おんなのこでも感じるえっちな小説7

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764名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:22:41 ID:HWib+crJ
とりあえず保守
765名無しさん@ピンキー:2007/06/04(月) 00:45:20 ID:bj9S3QH4
萌えるシチュって、具体的にどんなの?
766名無しさん@ピンキー:2007/06/06(水) 21:46:19 ID:6L/xsvG3
767名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 11:00:35 ID:RiIzcqQJ
ほす
768名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 12:03:00 ID:iEfKoGQV
久しぶりに来たのですがえらく過疎ですね。
769名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 02:39:16 ID:A2W4+MiN
保守
770名無しさん@ピンキー:2007/06/22(金) 10:29:03 ID:ix+e2RrD
当方、10代の男の子に詳しくないのでちょっと質問。
ありえる話ならここで書けるかもしれないから、ありえるかありえないかだけでも教えてくれると助かる。

10代の男の子で、お互い初めて異性と付き合った場合。
相手の女の子は変なところで妙に勘が鋭いんだけど、男の心理には鈍い。
彼はその子を抱きたい気持ちが日に日につのってくる。相手の子は奥手だから
口には出さないけど「まだそういうことしたくない」てのが分かる。
相手の子はまだ生身の男の欲情を受け止めきれない。10代の男がどんな状態になるのか
あまりよく分かってない。
彼はどれだけ右手に頼っても満たされない思いがつのる今日この頃。「あの子が」欲しい。
なまじ相手が普段身近にいるもんだから、抑え付けてもしつこく頭をもたげてだんだん凶暴化してくる欲求を
持て余してその子を避けるようになる。自分がその子の嫌がることをしてしまいそうだから。
最初、女の子はなぜ自分が避けられているかわからない。何で相手が苦しそうな顔をするのか分からない。
結局奥手で鈍い彼女はひょんなことから彼の事情を理解して、相手の本当の欲求には応じてあげられないものの
自分に出来る範囲で何とか少しは楽にしてあげられないだろうか? と考える。

で聞きたいのは、10代の男の子に中途半端なことをしたら生殺しになってかえって苦しむこと
になるのか、それとも好意を上手に利用してある程度までなら発散出来るのかってところ。
中途半端レベルとしては、

密室じゃない(公共の場)・いつもより肌を露出する・下半身には触らない・キスとスキンシップはOK

お答えいただけるとうれしい。ノシ
771名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 16:40:29 ID:C6T8UHuP
>>770
発散ってなんだ?
その子も本心はしたがっているんだと考え、行動をエスカレートさせていくだけの希ガス
772770:2007/06/24(日) 01:46:44 ID:cKX+pUrM
THX
773名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 03:13:10 ID:0K4E6V2U
「あなたの望みを叶えてはあげられないけど、多少性欲が治まるなら公共の海水浴場で水着姿なら見せてあげる」
そう言われたらどうなる?
その場はひとまず「わかったそれでいい」って言って後で強引にでもホテル連れ込むだろ?
絶対に。
774名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 00:18:59 ID:xfjmC7p/
空腹で死にそうな時美味そうな食い物を目の前に出されて
「これで多少はお腹が満たされると思って。でも食べちゃ駄目だよ」なんて言われたら
最悪そいつを殺したくなるだろ?

