の女子専用立ち小便器「サニスタンド」がリハビリを始めたようです。
63名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 19:20:55 ID:ZUQnCEwF
>>61
自宅以外でも座ってやってるの?

俺は自宅以外でもそういう生活を試してる。

職場のトイレが一番気になるな。
64名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 21:27:50 ID:CRpumUHY
切れが悪いから拭くため座ってる。
いつ女体化してもバッチリ、さすがだな
65名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 22:57:57 ID:SAukLxJ2
マジレスすると消臭ファンを動かすためにもウォシュレットでは座って致した方が良い

俺はいつTSしても良いようにビデも経験済みだぜ。
66名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 01:30:40 ID:+GKkPbeq
けんぷファーってこのスレ的にはどうなの?
67名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 02:16:53 ID:9J9C1S7R
作品に対する感想・評価って話かいな?作品のスレに行ったほうがいいんじゃね?
私的感想だと、TS的には期待外れ。
68名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 22:11:28 ID:mVJGw315
>>66
けんぷファーかぁ・・・。

どちらかというと、アニメ版の方がラブコメっぽくて、若干エロティックだと。

原作は俺からしたら微妙だわ。
69名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 22:17:17 ID:K+vkAUFp
テレビは見てない。小説は2巻まで読んで止めた。
TSネタは優先順位低い構成のようですな。
70名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 00:53:32 ID:6cEMkcaR
トイレと風呂では男に戻る、なんてヘタレなんだ。
らんまに出てくる止水桶の水ぶっかけてやりたいね。
71名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 05:51:39 ID:c8yGw9ur
自分の裸にハァハァして楽しむくらいはやってほしいよな。
つかいくらでも女の子寄って来るんだからレズハーレム築いて
女の子喰いまくればいいのに。
72名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 06:34:58 ID:/Ik3K6+k
あの性格じゃ逆に喰われるハメになるぞ
73名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 06:37:02 ID:c8yGw9ur
>>72
だからいつもナツルを不甲斐無いと思ってる。
74名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 07:27:50 ID:No4nXkqC
ヘタレ男子だからこそ腐女子受けする
ってのもあるんじゃないか?

アニメ版は見て無いが、コミック版はTS嗜好として見ればかなり期待外れ。
TS関係無くタダの漫画として楽しむなら、まぁ及第点ギリギリかな。
ラノベ版も読んで無いが…止めといた方が無難っぽいか?
75名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 07:47:13 ID:c8yGw9ur
腐女子に受けてどうすんだ?
つか女ばっか作品でどうやったら腐女子に受けるのか
76名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 08:02:05 ID:WTlPXYGB
そら、”マリア様が見てる”とかが有るじゃないか。
しかし、あれが腐女子受けしてるとは知らなかった。

アニメは乳とおパンツと女の子が絡んでるのさえ出せば適当に売れる筈だから、
って感じの安易に作ってるのが丸出しで、
ジャンルは違うが同じ方向性でいろいろ頑張ってるQBを見習えよ、と思ったり。

あと、キャラクターの作りがありきたり過ぎで、大体展開が読めるので
見てて面白くない。
77名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 21:48:43 ID:KPR1Spch
>>76
築地先生に面白い話書けとか無茶言うなよヽ(`Д´)ノ
78名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 18:53:17 ID:DpvQJlI0
まあ、漫画やアニメは表現規制の壁があるからあからさまなエロは出来ないのさ。
だからこそこの板やこのスレがあるんじゃないか?
79名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 19:40:52 ID:hj7+2o8C
保管庫の人まだー?
80名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 19:49:07 ID:fjbyWbVH
マリみては女性人気もあるが
腐女子とは明らかに別の層だろjk
81名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 22:13:21 ID:Pp8uf4RH
つまり、マリみては女子高生に人気なのかー。
82名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 00:49:00 ID:tVO5wQgQ
つかもともと少女向けレーベルだろ
83名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 01:24:11 ID:TpSxwA9z
まりみては、変態女子と女装子の話じゃないか、スレ違うな。
84名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 03:39:45 ID:TpSxwA9z
まりあほりっくと間違えた。
まりみては、百合だし、スレ違う
85名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 11:08:57 ID:W2qwaisF
>>77
なにそれ、地雷作家ってこと?
86名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 11:35:07 ID:aQlgK+FN
戦争や地雷について書かせると随一ということか
87名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 18:56:49 ID:EDRGtCdO
>>79
忙しいんじゃないのかな
あるいは前のdatを取り損ねたとか
88名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 00:26:15 ID:NgJZ1dqs
前スレラストの方にかかれていたSFチックなやつ
また読みたいんだけど保管庫まだなのね
忙しかったから保存してないのよ〜
続きも楽しみだけどまだかな〜
89名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 20:06:41 ID:OwSvhX2X
自分はとりあえず続きが楽しみ
90名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 20:41:04 ID:utrUFHlH
とりあえず筑地先生は女の子による姦しい修羅場を演出するのが得意だからTSはどっちかというとおまけな気がする
まぁアニメ版が話しはしょりすぎてかなり話が劣化してるというのもあるが

基本的にあのひとの話は男を巡る女の争いがメインだからそれ以外はおまけとみたほうがいいよ
後主人公は盲目的な佐倉さん信者すぎてどうしようもないってのもあるし
91名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 20:59:14 ID:r5SbrOeU
アニメ見てる限りじゃ、佐倉は単なるレズの淫乱女だもんなぁ。
ヒロインと寝たいだけの男みたいで、普通こんなもんみたら、
100年の恋も冷めねえかと思うんだが。
92名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 00:24:50 ID:STGj8Bd6
◆A4R0lAe0RQさんの続きはまだですかっ
93名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 01:11:51 ID:iz7SdGRt
保管庫の人おつです
94 ◆vJEPoEPHsA :2009/11/19(木) 01:12:28 ID:6yW9SaWJ
だいぶ待たせてしまった感はありますが、更新しました。
色々意見はあると思いますが自分で確認してから対応しようと思っています。

アルたん進まねぇ……orz
切られるべきなのは非正規雇用じゃなくて無能な社員だと思うんだ。
前スレのdatは問題ありません。
95 ◆vJEPoEPHsA :2009/11/19(木) 01:19:14 ID:6yW9SaWJ
ごめん仕事忙しいとか嘘です。
ニコニコ動画で国会中継見るのに忙しかったです。
96名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 03:05:43 ID:y3G32p7s
更新乙です!
ヒャッフー!
97名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 06:23:00 ID:D25eaAXk
なんのことやらw
98名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 10:10:17 ID:GHqGkTdw
そろそろ俺も自分自身を更新しなきゃ、とか思ってるんだ
いやはや、やっと規制解除だ。やれやれだぜ
万が一に備えてモリタポ用意しておいた方がいいのかな
99名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 17:35:06 ID:rIxvW3s8
アンシーズなるラノベを買ってみた
女同士が戦うのはけんぷと似てるんだが違うのは全員女性化した男だってこと
武器をもって戦うんだけどその武器は自分の男としての部分の象徴なわけで変身しちゃうと女になっちゃうらしい
その上武器が折れちゃったり変身中に男としての心を失うと男に戻れなくなるとかいうやつだった

なんかこれで2次エロ書けばこのスレ向きじゃね?とおもったり
100名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 18:07:05 ID:dTP6UjhI
アイディアが・・なんというか、
たとえば風呂場でお子様がペニス持って
スターウォーズごっこしてる絵図らを思い浮かべたは自分だけだろか?

クレシンで同じネタがあっただな。
101名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 18:50:43 ID:3LtmHr0W
>>99
> その上武器が折れちゃったり変身中に男としての心を失うと男に戻れなくなるとかいうやつだった

このあたりがツボをついているような気がしたので、注文した。
作者本人?
102名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 19:09:50 ID:rIxvW3s8
>>101
いや店頭で見かけたからアマゾンで見てみたら評価全部5だったし試しにかってみた

序盤から主人公に武器おられて完全に女性化しちゃう敵キャラでてきたし結構いいとおもう
103名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:04:08 ID:L5u+ZMa1
アレはメインヒロインが反則だな

だが777の人を主人公に据えるとこのスレにドストライク
104名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 09:47:01 ID:egI9pes3
まぁ777の人の過去話は普通にエロパロそのものだったしなw
105名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 10:32:51 ID:wTkj2j4/
>>100
それは安永航一郎が十年以上も前に、既に通り抜けてきた道だ
ヌードフェンシングでぐぐってくれくれ
106名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 12:47:55 ID:aDucqdhe
安永航一郎は好きな作家だw
TSモノじゃないが情報サンクス
107名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 19:16:19 ID:qcmIcrcb
>106

昔々、カーミ・サンチンという弄られキャラがおってなぁ、、、
(遠い目)
108名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:09:39 ID:6gXZMBL7
バゾクという弄られキャラもおってのぅ
109名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 21:32:50 ID:aDucqdhe
あ、そういえば、バゾクと須藤の入れ替わりネタあったねw
”最後の一枚がモノを言うぞ” ぐいーん(パンツ引っ張る音)
で大笑いしたっけw
110名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 23:13:25 ID:5ejdG3uK
ぢゃんぼ尾崎という変態もおってなぁ
最終話(?)のアレは無いわw
111名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 04:09:33 ID:j597t/YE
>>99
ここで言うのもアレだが良いのを教えてくれてdクス。
尼とかでちょろっと調べてみて本屋で買ってきてさっき読み終えた。
スピンオフであれやこれや妄想しながら手を止めつつ読んでたんだけど
存外に燃えるモンが有った。文章がやや拙い、というかこなれてない感じがあったが
それでもかなり楽しかった。贅沢を言えばイエミツ視点での女性化への葛藤を
もう少し見てみたかったが・・・777は次巻に期待かな?
112名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 15:05:31 ID:RQdzF+gH
今日SDの本買ってみたら12月25日にアンシーズの2巻発売だってのってた
まぁ1巻はちょいシリアス目だったけどラブコメにいくのかシリアス方面でいくのか楽しみではある
113名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 16:11:50 ID:dRUwWRab
龍炎狼牙先生の「にょたいか」第1巻購入しましたが、これはなかなか良いものですな。
114名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 16:20:40 ID:dRUwWRab
龍炎狼牙先生の「にょたいか」購入してみましたが、これはなかなかよいものですな
115名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 16:21:20 ID:dRUwWRab
ミスった・・・orz
116名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 18:52:21 ID:Edv0b5YR
>>113
元が携帯コミックなせいか、いまいち使えないのが難点かなあ(笑)
117名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 09:59:33 ID:ZNqN1NZN
眼帯コミックって認識しちまったぜ
118名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 16:09:09 ID:BpofhKfd
>>113
るーえんろーがといえば魂の鎖と何か錬金術のヤツ
それとタマに名前変えてショタ誌で描いてるヤツが好きだ
119名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 01:08:39 ID:sLKYiCWO
魂の鎖はふたなりなのに目を瞑れば結構好き
覚悟完了して女の体を武器に使うエピローグはツボだった
120名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 04:20:26 ID:0hQwJM9c
この流れなら言える
アトミック文庫のピルグリムメイデンが該当
自慰あり、レズあり、男はなし
121名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 05:56:59 ID:iMCPwL15
>>120
個人的には結構好みだった。
不随意可逆のところが。
122名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 08:51:22 ID:SSNqmpSE
可逆ってなに?
123名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 08:57:11 ID:h6ZWboFw
「男に戻れる」の意味では、今日届く予定なので楽しみだ
124名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 12:29:32 ID:4koffxdj
d
125名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 20:14:41 ID:ggZ2THy2
クリスマスに、なにかが起きる……かも(ぼそ)

※確率はたぶん10%くらい
126名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 21:13:41 ID:6QNyhS2V
>>125
俺の勇気で10%補うぜ
皆の勇気で補えば100%だ
127名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 22:32:24 ID:BSIFhTTe
前スレの「リフレクター」の話まだかなあ・・・
気長に待ってますよ
128名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 21:25:47 ID:SgRy2pMK
>>125
俺がここ数年の間、クリスマス撲滅運動に
参加していない意味を真剣に考えていただきたい
129名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 23:18:35 ID:d1H7GCRn
>>127
同じく
師走に入っちゃったからな〜
130名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 08:28:45 ID:jUx994c6
>>128
女体化して出来た彼氏とキャッキャウフフしてるからですね、わかります。
131名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 09:59:32 ID:8Ke0QCZf
除夜の鐘をバックミュージックに108回突くのですか
132名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 20:57:27 ID:jUx994c6
強制女性化なんだから撞かれる方だろ
133名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 21:32:46 ID:yyaNuwdY
どっちも正解
134名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 22:49:08 ID:TbRpCMRS
しかし108回も突くのは1人や2人じゃきかないな。つまり肉便(ry

そういえばTSしてそうなりたいと妄想する奴っているんだろうか。俺以外に。
135名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 08:10:14 ID:OC512Vmu
136名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 09:23:46 ID:uMNiQAdM
呼ばれた気がするぜ
137名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 07:42:07 ID:LCFCiW3x
なあ……最近、ラノベでTS小説が立て続けに出ているような気がするんだが、気のせいか?
138名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 11:55:04 ID:zSReWw/w
具体例が出ないことにはなんとも言い難い
139名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 19:02:12 ID:cNLpcy70
そんなことよりTSしないかなぁ
140名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 22:40:23 ID:LCFCiW3x
アンシーズ2巻が12月25日発売予定とか
あとTSラノベってのは、ここでも出たピルグリムメイデンと、魔王様げ〜む!っての
141名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 08:42:49 ID:4jrQczX9
ピルグリムメイデン読んでみたが、俺的には物足りなかったな。
良くも悪くもライトノベル。Hシーンも総じて同じ印象しかない。

女体化して困惑するシーンや心理描写が少ない。一気に快楽に流され過ぎかなあ。
男としてふるまおうとして、ナニがない事に困惑するのが好みってのもあるし。
俺はアナル責めが嫌いなのもあると思う。
あとは男としてはHするんだから、その事によるペナルティみたいなのはあってもよかったんでは
なかろうかと。
142名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 14:46:01 ID:4/CUGEBU
単純に好みの問題じゃないか?
好戦的な性格になる、とか心理面まで弄られてると言う設定みたいだし仕方ないのかもな。
割と良かったと思う。
ペナルティの設定は確かに良いかもしれん。
143名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:15:32 ID:dj2rUtPg
ピルグリムメイデンも次巻出るみたいだよ
144名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 14:43:30 ID:IJCd/yb5
ふたば君チェンジ!
145名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 20:39:18 ID:3NNuiJ4g
ラノベは魔王様げーむ!を立ち読みしただけだけど
エロシーン皆無で………
146名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 02:01:33 ID:lO+FRRu+
ピルグリムよりも魔王様よりも
クロノ×セクスのほうが萌えた。

ぜんっぜんエロくないのにな。
147名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 13:39:53 ID:idXdKpwg
>>145
ラノベは(建て前では)全年齢対象なんだから
エロシーンなんか期待する方がおかしい
せいぜい下着か水着描写止まりだろ
148名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 16:36:19 ID:+TAQG22v
エロいキスシーンとかあるけど
18禁レーベルじゃないかぎり早々直接的なエロはでてこないよ
149名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 17:05:21 ID:RN81keHS
>>148
レイプ輪姦描写あるのもあるがな。
150名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 18:06:22 ID:cBGYSnzT
>>147
そうなのか……
ラノベというのをはじめて読んだから知らなかった
てっきり官能小説かと
>>149
kwsk
151名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 18:29:52 ID:cXDHpxPf
ラノベの成人指定レーベルもあるよ。
魔法少女マヴカレ・俺はオンナだ!? 等は
エロありのライトノベルレーベルから出版されてる。
152名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 20:41:46 ID:RN81keHS
>>150
『されど罪人は竜と踊る』
角川版がお勧め。
153名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 20:42:37 ID:RN81keHS
ああ、でもTSじゃないから注意な。
154名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 21:25:01 ID:sWIVbzyc
久し振りに覗いてみたら、何時の間にかラノベについて語るスレになったのね
そろそろここも寿命かね
155名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 21:43:23 ID:RN81keHS
>>154
>>155思うに、そんな糞にも劣る愚痴を落とすだけで話題も提供しない、SSも落とさない生産性皆無な輩が1番アレだと思うんだがな。
もうだいぶ新作・続編ないが、やはり前の騒動が後を引いてるのだろうか。あと某スレに人取られたか。
156名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 22:34:37 ID:5PBztw2d
修羅場スレももめて衰退したクチだな
157名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 22:37:27 ID:6bCcvk3e
>>137
最近の"ライト"な男の娘や性転換ブームの傾向は
嬉しい様な哀しい様な、何とも言えない微妙な気分が……

特にその手のキャラが、ネタキャラ若しくは
都合良く使われるサブキャラのイメージで
定着してしまいそうな所が何とも言えない。
158名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 00:22:04 ID:Wgt5ATyh
>>157
とりあえず女性サブキャラの一人を男の娘にしてみました的なのとかな
159名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 16:22:17 ID:KYWj1Arq
>>151
thx
今度確認してみる
160名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 16:40:26 ID:Ep3iELhP
>>147
ラノベは全年齢の基準がコミックと比べてもかなり厳しそうだ。
にょたいかっ。を全年齢扱いにしたメディアファクトリーでも、同等のエロをMF文庫Jでやるとは思えない。
かといって虹ドリやあとみっくは、俺にはTSと言うよりも肉体改造陵辱を見せられてる気がして、何かが違う。
メジャーレーベルで基準緩和されればうれしいけど、難しいわな。とりあえず美少女文庫でTSを見てみたい。
161名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 21:17:52 ID:EkHH5Rux
椿山課長 実況板じゃ人気だな
162名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 09:19:05 ID:ZxqbRPIC
>>161
最近こっち系統の話が流行りだしな
163名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 14:09:47 ID:rKg3VgAb
椿山課長は原作が一番エロいと思う。
あと、「冴えないおっさん→美女」のギャップ萌えと「ショタ→ロリ」の組み合わせは素晴らしい。
164159:2009/12/22(火) 11:47:33 ID:zMXowGIa
>>151
どっちも絶版入手不可だったわ……

何軒古本屋回ってもなかった
165名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 15:47:49 ID:KimWAc+h
>>164
アマゾンの中古にはあるみたいだぞ
クソ高いがw
このぐらいならネットで探し回れば余裕で見つかりそうなレベル
166名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 15:57:36 ID:VVeCGpo+
マヴカレは極まれに普通の値段であったり、
再販されたりする。まだ出版レーベルが生きてるからね。

俺は女だ!は出版社が潰れたので、値段はあのままだと思う。
167名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 18:22:03 ID:dkR14BFg
オレは女だ!はフランス書院のナポレオン文庫じゃなかった?

レーベルは消滅したが、出版社は潰れてないと思うが
168名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 20:24:26 ID:QrCfJ4Ld
>>164
両方初版で持ってる俺は勝ち組or単なるジジイ
169名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 20:29:37 ID:QrCfJ4Ld
>>167
ちなみに、「俺はオンナだ!?」な。
フランス書院ナポレオン文庫の創刊6タイトルのうちの1冊だったらしい。
フランス書院はまだ生きてるね。
http://www.france.jp/

しかし、フランス人が「france.jp」のドメインがこういう出版社であることを知ったら、
喜ぶだろうか悲しむだろうか。
170名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 20:36:07 ID:zxxio5cb
>>169
『ナポレオン文庫』
1993年11月〜1998年4月(全101点/2001〜2100,2102)
『ナポレオンXXノベルス』
1998年9月〜2003年4月(全47点/3701〜3747)
『美少女文庫』
2003年5月〜(11月現在16点/5701〜5716)

てかフランス人はエロに寛容というか寝取られスキーが多いってどっかで聞いたし
しょうがないとおもうけどw

イギリスフランス日本は世界の三大変態国家じゃないかなぁ
171名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 20:57:56 ID:zMXowGIa
みんなありがとう
マヴガレもオレは女だ!?もがんばって探すよ

ちなみに感想は聞いていいかな?
172名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 22:56:01 ID:mdF8sXoV
マヴカレは和姦触手搾乳HR出産などなどかなり濃い内容
全部食えるならお値段以上の価値あり
173名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:24:11 ID:VVeCGpo+
猫耳触手常備、アナル調教に尿道、TS前に母親にやられたりするしな。
メイドロボまで出てくるし w > マヴカレ
客観的に見ると、主人公が結構悲惨な目にあってるけど、
全体的に明るいノリなんで余りそういうのを感じない

そもそもTSした事を悩む暇が無い位、エロてんこ盛りw
そういう系が好物なら入手する価値があると思うよ。


俺は女だ!の方は読んでないのでわからね。
174 ◆vJEPoEPHsA :2009/12/24(木) 19:17:47 ID:RnoW+atx
俺は女だ!?

確か天使が男か女かを決めるステッキを地上に落としてそれを探しに来るんだけど、ステッキは悪魔が手に入れて主人公の通う学校の教師を抱きこんで好き勝手やるとかそんな内容だったように記憶しています。
(いわゆる魔法アイテム的な)道具を使って強制女性化
レイプありというかほとんどレイプ
ふたなり?とのプレイあり
教師と生徒ハァハァ
嫌なのに、嫌なのに逆らえない!
そんな感じ

オチというか終わり方はあえて書かない方向で
175263:2009/12/24(木) 22:46:21 ID:Wn/Du1+e
大変にお久しぶりです。
クリスマス物でひとつ書いたので投下します。
176263:2009/12/24(木) 22:49:11 ID:Wn/Du1+e
 日付:12月23日
 時刻:午後4時28分
 天候:晴れ
 気温:9℃
 積雪:15cm

 昨晩から今朝にかけて降り積もった雪が道という道に人類への挑戦のように摩擦係数を
軽減させる罠を張り、徒歩やその他移動手段による迅速かつ円滑な移動を阻害していた。
 上り下り無数にある先人の足跡をなぞりながら、油断すれば即転倒という惨事に繋がる
地雷原のような道を男二人──田布施直哉(たぶせなおや)と吉川稔(よしかわみのる)は
連れ立って、寒さで凍えた口よりも、潤滑油が切れたロボットのようにぎこちない足を動かし
て大学からの帰路についていた。
 ザクザクと雪面に残る足あと以外のところを踏むのは、一歩一歩バランスをとりながら進む
ことによって削られる精神への配慮だ。足首の深さまである積雪を踏み抜く爽快感程度では
劇的な効果はのぞめないが、均衡させるくらいの役にはたっていた。
 遥か西を仰げば、今まさにビル群の谷間に没しようとする太陽の姿があった。しかし暖色
であるそれも地球の表面に熱伝導を阻害するフィルターでもかかっているのか、凍てついた
空気を暖めたり積もった雪を溶かすほどの熱量はない。
「寒い。死ぬほど寒い。絶対あの太陽、中に電球が入ってるだけのハリボテだろ」
 家々の隙間をぬうように吹き寄せてきた風を受けて、たまらず背の高いほうの男、直哉が口を開いた。
「言わなくてもわかる」
 もうひとりの背の低いほうの男、稔によって会話は途切れさせられた。現在ふたりの脳の働きは、
大気中に遍満する冷気が耳から頭の中にまで入り込んで凍らせてしまったかのように鈍っていた。
気の利いた言葉を出すためには余裕が必要だ。そのためには現状、脳の解凍という工程を経なければ
ならないが、しかし解凍するにもまた余裕という要素がいるのだった。完。
 ざく。
 ざく。
 ざく。
 足音が、断絶した会話の代わりとばかりに積み重なる。
「そうは言っても、現状を言葉で素直に率直に表現するのはいいことだとオレは思う」
「直哉がそう思うならそれでいい。でもボクに押し付けないで。せっかく人が気にしないようにして
いたことを思い出させて。もう黙ってよ」
 心頭滅却すれば雪もまた温しと、寒さを意識から追い出すことでどうにか防寒していた稔の努力は
直哉によって無残にも崩されてしまった。逃避の手段にもなる携帯いじりを手を出すことによって生じる
デメリットを考慮してやめ、けなげにも暗示をかけるように行ったことのない南国の風景を頭の中に展開
していた稔とって、直哉の無用心な一言は逆鱗に等しかった。
「この機会だから言う。前々から思っていたけど直哉は軽率な発言とか行動が多い。この前もゼミの先生の
カツラをはたき落としたり、眉間のホクロを押してみたり、加齢臭を指摘したり……。そんなことだからレポート
枚数を10倍に増やされたあげく、学校から厳重注意受けたりするんだ。いい加減、迂闊で生きるのをやめてくれない?」
 だから腹いせに逆襲する。直哉は身を切る寒さよりも切れ味の鋭い言葉の刃にさらされ、なます斬りにされた。
心にも血が通っていたなら、全身が自分の血しぶきで真っ赤に染まっていたことだろう。
 またしばらく──直哉の心が回復するまでの間、無言と無言の隙間に雪を踏みしめる音だけが無機質に響く。
177263:2009/12/24(木) 22:52:00 ID:Wn/Du1+e
「そういや、稔には明日のクリスマスってなんか予定ある?」
「…………ない」
 向けられた質問を振り払うかのように稔は無愛想を貼り付けた顔をぷいと横にそむけた。
少し言いよどんだのは、当該日のまっさらな予定表に虚偽と虚飾で彩られた架空の予定を
書き込むか迷ったせいだ。
 日本における数少ない一大イベントであるクリスマス・イヴは明日に迫っている。しかしながら
稔に予定はなかった。予定がないということはパートナーがいないということだ。三段論法的思考
によって導き出された寂しいクリスマスになりそうな予感に、稔は盛大な溜息をついた。
「せめて付き合っている人がいたらまた違ったんだろうけど」
 隣にいるのが自分より背の高い男性ではなく、自分よりも背の低い女性ならと夢想して──むなしく
なって打ち切った。稔にも女性の友人がいることはいる。しかし彼氏彼女の関係にまで発展はして
いなかった。現実はいつも理想を阻む。夢はかなわないから夢と言ったのは誰だっただろうか。夢は夢。
現実は現実。夢はいつも見えるところにあるが、両者が交わることは決してない。
 ざく。ざく。ざく。
 ざく。ざく。
 ざく。
「──お、あそこなんかないか?」
 直哉が何かに気づいたのは、そろそろ何かしらのギャグを飛ばして会話の活性化を図ろうと構えていた
ときのことだった。足を止め、右方を指差す。
 空き地があった。いずれそこにビルかマンションが建つ予定があるのか、四角く広い敷地は綺麗に
整地されている。しかしまだ機材も資材もなく、立ち入り禁止のプレートのかかったロープで隔てられた
ただの四角い土地でしかない。住居ひしめきあう住宅街のなかにあって、公園のように密度の緩衝地帯
であろうとするかのような空白、そのど真ん中に直哉が見つけたものはあった。
 赤。
 一辺が20メートルはある白い四角の中心が、ぽつんと赤い点によってワンポイントの効果で強調されていた。
彼我の距離はおよそ10メートル。ふたりとも決して目が悪いわけではなかったが、それが何であるかは判断がつかなかった。
 興味を引かれたふたりは誰も踏み入れたことのないことを証明する足跡をつけながら赤に接近する。
「本当に歌のとおりあわてんぼうだったとはな。そんなに早くオレの家に来たかのか、感心感心」
「なんでそう都合よく解釈するんだろうね。もっと現実を直視したら?」
 サンタクロースがいた。
 もっと正確には『サンタクロースのようなもの』だが。なにしろこんな住宅街のど真ん中だ。様々なファッション
あふれる街中ならともかく、人気もまばらな住宅街にいては不審者以外の何者でもない。
 直哉は無用心に、稔はいつでも110番できるように携帯を握り締め、サンタクロースのようなものをひとりは大胆に、
ひとりは慎重に確認していく。
 サンタもどきは真っ赤な暖かそうな生地に白のモコモコ素材で縁取られた服を全身にまとい、
同様の配色の帽子までもかぶり、さらに白い袋を肩に担いでいた。色彩といい服装といい小物といい、
世界的に有名なある炭酸飲料メーカーの宣伝で広まったといわれるあのサンタクロースの姿以外に例えようがなかった。
178263:2009/12/24(木) 22:53:55 ID:Wn/Du1+e
 改めて二人は状況を確認する。サンタ(仮)は雪で覆われた空き地の中央にうつ伏せで倒れていた。
白の中の赤はよく映える。たとえ二人が見過ごしたとしても、他の通りかかった人がしかるべきところに通報したことだろう。
「白い四角の中央に赤い点、ね……」
 そう直哉がつぶやくのを聞いて稔はカキ氷のイチゴ味や日の丸弁当を連想したが、言った本人はまったく
別のことを思い浮かべていた。
「これは……密室殺人だ!」
 サンタは空き地の対角線の交点上に倒れている。しかしその周囲に足あとはない。足あとをつけずにここで
犯行におよぶ、もしくは犯行後ここに運んだのだとすれば、雪が降り始めた昨日かそれ以前に行われたことになる。
なぜなら今日は新たに雪が降っていないからだ。しかし矛盾がおこる。往路、直哉の記憶が確かならばここには
誰もいなかった。つまり昨日より前に事件を起こしようがないのだ。そうなると朝から夕方にかけて犯行はなされ、
この空き地から犯人は足あともつけずに立ち去ったことになる。オープンスペースでありながら、実質には閉じられた空間での殺人事件。
「これはすっげえ難事件だ。だがオレは必ず解決してみせる。田布施雄一(ジッチャン)の名にかけて!」
「また勝手に呼吸しているのを無視する。それに誰かも知らないジッチャンとかいいから」
 うつ伏せのまま、サンタらしきものの丸い背中は規則正しい間隔で上下していた。様子から死んでもなければ
呼吸器障害も起こしていないことがわかる。こんな場所でなければ昼寝をしているとみなすことができるほど安らかだった。
「なんだ、生きてたのか……。となると、うつ伏せのままだと窒息しそうでやばそうだから仰向けにしとくか?」
「普通は横向き。最近免許取ったんじゃなかった?」
 応急救護の観念を破壊せんばかりに足で体勢を変えようとする直哉を制して、稔はちゃんと手を使って横向きにする。
稔の知識の裏づけとなる自動車教習所の応急救護用人形は何回か臨終を迎えることになったが、今回は蘇生をするわけではない。
 ごろんとでっぷり太った体が横になり、埋まっていたサンタ(?)の顔が二人にお目見えした。
「このじいさんの苗字、黒須じゃないか? フルネームだと黒須三太」
「……ボクもそんな気がしてきた」
 老人だった。ここまでは両者の想像通りだったが、そこからが予想を上回っていた。老人は鼻が大きく
肌が白の下地の赤ら顔というところから鑑みるに外人である公算が高い。うつぶせでいたためにか雪の色が
写ったかのような白いヒゲが顔の下半分を覆い、同じ色の眉毛はまぶたを隠すほど垂れ下がり、
帽子からはみ出るほど長くもじゃもじゃした髪も同じく白。それらの配置が絶妙なまでにサンタクロースに酷似していた。
いや、服装・体型・容貌のどれをとっても、これはサンタクロース以外にありえない。ふたりともどうせどこかの
オッサンが戯れにか本気にかで似合わないコスプレをしているのだろうと思っていただけに、このサプライズは直哉の心を大いに動かした。
「直哉、どうする? とりあえず救急車を呼ぶべきだとは思うけど」
 どうすると聞かれ、直哉は損得勘定に特化した打算計算機を働かせる。

 助けない→(サンタ+凍死)=遺棄罪容疑者
 助ける →(サンタ+お礼)=プレゼント

 一瞬で演算を終え、直哉脳内議会は満場一致で助けることを採決した。人道を叫ぶ昨今、国際的にもちょうどいいと建前もつけて。
179263:2009/12/24(木) 22:55:09 ID:Wn/Du1+e
「んじゃ、オレん家に運ぶか」
「ボクの話聞いてなかった? まずは救急車だと思うんだけど」
「家まで運んで介抱したら感謝感激雨アラレされてなんかお礼がもらえるかもしれない! サンタからのお礼だからなー、
きっとすっげえプレゼントだと思うぞ」
 紛れもない本音だった。しかし面倒ごとに関わりたくない稔は反駁する。ここまでサンタにそっくりだと逆に薄気味が悪い。
「救急車呼んでももらえると思う。というかボクとしては早く救急車を呼んで手を切りたい。それにもし目に見えない重い病気
だったりしたら手に負えないし」
「感謝の度合いが変わるだろ。運んだやつより治療してくれた医者のほうに感謝の気持ちが間違いなく傾く。
それではお礼が少なくなる! 別に病気にも見えないしそっちのほうがお徳だ」
「……呼ばなかったことで怒られてもボクは知らない。それが下心ならなおさらだ」
「善意ある下心と言ってくれ。ボランティアにしても、あれは奉仕活動であって無料奉仕じゃない。善意にも相応の対価がいるんだよ!」
「…………」
 稔はこれ以上の反論は無駄だと悟る。力説する直哉の中ではサンタを家に運ぶことを結論として話が進められている。
自分とは反対の意見を持つ結論ありきの人と議論することほど不毛なものはない。皮算用で前が見えなくなっている
のであればなおさらだ。
 言いだしっぺで体格の勝っている直哉がサンタを背負い、それを稔がサポートする。
「さすが……肉とワインで……育った……やつは……違うな……」
「この袋は軽いよ。なにか入ってるようだけど」
 白い袋にはよくプレゼントであるような箱状の物体は入っていないようだった。なにかが入っていることは確かだが、
大勢いる子供たちに配るようなプレゼントが収められているとは考えられない重さと密度だ。骨粗鬆症な袋かよ、
密度の高いサンタとは大違いだと直哉はぼやきに大量の怨嗟を含ませていながらもサンタを放り出そうとしない。
苦労しているぶん、お礼への期待が高まっているようだ。もはや意地で運搬する直哉を稔はある意味すごいと呆れ半分、
感嘆半分な心持ちで眺めていた。
 空き地から目的地であるアパートまでおよそ100歩だが、直哉は500歩分ほど歩くことになった。雪に足を取られ、
滑りそうになること実に20回。部屋が二階の、それも一番遠い角にあることを呪いながら直哉は玄関に倒れる。
「ぜえ……ぜえ……もう……ぜったい……こんな日に……サンタは……っていうか……人は……運ばない……」
「安心していいよ。こんな大雪の日にそんな機会はもうないから」
 稔のにべもない冷たさは外気温以下だった。

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180263:2009/12/24(木) 22:56:17 ID:Wn/Du1+e
 布団で眠るサンタクロース。似合わないかと思いきや、意外と馴染んでいた。稔は和室だったらさぞかし
不気味なんだろうなと考えながら、膨らんだお腹によってなだらかな山になった布団の稜線を眺めていた。
 中央にサンタを寝かせた布団があり、その両サイドに二人が座っていた。直哉の部屋はフローリングで
5畳の広さしかなく、3人がいるだけで身動きが取れなくなる。それでも夏場でなかったのは幸運だった。
病人を巻き込んでのガマン大会など好き好んでやりたいとは思わない。
「こういうことを見越してもっと広い部屋に引っ越す気はない?」
「そんな気は1ミクロンとてないな。今以上の家賃は出せん」
 エアコンが存在するだけ奇跡のこのアパートでは贅沢は敵であり、さらには上にヒルズを見るくらいなら
下にダンボールを見ろという人生訓をも教えてくれる。希望する条件をすべて満たすアパートを大学入学の
1年前から探していたという話を稔は何度も聞かされていた。
「起きないな。あわてんぼうの上に寝ぼすけか」
 家に運んでから1時間が経つ。しかしサンタは目を覚まさない。「まだクリスマス・イヴ1日前だから、
当日にならないと動けないんだよ」と直哉のさも自動ロボットであるかのようなサンタクロース概念を
稔は「はいはいなんだってなんだって」と適当に聞き流しながら、目覚めるのを待っていた。
「わかったぞ!」
 さらに30分ほど経過したとき、唐突に直哉が口を開いた。
「なにが?」
「あの事件だよ。何故このサンタは四角い密室の中心にいたのか。稔、どうやって移動したんだと思う?」
「……さあね」
 そんなことはどうでもいいとばかりにあっさり考えることを放棄した稔に、直哉は人差し指を突きつける。
「しかしオレはそのトリックを暴いた。ひとつのことに気づけば簡単だった。キーワードはサンタ。これですべて説明できる」
「どうやって?」
「簡単だ。サンタはこの街にソリに乗ってやってきた。しかし何者かに襲われたか振り落とされたかで、偶然あの空き地の
中央に落ちた。ソリは宙に浮いているから足あとは残らない。どうだ、完璧だろ?」
「……誰も考え付かないような革新的で奇想天外で常識を覆すようなトリックだから、ミステリー小説にでも応募したらどう?」
「今から受賞の言葉でも考えておくか」
 サンタがトリックの鍵。誰も解けないし、それじゃあ不条理ギャグ小説だと稔はひとりごちた。皮肉を善意の言葉に受け取って
携帯のメモ帳に打ち込んでいる受賞の言葉は無駄になるだろうなと呆れつつ。
181263:2009/12/24(木) 22:58:18 ID:Wn/Du1+e
 サンタは目を覚まさない。
 まぶたは完全接着してノンレム睡眠の兆候も見られない。深い深い眠りだ。無理に起こすわけにもいかず
レム睡眠に切り替わるのを待っているが、周期を無視するかのようにもう数時間文字通り微動だにしなかった。
大きな腹以外は。
「もしこのじいさんがサンタクロースだったら、なにをお願いしようか」
 暇つぶし用の話題は次々シフトする。病人と思われる人の真上で声をひそめるでもなくいたってノーマルな音量で
取り留めのない話をして時間を消化する。はじめこそ気を遣って小声での会話だったが、時間の経過とともに遠慮は
なくなっていた。
「お金か物品かそういう方向で。物はお金で買えるし、やっぱりお金かな。……叶うならの話だけど」
 叶うと思ってはいないが、万が一叶うとするなら常に金欠気味である稔には結構切実な願いだった。
具体的であり現実的でもある。欲しかった靴が買える、欲しかった服も買える。貯蓄という選択はなかった。
「オレは金よりも断然彼女が欲しい! とりあえずはクリスマスを一緒に過ごす彼女!」
 一方の直哉の願い事は具体的ではあったが夢想的なものだった。
「もし叶ったら人身売買一歩手前ということをお忘れなく」
 稔の現実的なツッコミも、もしかするとサンタの持つ絶大な魔力で異次元のかなたから女の子が召喚される
かもしれない、といつになくテンションを上げる直哉には届かない。
「み、な、ぎ、っ、て、き、た!!」
「かたや徹夜できそうなくらいテンションが高いのに、かたやこっちは身じろぎさえしないね。まあバランスが取れて
いるといえなくもないけどさ」
「まったくだ。老人だからといって動かないでいると、失速して奈落まで落ちるのにな。適度な刺激が長生きの秘訣だって
ジッチャンが言ってたな」
 サンタは一向に目を覚まさなかった。
 宵を過ぎ夜が更けても、ぴくりとも動かない。ただ眠り続けていた。すぐ隣で直哉手作りのナポリタンを二人して食べていても、
反応がなかった。
 やっぱり救急車を呼んだらという選択肢は、せっかくここまで運んで介抱したんだからという稔の変な意地と
直哉のプレゼントへの下心でお流れになった。眠っているだけで特に命に別状がありそうな様子でもない。病気の心配も、
いまのところ異変もないところをみるに、なさそうだ。だとすればできることは様子見だけだった。
「明日になったら起きてるだろ。時限式だから」
「はいはい。──それより、また雪降ってる?」
 外ではまた雪が降っていた。降雪というよりは吹雪に近い。この勢いなら今日一日かけて車や人間で削った路面の雪も、
朝になれば元通り修復されていることだろう。時折強い風が吹いて直哉の部屋のガラス戸をたわませるほどに震わせた。
いや、このアパート自体も揺れている。地震が起きているような規模で。
「このアパート、壊れたりとかは?」
「ケセラ・セラ」
 なおもガラス戸は周期的に動物が突進してぶつかっているような音を立てる。
 築25年を数える古びたアパートVS冬将軍。
 防衛戦は深夜まで続き、かろうじてアパートが防衛に成功し、無敗記録を更新した。

 ------
182263:2009/12/24(木) 22:59:26 ID:Wn/Du1+e
 底冷えのする冬の冷気が家の中まで侵入していた。完全密封しきれない部屋に冷やされた空気が、
無数にある建築士の想定していなかった空気穴から流れ込んでくる。室内であるにもかかわらず外気温と
さほど変わらず、吐く息は白い。
 昨晩病人を気遣ってエアコンをつけていたが、タイマーが切れた今となっては無言の通風孔から間違って
冷風が吐き出されているのではと訝ってしまう。のそのそと起きだした直哉はとりあえず暖房を入れると、
温風が部屋を暖めるまでその場でぼーっと何をするでもなく待っていた。
「あれ? なんでオレ布団で寝てないんだっけ……? ……おっと、そういえばサンタを拾っていたんだった!」
 眠気は一瞬で吹き飛び、興味の対象を見つけた子供のように嬉々として振り返ると──
「あるぇー?」
 部屋中央の布団には誰も寝ていなかった。昨日までそこにいたサンタが煙のように消えている。
 トイレ──いない。
 玄関──脱がせたはずのサンタブーツがない。
 布団を探ってみる──冷たい。
 つい今まで人がいた形跡ではない。体温のなごりはかけらもなく、密度ある体重で変形した敷布団のへこみも
掛け布団のふくらみも、もうわずかに残るばかりだ。
「そうか、仕事があるもんな」
 きっと準備で忙しいんだと自分の都合のいい解釈をしてサンタがいなくなった理由を片付けた。
「さてと、プレゼントは、っと」
 布団をあさる──ない。
 台所──ない。
 洗濯物の靴下の中──ない。
「おい稔、大変だ!」
 大変と言いつつも、直哉には緊迫感が欠如していた。サンタがいなくなったことは、直哉の中で別段深刻なこと
ではなかったが、寝起きの悪い稔を起こすにはそれなりの理由がいる。プレゼントがなかった──直哉からすれば
一応は一大事だ。
「うる……さい……」
 怨嗟の唸りを吐く稔の姿は無念の死を遂げ眠りをさまたげられた亡霊のようだ。体を起こすスピードも老人的で、
ゾンビにも似ていた。半開きにも満たないまぶたの隙間からは、おそらくなにも見えていない。うつむいていた顔が正面を向き、
直哉のもとにあらわになる。
「──どちらさん?」
 直哉は疑問に思う間もなく問いかけていた。
 今起き上がったのは稔ではなく──女性だった。昨日から今日にかけての記憶をたどるも該当する人物に思い至らず、
連れ込んでいないと結論づけた。そもそもこの部屋は定員3名だ。自分に稔にサンタ。これで限界値だった。サンタは
いなくなっているが、新たな人員──しかも女性を自室に呼び込む機会も動機も余裕も人脈もない。ならばここにいるのは
一体誰だというのだろうか。
183263:2009/12/24(木) 23:00:30 ID:Wn/Du1+e
「誰、って……。ボクだ……よし、かわ……みの、る」
 女性は不機嫌そうにぼそぼそとわけのわからないことを言った。自分は吉川稔である。
たしかに彼女が着ていた服は、昨日稔が着ていたものと同じだった。冗談にしては手が込んでいる。
「ああ、女装してるのか」
 主観のフィルターに通すと、彼女の顔はどことなく稔に似ていた。今の声も稔のそれに似てなくもない。
ゆえに直哉が思い立ったのは稔が女装をしているという仮説。今日はクリスマス・イヴだ。サプライズの
つもりで体を張っているのだと強引に解釈する。仮説の真実性を確かめるためにぶっきらぼうに
一番わかりやすい場所──膨らんだ胸を触る。
 ぷにょん。
 柔らかくも弾力のある感触だった。例えるなら中反発素材。すぐに跳ね返るほど弾力性はないが、
かといって硬くもない。パッドにしてはよくできている。
「ちょっと服をまくりあげてみてくれ」
 直哉に言われるまま寝ぼけた自称・稔が胸の上まで捲り上げる。そこには明らかな女性の乳房が二つ、
くっついていた。特殊メイクなどではない。豊満なそれはノーブラでありながら自重と重力に負けず形をたもっている。
 直哉はもう1回触ってみた。ぷにょん。幻ではない。ニセモノでもない。むしろホンモノであると確信が持てた。
その様子を寝ぼけたままの自称・稔は不思議そうな目で静観していた。
「このおっぱい、……ホンモノだ」
「朝っぱらから他人の胸でなにやってるんだ。本物に決まって…………………って…………」
 固まった。見事なまでに固まった。動かない石像のほうが柔軟でありそうなほどの硬直だった。
視点は胸に固定され、なにかを言いかけた口はそのまま、自身の胸を一度、二度、三度四度五度と触って──現実は夢を超越した。

 ------
184263:2009/12/24(木) 23:01:54 ID:Wn/Du1+e
「どうだった?」
「……ついてなかったし、余計なものがついてた」
 稔は重い足取りで戻ってきた。体を調べると言ってユニットバスにこもりたっぷり15分。
途中で断末魔の絶叫のようなものが聞こえたが、そこはさすが無愛想の鑑だった。
人前で醜態はさらさない。たとえ王様の耳がロバの耳だった話を聞いたところで、
その秘密を最後まで守り通すことだろう。
「朝起きてみればあのサンタのじいさんはいないし、プレゼントはないし、お前は女になってるし。
どうなってんだ?」
 話題を振るも、すっかり意気消沈してしまった稔からの返事はない。普段なら、なんで自分の順番が
一番最後なんだとかみついてくるはずなのだが、顔を青くも赤くもしてなにもする気力もなく座り込んでいた。
しっかりスネをハの字にした女の子座りで。稔自身、状況の把握に努めようとしているが、
混乱している今はそれも徒労に終わっていた。
 稔の変化は甚大なものだった。
 短めだった髪は肩にかかるまで伸びていた。引き締まったウェストに張ったヒップ──と平均値を
そのままとったような均整の取れた身体つきだ。ただ無愛想とだけ評されていた顔は、動揺で多少崩れてはいるが
無愛想というよりはクールというプラス要素となっていた。そしてもうひとつ──
「うーむ、でかい」
 胸の大きさはぶかぶかの服の上からでもわかるくらいで、巨乳のカテゴリに入れてなんら問題のないものだった。
 あまりの変わりように、本人かどうかはいくつか質問して確認した。結果は全問正解。50問ほど出し、
引っ掛けを多数織り交ぜておきながらこの結果なのだから、はっきりと彼女が稔であることは証明された。
「これはまた意味不明な出来事がクリスマスに起こったもんだ。──と、お?」
 サンタが寝ていた布団の枕元に置手紙があるのを直哉は発見した。


『私を介抱してくれてどうもありがとう。
 そのお礼に由緒正しきグリーンランドのサンタとしてお二人の願いをかなえておきました。
 メリークリスマス。

 PS 直哉さんの推理は当っています』


「本物だったらしいな。しかもオレの推理とピタリ一致だ」
 褒め称えろといわんばかりに鷹揚に頷く。気をよくして認識が大雑把になっているため、書置きが達筆な日本語で
書かれていることに疑問も挟まない。
「夢だと思うからちょっと寝る。もし途中で起こすようなことがあれば……色々と友人関係にバラすから。
人生の損壊的な意味で」
 稔にとってもサンタの書置きはどうでもよかった。というよりは、そもそもそのような余裕はない。目の前のいびつな
現実を夢だと思っていた。いや、そう思い込むことで精一杯だった。
185263:2009/12/24(木) 23:03:36 ID:Wn/Du1+e
「昼前までには起きてくれよ」
 稔は頬にかかった髪を鬱陶しそうにかきあげながら、サンタが寝ていた布団に潜り込む。直哉に背を向け枕に頭が乗ると、
量のある艶々の黒髪がさらりと重力方向に流れた。
やがて寝息が聞こえてくる。
 直哉は起こさないように布団をまたぎ、反対側──顔が見える方に移動する。
 寝顔は女性のそれだった。実際にはいないが、稔に姉か妹いるとするならこんな感じになるだろう。
「もしかして、これが願い事か?」

 ──オレは彼女がほしい!

 あのサンタの置手紙を信じるならば──
「信じるもなにも稔がああなったのはそういうことなんだろうな。サンタすげーな!」
 サンタ魔力は実在した。異次元から縦と横だけの存在に奥行きを追加して召喚するには至らなかったが、
男を女にする程度のことは軽々やってのける力がサンタには備わっていた。

 ------

「……起きないな」
 正午15分過ぎ。昨日のサンタのように稔は深い眠りの底にいた。実は一度目を覚ましていたのだが、
体がそのままだったため逃げるように二度寝していた。しかし日曜日の次には必ず月曜日がやってくるように、
現実は避けて通れない。たとえそれがどんなに嫌なものであろうとも。
 とりあえず掛け布団をひっぺがす。肩を叩くとか体を揺するとか消極的な起こし方では生温いからだ。
突然襲い来た寒気に稔は危険を察知したアルマジロのように身をまるめる。
「しかし……完璧女だな」
 丸く柔らかそうなお尻、腕の間から見える胸、そして顔の造形──興味は尽きない。おっぱい星人である
直哉にとって特に乳房には目を見張るものがあった。
 触ってみたくなった。
 彼女がほしいと願い、それを具現するかのように女性化した稔は彼女とみなすこともできる。推測にすぎなかったが、
直哉の本能を呼び覚ますには十分な燃料となった。燃えてよし、盛ってよし。人間火力発電状態。
「彼女ならAだろうがBだろうがCだろうがなんでもやっていいよな。いや、むしろしなきゃマズイだろ。なんたってクリスマスだし」
 サンタは稔を彼女として置いていった。彼氏と彼女の間柄ならばそれなりのことができるはずだと胸に手を伸した。
思う存分揉みしだき、感触を楽しみたい──もはや直哉にそれ以外の思考の能力はなくなっていた。
 手が稔の胸に触れるか触れないかの瞬間、
「なに……してる?」
 両者の視線が合った。半開きの目から放たれる冷たい眼光が直哉を射抜く。室温が下がったような気がして身をすくめた。
186263:2009/12/24(木) 23:04:35 ID:Wn/Du1+e
「まさか、男に襲いかかろうとした……?」
 無理やり布団をひっぺがし、あまつさえ尋常ならざる顔と雰囲気とで迫っている。これを好意的に
受け取るのはどんなに優秀な弁護士がどう取り繕うとも不可能だ。
「ご、誤解するなよ。男に襲い掛かろうなんてしてないって!」
「じゃあ、何に襲い掛かろうとしたと?」
「オレは……オレは、女に襲い掛かろうとしたんだ!」
 とても声を大にしていうようなことではなかった。男が女に襲い掛かって何が悪い。本能を重視した。
言った本人でさえ子供の言い訳以下だと自覚している。しかし言われた方である稔は別の捉え方をした。
「──ッ!?」
たちの悪い夢だと思って一眠りしても、現実には乳房がまるでそこがホームポジションであるかのように
存在し続けていた。
「夢……じゃなかったのか……」
 直哉に対する敵意で膨れ上がった風船は急速にしぼんだ。現実だ。もはや夢と断じることができない。
つねった頬の痛みも、顔を洗う水の冷たさも明瞭すぎて隙がなかった。
「現実を受け入れてくれてなによりだ」
「受け入れたつもりはないよ。まだ夢だと思ってる」
 しかし稔はまだ認められずにいた。理屈として頭で理解していても、心が認めようとしないのだ。リアルな夢、
きっとそうに違いないと抗弁して。
「害はないんだし、いいんじゃないか? いますぐに辛いっていう生理が来るってわけでもないし」
「なんでデリカシーのないことを言うかな、変態」
 驚きや戸惑いと同じくらいに苛立ち稔の精神を占拠していた。要するに今のこれは八つ当たりでの憂さ晴らしだ。
口内にあると思われるレンズで収束された言葉は針となって直哉の心をダイレクトに突き刺した。
「お、女から、言われると、ぶっちゃけ、つらい……」
「大変態。変態大人(ターレン)」
「うごあッ!」
 容赦のない口撃が直哉の心を深くえぐるのに反比例して、稔はリアクションを見て溜飲を下げていた。
そののたうちまわる様は、テレビに出てくるわけのわからない芸人よりも面白かった。
「お……オレは、変態、だったのか……。しかしこのままだと何か新しい悦びに開花してしまいそうな気が……!」
「あ、それはもういいから」
 ひとしきり楽しんで終結を告げ、ふと稔は思う。直哉がいなかったらこんなに余裕はなかったなと。
いつもとは違う自分とは真逆にいつもと同じヤツがいる。そう考えると直哉の存在がありがたく──
 待てよ、と思い直す。
「どうして諸悪の根源である直哉に感謝しないといけないんだ!」
 肝心なことを思い出し、言葉による追加攻撃が始まった。
187263:2009/12/24(木) 23:06:12 ID:Wn/Du1+e
 緊急討論会が設けられた。
 議題は稔の女性化について。会議である以上、レッテル貼りや罵倒や人格批判はないと始める前に
直哉によって定められた。
「サンタ魔力のせいだろうな」
 トンデモな意見だったが稔に反論の余地はなかった。実質会議の終了も同じだった。自分自身で
体験していること以上の証拠はない。現実にありえないことが起こり、それを説明する手段として
超常現象に頼らざるをえなかった。
「そのサンタ魔力とやらで願い事が叶ったとして、ボクがこうなった理由がわからない。それにボクの
願いは叶ってないし」
「金だっけ?」
「そう。でもサイフの中身はそのままだった。札入れも小銭入れも」
「サンタが老人すぎて耄碌してたとか。他に変わったことは?」
「ボクがこうなった以外はぜんぜん。っていうか、なんでボクなんだ! もっと別の人がパッと現れても
いいじゃないか!」
 稔はいつになく激情に駆られていた。敵意をむき出しにし、サンタを見ようものならそれがたとえ
仮装している人であっても襲い掛かっていきそうな雰囲気がある。
「だから耄碌してたんだろ。手品のように現れるはずが、ミスってそうなったとか。てか、オレの願いが
叶ったことに間違いはないと思うな」
「そんな趣味? 男が男を好きになるっていう」
 稔は座ったまま器用に移動して直哉から距離を取り背を向ける。ほんの1メートルほどだったが、
逆説的にとれば地球1周分マイナス1メートルの距離になる。地球が丸いからこそできる芸当だ。
「だから今のお前は女だって。それに、今のお前ってオレの好みど真ん中なんだよなー。
つまり彼女ほしいって願いは叶ってるも同然ってことで」
「いくら好みだからって男のボクを彼女にしようとか思わないでくれる? 欲情したりとかは論外で」
 果たして銀河はまるかっただろうかとユニバース規模で心の距離の再設定を模索する稔に対し、
直哉はいたってマイペースで持論を展開する。
「どうかなー。いまから探すの面倒だし。お前が彼女になったとしたら、もう気心知れてるし付き合いやすいし、
そっちのほうが好条件だな」
「最初に言っとく。ボクにその気はない。いい加減しつこいと直哉の二人称が変態になるよ」
 太く鋭い釘を直哉に刺す。しかし、それでへこたれるようなら直哉は直哉をやってなかったのだった。
「そんなことより恋っぽいことしようぜ!」
 稔を逆鱗に触れたがごとくイラつかせたのは言うまでもない。

 ------
188263:2009/12/24(木) 23:07:39 ID:Wn/Du1+e
「せっかくなんだし女にしかできないことでもしてみたらどうだ?」
 稔の意向で原因不明を結論とした会議の後。泥沼の意見交換の後遺症を打破すべく、
話題が提供された。
「女でしかできないことね……」
女にしかできないことと言われて、稔は更衣室や銭湯や女性専用車両を思い浮かべていた。
自分は女の体をしている。それらに入ることになんの問題もない。誰がボクを
咎め止められようか──いや、できない。
「──それも悪くな…………いやそれはまずい。男のボクがそんなことできるはずない。
うん、できない」
 否定はしたが、無愛想が崩れかけたのを直哉は見逃さなかった。
「欲望に忠実だな。妄想にふけるのはいいけど、誰も彼もが若くて綺麗だと思うなよ?」
 雲のようにふわふわ浮いていた稔の精神はツイスト式掃除機の勢いで現実に吸い戻された。
0歳でも100歳でも女性は女性。美醜とりどり十人十色。メメント・モリ。忘れてはならないことは
世の中にいくつもある。
「……目が覚めた」
「じゃ、目が覚めたところででかけるか」
「でかけるって、どこに?」
「そりゃ買い物だよ。女物の下着とか服とかを買わないとな」
「なんでそう適応する気満々?」
「お前だってその気だったじゃないか。だいいち、服とかないと不便だろ? 体格まで変わってんだったらさ」
 直哉と稔の身長差は、つい昨日までは頭半分ほど稔が低かったが、今はさらに頭半分ほど低身長が
加速していた。計、頭ひとつ分。身体つきも女性のそれになり、華奢だ。着ているものにバランスがとれておらず、
ファッション評論家が見たら眉をひそめるのは確定的に明らかだ。
「遠慮しとく。お金持ちになりたいっていう願いは叶わなかったし、そんな経済的余裕はないから」
「安心しろ。オレが全部出してやる! これを見ろ!」
 大きく胸を叩いた直哉は、押入れの天井裏に隠していたサビの浮いたクッキー缶の中から十数枚の
お札を取り出し稔に見せ付ける。そのうちの半分には慶應義塾の創始者の肖像が刻まれていた。
「いや、そこまでしてくれなくても……」
「いつも靴が欲しい、服が欲しいって言ってただろ? 願いごと叶うんだぞ。なんでためらうんだ?」
「いや、こんなときだからこそためらうんだけど」
「こういうとき、オレは出し惜しみはしない。ウジウジしたりもしない」
「男らしいね」
「男だからな」
 予期せぬカウンターパンチに稔はまたへこんだ。
189263:2009/12/24(木) 23:09:34 ID:Wn/Du1+e
連投規制に引っかかりそうなので、一旦こことで切ります。
続きはまた明日にでも投下します。
190名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 00:05:53 ID:P8P/cShh

楽しみに待ってるよ
191名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 01:18:47 ID:1c913jKs
そういえばそろそろアンシーズ2だっけ
192名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 03:14:14 ID:ua9LvlaR
続きに期待
193名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 07:35:41 ID:5N3/uxyR
GJ
194名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 08:23:32 ID:8uF6uw0o
で、Hシーンは?
195名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:07:36 ID:NY+1wSrM
これは期待せざるを得ない

へんたいたーれん
196名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 12:56:42 ID:Z4owQbH6
女体化した稔が口を尖らせつつ伏せ目がちに顔を赤らめて
平仮名で「へんたいたーれん……」
とかつぶやくのを幻視しておっきした。
197名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 21:00:04 ID:bJByjfLH
亀だけど>>172->>175
感想ありがとう
198名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 21:04:53 ID:bJByjfLH
>>197
途中送信してしまったorz
どちらもかなり好みの様だからがんばって探すよ
秋葉原の古本屋とかにもないかな?
勝手なイメージだけど売ってそうな気がする
199名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 21:40:58 ID:BDtpP5vr
プレミア価格ならアマゾンに出品が。
マヴカレは極稀に普通の値段で新品売る事が
(恐らく増刷)
200名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 22:09:42 ID:bJByjfLH
アマゾンの中古ってどうなのかな?
通販の古本は使ったことがないから抵抗がある……
質問ばかりですまないがもしも使ったことがあったら感想を教えてくれるとありがたい

増刷されるということは本屋に注文したら手に入るかな?
201名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 22:24:54 ID:BDtpP5vr
残念ながら、通販の中古は博打です。
今のところ一勝一敗?
でもまあ、本の状態までをウリにしてる所は
比較的マトモだと思いますよ > 本の状態

増刷に関しては、4ヶ月ぐらい前かな?にやったばかりなので、
当分無さそうな気が・・アマゾンあたりで新品注文入れて、
連絡を待つ・・とか、どちらにせよ長期になると思われ。
202名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:23:46 ID:bJByjfLH
>>201
やっぱり通販の中古はリスク高いのかな
ありがと
近所の大きめの本屋で予約だけいれておくや
そんなにすぐに売れたのなら出版社側もすぐに増刷をかけるだろうしさ
203名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 11:39:43 ID:DwBk57xR
ラノベ厨いい加減ウザイ
専用スレあるんだからそっち行って思う存分語れよ

ライトノベルは女装・性転換作品の宝庫♪5冊目
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1255678837

TSF(性転換)エロ漫画&小説スレ
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1249746672/

