素直クールでエロパロPART12

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1名無しさん@ピンキー
ふたば☆ちゃんねる落書き板の天才によりツンデレに対抗すべく、
新たに"素直クール"なる言葉が誕生した。
ツン→素直 デレ→クール
ガチで愛してくれるが、人前であれ、好意に関してはストレートかつ
クールな表現をするため、男にとっては嬉し恥ずかし暴露羞恥プレイ。
しかし、どこか天然。言葉萌えのツンデレ、シチュ萌えの素直クール。

ここはそんな素直クールのエロパロスレです。
荒らし、煽りはスルーでお願いします。
・職人に対し注意予告の依頼は止めましょう。スルーは自力で。
・職人の投下しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
・ネガティブな意見はなるべく控えましょう。
 理由もなく「嫌い」などの意見はスレには必要ありません。

前スレ
素直クールでエロパロPART11
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237301421/

過去スレ
素直クールでエロパロPART1
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139830862/
素直クールでエロパロPART2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1151146736/
素直クールでエロパロPART3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165760283/
【エロパロ】素直クールでエロパロPART4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177753262/
素直クールでエロパロPART5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182429786/
素直クールでエロパロPART6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191464305/
素直クールでエロパロPART7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197548369/
素直クールでエロパロPART8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1202454157/
素直クールでエロパロPART9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212939321/
素直クールでエロパロPART10
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1224945913/

保管庫(エロパロ板)
http://derheiligekrieg.h.fc2.com/cool.html

保管庫ミラー(現在のエロパロ板最新保管庫はこちら)
http://red.ribbon.to/~hachiwords/scool/

素直クール保管所(全体)
http://sucool.s171.xrea.com/

素直クール保管所(ほの板・最新VIP)
http://www16.atwiki.jp/sucool/
2名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 18:27:29 ID:RrH1ZnhA
(・∀・) ニヤニヤ
3名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 19:43:16 ID:vaoSOJHR
フッ… l!
  |l| i|li ,      __ _  ニ_,,..,,,,_
 l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄    / ・ω・≡
  !i   ;li    ̄ ̄ ̄    キ     三
  i!| |i      ̄ ̄  ̄  =`'ー-三‐ ―

              /  ;  / ;  ;
          ;  _,/.,,,//  / ヒュンッ
            /・ω・ /
            |  /  i/             こ、これは乙の軌跡だから変な勘違いをしないでくれ!
           //ー--/´
         : /
         /  /;
    ニ_,,..,,,,,_
    / ・ω・`ヽ  ニ≡            ; .: ダッ
    キ    三    三          人/!  ,  ;
   =`'ー-三‐     ―_____从ノ  レ,  、
4名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 21:10:54 ID:H/9OFl23
乙だ。
全スレでいらない!とかほざいてた奴はポア
5名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 22:10:14 ID:NKZSTKUL
 シュッ… l!
  |l| i|li ,      __ _ ニ人,,.._
 l|! 0w0 :l. __ ̄ ̄ ̄    (0w0 ≡
  !i   ;li    ̄ ̄ ̄      ヾ_  `三
  i!| |i      ̄ ̄  ̄   =く,,.._三ヽ ―

              /  ;   / ;  ;
          ;  _,ノ.,,, //  / ヒュンッ
            (0w0 /
            く_ ´/  i/
           /ノ  /
         : /
         /  /;
    ニ_,人,,.._
    (0w0)   ニ≡              ; .: ダッ
    ヾ_  `三    三           人/!  ,  ;
   =く,,_ 三‐     ―_____从ノ  レ, 

( 0w0) < コ、コレハ 乙ノキセキ ジャナクテ マッパヲ ラウズシタ ダケナンダカラネッ!!
6名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 22:46:21 ID:Oy0x3zxf
>>1
7名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 23:20:11 ID:qimToh3p
>>1 ・     ・。・゚・ 。 ・゚。・。・゚・ 。 ・゚。・。・゚・ 。 ・゚。・。・゚・ 。 ・゚。   ・・ 。 ・゚。
     ・   ・。・゚・ 。 ・゚。・。・゚・ 。 ・゚。・。・゚・ 。 ・゚。 ・。・゚・ 。 ・゚。 。
    。     ・。・゚・             ・。・゚・ 。 ・゚。
                 。      ・。・゚・ 。 ・゚。
                     ・。・゚・ 。 ・゚。
                   ・。・゚・ 。 ・゚。
           。      ・。・゚・ 。 ・゚。        ・。
               ・。・゚・ 。 ・゚。            ・゚。
             ・。・゚・ 。 ・゚。      。 ・ 。  ゚  。 ・゚。
      ・    ・。・゚・ 。 ・゚。 。・゚             ・ 。 ・゚。
   ∧_,,∧  。・゚ 。・゚ 。・゚ 。・゚ 。・ 。・゚ 。         ・。・゚・ 。 ・゚。
  ( ;`・ω・ ) 。・゚ 。・゚ 。・゚。・゚・。 ・゚・。 ・゚・。・゚ ・。・゚・。・゚・ 。・゚ ・。・。・
  /   o━ヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニフ
  しー-J
8名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 01:45:16 ID:p3q+buj7
>>1乙だな
9名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 01:59:18 ID:nsJZZSLC
>>1
10名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 11:04:08 ID:DMA+XH5g
>>1
スレッド立てお疲れ様だ
何度見ても君のスレ立ては心地良いな
11名無しさん@ピンキー:2009/08/12(水) 18:48:19 ID:AgWFKskI
>>1

小ネタ 1レス エロなし

「なぁ、クー、パンツ見せて」
「ああ、構わないぞ」
俺の部屋に遊びに来たクーに言った冗談のつもりの一言に、
クーはためらいもなく従いスカートを捲り上げた。

「なっ、ちょっ!馬鹿か!」
俺は壁の方に慌てて目をそらすが、そのレモンイエローのパンツは、しっかりと頭の中に焼きついていた。
「馬鹿とは酷いな。キミが見たいと言ったからみせたのだが」
「だからって、普通そんなことするか!冗談だって思うだろ!」
「んっ、なんだ冗談だったのか」
少し残念そうな声でクーは言った。

「……ったく、恥じらいを持て、恥じらいを」
「持っているさ、キミの前以外でこんなことはしない」
「あー、もうわかったから、いい加減スカートを下ろせ」
そう俺は言うと、クーはおもむろにスカートを脱ぎだす。

「って、おいっ、なんでスカート脱いでんだよ!?」
「『スカートを下ろせ』、そうキミは言っただろ?」
……どこをどう聞けばそんなふうに曲解出来るんだ?

「ククッ、そんな言い方しなくてもキミなら『抱かせろ』の一言でいいんだぞ」
そう言われ、俺は押し倒される。
「そんなこと思ってねーよ!って、えっ!アッー!!」
12名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 01:41:37 ID:rRDvOF25
保守
13名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 01:52:49 ID:TIPzEuwN
お題

男とケンカするクー
14名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 05:12:21 ID:F5nsNDZV
素クーは着物が似合うだろうな
15名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 08:39:32 ID:DKC5QDDz
浴衣もいいぞ。
どんな柄が似合うかはわからんが。
16名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 14:20:20 ID:rRDvOF25
浴衣か紺が一番。異論は認めない
17名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 20:09:59 ID:qjf3A8L8
スナイパーライフル
2丁サブマシンガン
日本刀
素直クールに持って欲しい
18名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 22:11:25 ID:7sfnaAlX
主にM16やリボルバーを使い依頼遂行率は99%以上の素直クールとな
19名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 22:33:05 ID:EpHmDX6M
素直クールなら素手だろ
20名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 22:53:04 ID:6cVJ2exv
>>18
後ろからは攻められないんですかそうですか。
21名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 01:02:48 ID:0pu5TNDp
いや素クールが持つべきはMWG-KARASAWA Mk2だ
22名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 03:12:30 ID:CXNGlBn2
レイヴン乙

ってかACの素直クールに当てはまるキャラはホモだけだろうに
23生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:39:10 ID:5youhEDh
素直クールでエロパロPART11
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1237301421/849の続きー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ほどなく意識を取り戻した先輩は、脱ぎ捨てた制服のポケットからとんでもないモノを取り出してきた。
 ええと。なんというか。はい。保健体育で習いましたよこれ。
 コンドーさんです。スキンという呼び方もあるらしいコンドームです。
 あの、先輩、これどうしたんですか?

「母がプレゼントしてくれたんだ。キミと結ばれるときに使うように、と」
 直子さーん!!それってちょっとどうかと思うんですけど!?
 僕の心の中の叫びが聞こえているのかいないのか、
「初心者でも装着しやすいそうだ」
先輩はそう言いながら、僕のムスコにキスをして、その幹あたりを舌で舐め上げてくれる。

 それだけで一瞬でギンギンになってしまう僕。

 そんな僕のアレに、先輩はおそるおそる、という風にコンドームを装着してくれてる。

「さあ。来てくれ」

 可愛い先輩が僕の下でわずかに頬を染めている。
 いつもは全然クールなその美貌も、ほんのりと薄赤く火照っていて、こころなしか血色が
良くなってるみたいに見える。

 眼鏡の下の瞳が、ほんの少しだけ緊張してるみたいだ。

 だから僕は、そんな先輩にキスをする。
 唇を重ね合わせ、先輩の頬を掌で撫でる。耳たぶに指を這わせ、髪の毛を優しく触りながら
先輩の舌を吸ってみる。

 そうしてるうちに、先輩の鼻から甘い喘ぎが漏れてくる。
 ふん、すぅん、というような甘い鼻声。
 そんな声を聞いてると、僕のアレが今までないくらいにギンギンになってる。




 ねっちょりと熱く潤んだ先輩のあそこに、僕のアレを押し当てる。
 とろとろに溶けかけたそこは、びっくりするほど簡単に僕の先端を導き入れてくれた。

 ほんの入り口に入っただけなのに。すごく、気持ちがいい。良すぎる。
 薄いゴムに包まれた僕の張り詰めきった肉棒を、先輩のあそこに添える。
 先輩は眼鏡の奥の涙で潤んだ瞳で僕を見つめながら、こくり、と小さく頷く。

 少しづつ、前に進む。
 驚くほど滑らかにその肉裂は僕を受け入れてくれて。

 先輩の内側の襞はたまらなく気持ちよくて。
 薄いゴム越しにもその柔らかく吸い付くような感触は、僕のチンコを甘く溶かしてしまいそう。
 その途中でぷつり、というようなかすかな抵抗を感じる。
 でも、僕は腰を止められなかった。

「せ、先輩」
「…くっ…ふぅっ…」
 それが女の子の初めての証だ、ということに気づいたのは一番奥まで入れた後のことで。
 先輩が眉を歪めながらその痛みに耐えてるのを見て、一瞬で我に返ってしまう。
24生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:39:35 ID:5youhEDh
「い、痛いですか?」
「…ちがうんだ…痛いわけじゃない。…嬉しいんだ。キミが私の中にいるのが嬉しいんだ」
 先輩は瞳から涙をこんこんと湧きたたせながら、そんな言葉を口にする。
 涙が先輩の頬に川を作る。

 その笑顔を見てると、気が付いたらキスしていた。
 先輩の唇がきもちよくて。僕の息子は、先輩の中でさらに固さを増してしまう。
「…あふ…うふぅ…」
 甘い甘い声でそんなふうに喘ぐ先輩。
 先輩可愛い。ものすごく可愛い。
 こうして先輩の柔らかい粘膜に包まれてるだけで、アレの先が溶けそうなくらい、
溶けて消えてしまいそうなくらい気持ちいい。
 気持ちよすぎて動けない。情けないけど。
「さあ、動いてくれ」
 と先輩。
…でも痛いんじゃ。
「キミが気持ちよくなってくれれば私も幸せだ」
 涙で潤んだ瞳で、そう言ってくれる。

 ゆっくりと腰を引く。
 先輩の内側の襞が、僕のカリあたりをぎゅっと絡みつく。
 いままで一人でしたときとは比べ物にならないくらいの気持ちよさ。
「先輩……せ、先輩」
「……」
 涙のままの瞳で嬉しそうに頷く先輩。可愛い。凄く可愛い。
 またゆっくりと突き入れていく。
 生まれて初めて感じる、とてつもない快感。
 そんなのに僕がガマンできるわけもなく。
「で、でちゃいます! せ、先輩っ」

 三擦り半も行けなかったのに、情けないとか僕はそんなことすら頭になくて。
 ただその純粋な快楽の奔流にただ翻弄されていた。

 脱力した僕は、先輩の首筋にぽすんともたれかかる。
 下半身がズキズキと疼いてしまうくらい、沢山出してしまった。

 一人でしたどんなオナニーよりも、沢山放出した、と確信を持って言える。


「……ふふふ」
 先輩が嬉しそうに笑う。

「これで、私はキミの女だ。……嬉しいんだ。キミのものになれて。
 キミと一つになり、キミのことを気持ちよくさせられて」

 僕は顔を上げて先輩の表情をうかがってみる。

 蕩けそうな笑顔、というのを僕は始めて目にした。
 見てるだけで幸福になってしまいそうな笑顔。
 先輩の、可愛くてクールな先輩の、心からの笑みがそこにあった。

 その笑顔が可愛すぎて、僕は先輩と繋がったままぎゅっとその身体を抱きしめる。
 僕と先輩の体の間には、ふたりの汗しかない。
 肌と肌が直接触れるというのは、こんなに気持ちがいいのか。
 僕は全然知らなかった。
 手を繋いだ時に感じる、手指の骨が痒くなってしまいそうな嬉しさ。
 先輩とキスしているとき、先輩の掌は僕の頬に触れてくれている、あのここちよい感触。
 それが、体全体で感じられる。
 太腿も、膝も、腰も、腹も、先輩のむにゅっという胸も。
 触れ合っている全ての皮膚から感じてしまう、底知れない気持ちよさ。
25生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:39:57 ID:5youhEDh
 僕と先輩の境目がなくなっていくような感覚。
 先輩の呼気を僕が吸い、僕の息を先輩が吸い込んでいく。
 僕の手と先輩の手が繋がりほどけなくなっていくみたいな。
 先輩の粘膜と、僕のアレが繋がって溶け合っていくような。

「キミの手は大きいな」
「そうですか?」
「その掌で撫でられると、私は幸せな気分になってしまう」
 先輩の頭を優しく撫でてみる。
「……そうだ。そうされると、そうされてしまうと、私の胸の中が切なくなるんだ。
 こんなに、キュンとして、うまく言葉にならないような、そんな熱くて切ない気分になってしまうんだ」
 言ってるうちに、先輩はその奇麗な瞳に涙をあふれさせてる。

「先輩…大好きです」
「…!!」
 そう言うと、先輩はなぜだかぴくっ、と身体を震わせた。
そして、入ったままになってる僕のアレをきゅっ、きゅっ、と締め上げてくる。
「あ、あの、その、なんか、急に締めてきてるっていうか、その…」
「…勝手にこうなってしまうんだ」
 その刺激の心地よさに、出したばかりの僕の息子がだんだん充血していってしまう。

 慌てて息子を先輩から抜くと、たぷんとしたコンドームを外す。うわあ。いっぱい出たなあ。

「さあ」
 先輩が二つ目のコンドームの袋を剥いてくれている。
 素早いですね。

「待ちきれないんだ」
 先輩は興奮してるのか、汗で曇った眼鏡を光らせて僕にコンドームを被せてくれる。







 二度目。
 最初のときよりは多少は長く持ったとおもう。
 先輩も、甘い吐息を何度か漏らしたのでそうそう痛いばかりでもなかったのだろう。
 最初にしたときより、もっとたくさん出してしまった気がする。
26生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:40:29 ID:5youhEDh



 その後で、シャツで汗を拭こうとベッドを降りると、先輩が切なそうな声で僕に言った。
「……もしかして、帰ってしまうのか?」
 そんな風に先輩に寂しそうな目で見られたら僕に出来る事はただ一つだけ。

「先輩、ちょっとだけ待ってください」
 僕は脱ぎ捨てたズボンからケータイを取り出す。
 家にメールを送っておく。
『ちょっと友達んちに泊まるYO 明日朝一で帰るから心配不要』
 そしてそのままケータイの電源を切る。
 心配掛たらごめんね。でも、誰にも邪魔されたくないんだ。
「…お待たせしました。…先輩。朝まで、一緒です」
 先輩を抱きしめながらそう言うと、くぅっ、というような息を呑む音が聞こえてくる。




 三回目。
 先輩の中が、だんだんわかってきた。
 どこをどう突付けば、先輩は気持ちよくなってくれるのかがちょっとだけわかってきた。

 そして四回目。
 先輩はキスされながら奥をつつかれるのに弱いらしい。
 舌を絡めながら、両手の指を組み合わせるような恋人つなぎをする。
 そしてゆっくりと浅く、時々深く突き入れる。
 先輩の舌を吸い、舌先で先輩の口の中を撫でながら、ゆっくりと深く抜き差しをすると、
そのたびに先輩はたまらない、というような喘ぎをあげてくる。

「しょ、しょんな、とこ、を、つついちゃ、らめ、ら」
 呂律の回っていない先輩の声。可愛い。
 快感に首を振りながら汗の雫を飛び散らせてしまってる先輩が可愛い。
 薄いゴムに隔てられただけの先輩の粘膜の感触も可愛い。
 もう僕も先輩も汗まみれで。
 シーツもすっかり色が変わるくらい濡れてしまっている。


「あ゛ーーーっ!! ら、ら、られっ、んな、こ、ついたら、…めぇっ」
 凄い。先輩が、こんな声を上げながら、僕の腰遣いを導いてる。
 抜きかけると、僕の腰を追いかけるように腰を泳がせて。
 突き入れると、その付き込みから逃げるように。
 僕の腰の動きに半拍ずれたその動きは、僕を次第に追い詰めていくわけで。

 こんなとこまでスポーツ万能なんですか先輩!?

 そんな思いを浮かべながら、全身を汗まみれにして先輩を追い詰めていく。

 先輩可愛い。
 先輩温かい。
 先輩ぎゅうぎゅう締めてくる。
 繋いだ手が甘くて蕩けそう。
 喘ぎ声を聞くだけで背筋をゾクゾクするような快感が這い登ってくる。

 だから。
 だから僕は。

「先輩…静香先輩…大好きですっ!!!!」
27生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:40:57 ID:5youhEDh
 そう絶叫しながら先輩の一番奥をノックする。
 下半身が燃えそうなくらいの熱を感じながら。
 先輩の中に、僕の全部を叩き込むみたいに。


 そして


 そして―――











「ふう……うぅ…」
 切なげな声がまず、聞こえてきた。
 汗まみれの肌。汗まみれの柔らかい肌。とてもいい匂いのする、僕の大好きな肌。
 僕は快感のあまり、意識が飛んでたみたいだ。
 そしてそれは先輩も同じみたいで。
 眼鏡の中から、焦点の合ってない目で僕をみつめてる。

「先輩」
「…ふぅ」
 先輩はそんな吐息を漏らすと、天使みたいな笑みを浮かべながら、僕を胸の中にぎゅっと抱きしめてくれた。
 脱力しながら僕は先輩のふくよかな胸に顔を埋める。

 僕と先輩の汗で顔が濡れてしまうけど、その汗のにおいですら胸に吸い込むと気持ちがいい。


 言葉なんかいらない。
 先輩が僕の頭を撫でてくれる。
 その手指の感触が、僕に先輩の気持ちを雄弁に伝えてくれる。
 僕の唇が、先輩のたっぷりとした柔らかくてすべすべの胸に触れる。
 唇を通して僕は先輩に先輩のことがどれほど好きか、ということを伝えてみる。
「くっ…ふうっ…」
 伝わったみたいだ。

 僕の頭をぎゅっと抱きしめる先輩。
 優しくてたっぷりとした胸肉が、僕の顔に頬に額に押し付けられるのが幸せで。
 僕と先輩はずっとこうしていたい、と思った。








「そうだ。汗を流さないか」
 そう言ってベッドを出る先輩。全裸で。

 全裸の先輩は、やはり全裸のままの僕の手を引いて階段を降り、風呂場に連れて行ってくれる。
28生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:41:16 ID:5youhEDh






 でも。
 これは。
 なんていうか。

 先輩のお宅のお風呂は、とても広くて。
 でも、なんていうか、その、なんで空気マットがあるんですか?
 まるで、……その、ソープランドみたいな設備が?

「両親は時々これを使ってるんだ」
 ええと、それはつまり一緒にお風呂に入ってるということですよね?
 聞いちゃいない先輩は
「さあ、そこにうつ伏せに寝てくれ」
と半ば強制的に僕をマットに寝かせて。

 そして先輩の、ボディソープを塗りたくったぬるぬるのおっぱいが、僕の身体を擦ってくる。
 風呂場だから眼鏡を外した先輩の切れ長の瞳が、真ん丸くなって僕を見つめている。


 のるんっ、とその柔らかくて切ない豊かな肉峰が僕のお尻に押し付けられる。
 ぬるぬるの泡を通して、僕のわき腹あたりを先輩の肌が擦りたてられる。

 そんなことをされたら、うつ伏せになってられないくらい、僕のアレが充血してしまう。

 ソレに気づいたのか先輩は僕を仰向けにすると、その隆々と天を指してるペニスを
優しく柔らかく、胸の谷間ではさんでくれた。


 っていうか!ぬるって!のるんっ、って!僕のアレを包み込んで変形する先輩のおっぱいが気持ちよすぎて!
 痛いくらいに張り詰めた僕の亀頭を先輩の乳肉が撫でて触って包み込んでくれてる。
「こうして見ると、キミのモノは本当に凶悪だな」
 先輩は僕のアレをまじまじと見つめながら言う。
「反り返ってる威容はまさに兇器だ。女を犯すためだけに存在するようだな」
 ええと、でも先輩にしか使うつもりはありませんが。
「む。当然だ。私がキミ専用であるように、キミは私専用なんだ。
 だからもっとキミの匂いを私につけてくれ。犬が電柱にマーキングするみたいに」
 でも先輩は電柱なんかじゃないですよ。僕にとって大切で大好きな女の子なんですから。
「そうだ…そうなんだ…」
 先輩はそう言うと、胸の間にある僕のアレの先端を愛しげに舐め回す。

 腰の内側に感じた熱さ。それが瞬間に弾けてしまう。
 今日出すのは六回目なのに、そのびゅくっ、という脈動は先輩の頬と唇を白く染めていく。
 どんだけ出るんだ僕のアレは?

 先輩は鈴口に吸い付いて、幹の中の精液すら吸い取ろうとしている。
 そして手や僕の腹に飛び散った白い液を舐め取ってくれる。

 僕の身体に抱きついてる先輩の股間が、熱くてぬるぬるした液をたたえてる。

 どうしよう。したい。ものすごく。
 でも、さすがにバスルームにまでアレは持ってきてない。
 でも、僕も先輩も高ぶりきってるわけで。
29生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:41:34 ID:5youhEDh
「あ、あの…先輩。ちょっといいですか」
 そう言って先輩をマットにうつ伏せにさせると、その腰だけをひょいと抱え上げるようにする。
 先輩の両足を閉じさせて、その太腿の一番上に僕の硬くなってるアレを差し込むように押し入れる。

 すまた、というヤツだ。
 先輩の太腿は気持ちがいい。
 そして、一番奥まで行ったときに感じる先輩の肉裂の感触。
 産毛程度にしか生えてない先輩の陰毛が亀頭に触れる心地よさ。

「あ。ああっ…イっ、うっ、イイっ、そ、そんなとこっ」
 先輩が喘いでるのを聞くともっともっと苛めたくなってしまう。
 だから、マットに押し付けられた先輩のおっぱいと空気マットの間に手を差し入れて
そのもちもちでむにゅんな感触を両手いっぱいに愉しんでみる。

 先輩のおっぱいを揉みながら、男根を先輩の太腿に挟まれて。
 きゅっ、という締まりとにゅるん。というぬめりのなか、僕はだんだん限界が近くなっていく。
 片手で先輩のおっぱいを揉みながら、もう片方の手で先輩のあそこを弄る。
 とろとろに蕩けた愛液を指に取ると、先輩の肉溝の上端を探ってみる。
 固く立ち上がった小さい粒みたいなのが先輩のクリトリスだろう。

 そこを指先で優しく挟みながら、先輩の固くなった乳首もこねくり回す。

「あっ、あ゛あ゛っ、うぅぅぅっ」

 いつもながら先輩の喘ぎ声は最高にえっちだ。
 そんなえっちな喘ぎ声を聞きながら、僕と先輩は同時に絶頂に達した。










「キミの肌は気持ちがいいな」
 先輩が僕を抱きしめながらそう言ってくれる。
 結局あの後、先輩と僕は仲良く湯船に漬かると、何十回もキスしながらお風呂から上がった。

 そして、僕はTシャツにトランクスだけという格好で。
 先輩は裸エプロンの格好のまま、夕飯を仲良く食べている。

 いや、食べているというよりも、先輩は僕の膝に横から座って、いろんなおかずを口移しで食べさせてくれてる。
 コロッケを口移しで。
 サラダのブロッコリーを唇でつまんで。
 シチューまで口移しはどうかとも思ったけど、ほのかに先輩の味がするシチューは凄く美味しかった。
 気のせいかもしんないけど。

「コラ、食事中にそんな…催したらダメだ」
 そんなこと言っても、裸エプロンのカッコの大好きな女のひとを抱きながら興奮するなってほうがムリです先輩。
 あ。あれ?
 僕の「大好き」発言でスイッチが入ったのか、
 先輩は僕の膝の上でもじもじしている。
 眼鏡が汗でちょっと曇り始めてますよ。
30生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:41:54 ID:5youhEDh


 そして僕と先輩は、食卓の椅子の上で、その日何度目かになるセックスをしていた。
 先輩の機転でコンドーム代わりにサランラップを巻いてするのは、すごく新鮮だった。
 サランラップを発明したサラさんとアンさんの旦那さんズもこんなサランラップの利用法を
思いついたことはないだろう。


 さっきお風呂に入ったのに、僕と先輩はまた汗まみれになってしまった。
 汗だくの先輩は僕の膝の上にまたがったまま、言う。
「……私はキミのものだ」
 ええと、その、ありがとうございます。
「だからキミも私のものなんだ」
 ……ですよねー。

 うっとりとした瞳が眼鏡越しに見えてなんだかすごく嬉しい。
 そんな先輩はまた僕に無理難題を押し付ける。
「今後はキミはオナニーもしちゃだめだ。
 キミを気持ちよくさせるのは私だけなんだからな」
 微妙に肝の据わった瞳で僕を射るように見つめながら、先輩はそんなことを言ってくる。
「あ、その、いえ、なんていうか」
 女の子の口からオナニーなんて言葉を聞いた僕はドギマギしてしまうわけで。

「私以外の女の子を考えてキミが気持ちよくなってしまうなんて、耐えられない。
 私だけがキミを気持ちよくしていいんだ」
 そう言う先輩。可愛い。いつもの完璧超人然とした表情も好きだけど、
僕に甘えているときの小さな子供みたいな表情ももっと好きだ。
 そしてこの表情を見れるのは、世界でも僕だけだと言うことが僕をさらに嬉しくさせる。

 だからつい、僕は先輩に恥ずかしい秘密を打ち明けてしまう。
「そ、その、僕は、先輩と出会ってから、その……先輩でしかシてません」

 先輩はソレを聞くと心底嬉しそうに微笑むと、
「本当か?」
と囁いてくる。
 だから僕は真正面に直球を投げ返す。
「はい。ずっと、脳裏に先輩のハダカを思いながらシてました」
 先輩の瞳から涙が零れ落ちる。
 それは宝石みたいに奇麗だった。
「せ、先輩は……僕の事を考えてシたことはないんですか?」
「毎日してる」
 先輩は熱に浮かされたかのような表情で告白してくる。
「キミにキスされたのを思い出してシてるし、キミがぎゅっと抱きしめてくれた感触を思い出してシたこともある。 キミのシャツの汗のにおいを思い出してシたことだってある。
 私は、キミと出会うまではそんなはしたない遊びをシたことなんてなかったんだからな。
 キミのこと以外を考えて自慰に耽ったことなんてない」
 そう言うと、僕の首筋にぎゅっと抱きついてくる。
「ずっとこうしていたい。私は世界で一番幸せな女だ」
 僕の首筋を温かい吐息が撫でていく。
「好きだよ。大好きだ」
31生徒会長な素直クール:2009/08/16(日) 04:42:30 ID:5youhEDh
 一緒に先輩の部屋に戻って、さすがに疲れたのか先輩は僕の腕枕の上で規則正しい呼吸をしてる。

「…眠るのが、勿体無いな」
 呟くように言う先輩。
「なんでですか」
 問いかけると、先輩は答える。
「こんなに幸せなのに…眠ってしまうのは…勿体無い…この時間が…永遠だったら、いいのに」
 稚い口調で、そんな甘い言葉を囁かれてる僕は世界で一番シアワセモノに違いない。
「明日も早いんでしょう?」
「そう…だが…」
「僕とこんなことしたから寝坊したなんてのはダメですからね」
「…そうだな。そんなことをしたらキミといっしょに…いられなくなる」
 そんな痒くなるような甘い囁きをこぼしながら、先輩はすうっと眠りに落ちたようだ。

 触れ合う肌が暖かくて。暖かすぎて。
 骨まで溶けそうなくらい甘い甘い、先輩の柔らかい肌の血潮の熱さに全身で触れながら。

 僕もゆっくりとまどろみの中に落ちていった。


―――――――――――――――――――――――――
今日のところはここまでー

あと二回くらいで完結すると思う
なるはやで頑張る
32名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 06:23:37 ID:7KGang/V
待ってました!
続編2回の展開も期待してますです!
33名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 12:14:00 ID:ZWcpYxoC
GJだがまず前スレ埋めろよ
34名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 17:49:25 ID:zfy0w5Co
GJ!!
だが、サランラップw
35名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 22:14:03 ID:efa3pZD4
GJと言わせてもらおう
だけどサランラップオナニーは痛いんだぞ
36名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 23:57:14 ID:0pu5TNDp
>>35
勇者がいる
37名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 06:17:21 ID:t2EQtY98
>>35
歴戦の猛者乙。
38名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 09:22:41 ID:wYwRCnvF
gj
そして喧嘩商売ネタ乙
39名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 09:30:01 ID:PpqQttBJ
>マッパヲ ラウズシタ ダケナンダカラネッ!!
マッハだろうWライダーネタ乙
40名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 14:47:29 ID:zzDEtOQ7
「オーンドゥル! 旅に出る理由は、世界が滅びる未来変えるたーめー♪」
「キミね……いい歳した大人が、それはどうかと思うのだ」
「うぐっ。いや、でもね……」
「歌詞を間違えてるのだ。正確には、On the roadなのだ」
「あら、そっち?」
「オリジナルキャストのサプライズ出演が、凄い嬉しかっただろうことはわかるのだ。特に結末があの物悲しいライダーなのだし。
 それにしても、この前のてつをはプリキュアの時なども、キミの目の輝きようといったらなかったのだ。
 でもまあ、そういういつまでたっても男の子なところも可愛いと思うのだ。
 いつか私たちの子供と一緒にはしゃいでるのを、この目で微笑ましく眺めるのが楽しみなのだ」
「そういうきみは、室長萌え?」
「うん」


正直、自重すべきだとは思った。だが私は謝らない。
41名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 18:30:54 ID:8kdj30ri
元ネタオンドゥル以外わかんねw
誰か解説
42名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 20:19:06 ID:0g4cXEmV
>>41
特撮板へ。
43名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 00:42:34 ID:fjsP4aPy
> 「オーンドゥル! 旅に出る理由は、世界が滅びる未来変えるたーめー♪」
> 「歌詞を間違えてるのだ。正確には、On the roadなのだ」

日曜朝に放映中のカメンライダーディケイドの主題歌

> 「オリジナルキャストのサプライズ出演が、凄い嬉しかっただろうことはわかるのだ。特に結末があの物悲しいライダーなのだし。
>  それにしても、この前のてつをはプリキュアの時なども、キミの目の輝きようといったらなかったのだ。

そのディケイドの数回前の放映で、仮面ライダーブラックとRXが登場、中の人を当時のオリジナルキャストの倉田てつをが演じた
(それまでもライダー他作品がゲスト出演していたが、中の人は違ってた)
しかも、ブラックとRXが同時出演、てつをが二人並ぶと言うファンサービスまで

> 「そういうきみは、室長萌え?」

ここはわからん
44名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 00:56:02 ID:bGkcAtsf
次回はオリジナルオンドゥル出演で、ディケイド版とふたりでダブルブレイドだしな

>室長
悪の組織が大結集した大いなる大組織大ショッカーの幹部である
アポロガイストの本来の役職は、GOD秘密警察第一室長
ディケイド版では「なのだ」が口癖で、微妙な小物っぷりが愛くるしいキャラになっているのだ
45名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 09:47:20 ID:MRyoJULR
伊丹さんが室長呼ばわりされていたとは初耳だったのだ
46名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 00:45:00 ID:jQztr7sd
あんまり関係ない話題はスレにとって迷惑だからほどほどにするのだ
47生徒会長な素直クール:2009/08/19(水) 01:39:38 ID:epNJKYYY
>>31の続きー
―――――――――――――――――――――――――


「お帰り」
 そう言って迎えてくれるのは長野静香先輩。
 ウチの学校の最上級生で、生徒会長で、成績万年トップ、眉目秀麗、運動神経抜群、
冷静沈着、ついでにナイスバディなそんな完璧超人な僕の彼女は、そんな風に僕を迎えてくれた。
 いつもながら眼鏡のよく似合う理知的な顔に背中までの長い黒髪。
 全校男子の、そして一部女子の憧れの的のそんな先輩が「お帰り」と言ってくれるのは嬉しいのだが、
ココはべつに僕の家とかそういうんじゃなくて僕の教室、一年G組の教室なわけであり。

 化学で移動教室だった僕を迎えてくれるのはいいんですけど、素早いですよね?
 先輩が弁当を広げてるのは僕の席で、僕の席の前の石川は当然の如くどっかに消えてるわけで。
 石川、お前先輩に買収されてないか?


 そんなことを考えてると、いつものように先輩が僕の机の上の弁当の重箱の蓋を開けてくれる。

「…」
「…どうだろう?」

いや、素晴らしいとは思います。

「お赤飯、ですね」
 重箱のご飯の段は美味しそうな色のお赤飯。
 ご丁寧に小豆をハート型に配列しているという手の込みよう。
「ああ。そうだ。昨夜はキミと晴れて肉体関係になれたのだから、お祝いをするべきだと思ったのだ」

ブッ

 僕と先輩の会話に聞き耳を立てていた何人かのクラスメイトたちが牛乳を吹いた音がする。

「せ、先輩、ソレちょっと……生々しすぎます…」
「む。では言い直そう。キミと契りを結ぶ事ができたので、それを祝わなければならないと思ったのだ……うむ。
契り、とはいい言葉だな」
 いつものように「当然だが、何か?」という口調で先輩は言う。そして。
「そうだ。夕べも言ったのだが、キミはあれ以降、オナニーはしてないだろうな」

ブブッ

 教室のそこかしこでいろんな飲み物を噴射する音が聞こえてくる。
 そもそも先輩。
 昨日の今日ですよ?朝六時に先輩のお宅を出て家に帰って、母親に小言を言われながら教科書だけを詰め替えて
登校した僕のどこで自慰をするヒマが。
「私のことを想って自慰をしてくれるのは嬉しいが、でもそれも今後は禁止だ」
 眼鏡をキラリと光らせながら堂々と言ってのける。
「今後のキミの射精はみな全て私が導くのだから」
48生徒会長な素直クール:2009/08/19(水) 01:40:22 ID:epNJKYYY
……ハイ。
 もはやそう答えるしかない。

「それに、私はピルというのを飲むことにしたんだ」
「…なんですかそれは?」
「排卵を抑制する薬だ。毎日飲むと排卵を抑制できるので、生でセックスしても大丈夫なのだそうだ」
 ブブブッ
 まあ、牛乳を噴射する音にももう慣れてしまったというか。
「これで、キミと一切隔たりのない契りを結ぶことができるのだな……効果が出るのは今日から二週間後らしい。
 ああ、今から待ち遠しいよ。キミの熱い迸りをなんの隔てもなく直接、粘膜に受けることができるんだ…ああっ」
 そう言うと先輩は自分の身体を抱くようにしてなぜだかびくっ、と身体を震わせている。

「あの、先輩?」
「…想像しただけで軽くイってしまった」
 カハッ
 もうみんなが吹くのは牛乳じゃなくてエクトプラズムみたいだ。

「キミのあの熱い熱い情熱の滾りを私の一番奥で受け止めることができるなんて…嗚呼、
 そのときの私は今の地球上で一番幸せな女に違いない」

 もはや諦めきった空気が僕の周りに漂っている。
 お前センパイをなんとかしろ、というような空気。

 ごめん。
 それムリ。


つづく
―――――――――――――――――――――――
小ネタで失礼
次回完結予定
49名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 01:42:57 ID:FmSIVXmb
乙!wwwww
50名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 02:39:35 ID:RlvxJ4Bn
gj
そしてdクス次のディケイド見てみる
51名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 08:19:27 ID:dZVI8YEW
>>48
GJ、
眉目秀麗な容姿とは裏腹に肉欲に塗れたセリフを
衆人環視の元で臆面も無く言い放つ
先輩可愛いよ先輩
(*´д`)ハァハァ

だけどピルはちょっとなー…。
排卵抑制剤とは言え薬物の作用でもって
健康な肉体を人為的に操作する訳で、先輩の身体に
万が一にも何らかの悪影響があったら……云々

と彼に言わせてみたら、彼女はどんな反応を示すだろうか?w
52名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 08:22:41 ID:PgOCsrat
>>48
モブの皆様方に合掌

>>50
そうか、やはり避妊などもってのほか、キミの子を授かれということだな!
と言う展開しか思いつかない
53名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 11:38:06 ID:weHSnuhI
>>52
あれ?俺書き込んだっけ?

>>48
GJ!!
54名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 13:13:03 ID:dZVI8YEW
>>52
たまたま昨日ひさしぶりにカレカノ全巻読み返してたんだが
高卒で出産して子育てに専念、子供に手が掛からなくなったら大学進学したり就職。
てケースが増えればさぞ少子化対策効果あるだろうな……とか。

まぁ家庭がある程度裕福で養育費の捻出ができて
何よりも高校で一生モノのパートナーに出会えるかって問題が
orz
55名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 15:35:37 ID:PgOCsrat
クー「ふ、愚問だな……!
   運命の相手とは受動的に出会うものではない。
   自らそうと見定めた相手を、運命の相手と為しうるように全力を尽くす……
   いや、全身全霊で尽くすものなのだ……!」
男「誰が上手い事を言えと」
56名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 18:59:05 ID:HD/Ysh8c
誰かアンパン投げつけてやれよ・・・
57名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 22:45:16 ID:RlvxJ4Bn
このスレ見てたら工房で本気で愛し合えるカノジョが出来てる奴らが死ぬほど羨ましくなってきたぜ。
あと前から気になってたんだけどアンパンってどういうネタなのさ
58名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 22:50:10 ID:C/mHI8mB
アンパンすると歯が溶けるってネタ
59名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 22:52:37 ID:P52UDYhk
年上素直クールはこう全力で甘やかしてくれる感じが素晴らしい
60名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 03:07:43 ID:tgwtuy4W
>>59
月に1回ぐらい「私だって甘えたいんだ・・・」と布団の中で擦り寄ってくるわけだな
61名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 06:48:04 ID:E2JpyQ1X
62名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 00:23:59 ID:bivbAQVc
サンクソ
>女友達A「ねえねえ、彼の家に泊まり込むことが多いって事は、やっぱり毎晩愛し合ってるの?」
>ク「当然だろう。彼の愛がないと、私が発狂する」

あんぱんブン投げたくなったorz
63名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 05:09:26 ID:8/FefDLF
大体わかった
やはりそういうことか
なに、気にすることはない
私だけを見ているんだ

素直クールさんが言っても違和感ない
64名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:32:06 ID:4OjUgA/d
自分の宿題さっさと終わらせて
彼氏の宿題も終わらせる為に泊まりにくる素クー
65名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 20:54:31 ID:vOiCqZBK
「自由研究手伝え?」
「あぁ、君がいないと無理な課題なんだ」
「どんなの?」
「子供のつく「アウトォォォオオオオ!」
66名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 10:10:04 ID:j9NvlKOz
ブチキレる素直クール
感情的になる素直クール
67名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 18:41:55 ID:+uVD9cwx
>>66
男が誘拐されて助けに行くためにマジギレしてるのだ
68名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 19:04:04 ID:bvd9ruKV
誘拐犯「な、なぜここがわかった!」
クー「言っておくけど、私の方がずっと前から彼を襲うタイミングを狙っていた。覚えておけ」

誘拐犯「……。いや、襲うの意味違う。つか、説明になってないから」
クー「いつムラムラきてもいいように、近場の人気がない場所は熟知している」
69名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 20:38:46 ID:OvCY+1h/
「お前最近うつぶせで寝るよな」
「この体制で寝れるのはいまの内だけだからな」
70名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 05:55:58 ID:y6098G8T
大きくなる保証でもあるんかね
71名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 10:47:20 ID:N0zloAW2
>>70
つ 妊娠
72名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 10:57:03 ID:pMfTpTDb
乳じゃなくて腹かよw
てか、サラッと命中報告してないか?
73名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 11:27:37 ID:qQO3YwMl
たとえ現在は命中してなくとも、数撃ちゃほどなく当たるもんだろう?
74名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 15:01:35 ID:N0zloAW2
一ヶ月毎日シてれば、必ずできるはずだからなぁ。種無しか石女でもない限り
75名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 23:54:05 ID:bVhd4DSj
クールなんだけど、クールでかっこいいんだけど、おなかを愛おしそう抱きしめる素直クール。
素直クールと結婚してぇ
76生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:32:30 ID:QsKMZy3a
>>48の続きー
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 先輩にクラスメイトたちの面前で「あ〜ん」をさせられた恥辱の昼休み(でもけっしてイヤではない)から二時間。
 六時間目が終わり、さて今日も生徒会活動に勤しもうかと教室を出ようとしたら、担任の香川先生が僕を呼び止めた。


「ああ、福島、丁度良かった。これから校長室に来てくれないか」
「はい?」
 校長室に呼ばれるような悪さはした覚えは全然ないのですが。





……あ、いやその、全くもってナイでもないけど、それはそれでしょうがないって言うか。




 なんていうか、風紀は乱してる気はする。なんとなく。いやなんとなくじゃなくてハッキリと明確に。
 うん。あとで先輩に言って校内であまりあからさまな態度は控えてもらうことにしよう。
 校長室に向かう途中、香川先生に連行されていく途中で僕は反省しながらそう思った。

……まあ、先輩は先輩で優等生だから、あんまりそんなキツくは怒られたりしないだろう。
 僕が平身低頭して謝れば、校長先生だって鬼じゃないんだからきっと許してくれるんじゃないかな。
 そんなことを考えながら廊下で北先輩にすれ違う。
「あ、北先輩。ちょっと校長先生とお話があるんで生徒会には遅れるとお伝えください」
「福島君、ナニやらかしたんだ?」
 ニヤニヤしながら手を振って去っていく北先輩。
……いや別に、僕がやらかしたわけじゃあないんですけどね。



 初めて入った校長室は予想以上に豪華だった。
 風格のある巨大な机。
 天井まであるガラス扉つきの書棚。
 その中にあるトロフィーやら旗やら。
 応接テーブルに、革張りのソファ。

 そして、なぜなんだか校長先生のほかに学年主任の徳島先生と生徒指導主任の佐賀先生、進路指導の長崎先生も
ソファに座ってたりする。
 ええと。

 なんかマズイ?
 これって相当マズい状況?
 僕の額から汗がたらりと流れる。

 校長が言う。
「まあ、座りたまえ」
 たまえ、なんて言う人は始めてみた。

 僕がソファに腰を下ろすと、
「1年G組の福島君だね?」
 はい。そうです。
「一年生なのに生徒会で頑張ってるそうじゃないか」
「あ、はい。全然至らないのですけど、精一杯やらせてもらってます」
77生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:34:33 ID:QsKMZy3a
 学年主任の徳島先生が言った。
「生徒会長の三年の長野さんと交際しているのは君で間違いないんだね?」
 ええ。そうです。ハイ。僕です。
 いよいよ本題なのかーと思いつつ、事態は僕の予想とは別の方向に走り出した。

「長野さんは我が校始まって以来の秀才だということは知っているね?」
 と徳島先生。
「我々も彼女が東大の法学部なり医学部なりに進学してくれることを期待していた」
 と進路指導の長崎先生。
「はあ」
 そういうものなのか、と思いつつそう答えるしかない。
 まあ、学校としても東大合格者n名!みたいな宣伝文句が欲しいってのはなんとなくわかるのだが。
 そういうことじゃちょっと悪いことしちゃったかな。

「ところが、彼女はS大に進学する、と言い出したので我々はみなビックリしてしまってね。
 彼女に詳しくその理由を聞いたところ、君が原因だということがわかったんだ」

 なんだろう、この気持ち悪さは。
 先生たちは怒ってるわけじゃなさそうだ。
 怒ってるのでもなく、憤ってるのでもなく、なんだろう?

「………」

 校長がなんか言っている。
 ナニを言っているのか、わからない。
 学年主任も、生徒指導主任も、なんかを言っている。
 うまく意味が汲み取れない。
 断片的に言葉が耳に入ってくる。

「ただ一時の感情で」
「将来ある彼女の」
「彼女はわが県全体にとっても有益な人材で」

 何を言っているのか、わからなかった。

「長野さんの将来のためにも」
「あたら才能を無駄に」
「君も彼女のことを思っているのなら」
「君の年頃なら熱病みたいなもの」
「大学に進学すればいくらでも」
「今は彼女の才能をただ」


 その言葉をよく聞けば、どうやら彼らは僕に、先輩と別れて欲しいといっているみたいだ。

 学年主任の徳島が、厭らしい笑みを浮かべながらこう言った。
「まあ、我々もなにも鬼じゃない。君にはこういう選択肢を用意させてもらったよ」

 奴が僕に手渡した紙にはこう印刷されていた。

 W大学 政治経済学部(66)
       先進理工学部(66)
 J大学 外国語学部英語科(64)
 K大学 法学部(68)
      経済学部(67)
      商学部(66)
      理工学部(66)
78生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:36:37 ID:QsKMZy3a
 薄笑いを浮かべた学年主任の徳島先生は、こう言った。
「わが校の推薦枠のある学部だ。どこでもいい。君が行きたい大学や学部はあるかい?」
 進路指導の長崎先生も言う。
「我々は君のことも高く買っているんだよ。まあ、もちろんそれは長野さんが東大に進学した場合のハナシだがね」


 僕が先輩と別れたら、彼らは僕をこのリストにある大学に推薦で入れてくれるらしい。

 カッコ内は偏差値か。ご丁寧に。




 その瞬間から、校長も、学年主任も、生徒指導の佐賀も長崎も。まるで人間じゃない何かに見えた。
 ヒトのかたちをした、ヒトじゃないもの。
 ヒトの皮を被った、ヒト以外の何か。

 豪華な机や調度なんかも、とたんに安っぽく見えた。
 校長のダイヤのネクタイピンなんか、ガラス玉にしかみえない。
 俗物。下品。下劣。卑しい連中。


 気持ちが悪くて、言葉にならない気持ち悪さが僕の中から溢れそうで。
 汚水が胸のなかいっぱいに広がったような気分。
 ぼくはソレを全部吐き出してしまおうと、大きく息を吸った。





 僕がおおきく息を吸った瞬間、「バン!」という激しい音とともに校長室のドアが開かれ
「失礼します!!」という声が響いた。

 硬質な、澄み切った先輩の声。
 校長室いっぱいに充満したどす黒い瘴気を一瞬で消し去るような、太陽みたいな先輩の凛々しい声。

「あなた方は彼になにをしているんですか!?」
 眼鏡の奥の瞳を青い炎のように滾らせながら、先輩は凛とした声で叫ぶ。


「長野君かね」「なんだねいきなり!?」「長野さん。あなたのためなんですよ」

 さまざまな声が一瞬で重なった。


 先輩の目が燃えている。
 切れ長の瞳はいつもの何十倍もの怜悧な光を湛えて、まるで抜き身の日本刀みたいな鋭さで
校長たちのことを睨んでいる。

 火の付いた爆弾を連想させるような先輩に、僕は立ち上がって言った。
「先輩。落ち着いてください」





「僕が先輩と別れたら、先生たちはこのリストのどの大学でも好きなとこに僕を
推薦入学させてくれるそうなんですよ」

「      ……まさかキミは」
79生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:36:58 ID:QsKMZy3a
「      ……まさかキミは」

 その瞬間の先輩の顔は、一言で言えば『絶望』という顔をしていた。
 血色は一瞬で真っ青になり。
 深くて濃い藍色の瞳は信じられない、というような恐怖の色を溢れさせ。
 開けたままの唇が白くなるくらいに血の気が引いていた。
 失神しかねないくらいの恐怖の表情で。

 あー、先輩。そんな顔しないでください。

 そんな先輩を安心させようと、僕は慌てて言う。
「……先輩。彼氏のことをちょっとは信用してくださいよ」
 僕はリストの紙の上端をつまんで、縦に裂く。
 ビリビリビリ、とこの上なくいい音がしてそのリストの紙は破れた。
 千切った紙片を重ねてまた破る。小気味いい音が校長室に響き渡る。

 四つ切、八つ切りにした紙片を放ると、それはまるで紙吹雪のように校長室に舞った。

「僕が先輩と別れるはずがないじゃないですか。
 先輩が僕をキライになるとかいうことがない限り、僕は先輩と別れたりしませんよ。ずっと、ずーっと一緒です」

 掌で先輩の頭を撫でる。
 僕の大好きな女の人。
 僕の大好きな可愛いひと。
 僕の大切な人。
 僕の愛している、世界で一番愛しい恋人。
 僕の人生で最初で、そして最後でもあって欲しい彼女。

 そんな先輩に、僕はそっと囁いた。
「行きましょう。これ以上こんなとこにいてもしょうがないですし」

 後ろで校長と副校長と学年主任がなんか言っているみたいだ。
 でも、そんなのはアヒルの鳴くような声にしか聞こえない。

「話はまだ終わって――」
 廊下に出たところで、後ろから校長がなんか言ってくる。

「……黙りなさい」
 絶対零度の瞳で、先輩が校長を睨みつける。
 校長も息を呑むくらい、鋭い眼光。
「これ以上私たちに干渉するのなら、私は退学します」
 せ、先輩?
 怜悧な眼光のまま、笑み一つ浮かべずに先輩は言った。
「大検を受けてS大に進学しますよ」
 鋭い言葉が校長を凍りつかせる。
「あなた方はS大に対する進学実績すら一つ失うことになります。それでもいいのですね」

 先輩はすごい。
 まるで、腕相撲で腕力の強いほうがあっさりと勝つみたいに。
 馬力と重量のあるダンプが障害物を跳ね飛ばして暴走するみたいに。
 背番号44の伝説のスラッガーが剛速球をバックスクリーンに叩き込むみたいに。
 看護婦姿の女性シンガーが正拳突きで分厚いガラスを粉砕するみたいに。

 校長も、学年主任も、あっさりと沈黙させてしまった。

「彼に対する不公平な行いをした場合も同じです」

 わが国の教育システムに完全に勝利した先輩は、僕の腕を抱きながら廊下を歩き去る。
80生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:37:19 ID:QsKMZy3a
 生徒会室へと向かう階段の踊り場で。
「嬉しかったよ」
 そう言って僕を抱きしめようとした先輩が、動きを止めた。

「…先輩?」

 先輩は僕を抱きしめようとした両腕を下ろすと、涙で瞳を潤ませながら、言った。

「私を殴ってくれ。ちから一ぱいに頬を殴ってくれ。
 私は、一瞬だけ、悪い夢を見た。
 キミがあのリストを見せてくれたとき、私は一瞬だけ、キミを疑ってしまった。
 キミがもし私を殴ってくれなかったら、私は君を抱擁する資格など無い。どうか私を殴ってくれ」

 固い決意を込めた瞳で、僕のことを真っ直ぐ見つめている。
 こうと決めたらてこでも動かないときの、先輩の目だ。

 だから僕は平手で軽く、でも「ペチン」と音がするくらいには強く、先輩の頬を叩いた。

 先輩の奇麗な白い頬が薄く桃色に染まる。

「先輩。僕のことも殴ってください。同じくらい強く。
 僕はあのリストを渡されたとき、ほんの一瞬だけ、わずかに心が動いてしまいました。
 先輩が僕を殴ってくれなければ、僕は先輩を抱きしめられません」

 先輩が腕を振り上げる。
 僕は目を閉じて、その痛みを待ち受ける。


 痛みは降ってこなかった。
 代わりに優しい感触が頬に降りてくる。
 しっとりとして柔らかなそれは、先輩の唇で。
 左の頬。そして右の頬。そして最後に唇に。

「……嘘だ。…キミは嘘をついている。キミは優しいからな。私だけが自分を責めて苦に思わないように、
そういう嘘をついていてくれるのだろう? キミはそんな俗物じゃない。
 ……だから私は、キミを……好きになったんだ……だから大好きなんだ」

 鼻の頭に。額に。瞼の上に。耳たぶに。
 顔中に先輩のキスが降ってくる。

 あまりキスされすぎてると、僕の下半身がどうにかなって先輩をどうにかしてしまいそうなので
ちょっとだけ先輩を僕から引き剥がす。
「後でしましょう」
 そう言うと、先輩は嬉しそうに微笑み僕の腕を抱きながら歩き出す。

 生徒会室へと続く廊下を歩きながら、僕は真横にくっついてる先輩に問いかける。

「……先輩、ホントにS大でいいんですか?」
「いいも悪いも、私はキミとは離れては生きていけないのだから、当然だろう?
 ……あ。しかし、それはそれで困ったな」
 と、すこしだけ眉を顰める先輩。
81生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 02:37:46 ID:QsKMZy3a
「何がですか?」
「私はキミと一緒にいられるならばS大でもどこでも全然構わないのだが、それでは
キミの将来を縛ってしまうことになりかねん」
 …仰ってる意味がよくわからないのですが。
「私はS大に進学するが、そうしたら優しいキミのことだ。きっと大学を決める際にS大を選んでしまうだろう。
 しかし、それはキミの自由意志ではない。私はキミの将来を縛りたくはないのだ。困ったな」
 いや、その、困ったもなにも、僕はS大ですらやっとっていうか、今の成績じゃそうとう頑張らないと
合格できないような気がするのですが。

「…! そうだ! いいアイデアがあるぞ。私はとりあえずS大に進んで、そして大学で学びながら二年間は
キミの家庭教師をしよう。
 物分りのよいキミのことだ。すぐさま成績は上がるに決まっている。そして三年生になったキミが
いざ受験となったら、キミは自分の好きな大学に進学すればいい。
 親御さんの下を離れたくなければS大でもいいし、あるいは東京に出て
W稲田でもKOでも、東大だっていい。好きな大学に入ればいい。その大学を私も受けることにする」
 …えーと。ソレって先輩は仮面浪人っていうか。いやちょっと違うか。
「で、でも、先輩のご両親がなんと言うか「問題ない」」
 間髪入れずに先輩が答える。
「両親は私の行きたいところにどこでも行けばいい、と言ってくれているのでな。
 キミに出会う少し前までは両親にはスタンフォードかハーバードに進みたい、と言っていたのだ。
 それが国内の大学で済むのだから多少年数が増えたところでどうということはあるまい」
 なにやらすごい。
「うん。それがいい。そうしたらキミとは同級生になれるということだな。同級生。…いい響きだ」
 うっとりとした表情の先輩が僕に囁いてくる。
 なにかツッコミを入れようとしたが、僕はそんな先輩の顔も好きなのでぼーっと見ているだけだ。
「そうしたらキミは私のことを先輩ではなく、静香と名前で呼んでくれるのだな。うん。イイ。それはすごくイイぞ」
 そんな光景を思い浮かべているのか、先輩は上気した顔であらぬ方向を見つめて妄想に耽っている。
 なんかメガネのレンズ曇ってますよ。

 先輩は本当に嬉しそうな表情で微笑みながら僕に言う。
「ああもちろん、家庭教師の授業料なんていらないぞ。
 …ただ、一回教える度にキスを四〜五回してくれればそれでいい。
 まあもちろん、さらにえっちなことをしてくれても全然かまわないのだがな」




 しかし、さっきから静香先輩は受験を「受かるかどうか」という点では全然見ていないのがすごい。
出願して受験すれば受かるに決まっている、という信念は凄まじいというかなんというか。

「いいアイデアだろう?」
 そう言って僕の顔を覗きこむ先輩。

 僕はそんな先輩の頬に掌を添えると、その可憐な唇にそっとキスをした。

 僕はとんでもない女の人を好きになってしまったものだ。



おしまい
――――――――――――――
82名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 04:09:11 ID:u8cnVFeS
GJ!
やはりこのクールになんでもやってのける万能さが素直クールの醍醐味だろうか
83名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 09:33:32 ID:f/SvRO7B
84名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 10:00:27 ID:el8qVhrM
メロスネタ吹いたw
ぐっじょぶ!
85名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 10:07:03 ID:f/SvRO7B
これで終わりなの?寂しいな
86名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 14:29:17 ID:dNvKN75c
俺このスレの住人でよかったわ
GJ!
87名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 20:35:14 ID:0c8EN89u
あ?S玉大学ディスってんのかコラ
88名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 21:05:56 ID:R5CwkCXO
S価大学大勝利!希望の明日へレディーゴー!
89名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 21:26:29 ID:DmhZUQqk
いい話だった。GJ!
90生徒会長な素直クール:2009/08/24(月) 23:55:41 ID:QsKMZy3a
楽しんでもらえて嬉しいです。
気が向いたらこの二人でまた軽く書いて見ます。

>>87
S州大学を想定してたw

>>88
学会員じゃねー
91名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 00:43:10 ID:nn6gy6uC
楽しませてもらったよ。別シリーズでも構わないから是非また書いてくれよな

ところで、S州大学?
S修大学とは別物なのか?偏差値的にはその辺りかと思ったんだが
92名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 01:18:05 ID:t4XFLlc4
信sか専sかってラインか

学歴話にそれる前にやめたほが…
93名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 02:26:13 ID:aLbN/Yme
スク水で市民プールに行く素クー
94名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 06:20:14 ID:cqJbKJj2
ヒモ水着で男の理性をボロボロにする素直クール姉妹

男「際どすぎる水着のせいで俺の理性はボドボドだ!」
95名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 08:29:56 ID:Mdagy1/x
策 我
略 ら
姉 !

!!


……うん、反省している。
96名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 09:40:36 ID:X/d5EEAU
「なに、こういう格好をすれば君の視線が他のところに行かないと思ってね」
「君以外の視線は欲しくないんだがね」
97名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 11:08:28 ID:lfvSeoHB
そして男の理性は砕け、その性癖を露わにした


: : : : : : : : : ο: : : : : l:::::;: '"、
、: : : : : : /: : : : : : ; '"   l
.ヽ: : : : /: : : : : ; '"     / /
 ヽ  /   ./   _,. r:::::l':シ
、. /ヽ. /   , _'" __|::::::lヽ
  i l::l.l '  /'" ,.r‐'""|:::::l/
  | V | / ./; -っ: :|:ツ:o:ゝ
.ヽ.l o.l,/l/∠: ー'_´_;/.//    あとはこの覆面をつければ
'" i. i  `'ー.、._    /::o:::ニャ:   蝶、サイコーだね!
'"/ V:ヽ`'ー、::::::o::``r'"  /:/
'"  | : ヽヾ`ー`::、:::::::::::::::ィ''": :
   |: : :リ ヾ:`ェェ-`ヾ-::ヾ、:/
  λ:ン     ,/`l:ヾ:::::ゥミ
、_`' '___, '" .,ッ/:::::::::ヾヽ'
_____, ./i/"/::::::::/ `'
i  : ::: :.  ,、V/ /::::::/ヘ、
.i      ////::::/: :i  7 
ヽ二二二ノ.///: : : i.  //
`ー──一'"//: : : :i.  /./
、      /: : : : : :i. ,-y
: `ー-  - ': : : :   ir-ミ{
  : : : : : : :      ./_ぐ ./
           ./ `ヽ  ,r
           ゞミv' / .,
98名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 19:43:42 ID:S17Kfqki
このスレって過疎気味だけど結構平和なスレだったんだね。
他のSSスレ見てて気づいた

俺としては好きなモノはアニメでも漫画でも、多少荒れても賑やかなのが好きなんだけど
99名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 19:49:23 ID:MabvSXlq
ずいぶんとでかい釣り針だな、だがそういうやり方はクールではない
100名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 20:14:04 ID:X/d5EEAU
「そんな事をしなくなって、私は君にぞっこんだよ」
「気を引いてくれるのはとても嬉しいけどね」
101名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 23:55:12 ID:IkzgEM0P
>>97
帰れwwwww
102名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 21:26:00 ID:ki5S/qwu
保管庫更新してたな
103名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 01:13:01 ID:GBEz7sjt
ゴミしかいねえ
104名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 21:08:53 ID:dxz1PeZh
素クーって会えない日は必ずオナニーしてそう
105名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 21:52:04 ID:6fCmTPdq
オナニーは我慢するが、男(もちろん素クーの好きな人な)に会うと一瞬にして濡れ濡れになる に一票
106名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 03:29:54 ID:bIB0PFVZ
「何度も言っているだろう? 初めて会った時から私の体は君の物だ、君の許可なしに気持ちよくなったりはしないよ」
107名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 14:51:00 ID:Ep+tqcMA
クーと男カップルと同じクラスだったらつらいよな
毎日エロ話聞かされてたら…嫉妬で気が狂うわ
108名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 18:21:09 ID:Sb4kEylQ
クラスメイトA「だと思うだろ? でも辛いのは最初の三日だけさ。それを過ぎれば楽になる」
クラスメイトB「AV関係者って、こんな気分なのかもしれないな」
クラスメイトC「うん。なんかもう、どーでもよくなるね。いちいち気にすることでもない」
クラスメイトD「気が向いたら男を茶化して遊ぶくらいで丁度いいよな」
109名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 18:52:13 ID:oM0OsfWL
そして主人公の親友A役へ・・・・
110名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 19:57:14 ID:6DIyGspa
>>107
一瞬「クーと、男カップル」と読んでしまった
111名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 20:55:17 ID:fu6n9E2k
浴衣の素クーと祭りに行きたい
112名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 23:46:41 ID:SBDHdUVN
>>107
クラスメイトE「勉強になるよね〜」
クラスメイトF「普段聞けない貴重な意見だからね」
クラスメイトG「あ、この前言ってたの試したら好評だったよ!」
113名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 00:12:34 ID:ZYkcQOJl
>>108
「Aさんには私がいますからね」
げぇ!敬語クール!?
114名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 01:17:45 ID:dpO8rhjE
>>112
G、ちょっと待て。
お前はアホの子なのかそれとも素直クールなのか
115名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 02:07:10 ID:3JfDeTVA
クラスに彼氏がいなかったらアホの子、いたら素直クールだなw
116名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 20:41:46 ID:7rlIb4eA
長身の素クーに甘やかされたい
117名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 22:57:44 ID:hnV+H/6+
クー×男は毎日一緒に昼飯食うんだろうな
移動教室なんかも一緒に歩いたりして
放課後はクーに引っ張られて制服のままカラオケとかゲーセンとか行くのかもな
部活が終わったら手繋いで一緒に下校して男orクー宅で何回戦もセクロスするんだよな
男はクーのきもちい所とか知っていてベッドの上ではクーはクールじゃなくなるんだろうな
で、クーは高校生のくせに愛してるだの結婚だの男の種子を注ぎ込まれたいだのいっちゃうんだよな
orz
118名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 22:59:12 ID:hnV+H/6+
ageスマソorz
119名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 03:06:45 ID:lHVmW3Yj
両方の親説得してアパートで同棲しそう
120名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 05:08:10 ID:uLaIYJST
クーが現れた!
「せっかくの夏休み、私の家で勉強会でもしかないか?」

クーは仲間を呼んだ!
「先輩に呼ばれました、よろしく」
「今日はよろしくお願いします」
「楽しくなりそうですね」

「安心しろ、私の両親は旅行中だ」

クーに囲まれた!
「君は私の隣で寝るんだ」
「じゃあ私は逆側で」
「むー、じゃあ私は先輩の向かい側」
「私も」

クーは呪文を唱えた!
「では『夜の勉強会』を始めようか」
121名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 05:33:04 ID:gvyIyQAs
>>120
男は全滅した……

の後の顛末が気になるというかなんというかw
122名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 09:27:58 ID:6dde2Zo4
クーたちを ヤっつけた! 男は 婚姻届 を 手に入れた!

こうだろJK
123名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 09:53:30 ID:uLaIYJST
クーは仲間を増やした!クーは呪文を唱えた!
「責任は取ってくるな?」
「責任取ってくれますか?」
「駄目、ですか?」
「なん番目でもいいです」
124名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 13:17:04 ID:OamTR0Rf
>>122
クーは おきあがり せきにんをとってほしい めをしている
125名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 14:31:32 ID:1438jTPk
男は逃げだした! しかし 回りこまれてしまった!

クー「知らなかったのか? 大魔王……じゃなかった、私からは逃げられない」
126名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 17:07:42 ID:6dde2Zo4
おとこは めのまえが まっしろに なった
127名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 20:11:44 ID:uLaIYJST
素直クールは100%の愛情をあなたに注いでくれます
冷静に自分の気持ちをぶつけるわけです、しかしそんな素直クール相手だからといって
安心してふんぞり返ってはいけません
素直クールと付き合うに辺り大切なのはあなたが100%の力で愛情を受け止めることです
素直でクールだからといって無期限無条件でぞっこんというわけじゃないのです
むしろ素直クールだからこそあなたからの愛情を感じなければ自ら身を引いてしまうかも・・・



「つまり何が言いたい?」
「ぎゅーってしてくれ」
128名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 21:44:30 ID:gvyIyQAs
ごく稀に闇クールに暮らすチェンジするのも居るから要注意
129名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 21:47:05 ID:pPlq/0WT
「愛など要らぬ!」
130名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:35:29 ID:sEiunzqT
恥じらいなど知らぬ!
        
