強制女性化小説ない?Part34

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化
されるSSを楽しむスレッドです。SSへのコメントや、その他TS系サイト
の情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。

☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記の議論スレで。

☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。

※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
  暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
※その他、注意事項は>>7を参照。
※作者、読者ともマナーを守って進行していきましょう

■議論はこちらへ。
【ぴんく難民】 強制女性化小説ない? 論議スレ  4th
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
※保守にも気を使っていただけると助かります

【前スレ】
強制女性化小説ない?Part33
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754233/

過去スレ、保管所などは>>2-7を。
2名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:45:22 ID:z/gsqk4k
【保管所】
投稿SS・イラスト保管庫(※更新停止中?)
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
強制女性化SS保管庫
http://yellow.ribbon.to/~tseross/
強制女性化小説ない?スレ保管庫
http://library.s12.dxbeat.com/tsf/

【関連サイト】
画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
http://tsadult.s7.x-beat.com/

【TS関連スレッド】
〈エロパロ板〉
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/
〈エロ漫画・小説板〉
TSF(性転換)エロ漫画&小説スレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1185590375/
〈エロゲー板〉
性転換(TS)ネタゲー総合スレッド Part22
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1201690676/
〈半角二次板〉
朝起きたら女の子になっていました Part19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1197728173/
〈フェチ板〉
■ 女に生まれ変わったらやってみたいこと4 ■
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1175185675/
3名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:45:57 ID:z/gsqk4k
【TS関連スレッドその2】

〈創作文芸板〉
■ふにゅ☆ -性転換(TS)ネタ専門スレ- 15■
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1175388020/
【リアル?】性転換(TSF)小説【フィクション?】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080607968/
〈ライトノベル板〉
ライトノベルは女装・性転換作品の宝庫♪3冊目
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1188059026/
【先輩とぼく】沖田雅 3【オオカミさん】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1149213576/
4名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:46:25 ID:z/gsqk4k
【過去スレッド(1)】
強制女性化小説ない?
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1002/10021/1002186275.html
強制女性化小説ない? part2
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1017/10174/1017406685.html
強制女性化小説ない? part3
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1027/10279/1027975198.html
強制女性化小説ない? part4
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1032/10321/1032134486.html
強制女性化小説ない? Part5
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1037/10377/1037720935.html
強制女性化小説ない? Part6
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10409/1040906334.html
強制女性化小説ない? Part7
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1045/10450/1045070923.html
強制女性化小説ない? Part8
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1061/10619/1061957603.html
強制女性化小説ない? Part9
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1067/10670/1067058536.html
強制女性化小説ない? Part10
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073483120/
強制女性化小説ない? Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/
強制女性化小説ない? Part12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086265602/
強制女性化小説ない? Part13
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089199625/
強制女性化小説ない? Part14
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091716206/
強制女性化小説ない? Part14(実質Part15)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091754078/
5名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:47:13 ID:z/gsqk4k
【過去スレッド(2)】
強制女性化小説ない? Part15(実質Part16)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102851738/
強制女性化小説ない? Part17
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107616523/
強制女性化小説ない? Part18
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112115915/
強制女性化小説ない? Part19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116141918/
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/
強制女性化小説ない?Part21
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127230752/
強制女性化小説ない?Part22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133965211/
強制女性化小説ない?Part23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1140014162/
強制女性化小説ない?Part24
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1148431375/
強制女性化小説ない?Part25
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152972928/
強制女性化小説ない?Part26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156916130/
強制女性化小説ない?Part27
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168049296/
強制女性化小説ない?Part27(実質Part28)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180802896/
強制女性化小説ない?Part29
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183825683/
強制女性化小説ない?Part30
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187803179/
6名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:47:52 ID:z/gsqk4k
【過去スレッド(3)】
強制女性化小説ない?Part31
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193411408/
強制女性化小説ない?Part32
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198390232/
強制女性化小説ない?Part33
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754233/
7名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:48:16 ID:z/gsqk4k
【注意】
◇以下の事を守れない人はどんな人であっても荒らしです
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>7)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
8名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:50:21 ID:z/gsqk4k
前スレの状態が悪く、早すぎるのは承知で新スレを立てさせて頂きました
不快に思う方がいらっしゃったら申し訳ありません。
前スレを引きずらないよう、強くお願いいたします。
皆節度を持って、荒れないよう作者読者協力して気をつけ、しっかり運営していきましょう。
9名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:57:57 ID:z/gsqk4k
今回は早いスレ立てをした身としてはなんですが、新スレは470KBあたりなど、
なるべく残り容量が少ない段階で立てるようにできるといいと思います。

注意から外れる人間がいる場合は、反論するのではなく

議論スレでやれ
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/

などと一言で済まし、議論スレをしっかりと使っていただけると幸いです。
10名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 16:59:19 ID:24ZEgvv0
通じる奴と通じない奴がいるから問題なんだろ
糞だと思ってる奴はいろいろ言うし、でなきゃ許してる
例え全員を納得させても他の作者に迷惑をかける事はやっちゃいかん
なので作品さえよければ何やってもいいってことはない
11名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:01:34 ID:z/gsqk4k
誤爆のようだから向こう書き写しますよ
12名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:03:15 ID:z/gsqk4k
繰り返しますが前スレを引きずらないよう、強くお願いいたします。
こちらに前スレの内容がある場合は前スレに書き写してそちらに誘導いたします。
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754233/
13名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:09:01 ID:24ZEgvv0
誤爆したのは謝るが勝手にコピペすんなボケが
14名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:11:28 ID:z/gsqk4k
こちらに書かれると荒れると言っているのですが?
15名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:30:45 ID:ByiEo5cu
ここで俺の出番ですよ
>>13-14
議論スレへどうぞ
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
16名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:34:41 ID:24ZEgvv0
スマソ
17名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:40:59 ID:XsbNGYrx
エロまでの長さ云々で思い出したんだけど、263氏はまだかなぁ
エロまでの話をしっかり作る作者が俺は好きなので、大好きなんだ…
「陽」は未だにカイトに次ぐ回数使わせていただいているし

> 67 :263:2007/11/11(日) 02:37:09 ID:m0B96ksa
> というわけで終わりです。
> 運動会のシーズンを過ぎまくり、しかも最初に考えた筋書きとまったく違う展開に…
> これからのことですが、次の投下はクリスマスになるかと思います。
> 去年書いて投下し損ねたのが残っているので。
> 「陽」はその後になりそうです。
> あと、SS保管庫にあるTS法のケースAも何気に自分が書いたやつなので、
> そっちのほうもさっさと完結させたいかなと。
>
> それではまた来月に。
> ノシ

もう2月も終わるぜorz
18名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:51:06 ID:XsbNGYrx
クリスマスの去年のものが残っている、ってところで380氏を思い出した
もしかして380氏の新作も来年のクリスマスになってしまう可能性が? ((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
263氏、一番最近いなくなってしまった作者ではないだろうか・・・その前は【僕オマエ】か・・・
2人ともまだ見てくれているといいのだけれど。
TS法は作者問わずの世界ではいい設定だったと思うんだけど、誰か書かないかな
なんて思っている。短編で世界観共通ってのは読みやすいんだよね
19名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:51:38 ID:XsbNGYrx
連投スマソ、皆待ってますノシ
20名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:56:52 ID:HtNwDU7i
今の運動会シーズンは9月くらいで2ヶ月遅れくらいだったのだろう
つまり12/25に来るはずだった新作は2/25くらいに来るんだよ!明日じゃまいか!!!
21名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:02:15 ID:feMdaKIV
作者が休載する理由にも色々あるぜ
富樫みたいにゲームに嵌まったとか、仕事が忙しくなったとか。
友人の小説書きは同人買い出したとたんうろぴょんうろぴょん言い出して書かなくなった。
まあマターリ待とうじゃないか
22名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 01:17:29 ID:LQ8KV547
復活キボンage
23名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:32:40 ID:3dkG6Ijf
>>1
新スレ乙
この流れ断ち切って行きたいものですな。
24名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:06:14 ID:dM3uy3Kr
相当遅レスだが、しぎさんの作品を眺めていて思ったのが、もう少し改行や
文のつなぎを気を使ったらよくなるんじゃないかなぁと思う。
空白行とか、短く切って欲しいところとかがあるので。
気に障ったらごめんなさい。
25名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 10:33:50 ID:X+Yyie44
カイトみたいに反抗的なまま長らく続くのないかなぁ
言葉遣い悪いの好きなんだ
26名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 14:37:00 ID:PRaejgNM
「滝田鈴のケース」だったかはどうだろ?
続編があるかどうかわからんが。
27名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:21:39 ID:TJs0yYW8
長男が女の子になる話続けてあれハァハァ携帯から
28名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:47:10 ID:EoTw6Wvq
>>26
25ではないけど読んでみたらオモシロかった、やっぱり生意気なキャラを犯すのは良いな。


あとPart29の里見純の作者さんいたらいつになってもいいので続きを待ってます。
29京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:49:59 ID:DsKjq8re
とはいえ、あまり変わった展開にはなってません。
大スランプだったので、原点に戻りました。
計七話です。
鬼畜な展開は無いですし、ソフトな感じで終始していきます。
30京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:51:01 ID:DsKjq8re
今までの粗筋。
天王寺家の掟故、仕方なく女された長男の蛮。
昔同じように長男だった母羽月から自慰を命じられ、蛮は戸惑いながら一人で自らの身体に手を這わす。

==オナニー==

クリクリと固くしこった乳首を弄ぶ。
ぴりぴりと、快感が乳首から全身に供給されるのがたまらない。
「ん・・・はぁ・・・」
『ここってこんなに気持ち良かったっけか?』
男の時は別段気持ち良い感覚は無かったが、今は全く違っていた。
「あぁ止まんない・・・揉んだらもっと」
気持ちが高まった蛮は、思い切り両乳房をぎゅむと揉んでしまう。
「いてぇっ!!」
乳房の芯をぐりっと揉んでしまい、激痛に飛び上がった。
「くはぁ・・・いてて」
まだジンジンする自分の胸を見、蛮は手で乳房をパタパタ扇いだ。
「な、なんで?もっと柔らかく揉むのかな・・・」
そっと柔らかく優しくふんわりと揉んでみる蛮。
痛さが消えるに従い、何とも言えない充実感が乳房と揉む手に拡がった。
やんわりと揉むと、親指と人差し指の間から桃色の乳首を頂いた乳房の先がぴょこんと飛び出る。
「うふぅ・・・あぁ気持ち良いなぁ・・・」
次第にくねくねと動きだす未だ幼き裸身に、汗がポツポツと浮き出る。
そして身体全体から、少女特有の甘い体臭が薫る。
「くうぅ、あぁ」
自分が出す喘ぎ声は、まるで別の人の様で不思議な感じがした。
左手で乳房を痛くない程度に絞りあげ、乳首をきゅっきゅと摘んだり。
手の平で乳首を転がしてみたり。
何をしても気持ち良い。
ふと、まだパンティを履いているのに気付いた。
既に自分は濡れているのが良く分かる。
勿論女性経験が有る蛮は、それが何かは理解済み。
仰向けのまま腰を浮かしてパンティをするりと下ろし、足首から抜き取る。
それを恐々と見る蛮。
「うわ・・・べとべと」
下当て部分には、己が初めて出したぬるりとした愛液がべっとり付いていた
31京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:51:50 ID:DsKjq8re
今までなら絶対しなかったし、興味も無かった。
蛮は股の部分に鼻を近付けて鼻腔に空気を吸い込んでみた。
『べ、別に良いよな?自分のだし・・・』
強く甘酸っぱい匂いに、蛮は改めて女になった事を思い知る。
今まで知っている女性より良い匂いな気がした。
『・・・何かエッチな匂いだなぁ』
いつまでも嗅いでいても始まらない。
パンティを床に放り捨て、股間に手を這わした。
「うわぁ、ぬるぬる」
這わした手の平全体に熱い愛液を感じる。
枕元の置き鏡を手に取り、上半身を起こして己が出来たての女性器を覗く。
鏡いっぱいに映る幼い淫裂はぬらぬらと濡れ、光り輝いていた。
細い指先で淫裂を左右に開いてみると、透明な愛液が糸を引いてクチュと静かな音をたてた。
それを見てると又新しい愛液が溢れてくる。
控えめな花弁も開き、その中に膣穴を発見した。
どうやらそこから愛液が次々と溢れてきていると言うのが良く分かる。
まだまだ男の心のままな蛮には、その眺めはとてつもなく卑猥だった。
「す、すご・・・」
花弁を指で上に辿っていくと、そこには最大の未知な器官が有る。
今までの経験から、そこが感じる人も居れば、あまり感じ無い人も居た。
人それぞれだと言う事は蛮も知っている。
「僕はどうなんだろ」
花弁の結び目にそれはチョコンと鎮座していた。
慎重に指先でそれを皮越しに軽く擦る・・・。
瞬間、蛮の豊かな尻がビクンと跳ね上がった。
「んっ!!」
全身を駆け抜けた強い快感に蛮は驚愕する。
「な、何これ・・・何か怖いなぁ」
未知の膨大な快感に対する期待と恐怖。
平穏を保っていられる自信は無かった。
再び指先で淫核を挟み、軽く擦りだす。
尻が快楽に跳ね回り、抑えたくても遂大きな声で喘いでしまう。
「ああっ!い、良いっ!すごいぃぃ!!」
淫核を擦る力は、同じ強さでリズミカルに刺激する方が快楽が増した
32京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:52:43 ID:DsKjq8re
男の時からは想像すら出来ない快感。
身体が跳ね、尻がぐねぐねと動き回る。
呼吸困難になりそうな程、蛮は喘いでいた。
膣穴からはどんどん愛液が溢れ、尻の下にまで広がっている。
「良い、止まらない!気持ち良すぎぃ!」
そして、生まれて初めての山の頂きに蛮は昇り詰めていく。
「あ!来るっ!これって・・・い、いきそう!」
しなやかな身体が弓なりに反り返り、身体中から汗が吹き出る。
淫核から巨大な津波が急激に広がった。
「いっくううぅ!!あっ、あっ、あっあぁ!」
身体の中で何かが暴れ狂い、それに身を委ねる。
ガクガクと痙攣し、がくりと腰が落ちた。
高所から、瞬時に落ちる恐怖に近い快感。
「あ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
暫く気だるい余韻に浸り、一つごくりと唾を飲み込んだ。
『僕って感じやすいのかな・・・何か簡単にいっちゃったなぁ』
身体の奥から何かがじわりと染みだしている気がしたが、それは今の蛮にはまだ理解出来ないでいた。
力の入りきらない手で、裸身を優しく撫でてみる。
染み一つ無い瑞々しい肌は吸い付く様だ。
乳房から少しずつ、両手で自らの身体を確かめる様に降ろしていく。
腰はあくまで細く括れ、そこから豊かな腰が張っている。
手を股間に向けて滑らせると、淡い陰毛が形の良いデルタを作っているのが良く分かった。
そこから股間にかけてはストンと落ち込み、障害物は一切無い。
自分は確かに女になっているのを確認する。
「・・・本当に女の子になっちゃったんだなぁ」

ふと気になった。
『僕のあそこの中ってどうなってるんだろ』
中指で淫裂を探る。
ぬるぬる滑る粘膜の中に、ポツンとした窄まりを探り当てた。
少しだけ盛り上がり、襞が指先に伝わる。
突くと、ふにゅと盛り上がりが穴ごと中に埋まった
33京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:53:34 ID:DsKjq8re
「指一本くらいなら・・・良いよな?」
静かに恐々中指の先を埋めてみた。
膣口の膨らみが少ない摩擦で中に凹み、その後直ぐチュプッと指先を熱い粘膜が包んだ。
「んっ・・・」
じんわりした快感がゆっくり拡がる。
指を思い切り中に突っ込みたい欲求にかられたが、それは必死に我慢した。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・埋めていく。
処女膜はすぐに分かったから、傷つけない様に勢い慎重になった。
指にまとわり付く無数の粘膜の襞。
そして時たまキュッと膣穴が指を締める。
指一本だけなのに、膣に微妙な充実感が有った。
「う、うわぁ、何かいやらしい感覚・・・すんごい中が熱い」
ゆっくり指を出し入れしていく。
それは先程とは別種な快感が有った。
確かにそこは、男の性器を入れる為の器官なんだと蛮は思い知る。
実際男の時は沢山経験していたのだから、当たり前の話では有ったが。
「ここに、入ってきたら・・・気持ち良いのかな・・・良いんだろうなぁ」
でも誰とと思うと、野郎とする気持ち悪さも同時に浮かんでくる。
気分は複雑五里霧中。
男の時も、挿入していかせた事は有った。
どうやら自分は挿入でも感じる女体らしい。
入れられたい反面、男とは御免被りたい気持ち。
そんなこんなと考えてる内に、又々気分が高まってきていた。
指を出し入れしながら、片方の指で淫核を弄る。
「ああ!これ、良いっ」
今度はダブルで快感が蛮を襲った。
足先がピンと伸び、ちょっと吊りそうになったが気にする余裕は無い。
今はただただ貪欲に快楽を貪りたいだけだ。
高みに昇っていくこの感じもたまらないと思う蛮。
最早蛮は遠慮無く喘ぎ声を出していた。
それの方が興奮が高まり、気持ち良さが倍増する。
「良いっ!また、またいくうううっ!!」
その瞬間指を膣が締め付けたのを、絶頂に浸りながら蛮は感じていた
34京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:54:25 ID:DsKjq8re
==自慰の訳==

「ひぃ・・・はぁ・・・これって、疲れる」
二回連続でいったのだから、さも有りなん。
蛮はだらしなく大の字で、荒く息をついていた。
身体中には玉の汗。
股間は大量の愛液。
『でも、反則なくらい気持ち良かったなぁ』
しかし何故母がわざわざオナニーしろと言ったのかが分からない。
普通そんな事を言う母親は居ないだろう。
身体を起こし、股間の愛液をティッシュで拭きながらそう疑問に思った。
蛮は替えの下着を履き、大きなTシャツ形のパジャマに首を通す。
「あ、しまった・・・」
シーツを見たら、愛液が染みを作っている。
仕方なくバスタオルを敷き、蛮は風呂で汗を流す事にした。
扉の鍵を開け、階段を降りてバスルームの電気を着ける。
どういう訳かホーローの浴槽には湯が湯気をたてていた。
「母ちゃんかな?」
べとべとのパンティを洗濯機に無造作に放り込み、裸になって熱い湯に疲れた身体を沈めた。
これはこれで別な気持ち良さが有ると蛮は思う。
『しかしなぁ・・・子供を沢山作るって、セックスしまくれって事だよな』
やはりその事実は考えざるを得ない。
『どうやって婿さん探すんだよぉ・・・先日まで男だった僕なのに』
ぶくぶくと口まで湯に浸かり、泡を吹いてみる。
『僕の代で天王寺家を終わらせる訳にゃいかないんだけんどさぁ』
のぼせそうになった蛮は慌てて上がり、取り敢えず身体を丁寧に洗った。

風呂から上がった蛮は、ダイニングキッチンの電気を着け、冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出す。
椅子に座ってドリンクを流し込むと、火照った身体に染み渡る。
その時、母羽月がピンクのネグリジェで現れた。
「母ちゃんも貰うぞ」
そう言って蛮の隣に遠慮無く座る。
同じ様にドリンクを流し込み、今や娘と成り果てた蛮をちらと見た
35京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:55:24 ID:DsKjq8re
「ふぅ、母ちゃんも今まで父ちゃんと頑張ってきたからさ・・・喉乾いちゃったよ」
「ば、馬鹿!息子に何言ってんだよ!」
羽月がイタズラっぽく笑い、蛮の鼻を三回突く。
「息子じゃ無いだろ?お前はもう、む・す・めっ」
突然羽月が蛮の股間の辺りに顔を近付け、クンクン匂いを嗅ぎ出した。
「な、な、なんだよ!」
そのまま顔を上げた羽月が、蛮の耳に燃える様な唇をくっつける。
「蛮?いった?」
香水が鼻をくすぐる。
「え?あの・・・その」
蛮は頬を真っ赤に染めてコクりと頷く。
「気持ち良かった?」
羽月の吐息も心なしか熱くなっていた。
まるで催眠術にかかったかの如くぼーっとなる。
「良かった・・・」
「女も中々良いでしょ?」
逆らえない何かが身体を包み込んでいく。
「あの、えーっと」
ペロリと羽月が蛮の耳の穴に舌を差し込んだ。
「ぁ・・・」
遂小さく喘いでしまう。
「うふ、可愛いわぁ」
舌を首筋に這わしてきた。
ぞくぞくっと身体に快感が走る。
「か、母ちゃん!下着変えたばかりなのに・・・」
「あら、ごめんねぇ」
いたずらっ子の様にクスクス笑い、羽月は蛮の肩を優しく抱き寄せる。
そんな母に聞いてみた。
「母ちゃんよぉ、僕が女になってから変に優しくなってないか?」
「だってぇ、娘が欲しかったんだもん」
『母ちゃんってばキャラまで変わってるよ』
蛮は良い機会だから他にも聞いてみる事にした。
それは自分にとって最大の障壁と言える。
「なぁ、僕やっぱり男と結婚なんて無理っぽい」
羽月はコップを片手に静かに耳を傾けていた。
「だから、オナニーしろって言ったんだよ」
頭の上にハテナマークが幾つも浮かび上がる蛮。
小首を傾げて母を見る。
「んん?」
羽月はそんな元息子に心中で激萌え。
『んはぁ、可愛いぃん』
そんな萌え報告を何とか心に抑えこむ羽月。
「女性ホルモンを分泌させるためなんだよ」
36京丸@ピンキー:2008/02/26(火) 23:56:16 ID:DsKjq8re
「女性ホルモン?」
「蛮はまだ女になったばかりだろ?まぁセックスが一番だけど、それはまだ早いからな」
そういう事かと蛮は漸く理解した。
あれは心身を女にする為の儀式だったのだ。
しかしまだ疑問は有る。
「でもさ・・・それで男を好きになれんの?」
「好みは変わるもんなんだよ?脳も女の子の脳に変化していくから」
何となく分かる気はする蛮だったが、イマイチ不信感は拭えない。
「ほんとかなぁ・・・なーんか嘘くせぇ」
いくら理由付けされても、男と結婚する不安は消えようが無いのだ。
「さて、明日は一緒に出かけるからな」
「え!外に出るの?」
「娘とお出かけって夢だったんだよ、母ちゃんは」
無邪気に喜ぶ羽月を見、蛮は素直に諦めた。
外に出るのは避けたいが、今は春休みだ。
いずれ高校に女生徒で通学をする日が来る。
出ない訳にはいかない。
「服どうするのさ」
「任せろ!母ちゃんが可愛いの用意してるから」
「僕の要望は通らないんだろうなぁ・・・」
鬼の様に怖いが、萌え可愛い物好きな母だ。
何を着せ替えられるか大体予想がつく。
ウキウキと寝室に戻ろうとした羽月が、蛮の耳元で囁いた。
「一人でオナニーに飽きたら、母ちゃんに言いなさいね・・・手伝ってあげるから」
耳まで真っ赤に染めた蛮が目を丸くして母を見る。
「な、な、な、何言ってんだよっ」
クリクリと乳首の先を軽く揉む羽月。
「んんっ・・・」
「蛮って敏感さんっ」
ぽんぽんと蛮の頭を叩き、羽月は寝室に消えた。
ふと気が付きパンティの中に手を突っ込む。
『あっ、やっぱり濡れちゃってるよ・・・こんなに感じやすくて良いのかな』
今までみたいにはいかないと改めて思った。
少年の時の様に野放図じゃ危ない。
今はか弱い少女でしかないのだから
37京丸@ピンキー:2008/02/27(水) 00:01:28 ID:DsKjq8re
今回分投下完了です。
スレ跨ぎ陳謝。
次回は羽月の手解きが有るかなと。
なるべく早く投下させていただきます。
気になる点など有りましたらご指摘下されば幸い。
38名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:30:03 ID:NBBEcUA+
>京丸
やはりHiroshiあたりと比べると文章力が劣るな。どこがじゃなくて全体的に薄っぺらい。
悪いがちょっと読むのが辛つらい。
39名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:36:19 ID:pLbJ4XKU
31のあたりの展開は結構好きかな。
空白行が少ないから情景変化の表現や読みやすさ的にマイナスかも
あとなんか言葉づかいが時々別人の台詞?って感じることが・・・
とりあえず乙
40名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:51:24 ID:5CtOpfRf
空白行云々はどうだろう。確かにメリハリ生み出すにはあると思うけど、
本当に上手い作者は圧倒的な語彙力で圧倒するから、平凡な作者が空白で
示しているところを本当に上手い表現で埋めてしまう。
メリハリ少ないと思うから、なんか変化を求めてみるのはいいかもしれないけど
41京丸@ピンキー:2008/02/27(水) 06:43:58 ID:gajMZ3gp
なるほど。
台詞が変わったのは変化を求めたんだけど、失敗でしたね、了解です。
文章力は気付いていた。
幾つか投下してきましたが、これってどうしたら上げれるんだろ。
自分自身でもジレンマに陥ってる部分です。
引き込む様な力が欲しい。
42名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 10:45:10 ID:TV03MCfC
文章力って、結局読んで書くことでしか上げられないよね
こればかりは

何はともあれ乙
43名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 16:05:07 ID:rjJTVaTV
もうすこし表現を噛み砕いたらいいんじゃね?

まあ素人意見だから参考になるかは、わからんけど、


ふと気が付きパンティの中に手を突っ込む

なんだか股間に湿り気を感じる。
気になって下着に手を差し込み、さわってみるとやはり濡れていた。
『あぁ、やっぱり濡れてる』
指先からは粘ついた液体を感じる。
この身体はちょっとしたことで感じてしまういやらしいものと、成り果ててしまったのかもしれない。
「・・・こんなに感じてしまうなんて」



みたいなかんじかなぁ?
読ませる文章を書くのって難しいよなぁ
44京丸@ピンキー:2008/02/27(水) 17:04:24 ID:gajMZ3gp
>>43
そうかー、私ゃ紋切り型になってたのかも。
確かにきちんと表現するのは大事ですね。
次の投下の参考にして書いてみます。
45名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 01:57:17 ID:H4VtI0iG
「う、うわぁ、何かいやらしい感覚・・・すんごい中が熱い」
こういうのも、どっちか片方を情景描写にするといいかなと思った
台詞で色々入れすぎてる気がするんだよね。情景描写が逆に短い。
素人意見ですが・・・。
46名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 11:47:18 ID:Ck05oSMB
一度、同じキャラ、同じ状況をどう表現するか、みんなで書いてみるってやったら
面白いかな? お題の文章を「おれならこうする」と書いてみることで技術交流を図る。
47名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 11:55:13 ID:OsT7ax5t
>>46
案外面白そう。
するとしたら別スレでした方が良いのかな?
短めで各人の書き方で投下したら色々と勉強になるかもね。
48名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 03:14:54 ID:l9kAkcP4
死んでいる前スレを有効活用してみるとか。。。
49名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 16:44:34 ID:0wLcDIii
hiroshiのおかげで投下も減った気がする。
謝罪もないし。
もう来ないだろうから謝罪は入らないかもしれないが、寂れてきたのは痛いな。
50名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 19:19:14 ID:B+Y6qCsI
たいして寂れてないて思うぞ
51名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 19:22:38 ID:9qaqI09D
空気が変わってるのも気付かず
昔の話題を何度も繰り返して
特定の誰かに粘着し続けて煽る奴って

結局、誰かを煽る事で楽しんでるだけなんだろ?

お前みたいな奴がいっぱしの住人面して
スレに粘着しているから投下が減るんだぞ
どっか精神的におかしいんじゃね?

正直うざいから謝罪して消えてくれ
52名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 20:53:35 ID:f2U9le7B
確かにhiroshiは屑だったが、その話はもうやめようぜ。
49も51も煽るな。
スレ変えた意味が無くなるだろ?
53名無しさん@ピンキー :2008/03/01(土) 21:40:13 ID:dRyyAB6V
アルタンまだー?
54【僕オマエ】作者:2008/03/01(土) 23:15:53 ID:WUkikETy
>>18

まだ時々来てますよ〜。
仕事が忙しくなって、モチベーションが途切れてしまったのです。
今は、空いた時間にちょこちょこ書いてる状態ですね。
気長に待って頂けると嬉しいです。
55名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:32:33 ID:O9k1h7Q8
to モチベ切れてるお暇なみなさん

声スレ用の台詞(もちろん女体化もので!)考えて欲しいです
喘ぎ声とかオナヌーとかセックルシーンもOK

声だけなので台詞で上手く情景が伝わるようなものが良いかも
56名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:35:41 ID:7RaTznx4
正直声優によほどの技量が無い限り、TS物を扱うとか無理な気がする
CROWDも肉体転移も闇の声も演技微妙だった
57名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:50:49 ID:/gAVerWN
エロゲー板のTSネタゲー総合では、「おすめす」が声優の演技の評価高かったな。
58名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 19:14:24 ID:O9k1h7Q8
そんなに本格的なものじゃなく2chスレのネタだよw

tp://hisazin-up.dyndns.org/up/src/58664.えむぴー3
tp://hisazin-up.dyndns.org/up/src/58773.えむぴー3
男声も女声も何種類か使える♂や♀の人が
こんな感じで深夜に台詞読んで遊んでるスレ
59名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 04:04:57 ID:eZewNXrR
>>54
まだ時々来てくれてたのか。よかた。。。
巨乳ネタ好きなんで、期待しているんだ。気になるところで止まってたしw
気長に待ってますよ
6018:2008/03/03(月) 22:05:38 ID:14yioWw2
お、見てくれてたんだ。安心した。
返信d
61hiroshi:2008/03/03(月) 22:57:51 ID:Rs0qknwi
頭が冷えてきたので、こっちで謝ります。

正直、自分のやらかしてしまったことはすごく悪かったと思います。
ただ、もし弁解が許されるなら、
書こうとしても自分が思うような面白いものが書けなくて、イライラしていたんだと思います。

僕自身、自分では納得いかない部分があるSSでも、意味が分からない賞賛されたり
面白いから続けろと言われたりして、どうしていいか分からないところがあって
このスレの伝統と質をまもる情熱からやらかしてしまいました。
本当にごめんなさい。

スレが新しくなっても結局空気は変わってないし、スレが廃れることは僕の最も望まないことです。
議論スレもできたし、批判とか、して欲しいんです。そのほうが身になるから。
結局は、僕が精魂こめて謝らないとここは正常化しないかもしれない。
そう思うと罪の深さを感じるしかありません。

今回のことで、僕の作品を楽しみにしてくれていた人の多さを知りました。
贖罪のつもりもこめてですが読んでいただきたいと思います。
僕はイライラするとまたとんでもない書き込みをするかもしれません。
そういうときには本当はさらっと流して欲しいんです。
「またおかしなこと言ってるな」ぐらいの感じで。
62名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:59:49 ID:Rs0qknwi
もし、皆さんが許してくださるのであれば
これからも「強制女性化」を時間の許す限り自分なりに追求します。

すくなくとも、僕のSSについては、肯定的な評価なんかいりません。
自分なりに、いいところはわかるんです。
それに、今回のことで大奥の人がそういう風に見てくれてることも分かりました。

悪いところをとことん教えて欲しいんです。
スレのルール的にダメなら、議論スレを落とさないようにしてでも。

だから、お願いします。ここから追い出さないでください。

次から贖罪のつもりの投下をします。
最後に分岐を作るので、如何様にでもご意見ください。
63名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:01:07 ID:Rs0qknwi
「お目覚めかい?堀内君。いや、敬意を持ってhiroshiと呼んだほうがいいかな?」
「うーん。いったい……ここは?」

強い睡眠薬がまだ残って、だるさが残った目覚めだった。
寒くはないが、見慣れない、ひんやりとした床に横たわっていた。
最初、何が起きたか全く想像できなかった。思い当たることすらなかった。
見知らぬ男たちが傍に立っていて、自分に起きたことがただ事ではないことを知った。

「あ、すみません。ここは。。。!?」
初めての言葉を発したときに身の異変に気づいた。

「えーっ?な、なんだよ、これ。なに?いったい?」
「分からないとは言わせないよ。」

最初に気がついたのは、声、ではなかった。横たわった体から伸びる腕、
そして手、指の先が、いつもの自分のものではないことを気がついた。
普段あまり女性と、特に若い女性とは話しをすることがほとんどないその「男」だからか
細くて、白い腕と指が何を意味するのかはすぐにはぴん、と来なかった。

次に気がついたのは胸だった。
うつぶせになって床に横たわっていた体は、一糸も纏っていなかった。
その「男」は自分のみに何が起きたかまるで分からないから、自分の体の異変よりも
感覚的にハダカのまま寝そべっていて、傍に他人が何人もいることに
悪酔いでもしたのかと思ったが、そんな覚えはない。
だるい体を起こそうとしたときにいつもは感じない肉が、胸についていることに
気がついた。

「な、なんで?」
だるさを吹き飛ばすほどの驚き、というわけではなかった。
普段から妄想に妄想を重ねて、そんな状況を頭の中で作り出してきたその「男」でも
現実にそんなことが起きうるとは想像したこともなかったのだ。

「まだ気がつかないのか?鈍い奴だな。」
そう、「男」はこういわれてもまだ気がついていなかったのだ。自分の体に起こった、
重大な変化を。
64hiroshi:2008/03/03(月) 23:01:40 ID:Rs0qknwi
だるくて体が思うように動かないし、「彼」に前もって与えられた睡眠薬は相当に強かった。
あるいは、それは「重大な変化」がもたらす副作用なのかもしれない。

「説明してやったほうがいいんじゃないですか?」
別の男がそんな言葉を発しても、まだ眠さが勝る。要するに「彼」はこの状態を
現実だと認識できていないのだった。

「ここは、やっぱり鏡かな?」
また別の男が、別の部屋に向かっていった。トイレにある鏡を外してもって帰ってくる
までの間、「彼」はただ自分のことを笑いながら見つめ続ける男たちを見て
ようやく、自分の身に起きたことを、悟りつつあった。

「あ、あの……」
言葉を発しようとして、その続きは出なかった。
耳に響く自分の声の異変に、ようやく気がついたのだ。

まさか、そんなことが……本当に起きるはずのないことが、
もし起きてしまっているとしたら……この男たちは……

声を発しようとしなかったのも、それ以上自分の体を確かめようとしなかったのも
気がつきつつある現実から逃げたいという願望だった。そしてその願いが
誰かに届くはずのないことも、いつもの「彼」が作り出す世界どおりなら
ありえないことをよく知っていたはずだ。

「ほら、見てみろよ。」
トイレの四角い鏡を持ってきた男がうつぶせに寝そべったままの「彼」に鏡をむける。
だが、一瞬見ただけで、「彼」は目を背けた。

「どうして……こんなことに……」
熱い涙が目からあふれた。男たちは、彼を眠らせた後に与えたもうひとつの「薬」の
効果が確かなものであることを確認して、それぞれに興奮した。
65hiroshi:2008/03/03(月) 23:02:14 ID:Rs0qknwi
「ほら、しっかり見るんだよ。」
鏡を持った男が、泣く「彼」の頬を掴んで強引に鏡を見せた。
「彼」はその手から逃れようとして、首を振り、目も閉じたままだった。
「や、やめろ!」
その声が甲高いことで、「彼」自身確信してしまった。

自分自身に起きた変化を、そしてどこにも逃げ道がないことを。

「いったい、何のつもりだ……」
そうなると、身に覚えがないわけではなかった。だが、同時に、あまりに
自分が犯してしまった罪と、受けている罰のバランスが悪すぎる。
少なくとも、「彼」自身はそう感じて、涙が止まらない。
だが、この世には「彼」が思いも寄らないほど強大な力をもつ者がいるということを
知らなかった。それは、ひょっとしたらちょっとだけかわいそうだったかもしれない。

「ふふ、もう気がついているんだろ?」
「ホラ、はやく見ろよ!」
男たちが口々に鏡を見るように要求する。その瞬間が最大の屈辱のときだと
よく知っているのだ。

「ち、ちくしょう!」
「彼」はそう叫ぶといきなり立ってハダカのまま走り出そうとした。
だが、体がいうことを利いてくれない。「彼」は2,3歩でよろめいて、そのまま倒れた。

「うう……く、くそ!」

「言葉遣いがなってねーぞ。おい、hiroshi、はやく鏡を見ろ、つってんだろ。」
「うう……いやだ……」
すぐに周りを男たちに囲まれて、「彼」は泣き続けた。
実生活とは違う呼ばれ方をされる……それは「彼」がネット上で使っていた名前で
その正体を知りえないはずの男たちは「彼」の正体を知っているのだ。

「しょうがねえなぁ。じゃあ一から説明してやるよ。」
「そ……そんな」

「分かってるんだろ?お前がスレを荒廃させた。その罪で
強制女性化委員会が動いたんだ。」
66hiroshi:2008/03/03(月) 23:03:26 ID:Rs0qknwi
「な…なにそれ?」
「お前がその存在を知らなかったのもムリはないな。でも、お前が詳しいことを知る必要はない。
どうせこれから奴隷になる身だ。はやく鏡を見ろよ。」

囲まれたときには半径1メートルくらいの円で取り囲んでいた男たちが
今は自分の体のすぐ傍まで来ている。
「手荒な真似はしたくないんだよ。」
後ろから声がした。振り返るとその男は包丁を持っている。
「……わかった。」
「わかった?言葉遣いがなってないなぁ。」
「わ……分かりました。」
刃物をきらりと光らせる男の目に怯えて、言葉を直した。
そして、前を向いて、鏡に映る自分の顔を見た。

「……かわいい。」
「ギャハハ、チョー受けるな。こいつ。」
「自分で、かわいい、だってさ。」
周りが大きな笑い声に包まれたが、「彼」にとっては正直な感想だった。
その笑い声に晒されることが、屈辱だった。

「おい、当たり前だ。かわいくなかったら使い物にならないだろ?」
「きゃあっ!」
犯される恐怖を生まれてはじめて感じた。男たちの目は血走っているし
股間はもう盛り上がっている。そんな男の一人が「彼」の腕を引っ張って
起こして、立たせた。

「さあ、もう分かるよな。お前に何が起こったのか。」
「……」
「おいおい、鈍い奴だな。いうんだよ。何が起きたかを。」
「ん、んぐぅ!」
まだしっかり立つのもつらい体を支えている男が、「彼」を羽交い絞めにした。
目の前には、さっきの包丁を持った男もいる。そして、立ち上がった
「彼」の目には、小さいながらも鏡に映った自分のカラダ……
CカップかDカップはあろうかという胸と、そこから急にくびれて
きゅっ、としまった腰がはっきりとわかった。
67hiroshi:2008/03/03(月) 23:03:58 ID:Rs0qknwi
「ほら、言うんだ。お前に何が起きたかを。」
「俺に……起きたこと……」
「俺、じゃねえだろ。」

「わ・・・わかりました。言います。言いますから・・・」
「じゃあ、さっさといえよ。」

そういうと、羽交い絞めをしていた男は「彼」を解放して
男たちは彼の目の前に集まった。
「彼」は立っていることができずに、その場にへなへなと座り込んだ。
そのときに、全身の変化を目にして、あきらめるしかないことを知った。

「わ・・・わたしは、女の子に・・・女の子になりました。」
「なりました?なんだそりゃ?」
「あ・・・あの、していただきました。女の子にしていただきました。」
「誰がしたかわかるか?」
「……強制女性化委員会、ですか?」

自分が女の子になってしまったことを口で認めたその「少女」は質問の口調で
そう言った。
「ですかじゃねえよ!そうに決まってるだろ。さっき言っただろうが。
何聞いてたんだよ!」
男たちの罵倒が心に、体に突き刺さる。

「おい、いいよ。続きを言わせよう。」
「そ、そうだな。じゃあ、何でこうなったか、分かるか?」

「わ、私は……」
「おお、分かってるみたいじゃんか。」
だが、そこで「少女」の口はとまった。
「おい、早く続きを言えよ。」
「……分かりません。」
「分かりませんだぁ?」
「ふざけんなよ。」
68hiroshi:2008/03/03(月) 23:04:33 ID:Rs0qknwi
男たちの罵倒が再び始まる。もう、いやだ。「少女」は思った。
いくら、自分のおかした罪が重くても、こんな……扱いを受けるほどのことなんて
していないはずなのに……

「まあ、いいじゃないか。」
はじめに自分に声をかけた、リーダー格と思しき男が、そういうと
「少女」は顔を上げた。少しでもゆるめの言葉をかけてくれたのは
その男が初めてだった。

「それをこれから償ってもらうんだからさ。」
「少女」の希望は一瞬にして粉々に砕かれた。

「さあ、まずは服を着るんだ。」
「おい、服着させるのか?」
「いいじゃねえか。時間はあるし、できる限りの屈辱を与えなきゃな。」
「それもそうか。」

女子の服……「少女」の目の前に一枚ずつ服が投げられた。
「ほら、服、着ろよ。」
自分に与えられた女の子の体をまさぐったり、確認する暇もなく、
下着からつけるように強要される。

「はい……わかりました。」
服従するしかない。もうあきらめに似た気持ちが生まれていた。

白い、薄いパンティを手に取った。
「どうした、はやくしろ。」
「はい。」

そのとき、初めて自分の股間についているべきものがないことをはっきりと
認識した。「少女」にとって、何度も文字で表現してきたことを実体験するのは
もちろん初めてだったが、男たちの目にさらされて、恐怖しか感じなかった。
薄いパンティでも、自分の身を守ってくれるような気がした。
はかない希望だとは知らずに。
69hiroshi:2008/03/03(月) 23:04:59 ID:Rs0qknwi
「おい、こいつ、なんて呼ぶ?」
「そうだな、hiroshiだから、ひろみちゃんとか、ひろこちゃんとかかな?」
「うーん。それでいいか。おい、お前はいまからヒロコ、ってよぶぞ。」
「は……はい。」
ブラジャーを手に取ったときにそう宣告された。

ブラジャーを、なれない手つきで身につける。ヒロコ……それが新しい名前……
しろい、とても肌触りのよい綿の感触が胸の双丘を包む。背中でホックを
止めようとするが、すこし手間取った。

「ヒロコ、そんなにあわてるなよ。」
見透かされている。はやくこの身を男たちから守りたい。
ブラジャーはパンティにも増して自分を守ってくれる気がした。

「ヒロコ、ほら、次はこれだ。」
男の一人から手渡されたのは、どこかの女子校の制服のようだった。
セーラー服でもメイド服でもない。それだけに一層リアルだった。

ブラウスに、緑色のチェックのスカートに……ブレザーが手渡された。
ネクタイも、つけることは簡単だった。
そう、上半身に見につけるものは簡単なのだ。
問題は下半身だ。

「はやくはけよ。」
スカートを身につけるのを、ヒロコはすこし躊躇した。
男たちに促されてプリーツの入ったスカートに足を通したときに、
何か自分の中で大切にしていたものが壊れていくような気がした。
70hiroshi:2008/03/03(月) 23:06:29 ID:Rs0qknwi
ソックスと靴は、思ったよりも普通に身につけることができた。
長い髪を耳のところでツインテールに束ねるチェリーの髪飾りも、
意外にすんなりとつけることができた。
ヒロコには、まだ、うなじをはっきりと露出させることの意味が分かっていなかった。

「すげえな。女性化ドラッグの効果は。」
リアルな女子高生の姿に変わったヒロコを見つめて男たちの一人がつぶやいた。

最後にジャケットを見につけて、ボタンまで留めたヒロコは鏡に映る自分の姿を
確認した。

紛れもなく、自分の姿は女の子そのものだった。きっちりと着ているブレザーの
制服は、自分を守ってくれる鎧のような気がした。
まだ、希望を捨てきれない自分の甘さを知らなかった。

「さあ、お楽しみはこれからだぞ。」
背筋にぞくっ、と冷たいものを感じた。

ヒロコ自身、こんな状況での陵辱を今まで何通りも考え出してきた
強制オナニー、全員へのフェラチオ、猿轡に輪姦に……
だからこそ、恐怖を覚えずにはいられなかった。自分がこの男たちに
これから何をされるのか…想像の範囲で収まるのか、想像を超えるのか
涙が溢れ出して……止まりそうもなかった。


「さあ、俺たちの命令に従ってもらうぞ。」
ヒロコにできることは、こくんとうなずくことくらいだった。
71名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:11:01 ID:Rs0qknwi
今日はここまでです。

僕が現実にどんな人かは知らないと思いますが、
想像のままに、どんな目にあわせてやりたいかを教えてください。
多ければムリですけど、希望に答えられるように全力を尽くします。

これ以上の謝罪は僕にはできません。
それをもって贖罪に代えて欲しいと思います。
またイライラすると、おかしなことを言うかもしれませんが。
そんなときは、無視するか、イライラしていることを指摘してくだされば
次にまたできる限りの面白いものを書きます。

レスポンス待ってます。
72名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:25:36 ID:+hWxrxcP
反省の色無し
73名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:43:47 ID:cc5FmTiU
ネタはともかくエロいことを書こうと言う姿勢は認める。

というわけでシチュエーションは「肉親へのご報告&その場で強制オナニー」
74名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:53:40 ID:rkcA8q22
>>72
同感
75名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:03:30 ID:bFe3VHu5
hiroshiが超Mの変態でキモヲタだという事だけ分かった
76名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:07:04 ID:8ZIIkVNA
あんまりいいたくないけど、確かにどうかと思う。
流石に次のスレまで待てとは言わない(個人的には言いたい気持ちで一杯)けど、
せめて一ヶ月後とか期間をとって欲しかった。
反省してるっていわれても、なぁ。
別にここでしか書けない訳でもないのだし、有る程度は冷却期間はいると思う。
かつてhiroshi氏が望んだように荒れるだけだよ。
まさかそれが狙いってわけじゃないよな?
77名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:50:32 ID:tlr66BiT
hiroshiも責任はあるというか、ぶっちゃけMなんだろうなwとは思うが
正直叩いてる奴の方がどうかしてるんじゃね? 粘着質すぎる

そんな陰湿な事繰り返してたら、そのうち誰も作品投下しなくなるぞ
荒れるだけとか言いつつ、一番荒らしてるのは一体誰なんだと問いたいな
今のままだと叩いてる奴が荒らしにしか見えん、前スレのAA連投にしても荒らしだろ

別にここでしかSS読めんって訳でもあるまいし、書き手が気に入らんなら別スレ行ったらどうだね
78名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 02:14:33 ID:EYX8Kvr5
程度問題だろ
理由なく叩かれてるわけじゃないんだから、その理屈は当てはまらんよ
79名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 03:49:54 ID:tlr66BiT
つ鏡

程度知らずはどっちもどっちだろ
うざいから荒らしはスレから出て行けよ
80hiroshi:2008/03/04(火) 04:33:48 ID:P3zZyLOs
もうひとついきます。
いろいろ言われても、とにかく落とします。

>>73の「肉親へのご報告&その場で強制オナニー」
です。
81hiroshi:2008/03/04(火) 04:34:21 ID:P3zZyLOs
まるで中学校に入ったばかりの女の子のように
きっちりとブレザーの制服を着こなしたヒロコの周りには「強制女性化委員会」を
名乗る男たち。ヒロコが見回すと、この空間はどうやら地下室のようだった。

どこを見ても、窓はない。上に向かう階段だけがあるが、ヒロコからみて
一番遠い場所にあって、少なくとも今すぐに逃げることなどはできなそうだった。

「それじゃ、次は自己紹介だ。まずはお前からだ。ヒロコ。」

「……いったい、何を話せばいいんですか…?」
「てめえ、何の権利で質問なんかしてんだよ。」
「わぁっ!」
手を振り上げる一人の男を、リーダー格の男が制した。

「おい、乱暴はするな。」
「あ…ありがとうございます。」
ヒロコはツインテールの長い髪を振り乱して、その何本かが口の中に入ったまま
そう言った。

「教えてやる。俺はトシヒコ。強制女性化委員会の委員長だ。○×大学の3年生で、
お前の第一のご主人様になる。もっとも、お前次第だがな。
ちなみに、女性化ドラッグを偶然に発明したのは俺だ。」

次いで隣にいた背の高い男がしゃべりだした。
「俺はシゲル。同じく副委員長だ。某企業でSEをやっている。2ちゃんねるの
書き込みひとつで、あらゆる個人情報を調べ上げるスキルがある。ヒロコ、お前の
勤めている会社の奴らにはいつもヘイコラしてるさ。いまはとてもいい気分だよ。」

「俺はテツ。トシヒコの友達だ。強制女性会員会の一人で、女性化したメス、つまり
ヒロコ、お前のようなメスの外見を、好きなように整えるテクを開発した。」
もう一人、その隣にいた眼鏡の男が言った。

「分かったか?自己紹介とはこういう風にやるんだ。」
委員長のトシヒコが男たちの自己紹介をそこで止めた。
3人の男たちの言葉はそれぞれ、ヒロコの胸に深い傷を残した。
82名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:34:53 ID:P3zZyLOs
なかでもシゲルのいったことは重要だった。すぐにヒロコは、自分がさらわれただけ
ではなくて、自分の周りの情報まで全て握られていることを悟った。

「ほら、自己紹介しろ。」
この男たちは、自分のプロフィールなんて全て把握している。
職業も、経歴も、家族のことも……全てを……

「わ…私は、ヒロコ……苗字は…」
「メス犬に苗字なんかないよ。」
言葉に詰まったヒロコに、まだ名前の分からない一人の男がそう声をかけた。
男たちがにんまりと笑う。

「苗字は…ありません。」
「どうして、苗字がないの?普通の人間ならあるでしょ。」
別の男が、追い討ちをかける。
「メ…メス犬なので、苗字なんてありません。」
「次は、ここに何をしてたかを言うんだ。」
「…XY商社の社員でした……シゲルさんの会社には…いつもお世話になっています。」
「それで、これからはどうするんだ?」

「…あの…分かりません…」
ヒロコは、本当に分からない。この男たちにこうして、女の子に変えられて
女子高生の格好をさせられて、メス犬であることを認めさせられて。

「ふふ、まあそれは後のお楽しみにしよう。じゃあ、次は何をさせようか。」
「トシヒコ、これを使わないか?」

男のうちの一人がマイクとスピーカーのようなものを取り出してトシヒコに提案した。
「これを?どう使うんだ?任せるよ。やってみな。」

「ありがとう。それじゃ、ヒロコ、こっちを見ろ。俺はイチロウだ。音声のプロでね。
たまたま委員会に加わることができたんだ。」
「はい…イチロウ…さま…なんでしょうか。」
涙があふれ続けるヒロコは、おそるおそる返事をした。

「これは、ボイスチェンジャーだ。まだ男だった頃の話し方のクセが
残っているうちに使わないとな。」
83名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:35:26 ID:P3zZyLOs
「……?」
きょとんとするヒロコに、説明は続いた。
「このボタンを押すと、誰の声でも、堀内サトシという男そっくりの声が出るようになる
試してみるか?」
ヒロコの心臓がどきっ、と激しく動いた。目の前が真っ暗になった気がした。
さっき、同じ意味のことをシゲルから言われても、実際に自分の本名を
もとの名前を言われると、この状況では逃げ場のない恥ずかしさにいたたまれなくなる。

「さあ、何かしゃべってみろ。」
「……」
声が出ない。あまりにも恐ろしい体験だった。こうして女の子に変えられるだけじゃ
飽き足らず、声だけ男のものに、機械で戻るなんて…
本当はそれだけでも男に戻りたかったのに、マイクを向けられると声が出なかった。

「今から、この電話番号に電話をする。そしたらお前はそれで出た相手に
下に書いてある通りの原稿を読むんだ。」

手渡された一枚のルーズリーフを握ると、ヒロコは手を振るわせた。
実家の電話番号だった。そして、その下にある「原稿」は……口に出すのも
おぞましいものだった。

「そ、そんな……」
つぶやいた一言がマイクを通して、ヒロコの耳にも届く。
それは、確かに自分が、男だった頃の声だった。紙を持つ手が、さらに
ガクガクと震えた。

「おい、紙を破るなよ。」
「さあ、お楽しみだ。」
シゲルが番号を押した電話を持って、ヒロコの耳元に持ってくる。
プププププ、と音がした。そして、すぐに呼び出し音に変わった。

ヒロコは、本気で願った。お願いだから、誰も出ないで、と。
留守で合ってくれ、と。それから8コール。彼の実家の電話は10コールで
留守番電話になるから、もう少しで取りあえずは逃れられると思った。
その9コール目…がちゃっ、と音がした。
84名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:36:22 ID:P3zZyLOs
「もしもし。」
全てが、終わった。そう思った。
「もしもし、母さん。俺、サトシだけど。」
「サトシ?ああ、あなたどうしたの?連絡もよこさずに。」

「…じ、実は……」
原稿を読むことを一瞬躊躇したヒロコに、周りの男たちの視線が刺さる。
「俺、今日から家を出て女の子になって…メス犬になることに…したんだ。
これからはご主人様たちにかわいがられて、生きるダッチワイフとして
生きる決意をしたんだ。これから性転換手術を…受ける。
もうすぐ、お…おまんこにチンポをぶち込まれたり、
ご主人様のおチンポをしゃぶったりして、悦ぶ、淫乱な…メス犬になるんだ。
今まで育ててくれてありがとう。決意は…決意は固いから探さないで…」

「ちょっと、サトシ、あんたなに言ってるの?サト…」
プッ、と音がした。
「かあさん、かあさん!」
「おっと、それまでだ。」
受話器を奪い取ろうとしたヒロコの手はトシヒコの手で押さえられた。

「なかなか頑張ったな。生まれたてのメス犬にしては。」
「これから性転換、ってとこだけちょっとウソだったけど、
まあ大した問題じゃないよな。」

「うう、ひ、酷い…」
「おい、誰が泣いていいといった?」
「で、でも……」
「心配するな。お前の居場所は絶対にばれないよ。保障する。だから
安心して、その淫乱なメス犬、だっけ?お前がなりたいって言ったの
それになれよ。」
「そ…それは……ひっく」
原稿に書いてあったから…といいかけたが、嗚咽でうまくいえなかった。

「何か言いたいことでもあるのか?」
「あ…ありません。」
85名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:37:24 ID:P3zZyLOs
手を握られて、瞬間的に、本能的に分かった。
力では絶対にこの男たちにかなわない、ということが。
しかも、10人近くいるのだ。

ヒロコは、これが夢であることを願った。夢で、早くさめてくれることを。
でも、心の痛みも、温かい涙も、紛れもなくこれが現実であることを示していた。

「さて、次はなにをしようか。」
「そうだな、オナニーでもさせてやろうか。」
「よし、それでこう。」

涙を流し続けるヒロコの意思とは関係なく決められた、次なる命令は
ヒロコの耳にはまだ現実とは思えていなかった。
「それじゃ、椅子に座らせてやろうか。」
「い、いやだ・・・」
テツと、もう一人の男がヒロコの両脇を抱えて、引きずるように
壁際にあるソファにヒロコを座らせた。

「俺は、シンスケ。制作会社のカメラを扱ってる。ヒロコがメス犬として
成長していく姿をしっかりと記録するからありがたく思え。」
「そんな……」
強制女性化委員会の男たちの行動はヒロコの想像をはるかに超えているものだった。
想像の中でかつて様々な男を女の子に変えてきたその元「男」は
今、自分の想像を超える現実と想像を超える陵辱が始まったばかりだという
事実をようやく感づき始めていた。

「これから、女の子として、初めてのオナニーをするんだ。」
「……イヤです…」
反抗的な態度は許されない。だが、ヒロコは泣きながら自分の尊厳を守ろうとする。
「イヤなら別にいいよ。全員でよってたかって犯すだけだ。」
「ま、待って。」
「なんだ?」
男たちの欲望に満ちた目が怖かった。それに、ここでオナニーをすることで
その輪姦から逃れたとしても、単なる時間稼ぎに過ぎないだろうことは
充分にわかっていた。
だが、その時間稼ぎすら今のヒロコには貴重だった。
86名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:38:39 ID:P3zZyLOs
「分かりました。オナニーします。」
下を向いたまま、ヒロコはそうつぶやいた。

「随分嫌そうだな。別に無理する必要はないんだ。イヤならする必要はない。」
トシヒコがにやりと笑って、見え透いた罠にヒロコを仕掛ける。
その罠に、ヒロコは自ら飛び込むしかない。無理矢理に犯されるよりは……

「オナニー…したいんです。ヒロコの…オナニー、見ててください。」
スカートから伸びる膝を固く閉じたまま、ツインテールの長い黒髪、赤いさくらんぼの髪飾り、
無垢な、純真そのものにしか見えない
少女の外見を与えられたヒロコが哀願する。

「それじゃ、早く始めろよ。」
「はい…」
ヒロコにとっては、女の子として、初めてのオナニー。
男たちに見守られながらのオナニーが始まる。

「おい、テレビつけてくれ。」
シンスケがそういうと、男たちの見えるところ…ヒロコの座るソファの隣まで
キャスターに乗った50インチはあろうかという大きなテレビが運ばれてきた。

「なに…これ?」
シンスケがハンディカメラで、ソファに座って膝を固く閉じて
男たちに怯えるか弱い少女の全身を舐める様にうつすと
その大きなテレビには、さっき一度だけ鏡でみた美少女が映し出される。

「お前のオナニーをこの大型プラズマでみんなで見るんだ。
せっかくの綺麗なおまんこも、みんなで見るには小さいだろ?」

これだったら、みんなによってたかって犯されたほうがまし……
そう思うほど、そのテレビは大きかった。だが、もう後には引けないのだ。

「どうした?はやくはじめろよ。」
「はい……」

電話口で、原稿を読んだだけとはいえ、淫乱なメス犬になることを自らの口で認めた
ヒロコにとって、初めての、女の子としての、エッチな行為…
87名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:39:28 ID:P3zZyLOs
「本当に無理矢理やられたいみたいだな?」
「あ…はい、じゃないいいえ…」
どう答えていいか分からないヒロコは怯えた。
普段の声よりも位置オクターブ低いシゲルの声に、恐怖を感じたヒロコは
固く閉じていた膝の力を抜いて、自ら脚をすこし開き、
そこからスカートに手を入れて、さっきはじめて穿いたパンティを触った。

ヒロコは、恥ずかしさからまだ見えないように、ただ右手だけを膝からスカートの中に
突っ込んで、膝はまだ完全に開いたわけではないのだが、
シンスケのカメラの腕前で、もうテレビには真っ白なパンティがはっきりと映っていた。

「あ……うぅん…」
ヒロコは、何も分からずに、というよりもはじめて触る自分の、女の子の性器の
感触を確かめるように、まずは割れ目をなぞっていた。

イヤだ…映ってる、これ…俺だよな…横目で見たモニターに映る
しなやかな指と白いパンティがはっきり分かった。

「おい、もうこいつぬれてるじゃん。」
「はぁ、んん・・・」
パンティを何度目かになぞったときに、ほんの少しだけ湿り気を感じた。
その次の瞬間、男たちのだれかがそう指摘して、ヒロコの頭は沸騰する。

「あぁ…こんなに…」
ただ割れ目をこするだけでも、気持ちいいのだ。認めたくはないが
指が感じる湿り気も、そしてシンスケのカメラがとらえるパンティのしみも
正直にそのことを語っていた。

「ヒロコ、胸も揉んだら?」
「はぁ・・・あぁん・・・」
言われるまま、左手で服の上から胸を揉んだ。小さな女の子の手からは零れ落ちるほどの
形のよい胸は、感度も抜群で、男たちに、見られているという羞恥心も
ヒロコのメス犬の気持ちに火をつける。

「……?」
ヒロコは、しばらく胸を揉み、パンティの上から割れ目をなぞっていたが
男たちの声がしなくなったことに気がついた。
88名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:49:21 ID:P3zZyLOs
そのかわりに正面のホワイトボードに指示が書かれているのに気がついた。
『スカートを穿いたまま、パンティを脱げ』
ほんの一瞬、女の子の体に陶酔して官能をむさぼりかけた少女は
逆らえない指示に従う。
腰を浮かして、パンティを脱ぐ。
男たちに見守られながら、左足、そして右足を通して、
『脚を広げて、割れ目を広げろ』
「あ・・・あぁ・・・ん」
今まで、何とか隠そうとしていたその、処女の淫裂を、カメラの、そして男たちの
前にさらす。その瞬間、まぶしいほどの照明がヒロコを照らした。

M字に膝を立てて、両手で、まだ誰も入ったことのないその肉ひだを広げる。
シンスケのカメラはその部分を嘗め回すように、捉え続けている。

『足をひらいたママ、オナニーを続けろ』
その指示に、再び、今度はなにも覆うものがなくなった女の子の割れ目を
さっきと同じようになぞる。
「あぁ、あぁん・・・はぁん・・・」
メス犬そのものだった。
ぬるぬるとした液体がヒロコの割れ目からは分泌され続けて
そのぬるぬるしたものでただ割れ目をなぞっていた。だが、分泌され続けた
液体がついにあふれ出し、ソファをかすかにぬらした頃、
つるんとすべって、指がすこし上の方の、肉豆に触れた。
「あ・・・ぁひぃん!」
瞬間、メス犬にふさわしいわななき声をヒロコはあげた。

(な、なんだこれ・・・す・・・すごい・・・)
一瞬にして、体が消えてしまうのではないかと思うほどの衝撃が
全身に走った。

そしてその瞬間、男たちに久しぶりに意識がいった。
今の、すごくぐったりしたところ・・・見られた。
でも、『やめるな、続けろ』というボードの指示に
ヒロコはしたがって再びアソコをなぞり始める。
89名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:50:19 ID:P3zZyLOs
(あぁ、こんなところ・・・お願い、みないでよ。)
そう願っても、男たちの視線はヒロコに釘付けで
「あぁ・・・あぁん・・・」
クリトリスを見つけ出したヒロコは、その小さな肉芽を包み込む
包皮の存在に気づいて、どうにかその皮から、こりっと固くなった
快感の種をむき出そうとして、男たちに見られていることなど忘れてしまいそう。

「はぁん・・・あぁ。。。あぁ!んん!」
ぬるぬるとした液体を割れ目からひねり出し、包皮の周りを優しく刺激する。
充血した肉芽は姿を現してはまた恥ずかしそうに隠れようとする。
その肉芽を、ヒロコの白くて細い指がもう一度優しくむき出しにしようとする。
それが、カメラがとらえて大きな画面に大写しになった
ヒロコの女の子としての初オナニーだった。

「はぁ・・・あぁ・・・すごい・・・」
誰の力も借りたわけではない。ヒロコは・・・勝手にそこまで覚えて
首を後ろにのけぞらせて男たちと目を合わせないようにして
快感に溺れていく。
もう一台、32インチくらいの液晶がホワイトボードの隣に現れたことに
気づかなかった。

「サトシ、サトシなのか?」
唐突に耳に聞き覚えのある男の声がした。
「えっ?」
ヒロコの指が止まる。液晶には両親と、15歳の弟が映し出されていた。
「そ・・・そんな」
画面の左上に映りこむ"Live"の文字が絶望を加速させる。
「サトシ、本当にサトシなのか!」
「父さん、母さん・・・」
いったい、いつから・・・
「ははは、ヒロコ、君の初オナニーを、君を育ててくれたご両親と
君を慕ってくれている弟さんに生中継でご覧に入れたよ。ちなみに、
ボードで指示を出し始めたときからだよ。どうだ、うれしいか?」
「か、家族に・・・家族に手をだすな!」
「サトシ、どうした、どうした?」
スピーカーから父の狼狽した声が聞こえる。
90名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:51:09 ID:P3zZyLOs
「心配ない。音声を切っただけだ。苦労したよ。この
光ファイバーによる生中継をご覧になっていただくのにはね。」
ヒロコの隣にあるプラズマが映し出すヒロコの乱れた姿が
家族の集まるリビングに生中継されていた。
「ど、どうしようというんだ!」
「言葉遣いがなってねえぞ!」

「う・・・うぅ・・・ご、ごめんなさい・・・」
「さっきの質問に答えてくれないか?」
「あ、はい・・・うれしいです。」
「なにがだよ?」
「あの・・・父と・・・母と、それから弟に・・・家族に
生中継でヒロコの・・・初めてのオナニー見てもらったことが・・・
うれしいです。」
「ふふ、それでいいんだ。別に何もしないよ。ヒロコ次第でな。」
「い、いったいなにをすれば・・・すれば、よろしいでしょうか・・・」
「簡単なことさ。今から音声をもう一度つなぐ。そしたら、ボードに書くとおりの
ことを読むんだ。心をこめてな。」

「わ・・・分かりました・・・」
強制女性化委員会の意味不明に強大な力に怯えたヒロコは
その命令にも従わざるを得なかった。

「それじゃ、いくぞ。」
「はい・・・あぁん・・・」
胸を揉み、脚を開いたまま割れ目をなすり続けるヒロコ。
その目の前に突きつけられた文章は、先ほどよりもさらに酷く、
そして、目の前に、光ファイバーの映像でつながった

「お父さん、お母さん、ごめんなさい。あぁ・・・ん・・・」
オナニーを続けながら、という指示までついていた。ヒロコの言葉は
ところどころ、喘ぎ声で途切れながら続く。

「サトシは・・・今の名前はヒロコといいます。あぁ・・・ん、とても
悪いことをしてしまったのですが、寛大なご主人様に許していただいた上に
ふぅ・・・ん・・・、こんな・・・いやらしいメス犬に・・・
変えていただきました。あ、あぁん!」
91名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:52:57 ID:P3zZyLOs
屈辱的なセリフを読みながらも、オナニーする指は快楽を求めて動いてしまう。
「まだ、ヒロコは処女です・・・あぁん・・・いま、初めての
オナニーをお父さんとお母さんと、それからタケシにも見てもらいたくて・・・
これが、俺の・・・私の新しい姿・・・ああん・・・」
弱いところを刺激する、オナニーの快楽を、自らメス犬と認めた
生まれたばかりの処女、ヒロコはもう覚えてしまっている。

「だから・・・私は・・・これからメス犬として、ご主人様たちに
たっぷりとかわいがってもらって、ご主人様たちの、ペットとしていきます。
これから、処女を捧げて・・・淫乱なメス犬に育って・・・
いままで育てていただいてありがとうございました。サトシは・・・
ヒロコは・・・淫乱なメス犬として、幸せになります。」

『指が止まってるぞ』という指示が見えた。
「あ・・・あぁん・・・お父さんにも・・・いつか、こんないやらしい私が
ご奉仕してあげたいし、タケシにも、いっぱい・・・あはぁ・・・気持ちいいこと
教えてあげたい・・・でも、たぶん、これが永遠のお別れです・・・ふぅ・・・ん!
最後に、こころゆくまで私の痴態を・・・はずかしい・・・初めてのオナニーを
そして、これからご主人様たちのペットとして調教して・・・いただくところを
ご覧になって・・・ください・・・あぁん!
警察なんて・・・いかないで・・・ふぅん、ひゃぁん!」
不意に、クリトリスがむき出しになって、突然強い刺激がヒロコの体中を
駆け巡ると、指も、言葉も止まる。
『休むな、続けろ!』
赤字で示されたその指示・・・あまりにむごい指示でも
ヒロコには従うしかないのだ。

「警察なんて・・・行かないでください。これは、・・・あぁん・・・
私自身の、意思なんです。だから、幸せになるから・・・もう、
さようなら・・・」
ブツン!

