1 :
名無しさん@ピンキー:
縮刷版
www2.gol.com
はぁ…はぁ… また……ここから始まるのね……?
規制中につき携帯から立てました
>>1 乙です!
新スレ有り難うございます
そしてドンマイw
>>1 乙!
前スレなぎさ編を楽しみに待っています。
7 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 06:47:23 ID:KKCA91ub
保守age
即死回避
お盆とコミケで人がいない
保守。人いないね。
ここって他スレの小説、紹介してもいい?
>>11 元々そんな感じのスレなんだけど、それが原因で前スレが荒れた。
自薦ならば大歓迎。
他薦は個人的には感激だが、空気読むべき?
感激ではなく歓迎。
>>12 前スレちょっと覗いたときに酷かったのは、そのせいだったんだ。
原因って他スレの小説をまとめサイトに載せたこと?
他薦なんだけど、すごく良かったからこのスレ向きかなと思ったんだ。
でもまた荒れても困るね。
結局前スレで結論は出たの?
人もいないからみんなの意見も聞けないね。
荒れたのは紹介そのものよりも、サイトで作者に伝えるではなくそのSSに対する感想を延々とここで書き続けたのが原因では?
○○良かったよ→ありがとう。本当に良かったよ
位で済めばそれで良かったのではないかと
だな
ふと思ったんだけど、他スレ紹介や感想はピンク難民に別館作ると言うのはどうなんだろ?
私は今のままのまったり紹介を含めたこの空気がいいけれど、書き手側としては
どうなんだろ?
自分の小説よりも他スレを持て囃されているように感じたりはしないかな?
ただ、元々スレの範囲はあるようでないような幅広いものだから、雑談ネタも萌えが広い分難しい。
多分クレクレで埋まるがオチ。
過疎っているスレより雑談でも続いている方が投下しやすいかなとは思う。
他スレ書き手さんでもいいから、書き手側の意見を聞きたいです。
>>17 書き手だけど、難民に他スレ感想とか出されて過疎るよりは今の空気のほうがいいに賛成派です
読み手「夫婦スレ萌える〜これ紹介します!」→書き手「開眼した!ついでに小ネタで許婚ものうp」
みたいに話の流れで思い付きの作品上げやすいし
なるべくちょくちょく小ネタ投下していけば、前スレみたいなことにはならないだろうし…
書き手の皆さんは燃料投下を心掛けよう!
ネットwatch行けば?
そろそろ即死回避かな?
人いないなあ
23 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 15:33:21 ID:73UEJzy8
呼ばれたので来てみました。
スレ活性化のために紹介age!
愛あるレイプスレの「魔王―――ほのぼのレイプ―――」がとても良かった。
レイプがあまり…の人でも愛あるんで読めると思う。
エロってより魔王のキャラにすごく萌えたのでオススメします。
前スレで紹介されてたらゴメン。
あー・・・あそこか
今あのスレ荒れてるから気をつけてね
書き込みは控えたほうが良さそう
愛レイプスレの住人だけど
出来ればこの時期の紹介は避けて欲しかった。正直言って
外のスレで話題に出したら、そのぶん人の目にとまるでしょう
ただでさえギスギスしてるのにこれ以上刺激したくない
もちろん
>>23さんに悪意がないってことは判るよ
26 :
えrちゅい:2009/08/18(火) 18:47:28 ID:X0xtI5F+
>>25 荒れてるところを確認もせず、ageてまで紹介してしまい本当にごめんなさい。
前スレの最後でなにがあったのかわかってるの
脳みそあるのならちょっとは学習してほしい
別にわざとじゃないんでしょ?
でも、リアルタイムで荒れてる所は紹介するの控えよう
面白半分に乗り込む野次馬がいないとも限らないし・・・
相手スレに迷惑かけたら本末転倒だから
冬の素肌と夏の2chは荒れやすいんだよね
>>30 誰が上手いことを(ry
お盆開けだからお盆ネタてか投下されてないかなあ〜と期待してたのだが(´・ω・`)
しんみりした夏の終わりを感じたい
ログ読んできたけど直接の原因は
>>15じゃなくて
このスレに直にSS投下きたのに他スレSS話してたことじゃないのかな
そんでそれ戒めようとした人が自治スレ報告脅し、保管庫管理人へ修正後も執拗な叩き、
他スレへのIDストーカー等やっちゃいけないこと満載だったから擁護と激突したと
神待ち(´A`)
どうして蒸し返すの……信じられない
件の保管庫の管理人が作ってるものを
このスレッド関係以外も含めて全部見てみると蒸し返されても仕方ないと思うのね
住人の行動は関係ないんじゃないかな
蒸し返しって…
何も解決してないじゃん
荒れて、良いことなんて何もない。
女が多いとこうなるから、職人さんも減るんじゃなかろうか。
無限ループ。
私はゴム描写があるとどうも萎えてしまう。
中出しメインで良いのが読みたいなー。
うんうん、考え方受け止め方は十人十色。荒れた原因も1つじゃないから、人によって引っかかったポイントはさまざまだね。こっちに移ってきて感想を言ってたのが原因って書かれてるの見て、あれ〜?それがメイン?ってびっくりしたものww
怪しくなってきて、ん!?って思っても過剰反応せずにスルーして、楽しい進行心がけたいな。長々すみません。
>>37 中出しが見たいのは許婚、夫婦ものばっかだなあ
エロ的には中出しのほうが盛り上がるけど、失敗しちゃって後悔する描写があんまり好きくない…
妊娠しても彼氏に言わないで鬱に入るパターンとかハッピーエンドでも悲しくなる
>>37 最近読んだので萌えた中出しモノは主従に最近投下された奴だ
中出し理由がエロゲっぽい設定だがそこはかとないラヴが漂っててよかった
私も既婚か婚約なら中出しはいいけど、独身カポーはゴムありの方がいい。
彼氏が彼女の体のこときちんと考えてあげてるって思えていい。
彼女がつけてあげたりして、それでモタモタしたりして、
それもまた微笑ましい。
何も考えず中だし描写は後味が悪いよ。
テンポは悪くなるけどね。
>>41 それを勧めるのならその作者さんのサイト「Schizo-fragments.」の作品もお勧めしたい
作風が非常に個性的というかユニークというか
但しおな感的にはどうかな、とは思うけど
何も考えず中出し描写されないと萎えるんですよね・・・。
いちいち体のこととか気遣われるとイラっとしちゃう。
オナニーなんだから、そんなことどうでもいいっていうか。
結構男性寄りなんでしょうね。
>>40 これはいいものでした
紹介ありがとう!
>>41-42 すごく個性的な文章ですね
好き嫌いが分かれそうです
ありがとう!
>>40 主従って姫スレの事だよな?
中田氏表現つかエロなくね?
自分だけ違うトコ覗いてるのか
>40は従者お嬢様の方でしょ
48 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 19:17:57 ID:C3wxGN0V
なにここ…
他スレwatchしてんの?
なんかなあなあで流そうとする感じが最悪だよね
原因はこうだったんじゃないか?って言うレスまで蒸し返し扱いしてさ
SS紹介快く思わない人がいるスレってわかってるのに
勝手に紹介されてるスレもSSの職人もいい迷惑だよ
はいはい
延々と議論しててもしょうがないし
しょうがない連中のスレだからな
前スレの自治スレ報告脅し厨に同意する気は全くないけど
この状態のスレでまだ他スレSS紹介という名の晒し行為してんのは呆れる
女の子なんだから汚い言葉使いをしては駄目よ
私が思うに、どう考えても、彼は無駄に紳士的だと思う。
高校三年の夏に付き合い始めて、今は二人とも大学二年。
今年のお正月に、突然抱きしめられてキスされて。
その夜、次は『あれ』なんだよな、って私はぼんやり考えてた。
だけど……それから半年以上経ってるのに何も起きない。
もうじき夏も終わるというのに。
つい昨日も、自分の部屋のベッドの上で、私は彼に抱きしめられてキスをされてた。
そんな状態が気持ちよくて、とりあえずこれでもいいかな、って、そう思ってたら、
おなかのとこに何かがあたってて、それが彼のだって気がついた。
でも彼はすぐに変な体勢になって、腰だけを浮かすようにした。
多分私に気付かれないように、だと思う。
いいのに…って喉元まで出掛かったけど、口にすることはできなかった。
「んもう、ほんっとに、じれったいね〜」
そう言ってコーヒーカップをガシャンと置いたのは千尋ちゃんだ。
高校入って同じクラスになったときからの友達。
地味めな私と違ってやたら行動派で男前な性格なんだけど、
なんか相性がよくて、大学生になった今もよく会ってる。
今日は猫の映画を見に行った帰り。
普段の彼女は、彼と格闘技見に行って大騒ぎしてたりするんだけど、
一方ではこういうのも大好きで、さすがに硬派の彼氏を誘うわけにもいかず、
だいたい私が一緒だったりする。
帰りに寄った喫茶店。映画の興奮が一段落したとこで、
私にとって一番の懸案事項を、思い切って千尋ちゃんに話した。
「ったく、拓ちゃんも相変わらず真面目だねぇ」
3人そろってずっと同じクラスだったから、拓也のことも彼女は良く知ってて、
だから相談したというのもある。
「で、瞳ちゃんは拓也クンに抱かれたいと」
有無を言わせない目が私を見つめる。きょどりながら私はなんとかうなずく。
「で、どうしたらいいかと」
再びうなずく。
「じゃ……よしこれでいこう!」
極彩色のペンでコースターになにかを書いてる。
「じゃ〜〜ん」
見せてくれたのに書いてあったのは……
Mission #1
拓ちゃんの煩悩を極限までひたすら煽る
本当に、彼女ってみもふたもない。
「で、本日使える予算2000円ぐらいあるかな?」
「それぐらいならあるけど」
「じゃ、ちょっと着るもの買わなくちゃね」
「たとえば今日の瞳ちゃんはチュニックとジーンズだよね。
多分、デートのときも、例えワンピースの時だって、
ガーリー基本だと思うんだけど、当たってる?」
「……まぁ、だいたいそうかも」
「じゃ、いいかも。うん。すぐそばだからこれから行こう」
と言いながらも、彼女はもう立ち上がってる。
即断即決なんだよね、千尋ちゃんはいつも。
「え〜っ?! こんなの着るの」
「はいそこ、文句言わない」
あまり私の行きそうも無い、派手な柄の商品が多い店。
千尋ちゃんの選んだのは花柄のキャミワンピ、胸元にギャザーがあるやつ。
可愛いのは認めるけど、細い肩紐があるだけで、ちょっと肌の露出が……
「今回は、はなから瞳んちに彼が来るっていう設定だよね?」
「うん、そう」
「で、たまたま家には他に誰もいない、っていう『危険なひるさがり』」
「……まぁ、そんな感じで」
「つくづく思うんだけど、可愛い顔して実は策士なんだよね瞳って、昔から」
「アハ……」
「実際問題として、紐なしブラはわりと落ちてきちゃうから、
ヌーブラにするとか考えるとこなんだけど……
今回はミッションのために、これを素肌に着て頂きます!」
「え? これを? ブラなしで?」
「大丈夫、ギャザーあるし」
そうかもしれないけど、でも、あ、
「あと、これモモが上のほうまでほとんど透けてて……」
「そう。だけどボトムつけたら意味ないし」
普通はスパッツかジーンズか、そんなのつけるんだろうけど。
これも軍師によりありがたく却下。
見やった鏡の向こう、
そんなこんなで恥じらいをゴミ箱に捨てちゃったその姿は、
全然いつもの自分じゃないように思えた。
……なんかこれじゃ、あからさまに誘ってるって、そんな感じにしか、
「あらあら。誘いたいんでしょ? 誰かさん? 違った?」
違いません。その通りです。
2000円で購入させていただきました。
そしてミッション当日。
出迎えた私のいつもと違う服装を見て、彼氏の目が大きく見開かれた。
さらに家族の不在を知ると、さらに激しくきょどった。
でもすぐ帰ってくるからって言って無理やりあがってもらう。
ステップ1、クリア。
「普通にしてりゃ大丈夫、ことさらお色気発散する必要はないし、
だいたい、それって瞳ちゃんには無理だと思うし」
……それなりに傷ついたんだけどね、あのセリフには。
「ベッドに座って、隣にこの服着た彼女がいたら、
あたしだったらソッコー押し倒すよ、間違いなく」
自信たっぷりすぎて、
『千尋ちゃん=男』疑惑が久しぶりに私の中で沸き起こったのは内緒だ。
「瞳ちゃん?」
あっ、いけない、目の前の彼が不思議な顔してる。
ミッションだミッション。
ダイニングで紅茶飲んでから私の部屋に。
で、彼がベッドに腰掛けたあと、隣に座ったんだけど、
いちおう裾を直しては見たものの、腿がばっちり透けて見えてて、
なんかへたすればパンツまで見えそうでやたら落ち着かない。
でもことさら手で隠すのもわざとらしいし。いったいどうすれば……
そんなぐだぐだな状態のわたしの肩に、ひょいって彼の手が掛かった。
「あっ!」
予想外の状況に思わず声が出た。
流れるように引き寄せられ、キスされた。
甘くて柔らかい。
ほんとに。
……大好きだ。拓ちゃんにキスしてもらうの。
なんか体中がとけちゃいそうな気分になる、いつも。
全部の力がぬけてしまうというか。
唇がやっと離れたと思ったら、こんどは押し倒されてた。
のしかかられて、ギュッって抱きしめられて、
息が苦しいんだけど、でも、すっごい気持ちいい。
で、やっぱりおなかのとこに硬いものがあたってて。
彼、気付いたのか前と同じように体を離そうとした。
あわてて、そうさせまいとしがみつく。
一瞬驚いてたけど、すぐに彼は体を密着させてきた。
ビクンビクン脈打ってるのがしっかりわかる。
ズボン越しでもわかる。すっごい硬くて……大きい。
こんなのが入るんだろうか、私の中に。ほんとに。
そのとき耳元で囁くような声がした。なんかせっぱつまった感じで。
「瞳……いいか?」
なんとかうなずいた。声になんかできない。目なんか見られない。
でも、そういう気分になってくれて、とても嬉しかった。
彼は起き上がり、ベッドの上にあぐらをかいて座った。
同時に私の手が引っぱられる。
どうすれば? と思ったら彼は自分のももをたたいてた。
そこに?
うなずいてる。
引っぱられるままに後ろ向きに彼の腿の上に腰を下ろす。
小さな子どものように抱っこされてた。
首筋に唇が触れた。くすぐったくて「だめ」って言いながら逃げる。
でも彼の両腕にがっしりホールドされてて自由が利かない。
左右の首筋にキスされる。
やたらくすぐったくて「いじめだよ!」って言おうと思った瞬間、
前に回ってた彼の両手が移動して、私の左右のふくらみの上に舞い降りた。
私の視野の中、胸元のギャザー越しに彼の手のひらが載ってる。
だけじゃなくて、つかまれてる……すっぽりと、胸を。
ゆっくりと動く拓ちゃんの手。すごく卑猥な動きだ。
あっ、
思わず声に出てた。
なんか、へんな感じ。
でもすごく恥ずかしい。
私の胸を拓ちゃんがいやらしく揉んでることとか、
へんな声だしちゃったこととか、いろんな意味で。
思わず目を閉じた。
そしたら、揉まれてる部分の感覚がとても鋭敏になって、
すぐに乳首が立って彼の手のひらにぶつかるようになって、
多分彼も気付いちゃってるだろうと考えたら、
もう顔に血が上ってきた。熱い。熱すぎる。
「ん? 着けてない?」
ブラしてないの、気付かれた。
彼は、すっと両手で胸元のエッジをつかんで剥がすように浮かす。
肩越しに彼の顔が覗いてるから…… 見えてる?!
「だめ!」
あわてて両手で押さえたけど、力の差は歴然。
「おれ、鼻血でそう」
すけべ!!
「ごめん」
そんなわたしの剣幕に、彼はあわてて手を離した。
「でも瞳のオッパイ綺麗で、すごく感動した」
この言葉にはリアクションのとりようがなかった。
ただただ恥ずかしい。
「続けるよ」
そのことばとともに、再び彼の両手が胸に。
でもこんどは指先を胸に向けて、なんか探し回るように……
そして両方の乳首の上に着地した。
フッと軽くつままれた。
私の体を突き抜けた、さっきまでと全然違う明らかな快感に、
思わず背中をのけぞらしてしまう。ほとんど反射的に。
首筋に彼のキスが舞い降りる。
でもキャミ越しにつままれた乳首からはずっと刺激が続いてる。
彼の腕をつかんでた、必死に。
止めたいわけじゃないけど、自分がどこかに飛んで行っちゃいそうで。
本日はここまで。続きはちょっと間があくかもしれません。
GJ!!
GJでした!
馬鹿なKY女しかいないクソスレなのに
投下して下さってありがとうございます!!
×馬鹿なKY女しかいないクソスレ
○馬鹿なKY女しかいない有害スレ
クソならまだいい
他人様のスレやSSを平然と晒し続けるどうしようもないスレ
GJ!
うああ続きが気になる
65GJです!かわいい2人ですね〜萌えました!
他スレの紹介をすることを晒しととらえるほうがおかしいんじゃねーの?
その同人女特有の空気嫁、ルール守れ、他に干渉NGなどなどうざい考え方な。
他人に見てもらうためにスレに投下してんだろ?
それを他スレで話題にするのが晒しだ?職人も迷惑してる?
嫌ならweb上にかきこむな。
いちいちモラルだマナーだ仕切る自治厨がでしゃばるから
話が大事になるんだよ。このでしゃばる多くも当然同人板に生息するような女な。
と、頭のおかしいゴキブリ女が喚いております!
スレをご覧の皆様、お目汚し大変申し訳ありません!!
GJ!
瞳カワイイ!!拓ちゃん萌え
可愛いな〜萌える。
続きが楽しみだ。
>72
言葉遣いには引くけど、言ってることには同意だよ。
>65
GJ!
>>72 口調はいかがなものかと思うけど…おおむね同意
作者は誰それなんだと明記していれば著作権侵害では無いし、
ネット上の作品はどんな注意書きされていようとリンクはフリーであるはずなんだが。
もうめんどいから、次スレ立てる人は自分の考えるほう(現状派or晒し反対派)のルールテンプレを
>>2以下に追加するべきだとおも
そして新スレでは住人は
>>1と
>>2の方針に従う。不満があっても新スレの方針に従わない場合は……分かるよな?
↓以下次スレルールテンプレ案。てけとうにつきどんどこ改変推奨です
○現状派なら
「このスレは"おんなのこでも感じるエッチな小説"を投下&エロパロ板他スレ、サイトおすすめ小説を
>>1の精神にのっとって紹介するスレです。
(サイト作品紹介ならurlはh抜きで、とか書いたほうが荒れないかな?)
・晒しイクナイ系のレスはヌルー
・サイト作品の感想はサイト様に送ったほうがよさげ
・書き手様はサイト宣伝どんとこい
・またーり(ry」
と付け足す。マターリいきましょうはできれば入れたほうがいいかなぐらい
○反対派なら
「ここは"おんなのこでも感じるエッチな小説"の投下スレです。
作品内容が
>>1の意義にそっていても、エロパロ板他スレ作品、サイトおすすめ小説を晒すことは止めましょう。
またーり(ry)」
こんな旨を付け足し、おな感まとめ管理人様に事情を報告。この場合は
>>1と管理人様はよく話し合ってくだしあ><
結構簡単に陥落?したところをみると、我慢の限界だったんでしょうねw
これは萌える
せっかく投下があっても自治問題でぐだぐだなのは不毛な気がする。
しかも可愛い女の子の萌え萌え小説なのになあ。
ってことで、超乙なのであります!
言わなくても分かってるだろうけど、
無関係のスレをトラブルに巻き込むことだけは絶対にしないでね
本当に迷惑だから
ここは公共の場だし
貴方達がワガママ放題、好き勝手に振る舞っていい場所じゃない
大人なら分かるよね
よそのサイトのURLを貼るなというスレは時々見るけど
よそのスレの紹介もするなというスレは愚痴スレや誤爆スレ以外では初めて見るよ
他スレのSS紹介なんぞ一次系のスレじゃ何処でもやってることだがな
いつトラブル発生したし
公共の場だったのか!
そろそろマターリする方向でまとまらない?
煽りみたいなのはスルーすればいい
85 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 00:14:11 ID:ispo4opy
いい事思い付いた
スレタイを「エロパロ板ヲチスレ」に改名しろ
そうすれば問題ない
心置きなくネチネチぐちゃぐちゃ噂話出来るぞ
うわさ話なんだw
お前が来なきゃ良いだけの話では・・・
反対派は明らかにおかしい煽りになってきてるんだし、
そろそろスルーして、降臨を待たない?
新たな投下も面白かったし、前スレの続きや未完作品の続きとか、
楽しみなものがたくさん。
しつこく、黒澤くんの続きとかも待っている。
黒澤くん読みたいねぇ
高慢かとも思って黙ってたが
>>81みたいな
普通に問題なく他スレSS紹介できてるスレと今のこのスレが同じって思ってる
人がいるみたいだから書かせてもらう
他スレに書いたSSをここで紹介してもらった書き手の一人です
気持ちは本当に嬉しかったけど、正直、この状態のスレではやめてほしいです
ごちゃごちゃ考えを書くのもあれなんで簡潔に意見言わせてもらいました
そんなに荒れるのが嫌なら作品投下以外は保守しか書いちゃいけないスレにすれば?
このスレは投下も少ないし雑談のネタになる原作もないしシチュエーションもないし
他スレも紹介しちゃいけないなら尚更過疎るだろうけど
変に荒れたり他スレに迷惑かけるよりいいんでしょ
作品を褒めるとなぜかそれを気に食わないと思うやつが
どこからか沸いてくるみたいだけど
そんなやつはどこにでも居てどこでも荒れる可能性があるわけだけど
もうこのスレは他スレに迷惑かける有害スレとして有名になっちゃったんだから
まわりが紹介をやめろというならやめるしかないんじゃないの
職人1人出てきて本音吐いたら逆切れして保守だけスレになる脅しやら過疎る脅迫やら…
なんかさすがに…
別に逆切れなんてしてないけど
紹介しようがしまいが自分はどっちでもいいし
あれもダメこれもダメ、いいやそんなことはない、いい、悪い
そんなことずっと言い合っててどうすんの
結局荒れたままじゃん
やめるならやめる、続けるなら今後どうして行けばいいか考えればいいじゃん
文句ばっかたれてないでさ
だからスルーを覚えようよ〜
10年同じこと言ってんだもん、疲れるわ
94 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 08:20:05 ID:87NvD+4H
なんか薄気味悪い・・・
職人つったって、そもそも酉もコテも作品名もない時点であくまで自称だからね
トリや作品名晒してやめてほしいと言った時点で女特有の粘着くらう危険あるからね
現にあんたみたいに自称扱いして貶めようとする奴もいるしね
自分は文句ばっかたれてるくせに
相手にばかり今後どうして行けばいいか考えろなどと
恥ずかしいことを平気で言える逆ギレ厨
なあなあとスルーを取り違えて勝手に疲れてる厨
スレにレスしてるくせに自分のことは棚に上げて薄気味悪いなどといえる厨
都合の悪い職人意見は自称職人と決め付ける厨
最強すぎるだろこのスレ
まあせいぜい問題起こる度スルーしっぱなしで結局強力な粘着がついちゃった
愛レイプスレの二の舞だけはするなよw
最近荒れてるから職人来なくなったね
教師生徒ものが読みたい…
*◕ฺ
みんな自分の考えこそが正義と思って、譲らないよね。
特にスルーやログ流したら解決すると思ってる人は、
こんな場合に効果がある対処法じゃないことに早く気付くべき
何が一番支持される考えなのか、期間を長く設けて、投票でもしたらいいのに。
おまいら大人なんだから選挙で決めれ
エロパロ板全体に迷惑かけないでくれたらそれでいい
無断転載などもっての外
がんばってるのがいるなあ
>>96 勘違いしないでもらいたいね。俺がいつ貶めたよ?
職人を装ったただの荒らしって可能性を示しただけだぜ?
他スレの職人ならスレ名ぐらい出せよ。それも出さずにやめろだなんだと傲慢すぎだろ。
>>102 言い出しっぺの法則って知ってるか?
つかどうしたいの?
このスレ潰したいの?
無断転載の話と他スレSS紹介していいかどうかの話をごっちゃにしちゃダメなんじゃない?
ちょっと前にテンプレ案あったけど、そのどっちがいいかで投票に準ずる形をとれないかな?
ごめん107だけど、テンプレ案でって↑に書いたのは、他スレSS紹介をしていいかどうかって話ね。
自演可能なこんな掲示板で投票とかばかばかしい
>>109 うん、ばかばかしいとは思うんだけど、なにか区切りつけないとずっとグダグダしそうじゃない?
だっていきなり無断転載の話を混ぜてきたりされてるし、またそこから荒れたらやだなって思ってさ。う〜んどうしたらいいのやら…
>>15を書いた者です
感想含め同じ話題を延々と繰り返した結果、そのスレ住人ではなく最終的に罪の無い職人さんに牙が向けられるような事になってしまった事がそもそもの発端かと。
そこから少しずつ飛び火してこの現状に到ったような気がしたものですから。(あくまで自分がその時点で感じた事です)
それだと逆恨みされた(と私は見てる)職人さんも気の毒だし、正直投下してもすぐ別の話題を振られたりが続くと書き手としては投下し辛いのも事実。
とはいえ他のSS紹介は元々このスレでずっと行ってきた事のようですし、私も楽しみにしていました。
個人の感情や考え方にも色々な意見があるとは思いますが、節度を守ってこれまで荒れてなかった時のようにマターリいければ良いなと思っています。
個人的で解決にはならない意見でしょうがごめんなさい。
>>105 俺?なんか本性出ちゃってるみたいだけど
男性ならここは遠慮してね
それとも俺女?
どのSS職人だか名乗れとか高慢以外の何者?ちょっとは恥をしってね
可能性示しただけって逃げたいみたいだけどどうみても確定したいっていう汚い言い回しだったから
ていうか
「SS紹介できなくなるとこのスレ過疎るけど他スレに迷惑かけるよりいいんでしょ」
なんて言っちゃった人が今更何言っても無駄だよ
>>111 いや、だから何…
私は私はって
少しは自分が火種のひとつまいたってこと認めて悪いと思おうよ
なにこのスレ…
愛レイプ以下だな
>>77の 自分の考えるほうのテンプレを
>>1、
>>2に次スレに追加でいいんじゃないかな
怨みっこなしでいいと思うんだ。
私がスレ立てするなら勝手にそうしちゃうよ
次スレが現状のスレになるか紹介禁のスレになるかは分からないけど、どうしても嫌な人がいるなら、
別スレをまたその時に立てれば(「おな感な別スレ作品紹介と感想スレ」か「おな感小説専門投下スレ」)でいいと思うよ
>>113 もし紹介スレ建てるならエロパロ板でスレ建てるより、エロ漫画小説板かしたらば辺りで
建ててスレや保管庫からリンクできるようにした方がいいんじゃないかな
多分紹介スレは板違いで削除対象になるだろうから
>>111 う〜ん…「繰り返し」とか「延々と」とか…そこまでだった?ま、感じ方の個人差かもしれないけれど。そういう言葉で余計煽ってしまうような気がするんだよね。
私も知らない話題で盛り上がったレス続くと、ちょっと疎外感というかなんだよ〜みたいな気にはなるけど、数日間に渡ったりしなければいいと思う。
それにそんなに盛り上がる話なら読みたくなったりもするしww
共感できる感想とかあると盛り上がってしまうのは仕方ないよ。いろんな人見てるからほんとは自重しなきゃいけないんだけどさ。
紹介します→ありがとーよかったよ程度しか許されないならつまらないと思うけど。
長くなったけど、今回は感想云々は無しでこのスレで他スレSS紹介をNGかOKかに話をしぼった方がいいんじゃないかな〜?
あ、私も次スレ立てる方の選択に従います。ここでこの話題引っ張って、もし投下考えてる職人さんいらしたら申し訳ないし…いらっしゃると信じて投下を待ってます!
>>115 延々と…とは私が多分感じただけの事だろうとは思います。もしかしたらその内良く思わない人も出て来るのでは、
と何となく感じていて、終盤のあの流れになった時真っ先に「やっぱり…」という気になったものですから。
煽るつもりは無かったのですが結果的に火の粉を飛ばしてしまい申し訳ありませんでした。
以降発言は控えます。
いやぁ、自分が書いたあとに他の感想書かれていらついただけでしょ。
そりゃしょうがないよ。掲示板だもん。
そういうの求められてもなぁ。
なんかそういうのって違う気がする。
人がいつ何を読むかなんて分からないじゃん。レスだって同じ。
私もたまに書くけど、反応なんて期待してないからどこに投下したかも忘れるw
あ、だから、毎日ここを定期的に覘いてる人間ばかりではないってことね。
そしたら凄く前のものの感想だって書きたくなるし。
チャットじゃないんだしさ、流れとか言われてもなー。
>>113-114 >>116 私も次スレに
>>77のテンプレ追記に賛成
現行スレは仕方ないけど、次スレは方針決めてスルーして荒れないようにしようね
ああ…キャミの続きが読みたす…
空気読んで投下しない方がいいのか、あえてこの空気をぶった切るために投下した方がいいのか迷ってる書き手さんは多いと思います。
かくいう私もその一人なわけでして。
投下待ってるよー
ビクンビクン
胸から離れた彼の右手が、キャミの裾のほうをつかんで、ゆっくりとまくりあげる。
太ももが見えてきて、ついにはパンツのはしっこが見えてしまう。
足が緊張してこわばってくる。
キャミから離れた手は、いたたまれない状況の私にかまうことなく、
太ももの奥に向かってスーッと腿の上をすべってくる。
息がつまる。
ちょうど、その部分に指が触れた。
「ふぁっ」
自分の口から出た、やたらなまめかしい吐息に驚かされ、
恥ずかしさのあまり、とっさに彼の手をつかむ。
太ももの奥にある腕と、胸を刺激してる手と、両方をぐっと。
頬に唇があたった。
ゆっくりそちらを振り向くと、待ち構えていたように唇が重なる。
入り込んで来た彼の舌に、我を失ったように自分から舌をからめる。
ありえないほど淫らに。求めるように。
口の中、胸の頂、そして太ももの奥。
同時に三箇所を拓也に犯され、私の頭が真っ白になってたせいかもしれない。
止まっていた太ももの奥の指が動き始める。
促されるように足を開くと、彼の手のひらがぴったりクロッチ部分を覆った。
その場所が急激に熱くなる。
薄い布一枚で彼の指が触れてる、というだけで。
両手がふいに私の体から離れた。
つかのま思考能力を少し取り戻した私は、一度深く息を吸い、吐き出した。
その瞬間を待っていたかのように、二つの手はキャミの中に潜り込んできた。
おへそを通過して、胸にたどりついて……
両方の胸がわしづかみにされた。
痛みに思わず声が出る。その悲鳴に彼の力がゆるむ。
「…ちょっと、痛いかも」
正直に言った。
これも千尋ちゃんから注意事項として聞いていたこと。
「男って、女の身体の繊細さ、まるっきりわかってないから。
痛かったら痛いって、ちゃんと言ったほうがいいんだよ?
拓ちゃんならきっとわかってくれると思うよ、優しいから」
「そっか。ごめん」
それからは宝物を扱うようにしてくれた。千尋ちゃんの言うとおりだった。
見えてるのはシフォンの奥、胸のとこで彼の手がいやらしく動いてる光景。
でも感覚は鋭くなってて、彼の手のひらに直接触れてる乳首が、
誤魔化しようの無いほど、しっかりと立ってるのが自分でもわかる。
そのむこうでパンツは丸出しのまま。
彼が胸から手を離しキャミの後ろ側をつかんで上に動かそうとする。
両手を横について、お尻をちょっと浮かした。
スルッと抜ける。
胸の下でドーナツみたいに一瞬丸まる。
でもまだ続けたいらしい。全部?
両手を挙げたら、そのまま私の首を通過し、キャミは彼の手の中に移動する。
だから、今の私はおっぱい丸出しで彼のヒザの上。
どこを隠せと、いや、実際に困る。とりあえず胸を腕で隠してみた。
彼は手を伸ばし、私のキャミを器用に片手でそばの椅子にかける。
体が離れ気味になって、彼がシャツを脱いでるんだと気付いた。
上半身裸の彼が私の背中に密着する。
その両腕が胸を隠す私の腕越しにまわされ、まるごと抱きしめられた。
背中から伝わる彼の体の感触。うわっ、なんか硬いんだ、男の体って。
やっぱ全然違うんだな、ってしみじみ思った。
「瞳」
耳元で突然名前を呼ばれ、瞬時に心がとろけた。
「拓ちゃん……」
彼の声に呼応して、自然と私の想いも口からあふれる。
こんだけ大好きなんだから、あとはもう、
彼の言うとおりにしてればいいんだって、自分に言い聞かせた。
まわされていた手が今度は私の両腕をそっとつかむ。
彼の希望に沿うために私は腕をおろした。
入れ替わりで下から持ち上げるように彼の手のひらが乳房を包む。
そして指だけが別の生き物のように乳首をもてあそび始める。
さっきと違って、目の前に見える状態。
自分のと思えないぐらい固くなった乳首を拓ちゃんがいじってる。
見てられなくて目を閉じると、より一層感覚が集中して、
触れられるたびに体がビクッってなる。
しばらくして手が胸から離れた。
もっと続けてほしいと思った自分に、ちょっと驚く。
背中に手のひらがあてられ、静かに横たえられた。
彼は私の腰のあたりに座り、残った下着に手をかける。
ちょっと腰を浮かしたら、あっという間にヒザの近くまでおろされた。
あまり他人様にはお見せしてない部分が、彼の目にはしっかり見えてるはずで。
そんなこと考えてるうちに、もうパンツは足首を通過してた。
彼はベッドを降りて、手の中のものをキャミの上に置き、
そしてズボンを脱ぎだした。
しげしげと見るのもどうかと思い目を閉じた。
けど、実は薄目でしっかり見てた。
あせってるのか、ズボンを脱ぐときに転びそうになってる。
私だけじゃなくて拓ちゃんも緊張してるとわかって、なぜか安心した。
彼がこっちにくる。あわてて本気で目を閉じる。
ベッドがきしみ、私の横に彼が来たのがわかった。
「力、抜いて。瞳の嫌がることは絶対にしない」
彼は耳元でそう言うと私を横から抱きしめた。
私も彼を抱きしめる。背中がとっても大きかった。
どこに手を動かしてもずっと背中で。そんな感じ。
しばらくお互いの体温を通わせるように、二人ともじっとしていた。
心の準備をしてたのかもしれない。彼も。私も。
彼の右手がわたしの股間に伸ばされた。
陰毛のとこでふわふわとためらうようにしたあと、
決心したように、指先が閉じた太ももの間に潜り込んできた。
なすすべもなく、私は彼の体に抱きつく。少し足を開いたまま。
彼の指がおそるおそる合わせ目の表面に触れた。
わっ!
心の中で、私は大声をあげてた。
ちょうど中心にあてられた指は、しばらく動かなかった。
そして、ゆるやかに上に向かって動き始める。
ゆっくりと、ゆっくりと。
合わせ目沿いに動いた指が、上の端っこのほうに触れた。
敏感な場所からの衝撃に息が止まる。そして指が離れ、息を吐く。
上下に彼の指が動いて、柔らかい部分を撫で上げるようにしてて、
でもこっちとしては、どうしようもない恥ずかしさばっかりで、
快感とかそんなの受け止める余裕なんて無くて。
一番上のとこに触れられると体がビクッとなるのだけど、
正直それは快感と呼ぶには程遠い気がした。
指が離れた。で、なんかもぞもぞしてる。
なにしてんだろうと思ったら、器用に片手でパンツ脱いでたみたいだ。
だって、再び抱きしめられたとき、私の右腰に固いものがじかに当たってたから。
もう少ししたらこれが入って来るんだと思ったら、ちょっと恐くなった。
痛くありませんように……そう願うしかなかった。
そのときだった。私の手が引っぱられたのは。着地点は彼の股間方面?
握らされた。
触って欲しいんだ、拓ちゃん。
痛くしちゃうと悪いと思いながら、そっと握った。
それは硬くて、ちょっとプリプリしてて、
あと、ピクッピクッって脈打ってた。
予想外におっきいし。
ずっとこんなのついてたら邪魔じゃないのかな、男の人って……
あ、でも普段はもっと小さいから大丈夫なのか。
「瞳。もう、すっごく入れたい、ここに」
そう言って、彼は指で私の中心に触れる。
声が震えてて、彼がすごく興奮してるのがわかった。
でもそんな彼の思いに関してコメントするなんて絶対に無理。
お願い、わかって!
そんな思いをこめて彼の胸に顔を伏せて、抱きついた。それが私の精一杯。
ベッドの上、ちょっと離れた所で拓ちゃんは今、コンドームと格闘してる。
なんかうまく行かないようだ。こっちを見た。
「見られてるとすごく緊張する」
「あっ、ごめん」
わたしはあわてて壁のほうを向いた。
なんか手伝えることあったら、って思ってたんだけど、逆効果になってたようだ。
でも、どんなふうに手伝えるかは激しく疑問ではあっても、
『わたし』のためにああして彼が必死になってるんだから、なんかしてあげたかった。
いっぱいの感謝の気持ちをを伝えたかった。
うん。こんど、言おう。ありがとう、って。
もしかしたら普通のことかもしれないけど、
今の私にとってはすごく嬉しく思えたことなんだから。
なんとか付けおえて、彼は私のところに来た。
上に乗っかられて、私の両足の間に彼の腰が挟まる体勢になる。
片手で私の合わせ目が開かれ、その中心に固いのが押し当てられた。
まだ痛くはない。まだ。
ギュッって押し当てられ、少し入った。
入り口のところに引き裂かれるような痛みが起きる。
拓ちゃんの胸に口を押し当てて、しがみついてこらえる。
さらに中に進んでくるともっと激しい痛みになった。
多分、声に出てたと思う。我慢なんてできない。
「もうすこし」
彼の体に抱きついたまま、私はかろうじてうなずいた。
そして彼の体に力がこもり、その腰が強く押し付けられた。
さっきのがほんの『こて試し』かってぐらいの衝撃。
ひっきりなしに襲ってくる痛みに、もう限界だと感じたとき……
「入った」
彼がそう言った。うれしそうに笑ってる。
私も微笑もうとしたけど、多分相当ひきつった笑いだったと思う。
そのままの状態で私達は、唇をむさぼり、抱きしめ合った。
その瞬間だった。
彼が、「アッ!」と小さく叫んだ。
どうしたんだろ? セックスって男も痛いんだろうか?
私の疑問を感じたのだろうか、彼が答えた。
「出た」
え? なにが? ……っと、あぁ、セーエキのこと?
それを裏付けるように、彼が手で自分のを押さえながら腰を引き、
同時に、痛みの元となったものが私の中から出て行ったのがわかった……
まだ痛いけどさっきほどじゃない。
なんか、気持ち、後始末を終えた彼の顔がくもってる。
どうしたんだろ。よくなかったんだろうか。私と、して。
見せる笑顔が、ひきつってるような、そんな気がした。
しばらく抱き合ったあと、服を着た。
ダイニングで私の入れた紅茶を飲んだあと、彼は家を出た。
彼はずっと口数が少なかった。
「ふ〜ん。とりあえずおめでとう、というとこかな?」
「うん、ありがと。千尋ちゃんのおかげでなんとか」
「で、そのあとは?」
「?」
「だからやったんだよね?」
やった…って。ほんとに、ひたすら直接的表現で答えにくい。
「あ、あの、一週間ぐらい間をあけて、あと………2回」
「合計3回ね。で?」
「彼氏は、入れたらすぐ終わって、そのあと浮かない顔してると」
「えっと、えっと……うん。そう」
喉が渇いて口にしたローズヒップティーは、全然味も香りもしなかった。
大好きなお店で買って来た、まだ新しいものをさっき自分でいれたのに。
「で、瞳ちゃん的には、彼氏のそんな表情が心配だと」
「うん…… あの、なんか私、女としてなんかが欠けてるとか、
気付かないで拓ちゃんにとんでもないこと言ってるとか、
そんなことがあるなら、すぐにでも直して」
人差し指が私の唇に押し当てられた。
「これだから初心者は困るんだよね〜」
千尋ちゃんはそう言って、ローズヒップティーを飲む。
「男ってね、セックスで女を狂わせたいって本能的に思ってるのよ。
もちろんアダルトビデオの女優さんなんかは、ほとんど演技なんだし、
小説だって、まぁ虚構の世界なわけで」
「でさ、あんたの彼氏も瞳ちゃんを乱れさせたいって望んでるの。
ところがあまりにも瞳ちゃんの中が気持ちよくて、
入れたら即出ちゃうから、全然そんなことする余裕なくて。
だから、男としての自信を失っちゃってる、っていう感じだね」
「ま、瞳ちゃんの中がすごく気持ちいいのが最大の原因なんで、
気にする必要なんて全然ないんだよ?」
「つまり、彼氏にとってベッドの中の瞳ちゃんって、
ものすご〜〜〜〜くエロい女なの。わかった?」
なんとなく、わかった。やたら恥ずかしいけど。
「あ〜、一回でいいから実際に瞳ちゃんの『中』の具合を男として味わって……」
私のじと目に気付いた千尋ちゃんは、残ったローズヒップを一気飲みした。
「でもさ。ハグされてキスされて、甘い言葉ささやかれたりするのって、
それだけでも女のコからすればかなり幸せなコトなんだけどね」
鮮明に記憶に刻まれた、あの日のそんな瞬間を、私は思い出してた。
「あと、自分の体で彼が気持ちよくなってくれれば、
女のコとしてはそれだけで十分だしね。
だから最初が痛いってわかってても我慢してるんだし」
今日は彼と午前中から街に出て、一日ずっとデートだった。
映画見て、ワインを飲みながら食事して。
着てきた思い出のキャミワンピはもう今年最後の出番かもしれない。
もちろん、前回とちがってブラもボトムもつけてるわけだけど。
食事のあと引っぱられて入ったのがこのブティックホテル。
もう私はシャワーを浴びちゃって、
可愛いパステルカラーのベッドの上で、彼が出てくるのを待ってる。
そう。これからやることといったらひとつしかない状況。
そんな私は、このあいだの千尋ちゃんの言葉を思い出してた。
「彼が終わったら、ソッコー抱きついて『大好き』って言ってあげなよ」
「そんな恥ずかしいこと」
「でも、『早くても全然気にしてないよ』って言ったって、彼は傷つくよね?」
「……多分」
「『気持ちよかったよ』なんて嘘言うのも絶対無理だよね?」
やっぱり千尋ちゃんの言う通りが一番だと思った。
そしてそのとき聞いたもうひとつのエピソードも蘇ってくる。
「この間なにをトチ狂ったか、指を中に入れて激しく動かすわけ。
これが痛いの痛くないのって。『何したいの?』って聞いたら、
『潮を吹く千尋を見たくて』なんて寝ぼけたこと言ったから、
ひじ打ち食らわせて、バックとって締めワザ実行したのね。もう、怒りMAXで。
彼がタップしたとこで正気に戻って解いたけど、危なく落としちゃうとこだった。
ラブホテルで男を締め落とす女って……いないよね。ハハハ」
……千尋ちゃんの彼氏やるのって、結構大変かも。
「お待たせ」
バスローブ姿で拓ちゃんが出てきた。
ベッドに腰掛ける私の横に座る。
横抱きされて、キスされた。大きな手が私の髪をなでる。
上半身だけ脱がされ、ベッドに押し倒された。
むき出しになった乳房に唇が吸い付き、舌が器用に乳首を転がす。
すぐにそれは固くなる。
手が私の太ももを割る。下着はつけてない。
中心部に着地した指は、ゆっくりと上に向かう。
敏感な突起のとこで動きを止めた。
私がそのたびに息をつめるのに気付いて、わざとやってるんだと思う。
指が離れた瞬間に、お約束のように息を吸う。
何度かそれが繰り返されたあと、彼の指が中心に着地したとき、それは起きた。
クチュッ……
水っていうかなんか、なんか湿り気の多い音が聞こえた。
彼にも聞こえたようだ。指を離したあと、動き、止まってる。
再び指が着地して、また同じような音がした。
……わたし? それって、濡れてる……の?
彼の指が合わせ目をかきわけるように侵入を開始した。
接してる場所に、明らかに粘液が存在してるってわかる。
今までと違う。ヌルヌルになってるんだ。奥が。
拓ちゃんのが私の入り口に押し当てられたときも、
ヌチャッっていう感じの音がして、いつもと全然違ってた。
そして驚いたのは、先端が入り始めても全然痛みがなかったことだ。
すごくスムーズに中へと進み、
彼が息を吐いたとこで全部入ったのがわかった。
それでも全然痛くない。
私は嬉しくなって、彼の顔を見つめて微笑んだ。
「今日は全然痛くないよ」
「そっか、それは良かっ」
その瞬間、彼がうめき声をだした。
そして、私の中のものが、激しく脈打つのが感じられた。
いつもは痛くてそんな余裕が無かったせいだろうけど、今日は違ってた。
ピクッピクッって動いてるのがわかる。
中のものが動かなくなって、彼が大きく息を吐く。
ここで言わなくちゃ! 勇気を出して!
「……拓ちゃん! 大好き」
彼の目が大きく見開かれた。
恥ずかしさもあって、彼に抱きつき自分から唇を重ねた。
最初は戸惑っていたようだったけど、
唇を離したとき、拓ちゃんは微笑んでた。顔いっぱいで。
そんな彼の表情を見て、私は心の中でちっちゃくガッツポーズ!
彼が腰を引こうとした。私はそれを押しとどめた。
「もうすこし」
「でも」
「お願い」
私の中に拓ちゃんの分身が入ってて、
心と、体と、表情と、ぬくもりと、
彼の全部が私のものだって確信できるこの時間を、
もう少し味わっていたかった。わがままだとは思ったけど。
私の気持ちがわかったのか、彼は離れるのをやめた。
今、私を埋めているものは、私の心さえも満たしてくれてる。
なにもかもが愛おしい。
そんな思いの中、突然、感情の全てが今までにないくらい沸き立った。
急に私の奥のほうでかすかなうねりが起き始める。
私の意識とは無関係に、
中に入ったままの固いものをつかまえるようにあやしく動いて、
もう、拓ちゃんのそれの形が手でつかんでるみたいにわかる気がして。
「くっ!」
拓ちゃんがうめく。
「出る!」
再び私の中で彼のが律動を始めた。さっきとおんなじように。
「やばい、2回分はやばい」
彼はそう言って有無を言わさず腰を引いて、私から離れた。
ほとんど余韻を味わえなかったけど、彼の言うとおりだと思った。
彼はコンドームの始末を終えると私のそばにきた。
「今の、なに?」
「……わかんない」
ただ、拓ちゃんのこと大好きだな〜って思って、
で、身も心も触れ合ってて、もうすごく幸せだな〜って、
そしたらなんか突然ヘンになっちゃってて。
「そっか。でもさ、驚いたよ。瞳のがさ、くねくねってすごく」
私はあわてて彼の口を塞いだ。いいよもう! 恥ずかしいから!
「ごめん」
「いいから」
私は彼の手をとって引き寄せ、首の下に回した。そして足を彼の腰にからめた。
なんか木にとまったセミみたいになってる。
「重くない?」
「ぜんぜん」
聞こえてくる心臓の鼓動をBGMに、心やすらかにまどろむ。
今だけじゃなく、ずっとこういうふうに拓ちゃんと居られますように。
眠りに落ちる一瞬、私はソファーの上のキャミワンピを見ながら、
会ったこともない神様にお願いしてた。心の中で。そっと。
Fin
リアルタイムだ!おつです!
乙です!
なんという早漏…拓ちゃんがんがれw
GJ!拓ちゃんの初々しさが愛おしいです!
通りすがりだけどスレタイどおり女しかいないスレだな
男もいないわけじゃないがね
GJGJ!
良かったです!!
ミミズなんとやらだったのか〜
早漏に名器とは。なんという組み合わせ。
二人とも可愛かった。
ちょっと遅くなっちゃったけどGJ!
瞳ちゃんが気持ち良くなれる日が早くくるといいね〜
ここって「〜な話とか読みたいなあ」とか言うのはダメ?
クレクレ厨と呼ばれてしまいそうだけど…社会人のおな感小説読みたす
社会人で新人じゃなくて、数年経ってて寂しく感じ始めた頃、
っていう年くらいのがいいなぁ。
縮刷版のSite Link、おな感作家のサイトに、
ここで投下されてない社会人系けっこうある。
のんびり読んでるうちにここで誰かが書いてくれる……かもしれない
ここって、妄想話はいいんだっけ?
社会人ならやはり上司とだな!
やり手なイケメンエロ上司にコロコロ転がされるのがイイw
ふだんは冴えない窓際係長が実は…てのもアリ
特命うんたらではなく
上司イイネー
イケメンじゃなくても、ひょんな出来事や何気ない仕草からどんどんヒロインの意中の異性になっていったりする、過程も萌えるな
今までは普通に接していた上司に対して、恋心に気付いてからは上手く接せなくなったり
それを何となく感じ取ってしまった上司からからかわれたり。
でもやっぱり自分の勘違いじゃないかと一抹の不安も持っていて、いつの間にかヒロインに惹かれている自分に気付いた上司とか。
部下とかも萌える。
バリキャリなのに実はウブなお局様(要眼鏡っ子)がイケメン青年に開花させられるとか。
モテ男が一人の女に本気になるとかいいな。
モテ男が一途になって、それまでの経験が全く役に立たないエピは萌えるw
キャリアでクールな女上司の場合、家だと彼氏に甘えたでいちゃつきたがるとか萌える
彼は同期か部下で会社では接点無いとかだとたぎるな
お局様の場合、甘え方が分からず彼氏に言い寄られて途方にくれているとか(・∀・)イイ!
今まで男に頼ったことがなくて、
「だって甘え方なんて分からないわよ!」とか言われたら迷わず襲うなw
可愛いな
>>159 非常に激しく萌えた。
この設定ならば、同年代がいいな。
委員長タイプの冷静沈着しっかりものタイプだけど、実は誰かに甘えたい願望がある。
でも、自分の心をさらけ出すことができないから余計に自分の殻に籠ってしまい、
【鉄面皮】と陰で呼ばれていることをしりつつも、己の職務を全うし続ける。
誰かに【甘えたい】【頼りたい】のにそれができない自分に苦しんでいる。
同期入社の男は、そんな女の事が気になっているが素直じゃない為になかなか本心を
伝えることができないでいる。
みたいな関係が好き。
なんか、こういう場合って男が何も知らない女にやさしく…ていうのが+
されるとさらに萌える。
>>161 どうぞどうぞ、よろしくお願いしますw
あとは普段真面目な後輩社員くんが、思いの外やり手で
あれよあれよと言う間にひん剥かれちゃう経験少ないセンパイとか。
会話しながら「えっ!?えっ!?」って言ってる間に下着だけ、みたいな。
どんだけ上手やねんw
ファンタジー系の話が好きなので、それを現代変換したら
どんな話になるか考えていたんだけど。
姫様→大物政治家の娘、大企業の会長の孫など。
騎士→執事もしくは、幹部候補のエリート
隣の国の王子→いいなずけ
魔法使い→研究者とか理系の院生とか。
女兵士→バリキャリとか婦警さん、自衛隊員
とか、それなりに変換できるけど、血の臭いのしそうな男っていうのが、
外科医しか思い浮かばなかった。
彼女は昔、彼に命を助けられた元患者。
ひょんな縁で再会し、彼に言いくるめられ、「囲いもの」的生活を余儀なくされる。
オペの後は潤いが欲しくなるんだとか言いながら、帰ってくるなり
荒々しく掻き抱き・・・
と、ここまで妄想して力尽きた。
あなたが好き…
妄想炸裂雑談素晴らしい!!!
創作意欲が湧いてきた(`・ω・´)
でも時間がない…orz
しかも遅筆w
ごめんね期待持たせて(´・ω・`)
>>163 >血の臭いのしそうな男
ファンタジー寄りなら殺し屋とか元傭兵とか?
リアル路線ならヤクザ、探偵、ヤンキー、暴走族あたりかな?
>>167 ガンバッテ!!!
>>157 その場合女の子は実はいっぱいいっぱいで“こゆ時どうすればいいの!?”みたいになってて
男性側からの仕掛けに気づかず完全スルーするんですねw
男性哀れで萌えますww
昔ながらの筋の通った渋いヤクザさんなら良いかも
妄想だけが全力回転して、文章にならない。
だれかこの妄想を文章にしてくれぬものか…。
文章を書ける方を本当に尊敬します。
>>163 女性自衛官の恋愛話って、図書館戦争の作者みたいな感じかな。
有川浩の自衛隊話も萌える。
高身長・無愛想・無口・独占欲強いヒーローは最強だと思う
>>175を深読みしてみた
高身長→体格差で女の子をテゴメにしやすい
無愛想→むっつりスケベがバレにくい
無口→言葉に出さない事で女の子をヤキモキさせられる
独占欲強い→何かあればすぐにお仕置き
確かに最強ですね!!w
177 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 16:49:27 ID:nbnQQ4hK
純愛スレだか新婚スレだかの続き物で、まさしくそんなの読んだ気がする
上司で無口で無愛想でってやつ
180 :
178:2009/09/06(日) 23:57:53 ID:DN8KCCHq
>>179 それだ
こんな奴はいないwwwと思いつつ萌えてしまった…
黒沢くんなんて正にこのタイプじゃない?
さすがは最強キャラですねw
無敵な俺様が好きな子とうまくいかなくて焦る様子もご馳走ですw
響くような低音で、耳元にちょっと意地悪なことを囁かれるのも萌える。
頭の良い理系眼鏡だったらなお良し。
>>163 姫様に何か過去に曰くがありそうな護衛がついてるとか>血の匂いのする男
当然
>>176のハイスペックでw
相手は姫様が王道だけど実は知り合いか元同僚という事で女兵士と絡ませてもいいかも
>>163 古き良き学園ものにすれば解決できそうな気もする
血の臭いのする男→元運動部員、特定のウザイ先輩とモメてドロップアウト中、みたいな
本当は責任感強くて耐久力もあるんだけど、特技はさりげなく裏拳wとか
>>186に派生して芽生えた妄想。
品行方正、泣く子も黙る風紀委員は実は元裏番(古いな)だった。
とか書いていたら、リボーンの雲雀みたいだなと気付いたけど。
雲雀も、スレ的高スペック男だわ。
女の影がないのが残念。
媒体が飛翔だから仕方ない
あとは直球にボクサーとかなら血の匂いがするな
189 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 21:28:41 ID:H2fA4Gwx
黒澤君ってそう思うと全てのツボを抑えてたなあ
作者はなかなかすごい
すいません
さげわすれました><
少女まんがだけど『おまけの小林クン』の健吾も
>>176を満たしてるとおもう
>>175 高身長・無愛想・無口・独占欲強い
で試しにググってみたw
ときめも2の【志波 勝己】
というキャラがヒットしたww
今まで手を出していなかった分野だが、手を出してみるべきか…。
>>188 リアルのボクサーを見てしまうとあまり夢を持てません。
空手とかの方がいいなあ。剣士とか。
武道家と言えば、姿三四郎は身長こそ高くないが、無口、無表情だが一途なヒーローキャラだ。
清楚で日本乙女キャラもいるし、ツンデレ一途なお嬢様もいる。
でも今や絶版。
競技でいったら弓道やってる人は筋肉のつきかたキレイで一見ストイックぽそう…
でも誰一人思い浮かばない
>>194 なんのためのエロパロ板だと
無いならば書けばいいのだよ弓道男児攻めをここに!さあ!
>>191 健吾好きだったなあ
やっぱドロップアウト→ヒロインによって更正するストーリーはイイ
不器用だけどやさしい、はポイント高い
>>194 昔の少女漫画の「星の瞳のシルエット」でヒロインに想われる男子が弓道部だったよ。
名前は忘れた。
>>175 真に惚れた女には不器用というのもありかと。
誰か黒澤君の続き書いてよ
>>175 じゃあ逆に、
低身長・愛想良し・おしゃべり・独占欲薄くて人類皆兄弟状態なヒーロー
はありだろうか。
>>200を深読み
低身長→ 自然におっぱいに顔を埋めやすく警戒されにくい
愛想良し→オープンすけべでもやらしくない
おしゃべり→言葉責めの語彙が豊富
独占欲薄・博愛→私だけを見て!と女の子が頑張る姿がカワイイ
あれ?これはこれで…?
>>199 他人が書けば、別人になっちゃうよ。
脳内で妄想するしかない。
でも、それもアリかも
「はじめての彼」のエロパロ
その発想は無かった!
そうだよね。エロパロ板だしね。
いやそれはさすがにないかと……
普通に作者さんの続き待ってるのでそれは遠慮して欲しい
あと男のスペック関係なく職人さんの投下も待ってるよ
このスレ曖昧で幅広い感じが好きだった
他スレでそういうこと勝手にやった人がいたけど、
ボロクソに叩かれてしばらくスレが荒れまくってた。
頼むからやめてください。
と言うことでとりあえず再び妄想話w
>>176の流れからボクサーって魔界のおうじしか思い出せないんですがw
>>197 久住くんだっけ?読んだこと無いけど
>>200-201 それなんて小林クry
高校生の時に憧れてたクラブの先輩と社会人になってから再開する、
歳の離れた幼なじみ、
マネージャー
上司と部下
世界はこんなに萌えシチュで溢れているのに…
>>206 同意。
セックス描写的に萌え男のスペックなのかもしれないけど、萌えだけじゃなくて
色んな味わいに溢れているのがこのスレの良さ。
ほんわかラブラブも楽しいし、危険な情事もまた良し。
ダメ男って話も好きだな。
ダメ男にも種類があるよな
ロリペド・ヲタ・プー・自宅警備員・
ヒモ・マザコン・DQN・浮気症・DV・ナル・くすね癖…etc
浮気症・ヒモあたりはよく見るよね
自宅警備員なヒーローは見たことないかもしれん
自宅警備員じゃそもそも出会いが無いんじゃない?w
親の財産で生きている、ヤンデレ耽美なハクセキの美青年ってのはどうだ?
大宰の人間失格バリにラストは心中だな。
太宰ですた。
そういえば、PC上のオンノベにはほとんどないけど、
ケータイ小説だとヤンキー(DQN)ものがすごく多いよね。
暴走族ね。
あーいうの、説明文読んだだけで萎えるんだけど、
いったいどのあたりのおにゃのこに需要があるんだろうか・・・?