男だろうと女だろうと容易に想像つかないだろうか普通
775名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:08:22 ID:MrGIQkdj
>>770
私としては男の子が生殺しで苦しむ姿に激しく萌える
776名無しさん@ピンキー:2007/06/25(月) 01:08:42 ID:xbNOXwgl
女の子の方もオクテなだけで本心では興味ある、ってことでいいんじゃねえの?
(鈍くてオクテで)期せずしてどんどん相手を刺激してしまうっていうコメディならアリでしょ
777名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 00:24:59 ID:pip/O2mK
保守
778名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 18:26:17 ID:dsIoriys
捕手
779名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 05:08:00 ID:2qEoVbRY
「あの、ね… えっち、とかは、まだ…無理、なんだけど…」
そう言いながら彼女は男の指を弄ぶ。男の左手に両手の指を絡めるようにして
視線は指から外さずに言葉を落としていく。俯いた彼女の耳は赤く染まっている。
「少し、触る…くらいなら… いいよ…」
男の頭が沸騰しそうになった。制服のスカートから伸びた脚に右手を伸ばし軽く
撫で上げる。膝上20cmの辺りで「駄目」、彼女の手によって制止が入った。
無視してそのまま内側に手を滑らせる。両脚で強く挟まれ、更に片手で掴まれた。
脚は諦め、頬に手を伸ばす。ゆっくりと撫でると気持ち良さそうに目を閉じた。
子猫のようだ、と思いながら髪を梳く。頭から首までを何度も往復させるうちに
彼女が「くすぐったい」と言いながら小さく笑い出した。その表情が安心しきったもの
だったから。男の情欲に火が着いた。
前触れもなく深く口付ける。貪るように、音を立てて口内を犯す。シャツを引いて抗議
する彼女には構わず、男のペースで続けた。唇を離した時には彼女の目は涙で
780名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 06:55:01 ID:DvzaMp3g
ワッフルワッフル
781名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 07:03:25 ID:WpRCZxrH
>>770再下段の質問を無視すると、最初手で、次に口でっていうのがいいのでは
782:2007/07/18(水) 14:57:58 ID:ZL9Rbr/w
なんかぁー、今さっき、彼氏とHしたんだけどさぁーまぢで、気持ち良い!

なんかぁー、フワフワ宙に浮く感じぃーってゆーか・・・耳元でささやかれてww

まぢウケたww

「愛してるよ」

だってwww

でもー、ダーリンとの仲は最高潮だからぁ^^

まぢ、ダーリン最高だしぃ♪
783名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 19:52:04 ID:xUxeplcm
ここは彼氏との仲をのろけるスレじゃないから。
784名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 19:57:58 ID:7/vTZr9D
っていうか18禁だからね?
785名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 14:45:54 ID:LWKIsrlE
カップル板に行けばいいのに、ここはリアルのエロ談義するところじゃねーっての
にしても、どっから流れてくんの?こういう変なのって
786名無しさん@ピンキー:2007/07/19(木) 23:58:14 ID:RBHL71vn
女性一人称で書いた短編じゃないの?
787名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 02:09:13 ID:rCLOqj51
それは思いつかなかった…。そうだったのか。
788名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 13:17:22 ID:lRiEL6O1
夏なんだねぇ
789名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 20:30:41 ID:Z8JKmetj
最近このスレ見つけて1から読み始めて、やっと今追いついた。
個人的に>>728-736がダントツで好きだ…
790名無しさん@ピンキー:2007/07/20(金) 22:42:58 ID:Z8JKmetj
しまったアゲてた。スマン
791377:2007/07/21(土) 13:10:06 ID:uI6DT6ob
お久し振りです。投下します。

上のレス見てなんとなく思い付きました。
寸止め手前くらいです。
792従兄妹 1/10 :2007/07/21(土) 13:13:20 ID:uI6DT6ob

「はいやー!」

 タクシーを呼んでいる訳じゃあない。馬に乗っている訳でもない。
 テレビに向かって、日本でならTOP10に入るくらいに有名な剣のレプリカ?を手に、
テレビの中の青い物体に向かって振り回している。
 恐ろしい事に、そのゲームはつい先日発売したものではないらしい。シリーズは同じら
しいんだけど。
 確かに、振り回すコントローラーを持ってはいない。持っているのは、前述した剣のみ。
「…早さん、ゲーム機全部持ってるのに、古いのばっかするのね」
 私はそんな早さん―――私の親戚のお兄さんで、実は恋人でもある、本名工藤千早さん
に、ちょっとしたイヤミのつもりで言ってみる。

「そうでもねぇよ。タイミング逃してPCエンジンGTとか持ってねーし。人をオタクみ
たいに言うんじゃねぇっつの」

 …自分がオタクだという事を認めないオタクは、性質が悪いと思う。なんとなく、そう
思った。まあ、別に早さんはケミカルウォッシュの上下とか、無駄なまでの長髪とか、指
抜きグローブとか、そういうのじゃなくて、普通の外見だけど。
「でも、最近腰も足も痛いって言ってたのに、どうしたの?元々運動嫌いじゃない」
 不健康が売りの早さんなのに。私はもう少し早さんに近寄って、表情を見ようとする。

「…どっかの愛美さんが俺の事信用してくれないみたいだから、こうやって発散するしか
ないんですよーうだ」
 なんとかなんとかなんとか斬、みたいな技を出して、そんな、ちょっとどころじゃない
イヤミを言ってくれた。