         ねくろさん


あと、複数プレイはいけないと思います
131名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 22:59:32 ID:fuTfd1zr
ドMでド変態な素直クールな美少女に萌える
132名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 23:45:17 ID:TU5rvAiW
>>131
ん?よう、久しぶりだな。俺じゃないか
133名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 00:05:04 ID:pPlq/0WT
神原みたいなのとか?
134名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 01:46:35 ID:GFfpUnVE
気持ちをストレートに伝えるせいか
淫乱なイメージが強い
135名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 02:20:50 ID:yWkfLD4J
淫乱じゃない、エロいだけだ!
136名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 03:11:16 ID:34X4+D5M
幼なじみな素直クールってあまりないよね。
誰か書いてくれないかなー
137名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 03:34:24 ID:GKeJmijC
どMでド変態で淫乱でエロくて幼馴染で美少女な素直クールを御所望か?
138名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 03:38:41 ID:GFfpUnVE
幼馴染だったら高校生の頃には周囲公認のバカップルになってるな
139名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 04:52:51 ID:1tD7nKKx
誰だクーが頬を赤らめてクッションで口元隠しながら女の子座りで「ひきょーもの」なんて言ってる電波送ってきやがったの
不眠症で苦しむ俺になんてものを、興奮して更に眠れなくなってしまったじゃないか
140名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 06:18:08 ID:nhknHzBe
何故か三千院ナギで再生された。
アレは典型なツンデレだが、もし素直クールになったらどうなるんだろか?
141名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 10:02:59 ID:zi6Kn+yx
>>140
単行本1巻で話が終わってる
142名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 10:29:06 ID:Kp/R0Vqu
ナギはかなりストレートに好意を表に出していると思うが。
ただ、相手(ハヤテ)にそれが伝わっていないだけで。
143名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 12:53:48 ID:jTUJZfmE
じゃあ、素直部分が伝わらず、クール部分を誤解してBADENDだなw
144名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 20:18:59 ID:8pXWFm93
「ふぐぅ・・・」
「大変!?生徒会長が!」
「あの人を呼ぶんだ!」

「クー、大丈夫か!」
「あぁ、君か・・・なに、大したことではない」
「大したことじゃないったってなぁ」
「ささっ」
「え?」
「アレを」
「アレ?」
「アレですよ」
「あぁアレか」
「む」
「よしよし、偉いなクーは」
ナデナデ
「むむむむむっ」
「あんまり無理するなよ」
ナデナデ
「ふしゅー」

「ふっ、ありがとう、元気が戻ったよ、さぁ作業再開だ!」
「はいっ!」
「やれやれ」
145名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 23:54:11 ID:ZQxnxuM8
神原は素直で男口調なだけで全然素クーじゃない。むしろ暑苦しい。変態クールでもない。
戦場ヶ原さんはかなり捻くれた性格してるので全く素直クールじゃない。クールなだけ
あとめだかちゃんも男口調なだけでけっこう暑苦しい性格だ。ツンデレか素直クールかと言ったら素クーだけど

あとリアルの世界の生徒会ってなにしてるんだろう
146名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 00:22:03 ID:goeoNsQ4
>>145
美術室で麻雀うってる
147名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 00:43:27 ID:iluTkJFR
素クーは男口調というより武士っぽい
148名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 00:56:48 ID:GTOSsIyB
>>145
俺の高校のは、ミンス並の独裁だったな…
149名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 01:02:19 ID:KK1UqhTf
生徒会なんて基本的に部活の書類作って、委員会の書類作って、
金の計算して、式の原稿作って、教師のご機嫌を取って、後は遊ぶ駄弁るとか
そういう感じ
150名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 01:10:01 ID:83hFrP23
体育祭で騎馬オクラホマミキサーとか企画するんだよね?
151名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 01:37:44 ID:HbdEjyEs
>>149
「後は遊ぶ駄弁る」はどの部活、委員会でもだいたい同じだからだいぶ忙しいなw
152名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 11:02:15 ID:nF8jUao1
全然忙しくないだろ。
どうせイベントごとは時期バラけてるし、各クラスから補助員引っこ抜いてくるし。


つまり遊ぶ駄弁るの時間はヤるピロートー(ryに出来ないことも……無いな
153名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 23:22:26 ID:M4WZKFL/
文武両道でクールで素直なドM変態美少女は何処にいますか?
154名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 23:38:34 ID:SimWdT1Y
どっちかって言うとドSの方がいいドMならここにいるが?

ああ、ドS素直クールになじられたい。
155名無しさん@ピンキー:2009/09/02(水) 23:39:16 ID:iluTkJFR
苦手なものがあってもいいじゃないか
高いとこが苦手とか泳げないとかお化けが怖いとか
156名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 00:50:18 ID:7w4TaCZZ
素直クール「だめぇっ!!………そ、そんな…乱暴にしないで…」
157名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 01:09:21 ID:UqF2CS2s
>>156
本当は喜んでる癖に!!!
158名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 01:31:58 ID:w0p/zAYE
……悪いんだが、何故そこで俺の弁当を食べているのか教えてくれ。
それと見ていたはずなのに止めなかった君達も一緒に理由を教えてくれ……。

ん?理由?そんな物は至極簡単で君の家ではどのような味付けがされているかの調査と
私が君の弁当を食べることによって君は私が作ってきたこの特製弁当を食べざる終えない状況を作るためだ。
と言うことで君はこの私が丹精込めて作った愛の弁当を受け取り食べると良い。勿論デザートとして私は
朝二度も体を洗って勝負下着のブルーストライプを装備してきて居るぞ?どうだ?そそるデザートだろ?

こんな事を真顔で言ってる娘を止めろと?無理だから諦めて幸せになっておけっていうことだ
そして頼むから惚気をこの教室でばらまかないでくれ殺意が沸いて仕方ないからな!

聞いたか!君の友人達も私たちを祝福してくれているぞ!こうなれば今日はもう残りの授業は欠席で
二人の愛を育める静かな人に見られない場所に行こう。安心してくれ、今日は用具が無くても出来る日だからな。

あぁ……俺の平穏な昼休みはもう二度と訪れないのか…………

終わり
159名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 02:01:03 ID:ljwPWTcg
すいませんが本スレのアドレス教えてくれませんか
160名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 02:02:53 ID:6mVi9UTO
進路希望にお嫁さんとか普通に書きそうだ
161名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 02:28:27 ID:x3FgyHDT
明俊君と瑞希さんシリーズであったなそれ
あの人の作品好きだからまた読みたいなぁ
162名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:37:43 ID:ADXtB0++
>>160
それで先生に怒られるのは男なんですね、わかります
163名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 10:38:28 ID:ADXtB0++
すまない、ageてしまったorz
164名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 18:42:30 ID:5VWs9boz
>>162
その先生も素直クールなんですね
165名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 18:43:45 ID:NpUdu7jL
俺はこんぶを思い出した。あれは「お嫁さん」と「お母さん」だったけど
くーりんはクールではないものの、よい素直っ子でした・・・。
166名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 19:51:22 ID:EgqJAeLE
「彼ともっと仲良くなりたいのだが」
「学校でするのが最適よ」
「なぜだ?」
「『制服にかけないで』といえば上下どっちかの口に精液を出すでしょ?
上ならそのまま飲めるし下なら既成事実になるからよ」
「な、なるほど」


「いやいやゴムぐらい着けるでしょ」
「あなたの彼なかなかやるわね」
「むぅ」
167名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:11:19 ID:zwJA9Esj
>>165
あのシーン、その後の

「まて、それはダメだ!」
「ダメなの……?」
「お嫁さんとだけ書いては、誰のお嫁さんかはっきりしない。(主人公の名前)のお嫁さんと書くべきだ」
「そうか!」
先生に怒られた。

の下りが最高だったw

168名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 11:44:52 ID:HiPHlI4V
こんぶって何かと思ったらこいびとどうしで〜か
169名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 20:28:21 ID:MajaqK+Y
進路希望に好きな男の肉奴隷と書く素直クールか
170名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 21:23:18 ID:nwKLubrO
こんぶ買うしかねえな
171名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 10:44:46 ID:LmtUD0GY
投下します。
季節がずれてるのはご愛嬌
172雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:46:14 ID:LmtUD0GY

 早いもので春休みが終わるまであと一週間となってしまった。
とはいえ宿題が出ていないから焦ることはなかったけど。
今日は久しぶりに雪子の家にお邪魔している。
相変わらず余計な物のない雪子の部屋。でもぬいぐるみだけは沢山ある。
……前よりも増えてるな。
「もうすぐ新学年か。もう高三だ、どうしよう?」
「どうもこうもない。その時が来れば自分の道が見えてくる」
大切なぬいぐるみ達を並べ直していた雪子はさほど興味がなさそうだ。
たしかに雪子が何か心配している姿は見たことがない。
でも少しだけ意地悪をしてみたくなった。
「じゃあ同じクラスにならなかったらどうする?」
僕が聞いてやると雪子は顎を手にあて、なにやら考え出した。
お、やっぱり前言撤回か?
「問題ない、私と君は同じクラスになる。絶対だ」
考えが甘かった。雪子は雪子だ……っていうか何故言い切れるのかが気になる。
「気にするな、私の勘にすぎない。だが女の勘を甘く見ない方がいい」
そりゃあそうですとも。雪子の勘は恐ろしく当たる。
テスト問題や天候や道などなど数多く。
前に左右の手のどっちに消しゴムがあるか当てるゲームをした時、三十四回も当て続けた。
雪子がスゴすぎてついていけなくなりそうだ。
でもそうならなずに済むのは雪子の人間性のためだろう。
自慢したり他人を見下したりしない。本人曰わく自分はあくまでも普通の人間とのこと。
こんなに常人離れした人が僕の彼女なんだよな……改めて考えると不思議な気分だ。
 しみじみと思っていると質問し返された。
「君に聞いておきたい事がある」
「なにを?」
「高校三年生に進級したら委員会に入ろうと考えているんだが、君の意見を聞きたい」
僕たちの学校では最高学年は各委員のトップを任せられる。
そのトップ集団が委員会であり、もちろん生徒会長が最高責任者。
委員会はかなりの権力を持っていて学校の運営にも口出しできる。
全委員長の承認があれば何でもしていいほどの絶対的な力を持つ。
その昔、指導力がないと診断された教師を辞めさせたといえば力の大きさがわかる。
まさに夢のような組織。
とはいえ委員会は毎年超と言っていいほど個性の強い人が就く。
だから全員の意見が一致することなどめったにないのが現状だ。
しかも仕事や会議で多忙を極めるし、選挙で勝たないとなれないなど面倒も多い。
それでも雪子なら簡単にこなせそうだ。
173雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:46:52 ID:LmtUD0GY
「雪子がやりたいならいいと思う。僕も協力するよ」
現に知名度と実力は校内で追随を許さない。出馬すれば当選できるはず。
次期生徒会長を期待する声も去年の段階から聞いている。
いや、待てよ……
「ちなみに何に立候補するつもり?」
今まで生徒会長は元より委員会にすら興味を示したことがない雪子だ。
委員長に立候補するとはいくらなんでも話が急すぎる。
強いて言うなら思い当たる役職は一つしかない。
それは――
「もちろん保健委員長だ。他に何がある?」
あーやっぱり。前に保健委員やってたしな。
「生徒会長じゃなくて?」
「自分のことはわかっている。あれは私の仕事でない、適任者は他にいる。何より興味がない」
さすが雪子、誰もが憧れる生徒会長になれる実力があるのに興味がないって……
「第一生徒会長なんて多忙の立場になったら、君との時間が減るではないか」
「あ、うん、そうだな」
「葵ちゃんとも毎日会える」
葵ちゃんとは保健医の白石先生のことだ。男子生徒の人気の的。
雪子曰わく親友らしい。先生相手に親友なんて言えるのは雪子だけだよ……
でも本当は、と雪子が口を開いた。
何か嫌な予感がする。雪子がなんかにやけてるし。
「保健委員長は保健室の合い鍵を持つ権利が与えられる。つまり――」
白い歯の隙間から真っ赤な舌が伸び、自身の唇をペロリと舐めた。
これは雪子の癖だ。しかもよからぬことを考えていて楽しくてしょうがない時の癖。
「放課後ならいつでも保健室でセックスできる」
……ナニヲイッテルンデスカ?
「うむ、これで今後セックスする場所に困ることはなくなるな」
ラブホ代わりってことか……職権乱用ですよそれは。
だいたい今まで校内では絶対エロいことはなしだったじゃないか。
「人がいなければいい。事実、過去に一度保健室でしたではないか」
あの時は終業式だったからな。バレる心配が少なかった。
まぁ制服姿の雪子とスルのも今年で最後だし、楽しませてもらってもいいか。
何より保健室はいつも以上に興奮する。
 「君の意見は賛成か……うむ、これで心置きなく立候補できる」
「雪子が自分で決めたことに反対はしないよ」
「ふっ、君のそんな所が私は大好きだぞ。いつも私を思ってくれる」
ムギュッ
近づいてきた雪子が僕を抱き締めた音。
そのまま耳元に唇が接近した。
「愁也……」
エロエロスイッチが入った雪子は僕を名前で呼ぶ。なんとも素直でわかりやすい合図。
174雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:48:10 ID:LmtUD0GY
「久しぶりだな、エロいことするのは」
気分じゃないって断ってたのは自分だろ……
「それを言うな。本当に自分にも分からないのだ。全くスル気が起きない日もあれば――」
今のようにシタくてシタくてしょうがない日もある。抱きつく腕の力を強め雪子は囁いた。
それから先は会話など必要ない。お互いの唇に吸い付き口内を蹂躙する。
人より長い真紅の舌が僕の口に入り込み奥歯まで舐め上げる。
反撃に自分の舌を絡ませると、僕を抱き締める腕の力が一気に抜けていった。
「ぷはぁ…じっとしていてくれ、愁也に攻められたらすぐにイってしまう」
悪いけど僕に責任はない。それは雪子の体質が問題だ。
しばらくシてなかったから我慢はきかない。
もう一度唇を重ねようとすると雪子は身をよじって逃げる。
でも誘惑に負けたのかすぐに僕のキスを受け入れた。
早くも雪子は限界らしく息が荒い。心臓の鼓動が僕にもはっきり感じ取れる。
そして背中に回していた手を首筋に持って行った瞬間、ビクッと体を震わせた。
「あの、雪子……まさか」
「はぁ…はぁ、そのまさかだ。イッてしまった…」
キスだけでイくだなんて。過去に何度かあるけど珍しい方だ。今日はかなり来ているみたい。
……この先大丈夫か?
息を整え終わった雪子は僕の両肩に手をあてベッドに押し倒した。
手際良くベルトを抜き取りズボンを脱がすと、その流れで下着も取り払われてしまった。
さっきからビンビンの愚息が雪子の眼前に晒される。
力強く膨張したそれを見て嬉しくなったのか目を細めた。ご馳走を前にした獣のように。
「今更だが、ペニスとおちんちん、愁也はどっちで呼んで欲しい?」
「ハイッ!?」
「今まではペニスと言っていたが、おちんちんの方がよりエロい響きな気がしてな」
また僕を困らせる。
ニヤニヤが止まらないことからするとすごく今楽しいんだろうな……
「こ、後者で」
「ふむ、そうかそれはよかった」
迷いが晴れたからかすぐに愚息に手が伸び優しく握った。
「熱い……火傷しそうだ。触るだけで私も興奮する」
ゆっくり手を上下させ微弱な快楽を送ると今度は動きを激しくする。
次第に先走りの液が滲み、にちゃにちゃと卑猥な音を立てた。
無我夢中で、だけど緩急をしっかりつけて扱きじわじわと僕を追いつめていく。
口から唾液を垂らすとさらに滑りがよくなった。
右手で竿を握り、左手の手の平で亀頭をこねくり回す。
175雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:49:09 ID:LmtUD0GY
口でしてもらうこと多かったから本格的な手コキは初めてだ。
こんなに気持ちいいなんて知らなかった。
 「ごめん雪子、もう出そう」
僕の言葉を聞いたか知らないけど、あと一歩というところで雪子は両手を離してしまった。
イき損ねた愚息が所在なくピクピク震えた。
「な、なんで…?」
「手につくと後処理が大変だ。それに、私自身もう我慢できない」
上気した顔で言うとスカートに手を入れ、ショーツを足から引き抜くと、裾を持ち上げた。
一言で言うと大洪水。
キスで一回イっているのと今の手コキが原因だろうけど、濡れすぎじゃないか?
ぱっと見だと何も生えていないように感じる恥丘からトロトロした液が湧き出ている。
太ももまで垂れてきてるんだけど……
当の本人はそんなことはお構いなし。
狙いを定めて腰を降ろしていき、しっかり準備の整った秘所で愚息を飲み込んだ。
無毛と見間違うほど飾りのない秘所に自分のが入り込む姿は、毎度とてつもなく興奮する。
別にロリコンなわけでないけど。うん、断じて否定する。
「んぁッ、大きいな、ぁぁん」
やっとお目当ての刺激が与えられ雪子は乱れっぱなし。
「はぁふっ、んぁ…愁也ぁ」
騎乗位も大分慣れてきている。
動き方が分からない、と困っていたのがついこの間なんて嘘みたいだ。
お互い最低限しか服を脱いでいない。
だけど雪子の顔だけはとても色っぽくて、エロくて。
どんな顔をして、どんなにエロいことをしていても雪子には美しさがある。
なぜだかわからないけど見惚れてしまう美しさがある。
「雪子、スカートの裾を口にくわえて」
せっかくだから結合部はよく見たい。
現れたそこは雪子の愛液でベタベタになっていた。雪子が腰を浮かす度に糸を引いている。

「ん、ん…ぁん、んっ!
だんだんと雪子の動きが大人しくなっていく。気持ち良すぎて動けなくなっているのだ。
でも反比例して膣内はより激しく活動していき、自由自在に僕に絡みついていく。
「ひゃあ!?ぁっ、だめ、んぁ、愁也は、動いたらッ」
下から腰を突き上げると雪子の口から思わず嬌声が漏れる。
口にしていたスカートがひらりと落ちた。
形勢逆転、起き上がり雪子の体を抱き締め唇を奪う。対面座位は僕の好きな体位だ。
大きな動きはないけれどお互いを感じ取れる。
「はッ、んんひゃあ!!しゅう、や…しゅうやぁぁ、んっ」
抑えきれないエロい声が部屋中に木霊する。
176雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:50:12 ID:LmtUD0GY
しがみつくのがやっとの状態にまでなった。もう限界が近いんだろう。
とどめとばかりに腰を揺すった。
「らめらめらめ!!ひゅうや、らめ、だっ、あん…あッ、ひゅうやぁぁぁぁぁ」
最後は僕の肩に顔を埋めるようにして雪子は達した。
呂律が回っていなく何を言ったのかよくわからない。
いつもなら二人の内どっちかがイったら一旦休憩する所だけど――
「ふぇ??ひゃっ!?しゅうや、なにを、して、ぁっ」
「だってまだ僕はイってないし。自分だけはずるいだろ」
「まっ、てくれぇ…まだ、らめら、はっん、んぁ、あっ」
膣内を尽きながら汗だくになった服を脱ぎ捨て、雪子の服にも手をかける。
途中で面倒くさくなり裾とブラを上にずりあげるだけに終わった。
現れる豊かな胸。でも服の上からだとまるでわからない。知っているのは僕だけだ。
手でこねるように揉むと思った通りの形になってくれる。
一方で手を離すとプルルンと元に戻る。いくら触っていても飽きない。
手で胸を愛撫するのと同時進行で雪子の奥深くを目掛けてコツコツと突いてやる。
すると肉襞がきつく締まり、精液を搾り取ろうと必死になった。
この複雑な動きは全て無意識なのだから女の人はすごいと思う。
「あッ、ひゃん、んはぁ…あっ、ひゅうやぁ、ひゅうやぁ」
またもや呂律が回っていない。多分一度達してからずっとイき続けている状態になっている。
断続的に膣全体がきゅうきゅう締め付けているのがその根拠だ。
「ゆ、雪子」
いよいよ僕も限界がやって来る。
「わらひ、もっ、んひぁ!やっ、ひゅうや、もう、らめッ、はぁぁぁぁぁ!!!!」
体の奥から何かが生み出され、尿道をかけあげり一気に放出された。
 久しぶりということもあって激しくし過ぎた……。満足感と同時に疲れがこみ上げる。
「あの…大丈夫?」
今もなお微かに体を震わせている雪子が心配だ。
気絶してないから大丈夫とは思うけど。あの時はさすがに焦ったよ……
「………」
まだ意識が朦朧している。目尻が下がってトロンとし、いつもの気品が感じ取れない。
「しゅうや……きす」
いつもと違う雪子に戸惑いながらも軽く唇を合わせると満足げに頷いていた。
それにしても体中が汗と汁で汚れている。シャワーを浴びたい。
「雪子、シャワー借りていい?」
恥ずかしながらこの家のシャワーは以前にも借りている。
僕の問いかけに雪子は首を縦に振った。
「しゅうや、いっしょに入ろう?」
177雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/09/05(土) 10:51:30 ID:LmtUD0GY
 シャワーで綺麗さっぱり汚れを落とす頃にはいつもの雪子に復活していた。
本当はお風呂場でもシたかったけど、まだそこまでは回復出来てなかったから諦めた。
また今度にしよう。
「ふっ、君にも獣のような一面があるのだな」
自室のクマのぬいぐるみを抱えながら雪子がおもむろに口を開いた。
「あ、いや、今度から気をつける」
「気にするな。君の新しい一面が見れて私は嬉しい。それに気持ち良かったのは事実だ」
あぁよかった……あの時はなんか止まらなくなったんだよな。
影響されて僕もだんだんとエロくなってるのかもしれない。
「って何で服脱いでんだ!?」
「セックスするからに決まっている。私は無恥ではない。用もなく服を脱ぐ訳ないだろ」
……ハイソウデスカ。
今やってることも十分恥ずかしいことだと思うけど。
「一回しか出してないのに満足したのか?愁也……」
全裸になった雪子が迫ってくると僕もその気になってくる。
毎度ながら舌で自分の唇を濡らしながらニヤリとしている。
「愁也、愛してる……」
今日はこのあと本当に雪子を気絶させることになりそうだ。


おわり

ではまたいずれ機会があれば
178名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 12:46:06 ID:WXbb9ndV
おいおい、こんなSSに三時間もGJがついてないなんて




一番槍GJ
179名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 15:54:08 ID:J0zAnCB5
いいね
ケダモノはいい
敏感すぎるクールもいい
最高だ
180名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 23:08:14 ID:ZquBf9V+
高校生がこんなにセクロス上手いなんて許さないよorz
GJ
181名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 23:24:14 ID:1p5LfYvi
神職人ktkr
しかし彼らは何故基本中出しなんだ。愛し合ってるからか?
182名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:18:37 ID:lktmUbUQ
>>177
GJでした!






ところで、某図鑑スレで幾代餅の二次SSを書いたとかいう人を見かけたんだが…。
183名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:31:42 ID:89LHvU0s
彼氏の精液でパワーアップする素クー
184名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 02:11:15 ID:Z9YVFacc
それなんてクエイサー?あっちは男と母乳だけど

>>181
ファンタジィですから。
ファンタジィですから!
185名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 02:34:35 ID:CD9braot
「古来、魔術や錬金術の世界において、精液はホムンクルスを生み出す重要な素材だったと聞く。
 思うにこれは、女が新しい生命を孕むことの比喩ではないかと。なので――」
「とりあえず、人前でそういうことをブチ撒けるのはやめよう。ね?」
「学問的な話だから、別に問題ないだろう。恥ずかしい話というのは、むしこういうことを言うはずだ。
 例えば……どうせブチ撒けるなら、キミの子種を私の胎内に――」
「だーかーらー!」
「予備工作として、キミの部屋にストックしてあるゴム全部にも、バッチリ穴を――」
「話を聞けぇええーー! ていうか、そーゆーことしてんの!?」


クラスメイトA「いやー。いつもいつも、飽きないね」
クラスメイトB「平和だってことだろ」
クラスメイトC「そうそう。世は何事もなし。それが一番」
クラスメイトD「それより帰りにマック寄ってかね?」
A・B・C「OK」
186名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 03:15:55 ID:fkmubNvC
>>181
デキたとしても既に育てる心準備が万端整ってるからじゃね?
男の方はともかくとしてもクーの両親親族は速攻で話付いてそうな気がする
187名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 06:20:34 ID:RSBceNU1
>>185
一般陣が馴染みすぎw
三日ないと大事件なくらい溶け込んでるし
188名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 23:27:40 ID:V1Q/XC/+
>>181
中だしというのは(SS的な意味で)愛情表現として効果的なんだよね
愛してるからこそ避妊ではなく愛してるからこそ妊娠する覚悟あるぞ、みたいな
あと単純に中だしってエロい
189名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 22:44:19 ID:hLvYIn/Z
トランジスタグラマな素直クールに萌えます
190名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 22:56:30 ID:Ff5kFsQY
俺は背が高くて姿勢のいい素直クールにときめきます。
巨乳ならばなお良し。
191名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 23:14:03 ID:STnI/eeu
少しSっ気があるのもいいな
ギュッて抱きしめられて
「お前は私の物なんだから、私だけを見ていろ」 みたいな
192名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 02:29:54 ID:FtZKwPVG
高校生に中だしとか絶対に許さないよ
Sって相手を縛るんだってね。なら素クーは大抵Sですね
Mは恋人と離れていても恋愛を楽しむ事が出来るので↑の雪子タソはMですね
193名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 08:17:48 ID:A7j1DiZu
どこからそういう嘘情報を仕入れてくるんだか
194名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 20:27:21 ID:XTlhHaFE
>>190
どうやら俺の電波が届いたようだ


時に漫画的表現な容姿のキャラだと皆は気にするかい?
いや、俺が紅瞳が好きってだけなんだが
195名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 21:44:01 ID:4+Hbnl9z
アルビノなら現実にもありうる>赤瞳
196名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 21:55:44 ID:BUrYBLh4
まあアルビノまでいかなくても
単に色素が薄いとか、あるいは赤茶色を多少誇張した表現として
現実的にも赤は十分あり得る範疇の色だろう
197名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 23:28:57 ID:eSeb4tRm
赤っていうかエンジ?くらいの人ってたまにいるよな。かっこいい
198名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 07:11:22 ID:MP7Bf4df
>>193
何でそう思う
199名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 11:05:48 ID:JufOv2Eq
最新刊でシャナがツンデレから素直クールに進化した。
200名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 13:51:47 ID:seO9w4fY
200
201名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 14:37:22 ID:MYS+PZ7a
>>197
それくらいの薄さだと強い日差しはキツそうだな
202名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 19:15:22 ID:uaeUVbnf
>>199
おい、11日0時を超えてから言え。
203名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 22:04:48 ID:IMOBXi6W
10巻ぐらいで切ってたけど買って来る!!
204名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 10:28:35 ID:TIxjyqmQ
>>197
知り合いに強い日差しで髪の色が抜けちゃった子ならいたな。かなり明るめの茶色になってた。
某Macでバイトしてたから店長に怒られて白髪染めで染め直したらしい
205名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 22:43:42 ID:ATi1Kafx
パツキンの白人と日本人ハーフで生まれつきパツキンのエリスタンみたいな子ってホントにいるのかね
206名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 00:04:32 ID:CLK4Ahk8
金髪は劣性遺伝
207名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 10:06:42 ID:3FK5cqKb
日本人でも金髪の因子持ってる人はいそうだけどなぁ
208名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 14:35:06 ID:cRZgNIv0
少なくとも人種としては黒髪がデフォで
一般的な日本人同士の子で金髪とかはまずありえんわけだから
日本人側の親にわざわざ何か条件付け加えないと
普通は見事な金髪を持って生まれてこないのは確か
209名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 00:51:09 ID:ASijDBNV
髪の色ってとなんとなくクール系のキャラは黒、あと銀ってイメージがある
あくまでイメージだが


…アルビノ素クール?
210名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 18:39:53 ID:2+bwy5AS
>>209
アルビノス・クールって響きかっこいいな
211名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:51:49 ID:PTHvUmTW
>>209
確かに、拙作のキャラも髪の毛の色は銀とかグレー系なイメージですね。
と言うわけで小ネタを投下っ
212名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:52:28 ID:PTHvUmTW
 皇国守護の要、八雲級超大型航空戦艦。
 一つの都市にも似たこの艦には、戦闘区画だけでなく居住区画や、乗員のレクリエーションの為の区画も用意されている。
 二人がやって来たのも、郊外の並木道を模したそんなレクリエーション区画の一つだった。
 
 雲の中を通り抜けて来た所為か、周囲の大気にはわずかな雨の香り。
 しかし、いくら街路を模していてもここは戦艦の中。雨の香りに混じって火薬や航空燃料の香りも混じっている。
 と、前を行く少女が不意に青年の方を振り返り、口を開こうとして――それらの雑多な大気を吸い込んでしまったらしく、盛大に咳き込んだ。
 身を折り咳をすると同時、聴覚機能を補うために移植されている猫耳型聴覚インタフェースもぴこりと揺れる。
 
「おいおい、大丈夫か?」
 
 心配して声をかけると、彼女はもう一度軽く咳き込み、
 
「けほっ。……いや、大丈夫だ。ここ最近は艦内にこもりきりだったからな。ちょっと体が驚いただけだ」
「ああ。ここしばらくは鬼のようなソーティだったもんな。俺らはSWの整備の間はまだ休めるが、そっちはほぼフルタイムだっただろ? 悪い、やっぱり今日は部屋で大人しくしてた方が良かったか?」
 
 出撃続きで通信でしか会話しなかった分を埋めようと連れ出してみたが、どうやら失敗だったかもしれない。
 そう考えた青年は、少女に尋ねる。が、彼女は首と、ついでに猫のそれを模した尻尾――こちらは耳と違って実用性は無い――を振り、
 
「そんな。せっかく君に逢うのも我慢して頑張ったんだ。なのに、帰って寝ろと言うのか、君は?」
「だからって、無理して倒れたら困るだろう? この状況じゃ、俺が付きっ切りで看病するって訳にも行かないし――」
 
 青年にも、そして少女にも、果たさなければならない役割がある。
 お互いそうそう我侭ばかり言っていられる立場ではない。
 少女とてそれはわかっている。わかっているが――久々の恋人同士の時間の間位、そんな事は忘れたかった。
 
 時刻は皇国標準時で午後六時近く。
 現在、八雲は北へ向かって航行中のため、夕日はちょうど第二艦橋と第四飛行甲板の間辺りに沈んでいくところだ。
 夕焼けが二人と周囲を鮮やかな赤に染め上げる。
 
 少女は俯きがちに青年の傍まで歩いてくると、さらにそのまま彼の脇をすり抜け、
 
「わかっているさ。私達は、戦争をして居るのだものな。本土にいる多くの無辜の恋人たちが、平和に愛を語らえるようにする為にも――私達は戦い、そして勝利し続けなければいけない。それはわかっているさ。しかし、それでも――」
 
 いや、だからこそ――
 
「私は、君と居られる時間を大切にしたいと、そう思っているよ?」
 
 言葉と同時、誰かの忘れ物だろうか、地面に転がっていたボールを手に取ると、少女は力いっぱいそれを放り投げた。
 まるで、己の想いを乗せるかのように。
213名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:53:09 ID:PTHvUmTW
 日の沈みかけた空に、ボールが吸い込まれるように上がっていく。
 青年のいる位置からは角度が浅く、そして速度も速かった。
 
「ったく、取れるわけないだろっ!」
 
 言いながら、青年は走り出す。
 少女はそんな青年を眺めながらどこか憑き物の落ちたような表情で微笑み、
 
「別に、取れなくても良いさ」
 
 懸命に走ったものの届かず、青年は結局、ボールが数度弾んだところでようやく追いついた。
 わずかに呼吸を整えボールを拾い上げると、今度は彼女に向かって投げ返す。
 
「っ!? とと……」
 
 投げ返されるとは予測していなかったのか、少女は慌てたように走り出す。
 思考分割。脳内インプラント一時領域に人格転写。数人に分割した思考を使用し、統計学と物理学に基づいた擬似未来予測開始。
 機械化航空歩兵1個中隊を誘導可能な情報処理能力を惜しげなくつぎ込み、ボールの落下機動を割り出す。
 
「どうだ、私はちゃんとキャッチしたぞ?」
「お前、どれだけ負けず嫌いなんだよ」
 
 苦笑する青年に、少女は返答代わりにもう一度ボールを投げる。
 が、青年は今度は危なげなくキャッチした。
 どうだ、とばかりにこちらも微笑み、再び少女に投げ返した。
 少女はその演算能力をフルに使い、ややぎこちない足運びでボールを追う。
 いつしか恋人たちは、夢中でキャッチボールを始めていた。
214名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:53:40 ID:PTHvUmTW
 やがて周囲を染める色は、赤から藍色へと変わっていく。
 
「どうした? 息が上がってるぜ?」
「私が……運動は苦手なのは……知っているだろうにっ!」
 
 少女の言葉は一部は合っているが一部は正しくない。
 実の所、人工臓器とサイバネティクスで構成された彼女の体の基本スペックは、筋力においても瞬発力においても、成人男性になんら引けを取らない。
 が、生身であった頃の彼女自身の意識が、そのスペックに歯止めをかけているのだ。
 
「にしても……君の方はほとんど息も上がっていないじゃないか……やはり、航空歩兵として毎日鍛えているからか……?」
「いや、俺の方は昔取った何とやらって奴さ」
 
 右方向に狙いのずれたボールを駆け寄ってキャッチし、少女へと投げ返す。
 
「――どう言う事だ?」
 
 投げ返されたボールをキャッチした少女は、しかし投げ返すことなく青年に尋ね返した。
 
「言った事なかったっけ? 俺、学生の頃は野球やってたんだよ。だから、こういうのは慣れてるって訳さ」
「……不公平だぞ、君」
 
 青年の言葉に少女は不満そうに口を尖らせ――不意に悪戯を思いついた子猫のような笑みを浮かべる。
 演算開始。いつも青年の補助に使用しているモーションデータをロード。彼の行動パターンを分析し、彼が最も苦手とする軌道を算出。
 算出した軌道を実現する為のモーションデータ作成。身体制御プログラムへのバッチプログラムを即興で造り上げ、インストール。
 コマンド――実行。
 
「これで、どうだっ!」

 してやったりと言う笑みと共に、少女はコントロール無視のカーブを投げた。
 流石の青年もこれには驚き、
 
「おいおい、取れるわけないだ――ろっ!」
 
 呆れながら、しかし青年は走った。
 彼女が最初にボールを投げた時、取れなくても良いと言った時のあの、どこか寂しげな笑みを見たくなくて。
 さすがは特一級の電子戦技官《スパイラルダイバー》。彼女が演算した軌道は、まさに彼が苦手としている軌道そのものだった。
 全力で走らなければ届かず、かといって速度が乗りすぎていればキャッチが難しくなる。
 角度も落下速度も、何もかも相性が悪かった。だが――
215名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:54:03 ID:PTHvUmTW
「この――機械化航空歩兵《スカイウォーカー》舐めんなあッ!」
 
 叫びと共に跳躍。
 飛び込むようにしてボールを掴み、そのまま一回転。
 荒い息を吐きながら、青年はどうだ、と少女を見つめる。
 
「流石の君でも、これは取れないと思ったんだがな……」
 
 驚愕と感嘆の表情を浮かべる少女に、青年はしてやったりと言う笑顔を見せた。
 
 が、それに気を良くしたのか少女は、次から次へと無茶苦茶な軌道でボールを投げ返す。
 その度に青年は文句を言いながらしかし懸命に、確実にボールを受け止める。
 
「だから、取れるわけないだろ?」
「大丈夫。君ならきっと、受け止めてくれるだろう?」
 
 投げる。
 キャッチする。
 投げ返す。
 キャッチする。
 投げる。
 キャッチする。
 
 何時しか二人の間には会話がなくなり――しかし言葉よりも電波よりもレーザー通信よりも確実な絆があった。
 少女もようやく身体の使い方を覚え始めたのか、徐々に二人の距離は開いていき、しかし心は寄り添っていた。
 
 逢えなかった時間を埋めるかのように、恋人たちはキャッチボールを続けていく。
 想いをボールに乗せ、君に届けと。
 恋人たちを見守るかのように、何時しか空には星達が輝き始めていた。
216名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:54:25 ID:PTHvUmTW
 キャッチボールを終え、青年は少女の身体を抱き寄せながら道端の木にもたれかかっていた。
 少女の体の熱と、頬を撫ぜる夜気の涼しさが心地好い。
 
「ところで、君。一つ質問があるのだが」
「ん、何だ?」
「さっき君は、元野球部だと言っていたが――ポジションはどこだったんだ?」
 
 考えてみれば、少女は付き合い始める前の青年の事を何も知らない。
 最も、それは青年の側も同じだが。
 
 少女の言葉に、何故か青年は可笑しそうな笑みを浮かべ、
 
「――どうしたんだ、君?」
「いやさ、昔も今も、結局似たような立場にいるんだな、と思ってさ」
「何のことだ?」
「質問の答えさ。俺の昔のポジションは、メンバーを纏め、敵戦力や彼我の戦力差等の膨大なデータを元に敵の意図を見抜き、味方に的確に指示を出す。さらには最終線に於いて敵の侵攻の阻止――要するに、今戦場でやってる事と同じ事をやっていたわけさ」
 
 青年の謎かけのような言葉に少女はわずかに考え込む。
 が、やがて得心がいったのか、その耳に相応しいチェシャ猫のような笑みを浮べ――
 
「なるほど、ほしゅ《捕手》か」
 
 そう言って、恋人達は微笑み合った。
217すくらば〜S'Cool Lovers:2009/09/14(月) 23:58:08 ID:PTHvUmTW
はい、どう見ても某鳥肌の歌まんまです。
おかしいなぁ、当初はクーに捕手と保守をかけた小ネタを言わせるだけだったはずなのに。

覚えている人がいるかわからないが、予告と違ってエロくなくてごめん。
そしてかつてのスレの皆、○の内線の座席確保ありがとう。
ちなみに今は、某サイキョーな電車に乗っています。痴漢冤罪恐い((((;゚Д゚)))

そして今更ながらにタイトル入れ忘れてたのでとりあえず記載。
では、また会う日まで。
218名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 07:09:19 ID:FQSetGHR
GJ。
ところでネコミミ尻尾付き素クールはどこに行ったら売ってますか?
219名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 08:41:27 ID:U693K/YP
>>217
スレタイ読めない小学生は来るなよ
220名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 12:35:39 ID:gpGAveuW
>>217
乙!
淡々とした物言いが可愛い
221名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 14:13:37 ID:ZGK1Obhe
>>217
保守ってレベルじゃねぇぞな作品乙。
言葉よりも雄弁なものって沢山あって、萌えるよね。

一瞬いったいなにがはじまるんです。って書きそうになったのは出来心だ
222名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 23:26:58 ID:w7vUuWeu
中二設定すぎてクソワロタ
それでもGJ、乙と言ってあげる住人の優しさに泣いた
とりあえず禁書目録でも読んで反省してこい

皇国の守護者は面白かったなあ
223名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 00:04:44 ID:/FRHb16a
あのエロゲデブは続きを書かないんだろうな
完結したのは征途だけだし
224名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 00:30:32 ID:yXYzv7rU
「にゃー。千早はあなただけの剣牙虎(ねこ)だにゃあ」
225名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 01:04:11 ID:F0LlvGxY
>>224
バロスwwww
226名無しさん@ピンキー:2009/09/16(水) 11:46:41 ID:+exyApbL
猫オタキメェ
巣に帰れ
227名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 00:28:12 ID:nb181iF6
人外は駄目だったか…orn
228名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 07:08:10 ID:MRLqE0J0
猫耳猫尻尾なんか有りふれ過ぎて人外とは言わないと思う。
人外ってのはスキュラとかアンドロスコーピォとか…

単なる猫犬狐とかはケモナーといって(ry
229名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 07:58:17 ID:xSw6jd6i
今さくらさんを気持ち悪いと言ったな?
ほー

ちょっと表でようぜ
230名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 07:58:46 ID:xSw6jd6i
誤爆です!
231名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 08:04:33 ID:SLV0rNpm
>>229
いいよ〜
232名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 09:32:41 ID:+n2heNqH
IDが奴隷っぽい
233名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 20:36:40 ID:lbzDLSDj
ネトゲやってる俺にはSLV=スキルレベルと読めた
そしてSLV0…
ソッチ方面の技術を何も知らない素クール
よし、これだ
234名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 02:04:23 ID:kaqUKcjI
つまんね
235名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 22:35:48 ID:9u0yDRNw
ネトゲ好きなクーが構ってくれない男にHなイタズラされるが
普通にネットでの仲間に「今彼氏に性的な悪戯されてるから少し待ってくれ」
とか書いちゃって慌てる男を見て「安心しろ、ちゃんと私たちの画像は見せてあるからネカマだとは思われない」
とか追い討ちをかけるシーンが思い浮かんだ
236名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 21:37:54 ID:8yrAPWEt
ネトゲジャンキーなクーはギャップがあってツボった。
○○に夢中で男がかまってくれない、って場面なら簡単に想像つくけど
237名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 00:58:55 ID:KhVK1+9q
猫耳とかではないありふれた人外はいい?
238名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 05:46:54 ID:hfGUPBaX
素直クール
239名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 15:23:20 ID:srjrGLgg
猫耳だろうが、鬼の角つきだろうが、素直クールな女の子が出てればこのスレだろ
コイネコの二次だって、問題ないはずだ
240名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 19:07:16 ID:SdmQvYhj
川    ゚     -    ゚  )
241名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 21:48:39 ID:fmOJDNNh
川゚-゚)
242名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 23:21:37 ID:F+Ry7Eqf
川で耳をそそいで、石で歯を磨くわけですね
243マル ◆zUW8/BX40Q :2009/09/21(月) 23:45:34 ID:THS1EbGe
某電気鼠が素直クールになった電波を受信した……
244名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 01:00:44 ID:itH+J6DV
誤爆?
245名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 08:02:01 ID:+fV/NtmP
>>243
実に興味深いな。
続けてくれたまえ。
246名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 14:45:25 ID:QE6qaZ7v
リアルに素直クールって居たら相当変人扱いだよな
俺の学校にも変人の一人や二人居るんだけど
247名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 21:22:17 ID:7D3QItx0
>>246
どうかなぁ。そりゃたまたまだったり、よく見かける素直クールがやや痴女属性っぽく描かれてることが多いからそう思うんじゃない?
多分
248名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 21:30:53 ID:q3tLMBS0
>>247
素クールは考えたことが言動と行動に直結するからねぇ
若干痴女っぽくなるのは致し方がないな
249名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 21:35:42 ID:lrnFdRTE
「サ〇シ……サ〇シよ」
「お前、ピカチ〇ウ種なんだから、もうちょっと可愛らし「断る」
「えぇっ!?」
「7等身以上で『ピィ〜カァ〜』なんて言う半獣人なんか気持ち悪いだろう」
「ま…まぁな…」
「ポケモンオーナーでも、全員がバカみたいに鼻垂らしながら通信したりしてないだろう。それと同じで、ピカ〇ュウ種ではあるがバカみたいに『ピィ〜カァ〜』とは言わないのだよ」
「謝れ!!全国のポケモンファンに謝れ!!」
「そもそも、2年も一緒にいるにも関わらず、何故私に手を出さない?巨乳は嫌いかね?私の方は一次変電所並の威力で、常に君を籠絡するスタンバイが「ストォォォォォプ!!」
250名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 22:09:16 ID:0u2JmBwy
ピカチュウ擬人化・・・いいな
擬人化と素クールの組み合わせにハマりそう
251名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 01:10:48 ID:kz1hnmdq
ピカチュウは素直クールじゃないだろう
252びほ〜すく〜る:2009/09/23(水) 01:23:58 ID:NS2Q3HSa
私、巣操恵夢(すくるえむ)は、感情に欠けているところが有るらしい
物心ついた時分から、理性で行動を律する癖がついていた
万事、物事を考え、道理にそって生活にあたる
全ての人がそうすれば、余計なトラブルは興らず、理想的な人生が歩めるのではないか
そんな風に考えていた
絵空事と気付くのも、また早かった
他の者は、行動指針に理性ではなく、感情を用いることが多い
そう理解はしたものの、納得に至るまでは、少なからず葛藤があった
彼に合う迄は……

元々私は、人間に好意を抱くことが少なかった
むろん、両親は敬愛しているし、友もそれなりにいる
要するに、恋愛関係を築きたいと考える異性などには、一度も出会ったことはなかった
だからそれが恋愛感情だったのかは、未だに確証がない

彼は、特に目立つ方でもない
小柄で、愛らしい顔をしているが、私は外見を気にしたことはない
学力は波があるようで、教科によって、トップクラスだったり、赤点スレスレだったりするようだ
運動は苦手ではないようだが、体育会系の者とは比べようもない
部活といえば、帰宅部の癖に何故かあちこちの部に顔を出している
……と言うか、優柔不断で手助けの要請を断われ無いようだ
だから、委員でも無いのに、実行委員の雑用まで、よくこなしている

そんな、ただ同級生というだけで、ろくに話したことも無い彼を、いつしか常に、目で追うようになった
私は、理由のわからない行動を好まない
しかし、いくら思考してもその様な行動をとらねばならぬ根拠が、見当たらなかった
ならば、監視行動など中止すればよい
故に、中止した
…………
………
……

……筈だったが、何故か彼が視界に収まっている
そもそも、明確な意思で開始した訳でもない行動を、意思により中断する事は困難ではないか?
無意識の行動など、とった経験が無かったから分からなかった
ひとつ学習したな
自己の成長に一応の満足はしたが、事態は何ら好転しない
何故、無意識の観察を続けてしまうのか
何故、意識的に中止出来ないのか
無意識の方は一旦置いて、意識的に中止出来ない理由を考えよう
無意味な観察は、非礼にあたる
彼は、無法や悪事を働くようなことはしていない
故に、監視の要は無い
デモミテイタイ

……結論がおかしい
論理が破綻している
明らかに必要性の無い監視活動を、私自身が続けたいと思っている
……思っているだと!?
もしや、これは感情からきた行動なのか?
それぐらいしか考えられなかった
253びほ〜すく〜る:2009/09/23(水) 01:32:37 ID:NS2Q3HSa
不完全ながらも結論が出た以上、状況を展開させるためにも、行動にでる
むろん、誤解の生じないよう、要件は直接口頭で伝える積もりだが、彼にも心の準備が必要であろう
古風だが、呼び出しの手紙を書いた

『来い
×月×日×時×分教室
巣操恵夢』

簡潔かつ明瞭な手紙を、古来よりの作法に乗っ取り、下駄箱に放り込んだ
律儀な性格の彼らしく、5分前には姿を見せる
人払いは済ませてあった
よって、今現在この教室には、彼と私しかいない
時間前だが、告白を始めてしまおう

「佐渡順一(さどじゅんいち)くん」
「は、はひっ」
私が呼び掛けると、彼は緊張した面持ちで立ち上がった
「少し早いがいいかな?」
「は、はい!どうぞ」
やはり、緊張は解けてない
……というか、何か怯えているような
まあ、呼び出しに応じた以上、話を聞く気はあるのだろう
とりあえず、話を進めよう
「私は君に、特別な感情を抱いているようだ
故に、男女としての交際を求めたい」
「………………は?」
声が小さかったか
「私は君に、特別な感情を抱いているようだ
故に、男女としての交際を求めたい」
やや、声を大きめにして繰り返す
「………………へ?」
今度も、聞こえなかったということはあり得まい
では
「要するに、恋人にして欲しいと願っている」
単刀直入
これなら、理解できないこともあるまい
「誰か?」
やっと真っ当な返事が返ったと思えば……
「君、佐渡順一君がだ」
この状況で、他の人間の可能性があり得るか
「誰を?」
「私、巣繰恵夢を」
この状況で(略)
「何にしてだって?」
「恋人にだ」
まあ、来ると思ったがやはり、この質問も来たか
彼は、人の話をもっとちゃんと聞くべきだな
「どうだ?私の要請を、受け入れて貰えるかな」
いくら私が願っていても、彼には彼の好みもあろう
最低限、友達から程度の約束を取り付けられれば……
ビクッ
一瞬、私の背筋に悪寒に似たものが走った
なんと言うか、何気なく触った鉄板が、限界まで加熱されていたような……
普段から、こういった感覚的なことには頼ろうとしない私にも、その感覚は無視しかねた
「巣繰さん」
その正体を捕らえかねていた私に、彼が話掛けてきた
「何かの罰ゲーム?」
254びほ〜すく〜る:2009/09/23(水) 01:34:05 ID:NS2Q3HSa
彼もようやく緊張が治まったようだが、訳の分からぬ発言は変わらない
「罰ゲームとは?」
彼の得意なおうむ返しの質問を、今度は私がすることになった
むろん、罰ゲームの意味は知っている
しかし、私の告白と罰ゲームという単語との、因果関係が掴めない
「とにかく、イタズラに引っ掛かるのは御免だよ」
質問にも答えず、立ち去ろうとする
「待て
君の言ってる事がわからん」
先ほどからの会話には、二人とも日本語を使用しているはずだが、いまいち互換性に欠けているようだ
「とにかく、返事を聞かせて欲しいのだが
私は、君の恋人にして貰えるのだろうか?」
とりあえず、正否を確定しなければ先に進まない

「巣繰さん」
さっきより更に落ち着いた声で、彼は私の名を呼んだ
ゾクゾクッ
まただ
この妙な悪寒
ひょっとして彼から……
「僕と付き合いたいって言ったよね」
言っていない
言ってはいないが、『交際したい』『恋人にして欲しい』という発言を、彼なりに意訳したのだろう
「ウム、了解して貰えるのだろうか」
ゾクゾクゾク……
悪寒が膨れあがる
間違いなく原因は彼だ
「じゃあこの場で服をぬいで
そうしたら付き合ってあげるよ」
笑顔のまま、彼は意外な提案を示した
いつもの彼と変わらない、だがとてもとても恐い笑顔だった





前に書いた『えすえむすく〜る』の前日談
巣繰さん、まだ素直じゃないです
255名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 02:42:29 ID:p0dzNfSo
ここで止めるんじゃない
wktkしすぎて脱水症状になっちまうじゃねえか
続きを早く書くんだ
256名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 03:51:32 ID:gUERlfPh
>>252-254
また読めるとは思わなかった…乙としか言いようがない
のだけど生殺し過ぎるw
257名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 09:44:06 ID:ZTevpbfB
>>254
楽しみにしてる
258名無しさん@ピンキー:2009/09/23(水) 16:31:34 ID:Dj9dAbIY
スカトロ属性無いけど期待してる
259名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 03:52:27 ID:Q8lJu+Dp
素クーのサラサラヘアー撫でたい
260生徒会長な素直クール:2009/09/24(木) 04:57:55 ID:uPrRKYlp
>>224>>259に触発されて突発的に書いた
-------------------------------------------------------
「せせせせんぱいっ、そ、そのカッコは?」

今日は先輩のお宅で勉強を教えてもらう日。っていうか、火曜から金曜までほぼ毎日のように
先輩の家庭教師は続いてるわけで。
火曜と木曜は僕の家に先輩がやってきて。
水曜と金曜は僕が先輩のお宅にお邪魔して。
月曜は生徒会の定例会議だから家庭教師はできないけど、でも会議が終わった後で誰もいなくなった
生徒会室でいちゃいちゃした後でやっぱりいちゃいちゃしながら手を繋ぎ腕を組み素敵なおっぱいを
肘となく脇腹となく押し付けられながら一緒に下校してるのでほぼ毎日ですね。

いやその、毎日はともかく、先輩のお宅で、先輩の家庭教師を受けた後で、
「今日はご褒美があるから待ってるんだ」
と言われた僕がおとなしく先輩の部屋で待っていると、ドアが音もなく開かれた。

「にゃあ」
と可愛く言う先輩は、全裸に靴下とエプロンだけ。
いや、他にもいろいろつけてる。
まず、頭には黒い三角形のネコミミ。
そして、手には肉級型の手袋。
ほっそりとした首筋には真っ赤な首輪。
腰の後ろからふにふに揺れてるのはやっぱり真っ黒で先端だけが白くて赤いリボンの巻かれた尻尾。

 ああ。先輩はステキな裸エプロン猫耳少女になってしまったんだなあ。

じゃなくて!

「にゃあにゃあ」
 と愛くるしくおっしゃる先輩。
 恥ずかしいのか、わずかに頬を染めてるのが可愛いです。
 長くて黒い髪の頭からちょこんと出てる猫耳も可愛いですし、手につけたにくきう手袋もステキです。
っていうか、裸エプロンがもう最高にステキすぎるっていうか、先輩の抜けるような白い肌にうっすらと
浮いてる汗がいい匂いっていうか、エプロンが身体にぴったりと張り付いたところが興奮するって言うか、
すごく柔らかで掌が埋まりこむみたいなおっぱいの柔らかさったらないっていうか

…いや、なんで僕はエプロン越しの先輩のおっぱいを揉んでるんでしょうか。

…ステキすぎるからだな。うん。


無意識のうちに先輩のおっぱいをガン揉みしてたのはさておき、このカッコの先輩はエッチすぎる。


「ふう…」
 豊満なおっぱいをむにょ、ふにゅ、というような擬音で揉みたてていた僕は奇妙な音に気づく。
 ヴヴヴヴヴヴ、とかすかになんかが震えてる音がする。
261生徒会長な素直クール:2009/09/24(木) 05:00:27 ID:uPrRKYlp
「あれ?この尻尾って…」
 先輩のむっちりした、真っ白なお尻から生えてるその尻尾は、くねくねと曲がるたびに
くぐもったモーターみたいな音をさせてる。

「あの。先輩。その、尻尾ってもしかして」
 はふう、と熱い吐息を漏らしながら先輩は僕の胸にもたれかかってくる。
「ああ…ううっ」
 僕の胸にむにゅ、とその豊満な乳房を押し付てくると、僕は先輩の身体が汗だくだってことに気づく。
 先輩の秀でたおでこに汗がつう、と流れてる。

 ふりっ。ふにゅっ。
 そんな感じで揺れてる先輩の黒猫しっぽの付け根は、どう考えても先輩のお尻で。

「お尻の穴?!」
「さっ、触らないでくれ…ただでさえっ…うっ」

 ちょっとつまんでみたら、先輩は嗚咽するように喘いだわけで。

「うっ…ふぅっ…」

 ふりふり揺れてる先輩のしっぽの動きを押さえると、先輩のお尻の穴に逆にバイブの動きが伝わるらしく、
僕がしっぽを掴むたびに先輩はそんな色っぽい喘ぎを漏らす。

 僕はそんな可愛い先輩のサラサラの前髪をかきあげると、その汗の浮いたおでこに何度もキスをする。
 そして左手で先輩の長い黒髪を撫でながら先輩の耳元に囁く。


「先輩? 可愛い先輩ニャンコは誰のものですか?」

 そう囁くと、快感と興奮に潤んだ瞳で僕を見つめながら、先輩は僕と二人きりのときだけ聞かせてくれる甘い声で答えてくれる。

「…キミだけだ。…私はキミだけのものだ…」
「にゃあ、は?」
「キミだけの、ものだニャア」

 耳まで真っ赤に染めてそう言ってきてくれる先輩はとてつもなく可愛い。
「ああもうっ、先輩ッ!!!!」



 その後はなんだか記憶がない。
 ネコミミ裸エプロンの先輩を失神するまで責めたような気もするし、
気がついたら先輩と裸のまま一緒のベッドで寝てたという記憶もある。

っていうか、また外泊して親に怒られちゃうかなあ、と思いつつ
先輩のキレイな寝顔を眺めてるうちにまた催してきてしまった僕は――

―――――――――――――――――――――――――

つづかない
262名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 05:22:42 ID:aL6BoZ9X
なんという……

…なんという……


「つづけろよ」
(声:ベジ王子)
263名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 00:42:01 ID:cXsSU3LW
投下連発で来た
職人さん達乙
264名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 02:08:17 ID:oEoOQFtb
たまにはガッツリとロリぃな素直クールが読みたい。
265名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 02:56:07 ID:xwfhanvS
放課後プレイの彼女さんみたいな容姿で
素直クールだったら最高
266名無しさん@ピンキー:2009/09/25(金) 19:59:19 ID:cXsSU3LW
>>254
続き期待
267名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:42:11 ID:ClPEBqgm
>>265
あと羽衣狐様とかな!
268名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 00:55:02 ID:htfQdX13
ならば、黄昏乙女アムネジアも挙げねばなるまい
彼女は素直系だぞ
クール系ではないが
269名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 11:15:31 ID:xWnzQUS3
スリム巨乳で褐色肌に髪はロングストレート
目元はぱっちりしてて猫目。ふっくらした唇
口数少なく行動派で視線と態度でものを言うタイプ
でもって甘えん坊でキス魔の素直クール


が、個人的に最高だ。誰か書いてくれ
270名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 11:21:38 ID:oTrGzOWu
残念、褐色肌ならショートカット派だ。
271名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 12:26:45 ID:FjHXbC0x
自分の妄想は自分でアウトプットするのが吉だぜ!
272びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 12:45:53 ID:f9ITJxQD
>>252-254の続き



ここは、その様な破廉恥なことをする場所ではない
神聖なる学び舎だ
さらに、人払いしてあるとは言え、いつ誰が来るやも知れぬ教室
いや、それ以前の問題だ
私は、むやみに肌を晒す趣味などない
いくら交際を求めているとはいえ、異性に、いや人に対して、このような事を強いて良い訳があろうか
恥知らずの、痴れ者の戯言など、聞くに及ばぬ……

シャツのボタンを外しながら、そう結論を得た
机の上、スカートの上に畳んで重ね置く
両手を後ろに回し、ブラジャーのホックを外した
胸元の解放感と共に、射すような視線を感じる
無駄に大きいのが恥ずかしい
男性器のように、使用時だけ大きくなればいいのに……
そうすれば、日常生活でも邪魔にならない
無意味な思考に逃げながら、ブラも置き、パンツに手を掛ける
「!?」
異常なまでのおりもので、股間の部分がグショグショに濡れていた
泣きたくなるぐらい恥ずかしい
糸を引きそうなそれを隠して、パンツを足から抜く
上履きを脱ぎ、靴下を脱ぐ
髪を纏めていた黒いリボンを外し、すべて脱ぎ終えた
隠してしまわないように、手を後ろで軽く組み、彼の前に立つ
私の肌の上を、忙しなく動く彼の視線が、突き刺さるかのように全身で感じられる
恥ずかしいを通り越して、気が遠くなってきた
そもそも、恋人にして貰うためには、皆このようなことをしているのか?
「何か、おかしいところでもあるのだろうか」
たまりかねて尋ねた
無いなら早く解放して欲しい
私の質問を受け、彼は応えた
「よ、よく見えないよ
ここに座って」
何か作業でもしていたのか、幾つかの机をくっ付けた台が作ってあった
フワフワと頼りない足腰で台に近づき、指示どうり端に腰掛ける
「足、ひっ、開いてくれる?」
従う
「うっ、うわっ
うわ〜〜〜……」
彼はかぶり付くように、覗き込んでいる
何が楽しいのだろうか
このような姿、物事ついた頃から母にも見られたことがないのに
こちらの気持ちも考えないで……
気持ち?
確かに恥ずかしい
でも……

273びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 12:48:22 ID:f9ITJxQD
「巣繰さん
足を上げてくれないかな」
従う
膝を折り、足を机の上まで引き上げると、更に腰がつき出される形に……
「巣繰さんは、あそこも綺麗だけど、お尻の穴も可愛いね」

カァッ
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……
でも……
ツツッ〜〜〜……
「!?」
ガバッ!!
何かが溢れ出た
慌てて膝を閉じる
そのまま引き付けて、今更ながら胸も隠した
体育座りの格好で、身を縮込ませる
膝に顔を埋めながら、乱れる思考を必死で纏めようとした

何でこんなことに……
私は彼に告白しただけなのに
ここは教室で公共の場なのに
異性に肌を晒すのは、はしたないことなのに
彼の非常識な命令など、無視すれば良いのに
こんなことが、気持ちいいはず無いのに……

何一つ答えが出ない
出ないまま、砕けそうな心を守る為、思考に逃避する

グリンッ
不意に天地が逆転した
心を閉ざしかけていた私には、何が起きたか分からない
目を開くと、佐渡君の顔と天井が見えた
そして……
「イッ、イヤアッ〜〜〜!!」
おりものを垂らしながら、パックリ開いた性器が視界に入った
でんぐり返しを途中で止め、開いた両膝を頭の横につく
性器とお尻を天井に向けた、信じられないような淫らな格好
「イヤッ!
止めてっ、離して!!」
ブンブン……
唯一動かせる首を、幼児のように振り乱し、惨めな状態を打開しようとした
彼の無法に対し、初めての抵抗

パンッ
鋭い衝撃の後、灼熱感が頬に残った
叩かれたと気付く間もなく
グイッ
髪を掴まれ、引き寄せられる
「静かにしようね、巣繰さん
人が来ちゃうよ」
佐渡くんは、穏やかに耳元に囁いた
怖かった
人が来ることではない
これからされる行為でもない
ただただ、この小柄な、穏やかな同級生が怖かった
頭皮が千切れそうなほど、きつく掴まれていた髪が放され、癒すように優しく撫でられても、
その恐怖は一向に収まらなかった
274びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 12:50:50 ID:f9ITJxQD
「じゃあ、巣繰さん
足を持っていてくれるかな」
恐怖に震える私に、彼は無体な指示を下す
私は、窮屈で屈辱的な姿勢を、自ら保持した
そんな姿を、彼は楽しげに見下ろす
天井に突き上げられたお尻
だらしなく開く、淫らな露を溢れさす性器
胸にのし掛かるような乳房
何よりも、それらと一緒に惚けた顔が見られてしまうのが恥ずかしかった
ピチャッ
「ヒッ!!」
いきなり、性器を拡げられる
「巣繰さん、大人っぽいのに、ココはあんまり育ってないね」
トンでもないことを言われた
「す、すまない」
比較対照があるわけではないが、生え初めたのは遅く、今も薄めなのは事実だ
「ほとんど土手にしか生えてないし
サイドは剃ってるのかな」
『土手?サイド?』
何のことか分からないが、手入れしているのは脇ぐらいだ
「生えてる人は、コッチまで生えてるのに」
ツルッ
「ヒャッ!?」
えっ?なに
何処を触られているのだ!?
天地逆の姿勢のせいか、想定もしていなかった部位のせいか、何処を刺激されたのか分からなかった
「巣繰さんはこんな所もキレイなんだね」
佐渡君が、ソコを褒める
擽るように刺激しながら
そうだ、この感触は……
ツプッ
内臓に直接響く感触
「キュッとしまって傷一つない
本当に可愛らしいアナルだよ」
彼がいったアナとは、私のお尻の穴のことだろう
強すぎる衝撃は、むしろ私から動揺を消し去った
私の、いわば一番汚い場所を覗かれ、侵入を許しているのだ
正気を保てば、むしろ危ない
粘膜に与えられる微かな刺激は、肉体的には容易に快楽に転換された

ツツッ〜〜……
股間からヘソの方へ、何かがなぞるような感覚
おりものが溢れ出てきたのだ
「巣繰さん
お尻で感じてるんだ」
揶揄を含んだ指摘
心を殺して、聞き流す

ピチュッ
今度は性器に刺激
肛門に触れる感触より、更に柔らかい
私の性器は、佐渡君の舌で拭われていた
「アッ、アアッ!」
拭う、こじる、埋め込む、ほじる……
彼の舌は、まるで一個の生き物のように蠢き、私を責めあげる
275びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 12:56:50 ID:f9ITJxQD
「ハウッ!?」
いきなりの圧迫に、呼気が押しだされた
いつの間にか伸ばされた彼の手が、私の乳房をわしづかみにしたのだ
「アハッ、凄く柔らかいね」
コネコネと、パン生地でも捏ねるかのように、乱暴にまさぐられる
『痛い!』
形が判るほど食い込む彼の指
爪も当たり、鋭い痛みも走る
しかし……
「こんなに小さな乳首なのに、刺さりそうなほど尖ってる」
乳首だけは対称的に、擽るような微かな接触
性器やお尻の刺激もまざり、辛いのか心地よいのか、感覚は混乱を極めた
「アッ、ハアッ、ヒアッ……」
どこからか、嗚咽のような声がする
どこからかは、考えない

初めての感覚
くすくったさと、もどかしさがない交ぜになったような

その感覚、おそらくは肉欲に、私は完全に支配された
股間と胸の熱が全身に広がり、手足の指先から、果ては髪の毛の先まで神経を剥き出しにする
その熱は増幅、収縮し、やがて私の躰の芯で爆発した

ビクン!
「………………ィッ!!」
ガクガク
長い硬直の後、痺れが取れるように全身を痙攣が走る
脳神経が焼ききれたようで、頭の中は真っ白だ
そして、
チョボチョボ……
頭を冷やすかのように、水がかけられた
『違うな……』
尿だ
弛緩した私は失禁した
体勢から尿は、放物線を描き、自分の頭に浴びせかけているのだ
そんな姿を、佐渡君が見下ろしている
視界が滲んで表情がわからない
まあ、下げすさんでいるだろうことは、容易に想像できた
とりとめのない思考の中、彼は私の体勢を戻し横たえた
こんな見苦しい姿に耐えかねたのだろう
苦笑する気も起こらない
そんな私の汚れきった顔を、彼は近づき覗きこむ
近い
このままでは、口唇が接触してしまう
私は彼を汚してまうことを、何より恐れた
「駄目、汚い」
それだけ告げて、顔を背ける
直ぐに後悔した
佐渡君の表情が、とても哀しげに歪んだのだ
言葉を間違えた言い訳をする間も無く、彼の表情が消えた
そして、
276びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 12:59:23 ID:f9ITJxQD
ガチン!
前歯に、強い衝撃が加えられた
唇が切れたらしく、口中に鉄錆びの味が広がる
呼吸が出来ない
心臓が爆発しそうだ
今まで強いられた行為の中で、最も辛い
今まで晒されてきた恥体の中で、最も恥ずかしい
今まで与えられた経験の中で、最も幸福な……

彼からのキス

絶望と至福に酔いしれる私
だが、次の瞬間、躰を引き裂かれた
両膝の間に割り入っていた彼が、私に侵入してきたのだ
「…………ンッ、ンクッ!!」
ハンマーで楔を撃ち込まれるような衝撃
その苦痛は、2、3回でおさまった
熱湯のような熱さを胎内に感じて……
彼は私の中で、ビクビクと痙攣している
彼は射精したのだ
ならば、この苦痛と、……は終わる
解放の期待と、……に心が揺れる
しかし……
グチャッ……
「ヒッ!?」
再度、彼は動き始めた
楔は大きさを変えないまま、裂けた傷口を抉じ開ける
「アギッ、ヒグッ……」
巨大な傷みだけが、私を襲いつづけた
耐えることが出来たのは、いや、出来てしまったのは、時折与えられる、彼の唇のせいだった

飴と鞭
鞭と飴
鞭と鞭
飴と飴

飽和しきった神経は、すべての刺激を包括して脳に……
いや、魂に送り込む

彼は結局、三度の放出を、私の中から出ること無く終えた
私の魂は、上書きどころか、完全にリフォーマットされた
277びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 13:03:27 ID:f9ITJxQD
苦痛と歓喜に翻弄され、叫び続け歪め続けた
その上、自分の尿を頭から被っている
もはや、性器より、排泄孔よりも見られたくない、醜い場所に成り下がった所

そんな気持ちを読んでか、彼は私の顔を覗き込んできた
それどころか、優しく髪を撫でてくれる
こんな、浅ましい姿を晒させながら……

酷い
酷すぎる
こんなにも残酷な人だったのか
何故、私はこんなヤツに……
そう、惹かれたのだ
いや、今はもっと惹かれている
魂と肉体に焼き付けられた、烙印の灼熱感こそが、私を捕らえる不断の鎖

こんな、私を辱しめる為だけに触れている、彼の手が堪らなく心地よい

その感触が悔しくて
それでもその手が恋しくて
殺したいほど憎らしく
殺されたいほど頼もしく
彼の指示から逃げたくて
彼の言葉が聞きたくて
逃げたいほどに、恐ろしく
抱きしめたいほど、いとおしく……



ポロ
あれ?
ボロボロ……
これは?なみ……だ……
突然、涙がこぼれ落ちた
「っう、うあ〜ん……」
同時に、本当に子供の様に涙と嗚咽が溢れる
「あ〜んあ〜ん……」
魂の結界が切れたかのように、私は泣き続けた

「ご、ゴメン、巣繰さん
僕、なんてことを……」
泣き出した私を見た佐渡君は、付き物が堕ちたかのようだ
オロオロと私を抱き締め、慰めてくれる
あんなに怖かったのに、今は優しさだけが伝わってくる
案外広い彼の胸に抱かれたまま、思う存分泣くことにしよう

彼は私が泣き止むまで、辛抱強く待っていてくれた
こんな泣き方をしたのも、物心ついてから初めてだな
でも、心も頭もスッキリした
やはり、私は間違っていたのだ
278びほ〜すく〜る:2009/09/26(土) 13:09:45 ID:f9ITJxQD
「佐渡君」
「な、なに。巣繰さん」
彼はまた、最初に戻ってしまったようだ
「私は間違えていたようだ」
「!?」
佐渡君の体が硬直した
「そ、そうだよね
やっぱり僕なんかじゃ
調子にのって、こんな酷いことするやつだし」
彼が何が言っているが、緊張のあまり耳に入らない
とにかく、間違いを正す
「佐渡順一君
私は君のことが好きだ」
「えっ?」
まず、ここから始めねばならなかったのだ
「私を恋人にして欲しい」
「で、でも僕、あんなに目茶苦茶なことを……」
逃がさない
「あんなに目茶苦茶なことをされた、穢れたメスなど要らないと言うことか……」
目を伏せて、哀しげに溜め息をつく
「えっ?」
「痛いことも恥ずかしいことも、すべて喜びになってしまった変態は、見るのも嫌と言うことだな」
机の台から降りて、教室の出入り口に向かう
「チョッ、チョッとまって!
巣繰さん」
「いや、気にしないでくれ
このまま外に出れば、公衆便所代わりには使って貰えるだろう
私のようなゴミ以下の……」

ギュッ
想定通りの拘束
そして……
クチュ
期待通りの口封じ

『これでは返事が聞けないな』
作戦ミスに気づくのは、暫くしてからだった

パカ
「コレ、見てくれる」
彼は携帯電話を開いた
少し操作して、画像を標示する
そこに写っているのは、長い黒髪の少女
スライド機能で何枚も見た
様々な表情を残している
とても美しく、愛らしく、楽しそうに……
279びほ〜すく〜る(終):2009/09/26(土) 13:15:59 ID:f9ITJxQD
『そうか、彼はこの子が好きなんだ』
気づいてしまった
気づかされてしまった
「ずっと前から好きだったんだ」
そうだろう
だけど、私はもう……

「巣繰さん
恋人になって下さい」
…………
………
……

文脈がおかしい
「……でも、君が好きなのは、その人では」
「えっ?うん
巣繰さんだよ」

えっ?
え〜と、わたし?
「キャ〜〜〜〜〜〜!!」
ちっ、違う
私こんな顔してない!
私はいつも無表情で通してきた筈だ
こんな無防備な笑顔……
多分、彼を監視してた時だろう
私から見れるということは、彼からも見えるということ
私は、ずっとこんな顔を、彼に晒して……

「最近、巣繰さんの笑顔が気になって、集めてたんだ」
自意識過剰にも、僕に笑いかけてくれてるように感じた
せめて、残しておきたくて、隠し撮りした
バレて、怒られるかと思った
それなのに、告白なんかされたから……
「絶対、からかってるかと思って……」

今日一番の恥ずかしさ
彼もそうらしく、向かい合ったまま真っ赤になって顔を伏せ続けた


280名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 14:35:44 ID:oEghYUF5
・・・ふぅ

真昼間からなんてもの投稿してんだ
グッジョブ
281名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 16:29:37 ID:vRrBpJuP
>>279
GJ!