小中学生だろ
ケータイ小説って文章まともな物がないってイメージだな
恋空だっけ、あれのさわりだけ読んだけど
あんなのを小説だと思ってる人がいるって事にびっくりした
>>210 ロリペド男の場合
最初はヒロインの妹狙いでヒロインに接近してきて、
接触しているうちに、妹よりもヒロイン(姉属性)の母性に惚れはじめるとか
ヒロインがロリキャラでもいいけどね
>>214 ワルに憧れる時期ってやつじゃないですかね
その延長で私はヤクザとかも嫌いです
自宅警備員の出会いというとアキバ周辺か同人誌絡みぐらいしか出てこねー
>>214 「暴走族に寵愛されたお姫様」とか言うのがあったな@ケータイ小説
↑これがタイトル(^_^;)
そ、そんなの萌えねー!
モバスペ18禁にあった「LOVE☆POINT」ていうのはおもしろかったよ。
アナル嫌いな人には勧めないけどw
>>194 大学時代の先生がモロそんな感じだった
おじさまという単語がハマる、凜とした御仁だった。やはり女っ気無い感じで落ち着いてたな
文武両道な先生は素敵だと思う。ガリレオ先生はズレてる気もするが
弓といえば流鏑馬やってる人とかもカコイイね、普段の職が何であれ雰囲気がちがう
相手が問題だが…うーむ、祭り関係者or親戚(従姉妹とか)かな
突然今頃なんなんだけど、
高校生クイズに出てた開成の田村君に萌ー
あれで眼鏡かけてたら完璧だったw
前スレ133の者です
* * *
あたしは、5歳上の幼なじみである「大ちゃん」こと「伊吹大地」と付き合っている。
農家の長男であり、跡取り息子である彼が『嫁探し』のために参加した『お見合いパーティー』に、
それを阻止するため必死の思いで乗り込んだ。
そしてあたしはその日のうちに、彼の――大好きな大ちゃんの『女』になった。
それが高3の冬。
それから無事高校を卒業して社会人となった。
就職したのは隣市の会社の事務職。じきに初めての『お盆休み』が貰える。
「大ちゃーん、いる?」
母屋と別に庭の奥にある『離れ』。勝手知ったる彼の部屋に断りも無く上がり込むのにももう慣れた。
初めはやはり緊張もしたし遠慮もした。けれど今はこうして合い鍵まで持って堂々出入りするまでの
関係にまですすんでいる。
というのも。
「お帰りミナ。俺の嫁!」
「きゃああぁぁァァ!?」
カーテンの陰から飛び出してきた自称「旦那」に抱きつかれ、あっという間にベッドの上に放り
投げられる。
まあ、つまりはそういう事。
田舎町での男女のあれこれはあっという間に広まってしまう。幼稚園から中学まではほぼおなじみ
の顔ぶれ、ご近所やクラス皆が幼なじみと言っても過言ではない環境。あたしと大ちゃんも然り。
だから二人が付き合うと決まった時点で、彼はさっさと自分とあたしの家にその旨を伝えた。
あたしは三人姉弟の長女だが弟がいる。姉が二人の末っ子長男の彼もとへ嫁いでも何の問題無しとも
なれば、余程の事が無い限り反対の声も挙がらない。
今時少々行き過ぎた交際の仕方にも思えるが、大ちゃんの数え24歳という年齢や立場を踏まえて
の事情を考えれば、それは至極当然の流れとも言える。
それに。
「びっくりしたあ……」
「へへっ。お前が遅かったからだぞ。もう待ちくたびれた〜。」
「ごめん……んっ」
「ん……お帰りのチューなっ。んッ」
ずっと片想いだったあたしには、まるで夢のような願ってもない話。
ぎゅうと抱き締められて有無を言わさず唇を奪われる。
「……ごめんね。ヨッコ達と話し込んじゃって……」
「ん……わかってる。久しぶりだもん仕方ないよ」
卒業するとなかなか時間が取れなくて、友達と会って長話なんて機会も無くなってしまった。今日
はたまたま仲良しだったメンバーが揃うというので、友達の家に集まってのプチ同窓会に行ったのだ。
「どんな話すんの?」
「んー、仕事の話とか、やっぱり……彼氏の話が多いかな」
環境が変わっても、やっぱり一番の関心事は恋のハナシ。
卒業と同時に結婚しちゃった子なんてのもいて、おっきなお腹で幸せそうだった。かと思えば、仕事
や遠恋が原因で疎遠になって自然消滅なんてのもあったりして。
「ふーん。ミナはどんな話した?」
「あたし?あたしはねぇ」
ずい、ときつく首に腕を絡ませる。
「大ちゃんといると幸せ、って」
「……マジで?」
「うん」
だって本当にそう思う。
昔からずっと好きった人と両想いになって、周りにも隠さず堂々とした付き合いをしていて。
恵まれた話だ。
「ミナ」
優しい声で囁くと、そっと耳たぶをかむ。
「あ……くすぐったい……やん」
「くすぐったいのはキモチイイって事だな?」
「もうー!……やんっバカ」
わざと胸の上にのせた手のひらをこしょこしょと動かす。
「くすぐったいってー……あんっ」
「これでも?」
ふざけたような動きから徐々に力が入って、服の上からゆっくりともみほぐすような愛撫に変わる。
「ミナ……可愛い」
「……ぁ」
首筋に軽く吸い付いた舌が、少しずつずれてあたしの唇に這わされてくる。
「だ……め」
「だめじゃない」
「だってずるい。大ちゃん石鹸の匂いする。あたし汗かいてるし……」
「土弄りしてたんだからしゃーねーべ」
そう言って制止するあたしの手を押さえつけると、服の上からすりすりと胸に頬を寄せてくる。
「まっ……」
「待てないってばよ〜」
「そこをごめん。お二人さんちょっと待って」
ぎょっとして首を起こすと、同じように目を見開いた大ちゃんが胸から顔を上げた。
そんな状態で目があって、そのまま二人でゆっくりと同じ方へ顔を向ける。
「秋姉!?……いつ帰ったん?」
「今。ごめんね、邪魔して」
慌てて大ちゃんがベッドから飛び降り、あたしも跳ね起きてスカートの乱れを直していると、彼女
の後から男の人が顔を覗かせ、
「よう、悪い。久しぶりだな大地……っと」
とあたしを見て後ろ手にドアを閉めた。
「あ……お帰りっす!」
大ちゃんの二人いるお姉ちゃんのうちの一人、2歳上の秋穂姉ちゃんだ。
「ああ、ミナはわかんないかもな。この人秋姉の同級生で志郎兄。そこの河本さんとこの長男坊でさ。
こないだ話しただろ?」
「あ……ああ。初めまして、えと、実苗(みなえ)です」
「こんにちは」
7つ上ともなるとさすがに知らない人も多い。『○○さんちの』と聞いて何となく『ああ……』と
思うくらいだ。
ああ、じゃあこの人がそうなのか。
スッキリとした一重まぶたの鋭い目つきは、挨拶と同時に人当たりの良さそうな笑顔にふっと和らぐ。
河本さんと言えばここらでは名士で、秋姉ちゃんの恋人。大ちゃんからそう聞いている。
「ただいま。こいつ送ってきた。俺はこれから実家に帰るから」
「秋姉は行かなくていいのか?」
「今日はいい……じゃな」
そう言うとあたしにニコッと頭を下げて出て行った。
「あ、あたしそこまで送ってくるから。ミナちゃんまた後でゆっくりね」
「うん」
「それと大地」
「ん?」
「……鍵。もう大人なんだから」
溜め息をついて大ちゃんを見た後、あたしを見てしっ、と内緒話をするように唇に指をあてる仕草
をして笑うと彼氏の後を追った。
他県で働く同級生と再会し、付き合っていると聞いていた。もう一緒に住んでいるそうだから、今回
二人で帰省してきたという事は、きっとそういう話になるのだろう。
「続きって雰囲気じゃなくね?」
「まあね……とりあえず服着ようよ……」
「……だな」
風呂上がりにパンツいっちょでカーテンに巻かれていたわけだ、この男は。
「なあミナ。こんな俺はどう思う?」
この状態で『すき(ハァト)』と言うにはかなりの境地に達する必要があるかもしれない。
慰めるまでもなくすっかり冷静になった息子さんを、パンツ越しに眺めて苦笑いる彼を見ては、
あたしも同じように笑うしかない。
* * *
翌日は会社。仕事が終わるといつもの場所に見慣れた軽トラが停まってる。コンコン、と窓を叩く
と夢の世界から帰還した運転手がバッと顔を上げた。
「お待たせ……ていうか来てくれたんだ?」
「うん」
助手席に乗り込むと、目を擦って背伸びをする大ちゃんの無精髭に気付いた。いつもはちゃんと髭、
剃ってるのに。
「昨日あれから志郎兄と飲んでてさ。強いんだよな〜。俺先に潰れちまって、二日酔いで半日は仕事に
ならなんだ」
「えー……大丈夫なの?」
朝はバスで出勤するけど、帰りはほぼ毎日こうして迎えに来てくれる(お陰で交通費の請求ができなくて
足が出るけど)。
「平気。もう抜けた」
「けど」
「いいの!……お前に会うほうが薬になる」
くしゃくしゃっと頭を撫でて笑う。
「だから心配すんな」
「うん」
あたしだって会いたかったよ。ほんの少しの時間でもいいから顔が見たい。
「大好き」
そう言うと
「ん」
と笑ってほっぺをつついた手がハンドルを握った。
まっすぐ帰らずにカフェに行く。時々こうしてお茶を飲んだりもする。あたしはまだ未成年だから
お酒は飲めないし、となると田舎町では行く所は限られてくる。
「おっ?」
とぼけた大ちゃんの声に奥の席を見ると、秋姉ちゃんと志郎さんがいた。
「大地じゃん。あーミナちゃん仕事帰り?」
わざわざ別席に行くのも、と何となく同じテーブルに着く。と、奥のベンチ席に移動してくれた志郎
さんと秋姉ちゃんが小競り合いを始めた。
「せめえ。詰めろよ、お前」
「るさい。ちょっとは遠慮しなさいよね」
「尻がでかいんだ、お前の」
「……うわ。さいてー」
ええっ!?なんかまずくない?
やっぱり他の席に、と座りかけた椅子から腰を上げると
「いいから見てな」
とニヤニヤしながら大ちゃんはあたしの肩を抱いて椅子に戻させ、隣に座った。
「ただの痴話喧嘩。俺も昨日見てびっくりしたけど」
小声で耳打ちされて前を見ると、同じように耳打ちされてる秋姉ちゃん。
何を言われたのか、真っ赤な顔で俯く姉ちゃん可愛い。それをニヤニヤしながら眺めてる、志郎さんて一体……。
「えっ。志郎さんて高校の先生なんですか?」
「ああ。数学のね」
「うわー……凄い。あたし苦手なんで尊敬しちゃう」
「いやそれ程でもないよ。あと一年早かったら面倒見てあげたのにな」
「ほんとだー。残念」
今あたしが現役だったら、間違いなく神と崇めたに違いない。
それにしてもさすが先生、真面目そうで爽やかなお人柄。なのにさっきの様子では明らかに口調が……。
「数学なんて出来なくたって死にゃしないから大丈夫よ」
「なんだと?……ああ、そう言えばお前は国語満点数学一桁という輝かしい成績を残した過去があったな」
「……聞こえないなぁ」
「ほう。俺は記憶力には自信があるんだがな」
げ。また始まった。どうする?と大ちゃんの方を向いてみて、苦笑いしかけた頬の緩みが素に戻った。
さっきまで緩みっ放しだった顔は険しく、無言で顎髭を撫でている。
「大ちゃん……?」
「ん?ああ、……あーまたやってんのかよ」
ぎゃーぎゃー言い合う前の二人を眺める眼差しは、いつもの優しい大ちゃんのものだ。気のせい?
「ていうか、何であんたはそういうろくでもない事ばっか覚えてるわけ?恨みでもあんの」
「お前の事なら筆箱の柄まで覚えてるがな」
むーっと睨みながら俯いた秋姉ちゃんを
「大丈夫?」
と覗き込めば、あらら。真っ赤だ。
「記憶力には自信があるっつったろ」
「……どういう頭してんのよ。これだから数字バカは」
「何とでも言え」
ああ、本当に痴話喧嘩だわ。
「あ、あのっ」
しかしここらで別の流れに持っていきたいと何とか話をふってみる。いや、別に気まずいとかじゃ
無いんだけど。
ケンカップルのいちゃいちゃは心臓に良くない気がするのでよそでどうぞ。
「大ちゃんも先生してるんだよね?ね」
大ちゃんは春から母校の農業高校で週数回だけ講師をやっている。だから外で教え子に会うことが
あると
「あー、大ちゃん先生だぁ」
と声を掛けられる事がある。
……ん?
レジに向かう四、五人の若い客が側で足を止めた。
「ん?おう、お前らか。何やってんの」
「えーみんなで映画。先生こそー」
そう言ってちらとあたしの方を見て、秋姉ちゃん達を見る。なにこの子ら。
あたしの眼力に気付いたのか、大ちゃんは背筋を伸ばして座り直し咳払いをした。
「え、えーっと、この子らは園芸科の女子」
「お世話になってます〜」
「いや、俺お前らには教えてないから」
ほう。教えてないクラスの子にも人気があるんだ。
「先生何してんの?デート?」
「いや、ああ、これ俺の姉ちゃん。で、こっちは……婚約者、でいい?志郎兄」
「無論」
「げ」
「げってなんだお前」
うわーまた!?って秋姉ちゃん何でそう突っかかるような事を。なんてハラハラしたのも束の間、
「こいつの義兄になる予定。義弟がいつも世話になってるね。これからもお手柔らかに頼むよ」
と柔らかな物腰で、にっこりと目尻を下げる。女の子達も思わずうっとり、うーん爽やか。
人当たりの好さげな笑顔を見せつつも背筋はぴんと伸びていて、なんとなくこちらも襟を正そうと
いう気持ちになる。さすが先生、って感じ。
「へ〜。じゃあこちらは彼女さんですか?」
きたよ。
大ちゃんはこういう時はいつも『俺の嫁』と言う。
今回もそうくるだろうと思っていた。だから牽制の意味もあって思いっ切り笑顔の準備をしてそっちへ
向き直り、言葉を待った。
――携帯が鳴っている。
もう何度目だろう。同じメロディーが同じ所で途切れては、また暫くして静寂を破る。
出る事はもちろん、手に取る事さえ億劫でずっと入れっぱなしのままのバッグごと転がしてある。
『彼女……だよな?』
ドキドキして待った大ちゃんの言葉はあたしは勿論、秋姉ちゃんや志郎さんまで『えっ』という空気を
生んだ。はやし立てた女の子達さえ、返事に困るくらい。
明日からのお盆休み、大ちゃんちのお手伝いやお婆ちゃんのお相手をして過ごすつもりでいた。
「お祭りも……ナシかな……」
電源を切った携帯をまたカバンに突っ込むと、枕に突っ伏して眠りへと逃げた。
* * *
せっかくの休みだ。本当ならゆっくり朝寝して過ごしたい。どうせ予定なんてみんなパアだ。
なのにそのささやかな楽しみを奪われて、少々機嫌が悪い今のあたし。
『おはよ』
早朝から鳴り響く家の電話の音に叩き起こされて腹が立つ。いや、正確には起こしにきたのは中学生の
弟で、腹が立つのは電話の主。
携帯に出なかったら家の方に掛けてきやがった。
いくら恋人でも、家族に筒抜けのこういう方法で連絡を取ろうとするなんて有り得ない。しかも普通
なら迷惑極まりないであろうこの早朝の時間帯に、である。
それを平気で受け入れられる我が家の人間とその問題の主、つまりはそれなりの関係という所――の筈。
なのにそれを根底からひっくり返したおバカ、いや大バカやろうが。
「どちら様でしょうか。わたくしまだおはようする気はございません」
『……ごめん』
「何の事でございましょう?」
『だから、昨日の……』
「さあ?全く覚えがございませんが」
謝る位ならするなよ。ていうか何でそんな事言ったのか、そっちの方が知りたいわけよ。なのに。
『ごめんミナ。だからうちに来て』
なんか流されてる気がする。
『今日志郎兄とこに秋姉と家族で挨拶行くから。ミナも……』
「は?何であたしが」
『何でって。お前俺の何だっけ』
「――それは、こっちが訊きたいんですけど!?」
ちょっと待ちやがれ!さすがに頭にきたわ。彼女だってはっきり言えないような、ましてや『嫁』
なんて自分で言っといてあっさりそれを無かった事にされてしまったような立場のあたしが、どんな
顔してそんな場に居られるというのか。
「あたしは、大ちゃんの何なの……?」
何事かと茶の間から顔を覗かせる家族に気付いて、しっしと手を振り声を低くして問い掛ける。
『ミナは俺の……』
「何?」
耳をダ○ボにして待ち望んだ答えは、小さな溜め息だけを運んで、いつまでも声になっては来なかった。
しんとした空気の音が耳に痛くて、あたしは何も言わずに受話器を置いた。
――その日の電話はもう鳴ることはなかった。
今夜は祭りがある。
神社の近くに小学校があって、縁日や盆踊りのやぐらはそこに組まれている。
今年は二人で行く筈だった。でも昨日の電話から今まで全くコンタクトを取っていない。だからもう
無理かもしれないと思う。
家に居るとあれこれいらん事を考えたり、またそれをうるさい盛りの小中学生に邪魔されるのがまた
苛々のタネになる。行く所が無いので仕方なく近所の道を散歩していると、横に見覚えのある車が停まった。
「ミナちゃん?」
運転席から顔を出したのは志郎さんだ。
「秋穂が隣町に買い物に行ったから迎えに行く所だ」
一緒に道端に停めた車にもたれて田んぼを眺めた。まだ青々とした真夏の稲穂が風に揺れている。
「秋姉ちゃんだけ?」
一緒じゃないんだ。バスでも使ったのかな?
「……大地の奴と一緒だったんだけどな。先に帰らせたらしい」
聞いてない。
ちらっと顎を撫でながらこっちを見て、また前を見る。その志郎さんは『やっぱりな』とでも言う
ように、ふ、と鼻で息をして口元を緩めた。
「昨日来なかったのはやっぱりやっちゃったか?」
指で×印を作ってちょんちょんとそれをぶつけている。今更取り繕っても仕方ないので黙って頷いた。
「しょうがねえな。さっさと謝ってヤっちまえばいいのに」
はい?謝るはいいとしてヤっちまえばって言いました今?
「あ、あのっ」
「何?」
「いや、えっと、秋姉ちゃんとその……いつもそんなんなんですか?」
「そんなん?」
「いやだから喧嘩するとその……」
「ああ、俺ら喧嘩はしないから」
はぁい!?いやでも、お宅らずっとやってましたやん。あれは立派な痴話喧嘩っつう喧嘩ですがな。
「うちは普段からあんなだから。本格的な喧嘩に発展する事はまず無い。その前に俺から食い止めるから」
「謝るんですか?」
さすが教育者、人を正すよりまずは自分から、か。
「いや、言葉よりも体に誠意を見せる方が早いから」
思わずこけた。
「は……いや、えっと、良いんですか、あたしにそんな事言って……」
「他には内緒にな」
なんなんだ。最初の印象からするとわけがわかんないなこの人。
「身内には飾っていい顔しても仕方無いからな。君はいずれ……だろう?」
きゅっと胸の奥が苦しくなる。あ、何か痛いっす。
「そんなのわかりませんよ」
「何で。大地の事信じてないのか?」
あたしはこれまで大ちゃんの口にして来た事、行動全てそのまま受け止めてきた。何の疑問も持たずに。
でも今それが正しいのか、解らなくなって初めて迷っている。
「……どうなのかなぁ?」
大ちゃんの本心が読めない。自信がない。
あんなふうな言い方をされるなんて思いもよらなくて、どんなふうに振る舞えば良かったのか、これから
どんな顔で大ちゃんを見れば良いのか解らない。
「あたしの方ばかりが好きなのかもしれない。ううん、多分そう」
好き好きって追いかけてやっと振り向かせた。大ちゃんはあたしの気持ちに応えてはくれたけど、
もしあの時婚活を邪魔しなければ、その時知り合えたかもしれない誰かでも結果は良かったのかもしれない。
今になって後悔してる?
「いや、それはない。だから昨日君を同席させたがったんだろうし」
「そうでしょうか……」
「身内の集まる、それも内輪だけの席に呼ぼうってんだから、それなりの覚悟はある筈だ。ましてあんな
バカ正直野郎」
そこでいきなりぶっと吹き出した。
「いや、失礼。ちょっと思い出して。……昔中学ん時、放課後部活が休みで、皆で沢に泳ぎに行こうぜ
ってなったんだよ。アイス掛けてさ。で、大地の学年がその日五、六時限目がプールの日で、あいつ
真っ先に着きたいもんだから、授業の後のHR海パンの上にシャツ着ただけで出たんだよ」
頭の中で想像してみる。ああ、教壇からだと上半身しか見えないもんね。
「で、終わると同時に海パン一丁でチャリ全開で現場一番乗りだ。そういう勝負に命懸けるんだあいつは」
うーむ。
「が、問題は次の日だ。あいつマジで海パン一丁だったから、鞄も着替えも全部学校に置いて来ちまった。
だから次の日海パン一丁で登校して大目玉だよ」
想像してまたこけた。
「教科書なんかバッグに詰めて、ジャージでも着て早めに登校して着替えりゃわかんねえのに。宿題
だってあいつなら皆喜んで写さしてくれただろうにな……。バカ正直に担任に言ってそれだよ」
人気者だったのはわかる。けど頭痛い。バカだ。バカ正直というより正直者のバカだ。
「そんな奴がどうでもいい女とは付き合えない。それに案外ナイーブだ。でなきゃ地道な農業なんて
仕事継ごうとか、今時珍しいと思わないか」
そうかもしれない。大ちゃんは明け透けな性格の割に、本当に悲しい事や辛い事はどっかに抱え込んで
自分の中で消化してるような気がする。それに、こうと思ったらちゃんとつら抜く誠意だって持っている。
それをあたしは彼の強さだと思っていた。揺るぎない心の在り方に憧れて、それは恋心となって。
だけどもしかしたらそれはほんの表面に見える一部分だけで、その内面を覗かそうとしないのをいい
事に、あたしはそれを見ようとしなかったんじゃないだろうか。
「志郎さんは、秋姉ちゃんの事全部解ってますか?」
「いや、多分まだ解らんだろうな」
「え……でも結婚するんですよね?」
「まあね」
付き合ってそう期間が経ってないのは聞いてはいたんだけど、いいのかそれで?
「まあ、それなりに覚悟して考えないと、簡単に恋愛は出来ないんだよ。この歳だと」
「好きだけじゃダメって事ですか?」
「それは一番大事だな。というよりそれしか俺には理由は無いようなもんなんだが」
あいつに言うなよ、と軽く睨まれた(気がする)。っていうか顔真っ赤ですよ。二重人格ですか?
第一印象の爽やかさは何処へ???
「初恋同士とか?」
「いや、互いの印象は最悪中の最悪。犬猿どころか嫌悪感丸出しの仲だった。だから最低ラインからの
スタートだったわけだ」
まあ素敵、とは返せないような答えにどうしたもんかと返事に悩む。
「……でも本心は惚れてた。認めたくなくて無視したけど、ずっと引っかかった女だったんだな。
彼女と呼べる女もいたけど、あいつを忘れた事は無かった」
遠くを見る目はどこか懐かしげで優しかった。あ、この感じどこかで……?
「だから今度こそ逃すまいと思った。これがラストチャンスだ、って、今までになく必死になって口説いた。
……まあ、あいつは拉致だの何だの騒ぎやがったがな」
一体どんな口説き方したんですか志郎さん。てか本当に聖職者ですか?
「色気も無いし、口も悪いし、大雑把で愛想が無くて……」
あの、もしもし?
「だが楽だな。取り繕わなくて良いし、マイナスからのスタートだから後は頑張りゃ幾らでも上げられる。
嫌な所ばっか先に見てそれでも良いと思えんなら、それは本当に良い女なんだろうよ」
何度ツッコもうと思ったか解らないが、志郎さんの瞳が秋姉ちゃんとの騒ぎの最中に見せる物と同じ
だと気付いてやめた。
「……愛ですねぇ」
「あんな面白いの居ないからな」
どんなに毒を含んだ言葉にも、その芯にある愛情を知っているからこそできる、暖かい眼差しだった。
そろそろ行く、と志郎さんは車に乗り込んだ。
「内緒って言いますけど、秋姉ちゃんにはそういう事言わないんですか?」
「ん?うん、言わない。ていうか好きだって一度も言った事無い」
「……それでよく……」
「愛と恋の違い知ってる?」
「は?」
「同じ好きでも自分優先が恋で、相手優先なのが愛だとか。……ま、それで言うとまだ恋に近い愛かもな、俺は」
苦笑いして、軽く手を振り行ってしまった。
志郎さんと別れた後、ぶらぶらと河原沿いの道に差し掛かって騒がしさに足を止めた。
「何やってんだか……」
仕掛けたウナギが逃げただとかで、小学生数人とギャーギャー水にまみれる数え24歳の正直バカを発見。
あーあ、カニに指挟まれた。
……秋姉ちゃんと買い物したり、小学生と戯れる時間はあるわけね。
あたしに会いにくる時間は無いくせに。
そういえば、あたしばっかり好きスキ言って、大ちゃんがそれを言ってくれた事ってほとんど無い。
好きってだけじゃだめ?まして愛や恋だなんて深い意味は解らない。
――夏の空はあっという間に晴れの笑顔からどゃぶりの泣き顔に変わる。やばい泣きそう。
だから急いで回れ右して、来た道を戻った。
(続)
GJ!続き楽しみに待ってます。
おもしろい
純粋に続きが気になる
これは…とりあえず全裸で待機
なんか、後半の台詞一つ一つがシビアだ…刺さるわw
男連中の言い分にめちゃめちゃ共感してしまった
思わず自分を振り返ってうわぁあああぁああ
続きが間が空く感じか?
ならば次の投下まで医者攻めについて考察しているしかないっ
* * *
久しぶりに帰省してきた友達がいて、その子にも誘われたけど断った。
思い切ってこっそり覗きに行った離れには大ちゃんの姿は無くて、秋姉ちゃんも志郎さんと出掛けて
しまった後だった。
一番上の春果(はるか)姉ちゃんが子どもを連れて帰ってきてたので、少し話をした。
『ミナちゃんはね、いずれおばちゃんになるんだよ』
そう言ってお母さんの顔をして幸せそうに笑っていたけど、本当にそんな日はやってくるんだろうか。
周りの目論見と大ちゃんの気持ちは、どこまでが交わっているんだろうか。
それと、あたしの想いに対する大ちゃんのそれはどの位通じているものなのか。
一人でぐだぐだ考えたって答えは出ない。
重い足を引きずりながら、暮れかけた空の下祭りの会場に向かう。
結局あたしは、十代最後の夏祭りを大好きな人と過ごす事は叶わなかったわけか。
こんな事なら友達の誘いを断らなきゃヨカッタ。
一人で人混みを歩いているうちに、騒がしさとは逆にどんどん気持ちが沈んで、心が音を無くしていった。
どこにいても一人ぼっちに思えてきて、寂しかった。
そうなると賑やかさから離れたくなり、敷地を突っ切って校舎に向かう。
もうすぐ建て替えられる予定の古い木造校舎は、祭りの準備に使用される為、所々灯りが点いている。
出入りのため開けっ放しになっていた玄関を覗いてみると人気はなく、脱ぎ散らかされたスリッパ
と荷物の山が見えた。
今は誰も居なそうだ。トイレを借りるために入る人も多いから多分大丈夫だろう。
ちょっと懐かしくなって、下駄を脱ぐと裸足で廊下を歩いた。
しかし、冷静になると夜の校舎は不気味だったという事に段々と気が付いた。灯りが点いていると
いっても、自分一人のすりすりという足音しか聞こえない古い廊下は、何かちょっと……ねぇ。
やっぱりやめとこ。
そう思い直して回れ右した所で、通りかかった部屋の前で物音が聞こえ、そのまま足を止めてしまった。
……だ。いや。
バカ。
っ……てば、ぁ。
途切れ途切れに耳に届く小さな声に扉の小窓から恐々覗いてみると、暗い部屋に月明かりに浮かぶ
二つの人影が見えた。
おばけっ!?……じゃないよね。ようく目を凝らすと、向かいあって重なるそれは、ぎし、と音を立てて
真ん中にある寝台に倒れ込む。
ええ!?ってここ……保健室じゃん。まあなんと大胆な、とドキドキしていたら、驚いたのはそれだけじゃ
なくて、あたしは慌てて来た方と反対側に逃げた。
摺り足で必死に音を立てまいと、出来るだけ離れたドアの開いた教室に飛び込む。
はあはあと息を切らしながら床にへたり込んで、それが落ち着くと今度は心臓がバクバクしてきた。
「……凄いもん見ちゃったかもしんない」
でもまあ、いっか。おあいこって事にしておきましょう、うむ。
『……志郎』
のしかかる体を受け止めた影は、確かにそう呟いていた。
暫くぼうっと休んでいると、ふとここが一年生の教室だった事に気が付いた。
小さな机が並び、端にはオルガンがある。
懐かしいなぁ。卒業して七年になるけど、何にも変わらない気がする。
あたしがここに通い始めた時、大ちゃんは最上級生だった。毎日、朝うちに寄ってあたしを学校まで
連れてきてくれた。 忘れ物した時は、途中の道にあたしを待たせて、走って代わりに取りに帰ってくれたし、時々いた
野良犬からもあたしを守ってくれたっけ。
おバカでお調子者で、でも優しい大ちゃんはあたしにとってはヒーローだった。だから大好きだった。
外から騒がしいマイク音が聞こえてきて窓を開けようと立ち上がり、慣れない下駄の鼻緒で擦れた
足の指が痛んだ。
「いたっ……」
あたしが小さく呻くと同時に、思わぬ叫びがそこらに響いた。
『ミナ!どこだああぁぁぁ〜!!』
はあぁ!?
あれは確かカラオケに使われる予定のマイクではなかろうか。しかもそれを歌うではなく人捜しに
使うなんて。
ってちょっと待った!!
『ミナぁ〜!』
だから黙れ。何やらかしてんだあいつは!電話すりゃいいじゃんと携帯を取り出せば、一昨日電源
を切ったまま放置してそのまま充電だけしたんだわ。
慌てて電源を入れて大ちゃんの携帯に掛ける。
「もしもし?何やってんの!!」
『……どこ?今どこだっ!?』
場所を告げるとブツっと切れた。その後暫くしてから音楽が鳴り始めるのが聞こえてきて、窓から
そっちの方を眺めていたあたしを
「ミナ!!」
という息も切れ切れの声をあげながら背後から抱き締める。
「や、やっと見つけた……」
ぜーはー言いながら耳元で聞こえる声は、まるで泣いていたのかと思う程弱々しく必死で、背中に
感じる熱い体は全力で駈けて来たのが嫌というほどわかる。
胸の前にある腕をふり解くと
「あのねえっ!!」
と強気の姿勢で振り向いた。
「うん」
何で早く会いに来てくれなかったの、一体今までどこで何してたの、あたしの事本当はどう想ってるの?
――頭の中は言いたい文句が腐るほど浮かんでは弾ける。
「ごめんなミナ。会いたかった。会いたかったよぅ……」
なのに。
「…… 何やってたのよ」
「ん?ミナんち行ったらもう出た後で、携帯通じないし捜しても会えないから。今年の司会のやつ、
同級生だったから」
「……昨日は?」
「両家の顔合わせした後俺だけ先に帰らして貰ったのに、帰省した連中に拉致られーの
飲まされーの、で今日は秋姉志郎さんに任せて買い物から先に帰ったのに、途中でガキんちょ共に
捕まりーの、にわか雨で着替えてミナんち行ったらいませんみたいな」
寝不足気味の赤い目に剃り損ねたであろう髭。何より今度は前から壊れ物を抱くような優しさで、
そっと包み込まれる腕の温度に、
「……バカ。バカバカ」
「うん。ごめん。ごめんなミナ」
……悔しいけどやっぱり大好きなんだと思う。
「足、痛いのか?」
手を引かれて教室を出ようとして顔をしかめたのに気付かれた。
「見せてみ?」
ドアを閉めて、机に腰掛けるよう促された。擦れて痛む指の間を痛々しいと言いたげな顔で見る。
「無理しなくていいのに」
「だって」
可愛いと大ちゃんに喜んで欲しかった、白地にあやめの柄の浴衣。今時の柄じゃなくて地味かも
しれないけど、あたしはこういうのが好きだから。
「へん?」
「ううん。可愛いよ。すげー可愛いし嬉しい」
あたしの足下に跪くような形に座ると、膝においた手に手を重ねてそう言った。
「俺にとってはミナが一番綺麗だ」
「本当?」
お世辞でも嬉しいよ。単純なあたしはちょろいかもしれない。
「うん。だから、俺……もっとしっかりしなきゃなと思う」
「大ちゃん?」
ぎゅうと強く握った手は、熱くて重くて少しだけ痛かった。
「ミナ。お前俺の事好き?」
頷く。何を今更、もう散々言わせてきたじゃないか。
「俺のどこがそんなにいい?」
「どこって……」
物心ついた時には当たり前のように、気持ちは大ちゃんにあった。だからどこがどう、と言っても
嘘ではないけど、後付けのような感じがする。そりゃ挙げれば色々あるんだろうけど。
「言うまでもないと思うよ、そんなの」
膝を立てて上げた顔に、背中を丸めて見下ろしながらキスをした。ちくん、と髭がつつく。
「……俺さ、実際は単に自分のやりたい事好きにやってるだけに過ぎないんだよな。現にまだ半人前
でそれだけじゃ食ってけない。家業継ぐったって今の俺の力はまだまだだ。父ちゃんには及ばないし、
志郎兄と違って講師も片手間にしか過ぎない。中途半端だ」
「えぇ?大ちゃん畑もセンセもどっちも全力で頑張ってるじゃん。全然そんな事ないよ」
うちの親だってそう思うから反対する素振りは見せないんだろうし、信頼されてるから生徒にも慕われ
てるんだと思う。
「でも今の俺じゃ、口だけでミナの事自信持って貰いに行けない……」
だから?だからあたしの事あんな扱いしたっていうの?
「……あたし大ちゃんがいたらそれだけで幸せだよ。それじゃダメ?志郎さんだって好きなのが一番
だって言ったよ?」
「でも、俺だけ好きにやっててそれで満足でも、お前を幸せにできなきゃダメなんだよ。志郎兄みたく
ちゃんと色々固めて、胸張って任せろって言えなきゃ……ただ好きってだけじゃ、俺んとこ来いって
言えないじゃんよ」
確かに愛だけじゃお腹はいっぱいにはならない。でも、愛が無ければあたしはそれだけで生きていく
自信もない。
「……バカ」
なんか段々腹が立ってきた。
「バカバカバカ!この大バカ野郎!!あたしが好きだっつってんのよ、そんでいいじゃん。それのどこが
ダメなわけ?あたしは好きな事やってる大ちゃんが好きなの。そのどこが不満!?」
ばーっとまくしたてて息継ぎしながら、そこではっきり自分の気持ちが見えてくる。
あたしがこの人を好きなのは、きっと正直な所。好きな事には一生懸命で、真っ直ぐで、諦めないで
がむしゃらな所。でなきゃ志郎さんの言うとおり、せっせと毎日地道な努力の必要な自然相手の仕事
なんて出来はしないだろう。
そして他人を大切にする。だからバカバカ言われながらも人に慕われる。
あたしはそんな自分に正直なバカ男が大好きなのだ。
「大ちゃんがいなきゃあたし幸せじゃないよ……」
それともそれがいけないのかな?それはやっぱり甘い考えなんだろうか。
膝にある大ちゃんの手の甲に涙が落ちた。それをそのままに手を離すと、前よりごつごつした指は
優しく頬を拭ってくれる。この手好き。
「……ミナが居てくれるようになって、俺の中で色んなもんが変わった。お前の居ない世界なんかいらない。
だからそれを守るために強くなりたい」
恋をする。そして世界は変わる。大事な誰かのために強くなりたい、それを知りたいと切に願う。 ――ああ、やっぱり子供なのはあたしだ。大ちゃんはバカだけど大人なんだな。
「ごめんなミナ。だから言えなかった。好きだ。大好きだ。ごめん。本当ごめんな」
唇を離すとあたしの両頬を包むように手を添え、首をのばしてきてキスを何度もねだってくる。
「……好きだ」
「ほんと?」
「うん。言葉にすると凄く重いって言ったの覚えてる?」
あたしが告白した時だ。あの時も大ちゃんからはなかなか言ってくれなかった。
「俺も同じ気持ちで、だから大切にしたくて、嫁だとかはしゃいで言っちまうくせに、ミナがいっぱい
言ってくれるからってそれに乗っかって甘えてた。本当に胸張って貰いに行けるまでは、恐くて言えなんだ」
でも、この人はあたしを好きでいてくれたんだ。そしてそれはもしかしたら恋よりもっと深い――。
「……言ってくんなきゃわかんないよ」
「だな」
何度目かのキスの後、腕を廻して抱き合った。
「だったらさ、約束してよ。あたしの事幸せにするからって」
だからついて来いって。
「うん。する。絶対する。だから頑張る。お前の事も滅茶苦茶好可愛がってやる」
そう言うと、浴衣の裾を割って開き、のぞいたふくらはぎを撫でて膝に唇を寄せた。
「なぁミナ。……パンツ履いてないの?」
「履いてるって!何言い出すの!?」
「えー。着物って下着着けないんじゃ無いの?」
そう言いながら太ももまで浴衣の裾を割って持ち上げる。
「ぎゃっ!何すんの!?今時そんなわきゃないじゃん」
確かに正式にはそれが正しいのかもしれないけど、あたしはそこまでした事無い。ていうか周りも
普通にブラとかしたままで、案外気にしてなかったように思うんだけどな。
「何だ都市伝説か」
何その言い方。つか明らかに落胆してるよ。何期待してたんだあんたは。
「ああ、でもねぇ……線の出ない工夫はしてあるよ。上はさらしの手拭い巻いて押さえてんの。その、
胸……苦しいから」
「おお、ノーブラ!?」
大袈裟な。つか食いつくな、このおっぱい星人が!!
「きゃっ」
あたしを立ち上がらせると、胸の合わせをぐいと開いて覗き込む。
「なんだ結構厚着じゃん。見えねー、つか脱がせらんねー」
一応薄い襦袢みたいな下着も着けてるからね。残念でした。
くるっと後ろを向かされると胸元から手を滑り込ませ、汗ばんだ肌を撫でると、さらしの上から膨らみを掴む。
「暑いだろ?」
「うん、まあ案外……」
「じゃ、涼しくすっか」
ええい!とやや強引に合わせを左右に引っ張られ、巻かれた胸が露わになった。
「いやぁ!何すんの!!」
「だって邪魔だし」
手探りで巻き終わりの部分を見つけるとそれを引っ張り、脱がせようとするので、抵抗しようと
しゃがみこむ。
「もう、じっとしろよ」
「だって、やだ、ちょ」
崩れるんだってば!そんなふうにやられると。
「暴れたら余計……ちょっと、ちょっとだけだからぁ」
「うわぁ!?」
後ろからぐいと襟を下ろされ、巻き崩れた胸元はあっさりとひん剥かれた。
アップにしたせいで露出したうなじに、それから徐々に首筋へと唇で撫でるように下りてくる熱に
、ぶるんとからだが震え、足が崩れる。
「……ぁ」
大ちゃんが床にぺたりと座り込み、伸ばした両足の間にあたしを挟むようにして抱き締めた。
ぎゅうと腕に力をこめて肩に顔を埋めてくる。髪の毛、くすぐったいな。
「ミナ」
ん?と振り向くとそのまんまの不安定な姿勢でしたキスは、ちくちくと当たる無精髭が少し痛くて、
でもそれ以上に優しくて胸がキュンとなる。
「……やべえ。俺ミナがすげぇ好きだ。こんなんなるなんて思わなかった。自分でもびっくりする」
「大ちゃん?」
「この何日か会ってくんなくて、すげぇ寂しかった。このまま嫌いになられたらどうしようってさ。
恐かった。ミナがいなくなったらって……もう恐くて考えたくないよ」
あったかい、と言って肩に顔を乗せ頬を寄せてくる。
行かないよ、どこにも。
あなたのいない場所なんて行けない。きっと行こうとも思えない。
「大ちゃん、大好き」
「俺も。俺も好き。大好き」
嬉しい。
ほっと一息ついて幸せな気分に浸る間もなく、両方の手が巻きの崩れたさらしを剥いた。
「うん、いい重さだ」
ゆさゆさと縦に揺らしたり、開き手のひらに乗せて柔やわと揉んでみたり、
「あー好きだ。この乳」
とご満悦の様子。
やっぱりおっぱいか。
大ちゃんに言わせると、あたしの胸はなかなかの物らしい。
だからエッチの時は勿論、何かにつけてこれをどうにかしたがる。
「ミナの乳だからいーの。好きな女の乳だから好きで当然じゃん?」
うーむそうくるか。そんなに言われたら怒れない、ずるい。でも挨拶代わりに揉むのはやめれ。
肩に吸い付きながら両胸を揉む手に段々力が入ってくる。
「ん……」
指先に力が加わる度に不思議な感じが全体にじんと走って、曲げた体育座りの膝がガクガクと震えた。
「ふ……」
仰け反って突き出した胸の先をつんと摘んでは転がして、
「……お前ヤらしい」
と嬉しそうに笑う。
揉まれる手の指の間に挟まれ、同時にくいくいと弄ばれるつんとした先っぽが、窓から入る外からの
僅かな夜の明かりに照らされて、白い肌ごと浮かび上がる。それを見て綺麗と言ってくれる。お前は
俺の、可愛い、好き、
「――愛してる」
そんなふうに甘い言葉であたしを狂わせる。
「あ……ん……やぁ……」
だらしなく開いた口からは『大好き』なんて返したくても返せずに、ただ乱れた息と鼻につくような
(普段のあたしなら絶対思うだろう)声ばかりがこぼれる。
「いい。すげーいい声。柔らかいし重くてでかさもいいし、やっぱりミナ最高だわ。あーもうたまらん!」
くうーっ!と本っ当に嬉しそうな声を出してうなる。やだ、おじさんじゃん。そんなに良いですか?
「ミナこっち向いて。ちゃんと見て触りたい。あと……吸わして」
もう、と思わず声に出した。ごめん、と苦笑いしながら振り向かされ今度は向かい合わせになる。
そのまま押し倒されるのかと思いきや
「あ、ちょっと待ちな」
と着ていたTシャツを脱ぎ始めた。普段は土埃にすぐうす汚れてしまう白い布は暗がりに映えて、陽に
灼けた肌が余計に際立って見える。
「せっかくの浴衣が汚れっから。気休めだけど」
あんまし綺麗じゃないけどな、と言いながらそれを床に敷き、その上にあたしはそうっと横たえられた。
「大ちゃん……いいのにそんなの」
「いいよ。それに」
軽く体重をかけて覆い被さると、あたしの肌に自分の肌を合わせる。
「この方がちゃんと感じられるから」
鼻がぶつかって目を閉じる。キスされた瞬間に、大ちゃんの肌が胸の先に触れて擦れて、ふっと吐いた
ため息を拾うように何度も唇が重なる。
それが離れると、今度はさっきの宣言どおり(?)胸に顔を埋め、両方の膨らみをそれぞれ交互に
手のひらで包み、ためらいなく唇に挟み込むようにくわえてつっと引っ張り、舌の先で転がす。
こそっと視線をやると、目を閉じて吸い付く大ちゃんの姿に思わず笑みがこぼれそうになる。
いっちょまえの成人男性のくせして、ちっちゃい男の子の安心しきった顔のように見えてくる。
「ん……?」
あたしのそんな様子に気が付いたのか、首を傾げて躰を上げる。
「……何でもない」
大ちゃんの首に腕をまわしてまた胸に引き寄せる。
また熱い舌が動き始めると、肌が震えて思わず仰け反った。
気持ちいい。
指と唇同時に使われ、揉みくちゃ寸前の胸の感覚にそれどころじゃない筈なのに、なんだかその温もり
と重さに安心する。
でもそれが気持ちいい。
時々切なくなるようなドキドキ感も悪くはないけど、やっぱり側にあるこの優しさが気持ちよくて、
安心できて、ほっとして――すき。
「……っ!」
なんて浸ったのも束の間、あっという間に現実に戻される。
「ごめん、ちょっと……どいてえぇっ」
「えっ!?おわ、ちょっ……ぶっ!」
あたしの突然の拒絶に驚いて上げた顔に押し付けた手がヒットした。ごめん。
「ごめん無理。やっぱり無理。背中痛い……」
最初は『お、イケる?』と思ったんだけとな。ちょっとずつ帯が動いてズレて、やっぱり何か違和感が
あって集中できない。
「う〜……おっぱい……」
未練がましく起き上がったあたしの胸をさわさわしてくる。どんだけ弄りたいんだあんた。
「じゃあさ、寝なきゃいい?」
「どうすんの?」
こっち、と連れて行かれたのは教卓の前だった。一段高い位置にあるそれを黒板側にずいっと押して
スペースを作ると、そこへあたしを立たせる。まあ身長差を考えると
「おお、何とか」
らしいんだけど。
教卓に手を付いたあたしの背後から最初みたいに胸を鷲掴んで揉んでくる。そこまでしてシたいか。
「やぁん、大ちゃ……」
あ、また。指の腹で擦られると弱い。
「んー、やっぱり邪魔かなこれ。取っちゃダメ?」
「ダメ!」
「ちぇっ」
帯の盾が密着するのを邪魔するのが気にくわないらしい。だからって外されると困るんだってば。
いくらつけ帯でも、これ以上着崩れするのは勘弁して貰いたい。
「じゃあ尻触っていい?」
じゃあって何だ、じゃあって!唇尖らすな。
軽く揉むように浴衣の上から撫で回す。が、それは
「お?……おお!?」
という声と共にぴたりと止まった。
「……ない。ない」
「何が?」
「パンツ……パンツの線が無い!お前下着……まさか……」
おおっ!と感嘆の声が洩れる。ていうか待て。早まるな、しゃがむんじゃない!!
「期待外れで悪いけど穿いてるからね。さっき言ったじゃん」
「えぇ!?何だ……でもゴムの痕がない」
「ああ、それは」
一応胸(これは大きさもあったけど)と同じで線に気を遣ってみた結果。
「……Tバック穿いてみた」
しーん。
あれ?反応ナシ。てっきり色好い返事が得られると思ったのに。やっぱりおっぱい星人は尻には興味
は無いのか。振り返ってみると足下に膝を付いて床に転がらんばかりの男が。
「大ちゃん……?」
「お前……俺にどうしろと」
「は?」
「鼻血の海で溺死させる気ですか?」
いやその前に出血多量で死ぬだろう。ていうかそんな死因で嫁入り前に未亡人は嫌だ。その前にあたしが
死因になるのだろうか?
「見せて見せて♪」
しゃがんだまま体勢を立て直し、浴衣の裾を捲ってくる。
「え、やだ待って、下まで崩れたら……」
「大丈夫。ちょっと、ちょっとだけだから」
そっとね、わかった、とごちゃごちゃやり取りしながら少しずつ素足が露わになっていく。もう何べんも
脚なんか見られてるのに、こういうふうにされると妙に恥ずかしくて顔が火照る。
「うわぁ……生尻」
ちょっと、そんな言い方やめて。なんか萎える。いや喜んでるのはわかるんだけど、もう少し色気の
ある言い方は無いのか。
つん、と細い紐を指をかけて引かれる。
「ちょっ……やん」
ぐいっと後ろに引っ張られると、その、なんていうか、ちょっと食い込んだ感じがして、我慢できずに声が出た。
「すげ……」
捲られて外気に晒された肌に熱い息が掛かる。
「見えるかな?」
片手でお尻を撫でながら支えると、浮かせた紐の下を覗いてくる。
「いやっ、見ちゃだめっ!」
そんな位置から眺められるなんてやだ。
「暗いから無理か……」
そっか。いや、でもそういう問題じゃなくて、そういう行為が恥ずかしいんだってば!!
立ち上がって後ろからぎゅっとしがみついてくると
「触っていい?」
というのに頷いた途端、前の合わせ目から割り入った手が何の戸惑いもなく中に入り込んだ。
「んやっ……」
される前からじりじりとしていたそこに指が触れただけで、言われなくても解るくらい恥ずかしい
状態になっていることがまた恥ずかしい。
「あ……あぁ……ぁ」
「どうした?ミナ」
教卓と大ちゃんの躰に阻まれて逃げ場のない躰を片腕でがっちり抱えられ、片手は静かな部屋に淫らな
濡れ音を響かせながら動く。
「あ……やぁん……いや、いや」
「嫌じゃないだろ?もっと、だろ」
そう言うとそこに指を押し当てたまま、ぴたっとその動きを止めてしまった。
「ぁあ……んっ」
じりじり焦がれた感触を持て余して、少々恨めしげに振り向いた。
その途端、またちゅくちゅくと指が動く。
「……ひぁっ!?」
止まる。
「だ……ぁっ」
また今度は撫でて、止まる。
擦って、摘んで、あたしが鳴くと止まる。
「やぁん……何でぇ!?」
自然に開き気味になっていく脚はぶるぶると震え、逝き着けない切なさが目尻に浮かんだ。
「……ナメて」
片手はまだそこにあるままに、もう片方の指を唇に押し当ててくる。
「キスしにくいから。替わりに」
ん、とそれにキスすると、押し込んでくる指の先を吸った。
「舌、使って」
「ん……」
何となく、あれをしている時の事を思い出して舌を絡めると、その時の大ちゃんの顔を思い出して
喉がカアッと熱くなる。
「……触って欲しい?ミナ」
指を吸いつつ頷く。
「ぐちゃぐちゃにしていい?」
ん、んっ、と押し込まれた指のせいでろくに出ない声で返事する。
首筋にちくりと髭の当たる感じがして、それと同時に両脚の間でかき混ぜるような動きがあたしを
襲った。
「……ぃあっ……あ……あはぁ………んっ」
くぐもった意味のわからない声を出しながら、口元のものともそれのものとも解らないぐちゃぐちゃと
した湿った音が耳につく。
「は……ふっ」
「もっと?もっといい?」
「ん、んっ、もっ……」
もっと強く、激しくてもイイ。もっと滅茶苦茶に、もっと。ああもう、もう。
「ん……だ、だい」
「ん?」
喋ろうと口を動かすと指が離れ、僅かに糸を引いた。
「や……もう、もうきて、やだ、あぁ」
「ん……うん」
やっと指が抜かれた瞬間、残念だと思うと同時に少しほっとして、力の抜けた躰は上半身を教卓に
乗っけて支える。頬が冷たくて気持ちいい。
ごそごそとする気配にちょっと疑問が浮かんだ。いや、今更なんだけど、
「大ちゃん……」
「ん?」
細い紐が彼の指に絡む。
「アレ持ってるの?」
「あれ以来財布に入れてる」
「ああ、そうなんだ」
この前車でヤろうとしたんだよねこの男は。でもいつも部屋に置きっぱなしなもんだから、諦めて
まあ、他で何とか。
「だってシたい時できなきゃ辛かろ?」
いや、軽トラは狭いから無理。てか我慢せんかい。
いつの間にやら裾をがばっと捲り上げて丸見えのお尻に、ゴムの感触がする。
「待っ……ぁ」
「無理」
その部分の僅かな布をずらすと立ったまま後ろから、ずり、と分け入るように奥まで一気に押し込まれる。
「うぁぁっ!?」
ぐいぐいと擦られて、お尻に大ちゃんの腰骨の堅いのがぶつかってパンと鳴る。その度に挟み込んだ
部分が押し開かれるみたいで少し苦しい。
「痛い?」
「だい、じょぶ……あっ」
ゆっくりとした動きが少しずつ速くなる。
掴まった教卓の板がカタカタと揺れた。
「ああ、もうイイ。すげぇイイ」
既にくしゃくしゃの胸元を背中からまわしてきた手がぐいぐいと揉みしだき、完全に露出した脚は
震えて、そのせいで古い床の軋みが細かくきしきしと音を鳴らす。
ああもう、あんなに乱したく無かったのに。それがどうでもいいと思える程に突かれる度に喉を鳴らす
あたしは淫乱かしら。
大ちゃんはあたしがエロいと喜ぶみたいだけど、こんな状態でよがってるあたしでも良いんだろうか?
「大ちゃん……あ……あたしの事……好き?」
「ん……うん、好き」
「こ……こんなふうに……でも、いいの?」
「俺だけだろ?」
「う……ん」
ぶつかる肌の音に重なる水音が段々大きくなる。胸の手が下に下りて前をいじめる。
「……ゃぁあ!?」
「エッチなミナも好き。俺だけの為なら大歓迎だ……」
耳たぶを噛まれて肩を竦めると、前後から攻められるお腹の下がきゅうきゅうと締め上げられて、
じゅんと今以上に雫が流れ落ちる。
「んふぅ……ぁあ……!」
「好きだよミナ、好き。好きだっ!」
普段は可愛いとか綺麗だとか、それでも嬉しいけど、今日はいっぱい好きだと言ってくれた。
「うぁ……イく、出る」
腰をぐっと力を込めて押し付けると、びくびく震えてあたしの中で果てた。
「……大ちゃん……好き……」
「うん。うん、ミナ、ん……」
苦しそうに、でも嬉しそうにそのままきつく抱き締められて、それだけで一足遅れであたしも震えた。
「ところでどうすんのこのザマ」
「すまぬ……orz」
あれだけ乱れまいと頑張った(?)のに、巻いたさらしはおろか裾は開きーの、帯も曲がって悲惨な
姿になった。姿見があればごまかせる位までは直せそうだけど、ここにはそういう物はなく、廊下の
端まで行かなきゃならない。一旦脱がなきゃならないうえに、誰かに見られたら死ねる。
くしゃくしゃの髪を解いて肩に流す。
「これ着る?」
「いらんっ!」
Tシャツ1枚でどうしろと。下どうすんだ。あと、あんたは裸で帰る気かい?誰かに手伝って貰えれば何とか……。
Σ(゜Д゜)ハッ!
「そうだ!大ちゃん電話して、電話!5分以内に来れる筈の人がいる」
「?」
その後、大ちゃんの『今の格好で写メ撮らせろ』とのオカズ製作を防ぐのに余力を使い果たした頃、
少し上気した頬の秋姉ちゃんがやって来て
「男は皆外に出てー!!」
の掛け声と共に、志郎さんとつまみ出された。
未遂含むと二回もこんなとこ目にさせてごめんなさい。あたしがもし弟の『ピ-----(自主規制)』を
見たらそれこそ死ねる。
* * *
あれから数日が経った。これから大ちゃんと春果姉ちゃん達と河原まで出掛ける。
あの翌々日、志郎さんと秋姉ちゃんは帰って行った。
「次会うときは花嫁さんだね」
「だな」
田んぼに囲まれた散歩道をずーっと先に春果姉ちゃん達が行った頃、ポケットからだした箱を
「やる」
と言って握らされた。
「秋姉に頼んで選んで貰った。こないだの留守はそのせい」
帰る前、秋姉ちゃんが色々厳重注意を促し、大ちゃんの額にグーでぐりぐりやってたのを思い出す。
何かすっごく懐かしかったんですけど。
『お前、凶器にすんな!』
志郎さんに“熊殺し”と言わせた薬指にきらきら輝いたそれに目を奪われた。
「あれより安もんだけど、ごめんな」
「……ううん」
はめて、と手を出すと照れながら指に嵌めてくれた。秋姉ちゃんからさり気なくサイズ訊かれたな、そういや。
「約束な」
「うん」
向こうから子供達の呼ぶ声がする。
「ミナ、俺に付いて来い!」
夏の青空の下手を繋いで走りながら、その唇が声にならない『好き』をくれた。
「終わり」
GJ!かわいいよ大ちゃんかわいいよ。
ていうか、なぜ気が付かなかったのかーーー。
姉カップルが喧嘩スレのあれでしたか。
どこかで見覚えのあるような?とは思ってたけど、やられた!
GJw
だめだラストの2ch語フィーバーにつぼったww
色々ほっとしたぜー!GJ!
放送私物化にクソフイタ
オヤジ入ってると思ったら事に及んで以降全開だったなw
あと秋姉にオデコぐりぐりされたいです
GJGJ!ハッピーエンドでよかった〜。前半切なかった分、幸せっぷりがうれしいです!
喧嘩スレってどこなんだー!!
必死にググっているがどこだかわからん…気になって仕方がないorz
どなたかヒントを下さい(;Д;)
>>256 「喧嘩スレ」で出ないなら「喧嘩」のみでエロパロ板を探せ!
なにこここわい
さて、萌話でもするか
眼鏡男子の
>>257 258
ありがとう…すばらしい作品だった!
>>251 遅まきながらGJ!
浴衣着たまま学校でってすごい萌えた〜
あんま既出の中で髭男子って少ないよね
ジョリジョリ萌える
無精ひげショリショリ!
何時もきちんとしている男が、不精ヒゲにヨレヨレシャツだと萌えるw
過疎ってない?新作こないかなあ
ま、いろいろあったからな
ヒゲが濃い奴の一部は肌が敏感だと聞いた事がある
肌を守るために後から濃くなるんだと
よれよれシャツと無精ひげいいなあ
逆に普段はクマな男が髭そったら…なギャップ萌もイイ
エロパロ板最下位を争う糞スレの仲間入り果たしたしな
こんなゴミ捨て場に投下したい職人もそういないだろう
>>251 喧嘩スレの姉妹編も併せて良かった。
つか、あっちがあってのこっちのお話って気がする。
どちらも面白かったが、個人的趣向としては向こうの方がより萌えました。
あくまでも個人的感想です。
またお待ちしてます。
おんなのこでも感じる〜だから、モチロン801おkですよね?
投下しても良いですか?
>>272 何考えてんだ。
最初っからもう一度全部読みなおして来てね。
全員が全員801好きってわけじゃないんだよ。
っていうか、おんなのこだったら801が好きだと思ってるのかw
ホモが嫌いな女子はいません、ってか。
801は嫌いな女もいると、なぜ思わないのだ。アホか。
前はこのスレ、801禁止って
1かテンプレあたりにありませんでした?
いつの間になくなっちゃったの?
多分荒しだと思うから、スルーして萌え談義でもしようよ。801は板違いでFAだから。
無精髭はふざけて相手の頬にジョリジョリすり付けてきたりするのも萌えるな。
あと、ボタンを開けたワイシャツの襟元とか。
荒らしっていうなら
勝手にSS紹介された他スレ職人が意見しても
偽者扱いしてスルーの
このスレ住人のがよっぽどエロパロ板の荒らしだけどな
自分らで272みたいな愉快犯招きよせるようなスレ活動しててよく言うよ
その話は次スレたてた時のテンプレに従うってことで、とりあえず保留になったじゃん…
このスレでどうしよってのは確かに確定してないけど、いつまでもネガ発言キモチワルイよ。
ここを良くしたくてそういう発言するならもっと発展的な言い方して欲しい。
そして糞スレだと思うなら見なけりゃ良いのに。
と思います。長文スマソ
さて、萌え語りに戻ろうか
>>279ぶっちゃけあんたがいるからいつまでもヲチされるの終わらないんだと思うよ…
自分は不満垂れ流して相手ばかり悪者にするだけの人
無精髭の人はサラリーマンは無理だから、学生か、芸術系か一部接客系の職業しか思い浮かばない。
でもスーツに無精髭は似合えばめちゃめちゃかっこいいんだけどなw
ベタなのは美容師かアパレル系?
