5 :
902:2008/01/20(日) 10:16:00 ID:Zv2kONbb
>>1乙
前スレの902です。
ラウル×フィオナ+ミズホ投下
おまけも投下
こ、こんにちは。私の名前はミズホ=サイキ。
エクサランスの設備とフレーム開発を一手に担っているメカニックです。
今は人手が足りないからエクサランスの整備もしたりするんですよ。
人命救助の為にエクサランスは開発された機体でとっても――
そ、そうじゃなくって…い、今大変な状況なんです。
か、格納庫でラウルさんとフィオナさんが!
さ、さっきまでラウルさんのエクサランスのコクピットで機体チェックをしていたんですけど
コンテナの影で服着たまま…そ、その…せ、性行為を。
私もバレないようにエクサランスのメイインモニターを最大望遠にして、二人を見ました。
間違いありません……ど、どうしよう〜…
『THE COCKPIT』
「はっ…ん…いい、いいの…あっあ…」
「ん…ちゅ……あんまり声出すなよフィオナ」
「あ…う、うん…ごめん。でもラウル…あはっ…ここ最近ずっとご無沙汰だったじゃない。
だから…はぁ…か、感じすぎちゃって、ん」
薄暗い格納庫の中、コンテナの影で双子の兄妹が情事に興じている。
ズボンを下げ、フィオナの股に顔をうずめるラウルは舌で妹の秘唇をなぞっていた。
ショーツの上にツツーとフィオナの体液とラウルの唾液が混じった混合液が糸を引いている。
「はぁ…そ、そこ…いいラウル…あっ」
コンテナに背を預け、フィオナは天井を仰ぎながら兄の頭部を抑え、喉を仰け反らした。
胸部を開き、スポーツブラをずらして露出させた小振りな胸がフィオナの喘ぎと共にぷるっと弾ける。
乳首は既に痛い程、ピンと上を向いて勃起し、その先端をラウルに吸われると
自然と甘い声が漏れてしまう。
チラとフィオナの様子を上目で見上げたラウルは妹の柔尻に指を食い込ませると
間髪入れず秘唇に突き入れた舌を引き抜き肉豆に吸い付くとそのまま舌で強く押しつぶした。
「はっ…あああっ!ラ、ラウ…も、もう私…私…イ…イっちゃ…あ、ああっ、ん、んんううくうう〜」
ビクンビクンと下腹部から脳天を貫く快感に背を震わせ、
フィオナは眼を閉じ、口を真一文字に結んで達した。
「はぁ…はぁ…は…あ…ん」
くたぁと脱力し、そのままずるずると尻餅をつきそうになる妹の両肩を掴み、
ラウルは無理矢理立ち上がらせた。
「あ…ラ、ラウ…ル…」
「さて、今度は俺の番だな…ホラ、手ついて尻捲れよ。お前の好きなバックからしてやるよ。
その代わり…わかってるよな?」
「…あ…う…うん…ラ、ラウ…お、お兄ちゃん…」
6 :
902:2008/01/20(日) 10:18:30 ID:Zv2kONbb
「よしよし、昨日は4回ね…じゃあ今日はコレが一回目と」
ラウルはフィオナの腰を掴むと突き出された尻の谷間の終わり、
秘唇に己の肉棒をあてがい、一気に貫いた。
「はっ――あああっ、あっ…ん、んん」
ぐちゅううと粘液が絡み合う音。ラウルの腰がフィオナの秘唇に埋没していく度に、
張りの良い尻肉がふるふると波打ち、突かれる度に重力に、
引かれた胸がぷるんと弾け踊った。
胸と尻だけを露出してるだけあって、なまじ全裸よりも卑猥に見える。
「まだ少しキツイな…こんだけ濡らしてゆるめても…う…く…お…おお」
はぁはぁと荒い息をつきながらフィオナはラウルに向き直り、
「ん…キ、キツイ…よォ…お兄ちゃん……も、もうやめて」
潤んだ瞳でお約束の台詞を吐いた。
外の情事を覗きながら私、ミズホ=サイキはコクピットの中でもっと大変な事になってました。
「あふ…ん、ラ、ラウルさん…ラウルさん」
シートに背を埋めながらア、アソコに指を入れて抜き差しします。
胸もブラ外してもう滅茶苦茶に揉みしだいています。
実は私、あのフィオナさんよりも…その…エッチなんです。私室にはラウルさんのゲームよりも
過激なBL持ってますし…その…道具なんかも持っててオナニーなんて当たり前、
むしろしない日の方が珍しいです。クリーニング前のラウルさんのシャツとか下着に
顔埋めてニオイを嗅ぎながらオナニーした時はもう最高でした。
そんな私ですから目の前のモニター越しの生情事はたまりません。
エクサランスのメインカメラでもう録画しちゃってます、はあはあ。
「ん…そ、そう…いいです、わ、私のマンコにラウルさんのチンポ突っ込んで下さいいいいっ」
感極まった私は恥ずかしげもなく絶叫しました。どうせ聞こえないし。
「お…結構、いい顔するなフィオナ…よし、そんな妹にはご褒美に中で出してやるよ」
「え、そ、そんなラウル、や、約束がちが―――――」
我に返ったフィオナが目を見開いた。
「おいおい、『お兄ちゃん』の間違いだろ、フィオナ!」
語尾を強めたラウルはフィオナの腰を抱きかかえるように掴み込むと
有無を言わさず、腰を叩きつけた。
「あううっ――や、やめて!いやっ!ラウ…な、中はやめて!