そこまで言うと、32インチのモニターのスイッチが切れた。
「これでお前の方からはお別れだ。ご家族が見られる生中継は続くけどな。」
「あぁ・・・ごめんなさい・・・」
92名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 04:55:46 ID:P3zZyLOs
まだ、家族が見ていてくれることを祈ったのかもう見ていないことを願ったのか
オナニーを続けながらも、最後にもう二度と見ることのできないであろう家族の姿を
頭の中で思い浮かべながら、ヒロコはそうつぶやいた。

ヒロコは相変わらず処女の淫裂から滴る甘い蜜を搾り出し、
それを使って肉芽を弄りながら、何度も何度も
「ごめんなさい・・・あぁん・・・あぁん」
とうわごとのように、謝罪と喘ぎ声をとぎらせることがなかった。
変わり果てた自分の姿を画面の向こうから見つめて、ぽかんと口を開けて
驚愕するのが、ヒロコが最後に見た家族の姿なんて・・・メス犬の宿命にしても悲しいことだった。

「あおぁん・・・はぁん!」
まだ、見ているかもしれない家族の目を少しだけ意識しながらも、指は止まらなかった。

いつの間にか、制服のブラウスははだけてブラジャーがはっきり見えていて
中学校一年生の女子のようにきっちりと来ていた制服はしわくちゃになりつつあった。
そして、次なる陵辱が迫りつつあった。
93hiroshi:2008/03/04(火) 04:56:36 ID:P3zZyLOs
おしまいです。

また待ちます。新しいシチュエーション。
それでは。
94名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 08:32:03 ID:eR/eXX8N
何時も変わらぬ作風とエロな空気で乙。
でも前作と同じく作風でゲップが出そう。
題名も無しに急に始まるんだね
95名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:58:29 ID:SCakDi/i
やけに進んでるなと思ったら、頼むから荒らすな。余所でやってくれ。
謝るより、しばらく謹慎してる方が効果あるだろうな。
96名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:59:16 ID:EpcQNnwE
投下があったらGJする
それがオレのルール(ry
97名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:03:16 ID:sIcXJlSl
プックク…
こーゆーヤツ俺は好きだな
本人も言ってるとーり「バカだなー」程度でいいんじゃね?
どうせ何言っても堪えないだろーし
98名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:27:33 ID:cc5FmTiU
>>93
うむ、早速の回答ありがたい。
ちょっと台詞や説明が多いな。心理描写を多くしたほうがいいと思う。
あとその心理描写も、なんだか最初から女みたいだ。

というわけでリクエスト。
「女性にペニスバンドでアナルファック」
女体化されていながら、女性としてではなく男としての屈辱を味わってもらいたい。
初恋の女性や怨みを持つ女性などならなお良し。
99名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:32:21 ID:BniQMQUt
>93
お疲れ様です。
スタンダードなエロ小説という感じを受けました。
奇をてらわない感じが、個人的には好みですね。
続きを楽しみに待っています。
100名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:45:51 ID:nuij4Eap
>>93
>98と同じく、最初から思考回路が女っぽいのが気になったが
イメージ的に場面を想像しやすかったのは良かった。
続き期待。
101hiroshi:2008/03/05(水) 00:18:50 ID:/2fovV9U
>>98, >>99, >>100
ありがとうございます。>>98の設定で書いてみました。
初恋、とまでいえるか分かりませんが、うらみを持つ、というのと
両方取り入れてみました。
アナルは実は書いたことがなかったので、力量不足かもしれませんが。

シチュエーションのリクエスト、他の方もあったらどうぞ。
102hiroshi:2008/03/05(水) 00:20:33 ID:/2fovV9U
「ごめぇん。遅れてしまいましたぁ。」
懸命にオナニーを続けるヒロコの耳に、女性の声が聞こえた。
「遅いですよ。高野さん。」
「ごめんごめん。なかなか抜けられなくて。どんな感じ?」」

もう、大概のことでは驚かないだろうと思っていたヒロコだったが、
女の声が聞こえたことは驚きだった。あたらしい訪問者が何者なのかが
わからないまま、そして確かめることをしないまま、懸命に右手の指でクリトリスを
左手の指で、右の乳首を、こり、こりと刺激し続けた。

「あれぇ、あれが堀内なの?」
ドキッ、と心臓がなった。

堀内……つまり、昨日までヒロコが、普通の男だった頃の苗字だった。
その名前で自分を呼ぶということは……その先を考えることを
ヒロコの混乱したココロは全力で拒否した。

「ああ、あれは今はヒロコ、って名前をつけたんです。
メス犬のヒロコ、ってね。おい、ヒロコ。」

「は…はい…なんでしょう、トシヒコ様。」
「新しいご主人様だ。ご挨拶しろ。オナニーやめて、挨拶するんだ。」
「は、はい。新しいご主人様……メス犬のヒロコと申します。
どうか……どうかかわいがって下さい……」
ヒロコは、目を開くことができないまま、ソファから下りて、
服装をできる限り正して、静かにそうつぶやいた。
さっき、その女性を、トシヒコは「高野」と呼んでいた。
その高野という名前で、知り合いは二人しかいなくて、女性は一人だった。
だが、それ以上考えることはココロが全力で拒否した。

「ヒロコ?えーっ?そんなのイヤだな。あたしは今までどおり、堀内って呼んでもいい?」
「ああ、別に全然かまいませんよ。おい、自己紹介しなおしだ。」
「はい……わ、私は…」
「おっと、せっかくお前のメス犬としての誕生日を祝いに来てくださった
ご主人様の目を見て挨拶しろよ。」
「は…はい……」
103名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:24:57 ID:/2fovV9U
恐怖に震えながら目を開けて、その女性の顔を見る。
「久しぶりだね。堀内。どうしたの、かわいくなっちゃって?なにその
女子高生の制服。男のクセに、女装?コスプレ?」
「は・・・はい・・・ご主人・・・さま。その、これは…」
「あれ、もっと別の名前であたしのこと呼んでなかったっけ?」

高野秋穂……ヒロコの男だったころの記憶の中でも、ひときわ印象の強く、そして
因縁の深い女性だった。中学、高校の同級生で大学のゼミでは
堀内…つまりヒロコのほうがひとつ先輩だった。いわば腐れ縁だったし、
仲も悪くなかったのだが、ある出来事がきっかけで、疎遠になった。

「今でも忘れてないよ。白石君にあたし付き合わないほうがいい、って
あたしの悪口散々吹き込んだこと。」

「そ、それは……」
言いかけてヒロコの…いやサトシの口が止まる。
大学時代、サトシは秋穂の思う人に、相談を受けたことがあった。
そのとき、サトシは確かに秋穂の悪口も言ったし、付き合うなとも言った。
有体に言えば、酔っ払って、放言した。
だが、それも……腐れ縁の女の子に対して抱く複雑な感情からだった。

「直前に志望校変えたあんたの方が、先に大学に受かっちゃうんだもんね。
たまらないわよ。」
そう・・・そのことだって、悩んでいた志望校を変えたのは
彼女……秋穂と同じ学校に行きたかったからだった。

一度も、付き合うことはもちろん、手を握ったこともない。
だが、他の女の子と付き合ってみても、サトシの心のどこかに、秋穂がいた。
だから、複雑な感情を、あの時、秋穂の恋の相手にさらしてしまったのだ。

「ちょっと2,3点テストの点がよかったからって、一生先輩面されるかと思ってた。
で、今はなんなんだっけ?さとしクン?」
「は…はい……私は…」
「ねえ、ちゃんと名前から自己紹介してよ。」
「さ…堀内サトシは……淫乱なメス犬です…とてもいけないことを…してしまって
強制女性化委員会の皆様…ご主人様方の寛大なお心に許していただいて
メス犬に生まれ変わらせていただきました…新しいご主人様も…
どうか、かわいがって下さい……」
104hiroshi:2008/03/05(水) 00:26:06 ID:/2fovV9U
そんな複雑な感情も、秋穂からしてみれば単に恋路を邪魔されただけのことに過ぎない。
サトシはほのかな想いも、常に心の奥に隠してきた。だから、
秋穂はその想いも知らない。

「ねえ、堀内、あんた自分のしたこと分かってる?」
「ご…ごめんなさい。秋穂…さま。」
自分の胸がきゅっ、と痛む。これはメス犬に生まれ変わってしまった直接の原因の
ことではない。秋穂の恋路を確かに邪魔してしまったこと、
そしてついに伝えることすら叶わなかった自分の心……

「まあ、今更なにをどう謝ってもらおうと遅いけどね。今日はあたしも
存分に楽しませてもらうためにきたから。」
「……」
秋穂が…楽しむ…
ヒロコには想像もつかなかった。秋穂はレズビアンではない。そのことはよく知っている。
なのに…だとしたら、彼女はいったいなにを楽しもうとしているのだろう。

「ねえ、こいつ、もうエッチしちゃったのかな?」
「いいえ、まだですよ。まだ、オナニーさせただけです。」
「そう。」
秋穂が、にやりと笑った。
「じゃあ、あたしに一番最初にやらせてくれないかな?」

「!!!」
ヒロコは小さな胸をこれ以上ないほど締め付けられる感覚に襲われた。
「えっ?処女をですか?えっと、どうしようかな。」
トシヒコたちご主人様と、腐れ縁の秋穂が、女の子として生まれ変わった
ヒロコの処女を誰が奪うかという相談をしている。
その会話を黙って聞いていることしかできない、力のない自分の悲しさを
感じながら、ただただ……次の陵辱を待つことしかできなかった。

「やぁだ。別に女の子の穴の方じゃないよ。ね、せっかく、
こんなの買ってきたから、お願い。」
そういうと秋穂は持っていた紙袋から、包みをとりだした。
105hiroshi:2008/03/05(水) 00:26:57 ID:/2fovV9U
「えっ?じゃあアナルのほうでいいんですか?」
「それなら、いいんじゃないかな。処女よりも先にアナルを犯すなんて
メス犬にふさわしいし。」
「じゃあ、決まりね。堀内、ほら、これあけてみてよ。あたしからの
堀内へのプレゼントだよ。」
背筋がぞくっと凍る。目の前に投げつけられた大きなその箱の包みを
開けろ、と秋穂が促す。

「あ・・・開けさせていただきます。ご主人様。」
ご丁寧にリボンまでつけられた箱を開ける。
「……」
箱の中からは男性器…ペニスをかたどったポリエステルの黒光りする棒と
そしてその根元に着いた皮のベルトが現れた。
「堀内ぃ、あなたのために買ってきたのよ。大人のおもちゃやさんで。
はずかしかったぁ。それにあたしの安月給で、結構高かったんだよ。」

「あ…ありがとうございます。」
「ねえ、それでどうして欲しいか、言ってみて。」
「……」
あぁ、どうしてこんなことになってしまったんだろう。秋穂は、かけがえのない
友人であったはずなのに、ただ、僕がもう少し素直になれなかったから
彼女は僕について誤解したまま……そして今となっては
弁解の機会さえ与えてもらえないところまで、来てしまった。
悔しくて、ヒロコの目から熱い涙が流れた。
「ねえ、黙ってちゃ分からないでしょ。言いなさいよ。」
ぱしっ、とビンタがヒロコの頬にとんだ。
「言いなさいよこのメス犬。あんたはいつもあたしの前を行ってた。
中学校の頃から、一度も成績で勝ったことなんかなかったし
それでももう少しで勝てそうになっても、いつもほんの少し叶わなかった。
あたしは一年遅れて大学に入って、就職だってあんたのトコの子会社よ。
あたしの、浪人した苦しみと、それから…いろんなこと、全部、これから
ゆっくりお返ししてあげる。メス犬になっても、堀内は堀内なんだからね。」

「あ・・・秋穂・・・」
つい、ヒロコはそう口走った。いつもの呼び方で・・・メス犬の身分の忘れて
呼び捨てで・・・タメ口で・・・
106hiroshi:2008/03/05(水) 00:27:59 ID:/2fovV9U
「早く答えなさいよ!」
再び同じ頬にビンタが飛んだ。
「ご…ごめんなさい。ご主人様。」
男としての体力を奪われて、いまや秋穂よりもか弱いメス犬に成り下がった
ヒロコは、がくがくと震えながら謝って、言うべき言葉を続けた。

「これで…この…ペニスバンドで……私の…アナル処女を
犯してください…おねがいします。」

「あ、あはは。あんた、本当にメス犬になっちゃったんだね。堀内。お望みどおり、
おまえのアナルを犯してあげるわ。それじゃ、準備してよ。」
秋穂がペニスバンドを穿かせろ、と手で指示する。

「はい、ただいま。」
身を守るためにはそうするしかなかった。本来ペニスを迎え入れることが
普通の、女の子の割れ目ではなくて、秋穂は、生まれたばかりの
ヒロコの、まだ本来の役割…排泄にすら使ったことのない肛門を、
アナル処女を奪うと宣言し、いま、ヒロコはそのアナルセックスのために
秋穂にペニスバンドを穿かせている。
「ねえ、堀内、セックスの最中に粗相したら、許さないからね。」
「は…はい、ご主人様、気をつけます。」
彼女の穿いているパンツスーツの上からペニスバンドを装着する。
皮肉なものだった。中学、高校、大学と10年もの間
ひそかな想いを寄せ続けた女性に、服の上からでもこのように触れたのは
初めての経験だった。

アナル…そんなところを犯されるなんて、しかも、たぶんペニスの形をした
ものは、本物の標準的なペニスが勃起した状態よりもはるかに大きい。
「そうそう、よくできたわね。メス犬のクセに、お利口だわ。」
「あ・・・ありがとうございます。」

秋穂の手が、優しくヒロコの頭を撫でた。それも初めての経験だった。
その優しい、温かい手の温もりは、確かに長い間ひそかに思い続けた人のものであり
同時にこれからメス犬として生まれ変わったヒロコのアナル処女を奪う人のものだった。
ひょっとして、10年間もチャンスがあった、その一瞬だけ
勇気を出して、秋穂に想いを伝えられていたら、こんなことにはならなかったかも…
そんな後悔が、ヒロコの頭いっぱいに広がった。
107hiroshi:2008/03/05(水) 00:29:28 ID:/2fovV9U
「きっと、まだメス犬になりきれていないのね。」
「えっ……?」
「さあ、それじゃあ…頂くとするわ。」
「はい…分かりました。」
「ああ、制服は脱がなくていいわ。パンツだけ脱いで。それから…」

「はい…なんでしょう、ご主人様…」
「エッチする間、堀内、って呼んで欲しい?それともヒロコちゃん、って呼んでほしい?」
「えっ・・・?」
メス犬として生まれ変わって、ヒロコに与えられた初めての選択肢のような気がした。
これ以上、男だったときの傷を、そして自分が男だった…かつては一人の
尊厳ある人間だったという事実をほじくり返されたくないヒロコは、迷うことなく
「ヒロコ・・・ヒロコと呼んでください。」
と、答えた。

「そう、それじゃ、やっぱり堀内、って呼ばせてもらうわね。」
「えっ!?」
にやりと笑う秋穂。そして周りの男たちも笑いに包まれる。

「カラダは女の子になって、メス犬に生まれ変わっても、あたしが
屈辱を与えて、あたしの苦痛を味合わせてやりたいのは、淫乱なメス犬のヒロコじゃない。
堀内サトシ。あなたのことよ。さあ、四つんばいになって、お尻を見せなさい。」

「は…はい。どうぞ…ご主人様…」
逆らうことなど許されるはずもないことをよく知るメス犬は、これ以上ヤブヘビを
つつきだすことのないように、おとなしく秋穂の言葉に従う。
オナニーのためにパンティを脱いで、すでにノーパン状態だった
お尻を、彼女…長い間想っていた人の方に向ける。

「スカートを捲り上げて。アナルを広げなさい。」
「は…はい……」
言われたとおり、スカートを腰までたくし上げ、
そしてアナルを広げて、お尻を突き出す。バックで犯される体勢が整う。
これから、どれほどの苦痛と屈辱が
ヒロコの心と体を襲うのか、想像もつかなかった。
108hiroshi:2008/03/05(水) 00:30:03 ID:/2fovV9U
「さあ、入れるわよ、堀内。覚悟しなさい。」
「あぁ・・・ご主人・・・さま・・・」

ひんやりとして、人の肌の温もりなどあるはずもない、ペニスの形をしたものが
ヒロコの、アナルに触れる。
「んん・・・ああぁ!」
「そう、たっぷり泣き喚きなさい。あたしは堀内を犯して、堀内が泣き叫ぶ姿を見に
きたんだからね。」

「ああ、ああん…いたい。イタイ、あああぁぁぁ!」
ゆっくりと、太い張り型が細いアナルを割って入っていくの姿が
ヒロコの…サトシの視線の向こう、プラズマに映し出されている。
「痛い・・・いたぁいあぁぁぁ!」
アングルが変わって涙で濡れ、苦痛にゆがむヒロコの顔が映し出される。
初めて、それもヴァギナよりも先に、アナルを犯される生まれたばかりの
メス犬の無垢な顔は、苦痛に泣き叫び、真っ白な肌が興奮に紅く染まり
淫乱メス犬奴隷として、ヒロコを生まれ変わらせた男たちですら、その美しさと
苦痛にゆがむさまを息を止めて見入る。

「あぁぁ!・・・ああ!んん!」
めり、めり、とにぶい音がヒロコの叫び声に混じって地下室に響く。
ヒロコの苦痛をこれ以上なくよく伝える叫びと、単純に物理的に
ヒロコのメス犬の初めて使う…細いアナルが裂けていく音のハーモニーは
メス犬と成り果てた、秋穂の腐れ縁だった男…
彼女にと手、恨みの対象である、男の悲しい運命を誰にでも分かりやすいように
奏でていた。

「どう?堀内。あたしの苦しみ、こんなものじゃないわ。もっと
泣き喚きなさい!」
「ああ、ああ!いたい、いたぁい!」
メス犬であるということも忘れて、苦痛に声をあげ続けるヒロコ。
カメラは再び、血が滴る、ペニスバンドとアナルの結合部を映し出していた。
109hiroshi:2008/03/05(水) 00:30:44 ID:/2fovV9U
「あぁ!ああん……」
ゆっくり、ゆっくりと奥深くまで入り込んだペニスバンド…
秋穂の腰が、止まった。

「このあたりが限界かしらね。」
「あぁ…痛い…イタイ…」
「ねえ堀内、堀内にとって、こうやってお尻の穴を犯されるなんて
初めてだよね。せっかく女の子になったのに、
男でも持ってる、ウンコのための穴を、こんな自分よりも頭も悪くて
自分の勤めてた会社の子会社にしか入れなかった、しかも一般職の女に
犯される気分はどう?」
「あ…ぁ…ご主人さま…」
ヒロコは、思いのたけをぶつけてきた秋穂の言葉を聞きながら、
激しい痛みと屈辱の中で、どういうわけか自分のメス犬としての運命を
思い出してしまっていた。
目の前に、長い髪がかかって、そしてさっきまで生まれ変わったばかりの
女の子の穴でオナニーし続けた、しなやかな細い指、
そして息を乱しながらも漏れる、嗚咽が、たしかに女の子の…ものだったから。

「痛いでしょう。あなたがメス犬に生まれ変わったからって、
簡単に女の子に生まれ変わらせてなんかあげないから。あたしは
ご主人様の一人。男の子のご主人様たちが、あなたのこと、なんて呼ぼうとも
あたしは、あなたのこと堀内サトシって呼び続ける。簡単にメス犬になんか
させてあげないから。」

「ご・・・ご主人様・・・のお好きなように・・・どうぞ。」
男のまま、秋穂に辱めを受け続けるのと、男だったことを忘れるほど
メス犬としての自分を認めてしまうのと…
せめて、どちらかを選べたならば、まだヒロコにとっては幸せだったかもしれない。
だが、この、堀内サトシが10年もの間想い続けていた女性は
それすら許してくれないのだ。
そして、彼女を想い続けた堀内サトシの心は皮肉にも
いま、こうして彼女をご主人様の一人とした淫乱なメス犬として
生まれ変わったことで、初めて叶ってしまったとも言える。

そして、そのことに、ヒロコ自身、心のどこかで気づいてしまっていた。
激しい苦痛と屈辱にまみれながらも、秋穂に犯されて、
この一瞬、秋穂の所有物と成り果ててしまうことに、悦びを感じていないといったら
きっとウソになってしまうだろう…
110hiroshi:2008/03/05(水) 00:31:28 ID:/2fovV9U
「さあ、動くわよ。覚悟しなさい。」
「は・・・はい・・・ご主人さま、どうぞ。」
「ふふ、もう一度泣き喚かせてあげるわ。」

ゆっくりと、秋穂が腰を動かし始める。
「ああ、ああぁ!いたい、いたいいたぁい!」
だからといって、太くて無機質なペニスの形をしたものがヒロコの体の中で
すぐに快楽の種に変わるはずもなかった。
気を失いそうな苦痛の中で、ヒロコは苦痛に泣き叫ぶ。

「どう、堀内?気持ちいい?そんなはずないよね。
痛いでしょう、痛いといいなさい。そして泣け!」
「痛い・・・あぁ、あぁ!痛いですぅぎゃあぁぁぁっ!」

メス犬奴隷として、ご主人様に従うしか選択肢がないヒロコは
そう言って泣き叫び続ける。だが、次第にピッチを早める秋穂の腰のリズムに
メス犬の淫乱な体は少しずつ慣れて、
相変わらず結合部からは血を滴らせながらも、激しい苦痛が体中を駆け巡りながらも

彼女の腰が動くタイミングで、動くリズムで、一番奥まで
ペニスバンドが当たる瞬間に、不思議な・・・不思議な感覚を覚えるように
なってきていた。

「あぁ、あぁ!」
なにこれ・・・不思議な・・・でもいたい・・・でも・・・・
秋穂に突かれながら、次第にヒロコはそのリズムを心地よく感じるように
なり始めてしまっていた。

「どうしたの?もっと泣いてよ!」
「あぁ・・・痛い、いたい!痛いです、ご主人様ぁ!」
111hiroshi:2008/03/05(水) 00:32:03 ID:/2fovV9U
痛い。激しい苦痛だった。それは間違いない。だが、その苦痛と同時に
不思議な、不思議な感覚が、メス犬の体の中で生まれ始めていたのも
また事実だった。

こんな、こんなのって・・・
ヒロコは徐々に、その腰の動きを、きもちいい、と感じるようになっている。
そして、メス犬の口は、そのことを素直に表現してしまう。
「あぁん・・・あぁん!痛い・・・でも・・・あぁん!」
「でも、でもなによ!」
苦痛と屈辱だけにゆがんでいるはずだったヒロコの顔に
ほんの少しだけ官能の色が見え始めたのを秋穂は感じて
堀内サトシにさらなる苦痛を与えるために、腰をもっと激しく振る。

「あぁ・・・いたい、いたいです・・・あん!あぁん!」
だが、うまれたばかりのメス犬の体は、驚くほどに官能にビンカンで
苦痛と屈辱の中からでも、いや、ひょっとしたらその苦痛と屈辱そのものを
快楽に変換して、「きもちいい」と感じる機能を備えていた。

「もういいわ。疲れた。」
「ああ・・・ご主人様・・・んぐふぅ!」
ゆっくりと、その黒光りするペニスバンドがヒロコのアナルから抜かれる。
ヒロコは、苦痛から逃れることのできる安堵を感じていた。
だが、その一方で、あれほど心のどこかで望んでいた
秋穂との結合が終わってしまうことを、どこかで淋しくも感じていた。

「もっと、あたしを敬いなさい、堀内。あたしは
あなたのご主人様の一人なんだから、これからももっと、もっと
苦痛と屈辱を与えてあげるわ。」

「はい・・・ご主人さま・・・ありがとう…ございます。」
「ふん、堀内、メス犬であると同時に、ヘンタイね。」
112hiroshi:2008/03/05(水) 00:33:28 ID:/2fovV9U
「……」
「この次は、あたしにもたっぷりご奉仕させてやるから。
あたしの脚にはいつくばって、そうだ。あたしの靴を舐めてよ、今すぐにね。」
「は・・・はい・・・」

アナルを解放されたヒロコが、そのまま四つんばいで
秋穂の足元にはいつくばって、彼女のヒールの靴を
丁寧に舐め始めた・・・

「ふふ、やっぱりいい気分。堀内サトシ、あなたがいくらメス犬に生まれ変わりたいと
願ったって、そんな簡単には生まれ変わらせてあげない。
あたしは、ずっとあなたを堀内だとおもって、そう呼び続ける。メス犬の体のまま
あたしの足元にずっとはいつくばるの。わかった?」
「ふぁい・・・ご主人様・・・ずっと、ご主人様の足元に・・・」
言葉とは裏腹に、ヒロコの気持ちの中に、激しい苦痛と屈辱にまみれた
アナルを犯された時間の記憶が、アナルに残る激しい痛みとともに
フラッシュバックし始めていた。

メス犬、ヒロコのもうひとつの名前、いや、かつての名前、堀内サトシ。
その忘れてしまえればどんなに幸せかわからない過去を、
さっき家族の目の前で決別したはずの過去を、秋穂はほじくりかえす。
そして、彼女は、ヒロコのいやらしさ・・・メス犬としての自分に
早くも順応してしまいそうな気持ちに、ブレーキをかけようとする。
それも、これからずっと・・・そうしつづけると、宣言された。
犯されてる間は、まだ幸せだったのかもしれない。この女性の足元に
はいつくばって、靴を舐め続ける自分は、とても耐えられるようなものではなかった。
涙が、とめどなくあふれて、靴にかかった。その部分をなめると
確かにしょっぱかった。まだ、人間と同じ涙をヒロコは流していた。

しかも、まだヒロコのメス犬としての生活は
一日目のほんのわずかな時間しか経っていない。
アナルを犯され、かつて思いを寄せた人に罵られ、
そして次なる陵辱が、口を開けて待ち構えていた。
113hiroshi:2008/03/05(水) 00:34:35 ID:/2fovV9U
以上です。

リクエスト、待ちます。
でも明日明後日、ひょっとしたら遅れるかもしれません。
それではまた。
114名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 06:25:51 ID:2nwbKdft
乙です。
うーん…やはり、元男だと言うのは感じられない。
凄くエロいんですがね。
何かが違うんだよな
115名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 07:45:39 ID:3EGSgMTP
>113
お疲れ様です。
秋穂のやりばのない憤りに対して、感情移入させられました。
また、常に自分より上にいた存在に対する嫉妬と、堕ちた者に対する歪んだ優越感に
奇妙な共感を覚えました。

一方、主人公は、すっかりと調教されてしまった感じですね。
心の中で激しく反発して嫌々従うといった部分を、もう少し強調された方が
「元男」である主人公の存在感が際立つかもしれません。
続きをとても楽しみに待っております。

116名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 15:24:25 ID:0Ax2mtm7
疲れたよ、本当にお前には。
117名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:18:32 ID:I6oLelp+
>>113
乙。

普通のエロ小説としては抜けると思うが、やはり問題点は男らしくないところ……
つーか、スタート地点から完全に屈服しているから面白くないんだな。
第三者からの救いの手が伸べられるにはまだ早いだろうしな。
自力でなんとか脱出する手段を考えてみたら?
もしくは敵からの救いの手(罠)とか。
118ふう@ピンキー:2008/03/06(木) 01:05:14 ID:5yAUSc+n
ども、お久しぶりです。
仕事忙しくてけっこう間あいちゃいましたが、久々に投下します。
しぃちゃんの続きです。
でもまだ書き始めの序盤なんで、えろくないですww
119大塚志乃:2008/03/06(木) 01:08:13 ID:5yAUSc+n
すでに陽光が眩しい7月の上旬。
懐かしい通学路を感慨深く歩く、一人の少女がいた。
その少女は高校3年だというのに、真新しい生地の匂いのするブレザーを身にまとい、
周りの風景を眺めながらころころと変るその初々しい表情は、
まるで入学式に臨む新入生のようにみえる。

「3ヶ月ぶりの学校か。。えらい久しぶりという感じと、なんか新鮮な感じが入り混じって、
 複雑な気分だな。」

それもそのはず。「大塚志乃」にとって、かつて通ってた通学路だが、
今は視線の高さも、歩く速度も、全て違っている。
女としては初めて歩く道であったのだ。


春に起きた「女子高生 監禁レイプ事件」のあと、
志乃はずっと大学病院に入院したままだった。
これは体調云々よりも、病院が退院させてくれなかったのだ。
2ヶ月以上、検査の日々を送っていたが、それらは全て、志乃を女性とみなす結果でしかなった。
最終的には海外から戻ってきた志乃の母親が無理矢理退院させ、
もう1学期も終わりになるというのに、なんとか復学させることが出来たのだ。

そして、当然、身長も体格もすっかり変ってしまった志乃に対して、
母親が用意したのは女子の制服だった。
それをみて一瞬たじろいだ志乃も、

「女の子なんだから、当たり前でしょ!」

という母親の一声で、言われるままに袖を通すにいたったのだ。
そして現在、同居している母親に見送られ、かって通っていた学校、
桜ヶ丘高校を目指して、今は緩い丘をのぼっていた。
120大塚志乃:2008/03/06(木) 01:11:14 ID:5yAUSc+n
志乃は制服というだけで、妙に恥ずかしさがこみ上げてくる気がする。
調子にのってスカート短くしすぎたか? と、ちょっと後悔してみた。

時刻は13時。かなり遅い時間だが、朝だと途中で学友に会うのがたまらなく恥ずかしく、
あえて遅い時間にしてみた。
当然、教室に入るときには覚悟はいるのだが。。
もっとも、この美少女をみて、かつての「大塚志乃」とわかる人は皆無であろう。


学校についた志乃は、まっすぐ職員室に向かった。
扉を開け、おそるおそる自分の担任と聞いている先生を呼び出す。

「あのー、大塚です。 坂下先生はいますか?」

志乃の声に、職員室の全員が振り向く。
思わずたじろく志乃。
その中で、体格のいい男性教師が立ち上がり、志乃の方に向かってきた。

「大塚か。やっときたな。3年でおまえの担任の坂下だ。
 2年のときの体育やってたから分かるだろ?」

坂下先生は柔道部の顧問で、ガタイのいい男だった。
話は通っているので、志乃の姿はみてもあまり驚くそぶりはみせない。
ただ、その好奇の目は、志乃の顔から、胸、下半身と、視線が動くのがわかる。

(うわぁ。この先生。こんなやつだっけ・・??)

男の時はあまり気にしてなかったが、女になってみて初めてこの先生が
女生徒を欲情の目でみていたんだと身にしみて分かった。

「勉強は病院でやってるって聞いているんで、あまり遅れてはいないんだろ?
 今日から普通に授業を受けていけ。」

「はい。分かりました。」

そのまま先生に連れられて、自分の教室に案内された。
なんとなく坂下の視線がイヤで、半歩下がってついていく志乃。

121大塚志乃:2008/03/06(木) 01:13:11 ID:5yAUSc+n
「大塚さー。俺の授業受けていたから知ってるけど、まさかこんな風になってるとはびっくりしたよ。」
「まあ、そうですね。俺もびっくりなんですが。」
「なんか困ったことがあったら、なんでも俺に言えよ。力になるからさ!」
「ええ、まあ、そうします。」

(この先生、こんな親身になるヤツだったか!?)

「ちなみにさ・・、その制服に下って、やっぱり女モノの下着を・・・
 いやいやなんでもない!!はははっ!」

「・・はぁ。」

下心が垣間見える教師の態度に、志乃は半端、呆れてしまいそうになる。

そして自分の教室の前につく。先に坂下が入り、生徒を注目させる。
続いて教室に入る志乃。入ったとたん、クラス中にどよめきが走った。
当然、知ってる顔も何人もいた。

「大塚志乃です。よろしくお願いします。」

思わず転校生のような気持ちになって挨拶してしまった。

「知ってるよ!! 大塚くん!」

声のする方をみると、2年の時、同じクラスだった宮田遥だった。
こちらをみながら、笑いながら手を振っている。
よくみると、1、2年のとき同じクラスだったやつは、ところどころで志乃の名前を呼んでいた。

「大塚ひさしぶりー!」
「すげーな志乃。全然わかんねーよ!!」
「大塚くん、なんかすっごいかわいー!!」

思わず安堵の息がこぼれる志乃。
今初めて、学校に戻ってきたんだ。という実感を感じずにはいられなかった。
122ふう@ピンキー:2008/03/06(木) 01:15:00 ID:5yAUSc+n
とりあえずここまでです。
早くエロかきたいけど、まだ序盤なんでこんな感じですねww
間あきやすいですけどまた続き書けたら投下します。
123名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:51:34 ID:CnEBH08g
おお、なつかしい。
続きまったり待ってますぜ
124名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 06:55:26 ID:4iYSVRHB
おぉ、しぃちゃんだ。
懐かしいなぁ。
まさに救世主あらわる。
俺はエロには拘らないから続き、楽しみにしてる
125名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 07:52:01 ID:R6QFzYUL
こういうTS物の王道なやりとりは、別作品で何度見てても飽きないな
ともかくGJ
126名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 11:39:14 ID:/NQJxMCA
hiroshiってなんなの?
今まであんま何も思ってなかったけど謝罪して速大量投下とか空気読めないにもほどがあるだろ
いくらなんでもこれは酷い
127名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 12:03:01 ID:8GvZ9x3E
気持ちはわからんでもないが、とりあえず議論スレでやってくれ
つ http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
128名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 12:50:22 ID:Ngr71mFe
>>122
乙です。+(0゚・∀・)+ワクテカ+しながら待ってます
129名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 13:11:50 ID:oMzWS23z
hiroshi 乙
また抜かせて頂きます。
しかし…
気が付くのが遅かった。
好きなシチュ リクエストできたのかああああ!いいなぁ
130名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:40:06 ID:tSXzJMsS
スレチかもしれんが、『女が奴隷の国に取材に行って、入国するために女性として入国したんだけど、
そのまま女性奴隷として調教されていく』っていう小説知っている人いない?
131名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:15:32 ID:6VGgqaeo
>>130
どこで読んだか忘れた…
132名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:29:19 ID:uJwmiOyf
>>126
つ 鏡
KY乙

>>130
M物語のダブルXとかその辺?
133名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:05:18 ID:tSXzJMsS
>>132
何度も探して見つからなかったんだよ。。。
ありがとう。
本当にありがとう。
134名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:10:20 ID:uJwmiOyf
いえいえ、困った時はお互い様です。
135名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:51:51 ID:Fx/Pkywx
初期のスレはネット上に公開されてるTS小説を
紹介したりするのが主だったから、別にスレ違いではない
136名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:20:48 ID:/bRMan73
そうだな〜。むしろ新しく公開されたもので面白いと思ったものがあれば
紹介してほしいものだよ。
137名無し@ピンキー:2008/03/07(金) 00:47:04 ID:DJoTx4Ju
http://ncode.syosetu.com/n7291c/novel.html
みんなこれ読んだ?
138名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 10:48:36 ID:4RPatxEY
いいね
139名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:31:40 ID:T+b6v7C4
>>137
続き!続き!
140263:2008/03/07(金) 22:57:33 ID:ppeFEuu+
長いこと中断していたTS法の続きです。
完結までが近いので先にこちらから片付けようかと思いまして。

これまでの話は・・・おのおの保管庫で確認してくださいスイマセンorz
141263@携帯:2008/03/07(金) 23:16:24 ID:HFOTabsA
何の原因かわかりませんが、突然書き込めなくなりました・・・
なので今すぐ投下できません。
重ね重ねすみません・・・
142名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:51:00 ID:ppYbzqcw
>>137
支援所で見なくなったと思ったら、ケータイ小説書いてたのかー。
143名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:09:28 ID:gCHW7zEJ
>>141
規制に巻き込まれた?
待ってます。
144名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:49:05 ID:rtW3btHd
全裸で待っている
もう3月だから寒くないぜ!
145263:2008/03/09(日) 00:51:57 ID:Tlm/sjkg
あれから色々と試行錯誤しましたが、どうやら長文を入れると書き込めなくなるようです。
・・・なんででしょうorz

お待ちいただいてる方には本当に申し訳ないです・・・
146名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:54:48 ID:CcdFNIzD
最初の行が空白とかやってませんか?
147名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:55:43 ID:8TEOiLgy
+(0゚・∀・)+ワクテカ+
148名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:30:15 ID:pabsigfV
2chブラウザの種類を変えてみたら良いんじゃないかな

もしかしてIE?
149名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:31:22 ID:nr2UKnzk
書き込めないというのは、○○だから書き込めねぇぞ(゚Д゚)ゴルァ
といった表示が出てなくて、書き込み成功したように見えるのに
スレには反映されてないって事かいな?
150名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:12:40 ID:DGxmJz0e
>>146以外にも、
最大40行、2KBの制限とかもあり。
あと、荒らし対策で、
同じ記号が大量にあったり、
逆に改行が極端に少なかったりするのもダメらしい。
151名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 04:32:39 ID:9voqwa2f
ちなみにここの現在の規制値は、サイズで4kb、行数で60行ね。
サイズは数えるときに改行が<br>に変換されたりして若干大きくなるので、
あまりぎりぎりにしないで余裕を持たせて3kbくらいにしておくといい。
152名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:19:39 ID:KFJIXNy8
専ブラだと60行規制は分かるはず。
したらばだと実はもっといけるんだが、
大抵2chで60行まで書き込むと容量オーバーになるね。
目安としては1レス40行くらい。
40×40の原稿用紙にびっしりでなければ結構いけるもんだ。
153名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 16:10:21 ID:r5ROaciP
ところでこのスレには漫画『ここはグリーンウッド』の
蓮川がパラレルワールドに行く回の話をできるかたは
いらっしゃいますか?
154名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 00:48:06 ID:PKjRkYOP
チェリーウッドのことか?
155263:2008/03/10(月) 00:56:14 ID:QlKXbKh3
 今日は、俺の定めたルールによれば“要請”する日だった。
 14人目。最後のひとり。──キヨハルの番。

******

 朝に自分の席に着いたと思ったら、授業はすべて終わって放課後になっていた。
時間だけが飛ばされたみたいに自分の席で我に返る。その間のことはよく思い出せなかった。
昼食を食べたのかどうなのかすらあやしい。
 もう教室には俺のほかに誰もいなかった。長いこと放心していたようだ。
 胸が高鳴っていた。正直なところ、俺は極度に緊張していた。と同時にこの後
するであろうことに期待もしていた。期待すると胸の奥がむず痒くなり熱くもなった。
そんなにも俺はキヨハルのことが好きになったのだろうか。
 ポケットの中にある銀色のケースに手を触れる。この仕草もすっかり癖になってしまった。
決意を固めるように強く握り締める。
 まだなにもしてないうちから息が切れていた。呼吸がうまくいかない。
肺が酸素を受け取るのを拒否しているかのように息苦しい。

 ──そうか。俺は今からいつもやっている“要請”じゃなくて告白するのか。

 好きな人に好きと言う、それがこんなにも緊張するものだとは思わなかった。
昨日はあれから色々とイメージトレーニングをした。イメージの中の俺ははっきりと
キヨハルに思いを伝えることができたというのに、現実の俺は──こんなにも弱々しい。
 だが後には引けない。
 このまま明日に伸ばしたところで、今日を悶々と過ごすだけだ。
昨日は寝られなかった。好きだと自覚してたった1日でこうまでなってしまった。
また昨日のようなことになれば──俺は狂ってしまうかもしれない。
 一歩を踏み出す。大丈夫だ。そう自分に言い聞かせる。

******
156263:2008/03/10(月) 00:58:17 ID:QlKXbKh3
 キヨハルは校門を出てすぐのところで見つけた。ひとりで帰路についているところだった。
視界に後姿をおさめただけで鼓動がまた速くなる。ほとんどの生徒は下校したあとで周囲には誰もいない。
言うなら今しかないというタイミング。
 大きく息を吸う。こういうのは先手と勢いだ。面食らうかもしれないが……構うものか。
「なあキヨハル、ちょっといいか? あのな…………昨日の、ことなんだが──」
 息が詰まる。続きが言えない。一気に言ってしまわなければならないのに、口が動かない。動いてくれない。
「なんなんだよ!!」
「キ、キヨハル? どうしたん──」
 それ以上は口にできなかった。気圧されて。
 俺をみとめたキヨハルは見たことのないような形相だった。怒っている?
──いや、そもそも怒っているキヨハルなんて今まで一度も見たことがない。だがなんで怒っているんだ?
 俺はなにか怒らせるようなことをしたのか? その理由がわからない。
「どうしたと言いたいのはこっちだ! おれのことを振ったやつが、いまさら何しにきたんだよ!
 もういいんだよ。おれに構わないでくれ!」
 振った? ──そうか、昨日の俺のとった行動を振り返ると、あれは拒絶ととられても仕方ない。
だが違う。俺は本当のところでキヨハルを拒絶なんかしてない。
「そうじゃない。ただ俺は昨日のことで──」キヨハルのどこでもいい、掴もうと伸ばした俺の手は「だからもういいって言ってんだろ!」払いのけられた。
 手にしびれるような痛みを感じながらも今起こった事が信じられなかった。昨日好きだと言ってくれたのに、
なんで拒絶されなければならないんだろう。
 心にぽっかり穴があいたように感じられた。好きな人に明確に拒絶されると、こんなにも胸が痛く重く苦しい。
──これが昨日キヨハルが味わった感情なのか。
 だが負けていられない。今誤解を解いておかないと、松田のときのようになる。あんなことは二度とご免だった。
だから怯まないし、挫けない。
「聞いてくれ。……俺は、キヨハルのことを振ってない」
「ど、どういうことだよッ!?」
「昨日は返事をしなかっただろ? 俺はまだ「はい」も「いいえ」も言ってない」
「だからいまここで振ろうってのか? だったら同じじゃないか。……もういいんだよ、もう構わないでくれ。
おれは昨日のことは忘れる。だからおまえも──」
157263:2008/03/10(月) 00:59:24 ID:QlKXbKh3
「キヨハル!!」
 これ以上言い訳なんて聞きたくなかった。取り乱す姿を見たくなかった。
キヨハルの言葉を遮り、両手でキヨハルの激情に駆られた顔を固定し────キヨハルの唇に俺の唇を重ねた。
 背伸びしないと届かない身長差。だが、しっかりと繋がった。
「これが俺の、昨日の答えだ。……最後まで言わないとわからないか?」
 爪先立ちのまま、手はそのまま、驚きで見開かれたキヨハルの眼を強く見据える。
「俺も、キヨハルのことが好きなんだよ」
 たったこれだけのことを言うのに、ずいぶんと手間取ってしまった。だが、もういい。伝えたいことは伝えた。
「本気……なのか?」
「俺はもう女なんだ。女が男を好きになるのがおかしいか?」
「最初に告白したほうが言うのもなんだけどな、……もうおまえを親友としてじゃなくて、好きな女として見ることになるんだぞ。
それでもいいのか?」
「ああ、それでいいよ。俺──」

 いや、もう俺は“俺”じゃない。

「私もそうだから。私というひとりの女としてキヨハルっていうひとりの男を好きになったから」
 俺は“私”になることを選んだ。どの道を選んでも結果的にはこうなったかもしれない。ただ流されただけなのかもしれない。
だが胸のつかえが取れたように心はスッキリした。かつて特別授業と称して身につけさせられたこの女のような言葉遣いも、
元から使っていたように噛むこともなく、恥ずかしさもなく、ためらうことなく口にすることができた。
「私はTS法に基づかず、母体提供者としてでもなく、ひとりの女としてキヨハルに好きですと“要請”します」
 だからこの言葉には拘束力も強制力もない。
「それでも受け入れてくれる?」
「もちろんだ。おれはおまえのことが好きなんだからな」
 2度目のキスはキヨハルから。私は足の裏を全部つけて、キヨハルは背中を丸めて。
 このキスが恋人同士になった証のように思えた。

******
158263:2008/03/10(月) 01:03:45 ID:QlKXbKh3
 私はいつも保健室で“活動”していた。
 2人目からずっとそうだ。消毒液の匂いに心なしか精液特有の青臭さも混じっている気がする。
対策をとらずにこのままここでし続ければ、いつかはっきりと嗅ぎ取れるようになるかもしれない。
 横に4つ並ぶベッドのうち、一番奥が私にとっての“いつもの場所”だった。
 年季の入ったパイプベッドは腰掛けるだけでぎしぎし軋む。まず私が腰掛けキヨハルにも促すが、
キヨハルは立ち尽くしたまま動こうとしなかった。
 見上げたキヨハルの顔はさっきまでの気勢は見る影もなく、がちがちに緊張していた。その気持ちはわかる。
そう言う私もそうなのだ。これからすることを考えれば、身も硬くなる。
「本当に、い、いいのか? いきなりこんな、こんなこと……!」
 それなのに、キヨハルはさらに緊張を高めさせようとしてきた。意図してではないだろうが見事なまでに空気が読めてない。
こんなときこそ笑えないギャグでも披露してくれればそれなりに雰囲気も和らい────無理か。
 たった今想いが結ばれて、即こんな状況。お互いが望んだとはいえ、一足飛びが過ぎる気がしないでもない。
 だが、それもしょうがないことだ。お互いの合意があってこの場は成り立っているのだから。合意に至った経緯は
……正直口に出せるようなものじゃない。かいつまむと、告白のあと幾度となくキスを繰り返した結果ガマンできなくなった、
とそういうことだ。──自分たちのことながらあきれてしまう。
「はは、はじめるときには、き、きききキスもするんだろ?」
 さっきから両手の指にあまるほどしているというのに、まだキヨハルはキスを求めてきた。
 ……でもないか。
 こういったことを始める前にキスをするのは予定調和のようなものだ。はじまりの合図や宣誓みたいな。
「すると思う」
「タン……じゃない、舌は入れる?」
「…………入れてほしい」
 女の子になんてことを言わせるんだ──注意しようと口を開くと、そこにキヨハルの口が覆いかぶさり舌が侵入してきた。
まったくタイミングが悪い。だが、──悪くない。
 キヨハルの舌が口腔を貪るようにくまなくねぶり、私はそれをあるがままに受け入れる。
 思えば、私の唇を求めてくるようなクラスメイトはいなかった。皆例外なく首から下だけを求めていた。
キスの時間さえ惜しんで“下”に夢中になっていた。──私もだが。
「なあ、なんでおまえはおれのことを好きになったんだ?」
 口を離したと思ったら、またもやいいとはいえないタイミングでの質問。ただでさえテンパっているのに、
余計なことを考えさせなくてもいいだろうに。
 だがなんで私はキヨハルを好きになってしまったのだろう。気づけば一番に近くにいて、しかし空気で、
それが当たり前のようになっていただけだと思っていたのに。“事件”のあと慰めようとしてくれたことなのか、
それとももっと別のことなのか。……思い当たる節が漠然としすぎて、どれが直接の原因かわからない。下地が多すぎるのだ。
「ごめん、理由がありすぎるみたいでよくわからない……。そういうキヨハルはどうなの。どうして私を好きになったの?」
「うーん、そうだな……おれもいっぱい理由があってどれがどれだか」
「それじゃあ私と同じじゃない」
 二人して笑い合う。お互い緊張は完全に解けたようだった。災い転じてなんとやらだ。
159263:2008/03/10(月) 01:06:12 ID:QlKXbKh3
「じゃあ──するぞ?」
 キヨハルに押し倒される。緊張は解けても私の心臓までは落ち着いてくれなかった。激しい鼓動で今にも破裂しそうだった。
せっかく和らいだ身体も制服を脱がそうと手がかかっただけで、意味なく強張る。キヨハルを直視できない。
脱がされる自分を想像して──しかしそれは一向に実現しなかった。
「あれ? んー……えー……」
 お世辞にも脱がせることに慣れているとはいえない手つきだった。しかもいちいち私にうかがいを立ててくる。
「これどうやってはずんだ?」「先におれが脱いだほうが?」質問は多岐にわたった。
「もしかして、初めて?」
「…………恥ずかしながら。けどよ、みんな似たようなものだっただろ? 俺だけが童貞ってわけじゃ──!」
 そう言いながらも、脱がす手際はこれまでの誰よりも悪かった。口先はあれだけ滑らかなのに、指先はリンゴひとつむけそうにない。
 結局お互い各自に脱ぐことで合意した。せっかくのムードが音を立てて崩れたような気がする。
 一旦キヨハルは仕切られたカーテンから出て行った。カーテンの向こうでごそごそ音が聞こえる。
ただの衣擦れ音なのに耳をそばだてて聞き漏らさないように傾注してしまう。どきどきする。
男の着替えなんて自分のでさんざん見飽きたと思っていたのに、異性のそれだと思うと──
 いや、そんなことをやっている場合じゃない。私も急いで脱ぐ。ブラもショーツも脱いで、──急に恥ずかしくなった。
今までこんなことはなかった。薬で我を忘れていたせいかもしれない。しかし今は、今までに13人の男にみずから晒していた胸もあそこも隠したかった。
 急に自信が持てなくなったのだ。キヨハルが私の裸に魅力を感じなかったらどうしよう。
他の13人は喜んで飛びついてきたが、キヨハルが喜んでくれる保証はどこにもないのだから。
 待ちかねたようにカーテンが勢いよく引かれ、反射的に私は両手で胸を隠していた。
あそこはしょうがないので女の子座りで見えないようにする。
 そんな私の姿にキヨハルは絶句していた。なにか言いたそうに口がぱくぱく動いていたが、
なにも言わず──抱きしめられた。体が潰れてしまいそうなほど強く。
「き、キヨハル?」
「ごめん、すっごくかわいかったからさ。……思わず手が出た」
 キヨハルの体温を感じる。キヨハルの息遣いが聞こえる。キヨハルが私に触れている──
 薬を飲まなくても身体が疼いていた。さっきの不安はあっけなく消し飛び、目の前の男を、キヨハルを欲しがっていた。
いや、キヨハルだからこそ欲しい。薬なんかに頼らず、初めて自分の意志で、男と──キヨハルとしてみたい、

そう思った。
160263:2008/03/10(月) 01:14:46 ID:QlKXbKh3
ということで今回は以上です。

ご推察通り、最初に改行を入れていたのがまずかったようです。
これは恥ずかしい…
161名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:52:48 ID:beIwgLI0
本当にそうだな
162名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:24:20 ID:eFCgeY77
GJ!
妊娠系のネタは結構好きなので、最後まで期待してますw
163名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 09:52:25 ID:WYe8Ysw6
263氏GJ!
WKTKしながら続きをお待ちしております
164名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 22:21:24 ID:NsPst2iw
マンセー!!キモ!!
165名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 02:46:42 ID:7CbZypps
263氏戻ってきてるー
うっほうっほ。気になるところで留めますね。
166名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:24:32 ID:6ZzpuHh7
初めて書いてみました。http://ncode.syosetu.com/n8479d/
勿論TS小説です、評価してください。良かったらスレにオリ投下します。悪かったら修行してきます、よろしくお願いします。
167名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 22:35:57 ID:GmIkdXb8
悪くは無いけど、普通女の子(外見上だけれども)が体調不良になったら
女子保険委員なり、それに準ずる子が付いていくと思うんだけど。
168名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:01:32 ID:ElAcrPtq
>>166
ハッキリ言う
良かろうが悪かろうが投下してください (・∀・ )っ/凵⌒☆
169名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:15:37 ID:bJul4bHz
166ですが、お二人方ご意見ありがとうございます。
小説書く事自体初めてでしたのですみません。
とりあえずちょっと修行して、今日の夕方からでも試し投下してみたいと思います。
このスレを盛り上げるため頑張りたいと思います。
170名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 05:57:36 ID:1oGFZHkO
とりあえずぐっちゃぐちゃにヤられる展開を所望しておこう・・・
171コロコロン:2008/03/14(金) 16:41:08 ID:bJul4bHz
6時半頃にちょっと短編ですが試し投下させてもらいます。
よろしくお願いします。
172コロコロン:2008/03/14(金) 18:51:09 ID:bJul4bHz
とりあえず投下。
―のえる君の不思議な1日―
…僕の名前は桃井のえる名前がひらがなって以外はどこにでもいる高校生。…ちなみに男だよ、顔は悪くは無いと思う。自分で言うのもなんなんだけど、とりあえず着替えようかな…
「あれ?」
おかしい、置いてある制服が女子用の制服だ…
何かというよりおかしすぎる。
とりあえず母さんに聞こう。
「母さーん、何で僕の部屋に女子の制服が置いてあるの?」
―パタパタ
母さんが僕の部屋に向かってくる。
―ガチャッ
僕の部屋のドアが開き母さんが顔を出す。
僕は母さんに聞いた、
「何これ?僕の制服は?僕、男だよ?」
制服に指を差しながら母さんに言う。
「??何を言っているの、のえる?あなたは女の子じゃない?」
173コロコロン:2008/03/14(金) 19:20:58 ID:bJul4bHz
「へっ?」
僕は自分の身体を見てみる、よく見ると確かにいつもの僕とは比べものにならないぐらい華奢だ。鏡を覗いてみると……

…女の子だ。
しかも可愛い。
あれ、僕はなんで……おかしいな夢かな?
ギュッと頬をつねってみる、
「いたっ!」
「何してるの、のえるちゃん!?」
母さんが僕を心配する。つねった頬が赤くなってる、夢じゃないみたいだ。
「もう…早く着替えなさい、ご飯できてるから」 そう言って、母さんは僕の部屋を出て行った。

とりあえず着替える事にした、スウェットの上を脱ぐとしっかりした女性の胸があった。
しかもちゃんとブラをつけてあった。
「……うーん」
下も脱いでみると、穿いているのはトランクスじゃなく女物の可愛い下着だった。
「はははっ……夢であって欲しい」
僕は思わず一人言を言ってしまっていた。
としあえず、Yシャツを急いで羽織りボタン一つずつ、つけていく。
スカート…なんか抵抗あるなぁ、まぁ今更だけど。
なんだかんだで、スカートを上手くはきおえたがそれにしても…なんかスカートって足下がスースする…
そんな不思議な感触を味わいながら、ご飯が待つリビングに向かった。

母さん特製の豚カツとそれに生姜焼きが……って随分と朝から油っ濃い料理だなぁ。
………………
…やはり食べると結構胃にきたが、のんびりしてたら学校に遅れるので「行ってきまーす」と母さんに言って、僕は家を飛び出た。
174名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:45:40 ID:9jloghaS
・+     ・ l /,         ヽ ・|*゚ + |
゚ |i    | + / i |ー|-|i | i l . i | |!     |
o。!    |! ゚o !|{ヽ{`━' |i iト、 l |   | *  ゚ |
  。*゚  l ・ ゚ |ソ_` "" リ!ノ /|  |o  ゚。・ ゚
 *o゚ |!   | 。 ヽ=-   ノi| {  +   *|
。 | ・   o  ゚l  ゚+ ` イ  jハ l  *゚・ +゚ ||
 |o   |・゚ ,.‐- .._ -‐}!    ヽ!  |  ゚   |
* ゚  l| /    、  i  }  \   o.+ | ・
 |l + ゚o i     ` -、{! /_   \  ○・ |o゚
 o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄  `ヽ  *。
175コロコロン:2008/03/14(金) 19:49:14 ID:bJul4bHz
学校に向かう途中、小学校からの親友、山田太一に会った。
「おはよー、太一」
「おはよう、のえる」
普通に挨拶をかわした。…そうだ太一ならもしかして男だった僕を、「なぁ、太一僕ってさぁ…男だったよね?
小学の時とかさ、中学の時とか?」
「はぁ?なに言ってんだよ、昔からのえるは女だったぞ。なに言ってんの?病気か?」
全然ダメだった…僕だけなのかな男だった僕を覚えているのは…
「それに、お前か男だったら…俺はお前の事…」 なんか太一が一人でつぶやいている。
まぁ、仕方ない。
「とりあえず、太一学校行こうぜ。」
僕は太一と学校に向かう。

――昼休み
やっぱりクラスの人達にも教師にも僕は昔から、女の子として見られていた。
まぁ…悲しいけどね。

―放課後
暇つぶしに、太一と一緒に僕は家の近くの公園にいた。
なんだか、太一が男の時の僕を見る目と違う。それに胸に視線がいってるような気がする。
「んっ?太一、なんか僕の胸になんかついてるのか?」
「……」
太一は何も言わない。
「なんかついてるなら取ってくれよ、めんどくさいから。」
「…いいのか?」
「いいに決まってるじゃん、おかしな事聞くなぁ早くしてくれよ」
「…いいんだな、…誘ってるんだな…」
「んっ?」
何か変だ?…………そういえば僕女の子だったんだ。胸を……
と考えた瞬間、太一が飛びかかってきた!
「うわっ!ちょっと待てよ太一!」
「今更、何言ってんだよ!昔から、ずっと好きだったんだ、のえる!」
太一に告白されてしまった。…おいおい
176コロコロン:2008/03/14(金) 19:53:39 ID:bJul4bHz
ちょっとご飯に致します。
かなり自分視点のSSでしたが大丈夫でしたらご飯の後、続きを書きます。ダメでしたら修行してきます。
177名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 20:18:59 ID:nBmL3U4g
初投下乙でした。
若干読みにくい箇所も有ったが、良い意味で何か気になる作品。
謎の部分は果たしてどうなるのか…楽しみにしてます
178コロコロン:2008/03/14(金) 21:20:04 ID:bJul4bHz
読み返してみたら確かに読みにくかったです。
すいません、とりあえず続き。

太一は勢いよく、のえるの着てるワイシャツを脱がす。
『ちょっとなぁ、おいっ!太一、話しを…んっ!?』
…太一にキスされた。
男の親友に…でも今の俺の身体は女…
『んっ…んっ…ちゅっ…』
なんか不思議な感じだ。嫌なのに、嫌じゃない。
そのまま、のえるは太一の首に腕を回した。
『んっ…ちゅっ…レロ』ただのキスじゃない、お互いの舌と舌を絡めるディープキス。

…なっ、なんか興奮してきた。
―ちゅぱあ…
お互いの舌と舌を離した。
『なっ、なぁ太一…本当に俺の事好きなのか?』…なんで俺こんな事聞いてんだ?
『好きだよっ、大好きだよ!のえるは…俺の事は好きか?』
僕は正直に答える。
『好きだよ…その、僕は…友達としてだけど…ね』
また太一がキスをしてくる、今度は胸も一緒に触りながら。
『んっ…んっ…太一…胸は…ここだと誰かに見られる…』
だが、太一はのえるの言葉を無視してブラジャーを剥ぎ取る。
のえるの形のいい、乳房が姿を見せる。
『…他の奴なんて…関係ねえ!』
そのまま太一はのえるを押し倒し、剥き出しになったのえるの、2つの乳房を両手で甘く揺さぶり、その頂の乳首も軽く刺激をする。
『…んっ…やめっ…んっ』
…なんか身体が痺れてくる。
179コロコロン:2008/03/14(金) 21:47:33 ID:bJul4bHz
のえるの、乳首が隆起してきた。それを見て太一は、更に興奮して胸を今度は、乳首を集中的に責めてきた。

「のえる…乳首こんなに立ってコリコリだぞ、感じてるのか?」

「そんなこと…んっ…ちょっ……引っ張らないでくれっ…」
軽くのえるの身体が震える。
また、太一はキスをしてくる。キスをされる度に男だった事をのえるは忘れていく。
軽く夢見心地に入っていたのか、いつの間にかのえるのスカートは脱がされパンツの中に指を入れていた。
…あれ。
「濡れてるぜ、のえる」
「えっ…ぼく…んっ!」
太一の手が音を立ててのえるの膣をいじり回している。
―ぐちゅっ、ぐちゅっ!
完璧に濡れている…びしょ濡れと思える程に…
「んっ…あっ!…そこっ!…」
「ここがどうしたんだ?」太一は、のえるのクリトリスを弄りながらわざと聞く。
「しっ、痺れるんだ…んっなんかさ…気持ちいいかも…」

……ぼく、もう女でもいいや…気持ちいいし…なんか太一の事、本当に好きになってきたし…

また、キスをするネットリと優しく。

のえるの下着もまた、いつの間にか脱がされていた。太一も下を全部脱いでいた。

「のえる…」

…ぼくはなんだか太一のチンチンから目が離せなかった。だから言ったんだ。
「…太一のが、…欲しい…入れていいよ…のえるの中に…」
少しずつ僕は、女言葉になっていた。
そして、
「……入れるぞ」
「…うん」
太一のチンチンが僕の膣に……マンコに入ってきた。
180コロコロン:2008/03/14(金) 22:10:39 ID:bJul4bHz
「…んっ!」
ちょっと僕は痛かった、処女だもの…でも、
「大丈夫か?」
太一が心配してくれる…そして優しく動いてくれる。
「のえる、好きだ」
「ぼくも、太一の事好き…」
またキス…優しいキス
痛みが無くなる。

―ぐちゅっ、ずちゅっ!気付いたら膣から愛液が溢れてた。
「…んっ、なんか…あっ!気持ちぃぃ…」
「ほんとか!これはどうだ」
太一が腰を細かく動かしたり、急に大きくスライドさせたりしてくる。
「気持ちいい…壁がこすれて…すごい気持ちぃぃ…処女なのに、処女だったのに…太一」
なんでだろう、こんなにエッチに。
「…んっ…太一」
「なんだ?」
「中で…んっ…出して」
「中って!?……いいのか?」
「うん…中にいっぱい出してくれれはいけるんだ…だから」
何故か中出しならイケると確信めいたものがあった。
「子供できても…いいのか?」
「うん…子供作って…のえるの中に…いっぱい出して。妊娠させて…!」 ヤラシイ言葉がスラスラ出てくる。男だった僕がどんどん消えてく。
「いくぞ…」
太一の腰の動きが一段と激しくなる。
「んっ…壊して…のえるおっ!…んっ壊して…太一ので……んっんっ」
このタイミングだ。
「太一…のえるの中ぶちまけてぇぇ!!」
「いくぞっ!!出るっ!」…ピュッピュッビユッ!「太一のが出て…いっぱい…んっ…熱い……あぁぁあぁっっっ」
男だった僕が消えた。
…このまま女でもいいや…幸せだし
181コロコロン:2008/03/14(金) 22:26:26 ID:bJul4bHz
……いつのまにか僕は自分の部屋のベッドにいた。
…部屋の窓に誰かが立っている、近づいてくる。そして、
「気持ち良かったでしょ…また来るね、あなたの美味しかったから。」
そう言って消えてった。
……また来るか…
また僕は深い闇に包まれた。


…そして次の日
起きてみて鏡をみたら、男に戻っていた。

あの不思議な1日。

女になった自分の1日。
のえるは元の男に戻った、だけど日にちは戻っていない…1日が過ぎている。

またいつもの男であるのえるの1日が始まる。

もう一つ変わったものがある、それは……

不思議な1日がまた来る日をのえるが楽しみにしている事。

「また来るね」

―終わり。

以上です、結局夢落ちですいませーん。
182名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 22:31:09 ID:q5hlCsxl
夢オチなのか(  ´・ω・)

でもGJ! 夢が夢じゃなくなって
現実と入り混じっていく続編を期待w
183コロコロン:2008/03/14(金) 22:51:12 ID:bJul4bHz
どうもありがとうございます。
ご飯食べながら考えて打ち込んだものなんですが、それでもお褒めの言葉ありがとうございます。単発予定だったんですが…続編考えてみます。では、また。
184名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:51:11 ID:bHrZ9+PV
舌が肥えた連中ならともかく
なかなか良いんじゃない?
185名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 00:30:51 ID:PErNuXYU
うむ、何か新鮮。
なんでだろう…原点っつうか、原初を見た気持ち。
短編でこういうのも良いですねぇ。
186名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 01:03:43 ID:qBep6kJG
叙述が一人称だったり三人称だったり、つまり地の文で僕と書いたりのえると書いたりで、混乱しているのでどちらかに統一しましょう。
187名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 01:10:17 ID:j23777XS
ところでスカトロTS小説まだですか?
188名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 05:23:14 ID:KoQ0s2i1
そういう需要があるとは知らなかったな
TSなのにアナルだけとかでもええのんか
189名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 06:20:13 ID:mN8dBJe+
アナルセックル程度ならともかく食糞になると流石に引く
スカを否定はしないが、あるなら投下前に
一言どの程度か書いといてくれるとありがたいかな
190名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 09:35:08 ID:DnnLHp/H
元気がないですね。
191名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 09:42:35 ID:4hmVy57K
スカは書き手も読み手も選ぶからねえ。
嫌いじゃないが。
192名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:35:58 ID:a+D/TbIh
お前ら気持ち悪いレス付けんなよ
前前から思っていたけどそんなレス付けて楽しいか?
俺は俺のアイデンティティーを崩してまでそんなレスしたくはないね
のび太のような生活をしている野郎は外に出て太陽の光でも浴びて来いよw
けなしたけどお前らの才能には一目置いているんだぜ
つかう所について間違っているとは思っているがな
のんきに家にのさばってないで外で社会生活を満喫するべきだ
中々大変だが、中途半端なところで投げ出さずに最後までやりきってみな
にげずに働けばなにか見えてくるはずだぜ
小さくても仕事に大小は関係ないと思う
便利な事だけでなく不便な事も多いが頑張れば良い結果に繋がるはずだ
しっかり働いて親孝行もしてやれば親もきっと喜ぶぜ
ろくでもない生活を改善しろよ
193名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:41:34 ID:FnivBazg