思わず牡の本能のままに素直クールを孕ませたくなったぜ。
282名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 17:40:13 ID:eo1KkTh/
今、ToVやっているんだがジュディスって素直クールかな?
キャラ的にクールだし好意を伝えるのは率直だし…どうだろう?
283名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 17:54:06 ID:Bpn0b+1g
>>279
もっとだ、もっとやってくれ。いやくださいハァハァ。
できれば剃毛編やいけないおクスリ編もお願いします。GJ!!!
284名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 18:19:44 ID:vRrBpJuP
>>282
そのゲーム持ってないしやってないからここで聞かれても・・・・。
そのゲームのスレで聞いた方がよくね?
該当するスレで「○○って素直クールかな?」と聞いて肯定されてから
ここで細かい属性を詰めていくくらい。
285名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:11:12 ID:B/SK37jT
>>272-279
なんというドS男w
名は体を表すという事か
もっとやってくれる事を期待します
286名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 02:31:42 ID:aFvfVUAd
ここは素直クールスレなんだからここで聞いてもいいだろ
ゲスレ行っても素直クール知らない奴の方が多そう
287名無しさん@ピンキー:2009/09/27(日) 20:28:57 ID:A/IbfGSS
>>286
でもそれってゲームの内容を把握している人間にしかわからなくないか?
属性についてあーだこーだと語る楽しみは無いだろう。
ゲームを知っている人間とだけ語り合いたいのならそれこそチャットでやれ
と言われるだろう。
少なくともそんな言い方をするからにはあんたはゲームの内容を知っている
だろうが俺は>>284と同じで登場人物がどんな性格でどんな属性持ちなのかまで
は知らない。
288名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 00:53:25 ID:f/odbQL+
結論、どっちでも良いじゃん
完全なスレ違って訳でもなけりゃ、万人が分かるって訳でもない
馬鹿みたいにその話しか振って来てる訳でもないし
解る奴が反応すれば良い、その流れでスレ違な方向に向かえば誘導なりなんなりで
今までだってこんな会話何度だって出て来てるのに、そんなに目くじら立てなくても良いじゃん
以降、いつもの素クールスレで
289名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 10:10:40 ID:LAkf8tVs
>指示どうり
この時点で読むのをやめた俺に隙はなかった
290名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 07:18:36 ID:NB6pmIwk
>>289
オマエ人生の八割破損してるな
291名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:20:42 ID:+Ue4h2jx
>>287
じゃあ素直クールスレで「どの作品の誰は素直クールだよね」って言えなくなるね
292名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 22:55:55 ID:NB6pmIwk
そうだねプロテインだね!

そんな事より野球しようぜ!!
293名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 01:06:53 ID:BumBT1yM
>>291
別に言えなくなってもいいんじゃね? wikiでやればいいんだし。
俺は>>287じゃないけどなw
294名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 14:55:25 ID:u/HB/hgX
>>292
男よ、その方はクールではなくヒートでパッションだと思うのだが?
295名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 17:20:06 ID:39g/6v3k
それよりクリストキントに何お願いするか考えようぜ
296名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 20:26:56 ID:jX6646YE
>>295
ぼくはけいさつかん!
297名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 22:00:49 ID:GONntz+w
「君は銃などが好きなのか」

「まぁね、本物じゃないけど十分さ」

「ふむ」

「本物だと危ないし犯罪だしね、プラスチック程度で十分だよ」

「そうかそうか」
「では私は君にぴったりの女になってみせるぞ」

「え?」

次の日

「どうだ」

「うわー!!先輩がものすごく物騒な人にー!!!」

「なんだ、君の為にイメージチェンジを図ったのだが」

「似合ってるけど逆に似合い過ぎだよ!!どこのレ○ィですか!?」

「気に入らないのか?」

「いやいやそうじゃない!そうじゃなくてですね!!」

「うーむ、君の趣向は複雑なのだな」

「そうじゃなくてそんな姿で外歩いてきたの!?」

「うむ」

「ぎゃああああああ!!!」
298名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:26:32 ID:tqGdD09r
>>297
外を歩いて来た……
つまり、そんな格好の女性が彼の家を訪ねてきたわけだね……w
299名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 23:32:06 ID:RT2eHuj3
次の日「昨日の格好で問題があるなら死体処理屋を意識してみた」
でチェーンソー装備のクーですね分かります

あんなのが出歩いてたら速攻捕まるが
300名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 02:11:16 ID:1q5YtR1a
300
301名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 08:50:00 ID:i8UxLRTr
レ○ィって何だ
302名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 09:30:16 ID:7zgbz46e
303名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 09:48:16 ID:9UBA5o8I
そんなに過激な格好だったっけ?

レミィ島田
304名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 10:48:16 ID:PX6uMCeR
むき出しのホルスターとトライブタトゥで不審者丸出し
305名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 10:56:31 ID:xU3WrJeY
場所によるんじゃない?

偏見だが、地方都市や住宅街で見たら目を剥くと思う。
306名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 17:54:51 ID:I6q0xs8i
マトリックス無印の、モーフィアスを救うためにエージェント達のアジトのビルを襲撃しに来たネオとトリニティをイメージした
307名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 18:32:40 ID:RVFPAf8Q
コブラのレディかとおもた
308名無しさん@ピンキー:2009/10/02(金) 20:51:42 ID:3s8smEww
レディは本当にいい女だぜ
309名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 08:58:55 ID:vIAsw0eM
盆と暮れの有明なら違和感なし
310びほ〜すく〜る:2009/10/03(土) 10:14:32 ID:PtTCohaI
最近、ブラクラスレに書いたばかりだ
311名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 12:09:16 ID:XgshuMTs
>>306懐かしいなw
312名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 10:27:26 ID:uiJT/VuS
そろそろスレチな話題になってきてる希ガス
313名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 18:23:26 ID:fHuA+nfz
素直クールは実に可愛い。

まぁ、実際の所、リアルにそんな子は居ないだろうが・・・・・・
314名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 21:59:50 ID:Fwk21byi
同感だな
いたら是非お目にかかりたい

素直な娘はいるだろうが、クールな娘はなかなかいないのでは?
315名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 22:56:53 ID:oYeU/2pA
クールな娘もいるにはいると思うが。
まあ量的には素直な娘の方が多いのかな。
ましてや両方兼ねているなんて本当に希有だろう。
316名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:13:33 ID:qTg0FXiN
素で男口調の女の子は絶対いないと思う
ぼちぼち素直かつぼちぼちクールな子ならぼちぼち居ると思う
317名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:13:54 ID:xYi/xlAi
でもリアルに素直クールがいたら気持ちわ……おや?誰か来たみたいだ
318名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:32:40 ID:Ic8nfgI7
男口調な女ってオタ臭いイメージしかないな
なんつーかコスプレ的な
319名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:49:50 ID:2KEF0Ebf
クールな女って突き詰めると女らしさがどんどん薄れていく気がするんだよなぁ
女らしさも持ちつつ適度にクールな良い女を探し求めているんだが、現実ではまだお目にかかれて無い
320名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 02:59:04 ID:KF+twA3h
昔やってた学校へ行こう!の屋上で叫んで告白するやつは素直クール向けだな
衆人監視の中で全校生徒の前で大音声羞恥プレイ、男が止めに行こうにも屋上だから無理だし、おまけに全国ネット

特番の生放送だとなお良し
321名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 04:13:30 ID:qwW6ZeL0
>>320
セリフの選び方次第じゃ放送事故だなw
322名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 05:12:48 ID:FZFe145x
男口調じゃないけどクールってのも全然ありなはずなんだが、いかんせん文章では表現しづらいね
323名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 12:30:20 ID:iUQNL/8W
>>320
あれいいよな、あの系統で好きな男子に告白するシチュは
たまらん。
324名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 12:49:11 ID:2ohQxLqQ
「○○くーん!」
わーわー
「私はー!」
わーわー
「君の子をー!」
ざわざわ
「孕みたーーーい!」
サァー(ドン引き)
325名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 15:10:45 ID:bWwdlRWB
孕みたいじゃなくて産みたいだったら反応が違うんだろうな
326名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 15:25:51 ID:CPeYrZDU
>>322
その場合はあれだ。地の文の力が頼りだからなぁ。
俺は男口調じゃないのが好きなんで、なかなか投下されないなら自分でやろうと思ったら、つらさがよく分かった。
まぁクーの思考や台詞回しでクールさを描けるんだろうけどなぁ…
327名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 16:11:51 ID:ML04vwZs
>>326
おお、同志よ。

非男口調の場合、やはり鍵は台詞回しだろうな。怜悧、合理的、理論派、という感じが出せればなんとか…
328名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 18:56:13 ID:opNHpYFN
ラジカセでしゃべらせればいいんだよ
329名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 19:56:02 ID:bHJwWCkL
素直「そうさ!どうせ聞こえるなら、聞かせてあげよう!!」

「男君!好きだァー!男君!愛してるんだ!男君ー!!」
「入学する前から好きだったんだ!好きなんてもんじゃない!!」
「君の事はもっと知りたいんだ!君の事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!」
「君を抱きしめたいんだァ!潰しちゃうくらい抱きしめたーい!」
「無駄な考えや思想は、心の叫びでかき消してやる!男君ッ!好きだ!!」
「男君ーーーっ!!愛しているんだァー!!!」
「わたしのこの心のうちの叫びを聞いてくれー!男くーん!」
「クラスが同じになってから、君を知ってから、私は君の虜になってしまったんだ!」
「愛しているということ!好きだということ!私に振り向いて欲しい!」
「君が私に振り向いてくれれば、私はこんなに苦しまなくてもすむんだ」
「優しい君なら、私の心のうちを知ってくれて、私に応えてくれるはずだ」
「私は君を私のものにしたいんだ!その美しい心と美しいすべてを!」
「誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!恋敵がいるなら今すぐ出てこい!この剣で相手になってみせよう!」
「でも君が私の愛に応えてくれれば争いは行わない」
「私は君を抱きしめるだけです!君の心の奥底にまでキスをしてみせよう!」
「力一杯のキスをどこにでもここにもしてみせよう!」
「キスだけじゃない!心から君に尽くそう!それが私の喜びなんだから」
「喜びを分かち合えるのなら、もっと深いキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらおう!」
「男君!君が路上の中に素っ裸で出ろというのなら、やってみせよう!!!」

素直「愛しているぞー!!付き合ってくれ男君ーッ!!!」

男「うわあああ!わかりましたからやめてくださいいいいい!!」

周り「よかったな!男!愛されてるじゃないか!!」
周り「そんな・・・先輩が・・・あの先輩が・・・」
周り「うひょー、とんだ演説だぜ!!やったな男!!」
330名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 20:30:16 ID:9Si8c1dU
タンクトップにコートの男「それは素直オーバーヒートだぞ、ゲイナー君」
331名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 05:25:10 ID:CGy03K+q
>>331
ややワロタwww
あのドレットヘアー的なロボットは無い

髪型といえば…素直クールの場合、
男が天然意外のパーマかけるの嫌がりそうだと思うんだ
332名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 18:22:22 ID:Ps9V+NdD
>あのドレットヘアー的なロボットは無い
俺の怒りが有頂天
333名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 18:49:54 ID:oRTanO5K
懐かしいw

さておき
>>329はどちらかと言えば
放送部員なクーがお昼の放送で曲紹介の合間に
男への愛を淡々と語る的な方が良いだろうと思って
無理やり脳内変換してみたら
なぜか子安武人的なラジオアンジェリークで再生されて困った
334名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 20:05:03 ID:s28hd70y
あー、なんか数年前に海外のニュース番組で、放映中にスタッフにプロポーズした
女性キャスターを思い出した
検索したけど、女性キャスターに番組中にプロポーズした天気予報士ばっかでるなぁ
335名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 21:34:32 ID:YVJYD6rj
>>329
今度は1000人(1個大隊)の素直クールの前で「諸君、私は男が好きだ」の大演説を行なってくれ
336名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 22:39:42 ID:eDIr3WVw
>>333
俺は城達也のジェットストリーム調で、イージーリスニングの合間に
落ちついた美声で淡々と愛を語るクーを想像した
337名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 00:38:19 ID:AXLHKoA5
>>334
ユーロでグループリーグ敗退直後に、テレビカメラを通じてプロポーズしたサッカーフランス代表監督なんてどうでしょうか
338名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 03:59:03 ID:/lvJOfzq
>>332
それをいうなら怒髪天
339名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 06:09:52 ID:O9g+uoHj
>>338には失望した
340名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 06:35:42 ID:5J0Zhszs
なんかマーガレットな感じ。
341名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 13:33:01 ID:mmG0QQuU
>>338
ブロントでググってごらん
342名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 19:02:58 ID:aAIgaA0u
けんぷファーの雫辺りが素直クールかな?
あれがデレる所が想像できないが
343名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 00:00:59 ID:R9ImZJaG
>>319
女として素直クールは男のこと好きなのだから、愛してるんだからそれだけでも十分女の子してると自分は思う
344名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 02:09:51 ID:LM5f1IuM
>>342
充分以上にデレてる気がする…
ナツルの対応がアレ過ぎるだけで
345生徒会長な素直クール:2009/10/09(金) 03:18:20 ID:vB1t2C4n

-------------------------------------------------------


『諸君 私は福島君が好きだ
 諸君 私は福島君が大好きだ

 あの横顔が好きだ
 優しい微笑みが好きだ
 可愛らしい声が好きだ
 熱い視線が好きだ
 固い抱擁が好きだ
 息も出来ないような接吻が好きだ
 情熱的な愛撫が好きだ
 激しい抽送が好きだ
 蕩けそうな膣内射精が好きだ


 学校で 教室で
 屋上で 体育用具室で
 生徒会室で 通学路上で
 プールで 海岸で
 浴室で 寝室で

 この地上で行われるありとあらゆる福島君の行動が大好きだ

 膝枕をされたままで優しく名前を呼ばれるのが好きだ
 髪の毛を優しく撫でられながら甘く囁かれる時など心がおどる

 口移しでお菓子を食べさせてあげるのが好きだ
 照れている彼の熱い頬に手を当てながらその唇をふさいだ時など胸が破裂しそうになってしまう

 真面目な顔で彼に迫られるのが好きだ
 手首を握る掌の大きさと力強さには感動して震えが走ってしまうほどだ

 両手を封じられたままベッドに押し倒されてキスの雨を受ける様などはもうたまらない
 甘い喘ぎが部屋の中に響き私と彼の汗の匂いが混ざり合っていくのも最高だ

 彼の体の最も熱い部分が私の濡れた陰部に差し込まれ一番奥まで一気に突き入れられて子宮口をその先端でつつかれた時など絶頂すら覚える

 彼の男根に滅茶苦茶にされるのが好きだ
 必死に耐えても膣内の一番敏感な部分を蹂躙されはしたない声を漏らしてしまうのはとてもとても心地よいものだ

 彼の際限の無い射精に押し流されて失神するのが好きだ
 彼の一突きで全身から力が抜けてしまうのは喜悦の極みだ

 諸君 私は福島君を悪魔のような福島君を望んでいる
 諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
 君達は一体何を――――』


 僕が先輩を後ろから羽交い絞めにしその口を手で塞いだのはそこまで演説が進んだところで、だった。

「ななななナニ言ってるんですか先輩!?」
「――。ぷはっ。いきなりこんなところでしたいのか?キミは意外に情熱的なんだな」
 と、ナチっぽい軍服を着た先輩が言う。
346生徒会長な素直クール:2009/10/09(金) 03:18:44 ID:vB1t2C4n
 あ、ちなみにここは体育館のステージ上で、今は文化祭のクラブ対抗余興大会の開催中で、
要するに生徒会有志としての寸劇をやってる最中だったりする。

 僕に渡されていた台本は長野先輩と山口先輩との「コント・白雪姫」だったので
ナチのタイトミニスカな軍服を着た先輩が独白を始めた瞬間に計られた、と気づいたわけで。

「違います! こんな公衆の面前でナニ言ってるんですか!」
 なぜだか会場が沸くのは無視して先輩を問い詰める。
「? ナニも何も、キミへの真実の思いを吐露しているだけなのだが」
 また会場が沸く。なんでだ。
「こんな大勢の人の前で言う事無いでしょう!!」
「不思議だな。私はキミに対する思いをなるべく多くの人に聞いて欲しいのだ。
 私がいかにキミを愛しているか。キミがどれほど愛しいか。キミに愛されることがどれほど幸福か。
 出来うる事ならば世界中の人間に聞いて欲しいくらいだ。

 そうだ! どうせ聞こえるのなら、聞かせてあげよう!好きだぁーーー!キミを愛しているんだ!」
 どこぞのゲームチャンプみたいな絶叫を始める先輩。
「やめてください!」
「いや、やめない!一目見たときから好きだったんだ! 好きなんてもんじゃない!!」
「先輩ーー!?」
「キミの事はもっと知りたいんだ! キミの事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!」
 髑髏のマークの徽章の制帽を真っ直ぐにかぶった先輩はメガネを光らせて絶叫する。


 こういう時の先輩を黙らせる方法なんて、僕は一つしか知らないわけで。

 ポケットに突っ込んでた台本で僕と先輩の顔を観客から隠すと、僕は先輩の唇にキスをした。

 客席からはおおお、とか、きゃああ、とかいう悲鳴とも歓声ともつかない声がしてる。
 そんななか、スピーカーからは「あんたらとはもう、やっとれんわ!」という山口先輩のやけっぱち気味な
ツッコミの声が入りつつも緞帳が下がっていく。

 下がりながらも僕は先輩を抱きしめて、両手できつく抱きしめてるわけで、いつしか僕と先輩の唇を隠してた
台本なんてどっかいっちゃって。先輩も僕の身体をぎゅっと抱きしめて。

 そんな僕と先輩に万雷の拍手が振ってきてるなか、緞帳は降り切ったわけで。

「…はあ…ふぅっ」

 眼鏡の奥のキレイな瞳に涙を湛えてる先輩。可愛い。キレイだ。大好きだ。愛してる。
 先輩の宝石みたいな涙ごしに、しっかりと僕を見つめているその視線の熱さに僕はどうにかなってしまいそうで。

「あのー。会長。福島君。いちおうまだココって舞台なんで。そういうのは二人っきりのときにしたほうがいいと思うよ?」
山口先輩にそうツッコまれなかったら、僕と先輩はそのまま最後まで行ってしまうところだった。危ない危ない。


---------------------------------------------------
つづかないし別にオチもない
347名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 17:06:57 ID:wbombYzt
>>344
まあ確かにあからさま過ぎるアタックをかけてはいるが
こないだ出た合コンの話は吹いたw

>>344
GJ
このシリーズは大好きだ
会長のカリスマがいい意味でブッ壊れているw

いいぞもっとやれ
348名無しさん@ピンキー:2009/10/09(金) 17:09:42 ID:wbombYzt
すまん
下は>>345
349名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 09:04:05 ID:L2vFLwUq
>>345の神演説に屈服したwww

しかし素直クールは本当に良いな。
こういったモノも利用すればさらに輝きがましまs
350名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 00:46:27 ID:YjvcberX
>>349
ましまs?
まします。ましますな。
とでも打ちたかったのかな?慌てん坊さn
351えすえむらんち:2009/10/11(日) 23:10:04 ID:LbJNuSRx
昼時の校舎の屋上
暖かな晴天だが、風はヒンヤリと冷たくなりつつある、そんな季節
床に敷いたシートの上、二つの人影があった



ベチャ
弁当箱がひっくり返される
綺麗に詰め込まれていたおかずも、海苔で文字を書かれたご飯も、シートの上にぶちまかれた
「こんな犬のエサ、食えないよ」
少年の心無い行為に、少女の理知的で涼やかな目元が、悲しげに歪む
「すまない
このようなこと、あまり慣れていないのだ」
慣れていない
……というより、初めてだった
最愛の少年に、食べて貰いたいと、教本とにらめっこしながら作り上げた弁当
一口も食されないまま……
それでも、少女は健気に謝った
「でも、もったいないから、かたずけないと
どこかにいないかな」
わざとらしく……
「私がかたずける」
それは、掃除をしろと言うことではない
少女は、屈辱に満ちた行為を始めた
床に手をつく
四つん這いで、エサと成り果てた弁当に口を運んだ
「うわっ、お行儀悪いね。恵夢ちゃん
そんなの、美味しいのかい?」
意地悪く尋ねる
味わう余裕などない少女には、答えようがなかった
グイッ
ベチャッ
頭を踏みつけられる
当然、下のエサに顔が突っ込まれた
「答えて」
室内履きとはいえ、土足で頭を踏みにじりながら、それでも少年は、楽しげに答えを促す
「お、美味しいです」
エサで惨めに顔を汚しながら、少女は答えた
「ふぅん、そんなエサが美味しいんだ
犬みたいだね」
答えに満足したか、やっと少女の頭から足を退ける
しかし、
「犬なら、膝は着かないよね」
ただでさえ、四つん這いの少女に、更なる過酷な姿勢を促す
「……はい」
従順に従う
クイッ
膝を床から離すと、形良い尻が突き上げられた
352えすえむらんち:2009/10/11(日) 23:12:52 ID:LbJNuSRx
フワッ
「イヤッ!?」
風のイタズラか、この年頃の少女としてはやや長めのスカートが、捲れ上がる
慌てて抑えようとするが、
「恵夢ちゃん」
ギュッ
その手を動かす前に、少年に踏みつけられた
「まて」
「えっ?」
「まて」
少年の意図を理解した少女は、その手を動かすのを止める
スカートは背中に捲れ上り、下着どころか、細い腰のラインまで露にされた
「アアッ」
少女は、顔を伏せたまま、羞じらいの声を洩らす
それでも、あくまでも従順に、体を動かそうとはしなかった
「よ〜し、イイコだ」
少年は厳しい調子を一変させると、少女の頭を優しく撫でる
それだけで、少女の心が溶けるのがわかっているから……
「ク〜ン」
意図を理解している少女も、鼻声だけで応じた
人としての扱いではない
それでも、少年のぬくもりが嬉しかった
少年は、満足気に少女の痴態を見下ろす
そして、ゆっくりと後ろに廻った
むき出しの下半身に、少年の視線を感じる
つき出されたまろやかな尻を包むのは、慎ましやかな黒いタイツ
しかし、その下に透ける下着は、学生らしからぬ物
色こそ白だが、フロント部分は透けるガーゼ
サイドの紐はフェイクではない、本当にほどけるもの
後ろは、尻のあわいに食い込んでしまうTバック
少女は、熱い視線に呼応するかのように、内側から熱いモノを湧き出してしまう
少年は気づいているのに、全く何も言わない
ただ、後ろからジッと眺め続けた「ウウッ……」
辛い姿勢を保ちながら、羞恥ともどかしさにモジモジと腰を揺らす
「ケダモノだな」
充分焦らした後で、少年はポツリと、しかし少女に聞こえるように呟いた
「ウッ」
無慈悲な少年の罵りに、打ちのめされる
ツプ
「アアッ!?」
哀しむ間もない、少年の責め
「ケダモノなら、足りないものがあるよね」
タイツの上から、アナルに指を押し込む
「イッ、イタッ……」
馴染んでいない肛門に、いきなり服ごと指を押し込まれ、少女は苦痛の声を上げた
構わず、責め続ける少年
ブチッ
薄いタイツは直ぐに破れ、紐に等しいパンツは、指の侵入を妨げはしない
グリグリ
「ヒイッ!」
何度も経験してるとはいえ、準備もない挿入では、苦痛しか感じられなかった
与えられる痛みと屈辱が、快感に変わる直前、少年は指を引き抜く
「エッ?」
未練を残す少女を無視
何かを拾い上げた
「ほら、ケダモノらしく、しっぽを着けてあげる」
353えすえむらんち:2009/10/11(日) 23:15:17 ID:LbJNuSRx
ぬぷっ
「ヒャン!?」
少年の指より大分細い
しかし、長く、固い感触
「まあ、恵夢ちゃんには物足りないだろうけど、落とさないようちゃんとくわえててね」
それは、箸だった
少年の為だけに、自ら選んだ物
一度も使われることなく……
哀しみにくれながらも、指示通りアナルに集中し、抜けそうな箸を食い止める
「はい、良く出来ました
これは、ご褒美」
ベキッ
もう一本の箸を折り、少女の髪を纏めていたゴムを外す
やおら、少女の股間に手を伸ばすと、パンツを脱がすことなく、頼りないクロッチを脇にずらした
タイツの裂け目から、少女のヴァギナが露になった
常に処理されている股間は、隠すべき叢もない
そこは、一切触られていなかったにもかかわらず、シドシドに露を滴らせている
その露に濡れ、存在を主張するかのように光り、小さく尖っている場所
そのクリトリスを、少年は摘まみ上げた
「アヒィ!」
強烈な刺激に、悲鳴を上げる少女
構わず、ペニスのように扱きあげる
「ヒッ、ヒッ、ヒイッ!」
最大に膨張し、少女も達する直前、またしても察知した少年は指を止めた
「なっ、何で……」
辛そうな少女にかまわず、少年は細工を続ける
へし折った箸で陰核を挟み、少女の髪ゴムで縛り上げた
「はい、ご褒美
大きいままで、気持ちいいでしょ」
「そんな……」
中途半端で止められた少女は、少年の意地の悪さに絶句する
「さあ、エサの続きだよ」

これで終わりとばかり、少年は少女の陰部から離れてしまう
何処からか持ち出したパイプ椅子を、少女の目の前に置き座り込む
「ほら、見ててあげるから、ちゃんと食べて」
再度、少女に促した
少年の言葉に従い、エサに口をつける少女
しかし、
ベチャ
「!?」
いきなり、頭を抑えつけられ、再びエサに顔を突っ込む
「アハハ、ゴメンね。恵夢ちゃん
あんまり美味しそうに食べてるから、チョカイ出したくなっちゃった」
無邪気に笑う少年
少女の頭に足をかけたまま……
グリグリ
「ア、クッ……」
少年はさらに力を入れ、少女の顔を床に押しつけた
「痛い?恵夢ちゃん」
残酷な問
「だ……いじょう、ぶだ」
それでも、少女は健気に答える
「アハッ、やっぱり、恵夢ちゃんは変態だね」
笑いながら、少女を侮蔑
それでも、逆らわない少女
354えすえむらんち:2009/10/11(日) 23:20:08 ID:LbJNuSRx
「汚れちゃったね
綺麗にするから、ボクの靴を脱がせてくれる」
爪先を少女の顎にかけ、上を向かせる
その鼻先に、少年は靴を突き付けた
少女は、反射的に手を使おうとするが、
ダン!
「アウッ!」
その手は、踏みつけられる
「恵夢ちゃんは、ケダモノだよね」
少年は笑顔のまま
少女が何より恐れる、怖い笑顔だった
再度、眼前に突き付けられた靴を、少女は口を使って脱がせた
靴下も脱がすと、少年は再び足を頭に乗せる
「よく出来たね」
しかし、今度は踏みつけたりしなかった
足で器用に、頭を撫でる
こんな屈辱的な行為さえ、少女は喜びを感じるようになってしまった


続く


プレイに集中したら、ほぼスレ違いになってしまった
よそ行った方がいいか?
355名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 23:53:43 ID:zcfS25kf
どこでもいいから早く続きをハァハァ
356名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 00:44:45 ID:1/UmWnMN
敢えて乙と言わない。
食べ物粗末にするなんてこの>>356がゆるしませんっ!
まじめな話これトリップつけたほうがいいともいます。
357名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 01:04:10 ID:jUY4XLgm
そうだね、酉つけてほしい
俺は嫌いだからNGしたい
358名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 04:30:20 ID:iDmpShLt
俺は読みたいし続けて欲しいが……

SMがテーマなぶん拒否反応が有るのは仕方ないから
NG用に鳥つけて投下前に注意書きでも添えた上で
続けて欲しい
359名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 08:13:15 ID:VgPSvC6a
まぁアブノーマルだしやっぱり前置き必要だと思うよ。
甘いの大好き!キツいの大嫌い!っていう人意外に居るし

俺は雑食なんでリョナ人喰スカトロガチホモ以外は何でもいけますがね
360名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 09:33:43 ID:I9hXn/VW
>>359
好き嫌い激しいな
361名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 09:37:00 ID:GVUjE48D
>>354
このままだったらさすがにスレ違いだな。
過激なプレイよりも率直に好意を示してくれる女の子にムラムラきて、どす黒い欲望をぶちまける展開にした方がスレの主旨に合ってると思う。
あと面倒くさいだろうけど投下前に予告と注意書きはしてくれ。
362名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 10:24:36 ID:IxJzunSm
>>354
スレチ過ぎる。
他所に行くか、それともこの後ちゃんと素直クールとして話の方向性
をつけていけるのならトリップを付けてNGが出来るようにするべきだし
投下予告や属性注意などの但し書きを付けるべきだ。
少なくともここまでの投下作品などを見ていれば書き方くらいは把握
しているはずだが・・・まさか荒らしじゃないよな?

トリップをつければNGしやすいしな。
ソフトSMは好きだがどちらかというこれはSMじゃなくてただの鬼畜だろう。
363名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 13:55:48 ID:0BTpkBOH
そもそも現状では素直クールでは無ry

とりあえずNG用にトリップお願いしますね
364えすえむらんち ◆TJ9qoWuqvA :2009/10/12(月) 18:56:51 ID:WHsoydEC
やはり、苦情の方が多いようなので切ります
お騒がせしました

************************************************
ゴシゴシ
デッキブラシで後始末
後ろで見守る少女は、毛布にくるまり、湯タンポで暖をとってる
「なあ、順一君
私にも手伝わせてくれないか?」
「ダメ
恵夢ちゃんは休んでて」
キッパリ断る
『舌で掃除とか言いかねないし……』
ズズ〜
「しかし、なんだな」
共同作業を断られた少女は、すこし不満そうに熱いお茶を啜った
「順一君は、少し用意がよすぎるな」
八つ当たりのように、不満を述べる
「私は、屋上でお弁当を食べようと誘っただけだったのだが
こうなることを読んでいたのか?」
「まあ、備えあれば憂いなしと言うし」
少年は手を休めず、シレッと答えた
「シートも上履きも靴下も新品、オマケに足までワザワザ洗ってあるとは
ご主人さまの、いや、サディストとしての自覚が足りないのではないか」
「そうだねぇ」
ゴシゴシ
ムカッ
相手にしてくれない恋人に、更に焦れる少女
気遣いは嬉しいのだが、意図には反している
もっと、虐めて欲しい
ゴミ屑のようにあしらって欲しい
彼のモノだと、烙印を押し付けて欲しい
でも、気遣いは嬉しい
ループする思考

「恵夢ちゃん?」
黙り込んでしまった彼女を気遣う少年
『怒らせちゃったかな?』
掃除もあらかた終わったので、顔色を窺うように近づく
「……順一君
私が負担か?」
突然、少女は尋ねた
「なっ、何言ってんの!」
彼女の思わぬ言葉に動揺する少年
「すまない
君は、こんなに気遣いしてくれてるのに
腹を立ててる自分に気づいてしまって……」
クスン
思考のループにはまり、自己嫌悪に陥ってしまったようだ
365えすえむらんち ◆TJ9qoWuqvA :2009/10/12(月) 18:59:19 ID:WHsoydEC
「でも、ダメなのだ
私は君でないと
君だけが私を解放してくれるのだ」
すがる眼差し
歪んだ彼女に歪めた少年
真っ当ではない行為にひたるが、二人の間ではそれこそが正しい
ギュ
「大丈夫
君は僕のモノだから」
色々な意味を含ませて告げる
少年は、両の腕のなか、総てを支配することを誓った



グ〜〜〜……
少年の腹が鳴る
「おなかへった」
まあ、昼過ぎなのに、結局何も口にしていない
「いかんな
食事はちゃんと摂らねば」
「僕だって食べたかったよ」
少女に不満を漏らした
期待に満ちて開いたお弁当
卵焼きに唐揚げ、プチトマトのサラダにおつけもの
タコさんウインナーとウサちゃんリンゴはやり過ぎな気はしたが、初めての彼女の手作りのお弁当
感動のあまり、輝いて見えた
海苔でご飯に書かれた文字を読む迄は……

『ステテ』

見間違いか?
オーソドックスに『スキヨ』がズレたとか……
彼女に目をやる
ウズウズと、期待に身を捩らせていた
わかってしまう
『ハァ〜〜〜』
心の中で、ため息一つ
正直、気づかなかったことにしたかったが、彼女の期待を裏切れ無い
予想も用意もしてはいた行動に移った
ベチャ……
366えすえむらんち ◆TJ9qoWuqvA :2009/10/12(月) 19:00:59 ID:WHsoydEC
「……と、言う訳で、僕は大変お腹が空いています」
「私の分のお弁当ならあるが」
鞄から取り出す
「恵夢ちゃんのにしては、妙にでっかいけど……」
「気のせいだ」
キッパリ
「問題はお箸が私のしか無いのだ」
『来たな』
これも予想はしてた
「箸ならあるぜ」
懐を探るが……
「あれっ?」
「破棄しておいた
二丁食いなどという不作法を、看過するわけにはいかないからな」
クッ
『読まれたか』
「と、言う訳で、選択は二つ
私の箸を使うか、箸を使わないかだ」
「エッ?」
『てっきり『あ〜ん』を、強要されるかと思った』
見れば、ご飯も小さい俵型おむすび
オカズもつまみ易そう
「んじゃ、使わない方向で」
ちょっと残念な気もしないでもないが、穏当な方を選んだ
「そうか、では……」
パクっ
少女は、オカズをつまみ上げくわえた
「ンッ」
目顔で促す
『……そうきたか』



結局、逆らえず、とても美味しく平らげました


367名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 00:31:19 ID:lX+GGdqD
ステテクソワロタ

ところで素直クールのスカート丈ってどれくらいの長さなんだろうな。
素クーはそんなに短くしてない希ガス
短い方が好きなんだけどな
368名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 01:40:07 ID:V8Q5InTs
>>367
そこはあんまり考えると深みにはまると思うけどなぁ。
俺も短くしてないだろうと思うが、ミニの素直クールはありだと思うし。
369名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 01:52:35 ID:pgjS8/TH
そんなもん男の望む長さだろうjk
370生徒会長な素直クール:2009/10/13(火) 03:19:37 ID:EdxyASxI
「どうだろう」
いや、どうだろうもなにも。膝上25センチっていうか、それ普通に立っててもパンツ見えてるし!

「ダメなのか」
「ダメです」「
「キミが先日、やたら短いスカートの女の子に見とれていたのでそれに倣ってみたのだが」
「あんなのマネしちゃダメです。先輩の下着を見ていいのは僕だけですから」
「…っ…」
「あ?あれ、先輩?」
「……」
「あの、もしかして、スイッチ入っちゃいました」
「…濡れた」
「あのその、濡れたってのはいったい」
「キミが今すぐに欲しくなった。私の全ては、キミのものなんだからな」

 って!
 ココ普通に校内ですし!屋上とはいえいつ誰が来るかわかんないとこだし!

 先輩は舌でその可憐な自らの唇をぺろりと舐めると、僕にマウントポジションで馬乗りになり―――――――



-------------
思いつきで書いた。つづかないw
371名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 09:16:44 ID:6GlCPtuH
いいよいいよー
つかあんたすげぇよ

とにかくGJ
372名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 17:18:18 ID:4F9tQqi1
お前は何処のワカメじゃ?
373名無しさん@ピンキー:2009/10/14(水) 03:08:00 ID:rzNLvoJz
続き待ち
374名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 02:11:28 ID:JgKuuMDF
聞きたいんだがジャンプのめだかちゃんってツンデレなの?素クールにしか見えないんだけど
素クールなら本気出して書く
375名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 08:51:18 ID:vY4MaTdr
多分ツンデレでも素直クールでもない無属性なんだと思うよ
最近の展開を見ててそう思った
こういうリアクションをとるのが正しいのか?みたいな
376名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 12:10:16 ID:odRwzrC+
まああえてどちらかというなら、素クールに近いのは間違いない

少なくとも「ツンデレじゃねーよ!」というのは
連載開始するなり一斉にツッコミが入った事実w
377名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 21:49:46 ID:I/QVVtSw
もっと素クーっぽさが出ればスタンディングオベーションせざるを得ない逸材なんだがな…
378名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 01:17:28 ID:5oIMOv5p
書けば書く程素直クールは難しいと思う。
379名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 02:15:39 ID:c8bggHZg
ツンデレはどう考えても男のほうだよね
380名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 10:24:00 ID:KINqI/+d
ツンデレ vs 素クール か。……ツンデレに勝ち目なくね?
381名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 16:07:17 ID:ewy1sFMI
かつて修羅場スレに素直クールVSツンデレを描いた中編SSがあったけど、素直クールの圧勝だった
一点の曇りなく真っ直ぐに想いをぶつけられるという点で、やっぱり素直クールは強い
382名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 17:17:39 ID:xHIabwu0
つーかめだかはなあ
ツンデレとかいうよりもただの人格崩壊だわアレは
西尾がなんか勘違いしてるんだろ
383名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 17:47:00 ID:TxrJ79wB
人吉がツンデレなんじゃないっスか?
384名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 20:51:47 ID:uJFYtmzH
素直クールでいいんじゃね
デレてないだけで
逆にいえば、デレ設定をいれれば普通にスレ内容に合致する
385名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 20:54:36 ID:iFZLPgLK
素直でクールではあるが俺にとってめだかは素直クールではないな
386名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 20:54:54 ID:077R+vq0
めだかは素直ヒートでしょ
あと、無駄に誰にでもデレる
387名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 20:58:56 ID:Ro/t8K+s
なんというか俺の中ではハルヒがただのキチガイでツンデレじゃないのと同じ感じ

素直クールと万能属性は馴染むけど何か違うな
愛に倒錯してるというより単に頭おかしいだけだから
388名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 03:33:18 ID:iAMLrXXb
西尾はツンデレとかいいながらヤンデレ書いちゃうからw
あれは意識してやってるとしか思えん
389名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 11:57:38 ID:uAIDspHK
やめて!
具体的な版権作品や作者名をこのスレであげるのやめて!
信者が暴れるから!スレが荒れるから!
390名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 13:02:11 ID:QFJ92kLL
>>389
同意です。
391名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 13:27:12 ID:OgPImo17
ディスカバリーチャンネルを見ていて思ったが素直クールな宇宙飛行士
とその恋人が一緒の宇宙船に乗って長期の宇宙旅行とか行く事になったら
大変そうだな。
火星とかだと1年半くらいかかるんだろう? 勿論二人だけじゃ駄目だから
チームを組んで6〜8人くらいで火星を目指すわけだけど。

火星までは電波を送っても返事が返ってくるのに20分くらいかかると聞いたこと
があるから素直クールが飛ばし始めてクルーにも止められなくなったら管制塔
は大変だな。
あと火星の夜明け(夕焼け)は「蒼い」んだそうだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F
392名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 13:56:59 ID:sw29dPkj
>>391
面白いネタだけどそこまで行ったならなぜ SS書いてくれんのかw
393名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 22:07:48 ID:K5V9/plp
>>361
藤子のSFに、そんなんあったな
真逆だが
394名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 22:22:10 ID:K5V9/plp
>>393
>>391ですな。スマン
395名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 23:17:55 ID:np9l7aoM
>>374だが容姿とスペックはめだかレベルって事で書きます
キャラが勝手に動き出したら終わらないしまとまらないんだよなぁ……一体どの位かかるんだか
396名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 03:25:14 ID:qPQrDi5q
>>389
すんませんした
397名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 12:35:53 ID:EWuwkRWZ
>>395
作品スレも作家スレもあるんだから、そっちのがいいんじゃないか?
まあ、素直クールがテーマならかまわないとは思うが
398名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 12:43:39 ID:Znsbi7Sz
誘い受けの相手すんなよ
399名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 19:28:01 ID:5F9Fonzd
思ったけど、素直クールともし同じクラスで素クーが毎日男とベタベタしてたり昨日のセックスは最高だったとか聞かされてたら
普通にウザいよね。
素直クールじゃなくても現実に学校で彼氏が困るくらいベタベタしてくる女想像してみ

あと火星は夕焼けとかじゃなくて普通に青いらしいよ
400名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 19:39:39 ID:qFXd8a3z
>>399
>セックスは最高
この辺は作者さんしだいでしょ。
下手に書けば、下品でビッチ風になるだろうけど、うまく書けばそう不快でもないと思う

ベタベタしてるのをウザイ(嫉妬)と思われる描写を書くのが素直クールの醍醐味のひとつだと思うんだけど
正直>>399はこのスレに合ってないんじゃないかな
401名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 20:10:54 ID:iVqeZgvX
>>399
現実など知らん!
402名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 21:41:04 ID:JFWNn8nc
>>399
俺はベタベタする素直クールとかじゃなく、仲良くなっても(普段は割と)サラッとしてる娘とか好きだからわからんでもないが、
創作でそれを言っちゃ終わってしまう。
ラブコメが長期化すると当て馬要員が現れたりするのと同じで、気にしちゃ作品を楽しめないぞ
403名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 21:41:55 ID:q2/JPAlX
好きだという気持ちは包み隠さず披露するが、
(しかも顔色一つ変えず、日常会話に前振りなくぽつりと混ぜてくる)
性生活やらは聞かれない限り表ざたにしない。



そんな分別のある素クールさんが僕は好きです。
404名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:20:55 ID:NhUd4623
俺も分別ある素クールが好きだね。

まあクール分を多めに出すか、素直分を多めに出すかの違いじゃないかね。
性生活まで公衆の面前で暴露するのが「素直」で片付けられるのかはともかく。
405名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:44:49 ID:JPZAIT5J
A「○○くんって意外とカッコいいんだ。彼女とかいるのかな?」
B「あ、あれはダメ」
A「ダメって、それどういうこと?」
B「わたしが付き合っているの」
A「……えええぇぇぇっ!! な、なんで教えてくれなかったのよ!?」
B「聞かれなかったから」

以前、ある小説でこんなやりとりがあったのを思い出した。分別。
406名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 23:04:39 ID:iVqeZgvX
仲良い女友達とのエロトークでは包み隠さず言っちゃうのがいいんだよね
407素直クール、過去を振り返る:2009/10/19(月) 10:19:37 ID:YDHc5ZEh
「君の子供の頃が全く想像できないな」
「そうかな、普通の子供だったよ」
「今と同じように・・・率直な性格だったの?」
「そうだね、素直な子だとよく言われていたよ。人形のようだ、ともよく言われていたけどあれは褒め言葉だったのかな」
「小さい君も、さぞ愛らしかったのだろうね」
「お転婆では無かったからね。母には手がかからない子だったと言われたよ」
「聞いていると、君の育った環境に興味が出てきたよ。思えば、君に出会う前のことを話したことはなかったね」
「まだ出会って3ヶ月だからね。でも、あなた以上に恋しいと、愛おしいと思った人は居なかったから安心してね」
「君の人生で一番だと自惚れてもいいかな」
「出会えたことをこんなに愛おしく思えるのはあなただけよ」
「僕だけ言われっぱなしだと癪だから言わせてもらうけど、僕も愛しているよ」
「私達って世間一般に言うバカップルかしら」
「むしろ、おしどり夫婦と言って欲しいね」
「おしどり夫婦・・・。いいことを思いついた。今週末、私の実家に行きましょう」
「・・・娘さんをくださいはまだ早いかな。それは冗談としても、今週末はデートをする予定だったし丁度いいね」
「私の住んでいた場所や思い出も知って貰いたいし、両親にも紹介したい。そうやって私をもっと知って貰って、私が生まれた土地でデートするの。
その次の週にはあなたの実家に行くの。あなたの両親に会って、あなたをもっと知って、私をデートに連れて行って。
あなたの生まれ故郷であなたにめいいっぱい愛されて、あなたをめいいっぱい愛して子供を作るの。
ああ、考えただけでも幸せ。あなたに出会わなかったらきっとこんな幸せ味わえなかった。本当にありがとう」
「卒業するまで待てない。僕の実家で挨拶を終えたらすぎに結婚しよう」
408名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 14:09:04 ID:KIfRP11z
>407
最後で噛まなければ・・・
409名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 19:39:36 ID:BUw46PLj
素直クールは言葉数が多いけど、噛んだらどんな反応するんだろう。
言い直すのか、そのまま先に進むのか。後者だったらツッコミ入れまくりたい。
410名無しさん@ピンキー:2009/10/19(月) 21:03:42 ID:FzkiCjm9
ここぞとばかりにツッコミ入れまくったら
「そんな風に躍起になるキミも可愛いな。うふふ」
と逆襲されて赤くなる男を見てさらに愛おしそうに笑う素直クール

というカップルの情景を幻視した
411名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 01:21:35 ID:biPCooNx
男はお転婆じゃなくて腕白だろ
412名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 21:19:05 ID:uop7LJ3p
男の方も素直クールだったな
413名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 17:29:11 ID:ShqBazQq
保守
414名無しさん@ピンキー:2009/10/23(金) 23:23:10 ID:EufEz/dT
素直クールがNTRれるところが見てみたい
415名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 07:26:23 ID:a/y+PWpO
それって素直クールなのだろうか
416名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 08:08:57 ID:KNh6fVUq
素クーは会長率が高いな
417名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 19:43:06 ID:V/0rYd6T
無口クールは会計書記率が高い
418名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 22:34:22 ID:zWYxrCyH
>>414
視点を変えればいいんだ

クールな彼女に憧れてずっとアプローチしてたけど、クールな彼女が素直クールと化した
お相手は自分じゃなかった、みたいな
419名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 00:52:25 ID:YqLmsOI8
>>415
「愛しているのは君だけだ。
でも彼のほうが床上手なんだ」
とか言って克明に状況を説明されるとか…

ないな
420名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 04:17:07 ID:BEgzdkzV
素直クール、男と付き合う

素直クール、浮気して浮気相手を好きになる

男に浮気がばれ、男と別れる

浮気相手に振られ、浮気相手は身体が目的で自分を愛していない事に気づく

いちばん自分を愛してくれる人は男しかいない

浮気相手ぶっ殺して生首を手土産に男に復縁を迫り、男を監禁

ヤンデレスレにSSを投稿、ビッチ市ねと叩かれる
421名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 07:09:07 ID:lDGoPma2
素クーのハロウィンはどんなかんじだろう
422名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 09:37:25 ID:ak77aGBp
全裸マント魔女ハットで『私を奉仕するか私に奉仕されるか選べ』と俺に迫ってくる
423名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 12:30:40 ID:T8d4HSIA
疑問。ダメ男を好きになってしまった素直クールは……
ダメ男に求められるまま甘やかすか?
ダメ男を徹底的に更正させようとするか?
それともダメ男を好きになったりはしないのか?
424名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 15:53:09 ID:BEgzdkzV
お前は私がいないとだめだな

と言って甘やかしつつ、いざ男が更正するとポジションを失ってあたふたするに一票
425名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 16:00:48 ID:+6kKPpeG
甘やかされながらも知らず知らずの内に更正させられているという策略に嵌めるに一票
426名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 20:09:29 ID:xG4xvD4j
>>425
に一票
427名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 21:13:57 ID:8LU5JDvJ
>>423
ぶっちゃけ男次第ではないかと。
男に少しでも向上心があれば何があろうと男の力になろうとするだろうし。
男が自堕落だとすれば、それも承知で付き合ってるんだろうし。
ただし男側にクーへの愛が無い場合は素直狂うと化す危険性が
428名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 23:18:22 ID:JHi+Bh90
山岸由香子は恋をしすぎた
429名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 23:45:45 ID:GRrorp9h
投下し辛い…
430名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 23:51:50 ID:MsstDfPM
遠慮する事は無いさ。さあ!
431名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 22:46:38 ID:OyIqQUqi
諸葛亮な素直クールで学園モノとか

生徒会に入ってしまった男に三顧の礼を尽くされ(勘違い)関係を水魚の交わり(交わい)と評し、内政(恐怖政治)外交(懐柔)に非凡な才能を発揮
学園を男の統治下に治め(はた迷惑)男を生徒会長に押し上げ(謀略)副会長としてあらゆる事件を助力して解決(9割黒幕)し常に補佐(監視)

理詰めで男を追い込み(洗脳)常に諫言(釘刺し)時に甘言(調教)そんな素クール

男「貴方の♪お宅に♪フフフフフフ、フ〜ン♪み ん な の 欲の友♪」
ジャーン、ジャーン
男「げぇ、クー!」
クー「……何ですか、それは?」
男「いや、だってコレお前おやくそk」クー「ではなく、ソレです、ソレ」

男「手編みのマフラーだ……これは隣のクラスの子がくれたんだ。あの子俺の事好きなのかな?似合う?コレ」
クー「……よくお似合いです……が、悲しいではありませんか」
男「何故?」
クー「貴方の浅慮がです、既に入学して半年、今まで我が君は告白、何かしら好意を向けられた記憶があるのですか?それほどモテましたか」
男「…むむむ……記憶に無い…」
クー「何がむむむですか、おおかた先日発行した学内恋愛禁止に対する腹いせと会長である貴方が色恋沙汰に現をぬかす様を糾弾する罠の二段構えでしょう、手編みに怨念を込めるのもミソです」
男「え?マジで?そんな女子人気ないの?俺」
クー「えぇ、基本的に私以外の女子は毛嫌いしてます」男「う、嘘だ!仮にも生徒会長だぞ!人気あるから選ばれたんだぞ!」
クー「では、野球の台湾人留学生の劉日庸と比べてみたらどうでしょう?」男「……劉には及ばない」クー「では陸上の走る和製姦雄、宗猛徳では?」男「及ばぬこと更に遠い」

クー「既に二人に及ばぬ上に未だに童貞、これでまだ大人気とお思いか?つまり担がれたのですよ貴方は!既に女子の9割9分9厘が敵!その悪意が表面化したらどう防ぎますか!女は残酷です、攻めてきます弱点を、この童貞野郎と!」
男「不安になってきた……な、何か策はないか策は!」
クー「貴方には私がおります、早急に善後策を、放課後は私の家に参りましょう、私は先に戻り準備を」男「う、うむ」

クー「……まずはマフラー女だな…隣というと、白原里久辺りか、ふふふ、奴の帰り道に石兵を仕掛けるか、後は発明した穴あきゴムの準備を…」

さりげなく依存させていく感じ、素クールじゃないか
432名無しさん@ピンキー:2009/10/27(火) 23:32:35 ID:ziVG+Gti
男は曹操なのか馬超なのか
433名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 01:35:58 ID:ZTu+B+l+
劉備かな、曹操は万能過ぎ激情過ぎで主人公よりツンとか女キャラの方が生きそう
横光三国志読んでたら劉備って仁徳一辺倒だから男のイメージ的には有りかなっと
吉川三国志の孔明もなんだか出師の表とか素クールっぽい

駄目だししてへこませた上に自分で助けて依存させる、ちょいS素直クール書こうと思ったら素直分が全然足りなくなった

素クールむずい、誰かドS素クール書いてくれ
434名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 17:58:17 ID:vGm36bwn
曹操猛徳は陸上部じゃないのかと
435432:2009/10/29(木) 23:01:00 ID:0MUPp6Cz
いやさ、男が「げぇっ」って言ったり「むむむ…」って言ってるから言っただけなんだ
深い意味はない
436名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 16:21:00 ID:bCVYDUiA
>>421に挑戦してみた。
なんか違うかも
437雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/10/31(土) 16:21:54 ID:bCVYDUiA
雪子と愁也〜番外編〜
 突然家に呼ばれた僕は驚いてしまった。
「あの……雪子、それは一体?」
「ふっ、トリック・ア・トリートだ」

 事の始まりは三日前だった。
二人で街を歩いていると、雪子が辺りを見回して口を開いた。
「そういえば、今年もハロウィンの季節だな」
街中に飾られるカボチャやお化けたち。
実際に仮装してお菓子を貰いに行く人は少ないのに、こんなに飾り立てるなんて。
イベントが大好きな日本人らしい。
「雪子の家では何かするの?」
「いや、家に飾りを置く程度だ。父が子供の頃はやっていたらしいがな」
まぁ雪子のお父さんはイギリス人とのハーフだから。向こうに住んでいたこともある。
そのせいか雪子の肌は透き通るように白い。ちなみに下の毛もすごく薄かったり――
……って何考えてんだか。
「君、どうした?」
「いや、なんでもないよ」
「そうか。聞くが君にハロウィンの経験はあるか?」
「う〜ん……幼稚園の時にやったくらいだね」
「ふむ。なるほど、そうか」
腕を組んで一人納得する雪子。
その時、雪子が自身の唇を舌で濡らすのを僕は見逃さなかった。
何か嫌な予感がする……
雪子のその仕草だけで悟った。

そして今。
目の前にいる雪子は真っ黒なマントを羽織っていた。
しかもその下は黒いズボンと黒ビキニ。
着衣だとまるで目立たない雪子の豊かな胸に、今はくっきりと谷間が刻まれている。
別に胸元に見とれていたわけではなく僕はただ呆然としてしまった。
「しばらくハロウィンをしていないと君が言っていたではないか」
「いや、それは分かるけどなんでこの格好?」
「エロい吸血鬼をイメージしてみた。本来なら下も水着だったんだが寒くてな。許してくれ」
いやいや、これでも十分ですよ。
雪子のスタイルのよさがよく分かる。
でも、なんでエロい吸血鬼?
「ところでさっきの答えは?」
「ん、答え?」
「トリック・ア・トリートと言っただろう。お菓子をくれなきゃ――」
一瞬の内に雪子が僕に近づき、耳元で囁いた。
『イタズラするぞ』
聞くものを魅了する妖艶な声が脳内を支配する。
雪子は真っ赤な舌で僕の耳を舐め上げた。

「それとも血を吸ってやろうか?今の私は吸血鬼だからな」
いつものように舌なめずりをして楽しそうな表情を浮かべている。
……ソレガホンシンデスカ?
「冗談だ」
まったく、涼しい顔をされたら本当なのかわからないじゃないか。
438雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/10/31(土) 16:22:34 ID:bCVYDUiA
「どうしよう。こうなるとは思わなかったから、お菓子なんて持ってきてないよ」
家に呼ばれた段階で気付くべきだったのに。迂闊だったな。
「気にするな。想定の範囲内だ。それに言ったはずだ、今の私はエロい吸血鬼だと」
体を密着させ僕の腕に双乳を押し付けてくる。
右手で股関を触られると体に電流が走った。
「ふふっ、君もその気ではないか。大きくなっているぞ」
「だめだって雪子、ここ玄関だから」
「むっ……」
「ほっぺた膨らましてもだめ。部屋に行こ?」
しばらく僕を見つめていた雪子だが観念したらしく、さっとマントを翻した。
 雪子の部屋に来たことはまだ数回しかない。
でも来るたびにぬいぐるみが増えている。そして来るたびにエロいことをしている。
たまにはただのんびりと過ごしたい、なんて思いながら僕は雪子と唇を重ねた。
相手の舌を絡めたり、歯茎を舐めたり、以心伝心したかのように僕たちは同じ動きをする。
お互いを感じとろうと息をするのも忘れてキスに没頭した。
「ぷはぁ……愁也とのキスは最高だな。全身に痺れを覚える」
超が付くほど敏感な体質の雪子だ。もう少しキスを続けていたら確実にイっていたはず。
「さて、今日のメインと行こうか」
そう言うや否や、雪子はしゃがみ込み僕のベルトに手をかけた。
だけどギンギンに膨らんだ僕の股間で脱がしにくそうだ。
「ふふっ、こんなに大きくなっているとは」
雪子にとっては些細なことだったらしい……
今は目の前の獲物に集中しきっている。
露わになった愚息を前にまた舌なめずりをする。
本当に嬉しそうな顔をしているな。エロエロスイッチが入っているから仕方ないか……
 反り立つモノに優しく手を触れ指を一本ずつ巻きつける。か細いようで力強い。
ひんやりとした感触に思わず身を震わせた。
いきり立ったそれに雪子は舌先を伸ばす。
牛乳を舐める子猫のようにチロチロと先端の溝を攻め立てる。
次第に動きは大きくなり雁首のほうまで網羅し始めた。
「やはり愁也はしゃぶるよりも舐める方が好きなんだな。先程からピクピクしているぞ」
恐らくしゃぶられても同じ反応をしてしまうだろう。
ただどっちが好きかと聞かれたら舐められる方が好みだ。
雪子の真紅の舌が自分の愚息を這い回る様子はとても興奮するから。
僕の気持ちを知ってか雪子も舐める方が好きらしい。
今も舌先を尖らせ亀頭をツンツンしている。
439雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2009/10/31(土) 16:24:01 ID:bCVYDUiA
先端はもちろんのこと、徐々に茎の方までもが雪子の唾液で濡れてきた。
今度は舌の表面全てを使って裏筋にピタリとくっつけた。
上下に頭を動かしくすぐるように刺激する。
雪子のことだ。僕の弱い所は全て知っている。
それなのに僕の反応を見るのは忘れない。僕を見上げるその顔は妖艶だ。
赤らむ頬、荒い息は雪子も感じている証拠。
舌全体を使っているから仕方ない。本当に感じやすい体質なのだ。
よく見ると体が震え、一舐めする度に体をビクッとさせた。
それでもなんとか僕を気持ちよくしようと一生懸命だ。
そして雪子は意を決してパクリと口に含んだ。温かい粘膜の感触に思わず呻いてしまう。
舌では一面的だけど今度は多面的。そのため快楽の度合いも増している。
口内に溜まった唾液がクチュクチュと淫らな音を立てる。
唇に雁首の段差を引っ掛け、また奥まで呑み込んで。
零れ出た唾液が雪子の口元伝って下に落ち、絨毯に染みを作る。
「んむぅ、はむ……んん、ちゅぱ…ひゅうや、ひもひいは?」
頼むから口に入れたまま喋らないでほしい。第一に聞くまでもない。
ま、マズい……そろそろ我慢の限界かも。
そう思った瞬間、雪子が吸い付きをさらに強くしたのがいけなかった。
勢いよく放出された精液が雪子の口内を犯していく。
「んむ、んんん――」
同時に雪子の体が一際大きく震え、体の力が抜けていった。
いつもより長く気持ちよい射精の間、雪子はただ僕のを口に含んでいるだけだった。
「雪子?」
慌てて愚息を引き抜き雪子と目線を合わせる。
問題ない、というように雪子は頷く。今は僕の精液を飲み込む所だった。
「ふぅ、大丈夫だ…まさか同時に私までイってしまうとはな」
そう言うと口の周りについた精液を舐めとった。
赤い舌と白い精液の対比。自分の指をしゃぶる姿はとてつもなくエロい。
「美味しいな」
ニヤニヤしながらしながら雪子は呟いた。
「決して美味しいもののはずではないが美味しく思える。愁也のだからか……」
そんな恥ずかしいことを言わないでください。
「おっ、まだイけるな?」
あれほど出したのにも関わらずまだ反り立つ愚息に舌を伸ばした。
「えっ!?また口でするの?」
「先にも言っただろう。これが今日のメインだ。」
もう一度ニヤリとして雪子は口を開いた。
「トリック・ア・トリート。お菓子をくれなきゃ――」

――イタズラするぞ。

おわり
お目汚し失礼しました
440生徒会長な素直クール:2009/11/01(日) 04:15:37 ID:wziqKICN
>>439
ああ、いいなあ。こういうの好きー


でもアじゃなくてオアでんがな。


----------------------------------------------------
"Trick or Treat?"

ステキに完璧な英語の発音で、先輩が僕の耳に囁いてくる。
…っていうか、先輩なんですかその格好は?

真っ黒なブラウスに、襟の立った真っ黒なマント。内側は血のような緋色で、その赤と先輩の腕の白さとの
コントラストがまたクるっていうか。
もっと下に目をやると、びっくりするほど短い黒のミニスカート。その下にはオーバーニーソックス。やっぱり黒の。
そんな先輩が、尖がった黒い帽子を被りながら、僕の部屋に入ってきたらびっくりしないほうがどうかしている。

いや、そもそもその格好でウチまで来たんですか?ウチの母親なんか言ってませんでした?