ゴ、ゴム…付けてな…んん…のにぃ、で、できちゃ…赤ちゃんできちゃう!」
いやいやと頭を振るフィオナは必死にラウルから逃れようとするがラウルは
フィオナの首と尻を押さえ、下から抉るように突き上げた。
「あああっん…あはっ…くう…や、やめ…て」
パンパンパンと後ろから完全に埋没した肉棒を突く度に上下させ、内壁に擦りつける。
フィオナの意志に反して膣は雌としての本能のまま、雄の精放出を急かせるため、
ラウルの肉棒を締め上げる。
「そいつはいいな。妊娠したら産んでくれよ、二人で育てようぜ。
兄ちゃんと妹がパパとママだよってな!」
フィオナの小振りな胸を背後からその荒々しく鷲掴み、ラウルは剣突を徐々に早めた。
「はんはあああっいい、いいです!ラウルさんのチンポ気持ちいい!大きくって
ミズホのマ、マンコいっぱいです!チ、チンチンパック――付けちゃイヤ、中で生出しして下さい
ラ、ラウルさんの、た、種付けて、ミズホにラウルさんの子種付けてえええ」
もう絶叫です。止まりませんし止めれません。シートはもう私の愛液でもうすごい事になってます。
ああ、ラウルさんのチンポ素敵…逞しくて、大きくて…はぁううん…も、もうダメです。
私は完全に上気し、とろけきった顔でエクサランスのブーストスティックレバーを見ました。
ラウルさんがいつも握って、垂直に立ってるスティックレバー…スティック…棒…棒…ぼう…
ラウルさんの…ラウルさんの……
「ん…あ……」
私は腰を上げて濡れまくってるアソコをそそり勃っているラウルさんの棒にあてがいます。
くちゅ……
先端が触れ、そこからレバーをつたって愛液がツツーとゆっくり垂れていきます。
ごめんね、エクサランス…ラウルさん…もうミズホは我慢できないんです。
7 :
902:2008/01/20(日) 10:19:14 ID:Zv2kONbb
「や、やだぁああ!あ、赤ちゃんいらない!わ、わたし…んっ!ま、まだ子供なんか…
ほ、欲しくな…ああっ!」
フィニッシュ直前の剣突の乾いた音が格納庫に響き渡った。
「そ、そうかよ…フィオナ、じゃあしっかり妊娠してくれ―――うっ出…出る…くう!」
「や、やだっやめて!お兄ちゃん!き、兄妹、兄妹で子供なんていやあああっ!」
フィオナが叫んだ瞬間、ラウルの肉棒が妹の膣内で爆発した。
ぶびゅどばどばどびゅううううどぴゅ…びゅるる…びゅびゅ……びゅ………
常に緊張を強いられ、抑制されている戦時下の生活の中でため込んだ欲望は半端ではない、
兄は妹の膣内に白濁液というより白濁のゼリーのような塊を射精しつづけた。
目を見開き、己の膣内が兄の欲望で満たされる様をただ耐えている妹。
「あ…い、いや…わ、私…膣内に……いやああ…あ、赤ちゃんできちゃう…できちゃうよォ……
ど、どうし…どうしよう…」
すすり泣きながらか細い声を上げるフィオナの柔尻を掴み、なおも
「うっ…うっ…」と射精を続けるラウルそしてようやく長い射精を終えると
フィオナの膣内から抜き出した。
「なかなか良かったぜ…フィオナ、また誘ってくれよ?ホラ、アフターピル」
と言ってラウルはフィオナに錠剤を投げてよこした。
「ひ……酷いよ…お兄ちゃんのバカ」
「ああっいい、いいさ、最高!ラ、ラウル、ラウル!わ、わたひもわたひもイク、イッっちゃうううっ」
もうダメ…頭の中なんかぐちゃぐちゃで何も考えられません。
ラウルの毎日握ってるレバーチンポ最高です!はあああっ!あ、明日もこの
ブレーキスティックレバーをラウルが握るとか思うと狂いそうなくらいに気持ちいい、いいの!