194名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:10:52 ID:W5X3aQWL
なんか定期的にスカトロネタを振る香具師が来るけど、
それって夏場の台風みたいなものか?
195名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:35:41 ID:+8Al5i5S
ちょっと投下してみます。
短編淫魔モノで、直接エロなしなんですが。
196名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:36:49 ID:+8Al5i5S
「夢の中からコンニチワ。サキュバスです」
「はぁ、どうも」

目を覚ますと何か絶世の美女がいた。
いきなりの展開と背筋がむず痒くなるような涼やかな声に、俺は何となく間抜けな空返事を返してしまう。
そんな俺に頓着せず、目の前の淫魔を名乗る美女は、俺の前で屈むとなにやら両手を合わせた。

「いきなりで悪いのですが、いい夢見させてあげるので、ちょっとだけ精気吸わせてくれませんか?」

まるでクラスメートが掃除当番代わってくれと頼むような申し訳なさそうな顔と声色。
背中では漆黒の翼が所在無げに揺れていた。
それは目の前の銀髪蒼眼超絶クールビューティーには絶望的なまでに似合っていなかった。
だがまぁそんな俺の心象は置いといて、問われたのならば答えなければいけないだろう。

「……そりゃちょっとだけなら構わないけど。興味もあるし」

俺が了解の意を示すと、淫魔は何故か複雑そうな顔で溜息をついた。
元々、有無を言わさずに相手を篭絡してしまうのが彼女たちのやり方だと思っていたが、
自分から頼んでおいて嫌な顔をされるというのはちょっと納得がいかない。

「何でそんなに嫌そうな顔してるんだよ?」
「それは……私が……からですよ」

少々憮然として俺がそう聞くと、か細い声で淫魔は何やらつぶやいた。よく聞こえない。

「え? なんだって?」
「私が男だったからですよっ!」

その言葉を聞き、しばし吟味する。
そしてその意味するところを認識すると、俺は淫魔に向き直って満面の笑顔で告げた。

「 帰 れ 」
197名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:38:44 ID:+8Al5i5S
目の前の淫魔のクールヴォイスにも負けない
絶対零度の声でそう告げると、淫魔は慌ててすがり付いてきた。

「あああ、待って、話を聞いてください。まだ目を醒まさないで!」

淫魔のその言葉でたった今気付いたが、ここは現実世界ではないようだ。
俺とオカマ淫魔以外には、俺が寝ていたベッドがあるだけで、周囲の景色もぼやけていた。
ともあれ、俺は今一度淫魔に向き直ってドきっぱりと告げる。

「悪いが俺にその手の趣味は無い」
「違います、今は完全に女なんです!」

クールな声に似合わない必死な声。
今はと言う言葉が気になり、もう一度目の前の絶世の美女?を観察する。

「……まぁ、確かに見た目クールな絶世の美女だし間違っても男には見えないが」

俺のそんな感想を耳にした淫魔は複雑そうに微笑んだ。
そして何やら身の上を語りだした。まぁ、聞くくらいは聞いてやってもいいだろう。
とりあえず俺が聞く態勢に入った事を悟ったのか、少々早口で淫魔は語る。

「どうも。実は私、数年ほど前にサキュバスに転生したっぽいんですが」
「はぁ」
「何の間違いか、普通に前世の記憶が残ってまして」

ああ、何となく合点がいった。

「……で、その前世が男だったと」

淫魔は我が意を得たりと頷いた。

「話が早くて助かります。ええ、当時数時間前までエロゲしていた記憶まで鮮明に。
 ……ああ、まだあのゲームCGコンプしてなかったのに!」
「あー、大体把握した」
198名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:40:10 ID:+8Al5i5S
無理やり取り殺されることも覚悟していた俺は、内心で胸を撫で下ろした。
こいつは無害だ。

「そんな訳で私の主食は野郎の性欲な訳ですが」
「……まぁ、心中察するよ」

相手の身になって考えれば、恐らくは想像したくもない壮絶な話だと思う。
俺ごときでは想像する事すらかなわなかった。

「どうも。お察しの通り、私にしてみれば無人島に流されて食べ物がウ○コ味のカレーしか無いような状況でして」
「きっついなー」

何て的確で絶望的な表現だ。
前世の記憶なんぞが残ってしまったばかりに、彼女?のサキュバスとしての生活は、
命を取るか尊厳を取るかの、まさに究極の選択と化してしまったのだ。

「それで、どうしたんだ? それでももう数年もサキュバスやってるんだろ?」

さすがに同情しながらもとりあえず話を進めるために先を促すと、
淫魔はやにわに銀糸の髪を振り回しながら、ヤケクソ気味に叫んだ。

「ええ、そりゃ食べたさ、食べましたとも! 喰わなきゃ消滅するんだからしょうがねえだろ!」

どうやらトラウマに触れてしまったらしい。口調まで変わってしまっている。
何か段々気の毒になってきたので、優しく宥めすかしてやると、幸いすぐに正気を取り戻してくれた。

「……お見苦しい所を。でも私もギリギリまで妥協点を探したんですよ」
「妥協点とは?」

再び話を促す。

「はい、まず必要なだけしか食事をしないということと、
 女の子より可愛い男の子しかターゲットにしないという事です」
199名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:41:39 ID:+8Al5i5S
その答えを聞いて、俺は完全に納得がいった。

「……あー、つまり」
「はい。私も汚れてしまったあの日から少しは吹っ切れて、様々なショタっ子を見てきましたが、
 貴方は間違いなく最上の素材です。はっきり言って二十年後でも余裕で歌舞伎町の――」
「目覚めてほしくなければ今すぐ黙れ」

如何に俺が、男子の役より女子の役が回って来るほうが圧倒的に多い、
完全超絶美少女顔の子役スターとはいえ、まったく気にしていない訳ではないのだ。
――ともあれ。

「つまりはそれが現在○学●年生である俺の夢なんぞに出てきた理由か」

俺の絶対零度のジト目も気にせずに、淫魔はニコニコしている。うぜえ。

「はい。と言う訳でよろしいでしょうか?
 勿論吸い殺したりなんてしませんし……どーしても嫌なら、退散します」

淫魔の殊勝な言葉に、俺は溜息を一つついてから言った。

「さっきも言ったけど、正直そういう事に興味が無い訳じゃないし、
 人助けだと思えば別に構わないんだけど。外見だけは絶世の美女なんだし」
「本当ですか!?」
「ただ一つだけ問題が」
「? なんでしょう」

なかなか可愛らしく小首をかしげる淫魔に、俺はもう一つ溜息をつきながら告げた。

「俺、まだ精通始まってないんだよなぁ」

淫魔はその答えにしばらく固まっていたが、やがて苦笑した。

「……では、今夜が初体験ということで。大丈夫です。経験の浅い方の相手にも慣れてますし、
 ぶっちゃけ野郎なんて初めてだろうが何だろうが気持ち良いだけですよ」
200名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 02:43:16 ID:+8Al5i5S
ふむ、良くは解らないがそういうものなのだろう。

「あんたのほうは本当に良いのか? ウ○コ味のカレーなんだろ?」
「……まぁ、認めたくはありませんが、これでもサキュバスですからねー、
 一度勢いに乗ってさえしまえば、割と平気です。という訳で――」

そして淫魔が微笑んだ。

「――よろしくお願いします」

それは。
さっきまでの道化た態度など、全てが擬態だと言わんばかりの、妖艶な笑みだった。





「……で、何で毎晩毎晩俺の夢に現れる」
「すいません、貴方の味がどうしても忘れられなくて……」
「毎日親にバレないように下着を洗濯するほうの身にもなってほしいんだが。
 大体、必要なだけしか食事しないんじゃなかったのか?」
「だって、しょうがないじゃないですか!! 
 生まれ変わってから初めて『食事』を美味しいと思ってしまったんですよ!?」
「……そりゃー光栄な事で。で、これから二十年後まで付きまとうつもりか?」
「お望みであるなら一生涯」
「……あんた、中身は男なんじゃなかったのか?」
「所詮はサキュバスだった、という事なのでしょうかね。
 それでも他の野郎どもを喰いたいとは少しも思いませんが。
 でも相手が貴女であるなら、例外中の例外です」
「何故か字面が激しく気になるんだが、まぁいいか。……俺が干からびない程度で頼むぞ?」
「はい♪」



END
201名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 10:39:37 ID:VZDObRsS
ギャグマンガを読んだ気分になりました。
202名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 11:51:11 ID://e/k5eI
すれたガキだなーw
203ふう@ピンキー:2008/03/20(木) 01:32:26 ID:dazHR4DH
こんばんわ。
遅筆でなんですが、しぃちゃんの続きの投下します。
つかまだエロまでたどりつかねぇ。。

では短いですが、まったり投下。
204大塚志乃:2008/03/20(木) 01:34:30 ID:dazHR4DH
5時間目が始まるまでの僅かな時間、志乃まわりにはクラスメートの人だかりができ、
質問攻めの嵐だった。

「ねーねー、大塚くん。すごい久しぶりだね! 初めてみた時はびっくりしちゃったよ〜。」
「はは。。 まあね。」
「なあ志乃。こんな風になってたなんて、おれらびっくりしたんだぜ!」
「うるせーよ。おれだって最初はすげー驚いたんだって!」

最近は女性のような柔らかい口調に慣れてきた志乃だったが、
昔の男友達に話しかけられると、つい昔のような口調で話してしまっていた。
女なのに男っぽい口調でしゃべること、または女のようなしとやかにしゃべること、
交互に現れるその相反するふたつの行動は、どちらをとっても小恥ずかしさがあった。

「そういえばさ、由衣ちゃんまだ具合よくならないの・・?」

一人のクラスメートの女子が、突然、由衣のことを尋ねてきた。

一瞬、言葉につまった志乃だが、
冷静に、言葉を選ぶように、

「うん。もう身体の方はいいんだけど、でもまだ調子が悪くて、退院はしたんだけどまだ親戚に家で療養しているんだ。」
「そう。。また早くあいたいな。。」

由衣は表向き、交通事故にあったということになっている。
由衣があのレイプ事件で身も心もずたずたにされたことは、この学校では志乃だけが知ることだった。

「・・でもさ、きっと具合がよくなったら、また登校してくるよ!大丈夫さきっと!」
「そうよね・・! あーお見舞いとかいきたいけど、親戚の家ってどこだろう〜。遠いのかなー。」
205大塚志乃:2008/03/20(木) 01:36:27 ID:dazHR4DH
そうこう話しているうちに、一人の学友がとんでもない事を言い出してきた。

「なあ大塚。ずっと気になっていたんだが、それ、マジで本物なのか。。!?」

その男の視線は、志乃のブラウスの下から盛り上がる大きなふくらみを直視しており、
なんのことをさしているのかは一目瞭然だった。

「え・・!? あ、胸のことか?」
「ああそうだよ。マジででけーじゃん。やっぱ本物か?ちょっと触らせてくれよ!」

言うが早く、その男の手は志乃の胸に掴みかかろうとしたとき、
突然、その横から平手が飛び出し、その不埒な手を払い落とした。

「いてっ!!」

「バカ男子!! なに触ろうとしてんのよ!この変態!!」

横からすごい剣幕で出てきたのは、最初に志乃に声をかけてくれたクラスメート、
宮田遥だった。

「いてーな! 別にいいだろ!?大塚は男だったんだから、胸くらい触ったっていいじゃんか!」
「いいわけないでしょ! 大塚くんは女の子なんだから、そんなコト絶対ダメ!!」
「んなこと言ってもほかにも気になることあるんだよ!
 なあ大塚、オマエさ、そのスカートの中、女モンのパンツはいてんの?マジ??」
「な・・!? オマエなに言って・・。」

突然話をふられ、思わず言葉に詰まり顔を赤面する志乃。
それをみてさらに怒りの色をあらわにした遙はさらに怒鳴り始めた。
それに従うように、周りに女子も反発し始めた。
輪の中心にいる志乃は、思わず反応に困り、呆然とするだけだった。
206大塚志乃:2008/03/20(木) 01:38:37 ID:dazHR4DH
「うるせーよてめえら。もういいや。じゃあまたな、大塚。」

吐き捨てるように言うだけいって退散し、残った男子も徐々に散り始めていった。

そした遙は志乃の手を軽く握り、まるで言い聞かせるように喋りだす。

「大塚くんね、もう女の子なんだから、困った時は女の子同士、私たちになんでも相談してね。きっとよ!」

これが女の連帯感なのか、男たちが相容れぬ垣根なのか、
今自分が初めてそちら側に入ったとき、それをしみじみと感じてしまった。

(あ、今宮田と手を握っているよ。。)

こういう風に簡単にスキンシップがとれるのも女同士なんだよな、と志乃は思った。


その頃、教室のすみで、その姿をとおまきで眺めている男子グループがいた。
さっき、志乃の胸を触ろうとした大場と、その仲間たちだった。

「なんか大塚のやつ、すっかり女どもの仲間って感じか? なんか違う人になったみてー。」

愚痴るようにこぼすツレに対し、大場は視線を動かさないまま応えた。

「なあに。大塚は元々同じ男同士だったじゃねぇか。きっとまた仲良くやれるよ。。」


そしてまた大場のグループとは別に、
最初は一人輪の外から志乃の様子を伺っていて、そして今も遠目でみている男子が一人いた。

(大塚君。。君ならきっとボクと・・。)

その小柄な男子の目には、期待半分、不安半分が入り混じったものがあった。
207ふう@ピンキー:2008/03/20(木) 01:40:39 ID:dazHR4DH
短いですが、ここまでです。

とりあえずフラグはたった感じですww
でも伏線ばっかでエロまでなかなかいかねぇ。。

明日は休みなので、早めに続き書きたいです。
208名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 07:24:55 ID:i00G45Er
>196-200
おお!おもすれぇ 
相手の設定にムリがあってもキャラ立で押し切れてるよw
209名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 08:16:44 ID:cRJI3VP/
しぃちゃんの続き待ち望む人。
210名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 09:24:21 ID:ajjyvnWC
211ふう@ピンキー:2008/03/21(金) 00:35:32 ID:KN8IBFq2
しぃちゃんの続きを投下します。

やべー、思ったりエロまでの道のりが長いww
今回もあまりえろくないです。←毎回いってんなこれ
212大塚志乃3:2008/03/21(金) 00:36:44 ID:KN8IBFq2
志乃は病院では暇を持て余していた。

特に病院でやることがなかった志乃は、なにげに勉強を自主的に行っていた。
女になったばかりでまだ女としての生活習慣がなく、
特になにかをしたい、というのがなかったのだ。
そのせいか、男の時とは別人のように勉強が出来るようになっていた。

5時間目の数学が始まり、数学の教師が試しに質問すると、難なく回答出来る志乃。

「なんだ大塚。積分法をつかったこんな計算ももう出来るのか。」
「はい。一応、やってました。」

周りからは感嘆の声があがる。
先生もまるで別人を相手にしてるような錯覚を起してしまう。

(やべ。いくら暇だからって、ちょっと先に進みすぎたか!?)

男子の頃はけして勉強が出来ないというわけではなかったが、学力は至って普通のレベルだった。
なぜかここにきて、勉学優良な女生徒、というヘンなイメージが出来てきてきそうになる。
213大塚志乃3:2008/03/21(金) 00:37:53 ID:KN8IBFq2
そして5時間目も終わり、志乃が急いで帰ろうとすると、帰り際に遙が声をかけてくる。

「ねえ大塚くん、帰り一緒に帰ろうよ! 同じ方向だしね!」
「ああ、そうだな。いいよ。でも宮田って、剣道部は?」
「だって3年でしょ。この前のインハイ予選でもう引退よぉ〜。」
「ああそうだったんだ。てことは負けちゃったのか。。残念だったな。」
「うん。でも結構がんばった結果だし、仕方ないよ。でも、今でもたまには部活に顔だしているよ。」

遙は剣道部に所属していた。
格技場が、半分が畳、半分が板の間なので、剣道部と合気道部はよく同じ時間で稽古をすることが多かった。
遙は身長が155cmで、身長があるわけではないが、足腰のバネが強く、
遠間から一気に飛び込んでいく打ち込みを得意としていた。
志乃も男ときも遙とは結構仲がよく、刀捕りの練習相手としてよく打ち込んでもらったりしてた。

(そういえば部活の方はどうなったんだろ・・。引退はまだ先だったと思うけど、顔だしづらいなぁ。)

「ねぇねぇ、大塚くんもさ、また部活に顔だしたら?またあたしが練習相手になってあげるよ!」

などと考えていると、遙の方から部活に誘う言葉ができてきた。
考えていることをいきなり言われて、思わずうろたえる志乃。

「はは。。そうだな。そんときはまたよろしく頼むよ。」
「大塚くんって、あたしが打ち込んだ面をスルってかわしたと思うと、いつのまにか横に現れて、
 気がついたらうつ伏せに押し倒されているんだもん。結構びっくりするよあれって〜。」
「でも、あんなの3回に1回ぐらいしかきまんないよ。ビニール刀でなかったら頭にこぶだらけだよ。」

剣道着姿の遙が思い起こされる。
長いストレートの髪を後ろにひとつで結わき、
紺の袴に身を包んだをその凛々しい姿が記憶の底から目に浮かびだす。

竹刀を構えたその姿に相対してみると、その眼力に大抵の男だったらたじろくほどだった。
214大塚志乃3:2008/03/21(金) 00:39:40 ID:KN8IBFq2
「ふふふ。そうね〜。  ねぇ・・大塚くん。」
「ん? なに?」
「しぃちゃんって・・、名前の方で呼んでもいいかな??」
「ん? あぁ、別にいいよ。」
「ほんと? よかった!! じゃあこれからも仲良くしようね! しぃちゃん!!」
「あぁ。よろしくな。」

それは傍からみると普通の仲の良い、女学生二人組の会話だった。

「ところでしぃちゃんって、しゃべり方がたまに変るよね?
 なんか女の子ぽかったり、昔の感じでしゃべったり。。」
「んーまあな。一応、初対面の人とかにヘンに思われないように気をつけてしゃべってはいるけど、
 なんか昔の友達にあうと、やっぱり昔の感覚でしゃべっちゃうよ。照れくさいしな。。ははは。」

志乃は少し頬を赤らめて、口元が軽く緩む。

「そっかー。でもいいんじゃない?しゃべりやすい方で。」
「あぁ、宮田は気兼ねなくしゃべれて楽だよ。」
「あ、宮田じゃなくて、わたしも名前でよばれたいなぁ〜。」
「ん?そうか? じゃあ、はるか。 遙でいい・・?」
「うん!!いいよ!っふふ〜。」


そして楽しく話していると時間がたつのが早い。二人は分かれ道にさしかかったとき、
遙が少し前にかけだすとこちらを振り向き、

「じゃあしぃちゃん、また明日ね!」
「ん、じゃまたな。」
「あと明日は体育があるから、体操着忘れないでね。」
「あぁ、そういえばそうだったな。わかったよ。」
「バイバイ!」
「ああそれじゃ。」
215大塚志乃3:2008/03/21(金) 00:40:45 ID:KN8IBFq2
遙は大きく手を振ると、てけてけと自分の家路に向かって歩き出した。
そして志乃もそれを見送ったあと、自分の家に向かって少し早歩きで向かう。

徐々に歩く速度が増していき、志乃は駆け込むように自分の家に飛び込んだ。
そして制服のままトイレに駆け込み、急いでショーツをおろし、便座に腰かける。

ゆっくりと尿道の力を緩めると、志乃の陰部から小水が流れ始めた。

「はぁぁ、ちょっとやばかった。。いくら昼からきたとはいえ、漏れるかと思った。」

用をたし終えると、わずかに濡れている自分のあそこを軽く拭き取り、
そのまま立ち上がりゆっくりとショーツを履きなおす。

「ふう。。なんか女の身体って、これ我慢するのキツくなった気がするな。。
 でもさすがにまだ学校でする度胸は・・ない。」

志乃の新しい学校生活は、まだまだ前途多難を示していた。
216ふう@ピンキー:2008/03/21(金) 00:44:31 ID:KN8IBFq2
今回も短いですが、ここまでです。

ちなみに遙ちゃんは、最近はまっているドラマ「鹿男あをによし」で、
堀田イト役を演じている「多部未華子」をイメージして書いていますww
堀田も剣道部だしww
217名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:13:16 ID:SbjfkJF7
投下乙です。
今回も期待して読ませていただきます
218名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:20:58 ID:LAuzwHXJ
GJ!
続き待ってます
219名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 01:37:22 ID:cMiSP8CX
しぃちゃんは俺がこのスレに常駐するきっかけになった作品なので
復活してくれて大変うれしい
220名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 03:06:35 ID:ZjNxjIFe
少しずつ、みんなの力でこのスレに活気を取り戻そう!
221コロコロン:2008/03/23(日) 19:23:13 ID:qTFZLbF0
別サイトで長編を書いているのですが、ここの住人の方達に応援のお言葉などを頂きとても日々感謝しております。
質問なんですが、別サイトでの作品の外伝をこちらで書くのは皆様方的には大丈夫でしょうか?
無理でしたら、魔法系でも投下しようかと、このスレの少しでも力にでもなれればと思います。
222名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 21:28:55 ID:bP+vawS5
どんどん投下してくれて結構。あっちもこっちも期待してますよ。
223名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:02:32 ID:0ZhX1rtB
コロコロンさん投下してくれくれるのは嬉しいけど、いつもageないでsage進行でお願いします。
224名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:21:40 ID:ZpUEg+ao
( ゚д゚ )
225名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:22:39 ID:p5HN6Hzy
>>221
読んでやるからとりあえず投下してみろよ。
226名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:38:50 ID:WsXVN0J8
とりあえずsageろよ
227ふう@ピンキー:2008/03/24(月) 01:02:45 ID:8Tr9d6xu
しぃちゃんの続き投下します。
短いのでなかなかエロに到達しませんがw
228大塚志乃4:2008/03/24(月) 01:03:34 ID:8Tr9d6xu
再び登校するようになってから二日目の朝を迎えた。
家をでる時間よりも1時間半は早起きをして、志乃は起きがけのシャワーを浴びている。
まだ朝の静かな空気の中で、志乃の家の1階ではシャワーの音だけが流れている。

元々志乃が育った実家の家には母親が戻ってくることになり、志乃も一人暮らしのアパートを引き払って戻ってきたのだ。
この前のアパートの時とは違い、静かの住宅地の中にある一戸建てのこの家は、
志乃と母親の二人で住むにはまだ少し広かった。

(はぁぁ。。気持ちいい・・・。なんでシャワーがこんなに気持ちいいんだろ・・。
 多少の早起きもあまり苦にならないなんてな。。)

去年の今頃だったら、学校があってもまだ寝ているような時間だが、
初夏に入ってからだんだん寝汗をかくようになり、朝起きるとまずシャワーを浴びる習慣が出来てしまった。
寝汗が気持ち悪い、というのもあるが、朝起きてから浴びるシャワーがとても気持ちよかったのだ。
どうも女になってから、お風呂やシャワーを浴びる行為がとても気持ちよく、心地よいものに感じるようになり、
湯船の時も少しぬるめのお湯に入り、ずいぶんと長湯するようになってしまった。
229大塚志乃4:2008/03/24(月) 01:04:30 ID:8Tr9d6xu
流れるシャワーのお湯が、肩から胸の谷間、おなかから足の方にと、絶えることなく流れていく。
肌をつたうお湯がすごく気持ちよい。
湯気を帯びた雫を全身に浴びていくと、志乃の身体のすみずみの細胞が段々と活性化していくのが感じる。
志乃は全身が目覚めてきたのを感じると、名残惜しむようにシャワーの栓を閉じて、
お風呂場を後にする。

脱衣所で身体を丹念に拭くと、その大きめのバスタオルで胸からおしりのあたりまでを覆い隠すように巻きつけてから、
脱衣所をでて自分の部屋に戻る。
これは少し前に風呂上りで、裸のままタオルを肩にかけただけの姿で廊下を歩いていたら、
ちょうどその姿を母親にみられてしまい、

「ちょっと志乃ちゃん! なんて格好で歩いているよ!だらしない!!」

と、一喝されてからは、家の中でもタオルをまいて歩くようになったのだ。

部屋に戻ると上半身がまるまる映る大きな鏡が置いてある。母親が買っておいてくれたものだ。
志乃はタオル一枚の姿のままその前に座ると、ドライヤーで髪を乾かしはじめる。
志乃の髪は結構長いため、時間をかけてじっくりと乾かすことになる。
女性になってから芽生えた羞恥心なのか、志乃は少し見た目を気にするようになってきて、
風呂上りはちゃんとドライヤーで丹念に髪を乾かすようになっていた。

時間をかけてゆっくりと乾かした髪は、さらさらで潤おしさをもった髪となり、
鏡の中に映る自分の姿をみて、志乃は少し誇らしげな気持ちになる。
230大塚志乃4:2008/03/24(月) 01:05:40 ID:8Tr9d6xu
鏡の前から立ち上がると身体にまいてあるバスタオルを外し、まだ濡れている部分をよく拭き取ると、
タンスからショーツとブラジャーを取り出す。

「えーと、パンツはこれでいいとして、今日は体育があったな。。スポーツブラにしとくか。。」

志乃はその一見小さくみえるショーツをはくと、それは股間からおしりまでぴったりフィットしている。
次に胸全体をしっかりと覆うようなスポーツブラをつけた。

「よしOK。激しく動いてもあまりゆれなくていい感じだな。」

続けて壁にかけてあるブラウスとスカートを着る。
もうブラウスの右前のボタンを特に違和感なくつけれるようになってきた。
灰色に赤のチェックが入ったスカートをはき、胸元に赤いリボンタイを軽くとめる。

鏡にの前でその姿を確認し、その着こなしに満足した志乃は、
下の部屋におりて朝食の支度を始める。
母親は家でSOHOのような仕事をしており、夜も遅いことがあって起きてくる時間が不規則であった。
なのでだいたい志乃はかってにパンを焼いて紅茶をいれ、一人で朝食をとることが多い。

「おっともうこんな時間か。早起きしてもちょっとのんびりし過ぎたかなー。」

志乃は時計に気づいて慌てて身支度をし、家を飛び出すように出て行った。
231大塚志乃4:2008/03/24(月) 01:06:29 ID:8Tr9d6xu
----

「あ、大塚くんおはよー。」
「ああおはよ。」
「ちょっと美雪〜! もう大塚さんだよね! おはよ!」
「はは。。 おはよー!」

教室につくと、クラスの女子たちが、顔があうたびに挨拶をしてくる。
男子の方は一人では声をかけてくるやつはあまりいなかった。
やはり女子の方が自然と馴染んでいくようである。
呼ばれ方も大塚くんから大塚さんに変ってきている。

そして遙もすでに教室にいて、志乃をみると声をかけてきた。

「しぃちゃんおはよー!」
「あ、えーと。遙、おはよ。」
「うん。ところで1時間目は体育だよ。ホームルームが終わったら、すぐに更衣室に移動だからね。」
「あ、そっか。更衣室ね。 うん。。わかった。」

更衣室ときいて、思わず言葉がつまりそうになる。
今まで男子の時は、女子がいなくなった教室で体操着に着替えていたが、
女子は更衣室を利用して着替えなくてはならない。

(おいおい・・。おれそこで着替えちゃっていいのか・・!?
 そもそも入ってもいいのか!?)

心の中で少し焦りを感じつつも、ホームルームはあっという間に終わり、
遙に連れられ更衣室に向かうことになった。
232ふう@ピンキー:2008/03/24(月) 01:08:01 ID:8Tr9d6xu
今回はここまでです。
あまり話が進んでませんがww

早くしぃちゃんを犯したいなww
遙ちゃんも一緒にでもww
233名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 05:46:27 ID:wSHV53AA
巨乳ネタや母乳ネタでオススメおしえて誰か
234コロコロン:2008/03/24(月) 06:37:35 ID:tuZ3M+5c
皆様、sage入れてなくてすいません(´・ω・`)
どうかお許しを。
あと、ふうさんGJです!自分もとりあえず早めに投下します。
235名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 20:53:06 ID:6OOF7/hI
>>232
乙〜
濡れ場期待してます
236名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:48:24 ID:bC77+u8e
しぃちゃん投下乙です
237名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 19:39:01 ID:FMpeVetr
イマイチだったな。
期待していたほどでもない。
238名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 21:48:02 ID:jqR9F2Vo
じゃあひとつすごいのを頼むぞ>237
239名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 15:03:55 ID:kpbYC78y
まだ始まってもいねーよ
240コロコロン:2008/03/26(水) 19:51:20 ID:IpHfY9FC
とりあえず投下。
タイトル
−神様のいたずら−

僕の名前は、結城夏樹 《ゆうきなつき》
年17才でちょっと女っぽい名前だけど、れっきとした男だ。
身長も160と小さく顔もよく女の子に間違えられるけど、れっきとした男だ。
くどいようだけど僕は男だ、喧嘩はしないけど強い自信はある。
ボクシングをしててジムのプロの人のパンチも見える、一般の人には負ける気はしない、喧嘩はしないけど。
とりあえずここで自己紹介は終わり。
今、僕はジムでトレーニングし終わって帰り道を歩いている。
時間は9時を過ぎていて、おまけにこの辺りは街灯が少なくかなり道が暗い。
変出者が出るそうだが、僕には関係ない。
普段通り歩いていると、見るからに変わっている女の子が僕の前に現れた。
ヒラヒラしてる服を着てアニメとかに出てきそうな……そう、魔法少女ってやつの格好。
へーんなの…まぁ関わらない方がよさそうだな…と僕が思って通り過ぎようとすると、
「ちょっと待ってください」
と声を掛けられ引き留められた。

「あのー、何か僕に用?」関わりたくないんだけど無視するのも悪いから、とりあえず僕はその娘に何の用なのか聞いてみた。
241神様のいたずら:2008/03/26(水) 19:54:58 ID:IpHfY9FC
すると、
「あのですね、今日神様が間違えをしちゃったのであなたにお伝えにきました。」
「はあ……?」

全く意味の分からない事を言ってきた。
これは新手の宗教勧誘かな…?
そんな僕の考えをよそに、その子は話を続けてくる。
「えっと、神様が地上の皆様を眺めていたらあなたを見て…そのぉ、あなたは男の性ですよね?」

その言葉に、どっから見てもそうだろ!とは言わず、
「男だけど、どうしたの?」
と答えた。
女の子は困った顔をし、何か言いにくそうにしながら話してくる。
「あのー、実は神様の間違いというか、イタズラであなたには女の性が似合うという事で今日の日付変更から性別を変えてしまうという事をしてしまったのです」

なんという妄想をしてるんだろうか、この子は。とりあえずはっきり言ってやろう、そんな事が起こる訳がないと。
「僕が?…明日から女?冗談はよしてくれよ、初めてあった名前も知らない人に神様だなんだ言われても、ワケわかんないし…そんな事起こるワケがないだろ?」
242神様のいたずら:2008/03/26(水) 20:00:24 ID:IpHfY9FC
「可哀想な、夏樹さん」

あれ…?

「なんで君…初めて会ったのに、僕の名前知ってるの?」
僕が不思議に思っていると、目の前の子はにっこりと笑って、
「天界からいつも見てましたから♪」

……????…天界?…
「私、メリッサって言います♪あなたとか言わずに初めから夏樹さんって呼んでおけば良かったんですね♪」
……そんな問題じゃないんだけど、意味不明な話に言葉がでない。
メリッサって子はお構いなしに一人で喋り続ける。
「はぁー、その中性的なマスクに私ファンだったんですよー」
……要するに、天界とかワケがわからない事の前にはっきりわかった事があった。

このメリッサって子はストーカーって奴だ。

そう考えれば、僕の名前を会った事がないのに知っているのもうなずける。
だから僕はその子から走って逃げる事にした。
「あっ、ちょ、ちょっとー!?」
彼女の言葉を無視して、僕は全速力で自宅まで帰った。
243コロコロン:2008/03/26(水) 20:03:51 ID:IpHfY9FC
とりあえず今日はここまでです。
恐ろしく中途半端で女の子にさえもまだなってなくてすいません。
244名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 00:07:17 ID:eWT4AbXD
せめて女体化するところまで書けてから、投下してくれよ…。
245名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:05:59 ID:deNvf9fh
みんな御本をよんで文章を良く勉強しましょう

良い職人さんをお手本にしましょう

そうして自分のレベルを見極めてからssを書きましょう
246名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:28:49 ID:ma+SH5KE
>>243
乙です。
できれば、もう少しまとまった量で投下してくださると。
247コロコロン:2008/03/27(木) 21:29:43 ID:toPihEYb
中途半端すぎと文章未熟で申し訳ないです。
次はもう少し投下量多めにして、文章見直ししてから続き投下します。
では、失礼します。
248名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 18:46:01 ID:7XPeiSsg
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/anthologys/story20080328184505.html
ここに書き込もうとしたら、「長すぎる行があります」の嵐だったんで、こっちに投稿してみた
エロ分、少なめ
249名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 22:06:56 ID:mWfRC5Uw
レスを分けて書き込めばいい
250名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 22:42:17 ID:7XPeiSsg
>>249
いや……縦方向じゃなくて、横方向でのエラーだから……訂正するのが大変そうだから、諦めましたw
251名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 02:43:06 ID:G0uo2K+H
最近mixiでネカマしてるんだけど、ネット上ではあるけど女として暮らしてたらますます女に生まれたい気持ちが大きくなった
ネカマ続けてたら、そのうち女性化とかしないかな?
そんなミラクルありえないけどww

この気持ちをSSに託します
252名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 02:43:48 ID:G0uo2K+H
あ、ちなみにまだ書いてません
書けたら投稿するねw
253名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 09:17:35 ID:42O1M4uL
>>251
つモロッコ
254名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 10:00:51 ID:Gpy/xKPZ
今はタイ

モロッコなんて
カルーセルマキの時代だろw
255名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 17:29:55 ID:GigUeBBl
でも○○ッコってなんかいいよね
256名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:58:26 ID:d1F+6VDv
エロゲーだとこんな感じか

もぎたて☆もろっ娘!
〜ムリヤリ女の子にされちゃいました〜
257名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 10:31:11 ID:eh+Xd6ZE
もぎ取られるのかw
258名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:15:18 ID:aKTeGlwG
>>256
後の糸井重里である
コピーライターとタイトル考える人は明らかに別の人な気がするけど気にしない
259名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:10:33 ID:1VswS+p2
主題歌は MOSAIC.WAV の電波なTSソングでお願いしたいね
260名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:20:23 ID:tQ5Eideh
>>256
そのキャッチコピー、何か良いねw
261名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 13:16:48 ID:pFje5RDm
うむ…何かあくまでもハイテンションなストーリーになりそなキガス。
262名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 14:41:07 ID:GEaDwOfv
>>256
35歳独身の妖精が頭に浮かんで離れない
263名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 03:23:02 ID:oJCcAiBD
>>256
そのタイトルでゲーム作って欲しいw
264名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:48:46 ID:1y3D/1Ug
TSF支援所が無くなってるんだけどなんかあったの?
265名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:57:33 ID:JY3j3upp
あるよ
266名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 07:32:17 ID:MaBP43oM
>>264
アク禁食ってるんじゃないのか?ww
267名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 12:34:42 ID:yn5K2jYn
>256
それはないな。と思ってスルーしてたが、そのくだらないセンスを賞賛するレスがあって驚いた。
世の中広いな。
268名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 21:40:12 ID:+BTEpAyB
引っ越してから見れないからプロバイダ自体が弾かれてるのか?俺オワタ…
269名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 22:08:22 ID:LulQ4qWC
ところでだね、過去スレで
男女どっちでも通用する名前ってどんなんがある?
ってな話題出たような覚えがあるんだが
誰かその時出た名前わかんないかな?
結構色々あったような気がするんだが
「まこと」くらいしか思い出せん
270名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 22:28:18 ID:fvCHxMe3
それの思い出し出はないが、

じゅん、けい、あきら、ゆい、ひかる

とか、結構あると思うが
271名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 23:04:06 ID:E49E9qDQ
過去ログ漁って来た。確かに思ってた以上にあるね。

あきら
あすか
いずみ
いつき
かおる
けい
さくや
しのぶ
じゅん
たつみ
ちひろ
とも
なつお
なるみ
ひかる
ひろみ
ますみ
まこと
みこと
みさき
みずき
みなと
みゆき
むつき
めぐむ
ゆう
ゆうき
よしみ
るい
れい
272名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 00:11:27 ID:teRCjZA/
>>270
みきというのは考えたことがあるな


……ん? 前に書いたっけ? いや、未発表の奴だったか
273名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 08:10:41 ID:AZquPCrV
「かなた」とか「こなた」とかいうと、らき☆すたかよ! とつっこまれそうですが
274名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 09:16:18 ID:5OAjYedl
>273
「ゆたか」「みさお」なんてのはどうだねw
あとアニメには出てないが「ふゆき」とか。
275名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 17:30:40 ID:m9Xs+8yU
職人さん達頑張れ。
276名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 18:23:48 ID:cNintasV
「つばさ」とか「つかさ」も
それに「しずか」。いや、いるじゃない、政治家に
277名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:30:17 ID:iaJcWvLc
男で「みゆき」ってありか?

あと、一時期「せな」は男女とも結構多かった。
278名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:43:04 ID:xrNSudKs
深之という奴がいた
279名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:48:55 ID:LRc5oLtx
>>277
>「せな」
なんかカーブを曲がりきれなくて衝突死しそうな名前だなw
280名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:56:46 ID:ZpBX++bC
>>277
仮面ライダーで聞いた覚えはある
281【僕オマエ】作者:2008/04/11(金) 02:48:36 ID:QaHssxYU
 こんにちは。
 >54でちょっと顔出しましたが「強制女性化小説ない?Part30」以来です。
 そろそろ文章が溜まってきたのでぼちぼちと落として行きたいと思います。

 あんまりエロくないです。
 エロ回収のための下準備期間となります。

 NGワードは【僕オマエ】でお願いします。

【強制女性化】【レイプ】【強制破瓜】【童顔爆乳】
282【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:50:09 ID:QaHssxYU
■■「僕はオマエを許さない」〜不本意な戸惑いと哀しみに〜■■

■あらすじ■(前回までを忘れた方のために)
 少しだけ未来の話。
 人類は、知的異星生命体「フィルコス」の来訪により、様々な医療技術の革
新的進歩を迎えていた。
 そんな時、進行性の末期癌で絶望の淵にあった少年「香坂薫」は、先進国家
間プロジェクトの被験者として日本国内の余命幾ばくも無い重病患者リストか
ら政府により無作為に選出され、第一期計画候補への打診もたらされる。
 その世界規模の臨床実験である国際プロジェクトは『再生計画(リヴァース・
プロジェクト)』と呼ばれ、処置の施しようが無い重病患者の、病巣に犯され
ていない健康な脳髄を取り出し、健康な部位から取った遺伝情報を元に肉体を
再構成(クローンニング)して再び頭部へと移植するという、画期的なもので
あった。
 そして実験には、被験体20人の内、半数の10人がランダムに選ばれ、
「フィルコス」からもたらされた技術を転用する際に“染色体反転”されるこ
とも含まれていた。即ち、『男性(女性)体から取り出された脳を、「転体」
(女性または男性に遺伝的転位)した肉体に移植するとどうなるのか』という、
医療的性転位実験である。
 男が女になり、女が男になる。
 『手術により外見のみを整形する』従来の外科手術と違い、完全に性の異な
る肉体へと変化する。
 それは、性同一性障害を初めとする、人類を取り巻く様々な問題に対応し得
る、まさに画期的な医療実験であった。
 そうして薫は、16歳の9月に「オンナ」になったのである。
 やがて彼……いや『彼女』は、父の生家がある地方の片田舎で、「女の子」
として男女共学の高校に通う事となる。
 そこで出会う人々との生活、女として生きていく事への戸惑い、そして新た
な性となり初めての『恋』と『官能』に、薫の心と体は揺れ動く。
 男の脳と女の体。
 それは『彼女』に、一体何をもたらすのか……。

 女性化が進めば進むほど、難事件は増えてくる。
 たったひとつの真実に惑う、見た目は女、頭脳は男。
 その名はリバーサー(再生計画被験者)薫(カオル)。

 詳しくは過去ログ参照にて。
283【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:51:43 ID:QaHssxYU
「んくぅ…っ…はぁ…」
 思っただけで“きゅうん”と体が啼いた。
 首筋をゾクゾクとした甘い“疼き”が舐め、背筋を駆け下りて“ぬるり”と
したものがオンナの器官をじわじわと滑り降りてゆくのがわかった。
「んあっ……」
 肩を竦め、目を瞑り、体の中心を走り抜けた快美感をやり過ごすために、薫
は肩をすくめ、右手の人差し指を真珠のような歯で噛んだ。
 途端、近くを歩いていた中学生が顔を赤くして足早に通り過ぎ、隣の肉屋の
店先でコロッケを頬張っていた男子高校生が、まだ2口しか食べていないそれ
をアスファルトの上に落としたが、薫は体の中で吹き荒れる嵐を鎮めるのに必
死で、それにはこれっぽっちも気付かなかった。
『もう…だめ…』
 そう。
 もう、「だめ」だった。
 我慢出来なかった。
 『好き』という気持ちが胸から溢れて、朝露に濡れる大輪の花を咲かせたよ
うに、薫の全身へ歓喜の根をしっかりと下ろしてしまっていた。
 直人の事を想うだけで、心も体も心地良さで“とろとろ”にとろけてしまう。
『僕……どうしたら……』
 発情し、匂い立つようなフェロモンを強烈な色香としてたっぷりと周囲に振
り撒きながら、薫は涙ぐんだ瞳で赤く染まり始めた空を見上げた。
 逢魔が刻の夕空は、憎らしいほど晴れ渡っていた。


 『再生計画(リヴァース・プロジェクト)』の被験者は、その生体データが
常に長期的、かつ詳細に国際研究所へと随時送られてゆく。
 その情報は、異なる性別の「脳」と「体」の適合性から、脳内の神経シナプ
スの機能、そして全身の代謝機能や免疫系、ホルモン分泌まで多岐に渡る。そ
して、発汗や分泌物の分泌状況、全身の血流の増減や体温まで綿密にチェック
されていると噂されていた。
 それら、生体情報の送信方法には、異星の知的生命体「フィルコス」からも
たらされた医療技術の応用が使われれている。
 一週間に一度、微細なナノマシンが含まれたカプセルを一錠だけ飲み下すと、
およそ3時間で血管やリンパ腺を介して全身の主要器官にナノマイクロ単位の
プラントが生成され、そこから特殊な生体波動が発信されるのだ。そしてそれ
は、昼夜を問わず町の各所に設置された政府管轄のセンサーによって受信され、
「エンコード(符号化)」されて地方自治施設を介して都道府県庁で集約され
る。その後、国家機関によって「デコード(復号化)」され、研究施設で解析・
統合される事となる。
284【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:53:15 ID:QaHssxYU
 また、体内に生成されたプラントはおよそ10日間に渡り状態が保持され、
やがて腎臓を通って尿に混じり排泄された以後も、しばらくは微弱な生体波動
(環境が変わることにより、若干の変化を伴う)を発信し続けるため、時には
被験者の行動範囲の把握(犬のマーキングと同等の)にも役立っていた。
 被験者にしてみればプライバシーもなにもあったものではないが、これもリ
ヴァース・プロジェクトへの参加を承認した際にサインした十数枚もの誓約書・
契約書・承諾書に盛り込まれた条件であるため、文句の言いようも無いという
のが実情だった。

『内臓に定着してるから、風呂に入ったくらいじゃあ落ちたりしないんだよな
……あんまり実感無いけど……』
 食事の後、たっぷりと時間をかけて風呂に入った薫は、ホカホカの肉まんみ
たいになりながら、自室のベッドの上で黙々とバストアップ体操をしていた。
風呂上りということもあり、身に着けているのはグレーのスウェット生地のシャ
ツとパンツ、それと通気性重視のスポーツブラだけだ。立体裁断された前開き
のシャツか伸縮素材のTシャツでなければ、前に大きく張り出したおっぱいの
せいでウエストがとんでもなく太く見えるから、薫はデブだと思われたくない
ために、いつしか誰に見せるわけでもないけれど、部屋にいてもそういうシャ
ツを着る癖が付いていた。
 誰に思われたくないのか。
 かつて、それは不特定多数の「他人」であり、自分自身だった。
 でも、今は……。
「んんっ……」
 仏様に拝礼するように、両手の平を体の前で合わせ、大胸筋の動きを意識す
るようにしながら呼吸と共に力を加える。
 「バストアップ」と言っても、もちろん「増量」の方ではない。
 むしろ彼女は、いつか絶対に「豊胸手術」ならぬ「減胸手術」をしようとさ
え思っているくらいだ。
 薫の、その華奢な体躯からは有り得ないほど豊満なおっぱいの重量は、左右
両方を合わせて、実に2キロ弱ほどもある。今は、若さゆえ重力に負けまいと
懸命に張り詰めたおっぱいは、椰子の実のような豊満さでありながら健気にも
薫の胸から前方に突出しているが、いつか必ず重過ぎる自重で垂れてしまうに
違いないと彼女自身、恐れていた。
 そもそも、豊満過ぎる胸で足元が見えないというのは階段や凹凸のある道路
では危険極まりないし、両腕の間に重たく実ったその豊満な乳肉が、どんな時
でも自分がどうしようもないほどにオンナなのだという揺るがない事実を薫に
突きつけ続けていたから、彼女にしてみれば邪魔で目障りで、鬱陶しいことこ
の上なかった。
285【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:54:38 ID:QaHssxYU
 そんな“ずしり”と重たい肉の塊ではあったが、せめて、みっともなく垂れ
るのだけは避けたかった。だからこうして毎晩、バストを支えるクーパー靭帯
を痛めないように気をつけながら、皮膚の張りを保つバストアップジェルを塗
り込みつつ、バストエクササイズを欠かさないでいるのだった。

 確かに、21世紀初頭に比べて、人類の老化はゆるやかになったし、食べ物
や飲料水に混入されているナノマシンによって皮膚の状態も最良の状態が維持
されるようになって、紫外線などに起因するシワやシミやソバカスが目立たな
くなってきてはいる。
 が、完全に老化を止める事は出来ないし、耐久重量を越えても状態を保持し
続ける事が出来るほどの強度を皮膚や筋肉や靭帯に求める事も出来ない。
 「老化」とはつまり細胞分裂の回数制限であり、それを決定付けるテロメア
の数が主な原因と言われているが、だからと言ってむやみに制限を解除すれば
良いかと言えば決してそうは行かないのが難しいところだ。なぜなら細胞分裂
制限は、紫外線や薬物、活性酸素などの外的要因で遺伝子が傷付けられ異常を
起こし癌化するのを防ぐ、いわばセーフティ安全機構でもあるからだ。
 「フィルコス」からもたらされた医療技術の中には遺伝子の耐久力向上もあ
るにはあったものの、それには地球上に存在しない(生成出来ない)特殊な化
学触媒を必要とするため、老化防止策も含め、未だ研究所のシャーレの外には
出ていないというのが現状だった。

 薫が毎晩おっぱいに塗り込んでいるバストアップジェルは、その「フィルコ
ス」の技術から派生したタンパク質活性素材が混入されており、高校生の女子
が購入するにはまだまだ値段が高い。
 おかげで、化粧品や服に、思うようにお金がかけられないのがちょっとだけ
悲しかった。
『……いや、別に綺麗にして誰かに見せようってんじゃないんだけどさ……』
 胸の中で“ごにょごにょ”と言葉を濁し、薫はクローゼットの奥に押し込ん
である服の事を思う。
 母が買ってきてくれたものはあまりにもフェミニンで、パステルカラーのワ
ンピースとかフリルの付いたキャミとか、いったいどこで着せるつもりだった
のだろう?と悩まずにいられないものばかりだった。
 薫としては、もっと大人っぽい、カッコイイ服が欲しいのに。
 ……似合う似合わないはともかくとして。
「ふう……」
 せっかく風呂に入ったのに、また汗をかいては意味が無い。
 薫は小さく息を吐くと、適度なところで切り上げてベッドの上に寝転がった。
 女は、タイヘンだ。
 それを痛感する。
286【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:56:16 ID:QaHssxYU
 筋肉の量が男とは絶対的に違うし、脂肪の量も違えば、皮膚の硬ささえ違う。
 男の時には難なく持ち上げていたものが持てなくなり、体のどこもかしこも
ふにゃふにゃで柔らかい。
 最も厄介なのは「やわらかい」というのが、「重力に対して脆弱である」と
同義であることだろうか。
『……まだ…大丈夫…だよな……』
 薫はベッド上に体を起こして、“ぺろっ”とTシャツとスポーツブラを一度
に捲り上げた。
 途端、子供の頭ほどは優にある椰子の実のようなおっぱいが“ぶるんっ”と
まろび出る。
 女に“なって”1年と9ヶ月。
 毎度の事ながら、“よくもここまで育ちやがったもんだ”と思わなくも無い。
 前方に大きく張り出した、透き通るような肌の白い椰子の実おっぱいは、乳
房の上側にもたっぷりとボリュームがある。両手でおっぱいを挟むように押し
てみると、まろやかでありながら内側から意外に強い力で押し返してくるし、
きめが細かくて滑らかな肌は、親指と人差し指で摘もうとしても容易には摘め
なかった。
 一応、しっとりとした肌は手に吸い付くように瑞々しいし、しっかりと若々
しい張りに満ちている、健康な状態だと、薫は思う。
 ピンク色…とは言わないが、乳首も特に黒ずんだりしていないし、乳暈も変
に大きくはない。他の女子に比べれば多少大きめかもしれないが、おっぱいそ
のものが大きいため、全体のバランスとしては決して悪くないと思う。
 500円玉大の乳暈に、赤ちゃんの小指の先くらいの乳首……。
 ここだけ見れば、20代後半の完熟おっぱいみたいだ。
 その乳首を、右手の人差し指で“ぷるっ”と撫でた。
「んっ……」
 生理が近いからか、敏感になっている。
 見る間に乳首が立ち上がり、乳暈が充血して“ぷくっ”と膨れた。

 ――ちょっと、敏感過ぎるかもしれない。

 月曜日に坂東達にレイプされかける前、保健室で乳首を自分で咥えて自慰を
した事を思い出す。絆創膏を剥がした時の痛みで思わず嘗めてしまったのがきっ
かけではあったが、あれは女になってから初めての体験であり、そして初めて
体験した『イク』という感覚だった。
 実は、薫はあれから、一度も自分で乳首を嘗めていない。
 病み付きになってしまうのが怖いというのもあったし、その先に何があるの
か、自分がどうなってしまうのか、考えたくなかったということもある。どん
どん、インランになり、やがては誰でもいいから自分をメチャメチャにしてく
れる男を求めるようになっていってしまうのではないか?と思ってしまったのだ。
287【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:58:01 ID:QaHssxYU
 けれど、あの時、坂東達がやって来た事で中断された思考……自分の乳首が
『誰に』可愛がられたいと思っているか、自分が『誰に』抱かれたいと願って
いるのか、もう、知ってしまった。
「……ナオタ……」
 直人のことを思うと、むやみやたらと泣きたくなってくる。
 泣きたくなるだけじゃなく、感情が飽和して胸がいっぱいになり、息苦しさ
まで感じてしまう。
『…オカマ野郎』
 再会して初めて交わした言葉は、最悪だった。
 頭が“カ〜〜〜ッ”として、目の前が真っ赤になったかと思った。
『…誘ってんじゃねーよ。なんだその格好』
 「誘ってる」と思ったのだろうか?
 ……「あの格好」なら、直人を「誘える」のだろうか?
『…へぇ…可愛くなったもんだな』
 可愛いって、言った。可愛いって、言ってくれた。
『…牛みたいなチチ放り出して歩くなんて、どう見ても頭悪いだろ』
 牛とか、放り出してるとか、あんまりだ。
『…うるせー巨乳。牛女。デブ』
 デブじゃない。僕はデブなんかじゃない。
 牛女だなんて…どうしてあんな事を言うんだろう…。
『…牛みたいなチチしてるくせにノーブラか?』
 ちがうもん…。
 牛じゃないもん…。
『…垂れるぞ』
 垂れないように、ちゃんと努力だってしてる。

『…帰るぞカオル』

 ああ……。
 思えば、それは、突然だった。
 組み伏せられ、弄ばれ、おっぱいもあそこも好きにいじられて、涙と絶望に
塗り込められた心に射した一筋の光。
 自分でもどうしようもないくらい、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
 他の誰でもない、この自分を迎えに来てくれたのだ。
 助けに来てくれたのだ。
 その事実が、心を覆っていた絶望の闇を一気に振り払ってくれたのだ。
 今思い返せばあの瞬間、転校初日に直人が打ち込んだ「楔」が、その『真実』
を露にしてしまったのだった。
 女は男を求めるもの。
 生物学的に定められた種族保存の『本能』。
 人生経験が圧倒的に少ない薫には、女が女を求め、男が男を求めることを否
定する事は出来ない。だが、それは知能が発達し、心と体が剥離する事態を引
き起こすほどに精神的な成熟を迎えた『人間』という種のみに起こりうる事な
のだということくらいはわかる。
 あの時、薫にとって直人は、「求めるべき男」だという、そのたった一つの
真実が白日の下に晒されたのだ。
「ああっ……」
 薫はむき出しのおっぱいを下から支えるようにして持ち上げると、人差し指
でぷっくりと勃起した乳首を撫でた。
「ひうんっ」
 刺激が胸の中を走り抜け、脊髄を辿って尾骨まで駆けてゆく。
 あっという間に“じゅわんっ”とお腹の中で女の臓器が“啼いた”。
288【僕オマエ】:2008/04/11(金) 02:59:44 ID:QaHssxYU
 「寄越せ」と。
 「アタシが求めるオスの子種を寄越せ」と。
 そう、啼いた気がした。
 生理前のホルモンの仕業によって体積を増した椰子の実おっぱいが、持ち上
げる事により、さらに量感を増している。
 直人のことを想うだけで、考えるだけで、体が反応してしまう…。
 直人のあの顔を、匂いを、厚い胸板を思い出すだけで、子宮が疼き、あそこ
がとろとろになってしまう…。
 それは“悦び”だった。
 今はもう女である自分にとって、それは明らかに愉悦であった。
 『求めるべき相手』に巡りあえたという、“生物としての本能”と“雌とし
ての欲望”、そして“女としての恋心”が、薫を狂わせる……。

『触れたい』

『触れて欲しい』

 その想いがせめぎあい、絡み合って、うねり、震え、そして体中を満たして
ゆく……。
 震えるほどの幸福感と共に、死にたくなるくらいの絶望感が薫の瞳から形と
なってこぼれだす。

 ――それは、自分がいくら直人を恋焦がれても、彼の方は決してそうではな
いという事実。

 香坂薫が、元は男だったという記憶が彼の中にある限り、きっと彼は自分を
真の意味で女だとは……恋愛の対象とは思わないだろうという、確信めいた想
像が、薫を苦しめていた。
 例えば直人の前に立って潤んだ瞳で『抱いて』と言ったって、彼は絶対に
『いいよ』と言うような奴じゃない。それは小学生の時の彼を知っている薫に
は手に取るようにわかっていた。それどころか『好き』と言ったとしても、きっ
と『熱でもあるのか?』と気の毒そうに同情されるのがオチだ。最悪の場合は
『キモチワルイなお前』とか言われて翌日から避けられてしまうかもしれない。
 そんな事になったら、もう二度と学校には行けなくなってしまう。
 それどころか、本当に死んでしまうかもしれない。
 悲しくて苦しくて切なくて、本当に死んでしまうかもしれない。
 助けてくれたのだから、嫌われてはいないのだと思いたい。
 けれど、好かれているか?と言われれば言葉が出なかった。
「ナオタ――」

 ――その日、薫は泣きながら自慰をした。

 恋しくて恋しくて恋しくて。
 でもその恋が絶望的に叶わないものだと、胸に刻んでしまったから。
 それでも体が、『彼』を求めて震えてしまったから。
 結局、去年のクリスマスの夜、涙に濡れながら自慰をした時から、自分は何
一つ変わっていない。
 臆病で、自分はもう男じゃないという事実に追い立てられ、かといって自分
はもう女なのだという事実を直視出来ずに生まれようとした恋を自らの手で遠
ざけてしまった頃の自分と。
289【僕オマエ】作者:2008/04/11(金) 03:04:13 ID:QaHssxYU
 今日はここまでに。
 私は、下準備を入念にした方がエロエロになった時に感情移入度が段違いだ
と考える人間です。そのため、行為そのものの描写まで長くなる傾向にありま
す。出来るだけ早くエロエロを御届け出来るように努力しますが、私自身も書
く事を楽しみたいので、その辺、御容赦頂けますと、嬉しく思います。

 また近い内に、お会い致しましょう。
290名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 06:44:03 ID:ca8mR5fM
GJ!
薫可愛いよ薫!
291名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 10:47:14 ID:n977ro/r
薫は永遠の処女でいてもらいたいGJ
292名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 11:20:14 ID:Wck2nI+C
うひょおおおおおおおおおおおおおお
出がけに投稿来てテンション上がったぜ!!とりあえずGJ!
帰ってから読むぜうほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
293名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 12:47:08 ID:QYpvkT/B
>>289
待っていた。
純真でありながらえろい薫に心からGJ!
心理描写がたまらなくツボだ
294名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:38:29 ID:kpiRBw5h
相変わらずツマンネーこと書いてんのなwww
いい加減卒業しろよww
295名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:47:43 ID:X4eN8ZN2
GJ!
あなたの作品はいつも楽しみにしております
296名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 21:16:24 ID:2+qu10dE
おっぱい体操が個人的にツボ。GJ!
297名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:16:43 ID:CFO9hZMN
生理ネタスキーの俺としてはそのあたりが混ざっているのが俺しい。
GJです
298名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:43:36 ID:hT1D+rHx
切なくて愛しい感情のせめぎあいがたまらないです
つい過去ログから全部呼んでしまいましたよ。GJ
299名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 21:17:19 ID:arYVy06z
久々に来たらあがってたーw
元男設定を生かしつつ、何気なくえろい描写を書く作者に乙!
300名無しさん@ピンキー :2008/04/17(木) 10:13:47 ID:/FbO97as
最近ラッシュが続くので
TS物のAV総合立ててみた、ヨロ!

h ttp://set.bbspink.com/test/read.cgi/avideo/1208392781/l50
301【僕オマエ】作者:2008/04/18(金) 02:29:52 ID:V6/vedJi
 約1週間ぶりです。こんばんは。
 過分な御言葉、皆様ありがとうございます。励みになります。
 もう少し後にするつもりでしたが、投下が無いのも寂しいので、落とさせて
頂きます。

 出来るだけエロを入れようと思っているのですが、今回もあんまりエロくな
いです。……いえすみません。全然エロくないです。エロ回収のための下準備
期間となります。スレ違いと憤慨されるかもしれませんが、御許し下さい。
 エロエロは、かなりエロエロとなる予定です。
 お楽しみ頂けたら幸いです。

 NGワードは【僕オマエ】でお願いします。

 人の出会いは摩訶不思議。それより世の中謎めいて。
 あなたに会えてホントに良かった!
 たったひとつの真実に惑う、見た目は女、頭脳は男。
 その名はリバーサー(再生計画被験者)薫(カオル)。

 詳しくは過去ログ参照にて。
302【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:30:59 ID:V6/vedJi
■■【17】■■
 自己嫌悪にまみれながら眠りに付いた次の朝は、大抵いつも、最悪な気分で
の目覚めとなる。
 かつては毎朝、洗面所に立つたびに『もう男には戻れないんだから、素直に
女の人生を受け入れなさいよ』と、もう一人の自分に鏡の向こうから、まるで
死刑宣告の如く告げられていたが、今日の『彼女』は真っ赤に充血して腫れぼっ
たい瞼と涙袋をしたまま、いつになく気弱に見詰めてくるばかり。
 こんな顔じゃ、せっかくの土曜日なのに買い物にも行けない。

 ――わかっている。

 去年のクリスマスがトラウマになって、そのせいで一歩が踏み出せなくなっ
ているのは。
 自分が女であることを心身共に認めてしまうと、直人に対しての気持ちにブ
レーキがかからなくなる。
 でもブレーキの壊れた列車の末路は脱線か衝突事故で、とどのつまりは自爆
しか無いのだ。
 「元男なんか好きになれるか」とか言われて涙に濡れ心が砕ける、失恋確定
しか無いのだ。
 絶望的な将来像だった。
 かつての薫は、“男の気持ち”のまま、女の子を好きになりかけたこともあ
る。でも、それまで女の子というものに抱いていた幻想は、去年の4月にこの
学校に転入して早々に、現実の女の子……男の視線の無い、更衣室やトイレで
の等身大の女の子――を前にしてことごとく打ち砕かれた。ようやくここ数ヶ
月で「女の子も所詮は同じ人間なんだ」という境地に達して、普通に対峙出来
るようになってきたところなのだ。
「はぁ……」
 洗顔クリームをしっかり泡立てて、丁寧に顔に塗り込みながら、薫は溜息を
吐く。そして、洗面台に置いた白いチューブを、しみじみと見下ろした。
 洗顔、スキンケア、歯磨き、着替え、髪セット、化粧(リップメイクでグロ
スを塗るくらい)など、いつの間にか、どんなに落ち込んでいても、たとえ半
分眠っていても、無意識にちゃんと一通り終える事が出来るようになったのは、
いつ頃のことだっただろうか?
 それは、「女の子」としては喜ぶべき事なのだろうけど、「かつて男だった
者」としては、かなり微妙な線だった。
『……もう、女の習慣がすっかり体に染み付いてる……』
 そう、思ってしまうのだ。
「はぁ……」
 また、溜息が出た。
『溜息ばかり吐いてると、幸せが逃げちゃうよ?』
 薫と同じくらい背が低くて年相応に子供っぽいクラスメイトの貞華は、よく
そう言って薫の頭をなでなでする。
 胸が無い分、やもすると中学生に見られかねない少女は、精神年齢的には薫
よりずっと大人だった。
303【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:33:11 ID:V6/vedJi
「……しあわせ……か……」
 自分の幸せは、どこにあるのだろう?
 化粧水をパタパタと肌に塗り、乳液を塗り、更に紫外線予防と美白効果のあ
る下地クリームを塗りながら、薫はシワの寄った眉根を中指で揉み解した。


 外は、呆れるくらいの快晴だった。
 6月の梅雨時期で、しかも週末の土曜日、そしてこの天気は、本当に貴重だ。
 それは、完全に気象コントロールされた現代でも変わらない。年間雨量や気
候変動も考慮して、梅雨そのものは無くしていないからだ。月曜からは再び雨
の降りやすい、雲の多い天気が続くとあって、町には人が溢れていた。
 制服はともかく、私服でスカートを履くなんてのはまだまだ抵抗がある薫は、
溶けかけた宇治ミルクみたいな淡いグリーン色のニットと白のカーティガン、
紺のスキニーデニム、そしてスニーカーという出で立ちで、町中(まちなか)
を歩いていた。背中の中ほどまである真っ黒い髪は、天然のヘヤー素材なため、
そのまま下ろしていると背中が蒸れて暑くて仕方ない。そのため今は、軽く結っ
て頭の後ろでダンゴにし、バレッタで留めている。そして顔には、明るい色の
眼鏡をかけていた。もちろんレンズに度の入っていない伊達だが、腫れぼった
い目を隠して歩くには、これくらいは必要だった。
 肩にはクリームイエローのトートバッグを掛け、背筋を伸ばして歩く。
 格好だけ見ると、いかにも『活動的で快活な健康優良少女』といった感じが
した。

 湿度が高いためか、6月の陽射しの中でも、少し汗ばむほどだった。襟ぐり
の深いニットから覗く、氷河に走ったクレヴァスのような胸の谷間には早くも
汗が浮き、ブラに押し込められた規格外の豊満乳肉(どデカおっぱい)の下は
じっとりと濡れていた。周囲に視線さえ無ければ、裾を持ってパタパタと服の
中に空気を送り込みたくなるほど、不快指数は高い。
『もうすっかり夏になったみたいだ……』
 小さな地方都市。
 さらにそのベッドタウンとして機能している片田舎の、ちょっと緑が多いか
な?と思える小さな古い町。
 住宅街から少し離れれば、そこには成長著しい、青々とした稲の揺れる田ん
ぼが広がっている。もうすぐ蛙たちの恋の季節がやってきて、昼も夜も騒がし
い日々になるだろう。
 片田舎の地方都市とはいえ、基本的なインフラストラクチャー(infrastruc
ture)は、驚くほど整備されている。
 むしろ、自然を残すため、化石燃料による内燃機関を搭載した車両は数年前
に姿を消し、電力供給や通信関連のためのケーブルは、全て地下深くの共同溝
に埋められているなど、積極的に環境保全方面へ最新の整備を施していた。

 それが今、薫が住んでいる場所だ。

 そして薫は、国家規模の臨床実験被験者……日本で20人しかいない「リヴァ
ース・プロジェクト」被験者の、更に半分の『染色体反転者』10人の内の女
性化した人間である。また、同級生からは、同い年にもかかわらず「可愛い妹」、
下級生からは「手のかかるお姉ちゃん」という、甚だ不本意な扱われ方をして
いる薫は、「リヴァース・プロジェクト」被験者だという噂を抜きにしても、
近隣の高校にその名が知れ渡っていた。
304【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:35:36 ID:V6/vedJi
 そのため、町を歩いていても、何かの拍子にふと視線を感じてしまう。
 もちろん、カーディガンを着ていても隠し切れず、“鎧ブラ”でガッチリと
ホールドしていても揺れ動く、大き過ぎる胸がやたらと目立ってしまう事もあ
るが、それだけではないのだ。
 薫に気付き、時に手を振ってくるのは圧倒的に同世代の少女が多かった。
 家を出てから、この町唯一と言っていい繁華街まで歩いてくるまでに、2人
の小学生に「きょにゅうだー!」と指を指され、違う学校の生徒らしい女子高
生集団に3回も、「かわいー!」とか「スカートの方がいいのに〜」とか「背、
ちっちゃー!」とか言われながら写メを5枚も6枚も撮られていた(文句は、
言いたいけど言えなかった)。
 下手にサングラスを掛けると逆に目立ってしまうため伊達眼鏡しか掛けてこ
なかったが、あまりにも声を掛けられる事が多いから、陽射し避けも兼ねて帽
子くらいは被ってきた方が良かったかもしれない……と、思わなくはない。
 そして最後に、色々ぐったりしたところでトドメとばかりに、買い物に来て
いた仲良し三人娘のうちの二人……松瀬志宇(しう)と大地友香(ともか)に
出会ったのだった。

「あ、カオルちゃんだ〜」
 薫が買い物をしようと思っていた商店街の反対側から、分厚いメガネをかけ、
肩までの髪をいつもポニーテールにしている志宇が、青いTシャツにオレンジ
色のキュロットとサンダルという、ラフにも程がある格好で歩きながら“ぶん
ぶん”と手を振っていた。
 隣では、ちょっとぽっちゃりした友香(ともか)が薄緑色のワンピースを着
て、見る者に不思議と警戒心を抱かせない、妙に福々しくて人懐こい“ぽやぽ
や”とした笑みを浮かべている。
 相変わらず二人とも化粧っ気とは無縁だけど、二人とも、薫からしてみれば
人生17年の、いわば『女のプロ』であり、『女である自覚』なんてしなくて
もちゃんと“女をやれている”大先輩だった。
「買い物?」
「うん。ちょっと買い過ぎたかも」
 志宇は本の入った書店の袋を、友香は食料のぎっちりと詰まったスーパーの
袋をそれぞれ手にしている。友香に至っては、額に汗を浮かべながら、実に重
そうな袋を二つも提げていた。

 ちなみに……2029年現在、町のスーパーでは昔と同様、商品を包むため
に無料で半透明の袋が配布されている。
 化石燃料の枯渇懸念や大気汚染、炭酸ガスによる温室効果がもたらす地球温
暖化を理由に、21世紀初頭には「エコロジー」理念を基にして廃止されたス
ーパーのビニール袋だったが、「フィルコス」から提供された高分子化合物合
成技術により、下水道や工場などの排水をろ過した際に大量に発生する濾物か
ら、ビニールと同等の強度を持つ半透明フィルムが再合成出来るようになって
から、再び市井に登場を果していた。そしてその合成技術は、生体皮膜の代用
品生成にも利用されており、薫が女に『転体』する際にも、その技術は大いに
役立っていた。

「一つ持つよ。貸して」
 さすがに見るに見かねた薫は、彼女が持つ袋の一つを持って、二人が利用す
るバス停まで付き合うことにした。
305【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:37:34 ID:V6/vedJi
 『女の子には優しくするもの』という両親の教えは、今でも薫の中で生きて
いる。
 たとえ彼女達と同じ、非力な女になったとしても、それは変わらなかった。
「悪いねー」
「いいよ。僕もこっちに用があったし」
 ちっとも悪そうに見えないのに、それが少しも嫌味になってない友香に苦笑
しつつ、薫は横を歩く志宇を見た。
 下げている紙袋は一つだが、中に重そうな参考書や画集などが何冊も入って
いるため、見た目よりもずっと重そうだ。
「カオルちゃんはデート?」
「……なんでそうなるんだよ?」
「だって、おめかししてるもん」
「違うよ」
「じゃあ…買い物?」
「うん、まあ…そのつもりで来たけど……なんだか気乗りしなくて、ちょっと
ブラブラしようかな……って」
「そうなんだ。もうちょっと早かったら、あたし達に付き合ってもらえたのに
なぁ」
「二人とも、何時から来てるの?」
 薫の言葉に、志宇が“にやっ”と笑ってVサインを出す。
「8時くらいかな」
「はやっ……学校ある時とほとんど変わんないじゃん」
「角のヤマギヤでセールしてたからね。ここぞとばかりに買っちゃったんだよ」
 友香の買い物袋の中には、1.5リットル入りのペットボトルが3本も入っ
ている。薫もそこそこ好きなメーカーのお茶だった。効果の程はともかく、飲
むだけで歯の再石灰化が促進されるという謳い文句でヒットした商品だ。
「これ?」
「これ」
 掲げて見せた友香の手の袋にも、一本入っていた。

 完全自動の幹線無人バスは、10分間隔、誤差30秒で、町の主要な施設を
繋いでいる。
 駆動動力は主に燃料電池であり、市民であれば誰でも無料で利用する事が出
来るため、日常生活の脚として大勢の人々に愛されていた。
 その情景を、20世紀後半に日本各地で走行していた路面電車と似ていると
評する者もいる。
 薫は路面電車の実物を見たことは無いが、その可愛らしい車体には興味をそ
そられたものだ。

「あ、そういえば、ヤマギヤで岡島クン見たよ?」

 バス停についてすぐ、志宇がそう言って薫の瞳を覗き込むようにして見た。
 志宇のその綺麗な瞳は海の底のようで、視線の矢は薫の胸の奥にまでまっす
ぐに届く。何もかも見透かしているような瞳の色は、混血が進んだ日本では珍
しくないターコイズ・ブルー(トルコ石色・青緑)だった。
 ドキン!と薫の鼓動が高鳴る。
 動揺が手に伝わって、スーパーの袋が大きく「ガサッ」と音を立てた。
「相手は岡島くん?」
 前置きも何も無かった。
 いきなりだ。
 いきなり志宇は、直球で投げてきた。
 「好きな人いる?」とか「相手は誰?」とか、そんなものを軽くすっ飛ばし
て時速150キロで胸の中心に『ずどん』と投げてきた。
 びっくりして息を呑んだ薫は、努めて平気な顔を作り、志宇から“さりげな
く”目を逸らした。
「なっ…なにが?」
 そうしてようやく口を割って出た、上ずった言葉は、自分の声とはとても思
えないほど、弱々しいものだ。
306【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:41:06 ID:V6/vedJi
「やっぱりね」
「な…なにが、やっぱり!?」
「あたし、これでも女の子、17年やってるんだよ?」

 ――バレバレだった!