204名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:50:58 ID:1nt2mYF0
ああすまないそんなところがあったのね
小説は偏ったジャンルしか読まないから全く知らなかった
自重する
205名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 00:34:26 ID:XnbxlhXV
続きはまだかいな?
206名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 16:05:39 ID:/+RXHmJM
年末は忙しいだろう
207名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 15:22:49 ID:+Q+oxitn
男だけど読んでるだけで前立腺が疼く・・・
208名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 10:49:21 ID:fUfT+iqk
今さらだが>>194
早漏れは女体化の原因だぞ
209名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 22:49:11 ID:OQtt1eKT
遅漏になったらいつまでも女体化できないのかッ!?
210名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 05:40:25 ID:ZX7R6nLi
ああ、サタンだからな
211名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 10:01:25 ID:TjrfsF+b
サキュバス相手に我慢しきれば、棒からの吸性を諦めて創った穴からの吸性をしてくれるよ。
212263:2010/01/01(金) 12:22:33 ID:j1jP5mzY
 クリスマス全盛の街並みは、人でごったがえしていた。必然的に足元の雪は踏み荒らされ、
いつもの路地が顔をのぞかせている。雪が残っているのは街路樹の足回りと側溝だけだ。
各店舗から流れてくる曲が洋楽邦楽古典新譜のキメラクリスマスソングとなって通行人の脳をかき回し、
強制的に今日がクリスマスであることを知覚させていた。
「このへんは融けててよかったな。歩きやすくていい」
「そんなことより歩くの早い」
「だったらまたさっきのしようか?」
「……さっきのことは忘れてくれていい。というか忘れて」
 現在の稔の足元は安定しているとは言いがたかった。直哉は立ち止まって稔がくるのを待つ。
今日になって何回もしたことだ。歩幅に差があるうえに女性化したことによってサイズが合わなくなった
稔の靴はちょっとしたことで脱げそうになっていた。加えて雪面は歩行に適しているとはいえない。
それで、足元が安定するところまで稔は直哉におんぶされていた。直哉は胸の感触を存分に楽しんだ。
次回を背中が切実に望んでいる。
「まずは靴からだな。おっと、拒否はなしだ。おんぶされるのと靴を買うの、どっちがいい?」
 状況的に直哉に逆らえない。唯々諾々と無条件降伏のように従わなくてはならない。自由奔放、
フリーダムにふるまう直哉に付き合う。どれほどの暴挙に見舞われることか。
 これから先のことを予測して、嫌な未来ばかりが稔の頭に浮かんだ。

 生まれて初めてのランジェリーショップ。色彩の洪水が稔の視覚を蹂躙する。
無愛想のなかにもほんのり朱色が混じっていた。
「女がランジェリーショップで恥ずかしがってどうするんだ。不自然だぞ?」
「……うるさい。ボクは女じゃないし、そもそもこういうのも必要ないし、さっさと出よう。そのほうがいいよ」
 そう並び立てる言葉にいつもの精彩がない。完全にアウェーの体勢だった。直哉からの猛烈な後押しを受けて、
逃げ帰りたくなる衝動に耐えながらサイズを測ってもらった。
「どうだった? というのは主にカップのことを聞いているんだけれども」
「……Eだって」
「おおー! さすがだな。すごいさすがだ。素晴らしい。ディ・モールトベネ!」
 直哉は惜しみない喝采を与えた。胸に。高低差20cm。なぜ胸を愛するのか──そこに胸があるからだ。
名前も知らない登山家はいい言葉を遺してくれた。直哉の脳内でコンサートホール級の拍手喝采が鳴り響く。
「なにがさすがだ」
 男の身でありながら平然とランジェリーショップの中まで押し入る度胸。逆の立場だったら絶対真似できない
だろうなと思う。いつか署に連行される日がくるかもしれないと淡い期待にも似た未来像を思い描いていた。
「じゃ、探してくるわ。ちょっと待ってろよ」
「なんで直哉が?」
「だってオレがスポンサーだし」
 あらゆる業界の頂点であるがゆえにスポンサーには暴政が許される。莫大な投資をしながら、
それを上回る利益を吸い上げていく現代の荘園。ランジェリーショップにもまたその縮図が現れていた。
213263:2010/01/01(金) 12:23:47 ID:j1jP5mzY
「よし、これを着るんだ」
 そして暴君は与える。義務であれ責務であれ債務であれ、マイナス要素となるものを与えることには不自由しない。
「こ……これを……!?」
 紐タイプ(黒)、超フリルタイプ(桃)、ヌーブラ(半透明)、シースルー(ほぼ透明)etc…。計10着による、ザ・直哉セレクション。
「オーソドックスなのは!? 白とかベージュとか華美な装飾のついてない──」
「オレはスポンサーです」
 暴君はいつでも下々を圧倒する。圧倒しつつ圧搾する。いかなるときでも相手の立場を顧みない。慌てふためく木っ端のような
最下層民を歯牙にもかけない。そうあれかしと聖書の文言にあるように立場が定まって揺らぐことはない。
「別に着けなくても──」
「オレはスポンサーです」
 圧搾がかかる。
 稔の素肌の一部が黒い布と紐で覆われた。
「女性用下着を着けてみて感想は?」
「……違和感だらけ。胸はキツいし、パンツは完全密着して居心地が悪い」
 頬を染めてもぞもぞと内股をすりあわせる稔は、まさしく女の子だった。所作といい表情といい、奥手で男に免疫が
ないように見えるため、直哉にイタズラ心が芽生えた。
「大胸筋サポーターと思えばいいんじゃないか? ほら、こんなにナイスプロポージング」
「なッ、なに触ろうとしてるんだ!」
 猛禽類がその足で獲物を掴み取るような胸へのアタックを稔は即座にはらいのけた。直哉を睨みつけていたが、
胸を両手でカードし、少し涙目になっている姿は直哉の心を大いに満足させるものだった。
「男の胸をどうサポートしろっていうんだ! もういい、脱ぐ!」
 突発的に上着を脱ごうとするところですぐそこの試着室の鏡の中の人物と目が合った。その醜態も。動きが止まる。
「脱いでくれるのか?」
「────ッ!!」
 吉川稔大隊、全滅。

 ------
214263:2010/01/01(金) 12:25:20 ID:j1jP5mzY
 スポンサーの威光は続いて入ったカジュアルショップにおいても燦然と輝いていた。頭上にはどんよりとした
暗雲が垂れ込めていたが、そこだけ青空が差しているように晴れ晴れしていた。太陽の寵愛を受けたと称される
ブルボン朝の王様のように。
 下着のときと同じ轍を踏まない、踏んでたまるかとばかりに男物をチョイスしようとする稔を阻止し、
それならばとユニセックスタイプで妥協を引き出そうとするのを却下し、スカートをはかせた。計画通り。
稔の見えないところでガッツポーズも忘れない。
 稔はスカートというのを生まれて初めてはいた。感想は、冬場はつらい。それには直哉も同意した。
同意したが、決定は覆らない。
 ミニスカートに膝まで隠れるニーソックスをあわせる。スカートとソックスを隔てるわずかばかりの領域も
直哉の計算のうちだった。それに膝までの丈のホワイトコートを着せ、完成した。
「見違えたな」
「……ボクもそう思う」
 稔はどこにでもいる女の子に変身していた。──いや、どこにでもいると言うには語弊がある。
その抜群のスタイルによって、そこらの女性よりも女性らしい。
「すっげえ似合ってる。さすがオレ……と言いたいところだが、ここはさすが稔と言わざるを得ない」
「……その感想は困る」
「似合ってる」
「だから」
「似合ってる」
 単発的な応酬。しかし立場にはっきりとした差がある以上、折れるのはいつも弱者のほうだ。
「……ありがとう」
 理想的な為政者はアメとムチを使い分ける。アメは見えるように、ムチはそれと気づかれないように。
いつか立ち読みした帝王学の本が役に立ったと直哉は満足気に頷く。稔はいつか打倒することを誓った。

 ファッションコーディネートの旅という名の買い物には予想以上の時間がかかった。正午過ぎに家を出発し、
現在時刻は7時。頭上にはすっかり夜の帳がおりているが、繁華街にあるこの通りは過剰なまでにライトアップされ
昼間のように明るい。加えて年に一度の大イベントということもあって、人通りは混雑をきわめていた。
「右も左もカップルばっかりだな」
 通りには男女のペアが跋扈していた。家族連れよりも、友人同士よりも、単独よりも比率が多い。
マジョリティであるがゆえにその行動も我が物顔であり、あるカップルは手を繋ぎ、あるカップルは人目も
はばからず口を繋いでいる。その盛り様から行く末が見えるようだ。独り身には精神にこたえる光景だった。
「でもまあカップルっていえばオレらもそうだけどな」
「カップルになった覚えはない」
「晩飯おごるけど、それで今日だけ付き合ったことにしないか?」
「……ちょっと考えさせて」
 それほど考える時間もなく、聖なる夜にまた一組のカップルが誕生した。
215263:2010/01/01(金) 12:26:29 ID:j1jP5mzY
「「「メリークリスマース!」」」
 夕飯を食べるところを探して全国的に有名なデパートにさしかかったとき、入り口では威勢のいいサンタが
集団になって愛想を振りまいていた。10人からなるサンタはどれも本物らしく見える。通りがかりの大人にはチラシを、
その連れの子供には風船を配っている。なかには細長い風船を上手い具合にひねって動物を作り、
なかには白い袋から包装された小箱を取り出しては配っている者もいる。いちいちの動作が演技がかっていて、
デパートのチラシを配るにしては本格的だった。
「もしかしたらあの中にも本物もいるかもな」
「それはない」
 無碍にも稔は否定した。木を隠すには森の中とはいうが、しかし誰がなんのために隠さなければならないのか、
その理由が見つからない。
 恰幅のいい男だけを集めたサンタs。本物そっくりだが本物ではない。その証拠にあの袋は有限だ、と直哉は言った。
彼の頭の中では本物のサンタの袋はサンタ魔力によって四次元であるらしい。現に、袋に柱の隅に隠すように置いてある
ダンボールから包みを補充していた。夢を壊すような無頓着さに少なからず憤りを感じていた。
 アグレッシブなサンタは少し離れたところで自分たちを眺めていた直哉たちにも寄ってくる。
「メリークリスマース! そこのカップルさんも、どうぞデパート最上階にあるセントクロスで!
 それからこちらはサンタからのプレゼント! 彼女さんに渡せばクリスマスプレゼントの手間が省けますよ」
 サンタは押し付けるように手のひらサイズの小さなプレゼントとチラシを直哉に渡すと、身軽なステップを
踏みながら別の通行人目指し離れていった。「HOHOHO」とサンタ笑いも忘れずに。

『レストラン・St.CROSS
 この時期限定オープンのレストランです。本場デンマークの料理やお酒がたくさん!
 このチラシをお見せいただけるだけでワンドリンクサービスします。ぜひお立ち寄りください。
   営業時間 17:00〜25:00』

「どうせだからここにするか? ──稔?」
 稔は別のサンタから渡されたチラシを手にしたまま固まっていた。しかし視線はチラシにはなく中空をさまよっている。
その視線もどこかを見ているようでどこも見ていなかった。
「どうかしたか?」
「──あ、いや。なんでも」
 稔の顔から一瞬表情が消えていた。いつもの無愛想顔ではない。それさえも剥落していた。しかし数瞬後にはフォーマルに戻る。
その一瞬が幻だったかのように。
「カップルって言われて赤面したか?」
「そ、そんなことあるわけない!」
 即座の否定。いつも通りに見えたが──直哉の見えないところでかすかにぶれていた。

 ------
216263:2010/01/01(金) 12:27:34 ID:j1jP5mzY
 食事を終えデパートを出ると、雪が降っていた。
日中、人の踏み荒らした地面を覆い隠そうとするかのように深深と雪が舞い落ちる。薄い新雪の絨毯の上を一人は陽気に、
一人はそれをとりなしながら足あとをつけていく。繁華街を抜け、閑散とした通りに入る。
「公園で一休みでもするか」
「うん、ひょっといま地震がおこってるみたいだしね〜。ひなんしないと〜」
 激動の1日を忘れてしまおうとするかのように稔は酒をあおりつづけた。料理よりもアルコールに重点を置いていたほどだ。
生ビールに始まり、チューハイ、カクテル、ワイン、果てはウィスキーまで。慣れない酒とその複合。その結果がここにいる
見事な酔っ払いだった。酩酊式歩行術──千鳥足で雪を踏み分けるのを楽しんでいる。
 新しく買ったスニーカーの判子を押しながら訪れた小さな公園には誰もいなかった。ここもまた誰かが訪れているような気配はない。
 電灯がいっそう気温を下げようとしているかのように寒々しい白色の光を足元に投げかけている。背もたれのない木のベンチの雪を払い、
座る。雪はやむ気配がない。払ったばかりのベンチにわずかな時間で新しい柔らい綿毛のようなクッションが形成される。
 なにを話すでもなく、摂氏一桁の外気に身を任せる。吐く息は雪のように白い。それでもアルコールで火照った体には
涼むのにちょうどいい塩梅だった。
 稔から笑い声が聞こえなくなる。しんと静まり返った公園に二人の息遣いだけが響く。
「……寝たのか」
 稔は直哉の肩に頭を預け、安らかに寝息を立てている。
 今日はクリスマス・イヴ。ツリーを飾り、靴下を枕元に置く。本式なら教会のミサに参加すべきなのだろうが、
日本人はそこまで熱心ではない。直哉もしかり。しかし、これからはやってもいいかなと心変わりしていた。
直哉の望んだクリスマスプレゼントがすぐ隣に無防備な姿をさらしている。まったくの女性になってしまった友人。
おそらくは彼女がほしいという願いの結実だ。
 その友人の手を取る。
 暖かい。
 自分の男の手とは違う柔らかな手。
 今、直哉の心の中では二つの想いが刃を交えていた。

 ひとつは、稔を諦めること。彼女にすることを諦め、友人に戻る。
 ひとつは、先に進むこと。戻れない道に一歩を踏み出す。

 そして、一方が勝った。
 心が決めたことに従って決意を固める。つなぎは勇気で骨子は覚悟。固めるには絶好の素材だ。
純粋な動機で、体を突き動かす。
 規則正しく肩を上下させる稔を背中に乗せて、公園を出た。
「サンタとは比べ物にならないほど軽いな」
 昨日のことがまざまざとよみがえる。あのときは地獄の苦しみを味わった。だがそれで今が手に入ったのなら、
悪くない条件だと思う。
 通りの先にあるお城のようなホテルを目指す足取りは軽い。背に感じる暖かくもやわらかい感触が、
足に活力を与えてくれているかのように。
「まさかこんなホテルに連れ込む日が来るなんてな」
 呟きながら眩しい光で彩られた門をくぐった。
217263:2010/01/01(金) 12:28:41 ID:j1jP5mzY
 ホテル上階からの眺めは、不思議と自分がこの街を掌握しているような高揚した気分にさせる。
 無数に散らばるビルディングの光点に、道路以外の場所に赤や黄が多く混じったこの時期限定の景観。
今年は青も多いようだ。
 直哉は選択した。
 選択とは、ひとつを選び取り、ほかを選び捨てるということ。この部屋に稔を連れ込んだときにもう後戻りはしないと決めた。
 “彼女”は今、ベッドでいつ覚めるとも知れない眠りについている。彼女が着るのは直哉が見繕った服。
膝上のスカートはこの時期は寒くはなかっただろうかと心配する一方、そこから伸びるすらりとした足に惹き込まれる自分がいた。
寝苦しくないようにと下心があるようでない感じの名目で上着を脱がせ、今は薄手のシャツだけの格好。薄布一枚に隔たれた双丘。
Eという直哉理想の乳房。呼吸によって上下する丘から目が離せない。そしてシャツの下には自身で選んだ下着が収まっているはずだ。
 想像するだけで下半身に血が集まろうとしていた。
 知らず口内に溜まっていた唾を飲み込み、深呼吸。
 トリプルほどの広大なベッドにもう一人がエントリーする。軋んで、稔がわずかに目を覚ます。
「み、みず……」
 開口一番は催促だった。あれだけアルコールを飲んだのだから渇水は避けられない。直哉はミネラルウォーターを備え付けの
冷蔵庫から取り出し、ベッドに戻る。巣で待つ雛鳥のように口をあけて待つ稔にペットボトルの口を近づける。
「もっと……ひょうだい」
 酔いも目も醒めきらないまま稔は次を求める。数度、繰り返した。
「直哉……ありがと」
 限界だった。水で潤った唇で名前を囁かれ、普段見ることができない熱で浮いたような顔と潤んだ瞳で微笑まれたら──
「んむっ!? んんん……!」
 気づけば唇を奪っていた。強引に唇を重ね、今またより深いものにしようとしている。呆気に取られている稔は
なにが起こったのかさえ理解できていないのか、直哉の攻撃を無防備に受け入れていた。
 たっぷり数十秒続けて、口が離れる。
 沈黙。
 エアコンが吐き出す温風の音だけが場に静かに満ちる。間接照明の明かりが稔の顔に陰を作る。衝動的にやってしまった接吻。
その情動と行為を顧みて、直哉は動けなくなった。
「……いいよ、しても」
 うつろな表情で稔が消え入りそうな小さな声で言った。直哉の予期せぬ言葉だった。
218263:2010/01/01(金) 12:30:49 ID:j1jP5mzY
「ボクと、したいんだろ。ほかの、男だったら、嫌だけど、直哉なら、いいから」
「お前、なに言って──」
「ボクは、もう男じゃ、ないから……。そう言われた、から」
 一語一語、確かめるように言葉を紡いだ。自分自身に言い聞かせるように。
「あのデパートの前のサンタに混じって“本物”がいた。そしてボクに囁いた。願い事は取り消しできないって。
だから、ボクは、もう、一生、このままだ、って……!」
 涙が一筋、頬を伝った。
「なんで……なんで、ボクなんだ……。サンタなら別の人を連れてきてもよかったはずだ。なのに、なんでボクが……!」
 繰り返してきた問い。最初から最後までわだかまって消えない絶対的な問い。答えを持っているとするならば、それは稔ではなく──
「オレにも、わからない。ただ今のお前だったら付き合いたいって本気で思う。付き合ってデートして、それから──」
 言おうかどうか迷った。しかし公園で固めた決意を思い出した。もう後戻りはしないと決めたのだ。心を奮い起こす。
「お前と──稔と、したい」
 決然と言った。これ以上ないというほど本気で、本音を吐露した。返事がくるまでのわずかの時間、
それでも直哉にとってはやけに長く感じられた。
「しても……いいよ。でもするなら早くしたほうがいい。まだボクは酔ってるから。醒めたら抵抗すると思う」
 実のところ、稔の酔いは醒めているも同然だった。酒の勢いという口実が欲しかったのだ。自棄になって自分を蔑ろにすることで、
己の境遇への意趣返しのような、腹いせのようなことがしたかった。稔にはそうした自虐的で被虐的な思いがあった。
しかし直哉にとってはどう慮ろうと稔の心中を計ることはできない。しかしながら、たったひとつわかっていること──合意に至った
ということで直哉の興奮は最高潮に達し、自分のことで精一杯で稔のことなど考える余裕はなくなっていた。
 稔が買ってもらった服はその所有者が直哉であるかのように奪われ、最後にショーツ以外の自分の所有物──裸体だけが残る。
それももうすぐ直哉のものになろうとしている。
 すべてがさらされ、右腕で顔を隠したのは羞恥からか恐怖からか。弛緩した体は艶かしく、均整のとれたプロポーションは
見ているだけで欲情を駆り立て、欲望をかきたてるに十分なものだった。
 直哉の手がおそるおそる豊満な胸へと伸びる。触れられた直後ビクっと身体を強張らせたが、ランジェリーショップのときのように
払いのけたりはしなかった。
「やわらかいな……」
 形と柔らかさを確かめるような手つき。張りのある胸は吸い付くように直哉の手に馴染んだ。
「く……ん……」
 誰かに触れられることに慣れていない稔は嫌悪のようなものを感じていた。しかしそれと同時に別離的な感覚も感じ取っていた。
 自分の胸。女性的な胸。女性の中でも豊かな部類に入るであろう大きさの胸。それを触られている。揉まれている。摘まれている。
舐められている。
「なお、やに、触られると、ひんっ、電気が、走った、みたいに…!」
 神経との距離が薄皮一枚ほどしか隔てていないと思うほどの刺激が稔を襲う。先端は特に敏感だった。直哉の舌が、指が、
硬くなった桃色の乳首を攻め立てる。
219263:2010/01/01(金) 12:32:10 ID:j1jP5mzY
「そんな、胸ばっかりぃ……。いくら、好きだって、好きにも、限度ってものが、あっ!」
 乳房への愛撫は続く。特に乳首は直哉の口の中で吸われ、転がされ、甘噛みされ、そのいずれもが未知の感覚を呼び起こした。
「やっ、ちくび、そんな、いろんなこと、しちゃ…!」
 口に出しては言わなかったが、稔は戸惑っていた。気持ちよすぎる。簡単な理由だ。身体は勝手に感じ、しかし精神がついてこない。
それでも、こんなに気持ちいいことがあったのかと薄っすらと把握していた。大きな間違いだったが。
 くちゅくちゅと、わずかな水音が稔の耳に届いた。出所となんでそんな音がしたのか考える前に、それ自体中断されることになった。
「ああああッ!? な、なに!? 直哉、なに、した?」
 直哉の右手が稔の秘部に伸びていた。黒いショーツは脱がされずそのままだが、その内側に指が丸ごと入れられている。
音と何だかわからない感覚の出所はそこだった。
「もうすっかり濡れてるな。パンツの上からでも濡れてるのがわかるぞ」
 稔の秘部は直哉の指が到達したときにはすでに十分に濡れそぼっていた。乳房への愛撫だけで蕩け、あとからあとから泉のように湧き出てくる。
 直哉の指はさらにほじくるように動く。
「あッ、やッ、ゆ、ゆび、が、なか、でぇ…!」
 嫌悪感。初めにあったのはそれだけだった。自分以外の者に秘部を触られる。男であったときにもそんな経験はない。
ましてやそれが男を相手にというのであればなおさらだ。自分とは違う体温を感じる嫌悪感は肌を粟立たせる。
しかし今は性別的にごく正常な関係であり、そのせいなのか時を経るにしたがって嫌悪とは別の感情が出てきていた。
「ん……やっ……! こんな、こえ、だしたく、ないのに…!」
 まさぐる指は秘芯へ。それにしたがって稔の声音も変わっていた。
「イキそうなのか?」
「わかん、ないよ、そんなの。でも、からだが、なんか熱くて、くあっ、こえが、こえがとまらなくなって…!」
 嫌悪感は快感に変遷し、稔の身体は過度ともいえる感度で直哉の愛撫に反応していた。
「や、なんか、くる……ッ! ヘンなのが、あそこから、なに、これぇッ!?」
 直哉の指が膣内の一箇所を擦り上げる。その直後──
「あッ、あッ、もうダメ…! もうイク、イッ…────!!!」
 稔は声にならない声で絶頂に達した。
 初めての絶頂。稔はもう何も考えられなくなっていた。気持ちよかった。ただそれのみが脳内を支配した。全力疾走したかのように
激しく息を切らし、余韻に浸る。
 あまりに快感が凄すぎて稔は、もうこれで終わりだと錯覚していた。しかし直哉が着ているものをすべて脱ぎ、
次いで稔の最後の砦となるショーツまで脱がそうとしているのを見て、ようやくまだ『本番』がまだなことに気づいた。
 直哉は局部見せ付けるようにショーツを脱がした。露わになった女性器はイったことで愛液まみれとなり、とても淫卑だった。
稔は自分のものであるにもかかわらず、こんなものが付いていることがまだ信じられなかった。しかし現にそこに“付いて”いる。
初めて見る“それ”が自分のそれだとは。興味よりも感慨よりも、虚脱に稔の精神は近かった。そして初めて見るものがまたひとつ。
「……なんで、ボクにそんなものを見せ付けてるの?」
「なんでって。そりゃ挿入するために決まってるじゃないか。自己紹介しとかないと」
 押し付けの善意ほど迷惑なものはない。直哉は全裸で逸物を稔の顔の間近まで接近させていた。すでに勃起は最高潮に達していて、
いつでもできる準備が整っていた。
「……痛くしたら、……許さないから」
 精一杯の強がりも、絶頂に達した直後の顔ではなんの効果もなかった。直哉の情動を煽り立てる以外には。
220263:2010/01/01(金) 12:33:21 ID:j1jP5mzY
 膣口に逸物があてがわれたとき、稔は顔をそむけたり接合するであろう部分を注視したりを繰り返していた。
拭いきれない恐怖を感じていた。口では強がっていたが、内心は臆病な羊そのままだった。本当に男のアレが自分の中に入るのか、と。
半信半疑どころか一割も信じてなかった。
 膣内を少しずつ割り開きながら、とうとう最後まで──男の侵入を許した。
「はぐっ……!」
 破瓜の血が純白のシーツに鮮やかな紅の点をうがつ。異物が差し込まれ、感じていた快楽はすべて吹き飛んだ。
積み上げたものは瓦礫と化し、感覚は痛いという一点に収束した。
「大丈夫か、稔?」
「だいじょう、ぶ、な、わけ、ない…! いたく、しないって、言った、くせに…!」
 できることなら、今あったことをなかったことにしたかった。しかしもう遅い。自分の女性器は直哉の逸物を完全に飲み込んでいた。
しかし不思議と違和感というものを覚えなかった。男に組み伏せられ、自身の乳房越しにその男の姿をみる。自分が女性であり、
男性と交わる。あるべきところに、あるべきものが収まる。自然なことだとどこかで納得する。一線を越える破瓜という儀式を経て、
稔の思考は変容していた。
「じゃあ、やめるか?」
 直哉は挿入したまま問う。もちろんそんな気はさらさら持ち合わせていない。口先だけのものだ。
「……やめ…………ない」
 処女だけを散らして、そこで終わる。最悪だ。そんな初体験にしたくないという気持ちが強くあった。もし自分が男に執着していたら
こんなことは考えなかっただろう。それほどまでに、自身の女性化を受け入れていた。
「……動いて、いいから」
 ほとんど意地から強がった。せめて直哉の前では醜態を晒さないようにと。
 そう言われてしまえば直哉は従うしかない。もともとそのつもりだったが、逆に熱意に水を差されてしまった。
そうなってよかったかもしれないと直哉は思った。もしさっきまでの欲望に満ちた感情で思いのままつき動いたとしたら──
 ゆっくりと、腰を動かす。とにかく稔のことを気遣って。
「んッ、んッ、はッ、ッ…!」
 ほんの少しだけしか動かしていないにもかかわらず、稔は苦悶の表情を浮かべ、くぐもった呻き声を上げていた。
少しの間、慣らすようにちょっとずつ可動範囲を広げていった。
「ゴメン、直哉。もう、大丈夫だから」
 ずちゅずちゅと粘着質な音が結合部からする。抽挿を円滑にするための液体が分泌され、直接擦られない分、
痛みはやや緩和されていた。それでも慎重を期して直哉は優しく抽挿する。見下ろせば、眼に涙を溜めて声を押し殺して
喘いでいる稔の姿がある。乱暴に扱うなんてことはとてもできなかった。
 直哉は攻めの中心を別のところにすることにした。
「きゅうに、胸、さわったら、あッ、うッ…!」
 絶頂の余韻は乳房にはまだ残っていたようで、ほんのわずかの接触で、稔の身体は電気が流れたように撥ねた。
 双丘の片方には指を、もう片方には舌を這わせる。硬くなった乳頭への愛撫は、稔の秘裂に変化をもたらした。
「くッ、急に、締め付けが強くなったな…!」
「そんなこと、言ったって、胸、また、気持ち、よすぎて…!」
 稔の膣は直哉の逸物をぎゅうぎゅうと絞り上げるように締め付けた。と同時にさらに愛液を分泌して抽挿をスムーズにした。
221263:2010/01/01(金) 12:34:15 ID:j1jP5mzY
「な、なんか、あそこ、わかんないけど、おかしく、なって…!」
 稔は呼吸が荒くなっていた。激しい運動をしているつもりはないのにと思っていたが、別の要因によるものだとは気づかなかった。
いや、気づきたくなかった。
 感じている。
 女として快感を得ている。男の意識が強く残る稔にとって致命的な事実だった。一旦味を覚えてしまえば、占めざるをえない。
女の身体の快感が男のそれと大きくかけ離れていた。挿入と抽出によって膣壁をこすられる。
その1回1回が射精に匹敵するほどの快感を稔に与える。
「これ、ダメぇ! 感じすぎて…ッ、こえ……とまらな……! ん……やっ……! こんな、こえ、だしたく、ないのに…!」
 したくないと思っていても、それを身体が許さない。当然の現象であるかのように、突かれれば喉から甘い声が出てしまう。
 ここまでくると、直哉も遠慮がなくなっていた。稔が感じている。だとすればもっと感じさせてやらなければと、ピストン運動を激しくさせる。
ぶつかる肉と肉の乾いた音が小気味よく部屋に響く。
 稔も直哉も限界に達しようとしていた。直哉はさらに激しくと言わんばかりに、ラストスパートをかける。
「あッ! あッ! だめ! そんな、つよく! ああッ! はあッ! イクッ! また、イって…! ああああああああああああ!!!」
 直哉の逸物から白濁が勢いよく迸り子宮の奥へと注がれるのと同じくして、稔もまたアクメに至っていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……、すご、かったぁ……」
 呆然と、女の快感に酔いしれる。だらしなく開いた口からはまだ甘い声が漏れ出ていた。下の口からもまた、
たった今射精されたばかりの白濁が逆流してシーツを汚していた。
「なかに……出されるって……こんなに……きもち、いいなんて……」
 言葉の推敲なしに出た紛れもない本音だった。
 ふと直哉に顔を向ける。一通りやり遂げた清々しい笑顔だった。それを見て稔の中に火が着く。
どうして自分ばかりがこうも一方的にやられているのかと。直哉にいいようにされて、自分はこれでいいのだろうかと。
妙な意地に火が着いた。
222263:2010/01/01(金) 12:34:57 ID:j1jP5mzY
 稔は両肩をつかんで直哉を仰向けに押し倒すと、その上に馬乗りになった。そして自分の膣口をいまだ怒張の勢いやまぬ逸物にあてがう。
「おいおい、無理すんなって」
「直哉がなんと言おうと、やめない。ボクの矜持的に直哉に、やられっぱなしというのが、どうしても、許せない」
 息も絶え絶えにするその仕草や表情がどうにも可愛くて、ついつい“攻め”に転じてしまおうとする欲求をどうにか押さえつけた。
せっかく“彼女”が頑張ってくれているのだ。もし無碍ににでもしてしまうものなら失うものは計り知れない。
「う……くッ…!」
「お、おい。無理すんなって──」
「直哉は……黙ってて!」
 一喝。稔が意地っ張りなのを直哉は知っていたので、それ以上は口を噤んだ。
「あッ、はッ……、ぜんぶ、入った」
 見るからに辛そうな顔をしていたが、かまわず稔は腰を上下に動かす。
「どう、あッ、直哉。きもち、いい?」
 稔は自ら腰を振り、直哉の逸物を締め上げる。初めはぎこちなかったその動作も、回数を重ねるうちにスムーズになっていった。
それにともない──
「はぁはぁ……んッ、はッ、あんッ」
 快感を求める余裕もうまれていた。腰をくねらせ感じるところを探す。まだ下腹部には多少の違和と疼痛がわだかまっているものの、
それを上回る快楽を得始めていた。
 直哉も、稔が自分から気持ちよくさせてくれようとしている、その心意気が股座のものをさらに怒張させた。
「せっかくだから、俺も手伝うよ」
 そう言うと、稔の腰を両手で固定し、自らも腰を突き上げ始めた。
「やッ、あッ、いきなり、そんな、強く……!」
 直哉の腰使いは強く深く、稔の『中』を刺激する。そのたび稔の口からは小さく短いながらも強い喘ぎが漏れ、乳房は大きく激しく撓んだ。
「だめ、だってぇ…! あそこで、感じてる、のに、胸も、そんなことしちゃ…!」
 直哉の両掌は押しとどめるように稔の乳房を覆い、指先は乳首を引っかくように刺激した。
「な、おや、のが、いちばん、おく、までぇ…! そんな、つきあげ、たら、ボクの、こわれ、ちゃう…!」
 逸物は稔の膣の奥の奥、子宮口まで達し、ぐいぐいと押し上げた。稔の喘ぎが悲鳴のように高くなる。
223263:2010/01/01(金) 12:35:54 ID:j1jP5mzY
「こ、これぇ、かんじ、すぎ…! ボク、ボク、もう、イっちゃう、イっちゃうよう…!」
 もはや稔は自分から動いてはいなかった。直哉の腰遣いになされるがままだった。体力に限界が訪れ、直哉のほうに倒れる。
そして、どちらかということもなく、深いキスをかわしていた。
 上下二ヶ所からの愛撫と接吻。快感の度合いからすれば後者の割合など一割にも満たなかったが、情感は激しく動かされた。
男とキスをしている。そんなことは微塵もマイナスにはならなかった。口付けをし、舌を濃密に絡め、こんなにもキスが
気持ちいいものだったのかと新発見したほどだ。相手の体温と感触を強く強く強く感じ、絶頂へ上り詰める。もう抑え切れなかった。
「イっちゃう! ボク、キスでイっちゃうううう!!」
 直哉の逸物から大量の白濁が射出するのと同じくして、稔もまたのけぞりながら高い高い頂へと上り詰めた。
 稔はぐったりと脱力し、直哉にもたれかかる。そしてそのまま気を失ってしまった。

 ------
224263:2010/01/01(金) 12:36:45 ID:j1jP5mzY
 一夜明けて──クリスマスの日。
 サンタがいれば枕もとの靴下にプレゼントが届いている。
 直哉宛のプレゼントは靴下の中には入っていなかったが、シワだらけになった白いシーツにくるまり、まるで靴下の中に
入っているかのように見える。
 同じベッドに横たわっている、昨晩は乱れに乱れた『彼女』。空調が効いていてもなお冷える早朝の清澄な空気。
朝靄に包まれた街は彼女と同じく眠りの底だ。
 直哉はおもむろに投げ出された稔の衣服を物色する。決してやましいことは──少しだけあって、目的のものを探し出した。
男物の財布。稔のものだが中身は外気のように寒い。カラに近い札入れと数種類のカード類。そこからひとつ抜き取る。免許証だった。
「やっぱりか」
 項目のひとつが直哉が思った通りの記述になっていた。おそらくほかのもすべてこうだろう。どういう仕組みかはわからない。
ただ、彼が彼女になった意味は軽くないということはわかった。
 そして小さな小箱を思い出す。デパートの前でサンタから渡されたプレゼント。その中身を見て、直哉は思った。
「サンタは本当に万能だな」
 遊ぶにしろ愛でるにしろ、プレゼントは活用しなければならない。

 昨朝のように稔を起こす。どうやって起こそうかと考えて、やっぱり同じようにするのが一番だろうと布団をひっぺがした。
布団となっているシーツの下にはもちろん──
「改めて見ると……やっぱり素晴らしいな。ついついありがとうと言ってしまいそうだ」
「う……。もう……朝……?」
 ゆっくりと稔は身体を起こす。目をこすり、なぜ直哉が感謝の辞を口にしながらガン見しているのかに気づいた。
「ばッ、バカ! こっち見るな、変態!!」
 昨晩は行為の後はそのまま眠りについた。行為の最中はもちろん一糸纏わぬ姿であり、その姿が継続されるのは当たり前の話だ。
今稔は、その豊かなバストを、柔肌を、肢体を、そのすべてを惜しげもなく直哉に晒していた。
「まあそんなことはともかく、これを見てみろ」
 稔の憤怒と講義の声を遮って差し出したのはさっき抜き取った稔の免許証だった。
「ボクの免許? これがどうか…………あっ!」
 稔の視線がそこで止まる。
「……ホント、サンタは本物だったんだ」
 性別の欄。そこでは確かに稔が女性であることを明示していた。その他のカードについても同じで、性別はすべて女のほうに丸がついていた。
「顔写真も変わってるし、名前もそうだな。『吉川みのる』ってなってる」
 写真の中で微笑をたたえるその顔も髪の長さも、まるで昨日撮り直したかのように現在のものだ。
225263:2010/01/01(金) 12:37:19 ID:j1jP5mzY
「覚悟はしてたけど、これは、さすがに……」
 稔から感情があふれる。自分が男だった証拠はどこにもない。自分は最初から女だったのだろうか。
ただ自分だけが男だと思っていたに過ぎないのだろうか。
「オレが覚えてるよ。稔、お前は確かに男だった」
 優しく、直哉は抱きしめた。稔からも腕が伸び抱き合う。
 心が、少しだけ通じた。
「ここまでやってんだから、わかってるよね? …………から」
「え、なんか言ったか?」
 聞き返され、稔は顔を真っ赤にして、声を振り絞る。
「責任、取ってもらうからな! サンタに頼んでボクを女にした挙句、しょ、しょ処女まで奪って、あまつさえ中にまで出したんだからな。
それ相応の報いというか償いしてもらうから!」
「責任は最初から取るつもりだったぞ。俺──お前と結婚する」
「……は? いや、そんな気軽に…」
 安請け合いはなはだしい答えだったが、稔にはそれがそうではないとわかっていた。大きく溜息をついて思ううちを吐露する。
「……正直言うとさ、戻れないって聞かされたときからどうしようか思った。薄々だけど、直哉と一緒になることも可能性のひとつとして考えてた。
で、直哉のことばかり考えた。直哉はいつも誠実だった。ウソがなかった。ただ単に表裏がないだけなのかもしれないけどさ。
だから今の言葉が本気だってよくわかってる。
 昨日遊びに行くのだっていつもより楽しかった。いつもボクのことを考えてくれていたんだよね。そして今のキミの言葉で決心した。
ボクはこのまま女で生きることにする。ずっと一緒にいられたら楽しいと思ったから。本当のボクを知ってるというのもあるけど」
「……真顔でそんなこと言われるとこっちが恥ずかしいな」
「う、うるさい! ちゃんとボクの気持ち言ったからな!」
 ムキになって枕を投げつける稔。直哉はニヤニヤしながらそれを躱しながら、あーやっぱ可愛いなー、なんてことを思っていた。
「お、そうだ。これを渡すのを忘れてた」
 直哉はサンタからもらった小箱を稔に差し出した。
「これは?」
「いいから開けてみろって」
 言われるがまま箱を開ける。果たしてそこには──
226263:2010/01/01(金) 12:38:00 ID:j1jP5mzY
「指輪…?」
 箱の中身はシルバーの指輪だった。装飾もなにもないデザインだったが、
「ぴったりだ」
 まるで初めからそう作られているかのように稔の左薬指に寸分の狂いなく収まった。
「とりあえずの婚約指輪ってことで。まったくあのサンタは老婆心というか善意というか、余計なところまでサービスが行き届きすぎだな。
なあ稔。──稔?」
 話の矛先が向いても、稔は反応しなかった。自分の指にはまった指輪を見つめて顔を紅潮させていた。
直哉の呼びかけに応えるようになるまで、しばらく時間が要った。
「そういや、俺と結婚するってなったわけだが、これで稔の願いも叶ったな」
「どういうこと?」
「だから、オレと結婚したら、お前玉の輿じゃん。結婚すれば総資産の半分が手に入ったも同然だからな、願いが叶ったっていえるだろ?」
「……ぶしつけで失礼な話だとは思うけど、直哉の総資産って?」
 いつもの赤貧生活を見せられていては総資産と言われても眉をひそまざるをえない。
「じゃあ聞こう。この部屋をとったのは誰だと思う?」
 二人が宿泊していたのは高級マンションの一室と見紛うばかりの豪華な部屋だった。ホテルといえば稔の知識の中ではベッドがあって
ユニットバスがあるだけの部屋。それとは月とスッポンとばかりにかけ離れていた。
 まず部屋がいくつもわかれている。今いるのが直哉の部屋より倍以上も広い寝室。ドアの向こうにダイニング、
その奥にはキッチンも見える。風呂トイレ別、風呂は一面大理石でシャワールームが別にあって、それぞれ広々。
「てっきりラブホにでも連れ込んだのかと思ったんだけど。……ここはどこ?」
「この街一番の格式あるホテルのスウィートルーム。空いてるところはって言ったらここしかないってんで、ここになった。
一泊ひとり30万だったかな」
「さ、さんじゅうまん!?」
 素早く計算が行われる。ひとり30万。ならふたりでは? 天文学的数字に卒倒しかけた。
「ど、どうするの!? 支払いは!?」
「大丈夫だ。ちゃんと先にカードで払っておいた」
 直哉が財布から取り出したのは銀色とは色の質が違う煌くカード。
「プラチナ!? え、なんで直哉がそんなカードを? 偽造? 窃盗?」
「さっきから驚いてばっかりだな。偽造でも窃盗でもないぞ。まあこれもいつも使うわけでもないし。
そういや親は黒いの持ってたような気がする」
「直哉の家は金持ちだったのか……。じゃあいつものあの狭い部屋は?」
「だってもったいない。お金はなるべく使いたくないからな。今回のだって結構精神的にこたえてる。
一泊で家賃何か月分だよ……」
 リッチマンの上に倹約志向。これなら成功するわけだ。成功の秘訣は身近なところにあった。
 個人資産は10桁という途方もない金額だった。
 今度こそ本当に気絶した。
227263:2010/01/01(金) 12:38:28 ID:j1jP5mzY
「そんじゃ、さっそく誓いの儀式でもするか」
「誓いの儀式って?」
 直哉は何も言わずみのるの両肩に手を置き、顔を近づけた。唇はすぼみ、直後に何をするかは誰の目にも明らかだった。
みのるもそれに気づき、顔を近づけたり遠ざけたりキョドりながらダンジョンに仕掛けられた罠のごとく迫り来る唇を受け入れようとして、
「ごめん、シラフじゃまだ無理」
 逃げ出した。
「おいィ!? せっかくのハッピーエンドが台無しじゃないかあああ!!」
 追いかける直哉と逃げるみのる。そんな二人の姿はとても幸せそうだった。



 おわり
228名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 12:40:58 ID:4fnpUUXS
お年玉投下乙です。本当いいカップルですなー。
229263:2010/01/01(金) 12:43:06 ID:j1jP5mzY
投下が遅れてしまい申し訳ありません。
クリスマス物があけおめ後になってしまうとは・・・。

昨年はPCがぶっ壊れて書いてたものが全て消失して、その復旧作業に追われてました。
一応、陽とTS法についてはほぼ全部書き直しな状態で消える前までには戻しました。
その勢いで続きも書いてます。そう遠くないうちに投下できるのではないかと思います。
230名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 14:29:49 ID:DCEQ+53b
免許証に性別欄は無いことには、触れないでおこうか
231名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 15:59:00 ID:3ojXnGd0
本物のサンタが居る世界だ免許証に性別欄があってもおかしくない
232名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 08:10:57 ID:DJq3nKLz
>>229
神乙!!!
ギャグとシリアスの切り替えが絶妙でしたw
233名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 09:41:16 ID:IUkPqyL9
超GJ!
濃厚な絡み合い、堪能させてもらいました
これで今年一年頑張れそう
234名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 17:41:04 ID:JgmG0ChY
十桁て、最低宝クジ3回分・・・
それに加え彼女までも

メチャクチャ羨ましいぜ!
235名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 17:45:54 ID:JgmG0ChY
>>230

免許証ってだけで車の免許じゃないんだ、
実は二足歩行免許証かも知れんぞ
236名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 10:18:09 ID:n94Sen3s
なんか免許証にこだわる馬鹿がいるな
237名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 14:34:11 ID:jTHT4fbm
GJ!
238名無しさん@ピンキー:2010/01/06(水) 23:15:27 ID:Xpq4pSqk
('A`)
239名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 11:36:44 ID:g/a+zzwv
「はははッ、これでお前は俺の身体の虜だ、ざまーあみろ!」
240名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 02:32:31 ID:TJ2t0iOd
↑は男の台詞か、それとも元男の台詞か。
はたまた男と入れ替わった元男の台詞か
241名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 02:36:10 ID:R+wEh/Cv
何らかの方法で女になった男が親友を騙して高笑いって奴じゃない?
このスレ的には
242リフレクター:2010/01/10(日) 14:27:36 ID:ylhKWwtI
 前スレ以来ですね、こんにちは。
 投下しようとすると規制に巻き込まれたりとか、ありえないくらいタイミングが悪くて。

 ぼちぼちと。
243リフレクター:2010/01/10(日) 14:28:10 ID:ylhKWwtI
■■【8】■■
 タンクトップを捲り上げておっぱいを剥き出しにしたままのナツと寄り添うよう
にしてベッドに横になり、僕は赤ん坊のように“ちゅうちゅう”と乳首を吸ってい
た。そんな僕を、ナツはものすごく優しい目で見ながら頭を撫でてくれていた。
「セイが、こんなに強引でヒドイやつだったなんて知らなかった」
「ヒドイかな?」
「ああ。ヒドイ。アタシにこんな事したヤツは、お前だけだよ」
「嬉しいな」
「どうして?」
「僕が、男では初めてなんでしょ? つまり、女になる前にナツの初めてをもらえ
たから」
「あげてねーよ。…………奪われちゃったんだ」
「そうだね。奪っちゃった」
 “くにくに”としてやーらかくてあったかくて、一日中でも吸っていたくなるく
らい舌触りのきもちいいナツの乳首を舌でなだめるようにして舐めていると、それ
だけで“とろん”と眠くなってきていた。
「あそこに、自分以外の指が入るなんて思ったことも無かった。しかもそれがこん
な年下の……」
「こんな、男でも女でもない、中途半端なチビだなんて?」
「そこまで言ってない」
「その手前までは思ったでしょ?」
「ちょっとな」
「ヒドイ」
「おあいこだろ?」
「イッちゃったのはナツだけだよ?」
 それは本当だった。
 僕のちんちんからは透明な、なんだかさらさらとした液体だけが出てきていた。
 精液とかじゃなくて、先走りともちょっと違う、もちろんおしっことかじゃない、
ヘンな液体だった。
 それは“射精”とは確実に違うもので、僕がもう、男じゃなくなってきているこ
との『証拠』みたいだと思えた。
「……イッてない」
 そんな僕に、ナツは“むうっ”とちょっとむくれて、ボソッと呟いた。
「そう?」
「そうだよ」
「ふふっ……『ああっ!だめっ!だめっ!だめぇ!!!!』……だって」
「ばかっ」
 ナツの拗ねたような口調に、僕は抱き締めていたナツのウエストから手を下ろし
て、まだ裸のままのお尻を撫でた。
 ナツのお尻は、すべすべしてて、まるで剥いたばかりのゆで卵みたい。触ってる
だけで気持ち良かった。
「ぅん……駄目だってば」
「まだ濡れてる?」
「そうじゃないけど……」
 ぐったりとして腰が抜けたようになってたナツの代わりに、ナツのお漏らしの後
始末をしたのは僕だ。シーツを換え、ナツのあそこを拭いて、空調を最大に室温調
節を26度に設定した。その間、ナツはずっと赤い顔でふてくされたように拗ねて
いた。
 僕はそんなナツが可愛くてたまんなくて、豊満なおっぱいの間に“たぷっ”と顔
をうずめて、思い切り息を吸った。
「ナツの汗のにおい……」
「汗臭いだろ?」
「ううん。僕、ナツの汗のにおい、大好きだよ」
「そ、そう?」
 ナツは、「大好き」という言葉をストレートに向けられる事に慣れていないみた
いだった。
 そうするとナツは、何でも許してくれそうな、そんなイメージが、今日だけで僕
の中に出来上がってしまっていた。
 僕は“つるん”としたナツのお尻をなでなでと撫でて、そのままその狭間に“す
るっ”と指を挿し入れた。
244リフレクター:2010/01/10(日) 14:28:59 ID:ylhKWwtI
「もうだめ……」
 怒るのでも、嫌がるのでもなく、ただ溜息のような、熱い吐息を“はふっ”と吐
いて、ナツは僕の手をやんわりと掴んだ。
 仕方ないから僕は手を少しひんやりするお尻に“ぺったり”と貼り付けた。
「ねえ。さっき、性欲は薬で抑えてるけど、生理前には高ぶってどうしようもなく
なるって言ってたでしょ」
「そんなこと言ったかな?」
「言った。でね、そうなったらナツは自分でするんでしょ?」
「そ、そんなこと言っ」
「言った」
 全部言う前にスパンと切ってみせたら、ナツは顔を真っ赤にして口をつぐんだ。

 ──可愛いなぁ……。

 僕は心の中で“ふにふに”と笑って、下唇を噛んでるナツの顔を見上げた。
「ね、してみせてよ」
「え!? な、何を?」
「ナツが自分でするところ」
「駄目」
「どうして?」
「どうしても?」
「どうしても」
「僕、大好きなナツの、自分でしてる可愛いとこ、見たいな」
「そ、そんな言い方、ズルイだろ?」
 いつもは凛々しくてカッコよくて毅然としたお嬢様っぽいナツの顔が、情けなく
“へにゃっ”と歪んで、泣きそうになった。
 可愛いけど、許してあげない。
 だって、許してあげないほうが、もっと可愛くなるから。

 ──僕、どこか歪んでるのかな?

 僕はそう思いながら、気づいたら頭に浮かんだことをそのまま口に出してた。
「ね。ナツってショタコンなの?」
「違うよ。なにそれ?」
 ナツのすべすべの肌をなでなでと撫でながら僕が言うと、ナツは“ぷるっ”と身
を震わせながら“ぎょっ”としたように目を剥いた。
 ナツは「ショタコン(少年偏愛)」という言葉そのものが、よくわからないみた
いだった。
 その間も僕は、ナツのお尻や背中、太腿やお腹を、ゆっくりと手の平で形を確か
めるようにして撫でていった。
 おっぱいや股間を撫でようとすると「だめ」と言うけど、それ以外は好きに撫で
させてくれるから断固拒否ってわけじゃないみたいだった。
 ものすごく起伏に富んだ体だった。
 ウエストは“きゅっ”で、お尻は“ぼんっ”だ。
 撫でてるだけで楽しい体って、それだけですごいと思う。
「ん……………んん…………ん……ん……んっ……」
 背中を撫でると“ひくんひくん”って白い肌が震えた。
 敏感になってるなぁと思いながら目の前で“ふるんふるん”と揺れてる乳首を
“ぱくん”と乳輪ごと“たべちゃう”と、ナツは「あっ!」と小さく声を上げて
“きゅん”と可愛く肩をすくめた。
「あ……また……ん……んっ……ふあぁ……くる……きちゃう……」
「ぷふっ……ナツって、やっぱりおっぱい弱いよね」
「だ、だって……」
 “れろんれろん”と口の中で乳首を嘗め回し、そうして同時に背中とか脇腹とか
腰とかを、たっぷりなでなでして楽しんだ。
 ナツの肌はしっとりしてもちもちして、それでいてすべすべだったから、いつま
でも触っていたいって思った。
「ふあっ……んっんっ……んっんっんっ……ふあぅんっ……」
 普段のナツからは想像出来ないくらい可愛い声だった。
「ね、見せて?」
245リフレクター:2010/01/10(日) 14:31:45 ID:ylhKWwtI
「うぅ〜〜……」
 “きゅんきゅんきゅん”とコリコリに立ち上がった乳首を摘んで引っ張ったりし
ながら言うと、ナツは恨めしげに僕を見下ろしてから、しばらくためらうように目
を瞑り、そのまま“ころん”とベッドに仰向けに転がった。
 “たゆん”“ゆらん”“たぷん”と大きなミサイルおっぱいが揺れ動き、僕の唾
液でてらてらに濡れた乳首が天井の照明を反射してキラキラきらめいた。
「セイ……ちょっとヒドイぞ? ほんとにヒドイぞ? 後で覚えてろよ?」
 汗がうっすらと光る額に苦悩を滲ませながら、ナツが僕を懸命に睨んできていた。
「うん。わかった」
「ほ、ほんとうだぞ? ほんとうなんだからな?」
 ここに来た初日にいきなり蹴られた僕としては、今日のこのナツの姿を知らなかっ
たら、きっと「怖い」って思ったかもしれなかったけど、もう説得力が、あんまり
ない。瞳は怯えた子犬みたいに落ち着きが無いし、何よりおっぱいの先っちょが
“きゅんきゅん”で、あそこが“とろとろ”の“てろてろ”で大洪水なのだ。
 僕が言うのもなんだけど、飼ってた子犬が留守にしてた主人に「僕は怒ってるん
だぞ」と拗ねながらも尻尾を振りたくってるみたいなイメージだった。

 可愛くて可愛くてたまんなかった。

 もっともっといぢめて、もっともっと可愛いナツが見たいと思った。

『僕のちんちんが、まだちゃんと勃起出来たら良かったのに』
 ふとそう思いながら、もし僕がまだちゃんとした男だったら、ナツはきっと僕の
好きにはさせなかったかもしれない、とも思っていた。膣内に射精したり出来ない
“半分少女”だから、だからナツは僕を“受け入れてくれた”んだろう。
 そう、思った。
 そう思ったら……ちょっとだけ哀しかった。
「んっ……んぅ〜〜……んっんっんっんっ……ひんぅ……んっんっ……」
 立てた膝の間の黒い茂みの中に右手の指をそろそろと伸ばし、そこに隠れた亀裂
をあらわにするようにして毛を掻き分けたナツは、そのまま、襞に隠れたままのク
リトリスを襞の上からそろそろと撫でた。
 “くち……くち……くち……”と、リズミカルで粘液質な水音と、ナツの可愛ら
しいひそやかな鼻息だけが空気を震わせる中、僕は目の前で初めて見る『オンナノ
コオナニー』に食い入るようにして見入っていた。
「あ、んまり……んっ……み、みる、なぁ……」
 ナツは右手であそこを愛撫しながら、左手で自分の手にも余る特大なおっぱいを
“もにゅもにゅ”と揉みしだいていた。
「へぇ……いつもこうしてるんだ?」
「うぅ……」
 僕はわざと“じろじろ”無遠慮に眺め、ナツにもはっきりとわかるように、特大
おっぱいとかジャングルなあそことかに視線を向けた。
 ナツのあそこの毛は、“とろとろ”にとろけたあそこから滴った愛液でべったり
としていて、整髪剤で撫でつけたみたいに“ぺと〜”とすっかり寝てしまっていた。
「ナツって、愛液多いの?」
「あ、愛液……って……ばか……」
「じゃあ……蜜とか、汁とか? ナツ汁(なつぢる)?」
「ヘ、ヘンな言い方するなぁっ!! うぅ〜〜……」

 ──泣いちゃった。

 さすがの僕もちょっと慌てて、ナツのちょっと汗ばんだすべすべのほっぺたに
“ちゅっちゅっちゅっ”と何度もキスした。
「じゃあ、ナツジュースで」
「セ、セイは、本当にひっ、ヒドイ奴だなっ……」
 しゃくりあげながらも、おっぱいを揉んだり乳首を摘んでくりくりしたりしてる
左手も、揃えてクリトリスを擦ってる右手の中指と人差し指も、ちっともその動き
を止めようとしていなかったけど。
「じゃあ、ナツは本当にえっちな女の子だね」
「違う」
「えっちだよ」
246リフレクター:2010/01/10(日) 14:33:34 ID:ylhKWwtI
「ちがうっ」
「えっちだってば」
「えっちって言うなぁ」
「えっちだもん。えっちで可愛くて綺麗で、めちゃくちゃ素敵な女の子だよ」
「う、嬉しくなんか、ないっ」
「そう?」
「そうだ」
「ナツはえっちじゃないの?」
「そうだ」
「可愛くないの?」
「そ、そうだ」
「綺麗じゃないの?」
「……そうだ」
「素敵じゃないの?」
「…………」
 ナツの顔が“くしゃっ”と崩れた。
 でも僕はやめなかった。
 ひどい?
 だってナツが可愛かったんだもの。
 仕方ないよね。
 可愛くて可愛くて、そして愛しかったんだもの。
 だから、仕方ないよね?
「ナツはえっちでもないし可愛くもないし綺麗じゃないし素敵でもないんだね?」
「……うぅ……」
「ナツはえっちに興味無い、ブスで醜い嫌な女の子なんだよね?」
「ううぅ〜〜〜……ううぅ〜〜〜……」
 泣き出してしまった「強い子」のはずのナツの、その立てた膝を外側に“ぱくん”
と開いて両脚をゆるい菱形に広げた。
 やめたくてもやめられなくなってしまったらしいあそこへの愛撫を続けているナ
ツの指に顔を寄せて、僕はたっぷりと垂れている“ナツジュース”を“ぺちゃぺちゃ”
と音を立てて嘗めた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」
「おいしい。ナツジュース」
 ナツの手を取ってナツジュースでぬれぬれの指をねぶり、とんがったクリトリス
を啄ばみ、舌先で押し潰し、膣の入り口を指で“ぱくっ”と広げて舌を挿し込み、
ねじ込んだ。
「ひぃんっ!!!」
 あんなこと言ったけど。
 あんなのはぜんぶうそ。
 “ぎゅ”と右手で自分を抱いて、左手を口元でグーにしてるナツは、もちろんやっ
ぱりとってもえっちで可愛くて綺麗で、めちゃくちゃ素敵な女の子だった。


「どうしよう……」
 シーツの上でとろとろとまどろんでいた僕は、今にも泣き出してしまいそうな、
小さな小さなナツの声に目を開けた。
 憂い顔のナツは、グラマラスな素裸をシーツで包み、ベッドのヘッドセットに身
をもたせ掛けて、まるで前時代の古いフランス映画のヒロインみたいに見えた。
 綺麗で可愛らしく、そしてえっちだ。
「どうしたの?」
 とろとろとした眠りのふちで、さっきたっぷりと味わったナツのおっぱいとかあ
そことかいろんなところの色とか味とか匂いとかを思い出しながら、幸福感に満た
された僕はぼんやりと言った。
「起きたの?」
「うん」
「……寝てて」
「うん?」
「見られたくない」
「何を?」
「アタシの、弱いところ」
247リフレクター:2010/01/10(日) 14:35:31 ID:ylhKWwtI
「どうして?」
「弱いのは、だめ」
「好きだよ?」
「……っ……」
 “ひくんっ”とナツの肩が震えた。
 僕はナツの左手を捕まえて引き寄せ、その手の甲にキスし、少し汗ばんだその手
の平を“ぺろっ”と舐めた。
「あのね……僕はナツが強くても弱くても好き。大好き。もしナツが、自分が弱い
のが嫌いだとしても僕は弱いナツも好きだよ? もし誰かに弱いところを見られる
のが嫌なら僕の前だけにすればいいよ。いつも強いばっかりだと疲れちゃうし、ナ
ツが弱いから嫌って言ってるところは僕は可愛いって思うから、むしろ僕の前でだ
け弱いナツでいて欲しいな、なんて思ってる。……僕の言ってること、わかる?」
「……わかる」
「良かった」
「嫌いにならない?」
「ならないよ。もうっ、何聞いてたの?」
「だ、だって……」
 これがあの“ナツ”だろうか?
 その時の僕は本気でそう思った。
 だって、シーツに包まって泣きそうな顔で僕の目を覗き込んでくるナツは、まる
で遊園地で迷子になったちっちゃい女の子みたいだったから。

         §         §         §

 ナツの部屋で朝を迎えるわけにはいかないから、僕はみんなが寝静まった頃に自
分の部屋に戻った。別にみんなに秘密にすることはないんだけど、なんだかナツは
ものすごく恥ずかしいみたいだった。それは以前聞いた、ミツの告白を断ったこと
も関係するのかもしれなかった。
 ナツと別れて一人部屋に戻り、パジャマに着替えてベッドに入ると、その頃になっ
てようやく現実がじわじわと胸を締め付けた。これから僕は正真正銘の女の子にな
り、ヴィジターに体を提供して、新しく出来た子宮にその幼生体……琥珀色の水ダ
コを宿すのだ。それが不安で怖くてどうしようもなくて……眠りに入るまでのわず
かな時間、僕はナツの事と体に残る彼女の香りの事、その両方の事ばかりを、ずっ
と思い続けていた。

 ちなみに、僕とナツが“そういう関係”になった事は、すぐにみんなに知られて
しまった。というか、知らずにいられるなんて最初から僕もナツも思ってはいなかっ
たけど、ちょっと思ってたより早かったって感じかな?
 それくらい、あの時のナツの声が大きかったってこと……なんだろうな。
 つまりは他の部屋にあのことが全部、なにもかも、すっかり筒抜けだったってこ
と。朝食の時、ナツはともかく、ニマニマとなんだか面白いことを言いたくて我慢
してるようなユウの前で、僕はそう思った。そして、この時ばかりはさすがの僕も、
候補生にプライバシーって、ホントに無いんだなぁ……って、改めて思ったっけ。
 ナツはと言えば、僕が朝食を摂るために食堂に入った時には、ニマニマと笑みを
浮かべたユウを眉間に皺を寄せて今にも噛み付きそうに睨んでいて……
「よう! セイ!」
 という、わざと大きく僕を呼んだユウの声に、水をかけられた猫のように背筋を
“びくんっ”と震わせていた。
 その瞬間、芸術品のような艶っぽい長い黒髪がふわりと翻り、びっくりしたよう
に見開いた目には黒曜石みたいな瞳がきらめいていた。
 伸びた背筋の線、腰からお尻、太股までの豊かで色っぽい線、きゅと絞ったよう
な足首の線。
 そのシルエットは、どこもかしこも綺麗だった。

 ──あの人は僕のだ。

 声に出さずに舌の上でそう転がしてみると、びっくりするくらい胸が高鳴った。
 と同時に、昨夜たっぷりと味わったナツのおっぱいとかあそことかいろんなとこ
ろの色とか味とか匂いとかをびっくりするくらいハッキリと思い出して、顔が“ぼ
んっ”と赤くなるのを自覚した。
248リフレクター:2010/01/10(日) 14:36:17 ID:ylhKWwtI
 それが、顔に出ていたのだろうか。
 ナツはそんな僕を見やると、もう一度ハッと目を見開いて瞬間的に首まで鮮やか
なピンクに染め、口をひんまげ一秒二秒。
 そのまま僕がいる食堂の入り口に向けてカツカツと歩いてくると、擦れ違いざま
に小さく小声で「ばか」と告げて、そのまま颯爽と食堂から歩き去ってしまった。
 赤いミニのスカートを振り振り歩き去るその姿は毅然としていながら可愛らしく、
そして凛々しく、昨日の夜、その白いブラウスの下でゆさゆさと揺れるおっぱいや、
スカートに隠されたお尻をたっぷり自分の自由に出来た事を、改めて奇跡だと感じ
ていた。
 僕はナツの『恋人』になったのだ。
 それを実感して、どうしようもなく幸せになりながら。