「あひ…あああっ、ゾクゾクって来る、来るミ、ミズホ、ラウルのチンポでいちゃううううっ!!」
ビクンビクンと痙攣するミズホの下腹部、壮絶なアクメ顔をしながらミズホは絶頂に達した。
陸にうち上げられた魚のようにビクンビクンと痙攣すると途端に脱力感が押し寄せてきます。
「さ…最高…ラウル…んちゅ…」
画面に映るラウルさんに頬擦りして私は熱い口づけをしました。
GJ
すまん、忘れていた。おまけ。
「………酒池肉林だね。時流エンジンの変な電波でも受けてるんじゃないの?アイツら…」
ラウル達の様子をコクピットの中で眺めていた少女は呟く。
「……それ見て一人エッチしてるあたいが言えた立場じゃないけど……」
服を捲り上げ薄い胸を露出させ、ショーツをズリ下げ、股をさらしている桃色の髪の少女が言った。
このテュガテールの機能を使えば有効射程範囲内にいる
敵戦艦の中の様子を伺うなんて事は朝飯前だ。
「ん……あたいはと違って正直だからね…はぁ…んくゥ」
少女の想像の中で胸を愛撫しているのはあのコンパチブルカイザーのパイロット、コウタ=アズマ。
「これで…ナイスバディだったら文句無しなんだけどなぁ…」
悲しいかな少女の胸囲は平均に満たない。尻の肉付きはいいもののまだ子供のソレだ。
「はぁ…ダメ…そこはイヤ…はぁコウタ!コウタァ!」
少女の妄想は止まらない。コウタに組み敷かれ、否応無しに強姦される妄想が最高に興奮する。
本気で捕まってみようかな…と考えた事もあるほど、その快楽は少女の心を蝕んでいた。
「こんな事…い、いけないのに…気持ちよすぎてダメになる…くうう」
オナニーなどという行為をティスは始めから知っていたわけではない。
今のように敵戦艦を偵察していた時にたまたまフィオナの自慰を目撃したのだ。
始めは何をしているのか意味はわからなかった。だからラリアーやデスピニスにも相談しなかった。
しかし、自分にも地球人と同じように生殖器官は付いている。
ひょっとして気持ちいいのか?と思い、行為に及んでしまったのだ。なまじ、ソッチの知識は
乏しいため、地球人でいうところの自慰を覚えたての子供の用に毎日、行為に及んでしまっている。
特にコウタの自慰を見ながらすると任務そっちのけで5回は抜かないと、胸の高ぶりはおさまらない。
「ん、ふゥ…コウタ、あたいのここに…もっといっぱい頂戴…もっと、もっとォ!」
コウタの猛々しいモノをティスは自分の指に準え、膣内を掻き回す。
あの勇ましい眼、あの荒っぽい口調、あのたくましい肉体、コウタの全てが愛おしい。
「ああ、コウタ…あたい、あたい、イク、イちゃううよォォォ!」
背を仰け反らせ、ピクピクと痙攣しながらティスは達した。
「はぁ…はぁ…はぁ…さ、最高…コウタ…ごめんねテュガテール、また汚しちゃった…」
ふるふると絶頂の余韻に浸りながらティスは呟き、己の指に絡みつく愛液を愛おしく舐め取った。
END
スーパーエレクト大戦スッドレはここでつか?
>>9 コウタVSティススレの住人の俺からしたら
最高に良かった。GJ!