 『だから、なんだ?』とは言えなかった。
 自分でも抑えられないくらい、『かああぁぁ〜〜っ』とほっぺたが熱くなっ
ているのがわかる。きっと、トマトかイチゴかリンゴみたいに、真っ赤になっ
てるに違いなかった。
 それを自覚しているから、薫は志宇の視線から逃げるように、彼女とは反対
側へとそっぽを向いた。
 それで「もうこの話はおしまい」と示したつもりだったのだ。
 けれど、志宇は全く持って容赦が無かった。
 薫のピンク色に染まった首筋とか、ぷるぷるとした真っ赤な耳たぶとかを、
特に何を言うわけでもなく、黙ってじっと見ていたのだ。
 やがてバス停にも並ぶ人が少し増え、空をひばりが飛び去って、友香が大き
く欠伸をした。
「……どうしてわかった?」
 ついに根負けして、薫は小さく溜息を吐き、どうしたらいいのかわからない
まま何とも言えない顔で地面に転がる小さな石を蹴り飛ばした。
「わかるよ。だってカオルちゃん、岡島くんのこと、いつも見てるもの。みん
な、いつ告白するのかな?って思ってたんだよ?」
「べ、別に好きだから見てたわけじゃ……」
「もういいから。言い訳なんて」
 まだ“うにゅうにゅ”と言う薫の言葉を、まるで“釈明しようとした犯人の
口上を手厳しく遮る百戦錬磨の女刑事”みたいに、情け容赦無く“ぴしゃり”
と封じると、志宇は一転して優しい口調で「しないの?告白」と言った。
「…………僕が元は男だって、知ってるだろ?」
「知ってるよ」
 『今更何言ってんの?』と言われた気がした。
「な、なら…」
「でもそれがどうかした?今は女の子じゃない」
 言外に『そんなの告白しない理由になんかならない』と言われた。
 気がした……どころじゃない。
 志宇だけじゃなく、友香の目まで、本当に真面目に、そう言ってた。
「今ならまだヤマギヤにいるんじゃないかな?岡島くん」
「……だから?」
「べつに?」
 むくれたように唇を突き出しながら恨めしそうに見る薫に、友香はいつもと
全く変わらない口調で言った。
「で、でも、今日は別に……その、そう!こんな格好だし、その、告白、とか、
するなら、普通はお洒落とか、その、するものなんじゃないの?」
 顔が熱い。
 喉がひりつく。
 つっかえつっかえ、薫はそう言うと、志宇は大真面目にこんな事を“言いや
がった”。
「大丈夫。エロいよ?」
「はあ?」
 「似合うよ」とか「可愛いよ」とか、そういう答えじゃなかった。
 よりにもよって「エロいよ」ときやがった。
 そして絶句して何も言えなくなった薫に、志宇はトドメのようにこう言った。

「カオルちゃんはさ、存在自体がエロなんだから、格好なんて別にどうでもい
いんだよ」

■■【18】■■
 別に、直人に逢いたくて向かってるわけじゃない。
 そう。
 友香が買ったお茶は、自分だって好きなのだ。
307【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:43:39 ID:V6/vedJi
 だから、それを買いに行くのだ。

 「これから一旦家に帰った後で図書館に行く」と言う志宇達と別れた薫は、
一心に自分へそう言い聞かせるようにしながら、町内のさして大きくも綺麗で
も新しくもない、築15年のスーパー『ヤマギヤ』へと向かっていた。
 直人がいようがいまいが、別に関係ない。
 そう思いながらも、鼓動はどんどん激しくなり、体はどんどん熱を帯びてく
る。ひどく喉が渇いて、唇を何度も嘗め、唾を飲み込んだ。
 あと少し。
 その角を曲がって、20メートルほど歩けば。
 そう思うと、自然と足運びが速くなる。
 重たい胸が“ぼよんぼよん”と服の下で踊るように跳ねている。
 薫は、自分でもおかしいと思った。
 どうして自分はこんなに急いでるんだろう?
 やっぱり直人に逢いたいから?
 その顔をひと目でも見たいから?
 今もヤマギヤに直人がいるとは限らないのに。もう帰ったかもしれないのに。
 なのに、早足になった体を止める事が出来ない。
『ちがう……』
 もう誤魔化せない。
 お茶なんかどうでもいい。
 逢いたい。
 逢って……。
『それで……どうしよ……どうする?…ナオタがいたら、僕はどうするんだ?
まさか、志宇が言ったように、告白する?本気?』
 不意に、脚の間、太腿の付け根。
 早足で動かす太股の、よれてこすれるパンツのクロッチ部分。
 そこで『くちゅ』という音を聞いた…気がした。
『ああ…また……』
 動悸が激しいのも、呼吸が浅いのも、汗が吹き出すのも、全ては足早に歩い
ているから。
 そう思っていた。
 今も、そう思っている。
 でも本当は、自分が性的に興奮しているからか、単純に運動量が増したから
なのか、わからなかった。
 ただ、子宮とか膣とかその他もろもろ…男には無くて女には有る内性器官の
デリケートな壁という壁から、とろりとした甘い蜜のような液体がにじみ出た
事を知覚した。


 結論から言えば、スーパーに直人はいなかった。
 なぜなら、その前に、出会ってしまったから。
「…カオルか?」
 角を曲がった途端、目の前に“彼”はいた。
 日に焼けた肌と野性味溢れる髪形に、無地のTシャツとジーンズが似合い過
ぎるくらいに似合っていた。左手にスーパーの袋を提げ、右手に徳用のトイレッ
トペーパーを抱えたまま、驚いたように目を見開いてこちらを見ている。今ま
での彼を見ていると、驚いたりあからさまに怒ったり、ましてや笑ったりといっ
た、激しい感情をあらわにする姿など想像出来ないが、今みたいに「ぽかん」
と口を開けてみるような間抜けな顔が見られるのも珍しかった。
 もっとも、薫にはそんな余裕など、これっぽっちも無かったが。
 直人の隣には、寄り添うような形で、もう一人の人物がいたからだ。
 その姿を見た時、薫は頭に昇った血が“すうっ”と引いた気がした。
 ぽかぽかと温かかった指先や足の先が、一気に冷えた気がした。
 早鐘のように鳴っていた鼓動の音が、一気に遠くなってしまった気がした。

 音が。

 ……商店街の様々な音が、一気に消えてしまった気がした。
308【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:45:41 ID:V6/vedJi
「…お前も買い物か?」
 直人が、何か言っていた。
 でも薫には、良く聞こえなかった。
 声が遠かった。

 肩で切り揃えてブリーチした、明るい色の髪が風に揺れている。

 大人っぽい顔立ちの中、薄めの唇に引いたリップはパールピンクだ。

 胸も小さくて、襟元のネックレスと耳のピアスがカッコイイと思った。


 ――そこには、すらっとしたスレンダー美人が、直人の腕を取って嬉しそう
に微笑んでいた。


「カオル?」
 間近で聞こえた彼の声にハッとして顔を上げれば、直人が訝しげにこっちを
見下ろしていた。
『――なんだ……彼女、いるんじゃん……』
 自分と違って明るい色の髪
 自分と違って短いスポーティな髪型。
 自分と違って大人っぽい顔立ち。
 自分と違って化粧もすごく上手だ。
 自分と違ってアクセサリーがすごく良く似合ってる。
 自分と違って胸が小さくて、全体的にすらっとしてる。
 自分と違って背丈が、直人とお似合いなくらい高い。
 自分と違ってスカートをカッコ良く着こなしている。
 自分と違って脚元のパンプスがカッコカワイイ。

 何もかもが、自分とは反対の女の子。

 正真正銘の、『本物の女の子』。

 生まれた時からの性のまま成長した、

 ――『ニセモノじゃない女の子』。

 どんな関係?と聞くまでもなかった。
 女の子の瞳には直人を信頼し、全てを委ねた安心感が現れていたから。
 直人の左腕に強引に腕を絡めて、小ぶりな胸をわざと押し付けるようにして
抱いていたから。
 すぐに気付いた。
 「ただの関係」じゃない。
 近しい……他人には入り込めないほど“親密な”関係なのだと。
 それだけが、すぐにわかった――。
「……別に……特に用があったわけじゃ……ない」
 カラカラに乾いた喉から、自分じゃないような声が漏れた。
 しゃがれて小さな、ぼそぼそとした声だった。
「ねえ、この人ダレ?」
 直人の左手を抱いた女の子が、きょとんとした顔で彼に聞いた。
 大人っぽい顔に似合わず、意外にも可愛らしい声だった。
 この声で、この女の子は直人に囁くのだろうか?
 「好き」と、まるでなんでもない事のように舌の上で転がしながら。
 自分はまだ、素直に好意を向けることすら躊躇っているというのに。
「…あ?…ああ、コイツは俺の同級生だ」
「友達?」
「…まあ、そんなようなもんだ」
「へぇ〜……」
309【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:48:31 ID:V6/vedJi
 女の子は、直人の言葉に綺麗に揃えられた眉を上げ、そして何の前触れも無
く、両手を絡めた彼の腕をより一層“きゅっ”と抱き寄せた。
 直人と女の子の体が今まで以上に密着し、小さいとはいえ、ちゃんとふくら
みのある胸に直人の腕がますます押し付けられた。
 その途端、薫の全身が“ぶわっ”と熱を帯びた。
 “ひうっ”と息を吸ったまま、息が止まってしまった。
『なんだこの女……!!』
 たった今まで、悲しみとか、どこか裏切られたような理不尽な寂寥感に満ち
ていた心に、猛るような炎が灯る。
 それは、薫が同性に対して初めて抱いた、殺意にも似た、明確な“敵意”――。
 ……が、
「ふうん……そうなんだぁ…」
 女の子は、薫の顔を見て「くすっ」と笑った。
 笑ったのだ。
 その笑みはまるで、瀕死のネズミを嬲る猫の嗜虐性と残虐性がべっとりと塗
り付けられた仮面のようだった。
 余裕と、高みから蔑むかのような瞳の色に、薫は思わず目を逸らした。

 気付かれた…!?

 薫が、直人に対して少なからぬ好意を抱いている事に。
 薫の心に、確信めいたものが鋭い棘のように突き刺さる。
 目の前のこの女の子は……この女は、それに敏感に気付いて、わざと体を密
着させたのだ。
 薫が直人に「友達(のようなもの)」としか思われていないのに対して、自
分はこんなにも直人にくっつけて、心許してもらえて、「それが当たり前のよ
うに振舞うほど」自然な態度を崩さないでいてもらえることを、傲慢な優越感
を含んだ笑みと共に、厳然たる事実として見せ付けたのだ。
 ぶるぶると脚が震え、ぎゅっと両手を握り締めた。
 そうしないと、たちまち瞳に涙が溢れてきそうだった。
 直人の前で、この女の前で、みっともなく泣くのだけは、どうしても嫌だった!
「……な…んだよ。デートか?謹慎中のくせに、気楽だな」
 自然と乱暴な、とても女の子っぽくない蓮っ葉な言葉が唇を割って迸った。
 その一瞬、薫は直人が誰のせいで、誰のために「謹慎」しなければならなく
なったのかを忘れてしまった。
 その“男みたいな”口調に、女の子の顔がびっくりしたようになる。
「…いや、買い物しただけだ」
 直人は、なんだかわからないけれど急に態度が硬くなった薫に戸惑ったかの
ように、目を二三度パチパチと瞬かせた。
「……そうか。でも普通、そういうのを『デート』って言うんだよ」
「…そういう…ものか?」
「そうだよ。ね、小梅庵(こうめあん)いこ?抹茶パフェたべたーい」
 女が会話に割り込んで、勝手に断定し、勝手に話を進め、直人の逞しい胸に
頭を擦り付けた。
 小梅庵というのは、商店街からははずれた場所にある和風喫茶の事で、もっ
ぱら恋人同士の憩いの場所となっている人気の店だった。この町において、そ
の店に男女で行くというのはつまり、自分達が付き合っていると公言するよう
なものだった。
 両手が塞がっている直人は、女のされるがままだ。
 薫にはそれがまさしく、じゃれあうカップルのようにしか見えなかった。
 直人は女の態度に少し苛立っているように見えたが、今の薫には、それは照
れ隠しにしか見えなかったのだ。
「…ちょっと待てよ。俺は今、コイツと話」
「いいよ。行けよ」
「…カオル?」
310【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:51:05 ID:V6/vedJi
「……怒ってない」
「…怒ってるだろ?」
「…ッ……怒ってないって言ってるだろッ!?」
 語気が強くなる。
 薫は、こんな事で面白いくらいに心が揺らぎ、想いが折れ、泣きじゃくりた
くなってしまう自分が嫌だった。
「いいじゃない?きっとたぶんカオル…さん?も、用事があるのよ。邪魔しちゃ
悪いわ」
 横合いから女が口を挟み、直人の太くて健康的に日焼けした二の腕に頬を寄
せた。
 その姿に、薫は息を呑む。
 言外に、「さっさと行って、私達の邪魔しないでよ」と言われた気がしたの
だ。
 だから。
「…おいっ!」
 薫は、身を翻して走った。
 まるで逃げるように。
 出番を間違えた道化がスポットライトから逃れるように。
 痩せて汚れた野良猫がバケツの水を掛けられたみたいに。
 直人の声を無視し、道行く人々を押し退けるようにして。
『ちくしょうっ』
 鼻の奥がツンとしても、目頭が熱くなっても、ただ一心に、二人から離れる
事だけしか思わなかった。
 鎧ブラで包まれていてもなお揺れ動く重たいおっぱいが痛かったけど、少な
くとも二人の視界から消えるまでは、立ち止まるつもりは無かった。

「…なんだあいつ…」
 直人は不意に駆け出した幼馴染みの遠ざかる後姿を見て、小さく息を吐いた。
 後から見ても細っこい体の横から少しはみ出して見える豊満な乳房が、上下
に面白いように揺れていた。
 ……あんなに走っては、さぞ痛いだろうに。
「あらら……なあにあの人。あたしの直人にツンツンして、カンジわるぅい」
「…由美。いい加減離れろ」
 直人は、いまだべったりとくっついてくる女の子に、困ったような顔で言っ
た。甘えんぼなのは今に始まった事ではないが、今日みたいな陽気の日にくっ
つかれると、暑くてたまらない。
「なによぅ。いいじゃない」
「…離れろ」
「けちー」
 由美は大人っぽい顔に似合わない声を上げ、ぷくぅとほっぺたを膨らませた。
 来年には高校だというのに、すくすくと成長した体とは正反対で、心はまだ
まだ子供っぽさが抜けない少女に、直人は小さく溜息を吐いた。
「ね。今の人が、そうなんでしょ?噂には聞いてたけど、ものすごい巨乳だよ
ね。あそこまで大きいと羨ましいとか言う前に、ちょっとキモいかも。なんか
背が低いから、小学生がボールとか胸に入れて遊んでるみたい」
「……」
 直人は、堰を切ったように飛び出した由美の言葉を無視して、スタスタと歩
き出した。その後を、まるで飼い主の脚元に纏わりつく子猫のように、由美が
ついてくる。
「なんてったっけ?『カオル』さんだっけ?あの人が“そう”なんでしょ?珍
しいもんね。直人が学校で目立つことするなんて」
「……」
「もうっ!黙ってちゃ、わかんないよぅ」
「…お前には関係ないだろう?」
「あるよ!だいたい、直人が女の人を助けたってだけでも珍しいのに、それが
あの」
「由美」
 何かを言いかけた少女に、直人は鋭い一瞥を向けた。
311【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:53:38 ID:V6/vedJi
「……ふ、ふーんだ。でも残念ね。あの人、絶対誤解したよ?」
「…何の話だ?」
「あたしのこと、すっごい目で見てたもん」
「……?……」
 由美の言葉に、直人は本気でわからないというように眉根を寄せた。
 そんな直人を、少女はまるで出来の悪い生徒を見るようにして眺める。
「あの人、直人のことが好きなんだよ」
 何でもない事のように言う由美の言葉が、直人の胸にナイフのように滑り込
んできて、彼は一瞬、言葉を忘れた。
「…馬鹿言え。俺はあいつに嫌われてるんだ。さっきの態度を見ればわかるだ
ろう?」
「ん〜〜、や〜〜…だからさぁ、あたしに嫉妬してるんだよ」
「…どうしてアイツがお前に嫉妬しなくちゃいけないんだ?」
「そりゃ、あの人が直人のこと……ううぅ〜〜ん……わかんないかなぁ……女
心ってヤツがさぁ。しょうがないかな…直人だもんねぇ」
「生意気な事を言うな。あと、名前で呼ぶな」
「いいじゃん。直人直人直人直人直人直人〜〜〜〜っ」
 “いい〜〜〜っ!”と歯を剥いて、由美は駆けてゆく。
 その後を歩きながら、直人は大きく息を吸い、そして思い切り吐き出した。
『カオルが俺の事を好きだって?』
 いきなり思わぬ方向から突きつけられた意外な言葉に、直人は口をへの字に
ひん曲げた。
『そんなこと、あるわけがない』
 そう思いながら、直人はほんの少し前まで目の前に立っていた、旧知の友人
の姿を思い浮かべた。
 遠い過去の記憶の中の友人は、優等生然とした態度が気に食わない、実にヤ
な子供だった。
 …が、今のアイツは、体の線がハッキリと出た、ニットとGパンとスニーカー
という軽装の、世間的には、まあ、可愛いと言える……『女の子』だった。
 なんだか記憶の中よりもずっと口は汚いわ、態度はでかいわ、極めつけはわ
けもわからず突然怒り出すという意味不明な行動に出てくれて、それにはさす
がに辟易するが。
『…なんか……ますます何考えてるかわかんねーヤツになったな……』
 昔の、必死になってるこっちのことなんか歯牙にもかけないような表情も気
に食わないが、今のアイツも違う意味で苦手な感じがする。
 確かに、体付きは好み……と言えなくもない。
 それは認めよう。

 ――体だけは。

 思えば、月曜日のあの保健室で、ガムテープで拘束されたカオルの手足を自
由にしながら、直人は彼女の白くて柔らかそうな、豊か過ぎるくらいに豊かな
乳房も、すっきりとした滑らかなウエストも、真っ白な太股の間の黒い翳りも、
さらにその奥の楚々とした赤い亀裂さえも、すっかり見てしまっているのだ。
 見ようとして見てしまったわけではないのだが、見えてしまったものは仕方
が無い。
 それについての弁解はしない。
 実際、ものすごいバディだと思う。
 今まで知り合った女にも、あそこまでエロティックな体付きの女はいなかっ
た。
 艶やかで長い黒髪。
 ほっそりとした首筋と、ちゃんと細いウエスト。
 それに対する、眼を見張るほど大きい乳房と、肉付きの良い腰つきのいやら
しさは、高校生らしからぬエロさだ。
 古い言葉で言えば「トランジスタグラマー」とか「コンパクトグラマー」と
でも言うのだろうか。
 身長が低いのと、顔が可愛らしい部類に入るのを加味すると、どこか背徳的
な気持ちが生まれるのもマニアックだった。
312【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:56:19 ID:V6/vedJi
 ただ、今のカオルが、小学生の頃の『薫』とは、もう完全に違う人間になっ
てしまったのだという、一抹の寂しさのようなものを感じたのは確かだった。
 直人は、あの坂東達のように、女としては十分に魅力的な体をしたカオルを、
それでも「抱きたい」と思わなかった。
 ……いや、全く思わなかったと言えば嘘になるが、それと同時に「そういう
邪な思いを抱いていいような相手ではないのだ」と、膨らみかけた欲望を強引
に押し潰したのも事実だった。

 なにしろカオルは、友達だと思っていたクラスメイトにレイプされかけたのだ。

 男の記憶を持つ人間が、女のか弱い体を、男に暴力でレイプされかかる。
 それは、想像を絶する嫌悪感、そして無力感だったろう。
 しかもその場を、かつての「仇敵」とまで言える直人に助けられ、それだけ
でも十分に屈辱のはずなのに、あまつさえ乳房や股間や、とにかく体の恥ずか
しい部分まで全部見られたのだ。

 そこにあるのは、友達に裏切られ、仇敵に助けられ、心も体も辱められると
いう無様さ。

 直人にはカオルが、それでも平気な顔をしていられるとはとても思えなかった。
 もし自分だったら、坂東だけでなく直人も一緒に二度と見たくない世界の果
てに追いやってしまいたくなるはずだ。
 そんな相手を……そんなにまで傷付き、そして裸を見た自分を疎ましがって
いるだろうカオルを、直人はそれでも性の対象として見る事など出来そうにも
なかった。
『けど……そういえば、いい匂いがしたな……』
 あの日、床に崩れ落ちたカオルを保健室へ連れて行くために抱き上げた時も、
あの密室に満ちた男達のすえた匂いの中に飛び込んだ時も、直人はひどく官能
的でありながら自分を優しく包み込むような、心地良い香りを感じた事を思い
出した。
 その香りは、つい先ほども、カオルの方からほのかに香ってきていた。
 直人でなければ、きっと“くらっ”と理性が挫けてしまっていたかもしれな
いと思わせるほどの、心地良い香りだった。
 周囲は、もうカオルを完全に『女』として見ている。
 だが……。
『…俺は……』
 もし由美の言うようにカオルが自分の事を好きだとしても、自分の事を疎ま
しく思っていないとしても、果たして自分は、カオルを一人の「オンナ」とし
て見られるのだろうか?
『確かに、今は体だけはオンナだが……』
 そう。
 あの日、階段前の廊下でカオルに言った言葉は、決して嘘ではない。

『へぇ…可愛くなったもんだな』

 小学校の頃の幼馴染み『香坂薫』が『リヴァース・プロジェクト』の被験者
となり、女性に『転体』した事は、事前に送られてきた資料を通して既知であっ
たし、写真でその顔も承知していた。
 が、直接顔を合わせ、良く変わる表情やキラキラを輝く瞳を目にした時、不
覚にも直人は本当に「可愛い」と思い、つい思わぬ言葉が口をついて出てしまっ
たのだ。
 立っているだけで男の目を引き付けずにおかない、その小柄ながらエロティッ
クな肢体。突然床に崩れ落ち、泣きじゃくり始めた「彼女」を抱き上げて、直
人はその肢体のオンナとしての成熟度に“くらっ”と来たのは、絶対に誰にも
話せない秘密だった。
313【僕オマエ】:2008/04/18(金) 02:59:59 ID:V6/vedJi
 あの時の自分は、確かに腕の中のオンナの体に、発情してしまった。
 決して“そうなってはいけない立場の人間”であるにもかかわらず。
 たとえ「上」から『双方が合意の上であるならそれを止める術は無い』…と
通知されいても。
 自分の『役目』を忘れるわけにはいかない。
 だが、忘れてしまいそうになるくらい、効し難い性的魅力を、カオルは放っ
ている。
『カオルを……抱く?』
 実のところ、自分の気持ちさえもわからない自分が、昔とはまるきり変わっ
てしまった、幼馴染みの……しかも、男の子だった女を抱けるのか?
 しかも向こうは、男だった頃の記憶を持ったままなのだ。
 かつての薫は、いたってノーマルだった。
 男を好きになるような人間ではなかったのだ。
 そんな人間が、果たして男に抱かれようとするだろうか?

『わかんないかなぁ……女心ってヤツがさぁ。しょうがないかな…直人だもん
ねぇ』

 不意にさっきの由美の言葉が脳裏に蘇る。
 そんな由美の、その生意気な鼻の頭を頭の中で思い切り指で弾いた。
 カオルは普通の女じゃない。
 そのカオルに、生まれてからずっと女として生きてきた由美が言うところの
『女心』など、あるのだろうか?
「…ふう…」
 溜息が出る。
 言われなくてもわかっている。
 自分は、恋愛に向いていない。
 だからといって、由美にまでそれを指摘されるとは思わなかった。
「…ったく…ナマイキなんだよ」
 直人は前方、小梅庵の入り口で待ちくたびれたように座り込んでいる少女を
見て、小さく呟いた。

「……妹のくせに」

■■【19】■■
 どこをどう走ってきたのか。
 薫はいつしか、町外れの山の麓にある、小さな公園まで来ていた。
 「公園」とは言っても、特に何か遊具等があるわけではない。6年ほど前の
区画整備に伴い、取り壊されたいくつかの古ビルの跡地に作られた、急ごしら
えの舗装道路と公衆トイレ、そして2つほどの東屋(あずまや)しかない、ど
ちらかと言うと「遊歩道」と言ってもいいくらいに簡素なものだった。
 周囲には整備の際、造園用に移植された大きな木が何本も茂り、まだ高い陽
を遮って木陰を作っている。
 人家が近くに無いせいか、商店街から近いのに、まるで山の中みたいにやた
らと静かだった。
 木漏れ日が、テニスのハードコートにも似た舗装道路の表面で踊っている。
小鳥の囀りや木の葉の擦れる音、そして遠くから風に乗って町の喧騒が微かに
届いてくるのみだ。
 薫は重い脚を引き摺って東屋に入り、模造木材で出来たイスに座ると、ゆっ
くりと息を整える。
 涙を拭い、「すんっ」と鼻を啜った。
 思い切り走ったせいで、おっぱいが痛い。おっぱいの上部……ブラで押さえ
られ急激な盛り上がりを見せる部分に両手を当て、ゆっくりとマッサージした。
 上下の激しい動きでひりつく肌は、きっとたぶん内出血している。
 だが今は、その奥にある小さな心の方が何十倍も痛かった。
「……彼女……いたんだ……そっか……」
 小さくひとりごち、東屋の薄汚れた天井を見上げる。
 片隅に、蜘蛛が大きな巣を作っていた。
 それがたちまち滲んで、揺れる。
 目を瞑れば、熱いものが次から次へと頬を滑り落ちた。
314【僕オマエ】:2008/04/18(金) 03:02:41 ID:V6/vedJi
『……こんなの……まるで、女の子みたいじゃないか……』
 そう思いながら、「何を言ってるんだ僕は」とも思う。
 癌で余命いくばくも無い男の体を捨て、被験者として健康な女の子の体を得
て2年近く。
 女の子として生きてきて、女の子として男の子に恋をした。
 その熱いときめきに、脳が男だからとか、なんだかもうそんな事すらどうで
も良くなってきていたのに、いまさら「女の子みたい」もないではないか。
 自分はもう、すっかり女の子なのだ。
 ちょっと男の子っぽい心を持った、女の子なのだ。
 そして今日、女の子として『失恋』した。
 そう。

 ――『失恋』したのだ。

「……うっ……くぅ……」
 涙が溢れて止まらなくて、揃えたスキニージーンズの膝小僧に、頭を付ける
ように背中を丸めた。
 こんなのひどい。
 こんなのは無い。
 1度目の恋は自覚するのが怖くて、自分から遠ざけた。
 2度目の恋は自覚した途端、始まる前に壊れて消えた。
 直人の隣で、可愛く笑ってた女の子を思う。
 明るい色の短いスポーティな髪型に、化粧の上手な大人っぽい顔立ち。背が
高くて、ピアスやネックレス、アンクレットがすごく良く似合ってて、胸が小
さくて、全体的にすらっとしてて、スカートとパンプスが似合い過ぎるくらい
に似合ってた女の子。
 それに対して自分はどうだ?
 元々は正真正銘の男で、真っ黒な重たい印象の長い髪型に、化粧っ気のほと
んど全く無い子供っぽい顔立ち。背が低く、アクセサリーはちぐはぐで似合わ
ないから一つも付けていない。おまけに胸がみっともないくらい大きくて、全
体的にちまっとしてて、ズボンとスニーカーがせいぜい似合う女の子。
 何もかもが、あの子とは正反対だ。

 あれが直人の、好みなのか。

 ああいう子が直人の好みか。

 じゃあ僕はダメじゃないか。

 最初から、全然ダメだったんじゃないか。

 自嘲と後悔と自己嫌悪が、頭の中でぐるぐると渦を巻く。
 「オカマ野郎」「牛」「牛女」「巨乳」「デブ」と言われた時の事を思い出
す。あれは半ば、からかい半分に面白がった軽口だと思っていた。でもひょっ
としたら、後の半分は本当の本気で本心から出た言葉だったのかもしれない。
「――ひんっ……」
 そう思い至った途端、自分が無価値でくだらない、取るに足らないゴミみた
いな存在に思えて、嗚咽が喉の奥からせりあがってきた。
 男から女に『転体』した人間は、女にも男にも恋なんて出来ないのだ。
 不恰好にふくらんだおっぱいなんか持つ女は、恋なんてしてはいけないのだ。
 もし身の程知らずに恋なんてしたら、こんな風に魂を引き裂かれるような痛
みを負う事になる。
 いろんな男子に「可愛い」って言われた。
 それがどうした。
 「おっぱいが大きいのも最高」って言われた。
 それがどうした。
 百万、千万、数千万の人間に好かれても、たった一人に嫌われたら世界は無
価値だ。
 直人に嫌われたら、自分はキモチワルイ体の、ただのキモチワルイ人間でし
かない。
315【僕オマエ】:2008/04/18(金) 03:06:56 ID:V6/vedJi
 いっそのこと、こんな胸、切り取ってしまおうか?
 そうすれば直人も少しは自分を見てくれるようになるだろうか?
 ジーンズに染み込む涙さえも鬱陶しい。

 自分は、香坂薫という人間は、こんなにも弱い人間だったのだ。

 無価値でキモチワルイ上に弱くてゴミみたいな人間だったのだ。


 ひとしきり涙を流し泣きじゃくると、心にぽっかりと大きな穴が開いてしまっ
たような気がした。
 壁に背中を預け、顔を上げて天井を見上げる。
 さっきの蜘蛛は、さっきと同じように巣の中心で動かずにじっとしていた。

 ――いったい自分は、何を期待していたのだろう?

 恋心をあたためていれば、いつか直人に好きになってもらえるとでも?
 昨日の夜感じた絶望的な未来ビジョンが、ちょっと早くやってきただけの事
じゃないか。
 それなのに、心のどこかではやっぱり期待していたのではないか?
 「好き」という気持ちさえ失わずにずっと胸に秘めていれば、いつかは応え
てくれるかもしれないとか。
 確かにあの時、直人は助けてくれた。だから、嫌われてはいないのだと思う。
 でも、今ならハッキリと言える。
 好かれているか?と言われれば、「もともと好きでも嫌いでもなかった。む
しろ最初から女としてなんて見られてなかったのだ」と。
 やはり自爆しか無かった。
 志宇達にちょっと言われたからって、心のどこかでその気になって、女の子
として「直人に逢いたい」と願った結果がこれだ。
 自分が女であることを心身共に認めてしまったため、直人に対しての気持ち
にブレーキがかからなくなった。
 そんな自分にとって、あの女の子は線路に置かれた大きな石か頑丈な壁だ。
 薫という名の“ブレーキの壊れた列車”は、石に乗り上げて脱線し、頑丈な
壁に激突して衝突事故の大惨事。救いようの無い、歴史的大事故だった。
 直人には、もう好きな……付き合ってる女の子がいたのだ。
 その女の子は、顔も背格好もスタイルも服のセンスも、自分とは全くの正反
対だった。
 「元男なんか好きになれるか」とか言われるよりひどい。
 直人の女の子の好みからてんで的外れの場所に立って、ただじっと想ってい
た自分はどこにどう出しても恥ずかしくないほどの、立派な『道化』だったわ
けだ。

 ズキンと、胸が痛む。

 こんな恋心なんか捨ててしまえと、誰かが囁く。

 けど、どうしてだろう?
 なぜだろう?
 自分のことなんてこれっぽっちも関心が無いとわかった今でさえ、彼の顔を
思い浮かべると泣きたくなるくらいの幸福感と、死にたくなるくらいの絶望感
が同時に胸に満ちるのだ。
「……好き……」
 そう、唇に乗せてみる。
『……ああ……どうしよう……』
 まだ。
 まだ、こんなにも好きなのだ。
 熱い想いが、とめどなく胸の奥から溢れて止まらない。
 頬が火照り、耳たぶが熱くなり、全身が汗ばんで瞳が潤み、胸が…。
316【僕オマエ】:2008/04/18(金) 03:10:50 ID:V6/vedJi
 胸が、『きゅうん』と切なくなる。

『触れたい』

『触れて欲しい』

 恋が破れて望みが無くなってしまってもなお……。
 膨れ上がった想いは、止めようも無いほどに薫の心を満たしていく。
 「決して手に入らないもの」だからこそ、余計に求めたいと願ってしまうの
だろうか?
 直人に見てもらえるのなら、きっと自分は何でもする。
 直人が触れてくれるのなら、きっと自分は何でもする。
 直人に触れてもいいのなら、きっと自分は何でもする。
 何だってあげる。
 代わりに直人が欲しいものなんでも。
 髪も、唇も、おっぱいも、あそこも、お尻だってどこだって、直人が欲しい
と思えば何だってあげる。
 全部、直人のモノだった。
 こんな体でよかったら、何でも好きにしてくれていい。
 そうして、身も心も直人のモノにして欲しいと想った。
 あの少女になりたい。
 直人の隣で無邪気に笑い、こっちを牽制するように挑発してきた、あの女の子に。
 そして毎日直人の腕を取り、今日みたいな天気のいい日に二人で買い物するのだ。
 あの少女が直人からもらってる言葉や視線や指や唇を、全部ひとり占めするのだ。

 薫はそんな想いを胸に抱き、「はぁ……」と熱い吐息を吐き出した。
317【僕オマエ】作者:2008/04/18(金) 03:11:35 ID:V6/vedJi
 今日はここまでに。

 大量&連続投下してしまいました。
 すみません。でもおかげで下準備が出来ました。
 次回からエロエロに出来ると思います。

 またしばらく伏せます。
 出来ましたら、近い内に御会い致したいと思います。
 気長に御待ち頂けたら幸いです。
318名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 07:29:44 ID:I5j32oma
くどすぎてツマラン。以上。
319名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 07:44:43 ID:f0t5d9ia
ねっとりむっちりでいいんじゃない
俺は好きだね
320名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 10:31:31 ID:Wf0Fv2dY
乙!
こういうじわじわ描写してからのエロは大好きなので
楽しみにしてます。
321名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:36:51 ID:7XYzInQY
GJ!
薫は俺の嫁!!
322名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:39:42 ID:Qp+I9/aR
更におっぱい!おっぱい!な展開が待ち遠しい
323名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:10:57 ID:7tIw+wZE
>>317
乙彼〜

90年代の少女小説のような展開にちとびびったw
その王道を行くならば、これまでの重いシーン→中略→濃厚なエロ→すっきりエンド?
wktkが止まらんです!
324名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:08:34 ID:jbohsKY7
宮木 守の続きが見たい
325ふう@ピンキー:2008/04/20(日) 00:52:44 ID:IYLH9nsz
こんばんは。ちょっと間が空いちゃいましたが、
しぃちゃんの続きを投下します。
今回はいつもより長いんで、2回に分けて投下します。
2回目はまだ書いている途中なので、たぶん今夜中に投下ww
(まあいつもが短いんだけどね。)
326大塚志乃5:2008/04/20(日) 00:56:06 ID:IYLH9nsz

遙に案内され、更衣室に入ると、すでに何人かの女子が着替えを始めていた。
入り口で思わず立ち止まる志乃。
それをみて遙はクスッって微笑むと、志乃の手をとり、部屋の中に引いてあげた。

「しぃちゃん、もしかして女子更衣室は初めて!? だよね。。」
「うん。。こんな大勢の女性が着替えている場面に踏み込んだのは初めてだよ。。」

銭湯や、女性だけの公共施設にまだ踏み入ったことのない志乃にしてみれば、
禁断の薗と言っても過言ではないくらいだった。

「だいじょうぶ。しぃちゃんはどっからみてもフツーの女の子なんだから、
 遠慮しなくてもへーきだよ。」
「そういわれても・・チョット前まで男だったやつがこんなとこにいたら・・・。」


「あれ大塚さん。早く着替えないと間に合わないよ。」

一人で危惧してる志乃の脇を、同じクラスの女子が平然と通り過ぎて行く。
それを見送ったあと、遙は平然とした表情で、

「でしょー。みんな気にしてないから早くはいろおっ!」

初めて入る更衣室の中では、クラスで知った顔の女子たちがせわしなく着替えをしていた。
なるべく視線を併せないように部屋の隅に移動して、もってきた手さげ袋から体操着をだす。

(女子はハーフパンツだったな。。)

志乃はそのままスカートをはいたままハーフパンツをはく。
そして次のスカートをホックを外して脱ぎ、続けてブラウスを脱いだところで、、

「うわーおっきぃねー!!」
「うわぁ!!」

突然、志乃は後ろから胸をつかまれた。

「ちょっ・・ちょっと!!」
「すごい・・あたしよりおっきいじゃん!!なんか屈辱〜っ!!」
327大塚志乃5:2008/04/20(日) 01:01:01 ID:IYLH9nsz
もみもみもみもみもみもみ・・・・・。

「まっ・・・・・ちょ、ちょっと。。」

どうにか身体を捻って振り返ると、そこにいたのは同じクラスの「九条弥生」だった。

「あぁ九条か。びっくりさせるなよ。。」
「ごっめーん!! なんか大塚のおっぱい。けっこうおっきそうだったから思わず触っちゃった☆」

壁に向いた状態でこそこそと着替えていたため、背後の接近に全く気づかなかった。
弥生はごめんといいながらも、まったくわるびれた感じもない。

「大塚の胸。大きい割には形がいいよねぇー。
 つーか元々女のあたしよりおっきい、ってのがちょっとくやしいけど!!」

なんてふてくされた感じで言う弥生。
そんな弥生は一見、ショートカットでボーイッシュな感じをかもし出してはいるが、
そうはいっても弥生は身長が170cm。志乃よりも10cmも高い上、スリムなモデル体系。

こんな見事なスタイルでぐちられても、志乃には「はは。。」と笑うしかなかった。

「しかもさ、なんか柔らかいのに弾力があって、女のあたしからみてもいいさわり心地だったよ♪」
「そっ、そんなこと言ったって・・・!!」

ますます返す言葉がない志乃だったが、

「しぃちゃんー。早く着替えていこーよー。」

ちょうど遙が声をかけてきたので、志乃も慌てて上着をきて更衣室をあとにすることにした。
328大塚志乃5:2008/04/20(日) 01:04:48 ID:IYLH9nsz
----

体育はバスケの時間だった。
ここはバスケ部員である弥生の独壇場だった。

志乃と遙は弥生と同じ3人のチーム分けになり、
ガードの司令塔を弥生がつとめ、志乃と遙がフォワードで点を取りにいく。
弥生もその気になれば充分に自分で点をとりにいけるのだが、
ここはあえて同じチームメートを活かすようにゲームメイクをするところは、
さすがはバスケ部員、といったところだった。

ジャンプすると、まだ少し胸の揺れが気にはなるが、
スポーツブラを付けていることで思ってたよりは気にならず、
それに、さすがにスポーツをやってるときは、志乃もあまり「女子」を意識せずに、
バスケに没頭して楽しむことができていた。


ちょうどそのころ、誰も入れるはずのない女子更衣室に、一人の男がいた。

その男は、志乃が先日登校してきたときから、ずっと志乃をみていた。
今日も登校してから更衣室にいくまで、周りに気づかれない距離を保ちつつ、
その志乃の一挙手一投足をじっと眺めるように。

そして今日初めて、志乃をその目で追うことをやめたその男は、
どうやったのか、女子更衣室に侵入していた。

その男は見覚えのあるかばんが置いてある棚をみつけると、
そこに近づき、たたんである衣類をそっと手にとる。
へんに崩さず、しわをつけないように、丁寧に衣類をあさっていく。
中で小さなショーツをみつけると、その男はそれを手にとり、
両手で眼前にかかげ、マジマジと凝視する。


一通りの興奮を覚えた後、その男は本来の目的でを果たすため、
ブラウスのポケットに一枚の紙をしのばせた。

そして痕跡を残さぬように、衣類を綺麗にもとのように戻し、
更衣室をあとにした。
329大塚志乃5:2008/04/20(日) 01:08:20 ID:IYLH9nsz
授業終了のチャイムが鳴って暫くすると、大勢の女子が体育館を出て行った。
その中で遙、弥生、志乃は、試合の成果をお互いに称えあっていた。

「さっすが弥生ねー。パスとかうますぎ!!よく後ろにあたしがいるのがわかるよねー。」

興奮気味に話す遙は、弥生の見事なパス回しに感動していた。

「一応、本職はポイントガードだからねー。一応パス職人なんで、そこんとこヨロシク☆
 でもさー。大塚も結構シュートうまかったよねぇ。しかも片手打ちでよく入るよね。」
「まあ昔からあの打ち方だったし。膝使えばちゃんと届くよ。」

女子の中で一人、片手打ちのシュートをしていたのは志乃だけだった。
大抵の女子はみな両手うちなので、片手打ちはめずらしがられた。

「九条こそ、わたしたち二人にマークがついていると、すきあらば3Pを決めちゃってすごかったぜ。」
「をぉ!大塚〜、今、「わたし」っていったろ!?けっこう様になっているじゃん!」
「まあ、一応な。。なるべくこう、言うようにしている。。恥ずかしいからあんまいうなよ!!」

弥生の突然の冷やかしに、思わずあわてる志乃だが、
こういうやりとりがあまり苦手にならなくなってきていた。

そして3人は更衣室に戻ると、次の授業にそなえて急いで制服に着替えなおす。
このとき、ブラウスまで着おえた志乃は、胸元のポケットに入っている紙に気づく。

(なんだこれ・・・?)

あまり考えずに二つに折られた紙を広げると、中には簡潔に書かれた文章があった。

「大塚くんへ。 このあと、内緒で体育館の用具室にきてください。
 大事な秘密のお願いがあります。 中嶋より」

(はぁ・・・??)
330大塚志乃5:2008/04/20(日) 01:10:18 ID:IYLH9nsz
一瞬、固まる志乃。
突然の文章に、その意味を理解するのに数秒。

「しぃちゃん〜、どうしたの??」

「あっ、いや何でもないよ!!今着替えおえるからちょっと待ってて。」

思わず紙を握りつぶすようにして隠す。
そのまま黙々と着替えをすます。

(なんだ今の内容?? おれ宛てだよな・・??中嶋って、たしか同じクラスにいたと思うけど、
 秘密のお願いっていったいなんのつもりだ!??)

「なあ、遙。中嶋ってどんなやつだっけ?」
「んー中嶋くん? どんなって言われても・・どうかしたの??」
「あっいやなんでもない。気にしないでいいよ。」
「そぉ・・?」

(まあ秘密のお願いって言ってるくらいだし、ここで話しちゃまずいよな。。
 シカトしてもいいけど、大事なとかいってるしなぁ・・どうすっかなぁ。)

「なぁ遙。わたしちょっと用事があるからさ、先戻っててよ。」
「ん? 大丈夫ー? 付き合ったげよっか??」
「いや平気。すぐ戻ってくるよ。」
「そ? あんま時間ないから気をつけてね。」
「ああ。それじゃ。」

志乃は踵を返すと、急いで体育館の方に戻っていった。
331ふう@ピンキー:2008/04/20(日) 01:12:40 ID:IYLH9nsz
とりあえずここまで投下です。
続きは目下書いているとこです。

(あまり長くしないで120行前後で投下。が自分ルールなので)

つうか、ほんとエロまで前置きが長すぎですねww
まあ王道的な展開っていうか、ベタな展開好きなのでww
332ふう@ピンキー:2008/04/20(日) 02:28:59 ID:IYLH9nsz
では、続き投下しますー

333大塚志乃5:2008/04/20(日) 02:31:57 ID:IYLH9nsz
体育用具室にはまだ誰もいなかった。
この時間は体育館での授業がないせいか、一人でいる用具室は余計に静かに感じる。

(あれ?まだきてないのかな・・!?)

なにげに後ろに振り返った瞬間・・・、

「大塚君。」
「ひっ・・! あ、・・驚かすなよお・・。中嶋か。つかなんのようだよ・・。」

背後にはいつのまにか同級生の「中嶋」が立っていた。

身長は160cmの小柄で、体育の授業では余り表にでてこない印象が残っていた。
よく言えば物静か、悪く言えば暗そうなこの男は、
クラスでもあまり目立たず、あまり特技がないように見えるこの男だったが、
武道をたしなむ志乃に感ずかれずに背後に立てるということ時点で、ある意味この男の特性といえるだろう。

「来てくれて嬉しいよ。やっぱり僕ら親友だもんね。」
「え・・そうだっけ? まあいいや。突然呼び出して何のようだよ。」

いまいち中嶋の考えがわからず、怪訝な顔をする志乃だった。
中嶋はとくに意に介した感じはしていないようだ。

「優しい大塚君にしか頼めないことがあるんだ。いいかな?」
「だからその頼みってなんだよ。聞くだけ聞いてやるから、早く言ってみろよ。」

なんかとなく煮え切らないこの男の態度に、少し苛立ちを覚え始めてきた。



「 お っ ぱ い み せ て 。」



突然の言葉に、一瞬、志乃は我が耳を疑った。。

334大塚志乃5:2008/04/20(日) 02:32:31 ID:IYLH9nsz
「今なんて言った?? 聞き間違いかもしれないから、もっかい言ってくれ。。」
「やだなぁ大塚君、恥ずかしいからなんでも言わせないでくれよ。
 その大塚君のおっきなおっぱい、みせて欲しいんだけど、どうかな?」

志乃の顔がだんだん赤くなっていく。
「てめぇ・・言うことかいてそれかよっ・・」

突然、中嶋は中に浮いたまま足を折り曲げて、空中で正座の姿勢を作ると、
重力のままに地面に落ち、着地の瞬間に土下座のポーズをとって、必死に懇願をする。

「お願いだ!大塚君。こんなこと頼めるの、君しかいないんだ!!」

一瞬、志乃はたじろきつつも、このとち狂ったことを言い出す男をなだめようとする。

「だからってなー。いきなりそれは・・。」
「僕は今まで女の子と付き合うどころか、喋ったことすらあまりないんだ!!
 ここ最近だってせいぜい、消しゴム貸して、ってぐらいしか会話ないし・・
 こんな僕がこの先本物の女の子に付き合えるかと思うと・・・。
 だから一回でいい。ネットや雑誌じゃななくて、実物の女の子のおっぱいがみたいんだよーー!!!」

一気にまくしたてるように喋られ、志乃は口を挟む余裕すらなかった。

「でもなあ。だからっておれに頼むのは筋違いだろ・・。」

なんか必死に見えた。逆に志乃は半端呆れ気味だった。

「大塚君は八幡さんって彼女がいたから、今の僕に気持ちなんてわかんないんだよー!!!」

(はぁああああ。なんだこいつ。めんどくせーー。)

「それに大塚君って、元々男だよね?? 別に自分の胸をみせるって、そんな気にならないんじゃない!??」

「・・・・。 は!?」

突然、この男は、志乃の気持ちを揺さぶるような、志乃の心の核を突くことを言い出した。

「男同士なんだし、別にちょっとくらいいいよね!? ね!? ね!?」

335大塚志乃5:2008/04/20(日) 02:34:00 ID:IYLH9nsz
「男」という単語を出されて、一瞬、迷いが生じる志乃。
今は女性の身として考えて、断固拒否し、この破廉恥男を突っぱねるか。
または元男のプライドとして、虚勢をはるか。
ほんの10秒程度だが、志乃にのっては長考となった。
そして志乃は、あとから考えたら、自分が気が触れたかと思うような決断をした。

「はぁ。。わかったよ。ちょっとだけだぞ。 あとこのことは絶対に誰にも言うなよ?」
「うれしいよ大塚君!! 君はやっぱり親友だよ!!」

突然、目を輝かせて喜ぶ少年。

志乃は「はぁぁ。」と、思わずため息をもらしながら、自分の胸元についている、
赤いリボンタイに手をのばす。

その一挙手一投足を、正座したまま凝視する中嶋。
それをして志乃は、

「おっ、おい! そんなにみてるなよ!! 脱ぐのが恥ずかしいじゃないか!!」
「なんで? 恥ずかしいの??」

目を丸くしながら素でこたえる中嶋に、恥ずかしい理由が説明出来るわけがない。

仕方なく志乃はそのままリボンを外す。
外したリボンは、背後に置いてある跳び箱の上におく。
そのままブラウスのボタンを上から順に外していく。

その大きな胸は、上のボタンを2,3個とっただけで谷間が顔を覗かせ、
その大きさがいやでもうかがえる。

「おぉぉ・・・。」

中嶋の口からからため息が漏れる。
336大塚志乃5:2008/04/20(日) 02:35:39 ID:IYLH9nsz
志乃はスカートの近くまでボタンを外すと、一度、中嶋の方を見やる。

「なぁ、これでもいいか??」
「そんな!? ブラジャーもとってくださいよ!!」

志乃は渋々とブラに下の部分に手をかけると、
そのままゆっくりと上側に持ち上げる。
その双乳は、ブラのカップに引っ張られるようにして上の方に向くが、
ある程度までひっぱられると突然、カップから外れるように、「ぷるんっ」と中嶋の眼前にあらわになった。

その瞬間、中嶋は目を大きく開き、その大きな双乳に釘付けになっていた。

「これが・・大塚君の・・。女のおっぱい・・・。」

正座していた中嶋いつのまにか立ち上がり、志乃の目の前まできていた。

弥生すらも感心させるその乳房は、大きくても綺麗な形をしており、
それでいて可愛らしい乳首が、その二つの胸の先端に存在している。

だんだん鼻息を荒くしていきた中嶋は、ついに志乃の胸の眼前までに顔近づけていた。

「おっおい!! そんなに顔近づけるなってば!!」

ついにたまらず、両手で胸を覆い隠して、身体をわずに横にそむける。
そんな状態でもまじまじと見続ける中嶋は、志乃を見上げるような状態で、

「大塚君のおっぱい。。これ本物だよね・・。」
「バカ!! 当たり前だろ!?」

何をバカな、とこたえる志乃。

「すごいよ大塚君。ほんと綺麗だよ。。これ、ちょっとだけ触ってもいいかな??」
「なっ、みるだけっていってたろ!! オマエ、本気で触る気か・・・。」
「別に触るくらいいいだろ? 男同士なんだから気にならないよね?」

このとき、志乃の頭は高速で回っているようで、逆に全然回っていない状態でもあった。
自分がどうしたいいか、なんでこんな状況になっているのか、
必死に考えつつも、答えがだせず、いつのまにか全身が暑く、
興奮の兆しが見えてきていることに、それすらも気づけていない状況であった。
337ふう@ピンキー:2008/04/20(日) 02:39:45 ID:IYLH9nsz
えらいちゅーと半端で恐縮ですが、
今回はここまでです。

なるべく早めに続きは投下します。
すれでは。
338ふう@ピンキー:2008/04/20(日) 02:40:24 ID:IYLH9nsz
あ、タイトルの番号間違えたww
339名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 07:41:11 ID:c/wy3m08
悪人かと思ったらダメ男なのか中嶋w
340名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 10:23:27 ID:VV+at4am
駄目な子だな、中嶋
341名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 10:24:18 ID:ro5MakDt
>>337
>えらいちゅーと半端で恐縮ですが、

わかってるんなら、そうならんように努力しろよこの糞コテが
342名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 14:03:47 ID:8LsGQvWN
おつ〜
343名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 16:33:15 ID:xF/HK8go
駄目男の振りをしている悪人かも知れんぞ
344名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 19:23:50 ID:UDrSTqu0
だとすると策士だな、中嶋。侮れん。
345名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 07:57:40 ID:6BuS6xWe
頑張れ中島的に保守(・∀・)b
346名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 19:23:10 ID:qtUb0pwr
お前ら、中嶋をどんなのに想像してる?
347名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 13:39:29 ID:4eMjZM0T
>>346
写真撮影→ばら撒く
348名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:48:24 ID:6NOgY5il
男同士なんだからいいよね?の殺し文句で妊娠させるまで突っ走る
349名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 15:18:10 ID:zXZQPwI2
青少年インターネット規制法案が成立したら、まとめサイトも消滅だね……orz
どう考えても暴力に精神的虐待、性に関する認識の歪みとかで、完全アウトですよ
350【僕オマエ】作者:2008/04/27(日) 19:13:17 ID:KnansFJg
 こんばんは。

 エロ回収のための下準備期間は、今回で終わります。
 長くてすみません。

 NGワードは【僕オマエ】でお願いします。

 流れる水には形がない。そよぐ風は姿も見えない。
 どんな行為も愛なら自由!
 たったひとつの真実に惑う、見た目は女、頭脳は男。
 その名はリバーサー(再生計画被験者)薫(カオル)。

 詳しくは過去ログ参照にて。
351【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:14:02 ID:KnansFJg
 触れてもいないのに、想像だけで、想っただけで、あそこがとろとろになっ
てしまった。
 ふと、パンツに染みてないだろうか?ジーンズに染みてないだろうか?
 そんなくだらない事を考えながら、けれどなんだかこんな体の反応がすごく
嬉しくて……そして恥ずかしくて、薫は下唇を噛んだ。
 自分は、こんなにもいやらしかったのか。
 こんなにも強く、直人を求めていたのか。
 いつの間にかこんなにも……。

 こんなにも直人が好きになっていたのか。

 それを考えると、その改めて胸の奥に“すとん”と落ちてきた事実に対する、
あまりの恥ずかしさで頬が火照り、その羞恥でさらに体が熱くなる。
 確かに自分は『失恋』した。
 それも、想いを伝える前に破れてしまった。

 でも、それで諦めるのか?

 胸の奥から沸き起こるモノは、こんなにも熱いのに。
 乾いてしまったはずの心は、こんなにも直人を求めているのに。
 それでも、生まれる前に消えてしまった1度目の恋と、また同じことを繰り
返すのか?
 また自分を誤魔化して、「気の許せる友人」として「好き」だったのであっ
て、決して「女として好きだったのではない」から「気にすることはない」な
どと、ひたすら自分に言い聞かせて終わるのか?

『やだ』

 そんなのは、もう嫌だ。
 いくら自分を嘆いてみても、今の自分は女で、これからあと死ぬまでずっと、
この姿で生きていかなければならないのだ。
 この先、また誰かに恋をする事があるかもしれない。
 ではその時も自分は、結局理由を付けて諦めるのか?
 悲劇の主人公を気取って、泣いて心を凍らせて、それで諦めるのか?
 高い所に実っている美味しそうな葡萄は、やっぱりいつまでたっても酸っぱ
い葡萄でしか有り得ないのか?