「ん。黙って入れてくれたぞ。キミのご母堂は理解があって嬉しい。大好きだと伝えておいてくれ」
そんな伝言を預かっても困るんですが。

「まあそういうわけで、今夜はハロウィーンだからな。キミにごちそうされるか、さもないといたずらをしちゃうぞ。
ああ、もちろんこの場合のいたずらっていうのは性的な意味だからな」

「え、ええと、あ、そうだ」
 と、僕はポケットから飴玉を取り出した。
「これ新商品なんですよ。先輩甘いもの好きでしょう?」

 チッ、と先輩は小さく舌打ちをしたみたいだ。

「む。じゃあ、食べさせてくれ」
と先輩は僕の前で正座すると、目を閉じて小さく唇を開けた。
それはまるで僕にキスをせがんでいるときみたいで、ちょっとドキっとした。

長い睫毛が閉じられた瞼を飾ってるみたいで。
薄い桜色をした唇は見てるだけでその柔らかさと温かさを思い出しちゃいそうで。

ドキドキしながら僕は、先輩のそのしっとりとして柔らかくていいにおいのする唇に、
新発売のキャンディーの子袋を開けて指で摘んで、その口の中に入れてあげた。

僕の指に、先輩の唇の感触が伝わってくる。
触れてるだけで、指の骨が甘く溶けてしまいそうな優しくてなめらかな唇の感触。
白くてちいさくて、歯並びのいいエナメル質。
その間から飴と僕の指を同時に舐めてくれる、うすくてちっちゃくて、僕の大好きな先輩の舌。

先輩は僕の指を舐めて、僕の指をしゃぶってくれてる。

ふう、と先輩は甘い鼻息を漏らすと、僕の指先から飴玉を銜え去る。

そして長い睫毛をパチパチ言わせながら微笑む。
…ええと。なんというか。ちょっと先輩が悪戯をしてくるときのからかってるみたいな微笑。
それは、学校や生徒会で他人に見せてるときのお仕着せっぽい微笑じゃなくて。
僕と二人きりのときにだけ見せてくれる、先輩の本当の微笑だった。
441生徒会長な素直クール:2009/11/01(日) 04:15:50 ID:wziqKICN

「Trick or ……」
先輩は飴玉をしゃぶりながら、甘い息を吐きながら僕に迫ってくる。
え?
え??

 先輩の唇。
 それが僕に触れただけで、僕の背中を駆け上ってくるゾクゾクとした感覚。
 それは僕の胸の中で熱に変わって、呼吸すらできないくらいに甘くて切ない感情に変わっていく。
 先輩の舌が僕の唇を割り、舌先が僕の歯と歯茎をなでてくる。
 まるで別の生き物みたいに。優しくて可愛い生き物が、僕の中を蹂躙していく。
 そして、先輩の舐めていた飴玉が僕の口の中に入ってくる。

 キスをやめた先輩が僕に甘くささやく。
「or……Treat」

--------------------------------------------------------------

とくにおちはない
442名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 23:59:32 ID:l1Q0WTRk
お二人ともgjです

ハロウィン堪能しますた
443名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 08:14:45 ID:rDpT7liG
GJエロス
444名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 02:56:08 ID:KovTPgGv
やはりめだかは素直クールとは違ったな、まぁ西尾がぶっ飛んでるだけだけど
445名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 09:52:28 ID:ZqGlt5i1
どうかな? あの手のパターンだと、王様は同格以上の相手として興味があるだけで友達止まり、
恋人候補としては人善が確固としてるからこその態度という可能性も……

まぁ素直クールとはまた別のジャンルだというのは同意だが
446名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 19:31:27 ID:YFMX0okM
某アニメのエンディングでは、裸にマントの吸血鬼がおりましたとさ。
めでたしめでたし
447名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:37:22 ID:ywUIEe+n
不良素直クールとか発明家素直クールとか読んでみたいな。
448名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 23:41:49 ID:aD4SCzSi
電撃の「鷲見ヶ原うぐいすの論証」が割と良かったな

男性口調で物知りかつ知性に富む説明好きキャラ
物知らずの主人公の疑問に、文句一つ言うことなく一つ一つ丁寧に説明してくれる
それが主人公にベタボレなせいか誰にでもそうなのかはまだ不明

ただし、クールと言うには、やや主人公に振り回されてる感がある
他の女性の話をしてると少し拗ねたり、主人公が危ないことをした時に泣くほど心配したり
449名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:18:55 ID:Kugg7d3w
>>448
最高じゃないか・・・
450名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 10:08:00 ID:HDLWxOLJ
>>446
そんな、20年以上前の話をしても
451名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 05:16:27 ID:idqoy7XX
>>446
満月に向かってノラ猫たちが
狼を気取ってフニャロフニャロする
アレですねわかります(*´д`)
452名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 20:47:10 ID:BDTn1O6N
「雪子と愁也」が下手したら今までで一番抜いたオカズで、一番の嫉妬心をぶつけた対象かもしれない件

めだかタソはツンデレだ、と西尾が主張していたがネラーが
「どう見てもツンデレじゃねーだろwむしろどちらかというととその逆だろwwww」
っていう雰囲気になったのでめだかが無理やり素直クール扱いされてるんだと思ふ
453名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 12:32:46 ID:Nfw6wluW
今週のめだかは素直クールを完全にバカにしてる様に見えたな
454名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 12:48:10 ID:NvFHaMhi
素クーな告白って
いきなり教室にやってきて告白とか
全校集会で演説してる時に告白とかかな
他にも何かあるかな
455名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 12:55:40 ID:Nfw6wluW
>>454
学校の屋上から大声で告白する某番組に出た子とか?
456名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 13:03:18 ID:3vJYC3ti
懐かしいなw
457名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 22:43:26 ID:k21RR/S3
めだかは素直かもしれないけど絶対クールではないよな。むしろ熱苦しいよな。
とりあえず西尾が素直クールを好きでもなんでもない事は分かった
458名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 03:29:22 ID:xxQU6fFT
素直クールの前提(まぁそんなもん厳密にはないけどw)として
めだかは善吉に対する好感度がMAXでならないといけない
されは作中でめだかが完璧人間と言われているから
素直クールが完璧であればあるほどそれに合わせてLOVEもないと成り立たない
459名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 09:10:08 ID:nUPXRFJr
ぶっちゃけこのスレにも素直クール?ってなるようなキャラが結構あるし
まだ定義付けが曖昧なんだろうな
460名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 10:41:38 ID:YQtyXFls
しつこいようだが…

やめて!
具体的な版権作品や作者名をこのスレであげるのやめて!
信者が暴れるから!スレが荒れるから!

たのむ、マジで
461名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 11:17:16 ID:uNqJP3du
>>460
つまり荒らしてほしいと?w
462名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 15:50:12 ID:IPK41Wcg
そろそろスレ違いだし止めとこうぜと高らかに言えば良いだけなのになぁ
463名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 02:43:05 ID:p4wBSeFk
もう荒れ始めてるよ
464名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 08:55:13 ID:4F2lRD0H
素直クールとクーデレって同じだったり違うって言われてたりするけど
実際のとこどうなんだろうな
465名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 10:42:59 ID:LUgWts1V
>>454
人前というシチュエーションに拘らず、偶然出会ったとことかでサラッと告白したりするのが俺は好きです
466名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 23:16:39 ID:4EL56ZaP
>>464
厳密には違うかと。

俺はどっちでもいけるぜ?
467名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 23:31:55 ID:NiSZS2iJ
素直クールにはあってクーデレにないものは公開羞恥プレイだと思う
468名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 01:22:49 ID:iUNs32Lc
>>467
公開周知プレイとか何か気持ち良さそう
469名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 01:26:29 ID:wuyaqPo2
周知で羞恥か。確かに素クールらしいシチュエーションだ
470名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 12:54:57 ID:AmsuT6cH
>>448
ためしに読んでみた。確かに良かったです。
素直クールはいいものだ…
471名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 16:37:04 ID:4pEC7FuP
具体的に言って素直クールとクーデレはどの辺がどう違うのだろう…?
例えば男が
「いつも俺のこと好きって言ってくれるけど本気なの?」と質問したら
素直クールはただ肯定するだけだが
クーデレは手を握って冷静な口調で情熱的な台詞をまくしたてたり、とか?
472名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 20:10:55 ID:IRfY2/CI
定義厨UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
473名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 20:12:42 ID:iUNs32Lc
ツンデレだって明確な定義は無いんだから
少し曖昧な位が幅が広がって良いだろ
474名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 23:44:02 ID:PAMtwyyi
>>471
簡単にいえばクーデレに素直要素がついて素直クールじゃね?
475名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 13:13:08 ID:EyhGtpOn
「好意を寄せてくるクールな娘」が良いのであって、そこらへんの区別は関係ないって人は多いんじゃないのかな、このスレ。
476名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 13:40:01 ID:e0aHJAEB
クールにもいろいろありそうだしね
感情表現がストレートで沈着冷静でありさえすれば
無口だろうと饒舌だろうと素直クールには違いないしな

「オレのこと好き?」
「…………」
 彼女はオレと組んでいた腕をほどき、背伸びしてそっと唇を重ねてきた。

「オレのこと好き?」
「勿論、大好きだとも。むしろ愛しているという方が正しい表現だよ男クン」
 彼女は普段とまったく変わらぬ口調でさらりと言うと、キスを求めてきた。
477名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 20:21:51 ID:DWU/HbS/
>>476
よし、続けるんだ
478名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 02:23:52 ID:k+vZpYej
やっぱり話を書くのって難しい
いくら推敲しても論文みたいになっちまう…
479名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 09:03:56 ID:BVy0u9ea
最初は会話だけとかやってみれば良いんじゃないか
480名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 10:58:49 ID:MBsp2Ubr
投下するよー。
あり得ないほどにクソだよー。
でもできれば見て下さい。
あと感想とかダメだしとかもできればお願いします。
では投下します。
481名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 10:59:12 ID:MBsp2Ubr
――ウチの生徒会長は完璧だ。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗。
どっかのジャンプの漫画みたいなヤツだ。
性格に多少の難があるものの、他人はそれを見ようとはしない。
いや、知らないのだろう。
それはヤツは神々しいほどに完璧だから。完璧すぎるほどに完璧だから。
他人は近づこうともしない。
しかし、そんなヤツに近づこうともしない君たちに一言言ってやろう。

ヤツは完璧?
――それは認める。

ヤツは天才?
――それも認める。

ヤツは女神?
――否。かんっっぺきに否。
ヤツは女神なんかではない。
ヤツは――



「会長。予算について少々お話しが……」
「それについてはもう既に決定した事だ。済まないがお引き取りを」
「会長。一緒にお昼でも……」
「済まない。私は誠と一緒に食べるので」
「会長」
「会長」
「会長」
コイツはバカだ。
頭脳的に言えば天才だ。
テストでは98点以下を取ったことがないし、成績もオール5。もう、漫画みたいなスペックのヤツだ。
しかし、バカなのだ。
『越えられない壁の向こう側』と比喩で言われている程、歴史もあり、偏差値もかなり高い、この私立蒼天学院の歴史のある生徒会に、自分が入るだけならまだしも、会長権限で俺を副会長として、その生徒会に入れてしまったりするくらいバカなのだ
そんなバカを俺は見つめる。
肩胛骨の辺りまでの少し癖のある黒髪と漆黒のツリ目を持ち、鼻も少し高くて唇も薄く、体型も見事なグラマラスで、もうまさに女神と言われるような身体を持ったバカをオレは見つめる。
そして思う。

あぁ、どうしてこうなったんだろう……。




「一緒に蒼天学院に行かないか?」

始まりはこうだった。

「……は?」
482名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:00:20 ID:MBsp2Ubr

中学三年生だった俺は、声を出した者の方へ顔を向けた。
声を出した者の名前は、蒼天桜花(そうてんおうか)と言い、俗に言う『完璧超人』と呼ばれるヤツだ。
対して返事をした俺こと藍崎誠(あいざきまこと)は、自分で言うのも何だが、顔はまぁまぁで、少し頭が回って、万年無気力症であることを除けば、ただの人間であった。
俺と桜花は幼なじみと言われる間柄であり、その日は久しぶりに桜花が俺の部屋に来た日だった。
当時、蒼天学院と言えば、『越えられない壁の向こう側』と呼ばれるほどの超難関私立校であった。
また、桜花の祖父が理事長である高校だった。

「もう一度言う。蒼天学院に行かないか?」
「……なんで?」
「誠の成績だったら蒼天学院に入れるだろう」

ちなみに俺の成績は一応上から数えて六番目くらいだ。(もちろん一番はコイツ。)

「話聞いてんのかお前。俺は理由を教えろと言っているんだ」
「……誠は…私と、離れたいのか……?」
「だから、なぜそうなる!?」

桜花は昔からこんなヤツだった。重要な『理由』というものを省いて会話しようとするヤツで、俺が何回言っても直らなかった。

「私の祖父が蒼天学院の理事長な事は知っているな?」
「そりゃ、知っているが」
「それで、何だが……お爺さまが急に私を蒼天学院に入れるなどと言って、私も蒼天学院に入らないといけなくなったんだ」
「ふーん。で?」

正直言って、「だからどうした」って感じだった。

「だから行かないか?」
「どこに?」
「蒼天に」
「何故?」
「私が行くから」
「要するに道連れか?」
「パートナーと言ってくれないか」

何故俺がそんなことにならなければならないのか。
それに俺の進路だぞ。そんなの許せるか。

「それで返事は?」
「無理」

483名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:02:04 ID:MBsp2Ubr
きっぱり断る。こいつと一緒の学校は疲れるから嫌なのだ。だから断る。きっぱりと。
しかし、

「そうか!行ってくれるのか!」

全く人の話を聞いてなかった。

「いや、だから」
「よし、決まりだな!」
「オイ。聞いてんのか」
「安心しろ。学費は必要無い」
「いや、そもそもお前と一緒なのが安心できねえ要因だよ」
「じゃあ行ってくる!」
「どこにだよ」
「お爺さまの所にだ!」
「え、ちょ、おまww」

桜花は俺の部屋の窓をガラッと開け、外に飛び出し、俺の家の前にある蒼天邸にあり得ないスピードで帰っていった。

「…………」
「………」
「……」
「…え?マジで?俺『行く』とか言ってなかったよな?」

自分に確認するように俺はそう言った。



そしてそれから二時間後。
俺は大きな部屋にいた。
豪華そうなカーペット。
なんか知らんけど凄そうな壷。
木で出来た大きい机。
部屋と言うには余りにも大きいその場所の真ん中にひとりの老人が座っていた。
ここは桜花の家の中である。
蒼天家は代々生まれてくる者が優秀で、様々な所で活躍することで有名であり、家もおおきい。
そしてこの老人は桜花のじいさんにして、蒼天学院の理事長の蒼天秋水(しゅうすい)さんである。
このじいさんに俺は何故か呼ばれていた。

「やぁ、誠くん。しばらく見ない間に大きくなったねえ。」
「これはどうも……」


484名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:03:11 ID:MBsp2Ubr
結構ふさふさな白髪と蓄えた髭。昔はかなりの顔であっただろうシワのある顔。
しかし全く威厳を感じないほど子供っぽい人である。

「どうだい?今度一緒にフレンチでも食べに行かない?」
「時間が空いたら……」

そんな会話していたら、途中でじいさんの顔が変わった。

「実はね、君には折り入って頼みがあるんだ」

うわぁ。急に胡散臭くなってきたなこのジジイ。

「うちの桜花から蒼天に行こうと誘われただろう?」

やはりそれか。

「はい」
「それでなんだけど……」

アレ?『来なさい』って言われると思ったんだが…。
あ、そういうことか。
このじいさん、俺に『それはやめとけ』って言いたいんだな。
胡散臭いとおもって悪かったなジジイ。
見直したぜじいさん。俺の事も考えてくれてるんだな。
と、当時の俺はじいさんの事を見直していた。
そして断るという意志を伝えようとした時、

「あ、はい。もちろんことわr「実は私も君に来てほしいんだ」」

俺の言葉はじいさんの声に遮られた。

「……は?」
「いやね、桜花がさ、『誠が行かないのなら、私は行きません』とかいっちゃっててね〜」
「え?」
「だから来てもらいたいんだ〜」
「……マジ?」
「ちなみに家の人にはもう知らせておいたから大丈夫。学費の事も心配しなくて良いよ〜」
「……ちなみに反対することは?」
「できないよ♪」
…………………
………………
……………
…………
………
……

……終わった。
と、俺が思った瞬間であり、俺の『幸せな高校生活のプラン』が脆くも崩れ去っていった瞬間でもあった。
485名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:03:53 ID:MBsp2Ubr


そして現在。
生徒会副会長(にならされた)の俺は屋上にいる。
何をしているかというと、弁当を食っている。
一人で、ではない。二人で、だ。
もう一人はもちろん桜花。
屋上はいつも俺たちの貸し切りである。
………ていうか俺は友達とかと食べたいんだけど毎日コイツに引っ張られて(物理的に)ここに来るハメになっている。
そして俺は隙を見つけて、コイツが弁当に集中している隙に逃げようとする。
が、立った瞬間に腕をつかまれた。ガシッと。

「……どこへ行く?」
「……行っちゃダメか?」
「あぁ」
「何で」
「副会長は会長と一緒に居なければならないからだ」
「……なぁ」
「なんだ」
「……『身体の自由』って知ってるか?」
「全く関係ない話だな」
「いや、めちゃくちゃ関係あるから。俺、お前に縛られているから。身体的な意味で」
「縛ってなどいないが?」
「いや、じゃあなんで俺の脚を掴んでいるんだ?」
「縛ってはいない。掴んでいるだけだ」
「見事なまでの屁理屈だな」
「話の穴を突いた、と言ってもらいたい」
「いや、ただの揚げ足取りだから」

仕様がないので、溜息をつきながらもう一度座る。
そしてここに来るまでの経緯をまた思い出す。
俺の高校が決まった、ていうか決められた後、それはもう凄いスピードでいろいろな事が起こった。
テストの結果関係なしに蒼天学院に入れられ、
何故か俺と桜花が同じクラスになり、
何故か俺の隣の席に桜花が座り、
何故か俺と桜花が同じ班になり、
桜花が一年生の分際で生徒会長になったと思ったら、何故か俺も生徒会に入らされ、
多数の男子と少数の女子からの嫉妬も受けて、
そして今俺は、桜花に拉致られて屋上にいる。
あぁ神様。俺ってそんなに悪いことをしたのでしょうか。
486名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:05:08 ID:MBsp2Ubr
確かに、俺は悪いことをした事もあります。
ガラス割ったり、不良とかをボコボコにしたり、ゴミをポイ捨てしたりと。
しかし、
しかし、そんなに悪いことだったのでしょうか。
ガラス割ったのは野球ボールをミスッて、ガラスに当ててしまっただけ。
不良をボコしたのはイラッとしたからだけど。
ポイ捨てはみんなしてます。
それだけで俺はこんな罰を与えられているのでしょうか。
ならば俺は神をも殺す(←厨二)。
こんなのは耐えられない。
こんなトラブルの塊、というか、存在がトラブルそのもののコイツのお守りをしていたら、俺はいつか疲れ果てて死んでしまう。
そんなことを考えながら弁当を食っていたら、
「そんなことより」
といきなり桜花は話を変えた。

「誠。最近、他の役員とうつつをぬかしてないか?」

俺は内心、ビクッとなった。
ばれないようにやってたんだがな…。
だが大丈夫だ。あーんなことやこーんなことまでしていたことをこいつは知らないだろう。
ここで説明しよう。
ウチの生徒会の役員は俺以外の全てが女生徒だ。
しかも、全員、超美少女。……○崎みたいだな。
ということで役員を紹介しよう。
書記@:西崎梓(にしざきあずさ)…二年生。無口っ娘。成績は良い。身長は低く、胸は微かな膨らみしかないが、そ れ が イ イ 。
書記A:来栖楓(くるすかえで)…二年生。クーデレ娘。着やせするタイプっぽい。この生徒会の唯一のツッコミ役。
会計:斑鳩飛鳥(いかるがあすか)…三年生。強気で男勝りな奴。なのに勉強得意。俺とは親友みたいな間柄。きょぬー。
副会長@:俺。
副会長A:九重咲夜(ここのえさくや)…ボクっ娘。明るく、生徒会のムードメーカーである。美乳。俺がイジるために生まれてきたような存在。
生徒会長:コイツ。

とまあ、こんな感じの生徒会でいつも賑やかだ。
本当にコイツがいなければ天国なのにな。ということで話をもどす。

「うつつをぬかすってなぁ。まぁ、軽いスキンシップはしてるな」
「飛鳥の胸を揉んだりすることがか?」

ちぃ!このヤロウ!そんな事まで知っていやがったのか!

「他にも咲夜の太ももをさわったり、梓を膝の上にのっけてたり、楓にメガネを掛けさせたりしていたな」
「……お前、仮にも先輩だぞ。呼び捨てすんな」
487名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:08:04 ID:MBsp2Ubr
「ほう。ならば誠も使ったらどうだ?」
「……何?」

「二人っきりの時はいつも呼び捨てにしてるんだろ?」

クソッ!!そこまで知っているのか!!

「ちなみに先輩たちも、いつもは名字か名前で呼んでいるけど、二人っきりの時は、
 梓からはマコマコ、
 楓からはマコ君、
 咲夜からはま〜君と呼ばれている。楓には普通に名前で呼ばれている。
 ……違うか?」

……言い逃れは出来ないようだな。

「……どうやって知った?」
「盗聴器とカメラ」

なんの躊躇いもなく言いやがったよ、コイツ。

「外道!」
「何とでも言ってくれ。…ただ忘れるな。誠の範囲10m以内には絶対に私がいることを…」
「ただのストーカーじゃねぇか!!」
「ふふふふふふ……」
「怖っ!!」

なんというか、こえぇよ、コイツ。

「少々話が脱線したな。では本題に戻そう」

チッ…話を逸らそうと考えていたんだがな…。

「で、他の役員とはどこまでいった」
「いきなりそこを聞くか」
「今、私が言ったのが全てだったら許せるが……キスまで行っていたら、『かんきんりょーじょく』とか言うのに即座に移行するつもりだ」
「怖っ!!」
「ふふふふうふふふふふうふ……さぁ。言え。どこまで行った?」

ここは普通に行かないとな…
488名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:09:33 ID:MBsp2Ubr
「いや、、まだそこまでしか行ってない」

これは本当の話だ。俺は嘘をついちゃいない。
だから、心の中でほっと溜息をついた時だった。


「『まだ』?」


OH!なんてことを言ってしまったんだ!
どうやって言い逃れる!?
『てへっ、つい本音が――』バカか俺は!
『言葉の綾ってやつ――』今のコイツにはそんなのは効かない!
どうする…どうするよ俺!?

A・逃げる
B・話をする
C・飛び降りる

ここは無難にシ…ってか『C』なんだよ!?『飛び降りる』って死ぬじゃねーか!?俺はサラバダーの人じゃねえんだよ!!
そうやって考えている内に、近づかれていることに俺は気付いていなかった。

『C』は論外、『A』は物理的に無理…ならばビ…ムグッ!
息苦しさによって、現実に目を向けるとそこには

鼻がつくほど顔が近くて、
コイツの髪が俺の額に当たるほど近くて、
何故か唇に柔らかい感触が――ねぇ?なにこれ?唇からなんかニュルニュルとした暖かい物体がこちらに入ってこようとしてるんですけど。
あ、侵入された。
なんか俺の口の中でニュルニュルしたのが暴れ廻ってるんですけど。
これってもしかしてディープ……
と、突然唇からの感触が離れた。
そしてハァハァと息をつきながらコイツは言った。

「ふぅ…私のファーストキスはお前が奪ったんだぞ…。責任を取ってくれ…」

俺はその言葉を聞き――意識が暗転していった。
そしてこう思った。

もう俺――お婿に行けないッ!
489名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:10:15 ID:MBsp2Ubr
投下終了。
どうだ〜い?ひどかっただろう?
絶望的なまでにクソだったろう?
最近の生徒会長ブームに乗っかった結果がこれだよ!
設定も中学2年生が考えそうな設定だよ!
でも出来れば感想とかもお願いします。
そしてスレをこんなので汚してすいませんでした。
490速攻レス発動!:2009/11/15(日) 11:17:57 ID:sT5FXXTv

痛さに耐えてよくやった!感重力した!(AAry
491名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:31:21 ID:P8ldw0nH
ああ、>>489よ。お前は勇者だよ・・・
492名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 14:31:19 ID:rD1B0BPk
ここまで徹底されてると逆に清々しいw
493生徒会長な素直クール:2009/11/15(日) 14:56:40 ID:rpBP9W8B
会計のきょぬーを揉んでるとこの描写をkwsk書いてくれないとゆるさない
494名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 14:57:02 ID:rpBP9W8B
だから名前は隠せっての>オレ
495名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 15:27:23 ID:44m3h0f2
ガキはVIPあたりに帰れ
496名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 15:59:15 ID:4SjrVi3C
>>489
素直クールと言うには、ヤンデレ寄りかな
この辺の定義は人それぞれだけど、個人的には「相手が嫌がることはしない」ほうが
素直クールとしてしっくりくるかな
あとは、明確には「好き」とは言っていないようだけど、その辺は今後の伏線になるのかな
それから、クーデレキャラを別に配置してるから、書分けをどうみせてくれるかなーと期待してる

主人公の方は、イラっときたから不良ボコったとかあたりはちょっとイタいな
少し気になったのは、桜花のことを誠はどう思ってるかが明確になっていないから、本心は
どうなのかなーと
桜花のことはなんとも思ってないのか、好きではあるけど束縛はされたくない・他の女の子とも
仲良くしたいのか
このへんにツンデレ属性があったりすると萌えるかも

その辺が気にはなったけどまぁわりと一途な腹黒キャラは好きだし、周囲のキャラ配置が細やか
だったり、構想を練ってから投下してるように感じるので、続きを楽しみに待ちたい
497489:2009/11/15(日) 21:25:26 ID:MBsp2Ubr
>>496
俺も自分で書いててそう思った。この設定はイタイよなあ…。
今度からは直したいと思います。
そしてスレの皆様、こんなゴミssに対してのご感想、ありがとうございました。
498名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 22:50:20 ID:JWPiLjjs
>>496
確かに少しヤンクールっぽいなw
>>497
けど文章自体は読みやすくいていいと思う。(ラノベっぽいのは賛否両論かもしれんが。)

というか楓を中心にすえれば素直クールでも十分やっていけるぞ。
499名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 23:51:28 ID:CCWWU9RE
ヤンクールって良いなw初めて聞いた
500名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 00:42:31 ID:rEKSgPiP
ヤンクール「私が見ているのはお前の事だけだ。その辺り夜露死苦。」
501名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 00:50:42 ID:CAHsQD4i
>>500
そのヤンはヤンキーが混じってそうw
502sage:2009/11/16(月) 01:05:22 ID:Ns+M6q3b
ヤンクール「…しかたない、キミを引き裂くしか方法がないらしいな」

こっちのヤンクールのほうが好きだ。
503名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 01:06:57 ID:Ns+M6q3b
やってしまった……。
スレ汚し本当にすいません。
504名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 01:13:47 ID:ISlb2a1h
ヤンクールなんて言うから、邪魔者をイゼルローン攻略戦にでも送り込むつもりなのかと思った
505名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 19:29:52 ID:vDt1rf+7
>>500
俺もそっちが浮かんだ。
男とのデートで「気合いを入れてきた」と特効服を来てきたり、誕生日に「愛用なんだ」と少し赤みを帯びた木刀を渡すクー。
男の運命やいかに?
506489:2009/11/16(月) 21:29:14 ID:nrr48PUN
どうも〜。
なんか予想以上に反響があったのでシリーズ化すると思います。
投下するとしたら3〜4週間後くらいになると思います。
スレの皆様、本当にありがとうございました。
>>505
なんか怖いw
507名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:20:29 ID:wfNikp/P
期待して待ってる
508名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:21:21 ID:b57E3vvI
ある昼休みの事。
「会計クン、駅前に新しい喫茶店ができたんだが行ってみないか?」
「副会長が一緒なら……。一緒じゃなきゃイヤです。」
「なら仕方がない、副会長も一緒にどうだ?」
「自分はついでですか。まぁいいですけど。」
「ついでじゃない。副会長が一緒じゃなきゃイヤ。」
「そう、ありがとう。」
どこかに遊びに行こうと誰かが提案するといつもこんな感じで結局は3人で行く事になる。会長は会計がいないと嫌だというし、会計は副会長がいなきゃイヤだというのだ。
そういうわけでいつも通り仲良し3人組で喫茶店に行くことになった。
こういう店に来ると何故かいつも席の座り方で揉めるのだがそこは割愛。正直思い出すのも嫌だ。
 三人ともケーキセットを頼んで文化祭について話や、とりとめのない世間話をしていた。
いつもならそのまま駄弁って楽しい時間を過ごして「さよなら。」なのだがその日は違った。
自分が何気なく言った一言が原因だったのだが何であんな迂闊な事言ってしまったんだろう。まさに後悔先立たず。
「会計のケーキ新しく出たやつだよね。味はどう?」
 雑談の最中に特に深い意味もなく言った言葉だった。普通に感想を聞かせてくれれば十分だったのだが。
「聞くより自分で食べてみた方がいい。はい、あーん……。」
「え、いやそんな自分で食べられ…。」
 拒否しようとした。したのだがもう間に合わなかった。いつのまにかケーキは口のすぐ近くまで来ていて払い落とすわけにもいかない。会計に強引に押し切られるかたちで食べさせられてしまった。
「どう、美味しい?」
 どうせなら会長にしてもらいたかったと思いつつ
「ちょっと甘すぎないか?もう少し甘さ控えめの方がいいな。」
なんて感想を返すと
「そんなことない、もう一口食べてみて。」
と二口目を食べさせようと二口目を切り分けた。
 しかし当然この状況を会長が黙って見ているわけがない。
「ちょっと待て、ずるいぞ副会長。会計クンとイチャイチャするんじゃない。」
 敵意のこもった目を向けつつ二口目を阻止した。
「副会長にやるくらいならむしろ私にあーんしてくれ。」
「イヤです。副会長とのデートの邪魔をしないでください。」
「私と会計クンとのデートだろ。恥ずかしくてあーんしてくれないというなら、私があーんしてあげよう。」
「そんなつもりはありません。どっちもイヤです」
 お互いにゆずらずに嫌な空気が流れる。この嫌な空間から早く抜け出したいが迂闊な事をすると火に油を注ぎかねない。
509名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:21:53 ID:b57E3vvI
「え、えっと二人とも落ち着いて。それなら会長が会計に食べさせればいいんじゃないですか。」
「それだと、私だけがいやな目に会う。却下。」
「私と会計クンであーんできないと私が嫌な気持ちで帰らなきゃいけなくなるじゃないか。」
やっぱり譲らない。それならと提案したのは
「だったらもう、こうしましょう。自分が会長に、会長が会計に食べさせればみんな1回ずつです。それで手を打ちませんか。」
という双方痛みわけという形だった。
 二人とも納得いってないようだったが、それ以外うまい落としどころが見つからないので結局その案でいく事になった。
「ほら会計クン、もう少し顔を近づけて。」
 まず会長から会計。
「もったいつけてないで早く食べさせてください。」
 微妙そうな表情の会計をよそに
「こういうラブラブイベントはいいね。」
 なんて言いながら散々もったいつけて会計と視線を交し合っってシチュエーションを楽しみながら食べさせた。
 そういうわけで次は自分の番ということでケーキを切り分け、ちょっとドキドキしながらゆっくり会長の口へ近づけていく。
「はい、あー……、えっ。」
 予想外だった。まさか近づけた瞬間に向こうからガブッとやられるとは思ってもみなかった。情緒もへったくれもない。役得とはいえせっかくの会長とのラブラブイベントが数秒で強制終了させられてしまった。
「うん、美味しかったよ。これでみんな一口ずつで平等だな。」
 自分は散々楽しんだのに見つめあう時間さえくれないとは。
「おや、結構長居してしまったな。反対回りもやりたかったところだが次の機会にしよう。」
 気がつけばかなり時間がたっていた。あんな事を長々とやっているのを周りからみられていたかと思うとかなり恥ずかしい。けれども会長と会計はそんなこと気にしていないように代金を払って店を後にした。
「この店は結構美味しかったな。また来よう会計クン。」
「そうですね。また来ましょうか副会長。」
こんな感じで仲良し3人組はいつも一緒なのだった。
510名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:34:40 ID:b57E3vvI
規制解除されたんで>>416-417を見て浮かんだけど投下できなかった駄文を投下。
素直クールって自分に以外に気になっている人がいると攻略は非常に困難ではないでしょうか。
素直クールを落とすにはかなりの根気が必要だと思います。
511名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:39:15 ID:T3cE0ULR
>>509
この三人あんまり仲良くないんでねえの。
なんか素直クールというか三角関係が話の主題っぽい。
512名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:50:46 ID:wfNikp/P
こんな中途半端だと評価もし辛いな
513名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 07:21:05 ID:Tu88vHWE
>>506
本当か。信用するぞ、期待するからな。
是非書いてくれ。
514名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 08:33:51 ID:S1QgnCg7
>>513
自演に必死すなぁ
515名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 16:57:07 ID:Tu88vHWE
とまあこんなことがあるから書くならトリつけることだね
516名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:42:39 ID:Wqg6AHaF
男女がよくわからなかった
517名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 23:58:42 ID:ylP65SQY
489が今後書くならNGにするから早めにトリ付けてください。

ラノベと王道ラブコメに影響されすぎじゃね?
お前が書きたいのは何なのかと。素直クール?単なる学園ラブコメ?
心情表現は多すぎて読みづらいったらありゃしないし。
キャラ設定だけが先行してて、内容にまったく追いついてないし。

小説なり、身近で言うと出来のいいSSでも読み漁って頑張ってください。
518名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 01:06:54 ID:D2skl9+u
随分と殺伐としてきたな
519マッサージ:2009/11/18(水) 03:25:23 ID:lahimxLd
 就寝前、マンガを読んでくつろいでいた俺の前にクーが現れる。
「今日も頼む」
 ちなみにクーの家はお隣で屋根伝いにクーは俺の部屋にいつでも侵入可能なのだ。
 読んでいたマンガを本棚に戻し部屋の鍵をかけ、カーテンをしめる。
「いくぞ」
「あぁ・・・」
 ベッドの上に座るクーの後ろから回り込むように座りパジャマ越しに胸を掴む
「ッ!・・・」
 ゆっくりと揉みほぐしてゆくとクーの体がビクンッビクンッと時折反応を見せる。
「ふぁ・・・ぁ・・・ふぁ・・・・」
 揉みながら人差し指で乳首を探し当て、くにくにと刺激をくわえる、クーは更に反応し
甘い吐息が聞こえ始める。
「ふぅっ、ふっふっ・・・あっ・・・んっ・・・ふぅ、・・・ふぅっ」
 揉む力を上げて激しくしていくとクーは震えながら無意識に腰を俺の股間に押し付ける。
「く、くるぅ・・・〜〜〜〜ッッ!!」
 クーの体が緊張で固まり、強く震えやがて脱力、息を荒くしてクーはベッドに倒れ込む。
「・・・ハァ・・ハァ・・・、ありがとう」
「しかしこんなんで本当に胸が縮むのか?」
「あぁ、友達が言っていたんだ、私の胸を揉むのは巨乳で悩む私を助けるためだと」
「ふーん」
「では、戻る」
「おやすみ」
「おやすみ」

 キスもまだだった段階でクーを開発していたことを知るのは2年後の高校2年の夏であった。
 ちなみに中3から揉み続けたかいあってか高2になるまでにクーのバストはDからFにまでなった。

おわり
520名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 08:34:45 ID:D2skl9+u
エロマンガみたいな恋しようで似たような話があったような……
521名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 18:08:20 ID:a39/fJQI
揉むと縮む、の時点でもうそれしか思い浮かばなかったw
522名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 22:12:25 ID:YW9Zy71Z
平日は過疎ってるのか?
いつもこんな感じ?
523名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 01:45:16 ID:ANWxxekY
ところで。

ちょっと前にリンクはられたニュー速VIPでの素直クールスレの話だが
そっちに投稿した話を転載していいもんかね?
エロなしネタで、自分の投稿した奴に限るとはいえ自己申告になるけど
いや、調べてみたけどどこにも保管はされてないっぽいから、ちょっと惜しくてさ
524名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 01:58:59 ID:tl2fefjw
plz
頼むぜ
525名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 02:33:58 ID:gX29g8rb
そのまま上げるならdat出せばいいだけの話しだし、txtで上げたら?
526名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 03:59:22 ID:3iXWowly
>>520-521
モロネタ被りしてたのか・・・、恥ずかしい(ノ∀`)
527523:2009/11/19(木) 23:53:50 ID:+KXSy3sT
賛成1、条件付で1、
っつーことで、TXT形式で出しちまうことにします

ttp://www.kent-web.com/pubc/book/test/uploader/uploader.cgi?mode=downld&no=2593

528名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 00:08:45 ID:evhYpA4J
>>527
良かった。他にあるならもっと見たいです
529名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 19:27:02 ID:RTJk8D6s
このスレもそろそろかな
やたら文句だけは一人前なお客さん増えてきたし
530名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 22:45:07 ID:Rt0JpxEQ
そろそろ始まったな
お客さんが増えてこその名スレだ
531名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 06:35:35 ID:T2UNTkkS
欽ちゃんの良い子悪い子普通の子的素直クール
532名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 11:44:21 ID:P0EQDMsX
>>527
GJ!!
特に下の話ですごくニヤニヤしたwww
533名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 12:20:15 ID:7l9lOtiF
ツンデレは沢山いるのに素直クールはあまりいないふしぎ
もう、ぼちぼちクールでズバッとものを言うキャラは素直クールでいいんじゃね


>>476
これまでの素直クール作品を見ると饒舌な方が2ちゃんで言う素直クールのイメージだな
「素直」で「クール」なのに口数は関係ないはずなんだけどね。
「無口なのは気持ちを口に出すのが恥ずかしいから」だとすれば素直クールじゃないけど
534名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 13:16:23 ID:OO7gFQXs
ふむ
535名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 03:00:38 ID:cnl/5kCe
あんまし関係ないが、「土属性はダテじゃない!」というラノベを読んだ
その世界観だと風属性の人は軽妙で爽やか、水属性の人はクールで知的、
火属性の人は熱血、土属性の人は不器用でもっさりしてる、みたいな傾向がある

萌え属性だとどう分類されるかなーとか考えてみたんだ

ツンデレは火属性だろう
世話焼き系天然幼馴染なんかは土属性っぽい
素直クールは、水属性か風属性か
クールなところは水属性っぽいけど、素直な部分は風っぽい
536名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 19:03:41 ID:hezbYP5X
水と風の両方を操る
選ばれし人間てとこだな
537名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 20:09:17 ID:1CQ0FYWG
嵐を呼べそうだな
538名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 21:39:15 ID:akvkvfYX
嵐を呼ぶ素直クール

クールなようで少し違うようなw

まぁ男君からしたら嵐かもしれんが
539名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 23:45:04 ID:EqJ99os2
>>538
や○ざなドラマーで叩くと嵐を呼ぶんですね、わかります。

しかしクールに遠い気が。
540名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 19:15:22 ID:raNI/Zoh
>>533の書き込みでイメージが湧いたので書いてみます。
541名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:25:46 ID:raNI/Zoh
無口なのは気持ちを口に出すのが恥ずかしいから。

近頃、奥さんであるクーがどうもその様子。
出会った頃から時と場所を考えず己が心をさらけ出してくれる、良くも悪くも素直。
それは言葉だけではなく行動もそうであり
なにかと抱きつかれるなんて序の口で
キスどころか止めなければどこまでするか分からないぐらいである。
そんなクーと結婚を決めた時(付き合う=結婚確定だったが)
一生これだけは続くと思って覚悟をしていた。
しかし、これで御近所で、商店街で、駅前で、会社で、
陰でこそこそ指を挿される事等も終焉の時。
今まで何度も何度も注意してごめん。
妙に大人しかったりしたら一服盛られてるとか疑ったりしたのもごめん。
ベッドで普通に寝た記憶がほとんどなくてごめん。
でも今から再びやりなおしていける、
万歳、普通の生活。歓迎、普通の性活。
542名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:29:51 ID:raNI/Zoh
そんな事に気付いてから3日後の夜。
夕食も終わりクーのいれてくれたお茶を飲みながら
リビングでゆったりとした一時を過ごしている。
明日からは三連休。
いい機会なので恋人同士に戻って映画でもと思っているのだが
普段通り言えば言いのになかなか言い出せない。
まるで恋愛初期のようだなぁ…
「どうした、男?」
その様子がおかしいのかクーが覗きこんで尋ねた。
「うわっと。いやいや、別になんでもないよ」
「…本当か?何か隠してはいないか?」
ずずっと体を寄せてくる。
察しが相変らずいいなぁ…
しかし、これはいい機会、素直に言ったほうがいいかもしれない。
「あ、あのさぁ…」
「あっ」
言おうとした時にクーの手に手を乗せてしまう。
即座にクーはうつむく。
「ごめん」
「…」
クーは無言だ。
でも顔はほんのり赤くなったように見えるし
太股をもじもじしている。
それを見てこっちも赤くなる。
いいなぁ…これだよこれ。やっぱりこういったお約束は必要だよ!
クールなのも良いけどやっぱり恥じらいもね!
「クー?」
よし、明日は今までできなかった恋人のデートを堪能しよう。
大丈夫、今からでも遅くないさ!
543名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:33:00 ID:raNI/Zoh
「?!」
いきなり抱き着かれた。口を塞がれた。
そして押し倒された。
「な、なに?!」
「…もぅ限界だ」
「ゑ?ゑ?」
なんだかおかしいですよ、クーさん?
「当初の予定ではもう少し溜めるつもりだったのだがな…」
あまりの事に呆然としていたら
口から耳から首元から舐め尽くされてマウントポジションに推移する。
「ど、どういう事?」
「いや、近頃、溜めるといい事に気付いてな」
「?」
パジャマのボタンを外し終わってからクーは見下ろしながら口を開いた。
「耐えるのも女の甲斐性と聞いて
 いく時に叫んだりしないでぐっと我慢をしたら
 その後に来た快楽の波が凄まじくてな。
 それを応用して抱きつくのを我慢したり、口付けするのを我慢したりして、
 そんな耐えに耐えた末にするとその効果たるや…」
「じゃ、じゃあ顔を赤らめていたのは?」
「赤らめる?あぁそれは思いがけない効果だな。
 耐える事ばかりしていたら条件反射で脳内麻薬(快楽物質?)
 が出るようになってしまってな。
 今では日に何度もショーツを変えるはめになって…
 先程、思いがけず手が触れた時にも危うくいきそうになってしまったぞ。
 この三連休は今までできなかった分を取り戻すようにしよう。
 お、熱く堅い感触…効き始めてようだな。
 久し振りの調合もうまくいった様だ。
 今回のは長く楽しめる様、努力したのだ。
 なに礼はいつも通りたっぷりと…ん、どうした、男?」
「お、男の純情をかえせーーーーーっ」
544名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:36:22 ID:raNI/Zoh
以上です。
結局、饒舌でした。
545名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 00:48:31 ID:a02eRFUn
GJ!
嵐の前の静けさですね分かります
546名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 19:54:17 ID:cIJNS6/X
>>544
>>近頃、奥さんであるクーがどうもその様子。

この最初の一行を読んだだけでなぜか、クーと男は夫婦の人だと感知した。
もう俺と結婚してください
547544:2009/11/25(水) 01:05:17 ID:ZQZnsPov
>>545
その嵐は三日三晩続いたという…

>>546
御明察。
この2人を書く時のお約束は決めていますが
なんだか気付かぬ癖がありそうですな。
折角なのでタイトルは クーと男は夫婦・無口 で。
548名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 02:49:33 ID:p4M77jTh
>>544

愛も言葉も○○も溢れて止まらないくーさんですね


太陽で台風二巻を買ってきた
クールとはちょっと違うが、素直としては相変わらず破壊力高いなー
549名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 06:20:29 ID:SLykVWLB
>>544
GJ!
お久しぶりですな。
保管庫のシリーズを、にまにま しながら読んでるので、嬉しいです。
550名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 01:21:08 ID:JXIp9JUD
クーが幸福と思えば結末は不問?
551名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 03:04:09 ID:0GjNrQls
本人が幸せだと思ってるだけでどう考えても破滅に向かって突っ走ってるようにしか見えない事もあるし
552名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 12:53:56 ID:9Ubnclqw
感化されたので妄想投下します
553名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 12:56:08 ID:9Ubnclqw
「どうした明?」

これが俺の彼女の黒沼薫。
社交的で周囲からの評判もよく、
高校の会長なんて重職も受け持っている。

「いや……俺も勉強しないとなーなんて」

そしてこれが俺、一之瀬明。
馬鹿で無頓着な幸せ者。
薫と付き合うきっかけは中学時代にさかのぼる。
当時自分を変えたくて無茶苦茶で必死だった俺はその勢いを使って、
虐められていた薫を救出。虐めグループともガンガンやりあっていた。
その後薫に押しかけられる様に告白され、
恋愛勉強ともども面倒を見てもらっていた。

「いやー、中学の時みたいに薫に迷惑掛ける訳にはいかないなーと」

「なんだ、私はもっと明の面倒を見たいのだがなぁ」

「男はかっこつけたいんだよ」

「もう何度も惚れ直しているんだが……」

「うぐ……」

因みに俺達は現在下校中である。
左手を確りと薫の右手が握り締めている。
こんな夕暮れ寒空の中だと余計に体温が伝わってくる。
554名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 12:57:42 ID:9Ubnclqw
「寒いよなぁ……」

「まぁ、冬だからな」

「寒くないよな?」

「手を握るだけで私の体温は真夏と同じような物だ」
「君が傍に居るだけで夏は涼しいし冬は暖かい」

「……勝てませんなぁ」

「ふふ」

因みに俺は現在薫と同居している。
というのも中学時代、父と母が海外へ出張しなければならなくなり、
薫と離れたくないと駄々を捏ねて途方に暮れていた時、
薫のお父さんお母さんが
「是非私達の別荘を使いなさい!そうしなさい!!」
「あ、ありがとうございます!!」
という話になり俺の父と母は海外に飛び立っていった。
タダで住まわせて貰うのも悪いので食事代だけはバイトで賄っている。
電気代や水道代は薫父と薫母が出してくれている。
俺は何でもかんでも任せるのはという事で食事代だけ自身で払っている状況だ。
例えるなら好きな人の家の別荘に居候しているような物。
ちゃんと働けるようになるまで、勉強しなければ――
555名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 12:58:34 ID:d7tYhQha
しかし会長とか学年1位とか多すぎw
556名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:01:15 ID:9Ubnclqw
「……どんな仕事に就くべきか」

「なるべく私との時間を割く必要の無い場所が私は嬉しい」

「そうは言ってもなぁ……うーむ」

「だから父が薦めてくれている会社に就職すれば――」

「それはダメ!流石に何でもかんでもって訳にはいかない!」

「む……」

「将来は完全に自立できるようになりたいんだよ」
「そりゃぁ物凄く難しいだろうけど、それでも自立したいんだ」

「それは私の為か?」

「……そ、それもある」

「嬉しいなぁ嬉しいよ明、今すぐ体を絡めたいくらいにッ」

「だ、ダメ、NO!ここはそういう所じゃない!!ね!?」

「うむ、少々熱くなっていた」

まぁこんな感じだが、とても退屈しない日々が続いている。
正直薫の、彼女の居ない生活は考えられないものも当然だ。
だから時々怖い時もある。何かの拍子で消えてしまうかもしれない。
考えすぎではない、1%だってありえる事なんだ。
そう常に頭に不安を残しておく事で、常に薫と接する時は全力で居られる。
今この瞬間を、もう人生はとっくにスタートを切っているから。
だから一分一秒を大切にしないといけない。
557名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:03:39 ID:9Ubnclqw
「どうした、どうしたんだ明?」

そう考えると彼女が自分を求めてくれるのは嬉しい。
俺だって男だしそういう感情になる事だってある。
だけど病気にでもしたらどうする。
少なくとも避妊はしているが現実的に考えて確実な方法でもない。
ここはやはり回数を減らすべきだろう。

「あのさ、薫」

「なんだ?」

「しばらくはやめないか?その……」

「……すまない、私では不満足か?」

「いやそういうわけじゃ……」

「私は君に何かしたか!?私は常に君を想って行動している!!」

「いやだから……」

「頼む、私から離れないでくれ、私の傍に居てくれ!
「君が居なくなったら私には何も残らない、どうにかなってしまうんだ!」

「お願いだ明ッ私の傍に居て――」

「別に薫と別れるなんて言ってない!!」

「……す、すまない、また一人歩きしてしまった」
「ふぅ、これほどまでに想っているのだな、改めて実感した」
558名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:06:40 ID:9Ubnclqw
こういう所が実に俺の悪い癖でもある。
薫は俺の話す事に対して全て素直に返してくる。
だから俺が曖昧な態度をとれば彼女が、薫が傷つく。
面倒な性格だとも周囲からは言われる事もあった。
だけど俺はこんなにも素直な人は居ないと思うし、だから好きになったんだと思う。

「曖昧な態度を取ってごめん」

「私の方こそすまない……」

「俺達まだ仕事にも就いてないだろ?」
「だから、万が一薫をその……」

「寧ろ私は望んでいるのだがな」

「ダーッ!!話がそれる!!俺はだからやめようって言ってるんだよ!!」
「まだ未熟なんだし殆ど安心できるような状態になってからで良いだろって」
「そりゃいつか薫に指輪渡せるようになりたいさ、それにこ、子供だって……」
「だけどこんな時期に万が一薫を……」

「……あ、明……」
「そんな風に考えていてくれたのか……」

なんていうかこんな話家でするもんだろうけれど、
幸い人も疎らだった。だから余計に熱くなっていた。真剣だった。
つか高校生が何を考えているんだろうか。
ま、まぁ、大人びているって事にしておこう。
559名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:09:02 ID:9Ubnclqw
「す、すまん、つい強く言っちゃって――」

「違うんだ……嬉しいんだ……」
「嬉しくて嬉しくてどうしようも無いくらいに幸せなんだ」
「……私は結構涙脆いんだぞ?」

俺は感極まって薫を抱きしめていた。
なんか俺まで泣きそうになってきていた。
薫に痛みを与えない様に、だけど確りと強く。

「なんだ、君も涙もろいのか」

「……悪いかよ、男らしくなくて」

「いや、そういえば初めて見たな、明が泣いた所」

「あ……そうだな、そういや俺も初めてだな」

「ふふ、今日は記念日並みに大事な日になりそうだ」

「涙で大げさだな……」

「何を、君がここまで号泣している所なんて見た事がない」

俺は、情けない事に薫以上に泣いていた。
なんていうか、薫の体は今日に限って脆いように感じられて。
普段何気無い事が幸せなんだって色々と考えているうちに、
感極まって蛇口の栓が外れてしまった。

「なんていうか恥ずかしいから家に早く帰ろうぜ」

「もう少しこのままでもいいんだぞ?」
「……でも、正直な所私も君とだけ居たい気分だ」
「ここじゃ雑念が入ってしまう」

俺達は足早に家に帰り食事をして、
まだ終えていない家事なんかを手伝ったりして。
今は二人してベットの中で寝ている。今日はしていない。
必要が無い。だって今日はとんでもなく熱くなれるからだ。
薫を、手を握るだけで顔の筋肉が緩んでしまう。
今日はこんな甘い感覚に浸っていたい。
こんな感覚を常に味わうには俺は何が何でも努力をしなきゃいけない。
そして毎日を無駄に生きてはいけないんだ。
560名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:13:39 ID:9Ubnclqw
「……なんだか恥ずかしいな」
「だが幸せだ……」

「今度、どっかに行こうか」

「デートか、素晴らしいな、どこに行こう」

「薫が行きたい所でいいさ」

「私は君が居ればどこだっていいぞ」

「薫が考えてくれ、頼む」

「……そうだな、天体観測……どうだろう」
「ロマンチックじゃないか」

「色々準備が必要だなー、明日からバイト増やすか」

「すまない、明に負担を掛ける事に――」

「でも良く考えてみれば男の幸せってこれなんだろうな」

「む?」

「好きな人の為に第一線で必死に働いたり出来る事」

「今日は1000回以上、最早天文学的数くらいに君を惚れ直したぞ」

「凄いな」

「私の愛は凄いぞ」

――というわけで俺は明日から忙しくなる。
望遠鏡買う為の資金と、そうだな、場所とか色々調べないとな。
こうやって考えるだけで幸せ。あぁ、また泣きそうになってきた。
俺と薫はこれからも一緒に居るだろう。その上で何かが起きるかもしれない。
でも離れないと決めた。何かもうプロポーズ並みな気もするが。
それはそれでいいや。そう思える日だった。

「おやすみ、薫」
「おやすみなさい、明」

おわり。
561名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 13:15:39 ID:9Ubnclqw
というわけで酷い妄想投下終了。

すみませんすみません。書きたくなったんです。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜーッ!!
562名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 16:21:33 ID:lR+4tfoc
あれ?口から砂が…ってなんだ、歯軋りで削れた俺の歯か…
563名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 21:55:19 ID:mWoMsK7B
>>561
いいなあ、こういうの。
564名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 04:42:38 ID:DQlQD2qa
素晴らしいな
俺も批評ばっかしてないで書く事にしよう
565名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 18:23:59 ID:K6lLNnrN
>>564
期待しているよ
566名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 21:55:14 ID:Xc2Eh+Ln
みんな神だなぁ

暖めておいた作品でこのスレ向きっぽいのがなくはない
が、いかんせんエロがない
567名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 22:38:09 ID:2yeVo0xk
>>566

いつも書くときみんな賢者なんだ・・・・・・OTL
568名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 05:52:05 ID:zjLHlebB
>>561
今はお前を愛す事が 生きる事 輝く事 …なんですね
569名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 16:57:13 ID:Oo4THH+f
素直クールが好きすぎてエロを書こうとしても賢者になっちまう。
570名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 18:03:51 ID:Pu4Hii+r
でも賢者になった方がエロは書きやすいと思う
571名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 00:34:18 ID:CMfWLkL7
ここだけの話、普段書かないエロシーンを必要があって精一杯に書いたが、
とても自分で抜けない代物に仕上がったトラウマはある
572名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 01:50:33 ID:+Pv9qmcE
昔、エロシーン書こうとしてエロゲプレイしたが、あんまり参考にならなかったな…
官能小説は…手出してないなぁ…

もし素直クールの女の子にエロゲを見られたらどうなるんだろうか…
怒られるのは良いけど、学校で暴露は勘弁してほしいよな。
573名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 07:50:14 ID:GmEC7w+h
いや、そのエロゲのヒロインの格好してベッドイン…じゃね?
574名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 12:18:02 ID:7F6zmj21
病んでるだろそれ
575名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 15:42:00 ID:GrppRgdZ
「このようなものに夢中にさせてしまったのは無念だ」的な事を言いながらいつも以上の積極攻勢。
576名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 18:15:00 ID:+JZqTqDC
>>575リスペクト
とある大学構内の食堂にて

「ふむ、君はこういうのが好きなのか?」
「い、いや違うんだ!!」
「君に18才以下お断りゲーム、俗に言うエロゲーをさせてしまうとは…」
「いや、だからね違うんだって!!」
「そんなにも欲求不満なら何故私に言ってくれない?私になら何でもして良いんだぞ?」
「ダカラキイテクダサイ…オネガイシマス…」
「先ず手始めとして今日から1ヶ月君の家に泊まり、君の性欲を何時でもみたせる様にしよう」
「………ドウシテコウナッタ」
「フフ…今日から1ヶ月も一緒に片時も離れず居れるのだな、今から身体が疼いてきた」
「……もうね…本当に…」
「なし崩し…外堀…妊娠…(´Д`)イイ」
「ちょっ!!今なんか怖い事考えてたでしょ!?顔が崩れてるよ!!」
「先当たってはご両親に挨拶に行こう、そして今から孫をつくってきますと言おう」
「そんな事言ったら家の親倒れちゃうから!!」
「それとも家の親から挨拶に来てくれるのか?家の親なら大歓迎してくれるぞ?
むしろこの前なんて孫はまだか?ちゃんと励むんだぞ?って言っていたな」
「お義父、お義母あんたら何言ってんだ!!」
「何故そんなに興奮しているんだ?」
「漸く会話できた…先ず一つ目、何で高校生のお前が此処に居るんだ!!」
「愛故に、それに付属高校で同じ敷地内にあるんだから
居てもおかしくは無いだろう?」
「まだだ!!まだ終わらんよ!!何故一騎当千の格ゲーをしていただけで18才以下お断りになる」
「女性の服がはだけたりしているから」
「うぐっ!!完全に否定はできない気がする…」
「そうだろう?…さぁ、そろそろ帰ろう」
「犯罪者はイヤぁぁー、誰かたーすーけーてぇぇ!!」


周りからの一言
「可愛い彼女が居るのは羨ましいが……出来れば、ああはなりたくないものだな」
こうですか?分かります
577名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 19:35:53 ID:agqQskQD
「俺はチキンだから現実でクーにそんな事出来ないのさ」
「やろうとすればビビりだすし何より気分が悪い」

「・・・・・・男・・・・・・」

「俺はクーが大好きだからさ、だから・・・まぁなんていうか」
「Gくらいは、な?」

「・・・駄目だ、私以外に発情するなど・・・・・・気に入らん」
「今日から君を満足させる為に色々としなければな・・・」

「・・・・・・駄目なんですか?」

「駄目だ」
「それに『大好き』なんて言われたら尚更だ」

「・・・・・・うぉぉ」

「明日は休日だし、寝かせないぞ?」

「あ、やめッ、アーッ!!ンギモッジィィィッ」

こうですか?分かりますん
578名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 20:09:34 ID:tNHhdfBL
妹系だったらどうすんだよ
579名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 20:20:49 ID:fE03uecy
そこは気にしない方向で
なにはともあれ>>577GJ
580名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 21:22:48 ID:UbWMxHLX
飲みながら作ったらエロシーンが書けるかなぁ…
581名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 21:25:15 ID:agqQskQD
なんかハイスタ流してるとエロが思いつくのは何故だろうか
582名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 21:48:44 ID:CMfWLkL7
世界一危険な嫁素直クール

・イケメンばかりの8人の中なら大丈夫だろうと思っていたら同じくらいの美少女20人をけしかけて囮にしピンポイントに求愛された
・家から徒歩1分の路上で素直クールが発情して待ち構えていた
・自室のベッドがぐにゃりとしたので布団をめくってみると素直クールが転がっていた
・全力で男に突っ込んで倒れた、というか押し倒した後からキスとか愛撫とかセクハラする
・自室が素直クールに襲撃され、身体も「心も」余すことなく捧げられた
・教室からトイレまでの10mの間に素直クールに求愛された。
・一年のうちの1/3が夜這い実行日。しかも一刻も早く彼の子を授かりたいと言う欲求から「危険日ほど危ない」
・「そんな無節操なわけがない」といって出て行った男が5分後キスマークまみれで戻ってきた
・「何もとりえがなければ求愛されるわけがない」と手ぶらで出て行った男がラブレターと婚約届けと結婚届を手に戻ってきた
・下校時に素直クールと遭遇する確率が150%。一度帰りの挨拶をした後辛抱堪らなくなって男を追いかける確率が50%の意味
・素直クールの教室におけるバカップルオーラによる”死亡”者は1日平均120人、うち約20人が教師
583名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 22:58:12 ID:agqQskQD
>>582

お、恐ろしい・・・
584名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 00:00:14 ID:5Y2oo3Nk
>>582
ヨハネス亜種の中でもかなりの出来だなコレw
585名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 03:10:47 ID:RbSLm0qN
>>582
白い悪魔も真っ青だな
586名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 11:17:50 ID:/oSlVLuy
>>585
ヨハネス亜種てか大元は北欧の狙撃手伝説だろコレ。フィンランドvsソ連だったか。
俺が初めて見たのはルデール改変だったなぁ。軍事板のまとめサイトが何処かに在った筈。
587名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 11:30:54 ID:/oSlVLuy
ごめん安価ミス
588名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 11:59:34 ID:ceEhl9zU
>>586
シモヘイへか
懐かしいな
589名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 12:25:41 ID:x24EPUXV
> ・イケメンばかりの8人の中なら大丈夫だろうと思っていたら
> 同じくらいの美少女20人をけしかけて囮にしピンポイントに求愛された

このくだり、どんな地獄絵図が繰り広げられているかkwsk
590名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 23:36:33 ID:pizjJnva
>>589
あれだ、学園一の人気者の素直クールを巡ってイケメンたちが鎬を削ってるんだけど
一向になびく様子なく、彼らの目からすると冴えないヤツとしか写らない幼馴染といつも
一緒にいるから、イケメンたちが幼馴染をファミレスに呼び出してどういう関係なのか、
素直クールをどう思ってるか問い詰めるんだけど、幼馴染としては憎からずは思ってる
ものの素直クールのスペックの高さに腰が引けててまぁ今の位置に満足してるし、この場
のイケメンズたちの誰かと素直クールが付き合うことになるのも、仕方ないよなぁと諦め気味
なんだけど、そこにイケメンズに憧れる女性陣が乱入、彼女たちには「イケメンズが合コン
やってるぞ」というメールが届いており、しかも一斉送信のように見せかけて実は一通ずつ、
合コン参加女子(捏造)の一覧から送信相手の名前だけ抜いてあり、自分以外の面々が
抜け駆けしたような形式をとってあり店は大混乱、それで蚊帳の外ながらなんとか場を宥めよう
とする幼馴染だけど、突然手を引かれその場から脱出、みれば連れ出したのは素直クールで、
彼女は「キミから告白してくれるのを待ちたかったが、一向に気付いてくれないのでは仕方がない、
いい機会だし、私のほうから告白しよう。なに、これをあの面々の前でぶちまけても良かったのだが、
せっかくの一世一代の告白だ、余人の邪魔が入らないところでゆっくりとしたくてね。
 ……私が愛しているのは、後にも先にもキミだけだ」と(ry


まぁ書いた後から、
・イケメンばかりの8人の中に埋没してる自分を気にかける女子なんていないだろうと思っていたら
同じくらいのイケメン20人の告白に脇目も振らず袖にして自分が求愛された
の方が素直クールらしいかなーと思った
591名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:27:04 ID:Mvhy/IXS
時空を超える系?の話を書こうと思ったけど難しすぎて進まないし、書いても多分超長編になる
誰か書いて……
592名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:30:37 ID:mRID+GEB
難しく考えすぎなんじゃね? 時空を越えるってプロットだけじゃはっきりしないんだが、じゃあとりあえず
未来から少年を更生させるために素直クールが送られて(ry
593名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:35:06 ID:Mvhy/IXS
>>592
素クールと男がすれ違って結ばれずに男死亡
⇒素クール後悔
⇒なんやかんやで時空超える(この方法は考えた)
⇒過去に戻る

までは考えた
何故ここまで考えて進まないんだろ……
594名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:55:44 ID:Tk0XJJss
そこまでできてんならもう一息だろう
素直クールも時空越える前は素直になれずに、それを悔やんでるから時空を越えてやり直したときは
超素直って展開?
だったらあとは、素直クールが「前世」で男を失った原因を何とかしようと奮闘する筋で決まりだろう
素直クールを前面に出すなら、自分が素直じゃなかったからこそ起こった不幸が、素直になったから
こそ回避できた展開が王道だ
595名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 00:56:43 ID:8Y1gK0kg
過去に戻って昔の自分と男をくっつけるのはスレ違いになりかねないので、
必然的に過去に戻って自ら男とくっつく形になる

・ドラゴンボール型(過去に干渉した時点でパラレルワールドが生じる)の場合
男と自分がくっついてハッピーかもしれないが「当時の自分」が救われない結末になる
なお、パラレルワールドに移行しているためタイムパラドックスは発生しない

・ドラえもん型(過去への干渉も歴史の中に組み込まれている)の場合
自分が男と結ばれなかった原因を作ったのが自分であり、
しかもその結果男が死亡するため自分が(間接的に)男を殺したという最悪な形になる


難しいなぁ、ホントに
596名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 01:05:38 ID:Mvhy/IXS
>>594
>素直クールも時空越える前は素直になれずに、それを悔やんでるから時空を越えてやり直したときは
>超素直って展開?
そんな感じ
もうちょい頑張ってみる


>>595
その2択とは戻った方法が特殊なせいで若干異なる事態になる
無理矢理の厨2展開っぽく見えるかもだけど……

勿論最後はハッピーで考えてる
一応バッドエンドも考えるけど
597名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 16:24:44 ID:Mvhy/IXS
>>595
ごめん、最初書いてって言ったんだった
もし書けるなら書いて良いよ、じゃないや書いてください。お願いします
598名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 00:24:12 ID:Mbk8sdUT
ふと思った
素直クール好きにはARIAの晃さん好きが多いんじゃないかって
チラ裏
599名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 21:13:40 ID:XyFCiYTH
孤高の不良系クールとかいいなぁと思うがあからさまにデレると困ると、相反する感情に悶々する…
600名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 22:59:21 ID:QGotTbWo
>>599
スモーカークールでググると吉(不良じゃないけどね…)
601名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 23:12:01 ID:MUE9nU95
不良系か・・・・・・そのネタもらった!
602名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 23:22:09 ID:mMiwezZJ
兵士系素直クール

「いやあ、参ったねこりゃ。包囲されちゃったな。」
「小隊長、まさか投降する気なんですか?多分ウチの本隊壊滅してますよ!」
「投降?するわけないじゃないか。穴空けて後退する事にするよ。」
「穴…まさか二人で最低20人以上とやり合う気なんですか!」
「友軍の救援はまず来ない。向こうは向こうで手いっぱいだろうからな。」
「小隊長、ならここで籠城しましょう!外よりは安全です。まだココ気づかれてないみたいです。」
「あの五人は油断しているな。行くぞ!私達の愛の力を教育してやるか!」
「愛?ちょっ小隊長!待ってください!仕方ねえ!もうどうにでもなれ!」

二人で三個小隊を壊滅させた後本国に帰還。そして英雄的活躍をしたとして名誉突撃勲章を受章した。

「と、いうわけで軍曹、今の気持ちをお聞かせ願えますか?」
「私は、兵長と生きて沿い遂げる為に戦った。私は兵長がいれば勲章も名誉も要らない。」
受章式でのこの発言はテレビで流れた。
そしてこの数カ月後、話題のバカップルの部隊婚が放送されたそうだ。
603名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 00:20:30 ID:LUpEwKRu
604名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 01:22:06 ID:NGgWreS8
605名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 03:39:24 ID:EE54wm96
「えっ、進学しないの?」
「あぁ、私には大学に通ってまで学びたい事がないからな」
「でも就職するには大学いっといた方が・・・」
「何を言っているんだ?、私は進学も就職もしないぞ」
「ええっ!?」
「私の夢は幼稚園の時君と約束してからずっと『お嫁さん』なんだ」
「小学校の頃は絵画コンクールで何度も優勝してたしそういう道も」
「あれは趣味だ、それに主婦をしながらでも描ける」
「中学校の頃は剣道部の主将で優勝を・・・」
「心身共に鍛えるために丁度良かった」
「高校はバイトしながら全国模試でいつも30番以内だったよね」
「働くという経験は大切だからな、共働きすることになった時のためでもある」
「で、でも俺は一応大学いくつもりだし、結婚は難しいと思うんだ」
「つまり、同棲キャンパスライフだ良いと?」
「え?う、うんまぁ」
「ふむ、君の意見も最もだ、両親が送ってきた大学の資料がいくつかあるそこから選ぶとしよう
もちろん君と一緒のな」
「あ、ありがとう・・・・で、でもなんで海外の大学とかのもあるのかなーなんて」
「問題があるのか?」
「いや、あの・・・」
「あぁ、そうかすまない、海外となると大変だったな私が一緒の時は通訳してやれるが
四六時中一緒というわけにもいかないだろうし」
「そうじゃ・・・(ないっていいますか・・・)」
「とりあえず東大辺りにしておこう」
「・・・(クスン)」
606名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 03:52:51 ID:e33FpRTs
進路希望調査用紙に○○の嫁と書いたのを注意してきた担任を言葉でブチのめすクーとか
607名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 05:37:14 ID:jUx994c6
ある意味お約束とも言えるが大好きだ
608599:2009/12/05(土) 20:01:48 ID:k152wiff
>>601
マジで! wktk
609名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:38:03 ID:GW+b4zTq
不良系?素直クール※ごめんなさい

「う〜〜トイレトイレ」
今トイレを求めて全力疾走している俺は高校に通うごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば不良の女の子に興味があるってとこかナ――。
名前は山本直登。
そんなわけで帰り道にある公園のトイレにやって来たのだ。
ふと見るとベンチに若い女の子が座っていた。
ウホッ……良い不良少女……。
そう思っていると突然その女の子は俺の見ている目の前で乱れた制服を脱ぎ始めたのだ……!!