 …いや、そう言われても仕方が無いのかもしれないんだけど。
793従兄妹 2/10 :2007/07/21(土) 13:15:22 ID:uI6DT6ob
 早さんの事好きになって、告白したのは私から。早さんは4つも年下の私から告白され
て、凄く困ってた。家も近いし、親同士も仲が良くて、兄妹みたいに育って来た。早さん
に取っては、私は本当の妹みたいなものだったんだろう。私は最初から好きだったけど。
 でもって口は悪いけど、早さんは根っ子の所で優しくて真面目な人だから、私が傷付か
ないよう、どう穏便に断ろうか考えているのが丸判りで。ああ、私に告白されてまず感じ
たのは『戸惑い』だったんだろうな、と、理解した。
 結局私が引いて、その事は無しにしてもらった。
 悲しかったけど、正直ダメだろうな、と思っていたから。先に保険は用意していたよう
なものだったから、傷は浅く済んだ―――と、思っていたんだけど。
 
 存外、傷は深かった。

 馬鹿みたいだって思う。たかが子供の、大した事無い恋愛程度で、ごはんが喉を通らな
くなるなんて、思ってなかった。私、本当に馬鹿だって思う。その当時だって思ってた。
それなのに、身体のどこかに穴が開いちゃったみたいで、本当に体調を崩しかけた。

 けど、本当に崩す前に、早さんは来てくれた。
 投げっぱなしになった返事をしに。ちゃんと、断りに来てくれた。宙ぶらりんのままは、
あんまりにも私に失礼だからって。

 …その時点で、どこに開いていたかすらわからなかった穴は、塞がった。
 断りに来た。と、そう言って私の部屋に来た早さんを見て、自分は本当にこの人が好き
なんだって、再確認した。こういう人だから、好きなんだって。
 昔からそうだった。
 ワガママでぶっきらぼうに見えて、人の事ばっか考えていて、不器用で優しい人。
 だから、目一杯早さんが私への断りの言葉を考えて、どうにかひねり出して来てくれた
んだ、とわかった。
 で、早さんの言葉は。
『お前の気持ちは嬉しい。お前みたいないい子が俺なんかを好きになってくれるなんて、
思ってもいなかった。でも、俺はお前を妹以上には見れない。本当にすまない』
794従兄妹 3/10 :2007/07/21(土) 13:17:24 ID:uI6DT6ob
 …本当に、考えて考えての言葉なんだなあ、と思った。
 それで、充分だった。恋愛感情が無いにせよ、早さんがそうやって、私を傷付けない様
に大事に思ってくれた。それだけでもう、なんだかモヤモヤは吹っ切れてしまった。

 だから、私も清々しいくらいの気持ちで、早さんにちゃんと振ってくれてありがとう、
って言った。それで、私の初恋は終わった。


 ―――筈、だったんだけど。
 それから2週間ほど経ったある日、早さんは急に私の家に来て、私に向かって。

『…一度振った身で、本当に図々しいって思っている。けど、俺、お前の事が好きになっ
た。本当にごめん。やっぱり、俺と付き合ってくれないか』

 と、180度違う事を―――しかも、地獄から極楽に突き落とす―――いや、突き上げ
られるような、あまりにも嬉しい告白。
 十何年も好きでい続けたのに、たった2週間で完全に諦められる筈が無い。私は一にも
二にも無く、即答でOKした。
 でも、普通に疑問。
 妹としか思えない筈の私が、何故恋愛対象になってしまったのか。


 ―――付き合い始めて半年経つけど、未だその理由は不明です。聞いてないからだけど。


「…早さん、発散するなら今話題のなんとかなんとかキャンプとかすればいいのに。」
 そう何気なく言ってみる。半年も経てば、健康な成年男子の早さんは、私との関係にも
う一歩を踏み出したくもなるというもの。子供だ子供だ、とは言いつつも、視線が色々な
所に突き刺さって来る。
「ばーか。俺にあんなん出来るかっつの。薙ぎ払うぞ」
795従兄妹 4/10 :2007/07/21(土) 13:19:28 ID:uI6DT6ob
 べー、と、舌を出しながらロ○トの剣を私に突き付ける。ていうか、通じたんだ。
  