『そんなの……やだ』

 ――そう。

 答えは「否」だ。
 断じて「否」だ。

 顔を上げる。
 天井の蜘蛛の巣を見上げる。
 あの蜘蛛のように、相手がやってくるのをただひたすら待つのは楽で、安全
で、決して傷つく事も無い。
 でも、それでは『想い』は、本当に好きな相手へは絶対に届かない。
 スポットライトの外の暗がりで、じっと来ない出番を待ち続ける『道化(ピ
エロ)』は、もうごめんだ。
 自分でも諦めが悪いと思う。
 しつこいと思う。
 でも、思えば自分は、直人には何一つ確かめてはいないのだ。
 勝手に想像して、勝手に絶望して、勝手に諦めようとしただけだ。
『……うん、そうだ……』
 とにかく、直人に告白しよう。
 この想いを伝えよう。
 そう思った。
352【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:15:33 ID:KnansFJg
 たとえ、もう彼女がいようが、直人の好みのスタイルでなかろうが、直人に
直接「嫌いだ」とか「女として見られない」とか聞くまでは、決して諦めてな
んてやるものか。
『知らないかもしれないけど、僕はこれでも結構……かなり、執念深いんだ』
 さっきまで鬱々と胸に澱のように溜まっていたマイナスな感情が、反作用の
ように、逆のベクトルに逆流し始めていた。
 落ち込むだけ落ち込んだら、今度は昇るだけだ。
 切り替えの速さは、薫の特性か、それとも『女』という種の持つ、ふてぶて
しいまでに逞しい特性だろうか。
 今の薫には、もうどちらでも良くなっていた。

■■【20】■■
 自分の気持ちに決着を付け、薫は、まるで戦場に赴く兵士のような勢い込ん
だ顔をして腰を上げた。
 今からならまだ間に合う。
 きっと間に合う。
 恋破れて膝を付き、敗北を心に刻んで涙に濡れるにはまだ早い。
 闘う前から敗北宣言だなんて、ちっとも自分らしくない。
「うしっ」
 目を見張るほどに豊満なおっぱいを“ゆさっ”と揺らしながら、薫は両手で
ガッツポーズを作って気合を入れる。
 こんな時だけ、薫はとてもとても“男らしかった”。

 ――その時だ。

「奇遇だな」
 不意に聞こえた声に、薫は“ぎくっ”と身を強張らせた。
 今の今まで、どうして気付かなかったのか。
 いつの間にか東屋のすぐ近くに、男が立っていた。

 ……坂東だった。

 御丁寧にも、例によって山口と谷崎も一緒だ。
 しかもその後には、彼等の他に3人もの人影がある。
「……っ……」
 薫は息を呑み、思わず身構えた。
 6人の男…。
 薫が本能的に恐怖を感じて警戒を強めたとしても、それは無理からぬ事だっ
た。腕力では坂東達に全く敵わないのは、保健室で押さえつけられた時に嫌と
言うほど身に染みて感じている。それが6人ともなれば、ここから程ない商店
街まで……いや、人の目がある場所まで逃げるのも難しくなってしまうだろう。
 薫は坂東がどういうつもりなのか、目を細めて注意深く観察した。
「……警戒すんなよ。何もしねーって」
 坂東は相変わらず、まるで獰猛な大型犬が立って歩いているような威圧感を
身に纏っている。
 山口の、半分だけ金髪に染めた後髪も相変わらずだったし、谷崎の首の辺り
で尻尾のように縛った長い茶髪も月曜日から変わっていなかった。
「坂東……」
 薫は“フレンドリーなグレートハウンド”みたいなその顔を、桜の木に大量
発生した毛虫に対するように、嫌悪とわずかばかりの恐怖と共に、苦々しく見
やった。

 あの後、坂東は柔道部を“自主退部”したと聞いた。
 だが本当は大会前の不祥事を恐れた学校側から退部“させられた”というの
が真相だろう。
 それなりの実力者で、他校に対して有用な選手だった人間を退部させたとい
う事は、それほど学校が事態を重く見ている証拠とも言える。
 だが、それによって坂東の経歴に傷が付いたのは確かだった。
353【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:17:26 ID:KnansFJg
 おそらく内申書にも影響し、彼が狙っていた体育大への推薦も難しくなるの
だろう。とすれば、今日この場所に“偶然”居合わせたことに理由を感じずに
はいられない。
 もしかしたら、逆恨みして何かされるかもれない……とさえ、薫は思った。
 そうでなくとも、この男達にはレイプされかけているのだ。
 しかも今回は3人ではない。
 見覚えの無い男達が加わっている。
「どけっ!」
 “ぞっ”とした寒気を感じた薫は、トートバッグを引っ掴むと素早く身を翻
し、東屋から飛び出そうとした。
「待ってくれ!」
 その腕を、坂東が掴む。
 だがすぐに彼は鼻白んだように慌てて手を離した。

『何かしようとしたら思い切り声を上げてやる』

『キンタマ蹴り上げてやる』

『噛み付いてやる』

『僕は本気だ』

『本気だぞ』

 そういう、とても女の子らしくない剣呑で凶暴な光を、薫の瞳が“ギラッ”
と浮かべたからだった。
 それでも薫がそのまますぐに立ち去ろうとしなかったのは、坂東が……いや、
彼だけでなく山口も谷崎もが、突然その場に揃って膝を着いたからである。
「なっ……」
 薫は驚くより何より、その異様な様子に息を呑んだ。

 ――土下座。

 その行為をTVや映画で見聞きするのと、こうして目の前で実際に見せられ
るのとでは、受けるインパクトがまるで違う。
 敵(相手)の前で膝を折り、いかようにもしてくれと人体の最大の弱点であ
る頭部を垂れる。
 蹴り上げられても踏みつけられても文句は言わない。
 それは“絶対服従”であり、これ以上無いほどの謝罪の表明であった。
「……なん……だよっ……?」
 薫の体が固まり、思わず唾を飲み込んで一歩引いてしまったのも無理はなかった。
「いや……一言、謝ろうと思ってな。実を言うと、お前を探してたんだ」
 顔を上げないまま、坂東がくぐもった声を上げた。
 薫は戸惑い、坂東の刈り上げた後頭部を見、山口と谷崎の後頭部を見、そし
て彼らの背後に立つ3人の男達を見た。見知らぬ男達は、所在無げにポケット
に手を突っ込み、ニヤニヤと坂東達を眺めている。「何か面白い見世物が始まっ
た」とか、そんな雰囲気だ。
「謝る!?……いまさらっ……」

 犯そうとしたくせに。

 あの汚らしいチンポを僕の体に入れようとしたくせに――。

 思い出しただけでゾッとする。
 恐怖と屈辱で身が竦む。
 そんな傷を心に刻み込んでおいて、よくそんな事が言えるな!?
 もし薫の視線に人を呪い殺す力があったら、間違いなく彼女は今、坂東を殺
していただろう。
354【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:19:09 ID:KnansFJg
「あん時の俺は、普通じゃなかった。……つまんねー事が原因で部活で怪我し
て、試合に出れなくなって、それで自暴自棄になってよ、なんだかもう何もか
もどうでも良くなってな。そんな時、お前がメチャクチャ色っぽいカッコなん
かするもんだから、その……よ、どうにも我慢出来なくなっちまってな」
 ノーブラで乳首を透けさせたまま、丈の短いセーラー服から白くて滑らかな
腹と可愛らしい臍を覗かせていた、あの破廉恥な……風俗嬢かお色気タレント
が超ミニのコスプレ風セーラー服を身に付けているかのような格好の事を言っ
ているのだと、すぐにわかった。

 俺達がお前をレイプしようとしたのは、エロい格好をしてたお前にも原因がある。

 そう言われた気がした。
 それは今でも世間でよく言われる、「性犯罪に巻き込まれる女には、そうい
う素養(巻き込まれるに足る原因)がある」から、「女も悪い」と同じ論理だっ
た。責められるべきは犯罪者の方のみであるべきなのに、なぜ被害者が批難さ
れねばならないのか。男だった頃には「そんなもんかな」くらいにしか思って
いなかった認識が、女になった今ではひどく腹立たしい。
 そして、そんな自分勝手な論理がまかり通ってしまうくらいに、現実の社会
構造と男女性差認識は、21世紀初頭から今に至るまで、何も変わってはいな
かった。
「僕のせいだってのか?」
「いや、そうじゃねぇ。悪い。言い方が悪かったな」
「俺達だって、ダチのお前を本気でヤろうだなんて思わねーよ。少なくとも、
最初は本気じゃなかった」
 横合いから谷崎が卑屈さを隠そうともせずに声を上げる。
 薫はカッとして、自分の顔が怒りで赤くなるのを感じた。
 ふざけた事を言う茶髪を、思い切り蹴り上げてやりたいと思った。
 本気じゃなかった人間が、笑いながら『ダチ』の恥ずかしい姿をケータイで
何枚も何枚も撮影するのか?
 ニヤニヤ笑いながらおっぱいやあそことかを、何枚も何枚も撮影するのか!?
 あれはもう、悪ふざけとか、そういう問題じゃない。
「あん時は、お前があんまり無防備だったから、ちょっと脅かしてやろうって、
そう思っただけなんだ」
 山口が必死に頭を下げながら、声を上げる。
「ふざけんな……てめーら……」
 “はらわたが煮えくり返る”というのは、まさしくこういう時の事を言うの
だろう。薫はあの時の、保健室で感じたどす黒い感情を再び思い出していた。
「なあ、俺達ダチだろ?よくふざけあって遊んだじゃねーか」
「許してくれとは言わねーよ。でも、せめてセンコーにお前の方から言ってく
れよ」
「PTAでかなり問題にされたみたいでよ。親は怒りまくるし、俺達、このま
まじゃ停学されかねないんだ」
 男達の勝手な言い分に、眩暈さえしそうだった。
 自分達のした事を棚に上げて、ただ保身に走ろうとしているのだ。
 このクズどもは。
 薫は一度大きく息を吸い、そして目を瞑ってゆっくりと吐き出した。
 不意に、自分でも驚くほど“すうっ”と頭が冷えていく。

 無駄だ。

 クズには、何を言っても意味は無い。
 根本から話が通じないのだ。
 こういう手合いに本気で怒るのは、猫や犬に幾何学を教えようとするくらい、
愚かなことなのだ。
「――僕は、お前達を絶対に許さない」
「香坂!」
「うるせえ。黙れ」
 山口が上げた声を、薫はぴしゃりと跳ね除けた。
355【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:20:32 ID:KnansFJg
「これだけは覚えておけ。僕とお前達は、もうダチでもなんでもねぇ。金輪際、
僕には近付くな。関わるな。話しかけるな。僕はお前達をこれから無視する。
今後一生。必ずだ」
 底冷えするような声音が、遊歩道の東屋に響く。
 木陰から一歩踏み出せば夏を思わせる陽気が身を包むだろうに、ここには冷
たい空気しか存在しないような寒々しさがあった。
 薫は言葉を切ると、土下座したままの坂東達の後頭部を順番に見やった。
 かつて、この男達とは「友達」だった。
 ダチだった。
 悪友だった。
 乱暴な言葉遣いで罵倒してもちっとも動じない、だからこそ気兼ね無くふざ
けあえた、薫の男友達であった。
 だが今は、薫が女で、彼らが男であるという、ただそれだけの事が、薫に決
定的な距離を突きつけていた。
 ……いや、それこそが……男と男ではなく、女と男であるという事が、永遠
に埋められない無理解の溝を穿っているのだ。
 今はそれが、少しだけ、哀しい。
 薫は小さく息を吸うと、腕を組んで重たいおっぱいを支えた。そうすると、
ただでさえ豊満な乳房がより強調され、それを見ていた坂東達以外の3人の目
が吸い寄せられる。その表情には、隠しようの無い淫猥で好色な嗜虐の色があっ
た。
 だが、薫はそれに、全く気付かない。
 薫は息を吐(つ)き、下唇を噛むと、悔しそうに顔を歪めた。
 非情に徹しきれない者の、苦悩に染まった顔だった。
「……けど、お前達が今後、絶対に僕に近付かないって約束するなら……先生
に……考えてくれるように言ってもいい」
「香坂」
「顔を上げるな!お前達の顔を見たら、ムカムカして吐き気がしそうだ」
「助かるぜ。やっぱり持つべきは友達だな」
「言っとくが、僕はお前達を一生許さない。友達だなんて絶対に思わない。も
しまた今度、僕だけじゃなく他の女の子にも同じような事をしたら、その時は
絶対にお前達を学校から追い出してやる。訴えてやる。お前達みたいなクズは、
少年院にでもなんでも行けばいいんだ」
 坂東達が自分にした事は許せない。
 一生許すつもりは無いし、一生かけて償って欲しいくらいだった。
 それはたぶん、もう絶対に変わらないだろう。
 でも、あの日、思春期の性欲猛る男達の前で破廉恥な格好をしてしまった自
分にも非があったのは認めざるを得ないし、たった一度の過ちでこの後の人生
を棒に振らせてしまうのは、元友人として少々……ほんのちょっとだけ忍びな
かった。
『まがりなりにも反省してるみたいだし……それに、こいつらといて、楽しかっ
た事も確かにあったんだから』
 決して性根の根本から悪い人間ではないのだ。
 薫はそう思い、小さく息を吐いた。

 自分の身に受けた屈辱と恐怖と、それを与えた人間の人生を秤にかけてしま
う。それが薫の美点である優しさであり、そして欠点とも言える決定的な弱さ、
甘さであった。

 だが……。

 思えばこの時、薫は絶対に警戒を解くべきではなかったのだ。
「一生?もう一生許してくれないのか?」
「くどい!わかったらさっさと行け!今日はもう、二度とお前達の顔なんか見
たくないんだ」
「どうしても許せないか?」
「しつこいな!自分達がした事を思い出せよ!!お前等は、僕の信用を裏切っ
たんだぞ!?そんな人間を、なんで許さなくちゃいけないんだ!!」
「……じゃあ、しょうがないな」
 坂東の声音が、不意に変わった。
356名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 19:22:01 ID:KnansFJg
 「え?」と思う間も無かった。

 ――次の瞬間だ。

 左足首を太い指で掴まれ、そのまま掬い上げられた。
 無様にひっくり返り、腰をコンクリートの床にしたたかに打ちつけ、その痛
みに、薫は声も無く身を震わせる。
 続いて、倒れた体の上に黒い影が落ちた。
 「あれ?」と思った途端、今度は頬が急に熱くなり、首が“ぐるんっ”と横
に振れた。
 鼻の奥がキナ臭くなり、鉄の味が喉へと滑り落ちてくる。
 髪を留めていたバレッタが東屋の隅に転がり、長い黒髪が解けて薫の頬まで
流れた。
『あ……あれ?なんだ?……え?……』

 ――引っ叩かれた。

 そう自覚するまで、3秒かかった。
 そしてそれは、ひどく長くて、間延びした3秒だった。
「おい、顔を殴るなよ!痕(あと)になったらヤバいだろ!?」
「撫でただけだ。これくらいなんでもねーよ」
 坂東達の声が遠かった。
 頭が“くわんくわん”と揺れ、心臓が“バクバク”と激しく鳴り響く。

 なんだ?どうしたんだ?

 『また』失敗したのか?

 アレだけの目に会いながら、また僕は油断したのか?

「おい!そっち持て!」
 気が付けば、男達に手足を掴まれていた。そのまま東屋から引き摺り出され
る。男達が目指しているのは、裏手の雑木林だった。
 真昼間から決して「そんなこと」はしないだろうと、どこかで甘く思ってい
た薫の心根が、急激に冷えた。
 男が女を人気の無い場所に連れ込んでする事と言えば、たった一つだ。
「おっ…お前らっ!!」
「暴れんなよ」
「おぐっ」
 腹を蹴られた。
 なんてヤツだ。
 女の子の腹を蹴るなんて。
 そう頭の片隅で思いながら、喉にこみ上げてくる酸っぱいものを必死で押し
留めた。
「……っ……うっ……」
 声が出ない。
 心は猛るのに、痛みに萎縮して体が思うように動いてくれなかった。
 男の暴力に、女の肉体が反射反応しているのだ。
 恐怖に震え、涙が溢れてボロボロとこぼれる。
 震えるより、泣くより、立ち上がってこの場から逃げたいのに、体がそれを
裏切る。
 強張る顔を巡らせれば、男達は一様にこれからの事に期待を込めて瞳をギラ
ギラと輝かせていた。
 反省したわけではなかったのだ。
 諦めたわけでは、なかったのだ。

 坂東達は、まだ薫を犯すのをやめたわけではなかったのだ。

『どこまで馬鹿なんだ僕は』
 土下座一つで騙されて、保身を匂わせるような言葉だけで絆(ほだ)されて。
357【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:23:31 ID:KnansFJg
 自分の甘さこそに反吐が出る。
 こんなにもしたたかな男達に油断した自分に、反吐が出る。
「やっ…やめ…ろっ!!」
 必死で声を上げた。
 首を振り、体を揺すって男達の手を振り解こうとした。
 だが、男達の手は、まるで万力のようにガッチリと薫の四肢を掴んで離さな
い。哀れな野ウサギを咥え込んで離さない、飢えた狼の顎(あぎと)のように。

 ここは学校じゃない。

 直人もいない。

 助けは来ない。

 相手は6人。

 めちゃめちゃにされる。

 6人で……犯される!?

 その事実に、決して遠くは無く、それどころかすぐ近くまで足音を忍ばせて
迫ってきていた恐ろしく残酷な未来に、薫の背筋が凍り、歯の根が“カチカチ”
と無様な音を立てた。
「うわっ……うわわわわわわわーーーーっ!!!」
 暴れた。
 理性も抑制も無かった。
 駄々を捏ねる子供のように、むずかる赤子のように、薫は無茶苦茶に体を揺
すり、脚を蹴り上げ、足首を掴んでいた男の顔と言わず肩と言わず蹴り上げた。
「おい」
「ふぐっ!?」
 冷徹な坂東の目がこちらを一瞥した……と薫が知覚してすぐに、もう一度腹
を殴打された。
 今度は拳だった。
 岩みたいなゴツゴツした男の手が、真綿みたいな鍛えていない女の腹筋をや
すやすと打ち抜き、胃と腸にダメージを与える。
 背骨まで折れるかと思った。
「げえっ…」
 今度は耐えられなかった。
 朝に食べたトーストとカフェ・オレと新玉ネギのサラダが、食道を胃液で焼
きながらせりあがって、胸元のニットを汚した。
「きたねっ…」
 チャンスだった。
 左手を掴んでいた男が手を離し、他の男達もわずかにたじろいで身を引いて
いた。
 今だ。
 今なら出来る。
 男達の手を振り切って、声を上げ、後も見ずに、

 ――立ち上がって逃げるんだ――!!

 早く!!

 早く…。

 思いは急く。
 だのに……

「や……やめ……」
 痛みと恐怖に体が萎縮し、1ミリも動く事が出来ないまま、ただ涙が零れた。
358【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:25:49 ID:KnansFJg
「おい、くせーから早く脱がしちまおうぜ?」
「もうすぐだから、待てよ」
「トイレ入っちまえば匂いなんて気になんなくなるさ」
「ゲロとションベンの匂いにまみれて初セックスか?」
「おおっ。なんてドラマティックなロストバージン!」
「……いや…だ…」
 声を上げようとして、その声音があまりにも弱々しく、男達の嗜虐心を煽る
だけだと思ったのは、薫の中にある「男の意識」がそうさせたのか。
 それとも、涙と吐しゃ物にまみれながら犯されるという、非現実的な事態に、
かえって冷静になったとでもいうのか。
 その瞬間、薫は一切の抵抗をやめて右手を掴んだ坂東を見上げた。
「ば、坂東」
 聞こえないのか、興奮に我を忘れているのか、薫はそれでも、一向に返事を
しない男へと諦めずに粘り強く呼び続けた。

 都市部にあるような完璧な浄水処理設備の無い公衆トイレは、10年以上前
と変わらずアンモニアの匂いがしている。
 その中になかば抱かかえられるようにして引き摺り込まれながら、薫は必死
に思考を整理していた。
「板東!!」
「なんだ?さっきから。観念したんだろう?」
 薄汚れたトイレの床に放り出され、周囲を囲む男達を見上げた。
 前に2人。
 横に2人。
 薫の後。トイレの入り口で、退路を完全に断つようにして2人。

 ――逃げられない。

 覚悟を決めるしかない。
 薫は“カチカチ”と鳴る歯を懸命に噛み合わせ、頭をもたげようとする恐怖
心を無理矢理捻じ伏せて、小さく息を吸った。
「――お前等が僕を犯したら、僕は、死ぬ」
 「死」という言葉に、坂東の目がほんの少しだけ細められた。
「だから?」
 薫は乾いた唇を舌で濡らしながら、自分の豊満な乳房や腰を嘗めるように見
る男達を見上げる。
「僕が『再生計画(リヴァース・プロジェクト)』の被験者で、元々は男だっ
てことは知っているな?」
「はあ?」
「なんだって!?」
「ちょっ……元男かよ!?」
 薫の言葉に、坂東ではなく、見覚えの無い3人から声が上がる。
 彼等が、ただ単に板東の誘いに深い理由も聞かされないまま誘われた者達だ
と、それで理解した。
 ならば、まだ血路はある。
「知らなかったのか?僕は2年前に女になったばかりの、正真正銘の男だった
人間だ」
「別に?体が女ならカンケーねえよ。こっちは楽しめればそれでいいんだ」
 屈みこんだ板東の手が、ニットの上から左のおっぱいを鷲掴みにする。
 鈍い痛みに顔を顰めながら、薫はその顔に、乾いて水分の足りない、粘つい
た唾を吐きかけた。
「おぐっ…」
 再び、何も言わず腹に打ち込まれた拳に、薫の体がくの字に曲がる。
 “びちゃっ”と胃液混じりの吐瀉物が公衆トイレの床に零れ、涙と鼻水は頬
を、顎を伝った。
「男だってんなら、これくらい、なんでもねーよな?」
 へへっと笑う板東に、長い髪を掴まれ、引き上げられる。
 薫の耳には“ぷちぷち”と抜ける音が、いやに遠くに聞こえた。
359【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:27:47 ID:KnansFJg
「言っとくけど……僕は……お前達みたいなクズに汚されてまで、生きている
つもりはない」
「だから?死ねよ。遠慮しないで死んでい−ぜ?俺達は別に構わねーから。そ
の前にお前のヴァージンをブチ破って、散々犯して楽しませてもらうわ」
 板東の言葉に、薫は一度だけ“ぎゅっ”と目を瞑ると、意を決したように目
の前の男の瞳を真っ直ぐに見た。
「知ってるか?僕が死ぬと、政府が動く」
「なに?」
「はあ?なんだこいつ」
 突拍子も無い薫の言葉に、山口と谷崎の顔がニヤニヤと笑み崩れた。状況か
ら逃れたいばかりに、嘘を並べ始めたと思ったのだろう。板東さえ、あからさ
まに馬鹿にしたような顔で唇を歪めた。
「もちろん、警察じゃない。日本政府だ」
 いきなり大きくなった話に、男の一人が頭の横でくるくると指を回した。
 これから犯される恐怖で頭がイカレたかと、仲間に聞いたのだ。
 薫は萎えそうな心を叱咤しながら、震える手を握り締めた。
「お前達は日本政府と、日本と国交の有る世界中の国々からマークされる。
『リヴァース・プロジェクト』は、世界規模の国家間プロジェクトだ。その被
検者をお前達は殺した事になるんだからな。国際犯罪者よりタチが悪い、国際
計画妨害者……テロリスト扱いだ。そうなれば、事はお前達だけの問題じゃな
くなる。お前の親、兄弟、親類や、交際している人間、全てが今後数十年、も
しくは死ぬまで国家公安委員会の監視・管理下に置かれるぞ」
「ハッタリか?」
「頭おかしーんじゃねーの?」
「妄想なら、俺達が満足してから聞いてやるよっ…と!」
「うっ……」
 山口が薫の、土で汚れてしまった白のカーディガンを乱暴に脱がせる。
 だが、薫のニットを捲り上げ、さらに、豊満なおっぱいが窮屈そうに押し込
められたピンクのブラを引き上げようとした時、板東がその手を押さえた。
「よく出来た嘘だが……時間稼ぎなら無駄だぜ?」
 板東の目が、こちらを探るような光を帯びている事に、薫は気付いていた。
 板東は、学校の成績は超低空飛行だが、決して頭が悪いわけではないのだ。
むしろ、危機回避能力にはひどく長けているところがある。
 今彼は、薫を犯すことのメリットとデメリットを、おそらくものすごいスピ
ードで計算しているに違いない。

 まさしくここが、薫の正念場だった。

「そう思いたいなら、思えばいい。けど、本当の事だ。僕が死ねば、お前達に
はもう未来は無くなる。高校を退学とか、そんな生易しい問題じゃないんだ。
お前達の名前は公安のリストに確実に載る。その上、ネットに顔写真付きで流
され、僕の…『リヴァース・プロジェクト』によって恩恵を受けるはずの人々
から、一生憎まれて生きる事になるだろうな」
 話しているうちに覚悟が決まったのか、腹が据わったのか、薫の瞳に脅えは
もう無くなっていた。
 強く、激しく、板東の瞳を睨み付けている。

 生まれてからずっと女をやってる人間は、どこか、処女を軽視する傾向があ
る。
 それは「フィルコス」来訪を迎えた今も昔も、なんら変わりはなかった。
 そもそも「処女であること」に重要性を感じるのはキリスト教圏の人々と、
一部の先進国くらいだが、日本における年頃の女の子にとって「処女である」
というのは、ひどく“重くて、鬱陶しい”ものなのだ。
 薄皮(正確にはヒダ)一枚で女の価値が左右される男性社会の馬鹿馬鹿しさ
を教え込まされて来た日本女性は、ヴァージンでいる意味を15歳を境に急速
に見失っていく。15歳を過ぎれば「早く捨てたい」と思い、20歳にもなっ
て処女だと「恥ずかしい」とさえ思うのだ。
 だが、薫はかつて男だったためか、処女であることに一定以上の「幻想」と
「価値」を見い出していた。
360【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:29:35 ID:KnansFJg
 ヴァージンというのは神聖で不可侵、まだ「男に汚されてない」状態である
という認識だ。
 その「処女」を、何処の誰ともわからない人間に捧げるなんてのは、女になっ
てからただの一度も考えた事は無いし、第一、怖気(おぞけ)がするくらい気
持ち悪い。
 ましてや、嫌いな相手に無理矢理“奪われる”事になったとしたら、その瞬
間、自分が無価値な存在になってしまうと感じたとしても、誰にも責められは
しないだろう。
 ただ、「本当に好きになった相手だけに捧げる」なら、まだ我慢が出来るの
だ。
 そして、薫にとって今のところそれは、岡島直人……ただ一人だけだった。

「……ふん……『世界的価値の処女膜』かよ」
「僕のバッグの中に、『リヴァース・プロジェクト』被験者の登録証がある。
それは僕の健康状態を24時間マークし続けている体の中のナノマシンプラン
トから、定期的に発信される生体波動を増幅すると同時に、僕の体に異常が起
きた時、すぐに政府の研究所にそれを知らせてもくれる。そう説明されて政府
の人に持たされたものだ」
「……おい」
 薫の瞳から目を逸らさず、板東は横に立つ谷崎に顎をしゃくってみせた。
 今まで薫の話を“ぽかん”と聞いていた谷崎は慌ててトイレから出ると、裏
手に放り投げたバッグを持って来るなり、その中身をトイレの床に全てぶち撒
けた。小物入れや化粧品ポーチ、髪留めのゴムやケータイやメモ帳、財布、パ
スケースなどが、バラバラと転がる。
 そこに、虹色に光るカード状のものが在った。
「マジかよ……」
 山口がそれを拾い上げ、喉を鳴らした。
「おい板東、話が違うじゃねーか!」
「俺達は、いいカモがいるからって」
「こんなヤバい話だったなんて、聞いてねーぞ!?」
 気色ばった見知らぬ3人が口々に板東をなじった。
「うるせえ」
 決して激したわけではない。けれど押し殺したその声音には、暗い情念が
“くつくつ”と煮立っていた。
「僕を犯せば、お前達の人生は終わる。きっと楽には死ねない。その覚悟があ
るなら、レイプでもなんでもすればいい。けど、今なら、無かった事にしてや
る。今日のこの事を、誰にも話さないでいてやる。僕が黙っている限り、お前
達はこれからも普通に生活出来る」
 一気にそこまで言うと、薫は息を一度大きく吸って口をつぐんだ。
「その保証は?今日の事をお前が黙っているという保証は?」
「……お前達に選択権があるとでも?」
「俺達にお前を信じろと言われても、お前は俺達が信じられるのか?」
「はあ?」
「お前はカードを握ったつもりだろうが、俺達にもカードが無い限り、五分五
分とは言えねーんじゃねーのか?」
「……何を言って……」
「裸を撮らせろ」
「はあ!?」
「おい」
 板東が顎をしゃくると、山口が待ってましたとばかりに、薫のブラを乱暴に
引き上げた。
 その途端、赤ん坊の頭ほどもある椰子の実おっぱいが“ぶるんっ”とまろび
出て、薄暗いトイレの中で白く浮かび上がった。
「わあぁっ!」
 慌てて両手で、こぼれ出たおっぱいを掬い上げるようにして抱き、薫は山口
を睨みつけた。
「どういうつもりだ!?」
「お前が喋らないように、俺達にも保険が欲しいのよ」
「ばっ……馬鹿かお前は!?お前等に裸を撮られて、僕が死なないとでも」
361【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:31:28 ID:KnansFJg
「お前は死なねえ。レイプされるならともかく、写真撮られたくらいじゃあ、
お前は死なねーよ」
「……冗談じゃない。そんなこと出来るか!!」
「じゃあ、直人を殺すか」
「……な……に……?」
 直人を殺す??
 何を言ってるんだ??
 薫は頭が一瞬で真っ白になっていた。
 思考が停止し、何も考えられない。
「お前の代わりに、お前といつも一緒にいる3人を犯してもいいな」
 薫はぽかんと、目の前でニヤニヤと笑う「直立したグレートハウンド」を見
上げた。
「俺達はお前を犯さない。セックスだけはしない。その代わり、お前も俺達の
事は誰にも話すな。嘘じゃない。お前が大人しくしている限り、俺達も無茶な
事はしない。だが、断るなら俺達は岡島を半殺しにした上で、あの3人を犯す。
どうだ?わかりやすいだろう?」
 どうしてここで直人が出てくる?
 どうしてここで貞華や志宇や友香が出てくるんだ!?
「そん……なこと、出来るわけがない」
「岡島は強そうだもんなぁ……けどよ。俺の仲間はここにいる5人だけじゃな
いんだぜ?学校にいる時だけじゃねぇ。町中でも家でも、その気になりゃあ集
団でボコるなんてのは簡単なんだよ。いくらあいつが強くても、トイレに入っ
てる時もメシ食ってる時もテレビ見てる時も誰かと一緒にいる時も、いつもい
つも四六時中、気を張ってるわけにゃいかんだろう?」
 ぞっとした。
 薫の顔色が、急激に白くなる。
 さっき会った直人と、その彼女の姿が脳裏に浮かぶ。
 いくら直人でも、あの彼女を護りながら大人数で襲われたら、ただでは済ま
ない。
 半殺しにされる。
 あの直人が。
 それに、貞華達だ。
 彼女達は、何も知らない。
 もし話しても、悪戯に脅えさせるだけだ。
『そうだ――』
 警察に……
「もちろん、ポリ公や先公に話してもダメだ。もし話せば、あの3人を散々犯
したあとで、お前の代わりに犯されたんだと話してやるよ」
「てめぇ……!!」
 薫は血が滲むほど唇を噛み締めた。
「お前は裸を撮らせるだけで、岡島とあの3人を護れるんだぜ?」
 板東は“ぽんぽん”と薫の肩を叩くと、勝ち誇ったように唇を歪め、他の5
人を見回した。
362【僕オマエ】:2008/04/27(日) 19:34:40 ID:KnansFJg
 以上です。

 大量&連続投下してしまいました。
 前回、
「下準備が出来ました。次回からエロエロに出来ると思います。」
 と書いたにも関わらずこの体たらく、すみませんでした。

 皆様の御言葉(苦言も含めて)、毎回ありがとうございます。
 励みになります。

>321 323
 薫を好きでいて下さる方には、辛い展開が続くと思います。
 エロエロですが。

>347
 ネタかぶりそうでビビりました。

 またしばらく伏せます。
 気長に御待ち頂けたら幸いです。
363名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:39:02 ID:DzBoRjS9
投下乙です。
364名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:04:35 ID:We3dRqEs
GJ!
次回も楽しみにしていますよ!
365名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:29:02 ID:QNmwwht5
犯罪描写主体でエロを楽しめる感じの話ではないね。まあ、いいか。
366名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 23:46:02 ID:vQToxEQo
そうゆう背徳感がいいんじゃないか
367名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:19:23 ID:Wmq5E7f+
僕オマエって、気味悪いレイプ描写を繰り返してるだけで性転換があまり関係ないよなあ。
368名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:12:52 ID:KGjGMs+Z
>>367

同感
369名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 20:10:16 ID:PjJhj9Vq
TSが関係ないとは全く思わないが、ちょっと長いな。
もう少し端折ってもいいんじゃないだろーか。

もうさっさと犯されろ、とか思ってしまう。
370名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:14:59 ID:M/ajlGDa
前戯だけで疲れてやる気を無くすんだよ。
さっさとエロ描写を入れやがれこの野郎!
371名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:56:37 ID:/qiR5qPx
<!---ここまで自作自演---!>
372名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:40:33 ID:fBl2wwhv
<!--コメントアウトなら<!--XXX-->じゃね?//;-->
373名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:56:56 ID:Lpo0usKe
>>371
そういう自演擁護するヒマに練り上げてよ。正直、他の作者よりレベル低い。
374名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 07:27:24 ID:3QPluyBz
また作者さん追い出すようなのが沸いてきたか。
375名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 07:36:25 ID:e90GHm2m
>>さっさとエロ描写を入れやがれこの野郎!
これに尽きるとおもふ。

とはいえ職人さん達には頑張っていただきたい。
376名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 08:24:37 ID:AmvhdomF
嵐のシリーズまだー??
377名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:45:17 ID:cuyyoBwS
>>7よりコピペ
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。

hiroshiのときはエロまでが短い方がいいと長いほうがいいという意見対立で荒れて、
充分どっちの意見の人も多いとわかったから、無駄に主張しなくてもいいよwww
とりあえず議論スレ逝ってくれ>>363-373>>375を書いた奴
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
378名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:51:49 ID:w7ZhAGi2
自治厨乙
379名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 17:02:37 ID:e90GHm2m
うわ俺まで議論スレ行きかよw どうも不快に思った様でスマン。
とりあえず、僕オマエの作者さん、続きに期待してるので頑張ってください。
<__>いじょ。決して嫌いじゃないんだよ・・・
380名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:25:13 ID:wzNUME06
全くつまらない事で争うな、全員まとめて愛してやる!
例えお前らの中に、強制的に女にされちまった男がいてもな!
381名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 19:31:42 ID:Cs9t/oeJ
>380
ハーレム主乙
382名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:39:05 ID:om2saLzd
>>380
おとーやん自重汁ww
383名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:06:26 ID:AZBT0M3e
このスレの住人、どSかどMのどちらかだろう?
384名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 06:54:34 ID:KlRhG+5+
SとMというのは正反対のように見えて表裏一体
つまりどSなときもあればどMなときもある
385名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 09:57:32 ID:k+b+oRKJ
京丸さんの金獅子銀獅子物語は神作品!
386名無しさん@ピンキー :2008/04/30(水) 11:50:51 ID:CezQE3UP
強制女性化は催眠ものとかぶりやすい。

たとえば戦隊もの(男だけ)が悪の組織に捕まり、女性化されてあれやこれやと……

墜とされた隊員は女性になったことが知られないように、元の男に変身してほかの隊員を墜としていく
とか。
387名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:49:47 ID:usm/6ua3
>>382
???おとーやんって誰?
388名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 06:56:58 ID:5m+aLpBU
>>384
正解! どっちもOKなんです。
389名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:44:06 ID:ETfgOXGj
>>387

仮面ライダーキバの主人公(のひとり)だな。
390名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 01:48:00 ID:2Bfo6pAn
中嶋見ていたら「Hしてくれるまで土下座」のAV思い出した。
391豊丸@ピンキー:2008/05/02(金) 21:59:45 ID:9S+84dWX
(^o^)
392名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 08:10:37 ID:ZYmxbCJz
上村 翔の続編まだー??
393名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:30:41 ID:NgFs/cT7
嵐タンを待ってる俺は異端ですか、そうですか。
394名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:40:47 ID:OrgxMHq0
最近のSSってレベル低いね。
どうしてこうなっちゃったんだろう(´・ω・`)
395名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:15:47 ID:dUd5wndb
>>394
そういう発言が、才能があり経験の足りないSS書きを萎縮させて排除した結果だ
396名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:18:16 ID:dUd5wndb
大切な言葉を教えてあげよう
『世の中の創作物の9割は屑だ、残り1割の中で1%程度の傑作があるだけだ』
屑を排除しようとすると1割の凡作と1%の傑作も得られなくなるのだよ
397名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:27:34 ID:uq063xqB
カイトちゃんの投下は、まだですか?
398名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:51:22 ID://LPo8PC
カイトとか悠とか心とか
初期スレの作品の続きをいまだに待ってるぜ
399名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:02:07 ID:6jRKaGR3
京丸氏の作品の続き
hiroshi氏の作品の続き
能面氏の作品の続き
そしてZh-nS氏の作品の続き

俺的に、今スレ中にこれらが出揃ってくれれば文句は言わない。
特にZh-nS氏の作品の続きは長い事待ってるけど・・・果たしていつになるのやら。
400名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:16:14 ID:/+TfWajG
>今スレ中
久々にワロタ
401名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:59:07 ID:mKnRtyIS
>>386
調教や洗脳による悪落ち属性もあるのね
E=Mcの洗脳戦隊のお世話になったん?
402名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 03:14:33 ID:eChVoyS7
いやいや、SKYの心霊研究部かもしれんぞ。
403名無しさん@ピンキー :2008/05/07(水) 18:27:30 ID:Xfb7ui5R
寝取られ、女性化、調教、洗脳悪墜ちのコンボを希望。
404名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 19:18:13 ID:VQiPTuro
そして却下
ここは、貧乳希望
405名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 20:31:18 ID:2aa0F8Oi
それも却下で姉弟希望
406名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:08:00 ID:lLLIB1FY
カイトたん孕ませ希望
407名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 15:27:24 ID:nTtJYiY+
>>406
それ、確か分岐になかったか?
408名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 02:15:31 ID:7eRufQ9O
Altanの最終章は落とされてましたっけ?
409名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 03:40:52 ID:sHE2EPBU
落とされてるって言うか、確か和訳は全部終わってない。
確か売春宿で働かされてる辺りまでだったっけか。
まあ原文を自分で和訳した方が早い気がする。
410名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 12:14:31 ID:gTcupASH
アルタンの原文ってどのサイトにありますか?
411名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 18:43:38 ID:HJt9DxTL
412名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 18:47:14 ID:dMon8beT
それじゃあ和訳されてなかった最後の部分の私訳をこれから落とします。
413アルタン王子の敗北 最終章(1):2008/05/10(土) 18:47:43 ID:dMon8beT
アルタンは花嫁の付き添いが長い絹の裾を整えて、周囲で慌ただしく動き回っている中、チャペルの外に立っていた。
バロンとの結婚の時を迎えて、彼は驚くほど美しいウェディングドレスを着ていた。
アルタンは先週の出来事を思い起こして、そして再び自分が正しいことをしていたかどうか疑問に思っていた。
アルタンがバロンの提案を受け入れた後、男爵家全体は結婚式の準備でハチの巣のようになっていた。
どういうわけかアルタンは自分が状況を全くコントロール出来ない事に気付いていた。
バロンは遠まわしに完全なコントロールをとり、アルタンは周囲の全てが組織化されるにつれて、無力に見守ることしか出来なかったのだ。
アルタンはバロンに対し、自分が男性の服を着ることを許されるよう懇願していた。
しかしバロンは彼がまだ将軍から隠される必要があったと言ってそれを拒否していた。
バロンは二人が結婚し、そして反乱が始まれば、アルタンが再びズボンをはくことを許されるであろうと主張した。
アルタンも抵抗はしていたが最終的に諦め、美しい絹のスカート、コルセットとランジェリーを着て週の残りを過ごした。
バロンの城には評議会が招集されている。
しかし アルタンはまだ議事への参加を認められておらず、バロンは評議会が意志決定において女性を受け入れないであろうと説明していた。
しかしながら、バロンは自分が アルタンの欲したもののために戦っていたと強く主張した。従って アルタンは、バロンが呼ぶまで女らしい服を着ていて、外に待つことを強いられているのだ。
アロリアの王族との結婚が差し迫った事により、バロンは素早く評議会の支配を獲得している。
評議会の政策を方向付けること、そして彼らを王子から遠ざけることは容易であった。
結婚が完全に行われれば、バロンは国の法律上の支配者となる。
そして次にバロンは アルタンに対する見せかけの態度を終わらせるだろう。
バロンは再び アルタンの無力な女性の体の喜びを試すことが出来るようになる。
彼は結婚式の夜を楽しみにしていた。
もう1つの口論が結婚式自身に関して起こっていた。
アルタンは、ただ少数の目撃者と共に行う小さな式典を望んだ。
しかしバロンは人々を納得させるには、盛大な儀式が必要であると強く主張していた。
彼は同じくアルタンが、長い腰あてと裳裾を付けた、伝統的なウェディングドレスを身につけるべきだと、強く主張していた。
アルタンは抗議したものの、バロンは慣例について一つ一つ取り組むことは重要であったと言い張った。
414アルタン王子の敗北 最終章(2):2008/05/10(土) 18:48:15 ID:dMon8beT
また結婚式の誓約においても同じく対立があった。
アルタンはただ結婚に忠実であると誓うことを望んでいた、しかしバロンはアルタンが「彼に対し出来うるすべてを行う」と「愛と名誉を与えて、そしてそれに従う」という古い言葉遣いによる制約を強く要求していた。
結局は、自信の誓約を誓う限り、アルタンはガウンを着ることに同意していた。
アルタンがなんとか勝ち取った唯一の成果は、彼の花嫁の付き添いの選択だったが、それでさえ、彼はただ一人を選ぶことが可能であっただけであった。そして若干の奇妙な理由で彼はマデリン女史から得たセラナを選ぶことに決めていた。
花嫁の付き添いは彼の周りで動き回り続けた、そしてアルタンは洋裁師のためにモデルをして過ごしていた多くの時間を思い出させられた。
ドレスは本当に魅力的であった。
最も細い純白の絹から作られて、絶妙なレース製のフリンジとかなりふわっとしたスリーブで彼の肩を轢いていた。
加えてきらきら輝いている真珠で覆われていた非常にきついボディスを伴い、メイドはコルセットの中にしっかり体型を整えていたので、アルタンのウエストはごく小さかった。
アルタンは自分の息切れが差し迫った結婚式によるものか、あるいは窮屈なコルセットのせいかどうか分からなかった。
また彼の胸は見事な割れ目を造り出すように、コルセットとドレスによって持ち上げられ、ドレスはペチコートときついサテンが過小に囲む多くと一緒に、フルのスカートを持っていた。
外部のスカートはドレスの周りに輪を作って、かわいらしく拾い集められて、そしてレースとパールで縁どられている。
最終的に、完全な腰あてと長いすそが付けられ、彼の顔は軽いベールで覆われ、そして長く流れ出ている髪にきれいな白い絹とレースリボンをつけられていた。
そしてアルタンは男爵の家紋を身につけた上で、その美しい体を飾る真珠のネックレス、イヤリングとブレスレットは実によく似合っている。
要するに、彼はどこをとってもまったく完ぺきな恥じらう花嫁そのものであった。
お手伝いがアルタンを化粧させていたとき、わずかに頬を赤く染めており、それが特に彼をはかなく見えさせたことを知っていた。
アルタンはまったく自分がこんなことをしていたと信じることができなかった。彼はもちろん結婚するつもりであったが、決して自分が美しいガウンを着る花嫁として結婚するとは思っていなかった。
しかし今の彼の姿は、美しいプリンセスがウェディングドレスを身につけて花道を歩く準備をしているという、すべての男の夢そのものなのだ。
アルタンは音楽が内部から始まるのを聞き、次いで彼はドアが開くと共に、花嫁の付き添いによって内部に導かれるであろうことを知っていた。
415アルタン王子の敗北 最終章(3):2008/05/10(土) 18:48:44 ID:dMon8beT
セラナはかわいらしいピンク色をした花嫁の付き添い用のドレスをまとって、アルタンの横にしつけられた自分の席に着いた。
彼女は周囲を見渡して、そして励ますように微笑した。
「心配することはないわ。あなたは彼の事をもう知っているんだから」
「それはどういう意味だ?」
アルタンは背中ごしにささやいた。
「マデリン女史のところの話よ」
ドアがゆすぶって開いた時にエラナはささやいて答えた。
アルタンが返事することができる前に、彼は司祭と、まもなく彼の夫となる男に向かってゆっくりと祭壇への階段を上っていた。
セラナは何を言おうとしたのか、アルタンは考えた。
アルタンがマデリンのところでバロンに会っていた唯一の機会は彼がアルタンを救い出した時であった筈だ。
答えについて考えることができる前にアルタンは祭壇に到着し、バロンは横切って手を伸ばし、その顔から穏やかにベールを持ち上げた。
「あなたは実に美しい」
バロンは正直にささやいた。その目がアルタンの絹に覆われた姿をねめ回すにつれて、 アルタンは自身がかわいらしく赤面しているのを感じることができた。
アルタンが返答を考える前に、年配の司祭は礼拝を始めた。
その間、アルタンはずっとぼんやりとしていた。彼が考えることができたすべては、民衆の前で女性としての姿を見せ、そしてバロンに対し結婚を宣誓することの恥ずかしさであった。
またセラナの最後の言葉をアルタンは思いだし続けた。しかし彼はそれらがなぜ重要であったか考えることができなかった。
そして決定的瞬間が来た。バロンが誓約を行ったのを、アルタンは聞いたのだ。
「あなた。アロリアのヴォード・バロンはエラナ王女を己のものとし、そして守る事を誓うか。もしあなたがこの誓約を違えたら、神々の全ての力があなたと敵対するであろう」
「誓います」
司祭の詠唱に引き続き、強い声でバロンが答えた。
アルタンは驚いて見上げた。彼は自分の本当の名前がこの式典で使われることを望んでいた、しかし司祭は彼を「エラナ王女」と呼んだのだ。
もしアルタンがこの誓約を行ったなら、それは自分がこの新しい女性の名前を受け入れていたことを意味するであろう。
しかしながら、彼が何かできる前に、司祭は彼の方に向き直っていた。
「あなた。アロリアのエラナ王女がヴォード・バロンを愛し、名誉を与えて、そして従うことを誓うか。あなた自身の権利を放棄して、あなたの全てを彼に捧げるか?もしあなたがこの誓約を違えたら、神々の全ての力があなたと敵対するであろう」
そう司祭は詠唱した。
416アルタン王子の敗北 最終章(4):2008/05/10(土) 18:49:33 ID:dMon8beT
アルタンは、何をするべきか分からずにためらった。これは彼がバロンに認めていたものではなかった。
これらは夫に対する妻の伝統的な誓約であった。
彼は混乱しながらバロンを見た、しかしバロンはただ司祭が誓約を間違っていたと示すように、肩をすくめただけで、とにかく続けるようアルタンに対しうなずいた。
アルタンの困惑は深まった。これは彼が望んだものではなかった。絶望しつつアルタンはセラナを見た。
しかしセレナは何が悪いのか分からず、そしてただ励ますように頷いただけだった。
そして民衆がアルタンの態度をいぶかしみ、ざわめいているのが聞こえてきたため、アルタンは決断をしなければならなかった。
もし彼が誓約する事を拒否したなら、評議会に対するバロンの影響力は破壊されるだろう、そして評議会は分裂するに違いない。
将軍に対してアロリアが団結して立ち向かうという、アルタンの希望は砕け散るであろう。アルタンが振り返るとバロンは再び、誓約を促すように頷いた。
最終的にアルタンの頭脳は混乱し、周囲がくるくる回るように見える状態で、決断を下さざるを得なかった。
「誓います」
アルタンは小さな女らしい声で言った。
「いいでしょう。私は今あなた達を夫婦と宣言する。あなたは花嫁にキスしなさい」
司祭が宣言した。
アルタン ― 現在はエラナ ― は式典のこの部分を含むことを望んでいなかった、しかし自分が突然バロンの腕に抱かれ、彼が情熱的なキスをしている事に気がついた。
アルタンは離れようとしたが、バロンはしっかりと彼を抱いた。
彼は民衆の前であまり激しく抵抗することを望まず、そのため抱擁を受け入れることを強いられた。
最終的にバロンは手を離したのでアルタンは後ずさった。
そこでバロンはエラナの手を取り、そして祭壇の下へと彼女を導いた。エラナは民衆が拍手しながら、彼女の美しさを褒め称えた時、彼女自身が赤面しているのを見いだした。
やがて拍手が終わると、彼らは二人を置き残してドアから出て行った。そこでエラナは怒ってバロンへと向き直った。
「あれは我々が約束した結婚式ではない!」
彼女は激怒していた。
「まあ待てエラナ。そう怒るな」
バロンは落ち着かせようとする。
「私をそう呼ぶな!私の名前はアルタンだ!」
かつての王子は異議を唱えた。
「違う!」
バロンは激しく叫び返した。
417アルタン王子の敗北 最終章(5):2008/05/10(土) 18:50:08 ID:dMon8beT
「そなたが宣誓をしたとき、エラナと認めたのだ。私はそなたが王女として、正しく振る舞う事を要求する」
「な、何を言っている?」
いきなりのなりゆきに、エラナは恐怖に震える声で問うた。
バロンは前に進んで、そして美しいが、怖がっているプリンセスを取り押さえた。
「そなたは自発的に、神々の威徳の元で、私を愛し、名誉を与えて、従うことを約束した。
今そなたの所有権と王国は私のものだ。
今晩そなたは愛するという約束を果たすことになる。
私はマデリン女史のところでそなたを楽しんだ。
しかし今そなたは私ひとりのものである。
そなたが王子であったとき、私を見下していたな。
だがそなたは今では私に従うと誓った。
それゆえに、そなたへの最初の命令は自分をエラナと呼ぶことだ。
そなたは私の妻である。
そしてそなたはその通りに振る舞わねばならない。
今から死ぬ日まで、私はそなたがドレスとスカートだけを着て、常に女らしい礼儀で振る舞う事を要求する。
私が望むときはいつでも、私はそなたを楽しむであろう。
そして我が妻としてそなたは夫を喜ばせるために最善を尽くさねばならない。
心配は不要だ。私はそなたを守るであろう。
わかるか。そなたは我が子の母となるのだ」
バロンは突然エラナを引っ張って固く抱きしめ、柔らかい絹に覆われたかよわい体を手でなで回しつつ熱烈にキスした。
身体を支配され、誓約によって拘束され、 エラナの抵抗は薄れていった。
そして彼女は最終的に男にキスすることを許した。
エラナの心の中で最後の抵抗の考えは消失し、そしてついに彼女の新しい立場を受け入れた。
アルタン王子は消え、そこに残っていたのはエラナ王女だけである。
バロンがエラナを持ち上げ、そして寝室でその新生活に向かってチャペルから彼女を運び出していたとき、涙がそのきれいな顔の下方へと流れ出ていた。

アルタン王子の敗北 完
418名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 18:50:50 ID:dMon8beT
これで終わりです。
また気が向いたら、他の英文のも投下したいと思います。
419名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 21:50:16 ID:aW2RsxEZ
>412-418
GJ!…と言いたいところだけど、バロンが売春宿から助け出してから
アルタンが結婚を決意するまでの下りが抜けてるんじゃないか?
それとも過去ログに残ってたっけ?
420名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:12:09 ID:E53kh43U
>>418
投下乙です!
猛烈につまんなかったです!
421名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:00:00 ID:mupOKeKk
422名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:15:01 ID:RPDvDbWa
>421
あ、こんなとこにあったのか
気づかなかったよ、thx
そして>412-418改めて乙。
423名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:22:57 ID:RXq7H2q8
気がむいたらまた和訳お願いします
424名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:46:54 ID:5gqrI/yN
洋楽の直訳って感じだなw
ヒロミGO!のカバーソングはやはり優秀だと再認識w
425名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:15:42 ID:pOPKRzgw
>>424
あれはほとんど別モンって聞いたことがあるけどね。
426名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 07:58:15 ID:XTHON7we
>>418
GJ!!
427名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 10:04:30 ID:dV6NSeq9
>>424
そりゃ腐ってもプロが金貰って翻訳してるんだからねぇ・・・
428名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 12:33:24 ID:ONdTGVrN
しぃちゃんとか鈴の続きまだー?
429名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 19:42:37 ID:cWS50uDw
強気なキャラが嬲られる話はすげー良いんだが、しぃちゃんも鈴も続きがこないな…。
鈴のクリスマス話とかはどうなったんだろうな。
430名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:10:49 ID:KMkIEzmE
弱気なキャラが性転換する話はお呼びじゃない?
431名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:20:09 ID:3PZWYwsh
>>430
その辺は人それぞれの好み
誰もが最高っていう話もなければ、誰も興味を持たない話もない
432名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 01:47:25 ID:r0Y/Vr7V
いやいや、やはり
「男の子なのに感じちゃってはずかし〜」と言うシチュが最萌
433名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 13:15:11 ID:U0UBYy53
>>431
それを聞いて安心した。
今そういう旨のものを、書かせてもらっているから不安になった。

>>432
たしかに。
434名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:42:16 ID:sSRdHIZ7
>430
それはそれで大いに有りだから期待してる。
435名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 21:22:10 ID:pN39lBbP
『女の子になって今日で〜日目』のひとのホムペが出来たんやね
今後の新作も期待していいんだろうか?
436名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:50:42 ID:Q8jPGvVY
>>433
むしろそういう珍しいものの方が歓迎されるもんだぜ
俺脳内の話だが
437ふう@ピンキー:2008/05/18(日) 01:10:16 ID:9Pm4IVK9
ども、お久しぶりです。
また間があいちゃいましたが、しぃちゃん投下します。
438大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:13:53 ID:9Pm4IVK9
志乃の胸の高さから、志乃を見上げるように顔を覗き込む中嶋。
その懇願するような目で志乃の顔をじっと見つめながら、志乃の言葉を待っている。
冷静に考えれば、いくらでも拒むことが出来る。
ただこの沈黙が志乃を催促しているかのように、考える間を与えてくれない。

「ちょっと待て。男同士だからって、触るのはヘンだろ!??」
「でも、大塚君の身体は女の子だよ。すごく触ってみたい。
 けど中身は男なんだから、ちょっとくらい触られても、別に気にならないでしょ・・?」

中嶋のいうことは、正論のようにみえて正論ではない。
自分の欲望を勝手に言っているだけだった。
普通に拒めばそれで話は終わりのはず。
しかし、中嶋の言い分を拒めば、それは自分自身の何かを否定するような気がする。
いや直感的に拒めない、という気持ちだけが表に出ているような状態だった。

「いいってことかな・・?」

中嶋はその両手を志乃の胸に近づける。

「おい、ちょ、ちょっと・・」

志乃の口から、明確な拒否の言葉はでていない。
中嶋はゆっくりと志乃の大きなその双乳を脇から包むように掌で覆う。
志乃の両胸から、中嶋の掌の感触が伝わってくる。

「あっ・・・。」

そのまま中嶋は掌で胸をなぞるように動かす。
だんだんと山の先端に近づき、志乃の乳首にその手が擦るように触れた瞬間、
志乃の胸の先から、甘美な刺激が脳に伝わる。

「ちょっ・・。んんっ!」

思わず、言葉が漏れる。

「すごい・・。こんなに柔らないんだ・・。」

中嶋はそのまま擦るように乳首を掌で転がす。

「あっ・・・はぁぁ・・あっ。」

敏感な先端を刺激され、思わず身体がこわばる。
しかも体育用具室で、クラスの男子に上半身をさらけ出しているという、
この異常な状況が、志乃の感覚を徐々に高めてきている。
439大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:17:25 ID:9Pm4IVK9
「ふぅ・・も、もう離せよ・・。充分だろ・・!?」

これ以上触られると、なんかヤバイ、と直感的に感じた志乃は、
中嶋を制止しようとする。
しかし中嶋もここまでくると止まらない。

「ねぇ大塚くんさ・・・・。」
「ん? いいから早く離せよ・・・。」

中嶋の顔が志乃と20cmほども近い場所にある。

「やっぱり女の子になると、おっぱい触れると気持ちいいのかな・・??」

「えっ!?? なっなに言ってんだよ!?」

否定が出来ない。しかも同様の色も隠せない。

「男ってさ、胸さわられても、別に全然気持ちよくないでしょ?
 今はどんな感じなの?? やっぱり気持ちいいの??」

「そ、そんなこと・・・。」
「どんな感じか、僕にも教えて欲しいな。」

とつぜん、志乃の胸に顔を近づけ、片方の乳首にかぶりつくように吸い付いた。
さっきまでこねられていて、感度が上がっているところに突然の吸引力。

「きゃっ・・あぁっ!!」

急激な快感が全身を貫き、思わずひざに力が入らなくなり、
その場で背後の跳び箱によりかかるような形で座り崩れる志乃。

そんな志乃に体を預けるような形のまま、
乳首を吸った状態のまま、中嶋は志乃に覆いかぶさるようにしゃがみこむ。
そして左右の手で大きな双乳を掴みながら、必死に志乃の乳首にすいつく中嶋。

「やぁ、ヤメっ!!ちょっと待て!! はぁはぁ・・・んんっ!」
440大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:23:08 ID:9Pm4IVK9
しばらくして、中嶋が志乃の乳首から口を話す。
今度は志乃の上から見下ろすような形で、

「ねえ、やっぱり気持ちいいんだよね? どんな感じなの?」
「そ、そんなわけないだろ!?? いい加減にやめろ!!」
「うそでしょぉ? だって大塚君、すごく気持ちよさそうだったよ?」

志乃は言葉がつまり、思わず顔に血が昇っていく感覚。
なんて言ったらいいのか、感じてるって言うのか? 否定しちゃっていいのか?

「大塚君のおっぱい、とっても美味しいよ。」

志乃の頭が混乱しているところへ、
中嶋は今度は志乃の反対側の胸に顔を近づけ、乳首を舐め回す。
唇で敏感な乳首を挟みつつ、舌先で転がす。
同時に反対側の手でもう片方の乳首をつまみ、軽くこねるように弄くる。
どこで勉強したか意外にテクニシャンな中嶋。

「あっ・・んん・・いや・・。」

両方の敏感が突起から、そのまま胸全体、そして全身に快感が広がっていく。
その快楽に思わず身を委ねたくなる志乃。

しかしその後、突然、両胸からの刺激がやみ、思わず中嶋の方みる。
すると中嶋は志乃の下半身を凝視していた。
志乃は跳び箱によりかかるように座り込んでおり、
その足は大きくM字型に開かれていて、ただでさえ短めなスカートは完全にめくれ上がり、
志乃の大事な部分を覆っている唯一の白い布は、
完全に中嶋に晒されている状態だった。

「お、おい・・なにみてんだよコラ!!」
「やっぱり、こんな女モノのパンツなんてはいていたんだね。。大塚君。」
「ば、バカ!! 仕方ないだろ?? トランクスなんてスースーするし・・
 それに女のパンツは意外とフィットしていて・・・きゃっ!!」

中嶋は志乃がしゃべり終わる前に、その眼前のショーツに顔をうずめた。

「ひっ!! やめろ!!! ひゃっ・・!?」

志乃は慌てて足をばたつかせるが、中嶋はそのまま両手で志乃の太ももをがっちりと抱え込んでいる。
中嶋は志乃の股間をショーツ越しに、うずめた顔を大きく上下にスライドする。
441大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:25:41 ID:9Pm4IVK9
「ちょっっとやめっ・・んっ・・あぁっ・・!」

中嶋の鼻先が志乃の一番敏感な部分に擦れるたびに、
志乃はそこから流れ込んでくるその快感に反応してしまう。

しばらくして、中嶋はまたむくっと顔をあげると、

「大塚君・・やっぱりアレがないんだね。。」
「はぁはぁ・・当たり前だろ・・・って何言わせてんだ・・。」

だんだん息もたえだえになってくる志乃。

「みてみたい・・。」
「へっ・・?」

中嶋はその太ももを抱えている手が、一瞬で志乃のショーツかかる。
そしてそのまま一気に膝の辺りまで引き上げる。
突然のことで反応できない志乃。その隙を逃さんとばかりに、
あらわになった志乃の大事な股間にまた顔うずめる。

「わっ・・って、おい!!  ・・きゃあああっ!!!!」

むき出しになった志乃の大事な秘部。
中嶋はピンポイントで志乃の敏感なクリトリスを口で含み、その舌先で舐め回す。
中嶋は志乃が動けないように、また両手で志乃の太ももを抱え込むようにしている。

「やめぇっ・・はあんっ!! あああっ!!」

一気に襲いかかってくるその快楽に波に、
志乃は背後の跳び箱に寄りかかりながら大きくのけぞる。

チェロチェロチェロチェロチェロ・・・・。

「あんっ!! あぁっ!!ひゃぁああ!!」

中嶋は執拗に志乃の敏感な箇所を攻めている。
志乃の全身には絶え間なく快楽に波が覆い、脳が沸騰しそうになってくる。

(ヤバイ・・・この感覚・・・。意識が飛びそう・・あああ・・)
442大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:30:22 ID:9Pm4IVK9
志乃の身体が段々と高まってくる。
震えがじわじわと全身に広がっていき、
最後には今までとは比較にならない、大きな波がやってくる前触れ。

志乃がだんだん、その全てを中嶋に委ねそうになる直前、
中嶋は志乃のアソコから顔を離す。

「はぁはぁ・・ん・・・??」

すると中嶋は、志乃の両足を抱えた状態で、膝立ちの体制になっている。
よくみると中嶋のズボンとブリーフが少しだけ下げられており、
そこには昔よく見慣れたモノが、大きくそそり立っていた。

「ちょっと・・まさか!?? いやあああっ!!」

中嶋は志乃の両足を抱えたまま、徐々自分の股間を志乃のアソコに近づけてくる。
堅くなったその肉棒は、濡れ濡れになっている志乃アソコから侵入口をなぞるように発見する。
そのまま志乃の入口をとらえた肉棒は、徐々に中へと押し込まれていく・・・。

「あああぁぁぁぁぁぁっ!!!」

自分の身体に異物が入ってくるこの感覚。
志乃は一際大きな声を上げてしまう。

「はいっちゃった・・・。大塚君のオマンコに・・。」
「うぅぅ・・・だめぇ・・抜いて・・。あんっ!!」

中嶋は志乃の言葉が終わりきる前に、腰を大きくスライドする。

志乃の中に入り込んだ異物は、久しく刺激のなかった志乃の膣内で暴れまくる。

「んぁああっ!! はぁん!! んっ・・んっ・・あぁんん!!」
「はぁはぁ・・大塚くん・・いやしぃちゃん!! しぃちゃんの中、すごく気持ちいよ!!!」

中嶋は興奮したように志乃の中を掻き混ぜる。
その度に襲い掛かる刺激に、志乃は全身でそれを受け止め、悶え狂いそうになる。

(おれは・・いったいなんでこんなことを・・)

段々混濁していく志乃の意識の中で、中嶋の口から飛んでもない言葉が出る。
443大塚志乃7:2008/05/18(日) 01:33:35 ID:9Pm4IVK9
「しぃちゃん・・僕もうなんか出そう・・・」
「はぁはぁ・・はっ?? はぁああ!!??」

志乃の失いそうになる意識が、一気に引き戻された。

「はぁはぁ・・バカ!!なに考えてんだ!! あんっ・・抜け!早く!! んぁぁあ!!」

さすがにヤバイと感じた志乃は、襲い掛かる刺激の中で、
必死に止めるようにさとす。

「ダメだぁああ・・。はぁはぁ。。気持ちい・・もうこのまま出しちゃいそう・・。」
「だめえーーー!! 中で出しちゃいやあーー!!!」

志乃は中嶋に抱え込まれている両足を使い、最後の渾身の力でそのまま中嶋の両肩を大きく蹴っ飛ばした。

突然の逆襲に、大きく後ろに吹っ飛ぶ中嶋。
アソコからすっぽり抜けた肉棒は天井を見上げ、
その3,4秒後、 どぴゅっ・・どぴゅっ・・っと白濁とした液が大量に飛び出し、
仰向けになった中嶋の身体に降り注ぐ。
そのまま両目を大きく開いたまま動かなくなる中嶋。
最高に気持ちいい状態で放出したことと、蹴っ飛ばされたショックで動けないようだった。

「はぁはぁ・・・・危なかった・・。」

息も絶え絶えな志乃。。
だんだん呼吸が落ち着いてくると、
ゆっくりと身体を起し、両胸をはだけた状態のブラウスをさげ、ショーツを履きなおす。

(このバカっ・・・。いちど死ね!)

中嶋を軽く一瞥すると、慌てて用具室から逃げるように飛び出した。
444ふう@ピンキー:2008/05/18(日) 01:36:59 ID:9Pm4IVK9
今日はここまでです。
しぃちゃん、とりあえず中出しは免れましたww
445名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 01:48:07 ID:yNxh6HqR
ラストシーンの中嶋のあまりにダメな姿に涙が止まりませんw
446名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 02:36:49 ID:RKv6eyfW
中嶋孕ませるまで頑張れw
447名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 04:45:03 ID:eDQvciOE
GJ!
コント的なほほえましさがあるなあ。
強姦だけど。
448名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 09:38:48 ID:oeJP9HRc
>【関連サイト】
>画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
>http://tsadult.s7.x-beat.com/

が見れないんだが俺だけ?
449名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 11:01:57 ID:2fLL2usL
喪舞だけ
450名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 12:39:59 ID:2eWCMATv
中嶋、早く追いかけるんだ!!
そして犯されても欝入らない志乃たんGJ安心して捕まるがいい。
451名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 16:58:58 ID:x9TZYce9
>>444
乙、良いねえ。
最後の展開で免れるケースは予想外。
ぜひ再チャレンジをw
452名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 08:36:54 ID:3NIEF2DV
>>448
俺も俺も。携帯からだと見られない。早く復旧して欲しいよな。
453名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 20:18:32 ID:iuEEwZAg
>>444
お疲れ様です!
中嶋ドSじゃないですか(笑)
454名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 01:17:07 ID:jCa5Y61Y
中嶋天然なのか?それとも計算づくなのか?