スルスルッ......

「やらないか」
610名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:38:24 ID:GW+b4zTq
そういえばこの公園は、
とてつもなく強い不良少女が居座っている事で有名なところだった。
イイ女に弱い俺は誘われるままホイホイとトイレについて行っちゃったのだ♪

彼女……ちょっとワルっぽい女子高校生で阿部高美と名乗った。
セックスもやりなれているらしくトイレにはいるなり俺は素裸に向かれてしまった。

「よかったのかホイホイついてきて」
「私は童貞だってかまわないで食っちまう人間なんだぜ」

「こんなこと初めてだけどいいんです……」
「俺……阿部さんみたいな人好きですから……」

「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
「それじゃあところんよろこばせてやるからな」

言葉どおりに彼女はすばらしいテクニシャンだった。
俺はというと性器に与えられる快感の波に身をふるわせてもだえていた。
しかしその時予期せぬでき事が……
611名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:39:48 ID:GW+b4zTq
「うっ……!」ブルブルッ
「で、出そう……」

「ん?もうかい?意外に早いんだな」

「ち、ちがう……実はさっきから小便がしたかったんです」
「公園に来たのもそのためで……」

「そうか……」
「いいこと思いついた」

『君、私の尻の中で小便しろ』

「えーっ!?」
「おしりの中へですかァ?」

「男は度胸!何でもためしてみるのさ」
「きっといい気持ちだろう」
「遠慮しないで入れてみると良い」

彼女はそういうと素肌にまとったツナギを脱ぎ捨て、
悩ましい尻を俺の前につきだした。
612名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:40:22 ID:GW+b4zTq
自分の肛門の中に小便をさせるなんてなんて人なんだろう……
しかし彼女の美しくひきしまったヒップを見ているうちに、
そんな変態じみたことをためしてみたい欲望が……

「でない!!絶対でないから!!!」

「ん、どうしたんだ」

「こんなプレイするなんて聞いてない!!無いから!!」

「いいじゃないか、一度やってみたかったんだ」
「ウホッ、くそみそテクニック」

「誰から吹き込まれたんですかァ!?」

「友からだ」

「……アイツ、クーに何教えてんだ!?」
613名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:41:42 ID:GW+b4zTq
「凄く気持ちの良い事だと聞いているんだが……違うのか?」

「違う!!違うよ!!!つかその為に態々演技とこのツナギ買ったの!?」

「あぁ、男と素晴らしいセックスライフをする為にはちょうど良いアブノーマルプレイかと思ったんだがな」

「いや!?これアブノーマルとかそういうレベルじゃないから!!」
「俺、そこまで行く必要ないから!!!」

「そうか……すまない」

「あ、いや、その……ね、クーに悪気はないんだし」
「俺は友に怒ってるんだ、女のクセに腐ってやがる……」

「だが彼女もいたって真面目に教えてくれていたぞ……?」

「……まぁ、ともかく服着て」

「うむぅ」

「ど、どうした?」

「正直、生殺しの気分だな」

「……あ、後で、ちゃんとしますよ……俺の家今両親二人とも海外行ってるし」
614名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 18:42:23 ID:GW+b4zTq
「あぁ、実に楽しみだ」

「……なんだか複雑な気分だ、くそ友の奴め……」

「あぁ、でも気持ちよかったろう?口でされるのは」

「ま、まぁ……ありがたいよ」

「ふふ」

『おわり』


反省はしている。正直すまなかった。
興味本位でやってしまった。
615名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 21:44:03 ID:WjbY0lXz
?知り合いだったの?なんかよくわかんない
616名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 04:02:00 ID:mI2DAE7L
悪いが元ネタの映像しか脳裏に浮かばなくてどうしようもねぇ…
617名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 00:28:32 ID:IpJzBKsQ
セーラー服着た阿部さんが浮かんできて頭から離れなくなってしまったぞw
618名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 17:51:29 ID:xf/JYCy+
なんかすまんwwwところどころ誤字もあるしwww
619名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 13:04:26 ID:j2yToBsl
>618
罰として正統派素直クールのエロ描写を頼むwww
620名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 00:03:47 ID:0LoxwhmT
丸二日レスが無いとはな
621名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 01:31:25 ID:hy+pbqfd
単発ならまだしも、長編となると難しいんだな、素直クール
622名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 02:35:03 ID:0LoxwhmT
>>621
起承転結の起に凄い時間掛かってる
時空系は矛盾無くそうとしたらヤバいね……
623名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 08:06:34 ID:D58ydAeb
>>622
頑張れ
いや頑張って下さい
624名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 15:07:51 ID:4nbRKd7e
書きたくても書く時間が出来ないんだよ……
625名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 20:04:28 ID:DQ9QLhOb
>>261
GJ
626名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 20:18:07 ID:0LoxwhmT
>>625
DQ9面白い?
627名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 20:25:40 ID:hy+pbqfd
>>622
迷うんだよな
起はどんな展開にしようかと
ベタで全校集会で生徒会長が男に告白云々にして大丈夫かとか
二番煎じはちょっとなぁと抵抗ある
628名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:09:44 ID:0LoxwhmT
同じ全校集会で告白にしても何故か天井ぶち破って登場とか、普通ならあり得ない事が起こっても良いじゃない
629名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 02:27:19 ID:AlI14rPO
生徒会長とか以外なら出せるが…
630名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 02:55:00 ID:KQv7rRQP
>>629
書いてくりゃりゃんせ
631愛の時間:2009/12/14(月) 01:18:32 ID:0t+txWG4
「やあ、おはよう忍君。朝からキミに会えるとは、今日もいい日だ」
「……ああ、おはよう川原木」
「つれないな忍君。私のことは梓と呼んで欲しいといったろう?」
「……ああ、悪かったな、梓」
「どうした忍君、ずいぶんと元気がないな?」
「いやまぁ……別に」
「ふむ? 元気を出せ、と言いたい所だが、忍君には忍君の事情があるだろうし、知らずに勝手なことは言えんな。
出来たら、事情を話してくれ。私でよければ全力で力になろう」

 俺は曖昧に頷いた。
 相談なんて出来る訳がありません。
 だってこの俺、笹原忍が悩んでるのは、まさにアンタ、川原木梓のことだから。



「よー、黄昏てんなモテ男」
「……勘弁してくれ」
 俺が川原木を撒いて屋上でボーっと校庭を見下ろしていると、話しかけてくる男が一人。
 クラスメイトで、まぁ一番親しい友人と言って過言ではない、嘉村だ。
「おやおや、冗談も返せないか。相当参ってんな」
「そりゃあもう」
 横に並んでくる嘉村に、投槍に応える。
「確かに……ハタで見てる分には面白いが、当事者にゃあつらいだろうなぁ」
 言葉とは裏腹に明らかに面白がってる嘉村に、無言でローキック。
 それでもめげず、嘉村はけたけた笑いながら言葉を続ける。
「なにしろ転入初日に、押し倒してキスだもんなぁ」
 俺は無言で嘆息した。いかん、また気が重くなってきた。
 嘉村が言ったことは、例えでもなんでもない、掛け値なしの事実なのだ。
 ちなみに被害者は俺。
 昨日、川原木は教室の前で転入の紹介をされ、席を示されそこに移動する最中、ええと、恥ずかしながら「美人だなー」と
見とれていた俺と目が合い、立ち止まったかと思うと足早に俺の元に歩み寄り、以下略、と言うわけだ。
 当然教室は大混乱。その混乱は教師も巻き込んで一日中尾を引き、川原木の真意を問いただすヒマもなかった。
 それなのに、川原木と来たら憎たらしいくらいにマイペースで、朝の挨拶にいたってはアレである。
 何のつもりどころか、本当にあった事実なのかすら疑いたくなるマイペースっぷりだ。
 ……まぁ、(図らずも)二人揃って教室に入った瞬間のどよめきから、事実であったのは間違いなかったようだが。
 俺がもう一度嘆息するのを見て、嘉村はますます笑う。
「で、何が気に入らないんだ? あんな美人に慕われるなんざ滅多にない幸運だろう?」
「……だから、だよ」
 俺はまた、重いため息を付く。
 川原木は、もう言ったが美人だ。あれだけのことをしておいても堂々と振舞う態度も立派なものだろう。昨日一日で、頭が素晴らしく
いい事もすぐに知れ渡っている。
 いってみれば完璧超人だ。ちょっと奇行に走ったくらい、瑣末と言えるくらい。
 そんな美人に言い寄られるヤツがいたら、俺だって妬む。
 ただし、言い寄られた相手が、そんな川原木に吊り合うだけのヤツだったら、だ。
 俺みたいな何のとりえもない一山いくらの輩に言い寄る川原木を見たら、誰だって妬む前に首をかしげるだろう。
 当然、俺自身も、だ。
 川原木のヤツは、一体俺のどこが気に入ったのか。それがさっぱり判らない。
 顔が良いわけでも成績が良いわけでもスポーツが出来るわけでもない、女の子と遊んだ記憶を辿れば幼稚園まで遡る俺のどこに、
川原木ほどのヤツをひきつける要素があるのか、まったく理解できない。
 ましてや……
「川原木のやつ、さ……」
 手すりに両手を重ね、その上に顎をうずめるようにして視線を校庭に固定したまま、俺は言葉を搾り出す。
「うん?」
「あの後によ」
「うんうん、お前がキスされた後に?」
「―――っ! まぁ、その後にな……」
632愛の時間:2009/12/14(月) 01:19:29 ID:0t+txWG4

「な……なんでこんなことを」
 ソレがどれだけ時間をかけたのか、混乱の極みだった俺には判らないが、やっとのことで解放された俺の唇が絞り出したのが
そんな気のきかない台詞だった。
 そして川原木はその言葉に対し、こんな風にのたまったのだった。

「ふむ、実を言うと私自身もこんな行動に出るとは意外だった。あえて一言で言うなら、『愛に時間は関係なかった』ということかな」


「なんて事を言ったんだぜ?」
「そりゃまた深いお言葉だ」
 他人事丸出しなコメントありがとう。
 つまり俺の悩みはそこに尽きる。
 愛に時間は関係ない……つまり、時間に関係なく現れたものなら、消えるのにも時間は関係ないんじゃないか、と。
「つまりだ? お前さんは、美人に言い寄られたのは嬉しいけど、すぐに振られるんじゃないかと不安だと?」
「……身も蓋もない言い方をすれば、そのとおりだ」
 例えば、俺が自分自身に何か自信を持てるものを持っていれば。
 そうでなくても、自分が愛されてると実感できるだけの共にいた時間があるならば。
 俺は、川原木の気持ちに応えることが出来たかもしれない。
 でも、どちらもない。
 だから俺はこうして、一人でうじうじ悩んでるって訳だ。
「と、いうことだそうです、姐さん」
「――なるほど、それで悩んでいたのか」
「―――っ!?」
 突然現れた第三者の声に、俺は寄りかかってた手すりからずり落ちそうになる。
 慌てて振り返れば……予想通り、たった今話題にしていた川原木が、腕を組んで堂々と立つ姿が。
 一瞬の忘我の後、俺は閃いて嘉村を睨めば、やつは悪びれもせず笑って応える。
「そりゃまぁ、美人の頼みは断れんわな?」
 ――やられた。ヤツは川原木の斥候だったのだ。
 俺はそれに気付かず、ヤツの誘導にのっちまって、べらべら胸のうちを垂れ流しにしてたってわけだ!
 俺はとりあえずウラギリモノに報いを与えるべく身構えたが、制裁を実行するよりも先に嘉村は身を離していた。
「んじゃまぁ、あとは当事者同士で、ヨロシクー!」
 そんな言葉を残し、振り返りもせずに背中越しに手を振り、嘉村は屋上から去っていく。
 扉の閉まる重々しい音が響けば、その場に残るのは俺と川原木だけ。
 俺はなんとなくバツが悪く、川原木の方を見ることが出来ない。
「さて、事実が判明した今、弁明したい事は多々あるのだが――」
 だが川原木はそんな俺を気にすることもなく、歩み寄ってくる。
「さしあたり、確認を一つしておこう」
 俯いた俺の視線の中に、川原木の脚が入り込んだ。もう、目の前にまでやってきている。
「……もしや、まだ思い出してもらっていないのかね、しのちゃん?」 
「?!」
633愛の時間:2009/12/14(月) 01:21:07 ID:0t+txWG4
 その呼び名に、おれは弾かれたように顔を挙げた。
 そしてまっすぐに見やった川原木の顔と、「しのちゃん」という懐かしい呼び名に、古い記憶が刺激される。
 何秒か、呆然と川原木の顔を(恥ずかしながら)見つめたあと、俺は搾り出すように問いかけた。
「もしかして……あーちゃん、なのか?」
「うむ」
 俺の呼びかけに、花が咲くような笑顔を浮かべて応える川原木。
 俺が唯一女の子と遊んだ記憶のある幼稚園時代……その相手は、小学校に上がる際に別の町へと引っ越して行ってしまったのだが、
それがあーちゃんであり、それが、つまり、この目の前にいる川原木梓へと成長した、と……?
「いやまったく、私は一目で君の事がわかったというのに、君の方には気づいてもらえなかったとは……悲しいことだね?
 往年の呼び名は現在では恥ずかしかろうと自粛したのが裏目に出てしまったかね?」
 そうは言いながらも川原木はまったく悲しそうには見えないが、俺はなんとなくバツが悪く彼女から目を逸らす。
「し……仕方ないだろう。ずっと会ってなかったし、まして……」
 思わず口走りそうになった本音を慌てて、小声にして誤魔化す。
「まして?」
 だが川原木は、それを許すつもりはないようだ。ますます詰め寄って、その先を促してくる。
「まして、さ……こんな美人になってたら、判るわけがないだろう」
 観念して応えた俺の顔は、多分真っ赤だったことだろう。
「はっはっは、うれしい事をいってくれるね。それに免じて忘れていたことは不問としよう」
 朗らかに、嬉しそうに笑う川原木だが、かすかにその頬には赤みが差していた。
 それに気付いた俺は、なぜだかますます恥ずかしい気持ちになる。
「さて、とりあえず私のことを思い出してもらえて僥倖だが、これで忍君の疑問のいくつかは氷解したものと思う」
「あ……」
 川原木は、俺の事を知っていた。つまり、あの奇行は一目惚れの結果ではなかったということで……?
「じゃあ、『愛に時間は関係なかった』っていうのは……?」
 俺はてっきり、一目惚れのことを指してそう言ったのだと思ったんだが、それでは矛盾してしまう。
「うん? 当然、10年余の時間を越えた再会であっても、私の愛はまったく色あせることはなかった、と言う意味だが?
 いや、自分でも抑える事が出来ない行動に出てしまったくらい、以前より溢れていたがね」
「は、は、ははははは……」
 なるほど、俺の考えとはまったくの正反対だったわけですね。
 っていうか仲良かった記憶はあるが、当時から愛をいだいていましたか、あーちゃんってば。
「さて君は、自分が理由なく言い寄られたと感じ、理由なく離れられる可能性を不安に思い私の気持ちを受け入れられずにいた。
 だが、こうして理由があっての事だと、他の誰かでは代替不能の事と判明した今、私の気持ちを受け入れてもらえるだろうか?」
「う……」
 そう言われて、俺は沈黙した。
 そうだ、本質的な問題は解決していない。
 川原木の気持ちが長年変わらずに保ってきた物だと言われても、俺にはそれを確認する術はない。
 そもそも俺が、川原木の気持ちを受け止めるだけの価値があるのか、その自信がない。
 それを示してくれる目安となる、『実際に共に過ごした時間』が、俺たちには絶対的に足りない。
「なるほど……まだ、私の愛を信じることが出来ない様子だな」
 そんな風に俺が躊躇っているのも構わず、川原木はさらに詰め寄ってくる。
「だが、私を拒否したいと言うのではなさそうであるし、それでも構わん」
 そういいながら……川原木はごく自然な動きで俺の両頬を掴んで自分の方に向け。
「じっくりと時間をかけて、私の愛を証明していくとしよう」
「?!」
 躊躇いなく唇を重ねてきた。 
 ――ややあって、唇を離した川原木は、艶然とした微笑を浮かべてこう断言した。
「なにしろこれから、時間はたっぷりとあるのだからね」

〜おしまい〜
634名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 01:28:45 ID:otE1wilc
で、続きをたっぷりねっちり書き上げる作業が終わるのはいつ頃かね?
出来れば全裸待機しても風邪を引かない程度の期間で収めてほしいのだが
635名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 02:21:57 ID:jRFmV5MO
何でかなー?涙が出てきた……
636名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 03:17:14 ID:TTaTTbx0
超GJ
わっふるが止まんねえぜ
637名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 03:23:18 ID:wMYIIylI
>>631
やはり素クールというのはいいものよのぅ




後、素クールが普通に変換候補に出てくるGoogleIMEに乾杯しておこう
638名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 03:37:10 ID:jRFmV5MO
>>637
導入を決めた
639名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 10:45:44 ID:Q9TOdHT2
>>637
んなわけないだろと思いながら試してみたら何だこの大衆の偉大さw
640名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 01:25:28 ID:EGMvWuCz
>>634
「うぅむ、男が風邪をひくのは耐え難いが・・・、弱った男を看病というのもまた捨てがたい」
「服を返せ〜」
641名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 06:00:08 ID:koSg+qlm
>>634
「ふむ、実を言うと私自身もこんな行動に出るとは意外だった。あえて一言で言うなら、
 『全裸待機に時間は関係なかった』ということかな」

「なにしろこれから、時間はたっぷりとあるのだからね」
642名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 00:05:39 ID:pjtWRON6
>>633
クー可愛いよクー(*´д`)ハァハァ

さておき忍君が忍者に見えて仕方ない俺の為に
誰かくの一クールをエロ描写多めで書いてくれないか
643名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 01:02:57 ID:5LofIQCL
>>642
試しに書いてみたらエロ以外が多い…orn
644名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:20:05 ID:5LofIQCL
唐突だが殿様だ。
ただの足軽からトントン拍子で出世し今では一国一城の主になったわけだが
それは自分の力や運だけで成し遂げたわけではなく
優秀な、懐刀とも言うべき…
「…何をしている?」
下を見ると立ち膝で何時の間にか帯を解いて
無節操にいきり立つ物を口に含みつつ
左手で柔らかく袋をなでる女がいる。
「ナニをしております。お気になさらずお続けを」
一度は口を離し、答えると今度は舌で竿を絡ませる様に含む。
「お続けをじゃない!」
少し残念な気もするが引き離した。
剥がされかけた衣を纏いなおして座った。
顔には出していないがしぶしぶという感じでひかえる、くの一。
このくの一こそが優秀で、懐刀と言っても良い者で、名を九という。
ただ困った事にやたら好かれているので隙あらば今の様にしてくる。
「ったく、お前には節操というものはないのか?」
「まだ坊主には化けた事がありませぬ」
平然と言う。
「節操だ、節操!お前も少しは坊主を見習って欲を減らしたらどうだ?」
「御心配無用。私の欲は少ないですから」
「少ない?そりゃ仏に寄っても減らぬ坊主共に比べたら少ないだろうが…」
「欲というか望みは三つだけですので」
「ほう、それは少ないな。一国一城の主になった今でもまだいろいろとあるのになぁ」
「殿の望みは如何な物で?」
「望みか?そうだなぁ領地がまだ増やしたいだろう…」
「いずれそれはまた戦なりにて出来ましょう」
その笑みは確実に勝てるのだろう。さすがに優秀な忍。
「まぁ石高が上がればそこまでしなくてもいいか…」
「開発中の品々で近日中には成果を見せられますかと」
南蛮の技術か妖術か知らないが何とかしてしまうのだろうな。
「そうなると…後は室かな…」
「…それは無理でございます」
645名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:23:04 ID:5LofIQCL
「えぇ何で?」
「近隣諸国には殿は衆道家という噂が」
「何でそんな根も葉もない事が?お前は否定しなかったのか一緒に居ただろう?!」
「居りましたが近習として常日頃の事を少し…」
「男の格好で言えば疑われるわ!」
「あぁ〜あ、それで近頃そっちの輩に寄られる事が多いわけか」
「その点に関しては手を打ってありますので御安心を」
「その前に手を打っておかんかい!」
「嘘と坊主の頭は結ったことがないのが取得でして」
「臨機応変にしろー!」
「御意。しかしこれはこれで良いではないですか」
「何が?」
「無駄な事に気を使わずに過ごせますし伽なら私がこの様に…」
「やめい!ったく、お前のせいで衆道一直線扱いだよ…遠方に期待するかなぁ」
「まぁ…近寄ってきたらいつも通り…」
「ちょ、おまっ、いつも通りって?」
「空耳です」
「空耳じゃねぇよ、お前、まさか縁談とか今まで…」
「それは御縁が無かっただけで…」
「目見ろや、目を!」
「いやん、恥ずかしいですわ」
「抑揚無く喋っても意味無ぇよ!」
「落ち着き下さいませ、ささっ白湯でも」
「誰のせいで…ずずっ」
「戦と政で終る人生というのもなぁ…茶器でも集め様かしら」
「肉欲にふける準備なら常時出来ておりますが」
「今までの展開でよう言うわ。しかし、湯かぁ…茶室だと精神も洗われるらしいし」
「室は無くとも茶室はある…」
「膣はいらんぞ…って何を言わせる」
「さすが殿」
「茶壷があったら肉壷とか言いそうだな」
「御明察」
「お前にはそれしか…な、何だ体が…?」
「そろそろでしたか」
「な、何をした?」
「ナニを。臨機応変にさせていただきました。さぁ壷も室も充分に堪能なさいませ、殿」
646名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:25:01 ID:5LofIQCL


目が覚めた。
全裸の自分の上に全裸のクーが寝ている。
腰を捻ろうとしたらある感覚に気付く。
あたたかい肉の壁に柔らかく包まれた感触。
自分の下半身が無駄に元気になっていくのがわかる。
潤ったたくさんの襞がゆっくりと圧迫し始めてきた。
「おはよう」
「?! あぁ、おはようクー」
「朝から元気だな」
「そ、そうだね。今、抜くから」
「そうだな。朝一は久し振りだから抜いておこうか」
「?」
「すっきりしないとな、お互い」
「ちょ、ま、絞めつけるな。動くなぁ」
647名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 02:28:36 ID:5LofIQCL
以上。

エロ描写の充実は難しい。
648名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 03:23:07 ID:Uj24dMW0
良かったぜ乙
649名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 06:14:58 ID:8si83wQa
くの一ってさ、鎖帷子からでてる乳首がたまらん
650名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 06:47:20 ID:csdkRjpS
鎖帷子から出ちゃってたら鎖帷子の意味がないのではないかと拙者は愚考する次第でござりまする。にんにん。
651名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 10:01:01 ID:hCtoh0/C
腹が斬れなけりゃ用は為してるんじゃないかしら

ともあれ>>646乙!
会話のノリがよくて笑ったw


関係ないけど日本の公立高校って剣道必須なんだっけ?
652名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 12:51:01 ID:DQI7MH9J
選択必修だな
柔道を選ぶのもあり
653名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 17:53:03 ID:hCtoh0/C
>>652
成る程、そういやうちは柔道なかったな。
サンクス。
654名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 20:18:03 ID:pjtWRON6
選択必修科目への弓道と薙刀の導入はまだかのう?
655名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 23:56:46 ID:hCtoh0/C
個人的にはフェンシング少女とか書きたい。超書きたい。
授業じゃ無理だろうし部活か。
いや、私立なら…あー、でも指導要綱は一緒か
656名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 00:21:06 ID:YprHu2S1
何故私立の部活という選択肢がない
657名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 00:31:45 ID:qa5dULO6
もうある程度ぶっ飛んでても驚かない
658名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 03:30:44 ID:xTGi2kEg
フェンシングということは、その子に刺したり刺されたりするわけですね
性的な意味で

わかりま・・・、刺されたり?
659名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 04:09:32 ID:qa5dULO6
ふたなりの時代が……
660名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 12:55:56 ID:HW2zlzFd
私立なら、創設者の強い思いで、通常の指導要綱+αもあるぞ。
俺が通ってた高校も、+αで60年以上前から剣道やってた。それどころか、戦後でGHQが剣道規制してる最中もやってた。
あんまり書くと特定されそうだからこのへんで
661名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:49:00 ID:idXdKpwg
最近、久方振りに魔夜峰央なと読み返しておるのだが
ふと思い付いて、一連のギャグや掛け合い漫才をクーと男に脳内変換してみた。

……まぁちょっとした暇潰しにはなったと思う。
たまにシューが顔を出すのは…まぁ致し方ないとして。
662名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:10:57 ID:MfMRFUi3
深夜の仕事帰りに少し書いてみようと思います。
長くなるので注意。秒速5センチのクロス注意。
エロも一応あるので……初心者なんで大目に見てください。
663名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:11:24 ID:MfMRFUi3
「智樹」

すこし高圧的口調だけど、でも優しく響く声。

「智樹?聞いているのか」

そう、今でも体に沁みて離れないあの独特の感覚。

「え?あ、ごめん……朝陽」
「君はいつもボーッとしているな、私を置いて行く気か?」
「なんだよそれ、はは」

こんなやりとりが毎日だった。
でも俺は退屈と感じた事は無い。

「ごほん、改めて智樹」
「何?」
「春だな、知っているか?」
「?」
「桜の花弁が落ちるスピード、秒速5センチメートル」
「はぁ……朝陽って博識だよな」
「ふふっ」

当時の俺からすれば、朝陽の口調と言い振舞いと言い、
殆どが新鮮で、どこは不思議で、でも違和感は無かった。
それは少し早い中二病にかかった心が成長を早めてくれたのか。
俺は、こんな人も世の中には居るのだろうと納得していた。
学校でも、こういうキャラクターとして皆に親しまれ定着していた。
本人はこれが自然らしい。
朝陽の凛とした言葉に耳を傾けながら、
桜の花弁で彩られたアスファルトに落ちている小枝を蹴り上げる。

「この沢山の桜の花弁、まるで都会に降る雪のようだと思ったんだ」

そう言うと、朝陽は不意に手を上げて何処からか落ちてきた桜の花弁を掴む。
綺麗で、さらりとした朝陽の青みのかかった黒の長髪が風に揺れる。

「へぇ、そうかな…朝陽ってこういう事には敏感だよな」
「ロマンチストという事か?」
「そうそう、ロマンなんちゃら」

朝陽は学校での成績はダントツで常に一位を独占する程だった。
一方の俺は中の下クラスで、赤点を偶に取ったり取らなかったりだった。
容姿も小学生とは思えない程整っていた朝陽と、少々やんちゃで馬鹿な俺。
何処へ行っても総じて同じ事を言われていた。凸凹コンビと。

「智樹」
「なに?」
「来年も、この桜を一緒に見れると良いな」
「何言ってんだよ、俺は部活なんてやる気ないし暇だろうし見れんだろ」

――この後、朝陽は田舎の中学校に進学する事になった。
664名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:12:03 ID:MfMRFUi3
―――――――
―――――――

朝陽が遠い中学に行った後、
俺と朝陽は手紙のやりとりをしていた。
季節は夏。なんだか最近温暖化がどうので無性に熱い。
去年よりも無駄に熱かった。都会だから尚更だ。
いつかの朝、俺は中学に行く前にポストを覘く。
「お、来てるな」
内容は自分の今の現状とか、周りの事とか。
中学生だし、特に対して話題があるわけでも無い。
特に俺の場合、帰宅部だったからネタが無いのは尚更だ。

『白河智樹様へ、お元気にしていますか?こちらの夏も中々暑いです。
 と言っても、都会に居た頃と比べれば随分涼しいものですが。
 今思い出すと、あれくらいが私にとっては好きだったのかも知れません。
 アスファルトの焼けるような暑さ、デパート内の効きすぎた冷房、どれも懐かしいです。
 私と貴方が最後に会ったのは小学校の卒業式でしたから、あれから半年です。
 智樹、私の事をまだ覚えているでしょうか』

中学で、唯一の楽しみと言えば朝陽との手紙のやり取りだった。
勉強は思いのほか、小学校での部分を取り返すとサクサク進んでいった。
俺は、学校に行ってはノートを取り、終了のチャイムと共に直ぐに下校する。
そんな毎日を送っていた。朝陽からの手紙が楽しみだったんだ。
友達もそれなりに居たが、基本的に広く浅くと言った感じだった。
そんな風に生活し、季節は秋になった。
勿論いつものようにポストを見る、するとやはり手紙があった。
これは、今日の図書委員会の終わりに見ることにしよう。

『前略、智樹へ
 お返事ありがとう。相変わらずのようですね、安心しました。
 季節はもう秋ですね、田舎は紅葉がとても綺麗で溜息が出る程です。
 覚えていますか?小学校の頃、貴方と一緒に見た桜の舞い散る通学路。
 あの時と同じ感動を覚えています。けれど、やはり貴方が居ないと感動も半減してしまいますね』
665名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:12:24 ID:MfMRFUi3
図書室で休憩がてら手紙を半分少し程読み進めていると、
知っている声が扉を開ける音と共に耳に入ってくる。

「智樹」
「あ、先輩」

この図書委員会の先輩、斉藤先輩だった。
委員会初期から面倒を見てもらっていた恩師のような人だ。

「ふぅ〜ん、ラブレター?」
「いえ、違いますよ、ハハ」
「そっか、全部任せちゃってすまんね」
「いえ、直ぐに終わったんで」
「ありがとさん、なぁ、転校するって本当?」
「はい、三学期一杯です」
「そうか……何処に行くのさね」
「鹿児島です、親の都合で……はは」
「そうか、寂しくなるぜ……遠いんだな」

『最近は部活動で朝が早いので、
 この手紙は空いた時間に少しずつ書いています。
 この前髪を切りました。意外と短く切ったのでもし会っても、
 直ぐには私とは分からないかも知れませんね』

俺は朝陽の手紙を読みながら家に帰っていた。
電車の中で少し読み進めたり、斉藤先輩は隣で爆睡していたけど。
家に帰り、また少し読み進める。親はいつも遅いから、カップ麺を作って食べる。
因みに味は味噌。豚骨味噌は邪道だと思う。やっぱ味噌か醤油に限る。

「うめ、やっぱジャンクフードだな」
「ただいま〜」
「お帰り」

親が帰ってくる。しかし母親だけだ。
父親はそもそも帰ってくる気すらしない。
俺は夜飯を食べ終え、自分の部屋で手紙を書き始める。
宛先は勿論朝陽だ。何を書こうか。
朝陽の居る場所へ行きたいとでも書いておこうか。
実際、行けそうな気もする。

『智樹も、少しずつ変わっていくのでしょうね』

俺は、ある程度書き進めて、寝ることにした。
666名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:12:47 ID:MfMRFUi3
―――――――
―――――――

早朝。冬の真っ只中、白い煙と共に朝陽が上る。
コンクリートと鉄のビル群が登り始めた太陽に照らされる。
まだ、夜の名残が何処となく残る静かな朝。
けれど俺は静かな雰囲気に浸っている暇は無い。
電車に乗り、自分の中学へと向かうのだ。
俺はその間も、少しずつ朝陽の手紙を読み進める。

『拝啓、寒い日が続きますがお元気でしょうか。
 こちらはもう何度か雪が積もりました。
 私はその度に防寒着を着込んで学校に通っています。
 東京は雪はまだですね、引越してからもつい癖で東京の天気予報も確認してしまいます』

放課後、俺は学校で知り合いと少し話しふけていた。
窓の外は快晴で夕方。今日も時間があっと言う間に感じた。
それと同時に朝陽に会いたい気持ちが……

「だよな、俺成績やべーの」
「くっそー、俺もカアチャンがうるさくてさー」
「なぁ……栃木って行った事あるか?」
「は?」
「栃木」
「無い」
「どうやって行くのかなぁ」
「さあな、新幹線とかか?」
「遠いよな……」

「お前ら!もう帰宅隊は完全下校だぞ!!」

「は、はい!」

『今度は智樹の転校が決まったって事、驚きました。
 お互い昔から転校には慣れていると思いますが、それにしても鹿児島とは』
667名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:13:11 ID:MfMRFUi3
俺は、もう直ぐ遠くに行かなくちゃいけない。
きっと、朝陽と顔を合わす事が出来るのも今のうちだろう。
だから俺は帰りに本屋で栃木へのガイド本を買った。
少しずつ、朝陽に会いたい気持ちと焦る気持ちが募っていく。

『今度は、少しというか、遠いですね。
 いざと言う時に、電車に乗って会いに行けなくなってしまうと言うのは、
 やはり、少し、寂しいです。
 どうか、智樹が元気で居ますように』

俺はガイド本と、それから電車の時刻表を使って栃木への計画を立てていた。
……会いたい。朝陽に会いたかった。

『前略、智樹へ。
 3月4日の約束、とても嬉しいです。
 会うのはもう一年ぶりですね、少し緊張してしまいます。
 家の近くに、大きな桜の木があって春にはそこでも多分、
 花弁が秒速5センチで地上に降っています。
 智樹と一緒に春もやってきてくれば良いのにと思います』

俺は、朝陽に渡すための手紙を書いていた。
けど眠気に勝てずに、机で寝てしまっていた。
……朝陽、明日は約束の日だ。
668名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:13:35 ID:MfMRFUi3
―――――――
―――――――

次の日は雨だった。しとしとと振り続ける雨。
寒い季節を余計に寒くする。厄介なものだ。
今日俺は、委員会を休む事にした。
朝陽に、会うためだ。

朝陽に渡す手紙を封筒に入れ、今日の予定を確認する。
予定では、夜の7時だ。あくまで予定だ……まだ分からない。

「白河〜、委員会行こうぜ〜」
「あぁ……」

「あのさ、俺今日委員会行けないんだ」
「あぁ、引越しか」
「そんな所、すまん」

『私の駅まで来てくれるのはとても助かるのですけれど、
 遠いのでどうか気をつけて下さい』

手紙には付け加えて
『新宿(埼京線)→大宮(宇都宮線)→小山(両毛線)→岩舟』
と、朝陽らしい分かりやすいその場所の特徴のような記号で書かれていた。
あいつも、待っていてくれてるんだと思った。素直に嬉しい。

『約束の夜7時に、駅の待合室で待っています』

俺は急いで下校した。
昇降口を出ると、雨は止み、雪が降っていた。
吐いた息が白く染まる。
俺は、駅まで駆け足で向かう。
そして電車に乗り込む。ここからだ。
時間は15時54分。腕の時計を今日までに正確にしておいて良かった。
最低限のものしか持って行かない。財布と、手紙と、それだけだ。
窓の景色が動きだす。朝陽との約束の当日は、昼過ぎから雪になった。
ふと、昔の事を思い出したくなった――

――おぉ智樹、猫、……こいつは次郎だな。

いつかの日、季節は春だった。
俺達の通学路にいつも野良猫がごろりと寝ていた。
普段はもう少し猫が居るのだが、どうやら今日は一匹らしい。
毎日見ているうちに、朝陽はどうやら愛着がわいたようで。
白い猫の方が次郎、茶色の方が三郎だった。
今日は白い猫の次郎しか居なかった。

――こいついつも此処に居るよな、まったく猫は気楽でいいぜ畜生。

――でも今日は一匹だけらしいな、三郎はどうした?一匹だけじゃ虚しいだろ?

優しい目で猫を撫でながらそう語りかける姿は、
いつも俺の心を落ち着かせてくれる風景だった。
あの日は、毎日が新鮮で、毎日が短く感じられて。
669名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:13:57 ID:MfMRFUi3
――あの本どうだった?

――いいんじゃないか、まさか智樹が宇宙に興味があるなんてな。

――悪いかよ、だって凄くね?宇宙だぜ宇宙!!

――ふふ、昨日私も気に入ってな、あの分厚いページを半分読み終えてしまった。

俺達はよく帰りに小腹が空いた時は近くの駄菓子屋で菓子を買って、
それをつまみながら近くの神社で放課後を二人で楽しんでいた。
時には、ちょっと出掛けてマクドナルドに行ってみたりしていた。

――しかし凄いな、太陽という物は。

――だよなぁ……あん中に無限のエネルギーがあるんだってさ!

――核融合の事か、それについては私も凄いと思ったなぁ……

――すげーよなぁー、それがあれば世の中みんな幸せだろうなぁ。

――君は面白い事を言うな、ふふっ

――俺にはお前のツボが理解できんよ……

――ふふふ、すまん、君はそうやって所々真面目な所がね、くくくっ

――そこを笑うなよ!おい!!

俺と朝陽は、頭の良さや、生活環境が違えど、
どこか精神的な部分は似ていたんだと思う。
俺は毎日ふざけていたり、クラスメイトと鬼ごっこをしたりと活発的ではあったけど、
朝陽と一緒の時なんかは少々哲学染みた事を言ったりしていて、
朝陽も学校では生真面目なんだけど、実際俺と居る時はどこか砕けていて。
俺が東京に3年生の時に引っ越してきた一年後に朝陽が、同じクラスに転校してきた。
朝陽は、その頃からいわゆるちょっと違う感覚の喋り方と雰囲気で、
まだ幼かったクラスメイトは、朝陽と何処となく接する事を避けていた。
唯一仲良くなった女子二人と遊んでいた時、わがままなガキ大将が朝陽の態度を皮肉った。
それに反発して起こった女子に対してガキ大将は暴力を振るった。
そこで俺は、初めて朝陽と出会ったんだ。それ以来俺は朝陽に話しかけられるようになり、
小さい頃から無駄に哲学書や宇宙の事の本などに興味があった俺は図書室に良く通っていて、
朝陽も、自然と無意識のうちに一緒に図書室で休み時間を共に過す事がほぼ毎日だった。
そのせいで、よくクラスメイトからやれ付き合ってるだ、やれ恋人だと、
からかわれる事があった。
670名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:14:35 ID:MfMRFUi3
「お、王子様のご到着だ」
「クスクス」
「ねぇマジであいつら付き合ってんのかな」
「ヒューヒュー、ラブラブだねぇ」

黒板に、相合傘で『朝陽』と『智樹』なんてのも良くあった。
けれど俺は、黒板消しでそれを手早く消して、朝陽の手をとって教室から飛び出した。
そういう事は、あまりというか、二人で居れば気にも掛ける事はなかった。
俺達は何れ同じ中学に通い、この先もずっと一緒だと……なんでだろうか。
そう、思っていた。

≪新宿〜新宿〜、終点です≫

俺は次の駅へと向かう為に券を買い、
大きな駅の中を足早に次の目的地へと向かっていた。
新宿駅に一人で来たのは初めてで、これから乗る路線も、
俺には全て、初めてだった。
……心臓がドキドキしていた、これから俺は……朝陽に会うんだ。

次の電車に乗り込んだ時、人は一気に少なくなった。
と言っても、俺が立っていないといけないくらいの人数は居たが。
それでも前の電車よりは息苦しくはなかった。

≪まもなく武蔵浦和、武蔵浦和に到着します≫
≪次の武蔵浦和では、快速列車待ち合わせの為、この電車は四分程停車致します≫

今まで自分が見ていた景色とは違っていた。
当然だろう、もう随分遠くまで来ている。
雪降るそらも、夕焼け色に染まっていた。

「はぁ……」

息が、東京の時よりもより白く、染まっていた。
次の電車が来るまで、待ちきれなかった。
俺は、会いたい。
……また、昔を思い出してみることにした。

トゥルルル......トゥルルル......

「智樹、永久さんから電話」
671名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:16:39 ID:MfMRFUi3
「……へ?転校……?」
「中学はどうすんだよ、せっかく受かったのに」

≪栃木の方に、手続きすると……言われてな≫
≪……ッすまない≫

「あ、いや、朝陽が謝る事は無いから、謝んないでくれ」

≪せめて行くなら近場から行きたいと言ったんだが……≫
≪……も、もう少し、お、大きくなってからじゃないとダメだと……言われて≫

「泣い……てる?」

≪……すまない、本当に……≫

「き、気にすんなよ、大丈夫だって、遠くに行くとは言え、一生会えないわけじゃないし」

≪だ、だが……私はッ≫

「もういい……もう、……いいから」

≪……すまない、本当に≫

耳が痛くなるくらい押し当てた受話器に朝陽が傷つくのが、
直ぐに、分かった。でも、どうしようもなかった。

乗り換えのターミナル駅は帰宅を始めた人達で賑わっていて、
誰の靴も雪の水でビショビショに濡れていて。
空気は、雪の日都市独特の匂いに満ちて冷たかった。

≪お客様にお知らせします≫
≪宇都宮線、小山、宇都宮方面行き列車は、ただいま雪の為到着が8分程遅れています≫
≪お急ぎの所、お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、列車が到着するまで暫くお待ちください≫

その瞬間まで、俺は電車が遅れるなんていう可能性を忘れていた。
腕に巻いた時計は5時10分をさしていて不安が、急に、大きくなった。



≪ただいまこの電車は、雪の為、10分程遅れて運行しております≫
≪お急ぎの所列車が遅れています事をお詫びいたします≫

大宮駅をすぎて暫くすると、窓の外の風景からはあっと言う間に建物が少なくなった。
……そして暫く電車に揺られながら、焦りを感じていると。

≪のぎ、のぎ≫
≪お客様にお断りとお詫びを申し上げます≫
≪後続列車遅延の為、この列車は当駅で暫くの間停車致します≫
≪お急ぎの所を大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ち下さる様、お願い致します≫

駅と駅との間は、信じられない程長くて、
電車は一駅ごとに、信じられないくらい長い間、停車していた。
……腕の時計は、約束の7時をさしていた。
672名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:17:00 ID:MfMRFUi3
窓の外の、見たことも無い雪の広野も、
じわじわと流れていく時間も、痛いような空腹も、
俺をますます、心細くさせていった。

約束の時間をすぎて、今頃朝陽は、きっと不安になり始めていると思う。
あの日、あの電話の日、俺よりずっと大きな不安を抱えている朝陽に対して、
優しい言葉をかけてやる事の出来なかった自分が、酷く、懐かしかった。
ふと、小学校の卒業式を思い出した。

――それでは、今日で、お別れ……だな。

朝陽からの最初の手紙が届いたのは、それから半年後。
中一の夏だった。あいつからの文面は、全て、覚えた。
約束の今日まで二週間かけて、俺は朝陽に渡す為の手紙を書いた。
朝陽に伝えなきゃならない事、聞いて欲しい事が、本当に、山のように、俺にはあった。

≪大変お待たせ致しました、まもなく宇都宮行き、発車致します≫



≪小山〜小山〜東北新幹線ご利用の方は乗り換えです≫

腕の時計は、7時41分だった。

「……クソッ」

≪東北新幹線乗り換えの方は一番線......≫

≪のぼり東京方面へお乗換えの方は、5番線へお回り下さい≫

≪お客様にお知らせ致します、ただいま両毛線は雪の為、大幅な遅れをとって運転しております≫

≪お客様には大変ご迷惑をおかけ致しております、列車到着まで今しばらくお待ち下さい≫

……ここまでくる為に、俺は全力で走っていた。
とにかく、朝陽の待つ駅に、向かうしか、無かった。
……電車を待っている時間は、とてつもなく長く感じられた。
空腹も酷く、寒さがますばかりだった。
俺は、近くの自動販売機の前に立っていた。

「……ぁ」

だけど……財布を出そうとした瞬間、朝陽への手紙が風で飛ばされてしまった。
涙が……流れそうになったが、俺は必死にそれを堪えた。
ようやく、電車が……来た。
673名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:17:35 ID:MfMRFUi3
―――――――
―――――――

電車の中はとても寒く、俺は縮こまるようにして、
朝陽との約束の場所へ着くのを只管に待っていた。

≪お客様にご案内いたします≫
≪ただ今降雪によるダイヤの乱れるため少々停車いたします≫
≪お急ぎのところを大変恐縮ですが現在のところ復旧の目処は立っておりません≫
≪繰り返します≫

時間は、もう、8時54分だった。

≪ただ今降雪によるダイヤの乱れるため少々停車いたします≫
≪お急ぎのところを大変恐縮ですが現在のところ復旧の目処は立っておりません≫

……とても寒く、俺はポケットに両腕を突っ込んで縮こまっていた。
ふと、朝陽の手紙を思い返した。

『智樹、お元気ですか部活で朝が早いのでこの手紙は電車で書いています』

手紙から想像する朝陽は、なぜか、いつも一人だった。
電車はそれから結局二時間もなにもない広野にとまり続けた。
たった一分がものすごく長い感じられ、時間ははっきりとした悪意を持って、
俺の上をゆっくりと流れていた。俺はきつく歯を食いしばり、
ただとにかく弱音を吐かないように耐えているしかなかった。

――朝陽
――どうか
――もう
――家に帰っていってくれれば
――いいのに



―――――――
―――――――

≪三番線、足利前橋方面、高崎行き列車到着いたします≫

≪この電車は雪のためしばらく停車します≫

――ついた。ここが、朝陽の居る……駅。

けれど、まさか。もうこんな時間なのに。
きっと、でも、居て欲しい……風邪を引いてしまうのに。
会いたいという気持ちが、とんでもないくらいに湧き上がって。

俺は諦め、ゆったりとした足取りで朝陽が居るはずだった待合室へ向かう。
少しの期待と、沢山の辛さが俺を多い尽くすように……。

「……!?」
674名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:19:10 ID:MfMRFUi3
そこには、下を向いてストーブのある場所に、
一人少し綺麗すぎる女の子が座っていた。
……朝陽が、待っていてくれていた。
俺は……歩みよって、少しの疑を晴らす為に話しかける。

「……朝陽」

すると、綺麗すぎるその子は、
忘れもしない凛々しい顔を少し、歪ませて、
俺の目を、見てくれた。

「……」

朝陽は、俺を見ると、溜まっていた不安を、
爆発させるように、俺のコートを、その華奢な両手で掴んで、
ただ、ただ、体を震わせながら、泣いていた。
俺はと言うと、そんな朝陽を見て、安心感と、達成感に、
顔の筋肉を、自然と引き攣っていた顔の筋肉を緩ませていた。


少しして、朝陽は落ち着いたようで、
俺に暖かいお茶を出してくれた。

「……旨い」
「そうか?普通のほうじ茶だぞ」
「ほうじ茶?初めて飲んだぜオイ」
「嘘だな、絶対飲んだ事あると思うぞ」
「そっかぁ?」
「そうに違いない」

「……それから、これ」

朝陽は、そう言うと隣に置いていた風呂敷を開いて、
弁当箱を、取り出した。

「私が作ったんだ、味の保障は無いが……努力はしたつもりだ」
「良ければ、食べてくれないか」
「……サンキュー、腹、めっちゃ減ってたんだ」

俺は、朝陽に渡された少し大きめの握り飯を手に取り、
思い切り口の中にほうばる。
……今まで、人生の中で、一番美味しい食べ物だった。
一口食べた瞬間、堪えていたものが出そうになり、
慌てて俺はごまかそうとする。

「ど、どうだ?」
「い、今まで食った飯の中で一番旨い」
「大げさだな」
「ホントだっての」
「きっと極度の空腹状態だったからだろう?」
「そうかなぁ」
「そうだろう……私も食べよう」
675名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:19:33 ID:MfMRFUi3
二人で、食べた弁当は、とても。
とても美味しくて、二人してニヤニヤ笑いながら食べていた。
本当に、今までの苦痛とか辛さとか、全てが流されるように消えていた。

「引越し、もう直ぐなんだろう?」
「おう、来週」
「鹿児島か……」
「あぁ、とんでもなく遠いよ」
「んま、栃木も遠かったんだけどな」
「ふふ、帰れなくなってしまったしな」

すると、ここの駅員の人が、プラスチックの窓越しから、
トントンと、俺達に話しかけてきた。そういえば、遅い時間だったな。

「そろそろ閉めんべよもう電車もねぇだべし」

「ぁ、はい」

「こんな雪かいらお気をつけて」

「はい」
「はい」

とても優しく丁寧な、方言だけど、
優しさが伝わってくる暖かい駅員さんだった。
俺と朝陽は駅の外に出て、朝日が向かう方へ俺は着いていった。
どうやら雪もだいぶ落ち着いたらしく、物音一つ無い静かな深夜だった。
って、本当は中学生がこんな時間に外出歩くのもいけないとか言われそうだけど。
それも、それで、いいじゃないか。青春だし。と、俺は頭の中で結論つけていた。
今は、そんな事なんかより、朝陽の表情一つ一つを、忘れたくなかった。

さくり、さくりと深く積もった雪を踏みしめる。
676名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:20:56 ID:MfMRFUi3
「見える?あの木」
「手紙に書いてた、あの木?」
「あぁ、桜の木なんだ」

俺達は、あたり一面が一杯の雪原で近くにある小屋以外、
この巨大な桜の木の回りには何も無かった。
俺達は、その桜の木を見上げていた。

「なぁ」
「ん?」
「雪のようだと思ったんだ」

「ふふっ」
「……そうだよな」

俺達は、言葉には表せない感覚になっていた。
きっと、朝陽も同じだと思う。
……何故だろうか、お互いに、見詰め合って……

――初めて朝陽とキスをした。

その瞬間、永遠とか心とか魂とか言うものが、
どこにあるのか。わかった気がした。
十三間生きてきたことのすべてを、分かち合えたように俺は思い。
それから次の瞬間、たまらなく悲しくなった。
朝陽のその温もりをその魂を、どのように扱えばいいのか。
どこにも持っていけばいいのか。
それが俺にはわからなかったからだ。
俺達はこの先もずっと一緒にいることはできないと、
ハッキリとわかった。俺達の前には未だ巨大すぎる人生が。
茫漠とした時間がどうしようもなく横たわっていた。
だけど、俺を捕らえたその不安は、やがて緩やかに溶けて行き、
後には、朝陽の柔らかな唇だけが残っていた。

……朝陽が、突然抱きついてきた。
瞬間、寒いと感じていた体が熱くなり、心臓が、
寒さに凍えていた俺の心臓が、突然活発になっていった。
俺も腕を背中に回して、少しの間その暖かく安心感のある温もりに、
俺と朝陽は浸っていた。その間、俺は朝陽の感覚とか匂いとかを、改めて覚えた。
華奢だけど、どこか包容力のある、そんな雰囲気と優しい匂いがした。

その夜俺達は畑の脇にあった小さな小屋で過した。
古い毛布に包まり、長い時間話続けていた。

「……智樹にも色々とあったんだな」
「とは言ってもなーんも自慢できた事じゃないけどな」

俺達は、限りある時間を、有効に使おうと。
どうすればいいのか、話の話題が詰まりかけていた。
今に至るまでの話は、本当に色々あったし多かったけど、
終わると、案外早く終わっていた。
677名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:22:11 ID:MfMRFUi3
※エロいらない人はここからは飛ばすことを推奨します。

「……なぁ、智樹」
「ん?」
「お前は……鹿児島に行ってしまうのだろう?」
「……ま、な」
「……なら、頼みがあるんだ」
「え?」
「私と、交わって、くれないか?」

俺はその意味を直ぐに理解した。
……俺だって年頃だ、そういう物に対しての知識もあった。
特に、俺の中学では異常な程、その手の性知識豊富な奴が居た。
そいつにはどうやら朝陽の事が見抜かれていて、色々説教を何故か言われた。
やれ、する時は避妊しろ。だの、自分が気持ち良くなろうとしないで相手を良くしなさい。
だの。やれやれ、お前の彼女じゃねーっての。と、心の中で僅か数秒。思い出した。

「い、行き成りだな」
「すまない、引いたか?」
「い、いやそうじゃなくて、……ほら、風邪とか引かない?」
「それに、俺避妊用の道具持ってきてない、し」
「そこまで考えてくれているという事は、やる気はあるのか?」
「い、いやその……なんていうか、ねぇ」
「やっぱり、大事だよね……そういう事も勉強するのって、ハハ」
「……コンドームならあるぞ、ほら」

すると、朝陽は唐突に自分のポケットから小さい容器のような物を取り出して、
……い、所謂ところのゴムという奴を取り出した。

「よ、用意周到なんだな」
「すまない、気持ち悪いか?」
「いや、そうじゃなくて……ってか」
「最初から、そのつもりだった?」

俺がそう聞くと、朝陽は深く頷き、
それまでの凛々しくて、懐かしくて、愛嬌のある表情から、
なんでか分からないけど、妖艶な表情になっていた。

「……ずっと、我慢していたんだ」
「そ、そうか……」
「智樹は、今まで辛くなかったのか?」
「い、いや、勉強に、色々と大忙しでして……ハハ、ハハ」
「ちゃんと、ほら、ローションだってあるんだぞ?」
678名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:22:32 ID:MfMRFUi3
そう朝陽が言うと、再び小さな容器から、
良く弁当に着いているソースとかが入ってるあの小さな容器くらいの大きさの、
物を取り出し、それを俺に渡した。

「……お願いだ、智樹」
「……本当に俺でいいのかよ」
「当たり前だ、今まで何の為に生きてきたと思っている」
「へ?」
「小学生の時、お前に話かけたその時から」
「ずっと、ずっとこの時を待ち続けていた」
「……そ、そうか」

初めて知った。
というか、小学生でそんな知識あったのか……朝陽。

「どうだ、嫌いになったか?」
「い、いや別に」

正直な感想だった。
というか、今は平常心を保っているのが精一杯だった。
朝陽はますます妖艶な雰囲気を醸し出していた。
表情はニヤつき、体はうねりうねりと這いずるように俺の体に密着させていた。
耳元で、呟かれる。

「あの時、智樹に救われた時から」
「ずっと、ずぅーっと、お前を好きで好きで仕方が無いよ」
「うぐっ……」
「ふふ、冬で暖房も無いボロ小屋なのに」
「体が……熱いよ、智樹」

……正直、もう我慢の限界だった。
さっきまでのロマンチックなムードが、
今度は、なんていうかその、大人な感じになっていた。
679名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:22:53 ID:MfMRFUi3
「ちゃんとするけど、服は脱ぐなよ」
「何故だ?」
「風邪を引くだろ」
「うぅむ……」
「なんでそこで考え込む」

とにかく、するにも何をするにも、
俺は、彼女を第一優先だった。
別にあのド変態に言われたからじゃない。
俺達は、少し月の光が差し込み、隙間風が余り来ない端の方に落ち着いた。
大きいモーフを二人分同時に包んで、体を密着させる。
もうこれだけで、俺のモノはギンギンになっていた。

「……暖かいだろう?」
「……まぁ、な」
「しないのか?」
「するよ、する、うん」

俺は深呼吸をして、自分を落ち着かせた。
……意外にも、ドキドキだった胸は落ち着いて、
確り、朝陽の綺麗な目を見て。

「胸、触るぞ?」
「あぁ、わざわざ了解を得なくてもいいのに」
「行き成り触ったら驚くだろ?」
「そうかもしれないが……」

俺はゆっくり、朝陽の体を弄り始める。
太ももにから、両手で優しく撫でるように胸まで持っていく。
体の体温を、分かち合うように密着させて。
意外にも、朝陽と俺の身長の差をここで知った。
俺は、朝陽を軽く抜かしていたんだ。
朝陽の顔が大体顎の辺りで、確りと俺は朝陽を抱きしめながら、
体を確かめるように優しくなぞる様に触っていく。
680名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:23:13 ID:MfMRFUi3
「……手つきがいやらしいな」
「そりゃ、勉強してるから」
「この日の為にか?」
「いつかは来る日の為にだっつうの」
「ふふ、本当かな……智樹のおかげで興奮してきたよ」

胸を撫で回すようにして、乳首を優しくつまんだりしていく。
その度に堪えた朝陽の喘ぎ声が小屋の中に響く。
俺は、朝陽とキスをして、舌を絡めあう。確かディープキスだったか。

「ん、んはぁっ、んんっ」
「んぁあっ、くんっ、ふぅっん」

舌と舌をその二人の存在を確かめ合うように絡めさせる。
我ながら中学生でこれとは……と思う。
だけど、これから離れ離れになってしまうのなら。
せめて、今この時は、年齢なんて鎖を破って、
朝陽と、純粋に、求め合いたい。
冷えていた手も朝陽と確り握り合う事で手汗だらけになり、
体中が火照りに火照る。俺はそれを確認した。

「……触るよ?」
「あぁ、いいぞ」

服と、下着の間に手を滑り込ませ、優しく生乳を弄る。
服から触っていた時とは明らかに違う反応に、俺は少し楽しんでいた。
愛撫にも段々慣れてきて、気づけば朝陽の上着を半分だけ脱がしていた。
寒さを感じさせないようにモーフを確りと包ませて、
俺は朝陽の乳房にしゃぶりつく。

「んんっ、す、すごいなぁっんっ!」
「んはぁっ、やぁっ」

甘い声が小屋の中に響き渡り、
俺は只管に胸を攻め続けていた。
朝陽の胸はとても形が整っていて、どうしようもないくらいに興奮した。

「と、智樹」
「なに?」
「……こ、こっちの方も」
681名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:23:56 ID:MfMRFUi3
朝陽はそういうとコートの下のスカートに手を入れて、
ショーツを膝の所まで下ろした。
始めて見る、女性器だった。知っているモノとはだいぶ形は違っていた。
綺麗で、ピンク色の突起が可愛かった。

「……ど、どうだ」
「どうって、綺麗だと思う」
「嬉しいなぁ、ふふ」
「そ、それじゃ触るぞ」
「頼む」

俺は、右手をゆっくりと朝陽のアソコに近づけ、
ワギナを愛撫し始める。スジに合わせて指を擦り付け、
クリトリスを撫でるように刺激する。
さっきまでとは比べ物にならないくらい朝陽の喘ぎが小屋に響く。
月の光が、朝陽の白く極め細やかな肌をより一層妖艶に見せてくれていた。

「どう、気持ちいい?」
「あぁ……初めて同士は痛いと言っていたが」
「どうやらセックスも私たちは相性が良いんだな」
「そっか」

俺は朝陽の膣口の辺りを探り当てそこへ中指を挿入する。
スププ......という卑猥な音が物静かな小屋の中では大きく聞こえた。

「処女膜ってな、意外に指を入れても破れない場合があるんだって」
「そうなのか……でもすまないな」
「何が?」
「私の処女は、君のリコーダーにあげてしまったんだ」
「へ?」
「すまない、卒業式の当日、我慢できずに盗んでしまった」
「これから会えないと思うだけで、私のまんこが疼いてしまってな」
「……そ、そうだったのか、だからあの時リコーダー消えてたんだなぁ、ハハ」
「すまない……」
「い、いいよ、なんかある意味俺が悪いようなもんだし」
「あぁ……智樹とセックスできるなんて、最高だ」
「今までは、リコーダーを挿入して慰めていたからな」
「そ、そうなのか……はは」

どうやら血が出たりなんかは無いらしい。
安心したのか、というか、俺はリコーダーに嫉妬しているのか。
良く分からないけど、指を2本にして激しく動かした。
クチュクチュという卑猥な音と共に、朝陽の喘ぎ声がリズムよく響く。

「んんッはぁッ、あぁっ……いいっ、いいよ智樹っ」

舌と舌を絡めながらじっくりと時間を掛けて、
グッショリと濡れた朝陽のワギナを刺激し続ける。
クリトリスを強く摘んで見たり、全体的に愛液で撫で回してみたり。
慣れてくると、だんだんと手際よく刺激を朝陽に与える事が出来た。

「んふふっ、いいよっ、はぁっ、ともきぃぃっ」

朝陽の表情は乱れていて、ハァハァと俺の肩越しにビクビクと痙攣した。
次の瞬間、指がキュッ、と締め付けられた。
あぁ、イッたのか。これがイクという事だと初めて理解した。
682名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:24:21 ID:MfMRFUi3
「……大丈夫?」
「ま、まさか、こんなになるなんてな、はは」
「もう寝ようか?」
「何故?君のおちんちんはどうするんだ?」
「どうするって……」
「挿れてくれ、そして中に出してくれないか」
「はぁ!?ダメだろ、避妊はしないt」

俺が反論しようとすると、キスで塞がれてしまった。
どうやら維持でも生で挿入させる気らしい。
気がつくと、俺の下半身のジッパーが下ろされ、
俺のモノがビクビクと我慢汁を垂らしながら上に向かって反っていた。

「……凄いな、リコーダーより太いんじゃないか」
「そうか?俺は普通だと思うんだけど、てか何勝手に」
「いいから私に任せてくれ」

朝陽はそういうと、右手でモノを掴み、自身の性器にあてがう。
数回ほど俺のモノと朝陽のワギナを擦り付け、ちょうど対面座位の状態で挿入した。

「ば、馬鹿、イッちまうだろ!」
「何を、射精してしまえばいいだろう」
「私は一向に構わんのに」
「俺がよくないの!」

気づけば、モーフがはだけていた。
俺は、再び二人をちょうど包み込む形で包み、
その状態で朝陽と舌を絡ませる。

「つかこれじゃローションとコンドーム意味ないんじゃ」
「もうどうでもいい、今は智樹と繋がって居たい」
「さ、さいですか……」
「ふふ、君を直に感じるよ……少し圧迫感はあるが」
「それも快感だ」

朝陽はそうやっていやらしい笑みを浮かべる。
俺はゆっくり揺らすように腰を動かして、朝陽と舌を絡ませあう

「んんっ、ちゅっ、んっはぁっ」
「凄い、これが朝陽の中……」

初めての快感の割りに、慣れてきて余裕が出てきた俺は、
時間をたっぷり掛ける事にした。胸を揉み、乳首を刺激し、
結合部のクリトリスを刺激し、ねっとりと濃いディープキスを交わす。
なるべく服が脱げないように、モーフが落ちないようにゆっくりと。

「凄いな、あそこがびしょびしょだ」
「終わった後冷たそうだな、ふふ」
「心配するな、し終えた後は私が口で綺麗にするからな」
「あはは……」

時々会話を交えながら、二人でゆっくりと濃いセックスを続ける。
オナニーのし過ぎなのか、果ては遅漏なのか。
ともかく、余裕はあった。
無駄な事は考えずに、彼女と、気持ちよくなる事だけを考えていた。
683名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:24:44 ID:MfMRFUi3
「……さっきイッたばかりだが、もうイキそうだ」
「そ、そっか、俺も、もう出るかも……っく」

徐々に腰の動きが二人とも早くなっていく。
リズムが合い、パチュッパチュッと愛液が弾ける音がする。
肌と肌がぶつかり合い、絶頂への欲求が高まっていく。

「ヤバい、抜かないとッ」
「ダメだ!!」

強く抱きしめられる。
……もうどうにでもなれ、俺は腰の動きを限界まで早めた。
もう喘ぐ事を躊躇わず朝陽の甘く卑猥な喘ぎと俺の吐息が、
小屋を包んでいた。

「っくんッ、もうイキそうだともきぃっ」
「あぁ、俺も出る、中にっ」

射精と同時に強く俺のモノを打ち付け、一番深い場所で射精する。
それと同時に膣圧が高くなり、まるで搾られるような感覚に陥る。

「うあああっ、あああっ」
「んんんっ!」

射精が、少しの間続いた。
長いオーガズムを、初めて経験した。
絶頂を終えると、俺は朝陽と再び舌を絡めあう。
終えた後も、大事なのだ。と、勉強した。
特に女性は、男よりも余韻が長いらしい。

「……ふぁっ、んんっ」
「……」

俺が抱きしめキスをしている朝陽は、
表情がもうフニャフニャになり、グイグイと俺と密着していた。
そんな朝陽を見て俺は、とても愛おしくなる。
……これを終えて、少ししたら、別れが待っている。

「……っ、どうした智樹」
「……いや、妊娠……」
「してもいいんだがな」
「うぐ……」
「まぁ、出来ないと思うが……避妊薬や、安全日など準備していたからな一応」
「そうか……」

キスを交わしながら、
だんだんと辛さが込み上げて来る。
離れたく、なかった。

「朝陽、風邪引くからもう寝ようぜ」
「それじゃ、愛液を掃除してげよう」

そう言うと、朝陽は俺のモノを舐め始める。
丁寧に隅々まで、精液を舐め取られた。
ゴクリ、と朝陽はその精液を飲み干した。
684名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:26:17 ID:MfMRFUi3
「ふふ、これでもう、何も思い残す事は無い……」
「……」
「私だって、離れたくない」
「朝陽……」
「また、きっと、会える、そう信じてる」
「あぁ、俺もさ」
「ふふ、この甘い経験も味も忘れない」

いつの間にか眠っていた。
朝、動き始めた電車に乗って俺は朝陽と別れた。

「……」
「智樹」
「智樹も、きっと、この先も大丈夫だと思う絶対に」
「ありがとう……朝陽」

電車の……ドアが閉まる。

「朝陽も、元気で!!!」
「手紙書くよ!電話も!!!」

朝陽への手紙を無くしてしまったことを、
俺は朝陽に言わなかった。
あのキスの前と後とでは、世界の、
何もかもが変わってしまったような気がしたからだ。
彼女を守れるだけの力が欲しいと、強く思った。
それだけを考えながら、僕はいつまでも、
窓の外の景色を、見続けていた――。




「第一話 桜花抄」

                    『終』
685名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:27:13 ID:MfMRFUi3
―――――――
―――――――

次回。

「白河智樹です、親の仕事で転校には慣れていますが」
「この島にはまだ慣れていません」

「アンタ本当何も考えてないよね」
「白河君の事だけね」
「……」
「アイツ絶対東京に彼女居るよ」
「そんな」
「ふふっ」

「希の進路ちゃんと相談に乗ってやんなさいよ」
「大丈夫よ、あの子ももう子供じゃないんだし」


「白河君の居る場所に来ると、胸の奥が、少し、苦しくなる」



―――素直クールな秒速5センチメートル
686名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:29:12 ID:MfMRFUi3
すいませんすいません。
溜まっていた欲望を晒した結果がこれなんだぜ。

本当に申し訳ない、なんていうか。
素直にクールが好きなんであります。

というわけで、乱文失礼しました。
素直クールな子と墓まで行きたいよおおお!!
687名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:31:53 ID:fLrcy6Cm
秒速〜は知らんがこの作品は覚えたGJ!
ちょっとだけ誤字が気になったけど……次回で名誉挽回してくれると信じてる
688名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 02:38:33 ID:MfMRFUi3
すんません誤字は脳内変換で(ry
689名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 05:22:38 ID:ypUc/PPU
凄すぎる。GJです
現実の自分を省みちゃって死にたい……

どうでもいいけど、エロパロ板でエロ注意ってのは不要だったな
690名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 06:53:10 ID:tlF3kVCh
まったく、秒速5センチメートルを視なければいけなくなっちまったじゃまいか
GJ!次回期待!
691名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 08:39:26 ID:rDrxKUuS
GJです
ただ、続編で秒速〜とは違う結末になるのか、それが気になる…
個人的には、やはり素直クールだからハッピーエンドで終わってほしい
692名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 12:58:52 ID:KMf4MYbw
>>686
テラGJ!毛布モフモフにも少し萌えたw
素直クールと同じ墓に入るのは良いが、その前にヤるべき事が沢山あるだろう。
You Do It!(ソレをヤれ!)