 …私、思った以上に子供だったみたい。
 早さんと恋人同士になって、それだけで本当に満足してしまっているようで。
 未だに、手を繋いだり、頭を撫でて貰ったり、抱っこして貰う意外に、スキンシップは
していない。
 それ以上の事―――なんていうんだろう…キスとかされそうになると、途端に引いてし
まう。困ったような(早さん曰く)顔になってしまって、早さんも諦めてしまうみたい。

 そのくせ、心のどこかで早さんともっとくっつきたい、少女漫画で見たような合意の上
でのレイプとかされてみたいとも、ちょっとは考えたりするんだけど…なんというか…本
当にわからない。早さんが言うみたいに信用していない、という訳じゃないんだけど…
 そんな事を考えていたら、早さんは急に真面目な顔をして、私の前に座り込んだ。何事
かと思っていると。

「…あの、さ。本当にお前、俺の事…まだ好きか?」
 ロ○トの剣を床に置いて、早さんは私の頬に手を置く。びく、と、してしまうけど、ま
だ大丈夫。怖くなんか無い。望んでた筈だもの。ていうか、そうじゃない。
「え―――どうして?なんで?」
 顔が、近付く。まだ大丈夫。こつ、と、おでこ同士がくっつく。
「ん、お前の気持ちの整理が付いてない内にさ、俺がお前を好きになったから、お前は本
当はもう俺の事を吹っ切ったのが自分でわからないのにこうなって―――だから、無意識
に俺を拒んでいるのかって、そう思ったから」
 ―――う。
 …多分だけど、無意識は早さんも同じ。これは真面目モードだ。私を振ろうとした時と
か、本当に真面目に物を考えている時、早さんは無意識に口調も真面目になる。ある意味、
考えている事が駄々漏れみたいなもの。だから、今も本気で早さんがそう思っている、と
いう事。正直、それは考えた事、私もある。だけど。
 そんなの、杞憂。だって私、こんなに早さんが好きだって、自分で知ってる。近付かれ
ただけでドキドキして、あんまりに幸せで、だから、それだけで満たされてる。
796従兄妹 5/10 :2007/07/21(土) 13:22:04 ID:uI6DT6ob
 あまりに幸せなこの状態がでずっといて欲しくて、だから―――だから。
 …あ―――だから…なの、かな。
 不意に、答えは出たような気がした。眼の前には、早さんの顔。私は、一旦顔を離して
から、早さんの頬に自分の頬を擦り付けて、背中に手を回す。そうだ。
「…愛美?」
 びっくりしたような、早さんの声。真面目過ぎて、考え過ぎ。それが自分でも嫌だろう
から、普段はああなんだろうけど。
「―――それは、無いよ。私、早さんが好き。大好き。それだけは絶対に変わらない」
 うん、と、頷く。本当。それだけは本当。
「そ…う、か?じゃあ、なんで」
 早さんの手も、私の背に回る。気持ちいい。ぞくぞくする。これだけで、本当に幸せ。
でも、早さんはそれを感じていないのかな。それとも、それ以上の幸せを求めているのか
な…私は…