モテそうな感じしか出てこないや。
でもそしたら女の子はやきもちやいたり不安になったりするよね。
んで、彼女だけに甘い無精髭。
もしくは人当たりよくて彼女にだけ冷たい無精髭。
見た目とのギャップとかあると良いすねw
髭もいいけど、スーツ好きだからサラリーマンに萌える
工事の兄ちゃんも無精髭OK
徹夜明けのサラリーマン無精髭もいけますよ。
休日の無精髭もいけますな。
ヒゲ話盛り上がりすぎワロタ
明らかに社会人な筈の実業団系スポーツマンでも、
試合なんかだとヒゲでキメてる選手がちらほらいる
んで仕事姿を見れないもんだから、逆に会社務めって感じがしないという不思議w
休日のヒゲはイイね
起きてきてすぐ剃らずに、新聞やリモコン探してる辺りがタマラン
コトが終わっての翌朝のイチャコラタイムでの無精髭
あのさー
「他スレSS紹介禁止」だけでももう決めちゃわない?
それだけでもずいぶん違うと思うし
実際今最高に異常だよここ
吐き出し系スレでも言われてるけどスルーって荒らしにするもので
自分達の非を隠すためにするもんじゃないでしょ…
これ以上スレの評判落としたくない
いつもビシッとしてる先輩サラリーマンが
風邪で無精髭で弱ってたらそこは攻め時だよね〜w
>>289 他スレSS紹介禁止だけでも決めとくの賛成。
せっかくの投下に対してヒゲ話くらい反応あってほしい気がするよww
ちなみにヒゲには全然興味無しです。
そうですか
吐き出しスレで言われてるからなんなの?
文句あるならここで言えばいいじゃん。それをいちいち吐き出し系で書いて
そこで気にされてるからここでも気にしろってか。
言いたい事あって改善したいならここで書け。
吐き出しに書くなら黙って書いたままにしとけ。
そこで同志と「あそこやだよねー。そうだよねー。うんうん、だよねー」って
馴れ合っとけよ。変わらせたいならここで書け。
いちいち取り合わず、萌え談義でも続けよう。
現代物は髭物はあっても無精髭とかばっかで
ちょび髭、カイゼル髭のヒーローは見たことないな
ハッ…まさか…現代には紳士が不足している……!?
291です。あんまりこの世界詳しくなくて、吐き出し系とか何の話だか分からないけど、やっぱりこの萌え談義の引っ張り様は違和感あります。ヒゲも以前の高スペックも。
これが楽しい人たちがたくさんいるのかな。もしかしたらみんな同じような好みの、強力なタッグくんだ集まりで、それ以外の人は用はないって感じなのかな。
それにしてもこんなに人いるなら、投下の後に反応あまりないのはなぜなのか不思議です。私は書き手じゃないけど、こんな風に流れてくと、投下してもらえなくなる気がしませんか?
楽しいなら別ですが、無理に1つの萌えテーマで話をつなぐ必要はないのでは?
荒らすつもりは全くありませんが、気に障る方がいらしたらすみません。
>無理に1つの萌えテーマで話をつなぐ必要はないのでは?
ヒゲに興味ないなら自分の萌えるテーマを挙げてみたらどうだい?
それに食いつく人がいれば盛り上がるだろうし、そうでなければスルーされるだけ。
興味ないからと言って「興味無し」という自己申告はいりません。荒れるから。
荒らすつもりがないなら自重してね。
職人が投下しづらい時というのは萌え談義の最中ではなくて、議論してる時。
議論してるとどうしても雰囲気が殺伐としてくるから。
投下後の反応が少ないとは思えない。普通こんなものだろう。
>>296は匿名掲示板に慣れていないようだから、
エロパロ板の他のスレをいくつかROMってくることをオススメする。
マジレスしてしまったけど釣りだったらごめん。
自分は楽しいね。発見があるし、記憶を整理できる
前述のスポーツ選手は大抵ちょびヒゲに当たると思うんだ。熊先生な人も混じってるけどw
後、実はリアル紳士な格好の人も遭遇経験があるw帰国子女の英語の先生だった
…つくづく事実は小説より以下略
萌え談義を必死こいてやってるように見えるのは
>>289>>291とかをスルーしてるからでは?
過去にしでかしたことにまともに向き合えない感じですっごい寒々しさが
そうだね。議論の最中が一番困る。腰を折るのは悪いし。
感想レスはこんなもんでしょ。
面白い話には遡ってでもレス付くぐらいだから良スレと言える。
ファンのつく作品もあるし。
基本的に完結ものが多いせいか、未完の特定の作品の名前が上がりやすいが、それは実力だと思うし。
萌え談義は好き嫌いがあるみたいだね。
要するに、パロとかシチュものスレと違い、オールラウンドスレだから
保守のための共通の話題が難しいんだな。
あと、話が流れていれば議論にはならないって計算もあるw長文すまん。
つことで、萌え話でも。
最近、ひ弱な眼鏡くんもいいかもしれんと思い始めた。
前スレROMったけど、結局なんで他スレの話題がダメなのかわからないんだけど。
URLさらすのがダメってだけじゃダメなの?
紹介はアリだけど、保管庫に入れるのはやめましょうとか。
ここってそもそも『おんなのこでも感じる小説』を投下するだけ、のスレじゃないよね。
萌え談義やそれならこーゆー話あったよ、みたいな雑談はあって問題無かったよね。
紹介はありだけど感想は各々のスレに書き込んでもらって、
ここではGJがわりに教えてくれてアリガト(OA)wのみに自重するとか。
あれもダメこれもダメ、ただひたすら投下を待ちましょうってスレは他でもないと思うし…。
萌え談義ぶったぎってスマソ。
なんか議論したい人と、殺伐としてるから萌え談義でもって人が交錯してて切ないよ。
>>299 はげしく同意
そろそろいい加減にしてほしい
他スレSS話題がどうとかの前に、いざ問題が持ち上がったのに議論しようとした人は
全部荒らしってことにして無視したうえ、スレの異常性を指摘した職人さんでさえ偽者扱いしてる
その態度が馬鹿にされてるんじゃないの?
なんかこのスレ自分達の悪いとこは総スルーで見当違いな意見ばっかり出して
逃げ続けてる人達ばっかで気持ち悪い
アテクシは興味ないけどヒゲ話してほしいからSS紹介禁止でいいよ☆とか
話流れてれば議論にならない計算☆とか書いてて恥ずかしくないの?
アテクシかっこよくやり返せたミャハ★とでも思ってるのだろうか
しまいにはこれだけのことが起こっても
「ここ小説投下だけのスレじゃないでしょ?」
正直この状況で雑談してる連中にはスレから出ていってほしい
ていうか一体どこが流せてるのか教えてほしいもんだ
アンチもヲチも増える一方じゃん
頭大丈夫なの?
304 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 09:46:15 ID:sORLAfdc
まあ、ここの1スレ目を見れば、元々どういうスレなのかが分かると思う。
良かった
今のこのスレ異常だと思ってるの私だけじゃなかったんだ…
とりあえず他スレSS紹介は禁止に一票
思った以上に不快に感じてる職人さんいるみたいだし
他スレだって他スレSS紹介してるじゃんって人いるけどさ
問題なく紹介できてる普通のスレと実際問題起こしちゃったこのスレ同じに考えるなんて自体がおかしいでしょ
306 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 10:36:54 ID:JCZXiHVg
>>297 296です。いろいろ教えてくれてありがとうございます。
そうですね、興味無し申告はよくなかったです。もう少し考えてからレスするようにします。
投下に対する感想や投下のタイミングについても、1人よがりな思い込みだったようですね。すみませんでした。
このスレが立った当時と今じゃちょっと事情が違うからなぁ…
昔はこれ以外にもSS紹介スレはあったみたいだけど、時代の流れで淘汰されていった。
このスレはたまたま生き残っただけのスレ。だから時代遅れの野蛮なスレだと割り切るか、
周りの風潮を見て他スレSSの紹介をやめにするかどっちかにするべき。
あとSS紹介してるスレは他にもあるって意見について。
そういうのは大抵外見や属性など、客観的に見て分かりやすい紹介ポイントがあるSSが多い。
「おんなのこでも感じる」って基準は抽象的であまり客観性がないから、
紹介されても人によって好みが合わなかったり、面白さが分からなかったりしがち。
だから紹介しても、自演や晒しの疑いをかけられやすくなる→元の作者に迷惑がかかる。
そんな感じで荒れる種になるわけだ
確かに浮いてるよね、このスレ
紹介NG派が「女の子でも感じるHな創作」なんてスレを立ててテンプレで紹介NGを謳えばいいんでね?
スレの趣旨が違えば重複でもないでしょ。
そしてこのスレとはお互い不干渉と。
ここで議論のための議論をしているのでなければぜひそうしてくだせーな。
馬鹿かよ
それこそスレの寿命を縮めるだろ
一つで良いものをわざわざ分けるなっつー話になるのがオチだ
どうでもいいよ。禁止だ規則だってPTAみたい。
紹介された作品が好みに合わなければスルーすればいいだけなのに
何を言っているんだろう。
はっきり言って公害スレ
紹介された書き手だけど。
正直、「コレすきだった」と名を上げてもらえたのは嬉しかった。
でも、保管庫に再掲載されたのは不快だった。改行考慮されず収納されちゃったから。
元に投下したスレの保管庫なら仕方ないかと思えるけど、こんな縁もゆかりもないスレでそれやられると、なんか悲しかった。
検索で引っかかってしまう自サイトもあるし、元ネタのスレも保管庫も生きているのにそんなことする意味がまるでわからない。
判んなかったけど、声高にそれを訴えるのも恥ずかしいからスルーしてた。
2ちゃんの大抵はスルーで乗り切れるからね。
1.SS投下のみOK
2.紹介はOKだけど転載保管はNG
3.紹介も保管もNG
みなさんどれがご希望?
もう一つ言わせてもらうと、萌え語りを禁止したスレは早々に廃れる気がする。
>問題なく紹介できてる普通のスレと実際問題起こしちゃったこのスレ同じに考えるなんて自体がおかしいでしょ
管理人さんがキャッシュ化しちゃったのがまずかったんで、
本人謝ってるし、それ削除して今はリンクでまとまってるよね?
職人さんが不快感を表明していたのは『キャッシュ』だったと私は記憶してるけど?
そりゃやっぱりまずいっしょ、あれは、誰が考えても。
>>313 氏の書いてくれた雰囲気からすれば、転載保管禁止でいいと思われ。
個人的には2。
いろいろ教えてもらえるの嬉しいし、
書き手としてどのタイミングでも良かったって言って貰えるの嬉しいし、
萌え雑談も雰囲気良くなる要素だと思うから。
保管はここに投下されたもので十分かなと思うし。
あとは自分で各々のスレに行け、っつー感じ希望です。
このスレには女しかいないというのがよく分かる流れだな
自分も2に一票。
ただ荒れてて職人さんに迷惑かかりそうなときには紹介自重したほうが良いと思う。
自分も
>>317に同じ。
…が、本気で投票やりたいなら外部使うべきだと思うよ。
場外乱闘スレが嫌なら
ピンク難民にでも議論専用スレ立てれば
萌え語りを目の敵にしてた奴を他の複数の二次スレで見た事がある
解決のためといっても、議論を全員に強いてスレの流れを止めるのはおかしい
場外スレで話を進めるのが妥当な気がする
傍からはクールキャラと思われてて、実は素朴で茶目っ気もある人とかイイなぁ。
323 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:45:35 ID:V8cW9z2C
お前らはエロパロ板の職人たちを舐めきってる
324 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 01:49:09 ID:mipKyJJS
エロパロ板の変態紳士淑女の皆様
このスレをどう思いますか?
ちょっと眺めてみて下さいage
まともな人もいるみたいだからその人達が出ていった方が早い
分からん人はいつまで経っても分からんから平行線。しょうがない
このスレに思い入れがあるのならば、いっそ
>>309立てて移住してもいいと思うよ
部外者ですまんが
こんな調子で10スレ目まで続いたんですか?
ある意味凄いですねw
意見を言うならまだしも煽るだけの部外者とか
>>327 意見を言うならまだしも煽るだけの部外者とか
同意。自分書き込みとか一切せず、気が向いたときに閲覧してるくらいのものだけど、
このスレの異常性を説いて批判してる書き込みを見ると
そんなにかぶりついて叩くほどの意見ってほとんどない気がするんだよね前々スレくらいからずっと。
それを書くとまた住人が自分に都合の悪い意見は擁護してスルーって思われる気がしたので
ずっと傍観してたけど、正直第3者からしたら延々同じ批判繰り返して煽ってる人も
同じくらい迷惑だと思う。
>>313の
>2.紹介はOKだけど転載保管はNG
これ真理でいいんではないかね。
紹介されんのが嫌ならこのスレへの投下者がためらうような流れを遮るように
話題を掘り返すことこそやめて欲しいよ。
作品へのレスが少ないって憤るなら、感想を投下すればいいじゃない。
それさえもしづらい空気がひっきりなしにやってくるから、
感想投下するのも難しいのよ最近。
かといって議論に参加するのも馬鹿らしいし。
>部外者ですまんが
>ずっと傍観してたけど、正直第3者からしたら
こういう自己申告はイラネ。わざとらしい
自分を守りたいんだろうけど、寒いわー
部外者ってゆーか、ずっとROMってただけでいた人たちが書き込み始めたんじゃないかと。
頭おかしいとかゆってる書き込みに限って発展的な意見が見当たらないのが、だんだんただ文句言いたいだけ?wみたいに見えてきた。
早く決着つけて萌える話しようよ。
あ、
>>313の2に一票。
レスしたいならまず自分でその発展的な意見とやら述べてからにしたら?
ていうかさー
そうやって意見言いたい人達を散々叩いて荒らし扱いで意見出せないようにしてたくせに
いざスレの異常性指摘するレスつきだしたら
煽るだけの部外者扱いなんだよね
ずうっと意見言う人は荒らし&叩くほどの意見はないなんて逃げばっか
これじゃ話し合いもできないじゃん
話し合いの土壌すら否定して、常に自分まとも相手おかしいでレスしてるくせに笑えるよ
エロパロ板最下層ビチグソ認定だされたのお前らのせいだし
長々レスしといて議論に参加してないつもりらしい
>>328とかホント病院いったほうがいいと思うけど
職人偽者扱いとか山ほどあるのに
>>328 勘違いだったら申し訳ないけど、感想少ないって不思議だとは書いたけど、全然憤ったりしてませんよ。
人がこんなにいるのなら…って純粋に不思議だったのですが、何人かの方に指摘され感想は少ない訳ではないと分かりました。自分の思い込みで決めつけてたことはその後のレスでお詫びしております。
それにもちろん、自分は毎回投下に対して、短くても感想を書いていますよ。
言い訳がましいですが、なんかよく読んでいただけてない気がしたので…
だから〜…、
>>313の2でやっていきたいって意見てか希望ゆってんじゃん。
言いたかったのは頭おかしいとか書き込んだ日とへの否定の意見ばかりじゃなくて、
このスレをどうしたいか、具体的には今なら他スレ話題について意見分かれてるのをどうするか、とかの意見も書こうよってことなんだけどなぁ。
書き言葉は思いが伝わりづらいわ。
そして話し合いの「土俵」だと思うよ。
続けてスマソ。
日とへの→人への
変換ミスです、ごめんなさい。
しかしなんつーかまあ
ずっとかなりのゆったりスレだと思い込んでたけど
皮一枚はがれりゃここまで根っこから腐ってたとはなあ……
スレの異常を何とかしたいまともなスレ住人さんがちらほらおられるようなんで言わせてもらうけど
このスレになってから紹介された他スレSS職人です(上の方にいる職人さんとは別人)
しかしなんつーかまあ
ずっとかなりのゆったりスレだと思い込んでたけど
皮一枚はがれりゃここまで根っこから腐ってたとはなあ……
スレの異常を何とかしたいまともなスレ住人さんがちらほらおられるようなんで言わせてもらうけど
このスレになってから紹介された他スレSS職人です(上の方にいる職人さんとは別人)
心の底から迷惑
やめてください
普通の他スレとかでちょっとだけ話題に出してもらえるのは死ぬほど嬉しいが
このスレだともはや晒しの嫌悪しかありません
自分達が何をしでかし、それを話し合いすらせずスルーで流そうとしたか、まず向き合ってください
このスレの住人は
他人の労力を搾取することしか考えていない
他スレに依存してないで自給自足でスレを回せ
それなら誰からも文句言われないから
よそ様に甘えるな。自分から動け
エロパロ板の寄生虫スレ
醜態晒してみっともない女達だね
掲示板は不特定多数の閲覧者がいるのに
>>331 意見を言うのは結構だけど、まずその汚い口調を何とかしてくれないかね。
ビチグソだの病院行った方がいいだの、
そんなだから荒らし認定されるんだよ。
ってことがここまできても分からないのかな?
スレを変えたいならまず具体的に建設的な提案をしてください。
IPの出る所を利用して議論するなり、投票システムを使うなりね。
匿名という問題上、ここで議論するのは無意味。
不満を言うだけなら誰でもできるよ。変えたいと思う人が動かない限り何も変わらない。
まあこの状況を面白がって煽ってるだけならこのままなんだろうけど。
そうじゃないなら「発展的な意見述べてからに〜」なんて人任せにしないで
自分で何とかしたらどう?
>>331は変えたいんだよね?
と
>>331が荒らしではないと仮定した上で意見を述べてみた。
なんで反対派は投票しないんだろ?
このままなら2で可決だが。
投下を考えてくれている書き手さんがいたとして、待ってもらっていたとしたら申し訳ない。
いつまで話し合いって期限つけて欲しい。
因みに自分は投票済みです。
>>336 書き手さんだと信じてレスします。
具体的にこのスレで上がってどのような弊害が起こったのでしょうか。
このスレでだけは止めて欲しい旨は分かったのですが、理由がはっきりしません。
>>337 スレを回す原動力は萌え語りですが
ご覧の通り"ここは話し合いの土俵だ"とか言ってる人がいるので不可能です
タイミング最悪だったと諦めて下さい
2では問題は半分しか解決しない。ここまで来てるなら他スレSS紹介はもう荒れるだけ
このスレ自体を良くしたいなら他スレSS紹介自体を無しにするべきだが
もうこのスレは良くならないからもう2にしちゃえばいいと思うぜ
ていうか
>>313の1と3ってだいたい同意じゃないか…?
他スレで「某スレから」「私も」「同じく」とか引いた
紹介いらん
>>341 336でも書き手でもないけど、このスレで紹介されたくないってのは分かる気がする。
紹介が原因で荒れてるのにどうするかをスルーして更に荒れたスレで
自分の作品が紹介されたら、自分だったら精神的に負担。
仮に良かったコメがついても、その紹介が元でまた荒れるかもしれない以上
素直に喜べないし、逆に晒されてる気分になると思う。
(2chでの紹介は好意的な物だけでなく晒しも多いって先入観もあるだろうけど)
投票した時には書かなかったけど、荒れてる中
職人さんに迷惑かかるかもしれないのに紹介したい気持ちがわからない。
このスレでも良作品がいくつもあったのに、投下しづらくて去った職人さんもいるよね…
紹介したい人の意見もあるだろうけど、
紹介するなら職人さんには迷惑かけない様にして欲しいと思う。
無断掲載禁止と
>>344一行目には同意だけど、他は議論するようなことか?
小学校の帰りの会みたい。
起きてもいないことをうだうだと、さも心配しているようにみせかけて
本当は単にウザイ・嫌い・目障りだからやめさせたいだけじゃないの?
>>344 うわぁ、最悪
それは引くわー
害虫扱いされても文句言えないね
これだけの苦情が集まって来てるのに反省の色なし
「他スレに投下されたSSの紹介、及び他スレの話題は一切禁止」
ここまで厳しく管理してあげたら?自重出来ないんだから
寄生虫スレって呼ばれても自業自得だよ
>>344 見た。あれだけは同意。
だが紹介つか、このスレで投下関連SSだったから、教えてもらって助かった。
要するに、紹介よりもその後の厨行動自粛が大事なのではないかと。
正常な一般スレに厨が出張とかwマジ勘弁して
厨収容施設から一歩も出ないで欲しいわ
荒らし斡旋所?っつーか荒らし派遣所じゃん、ココ
>>349同意。
それまで上手くやってたんだし、この部分を「規制」すれば新しく来た人も、今までやらかしちゃった人も
今後はちゃんとしていけると信じたい。
>>350 正常なスレと言うか過疎スレだったし、荒しも枯れ木の〜状態だったからと
言い添えておきます。
多分書いた人たちも人気スレなら空気読むでしょうから。
自他の区別はきっちり作ると言うのは鉄則だと、銘々自重すべきだと思う。
連レスごめん。
厨スレと言われたら、そうなのかもしれない。
でも、住人の一人としては、好きなSSも多いし、続きを待ってる話もある。
このスレがいい状態で続いて行って欲しい。
ホントそれだけです。
>>352 なるほど、過疎スレだったら荒らしてもいいんですね。
>>355 そんなこと言わないで教えてよ。気になる
事実認識において、現在このスレは荒れてますので、
他スレにかかわる発言はここが沈静化するまで自重するのが、
大人の判断だと思われます。
まぁ、どんだけみんなスルーできないだよと(ry
360 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:39:14 ID:mipKyJJS
定期age
皆様のご意見ご感想お待ちしております
単発IDが多すぎる。
近日中に投下を考えている話があります。
かなり異色作になるので、却ってご迷惑になるのではないかと危惧しています。
うぷろだスレ等に落として、誘導を貼った方がいいでしょうか?
それとも、もっと時間をおいてからの方がいいでしょうか。
すきにすれ
>正常なスレと言うか過疎スレだったし、荒しも枯れ木の〜状態だったからと
言い添えておきます。
>多分書いた人たちも人気スレなら空気読むでしょうから。
なにこの最低のクズ
過疎スレだったら迷惑かけていいんだ?
何してもいいんだ?
頭おかしいんじゃないの
>>349 >要するに、紹介よりもその後の厨行動自粛が大事なのではないかと。
仰るとおりだが、スレ住人の他スレでの行動なんて、予測不能だし規制できないよ。
自重汁と言われても無理かもしれないし、
こういう議論レスそのものを読み飛ばす可能性もあるしね。
紹介という原因があって、今のこの状態なのだから。
せっかく書きこんでくれた
>>89 >>313 >>336 のレスに、目をつむってはいけないと思う。
ということで、
>>313の3に一票。
他スレ紹介保管はNG、SS投下大歓迎、萌え語りも適度に、が個人的希望。
>>362 どの程度異色なのか想像がつきませんが……
特殊設定や属性があったら、ネタバレしない程度に、投下最初に注意書きしてくだされば良いかと。
過去にこのスレで苦手とされていたのは、近親・ショタあたり。
アナルメインも数少なかった記憶、そんな感じです。
投下はいつでもウェルカムで。
>>362さんのタイミングでどうぞ。
お待ちしております〜。
どうも、騒がしいスレであることが今一番いけないみたいだね。
議論百出してる間に、お隣さんから『うるせぇんだよお前らは!!』と言われた感じ(w
いったん静かな場にして、紹介もやめといて、投下を待つとか。
地道な暮らしに戻りませんか? そこらあたり、常連の方は慣れてるでしょうし。
スレッドとしての信用回復が先。
このままバトルフィールドと化しても、誰も喜ばないわけですし。
368 :
362:2009/09/27(日) 08:42:59 ID:jJmp6iJt
>>365 ありがとうございます。
最終チェック後、様子を見て伺います。
異色と言うのはシチュではなく、世界観です。(シチュ自体は突飛ではありません)
このスレは現実世界ものが多いですが、今回の話は近未来ものです。
注意書を入れて投下させていただきます。
女ってオナネタ探しにこんなに必死になってるんだな・・・・
>>366 これだけスレの異常を指摘されてるのに
意見の違う相手をお隣さんにしたがるあんたみたいのが居る限り
いつまでも終わらないと思うよ
あんたと意見の違う相手からしてみれば
大切な話し合いしてる間に、勝手に家に居座ってる女浮浪者から
『うるせぇんだよお前らは!!』と言われた感じw
だろうしね
スレッドとしての信用回復のために
エロパロビチグソ最下層って言われちゃってる現状からスレ守ろうと
動いてる人達がいるのにね
ねえ、ていうかこのまま雑談や静かな暮らしとやらに戻して
信用回復できると思ってんの?
このままどん底スレと化しても、誰も喜ばないわけですし。
あ、あんたは大喜びか。ねえスレ住人の皮かぶった荒らしさん。
ますます女性住人の肩身が狭くなった
貴方達のせいで
どうしてくれる
どうか俺の常駐だけは侵食されませんように・・・
そもそもスレ創立者の
>>1がこんなだからな…痛いのしか集わないのも分かる気がするよ
男向けのつもりで書いてても此処で曝されると
おにゃのこ達のズリネタにされるんだなw
373とかの344のスレを知りたがってる人達って、住人以外ですよね?
こういう状況でこんな事を言ってる人達はそれこそスルーするべきなんでしょうが、面白がったり野次馬的に知りたがったりしてる住人がいると誤解されると大変迷惑です。
どうしても知りたければ、ご自分でなんとか探してみて下さい。
私たちも他力本願で問題を起こしてしまって、それではいけないと今もがいているところなんで。
しつこいよ。
そんなに気になるなら自分で全スレROMれよ。
今、ここの人が他スレ荒らした痕跡紹介してる場合じゃないのわかるだろw
>>377 それ面倒じゃん
教えてもらったほうが圧倒的に早い
じゃあ逆にいろんなスレにこのスレ晒すわ
そうそう
女の子でも感じるえっちな小説が読みたかったら自分で全スレROMればいいのさ
ここで紹介なんかしなくていい
>それ面倒じゃん
>教えてもらったほうが圧倒的に早い
とは言わないよな?
常駐スレと、そこの職人さんたちを、
この晒しスレの魔の手から守りたい。
近親とショタばっか書いてる俺に晒される隙はなかった
…とか思ってたら某投稿サイトに載せた近親SSの感想欄に
自称女が何人か混じってた
ちょっとびっくり
腐女子が好みそうなネタだからじゃね?>近親とショタ
これが女住人の実態か
>>371 ×ここの人
○ここのビチグソビッチ
他のスレから荒らしに来た連中が山ほど湧いてるな
荒らしがいなくなるまで沈黙しとくのがいいんじゃね。
下手に触れるとまともなレスまで流れるし。
強く出れば従うだろうってのが、そもそもエロパロの読み過ぎだよねw
>>389 こんな時にアレだけどごめん、めっちゃ笑ったw
他スレのSSを晒すなんて、史上最低のスレだな。自分のスレ内のSSでスレを回すなんて基本中の基本だろうに。
書き手の敵スレage
沈黙なんてできるの?
今までこれだけスレ改善の為のまともなレスをスルーで流そうとしといて
じゃあやってみせてね
これだけ抑圧しといて
自分らは「強く出れば従う」ってのを散々地でやっておいたくせに
いまさら無理なんだよ
「オレがガツンと言ってやったよ!」
って呑みながら気炎を上げるお父さん乙
つーか「他スレのSS紹介おk」が>313の選択肢に入ってる事自体どうかしてる。
よそのスレに散々迷惑かけたんだから選択の余地もなくNGだろうに、
頭おかしいとしか。
396 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 23:53:42 ID:pr8iMdci
エロパロ板全住人の敵スレage
まあ、基本はそこだよね
エロパロスレ全体が農耕型というか、自分ところでの投下を待つ
過疎が嫌なら自分で書け
だから、この板に残すならそこは適応しなきゃいけないし
労せずよそから奪って平気な顔するなら他の場所に移る覚悟がいる
>>394 沈黙宣言後に速攻で一本釣りとかw
「アテクシがガツンと言ってやったよ!」
と呑んでもないのに気炎を上げるおばちゃん乙
それにしてもここまでキチガイなスレ初めて見たわ
たまに荒れてるスレで「こんなひどいスレここだけだ」みたいな卑下を口走る奴いるけど
「いやいやもっとすごいとこあるからw」と心の中で思うんだよね
ここでは胸を張って言える
こんなひどいスレ初めて見た
399 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 00:40:33 ID:wo2hv2zT
エロパロ板は私達だけのものよ!
全てのSSは私達の為に書かれたの!!
と、素で勘違いしてそう
他スレSS紹介という他スレへの干渉を押し通そうとしてるのに
他スレ住人からの意見は御法度って
なんだそりゃ
問題起こしたんだから早く禁止にして
基本的に他のスレを下に見てるよな。ここの人間
敬意を払っていないから、SS晒しなんて真似が出来る
今後は紹介全面禁止にしてくれ
他スレを話題に出すこと自体止めてくれな
ID変えて連投ご苦労様です
あれ
沈黙するんじゃないの?
異議をとなえる職人さんがくれば偽者扱い
意見の違う相手がいたらID変更連投扱い
こうやってずっと逃げ続けて殻に閉じこもってきたんだね…ここの人達
そりゃエロパロ板の一般論とズレるわけだ
てか、今面白半分で前スレ見てきたけど
ここで紹介された他スレSSをこのスレの保管庫に入れてたって本当かいなorz
指摘した人も確かにちょっとイタかったけどお前らそりゃないだろよ…
思った以上に根腐れ酷くて引いた
>>400、
>>401に同意
嫌がる職人さん、他スレ住人が実際いるんだから
他スレSS紹介はNGだよね
ひとが嫌がることはしない
これ大人の常識
沈黙するのは388だろw
>>404 確かに無断転載は論外だけども、7月に控室で転載された職人が発言→
前スレ526の指摘→直後、保管庫から転載物は削除された。
8月に大事になった時も保管庫管理人の謝罪と対応は割と常識的だったように思う
以下、読み手さんに。
最近書き手に転向して実感したのが、SSはそのスレの住人のために書かれたものだということ
そのため、別スレでその作品が勝手に利用されるのは本意ではありません。
さらに、ここで紹介された職人やスレに迷惑がかかった時、
ログが残って削除は難しいというのに、紹介者は一切責任もリスクも負いようがないという点も問題です。
「便利だから」「読みたいから」といった主観や欲望ではなく、
ここが公共の場であることを理解した振る舞いをして頂きたいです。
縁もゆかりも無いスレの作品を横から持ち去るって・・・
泥棒みたいだね
>>407 ログ読んできたんだからそこはわかってるよ
言いたいのは無断転載をそれまで放置だったのかということ
問題になってからの即時削除には言うことないけど
他スレSSを保管する時点で、そしてそれを誰も咎めない上に喜んでるとか
常識的におかしいでしょ…
大勢に不愉快な思いをさせ、反感買ってる時点で致命的
こういったコミュニティーでは即座に居場所がなくなる
他スレにちょっかい出したのが間違い
他スレのSSを紹介ってのは結構どこでもやっている、特に一次
例えばツンデレスレ(もう無くなったけど)に
「幼馴染のツンデレ少女」のSSが投下されて、すごく面白い作品であれば
幼馴染スレでも誘導と紹介が載せられて一部の住人が見に行くわけだ
もちろん保管庫への収録は投下スレでしかやっちゃいけないので論外だが、
他スレや他小説サイトのリンクフリーの文章をURL張りや
「○○でググれ」の形で紹介すること自体は特に問題ないと思う
少しはレス読んでから書き込もうよ
まあねえ、シチュエーションスレ系はやってるな。
主従に幼馴染みものが投下され、良かったら紹介→これはよい幼馴染み。
そもそも、板にはネット上のSSを探すスレもあるし、エロパロ内のSSも探しているし。
愚痴スレでここ晒されていて来てみたんだが、問題改善の話し合いが
できないこの状況は反対派にもよくないのでは?
ここの書き手さんにも迷惑かけるし。
>>409 転載開始が具体的にいつ頃なのかは特定できなかったものの、6〜7月?
確かにそれは弁解の余地がないけれども、今現在意識改革は成ったと思いたい
保管庫ROMだった当時、漫然と見過ごしてしまっていた自分の事も恥ずかしく思います
>>411 「特に問題ない」の、根拠は何でしょうか。
・「他でもやっている」は理由になりません
他スレ紹介について再度申し上げますが、
・ここが匿名掲示板でありログが残る以上、かかった迷惑の取り返しがつかない
個人が運営するWeb小説レビューサイト等とは訳が違うんですよ
>>413 ・「他でもやっている」は理由になりません(大事なことなのでry
捜索スレ系は既知の情報をもとにした情報交換であって紹介や晒し行為とは若干性質が異なるのでは
反対派の皮を被ったただの荒らしが沸いてるからなぁ…
今は問題改善の話し合いは無理だと思うよ。
どうもテンプレが傲慢過ぎておかしいと思ったら、このスレエロパロが分割される前からあったんだな…
当時は商業エロ小説とネット上のエロ小説とスレ自体に投下されるSSを一緒くたにして語る場だったみたいだから
そのままのノリで保管庫収録とか他スレ紹介とかしちゃってたんだろう。
つまり分割されるべき時に分割されなかったから、ここに来て問題が露呈したわけだ。
だからここの住人と他スレ住人の認識に大きな差が出てる。
両方とも、それを踏まえて考えてみるといいよ
>>414 まあたしかに。
だったら、このスレもぴんく難民辺りに、ネット上のを探すスレ作って、
ここはSSメインにすればいいだけの話か。
他人が言うべきことじゃないが。
>>416 それか!
どおりで変だと思った。
完全にエロパロ板の常識が通じないスレなんだな……
紹介メインって、何じゃそら
他スレに投下されたSSでスレを回して、それを当然のように思ってる住人達って、どんだけ民度低いんだよ
迷惑行為を続けるつもりなら板を移動して下さい
>他スレや他小説サイトのリンクフリーの文章をURL張りや
>「○○でググれ」の形で紹介すること自体は特に問題ないと思う
は? どうして他スレのSSが
「リンクフリーの文章」って事にされてんだ?
作者本人が自らの意思で貼るなら構わないだろうが、
他人が勝手に貼って許されるとでも思ってるのか
晒し行為によって様々な二次被害・トラブルが引き起こされる
それを考慮せず、考え無しにやっちゃうのがこのスレの住人
端から見れば荒らし誘導係だけど
自分たちが荒らしの発生源だとは気付いていない
何で
>>411と
>>413は特定のスレ名を挙げる?
例として挙げられたスレに失礼だとは思わないのか
こんな最低なスレと同類扱いされたくないだろうよ
この期に及んで無関係のスレ巻き込みたいのか?
少しは状況考えようや
主張の根拠がまた凄いわ
「他のところもやってるから。つまり自分もやっていい」ってか
こんだけ問題起こしといて図太いねぇ
そもそもwebに小説をあげる時点で不特定多数の目に止まるのは当たり前。
ヘタリアなりマイケルクエストなり、
web上の著作物を掲示板の話題に出すこと自体は何の問題もない。
大抵のサイトの注意書きは「改変・転載を禁じます」
「リンクはTOPページにお願いします」という内容であって、
「うちのコンテンツを掲示板blogその他で一切話題に出さないで下さい」
なんて書いてるとこは見たことがない
>>411も
>>413も他スレ、ネット上ではごく当たり前の考え方だと思うよ
だから他スレ、サイトの紹介を制限したいなら
このスレのローカルルールという方向からなされるべきだな
書き手スレや愚痴スレも同じ運用をしてるよ
・荒れるから批判禁止、もしくは感想レスに対するレス禁止
・荒れるから他スレ、他サイトの話題は厳禁。転載なんてもってのほか
・投下の際、特殊な属性があれば注意書きをつけて下さい
てな感じ
>>425 俺はよく見るけどな、「2ちゃんなど余所で話題に出さないで下さい」って表記。
それはともかくこの場合は、他スレ紹介が問題になってる最中に他スレを使って
例をあげるっていうデリカシーのなさがちょっとダメだろ。
ルールを明文化するのは良いことだ
>>426 そりゃそうだ。
悪かった。
住人の方々も申し訳ない。
>425
というか「不特定多数の目に触れるのは同じ」を盾にして
個人サイトと2ch系の匿名掲示板とを同列で語る感覚がそもそもおかしいと思う。
言葉の上では同じ「不特定多数」でも、前者と後者では閲覧者の母数が桁違いだし、
個人運営の同人サイト見に来るような閲覧者層にはジャンル毎のローカルルールや
暗黙の了解をそれなりに理解してる事が期待できるけど
匿名掲示板では閲覧者数が多いのとジャンル者ばかりではないのとがあいまって、
ジャンル内における最低限の礼儀すらわきまえてない奴の割合が高くなる。
当たり前の事なのでわざわざ明文化してないけど、通常は
「匿名掲示板での個人サイト晒し=荒らし依頼」と捉えられる。
「今は話し合いや発言は無理」という方がいらっしゃいますが、全くそんなことはないと思う
愉快犯的な書き込みはごく少ないし、議論を後回しにしても今回のように何度も再燃するだけでしょう。
職人さんとしても火種を抱え続けるスレに投下して、こんな形でSSが流されるのは寂しいのでは
また少し前の投票時のように、住人以外に発言権を認めない姿勢も気にかかります
もともとこのスレにのみ利害関係を有する人が、自分の利益を優先させれば「紹介も可」に傾くのは当然。
しかし、紹介を行った時点で、事態はこのスレだけで完結するものではなくなってしまいます。
紹介行為によって迷惑を被った他スレ住人の声に耳を傾け、エロパロ板の住人として責任ある振る舞いをして下さい。
紹介を是とする方の書き込みがあまり見受けられなくなりましたが、
テンプレートとして「紹介禁止」を明文化し、他と同様に独自のSS投下を軸としたスレッドにして頂きたいのですが
住人の皆様はどうお考えですか。
他スレで話題になるほど面白いって証拠なんだから書き手にとっちゃ名誉あることだろ
実際にSSを書いてスレに紹介された経験があるのならともかく、「名誉なことだろう」
と憶測で思い込んでるのは危険
エロパロwで何マジになっちゃってんのみんな
エロパロwwについてこんなカッカきて話合ってるの恥ずかしくないの?wwww
>>429 ご意見、ご提案ありがとうございます。
今後は他スレSS紹介や他スレを話題に出すことは禁止でいきませんか?
また、住人以外の方の発言を認めないような雰囲気だったことはお詫びいたします。
ご意見やご批判は、例え口汚い言葉であってもご迷惑をおかけした以上受け止めています。
面白半分な書き込みを見てついつい、住人同士で話合えればと思ってしまいましたが、そういう書き込みでさえも私たちのせいと分かりました。
テンプレートにどういう文言で明文化したらよいか、考えていきませんか?
分かりにくい文章ですみません!
「禁止でいきませんか?」と最後の「考えていきませんか?」は住人の皆さんに向けてです。
考えて下さいとかではないですから!
>>434 とりあえず落ち着いて つ 旦
追加で強調の「!」までつけて言うとあまりいい印象受けないよ
テンプレには
・他からの紹介禁止。他スレお触り厳禁
・投下してくれる職人さん、特種な傾向等あったら注意書きお願いします
・読み手は気に入らなくても絡まずにスルー
は最低限必要だと思われ。
他にも必要な事追加して誰か綺麗にまとめて下さい…
女の子でも感じるって守備範囲広い
=萌えの可能性も大きいってことじゃないか
この最底辺の状態を改善して無限の萌えを語れるスレになるといいね
436 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 00:12:25 ID:iCkNnUUj
泥棒するな
このスレで投下されたSSの後日談とか関連話が他スレに投下された場合はどうする
しかし、この状況で投下のみにしても、投下しづらくて廃れると思うんだが・・・
個人的には、2ch内の他スレに限れば紹介もアリだと思う。
良かった作品として名前を挙げられること「だけ」なら職人さんの迷惑にはならない。
個人サイトは2chを嫌う人や目立ちたくない人もいるし、全面禁止のほうが無難。
ただし、「良識の範囲で」では厨行為は防げないので、紹介にルールを設ける必要がある。
例えば、
・紹介は2ch内の他スレ小説に限る(個人サイトの紹介は禁止)
・紹介元のスレで、当スレの名前を挙げることは禁止(伏せても不可)
・紹介された小説の批判・転載・保管は禁止
など。
他スレや職人さんに迷惑がかかるような行為を防げるようなローカルルールを決めれば、
他スレ紹介ありでも問題ない進行は可能なんじゃないかな。
もし制限の上での紹介に賛成で、もっとこういう制限を加えるべき、という意見があれば、
是非付け加えてください。
>>438 制限上での紹介にも賛成でません。ご検討下さい。
・何故、他スレ紹介は正当だと判断されるのでしょうか?
このスレのために書いたものではない作品が
自分の知らない所で利用されるというのは正直微妙ですし、その時点でも迷惑だと言われているのでは。
サイトではなく掲示板だからこそ、ログの削除が不可能&書き手の特定が難しいため、
作者の意思や権利を尊重することも困難であることを認識して頂きたいです。
・迷惑行為を防げるルールとは、一体どのようなものですか?
思いつくのは、他スレの職人さんが投下時に「紹介可」と明記することですが、
およそ現実的とは思われません。
他スレからの紹介も一切無しにして頂きたい
書き手の立場からはっきりと言わせてもらう
不愉快だ
関連話NGはキツいなあ。
何本かあったよね。
結婚後を某スレとか読めて嬉しかったし。
どうしたものか。
ただ、今この状態だとそれはOKとは明文化しづらいのか。
自分もこのスレには未投下の書き手だけど、自分がこのスレで書いて、
他スレに関連投下と考えた場合、要するに他スレでそこの住人のふりしてくれるなら、
紹介は構わないと言うか気付いて貰えたらありがたいて思う。
わざわざ宣伝に来るのは躊躇われるが、読者が気付いてくれたら嬉しい。
自分の話を気に入ってくれたのかと思えるし。
あくまでも自分はですが。
>>437 >>441 このスレではなく、他スレに投下された事実と書き手の意思を尊重すればいいとオモ
書き手がこのスレ住人にも知って欲しかったら、
自分で○○に続き投下した宣言すればいいし感想も○○スレで
宣言も何もなければこのスレとは関わりたくないと言うこと
気付いた住人がこのスレを匂わせないで、投下先スレで楽しめばいいよ
関連作品読みたいし話題に出したいけど、この状態じゃやめた方がいいとオモ…
>>443 なるほど。
書き手さん向けに、関連話を他スレに投下された場合は是非ご紹介下さい。
その場合、住人はこのスレを匂わせず、こっそり伺うこと。
とかなんとか載せておけばいいかな。
あと、
>>1の変更も検討したい。
あれがそもそも、紹介誘発しているし。
どうしても紹介したいならこの基準で(ただし今回のほとぼりが冷めてから)
書き手が「女性向け」または「このスレ関連」だということを明記してるSS→おk
話の流れで、○○(属性など)萌えって言い出した人に対して○○が出るSSを紹介する→まぁおk
ただ単に自分が萌えたSSを紹介する→だめ
おんなのこでも感じる小説ってのは結局個人の主観にしかならない。
雑談系スレで「うまいSSを教えてくれ」とか「エロいSSを紹介してくれ」っていうレスがあっても、
たいてい「その基準は人それぞれだから」って理由で断られているからね。
>>443だけどリロってなかった。悪い
>>442みたいに自己申告しづらい書き手さんのことまで考えてなかった。スマン
テンプレって難しいな…
443さんと同じく。
・関連作品他スレ投下の場合、書き手自身がトリップ(本人証明)込みでこのスレに宣言する
これ以外のケースはいずれトラブルの元になりうると思います。
ただ、書き手がこの場でも宣言する以上、こちらで感想を述べてよいのではと思います。
感想も投下先にするとなると、わざわざ当該スレの住人を装うことになりますから。
確かに申告はし辛いと思いますが、敢えて他スレに投下したならば、余所でも他力本願に反応を期待するのは如何なものか。
テンプレについては、スレタイが既に内容を語っているので
事務的な基本事項列挙でいいのでは。
責任も取れないくせに、職人を危険に晒すのはやめてね
>>447 >・関連作品他スレ投下の場合、書き手自身がトリップ(本人証明)込みでこのスレに宣言する
これ以外のケースはいずれトラブルの元になりうると思います。
同意見です。
>話の流れで、○○(属性など)萌えって言い出した人に対して○○が出るSSを紹介する→まぁおk
この場合は○○(属性など)萌えって言い出した人が自分でそれの関連スレや類似スレを探せばいいと思いますし。
ここまで悪評が立ってしまった以上、書き手さん自身が紹介する以外の紹介は禁止にした方がいいと思います。
>>438 「こういう状況下」だからこそ、もうちょっと考えてもらえない?
なぜ職人さん本人でもないのに「作品の名前を出すだけなら職人さんの迷惑にならない」と言い切れる?
ここに作品名が出るだけでも困るとかもっとひどい嫌悪感表してるレス見た?
もちろん自分も投下少なくてどうなるんだろうと不安はあるけど、とりあえず紹介は全面的に止めないと再出発は有り得ない気が…
なんかたのしそーな議論してんなー
「まとめサイト」じゃなくて「SSコピペサイト」の看板かければオケじゃん。
452 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 08:33:05 ID:QgbIzksz
女の子の陰毛に石鹸塗って、男の子のちんちんでこすりつけたらすごく気持ちよさそうだな。
一番いいのは股開いてもらって、ちんちんを股の中に入れて擦りつけるのもいいな。
愛液がちんちんにあたって、股ではさんでもらって、ちんちんの亀頭の出しいれするのもなかなか。
最初、
>>449さんと全く同じ考えだったのですが……
・トリップ付き書き手本人の自作紹介は可、感想はここで
うまく回ったらすごく良いと思うんですが、
万が一、紹介スレで「このスレからきました」が発生
→責任はトリップ主になる(でも一番の悪はもちろん「〜から」主)
→紹介前に「〜からヤメレ」の念押しの一文があるとなお良し
→それでも悪意あるヤツは無知な善人のフリして他スレに凸、荒らす
→このスレのせいになる(一番の悪はもちろん「〜から」主なのに)
先の事を考えたら、こういった点が心配になりました。
・萌えは自分で探す
こっちは大賛成です。
クチコミで共感したいというのが女の習性だし多数派だろうけど、
筋の通った紹介非難ならまだしも、根拠の無い荒しや、
無理解の野次馬が寄って来るデメリットのほうが大きいことは証明済み。
無理して火種を抱え続けるというのは、
このスレ自体に投下したい職人さんも躊躇し続けることになると思います。
454 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 12:39:57 ID:8/KZmqvg
あのさぁ、愚痴スレで暴れてる子引き取ってくれる?
迷惑だし邪魔
晒しとヲチで占領されちゃ困るんだよね
このスレにだけは絶対に紹介されたくないな
他のまともなスレに紹介されるならまだしも
>>454 もう話題変わってるけど蒸し返す方が迷惑だろ
晒しとヲチに関してはこのスレ被害者側だし引き取り求めるのはおかしい
愚痴スレのことは愚痴スレで責任持つべき
せっかくやっとついに話し合いできてるんだから
やらせてやろうぜ
自薦については、
・可=他スレへの不用意な接触NGは基礎中の基礎、凸厨およびある程度は職人の不注意
・不可=職人が他スレに投下したこと自体が意思表示、大事をとって禁止
・サイト管理人のみ可=もちろん本人証明は必須
の、いずれを取るかについて、なお議論の余地が見受けられますが
(453さんの懸念を裏返せば、関連話も不可にすることで却って余所で「○○の人ですか?」発言が出るおそれあり)
さしあたり、「非商業作品の他薦については全面禁止」ということで合意が形成されたとみてよろしいでしょうか。
またその場合、お手数ですが保管庫管理人様には「スレッドで紹介された小説」の項目の削除をお願い申しあげます。
いや勝手に合意を見たとか決められても。
他スレ紹介に関して厨な発言してる住人が見受けられる状況で、
その取り決めが100%遵守されるのかがそもそも怪しいし、
厨なスレ住人が勝手に自己判断して
「これくらいならいいよね☆ミ」みたいな軽いノリで晒したりしたら
取り返し付かなくなる。
散々迷惑かけた後なんだから、ちょっとでも懸念事項が残ってるんなら
止めて下さい。
自分で探すのめんどくさいから紹介で楽してSS読みたいとか
盗人猛々しいにもほどがある。
なんつーか、本当に身勝手な人が多いね
これだけやられてもまだ紹介全面禁止以外の意見が出てるし
453なんか一見正当な理由に見えるけどよく読むとこのスレの利益しか考えていないうえ
>筋の通った紹介非難ならまだしも、根拠の無い荒しや、
>無理解の野次馬が寄って来るデメリットのほうが大きいことは証明済み。
今ここにわんさか来てるレスは
根拠の無い荒らしや無理解の野次馬の方が多いって言いたいわけだ
悪意あるヤツは無知な善人のフリして自スレを荒らすよね
問題を起こしてしまったから話し合いたいって人達を荒らし扱いして雑談でスルーしたり
異議を申し立てる他スレ職人さんを偽者扱い・どのSSの職人か名乗れ・どうせ騙りだろ扱いしたりさ
このスレが抱えてる火種は未だに何の関係もない野次馬に蹂躙されてると思い込んでるこういう人達でしょ
457はここまでの結論・今後への第一歩として、「他薦禁止」は確認しませんか、というご提案です。
他薦に賛成する方が説得的な根拠を提示して下さっていない一方、
紹介行為の問題点を認識してくださった住人の方もいらっしゃるようなので、
紹介を肯定する方の意見や質問への回答がない=消極的合意とみてよろしいでしょうか?とお尋ねしています。
・紹介行為そのものを迷惑ととらえる他スレ住人および書き手は決して少数ではない
・そんな中で、紹介を肯定するという事は、彼らの意思よりも自らの欲望を優先させることではないか?
・それは、成人として相応しい振る舞いとは言えないのでは?
以上を踏まえ、紹介を肯定する方がまだいらっしゃるのであれば、是非ご意見願います。
もちろん今後の方針等に関しても、ここを見ている他スレ住人の方が非常に多いからこそ、
現在どう感じているか、どうあるべきなのか、住人の方に率直にお考えを述べて頂きたいです。
過去ログちょっと読んでみた
前スレで初めて保管庫の無断転載を指摘した人はちょっと…かなりイタタだね
汚い暴言ばかりだし自治スレ報告するなんて脅迫まがいの発言してるし
ここでこじれちゃったのかな
保管庫管理人さん、よいものを紹介したいという気持ちは理解できますし、
せっかくきれいにまとめてあるものを申し訳ないですが
やはり「スレッドで紹介された小説」の欄は全削除が妥当かと思います
>>460 職人さんや住人に紹介行為を迷惑と思う人が少なくないという点については、
紹介行為そのものではなくそこから端を発する行為(元スレへの突撃や転載など)を
迷惑に思っているという部分が大きいのでは?
少なくとも、過去ログの紹介行為を否定する職人さんの意見からはそのように読み取れました。
「今のこのスレに“だけ”は紹介されたくない」という方が何人かいるのは、そういうことだと思うし、
上には名前を挙げてもらえること自体は嬉しい、という職人さんも書き込んでくれています。
また、「他スレでもやっている」は理由にならないという意見がありましたが、
他スレで紹介を許容しても問題が起こらないということは、
やりようによっては紹介を禁止しなくても問題ないスレ進行が可能なのだという根拠にはなると思います。
具体的には、迷惑行為につながらないよう、紹介のルールを明確に決めることで、
紹介行為を許容することと、他スレや職人さんに迷惑を掛けないことの並存は可能だと考えています。
ルールなど決めても守られないかも、という懸念は確かにありますが、
それは全面禁止にしても同じことではないでしょうか。
なお、私自身は自分が小説の紹介を見たいというよりは、以前のこのスレの空気が好きだったので
前のように戻ってほしい、またもう一度前のようなスレに戻れると信じたい、という思いから
このような提案をしています。
よって、もし、一旦制限つきで紹介行為を許容したものの、再び現状のようなことになってしまった場合には、
残念ではありますが全面禁止にするのはやむをえないと思います。
ただ、その前にできれば一度だけ、以前のような雰囲気に戻れるチャンスがあれば・・・と思い、
意見を述べさせていただきました。
>>462 ここまで問題が大きくなった以上、「他スレでは大丈夫だから」は子供の理屈、ナンセンスでしかありません。
>>442などご自分に都合のいい書き込みだけを見て「紹介だけなら問題なし」とするのはいかにも危険です。
>>401,
>>440,
>>455など、そもそも、このスレによる紹介自体が迷惑行為であると考えられているのが現状です。
そのため、「迷惑行為につながらないようなルール」とは、必然的に「紹介禁止」になると思います。
書き手・読み手問わず、名前を出されるだけでも不快に思う他スレの方がいらっしゃることについてはどうお考えですか?
彼らへの配慮、その意思の尊重は一体どうなるのでしょうか。
そうした不快な思いをする方がもう増えないよう、
また「以前のように戻りたい」という自スレを中心に据えた願望ではなく、
これまで迷惑をかけた方々への反省・自戒という意味でも、「他薦全面禁止」を明文化すべきではないでしょうか。
「禁止しても守られるか分からない」などというのは、非建設的であるばかりかご自身を含む住民の皆様全体を貶める発言では?
他方で「やりようによっては問題ないスレ進行も可能」と、こちらは希望的観測で話を進められていることも気にかかります。
外部作品に頼らず、独立自営してこそ波風も立たず、平和にやっていけるとは思われませんか?
是非ご回答願います。
他スレに喧嘩売りまくりですね
職人まで敵に回してるなんて終わってる
女の子って自分のことしか考えてないんだな
恐い
みんなひつこいなw
もう全部禁止でいいじゃん。
どんだけ議論(?)しても平行線で、荒れるだけでしょ。
ここの職人さんが書いて投下してくれて、住人がそれ読んで、その作品について語る。
それでいいじゃん。それ以外は余所でやってよ。
これじゃ、いつまでたっても投下できない。
うんざり。
投下したいならしてくれて構わないよ。
管理人さんには保管した他SSの削除をお願いして
こうなった以上問題行為となっている紹介は禁止凸はもっての他
これだけの事を決めてしまいませんか?
一旦流れをガラッと変えて空気を入れ換えるしか無いのでは
でなければいつまで経ってもスレの機能は停止、投下を待ってくれている職人さんは勿論
他スレの職人さん達にも精神衛生上良くないと思いますが、どうでしょうか?
470 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 21:11:20 ID:/FnHIqGi
>>463 紹介禁止には特に賛成でも反対でもないが、ちょっと突っ込みどころが
ずれてない?
そもそも401や455がどうしてこのスレの紹介に限って不快だと言っているかというと、
現状このスレで紹介されたら迷惑かけられそうだからで、
>>462の主張は
そんな状況を変えれば解決するはず、一度試してみよう、ってことだよね
さらに、「禁止されても守られるか〜」ってのは、462の意見ではなくて、
想定される反論で、それに対する再反論のために出してきているだけ
まあ、ルールで紹介を制限することで迷惑な凸や作品叩き、
或いは過剰な特定作品持ち上げなどがなくなるかどうかについては、
463に代表される全面禁止派と、462のような限定許可派で
そもそもの考え方が違うんだろうし、これ以上は平行線かもしれないね
>現状このスレで紹介されたら迷惑かけられそうだからで
根拠は?
正直いってここの存在意義はなくなってるから
前スレが荒らしに埋め立てられた時点で去るべきだったと思う
>>469 事実誤認
ずいぶん前にキャッシュは削除されてて
現状は全てリンクになってるけど?
このスレッドのために書いたことがあって、今もこのスレのために書いてるネタがある人間はどうするべきかねえ
保守レスも「○○の続編マダー?」ばっかりで「新作お待ちしています!」みたいなレスはほとんどなかったもんな
特定のSSしか人気なかったみたいだし、自分の書くのは需要もなさそう
だけど自分が今書いてるのは他のスレの趣旨には合わないんだ
474 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:14:03 ID:2QbIyDmY
おめでたい脳味噌してるね〜、アンタら
作品投下待ってますノシ
476 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:29:35 ID:tLFyKAFK
そもそも、お前らに決定権は無いんだよね
SS紹介の有無を決められるのは、当然
全てのリスクを背負っている職人だけのはず
その職人が「SS紹介は止めてくれ」と申し出ているのに、聞く耳持たず
もうちっと立場を弁えてくれないかなぁ
>>472 いや…多分そこにタイトル名が載ってるのが既に嫌がられてるのでは?
リンクすら止めてほしいってことだと思うよ。
自分らが思ってる以上に、他スレ保管庫に痕跡が残るのに抵抗があるんだと思う。想像でしかないけどね。
昔もときたまの投下を待つだけの過疎スレでしたし、
紹介もあんまりやってなかったし……
そのころに戻って地味に作家さんの来訪を待ちましょうか。
>>470 「このスレでの紹介自体が迷惑」という声に対して、
なお紹介を継続しつつ「状況を変えれば迷惑にはならない」というのは一種の循環論法ではないでしょうか。
「一度試してみよう」と機会を欲するのは、そもそも迷惑をかけた側の言っていい台詞ではないのでは?
このうえ、「ためしに」紹介された側はたまったものではないでしょう。
またこのスレであろうとなかろうと、作者の知らないところで作品を利用する他薦体制に問題がないとは思えません。
自薦の是非、住人の保守姿勢についても課題がある模様ですが、
ひとまず外部との紛争要因である「他薦禁止」を確認して頂ければ、
より住人同士で話し合いやすい環境が整うのではないかと思われますが、462さんおよび他の方々はよろしいでしょうか。
今保管庫見て来たんだけど、
ワンクリックで他スレのSSを読める状態になってたよ
明らかに保管の体裁を取ってるよね
これ、どう言うことなの?
何で自給自足が出来ずに泥棒ばかり続けたい、と言っているのか本気でわからない
>>482 リンクは別に構わないんじゃ?
他スレのSSを保管してたのが問題だっただけで
ま、今の状況だと荒れるだけだらかリンクを止めた方が賢明だとは思うけど
>>482 お前の頭の中には藁でも入っているのか?
>>479さん
賛成
453ですが
>>459,461さん
「思い込んでる」で押し切るのもまた違うということを
過去ログを読んで思い直した、と捉えていいのでしょうか。
紹介というのは、こっちがどう善意であろうとも話がこじれる要素であることが
お分かり頂けたと思います。残念ながら。
とりあえずこれは補足。
>このスレのせいになる という部分を
>このスレの利益しか考えていない と捉えられたのでしょうか???