 その夜、僕は初等部以来……実に九年ぶりの……オネショをした。
 自覚があったのだ。
 夢の中にいながら、ベッドの中で粗相してしまったことを認識してしまう、あの
感覚。
 そしてそれから2日間、僕は流行性感冒(インフルエンザ)のような急激な高熱
を発し、2日後に目覚めた時には、股間からあの慣れ親しんだちんちんがすっかり
姿を消していた。
 僕はとうとう、本当の女へと急速に変化し始めたのだ。
 もう、涙は出なかった。


 ただみんなと「同じ」になれた事が……ナツと同じになれた事が、嬉しかった。


■■【9】■■
 忘れもしない10月27日に「リフレクター」の真実を知って、ナツと愛し合い、
高熱を出した二日後には生まれてから慣れ親しんだ「男の象徴」をすっかり失くし
た僕は、急速に「早く女の体にならなくちゃいけない」と思うようになっていった。
 女の体になって、少しでも早くナツに……ナツやユウやアヤやミツに追い付きた
かったんだ。
 だから、鈍痛と共に下腹部の腹腔内に、“女の子の証拠”で、“リフレクターの
象徴”で、今では“アースの宝物”で、“アースノイドの切り札”でもある『子宮』
が形成され、すぐに股間におしっこの穴でもうんちの穴でもない、“女の子だけの
穴”が開いて膣道が“開通”し、11月の16日に行われた健康診断で肉体的に完
全な女の子になったことを正式に告知された時は、なんだかむちゃくちゃ嬉しかった。
 ……おっぱいは、ナツのようにはちっとも膨らまなかったけど。
 その頃には、僕が『栄華』を訪れてからたった一ヶ月だというのに、髪は背中の
中ぐらいまでぐんぐん伸びて、女性化によって体質まで変わったのか、キューティ
クルがキラキラ輝くとっても綺麗な黒髪になっていた。骨格も、急にじゃなく少し
づつ変わっていったのだけど……ただ、成長痛にも似た、全身がギシギシとするあ
の痛みをもう一度味わうのは、ちょっとかんべんして欲しかったなぁ……って、そ
う思った。

 あと、身長はそんなに変わらなかったけど、肩幅とか胸板の厚み、腰骨の角度と
か高さとかが確実に変わったから、それまで着ていた服が全部合わなくなって、と
うとう下着から何から、全て新しく揃える事になった。
 制服も、襟や袖口、胸のポケットに可愛いレースがあしらわれた肘丈スリーブの
白いブラウスや、黒ネクタイ、それにプリーツが入った膝上丈の赤いミニスカート
と黒のニーソックス、金の留め金の黒の革ローファーは変わらなかったけど、前の
制服が男の僕に合わせたものだったから、今度はちゃんと女の子の体型に変化した
僕を採寸したものが予備も含めて2着、用意された。
 一番緊張したのは、健康診断を終えた日に部屋に戻った時、ベッドの上にきちん
と畳まれて届けられていた……可愛いフリル付きの真っ白なパンツに脚を通した時。
 部屋に備え付けられている姿見の前で裸になり、肌のやたらにすべすべした“つ
るん”で“ぺたん”な「女の子の体」を眺めて、おもむろにちっちゃく丸まってた
フリルパンツを両手に持って“びよーん”と伸ばした僕は、はたから見るときっと、
たぶん、思い切り怪しかったと思う。
 客観的に見たら、とってもヘンタイっぽい。
249リフレクター:2010/01/10(日) 14:37:34 ID:ylhKWwtI
 しかもパンツの布地をナデナデとか、してたし。
 でもホント、気持ちよかったんだ。それはもう、トランクスともブリーフとも違
う手触り。ナツの下着みたいな、さらっとしたすごく気持ちの良い手触り。ほんの
少し前まで、ちらっと見るだけでドキドキしてたそれを広げて、そろそろと両脚を
通すと、なんだかわからないけど「ああ、女の子になったんだなぁ」なんて思えて、
口元が緩むのを感じていた。結局、どう言葉で飾ってみても「自分の意思に関係な
く強制的に女の子にされた」という事実は変わらないのに、なってみるとこんなに
も嬉しいって思えるのを、自分でも不思議に思わなくはなかった。
 そりゃあ毎日、特別プログラムが組まれたカリキュラム(女の子の体になってか
らは、女の子の体についてのレクチャーが加わったから、男だった時よりちょっぴ
り勉強することが増えてしまったのだ)をこなさないといけないし、外界とは完全
に隔離されてて『蒼の塔』を出てもメモットで常に位置や健康状態をモニター(監
視)されてるし、外で使ってた名前は使うことを禁じられてるし、リフレクターに
なってその責務を全うするまで、友人や家族とは逢う事が出来ないけど。
 それでも、なんだか自分で自分が信じられなくなるくらい、「女の子であること」
が嬉しくて仕方なかった。
 パンツを引き上げて、男だった時よりちょっと脂肪で大きくなったお尻を“ぴっ
ちり”と包むと、なんとなく“ぶるっ”と震えて(武者震い?)、“ぴゅ”とちょっ
とだけ……おしっこが漏れた。
 真新しいピカピカのフリルパンツが、いきなりおしっこで汚れてしまったことに
少し哀しくなったけど、仕方ないと言えば仕方ないと思う。男の子と違って、ちん
ちんが無いことにまだそんなに慣れていないから、意識してあそこを緊張させてい
ないとすぐに緩んでしまうから。
 でも決して、いっつもお漏らししてるとか、そんなんじゃないんだ。

 ほんとうに。

         §         §         §

 完全な女の子の体になってからは、毎日が新鮮で驚くことばかりだった。
 背中の中くらいまでの黒髪をさらさら揺らして歩くのは、なんだかちょっとくす
ぐったかったし、顔を傾けると頬とかに触れるのも新鮮だったし、御飯を食べる時、
スープを飲んだりうどんとかの麺類を食べる時には、縛るかもう片方の手で押さえ
ておかないと大変な事になっちゃうというのも新鮮だった。運動カリキュラムの時
にはポニーテールにして走るけど、毛先が首筋を「ぱっふ、ぱっふ」と叩くのは、
今でもちょっと慣れない。つくづく、見てるのと自分がそうなるのとでは、実感と
いう部分で全然違うんだなぁ……なんて思った。
 あと、股間にちんちんが無いのも心もとなかったし、手首とか足首がほっそりと
してるのも、ちょっと運動したら折れちゃいそうで少し怖かった。でも新しい制服
に袖を通して教室に行ったとき、ナツが僕の頭に手を置いて
「ようこそ」
 なんて言いながらなでなでしてくれた時、幸せで幸せで、なんだかもう、どうに
かなっちゃいそうだった。
 『濡れる』って感覚を知ったのも、その時が初めてだったかもしれない。体が
“かああぁっ”となって、腰の辺りが熱く、重たく感じて、体の中心、体のずっと
奥の方から何かが“とろっ”と垂れ落ちてくるような感覚。“くちゅっ”として
“ぬるん”として“じんわり”した。
 たぶん、その時にはもうバレてたんだと思う。
 ナツはものすごく悪戯っぽい目で僕を見ると、
「あとでね」
 と言いながら、敏感になってる僕の腰の辺りを指先で軽くタッチしてきたから。

 ──そしてその日僕達は、空がうっすらと明るくなるまでたっぷりと愛し合った
んだ。

 あの時の感動! ……というか、衝撃! ……というか感激! ああもう、どう
伝えたらいいのかわからない、胸がいっぱいになったあの感じ!
 手が触れるだけで、抱き合うだけで、キスするだけで、男だった時より、女の子
になりかけてた時より、もっともっとずっとずっとビリビリして、ゾクゾクして、
ぽかぽかした!
250リフレクター:2010/01/10(日) 14:38:55 ID:ylhKWwtI
 すごかった!!
 あたたかくてやわらかくてプニプニしてるナツのツヤツヤの唇でついばむみたい
にキスされたら、それだけで涙が出そうになったんだ。大袈裟でも冗談でもなく
『電気が走る』って、ああいうのを言うんだって、初めて知った。それからナツの
指が肌の上を滑るたびに、体が“びくびくっ”てなって“じゅわぁん”ってなって、
僕はただナツにしがみついているしか出来なかった(女の子の肌って、むちゃくちゃ
敏感なんだなって、その時に改めて知ったよ!)。
 あの夜の仕返し?
 あとでそう思ったりもした。
 でも、ナツの唇も指も、僕を気持ち良くしてあげたいっていう気持ちが溢れてて、
その時の僕はそんなこと考える余裕すら無かったんだ。
 真っ白なシーツの海で溺れながら、「やだ」とか「ゆるして」とか「やめて」と
かいろいろと口にしたような気もするけど、ナツはぜったいに許してくれたりはし
なかった。
 「しぬぅ」って、ホントに思った。
 エクスタシー? ……エレクチオンって言うのかな? 男だったら射精した時に
感じる、あの頭が真っ白になる感じ(オルガスムスとも言うって、後でナツに聞い
た)。女の子は、突然強烈な快感が来るって感じじゃないけど、ゆっくり長く、じ
わじわと高まっていって、それから一度強烈なのが来たら、後はそれがいつまでも
続く感じだった。
 男の快感がダイナマイト「どかんっ!」だとしたら、女の快感は花火かな?
 「ひゅ〜〜〜〜……」ってきて、「どんっ!」「どどんっ!」「どどどどどどんっ
!!」って感じ。
 ナツにそう言ったら、
「セイは面白いこと考えるね」
 って、笑った。
「ナツは……どうなの?」
「何が?」
 全身に汗をかいてベッドにぐったりした僕の頬に“ちゅっ”とキスしながら、ナ
ツは悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「あの時って、どんな風に感じるの?」
「あの時?」
「わかるでしょ?」
「そうだなぁ……うん、暗闇で後から髪を引かれる感じ」
「怖いねソレ」
「怖いよ。自分がどうにかなっちゃいそうになる。どこか暗くて深い所に際限無く
落ちていくような、もう二度と戻れない場所に連れて行かれちゃうような、どうし
ようもない怖さかな。でも、それだけじゃないんだ。すぐにふわっとしてふわふわ
して、例えてみると雲の上に寝転がってるような、そんな感じがすぐにくる。それ
がものすごく気持ち良くて、幸せで、こんな感じをいつも女の子は感じていたんだ
なって思うと、最初にそんな風になった時にはちょっと嫉妬しちゃったよ」
 ころん、と僕の隣に横になり、一緒になって天井を見つめた。
「何に?」
 寝転がった拍子にナツの特大なおっぱいが“ばゆん”と揺れて、僕はナツにしが
みつくようにしてそのやわらかくて良い匂いのするおっぱいに頬を寄せた。
「女の子達に」
「ええっ?」
「だってさ、男ってのは何をどうしたって、最後は射精で終わるだろ?」
「う、うん……」
「というより、最後に射精するために気持ち良くなっていくっていうか……乱暴な
言い方しちゃうと、射精がゴールでその先が無い。でも女は違う。オルガスムスが
来てもそれが終わりじゃない。その先があるんだ」
「先?」
「セイも感じたんだろ? いつまでも続く長い長い気持ち良さの先。どうしようも
ない幸福感。幸せ。ああ、生きてるっていいな、そんな気持ち。でもそれはきっと
だったら感じなかったものだと思う。その……セイがいたから、アタシにもそれが
感じられたんだって、そう、思うんだ」
 僕は胸がいっぱいになって、ナツのおっぱいに頬を摺り寄せながら目頭がじわじ
わと熱くなるのを感じていた。
251リフレクター:2010/01/10(日) 14:42:24 ID:ylhKWwtI
「セイも感じたんだろ? いつまでも続く長い長い気持ち良さの先。どうしようも
ない幸福感。幸せ。ああ、生きてるっていいな、そんな気持ち。でもそれはきっと
一人だったら感じなかったものだと思う。その……セイがいたから、アタシにもそ
れが感じられたんだって、そう、思うんだ」

「一人」が抜けました。
252リフレクター:2010/01/10(日) 14:43:30 ID:ylhKWwtI
次でたぶん終わり。
収束と旅立ち。

ではまた。
253名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 14:49:42 ID:gU5tpNpx
おつおつ
異星人にどう仕込まれるか怖いわ
254名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 02:23:45 ID:wMAjbEVB
乙です。
久々に来てみたら昔の作者さんが来てたり、見知らぬ方が頑張ってたりでうれしいなあ。
25524-367:2010/01/17(日) 08:02:11 ID:le4/Czry
準備室に帰ったとき、ほとんどの生徒が目を泣き腫らした跡があった。
隣の机を見ると、同じように目を泣き腫らした少女が
いそいそと帰り支度を始めていた。
その鞄の中に一冊の本が入っているのを見た。
「野沢、まさか今からレスリング部に?」
かつての面影が感じられないほど華奢な少女になった野沢が
レスリング部に戻ろうと考えているのは聞いていた。

しかし、まさか今の彼女にそれができるとは考えられなかった。
かつての面影のない美少女となった野沢は俺のほうに向きかえった
「俺は、なんとしてもレスリングに戻りたいんだ。
この学校に女子レスリング部はないけど、あいつらならわかってくれるはずだ。
もう一度体を鍛えて元の俺を取りもどすんだ」

俺は女になった初日に野沢が見せた涙を思い出していた。
今、目の前にいるのはレスリング部で無類の強さを誇っていた野沢だった。
姿はどうあれ、俺の目にはかつての姿の野沢が見えていた。

俺は、部活棟へ去っていく野沢をじっと見送る。
そんな俺の心には、不気味な色の受け入れたくない影が忍び寄っていた。

「お、葉山じゃないか」
校門で瀬川が俺に声をかけた
「まったく、先生も進路だなんだと今更俺を呼び出さなくてもいいだろうに…」
ぼやく瀬川を俺はどこかほほえましい眼で見ながら俺の心に封印していたものが蘇った。

進路…か…

俺はこれからどうするんだろ…

そんな俺と瀬川の後ろを切れ長の目の男が歩いていた。

25624-367:2010/01/17(日) 08:02:35 ID:le4/Czry
家に帰っても、まぶたの裏には中野の顔とペニスが頭に浮かんで離れなかった。
下半身がどこか熱を帯びていることに気づいていたが、意識して遠ざけていた
考えたくなかったのだ。
今日のフェラチオで女としての被虐的な快感を得ていたことを。



その夜、俺は部屋の隅から一冊の本を出してきた。
いわゆるエロ本だ。

そこには、今までお世話になった美女のヌードが踊っている。
俺は、かつてのようにグラビアの美女を犯している想像を働かせて股間をまさぐった

できるだけ胸は見ないようにしていた。
自分が弄くっている「股間」がいわゆる女性器であるのも考えないようにしていた。

自分の「男」が健在であるのを確かめたかったのだ。
目の前であられもない姿を晒している美女を前に徐々に高まってゆく。
俺は体の欲求にしたがって指を操っていった。
指は徐々に自分の体の奥底へもぐりこみ、それとともに腰が火がついたようになる。
膣の中へもぐりこんだ指を自分のアソコがビクビクとくわえ込んでいるのを感じて…


俺はその指を抜いた。

指にはてらてらと愛液がにじみ出ている。

いくら女性の裸で興奮しても、その興奮を受ける体は女として高まっていく。
それとともに、この体は明確に男のペニスを欲しがっていた。
脳裏に昼間の中野のペニスから飛び出す精液がフラッシュバックする。

気がついたら目の前が涙で歪んでいた。

惨めになっていく自分を落ち着かせるため別のことを考えようと目の前のエロ本を見る。
「そういえば、これって…」
中学生の頃、加納と瀬川と一緒に夜中にこっそり入手したものだった。
あの3人のうち、男は瀬川だけになってしまった。
「エロ本、もう要らないだろ?」
昼間の瀬川のセリフが蘇る。
「そのとおり…かも…」
誰に言うとなく俺は一人ごちた。
25724-367:2010/01/17(日) 08:03:03 ID:le4/Czry
翌日、俺たちはいつもどおりの時間に登校した。
さすがに今更クラスメートを避ける意味はないからだ。
目の前に加納がいた
加納は携帯電話を見せてきた。
着信履歴には綾香の名前が連続していた。
「昨日、いやあの日からずっと綾香は俺に電話やメールをしてきているんだ。
いつもならすぐに出ていた電話も返信したメールも帰ってこない。
俺のことに気づいたのかどうかはわからない。
ただ、今の俺には女の声で綾香と会話する勇気も
今の状況をメールにして伝える勇気もないんだ。
いっそこのまま俺に愛想をつかしてくれればと思うくらいだ。
そうなれば俺は諦められる。でも、俺にはそれができないんだ」
加納も昨日、放課後のアレに参加した。
俺と同じような苦しみにくわえて綾香のことも重なった
加納の逡巡が手に取るようにわかった。
その加納には彼女の写真を見せびらかしているときの自信満々な様はどこにもなかった。
まさか、あのときは加納と、その彼女に対してこんな感情を抱くとは思わなかった。

その日、授業開始前にひそかに漏れ伝わった噂があった
「野沢が、レスリング部の男たちにレイプされたらしい」
「野沢を部室に取り囲んで全員にやられたらしい」
「今、レスリング部員が職員室に呼ばれているらしい」
結局、職員室から出てきたレスリング部員には何事もなく、噂は噂のまま広まっていった。
噂の中心の野沢が今日学校を休んでいたという事実だけを残して。
25824-367:2010/01/17(日) 08:03:29 ID:le4/Czry
教室についた俺は昨日に借りたノートを返しに行く。
柿崎と言う男だった。
昨日質問攻めに加わってなかったと言う理由でノートを借りたが、
実際にはあまり口をきいたこともない相手だった。
だからか俺がノートを貸して欲しいと頼んだときもあまり関心なさそうな表情だった。
なんか苦手だな…と思いながら頼んだことを思い出しながらノートを返した。
「ありがとう」
そういってノートを渡す。それくらいは礼儀だろう。
「どうだ?役に立ったか?」
無関心に受け取るかなと思ったら、こっちを向いて尋ねてきた。
「あ…ああ」
意外な対応に驚いておざなりの返答をした。
「それはよかった…今日はよろしくな」
柿崎の声が追いかけてくる。
あんなヤツだったっけ?
男のときからの記憶を動員するが、いまいち思い出せなかった。

席に戻って瀬川の顔を見る。
瀬川はその顔も対応も今までどおりだった。
「何だよ、俺の顔に何かついてるのか?」
あわてて手を振る。
中学以来の友人に何か悪いことをしたような気がした。

25924-367:2010/01/17(日) 08:04:38 ID:le4/Czry
今日の奉仕の相手を見て、今朝の発言を思い出した。
目の前にいたのは柿崎だった。
寝そべった状態の男がこっちに笑みを浮かべた。
しかし、当の柿崎は全裸で、男の象徴をこっちに向けているのだから
俺にとっては形容しがたい恐怖を増幅させるものでしかなかった。
今朝の会話と言い、急にフレンドリーな対応を始めた柿崎に
紛れもない気味悪さを感じたのだ。

それでも…やらなきゃいけないんだ…
覚悟を決めて服を脱いでペニスに近寄る。

ペニスの前で女の裸身を晒す頼りなさは昨日と同じだった。

柿崎の体と、その中心で存在を誇示している男の部分に
無意識に目が行く。
その視線の端の小さな変化に気づいた。

「!!!!」

奉仕する男は、両手足を鎖で拘束し、鍵で固定している。
それで、俺たち奉仕する側の安全は確保されている。

男の両手を繋ぐ鎖を壁に固定する金具。
その金具が錆びて切れていたのだ。

柿崎は股間と俺に視線をやっているせいかそれに気づいていない。
しかし、それに気づいたら…

両足は拘束されていても上半身が動ければ、俺を押し倒すことは出来る。
急に両足が震えた。

ボタンを押すことは出来るが、
それを押したことで異変に気づいた柿崎が俺を犯すまでの間に
誰かが来てくれる保証はない。

ならば…

俺は、ひざまずくようなポーズをして、胸を強調してやりながら
柿崎のペニスに舌を這わせる。

俺の取れる手段は、それに気づく前に柿崎を射精させてしまうしかないのだ。
26024-367:2010/01/17(日) 08:05:58 ID:le4/Czry
「今朝のノートの分、奉仕して…あげる…」
俺の男の自意識とたたかいながら無理やり女言葉を作る。
全裸のまま胸を突き出すポーズで男に奉仕するのはひどく恥ずかしかったが、
それで少しでも興奮してくれれば、そう思ったのだ。
ぺろぺろ…

すえたにおいのする股間に我慢して近づいて小さな舌を出して尿道をいじる。
なるべく可愛く見えるようにしようとする。

「はぁ…あぁん…」
舐めてやりながら、喘ぎ声を出してやる。
俺が男だったらどんな風にされるのがいいか、
一所懸命記憶をなぞって心の中の俺と相談しながら奉仕してやる。
ちゅぱ…ちゅぱ…
音を立てて柿崎のモノをしゃぶる。
上目遣いの目線で、柿崎の顔を見上げる。
切れ長の目がもの欲しそうな表情で蕩けるのを見た。

柿崎がその快感から上半身を起こそうとする。

チャラ…

鎖が金具から外れる。

まずい、これに気づいたら…

俺は、あわてて体勢を返した。
すなわち、俺の股間で柿崎の視界を塞いでやったのだ
位置が逆転した柿崎のペニスを、今度はほおばってやる。

「ふあぁ…あぁん!や!…い…あぅん」
途中までは演技だった喘ぎ声が本気のものに変わる。
柿崎がおれの股間を舐め上げだしたのだ。
26124-367:2010/01/17(日) 08:07:17 ID:le4/Czry
刹那ペニスから口が離れそうになるが、がんばって頬張る。
股間から伝わる刺激で演技で装った俺の「女」が顔を見せる
「いいの…もっと…はぁっ…」
喘ぎ声にまぎれて苦しい呼吸をしながらも口は柿崎のペニスをむしゃぶる
まるで口が性器になったような気がした。
上と下の口それぞれに卑猥な刺激を受けて、全身でセックスをしているような錯覚に陥った。
口の中のペニスが、徐々に固く大きくなっていた事も気を止めず、ひたすらに柿崎に奉仕した。

注意力がペニスだけに向かっていた。

チャラ…

その刹那、俺の背中に冷たい感触が走った

!!!

快感に流されてか自ら気づいてかはわからないが、両手が自由であることに気づかれたのだ。

俺があわてて口を話した瞬間、視界が反転した
柿崎が俺の腰を掴んでひっくり返したのだ。余りにも軽々と。

仰向けにされた俺の目の前には、真っ赤に充血して隆々と屹立するペニスがあった。
腰をがっちり掴まれた俺は逃げ出すことも忘れて呆然と目の前の異物を見ていた。

体が小刻みに震える。


「葉山…」
それだけをいって俺の股間にペニスがせまり来る。
血走る目には今朝までの影の薄い柿崎も、今朝のフレンドリーな柿崎もいなかった。
いたのは俺の奉仕ですっかり理性を吹き飛ばした獣だけだった。

股間に柿崎は体を割り込ませる。



もうダメだ。

俺は、顔を背けて、来るであろう痛みに備えるために歯を食いしばった。
26224-367:2010/01/17(日) 08:08:06 ID:le4/Czry
びちょ…びちょびちょ…

体中になにやら温かい液体が降り注いだ。

恐る恐る目を正面に向けると、ぼたぼたとだらしなく精液を垂らすペニスが目に入った。
さっきまでの奉仕で爆発寸前になったペニスがここで暴発したのだ。

柿崎の力が急激に弱まっている。
あわてて俺は柿崎の両手から逃れると、ボタンを押して男から離れた。

両足は繋がれたままなので追ってはこない。

そのまま服を着て部屋を飛び出した。

体中に残る精液がぬぐわれないまま体中に気持ち悪い感触を残したが、
気にする余裕はなかった。

部屋を出て、物陰に逃げ込んで…

俺はかがみこんだ。
肩が小さく震える。



怖かった。



ずっと震え続けていた。


頭の中が何かを考えられるようになる頃には外は暗くなりつつあった。

「かえら…なきゃ」
かろうじてそれだけを考えるとよろよろと歩いて校門へ向かった。

一人で歩いているのがとても心細かった。
自分が女であることの無力さを改めて思い知った。

校門で瀬川がいた。
「一体どうしたんだ?俺はずっと探していたんだぞ」
俺が姿を消したと言うので瀬川たちが俺を探していたのだそうだ。
そういう瀬川に俺は思わず抱きついた
「お…おい?」
瀬川がどう思っているかはどうでもよかった。
とにかく今は何か自分を受け入れてくれるものが欲しかったのだ。

俺の瞼に残る、俺にかぶさる柿崎の血走った目を、とにかく消したかった。
263名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 08:09:18 ID:J6azVtvy
支援
264名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 10:38:54 ID:hal1FZiU
続き物?
唐突に始まったんで、わけわからない
265名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 10:53:57 ID:5Wa3CThe
とりあえず保管庫か前スレを名前で検索しろ新参
266名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:01:58 ID:WeH4L9cw
礼は言わなくて良いから午後ティー買って来い新参
267名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 09:42:36 ID:8RitsSnx
>>265
古参騙り乙wwww
268名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 21:14:30 ID:R12zKhMl
涙目で顔真っ赤になってるぞ新参
269名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 22:48:04 ID:pbkIHgCe
TS法シリーズの続編か
27024-367:2010/01/25(月) 00:36:44 ID:wOpSAJVC
前スレの265からの続きです。

規制に巻き込まれたり連投規制があったりするので
どこまでいけるかわかりませんが続きを…

次の日は土曜日

女の体ではじめて迎える休日だった。

昨日の体験の余韻が残る俺には二重にありがたい休みだったが、
ゆっくりさせてはくれなかった。

俺は妹に連れられて買い物に引きずりまわされる。
買うものはもちろん女物の服や化粧品。
もう買っているからいいといっても美樹は聞きはしなかった
「いいじゃない、あたしが女の子らしい服の何たるかについて教えてあげるから。
それにしてもあたしそっくりよね」
どうしても着せ替え人形にしたいらしい。
半ば観念したかのようにあちこち引きずり回される。
ブラウスにスカートに、アクセサリー。

そして、化粧品。

店員にしてもらう化粧は、自分がするそれよりはるかに手馴れていた
「もうちょっと化粧上手くならないと彼氏できないよ」
いまだに自分が女子である事を認められない俺にとって
そのセリフは痛かった。

買い物が終わったら美樹の勧めでパフェを食べに行く。
この体になってから味覚が変わったのか妙に可愛らしいスイーツが欲しくなってきていた。

「でさ…」
俺の向かいでくだらない話をしていた美樹が急に真剣な表情になって聞いてきた
「女の子の体ってどうだった?」
急に直球な質問にスプーンを落としかけた。
「な、何でそんな事聞くんだよ?」
「だってあたしそっくりの体だもん。アニキがその体を堪能しているんだとしたら
あたしの体に欲情しているようなもんじゃない?」
急に女になった最初の夜のことがフラッシュバックする。
「…その反応を見たら大体わかった。
ま、どうせその体アニキのだし、いいってことにしといてあげる。」
生意気な表情でそれだけいって止めをさしてきた。
27124-367:2010/01/25(月) 00:37:07 ID:wOpSAJVC
月曜はいつもより少し遅く出た。
校門で加納の姿を見た。


その瞬間、俺は凍りついた。


加納の隣に他校の制服を着た少女がいたのだ。
加納が未だに自分の境遇を説明できないでいた彼女だった。

彼女は加納の前でへたりこんで泣き崩れていた。

「そんな…ひどい…」
それだけを言いながら、嗚咽が止まらないでいる。


彼女の前で立ち尽くす加納、その目には涙が流れていた。

さっきまでの間にどんなやりとりがあったかは明らかだった。


俺は、しばらくその場を動くことが出来なかった。



その日の放課後も、俺は一人の生徒のペニスに女として奉仕していた。

金曜日のことを言ってしばらく休ませてもらおうとしたが、要領を得なかった。
「柿崎君…だからねぇ…余り波風たてたくないんだよ」
柿崎が有力者の息子であるらしいことを知ったのはその後だった。

俺は、金曜と同じ様に奉仕させられることになった。
全裸で男の前に立つ自分。
それを好色そうな目線で見つめる男。

俺は、ペニスに近づいて手でしごいてやる。
柿崎のことを思い出したくない俺は、手だけで何とか出してやろうと思った。
男のとき、どうすれば気持ちよかったか、それを必死で思い出してしごいてやる。

男のときは…

男の…

そのとき不意に気づいた。

自分が男のときの自慰の記憶が急激に薄れていたのを。

男の体のとき、どこをどうやったら気持ちいいのか
それが連想できなくなっていた。
27224-367:2010/01/25(月) 00:37:48 ID:wOpSAJVC
結局俺は、手で満足させられず、口を使ってなんとか終わらせることが出来た。

俺の心の中の何かが消えつつあるのを感じていた。


それから、三週間ほどの月日が経過した。
俺たちは毎日クラスの男たちに奉仕し続けていた。
奉仕した生徒の顔を見ると、奉仕したときに見たペニスがくっきりと目に浮かぶ。
そんな生徒がクラスの半分を占めようとしていた。

最初はペニスを触ることも嫌だったが、
慣れるにつれて、口に咥えることもあたりまえのようになってきた。
今日奉仕しているのは瀬川だった。
「お前も毎日するのは嫌だろ?
いいから、やったことにしてボタン押そう」
俺を気遣ってか全裸で縛られたままそんな提案をはじめた。
瀬川の気持ちもわかる。
しかし、瀬川の顔を見た途端に奇妙な感情がわいてきた。
俺は服を脱ぎながら瀬川に言った
「そんなこと言わずにイッた顔を見せてくれよ」
そういって俺は瀬川のペニスを頬張った。
ちろちろ舌を出しながら亀頭や尿道に刺激を与える。
動けない瀬川が浮かべる気持ちよさそうな顔がおれの嗜虐心を刺激する。
いつになくノリノリで俺は男に奉仕していた。
瀬川のものを咥える傍ら、俺は片手で自分の女性器を慰める。
瀬川は自分の快感に一杯になっていて、その目の前で俺がオナニーしていることに気づいていない。
瀬川の目の前で女として奉仕しながら女の快感を得ている自分に
俺は倒錯的な快楽を覚えていた。

瀬川のペニスが怒張して、精液を吐き出した瞬間
俺は股間から潮を噴きながら絶頂に達した。
口内にぶちまけられた精液は無我夢中の内に飲み干していた。
喉を通る男の臭い。
普段は嫌悪感ばかりのそれも瀬川の臭いだと思うと嫌じゃなかった。

全てが終わったあと、満足げな瀬川の顔を見る。
奉仕でこんなに楽しい気持ちになったのは初めてだった。

翌日、瀬川が俺に目を向けられなかったのを可愛いと思った。
それとともに、俺の心の中に理由のわからない感情が浮かんできた。
27324-367:2010/01/25(月) 00:38:34 ID:wOpSAJVC
奉仕活動に参加する者の人数はわずかに減っていた。
生理がはじまった者は奉仕活動そのものを免除されるからだ。
その代わり、その後から「お誘い」の話が浮上するわけだが。




俺の体調に異変が起こったのはその翌朝だった。

下腹が重い…


痛い


痛い痛い痛い


今まで経験したことのない痛みだった


ここ一月ほどで慣れたはずの女性の体にどうしようもない心細さを感じた。
動けないほどではないのでなんとかベッドから這い上がる。

「なにか今の体に関して辛いこと、理不尽なことがあったら
あたしのところへ来なさい。相談に乗るわ」

その言葉が蘇ったのはそのときだった。
あわてて名刺を探し出し、電話をかける。

今の体の異常について一番相談できそうなのはあの人だと思ったからだ。

27424-367:2010/01/25(月) 00:39:09 ID:wOpSAJVC
「…おめでとう…といっていいのかしら」

白衣で現れた梓さんが簡単な検査をして、いとも簡単にその結果を告げた。

「生理…ね。生理痛って言葉は知っているでしょ?」
そういわれた俺は、下腹部に手を当てる。

来るとは聞かされていたし、覚悟はしていたが、
これほどの痛みを伴うとは思っていなかったのだ。

「ああ、それは人によるけど、一般にあなたみたいなTS娘の
最初の生理は重くなる傾向があるみたいね。
と、いうより生理に慣らされていないところで育ったから
重く感じると言うほうが正しいかしら。
大抵のTS娘は最初は重くても二回目からは普通になっちゃうみたいだし」

と、いわれたが、この下腹部の痛みは形容がしがたい不快感をもたらしていた。
これと一生付き合わないといけないのか?

「あと、女性ホルモンが一気に分泌されるからそれが作用するとも言われているわね。
これが終わったら急速に女性化しちゃう娘も多いみたい。いいか悪いかはともかく」
それは余り考えたくなかった。
心の中まで女性化した自分を想像することが何より怖かったからだ。
そんな俺をみて梓さんは考える表情になって聞いてきた。

「ねえ、男に…戻りたい?」
そりゃ、戻りたいに決まっている。
女になってから同級生のいやらしい目線が怖いし、
毎日同級生のペニスをしゃぶらないといけないし、
いずれはそいつらの誰か子供を孕まなきゃいけなくなる…

「TS法…それが全て悪いってわけね」
肯定も否定もしない。今の俺にそんな大きなことまで考える余裕はないからだ。

「じゃ…もし、あなたが普通の女の子のように好きでもない男に奉仕したり
子供を産んだりしなくていいなら…どう?」
一瞬瀬川の顔が浮かんだがそれを振り切って沈黙する。

とはいえ、心の中では微妙な感情がないとはいえない。
なにしろ、今の俺の体は美少女と言っても間違いではない。
鏡で見てもときどきドキッとしてしまうくらいだし、
休日街に出ても結構チヤホヤされる事がある。

男って単純…どこか遠いセリフのようなセリフが実感をもって感じられてきているのだ。
あとは…
27524-367:2010/01/25(月) 00:39:35 ID:wOpSAJVC
そこまで考えたところで梓さんから痛み止めの薬を渡される。

「今日は余計な話聞く余裕もないみたいだからこれで引き上げるけど、
余裕が出来たらあたしのところに来ない?面白いものを見せてあげるわ」

そう言い残して去っていった。


その日は学校を休んだが、翌日以降もしばらく奉仕はしなくてよいということになった。
ひさしぶりに安息の日々が訪れた気がした。
他のTS組も前後して生理になったようで、奉仕からもれた男たちがくやしそうにしていた。
もっともクラス全員が俺か加納のいずれかに奉仕されているのだから、
贅沢な悩みだと思わなくもなかった。
俺たちはそんな機会すらなく「奉仕」させられる側に回らされたんだから。


俺は、階段を下りていた。
階段を下りきったとき、突然強い力に物陰に引きずり込まれた
「!!!」
階段の背後の死角、そこに引き倒される格好になる。
状況の急変に驚く間もなく俺は組み伏せられた
目の前にいたのは…


「柿崎…」

その名を出すのが精一杯だった。

目の前の柿崎の顔は紅潮し、目は血走ったまま俺を凝視している。
荒々しく息を吐きながら俺を睨むその表情に恐ろしいものを感じた。

「美樹…美樹そっくりだよ…ようやく美樹を俺のものに出来る…」
その名前を聞いた瞬間、不気味なものを感じた。
俺の名前でなく妹の名前!それを何故?

体を起こそうとしたが、完全に乗りかかられている上、
男と女の体力差が俺の体から自由を奪っていた。
上着に手をかけられる。
体を必死に動かして抵抗するがままならない。
柿崎の血走った視線に体が震える。
27624-367:2010/01/25(月) 00:40:47 ID:wOpSAJVC
柿崎は俺の唇に口づけをしてきた。
そのまま俺の口に舌を入れる。
ディープキスだ。
今までの奉仕で何回もしてきたことだが、その恐怖感は別の次元のものだった。
口の中が犯された感覚がはっきりとあった。

そのまま上着をたくし上げられて、ブラとそれに包まれた乳房が柿崎の目の前に晒される。
しかし、どうすることも出来ないまま柿崎はブラを引き剥がすように脱がせた。
ぷるん…
揺れる乳房が外気に晒された。
「綺麗だよ…美樹…」
美樹の名前を出されて、俺は美樹が犯されているような錯覚を覚える。
柿崎の血走った視線に嘗め回されるが、それをどうすることも出来ない。
その自分の弱弱しさが悔しかった。

それを見て柿崎は顔を俺の胸にうずめた。
ちゅばちゅば…

嫌だ、気持ち悪い…

柿崎は俺の乳房をもみだした。
自分から奉仕していたときはありえなかった男に無遠慮にもまれる感覚。
「痛っ!」
鷲掴みにされて思わず声が出た。
気持ちよさなんかまったくない。痛いだけだ。
しかし、徐々にねっとりともまれていく内に体の奥底が熱くなるのを感じる。
気味の悪さと伝わる感触、そして反応してしまう「女の体」に俺の抵抗が弱っていく。


柿崎の手がスカートの中に伸びる。
股間に手が入り込む感覚…

俺の下半身に冷たい空気を感じた。


目の前には柿崎の手に取られた俺のパンティが見えた。
柿崎は俺を押さえつけたままズボンを脱ぎにかかる


犯される!

俺は底知れない恐怖感に襲われた
柿崎は俺の太腿を開かせる
「い…いやだ…」
俺の声は情けないほど震え上がっていた
足が震えて立てない。体が動かない。怖い。


太腿を開かれ、柿崎がその間に入り込む。
柿崎のペニスは隆々とそそり立っていた。
処女を失う恐怖。男に犯される恐怖で目の前が暗くなる
「お願い…やめて…」
そういうのが精一杯だった。
もう、哀願するしか手段がなかった。
27724-367:2010/01/25(月) 00:44:47 ID:wOpSAJVC
連投規制の関係で今日はここで引きにします
(この先続けるともっと肝心なところで切れそうなので)
278名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 12:38:52 ID:ge8HvXfG
寸止めuzeeeeeeeeeeee!
279名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 13:09:17 ID:nZYJPVvT
焦らしプレイ(*´д`)ハァハァ
これを楽しめない>278は可哀想w
280名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 13:11:13 ID:Dv3Ngf7b
女の子になっておちんちんキモチイオしたいお・・・
281名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 14:44:06 ID:jEnazU2f
もっと肝心なところだと(ゴクリ
282名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 01:05:08 ID:RkRmu4Ti
このスレのせいで魚の性転換の本をまじめに読めなくなった。
どうしてくれる。

魚には性染色体がないから性転換できるやつがいるんだってさ。
283名無しさん@ピンキー:2010/01/26(火) 10:59:55 ID:PghFnMon
ファインディング・ニモのカクレクマノミとか?
284名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 19:22:11 ID:DQRoGo3M
>>282
どちらかの性別の個体が減ると性転換するんだっけ?

つまり男性人口が増えすぎた未来とかで、
285名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 09:17:48 ID:dk21pbOi
職人さんいつまでもお待ちしておりますsage
286名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 10:25:21 ID:nhwVnL/1
クマノミは、つがいのメスが死んだら自分がメスになっちゃう
人間にたとえると子持ちの男やもめが女体化だ。
287名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:06:56 ID:TQux9Xhx
それが人間でもあれば……
288名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:30:38 ID:Nh6pzO3n
>>284
Y染色体の方が先に滅亡するらしい
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93#cite_ref-27


>>287
まず結婚しないと。
289名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 18:15:40 ID:XdnQjAtr
290名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 19:07:56 ID:DEYXWyZW
まずは朝虫する必要がありそうだ。

”朝、目覚めるとザムザは自分が虫になっているのに気がついた。”

目指せリアルザムザ!
291名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 19:10:45 ID:DEYXWyZW
>>290
自己レス
朝おんスレだと思って
朝おんネタで書いちゃったよ。スレチスマン。
292名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 17:28:08 ID:seLjyMXY
まあ住人は被ってる人が多いだろうからいいんじゃない?w
293名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 01:00:28 ID:biCS2pZv
3ヶ月立ちション禁止を自らに課してた。

久々に立ちションしてみたが、やっぱ楽だわ!
294名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 01:53:39 ID:olu6uaSf
誰が被ってるだと
295名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 02:43:27 ID:UuTyQs08
ハゲ乙
296名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 14:09:14 ID:GdbeTDs/
まぁ朝おんは朝おんでいいよな
297名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 11:13:31 ID:vcNq/P4Z
亀だけど今ジャンプでやってるぬらりひょんの孫っていうのが該当作?
298名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 17:04:52 ID:x2RqpsgK
海外出張先でマフィアにとっ捕まり、女性化させられる主人公
何とかその国にいた知り合いに助けてもらい帰国するも、職場では敵が多かった主人公
弱みを握られてはいけないと、知り合いに調査を頼み、自分は部下の家に身を寄せる事にする
しかし唯一自分の味方だと思っていた部下も、女性化した主人公に劣情を抱き、ある日……

みたいな二次創作の電波を受信したが発信源は此処ですか
299名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 17:06:33 ID:bMlr36lr
早く受信した電波を文章にする作業に戻るんだ
300名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 19:34:33 ID:TKjhOFvD
>>298
ttp://www.coara.or.jp/~cheerkey/ran_index.html
ここらへんじゃないか?
301名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 03:36:39 ID:JvRHncxX
明朝フォントはやめて!
302名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 12:47:40 ID:0J5LLGsH
そこのサイト
ネタがえぐ過ぎて萎える
303名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 12:53:24 ID:Onjk5syj
そうか? 俺は逆だ。
ワンパターン&ハッピーエンドで萎える。
304名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 16:29:01 ID:S1UmH1rq
すぐなくなったり更新停止するTS小説サイトが多い中で、これだけ書き続けてるだけで
すごいと思うよ。ワンパターンになるのはしょうがない。

ただ、リアル手術ものが多いから、拒否する人が多いのも理解できる。
305名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 18:30:50 ID:4Qpi5Sgl
話しのパターンとしては芯まで女性化があまり無いから読んでて安心なんだけどね。
身も心も女性化して男と寝るんじゃ、それはただの和姦じゃないか!と。
ただ、なんと言うか、文体が読んでて苦痛になるときがある。

贅沢な話だがw
306名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 15:57:47 ID:QhtrCOpO
“不可思議な力でかわいい女の子に”

が、TSじゃないのか?
307名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 18:10:57 ID:N9hFp6Xe
手術だとただのニューハーフだしな
308名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 20:40:33 ID:h8sA2xu9
普通の手術とかだと、肉体的に男の部分が残ってるから
女の偽物みたいで嫌なんだろうな
309名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 02:38:18 ID:ejT4Tb11
ブーダイーン電脳砂漠シリーズのジョージ・アレック・エフィンジャーも作中で書いているように
どれだけ進んだ性転換手術も、骨を縮めるとこは出来ないとしているぞ。
「手」「骨盤」「肩幅」「肋骨」「喉仏」「膝蓋骨」がそれに当たる。
そしてそもそも、肌がきめ細かくない。
310名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 04:51:27 ID:IFtDmYL1
>>309
骨は「簡単には」縮まないが(長期的には縮む、骨は生きた組織で常に破壊と再生を繰り返していて、老化で実際に縮む)
肌はホルモンだけでも質が変わるだろ?
SFの場合、現実がクリアする問題でもあえて個性化設定としてできないとする事もあるし
当時はできるとは思ってなかったのでできないとなっているケースも多々ある
21世紀初頭のインターネットと携帯の普及なんて30年前の未来予想図にもないのと同様に
311名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 18:27:46 ID:TboghIZ+
月夜の晩に犬耳しっぽの幼女に変身すればよい。
312名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 23:28:55 ID:ZEdIDWgz
犬耳と猫耳の区別ができない
313 ◆??? :2010/02/10(水) 13:06:56 ID:wLK6hSG9
話題を押し戻すけど、>>289を人間に寄生させるとどうなるかすごく知りたい。
何なら被検体になってもいい。死ぬかもしれない?そんなの構わんさw
314名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 13:59:07 ID:sosmQGBF
>このバクテリアは、宿主を性転換させて単為生殖化を引き起こすだけでなく、
>宿主を“気味の悪い怪物”に変身させてしまう。

本当に被検体になりたい?w
315名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 15:00:55 ID:ZriV55F/
そのバクテリアを研究して完璧な女体化が実現できたとしても
どうせ50年後とかだから俺らクソジジイじゃん

んで10代とかの若者がTSして快楽に堕ちる姿を
指をくわえて見てないといけないのか、死にたくなってきた
316名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 16:48:25 ID:wVbMen6S
だが、そのバクテリアの能力に若返りが付与されていたら…。
317名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 16:58:46 ID:mthk49gm
ついでに粘膜感染で淫乱化も付与してギギギ
318名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 19:46:32 ID:kuy81tZr
>>315
http://www.alcor.org/AtWork/index.html
女性化技術が確立されるまでは、これに入っていればいいんじゃね?
319名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 09:29:43 ID:4ReGvxTi
ちょっとアリゾナ行ってくるわ
320名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:01:35 ID:eSEEeNzF
321名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 23:01:39 ID:ku6BcoYr
停電起きたら、半生
322名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 04:32:40 ID:kE7F6wj1
凍らすのは比較的楽なんだが解凍が難しいんだよな
チルドなら美味しくいただけるが長期保存には向いて無い支那

>>314
ほりほねさいぞう的なアレならむしろ大歓迎
氏賀Y太的なアレならちょっと考えさせてくれ
323名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 15:18:24 ID:pWjtS/1I
ずっと投稿がないと思ったらfictionmania落ちてるし・・・
324名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 22:48:20 ID:ZG2KihGO
女体化での電車痴漢でいいのない?
325名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:31:54 ID:qCcambsZ
バレンタインチョコを食べたら薬が持ってあって女体化、とかアリかな?
326名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 04:45:07 ID:0xRI2RBZ
327名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 04:54:19 ID:ZHnFr9ja
>>323
?
検索してみると良いと思うよ
328名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 08:28:09 ID:cZ6TOYq6
>>325
女体化したら次の男の人に呪いのチョコレートを渡す。
女体化連鎖が起きるのですね。

329名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 13:44:49 ID:LzlayI4F
>>328
分泌液を混ぜたチョコを食わせると、そいつも女体化するんだな?
よぉーく分かった
330名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 09:29:13 ID:sNV6Yk8m
バレンタインデー前までは男子校だったが、その日を境にして女子校に変わる。
331名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 18:45:37 ID:xUYhEiNC
共学通り越して女子高かよ
332名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 20:50:13 ID:qBnSI/JN
>>330
二週間ほどキャッキャウフフして
百合の園を堪能したら男女同比率に変わりだす。
ホワイトデーを境に男子校に戻るが
春の花見シーズン頃から何人か女子学生を見掛けるようになる。
夏、プール開きも間近になると女子校に。
烏賊ループ
333名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 05:41:19 ID:S8DQStFa
投下します。
334名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 05:42:19 ID:S8DQStFa
「うへぇ。気持ち悪いな、この像」
 休日のとある美術館。
一宮 アキは木彫りの彫刻の前で、顔をしかめていた。
「…おにいちゃん、そんなこと言って、ばちが当ってもしらないよ」
 非難するような眼でアキを見るのは、彼の妹のハルだ。
「でもよ、この像、やっぱりおかしいよ。そもそも、男か女の像なのかもわかんねえよ」
 確かに、アキの言う通り、この象の頭の仏像は、性別不明なシルエットをしていた。
「この像はね、今まで一度も公開されたことがない、密教のありがたい仏像なんだから」
「そういわれてもなあ…」

 とある土曜日のこと。
 アキは妹のハルに連れられ、密教がテーマとなった催事を行っている美術館に来ていた。
 ハルは興味深げに色々と見回っていたが、アキにとってはわけのわからない、キモチワルイ絵やら
仏像のオンパレードだった。
 その中でも、一際気持ち悪いのが、この象の顔をした仏像だった。

 「…うん、やっぱり気持ち悪い。こんなのを崇めてたなんて、この宗教、頭おかしかったんじゃねえか」
 「もうっ、だから、そんなこと言って、ばちが当たっても知らないんだからね!」

 

 異変はその夜。
 美術館から帰宅後、急にアキは熱を出した。
 眼がかすみ、体が熱い。
 ハルの心配そうな声が、おぼろげにしか聞こえない。

 全身に激痛が走る。
 骨がきしんでいる。
 
 意識のはっきりしない夢の中、昼間見た象の頭の仏像に、握りつぶされる夢を見た。
335名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 05:43:20 ID:S8DQStFa
翌朝。
 短い叫び声とともに、アキは眼を覚ました。と、いうよりも、自分の悲鳴で目が覚めたのかも
しれない。
 「はあ…」と、ため息をつくと、昨晩、熱を出して寝込んだことを思い出した。
 意識が覚醒しいてくると、寝汗で全身がべとべとなことに気がついた。
 服がしっとりしていて気持ち悪い。
 「…あれ」
 気のせいか、服が大きい。手の甲まで、袖で覆われている。
 
 頬の辺りについている汗を、手でぬぐう。
 「…うん?」
 やけに、顔の手触りが滑らかだ。やわらかい。

 髪の毛も、汗でぬれている。
 手で前髪をかきあげる。

「…ん?」
 なんだか、髪の毛の感覚がいつもと違う。
 妙に柔らかい。
 どちらかというと硬めの髪質なのだが、いつもより滑らかな気がする。
 何より、長い。
 改めて気がつくと、いつも短くしてある髪が、胸の辺りまである。

 茫然と髪の毛をいじっていると、手にも違和感を感じた。
 指毛が、全くない。
 もともと、アキは男にしては体毛が薄かったが、今朝は産毛さえない。

 もうひとつ、違和感の原因が分かった。
 手が、白い。
 と、いうよりも、肌が白くなってる。

 さらに、妙に華奢になってる気がする。
  
 まるで、妹のハルの手のようだった。
 
 もしやと思い、気になって足も見てみると、見事にすね毛がなく、まっしろできめ細かい肌の
ふくらはぎが目に飛び込んできた。
 思わず生唾を飲む。

 しばらく、自分のふくらはぎに見惚れていたが、はっと我に返る。
 「…とりあえず、シャワー浴びよう…」
 替えの下着と寝巻のトレーナーをもって、風呂場に向かう。
336名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 05:44:12 ID:S8DQStFa
部屋を出て、リビングを横ぎるが、今日はなんだか、景色が違う気がする。
 テーブル、俺の腰より高かったけ…?
 まだ、熱のせいで、頭おかしいのかもなあ…
 そんなこと思いながら、脱衣場に入る。

 汗をしっかり吸い取っているので、服を脱ぐのも一苦労だ。
 トレーナーを脱ぎ、シャツも脱ぎ、ボクサーパンツも脱ごうと膝まで落としたところで。

 急に脱衣場のドアを、ハルがあけた。
 「うおっ」
 ノックもなしにドアが開いたのでアキは驚いたが、この妹はいつも脱衣場に限らず、アキの部屋やトイレのドアもノックせずに入ってくるので、
 「こら、ハル。おにいちゃんいつも言ってるだろう、ドア開けるときはのっくしなさい、って」
 と注意したのだが、
 「…」
 ハルは反応しない。 
 というか、固まっている。
 
「はる?…おーい?」
 ハルの肩を叩こうとすると、それまで固まっていたのがウソのような反応で、アキの手を払いのけた。
 そして、踵を返し、脱衣場から去って行った。

 「…なんだよ。あいつ。あーひょっとして、俺の顔になんかついてんのか?」
 そう思い、鏡を見るアキ。
 
 「んあ」
 鏡を見て。
 そこに映っていたのは。
 そこに映っていた姿は。
 そこに映っていたアキの裸は。 

 「この泥棒猫ーーー!!!!!」
 「ひいっ!」
 茫然と、鏡に映った一糸纏わぬ裸の少女を見ていると、包丁を持ったハルに飛びかかられた。
 「あんた何!あんた誰?なんでうちのお風呂で裸なの?お、おにいちゃんのなに、こ、こ、恋人なのあんた。ああああ、あああーーーーーーー殺す」

 「ひイー――――――――」
 包丁を持った妹に襲われながら、妹の細い腕の力も全く押し返せない今の状態。
 これは、あれか。おれは女になったのか。
 ひょっとして、これがあの仏像に散々気持ち悪いといった罰なのか。
  
 そんなことを切れ切れに思いながら、アキは、裸のまま、ハルから逃げ回っていた。 

337名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 05:44:39 ID:S8DQStFa
終わり。
 続きます。すいません。
 次はエロシーン入れます。
338名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 10:12:08 ID:GA0xHCpV
ワク(・∀・)ワク
339名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 10:50:52 ID:UXAyzIMZ
わくわく。期待してます。
340名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 12:52:58 ID:iF1G8kO9
>>336
>ドア開けるときはのっくしなさい、って」
ひらがな喋り(*´д`)ハァハァ
続きwktk

にょたいかっ!のガネーシャ様も可愛かったなぁ
341名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 12:54:26 ID:34B4GpsK
ヤンデレは精神病患者
つか、こういう「記号」キャラは飽きた
342名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:00:29 ID:Y9GTRp5D
そうですか
ではあなたが飽きない作品を投下してください
343名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 14:09:14 ID:m9BDQE20
アキの話 2

「ふーん、ほんとに女の子になっちゃてるね」
 まじまじとアキの体をみながら、ハルは呟いた。

 今朝、包丁を持ったハルをどうにか落ち着かせ、自分がアキであることを納得させたのち、
 アキとハルの二人は、女体化してしまったアキの体をアキの部屋で点検していた。
 ちなみに、アキの恰好は、上がTシャツに下はボクサーパンツといったものだった。
 
 目につくのは、やはり顔だ。
 眉毛が細くなっている。
 最近あごの下にも生えてきた、まだまだ薄かった髭も全くなくなっていた。
 肌も、まるで雪のように真っ白で、きめ細かく、たおやかになっていた。
 鼻と唇も小ぶりになり、あごのラインが丸く変化していた。
 そして、瞳は、形こそ変わっていなかったが、睫毛が長く、その量も増えていた。
「これは、まさしく、私のおねえさんねえ」
 矯めつ眇めつアキの顔を見ていたハルが呟く。
 そうなのだ。今のアキは、妹があと二年たった時、こんな感じになっているであろう、間違いなく美少女の顔をしていた。
「でも俺、普通のときは、別にここまで美形でもなかったじゃん。なんで女になったら、ハル似の美少女なんだよ。釣り合いあわねーよ、これ」
「美少女!?私が!?」
「ああ、お前にそっくりな、美少女だろ、今のおれ」
「お兄ちゃん、私のこと、美少女っておもってたの。
 ……へえ。」

 次は、髪の毛。
 今までは短髪で通して来たのだが、今は艶やかな長髪だ。
 まっすぐで、柔らかな、艶々と光る真っ黒な髪が腰回りまで伸びている。
「いいなあ、きれいな髪。私も伸ばそうかな。」

 手は細く、筋肉が無くなり、なだらかな、非力そうな、すぐにでも折れそうなものに変っていた。
 指も細く、関節の節が目立たない、女性的なものに変化していた。

 足も、直線的なラインが無くなり、ほっそりとした、それでいて柔らかそうなものになっていた。
 
 ウエストも、くびれが出来ており、自分の体ながら、食べた物をこれだけのスペースに収められるか心配になった。
 
 そして、身長は、今までは肩のあたりにあったハルの顔を、ほぼ同じ目線で見るほどに縮んでいた。
344名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 14:10:46 ID:m9BDQE20
これらを観察し終わると、アキとハルに沈黙が訪れた。
 本当に見なければい これが、服の上から分かるところだ。
けない個所があることを、二人とも分かっていた。しかし、それを行うには二人ともためらいがあった。

 数十秒の沈黙の後、意を決したのはハルのほうだ。
「…じゃあ、お兄ちゃん、服、脱いで…」
「…ん、ああ…」
二人の唾をのむ音が重なった。

「そりゃ!」
 掛け声とともに、Tシャツを脱ぐアキ。
 その動作に合わせて、プルン、とアキのおっぱいがゆれる。
「うへ」
 その未知の感覚に、思わず声を上げるアキ。
「…あ、きれいなおっぱい…」
 思わず、といった感じでハルが呟く。
「そ、そうなのか」
 なんとなく自分の胸とはいえ見るのがはばかられ、視線を上にするアキ。
「うん、乳首もちっちゃいし、きれいな桃色してる…」
 つん、と乳首をつつくハル。
「うひぃひ!?!?」
 ビクゥと体を強張らせるアキ。
「え?え?え?」
 自分の反応に混乱するアキ。乳首をつつかれた瞬間、電気が走ったかのような感覚があった。
 その反応を見たハルが、今度は乳首に、こり、と指を這わす。
「んんんっ?」
 またも、電流が走るような感覚。
 さらにハルはアキの乳房に手を這わそうとして…
「アホか!!!」
 アキのチョップがハルにヒットした。

「何考えてんだお前は!!」
 Tシャツを着なおしながら、アキが部屋から出て行こうすると、
「まって、お兄ちゃん」
 と、後ろからアキが声をかける。
「まだ、一番確かめなくちゃならないところがあるでしょう…?」
「…ああ、確かに…」
 数秒のためらいの後、再びハルの前に立ち、
「とやさ!!」
 の掛け声とともに、ボクサーパンツをおろす。
345名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 14:12:09 ID:m9BDQE20
パンツをずりおろしたアキと、その前に立つハルがしばらくにらみ合った後、
「じゃあ、確かめてくれ」
 アキが悲痛な顔で、ハルに告げる。
「じゃあ、行ってきます。」
 ゆっくりとしたスピードで、腰を下ろすハル。

 たっぷり五秒をかけて、座り込むハル。
 股間に、ハルの視線を感じるアキ。
「…どうだ、ハル」
「やっぱり、ついてません、隊長」
「…そうか…」
「隊長、もう少し足を広げてください。無いだけなのか、それとも本当に女性化したのか確認します」
「ああ、たのむ」
 少し、足を開くアキ。ハルが下からのぞきこむ。
「どうだ、ハル」
「…無いだけじゃ、無いようです。割れ目が確認できます
 …隊長…突撃の許可を・・」
 まるで、死ぬのが分かっているのに、それでも突き進む覚悟の兵士のような口調。
「………分かった。許可しよう」
 こちらも、まるで部下とともに一緒に死のうとする覚悟をもった上官のような口調。
「…いきます」



 くち。
「フンん!?」
 ハルの指が股間に当たった瞬間、思わず声が出た。
 先ほどの胸のときより、段違いの衝撃。触られる覚悟があったのに、それでも我慢できなかった。
「…ちょっとだけ、ごめんね」
 ずず、とハルの指が入ってくる。
「ひ、ひんんん!!????」
 あまりにも未知の感覚。
 いれられる、という状態に、それだけで涙が出てきた。
「ひっ、ひっ、ひっんんん」
 口をあけて、われ知らず涙がぽろぽろこぼれる。

「あっ、ゴメン、痛かった?
 ごめんね、ごめんね」
 急に泣き出したアキに驚き、謝るハル。

 違うんだ、痛かったわけじゃないんだ。そう言いたいのに、出てくるのは嗚咽だけだった。
 自分が女になった事を、初めて腹の底から理解した。
 これからどうなってしまうのか、それを考えると、次から次へと涙が出てきた。
 ハルの前でこんなに泣いてしまう自分が女々しい、情けないと思う。
 けど、心の端っこのほうで、今は女だから、いいのか、と思う妙にこの事態を受け止めている自分がいた。
346名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 14:14:32 ID:m9BDQE20
投下終わり。
エロシーンがないけど勘弁してください。
347名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 14:16:15 ID:dY5Jh/jW
おつ
348名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 18:22:43 ID:PrCFaNSM
おつおつ。

>>344

 これが、服の上から分かるところだ。
 これらを観察し終わると、アキとハルに沈黙が訪れた。
 本当に見なければいけない個所があることを、二人とも分かっていた。しかし、それを行うには二人ともためらいがあった。

349名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:13:58 ID:xnhMCQU5
アキの話  3

 ふと、目が覚めた。
 辺りを見回すと、自分の部屋だ。
 一瞬、全てが夢かと思った。自分が、女になるだなんて、そんな突拍子もない夢を見ただけかとお思った。
 しかし、手を目の前にかざすと。
 そこにあるのは、たおやかな、白魚のような、見覚えのない、自分の手だった。

 はあ、とため息をつくアキ。 
 ひと眠りしたせいか、 今朝、ハルと自分の体を確認した時の混乱は収まっていた。
 ハルの前でおお泣きした後、倒れるようにベットに入り、ハルの言葉も無視して、布団にうずくまった。そのあと、いつの間にか寝入っていたようだ。
 時計を見ると、もう昼の2時だった。どうやら三時間近く寝ていたらしい。

 時計から視線を外し、ベットに座ったまま、備え付けの鏡で自分の体を見る。
 間違いなく、女の子の体だ。
 再び、じわっと涙が浮かんできた。
 あわてて、涙を擦る。
 これからどうなってしまうのか、男に戻れるのか、高校はどうするのか。
 先のことを考えると、また頭がくらくらしてきた。
 このままじゃ駄目だ、よし、と気合を入れるため、鏡の中の自分をにらもうとしたら。

 鏡の中には、涙に瞳を濡らした美少女がいた。
 一瞬、心拍数が上がる。
 当然、鏡の中の女の子は自分なのだが、それでも男として、泣いている女の子にはドキリとさせられた。
 