…具体的には続編の執筆とか。
693名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 20:39:04 ID:Lzj+5haT
続くって書いた以上次も既に手が付いてるんだろうな?
さあ、早く続きを書き上げて投下するんだ。
694名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 09:40:05 ID:DzTtcx4C
俺の燃え滾るリビドーに火をつけてくれたなちきしょういいから続編書け
695名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 11:50:59 ID:d2gh3EL1
正直言うとリコーダーで云々のところは、自分としてはアレかな…と

でも、お話自体は良かった。こういうの好きだ
696名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 22:49:16 ID:bg8SKuQY
>>690
でも原作はなんか別れちゃうんじゃなかったっけ
697名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 23:02:47 ID:7RK5G2SC
まさかのネタバレすか
698素直クールな秒速5センチメートル:2009/12/20(日) 23:07:38 ID:G9hwJxZ0
皆さんどうもありがとうございます。
誤字脱字している自分が恥ずかしい……

空いている時間を使って二話ちまちまと書いてます
次からはなるべく誤字脱字が無いように訂正しておきます

それと、これもネタバレなのかもわかりませんが
>>696さんの通り原作忠実とはクー好きとしては行きませぬ
オリジナル展開なので甘く評価をおねげぇします\(^o^)/

とはいえ完全ハッピーとも言えないかも分からないかも知れないれす
699素直単車:2009/12/21(月) 01:52:46 ID:hzbtKmmb
ドロロロ……、キッ!
デカいバイクが、横付けされた
スモークシールドのフルフェイスに、長い黒髪を納め
ピッチリとした、革のライダースーツは、その豊満なボディラインを隠す
でも、間違いなく彼女だ
『……何で、わかるんだろ?』
悩む男を尻目に、シールドが開いた
何時もの涼しげな美貌が、ちょっぴり上気して色っぽい
「やあ、男クン」
「クー、どうしたの?
そのバイク」
「今日、納車だ
後ろに乗ってくれ」
「えっ?いいよ
2ケツはおっかない
……いいってば!ヤメテ〜」
「喋ると舌を噛むぞ
しっかり掴まっててくれ」
「ヒャアアア〜〜〜……」
ブォン!ブロロロ……

嵐のように少年を拉致したバイクは、放たれた矢の如く、彼方へ消え去った



「こ、コシ抜けた」
何処をどう通ったのかも分からない
恐怖に頭がマヒした頃、やっとバイクは停車した
山奥の大きなロッジ
人の気配はない
とりあえず男は、テラスのイスに、崩れるように腰をかけた
「スピード出しすぎだよ、クー」
「すまない、男クン
ちょっと味をしめてしまった」
「スピード狂なんだ」
「いや、違う」
「?」
「男クンが怯えると、ギュッとしがみついてくれてな
それが気持ち良くて、つい……」
自らの身体を抱き締め、余韻に浸るクー
『どう、反応すればいいんだ、僕は……』
対応に困る男

「だが、男クンを怖がらせてしまったお詫びをしたい」
クーはおもむろに、男の正面に立った

ジ、ジ〜〜……
革ツナギのジッパーを下ろす
醜いサナギの殻が剥け、至高の美神が現れるような衝撃

白く細いノド
奇麗な鎖骨
豊かな膨らみと、それが形創る深い谷間
引き締まったお腹
愛らしいおヘソ
そして、その下
慎ましやかな草むらが……
焦らすかのように、ユックリと露にされていった
700素直単車:2009/12/21(月) 01:56:38 ID:hzbtKmmb
「アン!?
鼻息がくすぐったいぞ」
輝くような姿態に魅せられ、何時しか舐めんばかりに、近づいていた男
我に返り、ごまかすように文句を言う
「な、なんで下、着てないんだよ!」
「見栄を張って、小さめサイズのツナギを買ってしまってな
下に着ていると、入らないのだ」
シレッと言い訳をする
『絶対、嘘だ』
彼女が、そんなミスをするわけない

ムカッ
なんか、無意味な苛立ちが……
そんな気も知らず、クーは男の手を取る

クチュ
「うわっ!?」
導かれたのは、彼女の股関
「ホラ、君に強く強く抱き締められて、私のココは待ちきれなくなっているよ」
グチョグチョに濡らしたヴァギナ
トロトロに蕩け、熱く火照りきっている
あてがっただけなのに、男の指を、自らの奥に呑み込んでいった
「ン、クウッ!」
クーは蕩けるような、婬声を洩らす
男を誘うかのような……
知らず、指の動きも大きくなる

チュッ
そんな男からキスを奪うと、
「さあ復讐だ
私に乗って、腰を抜かすまで苛めてくれ」
クーは堂々と宣言した

グイッ
男は、クーのツナギをはだけ、引き下ろす
胸がトップまで露になり、二の腕まで下ろされたツナギは、その豊満な肉体を拘束する
「アッ、何を?」
口だけで抗うクー
「お仕置きだよ」
男は、凶悪な衝動に駆られた
剥いたツナギの下、香り立つ肌
革に密閉されていたフェロモンが、一気に解放されている
男は、酔いに任せてムシャブリついた

ヂュヂュッ……
男を惹き付ける器官
その大きな双乳
両手で一つづつ鷲掴み
もちろん、トップを指に挟みながら……
男の頭は、その間に埋もれていた
スーハー……
深い渓谷で深呼吸
革ツナギに押し込まれ、汗も溜まるソコは、彼女の香が凝縮されていた
701素直単車:2009/12/21(月) 02:01:20 ID:hzbtKmmb
「あ、あまり嗅がないでくれ」
さすがのクーも、恥ずかしいようだ
『では、堪能しよう』

フゴ〜……
わざとらしく、鼻息高く吸い上げる
ついでにキスマーク
調子に乗って、歯形までつけた
「……ッ!」
耐えるクー
そうなると声を聴きたい
ギュッ
「アヒッ!?」
不意に乳首を、強くつねった
「ゴメン
痛かったかな?」
白々しい詫び
「ゴメンね
お詫びに舐めてあげる」
「アッ、アンッ!」
刺激に敏感になったソコをたっぷり弄られ、クーは甘い婬声を洩らす
片方は、滑らかな舌による快楽
もう片方は、無骨な指による苦痛
混乱しながらも、クーは身体を火照らていった

さらに男は、指を下に滑らせる
彼女の股間を目指すが、ピッチリ締まった革ツナギがジャマだ
モゾモゾ手を突っ込むと、

バリッ
何か大きな音
開いたジッパーの更に下
「マジックテープ?」
合わせの部分が剥がれていた
その下には、更にジッパーが続いている

ベリベリ
マジックテープに隠されたジッパーは、股間を抜け、尾てい骨の辺りまで続いていた

「フ〜ン
こんなエッチなの着てたんだ」
男はイスから立ち上がる
目顔で促すと、クーは察した
傍らのテーブルに、うつ伏せに上体を預け、男にお尻を向ける
「お、お願いする」
恥ずかしげに顔を伏せたまま、それでも自ら懇願した

ジジジ……
キツいジッパーを開けていく
剥かれるように、彼女のモノが露にされていった
双の尻タブを包んだまま、キツメの革ツナギは、クーの股間を割り開く
黒いスーツの隙間から、真っ白な肌が覗き、更にピンクの粘膜を露に……
ヒクヒクと、微妙な痙攣を繰り返しながら、ジクジクと蜜を溢れさせている

ピチャピチャ……
男は、ヴァギナの表面に指を這わし、蜜を指に絡めとる
「アアッ、男クン!お願いだ
もう、もうっ……」
クーはオギオギと腰を振り、懇願を繰り返した
702素直単車:2009/12/21(月) 02:03:21 ID:hzbtKmmb
「じゃあさ……」
ツプッ
「アアッ!?
そっちは違う」
アナルに指を突き立てられ、クーは悲鳴をあげる
「でも、すんなり入ったよ
コッチもいいんじゃないの?」
グニグニと抜き差しを繰り返しながら、男は楽しげにクーのアナルをいたぶり続けた
確かにソコも、柔らかに収縮し、男の指を受け入れている
細かな襞が拡がり、ピンクの淵がキツく食い締めた
「違う、違うの
お願いだ、男クン……」
快楽に流されまいと、涙声で訴えるクー
男も、少しはほだされた

グイッ
「ヒッ!?」
アナルの指を、引っ掻けたまま引き上げる
「ホラ、入れてあげるから、もっと上げて」
「ア、アア……」
強い刺激に苦しみながらも、クーは必死に、尻を突き上げた
形よい尻から伸びる長い足が、美しいラインを造る
その間には、シドシドに濡れ誘うヴァギナ
男は堪らず、引き出したペニスを叩きこんだ

「ヒアッ!」
クーの悲鳴
ひと突きで、軽くイったようだ
だが、男は止まらない

グチュグチュ……
水っぽい音を響かせながら、激しいピストンが繰り返された
「アッ、アヒッ、ヒイッ……」
堪えきれない婬声が、クーの喉から溢れでる
その声に、男は刺激され、尚一層猛り狂った
両手で尻を鷲掴み、親指をアナルに潜り込ませる
縁に引っ掻けたり、交互に、同時に押し込んだり、ギリギリと中を覗けるぐらい、割り開いたり……
ペニスも、子宮口を打ち砕かんばかりに突き上げるかと思えば、
入り口付近だけじっくり擦り上げ、シワジワと焦らしたり……

過酷とも言える責めを、全て喜びをもって受け入れる
やがて来るその瞬間
クーは、爆発的な幸福に酔いしれた
703素直単車:2009/12/21(月) 02:05:27 ID:hzbtKmmb
一晩ロッジ(クーの家の別荘だとさ)に泊まり、翌朝
「さあ、帰ろうではないか」
お肌ツヤツヤで元気一杯なクーと、クマを作り疲れはてた男
しかし、
「帰りは、僕が運転するからね」
キッパリと宣言する
『2ケツはしない主義だが、あんな怖い思い、二度とゴメンだ』
「ああ、頼む」
アッサリ認めるクー
男の後ろに跨がり、シッカリと抱きつく
「……クー」
「何だね、男クン」
「何でツナギ、はだけてるの!?」
「安心しろ
ちゃんとTシャツを着ている」
「そうじゃな〜い!
当たってるじゃん」
「当てているのだ」
「恥じらいと言うものを……」
「必然的に仕方ないだろう
ご子息は反応してるようだが」
「後から触るんじゃない!」
「何なら、もう一日泊まってヌいていくか」
………………
…………
……


家路はまだまだ、遠いようだった

704名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 02:31:46 ID:CJGnQEAl
>>703
ライダースーツはいいな
GJ
705名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 07:21:49 ID:OlPmKnjX
>>703
いい! エロボディにぴっちりスーツは浪漫だよねぇ。
706名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 21:26:19 ID:43dUd9eS
お疲れ様です
最近は結構投下されるから嬉しくて筆が進むぜ
707生徒会長な素直クール:2009/12/22(火) 03:29:47 ID:r+cFUBNh
「ゴホッ、だ、大丈夫だ」
と、可愛らしく咳き込むのは静香先輩。
「全然大丈夫なようには見えません」
「わ、私の、せいで、キミを欠席させるわけ、に、は」
「こんな先輩をほっとけませんよ。なにか欲しいものはありますか」
「……」
「なんですか急に黙っちゃって」

 布団から目だけ出しつつ上気した顔で僕のことをじっと見つめているのは僕の…その、彼女で、
すごく可愛くて、美人で、頭も良くて、大好きな女の子。長野静香先輩だ。
 ここは先輩のお屋敷の先輩のお部屋。

 いつものように一緒に登校しようと先輩のお宅に伺ったら、玄関でどうにもフラフラしている先輩を発見。
 賢そうな額に手を当てたら、それだけでハッキリ判るほどの高熱で。
「こんな熱じゃ、学校は休んだほうがイイですね」
 と言っても聞かないのでしょうがないので先輩の靴を脱がせて、そのまま抱っこして階段を登ったら先輩は
顔を真っ赤にしながら口をぱくぱくさせていた。どうしたんだろ。まあそんな感じで、今先輩はとろんとした目で
僕の事を見つめてきている。制服を脱がせて、パジャマに着替えさせる間にも、先輩はぴくっ、ぴくっ、と
小刻みに身体を震わせながら熱い吐息をこぼしてた。
 先輩のお母様、直子さんはお父様の令一さんの海外出張に同伴して不在だとか。どんだけラブラブなんですか。
 そんなわけで、僕は熱でダウンしかけの静香先輩をこうして看病しつつも学校を休む決断をしたわけで。


「ちゃんと寝て治さないとダメですよ」
 僕は先輩に対してこういう風に上から目線で接した事がないのでなんか嬉しくなってしまう。
 先輩はいつでも完璧超人だし、僕なんかが先輩をリードできることなんてないし、だからこそ、
こうして先輩を守ってあげられる機会なんてのは滅多にない。

 額に張り付いた前髪を梳いて、さっき浴室から持ってきたタオルで汗を拭いてあげる。

「なにか欲しいものはありますか?」
 と訊き返してみる。
 大好きで大切で愛しい彼女が熱を出して苦しんでたら、彼氏としてはどんな事でもしてあげなきゃいけない。

 先輩は熱で赤く染まった頬の中の唇を開く。
「…キミが、欲しいんだ」
 囁くような声でそう言ってくる先輩の顔は熱のせいか真っ赤で。
 潤んだ瞳。充血した唇。耳まで赤く染まった肌。
 そんな先輩を見たとたん、心臓をぎゅっと掴まれたみたいに
「キミに抱かれたい。キミにキスされたい。いつもみたいに抱きしめられて、キミの熱いペニスを
突き入れられたい」
 そう言いながら顔を赤くしてる先輩。
 どんなことにも動じない先輩が、なんだか恥ずかしがってるみたいでドキドキする。

「…しかし、…わたしの体内のウイルスが、キミに感染するといけない。
 残念だがキミとのキスはしばらくおあ――」
 先輩はそこまでしか言えなかった。
 僕の唇が先輩の口をふさいだから。

「……」
 先輩は唇を離しても、言葉が出てこないみたいだ。
「キスだけですよ。エッチなんかしたら先輩が壊れちゃいますから。元気になるまで、お預けです」
 耳まで赤くしてる先輩可愛い。
「……だい、すきだ」
 それだけを必死に口にした先輩。
 とろんとした瞳のまま、まどろみに落ちていくようで。
「おやすみなさい。風邪治ったら、いっぱいしましょうね」
 先輩は掛け布団から手を出すと、僕の手を握ってくる。
 僕は先輩と手をつないだまま、その手を布団の中に差し入れる。
 安心したかのような表情を浮かべると、先輩は瞼を閉じた。
708生徒会長な素直クール:2009/12/22(火) 03:30:28 ID:r+cFUBNh
 まあその翌日、今度は僕がインフルエンザの高熱に倒れたり、快癒した先輩が僕の家にまで看病しに来てくれたり、
そして先輩が全身を駆使した献身的な看護をしてくれたり、そんときにどういうわけだか先輩がナース服を着て
ナース帽を被ってくれてて、それが僕のウィークポイントにジャストミートだったり、熱をものともせずに猛りきった
僕のキャノンが天を指すくらいにフィーバーしてしまい、我慢できずにそんな先輩を美味しく頂いてしまったり、
そしてその反動で意識を失うくらい高熱を出してしまったりしたのは、まあ、別のお話。

―――――――――――――――――――――――――――
インフルが流行ってるからつい書いてみただけでつづかない
709名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 13:10:22 ID:y/whmYUQ
ナース服プレイ待ち。
710名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 13:28:42 ID:L2bmm31/

       ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (    )  < ・・・まあ、別のお話。
      (⊃ ⊂)    \
      | | |       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      (__)_)


        クルッ       _____________
       ∧_∧    /
      ( ・∀・ )彡<  久々に殺意沸いたぉ
     ⊂    つ   \
       人  Y         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      し (_)
711名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 21:16:02 ID:QH1RQPxt
よろしい。そのぼかした部分を書き上げたまえ。
712単品:素直クールと捻くれツンデレ:2009/12/22(火) 23:05:50 ID:MF8qyDV9
「――あ、それとだ。クリスマスはデートとかなしでもよかろう?」
などと、彼女が言いだした時、俺は耳を疑った。
平均より随分と高い身長と、人相が悪いと言われないぎりぎりの鋭さの目を持つ俺の恋人は、
その容姿やド直球な言動とは裏腹に、かなり乙女チックな嗜好をもっている。
例えば、一本の長いマフラーを二人でするという罰ゲームをしながら下校すると言う罰ゲームじみた提案をし、
それを今まさに実行するくらいだ。
いや、まあ、11月末に毛糸玉と悪戦苦闘するこいつに
「まともな流さのマフラーできたら一緒に巻いて帰ってやるよ」
と、からかい交じりに言った俺が悪いのだが…それはともかく。
「――?楽しみにしていたのか?」
「あ、ああ、いや。ただ意外だと思っただけだ」
言い繕いにも思える不安定なトーンを帯びた俺の返答。
その事に、誰よりも俺自身が驚く。
普段のこいつの素直っぷりに辟易しているつもりだったが、いざその供給が断たれると、これほど不安になるものなのか。
思いながら言い訳を重ねるように、俺は続ける。
「俺の誕生日は装備品:リボンだけとかいう昔のRPGもびっくりな古典技を腰に手を当て仁王立ちして披露したし、
ハロウィンは俺んちにやってきて菓子類全廃棄した上で
『トリック オア トリート!うむ、お菓子がないな!これは悪戯しかあるまい!』とか自己完結して、
人に手錠嵌めた挙句逆レイプかまして来るようなお前のことだからな。
あんときゃたまたま外れたからいいものの、まだ俺ら学生なんだし、避妊くらいはしっかりしようぜ?」
言いながら、話がずれてきたことに気付き、一呼吸置き、
「ともかく、だ。そんなんだから俺はてっきりクリスマスもなんかするもんだと思ってたぞ。
例えばいかがわしいミニサンタコスプレとかして
『さあ、私の体をホワイトクリスマスにするがよい』とかわけの分からんことをのたまわったりするかと思ったんだ」
「ふむ?それが君の好みか?」
「…春休みに三日ほど監禁されつつ搾りとられて以来、俺はそっち方面トラウマで楽しめねえよ」
「アレは監禁ではない、軟禁だ。それに屋外にだって出られたろ」
「ああ。ただし場所が孤島の別荘で、連絡手段はお前だけが持ってるっていう状況だったがな」
言いながら、こいつ素直クールじゃなくてヤンデレじゃないのか、って思い始めた俺は、小さくため息。
一方の彼女は俺の皮肉が通じないのか、それとも無視したのか、肩をすくめて話を戻す。
「――まあ、クリスマスは確かに電飾やイベントで盛り上がるが、そういうムーディな場所は人混みがひどいからな。
 私は君以外の男に肌を見られたくないし、君の裸体を他の女に見られたくもない」
「なんでお前の頭はムーディ=SEXって直通回路なんだよ」
「それに、だ」
 俺の突っ込みを無視して、彼女は不意に俺の体に、まるで猫のようにすり寄ってきて
「君が隣にいるのなら、年中いつだって私にとっては最上の祝日だ。
 ベツレヘムの馬小屋で誰が生まれようが知ったことじゃない」
 俺は反射的に減らず口を叩こうとして――やめた。
 今さっき、クリスマスデートがない、と言われた時に感じた、不安を思い出す。
 彼女と俺は気持ちが通じ合っていて、当然、俺の減らず口が本気じゃないこともちゃんと伝わってると、信じてはいる。
 しかし、だからと言って彼女が、あの瞬間に俺が感じた不安やさみしさを得ていないとも限らないじゃないか。
 ――まあ、嘘をつくような悪い子の所には、サンタも来ないということだし、
「――そうだな。お前が一緒にいてくれるなら、いつだって幸せだ」
 たまには、俺だって素直クールになってもいいだろう。
 とは言いながらも、言いなれない台詞を言った口元は、その恥ずかしさの為に若干ひきつり、耳も赤くなっているような気がする。
 ああ、やっぱり俺には素直クールは無理か。
 だからそれを誤魔化すかのように、少し強めに彼女を抱き寄せる。
「―――もっとひっ付け。でないと寒いし、マフラーが引っ張られて苦しい」
「ああ」
 短く答えた彼女の頬には、聖母像の様な頬笑みが浮かんでいた。

おしまい
713名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:08:44 ID:kdHDyiPL
(^ω^)ようがんばったのう
714名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:15:45 ID:r+cFUBNh
>>712
軟禁についてkwsk
715名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 00:25:08 ID:Eg3Why/Y
孤島で軟禁について10レス使って説明してもらおうか。
716名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 15:44:21 ID:d2TDENk5
ちょいとネタ投下

『類は友を呼び、血は同類を産む』

ある少女の母は美人だ。おまけに気立てよく、しっかりした性格で料理も美味い。
まさに良妻賢母の模範解答のような人だが、ひとつだけ、少女が不満に思っていることがあった。
ところかまわず父といちゃつくのである。そこが公衆の面前だろうが、娘の目の前だろうがかまいやしない。
少女の母曰く「娘を早くに生んだから、子育てに忙しくて旦那とラブラブできなかったからその反動」とのこと。
思春期に入り、ある程度人の目を気にするようになってきた少女にとって、そんな母はあきれた存在だった。

少女は母譲りの美貌と明晰な頭脳を持っていた。自分が同じ立場なら、もっと考えて行動するのに。
母のいちゃつく姿を見ては、いつもそう思っていた。が、血は争えないのか、はたまた宿命か。
ある時少女はある少年と出会った。その瞬間、少女の中で何かがはじけた。
まさに体中の細胞が、そうしろと少女に命令するかのようだった。少女は少年を好きになった。
彼女の武器は美貌と明晰な頭脳。それをフルに動員し、少年の心をひきつけることに執念した。
恋人同士になっても、少女の聡明な頭脳は確実な将来の為に働き続けた。
やがて少年が18歳を迎えたその日。少女は少年を襲った。一応は同意の上だが・・・。
そして見事命中することになる。そしてその後、少女は少年と結婚をした。

少女はまだ知らない。
かつて少女の母も、父に同じことをしたことを。その結果、母となった少女が同じ後悔を味わうことも。
少女は知る由もない。
やがて生まれてくる娘も同じことをすることを。
717名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 20:28:51 ID:HTzXyu4P
歴史は繰り返されるわけですね!
たまらんですたい
718名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 14:00:30 ID:TTUO5cMO
どのテーマでもそうなんだけど、
一番悩むのは名前とか学校名だなw
719名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 20:17:27 ID:bqLADRhv
>>718
(*´・ω・`)っ D10 x2
(*´・ω・`)っ 五十音表 or 百科事典
720名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 22:34:45 ID:2ZjfnTGd
>>718
六面体サイコロを2つ振って決める、人名なんかは辞書などを使う。

721名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:27:35 ID:yUN15tos
>>719
そこは表記2d10だろw
722名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:44:28 ID:bqLADRhv
>>721
言いたい事は分かるが、ソレじゃパンピーには理解出来んだろw


さておき、『女装少年と素直クール』て電波を受信した。
せっかくだから、これは独りで楽しませてもらうか。
723名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:51:35 ID:HcWyiXvj
>>722
無事に新年を迎えたければ今すぐ文字にする作業に移るんだ
724名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:51:52 ID:V5OyfUZi
女装男子のほん。にそんな感じの話があった。

「こんな可愛い服着た可愛い彼氏がはいてる下着!興味ないわけないじゃないか」
725名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 00:25:22 ID:OB9Pu0dF
積んでた本を読んだ

男性口調、頭脳明晰、誰もが目を引く美貌と圧倒的なカリスマの持ち主、宇宙規模財閥の令嬢、
滅多なことでは動じない、経営・運動神経・宇宙船操縦戦闘技術・戦闘指揮そのほか諸々の達人、
幼い頃に出会った男を忘れておらず、ある事件のあと裏社会の住人になった彼を草の根を分ける
勢いで探し出し、自分との結婚をかけて相手の土俵の上に乗って勝負を仕掛け真正面からねじ伏せて
旦那になることを認めさせ、その後対外的にも実際にもベタボレだと事あるごとに主張、実際に
互いに得がたいパートナーとして認め合い、綿密に計算して押し倒して見事懐妊、
しかし自分の身のどうしようもない運命に関しては最期の瞬間まで黙したままで男に感謝しながら
永い眠りにつく、

ここまでやっといて素直クールに見えないってのもすげぇなぁ、ジャスミン・クーア
(茅田砂胡/「スカーレットウィザード」「クラッシュブレイズ」シリーズ)
726名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 08:38:15 ID:iTRp2NZQ
旦那のケリーも大概だからじゃないか?
ほぼ互角に渡り合ってるからな
727489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:51:41 ID:AQaaQ1Pf
お久しぶりです。
待っている方はもはやいないとは思います。遅れて申し訳ありませんでした。
先日のぷらら全規制により、投下するのが1週間程遅れてしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。
でもできればご感想をよろしくお願いします。
今回もゴミです。
728489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:52:07 ID:AQaaQ1Pf

やっちまった。

やってしまった。
え?何をやったかって?
みんな経験した事あるだろう?
高校生活に欠かせないアレだよあれ。
そう。それこそが――


赤点。


やっちまった。
いつも授業中寝てたのがダメだった。
俺はめんどくさいと言う理由で塾に通ってないし、中学の時みたいに適当にこなしていれば何とかなると思っていた。
しかし!今は中学ではなく高校。しかも、『越えられない壁の向こう側』と比喩されるほどの高校だったことを忘れてた。
暗記科目はいいとして、問題は英語と数学だった。
英語:37点
数学:28点
完全なる赤点である。
これはやばい。かなりヤバイ。
数学に関しては、中学で90点台の常連だった俺が30点を下回るとは……。
今日からは勉強しないと追いついていけない。
しかし!
俺にはそう言うのを教えてくれる友達は居ない!
何故なら、基本俺は男子生徒には敬遠されているからだ。
生徒会という楽園に一人で居ると言うことに嫉妬しているのだろう。
心の中で俺は『くやしいのうwwwwくやしいのうwwww』と、俺を敬遠する奴らを見ては思ったが、今となってはその傲慢さが仇となった。
かといって生徒会メンバーに教えてもらおうにも、今日から5日後まで生徒会はないし、みんな何かと忙しいだろう。
え?だったら自分で勉強しろって?
いやしたいんだけどさ……なんかさぁ、家でやろうとすると集中力が無くなるんだよ。
みんな無い?そういう経験。『やりたいのに(勉強を)止まらない(ゲームが)!』みたいな。
かといって学校で一人でやると途中で『あれ?なんで俺勉強してるんだろ』って言う気分になるんだよ。
家族に教えてもらおうにも…恥ずかしさがあって中々やれないんだよな。
しかし、俺に勉強を教えてくれる奴は一人もいない。
………………
…………
………あ。
よく考えたら一人だけいたわ。
部活に入って無くて、俺に勉強を教えてくれるやつ。


「で私の所に来た、と」 
「That's light」

俺は今、蒼天邸にいる。
具体的に言うと、日曜日の午後1時34分に蒼天邸三階に位置する桜花の部屋の中にあるテーブルを中心にして、床にすわっている。
コイツの両親と祖父は今日は諸事情により居ないらしい。
ということで、コイツの所に来たのだ。
729489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:53:10 ID:AQaaQ1Pf
コイツはとても賢い。
確かテストの結果では、二位と二十点以上の差をつけて、堂々と学年一位になった。
対して俺は、中学では成績は結構よかったものの、こっちに来てからはかなり下がってしまった。
このままでは夏休みまでもが補習によって犯されてしまう。
と、言うことでコイツに教えてもらうことにした。
やはり最も効率の良い勉強法は、分からない所は分かる奴に聞くことである。
自分で解こうと躍起になると時間の浪費が激しいし、きちんと理解しているかもわからない。
が、分かる奴の話を聞けば、きちんと理解できるし、時間の無駄もない。
それに教えてもらっているという責任感により集中力が上がる。
効率は良い。
しかし、こいつに聞くっていうことだけが残念だ。
だが、今回は俺のミスなのでしょうがない。

「……今回に関しては俺の自業自得だ。なんでもする。教えてくれ」
「別に代償など要らない。誠が私の部屋に来てくれただけで、私としてはあまりあるくらいだ」
「すまんな」
「それに誠が夏休みに補習となると生徒会の人気がさがるし、仕事も捗らなくなるし、なにより誠といられなくなるしな」
「…ありがとな」
「礼などいらないさ」

そういう会話をしていると、ドアがコンコンとノックされた。
失礼します、と言って入ってきたのはスーツ姿の女性である。
彼女の名前は田沼祥子(たぬましょうこ)さん。
所謂、桜花のメイドという奴だ。
メイドがスーツ?と思う人も多いと思うが、彼女は自分から志願してスーツにしたらしい。
その理由を俺は何年か前に聞いたことがあるが、答えは『私の趣味です』と淡泊に返ってきた。
変な人ではあるけど気配りが出来て、中々の美人さんであり、とても日本人らしい日本人だ。
手に持ったカップをテーブルに置きながら、

「紅茶はいかがですか?」

と、彼女は言ってきた。

「この香りは…ダージリンか?」
「その通りです」

おぉ。空気中の香りだけで当てやがったコイツ。
お嬢様ことだけはあるな。

「今回はファーストフラッシュ(春摘み)で、○ャッスルトン茶園からの直送品を使用しております」

ふぁーすと…?わけがわからん。何それ?おいしいの?

「1杯ついでくれ」
「あ、じゃあ俺も」

そうして注がれてきた紅茶は、赤と言うよりもオレンジ色のような色をしていた。
……紅茶ってこんなに香り強かったっけ?
あぁそうか…俺ティーバッグのしか飲んだ事ねえからなぁ……。…あれ?目から汗が…。
と、考えているうちに、もう桜花はカップに口をつけていた。
730489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:53:50 ID:AQaaQ1Pf

「む。去年のよりもできがいいな」
「そうですね。去年のより渋みが抑えられて、香りが引き立てられています」

…去年もこんな高そうなもの飲んでたんだな……お前。
俺なんてティーバッグのやつだったぞ。
生の紅茶の葉なんて見たこと無いしな。
と、考えながら口をつけてみると…

「おぉ!すげぇ!香りつえぇ!」

やはりティーバッグの奴とは段違いな香りが口の中に広がった。
「茶葉も良い物だが、田沼の腕も一流だからこそ、これほどの香りが引き立てられる」と桜花に説明される。
勿体ないのでチビチビと飲んでいたら、「ティーポットにまだ入ってるので遠慮なさらずに」と言われた。
そうしてティーポットを置いて田沼さんは、「失礼しました」と言いながら部屋を出て行った。
扉が閉まった時に、俺は話しを切り出した。

「……うし。やるか」

そうして勉強が始まったのである。



「…すまん。ここを教えてくれ」

俺は問題の所を指で指す。それはちょっとした応用問題だった。

「どれ……あぁ、ここはちょっと前に習った公式を利用して…」
「……すんません。その公式を教えてください…」

数学に自信のあった俺は数学の時間は基本寝ていた。
なのでその公式の存在すらしらなかった。

「……この公式、前のテストにも出てたんだが…」
「もれなく全部間違えた」
「……よく28点もとれたな」
「全部勘です!」
「………」

ジロリ、と半眼でにらまれた。

「……すいません…」
「しょうがないな…。この公式は教科書の34ページに載っている」
「どれどれ……あぁ、この所をここに代入すんのか。ありがとよ」
「…ふふっ」

急に桜花が笑い始めた。ついに頭が狂ったか?

「どうした?」
「いや、昔を思い出してな」
731489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:54:27 ID:AQaaQ1Pf
「……?」
「何回かこういう事しただろう?」
「…あぁ、勉強会も小学生のころ何回か開いたな」

そう言えばそんなんもあったな。
あの頃は俺が勉強苦手だったからな。

「あの頃は誠が私に『おうかちゃん、これおしえてー』って素直に言ってきてたな」
「…そんなこと言ったか?」
「言ってたぞ」
「マジ?」
「本当に」
「…昔の俺ってそんな口調だったんだな…」

自分でも驚く。いつからこんな口調になったんだろうか。
桜花は俺を無視して話を続ける。

「あの頃はよかった。誠が私に気軽に話しかけてくれてな」
「おぼえてねえ」
「誠が遊びに誘ってくれたりして」
「おぼえてないっス」
「で、私と誠は――」

桜花は俺との昔の思い出を語り始めた。勉強そっちのけで。
俺としては覚えていないことばかりだったので無視して勉強していた。
それはどんどんエスカレートしていき、その話が、「印象に残った言葉」と言うものになった。

「それで――」
「おぼえてねっての」
「小学1年生の時の花火大会の時にな…」
「おぼえてねっス」
「あの時、私が『わたしといっしょういっしょにいてくれるか?』と言ったら、誠は何と言ったのか覚えているか?」
「おぼえてないな」
「そうか。じゃあ教えよう。あの時誠はな……」

桜花は一呼吸し、落ち着いて言った。



「『ぼくとおうかちゃんはずぅぅぅっといっしょd」
「やめろおおぉぉぉ!!」



俺は即座に制止の声を上げた。
思い出した。
そんなこと確かに言った。
今になって思うがとても恥ずかしい。
なので俺はやめろと言った。
しかし、桜花はそんなことに耳を貸さずに言い続ける。
732489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:55:04 ID:AQaaQ1Pf

「あと…『おうかちゃん、ぼくとけっこんしt」
「やめえぇぇぇぇええええぇぇぇ!!」

そんなことも言ったような気がする。
多分今の俺はさぞかし顔が赤いだろう。
自分でも分かる。

「どうした?気分でも悪いのか?」
「お前のその天然っぷりには恐怖するわ!」
「?」

人の気持ちというものをこいつは理解出来ないのだろうか。
頭良いのにそういう所だけは何故かバカなんだよなコイツ。

「……まぁいい。で、次はここなんだが…」

気持ちを切り換えて、教えてもらおうとした時、急に一つの感覚を覚えた。
それは…

「…なんか暑くね?」
「確かに。温度はクーラーをつけてるから低いはずなのだが…」

そう、暑い。
火照るような暑さだ。
夏ということを考えると、それくらいは当たり前なのかもしれないが、室内の気温を確かめてみると27度。
そこまで高くない温度だ。
湿度も20%と低く、暑くはならないはずだ。
だが、何故か暑い。
俺たちは取り敢えず設定温度を2度下げた。
おかしいとは思いながらも、とりあえずもう一度勉強会が始めた。



「この文の訳しかたを教えてくれ」
「これはだな。これをこういう風に訳すことによって――」
「……それってそうやって訳すんだ…」
「………これも今回のテストの範囲だったはずだが…」
「…そうだったな」
「……もしかしてまた勘だけで点数をとったのか?」
「そうですとも!」
「……」
「…お願いだから睨まないで…」
「…まぁいい。今から覚えておけばなんとかなる」
「ありがとよ」
「あと、ここの単語とこの連語はよく使うから覚えていたほうがいいだろう」
「…なんでそんなことがわかるんだ?」
「何となくだが、どういうのがどういう風に出るかが何故か分かるんだ。まぁ一種の勘みたいなやつだ」

これまた便利だな、お前。
733489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:56:21 ID:AQaaQ1Pf
そう言うところ鋭いのに何故お前は人の気持ちが分からんのか。

「?どうした?」

桜花は俺がジロリと半眼で睨みつけているのに気付いたらしい。
桜花は怪訝そうな顔をしていた。

「…まぁいい」
「?」

桜花は相変わらず怪訝そうな顔をしていた。
俺はそれを無視して質問する。

「んで、これとこれの訳は?」
「それは――」

こんな感じで勉強会は進んでいく。
まぁ懐かしいっちゃ懐かしい。
今となっちゃおぼえてはいないが、こういうのをやったという記憶はぼんやりとある。
それを思い出そうとしながら勉強をしていた。

「あ、シャー芯きれた」

ノートに書き込んでうちに、いつの間にか芯が固定されなくなっていた。
取り敢えず鞄からシャー芯を取りだそうとした時だった。
俺は何の気もなく、ただ鞄からシャー芯の入ったケースを取るために下を向いただけだ。
そうただそれだけだった。
しかし俺の目に写りこんだのは



今にも爆発しそうなマイ☆サンだった。


……………
…………
………
……


えええぇぇぇえぇえぇ!!!!
なんで!?何故!?
今までのやりとりでそうなる要素あった!?
何コレ!?
っていうかああああああ、どうしよう。
こんなんコイツに知られたらエラいことになるかも知れん。

『ふふっ…誠はいやらしいな…』
『い、いやだ…やめっ…アッーーーー!』
734489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:57:12 ID:AQaaQ1Pf
なんて光景が俺を頭を瞬時によぎった。
と、とと取り敢えず、平静を装い、収まるのを待とう。

「あ、あ〜…。シャー芯わすれちまったなぁ〜…少し貸し……え?」

俺は平静を装いながら、シャー芯を貸してもらうという演技をして前を向いた。
そこにいたのは、


「あっ…あン、んっ…あっア…」


頬を朱く染めて、荒い息をつきながら、太ももをモジモジと擦り合わせている桜花の姿だった。



「あ、あのぉ〜…桜花サン?」
「はぁ、んっ…ふぅ…アッ……」

も、もしかしてこれは――

そう。俺はこの時点でようやく気付いた。
何故、暑くないはずなのに、暑く感じるのか。
何故、ムスコが暴発しそうなくらいまでになっているのか。
何故、桜花が興奮しているのか。
つまりこの症状は――


媚薬?

………………
……………
…………
………
……


「いやあああぁぁぁあああぁ!!!!!」

多分これ媚薬だああああああどうしよどうしょどうしよう!
何時だ!?いつ盛られた!?
その時俺はハッと気が付いた。
田沼さんにもらったあの紅茶……



「田沼ァアァァァァア!!やりやがったなァァァァアアア!!」

735489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:58:02 ID:AQaaQ1Pf


絶対アイツだ!
だって俺ここで紅茶しか口にしてないもん!
くそ、やばい!なんかクラクラっときたぞ!
どうするどうするどうする!
そう考えていると、急に桜花が立ち上がった。

「……すまない。誠」
「…へ?」

「 も う 我 慢 で き な い 」

…………………
………………
……………
…………
………
……




「いやぁぁぁああぁぁぁあああぁぁああ!!」



やばい!マジでやばい!桜花がおかしな眼をしてこっちに迫ってきている!
おおおお落ちつけ!俺!
取り敢えず説得しよう!

「誠……」
「お、おおおおちつけ!これは罠だ!田沼の罠なんだ」
「そうなのか…?」
「そうだ!アイツの罠なんだ!ていうかアイツが仕込んだ媚薬に踊らされてるだけなんだよ、お前は!」
「媚薬…?」
「そうだよ!アイツが紅茶に媚薬を仕込んだんだ!だから落ちつけ!」
「そうだとしても……」
「………へ?」
「もう無理だ……」
「え、ちょ…」
「大体、家に誠が来ているという時点で我慢の限界だったのに……」
「ま、待て、落ちつけ」
「誠…」
「……え?」



「…私のハジメテをもらってくれるか?」

736489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:58:33 ID:AQaaQ1Pf
………。
っていやああああああぁぁぁあ!!
ああああああもうだめだもう無理だ!
大体ハジメテをもらうのはお前だろうが!
先週は俺のファーストを奪いやがって!
俺、アレ忘れるのに6時間かかったんだぞ!
って違う!
どうしよう!コレ!
待て!諦めんな!
こんな時は、


選択肢だ!




1:素直にヤる
2:素直にヤられる
3:素直に飛び降りる



良し!ここは3で……って何だよ!この選択肢!
1も2もおかしいだろ!3に至っては死んじゃうよ、俺!つーか前にもこんな事あったよな!

「誠……」

あぁやばい!潤んだ眼をしてこちらに迫ってきてる!
ええい!もう一回!



1:クールにヤる
2:クールにヤられる
3:クールに飛び降りる



よし!さ……ってもういいよ!
なんでだよ!変わってねえだろうが!いや、クールにって所は違うけど!結果変わってねえから!
どうする!どうする!どうする!

しかし俺は気付いていなかった。
目の前に桜花がいることに。


どうする!?どうしたらいい!?
ああああああ他に選択肢は…
そう考えていたときだった。
737489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 12:59:28 ID:AQaaQ1Pf
両頬に手が添えられていたのに気が付いたのは。

「……え?」
「誠……」
「…ちょ、え?」
「いくぞ…」
「ま、待て!落ちつけ!」
「嫌だ」
「拒否!?」
「さぁ…まずはキスから…」
「ま、待て。落ちつけ。や、やめろ。やめろ止めろヤメロYAMEROやめてくださいおねがいします」
「ん……」
「い、いやだ、止め…助けてエエエェェエ!!」

俺はイヤイヤと首を振り桜花から離れようとするが、もう遅い。
俺と桜花の距離は鼻と鼻の先がコツンと当たるくらいに近かった。
もうダメだと思った。
その時だった。
急に桜花の動きが停止したのだ。

「………へ?」

トサッ

そして、桜花は動きを停止したまま横に倒れた。

「え?え?」

訳が分からない。
キスされそうになって、
もうダメだと思ったら、
桜花が停止して、
倒れた。

「…え?何で?」

その言葉を口にしたとき、今度はドアがゆっくりと開けられた。
そこに居たのは、

「え?何でいんの?アンタ」

俺は薬を盛られた怒りも忘れて彼女――田沼祥子に話しかけた。
しかし、田沼のヤロウはそれを軽く無視し、
桜花をお姫様だっこで抱えて持ち、
部屋にある大きなベッドの上に優しく乗せ、
桜花に布団をかけた。
そして――――


「イタイイタイ!ちょ、む、無理!それはムリ!そっちの方向には曲がらな…いやああぁぁぁあ!!!」
738489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 13:00:12 ID:AQaaQ1Pf


何故か俺は関節技をかけられていた。
それもオリジナルらしい。
ありとあらゆる間接が軋む。

「痛い?そうですか。ならもっと痛ませてさしあげます」
「え?ちょ、まっ…イタイイタイイタイイタイイタイ!!!」

何故こうなった。
このヤロウが桜花をベッドに寝かせたと思ったら、あり得ない速さで俺の前に来て転ばされていた。
ついでに技もかけらていたいいいいぃぃ!!

「媚薬を仕込んだのに何もしないなんて…そのナヨナヨとした根性を私がたたき直してさしあげます」
「やっぱり仕込んでやがっ…いいいいいたいいいぃぃ!!」

お、折れる!折れちゃう!
そう思うくらい、俺の骨は軋んでいた。

「……ふぅ。私としたことが…。つい興奮してしまいました」

ようやく落ち着いたのか、彼女は俺を解放した。
……ていうかまだいてえ。

「すみません。」
「いたたた……で、桜花は寝てるだけっスか?」
「そのようですね。昨日夜更かししたのに加えて、媚薬も飲みましたから。…強力なヤツ」
「強力なの!?」
「冗談です」
「……」

アンタは無表情で言うからわかんねえんだよ。
その無表情なおせ。
そう考えていると、彼女は一瞬俺の下半身を見て、少し困ったような顔をした。
そして俺は重大なことに気が付いた。

「…誠様、媚薬の効果をお忘れではないのですか?」
「――――」

そう。未だに俺のムスコはギンギンだった。
やべぇ。今になって恥ずかしくなってきた。

「処理して差し上げましょうか?」
「……え?マジで?」
「冗談です」
「……」
739489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 13:01:03 ID:AQaaQ1Pf
なんだろう。
滅茶苦茶恥ずかしいのに、滅茶苦茶いらついてきた。

「そもそも私には婚約者がいるので」
「……マジで?」

声を上げて驚きそうになった。
こんな無愛想を絵に描いたようなヤツにと思った。
でも、また「冗談です」と言われたら苛つくので、先に確認してみる。
どうせ「冗談です」と返ってくると思ったら、今度は違った。

「はい。本当です」
「マジで!?相手は!?」
「幼なじみです。来月結婚します」
「ほー。それは話の早いことで…あれ?アンタって今年でにじゅうは――」

歳を言おうとしたとき果物ナイフがとんできた。3本ほど。
それらは俺の肌を掠めて俺の背後の壁に突き刺さった。

「次は当てます」
「……すいませんでした」

年齢についてはタブーらしかった。

「そして貴方とお嬢様も再来年結婚します」
「ほー……って何でだよ!?」
「あと子供ももうけます。二人くらい」
「何、その予定!?」
「冗談です。This is 冗談」
「最後も英語で言えよ!」

自分でやっててどうかと思うが、自分でもコントみたいだなと思った。

「と、まぁ冗談はこれくらいにして…」

取り敢えず冗談の嵐は終わったらしい。
ツッコミがそろそろ疲れてきたのでよかった。

「貴方はお嬢様の事をどう思っていらっしゃいますか?」
「どう、ってなぁ…」
「先日、お嬢様とキスをなされたでしょう?」
「…なんで知ってんの?」
「お嬢様が嬉しそうに話していました」
「………」

なんかイライラっときた。
アイツ言いふらしてたりもしてたんかい。

「?どうかしましたか?」
「…いや、何でもない」

それを顔に出さない様に、我慢した。
……あれ?
740489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 13:02:08 ID:AQaaQ1Pf

「話を戻しますが、貴方はどう思っていらっしゃるのですか?」
「……あー」
「正直にお答え下さい」
「……あのー」
「好きなら好き。嫌いなら嫌いとはっきりおっしゃって下さい」
「……言いたいことがあるんですけど」
「はい。何でしょう」
「時間が……」

腕時計を見るともう時間は午後6時を回り、30分に差し掛かっていた。

「怒られるんで帰ってもいいっすか?」
「…確かに時間ですね。続きはまた今度ですね」
「……それじゃ」

俺は少し急ぎ足で、バッグを手に取り扉を開けて出ていった。




「……逃げられましたね…」

私は独りごちる。
まぁいい。これからゆっくりと聞き出していけばいい。
そして何がなんでもお嬢様と結ばせる。
それが私の使命だから。
とりあえず、今度は監視カメラを彼の自宅に仕掛けようかとか考えていると、

ピピピピ、ピピピピ!

急に携帯が鳴った。
なんだこんな時に、と思ったが、
その人物の名前を見て、急いで手に取る。

「もしもし!桐弥ですか!?
………これから外食?
今は勤務中なのですが…
いえ行きます!
今から行くので待っていて下さいね!
……私も愛しています。それではまた」

……お嬢様は夢の中なので、後は他のメイドたちに任せておけばいいだろう。
それよりも問題なのは……

「どの服を着ていきましょうか…」

741489 ◆VmQ1O2E19c :2009/12/26(土) 13:03:04 ID:AQaaQ1Pf
投下終了。
自分でも思います。ひどいです。
話が急です。特に最後。
しかも生徒会と言う設定を使っておりません。
ありえないほどにゴミです。
批判される方が多くいると思います。
あと、紅茶は渋い方が好きな方もいらっしゃると思います。
そこは個人差ですので、渋くない=良い茶とは限りません。
こんなゴミみたいな作品のせいでスレの品がおちてしまい、申し訳ありません。
スレ汚しすいませんでした。
742名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:14:53 ID:MdxT370J
>>741
うむ、男が実にひどいな。
こっからどうデレに持っていくのか楽しみだ。
あまり自虐しないでくれ。感想が書きづらい。
743名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:29:34 ID:mwZWgbFI
続けなさい、悪くないよ
744名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 23:40:09 ID:HrSrqnk4
そうだぜ、ここは楽しんで皆でワイワイするスレなんだから
745名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:05:34 ID:43rDomr4
1.今すぐ続きを書く
2.今すぐ彼女達の初キスの話を書く
3.今すぐ彼女達の初体験の話を書く

さあ選べ
回答拒否は認めない
746名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:36:43 ID:Eqw8lBki
>>741
ゴミとか言うな
作品を庇っている意味もないでもないけど、それ以前にこういう場のマナーとして
ゴミと思うんなら公表する前にゴミじゃなくなるまで手直ししやがれ
ゴミと思ってないのに謙遜のつもりで言ってんなら二度と言うな
747名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 01:54:31 ID:gRrtBCMk
素直クールからヤンデレに移ります。
素直クールだと長くなるし…
748名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 02:02:54 ID:ZUxIK1pm
自虐ウゼェ
749名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 06:07:19 ID:xzgQTMEO
>>722
パンピー乙
750名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 08:33:38 ID:nR/GnD2L
>>746が正論すぎて惚れた
751名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 10:46:51 ID:e4pfyfqQ
度を過ぎた自虐は面白いと思った奴に失礼だろ
まあそれはいいとして、続きを待ってるぜ
752名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 20:35:21 ID:MjSS54GD
実際ゴミだと言って欲しいのかなぁ 予防線なだけなのかなぁ
753素直クールな秒速5センチメートル:2009/12/27(日) 20:51:32 ID:TD4LsDbf
少し雰囲気が怖いけど、妄想を吐き出すぜ……
754素直クールな秒速5センチメートル:2009/12/27(日) 20:55:36 ID:TD4LsDbf
とても、不思議な世界だ。
俺と朝陽は少し風の強い中、緑の草原が広大に続く、
そんなとても広い土地の少し高い丘に来ている。
季節は夏で、朝陽はしゃがみ込むと少し顔を上げて空を見る。
そこには、とても幻想的な風景が広がっていて。
朝焼けの中に何処までも続いていく深い蒼の空と雲と、
まるで宝石のように散りばめられた色取り取りの星々が、
一つの絵のように、とても美しく眩しく、俺の目の中に飛び込んできた。
少しして、僕と朝陽を、暖かな優しい光で太陽が照らしてくれた。
――太陽が、朝を告げに来てくれた。

朝陽の綺麗な薄い青の長髪が、風と共に揺れて、
太陽の光が、彼女をより一層美しく見せてくれた。
俺は隣で、彼女と共に居れる事が何よりも嬉しくて。
俺と朝陽は何処までも続いている幻想的な空を、ずっと眺めていた。

――という妄想をしながら、俺は弓道部の練習に没頭していた。

―――――――
―――――――

風が気持ちいい。単車をいつもの様に走らせる。
風景には何も無く、草原がずっと続いている。
私は少し急いでいた。
愛し麗しの白河君を待ち伏せする為だ。
ストーカー?何を言っている、これは愛情表現だ。
彼と会うのが楽しみで仕方が無い。

すると後ろから大型車がゆっくり近づいて来る。
あぁ、姉さんか。そういえばサーフィンの約束をしていたな。

「希」
「放課後も行くの」

「あぁ、姉さんも平気?」

「いいよ、でも勉強もちゃんとやりなさいよ」

「わかっている」

私はそれからして、学校についた。
単車のミラーで身嗜みを確認して……よし。
荷物も持って急いで向かうことにした。
白河君の居る場所へ。

白河君はいつも弓道場で練習している。
私は木の陰に隠れて機会を待つ。よし。
755名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 20:58:17 ID:TD4LsDbf
「あぁ、おはよう」

「おはよう、白河君、今朝も早いんだね」

「宮森も海に行ってきたんだろ?」

「ま、まぁな」

「へぇ、頑張るんだね」

「あ、あ、……そ、それほどでもないぞ」

「ま、また後で会おう白河君」

「?あぁ」

―――――――
―――――――

「いいか」
「そろそろ決める時期だぞ」
「月曜までに提出だからな」
「ご家族とよく相談して書いてくるように」

私の机の上に、進路希望調査票。
やれやれ、なんとも面倒な事だ。

昼、私は知り合いの友達達と昼食を食べている。
いつもの事だが、どうも雰囲気が違う。
どうやら皆それぞれ進路が決まっているようだ。

「佐々木さん」
「東京の大学に行くみたいよ」

「さすが」

「あたしは熊本の短大かな」

「希は?」
「確か外国の大学に呼ばれてるんだっけ?」

「わからん、むしゃむしゃ」

「あんた本当何も考えてないのね」

「白河君のことだけね」

「あいつ絶対東京に彼女いるよ」

「そんなぁ」

「ふふっ」
756名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:02:40 ID:TD4LsDbf

キーンコーンカーンコーン...

―――――――
―――――――

放課後、私はいつも通り海に来ていた。
ここの所中々波に乗れず、スランプになっていた。
白河君の事と同じような感覚だな。

「まだうまく行かない?」

「あぁ……どうしたものか」

「あんまり悩まないほうがいいよ」
「そのうちまた乗れるわよ」

「姉さんは気楽で良いな」

「なに焦ってんのよ」


「このままでは」
「卒業式までに、言えない……」

私は姉さんの車で学校まで送って貰った。
無論、白河君と共に帰るためだ。

「ありがとう姉さん」

「送っていくわよ?」

「いや、単車で帰る」

今日も待ちに待った時間が来た。
少しばかり時間を待たなければならなくなるが……。
それもまた一興、白河君を待つこと数時間、
やっとお目当ての白河君が来た。待ったぞ、実に待った。

「宮森、今帰り?」

「あぁ、白河君はどうなんだ?」

「うん、一緒に帰らない?」
757名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:08:11 ID:TD4LsDbf
もし私に犬みたいな尻尾があるとするならば、
きっと嬉しさを隠し切れずプンプンと振ってしまったと思う。
あぁ……
「私は犬じゃなくてよかったな」なんて、
ほっとしながら思い、そいうことに、
我ながら「バカだな」と呆れて。
それでも白河君との帰り道は、幸せだった。
最初から、白河君は他の男の子達とは
どこか少し、違っていた。

――では、自己紹介をお願いしますね。

――白河智樹です。親の仕事で転校には慣れていますが、

――この島にはまだ慣れていません。よろしくお願いします。

中学二年のその日のうちに恋に落ちて、
彼と同じ高校に行きたくて、勉強頑張って、
合格して、それでもまだ白河君の姿を見るたびに、
もっと惚れこんでしまって、それが怖くて、
毎日が苦しくて、でも会えるたびに幸せで。
それが自分でもどうしようもなかった。

帰路の途中にある、小店に私達は良く寄っていた。

「白河君また同じ物だな」

「あー、これ?これ旨いんだ」
「宮森は、なんかいつも真剣だよなぁ」

「ん?そうか、そうだな」

「先行ってるぜ」

「え、……あぁ」

「これ下さい」

「90円ね」

「はい」

「いつもありがとね」

買い物を終えて、小さな駐車場に戻ると、
白河君が携帯を触っていて、それが何故か怖くて。
少したじろいた体を持ち直して歩み寄る。

「……おっと、何買った?」

「あぁ、迷ったんだが――」

白河君は時々誰かにメールを打っていて、
そのたびに私は、それが私宛のメールだったらと、
どうしても、いつも、思ってしまう。
758名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:10:30 ID:TD4LsDbf

「わんお!わんわんお!」

「ブーン、帰ったぞ」

「わんわんお!」

「おぉブ〜ンブ〜ン、帰ってきたぞ」


「……」

「宮森、それじゃ」

「あ、あぁ、ありがとう、気を……付けて」

「おう」

私は、いつまで、夜空の光に照らされて、
いつまでも、白河君を見送った。

―――――――
―――――――

≪3年1組の宮森希さん≫

≪伊藤先生がお呼びです≫

≪生徒指導室まできてください≫

夏の昼、俺はクラス最後尾の席で細々と昼飯を食べていた。
どうやら宮森が呼ばれたらしい。頭のいい奴は大変だ。

「白河の彼女じゃん」

前のクラスメイトの言葉がすっと俺の体を通り過ぎる。
すまない。俺はお前の話は聞いているようで聞いていないんだ。

「…彼女とかじゃないよ」

そう、宮森とはそんなものではない。
仮に彼女が0.1%の確立で俺に気があろうとも、
いや、お嬢様でスポーツ万能で頭の良い彼女にはありえない。
それに、俺には――

―――――――
―――――――

「学年で出してないのは宮森だけだぞ」

「すみません」

「はぁ…あのな、こう言っちゃなんだがそんなに悩むようなことじゃないんだよ」
「お姉さん…じゃない、宮森先生はなんて言ってるんだ?」

「……いえ」

「お前には色々な進路が用意されているんだぞ?」

「……しかし」
759名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:15:12 ID:TD4LsDbf

……今日も、進路の事を言われた。
正直、心地の良いものでは無かった。
まったく、何も、わからないんだ。

「……姉さんは関係ないだろう」



「よし、今日こそはッ」

放課後、少し荒れた海の波に私は乗ろうとしていた。
ここの所全く波に乗れない。落ちてばかりだ。

「ッ、しまった」

失敗。波に思い切り私は飲み込まれた。
しかしこれももう慣れている。さぁ次だ。
もう一度波に乗ろうとするが、やはり乗れない。

「……あがるか」


……だって、
姉さんにねだって始めたサーフィンも。
一番大切だと思うあの人のことも。
私はまだ……まったく――

―――――――
―――――――

今日も、白河君を待った。
けれど……中々来ない。
しかたない。今日は一人で帰ろう。
私は単車のエンジンをかけ、あの小店に単車を走らせた。
普段なら、隣に白河君が居る。幸せだ。
けれど今日は、虚しい。


「いつもありがとね」

「いえ、それじゃ」

私はジュースを買ってそのまま帰路についた。
たまには、こうやって一人風に涼んで帰宅するのも悪くないと考えていた時。
道端に、見慣れた単車が……白河君のものだった。
私は、直ぐに降りてその先にある広い草原の丘へと向かった。
少し歩いていると、携帯のバックライトが見えた。
白河君だった。……けれど、その表情は何処か物悲しいもので。
でも、それでも。

――白河君がいる場所に来ると

――胸の奥が
――少し
――苦しくなる
760名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:21:23 ID:TD4LsDbf


「白河君」

「宮森」
「よくわかったなぁ」

「ふふ、白河君の単車があったからきてしまった」
「いいかな?」

「うん」
「今日は単車置き場で会えなかったからどうしたのかと思ってな、はは」

「ふふ、私もだ」

彼は優しい。
時々泣いてしまいそうになる。

「な、白河君は受験をするのか?」

「あぁ、東京の大学受ける」

「……東京?」
「そうか……」
「……ふふ、そうだと思ったよ」

「どうして?」

「遠くに行きたい。そんな顔をいつもしているからね」
「なんとなく、予測だけど」

「……宮森は?」

「ぬ、私……明日の事もよくわからないんだ」

「――、多分、誰だってそうさ」

「え?」
「白河君も?」

「もちろん。そりゃな」

「ぜんぜん迷いなんて無いように見えるんだが」

「……まさか」
「迷ってばかりだよ」
「俺」
「自分の周りで出来る事をこなしてるだけ」
「――余裕ないんだ」

「…そっかぁ」
「そうなのか」

少し、嬉しかった。
少しなんてものじゃないのかも知れない。
白河君と、同じなんだと思えた。ほんの少しだけ――
761名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:25:35 ID:TD4LsDbf

「あれ、紙飛行機?てかプリント……」

「手先器用だから、結構得意なんだ」

私は確りと折り目を着けて、
流すように薄暗くなった夜近い空へ紙飛行機を飛ばす。
それは風に乗って何処までも――



私と白河君は帰路についていた。
途中、巨大な貨物車が道路を走りすぎていく。

「凄いな、なぁ宮森……」

「時速5キロなんだそうだ」

「――えッ」

「南建ての打ち上げ場まで」

「あぁ……そっか」

「今年は久しぶりに打ち上げるらしいぞ」

「あぁ、太陽系のずっと奥まで行くんだっけ」
「……何年もかけて」

途中、雨が降って来て……。
私は雨の中、――ずっと白河君の背中をずっと見つめていた。

―――――――
―――――――

グツグツと、今晩の夕食を作る音がする。

「あんた希の進路ちゃんと相談に乗ってやりなさい」
「色々と曖昧な子なんだから」

「大丈夫よ」
「あの子も、もう子供じゃないんだし」
「……ふふ、私も昔はあぁだったなぁ」


白河君は、自分も余裕がないと言っていた。
その言葉を思い返すたび、少しだけ、
遠くに居る感覚の白河君が近くに来たような、そんな気がする。
素直に嬉しかった。

「なぁ、ブーン」

「わんお」

「白河君わからないんだとさ」
「ふふ、一緒なんだ……白河君も」

―――――――
―――――――
762名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:29:39 ID:TD4LsDbf

「……朝陽」

それは、本当に、
想像を絶するくらい孤独な旅であるはずだ。
本当の暗闇の中を、ただひた向きに、一つの水素原子にさえ、
めったに出会うことなく、ただただ深淵にあるはずと信じる、
世界の秘密に近づきたいいっしんで、僕たちはそうやって、
どこまで行くだろう、
――どこまで行けるのだろう。

……。

ピッ、ピッ、ピッ……。

「……」
「削除、しなきゃ……」

出す宛のないメールを打つ癖がついたのは、

――いつからだろう


―――――――
―――――――

昼、私はふと前に白河君と一緒に居た広い草原に来ていた。
それは突然に、風が私の後ろから吹き抜けると、
空高く草を舞い上がらせて、何処まで続いていく蒼い空へと向かっていく。
白い雲が目に分かるように動いていて、私の心は雨上がりの晴れ空そのものだった。


私は姉と再び海に来ていた。
今日は晴れていて、根拠のない不思議な自信が、
私を波に乗れと言わんばかりに心を急かせていた。

「希、あんた進路決めたの」

「いや、まだ分からないが」
「……でも、それでいい」
「決めたんだ」
「一つずつ、出来る事から確実にやる」
「よし、行ってくる」

「ふふ、何があったんだか」


私は砂浜で軽く準備運動をする。
心の背骨が、真っ直ぐになっていた。

「……よし」

あの日から、
いくつかの台風が通り過ぎ、
そのたびに島が少しずつ涼しくなっていた。
砂糖きびを揺らす風が微かに冷気を孕み、
空がほんの少し高くなり、雲の輪郭が優しくなって、
単車に乗る同級生達が薄いジャンパーを羽織るようになっていった。
763名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:32:07 ID:TD4LsDbf

「……!!!」
「や、やったぞ!」

私が、半年ぶりに波の上に立てたのは、
まだ夏が辛うじて残る。
そんな十月の半ばだった。

―――――――
―――――――

ピンポンパンポーン

≪本日夕方からの天候は晴れ≫
≪最大風速は8メートルの予報となっています≫

ガヤガヤと生徒達が囁きあう。

「佐々木さん、山田から告白されたらしいよ」

「流石だなぁ〜、あれ?」
「希なんか今日嬉しそうだね」

「白河君となんかあったの?」

「……ふふ」

「「うそ!?」」


「……」

私だって、
今日こそ、
白河君に告白するんだ。

私は手洗いで顔を洗い、覚悟を決める。

波に乗れた今日言わなければ、
この先も、
きっと、
ずっと言えない。



「ん?宮森?」

「あ、あが……白河君……」

「ん、その様子だと今帰りか」

「ま、まぁ……」

「そっか、んじゃ一緒に行くか」


私と白河君は、いつもの小店に来ていた。
……いつ告白しようか、戸惑っていた。
764名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:36:00 ID:TD4LsDbf

「ん、宮森」
「今日は決めるの早いな」

「あ、あぁ」

私は白河君と同じコーヒー牛乳を買う。
……タイミングがつかめない。
単車の置いてある駐車場に来てしまった。
このままでは、言えない。
そう頭で思った時、不意に私は白河君のシャツの裾を掴んでいた。

「……ん?宮森?」

「……ぁ、ぁ」

「――どうしたの」

その時の白河君の表情が。

「……ぁ、優しくしないでくれ……」

「ん?」

「あ、いや、なんでも、ないんだ……」


ギュルルルッ......ギュルルルル...