そうだと仮定して、更に他の方に向けても説明しますが、
これは快方に向ける努力をしているのにも関わらず、
「迷惑行為は叩いて正当」と笠に着て、とにかくスレをつっつきたい人に
有利になる要因は回避したいという意図を含みます。
そこを押さえたら、結果として他スレに迷惑がかかることも避けれるだろうと。
なんせまたこれでややこしい話になって、
職人さんが平穏に投下できないのが続くのも困りますから。
解決しておきたいんです。
>>479 賛成です。
自分は他スレ書き手ですが、どうしてこの期に及んでも
他スレSS紹介禁止が決定されないかが不思議です。
こんな状態では自スレ保管庫に
こちらの保管庫からのリンクがあること自体が不愉快です。
488 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:18:18 ID:S6rglQaQ
うわ、最悪
本当にリンクあったわ
なに勝手にやってんの?
即刻外して
いいようにやられちゃってまあ……
ああ、なんか
>>486だけ見ると傲慢に見える……
「筋の通った紹介非難」は受けるべきという前提です。
保管庫管理人さん、早速のご対応ありがとうございます。
あとは、住民の皆さんで他スレSS紹介禁止を
決定していただければ、安心して
自スレへのSS投下を行えます。
このスレの住民の皆さん、
こちらで紹介されるかもしれない、
という可能性すら嫌で
自スレへのSS投下を見合わせている
他スレ書き手がいることを
ちょっと考えていただけませんか。
保管庫からすぐ読める状態にしてあるのか?
そんなん聞いてないぞ
説明しろよ
この場合、けして管理人さん一人の責任じゃないよな
とうぜん住人も同罪だよ
分かってるとは思うけど
たかが2ちゃんの、しかもエロパロ板で
ムキになってるやつってなんなんだ・・・
正義感かよ、きもいっての。
「書き手」とやらのえらそぶりもなんなんだ・・・
どーでもよくね?荒らしも煽りもまたよし、ってことで。
>>491 嫌だって気持ちは分かるし、それは申し訳ないと思うんだけど
そんな繊細なら、なんでエロパロで投下してるの?
煽りぬきでちょっと教えて欲しい
>>496 馬鹿だから
もしくは、こんな感じに騒ぎになると自分が仕切ってるみたいで楽しいから
または、自分に正義があると思えて気持ちいいから
498 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:57:07 ID:aq9lt2aO
ほら、まぁた始まった
そうやって誤魔化して逃げる
自分達の非を認めず、矛先を他に向けようとする
おんなのこは懲りないねぇ
と
↑ごめん変なとこで切れたorz
ころで
>>479の提案はどうなったの?
自分は賛成だけど反対意見がなければ
きめちゃっていいんじゃないの
女の自己防衛本能すげぇ。呆れて物も言えない。
こんな状況になってすらまだ自己正当化すんのか。
今現在の立場は把握してる?
いい加減、加害者側だって理解しようよ
>491
そういう人は信者引き連れて自分のサイトに籠ればいいんじゃないの
>>479に全面的に賛成
一番道理の通った意見だと思う
乙です!
自分はこのテンプレいいとおもう
ついでに商業作品の紹介もNGにして、紹介行為は全面NGにして下さい。
商業作品の場合、元ネタ紹介を受けて
エロパロ板内の二次スレも見てみるっていう展開もありえるけど
こんな厨スレの住人にジャンルスレ乗り込みとかされたくない。
紹介されるものよりここに投下されるSSを楽しみにしてたから、
>>479の全面禁止で賛成でいい。
もうそんなに紹介したいとかの意見てないと思うし、
決定でいいんじゃないかと思うんですが、何をもって決定になるの?
もう紹介禁止で決定にして、
>>473の投下をまったり待ちませんか。
>>509 一行目は他スレの職人さんに失礼だよ
あとこんな状況で、投下があるとはとても思えない
そんなに楽しみにしてるなら、まずルール決める事が先じゃないの?
自称書き手の上から発言にプゲラッチョ
そんなに偉いんかwww
ここにムカついてるやつらがいくらでも偽れるのにwwww
>>506 それでいいと思うよ。
>>512 仮にそうだとしても仕方ないんじゃね?
反対意見が出てこないわけだし。
もうこのスレから去ってしまったのかもしれないけど。
473さんとは別の書き手です。(もう少し上の方で投下の伺いを立てた者です)
実はこちらの様子を待っていたのですが、今までとは傾向の違う話を、現在の状況で
落とすことがためらわれたため、うpろだ系のスレに落としました。
後で、リンクを貼ろうと考えていたのですが、現在の話の流れではそれもNGという
ことでしょうか。
一応本人証明が出来るように、トリップつきで投下しています。
他スレを使ったのは、あまり手元においておくと、推敲を重ねすぎて投下する気持ちが
折れるという個人的な理由です。
元々このスレ向けを意図して女性読者を意識して書いたので、リンクという形でも
貼りたかったのですが。
もしもNGの場合は、再投下致します。
職人さんご本人なら構わないのでは。
>>496 491ではないし、ここの荒れっぷりを見て楽しんでいるだけで
関係ないっちゃ関係ないですが、491と496に共感したんで本音をば。
自分が意図した場所以外では、リンク貼られるのも嫌ですね。
バカじゃないの、ネットである以上晒されるよ、向いてないよと言われても、
好きなところに向けて落としたいし、好きでもないとこに運ばれたら嫌。
それだけです。
じゃあどうするつもりなの? と言われたら、
必要なら自サイトにも引きこもるし、しばらくネット切ってもいいし、
出来るなら運ばれた先が荒れて消えるように仕向けてもいい。
煽りのようでいて、煽り抜きの本音です。
>>510 そりゃそうだわ。言い方がよくなかったね。ごめん。
ただ、ルール決めることが先だっていうのはわかるけど、
それはいつ決まるの?っていうことが言いたかったのです。
>>506いいと思うって自分も思うし、
>>479、
>>506に賛成意見も多いし、
こんな状況で投下があると思えないから、もう禁止で決定にして
この状況を打破しませんかって言いたかったんです。
書き手さんが大事だからこそ、このスレのために書いてくれてる書き手さんも大事にしたいよ。
おんなのこは、こんなクソ議論で感じるんだー。
オトコの俺にはムリだわwww
>>506について、2つ質問です
>>514さんみたいなパターンはどうなるんですか?
それと、少し前に関連SSはどうすれば?って意見がありましたが、
読み手がこっそり見つけろって話でいいんでしょうか?
関連だからここで話題にしても良いよねっていう方が現れる可能性もありますよね?
質問する前にまず自分の見解書いたほうがいいんでないの
何でも他人任せじゃなくてさ
>>519 自薦や関連話など細かい話は、後から追加修正の話をしませんか?
とりあえずは
>>506の案を基本に他薦禁止を先に決めてしまう方が話し合いしやすいと思いますが。
それと今ごろだけど
>>506乙です。
>>520 表現の仕方が悪くてすみません、どうお考えですかって意見聞きたかっただけなんですけど、
>>521でご指摘頂いた通り一旦決めてからでないと話進まないんですね。
私も
>>506に賛成です。
>>516 ここの荒れっぷりを見て楽しんでいるだけで
関係ないっちゃ関係ないですが、491と496に共感したんで本音をば。
出来るなら運ばれた先が荒れて消えるように仕向けてもいい。
煽りのようでいて、煽り抜きの本音です。
よくこんな事書けるね?
526 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 13:08:51 ID:Yd3hFGlO
つ生理
>>522 いやなんかつっかかってるようにしか見えないから
読み手がこっそり見つけろとか
遠まわしな嫌味抜きで言葉に気をつけてくれる発言なら別に指摘しないよ
>>508 賛成。
商業作品(全ての媒体)も紹介禁止にするべき。
そこまで徹底的に禁止しないと、このスレの場合は駄目。
無法地帯
秩序皆無
>>529 ここで紹介されたスレを見に行って「某スレ」とかで検索すればいいんじゃねーの?
紹介されたスレはそんなに多くないよ
女は「「某スレから」「私も」「同じく」」こういう言葉ですぐ連帯感を得て馴れ合うからな。
ここまでの議論でも「同意」っていう言葉が何回でたことやら。
女の多いスレでは「同意」って使って「だよねだよね」と確認しあう。
プゲラッチョ!!
保管庫管理人様、どうもありがとうございます。他薦禁止については固まったとみてよさそうですね。
以下、なお他との接触が生じ得る商業他薦および自薦について。
・商業作品の他薦について
>>508,
>>528 単独でスレが経つような作品はこれまでも紹介されていません。
保管庫の[books]を見ればお分かり頂けるかと存じますが、官能小説がほとんどです。
よって、「スレの趣旨に合致する作品のみ」可、とするのは如何でしょうか。
もっとも他にも懸念が存在する場合や、そもそも住人の方々が商業作の紹介に関心が無いのであれば、
こちらも禁止対象に含める方向で検討を進めうると思われます。
・本人証明済み自薦について
>>519 たとえ関連作である可能性があろうと、他薦禁止である以上、
どこであれ作者の承認なしに話題にすることは厳禁であり、晒し行為に他なりません。
本人が敢えて言わない以上、他スレで目撃しても、「○○の人ですか?」も避けるべきでしょう。
これまで挙がった危惧は
>>453,
>>457ですが、
アップローダー系のスレでもない限り、関連作をわざわざ別のスレに投下した上てここでも宣伝した時点で、
その作者自身にも一定の責任が生ずることは書き手さんも承知のことと思われます。
また当人がこのスレで宣言した以上、作者がここを見ていることは明白なので、
必要以上に他スレに接触せず、ここで感想を述べて話題を完結させることが望ましいと思われます。
そしてあくまでこのスレのログには残らないのですから、
投下先の保管庫の有無にかかわらず、当スレの保管庫でも一切言及すべきではないでしょう。
長文失礼いたしました。上記二点について、ご意見願います。
作品の投下以外全面禁止がいいような気がしてきました
感想にせよ議論にせよあーだこーだ言ってること自体が
このスレッドの害悪に見えて仕方がありません
>533
商業作品の他薦についてですが
「単独スレが立つような作品の紹介はこれまでなかったから」は
免罪符にはならないかと思います。
・「これから」紹介がないとは限らない
・単独スレが無い作品の場合、レーベル・掲載誌・作家など
総合系のスレで扱われているケースが多いので
万一問題が起こったら、無関係な作品のファンにまで迷惑かける可能性がある。
・「スレの趣旨に合致」というのは個人の主観によるところが大きいので
紹介者とその他住人との意見の相違から論争の元になる可能性がある。
他スレに迷惑かけて嫌われまくってる現状からして、
「他スレへの接触」に関しては「必要以上に接触しない」ではなく、
全面禁止くらいの措置を取らないと駄目なんじゃないかと思う。
>>534 そんな投げやりなことはおっしゃらないで。
今が多分、正念場ですよ。あーだこーだ、あーじゃないこーじゃないと今言い尽くしておかないと、いつかまた同じような騒ぎが起こる火種を残してしまうから。
学級会みたいだね。
禁止でも禁止じゃなくてもどうもでいいんだけど、一つだけ訂正。
のこ感スレ住人達が遠征wに来た覚えのある関連スレの数スレに
元々在住していた者ですが、別に迷惑をかけられた覚えはありません。
実際に常駐していたスレ住人ではなく、まったくの外野の人が
自分の正義感だけで迷惑行為だと決めてるだけでしょ。
持論を通すのはいいけど、勝手に引き合いに出すのはやめてください。
そっちの方が迷惑です。
このスレにも遂に「学級会の人」が乗り込んで来たねw
>>516 自分は496なんだけど、答えてくれて有難う
確かにネット向いてないwww
localかチラシの裏で書いてみると、きっと幸せになれると思うよ
>出来るなら運ばれた先が荒れて消えるように仕向けてもいい。
気持ちは理解するけど、これは逆効果だと思う
例えこのスレ潰したとしても、似たようなスレは立つと思うし
このスレの住人が他のスレに住み着くだけでしょ
だったら、このスレのルール立てをきちんとやって
いわば隔離施設みたいに使った方が有益だと思う
スレタイ見るのも嫌だったら、専ブラであぼーんしちゃえば?
学級会の人って何?
>>535 商業まで禁止は流石にやりすぎ、というか535の我が侭にしか見えない
もし紹介された商業作品を読んで、それのファンになったとしても
態々エロパロの該当スレまでいくなら、その作品の真っ当なファンだと思うけど
>>533の意見を取り入れつつ、以下テンプレ修正。
ここは"おんなのこでも感じるエッチな小説"の投下スレです。
【注意】
エロパロ板他スレ作品、サイトおすすめ小説を晒すことは 厳 禁 です。
荒らし、煽りはスルー推奨。sageも推奨。
度を越した続きの催促や、偏った萌え語りは止めましょう。
雑談はほどほどに。投下があったら正座で待機。
このスレのノリを保持したまま、他スレへの乗り込みは禁止です。
職人さんへの感謝の気持ちは忘れない。
【書き手の方へ】
特殊趣向は投下前に一言あると、親切だと思います。
他スレに投下した作品は、例え自薦であっても晒すのは遠慮下さい。
このスレに関連した作品を他スレへ投下した場合も同様です。
お知らせ下さる場合は再度、このスレへ投下をお願いします(強制ではありません)
その際はトリップ等で、本人の証明をお願いします。
【おな感縮刷版】
http://www2.gol.com/users/kyr01354/bbsstory/index.html
543 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 23:16:43 ID:qmE9qEA8
女ってのはつくづくエロパロ板の癌だな
全員出ていけよ
>>533 >また当人がこのスレで宣言した以上、作者がここを見ていることは明白なので、
>必要以上に他スレに接触せず、ここで感想を述べて話題を完結させることが望ましいと思われます。
他スレSSの感想を、このスレに書きこむのも、おかしな気がします。
興味のない住人にとっては頭の上を飛び交う空中戦ですし、
こうなった以上、たとえ感想であっても、他スレを肴にした噂話は好ましくないのでは。
『ここの住人は色々と問題を起こすので、外へ出ないようにしっかり檻作って囲っておこう』と
そういう意図ですよね。
(言葉悪くてごめんなさい。そう読み取れます)
巡回スレも複数あって当たり前だし、
>>365でも書きましたが、外ではこうしろという行動規制は無意味。
飛び火を警戒するなら、火種を摘んだほうが良い。
紹介NG・自薦であってもNGにしませんか。
自薦OKの道を残しておく事によって、おな感住人のフリをした愉快犯が現れそう。
むしろ私は、そちらを危惧しているんです。ツッコミどころは消しておきたい。
それと昨日から、早急に意見をまとめたがっているように見受けられるんですが、
何かお急ぎになる理由がおありですか? >ID:3KsthM5p=ID:i0W3zqOl氏
方向性は固まってきましたが、毎日スレを覗ける住人さんばかりではないですから、
特に理由がないなら、次の土日ぐらいまでテンプレの修正案を作りつつ、意見求むの状態にしておきたいです。
>>538 のこ感! なんて新鮮な略し方w
>>540 516です。
レスがくるとは思わなかった。
まるで役に立たないアドバイスありがとう^^
必要ならネット切ったりあぼーんするなりしていれば、
案外俺のような人間もネットで暮らしていけるものです。
このスレについては、今の騒ぎが終息するまでヲチって楽しむだけだから、
特にそれ以上の関心はないですにゃあ。
痛い子がどんどん増殖してゆくな……
>>542 乙です
新規に来た人にも分かりやすそう。
548 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 03:52:41 ID:rW/93uYe
>>496 エロパロに投下してる職人は
みんな繊細な心は持ってないってかw
ここの住民の方がよっぽど
繊細じゃないよな
草はやしてageて…秋休みかインフル休校か?
>>542 乙です。いいと思います。
これで新スレ立てて、ここをdat落ちまで待ちますか?
>>542乙です!!
落ちるまで待ってたら、また荒らされないですか?
一応コレも前スレってことでテンプレに入れるんですよね?
って言ってもあと500弱あるし…
ルールはこの時点で適用
このスレは最後まで使う
でいいんじゃないかな
553 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 10:29:36 ID:qzOetqUD
なんつうか
馴れ合いがひどいな
他スレも見る住人からすれば
前スレ最後がああなったのになんでまだあるのというのが正直なところ
すでに米軍グァンタナモ基地程度の存在意義しかないのに職人いるんでしょうか
最後何かあったの?
>>554 このスレになった後も投下して下さってる方に失礼じゃないか?
マターリ待とうよ。
>>544 このスレ、のこ感という愛称もあったんですよ。
>>544さんのいうような、週一〜半月に一度程度のぞきにくる住人です。
このスレはROMのみで投下したことないし引き合いにだされたこともない、
厳密には書き手当事者とはいえないのかもしれませんが。
個人的には、複数の一次スレ住人でもあるため
>>411、
>>413に同意。
「このスレで紹介されたくない」とおっしゃった書き手さんは、ご自分が投下した
スレ以外で話題にのぼること自体がお嫌なのか、今のこのスレで取り上げられる
ことがお嫌なのか判別がつかなかったので、その辺りのところをお聞かせ
願いたいとも思いました。
ただ、現在のこのスレの状況を鑑みるに
>>542のテンプレ内容でいくことについて
異議はありません。
>>416さんの指摘には目から鱗でした。基本的な方針として
・板分割もあって昔と今は違う、故に過去のノリは捨てる
・現在の板精神に則り他スレに準じるスレまわしを心がける
(SS投下、感想、保守ないしちょっとした雑談に限定)
でコンセンサスはとれているようにと思います。
>>558 自スレ以外で話題にのぼることは、決して歓迎されることではないが、
このスレで取り上げられる方が何倍も嫌だろう。
勝手に他スレSSのリンク貼る奴は、個々としてはどこにでもいるが、ルールとして他スレ紹介を
認めるか認めないかで争っているスレなんて、ここ以外に見たことない。
ほとんどのスレはSS紹介や馴れ合いがあっても過疎りすぎてて荒れないだけだよ
あと他スレ紹介はまだいいとしてもサイトSS紹介はいやすぎる
>>558 それを聞く意図が理解出来ない
今回の問題は他スレの作品紹介と、それに伴う該当スレへの乗り込み。
それと保管庫収容の三点だと、自分は解釈してる
これらで他スレに迷惑かけたんだから、書き手が何を思っていようが禁止すべきでは?
個人的に聞きたいだけなら、相応しいスレへどうぞ
これだけやりあっても
他スレ紹介はまだいいとか…
>>559 >ルールとして他スレ紹介を認めるか認めないかで争っている
ことについて憤慨なさるお気持ちはわかりますが、ですからその辺を
今変えようとしているわけだと思うのです。
>>558 今回の問題点その3つについて。
このスレの保管庫に他スレに投稿されたssが収納された、それは
明らかにまずいと思います。その点について保管庫管理人さんも
前レスで陳謝されていた記憶があります。
このスレ独自の歴史がそのような動きを生んでしまったことを再認識し、
同様のことを決して起こさないようすべき。
該当スレへの乗り込み、これもまずいでしょう。いくら同じ板の他スレ
とはいえ、わざわざ○○からきました宣言をすることはない。
そして、他スレ及び他スレに投稿された書き手さんに迷惑をかけた
反省の意として又はペナルティとしてローカルルールで紹介禁止を
明示することに558で書いた通り異議はありません。
>個人的に聞きたいだけなら
わりと本気で聞きたい気はありますが、そこまでこのスレは他スレとかけ離れ
蛇蝎のごとく嫌われているのかという意味でもありますので荒れそうな話題を
他スレにまでもっていく気もありませんし、控えておきます。
一方で、口調はともかく
>>72に同意見でもあることも添えておきます。
但し、2ch内のこのスレで一般サイトの話題を出すことは
多くの問題があるので同じレベルで考えてはいけないと思いますが。
態度の問題だよ
女はスレ腐らすほど感想や馴れ合いが酷いから
72のいるような過疎スレでもキャッウフフな奴が誘導で入って来たら普通に叩かれる
書き手のスレ跨ぎ宣伝やサイト宣伝も叩かれる
その辺分かって言ってんの?72は
自分語り程度で叩かれる板で寝言こくな
ちょっと通りますよ‥(AA略
>>558、563
ごめんなさい、私にも結局何を言いたいのか伝わってきません。どこに向けての発言なのかもよくわからない部分があります。
いくつもの事をいっぺんにだと伝わりにくいかもしれません。
>>563 何が言いたいのか良くわからんけれど、他スレ、他板、他サイトSSの紹介一律禁止にすればいいじゃん。
つまり、自給自足しろと。
>>542で決定、終了かと思いきや。
何故まだ荒れるのかわからん。
>>542で決定だろ。
議論に参加する脳みそのない奴が後からごねてるだけ。
>>558も異議がないのなら蒸し返さないで欲しかった。
>>558のような女子いるよね・・・話ついてんのにしつこく蒸し返すヤツ。
悪気ないんだろうけど。
さぁ、気分入れ替えて、投下しようかな!
悪気の塊でしょ
職人が投下先スレ外で晒されたくないかなんて今はどうでもいいはず
このスレでかなりの数の書き手がこのスレで晒されるのが嫌だって明言してるのに
まだそんなこと聞くあたり信じられない
しかも「今の」このスレが嫌なのかときたもんだ
他スレ紹介はまだいいとか言う空気読めないのもいるし
なら紹介専門別スレつくろうか?
エロ同人板かエロ漫画小説板になら、一部に成人向けのおススメ紹介スレあるし
>>571 空気を変えてください!!
お待ちしています。
>>573 やめとけ。そっちもこっちも荒れるだけ。
576 :
ななし住人:2009/10/02(金) 12:24:44 ID:09XNgg4L
>>416 さん の指摘には私の目からも5〜6トンの鱗が落下。
1スレからROMってるから、板分割のときも議論に参加してたんだよね〜
住人の合意でエロパロスレに固定したのに、完全に忘れてんの orz
だからその時点でエロ小説投稿onlyスレとして定義がセットされてた。
そしてみんな(住人の多く&保管庫管理人さん)そろって、そこんとこ気付いてなかった。
これは叩かれますね、「なんかあいつら動きヘン!」って。
最初の板は結構なんでもありなとこだったから、ノリがそのままだった……
お怒りあるいは戸惑いの気持ちで当スレにおいでの方々に、
先住民の一人という立場から(個人的に)、あらためて心よりお詫び申し上げます。
失われた機能の復元等については、
このスレッドで話し合うこと自体が現時点で「スレちがい」な感じ。
>>573 諸悪の根源としてここが更に叩かれるだけ
荒らし扱いされながらも懸命にスレ改善に努めてたスレ住人や
黙らされてたスレ住人もいるみたいだし、
>>576みたいな人もいるし
このスレ全体とは言わない
一部の人、そろそろ無理のある選民思想は捨てた方がいいよ
なにその「金物屋で売られた庖丁で人が殺されたから金物屋が悪い」論法w
このスレで紹介されようがどうしようが書き手は不快にはなっても、隣の住人に大音響でがなり立てられるような心身に深刻なダメージなんかないし、見ない自由、読まない自由を行使すればいいだけの話だろが。
ルール作り大いに結構。
だがその動機を見極めろ。
よそからの横槍でそうしようではあまりに情けない。
そういう事なかれ主義がどれだけ個人の人格とコミュニティの成長を阻害すると思っているのか。
紹介されたんでわざわざ来た甲斐があったわww
ゼミの学生にここを読ませて他山の石になってもらうことにしたww
>>578は、書き込みする人物のキャラクターをもうちょっと煮詰めてから書いたほうがいい。
途中で思いついたネタを次々に投入してしまうと、たった1レスのストーリーでも破綻するよ。
選民思想わざわざ他人のふり乙です
結局、
>>542以上の名案は無いんだから、もうこれでいこうよ
583 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 15:31:17 ID:Q73sBoJp
女の暴走はまだまだ続く
>>578 教官か?
教えているゼミの学生が気の毒だな。
こいつは
>>72なの?
コミュニティはルールがあって初めて成り立つんだよ
昔からのルールが覆る事もあるんだよ
他人からの指摘がなけりゃ井の中の蛙で終わるだろ
論点が散漫だからここで整理。
>>542に反対意見があれば具体的に。
ないならばこのまま以降は
>>542をスレ内ローカルルールとする。
以降、静かに投下を待つ。ageて煽る定期的に来る人はスルー推奨。
久々に来たらまだ喧嘩中なのね
このスレを良いものにしようという目的の元に始まった議論が、何故互いの罵り合いになるのか
これだから女は、と言われても、きっと何も言い返せないよ
大体
>>542でいいけど、
「悪意がないから晒しじゃない」って屁理屈が通らないように「紹介もダメ」って書いた方がいい。
あとお知らせ下さる場合は再度〜の部分が若干回りくどくて分かりづらい。
「他スレにこのスレ関連の作品を書いた場合、ここに再投下してほしい」ってこと?
>>587 一つ前のレスくらい読んでから書き込んでね
これだから女は、と言われても、絶対何も言い返せないよ
591 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 03:30:31 ID:VPR+8uxE
>>588のような指摘は大歓迎だけど、
>>587のような煽りっぽいことは控えてほしい。
まだ喧嘩中かって、よくレス読んだら分からない?やっとまとまりつつあるのが気に入らないのかな。
静かに待とうって提案を受けて、他の言いたかったことも控えてたのに、スルーしきれずごめん。
592 :
おぅお:2009/10/04(日) 03:59:30 ID:e1R768o7
宗教、政治、あとなんかの話はしちゃいけないって
チャーリ−ブラウンが言ってたよ
それとみんな名前が同じなのに喧嘩できるって面白いよね
お前誰ってならないのかな・・・
現状、住人は絶賛スルー中と思われます。
>>588 他スレにこのスレの関連作品を書いて、且つここの住人に読ませたいと思う場合>再投下
当たり前だけど、書き手に再投下の強制はしていないよ
婉曲的で解り辛い文章でごめん
でも588も要望だけを出すんじゃなくて、解り辛い点等は適宜修正してって下さい
ついでに他の方々に、再投下の是非を聞いときたい
というか、他に良い代替案ってないですかね?
ここの住人を他所に出すよりは、再投下の方がマシだと思ったんだけど
マルチになるから、それはそれでどうかとも正直思ってる
でもそれ以外に安全策が思いつかない('A`)
書き手さん視点で『ここの皆にも読んで欲しい他スレジャンルの作品』であり、
ここのルール『誰であろうと紹介はNG』であるなら、
その書き手さんにはお手数だけど、再投下お願いするしか無いと思う。
前に、わざわざ自分で紹介するのはなんだかななので見つけてくれたら嬉しい、って言ってたような書き手さんの作品は
住人が板を歩き回ってこっそり見つけてこっそり読むしか無いと思う。
なので、書き手さんむけテンプレに続編を他スレに投下する場合はここでの紹介NGなので、
甘えちゃって良いなら再投下お願いします、って感じのニュアンスに留めたらどうかな?
書き手さんとしても続編とは言え他スレに投下する意図があるってのを尊重しないといけないし。
こっちの我が儘で再投下!!だけ書き込むのも、ねぇ。
なんだか言いたいことが解らなくなってきたw
この文章で伝わってる?ww
いろんな意味でどうしようもない連中ばかりだな
まとまりかけた話をほじくり返して何になる
あ、だから「腐女子」なのかw
>>596 いや、基本部分はほぼまとまったんじゃね?
後は枝葉末節。投下待ちってのは変わらないよ。
個人的には、書き手さんの考えも聞きたいな。
本来なら書き手さんへの負担は少なくしたいし。
今他スレの住人参加で混乱しているし、議論しにくいけど、もう少し落ち着いたら、
自薦はおkでもいいぐらいだとは思うけど、当分はお手数ですが再投下頂けると嬉しいです、
ってニュアンスが無難かな。
大体は
>>542でおkと決まったと見ていい訳だよね?
もしも待って下さってる書き手さんがいらっしゃったら、是非よろしくお願いします。
と、言ってみる。
他スレのルールにおおむね合わせるのなら
スレ名+レス番+題名だけの紹介よりも
作者の再投下の方がうざったい
>>595は、
>>542ありきで言ってます。
>>599のうざったい、はどの立場での意見かよく分かんないけど、
今のここでは他スレのルールに則る程度だと揉めるという話にならなかった?
だからこそ『お手数ですが』という前置きで再投下のお願いを、って書いたんだけど…
この部分難しいね。
どうしたらいいんだろ。
>>599 おまえこのスレの状況見てよくそんなことが言えたな
どこのスレの人間も、このスレに紹介されるのを嫌がってるから再投稿してくださいって話になったのがわかってんのか?
さらに言えば、ここは他スレのルールが通用しないガキのたまり場という名の無法地帯というのを理解してるか?
あるいはそもそも見てないのか、それとも作者の自演か?
前者ならまだしも、後者なら終わってるな
救いようが無い
ttp://info.2ch.net/before.html 頭のおかしな人には気をつけましょう
・「みんなの意見」「他の人もそう思ってる」など、自分の意見なのに他人もそう思ってると力説する人
他人が自分とは違うという事実が受け入れられない人です。自分の意見が通らないとコピペや荒らしなど
無茶をし始めるので見かけたら放置してください。
>>588後半は個人的に文が難しかったんで質問しただけだ。つついてすまん。直すとしたら
「このスレに関連した作品を他スレに投下した場合、このスレに再投下して頂けると嬉しいです。
(マルチ投下になってしまいますが、他スレへの影響を避けるため)」
って感じかなぁ
>>603 >マルチ投下になってしまいますが、他スレへの影響を避けるため
ここ賛成
慣れてる書き手は板の空気とかルールとか大体分かってるから
再投下も自己責任でやればいいと思うんだが、
新規の場合そうはいかない
ここのルールを適用して、
トリ付きであちこちの類似スレに二重・三重投下しはじめたりしたら
絶対叩かれると思うから、
>>542ではそこだけが心配
じゃあ、再投下に関してはこのスレだけの特別ルールです、的な一文を付け足す?
もういっそ、再投下もNGにした方が良さそうな気がする
あれだけ荒れた原因はここにあるんだし、自業自得というか
書き手も読み手も痛み分けってことで、どうかな?
というより、そもそも前スレで散々な目にあった上でまたスレ立てた
>>1が訳わからん
まあ、一時期よりは落ち着いてきたみたいだし、議論も終わりに向かってるんだからほじくり返すのは今更か
結局、運用議論が続いてる限り、
書き溜めて待ってた作家さんは落としにくいまま。
議論は2〜3週間後にしない?
気持ちはわかるけど、スレッドの目的を阻害するのは本末転倒だよ。
>>606 書き手あってのスレだよ?
そこまで言うのは傲慢だ。
再投下なんて手間を掛けて下さるだけ、正直ありがたいと思う。
普通他所に続き落としたらここにはスルーじゃないかな。
>>608 同意。
今回はまず再投下も可にして、また投下の間が空いたなと思われるときにでも
話し合えばいいかな。
それが決定するまでは一先ずウザイとか文句は言わず、全てスレに落としてもらうと。
>>609 書き手あってのスレなのは解る
だけど、他のスレで投下した物をここで再投下する意味は無いと思う
あっちでもこっちでも読んで欲しい、は読み手のエゴじゃないかな?
ごめん、リロードすりゃ良かった
>>611 ×読み手のエゴ
○書き手のエゴ
>>610 概ね同意
ただ、ここまで議論で荒れまくった上に、「この」スレに投下して下さるような職人の方々がまだいればいいがw
>>611 あんたの言いたいことがよくわからないんだが
あっちでもこっちでも読んで欲しいなら再投下なんぞしないでそのスレを紹介するだろう
ただ、今はこのスレも少し落ち着いてきたからいいが、また一時期のようによそでガタガタうるさく吠えて迷惑かけるのはよくないから、しばらく紹介はいっさいなし、で固まったはず
「じゃあ他で書いた同系列の作品は?」
「それは他に迷惑かけたくないから、申し訳ないけど再投下して下さい」
って話じゃないのかと俺は思うんだがどうだろう?間違っているだろうか?
>>611 その場合、上の方でろだ系のスレに落としてリンクをって言っていた
書き手さんとかはどうなる?
投下済みなんでしょ?
あと、続き物を他スレに投下された場合が気になる。
こっちにも教えてもらえるのが一番有りがたいけど、それが現在のままだと叶わない。
再投下して貰えたら嬉しいんだけど。
議論続く限り、書き手さん来づらいよ。
今、紹介も萌え語りも自主規制しているから、スレが凍るかもしれないけど、
まずは1週間はまったり待って、それ以降に再投下について話し合うのはどうだろう?
だらだら続いたらキリがない。
>>614 まだ「しばらく紹介〜」とか言ってるということは
もしかしてスレが落ち着いたら、また紹介を再開するつもりだったのか
そりゃないわー
>じゃあ他で書いた同系列の作品は?
他スレで落とした以上、そのスレの作品
それ以上でもそれ以下でも無いと思うけど
それしかないわな
現状で言いたいことは全ていい尽くすってことでダラダラ続いたが、そろそろ収まるかねぇ
まあ、どうせ再議論でまたクズ共が騒ぎだしてもめるのはわかりきったことだと思うけど
それどころか作品に対してもボロッカス言いそうなあのクソ虫共がこのまま大人しくしてくれるとは到底思えんし、それがせめてもの希望的観測にしても笑えん冗談としか言いようがないな
まあ長々書いて申し訳ないが、様子を見るってのは賛成で
>>618 そこまでこのスレの連中が嫌いなら、削除依頼なりなんなりすりゃいいだろ
うぜぇってのには同感だが、いつまでも今までの連中が居座るとも限らんしな
まあ、ここの連中のことをクソだのなんだのボロッカス言ってきた俺のセリフじゃないかも知れんが、あいつらにも雀の涙ほどの学習能力があると期待してやるぐらいはしてやってもいいんじゃね?
それすらできないなら二度とこのスレにはこない方があんたの為だと思うが
>>614 しばらくはではなく、紹介はずっと禁止ってことでテンプレ話し合ってるはずですが…
ここの見解がズレてると大変です。
>>621 すまん、読み返したらそうだった
俺の理解力不足だな。申し訳ない
よく考えてみれば、このスレの上の方でわめいた連中が今は大人しくしているからといって、これからもずっとそうとも限らんな
奴らのことだ、ちっと甘い顔見せたらすぐまたゴタゴタほざきだすだろうしな
保管庫の管理人が終わってんだから、このスレのレベルの低さを自分の中で深く考え直してから発言すべきだったな
申し訳なかった
んじゃ、ここは永久に紹介禁止ってことで前言の一部を撤回させてほしい
それに
>>620は、反論の仕方に切れて書いた文だから、結構荒い口調になった
>>618よ、逆ギレして申し訳なかった。一晩寝たら頭が冷えたわ。他のスレでまじめに楽しもうとしているみなさんには不愉快極まりない発言だった
それにここを消したら他に流れ出す可能性を危惧したレスを無視する結果になっちまった
そのレスが何番かまでは忘れたが、もうこのスレを上から読み返すのはいやだしまたイライラすると思うんで確認せずにいたい。そいつには二つとも謝っとく。ごめん
最後に一つ、長文ダラダラごめん。うざかったら流してくれ。さすがにROMだけじゃ我慢できなかったんだ
再投下の話はどうしましょうね。
書き手さんの意見も知りたいなと思いつつ、もう取りあえずはまったり投下とか待ちますか?
さすがにちょっと疲れちゃいましたよねぇw
まったり待つだけじゃなくて
他の良スレをめぐって
お手本にしたほうがいいよ
特にコレできてないひといるよね↓
好きじゃないSS(話題)は黙ってスルー
他スレじゃ基本中の基本
まったりねえ
できんのかこのスレに
こないだ、あり得ないスーツスタイルの人見た。
やっぱスーツは着こなしで3割増か半減かが決まると思うんだよ。
あと茶髪でスーツの人はなんかヤだw
個人的には黒髪スーツが一番なんだけど、スーツ話したい人いたらレスくださいませww
他の話でも良いし、ゆったりまったりしたい!
スーツフェチだがスーツと縁のない職種の私にとって、結婚式は大変なイベント。
あっちもスーツ、こっちもスーツ、しかもみんなかなり気合の入った良いやつ着てる。
ウエディングドレスより実はそっちのほうが眼福だ(花嫁たちごめん)。
いつもはぼさぼさの髪して、どうってことないメガネかけてる同僚が、ばしっとブローして
縁無しのオシャレ眼鏡かけてて、そしてスーツで、喩えじゃなく誰だか分からなかったことがある。
>>627 ぎゃはははwww どんだけ普段パッとしないんだ、その同僚w
よく少女漫画で、さえない女の子が変身したりする、そんな感じってコトでしょ?
ってか、ちゃんとかっこよく出来るんじゃん、みたいな感じだな。
スーツは、結び目が好きだ。
キレイな結び目の人は、顔が好みじゃなくてもかっこよく見える。
スーツつながりというか私は肩幅フェチなので、痩せ型で肩幅広い人のスーツ…特に後ろ姿が好きかな。
スーツでビシッと決まってるもいいけど、ちょっと疲れて猫背になってても肩幅があれば許せちゃいますw
自分はスリーピースのスーツが好きだ
それにアスコットタイとか、もうたまらん
エロパロ的には、ネクタイ使って目隠しか束縛プレイが定石かなw
きちんと系か!
カフスボタンをはずす仕草も良いと思う。
あと、スーツを女の子に掛けてくれるとき。
どんなシチュか分からんがw
座ってるマッパの女の子に上着かけてるスーツ男性が浮かんだw
どんなシチュだw
2編、投下させて下さい。
1編目は6レス。
もう1編は、上の方に書いたアップローダー系スレッドに落としたものの
再投下、17レス。
1編目の方は特にありませんが、2編目の方は、いくつか注意書きがあります。
1、近未来ものであり、現実に即したお話ではありません。
ドリーム的なシチュエーションをご希望の方にはお勧めできません。
2、既存の特撮番組を思わせる描写がありますが仕様です。パクリではありません。
NGワードはこのトリップもしくはタイトルである『bet!』『Orginal Sin』でそれぞれお願いします。
なお、2編目の方はこちらのスレでの萌え語りを一部参考にさせていただきました。
お礼を申し上げます。
飲み会で隣り合った彼は「鈴村雄大」と名乗り、「僕、巨乳好きなんだよね」としれっとした顔で
言った。
初対面の人間に対し、何を考えているんだ?と問い詰めたくなったが、何分呆気に取られて言葉も
出ない私は口をぱくぱくさせるしかなかった。
その鈴村さん──年は26と言ったけど、どう見ても10代で、物凄く童顔。可愛いタイプ。くり
くりした黒い瞳が印象的だ。
憎めないキャラだ、と思ってしまった瞬間、懐に入られてしまった感がある。
「あのう──それって口説いているんでしょうか?」
とりあえず、私はそう言ってみた。
我ながら不躾だが、彼には非常にウケがよかった。
「有り体に言えば、そう。ねえ、僕と付き合ってみない?」
「随分はっきりと仰有るんですね」
「うん、回りくどいの嫌いだから。時間の無駄でしょ?」
凄い人だなと、半ば呆れながら感心していると、彼は更に熱心に掻き口説く。
「君、僕のタイプなんだよね。話してみたら、面白いし、ノリもいい。きっと躰の相性もいいよ」
「貴方、変わってるって周りから言われませんか?」
「よく言われる。でも、僕は基本的には真面目なんだよ。それなりに優秀だし、今彼女いないし。お
買い得」
こんな口説き文句、生まれて初めてだった。
思わず笑ってしまった私は──完敗。
結局お持ち帰りされて、今に至る。
彼の予想通り躰の相性も抜群で、私は初めて中でいくことを知り、意外と体力のある彼に一晩中抱
かれるようなこともあった。
「あっ……ああっ!」
「百合佳……」
深く繋がり、口づけも深くて。
その甘さが私を溶かす。
「いや…っ……あんっ」
繋がっている時に、敏感になっている突起を焦らすように震わされるのが気持ちいいって初めて知
った。
彼に抱かれてから、初めて知ることばかりだ。
彼のものを胸の間に挟んで愛撫すると悦ぶと言うことも知ったし、口淫の時どうすればより彼が気
持ちよくなるのかとか──色々教わった。
ほとんど男性経験のなかった私は、彼の手によって作り替えられ、彼なしではいられないほどにな
った。
そんなある日、いつものように彼──雄大の部屋にご飯を作りに行くと、神妙な顔をして私を台所
から部屋へと呼んだ。
「何よ? もうすぐできるから待ってて」
「そうじゃなくて──話がある」
珍しくはっきりしない彼に、私は首をかしげながら従った。
「僕、転勤が決まった」
「え? 何処に?」
「シカゴ。予定は3年」
「シカゴ!」
「うん。栄転だから当然受ける。ここで問題──」
雄大はここで言葉を切って、真面目な顔をした。
「選択肢は3つ。1つ目、君は僕と結婚して一緒に来る」
「無理! 今のプロジェクト、誰がやるって言うのよ」
「待ってよ。まだ続く。2つ目。3年間、遠距離恋愛を頑張る」
「うん──」
「でも、正直僕は自信ないんだよね。きっと向こうで知り合った子と付き合っち
ゃう気がする」
「酷いよ、それ」
「そういう性格なんだ、仕方ないよ。君との付き合いが最長なんだから」
「そうなの?」
「3つ目。今日でお別れ。さようなら」
「ちょっと待った。貴方、私のことそんな程度しか思ってなかった訳?」
「いや、選択肢1番が第一候補になるぐらい好き」
「何で2番に弱気なの?」
「今は君に溺れているけど、離れてセックスできなくても想い続ける強さがないと思うし」
「いや、そこは想ってよ」
「君こそどうなの? 僕と会えなくても、浮気しない自信あるの? 不安でぐちゃぐちゃになっても、
傍には行けないよ」
「そうだね──確かに判らない」
「そこで選択肢3番も検討課題に挙げた」
「ここでさようなら?」
「そう」
「雄大はそれでもいいの?」
「よくないけど」
「転勤、いつからなの?」
「来月」
「来月ぅ〜?!」
へたり、と私は床に座り込んだ。
雄大は可愛い目をして私を覗き込む。
「──僕と結婚してみない?」
「それ、私を口説いた時と全く同じなんですけど。もう少し盛り上げてよ」
「そんなの知るかよ。結婚っていったって、要は約束でしょ? 一緒の家庭を築いて、子供作って」
「雄大の子供ぉ?」
「そうだよ、僕と百合佳の子供」
「子供が父親になるみたいでイヤだな」
「君、失礼すぎるよ」
「雄大は私でいいの?」
「うん、ベターだと思う。ベストかどうかは死ぬとき判る」
この端的な考え方が彼らしさだし、私も判りやすくて気が楽だった。
雄大と結婚──全く考えなかったというのは嘘になる。
それでもすぐにOK出来ないのは、正直今の生活への未練と新たな環境への不安だ。
今の仕事も生活もなげうって、雄大に付いていくことってできる?
正直、判らない──
「ごめん、決められないよ」
「そうだよね、僕もそうだ」
「じゃ、どうする?」
「結婚して家庭を持って子供か──あ!」
にやっ。雄大が目を輝かせて笑う。
こんな表情ってロクでもないことを思い付いた時の顔。
ものすっごく、嫌な予感。
「提案。賭けをしてみないか?」
「賭け──?」
彼の提案を聞いて、私は深く深く後悔した。
ご飯の後、それぞれシャワーを浴びて。
私が部屋に行くと嬉しそうな顔をした雄大が待っていた。
「ねえ、本気?」
この顔を見れば、返事を訊くまでもなかった。
「ものすっごく、嬉しそう」
「まあね。夢だったから」
「こんなことで決めてもいいの?」
「こんなことだからだよ」
ああもう、何でこんな男に惚れちゃったんだろ? 私。
私はこめかみを押さえていたが、彼に引き寄せられ──キスをした。
初めは軽いキス。次第に深く探るように。
舌先でなぶられるともう躰の中心が熱くなる。
こんな躰にしたのは誰よ?
頬に口づけられ、そっと胸の先を弄られただけで洩れる息が甘くなるのが判る。
そっと彼の顔を覗くと──まるで遠足前の子供だ。
「君の中にたっぷり注ぐからね」
「──もうっ……」
何て恥ずかしいこと言うの?
彼の提案はこうだったのだ。
──今日、ナマでして、子供が出来たら結婚する。
全く、ふざけているにも程がある。
しかも。
──出来なかった時は、3年間泥沼になっても遠距離恋愛を続ける。ただし、お互い浮気しても文
句言わない。
結果、別れることになっても文句言わない。
彼は初めてのゴムなしセックスに浮かれているのだ。そんなに嬉しいのか?
そんなにいいのか?
雄大の息が耳朶に掛かり、躰がひくんと跳ねるのを薄く笑う。
唇が私の首筋を這い、指先はもうバスローブを割って入り込み、乳首をつまみ上げている。
そして柔らかく揉みしだき、私の躰を溶かす。
「ああ……はぁ……っ」
もう、躰の中心は蜜が溢れかえり、彼を欲して微細な快感を伝えている。
もう触って欲しい──その愛しい指で高めて欲しい。
なのに、相変わらず、胸をさわさわとなぶる。揉み込むようにいたぶる。
私は腰を揺らしながら、声をあげる。
「甘いな──君の躰、どこもかしこも甘い」
くすくす笑いながら乳首にむしゃぶりつく。
「はぁ──あっ…んっ」
雄大が触れる全てが気持ちいい。
どうしてこんなに気持ちいいの?
「君と離れ離れの3年間なんて考えられないよ……」
「ん──」
「あ、でも向こうに行ったらグラマー美女に知り合えるのかな?」
──バカ。
「こんなに柔らかくてふよふよしてて、それでいて敏感な──やらしい躰の子はいないだろうなあ」
やらしいなんて──酷い。
「僕仕様にカスタマイズされてるし……アソコの具合もサイコー。やっぱ、結婚しようよ」
呆れるくらい話しまくっていても、手はしっかりと私の快感を汲み上げていて
──胸だけなのに、もうイっちゃいそう。
「あ、あ、あ、あ!」
「可愛いよ。イって……いっぱい」
「んっ──!!」
小刻みに震えながら彼の腕の中で達した私は、調わない息のままに攻撃に転じた。
彼をベッドに押し倒し、馬乗りになって口づける。
彼のバスローブをはだけさせ、唇を徐々に落とす。
首筋、鎖骨、そして広い胸板に指を這わせ微笑む。
ちゅっと音を立てて乳首を吸えば、びくりと躰が跳ねる。
「くすぐったいよ」
そういえば、最初雄大に背中を舐められた時、物凄くくすぐったかったのが、今は性感帯の一つに
なっている。
雄大は私の躰に眠っていた、あらゆる快楽を呼び覚ました。
このまま別れたら、私が彼の快楽を呼び覚ます、そんな悦びを知ることができなくなる──それは
ちょっと寂しい。
今まで彼には教えられる一方だった。
今まで誰も知らなかった、私ですら知らなかった私を彼は見つけ出して愛してくれた。
だから今後は彼にも教えてあげたい。
淫靡で密やかな快楽を。
私の好きな雄大を、もっと大好きな雄大に変えていきたい──一生掛けて。
カリッと軽く乳首に歯を立てる。
「あっ…………」
男の人の喘ぎが色っぽいって初めて知ったのは雄大だ。
ちょっと低くて熱い声音が、私の躰をより熱くする。
達したばかりの躰の奥が、触れてもいないのに溢れてくる。
指先で硬く締まった腹筋を辿る。
下に行くにつれ濃くなる体毛。
そして、ボクサーパンツを押し上げる昂り。
私は下着の上から彼を含んだ。
「うっ……」
艶のある甘い声。
触れるか触れないかの加減で下の袋を揉みあげればさらに吐息が甘くなる。
「触って──百合佳」
彼が私に命じる。
従う快感。
そっと脱がせると、腰を上げて手伝う。
これからもたらされる愉楽への期待に膨れるそれを見つめると──私もまたそれを受け入れた時の
愉楽への期待に頬が赤らんだ。
「舐めて──」
「ん──」
彼の命令は絶対だ──今この状態の私にとっては。
石鹸の匂いの奥の、獣を思わせる生々しい臭いに私はさらに昂るのを感じる。
根元を押さえながら、ゆっくりと舌先で舐め上げる。
「ああ…気持ちいい──」
彼の深い声音。
私は微笑みながら、舌先でちろちろと尿道口を刺激する。
そのまま、また下から上へと舐め──亀頭をくわえた。
「あっ──…」
段差を唇を使って愛撫し、そして全体を呑み込む。
吸い込みながら、根元から先に向かって顔を上げていく。
ちゅっぱっと音を立てて唇から離れる。
もう一度、ゆっくりと頬を使って吸い上げる。
「百合佳──いいよ…すごく」
初めて舐めた時は少し気持ち悪くて泣いた覚えがある。
それでも、雄大が悦んでくれるから──
私のゆったりとしたペースが物足りなくなったのか、私の頭を掴み腰を押し上げてきた。
瞬間、喉の奥に当たって噎せる。
「もうっ……」
「ごめん」
全然悪いと思っていないくせに。
雄大の求めに応じて、私は少しペースを上げる。
時々喉の奥を使うと、雄大の息が甘くなる。
その甘さが私の悦びに変わる。
「ああ…百合佳──いいよ、気持ちいい。このまま出してもいい?」
いいけど──あの独特のえぐみが苦手。
「でも、今日は中に一杯出したいな……」
顎が疲れて、手による愛撫に切り換えていた私の手を掴み、躰を起こしてにやっと笑った。
「攻守交代」
仰向けにベッド寝る私の上に覆い被さるようにして雄大は私の躰を貪った。
あっという間にバスローブを脱がされ、ショーツを剥ぎ取られ、足を大きく広げさせられる。
いきなり、割れ目の先端に息づく突起を撫で上げられ、私は悲鳴を上げた。
そのまま、指先で中を愛撫する。
雄大の指は気持ちいい。何故こんなに気持ちいいの?
前に恐る恐る自分で触ってみたことがある。
でもどうやっても、クリトリスでの快感は得られても、中の快感は判らなかった。しかも、一度達
したらそれで充分で、もっと高みへと貪欲な欲望は感じない。
雄大だけなのだ──私をあの無限の悦楽に導くことのできる者は。
軽く中をなぶっただけで、私はもう達してしまった。
そのまま、彼は指を動かし続ける。
更なる高みが道を開ける。
また……イってしまう。
一度達すると、その先は容易で、ちょっとの刺激で達するようになる。
私はもう訳も分からなくなって、ひたすら彼の指に翻弄される。
そのうち、愛撫は舌先に代わり、敏感な肉芽と蜜壺を吸い上げる。
一際高く私が嬌声をあげたすぐ後に、彼は私の片足を肩に担いでその昂りで貫いた。
「あああああっっっ!!」
違う──いつもと全く違う。何これ?
肌にぴったりと馴染む男根を味わいながら、私は無意識に腰を蠢かしていた。
下ろした足は彼の腰に絡め、突き上げる快楽に溺れる。
思わず彼の唇を求め──舌を絡め合う。
「襞が絡み付く。凄い……中で蠢いてるのが判るよ」
「私も──中で熱いのが判る。先が引っ掛かるのが判るの──いい……雄大……!」
「どうしよう? 気持ち良すぎて保たないよ」
「雄大……!」
彼にしては珍しく早々に中で果てたのだが、そのまま抜くことなく突き上げてきた。
ぐじゅぐじゅと愛液と精液が攪拌され、淫らな音を立てる。
担いでいた私の足を下ろし、自分の向きはそのままに、私だけ横向きにして、抱えるようにして突
き入ってくる。
深く抉られる場所が変わって、新たな快感が生まれる。
高く咽び啼いていた私の嬌声は浅く短く低くなり、最早余裕なんて全くない。
何度も体位を変えながら、達しても、達しても更に刺激されて、涙が溢れ出す。
「いやっ……いやっ……雄大、離れちゃいや!!」
こんなにも愛しているのに──離れられる筈がない。
四つん這いにされて、後ろから激しく突かれ、獣のように啼きながら、私は彼の二度目の精を受け
止める。
彼の切ない咆哮と私の嬌声が重なり、重い彼の躰を受け止めた後でも、私はうち震えていた。
さすがに起き上がれず、彼に優しく愛撫されながら拭いて貰っていたら、また涙が溢れた。
もしも妊娠しなかったら──でも、計算的に今は一番妊娠し易い筈だ──私達は入籍せず、お互のものになることなく、アメリカと日本で暮らすことになるんだろうか?
3年間も堪えることができるんだろうか?
静かに涙を流す私にそっと触れるだけのキスをした雄大は、私の髪を指で鋤いていた。
「一緒にお風呂に入ろうよ。君の躰に泡を付けて──洗ってくれる?」
もう。サイテー。感傷が台無し。
このエロエロ星人。おっぱい男。
──でも、大好き。
その後──。
結局、私は妊娠することなく生理が始まった。
生理が来て哀しかったのは生まれて初めてだ。
私の報告を受け、がっくりと肩を落とした雄大だったが──何と第4の選択肢を挙げてきた。
私はそれを喜んで了承した。
「鈴村さん」
どうも、この名前がしっくり来ない。
でも、確かに私の名前だ。
返事をして会議のための資料の検討をする。
結局、私達は入籍だけして、彼は渡米した。
私は退職せず、日本にいる。
今携わっているプロジェクトが終わったら、退職して彼の元に向かう。
向こうで遅くなった挙式をする。
たった1年だ。たった──
辛い新婚だと思っていたが、彼は意外と帰国することも多い仕事内容だったと知ることになり、心
配だったすれ違いは今のところ大丈夫。
尤も、テレフォンセックスという新たな世界を雄大に開拓されてしまい、自分の手でも中で達する
ことができるようになったことは、良いことなのか、そうでないのか──
それでも、雄大が嬉しそうだから、私も嬉しい。
「愛してるよ、奥さん」
就寝前に囁く雄大に、私は送話器に向けて音を立ててキスを送った。
<<fin>>
以上です。
すみません。レス数を数え間違っていました。
次、『Original Sin』再会編を。
私の幼馴染み──恭助は、悪の組織と戦っていた。
そもそも、恭助はそんな『世界平和のために』とかで身体を張るようなタイプじゃない。
幼稚園時代はいじめられっ子、小学校ではおとなしい真面目な子だったし、中高は全寮制
の私立に行ってしまってその後は音信不通だったけど、それでも私の知る恭助はヒーローの
ような凄い人間ではないと断言できる。
これは哀しい宿命だったのだと今は言える。
*
休日の午後、街のショッピングモールへ買い物に来ていた私は、最近話題になっている異
形の怪人たちによって、強引にアジトに連れ去られた。
意識を取り戻した所はどこか知らない大きな建物の中で、私は鉄格子の嵌められた部屋の
中で転がっていた。
同様にして捉えられたと思われる老若男女バラバラな20人ぐらいと一緒だった。
暫くすると働き蟻を思わせるマスクに顔を隠した、無機質で冷たいメタリックブラックの
ツナギに身を包んだ者たちが鉄格子を開け、私達は強引に引き立てられていった。
連れていかれたところは、怪しげな胸像が飾られた陰湿な広間だった。
中央に据えられた教壇がナチスを連想させて陰惨な印象を与える。
ザッと足を揃える音が広間に響いたと思うと、教壇に向かって働き蟻が敬礼した。
教壇の向こうから異形の怪人が、マントを翻して現れた。
働き蟻は奇妙な掛け声と共に手を上げ、怪人は大様に頷き、それに応える。
怪人は大袈裟な芝居がかった身振りで、押し付けがましい傲慢な口調をもって話し始めた。
私達は、これから怪人たちの仲間になるため薬を飲まされ、強化手術を受けさせられると
言う。彼等に選ばれた栄誉を光栄に思えと怪人は笑った。
真っ平だった。
あまりの理不尽に驚き、震え、泣き出す人もいた。
働き蟻は小さな子供も、弱々しいお年寄りも、容赦なく構えたライフル銃で脅しつけ、よ
ろける人々を無言で見つめた。
冷たい恐怖と絶望感に胸が塞がれる。
無力な自分に血が滲むほど唇を噛み締めていた時、彼等はやってきた。
世界政府公認組織と噂のある、WATTM日本支部の面々だ。
黒いパワードスーツに身を包んだ彼らは、統制された動きの元に敵を鎮圧、私達市民を救
出した。
彼らの軍用車に乗せられ脱出した直後に起こった大爆発と炎上を目にして、私達は口々に
無事を喜んだ。
噂にはなっているものの、実際の奴等も、そして救出してくれた彼等も何だか現実感がな
く、何故そのようなものに自分のような人間が巻き込まれてしまったのだろうと、今更なが
らに震えが襲った。
悪の組織は《ギルティ》と呼ばれていた。
何故異形の怪人や働き蟻に身をやつし市民を襲うのか、何が目的なのか分かっていない。
そもそも、情報統制されたこの世の中では、本当に大切なことは報道されない。
だから真実はいつもネットの中にあった。
ネットの噂は玉石混淆で真偽入り乱れていたけど、真実は公にはならないので、私達はい
つもネットの中に情報を探していた。
《ギルティ》もWATTMもネットで知った。
最初はどうせ与太話だろうと誰もが思っていたが、そのうちブログに目撃情報がアップさ
れたり、WATTMの人たちを遠くから撮影した画像が出回るようになってから俄然ヒート
アップし、今ネット上では一番ホットな話題になっている。
その中でも一番の話題はWATTMのリーダーのことだ。
いつもヘルメットに隠されていて素顔は分からないが、助けられたと言う人の書き込みに
よると、動きが素早く破壊力が尋常ではない、武器も無しにあの怪人と単独で戦い勝利し
た、低い声が痺れる、などと言うミーハーなものまであった。
隊長想像図等もアップされており、絵師たちが腕を競っていたりする。
軍用車を先導するようにバイクで走る人影──これが『隊長』だろう。
私達のいる後部荷台と運転席とを遮る防弾仕様とおぼしきガラス、運転席、フロントガラ
スと何重にも隔てられているからよく見えないが、怪人たちを倒す際に見せた動きは目にも
止まらないスピードで、あっという間に醜悪な異形の怪物が倒れていたことからして間違い
ないと思う。
人々は興奮冷め遣らぬと言った様子で、互いに助けられた幸運について話している。
私も隣に座った人の良さそうなおばさんから話し掛けられたが、そんな気分ではなかった
ので生返事だけして前方を見詰めていた。
WATTMも《ギルティ》も現実だった。
その事実が妙に身にのし掛かっていた。
*
軍用車は船着き場に到着した。私達はこれからWATTMの船に乗せられ、横須賀の港まで
運んでもらえると言う。
『隊長』の説明を聞きながら、私はその低音を心地好いと思っていた。
正直、好きな声だ。
戦闘用フルフェイスのヘルメットにぴったりしたレザースーツを着た黒づくめの隊長は、
確かに顔は一切見えない。
どんな人なんだろう? 興味が沸く。
声フェチの性だ。
順番に船に乗り込む一番後ろに陣取り、人々に手を貸す『隊長』を見つめる。
彼の動きはとても滑らかで細やかな配慮が行き届いており、小さな子供やお年寄りへの当
て付けがましくない優しさには、その人柄が滲み出ていた。
最後に私の番になって手を握って貰った時、小声で「本当にありがとうございます」と感
謝の意を伝えた。
その瞬間、彼の呟きに耳を疑った。
「──深雪?」
船の中から手を伸ばした隊員に引き渡されながら私は振り返った。
私の下の名前を呼び捨てにする知り合いは一人しかいない。
「恭助?」
これが私達の再会。
*
港に着いた私達は『隊長』から安全上の理由での他言無用の旨を言い含められ、解散に
なった。
撤収作業を行う隊員の横で帰路に着く人々を見送っていた『隊長』──多分恭助──の
傍に行った。
「あなた、恭助、なの?」
「いえ──」
『隊長』──恭助は言い澱んだ。
その瞬間、確信に変わる。その不器用さは恭助しか有り得ない。
「人違いだと思います。どうか速やかなお引き取りを」
「恭助でしょ?」
事務的な口調の彼を無視して私は続けた。
「私──深雪だよ。恭助、覚えていてくれたんだね」
「いえ──人ち──」
私は背伸びして、無理矢理彼のヘルメットを取った。
私を見返す顔は、私の知る恭助の面影を残しているものの、成熟した大人の男性のもの
だった。
私の記憶にある恭助とは違い、顎がしっかりとしていて、口が大きい。あの少女と間違わ
れた繊細な容貌ではなく、端正な中にも甘さの残る、非常に男性らしい顔立ちだ。
しかし、彼だと断言できるものがあった。鼻の頭の傷痕だ。昔、癇癪を起こした私が彼を
引っ掻いて残った傷──。
瞬間、私は彼の胸に飛び込んでいた。
「恭助!」
頼りないけど優しくて、泣きたくなるほど優しい少年は私の初恋の人だった。
*
とても困った顔をした恭助は、割れ物に触るような手つきでそっと私を引き剥がした。
「送っていくからちょっと待って」と私だけに聞こえるように囁くと、隊員たちに私には分
からない暗号で指示を出した。
船から降ろした軍用車にまた乗って、隊員たちは去っていく。
私は恭助を見つめた。
「久しぶり、だね」
12の春に別れて以来だから、16年ぶり?