「…大好きなの。だから、側にいるだけで、それでもう、幸せで、そのままでいたくて、
それ以上は本当に、私、どうにかなりそうで―――だから、だと…思うんだけど」
 幸せを感じる前に、本当に心がどうにかなってしまう気がして。
 一瞬だけ、視線を合わせる。けど、すぐに早さんの胸に顔を埋める。早さんの匂い。腕
の力の強さ。あったかい胸。それだけで、いい―――けど。
「わ」
 幸せで停止していた頭が、動き出す。もっと強い力で、早さんに抱き締められる。そし
てすぐに床の上に押し倒された。私を見下ろす早さんは、いつも拒んでしまう『それ以上』
の事をしようとしている感じ。なのに、いつもより余裕がある。しかも、笑ってる。
「―――わかった。お前の気持ちはわかった。でも、もう少しだけハードル上げて。多分、
それでどうにかなるなんて事は無い。ちょっとずつでいい。俺だってお前がいてくれるだ
けで幸せだ。だけど、俺はもう少し幸せになりたいんだ。どうしても」
 …い、言っている事が、私に劣らず支離滅裂。早さんの顔が、近付いて来る。つい、私
はぎゅっ、と眼を閉じてしまう。何をされるか、どこかでわかっていた。ここ最近、何度
も繰り返して来た事。違うのは、私が逃げられない事。後、早さんが絶対に引かないって、
わかった事。
797従兄妹 6/10 :2007/07/21(土) 13:24:06 ID:uI6DT6ob
「ん―――」
 唇に、多分唇の感触。キスだ。キス、しちゃった。びっくりした。
 すぐに唇は離れて、もう一度。最初より少し長く。でも短い。また離れて、また。さっ
きよりは長く。それでも時間にしたら少しだけ。ちょっとずつ長いキスを何度もされる。
 ぎゅっと閉じた眼。視界はまっくら。たまに、はあ、と深いため息。自分のか、早さん
のものかもわからない。わかるのは。
「……―――」
 これは、幸せだ。
 間違いなく、幸せ。唇同士がくっついている間、感じるのは、今までと違う種類の幸せ。
ドキドキして、おかしくなりそうな胸が、徐々にそれが幸せなんだって、感じて来ている。
これが、早さんの言うちょっとだけハードルが上がる、という事なんだろうか。
「―――ん…?」
 そろそろと、眼を開く。すぐ側には、やっぱりいつもと違う表情で笑っている早さんの
顔。私は、ボーっとした頭で早さんの胸の辺りを掴む。
「ん?もっとして欲しいの?」
 早さんが、少し眼を細めて、口の端を上げて、聞いて来る。いつもみたいな、少し意地
悪っぽい顔。私は少し考えて。
「…うん…」
 頷く。けど、早さんは今度は頬にキスして。
「な?大丈夫だろ」
 そう言ってくれた。どうやら、今までと違う、あとそれ以上の幸せを感じて、どうにか
なる程にはならない、という事はわかった。若干、まだボーっとしてるけど…
「じゃ、もうちょっと」
 そう言うと、早さんはまたキスをして来る。すぐに離れる。少し物足りなくて、今度は、
私からしてみる。さっきの頬擦りみたいに、唇を唇で擦る。少し乾いた、でも柔らかい唇
の感触がとても気持ちいい。早さんにしがみ付いて、気持ちいい感触をいつまでも味わっ
ていたくなる。私の悪い癖なのかもしれない、ひとつの事をずっとしていたいと思うのは。
「―――っ」
 だから、没頭し過ぎて、早さんが急に舌を出して来た事にとても驚いた。もっと柔らか
くて、濡れた感触。顔を引こうと思ったけど、抱き締められていたから、出来なかった。
798従兄妹 7/10 :2007/07/21(土) 13:26:09 ID:uI6DT6ob
「あ、はや―――ん」
 顔を引き寄せられて、唇を普通に舐められる。ぞわ、と背中が粟立って、どう対処して
いいかわからなくて、私は困ってしまう。顔を背ける事も出来なくて、早さんはずっと私
の唇を舐めている。あ、今度は、さっきの私みたいに唇を擦り付けてくる。違うのは、濡
れている事。なんだか、凄く恥ずかしい。
 また、キス。ボーっとしていたせいか、口が半開き。だからかどうかはわからないけど、
早さんの舌が、口の中に。
 …というか、さっきから、早さんの手が私の胸をやんわりと揉んでいる。気が付けば、
足と足の間に、早さんが膝を食い込ませている。舌で舌を舐られながら、胸の上の手に、
両手を沿える。

 …やめてほしい。
 …やめないで。

 どっちも、頭に浮かぶ。
 だって、ハードルを上げるのは、今日は、ちょっとだけだって、最初に言ってた。それ
なのに、こんなのがちょっとだったら、やっぱり私はどうにかなってしまう。でも、気持
ちいい。ぞくぞくして、もっとして欲しいとも、思ってる。
「む―――」
 胸の上の手が、少し上がる。そう思ったら、指がくるくる、と胸の上を回る。ブラと、
服と、あるのに、指は胸の先を囲うみたいに回る。私は首を横に振って嫌がるけど、早さ
んはやっぱり引いてくれない。指が、膨らんだ先を強く押す。びく、と、身体が震えた。
「ぁ―――ふ、ぅ」
 止めていた息を、吸って、吐いてしまう。同時に涎が零れる。早さんはそれを気にする
事無く、キスを続ける。胸を這う指の動きも、止まらない。私は身体から力がどんどん抜
けていってしまって、早さんのされるがままになってしまっている。
 これじゃ、本当に私、おかしくなりそう。だから、そうなる前に。
「―――ぶっ!?」
 私は、両手で早さんの顔を掴んで、無理矢理引き剥がす。離れた唇から、唾液の糸が繋
がって、それが物凄く恥ずかしく思えて、口を拭う。
799従兄妹 8/10 :2007/07/21(土) 13:28:10 ID:uI6DT6ob
「ん―――んっ…もう、や…」
 口の中に溜まっていた、私のとも、早さんのとも言えない、混ざった唾液を飲み込んで
から、私は拒絶の言葉を告げる。と。
「そ。そ―――う、か。そうだな。ん。今日はおしまいな」
 意外にも、あっさりと早さんは引き下がってくれた。ぐったりとした私の身体を起こし
て、いつもみたいに抱っこしてくれる。
「…ばーか。こわがり」
 もう、いつもの早さんだった。切り替えが、早過ぎると思う。私はまだ、ボーっとして
るのに。ずるい。でも、気持ちいい。意地悪。
「早さんのばか…」
 いつもみたいに、胸に顔を埋める。早さんの匂い。あったかい。気持ちいい。幸せ。