「ん、あれ」

「宮森の単車、調子悪い?」

「うぐ、変だな」

「……駄目なのか?」

「あぁ、プラグの寿命なんじゃないのかな」

「これ、お下がり?」

「あぁ、姉さんのだ」

「家族で息継ぎしてた?」

「……していた、多分」

「今日はここに置かせてもらって」
「後で家の人に取りに来て貰おうぜ」
「今日は歩くか」

「え、いや、私一人で、歩く……さ」
「白河君は、先に帰っていてくれて構わないから」

「あぁ、でもここまで来れば近いからさ」

「それにちょっとな、……歩こうと思って」
765名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 21:43:08 ID:TD4LsDbf

無言のまま、二人の一定距離が出来ていて。
ひぐらしの声と、夕焼け色の空と。
白河君は、ずっと……遠くを見ながら歩いていた。
私には、見向きもしてくれない……。

いかん、涙が……。
白河君、頼むから……。

「うっ、ふぇっ、うぅ……ぐすっ」

「ど、どうした……んだよ」

「す、すまない、ぐすっ、なんでもないっ、っ……」

頼むから……もう、
私に優しくしないでくれ……。


その時、私の鳴き声がかき消される轟音と共に、
遠くとも近くとも言えない微妙な距離感で、
白い大量の煙を巻き上げて空を目指して飛び立っていくものが、
私と、白河君の意識を、一気に集めた。
それは、本当に少しの出来事で、
気づいた時には、ロケットの煙が、風にゆっくりとかき消されていって。

「……凄い」

「……あぁ」

必死に、
ただ闇雲に空に手を伸ばして、
あんなに大きな塊を打ち上げて、
気の遠くなるぐらい向こうにある何かを見つめて。


白河君が他の人と違って見える理由が、
少しだけ、わかった気がした。

――、そして同時に、
白河君が私を見てなんていないという事に、
私はハッキリと気づいた。
だからその日、私は白河君に何も言えなかった。
もう涙も、出ない。

「どうした?……行こうぜ?」

「ぁ、あぁ、すまない、はは」



「それじゃ、宮森また明日な」

「うん、また……」
766名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:03:57 ID:TD4LsDbf


白河君は優しいけれど、
とても優しいけれど、
でも、白河君はいつも、
私のずっと向こう、
もっとずっと遠くにある何かを見ている。
私が白河君に望むことはきっと叶わない。
それでも、
それでも私は白河君のことを、
きっと明日でも、明後日でも、その先も……。
やっぱりどうしようもなく好きなんだと思う。
白河君のことだけを思いながら、泣きながら。

――私は眠った。



「第二話 コスモナウト」

                      終
767名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:04:49 ID:TD4LsDbf
―――――――
―――――――

次回、終章。

『どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか』

―――素直クールな秒速5センチメートル
768名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 22:06:25 ID:TD4LsDbf
誤字確認とかしてたら凄い日にち立ってたました。
とりあえず二話はどうみても本編丸ごと(ry

最終章でちゃんと素直クールにするんで、
どうかお見逃し下さい。誤字ってませんよね?ね?
769名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 05:58:55 ID:kV40aDk+
よし、一番乗りでGJさせてもらおうか。
どうまとめるか、失恋素クールがどうやって男に追いつくか、
ワクテカしてまってるぞ。






21:36:00 にある 「家族で息継ぎしてた?」
という記述が解読できないのはきっと自分の読解力の不足だ、うん。
770名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 06:04:57 ID:kV40aDk+
念のため原作のヰキペ記事を確認。
.........あれ?失恋素クール?やっぱり原作知らないから何か誤読してるかも。
771名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 12:27:58 ID:mYb9/Zhx
>>786

せつねー!

>>769
「引継ぎ」のマチガイ、つまり使いまわし品だと言うことじゃないかな

>>698
俺も原作は知らず、ざっとwikiで確認しただけだが、>>698を見るに
原作だと振られた素直クールをメインヒロインに据えなおすものかなー
推測して期待してる
あ、推測が違ってても責任はもてないし、ましてや筆者どのにとやかく
言ったりはしないのであしからず
772名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 14:02:58 ID:4FGTEw8X
みなさんありがとう・・・
そうですね、>>771さんの言うとおり誤字ってました・・・

では書く作業に戻ってきまする
773名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 15:51:22 ID:e6MPeHLZ
1レス 小ネタ エロなし
シェークスピア『夏の夜の夢』中の名言を言わせてみたかった。

「も…網膜剥離だと…」

「ああ。今まで黙ってたが、僕の目はもうすぐ見えなくなる。今は、光が解るほどだが、もうじき、なにも見えなくなる」

「じ、じゃあ、今は、私の姿も見えないのか?」

「気配で、どこら辺に居るのかは解るが、姿は…」

「そうか…」

「…すまない。綺麗なく―の姿を、もう見ることができないな」

「何を言ってるんだ、君は?愛というのは、目で視るものじゃない。心でみるんだ。だから、翼をもつキューピッドは盲目に描かれているんだぞ。
君が私の姿を見てくれなくてもいい。私は、君がそばにいてくれるだけで…
君が、私を愛している、その気持ちだけで、私は幸せなんだ」

「くーは物知りなんだな。そうだな、有難う。僕は、今まで以上にくーのことを愛する。
それで、許してくれるかな」

「何を言っているんだ。
そんなこと…そんなことを言わなくても…許すもなにも…愛してるに…決まってるじゃないか」

「有難う。やっぱりくーは優しいな。」

「ば、ばか!恥ずかしいじゃないか、頭を撫でるな!こ、こら――」

「あれ?嫌だった?」

「……そんなわけないだろ…も、もっと、してくれないか?
もっと、君の温もりを…感じたいんだ。うん、もっと………」

終わり


暇つぶしにでもなれば幸いです
774名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 22:52:49 ID:XWK6oCKT
シュールスレより、『年越しスレ設置のお知らせ』

懐かしの漫画やアルバムを手に取り、大掃除という現実から逃避する季節がやって参りました。
何かと誘惑の多いこの季節、皆さま如何お過ごしでしょうか。
なにはともあれ、下記にてもはや恒例となりました三姉妹合同の年越しスレを設立したいと思います。
参加された書き手描き手の方々には参加賞としてりんごの芯
最優秀賞を受賞された方にはおはぎを包んでるなんかあの緑の葉っぱ
優秀賞にはマジックテープ式のお財布
佳作賞にはグアム二泊三日シングル招待チケットが授与されます。
皆さま奮ってご参加ください。


日時:12月31日 21:00〜
場所:VIP ゆとり鯖
775名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 10:23:03 ID:A09plHg2
>>773
GJ!

シェークスピアといえば今度漫画で新作出ていたなそーいえばだが。

「信じる者は強く、疑う者は弱い。強い確信は、偉大なる行動に優先する」
〜クラーク
776名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 20:33:27 ID:e/8Nb14R
今日は大晦日。
たまに素直クールスレに変な話を書いている
独り暮しの俺には一緒に居てくれる人などいない。
彼女とかは都市伝説の類だと思っている。
テーブルの上にはせめてもと帰りに買ったいつものコンビニ弁当と蕎麦。
そういえばこれを買った時の店員さんは綺麗だったな。
自嘲気味に一人で過ごすと言ったらおまけをつけてくれた。
あんな彼女がいたらどんなに幸せか。

コンコン

ん?誰だ?
「はい?」
玄関を開けるとそこにはさっきの店員さんがいた。
「こんばんは」
「こんばんは。いや、ええっと、店員さん?」
「覚えていてくれてるとは嬉しいな」
店員さんはにこっと笑った。可愛い。
「いやいや、そうではなく何故ここに?」
「君が独りで過ごすと言っていたのでな」
確かにそうは言ったけどどうやってここに?
「さしたる準備はなし、か」
そりゃそうでしょ…
「ええっと…」
「私も一人でな。この様な物があるが
 どうだろう、寂しい者同士一緒にどうだね?」
「そりゃいいけど…ちょっと急で散らかってるし」
「私は構わないぞ。何、座る場所は君の隣で…」
777名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 20:36:20 ID:e/8Nb14R
ってな感じで来ないかなぁ…
まぁ無理だからこんな妄想を年の瀬に書いてるのですが。
とりあえず本年は変な話にお付き合い頂きありがとうございました。
良いお年を!


コンコン


ん?誰だ?
778名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 21:11:28 ID:fj2MC+8k
     |┃三          /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
     |┃            i:::::::イ  `> ー─--ミ::::::::::::|
     |┃            {::::::::|    ::\:::/::::  \:::リ-}
 ガラッ. |┃            ',::r、:|  <●>  <●>  !> イ
     |┃  ノ//        |:、`{  `> .::  、      __ノ
     |┃三          |::∧ヘ  /、__r)\   |:::::|
     |┃            |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉  l::::::》
     |┃            |:::::::::::::'、  `=='´  ,,イ::ノノ从
     |┃三         ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
779名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 21:16:08 ID:j8Lh2Nb1
一番手のAAがGJ……なわけがねぇw

>>777
さあ、続きを書く作業に戻るんだ
なんだったら別の続編でもいいぞ
780名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 22:08:24 ID:wKRMmAWi
>>777
おそらく今年最後のGJ
今日だったら○ノ内線の座席ガラ空きなんじゃないかな?かな?
781名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 22:22:24 ID:GTTHF3Z4
>>777
そこまで書いておいてお預け・・・許さないぞw
782名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:08:19 ID:T8vHWehL
店員さんかわいいな
是非二人での年越しについてkwsk
783名無しさん@ピンキー:2009/12/31(木) 23:16:50 ID:RtYOs+nu
>>778が台無しにしやがったwww
784名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 00:57:32 ID:OXTNdR92
あけおめ!
今年も素直クールに栄光あれ
785776:2010/01/04(月) 22:25:48 ID:+vbCWgpI
まさかそれを持ってくるとは思わなかった…orn
786名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 15:43:42 ID:27chSj8y
誤字りすぎてしねるOTL
787名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 08:43:02 ID:ttzTfBWF
でも生きている
788素直クールな秒速5センチメートル:2010/01/10(日) 19:37:51 ID:47rIpyzc
最後、がんばって行きます。
789素直クールな秒速5センチメートル:2010/01/10(日) 19:40:00 ID:47rIpyzc
今日も、朝がやってきた。
朝焼けに照らされたビル同士の間を、
鳥達が元気な鳴き声を上げて、蒼空の空へと飛び立っていく。

俺はと言うと、朝早くからパソコンの画面と面を合せて、
膨大とも言えるタイピング数を、今までの経験で難なく処理していく。
カタカタと、静かな自室に音が響き、コーヒーの湯気が、妙に目に眩しく見えた。

ふと、窓から桜の花弁が静かに落ちてくる。

「……?」

不意に優しく、でも少し強い風が、次々と空いた窓へ桜の花弁を送ってくる。
あぁ……、もう春なのか。

不意に、散歩に出掛けたくなった。



今は懐かしい、小学生の頃に毎日朝陽と歩いた通学路。
今はどこもかしこも工事され、唯一懐かしい桜の木達だけが、
虚しい丸見えの土の上に立っていて。
そして嬉しい事に、懐かしいあの光景を思い出させてくれるように、
その桜の木達が落とす花弁は、緩やかで不規則で、それが綺麗だった。

踏み切りに入ると前から一人綺麗な女性が俺の反対方向に歩いていく。
知らない人。でも、何故か……。
不意にその女性と交差した瞬間、何かがこみ上げてくる。

「……ハッ」

――今振り返れば、きっとあの人も振り返ると、
――強く、感じた。

カンカンカンカン......踏み切りが、レバーを倒してきて――
790名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 19:41:20 ID:47rIpyzc
―――――――
―――――――

駅の案内が、耳にうるさくて、
店の灯りや、何もかもが、邪魔にしか見えなくて。
家に帰る途中、どこか分かっていた。携帯に、あの子からの電話が来た。

「……ッ」

……体も心も、廃れていた俺には、
星の見えない空から落ちてくる雪が、どこかいつもよりも綺麗に見えて、
四角く固まっていた俺の思考を緩やかにしてくれていた。

―――――――
―――――――
791名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 19:55:55 ID:47rIpyzc

昼、俺は自室のベランダでタバコを吸っていた。
ゴーゴーと、都会特有の自然音には体はもう慣れていた。

ピピピ......

不意に携帯が鳴った。
足にビールの空き缶が引っかかり、
ゴロロンと音を立てるが、気にしない。
いつもの事だ。携帯を取り、開く。


『こんにちは白河くん。
ちょっとお久しぶりですね。
お元気ですか

ずいぶんと迷ったのですけれど、
やっぱり私は白河くんに伝えなければ、
ならない事があります』

……。
792名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 19:56:29 ID:47rIpyzc
ただ、生活をしているだけで、
悲しみはどんどん積もっていく。

日に干したシーツも、
洗面所の歯ブラシにも、
携帯電話の履歴にも、

俺はふと外へ出ていた。
エレベーターの中で、何も考えず、
ただ、浮いた思考の中で、
不意にカギが落ちても、それを取るのに時間がかかった。

――貴方の事は好きです。

三年間付き合った女性のメールにはそう書かれていた。

――でも、私達はきっと、1000回もメールをやりとりして、
――たぶん心は1センチくらいしか近づけませんでした。

……と。
793名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 19:56:53 ID:47rIpyzc
この数年間、とにかく前に進みたくて、
届かないものに手を触れたくて、
それが具体的に何を指すのかも、
殆ど脅迫的とも言えるその思いが、
どこから沸いてくるのかも分からずに俺はただ働き続け。

気づけば、日々弾力を失っていく心が只管辛かった。

そしてある朝、かつてあれ程までに真剣で切実だった思いが、
綺麗に失われている事に俺は気づき、
――もう限界だと知ったとき、会社を辞めた。
794名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:00:36 ID:8WdzhRbo
リアルタイム支援
795名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:11:27 ID:47rIpyzc
『昨日、夢を見た』

『ずっと、昔の夢』

『その夢の中では俺達はまだ13歳で』

『そこは一面の雪に覆われた広い田園で』

『人家の明かりは、ずっと遠くに、疎らに見えるだけで』

『降り積もる親切には、私達が歩いてきた足跡しか無かった、そうやって』

『いつかまた、一緒に桜を見ることが出来ると』

『私も、彼も、何の迷いも無く』

『そう、思っていた』
796名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:12:20 ID:47rIpyzc
――都会に降り注ぐ雪達が今度は冷たく感じて。
――道端の端を不意に見れば、彼女がいるんじゃないか。
――そんな救い様も無い、行き場の無い思いにただ駆られて、
――人ごみの中を掻き分けて、何処へ向かうという目的も無く。

――彼とはもう終わっていると思って。
――親に進められた縁をそれでも断ち切った。
――理由も無い心の衝動に、幼稚とも言える感情にただ駆られて。

――都会の空は相変わらず星が見えなくて、けれどそれが懐かしくて。
――色鮮やかなライトは、鳥にはどう見えているのだろうと、空を飛ぶ鳥に無意識に問いかけて。
――細かな雪の降る都の空にカラスが二匹何処までも飛んでいった。
797名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:24:45 ID:47rIpyzc
『俺は、最後の朝陽との別れの後、ただ窓の外を見る事しか出来なくて』

『私は、あの後何も無かったかのように、けれど忘れられない思いがあって』
『中学へ入学して』

『何も知らない土地で、知らない子が何故か俺の背中を追っ掛けてきて』

『手紙を書こうとする度に、胸に鋭い痛みが走って』

『宛先の無いメールを書くたびに、あの日の夜を思い出して』
『その度にこの綺麗で儚い星空を見上げてしまう』

『いつの日も、どんな日も、彼からの手紙が嬉しくて』

『俺は、どんな事よりも、あの子からの手紙が大事で大事で仕方なくて』

『いつからか、彼女からの手紙は途絶えていて』
『元気で仲のいい女友達と歩いていても、ポストを見るたびに意識して』

『仲のいい、優しい男友達と歩いている時にもポストを見てしまって』

『草と海と空が壮大で、この景色を彼女と見れたらと思って』

『雪空の下で、小説を読んで、その本の話題で彼と盛り上がれたらと知らない間に思っていて』

『最後の卒業式の日、仲の良い女友達の想いに答えられなくて』
『空港で見た彼女の涙が俺の心をズタズタに引き裂いて』
『想いに答えられなかった自分が余計に許せなくて』
『気がつけば、周りに誰も居なくて、ただ雪の降る曇り空をコンクリートの森から眺めていて』
『ふと、高校の夏に見たロケットの感動を思い出して』

『見合いの相手と仲良くなって、クリスマスの夜には一緒にデートして』
『それなのに、相手に悪いことをしたと……』

『大人になって、酒とタバコを覚えて、それでも欲と言う乾きは収まらなかった』
『どこを見ても彼女が居るんじゃないかと思えて仕方なくて』

『いつも』

『いつの日も』

『アイツを求めて』

『彼を求めて』
798名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:25:11 ID:47rIpyzc
『クラスの窓の外を眺めていた』

『今でも覚えている』

『散歩に出掛けた俺の隣を通りすぎる彼女が』

『買い物に出掛けた私の隣を通り過ぎる猫背の暗い人が』

――ッ

――ッ

『今振り返れば』

『きっとあの人も』

『あの人も』

『振り返ると、強く、感じた』

だけど、電車が通り過ぎて、見えない。
長い間、少し長い間、電車が交差して。

彼女がまだ待っているんじゃないか。
そう思えて仕方なくて。

でも電車が通り過ぎた後の桜が舞う踏み切りには、
誰も、俺だけしか。居なかった。

それでも良い。前を向いて歩いて行こう。
踏み切りには、電車の空気を切った名残しか残っていなかった――
799名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:43:07 ID:47rIpyzc
だけど。

「あの、これ落としましたよ」

不意に背中から澄んだ曇りの無い声がして。
俺はただ、何かと無意識に振り返った。

「……あ、すみません」
「……」

「なにか?」

「いえ、すみません……」

その時、時間が止まった気がした。

「……他所他所しいんですね」

なんだろう。

「え?」

この感じ。

「あら、忘れてしまいましたか?」

手に渡された俺が落としたもの。
そうだ、そう。手紙。

「……」

なんだっけか。
この手紙の宛先。

「と、とにかくありがとうございます……」

裏面を見て。
――思い出した。

「……ッ!!!」

忘れていた。
それが今、ぶり返してくる。

「……すみません、人違いでした」

「あ、あの!!!」

「?」

「……し、白河智樹です!!!」

「……」

何を言っているんだ。
"知らない人”に。

「……私は、永久朝陽です」
「お久しぶりですね、白河君」
800名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:50:23 ID:47rIpyzc
運命の再開。
そんなものは無い。

「久しぶり……」

「えぇ」

「あ、こんな所でどうしたの?」

そう、俺は。

「ちょっと散歩を、今日は休日なんで、買い物に行こうかなって」

彼女への思いも、記憶も、今では薄れている。

本当に、他所他所しい話だ。

「……白河君は?」

「俺は、散歩だよ」

「一緒ですね」

「そうだね」
801名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 20:56:21 ID:47rIpyzc
「……あ、今暇なんだよね」

「まぁ、はい」

「ならさ、こんな所で話すのもなんだし、歩こうよ」
「積もる話もあるんじゃないかって、ね」

自分で怖いくらいに、
まるで他人扱いするように。
いや、もう他人扱いなんだ。朝陽の事は。

「いいですよ」

なんだろう、成長すると変わるものなんだろうか。
それとも、自分の感覚がおかしいだけなのか。

朝陽はもっと違う口調だった。性格だった。
俺の前に居る人は、会社で出来る人のような感覚で。
まるで別人のように思えて仕方が無かった。


「……懐かしいですね」

俺は、いつかの日、隣に居る人とこの道を歩いていた。
その頃は、本当に毎日が楽しくて仕方が無かった。

この桜の木も、願いが叶ったんじゃないのか。
いつもいつの日も求めていた彼女が此処に居る。

「……どうかしました?」

「え、あ、いや、なんでも」
802名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:23:47 ID:47rIpyzc
桜が散る。
そんな道の中を、二人で歩く。

「……懐かしいですね」

「……あぁ、そうですね」

「知っているか?」

「……?」

『桜の花弁が落ちるスピード、秒速5センチメートル』

「……ぁ」

次の瞬間、目の前が真っ白な光に包まれて。
俺の視界には、彼女しか映っていなかった。
体中に鳥肌が立って、虚ろだった目が確りと開かれて。
今までは幻想のようだった、そんな意識だった目の前の彼女が。
今、確りと、懐かしく、そして確かな想いと共に、湧き上がってきた。
感じる。まだ子供だった頃の想い。

「……朝陽って、博識だよな」

「……ふふ」

「口調、違和感覚えてたんだ」

「成人したら、流石になぁ」
「でもやはり、こっちの方がしっくりする」

「だろうな、はは」

なんでだろう。
東京に来て、廃れに廃れていた自分の全てが、
ただ、一人の存在に洗われて、潤っていく。

枯れていた涙も、同時に流れていて。
今歩いているこの道が、あの道だと知った時。

大人にもなって、声をあげて泣き崩れた。
もう、きっと、会うはずも無いと。
諦め、そして、今になってまさか会えるとは。

「……大丈夫か?」
803名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:30:13 ID:47rIpyzc
「……な、なんでもない」

「ほら、ハンカチだ」

「ご、ごめん……」

これじゃぁどっちが男なんだか。

「……色々あった」

「あぁ、あったよ、お前が居ない間に」
「本当に……」

「俺も」

「でも、こうしてまたこの道を歩くなんてな」

「十数年ぶりだな」

「……あぁ、懐かしいが、新しくも感じる」

「……あぁ」

空は晴れていて、もう春に入ると、
そう告げるように、花弁が空を泳ぐように舞っていて。
彼女の長い髪も同時に揺れる。

気がつくと、自分の家の前に立っていた。

「ここが、智樹の家か」

「まぁ……」


「……酒臭いな」

「……すまん」

「……オマケにぐちゃぐちゃだ、あちらこちらにゴミが落ちているぞ?」

「……ごめん」

「……辛かったか?」

「……あぁ」

朝陽の言葉が、揺れ始めていた。
何を思ってくれたのだろう。

「どうした?」

「……キミは、こんなになるまで今まで……」

「はは、……大丈夫さ」
804名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:39:50 ID:47rIpyzc
「さ、ちょっと待っててくれ」
「片付けるんでな」

「私も手伝おう」

「すまん、いいの?」

「いいさ、話も沢山ある」

部屋の片付けを手伝って貰う傍ら、
今までの事、そんな話題で朝陽と盛り上がった。
二人とも、大人になったと、そう改めて感じた時間だった。

容姿は名残はあるものの、朝陽は綺麗になって、
俺は、なんていうか、クマが出来ていた。

「……仕事はフリーのプログラミング関係とかやってるんだ」
「まぁ、前の仕事の蓄えもあるしゆっくり出来るんだけどね」
「朝陽、そういえばこっちに来てたんだね」

「あぁ、キミを何となく追いかけていたんだ」
「取りあえず、そんな気もして」

「……はい、コーヒー」

「あぁ、ありがとう」

二人で、ベランダから都心を見る。
こんな日がくるなんて、思いもしなかった。

部屋はスッカリ綺麗になって、
廃れていた俺には趣味も何も無く。
せいぜいコンビニで情報誌をチラチラ見る程度で。
部屋は片付くと、何も無かった。

「……もう春になるな」

「あぁ……そうだな」

「そうだ!ちょうどいい!!!」

「え?」

「引越し先を探していたんだ、キミの部屋にしよう!そうしよう!!」

「あ……えーと、朝陽?」

「いやー、助かったよ智樹!いや私は幸せだなぁ」
「思い人と遂に同じ屋根の下、生活出来るなんてなぁ〜」

「……部屋を少し広くしないとな」

「手伝おう」

「あぁ、頼む」

「ふふ」
805名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:47:03 ID:47rIpyzc
「……そういえば朝陽もデスク関係だったよな」

「あぁ、だから暇な日は多い」

「……なら少し出掛けに行こうか」

「ん?嬉しいが何処にだ?」

「……色んな所に、行く先はこれから考えるよ」
「蓄えにも余裕があるし」

こんな時に、我武者羅に働いていた時の自分に感謝した。

「ふふ、楽しみだ」

「まずは、朝陽の荷物を整理しないとな」

「私も少ないぞ、安心してくれ」
「あと、これからはインスタントは避けるんだぞ」
「体に悪い、私が作るからな」

「お願いしようか」

「任せるんだ」


きっと、人生は全て偶然で出来ているんじゃないか。
そう、思うときがある。

よく世の中は必然で出来ているという人も居るが、
俺はそういう考えは出来ない。

今この時が偶然だからこそ、もう二度と無いと思えて、
だからこそその時間を大事にしたいと思える。
俺は、子供の時から、それは変わっていない事を思い出した。

「……それじゃぁ早速昼食を作ろう」
「……冷蔵庫ビールだらけじゃないか」

「ははは……買い物に行こう」

「そうだな」


もう二度と、離れないように。
離れることのないように。

――素直クールな秒速5センチメートル

                             完
806速攻レス発動!:2010/01/10(日) 21:51:01 ID:ibQJOeoD
ぐっじょおぉぉぉぉぉぉぉぉぶ!
素クールはバッドエンドすらひっくり返してしまえるのだな!
807名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:51:21 ID:47rIpyzc
終わりです。
一応、頑張ったつもりですが……どうでしたでしょうか。
始めてなんで、投稿速度もスムーズじゃなくてすんません。
エロ無くてすんません……

あ、あと、個人的に喧しいですが、
秒速5センチメートルのサウンドトラックを流しながら読んで頂くと、
俺もそうやって書いたわけで、一層浸れるんじゃなかって。
ニコニコで、『秒速5センチメートル BGM』 でやると出るんで是非。

最後に全ての素直クール好きに栄誉あれ。
ありがとうございました。
次は何をやろうかな……
808名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 00:50:50 ID:JUZRWqci
超GJ!
次はエロメインですねとハードルを上げてみるテスト
809名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 01:13:06 ID:xXqOpJ9l
超乙です。
810名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 03:08:55 ID:IwlWtaRY
再び始まったか素直クール
811素直クールな秒速5センチメートル:2010/01/11(月) 14:37:19 ID:RHpove3h
>>808

そうかも知れませんねwww

後読み返して気づいたんですが、
誤字があった……すんません。

最後に秒速の主題歌って何処となく素直クールな歌詞じゃないかと。
812名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 08:41:20 ID:/STgFNPY
あれ?このスレって18歳未満が書き込んでもいいんだっけ?
813名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 08:46:59 ID:ao1Qfqer
>>812
そもそもこの板って何だと思う?
ちゃんと見れ
814名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:03:46 ID:oBVVoblL
こいびとどうしですることぜんぶのヒロインって素直クールに入るのかな?
815名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:24:04 ID:H/V5flpX
素直だし口数少ないし表情あんまり変わらないけど、クールではないような気もする
816名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 00:24:15 ID:oZU8N4FP
くーりんは素直で口数少ないだけじゃないか?
だが、あれはいいものだ
817名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 03:00:42 ID:zFL7wqcs
素直無口か…素直クールとは違うがアレはアレで可愛いな
818名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 23:38:37 ID:tndaigiA
エロシーンは片っ端から飛ばしたのに、日常会話で萌えまくれるという不思議な作品であった
819名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:14:38 ID:WeH4L9cw
萌え、とは元来そーゆーもんだ
萌えとエロは別腹
820名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 00:58:58 ID:oCbfqRQb
うむ
821名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 08:00:16 ID:Hl7v0kZL
賢者か
822お魚 ◆5Z5MAAHNQ6 :2010/01/18(月) 13:54:08 ID:LpMrj6je
 東の森周辺の村で起こった若い娘達の失踪に、魔女の関与があるという報告
があり、騎士隊が魔女討伐に出発した。
 それから一週間後、任務を終えた騎士達は帰還した。
 いくつかの負傷は出たか、基本的に死者はなく。
 ただ一つ大きな問題があるとすれば、騎士隊長が魔女の呪いに掛かったという点にあった。


 王城の隅にはひっそりと地下に繋がる階段がある。
 そこを下ると、分厚い眼鏡と土にまみれた茶色いローブがトレードマークの
宮廷魔術師の薄暗い工房だ。
 部屋の主、ヨハンはその騎士隊長の姿に仰天した。
「コ、コルネリア様、その姿は一体どうしただ!?」
 眼鏡を直しながら、ヨハンは改めて、木の机に立つ彼女をみた。
「うん、先の仕事で少しな」
 『銀剣』の二つ名の由来とされる銀色の長い髪も、凛々しい顔立ちも、スタ
イルのいい肢体も以前と変わらない。
 ただ、サイズだけが、これまでと違う。
 13セントメルト程度……つまり、人形サイズになっていた。
 服は、小さい布を巻いていて、かろうじてローブのような役割を果たしていた。
「少しなて」
 ヨハンは目を瞬かせた。
 騎士隊長のコルネリアはヨハンを見上げた。
「いわゆる魔女の呪いという奴だ。治るだろうか」
「んんー、絶対の保証は出来ねえだども、多分何とかなると思うだよ。出来れ
ば、その魔女の系譜図とかも欲しいだども。呪いの手掛かりになるだよ」
 城内ですら『土いじりが趣味な変わり者魔術師』としてほとんど知る者はい
ないが、これでもヨハンは相当に優秀な魔術師だ。
 治療不可能と言われた王女の病すら治した男である。
 身体の縮小ぐらいは、おそらくは治療可能だ。
 うん、とコルネリアは頷いた。
「それならば、魔女の館から書物や財宝の類は、回収してあるので確認して欲
しい。あの手の類は私達では、迂闊に手が出せないしな。うむ、さすが宮廷魔
術師。頼りになる」
「て、照れるだよ、コルネリア様」
「そして我が夫」
「まだ結婚してねえだよ!?」
 サラッというコルネリアに、ヨハンは突っ込んだ。
「では、恋人で妥協しておこう」
「む、う……そ、それならまあ……」
 周囲の人間には不思議がられるが、詰まるところ、二人は一応そういう間柄
である。ただ、ヨハンには何故か、恋人候補が他にも何人かいたりするのが、
コルネリアにはちょっと気に入らないようだが。
823お魚 ◆5Z5MAAHNQ6 :2010/01/18(月) 13:56:09 ID:LpMrj6je
「当面、私の方の騎士隊は副隊長に任せる事にした。さすがにこの身体ではど
うにもならない」
 コルネリアは両手を広げた。
 この大きさに合う剣や鎧は、王国の騎士団には存在しない。
「……んだな。稽古もままならぬだよ。なるべく早く治せるように、頑張って
みるだよ」
「よろしく頼む。ところで、これからしばらくの生活の方だが」
「んだ?」
「服の方は、フランのモノをいくらか預かれそうだが……やはり、サイズが少
々合わないようだ」
 フラン、というのはコルネリアの騎士隊に所属する狙撃手、フランツの義理
の娘の事だ。
 正式名称フランツィスカ。
 小人族と猫獣人のハーフで、手乗りサイズの斥候だ。
 サイズの問題というのは、主に胸の大きさである。
「あー、んなら、オラが作るだよ。裁縫もそこそこ得意だで」
「ヨハンの手作りか! それはよいな」
 ぐ、と握り拳を造るコルネリア。
 期待され、ヨハンは思わず恐縮してしまう。
「や、た、大したモノは出来ねえだよ? むぅ、でも剣と甲冑は造ってみたい
気もするだが……」
 そう言った小さな細工は、ヨハンも嫌いではない。
「ヨハンが作ってくれるなら、何でもいいぞ。寸法もヨハンがちゃんと測って
くれるとなおいい」
「そ、そそ、それは、侍女にお任せするだよ」
「ヨハンが作ってくれるなら、別にリボン一本でも構わないが」
「それはもはや服じゃねえだよ!?」
「プレゼント仕立てだ。ただし他の者に渡っては困るが。うん、いいアイデア
だ。リボンはどこだ」
 言って、コルネリアはヨハンの作業場である机の上にある、小物入れを開き
始めた。
「……コルネリア様、そう言いながら机の上を漁らないで欲しいだよ」
 慌てて、ヨハンはコルネリアの身体を、両手で包み込んだ。
「おおっ!?」
 足が浮き上がり、驚くコルネリア。
 一方、想像以上の柔らかさに、両手で包んだヨハンも驚いていた。
「や、コ、コルネリア様、失礼しただ」
 そのまま、ヨハンは机の上に、コルネリアを下ろした。
「いや、いい。ヨハンに身体全体を包まれているようで、実にいいモノだ。何
ならずっと握っていても構わないぞ」
824お魚 ◆5Z5MAAHNQ6 :2010/01/18(月) 13:58:16 ID:LpMrj6je
「そ、そういう訳にもいかねえだよ」
 ヨハンの遠慮に、コルネリアは不満そうに、むぅ、と唸った。
「しかし実際、移動の事を考えると、フランのようにヨハンの肩に乗るか懐の
潜るのがいいと思う」
「まあ、それはしょうがねえだな。ちっこい魔法のお馬さんとか箒とか作る手
もあるだども」
「いや、いい。私はヨハンに乗る方がいい」
 表情を変えないまま、コルネリアは断言した。
「そ、そうだか」
「乗る、か……いい言葉だ」
 しみじみというコルネリアであった。
「いきなり何を言い出すだか、コルネリア様!?」
「乗られる、というのも悪くないと思うが」
「いやいやいや」
「……む」
 不意に、コルネリアが腹を押さえ、ヨハンは不安になった。
 もしかすると、魔女の呪いに別の効果もあるかも知れない。
「ど、どうしただ、コルネリア様?」
「お腹が空いた。そういえば帰ってきて、そのままこの工房に直行だったのを
思い出した」
 ヨハンは、ホッとした。
「……んじゃ、食堂に行くだよ」
「うむ、運搬は任せた」


 工房を出て、ヨハンとその肩に乗ったコルネリアは、照明で明るい王城の中
を歩く。
 食堂は王城と騎士団の詰め所、二つにあるが、ヨハン達が目指すのは詰め所
の方だ。
 行き来する侍女や文官が、例外なく二人の組み合わせに振り返って目を丸く
していたが、ヨハンは気にしない事にした。
 今のコルネリアの、食事やら何やらといった想像以上の生活の不便さに、ヨ
ハンは唸っていたのだ。
「……となると、食器やら何やら日常品も整えないと、駄目だな」
「ふーむ、フランからいくらかもらえるにしても限りはあるな。うん、例えば
風呂とか困る」
 フランは、義理の父であるフランツに入れてもらっているのだという。
「な、何とかならないだか? 例えば街の玩具屋で人形セットを探すとか」
「あったとしても……いや、ない」
「今、何か訂正したー!?」
825お魚 ◆5Z5MAAHNQ6 :2010/01/18(月) 14:00:17 ID:LpMrj6je
「気のせいだ。という訳で、私の身体を洗うのも、頼むぞヨハン」
「う……や、そ、それはさすがに侍女達に頼むべきだと思うだよ?」
 いくら何でもそれは恥ずかしすぎると思う、ヨハンだった。
 しかし、コルネリアは器用にヨハンの肩から懐に移動し、そのまま彼を見上
げた。
「いや、デリケートな扱いが必要だろうし、主治医が一番信用出来る。ああ、
あと寝床の問題もあるな。私の部屋は広すぎるし、いちいちヨハンに迎えに来
てもらうのも面倒だ。ヨハンの部屋を借りるぞ」
「べ、ベッドなら急ぎで造るだども、さすがに明日になるだよ」
「いや、造らなくていいぞ」
「え?」
「一緒に寝よう。潰さないように気を付けてくれさえすればいい」
「ちょーっ!?」
 とんでもない提案に、ヨハンは飛び上がった。
「…………」
 だが、ヨハンの反応に何故か、コルネリアは無言で返した。
「コ、ココ、コルネリア様……?」
 コルネリアは何か考えているようだった。
 やがて、彼女は再び顔を上げた。
「ヨハン」
「んだ? ど、どうしただ?」
「小さい生活というのも中々魅力的かもしれない。もうちょっと、私の治療は
後回しでいいような気がしてきたぞ?」
「……や、頑張るだよ、オラ」


 一週間後、超残念そうに、コルネリアは元の姿に戻ったという。
826お魚 ◆5Z5MAAHNQ6 :2010/01/18(月) 14:02:17 ID:LpMrj6je
えらく久しぶりに、この二人を書いてみました。
久しぶりすぎて、自分で保管所読み直してたという。
思いついたらまた何か書きます。
あと、一回ミスって上げてしまった。すまぬです。
827名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 14:28:35 ID:yoc2zCDA
う、うん
828名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 14:44:23 ID:Hl7v0kZL
ファンタジーキター!

お疲れ様であります
829名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 16:54:47 ID:CIhjGcNL
こないだJKの制服のミニスカからひもパン(黒)の紐だけ見えたというエロい体験をした
紐パンチラという新たなフェチを発見した
なので↑な素直クール
830名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 17:47:06 ID:VnltTrqs
おお……なんかすごく久しぶりな二人だ。
831名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 19:15:53 ID:RWZEnIWZ
GJ!
やっぱ、お魚さんの文は好きだわ。
832名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 16:22:32 ID:vmq3D+s8
保守
833名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 09:53:50 ID:SJKilYm8
駄目だ・・・
素直クールの人物像が「めだかボックス」の黒神めだかしか出てこない・・・
834名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 11:37:11 ID:qoxKVOgl
だからあれは違うと
835名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 23:46:27 ID:zBIJtBXZ
今週のめだかは割と素直クールっぽくなってたな
836名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:41:59 ID:UwHZ+4v7
>>835
流石に前日は自重しろよ・・・あーでもその時間ならもう一般の店でも結構出してるか
837名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 03:37:04 ID:Bchn46dt
素直クールと聞くと容姿は真剣恋の百代姉を思い浮かべる
お堅い委員長とかはなかなかイメージできない
838名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 20:41:40 ID:xKp2vwco
百代姉ちゃんググって来たが俺も素直クールはどこか勝気というか、男と張り合うくらい芯が強そうなイメージがある
839名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 22:26:28 ID:nZYJPVvT
しかしクールでも勝ち気が過ぎると気障にも為り兼ねない罠
840名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 22:27:58 ID:JMPrpHU4
>>825
更新きた!
でもエロス分がさあ(泣
841名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 02:11:56 ID:hq03G4+x
男=ツンデレ、女=素直クールってどうだい?
つうか誰か書いてくださいorz
842名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 02:12:22 ID:hq03G4+x
男=ツンデレ、女=素直クールってどうだい?
つうか誰か書いてくださいorz
843名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 02:13:58 ID:2BYJEiow
大事なことなので二回言いました?
844名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 02:14:15 ID:hq03G4+x
男=ツンデレ、女=素直クールってどうだい?
つうか誰か書いてくださいorz
845名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 02:19:11 ID:hq03G4+x
ごめんミス・・
なにやってんだ俺orz
846名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 03:25:30 ID:UHJzwn5m
死ねよ
847名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 20:11:41 ID:j7WlItPD
喧嘩腰はやめましょう荒れる原因です
848名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 10:36:24 ID:47DvWUCv
>>845
とりあえず落ち着け
そしてsageろ

ってか以外に難しそうなカップルだなそれ
849雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/01/29(金) 01:13:15 ID:PlDOk5if
 やっぱり雪子はすごい。
春休み中に言ったとおり、僕と雪子はまた同じクラスになったのだ。
なぜこうも雪子の勘はあたるんだろうか?本当に不思議でならない。
 新しい担任は校内でも不人気のおじさん先生。
話はわかりにくいし、隙あらば過去の栄光を自慢したり……
はっきりいって大ハズレだ。
というか、高三の担任に持ってくるとは……学校は何を考えているんだ。
 それにしても話がつまらない。始まりだした自慢話の最中、後ろにいる雪子をちらりと見ると目が合った。
『君の言いたいことは分かる。私も同意見だ』
 まるでそう言うかのように雪子は小さく頷いた。
僕と雪子だけじゃない。クラス全体が同じ考えだったと思う。
つまらない話はしばらく続き、少なくない人数が船を漕いでいた。というか僕もその一人だった。
「――私の話はここまでにして、学級委員長の選別にあたりたいんだが…誰かやるか?」
 人間というのは面白い。話が終わったとたんに目を覚ますのだから。
 すると一人が手を挙げた。
意外な人物に全員が注目する。しかし彼は自ら立候補をするわけではなかった。
「彼女にやってもらってはどうでしょうか?」
 あぁ…そう来たか。
彼の視線の先にいたのは雪子だった。
つられてクラス中の視線が集まる。でも雪子は別段驚く様子はない。
じっと腕組みをし、担任を見ていた。
「どうだ、やってくれるか?」
 発言権を与えられた雪子はようやく口を開くと、凛とした声が響き渡る。
「気持ちは嬉しいが断らせてもらう。私には他にやりたいことがある」
――生徒会長
 クラスの誰もがそう思っただろう。僕を除いて。
この時雪子が僕を見てニヤっと微笑を浮かべた。
雪子が本当に就きたい役職を僕は知っている。それは生徒会長なんかじゃない。
「そうか、本人が言うなら仕方ないな。他にやりたい奴はいるか?」
 その後、別の人が立候補をし、初日のHRは幕を閉じた。
850雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/01/29(金) 01:15:32 ID:PlDOk5if

「で、雪子ちゃんは何がしたいの?」
 放課後の保健室。僕と雪子は保健医の白石葵先生と教室での一幕の話をしていた。
過去に保健委員をやった訳もあって、雪子と白石先生はとても親しく葵ちゃんと呼ぶほどだ。
白石先生はとても綺麗な人で、また保健医という立場上そこまで校則に厳しくない。
生徒からの人気が上がるのも頷ける。
人気でいえば雪子も引けを取らないけど……どちらかというと女子からの人気が高い。
反対に白石先生は男子の人気が高いわけだけど。
「そうだな…葵ちゃんには言っておこう。私は保健委員長への立候補を考えている」
「雪子ちゃんなら生徒会長になれるわよ?」
「充実感のある仕事だとは思うが、興味がない。愁也との時間を割くのは御免だ」
 だから先生と本人の前でそういうことを言うな。
先生も楽しそうな顔を浮かべないで欲しい。
「だってさ、愁也くん」
「いや、まぁ素直に嬉しいですよ」
 にこにこ顔の先生を横目に僕は頷いた。
「それにしてもみんなが憧れる生徒会長を興味がないなんてね。実力はあるのに」
 それが雪子ちゃんらしいんだけど、白衣を脱ぎ帰り支度を始めた先生は言った。
「じゃあ私はもう帰るけど…二人はどうするの?」
「もう少し二人の時間を過ごしたいと思う」
………ナンデスト?
いやいやいや、先生の前で何を言うんだ!?
雪子がニヤリとした笑みを浮かべると先生も口角を上げた。なんだかその姿は似ている気がした。
「じゃあ鍵渡しとくわ。戸締まりちゃんとしておいてね」
 僕が何か言う前に、先生は手をヒラヒラと振りながら出て行ってしまった。
本当は生徒に任したらいけないんだけどな…保健室の施錠は。
適度にフランクな態度、それも人気の理由か。
「ふっ、やはり葵ちゃんは最高の友人だな」
雪子はフランクすぎるぞ……
そういえば今日の雪子は終始嬉しそうだ。いつもこう感情を出すことはないのに。
「君と同じクラスになれたからだ」
「なんで言いたいことがわかった?」
「君の言いたいことは全て分かると自負している」
……本当に雪子はスゴい人間だ。
「高校生活最後の年をより長い時間君と過ごせるのだからな。嬉しいことこの上ない」
 そうだ、高校生活はこの一年で最後。将来二人がどうなるかわからない。
前に将来のことを話したら「私は愁也とずっと居られればそれでいい」なんて言われた。
でもそれはダメだろう。雪子には自分の未来をもって欲しい。
どんなに一緒にいたくてもそれだけではいけない。頭のいい雪子もそれはわかっているはずだ。
いつか進路について話し合おう、しっかりと。
「ゆ、雪子!?」
 ナニヲシテイルンデスカ……?
851雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/01/29(金) 01:16:43 ID:PlDOk5if
「放課後の保健室に二人きりだ。思うところは一つだと思うが?」
 いつもの癖でペロリと自分の唇を舐める雪子。それは楽しくてしょうがないときに表れる。
「でも、ふ、服脱ぐの早いって!」
「ん?脱がせたかったのか?」
「違う!」
 上半身だけ裸になった雪子はとてつもなくエロい。
いや……少し違う。
エロい中に美しさがある。なんていうか彫刻の芸術作品みたいな感じだ。
肌の白さも相まってより強くその印象を受ける。
何をしても雪子には品がある。どんなにエロいことでも常に気高きオーラを纏っている。
その姿はさながらホワイトライオンのようだ。
「愁也……」
 すでに欲情仕切ったライオンは熱い眼差しを僕に向ける。
残念ながら僕はライオンのように力は強くないけど…雪子を想う気持ちは強い。
僕は腕を差し出し、雪子をベッドに誘った。
激しいキスを交わしながら空いた手を胸に這わす。
着痩せするため普段は目立たない豊かな胸へと。
「んぁ…」
 柔らかい感触に指先がどこまでも埋まっていく、だけど沈むだけでなく押し返す張りもある。
桜色の先端を避け周りをゆっくりとなぞっていると雪子が身を捩らせた。
「愁也、ちゃんとさわっ!?んぁッ」
 頃合いを見計らって固くなったそれを押し込むと声が溢れ出す。
「雪子さすがに声抑えて…」
 いくら放課後の保健室とはいえまだ時間は早く、誰が来るかわからない。
それならこんな所でスるなと言うかもしれないが、もう抑えは効かなかった。
「んっ、愁也のも、大きっく、なっている、ふぁッ」
 しなやかな指がすっかり膨れ上がった僕の愚息を捉えた。
快感のあまり思わず指の動きが止まってしまう。
「ほら、愁也も脱いでくれ」
 シャツのボタンに手をかけられ大人しく僕はズボンを脱いだ。
すると待ちきれないと言わんばかりに雪子がトランスを脱がしていく。
「愁也のおちんちんがこんなに大きく…」
 魅了されたように僕のソレを凝視し軽く握った。ゆっくり上下させると言い得ない感覚が襲う。
「愁也…もう我慢できない」
 潤んだ瞳で僕を見つめると自らスカートのホックを外した。
ストンと落ちた中から現れるのはショーツ一枚だけを纏う美身だ。
学校の保健室でこんな格好。本来身に纏うべき制服を僕たちは今放っている。
その事実が僕を興奮させた。
「ひゃっ、ん…しゅう、や…ッんんん」
 雪子を押し倒し唇を重ね、右手で秘所に手を伸ばした。
ショーツはすでにびしょびしょで大きな染みを作っている。
用をなさない布を両足から引き抜いてやると粘った糸を引いていた。
「いい?いくよ」
 ほぼ無毛の割れ目に愚息の先端を軽くあてがう。それだけで秘唇が物欲しげにひくついた。
「ひゃぁあ!!しゅ、う、や」
852雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/01/29(金) 01:17:57 ID:PlDOk5if
 ぐっと腰を前に押し出すと何の抵抗もなく受け入れる。けど決して緩いわけじゃない。
侵入は拒まない代わりに後退は許さない。捕らえた獲物は逃がさないと言うように。
強い締め付けに抵抗しゆっくり引き抜けば無数の肉襞が絡みつく。
「はぁ、あ、もっ、と…んッん、はぅっ」
 はっきりとした物言いの雪子もこの時ばかりは言葉にならない嬌声を発する。
ただそれも今日は少し抑えているみたいだ。
僕は腰の動きを早めると共に雪子の口を自分の口で塞いだ。
「むんんッ、んん、ひゃっ…んっんぁ」
 キスだけでも達してしまう雪子にとって上も下も繋がった状態は強烈な刺激。
ものの数分で体が震えだしてきた。
秘所からは大量の蜜が溢れお互いの下半身をベトベトにしている。
僕を抱き締める腕の力も弱々しくなっていた。
「ふぁ…ッんぁ、んんんンンンーー!!!!」
 舌を思い切り吸い、同時に最奥を突くと体を弓なりにしならせ雪子は達してしまった。
それによる膣内の収縮に耐えきれるわけもなく、僕も達した。
 

 少しの間繋がったまま抱き合っていた僕たちだけど、急いで着替えと片付けを始めた。
汚れきったシーツは前回同様雪子が持ち帰る。
「愁也…やはり普段と違う場所は興奮するな」
 すっかり元通りの雪子を見るとついさっきまであれほど乱れていたとは思えない。
豊かな胸も今では目立たない。
なんだか不思議な気分だ。
 それはともかく
「雪子、何してんの?」
 しきりに色々な棚や引き出しを物色している姿は何やら怪しい。
「採血用注射器の場所の確認」
 ソノヒツヨウハアルンデスカ?
「いや、なんとなく気になってな。まぁ君は気にする必要はないだろうが」
 雪子も知る必要ないと思うよ……
「場所は把握した。これでいつでも採血出来るぞ」
 ニヤリとしながら唇を舐めるいつもの癖。何が楽しいのか正直僕にはわからない。
「っていうか勝手に注射器って使っていいの?」
「さぁ帰ろうか」
……話聞いてたよね?
 鍵を開け扉を開く。そこにはなんと白石先生がいた。
「む?帰ったのではないのか?」
「忘れ物したから戻ったのよ。そしたらもう始めてるからね」
 イタズラっぽい目で僕たちを交互に見る。
つまり最初から……顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。
「大丈夫よ。あまり聞こえなかったから」
「いや、そういう問題じゃなくて……」
「声は抑えたつもりだったが不十分だったか…改善策を探すとしよう」
853雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/01/29(金) 01:19:06 ID:PlDOk5if
この人たちおかしい…何かズレてる。
先生がこんな人だとは。雪子と馬が合うわけだ。
「雪子ちゃんすごくいい声してたわね。羨ましいわ。愁也くん上手いの?」
「少なくとも私は彼に触れられるだけ、いや、共にいるだけで骨抜きにされる」
 じっと僕を吟味するように先生が見つめてくる。興味がある、明らかに
そういう目だ。
「どう?一回私と?」
「け、けっこうです!」
 何てこと言うんだこの人も。雪子も黙ってないで何か言ってよ。
「君が拒まないと言うなら私に口出しする権利はない。無論いい気はしないが。
 だが、得体の知れない女よりは葵ちゃんの方が数倍安心だ」
 ペースについていけない…僕はうなだれるしかなかった。
「待ってるわね。愁也くん」
 手をヒラヒラと振る先生に軽く会釈をして僕たちは保健室を後にした。
「楽しい年になりそうだな」
 珍しく声を弾ませて雪子が言った。
「なるといいね」
 最後の一年、忙しいかもしれないけど楽しく過ごしたい。
そんなことを思っていると不意に手を握られた。
「なるに決まっている。私の勘はよく当たるからな」
 ニヤリとして雪子が手の力を強める。
「たしかにそうかもね」
 笑い返しながら、僕も握った手の力を強めた。

おわり
854名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 06:57:37 ID:yy78YzE9
GJ!!!
855名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 00:11:25 ID:mdEUnZeQ
この二人は何でこんなにエロいんだろう…
まさに神の所行、GJ
856名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 03:51:42 ID:Xk9I+7bc
GJ!!相変わらずの面白さだ〜
857名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 05:01:21 ID:fjyePi86
GJ
とりあえず500回ほどヌいた。
どうでもいいけど平気で中出しする男と素クーがビッチに見えてきた今日この頃。フィクションなんだからしゃーないか
858名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 21:49:38 ID:EHzS32FW
500回とか嘘っぽさが出すぎてる
せめて俺みたいに100回位にしておけ
859名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 02:13:25 ID:Wc2k7IkE
俺は100回読み返して溜めに溜めて一発抜いたよ、すげー気持ち良い
860名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 17:32:06 ID:mqmsi6+h
>>859
溜めまくったあとの一発で失神しかけたわ
861名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 13:11:15 ID:yrhuITWB
ちょw
862名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 02:01:39 ID:oPGf9/27
人いないなー
863名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 04:11:50 ID:2Aia8AIK
>>862
君は素直クールのどこが好きなのか
それを聞かせてくれたまえ
864名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 12:24:53 ID:GKFIy4sZ
>>863

どこが?
全てに決まってるだろう。
無論呼吸すら愛せるのだ。
投下します。
2月も一週間が過ぎ、本格的に大学入試が始まった。
今日も予備校には、最後の追い込みを掛けんと多くの受験生が集まっている。
かくいう俺もその一人……なのだが……
「……クーさん質問いいでしょうか?」
「んぅ?何だ?男よ」
恋人のクーが、凛としながらもどこか蕩けた口調で応える。
「ここは何処ですか?」
「予備校の自習室だな」
俺の耳元で。

……まず今のクーの状態を説明しよう。
椅子に座って勉強している俺に寄りかかるというかしなだれかかる感じで抱きついている形だ。
腕を俺の首に絡め、唇は俺の鎖骨の上だ。
確かにこの状況が行われている場所が自分の部屋ならわかるし嬉しい。
だが、ここは先刻言った通り予備校の自習室だ。
これは困る。まず俺が。
何しろ、クーが動く度に93のGという驚異的な物体が俺の背中でくにゅくにゅ蠢くのだ。
ちなみに今日のクーの服装はその魅力的な上半身のラインをそのまま視覚へ伝える黒のセーター。
肩甲骨の辺りには、何やら突起物も感じる。
当然の事ながら、勉強に集中なんか出来やしない。
また、股間も正の二次関数を描いているが、俺の受験科目は文系オンリー。
得点に全く結び付かないのも地味に困る。
無論、周囲も困る。
その後の四年間を左右するこの大事な季節である。
集中すべき時なのに、空気を読まずピンクオーラを放つ俺達に向かって、明らかに殺意の籠った視線が注がれている。
中には迫田先輩みたいに別の意味でガン見してるのもいるが。
三浪の危機だというのにいいのだろうか、と他人事のような考えが浮かぶ。
しばらくして、俺は殺気に耐えられなくなり、クーを抱きつかせたまま近くの公園に逃げ込んだ。
*******************************************************

今日は、朝から厳しい寒さに加えて風も強い。
こんな日に好き好んで外に出る奴は流石に少ないらしく、公園には殆ど人がいない。
とりあえず俺は、人気のないベンチに座り、相変わらずLOVEオーラ全開で抱きついているクーの事情聴取を開始した。
「なあ、クー」
「どうした?」
「今日のクーはやけにくっつききたがるね?」
「……すまない。嫌ならばすぐ離れよう」
素早く、しかし名残惜しそうに離れるクー。
しまった。傷つけたみたいだ。
「いや、俺はクーが抱きついてくれるのは勿論嬉しいよ?
だけど、流石に予備校の自習室でやると 、集中出来なくて困る人がいるんじゃないか?
クーだって、試験前に勉強の邪魔されたら嫌だろ?」
フォローを入れつつ、出来るだけ優しく言い聞かせようとする。
「君が襲ってくれるのであれば、試験前だろうが危険日だろうが私は大歓迎だ」
「俺は出来れば一、緒に生活出来る程度に稼げる様になってから子供が欲しいな……って違う違う。
流石の俺もクーに後ろから抱きつかれたままだと頭より下に血が集まって勉強出来ないんだってば。
俺の偏差値合格ラインギリギリなの知ってるでしょ?
俺、浪人しちゃうよ?
一緒に大学行けなくなっちゃうよ?」
「それは、はむ、無いな。
手取り足取り、レロ、棒取り指導したのだ。
全くもって、ほむ、心配しないでいいぞ。」
安心したのか後ろから再び抱きついてくるクー。
俺の耳を、ぷりぷりした唇で美味そうに甘噛みしたり、舐めたりしながら質問に応えてくる。
いかん危ない危ない。
クーの問答と俺の息子がどんどんとエロ方面に反れていく。
鎮まれ俺の分身。鎮まれ俺の煩悩。
ここは何としても会話の流れを戻さねば。
「く、クー、とりあえず最初の質問に答えてくれる?」
「ふむ 。いや、な。
私も自分の受験が終わってから、君の応援に全力を尽くしてきた訳だ(さわさわ)」
「うん。過去問分析とか、毎日の弁当とか、クーにはとっても感謝してるよ」
まあ、クーとの勉強時間の内訳は保健体育とその他が7:3位の比率だったけど。
しかしその程度の勉強量で、高2の冬から一気に偏差値が25以上上がったのは、流石クーと言わざるを得ない。
実際、クーは推薦で俺の第一志望の大学に一足先に合格したが、うちの校長は海外の有名大学からの推薦入学をクーが蹴ったことに落胆していた。
男と行かない大学に価値はない、と言いきってくれたのは嬉しかったなぁ。
ていうかクーさんGパン越しに撫でんのは勘弁して下さい。
何とかクーの責めに耐えつつ、会話を続ける。
「そ、それで?」
「それで、だ(ヂーッ)。
いよいよ2月に入り、君は試験に向けて臨戦体制に入った(モゾモゾ)。
私も恋人の君の頑張りにより答えていきたい(モミモミ)」
「ふぐりを弄られながら言われても説得力に欠けるんだが。
ってか流石にGパンのファスナーは開けんな!中に手入れんな!
ここ人通るから!試験前に逮捕とかシャレにならんから!!」
「おおっとすまない(スッ)。
しかし、頭では分かっていても、体が言うことを聞かんのだ(チュッ)」
今度は首筋への濃厚なキス。
まずい。俺の理性が煩悩でマッハだ。
しかし、ここで負けるわけにはいかない。
有り余る下半身の血流を、少しでも頭脳に振り向けねばならない。
その為に、2月に入ってからオナ禁もしている。
俺の様なバカにとって、一時の油断が命取りになる。
全てはクーと一緒の大学に行く為。
快感で言葉を上ずらせながら、俺は必死にクーに疑問をぶつける。
「どど、どういう事だ?」
「ふふっ、それはだな……」
俺の懸命の問いを嘲笑うかのように、クーは体を前に回り込ませる。
大きくも形の良い胸が俺の胸板の上で潰れ、魅力的な乳肉のラインがせりあがる。
すると、胸全体を覆い尽くしていた黒のセーターから、食欲さえ沸きそうな白い上乳が触ってくれと言わんばかりに顔を出した。
そんな光景を間近で見た俺の怒張が有頂天になることを、一体誰が責められようか。
「君は……2月に入ってから私と全く交わってくれなくなった(ツツツ)。
その時の君の説明にも納得したつもりだ(コチョコチョ)。
しかし、一週間君分を補給しなかった為、私の身体は深刻な君不足なのだ(グイグイ)。
今の私の体は、私の意思とは関係なく君を求めて止まない、いわば禁断症状ともいうべき状態にある(チュッチュッ)。」
やばい。クーが、とても、エロい。
正面に来たことで、クーの責めが視覚的にも内容的にも強化されている。
一見無表情のようでしっかり蕩けた目元、背中を這う左手、脇腹を撫でる右手、体重と共に押し付けられる胸、額に小刻みに吸い付く唇。
どこをとってもエロく、可愛く、愛おしい。
肉感的で蠱惑的なクーの猛攻に、思わず無心でクーを貪りたい衝動に駆られる。
だが、2月の開始からまだ一週間しか経っていない。
ここで誘惑に負けたら、幾らなんでも精神が弱過ぎるのではないか?
それに、このクーの状態からして、隙を見せたら最後、試験当日まで搾り取られかねない。
襲い掛かりたい欲望を全力で抑えつつ、最後の抵抗を試みる。
「ああああのさ、その、本命の試験まであと十日ないんだからさ。
何ていうか、だから、お互いちょっとの辛抱だろ?」
「君の言うことはもっともだ(ゴソゴソ)。
だが、さっきも言ったとおり、体が勝手に君を求めてしまうのだ(コリコリ)。
毎日交わって、愛を確かめ合った男が、目の前で自分以外の何かに必死に没頭している(グイグイ)。
その姿を見ると、つい劣情を催してしまうんだ。
君は……こんなはしたない女は嫌いだろうか?
嫌いだというならば……」
…………畜生、反則だ。
そんな風におねだりされたら断れないじゃないか。
白く長い左手は服の中に侵入しているし、右手はお互いの乳首が重なる地点を小刻みに動いている。
股間はというと、お互いのGパンの上から前後に擦り付けてくる。
それなのに、顔は陶器のように白く端正で、そこに哀願と意志の強さと淫蕩さが混ざり合って、普段の無表情さとは打って変わった風情をを醸し出している。
1週間のオナ禁も重なり、結局俺は自分への誓いをあっさり反故にすることを決めた。
素直で、クールで、誰よりも愛しい恋人のせいで。
「……クー。
ちょっと勉強に疲れちゃったみたいだ。
家に帰ろうか。」
「君がそう言うのなら帰ろう。
なに、心配は無用だ。
私と君は、これから一生運命を共にする同士であり、パートナーだ。
勉強のスケジュールはきちんと管理してある。
予想問題もばっちり作ってある。
安心して、溜まった疲れを癒すといい。
それに、取って置きのリフレッシュ方法があるんだ。」
リフレッシュ……ね。
どっちがリフレッシュするんだか。
腰が明日に試験に影響しないことを祈りつつ、俺とクーは荷物を取りに予備校へ戻った。

投下終了です。
弟が大学受験中

男が受験勉強に没頭

素クールHできなくね?