私の言葉に答えず、恭助は再びヘルメットを被り、バイクのシートから出したもうひとつ
のヘルメットを私に差し出しした。バイクに跨がり後ろを指す。
タンデムどころかバイクに触るのも初めての私は、恐る恐る彼の指示に従い後ろに腰を下
ろした。
「しっかり捕まっていて」
彼の言葉に従いそっと腰に手を回し、私はヘルメットをその背に凭れさせた。
「行くよ」
行き先を確かめるため二言三言言葉を交わした後、恭助は無言でバイクを進めた。
強い風とバイクのエンジン音に包まれながらも、どこか暖かいものを感じていた。
この暖かい空気感は昔も今も変わらない。
恭助には訊きたい事が一杯あった。
何故、WATTMになんているの?
今までどうしていたの?
──私のこと、どうして覚えていたの?
でも、訊いてしまうのが少し怖い。
私の知る恭助とはWATTMのような組織と全く相容れないタイプのはずなのに、何故今この
ようなことになっているのか。
真実が恐ろしかった。
信号待ちをしながら、ぽつりと呟くように恭助が言った。
「引っ越したんだね」
「うん、今マンションにいる」
「──結婚、したの?」
「ううん、独身。恭助は?」
答える前に信号が変わった。
またエンジン音が煩くなり、会話は続けられなくなった。
恭助の広い背中にすがり付きながら、年月がもたらした彼の成長に驚いていた。
昔はとにかく小柄だった。クラスの一番前。色白で目の大きい、可愛いと言う形容詞が
ぴったりの少年。
勝ち気で強引な私はいつも恭助を仕切って、良いことも悪いこともした。
叱られる時に正直に私のせいだと言えばいいのに、そういうことは一切無かった。
毎回イタズラをする私に引きずり回された、単なるとばっちりなのに、一緒に怒られてく
れた。
でも人を傷つけるようなことには断固と反対して、絶対に首を縦に振らない強さを持って
いた。弱虫なのに、私をからかう他の男子には勇敢に戦いに行った。(案の定ボロボロになっ
ていたけど)
私たちは、朝から晩までいつも一緒だった。それが当たり前だった。
そんな私達だったが、中学受験すると言う彼は塾に通うようになり、遊べなくなった。
そして、彼は地方の全寮制中高一貫校へ行ってしまった。
そんな世界があるとも知らなかった私は、突然の別れに泣きじゃくった。
私はいつも恭助を守り、恭助に頼られているつもりだった。でも実際は違った。
私には恭助が必要であり、恭助に守られ、恭助を頼っていたのだ。
その恭助がいなくなり、独りきりになった私は何も出来ずただただ泣きじゃくるしかな
かった。
ようやく自覚した幼く真剣な恋を伝える術が無いことが悲しかった。
現在の恭助は180近い長身に、ツナギの上からも分かる、肩幅の広いしっかりとした均整
の取れた身体をしている。
『隊長』として見せた驚異の身体能力を持ち、私好みの低音ヴォイス。
長めの黒い髪と、整った顔立ちの奥の、少し哀しげな瞳が印象に残る。
ネットに出回っていた想像図はどれも精悍な猛々しい顔立ちだったが、実物はあまりにも
違っていた。
こんな哀しげな澄んだ瞳の持ち主があんな怪人たちと戦っているのか──そう思うと、胸
の奥がちりりと痛んだ。
*
自宅マンションの前にバイクを止めた恭助は、私を下ろした後バイクに跨がったままヘル
メットを外した。
「元気そうで良かった」
頬を歪めて笑みを作った。
ああ、こんな表情は昔と変わらないなと思う。胸が締め付けられる。──熱い。
「判っていると思うけど、俺のことは──」
「誰にも言わない」
「ありがとう」
「ねえ、何でWATTMになんているの?」
「どうして、その名を?」
「知らないの? 今、ネットで話題だよ。あと、私は個人的に仕事の関係で耳にしたことも
ある。口コミで広がりつつあるよ」
「知らなかった──」
「詳しい話、訊きたい?」
このまま別れたくなかった私は、恭助を誘った。
「久しぶりに会ったんだし、お礼もしたい。コーヒーでもご馳走するから部屋に上がって
よ」
暫く逡巡を見せたが、恭助は意を決したか私の誘いに素直に頷いた。
この部屋に男性を上げたのは恭助が初めてだ。
ブラウン系を中心としたシンプルなインテリア。あまり女らしくない殺風景な部屋を恭助
はどう思うだろう? 少し気恥ずかしい。
「その辺に適当に座って」
ソファーを勧めて、私はキッチンに立った。
お湯を沸かし、ドリップをセット。買い置きのお菓子、何かあったっけ?
この部屋にあの恭助がいる。
その事実に私は妙に浮き足だち、なんだか落ち着かない。
恭助ってどんなものが好きだったっけ?
それより、ご飯でも作る? でも強引すぎて引かれないかな。
「甘いもの、大丈夫?」
「気にしないで。何か手伝うことある?」
振り返って声を掛けた私は、すぐ傍で声がしたのでどきっとした。
手持ちぶさたな恭助が、キッチンの入口に顔を覗かせていた。
レザースーツを半分脱いで、Tシャツ一枚になっている。
「あの──良かったら、何か食べていく? もう夕方だし」
私はそっと顔を見上げながら言った。
「いや、そんなに長くお邪魔する気はないし──」
「独りで食べても美味しくないんだ。遠慮しないで」
「でも──」
また、少し困ったような表情を見せる。
迷惑だったかな?
「ごめん、迷惑だよね。忙しいだろうし。それに彼女とか──奥さんとかに、誤解される
ね」
ついつい、言わなくてもいいことを。
何言ってるんだ、自分?
「彼女はいないよ──結婚もしていない…できない」
「え──?」
思わず恭助の顔を覗き込んだ私に、明らかに喋りすぎたと恭助は動揺した。
「──深雪、お湯沸いてる!」
恭助の声に慌てた私はコンロの方に振り返って──やかんにぶつかって落としてしまっ
た。
「きゃっ!」
柄にもなく女の子らしい悲鳴を上げた私は、恭助に抱きすくめられていた。
床に落ちたやかんの蓋が、カタカタと不安定に揺れている。
「あ──ありがとう」
「大丈夫? 怪我は?」
「平気」
あの時、やかんが落ち、熱湯が飛び散るのがスローモーションで見えた。
あのままなら私は大火傷を負っていた筈だ。
なのに、一瞬のうちに引き離されて助かった。
WATTM『隊長』の不思議な力──
「指、赤くなってる」
「え?」
恭助は優しく私の手を掴み、水道の蛇口に寄せた。
流水に晒され、どんどん手は冷えていく。なのに、頬は妙に熱い。
恭助の日向を思わせる体臭を感じ、それを好ましく感じる自分に気付く。
恭助の手の大きさに驚く。昔はあんなに小さかったのに。
「──もう、大丈夫だよ」
「いや、熱傷は甘く見ない方がいい。I度だから問題ないと思うけど、もう少し」
有無を言わせない恭助の言葉に、耳まで赤くなりながら私は頷いた。
真剣な表情の恭助を覗き見て、私は心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思った。
時間にしたら、ほんの2、3分。でも私には一時間にも感じた長い時を経て、恭助はよう
やく私の手を離した。
「あとは軟膏でも塗っておこう」
「平気だって。それより床拭くよ。ごめん、コーヒー淹れ直す」
私はドタバタと雑巾を準備した。
外では5時を告げるチャイム。やっぱり、ご飯を食べて貰いたいな。
素早く冷蔵庫のストックを頭に浮かべ、メニューを検討する。
結局半ば強引に私に言い含められて一緒に食卓を囲んだ私達は、食後にコーヒーを飲みな
がら例のブログや掲示板の書き込みを見ていた。
「今日のことも書き込まれてる」
私の言葉に恭助も身を乗り出した。
「参ったな──」
明らかに困惑顔。
「一般市民だから情報統制には限度がある。だが、これでは彼等も危険だ」
「うん──今日連れていかれた島についても書かれているよ」
「ああ──《ギルティ》の秘密に関わることが明かされている。彼等に危険がなければいい
んだけど」
苦悩の表情を浮かべ唸った恭助は、隊で検討すると言ってこれ等のページをプリントする
ことを頼んできた。
快く応じながら、プリンターを見つめる彼に近寄り、私は彼の頬を手で挟んだ。
「え?」
驚く恭助に口づけする。
「今日は本当にありがとう」
そう言って、もう一度軽くキス。
「二度も助けられた。ありがとう。そしてもう一度会えて嬉しかった」
恭助の顔を見つめる。
呆然とした恭助は──暫くして真っ赤になった。
「ごめん。でも、これ私の気持ち。恭助、好きだった。ずっと言いたかったのに、会えな
かった」
やっと言えた。私の初恋。16年ぶりの再会で。
もう何年もたつのに、忘れたくても忘れられなかった、私の幼い恋。
「今はもっと好き。あんまりにも格好良くなっちゃって恭助じゃないみたいだけど」
私の熱が伝染したような恭助は私の告白を静かに聞いていたけど、最後の部分に大きく動
揺した。
「たしかに俺は昔とは違う──頼む、俺をもう恭助とは呼ばないでくれ」
「どうして?」
何事か言おうと口を開きかけた恭助は苦しげに言葉を飲み込み、悲痛な面持ちで私を見返
すだけだった。
「もう行かなきゃ──深雪、ご馳走様。美味しかった。そして俺も会えて嬉しかった。俺も
ずっと──会いたかったから……」
最後の部分はほとんど消え入りそうで、漸く聞き取れたほどだったけど。
プリントし終わった紙を掴み、足早に玄関に向かう恭助を追う。
「待って! 恭助!!」
「深雪……俺のことはもう忘れて。恭助は死んだと思って」
編み上げの軍用半長靴(はんちょうか)を履き、スーツのファスナーを上げた
恭助は哀しげな笑顔で私を見つめた。
「俺が言うべきことじゃないけど──幸せになって」
笑顔が哀しくて仕方ない。
「何で? 何でそんなこと言うの? やっと会えたのに──恭助」
恭助の言いたいことが解らない。自然と涙が込み上げ、私は子供のようにしゃくりあげ
る。
恭助は困ったような笑顔を見せて──私の頭を撫でた。
昔のように──
「さようなら」
駄目! 行かないで。貴方はまだ私に何も言っていない。何も答えていない。
そんな泣きそうな笑顔で行かないで。
言葉は胸に溢れているのに、何も口には上らず、私はただただしゃくりあげるだけ。
貴方はやっぱり変わっていない。やっぱり、昔と同じ、優しくて、泣きたくなるほど優し
い人だった。
私は哀しみとそして怒りを込めて、彼の背に抱きついた。
驚いて振り向いた唇を強引に奪い──舌先で口をこじ開け、奥に差し込んだ。
暫く為すがままだった恭助は、次第に激しく──だが彼としては精一杯セーブしながら私
を抱き締め返した。
互いに舌を絡め合う。
躰中が溶け落ちそうなキスの後、恭助は私の瞳を見つめた。
私は生まれて初めて、恭助に恐怖した。
「深雪──!!」
彼の欲望に燃えた瞳を受け入れながら、私は全身で歓喜した。
*
「深雪──」
辛くて仕方がないって表情で、恭助は私を見つめていた。
泣きたくても泣けない恭助の代わりに私が泣く。
「泣かないで──恭助」
返事の代わりに首筋を舐められ、あ、と私は小さな声をあげた。
恭助の手は忙しなく私の躰のあちこちを触った。
その度に躰中に電流が走り、私は小刻みに震える。
私は何度も何度も恭助にキスをせがんだ。
恭助は貪るような切迫感でそれに応える。
熱い舌が口内を蹂躙し、離れる際には唾液が糸を引く。
チュニックをたくしあげ、ブラを剥き出しにし、それをずりあげてむしゃぶりつく。
「ああっ……!」
恭助の熱い舌が胸を這う。唇が乳輪を吸い上げ、その手は不器用に捏ねくり回す。
躰中の歓喜に翻弄された私は、もう何も考えられなくなっていた。
恭助の与える全ての刺激に酔いしれ、狂う。
「ふぁっ……ぁん……あっ……」
そんな私を見て、恭助も狂う──
「深雪……深雪──!」
玄関先だというのにそのまま睦み合っていた私達だったが、立ち上がった恭助に抱き抱え
られて寝室へと向かった。
そっと私を寝かせた恭助は慣れた様子でレザースーツを脱いだ。
下は半袖Tシャツとトランクス。
私も着崩れた服を脱ぐ。
チュニック、ジーンズ。下はキャミソールにブラとショーツ。
キャミソールも脱ごうとしたけど──急に恥ずかしくなって手が止まる。
「灯りを消していい?」
「深雪の躰──見たい……」
「でも、恥ずかしいよ」
「綺麗になったね」
恭助の賛辞に私は躰を熱くした。
「初めて見た時、君だって判らなかった──あまりにも綺麗になってて」
「そんな、そっちこそ──」
恭助の視線に晒され、私は自分がとても尊いものとして生まれ変わるような気がした。
彼の視線が眩しくて、眩しいからこそ恥ずかしい。
「ずっと、こうしたかった──中学で別れてからずっと想っていた」
「恭助──」
「お願いだから、君の全部を見せて──頼む」
恭助を見つめる。
哀しみを湛えた静かな瞳が切ない。
「大好きだよ──深雪」
「私も──」
もう、幾度目か判らないキスをした。
そっと、恭助に抱き締められる。
「もっと強く抱いて」
「こう?」
「あっ……もっと」
「色っぽい声だね」
恭助の声に笑いが混じる。
「今の俺は力の制御が難しいんだよ──難しいこと言わないで」
恭助の手が背中を這い回る。その度にぴくぴくと躰が跳ねる。
「あっ……」
恭助の舌が鎖骨を舐め、くすぐったさの奥に蕩けるような官能を感じて、私は一際高い嬌
声をあげた。
「ここ、感じるの?」
いたずらっぽい含み笑いに私は恭助の耳朶に向かって啼いた。
「いや…だめっ……ああっ……」
恭助は私の目を覗き込んで、また甘やかなキスをした。
「昔から深雪のイヤって言うのは、やってっておねだりなんだよな」
「嘘──!」
「俺が知らないとでも思っていたの?」
そう笑いながら、また鎖骨を舐めた。
「いやぁぁ……っ」
「そんなに気持ちいい?」
「馬鹿……」
「うん……」
「こらっ、馬鹿って言われて悦ぶな」
「うん……」
「折角会えたのに──16年ぶりなのに、素知らぬ顔で別れようとするな」
「ごめん」
「私だってずっと会いたかったんだから!」
「うん」
「中学の時だって──さよならも言わないで、遠くに行って」
「うん。でも、俺もさよならって言いたくなかったんだ」
軽く、額にキス。
「さよならって言ったら二度と会えない気がした。また会いたかったから、わざと言わな
かった」
「馬鹿──」
「ちゃんと会えた」
「うん……」
また、涙が溢れ出す。
「君も薄々気付いていると思うけど、今の俺は昔と違う──」
恭助の重い言葉に胸の奥が痛い。
「詳しくは言えないけど、今の俺の躰は普通の躰じゃない──」
「気付いてた」
「俺の精液を君に一滴でも触れさせる訳には行かない」
「え?」
「ここまでしておいて──だけど、最後まで出来ないけど、それでもいい?」
悲痛な──あまりにも悲痛な恭助の告白に私は言葉も無かった。
原因は推察できる。
彼の超人的身体能力のせいだろう。
何かの原因で恭助は超人へと肉体を変えた。
子供を作る危険性を考えたのか、それとも彼の精子が与える危険性が存在しているの
か──
「まだ未解明な部分が多すぎるんだ。受精能力があるのかどうかも判っていないが、相手に
与える危険性もはっきりしない」
恭助は私の長い髪を指で鋤いた。
「カウパー腺液だけでもどれだけの力があるのか判らない──コンドームも万全ではない
し」
恭助は辛そうに微笑んだ。
「君が欲しい──全部欲しい。でも、最後だけは出来ない──こんな勝手なこと言って、許
して貰える?」
「馬鹿──!」
「ごめん」
「いいに決まってるでしょ? だって私も恭助の全部が欲しい。セックスしたくても出来な
い、そんな貴方も恭助なんだもん。全部含めて好きなんだから仕方ないじゃない」
「うん……」
「大好き。恭助」
「ありがとう──深雪」
馬鹿。本当に馬鹿。
だったらなんで、もっと早く会いに来てくれなかったの?
綺麗な瞳を細めて笑う恭助の頬に口づけた。
「唾液や汗は大丈夫なの?」
恭助がキャミソールを脱がすのを手伝いながら訊いた。
「食器の共有の問題があったから、唾液は調べた。あと、風呂の問題もあるから、汗や垢の
分泌物も。血液も、少量ならば問題ない。精液やカウパー腺液は、俺が我慢すればいいだけ
の話だから、時間もなかったし研究出来なかったんだよ」
「まさか自分で調べたの?」
「うん──俺、内科の研究医だったんだ」
「私、貴方の力になれるかもしれない──今、A製薬で薬品の研究をしているの」
「ありがとう、嬉しいよ」
恭助は初めて、本当に嬉しそうに笑った。
そうだ。私はこの笑顔が大好きだったんだ。
恭助のTシャツを脱がそうと、手に掛けた時、ピンと大きく張っているトランクスの中央
が目に入った。
この奥に、彼のものがある。
恥ずかしさと哀しさに、私は目を反らした。
恭助の躰を見つめる。
体毛の薄い滑らかな躰。しっかりとしているが、思っていたより華奢だ。
筋肉の付き方として考えれば、ボディービルダーやプロレスラーのようなそれではなく、
空手家や中国拳法使いのような細くしなやかな体躯だ。
それでもくっきりと割れた腹筋と下方に濃くなっている体毛が──そそる。
恭助が手を伸ばし、細やかな動きで──引きちぎらないよう、とても注意しているのだろ
う──ブラのホックを外す。
ぷち、と音がしてホックが外され、私は慌てて胸を隠した。
「見せてよ」
「や……」
「約束したよ」
「やっぱり、電気消して」
「駄目」
胸を隠した私の手は容易に外され、彼の視線に晒される。
「基準が判らないんだけど──大きい?」
「もう! そんなこと言わないでよ!!」
「感動する」
「え?」
「俺、君の躰見たのって多分小3の時以来だし」
「私だってそうだよ」
「凄く綺麗だ……」
やわやわと揉みあげる。
「あっ……ふぁん……っ…」
「深雪──」
恭助はまた胸を舐めた。
舌のもたらす甘い疼きは下半身の奥──残すはあと一枚の小さな布切れの奥で切なく疼い
ていた。
溢れる蜜は太股まで濡らし、伝っていく感覚はそれだけで愛撫のように感じられた。
指先でコリコリと撫で上げれば、つんと尖って、まるで彼の舌を欲して喘いでいるかのよ
うだ。
恭助にのし掛かられて胸を愛撫された私は、彼の髪に手を入れそれを弄んだ。
徐々にそっと指先を落とす。
なだらかな背を伝い、腰元まで。
でも指は彼のトランクスに阻まれる。
彼は性急に私のショーツを取り去った。
今日は勝負下着でもなんでもない平凡なものなのが、ちょっと悔しい。
もう、自分でもとろとろなのが判るそこに、恭助は指先を差し込んだ。
入り口をくちゅくちゅ音を立てながら弄る。
快感のポテンシャルが上昇し、恭助の背に乗せた指に力を入れた。
「ああああああぁ!!」
「深雪──!」
「あっ……あっ……あっ……」
喘ぐ私に口づける。
中をなぶる指と口をなぶる舌、二つの快感に呑まれ、翻弄される。
親指がもう一つの快楽を呼び覚ます。
入口に顔出した小さな突起は、痛いほどの快感をもたらした。
「あんっ……あっ…恭助、恭助……恭助!」
「深雪──!」
大好きな人が私を呼ぶ。
あまりにも気持ち好くて死んじゃいそう。
「みゆ……イって」
懐かしい幼稚園時代の呼び方で恭助は私をいざなった。
「────っ!!!」
*
荒い息を吐き、調わぬ息のまま恭助とキスをする。
私だけ──という不満が残る。
でも彼の精液に触れずに彼を導く方法は無いのか。
私はあるものを思い出し、彼のトランクスに手を掛けた。
「みゆ……駄目だよ。さっき話しただろ?」
「うん、直接触らなければいいんでしょ?」
「?」
「恭助の精液を体内に入れず、貴方の手伝いをする方法──ちょっと待ってて」
私はベッドから立ち上がり、机の中をごそごそ探した。
あ、あった。
「これ。コンドーム。どうして持っているのかは、大人の女のタシナミです。解る?」
「────」
「そこ! 細かく詮索しない! 私はご存知の通り、処女ではありませんから──ごめん
──こういうものも持っていたりする訳です。でも言い訳すると、現在はフリーです。男性
経験豊富って訳でもないからね。今は貴方だけです。了解?」
「うん」
「前置きが長くなりました。で、提案。貴方のものに貴方がこれを被せ、私が愛する。こう
いうのは嫌?」
「いや……じゃない」
「サービスとして、貴方に私の躰を自由に触らせてあげます。如何?」
「如何って──もう少し情緒のある誘い方って出来ないの? そんなえっちな格好して」
「だって──」
「だってじゃないよ。俺に他の男のこと話して、嫉妬させたいの?」
「そんなつもりじゃ──」
「そりゃ、お互い28で初恋を貫き通してるとは思わないよ。君、散々中でも感じていた
し。でも、ああもあからさまに言われると傷付く」
「じゃ言わせて頂きますが、貴方はどうなの?」
「俺?」
「うん。童貞──?」
「ごめん──」
「相手は?」
「留学時代のガールフレンドです」
「留学してたんだ。向こうの人? じゃ、私のことずっとって嘘?」
「それは──嘘、じゃない」
「私も嘘じゃない。お互い、そういうこと、なんだよ」
「そうだね──」
「初めてはあげられなかったけど──私の恋心はずっと恭助だけのものだけど、それでは駄目?」
「駄目じゃないけど、嫉妬する──くそっ、アメリカなんか行くんじゃなかった。此方の大
学に入って君に会いに行って、さっさと告白しとけばよかった」
「ずっと、向こうに?」
「ああ──WATTMに入るまでずっと。向こうで医者になった」
「そうだったんだ──」
恭助の過去が一部判った。
アメリカで──何かあったんだ。
*
赤黒く屹立したものを私は愛おしく見つめた。
口で舌でその昂りをより高めたいところだけど、ぐっと我慢する。
恭助がそれを着けているところをじっと見ていたら照れ臭そうに「見るなよ」と言った。
でも見ちゃうけど。
電気消してくれなかった恨みだ。
装着完了した恭助は苦笑した。
「情けねぇ、俺」
「そう?」と言いながら、そっと握る。
さっきイかせてくれたお礼をしなくちゃね?
性豪──には程遠いし、実はまあ相手は今まで2人だけなんだけど、それでも今までそれ
なりに体験して、でも本当はずっと忘れられなかった大事な人に、私の想いを知って貰いた
いから。
薄いゴム越しにその熱さが伝わる。
ごく、軽く扱いてみる。
わっ……あれで、半勃ち? どんどん大きくなる。
えっと──これ、もしも恭助の躰が正常でも、私、無理かも。
私の性体験が少なすぎるせいかもしれないけど──ちょっと、このサイズは無理。
でも、そんなことはとても言えず、私はそっと袋の方にも手を伸ばしながら愛撫を続け
る。
恭助は長い睫毛を伏せ、眉を寄せている。
でも手はそっと私に伸ばして、乳を揉んでるけど。
「どう?」
自分で言い始めたことなのに、妙に恥ずかしくて、声が震えていた。
「ん──気持ちいい……もっと力入れていいよ」
「こう?」
「あぁ……」
大好きな低音が妙に艶っぽくて、私の方が興奮する。
「深雪は、胸とここ──どっちが好き?」
「あぁっ……」
「こっちか。それじゃ、中と…」
「ひゃぁんっ……」
「こっちは……?」
「ぁぁあんっ」
「どっちも気持ちよくなっちゃったら判らないよ」
「だって……」
「舐めていい?」
「ぃやぁっ…………」
まるでシックスナインのように恭助は私の中に舌を差し込み、私は彼を扱く。
彼がわざと音をたてて舐めていることに気付き、私は躰を赤らめる。
酷い──でも大好き。
クリトリスを吸い上げながら、ヴァキナを指で探る。
ああ──恭助の指はなんで私の弱点を知っているんだろ?
指を増やされ奥を突かれ、舌先で突起をなぶられる。
甘い嬌声が切羽詰まって、獣じみてくる。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、恭…助……!!
「みゆ……俺、もうイきそう……」
「うん……恭助……」
「あ──」
「恭助……恭助……」
「あっ、みゆっ!!」
「きょう、すけ……」
「うっ……ああっ!」
射精の瞬間、私は恭助に手を掴まれて離され、彼はゴムの中に独りで吐き出した。
それでも絶頂の余韻に浸る私は、彼の背に抱き付いた。
この歪んだ愛の形は切なかったけど──それなりに満足の行く形として結実した。
避妊具と一緒に持ってきていたティッシュに始末を終え、彼はそっと私を抱き締めた。
「ありがとう──」
セックスの後、お礼を言われたのは生まれて初めてだ。
*
シャワーを浴びた恭助はまた元の黒づくめに戻った。
最後にもう一度、キスを交わす。
「行くの?」
「ああ──」
恭助はまた、哀しみを背負った戦士の顔に戻った。
『行かないで』と言いたかった。
『また会える?』と訊きたかった。
でもそんな言葉は全部飲み込む。
だから──
「死なないでね、恭助」とだけ言った。
恭助は哀しげに笑う。
『また来て』
『また会いたい』
「さよならは言わないよ」
「うん」
握った手を離したくない。
「恭助──」
「ん?」
『アイシテル』
私は精一杯の笑顔を浮かべる。
「会えてよかった。ありがとう」
全ての支度を終えた恭助は、振り返って私を抱き締める。
こんな時なのに、羽毛のような優しい抱擁。
「俺も、さよならは言わない」
「うん」
「何も約束できないけど──」
「解ってる」
「そうか──」
「そうだよ」
「俺の連絡先は教えられないけど、みゆの携帯教えて」
「判った。名刺渡す──」
その瞬間、手を離してしまったことに気が付いた。
「深雪──行ってくる」
その瞬間、恭助は昔からの私だけが知ってる笑顔で出掛けていった。
「結局、名刺持っていかなかったじゃない。馬鹿──」
恭助のいなくなった玄関に呟く。
私は知っている。例え、恭助は名刺を持っていったとしても、連絡して来ないだろうと。
いつかまた会えるのだろうか?
今度は会った時、恭助はどんな男性になっているんだろう?
また会いたい……また会いたい……また会いたい……また会いたい……
心の中はさざ波のように同じ言葉を繰り返していた。
すみません、長々と失礼しました。
以上になります。
ドカッと2編ありがとうございます。
投下できる状態になるまで、お待たせしてすみません。
>bet!
賭け以前に、おまいら離れたくないんだろ! とニヤニヤしながら読みました。
>「子供が父親になるみたいでイヤだな」
ワロタw
>Original Sin
そうか、できないのか……隊長、苦しいなあ。
深雪タソ、がんばって研究して、早く安全性を確認するんだ。
というか、隊長――ッ! かむばっく。
お時間ありましたら、続編を是非に。
個人的結論、ゴムはあってもなくても萌えでしたw
めちゃGJ!!
>>654 GJ!どちらとも堪能させてもらいました〜。
betの2人のラブラブなエロも大好きですが、個人的に恭助と深雪の切ない関係が萌えました。
お待たせしてしまったのに、投下ありがとうございます!
ホントさっさとSS紹介禁止にしちゃって変な反論なんかしないで即決しときゃ
待たせることもなかったのにね…
選民思想してた連中は反省してほしい
ぶっちゃけ大事な話してんのに
投下できなーいうpろだあげましたー
KYすぎてうざかった
このスレにゃお似合いの職人だがな
自給自足して二度と他スレに迷惑かけんなよ最下層ビッチども
GJ!深雪頑張れ!
幸せになれたらよいなぁ…
2編もありがとうございました
隊長みたくなってなくても、初恋の人と再会ってイロイロ複雑だよね
前もって言っておきますね。SS感想を止めるつもりないです。もちろん議論に戻るつもりでもないですから657以外はスルーして感想その他書いてくださいね。
>>657 いえいえ、きっと即決しちゃってたら無理やり決められたってシコリが残ってしまったかなって思いますよ。
周りからみたら何やってんだって感じでも、反論を自由にできないとダメじゃないかなこういう時。
私は同じ意見ではなかったけど、「変な」反論とは感じませんでしたよ。正しいことを押し付けるのではなく、言いたいことを自由に言ってすり合わせていく方がいいかなと思います。例えゴールが同じであったとしても。
まずは、Good Job!!
一回目の某スレ投下を偶然読んでて、
『再会』に対してのGJは文字通り2回目なんですけどね。
まさか、おな感炎上の余波を受けてた作家さんとは露知らず。
◆q5zSSkwO.2さん、本当にお手数かけました m(__)m
板自体、久々に来て、
おな感スレの議論等々、スレ一個分ぐらいのレス
一気にROMしてきて、
続けて2編読ませてもらって、
なんか、しみじみ読みながら泣けてきました。
GJです。ありがとうございます。
炎上余波ねえ…
だめだ住人も職人も全然反省してねーわここ
>>660 シコリも何も
それまでスレにいたSS紹介禁止派の連中には反論すら自由にさせなかったくせに
何きれいごと言ってんの?
周りからみたら何やってんだって反論はどう足掻いても何やってんだなモンでしかないよ
ここで出た「反論」ちゃんと読んだか?反論と呼べるものなんてほとんどなかっただろ
ふて腐れて煽ってる連中ばっかり
しまいにはいもしないゼミの連中に見せるだとよ情けねえ
正しいことを押し付けられた?なにその矛盾した言葉
ツッコミどころ満載でもなんとなく自分がきれいごと言えたと思えれば何でもいいんだな
>>660 つうか、せっかく決まって収まってたのにまだ火をつけたいのか?
それこそレスの無駄でしかないことにいい加減気付けクソ野郎
それか回線切って首吊って死ね
それだけでこの板への弊害が少しとはいえ減るから
感想を止める気がなくても便乗したり反論したりで結局議論は避けられない
そんなこともわからないようなら一生ROMってろクソ野郎
はいはい。
■掲示板に戻る■ って所からエロパロ板トップに行って、
「このスレッドの趣旨」から最後の行までちゃんと読んでね。
細分化されてる2chの板では主目的以外の行動・発言は控えめに。
あと、私ら店子なんで大家さんの意見は尊重しないと。大人なんだし。
スルー検定実施中
スルー検定より萌検定したいんだぜ
上でスーツについて語られてたけど、自分は着物姿が好きだ
渋め色の着物を崩さずキチッと着てる男性や着付けできる男性に萌える
女の子の着物姿も好きだけど、着物姿は女性より男性に色気を感じてしまうw
スルーって荒らしには有効だけど
問題あるのにそれ隠す為のスルーって逆効果だよな
今職人煽られてるのはそういう空気作ってるお前らのせい
何でここまで問題悪化させたのかまだ認める気ないか
そんなこともわからないようなら一生ROMってろクソ野郎
ちゃんと読んでね
行動・発言は控えめに
大人なんだし
全部自分のことだろ…としか言いようがないスレ
だいたい新スレに入ってからずっとこんな不穏調子なのに
他スレで関連SS落として迷惑かけるゴミカス職人に
他スレからきました申告ビチグソビッチ多数
落としたい〜うpろだあげる〜と自衛もできないだだこね職人
良作ならまだしもSS自体キモ男が踊るだけのおばあちゃんオナニー作品
文句言われてもしょうがねーだろバーカ
もう職人さん誰も来てくれないな
なんか最近荒れてるスレ多いなぁ
投下してくれた職人にここまで暴言吐ける住人って……
ありえないわ、最悪
てゆーか、「もうこうしましょう」って決まったはずなのに、
なんの問題が放置されてるの?
他スレからこのガヤガヤしてるの見学に来たひとはもう書き込まなくて良いんじゃない?
たまに意味わからない書き込みあるよね。
>>673 住人じゃないよ
それくらい書き手さんも分かっているはず
スレ潰しの常連が板に生息しているから下手するとそいつかも
つうかもうこのスレの存在が板の恥さらしみたいなもんじゃないの?
紹介どうこうだのでここまで揉めるスレ初めて見たわ
みんなまとめて死んじまえカス共
恥さらしなんてもんじゃないな
その荒らしが暴れる下地作ってるのは結局スレ住人だろうに
…ツンデレがいっぱい…w
女が読むツンデレってどうなんだろ?
私は可愛い女の子も好きだからツンデレに萌えるけど、スレとしては
可愛い女の子に萌えるのは違うような気がする。
ツンデレ男子に萌えるSSならいいのか?
スレの趣旨を考えると、男描写に力を置くべきなか、それとも女の子の心理描写に
力を置くべきか、そんなこと気にせず萌えに走ればいいのか。
普段男性向けで可愛い女の子萌え〜で読んでいるけど、このスレのこと時々よく分からなくなる。
投下されたものは全て楽しく美味しく戴いているけど、
このスレの萌えポイントって分かりづらいな。
>>633 遅くなったけどGJ!
かわええ〜。
戦隊モノは苦手だけど『Original Sin』もよかった。
>>633 同じく、遅くなったけどGJ!
久しぶりに来たら長編2編もあって嬉しかったよ。
読みごたえのあるSSでした。
ところで377氏ってもう引退したのかな…大好きだったのでさびしいな。
どこかでオリジナルのサイトでもやっててくれてたらいいんだけど。
684 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 11:23:35 ID:LLvBYuTD
腐れマソコの糞スレage
ただ長いだけの典型的な駄SS乙
>>677 お前は表現方法をもう少し考えろ
そんなレスの仕方しかできないならいくら正論吐いてても煽りにしか見えない
正論なんだw
感情論が混じってはいるが言いたいことはよくわかる
ただ、あれはもはやマナー違反だろう
明らかにクズが沸いてるスレなわけだが、あんな言い方ではさらにクズを呼ぶ発言でしかない
ていうか
>>677はガキか?
それともただストレス発散か何かで暴言吐きたくて来てるのか?
悪いが主張はともかく発言が喧嘩腰である以上お前も荒らしにしか見えんよ
職人中傷する奴の肩なんざ死んでも持つつもりないが
ここの人達もレス少し気をつけようよ…
非難レスついた後に…ツンデレ…とかさあ
冷静装って煽ってるようにしか見えないし
>>687もそれ喧嘩腰じゃないつもりなの?
自分が非難してる喧嘩腰並にタチ悪いの自覚しなって
このスレに書き込んでいる688は「ここの人達」ではないの?
以前ここに書いていた職人という可能性があるから
ことはそう単純ではないし批判もできないなあ
もう面倒だしこのスレ潰せば?
どいつもこいつもうぜぇよ
>>689みたいなどうでもいいツッコミしか入れられない時点で終わってるよな……
>>633 もうこれ見てもらえないかもしれないが…GJです!
やっと戻ってきたら、二転三転すごい展開になってて、レスの量ハンパないし追い付くのにアップアップだよ。
ちょっと前に原則は決まって、投下を待とうねってことでいいんだよね?時々波は押し寄せてるけどさ。
煽っているの数人だから住人も落ち着いて欲しい。
1ビッチだのクソだの言ってるの
2もう職人来ないよ
3その他
1と2はずっとここに粘着している。そして毎回同じ調子。
反対意見ないから投下待ちなのは同じなのだから、それでいいんじゃないかな。
反論ある場合は、煽りに脊髄反射ではなく、具体的にテンプレ案を訂正のこと。
それでも、時間がたっても書き手にGJや乙を送る読み手がいるのって、
いいスレだと思う。
普段もっと殺伐としていたり、過疎っているとこに生息してるんで、
余計にそう思う。
書き手さんたちが戻って来てくれるのを信じて待ちたいです。
長文ごめん。
話に水を差すようだが、ある程度GJが付いてる場合、
数日経って雑談切り裂いて時間差GJする行為は
本人乙信者乙の烙印押されるスレもあるのでわざとしない人もいるよ
殺伐スレとか過疎スレより何倍もタチ悪いスレだからこんなになったのでは……
間違ってもいいスレなんて思えない
>>694 同意。GJの書き込みに至るまで細かくしきたり作るなんて、
いままでのスレじゃありえなかったよね。
てか、他のスレはほかのスレ、このスレはこのスレじゃないの?
他のスレはこうだから!って変じゃない?
今ここって、川原泉スレが潰された時のような雰囲気だわ。
他スレはほかのスレ、このスレはこのスレって言ったその次に
川原スレとか自分に都合のいい他スレの話は持ち出すんだよね
ほんと何なんだろこのスレ
つーか川原スレは潰されたけどこのスレは単なる自業自得でしょ
川原スレに失礼だ
無関係のスレをいちいち引き合いに出すよね……いつも
失礼だから止めて
前にも書き込んだ気がするけど、何故かメモに残っていたので換気に戯言失礼w
女の子が感じやすいシチュはこうだとおもう
・いつもは冷たい相手がナニかをきっかけに情熱的に攻めてくる
・いつもは優しい相手がナニかをきっかけに攻撃的に攻めてくる
・いつもは異性と見なしてなかった相手がナニかをきっかけに情熱的に攻めてくる
・まさか自分を相手にしてくれるとは思わなかった憧れの相手に手を出される
そんな萌えばかり考えてしまう…
だからわざわざ換気とか言わなくていいから
>>683 懐かしいね、377氏。私もまた377氏の作品が読みたいよ。
こんな状態で来てくれるわけもないけど。
また回顧?
また煽り?
706 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 19:27:10 ID:Hv/tK0ov
>>701 なるほど。言われてみればどれも萌えるシチュだね。
個人的に冷たい相手が…が一番好みかな。
また投下させて下さい。
10レス。NGワードはこちらのトリップで。
前回、ご感想をいただき本当にありがとうございました。
ご迷惑をお掛けしたこと、申し訳ありませんでした。
『Original Sin』の続編ですが、1本書けているのですが、エロなしの
繋ぎパートなので、もう少し書き足すか構成を考え直してまた伺えたらと
考えています。
スレの今までの傾向とは違うお話だったので、反応が見えず不安だったのですが、
好意的なレスが多かったこと、とても嬉しかったです。
私は、がちがちになって震えてた。
心臓はバクバク乱れ打ってるし、顔は真っ赤で妙に火照る。
なのに頭だけは冴えていて、半ばパニクりながらも冷静に分析していたりする。
なんでこんな性格してんだろ、私?
これから現れるだろうあの人と戦うことにどこかわくわくしている自分がいる。
あの人は今日、私の“旦那様”になった。
年は30。ベンチャー企業の社長をしている。
背が高く、黒縁の四角い眼鏡を掛けて、顔はちょっとかっこいい。
でもイケメンかと訊かれたら、ノーと答えると思う。
何故って眼が怖いから。
なんか人を虫ケラか何かのように見る。
赤い血が通っているとは思えない。緑の血が流れてるって言われても納得しそう。
彼は私の許嫁で、今日初めて会って私達は結婚した。
いつの時代の話だよ?と思う。
しかも我が家は父が会社を倒産させて借金まみれ。夜逃げか一家心中の択一状態で、何の旨みもな
いはずだ。
それは、去年死んだじいちゃんが勝手に結んだ約束だった。
一家離散の危機におろおろしていたある日、我が家に許嫁の代理人と名乗る人物から突然の電話が
あった。
じいちゃんが結んだ約束で、私を嫁に貰い受けたいと。
我が家の人間は誰一人そんなこと知らなかったし、最初は何かの詐欺じゃないかと疑ったぐらいだ。
でも、じいちゃんの実印を押した契約書が存在し、相手は乗り気だった。
しかも、恐る恐る相手方に乗り込んだ両親は、許嫁という人物の人柄に感動し、すっかり丸め込ま
れ、勝手に日取りまで決めて来た。
こっちは会ったこともないっつーのにだ。
私は相原美琴──いや、今日から狩谷美琴になった、16歳。
親の借金のために身売りしたも同然の、女子高生だ。
* * *
私には他に道はなかった。
夜逃げも心中もごめんだったから、彼が借金を肩代わりしてくれると言うのを断ることなどできな
い。
でも、なんでオジサンが16のコドモと結婚したがるんだろ?
ロリコンだと言うならまだ分かる。いや分かりたくないけど、分かる。
でも本人に会ったらそれはないとはっきり分かった。
だってあの人、私に興味ない。
全くの無表情、無反応。
教会で初めて顔を合わせた私に軽く黙礼しただけだった。
その後は儀礼的に進めただけ。
誓いのキスの瞬間だけ一瞬触れたが(くそう! あれが私のファーストキスなんだ!!)その後は
形だけの婚姻を演じていた。
ぐすん、なんか思い出してたら涙が出てきた。
私なんかじゃなくたって、あの人なら彼女ぐらい選り取りみどりだろう。
結婚は形だけで、実は愛人が5人いるって言われてもびっくりしない。
あの若さで今の地位。バカ父の借金七千万をあっさり一括返済できる経済力。
見た目だって、眼の怖さを除けばかっこいいんだし、絶対もてる。
何を好き好んで私なんだ、と。
分かんない。だからこそ、訊いてみたい。
あなた、何を考えてるの?って。
* * *
バタン、とベッドルームの扉が開く音がする。
あの人──狩谷衛だ。
その姿を見ただけで膝が震える。
しっかりしろ、私!
キングサイズのダブルベッドの上で固くなってる私を一瞥した。
「まだ寝ていなかったのか」
なんて答えたらいいのか分からず、私は無言で狩谷衛を見返した。
狩谷衛は軽く溜め息をつき、サイドボードからブランデーらしきボトルとグラスを取り出して液体
を注いだ。
「お前も飲むか?」
「未成年ですから」
そう応えると、軽く肩を竦めた。
腕に掛けた黒のタキシードのジャケットを無造作にソファーに放り投げ、身を投げ出すようにして
座った。乱暴に蝶ネクタイを外しワイシャツのボタンをいくつか外してから、琥珀色の液体に口をつ
ける。
少し酔っているのか目の下が赤い。
そのことに気付いた瞬間、この人にも血が通っているのだと思った。
私は花嫁だからと、立食パーティーも早々に退出させられ、ドレスを脱いで部屋に戻って来ていた
が、狩谷衛は如才なく立ち動き、財界のなんたらとか政界のなんたらとかと話していた。
そこは別世界だった。
元華族だとかで、お屋敷は大きいし、ホールでの立食パーティーも見たことない豪華さだった。
これがこれから私の生息する世界なのかと思うと──少し武者震いした。
面白そうだった。学校の勉強の何倍も。
無言の狩谷衛に痺れを切らした私は、とうとう口を開いた。
「なんで私なんかと結婚したんですか?」
狩谷衛は不快そうに眉を潜めたが、嘆息し落ちかかっていた髪を後ろに撫で付けた。
「答えなくては駄目か?」
「気になります」
「お前はどうなんだ」
「私は──仕方ありません。覚悟していますから」
「覚悟──?」
そう鸚鵡返しに聞き返し、何を思ったのか声を殺して笑い始めた。
カッと頬に血が上った。
「何が可笑しいんですか!」
笑いながら狩谷衛はゆらりと立ち上がった。
「お前の覚悟とは何か」
強い視線で私を見た。
酷薄な瞳ではなく、パーティー会場での笑みを形づくった冷たい瞳でもなく。
それは──勝負師の瞳。
剣道で面越しに殺気を放ち竹刀を交わす、あの一瞬に似ていた。
私は静かに笑う。
「逃げない覚悟。そして戦う覚悟」
「ほう」
初めて。狩谷衛は私に興味を持ったらしい。
私も、胸の奥に火が点る。
「何と戦う?」
「──運命。不本意ながらもあなたと婚姻を結び、今ここにいます。自分の意思とは関係なく翻弄す
る、私の運命と戦いたい」
「それは俺とも戦うということか?」
「あるいは──出来たら共闘出来たら嬉しいですが」
「共闘ね──お前は何ができるんだ?」
その言葉に反論出来なかった。
私は子供だ。まだ義務教育が終わったばかりで、ビジネスのことも、人との関わりも、何もかも知
らない。
「まだ──何もできません」
悔しい。どうして、私はまだ16なんだろう?
今まで、勉強してきたあらゆることも、学歴も、女としてすら中途半端。
せめて大学を卒業していたら違っていたのだろうか?
この身の小ささに歯軋りする。
そんな私の様子を狩谷衛は面白そうに見つめていた。
その視線に気付き、私は頬を赤らめた。
顔を反らしたかったが、彼の視線に縫い付けられて動かすことができない。
「我が奥方は面白い人らしい。気に入ったよ」
端麗な顔に僅かに笑みを滲ませる。
「お前の覚悟を見せて貰おう」
グラスを置くと、私の元へ近づいてきた。
「名前は?」
私の名前も覚えていなかったのか?
「美琴」
「美琴──か。俺は衛だ」
それぐらい知っている。
衛は、私の顎に手を掛け上を向かせた。
切れるような顔に面白がっている色が浮かんでいた。
負けたくない──!
そう思って見返すと、顔が近づき、私の唇に唇が重なった。
ちろり、と生暖かい舌が私の唇を舐める。
「キスも知らないのか?」
「知りません」
「目を閉じるんだよ」
「何故?」
「互いの嘘を見ないように──見せないように」
その言葉に従い、私はそっと目を閉じ衛に強く抱き締められた。
おずおずと手を背に回して──自分の心臓の音と相手の心臓の音を聞いた。
***
初めての大人のキスは苦かった。
酒と煙草が混じった味──。
薄く開いていた私の唇の隙間からぬらりと舌が入り込んで、私のそれを救い上げた。
あっと思った時には口内を思う様蹂躙されていた。
悔しくてこちらからも舌を差し込めば、からかうように舌先でくすぐる。
緊張して、身体が痛い。どうしていいのか分からない。
一瞬、唇が離れたので、そっと目を開ければ、からかうような笑みを浮かべた顔があった。
「子供だな」
「──子供です」
「まあいい……」
何がいいのか分からないが、また衛は私に軽く口付けた。
「力を抜け。あと、息を忘れていたら倒れるぞ」
指摘されるまで、私がキスの最中に呼吸を止めていたことすら気付かなかった。
心臓の音が煩い。
「キスも初めてなんだな」
「すみません」
「今時の高校生はもっと乱れていると思っていたよ」
「それは誉められているんでしょうか? それとも貶されているのでしょうか」
「勿論誉めている。貞淑な奥様だと」
「私のような子供では──あなたの役には立てませんか? その……性的な意味で」
「どうかな」
衛は耳許に囁いた。
「脱がしてみれば判る」
その、生々しい言葉に、全身が熱を持つ。
顔中にキスを落とされ、私はくすぐったさと、そして初めて感じる感覚に震えた。
耳から首筋にそれが移った時、下腹部がキュッと疼いた。
私はその感覚に驚き、自分じゃないみたいな掠れた声をあげていた。
「敏感だな……楽しみだよ」
また、からかうようなことを言う。
キッと睨むと、口の端に笑みを浮かべて鎖骨にキスを落とし、ちゅっと吸い上げた。
「ひゃぁ……あんっ」
誰の声? 恥ずかしい。
しかもそんな私の反応を衛は面白そうに見つめている。
悔しくて反撃したいのに、為すがままだ。
「怖いか?」
よく、分からない。
そもそも、初めて会った好きでもない相手と──その、アレをするなんて非常時に、自分の気持ち
なんて冷静に分析などできない。
「大丈夫です」
やっとのことで紡ぎ出した言葉はあまりにも陳腐で、私は自分の語彙の無さに失望した。
「止めるなら今のうちだぞ」
何を、だろう?
結婚? それともこの性行為について?
「止めなくていいです」
「そうか?」
また、からかうような口調で言ったかと思うと、おもむろに胸を触ってきた。
「────ッ!!」
不快ではなかったが、ぞわりと異質な感覚に鳥肌が立った。
柔らかく、そっとこねくりまわすように触る手付きのいやらしさに、また全身に熱が広がる。
私、風邪でもひいたんだろうか?
さっきからどんどん息が荒くなるし、胸の奥が痛いし。顔が熱くて仕方ない。
「思ったほど子供じゃないと見える。気持ち好いのか?」
「……んっ、あ、わ…分からない……っ」
やだ。こんな声、私のものじゃない。
相手を誘うかのような淫らな声。まるで(見たことないけど)AVか何かのようだ。
やだ。やだ。なんで?
「自分で脱ぐか? それとも俺が脱がせるか?」
どちらも嫌だと言いたかった。
でも、私から止めるとだけは言いたくなかった。
なけなしの矜持のためにも。
「自分で脱ぎます──」
まるで蛇の生殺しのように脱がされ辱しめられるのはごめんだ。
私は衛から身体を離し、ベッドから降りた。
部屋着として用意されていた服のリボンを解く。
「もっと暗くして貰えませんか?」
「何故?」
射竦めるような視線。
恥ずかしいからだよ!
でもそんなこと衛には言えないから私は溜め息をついた。
「わかりました。もう──いいです」
彼の視線に晒されたまま、一枚一枚脱いでいく。
ブラを外すときは一瞬手が止まったが──それでも自分で取り去った。
最後にショーツを脱ぎ捨て、私は生まれたままの姿になった。
衛も脱ぎ始めた。
まず、眼鏡を外し──その顔が意外と若くて驚いた。
待つ間恥ずかしくて身体を隠したかったのだが、それでも視線は彼から外すことが出来ず、固唾を
飲んで見守っていた。
これが大人の男の人の裸なのか……単純に驚いた。
均整の取れた身体は鍛えているらしく、バランスが取れていた。
だが、根本的に女とは違う。
私も運動部出身で鍛えているが、それでも全く違った。
彼を見ることで自分の女を自覚する。
ベッドの端に腰掛け、黒いスラックスを脱ぐとき、彼の下着が目に入った。
「視線を反らすな」
彼の強い口調に身体中を縛り付けられるように感じた。
スラックスを脱ぎ捨て、立ち上がった時、彼は下着一枚だった。
その下着の中心が不自然に盛り上がっている。
知識としては知っていたが、実物を見るのは初めてだ。
これから彼の下着の奥で大きくなっているそれで、私の身体を貫くのか。
私の裸が彼をそのような状態にさせる力を持っているということにも驚いた。
「男の身体は見たことあるか?」
「幼稚園の頃になら……」
「ならば、最後の一枚はお前に任せる」
「え?」
「脱がせろ」
私は衛の顔を見つめた。
からかうような色はなく、静かな瞳。
突然私は悟った。
衛は、私が彼を拒絶することを望んでいるのだと。
誰が言うか。怖いだなんて。
「分かりました」
私は彼に近づいた。
自分の裸をその視線に晒すことも耐え難かったが、その姿で男の下着を脱がせることも耐え難い。
何故、私はこんなことしなくてはならないのだろう。
だが、私は決めたのだ。
──戦うと。
下着一枚で立つ彼の前に跪き、そっとその顔を見上げた。
その顔には劣情も、何も浮かんでいなかった。
ただ哀しみにも似た静かな時があった。
私は下着に手を掛け下ろす。
弾力をもって跳ね上がったそれを目の前にして、私は小さく震えた。
唇が戦慄くのを噛み締め圧し殺す。
初めて見る昂りは、奇妙な形体で、幼い頃の記憶にある父や友人たちのそれと全く違う。
立ち上がろうとして、手を掴まれ、それを握らされた。
「これが男の身体だ」
手の中で大きく脈打つそれは、熱く固くいきり立っている。
こんなにもはち切れそうな大きなものを私の中に収めることができるのだろうか?
「怖いか?」
静かな声が降ってきた。
「いえ……」
お互いに分かりきっている嘘。
だが、この戦いに似たやり取りは私を静かに興奮させる。
びくんと、手の中でそれが跳ねた。
「剣道をやっていたのか?」
「何故知っているんです?」
訊いてから気付く。
結婚相手のことぐらい、彼の家は調べ上げているだろうに。
「この手だ」
思わず、顔を見上げる。
彼のものを掴んでいた手を優しく握られた。
「竹刀を振っていた手だな」
「あなたも、剣道を?」
「今度手合わせするか?」
「是非」
「楽しみにしているよ」
彼の眼が初めて笑った。
* * *
彼に抱え上げられ、ベッドに下ろされた。
そのままのし掛かるようにして口付けが降ってくる。
彼の唇を受け止めているうちに身体の奥が熱くなってくるのを感じる。
とろりと、足の間で何かが溢れる。
──気持ち好い。
夢中で舌を絡める。
私の頭を抱えるようにして口付けながら、反対側の手は乳房をこね、そして乳首を摘まむようにし
て擦りあげる。
「ん……うっ……んっ……」
彼の口の中に私の声が吸い込まれる。
どうしよう? 沸き上がるどうしようもない程に甘い感覚を止めることができない。
「お前は──俺にセックスの役に立つのかと訊いたな」
唇を離して私の胸をまさぐりながら言った。
「初めてのくせに、お前は淫乱だと思うよ」
「……え?」
「ちょっと胸を触っただけで股を濡らして……もうここは洪水のようだ」
そう言っておもむろに私の足を掴んで大きく広げさせた。
「好きでもない男相手に。まだこっちは触られてもいないのに」
違う!
衛を睨むが、口の端だけの笑みで返される。
所詮、それだけの女と断罪された気がした。
心を裏切り始める身体が悔しい。
「そんな女は……嫌い?」
弱々しい自分の言葉に驚く。
何を言っているんだ、私は?
「嫌いではない。教え甲斐があるというものだ」
「教える?」
私の問いには応えず、ニッと笑みを形作っただけだった。
そして私の足の間に指を差し込んだ。
「あ?……ああっ!」
まだ誰にも触れられたことのない奥に、衛は指先を入れた。
痛みが走り、苦しみに声が上がる。
「──狭いな……」
そう呟くと、指を差し込んだまま私の足の間に顔を寄せた。
「いや!……見ちゃ嫌!!」
本能的な恐怖と羞恥に慌てて手で隠そうとしたら、簡単に掴まれ、頭の上で両手を上げたままの状
態に片手で固定されてしまった。
暴れる私を押さえつけ、脱ぎ捨ててあったネクタイで、その状態のまま縛り付けられてしまう。
「痛くてもいいのか? ちゃんと解しておかないと辛いのはお前だぞ」
衛の言葉の意味が分からず涙を浮かべる私を見つめながら、そっと髪を撫でた。
思ってもみなかった優しい仕草に甘く蕩けそうになる自分がいる。
「大人しくするからほどいて!」
「嫌だと言ったら?」
「何故、意地悪を言うの?」
「お前の覚悟とやらはその程度なのか?」
「────!!」
「お前は覚悟を決めて嫁いで来たんだろ? なら、縛られようが、何をしようが俺に従え」
「私はあなたに従うためだけに来たのではない。それは覚悟とは違う」
「では再度聞く。お前の覚悟とは何だ?」
「逃げないこと。戦うこと」
「ならば、受けろ。俺がお前の知らなかったことを教えてやる」
言葉は厳しかったが、衛はうっとりするような優しさで私に口付けた。
私は涙を流しながらそれを受け止め、流される。
再度、指先で愛撫された。
今度は中ではなく、上の方にある敏感なとこ──そんなところにそれがあるのかと驚く。
「触ったことはあるのか?」
私は静かに首を左右に振る。
「これが──クリトリス。名称は……知っているな」
頷く。
「愛液や唾液で濡らしてやって、優しく触れば処女だって気持ち好くなる」
「ああっ……あ、あ、…っん──慣れているんですね」
「お前の倍近く生きているからな」
もう、会話も続けられない。
どんどん上昇する意識に私は首を振り、声をあらげる。
何ていう甘い感覚なんだろう!
腰から先が溶け落ちてしまうかのようだ。
いつの間にか中にも指が差し込まれ、敏感な突起は舌先で愛撫され、もう何も考えられなくなる。
「いやっ…だめ!……あ、あ、あ、あ!!」
ぐわっと沸き上がった白熱する意識に包まれ、私は高く叫んだ。
その瞬間、落下する。
薄れそうになる意識の奥で、私は生まれて初めて全身で歓喜していた。
* * *
意識を取り戻した時、私は額に口付けられていた。
「起きたな」
「私、一体……」
「派手にイって、気を失った」
「あれがそうなんですか? ──その……」
「オーガズム。オルガスムスとも言うか」
まるで保健の授業か何かのようだ。
衛は優しく笑って、髪を撫でた。
やだ……そんな表情すると胸の奥が痛む。
痛い。痛い。
また、涙が溢れる。
感情の箍が外れ、激情が奔流となって溢れ出す。
どうしよう? 私、この人のこと──好きだ。
私は衛に身体を寄せ、腰を浮かせて自分から口付けをせがんだ。
互いの唾液が混じり合い、自他の区別が曖昧になる。
「美琴……」
私の名を呼ぶ。
それだけで、胸が歓喜に包まれる。
「初めは痛いだろうが、受け止められるか?」
何を躊躇することがある?