 鏡を改めてみる。
 そこにいるのは自分ではなく、見知らぬ美少女がいるのだが、やはりそれは自分だ。
 
 ゴクリ、と唾を呑む。
 
 恐る恐る、自分の体を触ってみる。
 人差し指の腹で、ゆっくりと乳房をなぞる。
「ん…」
 そっかあ、女の子は、おっぱいをさわられると、こんな感じなのか…
 男のときには感じたことのない、むずむずむずとした感覚だなあ…
 そんなことを思い、今度は両手で左右の乳房をもみあげる。
「あう…」
 今度は、背筋に鳥肌が立つような感覚。
 思わす、乳房から手を離す。
「な…なんだ、今の感じ…」
 どきどきと、心臓が高鳴る。
 決して気持ちよかったとは思えない感覚だが、それでも、もう一度確認したくて、乳房に触る。
「くっ…」
 またも、背筋からぞわっとした感覚が広がる。
 しかし、それを我慢して、乳房を触り続ける。
「んあ…ひ・・・」
 触り続けるうちに、鳥肌が背筋から背中全体へと広がっていくのが分かる。
 さらに、その感覚は首や二の腕、体の表に回って、へその辺りまで来た。
350名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:14:46 ID:xnhMCQU5
「な…んで、胸、揉んでるだけなのに…」
 こんなに、このざわざわした感覚は体中に広まるのか…
 そのざわざわした感覚に追いつめられるように、より一層自分の胸を触るアキ。

 「ふん…ん…あ…」
 触り続けるうちに、胸に妙な感覚が生じてきたことに気がついた。
 乳房の奥に何だか熱いものがある。
 「なんだよ、これ…」
 その感覚は、そうだ、溜まってるときの、ちんこというか、金玉というか、あそこらへんのむずむずした感覚だ…。
 乳房を触れば触るほど、そのドロドロとしたものは熱を持っていくようだ。
 その感覚を開放させたくて、アキは人差し指を、乳首に持っていく。
 そして、乳房をもみながら、乳首をぎゅう、と押し込む。
「ああっ…!」
 声をひそめることもできず、叫んでしまう。
 続いて、乳首を指先で転がす。
「んなあ…」
 親指も使い、つまみあげる。
 そのまま、擦りあげる。

 そうやって、自分の胸を散々にいじっているが、胸の奥のドロドロを、開放させることはできなかった。いや、それどころか、最初は胸の奥に滞っているだけだったのが、今では胸の中全てに広まり、まるで胸がとかされるかと思うほどになっていた。
 これがちんこをいじっている時なら、間違いなく出してるだろうに、どんなに胸を触ってもその熱を開放させるには至らず、むしろその熱をさらに熱くするだけだった。
 もう、どうしたらいいかわからなかった。
 ひたすらに、自分の胸をいじめ続けるアキ。
 
しかも、それだけではない。
 胸から発生した熱は、いまや胸だけに収まらず、体中を駆け回り、アキの全身の肌を敏感にしていた。
  
 右手だけ、胸から手を離す。
 その手で、おなかをひっかく。
 それだけなのに、こらえきれない快感が走る。
351名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:15:59 ID:xnhMCQU5
体中が火照る。
 これも、男のときは知らない感覚だった。
 体中が熱を持つのが分かる。
 自分が泣いているのに気づかない。
 無意識のうちに、太ももを擦り合わせていることに気づかない。
 そして、体を駆け巡る熱が、ある場所を到着点にしているかのように、そこがぐずぐずぐずと疼いていることに、やっと気がついた。
 体の奥、女の胎。
 そこにつながる、女性器。
 そこが、溶けそうだ。

 そこを触れば、この熱をとばせる。
 朦朧としたまま、その考えが浮かぶ。
 しかし、恐怖もあった。胸だけでこんなになってしまったのに、ソコを触ったらどんなになるのか。
 今でさえ、もう狂ってしまいそうになっているのだ。これ以上、昇ってしまえば、どうなるのか。
 恐る恐る、股間に手をやる。

 くち。
 と、水音がした。え、と思い、股間に目をやると、そこは信じられないほど、濡れていた。
 今まで気づかなかったのが不思議なほどに自分が出したであろう愛液がシーツを濡らしていた。
 羞恥のあまり、ギュッと目を閉じる。

 そして、意を決して、愛液で濡れた指先で、クリトリスをなでる。

「はああああああああ!!」
 信じられない程の衝撃が走る。
 胸を触った時とは比較にならない程の衝撃だ。
 「ヒッ…イイイイイイ」
 ゾワアッ!!と、今まで以上の鳥肌が立ったような気がした。

「あ、あ、ああ…き、気持ちいい…?」
 そう口走った瞬間、初めて理解した。
 胸を触った時のあの鳥肌も、この体を駆け巡る熱の正体も。
 全てが、女の肉の悦びなのだと。
 男の体の快感とは次元の違う、女の体から与えられる余りの快感ゆえに、アキはそれを正しく認識できず、悪感や衝撃としか処理できなかったのだ。
 
 しかし、いちどそれを快感だと認識してしまえば。
 もう、止められなかった。
 両手を使い、クリトリスを、女陰を、ひたすら嬲る。

 今の、この体が火照っている状態だって、男のときの十倍の快感があったというのに。
 これ以上の快感なんて、あり得ないと思っていたのに。

 女性器から送られてくる快楽信号は、そんなのをぶっちぎって、何百倍も加速させる。

 口をパクパクさせながら、ひたすらにクリトリスを擦る。

 「あ、あ、あ、あ、あ、あああああああああああああ」

 意識が、飛んだ。
352名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:16:34 ID:xnhMCQU5
 体中が、跳ね上がる。
 手を握りしめ、背筋はそりかえり、足は伸びきり、そのまま、二度、三度と痙攣する。
 
 まるで、空を飛ぶような、あるいは堕ちていく感覚。
 ちんこだけで終わるのではない、体中での絶頂。
 男の体では味わえない陶酔感。
 
 真っ白になっていた視界が、徐々に戻ってくる。
 いきが止まっていたことに気付き、深呼吸をする。
 呼吸を整えようとしていると、視界が揺れていることに気付いた。
 地震…?ボンヤリそんなこと思っていたが、揺れているのは周りでなく自分のほうと分かった。
 一度逝ったというのに、女性のオーガズムはゆっくりと冷めていくため、男性的な一発で終わりというわけでなく、まだ体中に余韻が残り、緩やかではあるが、全身が痙攣を続けているのだ。 

 逝ったあとなのに、まだ体中が気持ちいい…
 射精して終わるのではない、女性特有のオーガズムの余韻に戸惑いつつも味わっていると、
キイ・・・とドアが開く音がした。

 ぎくりと体を起こすと、部屋の前にハルがいた。
 まるで、道端にはかれたげろを見るような目つきで。
「…人が心配して色々行動してあげてたのに、本人はそれですか…」
「いや、ハル、違うんだ!」
 何が違うというのか。
 その上気した顔。まだ余韻に浸っているかのように揺れるからだ。部屋に立ちこめる、女の体の匂い。
「男に戻れるかもしれない情報だってあるのに…もう、いいわ…」
 それだけ言うと、ハルは部屋のドアを閉め、去って行った。
 アキはというと。
「お…男のときだって、オナってるとこ見られたことなかったのに…」
深刻なダメージを受けていた。


353名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 00:17:52 ID:xnhMCQU5
投下終わり。
やっとエロいとこかけた。
けど長すぎですね。ごめんなさい。
354名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 11:38:41 ID:ZAu7q9A0
百合イラネ( ゚д゚)、ペッ
355名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 12:29:30 ID:Ql6kiLxC
百合いいよ百合
356名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 13:42:22 ID:IsbqPcFZ
G・J!(・∀・)ノ
357名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 14:02:10 ID:CkDeMAM3
投下乙。
良かったです。
358名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:08:24 ID:2ahac3Fr
>>352
ナイスグッド!
359名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 19:31:38 ID:KvHO08cT
>>353
イイヨイイヨー!
百合上等、続き待ってるぜ。
360名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:13:03 ID:OL4Vblxc
投下します
361名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:14:02 ID:OL4Vblxc
アキの話  4


「…どうやら、お兄ちゃん、どう言う訳だか、最初から女の子だった事になっちゃってるみたいなのよね…・」
 そう言いながら、ハルはアキの学生証を見る。
 そこに映っている、アキの写真は、どう言う訳だか、女の子のアキになっていた。
 学生証の写真を写したのは新学年に移ったばかりの春先のことだ。
 当然、女の子に変ってしまった後、そんな写真を撮った覚えはない。
「つまり…周りからすれば、男の俺は最初からいなくて、俺はもともと女だった訳かあ…」
「そんな感じに、世界が改変されちゃってるみたいね…」
「…はあ…」
「つまり…学校にも、普通に通えるってことよ。女の子としてなら、ね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ・・・」
 と、溜息をつくアキ。だが、男のアキはどこに消えたか、女のアキは何者なのか、等の言い訳を考えなくて済んだのは助かるかな…などと考えていた。

 そういう訳で。
 アキは、女の子として登校することになった。

「…なあ、やっぱ、これ、脱がなきゃだめか?」
「当然でしょ。お兄ちゃん、制服のスカートの下、ズボンはいて登校してるうちの学校の生徒、見た覚えある?」
 うう、とうなだれるアキ。その格好は、セーラー服に、ジャージのズボンを着たものだった。
 ハルが用意してくれたセーラー服を着せられたのだが、どうしてもスカートの下のズボンを脱ぐことが出来なかった。
「…けど…スカートだけなの、抵抗あるよ…」
「い・い・か・ら・脱ぎなさい」
「うう…」
 涙目で、恐る恐る、といった感じでズボンを下ろすアキ。

「うう…」
 ズボンを脱ぎ、スカートだけになると途端、冷気が下半身を包み、頼りなくなる。。
「うへえ…」
 そうだとなあ、女の子はスカートの時、下半身が直接空気に触れてるんだなあ…と、実感させられる。クラスのあの娘もこの娘も、こんな頼りない恰好でずっと生活してるのか…
「女の恰好って…エロいなあ…」
 小声でつぶやくアキ。
362名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:15:51 ID:OL4Vblxc
「うん、制服のほうは調度みたいね。下着のほうはどう?サイズ合ってる?」
「え、いや、下着のほうはいいよ。男物のままでも、バレないだろ?」
 セーラー服を着てみたアキだが、下着はまだ男物を着用していた。
「…それじゃ、さっき渡した下着、、まだ着けてないの?」
「ああ、どうせ、服着てたら分かんないだろ?」
「見てわかる、分かんないじゃなくて、ブラ着けてないと、おっぱいの形崩れるし、固定してないと揺れて痛いよ?
 それにショーツのほうも、学校着替えなきゃダメなシーンだっていっぱいあるでしょう。
そんな時男物の下着つけてるの見られたらなんて言い訳するのよ。変な眼で見られるわよ」
「…でもなあ…」
「はい、ちゃんと着てきて!」
 うう、とうなだれて部屋を後にするアキ。

 脱衣場で、ショーツとブラジャーを見つめ、はあ、と大きく溜息をつくアキ。
 ハルが買ってきてくれたそれは薄い青色の水玉模様のものだった。
 まだ、抵抗感が薄いショーツからトライしてみる。  
 伸縮するとはいえ、男物よりだいぶ小さい。
 履いてみると、案の定、キュッと締め付けられる感じだ。
「…で、こっちだ・・・」
 ブラジャーを手に取る。
「ええと、まず、ホックを着けて……くそ、ムズイ・・・」
 ハルに教えてもらった通り、悪戦苦闘しながらブラジャーをつける。

「……はあ、やっとつけれた…」
 なんとか、装着出来たブラジャーだが、
「……窮屈だ…」
 ブラジャーも、ショーツも。
「けど…」鏡を見る。
 鏡に映る女の子、つまり自分は。
 女の子の物を装着することで、より一層かわいらしく見えた。
 思わず。
 「い…いかん。自分自身に惚れるところだった…」



363名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 15:55:59 ID:OL4Vblxc
アキの話   5



「うおおっ、寒!!足寒い!!!」
 女になってからの初登校日。アキはいきなりへこたれそうになった。
「おまえら、よくこんな寒い中、スカートだけで外にいれるな!スカートなんて、ほんと下半身、パンツだけでいるもんじゃねーかよ!!」
 ただ立っているだけで、下半身の体温が直接触れる空気から奪われる。
 冷たい風が吹けば、直接足を冷やし、ショーツも靴下もあっという間に冷たくする。
 これがロングスカートならまだましなのかもしれないが、
アキの着ているセーラー服のスカートは膝上十センチの短いものだ。
「ううううう寒いいいい」
 そうわめきながら足をばたつかせていると、ハルがパッとアキのスカートの端をつかんだ。
「…パンツ、見えたわよ・…」
 小声でアキに忠告する。
 
 そうこうしている内に、、ようやく電車が到着した。
 アキとハルは早めに家を出て、普通電車で登校しているため、結構空いている電車に乗れる。これを逃すと、超満員の特急電車に乗らなくてはならなくなるのだ。
 
 今日の電車も空いており、二人並んで座れる空き座席を見つけ、やれやれと座るアキ。
「はーやっと人心地つくー」
 冷え切った足に、車内の温度が心地よい。思わず体中が弛緩していると、
「お兄ちゃん!」
 隣に座っているハルがアキの両膝を持って、足を閉じさせる。
 アキの耳に顔を近づけ、
「そんな、足開かないの!いまは女の子なんだから、みっともないし、また向かいの席の人にパンツみられるよ!!」
 小声で叱責する。
「ああ、そ、そっか」
  やれやれ、とキュッと内またに足を閉じる。
「お?」
 内股なんて、男の時は気持ち悪かったが、女の骨格のせいか、妙にしっくりきた。
 これも男女差かなあ、そんなことをハルと学校に着くまで喋っていた。
364名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 15:57:50 ID:OL4Vblxc
…そして、放課後。帰りの電車。
「つ…疲れた…」
 ぐったりとしたアキ。座席に座ると、すぐに眠気が襲ってきた。
「…女の子って…大変だ…」
 今日一日だけでも、それが実感できた。
 女の子らしい振る舞いというのは、本当に気を使う。
「これからしばらくはこれが続くのか…しんどいなあ」
 溜息とともに目をつぶり、物思いにふける。
 だんだんと眠気がしてきた。
 家の近くまでの駅まで、まだ三十分ぐらいあるし…
 うつらうつらら、意識が遠のいていく…

「…ん?」
 違和感を感じ、眼をあける。すると、向かいの座席に座る男がにやにやと笑っている。
が、アキが目を覚ました事に築くと、あわてて顔をそむける。
「…・?」
 しばらく頭が回らなかったが、
「あわっ!」
 事体に気付き、慌てて足を閉じる。
 寝ている間に、いつの間にか足を開いてしまっていた。
 前に座っている乗客からしたら、とんでもない美少女のパンチラを、じっくり観察できたことだろう。
対象が自分ながら、うらやましい。
「はあ…」
 本当に、女の子は、気を抜けないなあ…
365名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 15:58:26 ID:OL4Vblxc
 電車を降り、家まで歩く。
「それにしても…この体、視線に敏感だよなあ…」
 さっきの電車だけでなく、実は学校でも数回そういったことがあった。
 たとえば、階段の上り下りをしている時。下半身に何かがまとわりつくような感覚を
覚えたが、その時階段の下を見ると、男子がアキのスカートのひらひらした動きを
注視していた。
 また、授業中、髪の毛がうっとうしくなりポニーテールにしてみると、
途端に首筋にゾワゾワした感覚が走った。後ろの席の生徒たちが一斉にアキのうなじに
注目したからだ。
 いずれも、男の体の時では分からない感覚だったろう。
  
 そしてそれらの時、いつでも。視られていると気付いた時。いや、アキが視られていると
気づく前から、その女の身体は。
 ぞわ、と視線に感応してしまうのだ。
 いまだかつてない、女の身体だからこその、その感覚。
 見られただけで、否応なしに反応してしまう、その女の肉。

「…それに、あの向かいに座ったおっさん、俺のこと、オカズに使ったりするんだろうな」
  別に、パンツを見られること自体、元が男なので、抵抗はない。
 しかし、もと男だからこそ、あのおっさんが自分のパンツを思い出しながらオナニーを
繰り返すことが容易に想像でき、そう思うと、全身に鳥肌が立つ。

 余りの気持ち悪さに、ゾゾゾ、と体が震える。

 アキは、気づけない。その鳥肌の原因が、気持ち悪さからだけではないことを。
 アキの心と別次元で、アキの女の身体が、神経が、胎が、子宮が、肉が、
自分の身体に欲情している男がいると分かるだけで、悦んでしまうことを。
 精神がどんなに拒否しようとも、受け入れる準備をはじめてしまう身体。
 
 自分の意志を裏切り、反応してしまう、女の身体。
 一度反応すれば、女の身体が送り込んでくる、男の時とは比べるべきもない肉悦。
 自我をあっさりと削り取り、飲み込む、快楽の大波。
 アキは、女の身体の業の深さを、まだ知らない。
366名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 15:59:10 ID:OL4Vblxc
投下終わり。 
今回もエロ薄くて申し訳ないです。
次回、満員電車に乗せる予定。
さすがにエロくできそう。
感想書いてくれる方のほとんどが百合百合
言っていますが
そっちに持ってくつもりはなかったりします。
ごめんなさい。

367名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:47:52 ID:dkYf2Ft5
下半身パンツなのはよく分かるオレガイル
エロでもいが、エロくないのもいい
368名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:56:18 ID:y0jluYLL
つまり、満淫電車で痴漢責めですね。
369名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:47:30 ID:J0tuxW7d
アキ、萌えるなッ。
満員電車で吊革に逆さ吊りされながらバックから犯してもらいたい。
370名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 07:15:23 ID:EnM/3XQh


十二分にエロかった
371名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 13:42:57 ID:KuEzSuoo
GJ
エロさとは直接描写よりも心理描写、状況描写に現れるものなのだ。
精神と肉体の葛藤を抜きにして直接的なエロ描写のみというのは
ハナッからオマンコ全開の洋モノAVのようなモノで実に風情がない。
372名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:10:57 ID:WNoQEqKY
  アキの話   6


「はあ…」
 ごろん、とベッドの上で寝返りを打つアキ。
 時計を見る。もう夜中の二時過ぎだ。寝なければ朝がつらいことも分かっているが、それでもアキは
なかなか寝付くことが出来なかった。
 時計から目を離し、目をつぶる。
 すると、すぐまぶたの裏に、にやにやとした男達の顔が浮かぶ。
 ひとりは、前日の登校中、ハルにも注意された、足をバタバタさせている時、うっかりスカート
がまくれてしまった時、近くにいたおっさんがこっちを見たときの顔。
 ひとりは、学校で階段の下からアキのスカートを覗こうとしていた男子の顔。
 ひとりは、体操服のシャツに透けるブラジャーの線を盗み見していた教師の顔。
 ひとりは、帰りの電車で、眠っているアキの下着を凝視していた顔。

 それらの、下卑た顔がぐるぐると浮かび、アキを落ち着かなくさせた。
 あの男達が、ひょっとしたら今も自分の身体を思い出し、好き勝手な想像をしているかもしれない…
 そう思うと、馴染みのない女の身体とは言え、酷く汚された気がしてくる。

 こりゃ、思春期の女の子が、男嫌いになるのはわかるなあ。好きでもない男達から性の対象に
見られるの、とんでもなくキモイ…
 
 目を閉じるのを諦め、また寝返りを打ち、鏡を見る。
 …たしかに、かわいい…こんな女の子のエロいところ見てしまえば、そりゃ、オカズに使うわな…
俺だって、クラスのかわいい子のパンチラ、見ちゃった時は三日ぐらい、悶々としたもんなあ…
 …当然、それをオカズでやった事も…
 あの男達も、やっぱり、何度も何度も思い出して、俺の体を勝手に想像して…
 俺の体を弄る想像をしてるかもしれない、素っ裸にする想像もあるかもしれない、 
中にはレイプしている奴までいるかも…
「うう…」
 思わず、自分がレイプされている所を想像してしまう。
 非力になっている自分、力任せに襲ってくる男達。どんなに抵抗してもいつの間にか紐で
絞められ、まずはスカートを巻くしあげられる。
 あらわになるショーツ。男達はそれを粘着質な視線でじっくりと視姦する。
 抵抗しようと体を動かしても、その動きはただ腰をいやらしく動かすだけ。
 その動きがさらに男達を欲情させる。
 やがて、男達の視線に反応し、ショーツの奥が熱くなってくる…
「…あっ」
 と、声を出してから、慌てて股間から手を離す。意識せぬまま、いつの間にか、クリトリスを
つついていた。 
 「…じ、自分がレイプされる想像でオナッてどーするよ!!!」
…や、やばい…間違いなく変態だ…
過去最大級の自己嫌悪に襲われるアキ。
 ……そういえば…女の子のオナニーのオカズって、レイプされる事って聞いたたなあ…
 女体化が原因か、これ… 

 結局アキが寝つけたのは、ほぼ夜も明けるころになってからだった…
373名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:11:30 ID:WNoQEqKY
その日の朝。
 全速力で駅まで走るアキがいた。
 案の定寝坊してしまい、遅刻ギリギリだ。ちなみにハルはアキを置いてとっとと家を出ていた。
「ハルの野郎、起こしてくれてもいいじゃねーかよ!」
 昨日ハルに言われた女の子らしい動作のことも忘れ、全力で走る。
 その甲斐あって、なんとか学校に間に合うラストの便には間に合った。
 いつも乗る普通電車と違い、それは特急電車のため超満員だったため、あれよあれと
アキは押し込めれれてしまった。
 
 「…ぐええ…」
 男んときは、もう少し楽なんだけど…
 女体化してしまい、背も縮み力も弱くなってしまった今、この満員っぷりは、本当に身動きできなかった。まあいい、どうせ二十分ぐらいの辛抱だ…
 そう思い、ぼんやりと宙吊り広告を眺めることにした。
 
 数分、そうやって宙吊り広告を見ていたが、一通り読み終わってしまい、ぼんやりしていると、
急に、自分の背筋がびくっと伸びた。
「ああ?」
 自分の体に何が起きたか分からず、(…?まあいいか…)
と思いっていると、今度はゾワワッ!!と悪感が走った。
 (な、なんだ、なんだなんだ???)
その悪感が、ゾワ、ゾワ、ゾワワッ絶え間なく背筋を走る。
 訳がわからず混乱していると、きゅ、と尻たぶを掴まれる感触が、最大級の悪感とともに
体中を駆け巡る。
 (?!?!?!?!!?)
 まだ混乱から抜け出せずにいると、左の尻たぶを掴んでいる指先が、さらに押し付けられてきた。
 お尻に、はっきりと五本の指先を感じる。
 しばらく、そのまま停止する指先。
 
 先ほどから感じていた悪感が、お尻に当たるこの指先だと気づくアキ。
 …まさか…痴漢!?
 痴漢にあってんのか、俺!?
 事態を認識することで、さらに混乱しそうになる。
 …いや、何かの間違いだろ、おれが、痴漢されるなんて…
 ほら、この指だってもう動いてないし、ただ当たっただけだって…
 そんな風に思うようにしてみたが、
「………!」
 お尻をつかんでいる指がゆっくりと、動き始めた。
 
 (っの、痴漢野郎!!!)
 頭に血が上るとはこのことだろう。頭の血管が切れそうになった。
 俺がなんの抵抗もしない、泣き寝入りする女の子と思うなよ!
 こちとら元は男じゃい!!!
 勢いよく、お尻を触っている手をつかみ、
「この人、痴漢です!!!」
 と叫ぼうとしたが。
374名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:12:03 ID:WNoQEqKY
 瞬間、脳裏に、にやにやした男達の顔が浮かぶ。
…そうだ、男なら、痴漢にあった女の子をみて、どう思うだろうか…
ああ、あのこ、お尻を触られていたんだなあ、実は気持ちいいんじゃないの?
いいなあ、俺も触ってやりたい…
…そうだ、俺だって、そんな女の子がいたら、かわいそうと思っても、やっぱり、いやらしい
心で見ちゃうよ…
 それで、またこいつらにズリネタを提供しちゃうんじゃ…

 そんな考えが浮かび、声を上げることが出来なくなった。

 アキが抵抗しないことに気がついたのか、痴漢の指先が、ゆっくりと上に上がる。
 それに合わせ、お尻の肉も持ち上げられ、その手が離されると、プルン、と元に戻る。
「ひ…」
 抵抗もできず、なすがままのアキ。

 今度は、右の尻たぶを手のひらで包み込んできた。
 そして、その弾力を楽しむかのように、揉んできたかと思えば、その形を確かめるように
執拗になでまわしてくる。
「んん…」
 ぎり、と歯を食いしばり、感じないように、と意識をお尻以外に向けようとする。
 一度読み終わった宙吊り広告を、もう一度読もうとするが、
「ひ・・・」 
 体は、どうしてもアキの脳に痴漢の指先の動きを正確に伝えてくる。

(我慢我慢…)
 ぎゅう、と手のひらを握り、意識から痴漢を消そうとするが、気にしないでおこうと
すればするほど、むしろ意識は痴漢の指先に行ってしまう。

 くそう…女の体は敏感すぎる…
ギリギリと歯を食いしばるアキ。
 外の景色を見れば、あと数分で駅だ。我慢我慢我慢…
と、心で念じ続けるアキ。
 その間も、アキのお尻で蟲の用に蠢く痴漢の指。
揉み、摩り、撫でては掴み、引っ張る。
 そしてさらに。痴漢の指は、つ、つつ、と中心に向かって移動してきた。
お尻の一番の頂点を超え、さらに中心に進む。
 …!!!ちょっとまて、そこ、そのまま進むと・・・・!!!!
 つい、とお尻の割れ目に痴漢の指が入る。
 最大級の悪感が全身をつら抜く。
 そこは、お尻の、穴がある場所…!!
 スカートの上から、痴漢はアキのアナルを、くく、と突く
余りの気持ち悪さに、叫び声が喉まで出かかると。
 
 そこでちょうど、電車が駅に着いた。
 もうダッシュで駅のトイレにかけこむアキ。
 そしてスカートをまくりお尻から腰まで力いっぱいかきむしった。
「ひイイイイイイいいいい!!!!!」
 掻いても掻いても掻きむしっても、お尻に残った嫌悪感は消えなかった。
375名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:12:29 ID:WNoQEqKY
投下終わり。
次、もう一回、痴漢続けます
376名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 04:15:15 ID:FbSsQjYp
オツ
377名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 11:58:29 ID:Lcs9rDhX
イイネイイネ!
378名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 12:59:23 ID:CypfDF8c
痴漢に犯される展開キボンヌ
379名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 16:56:03 ID:FfDG2aus
せっかくの女の子がもったいないな。むしろギリギリで助かる展開で読者を焦らしまくって欲しい。
380名無しさん@ピンキー:2010/02/23(火) 18:41:20 ID:qQ6cYQzo
なんかアレっぽく言うと、、、、、

スカートの無防備さは異常。
(女子高生の制服ミニスカート)
下方向がまるっきり開放ってなんなの。
足がほぼまるまる外気に触れてるのって衣服として欠陥品じゃん。
着てないのと着てるのの唯一の差が、パンツが見えやすいか見えにくいかだけだろ。
椅子に座ると、座面に接するのはほとんど生の尻だぜ。
381名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 04:42:46 ID:0VXbzkxZ
だから視線がキモティィーー
382アハハハ ◆F8EybRtR4Y :2010/02/25(木) 22:31:27 ID:ssNnq8KN
ねらーじゃないけど書いてもいいッスか?
ついでに初参加ッスけど…;
383名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 03:22:40 ID:gK4Z1j8F
鳥付けて書き込んでる時点で既にry
初参加とか関係ないよ、ヵモーン!
384名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 11:06:49 ID:EpG5cgIs
フィギュアえろいなぁ
あんなエロイ衣装で審査員の前で股おっぴろげるなんて、、
385名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 21:15:18 ID:PwYUoqWu
「おっぴろげジャァーーンプ」
386アハハハ ◆F8EybRtR4Y :2010/02/26(金) 21:20:59 ID:Po6G9hqr
ト書きで小説っぽくないかもしないッスけど許してくださいッス
_____________________________________
「……どうなってんだよこれはよぉ…」
深い溜め息をつくと、部屋にある鏡を見た。
そこに映っていたのは、間違いなくクラスの人気者……
いや、学校の人気者になれるであろう程の可愛い女の子である。
だが…彼女はつい先日まで
まごうことなく男であった。
 
名は璃咲 流衣(ミサキ ルイ)。
女の子のような名だが、学校内ではかなりモテているような奴である。
何故モテているかと言えば至極単純である。
可愛いからだ。
今と女の子の身体と大して変わらないのだが
茶髪のストレートでセミロング
顔は年齢16とは思えない程まだ幼さが残り、更には女顔。
華奢な体系の持ち主で、身長は150cm。
 
「…はぁ……これどうすっかな……」
因みに彼女(彼)はまだパジャマを着ている。
だが何故女の子になっているとわかったのだろうか?
因みに胸のサイズはBである。
…そんな事は全くわからない、おそらく本人にもわかっていないだろう。
「お兄ちゃーんっ!起きてるのー?」
この声の主は彼女(彼)の現在の唯一の肉親である妹の雫(シズク)。
14歳でレズっ気があり悪戯が過ぎる性格であるが、秀才である。
因みに胸のサイズはDである。
「お兄ちゃん…?起きてないのー?起きてないなら入るからねー」
「ちょ!ちょっと待てぇ!!開けるな!てか入ってくんなーっ!!」
…………
……ん?
ドアの向こうからは何の反応も無い。
………何故だ?
何故?なz………
!!!
彼女(彼)は気づいた、今現在の声がアルトになっている事に。
うわぁぁ……どうすりゃいいんだよこれ……ぜってーバレた…何かバレたよねこれ……
「ふふふっ……」
ん……何か不気味…ていうか不敵な笑い声が聞こえる
「お兄ちゃん…いや、今は流衣お姉ちゃんかな?」
「なっ………!!」
ガチャ!
「うゎっ!」
ドアがいきなり開いた事に驚いて後ろに飛びのいてしまった。
387アハハハ ◆F8EybRtR4Y :2010/02/26(金) 21:42:28 ID:Po6G9hqr
すません、ト書き宣言撤回します(早!
_______________________________________
「あーっ!やっぱり可愛いーっ!」
部屋にいきなり入ってきた妹がいきなり抱きついてきた
「ちょ…!抱きつくなっつーの!つかなんだよ!さっきの”ふふふっ……”って!」
「お兄ちゃん、昨日の夕飯何食べたか覚えてる?」
ん?昨日の夕飯?
たしか雫の作ったラーメn………
「!!」
「気づいたみたいだね♪」
いや…気づいたというか察したというか何というか……
「昨日の夕飯にね薬を入れておいたの、その薬は………男の子が女の子になっちゃう薬なんだよね〜♪」
「なっ………」
俺の最悪の予想が当たってしまったようだ
……誰かこの悪夢から俺を助け出してくれ。
「私がレズなのは十分知ってるよね」
俺をベッドに押し倒すとゆっくり近づいてくる
「私男の子なんて大ッ嫌いだった、でもお兄ちゃんの事は…好きだった」
「!!」
衝撃(?)の事実である。
まさか俺の妹がそういう趣味があったとは思うまい。
むしろ思うやつは秋葉のヲタクくらいだ。
「でも…私が受けに回るのも、男の子のするもの嫌だった…だからこの薬を作ったの」
なぁぁぁ!!
作ったってお前!
秀才でも流石にありえねえだろぉぉ!!
しかも14歳だぞ?!
世界の科学者が泣いて作ろうとしているであろう薬を作るなんて
俺の妹はどんだけ天才なんだよ!!
って、そんな事はどうでもいいとして!
「だ、だからって………んっ!」
chu……
突然のキス…しかもDの方
くちゅ…くちゅ……
「ん…ん……んぁ……はぁはぁ……」
「ん?どうかしたのお兄ちゃん、トロンとした顔しちゃってさ♪」
っ……!身体が……熱い…それに…あそこが…疼いてる……
「もしかして…さっきので感じちゃった?」
「なっ!!そんなわけないだろ!」
「ふーん…じゃあこれは何?」
いきなり俺のあそこに指をやり、何かをすくったかと思うと俺の目の前にその指を出す
「これは感じてる時にしかでないはずなんだけどな〜♪」
「っ!////」
何故だからわからないけど、顔が熱くなるのと同時に俺はそれから目を背けた
388アハハハ ◆F8EybRtR4Y :2010/02/26(金) 22:55:50 ID:Po6G9hqr
今回はここまでッス、さて…どういうふうにエロを加えてくかな……
389名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 23:09:42 ID:rh7lFPk+
妹に逆襲して襲う
390名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 03:24:02 ID:70Yr2T6H
立浪に襲わせる
391名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 06:28:26 ID:rHZuWbNr
しかし現れたのはサーベルを手にしたタイガー・ジェット・シン
買い物中のアントニオ猪木夫妻を襲撃したのである
392名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 07:06:45 ID:cgiYzd58
>>391
「開店ガラガラ」の姿が思い浮かんでしまったのは、オレだけではないはず
393名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 11:29:29 ID:MuDgcKI6
>>388
内容より
そのふざけた酉名はなんとかならんのか?
394名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 18:06:48 ID:7NoUzoIu
「強制女性化小説ない? Part14」で『a girl』
を書いたQ ◆j3XsfccM2g氏はもう書かないのかな。
まとめサイトで読んだけど、良く出来ていたと思うので。
もう五年以上前だけどリクエストしてみる。
395名無しさん@ピンキー:2010/03/02(火) 22:33:02 ID:QcKo+Jw5
>>388
女の子にさらにモテモテになったので
女の子と毎日日替わりでエッチする。
396名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:37:16 ID:0HYOtL5J
投下します
397名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:44:21 ID:0HYOtL5J
  アキの話  7

「うう…朝っぱらから最悪な気分だ…」
 ホームルームにもなんとか間に合ったアキだが、その気分はかつて無いほど鬱状態だ。
 机に突っ伏しながら、溜息交じりに毒着くアキ。 
 まだお尻の肉にゾワゾワとした嫌悪感が残っている。
 今朝、痴漢に触られた感覚がまだ尾を引いているのだ。

 あの痴漢野郎、今頃俺の尻の感覚を思い出してオナったりしてやがるのか…
 そう思えば、はらわたが煮えくり返るほどの怒りがわくとともに、
「ひうっ…」
撫でられ、揉まれ、摩られ、掴まれて。 
 お尻に、痴漢の蠢く指の感覚がありありと蘇ってくる。
 
 思わす、、ぎゅう、と太ももをもじもじと悶えさせる。
 その瞬間、自分の下腹部の辺り、股間の奥の奥、から、何か生ぬるい熱さをもったものが発生し、
ぬるる、と胎内の女の性器を伝い、垂れ落ちてくるのを感じた。
 そしてその蜜のようなものが、ショーツを、じわ、と濡らすのが分かった。 
 思わず、スカートの上から、股間を抑える。
 恐る恐る、アソコを撫でると、ぬるうっ、とクリトリスが、アキの秘部からだされた蜜で
濡れたショーツに擦られた。
 (………!?*!?!?!?)
 なんで、濡れちゃってんだ、俺のアソコ…
 
股間から手を離し、再び机に突っ伏すと、堪らない自己嫌悪に陥り、アキは長い溜息をついた。

398名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:46:47 ID:0HYOtL5J
アキが鬱状態でも、授業は進む。
 次の時間は、体育。男女に分かれて行う。
 女子は体育館でダンスだ。着替えをもって、更衣室に行く。

 更衣室に入るとすでに何人かの女の子が着替えている途中で、その下着姿に
一瞬、生唾を飲んでしまうアキ。
 だが、自分が性的な対象にされた時の気分の悪さを思い出し、慌てて眼をそらす。
 そして更衣室の隅っこの方のロッカーを開け、体操着をバッグから取り出し、着替えの準備を
はじめる。
 
 …女性用の下着をつけるのと同じ位のためらいを覚える…
 アキの学校の指定体操服は、ブルマーだった…

「それにしても…このブルマーってやつは…」
 意味があるのか。
 パンツじゃないから恥ずかしくないのか。
「露出している肌の面積、パンツ一丁の時と変わんねーだろ、これ」
 パンツの上に、そのまま大きなパンツをはいた様なもんだろ。
 なんで、男子は短パンなのに、女子のブルマーってやつはショーツの形なんだ。
 眺めてるときは良いものだったが、履いてみるととんでもなく心細い。
 太腿は丸出しだし、お尻だって、隠し切れていない。
 ちょっと気を抜くだけで、エロ雑誌に投稿されそうなポーズになる。というか、立ってるだけでも
十分エロい。
 実際、そういう雑誌、あるしなあ…
 周りの女子はもう慣れているのか、平気な顔だ。

 スカートといい、ブルマといい、ほんと、男が嬉しいだけの恰好じゃねーか。
 まあ、授業は男女別だし、女の子たちは割り切ってんのかなあ…
 アキはそう思い、ダンスに集中しようとすると…体育館のドアが開き、クラスの男子達が
ガヤガヤとはいって来た。
 ギョッとしていると、どうやら急に雨が降り出したらしく、急遽女子の体育の見学ということ
らしい。
 当然、女子の皆は嫌がってぶーぶー言ったが、女子の体育を受け持つその中年女教師は、
もうそんな女子の恥じらいを忘れてしまったのか、むしろ女子たちに浮つくなと叱責し、
ダンスを続けさせた。
399名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:47:24 ID:0HYOtL5J
 まずは、アキとは違うグループのダンスになった。
 体育館の端っこにより、まずはダンスの見学をする。
 ダンス自体はゆったりしたものだが、その中のポーズには、際どいものも何種類かある。
 上体をそらし、胸のふくらみがくっきりと浮き出るもの。
 腰を落とし、お尻を突き出すもの。
 足を開いたブリッジの姿勢。
 足を上にあげる、大開脚。

 それらのポーズの度、見学の男子達が注視するのが分かる。
 …俺だって、こんなの見たら興奮するわな…
 
 溜息をつきながら、男子の鼻の下を伸ばした面を一瞥すると、その視線が一人の女の子に
集まっているのに気づいた。
 …長谷部みやこ。
 …クラス一の、巨乳の持ち主。しかも、カワイイ。彼女が踊る度、その胸がぶるんぶるん
上下左右にはねる。思わず、アキも注視する。
 
 笛の音とともに、我に帰るアキ。…気がつけば、ずっと長谷部さんの乳を追いかけていた。
長谷部さんを見ると、ダンスが終わった途端、壁際まで走り寄る。
 顔が真っ赤で、半泣きの気がする。

 …あ、そうか…長谷部さん、男子達の視線、分かってたのか…
そう思うと、好色な目で見ていたことに罪悪感がわいてくる。
 これだから、男ってやつは……って、俺も男だけど…
 入れ替わりで、アキのグループがダンスを始める。

400名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:48:13 ID:0HYOtL5J
ダンスを始めてすぐ、アキに男子の視線が一斉に集まる。
 それも当然、今のアキはクラスでトップレベルにかわいいのだ。
 また、アキの方でも、それを感じ取り、憂鬱な気分になる。
 
 …ほんっと、このブルマーってやつは…なんつー代物だよ…
 
 むき出しの、白い太ももに、男子の視線が集まるのが分かる。
 少し動けばブルマーがずれ、小ぶりなお尻の盛り上がりがみえていることだろう。
 足を戻せば、お尻の割れ目にそって、くっきりと食い込んでいるのが分かる。
 前屈すれば、お尻の形も丸わかりだろう。
 さらに、足を広げて開脚すれば、股間に一気に視線が注目するのが分かる。
  
(うう…もう、いやだ…)
 本当に、この女の体は視線に敏感だ。
 男子の視線が、まるで見えない糸のように絡みついている気がする。 
 しかもその糸は、気持ちの悪い熱を持っており、アキの体をゾワゾワさせる。 
 
(こんなん、まるでストリップじゃねーかよ!)
 心で絶叫しながら、アキはダンスを続ける。
401名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:58:10 ID:0HYOtL5J
アキの話 8




 その日の放課後。
 アキは、巨乳の長谷部さんと、遅くまで課題をこなしていた。
 どうやら、彼女と女の子であるアキとは、仲良しになっている様だ。
 今まで、同じクラスでもろくに話したことは無かったが、女の子化したことで、設定が変わったらしい。
「ありがと、アキちゃん。数学、助かっちゃった」
「いや、いいよ、俺…じゃない、私も、英語、進んだし」
 
 図書館を出て、二人で駅に向かう。
 とりとめのないことを話ながらも、これが、男の時ならなあ…そう思うと心底残念だ。

 方向が逆のため、改札口で分かれる。
 
時刻表を見る。
 次の便は特急、その後が普通電車だが…今朝のことを考えると、満員電車の特急には
乗りたくないけど…普通電車に乗ると、三十分以上、到着が遅れてしまう。

 …まあ、一日二回も痴漢にあうような不運もないだろう。そう思い、やって来た特急に乗るアキ。
 
 アキは忘れていた。
 今の自分が、周りの男達が思わず見とれてしまうほどの美少女であることに。
 そして、女になってしまうような不運な男だと。
402名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 01:58:57 ID:0HYOtL5J
(うう…やっぱり混むなあ…)
 朝と同じく、あっという間に身動きが取れなくなるアキ。
 これで痴漢が着たら…そう思い、緊張していると、お尻につん、と何かが当たった。
 痴漢の指か!?そう思い振り替えると、何のことは無い、後ろのサラリーマンのカバンが
当たっていただけだ。

 やれやれ…神経過敏になっちゃてるなあ。
 というか、なんで俺がこんなにビクビクしなきゃならんのだよ!
 男なんだからさ、痴漢なんて、気にする必要無いはずじゃんか!畜生!!

 その後も電車が揺れるたびに、お尻にカバンが当たる。さすがに嫌になり、少し体をずらす。
 これでもう大丈夫だろ…そう思ったのに、またお尻に何かが当たる。
 最初は電車の揺れと一緒に当たってきたのに、徐々に、お尻に当たったままになる。
 「…?」
 そのお尻に当たっている何かが、少しづつ動くのが分かる。
 ぞわ、ぞわ、ぞわ、と、カバンが当たっていた時とは違う悪感がお尻から昇って来た。
 なんだか、ごつごつした感じの物が、当たってる・・・?これって…ひょっとして、手の甲じゃ…
 そう思った瞬間、お尻に当たっていた手の甲が、くるりとひっくり返り、左の尻たぶを手のひらで包んできた。
 そして、すっ、と撫であげてきた。
 ゾワアッ!!!と鳥肌が立つ。
 間違いない、痴漢だ。
 
 どうしよう、と焦っていると、痴漢の手が再びアキのお尻に伸びてきた。
 スカートの上から、手のひらを動かすのが分かる。下から上へと撫でるような手つきで、痴漢の
手のひらが移動する。
 今度は、摘まみあげるように左の尻たぶを揉んできた。二度、三度と繰り返したと思えば、
次は右の尻たぶを指先でやさしく引っ掻いてくる。
 
 さらに痴漢は、両手を使い、左右両方の尻たぶを揉み始めた。
 小刻みに、やわやわと指を動かしながら、手のひらでお尻全体を揉みこんでくる。
 そうかと思うと、左右のお尻を押し広げたり、左のお尻をもみしだき、右のお尻は撫でさするなど、
左右違う動きをしてくることもあった。
403名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:01:13 ID:0HYOtL5J
(くそ、くそ、くそ)
 お尻を振って逃げようとしても、しつこく痴漢の指は追ってくる。
 からかうように、お尻をくすぐってこられ、頭が割れそうな程腹が立ってきた。

(畜生、畜生、おれは、男なのに…)
まるで、女の子の様に周りに恥じらい、痴漢の思うように嬲られて…

「うう…」
 逃げることもできず、ただ耐えるだけのアキ。
 このまま、次の駅に着くまで我慢か…
 ぐ、っと覚悟を決めた時、痴漢の手の動きが変化した。
 ひと撫でごとに、少しづつ、少しづつスカートをたくしあげてきたのだ
「なあっ???」
 そろり、そろりとスカートが捲られていくのが分かる。
そして、痴漢の手が、スカートの内側に差し込まれてしまった。

 いままで、周りに気付かれたくない一心でこらえていたアキだったが、
痴漢の手がショーツ越しに触れるのを感じると、カバンを手放し、両手で痴漢の手を
抑えに入った。

 痴漢の両手を、がっしりと掴んだアキ。
 そのまま、怒りにまかせ、その腕に爪を立て始めると…

 こんどは、太腿に、悪感がはしる。アキの太腿に、男性の指が食い込んできた。
「ふえっ!?!?!」
 今までお尻を触って来た痴漢の腕は、両方掴んでいるのに!
 何が何だかわからなかった。
 一瞬想像したのは、阿修羅像の様に、腕が何本もある痴漢かと思った。

 当然、そんな訳もなく。
(そんな…もう一人?)
 新しく増えた痴漢の指は、アキの正面から、体を触って来た。
 太腿の外側を撫で、その張りを楽しむような動きだ。
 その腕が、徐々に内側に向かってくる。 
 
 このままじゃ、このままじゃ…!!!
 お尻以上に、大変なところに触られる!!!

404名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:01:53 ID:0HYOtL5J
お尻を触って来た痴漢の腕を離し、太腿の方の痴漢の手をつかむ。
 すると、自由になった後ろの痴漢が、再びお尻を揉んできた。

 慌てて、後ろの痴漢の片手をつかむが、痴漢は残った方の手で痴漢を続けた。
 その間にも、前の痴漢ももう一本の手でアキの太腿を触り続けた。

「ひ、や、や、やああああ」
 前と後ろ、二人の痴漢に責めらるアキ。
 いつの間にか、痴漢を抑えていた手を離してしまっており、逆に左右の両手を
痴漢に抑えられていた。

 さらに痴漢は、まるで打ち合わせでもしたかのように、アキのスカートを、前後ろから
まくり始めた。
 「やめろ、やめろ、やめろ・・・」
 これが、ズボンなら、腰を動かせば、抵抗も出来たかもしれないのに。
 スカートでは、どんなに腰を動かしても、スカートの端を持ちあげられたら、もう、アキに
残されるのは、ショーツだけだった。

 これまで、さんざん頼りにならないと思っていたスカートだが。
 それでも、ショーツの上に何も無いのは、アキの心を、怒りから、一瞬で恐怖に塗りつぶした。
 
 スカートを完全に捲ると、痴漢は、再びアキを嬲り始めた。 

 スカート越しで無く、直接当たる痴漢の手。
 じっとりとした湿り気をもつ手のひらがが、アキの肌に触れる。
 痴漢のひと撫でごとに、全身に鳥肌が立つ。二人の痴漢が同時に刺激を与えてくれば、
鳥肌の上に鳥肌が立つほどの嫌悪感が走る。

 …それなのに…
 
405名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:02:44 ID:0HYOtL5J
当然、気持ちよくなんか、全くない。
 痴漢の指からは、嫌悪感しか送られてこない。
 それなのに、痴漢の指先から送られてくる感覚の大きさは、アキの女の体を蝕む。
 気持ち悪さしかないのに。
 なのに、この女の体は。
  
 …熱い

 おれは、男なんだ。男なんだ男なんだ…痴漢に触られて、反応なんか、しない…!!!!

 そう何度も念じることで、その、胎内から出てくる熱を無視しようとした。
 窓へと視線を移し、外の景色を見ることで、気を紛らわそうとする。
 痴漢の指を、意識から外す。
 
 それなのに、痴漢の指を、掌を無視しようとすればするほど、一層、研ぎ澄まされるかのように
痴漢の指先を意識してしまう。
 痴漢たちの指のわずかな動きさえ、体は敏感に受け止め、アキの脳に刺激を送り続ける。
 
 もういやだ、なんだよこれ、何なんだよお…

 背中に指を這わされると、声が出そうになる。
 わき腹に手が当たると、腰がくだける。
 左のお尻だけが撫でられると、とたんに右の尻たぶが疼く。
 力のない、よわい揉み方だと、もっとほしいと疼く。
 上から下になぞるような動きだと、下から揉みあげてほしくなり、疼く。
 耳に当たる、痴漢たちが吐く湿っぽい息で背筋が震える。
 しまいには、髪を撫でられただけでも感じてしまう。
  

(いやだいやだいやだ!!!!!!)
 心では、ひたすら嫌悪感しかないのに、女の子の体は、もう、言うことを聞いてくれない。
 自分の体に裏切られた気がする。
 女の体が送ってくる衝動に、男の心が屈服させられそうな気がする。
406名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:04:17 ID:0HYOtL5J
(そんなの、嫌だ…)
 負けてたまるか、負けてたまるか…それだけを心で繰り返し、男の心を奮わせようとするアキ。
 けれど、電車がトンネルに入り、窓に映るのが、外の景色ではなく、車内の鏡状態になった時。

 女の自分と、眼があった。

 もじもじと、太ももを擦り合わている。
 吐く息が、荒くなっている。
 雪の様に白い肌が、耳まで、首筋まで真っ赤だ。
 瞳も潤んで、長い睫毛に涙が光っている。

「あ…」
 今の自分が、どんな顔をしているのか、知ってしまった。
 泣きそうな、恥ずかしそうな、怖がっていて、それなのに―――
 
 あんなに、官能的な表情を――――

 ドクン、と心臓が高鳴る。

 その瞬間、
 
 じゅん。

 と、おなかの奥、子宮から出てきた熱い液が膣を伝い、女陰に流れて来たのを、アキは自覚した。
そして、まるで受け入れる準備が終わったかののように。

 男の心が、女の体に屈服した。

 痴漢の指から来る嫌悪感が、まるで反転したかのように、快感に切り替わった
407名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:05:00 ID:0HYOtL5J
「ひゅうん!!!」
 痴漢が遂にショーツに手をかけた。太腿の付け根までショーツをずらされ、
 熱が籠っていた女性器が、外気に触れる。
 前の痴漢は女陰を。
 後ろの痴漢にはお尻の穴を弄られる。
 
「んっ、んっ、んっ、んっ、」
 もう駄目だった。
 逆らえない。
 送られてくる悪感に―――いや、ちがう、これは、快感だ―――。
 
「や、や、や、や」
 口をパクパクさせ、後はもう言葉もなく――――。
 
 痴漢の指が、ヌルッと動く。潤滑油は、自分の愛液だ。
 クリトリスを捏ねられ、割れ目にそって指を往復されると、子宮がさらに熱を持ち、
さらに愛液が出てしまうのを止められない。
 愛液が、膣をぬるぬるにしていくのが分かる。
 痴漢の指が動くたび、くちゅくちゅという水音が背骨を通して頭に伝わってくる。
  
 お尻の割れ目を押し広げられ、肛門を突かれると、きゅっとそこを閉めてしまう。
それなのに、痴漢はアキの愛液を指に絡ませ、すぼまった穴に、指を入れてくる。
 強烈な違和感に、体中の毛穴から汗が噴き出す。
 自分でもわかるほど、その汗は牝の匂いを発散させていた。



「あ、ぁぁぁぁ!」
 無意識のうちに、つま先立ちになっていた。
 足の裏が、ぷつぷつと熱い。
 口から垂れるよだれを、とめれない。
 ぽろぽろと、涙が落ちる。
 腰が、勝手に前後する。
(イク、イクイクイクイクイク!!!!)
 胎の熱がどんどんと高まっていく。
 もうこれ以上は、これ以上は…限界まで持って行かれた瞬間、
 クリトリスがギュウッと押し込められると同時に、お尻の穴に入れられてた指を、一気に抜かれた。

「ッ―――――――――!!!!!!!!!」
 声にならない叫びとともに、強力な絶頂にみちびかれるアキ。
 ビクビクビクッ、と、大きくそれるアキの背筋。
 十数秒そのままの姿勢でイキ続けるアキの肢体。
 やがて、体の硬直が収まり、今度は体中が弛緩していく。
 途方もない疲労感と、ぐったりした陶酔感が、体中に残された。
408名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:06:51 ID:0HYOtL5J
「…逝かされた。痴漢なんかに、逝かされた…」
 駅の女子トイレ。
 そこで、アキは指をかみしめ嗚咽をこらえながら、泣いていた。
「おれ、男なのに…痴漢なんかに…好き勝手されて、挙句の果てに、逝かされた…」
 悔しさと情けなさで、、次から次へと涙が出てきた。
 股間に感じる、ぐっしょりと冷たく濡れたショーツ。
 眼に映る、愛液に濡れ、てらてらと光る太腿。
 痴漢に感じさせられた、敗北の証の様な気がした。
 
 痴漢への怒りと、自分自身への怒りで頭がぐらぐらする。
 これ以上ないほど、心が怒り狂っているのに…
「何なんだよ、この体は…!!!」
 アキの女の肢体は全身に甘いアクメの余韻が続き、いまだに緩やかな痙攣を繰り返していた。
 ともすれば、この甘い余韻に、怒りが溶けて行きそうになるのを感じた。
 女の体に、男の心が負けそうで。 
 それが怖くて、アキは痴漢にされたことを強く思い出す。
 そうすれば、怒りで男の心が熱くなると思ったのに。
 アキが感じたのは、女の体が、じゅん、と熱くなることだった。
 

409名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:14:41 ID:0HYOtL5J
投下終わり。
規制されたのと、サーバーダウンで投下できなかった分、
長くなりました。
ごめんなさい。

投下終わり。
410名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:36:02 ID:vTLDUh2+
これはGJすぎた
411名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 02:59:55 ID:IbcroNbQ
オツ
412名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 09:42:41 ID:47+DjTH8
乙と言わざるを得ない
痴漢ネタは良いね!
413名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 09:46:01 ID:uHVbq7Px
非常にG・Jでした!!!∠(`・ω・´)
414名無しさん@ピンキー:2010/03/03(水) 18:06:14 ID:em3L4CtM
ttp://karapaia.livedoor.biz/archives/51644557.html

薬で女に強制性転換させられたらしい
中には男とセックスして実際に子供まで産んだのもいるとか
415名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 01:26:13 ID:TIs+WJIw
痴漢ネタ、GJ!!!!!!非常によかったです!!!!!
416名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 11:29:15 ID:ZIpLN7GE
gj
417名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 21:09:01 ID:wcczlxrZ
ドキドキした
GJ!
418名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 20:15:51 ID:ifKnf3Cn
痴漢ネタとは素晴らしい。
この展開の続編に期待。
419名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:25:27 ID:y8fWPtPO
痴漢に触られるのがイヤなんじゃなくて、
痴漢なんぞに逝かされるのがイヤなんだね。
420名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 19:38:10 ID:22qizhht
テスト
421名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 10:45:58 ID:0YX/8320
泥酔させられて女を犯したとはめられて
監禁されてホルモンで勃起しなくなったら開放してやるって話を昔あるサイトで見たのですが
2年ほど前ブックマーク間違って消しちゃって見れなくなってしまいました
ご存知の方いらしたら教えてください!
422名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 18:00:58 ID:HSPeMd6z
もしある日突然TSしたら、sm8179178みたいな事してチェリーどもに見せびらかしたいな
423INHUMAN:2010/03/13(土) 21:15:24 ID:XGvS4NAN
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
424名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 23:16:04 ID:luvmOVG4
橘さん…もうやめましょうよ
425名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 00:16:51 ID:E3VCH41N
橘悠がどうしたって?
426名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 01:47:57 ID:qD3oyIIr
427名無しさん@ピンキー:2010/03/14(日) 01:50:44 ID:qD3oyIIr
あ、ごめん。犬はこっちだったw
ttp://okashi.blog6.fc2.com/blog-entry-6681.html
428名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 13:16:17 ID:41ganuZx
Black DVDの続きはFC2やめてからはどこかでやってますか?
ここでの人気は?でしたが私的にはドつぼでした。
429名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 16:34:33 ID:a6vUkMDG
更新止まった?
430名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 23:15:40 ID:nWulWnIn
自分が書けば続くと思うよ。
431名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 13:23:29 ID:utWp5AT0
>>430
はいはい、荒らし乙
432名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:23:46 ID:x//AimV4
荒らしがどうのなんて言わず、アキたんの物語の行く末を、みなで全裸で待機してようじゃないか。
433名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 15:26:50 ID:NOPALENM
全裸でかw
434INHUMAN:2010/03/26(金) 17:30:32 ID:wcNUedJq
ちょっと、あんたたち!!
こんなスレッドを立てて非人間的だと思わないの!?
削除依頼を出して消してもらうかどうか分からないけど、
一応の覚悟はしてなさいよね!!