 …さっきのも…正直、怖いけど、本当にボーっとしてしまって、気を抜いたら本当に合
意の上でのレイプみたいになりそうだった。嫌なのは、一瞬でもそうなってもいいかもし
れないと、思ってしまった事。物凄く恥ずかしくなって来る。
「ばか…」
 私は何故か無性に腹が立って、手探りでロ○トの剣を手繰り寄せ、早さんの背中を叩く。
「へいへい。どうせ馬鹿でちゅよー」
 全然気にもしないで、後頭部を撫でてくれる。もう片方の背中の手も、あったかい。
「ま、その内慣れるだろ。ハードルちょっとずつ上げような」
 …きっと、今の顔はいつも通りのふざけたニヤニヤ顔。
「でも、ちょっとって…今日は、どのくらいだったの?」
 すふー、と、息を吐く。ちょっと、どころじゃなかった気がする。だって、キスして、
もっと凄いキスして、胸触って、それもエッチな触り方で、多分だけど、膝、あ、あそこ
に食い込んでた…これで、ちょっとだったら、私本当に付いていけない…
 早さんは少し考えたように唸って。

「…30センチくらいか?」
 と、軽く言ってくれた。ていうか、高っ。
「高過ぎるよ…普通、上げるなら5センチでしょ?第一、最高は何センチなの?」
800従兄妹 9/10 :2007/07/21(土) 13:30:13 ID:uI6DT6ob
 あまりの数値に、私は頭がくらくらして来る。酷過ぎて、こちらも酷い質問をしてしま
う。早さんはこれまた真面目に唸って。
「―――最高、50センチ?但し、第一ハードル」
「意味がわからないよ!!」
 本当に意味がわからない。けど、顔を上げて、視界に入ったその顔は、真面目そのもの。
という事は、本当にそう考えている…って事?怖くて、最終的に何段階あるのかは聞けな
かった。聞けなかった―――と、いえば。

「…あの、早さん」
 神妙に、名前を呼ぶ。聞けなかった、というより、タイミングを逃してしまった質問。
聞くなら今かな、と思った。
「ん?」
 声の感じでわかったのか、早さんは優しく首を傾げてくれる。
「―――早さんは、どうして私を好きになってくれたの?」
「…今更聞くかお前」
 一瞬で、表情が元に戻る。舌打ちをして、がりがりと頭を掻く。何度か瞬きをして、首
を振る。いらいらした表情になって、頬を膨らませる。
 確かに、とてつもない今更感。どうしてあの時聞かなかったんだろう、と、私も後悔。
 暫く無駄な動きをして、漸く止まる。諦めたかのように早さんは溜息をつき。

「…お前、振った時に礼言いやがったろ」
 ―――えと。
 一瞬、考える。ああそうだ。だって。
「うん。言ったよ。早さんが、私に失礼だからって、ちゃんと振ってくれたから。振られ
たのは悲しかったけど、それ以上に私、嬉しかったから。そういう人だから好きだったし、
私を傷付けない様に、大切にしてくれたの、わかったから」
 もう一度、胸に顔を埋める。
 だから、嬉しいと同時に不思議だった。振った後に私を好きだなんて言ってくれて。そ
うだ、でも不思議よりも、その時は嬉しい、が大きかった。だから聞きそびれていた。
「…そんな事考えてやがったのかよ…くそ」
801従兄妹 10/10 :2007/07/21(土) 13:32:16 ID:uI6DT6ob
 私の手からロ○トの剣を奪って、今度は私を叩く。痛くない。
「泣きそうな顔して笑いやがって…あーくそ、マジむかつくんですけど」
 ?叩くのが、地味に痛くなって来る。そのくせ、抱き締める腕の力も強くなって来る。