私は頬を赤らめ頷く。
「いい子だ」
もう一度口付けを交わした後、衛は私をベッドに押し倒し、腰を引き寄せ貫いた。
「あ────!」
身を引き裂くような激痛に身体を強張らせる。
「やっぱり──狭いな……先は入った」
まだ先だけなのか。
「力を抜け」
「あ、あ、あのう…どうしたら……」
私が話すそのタイミングで、またずんと押し入った。
また衛は私の頭を撫でる。そしてようやく思い出したかのように縛り上げていた手をほどいた。
「綺麗な髪だな」
そう言いながら髪を鋤く。
今までポニーテールに結い上げることが多かったけど、今後は下ろそうと思う。
また少し奥に進む。
苦しい。身体の中が衛で一杯だ。
衛の目を見つめる。
穏やかな瞳だった。
あの冷たい瞳は嘘のよう。
──あなたは私の事どう思っていますか? 思いきってそう聞こうと口を開いた瞬間、衛は少し身
を震わせ、ぐいっと強引に突き入った。
「入ったぞ」
ああ、私は本当にこの人のものとなったのだ──そう思うと、また激情が溢れそうになる。
「動くぞ」
声と一緒に身体が揺れた。引き抜き押し入る動作が繰り返され、私は激痛に身を捩る。
だが、死んでも痛いとだけは言いたくなかった。
「あ、あ、あ、あ!!」
少し掠れた自分の声が響く。
だが、下半身では粘つくような擦れる音もしている。
痛い、苦しい。
でも、これが衛から与えられるものなのだと思うと、それすら甘いものになる。
ぎゅっと瞑っていた目を開くと、思ってもみなかった優しさで衛が見返す。
大丈夫。堪えられる。
「もう、イく。あと少しだ……」
「衛さん……」
「美琴……」
軽いキス。
私の中の衛が大きくなり、激しさを増す。
「いくぞ!」
力強く数回突き上げ、低くうめき身を大きく震わせた後、私の上に落ちてきた。
愛しい男の身体を抱き留める。
これが男女の営みなのか──私はそっと目を閉じた。
* * *
苦労して身体を動かす。
身体中がばらばらになりそうな痛みがあった。緊張しすぎて変なところに力を入れていたらしい。
しかも足の間からは大量の出血。シーツが汚れている。
水に浸けなきゃと思うのに、動けない。
後始末をする衛を見て、彼が避妊具を着けていたんだと気付いた。
最中は夢中で、全く気付かなかった。
衛が寄越したティッシュで出血を拭っていると、肥大した突起に触れてしまい甘い快感がまた身を
襲った。
衛の言う通りだった。
知らないことばかりだった。
こんな快感も──人を好きになる甘いが身の切れるような激情も。
冷たいとばかり思っていた衛だが、ベッドの中では優しかった。
これが彼の地なのだろう。
優しい男が仮面を被らなくてはやっていけない世界がこれから待っている。
好きな男のためにも、私は早く大人にならなくてはならない。
戦うために。
もっと勉強して、経験を積んで。
振り向いた衛の目には後悔するような色が浮かんでいた。
私はなんの後悔もしていないと言うのに。
寧ろ、衛を見るだけで粟立つ想いをもて余している。
もう一度、あの優しい手に包まれたい。
私の知らなかった快感をこの身にもっと刻みたい。
「来て」
初めて衛──私の旦那様におねだりする。
私の広げた手の中に入った衛を強引に引き寄せ口付ける。
こんな大人のキスも初めて知った。
身体を密着しているので、男を知った身体には分かる彼の変化に驚く。
私は彼のそれを優しく掴む。
「やめろ」
「やめない」
私は微笑む。
そして、どこかで知った知識のままに、それに口付けた。
みるみる硬さを増すそれは、あの異様な姿を取り戻す。
口を開けて頬張った。
教えられたキスの要領でその昂りを愛撫する。
「やめろ……美琴」
口では拒絶するくせに、手は私を優しく撫でる。
精を放ったばかりのそれは、濃密な匂いと味だったが、寧ろ私の情欲を高めるだけだった。
痛かったが、本当に痛かったけど、もう一度欲しい。
衛の言う通りだ。
私は──淫乱だ。
衛の呼吸が荒い。
私の愛撫が彼を欲情させている。
嬉しい!
深く頬張り、上へ引き抜く。
「無理するな」
無理矢理引き離された。
「お前の覚悟は分かった。だからこれぐらいで止めておけ」
「いや……あなたが欲しい。もっと欲しい」
「お前──」
「私は子供だから、早く大人にならなきゃいけないんです。せめてこれぐらいあなたの役に立ちたい。
私にあなたのことをもっと教えて」
あなたのことが好きだから──
「お前は混乱している。少し落ち着け」
何故、伝わらないんだろう?
私は彼の手を取り、足の付け根に導いた。
「触って──もっと教えて……」
彼の指が触れただけで甘い痺れが身体を走る。
「あ……ん…………」
『女』の声だった。
ゆらりと腰が揺れる。
彼に抱き付きキスをする。
彼の口の中に自ら舌を差し込み舐め上げる。
私の求めに応えた衛は、ようやく唇を離して呟いた。
「もう子供じゃないな……」
くちゅ、と足の間で音がする。
「女、だ。酷く淫らな──」
「私を変えたのはあなたです」
「ああ」
「こんな私は嫌いですか?」
「魅力的だよ──溺れそうな程」
もう一度舌を絡める。
「美琴──」
彼は私に跪かせ、背後から中に指を入れた。
痛みは無い──好い。
パッケージを破る音がする。指は激しく中をまさぐる。
高くなる嬌声。
そして背後からそれは来た。
痛みと甘い疼き。
熱い。
何度も何度も、私は伴侶の名を呼ぶ。
彼の手の中で淫らに形を変える乳房。そして固く尖った乳首を擦られ、更に声は高まる。
腰が蠢く。身を捩る。
耳朶に彼が囁く。
「いい女だ──美琴」
手が言葉が腰が。私を変える。
誰も知らなかった私が目覚める。
衛は捏ねるように腰を回しながら敏感な突起を弄る。
そこ……だめ。
また、意識が白熱する。白く熱い世界へ誘われる。
「イけ……美琴」
彼の言葉がトリガーとなり、一際高く声をあげながら身体が痙攣した。
私の後に彼も続き、二人で高みへと上り詰める。
* * *
カーテンの隙間からの朝日に目が覚めた。
一緒にいたはずのあの人の姿は無かった。
あの出来事は夢だったのかと思ったが、身体中の悲鳴と赤い跡とシーツの染みが昨晩の情交を物語
っていた。
「学校、行かなきゃ」
だが、人妻となった私に学校での居場所はあるのだろうか。
いや、それ以上に学校のゆったりとしたペースでは遅すぎる。
私はもう、子供のままではいられないのだから。
大検受けて、大学行くか。
自分の時間が惜しい。覚えなくてはならないことは山程ある。
そんなことを考えながらベッドから降りると手紙があった。
そこには短い言葉が一言だけ。
『戦え』
私は笑みを浮かべる。
共闘してくれるらしい。
<FIN>
GJでした。とても。
リアルで読めて、すごく嬉しかった。
『Original Sin』の続きも待ってます。
GJでした。
強い女の子、好きです。
GJ!これからきっと強い絆のカップルになってくのが想像されて幸せな気分です。朝からw
721 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 05:20:12 ID:tM+QPYWN
投下お疲れ様でした
保守。
萌えって思わぬギャップなんじゃないかと。
ツンなのに実はデレとか。
爽やか青年がエロエロ魔王だったり。
だね。んでそれを自分(ヒロイン)の前だけで見せてくれるってこともだよね。
男性キャラはギャップだよね
中学生男子の8割はツンデレだと思う
女性キャラは基本的にかわいい性格のほうがウケるのかな、このスレでは。
素直とかツンデレとか。
悪い女とか病んでるコは受け入れにくいかね。
いや、悪い女も好きですよ。
悪女なのに男にマジ惚れしちゃったりすると萌えるけど。
悪女っていうか女側が主導権を握っているのも好きだったりする。
男がソフトMっぽいと尚可。
女がうまーく掌の上でころがしまくって、男が喉をごろごろならすようなの。
>>222に出てきた秋姉の話を投下します。
登場人物の重なる作品が多く、それらの件で大変ご迷惑をお掛け致しました。
今後はまだ未定ですが、出来ることなら某スレにある続編以外は出来るだけこのスレに沿ったものを
と考えております。
尚トリップをつけますので今後問題があればNGお願いします。
のそのそとした気配を感じて振り向くと、パジャマの襟元に手を突っ込み首筋をボリボリ掻いて佇む
おっさ……男がひとり。
「うわぁぁ!びっくりした。ちょっとあんた、それやめてって言ってるじゃん」
「んー……」
気の抜けた返事で向かった洗面所から髭剃りの音が聞こえて来るのを確認すると、ほーっと胸を
押さえて息を吐く。
っとにもう、いつになったらやめてくれるんだろ、あれ。『俺は朝は弱いんだ』っつうけどさ、それは
あたしも同じなんですけどね。ただでさえ人相悪い上に心臓にも悪い。個人的にだけど。
「今日の味噌汁どう?」
「……茄子のはあんまし好きじゃない」
「ああそう」
志郎のお椀から麩を残して茄子を引き上げ、自分の方へ移す。
「なに?」
「……別に」
それだけ言うと黙々とお弁当の残りの玉子焼きを口に運ぶ。と、一口食べて変な顔をした。
「……これお前の」
箸をつける前のあたしの小皿をそれと取り替えてやる。
食べかけの玉子焼きを口に放り込むあたしを見ながら、志郎も新しい皿に箸を伸ばす。
「今夜、何?」
「何か食べたいもんある?」
ん、と暫く考えた後
「揚げ物がいい。エビとかカツとか」
と玉子を頬張った。
お弁当を渡すと、靴を履いて背を向ける。志郎が出て行った後はまた鍵を掛けるので、あたしも一緒に
玄関に立つ。
「んじゃ」
「ん」
何となく素っ気ない言葉を交わし、ドアのノブに手を掛けたその状態で突然に、本当に突然だった。
志郎の唇が軽く、けれど確実にあたしの唇に触れた。
「……!?」
離れた瞬間、びっくりして思わず指で口元を抑えた。どくんと胸が鳴り、それが治まらないうちに
志郎の大きな手のひらがあたしの頭を胸元に引き寄せる。
「な……に?」
ふっと見上げてみた顔は困ったような目をしてあたしを見下ろすと、また軽く唇をぶつけ合わせて体を離す。
そしていつもの仏頂面を引っさげて部屋を出て行くのだ。
今日もそれを見送ってから、重い扉の鍵を閉める音をこの耳で確かめる。
* * *
「今日のお弁当なーに?」
パートの少し年上の主婦から声が掛かる。
「毎日マメよねぇ〜。やっぱり結婚って女を変えるわね」
「えーそんなんじゃないですって!それにまだ独身ですし」
「似たようなもんじゃない」
あたしと入れ違いに昼休みを終えた彼女は、笑いながらロッカールームを出て行く。
志郎といわゆる「婚約による同棲」を始めてから、あたしは一端この書店での職を退いた。
土日祝休みの彼と販売業のあたしじゃ、休みが全く合わない。だからいわゆる寿退社という事になったんだが、
どうしても人手、それも商品の入る平日入れる者が欲しいと言う店長に頼み込まれ、パートという形で
再就職したわけなのだ。
小さなテーブルにお弁当を広げてお茶を淹れる。
これまでは昼は専ら側の弁当屋やコンビニで済ませてしまっていた。だけど志郎と暮らすようになってから、
節約の意味もあって弁当を作るようになった。だからああいった冷やかしもちょいちょい聞かれる。
志郎の方はどうなんだろうか。
一応「婚約」した事は周囲も知ってる筈だ。けど弁当を毎日となると、同棲してる事実も既にばれて
いるに違いない。見てみぬ振りなのか、大っぴらに冷やかされたりはしないだろうか。
どんな顔で食べてるんだろうかと、毎日あたしの作るご飯を好き嫌いという「意見」以外の「感想」を
もらさない仏頂面を思い浮かべて冷めた肉じゃがをつまむ。
二人分だけの炊事は結構量の調整が難しく、余るのが勿体無い。あたし一人の時は何日か同じ物を口にしても
平気だったが今はそうもいかないし、諸々の資金繰りのための節約にもと毎日弁当持ちにする事にした。
するとそれを見た志郎が自分もそうしてくれと言ったのだ。
お陰であたしは、あいつの好きな甘いのと自分好みの塩味の効いた二種類の玉子焼きを作らなきゃ
ならなくなったわけだ。正直、面倒くさい。
空腹は最高の調味料というけれど、何だろう、なんか物足りない。
お浸しが甘過ぎた?ああ、でも志郎にはちょうどいいかもな。このウインナー失敗かも。やっぱりいつもの
メーカーに戻そうか。それとも……?
――足りないものは何だろう。
* * *
なんか雨降りそう?
出勤前に干していった洗濯物を取り込んでから、夕飯の支度をしにキッチンに立つ。
帰りに立ち寄ったスーパーで買ったエビを下ごしらえする。本当は揚げ物はあまり得意じゃないし好きじゃない。
なんせ後が面倒くさい。けど、やっぱりいつも買って済ませるわけにはいかない。世の奥様はどうされて
いらっしゃるのだろうか。だいたいあたしはちまちました作業に向いていないのだ。だから工場の流れ作業に
ついて行けなくて、半年で辞めて今の職に就いた。元々本の虫だった上に、意外と力仕事の書店員は天職だと
自負しているあたしが、毎日このような繊細な主婦業がこなせるのであろうかと思う。
志郎はあたしの何が良くて嫁にしようと考えたのか、先日久しぶりに話をした田舎の共通の幼なじみが
首を捻るのにも、悲しいかな反論できないばかりか同意せざるをえないのがまた悲しいかな、である。
揚げ物を終えて一息つくと、さあさあと水の流れる音がする。
お風呂!沸かしておいた筈だけど、水は止めたと思ってたのに〜!!
あれ。でもやっぱりちゃんと止まってる。もしや、とカーテンを開けてみれば、すっかり暗くなった
窓の外側にポタポタと雨の雫が流れて落ちてゆくのが見えた。
油の跳ねる音で気付かなかったんだ。
ふと、玄関にあった志郎の傘を思い出して少しの間躊躇った。
駅までの間にバス停が一つある。志郎は大した距離ではないからと歩くようにしているため、使った
事はない。あたしも同じ。ていうか歩くのが好き。
でも雨の中荷物抱えてうろつきながら寒さを我慢するのは、あんまり好きじゃない。あんなだったら
楽しいのかなぁと、バスを待つ相合い傘の高校生らしきカップルを見て、微笑ましく、また少し羨ましいと
昔の自分のちょっとばかり酸っぱい記憶を引き出されては想う。
高校生になってすぐの頃だった。
うっかり定期を忘れてしまって、取りに戻った間にあたしは他の子達に置いてけぼりをくってしまった。
『先に行っていいから』とは言ったものの、本当にそうなると何だか不安な気持ちになって落ち着かず、
誰も居ないバス停に一人ぽつんと佇むしかなかった。
いや、待ってと言えば待ってくれたのだろうが、トイレのお付き合いですら募らないような女だ。
だからみんなもそのノリでいたのだろうと思う。決してハブにされた事など無かったし。
しかし、だ。後から一人バスに揺られて帰ってみれば地元は雨。傘もさせずに帰れる程家までの距離は近くない。
(※この頃は携帯が無いのも珍しくはないし、なにせ田舎の距離はお隣さんですら隣と呼べるものではない)
仕方無くやむのを待っていると、向かいのバス停に反対側からのバスが着いた。
そのバスから一人降りてきた奴とばっちり目が合って、慌てて何事も無かったかのように平然を装って
時間潰しに持っていた文庫本を開いた。
雨はなかなかやまなかった。
中学を卒業してから、別々の高校に通うようになった同級生達とはこうしてバス停で会う事によって、
以前通りとまではいかないまでも交流を保つ事が出来ている。
だけど、こいつだけは苦手だ。向こうも同じなんだろう、時折こっちが気になるのかちらちらと目線を
上げようとはするものの、ベンチに腰掛けた膝の上の拳ばかり眺めていた。
あたしと同じなんだろうな、傘、持ってなさそうだし。じゃなきゃわざわざウマの合わない相手と
道路を挟んでとは言え、二人きりという状況ほど苦痛なものはない。
「お、秋穂じゃん」
ちょうど通りがかった同級生の男が見かねて傘を貸してくれた。彼は同じ高校に進んだ奴で、気心も
知れていたので甘えておいた。
だってあの時、向かいのバス停の男はそいつに向かって
『俺はただ暇を潰してただけだ』
そう言って折り畳みの傘を取り出し、あたしに傘を貸してくれた同級生を誘って一緒に行っちゃったから。
変な奴だと思ってた。
――それは今でも時々思うんだけど。
駅には突然の雨に立ち往生している人も少なくなかった。タクシー乗り場には長蛇の列が出来ており、
朝とは違うラッシュ時の混乱を味わっていると、ふいに肩をぽんと叩かれた。
「ぎゃあ!」
「お前な……もっとましな反応せんか!誤解されんだろうが!!」
「だっ……何よいきなり叩くからー!声くらい掛けなさいよあんたこそ。ったく……」
いつもそうなんだから。なんのために口付いてんだあんた。
「ブスッとすんな。余計ブスになるぞ」
「るさい。だったら帰る!」
ばーか!と言い捨てて傘をさそうとして、ひょいと取られた。
「あっ!何すんのあんた!?」
「さすんだ。俺の方が背が高い」
「返して」
「ならもう一つよこせ。つか何をしに来たんだお前は」
そこで気が付く。自分の傘忘れた!
「イノシシみたいな女だな。突進する事しか頭にねえ」
くっくっと肩を震わせながら、あたしの肩をぐいと抱き寄せる。
「行くぞ」
濡れんなよ、と言われた途端に首筋に雫がとんで悲鳴をあげかけた。
慌ててしがみついた腕は自然に志郎の腰にまわり、あたし達は嫌でもぴったり寄り添って歩くはめになった。
静かに、けれど確実に体を冷やしてゆく雨の中をくっつき気味に歩けば、抱かれた肩と触れ合う腰や
脇腹が妙に暖かい。
それに慣れてきた頃やっと見えてきたアパートの前で、突然志郎が足を止めた。
肩を抱いたままあたしの顔を覗き込み視界を遮ると、えっと思う間もなく柔らかい唇が重なる。……こんな所で。
「待てなかった」
鼻がぶつかったままでぽつんと呟くと、軽く二、三度唇を啄んで、再びそっと長く触れ合う。
玄関の前で傘を畳み、軽く振って滴を落とす。
「今度から置き傘するか、折り畳み持って行きなよ」
注意を促したつもりが、志郎は
「とっくに持ってる」
と鞄を指差す。
「はぁ!?」
じゃあ出せよ!!
「お前聞かなかっただろ?」
呆然と立ち尽くすあたしを置いて、笑いを堪えられないといった様子で肩を震わせながら風呂に消えた。
「……む、むかつくー!!」
同時にお腹がぐ〜っと鳴った。くそう、腹が減っては何とやら、どうにか奴を辱めてやる術は無いもんかと、
沸騰しそうな頭を抱えながら夕飯の支度にかかる事にした。
* * *
冷えたんだから、ゆっくり温まりゃいいのに。
普段の半分の時間で入浴してきたかと思うと、黙々と食事をかっ込んでいく。そんなに腹が減っとるのか?
いや、それはいいんだけどね。でもさ……。
あっという間に空になったお皿を自分で流しに運ぶと、さっさと洗い物を始めた。
「食ったらすぐ風呂入れ。……ああ、いい、俺がやる」
ツられてばくばく食べてしまったあたしの食器もさっさと下げられてしまった。
何だか知らないが、せっかくなのであたしもさっさとお風呂をいただく事にした。普段は片付けをして
いわゆる腹ごなしをしてから入るので、今日はちと体が重い。
湯船に浸かりながら明日のお弁当の中味を考えているうちに、ふっと胸の中に生じた隙間に気づいて
なんとなく目を擦る。
今日のご飯、味わかんなかったなぁ……。
――いいオトナが何やってるんだろう。
それで、こんな女の何がいいと思うんだろう。
「長かったな。のぼせてんのかと思った」
はあ、本当にそうなりかけましたが何か?
普段寝室に使っている部屋に入ると、既に布団が敷かれてあって、その上で志郎が洗濯物を畳み終えた所だった。
なんか至れり尽くせりじゃない?今日。でも何だか腑に落ちない。なんだろう。
並べて敷いてあるシングルの片方に横になっていると、部屋の灯りが落ちた。程なくして背中に温かい
感触があり、胸元に腕が廻されてくる。
「……秋穂」
低い声で耳打ちされると同時にくるりと躰が向きを変え、目の前にあったものが白い壁から、木目調の
クロスの貼られた天井。そして――、
「……お前、どうした?」
キスしようとして、あたしを見下ろし戸惑う志郎の顔。
「何だよ。何で泣くんだよ……お前」
胸の奥から噴き出る疑問や、痛みや、締め付けられて言葉に出来ない複雑な想いが代わりにしょっぱい
雫となって頬に流れた。
「何だ。秋穂、何があった」
何って。
「わからない」
わからないのよ、あたしにも。だから、だから……。
「わからない。何もかも。色んな事がわからないの」
「色んなって何が?」
「色々」
生活とか、結婚とか、これからの人生の事。いずれあたしは志郎の妻になるという。望めば子供を産む
事だってあるのだろう。
何だか半分他人の事のように、少しばかり醒めた目で自分を眺める自分がいる。
「お前は俺が嫌いだと言ったな?」
「うん、言ったね」
大嫌いと言った。他の誰を好きになっても、こいつを好きになる日は来ないとずっと思っていた。
「それは今でも同じか?……後悔してるのか、お前は」
「……っ」
ふるふると首を振る。
違う、そうじゃない。
「なら、何だ」
「……何であたしなの?」
甘い玉子焼きはあたしじゃなくたって作れる。
茄子の味噌汁なんか飲めなくても良くて、毎日の献立にだめ出しをしなくても満足できる、そんな女。
多分あんたなら他にも見つかる。
「じゃあ逆に聞く。お前はどうなんだ。なぜ俺だ」
なんで?
なんであたしは志郎なんだろう?
「俺と同じじゃないのか?お前は」
ああ、前にも聞いたなこの台詞。
あたしがこいつのモノになってしまった日だったかな。
「……お前が居ないと寝心地が良くない。調子が狂う。たまに面白い。今日みたいな事されると特に、な。
だから逃がすのは惜しい。だが今みたいに泣かれると正直面倒だ」
「ああそう」
ごめんね。あたしは面倒な女だよ。自分でもそう思うわ。
「だから二度と傷つけないとか前に言ったけど、それでも泣かせてやりたいとか思ったり……ああもう、くそっ!!」
「ぎゃっ!?」
いきなり重い躰を重ねて預けてきたので色気のかけらもない声が出てしまった。
「し……」
「要するに、だ。回りくどい理由は無い。苦手だ。というわけで直接聞いて貰う事にする」
「何を……」
ええと、それはもしかしてもしかしますかね?
「……ヤらせろ」
これで何度目かしら。
必ずと言っていい程、あたしの不満や不安はこうして唇ごとこいつに吸い尽くされていく。
乗っかっていた志郎の重さがふっと消えて、かわりに唇が何度も何度も触れては離れる。
「……すぐごまかす」
違うんだって。あたしが欲しいのはそれじゃないんだ、多分。
「そんなつもりは無い。ならどうして欲しいんだお前は」
「……志郎だったら?」
「そのまんまだ」
パジャマのボタンを黙々と外されていく。
「して欲しいというよりお前にしたい事をしてる。問題あるか?」
「……」
はだけた胸が露わになると、それを見下ろしながら自分も着ているものを脱いでいく。
「ヤりたい女としたい事してるだけだ。お前は違うのか?」
「……違わない、と思う」
多分。あたしは志郎といたいんだろうと思う。だからここにいて、こんな奴の言う事なんかに一喜一憂して
悔しがったり、泣いちゃったりするんだろう。
「素直じゃない女だな」
どっちが。
なんだ。色々と面倒くさい男じゃないか、あんただって。
両方の胸の膨らみの上に手のひらを乗せると、首筋に顔をうずめて息を吸う。
「ひゃっ」
「何だその反応は」
「だってくすぐっ……やっ」
耳たぶを軽く噛まれたあと、裏から肩にかけてゆっくりと舌を這わされた。時折ふっとかかる息が
熱くてくすぐったくて、我慢出来ずに首を竦める。
「いい声だ」
喉の奥からしぼり出される子猫のような鳴き声があがると、志郎は胸に埋めた顔をちょいと上げて、
細く鋭い目を更に細く吊り上げてにやりと笑う。
「う……バカ」
「馬鹿はどっちだ」
志郎の肩に乗せようと伸ばしたあたしの両手をがっしりと押さえつけると、何度か胸の谷間にキスをして、
その唇を僅かな力だけをかけて肌の上を滑らせた。
じりじりとじれったく仰向けの凹凸がかったあたしの躰の上を往復する志郎の唇は、もう少しで届くと
いう所で差し出しかけた舌先を引っ込め、痛いくらいにその存在を主張する丘の頂の側を掠めて無視をする。
何度となく繰り返し躰の中心から一番高い場所へと往復される唇からのものに重なって、あたしの唇から
こぼれる荒い息が少しずつ深く大きくなっていくのがわかる。ちょっと耳障りなくらい。
もう少し、という所まで志郎の舌の感触がした時、我慢出来ずに背中を反らせて胸を突き出した。
「……ん?」
僅かに顔を浮かせると、すっとぼけた様子で動きを止めた。
「……っ」
火照った躰に急かされじっと見据えて訴えたつもりの視線を、何食わぬ顔で迎え撃たれて、羞恥を
感じずにいられなくなり唇をくっと噛んだ。
「何だ?」
質問を浴びせておいて、その目は明らかに笑みを浮かべてぴくぴくと微かに震える胸先のモノの様子と、
躊躇いながらそれを見下ろすあたしの顔とを交互に見比べ意地悪に歪む。
くそう、むかつく!!
「……も、いいっ……」
ぷいと顔を背けて目を瞑った。
目尻に湧いてくるものに気付いて、そうはさせじとぎゅっと力をこめて溢れるのを堪えようとする。
「秋穂」
聞こえないふりをした。
「俺を見ろ」
それも知らん振りを装った。
「見ろと言ってる」
ぐいっと無理やり顔を向けられた。
「ぎゃっ!?くび、首痛っ!!」
「イかれたくなきゃ言う事聞け馬鹿」
馬鹿馬鹿って、口を開けばそればっかり。あんまり言うと本当になるだろうが、どうしてくれる。
つか逆に馬と鹿に失礼じゃないのか?謝れ、奈良県民と田舎の親戚んちの太郎(♂)に謝れ!!
「可愛くない奴だな」
ため息をついて頬をゴシゴシと擦られ、濡れた跡がなんかひんやりする。お陰で掴まれた手は自由に
なったけど。
「悪かったねー……だ」
ふん、と呆れて見下ろしてくる顔から目を逸らした。
だから嫌なのよ。元々地球の南と北程寄り合う事の無かった距離感だったあたし達が、ある日突然
男女の仲になったからと言っていきなりそういう空気を醸し出せるかと言われれば正直無理だ。
元々『女の子らしさ』というジャンルからかけ離れ、色んな意味で鈍臭い青春を送ってきたあたしが、
男がいるというだけで可愛い生き物に進化なぞ出来る筈がない。
ましてや、現在のあたし達の関係を知る人間は皆口を揃えて『何の冗談?』と言われてしまうような二人だ。
幼小中と皆横並びの田舎町での帰省時の同窓会、何度となく事実であることを確認された。
それだけあり得ない組み合わせだったわけだあたし達は。
水と油、磁石の対極。
反発こそすれ、今更素直になんてなれるわけがない。
こんな様で向かい合っていても、どうしてもどこか逃げ場を求めてしまう。
まだ、目を背けてしまう――その事実から。
「見ろと言ってる」
わかってる。本当は、そう言ってる時の苛立った声とは裏腹に、少しだけその目つきの悪さを象徴する
吊り目の端がほんの少しだけ歪むのを、本当はわかってる。気付いてるの。
だけどそれを認められない。
確かなものが本当は欲しい。
それを伝えられない自分が悔しい――。
「簡単な事だ。言え。何が欲しいかちゃんと、俺を見て、話せ。でないとわからん」
「何っ……て」
「俺は自分のしたい事してるだけだって言った筈だが?」
ああそうだ。確かにこいつは何だかんだ言ったって我慢なぞしてないように思う。
ヤりたい時にヤッて、好き勝手にあたしの気持ちを振り回して、今みたいに自分の感情をさっさと
さらけ出して――。
「……」
さらけ出す?
どこが?
だってこいつ、肝心な事は何一つはっきり言った事が無い。
だからあたしはこんなにも不安になってるんではないの?
なのに志郎は志郎であたしに素直になれと言う。可愛くない、馬鹿なんて言うクセして、俺を見ろ
とあたしの心も躰も締め付ける。
優しくない。
素直じゃないのはそっちじゃないか。言わなきゃわかんないのはあたしの方だ、俺様バカ野郎。
「言わないならヤるぞ」
何も言い返す間を与えずに唇を塞がれた。
乱暴な言い方とは裏腹に、こいつのくれるキスはいつも優しい。そう、キスだけは。
……ううん、そうじゃない。
本当はそんな事はない。力強く引き下げられるパジャマのズボンが布団の側に吹っ飛ばされても、
そのあとを撫で上げてくる男っぽい手のひらの動きは、とても優しく、暖かでじんわりと爪先まで感じる。
少し乱暴に、ぐいぐいと両手を使って揉みほぐすように掴まれる胸の先に吸い付く唇は、ぽつんと
主張する蕾の周りを啄んで朱く痛みを伴う痕が付くほど暴れておいて、いざそこに食らいつけば、弱々しい
泣き声をあげて身を捩りたくなる程じれったき舌先の悪戯をする。
「……ん」
ふっと自然に吐いているだけと思われる息が掛かるだけで、何気ない声がもれてしまう。それ程に
間近にあるというのに、さっきから舐め回すように眺められるだけで、最初に軽く触れただけの舌が、
微かに開いた口元から見え隠れしながら頬を緩める志郎を憎らしく思う。
「触られたいのか」
「……なっ」
お腹の上に乗せられた両手が肌を滑って、膨らみ盛り上がる乳房の付け根をくっと押し上げて止まる。
「ここで止めるなら、何とか俺も我慢出来ん事もないが?……お前は平気なんだな?」
「なん……あたしぃ!?」
何よ、ヤりたいのはそっちのほうじゃん。いつだってそうだ。あたしが何をどんな風に考えて、どれだけ
悩んで落ち込んで耽って沈んで這い上がっているか、気にしてくれた事があるんだろうか。――あんたのために。
でも、優しい言葉ひとつかけず、掛けられず、それは本当はお互い様なんだろうとは思う。思うのに
何も言えない、訊けない。多分、こわい。
「……っ!!」
「こっちは素直なのにな……?」
片手がいきなり両脚の間に落ちて、ぬるりと滑る窄みを撫でる。
「やぁっ……」
わけもわからないうちに、嵌っていってしまうのが、
「俺が嫌いか?」
「……っ、や……」
――怖い。
ふるふると頭を振って、ぎゅっと目を瞑る。
だけどもその先がどうしても口に出来ない。
「どうして欲しいんだ。秋穂、俺に何が言いたい?」
「何っ……て、やぁ、ぁぁ……」
ずぶずぶ、と滑りを帯びた指があたしの中に入り込んで、つうっと壁を擦り始めた。
「俺はエスパーじゃない、だから、お前の腹ン中まではわからん。だが、お前が俺を拒絶しない事だけはわかる」
少し乱暴に胸を揉まれ、ツンツンと尖った先にやっと食らいつく。くわえたまま軽く顔をもたげると、
そっちの膨らみだけが重力に逆らって上にひょいと引っ張られ、唇からこぼされるとふるんと揺れ落ちる。
「良いんだろ?」
言うや否やねっとりとした動きの舌にぐるりと先を舐め回されて、拒絶するも何も、躰が跳ねて
無意識に背中を反らせて喘いでしまう。
うわぁ、これじゃあ誘ってるみたいじゃん!なのに……押しのけてやるつもりで志郎の頭に向けた手は、
逆に一番イイ所に勝手に引き寄せ抱き締めて、まるきり愛でてしまっているようで、
「やっぱりカラダに訊くのが一番だな」
「ん、やぁっ……」
――く、悔しいっ!!
「意地張りやがって、正直なのは下の口だけか」
「……ちょっと!?」
くっ、と中を弄られ、ぐちゅぐちゅと掻き回す指が一点を捕らえた。
「ひゃ、あ、ふぁ、あぁっ!?や、やぁぁっ、んぁ」
このエロ親父、バカ、新聞のポルノ小説かよ――などと頭の中に次々と罵声が浮かぶものの、それを
投げつけてやる前にあたしの方が砕けた。
「声でけぇよ」
「!!……っじゃあ、やめりゃいいじ……あぁぁ!?」
「悪いとは言ってない」
ニヤニヤと胸の上に頬を寄せながら、乳を枕に楽しんでやがる。
「止めるか?」
「……え」
ちゅるりと滑った音を立てて、あたしの中が静かになった。
「こんな状態のまま放置か。可哀想だな、お前の子宮。そうかそうか」
「はっあ〜!?」
なんじゃその言い草!?ていうかなんであんたはそう一々親父臭いのか。一体何で学んで来たんだ?
「この……色情教師……!!」
「ほう、そうくるか。生意気な生徒だな」
「誰が生……きゃっ、何!?何すん」
「黙れ。指導中だ」
体をずらすと、あっという間にあたしの足下まで下がっていく。
「いやぁ!?」
両脚首を掴むと、思いっきり開かされた。
「やだ、バカ離して、何すんの!」
「煩い。減るもんじゃなし」
そういう問題じゃない!何の心の準備も無しになんつう事を、ちょっとこら、じっくり見んな!!
「やだぁ……お願い」
間接照明だけのうす暗い部屋でぼんやりと映るだけでも、そんなモノをじっくりと眺められるなんて
イヤだ。それも、一番目を背けられては心が痛み続けた相手に……。
「……お前、俺の子産む気あるか?」
「はい?……いや、あ……っと」
一瞬混乱しかけたけど、黙って頷いた。何となくそれは自然な流れのように思えたから。つうかヤダ、
こんな格好で何言わすか!
「だったら文句言うな。医者に見せられるもんがなんで俺に見せらんないんだてめぇは」
「なっ何それっ?そういう問題じゃ」
「刃向かう気か?ほう、いい度胸だな」
片手を離すと、自由になった片足は布団の上にぱたんと落ちた。
だが、すぐに解放されるとホッとしたあたしの思惑は見事に外れた。
「……や、ゃぁあ、やぁんっ」
内腿を両手でがっしりと抑えられ、ねじ込んできた頭のせいで開かれた脚が閉じられない。
その中心にじゅるじゅると生暖かい肉の蠢く熱と共に、どんどん高みへと押し上げられてく痺れが
背中を伝って天辺までを駆け巡った。
「きゃ……あ……や……やだ、そんなとこだ……めぇ、し……ろ」
じくじくと絞り取られるように、有り得ない場所にある志郎の舌に吸い転がされて、気持ちは引いて
いるつもりの腰の動きが実は真逆に向かっているのが、お尻の下のシーツの感触でぼんやりわかる。
「尻浮いてる」
「ひぁ……う……う……」
ぷっと吹いたのがわかったもんで、恥ずかしさに顔を覆った。つか、ひ、人の股の間でなんつう事を。
「酷……」
うわ、涙出てきた。やだ、こんな状態で泣きたくない。素っ裸でよりによってこんな体勢の時に、まじ勘弁。
「お前という奴は……」
あーそうくるか。ああヒけよ、ヒいてくれよ、って誰のせいでしょうかね?ああ!?
「えと、あー……」
体を起こしてあたしの顔の上を覗き込める高さまで這ってくる。
「……っ、ひっ」
ほんの少し柔らかくなった吊り目を見て、途端に涙がぼろぼろ零れた。
普段偉そうな俺様のくせして、あたしが本気でキレて凹んでしまうとそれは影も形も失くなって、
今のように困ったような瞳をして優しい力であたしの頬を拭い、髪を梳く。
正直、こいつの日頃の態度は目に余る、むかつく。でもこんな風にされるのはちょっと嫌。だって、
何だか不利な気がするの。泣いたら負ける、だけど、惚れ込んだりしたらもっと負け――。
志郎の中に取り込まれて、逃げらんなくなるのが怖い。
「秋穂」
目を瞑っておでこを合わせる。
「お前、知らないだろう」
「……なに?」
「俺が考えてる事、想う事、何も知らないだろう?お前は」
「な……わかるわけないじゃん!ばか、そっちこそ、言わなきゃ……」
あ、そっか、それだ。
「そうか」
顔を少し上げ、鼻をぶつけて呟く。
「……なら、これでわからんか?」
あたしの右手を掴むと、自らのソレに導いた。
もうがちがちに堅くなったそれは、少し力を入れて握るとピクッと震えて、上を向いた口からは既に
ぬらぬらした液を漏らし始めていて、すっと動かした手のひらの中につるりと滑った。
「うわぁ」
「おい。引くなよ、てめぇ……」
いや、別にそこまでは。ていうか、まともに初めて触った。
思い切って包んだモノを手のひらで上下に揺すると、あ、と小さな呻き声をあげて慌てて腰を引いた。
不思議に思って手を離すと、眺めた手のひらはネバっと濡れて変な感じがする。
「俺がイきたいのはこれで、だ」
「あ……うぅんっ」
再びくっとあたしの中に指を差し込んで、ゆっくりと出し入れする。
「お前は責任取ると言った以上、もう俺のだ。その逆も……そのつもりだと思え」
「は……あっ……はぁ……あぁぁ……」
散々舐め尽くした筈のものを引き抜いた指で押し転がす。
「やぁぁ……っ!!」
目の前が真っ白になる。
「お前は俺がいらないのか?」
「なんでそん……あぁっ!?」
口の中がからからに渇いて、喉が痛い程仰け反った首筋に緊張が走る。意識が全部、志郎の動きに
向かってしまい、脚に力が入らない。
「挿れたい、俺は。でもお前は俺が欲しくないのか?」
「し……」
くちゅりと滴る雫がお尻のほうに伝ってくるのが、冷たくくすぐったい。たまらず腰を捩ると、膝を
使って脚をぐっと広げられた。
「きゃ……あ、いや」
「言えよ。欲しいって」
膝が震えて、限界が近付いてくる。
「楽になれ」
「は……」
言えば楽になれるのかな?
イくとこまでイッちゃえば、赦してもらえる?このどうしようもない苛立ちから解放される?
いや、こいつといる以上、それは無いだろうな。それでも多分あたしはここを離れたくなるような
事はないだろう。
「志郎……来てぇっ」
細い吊り目を更に細めて目尻を下げる。
――満足さを浮かべたその顔を見ながら、呆気なく達してしまった。
ごそごそと動く背中をぼうっと眺める。だらんと力の入らない重い脚を開いて持ち上げるように抱え、
ぐいぐいとあたしの中に入り込んでくる。
「く……うぅ……んっ」
手持ち無沙汰な両手はそれぞれに下に敷かれたシーツを掴み、ゆさゆさと動く体にそれがずれて擦れヨレる
様を感じる。
「秋……」
「んっ……」
ゆっくり浅くゆらゆらと動きながら熱っぽい目をしてあたしを見下ろす志郎に、ちょっとだけきゅんときた。
「すげぇ滑るぞ。……くそ、生でヤりてぇな、早……く」
「んっ……?」
「名実共に俺のもんになったら覚悟しとけ。その為に働いてんだ俺は」
ぐりぐりと押し付けるように腰を回され、しゅるりと引かれて悲鳴が出た。
「や、だめっ!」
思わず腕をばたつかせて腰を掴もうと伸ばし、逆に奥まで突き返されて再度声をあげる羽目になった。
「こんな所でやめるかよ!馬鹿」
腕で体を支えながら、ぐいと開いた両脚をそのままに腰を動かしてくる。
「はぁ……あ、あん、あぅ……うっ……」
初めはあんなに痛かったのに、今じゃすんなりと志郎を受け入れてしまう。その上、泣かされる。
緩やかだった動きが徐々に速く激しくなり、小刻みに震え始めると、つられてもれるあたしの声も
揺さぶられて訳がわからない小さな叫びになっていく。
「や、しろ、しろそれ、や……あぁっ、ふぁ、ぁ、ん、やぁん」
ゴムの擦れるねちゃねちゃとした音にそれが被さると、余計に混乱して意識がぶっ飛ぶ。もう何でも
どうにでもしてくれとすら思う。
「秋……穂、も、出すぞ」
「うん、う……やぁ、しろ、やあ!?」
がくがくと躰が揺れ、腰のぶつかる音が大きくなった。
一番奥に突き進まれた瞬間、志郎の呻きが耳に届き、同時にリズミカルに聞こえていたシーツのずれる
音がゆっくりと静かになっていく。
「……っ、あき、あ……」
首筋に顔を埋めて何度も名前を読んでくれる。その背中に腕を廻してぎゅっとしがみついた。
この重さを感じるのは嫌じゃない。
だから多分あたしは――。
「志郎…………き」
もしかしたら聞こえてないかもしれない、けどそれでもいい。
百年ぶんの勇気を使った気分だ。
「簡単な事だったのにな」
あたしの布団はぐちゃぐちゃになったシーツを剥ぐのに力尽きたので、志郎の方に潜り込むしか無くなった。
狭いからくっつく為に仕方無く腕枕されて、仕方無く髪を撫でて貰っていたら、志郎がぽつんと呟いた。
「何が?」
「……雨」
外はまだしとしとと弱く雨降る音がする。
「黙って手差し出して、送ってきゃ済んだんだよな。……傘が何の役にも立たなかった」
「はあ」
「お前に出来た事が俺はやれなかった。それは今でも同じかもしれん」
ふいに記憶の中のバス停が浮かび上がる。
何なんだ?このしおらしさは。
「でも俺はこんなだから簡単には変われない。お前がスーパーモデル化するくらい無茶な話だ」
おい、いきなり失礼だな。
「でも俺にはお前みたいな傘が多分必要で、だから……ああ、もういいや、くそっ」
ぎゅうっと肩を抱き寄せ、枕元の明かりを消してそっぽ向く。何だよあんたは。
仕方無いから、抱かれた腕だけは優しいその温もりに免じてとっとと眠りに落ちる事にした。
* * *
人を正すならまず自分から。
解ってはいるけど、それって実行するにはなかなか勇気がいる。特にあたしのようなひねた意地っ張りの塊のような女には。
(自覚があるぶん質が悪い)
思い切って言ってみた『おはよう』の挨拶は、あたしが先攻を決めたところであっさり勝負がついた。
一言オウム返しで去っていった志郎は、髭剃りたてのつるつるの顔で戻って来るなり朝から濃厚な
キスを仕掛けてきた。
その後何事もなかったような顔してご飯を食べながら、ぽつんとこんな事をもらした。
『俺は飯を残すのは好きじゃ無い。でも苦手なもんはある』
そう言いながら納豆のカラシとタレを出し、小皿に分けてある片方にかけた。あたしはタレも嫌いだ。
しょうゆしか使わない。
『好みは違うけど、人生で一番長く食うのは多分お前の作る飯だろうから、その折り合いはつけておきたい。
お前の味も知っときたいが、お前の作る俺の好みの飯が俺は食いたい』
要するにそれは俺に染まってしまえっつう事では、とも思ったが。
『そうじゃない。それもいいが、譲れんものは線を引く。例えば茄子の時には他の食えるもんを足して
くれるとか』
今朝の豆腐ワカメには文句は無かったか、そうか。
『お前の味に慣れたいんだ俺は。だから俺の味にも慣れろ』
言いながら真っ赤になった耳をしてご飯をかっ込む奴を見て、あたしはようやくある意味諦めがついた。
だめだこいつ。
どうやって生徒に公式説いてるんだろう?
いわゆる決め事には強い男だ。表向きの挨拶や体裁作りには抜かりない。だって優等生だもの。
だけどあれだ、自分のキャパを超えた感情の絡んだ問題は、型に嵌めて解けないもんだから応用が
利かないんだろうよ。
可愛い大人しい女の子しか相手にした事ないんでしょ?
なのにあたしみたいな融通きかない生意気な女なんか嫁に選んだもんだから。
でも、多分それまで素直な女の子しか知らなかったのかもしれなくて(自分から好きだっつった事が
無いって言ってたし)、自分の感情を爆発させた事だってあまり無さそうなあの男が、結構我が儘な
お子ちゃまだと解った今は、案外それが嫌いじゃないと思うあたしに気付いてしまった。
今日の志郎はかなり頑張ったに違いない。甘い言葉一つ囁けない男が、あたしのご飯を食べたいと言ってくれた。迎えに
対する礼の言葉は無くとも、代わりに面倒くさがりなあたしの仕事を奪っていく。毎日飽きる程のキスをくれる。
(ヤりたい気持ちもあるんだろうが)
あたしには、近所の奥さんに掛けるような気の利いた言葉や優しい笑顔はくれない。けど、抱き締めて
くれる腕は強くて暖かい。
そう思えばなんとも可愛いお子ちゃまじゃないか。
まあそう思わなきゃやってらんない気持ちが無いわけでも無いんだけどねぇ……。
いつものようにロッカールームでお茶を淹れ、いただきますと手を合わせた所で携帯が鳴った。
この某ヤクザ映画のテーマは志郎だ。しかもメールじゃない!
一度選曲に文句を言われた気もするが、最高に似合うと思う。このセンスは誉めてほしいわ。
「もしもし?どうしたの。昼休み終わってんじゃない?」
『今は空き時間だ。それよりてめぇ、どういうつもりだ今日の弁当!』
お前じゃなくて、てめぇときたか。おお、対戦モードだ。
「えーだって、可愛いでしょ?いいじゃない、作る方にもそれ位の楽しみがなきゃ」
ハート型にくり抜いた人参をつまみながら、他にも同じにくり抜いたハムや海苔、ウサギのりんごを眺める。
『お陰で食うのに苦労した!蓋と本立てたりしてな』
マンガか!想像して吹いた。
「だって別に関心無さそうだし」
美味いとか、不味いすら何も言ってくれた事無いくせに、だったらどうでもいいじゃん。
『あのな』
大袈裟なため息が聞こえてきた。
幸せが逃げるよーと言ってやりたかったが、本気でキレられても困るんでやめた。
『解れよ馬鹿。この馬鹿女が』
うわ、出た。こいつの定番『解れよ』ってやつ。おまけに馬鹿女ときたもんだ。
「わかんないから。あたしはエスパーじゃないから!」
昨日のお返しだばぁか。
あんたがそういう面倒なお子ちゃまなのはよく解った。でもそれで全てを見通せるわけじゃないから。
あたしはお釈迦様ではありません。甘えるでない。
『……あのなぁ』
イラッと来てるのか、低い声が更に低い。こ、怖っ!
『腹膨らすだけなら、学食だって構わんしコンビニだっていい。けどそれじゃ足りないもんがあるから、
毎日お前に面倒かけさせてるわけだ。俺の持って帰る弁当箱、つまり、……それが答えだ。今朝だって
言ったはずだ』
「……本当に?」
『当たり前だ』
志郎は必ず弁当箱を空にして帰ってくる。
失敗したか!?と思って凹んだ日のおかずだって、作ったあたしが食べ残した物でも、それをそのままに
突っ返された事は一度だって無い。
でもそんな志郎の心の中身なんて、これまた思い切って掛けた『行ってらっしゃい』の後に回れ右して
やられたキスの意味が解るまでわからなかったんだよ。
ぶすっと電話の向こうでむくれてるのが手に取るようにわかる。
ああ、回りくどい。面倒くさい男だなぁ。あたしも相当なんだろうけど、こいつには負ける自信がある。
簡単な事なのに。たった一言、伝えてくれたら解るのに。馬鹿呼ばわりされずに済むんだろうに。
返事代わりにキスする奴なんか聞いた事無い。そっちの方がよっぽど面倒だと思うんだけど。ああ、ややこしや。
でもあれかな、足りないもん同士で案外いいかも。マイナスがふたつでプラスになるんじゃん?
『何がおかしい?』
「え……いや別に。笑ってない。笑ってないから!」
嘘です。吹きそうです。
『……今日は飯作らんでいい』
「えっ!何で?」
ありゃ、マジで怒らせたか?
『出前でも取る。……そのかわり』
耳に生々しく残る志郎の声に、食べかけの弁当の蓋をを静かに閉め、意を決して事務所に向かう。
「あの、店長――今日、残業ありません?」
どうやら本当にややこしい男に捕まっちゃったみたいです、ええ。
『……パンツ脱いで待ってろ!』
――どうやら真っ直ぐ帰るしか無さそうです。
「終わり」
* * *
俺は寝つきは余り良い方じゃない。その上寝起きもどちらかと言えば悪い方だと思う。
特に機嫌が悪いとかいうわけでもないんだが、仲の良い友人らでさえ慣れるまでは俺の寝起きの人相は
ヤバいという。
秋穂の奴もそうだった。初めは声掛けどころか目も合わせてくれなかった。その内それはまあまあ理解
してくれたようだが、『指名手配犯みたい』とまで言い切りやがった。そんなに酷いか?
そんなだから、とは言い訳にしか過ぎんが、毎朝台所の秋穂に声一つ掛けられん。何か苦手なんだ。
中坊のあの時分なら兎も角、今更何で女房にするつもりの女にこんなにビクつかなきゃならんのか。
などと今朝も同じく半分眠った脳みそを揺り起こしながら台所に行けば、俺より先にやりやがった。
『……おはよ』
耳を疑った。毎朝人を背後霊か何かのように扱って大袈裟に騒ぐくせに、すっぴんの眠そうな顔で
ちらりとこっちを見ながら呟くんだ。
赤らめた顔しやがって、柄にもねえ!
『おはよくらい、言いなさいよね?あんたセンセイでしょ』
『あ……ああ、おはよ……』
『よろしい』
ぷいっと鍋に向けた顔は、こっちに見せた背中同様震えて、多分ニヤニヤ笑っていやがるに違いない。
くそ!
洗面所で髭剃りしながら、思わず弛んでくる我が顔にまたむかついて、気合いを入れて頬をはたいた。
何であいつは、俺がやってやれねえ事をいとも簡単にやってくれるんだ!
傘が無ければ、差し出してくれる。当たり前の挨拶すら躊躇する俺に、自分の方から歩み寄ろうと
声を掛けてくれる。普通なら簡単な事でも、秋穂だから身構えて、馬鹿みてえに怯えてる。情けねぇ、
たかが女一人に腑抜けにされて。
面倒だと言いながら、俺好みの玉子焼きを入れたり、嫌いな物は抜いたりとせっせと作る弁当も、
一生食うつもりの味に慣れる為だと、お前の飯が食いたいから、だから俺の味も覚えて欲しいと巧く
伝える術がない。
それを知ってか知らずか、生意気にそこを突いてくるお前みたいな奴に、俺は――心底イカれとるんだ。
悔しいがお前可愛いんだよ、解れ、馬鹿。
……死んでも言えねえけどな……。
「終わり」
待ってました。甘い…甘過ぎる。
GJしか言えません。
このカプ大好きだ〜!!
今大量規制でレスが減ってますが、きっと書き込めず身悶えしている人は
大勢いると思います。
万が一レスがあまりつかなくてもお気になさらず。
またの投下をお待ちしてます!!
やっぱ大規模規制なんだ
うちもPCの方やられてる
まだ規制中?
うわ〜ん、待ってました!!!!
GJGJGJ過ぎて上手く言えないけど読ませてくれてありがとう。
これはGJ!ところどころにネタが入っててよかったよ〜
GJ!
志郎かわいい。蛇足レスに悶えてしまったわwwたまらないなこういうタイプ…
この2人好きだ。グッドジョブ。
756 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 23:28:06 ID:74aGsmFS
ほ
し
ぶとう
759 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 00:16:36 ID:3YiKuvrH
ふたつ
B地区か
7レスいただいて投下します。
男性が年上で16歳年の差のある人たちの話です。
よくある話で、女の子目線の一人称ってやつです
お気に召さないときは、スルーお願いします。
話のまとまりが、4つあるので、分割して投下します。
投下間隔は数日か1週間あくかもしれません。
今回は最初のひとまとまりで、すみませんがエロ無しです。
では、お願いします。
=========================
物心ついた頃から、その人は隣人だった。
工業用機器の設計士で父の友人一家の息子。
私が小さい時に、おじさんはある日突然倒れて、そのまま天国へいってしまった。
残された病気がちのおばさんは、ひとり息子である精一さんを心配しつつ、3年前に亡くなった――。
チョキンッ。
「ユキ、うまくなったなー」
「そう? 少しはおばさんみたく、切れるようになった?」
「う〜ん……それは、まだまだかなー」
精さんの髪は、ずっとおばさんが切っていた。
それを眺めるのが、幼いころから私は好きだった。
というか、自分もやりたくてしょうがなかった。
小4の頃、初めて鋏を持たせてもらえて、精さんをひどく怯えさせたっけ。
おばさんがついててくれたから、多少のことは修正してもらってたけど。
見た目はそうでもないけど、精さんはかなりのくせ毛だ。
床屋さん泣かせ……まあ、どこ行っても精さんが気に入らないのだから仕方がない。
おばさんの散髪屋さんが一番だった、のだそうだ。
「悪かったわね、まだまだ修行が足りませんよ。ま、うまくなるまで実験台ってことで」
「俺、専属なのに実験台もくそも……」
「あ! もー静かにしててよぅ。切り過ぎちゃったよー」
「ああん?! ユキっ、どこを? どのくらい切った?」
「ふっふっふ。そんなに騒ぐでない。私に逆らったら、外歩けなくしてやるよ〜」
「……はい」
どんなことがあっても、私に委ねるしかないという、精さんの無力感が伝わる。
これ、たまんない。
大の大人が、されるがままってやつだよね。
だって、高2である私の16歳年上なのだから。
すっごい優越感に浸れる時間。
そして、彼のとても近くに居られて、彼に堂々と触れられる時間。
孤軍奮闘――そんな精さんを家族ぐるみで見守ってきた、つもりだ。
脳梗塞で体の自由が利かなくなったおばさんの介護のために、5年前、精さんは会社勤めを辞めた。
精さんはおじさんの後を継いで、工業機器の設計士になっている。
仕事は自宅で、おじさんの生きていた時とおんなじスタイルでやってる。
だけど、まだなかなか仕事が増えなくて、苦労しているみたい。
9−5時で、仕事部屋にこもり、規則正しい生活。
自営でこういう仕事って、すごく不規則になりがちだけど、そういうことができるのは、すごいらしい。
うちの父は、同じ設計士だけど、まあまあの大企業のお抱えだ。
つまりサラリーマン。なのに父のほうが帰宅が遅く、不規則になりがち。
ただ、精さんも仕事の期限前は、徹夜でこなしている。
その代り、平日に趣味の自転車でツーリングしたり。
自分のペースで、というより駆け出しでまだまだ仕事の依頼が少ない証拠なんだとか。
自転車もエコなんだけど、おじさん趣味なんだよね、今時は。
でも、精さんは自転車のサークルみたいなのを主催してて、会員は老若男女OK。
だから、若い人もお父さん世代も様々な人が精さん家に集まってくる。
出しゃばる人ではないけど、人に好かれる人なんだと思う。
何度か集まりに顔を出したことがあるけど、主催者らしくない。
仕切り屋さんがいろいろいて(全員かも)、それを楽しそうに見ていたりする。
でも、一応頼りにされて、何よりみんなに好かれているのがわかる。
精さんがいないと、この集まりは成立しない、みたいな感じ。
おかしいけど、私は少し誇らしい気持ち。
……物心ついた時から、私は精さんが大好きだから。
***
ある日、精さん家に、きれいな女の人が訪ねてきた。
いろんな人が訪ねてくるけど、大概はサークルの人。
それも休日のほうが多いから、こんな平日に来る人なんてと思って気になった。
愁いのある、っていうかすごく顔色が悪い人で、いろいろ心配になってそっと様子を見に行った。
庭に廻ってみると、リビングで立ったままのふたりを見つけた。
あまり見たことない、戸惑った表情の精さん。
あの人は、確か……。
前のカノジョに違いなかった。
泣いていた。
精さんの腕の中で。
あとの記憶はそこから、無い。
あるのは、悲しいことに、同じ位置に立てない自分への苛立ちと嫉妬心。
そして、嫌というほど自覚した、埋めようのない『年の差』という、精さんとの時間。
精さんへの「好き」という気持ちを、どうにか抑え込んでいる自分自身。
私の、幼いころの一番遠い記憶の中には、すでに精さんがいる。
「ミルク飲ませてやったの、覚えてないの? 薄情な奴め」
時々精さんがいう言葉。
私が生まれる前から、母のお腹に語りかけ、撫でてくれたという。
少し照れながら、高校生の精さんが私に向かって呼びかけていてくれたんだと。
その光景を想像すると、胸がきゅうっとなる。
でも、彼には彼の時間が流れていて。
追いつこうとするけど、近すぎる彼との位置関係に、今さらどうしていいかわからない。
以前のように、抱きしめてもらうことはおろか、手をつなぐことさえできないでいる。
この、「好き」という気持ちの変化に、気づいてしまってから。
私は、それと一緒に、どうしようもなく子どもだったんだと思い知らされたから。
長い間想い続けた私の気持ちは、一生追いつけないのかもしれない……。
その日、そのままきれいな女の人と精さんは一緒に出かけ、3日帰ってこなかった。
学校に行っても、授業も友達とのおしゃべりも、上の空だった。
私のもとから、黙って去って行った精さんが憎らしかった。
このまま、帰って来なかったら、と怖かった。
何にもできない自分にも、腹が立ち、悲しくなった。
次の日から私は毎日、精さんの家に時間の許す限り上がり込んで帰りを待った。
それだけじゃなく、ベッドにもぐり込んで。
精さんの匂いに包まれていたかった。それだけでとても落ち着いた。
初めはそれだけのつもりだった。
……きっかけは、思い出せない。
私は精さんのベッドの上で、自分の体を……自慰ってやつをした。
豊富でない知識を総動員して、おそるおそる手や指で「あそこ」を弄った。
そういうことするのは、初めてじゃない。
でもあの時は、自分でもびっくりするほど感じてしまい、イってしまった。
精さんの匂いのせいかもしれない。
泣きながら、何度も精さんの名前を呼びながら。
最初は恥ずかしい気持があったのに、だんだんどうでもよくなった。
ブラのホックをはずし、胸を触ると、あそこがじん…と痺れた。
乳首を触ると、体の中心からどろどろとした熱いものが湧きだしてくるみたいだった。
布越しに、あそこの窪みを指でなぞると、ずくずくと下着の中が濡れていくのがわかる。
たくさんのため息と声が入り混じって、静かな精さんの部屋の空気が乱されていく。
湧いてきた罪悪感も、強くなっていく快感に身を任せていると、すぐに萎んでいった。
目を閉じて思い出す、男の人にしては綺麗な手指をしている精さん。
あの、大きくて厚みのある掌、太くて長い指で、どんな風に触れられるんだろう。
あの唇や舌で愛撫されたら、私はどんなになってしまうんだろう。
迷ったあげく、たくさん液があふれてるところに、指先を入れてみた。
全身に痺れが回って、あそこがこわばる。
自分の頼りない指先少しでも、こんなに緊張するのに。
「あ……」
男性の……見たことのない、精さんのモノが入ってくるなんて考えるだけで体が竦んだ。
でも、自分の体は、指の動きが欲しくて、ひくひくしている。
指も自分の体の奥底の欲求も怖かったけど、ひっかくように、くいくいと動かしてみた。
きゅーっとあそこの奥深くが疼いた。
「ふや……あーん……っ」
思わず、自分の声じゃないような声が大きく口を衝いて出た。
その時だ。
「ユキ? ユキ、どうした?」
突然の精さんの声に息が止まる。全身が石のように動けなくなる。
いつの間にか、精さんが帰宅して部屋にいた。……いつからそこに?