さあ、潰れるざます!
逝くでがんす!
フンガ〜!!
まともに潰れなさいよ〜!!
435名無しさん@ピンキー:2010/03/26(金) 21:31:23 ID:m2Not2XV
クサー!
436名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:01:08 ID:oG264+Je
ちょっと癖が強いけれど、一応女性化小説なのでここに投下します。
M要素、膨乳要素強め、基本一人エッチ。
437おっぱいプリン:2010/04/01(木) 12:02:09 ID:oG264+Je
 子どものころよく通っていた駄菓子屋に、おっぱいプリンという駄菓子が置いてあった。
 一口サイズのプリンで、ビニールの容器が半球型で、底にわずかな突起があり、乳首よろしく食紅が小さな桜色を作っていた。
 一口サイズとはいえ、見た目はまさにおっぱいだった。
 まだ小学生だった俺たちにとって、おもしろがる格好のネタだったが、おっぱいプリンを食べるとネタですまない不思議なことが起こる。
 おっぱいが出来るのだ。
 小学生の男の子でも、年と体格相応にAカップにも満たないであろう大きさだったが、風呂で見た母親の乳房とそっくりな形に、自分の胸が膨らんでおっぱいになるのだ。
 胸が膨らんでいる時間は三十分ほど。
 子どもだった当時はそんな不思議なことを不思議とも思わず、ただ小さくとも膨らんだおっぱい触って、その柔らかさに驚いたり騒いだりだった。
 今考えても不思議としか言いようがないことだが、俺にとって忘れられない出来事が、おっぱいプリンにはある。
 何を隠そう、俺の精通はおっぱいプリンで体験したのだ。
 俺が小学五年にあがって少し経ってからだ。いつものように学校帰り、駄菓子屋のお婆さんからおっぱいプリンを買い、口に放り込む。
 五年生になってから前よりも胸が大きく膨らむようになり、揉み応えが増して毎日楽しみにしていた。
 今考えると、思春期に入ったことが影響していたんじゃないかと思う。
 とにかく、俺はいつものように、膨らんだ胸の感触を楽しみにしておっぱいプリンを食べた。
 そのころはすでにおっぱいに対して性的な認識を持っていたのだろう。股間のものは硬く充血しており、期待と興奮にズボンを突き上げていた。
 一分も経たず、胸が膨らみだす。待ちきれずに自分の胸を掴み、膨らみ続ける胸を揉み始めた俺だったが、いつもと違う感覚が股間にあった。
 なにか、じわじわと中から突き上げるような快感。
 おしっこを漏らしてしまうような、でもそれとは明らかに違う、体験したことのない快感。
 乳房となった自分の胸を抱きながら腰をガクガクと震わせ、「あっ、あ、あぁっ!」と声をもらしたのを覚えている。
 そうして、パンツの中に初めての精液を放ったのだ。
 押し寄せる波のような快感に翻弄され、三度ほど腰を突き上げて出し尽くした俺は、ふらふらと駄菓子屋の床に座り込んだ。
 うちっ放しのコンクリートの冷たい感触と、放ったばかりの熱い精液であふれるパンツ。
 胸は、手の平からあふれるほど大きく膨らんでいて、奥にしこるような固さと、尖るように立った乳首があった。
 震えながら座り込んだ俺を見た駄菓子屋のお婆さんは慌てて俺に駆け寄った。
 そしてお漏らししたように染みたズボンを見、すぐに店の奥へ通してくれた。
 そのあとの記憶はどうにも曖昧だ。ズボンとパンツを脱がされ、ティッシュで股間を拭いてからタオルを渡された。それで股間をくるむように言われ、洗濯が済むまで待つように言われた。
 それから、胸が元に戻るまでだから、たぶん三十分くらいだろう。
 タオルに包まれた股間のものはずっと固くなったままで、少しするとまたあの気持ちいいのがやってきた。
 そのたびに腰を震わせ、声をもらし、タオルに精を放った。そして俺が射精するたびに、胸が大きく膨らむのだ。
 小学生の手だったが、最終的には、両手からあふれるほどの大きさになった。
 しばらくしてから押し寄せる波が収まり、洗濯が終わるころには胸はしぼみ、元のまっ平らな小学生の胸に戻った。
 そして駄菓子屋のお婆さんは俺を送り帰すとこう言った。
「あんたにはもうおっぱいプリンを売れなくなったよ」
 それからお婆さんの宣言どおり、俺はどんな手段を尽くしてもおっぱいプリンを手に入れることが出来ず、やがてオナニーを覚えてあの時の追体験で自分を慰め続けて――
 そうして十年が過ぎた。
438おっぱいプリン:2010/04/01(木) 12:03:03 ID:oG264+Je
 今考えればあまりに不思議というか異常というか。
 しかし、あの強烈な快感、初めての射精の快感を、俺は今まで片時も忘れられなかった。
 あれからおっぱいプリンのことを周りの連中に聞きまくって調べ続けた。
 すると、俺と同じ体験をしたのは他にもたくさんいたのだ。
 男だけじゃない。女の子の中にもあのプリンをよく買っていた子がいて、胸が膨らんだまま戻らなくなったのだ。
 そのうちの何人かは高校まで一緒だったが――全員、小柄で華奢な体格ながら、FやGではすまないほどに成長している。
 あの駄菓子に何があったのか。今考えればホルモンとか薬物とか、いろいろ思いつくが、結局俺が思い至るのはただひとつ。
 もう一度おっぱいプリンを食べたい。食べて、またあの快感を味わいたい。自分のおっぱいを、自分で思う存分揉み尽くしたい。
 そしてあれから十年。駄菓子屋のお婆さんが亡くなり、店を閉めるという話を聞いたのだ。
 独り身だったお婆さんの葬儀は市と近所の人たちが執り行っていて、昔なじみの縁でご焼香したあと、俺は店の倉庫に入り込んだ。
 別に忍び込んだわけじゃない。お店の駄菓子が懐かしい、と言ったら、なら持って行ってもいいよ、と葬儀を執り行っているおばさんが言ってくれたのだ。
 そのほうがお婆さんも喜ぶだろう、と。
 とにかく俺は倉庫で箱詰めにされていたおっぱいプリンを見つけ、あるだけ持ち出した。
 そしてこれから、十年前の精通を再体験するのだ――



 服を脱いで全裸になり、姿見の前に立つ。
 どこにでもいる成人男性の姿だ。平均的な身長に適当な筋肉。髭の剃り跡がある顎にそこそこ濃い腕毛やすね毛。薄い胸毛に腋毛と、当然股間にも黒い体毛が茂っている。
 股間。すでに精通の再体験を期待して、固く反り返っている。
 見慣れた姿をいつまでも見ている理由などない。俺は手にしたおっぱいプリンの封を切り、口に放り込んだ。
 懐かしい甘み。歯に当たるまでもなく舌と上あごに潰され、数秒と経たず嚥下した。
 どんなことが起こるのか、期待に鼓動が高鳴る。
 鏡の自分を凝視し、最初に異変が起こったのはやはり胸だった。
 もともと薄かった胸毛が消えていき、乳首の色が薄く桜色に染まってピンと立つ。
 我慢できずに手で胸を触る。固く勃起した乳首。その下で肉がしこり、それがどんどん大きくなっていく。
 まだ乳房とは呼べない、固くしこった胸。と、股間に感じた快さに腰が震えた。
「あっ、あ、あぁぁ……!」
 あの時の再現だった。反り返ったペニスの先端からダラダラと透明な粘液があふれ出す。
 腰が震えて先走りが飛び出し、鏡に少しだけ飛び散った。
 触ってもいないのに射精してしまう――。
 胸は柔らかな感触を持ちはじめ、手の平いっぱいになるほどの大きさになっている。
 腰の震えが止まらず、ひざを着いた。左手を床に付いて、右手は乳房になり始めた自分の胸に。
 鏡に中には、四つん這いになって自分の乳房を揉みながら股間を勃たせて汁を垂れ流し、快感に喘ぐ男とも女ともわからない自分が映っている。
「あ……あぁぁ! イっ――あっ、イク――!」
 右手が乳房を圧迫すると同時に、ペニスの先端から白濁が飛び出した。
「あ、ああぁ――! あぅ、うぁ、あぁ――!」
 あわれもない声を上げて、床に精液が飛び散る。腰の震えが止まらず、射精も止まらない。
 乳房を掴む右手の指が内側から押し返される。胸が射精の脈動のたびに大きくなっている。すでに手の平では乳房の半分も隠せていない。
 射精が一段落して、少し落ち着くと、腕やすねの毛が薄くなっているのに気づいた。
 それどころか、体が縮んでいるような気もするし、肌も白く、まるで女のように――
 押し出されるような快感がまた股間に溢れてくる。
 二度目の射精が始まろうとしている。
 そこで俺は初めてこの事態に恐怖を感じた。一度目の射精で膝元の床は白濁で覆われており、明らかに異常な量。
 これだけの精液が蓄えられていたとは思えない。
 そして射精のたびに乳房が大きくなり、体毛が薄くなって、体格や肌まで変わっていく。
 まるで、男の成分を精液にして排出しているように……。
 このまま射精し続けたらどうなるのか?
439おっぱいプリン:2010/04/01(木) 12:05:03 ID:oG264+Je
 すでに乳房は両手でも持て余すほど大きくなり、ゆらゆらと揺れる乳房に隠れて股間を確認することが出来ない。
 鏡に映して見ようと、ひざ立ちになったところで、腰が震えて快感と共に精液を噴き出した。
「うぅっ、あっ! あぁ……!」
 腰どころか全身を痙攣させ、精液を鏡にぶっかけていく。いや、それが精液なのかはもうわからない。
 正体不明の白濁を噴き出すたびに、胸が大きくなり、肌が白く、背が縮み、腰がくびれて肩や腕、脇腹のラインが細く官能的な曲線を描いていく。
 射精が終わる。荒い息をつきながら鏡の白濁を拭う。
 すでに腕や脚に毛は一本もなく、つるりとした白い肌。その下には筋肉ではなくしっとりとした脂を宿してふくよかな印象を持たせている。
 背は明らかに縮んでいる。ひざ立ちだから余計そう見えるにしても、たぶん一六〇を下回っているだろう。
 それにともなって手も小さくなっているだろうが、それにしても――乳房は、手を広げてもその球体の三分の一も隠せていない。
 カップサイズにしたらHか、Iか――。心地良い重さが肩と下から持ち上げる手の平に感じる。
 それほどの大きさ、重さでありながら重力に逆らうように前に突き出て、白く瑞々しい肌がふくよかな曲線を描いていた。
 その球体の頂点には可愛らしい桜色咲いており、俺の動きに合わせてぷるぷると震えている。
 鏡から白濁を拭い、自分では見えない股間を凝視する。
「あぁぁ……」
 男の象徴は、あった。
 背が縮み、筋肉も体毛も失って、芸術的な巨乳を胸に実らせて、それでも確かに、俺のペニスは股間にぶら下がっていた。
 同時に、鏡に映った自分の顔を見る。
 やはりというか、以前の面影はない。細面ながら丸みを帯びた輪郭に瑞々しくきめ細かい肌。髭の剃り跡などあろうはずもなく、いくらか伸びたらしい髪の毛は濡れたような光沢を放ってショートカットを形作っている。
 つぶらな瞳にまっすぐに筋の通った小鼻、薄い唇。
 どこともいえないどこかに数分前の俺の特徴をわずかに残すだけで、股間以外は完璧なプロポーションと美貌に、豊満すぎるほどの乳房を実らせた美少女と化していた。
「すごい……」
 快感に朦朧とし、股間のものを確認した安堵から、とりあえずそんなことをつぶやいた。
 その声ですら、澄んだソプラノ。
 と――
「あぁっ!」
 わずかに残った腋と股間の体毛が薄くなり出し、瞬く間に消えてしまった。
 同時に、肉棒があふれるような快感にビクンビクンと上下しだす。
 こんなになってまで、まだ射精する――? これ以上射精したら、どんな姿に――?
 恐怖と、同時に期待。
 股間のものが消えてしまうのではないか。戻れるのか。もっと胸が大きくなるのか。これからもっと綺麗になるのか――?
 複雑な感情が入り交じり、混乱した気持ちのまま先端から白濁があふれた。
 三回目ともなるともう最初のような勢いはない。漏れ出るようにどくどくと、白濁した粘液が先端からこぼれ、そこだけ男を残した肉棒を伝って床に滴っていく。
 力なく射精が続く。相変わらずの快感。脈動のたびに変化する身体。
 射精が止まらない。快感は増していく。身体の変化は留まるところを知らず――
440おっぱいプリン:2010/04/01(木) 12:06:06 ID:oG264+Je


 もとの姿に戻れたのは、プリンを口にしてから十時間も経ってからだった。
 あれから三十分間悶え続け、最終的に股間のものも白濁液に溶けてなくなり、完全な女の子に変身した。
 射精した分変化が続き、落ち着いてから色々調べたりしたが、結局身長は一五〇ギリギリまで縮み、髪はボブカットほどまで伸びた。
 バストは一〇〇センチ前後まで大きくなり、アンダーが六〇と少しだったから、LないしMカップ相当、ということになる。
 おっぱいばかりに気を取られ、ウェストやヒップのことをすっかり忘れてしまったのは失敗だった。
 とにかく、それから数時間、女の子の姿で過ごした。といってもすでに異常な量の射精にすっかり参っていた俺は床の白濁液を片付け、裸のままベッドに横たわり、再び体に変化が訪れるまで気を失っていた。
 股間に生じた感触に起き上がって鏡で確認すると、そこに小さなペニスがのぞいていた。
 小指ほどの、幼児程度のモノだったが、男に戻り始めたのだ。
 が――そこからが試練だった。
 小さなそれは瞬く間に固く反り返り、じりじりと快感をあふれさせ始めた。
 最初は何が起こったのか混乱するばかりで――快楽にまかせて白濁を放ってしまった。
 すると、また胸が大きくなり、背が縮み、腰の曲線がより顕著になった。おそらく髪も伸びたのだろう。
 まだ変化は終わっていなかったのだ。
 だが、今回の射精は我慢できないわけじゃなかった。そしてこれは我慢しなければならないと直感し、俺は試練に臨んだ。
 何度快楽に押し流され、射精してしまったか。
 一時間以上悶え続け、その間にも胸や身長が変化していたから最終的にどんなプロポーションになったのかはわからない。
 そして快感の波が治まり、ある程度落ち着くと、胸がしぼみ、背が伸び、脂肪が筋肉に変わり、そして体毛まで元に戻り始めた。
 その変化が始まればあとは早かった。
 そしてもとの姿に戻ったのだが――駄菓子屋のお婆さん、こんなものをどうやって手に入れたのだろうか。
 いや、それより、あのまま快楽に流されて射精を続けていたら、どうなっていたのか。
 お婆さんがあの時俺の精通に気づいて売るのを辞めてくれなかったら、俺はそのうちとんでもないことになっていたのではないか?
 このおっぱいプリンは危険だ。
 もしかしたら、取り返しのつかない状態に陥るかもしれない。
 でも――
 箱からおっぱいプリンを取り出して眺めてみる。
 見るだけだ。指先で転がし、形を確かめる。半球の先端、乳首を模した突起に触れ、股間がぴくりと反応した。
 封を切る。ただフタを開けただけだ。食べなければ大丈夫。口をつけ、含む。
 噛まなければ、飲み込まなければ大丈夫――。
 甘みが広がり、吐き出すことを思いつく前に嚥下した。
 大丈夫。また、最後の射精を我慢すれば戻れるから――
 鏡の中で、胸がまた膨らむ。すっかり反り返ったペニスの先端からは、早くも白濁した汁があふれ始めていた。

おわり
441名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 12:10:52 ID:M/BrYHp5
リアルタイムで興奮した

これで終わりは殺生・・・
442名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 13:51:59 ID:41W5sGbg
このくらい狂ってたほうが興奮する
GJでした!!
443名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 19:30:19 ID:gnsSIBDC
凄い勃起した
食べてみたいなおっぱいプリン
444名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 20:59:56 ID:aq2axs+P
素材が悪いと力士プリン
445名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 21:30:48 ID:Mw54ObV8
間違ってババロア食べて婆さんに
446名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:28:02 ID:vkrkGDCs
 アキの話 9


 「うう…気持ち悪い…」
 駅のトイレの個室。
 電車内で痴漢達に体をいいように嬲られ、絶頂にまでいってしまったアキは、
ふとももまでたれてしまった愛液をトイレットペーパーでふき取る。
 ふき取る間も、アキの女体は、いまだ痴漢に与えられたアクメの余韻を残しており、
震える手を抑えるのに必死だった。 

 ねっとりとした愛液は、薄いトイレットペーパーをすぐにしっとりとさせ、ふとももに
付いた愛液をぬぐうのに、何度も紙を変えなければならなかった。

 ふとももを綺麗にすると、しばらくためらったあと、意を決してスカートをまくる。
 とたん、蒸れた、甘酸っぱい牝の匂いが鼻につく。
 
 恐る恐る、スカートの奥を見ると、そこはやはり、自分の愛液を大量にしみ込ませた
ショーツがあった。
 ぬらぬらと濡れたショーツは、アキの女性器に張り付き、その形をおぼろげに透かしていた。

 その余りの淫靡さに、アキは思わず目をそむける。
 眼をそむけたまま、アキはショーツをふとももまでずりおろし、股間にトイレットペーパーを当て、
愛液を拭こうとする。

「ゥ…アァ…」
 女性器に当たる、ぬるっとした感覚に、思わず声をあげてしまうアキ。

 あ…あ…こ、んなに、濡れてる…
 ……濡らされ、られた…
 …感じ、させられた…
 
 信じられなかった。 
 あんなに気持ち悪かったのに、あんなに嫌だったのに。
 それでも、ああやって、性感帯を触られ続けると、あんなにも気持ち良くなってしまう、
女の体が、怖くなった。

447名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:29:16 ID:vkrkGDCs
 駅の改札を出て、帰路に着くころには辺りは真っ暗になっていた。
「…寒い…」
 夜風に吹かれると、痴漢に嬲られて発生した体の嫌な熱が一気に冷めていく気がして、
心地よかった。 
 とはいえ、それも数分のことで、すぐに体が冷えてきてしまった。
 
 なにせ、今のアキの下着やセーラー服は痴漢に会ったときに流れた冷や汗やら脂汗、それだけでなく、
絶頂に昇るまでの大量の汗、絶頂を極めた時に流れた牝臭い汗でびしょ濡れなのだから。
 風が吹く度、全身が冷える。 
 
 とくに、下半身がひどい。慣れないスカートに加え、ショーツには汗以外にも、愛液が大量に染み込んで
いるのだ。
 
 その上、濡れたショーツはアキが歩くたびに、アキの女性器や陰核を、愛液を潤滑油にしてぬるぬると
擦ってくる。
 その刺激で、またもアキの<おんなのからだ>が反応し始める。

「もう嫌だ…こんな体…女の体なんて…」
 歩くたびに、刺激を敏感に感じるようになる。
 一歩ごとに、刺激が快感に変わっていくのがわかる。
 ぬるぬると擦られる、弱いゆるい快感が、心地よくなっいる自分が浅ましくなってくる。。
 
 

 しばらく、そのまま歩いていると、ふと、視線を感じた。
 アキが振り替えると、いかにも現場帰りの様なおっさんと眼があった。
 おっさんは、アキと眼が合うと、にやにやと笑い出した。

  ―――ばれてた?
 まさか、あのおっさんに、パンツで気持ち良くなっての、気付かれてた?
 いや、でも普通に歩いてたはずだし、ばれるはずが…
 
 慌てて前に向き直り、歩く速度を速める。
 気付かれた訳が無い、どうせ、ちょっとおかしいおっさんなだけだ…
 そう思おうとしていたところで、ある看板が目に入った。

 『痴漢注意』

 その瞬間、急におっさんが走り寄って、自分を組み伏せ、近くの茂みに強引に連れ込み、
服を脱がされ、体中を嬲られ、股間を開かされ、強姦されるシーンが脳裏に浮かぶ。
 お尻やふともも、女性器やさわられたお尻の穴に痴漢の手のひらや指の感覚が蘇る。
 ぞわあ…と鳥肌が立つ。
 それと同時に、きゅう、と膣がすぼまる感覚が沸き起こる。


 ―――怖い…
 そうだ、もし今、本当に男に襲われたら、女の俺の力なんかじゃ抵抗できないじゃんか…
 急に、夜道の明かりの少なさに心細くなった。
 心臓がバクバクと波打つ。
 居ても立ってもいられなくなり、家まで全力で走りだすアキ。

 こんな恐怖、、男の時には感じたこともなかった。
 女になってしまっても、心は男のはずだったのに。
 それなのに、これでは、まるで気の弱い女の子ではないか。
 体に引っ張られて、心まで変わっているのか。

 一刻も早く、男に戻りたい。
 急がなければ、このまま、だんだんと身も心も女になっていってしまいそうで、怖かった。
448名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:31:04 ID:vkrkGDCs
二回目、下げ忘れた。
すんません。
あと、今回もエロくない。すんません。
449名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 00:58:33 ID:XHFeOM8T
全裸で待ってたYO!おっさんはこの先絡んでくるのかな?色々期待〜
450名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 05:36:22 ID:Gq68Gs4e
前回で終わったかと思ってた。
続き期待してる。
451名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 11:38:07 ID:ccyV3uPc
>>448
安心しろ
全然読んでないから
452名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 13:55:37 ID:tGWvbLSN
エイプリルフールは昨日ですぜ、旦那
453名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 17:30:01 ID:JxjqVVf9
続きに激しく期待
454名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 22:27:32 ID:Ynr+0C/x
変なこと聞くかもしれないけど、
このスレ見てる人でリアルで女体化願望ある人どのくらいいる?
俺もその一人だけど。
455 [―{}@{}@{}-] 名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 01:00:03 ID:DI5bvOPQ
小柄で可愛い女性になれるなら今すぐにでも
456名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 01:10:21 ID:+ZutTmyX
美少女化とセットなら今すぐにでも。
今の自分がそのまま性転換したところで、ブッサイクでデブいオバサンになるだけだからなw
457名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 01:49:03 ID:Dp2ycQoY
平均以上の容姿の女性になれるならなりたい
平均以上あればあとは化粧でなんとかなるし
458名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 02:18:27 ID:MU5LBIif
変身したら年齢と体重が半分になりそれに見合った身長とスタイルになりますとか
459名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 08:45:50 ID:qa27q9KF
26歳で35`か・・・
460名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 19:36:31 ID:CFpBMlLT
>>458
体重24kg
幼女か拒食娘か
461名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 20:51:14 ID:MU5LBIif
年齢半分で体重半分 19歳前で43kg位チョイ小柄かかなりスレンダーだな
全体に小さい方が好みだな
462名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 21:31:14 ID:H61y4fOn
25才で30Kg・・・・・ガリガリじゃん。まちがいなく貧乳だな;;
463名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 21:39:10 ID:Qli4aGw0
体重は2/3として欲しい
464名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 21:54:06 ID:WLA2n/Hf
美少年と呼ばれていた10代の頃なら、
自分の容貌そのまま女性化で一向に構わんかったのに
今鏡の前に居るのはうらびれたオッサンだからなぁ
465名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 23:43:06 ID:2zgC3I7j
おっさんしかいない!
466名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 23:50:10 ID:8RCTmPHY
スレチかもしれないが他に聞く所が思いつかなかったのでここで聞かせてもらう
>>2の支援所http://tsadult.s7.x-beat.com/が荒らされてまともに機能してない状態なんだ
というのも管理人が数年前からずっと不在で荒らしを規制する手段が無いからなんだが
住民も結構生き残ってるようなのでこのまま廃れてしまうのも惜しい

という訳で暫定的に支援所2代目を作ろうかと思うんだが、サイト作ったことも無いもんで何から始めるべきなのやら
誰か経験者がいたらアドバイスを貰えないだろうか
467名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 00:31:18 ID:TOYHXD6Q
>>465
まあこの板のルール上変身後(年齢半分)で10歳未満の幼女は居ないわな

>>466
えとエロOKのプロバイダ見つける所が一番大事なんじゃね?
画像付きだと容量も結構いるだろうし
468 [―{}@{}@{}-] 名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 00:32:26 ID:Fc0cldK5
”自宅サーバ”でググればわかり易く解説してるサイトあるよ
うちもそれ参考にして自宅鯖運用してるし

というか、そっちのまとめサイトの事はふたばで聞いてきた方がいいと思う・・・
469名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 00:56:37 ID:BWESpP6e
エロサイトの為に自宅鯖立ち上げ・・・嫁や娘の視線が凄い事に!?
470名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 01:36:47 ID:pZOUIsDc
>466
まず行動することが大事。最初のうちは何回移転したってシステム変えたって誰も文句言わないから、まず作ってみて反応を見る→改良するの繰り返しでいい。期待してるよ。
471名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 08:28:56 ID:NIzX1tzE
別にブログで良いんじゃね?
472名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 11:35:05 ID:9nVxLJBk
安易に自宅鯖とか勧めるなよ。
管理と保守にかなりの手間がかかるのに。
473名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 12:37:59 ID:9RuUSU+e
無料レンタル掲示板とかの方が楽は楽だろうけど、アダルトOKってところはほとんどないしな
474名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 12:56:57 ID:54iYfVBr
そりゃそうだろ、アダルトだと自分のところに
何時火の粉が降りかかるか分かったモノじゃないし。
475名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 13:51:08 ID:ldiJqIGW
fc2のエロブログで良いじゃないか?
よく鯖落ちするけど容量2Gで無料だぞ
476名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 16:15:34 ID:ZQjJTeaF
システムよりか、そこに人を集めるほうが大事だね。
逆に言うと、集めちゃえば勝ちというか
477名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 16:49:38 ID:TOYHXD6Q
支援所の方向性を指向するなら、スレッド型で絵の張れる掲示板が最低条件だろうな
後、支援所の現状の二の舞にならない為には、管理人(一定の補助管理人を置く事も含めて)きっちり管理して
荒らしを拒絶できるような仕組み持たせて置かないと新たな荒しの的になるだけじゃないかな?
478名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 18:42:37 ID:9RuUSU+e
ただし、そうやって管理をする場合には著作権違反の画像が貼られた場合の
対処もしなきゃいけないから、現状の支援所の方向性では運営できないだろう。

今の支援所の管理犬さんも、実は見てるけど著作権違反対応が面倒なので
管理放棄のスタンスを取ってるだけじゃないかと思う。
479名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 02:13:40 ID:2oE6NF2N
なんかひどく支援所荒れてるな
いつくらいからこうなったんだ
480名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 08:05:58 ID:WmzY642o
>>478
著作権違反なんて完全な親告罪だ
権利者が訴えない限り放置で十分
乱暴な言い方だが TSなんて二次元同人誌レベル
訴えてこない相手に いちいち権利の確認の必要ない。
むしろやっかいなのは
わざわざ権利者に報告するアホの存在だ
winnyでDLしたアプリのサポートをメーカーに求めるアホと同じで こればっかりはどうしようもない

それに管理者はリアル住所晒して、書面で受け取るでもしない限り
訴えてきた権利者が本人かどうか確認しようがない
誰がリアル住所をネットに晒してエロサイトの管理をしたがる?
はっきりいって管理はムリ
2ch半角二次元みたいに
アップロード別に用意して
そこから転記の形式を取り
ウチは関係ありませんのスタンスで逃げておけば十分じゃない?
481名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 08:16:45 ID:I653PMtb
>>480
著作権にうるさくて削除依頼をマメにかけてくる会社というのが幾つかある
それを放置してるとプロバイダから追い出されたりするから
最低限の削除対応とかはしておかないと
軒を貸して母屋を取られるじゃないが、無視ばかりも決め込めない
482名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 09:16:13 ID:roguTIa3
>わざわざ権利者に報告するアホの存在だ

なんかすげえ暴論 てめえが楽しめれば権利者が
被害を被って筆を折ることになってもしったこっちゃねえってか?
483名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 10:31:58 ID:aIPR64c6
ばれなきゃいい、までは同意しなくもないが、
ばらす奴がやっかい、には同意できんな。DQNの考え方だ。
484名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 11:12:56 ID:SPG6on8m
そもそも、TSなんてマイナージャンルに理解がある絵師さんばかりじゃないからな。
「俺の絵に勝手にわけのわからんストーリーを付けやがって」という抗議はあるだろう。
485名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 11:25:39 ID:I9upcR0F
>>479
ふたなり厨や悪質コラが絶えないから
486 [―{}@{}@{}-] 名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 11:31:30 ID:5gk6I7l9
ついにサイト消えたか
>アダルトTSF支援所 http://tsadult.s7.x-beat.com/
487名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 12:44:53 ID:WmzY642o
そりゃ自分の暴論は理解している
しかし正論で考えたら
権利者に確認済み以外投稿禁止するしかない
だが現実に
こんなマイナーな変態エロジャンルに 権利者を捜してメール送って確認してから投稿するヤツが居るのか?
たぶん0だ。

TSなんて 変態・マイナーエロは、表に出さないで、コソコソと同人同士で楽しむ所なんだ

言っておくが正しい行為という自覚なんて無い

しかし正論君や一部のアホは自覚がなさ過ぎなんだよ
見つかったなら仕方がないが、わざわざ権利者呼ぶなんて
万引きをブログで自慢するアホと同じって事さ

コミケの二次同人誌も
支援所に投稿してる連中も絵を万引きしてる。
善し悪しを別にして、
マイナーな変態エロなんて、それ以外どうやって生残るんだよ
488名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 12:54:07 ID:wzgXUbBA
ID:WmzY642oお前が万引きをブログで自慢するアホとしか思えない
489名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 14:14:48 ID:aIPR64c6
>487
>483
前半と後半は全く別の論点だろ

こそこそやってる自覚はみんなあるだろうよ。
だが違法行為の通報は市民の良心なんだから、馬鹿呼ばわりするのはただの馬鹿だ。
490 [―{}@{}@{}-] 名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 14:54:20 ID:5gk6I7l9
ってかSSに画像なんていらないよな
わざわざ著作物使うなんて尚更
491名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 16:53:25 ID:+FD0O+di
でも、画像があるとイメージが湧くのも事実
492名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 18:38:30 ID:WmzY642o
冷静になって読んでみるとアホくさい話だったわ
みんなすまん
493名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 18:39:54 ID:Qc4X/zet
正論振りかざしてる気になってる人達同士で言い合ってても結論なんて出ないのだし、
話し合いならどこか別の場所でとことんしたら良いと思う。

>>490-491
挿絵があるとイメージが色々湧くというか補正されるのは確かじゃないかなぁと思う。
494名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 18:42:01 ID:Qc4X/zet
>>448
アキのどきどきした感じが伝わってきて良かったです。
個人的にですが、TS物と痴漢物は相性がいい気がします。
続きに期待してます。
495名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 19:16:54 ID:0nt8XHkh
>>486
生きてるぞ?
一昨日は荒らしがF5アタックかけてたようでやたら重かったけど

てか荒らし云々以前に5月でサーバーの契約期限が切れるらしい
どっちみち移転はしなきゃいけないんだが…
496名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:50:35 ID:JtLpR0me
結局のところ、割を食うのは全部管理人なんだよなぁ。
497名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 13:48:54 ID:sNMZRcMe
ID:I9upcR0Fは荒らし
498 [―{}@{}@{}-] 名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 14:34:57 ID:Y67nG3iq
>>486
んー、なんかアフィサイトにリダイレクトされるな
串刺たら見れたけど
荒らし規制の巻き添えかな
499名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 14:39:50 ID:Ij12KLm5
荒らし規制って…そもそもあのサイト管理人生きてるのか?

俺は正直ふたなりは駄目なんだけど、だからと言ってあんな風に荒らす事も無いじゃないとは思う
嫌いなんだったら見ないように、触れないようにすればいいだけの話。
何で18禁サイトの筈なのにあんな精神年齢低い奴ばっかり集まるかね
500名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 14:44:43 ID:SHUXYljF
ん〜、俺は逆にふたなりでも小説が良ければ全然行けるけども・・・
嫌ってる人が居ることが分かってるのに、わざわざふたなり絵を大量投稿する人には明確に荒らしの意図がある訳で
(数枚ならいざ知らず、コラ絵まで作っての物量攻撃だから)
ふたなり絵そのものではなく、荒らし行為にイラっと来る

ま、俺自身は小説書く訳でもなければコメントする訳でもない只のROMだけどさ
501名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 21:29:27 ID:bfr03YKy
あそこはふたもそうだが、他の属性持ちの連中が画像ロダ代わりに使ってるような気もする。
アンドロイド少女画像とか結構見かけるし。
502名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 21:56:58 ID:08RBFh6d
>>501
まあ、アンドロイド少女の身体に男の意識・記憶・人格が入ってれば立派なTS作品だし
そこは問題じゃないと思うな
TSしてるのが見てわかる絵なんて元々5%もないんだし
503名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 01:26:13 ID:T3Z6RsG4
というか、TSに関係ある画像の方が遥かに少ない。
霊夢(東方)の画像に全然関係ないSSが付いたりしたこともあったし、
凄い時には、ビルの写真にSSが付いたことだってある。

画像掲示板の形式で、画像からイメージを得てSSが出来るというのは支援所しか見たこと無いから、
何とか続いてほしいんだけど、この状況じゃ難しいかなぁ……
嫌な時代になったもんだ。
504名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 07:00:00 ID:6HBDFkNi
まあ二次創作もそれはそれでアリなんだけどな
ただ昔二次創作で荒れた経緯があるとかないとか
505名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 07:36:04 ID:3l92oyUz
掲示板が荒れると
18禁チェックは必要だと痛感するよ
性的未熟さは問題じゃないよな
506名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 16:11:30 ID:OExN5rxU
ところで、女性化小説のプロット的に、どんなのが興奮する?
俺は肉体の変化を中心に描写してるのがいいな。胸が膨らんでいくところとか。
一瞬で変身しちゃうんじゃなく、一時間くらいかけて変化していくその過程が好きだ。
507名無しさん@ピンキー:2010/04/11(日) 17:55:51 ID:yh4YAVxi
>>506
俺の場合、途中経過でじっくりとも好きだが
女になった事を「女」の獲得というプラス視点だけで描かずに
「男」の喪失というマイナス視点もきっちり入れて
変化の戸惑いとか、自己アイデンティティの揺らぎとか
そういう面もしっかりと描写されてるのが好きだな
508名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 22:56:29 ID:oX/azIRq
>>507
>>507
男⇒女の変身ってさ、本質的には「女」の獲得では無く「男」の喪失の方が大きいと思うんだよなぁ。
『支配する側』から『される側』への転換な訳よ。

女は少女時代は大概、他の女からも人気のある男に寄って来るだろ?いわゆるモテ期なんてのがまさにソレ。
じゃあ何で人気のある男に集まるかって言えば『自分を支配するのに相応しい男』を求めるからだ。
他の誰もが求める男にただ一人選ばれ『支配される自分』にマゾヒスティックな恍惚を得る事が出来るから。
DV夫から逃れられない女も、結局は支配される快感に酔ってるんだな。

女は例外無くみんな花だ。
花が咲き誇るかの如く、女もスカートを短くして、或いは胸元を開け、髪を伸ばし、化粧して男を惹き付けようとする。
どんな美少女でも、どれほど知性溢れる娘でも、男に摘んで貰わなければ話にならないからだ。
女は男に支配される事によってしか、男を支配する事なんて出来ないのさ。
周囲を圧するほどの聡明な美女も、いざ事に及ぶと自分の全感覚を男に支配され喘ぎのた打ち回る。
マトモな神経の女にとって、自分があられもない格好で快楽に『支配される』姿は屈辱的で、
だからこそ自分の認めた者相手にしか、快感を得る事を許そうとしない、
自分の意に反してレイプされ、意に反して濡れたりよがったりしてしまうと惨めになって自殺したりもする。

お前らは男だ、腕力がある。人間社会の支配者だ。
周囲に居る大抵の女を、理論上は無理やり犯してしまえる(※後先考えなければ)
男にとってセックスは『女を支配する行為』だ。
適当に口先で合わせておけば50人に1人くらいセックスまでは持ち込める、その女のその瞬間の全てを支配できる。
みっともない姿は(比較的)晒さなくて良い、恥ずかしい姿を晒すのは向こうだ、
繰り返すがどんな美女相手であっても例外は無い!!

そんな『支配する側』たる立場を奪われ『支配される側』に強制的に変化させられるシチュに萌えるTS趣味ってのは、
ある意味で究極のマゾヒズムであり、そこの辺りの描写をしっかりとしてくれるのが俺的には好み。

・・・誰か三行でまとめてくれ
509名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 23:20:51 ID:OcNuYTs8
架空世界とかの舞台設定ならそれでもいいけど、女尊男卑な現代日本が舞台だと
支配される側になるってのは…
510名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 06:04:22 ID:sgfwDdm8
というかお前の趣味をおしつけんなよ
SSでもない自意識垂れ流しの長文は他所でやってくれ
511名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 08:46:09 ID:qUbhhpyK
話豚切りしかもマンガで恐縮だが、「少年式少女」を読んで、女性から見たTSというものを
ちょっと感じた。中学生の男の子が「処女膜ってどんなだ?」とは言わない罠。
512名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 09:53:16 ID:kJE4+QVN
>>508
なった
やった
気持ちいい

ってのが

なった
やられた
気持ちいい

ってだけだろ。
513名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 15:38:12 ID:gS5oTQ1Z
俺がTSに目覚めたきっかけって、
「女はいいなぁ、自分のおっぱい触り放題で。ああ、俺が女になったら自分のおっぱい揉みまくるのに」
なんて思いつき(妄想)で、オナニーの脳内おかずは女性化ネタが鉄板だった。
で、その次に格好のネタになったのが、女の子に責められるようなMシチュ。
そこら辺を考えると、TS趣味にマゾヒズムがあるってのは確かだと思う。
514名無しさん@ピンキー:2010/04/13(火) 20:01:34 ID:XSv4XW1l
サディズムもマゾヒズムも描かれると鬱陶しい。
そんな痛い目にあって何が楽しいのかと思ってしまう。
自分のおっぱいや太ももを見たり触ったりして楽しめばいいのにと思ってしまう。
515名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 01:18:05 ID:HmQUT43p
アイデンティティとかジェンダーとかどうでもいいし幻想だからな。
女体を愛でる描写があればそれでいい。
516名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 01:55:49 ID:9ZX8HV3k
痛いも気持ちいいも、男も女も、
すごく違いがありそうでそんなにはないよね

>>508みたいなのも、セックスファンタジーとしてはいいけど
あまりに乱暴すぎる話だわな
517名無しさん@ピンキー:2010/04/15(木) 17:47:36 ID:7ICub7vj
まぁここは「強制女性化」のスレだし、多少なりともMな要素は入らざるを得ないわけだ。
女に変わりたくなんてないのに、無理やりあるいは何らかの誘惑に負けてって流れは結構好き。
518名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 07:22:02 ID:Wx57gkHr
「意思に反して女性化される」って条件なだけで、M要素が必須なんてどこにも書かれてないけど
519名無しさん@ピンキー:2010/04/16(金) 08:57:28 ID:p9JrH4qh
「意思に反して」なら何でもいい訳だし
事故が原因でも問題無いんじゃないかな
520名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 14:48:45 ID:KvaD2Ocf
さっきまで
妄想パワーでパンツに染みをつけながら
せっせと書いていた
でも辛抱できず1回抜いたら
俺の中から何かが抜けてしまった。

またやっちまった・・・
521名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 17:33:41 ID:NdJANuZG
そんなもんさ。
抜くと妄想も一緒に抜けてしまう。
522名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 22:47:43 ID:0t9qYFBC
ふと思ったんだが、
女でエロ小説や漫画書いてる人は
そういうのないのかなあ?


男は書いてる途中で抜いちゃうとほぼ終了だよな…

ちなみに俺の場合、書き上げてしまうとその作品じゃ燃えなくなるorz
523名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 23:13:49 ID:ldrBYTJk
>>522
> 252 スペースNo.な-74 sage 2009/12/23(水) 14:22:42
> オナってすっきりしたら、同時に絵を書く気力も無くなるんだが…

> 253 スペースNo.な-74 2009/12/24(木) 03:37:39
> 女もそうなの?

> 257 252 sage 2009/12/24(木) 21:40:51
> >>253
> 女だよ

ttp://changi.2ch.net/test/read.cgi/2chbook/1248711993/
524名無しさん@ピンキー:2010/04/17(土) 23:27:32 ID:rCqomnhY
そういう人って本当にいるんだな。
俺は抜こうが抜くまいがカラみは描くけどな。

抜く前の方が若干エグめの表現が多いかもしれないけど。
525名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 14:32:59 ID:zBBPX0oW
また停滞してしまっている
52624-367:2010/04/24(土) 16:28:16 ID:bSvsIY0/
ひさびさになりましたが、続きを再開します。
(前の話は>>255->>277及び前スレ以前参照でおながいします)

目の前には柿崎の顔といきり立ったペニス
それを前に身体の震えが止まらない
未だに心のどこかで自分のものだという自覚が持てない
女性の部分が柿崎のいやらしい目の前に晒され、
自分がになったことを強調させられる。

自分が弱い存在になったこと
男に犯されるしかない存在であること
それが悔しくて、涙がボロボロこぼれる。



「さあ、入るぞ」
ついに俺は女として犯されるんだ。
俺は顔をそらした。
せめて犯されるところを見ないようにするのが最後の抵抗だった。

ズン!
「ぎゃあぁぁぁぁ!!!!!」


濡れてないまま処女を失った俺。
もう、恥も何もなくすすり泣きをするだけだった。

奥へ奥へと柿崎のものが入り込むのを感じる。
まるで体を串刺しにされたようだった。
「…やめて…お願い…」。
柿崎は俺の膣内へペニスを突き入れる
「ぐうぅ…うう…」
内臓が押し上げられるような圧迫感から叫び声だけが出続ける。
メリメリ…と裂ける音が頭の中で響く。

ゴリュッ!

柿崎のペニスの進行が止まった。
その意味は明らかだった。
柿崎のペニスが子宮口に達したのだ。
「美樹の中…あったかいよ…」
そんな声が聞こえたが、俺は痛みを我慢するので精一杯だった。


そのまま柿崎は抽送をはじめる。
傷口をえぐられるような痛みがなお続く
「もっと…やさしく…してぇ…」
そういうのが精一杯だった。
そして、俺を犯している快感で目が血走っている柿崎にそれは何の意味もないことは明白だった。

嫌だった

心の底から嫌だった

早く終わってくれ…

それだけを祈った
52724-367:2010/04/24(土) 16:29:05 ID:bSvsIY0/
俺は歯を食いしばって痛みに耐えて、この時間が一刻も早く終わることを祈ることしか出来なかった。
ズリュ…ヌリュ…

抽送を続ける内に俺の股間からの音が少し変わっていた。
それとともに、痛みと違う感覚が体を走った。
体が自己防衛的にそうしたのか柿崎のそれで感じたのか
どっちでもいい、この痛みを紛らしてくれるなら…
もはや俺はこの痛みから逃れるためなら何でもする気持ちになっていた。
体の力を抜いて、柿崎のペニスを受け入れようとする。
ほのかに芽生えた快感を少しでも長持ちさせるようにさぐりながら体を動かす。
そうしている内にいつしか快感が拡大していった。
少しでも気持ちよくなりたい
それだけが俺の頭の中を支配するようになっていた。
「あ?あふぅん?…や…あ…」
喘ぎ声が漏れる。
女の子そのものの喘ぎ声に、倒錯的な快感が増幅する。

…と思うや急に俺の膣内のペニスが脈を打った
「お!おおおお!!」
雄たけびを上げる柿崎
体の中に熱いものがぶちまけられる

「あ…ああ…」

それとともに、俺の股間が柿崎のペニスを締め上げて精液を搾り取ろうとする。

なんどもなんども柿崎の精液が俺の膣を叩く。
そして、体の奥底まで柿崎に犯されたのを感じていた。



俺は…犯されてしまった…女として…柿崎に…


「よかったよ。美樹」
柿崎はなぜか俺を美樹と呼んでいた。
それが俺だけじゃなく美樹までも汚されてしまったようで悔しさを倍増させた。
「うわぁぁぁぁん!!」
俺は声を出して泣いて…


真っ暗な視界が飛び込んだ。
俺は汗だくのままベッドから起き上がった。
「夢…だったのか…」
すっかり忘れていたあの日の記憶が蘇った。
俺は頭を振って、それを振り切り、布団を頭から被って二度寝を決め込むことにした。
明日は休日なのだ。全てを忘れてもう一眠りしよう。
俺の股間がぐっしょりと濡れていたことも忘れて…
52824-367:2010/04/24(土) 16:29:46 ID:bSvsIY0/
一夜明けた休日


俺は、あの日の言葉どおり梓さんに会いに行くことにした。
事前に連絡を取り、待ち合わせの場所へ行く。
すっかり化粧も女装も慣れた。

待ち合わせ場所は、俺たちが女性にされた施設の前だった。

施設から出てきた車が俺の前で止まる。
「お待たせ。仕事中だからこの服装でごめんね」
梓さんは白衣のままだった。小脇に薬らしきものを入れた箱を提げている。
「この施設は一年のうち貴方達のような適格者が入る期間3日間以外は
基本的に稼動していないのよ。ま、稀に女性化を望む人がやってくるくらいかしら。
そういう人は適性があれば望みをかなえてあげるけど、大抵適性ないから門前払いってとこね。」
そういって笑う。
この人の笑いはどこか明るくて心を許してしまうものがある。
梓さんは俺を車に乗るよう促した。
俺が車に乗り込むのを確認した梓山は車を出した。
施設が視界から消えた頃、梓さんは話しだした。
「女性化の適性って、いろいろな要因があるのだけど、パッと見では判らないのよ。
大抵の女性化希望の人がはじき出されるのは、目に見えない適性というのがないから。
不思議な事に、自分から女性化を望む人ほどその適性がなかったりするのよ。
だから、自分からあの施設に行く人はそれだけで不適格なんだけどね。
逆に、どう見ても女性になりそうにない人ほど適性があったりするのだけど。」
男の体を失い泣き伏す野沢の顔が浮かんだ。
「で、その適性のある子を来年のTS法適用者に選ぶと言うのが一年の残りの期間の仕事と言うわけ。
正確には、その適用者に合わせた処置を準備するのに一年かかるから
選ぶのは2年後の適性者って事だけど。
その間に適性が変わったりすることもあるからスペアまで用意したりと結構忙しいのよ。」
と、いうことは、俺は2年前からこうなる運命だったと言うのか…
せめて2年前にそれを知っていればという考えが胸をよぎる
「知っていたら逃げちゃう子だっているでしょ?準備の時間はいろいろあって削れないし、
それだけの時間があるから貴方への処置そのものは一日たたずに出来たって理由もあるわね」
そういい終えたころ、車は山の上の頂に着いた。
52924-367:2010/04/24(土) 16:30:09 ID:bSvsIY0/
周りは人家も何もない。
「でね、貴方を呼び出したのは、これを見せたかったからなの。」
そういってさっき下げていた薬箱を見せる。
「名目上は体調不良になった貴方のためにあつらえた薬を入れた箱ということになってるわ」
それを開くと、そこには薬の代わりに何枚かの書類があった。
急に梓さんは声を潜める
「これは昨年、つまりあなたたちの学年のTS候補生の名簿なのよ」
そういって一枚の書類を俺に見せた。
そこには野沢や加納の名前が載っていた。
「適性が高い順に乗っているわ。野沢君が一番高い適性を持っていたのね」
そういわれながら書類を見る。
一度目を通した後、改めて見直した。
目が書類を何往復かする。
「そう、その書類にはおかしなところがあるのよ。一箇所だけ。」
そういわれて、俺は顔を上げた。
鏡はないが確信できる。
いまの俺の顔は真っ青に青ざめていたのだ。
「俺の名前が…」
「そうよ。貴方は適性者としての候補には載ってなかったの。
男の兄弟がいない家の子は第一候補からは除外されちゃうのよ。
貴方みたいに男の兄弟がいない家から選ばれるのはそれでも足りないときだけ。」
そういってもう一枚の書類を見せた。
「それは、適性漏れした子の中から予備として適性の高い順に並べた名簿」
その、上から3番目のところに俺の名前があった。
「もし、あなたがもっと下の方で適性なしとされていたなら話は違っていたけど、
見てのとおり、候補になるほどではないけど適性はあったという順位だったの。
さっきも言ったとおり、適性者の中で死亡や重病なんかで一年間で
TS化できなくなったとき予備が適性順から選ばれるのがTS法のルール。
でも、この中でTS化した子って誰かわかる?」
そういって名簿を探した。
見つけ出したとき、俺の顔色がますます青くなった。
この中でTS化したのは一人しかいなかったからだ。
「俺…だけ?」
梓さんはうなずいた。
「この適性を決めるとき、本来なら名簿順で行くはずだったんだけど、
とあるところから声がかかったの。もちろん、そんなこと表に出せるはずがないし、
表向きは貴方も適性が高かったからと言うことになっている。
でも、実際はこの書類が示すとおり。」
そういってもう一枚の書類を出す。それは俺にはわからない数字と記号の羅列だった。
「これはその詳細データ。これがあたしが持ち込んだ書類の信頼性を裏付けている」
梓さんは続けた
53024-367:2010/04/24(土) 16:30:58 ID:bSvsIY0/
「ここから先は書類ベースのデータはないの。だから、ここまでの書類から
あたしの言うことを信じられるかは貴方次第。
その、とあるところってのがTS法に影響を及ぼせる人なのはわかるでしょう。
正直、有力者が声をかけるのはよくあるのよ。
よくあるのは、実力者の息子が適性リストに載っているときに
息子を候補から外すように依頼すること。
でも、今回はそれとは違った。だから貴方に興味を抱いたのよ。」
一呼吸おいて梓さんは続けた
「はっきり名指しで貴方を女性化するように依頼してきたのよ。
実力者の息子でね、女になった貴方を欲しがった人がいたのよ」
うっすらと一人の顔が嫌悪感とともに頭に浮かんだ。
俺が女になってからやたらと気味の悪い好意を寄せた男。
そして、未遂に終わったとはいえ俺を犯しかけた男。
なによりそれをもみ消せるほどの実力者の息子。


柿崎


「じゃあ、俺はそいつのせいで女にされたのか?」
気色ばんだ俺は詰め寄るように尋ねる。
「貴方が誰を思い浮かべたかは知らないけど、その通りよ。
恐らく彼はお誘いが解禁されるとともに貴方に声をかけるはず。
そのためにわざわざ順番を変えてまで貴方を女性化したのだもの」
そこまで聞いた俺は一つの疑問がわいた。
なぜ俺はそこまでして柿崎に女にされなきゃいけなかったんだ?
「そこまではわからないわ。ただ、注意はしておいたほうがいいわね。
これだけの大仕掛けをしてまであなたを女性にしたくらいなんだもの。
明日からお誘いでしょ?どんな手を打ってくるか想像もつかないわね」
突然記憶から封印していた柿崎の血走った目がフラッシュバックした。

何をしでかすかわからない

俺は帰ってから一晩考えた。
柿崎の魔の手から逃れるためには
そして、今の俺にとって最善の選択とは何か
53124-367:2010/04/24(土) 16:31:19 ID:bSvsIY0/
そして、翌朝。

「お誘い」解禁の日だった。

いよいよ、今日から男たちが欲望をストレートにぶつけてくる日が来るのだ。
そんな中登校した俺は昨日聞いた内容を整理できずにいた。
クラスの中に、俺がこうなった原因がいることがわかると、
今までどおりの態度をとれというほうが無理だった。

休み時間に考え事をする俺の前に早くも「お誘い」をかける男がいた。
中野だった。
その返答にクラス中が注目する中、俺は即決で断った。
そして、肩を落とす中野と期待めいた表情の男たちの外に、
まるで関心がないかのような表情の柿崎がいた。

俺の心の中にどこか引っかかるものを感じた。
なぜ?梓さんの話では…

そう思いながら最初の一日は終わり、奉仕の時間がやってきた。
俺は今日の「奉仕」の相手を確認した。
思ったとおりだった。


放課後、「奉仕」のためにいつもの部屋へ行く。
そこに手足をつながれた状態でいたのは瀬川だった。

いつものように制服を脱いで、ブラジャーとショーツを下ろしながら、
おれはひそかな決意を固めていた。
…瀬川なら…瀬川にだったら…

全裸になった俺は、瀬川のペニスを手と口で奉仕してやる。
最初のときと違って俺に奉仕されることには抵抗はないようだ。
俺は瀬川のペニスを慰めていた。

俺は、口の中で大きくなるペニスを感じると、
一旦ペニスから口を離す。

瀬川のペニスは充血するかのような熱気を帯び、
亀頭がぬらぬらと濡れていた。
それを見た俺の股間ににじむものがあった。

大きく深呼吸する。

俺は、これから女になるんだ。
53224-367:2010/04/24(土) 16:31:39 ID:bSvsIY0/
俺は、瀬川の横たわるベッドに跨り、屹立するペニスをめがけて腰を下ろす
「お、おい!?葉山!?」
驚く瀬川の顔を見ながら俺は自分の股間に瀬川のペニスを導いてやる。
「…嫌なの?」
瀬川を見下ろしながら言う。
瀬川の返答を待たずに俺は瀬川のペニスを自分の秘裂に誘導する。
股間に当たる感触。
一瞬躊躇するが、意を決してそのまま体重をかけて腰を落とした
ずにゅうぅぅ

「く、くうっ…」
瀬川がうめくが、それどころではなかった。
体が裂けるような破瓜の痛み。
こんなに痛いとは思わなかった。
まるで体が二つに裂けるような痛み。
しかし、すでに体重のかかった体はそのまま瀬川のペニスを飲み込み続けた。
痛い。しかし、嫌な痛みではなかった。
自分の体が、あるべき所に収まったような奇妙な安心感すら覚えた。

瀬川のペニスが根元までくわえ込まれた。

「はぁ……ぁ」
瀬川が呆然とした顔をしているのが眼下に見える。

徐々に痛みに慣れていくとともに、
今まで体験したことのない感覚が湧き上がってきた。
「ぁ…」
小さな声が漏れる。

全身を串刺しにされる感覚に肩で息をしながら、胎内で瀬川を受け止めていた。
そのまま瀬川に貫かれたままの腰を自ら動かしはじめた。
痛みがまだ残る腰を少しずつ不器用に動かして。

すると、少しずつではあるが、痛みと違う何かが沸き起こり始めた。
「ん…く…」
これが女の?
徐々に浸透する感覚と自分の体の欲求の赴くままに瀬川のペニスを加えたまま腰を動かす。

ぬぷっ…ぬぷっ…

いやらしい音が漏れる。


あ…濡れてるんだ…

ちゃんと女としてセックスできている。
それが不思議な満足感をもたらした。
53324-367:2010/04/24(土) 16:32:13 ID:bSvsIY0/
「あぁん…や…あ…」
喘ぎ声が出る。
はたから見るととてもいやらしい眺めに違いない。
しかし、それを頭で思う前に体が勝手に瀬川のペニスに支配されようとしていた。
「瀬川のが…中…入ってる……」
更なる快感を求めてさらに腰を振る。

自分の意識までもが上書きされるような感覚。
「葉山の中…こんなに気持ちいいなんて」
瀬川が漏らす言葉におかしさを感じながらも、
女として瀬川を受け入れていることが自然に思えてきた。

快感に体を支配されていく。
自分が自分の体でなくなったようになっている
下腹部を貫く瀬川のペニスが俺の体に「女」を刻み込んでいく

瀬川のペニスが体の中に食い込んでいる感覚
それが嫌じゃなかった
それどころか自ら瀬川のペニスを求めて腰を動かしているのが分かる
「いい!もっと!もっと突いて!あぁ…」

俺は自ら瀬川に貫かれることを望み、
女として瀬川のペニスで突き上げられることを望み、
瀬川に染め上げられることを望んだ

そんな意識が今までふれたことのない境地へ登りつめる


「ああぁぁぁぁーーーーっ!!」

下半身の感覚がなくなるほどの電撃のような快感とともに
俺の女の部分が瀬川のペニスをくくっと締めつけていくのがわかる

それとともに瀬川も呻き声をあげる

そして…


俺の身体の奥底に熱いものがぶちまけられる

体の隅々までが「瀬川の精液」で染め上げられてゆくのを感じた。


真っ白に染め上げられる意識が心地よく感じられたまま、俺は絶頂を迎えた。
534名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 00:05:09 ID:bs2zUdFJ
投下乙!
このまま精神が全て染め上げられるのかと期待。
535名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 09:53:13 ID:8jfOWXMM
ふぅ…とりあえず抜かせてもらった乙。
53624-367:2010/04/25(日) 11:00:06 ID:B51DWjef
帰り道、瀬川と一緒に歩いていた。
「あのさ…」
瀬川が声を掛ける
「続きをしたいんだけど…どうかな?」
一瞬躊躇したけど、小さくうなずいた。
多分、ものすごくかわいい女の子をしてると思った。


そのまま街へ出てラブホテルに入る。

男と女が抱き抱かれるための建物。
部屋に入るまでのさまざまな装飾はそれを意識させるに十分なものだった。
なんか恥ずかしくなって瀬川と一緒に部屋へ向かう。
女として瀬川とこんなところへ行く日が来るなんて一ヶ月前まで考えたこともなかった。

部屋に入ると、瀬川は俺を押し倒して服を脱がし始めた。
余りに急なことに驚きながらも俺に「女性への欲望」を感じてくれたのが嬉しかった。
シャツをまくりあげられて、ブラにつつまれた胸が露になる。
瀬川の視線を感じる間もなくブラの中に手を突っ込んできた。
ブラをずらして、露出した胸が両手で荒々しく胸を揉まれる。
女になった初日に自分で揉んで以来、揉まれることは初めてではない。
しかし、男の手で揉まれる感覚は今までにないものだった。


俺は、体全体が形容しがたい熱を帯び始めるのを感じる
「あ…はあっ…ぁ…」
声が漏れる。
指で乳首をコリコリされるとさらに声が大きくなってしまう。
「やあっ…ん…んんっ…」
女の嬌声を上げるのが恥ずかしくなってそれがまた可愛い悲鳴を上げさせる。

瀬川の片手が俺の胸から離れる。
その片手が瀬川の下半身にあった。
ズボンのベルトを片手で緩め、
必死にズボンとパンツを脱ぎ捨てようとしている。

瀬川の焦った顔が目の前にある。
片手で自分の服を脱ぐ動きにもどかしさを感じている表情だ。
昔の男だった頃の俺を見ているような気分になった。

俺が男として女の子を抱く機会はついに来なかったが、
その分目の前の瀬川に気持ちよく抱かれたくなっていた。


やがて、瀬川の下半身が露になるとともに、俺のスカートの中に両手を入れ始めた。
もう、瀬川の意識が俺の下半身にあるのは間違いなかった。
するりとショーツが脱がされ、俺は両足を開かされた。
太腿を大きく開き、男の前に自分の女の部分を見せる。

一ヶ月前の俺には備わってなかった女の器官

それをまじまじと見る瀬川

外気にさらされた秘裂がヒクヒクいってるのがわかる

ものすごく恥ずかしい

でも、瀬川には見て欲しかった。
女の自分を。
53724-367:2010/04/25(日) 11:00:47 ID:B51DWjef
今、ものすごくドキドキしている
心臓が早鐘を打つような気持ちになっている。

それを見た瀬川が刹那決意の表情を見せたと思った瞬間、
俺の股間に瀬川が割り込んできた。

瀬川の腰は俺の股間を目指し、そして…


ぬぷっ…

股間にめり込んでいく感覚

ついさっき、味わったあの感覚が蘇った。

「んっ…んん…」
俺の体の中に「男」が割り込んでくる
かすかな痛みはあるが、それ以上に熱いものが腰から滲み出してくる

ちゅぷちゅぷ

瀬川のペニスが急速に俺の膣を満たしていく
いやらしい音を立てていくペニスに俺の意識が奪われていく
組み敷かれたまま瀬川のペニスが奥まで侵入する。
「ん…うあぁ……ぁ……」
押し出されるように喘ぎ声が出る
俺の体の中に瀬川のペニスがめり込んでいるのをひしひしと感じている。
自分の体についていたときより鮮明に、ペニスの脈動や熱が膣を通じて体中に染み渡る

やがて、瀬川がピストン運動を始める
俺はそれを体全体で受け止める
「うあぁぁ…はぁ…ん…やん!…や…」
吐き出される声はいつしか甘い嬌声となり、自分を女に染めていく
瀬川の抽送はますますピッチを上げていって女の体を突き上げる。
「…やん!…あん!あん!あん!」
すっかり女の声で喘ぐのが自然になっていた。
そうだ…今…女として男に抱かれているんだ…

瀬川のペニスに膣を抉られながら、自分の心の中の何かが変わっていった。

「はぁ…あぁぁ…ねぇ…もっと…奥まで…してぇ…」
喘ぎ声も徐々に可愛く喘ごうと意識するようになる
「きて!あたしで気持ちよくなって!」
もう、女言葉に恥ずかしさは覚えなかった。
それどころか、それがしっくり来るようになっていた。
瀬川は力強くあたしを責め立てる。
「…あああっ!…もう、あたし…どうにかなりそう…」
瀬川の体にしがみつく。
男の体を全身で感じていた。
53824-367:2010/04/25(日) 11:01:52 ID:B51DWjef
そして、その瞬間、体に食い込んでいたペニスがどくどくっと脈打った
「う、ああああああぁ!」
体の奥底に熱いものが掛けられるのを感じた
子宮の存在を強烈に意識させられる。
あたしの中に、瀬川の精液が注ぎ込まれる。
瀬川の男の証を、あたしが受け止める。
あたしの奥底まで瀬川で埋め尽くされる…

真っ白になって行く意識の中で
「あたし…瀬川のことが…好き…」
とつぶやいた。

それからあたし達はお互いの体をむさぼり続けた。
ホテルを出たとき、もう夜遅くになっていた。

「あーあ、これじゃ一泊しとけばよかったかな」

時計を見たあたしがつぶやく。

「それじゃ、俺の家に泊まる?」

あたしは素直にうなずいた。
そういえば付き合いは長いけど、瀬川の家には行ったことがなかったなと思いながら。

瀬川の家の思いがけない広さに驚くのはそれから少し後のことだった。
53924-367:2010/04/25(日) 11:03:04 ID:B51DWjef
数ヵ月後



子供が出来たことが判明したあたしは学校を休学することになった。
瀬川との子どもだ。
あたしは幸せな気持ちで一杯だった。

女になったときは子供を孕むことにこんな気持ちになるなんて思わなかった。
あたしは瀬川と一緒に校門を出る。
それとともに、自分の中にわずかに残っていた「葉山達也」に別れを告げた。








それを見ていた一人の女性がいた。
「あーあ、折角の忠告も無駄だったか」
梓だった。彼女は鞄から一枚の書類を出した。
葉山を女性にする元となった書類。
それは瀬川から渡されたものだった。
美穂に恋愛感情を持ちながらも、
彼氏がいることを告げられた瀬川が
「美樹」を手に入れるために取った手段。
それが目の前の書類だった。

「ま、あれだけ幸せそうならいいか」

梓はライターを出し、火をつけるとその書類に近づけた。
54024-367:2010/04/25(日) 11:06:05 ID:B51DWjef
規制やら途中でのストーリー変更やらで
予定を大幅に遅れてしまいましたが、これで以上です。

完結まで持って行くのは予定内でしたが、
まだ至らぬところが多くて、結局オチが未消化の感があって
力不足を実感しますたorz
541名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 15:36:12 ID:F8q0KzOU
bad end?
542名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 01:51:43 ID:ld40U+nQ
goodJOB!
543名無しさん@ピンキー:2010/04/26(月) 13:04:41 ID:Ip3p48lJ
抜きました^^
544名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 03:54:51 ID:a413tdDy
乙っした!!
545 ◆vJEPoEPHsA :2010/04/27(火) 21:01:59 ID:eR2mjW+u
今まで借りていたサーバーが消滅の危機のため移転先を探し中
どこかいいところがあれば教えてください。
546名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 23:02:30 ID:tf+6ip6v
女同士スレのようにwikiとか?
547名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 23:45:10 ID:yqRbOcCh
そういや、名言ってどうなったんだろう
548名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 17:37:02 ID:ZrJpxryt
>>540
すげーよかったです。
GJ
549名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 18:43:35 ID:6GHI4PY+
>>499
種明かしすると、執拗にふたなり画像を貼った奴と
荒らしている奴は同じ奴だったよ
コラと言ってる奴=>>500が多分犯人

管理パスも漏れていたので、知ってる奴は多い
自分で画像を貼って、連貼ふたなり厨とか言い出すキチガイ
550500:2010/05/02(日) 01:03:25 ID:E/McEMpZ
ちょwww
551名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 03:58:07 ID:ejYnbIH1
たぶん「コラだと知ってるのは作った本人しか居ないはず!こいつが犯人だ!」
とか思ったんでしょ
552名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 04:36:37 ID:mJ61va1m
自分はIPがわかるんだーって言ってた奴、すごく前にこのスレが荒れた時もいたよな。同じ奴かな。
553名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 14:08:23 ID:0Cj/6XC5
2chのIPが判ると言ってる奴は同じ奴じゃね?
支援所のIPはダダ漏れと思うよ
元はふたば型画像掲示板CGIだから生ログの場所も……
というかコラ云々や著作権云々と言い出す奴は、例の既知害シャクラレだろ?www 本人降臨かな?w
554名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 18:47:45 ID:YtYhjyky
どうしてIPが漏れてるというやつに限ってこう想像力豊かなんだろう
555名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 00:31:56 ID:yTZrwmar
あちらこちらに発炎筒の投げ込み作業、お疲れ様です。
としか言いようがない。もはや釣り針を隠す気もないかw
556名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 01:57:15 ID:fycbyGdT
むしろ漏れてないと言い張る奴の方が必死過ぎる
こんなスレにまで出張御苦労様です
557名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:54:38 ID:gvty+ZcF
>というかコラ云々や著作権云々と言い出す奴は、例の既知害シャクラレだろ?www 本人降臨かな?w

シャクラレが2chや支援所常駐の
キチガイ荒らしなのは既にこの業界の常識

キチガイ荒らしを相手にする方が悪い
荒らしは放置しろと
558名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 07:40:33 ID:8Oxn1XO2
でもしゃくられ氏は確か名作SSを書いてたとか聞いたんだけど
559名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 08:31:30 ID:riaJuNge
どういう経緯があったのかは分からんが
名作SSを書いた人なら著作権云々はいいたくなるだろうな。

無償で作品公開してくれてる人に
対する配慮や敬意なさ杉。

クリエイト機能がナッシングのバカが
勝手にコラするのは権利とかほざくなよ。
560名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 09:08:39 ID:gvty+ZcF
>>558
所謂自称名作、周囲から見れば駄作と言うよりゴミ