どちらにせよ中嶋君の更なる活躍を期待いたします
455名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 13:35:13 ID:wMi5wsl2
>>448

>画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
>http://tsadult.s7.x-beat.com/
どうしても、このアドレスに飛ばされてしまう。なんで?
http://affiliate.dtiserv.com/link/index.html
456名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 14:05:03 ID:rbyDxruO
はやく復活して欲しいよな。
457名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:22:33 ID:DFGWXhxB
少し意見を貰いたいのですが

無理矢理オーラルセッ クスさせる描写とかあると、不快ですか?
勿論、主人公は鬱入りませんが…それでも、強 姦的描写はここでは
賛否両論なようなので。

ぜひ、意見を聞いてみたいです。
意見次第で改善したいと思ってます、お願いします。
458名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:07:16 ID:RO7D1et/
>>455
アク禁
思い当たる節が無いなら巻き添え
御愁傷様

>>457
好きな様に、書き易い方で書けばいい
459名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 21:12:49 ID:g0Bw/rvK
人其々だから書きたいように書くのが一番いい

ただそういう嫌いな人間もいるから投稿前に注意書しておくといい
それでも文句言う奴は馬鹿だから無視が一番
460名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:29:09 ID:NSCUhFnT
>>457
私は無理矢理アナルセックスさせる描写があると快感です。
もちろん主人公は絶望入ります。
461名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:40:45 ID:d2lAXANe
アッー!
462名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 00:07:36 ID:W5husOvz
>>457
|     ||       ‖      ||      ‖
|   あ.  ||   ず  ‖  ま  . ||  寿  ‖  し
|___ノ.|_______|l_____|l______.ノ|____
    |┃      _,,-ー----.、  
    |┃    <"      "l  ガラッ
    |┃三   '; ,、、__ソ^`7, i、
    |┃     ';'___  _,,, リ
    |┃ ≡-ーートーj 'ーー rー-、_  
____.|┃/    ハノL ヽ ノ | `ー、_
    |┃    /  lヽ∀ /  |    l
    |┃  Y L  |,) ー'↑  ,> ィ   |
    |┃  |ヽ  |,バ  |  7 /  |
463名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 18:06:22 ID:Bc9Pp0G+
>>458-459
なるほど、そうします。ご意見ありがとうございます。

>>460
なるほど、そうですか。

>>462
ググっても元ネタ分かりませんでした。すみません…

464名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 16:13:27 ID:Cn8Tkizg
支援図書館の復活まだ?あれじゃ投稿できないじゃない。
465名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 16:37:13 ID:myO+79CN
わざわざこのスレで言うのかwww
466名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 17:54:08 ID:LasP+5u6
[最新の過去書庫はこちら]から入って「最新作品集」へ行くんだ。
467名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:11:50 ID:uxkKAinc
保守
468名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:33:07 ID:suJPbFQ2
保守
469名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:59:07 ID:U5Z15BEJ
危うくここ向けのSSをエロと全然関係ない別スレに誤爆するとこだったわ
こぇー
470名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:29:58 ID:PxWUdac/
あるある・・・
471名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 06:25:53 ID:m4IaPtQw
>>469
ここに投下しないのか?
472【僕オマエ】作者:2008/05/31(土) 21:05:39 ID:QMr/BTCe
 こんばんは。

 枯れ木も山の賑わい。
 他の方の投下が途切れているので投下します。

 私はセックスそのものより「おっぱい嬲り(男だった時には無かったものを、
かつては同性だった男によって嬲られる)」が大好きで、そしてじわじわ背徳
感を高めていくのが大好きで、そこにこそ「エロ」を感じます。
 なので、好みが合わない方はとことん受け入れられないかもしれません。
 それが私の考える「エロ」との認識のズレなのでしょう。

 場合によっては、もう
 「弱みを握られ泣く泣く……」のSS
 とかの方に移った方がいいのかもしれませんが、純粋な女でないため、
荒れる可能性があり、出来ればこのままここで進めたいなと思ってます。
 どうか御許し下さい。

 NGワードは【僕オマエ】でお願いします。

 強い心に愛するパワー、本質踏みこむ鋭いリズム!
 たったひとつの真実に惑う、見た目は女、頭脳は男。
 その名はリバーサー(再生計画被験者)薫(カオル)。

 詳しくは過去ログ参照にて。
473【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:06:49 ID:QMr/BTCe
■■【21】■■
 デジカメのフラッシュが、何度も肌を嘗める。
 小便のアンモニア臭が漂う、公衆トイレの一番奥の個室。
 その中の薄汚れた、蓋をしたままの便座に座り、嘔吐物で汚れたニット・セ
ーターもピンクのブラもたくし上げて、薫は豊満な乳房を6人の男達の目に晒
している。
 もう、何枚写真を撮られたかわからない。
 初夏の陽気とトイレに篭った人いきれに室温が上がり、汗ばんだ脇から雫が
垂れて、前方に大きく張り出した豊乳の下に水分が溜まる。薫は、むせ返るよ
うな男達の汗の匂いと体温、そして実際に熱を孕んでいるのではないか?とさ
え感じさせる熱い視線に晒され、頭が“くらくら”した。
 自分はいったいここで、何をしているのか?
 薫は、複数の荒い気遣いだけが聞こえる薄闇の中で頻繁に鳴り響く電子音を
浴びせられ、立て続けに光るフラッシュに照らされつつ、息を殺し、心を殺し
て、ただひたすらに現実から意識を引き剥がしながら、少しでも早くこの時間
が過ぎる事だけを願っていた。

 彼等はあくまで、薫が自発的に肌を晒すことを望んだ。
 6人の男達に追い遣られるようにしてトイレの一番奥に押し込められた時は、
さすがの薫も、“このまま犯されてしまうのではないか?”と心の中でビクビ
クしたものだが、坂東が顎で促すと他の男達は息を呑んで大人しく薫の一挙手
一投足を見守った。
 だがおそらく、坂東が一言「やれ」とでも言えば、まさしく飢えた狼が怪我
をした羊に襲い掛かるように、あっという間に薫は10本の腕で服を脱がされ、
今まで一度たりとも何者も迎い入れた事の無い可愛らしい膣口に、次々と汚ら
わしい男根を突き込まれ悪臭放つ精液を流し込まれて、犯され尽くしていたに
違いない。
 薫はそんな、まるで空腹のライオンの檻の前に血の滴るような生肉を置いた
ような、危うい緊張感が張り詰める中、ゆっくりと服をたくし上げていった。
 全身が震え、鼓動がうるさいほど大きく激しく打っていた。
 背中や脇、掌がじっとりと汗ばみ、呼吸が乱れて粗くなる。
 ニットの裾を持つ手が震え、“自分はとんでもなくひどい間違いを犯そうと
しているのではないか?”と何回も何十回も自問してしまった。
 それでも、「自分がここで脱がなければ直人も仲の良い女3人も、この男達
にボロボロにされてしまうのだ」と思うと、逃げ出すことも出来なかった。
「……や、約束だぞ。写真、撮るだけ……セ、セックスだけは、しない。何が
あってもだ」
 カラカラに乾いた口で無理矢理唾を飲み込み、震える体を叱咤しながら眼前
の大男を睨み付けて、薫は必死の思いで死守すべき最低ラインを告げた。
「わかってるよ」
「ナ、ナオタにも手を出すな。貞華や、志宇や、友香にもだ」
「わかってるって」
 個室の狭い入り口に、男達のギラギラとした目が並ぶ。
 一瞬さえ見逃すまいと見開かれ、少し充血した目が。
「早くしろ!」
「じらすんじゃねーよ!」
 その熱い目と怒号に、ブラジャーのカップの下で、充血し、ぱんぱんに張り
詰めた薫の乳首と乳暈が、熱をともなってじんじんと痛む。
『……なんで!?』
 薫は自分の体の反応が信じられなかった。
 こんな場合、乳首は萎縮し、小さくなってしまうのではないか?
 だのに、こんなにも硬く立ち上がってしまうとは、思いもしなかった。
 きっとこれは緊張とか恐怖とか羞恥とか、そういう色々な感情が混じって体
が勝手に反応してしまったのだと、自分に理由付ける。そうしないと、気が狂
いそうだった。自分の体が今の状況に性的な興奮状態にあるなどと、絶対に思
いたくは無かった。
 薫は自分で“ぐぐっ”とニットをまくり上げ、ブラに包まれたとんでもなく
豊満なおっぱいの上に引っ掛けた。“普通の”女の子であれば、こんな風に
“おっぱいに引っ掛ける”事なんて出来ない。それほどまでに薫の乳房は胸板
から高くそびえているのだ。
474【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:08:35 ID:QMr/BTCe
 そして、それだけで坂東を除く、彼女を取り囲む男達の好色そうな顔が、一
斉にニヤけた。
「すげー!実際にこうして見ると、ものすげーな!」
「まさにきょぬー!…いや、ばくぬーか!?」
「やわらかそうだなぁ。あ〜〜嘗めまわしてぇ…」
「早くブラ取れよ!ブラ!!」
「ぐずぐずすんなっ!」
 体が熱く、鼓動がうるさいくらいに鳴り響いているにも関わらず、薫の顔色
は、もはや血の気が引いて真っ白に近かった。
 目をぎゅっと瞑り、胸元を注視する男達から顔を逸らす。目尻に涙が光り、
その屈辱に震え、羞恥に唇をわななかせる姿だけを見れば、到底、元は男だっ
たなどとは思えなかった。
 元々、体は遺伝子的にも完全な女性体なのだ。ただ脳だけが違う。メンタリ
ティは、過去の記憶がまだまだ残っている限り、男のものに近かったが、心ま
では人の目には見えない。
 だからこそ、男達は薫が『リヴァース・プロジェクト』被験者と知った後で
も、性的な対象として見ていられるのだった。
「おい」
 いつしか手が止まってしまった薫に、坂東が小さく声をかける。
 その声音に薫は唾を飲み込み、一瞬だけ逡巡した後、規格外の重量に耐える
ため、鎧のように頑丈となったブラカップに手をかけた。
 片方だけで1キロ以上もある、まるで椰子の実のような乳房が、ブラに引っ
張られて上方へと重たげに持ち上がる。やがてそのまあるく巨大な乳肉は、ブ
ラに支えきられずに、“ぶるんっ”とカップからこぼれ落ちた。
 まず左の乳肉が、そしてすぐに右の乳肉がこぼれ落ち、“ゆっさゆっさ”と
盛大に揺れ動く。
 そうして、やわらかさと重たさと豊満さを、男達にまざまざと見せ付けた。
 その途端、“カシャ!”“ピロロロ〜ン!”“ジャジャーン!”と、電子合
成されたケータイのシャッター音がいくつも響き、デジカメのフラッシュが光
のシャワーのように降り注いだ。
「か……顔は、写すなっ……」
 自分でも抑えようも無いほどに震える声音で精一杯強気に抗議した薫へ、板
東は気味が悪いくらい優しく答える。
「写さねぇよ」
 もちろん嘘だった。
 坂東は悔しさと怒りと羞恥に染まる薫の顔を、やわらかく重たそうにゆらゆ
らと揺れる白い椰子の実おっぱいと一緒に、何枚も何枚も撮影していた。そし
て目尻に大きく盛り上がる涙の粒は特に拡大して記録した。
 なぜならそれは、彼にしてみれば全く愉快な眺めだったからだ。
 ナマイキで身の程知らずの男女(オトコオンナ)を屈服させる時ほど、心踊
る事は無かった。
 だが、まだだ。
 ゆっくり。
 これからゆっくりと、もう二度とナマイキな言葉を口に出来なくなるくらい
に、その心を「折って」やる。
 折って踏み付け、ぐずぐずに崩してから、涙に濡れた顔を眺めつつたっぷり
と犯し、弄び、その膣内に溢れるほどの精液を流し込んでやる。
 あの時大人しく犯されていれば良かったとさえ思える方法で。
『でねーと、俺の潰された将来と釣り合わねぇ……』
 坂東は、薄気味悪い笑顔の下で、そんな獰猛な誓いを立てていた。

 呼吸と共に前後し、薫が身じろぎするたびに“ゆらゆら”と揺れる、圧倒的
な重量感を持つ肉のカタマリ。
 薫の、ブラから開放されて“もったり”と裾野を広げた、途方も無い豊かさ
を誇示するまろやかなおっぱいは、それから十数分に渡って、6人の男達の手
でケータイとデジカメに何十枚もの写真と動画に、微に入り細に入り、克明に
記録された。
「……うぅ……」
 かつては男だった自分が、女の象徴たる乳房を晒しているという不可解。
475【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:10:22 ID:QMr/BTCe
 胸の重みがそのまま女としての性(さが)を魂に刻み付けていく侵食の感覚。
 それは薫にとって、どうしようもないほどの哀しみを感じさせ、その結果が、
幾度も頬を流れ落ちる透明な涙であった。
 男達は坂東の命令で、手を触れることは一切許されなかった。
 その代わり、彼等は至近距離から何度も何度も、メモリーいっぱいになるま
で薫のおっぱいや乳首を撮影し、その都度わざわざ、彼女を辱めるようにして
見せた。
 もちろん、薫に見せるのは顔が写っていないものばかりであり、本当はその
数倍の枚数が、彼女の可愛らしい顔も同時にフレームに収めていた。
 みっちりと具の詰まった重たそうな肉のカタマリは、艶やかな肌も輝いて実
に『美味しそう』だった。
 男の手にも余りそうな、たっぷりとした重みを感じさせる乳房だ。触り、揉
み立て、捏ねて、吸い、噛み、そして乳首も乳暈も、しっとりとした肌の隅々
まで“べろべろ”と嘗めたくってやりたくなるのは、ここにいた男達全員の渇
望であった。また、そうするのが当たり前だとしか思えないような、淫猥で卑
猥で、嗜虐をそそる乳房であり、乳首であった。
 男達を制止していた坂東でさえ、出来ればすぐにもでもその白い肌を引っ叩
き、真っ赤に腫れあがらせた上で数え切れないほどの歯型やキスマークで「自
分達のモノだ」という刻印を刻みつけてやりたかった。血管が薄く透けるほど
色の白い肌は、そんな被虐の色が実に良く映えるに違いないからだ。
 だが、耐えた。
 なぜなら、熟れた果実は熟れ切って地面に落ちる直前が一番甘く、一番美味
だからだ。
 坂東はゆっくりと時間をかけて、じわじわと、まず薫の心から犯してやるつ
もりだった。
 抗し難い快楽の波に流されるのを、自分から受け入れるよう仕向けていくつ
もりなのだ。


 20分ほどして、ようやく薫は少しひんやりとした豊満な乳房を、服の下に
仕舞うことを許された。
 結局、撮影された以外は、犯されることはおろか、手を触れたり、一定以上
近付かれたりもしなかったた。そのため、妙な話だが、薫はそれを制していた
坂東に対して、どこか“信用”してしまっている自分を見つけていた。
 “約束”をしたら、“ちゃんとそれを守る男なのだ”と、認識してしてしまっ
たのだ。
 それは薫の心に生まれた、わずかではあるがハッキリとした“綻(ほころ)
び”であった。
 また、外気に長いこと触れていたことで少しひんやりとしたおっぱいをニッ
ト・セーターに手早く仕舞いながら、薫は自分のパンツがしっとりと濡れてい
るのに気付いた。
 それが失禁のせいだと、すぐにわかった。
 引き倒され、殴られ、トイレに引き擦り込まれた際に、恐怖と緊張で少し漏
らしてしまったのだ。
 そして、それとは別にあそこが“くちゅくちゅ”に濡れているのも自覚した。
 男達に見られて体が反応したのだと、薫は絶対に思いたくは無かった。
 だが、事実だ。
 事実だった。
 そして薫は、坂東達と交わした約束を思い出し、絶望した。

 「契約」してしまったのだ。

 直人を、貞華を、志宇を、友香を危険に晒さない為に、自分の体を提供する
という契約を。
 「セックスだけはしない」という約束だったが、彼等を相手に、果たしてそ
れが本当に守られるかどうか。彼等が、裸を見るだけで我慢し続ける事が出来
るとは、到底思えないのだ。
 なにしろ2度も、レイプしようとしたのだから。きっと彼等は我慢が出来な
くなる。今日のように狭い場所で6人に囲まれたら、もう絶対に逃げられない。
476【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:12:17 ID:QMr/BTCe
 それまでに、しかも性急に、なんとか打開策を練る必要があるだろう。
 汚れたニットを脱いでトートバックに隠し、人目を避けながら一人、家路を
とぼとぼと辿る。
『僕はヤラれない。男なんかに……あんなヤツらなんかに、ヤラれてたまるか』
 そうしながら、薫は潤んだ瞳に強い光を宿し、空を見上げた。
 しかし……。


 思えばその日から、あの長い『明けない夜』が始まったのだった――。


■■【22】■■

 ――坂東の『責め』は、こんなカンジで始まった。

 公衆トイレでの一件から夜が明け、まず朝一番に、ケータイにメールがあった。
 発信者のアドレスは非通知になっていた。
 それにはファイルが添付されていて、不審がり、ウィルスチェックをかけて
から開いたその画像を見ても、薫は最初は“ソレ”がなんだかわからなかった。

 画面いっぱいに広がる白っぽい肌色と、左隅にあるぼやけた朱色の半円。

 意味がわかったのは、5分後に再び非通知で送り付けられて来たメールの、
添付ファイルを展開した時だった。なぜならそこには、薫の良く知っている…
…知り過ぎるほど知っている、顔の下半分と唇と、吐瀉物で汚く汚れた「溶け
かけた宇治ミルクみたいな淡いグリーン色のニットのセーター」が写っていた
からだ。
 ケータイにはそれから何度も、メールが送られてきた。
 そのどれもに添付された画像は、昨日撮られたばかりの、薫の豊満な白い乳
房だった。
 恥ずかしさと嫌悪と怒りと、なんだかよくわからない感情が飽和して、薫は
メールが到着するたびに狂ったように消去し、受け取り拒否に設定した。だが
メールは、あらゆるアドレスを駆使し、時には普通のメールのような体裁を取っ
て次々に送られてきた。その手段と行動は、まるきりスパム・メールそのもの
だった。
 薫にはそれが誰からのメールで、そして何を意味しているのか、ハッキリと
わかっていた。
 “ヤツら”以外に、考えられない。
 “ヤツら”はこう言っているのだ。

“言う事を聞かないと、あらゆる手段を使っておよそあらゆる人間にこの写真
をばら撒く”

 ……と。
 ――覚悟はしていた。だが、「覚悟する事」と、「体験する事」は全くの別
モノだった。
 女になってから、たった二年しか馴染んでいない体のはずだ。愛着という意
味では、生まれてから16年間馴れ親しんでいた男の体に勝るはずがない。だ
から、どこか「おっぱいくらい撮られても、別にそんなものはどうってことな
い」と甘く見ていたのかもしれなかった。
 メールの受信件数が150件を越えた辺りで、薫は限界を迎え、汗ばんだ手
で坂東に電話した。
「よお。元気か?」
「……お前がやらせてるんだろう!?」
「何の事だ?」
「とぼけるなっ!!」
「……うるせえな。落ち着けよ」
「お前達の言いたい事はわかったから……だから、もうやめろ!」
「はあ?俺達の言いたい事?」
「ぼ……僕が言う事を聞かないと、写真をばら撒くってことだろう?」
477【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:14:01 ID:QMr/BTCe
「おいおい。それじゃあまるで、俺達が“脅迫でもしてるみたい”じゃないか」
「なっ……脅迫だろうが!」
「落ち着けって」
「坂東!!」
「大体よぉ……人にものを頼むのに、“やめろ”は、ねぇよなぁ?」
「え?」
「そういう時は普通、やめて『ください』、じゃねーの?」
「……てめぇ……」
「怖い声出すなよ。僕は“か弱い”から、おしっこ漏らしちゃう」
「このっ……」
 薫は“カッ”となって声を上げようとして、喉が詰まったように押し黙った。
 坂東は気付いていたのだ。
 薫があの時、失禁してしまっていたことに。
「ん?なんだって?」
「……っ……やめて……ください……」
「はあ?よく聞こえないんだけど?」
「メールするの……を、やめて……ください……」
「お願いします」
「お……お願い……します……」
「はい、最初から」
「……メールするのを、やめてください。お願いしま……す」
「よくできました!」
 ゲラゲラと笑う坂東の声を耳にしながら、薫はどうしようもない悔しさに、
涙した。
 それは薫が坂東に「屈服」したという、否定する事の出来ない純然たる証明
でもあった。


 そして策を練る間もなく、夜になって非通知のコールに呼び出されたのは、
前日とは違う公園だった。あそこよりももう少し大きく、遊具もあって、昼間
は家族連れや恋人などが集う明るい場所だ。だが夜に訪れた公園は、外灯もま
ばらで闇も多く、鬱蒼とした印象が強かった。
 公園に到着した途端、両側から山口と谷崎に腕を掴まれ、長いこと歩かされ
た挙句、少し大きめの公衆便所に、連れ込まれた。
 またも公衆便所。
 まるで薫自身の未来を暗示しているかのようで、冗談ではなく吐き気さえ覚
えたが、昼間のメール攻撃と昨日の今日で食欲が無く、夕食もあまり喉を通ら
なかったため、今回は、かろうじて嘔吐だけは免れた。

 公衆便所は、公園に比例して大きく、清掃もきちんとされていて昨日のよう
なアンモニア臭はほとんどしなかった。
 そこには6人の男達が全員揃っていた。
 そして坂東は、個室に薫を押し込めて開口一番に、「裸になれ」と薫に命じ
たのだ。
 薫は当然、拒否した。
 けれど、直人や貞華達のことがあるため、強くは拒否出来なかった。
 それに対して、坂東以外の男達がいきり立った。
 「めんどくせーから犯しちまおうぜ」などと言う者も出た。
 それを坂東がなだめ、それじゃあ……と、今度は「おまんこの写真を撮らせ
ろ」と言った。
 震えながらも、それだけはイヤだと、薫は断固拒否した。
 あそこを撮られる嫌悪は、おっぱいを撮られることの比ではない。
 それに、そこを撮らせたら、もう後戻り出来ないのは明白だった。
 すると坂東は「じゃあ、また胸でいいから撮らせろ」と命じた。
 それすらも拒否すると、坂東は「だったら、あの3人に頼むからいいぜ」と
笑った。
 最初から、薫に選択権は無かった。
478【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:15:24 ID:QMr/BTCe
 薫は慌てて考え始め、その間隙に坂東は「だったら触るだけでいい」という
ような、一見、『簡単そうな』要求を付きつけた。

 そして薫はそれを、承諾したのだ――。

 一度“禁忌(ボーダーライン)”を踏み越えてしまうと、変な感じで感覚が
マヒしてしまうものらしい。
 自分でも気付かないうちに基準がどんどん変化していってしまうのを止めら
れなかったのである。
 「されていること」と、「許してはいけないこと」、そして「許してしまっ
たが、認めてはいけないこと」のバランスが、肉体の“ゆらぎ”でブレてしま
うのだ。
 気が付けば、『直接触られるくらいなら、まだ写真を撮られた方がマシだ』
と考え、そしてそれが『写真を撮られるくらいなら、まだ服の上から触れられ
る方が後に残らないからマシだ』という考えに……何がいけなくて何がマシな
のか、自分でもその基準があやふやになっていったのだ。
 そうして薫は日曜日の夜、公園の公衆便所で、6人の男達に服の上から次々
に大きく盛り上がるおっぱいを触らせた。
 触るだけだった。
 揉んだり、掴んだりもしなかった。
 ただ、撫でた。
 丁寧に、ゆっくりと。
 まるで、痛みやすい桃の表面を撫でるように、可愛い子犬を慈しむように。
 けれどそれが、薫には死にたくなるほどの嫌悪と、まるでライターの火で
“じりじり”と嬲られるような“熱さ”を、体の奥に刻み付けていった。
 ただ肌に触られるだけでも抵抗があるのに、相手は自分が嫌悪する人間なの
だ。その上、相手は自分に対して性的な欲望を持っている。こちらに“その気”
がこれっぽっちもないのに、外性器を執拗に撫でられる気持ち悪さと嫌悪感は、
尋常ではない。
 もし「わからない」「ただ触らせるだけじゃないか」と思う男がいたら、自
分が生理的に受け付けないタイプの男性なりゲイなりに“決して自分からは逃
げられない状況”で自発的に胸や股間を服の上から執拗に撫でられてみればい
い。おそらく5秒も経たないうちに、自分がこの世に生まれてきた意味をしみ
じみと考えてしまうに違いない。


 そして、思ったとおり、『リヴァース・プロジェクト』の研究所ならびに政
府からは、表立って、何の接触も行われなかった。
 少なくとも、薫の生体データは逐一把握しているのだから、発汗・脈拍・分
泌ホルモンなどの頻繁な異常激化も把握しているはずなのだ。
 だが、何も無い。

『僕が死ぬと、政府が動く』

『リヴァース・プロジェクト被験者の登録証は、僕の健康状態を24時間マー
クし続けている体の中のナノマシンプラントから、定期的に発信される生体波
動を増幅すると同時に、僕の体に異常が起きた時、すぐに政府の研究所にそれ
を知らせてもくれる』

 あの公衆トイレで坂東達にブチ上げた警告は、薫の、確証の無いハッタリだ
った。薄々気付いていながら、あの場はああ言うしかなかったのだ。
 予想はしていた。
 『リヴァース・プロジェクト』の目的はあくまで「モニター」であり、それ
は天然記念物を保護するような、無条件で対象を『護る』事ではないのだと。
 おそらく、“被験者が一般社会に身を置く事で生まれるだろう軋轢やトラブ
ル、及びその対処法と結果”なども、サンプル情報として将来へのテストケー
スとして役立てようというのだろう。
 そうなれば、本当に命の危険が及ばない限り、研究所が動くような事は無い。
479【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:17:28 ID:QMr/BTCe
 いや……ひょっとしたら、その「死」すらも“彼等”の視野に入っている可
能性もある。病気や不慮の事故、その他、明らかな人為的な要因以外での死亡
例において、その肉体は細胞の一個に至るまで研究所で「有効利用」されるこ
とが、『リヴァース・プロジェクト』への参加を承認した際にサインした承諾
書に盛り込まれていたからだ。
 坂東達は、薫を殺さない。
 薫を殺すのは、薫自身だ。
 救いは、無い。
 誰にも助けを求めることは出来ない。
 自分でなんとかするしか、ないのだ。

■■【23】■■

 翌日の朝。
 月曜日。
 学校がある日は、さすがに謹慎中の坂東達もおとなしくしているに違いない。
 そう思っていた薫は、登校途中、待ち構えていた谷崎と山口と、あと名前も
知らない男2人に不意に物陰に引き込まれて、再びじっくりと時間をかけて、
4人がかりでゆっくりとおっぱいを撫でられた。
 薫は引き込まれた時に上げかけた“まるで女の子みたいな”悲鳴を飲み込み、
じっと嵐が過ぎ去るのを待ったが、解放された時、セーラー服にはシワが寄り、
顔は赤く火照って、足元はおぼつかなくなっていた。
 “ぞわぞわ”と、まるでナメクジかムカデが這い回っているかのような嫌悪
感の中、望まない性感を掘り起こされ、いつの間にか乳首は痛いくらいに勃起
し、パンツのクロッチ部分はしっとりと濡れそぼっていたのだ。
 学校着いた薫は、買い置きのナプキンをトイレで貼り付けながら唇を噛んだ。
 熱く火照り、“みっしり”とした重さをこれほど疎ましいと思った事は無かっ
たかもしれない。
 馴れた、と思っていた。
 だが、この重みに馴れたからと言ってそれが女である事に馴れる事と同義に
はならないのだ。
 薫はただ、確実に『男である自分』が削られていっているのがわかった。


 「体育館裏に来い」というメールを受け取ったのは、貞華達いつもの3人と、
昼御飯の弁当を広げている時だった。
 最初、薫はそれを無視した。
 すると5分後、薫と、クラス中の男子のケータイが、一斉にメロディや振動
で着信を知らせた。
 驚く者。
 ニヤつく者。
 そして教室から出て行くもの。
 男子生徒の反応は様々だった。
 慌ててメールを確認した薫は、非通知発信のメールに添付された一枚の写真
を見て、志宇が心配するほど真っ青になった。
 そこには、まあるい椰子の実のようにたっぷりとした重さで実った、白くて
やわらかそうなおっぱいが大写しになっていたのだ。
 坂東か山口か谷崎か。それとも他の3人の誰かか。
 奴等のうちの誰かが、おそらく“直人を除くクラスの男子全員”に送りつけ
たのだろうことは明白だった。
 そして、3通目のメールには「次はどんな写真がいい?」とだけ記されてい
た。薫は青褪めたまま、不審がる志宇達を置いて、人影の無い体育館の裏に走っ
た。
 そこには、朝にはいなかった坂東がいた。
 メールを送り付けたのは、この男だったのだ。
 坂東は気安い笑顔を浮かべながら手を上げて近づき、薫の乳房を何度も何度
もセーラー服の上から、その肌の質感を確かめるようにゆっくりと丁寧に撫で
ると「じゃあな」と言って去っていった。
 坂東の姿が消えてから、薫は体育館の冷たいコンクリート壁に背中を預け、
曇った空を見上げて目を瞑った。
480【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:19:18 ID:QMr/BTCe
「遊ばれている」
 そう……強く感じた。
 薫は、悔しくて涙が滲むのを抑えられなかった。
 そして、自分の意思を裏切り“じんじん”とする硬くなった乳首が煩わしく
て、信じられなくて、ぽろぽろと涙を零しながら両手で包むようにしておっぱ
いを抱いた。

 男達は本気だ。
 拒めば、昨日の朝送られてきたように、100枚以上の写真が一気に流され
るに違いない。
 そうなれば、もうこの町にはいられなくなるだろう。
 直人とも、もう逢えなくなるに違いない。
 だから、その日の放課後にメールを送り付けられ、町外れのひと気の無い神
社に呼び出された時、薫はもう半ば諦めていた。
 胸を触られるだけで済むなら、我慢しよう。それ以上は絶対に許さなければ
いいのだから。
 その思いこそが、薫の心に高く積み上げた土嚢を突き崩し決壊させる、最初
に穿たれた小さな蟻の一穴だということに気付かないままに……。

 日の沈みかけた真っ赤な夕焼け空の下、小さな薄暗い神社の本殿裏で、6人
の男達にさんざんおっぱいを触られ、揺らされ、そして視線で犯された後、薫
は溢れる涙を拭いながら一人、重い脚を引き摺って帰った。
 パンツは濡れ、膣内はとろとろにとろけ、そしておっぱいは熱を持ってじん
じんと疼いた。
 直人ではない、嫌悪すべき男達に嬲られたにも関わらず、こんなにもいやら
しい反応をしてしまう自分の身体を、薫はすぐにも捨て去ってしまいたいと願
いながら、眠りへと落ちていった。
 夢の中だけは、平穏であたたかな世界が待っていると信じて。

■■【24】■■

 そうして迎えた次の日。

 西暦2029年6月26日の火曜日。
 その日は、直人の謹慎がようやく解ける日だった。

 この日も薫は、登校前に5人の男に捕まり、乳房を撫でられ、“たぷたぷ”
と思うさま揺らされていた。
 散々遊ばれ、望まぬまま“とろとろ”に濡れてしまったパンツは、学校に着
くなり履き替えた。
 そして腫れぼったい目元と赤く火照った顔を洗面所で冷やし、前の入り口か
ら教室に入った時だ。薫の想い人――直人はもう既に登校してきており、まる
で何も無かったかのように廊下側の一番後の席に陣取り、机に突っ伏して寝入っ
ていた。
 その姿を見た時、薫はあらゆる感情が溢れ出し、今にも泣き出してしまいそ
うになった。
 不意に目頭が熱くなり、喉の奥に熱いものがこみ上げて、今すぐに直人に縋っ
て泣きじゃくりたくなったのだ。
 そうできたら、どんなに良かったことか。
 でも、出来なかった。
 してはいけないと、自分を叱咤した。
 こんなことに、直人を巻き込むわけにはいかないからだ。

 けれど、午前中も、薫は何度も直人の横顔を盗み見た。
 見るだけで、その度に泣きたくなった。
 自分がこんなにも直人を好きで……好きで好きで好きで好きでたまらないと
いうことを、伝えたくて、伝えられなくて……そして自分がそう望んだとはい
え、彼の知らないところで彼以外の男に体を遊ばれている事を思って、苦しく
て哀しくて切なくて、人知れずひっそりと涙を拭った。
481【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:20:56 ID:QMr/BTCe
 けれど同時に、自分は貞華達と彼と、そしてついでに彼の想う人……あの大
人びた少女の平穏を護っているのだという自負で、それだけで自分を奮い立た
せた。
 おそらくそれは、そうでも思わなければ耐えられなかったからだろう。

 ――だがそれも、昼休みに坂東からメールが届くまで……だった。

「……はやくしてくれ」
 体育館裏にある倉庫の影で、薫は6人の男を前に後で腕を組み、目を瞑った。
 謹慎中に校内へどう入ってきたのか。
 坂東も谷崎も山口も、他の3人の男達も私服だった。
「素直になったなぁ」
 呼吸と共に前後に揺れ、重たそうにセーラー服を盛り上げる薫の豊満な乳房
を、男達はニヤニヤとした笑みを張り付かせて眺める。
「へへっ……いっちばーん」
「……っ……」
 すぐに谷崎の武骨な手が、やわらかく繊細な乳房を、半ば叩くようにして撫
でる。
 フルカップのブラに包まれてなお、重たい椰子の実おっぱいは“ぶるっ”と
震えて揺れる。
 その無遠慮さに、薫は唇を噛んだ。
「またデカくなったんじゃねーの?」
「1日でデカくなるかよ」
「わかんねぇぞ?成長期だもんなぁカオルちゃん」
 右乳房を谷崎に撫でられながら、左の乳房を別の男に、ブラのラインに沿っ
て“つうっ”と撫でられた。
 “ぞぞっ”とした気持ち悪さに息が止まり、薫の眉の間に深い溝が刻まれる。
「難しい顔すんなよ。シワになんぞ?」
 別の男に右の乳房を、大きく前方に張り出したセーラー服の上から丁寧に
「なでなで」と撫でられる。乳首がある部分を特に入念に指先で撫でられて、
薫の腰が揺れた。
「んぅっ……」
「お?感じてんの?」
「ちっ…ちがうっ!」
「だよなぁ…俺達にこんなことされて感じてたら、ヘンタイだもんなぁ」
 今度は別の方向から左の乳房を撫でられ、そして右と同様に、乳首がある部
分を入念に指先で撫でられた。
 薫には、そこに「熱」が集中し、“ぷくっ”と立ち上がるのがわかった。
「くっ…うぅ……」
 唇を噛み締め、目をぎゅっと瞑っている薫は、自分では「感じてなんかいな
い」と誇示しているつもりなのだろうが、坂東達から見れば「むちゃくちゃ感
じている」ようにしか見えなかった。
 4人の男に次々に乳房を愛撫され、薫の意識は早くもとろけかけていた。
 「馴らされて」しまったのだ。

 まだ処女なのに。

 2年前は、正真正銘の男だったのに。

 男におっぱいを触られて、感じてしまうなんて……!
 これ以上されたら、自分はいったいどうなってしまうのか?
 それを考える余裕さえ、薫の意識から消えてしまいそうだった。
「いいんじゃね?カオルちゃんはヘンタイだもんよ」
 “ぶにゅっ”と、不意に左の乳首を太い男の指が押し潰した。
「ひっうっ」
「お、声が出たな?ここか?ここが感じるのか?」
「……っ……!…っ!!…」
「なんだよ。声はさっきので打ち止めか?」
 “ぶにゅっぶにゅっぶにゅっ”と、太い指が左右の乳首を突付くようにして
押し潰す。
482【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:22:54 ID:QMr/BTCe
 コリコリと立ち上がった乳首が押し込まれ、瑞々しい張りがありながらもま
ろやかにやわらかい乳房が、ブラの中で“ぷるぷる”と変形した。
「……っ……んっ……くっ……」
 その度に薫の身体が揺れ、だが気丈にも、彼女は脚を踏ん張って耐えた。
 それを面白そうに見ながら、男達は何度も何度も執拗に乳首を突付く。
 薫の頬は真っ赤に火照り、やがて耳から首筋にかけてもが綺麗なピンク色に
染まった。小鼻が空気を求めるように“ぷくっ”と可愛らしく広がって、時折、
唇が喘ぐようにうっすらと開く。
 その顔は、薫としてはそのつもりが全く無くても、まるで“男を誘っている
表情”そのものに見えた。
「もう我慢出来ねぇ」
 不意に一人の男が、薫の背後からセーラー服の下へと両手を差し入れ“ぎゅ
うっ”とおっぱいを掴んだ。
「あっ!!」
 潰されるような鈍い痛みが走り、薫は身を捩って逃れようとした。だが男の
両手は、薫のやわらかくもしっかりとした張りのあるおっぱいを掴んだまま、
“ぐにぐに”と激しく揉み立ててゆく。
「くうっ」
 意味を成す声が出ない。
 痛みに背中を丸め、薫は必死でいやいやと首を振った。
 まとめていた長い髪がほどけ、背後の男の顔を打ったが、男は決して離さぬ
とばかりに体を密着させてきた。その途端、何か硬いものが尻に当たり、それ
が男の怒張した股間のモノだと気付いた途端、そのおぞましさに薫は気が狂い
そうになった。
「やめっ……あぅぅっ……」
 膝ががくがくと笑って、腰から崩れ落ちそうだった。
『こんなっ……』
 痛い。
 おっぱいがちぎれそうだ。
 それは、いたわりも優しさも何も無い、ただ乱暴なだけの、愛撫とも呼べな
い「陵辱」。
 だのにそれと同時に、脳まで一気に突き抜けた名状し難い、奇妙な感覚があっ
た。“ソレ”は汚らわしくも甘美な“肉の感覚”だ。今の状況では感じるはず
も無い……感じてはいけない、強烈な快美感だった。
 被虐に濡れ、乱暴にされて剥き出された、爛れた感覚。
 他者に“征服”される事で生まれる、マゾヒズムにも通じる感覚だった。
 そして尻に当てられ、擦り付けられている灼熱の激情。
 雌を求める雄の衝動に、吐き気を感じながらも本能が反応していた。
 それは「女の本能」。
 まだ心の隅に残っていた「男の心」が持つ「男のアイデンティティ」が、そ
の「女の本能」に塗り潰される。
 侵される。
 上書きされてゆく。

 このままだとヤバい。

 体から力が抜けたら、こいつらに何をされるかわからない。

 そう思いながら、薫は逃れる術を持たないまま、思うように動かない体を震
わせた。
 その時だ。
 男の手が、不意に乳房を開放したのは。
「……?……」
 同時に薫はしどけなく“くたくたくた…”とコンクリートの打たれた地面に
崩れ落ち、薄く膜が張ったような視界の中、何が起こったのかわからないまま
に男達を見上げた。
「……チャイムだ。そろそろ行くぜ」
 舌打ちと共に吐き出された坂東の声に、全ての音が遠退いていた薫の耳にも、
ようやく午後の授業を知らせるチャイムが聞こえてくる。
「じゃあな」
483【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:24:30 ID:QMr/BTCe
「またな、カオルちゃん」
「今度は俺な」
「あとでな」
「愛してるぜ」
 男達が口々に声を掛けながら、名残惜しそうに乱れた髪や、紅く染まった首
筋や、ふっくらと容積を増したおっぱいや、汗ばんだ背中を撫でてゆく。
 その度に薫の細い体が、若鮎のように“びくびく”と跳ねた。
 涙はもう、出なかった。

 男達が姿を消した後、薫はコンクリートの地面に“ぺたん”と座り込んだま
ま、呆けたように空を見ていた。やがてのろのろと身を起こし、ふらついて倉
庫の壁に手を付く。
 あそこが“くちゅくちゅ”になっているのが、自分でもわかった。“とろと
ろ”で“ぬるぬる”だ。
 スカートにまで染み出しそうな勢いで、パンツがぐしょぐしょに濡れている。
 犯されていないはずなのに、犯されてしまったような気がした。
『ちくしょう……』
 知らず、ようやく思い出したようにこぼれる涙を、腕で強引に拭う。
 抑えきれずに漏れる嗚咽が、自分の“弱さ”を露呈しているようで、尚更胸
が苦しくなった。
 もう授業は始まっているのだろう。
 さっきまで聞こえていた生徒達の声が、今はぱったりと止んでいた。今頃に
なって遅れて教室に入れば、クラスの注目を浴びるのは目に見えている。
『どこかで……』
 体を休めて、出来ればあそこのぬるぬるを拭き取りたかった。
 ふらふらしながらシワくちゃになってしまったセーラー服を伸ばして整え、
ミニスカートに付いた土埃を払う。
「はぁ…」
 知らず、溜息が漏れた。
 汗ばんだ体が、ひどく火照っている。胸に灯った熱い疼きが、じわじわと腰
と直結しようとしていた。
「好き勝手……しやがって……」
 薫は人影に気をつけながら、渡り廊下から特殊教練に入り、保健室を目指した。

「…カオルか?」
 あと少しで保健室……というところで、不意に背後から声を掛けられた。
 “ギクリ”として振り返ると、そこに、今一番顔を合わせたくない人間が立っ
ていた。
「ナオタ……」
 その瞬間、たまらなく甘美な波が体内を駆け抜けた。
 唇が震えて、“じゅわん”と体が疼く。
 薫は“はっ”として、すぐに顔を伏せた。
 今の自分は、きっと不自然なほど顔が赤くなっているはずだ。それに、まだ
まだ息が荒い。
 体の中を荒れ狂う嵐が、全く鎮まってくれないからだ。
「…どうしたんだお前……」
「…よ…寄るなっ!」
 近付こうとする直人から、薫は慌てて飛び退り、脚をもつれさせて廊下の壁
に寄りかかった。
 直人に近付かれては困る。
 それだけは絶対に避けたかった。
 なぜなら……。
 もし今、直人の体臭を嗅いだら、あっという間に悦びで失禁さえしかねない
ほど「出来上がって」いたからだ。
 直人の声を聞き、顔を見ただけで……たったそれだけで、下腹の奥の『女の
器官』が“きゅうん”と啼いたからだ。
「…カオル?」
「…だ、大丈夫だから……だから、僕の事は放っておいてくれ」
「…どこか怪我でもし」
「いいからっ!もう行けよッ!」
484【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:26:24 ID:QMr/BTCe
 せっかく心配してくれている直人の言葉を遮って、わざと声を荒げて追い払
わなければならない自分を呪い、また、涙がこぼれそうだった。
 これ以上泣いたら、目が腫れて隠しようがなくなってしまう。
 でも、仕方なかった。
 直人には、坂東達にされている事を知られるわけにはいかなかったからだ。
 直人は、このまま薫を置いていっていいものか、しばらく躊躇っていたが、
やがて諦めたように背を向け、その場を離れていった。
 薫は一瞬だけ去って行く直人に手を伸ばし、すぐに胸元に引き寄せて唇を噛
んだ。
 助けは、請えない。
 請うわけには、いかないのだ。

■■【25】■■
 嫌悪感はしっかり感じているし、自分を律して、決して坂東の言いなりには
ならない……と薫はいつも自分を叱咤していた。
 自分がしているのも、直人のため、貞華達のために、仕方なくしていること
なのだと、自覚していた。
 そこに隙があったのだろう。
 いつしか、「直人や貞華達のために坂東達の要求を飲むのは仕方無いことな
のだ」という理由が、「坂東達の要求を飲むのは、直人や貞華達のためだ」と
いう歪んだ自己欺瞞へと変化していったのだ。
 “直人や貞華達を護る”という「目的」と、そのために“坂東達の要求を飲
む”という「手段」が逆転し、“坂東達の要求を飲む”ために“直人や貞華達
を護る”という理由を必要とし始めたのである。
 そしていつしか「誰にも相談出来ない」事が苦痛であったはずなのに、「誰
にも相談出来ない」事が、すなわち「誰にも知られない」事となるのだ……と
いう“安堵”に取って代わっていた。


 そしてあの公衆トイレの一件から4日経った頃にはもう、直接触られるので
も、おっぱいを撮影されたりするのでもなく、“ただ服の上から触れられる事”
が、坂東と薫の間での“定番化した要求”となってしまっていたのだった。
 登校前、昼休み、下校時。
 それがやがて、毎日のように続いた。
 “日課”となったのだ。

 それだけではない。

 5日目ともなると、男達は薫に、皆の前で自分達と腕を組ませたり、肩を抱
いたり、腰を抱いたりする事を要求しはじめた。
 あたかも「恋人のように振舞え」と命じたのだ。
 学校の登下校時には、決まって待ち伏せられ、胸をセーラー服の上から触ら
れながら、お尻や髪までも撫でられ、時にはうなじに吐息を吹きかけられたり
もした。

 拒めなかった。

 いや、口では拒絶し、否定し、男達に牙を剥いていながら、その実、男達の
言葉に不承不承ながら従ってしまっていたのだ。
 そうして、毎日のように違う男に肩を抱かれ、腰を抱かれ、腕を引かれる薫
を見て、最初は心配そうにしていた友人達も、薫が曖昧に笑ったり「関係ない
だろ?」と言う度に、一人、また一人と彼女の側から離れていった。
 貞華達は「きっと何か理由があるのだろう」と、薫に幾度と無く問いかけた
が、もとより薫には彼女達に理由を話す事など出来なかった。「お前達がレイ
プされないためだ」などと、どの口が言えるというのか。そもそもの原因が、
薫(自分)にあるというのに。
 そうして、何度問いかけても答えない薫に、やがて志宇が、貞華が離れ、最
後には友香までもが積極的に話し掛けることを控えるようになってしまったの
だった。
485【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:28:28 ID:QMr/BTCe

 30日は土曜日だった。
 その日は朝早くから呼び出され、一人ずつ順番に途切れる事無く、デートす
るように1日中引き回された。
 もちろん、デートなどではない。
 そんな“気持ちの悪い事”、自分からするはずが無かった。
 場所は、たった2駅しか離れていない隣町だった。
 薫はそこで、男達が望めば、それがたとえどこであろうとも、“スナック菓
子を食べるような手軽さ”でおっぱいを、お尻を、髪を触られた。保健室で坂
東達に襲われるまでは、いつも元気で生命力の溢れていた薫が、まるで別人の
ように、青褪め、引き攣った顔のまま、次々と男を代え繁華街を歩いた。
 ゲーセン、マック、駅、公衆トイレ、路地裏、アクセ売り場、露天商、ホコ
天、自販機の前……。
 人が見ている前で、学校のクラスメイトがいるかもしれない……いや、直人
や貞華達といつ出会うかわからない場所で、男達はゆさゆさと揺れる薫の豊満
なおっぱいや、きゅんと引き締まりながらもまろやかなやわらかさを持つお尻
の感触を楽しんだのだ。
 決して目立ちたくなくて、母のウィッグを被り、帽子を被り、伊達眼鏡をか
けて、更には普段着ないような膝丈のスカートを履いて印象を変えた薫は、
ちょっと見ただけではそれとわからないほどだったが、そのスカートが仇と
なっていた。男達は、スカートの下にまで手を入れ、薄いパンツの上からお尻
に触れたのだ。
 いつものようにジーンズであれば、まだ我慢出来たかもしれない。
 だが、薄く繊細な生地は、男達の体温や感触を余す事無く薫に伝え、そして
当然の如く、薫の尻肉の少しひんやりとした体温やまろやかな感触を男達に伝
えた。

 “ぞっ”とした。

 『男にお尻を触られる』という現実に、薫の中の男の記憶が悲鳴を上げる。
 癌治療で入院するまで、薫は普通の男の子として学校に通っていた。その時、
『彼』には年頃の男の子らしく気になる女の子もいたし、女の子と“そういう
こと”をする妄想だってした事があった。電車で痴漢をされたクラスメイトの
話を聞けば『女の子のお尻は、きっとすごくやわらかいんだろうな……』など
と想像したりもしたのだ。
 その自分が今、その女の子のように男にお尻をまさぐられているという事実
は、薫の心を屈辱と羞恥と嫌悪で塗り潰した。
 だのに、男達の手の動きは巧みで、そして執拗であったため、薫は望まない
感覚に身を焦がす事となる。
 男達は尻肉を撫で、揉み、双丘の狭間に指先を滑らせ、時には尾骨や腰骨を
“ととんっ”と指の腹で素早く叩いたりもしたのだ。そうすると、敏感になっ
た“あそこ”と下腹の奥でふくらんだ子宮が震えるようにして揺らされ、その
刺激が背筋を雷のように駆け上って首筋を焼いた。
 おっぱいとお尻をそうして触られ、嬲られながら耳や首筋に息を吹きかけら
れては、ひとたまりもなかった。
 こみ上げる声を必死に押し殺し、視線に呪詛を相手を睨み付けるのが精一杯
だった
 時に、“きゅっ”と引き絞った後の蕾を、ぐっと押し込んだ中指で撫でられ
もした。
 そうすると薫の膝はたちまち力を無くし、そこを男達は抱き止めて「これ幸
い」とばかりに人目から隠れるようにしておっぱいを揉みしだいた。
 それは、まごうこと無き“拷問”であった。

 彼等の要求を受け止めている間は、薫の体は気を張って強固に自分を保持し
ていた。
 だが、彼等と別れた後、薫は決まって自宅や駅の女子トイレへと逃げ込んだ。
 個室に逃げ込み、涙ぐんだ瞳で激しい動悸を必死に抑えるのだ。
 彼等に触れられるのは耐えがたい苦痛であり、屈辱だった。
 気持ちが悪く、怖気(おぞけ)すら感じた。
 だのに、薫の体は、彼女の心を容易く裏切るのだ。
486【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:30:04 ID:QMr/BTCe
 いつしか彼等が体に触れる回数を重ねる度に、あそこがとろとろに濡れる具
合はどんどん酷くなっていった。
 パンツのクロッチ部分はねっとりとした白っぽい粘液でぬるぬるになり、重
たいおっぱいの先は痛いくらいに張って勃起していた。
 駅で身体を弄ばれ、その後に駆け込んだトイレで手を洗い、洗面所の鏡を見
た時、薫は自分の顔がめちゃくちゃいやらしく見えて狼狽した。
 瞳は涙で熱く潤み、唇は充血してぷっくりと膨れ、半開きになって、今すぐ
に誰でもいいからキスして欲しそうに見えるくらい、色っぽく……そして好色
そうに変化していたからだ。
 自分が「おかしな事」をしている自覚はあったものの、頭の中では、どんど
ん「ヤバイ方向」に進んでいるという考えは無かった。むしろ男達の要求をギ
リギリのところで上手にかわしているつもりさえあったのだ。
 だから、まるで快楽に陶酔しきったようなそんな自分の顔は、ひどくショッ
クだった。

 それでも直人や貞華達にバレてしまってはマズいという事だけは認識してい
たから、彼等が来そうな場所では、決して坂東達の要求を飲むような真似はし
なかった。
 だが彼等は、薫自身が知らぬ間に、薫の体を徐々に篭絡しつつあった。
 町中で、しかも人前で嬲られることに抵抗を感じなくさせていったのだ。
 いや、それどころか、自覚の無いままいつしか要求を待ち望むまでに“仕込
んで”いったのである。

 そして……やがて要求は、あっという間にエスカレートしていった。


■■【26】■■
 それは2週間の停学処分が解かれ、坂東達が登校してきた、7月3日の事だ。

 昼休みに柔道部の部室に呼び出され、何十枚、何百枚と撮られていた半裸の
写真を床にばら撒かれて、薫はついに自分から直接おっぱいを触らせてしまっ
た。見るだけでは明き足らず……いや、とうとう“頃合い”だと判断した6人
の男達は、ついに禁断の果実に手を伸ばしたのだ。
 順番に下から掬い上げるようにして、剥き出しにした裸の重たいおっぱいを
支えられ、“たぷたぷ”と揺らしながらその重量感とやわらかさを“堪能され
た”。

 最初はそれだけだった。

 次の日の放課後は、呼び出されてすぐに「揉ませろ」と言われ、薫は“仕方
なく”ブラのホックを外し、セーラー服をたくし上げて、順番に揉ませた。
 柔剣道場の奥に在る、更衣室を兼ねた柔道部部室に、男達に囲まれるように
して立ち、次々に男達の手にも余るヴォリュームたっぷりな乳房を自由にされ
たのだ。
 じっくりと時間をかけて眺め回されたあと、おもむろに汚らわしい熱い吐息
を吐きかけられながら、両手で弄り回された。
 片手ではとても収まらない大きさの、やわらかであたたかい剥き出しの乳肉
を、優しく、丁寧に、めちゃくちゃに、乱暴に、いたわるように、慈しむよう
に。
 6人の男達は飽きるまで薫の豊満過ぎるくらい豊かな椰子の実おっぱいをたっ
ぷりと揉み込んだのだ。
 部室にこもった柔道部員達の汗の臭いや、胴着の匂い、悪臭とさえ思えるそ
れらの匂いに加え、男達が吐き出す吐息の熱さが首や胸元、おっぱいにかかり、
薫は立っているのさえ危うくなるほど、脚が震えて、力が抜けるのを感じてい
た。
 「馬鹿になる」。
 そう思った。
 頭が真っ白になり、おっぱいに与えられる刺激だけで全身が満たされていく。
 “それ”だけしか考えられず、“それ”だけが現実と自分を繋げる唯一の感
覚となっていく。
487【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:33:51 ID:QMr/BTCe
 午後の授業を知らせる予鈴が鳴らなければ、どうなっていたかわからなかった。

 授業中、放課後に何をされるのか、それとも下校途中に待ち伏せされてしま
うのか。
 そんな事ばかり考えてしまい、授業内容はちっとも頭に入らなかった。
 だがその日、坂東達からの呼び出しや待ち伏せは無く、薫はホッとして帰宅
した。
 けれど、部屋で一人でいる時、気がつくと左の乳首を右手で触れている自分
に気付き、愕然とした。
 坂東達は、決して乳首をいぢめようとはしなかった。
 手の平で擦れることはあっても、決して乳首だけを捏ねたり、摘んだり、弄っ
たりはしなかった。
 薫の体は自覚の無いままに、それを『不満』に思い始めていたのだ。


 次の日は、学校に来てすぐ、トイレの個室に連れ込まれた。
 そしてとうとう、乳首を吸われ、嘗められたのだ。
 両手の平をトイレの狭い個室の左右の壁に付け、“ずしり”と重たく、たっ
ぷりとした乳房、その充血して膨らんだ『勃起チクビ』を“てろんてろん”と
手を使わず舌だけで嬲られながら、薫は目を瞑り、理性を総動員して、襲い来
る快楽の波に呑まれぬよう踏みとどまっていた。
 だが、男から『転体』したからといって、18才の瑞々しい女の肉体が、無
理矢理与えられ押し寄せる快感に、耐えるのは難しい。
 赤い乳首は痛いくらいに勃起して、男達の唾液に濡れ光る。
 ぷくっとふくれた乳暈は、まるでふっくらとしたパンケーキのようだった。
 その乳首を嘗められ、口に含まれて“ちゅばっ”と吸われた。
「はんっ……」
 薫は自分の唇を割って迸った、いやらしいオンナの艶声が信じられなかった。
 自分の左右の乳首を嘗め、吸いたてている二人の男に聞こえたかもしれない
とビクビクしたが、彼等は最後までその事には触れなかった。
 気付かなかったのだろうか。
 両方の乳首を別々の男に別々の強さで嘗められ、吸われ、そして甘噛みされ
ながら、薫はそう思い、ひそかに安堵した。
 だが、そんなことがあるはずがなかった。
 二人の男に乳を嘗められ、弄られている薫が、おそらく自分でも気付かない
だろう“うっとりと呆けた顔”をしているのを、開かれた扉の向こうからニヤ
ニヤしながら見ていた坂東には、しっかりと聞かれてしまっていたのだった。

■■【27】■■
 やがて薫にとっては、毎日のように坂東達の要求を聞く事が生活の一部とな
り、今では『あって当たり前』な行為なのだと、受け止めるようになってしまっ
ていた。
 “大切な人達を護るため”に、これは仕方の無い事。
 しかもそれが、今では感じたことの無い快楽さえも、もたらしてくれる。
 薫は、自分がいつしか坂東達からの要求を待ち望んでいる事に、気付かなかった。
 いや、本当は心のどこかで気付いていたのかもしれない。
 気付いていながら、その事実からあえて目を逸らしているのかもしれなかった。

 坂東からの呼び出しは、いつもケータイだった。
 メールで数字と場所だけが、ただ完結に書かれている。
 「2 特2ト」は、2時間目の休みに特殊教室練2階の廊下トイレ。
 「4 柔」は、昼休みに、柔道部部室。
 「放 倉」は、放課後に体育館裏倉庫だ。
 通常、授業間の休みは10分しかない。その10分で廊下トイレまで行き、
待ち受けている男達に連れられるようにして個室に入って、順番に乳を“嬲ら
せる”のだ。
 吸うのが好きな男もいる。
 ただ嘗めるのが好きな男もいる。
 山口は、ずっと揉んでいた。
488【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:35:35 ID:QMr/BTCe
 谷崎はとにかくキスばかりする。跡はつけるなと何度言っても、必ずキスマ
ークをいくつもおっぱいに刻んでいく。
 昼休みは50分あって、坂東達は食後の楽しみに薫を呼び出し、30分はたっ
ぷりとおっぱいを、乳首を嬲った。
 それは午後の授業の予鈴が鳴る直前まで続けられるため、トイレに寄る時間
も無くて、そのために、とろとろに濡れたあそことパンツのまま、薫は午後の
授業を受けなければならなかった。
 他の生徒に匂いでばれないか気が気でなく、坂東達に遊ばれるたびに、薫は
どんどん寡黙になっていった。

 帰宅して風呂に入る時など、洗面所で服を脱ぎ、おっぱいに付けられた指の
跡と無数のキスマークを見るたびに、薫は自分がどんどん汚れていっているよ
うな気がした。
 弄られ、吸われ、引っ張られて嬲られる乳首は色素の沈着こそ微少で赤味が
濃くなった程度だったが、その様相は成熟した女のもののように淫靡でいやら
しい形になっていったのだ。
 おっぱいが、坂東達の好きに変えられてゆく……。
 だのに、その『汚された』乳房を見ると、再びあそこが“じゅわん”と濡れ
るのだ。

 ――堕ちてゆく。

 自分がどんどん、いやらしく、そして恥知らずな“変態”になっていく気が
する。
 何か大切なものを、毎日少しづつカンナで削られるように喪失(うしなって)
いく気がする。
 そしてそう思いながらも、もう自分が坂東達の要求に抵抗出来なくなってい
る事に、安堵にも似た諦めを感じてしまうのだった。

 だから。

「裸になれ」

 坂東にそう言われた時、薫はとうとうそれを承諾してしまった。
 校内にもうほとんど残っている生徒のいない放課後。
 薄暗い、普段使われる事の無い特殊教練の3階の西側男子トイレだった。

■■【28】■■
 谷崎真一は、香坂薫のおっぱいが大好きだった。

 友人として付き合っていた時も、いつかあのおっぱいを揉みしだいて、嘗め
まわし、吸いたててやりたいといつも思っていた。制服の上からでもわかる重
たそうにボリュームたっぷりな“わがままおっぱい”が“ゆっさゆっさ”と揺
れるたび、内包した肉の充実と肌のみずみずしい張りが、はっきりとイメージ
として伝わってくるのだ。
 “あの時”保健室でたっぷりと撮影した写真やムービーを薫にケータイごと
オシャカにされた時は本当にガッカリしたが、思いきり頬を張られた時は逆に
これから絶対にコイツを汚し、辱め、オモチャにしてやると腹の底で暗い炎が
燃え上がって発奮した。
 大きくてやわらかくて白い、たっぷりと身の詰まった豊乳が“ゆさゆさ”
“たっぷんたっぷん”と面白いように揺れ動く様は、身体が痺れ、何も喋る事
が出来なくなるくらい本当に興奮した。いつまでも眺めていたいと思ったし、
家に帰ったらパソコンに移して永久保存するつもりでいたのだ。それくらい、
薫のおっぱいはオカズに最高だった。
489【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:38:17 ID:QMr/BTCe
 そのムービーを失った事は哀しく、そして引っ叩かれた事実は谷崎に、薫を
「犯す」事が出来るのなら、何を犠牲にしても構いはしないという暗い情念を
鬱屈させていったのだ。

 そして今、目の前にはあれほど望んだ薫の、椰子の実のように大きく“ぷり
ぷり”とした肌の豊満おっぱいだけでなく、贅肉の無いすっきりとした滑らか
な腹や、股間に楚々と茂る薄い陰毛、それに、慎ましやかで綺麗なサーモンピ
ンクの陰唇までもが在った。

 ようやくここまできた。
 そういう感が強い。

 薄暗いトイレの個室の、蓋を下ろした洋式便所の上に、ソックスだけを身に
付けた薫がそのお尻を乗せていた。
 制服も下着も既に脱ぎ去って、個室の壁の上に引っ掛けてある。
 その下で薫は両脚を折り曲げ、血管がうっすらと浮かび上がる綺麗な白い太
腿を晒して、そこにある全てのものを曝け出していた。
 今はぴったりと閉じられている、まだ硬くて若い果実のような陰部には、じ
わっと透明な粘液が滲んでいる。
 谷崎は今すぐそこを押し開き、チンポを射し込んで体の奥まで蹂躙し射精し
て匂いをつけてやりたかった。
 たぶんそれは、ここにいる山口と竹山と神原もそうに違いない。
 だが、坂東はそれをまだ彼等に許す気は全く無いようだった。
「……こ、これで……いいのか……?」
 顔を真っ赤にして反らし、薄ピンクに染まった首筋を晒している薫が、押し
殺したような声で言った。
「上等だ。イイコだなカオルちゃんは」
 不安定な体制で苦しそうに自分の膝裏を持った薫に、坂東がズボンからでか
くて太い極悪な男根を引っ張り出した。
 それは既に硬く勃起し、血管が浮き出るくらいに怒張していた。
「セ…セックスはしないっ!しないぞっ!」
「わかってるよ」
 こちらを見上げながら涙を滲ませ、必死に訴える薫に、むしろ優しげな口調
で坂東が応えた。
「お前はちょっとそうしていればいい」
「俺達は俺達で勝手にやるからよ」
 “ジィィ…”とズボンのファスナーを引き下ろす音。
 “カチャカチャ”とベルトの留め金を外す音。
「おい、さっさと済ませろよ!」
 トイレの入り口で見張りに立っている河野が、声を抑えて急かす。
「すぐに代わってやるから、ちゃんと見張ってろよ」
 神原が自分のイチモツを扱きながら、やに下がった顔を薫に向ける。
「見るだけなんて、こりゃ拷問だぜ」
「セックスだけはしないって約束だからな」
 野太い声で坂東が告げる。
 わかってるよ、と言いながら、神原はニヤニヤとした笑みを深めた。
 確かに坂東達は『セックスだけはしない』と薫と約束をした。
 だが逆に言えば、『セックス以外は何でもしてやる』という意味だ。
 そして、自分達からセックスを強要しないということは、薫から要求された
ら拒まないという事でもあった。
 坂東の狙いは“それ”だった。
 薫の体を開拓し、開発し、快楽に塗り込めて篭絡し、自らセックスを請うく
らいにまでしてやるのが。
 実際、薫はあの公衆便所の一件以降、急速に抵抗を和らげつつあった。
 おっぱいを嬲りものにし、尻を、髪を、パンツの上からではあったが尻の穴
までも触らせるまでになったのは、ひとえに坂東の緩急取り入れた篭絡の手腕
があったればこそだろう。
 そして今日、とうとう服を脱がせるまでに至った。
490【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:40:49 ID:QMr/BTCe
 坂東の今日の要求は、

『俺達のオナニーの手伝いをしろ』

 だった。
 だが性急にチンポを握れとか、扱けとか、そういう直接的な肉体の接触では
なかった。
 裸になり、オカズになれと言う意味だった。
 今日は体に一切触れない。
 おっぱいも触らない。
 そう言った時の、薫の“ホッ”としていながらどこか落胆しているかのよう
な顔色を、谷崎は見逃さなかった。
 快楽に慣らされ、毎日のように刺激を与えられ続けた薫は、自分達の呼び出
しに対してさほど抵抗を見せなくなってきている。
 それは坂東だけでなく、谷崎も山口も感じていたことだった。
 それが今日、確信へと変わった。
 薫は無意識に、坂東達から与えられる快楽を確実に求め始めているのだ、と。

「ふっ……」
「あっ!!」
 竹山の短いイチモツから、白濁した粘っこいものが飛び出し、薫の白い太腿
へとへばりついた。
 まるで真っ赤に焼けた鉄の棒でも押し付けられたかのように薫が声を上げ、
身を縮こまらせる。
「へへ……はえぇなお前」
「うっせ」
「かける……なんて……」
 ひひひと笑う山口と、勃起したままの男根を握り締めた竹山へ、薫は喘ぐよ
うにして恨みがましく抗議した。
 どろりとした精液がすべすべの太腿を滑り落ち、便座の蓋に零れる。
 しゃくりあげるように波打つ薫の腹と、ゆらゆらと前後に揺れるおっぱいに、
谷崎も玉袋の裏側が“きゅうううぅ”と縮み上がるのを感じる。
「おうっ」
「あっ!やぅ……」
 “びゅるっ”と黄色っぽい粘液が坂東の極太チンポから迸り、薫の真っ白な
おっぱいに引っ掛かる。
「うぅ……」
 自分のおっぱいがぬるぬるとした粘液に汚されたのを見下ろし、薫が悔しそ
うに下唇を噛んだ。
 だが、谷崎も山口も、そして他の男達にも“それ”は見えていた。
 二枚貝のようにぴったりと閉じられた薫の陰唇が、ゆるゆるとほぐれ、開き、
そこから“とろり”と透明な蜜が肛門へと垂れ落ちていったのが。
 かけられた体温残る精液の温かさと、立ち昇る匂いに、薫のオンナの肉体が
反応しているのだ。
『……なんだよ。まるっきりただのオンナじゃねーか』
 正直、薫が元々は正真正銘の、産まれた時からの男だと言われても、まだ谷
崎にはピンと来なかった。
 『リヴァース・プロジェクト』という国際的な医療臨床実験の名前は聞いた
事があるし、薫がその被験者であるという噂も聞いた事があった。
 だが、どこか半信半疑でもあったのだ。
 男が女になる。
 それも、単純な部分的肉体改造ではなく、遺伝子構造からの性転換。
 それはこの現代においても、まだ理論すら確立されていない、未知の技術で
はなかったか。
 その生きた臨床例が目の前で普通に女の子をやっているという事実は、にわ
かに信じられるものではない。
「……もう…やめ……」
 蚊の啼くような小さな声で抗議する薫は、どこからどう見ても女で、だから
こそ自分達はその体を欲している。
 自分達の、男の体がそれを欲している。
491【僕オマエ】:2008/05/31(土) 21:44:48 ID:QMr/BTCe
 薫の、女の肉体を。
 今はただそれだけが真実だった。
「んおっ……」
「やっ…あぁ……」
 派手に飛んだ谷崎の精液は、震える豊満なおっぱいと、可愛らしい薫の頬を
汚し、そしてとうとう薫の目元から涙が一滴零れ落ちた。



---------------------------------------------------------------------
 以上です。

 今回もめちゃくちゃ大量&連続投下でした。

 女性化が済み、ある程度月日が経った「少年少女」は、普通の女となんら変
わらない。

 そういうジレンマにハマってます。

 男であった意味。
 「強制女性化」という枠。

 難しいです。

 またしばらく伏せます。
 もしよろしければ、気長に御待ち頂けたら幸いです。
492名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:47:53 ID:45N/rBRi
投下乙です
493名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:50:10 ID:ENsnvdF7
GJ!
次の投稿では明るいエロになるよう願っております。
気長に待ってますよー
494名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:03:08 ID:2lshVpyC
GJ!
495名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:40:08 ID:gFhO1tmM
おつかれっす!
496名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:50:35 ID:e6MnWaed
すっげーいい感じだなw
このままじっくりいってほしい
497名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:33:21 ID:sA9CQpdC
(;´Д`)y━・~~~
498名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:13:19 ID:YN6Q0CgJ
ここ二週間のToLoveるがやばかった件についてなんだが
499名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:23:00 ID:ZxxFk/NB
>>498
うpしてくれないとわからないんだけどおわかり?
500名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:53:40 ID:T38Hx4uP
あのままの路線で続ければよかったに
糞が
501名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:57:49 ID:v5VziKYN
アンケートで50万くらい>>500と同意見がでたら、
後遺症で変身体質になってしまうかもな
502名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:16:29 ID:MIif/Ka4
変わりっぱなしじゃ鮮度が落ちるから
あのお嬢が落ち込んでなぐさめる為とか
なんやかやで年一ペースで数回やる方が新鮮でいいぞ
503名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:39:57 ID:QA4q4Uj8
毎月第三週だけなるとかなw
504名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:17:53 ID:BS88KWUx
>>500
それは間違ってる。
どっちで行っても糞だ。
505名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:18:47 ID:BS88KWUx
すまん、誤爆した。
506Zh-nS:2008/06/04(水) 20:29:09 ID:4M2rCXQd
久しぶりの書き込みとなります。
前回の書き込みからかなり間が空いてしまいましたが、
6月に入ってようやく、まとまった分を投下できる状態になってきました。
長らくお待たせしてしまい、大変申し訳ありません。


明日の夕方までには続きを投下させて頂く予定ですので、
その旨よろしくお願いします。
507Zh-nS:2008/06/05(木) 18:15:07 ID:mOndSymA
少し、いや大分遅くなりましたが、Part-4の続きを投下させていただきます。
今回は色々あってえちぃシーンは皆無ですが、その点についてはご了承ください。
それでは、どうぞ。
508AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:16:09 ID:mOndSymA

 ご飯に味噌汁、野菜炒めに目玉焼き。
 ちゃぶ台の上に、俺と透矢で作った料理が並ぶ。
「いやぁ、まさかこんな日にみゆの作ったメシを食えるとは思わなかったな」
「別にそんなご大層なもんじゃねぇぞ」
「いいのいいの。みゆが作ってくれたってだけで、価値があるんだからさ」
 その言葉に、思わず胸が熱くなってしまう。
 今朝透矢と出くわしてから、何度となくこんな思いに悩まされてる気がする。
 人の気も知らないでと、思わず目の前の彼を恨みたくなってくる。
 でも、それとは逆に、もっとそんな言葉をかけてもらいたいという気持ちも少なからずあった。
――ホントに、どうしちまったんだろうなぁ俺……。
 そんな具合で一人思案していた俺の耳に、透矢の声が飛び込んでくる。
「みゆ?早くしないと冷めちまうぞ?」
「ん?あ、あぁ……」
「んじゃ、いただきます」
 言うより早く、透矢の箸が野菜炒めの皿へと伸びる。
 ご飯と一緒に野菜炒めを頬張った瞬間、その表情が一際明るくなったのが見て取れた。
「むぅ〜……やっぱりみゆの作った料理は最高だよなぁ」
「また大げさなこと言うなよ。そんな事、姉ちゃんに知れても知らないぞ」
「ん?だって雪乃ちゃんに料理教えたのってみゆじゃん」
「……そんな覚え、ないから」
 確かに、姉ちゃんの料理を手伝ったりとか、そういう事はたまにある。
 もちろん教える程上手いとは思ってないし、教えたつもりもないけれど。
 とは言うものの。
 目の前で、ご満悦といった面持ちでメシを掻き込む透矢の姿からは、
彼が心からそう思っているのが伝わってくる。
 もちろん作った者として、そんな反応を見せてくれるのは――やっぱりうれしい。