レイプされるカチーナとか見てみたい
レイプなのに濡れて感じる自分に認めたくないけど淫らな女としての本能を垣間見て快楽に溺れていくって感じに
>>12 相手はラッセルか整備兵でないと認めない
そして、何となく見てみたくなったアイビス&イルイ×ミレーヌ…
白いシーツの中で一つになって蠢く体が二つ……。
ベッドの上であぐらをかいた赤毛の青年の足の間で一人の少女が、青年の指先が動くたびに消え入りそうな泣き声を上げていた。
女性らしいふくらみも大人の証も生え揃わない小さな体が後ろから抱きついている男の好きなように蹂躙される。
くにゅり、と幼いスジに指が這わされると、小さな体が走った電撃にビクンっと揺れた。
「ひんあ……っ♪……ア、アクセル……変ですの……そ、こ……触られただけで変なこぇ……っ」
「変な声ってのは今みたいなのか?」
再び幼いワレメをなぞりあげて指がそのワレメのから小さな突起をすくい上げる。
「ふひゃっ…だ、ダメですの、アクセル……ん……」
「ふふ、いやらしい声を出すな……全くはしたないヤツだな、お前は」
「ひぅんッ、だ、だめ……ですの……ソコ、変ですの、変なところですの……」
頬を赤く染めて、少女らしからぬ熱い息を吐きながら潤んだ瞳で赤毛の青年アクセル・アルマーの胸に背を預ける少女アルフィミィ。
耳元でささやかれると、耳たぶにアクセルの熱い息が当たりゾクゾクと背筋に快感が走る。
ぷっくりとした小さな突起を皮の上から指で挟み込んでこすり上げては、幼い秘所からあふれる液体に指をぬめらせてはさらに秘豆をこする。
ぬるぬるとした指先が愛撫をスムーズにしては、皮をかむった幼いソコが弄繰り回される。
「ひゃふぅんっ♪も、やめ……っ、もうソコ嫌ですのぉ……ッ」
創られて、いや、生まれて初めての快感に背筋がゾクゾクと響き、足腰が震えるようにしびれる。
股間から広がる感覚に泣き喘ぐアルフィミィはアクセルに許しを請うが、その返事は秘豆の皮を剥かれるというものだった。
「ひぃぃぃぃんぁぁぁぁっ……ぁ……ァ……」
「おい、呆けてる場合じゃないぞ?」
「ふぇ……?」
瞬間、脳を焼き切るような快感に頭の中が真っ白になり、素っ頓狂な悲鳴を上げて白いのどを晒して反りかえる首。
とろけた瞳でパクパクと陸に打ち上げら得た魚のように口を何度も開け閉めするアルフィミィの耳元でアクセルはささやく。
その言葉の意味がうまく頭に入ってこないのか、ぼんやりとした頭で振り向いてアクセルの顔を見ようとするが、剥き身のソレをギュッとアクセルの指がつまみ上げた。
「っひっき!?!?」
上ずった悲鳴をあげて アルフィミィの体が跳ね上がった。頭の中が真っ白に染まり、何も考えられなくなる。
普段はゆっくりとした喋り方をするアルフィミィが切羽詰ったように息を大きく荒げながら必死に呼吸を整えようとする。
背後にいるアクセルのジャケットを強く握り締めた指が、その小さな耳を甘噛みされると、一瞬強く握られた後力が抜けていくようにぱたんと垂れ下がった。
くにくにと小さな耳を歯型がつかないほどに優しく噛まれ、舌がそっとふちをなぞられると股間の鋭い快感とは違う、甘く、ゆったりとした快感に熱い息がこぼれる。
「はふ……、ぁ……はぁ……ん」
「アルフィミィ……」
「ふぁ……」
秘豆を愛撫しながら、上半身の小さな蕾に指が這わされる。アルフィミィの上気して桃色になった小さな乳房を左手で覆うと、やわやわと撫でる。
その指先が小さな突起に触れるたびにピクン、ピクンと揺れる体。
まるでアクセルの手に触れられている部分が熱くなり、熔けていくような錯覚に身をよじるアルフィミィ。
アクセルの手は小さなワレメからあふれた液体によって、手のひらを濡らしながらもさらに湧き出させんと指先がその割れ目に沿ってなぞり上げる。
「はぁっ……ふぁっ…」と鳴き続ける彼女の体をそのままベッドに押し倒す。
青い髪がふぁさりと広がり、脱力仕切った体をベッドに任せるアルフィミィの体にのしかかると、アクセルははぁはぁと息を吐く彼女を見つめる。
潤んだ瞳で見上げるアルフィミィの顔から少し視線をおろすと細い足がもじもじとすりあわされていた。