それよりも支援所管理犬や支援所のSS書きを皮切りに
多数のTS関連サイトに粘着して荒らし回った罪が大きい

初期は支援所を荒らし過ぎて、管理犬からアク禁されると逆切れし
支援所の著作権云々と騒いで管理犬を叩き始め

さらには支援所のSSを盗作して、アフィクリエイトサイトを作成
2chでそれがバレて叩かれると、サイト閉鎖で逃亡

その後も支援所のSSを書いている書き手に粘着
多数の掲示板を荒らしてアク禁され、また支援所に戻る

キチガイ荒らしのシャクラレに"氏"を付ける時点で
関係者なんだろうが、これらの経歴を持つキチガイに対して
今さら何を言っても、その評価が上がることは無いな
561名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 09:12:48 ID:gvty+ZcF
>>559
無償で作品を公開してくれる人へ一斉経緯を払わず
その作品を盗作して、アフィリをした人間
それがシャクラレ
562名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 09:21:26 ID:gvty+ZcF
■ふにゅ☆ -性転換(TS)ネタ専門スレ- 16■
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1204465300/l50

まだスレが残っているので、知らない人間は見た方が良い
魚拓も残っている
563名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 09:30:27 ID:riaJuNge
作品の出来は読んでないから判断できんが、
盗作は洒落に成らんなw
564名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 11:49:49 ID:gvty+ZcF
しかもその盗作の経緯も凄い

気に入らない書き手を追い出す為に
支援所を自演で荒らしまくり
管理犬にそれを突っ込まれアク禁

   ↓

管理犬ブログに、お前のサイトは
著作権違反だから訴えてやると脅迫レス

   ↓

管理犬に放置され、しばらくすると
盗作アフィサイトを開設
さらに、有名TS系サイト多数でそれを宣伝
支援所は著作権違反サイトだから潰そうとレスを付ける

   ↓

当然、TS系サイトの殆どでブラックリスト入り
IP毎永久アク禁、盗作サイトも叩かれ
通報される事を恐れ、サイトを消して逃亡

   ↓

その記憶が薄れた頃に、串を使ってまた支援所に戻り
自演しながら著作権違反云々と騒いで荒らし始める  ← 今ここ
565名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 21:19:19 ID:DSi9+JXn
>>558-559
支援所で嵐が吹聴しまくった嘘にだまされて、別人とごっちゃになってるぞ。
ID:gvty+ZcFも、想像を混ぜて話の信頼性を落とすな。
566名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 21:48:13 ID:Ud054vJC
支援所の話なんてどうでもいいよ
そんなことよりSSですよ、SS
567名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:15:06 ID:LngxwAgv
しゃくられが管理犬を糾弾し、脅迫したのは事実。
それ自体は管理犬通信の米で今でも見れる。

そして>>565の言うとおり、荒らしが吹聴したため
全くの別人と結び付けられている。
その別人だが、こちらはしゃくられがアク禁を食らった
二ヶ月後くらいにしゃくられが荒らしたスレの被害報告を
管理犬通信で行っている米が確認できる。

しかし何だ。あの荒らしの虚言を信じてる奴って案外居るんだな。
568名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:48:17 ID:TROtf74I
そんなゴタゴタなんざどうでもいい
うんこはトイレに帰れ
569名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 00:46:21 ID:XlqIDRk0
ここでのゴタゴタならまだしも、支援所見てない側からすれば、いくら向こうの荒らしがどうのこうのと言われても「だから何なのさ?」としか言いようがないしなぁ。
事の経緯はどうであれ、こっちはこっち、支援所は支援所ときっちり分けて考える必要があるんでないかい?と思うんだが如何なものか。
570名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 02:04:01 ID:QfABh+u3
よそでやれ
小説かけ
571名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 11:26:33 ID:OvjkXBle
>>570
間違ってるぞ
「よそでやれ
小説《書いてください》」
だ小説書かない奴が小説書いてくれる人に偉そうにする通りはない
572名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 15:49:58 ID:YrYAZBOk
お客『様』、読者『様』が本気で偉いと勘違いしたバカなんだろう、>>570は。
573名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:45:54 ID:y6RMvirz
ものすごく今更なのですけど、
数年放置した作品を完結したいとか言ったら、
住民の皆様はここに投下する事を許してくれますか?
574名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:49:45 ID:GvML4M+d
スレの内容に沿っていれば俺は許す
575名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:56:06 ID:XYkYritd
許すも許さないも是非お願いしますm(__)m
576名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 18:25:01 ID:y6RMvirz
>>574
『スレの内容に沿っていれば』

実は、ここが一番むずかしいところで、投下しできなくなってしまった主な原因の一つでもあります。
自分自身では客観的判断ができなかったのです。
少なくとも、わたくしにとっては『そう』でした。
スレの内容に沿うように−−そのつもりで書きました。
ですが他の方にとってはどう感じるのでしょうか?
という『言い訳』です。
577名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 18:39:07 ID:XYkYritd
まずどの作品の続きかを知りたい
578名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 18:43:36 ID:GvML4M+d
>576
そんな風に書かれても読んだことのない俺らには判断出来ない

自分で沿ってると思うなら出せばいい。結果沿ってないと叩かれても気にしないことだ。
579名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 21:05:07 ID:YrYAZBOk
迷ったらココがいいかもしれない。

スレに投下し辛い/迷うSS【元・追い出され3】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242308022/
580名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:29:20 ID:JrGXS9lJ
>>573
俺が許す。是非とも投下を。
内容に沿ってるか否かは投下してから判断しても遅くはあるまい。



……他の未完の作者方にも、この機会にカムバックを期待したいものだが。
581名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 01:52:41 ID:Lce/j4lo
>>580
是非是非投下を!!!!
582名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 09:14:47 ID:lpVKtbHD
>>565=>>567
いや普通に事実
シャクラレが2ch常駐のキチガイ荒らしなのも事実

他サイト(支援所にリンクを貼ってるサイトの殆ど)に
当時のシャクラレの荒らした痕跡が今でも残ってるよ
大半のサイトでアク禁処置になってる

盗作アフィをしたのもシャクラレ、魚拓にも残ってる
別人ではないし、虚言でも無く
むしろそれを虚言と言い張る奴の方が関係者の疑い有り

>>569
支援所だけならいいが
シャクラレの荒らし手口は強制スレで
作者に粘着して荒らしてた奴と同じ物
583名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 10:12:15 ID:JrGXS9lJ
>>581
ちょwww俺もなのか?
……まぁ善処はしてみるが。

>>582
忘れられがちだが、こういう時こそ論議スレの出番じゃないのか?
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
何にせよ、これ以上ここで続けられるべき話題でない事だけは確かだと思う。
584名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 16:40:10 ID:4YKe+L9L
>>582
もう完全にスレの流れが変わってるんですけど
585名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 17:11:22 ID:7NSDet+D
     _人人人人人人人人人人人人人人人_
     >     わりとどうでもいい      <
      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^^Y^ ̄

               ヘ(^o^)ヘ 
                  |∧   
                 /
586名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 01:47:03 ID:Mo5sNEmP
本当にどうでもいいな。
まあ、荒らしに構う方も荒らしという事で。

>>573
是非投下を。
587名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 19:18:39 ID:gkOiSLi7
最近、ここにはまりだしたのに
一番興奮した、カイト君も橘悠も途中で終わってるってどういうことよ
588名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 20:30:44 ID:sJBsuRy8
カイト君はリレーだっけ?
あれを終わらせるのは無理な気がした。
589名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 03:39:34 ID:BbZ81GIv
橘悠は続きが気になるだけにマジ残念
エロ弟の続きがどうなるのやら
590名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 03:48:02 ID:Hc/GFZYl
結局、本番までは行かなかったんだよなぁ…
本番なしであそこまでエロかったのが逆に凄かったと思うべきか
591名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 09:23:46 ID:u3jl7laf
>588
結果的にリレーみたいな形になってただけで、元々リレー作品として書かれてたわけじゃないよ。
592名無しさん@ピンキー:2010/05/12(水) 13:15:19 ID:6qm/zrgX
橘悠を引き継いでくれる人はいないもんかなぁ
593名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 00:14:56 ID:g06WnFDE
>>592
他人が引き継いだらそれはすでに「橘悠」という作品ではない気がする

人物設定とかを引き継いで最初から全部リメイクならいいかもしれないが
594名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 00:28:49 ID:0CrWusoH
歴代でも五指に入る書き手さんだからなぁ・・・
ちょっと並大抵の人では無理ではなかろうかと
595名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 21:44:16 ID:3jFrHaeb
最近ここ見に来るようになって今自分でも書いてるんだけど
書くのが楽しくてなかなか変身するとこまでいかない
596名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 22:35:01 ID:ow1HJ+Vb
それはそれで良いのではないかと。
597名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 22:42:27 ID:LuUDt9yH
変身前の描写も多いほうが、周りのギャップもわかりやすいしいいと思うけどな
598名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 01:28:56 ID:SoxDKU2Y
TSモノの法則
・肉体の変身後、男性の意識は死守しなければならない
・精神が完全女性化した時点で物語はおわってしまう
・変身後、TS萌えを維持しながら物語を長期化させる事が非常に困難である

599名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 01:54:49 ID:A1+nUUhP
TS病が当たり前になっている世界は、TSした? ぁ、そ、 で、終りなんだよな。
600名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 10:13:45 ID:FOBDbmnw
翔って作品はあれで完結なのかな?
俺、ああいうの好きなんだが…
601名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 12:44:38 ID:J4SDC9JC
「ヴァーチャル・ラバーズ」 は、ここ発?
602名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 13:34:37 ID:qOklUlnA
>>598
まあ、身体は許しても心の中の最後の一線を越える時はエンディングを迎える時だわな
一度元に戻っても女になり元に戻った経験のあるキャラってのは
普通のエロゲとかの処女信仰の度合い所でなく新鮮味が無いからな
どんなにいいキャラでも2度目のTSでは魅力は半分以下になるな

まだ、変身と入れ替わりと憑依とか全く別の現象を体験してるならましだが
603名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 16:29:46 ID:FWLAjgMB
おっぱいプリンと同じ路線でまた似たような話を作ってしまいました。
・M要素強め。
・やっぱりおっぱい。
604TSヘルス:2010/05/14(金) 16:30:46 ID:FWLAjgMB
「7番カードのお客様、どーぞー!」
 フロントスタッフの呼び出しに、僕はプレイルームへの入り口に進んでナースの格好をした女の子に手を取られた。
「どーぞ、こちらですよー」
 ここはTSヘルス。
 女の子に射精させられるとそのイカされ方によって体が女性化していく、というプレイを楽しむ店だ。
 射精する回数は三回。三回射精すれば、僕は女の子の体に変身する。
「それでははじめますねー。さ、ここに寝ちゃってください」
 僕がベッドに仰向けになると、彼女は覆いかぶさってナース服のスカートをたくし上げ、右太腿の内側をペニスに押し当てる。
 同時に左手を重ね、指を絡め、顔が近づく。胸に感じるナース服越しの彼女の豊満な乳房の感触。
 そして唇が触れ、ペニスが彼女の右手と太腿に挟まれる。
 口の中に彼女の舌が入り込み、歯茎や頬の内側を嘗め回しながら突き進み、僕の舌と絡み合う。
 彼女の太腿と手が上下しだし、ペニスを刺激する。
「ぅぐぅ……! ぅぶ……」
 口をふさがれて舌を満足に動かせず、声にならない唸り声を上げながら、僕は彼女の太腿に射精した。
 彼女が密着しているおかげで、射精の脈動のたび、体が変化しているのを感じることができた。
 わかりやすかったのは重ねていた手だ。彼女の手を包むほどだった左手が、みるみる小さく細くなって、彼女の手に逆に包まれてしまう。
「うふ。気持ちよかったでしょ? ほら、鏡を見て」
 起き上がって鏡を見れば、以前よりも伸びた髪と柔らかくなった顔、細くなった肩と腕、くびれた腰に柔らかげな印象を宿した太腿と、膨らんだ胸――。
「ひゃぁあ!」
 と、彼女が僕の太腿を軽く指先で撫でると、まるで亀頭をぐりぐりと刺激したような快感が背筋を駆け上った。
「あッ、あぁ、はぅ……!」
 続いて、胸。指先で撫で、膨らみを掴んで揉み込まれると、そのまま射精してしまいそうになるほどの快感が走る。
「うふ。お客さん、すごく感度がいいですね。触ってるだけでイッちゃいそうになってる……。でもちょっとおっぱいを意識しすぎですよ。服越しに押し付けただけなのにこんなに大きくなって……」
 胸の大きさはBカップか、もしかしたらCカップくらいの大きさになっているだろうか。胸の見た目だけなら女性そのもののボディラインを描いている。
「それじゃあ、こんどはこうしちゃいます」
 彼女は正座すると、その上に寝るように促した。膝枕である。
 女性特有の柔らかさと、張り詰めた筋肉を後頭部に感じながら、彼女を見上げるとナース服の胸元を開けて――
「うふふー。えい」
 僕の顔にむき出しの巨乳を押し付けてきた。
605TSヘルス:2010/05/14(金) 16:31:45 ID:FWLAjgMB
 さらに左手を握って指を絡め、胸に頬ずりしながら股間に手を伸ばし――
「こうすると、私の体全体を味わえるでしょ? たっぷり感じてね、そのほうが体が女の子らしくなるから」
 後頭部に感じる彼女の太腿、顔をふさぐ豊満なおっぱい、乳首をくすぐる彼女の舌に胸に広がる髪の毛、左手を握る手と固くなったペニスをさする右手。
 そして彼女はペニスに添えた右手を動かし始める。
「む、ぐぅ……ぅっ」
 亀頭を撫で、カリを刺激し、サオを圧迫する。
 彼女に焦らす意図などなければ、僕にも我慢する理由などなかった。あっという間に白濁を放たされていた。
「むぅ! うっ、ぐむぅ……!」
 おっぱいに圧迫されてくぐもった喘ぎ声を上げる。
 それと同時に、彼女は僕の乳首に強く吸い付き、激しく舌を絡めだす。
 頭が真っ白になるような刺激。乳首から全身に衝撃が走って頭頂と爪先で跳ね返り、股間から外に導き出されて――
 腰を反り返らせ、ブリッジするように痙攣して白濁を放出する。勢いよく数回にわたって痙攣し、信じられないほどの量を吐き出す。
 射精が治まって膝枕のまましばらく放心する。
 そんな僕を見下ろして、彼女が驚いた風な声を上げる。
「うわー。お客さん、感じすぎー。すっごいですよ」
 そして彼女はすっかり小さく細くなった僕の体を抱え、鏡を見せた。
「ぅあ――」
 顎の辺りまで伸びた艶やかな髪。色白な細面に薄い色の唇。折れそうなほど華奢になった喉もとから鎖骨、肩とそして両腕。小さくなった両手に繊細な指先。
 十数分前まであった体毛など完全に消え、瑞々しい肌の下にしっとりとした脂と柔らかな筋肉を宿した太腿から足首のライン。
 左右に張り出した腰骨とそれを包む柔肉。そこが最大の横幅で、下腹から上、腰はくびれ平らなお腹から鳩尾。
 そして、豊満に実った乳房。重力などないかのように突き出し、僕の息づかいに合わせてふるふると揺れている。先端の桜色の乳首は、固く充血して慎ましやかに存在を主張していた。
「まだあと一回残ってるのに、私よりもおっぱい大きくなっちゃた。それに……」
 彼女の指先が乳房の膨らみをすべり、乳首に軽く触れる。
「ひゃぁっ!」
 まるでむき出しの亀頭を激しく愛撫されたような快感に、体を震わせて声を上げた。
 その声も可愛らしい女の子の声だった。
「すっごい感度。乳首を突っついたらそれだけでイっちゃいそうなくらい。
 お客さん、おっぱいを意識しすぎるから、おっぱいの感度が良くなり過ぎちゃったの。それにこんなに大きくなったから、きっとゆさゆさ揺れるだけでも感じちゃうよ」
「か、感じちゃうって、どんなふうに……?」
「うん、おちんちんが残ってたら間違いなく射精しちゃうよ。あと一回あるから、試してみる? でもあんまりお勧めしないよー。今でもこんななのに、またおっぱいでイったらもっと敏感になっちゃうよ。
 女の子の絶頂は射精と違って終わりなんてないんだから、イきっぱなしになっちゃうんだよ」
 彼女の説明を聞いて、ペニスが硬くなり、震えて先走りがこぼれた。
「イきっぱなし……」
606TSヘルス:2010/05/14(金) 16:33:26 ID:FWLAjgMB
 体験してみたい……。今この状態でもすごく気持ちいいのに、おっぱいがもっと敏感になって、終わりのない快感が続くのだ。
「んー。最後の一回、どうしよっか? 手だけでしようか? 足でイかせれば、足の裏とか弱くなっちゃうけど、まだ大丈夫なんじゃないかな? 足も綺麗になるし」
「あ……む、ねで」
「へ?」
「む、胸で、おっぱいでイかせて……!」
 僕は荒い息づかいで懇願した。もう僕の頭には「イきっぱなし」という単語しかなかった。
「ええ? でもでもお客さん、ココのお店のシステム、わかってる?
 女性化してしばらくすると、おちんちんが復活するけど、そこでもしも射精したら男に戻れずにまた女の子になっちゃうんだよ?
 今だって、ちょっと揉んだだけで射精しちゃいそうなのに、おっぱいがこれ以上敏感になったら、おちんちんが生えてきた瞬間に射精しちゃうよ」
「それでも、いいから……お願い……!」
 僕の懇願に彼女は少し迷ってから、
「ん〜。いいよ、おっぱいでイかせてあげる。でも、後悔しないこと」
「こ、後悔なんて、しないよぉ……」
 僕の返答にうなずくと、彼女はインターホンで連絡を取った。
 一、二分のおあずけが二時間にも感じ、自分で胸に触れようとした時、部屋にもうひとり、お姉さんが入ってきた。
 彼女たちはいくつか言葉を交わすと、ひとりが膝枕し、ひとりが僕の下半身を抱えてパイズリの態勢をとった。
 そして膝枕のお姉さんが上半身を倒すと、僕の顔がおっぱいで埋まってしまう。それと同時に、お姉さんの口に僕の乳首が吸い込まれた。
「ふぐ……!」
 快感が響いて空いてるはずの両手も満足に動かせない。そして彼女の片手が僕のおっぱいを揉む。
「ほらほら、お客さんも私のおっぱい吸わなきゃ。おっぱいでた〜っぷりイかせてあげる」
 体を震わせながら彼女の乳首を探り、吸おうとした時、パイズリが開始された。
 おっぱいに埋もれながらおっぱいに挟まれ、おっぱいを吸われて、吸って、揉まれて、包まれ、扱かれ――
 股間に導かれた快感が決壊する。それでもおっぱいの責めは止まらない。
 搾り出されていく。
607TSヘルス:2010/05/14(金) 16:33:57 ID:FWLAjgMB
 気がついた時には、プレイルームではなく、どこかホテルの一室のような狭い部屋だった。
 部屋は狭いけれど、ベッドは大きかった。
 起き上がろうとして、両胸に実った乳房が重たげに揺れた。
 反射的に手で押さえると、柔らかな肉の塊りに指がズブズブと沈み、弾力に押し返される。
 僕が手で知覚できたのはそこまでだった。
「ひゃぁあっ! あっくぅ……はぅあっあ――!」
 胸を中心に快感が広がり、体中に跳ね返っていく。男の射精とは違う、出すのではない別種の快感。終わらない、絶頂の連続。
 覚醒していたのは数分で、快感の波に翻弄されるまま、僕は意識を失った。
 そして何度か同じように覚醒と喪失を繰り返し、快感の質が変わったのを自覚した。
 どこか懐かしい、昔味わったはずの感覚。射精の快感だ。
 頼りなく細い両手を動かし、股間を触る。小さくなった手でもなお小さい、男の象徴が復活し始めていたが――。
「あっふ! あ、あ、あ――」
 おっぱいから広がった快感にあっさりと押し流され、白濁が飛び散った。
 たったそれだけで終わった、男の快楽。肉棒が白濁に溶け、胸からの快感の出口がなくなると、また終わりのない絶頂が始まる。
 ――ああ、やっぱりこっちのほうがいい……。
 頭の片すみでそんなことを思いながら、僕は昏睡までの数分間、快感だけに身を沈めた。
 そして――
 何度そのサイクルを繰り返したのか。やがて僕はいつまで経っても射精の快感がやってこないことに気づいた。
 ベッドから起き上がり、慎重に立ち上がる。
 体を走る快感に震え、そのまま委ねたくなる誘惑をこらえ、部屋を見回した。
 インターホンがひとつ。
 そこまで歩くのにも一苦労だった。
『はい、お目覚めですか?』
 受話器をとると、すぐに繋がった。
『そろそろだと思っていたんです。射精、しなくなったんでしょう? あなた、もう一生分の精液を出して、精巣が干乾びたんですよ。で、男に戻るための入り口がなくなって、体が女の子に固定されたんです』
「こ、固定されたって、もう、戻れないって事ですか?」
『おや、案外しっかりしゃべれるみたいですね。快感に翻弄されて、動くのも大変でしょうに。その調子でしたら、社会復帰も上手くいくと思いますよ?』
 そしてインターホン越しに数分話したのち、僕は外に出された。
 男を喪失した僕に、元の生活に戻ることはできなかった。なによりも、気を張っていないと快感に呑まれて数時間意識を失うなんてことが起こる。新しい仕事を見つけたのはそれを何とか制御できてからだった。

「うふ、お客さん、私の胸、気になりますか。おっぱい大好きなんですね? どうです、三回ともぜーんぶ、おっぱいでイってみるのは?
 おっぱいがとっても気持ちよくなって、イきっぱなし、体験させてあげますよ?
 絶対後悔させません……」
608TSヘルス:2010/05/14(金) 16:38:34 ID:FWLAjgMB
以上です。
射精すると女性化していく、というプロットがどうやら私のツボらしく、女性化ネタではこれと似たようなのしか浮かばない……
あとおっぱい。
609名無しさん@ピンキー:2010/05/14(金) 20:19:52 ID:8TpACIK+
私は一向に構わん
続けたまえ

いや続けて下さい是非に
610名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 00:25:09 ID:9olmz10r
無限GJ!
611名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 02:00:28 ID:xYtT+4QD
良質ナリ!GJデアル
612名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 02:33:56 ID:V4gmg4FG
このお店どこにありますか?
613名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 12:35:51 ID:qgHcf+/7
>>587
今、読み返しても興奮する
当時の見ると選択肢で内容分岐してたんだな
614名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 17:35:34 ID:LUSD1Fkm
無限ループ?
615名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 01:12:55 ID:mZuL4Z9B
いくつもの話を立ち上げては途中で放棄した某作者は責任を持って続きを書くべし
・・・いや本当に書いてくださいお願いですから。
616595:2010/05/16(日) 02:19:05 ID:UZWLLqBt
ある程度書き溜まったら投下したんだけど
なにぶん初めてのことなので勝手がわからないんだけど
>>1の注意事項だけ守っとけばいいのかなコテハンとか付けた方がいいんだろうか
617名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 02:23:57 ID:JVgSacpb
>>616
小説の長さが良く分からんが、
余り早く連投し続けるとアクセス規制食らって投稿し終わるのに時間がかかる事に注意

コテハンは兎も角、せめて題名だけでも名前欄に入れて貰えれば読み易い
618名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 08:49:14 ID:RSQp8zYo
コテハンはやめとけ。
619595:2010/05/16(日) 09:43:17 ID:UZWLLqBt
>>617,618
なる程参考にさせてもらいます
そういえば題名考えてなかったな・・・
620名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 13:53:47 ID:3KwRuO0f
>>618は荒らし
621名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 14:14:14 ID:4i7rkfdu
短いけど、抜けそうなのが来てますね^^
月曜の晩見るとしましょう(^ω^)
622名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 18:30:49 ID:I9gNs9eu
ここ、モンスター的な人外娘なネタは大丈夫だろうか?
ナメクジ娘と交わって、「今度は私のを受け止めてくださいね」って感じで女性化されてヤラれるとか。
623名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 18:47:48 ID:28X5Kpsg
ナメクジ娘と聞いてなっちゃんが真っ先に思い浮かんだ
624名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:13:36 ID:eTiiWod/
ナメクジと聞くと子供のころ読んだナメクジが体内に寄生するホラーマンガ思い出すからやめて・・・
625名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:27:30 ID:afXpfir4
>>622
ナメクジって両性具有なんだっけ? 最後は互いの子を孕んで…
626名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:34:22 ID:4fN/qPUn
なめなめくじくじ
627595:2010/05/17(月) 22:48:35 ID:Oc23nntk
初めての投下になります、というか初めてSS書きました
突っ込み所満載かと思いますが生暖かく見守ってもらえれば幸いです
628from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 22:51:31 ID:Oc23nntk

最近どうも体の調子がおかしい、体がダルイし熱っぽい
ただの風邪の様な気もするけどなにか違う下腹部に感じる妙な違和感・・・
胸が張ってる感じ・・・―――


(はあ、、、今日は学校どうすっかな昨日も一昨日も休んじゃったしな)
トントントン・・・
階段を上がってくる足音が聞こえてくる
(母さんかな)
コンコン!ドアをノックする
「祐樹起きてる?今日は学校行けそう?」
「ん〜・・・起きてるよ、まだ調子悪いけど今日は行くよ」
「そう、朝ごはんは食べる?」
「うん」
食欲はあった、いつも風邪を引いた時は一切食事が喉を通らないのに
むしろ普段より食欲旺盛だ。
「じゃあ、早く下へおりてきなさい、もう7時よ」

Tシャツに制服のズボンを履き部屋を出る、やはりどうにも体が重い
「おはよう、まだ少し顔が赤いけど大丈夫?熱はかる?」
「いや、いいよ、それより腹減った」
「まあ食欲あるなら大丈夫かな、ってかあんたちょっと太った?」
「ん、そう?」
「少しふっくらしたみたい、ただでさえ女の子っぽい顔なのに体まで女の子みたいよ」

女っぽい顔立ち以前まではそれはコンプレックスだったが
最近じゃ中性的な顔立ちが幸いして女子にそれなりにモテるし自分でも気に入っている
適当に母さんの話しを聞き流し食事を済ませる

「んじゃ、いってきます」
「はい、いってらっしゃい、あんまり無理しちゃ駄目よ」
「あいあい」
629from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 22:55:14 ID:Oc23nntk
2年4組ここが俺の教室だ
「おはよう祐樹大丈夫か?2日も休んでたけど」
教室に入りそう声をかけてきたのは中学からの友人小森
「おはようコモリン、まだ調子悪いんだけどさ2日も休んだし
 今日くらいは出とかなきゃと思って」
「うちのクラスって休む奴少ないからなんか休みづらいよな
 サボる奴もいねえし。」
別に規則が厳しい訳でも真面目な人間が多いと言う訳でも
ないのだが何故かうちのクラスはみんな毎日ちゃんと登校してくる

「おいーす」
眠そうな声で京介が教室に入ってきた
「おう、今日は休まずにちゃんと来たか、今日も休んだら家まで押しかけるとこだったぞ」
照れ隠しで素っ気無い言い方だが心配して見舞いに来ようと思ってたようだ
京介とは今のクラスで一緒になって友達になった、見た目がいかつく喧嘩も強いらしい
最初はビビッてが話してみると俺もコモリンも妙に気が合い最近ではいつも3人で一緒にいる

「ホントは昨日お見舞いに行こうと思ってたんだけど京介がバイトだったからさ、行けなくてごめんね」
「いやいやメールくれただけで十分ありがたいよ、ありがとう」

「おーい、席につけえ」
いつもと変わらないにぎやかな教室に担任の宮本先生(ミヤモー)の声が響いた。
「おはよう、え〜今日の欠席は・・・お、戸田!体はもういいのか」
「ん〜まあ、なんとか」 戸田とは俺の苗字だ
「そうか、まあ無理はするなよ、他に休んでる者もいないし今日は全員出席か
 みんなも体には気をつけろよ
 あ〜あと前にも連絡しておいたが来週は身体測定もあるからな、特にその日は休まない様に
 まあ、うちのクラスは問題ないと思うけどな」
それだけ言ってミヤモーはそそくさと教室を出て行った。

体育教師宮本 通称ミヤモー
45歳独身 この学校に赴任して20年以上になる古株の教師で生活指導も兼ねており
     うちの教師の中では結構なポジションにいるらしい
     この先生男子の評判は悪くないのだが女子の評判はすこぶる悪い
     その理由は「目がヤラシイ」「触ってくる」等であり
     実際俺もクラスメイトの女子の肩に手を置いたり、背中に手を当てたりしてるとこを
     何度か目撃しているのだが、
     男子的には「ミヤモーは独身で彼女もいないんだし少しくらいサービスしてやれよ」
     といった調子である。 
630from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 22:57:48 ID:Oc23nntk
1限目のチャイムがなり授業がはじまっても相変わらず気分が優れない
「やっぱり休めばよかったかな」少し後悔する
           ・
           ・ 
           ・
「今日1日がんばれば明日は土曜で休みだし我慢しよう」
           ・
           ・
           ・
「はあ、、お腹減ったな、お昼までまだ2時間もある」
           ・
           ・
           ・
キ〜〜ンコ〜〜ン カ〜〜ンコ〜〜ン
やっとお昼だ今日は時間が経つのが異常に長く感じる
「はあ、、疲れた」
「大丈夫?食欲はあるの?」とコモリン
「うん、食欲だけは何故かいつも以上にあるんだ、これが」
「なんだそれ、どういう状態だよ」
「風邪・・なのかなあ・・・」
「なんだ病院にはいってねえのか?」京介
「病院は、ちょっと・・・」苦笑いしながら答えると
『子供か!』と二人同時に突っ込んでくる
「まあもう少し体調が悪くなれば踏ん切りも付くんだけど、どうにも中途半端なんだよね」
「無理せず早めに行っといたほうがいいよ〜」小森
「うん、考えとく」
「こいつ・・・行く気ねえな」京介


キ〜〜ンコ〜〜ン カ〜〜ンコ〜〜ン
「おわった〜〜」
ようやく長い1日が終わった、さっさと帰ろう
「先帰るわ、じゃね」コモリンと京介に声を掛け特に返事を待つ事はせず教室を出て行く
「気ぃつけて帰れよ〜」後ろから二人の声が聞こえる
631from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 22:59:57 ID:Oc23nntk
ただいま」
「あら、おかえり、大丈夫だった?」
「朝とあんま変わらないかな相変わらずダルい、ってかなんか食べるモンない?」
「なに、学校で食べなかったの?」
「いやちゃんと食べたよ、なんかやたらお腹減るんだよね」
「ふ〜ん、台所にドーナツあるからそれでも食べてて」
ドーナツと牛乳を持って2階の自分の部屋に入ると、それを一気に平らげる
全然足りない、普段はどちらかというと小食の俺がなんなんだこの食欲は
「ねえ、他にもなんかない?」1階へ降りて行き母さんに尋ねる
「なに、ドーナツおいしくなかった?」
「いや、おいしかったよ」
「え?5個全部食べたの?」
「うん」
「食べすぎよ、夕飯食べられなくなるわよ?どうしたの、あんた」
「う〜ん、、、じゃ夕飯まで我慢するよ」
渋々部屋に戻りベッドに横になる
「な〜んか変だな俺・・・」
            ・
            ・
            ・
「腹減った」
空腹をごまかすために寝ようと思ったがまったく眠くない
「どうしよっかな夕飯までまだだいぶあるぞ」
モゾモゾ・・・
「暇だしシコるか、最近やってなかったし」
モゾモゾ・・・
「ん?」
モゾモゾモゾ・・・・
「んんん?」
起き上がりズボンとパンツを下ろして自分の股間に目を向ける
「・・・・・俺のチンコってこんな小さかったっけ?・・・」
お世辞にも大きいと言える程ではなかったにせよ、これは明らかに小さすぎる
モミモミ・・・
とにかく弄くって大きくしようと試みるも反応せず
どうなってんだ一体・・・・
不安に駆られた俺は全裸になって鏡の前に立ち自分の体を見てみる
小さく縮こまったチンコ、少し張った胸、若干丸みを帯びた体のライン
どれも前からそうだったような気のせいの様にも思えなくもない、、が
決定的に変わってしまっているのが脚のスネ毛、ほとんどない無い抜け落ちている
「どうなってんだ・・・」
632from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 23:01:25 ID:Oc23nntk
呆然としたまま時間が過ぎていく、階下から母さんの呼ぶ声に我に返る
いつのまにか外は夕暮れになっていた

「おかわり」
「ちょ、あんたもう4杯目よ?さっきドーナツ5個も食べたんでしょ?ホントにどうしちゃったの?」
「ん・・・うん・・・いいから、おかわり」
母の「どうしちゃったの?」の問いかけにギクリと身を震わせる
先程自室で目の当たりにした自分の体の異常、不安が拭えない
 
「ごちそうさま」
今まで一度の食事でこれ程の量を食べたことはなかった、母さんも驚きを隠せずにいる
「あんた、悩みでも抱えてるの?」
「え?、、、なんで?」
「いや、あんたの症状ストレスからくる過食症なんじゃないかと思って」
「ん・・・普通に悩みくらいはあるけど、病気になる程の悩みではないし、
 むしろ病気になった事が悩みというか・・・」
「明日病院いってみる?」
「ん・・・うん明日になっても体調が戻らなければいってみるよ」

食事を終えた俺は自室にもどり、ベッドに横になる
「ちょっと食いすぎたかな腹が苦しい」
「風呂はどうすっかな、、ダルいし明日朝入ればいいか、、」
空腹が満たされ程よい眠気が襲ってくる
               ・
               ・
               ・
               ・
               ・
どれくらいの時間が経ったのだろう突然訪れた体の異常に目が覚める
体が熱い、頭が痛い、頭だけじゃない体の至る所が痛い
なんなんだ一体どうなってんだ!
俺の体になにが起きてるんだ! 
「俺もしかして死ぬのか、、?」
朦朧とする意識の中そんなことを考えていた。
633from ♂ to ♀:2010/05/17(月) 23:03:37 ID:Oc23nntk
とりあえず今日はこんなとこです
もう少し先まで書けてるんですがまだチェックできないので
それが終わり次第投下させてもらいます
634名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 23:26:53 ID:W64hSARC
投下乙
635名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 01:28:41 ID:E31KyuB0
よかった
636名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 02:29:39 ID:xcArIi6n
よいですね(´∀`)
637名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 21:04:03 ID:wwgto1hB
よい感じ。
生暖かく見守ることに決定。
638from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:41:35 ID:tgwbC3QN
「ん・・・う〜ん・・・・」
部屋に朝日が差し込み目を覚ます
「俺・・・・生きてた・・・」
「?」
今の誰の声だ?
起き上がり辺りを見回す、もちろん俺以外誰もいない
昨夜の事が嘘の様に目覚めがいい、昨日までの体のダルさも熱っぽさもない
「喉渇いたな」
「???」
(今の・・・俺の声・・・?)
ベッド脇に置いてある鏡に目をやると
そこにはどこか見覚えのある顔をした女の子がこっちを見ていた
「だ・・れ・・?」
俺が今見ているのは鏡で、鏡の前にいるのは俺・・・
つまり鏡に映っているのは俺自身のはず・・・
混乱する頭をフル回転させ今の状況を理解しようとするも全く理解できない
「これ・・・・俺?・・・俺・・・・なの?」
なんで?なんでなんでなんでなんで??????

胸にはTシャツ越しでも見て取れる2つの膨らみ
昨日と同じ様に服を脱ぎ鏡の前に立ってみるが昨日見た時とは明らかに違う
縮んだ身長、小ぶりな胸の膨らみ、緩いカーブを描いた腰のくびれ、
なにより股間にあるはずのチンコもない
「グスッ・・ゥゥゥ・・・ング」
混乱しすぎて訳もわからず涙が溢れてくる
鏡に映る自分?もやはり涙を流している
639from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:43:49 ID:tgwbC3QN
「ハァ・・・ハァ・・ハァ・フゥゥゥゥ」
シュッシュッ 「ブビィーーー」ティッシュを2枚取り鼻をかみ大きく息を吸い込む
「フゥゥゥゥーーーー」
ひとしきり泣いて少し気分が落ち着いてくる
受け入れ難い現実 夢だと疑う気すらしない圧倒的なリアリティ
肌の質感、頬の涙の跡、足の裏に感じる絨毯の感触
その全てがこれは現実なんだと訴えかけてくる

コンコンッ
「もう起きてる〜?洗濯するから洗うものあったら出して〜」
ガチャッ
母はいつも部屋に入る時ノックはするのだが、ノックしてからドアを開けるまでのスパンが短い
そのせいで今まで何度オナニーを見られた事か
母はそういった事に関してはあっけらかんとしており俺のチンコを握っている姿を見ても
「ドア開けた瞬間 ビクッッ!!ってなってたし!」とゲラゲラ笑う様な人なのだが
今日はさすがに状況がちがう
息子の部屋のドアを開けたら息子に似た顔をした全裸の女の子が立っているのだ
二人の目が合い、お互いの動きが固まる
どれ程の時間固まっていただろう10秒か20秒か、先に口を開いたのは俺だった
「・・・・母さん・・・」
「あんた・・・・祐樹・・じゃないわよね?」
「俺だよ・・祐樹だよ・・・・」また泣きそうになるのをグッっと堪え言葉を搾り出す
「さっき起きたらこうなってて、俺も訳がわかんなくて」
「なんで?ホントに祐樹なの?嘘でしょ????」
「ホントだよ・・見た目はちょっと変わっちゃったけど戸田祐樹だよ」
「そう言われても・・・確かに顔は祐樹だけど、そのおっぱいは・・・?」
「うん・・下も付いてないんだ」
640from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:45:33 ID:tgwbC3QN
とりあえず一旦落ち着こうと、服を着て一階に降りておいでと促し母は先に部屋を出て行く
暫らくして1階へ降りると母はコーヒーを入れていた
「お腹は?パンも食べる?」
「いや、いい、コーヒーだけでいい」
              ・
              ・
              ・
暫らくの沈黙の後、母が口を開く
「あなたが祐樹だと言うなら、私は祐樹の言う事は信じたいから少しだけ質問させてもらっていい?」
「うん、いいよ、なんでも答える」
「まず、私の名前は?」
「戸田博美 今年で大台の40歳」
「大台言うな! まだ若いわ!」
「じゃあ、お父さんは?」
「戸田栄治、生きていれば今年で48だっけ」

父は3年前に他界している、仕事一筋の人で日曜祝日にもあまり家にいなかった
当然遊びに連れて行ってくれる事などほとんど無かった
その変わり母はいつも一緒にいてくれた、父の収入はなかなかのモンだったらしく
子供の時はよくおもちゃを買ってもらえたし、ランチにも連れていってくれて
友達にはよく羨ましがられた
父親とはそういうものだと思っていた事もあり特に寂しさを感じる事もなく
なに不自由ない幼少期を過ごした
そんな父も俺が中学2年の時に突然の病魔に襲われこの世を去った
二人で住むには少し広く感じるこの家と、俺には想像も付かない多くの貯金を残して
641from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:47:47 ID:tgwbC3QN
「他には?」
「ん?ん〜そうねえ じゃあ、私のパート先は?」
「駅前のスーパー『ピーッコック』、時給750円
 社員さんで5歳年下の原田さんをどうやって落とそうか模索中」
「もう落としたし」
「あ、やっぱこないだ夜遅かったのはそうだったの?w」
「ふっ私にかかれば男の1人や2人などチョロいもんよ」
話しがすぐに脱線しては、またすぐに話しの本筋に戻る
そんなやりとりをしている内にさっきまで流れていた重たい空気も少しづつ緩和されていく
             ・
             ・
             ・
「う〜ん、これだけ知ってるとなるとやっぱり祐樹なのね」
「よかったよ信じてもらえて、いやなにも問題は解決してないんだけどね
 とりあえず家を追い出されなくてよかった」

「うん、じゃあ本題に入ろうか・・・・」
「やっぱり避けては通れないよね、その問題」
「スルーはできないわね」

「まず、自分で思い当たる節はある?こうなってしまった原因とか」
「ないよ、体が女になる原因なんて、さっぱりわかんないよ」
「やっぱりそうよねぇ、病気・・・と捉えるべきなのかな」
「ここ数日の体調不良や異常な食欲が関わってるのは間違いないよね」
「う〜ん・・・・病院いってみる?」
「突然女になりました!って?」
「う・・う〜〜〜ん・・・」
「病院いったら変な施設とかに移されそうで怖い」
「そんな事絶対させないわよ!」
「でも、ありえない話しじゃないでしょ?」
二人『う〜〜〜〜〜〜ん』
642from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:49:41 ID:tgwbC3QN
「もう、こうなったものはしょうがないし受け入れるしかないのかな」
「あんた急になに達観してんのよ、諦めるの早すぎでしょ」
「いや、諦めたというかさ、突然女になったんだし突然男にもどるかもしれないし
 それに俺は俺だし中身はそのままだし、なにか不自由な事あるのかなって考えると
 別にいいかって気がしてきた、元々女っぽいって散々言われてきたしね」
「なんで、そんなポジティブなのよw真剣に悩んでる私が馬鹿みたいじゃない」
「ポジティブな性格は母さん譲りだよw」
「さっき私が部屋に入って行った時は泣いてたくせにw」
「き・気付いてたのか・・・」
「で、学校はどうするの?」
「もちろん行くよ」
「どっちで?」
「どっちって?」
「男として行くのか女として行くのか」
「そりゃもちろん男だよw俺は男じゃん」
「まあ、あんたがそれでいいなら私は協力するだけだけど
 まず学校には話ししにいかなきゃいけないわよねぇ」
「見た目はこんなんですけど立派な男の子ですって説明してねw」
「なに他人事みたいに言ってるの、あんたも一緒に説明すんのよ」
「え〜めんどくry」
「それだけじゃないわよ、京介君やコモリンはもちろん学校のみんなにも色々聞かれるわよ」
「一躍 時の人じゃん、見物料取ろうかな」
「バカな事ばっかり言ってないでもう少し真剣に考えなさい」
さっきまでの不安が嘘のように落ち着きを取り戻していた
寧ろ今の状況を楽しめるまでになっていた
母さんと話して改めて母さんはいつも俺の味方だと実感したせいかもしれない
643from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:51:53 ID:tgwbC3QN
「さて、、現実的な問題としてその格好はまずいわね」
「ん?なにが?」
「おっぱいもチラチラ見えてるし、ズボンもそれブカブカでしょ?」
「う・・たしかにトランクスもブカブカで履き心地悪いんだよね」
「とりあえず下着は必須ね、制服も着れないんじゃない?」
「うん、たぶん」
「せっかくだから洋服もあったほうがいいわね、
 じゃあ、洗濯だけしたら買い物に行こ、お昼も外で食べましょ」
「うん、わかった」
「じゃあチャッチャッと済ませるからあんたは外に着ていけそうな服ないか探してきなさい」
「おっけー」


部屋に戻りタンスを漁る
「確か中学の時着ててまだ捨ててないやつあったよな」
「ん〜これくらいか」
唯一、今の体型でも着れそうな服を見つけ袖を通す
若干ウエスト部分が緩いがこのくらいならベルト締めれば問題なさそうだ
「あ!そうだ昨日も風呂入ってないんだった、外出るならシャワーくらい浴びていこう」
着ていく服を決め1階へ降りていく
「昨日風呂入ってないし軽くシャワーだけ浴びてくるね」
「え、早くしなさいよもうすぐ洗濯終わっちゃうから」
「すぐ済むよ」
644from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:54:26 ID:tgwbC3QN
シャーーーーーッ
「ん〜〜〜〜気持ちいい、寝てる時結構汗かいたしな」
「しかし、裸になってみると改めて女になった事を実感するな
 胸やお尻が男の時と違うのは言わずもがな肌なんて、ありえないくらいスベスベだし
 これが女の体なんだなぁ・・・」
女性経験もそれなりにあり女の体に初めて触れたわけではないのだが
自分自身の体として触れるとより一層肌のきめ細かさに驚かされる
「髪は洗った顔も洗った、次は体か・・」

自分の体とはいえ女性の体、特に胸や股間といった場所に触れるのは若干抵抗がある
それはやはり、そういった場所を触るという行為に必ずヤマシイ気持ちが付いて来るからだ
(これは自分の体なんだ悪い事をしている訳じゃないんだ)
自分自身にそう言い聞かせながら体洗い用のスポンジにボディソープを付け泡立たせる
首から肩、腕といつもも通りの順番で洗っていく
いつも通りなら次は胸板からお腹を洗うことになる
「ふうぅ〜〜」
一息ついて一気に首元からお腹までスポンジを滑らせる
「っんふ」
途中胸の突起に触れた時に思わず声が漏れてしまう
(ヤバイ!ちょっと怖い)
(俺は自分の体を洗っているだけなんだ、変なことはしていない大丈夫だ)
何度も言い聞かせながら上半身を洗い終える
そしてお尻と脚の付け根から足の爪先へと手を進め、残すは股間のみとなった
(洗わない訳にはいかないよな・・)
覚悟を決めて股間を前後にスポンジを滑らせる
ゾクッ
背筋に鳥肌が立つような感覚が走る
「なんだ今の」
もう一度スポンジを滑らせる
ゾクゾクッ
「ッンン、フゥ」
男の時に感じた感覚とは全く異質の衝撃に戸惑う
「ふぅ〜、ふぅ〜〜――これはもたねえ、怖すぎる、女の体怖すぎる」
そんな事をしていると外から母さんの声が聞こえてくる
「祐樹〜まだなの〜〜? もうすぐ12時よ〜」
「あ、うん!もう上がるよ!」

準備も終わり母さんと共に玄関をでる
一瞬、母さんの顔がやたらニコニコしている事に気付き一抹の不安がよぎるのだった
645from ♂ to ♀:2010/05/18(火) 21:59:57 ID:tgwbC3QN
本日分は以上です
なるべく自然に女体化を受け入れる流れを書きたかったのですが
これが精一杯でした
646名無しさん@ピンキー:2010/05/18(火) 23:03:17 ID:9GxMBh0K
投下乙。
普通この手のパターンだと本人が戸惑ってて周りがノリノリなのに
その逆パターンとはw
647名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 10:40:06 ID:Ge2/KTT9
乙です〜!(*´Д`*)スバラシイ

ひとつ気になったのは、この手の話の王道「尿意を感じてトイレに行って・・・(*゚д゚*)オォ」って
シーンが無いことかな・・・
648名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 12:17:33 ID:Kr29jI6I
母親が下着買いに行くのウキウキしたり
弟がいて、お風呂で乳揉まれる作品に似てね?
649名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 18:36:51 ID:BHdbZHlv
これからに期待
650from ♂ to ♀:2010/05/19(水) 19:33:44 ID:x/D24Zji
>>647
すいません、そういうシーンはあまり好きじゃないのであえて削らせてもらいました

>>648
TS物で学校物の時点である程度ネタがかぶるのは仕方ないと割り切って書いてます、
参考にしている作品もありますしね
それでも余りに類似しすぎていて読んで不快になる人が続出する様であれば
投下は見送りたいと思ってますので、ある程度は大目に見てやってください
651名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 20:10:24 ID:v6MlayEt
>>650
あまり気にすること無く淡々と投下するのが良いかと
ネタがかぶっても料理人次第でどうにでもなるから
652名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 12:04:09 ID:6Lj0eiUN
ネタ被りとか気にしてたら何も書けないよ?
その手の言い掛かりもスルーでお願い。
653from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:20:27 ID:gYoM2Glh
母が運転する車に乗っておよそ15分駅前のデパートに到着した
「さ、着いたわよ―― どうしたの?早く降りなさい」
母に車を降りる様に促されるが、今になって人前に出るのが恥ずかしくなってきた
「母さん1人で行ってきてくれない?」
「今更なに言ってんのよ、さっきの威勢はどうしたの」
「いや・・やっぱりこの姿を人に見られるのが・・・」
「まったく、母さん譲りのポジティブさはどこにいったのよ
 あんた、私が言うのもなんだけどはっきり言って可愛いわよ自身持ちなさい」
「いや、可愛いとかそういう事じゃなくて・・知ってる人に見られたら・・・・」
「学校にも行くんでしょ?学校行ったら知ってる人ばかりよ
 明後日から登校するんだったら尚更人前に出る事に慣れとかないと」
それもそうだここで嫌がってら、とても学校になんて行けない、意を決して車を降りる

地下駐車場からエスカレーターに乗って2Fファッションフロアへとやってきた
「まずは下着ね! ん〜〜〜ワクワクしてきた!!」
さっき家を出る時ニコニコしてたのはこれか、母さんは俺を着せ替え人形化して楽しむ気だ
俺が昔から女の子みたいだと言われていた1番の理由はこの母にある
ちっちゃい頃はいつも女の子の様な服ばかり着せさせれていたのだ
物心が付いて、周りの目を気にするようになってからはさすがに女物の服を着る事は無くなったのだが
よく「娘がほしかった」と母さんは言っていた
「なにしてんの早くいらっしゃい、ユ〜ウちゃん」
駄目だ完全にスィッチが入ってしまっている、こうなると手が付けれない
さっきはこんなナリでも男と主張する俺に協力すると言ってたのに・・・
周りの視線など気にしている余裕は無くなっていた、今はどうやって母さんの攻撃をかわすか
それのみに脳をフル回転させていた
654from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:22:30 ID:gYoM2Glh
躊躇しながら女性下着売り場に足を踏み入れるとすでに母さんはいくつかの下着を手にとっていた
「これなんていいんじゃない」
「こっちもどう?」
「そっちのも祐樹に似合いそう〜」
すでにテンションマックス俺の話しなんて聞きやしない
「普通のでいいよ、普通ので」
「駄目よ!せっかくなんだからオシャレしなきゃ!」
「ってか、なんでブラジャーだけじゃなくてパンツまで選んでんの!?」
「そりゃあ・・・上下合わせといた方が見栄えがいいじゃない」
「いやいや理由になってないよ、下は今まで通りトランクスでいいよ」
「その体にトランクスはおかしいでしょ、大体あなたに合うサイズのトランクスなんてないでしょ」
「そんなの見に行ってみなきゃわかんないよ」
「ないわよ、1番小さいSサイズでもガバガバになるわよ、
 それにお金出すのは私よ」母がニヤリと笑う
駄目だ、聞く耳持つ気ねえ、これはいつもの言い負かされるパターンだ
案の定、取り付く島も無い流れで母は自分好みの下着をかごに入れていく
「ってか、それサイズ合ってるの?」
「・・・・・・うっかりしてた、そういえばあんたカップいくつ?」
「知るわけないだろ!」
「ちょっと店員さ〜ん」
母は店員を呼び俺の寸法取りを頼む
          ・
          ・
          ・
「ん〜〜Bカップかぁ、Cは欲しかったわねえ」
「どっちでもいいよ、胸の大きさなんて」
気付くと下着売り場へ来て1時間が経過していた、もういい加減ここから出て行きたくなっていた、
当然の事ながら男が長居する所じゃない 
「さあ!次は洋服見にいくわよ〜」
「ちょ、ちょっと待ってよ母さん、休憩しよお腹も減ったし」
「あぁ、そうねえ、あんた朝も食べなかったもんね、もう1時を回ってるしお昼にしようか」
655from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:24:42 ID:gYoM2Glh
1階のフードコートで母と食事していると、ふと周りの視線に気が付いた
近くの席に座った男性やすれ違いざまに男性がチラ見してくる
「俺の格好変かな、男物の服ではあるけど今の俺が着ても違和感ないと思ったけど」
母に尋ねてみると母はフフッと笑い
「周りの男の人でしょ?あんたが可愛いから見てんのよ」
まさか、と思ったが元々顔にはそれなりに自信があったし可愛いと言われて悪い気はしない
素直に自分は可愛いという事にしておこう


食事を終え洋服を選びに再びファッションエリアへ
「ん〜〜〜あれもいいし、これもいい、とても選びきれないわ」
例によって俺の意見など聞く気はないようだ
「うん、とりあえずこれとこれ試着してみよ!サイズもたぶんこんなもんでしょ」
と言って差し出してきたのは白地に花柄のワンピースで裾がフリフリのやつだ
もう一方は黒のTシャツに黒の超ミニスカート
「一応聞くけど、俺に拒否する権利は?」
母は満面の笑みで一言
「な い わ よ」
予想通りの答え
「はぁぁぁ〜〜」と大きく溜息を吐き洋服を受け取り試着室に入る
まず黒の上下を着てみる非常に残念なことに俺の体にジャストフィットだ
「着替えたよ」
母がカーテンを開け感嘆の声を上げる
さっきまでのがテンションマックスの状態だと思ってたのはどうやら間違いだったようだ
さっきよりもさらにテンションが上がってしまった、すぐにもう一方も着てみてと促される
嬉しい様な恥ずかしい様な情けない様な複雑な気持ちでまた着替える
カーテンを開けると再び母の感嘆の声、手には次に着せるつもりであろう洋服を持っている
こうして服を着ては脱いで、脱いでは着るという一連の動作は母が満足するまで延々と繰り返された

無限ループからようやく解放され近くのベンチに腰を掛ける
時計を見るともうすぐ5時になろうとしていた
「あんな狭い試着室に3時間近くも・・・」
どっと疲れが押し寄せてくる
「もう帰りたい・・・」
相変わらずニコニコ顔の母が会計を済ませ大きな紙袋を両手に戻ってきた
結局何着買ったんだこの人・・・怖くてとても聞けない
「もう疲れたよ、そろそろ帰ろう」
「なに言ってんの、制服がまだでしょ」
そうだった、まだそれが残っていた
「上の階に取り扱ってる店があるから行きましょ」
重い体を引きずり売り場へ向かう
656from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:27:00 ID:gYoM2Glh
「すいませ〜ん早乙女高校の制服ほしいんですけど」
「はいはい〜」奥から初老の女性がでてくる
「女生徒の夏服でよろしい?」
「男子生徒用でお願いします」間髪入れず俺が答える
洋服は母の言いなりになったが制服だけは譲れない
「男子生徒用でいいの?」店員の女性が目を丸くする
「かまいません」再び間髪入れず答える、母にはしゃべらせない
怪訝な表情を浮かべながら男子生徒用の制服を用意する
「サイズはどうします?」
「一番小さいのはどれですか?」
「今用意できる物で一番小さいのはこれだねえ」
「試着していいですか?」
「あなたが?」再び怪訝な表情を浮かべ尋ねてくる
「・・・・・はい」
「どうぞ、試着室はそっちですよ」
試着室に入りズボンをはいてみるがウエストも裾も全然合わない
「あの〜もうワンサイズ小さいのないですか?」
「それより小さいのとなると特注品になるから
発注して取り寄せるまで2週間くらいかかるよ」
「2週間!!そんな明後日には必要なのに」
「そう言われても、すぐっていうわけには、ごめんねえ」
落胆する俺とは対象的に満面の笑みを浮かべる人がいる、もちろん母だ
今まで静かにしていた母が水を得た魚の様にしゃべりだす
「サイズが合わないならしょうがないわね、あきらめましょう」
「本当にごめんなさいねえ」
「いえいえ気にしないで下さい、いえね文化祭で男子生徒の制服を着る事になったんですけど
 この子ったら男子が来た制服は着たくないって言うもんだから
 やむを得ず新調しようと思ってたんですけど無いなら仕方ない、
 この子も諦めもついたでしょ」
よくそんな作り話しができるな、しかもなんだその笑顔は、今まで見た事ないぞ
「そうでらしたの、ごめんなさいねお嬢ちゃん」
「じゃあ行きましょ、どうもお邪魔しました」
そういって販売店を後にする
「あれ?帰るの?」
「うん女子生徒の制服ならアテがあるから、買わずに済むかもしれないわ」
どういう事だ?と思ったがとにかく今日はもう疲れたの今度聞く事にする
その後1階の食品売り場で晩御飯の買い物をして帰路についた
657from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:29:13 ID:gYoM2Glh
家に着き居間のソファに倒れこむ
「疲れた〜〜〜」
「買い物だけでなんでそんな疲れるのよ」
あんたのせいだよ!!喉まで出かけた言葉を飲み込む母と喧嘩する元気もない          
「そんな所で寝たら風邪引くわよ」遠くの方で母の声が聞こえる・・・・
           ・
           ・
           ・
「もう起きなさい」母の声で目を覚ます
「んん〜〜〜」大きく伸びをし時計を見る、時計の針は9時半を指していた
「寝るなら自分の部屋で寝なさい」
「んむう・・・」目を擦りながら上体を起こす
「ご飯は食べない?」
「食べる・・・」
「じゃあ暖めなおすわね」
眠気と戦いながら箸を進めていく、食べ終わる頃にはすっかり目が覚めていた
「ごちそうさま」
「お風呂沸いてるけど入る?」
「うん入る」
「そう、じゃあ!」と今日買ってきた紙袋をガサガサと漁りだす
取り出したのは薄いピンクの下着上下セット
はいっと差し出す、これを身に着けた俺を早く見たくて仕方ないといった様子だ
半ば諦めた気持ちでそれを受け取り風呂場へ向かう
658from ♂ to ♀:2010/05/20(木) 22:30:55 ID:gYoM2Glh
風呂から上がりピンクのパンツを手に取る
「こんなちっさいのはけるかぁ〜〜〜?」
いつも履いてるトランクスの半分くらいしか面積がないんじゃないかと思う程の
布地に足を通すと意外にも自分のお尻に見事にフィットするから驚きである
 
居間へ戻ると今か今かと待ち構えてた母が目を爛々とさせながら
「履けた?ちゃんと履けた?」と興奮気味に聞いてきた
「うん、サイズも丁度だった」
「見せてみ、ほれ見せてみ」
おっさんか、こいつは
今日買ってきた寝巻き用のジャージのズボンをずらすとピンクの布地から白い脚が伸びている
「かわいいいいい〜〜〜」また感嘆の声を上げる
気恥ずかしさもあったが、もうここは母のテンションに乗ってしまおうと
ジャージを上下共脱ぎ捨て、下着姿で母の前をモデル歩きで往復する
こうなると、もう止まらない
「次これ着て、これ!」と洋服を次から次へと差し出しプチファッションショーが開催される
             ・
             ・
             ・
気付けば12時になっていた、俺達はなにをやっているんだと我に返り、
再び疲れがどっと押し寄せる 
「そろそろ寝ようか」さすがの母さんも疲れたようだ
「うん、おやすみ」
2階の自分の部屋に上がりベッドに横になると今日1日の事を思い起こす
「すごい1日だったなあ、人生の転機どころじゃないぞ
 なんてたって女になっちゃったんだもんな、学校のみんなは俺見てなんて言うかな」
(受け入れてもらえるんだろうか?)不安がよぎる
「コモリンと京介だけには先に言っとくか」
あの2人ならまだ起きてるだろ、携帯を手に取り二人にメールを送る
『明日時間ない?ちょっと2人に話したい事があるんだけど』
送信すると、すぐにコモリンから返信が来た
『いいよ〜、なに大事な話しなの?』
程なくして京介からも返信が来た
『午後1時からバイトだから午前中ならいいぜ』
『じゃあ朝の10時に駅前のマックにきてちょ』
メールのやり取りを終え明日2人がどんなリアクションをするのか
期待と不安が入り混じったまま眠りについた
659名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 01:17:55 ID:Ozv3/YEF
まだ途中かな?
取り敢えずGJ!