「どうしたんだよみゆ?何かニヤニヤしちゃってさ」
「別に、なんでもないって」
 だからこそ、こぼれてくる笑みを止められる筈がなかった。
509AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:17:04 ID:mOndSymA

「ところでさ」
「ん?」
 こんな調子で透矢が切り出してきたのは、丁度俺が味噌汁を啜っている時だった。
「女の子でいるのって、やっぱ大変だろ」
「まぁ……大変っちゃ大変、かも」
 お椀に残っていた味噌汁を空けながら、この十日間の事を改めて振り返る。
「服着るの一つとっても色々面倒な事多いし、前に比べて体力落ちちまってるし、それに…」
「麻里紗ちゃんとどう付き合ってくか、だろ」
「……なんで分かった」
「もう何年、みゆの友達やってきたと思ってんだよ?それくらい、顔見りゃ分かるって」
 何年、という言葉じゃ済まないだろう。
 もう物心ついた頃から、俺と姉ちゃんと――そして透矢は一緒にいた気がする。
だからと言うわけじゃないけど、お互い言葉を交わさなくても、大抵の事は分かるって事なのかも知れない。
 とはいえ俺の方はと言えば、この年になってもまだ透矢の考えてる事の半分も分からないけれど。
「……やっぱりさ、今までのようには行かないなって思うところはあるんだよな。
 流石にこのなりで、彼氏として通るわけないし」
「おいおい、他にもあるだろ、他にも。誤魔化そうったって、そうはいかねっから」
「他って言うけどな…一体何があるっての?」
「あたしと満幸の立場が逆になってる気がする、でしょ?」
「あぁ、そう言えば………って?」
 おかしい。
 本来なら聞こえてくる筈のない声がなぜ、こんな所で聞こえてくるのだろう。
訝る俺が振り向いたその先に、信じられないものを目にしたのはそんな時だった。
510AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:17:47 ID:mOndSymA

 半分ほど開かれたふすまの向こう。
 そこから顔だけを出すようにして、麻里紗が部屋の中を覗き込んでいた。
「あ…れ……麻里紗?」
「あ、麻里紗ちゃん来てたんだ」
「桂木くんどうも♪」
 普段と何ら変わらない、可憐な笑顔が透矢へと向けられる。
 が、それも一瞬の事。
 すぐに俺の方に向けられたその顔には、とてもとても不機嫌だとでも言いたげな、
そんな思いが色濃く表れてるように見えた。
「どこで油売ってるのかなぁって思ったら、こんなとこまで行ってたなんて」
「何ていうか…色々あって……」
「まぁそれはどうでもいいんだけど、満幸大事なこと…忘れてない?」
 一段とトーンを落として問い掛けてくる麻里紗。
 その腹がきゅぅと小さく、場違いなまでにかわいらしい音を響かせる。
「大事な……こと?」
「朝ごはんの当番。やっぱり忘れてる」
「あ……!?」
 やっちまった。
 今週は俺が朝飯作るって決め合っていたのに、なんでそんな大事なことを忘れてたんだろう。
 そんな俺の心を知ってか知らずか、麻里紗の皮肉めいた言葉が追い討ちをかけてくる。
「あ、でも忘れてたわけじゃないよね。桂木くんにはちゃんと作ってたわけだし」
「別にそんなつもりじゃ……」
「そうそう、作ってくれって頼んだのは俺の方だし、それにみゆはてつだ…」
 助け舟を出そうとした透矢のその言葉は、麻里紗の一睨みの前には無力に等しかった。
 蛇に睨まれた何とやら、といったところだろうか。
「……ホントに…ごめん」
 こういう時の麻里紗には、言い訳なんて通じる訳もなくて。
だからただ、謝るしかないのだ。
 むくれ顔の麻里紗へと手を合わせつつ、謝り続ける事しばし。
 その間不機嫌そうな表情を崩さなかった麻里紗が、一転して満面の笑み俺に向けてくる。
「じゃ、目玉焼きもう一個追加ね」
「ここで……食べてくの?」
「他にどこで?」
「……分かったから、そうやってにらむのもう止めてって」
 力なく呟きながら、俺は再び台所へと向かう。
 期待に胸を膨らませる麻里紗の視線と、ご愁傷さまとでも言いたげな透矢の視線とを、
その背中に感じながら。
511AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:18:20 ID:mOndSymA

 小さな茶碗と茶色い箸がコトリと、ちゃぶ台の上に置かれる。
「ごちそうさま」
 満ち足りた様子を見せる麻里紗の姿から、先程の不機嫌さは全く窺えない。
「相変わらず沢山食べるよね、麻里紗ちゃんって」
「腹が減っては道草出来ぬ、って言うでしょ」
 それを言うなら腹は減っては戦は出来ぬ、と言いかけたところで俺は思い留まった。
 こういう妙な間違い、今に始まったわけではないのだから――と思い至って。
「ところで満幸……さっきから顔赤いけどどうしたの?」
「ん、そうなの?」
「うん。まるでゆでだこみたいに。桂木君もそう思うよね?」
「そう言われてみれば……熱でもあるのか、みゆ?」
「んな訳ないだろ」
 そう言いながらも、さっきから身体は微妙に熱を帯び続けていて。
 その熱が引く気配は、今のところ感じられずにいた。
 とりあえず熱を帯びた身体を冷ます意味合いも込めて、麦茶を勢いよく飲み干す。
もっとも、この時にはもうぬるくなっていて殆ど意味はなかったけれど。
「またさっきみたいにぶっ倒れるのもアレだし、とりあえず横になったらどうだ?」
「だから平気だって……」
 本当に心配性だなと、軽くうんざりしながら応えるのと時を同じくして、
突然麻里紗が閃いたように声を上げた。
「あぁ……なんか分かっちゃったかも!」
「……はい?」
「分かっちゃったって……何が?」
 呆気に取られる俺と透矢に、麻里紗は得意満面な様子で応えてくる。
「決まってるでしょ、満幸の顔が真っ赤な理由」
「……で、何なのその理由って」
 あまりに得意満面なその様子に一抹の不安を覚えつつも、その゛理由゛を聞かずにはいられなかった。
聞かなければいいと、心の片隅では思いながらも。
「桂木くんが目の前にいるからだよね?」
「……え?」
 この数秒間のうちに、俺の表情は目まぐるしい変化を見せたに違いない。
 突拍子もないその言葉に表情が凍り付いたかと思えば、次の瞬間にはもう、
それを解かす程に紅潮していくのが感じ取れる。
 とにかく、それぐらい俺に衝撃を与えた一言である事は確かだった。
「みゆ、それってホントなん?」
「ば……馬鹿言うなよ!?」
「じゃあ違うの?」
「当たり前だろ!って言うか……なんでそんな結論になるんだよ?」
「だって、満幸ったらさっきから桂木くんのことばっかり見てるじゃん」
 そんな訳……と思っているうちに、麻里紗の次の言葉が耳に入ってくる。
「自分じゃ気付かなかったかもしれないけど、他の人から見たらと〜っても分かりやすいんだから」
 にこやかに語り続ける麻里紗を他所に、俺の顔からは再び血の気が引いていくのが感じ取れた。
――そんな……そんなのって………。
 誤解のないように言えば、俺だってその事に気づいていなかった訳ではなかった。
どちらかと言えば――気づかないように努めていたと言った方が正しいかも知れない。
 けれど今の麻里紗の一言は、俺が透矢の事を意識しているという事をハッキリと認識させるものだった。
 それも同性としてではなく、異性として意識しているという事を。
512AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:19:56 ID:mOndSymA
 本当にショックだった。
 元々男だったからなのかも知れないけれど、こんな感情を抱くなんて――ありえないと思っていた。
 そこだけは、いくら女に変わっても揺るぐ事はない、そう信じていた。
現に今だって、麻里紗の事を変わらずに好きでいるのだから。
 けれどそれは大きな間違いだったのかも知れない。
 こんな内面まで変わっていて、しかもそれをこうして他人に指摘されるまで気がつかずにいる。
 その事実を前に、俺の心は完全に恐慌を来たしていた。
 そんな俺の胸中を知る由もなく、麻里紗の何気ない一言が止めを刺す。
「でもちょっと嫉妬しちゃうかも。いくら幼馴染って言ったって、満幸のこと取られちゃうって思うとなぁ」
 グサリと、音を立ててその言葉が心に突き刺さった気がする。
 俺はそんな事、本気で思ってるわけじゃないのに。
 麻里紗が好きだという気持ちに、変わりはないというのに。
 なのにそれを麻里紗に疑われてるような気がして、言いようのない悲しさに囚われてしまう。
「……なんで、そんなこと言うの?」
「ほぇ…?」
 俺の言葉に、一瞬麻里紗が戸惑ったような表情を見せる。
「なぁ…俺ってそんなヤツに見える?」
「ちょっと……満幸落ち着いてってば」
 落ち着いてられる訳がない。
 このままじゃ、本当に誤解されそうな――そんな焦燥感が俺の心を埋め尽くしていた。
 そんな感情に駆られてか、俺の言葉にも一層熱がこもっていく。
「麻里紗の事が一番好きなのに……お前を差し置いて透矢にドキドキするような……
 そんなヤツにみえ…」
 そこまで言いかけて、ふと俺は目の前の二人が目を丸くしているのに気が付いた。
 もうこれまでに何度も感じた嫌な予感が、俺の脳裏を掠める。
「ん?俺にドキドキしてるって……」
「どういうこと?」
 ……まただ。またやっちまった。
 何また自爆してるんだろう、俺って。
 今鏡が目の前にあったなら、多分幽霊よりも蒼ざめた俺の顔が映っているに違いない。
513AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:20:53 ID:mOndSymA

「いや……その…えっと……」
「あれ、冗談のつもりだったんだけど」
 相変わらずにこやかな麻里紗。そして右の方へ視線を移せば、
「ま、でもみゆが言ってるんだからホントの事なんだろうな」
 透矢も透矢で、悪戯っぽい笑みを浮かべているのが見てとれる。
「……いや…だから……違うんだってば………」
 さっきの激しい口調はすっかりなりを潜め、殆ど消え入りそうな声ばかりが口から漏れ出るばかりだ。
「だいじょぶだから。別にあたし、満幸が他の子にドキドキしてたって怒らないよ?」
「ホントに違うって……」
「あたしの事一番好きなんでしょ?それ忘れないでいてくれれば……それでいいんだからね♪」
 言いながら俺の頭を撫でてくる麻里紗。
「俺にドキドキしてくれるのは嬉しいけどさ、俺もう先約済みだしなぁ」
「え、そうなの桂木くん?」
「やだなぁ、雪乃ちゃんの事忘れないでって」
「あ、ごめんね」
「そういう訳だからさ、残念だったなみゆ」
 俺の頭をわしゃわしゃと、からかうような口振りを見せる透矢。 
 もう完全に、二人に遊ばれている状態だ。
 そんな二人を前に、俺はただ頭を抱える事しか出来なかった。
「んじゃ、そろそろ片付けちまおっか。いつまでもお膳出しっぱなしって訳にも行かないし」
「うん。ほら、満幸も手伝ってよね」
 頭を抱える俺を他所に、マイペース振りを見せる二人。
「……馬鹿」
 せめてものお返しにと、恨めしげな視線を二人に投げかけてやろうと目を向けたその時になって初めて、
透矢がどこか複雑な表情を浮かべているのに気がついた。
 普段はあまり垣間見る事のない、悲しさと寂しさが交じり合ったようなその表情に、
再び俺の心が掻き乱されていく。

――なんで……また?
 さっきあれだけショックを受け、その事実を強く否定していたのに。
 心のどこかが、それとは正反対な反応を見せている事に、俺は嫌悪を覚えずにはいられなかった。
514AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:21:26 ID:mOndSymA

 ―[3]―


 けたたましいセミの声と、夏の強い日差し。
 それらが一体となって、庭に出ている俺達に降り注いでくる。
 そんな炎天下の中で、透矢はいつものように竹刀の素振りに励んでいる。
俺も俺で、他にやる事もなくてその様子を見ているけれど。
 ちなみに麻里紗はと言えば、片付けが終わるとすぐに眠ってしまった。
牛になっても知らないぞ、と思ったのはここだけの話だ。
「にしてもホントあっついよなぁ」
 おもむろに竹刀を振る手を止め、額の汗を拭いながら透矢が一人ごちる。
「みゆは暑くないか?」
 その問いかけに答える事もなく、俺はただ。
「……さっきの事、まだ怒ってる?」
「……別に」
 決して怒っている訳ではないけれど。
 やはりさっきの事もあってか、ついつい透矢に対する反応もぶっきらぼうになってしまう。
もちろん、そうしてるのがいいとは欠片も思っていない。
 しばらくの間、俺と透矢の間に気まずい空気が漂っていた。
 そんな空気を破るように、透矢の口が開かれる。
「やっぱ……俺なんかじゃダメだよな」
「えっ……?」
 突然の事に、俺も最初何を言わんとしているのか図りかねてしまった。
「どういう……こと?」
「いや、さっき麻里紗ちゃんに突っ込まれてた時さ、みゆが不愉快そうっていうか……
 そんな風に俺には見えてさ」
 そう語りかけてくる透矢の表情には、さっき垣間見せた複雑な思いが表れているような、
そんな印象を強く受けた。
「そりゃぁ確かに……俺ってやかましいし、すぐ調子に乗りまくるし。
 だからそんな俺に一瞬でもドキドキしてるとか言われたのが嫌だって……そう思ってるんだろ?」
「そうじゃ……ないって」
 また誤解されてる。
 さっきの事もそうだけど、何か今日の俺って誤解させてばかりな気がする。
「確かにやかましくって調子に乗りやすくって、ついでに優柔不断なヤツだけどさ。
 けど、だからってお前の事……ダメなヤツとか嫌だとか、そんな風に思った事なんてないから」
「そっか……ならよかったんだけどさ」
 それを聞いてか、透矢が一安心したかのようににかっと笑って見せる。
 その笑顔がなんとなく眩しげに感じられるのは、多分日差しに照らされただけではないはずだ。
「……なんかよく分かんないんだ。俺の中でも、まだ整理ついてなくって。
 さっきああ言ったけど、麻里紗の言ってた事……間違いじゃないって思うし」
「麻里紗ちゃんの言ってた事って……どれの事よ?」
「おい……今の俺に、それを口に出して言えと?」
 さも当然と言わんばかりに、透矢の首が縦にブンブンと降られる。
 またかと小さく溜息を吐きながら、俺はさっきの恥ずかしい言葉を口にする事になってしまう。
「……俺がさ、透矢にドキドキ…してるとか、そんなこと口走っただろ?」
「あぁ、あれの事か。俺もあの時はホントに驚いちゃったな。
 でもあれって……冗談だって思ってたんだけど?」
「冗談で片付く位なら……今もこんなに思い悩んでないって」
「えっと…んじゃもしかして……」
 ほんの少しだけ、慌てた様子を見せる透矢。
 どうも本当に、さっき言ってた事を冗談だと思っていたらしい。
「そうだって。なんか俺ホントに……透矢にドキドキしてるみたい」

 すんなりと認められることではないとは言えども。
 俺の心の中で、既にそんな思いが燻りつつあるのを自覚せずにはいられなかった。
515名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:21:38 ID:uxazl3kl
正直、微妙。
516AfteR Part-4:2008/06/05(木) 18:26:40 ID:mOndSymA
今回の投下分はこれで終わりです。
長い事執筆に手間取っていましたが、正直まだこれでも大丈夫かどうか。

……とかなんとか言ってるうちに上に感想が来てましたね。
微妙と思われる方がいる以上、次こそはと思わずにはいられません。
今後とも精進させていただく所存です。

それでは、また。
517名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:29:22 ID:Rc1bc2zs
518名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 18:47:24 ID:7pEdciB4
乙。

俺が長編嫌いな理由がわかった。
519名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 01:20:01 ID:wOcIKBBw
乙。

長編でもメリハリあればもっと読めるんだがな。
ダラダラと平坦なメロディを聞かされ続けるのは苦痛。
もっと言えば念仏とか説教の類か。
ストーリーテリング下手すぎるよ。
520Zh-nS:2008/06/07(土) 02:32:13 ID:4UkUvM8p
>>519
ストーリーテリングの拙さについては、確かに私自身これまでにも薄々感じてきた事ではありますが、
改めて今回の投下分を見直す限りでは、特にそれが顕著に表れているように思うところです。
度重なる加筆修正が原因かもしれませんし、もしくはそれ以前の問題かもしれません。
せめてもう少しだけでも、メリハリのあるストーリー作りが出来ればいいのですが……。
最後に貴重なご意見、誠にありがとうございます。


これに限らず、他にも皆様から色々と忌憚ない意見を頂ければ幸いです。
521名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:45:14 ID:1pW+Vvuh
>>520
長い物語を作る時は、起承転結を意識して書いた方が良いよ
話の初期状況を伝える為の起
話がどう進むか伝える為の承
話のクライマックスを描く転
話が迎えた結末を描く為の結

これを更に起の起承転結、承の起承転結、転の起承転結、結の起承転結
に分けて何を書くか整理して意識しながら書くと
ダラダラと漫然と続くのを回避できる
522名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 02:52:19 ID:z6aD5ZAk
起承転結の4部構成のほかに、序破急の3部構成もあるよ。
523名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 10:49:01 ID:VeVceJwn
というか、完結させてから投稿したらどうだろう

俺はいつまでも待つから
524名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:42:29 ID:1pW+Vvuh
>>523
いや何の反応もない状態でただ書き続けるってモチベーションの維持が難しいぞ
プロの作家じゃないんだし
525名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 18:48:49 ID:5vvAekWR
やさしい小説の書き方:

サービスシーンを書いていく。
それをつなげる。
526名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:07:18 ID:OjTia+0p
それ易しそうに見えるけど
やってみると結構面倒
527名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:31:35 ID:1gJIdENQ
>>520
>忌憚ない意見を頂ければ幸いです。

というヤツに限って厳しい意見が書かれるとスネてしまう件
528名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:23:07 ID:c7eKkrPI
皆、厳しいね。
529Zh-nS:2008/06/08(日) 00:36:06 ID:HUje0UXU
予想外に反応が多く、私としても非常に驚いております。
どんなに厳しい意見も、作品作りの上ではきっと為になると思っていますし、
それ故、これだけの意見を頂けたという事には心から感謝しております。

>>521>>522
起承転結については、全体の部分と各話の部分についてはこれまでも大体意識はしていましたが、
>起の起承転結、承の起承転結、転の起承転結、結の起承転結
ここまでは流石に気を配れていなかったなと、今になって反省一しきりです。

>>523
最近は出来るだけ早く投下しなければ、といった焦りもあってか、
肝心な「完成させる」という点をおざなりにしていたのかも知れません。
直近の二回の投下分については、それまでと比べてかなりキリの悪いところで切ってしまってたりしますし。
>>524でも言われているように反応のない状態でモチベーションを保つのはなかなか難しいですが、
それでも今後はなるべく完成形を、それが無理でもキリのいい分を投下できれば、と考えております。

>>525
この手法ですが、今他スレ用に書いている作品で実践していたりします。
>>526で言われているように、いざやってみたらかなり骨の折れる手法だなと痛感させられましたが。

>>527
厳しい意見も、それが寄せられるうちが華だと思っておりますし、
むしろ無反応で通されてた方が拗ねてたかも知れません。
反応がない事ほど、私にとって堪える事はありませんから。
今回の場合、このように思っていたよりも多くの意見を頂けて、逆に嬉しかったりします。
530名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:45:18 ID:G5Omr/gp
>>529
結構マゾだね。
でも、その清清しい人間性はすばらしいと思うよ。
531名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:00:58 ID:D76WiXSw
生来のマゾじゃなけりゃ、創作は出来んと思う。
532名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:13:15 ID:1dTUgv25
>>529
あー、そういう全レスとかいらないから。
自分の中で批判をちゃんと消化できてないかまってちゃんかお前。
気にしてるのがミエミエなんで正直やめて欲しいです。
てか作者の気持ちなんて読みたくも無い。
書く意欲があるのならクダまいてないで早く次の作品もってこいや。
ここはお前のHPじゃねえ。
533名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:31:25 ID:gMtbT0Uo
>>532
おまえみたいな奴がいるから作者が消えていくのがわからないのか?
534名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:36:32 ID:oYuwwmM5
書き込む前に
>>7>>8
あたりを読んでみては?
535名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 06:56:21 ID:RNepop7g
>>532
かまってちゃんはおまえの事だろwwww
バーカ
536名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 08:18:39 ID:CfJrSzMB
>>532
100年ROMってろ。
ここはお前のBLOGじゃねぇ
537名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 08:25:24 ID:1dTUgv25
>>533
悪貨は良貨を駆逐するといってな。
質の低い作者さんにはお引取り願いたいのが本音。
538名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 08:26:55 ID:1dTUgv25
>>536
本音で話せるのが2chだろ。
わあすごいですねつづきたのしみにしています
とかクソくらえだ。クソな作品はクソ。
弱い部分見せるような作者もクソ。
文庫とかBlogでやってろやと思う。
539名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:06:57 ID:FjIfjOvy
>>537-538
世の創作の9割は糞であるが真理
価値のないと思うようなものでも構わず大量に生産しない限り
名作も生まれない

100本作れば90本の駄作が生まれるが10本価値ある作品が生まれる
1000本作れば900本の駄作が生まれるが100本の価値ある作品が生まれる

駄作を作るなと少数精鋭主義を貫いたら、ゲームハードも普及しなかった
受け手が清濁併せ呑む以外に名作に触れる機会はないんだよ
540名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:17:07 ID:1dTUgv25
>>539
おいおい話をすりかえるなよ。
じゃあクソな物を放置しとくのはいいのかってことになるだろ?
腐ったミカンは次から次へと取り除かないといけない。
>>529程度のSS書きならぽこぽこ出てくるだろ。
そんな中スレを私物化してる>>529はただの荒らしでしかない。
541名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:20:47 ID:kx8CH1PC
腐ったミカンはおまえさんに見えるがね
542名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:25:06 ID:1dTUgv25
>>541
読者から自由な意見を奪ってどうするというのかね。
543名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:26:36 ID:fLLXrpvZ
なんかここまで必死なやつ、久々に見たかも。
544名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:28:04 ID:oYuwwmM5
>>1 より抜粋

■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。
☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記の議論スレで。
☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ

■議論はこちらへ。
【ぴんく難民】 強制女性化小説ない? 論議スレ  4th
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/

545名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:31:22 ID:FjIfjOvy
>>540
何にも摩り替えちゃいないだろ
スレにとって邪魔なのはお前にとって駄作に見える、否、9割の人間にとって駄作に見えるSSを書くSS書きじゃなく
自分はSSを書かないくせに、SS書きを自分の主観で排斥しようとするお前だ
たとえそのSS書きの書くSSがどれほど駄作であってもだ

一口に駄作といわれる作品でも
単に初心者で技術がないだけの場合もある
できが最悪だがアイデアは面白く、有能な書き手を刺激するものを持ってる事もある
大多数には価値が無くともスレ住人の一部には熱狂的に支持されるものもある
駄作との決め付けで排斥するのはそれら全ての可能性をなくし
結果書き手を遠ざけるだけだ

気に入らない作品があるならお前がスルーすれば良いだけだ
546名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:35:47 ID:1dTUgv25
>>545
主観じゃないって。
コテのスレ私物化はそのスレの衰退の要因ってのは定説だろうが。
大丈夫か?ここはコテのHPじゃねぇって何回言えばワカるかな。
しっかりしろや、荒らしコテへの苦言はスレのためだぞ。
それに駄作作家は次から次に出てくるんだから差、それに占拠されてもつまらんでしょ。
>大多数には価値が無くともスレ住人の一部には熱狂的に支持されるものもある
じゃ、その迷惑な信者さん引き連れてBlogでも開いたらどうですかと思うね。
大御所(笑)の優しい人たちがリンクしてくれるんじゃない?
547名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:36:49 ID:1dTUgv25
>>544
議論じゃなくて感想を言ってるだけなんですけど・・・
だいたいGJ以外禁止ってなんなの。そっちのスレにもあったけど健全じゃない。
548名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:12:58 ID:2li1DOOu
いいからだまって作家は投下するだけのマシーンであれ
賞賛だけの感想はいらない!全レスなんてもってのほか!!
作家がいなくなった? お前が作れ!
荒らしには構え 荒れてもココはキニスルナw


こうですね。わかります
549名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 10:30:40 ID:XCWwtSkw
長文駄文で仕切ろうとするやつは何? とりあえずお前だけはいらん。
550名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 11:52:04 ID:CU2Jb0fK
しぃちゃんまだー?
551名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:30:01 ID:CfJrSzMB
>>1のローカルルールを守れないような
ID:1dTUgv25 は去ってくれ。
作家さん追い出して楽しいのか?
552名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:46:16 ID:6lGiSSq6
>>547
>だいたいGJ以外禁止ってなんなの
じゃあ不満な部分を取り除いたスレを自分で立てて存分にやっとくれ。
そんなとこ誰が行くのか知らんけど。
553名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:48:29 ID:D76WiXSw
まぁ、一言で締めるなら
評論家は要らん。
554名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:11:09 ID:q6CTvvrf
また議論でループする季節がきたのか。
555名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:23:36 ID:fLLXrpvZ
あんな長文駄文を見せるより、その分SSでも書いてくれれば良いのに。
スレに貢献するどころか、必死こいて自分の意見ばかりを押し通そうとして、
結果的にスレを私物化してるようなやつなんか、下手な作者以上にいらないんだけど。
556名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:32:01 ID:FjIfjOvy
SSの評価なんてのは、GJが多い、少ない、ないで十分表現される
どんなSS書いても嫌いな奴は嫌いなんだからそんな事を一々いう必要はない
557名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:38:45 ID:wBvpZxnb
もう止そう。
558名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:46:48 ID:n8w+Nbb3
>>546
とりあえずお前のせいで初心者も大御所も書きにくくなってるぞ。
責任取れ、ルールも守れんガキ。
559名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 17:06:49 ID:ub5kW0Cd
今ssを投下すれば神になれるぞ
さあお前ら頑張れ
560名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 21:30:45 ID:lY3kKyZa
壮絶に自演臭がするスレですねw
1人が延々と自演して騒いで、個人的に気に食わない作品を崩そうとする、
いつもの流れになったわけですね、分かります
そんなあなたの欲望を満たすスレッドがあります。どうぞ!

http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
561名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:27:47 ID:91rFqXfT
また、この流れか・・・





作者さん達、次の作品の投稿待ってますよー
562名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:49:01 ID:8wQmH4xy
while (true) {
 作品投下
  ↓
 気に食わなかった荒らしが自演
  ↓
 倦怠期←いまここ
  ↓
 回復期
  ↓
}
563名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 00:56:44 ID:niyDJUHT
前回のhiroshi氏の一件でも思ったが、今回の件で確信した。
下手な作者よりも、今回の1dTUgv25のように気に食わない作者への批判や自己中な発言しか出来ない馬鹿の方が、
このスレにとっては一番の害悪に他ならないと。


>>529を見る限り、批判とかへの耐性はあるようだから多分大丈夫だと思うが、
今回の一件でまた作者が去ってしまうような事にだけはなって欲しくはないな。
564名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:21:25 ID:BGbejios
>>562
お前が、そのウイルスまがいのコードをbreakしてくれ!

作者さん投下待ってます。
565名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:45:50 ID:FjA0mdT4
>>563
本人が平気でも、気の弱い新人候補生とかは確実に消えたよ
566名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:51:04 ID:FjA0mdT4
実際に投下する前に消えた新人SS書き候補生の中に
自分好みの名作を書く奴が居るかもしれないって想像力働かせれば
SS職人を攻撃して萎縮させるような発言が百害あって一利なしと分るのね
567名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 02:09:09 ID:m2xfS9et
>>565

新人候補生以外も投稿しにくくなってしまった

とりあえずあんな基地外はこのスレの住人ではないので、新人候補生さん安心して作品を投稿してください。
職人さんも気にせずにバシバシ投稿しちゃってください
568名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 06:33:30 ID:u8pgFO3n
なんだ
このスレ
なんで揉めてんだ?
ほんと
おまいらは何処のTSスレに逝っても懲りないねぇ
569名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 07:44:18 ID:niyDJUHT
>>565
あぁ、よくよく考えりゃそうだよな・・・。
ああいう手合いは下手な作者が今後伸びる可能性ばかりか、
これから出て来るであろう作者の存在にまで悪影響及ぼすってか。


本っ当に、そういうのを考えられない馬鹿は消えて欲しい。
そんな馬鹿なんか、このスレにはいらないし。
570名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:12:31 ID:wYOt9bCj
>>559
こうですね、わかります

「お呼びでしょうか、親衛隊旅団指揮官殿」
「堅苦しい挨拶は要らないよ、中尉。君に頼みがあるのだが」
「またきっと無理難題なのでしょうね、オットー」
顔に傷のある将官は、唇を曲げて笑った。
「グラン・サッソで優雅なバカンスを過ごしているご老人に覚えはあるかね」
「親愛なるドゥーチェ閣下がローマ帝国の再建事業を続けられなくなったことは誠に残念ですな」
少将は肩をすくめた。
「そのままじっとしておられた方が肩の荷が下りるのだがね。どうやら総統閣下は今さらになって昔の恩人のことを思い出されたようなのだ。君はイタリア語は堪能だったな」
「ええ、子供の時分をミラノで過ごしましたから」
答えながら、彼はまた厄介な任務を押しつけられることを予感した。彼は、あちこちにこさえた借金で首が回らなくなりつつある彼の祖国と、薬毒が頭に回った伍長閣下にこれ以上の忠誠を捧げる価値があるのか、いささかの疑問を感じつつある一人だった。
「まさか、グライダーでアペニン山脈に降下しろなどと言いませんよね、オットー」
「安心したまえ。君の仕事はそれとは別だ。なに、ちょっとした休暇のようなものだよ」
「詳しくお聞かせ願えますか」
「実は、君に女になってもらいたい」
「・・・は?」

この後メンゲレのうさんくさい手術で少女に脳を移植された中尉が
イタリアに潜入してアイヒ作戦の手引きをするが
実はその身体はユダヤ系のもので証拠隠滅のために殺されそうになって
グスタフ線を越えて逃げるんだけど面倒って言うか誰も読まないので後は誰か書いてくれ
571名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 11:01:45 ID:PtYnJjaR
>>563
そのさ、確信するのが遅すぎるというか
いい加減「荒らしはスルー」という大原則を学ぼうよw

Hiroshiの時もその前の時もさらにその前の時も
毎回作者やSSに文句をつけて荒らしているのは同一人物だよ。
いつまで同じ手口に釣られて騒いでるんだと。

荒らしがいたら叩き返さず自治もせず
そのレスが最初から存在しなかったかのように
完全にスルーしてくれよw
572名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 13:36:51 ID:o5jLfIAx
確信できただけまだいい方だろ。
多分この期に及んでまだアレがいつもの荒らしだって事に、
そして荒らしに対してスルーするという鉄則に気づいてないやつも多いだろうから。

多分次も、また同じような事が繰り返されるだろうよ。
スレ住民全員がちゃんとこの事に気づくまではな。
…そうなっては欲しくないもんだが。
573名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 13:47:56 ID:IwmbOMfR
自分がスルーしてないという事はスルーですね、わかります
574名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 15:09:20 ID:FjA0mdT4
次スレ立てる際には>>1
『偶に変な奴が沸くけど、どんな立派な評論家よりも、下手でもSS書く方がこのスレでは上です』
って事を入れて、変なのが沸いても消えるまで待つしかないかな

ただ、そいつだけが書いてるとSS職人の投下もできないだろうし
そいつの事は見ずに、ただSSを求めているというメッセージだけを
発信し続けるという対処はどうだろう?
575名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 15:21:29 ID:niyDJUHT
>>571
ま、そこ突かれるとめっさ痛いんだけどなorz
何分リアルタイムでこんな騒ぎに出くわしたのは今回が初めてだし
(hiroshi氏の件も結構後になって知った口なのよ)。
とりあえず、スルーが鉄則ってのはよーく心に留めとく。

>>574
俺もそれでいいと思う。
576名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:25:55 ID:mtTFtEmg
そして大団円へ
577名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:34:43 ID:mtTFtEmg
連投ごめんなさい。

ここの住人は、多くは無いはずだから
一人一人の心構えって大切だね。

578名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 23:54:08 ID:YpewMnnN
>>574
スレが荒れないように、あらかじめ

賞賛以外の感想は禁止!

>>1に書いとけばよいのでは?
579名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 00:37:01 ID:RfmhzSaO
>>578
>>1には
>☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
って、既に書いてあるんでスレルール上どっちが反してるかは白黒付いてる
だがそれを認めないのが珠に現れるわけ

だから、他の良識がある住人がどう対処するかが問題になるわけ
580名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 03:08:52 ID:hyJz+0iL
お、なんだなんだ
全部読んでないけどなんか揉めてる?

暇があれば超久々になんか適当なもの投下して議論を止めてみたいところだがー
まあ止まらないと心が痛いから勇気がいるけどwww
581名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 09:39:17 ID:xwAp4LhM
このスレに
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしていってね!!!  <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
に通じるものを感じた。
582名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 10:41:29 ID:Zue9cXIF
うひょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
ゆっくり女性化していってね!!!!!!!!!!!
583名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:03:48 ID:CcPreoTM
ゆっくり女性化って痛そうじゃね?
584名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:14:26 ID:ERC2kWk6
ゆっくり変化してTS経過を描いた小説ってわりとなかった?
585名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 14:52:33 ID:ci3m5dWK
あった

らんおうさんのサイトにあった英文の題名の小説が未だに神すぐる
586名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:35:23 ID:keX9fWnG
「real flash out」だっけ?
587名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:56:38 ID:09i9UVzO
もう随分前だけど、レイプされて殺された娘の恨みを晴らすべく、
マッドサイエンティストな父親が性転換薬を作って犯人3人に飲ませ、
状況把握が出来ない状態で順番に強姦していくって話があった。
タイトル失念でひっじょうに悔しいのだが、その被験者たる犯人の2番目が非常にゆっくりと性転換していき、
自分の体が変わっていくのを呆然としながら見ているってのが有って、あれはやたらとハァハァしたものだ。
で、最初に強姦した女と、作業用に助手として雇った男も最終的に女になって、最後は家族のように暮らしたんだけど、
娘をレイプしたグループのリーダーは生きたダッチワイフ扱いで闇に葬られるって話だったんだけど。

どなたか知りませんですか?
588名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:17:22 ID:cNLlVVHX
保存して持ってるな・・・問題はどこで拾ったのかサッパリ思いだせんことですが。
589名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:43:36 ID:09i9UVzO
くっ! ください! おながいします m(_ _)m
590名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:32:19 ID:ejF2FR+z
どっかでWebArchive通して見た覚えがある。
591名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:38:26 ID:s7tKvcUL
読んだことはあるが思い出せない。
592名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:32:40 ID:JoNicOCp
このスレで「こんな作品知らない?」と言っていた奴がいた記憶はあるが、そのあとが記憶にない。
少しずつ変わっていく自分の体に恐怖する的な作品、確かに最近あまり見ないかも。
593名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 07:08:15 ID:pMpA7XT1
594名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 07:52:23 ID:9ZT/WbqP
>>593
横から頂いたd
595名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 12:15:21 ID:ah+vllFi
>>593
ゲフッ!(吐血
よっ 横から頂いた……
すげぇ、まじすげぇ
ご馳走様でした
596585:2008/06/11(水) 21:02:26 ID:VFw+PsWT
だから神だって逝っただろ!
597名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:33:12 ID:JB9+5QLR
ゴクリ
ちょっと読ませてもらおうかな
598名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 02:16:51 ID:pMG7R/qp
>>593
404 not found …orz
599名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 03:53:33 ID:hisiQJke
404・・・・と思ったけど

>>593(内容>>587)って

唯がなくなって1年過ぎて、3回忌もおわって・・・・

みたいなもの凄い長いタイトルがついてた小説の事だよね?
それだったら持ってるよ
600593:2008/06/12(木) 05:12:19 ID:f/oBa05f
余裕で週末まで保つだろと思ってたのにDOM多いのね・・・

>>599
そう、それ。
601名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 08:38:43 ID:kM0tHwQ5
たしか、斧って修正エロ画像もダメだよね
エロ小説もダメなのかな?
602589:2008/06/12(木) 10:15:07 ID:RxDCHZLL
>>593
間に合わなかった・・・・orz
けど、どうもありがとう。
やはり誰かが保存してるんだね。
603名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:34:31 ID:etmhxkVg
>>602
今度は取り逃がしてくれるなよ?
ttp://www.hsjp.net/upload/src/up21882.txt
604名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 15:51:54 ID:Fbc6tNnZ
これってタイトルはThe Real Flush Outでいいんかね?
605名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 20:24:52 ID:RxDCHZLL
>>603
ありがとう!今度は間に合った!
そうそう、これだよこれ!
改めて読み返したけど、『ネ申』ってこう言う事なんだな。
606名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:30:19 ID:ck20HYlB
>>603
     *      *
  *     +  グッジョブ!
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *
607名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 07:01:43 ID:lUUJEzRY
>604
おk
608名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:30:25 ID:cDojURXs
>>603
横からいただいた
すんげーおもしろいわこれ
609SS投下します。チラシの裏:2008/06/15(日) 13:11:57 ID:GMZ0eiLk
出生率が地球規模で低下して、世界各国で様々な取り組みが成された。
しかし女子が生まれなくなり、種の存続危機を招きかぎない状況は人権を無視しても打開せねば、ならない。

いつからだろうか、僕らの周りから女の子がいなくなったのは。
テレビとかにはアイドルが出てくるけど、お父さんの話だと、昔はたくさんいたらしい。
今日は六年生になって、初めての登校日だ。
先生が来る前に着席していたら、僕の席が突然光り輝いた。
「なんだ!?」
ふとみると、席の所々が光ってる。
先生が「はい、騒ぐな!今自分の席が光ってるのは座れ。光ってないのは廊下に出て並んで全校集会に行け」
級長の柿沢が
「先生、僕の席も光ってるけど誰が並ばせるんですか?」
先生は見回して副級長の多治見が点灯してないことを確認して並ばせる様指示した。
点灯してないのが教室を出て並び出し、先生が廊下に頭を出し並び次第行くよう指示して騒がしい廊下は静かになった。
先生は
「お前たちは成績とか成長の先々を見通した上で女の子になるよう選ばれた。」
610名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 15:36:35 ID:cmFDYu+A
お、終わり?
611名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:12:48 ID:06FNrfXe
マジで終わりなの?
612チラシの裏:2008/06/16(月) 01:36:47 ID:onT9fW71
それから僕らは先生から今後の説明を受けて迎えに来た男の人にバスに乗らされた。
他のクラスからも選ばれた子がいる。全部で30人位だ。
やがてバスは街から山のトンネルに入り、高い塀に囲まれた門が開いて、そのまま中に入っていった。
白い建物の前でバスが止まり、男が降りるよう命令した。
中で白衣を着た人が待っていて、みんな今着ている服を籠に入れて裸になる様いわれた。
裸になった僕らはベッドに寝かされ、手足を固定された。
僕に近づいて来た人が、「ちょっと痛いけど我慢してね」と注射して、おちんちんを掴んだ。
親指と人差し指と中指で輪っかを作り上下にさすり始めた。

「あっ!はぁはぁ……」
周りを見回すとみんなが僕みたいにされている。上から機械が降りてきて大きな亀虫みたいなのが股間に近づいて、おちんちんを持った人が穴のような所に入れて固定した。
そして僕にマスクを被せ、亀虫マシンが動き出した。
おちんちんが上下に扱かれ、「あっ!」なんか漏らした感覚があってマスクから漂う気持ちよい感覚に包まれて僕らは心地よい眠りについた。
しかし亀虫マシンはまだ不気味な振動をしていた。
613チラシの裏3:2008/06/16(月) 02:12:49 ID:onT9fW71
目覚めた僕は、「あの亀虫、おちんちんに何したんだろう?」と不安になり、拘束を解かれた手で股間を触ってみた。
「よかった、おちんちんは付いてる、ん!?」

きんたまがない!
僕みたいに起きて触っていた子たちが騒ぎ出した。
中にはすすり泣きも聞こえてきた。
「はい、みなさん静かにして下さいね!」
白衣を着た人達が現れ、手を叩いた。
「君たちは女の子になるので睾丸、は必要ありません!オシッコの出る所も変えちゃいました。これからは座ってオシッコしなさいね」
「こうがんって何?」
「あぁ、キンタマよ、これからあなた達には女性ホルモンが投与されるから、男性ホルモンを作る場所は必要ないの」
おちんちんの下に穴が開いている。
白衣を来た人達が薄い服を渡して僕らは着た。
食堂に通され食事して、相部屋で柿沢君と入った。
オシッコがしたくなって備え付けのトイレ部屋に入った。
座り便器が2つ並んでいる。
跨って座っておちんちんを掴んで下に向けたが出ない。
焦っていた。
オシッコしたくてたまらない。
漏らしちゃう!
出てこない!
不意に下の穴から、ブシャアと吹き出した。
柿沢君が隣りの便器に跨って座ってオシッコしたした。
「連れしょんだよ」
「あれって立ってやるんだろ。遠くまで飛ばしたりしてさ……。」
「女の子はそんなことしないだろうが」
614名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 13:41:08 ID:iji3IYvA
煽りっぽくなるが完成してから投下しろよ
615名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 14:18:17 ID:UVZw6Dvh
支援所閉鎖?いつまで経っても復旧しないな。
616名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:17:05 ID:6pEaRne9
(・∀・)ニヤニヤ
617名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 09:06:51 ID:AViHS4lm
ごめん。今行ったらケータイでも見られたよ。
618名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:12:28 ID:Z+SlhhUi
>>613
名前の通りチラシの裏に書いておけよ。
619名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:18:07 ID:eCHXSUqR
嫌な予感がする
620名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 20:55:31 ID:b85g0Z7q
だが俺にとってはチラシの裏だって必要なもんだ。
というわけで続き、待ってるよ。
621名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 03:00:49 ID:IGZeB9Fl
>>613
死ねゆとり
622名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 06:46:51 ID:3YD9eLmt
>>620
チラ裏自演乙
623名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 08:22:33 ID:G/zERGvR
624名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 09:03:36 ID:G/zERGvR
忘れていたけど>>621>>7
625名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 17:34:23 ID:iAsPzl1z
チラシの裏3ってことは1〜2もあるのか?
626名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 19:22:46 ID:7kaLxRBv
無い。
おそらく、事前に投稿された無印の二つのレスを示すと思われる
627名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:54:18 ID:G1+7XQSQ
職人を大事にしないスレの末期って、何でどこも同じような雰囲気になるんだろうね...
Part50近くまで行って、たった一匹の基地外荒らしがぶっ潰したあのスレと雰囲気が似てきた。
628名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 22:55:01 ID:G1+7XQSQ
誤爆スレに誤爆したつもりが本スレになってもうた
忘れてください
629名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:35:13 ID:3Fe2y2aC
でも事実だから仕方がない
630名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 00:32:37 ID:6TmMjDUN
誤爆じゃなくてわざとなんで
みんな少しは気にしてね♥
631名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:12:27 ID:cl1dreLR
あさおん
632名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:11:33 ID:tJ8zQ0n3
>>627-630
>>7
これで最後にしような?いい加減不毛極まりないし。



こんな事書き込まれるよりも、どんなもんだろうが作品第一だ。
作者諸氏の投下を心から求む。
633名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:02:30 ID:V/xw1mjh
>>632
自分の作品叩かれたくないからって必死だなチラ裏。
634名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:58:41 ID:K6yeOBlU
また自演荒らしが沸いているのか。
まさに>>562の状況だなw
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
635名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 16:00:37 ID:G0bgFwVM
>>633
もうちょいうまく自演しろよwwwwww
636名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 16:24:15 ID:/I/LWkmX
なにこの流れ??

とりあえず荒らしのレスなんて無視して新人さんと職人さん共に作品作り頑張ってください
637名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 16:25:24 ID:G0uZ/5Mx
嫌な予感は的中した
638名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:49:31 ID:2AwOoDzp
こんなクソスレには投下しない
639名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:14:45 ID:N5CnnOq8
と言うより今まで投下した事が無い
640名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:17:13 ID:B2eZs5P+
>>638
自信がなくて投下できませんのまちがいだろカス。
いいから書けたなら投下しろよ。
面白かったら読んでやるわ。
641名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:28:56 ID:iXdHlR1n
また自演荒らしが沸いているのか。
まさに>>562の状況だなw
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1203791609/
642名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:10:46 ID:BQpU8Gln
つうか、自演認定基地外は避難所に行って好きなだけ妄想垂れ流してください。
本スレでやられると迷惑なんでこないで欲しい。
643名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 17:32:57 ID:lQPa64DN
ここの小説だったと思うけど触手で女性化していく作品のタイトルわかる?
644名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:10:06 ID:MmzoNJuA
>>643
少しは自分で捜してみたの?
>>2の保管庫捜せばすぐ見つかると思うが……。
645名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:39:38 ID:y+X31pU0
触手とTSの組み合わせって案外とポピュラーな部類ゆえ、
保管庫のほかにも色んなところにあるな。

てか、改めて思い出すと俺が初めて書いたTS小説が触手モノだったw
646名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:30:09 ID:3gPgrmZh
てか>>2に載ってるまとめサイトにあるし。
タイトルもそのまんま

上で「The Real Flush Out」あがってたのね。
落としわすれた−ーー!!orz
647名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 09:31:22 ID:nNKZDnB7
648名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:22:49 ID:JUPlD4we
>>647
読めないんだが。
649名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:30:12 ID:gOU2rvy/
>>648
文字の円コーディングをS JISあたりに変えてみたら?
650名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 10:45:01 ID:JUPlD4we
>>649
携帯だからよくわからない。
申し訳ないけど携帯で見れる様お願いします。<(_ _)>
651名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 11:03:51 ID:rikU+p6R
Web Archiveが勝手に保管しているものだから、他の奴がどうこうできるもんじゃないんだ。
作者の人が携帯で読める場所にアップする以外には、うちらじゃどうしようもないよ。
こういうものの無断転載は極力避けたい事だからさ。

PC持ってないんだったらネカフェからアクセスするか、
それも無理なら諦めてくれとしか言えん。

テキストファイルを開ける携帯なら、文章を保存したテキストファイルをメールなり
メモリーカード転送なりで移動させて読み込ませれば……といった裏業も出来るが。
その辺は自分で考えてくれ。
652名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 12:59:39 ID:e9jtnKXG
>>650
携帯でも、文字コードの設定とか弄ればちゃんと見れるぞ。
ほとんどの携帯にそういう機能はあるはずだから、諦めずに頑張って見ろ。

ただ、見れたとしてもあの作品長いから携帯じゃ途中までしか読み込まれないと思うし、
やっぱり一番いい方法はPCから見ることなんだろうな。
653名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 16:10:45 ID:CfOD5UsY
fileseekとかブラウザのアプリケーション組み合わせて見ることは出来るんじゃないか?
654名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:39:05 ID:Rwa7G8Hu
君達は親切だな
655名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 10:39:17 ID:L4TIcY3N
( ゚д゚ )
656名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 10:46:17 ID:lcSoYP26
>>654
ならば私が鬼畜になろう。
657名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 23:19:58 ID:hW6c22xF
じゃあ僕は家畜になる!
658名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 23:31:14 ID:qwqYmsV5
では俺は人畜無害の人材〜♪
659名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:36:10 ID:Jt6IYZBY
( ゚д゚)
660名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:42:55 ID:3hGNxkOG
どうぞ、どうぞ
661名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:10:34 ID:ej/Y2ntr
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
662名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:57:35 ID:4cpSMopO
こっちみんな
663名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:24:49 ID:Yy4qYLD4
おぅおぅ
664名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 02:47:01 ID:M46yHUmt
激しく今更且つ重箱の隅をつつく話だが
>486の
 次の日の放課後は、呼び出されてすぐに「揉ませろ」と言われ、薫は“仕方
は>487で
 午後の授業を知らせる予鈴が鳴らなければ、どうなっていたかわからなかった。
に繋がってるなら
 次の日の昼休みは、呼び出されてすぐに「揉ませろ」と言われ、薫は“仕方
じゃね?
665名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:51:54 ID:TrwMivrG
>>650
クレクレ君は金輪際来るな!
666名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:39:22 ID:dvGRatX+
( ゚д゚) ( ゚д゚)
667名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 06:46:25 ID:dP2YBNHD
>>665
……かね……わぎわ……?
668名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 22:32:23 ID:2nDESGvy
>>650
……きん……りんさい……?
669名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:26:05 ID:xwzY2kPQ
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
670名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 03:41:13 ID:ZHuxmP+c
>>668
きりんさんが好きです!
671名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 07:23:47 ID:oVRvylhC
でも、ゾウさんがなくなった子はもっと好きです
672名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 07:27:21 ID:LExnapFN
( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)
673名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 08:38:57 ID:tsjawygn
鷲のマークの大正製薬でした。
674名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 13:56:29 ID:tU8XWNi8
>>673
IDがGJ
675名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 21:06:40 ID:ZHuxmP+c
>>671
じゃぞうさんあげます!
取って下さい!!
676名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 21:42:37 ID:tsjawygn
                  __
               /   _`ヽ、
              /ト、 ,-__, ー_ i、
                 lイミF fr'三テ fヨ!
              ハ マl} 丶 .ィー;_チ_!
             jリヘ._ト、  //゙,ニ、`i}
             jノLイムjト、 {!_,rヌミヽi!
           / / ヾiヽlリ `「|i |! li |\
          / 、    ヾiヽ`、 ヾ!i |リ! .ヽ
         /    ヽ :i! ヾiヽ\/ノ!ii|  i. ヽ
        ,′/   ', !   lii lヽ./ |lii| 、! , '、
         !      i:    ヾiiヽ  |lii| V  ヽ
        i      ー ' /  l iil、|lii|  !    i
         !     , 、-、-く    ヾヾ洲   ,  ヽ
.        l    \\\\ ___ヾ:ぐ,ィーi′ _ ヽ
       |    、 \\\\─┴==イヱ-'´   ゙i-ー=ー-、
        |   ヽ 丶-\\\\-f、^ヽ、``丶、   ゙、__ )_ヾ \

          蛇蔵法師  (603〜699)
677名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:35:56 ID:11yGf+bW
エロSS投下しても違法じゃないですよね?
678名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:40:49 ID:rXSHCqwM
この板の名前を声に出して読んでみたまえ
さすれば答えは自ずとわかるはず。
679名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:54:16 ID:5+W3ufo3
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
680名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 01:41:51 ID:oC1BeOlf
はいはいこっちみんなこっちみんな
681名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 09:07:00 ID:ongqD3cm
>>677
カモーン
682名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 08:29:00 ID:/f61vlKO
( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ ( ゚д゚)、ペッ
683名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 07:28:22 ID:loTbveBb
('A`)
684名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 09:01:32 ID:NwJHrAjl
orz
685名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 06:24:56 ID:h+NKHgaX
でつ
686名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 22:13:06 ID:hBWQn1jK
あげ
687名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 16:39:35 ID:Wt29avsI
このスレも終わりだな。
688名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 20:29:41 ID:xtkKQcP/
既に終わってるって。
なにを今更w
689名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 03:36:15 ID:Lo1/DsI1
待て待て、勝手におわるなw
僕オマエやしぃちゃんの続きを読ませろよw
690名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 03:55:01 ID:3pkM+C43
この流れになった時点で諦めろwwwwww
691名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 04:05:17 ID:XtxWUcev
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
692名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 09:38:10 ID:bmGT+wU3
>>689
仕方ないでしょ。
荒らしばっかりのこの状況じゃ、誰が投下したって叩かれるばかり。
これじゃ誰も投下しないって。


議論スレでも言われてたが、ここは一旦スレを終わらせるってのも方法としてはアリなんじゃないかと思う。
またほとぼりが冷めたら、新しくスレを立てればいいんだから。
693名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 10:45:30 ID:G5TaSyMh
(・∀・)ニヤニヤ
694名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 14:33:59 ID:fp0tA2ZC
>>629
黙れ自治厨、待ってればいつか投下されるんだよ!!俺はそれまで待つそれだけだ
695名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:11:24 ID:3pkM+C43
ユメカラサメナサーイ
696名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:24:22 ID:258ds3j3
>>694
待っていても道は開かれないよ
君に必要なのは、前に進む事だ

つまり、君がSSを投稿する事
これが勝利の鍵だ!
697名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:29:58 ID:yS42/qNr
>>694
戦わなきゃ、戦わなきゃ現実と。

それが嫌なら>>696しかないな。
698名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:58:05 ID:z1K+fl3x
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥
699名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 14:47:43 ID:bsSKnb8U
3がつく日と3の倍数の日は女性化します
700名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 07:32:51 ID://cbogi+
('A`)
701【僕オマエ】作者:2008/07/14(月) 12:47:53 ID:QbR/qLav
>>689

あとちょっと。
702名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:26:09 ID:SleZfCzB
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・) wktk
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
703名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:43:09 ID:ejPWceui
久々に良いニュースだ
ワクテカして待っています
704名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:57:59 ID:aBo/9CHY
中嶋〜
705白魔術師団長:2008/07/14(月) 21:10:59 ID:hvi/em+E
ネイルは、目覚めると多くの反乱軍の魔術師達に囲まれていたるのに気がついた。

「お目覚めかな?若き白魔術師団長くん」
隙だらけの元同僚を前に、ゲマは勝ち誇ったようにパイプをふかした。

「くッ…結界は…守護兵はどうした…!」

「あんな古めかしい結界など部屋の前に張っていてもむだだよ。私の発見した新たな黒魔術の威力を試す良い機会に過ぎなかったのだからね。そうそう、兵士は…
まあ、後のお楽しみにしてくれ」

2日前に国王が急逝去してから、ネイルは城内の不穏な空気を感じ取っていた。
案の定、国王の遺体から黒魔術の痕跡を見つけた頃にはもう王国黒魔術師団の反乱の火はあがっていた。ネイルを長とする白魔術師団がそれに応戦をしたが、敵方の圧倒的な力にどんどん押され、いまに至る。

ネイルはこの困難な状況から如何にして脱出するかを考えた。
「アクラム!」瞬間移動の呪文を唱えられてもゲマはうすら笑いをやめない。
「なっ…」

「どうだ、ネイル君、この結界のなかでは白魔術は全くの無となるのだ。そして君が白魔術以外まともに使えないことも調査済みだ………ふふ、殺せ?何をもったいないことを。殺しはせん。さぁ、ショータイムだ」

ゲマの言葉と共に魔術師たちがネイルのまわりに魔方陣をつくった
706白魔術師団長:2008/07/14(月) 21:31:59 ID:hvi/em+E
「くぁッ…」

黒い光のなかで、ネイルはゆっくりと自分のからだが変容していくのがわかった。
まず体の各部分、特に肌が異常なほど敏感になっていき、さらに大理石のように白く艶やかなものへと変わった。
体毛が薄くなってほとんど姿を消し、ぞくっという感覚とともに、屈強なはずの自分のからだから筋肉が徐々に消え去り、さらに、骨格もまた小さくか弱いものへと変わっていった。
さらに黒い光は臀部と胸、秘所に集中した。
臀部は丸く、上向きにくいっとあがり、胸は思春期を迎えたばかりの少女のようにうっすらと膨らみ、乳首はピンク色に染まっていった。さらには、彼の「男性」はしぼんで姿を消し、ほとんど毛のないすじが浮かび上がってきた。
黒い光がすっかり消えたとき、彼は立っているのもつらくなり、ベッドに倒れてしまった。

707白魔術師団長:2008/07/14(月) 21:55:04 ID:hvi/em+E
ゲマは高笑いした。「どうだ、その姿、気に入ってくれるといいんだが。」

「その姿…?」ネイルは自分の体を見て、一気に赤面した。そして胸に手を伸ばし、乳首を触ってしまった。
「あぁッッ…」ネイルは痺れてしまった。信じられなかった。ネイルは理解した。自分の体の異変を

「13、14歳ほどの美少女のからだはどうだ?いまからおまえを監禁の塔へ連れて行く。まあ好きなだけ抵抗するがいい!!」

屈強な二人の兵士がネイルを取り押さえようと襲いかかる

ネイルはその華奢で柔らかな体で精一杯抵抗するが兵士達は「それでいっぱいいっぱいなのかな?」「ほーら、腕つかんじゃうよー」と終始ネイルの「少女」をあざけりながら塔へと運んだ

ネイルは自分の非力さを思い知り、自分の少女の香りに興奮してしまった。

ネイルはローブと未発達の胸が擦れるたびに感じてしまった。
708名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 23:24:32 ID:+3iMr5M9
>>705-707
乙、頑張れ。君の孤軍奮闘にエールを贈る。
709名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 10:52:19 ID:JC+M6xN8
710名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 17:21:42 ID:fJzoW4ak
乙です
711名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 02:46:05 ID:AONUd3Br
ss書いててふと思ったんだ。

ss内で描いている出来事を、その時系列に合わせて
複数の人間の視点で並列して公開できたら
面白いんじゃないかと…。

同じストーリーのssを複数の人間の視点から描いたものを
ここと他スレに同時に投下しても大丈夫だろうか?
712名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 02:53:45 ID:p0rHfC3M
他スレのを見るとは限らないことを承知の上でなら
713名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 04:14:08 ID:AONUd3Br
ありがとうございます。
数日中には投下できると思います。
714名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 07:28:03 ID:1buQUd99
ブギーポップと似たような手法ですな。
715名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 12:47:37 ID:TEpIG/2O
『なぎさボーイ』『多恵子ガール』みたいなものかな?

……と思った私は確実に頭が古い。
716名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 22:08:04 ID:EZLL6P2H
( ゚д゚ )
717名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 23:53:03 ID:bOUpGuqr
713です。
書いていたssのサイズをtxt形式に変換して計ってみたところ
ディスク上のサイズで64Kを超えていました。
投下したら最後の最後で途切れそうなのですが、
気にせず投下した方がいいですかね。

ただ、まだいろいろ調整したいんで、投下にはもう少し掛かるんですが…。
718名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:38:02 ID:8HbcpoTT
キリのいいところで二つに分けて投下する。
前編をこのスレ、後編を次スレとか。
このスレの残った容量は、誰かが短編もしくは
連載中の一遍を投下してくれると信じて待つ。

というのはどうでしょ?
719717:2008/07/19(土) 03:16:28 ID:t1zaz/h8
>>718
そうですね。
そうさせていただきます。
720名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 08:05:57 ID:F6FL3+Gh
wktk
721名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 21:04:53 ID:a9EYI1l7
>>713
期待してませんから十分時間かけてください。
1年でも2年でも。
722 ◆g7GufJxh4s :2008/07/20(日) 01:28:08 ID:E7LOJNzn
713です。
準備が整いました。
投下します。
723エルマ:2008/07/20(日) 01:31:25 ID:E7LOJNzn
妹が攫われた。
ひと月とすこしの後、俺は準備を整え、山に入った。

昔から子供に聞かせるおとぎ話のひとつに、山の悪魔についての話がある。
曰く、山には城があり、悪魔が棲んでいる。
曰く、親のいうこと聞かないわるい子は悪魔にさらわれる。
曰く、さらわれた子は二度と戻らない。

町では年に一度、人が行方不明になる。
痕跡はなく、二度と戻らず、遺体も出ず、
本人が準備をしていた様子もないので自らの意志による失踪でもないとされた。
人々はおとぎ話に照らし合わせて噂する。
「彼らは攫われた」、「攫ったのは悪魔である」と。

俺は町の治安を維持する仕事をしている。
だからこの「行方不明」は何なのか知っている。
犯人は山中の城に棲むという悪魔だ。

いつのころなのか、大昔に山に悪魔が住み着いた。
悪魔の食糧は人間だ。
悪魔は人を誑かし、弄び、堕とし、心を喰う。
悪魔の力は強大で、町の者は誰も手を出せない。
そこで、昔の人は考えた。
悪魔とある契約を交わすことにしたのだ。
古い文献によると、契約の内容は以下の通り。
1つ、互いに不可侵とする。
1つ、悪魔は外敵から町を守る。
1つ、悪魔は、毎年1人、町から攫ってもよい。
町は契約を結ぶことで、被害を最小限かつ明確にしようとした。
外敵に関しての文言はおまけみたいなものなのだとか。
そして町の住民には契約の内容も存在も、それどころか悪魔の存在も秘密にされた。
混乱を避けるためだ。

だが、それも長い年月を経た昔のこと。
今では、契約の存在は確認できるが、本当に山に悪魔がいるのか、誰も知らない。
ただ、年に1人、人がいなくなり、
そのたびに悪魔の存在がまことしやかに噂されるだけ。
724 ◆g7GufJxh4s :2008/07/20(日) 01:33:11 ID:E7LOJNzn
あ…
題名、間違えました。
正しくは『アルマ』です。
すみません。
725アルマ:2008/07/20(日) 01:34:39 ID:E7LOJNzn
親を失った俺達兄妹は、互いにたった一人の家族だった。
俺は早くに剣の腕を認められ、町の警備の仕事を得た。
妹は学問に才能があるらしく、生活は俺が支え、妹は学校へ行かせていた。
決して楽ではなかったが、つらくはなかった。

そのころの俺は妹の成長に尽くすことが生き甲斐で、
そのために生きていると言ってもよかった。

それなのに……攫われた…。
俺は準備を整え、山に入った。
726アルマ:2008/07/20(日) 01:35:40 ID:E7LOJNzn
まともな人間ならば山には入らない。
山に入った人間は、二度と戻らなかったとされているからだ。
だから、城の位置も、城が本当にあるのかも、悪魔が本当にいるのかも、誰も知らない。
山に入ろうとする人間がいないのか、本当に帰ってこないのか、それとも…?

夢を見た。
妹は、悪魔に囚われていて、そして、まだ生きている。
俺に必死に助けを求めていた。
俺も、妹を助けようと必死に手を伸ばすが、その手は決して届くことはなかった。
そんな夢を、何度も見た。
…絶対に妹を助けなくてはいけない。
俺の頭は、いつしかそのことでいっぱいになっていた。

だから、俺は山に入った。
噂やおとぎ話を信じて、誰も戻らない山に。
727アルマ:2008/07/20(日) 01:37:47 ID:E7LOJNzn
妹が消えてから、悪魔の存在を疑い、古い文献を調べ漁った。
そして、ほぼ確信を持つ頃には、
大体の城の位置は予測がついていた。
だが、本当に城など存在するのか不安だった。

しかし、それは在った。

山の頂を二つ越えた向こうに、城が見えた。
決して壮大な城ではないが、風格のある佇まいをしている。
その周囲は緑で彩られ、農園らしき土地が広がっていた。

…本当にあった。
あの城に悪魔がいるのだろうか。

城に近づくと、その土地は意外に広いことが分かった。
農園には野菜や果物が豊かに実り、夕暮れの日光を反射して美しく輝いていた。

「こんなところに立派な農園が…」
町からの人間はここには来ないはずだし、
この農園の主が町に作物を売りに来るということも考えづらい。

そして…
「こんなところに悪魔なんているんだろうか…」
そう思わざるを得ないほど平和な景色だった。
728エルマ:2008/07/20(日) 01:39:51 ID:E7LOJNzn
城の門は開け放たれていた。
門を潜り、建物の扉をたたいた。

すこしの間のあと、扉がゆっくりと開かれ、少女が現れた。
服装からして使用人らしいが…とても美しい。
思わず見とれてしまう。

「…どちら様ですか、ご用件をお伝えください。」
話しかけられてはっとする。
緊張感が足りない自分に少し苛立ちを覚えながら応えた。
「…私は町に住むアレンというものだ。攫われた妹を取り戻しにきた。妹を、エルマを返してくれ。」
簡潔に、本当に簡潔に用件を伝える。

だが、言ってから、不安になった。
本当にここに攫われたのか…?
本当はこの城は全くの無関係であり、先ほどまでの確信は俺の勘違いで、
ただの徒労に終わるのではないのかと。

少しの間の後、その使用人は応えた。
「…承りました。城主に伝えて参ります。中でしばしお待ちください。ご案内いたします。」
…どうやら間違いないらしい。
ということは城主が悪魔…ということか。

俺は別の使用人に応接室のような場所に案内された。
城の内装は控えめだが、質がよく、よく手入れされている。

…今日は城主と剣を交える覚悟で城へ来た。
魔術を行使されることも考え、魔術除けも十分揃えてきたつもりだ。
緊張が高まる。
729アルマ:2008/07/20(日) 01:41:36 ID:E7LOJNzn
しばらくすると、出迎えた使用人が現れた。
「お待たせしました。城主のもとへ案内いたします。」
いよいよだ…。

俺は玉座の間とでもいうべき部屋に案内された。
派手ではないがどこか威厳を感じさせる雰囲気。
その最も奥に、椅子に腰かけた人影がある。
俺は、その人物へ向かい、歩みを進めた。

それは二十歳前後の女性の姿をしていた。
体格は普通の女性と変わりないように見える。
白磁のような肌、端麗な顔立ちに、漆黒の髪を背中まで伸ばしている。
そして、遠くからでも吸い込まれそうな深紅の瞳。
およそ人間離れした雰囲気を醸し出しているが、
昔の文献にあるような、翼も、尻尾も確認できない。

あれが…悪魔なのか?
730アルマ:2008/07/20(日) 01:44:21 ID:E7LOJNzn
女性が口を開く。
「ようこそいらっしゃいました。
私はこの城の城主、クリスティナ・フォン・ルクレール。
どうぞクリスとお呼びください。たいしたおもてなしはできませんが、歓迎いたします。」
美しく、艶やかに、気品を感じさせる声だった。

俺は応える。
「ご歓迎ありがとうございます。
私は町に住むアレン・グラフと申すものです。
本日はある用があり参上しました。
…ひと月ほど前、我が妹エルマが失踪いたしました。
妹はこの城で世話になっているのではないかと考え、参上した次第です。
エルマは私の家族です。もしエルマがこの城にいるならば、
引き取らせて頂きたくお願い申し上げます。」

人攫いとはいえ、仮にも一城の城主だ。
できるだけ、礼儀を尽くして用件を伝える。

「私が、かつて町と交わした契約はご存知ですか。」
すこし低いトーンでクリスが尋ねる。
「…承知しております。」
俺は、淀みなく応えた。

しばしの沈黙の後クリスはこらえきれないといった様子でクスクスと笑い、言った。
「気に入ったわ。
たまに攫われた人間を取り戻しに来る輩はいるけど、ここまで堂々とした人間はいなかった。」
急にクリスの口調が変わる。
「…でも、素直に返してあげたりはしない。」
731アルマ:2008/07/20(日) 01:45:57 ID:E7LOJNzn
…そうか。

それを聞いて俺は剣を抜いた。
彼女の発言から、推測してここにエルマがいるのはほぼ間違いない。
目前の悪魔を倒すため、跳躍し、飛び掛かる。
彼女が降参しないならこのまま倒して妹を探せばいい。
なにせ相手は恐ろしい悪魔だ。
悠長なことをしていては相手が何をしてくるかわからなし、手加減する必要もないだろう。
剣に手を添え、心臓を突きにかかる。
彼女はそれでも、にこにことした表情を崩さない。

…相手は無防備だ。
もう少しで届く…。
このまま倒してしまえるのか、と、そんな考えが頭をよぎった。
こんなにもあっさりと終わってしまうのか、と。

しかし、その直後、景色が吹き飛んだ。
732アルマ:2008/07/20(日) 01:49:00 ID:E7LOJNzn
…どうやら吹き飛ばされたらしい。
俺は見えない圧力で背後の壁に押し付けられ、ぎりぎりと締めあげられていた。
やや遠い所にクリスがいて、
そしてぼやけてよく見えないが、まるで彼女に黒い翼があるかのように見えた。
その姿は文献にあった姿とよく似ている。

…、なんだ…。魔術除け、役に立たないじゃないか…。

「いきなり、飛び掛かってくるなんて…、穏やかじゃないわね。」
先ほどより、凄みの増した声で、悪魔が近付いてくる。

苦しい…息ができない…。
このまま、殺されてしまうのか…?