「無理して笑ってると思ったのに、その顔が滅茶苦茶可愛くて、なのに、そんな顔させた
くねーって思って、すっげー損した!!」

 剣を後ろに頬り投げて、私の頭をぐちゃぐちゃに掻き回す。言っている事が、わからな
いようで、微妙にわかる…うう、確かに、言われたこっちも恥ずかしい。早さんは両手で
私を抱いて、尚も投げ遣りに。
「…そんでよ、ずっとお前の顔頭から離れねーでやんの。もう2週間丸まる。あー、もう
ダメだって思ったわ」
 はぁあ、と、物凄い溜息。照れ隠しだ、今は。なんとなく、というかあからさまにわか
る。早さんは物凄く恥ずかしがっているけど、私はそれがなんだか凄く嬉しい。嬉しくて、
私は今まで散々拒んでいた事を、何の気無しにしてしまう。
 苦い顔をしている早さんに、私はキスをした。

「―――大好き。早さん、大好き」
 ぎゅー、と、今度は私が早さんを抱き締める。けど、早さんはどーん、と、私を突き飛
ばした。おまけに、唇を思い切り拭う。ごっしごっしと。酷い。地味に酷い。
「うっせー!!お前帰れ!!」
 早さんは、もう一度剣を持って、テレビに向かう。私は転がったまま、早さんの真っ赤
になった耳の後ろを見て、ほくそ笑む。

 だいすき。
 奇声を発しながら剣を振り回す早さんを見て、今までで多分、一番幸せだと感じた。
 何故か、笑いが止まらなかった。

 …早さんは、物凄い勢いでステージをクリアしている。
 明日は筋肉痛だろうなあ、と、なんとなく思った。



                                                    終
802377:2007/07/21(土) 13:34:57 ID:uI6DT6ob
はい、こんな感じです。

エロい事をしなくてもエロくはなるだろうかと思いましたが、
正直18禁とそうでない物のラインがよくわからなくなって来ました。
803名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 16:31:41 ID:R3sI9e6i
わーい、新作キター
なにこの萌えシチュ!
十分おな感的にエロいです。ハァハァ

804名無しさん@ピンキー:2007/07/21(土) 21:18:09 ID:n7+GXxyz
>ロ○トの剣
ちょww伏せてないww
805名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 00:37:22 ID:62l3vvnA
わーい新作ktkr
しかし377氏の読んでる少女漫画はいつもきわどいと思うw
でもGJGJ
806名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 02:14:04 ID:O56WAfVi
もう495KBだね。
807名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:38:07 ID:M5MzS/39
久しぶりの投下だぁ〜!
377さんの書くちょっと変わった感性を持つ女の子と
照れのベクトルが、ついプチ暴力へ向かってしまう
男性のカプがとても好きです。
808名無しさん@ピンキー:2007/07/22(日) 13:54:26 ID:+WJW5qBS
>>802GJです。ハァハァしました
809 ◆O8ZJ72Luss :2007/07/26(木) 23:40:37 ID:j6BoGHvf
宜しければ投下させてください
810 ◆O8ZJ72Luss :2007/07/26(木) 23:41:20 ID:j6BoGHvf



 歳の離れた彼とは付き合って1年経った。
 彼が「そろそろしない?」と声をかけてきた。
 セックスの誘いだということは解る。
 彼のことは大好きだし、断る理由は無かった。
「よろしく、おねがいします」
 私は頭を下げた。 
 