男の子しか居ない母親にとっては夢の様な出来事何だろうなあ、良く娘と買い物したり可愛い服着せたりして見たいとかあるし、にしてもいい雰囲気だな、続きが楽しみだ。
660名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 12:47:25 ID:hKuGMUeg
いい感じに精神的、社会的な女性化が進んできましたね。
主人公に精神的な落ち込みがないので安心して読めます。やっぱり母の存在が大きいのか。
661名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 13:13:03 ID:VEzg6cU9
最近の10代の子を見てると案外あっさりと状況の変化を受け入れそうだから、昔見たいなリアクションは無いかもね。
むしろ本人も母親も大喜びなパターンが普通かも知れないが。
662名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 14:19:50 ID:yEL2NBZC
女性化による幸せなんて認めたくない
だから
お父さんがいやがる娘の最初の相手になれば
あっというまに泥沼に
663名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 06:42:24 ID:wcuNEtrp
>>658
なかなかいいね。早めに続きを頼む。
664from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:47:40 ID:gNupUMoC
8時30分――
ピピピ!ピピピ!ピピピ!
「う〜〜ん、・・・」
セットしておいた携帯のアラームで目を覚ます
(ちょっと早くタイマーをセットしちゃったな、もう少しだけ寝ていようっと)
普段は目覚めは良い方なのだが昨日の疲れからか瞼が重い
            ・       
            ・
            ・
8時50分――(まだ大丈夫だ、準備と朝飯に30分、チャリでマックまで20分、
        いけるいけるあと10分は大丈夫)
            ・
            ・
            ・
            ・
            ・
(ん〜〜〜布団気持ちいい・・・・ はっ!!)
壁に掛けられた時計はすでに9時半になろうとしていた
「ぬぁぁぁあああ!!」
「まじぃ、これはまじい!!俺から約束を取り付けておいて俺が遅れたら洒落にならん」
さすがの温厚なコモリンでも怒る、京介に至ってはなに言われるかわかったもんじゃない
大慌てで寝巻きを脱ぎ捨てタンスを漁り、着ていく服を選ぶ・・・
「だ!か!ら! 男物は大きすぎて着れないって言ってるだろうが!!」
自分で自分に大声で突っ込みを入れる、こんな事してる場合じゃない
(昨日買ってもらった服は・・・まだ下だ!)
ドタドタドタッ――ダンっっ! 下着姿のまま階段を駆け足で下りる 
「こらっ!朝からなに騒いでんの!」母に叱られるも今はそれ所じゃない
服が置いてるはずの居間へ駆け込む――・・・が!
(ない!昨日ここにあったのに無くなってる)
「母さん!ここにあった昨日買った服は?どこ!?」
「ああ、それならあんたの部屋のタンスはもう一杯だから、クローゼットにさっき仕舞ったわよ」
「2階かい!!」今降りてきたばかりの階段を再び駆け上がる
我が家には2階にウォークインクローゼットがあるのだが
もっぱら洋服好きの母専用クローゼットと化している
665from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:50:02 ID:gNupUMoC
ドアを開け中を見渡す 昨日買った服は入ってすぐ右手にズラリと並べられていた
(二人に会う訳だし、いきなり派手なのはないよな)
そう思いなるべく地味目の服を探すが・・・ない! 
どれもこれもフリフリが付いてたり、スカート丈が短かったり、胸元がぱっくり開いてたり
とてもあの二人に会いにいけそうな服はない、
母にまかせっきりにしたのは失敗だったと今更ながら思う
(どうする?)唯一、着ていけそうな男物の服は昨日着て洗濯に出してしまった
「あんたさっきからなにしてんの?」
「ひゃっ!」突然後ろから声を掛けられ驚きのあまり漫画の様に飛び跳ねてしまう
「あははははっ、なにそのベタなリアクション」母が手を叩いて笑う
「びっくりさせんなよ!もうっ!」
「あはははは、ごめんごめん、そんなに驚くとは思わなかったから
 ――で、あんたなにしてんの?どっか行くの?」
「ああ、うん学校行く前にコモリンと京介だけには先に言っとこうと思って
 今から駅前のマックで会う約束してるんだ、ってそんなノンキに喋ってる場合じゃないんだってば
 10時に約束してんのに」
「だったらなんでもっと早く起きなかったのよ、もう間に合わないじゃない」
「急げばまだ間に合うよ、だから急いでんの邪魔しないで」
「邪魔なんてしてないでしょ、せっかく手伝ってあげようと思ったのに」
「それより、なんでこんなフリフリのばっかしなんだよ、今日着ていく服ないじゃん」
「なんでよ、着ていけばいいじゃない似合ってたわよ?」
「いきなりこんな服着て行ったら変態みたいじゃないか、二人共引いちゃうだろ」
「そ〜う?全然変じゃないと思うけど・・・・でも、じゃあどうするの?
 他に着れる服もってる?」
「・・・ない」
「じゃあ、ここから選んで着るしかないじゃない、
 ほらほら、こうしてる間にも時間は過ぎているわよ時間ないんじゃなかったの」
「う〜〜〜〜・・・」
このままここで悩んでいても二人に迷惑をかけるだけだ、渋々服を手に取る
選んだ服は肩が露出したカットソーにデニムのホットパンツ
急いで準備を整え時計を見ると時刻9時55分――完全に遅刻だ
昨日車でも15分近くかかったのだ、細い路地を抜けて近道しても15分はかかる
だがこれ以上迷ってる暇はない急がねば
「いってきます!」
「あんまり焦ってスピード出しすぎちゃ駄目よ!!」
母の声を背にチャリに跨る・・・いや跨げない!足が届かない
「な、なにぃぃぃ!!」ここへ来てこのタイムロスは痛い
元々の俺の身長は160後半、現在の身長はおよそ150cm
今まで乗ってた自転車にそのまま乗れるはずがない
一番下までサドルを下げて飛び乗る
(よしっ今度こそっ!)力一杯ペダルを漕ぎだしていく――
666from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:52:22 ID:gNupUMoC
「はぁはぁはぁ・・・・」
15分オーバーでようやくマックに到着――猛然と自転車を漕いだせいで息が上がる
「はぁはぁはぁ・・あちぃ・・・」
まだ午前中とはいえ初夏の日差しの中の全力疾走は無謀だ
「ふぅふぅ・・・」呼吸も整えきらないまま店内へ入る
(やっぱ2人共怒ってんだろうな・・・・)
店内を見渡し二人の姿を見付ける
「遅くなってごめ〜〜ん」2人のご機嫌を伺う様に努めて明るく振舞う
ぽか〜〜んと口を開けたまま固まる2人
――当然である、2人が待っているのは男の祐樹であり、けっして女の祐樹ではない
(あぁ、そういえばそうだった)
起きてからバタバタしすぎて2人をここに呼んだ目的を忘れていた
(二人がこうなるのはわかってたんだし、怒られる事もないんだったらもう少し遅れてもよかったな)
心の中で悪魔が勝手な事を呟く
「え〜〜っと・・・」(なんて説明しよっかな・・・)
やはりこういう流れになるのは予想できたのだし前もって、どう説明するべき考えとくべきだった
いまさら後悔してももう遅い、どうにか2人を納得させなければ
そうこうしてる内にコモリンが口を開く
「祐樹君・・の妹?・・・・」
「あいつ妹なんていたの?」引きつった顔で京介が尋ねる
「いやぁ、聞いたこと無い」さらにひきつった顔でコモリンが答える
「ちがうんだ、その・・俺なんだ」うまく言葉が出てこない
「ど、どれなんだ?」京介がおかしな言葉を投げかけてくる、
相変わらず女の前だとテンパってしまう様だ
「ん〜っと、俺が祐樹なんだ、こんな格好だけどホントに祐樹なんだ」
「!!・・・」2人共絶句する
「と、とりあえず座っていいか?」
京介の横に座ると、ありえない程距離を空けられる
「そ、そんな離れなくてもいいだろ!」
ある程度は覚悟していたがここまで拒絶されると、さすがにショックだ
「い、いや、そういう訳じゃないんだ、すまん」
「これはなにかのイタズラかい?妹なんだろ?」コモリンが怪訝な表情で尋ねる
「いや、ちがうんだってば、ホントに俺なんだ」
「だから、どれなんだ」(お前は黙っててくれ京介、話しがこじれる)
「いきなり信じて貰えないだろうけど、ホントのホントの本当に俺なんだ、祐樹なんだってば」
全く説明になってないのは分っている、しかし自分が祐樹だと主張する言葉以外出てこない
(やべぇ、どうしよう・・・)
しどろもどろになりながら説明を続けていると、
それまで疑いの目で見ていたコモリンが、ふと俺の後方に目を向ける
「おばさん」
振り向くと店の入り口には母が立っていた
(援軍きたあああああ!!)心の中でガッツポーズをとる
667from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:54:15 ID:gNupUMoC
「ごめんなさいね二人共日曜の朝から呼び出しちゃって」
俺達の座る席の前までやってきて母はそう告げる
「えっと、おばさん、この子は・・・?」コモリンは信用に足る人物の登場にすぐさま話しを切り出す
「あら、まだ話してなかったの?」母がチラリと俺の方に目を向ける
「いや、話したんだけどさ、やっぱすぐには信じてもらえなくて」
「そりゃ、そうよねぇ、私もとても信じられなかったもん」
(いや、あんたは結構すぐに信じてたぞ、20〜30分の会話で、もう服買いに行こうとか行ってたし)
「じゃぁ、この子がホントにあの祐樹なんですか?」恐る恐るコモリンが尋ねる
「どうやら、そうみたいなのよ〜」ニコニコしながら母が答える
「どう?2人から見て祐樹は、可愛いと思わない?」
どうやら急に出来た可愛い娘を自慢したくてしょうがなかった様だ
(やめてくれ母さん、今はそういう空気じゃないんだ)
「あ、あぁ、うん元々端正な顔立ちだったけど、さらに磨きがかかったんじゃない」
コモリンがお世辞とも取れる言葉を並べる
「やっぱり?そう思うわよね!祐樹は元々女に生まれてくる運命だったのよね!」
コモリンの言葉を受け母の暴走に拍車がかかる
「ちょっ!母さん!!」この流れはまずいとすかさず母を制止する
「2人共まだ混乱してるんだ、あんまりおかしな事言わないでよ」
「え?あぁ御免なさい、ちょっと先走っちゃったかな、なにか飲む物買ってくるわ
 あんたは?今日はまだなにも食べてないでしょ?」
「ああ、じゃあ俺のも適当に買ってきて」

「ふう」と一息ついてコモリンの方に目を向ける、俯き加減で今一つ焦点が合ってない様だ
(そういえばさっきから一言もしゃべらないけど京介はどうしたんだろう)
横にいる京介の方をみると、やはりコモリンと同じで俯き加減である、ただ一つ違うのは
がっつり見ている、なにを?・・・俺の脚をだ!
ガン見しているデニムのホットパンツから伸びる白い脚を
(こ、こいつ・・・・)
俺の視線に気付き慌てて窓の方を向く
(バレバレじゃねえか、いつから見てたんだよ)少し吹き出しそうになるのを堪え平常を保つ
「あのさ・・・・お前はどう思ってるわけ?」俯いていたコモリンが突然口を開く
「え?」
「今の自分の状況をどう捉えてるの?」
「ん・・ん〜〜〜正直まだ戸惑ってるよ昨日の今日でまだ整理付いてない部分も多々あるし、
 まあ、あの母親を見てもらえばわかると思うけど、それ程ネガティブな捉え方はしてないかな」
「なんでお前ら親子はそんなプラス思考なんだよ、
 はぁ〜・・・お前が今の自分を受け入れているなら、俺らも今のお前を受け入れるしかねえじゃねえか
 なあ、京介?」
「え?あぁ、うん・・・で、なにが?」
「聞いてないんかい!!」2人同時に突っ込む
668from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:57:07 ID:gNupUMoC
「なに店の中で騒いでんの?周りの人に迷惑よ」
ハンバーガーとドリンクの乗ったプレートを持った母が戻ってきた
(さっきあなたも騒いでたじゃないか)
「でも少しは打ち解けたみたいね、あなた達の関係がギクシャクするんじゃないかと思ってたけど
 その心配はなかったみたいね」
そう言いながらハンバーガーをとドリンクを俺に手渡し、コモリンの隣に座る

「で、明日から学校どうするの?」コモリンが当然とも言える疑問をぶつける
「うん、いくよ」なんの迷いもなく軽快に答える
「いや、そんな簡単に言うけど、色々と問題じゃない?」
「まあ、その辺は明日学校行って先生と相談してみないとね」
「あぁ、そうその話しなんだけどさっき宮本先生に電話して事のあらましを説明したんだけど
 宮本先生だけでは判断できないんで明日校長先生と教頭先生を交えて5人で話しする事になったから
 いつもより早めに来てって、あなたもそのつもりでね」
「あ、もうミヤモーに話したんだ、なんて言ってた?」
「とても信じられないって」
「そりゃそうか」
「いきなり信じろってのが無理な相談だね」コモリンが少しおどけて言う
「じゃあ、たぶん明日の朝一は教室にいかず直接校長のとこに行く事になるだろうから
 コモリンと京介はみんなにある程度話しておいてね」
「え?なんで?いいの?」コモリンが不思議そうに言う
「うん、いきなり女の姿でみんなの前に現れてもさっきの2人と同じ様になるだろうし
 みんなにも心の準備をしておいてもらったほうがいかと」
「なるほどね〜・・・でも信じてもらえるかなぁ・・・・あ!」
そう言いながらコモリンの視線は再び俺の後方の入り口に向けられる
669from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 12:59:16 ID:gNupUMoC
つられて俺も後方に視線を向ける、店に入ってきたのは同じクラスの女子3人
コモリンの姿を見つけると手を振り近寄ってくる
「こもり〜ん、どうしたの朝から、あ、京介君もいる」
「ん、いやちょっと・・うん、なんとなく」言葉を濁し俺の方を見てくるコモリンは目で合図を送る
この場でこの3人に言っもいいか?という事なのだろう
コクリと俺は頷くとコモリンが話し始める
「え〜〜っと、こちらのお嬢さん、戸田祐樹君です」
「なんだよ、それ〜〜」もっとマシな言い方はなかったのかと、思わず俺と母さんは吹き出してしまう
事態が飲み込めない女子3人はぽか〜んとしている、さっきのコモリンと京介と同じ状態だ
「驚かしてごめんなさいね〜」母がヤンワリと割って入る
「実はね・・・」
母が3人に事の顛末を話す

にわかに信じられないといった表情を浮かべる3人だが、
コモリン、京介、そして俺の顔を何度も見直し嘘を付いてる風ではないと判断したのか
「きゃ〜〜〜戸田ちゃん可愛い〜〜〜」と突然騒ぎだす
「ちょっあんま騒ぐなって」3人を俺が制止しようとするが
「声も超可愛いし!!」
「これは嫉妬する!!」
「私と結婚しよ!!」
全く聞く耳もたない
「ねね、ちょっと立ってみてよ」腕を掴まれ強引に席から立たせられる
「足ほっそっ! なんでそんなスタイルいいの、どうやったの?」
「し、知らねえよ、気付いたらこうなってたんだよ」賞賛の嵐に照れくさく顔が紅潮していくのが分かる
この流れは予想していなかった、最悪の展開としてキモがられ、白い目で見られる事も覚悟していただけに
完全に肩透かしを食らう
670from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 13:01:07 ID:gNupUMoC
そうこうしていると店の店長さんらしき人が俺達の元にやって来た
「すいません、他のお客様の迷惑になりますので、もうすこしお静かにおねがいします」
ちょっと五月蝿すぎた様だ、代表して母が店長さんに平謝りする
女子3人組もさすがに大人しくなり、ようやく話しが出来る状態になった
「まあ、そういう訳だから明日からニュー戸田祐樹をよろしく」
なんとなく疲れたので3人を追っ払おうと一旦話しを区切ろうとする
「おっけー、しゃべってみると普段の戸田ちゃんと変わらないし今まで通り仲良くしようね」
嬉しい事を言ってくれる、俺はどうやら友達に恵まれてる様だ

女子3人組はこれから映画に行くらしく、もう時間だと言って結局なにも食べず店を出ていってしまった
時刻はもうすぐ12時になろうとしていた
「あ〜そろそろ家戻らねえと」今日ほとんどしゃべってない京介がようやく喋りだした
「あら、用事があったの?」母が尋ねる
「バイトっす、家で母親が昼飯用意してくれてるから、それ食ってすぐいかないと」
「忙しいのにわざわざごめんなさいね、家まで送ろうか?」気を使って母が言う
「いやバイクだから大丈夫っす」そう言って京介が立ち上がる
「今日はありがとね、バイトがんばって」俺も一緒に立ち上がる
「あ、あぁ、がんばってくる」京介は頑なに俺と目を合わせない
「じゃあ今日はもう解散でいいかな」コモリンも立ち上がる
「そだね、コモリンも急に呼び出しちゃってごめんね、ありがと」
「別にいいよ、どうせ暇だし」

店を出て京介とコモリンを見送り母と2人になる
「私はこのまま買い物に行ってくるけど、あんたはどうする?」
「ん、ちょっと疲れたし先に帰ってるよ」
人に今の不可思議な現状を説明するというのは思った以上に難しく、
必要以上に気遣って人と接するのはすごく疲れる
「わかったわ家の鍵は持ってるわよね?」
「うん、あるよ大丈夫」
自転車に跨り母と別れる
671from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 13:04:34 ID:gNupUMoC
一旦ここできります
今晩にもまた投下するとおもいます
672名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 18:30:06 ID:1PB0QdIN
執筆速度パネェw
673名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 19:09:10 ID:6SOHnrN+
投下乙
楽しみにして待ってるぜ
674from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 22:14:02 ID:gNupUMoC
家に着き居間のクーラーを付ける
「あっちぃ〜〜、まだ6月後半なのにもうこの暑さかよ」
ソファーに横になりテレビを付けるとすぐさま家のチャイムがなる
『ピンポ〜〜ン』
(ん、誰だよ、今横になったとこなのに)
めんどくさいが出ない訳にはいかない、しょうがなく玄関に向かう
『ピンポ〜〜ン』
「はいはい、今開けますよ」
ドアを開けるとそこに立っていたのはお隣に住む榊さんの奥さん
榊家とは俺が物心つく前からの家族ぐるみの仲で
榊さんには俺より2つ上の娘マユちゃんがおり今年ウチの高校を卒業し、現在大学に通っている

「おばさん、母さん今買い物に出かけ・・・」
そう言い掛けて、今の俺はおばさんの知っている祐樹ではない事に気付く
(まずい!なんて言おう、おばさんにしてみればお隣さんの不在中に知らない女がいる
 完全に俺は不審者だ、ヘタすりゃ警察沙汰だ)
そんな不安をよそにおばさんは一瞬は戸惑うものの明るく話しだす
「へぇぇ〜〜!あなたのお母さんから聞いてたけど本当に女の子になってるんだね」
(なんだ母さんもうおばさんにしゃべってたのか)
「すごいでしょ、昨日起きたらこうなってたんだ」
「不思議な事もあるもんね、他に変なとこないの?」
「うん、別に痛いとこもないし昨日起きてからは至って体調はいいよ」
「へぇ〜〜、はぁ〜〜、ほぉ〜〜、」
おばさんは俺の周りをぐるぐる回りなにやら感心している
「ちょっと、おばさん!そんなジロジロ見られたら恥ずかしいよ
 っていうか、なにか用事あって来たんじゃないの?」
「あぁ、そうそう、あなたのお母さんに頼まれてマユの制服持ってきたのよ」
(母さんの言ってたアテというのこの事か)
「あ、そうだったんだ、わざわざ持ってきてくれて有難う、でもサイズ大丈夫かな」
「ウチのマユも同じくらいの背格好だしきっと着れるわよ、
 早速着てみましょう、私も見たいし」
「え!今から?」
正直めんどくさいが制服を気前良く貸してもらっている手前断るに断れない
仕方なくおばさんを居間に通し自分は隣の部屋へ着替えに行く
675from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 22:16:38 ID:gNupUMoC
制服の入った紙袋を開け中身を取り出す
ブラウス・・・スカートに・・・リボン・・・体操着
(体操着まで入れてくれてるんだ用意がいいな)
まずはブラウスに袖を通す
「ふむ、、サイズは丁度いいみたいだ」
続いてスカートを手に取る
「ん〜っと、どうやって履くんだ、これ・・あぁ、こうか」
最後にリボンも装着し、とりあえず着替えは完了
「スカートみじかっ!これ折りすぎだろ、そういえばマユちゃんスカート短かったな
 こんなん履いてよく外歩けるなぁ」
一人でブツブツ言いながらおばさんのいる居間へ向かう
「着替えたよ〜」
「わぁ〜、すごい似合ってるわよ、サイズも大丈夫そうね」
「うん、ぴったりだったよ、有難うおばさん」
「いえいえ、お役に立ててよかったわ」
しばらく他愛もない会話を交わす
「じゃあ私この後用事あるからもう行くわね」
「あれ、そうなの?ゆっくしていけばいいのに」
「できれば、そうしたいんだけど、また今度ゆっくりお邪魔させてもらうわ」
おばさんを玄関まで見送った後、居間へ戻り再びソファーに腰掛ける
(あぁ、このまま横になったらシワになっちゃうな先に着替えちゃうか)
さっき脱ぎっぱなしにした服が置かれている隣の部屋へ向かうと丁度母が帰ってきた
「あら、榊さんもう制服持ってきてくれたの」
「うん今さっき持ってきてくれたんだよ」
「へぇ〜〜〜、うん似合ってる似合ってる」母はしきりに頷いている
「スカートも短くていい感じね」
「ちょっと短すぎない?」
「なに言ってるのみんなそんなもんじゃない、スカート長かったら男にモテないわよ」
「いやモテてどうする、男同士だぞ」
「ふ〜ん、ホントは女の子の体の自分を気に入ってるんじゃないの?
 今だって借りた制服をすぐに着てるし、自分の事可愛いと思ってるんじゃないの」
「こ、これは違うって!おばさんが着たトコ見たいって言うからしょうがなく着ただけだよ」
「そんなに慌てて否定しなくてもいいのに〜」ニヤニヤして母がからかう
悔しいが言い返せない、会う人みんなに俺の容姿を褒められ、自分に酔ってないと言えば嘘になる
このまま言い争っても分が悪いと思い、さっさと隣の部屋に入り着替えを済ます
676from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 22:19:45 ID:gNupUMoC
昼食を済ませソファーに横になる
(ふう、やっとゆっくりできる、もう今日は家でゴロゴロしていよう)
             ・ 
             ・ 
             ・
「ん〜・・・」いつのまにか寝てしまっていたようだ
時計を見ると午後3時半――
寝転がったまま部屋を見渡すも母の姿が見えない(どこいったんだ?)
ふとテーブルの上に置いてある書置きが目に留まる
『原田さんから連絡があったので出てきます帰り遅くなったら、ごめんね』
(なんてストレートな書置き、少しは恥じらいを持てよ母さん)
我が子がこんなんなってんのに相変わらずマイペースな母親だ
             ・
             ・
             ・
(真昼間からヤッってんのかな)母の抱かれている所を想像してしまい後悔する
             ・
             ・ 
             ・
(女の体でSEXするのってどんな感じなんだろ)
ふと、ソファーに投げ出された自分の脚が目に留まる
スベスベの脚にそっと手を触れる・・・
(自分の体なんだし少しくらい触ってもいいよな)
ホットパンツから伸びる太ももに軽く爪立て撫で上げる
ビクンッっと体が跳ね上がる
男の時ならこんな事してもくすぐったいだけなのに女の体は不思議だ
繰り返し太ももを撫で感触を楽しむ
「・・・っふ・ん・・・んんん・・・」
しばらく感触を楽しんだ後、服の裾から手を差し込みブラをずらし胸を触る
以前元カノにしたようにやさしく揉む
「ふん…んふっ…ふぅぅぅ・・っふっふっふ」
自分の体が熱くなっていくのがわかる
我慢できずホットパンツの中にも手を入れる
「ん…あっ!ん・・・っく」
指先が敏感なトコに触れるとおもわず声が漏れる  
初めての感覚に襲われ自分を制御できない
「んんっうっんっ・・はぁはぁはぁ・・・・」
「あぁっはっはぁぁん、っく、ぁん!」
「はぁはぁはぁ・・・・ふうふう・・・」
女のほうがSEXは気持ちいいという話は聞いた事があったが、これ程とは思っていなかった
これ以上はほんとに頭がおかしくなってしまいそうだ
677from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 22:22:25 ID:gNupUMoC
呆然と天井を見つめ余韻に浸っていると、少しづつ罪悪感が湧き上がってくる
(やっちまった〜〜、自分の体なのをいい事に女性の体を弄くりたおしてしまった!)
異性の体に触れていいのはお互いの心が通じ合い、同意が得られた間柄のみ許される行為
そのルールを破ってしまった自分は痴漢と変わらない
(俺は変態だ〜〜〜痴漢する奴なんて人間のクズだとすら思っていたのに、自分も同類だったとは)
(気の緩みから魔が差しただけだ、きっとそうだ・・・
 そういや痴漢や盗撮で捕まったってニュースを見ると必ず『魔が差してやってしまった』
 って言ってるな、同じじゃないか!)

(だって興味があったんだもん)
(別に無理やり女性の体に触れた訳じゃないし)
(それでいいのか?)
自問自答を繰り返し複雑な気持ちに収集をつけ様とする
その結果―――
「やっちまったモンはしょうがない」
なんとも自分に都合良く結論を出す
「とりあえずシャワーでも浴びるか」
               ・
               ・
               ・
シャワーを浴び終え再び居間でテレビを見ながらゴロゴロ・・・
あっという間に午後7時――
「やっぱ帰ってこねえな〜、ご飯どうしよっかな」
腹が減ったので台所に食料を探しに向かう
冷蔵庫を開けると乱雑に置かれた食材達が所狭しと並んでいる
ちなみに俺は料理が出来ない、今探しているのは食材ではなく
少し手を加えるだけで食べれる様になる物 暖めるだけでいい作り置きした料理等がベターだ
が、こういう時に限ってそういった物が見当たらない
「むう・・・しょうがないカップラーメンにするか」
特売の時に母が箱買いしてきたダンボールからカップラーメンを一つ取り出し
ポットのお湯を注ぎ込んでいると・・・
「ただいま〜」
母が帰宅する・・・なんと間の悪い
「あら、今から食べるの?もうちょっと待ってればよかったのに」
『今から帰る』の連絡もよこさず勝手な事を言ってくれる
「いつ帰ってくるかもわからないのに待ってられないよ」
「あぁ、ごめんごめん連絡するの忘れてた
 で、他になんか作ろっか?それだけでいい?」
「これだけでいいよ、この体になって前より小食になったしね」
居間でテレビを見ながらラーメンをすする――
(なんだかんだと今日も慌ただしかったな)
明日はいよいよ学校だ、昨日以上の期待と不安が募りつつ夜が更けていく
678from ♂ to ♀:2010/05/23(日) 22:27:59 ID:gNupUMoC
以上です
これで3日目が終了で一応4日目まで書けてるんですが
だいぶ行き詰ってきました、モチベーション保つ秘訣とかないのかなー
679名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:23:50 ID:suuFUd2a
>>678
GJ!
前にトイレの話はしたくないと言ってたが、予想通りシャワーシーンも…でもそこは想像で補完するから良いとして、話のテンポが良くて、周りも面白い人ばかりで良かった。

この後は、学校シーンでしょうが、多分その可愛さだと学校のアイドルになりそうでw
その内美人コンテストとかになりそうで怖いw

まあ、自分のペースで焦らずに、読んでて光景が頭に浮かぶ位に楽しかったです、次もお待ちしてます。
680from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:44:51 ID:X/JMJpHV
「もう朝よ〜〜〜!早く起きなさい」母に容赦なく叩き起こされる
「う〜ん・・・まだ6時半じゃないか・・・」
「なに言ってるの、今日は朝から先生達と話しするから早く行くって言ったでしょ」
「そんな話聞いたっけ?」
「昨日マグドナルドにいた時言ったでしょ!全然人の話聞いてないんだから、
 とにかくもう起きなさい」
気だるい感じで1階へ降り洗面所で顔を洗う、顔を上げて鏡と向き合うが今日もやっぱり女だ

居間へ行くとパンとコーヒーが既に用意されていた、母の姿はない
テレビを見ながらパンを口に放り込む
やはり不安が大きいのか今一つ気分が乗らない
ゆっくり食事していると母がやってきた
「早く食べなさいよ7時には家でるからね」
「そんなに早く来いって言われてるの?」
「7時半の約束だから、少し早めに着いといたほうがいいでしょ、
 校長先生と教頭先生も同席するって言ってたし遅れるわけにはいかないでしょ」
「っていうか化粧濃すぎでしょ、なにしに行くかわかってんの?」
「あんたも女ならわかるでしょ、女はいつでも男の視線を感じているのよ」
「中身は男だっつうの、今からそれを説明しにいくんだからね、頼むよマジで」
「わかってるってば、そんな事よりあんたも早く支度なさい」
朝食を終えチャッチャと支度を済ませる、結局母より先に準備ができてしまう
「まだなの〜母さん」
立場が逆転し母を急かす
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、すぐ支度するから」
             ・ 
             ・
             ・
母も支度を済ませ2人で玄関へ向かう、時刻は7時を5分程過ぎている
681from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:46:12 ID:X/JMJpHV
2人並んで自転車を漕ぎおよそ20分――学校へ到着する
自転車を駐輪所に停め校舎へと歩いていく
下駄箱まで行くとすでに宮本先生が待っていた
先生の姿を見つけた母が先に声を掛ける
「おはようございます、朝早くにすいません」
「あ、おはようございます、いえいえ気になさらないで下さい」
ミヤモーはそう言いながらチラチラ俺の方を見てくる
「お、おはようございます・・」伏し目がちに挨拶する
「あ、あぁ・・おはよう、お前本当に戸田なのか?」
前もって母に話は聞かされてたはずだが、やはり信じられないと言った顔で見ている
「えぇ、まあ一応・・・」
「まあ、とにかく会議室へどうぞ校長は出張で居られませんが教頭が待っています」
母を会議室へと案内する

ガラッ―― 
「教頭、戸田君とお母さんをお連れしました」
「おはようございます」柔らかい口調で教頭が挨拶する
「おはようございます、朝早くからご迷惑をお掛けします」
「いえいえ、お話しは伺っています、どうぞお座り下さい」
4人共着席しお互いに出かたを伺う
「え〜〜宮本先生の方から一応話は聞いていますが
 もう一度お聞かせ願いますか」
「じつは・・・」
母がこれまでの経緯を話す
682from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:48:29 ID:X/JMJpHV
「君は本当に戸田祐樹君なんだね?」
「はい、そうです」
「ふむ、にわかに信じ難い話ですが本人を目の前にして否定する訳にもいきませんね」
「それじゃ、今まで通りに学校に通わせてもらえるんですか?」母が尋ねる
「学校に通うのは問題ないかと思いますが、今まで通りとなると色々と問題がありそうですね
 まず男子生徒になるのか女子生徒になるのか・・・」
「僕は男です、そりゃ今はスカートとか履いちゃって説得力ないかもしれないですけど
 中身は健全な男です」
「そうは言ってもな戸田、お前はそれで良くても周りはどう思うか」
いままで黙っていたミヤモーが話に割って入ってくる
「そうですねえ、我々だけでは判断できない問題ですね」落ち着いた口調で教頭が言う
話がまとまらず時間だけが過ぎていく
              ・
              ・
              ・
時刻はすでに午前8時過ぎ――外では続々と生徒が登校してきている
「では、当面は男子生徒として扱い、経過をみながら柔軟に対応していくということで」
教頭が話をまとめる
「ご理解頂きありがとうございます」と母が深く頭を下げる
「ありがとうございます」つられて俺も頭を下げる
「まぁ、なにぶん初めての事でお前も色々大変だろうけど、なにかあったら遠慮なく相談してこいよ」
ミヤモーがいつになくやる気になっている
「はい、ありがとうございます」もう一度頭を下げる
「では、宮本先生は戸田君を一緒に教室まで連れて行き生徒に説明して下さい」
「はい、わかりました、おまかせ下さい、行こうか戸田」
やはりミヤモーの態度がいつも俺と接する時と違う気がする
683from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:50:38 ID:X/JMJpHV
会議室を後にし教室へと向かう、ウチの学校は毎週月曜の1限目はホームルームになっている
すでに予鈴がなり生徒はみんな教室へ入っている
教室へ向かう途中何度も振り返り後ろを歩く俺の方をみてくる
「本当に遠慮なくなんでもいってくれよ」
「あ、はい・・・」と適当に生返事で返す
すると突然
「なんだ緊張しているのか!」
そう言いながら肩に手を回してきてグイッっと引き寄せられる
(ちけえよ、なに張り切ってんだ、この人)
やんわり腕を振りほどき距離を置き教室へ向かう
教室の前までやってくると一気に緊張が高まる
「じゃあ、俺が先に簡単に説明するから呼んだら入って来い、いいな?」
「はい、わかりました」
ミヤモーが教室に入ると一瞬ドヨッっとざわめく
昨日会って話したコモリンや京介や女子3人組から話を聞いてみんな知っている様だ
中ではミヤモーが説明している、途中話の腰を折る奴などもおり中々話が進まず名前を呼ばれない
(早くしてくれ、ここで待たされるのはツライ)
ドクンドクンッ心臓の音が聞こえてくる
「戸田!入って来い」
名前を呼ばれた
684from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:52:18 ID:X/JMJpHV
「ふぅぅぅぅ」大きく息をついてドアに手を掛ける
(できればみんな俺の姿を見て笑ってくれ、引かれさえしなければ、もうなんでもいい)
ガララッ
「オオオオオオォォォォ!」
クラス中からどよめきが湧き上がる
「すげええぇぇぇ」
「可愛いぃぃぃ」
「まじかよっ!」
色々な言葉が飛び交う教室に足を踏み入れる
「え〜〜今話した通り、見た目は変わってしまったが中身は今まで通りの戸田だ
 色々聞きたい事もあるだろうが、あまり困らせるなよ
 戸田お前からなにかあるか?」
「え?えぇと戸田です・・・」ペコリと頭を下げる
「おわりかーーーい」
「もっとしゃべれよっ」
教室のアチコチから突っ込みが飛ぶ
「じゃあ自分の席に着け」
周りの視線を感じながら着席する
いつまでもざわめきはおさまらずミヤモーの話は誰も聞いてない
最初はミヤモーも静かにさせようと奮闘してたが、さすがに諦めたようだ
今日のホームルームの議題もたいして重要ではなかったらしく
さっさと切り上げて残りの時間は自習となった

一気に俺の周りに人だかりができる
「おお、すげえまじで女じゃん」
「いつから?そうなったの?」
「俺にもしゃべらせろよ」
予想はしていたが、いざこうなってみるとなかなか大変だ
誰としゃべってるのか自分でもわからなくなる
「お〜い、あんまり質問責めにしてやるなよ」
コモリンがみんなを制止しようとしてくれるが全くだめだ
そんな状態がホームルームが終わるまで続く
1限目が終わり休憩時間に入ると徐々に落ち着きを取り戻すも
入れ代わり立ち代り人が寄ってくる
そうこうしている内にあっという間にお昼になった
685from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:54:04 ID:X/JMJpHV
お昼休憩になると再びクラスの男友達に囲まれる
各々家から持ってきた弁当や、途中でコンビニで買ってきた弁当を広げる
よく一緒に昼食をとる者いれば、一度も昼食を一緒に食べた事ない者もいる
「よく女子生徒用の制服用意できたな」男子A
「まあ、俺としては不本意だけどな」
「なんで?そっちのが可愛いじゃん」男子B
「男が可愛いって言われて嬉しいと思うか?」
 本当はかなり嬉しい

「ブラもちゃんとしてんだな」男子C
「あぁ、うん、母がうるさくってね」
「下は・・・どうなってんの?」男子D
「これも不本意ながら女物を履いてる」
「おおぉぉ!」歓声が上がる
「見せてくれよ!」
「見てえぇ」
(やはりこういう流れになったか)
「男が履いてるパンツなんて見てどうすんだよ」
「今は女だろ、女のパンツなら見てえよ」男子C
「全くお前らは・・・ん〜まぁ、見せてやってもいいけど」
「おぉぉぉ!まじで!!」一同
「ただしタダという訳にはいかねえな、貢げお前ら」ニヤリと笑う
「うおお、最低の野郎だ」「鬼だ」「悪魔だ」
「はっはっはっ、なんとでも言いなさい、
 ん〜?しゃべってたら喉乾いちゃったなあ」
「お、俺買ってくるよ!なにがいい?」男子D
「え?えぇと、じゃあミルクティーかな」
「わかった、ダッシュでいってくる!」男子D
「あいつ、まじで行きやがった・・・・」
686from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:55:56 ID:X/JMJpHV
「どうすんの?まじで見せんの?」コモリン
「え・・・冗談のつもりだったんだけどな」
「いや、あいつの目はまじだったぞ」男子A
「俺も普通に見てえし」男子B
「はぁはぁ、買ってきたぞ!!」男子D
「早えぇよ!!」
(どんだけ必死なんだよ、こいつ)
「そんな見たいのか?俺のだぞ?」
「むしろお前のだから見たいんだよ」コモリンがおちゃらけて言うと
「そうそう!」と一同が同意する
「笑えねぇよ、それ〜〜」笑いながらお茶を喉に流し込みチラっと男子Dを見る
全くもって笑っていない、早く弁当を食い終われと言いたげな目で俺を見ている
「こりゃ見せない訳にはいかないな」コモリンがニヤニヤしながら茶化す
(こいつ、他人事だと思って・・・)
コモリンは若干Sっ気があり俺が困る様を見るのが楽しいのだろう
弁当を食べ終わり周りが、さぁどうするんだ?と俺の出方を伺う
「ん〜・・・やっぱ見せなきゃ駄目?」
「駄目」何故お前が即答するコモリン
「約束は守らなきゃな」男子A
「そうそう男だったら一度口にしたことは守らなきゃ」男子B
「まじかよ〜俺だよ?戸田ちゃんだよ?男だよ?変態じゃん」
「男はみんな変態です」コモリン黙れ
「ちょっとだけでいいんだよ、ちょっとだけ」男子D
(仕方がない、こりゃ見せなきゃ全員を敵に回す事になりそうだ)
「しょうがねえな〜ちょっとだけだぞ、俺だって恥ずかしいんだから」
「まじで!やったぁぁ!」男子D
「まじかよ!俺も今から買ってくるから、俺にも見せてくれよ」男子C
「却下! じゃ、さっさと行くぞ」
「どこに?」コモリン
「トイレだよここで見せる訳にはいかないでしょ、女子もいんのに」
「ここでいいのに〜」男子A
「写メ撮ってこいよ〜」男子B
687from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:57:55 ID:X/JMJpHV
騒がしい教室を後にしトイレへ向かうと、おあつらえ向きに誰もいない
(さっさと終わらせよう)2人で個室に入る
「せまっ、お前もっと奥行けよ」
「いや、無理だって」
「こんな狭いとこじゃ、やっぱ無理じゃないか」
「そんな、ここまで来てそれはないよ」
「わ〜っかたよ、見せりゃいいんだろ、じゃ、いくぞ、ほいっ」
バッバッと一瞬だけ捲ってすぐに下ろし相手の反応を見る
「ちょっっ見えねえって、まじで」
「あははは冗談だってば、ちゃんと見せてやるよ」
躊躇すると余計恥ずかしいので一気にスカートをたくし上げる
「・・・・・」前かがみの状態で無言で食い入る様に見る
「ちょっ近いって、もっと離れろよ」
「いや狭いからこれ以上は無理だってまじで」
「じゃ、ちょっとそこに座れ中腰だから駄目なんだ」
大人しく隅っこにしゃがんで再び食い入る様に見る
「も、もういいだろ十分だろ」
「いや、あのさ後ろ向いてくんない?」
「は?まじかよ、もう十分ミルクティー分は仕事したと思うぞ」
「おねがい!ちょとだけでいいから」
「ったく、もぅ〜」渋々後ろを向いてスカートを捲る              
(はぁ、こんなとこでなにやってんだよ・・)
そんな事を考えていると太ももにくすぐったい感覚を覚え後ろを振り向くと
俺が前を向いているのを良い事に超至近距離で見ていた、へたすりゃ匂いまで嗅いでいただろう
「お前っ!」後ろ足で蹴り上げると見事に股間に命中する
「うぐぁあ」悶絶して崩れ落ちる
「調子に乗るからだよ、ざまぁみろ、
 人がせっかく気前良くサービスしてやったの」
「うぐぅぅぅ・・・・」
「・・・・・・ちょ、ちょっと大丈夫か?そんな痛かった?」
股間を押さえうずくまっていると額がトイレの床に付きそうだ
自分もしゃがみ男の頭を膝に乗っける
「ううぅぅぅ・・・」
「ヤバそう?」
「うーん、今は動けそうにないから、もうちょっとこのままで・・・」
「わ、わりぃ、そんな痛がるとおもってなかったから」
「いや、俺が調子に乗りすぎたのは事実だし、俺の方こそごめん」
素直に謝られると余計に罪悪感が沸いてくる
688from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 22:59:59 ID:X/JMJpHV
「そんなに見たかったのかよ、俺の下着なんて」
「・・・俺童貞だしさ、女のパンツなんて間近で見た事なかったら・・・」
(お前が童貞なのは知ってたがそこまで飢えていたとは・・・)
「いててて・・・・」男子Dは膝から顔を上げ姿勢を戻し股間を擦る
「大丈夫か?」結構長い時間痛がっているのでさすがに心配になってくる
「・・・・あのさ、血出てないか見てくんない?」
「へ・・・?俺がか?」
「うん、頼むよ自分で見るの怖いんだよ、下手すりゃ金玉潰れてるかも・・」
まさか!と思ったが先ほどの痛がり様を思うと強く否定もできない
「わかったよ見せてみろよ」
男子Dはゆっくり立ち上がりズボンとパンツをずらす
「ん〜〜なんともなってないよ〜」
しゃがみなら下から覗きこむも暗くて正直よく見えない
「もっとちゃんと見てくれよ、すげえ痛いんだって」
「ここじゃ暗いし、よくわからないよ」
「血が出てるかだけじゃなく金玉が潰れてないかも確認してくれよ」
「ど、どうやってだよ」
「触ったらわかるだろ、う・いてててて・・・」
なんかワザとらしい気もするが危害を加えてしまった手前疑うこともできない
(まあ、後で手洗えばいいか・・・)
しょうがなく男子Dの股間に手を伸ばすムニッっとした感触
男の体だった時は自分にもあった懐かしい感触だ
「うっ」ビクッっと反応する
「大丈夫か、痛かったか?」
「いやいや大丈夫、それよりよく確認してくれ」
「あ、あぁ、でも大丈夫そぅ…!?」
そう言い終えようかとした時、奴のイチモツがムクムクと大きくなっていく
「てめぇっ!!!ホントは痛くねえんじゃねえか!!」
すかさず立ち上がり股間に膝蹴りを入れる
「ぐううぁぁぁぁ!!!」
トイレに断末魔の叫びが響き渡る
俺はもう振り返らずトイレを後にするのだった
689from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 23:02:03 ID:X/JMJpHV
トイレを出たとこでコモリンと京介に出くわす
「わっ!っと・・あれ、2人共どうしたの?」
「い、いや、ただの連れションなんだよ」京介がたどたどしく答える
「祐樹があんまり遅いから様子見に行こうって京介が言うからさ」
「お、お前・・・・」京介は顔を紅潮させながら言葉に詰まる
「ところであいつはどうしたの?」
「しらん、あんな奴」
「・・・・・ぅぅぅ・・・・」
「なんか呻き声が聞こえるんですけど」コモリンは大爆笑する
「なんだよなにがあったんだよ」何故かキレ気味の京介
「別に気にしなくていいって悪を成敗しただけだから」
「なんか気になる言い方だなぁ、なに一線超えちゃったの?」厭らしくコモリンが聞いてくる
「そんな訳あるか!」
「ごめんごめん冗談だってば、怒んないでよ」           
ズカズカと京介がトイレの奥の個室へ向かうと
「おい、お前なにやってんだ?」京介が男子Dの胸倉を掴み凄む
「え・・・いや・・・・」
「祐樹は顔に出さねえが、あれでも色々大変なんだよ、あんま調子乗ってると・・・・」
ギリギリと掴んだ胸倉をねじり上げる
俺達の学年で1,2を争う腕っ節の強さを誇る京介に凄まれ男子Dは半泣き状態だ
「ご、ごめん悪かったよ・・・・」
「おい、もういいって京介!」慌てて止めに入る
キ〜〜ンコ〜〜ン、カ〜〜ンコ〜〜ン
「あぁ昼休み終わっちゃったな教室戻ろうぜ」
気まずい空気が流れるものの暴力沙汰にならなくてよかったと胸を撫で下ろし教室へと戻っていく
690from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 23:03:59 ID:X/JMJpHV
午後の授業も終わり、とりあえず今日1日やり過ごせた事に安堵する
「帰ろうぜ〜〜」コモリンと京介が声をかけてくる
「うん、疲れたしさっさと帰ろう、ここんとこ毎日異様に疲れるわ」
「やっぱ大変なんだよな〜、俺がお前の立場だったら絶対学校来れないわ」京介
「いや俺だって周りの協力がなければ来れなかったよ」
「周りって?誰か他にも後押ししてくれた人いんの?」コモリン
「いやいや母さんやお前達の事だよ」
「俺等なんもしてねえじゃん」コモリン
「ん〜そんなことないよ、今まで通り一緒にいてくれるだけで心強いよ」
「そんなもんかねぇ〜」コモリン
下駄箱を出て京介と別れる
俺とコモリンは自転車通学なので途中まで一緒に帰るのだが
京介は近くに停めてあるバイクで帰る、もちろん学校にはこの事は内緒だ
「じゃあね、また明日」
「ばいば〜い」
コモリンとも別れ一人家路につく
 
ガチャッ (あれ?鍵開いてる)
「母さん?」
しばらくして家の奥からパタパタと母がやってくる
「おかえり〜どうだった?」
「ん、色々あって疲れたけど、みんな優しかったよ」
「そう、よかったわね」
「それよりパートはどうしたの?」
「あぁ、今日は休んだわよ、先生との話し合いがいつまで掛かるかわからなかったし」
「そうなんだ、ちょっと疲れちゃったし部屋で寝てるから晩御飯には起こして」
「はいはい、そのまま寝たらシワになるからちゃんと着替えなさいよ」
「わかってるよ〜」
2階へ上がり部屋着に着替えベッドに倒れこむ
「疲れた〜〜」
(最近毎日慌ただしかったけど今日は特に大変だったな、
 まぁ、明日は今日よりマシになるだろ・・・)
こうして怒涛の1日が過ぎていくのだった―――
691from ♂ to ♀:2010/05/25(火) 23:07:40 ID:X/JMJpHV
以上です
次回からようやくエロ要素を含めた内容になりそうです
ここまで長かった・・・
692名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 00:06:05 ID:7xO9Ec+q
GJ
ハイペースはうれしいですけど、無理はなさらないでください。
693名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 08:05:11 ID:8U2RCF4G
エロwktk
乙です
694名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 08:56:51 ID:3vYfiFMz
G・J!(・∀・)ノ
695名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 14:20:30 ID:z9jWC3+J
GJ

今から全裸で待機しておく
696名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 14:38:51 ID:VfiPzEck
>>691
GJ、いい感じだ、この調子で走り抜けろ!
697名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 21:08:56 ID:L4ubKxyV
なかなか楽しみな新作の登場だよな。
698名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 13:03:24 ID:iErpKxnp
個人的に結構期待してる

大好きだった橘悠を思い出す
699名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:09:45 ID:fgflnwUR
できれば体操着はブルマで・・・
700名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:21:11 ID:v9Y2jica
長編が続いてるところですが、ネタができたので、ちょっとだけ割り込ませていただきます。
701呪いの水着:2010/05/27(木) 19:22:16 ID:v9Y2jica
 真夏の市民プールは人でそこそこの盛況といえた。
 競泳用の50メートルプール、ドーナツ型の流れるプールと高さ二メートルのスライダーが施設のすべての、どこにでもある田舎の市民プールだ。
「ほら、流れるプール、もう一周しよ?」
 僕は姉さんに手を引かれてプールサイドを歩く。
 姉さんとは四歳違い。けっこう歳がはなれているせいか、僕が中学生になった今でも扱いは小学生の時とあまり変わらない。
 けれど、姉さんの扱いが変わらなくても、僕はもう中学生で、姉に手を引かれて歩くのは恥ずかしいし、それに――ちょっと前まで気にならなかった、姉さんの胸。
 歩くたびに揺れる胸に視線が吸い寄せられてしまう。それにともなって僕のある場所が反応して、海水パンツを盛りあげそうになっている。
「あ、いたいた。こっちだよ〜。私も一緒にいくね〜」
 プールに半身を沈めてこっちに声をかけるのは、姉さんの友達で、僕にとっても小学校に入ってからの幼馴染みだ。
 水の中にいてよく見えないけど、類は友を呼ぶのか、彼女も胸が大きい。
 胸が見えないことにちょっと落胆している自分に、まずいと思った。あんまり意識すると、股間が硬くなって姉さんや彼女にバレてしまう。
 そんなことになったら、姉と手をつなぐよりも恥ずかしい。
 プールに入って、泳いでればバレないし、落ち着くはずだ。
 そう思った僕は、少しだけ急ぎ足でプールに入った。
 助かった。これで大きくなったアソコは見えにくくなるし、泳いでいればそのうち治まる。
「よいしょーっと!」
 安堵していた僕の背中に、彼女はしがみついてきた。おんぶしているような格好。
 背中に当たる、胸の感触。柔らかく潰れた薄い布越しの感触に、僕の股間は完全に硬くなった。
「えへへ〜。弟くん、力持ち〜。私をおんぶして、一周ねー」
 そんなことを言い放った。
「ええっ、そんな……」
 外そうとしても、いっそう腕の力を強め、足も絡めてくる。彼女の太腿が僕の股間近くに寄る。
 ――ダメだ。暴れたら、触られて、バレちゃう!
 おとなしくおぶったままプールを一周するしかなかった。
702呪いの水着:2010/05/27(木) 19:23:10 ID:v9Y2jica
 一周まわって満足したらしい彼女は離れ、僕はしばらく一人で泳いでいたけど、股間は治まらなかった。
 背中に触れた胸の感触が忘れられない。
 僕は周りの隙を見てプールを出、トイレに急いだ。
 なんとかして、コレを治めなきゃ……。
 前屈みになりながら個室の扉を開け、洋式便器の前で水着を脱いだ。案の定カチカチだ。人目がなくなって、遠慮なく斜め上に突き出ている。
 脱いだ水着を備え付けの棚に置こうとして、すでに何かが置いてあることに気づいた。
 前の人の忘れ物だろうか。手に取ってみると――。
 女の人の水着だった。紺色に白のラインが入ったワンピースで、じっとりと濡れている。
「な、なんで男子トイレに女子水着が……?」
 はっとした。そういえば、トイレに入って小用の便器を見ていない。
 急いでいた僕が、入るトイレを間違えたのだ。
 トイレに入ってきた女の人の話し声が聞こえてくる。今出て行ったら、間違いなく痴漢に思われてしまう。かと言ってこのまま入っているわけにも――。
「そうだ、この水着……」
 僕の髪はやや長めで、ショートカットに見えなくもない。それほど背も高くないし、水着を着ていれば、ぱっと見て男だとはわからないはずだ。
 海パンを持って人気のないところで着替えればいい。
 心臓がドクドクなる。濡れた女子用水着を広げて足を通す。
「あ、どうしよう……。小さくならない……」
 股間が大きく突き出したままだった。コレでは水着の股間をもっこりとさせてしまう。
 手を止めたのは少しだけだった。とりあえず着て、ごまかす方法を考えよう。
 肩の部分を引っ張って両腕を通した。
「……? この水着、内側がぬるぬるしてる……?」
 シャボン液が内側に塗ってあるみたいに、水着と体の間がぬるぬると滑るし、なんだか水着自体が生温かいような……?
 でも気持ち悪くはない。むしろこのぬるぬるが気持ちいい感じだ。
 そして股間はどうなふうに見えるのかと、首を曲げて見下ろして、僕は首をかしげた。
 水着の胸の部分が大きく突き出て、そこから下の視界をふさいでいたからだ。
 胸にパットでも入っていたのだろうか。それにしては大き過ぎるような。
 触ってみる。手の平全体を圧迫する弾力と質量。さっき背中に触れていた姉の友達の胸と同じ感触。そして、水着の内側で、触られている感触。
「え――? どういうこと……?」
 思わず周りを見わたして見ても、変わらないトイレの個室だったが、首を回して、肩に触れる何かの感触に、僕は頭に手を伸ばした。
 髪が伸びている。長さはセミロング――いや、まだ伸びてる。背中の半ばほどまであるロングヘアー。
 胸を見下ろすと、さっき見たよりも大きく視界を遮っており、水着の胸元から谷間が覗いていた。
 変化したのはそれだけではなく、肩も腕も、さっきよりも心なしか細く、肌が白くなっている。腕に少し生えていた毛もまったくなくなっている。
「そうだ、下は……!」
703呪いの水着:2010/05/27(木) 19:24:05 ID:v9Y2jica
 恐る恐る右手をお腹から滑らせるように股間へ近づける。水着から染み出しているようなぬるぬるの感触を右手に感じながら、股間を撫でた。
 あるはずの膨らみはまったくなかった。でも、触られている感触はある。
 手を戻し、あるはずの場所を強くまさぐると、硬くなったアレの形を見つけた。
「ふあぁ……!」
 ぬるぬるの内側に擦れ、声を上げてしまう。間違いなく、ある。
「どうなってるの……?」
 僕は外に誰もいないことを祈りながら扉を開け、手洗いの鏡の前に進んだ。
 歩いていても水着の内側が擦れて、じわじわと気持ちよくなってくる。
「女の人みたいだ……」
 鏡に映った姿は、さっきまでの僕とはまったく違う、女の人。
 いや、顔になんとなく面影があるだろうか? 姉さんにも似ている。
 歳は二十歳くらいで、背はどのくらいだろう。目線の高さはそんなに変わってないから、さっきまでとあまり変わってないと思う。
 色白な肌と光沢のある長い黒髪。細い肩と腕に、大きく突き出た胸は少しかがむと深い谷間が見えてしまう。
 平らなお腹とくびれた腰に、左右に張り出した腰骨とそれを包む肉が丸みを描くライン。
 股間には、あるはずの膨らみがまったく見えない。
 外見は、完全に女の人だった。
 背後に感じた人の気配に肩をびくりと震わせ、振り返る。
「ッ――ぅ……!」
 胸が揺れる。ぬるぬるの生地に胸が擦れ、感じたことのない刺激に声が漏れそうになった。
 トイレに入ってきた高校生くらいのお姉さんは僕の姿を一瞬だけ見たあと、個室に入っていった。
 僕が男だと気づいた感じはまったくない。
「とにかく出ないと……」
 僕は海パンを掴み、トイレを出た。どこか人気のない場所で着替えなきゃ。
「あ、くぅ……」
 けれど、歩くたびに胸が揺れ、ぬるぬると水着と擦れる。胸の揺れに水着が引っ張られ、微妙な振動が股間を覆う生地も上下させて硬いままの男の部分と擦れる。
 早く移動しなきゃいけないのに、胸と股間の刺激に体が上手く動かない。
 けれど、僕は動きを止めることも出来なかった。
 ――こ、これ、気持ちいい……!
 股間はもちろん、胸が擦れる刺激も、同種の快感となって体に響き、僕はぎこちない動きでゆっくり歩き続けた。
 早く歩いたら、男の方の快感が暴発してしまいそうだった。
「はぁ、はぁ、あ、ふう……」
 息が上がり、飛び散りそうになった快感に歩みを止める。一息吐いて落ち着かせ、周りを見わたすと、僕を見ている視線を感じた。
 中学生くらいの男の子が胸を凝視してる。二十歳くらいのお兄さんが胸や脚の周りをちらちらと。四十くらいのおじさんが髪のかかった肩から腰までを探るように見つめている。
「ぼ……僕……」
704呪いの水着:2010/05/27(木) 19:24:42 ID:v9Y2jica
 こんなに人に見られてる中で、射精しそうになってる――!
 恥ずかしい。見られたくない。
 でも、動きを止めていると、胸が揺れる快感が欲しくなってくる。股間も。我慢できない。
「ちょっといいですか?」
 歩き出そうとしたところで、僕はプールの係員に呼び止められた。
「髪の毛、長いですから、まとめないと排水溝に引っかかったりして、危ないですよ」
 言いつつ、目線は僕の胸にあった。上から谷間を見下ろすように。
「は、はい。すいません。髪留めを落としてしまって……」
 姉さんがよく言うセリフを言い訳にした声も、やはり女性のものだった。
「あ、そうですか。落し物コーナーには行きましたか? なんでしたらご案内しますよ?」
「い、いえ、大丈夫で、す……」
 胸を見られて落ち着かなくなり、もじもじと動くとやはり内側で胸が擦れる。その刺激に声が震え、吐息を漏らしてしまった。
「? あの、大丈夫ですか? 顔色が悪いようですが?」
 そんな僕に、係員は心配そうに声をかける。
「体調が悪いようなら、医務室へ。こちらです」
 職務をこなそうとする彼の表情は真剣なもので、その雰囲気を察したまわりの客が僕に注意を向ける。
「いえ……はぅ、大丈夫です……。平気、ですから……」
 後ずさり、腰をかがめる。胸がゆさりと揺れて、快感に前屈みになって、水着の内側が擦れて――。
「ふ、うっ」
 思わず腰を突き出してしまいそうになった。水着の下腹の部分が硬くなった裏を擦り、下半身に走った快感に小さく声が漏れる。
 腰が震える。ぺたんと座り込んで先端がある下腹を押さえたが、あふれてくる快感は止まらない。
 手の下、水着の内側で脈打つ僕の男。
「あ、うぅ……」
 女子用水着を着て、その中で射精してしまった。こんなに人に見られている中で。
 射精が治まる。
「大丈夫ですか!? おーいッ、担架ー!」
「へ、平気です。立てますから、大丈夫です」
 慌てて立ち上がる。胸に遮られて股間はまったく見えないけれど、外からはわからないはずだ。元々濡れているし、臭いに気づかれなければ。
 そう思ったとき、まったくあの臭いがしないことに気づいた。プールの塩素臭にまぎれているかと思ったが、下腹を押さえていた手からもそんな臭いはしない。
 首をかしげながら、僕は医務室に連れて行かれた。
705呪いの水着:2010/05/27(木) 19:25:39 ID:v9Y2jica
 手に持った海水パンツは怪しまれずに済んだ。むしろそこまで気を払う余裕がなかったんだと思う。
 医務室に通され、少しの間待つように言われて扉を閉められた。
 着替えるなら、今がチャンスだ。
 僕は水着の肩を外し、胸を引き下げた。同級生の女の子どころか、姉さんや友達よりも大きいんじゃないかというおっぱいがぷるん、と飛び出す。
 そのまま水着を下に降ろし、両足を抜き取った。
 股間に手を当てる。ちゃんとあることに安堵のため息を吐いたが、射精の痕跡はどういうわけかまったくなかった。
 首をかしげつつ胸を見下す。裸になった瞬間からどんどん小さくなっていく。
 一分と経たず、胸はわずかに膨らんだだけになった。
「って、膨らんだままじゃまずいよっ」
 あいにくと鏡がなかったのでちゃんと体を確認できなかったけど、髪も前より少し長くなっているような気がするし、腰骨が広くなっているように感じる。
 そもそも腕や脚にあった体毛が消えたままだ。
「戻らない……なんでっ?」
 水着を着たまま射精してしまったから? そもそも着たのがいけなかった? ちゃんとは戻れない?
 僕は心臓が激しく鼓動するなか、海パンを履いて医務室を出、すぐに更衣室へ向かった。
 女の格好をして女の体になったなら、ちゃんと男の格好をすれば戻れるかもしれない。
 そう思って僕は急いだ。水着は医務室に置いたまま。