体に空気が入ってこない。
頭に血が行き届かない。
徐々に、気が遠くなってゆく。

薄れる意識の中、クリスの声が聞こえた。
それは、とても恐ろしい声で…、よく聞こえなかったけど、多分こんなことを言っていた。

「ようこそ、悪魔の城へ…。歓迎してあげる…。」
733アルマ:2008/07/20(日) 02:03:47 ID:E7LOJNzn

気がつくと、別の部屋にいた。
どうやらベッドの上にいるらしい。
とりあえず部屋の様子をうかがう。

拘束されてはいないが武器の類は没収されたようだ。
もう夜なのか、窓からの光はなく、部屋には暗いオレンジ色の明かりがあるだけで、
薄暗かった。
ほかには椅子と机、姿見が見える。
だが、驚くべきことに、ドアがなかった。
確認すると、窓も格子が掛かっている。
…閉じ込められたか。

「お目覚めかしら?」
どこから入ったのか、眼前にクリスが現れた。
「うわぁっ!」
あまりに唐突だったので情けない声をあげてしまう。

「お加減はいかがかしら?
突然倒れられて…どうやらお疲れのご様子。
この城でしばらく体を休めるとよいでしょう。
粗末な部屋ですがどうかおくつろぎください。」

そう言い終わると、おかしくてたまらないといった様子でクスクスと笑い始めた。
当然この女の言うことは嘘だ。
彼女は面白い冗談でも言ったつもりなのだろう。
だが、とても笑えない。
734アルマ:2008/07/20(日) 02:06:58 ID:E7LOJNzn
「こ、ここは?」
「客人のためのお部屋、この城にいらっしゃった方々を"おもてなし"するお部屋ですわ。」
起きたての霞の掛かる頭を必死に回す。

ここは悪魔の城だ。
そして、一説には、その悪魔は淫魔だとも言う。
"おもてなし"と言えば客に快楽を与えて精なり何なりを吸うことを言うのだろう。
となれば、客とはさしずめ罠にかかった哀れな獲物か悪魔への生贄か。
そして俺は出口の見当たらない部屋に監禁されている。

と、クリスがクスクスと笑い始めた。
「そう、あなたは生贄。」
「!」
考えていることがわかるのだろうか。

「私の食事は他者の心。人間が何を考えているのかは大体予想がつくわ。」
クリスはねっとりとした視線をこちらに向ける。
その視線に、いやな汗が噴き出すのを感じた。
俺は…怯えている?

「悪魔に身を捧げるなんて、光栄なことなのよ?」
クリスがゆっくりと近づいてくる。
735アルマ:2008/07/20(日) 02:13:21 ID:E7LOJNzn
この女は悪魔だ。
この女が怪しげな術を使うことを考えると、何をされてもおかしくはない。
いったい俺に何をしようというか?
じっとりとした汗が背中を伝わる。

「ちょっと我慢してね。」
クリスの瞳が輝いたかと思ったら、体の自由が利かなくなっていた。
「か、体が…な、なにをした…?」
クリスはベッドに乗りかかり、にじり寄ってきた。

「あなたは、哀れな獲物…。」
クリスの体がすり寄ってくる。
女性特有のいい匂いがする。

「あなたは、ここで食べられちゃう運命なの…。」
食べるとは何をするのだろうか。
食べられるとどうなってしまうのだろうか。
俺の防衛本能が、これから起こる危機に対して必死に警鐘を鳴らしている。

「服が邪魔ね。?いてあげる。」
クリスが俺の体に手を伸ばす。
クリスの爪が服をなぞると、その部分の布が鋭利に切れてゆく。
きっと、俺の体をも簡単に切り裂くことができるのだろう。
刃物を突き付けられたような緊張感、恐怖。
だが、自らの体の上を走る彼女の細い指を眼で追うことしかできず、
そうこうしている間に全裸にされてしまった。

屈辱と恐怖に体が震えるが、それでも体を動かすことができない。
736アルマ:2008/07/20(日) 02:17:44 ID:E7LOJNzn
だが、ここで屈するわけにはいかない。
俺はエルマを助けに来たのだ。
なんとか逆転する機会を探さなくては…!

「ふふ、素敵な体ね…起たせてあげる。」
クリスはうっとりとした表情で舐めるような視線を投げ、
しなやかな手つきでいとおしそうに性器を撫でた。

「ううっ…や、やめろ…!」
今までの人生で感じたことのない感触に、この悪魔に屈しまいとする意志とは裏腹に、
俺の体は敏感に反応してしまう。
これが淫魔の力なのだろうか。

「いいわね…その恐怖、そしてあくまでも抵抗する意志。
この状況の中、まだ妹のことを助けるつもりでいる。」
嘲るように続ける。
「それを打ち砕いたとき、あなたの魂はどんなに美味なことか…!」

なんとでも言うがいい。
何をしようが思い通りにはさせない…!
737名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:19:33 ID:cAoFkArX
GJなんだがとりあえずアルマなのかエルマなのかはっきりして欲しい
妹は「エルマ」でタイトルは「アルマ」でいいのか?
738 ◆g7GufJxh4s :2008/07/20(日) 02:21:53 ID:E7LOJNzn
すみません。
その通りです。
タイトルは「アルマ」、妹は「エルマ」です。
739アルマ:2008/07/20(日) 02:23:39 ID:E7LOJNzn
「…でも残念。今宵あなたを食すのは私ではないわ。」
クリスは手を止めると意味ありげな表情を浮かべながらそう言った。

…どういうことだ?
クリスは淫魔で、今、俺を喰おうとしていたのはクリスではないのか?

クリスは闇に向かって呼びかける。
「…入っていらっしゃい。」
すると、一寸の間をおいて返事が返ってきた。
「…はい。」

聞き覚えのある声だった。
そして、声の主が姿を現す。
クリスの呼びかけに応え、闇から現れたのはとてもよく見知った人物だった。
740アルマ:2008/07/20(日) 02:28:02 ID:E7LOJNzn
そして、会いたくて、会いたくて、夢にまで見た人物。
数週間ぶりだが、見紛うはずがない。
「エルマ!?」
そう、エルマだ、間違いない。

間違いないが…、何かが違う。
雰囲気が変わった、とでもいえばよいのだろうか。
どこかおかしい。
エルマは俯いたままで、表情はよくわからない。

クリスが口を開く。
「感動の再会というやつかしら。それにしては片方があまりにも情けない姿だけど。」
クリスの言葉にはっとする。
驚きでそれどころではなかった思考に、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
今、俺は全裸で、しかも励起中だ。

「さあ、エルマ、準備は整えてあげたわ。存分に召し上がれ。」
クリスはエルマに向かってそう言った。

…召し上がる?
741アルマ:2008/07/20(日) 02:33:33 ID:E7LOJNzn
クリスは向き直ると俺の耳元で囁く。
「エルマはね、ここで生まれ変わったのよ。」
いったい、何を言っているんだ…?
エルマは俯いたままだ。

クリスは続ける。
「変えてあげたのよ。悪魔に。」

なぜ、気付かなかったのか。
先ほどの違和感の正体がわかった。
白い衣装に身を包んだエルマには、蝙蝠のような翼と、先が楔形の細長い尻尾、尖った耳、
そして頭には山羊のような角が生えている。

顔こそエルマの顔だが、その姿はまさしく悪魔のものだった。

「うそ…、だろ…?」
まさか…、信じられない…。
742アルマ:2008/07/20(日) 02:35:29 ID:E7LOJNzn
わずかな静寂の後、消え入りそうな声でようやくエルマが口を開いた。
「…あ、あの…、わたし…」
俯いていて、よく見えなかった表情があらわになる。
熱にうなされたような、なにか苦痛に耐えているような表情。

「ほら、おいしそうでしょう。」
クリスが再び俺を撫でる。
「うあ…っ。」
ビクリと、体が反応する。
そして反応したのは俺だけではなかった…エルマも、だ。

「あっ、あぁ、だめ…。」
エルマは囈言のような、嬌声のような声をあげるとふわり、と近付いてきて、
あっという間に俺の唇はエルマの唇でふさがれた。

かぷり、と食むようなキス。
俺は、なにが起こったのかしばらく分からなかった。

「もう、よさそうね…。」
そう言うと、クリスは闇に消えた。
743アルマ:2008/07/20(日) 02:46:23 ID:E7LOJNzn
エルマとのキスは数十秒間続いた。
俺を支配した驚きは一瞬で、
そのあとは、ひたすら頭がぼんやりとする。
エルマの唇の感触と、クリスとはまた違ったエルマの香りに、
まるで意識が霧散してゆくような錯覚を覚える。

妹を抱いている。
そんな異常な事態だというのに、性的に昂る俺の体と精神。
…俺はどうかしてしまったのか…?
そんな風に思った。

…あむ…ちゅ…ちゅ…、ぷは…

唇が離れた時にエルマの瞳が見えた。
それはひどく紅く染まり、クリスのそれと同じ光を放っている。
エルマの手が俺の腿を撫でる。
しなやかな指が触れるたび、ぞくぞくとした感覚が全身を走る。

この女が俺の男の本能を刺激するのか、
悪魔と化した妹との倒錯した交わりに興奮しているのか、
俺の体は昂奮してゆく…。
鼓動が異様に早まり、息が苦しい。

「ごめんなさい…。お兄ちゃん、ごめんなさい。もう、私、駄目みたい。」
エルマは泣きそうな顔で謝罪の言葉を連ねる。

そして懇願した。
「お兄ちゃん、…ちょう…だい。」
744アルマ:2008/07/20(日) 02:52:55 ID:E7LOJNzn
そうして、エルマは仰向けで自由の利かない俺にゆっくりと跨り、腰を下ろし始めた。
だが、感触があったところで、その降下がぴたりと止まる。
エルマが着ている衣で、直接見ることはできないが、
おそらく彼女の性器と直接触れているのだろう…。

俺はというと、驚きと快感と混乱で、声も出ない。
なぜこんなことになってしまったのか…。

まだ迷いがあるのか、エルマはその体制でしばらく動かなかった。
しかし…。

「ごめん、なさい…。」
そう言うと、ついに俺を咥え込んだ。
745アルマ:2008/07/20(日) 02:58:21 ID:E7LOJNzn
「あがぁあああ、なんだ、これ!!」
挿入した直後に射精してしまった。
気持ち良くて射精してしまったのではない。
強制的に絞り出されたのだ。
まるで竜巻の中を舞う瓦礫のように、上に向かって吸い出されてゆく。
そして、終わらない。

エルマが俺の上で、上へ下へ動くたびにびゅうびゅうと吸われているのがわかる。
体から生命力が、あらゆるものが流れ出してゆくようだ。
もはやこれは性交ではなく、捕食。

いつの間にか、俺の眼はおぞましい光景を写していた。
俺の体の上に乗っている者は、おおよそ人の姿をしていなかった。
血の気の感じられない青い肌。
明らかに人間のものではない黒い眼と黄金の瞳。
四肢、身体こそ人間の形をしているが、それは、怪物…悪魔だった。

…これが、エルマだというのか…。
「んあぁ、いい、いいよぅ!」
エルマは、悪魔は歓喜の声を上げる。

「あ、が、う、あがあぁあ………!!」
エルマの歓喜と狂気に満ちた姿を脳裏に焼きつけながら、俺の意識は閉じた。
746アルマ:2008/07/20(日) 03:16:44 ID:E7LOJNzn

「う…。」
どうやら生きているらしい。
窓から射す太陽の光で目が覚める。
猛烈にだるい。
俺は全裸で最後にいた部屋のベッドに寝かされていた。

意識が落ちる前のことを思い出す。
確か、俺は妹を助けに城に来た。
しかし、城主に敗れ、この部屋に囚われた。
そして…、妹は、エルマは悪魔になっていた。

「くそっ…!」
どうすればいいのか。
俺は、エルマを助け出して、いままでどおりの、決して楽ではないけれど、
幸せな日常を取り戻したい。
そして、エルマもそれを望んでいるはずだ。

…だが、あれは何だったのか。
人を喰い、歓喜する悪魔だ。

…そうだ、きっとあれはエルマの本心じゃない。
エルマは「ごめんなさい」と言っていた。
きっと、望んであんな行為をした訳ではないのだ。
エルマを人間に戻して…いや、悪魔だって構わない。
ここから連れ出して、幸せを取り戻すのだ。
…それに、今更クリスに許しを乞うたとしても、
素直に解放してもらえるとは思えない。

どうせここまで来たのだ。
最後までやりとおしてやる。
747アルマ:2008/07/20(日) 03:24:38 ID:E7LOJNzn
俺はけだるい体を起こし、部屋の外を眺める。
城に入る前に見た、美しい農園が広がっていた。
その景色は、あの恐ろしい出来事と無関係の世界に思えた。
その平和な景色に俺は決意を新たにする。

エルマを、きっと、ここから外の世界に連れ出してみせる…!
748アルマ:2008/07/20(日) 03:27:52 ID:E7LOJNzn
「失礼します。」
不意に声がした。

「おはようございます。」
そこには城に来た時に案内してくれた使用人が立っていた。
相変わらずどこから入ってきたのかわからない。

「私はこの城で使用人をしておりますシーラです。わが主よりあなたを客人としてお世話するよう仕りました。」
手には料理の載ったトレイときれいに畳まれた衣服。
「服とお食事をお持ちしました。」
「…。」
その使用人はテキパキと机の上に食事の用意をしてゆく。

「トイレ、浴室は、あちらにございます。必要に応じてお使いください。」
と、シーラの指す壁にドアがあった。
不思議だ。

「それ以外に必要なものがございましたら何なりとお申し付けください。
主の意向に反しない範囲で承ります。」
料理に目をやる。
ここは敵地、悪魔の城だ。
何が起こるか分からない。

「…特に細工はしておりません。どうかご安心ください。」
俺は表情にこそ出したつもりはなかったが警戒心が伝わってしまったらしい。
「では、お食事の終わる頃に再び参ります。」
そういうと、すぅっと消えてしまった。

…きっとこの部屋には魔術の類でもかけられているのだろう。
こんな仕掛けを見るのは初めでだったが、そう納得することにした。

とりあえず、このまま全裸ではいられないので服を着る。
いまさら罠など気にしてはいられない。
食欲など、とても湧かなかったが、料理も食べることにした。
城を脱出するためにも体力をつけておかなければ。

…うまい。
749アルマ:2008/07/20(日) 03:29:00 ID:E7LOJNzn
「失礼します。」
俺が食べ終わり、一息ついたところに先の使用人が現れた。
テキパキと仕事を片付けると、
では…、と消えてしまった。

その日、俺は入浴を済ませると、外ばかり見て過ごした。

…なにもできることなどなかった。
750アルマ:2008/07/20(日) 03:32:30 ID:E7LOJNzn

「こんばんは。」
クリスだ。

「…。」
彼女の目的はなんだろう。
"食事"だろうか。
しかし、武器もない今の状況では、たとえ不意打ちをしたとしても、
とても勝つことはできないだろう。
何もできない以上、様子をうかがうことにした。
逆転の機会を探すために。

「そんなに警戒しないで。どんな様子か見に来ただけだから。」
クスクスと笑う。
そうだった、この女は俺の心を読めるのだ。

「大変だったわね。
あなたはあの夜から3日間も眠っていたわ。
エルマも初めてだったから加減がわからなかったみたい。」

エルマの名を聞いて首筋が熱くなるのを感じる。
冷静にならなければ思うが、我慢しきれなかった。
「お前がエルマを、あんな風にしたのか…!」

クリスは目を細めながら応える。
「そうよ。」
751アルマ:2008/07/20(日) 03:37:19 ID:E7LOJNzn
その笑顔からは狂気しか感じられない。

クリスは続ける。
「私はね、彼女を愛してあげたの。
ふふ、いろいろな快楽を与えてあげたわ。
私の虜にするために。
でも、彼女は抵抗した。堕ちなかった。
普通の人間ならとっくに虜になるような快楽を与え続けても、決して堕ちなかった。
それまでの暮らしがよほど幸せだったのか、捨てることのできない大切なものでもあるのか。
なにがあっても元の生活に戻る気でいたみたい。
そのためには堕ちてはいけない…と。」

また、クスクスと笑う。
「快楽で心を壊してしまうのは簡単。
でも、それではもったいないわ。」

クリスは楽しそうに語る。
「彼女に興味が湧いたのよ。
そうまでして守りたい大切なものを、
自らの手で壊すとき、彼女は何を思い、
どう堕ちるのか。」

それまでの暮らし、生活、幸せを、自らの手で壊させる。
それは、どんなに残酷なことか。

「だから…変えてあげたの、淫魔に。」
752アルマ:2008/07/20(日) 03:41:43 ID:E7LOJNzn
淫魔…。
それが、あの夜のエルマ。
淫魔になったエルマ。

「それでもエルマは堕ちなかった。
淫魔の体になっても心だけは人でありたい、
自分は淫魔ではない、
あなたの妹でありたい、と。
彼女にとって、淫魔としての生は、すなわち人であることを否定すること。
あなたの妹であることを否定すること。
だから、人を喰らいたいという欲求と、必死に闘い続けた。」

悪魔としての欲求に闘い続けたエルマ。
きっとエルマも、元の生活に戻りたいのだ。
楽ではなくとも、幸せだったあの生活に。

「でも、ついに耐えられなかった。
あの夜のあなたがよほどおいしそうだったのね。」
そうだ、あの夜、エルマは…耐えられなかった…。

「ありがとう。あなたのおかげでエルマは人であることをあきらめた。
自分を助けに来たはずの兄を吸ってしまった事実と、
歓喜する自分に、ついに認めざるを得なくなった。
自分は淫魔なんだってね。」

あの時、エルマは闘っていたんだ。
だが、俺が現れて、遂に我慢できなかった。
つまり…俺のせい…だというのか。

「ふふふ、そのあとは早かったわ。
あなたが眠っている間、淫魔の本能と喜びを覚えた。
もうこの城の人間を何人も食べている。
エルマはもうすっかり悪魔になったのよ。」

「そんなこと、信じられない…。」

「直接会えばわかるわ。
そろそろ来るころじゃないかしら。
あなたはエルマの獲物。
邪魔しちゃ怒られるからそろそろ退散するわ。」
そう言うとクリスは、すぅっ、と消えていった。

「俺はエルマの獲物…。」
罪悪感に揺れる俺の心は、知らず、クリスの言葉を繰り返していた。
753アルマ:2008/07/20(日) 03:49:27 ID:E7LOJNzn

しばらくの後、エルマが現れた。
「こんばんは。」

「…エルマ。」
エルマは白い衣装を着ていた。
その体には、あの夜に見た、翼も、尻尾も、角も見当たらない。

「この間は、ごめんなさい。
あのあと、お兄ちゃん目を覚まさなくて…。
本当に心配した。」
ここにいるエルマは、少なくとも見た目は、俺のよく知るエルマだ。

「…ここを出て、帰ろう。」
しかし、エルマは静かに首を横に振った。

「…ごめんなさい。
もうすこし、ここにいなければならないの。」
きっとエルマもこの城に囚われているのだ。
そう思うことにした。

「それよりも…聞いて。」
エルマは語りだす。
754アルマ:2008/07/20(日) 03:58:42 ID:E7LOJNzn
「あの夜、とてもうれしかった。
お兄ちゃんが危険を顧みず、私を助けに来てくれたことが本当にうれしかった。
本当に私のことを想ってくれているんだって、うれしくて泣きそうだったの。

でも、…私は裏切っちゃった。

お兄ちゃんがほしくてほしくてたまらなくなっちゃった。
だから…気がついたら襲ってた。
そのときはお兄ちゃんを襲う自分が、我慢できない自分が嫌で嫌でたまらなかったけど、
…とてもおしかったの。
信じられないくらい。
それで、分かったんだ。
…もう私は戻れないって。」

悲しそうに続ける。
「多分もう、私には人間が食べものかなにかにしか見えないの…。」
そんな…。
いまここにいる目の前のエルマからはそんなことは想像もできない。

「私にはお兄ちゃんがとってもおいしそうに見える。」
エルマの表情が変わる。
755アルマ:2008/07/20(日) 04:05:30 ID:E7LOJNzn
「私は悪魔。私の糧は人の心。人の心を堕として吸うの。」
きっとこれは獲物を狙う捕食者の顔だ。

「お兄ちゃんの意志、決意はどんな味かしら…。」
クリスと同じことを言う。
やはり、もう、エルマは悪魔で、そして俺はエルマの獲物なのか。

「兄ちゃんはいつでもわたしを守ってくれる。
私はすごく感謝しているの。そして、今回も私を守りにきた。」
エルマの瞳が光る。
クリスの時と同じだ。
体の自由が奪われるのを感じた。

「お兄ちゃんは私を本当に愛している。可愛がっている。」
ああ、エルマが近付いてくる。

「でもね、私もお兄ちゃんを可愛がってみたい、そう思ったの。」
怖い…妹が怖い。

エルマの手が俺の頬を撫でる。
「だから、可愛くしてあげる。」
そして唇を奪われた。
756アルマ:2008/07/20(日) 04:14:13 ID:E7LOJNzn
ちゅ…ちゅ…ぴちゃ…

そのキスは前のむさぼるようなキスではなく、
ひどく淫靡で、技巧的で、気持ちのいいものだった。
抵抗する間もなく舌を入れられ、絡めとられ、唾液を流し込んでくる。
唇を、舌を吸われ、舌の根をつつき、歯茎を刺激する。

キスがこんなに気持ちいいなんて…。
頭がぼんやりとしてゆく…。
「…ふふふ、人間は淫魔の快楽に逆らえない。
気持ちいいでしょう。
私の唾液、たっぷりと飲んでね。」

しばらくキスを続けるとエルマは唇を解放した。
「淫魔の体液には人を淫らにする効果があるんだよ…。たまらないでしょう?」
…確かにエルマの言うとおりだった。

体が熱い。
体を何かに摺り寄せたい…。
目の前の女を抱きたい…!
757アルマ:2008/07/20(日) 04:16:42 ID:E7LOJNzn
でも、そんなことは絶対にやってはいけないこと、絶対に許されないことだ。
抵抗しなくては…。

「はあ、はあ、そんなこと、ない。」
息も絶え絶えに反論する。
「そう?まあいいけど。」

エルマは俺の服を脱がせだした。
手慣れた様子で、けして急がず、どこかいやらしい手つきで、焦らすように。
既にペニスは準備ができていた。
くそっ、これから起こる出来事を体が期待している。
早く目の前の女を抱きたい、と。

「ふふ、病み上がりでも、元気だね。
お兄ちゃんの体と一緒。
逞しくて、…力も強い。」
エルマの指が撫で上げる。
寒気にも似たゾクゾクとした感覚が背筋を駆け抜ける。
撫でられた茎は、まるで喜んでいるかのように、ビクビクと脈打つ。

「でも、残念。お兄ちゃんはもうこれを使うことはないの。」
そういうと、エルマは俺の体から離れてしまった。
エルマの言っていることの意味が分からない。

「それじゃあ、始めるよ…。」
エルマの周りに風が舞った。
758アルマ:2008/07/20(日) 04:20:47 ID:E7LOJNzn
風が収まった後、見るとエルマの姿が変わっていた。
エルマの背中にはあの悪魔の翼と尻尾が生えていた。
あの夜の出来事が夢でないことをまざまざと俺に見せつける。

「…エルマ、やはり、悪魔になってしまったのか…。」
半ば、独り言のように俺は呟いた。

「驚いた?これ、便利なんだよ。
形も用途も自由自在なんだから。」

そう言うと、エルマの黒い部分が変化を始める。
翼の形をしていたそれは無数に別れ、尻尾と同じ形になった。
それらはうねうねと動き、もはや触手と呼んだほうがその様子をよく表していた。

そして、その様子に俺は戦慄した。
…悪魔だ、目の前にいるのはまさしく悪魔だ。
759アルマ:2008/07/20(日) 04:23:08 ID:E7LOJNzn
触手はしゅるしゅると俺の体に巻きつくと軽々と持ち上げ、椅子に座らせた。
正面には鏡。

エルマは椅子の後ろに回り込んで俺の耳元でささやく。
「これからお兄ちゃんの体を作り変えてあげる。
とびっきり可愛くしてあげるんだから。
ちゃんとと鏡で見せてあげるから、変化を楽しんでね。」

俺の体を作り変える?
何をしようというのか。
恐怖で声も出ない…。

さらに、エルマは続ける。
「ねえ、私たちが町にいたころの話。
お兄ちゃん、私が成長するたびに、私の体に興奮していたでしょ?
私、お兄ちゃんの秘密を知っているんだよ。
お兄ちゃんは小さな女の子の成長に欲情しちゃうの。
お兄ちゃんは小さな女の子が大好き。」

なにを、言っているんだ…?
エルマの意図が分からない。
760アルマ:2008/07/20(日) 04:35:14 ID:E7LOJNzn
「だからお兄ちゃんも女の子にしてあげる。」

ばかな…。
「そんなこと…」
「できるんだよ、今の私には。」

エルマは手を向かい合わせて念じ始めた。
と、その手の中に赤い光が集まり、何かの形を作っていった。
すぐに光は収まり、その形が浮かび上がる。

それは鶏の卵よりやや小さい卵型をした肉の塊だった。
赤黒い色をしており、ドクン、ドクン、と蠢いている。
気持ち悪い。

「これ、何だと思う?」
肉の塊…。
心臓のようにも見える。
…いや、これは何か良くないものだ。
すこし見るだけで、体の底から嫌悪感が湧きあがってくる。

「…子宮だよ。
お兄ちゃんのために作ったの。
これを植えつけるとお兄ちゃんの男の子の部分はこれに食べられて、
体が女の子になっちゃうんだよ。」

エルマの言うことが事実なら、恐ろしすぎる。

エルマはその肉の塊をわざと見せつけるように俺の顔に近づけた。
近くで見て、さらにはっきりとする。

これは穢れの塊だ。
これは忌むべき毒だ。
これに触れてはならない。

俺の本能が…人としての本能がこの肉の塊を拒否している。
俺はなんとか離れようとするが体が動かない。
「い、いやだ…!やめてくれ…!」

俺の顔は恐怖で引きつっていたに違いない。
こんなものを俺に与えようというのか。
エルマはとてもうれしそうだ。
761アルマ:2008/07/20(日) 04:37:09 ID:E7LOJNzn
と、不意にエルマの顔が近付いてきた。

ちゅぅぅぅぅ…

「ン、ンンン〜〜…。」
キスされたのだ。
突然の行為に思考を完全に停止させられた。

そして…。
その隙に、エルマはその肉の塊を容赦なく俺の下腹部に押し当てた。
俺はその様子を視界の端に捉えていたが、
体を動かすことはもちろん、拒否することさえ許されない。

俺はなにも反応できずに彼女の暴力を受け入れてしまったのだ。
それが触れたことに気づいたように俺の体ががくがくと暴れる。
もちろん、動けないのだが。

唇を離したエルマは小さな子をあやすようにささやいた。
「怖くない、怖くない…。…ぷ…く、ふふふ、あははははは…!」

エルマの笑い声が響く。
762アルマ:2008/07/20(日) 04:39:33 ID:E7LOJNzn
肉の塊は、底なし沼に石を投げ入れたように、ずぶずぶと俺の体に入り込んでゆく。
「や、やめろ…!入ってくるな…!」

不思議と痛みは感じなかったが肉の塊がグネグネとした蠢きは感じ取ることができた。
俺の肉体をかき分けながら少しずつ侵入してゆく。
まるで腹の中をかき回されているようだ。

「ああ…いやだ…入ってくる…。」
肉の塊が蠢くたびに俺の体はビクビクと跳ねる。
しばらくして肉の塊はすべて体内に収まったが、俺の腹に傷口は見当たらなかった。
肉は水面に置かれたかのように侵入していったのだ。
全てが体内に収まっても肉は蠢動をやめない。

「ハァ、ハァ、…これから、どうなる…?」
恐怖と下腹部の異常に呼吸が落ち着かない。

「知りたい…?」
エルマはいたずらっぽく、そして邪悪に微笑む。
「いいよ、教えてあげる。お兄ちゃんがこれからどうなっちゃうのか。でもその前に…。」
「むぐっ…。」
俺は再び唇を奪われた。
じっくりと口内を弄ばれ、たっぷりと唾液を流し込まれてゆく。
強力に思考をそぎ落とされる。

「ちゅ…ちゅ…。抵抗できなくしないとね。」
エルマは残酷だった。
763アルマ:2008/07/20(日) 04:41:56 ID:E7LOJNzn
肉塊の蠢く様子が変わった。
肉塊が…まるで根を張るように広がり始めた。
太ももや腰に向かって細長い管のようなものをのばし、さらに広がっている。
そのおぞましい感覚に全身から汗が噴き出る。

「教えてあげるね。
お兄ちゃんに植え付けた子宮は、まず、
お兄ちゃんの精巣を取り込んで卵巣に作り替えちゃうの。

次に陰茎と淫嚢の神経以外の細胞を死滅させて吸収して、
そのあと同時に全身に根を伸ばして子宮は完全にお兄ちゃんの体に同化して…。

最後に子宮と外を繋げて膣を形成するの。
…お兄ちゃんには難しすぎるかな?
女の人の体についてよく知らないもんね、お兄ちゃんは。」

クスクスと笑う。

「つまり、オチンチンをオマンコに変えちゃうの。」

オチンチンがオマンコに…。
思考できない頭にエルマの声が浸透してゆく…。

と、股間に、睾丸に異様な感覚を感じた。
移動している…?
764アルマ:2008/07/20(日) 04:52:22 ID:E7LOJNzn
「始まったよ…。」

睾丸が体内に引き込まれたかと思うと、上へ上へと移動してゆく。
体内を何かが移動してゆく感覚。
普通なら絶対にありえない移動。
体の中心を通り、二手に分かれ、その移動は肉塊の真横まで達して止まった。
ありえない部分から感じる圧迫感。

そして、最後にその感覚があった部分が、
腹が熱を帯びはじめ、しばらくして治まった。
違和感も徐々になじんでゆく。

…精巣が卵巣に作り替えられたのだ。

残った陰嚢も縮み始る。
股間に生じる違和感。
普段、意識することのないそこは、変化という異常を訴え、
こんな時にだけ存在感を主張する。
だが、それは男の特徴が徐々に小さくなってゆくのを
俺の感覚を通して浮き立たせるだけだった。
陰嚢の変化はしばらく続き、ついには平らになってしまった。

…もう、この体で、精子が作り出されることはない。
765アルマ:2008/07/20(日) 04:58:09 ID:E7LOJNzn
いきり立っていた陰茎にも変化が生じる。

肉塊から伸びた根が睾丸の通った道を伝い、
陰茎に侵入してきたかと思うと、
それは、ふにゃふにゃ、くねくね、と蠢きながら縮み始めた。
徐々に感覚も失われてゆく。
慣れ親しんだ感覚が失われてゆく。

精巣が失われた今、この器官は不要なものだった。
だから今、不要なものが排除される。
それはある種、理にかなったこと。

いやだ…失いたくない…。

俺は定まらない意識の中、その様子を凝視していた。
766エルマ:2008/07/20(日) 05:08:55 ID:E7LOJNzn
容赦なく変化は続く。

肉塊が一際大きく蠢いたのを感じた。
俺にはすでに肉塊の動きを感じとることができた。
すなわち、肉塊が俺の一部として機能し始めたということ。
徐々に同化している証拠。

肉塊の感覚が下に向かって延びて行く。
体の深い深い所を通って下へ下へ。

…不思議な解放感…。
…まるで体の中心が外に向かって開いてゆくようだ…。

エルマがささやく。
「ほら、もうすぐ口が開くよ…。」

すでに陰茎がほとんど消え、丸見えになっていた股間。
そこが、くにゅり、と形を変え、中心に亀裂が生まれる。
そして、体の中心が、ぱっくりと外の世界に道を開く。
俺の体の中心と、外界との道。
女性だけに許された、自らと外界を結ぶ道。
いま、それが、開いたのだ。

「あぁ…。」
俺の目は、それらすべての様子を、しっかりと捉えていた。

ピンク色の割れ目…。
俺の中心への扉…。
解放される感覚…。

割れ目の上端ではすっかり小さくなってしまった陰茎が収まってゆく。
陰茎だったそれは、凝縮され、昇華され、陰核に生まれ変わったのだ。
それは、終盤へ近づいた変化の中、空気の流れを俺に伝える。
とても敏感なのだ。

最後に亀裂しかなくなってしまった恥部が疼き、
その周囲が、むくり、と膨らんだ。
恥丘が形成されたのだ。

そこまでいって、ようやく変化は収まった。
767アルマ:2008/07/20(日) 05:11:53 ID:E7LOJNzn
「…終わったよ。」
エルマが囁く。

「お兄ちゃんのお股にオマンコができたよ。ほら、よく見て。」
俺は変化してしまった性器から目が離せないでいた。
陰毛で被われていてよく見えないが、
自らの性器が元の形ではなくなってしまったことはよく分かった。
何しろ感覚がない。

新しく生まれた秘裂をエルマの指がさらりと撫で上げる。
「ひっ…。」
触られた、という感覚が、痛いような、こそばゆいようなそんな感覚として伝わってきた。
今までの自分ではありえない箇所からの感覚。
それは、かつても自らの性器の敏感な部分に触れたのと似た感覚で、
しかし、何倍も鋭敏な感覚だった。

「どう、お兄ちゃん?生まれて初めてオマンコを触られる気分は?」
エルマの指がすりすりと行き来する。

「よく見て…お兄ちゃんのオマンコ。」
「オマンコ…?俺の…オマンコ…?」
「そう、お兄ちゃんのお股にはオマンコが付いてるの。素敵でしょう?」
ぼんやりとした頭の中を俺のオマンコという言葉がぐるぐると回る。

そして、いままでの自分にはありえない別の感覚が生まれた。
「んっ…。」
下腹部が…おなかのなかが、きゅん、と蠢動したのだ。
768アルマ:2008/07/20(日) 05:17:45 ID:E7LOJNzn
エルマが囁く。
「ふふ、お兄ちゃんのオマンコ、ヒクヒクしてる。
おなかがきゅんきゅんするでしょう?」
エルマの言う通りだ。

おなかが、きゅん、とするたびに甘く切ない感覚が全身を満たす。
ああ…、なんだ、この感覚…?

「お兄ちゃんの子宮が喜んでいるんだよ…。
そして、ほしがっているの。
もっと触って、もっと愛して、って。」

俺の…子宮…。
肉の塊を植えつけられた俺の下腹部。
ここに…、俺の子宮がある…。

そこから発せられる声が俺の心と重なる。
…もっと触って…。
…もっと愛して…。

甘く、切ない感覚を生み出す新しい肉。
命を宿し、育むための、神聖な器。
女性の、母性の象徴が、いま、俺の体に備わったのだ。
769アルマ:2008/07/20(日) 05:21:07 ID:E7LOJNzn
「でも、オチンチンが無くなっただけじゃ、可愛い女の子にはなれないよね?」
エルマの周りでゆらゆらと揺れていた無数の触手に力がこもった。

「お兄ちゃんの変化はまだまだこれからだよ。」
エルマはうっとりとした表情で囁き続ける。
770アルマ:2008/07/20(日) 05:24:12 ID:E7LOJNzn
エルマは揺れていた触手のうちの1本を俺の臍に宛がった。
するとその先がジュワと溶けたかと思うと俺の臍があった部分と同化していた。
その様子はあまりにも衝撃的だ。
体の中を、細かく無数に分かれた触手が進んでゆく。

「オマンコだけじゃ中途半端でしょ?でも心配しないで。
ちゃんと全身を作り変えてあげる。」

臍に融着した触手は、するすると俺の体内を進み、
下は爪先まで、上は胸を過ぎ、首を過ぎ、顔を覆い、脳天まで達した。
全身を侵すそのおぞましい感覚にもう思考がついてゆかない。

「この触手で女の子に必要ない部分を分解して取り出すの。
そして必要な部分につけたして…骨格も変えないとね。
男の子と女の子の骨の形は違うんだよ。」

体が熱い。
臍に同化している触手が何かを吸い上げるようにビクンビクンと蠕動している。
肉を、骨を融かして吸い上げているのだ。
そして、融かした肉や骨は、不要な部分は排出され、
必要な部分に再利用される。

女の子としての新たな器官に。
771アルマ:2008/07/20(日) 05:27:00 ID:E7LOJNzn
「外からもいくよ。」
と、エルマは触手のうちの1本を掴んで俺の顔に近づけた。

「ほら、よく見て。」
触手の先端がぷくぅと膨らんだかと思うと白く濁った粘性の液を噴射した。
白い半透明の液が俺の鳩尾あたりに、ぴちゃり、と零れる。

「この汁もお兄ちゃんを女の子に変えちゃうんだよ。
肉に触れると溶け込んで、その部分は女の子になっちゃうの。よ
〜く塗り込んであげるね。」

白い液で濡れた触手が、にちゃにちゃと音を立てながら撫でまわす。
ぞわぞわとした感覚が広がる。
…染み込んでくる…。

「どんどん行くよ。」
周囲を漂っていた触手たちも、次々と白い液を噴射した。
あっという間に全身がねちょねちょした液で覆われる。
そして、その液を触手が塗りたくる。

腹、背中、首、腕、脚、手足の指の間まで丹念に、丹念に…。
気持ち悪い…。

生理的に耐えがたい嫌悪感を覚えながら、なすがままにされる。
白い液が体中に浸透してゆく…。
全身の体毛が分解されてゆく…。
肌が白く、きめ細かく、なめらかになってゆく…。
772アルマ:2008/07/20(日) 05:31:21 ID:E7LOJNzn
そうしている間にも、体内に侵入した触手による変化が進む。

体が小さく、手足が短く、細く、華奢になってゆく。
胴が細くなり、腰の形が変化する。
さらに体の表層に薄く脂肪が乗り、
やわらかく、なめらかに、丸みを帯びて行く…。

腰と背骨の連結が変化してゆくのがわかる…。
尻が突き出てゆくようだ…。

「お顔もしっかり変えないとね。」
すでに例の液で濡れていた俺の顔をエルマの両手が優しく覆う。
そして直接、丹念にマッサージする。
エルマの手によって、俺の顔が変えられてゆく。
エルマの欲望のまま、かわいらしい少女に。

…ふと、正面の鏡が目に入った。
そこには全身を触手で覆われ、身動きの取れない、哀れな子供の姿が映っていた。
それが、俺自身の姿。
何もできない…哀れな…。
773エルマ:2008/07/20(日) 05:43:55 ID:E7LOJNzn
「やっぱり胸も弄らないとね。」
体内に侵入していた触手がぞわぞわと胸に集まる。
俺のこの胸を、男性の胸から少女の胸に作り替えるために。

「乳腺も作り直してあげる。
おっぱいは必要だよね?
もちろんお兄ちゃんの大好きな、膨らみかけおっぱいだよ。」

胸がぞくぞくする。
その感覚はその中心に、乳首に収束し、
きゅぅぅっと、突っ張るような感触を返してくる。
そして、その乳首は少しずつ大きく、中心はぽっちりと膨らんでゆく。
色素が抜け、色が薄く…桃色に変化してゆく。
乳輪にも肉が乗り、プリッとした形を形成してゆく。

乳首の変化に引っ張られるようにその周囲も変化を始める。
乳首の位置が前方にわずかに移動する。
徐々に脂肪が付き始め、既に子供のようになってしまったこの胸に、
控え目な双丘が隆起し始める。


「お兄ちゃん、お口あけて。」
不意にエルマが俺の頬を掴み、力を込めた。
抵抗できず口をあけてしまう。

「むぐっ…!」
そこに触手のうちの1本が入り込む。
「ン、ンンンッー!…!」
かなり奥まで入ってから何かの液を噴射した。
おそらく白い液だ。

…さっきエルマは何と言っていたか。
女の子の変わる汁。
それを体の中に注がれたのだ。
「ほら、たくさん飲んで。」
粘性の液をたっぷりと喉に注ぎ込まれる。

息が…できない…。
涙目になりながら、なす術なく白い液を受け入れる。
口の中が、喉が、胃が、白い液で染められる。
774アルマ:2008/07/20(日) 05:46:02 ID:E7LOJNzn
「そろそろ、いいかな?」
エルマは満足したようにいうと、展開していた触手を引き揚げさせる。
臍から体内に侵入していた触手が抜かれる。
まるで、全身から、仮縫いの糸を抜き取るような感覚だ…。

エルマがぱちんと指を鳴らすと全身を覆っていた白い液が闇にとけるように霧散した。
「ふふ、完成…!」
エルマは愛おしむように、うっとりとしている。

口も触手から解放された。
やっと、息が吸える。
「けほ…、…けほけほ…。」
あれ…、咳が浅い。
775アルマ:2008/07/20(日) 05:46:50 ID:E7LOJNzn
「…あ…。…え?こ、声が…。」
そして口から出た声はまるで子供のような…少女のようなソプラノだった。
「素敵でしょ?お兄ちゃんにぴったりのロリータボイスだよ。」
俺に…にぴったり…?

そこで、初めて正面の鏡を見る。
これが…俺…なのか?
776アルマ:2008/07/20(日) 05:48:42 ID:E7LOJNzn
鏡の中には、穢れなき姿。
幼さを感じさせる少女がいた。

「どう?かわいいでしょう?」
エルマがねぶるようにささやく。
「これが…俺…。」

声を出して再びはっとする。
口から発せられる声、そして声を発したという感覚がおかしい。
鈴が鳴るような、澄んだ、そして、幼さを感じさせる声…。
なぜか、鼓動が上がる。

「今、体を動かせるようにしてあげる。」
体を縛っていた力が消えた。
俺の手は自然と顔へ向かう。
さらりとした、なめらかで、きめの細かい感触がした。
鏡の中の少女も同じ動きをする。
触った、触られた感触、そして、鏡の少女。

両手を見ると白く、細く、たおやかな、小さな手が視界に入った。
その手は握ったり開いたりすると、思うように動いた。
自分の意志で動く。

こくり、と唾をのんで、改めてまじまじと鏡を見る。
これが…俺…。
777アルマ:2008/07/20(日) 05:50:44 ID:E7LOJNzn
小さくてかわいい足。
細く、しなやかな脚
白く、眩しいふともも。
横に広がった脚の付け根。
桃を連想させるつるつるの秘所。
ぷりっとした尻。
ややくびれた胴。
つんと突き出た胸の双丘。
ピンク色の頂点。
狭く薄い肩。
細い首。
小さくて華奢な体。
白く滑らかな肌。
女性的な曲線。
エルマに少し似た顔は、幼いころの俺の面影を残しつつも、美少女そのものだ。

これはすべて俺自身なのだ。
穢れのない純真なままの女の子。
鼓動が高まる…。

俺はその姿に、男として興奮を覚えていた。
無意識に、確かに…。
778アルマ:2008/07/20(日) 05:51:35 ID:E7LOJNzn
「最後の仕上げだよ。」
エルマは俺の正面に回り込むと、俺の視線に合わせて腰をかがめた。

「私の眼を見て…。」
気が動転していた俺は言われるがままエルマの瞳に引き込まれてしまう。
もう、この悪魔のなすがままだ。

エルマの瞳が光ったと思った瞬間、頭を強烈に殴られたような衝撃が走った。
「あ、ぐっ…!」
強烈な眩暈が俺を襲う。
少し、気が遠くなる…。


「はい、おしまい。」
その声に我に返った。
「あ…。お、俺…。」
「よく頑張ったね、お兄ちゃん。」
エルマはひどくやさしい声を掛ける。

「さっそくその体に快楽を刻んであげる。」
779名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 05:55:16 ID:SRViA/Qp
連投支援、ガンバ
780アルマ:2008/07/20(日) 05:57:47 ID:E7LOJNzn
小さくなった体をひょい、と持ち上げられる。
そのままベッドまで運ばれ寝かされた。
天井にはいつの間にか鏡が据え付けられている。
そこには、今、まさに襲われる少女が映っていた。

状況が飲み込めない。
自分のこととして認識できない。
現実感がまるでない。

鏡に映るその姿を見ても、なにか、遠くの出来事のように感じる。

エルマの体が覆いかぶさる。
エルマの顔が近い。
エルマが俺の耳に息を吹きかけるように優しく囁く。
「かわいいよ、お兄ちゃん。」

エルマの声に意識を引き戻される。
そして屈辱を覚えるべきその『かわいい』という言葉に、
なぜか、きゅん、とした得体のしれない感情が湧きあがってきた。

エルマの顔が、うるんだ唇が近付いてくる。
781アルマ:2008/07/20(日) 06:02:16 ID:E7LOJNzn
…ちゅぷ…ちゅ…

「んふ、んんっ…っ…。」
今日、何度目のキスだろうか…?

もはや抵抗することはできず、エルマに口の隅々まで犯される。
だが、さっきとは違う、きめの細かい感覚。
きっと、俺の感度が変化したのだ。
唇、歯茎、舌。
誘い出され、吸い出される感覚に、いつしか俺の方からも無意識にエルマの口を味わう。

「んん、ちゅ…ちゅ、ぷは…。」
エルマの手が俺の体を優しく摩る…。
腰…、脇腹…、あばら…、そして胸の膨らみ…。
じんわりと温かく、切ない感覚が広がってゆく。

「お兄ちゃんのおっぱい、小さいけど柔らかいよ。」
エルマの指が、胸のわずかなふくらみをふにふにと弄ぶ。
俺の中に得体のしれない温かな気持ちが湧き上がってきた。
それは、俺の意識を優しく包み込む。

…もしかして、気持ちいい…のか…?
…いやだ、流されたくない…。

俺は俺の意識を蝕むその感情に目をつむって耐えることしかできない。

「…ん、…ん、…。」
声が、くぐもった声が、俺のつぐんだ口から洩れていることに、俺は気付いていなかった。
782アルマ:2008/07/20(日) 06:07:21 ID:E7LOJNzn
「かわいい…。さきっぽも吸ってあげる。」
ちゅ、とエルマの唇が左の頂点を覆った。

「ひぁ…っ。」
声が出た。

まるで、胸から生じる神経のすべてが快楽に変えられ、
それを優しく扱き上げ、吸い出し、抜き取られるような感覚。

乳房という柔らかな土壌に張る、細く、細かな根を、
ゆっくりゆっくり引き抜くような感覚。
その根は背中や腰まで到達していて、その全てが体から抜けて行く。
根を失ったその部分は、形を失い、とろとろに溶けてゆくようだ。

この感覚は、初めての俺には、あまりに強烈だった。

空いているほうの頂点にもエルマの指が襲いかかる。
「ちゅ、ちゅ、ちゅ、…。」
「あっ、あっ、あっ、…。」

エルマの唇が音を立てるたびに、エルマの指が頂点に触れるたびに、
腰から背中、首筋にかけて、桃色の感覚が迸る。

「あっ、ああっ、…。」
いやだ…俺、喘いでる…。
783アルマ:2008/07/20(日) 06:09:33 ID:E7LOJNzn
「んんっ…!…何で、声、が、出ちゃう…。」

左の乳房に取り付いていたエルマがゆっくりと顔を上げて応えた。
「さっきお兄ちゃんに施した、最後の仕上げ、何をしたか教えてあげる。」
先ほどの眩暈のことだ。

「お兄ちゃんの魂にね、呪いをかけてあげたの。
お兄ちゃんはエッチな気分になるたびに、快楽を得るたびに、
お兄ちゃんはかわいい女の子になっていっちゃうの。
しかも、その女の子はもともとのお兄ちゃんの意識を蝕んでゆくんだよ。
パンに生えるカビみたいにゆっくりゆっくり…。」

恐ろしいことを言っている。
…俺が、女の子の意識に侵食される…?
…俺の意識が…弄られる…?

嫌だ…。
そんなのは絶対に嫌だ…。
そして、あまりにも怖い…。

俺は男だ。
簡単に弄られるわけにはいかない。
784アルマ:2008/07/20(日) 06:12:45 ID:E7LOJNzn
と、エルマの指が乳首を摘みあげた。
「ああっ…!」
男であろうとする俺の意識を、土石流のように、未知の快感が押し流す。

「お兄ちゃん、抵抗しても無駄だよ。
鏡を見て、ちゃんと見て。
お兄ちゃんの体はもう完全に女の子なんだよ。
いまさら抵抗してももう男の子にはなれないの。」

エルマは興奮気味に続ける。

「それより、ほら、気持ちいいでしょう?
もっと気持ち良くなりたいでしょう?
もっと感じて!
もっとかわいい声で鳴いて!」

嫌だ、そんなのは嫌だ。
流されるな、俺。
気をしっかり持て…!

悪魔に翻弄されながらも気力を振り絞って抵抗する。
「…いや、だ。俺は、女の子になんか…んぐっ…。」

言い終わる前にエルマの唇に口をふさがれた。
そしてエルマの指が、両の乳首をコリコリと転がしながら摘みあげる。
「ん、んン、ンンンーーー!!!」
桃色の感覚が、白く閃光を放ちながら全身を駆け抜けた…。
………
……

遠くで、声が聞こえる。
それは、エルマの、ひどくやさしい声だった。
「ふふふ、いっちゃったね…。」
785アルマ:2008/07/20(日) 06:18:05 ID:E7LOJNzn
俺は、荒い息で絶頂の余韻から抜け出せないでいた。

「お兄ちゃん、おっぱいで、いっちゃったんだよ。」
何も考えられない頭が、緩慢にその言葉を復唱する。
…おっぱいでいっちゃった…?

「気持ちいいでしょう?お兄ちゃんが今感じたその絶頂が、女の子なんだよ。」
女の子…気持ちいい…。
エルマの声が深く深く浸透する。
頭がぼんやりして…まるでエルマが遠いところでしゃべっているみたい…。

「じゃあ、次はこっちだね。」
エルマの視線の先、こっち、とは、つまり…あそこ…。
「…あは、もうびっしょり。」
エルマの指が、くち、と音をたてて俺の秘裂に触れた。
「やぁ…。」
囈言のように声が出る。

「お兄ちゃん、オマンコもかわいいよ…。」
エルマは触れてしまうくらい俺の股に顔を近づけて言う。
オマンコ見られてる…。
恥ずかしい…。
「いやぁ、見ないで…。」

まるで恥じらう少女のような反応。
魂が、少女の体と、呪いによる女の子の意識に、侵食され始めていた。
786アルマ:2008/07/20(日) 06:27:18 ID:E7LOJNzn
「すっかり可愛くなっちゃったね。でも、ダメ。」
と、エルマは舌を這わせ始めた。

「ひっ、あぁ、いやぁ…。」
ぞぞぞ、とした感覚が脊髄を駆け上がる。
はじめての感覚。
男では絶対に感じ得ない場所からの感覚。
女の子の感覚。

「お兄ちゃんの愛液おいしいよ。」
そしてエルマは割れ目から染み出す水を口に含むと、
がばっと起きなおり、俺の唇をふさいだ。

むあっとした熱気と甘酸っぱいような匂いと味が口の中に広がる。
この匂いには覚えがあった。
女の子のにおい。
女性から香る、男にとって魅惑の芳香。
これが、今の俺の匂い…。
俺、オマンコから女の子の匂いが出てる…。

ぼやけた意識に、自身が女の子であるという事実が次々と刻み込まれる。
「…お兄ちゃん、ちゃんとオマンコ見るの初めてでしょう。ほら、よく見て。」
透明な液が、マシュマロの割れ目から、とろとろと染み出している。

割れ目の上端にはピンク色の突起が見えた。
「これがお兄ちゃんのクリトリスだよ。」
割れ目から、ぽちっ、と頭を出しているピンク色の物体。

「…触ってあげる。」
エルマの指がくにゅりと突起を撫で上げた
「ひゃ…ぁ!」
ビクッと腰が動く。

先ほど舐められたのとは違う、痛みにも似た、鋭敏すぎる感覚、白い衝撃。
それが過ぎ去った後、尾を引くように現れる、温かな感覚、桃色の靄。
白い衝撃と桃色の靄、二つの感覚が光速で体を駆け抜ける。

わずかな時間、その感覚に、
またも、俺の意識は途絶えた。
787アルマ:2008/07/20(日) 06:32:51 ID:E7LOJNzn
「軽くイっちゃったかな?中途半端は嫌でしょう?
ちゃんとイかせてあげる。
本当の女の子の絶頂は天国に飛ばされるみたいなんだから。」

エルマは再び俺の股間に顔を埋めた。
そして唇を、舌を這わせる。
「あ、ああ、いやぁ、舐めないで…。」

エルマの舌が分け入ってくる。
不思議な圧迫感。
「そんな…入ってる…入ってきてる…。」

俺は何かが体内に侵入してくる感覚にひどい嫌悪を感じた。
自分の性器が、何者かの侵入を許す形状をしていることは絶対に認められなかった。
しかし、エルマの舌はまるで俺に自覚を促すように性器の形をなぞる。

あなたは女の子、あなたは女の子…と。

愛液のあふれる秘裂、大陰唇、小陰唇、陰核、すべては女性特有のもの。
そしてそれらすべてが俺を絶頂へ押し上げる。

だが、俺は、それと同時に、
自らの中心を、子宮を、我が子を宿す大切な器を、
何としても守りたいという意識が、
俺の中に芽生えていることに気付かなかった。
788アルマ:2008/07/20(日) 06:38:28 ID:E7LOJNzn
頃合いを見計らい、エルマが陰核を口に含んで、ちゅぅう、と吸った。
「あ、や、あああああぁぁぁ!!」
俺は、がくがくと震えながら、背中を反らせて達した。
そして、この絶頂は、俺の魂に、心に、少女の本能と悦びを深々と刻み付ける。

もう、真っ白だ…。
何も考えられない。
「…ぁ…、はぁ…はぁ…」
自らの口から洩れる荒い息と、限界を訴える心臓の音がやけに大きく聞こえる。
それは、つまり、外の音がほとんど聞こえないということ。

「…これで、お兄ちゃんは女の子の快感を覚えたの。お兄ちゃんは身も心も女の子になっちゃったんだよ。」
もう…やめて…。
おれは…男…。
知らず、俺の目からは涙が滲んでいた。

「あ…、泣いちゃった。」
泣いてなんか、ない…。

「…今夜はここまでにしよ。疲れたでしょ。ゆっくり休んでね。」
仕方ないといった様子でエルマは言う。
「おやすみ、お兄ちゃん。」

ベッドの上のおれは、すぅ、と眠りに落ちて行った。
789 ◆g7GufJxh4s :2008/07/20(日) 06:59:48 ID:E7LOJNzn
…次スレを要求してターンエンドだ!>(A`)

…ごめんなさい、調子に乗りました。

今回はここまでにします。

何度かタイトルをミスしましたが、正しくは『アルマ』です。
紛らわしくてすみません。

ここまで長々と投下させていただきましたが、
読んでくださった皆様、ありがとうございます。

では、また、近いうちに。
790名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 07:01:11 ID:SRViA/Qp
GJ! ってまだ全部読めてないけどw

明日には次スレ作っとくんでまた頼むよ!
791名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 07:05:57 ID:dF98/0gv
向こうのスレでも言われてたけれども、メモ帳に本文書いて
コピペで投稿していく方がいいと思う
それとたぶん1レス中にもうちょい入る気がしなくもない
ここまで書いて思ったけど
確か本文もうメモ帳に書いてたっけ?
規制かなんか入ったのかな
1レス短いのはキリのいいと思うところで切っていったからかな?

最後になってしまったけどおつかれさん&gj

あと次スレたてにいってもいい?
792名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 07:36:57 ID:dF98/0gv
強制女性化小説ない?Part35
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216506062/

立てていい?とききながらもう立てましたorz
あと一つテンプレうつしてて思ったのが
ラノトノベルの部分でで先輩と僕だけ入ってるのは何か変な気がした
細かいテンプレの変更点は向こうに書いとく

では残り10KBほどこのスレをお楽しみください
793名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 09:48:23 ID:2jBis5TC
>>791
スレ立て乙。
で、>>717を見る限りだとコピペ投下はしてるんじゃないかな?
投下時間が空いてるのは、投下する分の重複や誤字等の最終確認だと思われ。
さすがにこれだけの文を書きながら投下は無理でしょw
794名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:03:42 ID:dF98/0gv
>>717に気がついたのはちょうど>>791を書いてる途中だったよ
まぁよくよく考えれば確かにそうだったorz
795名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 11:29:51 ID:0SaL2o1m
                              ___   ,、   厶,/
                          . ´      ` いrrr{∨::/
                    __/ /     辷_Ltj ∨
                    <__/  /   ,ィ   l   \} <}}
                     //l l l / / !  | l  ∨》、  \
                    r'7:' l |从|メ、|  /l | | ,}/ヽ\  \
                     j//l |.ki气、ノ/斗く/ リ | l  \  \
                   //| l |! l `~´    乞気 /rz.! |   入_  ヽ
                     // .| l l{ ト、  、 _'   /:/'⌒>-<   >'′
                 l | ,⊥L」ハヽ{i>、__ . ィいヘ 〃  _>'"
                     _rz⊥rz,_ Y } {{  }} /::{VV`ト、 <{
               E{「 ̄ ̄¨≧x{ | 》M《/::/ }  }/ 》  /
               Yマ      》|∨}ハ/::/ ノ _,/┬'|!
                   \_ {{\,ィE |,/::/ / / !  || l{=:、
                      |l`下≪ }} \/:>'  / }| ||   ||              l、
                      || || ∨:、   ` / ̄`ヽ./ ノ  リ  ||             |ハ
                 || || 厶 \  {      \:=ァ    リ             | l|
                 rJj ||   ', /:》=彡.      ∨了              | l|
                 }}   リ _}/::/   ハ        ∨丁了               / |
                ノ' x< ̄,/::/   {{ハ      ∨ 厂 ̄了          / l |
                </ 》、,/::/    }} l'.      ∨\ ≪、         〈  | |
.       /          /  《ソ/::/    ノ_! '.      マ¨¨\ ≧==x.__rュ.   〉 l| !
    /ィ′       ∠.イ , /::/_   /- 、 }、\       マ__   ̄ ̄ ̄ ̄   / W
    〃/ |            ,厶イ,厶/ `》イ    `'< \  rz_}\∧          / W
   {{ |l \              / / / j}       ` :x》ュ}    | ∧        / W
    Yl  〉           _/ /ィ´ /          `ヽ\戊| ∧     / W
    j}|l /         // /_,.イト廴__          }、 ,{ 心\,}.    , ′W
.   〃|l l         /ィ/ /   jリ      ¨  ー:、       Y  _ \ , '′ W
   《/l|l |     〆   / /             '.       \'´   , '′ lW
    Y|l !        /¨V               '.      ∨, '′ ィlW
     Y|l 丶    __,/ ./                ':,     ,. '′  x≪》'′
     Y|l  \_ノW /                 ヽ  '′  ,x:彡≫' |
     Y|     》'  /   /\_    _ . -‐ '′   x≦三>く_ノ
      Y| }>-x/  /\/      ̄ ̄       ,x≦竺三才   ヽ        ___
        《|l l|  /  厶                x≦竺三三三才'\  ,rz_}l\     // ̄ヽ
      Yリ  》 /¨¨}}x.       x≦竺三三三三才''"´    \}  \夊=x/,. '     !
       X  〃 《 ≪三三竺竺三三三三三才''"´            \  }/ィ'{ {/     |
          辻彡′    ̄ ̄¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄                  | /   ノ{     /
                                             W    ノ─--、/
                                            └マ / く_‐-x'¨´
                                               ∨{  〉─〉
                                            `'<{__/
796名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:29:57 ID:X7I3qDfJ
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしていってね!!!  <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
797名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:33:06 ID:u460FCm8
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> ゆっくりした結果がこれだよ!!! <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´


>>791
スレ立て乙です<__>
798名無しさん@ピンキー
3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679
 8214808651 3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 8410270193 8521105559 6446229489 5493038196
 4428810975 6659334461 2847564823 3786783165 2712019091 4564856692 3460348610 4543266482 1339360726 0249141273
 7245870066 0631558817 4881520920 9628292540 9171536436 7892590360 0113305305 4882046652 1384146951 9415116094
 3305727036 5759591953 0921861173 8193261179 3105118548 0744623799 6274956735 1885752724 8912279381 8301194912
 9833673362 4406566430 8602139494 6395224737 1907021798 6094370277 0539217176 2931767523 8467481846 7669405132
 0005681271 4526356082 7785771342 7577896091 7363717872 1468440901 2249534301 4654958537 1050792279 6892589235
 4201995611 2129021960 8640344181 5981362977 4771309960 5187072113 4999999837 2978049951 0597317328 1609631859
 5024459455 3469083026 4252230825 3344685035 2619311881 7101000313 7838752886 5875332083 8142061717 7669147303
 5982534904 2875546873 1159562863 8823537875 9375195778 1857780532 1712268066 1300192787 6611195909 2164201989
 3809525720 1065485863 2788659361 5338182796 8230301952 0353018529 6899577362 2599413891 2497217752 8347913151
 5574857242 4541506959 5082953311 6861727855 8890750983 8175463746 4939319255 0604009277 0167113900 9848824012
 8583616035 6370766010 4710181942 9555961989 4676783744 9448255379 7747268471 0404753464 6208046684 2590694912
 9331367702 8989152104 7521620569 6602405803 8150193511 2533824300 3558764024 7496473263 9141992726 0426992279
 6782354781 6360093417 2164121992 4586315030 2861829745 5570674983 8505494588 5869269956 9092721079 7509302955
 3211653449 8720275596 0236480665 4991198818 3479775356 6369807426 5425278625 5181841757 4672890977 7727938000
 8164706001 6145249192 1732172147 7235014144 1973568548 1613611573 5255213347 5741849468 4385233239 0739414333
 4547762416 8625189835 6948556209 9219222184 2725502542 5688767179 0494601653 4668049886 2723279178 6085784383
 8279679766 8145410095 3883786360 9506800642 2512520511 7392984896 0841284886 2694560424 1965285022 2106611863
 0674427862 2039194945 0471237137 8696095636 4371917287 4677646575 7396241389 0865832645 9958133904 7802759009
 9465764078 9512694683 9835259570 9825822620 5224894077 2671947826 8482601476 9909026401 3639443745 5305068203
 4962524517 4939965143 1429809190 6592509372 2169646151 5709858387 4105978859 5977297549 8930161753 9284681382
 6868386894 2774155991 8559252459 5395943104 9972524680 8459872736 4469584865 3836736222 6260991246 0805124388
 4390451244 1365497627 8079771569 1435997700 1296160894 4169486855 5848406353 4220722258 2848864815 8456028506
 0168427394 5226746767 8895252138 5225499546 6672782398 6456596116 3548862305 7745649803 5593634568 1743241125
 1507606947 9451096596 0940252288 7971089314 5669136867 2287489405 6010150330 8617928680 9208747609 1782493858
 9009714909 6759852613 6554978189 3129784821 6829989487 2265880485 7564014270 4775551323 7964145152 3746234364
 5428584447 9526586782 1051141354 7357395231 1342716610 2135969536 2314429524 8493718711 0145765403 5902799344
 0374200731 0578539062 1983874478 0847848968 3321445713 8687519435 0643021845 3191048481 0053706146 8067491927
 8191197939 9520614196 6342875444 0643745123 7181921799 9839101591 9561814675 1426912397 4894090718 6494231961
 5679452080 9514655022 5231603881 9301420937 6213785595 6638937787 0830390697 9207734672 2182562599 6615014215
 0306803844 7734549202 6054146659 2520149744 2850732518 6660021324 3408819071 0486331734 6496514539 0579626856
 1005508106 6587969981 6357473638 4052571459 1028970641 4011097120 6280439039 7595156771 5770042033 7869936007
 2305587631 7635942187 3125147120 5329281918 2618612586 7321579198 4148488291 6447060957 5270695722 0917567116
 7229109816 9091528017 3506712748 5832228718 3520935396 5725121083 5791513698 8209144421 0067510334 6711031412