という電波が来て書き始めた。
投下に際して、文章量を考えてなくてばらついてしまって申し訳ない。
以上駄文失礼しました。
870名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 20:29:51 ID:tyXIzODt
GJ
クーと男のらぶらぶを周囲に見せつける事で周りの人が勉強に集中できなくなる
これも受験戦争のためには有効な作戦なのではなかろうか
871名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:47:16 ID:rcXoyVNM
>>869
貴公がおっぱい好きなのは読み取れた。
そこで疑問なのだが
何 故 エ ロ を 書 か ぬ?
872名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 22:19:33 ID:uCTGDW7P
GJっちゃGJなんだが

>股間も正の二次関数

下方向に屹立してんのかこれw
873名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 06:50:26 ID:i4BADrI1
甘詰留太で再生された
874名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 11:52:20 ID:RDDHo7cd
>>872
高卒が書いたものなんだから突っ込んでやるなよW
875高卒の869:2010/02/10(水) 12:43:06 ID:jXGtoFA0
>>871
弟が大学決まったら続きかく
876名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 14:30:14 ID:puxI4oxD
俺は普通に原点を通る関数の第一象限の事かと思ったぞ
877869:2010/02/10(水) 22:12:30 ID:5AgPT74Y
度々すいません。869です。
文章の訂正をさせてください。

×正の二次関数
○正の二次関数(α>0、X>0)

×俺は出来れば一、緒に生活出来る
○俺は出来れば一緒に生活出来る

×君の頑張りにより答えていきたい
○君の頑張りにより応えていきたい

こんな間違いを犯していれば、高卒といわれても致し方ありません。
以上駄文失礼しました。
878名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 22:36:24 ID:PINOLNKZ
正のって言ってるんだからα>0はいらんだろ
879名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 00:46:52 ID:uUH/CIKX
バレンタインは口移しでチョコをプレゼント
880名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:29:56 ID:gpoiZVB6
ちょっと前にあったクー女とツン男に挑戦。

クー女「雨か。しまった、傘がない」
ツン男「折りたたみ式ならあるが」
女「ああ、なら悪いんだが一緒に入れてはもらえないか?」
男「断る」
女「なんと!」
男「悪いが、折り畳み傘は直径が小さくてな、一人入るのが精一杯だ」
女「君がそんな酷薄な、骨川ス○オみたいな物言いをするとは思わなかった・・・・・・。
  だが仕方ない、君の言うことにも一理ある。
  今回は私の準備不足が招いた災難だと思って濡れて帰るとしよう・・・・・・」
男「誰が濡れて帰れと言った」
女「ん? しかし、君は折り畳み傘は一人用だと・・・・・・」
男「お前が使え」
女「な!? それでは君が濡れて帰ることに・・・・・・」
男「顔が濡れて力が出なくなるほど、俺はヤワじゃないのだよ。
  それに、女を濡れ鼠にさせて一人で傘の下にいるような、
  みっともない真似はしたくない」
女「なら・・・・・・、ならば、一緒に使えばいいではないか」
男「言ったろう、折り畳み傘は一人用だと。
  どう体を屈めても半身は濡れる。
  それに・・・・・・」
女「それに?」
男「相合傘なんて恥ずかしい真似・・・・・・、出来るか。
  その傘はお前が使え。俺の男を下げさせるな!」
女「すまない。しかし、君はなかなか素直ではないな」
男「余計なお世話だ」
女「このお返しはいつか必ず」
男「俺が見返りを期待するような卑小な人間に見えるか」
女「・・・・・・君はなかなかメンドウな性格でもあるようだな」
男「余計なお世話だ!」
881名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 01:31:29 ID:gpoiZVB6
時事ネタ版

クー女「さて、バレンタインデーが近づいてきた」
ツン男「世の野郎共が終戦直後の連合軍兵士に群がる欠食児童のようになる日だな」
女「ギブミーチョコレートか。
  なぜそうわかり辛い物言いをするのかね、君は」
男「性格が歪んでいるからだろう」
女「自分でそれを言うか・・・・・・。
  まあいい、ついては前の傘の礼を併せて腕によりをかけてご馳走をしたいのだが」
男「結構」
女「まあ、そう言わずに」
男「俺は見返りを期待してああいう真似をしたわけではない。
  自分の世間体を保つためにやっただけだ。誤解されては困る」
女「だが、このまま引き下がるのは、私の矜持が許さないのだ」
男「・・・・・・年度末だ」
女「?」
男「いろいろとやらねばならない作業が増えてくる時期だ。
  そんな時に菓子屋の陰謀で大事な時間を潰すな」
女「し、しかし・・・・・・」
男「それに、俺はここ数年来、
  バレンタインデーに何事もなかったことを自虐ネタとして扱うようになった。
  ここまできてネタ潰しをされても困る」
女「そんな馬鹿な話が・・・・・・」
男「いいから、お前は自分のやるべきことだけを片付けろ。
  世間の風潮なんぞに流されるな」
女「・・・・・・もし、私のやるべきことに、君への恩返しがあるとしたら、
  君はそれを受け入れてくれるのだろうか?」
男「さあな。まあ、考えておいてやってもいいだろう。
  俺は食い物と先祖は大切に扱うように躾けられてきたから、
  それに則った対応はするだろうな」
女「ありがとう。しかし、君はやはり、素直でないな」
男「余計なお世話だ」

やっぱりムズカシイ・・・・・・。
エロなくてごめんよ。
882名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 12:31:09 ID:OU9GZXYd
なるほど、鉄面皮で事務的に話すクー娘と
それに動じず仏頂面で冷淡口調に徹するツン男か。デューク東郷かエーベルバッハ少佐みたいだな。

面白いが、こういう設定はむしろ
二人の珍なる関係を面白がったり呆れたりする周囲の反応を描くのが効くんでは、と思う。
883名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 15:24:31 ID:SaIV+7TU
本人達は置いといて、周囲の反応としては、またあの夫婦かはいはいワロスワロス的に流すのと、
激甘光線無差別乱射を食らって悶死してるのとどっちが面白いんだべか
884名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 05:00:33 ID:QqK2zY2g
>>883
男友女友などの親友または二人の親兄弟など身近な関係者はワロス的な
その他のクラスメイトや教師などモブ陣は悶死の方向では如何だろうか
885名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 00:40:21 ID:iSZ63GNH
南斗聖拳を操るクー

ムラムラきて「シャオ!」っていいながら男の服を切り刻んだり
「君の精液で化粧がしたい」といって顔射を迫ってきたり
「飛翔白麗!」と叫びながら飛び上がって男のズボンを引き下ろしたり
朝起きたら「せめて…その胸の中で…」といわんばかりに抱きついていたり
「何本目にイクかなぁ?」といいながらひたすら乳首を責めてきたり
何回シても「もう一度…温もりを…」と次を要求してきたり
クールだけど慈愛に溢れてたり


バレンタインの今日に「君にふさわしいチョコを用意してある」っつってピラミッド型の巨大チョコをくれたり

とある格ゲーの病人のコンボ練習に行き詰まったのでつい妄想した

バレンタイン一発目のカキコなのに済まない
今は反省している
886名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 01:37:06 ID:pTHtykXz
とりまみんな落ち着いて

クールに行こうぜ
887489 ◆VmQ1O2E19c :2010/02/14(日) 01:54:56 ID:5c/LWzJS
話をぶった切ってすいません。
おひさしぶりです。
kyで有名な489です。
先月の初めから入院していたのですが、今日ようやく退院できました。
ssを投下したいのですが、まだできておりません。
待っている方がいるのかはわかりませんが、できればもう少し待っていただけないでしょうか?
本当に申し訳ございません。
888489 ◆VmQ1O2E19c :2010/02/14(日) 01:56:03 ID:5c/LWzJS
すいません。下げ忘れてました。
889名無しさん@ピンキー:2010/02/14(日) 12:39:04 ID:NgJvLeAR
>>888
気長にやってください。
あとできれば投下以外の話はしないほうがいいですね。
嫌な人もいるから。
890名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:07:46 ID:JAEoz0q3
>>884
現実世界でカプールがクラスでいちゃついてて周りが悶死ってシチュエーション本当にあるのか?
男子高だから見れねぇ
891名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:24:08 ID:WTENnZtu
現実世界の話なんかしてもむなしいだけだ
892名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:31:38 ID:3tX0Kmym
>>890
男子高でいちゃついてて激甘光線乱射してたら別な意味で悶死するわ
893名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 01:43:24 ID:/Fs6lg8w
実は男装の僕っ娘が一人だけクラスにいるとしたら?
894名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 02:18:41 ID:xPHCxcjE
「なっ、お前なんでこんなところにいるんだ」

「驚かせてすまない。どうしても君に会いたくて、
というよりはできる限り君のそばに居たくてな」

「……だからって学校は無理があるだろ、男子校だぞここ」

「だから男装をしてみたのだけれど、自分で言うのも難だが
なかなかに似合っていると思わないかい?」

「あのな……」


とか書いてみた
続かない
895名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 20:03:11 ID:qBnSI/JN
構わん、続けたまえ。
896 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:16:06 ID:d+EOYw0Y
じゃあ続ける

おはようございますこんにちわこんばんわ
一日遅れだけどバレンタインネタを投下しにきましたよっと
後の祭りとか言うな

例によってエロなし、そして悪乗り注意
ではどうぞ
897 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:16:44 ID:d+EOYw0Y
 バレンタインデーを前にしたある日のこと。帰宅してドアを開けようとした俺は、自分の部屋から甘ったるい
焦げた臭いが広がっていることに気がついた。
 火事か何かをやってしまったのかと慌てて駆け込むと、隣人であり俺の彼女であるところの聖子が、他人の家
の台所で神妙な面持ちで手鍋と睨み合っていた。
「……何をしている」
「蓮太、お帰り」
「ただいま、じゃなくて何をしているのか訊いているんだけど?」
「もうすぐバレンタインデーだからな」
「それと上半身裸なお前と煮えたぎったチョコレートが入った手鍋と一体何が関係あるのかさっぱりだ」
 ブラジャーと学校の制服のスカートだけをつけた彼女が半目でこちらを眺めてくる。
「……蓮太はもう少し頭の回る男だと思っていたんだけどな」
「少なくとも普通の回転数は保っているつもりだ」
「ならば並以上の回転数を持つ私が答えてやろう」
 彼女は半分馬鹿にした声を作りながら手鍋を揺らすと、甘いような苦いような臭いが辺りに広がった。さっき
の臭いの原因はやっぱりこれらしい。
 ふつふつぽこぽこと景気よく泡が立っているそれは見間違えでなければチョコレート色をしていたのだが、そ
んな見た目だから魔女の大釜の中身のように見えなくもない。
「古来チョコレートというものは一種の媚薬として使われていてだな――」
 確かに魔女秘伝の媚薬と言われても納得がいく。
「――薬効を得るためにはやはり肌に直接かけるのが一番だと」
「うん間違いなく火傷するよねそれ」
 そんな凶器を誰の肌にかけるつもりだったんだ。かけられる奴は可哀想な奴に違いない。
「だから自分で試そうとしてるんじゃないか」
「なおさらやめとけ。大火傷ってレベルじゃねーぞ」
「やはりダメか」
 彼女は面白くない、と呟きながら手に持ったままだった手鍋をコンロに戻す。
「ところでだ」
「なんだよ」
「蓮太は私の今の格好を見てどう思う」
「すごく……露出狂です……」
 目を逸らせて逃げようとしたが後ろから抱きつかれた。背中に柔らかな膨らみが二つ、力強く押しつけられた
のを感じる。
「蓮太は変態だからな、裸エプロンなんかも考えていたのだが、やはりここは制服でいこうと思い直して」
「誰が変態だ」
「ベッドの下に女子校生モノの雑誌を隠し持っている蓮太がさ」
 ギョッとして振り向くと、ブレザーの制服のネクタイをグイと引っ張られる。
「あんなに性的なことに興味があるくせに、私には指一本触れようとしないじゃないか。だから私が蓮太の好み
 に合わせるしかないだろう」
「……それで制服かよ」
「残念ながらナース服やボンテージの類は持っていなくてな」
 確かに女子校生以外にもコスプレモノは好きだけど、問題はそういうことじゃなくて。
「……で、その変態雑誌はどこに行ったんだよ」
「さっきまで外の一斗缶の中で盛大に燃えていたな」
「畜生!」
 焦げ臭かったのはチョコレート鍋だけじゃなかったのか。勝手に人の部屋に入り込みやがって、何度言えば分
かってくれるんだ。
 ……まあいい、あっちに隠したのは半分だけ、本命は勉強机の――
「――裏のほうも処分しておいた」
「泣きたくなってきたよ」
「私の胸で泣けばいい」
「いや、遠慮しておく」
「何故だ」
898 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:17:20 ID:d+EOYw0Y
 聖子が俺の彼女になってからというもの、まるで自分の家のように我が家に侵入するようになってきた。誰か
ら手に入れたのか(俺は我が愚姉が犯人だと睨んでいる)家の合鍵を手に入れており、ドアに鍵の付いていない
俺の部屋は週に5度は彼女の襲撃を受けていた。
 そうしたこともあって俺は彼女との仲を進展させることにあまり積極的ではない。つーか一度でもキス以上の
ことをしようものなら既成事実だなんだと大騒ぎするのが目に見えている。だからもうプラトニック突き通して
我慢我慢の日々を続けている。それでなくてもナイスバディの持ち主が毎日何かにつけ絡んでくるのだから相当
我慢を強いられるのに、隔週で行われる『定期監査』のお陰で夜のオカズも満足に用意できない。
 いやそりゃね、俺だって男だしもう何度襲いかかってやろうかと思ったことがありますよ。でもね俺には出来
過ぎた相手だから正直ビビってる部分もあるわけですよ。それなのに学校の連中ときたら好き勝手に囃し立てや
がって。一遍俺の身にもなってみろと。
 そういうわけで一年間、恋人達のイベントを確実にスルーし続けた俺は今やスルー検定の名誉段位を持ってい
るのである。

「……さっさと服着て帰れ。火傷しなくても風邪引くぞ」
 流石俺! 俺カッコイイ! 聖子のブラジャーを直視できないのはカッコ悪いけどな!
「風邪を引かないように暖めあうという方法があるぞ?」
 流石聖子! 簡単にはめげない! しかもブラジャー押しつけてきたよなんなのこの子!
「いいから服着ろよ。目の毒だ」
 毒は薬にもなる。この場合はバイアグラだ。それもどっかの南米のメイドみたいにボリボリむさぼってるレベ
ルの服用。うん薬だけど毒だね完全に。
「……そうまで言うなら仕方がないが」
 彼女は不服、といった様子でダイニングテーブルに畳んで置かれていたブラウスに袖を通した。
「仕方ないが、代わりに一つお願いしたいことがある」
「聞くかどうかは別にして一応聞いておいてやる」
「バレンタイン、何が欲しいか教えてくれ」
「……甘いものは苦手だ。知ってるだろ」
「知ってるよ、だから訊いているんじゃないか」
「贈らないって選択肢はないのか」
「バレンタインといえばチョコレート、ホワイトデーといえばマシュマロと相場がお菓子会社の陰謀によって決
 められているじゃないか」
「陰謀と分かっているならのっかるな」
 大体お前はその手の陰謀につきあう性格でもないだろう、と俺は踵を返す。すわ火事かと急いでいたから通学
鞄やらなにやら持ったままだ。一度部屋に置いてこないといけない。
「蓮太、それはなんだ」
「鞄だけど?」
「そうじゃなくて、通学用の鞄とは別にビニール袋を提げているじゃないか」
「気のせいだ」
「明らかに気のせいじゃないぞ」
 いつの間にかブラウスを着終えた聖子がするりと距離を詰めてきた。詰められた分だけ後ろに下がる俺。
「何故逃げる」
「逃げてないよ」
「逃げているではないか」
「それはほら、磁石の同じ極を近付けたら反発力が生まれるだろ? それと同じく俺たちの距離感がそのまま目
 に見える形で反発力に変わったのだ」
「なんだと!? そんな馬鹿な……非科学的だ……」
 彼女はクソ真面目な性格しているからか、時々冗談が通じないときがある。
 まあいいや。勝手にショックを受けているのはほっといて、とりあえず鞄を片づけてこよう。
899 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:17:58 ID:d+EOYw0Y
 部屋に入ると背筋がぞわぞわと震えた。
「殺気!?」
「殺気ではない、愛だ」
「お前の愛は重すぎて憎しみに変わってるだろ絶対」
 通学用鞄とその他諸々をベッドに放り投げて、ついでに手の甲を向けてヒラヒラやって聖子を追い払う仕草を
する。あからさまな対応に聖子の唇が尖った。
「さっきの反発力云々は冗談にしてもだ、そんなに邪険にしなくてもいいじゃないか」
 一応、冗談だと分かってはいたのか。
「着替えるから出て行け、と言われないと分からないのか」
「別に素っ裸になるわけじゃないだろう。それとも、彼女に見られて困るものでもあるのか?」
「ねぇよ、ンなもん」
 コートのボタンを外して、ブレザーのボタンも外して、ついでにベルトも緩めて、まとめてベッドへブン投げ
る。さっきのやりとりでキツく締まってしまったネクタイも首から外す。
「なぁに見てんのよぉ」
「私の彼氏の脱衣行為だが」
「俺はそんな変態の彼氏になった覚えはありません」
「しかしさっきは見られて困るものなどない、と」
「だけど見ていいとは言ってないだろ?」
「……屁理屈だ」
 ベッドへ投げ出した服をハンガーへ引っかけて壁のフックへ納めていると、彼女は出ていくどころか空いた
ベッドに陣取る。
「うーん、こいつには日本語が通じないのかなあ。困った困った」
「その手の感想を口に出すな。私が悲しくなる」
 それなら一切口に出さずにコミュニケーションを取ってみるか。着替えシーンをどうにか人に見せたくないと
いう考えはどうもこの彼女兼隣人には通じないようだ。
 2階にある俺の部屋の窓から1m程向こうに彼女の部屋の窓がある。ちょっとうるさくするだけで向こうが何を
しているか筒抜けになってしまうレベルであり、カーテンを引いたくらいでは漏れ出る光に気付かれてしまうレ
ベルだ。壁に耳有り障子に目有りってレベルじゃねーぞ。
 だからこちらとしては紙の卵パックで防音加工を壁に施し、遮光カーテンを引いてやりたいところなのだが、
前述のように週に5回は襲撃を受け、更に言うなら隔週で我が部屋は彼女の思い通りに改良(俺にとっては改悪
だ)されてしまうので、卵パックを部屋の隅に積んでいようものならゴミなど部屋の中に置くな、と捨てられて
しまうし、遮光カーテンなど引けばその日のうちに切り裂きにやってくるだろう。なにしろ以前そのように試し
てみた結果、そのようになってしまったのだからこれは予想というより経験に基づく予測である。
 まったくどうすればこの隣人から俺は自己のプライバシーを守れるのだろうか。もうお互い小学生ではないの
だから、恥じらいというものを持って然るべきだと思うのだが、隣人として幼馴染として、彼女の情操教育に失
敗したとしか思えない。当人としてはどこで間違えてしまったと思っているのだろうか。
「何か喋ってくれ。なにぶん、私はエスパーではないので君が何を考えているのかさっぱり分からないんだ」
「どこで間違っちゃったのかなあ」
「……私は、要点を簡潔に述べることは絶対の美徳だと考えていたのだが、今日今この瞬間に改めることにし 
 た」
「そんな決意を俺に述べられても困る」
「困るか」
「困るな。困ったついでに着替え終わるまで出ていってくれるとありがたい」
 Yシャツの一番上のボタンを外して首元を緩めると、ひとつ大きく息を吐いた。
 今日はいろいろあったのだ。学校はバレンタインで浮かれていたし、帰りは帰りで浮かれた空気に乗せられて
変なもの買ってきてしまったし。一旦横になりたいのにそこにお前が座っていてはそれが出来ないだろうに。
「どうしても出ていかないといけないか?」
「いけないな。お前だって逆の立場だったら嫌だろ」
「嫌じゃないぞ? むしろ脱げと言われれば喜んで脱ぐくらいだ」
「おまわりさーん、ここに痴女がいまーす」
「当たり前の話だが、君以外の男には見せたくないぞ」
「え? なにレズこわい」
「何故そうなる」
900 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:18:39 ID:d+EOYw0Y

 そんなことを数分続けて、彼女はようやく出ていく気になったようだ。スプリングの反動を生かして立ち上が
り、窓を開いた。どうやらここから帰るつもりらしい。
「そんなところから出入りするな」
「便利な出入り口じゃないか」
「これからはぜってー鍵閉めるようにするわ」
「それは困る。私が入ってこれない」
「入ってくんな、さっさと帰れ」
 手を振って追い払うようにすると彼女は渋々といった様子で片足を窓枠にかける。
「私のほうはいつでも開けておくから。……性欲を発散したかったらいつでも来て構わないぞ」
「さて、エロ本買いに行くかー」
「蓮太」
「弁償を求められないだけマシだと思っとけ。……マジで着替えるからさっさと帰れ。落ちるなよ」
「もう小学生じゃないさ」
 すらりと長い手足を軽く持ち上げて彼女は向こう側に姿を消した。

「……あ、焦げた鍋どうしよう」

 * * * * * *

 そしてバレンタイン前日の夜。まもなく日付が14日に変わろうとしている頃のことだった。
 コンコンと窓がノックされる。予想してたとおりのタイミングだ。どうせ告白して一周年だからだの、日付が
変わって一番にプレゼントを渡したかっただの言うつもりなのだろう。
 無視して窓ガラスを破られても困るので鍵を開けてやる。
「こんな夜中にうるさい暴走族は死滅すればいいのに」
「どこにこんな暴走族がいるんだ」
 たしかに特攻服は着ていなかった。薄手のピンクのパジャマで真冬にバイクを乗り回すなんて、暴走行為では
なくとも暴走行動に当たるだろうが。
「少し、話をしないか?」
「寒いの嫌い、おやすみなさい」
 俺がにべもなく窓を閉めようとすると、目にも止まらぬスピードで彼女の腕が伸びた。窓をがっちりホールド
している。
「それくらい我慢してくれ。大体、私のほうが寒い格好をしているじゃないか」
 待ちかまえていた俺はダウンジャケットを着込んでいた。彼女からは見えないだろうが足元は靴下の二重履き
で、日本の寒さ程度なら5回コールド勝ちできる体勢だ。
「仕方がない、幼馴染のよしみで我慢してやろう」
「恩に着る。で、話なんだが……明日は何の日か分かっているよな」
「旧暦の一月一日、所謂旧正月だな」
「……そうだ。確かにそうなんだが」
 聖子が不味い顔をする。まさかの返しだったのだろう。
「さて、そういうわけで俺は初詣に行ってくるわ」
「ちょっと待ってくれ。旧暦じゃなくて普通の暦だとバレンタインデーだろ。私が言いたいのは――」
「結局何を作ったんだ? まさか本気で溶けたチョコレートぶっかけるなんて言わないよな?」
 こいつ相手には常に先手を取っていかないと、あっと言う間に全てのコントロールを奪われてしまう。
「話が早いと助かる。……ちょっと失礼する」
 彼女は携帯電話を取り出して何事か打ち込むと耳に押し当てた。どうやら時報サービスを聴いているらしい。
「……ちょうど日付の変わるタイミングだ。5秒前……3……2……1……」
「A Happy New Year!」
「それはもういい。……これ、どうぞ」
 去年貰ったのと似たような紙袋だった。
「開けてみてもいいか?」
「ああ」
 中を開くと、やはり去年と同じようなチョコレート色をしたカップケーキだった。
901可能なら改行無しで続けてほしい ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:19:44 ID:d+EOYw0Y
「いろいろ作ってみたんだけど、それ以上にしっくりきたのがなかったんだ。それで芸が無くて悪いと思ったの
 だが、今年も同じものを作ってみた」
 あれなら俺でも食える。断りを入れてから一口齧り、用意しておいたマグカップを啜る。
「用意がいいな」
「お前の行動なんてお見通しだ。基本単純なことしかしないんだから」
「おいしいか?」
「ああ。……やっぱり甘いな」
「? 去年とレシピは変えていないはずだぞ」
「そっちじゃねぇよ。こっちだ」
 窓からマグカップを突き出すと、聖子はそれに鼻を近づける。
「コーヒーかと思ったら、ココアじゃないか」
「しかも砂糖たっぷりだ」
 昨日、学校帰りにお菓子会社の陰謀にまんまと乗せられて、ふらふらとチョコレートコーナーに吸い寄せられ
た結果がこれだよ! 甘いものが苦手な俺がこんなものを飲んでいる理由は大体これで説明がつく。
「蓮太、さっき日付が変わったから昨日じゃなくて一昨日というほうが正しい」
「そこかよ。まんまと乗せられてるところに突っ込めよ」
「君は陰謀に乗せられやすい性質だろう?」
 真顔で失礼なことを言う奴だ。せいぜいハロウィンにカボチャのくり抜いたの作ろうとしたり、ベストセラー
を買い漁ったり、納豆や寒天やバナナを買い占めたりする程度だろう。
「甘いものが苦手なら砂糖抜きのものを買ってくればよかったのに」
「そんなものあるのか、興味ないから知らなかった」
「そのケーキにも少し使ってるんだ。砂糖が含まれていないチョコレートなんてそんなに無いからな」
 彼女はそこまで言うと急に鼻をヒクつかせてくしゃみをした。カップを持った手に飛沫が飛ぶ。
「うわっ! このバカ、なにすんだよ」
「済まない。少し冷えてきたせいだ」
 両手で両腕をさする。パジャマ一枚じゃ冷えて当たり前だ。
「……もういらないから、飲め」
「いいのか?」
「お前がたった今くしゃみ飛ばしただろ。それにこんな甘ったるいの、もう要らねぇよ」
 手が疲れてきたから早く早くとせかして手に取らせる。
「……確かにこれは甘いな。でも冷えた身体は暖まる」
「冷えてるならさっさと寝ろ」
「もう寝るさ。……ああそうか。これは間接キスか」
「んなっ!?」
 突然何を言い出すんだ。今まで、一度だってそんなこと言ったこと無かっただろうに。
「やっぱ返せ! 片づけてくるから!」
 身を乗り出してカップを取り返そうとするが、彼女はひらりと身をかわす。バランスを崩した俺は彼女の部屋
の窓枠にしがみついた。助けを求めようと彼女のほうを見上げるが、蛍光灯がまともに目に入って思わず瞑って
しまう。
「カップは明日にでも返しにいくさ。それよりも――」
 俺が目を閉じて身動きも出来ないのをいいことに、彼女は唇を重ねてきた。
「――やっぱり、間接でないほうがいいな」
「……甘ったるくて最悪だよ」
 気まずくて吐き捨てる。よりによって初チューをこんなタイミングで奪っていくな。
「蓮太、これからは、時々でいいから直接、してもらってもいいか?」
「……勝手にしろよ。どうせダメだっつったからって止めないだろ、お前は」
 大きく反動をつけて立ち上がり、正対する。心なしか彼女の頬が染まっていた。
「ホワイトデーはキスより先のことでお返し、なんていうのはどうだろうか。文字通りのホワイトデー……なん
 てな」
「言ってろ。今度こそおやすみ」
「……おやすみ」
 お互いの白い息がまだ窓の外に残っている間に、二つ同時に窓が閉まった。
902 ◆6x17cueegc :2010/02/15(月) 22:21:30 ID:d+EOYw0Y
と以上です

一年越しでようやくチューまで行ったから、来年はハグだな
貞本の漫画エヴァが終わる頃には前戯まで進んでるだろうな
イチローと雄星がメジャーで対決する頃には子供も出来てるだろうな
903名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:51:20 ID:wJdht+Zm
一番槍gj
にしてもマターリカップルだな
チューの次がハグなのは、いかに
904名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 00:58:04 ID:v5iVkbit
シリーズ化してくれ
905名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 02:07:17 ID:ZwY1xPok
これはいいGJ
906名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 13:18:46 ID:iF1G8kO9
>>905
ツンデレ男もたまには良いもんだな。GJ
907名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 21:03:34 ID:ByM/xewo
>>897
すばらしい
俺なら服装より先に湯煎じゃないことにツッコミを入れる
908名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 00:35:31 ID:0a6KAtF1
良作ばかりで出せないな
909名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:06:59 ID:TxnfxEOE
>>908
仲間がいた
910名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:30:06 ID:+u3W7E/L
男は度胸、なんでもやってみるもんさ

>>907
俺も気になったが、甘いものに興味ないって下のほうで書いてあるからじゃないかと脳内補完した
911名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 01:45:23 ID:zMbF4Puv
>>910
> 男は度胸、なんでもやってみるもんさ

カッケェっす
912名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 11:09:13 ID:NHtu6V0o
GJです

鞄と一緒にぶら下げ守り通したビニール袋が、逆チョコあるいは一周年のプレゼント
と思っていた時期が俺にもありました
913 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:30:33 ID:TbrbyMw8
ここで良作ばかりの最前線に新兵が突入。

文才ないですが無いなりに頑張りました。
バレンタインネタは過ぎてしまったので少し早いですが、
春をテーマにしていこうと思います。エロありですが、
書くペースを文才ないので安定させたいので続き物です。
今回の話ではエロないです。すいません。
914名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 16:36:06 ID:TbrbyMw8
人生は短いと、俺は考えている。
だが具体的に何をしていけばいいのか。
自分の命尽きる時、俺は満足しているだろうか。
生まれてきて良かったと。
そして死ぬならば静かに死にたい。
そんな自分自身について哲学しながら、
俺は今日も宛てもなく、静かな昼下がりの街を散歩していた。
肌寒い曇り空、少し強めの風が道端に転がっている雑多なゴミを静かに揺らして。
特に理由もなく、ただ、歩いていた。

散歩や一人旅が気づいた時から好きで、
小学生の頃から良く歩き回っていた。
国外には行ったことは無いが、そのうち行きたいと考えている。
そんな事を今日のこの日まで繰り返していたせいなのか。
俺にはこれと言って仲の良い友人も、
知り合いも居ない。

あるとしても学校での雑務の用事で話しかける事くらいだ。
避けられていた訳でもない。
そして避けていた訳でもない。
けど、好きな一人旅を続けている時、そこで初めて気づいた。
意外と少し寂しい。

学校のクラスメイト達は他愛の無い世間話や、
年齢相応の恋愛の話や、それぞれの趣味の話題などで盛り上がる。
俺はと言うと馴染めないと言えばいいのか。
クラスメイト達のようにフランクに会話出来ていないようだ。

最近になってようやく気づいたのだが。
どうやら自分は物静かな人間らしい。
だが、俺自身はそこまで静かにしているつもりは無い。
心の中ではこうして物事を頻繁に考えたりする。
それでも人間、言葉にしないと伝わらないようだ。
自分に出来る限りの努力もしたが、いつも同じ言葉を言われる。

「近寄りがたい」
「遠くに居る感じ」
「なんか別の場所に居るような気がして」

こんな風に感想を聞けるまでは、
会話センスの努力をした。
それでも、結局根本的には解決出来ていないらしい。
それならそれでいいと、俺は諦めた。
確かに誰かが隣に居ないと寂しいが、そこまで必要としていなかった。
話せれば、居れば少し嬉しいと、それだけだった。
そう、彼女に出会うまでは。

進級し、俺は生徒会に立候補した。
理由はやらないよりは、将来への投資という事だ。
結果は成功、人並みに勉強していたおかげか。
と言っても書記だが。
時間が経って、生徒会の面々と顔を合わせる事となった。
司会の話を耳に聞き流し、ついに自己紹介。

「……では、書記の久野永智さん」
「久野です、頑張ります、よろしくお願いします」

他の自己紹介は意外とこっていたが、
特に話す事も無いので俺は簡潔に自己紹介をした。
あぁ、飾り付けるべきだったか、印象悪かったのだろうか、少し心配だ。
915 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:41:20 ID:TbrbyMw8
「み、水島悟司です!しゅ、趣味は読書です!!」
「せ、先輩に憧れてこの生徒会に入りたいと思いましたッ!!」
「よ、よろしくお願いします」
「――では次の方」

何故こんなにも他のメンバーが盛り上がるのか理解出来なかったが、
少し周囲に目を泳がせていると、ようやく理解する事が出来た。
一人、雰囲気が違うメンバーが居た。

「進藤あかりです、皆さんと今後生徒会長としてこの生徒会を運営していきます」
「他校と違い、特に権限も無い生徒会ですが」
「やる事は沢山あります、私も一層の努力をしますので」
「皆さんも是非、本校をより良くする為に努力していきましょう」
「以上です」

「では次に――」

まるでプロのナレーターのように整った台詞。
この人は別次元だ。その時そう確信した。
容姿も、表情も、全てが整っていた。
無い物を、それも具体的に何を指すのかも理解しないまま、
求め続けて、未だにソレを手にしていない俺には、
まったく無縁だと、そう思った。
頭で何かを考えると、整理するのに苦労する。

この後は少ない説明とそれぞれの仕事内容の解説だった。
すぐに説明会は終わり、それぞれが部活や帰宅する為に散っていった。
部活も習い事も特にやっていない俺はゆっくりと放課後を過していた。
自分のクラスに戻り、教材を片付けて帰ろうとした時だった。
廊下で、愛を叫ぶ者が一人。

「あ、あの!付き合ってください!!」

その声はつい先ほどまで聞いていた声だった。
確か、水島とか言ったか。
告白している水島は気づいているのだろうか。
ここが廊下で、放課後には目立ちすぎる大声で愛を叫んでいる事に。
おまけに周囲にはひそひそと観客が集まってきている事に。
目撃しているのは勿論俺だけではない。

「お断りだ」
「な、なんでですか!!」
「キミとはついこの間知り合ったばかりだ」
「お、俺はその時貴方に一目惚れしたんです!」
「それは嬉しいのだが、個人的に一目惚れという言葉は」
「好いていない」

その時、好いていないという言葉が妙に重く感じた。
気のせいだろう。

「――え?」
「すまない、とにかくキミの言葉には頷けない」
「たとえ天地が翻ろうとも、な」

そう言い残し、会長は颯爽と水島を残し帰っていった。
流れるように俺の隣を風のようにするりと横切る時、
なんとなくだが、目を見られた気がした。
……ような気がする。
916 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:45:45 ID:TbrbyMw8
その後の水島はズタズタなり、
周囲の観客達が水島を慰めていた。
慰め言葉の一つ一つが良く聞き取れた。

「高嶺の花」
「少し変わった人」

過去に俺も恋愛に興味はあったが、
実体験ゼロだ。
恋愛もあったらいいだろう、くらいにしか。
過去に俺も何回か、告白された事はあった。

だが付き合うという行為は、個人的に慎重にならなければと思っている。
心に関わってくる出来事は、本当に面倒なもので、繊細で、扱いづらい。
きっと、とにかく付き合いたい一身で付き合った人達は後悔するだろう。
だから俺はこれからも一人なのかもしれない。

ぶつぶつと、そんな傍から見ればあまりにも虚しい考え事。
そんな事を考えつつ、今日も白い息を吐きながら、
少し青空が見えてきた空を仰ぎ見て、家へと続く道を俺は歩いていた。

父と母は常に海外へ出張する。
それだけ有能なのだ。
家には一人っ子の俺一人。
家事も、勿論炊事も全て俺がやっている。
父と母が忙しいからこそ、こうして生活出来ている。
父と母は、仕事上とは言え海外を飛び交う事が好きらしい。
きっと俺の旅癖もここから来ているのだろう。

夕食は和食を主に俺は食べる。
胃が楽で、栄養も良い。
それに納豆と魚は好きだ。味噌汁も旨い。

テレビは基本見ない。
だから俺の家はいつも暗い。
今日の灯りは俺の部屋のデスクライトと台所の蛍光灯だけだ。
こんな生活をしているせいか、メガネを使わないといけなくなっていた。

今日はこの前買ってきた小説を読むことにした。
内容は恋愛物だ。
恋愛経験が無い俺にとっては参考資料とでも言うべきか。
自分に無い経験だが、無い故に思春期な俺には興味がある。

小学生の頃から気づけば仲の良い関係だった二人が、
徐々に時が立つにつれて離れていく。
ありそうな話だが、そうだからこそ良いのだ。
今回は恋愛物を読んでいるが、基本興味の出来たものは何でも読む。
前はガーデニングの本を買ったような。
本棚を漁ると、やっぱりあった。
何で買ったのか、今でも不思議だ。

それから半分程読み終えた後、俺は早めに寝付いた。
やる事も無い。勉強はとっくに済ませ、寝るしかない。
ふと、寝る前に小学生の頃を思い返した。
917 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:50:50 ID:TbrbyMw8
あまりその当時の記憶は確りとは覚えていない。
曖昧にしか、あの頃からずっと今も変わらず、生活している。
所々覚えているが、日常の出来事がどうも曖昧だ。
何かのきっかけで、思い出せれば。
覚えていないよりは、覚えているほうがマシだ。
今後の生き方のヒントがあるかも分からない。

そんな事を考えていると、自然と寝付いていた。

次の日からも、今までと特に変わらない日常が続く。
ちらちらと小さい幸せを感じて、生きている事を実感したりするが、
どうも一つパーツが欠けたパズルのようにいつも何故か虚しかった。
変わった出来事と言えば、初めて会長と少し会話した、事か。

「……」

時々ずれるメガネを中指で直しながら自分のペースで書記をこなす。
春が近くなって少しずつ過しやすくなった放課後に、
少し違和感のある雰囲気を持つ存在が生徒会の扉をゆっくりと開けた。

「真面目だな、永智君」

会長の喋り方は周りと少し違っている。
だが特に違和感無く馴染んでいる。個性だろう。
それと何故か俺だけ下の名前で呼ばれていた。何故だろうか。
分からないので放置。

「あぁ、会長、すぐに終わらせます」
「いや、急がなくてもいい」

会長の表情は柔和だった。
いつもはキビキビした表情なんだが。
人間観察をたまにしていると人の特徴が良く目につく。
それも昔から、ずっとだ。
気づけば会長は俺と向かい合う形になっていた。
椅子も隣の机から持ってきていたらしい。
少しの間とは言え、気づかなかった。

「どうかしたか」
「あ、いや、考え事です」
「……」

……ペンが走る音しか聞こえなくなっていた。
特に話す話題も無く、この会長を前にしては少し硬くなる。
なるべく目を紙と文に向け、メガネを直そうとした時だった。
真下を見過ぎていたのか、メガネが少し外れた。
だがそれと同時に会長の両手が俺のメガネをかけ直してくれた。

「あ、すみません」
「そんな体勢していると、体に良くない」

メガネをかけ終えると会長の指が頬を優しく伝っていく。
なぜかゆっくり撫でるように見えるが、疲れているせいだろうか。
すっと頬を離れる指先が、妙にいやらしいのは気の迷いだろう。
相変わらず少し俺は緊張気味だった。同じ学級とは言え、風格が違う。

柔和な表情と先ほどからの行動が余計に理解出来ない感情を生み出していた。
918 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:54:45 ID:TbrbyMw8
「……終わりました、でも会長」
「なんだ」
「その、何か用事でも?」
「いや、帰りの仕度をしようと生徒会室に戻ったら」
「黙々と仕事をこなす真面目なキミの姿が見えたのでな」
「見ていると飽きないものなんだぞ、ふふ」
「そ、そうですか、俺はもう帰りますけど」
「そうか……、それじゃ」

この日以来、時々会長と話す機会が増えた。
その過程で、会長が特に恐ろしい存在という訳でもないという事。
そして少しばかり会長と話すのが楽しくなってきた事。
会長は自分の性格でどうも周りと上手く付き合えないと話していた。
治そうとしても自分の根は変えられないようだと。

俺も似たような事で少し悩んだ。
似た物同士と言うか、親近感が沸いたんだ。
ただ、この感情が時々恋愛なのだと思うとき。
それはきっと思春期童貞な俺の妄想癖なのだと。
そう思うことにした。

そんな日々が続き、桜が舞い散る季節になった早朝。
いつもの旅癖のせいで早い時間に家を出ていた。
春休み前、いつもより遅めに登校できると言うのに。
時間を潰す為に俺は、何となく近くの公園へ向かった。

「……桜か」

公園は満開の桜で囲まれていて、
地面には落ちた桜が積もり、
雪のように桜が深々と、ひらひらと落ちていた。
そんな風景に浸っていると、突然隣の桜の木が揺れ始めた。

「……?」

なんだろう、サルにしてはここは都会に近いし。
そう思って桜の木の下へ行き、真上を見上げると。

見事に美しいピンクの、桜ではなくパンツが――

「……あ」
「……」

沈黙が続く、どうやらサルでは無く人間だった。
それも女性だ。そして俺はその女性の下着を見てしまった。
更に追い討ちをかけるようにそのパンツの主は――

「か、会長?……」
「あぁ、おはよう永智君、今日は桜が満開で素晴らしい日だね」
「あぁそうだ、ついでなんだが私を受け止めてくれ」

最初は何を指して受け止めてくれ。
と言われたのか理解出来なかったが、
次の瞬間会長が勢い良く高い位置にある桜の枝からヒョイと落ちてくる。
落ちてくる。落ちてくる!?

「あ、あ、ど、どうする、どうする、受け止める、そうだ、そうだ!」
919 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 16:59:09 ID:TbrbyMw8
咄嗟に会長のタイミングに何とか合わせて受け止める体制を作る。
途中再びピンクの男子の夢が見えたが気にしない。
そしてお姫様抱っこの形で会長を受け止める。
これが人生初めての人間キャッチ。そしてお姫様抱っこ?
少し違和感があったが、まぁ、気にしない。
それと意外にも会長が軽い事に驚いた。あ、いや、意外になんて失礼か。

「大丈夫ですか、何であんな場所に」
「あぁ、それはだな……」

「おねえちゃん、おねえちゃん」

公園の入り口から小さい女の子が駆け寄ってくる。
なんとも可愛らしい顔を涙でぐしょぐしょにしながら。

「くまさん、くまさんは?」
「あぁ、これだろう?はい」
「うわーっ、ありがと……くまさん、ごめんね」

すると、もう一人駆け足で脛の辺りに絆創膏を貼った男の子が寄って来る。
あぁ、この子がクマのぬいぐるみをふざけて桜の木に隠したのか。
それにしてもあんな高い所に、運動神経凄いな。

「……」

男の子は黙りこくっていた。
なるほど、謝り辛いのか。
俺が助け舟を出そうとした時、既に舟は出されていた。

「遊んで欲しかったんだろう?ん?」
「……ん」

コクリ、とキャップの向きを反対にしてかぶっている男の子。
いかにもやんちゃそうな雰囲気がある。

「……いつも、いっしょに、ぐすっ、あそんでだがら……」

鼻水を垂らしながら泣き出してしまう男の子、
そんな男の子を会長は頭を撫でながらハンカチで少し泥のついた顔を拭いてあげた。
優しい人だ。

「ごめんね……かーくん」
「おれ、……ごめん、ごめんな……ひっく、ぐすっ」

「ほら、反省してるみたいだし、仲直りするんだろう?」

「うん、……かーくん、ごめんね、わたしわかんなかったの……ぐすっ」
「いいよ、……ぐすっ、またあそぼうぜ!ほら、いこうぜ!!」
「うん!」

男の子は涙と鼻水を裾で拭いて、女の子の手を取って、
二人して目を赤くしながら走っていった。

「おねえちゃんありがとー」
「ありがとなー!!!」

「気をつけるんだぞー!!!」
920 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 17:02:21 ID:TbrbyMw8
「ふ……」
「お疲れ様です、凄いですね会長は」
「……朝少し早めに来たら公園で桜の木を見上げて困っていてな、それでだ」
「キミも腕は大丈夫か?あんな高さから受け止められた人を見たのは二度目だぞ」
「二度目?前にもあったんですか」
「あぁ、幼少の頃にな」
「腕なら大丈夫ですよ、会長軽かったし、この通り」
「ならいいんだ、おっといかん、遅れてしまう」
「ついでだ、一緒に行くか」
「あ、はい」

そうやって俺と会長は、特に違和感無く。
普通に並んで一緒に学校へ向かう事にした。
友人、なんだろう。尊敬する。

「そういえば同じ方向だったんですね」
「あぁ、そうだな」
「私は前から知っていたが」
「そうなんですか」
「あぁ」
「……ほら、新しい奴だ、メガネ、汚れてしまってるだろう」
「あぁ、そんな、すみません」

俺は渡されたハンカチでメガネを拭いた。

「メガネを取った方も、良いな」
「……そうですか?」
「あぁ、男前だ」
「あ、これ洗って返します」
「いや、いい」
「いえ、そんな、洗いますよ」
「……わかった、少し残念だな」
「え?」
「いや何でもない、ほら、行くぞ」
「あ、は、はい」

そう言うと会長は学校へ駆け出した。
俺もそれを追いかけていく。なんだか懐かしい。

「それと、永智君」
「はい」
「……見たんだろう?内緒にして欲しい」
「は、はいッ」
「うん、ありがとう」
「もう少しマシなものにすべきだったか……」
「はい?」
「いや、なんでもない」

そんな風に生活し続け、遂に春休みに突入した頃。
勿論親しい知り合いも友人も居ない俺は非常に暇だった。
そして、生徒会室に呼ばれ、俺の暇は良い形で無くなった。
921 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 17:05:01 ID:TbrbyMw8
「春休みの作文……ですか」
「あぁ、春休み明けの全校朝会で発表しなければならない」
「春休みの間、何をして過し、何を想ったか、と」
「それで、特に用事も無い俺に手伝えと」
「おや、用事が無いのか、ならちょうど良かった」
「キミはいつも忙しそうな雰囲気だから、少し気が引けていたんだ」
「分かりました、取りあえず何かすればいいんですね」
「そうだな、山に行ったりなど、相手が居なければつまらないのでな」
「私にはそういう友人的繋がりでこういう風に誘える相手がキミしかいないんだ」
「はは、俺も同じようなものです」
「それじゃ、早速今日付き合ってもらうぞ」
「はい」

今日この日から、長いようで短い……。
そんな桜舞い散る春休みの始まりを告げた出来事だった。
922 ◆XdhO4T1X3g :2010/02/17(水) 17:06:43 ID:TbrbyMw8
という俺の妄想話の冒頭でした。

……次から頑張りますOTL
923名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 17:20:42 ID:LvYZdymc
構わん、続けたまえ。
924名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 17:23:15 ID:IVA3D0d7
もっとこのスレに活気があった方が良いと思う俺はどんな作品でもいいから投下して欲しいぜ
925名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 17:28:22 ID:30PfPJWu
素敵じゃないか
926名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 19:41:43 ID:14EP5yef
内容に関してはGJ!なんだが、セリフがちょっと読みづらい…。
927名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 20:55:36 ID:zMbF4Puv
GJ
なかなか続きが気になるじゃないか
928名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 03:28:30 ID:mr8Q5CYl
読みたくない人の為にトリップは必要?
929名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 08:50:26 ID:UrL6s4Tj
>今回の話ではエロないです。すいません。
スルー余裕でした
930名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 11:08:03 ID:JNBYYcF9
GJ
テラ期待
931名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 16:34:19 ID:80wC9m9q
>>928
必要。
少なくともエロが読みたいがために俺はここを覗きに来ているから
スルーするためにも欲しい。

エロ無しSSを書くのは問題ないがそういう作品は避けたい人もいるので
回避方法は欲しい。
932名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 17:44:26 ID:eRxMJFka
ぶっちゃけエロいらねって人も居るんで、付けれるもんは付けといたほうがいいかも
933名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:06:20 ID:f6nhhOk4
エロいらんならわざわざPINKに来なくても良かろうに
934名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:08:00 ID:tWWdw8rx
俺、規制が解除されてたら投下するんだ…
935ひとりえむごっこ 1/6:2010/02/18(木) 20:09:08 ID:tWWdw8rx
 お酒に酔うと記憶が飛んでしまう。
 外で飲んでそんな状態になる醜態は今のところ晒したことがないけれど、今後ないとも限らない。
 だから僕は飲み過ぎには注意しなければならないし、そもそも自宅だからって深酔いしていい訳じゃない。
 同棲しているカノジョも居る。
 迷惑はかけちゃいけないんだから、といつも反省するのだけど、よくよく考えれば僕は勧められるままに
酒を呑んでいて、それを買ってきたりつまみを準備してくるのはいつもカノジョだ。
 …………ひょっとして、いや…………

 ◆

 どうしても止められないことがある。
 頭痛を訴える彼の姿を見るたびに猛省するのだが、耐えがたい誘惑に私はいつも負けてしまう。
 常識外のことはなにもさせていない。
 彼は酒を楽しむことはできても、耐性のあるタイプじゃないし、
 ―――の準備を欠かせたこともない、比較的安定しているあの周期も私はしっかり管理している。

 そもそも酔った彼のあれは、単純に力の加減を誤っているだけなのだ。
 …………だからこそ、私にはたまらない…………

 ◆

「両親が酒を贈ってくれたんだ。一緒にどうだろう」
「……そんなの、僕までもらっちゃっていいの? あんまり味の違いとか解んないよ」
「問題ない。実家にいた頃一度飲んだことがあるが、そこらの居酒屋で出てくるものとの違いくらい私でも解った」
「僕とクーでも味覚は全然違うと思うけど……。でも、いただこうかな」
「両親からも、『二人で味わって』と言われている」
「そっか。なら美味しく飲まないとね」

 ◆
936ひとりえむごっこ 2/6:2010/02/18(木) 20:09:43 ID:tWWdw8rx
 思い切り楽しむためのコツがある。
 私自身も、躯が火照る程度に酔ってしまうこと。
 他でもない彼自身が素面でないのだから、私だけいつもどおりではフェアとは言えない。

 ……もっとも、私はいくら酒を飲んでもほとんど思考が鈍ったりしないのだが。

「少し熱くなってきたな」
 わざとらしくそんなことを言いながら、上着を一枚脱ぎ捨てる。
 勿論、彼の目が据わってきたのを見計らってから。
「クー…………綺麗だね」
「!」
 照れ屋の彼がここまで言ってくるのは一つのサイン。私はそれを絶対に聞き逃さない。
 (普段は絶対に口に出してくれないから、そういう意味でも聞き逃せない)
「……僕には手に余るんじゃないかって、怖くなることがあるんだ」
「それは杞憂だ。いつだって私は、君のことを誰よりも愛してる」
 四つん這いで彼に近づいていく。胸元がゆるい服を着て、見せつけるようにしているのはわざとだ。

「どうすれば証明できる? 私は君だけの恋人だ」

 “なにをシてもいいんだよ”
 言葉の意味するところは結局それだけだ。ここまでくれば、あとひと押し。



 優しい抱擁も、混じり合うようなキスも、手探りのもどかしい愛撫もない。
 肌をあわせて愛を伝えあう、そんなセックスは彼が素面の時にいくらでもすればいい。
 私がいつも誘惑に負けて求めてしまうもの―――

 それは、いつもより過激に求められる性交。私以外は知らない秘め事、彼が記憶しない時間。
937ひとりえむごっこ 3/6:2010/02/18(木) 20:10:06 ID:tWWdw8rx
 私からキスをするだけ。あとは、スイッチの入った彼がすべて導いてくれる。
「ふっ…………ちゅ、ちゅッ、〜〜〜〜っ」
 押し倒されて、被さるように両手を押さえられた。
 普段の優しさからは想像のできない乱暴な、荒いディープキス。
「んんっ…………はっ、あ、ぁぁぁ……」
 キスの余韻に浸る時間は少ない。続けざまに耳をセめるつもりなのか、ぐい、と顔を横に向けさせられる。
 近づいてきた彼の吐息だけで、私はたまらなくなっているというのに、
「―――愛してる」
 そう囁かれて、ヌるり、と耳の中を犯された。
「はっ、あぁぁ、ん……! や、やぁぁ…………」
舌でなぞられたり、時には甘噛みされたりして、ゾクゾクとした快感が背筋を這う。
 快楽に、彼に、支配されていく。そんなことはお構いなしだと、胸がぐいぐいと揉まれる。
「あっ……あん…………ンっ、ひゃっ!」
 ぐに、と抓られて声が出る。これも酔っていないとしてくれない事の一つ。
 抵抗する気のない私の衣類はあっというまにはぎ取られ、彼も肌を隠すものは一切脱ぎ捨てた。

「……じゅ、じゅるッ、ちゅ、……ちゅばっ、ぢゅぱッ」
 顔に近づけられたモノを、何も言わずに咥えこむ。
 いつもは撫でるために私の頭に添えられる手、……今は私の頭を押さえるように添えられる手。
「ぢゅる、ちゅッ……ぢゅぅぅぅぅぅ…………!」
 丁寧に、丹念に、それでいて執拗に。舌を前後に動かし竿をしごき、鈴口を舐めまわす。
 このまま口腔で果ててもらうために。
「じゅる、ちゅる、ちゅるぢゅるヂュルヂュルヂュル―――」
「あ、……もう、イク……!」
「んんッ…………!!!」
 吐き出される瞬間、一気に奥まで突っ込む。大きな初動が私の口内で放たれて、彼は慌てて腰を引く。
 留まらないソレは私の顔に、髪に降り注ぎ、彼のにおいを私に染み込ませる。
「はーっ、……はーっ、……はーっ、…………んくっ」
 口の中の精子を飲み干す。顔に注がれた分も丁寧にすくい上げ、それも啜るように飲んだ。
938ひとりえむごっこ 4/6:2010/02/18(木) 20:10:57 ID:tWWdw8rx
 ……誤解してはならないのは、彼は酔って嗜虐的になっている訳ではないという点。
 全ての行為は素面での交わりと何ら変わりなく、違うところを挙げるとするなら、彼が力の加減を見誤って
いること。それと、多少の判断力の低下。普段の彼なら咽喉に射精した瞬間、慌てふためいてあっという間に
セックスどころではなくなるだろう。刺激を求めて彼を意図的に酔わせ、私自身も知らなかったマゾヒズムを
全開にして行為に及んだ(私の勝手なカウントでは「2回目」の)ときに気付いたことだ。
 だからこれは、想像以上に奇跡的なバランスで成り立っているらしい。

 私の考えていることは何の間違いもない、そう証明するかのようにキツく抱き締められる。
 苦しいがそれも心地良い。酔って理性を失ったように見えて、彼の人格はなんら変わりないのだ。
 それが解ってなおさら彼のことが愛しくなり、……この行為に対する罪悪感を薄めてしまっていた。

 浅ましいことに、自らの快楽を求めて四つん這いになり、お尻を彼に突き出す。
 彼の意図しない荒々しい前戯と、先ほどの奉仕で私の膣は十分に濡れそぼっていた。
「あっ……ぁぁ……ああぁぁぁッ…………!」
 私の中に、彼のモノ侵入してくる感覚。
 動物のような求め方に堪らない背徳感を覚え、その行為に没頭する。
「んッ、あ、あん、あんっ、あんっ、あぁっ、あぁっ、あぅぅん……!」
 肌がぶつかり合い、愛液でぐちゅぐちゅになったアソコから今にも音が聞こえそうだ。
「あっ、あっ、あっ、あぁっ、あんッ、やっ、いやッ、もっとぉ」
 容赦のないピストン運動に、早くも官能が高まっていく。
「はっ、あ、ああ、あぁぁ、あッ………………!!」
 ズん、と奥までの一突きで軽く達した。
「………………あ……だめ、いま、いまイったぁ、あ、あっああぁぁぁ、だめぇ、イく、
イク、イっちゃ、はっ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 私の絶頂と同時に彼も果てたらしい。寸前で引き抜かれたモノから、熱い精液が私のお尻と背中に撒かれる。
 全身の力が一斉に抜けて、うつ伏せになった。
「はぁ、はぁ、はぁぁぁ…………熱い………」
 息を整えてから、横に転がって仰向けになり彼のほうを確認した。
939ひとりえむごっこ 5/6:2010/02/18(木) 20:11:39 ID:tWWdw8rx
 ―――私の期待していたものがそこにある。
 未だ衰えることを知らない、滾ったままの男性器。
 ここは誰も知らない時間、今は何をしたって覚えているのは私だけ。
 そう、私さえ忘れてしまえばどこにも事実は残らない―――

「今日は、大丈夫な日なんだ…………中を、もっと、君に犯されたい」
 両足を自分で広げ、品のない言葉で彼を誘った。言葉そのものに偽りはない。
 夜はまだ、はじまったばかり。

 ◆

「…………ごめん、クー……動けない」
「調子に乗って付き合わせてしまった。水だ、飲んでくれ」
「……ほんとにごめん……」
 同じ失敗を繰り返す自分にほとほと呆れながら、用意された水を飲み干す。
 当然、それだけで何かが回復するわけではなかった。
「なんか、乱暴なことしちゃったかな」
 知らない間に服を全部脱いだらしい僕。酒に酔ってからシてしまったのは明白だ。
「そんなことはない。私はいつもどおりなかされていたが」
「ちょっ?!」
 朝から過激な発言は控えてほしい。頭痛の頭に優しくないし、いくら二人っきりでも恥ずかしい。
「お酒、僕は控えないとね……」

 ◆

 とんでもない発言に、一瞬自分の心臓が飛び跳ねたかと思った。
「私の前で遠慮はしなくていい。君の介抱ができる、これも一つの役得だ」
 …………自分で言っていて、なんと白々しいことか。
 彼の介抱をするのは確かに役得だが、元凶が私自身では自作自演。それも愛しい人を巻き込んで、
快感を求めた果てに残るのが彼の頭痛だというのだから、介抱するのはむしろ最低限の条件だろう。
940ひとりえむごっこ 6/6:2010/02/18(木) 20:12:18 ID:tWWdw8rx
 当然、免罪符にもなりはしない。罪悪感は募る一方だった。
「そうやって甘えてばっかりで、いつかダメ人間になっちゃいそうだ」
「君が主夫になるのなら、私が稼いでくるというのも一つの選択肢だがな」
「……きっと実現可能なんだろうね、それ」
「勿論だ」
 一つの未来を夢想しながら、心の中で誠心誠意謝罪の言葉を並べる。
 介抱だけは必ず、私のことを二の次にしても果たすから。

 さて。
 チャンスとあらば彼に酒を勧めてしまうが、そんなチャンスはなかなか無いものだ。
 しっかりと練り上げれば自然を装うことぐらいできるが、それはなんだか不自然に思える。
 これ以上、良心の呵責を増やす必要もない。
 そんなチャンスにこれから巡り合わない事、できるのなら誘惑に耐えられる精神力がつきますように。

 ◆

『あ、もしもし、もう届いた? ごめんねー、いきなり送りつけちゃって。私飲めないって言ってるのに、
なーんか貰っちゃってさ。カレと飲んだりしてるって言ってたし、美味しく飲んでもらえるほうがいいのかなって。
あぁ、ごめん、ごめんって。連絡入れなかったのは謝るからぁ、ね? すっごい美味しいらしいから、
それで許して! それじゃっ』

 ◆

 ――――知らず、舌なめずりをする私がいた。
941名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:15:59 ID:tWWdw8rx
最近規制されっぱなしで、>>934で書き込みして規制されるのをネタとして楽しんでたのに
規制解除されてて死ぬほどびっくりした。

VIP出身だからエロはきっついです、失礼しましたー。
942名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 20:19:26 ID:n9KbVpQK
GJ!

さあ、続きを書く作業にはいるんだ
943名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 21:47:23 ID:f6nhhOk4
まぁ大半が知らないんだろうけどPINKは基本規制対象外になってるんだよ
GJ
944名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 18:27:12 ID:VGRpTIVQ
GJなんだが容量がヤバいので誰か次を頼む
945名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 09:49:50 ID:tzguf2ix
あいよー

素直クールでエロパロPART13
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266626964/
946名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 04:41:40 ID:tWLvD/Gf
乙・埋
947名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 03:19:34 ID:IJMytjlj
「新しいのができたし埋めるか。かと言って”埋め”と書いていってもなぁ…」
「”うめ”?」
「うわっ、クー?!」
「驚かれるのは心外だな」
「ご、ごめん。いきなり話し掛けられたから…」
「まぁそこらへんは後で聞くとして、”うめ”とはどういう事だ?」
「いや、まぁ、そのぅ…」
「言えない事なのか?」
「言えないわけじゃないけど、言い難いと言うか…」
「私には関係の無い事だと断言できるのなら追求はしないが?」
「クーに関係が…ないわけじゃない」
「とりあえず言って… ! あぁ、梅か」
「梅?」
「家に来てくれた時に忘れず出せば良かったのだが、
 あの時の私はやはり舞い上がっていたのだろう。
 安心してくれ、まだまだ家には充分あるから今度は忘れずに…
 こんな事は言ってくれれば直ぐにでも持ってくるが
 私の失態を気にして言い難いと思ってくれるとはさすが男だな」
「違、…クーの梅はいいよねぇ。今度は御飯をしっかりと用意しておくよ!」
「らっきょうも一緒に持っていくが…”梅”ではないのだな?」
「(流せなかった…)」
「するとなると…  !! 熟め…成熟…」
「へ?」
「ううむ、男が望むならばそうしたい所だが…私はまだ抱いてもらっていない」
「ゑ、ゑ?」
「やはり生娘の身では限界というものがあると思うのだ。
 今以上の努力はしよう、努力は。しかしそれには男の協力が必要なのだ。
 断っておくが抱いてもらうというのは抱擁だけの意ではないぞ?
 繁殖行為、子作りの過程である… !!! わかったぞ、男」
「何が?!」
「”産め”という事だな。
 男にそこまで言わせてしまったからにはすぐにでもとりかかろう」
「ちょ、ちょっと、どう言う事?何処へ連れて行く気さ?」
「私か男の家だ。道中に良さそうな所があればそこでも構わない。
 あぁその前に事務局で休学の手続きもせねば。出産までは長いからな」
心持ち頬が赤く笑顔のクーに大学のPC室から引っ張られていく。
何故誰も止めない。こんなにたくさん観客がいたのに。
「私と部屋の準備が出来るまで男には梅を用意しておくとしよう。
 それでたくさん食べて体力をつけてもらわねばいけないからな。
 そう言えば酸っぱい物が食べたくなるというし
 やはり”うめ”というのはその暗示だったのだな、男」

「誰かいっそ一思いに埋めて…」
948名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 03:21:52 ID:IJMytjlj
以上。
うめネタ。
949名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 06:49:24 ID:+/Pm3EaA
乙うめ
950名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 02:41:19 ID:eFGHWjxd
男 「このスレッドももうすぐ沈むか・・・・・・。
   クー、君は早く脱出するんだ」
クー「馬鹿なことを言わないでくれたまえ。
   私は君がここに残るというのなら、私もここに残る。
   その覚悟を持っていたからこそ、今までついて来たのではないか」
男 「スレッドを埋めるのは野郎の仕事だ。
   君の手を煩わせるまでもない」
クー「だが、危険な仕事なのだろう?
   ならば、私もなにか手伝いが・・・・・・」
男 「・・・・・・そんなに俺一人では頼りなく見えるか?」
クー「・・・・・・・・・・・・いや」
男 「なら、ここは俺に任せてくれ。
   少しの間、寂しい思いをさせるかもしれないが、いずれ追いつくさ。
   だから、ここは俺に任せてくれ」
クー「・・・・・・そうだったな。
   君は頼れる男なのだったな。
   わかった、私は次に行っている。
   君も必ず追いついて来てくれたまえ」
男 「了解した」
クー「それから」
男 「それから?」
クー「ありがとう・・・・・・」

スレッド沈没まであと50res。
男の仕事はなおまだ続く・・・・・・。
(エロも下ネタも無くてゴメンよ)
951名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 14:09:37 ID:BpO1gdlm
なんか保管庫みてると、結構パーフェクト超人系のおにゃのこの話が多い希ガス
そう思って自堕落なクールとかどうだろうと、試しに書こうとしたら全然筆進まねぇw
俺に…俺にもっとアイデアがあれば…ッ
952名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 18:15:54 ID:SQRJvMdS
昔、新ジャンル「ダメクール」ってあったな。
ク「FF13やりすぎて出席日数足りない。オワタ」
みたいな話
953名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 19:25:52 ID:P+rBCgoX
クール派生は結構な数があるはず
「アホの子クール」の後期、キャラ固まった後とかかなり好きだったんだが

おい>>945落ちたwwww
954名無しさん@ピンキー:2010/02/24(水) 20:16:36 ID:nMBUMEZH
素直クールっぽいけど少し足りてない子の話ならどこかで見たような気がする
955名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 08:38:20 ID:JD1Tzoo+
ヒモをやっている素直クールとかありかもな、男のところで家事もしないで暮らす素直クール……
956名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 17:06:28 ID:ipvHUtUz
>>955
ヒモクール見たことある気がするな
BAD ENDだったからHAPPYにしてくれるなら見たいな……
957名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 22:56:38 ID:WE2eM89f
世界征服を企む悪の組織と正義のヒロインの壮絶な戦いの物語だったりしますか
958名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 23:41:40 ID:q0/GhJwK
>>956

Forbidden doorの魔女シリーズじゃないか?
あれページ毎の文章量が少ないから読みにくかったが
959名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 01:27:48 ID:7rAkZ4CJ
>>958
魔女シリーズのタイトルkwsk
960名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 10:12:20 ID:nL/XfRnb
>>958
待て
魔女シリーズがおいてあるのはGemboxだ
確かあれのヒロインがヒモだった
クールっちゃあクール
961名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 09:07:26 ID:aswnT27h
埋めた方がイイのかな?後4KBだけど
962雪子と愁也 ◆8rF3W6POd6 :2010/03/04(木) 15:13:12 ID:2IVHjZ6a
埋めネタにつき会話のみ注意。

「む、私の弱点だと?」
「そう、いくら雪子でもあるんじゃないかなって」
「自分の弱点をそう易々と教える人間がどこにいるというのだ?」
「うっ、たしかに……」
「先に言っておくが、私は雷も昆虫もお化けも平気だし、食に対する好き嫌いもない。
高い所も暗い所も平気だ。勿論、自転車に乗れ、泳ぐことも出来る。料理が上手いのは君も既知のことだな」
「じゃあ、音楽とか絵とか」
「私の音楽と美術の成績は君も知っているはずだが」
「あ、そういえばそうか……」
「確かに私よりも才能ある人間はクラスにいるが、それでも人並み以上と自負している」
「本当に雪子は完璧なんだね」
「それは違う。私だって人間だ。決してパーフェクトではない。私より優秀な人間はいくらでもいるさ」

「じゃあ弱点はあるの?」
「当たり前だ。しかしトップシークレットだぞ。たとえ君でもこれだけは言えない」
「………」
「そんな悲しい顔をしないでくれ。口が滑りそうになる」
「雪子は僕のことを何でも知っているのに、僕には教えてくれないんだ」
「君も言うようになったな」
「雪子と一緒にいるからね。うつったんじゃないかな」
「なるほど。愛し合う恋人同士が似てくるという話は聞いたことがある。
それだけ君と私の愛が育まれているわけだな。」

「ゆーきーこー。話そらさないで」
「逸らした訳ではない。第一、何故そこまでして私の弱点を知る必要がある?
言っておくがSMだけは勘弁してくれ。君とは対等に愛し合いたい」
「そういうんじゃなくて……」
「では何故だ?教えてくれ」
「いや、だからさ、何かあったとき守れるというか庇えるというか……」
「………………!?」
「雪子?」
「嬉しい…そして私は幸せ者だ。最愛の人にそう言ってもらえるとは……」
「いや、まぁ、そんな感動しなくても……で、弱点は?」
「それとこれとは話が別だ。私の弱点は君の力ではどうしようもない。なんせあの音はーー」
「音??」
「あー……いや、口が滑ったな。今のは君の聞き違いだ。忘れてくれ」
「音……?もしかして歯医者のあれ?」
「…………」
「あの…雪子?」
「………私はまだ認めてないからな。君の勘違いかもしれんぞ」

おわれ
963名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 15:18:16 ID:KHriF03C
GJ埋め
964名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 03:12:27 ID:6w/BNJ/p

埋めレスしとくぜ
965名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 11:52:01 ID:yavtyAd1
グッジョブ
うめー
966名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 20:55:13 ID:HUOEeNRY
GJ
うめうめ
967名無しさん@ピンキー:2010/03/05(金) 23:22:04 ID:08yp/98c
雪子もかわいいとこあるんだなGJ梅
968名無しさん@ピンキー
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/        = 完 =

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                   ,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
           从  iヽ_)//  ∠    再  開 !!!!
          .(:():)ノ:://      \____
          、_):::::://(   (ひ
          )::::/∠Λ てノし)'     ,.-―-、   _
______人/ :/´Д`)::   (     _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
|__|__|__( (/:∴:::(  .n,.-っ⌒    (  ノlll゚∀゚) .(゚Д゚llソ |
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r'        ー'/⌒ ̄ て_)~ ̄__ イ
||__|  (::()ノ∴:・/|::| ./:/         /   ̄/__ヽ__/
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/      ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/      .( ヽ     ::|
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_     /⌒二L_    |
────────       ー'     >ー--'

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        巛ノi
        ノ ノ                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ノ')/ノ_ら      ∧_∧       | いきなり出てくんな!!
      、)/:./、      ( ´Д`)      | ビックリしたぞゴラァ!!!
     )/:./.:.(,. ノ)    `';~"`'~,.       \   ________
     \\:..Y:.(  ・ ''    :,   ,. -―- 、|/
_____ 从\、,. ,; .,、∴';. ・  ( _ノ~ヾ、ヽ
|__|_ _(_:..)ヽ:∴:@)       ノ(゚Д゚ #) )
|_|__|_人):|:・:::∵ヽノ)    (_(⌒ヽ''" `ー'
||__|  (::()ノ∴:・/|::|( \    \ \) )        _
|_|_| 从.从从:/ |__|::|ノ   \  ミ`;^ヾ,)∃        < へヽ\
|__|| 从人人从 ..| /:/ _,,,... -‐'''"~   /ー`⌒ヽ、  (( (゚Д゚llソ |
|_|_|///ヽヾ\ ./:/ _ \        /     /T;)   /~  ̄__ イ
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