「……なんか、その…」
「黙ってて」
 とんとん拍子で進んでいく。
 彼は行為に夢中のようで私の目すら見てくれない。
 私の服を脱がせる。その行為は乱雑とも丁寧ともつかない。
 彼は優しく私の脇腹に手を這わせる。
 行為を望んだのは私ではないけれど、やっぱり気持ちいいのだなぁと思う。
 初めての経験だけれど知識は他の女の子と変わらない。
 頭で理解しているから少しだけ余裕もある。
「…っ……ん、幸人さん…」
 名前を呼べば相手は喜ぶんだろうなぁ、そうぼんやり頭で考える。
 でも相手は相も変わらず行為に夢中。
 そっと私のブラのホックを外すと胸に優しく触れた。
「……っ、あ…」
811 ◆O8ZJ72Luss :2007/07/26(木) 23:42:59 ID:j6BoGHvf
 揉まれながら、深い深いキスをされる。
 よく解らないまま行為はどんどん進んでいってショーツの中に細くて長い相手の指が滑り込んできた。
 驚いて声を上げたけれど、割れ目を指がなぞる度にそれは甘い喘ぎ声に変わった。
 この手際の良さからして、きっと彼は慣れてるんだろう。私みたいな子供を相手にするのは初めてだろうけれど。
 指の滑りが良くなってきている。ああ、きっと私、濡らしているんだ。
 割れ目の間に指が入り込んできて、初めて水音がした。
 入り口に人差し指の腹を当てられて、背筋がぞくっとした。
 そのまま指に力がこもり、中に入ってくる。
「っひ! う…痛い…です」
「そう」
 私の言葉なんか気にも留めず指はどんどん私の中に進入してくる。
 もともとなかなかサドっ気があった彼のことだ。今の私を見て喜んでいるんだろう。
 第二間接あたりが入ってきたところで指は動きを止めた。
「痛い…痛い……」
「力抜いて」
 抜こうとしてもどうすればいいのか、力の抜き方が今に限って思い出せない。
 身体が思い出してくれない。
 彼は溜息をつくと指をくるくると中で円を描く様に回す。
 時々中の壁に指先が当たる。そのたびに私は声を上げる。
「あっ、…う、んんっ…」
「気持ち良い?」
 私は正直に首を横に振った。彼は微笑んでまた「そう」と言った。
812 ◆O8ZJ72Luss :2007/07/26(木) 23:43:46 ID:j6BoGHvf
 指がまた進入を始める。細くて長い指が、ゆっくりと動く。
 内側を擦りあげられる。水音が一層大きくなる。
「ゆきひとさんっ! …そこ、駄目だよぉ…」
 一点を集中的に擦られる。
 そこだけ他の場所とは違う。少しだけ、敏感なような、言い表すことができない。 
 あぁ、そうだ。こういうの知ってる。ここを良くされ続けると「イク」んだ。
「莉柚」
「うう、んっ、あ、あっ、ああああ」
 最終的にその声を聞いた時点で足がぴんとなって全身に変な感覚が走った。
 荒い息を整えようと深呼吸する。なんだか、一気にとても疲れた。
「気持ちよかった?」
 今度は首を縦に振る。かれはまた変わらず微笑んで「そう」と言った。
 すると彼はベルトを外し始めた。
 思わず目を逸らす。はっきり見てしまうと、入ってくる恐怖も痛みも増してしまいそうだから。
「ねぇ、入れるよ? いいね?」
「……やっぱりちょっと、待ってくれますか」
「嫌だよ。ほら、力抜いて」
 最初から答えがそうなら訊いた意味なんか無いじゃないか、なんて反論する間も無く先端部分が宛がわれる。
 息を呑んで目をぎゅっと瞑った。
813 ◆O8ZJ72Luss
 ゆっくり入ってくる彼。痛くて悲鳴を上げた。
「ちょっと、あ、止まって…痛い、痛いよぉっ」
「力抜いて、大丈夫だから」
 あやすように頬にキスを落とされる。
 目蓋や唇にも、触れるだけの優しいキス。
「やだやだやだっ、もう抜い…抜いて…っ抜いてください…っ!」
「大丈夫だから」
 そう宥めるように言われると、なぜか自分がものすごく我儘を言っているような気がしてならなかった。
 ぐっと口を噤み、やっと力を抜くことができた。
「良い子だね…莉柚」
 頭を撫でられ、今度は深いキスをされる。
「んんっ……う…」
 全部入ったのだろう。キスしたまま彼の腰は動き始めた。
 痛みが下腹部を走る。
 彼の胸板を力無く叩くが、彼にはそんなの効いてない。
 やっと唇が離れると、頬を優しくなでられる。
「あっ、やっ……い、痛っ…ゆきひとさんっ…」
「可愛いよ、莉柚」
 痛がるところを見て可愛いという彼はやっぱりそういう人で。
 彼の性癖なのだからしょうがない。これよりも酷い人はいっぱい居るだろうけれど、私はきっとこれで限界だろう。
「……っ、ひ…う、くぅん」