「あ、ど、して……や……あの、私……」
「何……してる……」
「だめ……だめえ!」
車の運転の時だけするメガネをかけたままの精さんが、入口に立っているのが見えた。
もう、だめだ。
全部見られてしまった。
ブラウスは肌蹴けて、ブラははずれてるし、片方のストラップが腕に絡まってるだけ。
スカートは捲れてしまって、ショーツはお尻の下で一本の紐みたいに丸まってる。
その上、片手を突っ込んでたのも、きっと見られた。
「見ないで!!……やだ!」
「ユキ……」
「やだ! やだ!」
ベッドに突っ伏して、でもせめてショーツだけは腰まで上げておいた。
体を少し起こし、片手で胸を隠しながら、何故か手元にあった枕を力一杯投げつけていた。
もう死んじゃいたい。どうしたらいい?
「落ち着け、ユキ……!」
精さんも思わずだろうけど、大きな声をだした。
出て行って、お願い。
でも、精さんは大股で2歩ぐらい動いて、簡単に私の腕を掴んだ。
「いやああっ」
咄嗟に本能的な動きで、それを振り払ってしまった。
指先が何かに当たった小さい衝撃に、ハッとする。
「あっ」
精さんのメガネが弾き飛ばされたのを見た。
瞬間、大きなものに、肩から強く覆われた、と思った。
「……落ち着け」
耳元に精さんの息がかかる。
……ベッドに寝転んだままの私は、精さんに抱きしめられていた。
温かい体温と、生身の、いつもの精さんの匂いに包まれる。
「大丈夫だから」
いつもの優しいトーンが返ってくる。
最後に、こんなふうに、抱かれたのは、いつだったろう。
眠れなくて、駄々をこねて精さんのベッドに寝かせてもらったのは、いつだったっけ?
「……ちゃんと見てないし、だから……」
精さんの声に明らかに、戸惑いと照れが混じっているのがわかる。
体からはすっかり力が抜けた。
でも、今度はモヤモヤとイライラした気持ちが湧いてきた。
精さんは知る由もないのに、勝手に裏切られたような気分。
おいてけぼりをくって迷子になったような、そんな不安。それから嫉妬。
自分の中のドロドロとしたもの、そんなものが原因なのに。
『精さんがいけないんだ』
打ち消そうとしても、この数日の私の気持ちは、すごく大きくなっている。
そばにいて欲しい、それだけ言えば、精さんは理解してくれるかもしれないのに。
でも…ホイホイとついていくなんて、私がこんなに悲しいこと、なんでわからないの?!
……ぐちゃぐちゃした気持ちは抑えられず、怒りに変わって、すぐ頭の中一杯に広がった。
「……あの人……」
「ん? 何? ユキ……」
「……あ、あの人は前に付き合ってた人でしょ。み、見たもの、何度も」
「……ああ。そうだよ」
「別れたって聞いたよ。ウチの母さんからっ……あの人は、何しに来たのっ?」
私の知らないところへ、勝手に精さんを連れて行ってしまった。
「……まだ、あの人と関係があるの?!」
「関係って?」
自分の口から出てくる言葉が、止めどなくよどみなく、そしてとても汚い気がした。
「関係って、大人の関係っ……かッ、体の関係があるのかっていう…」
悲しさが込み上げてきた。
最低な言葉を吐いている私。
大好きな人の前で。
しゃくり上げそうになって、顔があげられない。
「ユキ、俺の話、聞けるか?」
精さんは、ベッドに腰掛けて、突っ伏している私の上にケットをかけてくれた。
大きな手が、ゆっくり私の背中を撫ぜていくのがわかった。
精さんの気遣いに、子ども扱いのような気がするのと、素直に嬉しいのが綯い交ぜになり、堪えていた涙が出そうになる。
「ユキの言うこと、少し違うし、少し当たってる、かな」
そう言って精さんは静かに話し始めた。
彼女のお兄さんは、精さんの大学のゼミの先生だったこと。
すごくお世話になったことや、頼れる“先輩”のような人だったこと。
その人が亡くなったこと。
彼女がそれを知らせに来てくれたのがあの日だということ。
「えっと、ユキ。あのさ、彼女には今は旦那さんがいるんだよね」
「え……っ」
おばさんを安心させたい気持ちもあって、結婚を焦っていたこと。
おばさんがどんどん弱っていき、自分の生活と彼女とのバランスがとれなくなっていったこと。
おばさんの介護を含めて、精さんとの将来を考えることができない、と彼女が去って行ったこと。
精さんと4年前に別れてずっと音信不通だったこと。
彼女のことを許せなかったこと。
そして、自分の不甲斐なさにも、と。
「それで、今回会ってびっくりしたことがあってさ。子どもが4歳なんだって」
「……!!」
「今の旦那さんとの子だってさ」
「へ?」
「……ひっでえよなあ。二股かよって」
日が傾いて来て、部屋に差し込んだ茜色が、精さんの横顔を照らし出した。
それが、傷ついた表情の精さんをすごく残酷に、くっきり浮き上がらせた。
目の錯覚じゃない、ほんの一瞬見えた、精さんのホントの顔だったと思う。
でも、すぐにいつもの飄々とした、精さんの顔に戻って笑った。
「俺ってばかだったよなあって」
「……」
“そんなことないよ”そういうことしか言えない私は、やっぱり子どもだと思い知る。
私から見ても、人より何倍も苦労しているのに。
やりたいことをたくさん我慢して、悲しいことや悔しいことを胸にしまって。
大人だから?
私に映る精さんは、いつもポジティブで、そしてポーカーフェイスだ。
今だって、「はははー」って笑いながら、ぽんぽんと私の背中を叩いてる。
「おじさんは部屋出るから、ちゃんと整えて出てこいよ」
なんにも言葉の出ない私に背を向けて、メガネを拾い上げる。
精さんの本心はいつも見えない。大人だから?
精さんに想いを伝えられない私も、また、大人になったから?
大きな背中が、眩しい夕陽を遮って、黒い大きな壁のように見える。
よくおんぶしてもらった、大好きな背中。
幼いころのように、飛びつきたい衝動に駆られ、胸が熱くなる。
「精さん」
思わず呼び止めたけど、そのまま黙って彼は部屋を出て行った。
わずかに見えた彼の耳たぶや首すじが真っ赤になってる気がした。
***
しばらくの間、私と精さんの関係はよそよそしくなってしまった。
私が避けているんだけどね。
だってどんな顔していればいいのか分からない。
精さんはいつも通りに朝起きて、自転車で1時間ほど走って、それから仕事して……。
なんとなくわかってはいるの。
精さんは私を避けているどころか、そっとしておいてくれてること。
今日こそは、精さんに挨拶して学校行こう! そう思って、玄関を出た。
「あ!」
自転車に跨って、『朝練』に出かける精さんがいた。
「おっす!」
「!……」
にっこり精さんが笑った。
か、返さなきゃ、返さなきゃ……顔が熱い!
「ユキ、今日、髪切ってくれない?」
「は……」
「お前さ、こないだうまく切れてなかったとこあるだろ。そこ、やっぱだめだったぞー」
「あ……うん。え、と」
「ほれ、こーこ! すぐ伸びて、跳ねてきやがった。頼むよ、今度は」
「……うん。ごめん。でも……精さんもおとなしくしててよね」
「何言ってる、そろそろ完璧にやってもらわないとなー」
「やってるよ、そっちが勢いよく動くからさあ……」
「おっ、時間、いいのか? 俺は行くよ」
「あーっ! じゃ、学校帰ったら、やったげるから、準備よろしくね!」
「おう、気をつけて行って来い。じゃあなー」
「あ、ちょっ、精さん!」
「なんだよー」
走り出した精さんの背中に向かって、思い切って言った。
「……おはようっ」
ちゃんと言えた。
こちらに背を向けたまま、精さんが返事の代わりに手を振る。
悔しいほど、さりげない精さんの優しさに胸がいっぱいになる。
いつまでも子どもの自分が情けないけど、遠くなっていく精さんの背中は、小さな頃から変わってない、そう思えた。
また湧いてきた、飛びつきたい衝動を飲み込んで、ぐっと顔を上げた。
精さんの隣で自信をもって並んで歩けるように。
もう少し、あともう少し、大人になる時間が私には必要――なんだろうなあ。
がんばろうっと。
===終===
ありがとうございました。
誤字脱字ございましたら、ご容赦ください。
すみません、またきます。
時間ができたので、8レスいただいて、二つ目のまとまりの話投下します。
============
1月生まれの私は、まだ17歳。
でも誕生日がくれば、もうすぐに高校卒業だ。
16歳年上の隣人、精一さんが好きな私は、未だに想いも告げられず、相変わらずな毎日を送っている。
自宅で設計の仕事をしている精さんは、ここ数日、締切間際で徹夜続きだ。
「精さん、晩御飯、持ってきたよー」
「おう、台所に置いてくれ」
「そっちに運ばなくていいの? 締切明日でしょ?」
「徹夜は徹夜だが、メドがたったの。うーん、も少ししたら、メシにしよっかなー」
「後で、来よっか? 食事の相手したげるよ」
「あ〜、いい、いい。一人で食べるから」
「そう?」
「高校生は、TV見て、長風呂して、メールして……やることいっぱいあんだろ」
「なによ、それー。私受験生なんだからね」
そうそう、勉強。私は目指すものがあるから、今のうちから真面目にやってるの。
「早く、帰んな。じゃないと、とって食うぞぉ」
「はっ? なにそれ。セクハラ発言すると、ほんとにおヨメさん来なくなるよ」
「ユキがヨメに来てくれるんじゃなかったの? ほれ、よくゆびきりさせられた」
「はあぁ?! そんな小さいときのこと、約束できません。年、考えてよ」
「さらっと傷つくなぁ……これ、セクハラってやつなのか?」
「そう。精さん、友達に若い人いっぱいいるんだから、発言に気をつけること」
「俺もまだまだ若いんだけどなぁ……」
確かに、精さんは若い、と思う。
同じ年代で、会社勤めしてる人とか見ると、全然OKだよ。
ていうか、白髪が混じっていようが、顔の皺が深増えようが、加齢臭がしていようが、私には関係ない。
精さんだから。
でも、精さんにとって、私はどんな存在なんだろう。
大人のあなたに、私はどんなふうに映っているのかなあ?
「精さん……明日、図面を設計事務所に納めたらさ、この間約束した映画……」
「寝かしてくれっ、頼む! もー睡眠不足でお肌荒れちゃって……」
「……はいはい。わかりました。どこが若いんだか……いつも口ばっかり」
あんまり邪魔してちゃいけないって、わかってるんだけどね。
でも、つい言ってしまう。
「今、バイト先の人に声掛けられてるの。一緒にお昼どう?って。その人と観てくるわ」
「ふーん。ユキ……モテるねぇ。そういや、夏休み前に見かけた彼とはどうなってんの」
「カレシとかじゃないし。精さんには関係ないと思うけど」
「俺の後ろをくっついて離れなかったコがねぇ。こんなにモテモテになるなんてなあ」
へへん。
そこそこ努力してんの、あなたに振り向いて欲しいという気持ちだけでここまで。
「あんまし、そんなスケスケの服着て行くんじゃないぞ。男はオオカミだからな」
「スケスケって、やらしー言い方! そんな透けてないよ」
精さん、気づいてた。
晩御飯運ぶためだけに、着替えたの。
薄めで、ちょっと胸のあいたのを、黒いキャミの上に重ね着した。
――この頃かなり焦ってる。早く大人になって、女として、見て欲しいって。
「……じゃ、精さんも、オオカミ?」
「んああ? おま、あったりまえだろ。男だもん。言ったろ、とって食うぞって」
にっこり朗らかに、さっきのおやじ的セクハラ発言を繰り返す。
それでも、動悸が激しくなってきて、血が逆流する。
そんなこと、爽やかに言ったって、私にはダイレクトに響いてしまう。
恥ずかしいけど、あの場所が、どんどん熱を帯びてくる。
「……ユキ?」と、急に黙り込んだ私を、精さんが振り返った。
「……じゃあ……私を……」
「ユキ」
急に言葉を遮るように、精さんが真剣な顔で私に向き直った。
腕を引かれ、引き寄せられる。
か、顔が近い!
「あのさ、俺のこと、どう思ってんの?」
「な、何、何? す、好きよ! どうして?……精さん。急に……」
急に直球で聞かれても……慌てたけど、心をこめて言ったつもり。
「好き」だけじゃ、足りない気がするけれど。
私が真剣な顔で告げたのに、精さんは逆に頬を緩めて、ニカ〜っと笑って言った。
「急に腕掴んで……悪い……。お前の頭じゃぁ、まだわからんかもしれんのに」
「はッ?!」
「まだ子どもだもんなー。ごめん。おじさん、カラかっちまったかなー」
精さんは頭を掻きながら、ははは……と豪快に笑い飛ばした。
カラカラ笑いながら「俺も好きだぞー」って。
なにそれ、ビミョーな発言。意味わかんない。
「好き」って、好きってことでしょう!?
何笑ってんの? 切なく盛り上がった私の気持ちは、どうしたらいい?
……当然、やり場のない怒りへと爆発した。
「ばかばか!! エロオヤジ! 精さんなんか、勝手にしてよ!」
怒りにまかせて、精さんの家を飛び出した。
***
一応、大人の男の人と一日ふたりで過ごすなんていうのは、精さん以外で初めてだ。
同い年の男の子とのデートみたいなのは、1対1とか友達と一緒にグループとかで経験済み。
でも今までは、「付き合ってほしい」と言われた後の、男子側の気合の入ったものだったので、とても疲れたのを覚えている。
あの時は、デート後に、やっぱり無理だと伝え、友達同士に戻った。
映画はおもしろかったし、3歳年上の大学生の人と食事したりするのは、新鮮だった。
今も歩きながら、映画の話とか、大学のこととか、将来のこととか……話題は尽きない。
少し年上の人は、多少の緊張感があって、いいかもしれない。少しドキドキする。
彼は、「棚瀬さん」という。
バイト先のファーストフード店でシフトが一緒の人。
バイトは1年間したけど、受験だし、今月で辞めることにしている。
もともとバイトは、精さんの自転車用ウエアとかをプレゼントするために始めたものだ。
辞めると伝えたら、「送別会を」っていうことで、映画に誘われた。
ま、精さんへの当てつけってこともあったんだけど。
ずっと精さんにしかトキメかなかったなんて、なんかおかしいかも?
中学からの親友の沙里ちゃんにも「他の男にも目を向けなくちゃ!!」って言われたし。
私だって、他のヒトにドキドキすることはあるんだ、確かに。だけど……。
それ以上の感情は湧かない。
「ここで、いいです。ありがとうございます。降りる駅まで家族が迎えに来るので」
「え? へえ、お迎えがくるんだ、秋山さん。じゃあ、そこの西口まで送るよ」
「え、いいです、いいです。棚瀬さん、今日はほんとにありがとうございました」
棚瀬さんは一瞬困った顔をした後、ぐい、と私の腕を引っ張った。
そして駅の建物の柱に背を押しつけられた。
すっかり日は暮れて、少し薄着の私は体が冷え始めていて、柱の冷たさに体が震えた。
「たな……せ」
彼の顔が近付いてきて、あっという間に唇が塞がれた。
すごく長い時間に思えた。たぶん数秒なんだろうけれど。
突き飛ばそうと思った時、唇が離れていった。
「急に、ごめん」
「……びっくり、しまし、た」
「……あの、あと3日、バイト頑張ろうね。じゃ、おれ、ここで」
「あ……さ、さようなら……棚瀬さん、さよならぁ!」
走り去ってく彼になんとか、さようならだけ言えたけど、声が震えてる。
びっくりした。
帰りの電車で、うっかり降りるのを忘れそうになった。
たぶん、改札口に精さんが迎えに来てるハズだ。
あんまり、会いたくない。
重い気分で、改札口に向かった。
でも、改札出ても、精さんはいなかった。
そりゃ、いつものバイト帰りよりはるかに早い、6時半だもの。
週3回のバイト帰りは、帰宅が9時を回ってしまうから、いつも精さんが迎えに来る。
私の両親に頼まれてるからだ。
中学の頃から、遅くなるときは殆どいつもだった。
気が抜けたのと、ほっとしたのと、今の気持ちはどっちだろう、自分でよくわからない。
キス、した。
どうだ! って、精さんに追いついた気がして、少し大人な気分。
精さんにも、結婚考えてた彼女がいたんだから、これぐらいではまだまだか?
精さんの立つ位置にあともう一歩?
――違うでしょ。
棚瀬さんの真剣な顔。そうだ、彼は真剣だった。
唇の感触。
紛れもなく男性に、精さん以外の男性に触れられた。
好き、とも言ってないのに、キスをされた。
ドキドキした、確かに。
でも、トキメかなかった。
*
バイトも最終日。今日は7時で終わりだ。
棚瀬さんとは多少ギクシャクしてるけど、かなり普段通りにしてるつもり。
最後なんだし、普段通りちゃんと終わりたい。
「腹減ったぁ」って言いながら、いつも通り一緒に店の更衣室へ入った。
「着替えたら一緒に出よう」と言われたので、更衣室前で彼を待った。
彼は月初めである明日からの勤務表に書き込みをして、後から出てきた。
「は〜、終わったね。おつかれさま」
「あ、ありがとうございました、いろいろと……」
「あのさ……秋山さん。あの、これでおしまいにしたくないんだけど……」
「はあ……」
「秋山さんとこのままにしたくないんだ」
「……」
この間のことが頭に浮かんだ。
棚瀬さんが私を見る目が、だんだん鋭くなっている。
いつも真面目で優しい気遣いをしてくれる彼のことが、急に怖くなった。
「付き合ってほしいんだ」
「あ、あの、すごく嬉しいんですけど……」
「けど?」
「じゅ、受験だし」
「だから?」
「ごめんなさい」
「……」
彼が私に向き直ったと思ったら、急に抱きしめられた。
次のシフトの人達は全員店に入ったばかりだった。
更衣室はシンとしてて、誰も来ないんだ。
「勉強一緒にしたりとか、から始めるのじゃだめ?」
「そういうんじゃなくて」
「じゃあ、何?」
「……」
力の無い声と一緒に、耳に息が吹きかかる。
少し腕の力が緩んだから目をあけると、彼の顔が私の正面にあった。
真剣な目がすごく綺麗だと思った。でも、視線が突き刺すようで、身が竦む。
「好きなんだ、君が」
どうしたらいい?
怖くなって、目を閉じた瞬間に、唇が冷たく柔らかいものに塞がれた。
キスされたんだ。
この間とは、違う……角度が変わり、唇が熱いものに覆われ、強く吸われた。
ちゅ……湿った音が耳に届いた。
なにか言おうとしても、鼻を鳴らしたように聞こえただけだった。
とたんに、唇が上下にこじ開けられた。
「うっ」とようやく声が出たけど、すぐ飲み込まれた。
棚瀬さんの舌が、私の口の中に入ってきた。
その感じに、鳥肌が立った。
くちょ、ちゅぷ……っていうすごく嫌な音が聞こえる。
「や……ふ……くふ……」
私の舌に棚瀬さんの舌が押しつけられる。
逃げようとするけど、奥へ奥へとそれは、私の中を遠慮なく掻きまわしてくる。
やだ、嫌だ。声に出そうとするけど、ちゃんと言葉にならない。
口の端から、よだれが流れ出したのがわかって、顔から火が出そう。
「んん――っ」
唇を塞がれたまま、いやいやって首を振った。
それが彼の腕の力を緩ませたらしく、私は力いっぱい彼を突き飛ばした。
彼の体が向かいの壁に、どんっと当たってよろける程、馬鹿力だったのか……。
「ご、ごめんなさいっごめんなさい!」
棚瀬さんが茫然としている隙に、それだけを言って、その場を逃げ出した。
締切間近の精さんは今日は迎えに来ない。
駅のトイレで口を思い切り漱いだ。
鏡を見ると顔が涙でぐちゃぐちゃだった。
自分がどうしようもなく子どもで、醜くて、吐き気がした。
顔も襟が濡れる程、ごしごしと洗って、ようやく帰りの電車に向かった。
月曜日にはバイトの制服を返しに行かなくちゃいけないのを思い出して、頭が痛くなった。
棚瀬さんと顔を合わせるのが怖かった。
***
天井が落ちてくる。そして、回る。
吐き気はないけど、気持ち悪い。
検査したら、インフルエンザだって。
辛いけど、今のうちにかかっといて、良かったって思おう、試験の時には安心だ。
薬飲んだし、明日ぐらいには熱も下がるとか……あー気持ち悪い。
気持ちが悪いのは、他にも原因があるんだけど。
最後のバイトの夜のこと。
目が覚めると、嫌でも思い出してしまう。
体調最悪で、気持ちも最悪。
すっごい落ち込む。
「雪、精一さんよ……あ、精一さん、マスク」
お母さんが、私の部屋のドアを開けて、声をかける。
暗い部屋に、灯りが差し込んだ。
「それと、精一さん、晩御飯用意してあるから、ウチで食べていってね」
お母さんの足音が、階段を下りていくのが聞こえた。
「ユキ、生きてる?」
精さんの声だ。
あれから、挨拶ぐらいは交わしたけれど、面と向かって話したことなかった。
すぐそばに精さんが座ったのがわかった。目を開けられない。
なのに、緊張して、めまいがひどくなってきた。
「気持ち悪い」
「なら、生きてる証拠だ。良かったなー、受験生が今かかっとけば、安心だ」
「う、うるさい」
「お、少しは元気がありそうだな。安心した。ここ一週間ぐらいお前おかしかったから」
「……」
体が強張った。気付いていたんだ、精さん。
そっと目をあけると、暗がりでもちゃんと精さんの優しい表情がわかった。
額にそっと大きな手が置かれた。
「熱いなー。呼吸器系の調子が悪かったら、すぐ医者に行けってさ。俺が連れてってやる」
お父さん、今日残業だったな。精さんも、徹夜明けじゃ……。
「ひどく咳きこんだり、息が苦しかったら、すぐおばさん呼べよ」
「……うん」
きゅうっと、胸が苦しい。これは、切ないってことか。
同時に、あったかいものが胸に広がって行くのを感じた。
体の強張りがどんどん解けていく。
相変わらずのめまいはそのままで、急にすごく眠くなってきた。
ぐいぐいと真っ暗闇に引きずり込まれていくよう。
「あぁ……落ちるっ……」
思わず額にある、精さんの手首につかまった。
「どうした、ユキっ、しっかり……」
「眠い……の……落ちそうで……せ、いさん……」
瞼が開けられなくなった。精さんの声が小さくなっていく。
――私、眠ったんだ。
でもすぐ夢の中の暗闇に、心配そうな精さん顔が浮かんできた。
いいよ、大丈夫。今は、すごく穏やかな気分。
精さんが傍にいるから、安心して寝られるわ。
精さんがマスクをはずすのがわかった。
夢の中でも、マスクしてないとうつるかも、と心配になる。
『心配してたんだぞ……ユキ』
精さんの口がそういうふうに動いて見えた。
温かな掌に片頬を覆われた。
小さい時から知っている、とても安心できる温もり。
夢の中だけど、涙は出てきた。
心配してくれてたんだ。
ごめんなさい。もう、当てつけだとか、子供じみたことしないから。
夢の中で精さんが、ふっと笑った。
また精さんの口が動いて見える……なにか言ってるけど、わからない。
私を見つめる精さんの瞳に力がこもって……こんな切なそうな顔をするんだ……。
『ユキ、どうやったら伝わるのかな……』
これは、夢だ。だって、精さんの気持ち、私に伝わってくるよ。
なんだかすごく嬉しい夢。
こんな夢が見られるなら、高熱出すのも悪くない、なんて。
精さん、好き。好きなの。
それ以外言葉が浮かばない。
きっと精さんが思うよりずっと好き。
声に出せないのが苦しいよ。
代わりに精さんの頬に手を伸ばしたら、その手に精さんの手が重ねられた。
ゆっくり精さんの顔が影になって近づく。
『愛してる、ユキ』
唇がそう動いて、見えた。
胸が熱くなって、また涙があふれ出す。
そうか、こう言えばいいのか。
愛してるって。
唇が重ねられて、頭の先から爪先へ痺れが走って行く。
すごく大きな温かい感情に包まれて、幸せな気持ちになる。
キスって、こういうものなのか、と初めてわかった。
あなたとなら、夢の中だけでもこんなに幸せになれる。
とても不思議。
『どこへも行くなよ』
唇が離れて、精さんはまた静かに、でも強く囁く。
それは体の中心に渦巻いていたもうひとつの熱を呼び覚ました。
もっと。もっとキスして。
欲張りで困った子どもの私に、この幸せな気持ち以上のものをください。
その熱が欲しくて、力が入らない両手を差し出して、がっしりした肩や首につかまった。
堪らなくなって、精さんの唇に自分から口づけると、精さんがすかさず私を抱きしめた。
唇を薄く開くと、するりと温かい舌が入ってくる。
自分の舌でそれを迎えにいき、絡ませる。
息をする間もないくらい、夢中で精さんの舌を追った。
もしかしたら、こんなはしたない私を幻滅するかもしれない。
でも、夢の中なら、いいよね。心配いらない。
それに、精さんもそれ以上に、私の口内をくまなく探って離さなかった。
歯や、歯茎に舌を添わせ、私の口を開かせて、唇の輪郭をなぞる。
入ってきて欲しくて、ねだるようにすると、すぐに唇を塞いで期待以上にキスが深くなった。
これが大人のキスなんだ、って何故か妙に感心したりした。
キスだけで、こんなに気持ちいいなんて。
唇に温かな感触が残っている気がする。
夢でもいい。この、泣きたくなるくらい幸せな気持ちになれて良かった。
このまま眠りに落ちていくのは、もう怖くない――。
――そこから夢の続きが無くなった。
翌昼やっと目が醒めるまで、私はずっと熟睡していた。
*
数日後には、インフルエンザも治った。
バイトの制服を返しに行きがてら、棚瀬さんと話をした。
どこからか湧いてくる勇気に押されて、自然に向き合えた。
そして、大好きな人がいることをちゃんと話した。
お互いに謝って、そして自分の将来に向かってガンバロウ!って励ましあえた。
なんだか、すごく幸せな気分だ。
それから精さんが、私を見舞ってから2日ぐらい後、インフルエンザにかかった。
熱にうなされながら、ちょうど仕事が一段落したところでよかった……と呟いている。
看病は、唯一罹患済みで学校も出席停止の私の役目となった。
「今週末、自転車のマラソン大会が信州であるんだよね……準備してたのになあ」
「あきらめなさい! 年取ると、長引くそうだから、絶対無理ね」
「あ〜傷に塩みたいなこと言いやがってぇ……あ、めまいしてきた」
「さっきもうわごと言ってたよ。っていうか、うめき声ね、すんごくキモかった」
「うるせ〜!! もうほっといてくれ……よ。はー、ぐるぐる……回る……う〜ん」
精さんがほんとに目を回して動かなくなったので、少し慌てる。
額のタオルを換えて、氷枕を換えにいこうか。
「……どこへも、行くなよ……」
ああん? 30男が力なく囁くのが、いまいちキモいよ、精さん……。
階段を降りながら、ふっと『どこへも行くなよ』っていう囁きを思い出す。
確かにそれは精さんの声で囁かれた、と思う。
顔が熱くなって、ひとりでににやけてしまう。
「むひひ」と声が出て、我ながら気持ち悪い。
人のこと言えないなあ。
でも、うーん。そんな素敵なセリフ、どこで言われたっけ?
===終===
新型インフル、すごいことになってますが、
キスもおちおちできませんね。
皆様、マスクと手洗いうがいの励行が肝要のようです。
あと、体力の維持でしょうか。
新型罹患済みの者としては、かかるときはかかる、というかんじです。
お気をつけください。
ありがとうございました。
GJ!続き期待してます
投下乙&GJ
GJ!
最近規制多くね?やっと書き込めた
お疲れ様
保守
ずいぶん間が空いてしまい、すみません。
三つ目のまとまりの話を投下します。
また、エロ無しです。それについてもすみません。
それと、
もし、投下を待っている職人さんがいらしたら、ごめんなさい。
この週末までには最後のを落としに来るつもりです。
====================
「バイトはもうするな」
秋にバイトを辞めて間もなく、こう言われた。
精さんにそんなこと言われたら、もう一生しないよ。
ていうか、それって、精さんがヤキモチ焼いてるってこと?!
バイト先の大学生の人とデートした……あの日。
精さんが主宰する自転車サークルの飲み会があったらしく、精さんが大荒れしたそうなのだ。
「佐々木ね、すごかったんだよ。久しぶりに見たかな……ふっふっふっ」
「嶋岡さん、それってどんな?」
サークル発起人の一人、嶋岡さんは精さんが会社勤めしてた時の同僚の人。
精さんより2つ年上で、今もその会社に勤めている。
精さんの良き友達?……なんだろうか。
大荒れの精さんなんて、私は見たことが無い。
「あいつ見かけによらず、酒強くなくてさ。それなのにペース早くて、べろべろになって」
「へえ……べろべろ……」
「ああ、ユキちゃん、心配しなくていいから。ちゃんと僕が介抱してやったから」
「すみません」
なんで私が謝るのだろうか。
「で、ユキちゃんの身になにかあったの? どうせ大荒れの原因なんでしょ」
「は?」
「カレシできたとか」
「や、あのぅ」
「うちの中学生の娘もさ、クリスマスにプレゼントやるような男ができたらしくて」
「はい……」
「親としては、すっげー心配なわけよ。でも、聞けないし、話してくれないし」
「し、思春期ですものね……」
「むっつかしいもんだんねぇ。カミさんに言うんだけど、親ってのは見守るだけだなあって」
「親……」
「佐々木も、ずうっとユキちゃんのこと見てきたわけだし、その、心配だったんじゃ…」
親かよっ、て突っ込みたくなりますよ。
そうだよね、16歳も年上なら、親の気持ちになるのも当然かも。
はああ。落ち込む。
私をひとりの女として見てくれたわけじゃないのかなあ。
「あ、あれ? 何シュンとしちゃったの……や、僕なんかまずいこと言った?」
その時、おうい、と精さんの呼び声がし、嶋岡さんが答えた。
「おう、今、飲み物持ってそっち行くから、テーブル空けといてよ」
今日は今年最後のサークルの定例会だ。
話し合いの中身は、忘年会について、だそうだ。
さっき準備を始めた時に、精さんが教えてくれた。
「新年の『走り初め会』が本題なんだよっ」嶋岡さんは付け加えた。
走り初め会終わった後も一杯やるんでしょう、って言ったら、「アタリ〜」だって。
議題が、飲み会について、なんて平和だよなあ。
少し手伝いをした後、私は久しぶりに高校の友人沙里ちゃんと出かけることになってる。
沙里ちゃんの彼氏へのクリスマスプレゼント選びに付き合うためだ。
「佐々木はユキちゃんが可愛くて可愛くてしょうがないんだよ。わかる?」
嶋岡さんは私に言い含めるようにして言った。
唐突に言われて、私はどう返していいかわからなかったから、黙っていた。
飲み物のトレイを嶋岡さんに渡して、容器ゴミをまとめて、資源ゴミ袋に入れる。
「春から佐々木の仕事、手伝うんだって?」
「……あ、はい……大学の授業無い日に……とか」
「親でもないのにバイト禁止って。これ、佐々木の気持ちって受け取ればいい」
「……っ」
「ふふっ。おじさん、面白がってるだけだから。だけど、最近もどかしくてさ、ハハハ」
顔が熱い。
嶋岡さんは面白そうに私をちょっと見て、「そうだ、時間いいの?」って促した。
「行ってきまあす」
「気をつけてなー」
精さんの声が、玄関まで呑気に響いた。
***
イブの日は、街中魔法にかかったみたいに見えるのが、不思議。
夜になってすごく寒いのに、胸がほかほかと温かい。
沙里ちゃんは、今から彼氏の家にプレゼントを届けに行く。
イルミネーションが綺麗な駅前の通りで、沙里ちゃんを見送った。
沙里ちゃんと彼氏は、大学は別々の所を目指している。
1か月を切った、センター入試。
どうかこの先、ずっとふたりが上手くいきますように。
私も希望の学校目指してあと少し、頑張るぞ。
改札を出ると、精さんがいた。
さっき、お母さんにメールしといたからだと思うけど。
まだ、こんなに早い時間なのに。
「まだ、6時だよ。びっくりした」
「おばさんに、迎え、頼まれたんだよ」
「人通り多いし、一人でも帰れるのに」
「お子様用シャンメリー、買い忘れたからって。それも頼まれたんだよっ」
ぽん、と軽く頭をたたかれる。
「いたあ」と大袈裟に片目を瞑ってみせた。
「行くぞー」
精さんが歩きだす。
背が高い方だから、どこにいてもすぐわかる。
ずんずん行ってしまっても、すぐ見つけて追いつける。
ふと、お母さんの料理が頭に浮かんできて、急にお腹がすいてきた。
イブの夜は、家族で毎年やってるクリスマスパーティ。
まあ、忘年会みたいなものだけど、私が中学生ぐらいからは精さんも加わってる。
だから、この歳になっても毎年家族「4人」のクリスマスが楽しみなのだ。
帰ったら、朝焼いておいたスポンジケーキにデコレーションしないと。
駅前の人通りから、すぐに抜けて駅裏の川沿いに出た。
川沿いの遊歩道を歩けば、家への近道になる。
一人なら明るい時間でも、避けるように言われている道だ。
でも精さんと帰る時は、いつもこの川沿いの近道を通る。
私はこの川沿いを夕暮れ時に歩くのが大好きだ。
正確には、精さんと歩くのが大好き、ということだけど。
河口の方角には、ずっと遠くに高いビルのネオンが綺麗に瞬いている。
星は見えないけど、東のほうに三日月が浮かんでいる。
こういうお気に入りの景色だけでも、心がウキウキする。
……というか、今日は特にドキドキしている。
プレゼント、渡さなくちゃ。
今、持っているから。
初めてバイトして貯めたお金で用意したもの。
もちろんお父さんお母さんにも用意したけど。
両親には見せられない、精さんのは豪華版です。
精さんはゆっくり、たぶん、私に歩幅を合わせて歩いてくれている。
川から吹いてくる風が冷たいけど、顔が火照って心地いいくらい。
それぐらい、ドキドキと緊張してる。
やっぱり帰ってから渡そうかな。
だって、今は、ふたりきりで歩いていられる。
あー。前から手をつないだ人たちが、歩いてくる。
肩をぴったりくっつけて、恋人同士〜っていうオーラがすっごい出てる。
いいなあ。……ていうか、変に意識して、汗が出てきた。
恋人らしいふたりが、少し離れたところを、すれ違って行く。
一歩前を行く精さんを、ちらりと見てみる。
……いつもと変わりないか。
意に介していないというか。
そういえば、意識してもぜったい顔に出ない、出さない人だったな。
それって、大人だからかな。精さんだから?
私といてもそういう対象じゃないから?
すれ違った恋人同士の人には、私たちってどう見えたんだろう。
熱くて、マフラーと首の間を少し緩めた。
手、つなぎたい。
ずっと、してないな。
はずみで、とかじゃなく、あの大きな手とつないでみたい。
「ユキ?」
気がつくと、精さんと私の間がだいぶ空いてしまっていた。
「荷物、持ってやろうか?」
「ううん、いい」
マフラーに顔を隠すようにして答えた。
荷物は私が持っていたいの。
「寒いのか?」
精さんがこちらに向かって、ポケットに入れてた手を出しかけた。
よし。
駆け寄って、すかざず腕を捕まえる。
「んん?」
たぶん、驚いた顔してると思う。
たぶん。……照れくさくて顔が見られないから、わかんない。
「寒いの!」
手を、握る。
素手の精さんの手は、私より温かかった。
私、手袋したままだった、しまったなあ。
「つべたいなあ」
「つめたい、でしょ。寒かったんだもん」
ぎゅっと握ると柔らかく握り返してくれたような気がして、体がカアッと熱くなった。
心臓がコートの上からわかるんじゃないかってくらい、どくどくいってる。
精さんは、どんな顔してるのかな。
思い切ってそっと見上げると、前向いててわかんなかった。
「精さん」
「んー?」
振り向いた精さんが平然としてて、何故かほっとして、拍子抜けした。
精さんは手をつないでも、普通のことのような顔していて、私だけ、どきどきしてる。
私だけが……。
まあ、いいか。
幸せな気持ちになれた分、勇気だして手つないだだけのことはある、よね。
その時、前を向いたまま、精さんが何か言っているのが聞こえてきた。
「……急ぐぞ」
「え、なんで……あっ?」
ぐいっっと引っ張られて、精さんのほうに前のめりによろけた。
つないだままの手が、何かの中にもぐり込んで行く。
精さんのコートのポケットに、私の手が突っ込まれていた。
手をつないだままの手を、精さんがポケットに突っ込んだ、というのが正しいのか。
つないだ手からポカポカと温かさが伝わってきて、体中が温まってくる。
よろけた拍子に、自然に精さんにぴったり寄り添って、体の温もりが直に伝わる。
顔が、上げられない。
きっと耳まで真っ赤になっているから。
精さんの様子を窺ってたさっきの余裕も吹き飛んでしまっている。
精さんの手は、さっきの温度を保ったまま。
私だけが、また、どきどきしてるんだろうか。
精さんは私の幼い頃していたように、手をつないだだけなんだろうな。
幼い、小さな私と、今の私。
精さんから見たら、いつまでも変わらないのだろうか。
赤ん坊の頃から知ってる隣の女の子、なんだろうか。
それとも、嶋岡さんが言ったように、特別な存在になっていると思っていい?
自信を持っても、いいのかな。
精さんは黙ったまま、早足で黙々と歩いて行く。
そんなに急がないで。
地に足がつかないくらい、舞い上がりそうに嬉しいんだから。
泣きたいくらい幸せなんだから。
もう少し、この温かさを感じていたいよ。
「は……早いよ、精さん……」
息が弾む。どんだけ早足なの……。
川沿いの遊歩道からそれて、家の前に続いていく道に出る、階段に到達。
「はーっ、温まった!」
急に精さんはそう言って、つないだままの手を出して、勢いよく真上に上げた。
いつのまにか精さんの手も、汗ばむくらいに熱くなっていた。
「ほら、ほかほかしてきただろー」
「はあっ? ほかほか通り越して、疲れたんですけど!」
照れ隠しに言い返してみた。
ぱっと、つないだ手が離れる。
う〜ん、残念! もう、おしまいかあ。
でも、顔の赤いのも、もう気にならないな。
それに、子供じみた精さんのリアクションを見て、なんだか可笑しくなってきた。
ふたりで、いちにっいちにっ、と足を揃えて、掛け声をかけながら階段を上った。
「ケーキ、イチゴ飾る?」
「うん、中にもスライスしたのを挟むよ。精さん好きでしょ、イチゴのケーキ」
「当り前! ケーキはイチゴに限るんだ」
「……お子様だね」
「シャンメリー好きのユキに言われたくないなー」
「手に提げてるそれ、そうでしょ。それがなくちゃクリスマスじゃないから」
「ユキ、あと2年ちょっとでオトナだろー? そろそろ卒業したらどう?」
「好きなものに卒業とか、ありません! だいたい今は、アルコール飲めないでしょ」
「まあ、そうだけどなー」
そうです、あと2年とちょっとで、オトナです。
でも、大人になっても、子どもの頃からずっと好きなものは変わらない。
誰だって、そういうのがあるでしょう?
精さんだって、そうでしょう?
シャンメリーも好きだけど、精さんも好きだよ。小さいころからずっと。
躊躇うようになってしまったけれど、手をつないでいたい気持ちはずっと変わらない。
きっと、これからもずうっと変わらない。
「今年は、ローストチキンだってさ。出かける前少し手伝ってきたよ」
「精さんが手伝うって、まさか鳥を捕まえるところから……」
「アホ。おばさんが言うとおりに、下ごしらえしたんだよ」
「ははは、精さんなら鳥締めるとこからやりそうで」
「シメルって……ありえんだろーが」
肝心なことは口にできない自分が、もどかしいとは思うけど。
こういうおしゃべりするのが自然で、気持ちが温かくなる。
家がすぐそこになって、精さんも急におしゃべりになったよね。
もしかして、精さんも照れてた?
手をつないでた時の沈黙が、やけに不自然に思えてくる。
手をつないだ私の気持ち、通じた?
ポケットにしまったつないだままの手、意識してたの?
今の私を、あともう少しで大人の私を、意識してくれた?
「着いたー!」
「ただいまーっ」
なんにも確かめられないまま、玄関の扉を開けた。
暖かい空気に包まれて、ドキドキした気持ちが穏やかになっていった。
掌に残る大きな手に握られていた感触と、幸せな気持ち。
それだけで、今は満足している。
いつまでもこの気持ちは大切にしていたい。
特別な日も、普通の毎日も、いつも精さんが隣にいた。
そんな当たり前の毎日がこれからもずっと続きますように。
どうか、このまま精さんと一緒にいられますように。
今さらなんだけど、サンタさんにお願いしようかな。
今さらじゃないか……どうせまだまだお子様だもんね。
===終===
ありがとうございました。
レス数書き忘れました。ごめんなさい。
今回は全部で 6レスいただきました。
こういう歳の差ならではのもどかしさが好きだ…
続き楽しみに待ってます!
>>786 今来た、GJ!!
若い子のさわやかさが好きだ。
でも自分は割りと大人の男のドロドロ部分を期待したり。
789 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 21:15:03 ID:A+y3j7M0
乙
4つ目の話を投下します。
今回は長くて、15レスいただきます。
それと、投下を控えていた職人さまがいらしたら、申し訳ありませんでした。これで終わりです。
では、お願いします。
===================
精さんの設計事務所――といっても、一人でやり始めてから7年ぐらいの小さな事務所。
最近少し仕事先を増やしたらしく、忙しそう。
そこで私が、大学の授業のあいた日や時間を、事務所で手伝うことにした。
私はこの4月に、めでたく希望の大学の建築科に入学したのだ。
仕事の手伝いとかで、精さんとの一緒の時間が増えて、それがなによりうれしい。
仕事中の精さんは何度か見たことはあっても、一緒に仕事するのは違ってて、すごく新鮮だった。
きりっとして、ドキドキする。
普段着でパソコンに向かってても、勤務時間(きっかり9時―5時)中は違う顔してる。
最初の頃は、こっそり見とれていたものだ。
でも、浮かれてもいられない。一応、雇われている身ですから。
「午前中にFAXするもの、はい、これだけ」
「はい」
「宛先、間違えんなよー。今日はそこまででいいぞ。課題あんだろ?」
「うん。でも、大丈夫だから。他にやることあったら言ってよ」
「課題できてからで、いい」
精さんは忙しいらしく、またパソコンの画面へ向かう。
とりあえず、FAX送信の準備を始める。
送信ボタンを押すと、カタカタとFAXに紙が通って行く。
メールでやりとりできる会社もあるけど、まだFAXってとこもある。
図面やその説明なんかがあると枚数がかさむ。
あれ?
「精さん、送信失敗、って……もう一回やってもダメなとこがある」
「んー?」
「ほら、小川工業さんとこ、今3回目だけど、ムリみたい」
「あーそういえば、社長、回線の調子がどうのって、これのことか」
「どうする?」
「仕方ない、持参するか。今日中ならいいだろ」
「じゃ、学校行った後で届けてくるよ。あそこなら6時までに行ける」
「……今日雪降るって言ってたぞ。ムリすんな、俺が行くから」
12月も下旬、ていうかクリスマス前。世の中超多忙な時期。
精さんも、小川さんの会社も。
まあ、うちの両親みたいに遊びに出かける人もいるけど。
なんたって冬休みだもんね。
両親は定年退職記念とかで、昨日から年末までの日程で、海外旅行に出かけて行った。
師走の日本を抜け出して、オーストラリアでのんびり、なのだそうだ。娘を置いてさ。
まあ、長年頑張ってきたんだから、いいんだけどね。
「昼から学校行って、授業後課題出して、資料探して……もっと早く出られるし」
「そうか? じゃあ、頼もうかな」
「バイト料もらってますから……あ、そうだ、ボーナス期待していい?」
「うっ……ボーナスか。おまえ、バイトだろー?……ま、まあ考えとくわ……」
「よろしくぅ!」
あとの仕事を片付けて、私は大学へと、いつものように自転車で出かけることにした。
*
「秋山ちゃん、雪降ってきたよ。さむー!」
「うへえ。嫌になっちゃうなあ。これから届け物しないといけないのにぃ」
「大丈夫?」
「うん。じゃ、もう行くね。今、4時か。これなら……」
外は、曇ってるとはいえ、まだなんとか明るいし。
自転車で行ける所まで走ろう。
目的地まで、30分もかからないし。
自転車で風を切っていくと、手袋の中の指の感覚が無くなっていく。
動いてるから体は暖かいけど。
「佐々木設計のものです。書類お届けにきましたー」
工場の入り口で中に向かって叫ぶ。
社長さんを待っている間に、雪が斜めに降るようになった。風が出てきた。
汗をかいてるせいで、あったまった体がどんどん冷えていく。
「ごめんなさい、お待たせ。ああ、どうも」
「これです」
「ごめんね。お手間とらせて、申し訳ない。あ、どうも……確かに全部」
社長さんは手早く受け取り、踵を返した。
機械止めてないんで、戻るんで、すみませんね、とすまなそうに。
年末は誰だって忙しい。
のんびりしてんのは、私たち子どもだけか……。
奥から「返事は明後日と伝えてください。佐々木さんによろしく!」と声が飛んできた。
待ち時間約10分は充分に私の体を冷え切らせてくれた。
家までこげば、また温かくなるでしょ、そう思った。
シャワー浴びて、ココアとか飲んで、精さんに温めてもらえば……きゃああ。
むふふ……なんてヤラシイ妄想してる場合か。
雪は吹雪に変わってる。
透明の100均傘も、風にあおられて差せない。
日が暮れてるし、自転車も視界が悪過ぎて、引いて帰ることにした。
これじゃ、家までの帰宅コースタイムが倍以上になる。
足も手も、指先に感覚ない。絶対霜焼けがひどくなるよ。寒いよおお。
マジで洒落にならないかもしれない、と思えてきて、だんだん心細くなった。
小学生のころよく精さんに霜焼けマッサージされて、嫌だったなあ。
痛がって悶える私を、面白がってたよなあ。
そんなこと思い出したら、胸が少し温かい。
この春大学入学してからは、焦る気持ちが少し薄れた。
精さんもたぶん、同じ気持ちでいるんだってことがわかってきたから。
嶋岡さんとか周りの人からも、それとなく聞かせてもらえたし。
でも、まだ、ちゃんと言えてない。
確かめてない。
おじさんの死とか、おばさんの介護のために会社を辞めたとか。
おじさんの仕事を引き継いで、ずっとひとりで「石にかじりつく思い」でやってきたとか。
半ひきこもり仕事人、なんて言って、精さんは笑うけど。
精さんには精さんの歴史があって、私にもそれなりに私の歴史があって。
でも、隣同士ずっと寄り添いながらも、平行線だったものを、なんとか交わらせたい。
今なら、ぶつかっていっても、受け止めてくれるかもしれない。
雪が止んできたみたい……あともう少しで家だ。
見慣れた夜道が、雪のせいでぼうっと白く明るく浮かんで見える。
どこか違う場所を歩いているような錯覚に陥る。
全てを覆って、白く清らかな景色に変えてしまう雪。
そういえば、私の名前、両親だけじゃなくて精さん家族も一緒に考えたって聞いたっけ。
その割には、雪の降る日に生まれたから、「雪」って、かなり安直なんじゃないの?
やっと、家が見えてきた。
家の前の人影が走り出してくる。
「ユキ!」
精さんの出迎えにホッとする。
「ごめん、やっぱり俺が行けば良かった……さあ、風呂沸かしてあるし、すぐ入れ」
「うん……」
寒くて口が回らないし、ホッとしてなんだか眠い。
玄関入ったところで足元がふらついた。
すぐに精さんの腕に抱きとめられる。
「あっ、大丈夫だから、大丈夫……はは、お腹すいて……」
「まず、風呂入ってこい。着替えはとりあえず俺のを貸すから」
ふっと耳にかかった息が熱い。
腕の力が緩まなくて、ドキドキする。
靴を脱ぎながら、その手から逃れた。
お風呂へ直行する。
はああっびっくりしたあ。
お風呂に入っても、ドキドキは収まらなかった。
鏡に映った自分の体。
体だけは、オトナになったと思う。
つんと起った乳首がすごくやらしく見えて、熱いシャワーを思い切り頭からかぶった。
*
晩御飯まで精さんのベッドで、少し眠った。
ヒーターで暖めてあった部屋が心地よく、すっかり回復した気分。
更に晩御飯がシチューで、体の芯からあったまった気がする。
なんたって、精さんのお手製で、上げ膳据え膳。
「冬の宿題少しやっておこうかな」
「お、それがいいぞ。冬休みはおやっさん達いないから、どうせ遊びまわるつもりだろ」
「お付き合いというものがあってですね、私だって忙しいんです」
「ふーん」
口の端を上げて笑いながら、お皿を片付けていく精さん。
洗うよ、とスポンジを精さんから取り上げて、お皿を綺麗にしていく。
このくらいはやらなくちゃ、かな。片づけものは嫌いじゃないから。
「じゃあ、頼もっかな」精さんは、メールチェックしてこよ、て部屋に入っていった。
ふたりきり。
いつもは自分の家に帰るけど、あまり寒いから精さんの家に泊まることにした。
着替えは明日の朝、暖かくなったら取りに行くことにしようと思ってる。
雪のせいでシン……と静か。なんだかテレビをつける気にもなれない。
ソファに座って、精さんの自転車雑誌を捲ってみる。
去年のクリスマスは、バイトしたお金でウエアなんかをプレゼントできて満足だった。
精さんも喜んで愛用してくれているし。
今年はなんにしようか、まだ決まっていないな……。
宿題が、使わせてもらっている元おじさんの部屋の製図台の上に、やりかけのままにしてあるのを思い出した。
……結局、宿題をやる気にもなれず、だらだらと時間を過ごしてしまった。
だぶだぶのパジャマや、ジャージのせいじゃない。
なんだか落ち着かない。
「おーい、ユキは俺の部屋使えよー。俺はソファで寝る」
「へ? そんな、ちゃんと眠れないでしょ。私がソファで寝るよ」
精さんが毛布や枕を持ってやってきた。
「部屋、使えよ。ああ、宿題はどうすんだ」
「えーと……」
「やっぱり、宿題やる気無いんだろう。ほれ、さあ行った、行った」
部屋に追い立てられる。
ベッドに座って、ヒーターの使い方なんかを教えてくれる精さんの横顔をぼんやり見つめる。
玄関で抱きとめられた時の腕の力強さ。
その腕で私を抱きしめてくれたんだと思うと胸が熱くなる。
しばらく緩めようとしなかったのは、何故?
その後なんとなく精さんが目を合わせないのも気になってる。
――ふたりきり、だからだ。
少し手を伸ばせば、触れられる距離。
「おやすみ」とぽんぽん頭に触れるだけで、行ってしまうの?