 服を着替えて待合室で姉さんと友達を待つ。
 服の上からなら、鏡を見ても前と大して変わらないように見える。
 髪が少し伸び、艶と手触りがよくなっているくらいで、胸や腰は一見しただけではわからない。
「大丈夫。ここがあるうちは、僕は男だから……」
 そっと股間に触れる。男の象徴は確かにある。胸が少しくらい膨らんでいても、これがあるうちは男なのだ。
 と、水着の中で撒き散らした快感の残滓が腰をよぎり、僕は生唾を飲み込んだ。
 ――もう一回、あれで気持ちよくなりたい……。
「あ、いたいた。もう、なんで勝手に戻っちゃったのー?」
 姉さんと友達が更衣室から出てくる。
 僕は適当に言い訳しつつ、帰りのバス停まで歩き出した。
 頭に浮かんだ欲求を意識して考えないようにして。
706呪いの水着:2010/05/27(木) 19:26:18 ID:v9Y2jica
 あれから三日。
 いまだに膨らんだ胸は戻らない。意識して見なければ男の胸と変わらない程度なのだが、触ってみると女の子の乳房としての柔らかさがある。
 そして、あの時に感じた胸の快感も。
 あの大きさで感じたものよりもずっと軽く、浅いけれど、確かに同じ感覚が僕の胸にある。
 水着を着て、女性の姿でいた時のことを思い出して、僕は何度か胸と股間をイジってあの快感を呼び出そうとしたけれど――射精しても、あの時の快感には及ばない。
 あの時は、もっとたくさん出たように思うし、もっと気持ちよかった。
 また、あれで気持ちよくなりたい。
 でも怖い。取り返しがつかないことになるような気がする。
 でも気持ちよかった。もう一回やりたい。女の子になってしまってもいいから――
 でも――。
 自分でも結論が出せないまま、僕は市民プールに向かうバスに乗り込んだ。
 水着は医務室に放置したままだ。行ったとしても手に出来るとは限らない。
 もしもなかったら、諦めよう。そう思いながら更衣室に入って、ロッカーを開けた瞬間だった。
 ロッカーの中に、紺色の水着が入っていた。広げて確かめる。あの水着だ。
 でもなんで男子更衣室のロッカーに、しかも僕が開けた場所に狙ったように……。
 そんな疑問が浮かんだけれど、僕は再び水着を手に出来た興奮でそんなことは気にならなくなった。
 手にした水着は以前と同じように湿っていて、ぬるぬるした粘液が染み出していた。
 すぐに着ようと思ったけど、僕は気持ちを抑えて水着をカバンに押し込んだ。
 プールで水着を着るより、もっとしたいことがあったのだ。その用意もしてきてある――。
707呪いの水着:2010/05/27(木) 19:26:59 ID:v9Y2jica
 市民プールの出入り口を通り、バス停へ歩く。
 一歩踏み出すごとにゆさりゆさりと胸が揺れ、水着のぬるぬるした内側と擦れた。
「はぁ、はぁ……んっ……」
 水着の上に、黒いTシャツとブルゾン。下は膝丈のスカート。どれも姉さんの物だ。
 といってももうほとんど着ていない、タンスの奥にしまわれていたもので、僕はそれをカバンに詰めて来たのだ。
 水着の上に着て、女の姿で外を歩くために。
 Tシャツの胸元はパンパンに張り詰めていて、水着から染み出している粘液でうっすらと濡れ、胸の形が浮き出ている。
 それがゆさゆさ揺れるたびに、すれ違う人たちの視線が集まるのだ。
「んっ……。はぁ……」
 胸の揺れに合わせて、股間も擦れる。ただ歩いているだけなのに、息が上がって、熱っぽい声を漏らしてしまう。
 どうしよう……バス停まで歩くだけなのに、もう気持ちいい……。
 じわじわと立ち上ってくる、射精の感覚。じっと立ち止まっても、ちっとも治まらず、その時がどんどん近づいていく。
 バス停にたどり着き、ベンチに座った。間に合った。安心して腰を降ろし――。
「はぅぅッ」
 ずりずりと、股間と水着の内側が擦れ、腰がびくん、と震える。
 力がぬけてベンチに座り込み、そのまま痙攣を繰り返した。
「あ、うぅ、ふぁぁ……」
 スカートの中、水着の内側で脈打ち、白い濁液が放たれている熱い感触と、快感。
 バス停には他にも何人かの小中学生がいて、ベンチに座って息を漏らす僕に視線を注いでいた。
 やっぱり胸や脚への視線が多いけど――まさか、こんな所で今僕が射精してるなんて、誰も思わないだろう。
 そんな言葉が浮かんだら、なんだか気が楽になった。
 僕が女の人の格好をして、その中で射精しても、近くにいる人は誰も気づかないのだ。
 恥ずかしいことなんてない。だってバレないんだもの。
 ベンチに座ったまま、思いっきり射精する。周りのみんなに見られている中、僕は長く、気持ちのいい射精を味わった。
 息を荒げ、やがてバスが到着する。
 水着の内側を刺激しないように慎重に歩いたけど、そんなのは無理だ。射精したばかりで敏感になった股間も胸も、水着に擦れてまた気持ちいのがやってくる。
「はぁ、はぁ、はぅぅ……」
 座席につき、Tシャツの上からそっと胸に触った。手を広げて押し当てても、球体の三分の一も覆えない、大きなおっぱい。
 さっきから胸がすごく気持ちいい。股間よりも強く感じる時がある。
 ――このまま揉んだらどんなに気持ちいいんだろう?
 おっぱいに押し当てた左手を動かす。ずっしりとした質量感に、どこまでも沈みこんでしまうような柔らかさと力を込めたぶん押し返す弾力感。
 そして、水着からの粘液で、手が、胸が、水着がぬるぬると滑る。
「ん、はぅん……!」
 いつの間にか右手がスカートの中に入り込んでいた。触ってやっとわかる男の証、硬い感触に右手で包み、ぬるぬると扱く。
「ん、んん、ぁん――!」
 射精するまであっという間だった。それこそ、まだバスが走り出す前。
 声を殺していたおかげで、誰も僕に注意を向ける人はいない。こんな狭くて大勢がいる場所で気持ちよくなったのに、誰も気づかない――。
 胸に湧き上がってくる優越感、秘密を守れる安心感。その二つが、体の奥からせり上がって来る欲求を素直に発散させるよう、僕の手の動きを促す。
 バスが走り出す。
 大きなおっぱいに触る幸せな感触。敏感な胸を激しく弄られる、じわじわと響く快感。
 股間から導き出される気持ちのいい粘液が、水着の内側にあふれていく。
 射精している間も、手が止まらない。
 家に着くまで、何回出してしまうだろう――?
708呪いの水着:2010/05/27(木) 19:27:59 ID:v9Y2jica
「はぁ、あぅ……! んん! あぅ……」
 バス停から歩きながら、僕はまた絶頂に体を震わせた。
 バスに揺られながら、何度も何度も果て、そしてバスを降りたあと、家までの道を歩きながらも、僕は気持ちよくなり続けた。
 股間の方は、もう全部出し切ってしまったのか、歩き始めてからしばらくして、射精は止まってしまった。
 けれど胸の快感はずっと続いている。
 胸だけでイクと、放つのとは違う、気持ちよさが入ってきて体中に広がっていくような感じなのだ。
 終わりがない。何度でも感じたい。我慢できず、道端で両手を胸に運んでしまったのも一回や二回じゃない。
「はぁ、もう、すぐ……」
 家が見えた。思わず足早になり、玄関の取っ手を掴んだ時にまた胸から快感が入ってきた。
 声を殺し、扉を開けて家に入る。
 向かった先はお風呂場。
 まずは服を着替えないと――。
 脱衣所兼洗面所の大きな鏡の前で、ブルゾンを脱ぐ。Tシャツは水着から染みてきた粘液がすっかり濡れ、上半身に張り付いて胸の膨らみの先端を浮き立たせていた――。
「あれ?」
 おかしい、プールを出る時にはこんな事はなかった。水着を下に着てるんだから、濡れたって乳首が浮き出るなんてことはない。
 じゃあ、なんで――?
 Tシャツを脱いだ。その下に着ていたはずの紺色の水着は、存在しなかった。シャツを脱いで現れたのは、綺麗に丸く膨らんだ大きなおっぱい。
「え、えぇ?」
 スカートのホックをはずして床に落とす。膨らんだ胸が邪魔で下が見えず、僕は鏡を見た。
「なッ!?」
 股間から、男の象徴が消えていた。
 代わりにあるのは、薄い体毛の奥の、一本の筋――。
「女の子に、なっちゃった……?」
 よく見れば、水着を着ていた時とは少し違う。顔はずいぶんと幼くなっているし、お腹も少し出ていて腰のくびれが緩くなっている。
 胸も前より若干――それでも十分大きかったけど――小さくなっていた。
 髪の長さも、ロングからセミロングくらいになっている。
 中学生くらいになっている。わたしの歳に合わせて変わったんだ――。
「あれ、わたし?」
 何かおかしいだろうか? どこも、いつもと同じはず。
「あれ、そもそもどうしてわたし、裸でいるんだろう?」
 床に落ちているのはTシャツにスカート、ブルゾンだけで下着の類が見当たらない。
「やだわたし、下着なしで歩ってたの!?」
 慌てて床の服を抱え、わたしは自分の部屋に戻り、タンスから下着を出して身に着けた。
「んーでも……」
 なんだか、とっても気持ちいいことがあったような気がするのだ。
「下着なしで歩いたことが……?」
 いやいや、まさか、そんな変態的なこと……。
 思い出そうとして、胸の辺りから、じわりと何かが広がったような気がした。
「ただいまー!」
 あ、お姉ちゃんが帰ってきた。
「おかえりー」
 部屋から出てお姉ちゃんを出迎える。
「あれ、あんた、何でわたしの昔の服着てるの?」
 お姉ちゃんに言われて気づいた。そういえばこれ、お姉ちゃんの服だ。
「ホントだ。どこかで間違えたのかな?」
「ふーん、まぁいいけど。それより、おみやげにアイスかってきたよー」
「え、ホント? さすがお姉ちゃんっ」
 何か大切なことを忘れているような気がしたけれど、わたしはお姉ちゃんが買ってきたアイスを受け取り、スプーンを取りにキッチンへと向かった。
 大事なことだったような気がするけど、アイス食べてからでもいいよね。

おわり
709名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 19:45:15 ID:RqDc84vL
GJ!
710名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:45:11 ID:UWV+pGzD
世にも奇妙な物語でドラマ化希望!
711名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 21:07:17 ID:Ya6Tklw2
>>708
いいよいいよー。えろいし力量のある書き手だな。
712名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:11:12 ID:xMfoYnv+
>708
GJすぎる神
713名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 22:25:34 ID:A8w0St92
>>700-708
G・J! ありがとう!(・∀・)ノ
714名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 23:41:27 ID:z6s/VhTf
あかん!最高や!
715名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 00:40:01 ID:2h9OkjB6
女の子になったんだけど、いつの間にか回りの世界も人物も自分の記憶も、女の子だったのが当たり前になってるってすげーw
欲しいな…呪いの水着
716名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 01:32:17 ID:z5D+LZlW
これおっぱいプリンの人だよね?
すっかりファンになってしまった。今回も良かったよー
717名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 11:16:52 ID:fWMjtIOD
乙!
koeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!
718名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 18:59:59 ID:g3CIETNh
gj
最近賑やかでよろしい
719名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 15:38:08 ID:8qTC702S
>>716
うお! わかっちゃうもんなんですね。やはり似たようなプロットのせいなんだろうか。
とりあえず、ありがとうございます。
同じようなネタしか書けない未熟な者ですが、今後もよろしくお願いします。
720from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:21:57 ID:Y7WcSlMj
「おはよ〜〜」下駄箱のとこで丁度同じタイミングで登校してきたコモリンに声を掛ける
「あ、おはよぅ・・なんか疲れた顔してるな」
「え?そう?実は昨日もあんまり寝れなかったんだよ」
「ちょっと昨日より老けて見えるよ」からかう様にコモリンが言う
「まじで!それはイヤだな」
談笑しながら教室にむかう、どうやら周りの視線を意識し過ぎる事で
自分で思っている以上に精神的に参ってしまってきているのかもしれない
廊下を歩いているとすれ違う生徒達が自分を見ている気がする
実際目が合う者もいるのだが、俺のことを物珍しがって見ているのか、
条件反射的に目がいくだけなのかはわからない

「そういや、今日の体育はどうすんの?」
今日の3限目は体育で男子は柔道をする事になっている
「あぁ、うん後でミヤモーに相談しようと思ってたんだけど、授業には出たいけど
 いかんせん柔道着が着れないと思うんだよね、一応柔道着と体操着両方持って来てるんだけど」
「祐樹は体育の授業好きだもんね、俺は柔道なんてやりたくないけど」
俺が教室に入ると一瞬静まり返りみんなの視線が集中する
どうやらみんな俺の事を話していた様だ
「・・・おはよ」
「あ・・うん、おはよ〜」
「おっす〜」
みんな作った様な笑顔で挨拶してくるが、なるべく気にしない様にして自分の席に着く

キ〜〜ンコ〜〜ン、カ〜〜ンコ〜〜ン
予鈴が鳴った、ミヤモーが出席を取り短いホームルームが終わり
教室を出て行くミヤモーを追いかけ体育の事で相談を持ちかける
「ふむぅ、そうだな、お前は授業に出る気はあるのか?」
「はい、できれば出たいです」
「そうか、問題は柔道着が大きすぎる事か上はまだいいとして下だな問題は・・・
 上だけ柔道着を着て下は体操着の短パンでどうだ」
「それ変じゃないですか」
「だけど上下体操着で柔道は無理だぞ」
たしかに体操着で柔道などすれば伸び伸びになっていしまう
「じゃあ、仕方がないから、それでいいです」渋々了承する
721from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:23:54 ID:Y7WcSlMj
そして体育の授業の時間になった
「祐樹早く行こうぜ〜」コモリンと京介が俺を急かしにくる
柔道の授業では授業開始までに着替えを済ませ正座して待ってなければならない決まりがある
柔道場も校舎から離れた所にあるので早くいかなければ間に合わなくなってしまうのだ
バタバタと小走りで俺達も柔道場へ向かう

「この暑いなか柔道とかだる過ぎる」
「柔道着洗うの忘れてたくっせー」
更衣室に前まで来るとすでに多くの生徒が着替えはじめている
(俺も早く着替えなきゃ)
更衣室に入るとそれまでガヤガヤしていた更衣室が静まる
「ちょっお前らなに意識してんだよ、普通にしてろよ」
ゴクリッっと誰かの生唾を飲み込む音が聞こえる
とてもここで着替えられる雰囲気じゃない
「俺・・トイレで着替えてくる」
「えええ!」と驚愕の声が上がる

トイレに入り急いで着替えを済ます
上はこの体には大きすぎる柔道着、下は短パン・・・どう見ても変だ
パッと見 下になにも履いてない様に見える、だが迷ってる暇はない、もう授業開始1分前だ
覚悟を決めトイレから出て着替えを更衣室の自分のロッカーに放り込み柔道場へ走る
チャイムが鳴るのと同時に柔道場に入ると正座して整列している男子生徒全員の注目を浴びる
一瞬の間の後
「わははははは」一同は大爆笑する
「なんだよ、それ!」
「エロい、エロすぎる!」
「完全に挑発してるだろ!」
みんな俺の姿を見て好き勝手いいやがる
「うっさい黙れ!」語気を強めて言うが全く効果がない
(くっそ〜〜)顔を真っ赤にし自分の整列場所に正座すると
すぐに柔道着姿のミヤモーが入ってきた
722from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:25:33 ID:Y7WcSlMj
「おい!ニヤニヤするな!」まだ笑いが治まりきらない生徒をミヤモーが一喝する
「日直、号令」ミヤモー
「礼!」日直
「お願いします!」一同
柔軟から始まり一連の準備運動を淡々とこなしていく
二人一組になって段取りに入る
「お前いいな〜」
「役得だな」
俺とペアを組む男子がみんなに羨ましがられ、「俺ってラッキー」等とほざく
(調子に乗ってられるのも今だけだ、よ〜しぶん投げてやる!)
元々運動神経の良かった俺は柔道でも中々の成績を修めていた
ウチのクラスの奴らならほとんどの奴に勝てる

組み合い、技を仕掛けるもうまくいかない
(クソッおかしい、こんなはずじゃ・・)
絶対的に力が足りないのだ、どうやっても相手の体勢を崩せない
俺の仕掛けに対し微動だにしない、しかし相手も何故か仕掛けてこない
(こいつ余裕のつもりか、舐めやがって)
色々仕掛けを変えて挑むがやはり相手の体勢は崩せない
「おい、お前からも仕掛けてこいよ」
こうなったら相手が仕掛けてきた時に返し技を掛けるしかない
しかし、相手は仕掛けてこない
(こいつやる気あんのか)相手の顔を見ると何かに気をとられている様に見える
相手の視線を辿ると、やっと俺は気づく
自分の胴着がはだけてブラが丸出しになっている
普通女子柔道家は胴着の中に肌着をを着るのだが、そこまで気が回ってなかった
「ちょっちょっとタンマ!!」
慌てて胴着を直すと周りの視線にも気付く
段取りを行っているはずの周りの奴らは組み合う形だけ取りまったく動かずこちらを見ていた
「チッ気付きやがった」と誰かの舌打ちが聞こえる
(こいつらずっと見てやがったのか)
723from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:26:52 ID:Y7WcSlMj
「・・・・・・・お前・・・なんでちょっと前屈みなんだ」
段取り相手のおかしな姿勢に気付き冷たく言い放つ
「いや・・べつに・・・・」
「蹴るぞ、お前」
「いや柔道で蹴り技は勘弁して・・・」

その様子を見ていたミヤモーが割って入ってくる
「なにやってんだ、戸田!お前体操着の上は持ってこなかったのか」
「いえ、持ってきてはいるんですけど、着るの忘れてました」
「じゃあ、すぐに着てこい、それじゃ授業にならん」

小走りで更衣室に向かう
「はあ・・ウチのクラスは変態ばっかじゃねえか、男の俺に欲情してどうすんだよ」
『お前は良くても周りがどう思うか』昨日のミヤモーの言葉がよぎる
(やっぱり普通の男として扱われるのは無理なのかな・・)
着替えを済まし急いで柔道場へ戻ると
さっきまで俺の相手をしてた奴が別の奴と組み合っている
(げっまじかよ・・・)
ウチのクラスでは男子の人数が奇数のため2人1組で分けると1人余る
その余った1人はミヤモーと組まされる、
腐ってもそこは体育教師マッチョのミヤモー相手に勝てる訳がない、はっきり言って貧乏くじである
俺とペアだった奴とミヤモーとペアだった2人がいま組み合っており、
今余ってるのは俺とういう事なる

「よーし!段取りはここまで、ここから寝技に入るぞ」
各ペア背中合わせに座り合図とともに素早く振り返り相手を寝技に持ち込む
試合時間は3分それまでに決着が付かなければ引き分けとなる
この種目で大事なのは寝技の巧さより
いかに相手より早く振り返り相手を寝技に持ち込める体勢をとるかにかかっている
724from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:28:12 ID:Y7WcSlMj
ボーっと突っ立っている俺に気付きミヤモーが声を掛ける
「戸田!お前は俺とだこっちへ来い」
(やっぱり・・・)見事に貧乏くじを引く
渋々ミヤモーの所へ行き、次の開始の合図を待つ

ビーーーーッ
今行われていた試合の終了の合図が鳴る、1分のインターバルの後次の合図がなる
ミヤモーと背中を合わせ座る、
「本気はださんから安心していいぞ」ミヤモーは余裕の笑みを浮かべる
いくら相手がミヤモーとはいえ負けるのはイヤだ、仮に万が一勝てれば俺はヒーローだ
(チャンスだ、相手は思いっきり油断している、俺の得意の袈裟固めに持ち込めば
 ミヤモー相手でも勝機はある)

袈裟固め――
柔道の抑え込み技の一。あお向けに倒した相手の肩と腋 (わき) の下とを袈裟懸けの形に抑え込むもの。

ビーーーッ
開始の合図が鳴ると同時に素早く振り返る
余裕をかましたミヤモーはまだ振り返りきれていない
(もらった!)
相手の腕と肩に掴みかかり押し倒し一気に袈裟固めの体勢に入る
ここまでは完璧だ、後はこのまま30秒押さえ込むだけ
下でミヤモーがモゾモゾ動き俺の襟首を引っ張る
俺は引き離されない様に力いっぱい前のめりになる
すると不思議とミヤモーの抵抗が弱くなった様に感じる
(苦しいのか?)そう思い表情を伺うも
ミヤモーはニヤニヤと笑っている
(こいつ、この状況でまだ余裕があるのか)
さらに腕に力を込める、それによりさらに体は密着する
725from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:29:38 ID:Y7WcSlMj
――ミヤモーは至福の時を過ごしていた自分の顔に押し付けられた女子高生の胸
この時間がずっと続けば良いのに、そう思っていた
が!、体育教師として生徒に負ける訳にはいかない、ミヤモーは結構プライドが高かった
というより攻めたらもっとおいしい展開になるかもしれない

(あと10秒、もう少しだ・・・7・6・5・4・・!!!)
あと残り3秒という所であっさりひっくり返された
(くそっ!もう少しだったのに!!)
そう思ったのも束の間今度はミヤモーが押さえ込みにかかる
俺は慌てて亀の状態になる
襟首を引っ張られるも、頑なに動かない
(このまま3分まで粘ってやる)
ビクンッ
脚を取ろうとしているのかミヤモーの指がお尻を引っかく
そのままお尻の割れ目をなぞる様に脚の付け根へ手がモゾモゾ動く
「っんく、」 力が抜けそうだ
スルッ 脚を取ろうとした手が滑ったのか勢いよく割れ目を滑る
「んふっ」いちいち体が反応してしまう
もう一度ゆっくりと指が割れ目をなぞっていく
「んっ、ふっふっ、はぁ・・・」
このままではまずいと思いわざと力を抜き脚を取りやすい様にする
脚を取られるとあっという間に仰向けにひっくり返され
そのままミヤモーは横四方固めに入る

横四方固め
柔道の抑え込み技の一。あお向けに倒した相手を90度横向きになって上から抑え込むもの。
726from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:31:24 ID:Y7WcSlMj
左手で襟首を掴まれ右手を股の下に通される
右手がモゾモゾ動く
「んんっ、ゃっ」これではさっきと変わらない
お尻の方に手は動き、お尻の穴に指が這う
「はぁはぁ・・・っく・・はぁ・・・」
身をよじり逃げようと試みるが事態はさらに悪い方向へいく
逃げようとする俺の脚をさらに押さえ込もうとした手が短パンの裾から中に進入してきたのだ
下着越しにミヤモーの指の感触が伝わってくる
「ん・・・・んはぁ・・・んんん」
「ぁうっんっ、んっ、んっ、んっ、ぅんっ」
(まずい、気持ちがいい、このままじゃやばい)
すぐにミヤモーの肩を2回叩きタップする
「はぁはぁ、先生降参です」
「ん、あぁ・・・そうか・・・」
ミヤモーは若干残念そうな表情を浮かべ体を離す

「す、すまんな下が体操着だと掴みにくくってな、痛くなかったか?」
「あ、はい大丈夫です・・・」
「次はどうする?」
基本的に寝技の試合は3回行われるので、あともう1回残されている
「ちょっと気分悪いんで休憩してていいですか」
「ん、そうかわかった、端っこで休んでろ」
            ・
            ・
            ・
こうして柔道も終わり、さっきと同じ様にトイレで着替えを済ませ教室に戻っていく
727from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:32:49 ID:Y7WcSlMj
「疲れたー、いつもはこんなに疲れないのに」
「まだ体が慣れてないからだろ、今日の体育くらい休めばよかっただろ」京介
「いや、でも体育の見学ってつまんないじゃん」
「それはあるね、見てて楽しいもんでもないしね」コモリン
「まぁ、体は慣れてくるだろうしいいんだけど、それより気になるんだよな・・・」
「なにが?」コモリン
「みんなの視線が・・・」
「あははは、それは大変だね」コモリン
「いや笑い事じゃないって、まじで悩んでんだって」
「頭ではわかっていてもやっぱり本能的に見ちゃうんじゃない、
 別に悪気がある訳じゃないと思うよ」コモリン
「そんなもんかな〜」
「あんま気になるようならミヤモーに言って体育だけは女子の方で参加したらどうだ?」京介
「う・・・それはそれで抵抗が・・・」
「どっちも嫌じゃ話しがまとまらねえよ」京介
「そうなんだけどさ〜」
京介が言うことももっともだ
「それだと明後日の身体測定はどうすんの」コモリン
「え・・・?」
「前に言ってたじゃん明後日身体測定あるよ?」
(忘れてた〜〜〜そういやそんな事ミヤモーが言ってたな)
 身体測定だとさっきみたくトイレで着替えるなんて誤魔化しはきかない
 みんなの前でパンツ1枚になることは必然だ
(はぁ・・・ミヤモーに相談してみるか・・・)
728from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:33:40 ID:Y7WcSlMj
昼休みになりミヤモーがいるであろう生活指導室へやって来る
「失礼します、宮本先生いらっしゃいますか?」
しばらくすると奥からミヤモーがやってくる
「あ・あぁ・・戸田か、ど、どうした・・・・?」なにやら慌てている
「あの、明後日の事で相談に来たんですけど」
「明後日・・?あぁ!身体測定のことか、そうかそうか
 じゃあ奥行こうか」
宮本は柔道の授業の1件がセクハラだと文句を言いにきたと思ったのだが
そうじゃないとわかり胸を撫で下ろす

奥の椅子に座り話し始める
「この姿でみんなの前で裸になるのはやっぱり恥ずかしいです」
「そうか、やっぱり厳しいか、じゃあ女子と一緒にするか?」
「いや、それはもっと厳しいです」
「なんでだ?心は男なんだろ、むしろ天国じゃないか」
「だからですよ、女子のみんなだって俺がいたら嫌でしょ、男なんだし
 それに女の中に男が1人じゃどうしていいかわかんないし」
「ふ〜む、それもそうか・・・じゃあ、お前はどうしたいんだ?」
「身体測定を受けない訳にはいきませんかね」
「それはまかり通らんだろ、全員に受けさすのが教師の義務だからな」
「そうですか・・」
「まあ受けない訳にはいかないが、なにかしら特例処置を設けられないか
 明日の職員会議で話してみよう」
「はい、おねがいします」

生活指導室を後にし教室に戻っていく
ポカポカ陽気の中、眠気と戦いながら授業を受ける
(どうしよっかな〜)
周りに迷惑ばかり掛けている現状、大半の男子達は俺の事を女として見ている事
自分は男だと思いたい気持ちに少し揺らぎが生じる――
729from ♂ to ♀:2010/05/31(月) 20:37:17 ID:Y7WcSlMj
以上です
エロ満載でいくつもりが中途半端になっちゃいました


730名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 20:42:15 ID:jcqY+uzC
一番槍GJ!
いいよ、いいよ、楽しみにしてる。
731名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 09:21:54 ID:w9y6cLGI
結局なにがしたいの?
732名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 10:41:05 ID:GjpU6vnm
>>731
だよなあ。TSっぽさが薄れて、ありきたりな話になってきたよな。
733名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 10:58:58 ID:EG9PSYdw
少年漫画は敵のインフレ病という不治の病があるといいます。
物語を続けるには、以前の敵よりも強い敵を登場させなければならない。
これを繰り返していくと 最初はクラスの不良だったライバルが
最後には太古より次元を超えて宇宙を支配する悪意なんていう訳の分らない者になってしまうのです。
ここまで進行してしまったら、もう最終回にするしかありません。

さて話は脱線しましたが
これはTSモノの宿命、不治の病
完全に女になってしまった病が、かな〜〜〜〜り進行しています。

ところで 
TSモノで この不治の病に罹患しないパターンというモノは2種類しかなく
1・さっさと物語を終わらせる。
2・主人公が次々と変わる。

これ以外に何か 素晴らしいアイデアがあれば是非お願いします。
734名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 11:29:04 ID:KvlBYjxH
とりあえず身体測定が読みたい
735名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 11:31:14 ID:1qULL1Xf
いくらでもあるでしょ

3.たまに男に戻る
4.周りから男扱いされ続けている
5.意識的には男であり続けなければならない理由がある
6.意識的にも女になろうとする意思が全くない

あと個人的にTSでいうインフレは
TSキャラが増え過ぎて主人公の個性が薄くなったりすることだと思う
736名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 11:58:28 ID:9Jgx25vG
男に未練があればいいのかな?
好きな女の子や恋人がいるとか
737名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 13:00:01 ID:xA0ExghZ
賢者は歴史に学ぶ、ってな。
つ らんま
738名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 15:06:25 ID:m1Tcpo1X
>>733
「男でありたいと望んでる限り女の身体になる呪い」とかどうだろう?
女に染まりかけると男の身体に戻りリセットを掛けられる
そしてやっぱり男が良いやとなるとまた女にされるという堂々巡り
その性質上絶対女を受け入れての和姦は成立せず、女の身体の嫌な部分を強調する強姦はされるかもしれず逃れられない
739名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:36:47 ID:3VlWH4u4
そして理想ばかりが長々と語られ
作家はスレから逃げていく
740名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:40:09 ID:X0TqcAfM

もうちょっとエロが欲しかったな
期待しただけにね

上のいろいろ言われてるのはまとめるとエロが欲しいだと思うし
741名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 01:56:12 ID:cwpqe/ZR
そうだよ、SSきた!と思ってパンツずらして読み始めたらエロなし
これを二度も三度も続けたら凶暴化するよ
742名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 02:07:24 ID:GFCjGWco
それはおまいの勝手だks
作家の書きたいように書いてもらわないとモチュベーションも下がって、
書き手はいとも容易く駆逐され、飢えた獣のような読み手した残らん。
743名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 02:21:00 ID:yoE0kN7I
「俺様の天才的かつ的確な批評によって、この書き手も一歩高いステージに登ることができるだろう」(キリッ
744名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 06:10:35 ID:a5x3fxT5
>>742
エロ無しが書きたいなら板違いだろ?あんた自演フォローしつこいわ。
745名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 06:38:54 ID:LkD6IKgW
職人さま、乙です!大変すばらしいです!続きが楽しみです!!!
746名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 10:57:24 ID:yoWMe1R+
>>742-745は荒らし
747名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 12:55:02 ID:u0dyxn/T
TSエロSSで読者はオナニー
TS無しエロ無しSSは作者のオナニー
748名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 14:51:29 ID:HH+9VYJm
オナニーを極めれば妄想だけでパンツの中をベトベトに出来るぜ
右手とネタ本や映像が必要なら修行が足りない
749名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 19:06:59 ID:ICecgvfv
どっかで見た様なやり取り見てたら例の粘着非エロ叩きか、二人の書き手さん、こいつは板の癌なので、気にしないで続きプリーズ!
750名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 22:27:05 ID:7aBqwxCS
何度となく言われてるが、この手の話題は論議スレでやるように
今後もこっちで続けようってヤツは例外なく荒らしということで
751名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 23:44:07 ID:ZZmUa1T+
>>747
>TS無しエロ無しSSは作者のオナニー
それは全年齢対象SSじゃまいかと小一時間(ry
752名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 01:08:03 ID:Da0GNPAs
読み手様ごときが色々ゴチャゴチャうるせー、早く続きを読みたいよ。
いや、続きをお願いします。
753名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 18:04:35 ID:dvZIrAee
 ロビンフッドの逸話知ってるか?
 貧乏な庶民のために貴族から金品や食糧奪っていた義賊ロビンフッド一味だが、ある日捕まってしまって処刑されそうになった。
 そこで貧乏な庶民たちは、一致団結してロビンフッドのアジトを襲い、残った財宝を奪いに行ったんだ。
 しかし自分達のためには何も残していなかったロビンフッド一味のアジトには財宝も食料もなかったとさ。
 それに怒った貧乏な庶民たちは、処刑台に立ったロビンフッドに一斉に石を投げつけて、ロビンフッドは泣きながら処刑されたとさ。
754名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 18:26:55 ID:PAe4orCX
そんなのおかしいよ!!
755名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 18:59:59 ID:jCXIW613
コピペ乙
756名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 22:58:01 ID:Da0GNPAs
女になった夢を見た。
胸の違和感と股間のあるべき物が無い寂しさ、不便さに戸惑いながら母親から服や下着を借りて町を出て、周りの反応に戸惑いながら歩く内容だった。

書き手さんの話を読んだのが原因だろうが、夢なのに身体の感覚とか男と違う感じまで解る位の妙なリアル体験だったなあ。
757名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 23:03:08 ID:bxYIR48g
ここは定期的に荒れるんだな・・・。
758名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 03:30:43 ID:7ZYd4vuA
756 前世の記憶じゃね?
759名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 04:52:00 ID:0d8pSMFb
>>758
ああ、そうかも、でも男としての自分の意識を持ちながら女になってるあの奇妙な感覚は、何か不思議だったな。
しかし、これをSSにするのは難しい、書き手ってすげーな。

と言う訳で、書き手さん続きをお願いします。
760名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 07:12:34 ID:uKFOloI+
確かにTSというあり得ない状況の心理描写とかは天才的だよな
たとえエロがなくても
いやむしろないほうが難しい
天才

というわけで続きが読みたいです
761名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 11:29:20 ID:OV6MK0xg
天才はないだろなんぼなんでも…
本人でなくても本人自演乙と言わざるをえんわ
762名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 12:33:08 ID:cSOB177h
天才じゃないなら変態だな
763名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 12:36:25 ID:ELeJgVGE
「変態」は最高の褒め言葉
764名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 14:13:07 ID:fsW/Sh1D
「ヤれば出来る」は魔法の合い言葉
765名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 16:02:05 ID:ZzyoPzLR
TS娘になれたら完全変態
フタナリだったら不完全変態


こうですかわかりません><
766名無しさん@ピンキー:2010/06/12(土) 17:01:12 ID:lQH6VGnw
完全変態でもいいから... (ry
767名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 21:29:26 ID:UjQRSyox
作者さん達も規制食らってるんだらうか?
768名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 22:08:48 ID:a9jRC0Bh
TS小説をかける人間が天才でも変態でもないとするならば
想像力や独創性が並外れたクリエイティブな人間だよね
769名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 23:26:57 ID:PWJy9/Z4
>>768
いや変態です。
しかも 手間暇時間をかけまくった妄想を文章に起こして、
投稿する瞬間は もうドキドキします。
自分のオナニーをyoutubeで公開する気分です。
そして自分のオナニーショーを見て、一緒にオナニーしてくれる変態がいると
もっと興奮します。

あと重要事項
人気作家様が かかない時は 決して催促や要求してはいけません
そりゃそうです。
4回くらいオナニーやって
もう ○んこ触るのも痛いのに
もっとオナニーやれー 次のオナニーまだ?なんて言われたら 誰でも怒ってやる気を無くします。
770名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 12:39:10 ID:VLlawj9u
ネットをさまよっていたら、フクロムシなる寄生虫について書かれたところにたどり着いた。
カニに寄生するフジツボの仲間らしいのだが、オスのカニが寄生されると、脱皮のたびにハサミや足が小さくなり、腹部が大きくなって見た目も行動もメスになってしまうらしい。
腹部に寄生したフクロムシを自分の卵として扱うようになるとか。

もしもこれが人間だったら……これ、ネタに使えませんかね?
771名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 18:10:30 ID:JOqqCfRS
>>770
自然の世界だとそういう寄生生物も多々いるみたいだね
アルラウネみたいな小説になるのかな
772名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 18:23:30 ID:APJfIup0
>>770
人間の精神をコントロールする寄生虫モノだと
「天使のさえずり」みたいな怖いモノしか無いんだよな・・・
773名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 18:23:37 ID:tMLGiBxs
>>770
包茎の男の子に寄生すると皮を剥くたびに男の娘になってしまうわけですね
774名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 20:08:14 ID:7TwI+iAK
いや、そんな事はないだよ。
ヒドゥン・エイリアン刑事とか未読だけどエイリアン9なんてのもある
775名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 08:53:06 ID:cosrjFw/
>>770
ありがちだが

進化の果てに他者の子宮に寄生しないと繁殖できないエイリアンがいて
母星が資源の枯渇や惑星の寿命などで住めなくなり新天地を求め地球へ

そこで手頃な宿主として人間を見つけた
最初は女性だけを捕獲して宿主にしていたが絶対数が足りないため
男性を薬品等で女性化して宿主にすることに

最終的には宿主生産工場で女性化した主人公が知り合いの男と孕むまでセックスを強要されるとか


べたべたにどっかで見たような設定だけど
776名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 18:35:04 ID:gIyHQ70n
>>775
しかし萌えるなwww
777名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 08:30:14 ID:g22Pz0XK
>>775
異性人の地球侵略が成功した世界ですね

ならば侵略中の異性人と戦う設定はどうでしょう?
例えば
女性は異性人に分離不能な寄生される。人類は犠牲者の女性をすべて秘密裏に処分
未曾有の脅威に人類は直に対応。
男性の特殊部隊が異星人を攻略し、大きな成果を上げていた。
(異性人の巣を焼却。寄生体の女は実験室送り、全て処分)

ある男性隊員が単独任務中、異性人に寄生された女性を発見。
行方不明の彼女だった。
残酷な実験や処分の実態を知っている為、それ恐れて秘密裏に自宅で保護。

異性人は 宿り主と男が特別な関係である事を利用し
男性に寄生を試みる実験を施し始める。
778名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 13:53:40 ID:DZyjtCKv
>>777
なげぇ。一部分を切り取った形でしか書けないよ。
まともに書いたら、それこそラノベ二冊分くらいの濃さになる。



……それって、薄いってこと?
779名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 14:15:08 ID:FxZmTsAX
>>777
確かにこの設定だと前振りが長すぎるかな
>>775くらい単純でいいかなとも思う
一応エロパロスレなのだからエロが薄いとな
780名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 02:06:32 ID:Tyjvg/jY
某ウルトラ風正義の宇宙人(♀)に寄生された少年が
宇宙怪獣や悪の宇宙人に遣られまくり


ってのは新鮮味が無いか
781名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 02:11:05 ID:ZpeFFRJs
鉄腕バーディーの同人誌辺りであるんじゃない?
782名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 02:14:14 ID:CdAzY6xG
超能力を使うたび、副作用で少しずつ女性化していく少年
783名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 07:43:38 ID:ffF7VfmJ
>>782
支援所のわかば板
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/picbbs03/futaba.php?res=29867
該当作 もうすぐ消えるからお早めに
784名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 02:17:38 ID:ZXovKy0c
人口少女でtsものを作ってみたってサイトがあったと思うんですが、誰かわかりませんか?
785名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 05:03:11 ID:V65YOdyQ
>>783>>782
イイネ!!
786名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:27:08 ID:RFnTXhvx
暑い夏の日だった。
理科の実験で俺は久美と同じ班でフラスコを弄んでいた。
「こうして、これ混ぜて、どうだ!」
「ちょっと!ふざけないでよ!危ないじゃない!」
「大丈夫大丈夫、これで点火して、と」
その瞬間、ガスバーナーの上で小爆発があり気体を吸い込んだ俺は気を失ってしまった。

目覚めると保健室だった。
あれ、目の前が鏡になってやがる。俺の顔が天井に見える。
「ねえ、起きたの?」
鏡の中の俺が喋った。まだ夢の中ということか…。もうひと眠りするか。
「ねえ、ねえってば!」
しつこい夢だ。どんな話に進んでいくんだろう?でも起きれば忘れちゃうしなあ。
「ちょっと!」
体を揺さぶられて我に返った。でも、なんで俺のビデオが流れてるんだ?
「あんた、やっぱり佳樹なのね!」
???意味がさっぱりわからないが、そんなことは当たり前だ。
「あたりまえじゃねーか」
あれ、声がおかしい。煙吸い込んだせいか?
787名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:27:31 ID:RFnTXhvx
「わかってないわね」
???
「あんたがあたしなのよ!」
はあ?ドッキリか?どうリアクションすれば受けるか考え所か?
「自分の姿見てみなさい!」
はいはい、わかりました…おああああああああ!
「し、し、静かに!先生起きちゃうでしょ!」
お、俺がセーラー服を着ている!そんな馬鹿な!か、か、鏡は?
「これ見なさい」
俺のドッペルゲンガーが可愛らしい鏡を差し出した。
ひったくる様にして、顔に近づける。
この顔は…久美だ!久美の顔が俺にある!
「私たち、入れ替わっちゃったみたいなのよ」
泣きそうな顔で俺が言う。
ってことは、当然…。
俺は自分の胸を両手で触ってみた。
「何やってんのよ!やめて!」
788名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:27:58 ID:RFnTXhvx
やっぱり!そこには柔らかな球体があった。しかも、手ごたえ十分…。
「変なことしないで!バカ!」
興奮する俺もどきを尻目に俺は徐々に冷静さを取り戻してきた。
「どうやったら戻れるか、だな」
「そうよ!早く戻してよ!」
「あの薬をもう1度作ればいいんじゃんねえか?でもレシピわかんねーなあ」
「そんなあ」
「どっちにしろしばらくこのままでお互いいくしかねえな」
「…」
「お互い近所だし連絡とりあってうまくやろうぜ」
「…その言葉づかいやめてよね」

久美は昔からの腐れ縁で俺は憎からず思っていた。
スペックは低身長・ボーイッシュ・童顔。そして何といっても巨乳だった。
体育祭や水泳では男子注目の的。恥ずかしそうに背をこごめる姿がまたそそるんだこれが。
今後の相談も兼ねて二人とも体調不良で早退することにした。
帰り道にある駅前のマックに入り打ち合わせ開始。
ある程度は知っていたものの、家族構成や友人関係を互いに確認。
789名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:28:19 ID:RFnTXhvx
「…あたしの部屋あんまりいじらいないでよ」
「下着とか?」
「ばっかじゃないの!やめてよね!」
「仕方ないじゃん、それともノーブラでサービスする?」
そういって俺は胸を両手で持ち上げて突き出した。
今までチラ見していた周りの男性客の視線が一斉に集中する。
「やめなさい!皆見てるじゃない!」
「まあ、俺のエロ本は見てもいいかんな」
「…」
マックを出て、一緒に肩を並べて帰った。
20センチも背が縮んだ俺は首が痛くてしょうがない。
「明日からは冷やかされるから一緒には帰れねえな」
「…うん」
「何だ?何か言いたいことあるのか?」
「…」
「おいおい、はっきりしろよ!」
「あいつに、気をつけて」
「あいつ?」
790名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 21:57:45 ID:WT81PUMk
続きまだ〜?支援。
791名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:42:54 ID:RFnTXhvx
もう久美の家は目の前だ。
「あいつって誰だよ?」
「とにかく、気をつけて…」
「はあ?」
よくわからないが俺は久美の思いつめたような顔を見ながら別れた。

「ただいまあ」
玄関を開け、靴を脱ぎ教えられた通り家の中を進む。
無事部屋に入るとドサッとベッドの上に身を投げ出した。
可愛らしい女の子の部屋をキョロキョロ見まわしながら今日の出来事を反芻する。
そうだ!まずは!
前々から気になっていた久美の巨乳。果たしてそのサイズは?
セーラー服横のジッパーを上げて脱ごうとするがこれが結構難しい。
スカーフを外し、ちょっとキツめの上着をどうにか脱ぎ捨てた。
インナー?とでもいうのか白いタンクトップ状のものもエイッと脱ぐ。
おおおー薄いピンクのブラジャー登場だ。
鏡の中でもはっきりとわかる谷間がいやらしい。
どうせなら、とスカートもホックをはずすとパサッと足元に落ちた。
あれれ紺色の短いスパッツが出てきた。どうりで蒸れると思ったぜ。
792名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:43:15 ID:RFnTXhvx
ピッタリしたスパッツを脱ぐとおそろいのピンクのパンツ。
さて、ブラジャーを…って背中のホックが外れねえ!
どうにかしてブラジャーをむしり取ると早速タグ確認。E65!
Eカップだったのかあ…どうりで揺れまくるわけだ。
そして最後の砦、パンツに手をかける。緊張の一瞬だ。
スルスルとお尻を滑らせていく。自分で脱いでるだけなのに興奮する!
おほおおー。縦一本のお臍の下にうっすらとした繁みが…。
まだ中学3年生だが、やっぱり女子も生えているものなのだ。
ちょっと触ってみっか…。割れ目に指をあてがい、ゆっくりとなぞってみる。
うおお!裏筋撫でられるような感触があ。調子に乗り指を少し挿入。
ああ…。変な気分になってきた。これが女の自慰ってやつかあ。
「久美ー!御飯よー!」
ちっいいところで、まあ時間はたっぷりあるお楽しみはこれからだ。
それに余りやりすぎて処女膜破っちまったら大変。このへんにしておくか。
夕食は母と2人だった。再婚した義父がいるはずだったが、まだ帰っていないか。
食後に入浴、念入りに体を洗う。おっぱいを持ち上げて洗うのがちょっと嬉しい。
何か人の気配を感じ、振り向くと人影が!
793名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:43:41 ID:RFnTXhvx
「おあっ!」
驚いて叫ぶと人影はサッと消えた。なんだったんだあれは…。
警戒しながら風呂場から出て、パジャマに着替える。生乳だからたっぷんたっぷんだ。
台所に行くと今の畳の上に男が胡坐をかいていた。腹の出た汚いオヤジだ。
「おお、お帰りー」
「…」
黙って頭を下げる。どうやらこいつが義父らしい。いやらしい視線を隠そうともしない。
こいつか?覗いてたのは。俺は何となく体の前で両手をクロスさせた。
しずしずと歩き、冷蔵庫からお茶を出し飲み干す。
その間も男はじっと俺を舐めまわすような視線で見ている。
部屋に戻る階段の下からも、見られているようで寒気がした。
やはり疲れていたのか、ベッドにもぐりこむとすぐに深い眠りに俺は落ちていった。

中学生の朝は戦争だ。
特に女子は大変だということがしみじみ分かった。化粧こそないものの服や髪に時間がかかる。ブラジャーにおっぱいを押し込むのに苦戦したが何とか収まった。
794名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:44:07 ID:RFnTXhvx
スカート、上着、スカーフ、靴下と身につけて女子中学生の出来上がり。
「いってきまああす!」
時間ぎりぎり、急がないとまずいがユサユサ胸が揺れて走りにくい。
おっ俺がいるぞ!こっちを睨んでやがる。
「遅いわよ!遅刻しちゃうじゃない!」
「急げば大丈夫だって」
何故か俺の胸を凝視している。
「あんた、まさか…」
「いやあ、ブラジャーって面倒だなあ」
「ちょっと!肌着は!」
「おいおいもう気温30度以上あるんだぜ。あんな余分なもの暑くて」
「それだと大きさが目立っちゃうのよ!」
「いいじゃねえか減るもんじゃないし」
「ひょっとしてスカートの下も…」
「もちろん潔く生パンだろ?白だよ、見るか?」
「バカバカバカバカ!」
「だったらこんなに短いスカートはくなよお」
「長いと可愛くないの!だから見えてもいいように…」
「おい人が来るぞ、離れよう」
「くっー…」
795名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:32:18 ID:fHU8JMVV
映画化済みw
796名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:48:57 ID:v5o4ceCJ
もうすぐ容量MAX
797名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:58:03 ID:fHU8JMVV
立てるか
798名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:01:02 ID:fHU8JMVV
強制女性化小説ない?Part39
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1277636363/
799名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 20:12:12 ID:wOvNxe4h
>>798
800名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 21:22:55 ID:CniO5GEj
あと20kbほど残ってる
801名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 19:48:14 ID:OwfCsYs7
プリンたんはどうしているかなぁ
802名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:07:34 ID:fuhPYZBh
 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/        かまわん
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/          続けろ
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、
 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
803名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 02:14:39 ID:fuhPYZBh
        | |:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ...ノ;:;:;:;:;:;:;:l
       | |::::::::::::::::::::::::::::::::| ̄~`l;:;:;:;:;:;:;|
         | |::::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;j .   |;:;:;:;:;:;:;|
.         | |::::::::::「         ''ー- :;;:|
     ,. ::'';:;| |:::::::::::L. ...----i  . _   ||
     r'::::::::::;::| |:::::::::::::::::::::;:;:;:;:;|  |;:~`''';:;!
.     |:::::::::';:';:| |:::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;j . l;:;:;:;:;:;:|
.      |:::::::::':;:::| |;:;:;:;-―'; T''"'''ー〈、,_;:;:;:;:;!
     |:::::::::::';ゝ'" , ,;/l,;、!.     };、)、`ヽ{  
      |:::;:-'" .;' ;'.j'A'-;j-゙;、  j_,!,j,';'; `i
       !"l  l'; l ;j'_,,,.,.,_ ヽ  __ノノl l l , !
.       ! ! .! i'; ';.jl:;;::j. `   i:;:jヽjノ';' l |
      | ';';, '; ! ';,'! ~~       `" .!,!'j;' ,.!`!
      | ;';; ':, !. !'、       '   ,ノ,;',',','ノ ヽ
.      j} '; ';, ':,jヾトミ'   `'''' _,. "; ;'ノ;'ノ      
      ,;' ! ':,':,. ! ,;ヾ、`' 、.,,,. '"::::::!'ノ l''!     
     '  l':, ._;ノ,,,',,_ヾ:、 i'' ;  ;' .;;、! i ! 
       l >===、 ヾ、ー=、、 ; ';, ';, ','; l   次スレでお願い♪
       j',.:'    `:、ヾ;、;::`!,_:::','; ;,ヾ,ヽ!   
      ;';'        .ヽ''iヽ::::::`:.、;;'.:';ヾ,ヽ,
.       l         ::; `:!}、::::;:-::''ヽ;.: ';'.;':ヾ、
       i         .;'  j;、`" _,. -:;`、 i:';::';゙;ヽ,
      〈:.      .::!:   ヽ. r':::::::::';:;:;iノ.:.i::!,', ゙'
.       !:..    .::::l::  :.   !. !::::::,';:;:;:j.:..;'.:.j j
.       !:    .:::::}::::  ::.. .} 'i;:;:;:;:;:;ィ ノ;ノ '"
.       {::   .: :::::|:;::::. ..::::::::l.:|:;:;:;:;/:`く
       }::   :::::|:,ヽ:::::::::::::j:.|;:;:;:;|:::::::::ヽ,
804名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 14:44:54 ID:WRm+zkvs
>>794
805名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 14:45:32 ID:WRm+zkvs
続きを期待しつつも埋め
806名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 15:15:30 ID:RN46ml6e
ふと思いついたネタなんだが。
3つの願いとか悪魔絡みとかの超常現象系で
まず、周囲の認識や社会的立場も肉体的にも完全に女に変えられる
その後で「周囲の認識」と「肉体」のどちらかだけ元に戻してやると言われた主人公が
他人にはそうと分からなくても男の身体で女装し女の振りして生きるのを拒み(肉体だけ戻すパターン拒否)

周囲の認識だけ元に戻してもらい、女(美少女)の身体で必死に男としての元の暮らしをするとかどうだろう?
807名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 19:05:09 ID:CmKWydsC
>>806
強制女性化じゃないだろ、それって

しかし、なんか一部がツボった
808名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 22:38:00 ID:1ZkiNBVY
周囲の認識は男で肉体は女なら少年少女文庫にあったな
809名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 07:08:51 ID:1q6MBn29
>>806>>808
男装の麗人といえば
ベルサイユのバラ
810名無しさん@ピンキー:2010/07/01(木) 07:45:40 ID:QVkefdLw
>>807
強制は強制でしょ
他の選択肢がないんだから
>>794に期待しつつも埋め
811名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 08:59:25 ID:b/lbMA7N
俺としては>>807に期待してるw
おもしれえじゃんそれ!
ぜひ書いていただきたい
812名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 11:30:57 ID:C8cfjl5q
>>794の続きは新スレで!
813名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 12:47:15 ID:/acGPpMT
続きはホームページで
814名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 09:10:19 ID:Ug0h6s7N
残り13か・・・
お前らが読みたい小説の要素を描いてくれ
それに合わせて俺が小説に書いてやんよ
*注:小説のレベルは保障しません
815名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 10:09:25 ID:R63SZ5Sd
>>814
強制妹化、ないしは久しぶりの中世モノあたりだと俺は嬉しい。
816名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 12:02:54 ID:7zD33adi
>>814
変身シーンは飛ばさず事細かに仔細にしてくれると私めは嬉しゅうございます
817814:2010/07/04(日) 19:38:28 ID:AbBqKPt3
そろそろ書き始めていいですか?
818名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 19:54:36 ID:FHuxtvn/
やっちまえ!!
819名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 20:37:51 ID:Rd/fNU1y
調教物が好きですw
820名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:04:39 ID:Ug0h6s7N
よーし、把握した!
全力で書かさせていただきます
予定では早ければ3,4日、遅くても一週間ちょっとで前半だけでも書きあげる
エロ度はお前らの期待度に比例するとだけ言っておこう
もし、コテハンとか付けてくれると私のやる気が上がります

>>819
調教か・・・
書いたことはないが
今組み立てた筋書きには取り入れられそうだから
全力で入れさせていただきます
821名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:21:22 ID:Rd/fNU1y
wktk!
822名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 03:48:25 ID:V7J7g26k
たのしみ
823名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 19:44:24 ID:LN9P9tPC
>>820

> よーし、把握した!
> 全力で書かさせていただきます
> 予定では早ければ3,4日、遅くても一週間ちょっとで前半だけでも書きあげる
> エロ度はお前らの期待度に比例するとだけ言っておこう
> もし、コテハンとか付けてくれると私のやる気が上がります

>>819
> 調教か・・・
> 書いたことはないが
> 今組み立てた筋書きには取り入れられそうだから
> 全力で入れさせていただきます
824名無しさん@ピンキー:2010/07/06(火) 19:45:28 ID:LN9P9tPC
>>820
楽しみにしておく
コテハンはあなたの?
それなら安価を受けて書きさらにはリレーのアンカーみたくスレの最後を飾るということでアンカーなんかは?
825820:2010/07/08(木) 01:39:16 ID:8aiBqlQU
>>824
うん、私のだ
アンカは個人的に好きじゃない
私ごときで荒れるとは思わないけど、少なからず荒れる可能性があるからね

小説はもうしばらくお待ちください
思ったより時間かかるかもしれないorz
826名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:46:35 ID:dPgSenfk
保管庫!保管庫はまだかっ
827名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 01:50:30 ID:YbZ+e6V+
保管庫はまだか ってどういうこと?
828名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 22:54:00 ID:KgoNOXuu
このスレが落ちたら保管庫が更新されるからかな
>>820期待してる
829名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 06:12:18 ID:oyANfmzy
>>825
安価は確かに荒れるからなぁ
作者はできるだけ読者とは交流しないのが吉
830名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 06:26:04 ID:sU6vexfa
作者に何の見返りを払ってないくせに”ご意見・批評”だけは
ご立派な(どんなに的外れでも本人はそのつもり)
自称大評論家様が多いからな。

交流するだけ無駄。
831名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 15:04:29 ID:oyANfmzy
>>830
その言い方もまた問題だけどね
832名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 17:18:03 ID:R2PULKH2
書き手側としては問題点言って貰えるのは有難いんだけどねえ
「俺の好みに合わないからやめろ」ってのは流石にヘコむわ
833名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 19:08:49 ID:2NGcNJKB
何様って話よな。
834名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 00:54:30 ID:LL1wqQqU
嘘でも一人だけでも
続き期待してるって言われたら頑張れる
835名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 03:24:38 ID:BeyKKKQw
つまんね
836名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 00:12:09 ID:hqJSb9VB
とりあえずどんな作品でもいいので新作が読みたいです
837名無しさん@ピンキー:2010/07/13(火) 00:48:43 ID:XFzHa1DO
.   ハ,,ハ                     ハ,,ハ            ハ,,ハ
   (゚ω゚ )        ハ,,ハ         (゚ω゚)、     :.. :. ≡=-(゚ω゚ )
    |  `i         (゚ω゚ )i        //l   l       iコ==ラ`'i9m
    | lヽi li,   →  | lヽl l l   →   l i,,l   l |   →     ./  /l/
    | l-'l |,l       | | // l        `"|iコ=''         /  /
.    'Fヲ|,H      E三l_l_A         | .i .|         /  /
    ,i_| .| |                   | || |         i' /l .l,
     -'‐'                      | || |_       l l .ヽ,ヽ,
                          ‐' ' `‐'       -'-'  -'-'
    脱ぐ       たたむ      コーヒーを     お断りします
                         つくる
838名無しさん@ピンキー:2010/07/15(木) 01:00:55 ID:19bTW19I
新作もいいが続編よみたい作品がいっぱいあってこまる
839名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 01:47:17 ID:IBSD+G0B
続編希望は、プリン氏の橘 悠。

380 ◆EHY060jY氏の新作

2大巨頭の復活を希望しますわ
840名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 10:47:07 ID:M2NBZDvE
自分も好きだけどやっぱり人気高いね>>橘悠
悠の小説には名作が多い

旧人の復活も新人の台頭も現役人の活躍も待ち遠しいが
841名無しさん@ピンキー:2010/07/17(土) 16:57:03 ID:GSSqYJRA
ネアンデルタール人とクロマニヨン人か
842名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 07:20:25 ID:q1DHd0Rj
>>839
プリンさんじゃない方の作者がなにを書いてた人か思い出せない……
843名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 13:23:31 ID:Obr3RaLP
関係ないけどノウブルの犬化の話がよかた
844名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 14:55:08 ID:2W1bz/5u
ここ数年マトモにスレを追ってなかったので、保管庫のSSをちびちび読んでるんだが、
Part.37の『「一年生になったら」〜セックス・リフレクション〜』面白いな。
続きは無いのかしらん。
845名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 16:07:46 ID:a0peOfGH
>>842
バーチャル・ラヴァーズなんてこのスレ歴代で最長作品じゃ有るまいか・・・
846825:2010/07/18(日) 17:14:04 ID:MMFaUN92
ただいま(´・ω・`)
何とか第一部書きあげたのだが・・・
エロ要素が足りない気がするorz
コレは上げるべきなのか? そして、微妙にホモ要素が・・・
それでも、上げてくれってことならPart39にあげる
847名無しさん@ピンキー:2010/07/18(日) 17:23:35 ID:a0peOfGH
>>846
上げろ上げろ
エロなんて寿司のマグロ、牛丼の肉みたいなもの
無くたって充分食い物にはなる
848825:2010/07/18(日) 17:30:00 ID:MMFaUN92
>>847
了解、把握した同志よ
今から爆撃を開始する
849名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 08:14:13 ID:D9eKXGfd
>>844
絶賛全裸待機中だよ
>>850
850名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 23:50:44 ID:n8FzcP0j
保管庫更新されたそうだ。38はこのまま落とせとのこと。
ということでLet's 埋め!
851バースデイ・プレゼント:2010/07/19(月) 23:59:03 ID:hhZ9HoNG
完成次第最初から次スレに投下するんで。お試し版と思っていただければ

「あの・・・誕生日優待券来たんですけど・・・」

そう言って手続きをして、案内されるままロビーで順番を待つ。某レンタルビデオチェーンの会社から届いた葉書を見て、いつもなら捨てるところだろうが・・・2万円近くする全身脱毛が、わずか千円で済むということが、たまらなく俺を惹き付けていた。

「8番の方、どうぞー」
自分の番になり、案内された部屋に入る。面談でもするような部屋で、スーツに身を包んだ綺麗な女性が、俺に「どうぞ」と着席を促す。
「よ、よろしくおねがいします・・・」
女性の美しさのせいか、慣れない場所だからか、緊張した声が出てしまう。用意されたハーブティーを一口飲むと、アロマキャンドルの香りもあってか幾分リラックスしてきた。

「・・・じゃあ、全身コースで、ということでよろしいですね?」
「・・・はい」
問い掛けを聞き逃しそうなほど、だんだんと俺の頭はぼんやりとしてきた。

甘い香り・・・囁きかける・・・声・・・海の中・・・みたいだ・・・

・・・
・・・
・・・


男の意識が混濁するのを見て、女は口の端に妖しい笑みを浮かべ、声のトーンを変えて再び問いかける。第一段階・・・ハーブティーを『クリア』した男に、第二段階の深い深い問い掛け。
「あなたは・・・どんな体に・・・なりたいんですか・・・?」
ここで女が望む答えでなければ、普通の全身脱毛をして帰すだけだが・・・
「・・・すべすべ・・・の・・・きれいな・・・からだ・・・に・・・」
「それは、例えば・・・」
男の心の奥底から紡ぎだされた答え・・・彼の無意識の『願望』を確かめるように、女は重ねて問いかける。

「・・・女の人のような・・・体ですか・・・?」
「・・・・・・はい・・・・・・」
女はその言葉に満足すると、アロマキャンドルの火を静かに消した。

「・・・あ、あれ?僕、寝て・・・?」
「ええ。よほどお疲れのご様子ですので、マッサージも兼ねた特別コースをさせていただきますね。もちろん料金は、こちらの優待券の特別料金にさせていただきます」



案内された部屋にはベッドがあり、白衣に身を包んだスタッフが僕に挨拶をする。言われるままに全裸になり、ベッドの上に仰向けになる。タオルで粗末なナニを隠すと、先程の女性も白衣に着替えて部屋に入ってきた。
「それでは、始めますね〜・・・」
さっきとは別のアロマキャンドルの香りを感じながら、どちらが発したのかもわからない声を聞く。顔、腕、胸、腹、足・・・オイルのような暖かい液体が、僕の身体に広がっていく。
「んっ・・・はぅ・・・」
言い表せないような感覚に、つい変な声が出てしまう。僕の身体を這う指が、掌が・・・少しずつ大きく感じるようになったのに気付いたころ、アイマスクが外された。
852名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 00:09:25 ID:8jNWeYn6
>>851
感動した!
続き待つ。
853名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 11:25:33 ID:DNgspH6g
>>851
乙彼さんです
続きに期待しつつまずは待機

>>838
俺も色々と続きを待望している作品はあるんだけどね
そういう作品に限って作者が荒らしに絡まれてたり、軽く一騒ぎあったりで
結果的にフツーの作品以上に投下されにくくなりがちで望み薄なのがとても辛いよ
854名無しさん@ピンキー:2010/07/21(水) 16:23:36 ID:iYyGQX/Z
>>851
いいね!

次スレで待ってる
855名無しさん@ピンキー
 目がさめて一番最初にすることは、自分のあごと胸を確かめることだ。そして毎
日、落胆のため息をつく。
 こんな日々が始まって一年あまり。劇的な変化と、変わらない平凡な日々という
矛盾を自分の心の中だけに秘め、少女は無造作にパジャマを脱ぎ捨てて上半身を剥
き出しにする。
 形の良い乳房は84のDカップ。巨乳とは言えないまでも形も良く、寄せて上げれ
ばEカップくらいにはなる。そんなことに興味などあまりないが、つきあいで買う
ことになったその手の下着はいくらかある。
「男のままだったら、こういうのも嬉しいんだろうけどさ」
 小さな声でぼやきつつ、床に放り出してあったブラをさっと身につけ、パジャマ
の下を脱ぐ。顔を出したのは補正用の下着だ。ブリーフに近いはき心地が気に入っ
てはいているが、さすがにこれをはいたまま学校に行く気はない。シンプルな淡い
ブルーのブラにあわせて、同系色のショーツを取り出してはき替える。
 下着を替えたら、次は軽くブラッシング。本当はこんなことなどしたくないのだ
が、このままリビングに顔を出すと姉や母が口うるさく身だしなみを整えろと言っ
てくるし、たとえ家族を振り切ったとしても、今度は学校でクラスメートのいい玩
具にされるのがオチだ。
「なんで俺がこんな目にあわなきゃいけないんだよ。なあ?」
 鏡の向こうに映るのは、極上の美少女タレントと呼んでもいい乙女の姿……。
「俺が男なら、絶対に惚れるんだけどな」
 化粧無しでも映える肌と、絶妙なバランスの目鼻立ち。もう一年前の男の姿を思
い出すのも難しくなっている。機械的に身支度を調え、制服に着替えるとリビング
へ。父の姿はなく、姉も今日は先に大学に行ったようだ。母にあいさつをして食事
を済ませ、洗顔と歯磨き。ふと顔を上げると、母親が後ろに立っていた。
「ほんと、あんたってつくづく美人よね。とんびが鷹を生むってのかしら」
「自分で産んどいて何をいうのさ」
「その男っぽい口癖、なんとかならない?」
「ほっといてくれよ」
 スカウトだってみんな断っちゃうし、とつぶやく母を尻目に、学校へと逃げ出す。
女を演じるのだって疲れるのに、さらに媚びを売れだなんてまっぴらだ。
 一年前にはまだ男だった少女は、今日も酷暑日が予想される真夏の太陽の下へと
飛び出す。今日は憂鬱な水泳の授業があるが、生理だと嘘をついてしまおうと考え
ている自分に自己嫌悪を感じつつ、足だけは元気に駅へとリズミカルに駆けてゆく
……。

おしまい