「もっと……触ってよ」
上着の裾を引っ張ると、精さんは驚いて振りかえった。
勇気を出して、精さんの視線を正面から受けとめた。
ほんとうは、どきどきする。緊張して胸になにか込み上げてきた。
目頭が熱くなって、きっと目が潤んでるだろうな。
でも、不思議と頭は冷静だった。
「私……精さんのこと好きよ。精さんは、ホントは私のことどう思っているの?」
「なっ……」
「私の気持ちずっとわかってたくせに、このまま知らんぷりしていくの?」
「ユキ、そんなんじゃ……」
ぎゅっと抱きしめられて安心しているだけじゃ、だめなの。
手をつなぐだけで満足していた頃には、戻れない。
その先を確かめたい。
「……抱いて、欲しい」
「……」
見開かれた精さんの目がまっすぐ私をとらえて、身動きできない。
息苦しいほど見つめ合った後、精さんは床に膝をついて、私の目線まで降りてきた。
「俺は……ずっとユキのこと、なにより大切に思ってきた。だからいい加減にできない」
「うん」
目線より下になった精さんは、片膝をついて私を見上げる格好になった。
精さんはゆっくり言葉を探すように私に話してくれる。
「小さかったユキがどんどん大人になっていくのを見ていて、不安になっていったよ」
「……どうして」
「可愛い女の子から、綺麗な女になっていくのがさ、なんていうか……心配になった」
「……」
「いつか、恋をして他の男のものになるんだろうなあってさ」
「……それはないっ」
「俺は男として見られてるのか、って。“隣の優しいおじさん”なだけじゃないかって」
「違うよ」
「ユキが俺のことどう思っているのか。でも、性急に確かめるのはダメな気がして」
「……」
精さんは遠くを見るような目をした。
「それに、ユキがこれから出会う人に、本当に好きになる人ができるかもしれない」
「それは……っ」
「ユキを俺のものにしてしまったら、ユキが本当に好きな人ができた時、後悔するだろ」
「私はそんなこと……」
「俺みたいなおじさんとして、絶対後悔するぞー」
「精さんじゃないと、嫌だ」
「嬉しいけど」
頬を緩ませ、にっこりと笑う。
それが、私の胸を温かくする、いつもの大好きな精さんの笑顔。
「精さんは、私のことどう思っているの? ちゃんと聞かせて」
「…………大切な、特別な人、かな」
「なにそれ」
今、ちゃんと聞きたい。
ずっと言わずにきた想いを。
「私は、精さんのこと大好きよ」
「そりゃ、ありがたい」
「はぐらかさないで」
「……ん……俺は……ユキのこと、愛してる、かな」
いつものように何気なく言って、にっこりと笑顔になる精さん。
胸がきゅうっと締め付けられる感じがして、同時にあっという間に涙が溢れてきた。
「は、反則だよ……爽やかに言って……それ、それって家族愛とかじゃなくて……?」
「じゃなくて。女性として」
精さんの手が私の髪を撫でる。
温かくて安心する大きな掌。
もう片方の手で、あふれた涙をすくってくれた。
頬を何度も撫ぜられるたび、少しくすぐったくて目を伏せた。
「言っただろ、心配してたって。実は自分のものにしたくて悶々としてた訳ですよ」
「……!」
「男だから、ユキに欲情したり、デートと聞いて嫉妬したり……醜いだろー」
「よくじょ……」
「俺も男なんだから。押し倒したくなったりとか、ちゅーしたいなあとか」
「ちょ……、ちゅうって」
思わず笑ってしまった。
真剣な話してんのに。
「ユキだって、人のベッドの上で、ヤラシーことしてただろー」
「あっ」
ひえええっ覚えてんの? ここで一人でしてたこと。
「見てないからって、何にもしないで部屋から出ていったじゃない」
「実は見ちゃった。好きな子のあんな格好見たら、誰だって襲いたくなるでしょうが」
「や……」
「体に悪いぐらいガマンしたさ。俺、大人だもん。高校生のユキ押し倒して嫌われたくない」
「お、押し倒されても、良かったよ?」
「ばっ……俺の気持ちの問題もあるんだからなー。いい加減にしたくないの」
「うん」
「自信もなかったし」
「……今は……?」
肩に置かれてた精さんの手が、ゆっくり腰にまわる。
少しづつ距離が縮まっていく。
ドキドキするのを抑えて、震える両手で精さんの頬をぎゅっと挟んだ。
「こら、にらめっこじゃないんだぞ」
「ちがうもん。……ちゅーするの」
すかさず精さんの唇を、上から掠めるようにキスした。
不意打ちに固まった精さんに、すぐにもう一度重ねて、ちゅうっと音を立てて吸ってみた。
「今は?」
離してから、顔を覗き込んで、もう一度聞いてみる。
唇の温度よりも高い体の熱を知りたい。
焦らされているようで、体が勝手に次の熱を生んでいく。
「ユキ、顔、真っ赤だぞ」
「また、はぐらかす……」
「いや……可愛い」
精さんだって、顔が赤いくせに。
それを見て思い切って、自分から、借りていたパジャマのズボンを脱いだ。
精さんのパジャマの上着は、だぶだぶで裾が膝上まで隠してくれる。
「ほー、そうやって誘えるほど、大人になったのかー」
「もう、子どもじゃないんだからねっ」
「……ほんとうに、いいのか? 後悔し……」
「いいの!」
「……ほんとにもう、待たなくて、いいんだよな……」
「いいの……っ」
その表情がふっと緩んで、いつも見る微笑に変わる。
精さんが伸びあがって、私の唇にゆっくり唇を重ねた。
ほっとため息が出る。
「……初めて、だよな……」
「当り前でしょ………」
「……うーん。できるだけ優しくするから……」
「お、お願いします」
お互いに、ぷっと吹き出した。
笑いながら、精さんが手を添えて私の体をベッドに横たえる。
上着を脱ぐ仕草に、思わず見とれてしまう。
肩幅とか、胸とか、腕とか。
自転車やってるからだろうけど、全体にがっしりしてる。
もともと大柄な人ではあったけど。
「自転車焼け、してる」
「そうだな」
自分から手を伸ばして、その肩や腕に掌を滑らせる。
それが合図のように、唇が柔らかく覆われた。
深く吸われて、唇を開かされ、温かな舌が入り込んでくる。
初めてだし、余裕ないし……ほんとはすごく緊張して、というより、怖い。
でも、なんだかそれを悟られたくない。
私の余裕のあるみたいな態度も、照れてることや震える気持ちを隠すため。
だから思い切って、精さんの後頭部から首に腕を絡ませた。
歯列をなぞる舌に、自分の舌を絡ませていく。
唾液が溢れ、湿った音が驚くほど大きく響く。
息が苦しい。
ふいに、唇が放された。
「……無理すんなよ……」
私の口から垂れた唾液を拭って、髪を掻き上げてくれる。
額と頬にキスされたところで、パジャマの前ボタンが全部はずされてることに気付いた。
「い、いつのまに?」
「さっき」
「どんな技使ったの……ひゃ」
強がるのはもう無理かもしれない。
精さんの掌が布越しに私の胸のふくらみを覆った。
きゅっと力が加わる。
「んっ」
息つく間もなく、ふくらみの先を摘ままれ、恥ずかしい声が出た。
「ああんっ」
慌てて、手の甲を口の上にあてる。
精さんは気付かないふりで、パジャマの上から摘まんだ先端を口に含んだ。
両足をこすり合わせるように、身を捩った。
布越しにきつく噛まれて、あ……と声が漏れる。
ボタンの開いた布の間の素肌をつうっと指先が滑っていく。
おへそを弾いて、指先でひっかけるようにしてくるりと輪郭をなぞられた。
くすぐったくて、体が縮まる。
それはとん、と下腹部へ降りて、つ…とまた進み出す。
足の付け根を辿って、ぎゅっと閉じた足の間をくすぐるように動いていく。
胸の布が濡れて冷たい感触が、きゅっとあそこへ痺れる感じを伝えてくる。
反対の胸も同じように、口で噛んだり舌で弾いたりされると、あそこがジンジンとしてくる。
私の様子がわかるのか、精さんの指は、足の付け根が緩んだ隙にそこに滑り込んできた。
ぐちゅっ。
ショーツの上からぐっと押さえられたそこは、すごくいやらしい音をたてた。
精さんの指が一瞬動きを止めた。
恥ずかしい。
顔を両手で覆っても、どうしようもないのに。
でも、精さんの指はすぐに上下に強めに動き始める。
止めようもない水音がくちゅくちゅと耳に聞こえてきた。
恥ずかしいのに、それも体の中の熱を高めていくのがわかった。
私の中の奥の疼きが、どんどん大きくなっていく。
もっと、と思わず口に出そうになった。
脱ぎたい、直接、触れて欲しい。
「脱が……せていい?」
見透かされている気がして、驚いた。
声は掠れ気味だったけど、精さんは穏やかな表情で私を見る。
こくこくと頷くのがやっとだ。
すると唇が塞がれて、また深いキスをくれた。
今度は精さんにされるがままで夢中でこたえた。
その間に、私の着ているものはすっかり脱がされていた。
部屋の灯りが消えて、ベッドサイドの灯りだけになった。
今まで明るかったことも気がつかないくらい、余裕なかった。
「綺麗……ユキ、もうちょっと上向いて」
「やだよ……恥ずかしい」
やっと言葉が出せた。横を向いて、お腹の中の赤ちゃんみたいに丸くなる。
すぐに背中を、唇の感触が下から上へ上っていった。
くすぐったいような痺れが足の裏へ突き抜ける。
「やあんっ」
仰け反った私の体に、後ろから精さんの手が伸びてくる。
下から包みこまれるように、片方の胸が精さんの掌に覆われた。
きゅっと、柔らかく握られ、そのままその先端も摘ままれる。
直接の温もりが、体中を駆け巡っていくみたい。
「ユキ……」
耳に熱い息をかけられるように、精さんが呼ぶ。
ずっと肩や首筋を啄ばまれるように唇でなぞられていたから、堪えきれなかった。
自分から、顔を後ろに向けて、精さんの唇を求めた。
ぶつかるような、噛みつくようなキスが待っていて、息が詰まる。
離れようとした精さんの舌に、舌を伸ばして、絡ませる。
赤い舌がいやらしく動くのが、視界に飛び込んできた。
私ってこんなにやらしいことできたんだ……。
夢中でキスを求めて、精さんにしがみつく。
鼻にかかるような声が、知らずに出てて、自分のだと気づいて、驚いた。
精さんを誘って、体が自然に開いていく。
精さんの手を、自分の下腹部へ導いた。
応えるように精さんの指はするっと、あそこを撫でるうように奥へ滑り込んでいく。
指の温度を感じる間もなく、くいっと曲げられた。
軽いその動きは、リズミカルに軽い水音をたて始める。
「あ……ん……んん……」
開きかけた体を閉じようとして、精さんがふっと視界から消えたのがわかった。
今まで胸のふくらみを覆っていた掌がなくなって、かわりに先端が吸われる。
精さんが、たぶん尖りきっているそこに口づけて、また強い刺激が突き抜ける。
足の間には閉じることができないように精さんの腕があって、指の動きが大胆になっていく。
思わず悲鳴じみた声が出てしまう。
慌てて口を塞ごうとしたけど、精さんにその手首を掴まれて、顔の横に留められてしまった。
「我慢するな。声、聞きたいんだ……ユキの声」
囁くような精さんの言葉に、とろとろになったあそこが更に溶けていく気がした。
舌で乳首を弄ばれるように揺らされて、甘噛みされて、飲み込まれるように吸われて……。
そのたびに体が跳ねるけど、精さんに抑えられてるから、悶えるように捩るだけ。
声だけが恥ずかしく部屋に響く。
その声に合わせるように、精さんの指が、わざとみたいに粘り気のある音をたてる。
指はあそこの襞を上下に何度も往復して、上のほうの敏感になってるトコで止まった。
「やあっ……は……あっ」
びくっと背中が浮くほどの感じ。
精さんが探るように指を回す。
いったん下に滑って、愛液をすくうような動きでまたそこに指を戻す。
まるで撫でつけるように、くるくると敏感なそこを愛撫される。
頭の先まで突き抜けるような痺れが、何度もそこから背中を走っていく。
恥ずかしいけど、自分から腰を浮かしてしまう。
ふと上半身が軽くなり、唾液にまみれた胸の先端が、ひんやりとする。
膝裏を掴まれて、ぐっと片足が持ち上げられた。
「あああっ」
指じゃない、生温かいものにあそこが撫でられて、体が跳ねる。
何度も撫でられ、くちゅくちゅという水の音がそこからしてくる。
精さんの髪の毛がそれに合わせて、下腹や足の付け根をくすぐる。
髪の毛……伸びてる。今年中に、切ってあげなきゃ。
手を伸ばした先で、精さんの頭が足の間で動いてるのが見えた。
「や、やだやだあっ」
少し抵抗してみるけど、がっちり押さえられてて無駄だった。
いつもの優しい精さんとは違って、まるで貪るようにそこを舐めてるのが見えた。
体の奥から激しい疼きが突き上げてきて、怖い。
あそこの窪みに精さんが舌を尖らせて、押し入れてきた。
指とは違う質感に、精さんの男性のモノを想像して震える。
舌が止まることなく滑って、今度は敏感な尖りが揺らされるようにに突かれた。
さらに、探りだされ、唇で啄ばまれるようにひっぱられ、ねっとりと舐られる。
抑えきれず、声が立て続けに出て、自然に首がいやいやと振れた。
精さんの髪の毛に手を伸ばして、制止したかった。
でも、できなかった。
ううん、逆。
もっと。
支援
「もっと……お……」
勝手に口に上った言葉に、体がカアッと熱くなる。
精さんの動きは少し止まって、すぐにまた舌が上下し始めた。
今度は指が加わった。
「おねだりされたら、おじさんは弱いんだなー」
「や……ちがっ」
指先が窪みに触れて、次の瞬間ぐっと入ってきた。
体が強張る。
「いやっ……ゆび……く……あ」
温かいけれど、異物感が怖かった。
「せい……さ……やあ……んああ……」
でも奥へ突き入れられていく指を拒むことができない。
本能、って言葉が頭をよぎる。
もっと奥へ、欲しい。
無言のまま、精さんが指を進めるのを、私の奥の部分が待ち受けているのがわかる。
ひくひくしてる。
ひくつく動きが、精さんにも伝わるんなら、すごく恥ずかしい。
精さんの指がゆっくり中で動き出す。
蠢く、っていうのがあっているその動きは、どんどん大きくなっていく。
かき混ぜられていて、ぐちゅぐちゅ音がする。
ひくひくした感じが、どくどくと脈打つ感じに変わっていく。
埋め込まれてる、探るような指に、もう一本指が添うように滑り込んできた。
「やめて……やめてぇ……だめ……」
口では拒否してるのに、私は腰を浮かして2本目を受け入れた。
押し広げられたそこは、精さんのモノを受け入れているような錯覚すら覚えた。
指はばらばらに中で動き回って、私は叫んでいるように声を上げていた。
中を、指が擦るように上下し始める。
体の中の強い疼きが、うねるようになっていく。
「な……に……これ……や、やだあ……っ」
精さんの頭をぐるぐると片手で撫でながら、もう片方の手はシーツを握り締めた。
怖いくらいの気持ちよさが、突き上がってくる。
「ゆび……やめて……やあ……や……やっ、やっあっ」
喉がからからになって、声が掠れる。
あそこから強すぎる快感の波がたくさんやってきて、息ができないくらい。
これ、なに?
怖い、精さん。
「精さん……っ、精さ……あ……あ――!」
大きな波にさらわれそうで、足をおもいきり突っ張った――。
「ユキ」
精さんの声が遠くから聞こえる。
「ユキ……」
だんだん精さんの顔がはっきりしてくる。
額にちゅ……と音がして、キスされたのに気がついた。
「わかる……?」
そう言われて、我に返る。
体の力が抜けていき、少し重くなった感じがする。
「や……だ……」
……イっちゃったんだ、私。
精さんの目が、笑っている。
急に恥ずかしくなって、顔を両手で覆った。
「可愛いよ」
精さんの声がする。
うわ……恥ずかしい……でも、精さんは……まだ、ってことに気付いた。
そうだ、精さんは。
手をはずして、精さんを見た。
「ほれ、すっげーことになってるんだけど」
「なっ、ばかあ」
精さんはいじわるく私の目の前に、手をかざした。
べたべたになって、手首まで滴が伝っている手だ。
また両手で顔を隠した。
「ばかばかあ!」
「ごめんなー」
くっくっと喉の奥で笑うような声が聞こえて、手を拭いてるような気配がする。
死ぬほど恥ずかしいのに、精さんひどい。
でも。
精さんのせいで、あんなになった自分がすごく不思議で、嬉しい気持がする。
なんだろう、また体の奥で熱が生まれる。
それはさっきまでの性急さはなくて。
ゆったり体を開きたい感じで、私の中を満たしてゆく。
「ユキ」
また名前を呼ばれる。
両手をゆっくり顔から離した。
次に精さんが言わなくても、自然にそれがわかった。
「いいか……?」
さっきまでの優しい雰囲気とは少し違って、精さんが真剣な目で私を促した。
いいよ、ってつもりでこくんと首を振った。
両方の膝小僧に手がかかる。
お尻が持ち上がる。
精さんが上から私を見下ろす。
「ちゃんとゴムつけたから」
「い、いつの間に用意……してたの?」
「んー、内緒」
気遣ってくれる、そのことがすごく嬉しい。
それと、いつからかわからないけど、精さんがそういうつもりでいた、っていうこと。
何気ないそぶりで、私をそういうふうに見てたってこと。
そういうの、嫌じゃない。
体の中の熱が急速に上がっていく。
……もっとそういうふうに見て欲しい。
また、あそこが、とろ……と溶けだす感じがした。
固いモノがあてがわれる。
すごく熱い、それ。
ぬちゃ……と音をたてて、擦りつけられる。
精さんのモノ、少し怖い。
「たぶん、痛い、と思うけど……」
精さんはなにか我慢しているそぶりで言った。
でも、擦りつけられる動きは止まず、だんだん速度を増していく。
すごく、気持ちいい。
「……うん。あっ……せ……さん……や、あっ」
また、とろけるような疼きが起こってきた。
精さんの腕を強く掴んで、精さんを見上げる。
もう……欲しいよ、精さん。
「……ごめんな」
そう言って、精さんはいったん動きを止めた後、ぐっ、とそれを入口に押し当てた。
「!」
叫びそうになり、声を飲み込む。
ぐっ、ぐっと精さんが入ってくる。
指なんかと比べ物にならない、圧倒的な質量に、意識が飛びそうになる。
「噛みつけ、肩とか腕とか。叫んでもいいぞ……ユキっ」
精さんの手が胸に触れたから、ビクっとした。
あそこにきゅっと力が入って、精さんの大きさを感じる。
「ユキぃ……」
精さんがすっごく我慢してるのがわかった。
でも、ちょっと止まっただけで、すぐまた奥へ奥へと押し入ってくる。
メリメリと裂けるような痛みに歯を食いしばる。
喉に込み上げてきた叫び声を押し殺す。
「……全部入ったから」
目を開けて、息をついた。精さんの顔が目の前にある。
切ないような表情で、ふっと笑って、キスをくれた。
舌を何度も吸われて、また私の奥がきゅうっと疼く。
胸の先端を精さんの掌でころ……と愛撫され、あそこが濡れていくのが自分でもわかった。
一杯。
私が精さんで満たされている、っていう感じだ。
「しあわせ」
思わず口をついて言葉が出た。
痛みより、不思議と幸福な気持ちが広がっていく。
自然に涙が溢れて、耳の方へ伝っていく。
「動くよ、ユキ」
そう言って精さんは腰を少し引いた。
また、ぬちゃ……って音が耳に届く。
「ああっ」
痛みが体をはしる。
抑えていた声がつい出てしまい、精さんが動くたびに呻いてしまう。
精さんが唇を唇で塞いでくれけたど、唾液の音が下から届く水音と一緒に、頭の中まで響いてくる。
揺さぶられるままに、身を任せていたら、痛みとは違う感覚をわずかに感じた。
唇を離して、声を上げた。
精さんも吐息なのかわからない息を弾ませて、速度を上げてゆく。
痛いけど、精さんが中で擦るたび、さっきの波が小さく打ち寄せてくる気がした。
「っ……止まんね……ごめん」
違う、精さん、私……気持ちいいよ。
痛いのと気持ちいいのが混ざって、なんだかわかんない涙がこぼれていく。
精さんが思い切り深く突いてきて……ぴったり腰を合わせたままもっと深くを揺らして。
そのまま、私の上に体を預けるように覆いかぶさってきた。
はあっはあっていう、ふたりの激しい息だけが部屋中に聞こえてる。
波が引いていく感じが、名残惜しい。
精さんの体の重みが、苦しくは無く、むしろ心地よくて安心する。
痛みがあるけど、嬉しくて、また涙がこぼれていく。
「痛い? 大丈夫か?」
精さんが慌てて私から離れていく。
違うよ、精さん。
「嬉し……くて」
言葉にならなくてただ、泣けた。
精さは何度か私の頭を撫でてから、ぎゅっと抱きしめてくれた。
少し落ち着くと、精さんが私をきれいにしようとしていて、慌てて私も手伝おうと手を伸ばした。
シーツに小さいけど赤い染みがあるのが見えて、なんだか胸が一杯になった。
「おむつ換えたの思い出すなー」
「ば、ばかあ。こんな時にそんなこと言うなんて、信じられないっ」
むくれて丸くなった私をそっと抱きかかえるようにして、精さんが向い合せに寝転ぶ。
掛け布団をかけて、寄り添ってくれる。
精さんの胸に額をくっつけて、さらに丸く体を寄せた。
自分の体じゃない、水に漂うような感覚があったから、精さんの腕の強さですごく落ち着いた。
……そういえば、思い出した。
「あ……あのね……クリスマスプレゼント、まだ決めてないの……何が欲しい?」
「うーん……」
あと4日でイブだった。
もう日にちが無い。
「ユキが、欲しい」
頭の上の方で囁かれた言葉は、小さかったけれど、声には力がこもってた。
同時に、背中を精さんの温かい手が滑っていって、腰を引き寄せられた。
また痺れるような感覚がはしり、どくん、と体の奥が波打つ。
精さんの顔が見たかったけど、上を向きたい気持ちを抑えた。
そのまま精さんは、私の髪の毛に顔を埋めたみたい。じっとしてる。
きっとすごく照れているんだ。
私まで、顔が火照ってくるみたい。
「……えっち」
「長いこと待ったもんだから、我慢きかなくて」
その言葉に、胸が熱くなる。
精さんはその体制から、私の体の下に腕を差し入れて、抱きしめてくれた。
「……今から、もう一度でも、いいよ……?」
「ユキがもたんだろうが。そのくらいは我慢する」
少し拗ねたような声が聞こえて、吹き出した。
可笑しくて、ふたりで笑って、そして、眠った。
雪は朝起きる頃にはやんでいて、外が全部銀色になっているだろうな。
そう思いながら。
*
「そういえば、私の名前、どうやって決まったの?」
「俺の案が採用になったの」
「へー、精さんが名づけ親……」
恋人が名付け親って、ちょっと複雑な気分。
「どういうとこから発想したの? やっぱ、安直に天候から?」
「違う」
「じゃ、なに?」
「……ドロロン閻魔くん、ってユキ知らないよなー」
「え? 懐かしのアニメで見たことはあるよ」
「その、閻魔くんに出てくるの、雪子姫。ユキちゃん」
「は?」
あの、ミニの着物着てて、いつも脱がされるっていう、あれだ。
「俺、大好きでさー」
「はあ? もっ……もうっエロオヤジなんだから!」
冗談なのか、なんなんだろうか。
精さんはすごく楽しそうに笑ってる。
「え? ユキ……わっ」
クッションを思い切り精さんに投げた。
明日のイブの日をどうするか、精さんの屈託のない笑顔を見ながら、考え直そうと思った。
===終===
どうもありがとうございました。
一番槍!!
実にGJでしたー
此処で終わりといわずに出来ることなら後日談でm
待ってました。
精さんの年上男としての葛藤と余裕が妙にきゅんとして良かったです。
GJでした!
完結乙&GJです
エロが丁寧で萌えました
GJ!ほんわかエロくて萌えました!
ほんと丁寧に書かれててGJです!!
ホッシュ
おな感の管理人様ー。所々NEXTのリンクがエラーになってますよー。
812 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 08:55:24 ID:lHX+O9sA
直接メールした方が早くない?
ほす
クリスマスSS読みたいな
815 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 07:38:46 ID:ENQ3UPI5
姫はじめSS読みたいな
おなのこ
817 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 15:07:57 ID:Dj6clUJY
揚げまんじゅう
スレ埋めのつもりで……。
本文は全部で、5レスです。
投下します。
成人の日の前に、ユキがハタチになった。
「年が明けたら名実ともにオンナになるんだから」
この間のベッドの中で、ふふんと笑ったその顔は、赤ん坊の時からちっとも変わらない気がする。
もっとも、そんなことを言おうもんなら、しばらく口をきいてくれないだろう。
ユキも大学2年になって、だんだん勉強だけじゃない忙しさに追われるようになった。
サークルや友達づきあい、ってやつだ。
それはそれでいいことだ。
いいことなんだが。
ユキはパッと見は、美人なタイプじゃない。
時間がたつにつれ打ちとけ話をしていくうちに、だんだん惹かれていくようなタイプだ。
どちらかと言うと童顔で、可愛らしい印象をもたれやすい。
するめイカじゃないが、味があるというか、親しみやすいというか。
……他人から見た評価はどうでもいい。
俺は心配事が増えたことに、正直苛立っていた。
俺が36で、ユキが20才。
この差は、どうしようもない。
学校へ行くユキを見送る時でさえ、些細なことで焦る自分がいる。
……そのスカートの丈はどうなんだ、とか、肌の露出が多い、とか。
つい、上げそうになった声を辛うじて飲み下すこともしばしばだ。
親でもないのだから……と言って、『カレシ』と言うにも気が引ける。
*
「ね、どう……? かな」
「なにが」
「どこか……違う?」
「……ん? 何のことを……あそうか、今年初エッチだ」
「……違う! もう、エロオヤジ」
「また言うか……あ、そうか……オトナ、かー」
「…………うん……もう……あ……っんああ」
すっかりとろとろになったそこに、ゆっくり2本の指を挿入していく。
舌と指でじっくり愛撫したから、たっぷりの愛液が押し出されて卑猥な音をたてていく。
「……どこが違う、って昨日今日でそんなに変わるかよー」
「あ、あっ……笑わ……ないでっ……は……やあんっ」
「……じゃあ、今日からユキがもっと淫乱になったとか……」
「やあっ……いんらんって……ひどっ……はあ……んっ」
「いいことだろー。……ユキ、オトナって言うならさ……リクエストしていい?」
「や……あん……あ……な……に? ああやああん!」
指をかき回すようにしながら、抜き差しして、親指でクリトリスを捏ねた。
びくびくと揺れるユキの耳へ口をつけて、舌で耳たぶをつついた。
確かに、最初の頃に比べると、徐々にオトナの反応になってきたよな。
「あのさ……俺の上に乗ってくれる?」
「あん……え? あ……そん……な」
「オトナになった記念に。やだ?」
「や……精さん……やだ」
顔を真っ赤にして拒否の言葉を口にするけど、促されればそうするだろう。
良いのか悪いのか、ユキは俺に従順だ。
罪悪感が無いといえばウソになる。
俺がそうさせてしまったのだから。
「乗って」
「や、恥ずかし……」
「じゃ、イかせてやんない」
座位で抱き合ったことはあるが、騎乗位はしたことがない。
戸惑うのも無理はないか……。
はあはあと息を弾ませて昇りつめ始めた体の、愛撫の手を止めた。
「やっ……止めないで!…………精さん……」
「……意地悪なことして……ごめんな」
耳たぶを舐めてから、体を少し浮かせた。
俺の下で目を潤ませたユキが、体をくねらせて急かすように腰を揺らす。
すぐにしがみついてきて口づけ、自分から舌を差し入れてくる。
ねだる時に見せる、必死なユキのなまめかしい姿態だ。
俺の髪の毛を乱暴に撫ぜながら、くうと鼻を鳴らす。
こんなユキが可愛くて、つい毎回意地悪くしてしまう。
口中にユキが一杯になって、俺も堪らなくなってユキを抱きしめた。
そのまま、ごろんと背中からベッドに転がった。
「ほれ、ユキが上になったぞー」
「な……」
「続きは、ちゃんとするから」
「も……ひど……」
「ユキの中、入れて」
さらさらと顔に落ちてくる猫っ毛の向こうに、ユキの怒ったような照れたような表情が見える。
ユキが、意を決したようにきゅっと目を閉じて、ゆっくり開けた。
「恥ずかしいんだから……目、瞑っててよね」
ユキの手で瞼を閉じさせられて、じっと待つことにした。
俺の上の重みが、下半身の方へ移動していく。
焦らされているようで、体が次第に熱くなってくる。
俺は大人しく待っていられるわけでもなく、薄眼を開けた。
ユキが俺を跨いで、たて膝になったところだった。
綺麗だった。
夜の部屋の中で、薄明かりに照らされたユキの体が神々しいほどだ。
ユキの中で果てる時にだけ出てくる、俺の獰猛な欲求が早くも顔をのぞかせる。
ユキがなんとか自分の中に入れるために、手で俺のそれを掴んだ。
おそるおそる両手で包み込むようにしている。
俺は額に腕をあてて、浮いた汗を拭った。
強引に貫いてしまいたいのを堪えて、呻き声を上げそうだ。
ユキがやっと股間に……蜜口にあてがって、亀頭を擦りつけた。
ちゅぷ……とかすかな水音が耳に届いた。
もう少し、我慢しなければ……ユキが自分から飲み込むのを見たい。
もう遠慮なくユキに視線を合わせると、緊張した表情で腰を沈め始めながら、長い溜息を吐いている。
俺の剛直にいきりたったものが、ユキのピンク色の襞の間を押し広げていく。
中からじゅぶ……と音をたて泡立つ蜜が押し出されて、とろとろと俺のモノをつたっていく。
徐々に、ぬるみの中に俺の塊が飲み込まれていく。
ひどく熱くて、溶けそうだ。
熱く柔らかい襞に包まれていくうちに、喉の奥で唸っていた。
ユキは眉を歪ませて、唇を噛みしめている。
我慢するな、と言いたかったが、呻き声が漏れ出てきそうで止めた。
その代り、突き立つ俺を半分飲み込んだ秘所に、手を伸ばした。
「きゃ……あん」
行為に没頭していたユキが、小さく悲鳴を上げた。
自分とユキの境目をそっと、何度もなぞる。
「すごい……な。ユキが咥えてる」
「……そんなこと、言わないで……」
「もっと、深く」
「だめ……あっ…………ゆっくりじゃないと」
奥へ奥へと誘い込むような、自分の肉の襞の動きをユキは知らない。
探り出したクリトリスを指の先で弄ると、体が跳ねてぐっと腰が落ちた。
「あっあああん!」
慎重にしていた動きに、自分で知らずに焦れていたのだろう。
自分の重みで貫かれた衝撃で、ユキは喉を仰け反らせ、更に腰を落とした。
「やっやっああん……はんっ」
「ユキ、ほら…………動い……て」
俺も一気に昂るのを抑えるのに必死だ。
もったいないだろ、こんなにいいのにすぐ終わっちまったら……。
なんとか呼吸を整えて、ユキの濡れた秘所への愛撫を続けた。
すぐに、ユキがわずかに腰の動きを繰り返しているのを感じた。
「自分で、気持ちいいと思うこと、してごらん」
「そんな……できなっ……あう」
「……大丈夫だから」
出来ないと言いつつ、腰の揺らぎが確信的なものに変わっていく。
「オトナになったんだろー?」
「も……そういう……あっあっ……い……いじわるっ」
ユキのぷっくりした尻を撫でて、腰に両手をかけた。
最近ウエストのくびれが深くなり、それでいて腰が少し丸くなった。
少女の体から、徐々に女の体になってきた。
たぶん本人よりもそんな変化に気付けることが、密かに嬉しくもある。
その腰を掴んで、ぐるぐると揺らしてやった。
「ああっ、やああ……っ」
その動きから、ユキの腰を掴んだままぐっと俺の腰を突き上げた。
「きゃっ……ああっ……はああ!」
何度もそれを繰り返す。
突き上げるたびに豊かな乳房が揺れて、赤く尖った乳首が跳ねた。
ユキは泣き叫ぶように声を上げて、頭を振ってされるがままになっている。
戸惑いながら全身をピンク色にして、一生懸命揺れるユキを見ていると、
切ないような気持ちになり、堪らなくなってきた。
やっぱりその温かな肌を抱きしめたくなる。
俺は体を起してユキを両腕で包むように抱きしめた。
座位になると、ユキが飛び込むように体を預けてきた。
首に腕が巻きついて、ぎゅっとしがみついてくる。
上気した肌が、しっとり滑らかに俺の肌に吸いついてきた。
「いやあ……おく……奥に……せ……さ……ん、イヤ……ヤっ……」
「奥……が……いいんだな……?」
少し冷えた体を温めるように、俺はユキを揺すりあげた。
片方の胸のふくらみを手でぎゅっと握って、掌で尖った先端を擦ると、ユキの締め付けがキツくなった。
「騎乗位……嫌だった?」
「…………」
「……ごめん……辛かったか」
ユキが首を横に振った。
「……ちが……はあっ……あ……きもち……い」
下からの水音が、じゅぶじゅぶと大きくなってきた。
もう一度繋がった部分に指を這わせた。
とたんに白い喉が目の前に動いて、また、イヤイヤと泣き始める。
細い腕を俺の首に巻きつけて掴まり、背中を反らせて高く声を上げた。
窓も閉まってるし、ユキの両親は無事成人式を終えた次の週だということもあり、
一泊の温泉旅行に出かけている。
だから遠慮なく、ユキの喘ぎ声や嬌声を存分に聞くことができる。
そんなことを思ってる俺は、すっかりオヤジだな。
……こんな俺に……ユキ――。
どんどんユキの時間が流れていって、大人になっていき、いろんな出会いを経験して……。
いつか、俺のことはどうでもよくなって、本当に好きなヤツができるかもしれない。
一方で俺の時間は停まったようなもんだ。
家で引きこもってやってる、地味な自営業の三十路の男だよ。
そのうち年を重ねて、ユキとつり合いが取れなくなっていくのかもしれない。
ユキ。
愛してるって、何度も言えても、それが永遠とは限らないよな。
俺はユキしかいないってこの歳になってやっとわかったけど。
でも、ユキはどうなんだ……って。
俺といて、ユキは幸せなんだろうか。
俺だけを見てきてくれて、俺に『初めて』をくれて。
その上、ユキの『これから』を奪うのかと思うと……怖い気がするんだ。
でもユキ。
それでも俺は何度でも言わないといけないんだよな。
愛してるって。
たぶんこれからも俺にはユキしかいないから。
子どもから大人になっていくユキを眩しく思いながら、放したくないと思いながら。
ユキがどこかへいってしまわないように、死ぬほど照れくさい言葉を、なんとか口にしてユキに伝えないと。
ユキがぶつけてくれたように、体温だけじゃなく、想いを伝えていかなければ。
ユキ……。
「愛してる」
ぐっと突き上げながら、血が体中を駆け巡っていくのを感じた。
ユキを自分に押し付けるようにして、何度も突き上げた。
ユキがいやいやをしながら、途切れ途切れに声を上げる。
もう、俺の声なんか聞こえてないくらい、ユキは昇り詰めている。
それでも俺は抱きすくめたユキの耳に、最後まで何度もつぶやき続けた。
===終===
ありがとうございました。
誤字脱字ありましたら、ごめんなさい
実にGJ!
他に言う言葉が思いつかんのだがどうすればいいと思う?
そういう時はGJ!を連呼すればいいと思うぜw
これは良いお年玉&成人式でした。
ユキタソ、かわいい。
そして年の差を気にする精さんが、なんだか切なかったっす。
いつまでもラブラブでいて欲しい二人だ。
凄いなぁ、この書き手さん・・・
エロいだけのはよく見るけど、これは切ない・・・。
自分、女ですが清さんに濡れました
こんな人に初めてをあげたいね
自分じゃ誰も欲しがらんかww
827 :
826:2010/01/14(木) 01:01:19 ID:NL6TvTao
ゴメ!精さん ね
誤変なんかいつも気にせんけど、この人には
失礼な気がした
ありがとうゴザイマシタm(_ _ )m
投下乙
愛情があっていいね
保守
保守
保守 マッテマス
あと、残り27KBほどだけど、
書き手さんが作品投下できるかどうか。
ぎりぎりの残かな?
規制解除されたところもあるし。
そろそろスレたての季節?
テンプレはすでに縮刷版に用意されてたありがたや。
書き手さんが残り容量以上のSSを投下するなら
そのとき新スレ立ててもらったほうがいいと思われ
テンプレが既にあるなら余計に
停滞してるのに新スレ立てちゃうと、旧スレと新スレ2本立てが
長く続く上に、話も2箇所に分散したり、新スレ即死につながったり
読み手が立てるなら、もう少し埋まってからがいいと思う
>>833 分散……そうだった。
もう少し埋めて待とう
スレ埋めに投下します。
一旦終わったくせに、ユキサイドの話をまた投下
すみません、エロ無です。
本文8レスです。
遅筆のため、こんなペースですが、
終わりまで時々投下しに来ます。
大学1年の冬、精さんと想いが通じてから、今まで1年ちょっと。
大学3年になった私と精さんの関係が、何か劇的に変わった、というのは無くて。
赤ん坊の頃から知られてる関係だし、それまでと大して差がないのは仕方ない。
でも……16歳の歳の差があっても、対等でいたい、というのは私のワガママかな。
最近、短期留学するために精さんの事務所のバイトを止めて、2つバイトを始めた。
定年して今はパート社員として勤めているお父さんに、学費以上の負担はかけられないし。
精さんが絶対行って来い、って言ってくれたから頑張るつもりでいたけれど。
やっぱりあれもこれもと、私が欲張りなのがいけないのかな?
すごく忙しくなって、ただでさえ少ないふたりだけの時間が減った。
家が隣だとはいっても、親や近所の目が気になって、ふたりの時間を作るのが難しい。
用もなく長く精さん家にいることはできないし、私の部屋でふたりで過ごすなんて絶対無理。
だから、いつももっと寄り添いたいと思うのに。
*
今夜は自転車サークルの飲み会……じゃなくて、臨時総会なんだって。
この間のイベントで出会った人が入会したので、それを歓迎するのだそう。
その歓迎会に私も一緒に参加する。
春とはいえ、夜は冷えるしコートなしじゃ、まだ肌寒い。
特に今夜は。
いつもふたりでいる時は、気持ちは温かいはずなのに。
一昨日ちょっとしたことがあって、精さんと手を繋ぐのを躊躇っている。
といっても、普段精さんは照れくさいと言って、人前では手を繋ぎたがらない。
だからデートの時は、いつも強引に私から手を繋いでる。
うん……きっと精さんは面白くなかったんだね……。
でも、そういうこと、顔にも出さないんだもん。
いつものように笑って傍観してるんだと思ってた。
……たぶん……私が立て続けに、合コンや送別会とかに出たからなんだと思うんだけど。
私も学生のお付き合いとはいえ、断わり切れないものだってあるから、人数合わせに出かけることもある。
またこの時期は歓送迎会とかにかこつけて、やたら飲み会があったりする。
ゼミの懇親会の翌日、精さんがめずらしく不機嫌になってるのに気がついた。
だからって、こそこそ悪いことしたわけじゃないし。
私も開き直って、昨日は必要なこと以外はしゃべらなかった。
……本当は、ちゃんと言って欲しかった。
時々精さんが、言いたいことを飲み込んでしまうのを、私は知っている。
またかよー、とか、心配だ、とか、行くな! ……とか。
気持ちを、伝えて欲しいのに。
だって……「好きだよ」ってコトバ、普段精さんはあんまり言わない。
いつもオトナな精さんは、みんなの前ではいつもどおりにしてる。
あたり構わずベタベタするのは、私も好きではないけれど。
一番最初は、お互いに言葉に出して確かめたはずなのに。
体温を確かめることも、言葉で確かめることも、両方大事だと思うのに。
いつも感情の起伏を見せないようにしてて……どこか遠慮してるみたいに。
……抱き合っている時も、そっとそっと気遣ってくれる。
大切にされていること、わかってる。すごく幸せすぎるくらいに。
でも、そんな風に私を抱いて、嫌にならないのかな。
気遣いすぎて、疲れないのかな。
もっと、乱暴にされても、いい。ううん、して欲しい。
本当は、押し倒されて、容赦なくされても構わない。
私そんなに弱くないよ。
辛いなら、ちゃんと言える。
私は、対等なつもりでいるのに、精さんはいつまでも子ども扱いして……。
ずんずん前を歩いて行って、やっぱりあんまりこっち見ない。
そろそろ仲直りしたい。
手も繋がずに、ほとんど無口で歩いて行って、あっという間にお店の前に到着してしまった。
「こんばんは〜。ユキちゃん、元気そうだねえ」
嶋岡さんが向こうからやってきた。何故か、ホッとする。
サークルの人たちと私は顔見知りで、すごく仲好くしてる。
最初は精さんの元会社の人との小さなサークルだったのが、意気投合した人とかが入会して増えていったのだ。
趣味での人の繋がりって、素敵だなあって思う。
「嶋岡さん、こんばんは。いよいよ娘さん、受験生ですね〜」
「カミさんに、にらまれちゃってさあ。今年はレース以外は参加できないかも」
嶋岡さんには中学生の女の子と小学生の男の子がいたんだよね。
奥さんとは学生結婚だったらしく、いまだに頭が上がらない、て言ってたっけ。
「ウチのことより……佐々木とは仲良くやってるみたいで、オジサン安心してんだよ」
「はい、まあ」
「嶋岡、寒いんだから、さっさと店に入ろうぜー」
「はいはい。なんだよ照れちゃってさ。あ〜あ、幸せ僕にも分けて欲しいよ」
「充分幸せだろっ」と精さんが嶋岡さんの頭を小突きながら、店の階段を上がっていった。
うーん、今はちょっと微妙な空気なんだけどね。
この飲み会で機嫌が治るといいんだけどな。
続こうと思ったら、嶋岡さんが急に立ち止まって振り向いた。
ぶつかりそうになって急停止した私に頭を寄せて、声を抑え気味に話しかけてきた。
「ユキちゃん……あのさ……」
「はい?」
「うーんと。佐々木はユキちゃんしか見えてないから。それは僕が保証する」
「……なんですか、唐突に……」
「ユキちゃんは、佐々木の唯一絶対の存在だからね。誰が何と言おうとさ」
「え? ……エへへ……嶋岡さんも、唯一絶対、奥さん、でしょ」
「へ? ウチ? ウチか……僕がそうでも、カミさんにとっての唯一は子どもだろうなあ」
*
みんな楽しそうに飲んでる。
新しく入った人は、……サークル最年少だろうな。26歳の女の人だった。
彼女は立ち上がって、挨拶と自己紹介を始めた。
「飯田小春といいます。先日の湖の一周で、ここのみなさんに助けていただいて」
ええと、ひどい転倒をして、ケガをしたんだっけ。
単独で参加していたから、みんなで手助けしてあげた、って精さんから聞いた。
「偶然家も市内だし……ということで、佐々木さんに誘っていただいて……」
飯田小春さんは、そこで言葉を区切って、ちらっと精さんの方を向いて、にこっと笑った。
……んんん!? 誘って……って?
何? 今のは、ひょっとして……飯田さん、精さんのことを……?
「ユキちゃんに、ライバル出現」
ぼそっと隣で声がした。
私の隣は、私が一番仲好くしている、お園さんだ。
園子さんという名前だけど、みんな、お園ちゃんとかお園さんとか呼んでる。
私を見る横目が、きらきらしてる。
いたずらっぽい……ていうか、面白がっている目をしてる。
「一応さ、家近いし、誘う、って社交辞令でしょ。気にすることはないよ」
お園さんは言葉だけは真面目に返してくれた。
そうだろうけど。
そのうち彼女の挨拶が終わって、みんな一斉に拍手した。私も、一応。
場が落ち着くのを待ちかねたように、お園さんが私のグラスにビールを傾けるしぐさをした。
「ビールじゃないほうがいい? それともウーロン茶かジュース?」
「わっ私もう、オトナなんですからっ……私、水割り飲みたい気分なんで。お園さんは?」
「ん? あたし、ビールで……うーん、でも、じゃあ付き合うかな」
今年還暦だという落合さんが「最近飲んでないから、ワシも飲むかな」って言うので、
お園さんが店員さんに水割りを3つ注文した。
「ユキちゃん、今日は、飲む?」
「……飲む」
「よし」
私よりちょうど10歳上のお園さんは、性格はさっぱりしてて、かっこいい。
会社では部下がいて、バリバリ働いているらしい。
私の気持ちを察して、気遣ってくれてる……今日は、お園さんに身を委ねちゃおう。
さっきとは打って変わって、隣の飯田さんと楽しくやってる精さんなんか、知らんっ。
……どことなく、彼女の媚を感じてしまうのは、私の嫉妬のせいだけだろうか
精さんも当てつけるみたいに楽しくふたりで話してないで、他の人とも話せばいいのに。
いつもは精さんが誰と話してても、これほど気にはならなかった。
胸が、チクチクする。
うーん……楽しそうだ。
小春ちゃあん、て嶋岡さんがすでに気易く声をかけてるのには、ちょっと笑えた。
小春ちゃんはやっと立って、他のテーブルにまわって、みんなと挨拶がてら話し始めた。
ホッとする。でも……こっちにも来るんだよね……。
「よろしくおねがいしまーす。え……と」
「秋山雪です。お隣が岸井園子さんで」
「この間会ったよねえ、よろしく……ケガ大丈夫そうね」
「おかげさまで、すっかり」
「年齢的には、ユキちゃんが同世代だよね……て、ユキちゃんハタチだっけ?」
「……はい」
「同じ20代ですよね、さっき佐々木さんから聞きました」
「そうですか」
にっこり愛想笑い。ちゃんと笑えた。
でも、「佐々木さんから聞きました」って何? 精さん、勝手に人のこと教えないで。
ムっとして顔を上げると、視線が合って、小春ちゃんがパッと笑い返した。
すっごく笑顔が素敵だ。
それに比べて私は、愛想笑いしかできなかった……。最低だ。
「他にもいるよ、20代。おうい、田中くーん、こっちに来てー」
お園さん、恥ずかしいくらい大きな声。酔いが回ってきたのかな。
「田中智樹、28歳。独身、彼女いない歴……」
「お園さ〜ん、やめてくださいよ、恥ずかしい。この間会った時、自己紹介しましたよお」
田中さんは顔が赤い。お酒と照れてることで、だね。
「そうだったねえ。あははは」
お園さん……水割り、私の残したのと別に2杯空けてる……大丈夫かな?
あ……小春ちゃん、こっち見てる。綺麗な目……でも、険がある。
「ユキさんて、湖のイベントにはいなかったですよね?」
「あ……敬語、いいですから……あの、私あんまり自転車乗らないんで」
「えっ……そうなんだ。でも、どうして」
「ま、まあ裏方というか、スタッフ? みたいな感じで」
「そうなの」
ビールを注ごうとした小春ちゃんに対して、コップを塞いでやんわり拒否した。
なんだか、小春ちゃんのを受けたくなかった。
「水割り飲んでるんで、ビールいいです……」
「ああ、そうなんだ。グラス空だから……注文しようか」
「自分でしますから」
もう一度愛想笑いを作った。
その時、横からお園さんが小春ちゃんを引っ張った。
田中さんを売り込むつもりのようだ。
「ちょっと、お園さん……」と田中さんが戸惑っている。
「おお、若い連中はもう仲良くやってるじゃないか」……隣のテーブルから落合さんの声がしてきた。
*
しっかり酔ってる精さんが、黙ったまま服をひっぱってる。
二次会行くぞ、ってことだと思う。
やだ。
だって、精さんの横にちゃっかり小春ちゃんがいるじゃんか。
精さん、わざと? 私に仕返しのつもりで、当てつけてるんだろうか。
小春ちゃんと次の店の相談してる。
小春ちゃんの手が肩まで上がって、今にも腕を組みそうな雰囲気……に見えた。
精さん、帰りにそのまま小春ちゃんに連れられて、断り切れず……なんてことないのかな。
……なに考えてるんだろ。
精さんがそんなことするわけないじゃない。
でもでも、積極的で素敵な小春ちゃんが本気を出したら、精さんはどうなるんだろう。
小春ちゃんは明らかに精さんのことを、男の人としてみている。
お店から出てきたとき、熱っぽい瞳で精さんを見ていたのを私は知っている。
あの人は私より大人だ。素敵な笑顔をいつでも作れる。
お園さんと同じ社会人としての落ち着きとか、女性らしさとかそういうものが感じられた。
それに比べて、私はどうだろう。
まだ学生で、やっとハタチになって……今の私には、自信がない。
愛想笑いを浮かべるのがやっとで、素敵な笑顔を作って向き合うことさえできなかった。
一昨日からの精さんや自分の態度を思い出して、情けなくなった。
子どもじみた……意地っ張りな私に、精さんは愛想を尽かしたかもしれないな。
オトナの恋人同士に見える、今にも寄り添いそうな、お似合いのふたりをまた見てしまう。
……胸の奥にある、重く苦しいものがむくむくと大きくなっていく。
「今日は帰るね、精さん。明日、学校行く用事思い出した」
思わず、言ってしまっていた。
振り向いた精さんは、えっ、て顔してる。
自分の傍から離れかけた精さんの袖を、小春ちゃんが引いたのが見えた。
ああ、ここはやっぱオトナになるべきか…………ううん、もうこれ以上、ここにいたくない。
「ええっ、ユキちゃん一人で帰るの?」
傍にいた嶋岡さんにも聞こえたみたい。
嶋岡さんがお店に入る前に言ってたこと、なんとなくわかりましたよ。
でも、今日はダメです。
このままここにいたくないの。
「ユキちゃん、帰るのォ、じゃあユキちゃんの分まで飲んでくるわね〜」
「よろしくでーす、お園さん。……あ、落合さん、帰りますか? 駅まで一緒ですよね」
「ワシも帰るけど、女房がそこまで迎えに来てくれるんで、方向違いだねえ」
精さんが、小春ちゃんに話かけてるのが視界に入ったけど、目を伏せて見ないようにした。
じゃあね〜。
お園さんたちが手を振ったのをいいことに、「さようなら」と挨拶して、さっさと歩きだした時――。
「俺も、帰るわ」
精さんの大きな声が聞こえた。
少しの距離なのに、走ってくる足音が私の後ろで止まった。
振り向くヒマもなかった。
急に腕を掴まれて、手袋もしていない冷えた掌が、大きな手でぎゅっと握られた。
心臓が跳ねあがる。
「精さん……みんな、見てるよ……」
「置いてくなよな」
私から目を逸らしてみんなの方に顔を向けながら、ぼそっと言い、そしていつも通りに挨拶する。
私は血が逆流していくみたいな感じで、体がカチカチになってしまっている。
「みなさん、お先に失礼します。二次会の場所は、嶋岡に任せたので……」
「おう。任せろよ。田中くん、小春ちゃんから店を聞いて、電話してくれるかい?」
嶋岡さんは、テキパキとみんなに話をし始めた。
お園さんがすっごく嬉しそうに「仲良く帰りなさいよ〜」と手を振っている。
それに応えるように、精さんが指を絡めて繋ぎなおして、高く上げた。
……精さん、恥ずかしいよ。
でも、精さんは、落ち着いてる。こんな精さんは、初めて。
いつもと逆になってしまった。
胸がドキドキして、体が熱い。
ものすごく照れてしまうのだけど、でも、泣きそうなくらいな幸せも感じてる。
喉の奥がむずむずする。
『精さんは私だけのもの』そう言って叫びたくなった。
けれど一瞬視界に入った、目を見張ったような小春ちゃんの表情からは、急いで目を逸らせた。
*
電車を降りて、改札を出る。
ずっと言葉を交わさずに来てしまった。
でも、電車の中でもずっと、手は繋いだままだった。
そのまま歩いて、いつの間にか、川沿いの道に出ていた。
冷たい川風にあたったおかげで、酔ってふわふわした感じが少し醒めてきた。
精さんの方は、心なしかまだ足の運びが、ふらふらしているようで、心配になって振り返った。
瞬間、あっ、と息をのみ込んだ。
まるでスローモーションを見ているみたいに、灯りを背にした精さんが私の体を覆った。
「あ、あのっ……精さん……ちょっ……苦し……」
「ユキい……なんだよ……」
お酒臭い。
抱きつかれた私の体に、精さんの体重がかかる。
「……なんで、一人で帰ろうとした?」
なんでって、言いたくないし……言えない。
顔を私の肩に伏せてるから顔が見えないけど、珍しく、声が怒っているみたいだ。
今日の精さんは、いつもと違いすぎて、また心臓がどきどきしてくる。
そしてお店に着くまでの、黙ったままの精さんを思い出して、戸惑ってしまう。
私の体が締め付けられるぐらい、精さんの腕の力が強くなった。
「精さん……肩、痛いよ……」
「……明日用事って……なんで、嘘ついた?……」
「……だって、精さん、ずっと……怒ってたでしょ」
「……怒ってない」
「……うそ……」
「ユキだって、どうして俺を置いてこうとしたんだ?……こっち見ないし」
どうして、ってそれは、口をきいてくれない精さんの所為……って言おうと思った。
でも。
小春ちゃんのことが瞬間に頭に戻ってきて、苦しくなった。
ふたりのことを勝手に妄想して、いらいらして、それから、自己嫌悪して。
「……ごめ……なさ……」
急に腕の力が緩んだ。
私の肩に大きな手が置かれ、精さんが顔を覗き込むように顔を近づけてきた。
心配そうな視線を避けて、慌てて目を閉じた。
「俺の所為か?」
「…………私が、いないほうが……楽しいかな、って思って」
さっき考えてたことを思い出して、胸が苦しい。
鼻の奥がつんと痛い。目が熱くなってくる。
咄嗟に顔を下に向けた。
「なんで、そんなことを言うんだ」
「だって……だって……」
顎を持ち上げられて、思わず精さんの真剣でまっすぐな視線にぶつかった。
「ちゃんと、言って」
今度はすごく優しい口調で言われたから、言わない、と思っていたことが、ぽろりと出てしまった。
「小春ちゃんと楽しそうだったから」
また、目を閉じた。
ホントは精さんにも、『ちゃんと言って』欲しい。
でも、その一言をちっとも言えなかったな、私も。
バカだ、私は。バカで、どうしようもなく子どもなんだ。
だから、あの小春ちゃんの、素敵で積極的な笑顔には敵わないと思ったんだ。
同じ目の高さにいたいのに、自分からそっぽを向いてしまった。
対等でいたい、と思いながら、オトナな精さんに、甘えるだけ甘えてた。
精さんを我慢させた揚句、黙らせていたのは……私の方だ。
抱きしめられてばかりいないで、自分から寄り添えばよかったんだ。
涙が、止まらない。
「ユキ」
精さんの熱をもった頬が、頬に触れた。
同じような温度の掌が、涙を拭ってくれた。
温かかった。
「なんだか、うれしいなー」
耳に息がかかって、くすくすと笑う声がする。
精さん……なんでうれしいの?
次の瞬間、私の体がぎゅうっと精さんに抱きしめられた。
「可愛いなあ、ユキ」
よ、酔ってる?
やっと精さんが離れて、私の顔の前で、子どもみたいに、にっと笑った。
でも私の肩を掴むと、急に表情を引き締めて、強く引き寄せられた。
あっという間もなく、唇が温かなものに覆われた。
すぐに舌が入り込んできて、口が大きく開いた。
深く深く舌を吸われ、息苦しくて、厚い胸に手を突っ張った。
「ちょっ……と……待って、精さん、ここ、外だよ……?」
「それが、なに?」
まなざしは真剣だけど、やっぱり精さん、酔ってる。
嫌ではないのだけれど、私はさっきのことで気持ちが落ち着いてない。
だから、精さんの行為に混乱してる。
「ユキが可愛いから」
「そ、それ……意味わかんない……」
「素直に妬いてるユキが新鮮で、すごく可愛い」
「や……やだ……今、私すごくヤな人なんだよ。精さんの所為にしたり、怒ったりして」
「怒ってくれよ。俺はユキのモンだーって、怒って」
にへへって笑う精さんが、なんだか可笑しく思えてきた。
少しずつ気持ちが落ち着いて、緩んでいく。
完全に酔ってるってわかってるけど、言ってくれるコトバが胸に落ちてくるみたい。
いつもこういうことを伝えてくれたら、いいのにな。
顔をくしゃくしゃにして笑う精さんの首に手を回して、自分からぎゅっと抱きしめた。
「精さんも、怒って……もっと。言いたいこと、言って、ね?」
言いたくても言えなくて、やっと言えた言葉に、なんだか切ない気持になった。
いつも精さんを見て、追いかけてきたよ。
抱きしめて、キスをして、また抱き合って。
心も体も、全部精さんに向いているよ。
……精さんが、好き。
ただそれだけを伝えたいのに。
「好き……なの」
「……うん」
「精さんが、好きなの。大好き」
「……わかってるよ」
言葉はどうしてこんなに軽いんだろう。
「ユキ……」
精さんの声が喘ぐようにうわずって聞こえた。
「帰ろう」
精さんの腕の力が、すごく強くなった。
「いたっ……精さん、ど……したの」
腕の力が弱まらなくて、精さんの呼吸が大きくなった。
精さんの温かい体温が、私までも温めてくれるよう。
耳に精さんの唇があたって、くすぐったい。
「あん……やっ」
「ここででもいい……ユキを…………抱きたい」
瞬間に、体がかあっと熱くなって……あそこがきゅんと疼いた。
「かっ、帰ろう、精さん…………ね?」
精さんも私も俯いて離れたけど、手は離さずに呼吸を整える。
ゆっくり合わせた視線をはずさずに、お互いに赤くなった顔で笑い合った。
精さんのポケットの中で手を繋いで、家へと歩き出した。
何も言わなくても、繋いだ掌の体温のせいで、体の中心までが熱くなっていく気がした。
***
あの夜、精さんの家に入るなり、玄関で長い長いキスをして。
精さんが「帰したくない」って、部屋に直行して。
私がコートを脱いでいる間に、精さんはひとりでベッドに倒れ込んで、
あっと言う間に眠ってしまって朝まで起きなかった。
翌日からしばらく、今度は私の機嫌が悪くなったのは、言うまでもない。
ありがとうございました。
誤字脱字……あったらごめんなさい
二人ともかわいい。ほのぼのした。ありがとう!
投下お疲れ様
純愛いいね
そろそろ残量危ないかな?
ユキかわいいよ!
精さんがダメな大人でかわいいよ!!
次スレ立てる?
だね。
なんというほのぼの
小春ちゃんカワイソス
>>1さん、乙です
即死回避に……
エロ(あっさり目)有
ユキは出てきません。
暗いです。
すみません
今さらですが、
NGワードは タイトルか、IDで
本文投下は 9レス です
カナダへ短期留学に行ったユキが帰国するまで、あと半月。
ユキが出発の前日切ってくれた髪は、すぐに伸びた。
仕方なく昔オヤジに連れられて行った床屋に久しぶりに行ってきた。
結果――しばらく帽子が手放せなくなってしまった。
今は伸びてきて、寝癖がつきやすくて困るものの、帽子はかぶらずにすむようになったんだが。
ユキに会ったら、思い切り笑われるだろうなあ。
あと半月の辛抱なんだが……。
ちょっとした約束をした所為で、思っていた以上にこの3カ月を長く感じるハメになった。
『俺のことは忘れろ』
この話をした時、ユキは初めのうちは意味がわからない、と泣いてあげくにケンカのようになった。
――電話もかけてくるな。
――手紙もいらない。
俺とのことは無かったことにして、あっちでの生活に集中しろ、と。
学生のユキに、できるだけたくさんの経験をさせてやりたいと思ったからだ。
俺とユキとは16の歳の差がある。
俺は大学生活も会社勤めも恋愛も一通り、まあ平凡にそれなりの経験をしてきた。
けれどユキのほうは、これからなのだ。
俺の存在が、それを取り上げてしまうようなことはしたくない。
俺とのことで、あいつの大切な時間を潰したくなかった。
ユキを離したくない。でも、束縛したくはない。
だから、日本での煩わしいことから切り離して、思い切り楽しんで来てほしかった。
学生としての時間を謳歌する時に、思考の中から「俺」という項目を外させたかったんだ。
けれど、実際ユキがいなくなって堪えたのは、待つ身になった俺の方だった――。
会えないからなのか、最近は、何故かよくユキの小さい頃のことを思い出すようになっている。
5歳から1年生の頃は、遊んで欲しいと、よく俺の部屋のドアからそっと顔を覗かせていたこと。
しょっちゅう俺のオヤジの晩酌に付き合っていたこととか。
オヤジは自営だったから、晩酌を始める時間が早く、ユキのおやっさんは会社勤めで帰宅は遅かった。
だからユキは、寂しくていつもウチに入り浸っていたんだろうな。
ユキがオヤジの胡坐にちょこんと座った様子は、まるで親子のようだった。
中学生になる頃には、挨拶すらもぎこちなくなった。
思春期なんだ、ってそう思っていた。
そのころには結婚を考えていた相手がいたから、俺の方はユキのことは、
可愛い妹としか思っていなかったからなあ。
それでもユキは、月に一回は、必ず俺の髪を切りに来てくれていた。
母が亡くなってからも。
それが、アイツの、唯一の気持ちを伝える手段だと、その頃からわかってはいた。
けれど、ユキにとって俺はただの隣のお兄ちゃん(現に小学生まではそう呼ばれていた)で、
しいて言えば憧れられてるだけだと思ってた。
高校生になった頃も、ユキが俺を男として見てんのかが、わからなかった
彼女と別れて、次の年母が亡くなって……ひとりでもいいと思っていたし。
もう、何も、誰もいなくていい、と思っていたからだ。
*
今日は、4年前に亡くなった大学の恩師の墓参りに来た。
車で片道3時間もかかるが、葬儀以来ずっと来ることができなかったから、
どうしても今日の命日に行こうと思い立った。
午後に自宅を出たのは、墓参の親類縁者に顔を会わさずに済むと思ってのことだ。
秋の陽の傾く中、4年ぶりに恩師である辻先生の墓前に手を合わせることができ、まずほっとした。
淡く朱色を刷いたような秋独特の夕焼け空を、鳥が2羽横切っていく。
もうすぐユキが帰ってくるんだな。
墓地を抜けたばかりの寂しい場所でさえも、不謹慎だが空を仰げば心が弾んだ。
空を仰いでみるようになったのは、ユキがカナダに行ってから。
カナダの空も日本の空も、続いていて、同じだからだ。
この3ヶ月、空を仰いでみては、ユキを想っていた。
ユキの存在をリアルタイムで感じられる気がする。
「精一」
いつのまにか彼女がすぐ傍に立っていることに、全く気づかなかった。
聞き覚えのある、少し高めの落ち着いた声に、頭にあったユキの存在が一気に消し飛んだ。
その代わりに血が昇った。
「精一……よね?」
俺は黙ったまま、ゆっくり声のほうを振り返った。
「…………うれしい。来てくれたのね」
「みやこ……」
恩師の妹の美夜子が、俺の腕に華奢な手のひらを添わせてきた。
俺より2歳年上の美夜子は、かつて結婚を考えていた人だ。
卒業した後も、時々ゼミの仲間と先生宅で集まっていて、当時、
先生と同居していた彼女とそのたびに顔を会わせていた。
そうするうちに、俺と美夜子は、付き合い始めた。
「やっと来たんだ……葬儀以来……だよ」
「兄さん、よろこんでるわ」
微笑した美夜子の顔は、前より少しやつれたように見えた。
「美夜子は、これから帰るの?」
「え……ええ。今日はこちらで泊まって、明日自分の家に帰るわ」
美夜子が旅行鞄を持っているのに気付いた。
俺と同じように、ここに着いてあまり時間がたっていない、ということか。
美夜子の実家は、ここから歩いて20分程かかるところだったことを思い出した。
「送っていくよ。もうすぐ日が暮れるし」
「…………え……え。お願いしようかな」
「じゃ、車、乗ってよ」
できれば会いたくなかった、というより、会うのが怖かったひとだ。
会ってしまったら、自分が美夜子に対して冷静でいられるか自信がなかった。
けれど、意外にお互い穏やかに話ができた。
だから、実家まで送り届けるつもりになった。
実家なら、車で10分もかからないはずだし。
けれど、美夜子は実家ではなく、隣町にある温泉街のある旅館の名を、俺に告げた。
急に、後ろ暗いような不安な気持ちが、胸を過る。
同時に、最後に会った日のことが、蓋をしておいた記憶の底から蘇ってきた。
4年前のあの日、辻先生の葬儀が終わって、俺が帰宅する朝のことだった。
***