視線が外されたのが寂しいのか首に腕をまきつけて悲しそうにアクセルの名を呼ぶ。
「アクセル……」
切なげに呼ばれた自分の名に「ふ……」と小さく笑いながらアルフィミィの唇を奪う。
「アルフィミィ……ん……」
「ぁ……んちゅ……ちゅ……っ、」
薄い、小さな唇の輪郭をすっとなぞった後、その隙間を割りさいて下をねじ込む。
鼻にかかったような声を聞きながらアルフィミィの甘い唾液と自分の唾液が交じり合ったものを吸い、そして、送り込む。
16 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:38:43 ID:XRIuzk07
「はぁっ……ン……アクセル……」
苦しそうな吐息を洩らしながら首に回した手がアクセルの赤い癖のある髪の毛をにぎる。
アルフィミィの口内をアクセルの舌が蹂躙して、あふれた2人の唾液がアルフィミィの頬を伝った。
その間もアクセルの手はアルフィミィの体をなで伝い、敏感なところを刺激していく度にアルフィミィだけでなく、自分自身の興奮が高まっていくのをアクセルは自覚していた。
ズボンの中で自分のソレが痛いくらいに張り詰め、解放を求めている。
2人の唇に銀の糸を伝わせながらアクセルは顔を離し、とろけたままのアルフィミィに尋ねた。
「……いいか……?」
「……っ、は……い……」
その言葉の意味を理解し、一瞬顔が真っ赤に染まるが、ゆっくりとうなずくアルフィミィ。
うなずいたことを確認するとアクセルはソレをさらけ出し、アルフィミィの足を大きく開くとぴっちりと閉じた幼いワレメに、とん、と口付けさせた。
そのままそれを少し動かして、ワレメをなぞるように這わせる。先ほどまでの指とは違う固いその感覚におびえるアルフィミィ。
心臓の音がうるさいくらいに鳴り響き、呼吸が荒くなる彼女を落ち着かせるようにアクセルは頭を優しく撫でると再び唇を奪う。
優しくキスをほどこしながら幼い秘所に熱い男根を差し込んでいく。
「……っ!い゙っ……」
ぐ・・・…っと侵入してくる異物の感覚にアルフィミィは大きく目を見開いてアクセルの髪をぎゅっとにぎりしめる。
窮屈なソコは熱く、濡れそぼり、たまっているアクセルのソレはすぐにでも射精しそうになるが、その衝動をこらえて、ぐい、と腰を突き入れる。
「あ……あ……はいっ……アクセルの、アクセルが入って……うぅ……んっ……ぁぁ……」
「アルフィミィ……大丈夫か?」
「へ、へっちゃら……です、んぐっ!……」
「アルフィミィ……ツラいか?少し休む、か……?」
「だいじょ……もっ、と……わたしの、なかをアクセルで、アクセルでいっぱいにし、てほしいですの……」
ぽろぽろと泪を流しながらも気丈にふるまうアルフィミィに思わず心を奪われるアクセル。
だが、
「これが一心同体……ってやつか?これがな」
「ふ、ふふ。下品です、の……んっ、つぅ……」
「アルフィミィ……」
痛みに呻くアルフィミィの唇を再び奪い、ゆっくりとストロークを加速させていくアクセル……
「うっ!?!?」
眼前に広がるのは見慣れない天井。
ガバリ、とシーツをかき上げて跳ね起きる。
嫌な予感のままに自分の下着の中に手を突っ込むが、ぬかるみなども感じずにほっと安堵する。
確かにネオ・グランゾンを倒した後、アルフィミィを連れて各地を回り、自分たちやダークブレイン、修羅などがなぜこの世界にばかり引き寄せられている原因が何かあるのではないのか、と
その戦いの中で湧いた疑問の答えを求め、転々としながら情報を厚めに奔走し、正直溜まっているかもしれないが、(思春期のガキでもないのに夢精などしてたまるものか)、と心の中で一人ごちるアクセル。
隣で小さく「ん……」と鳴く声に見下ろすと、青い海が広がっているかのような美しい髪の中で少女が眠たげに目をこすっている。
「どうしましたの……あうせる……んみゅ……」
「……なんでもないさ、これがな」
「……みぃ……?」
「猫かお前は。ほら、さっさと寝な」
シーツをアルフィミィにそっとかけて、頭を撫でると2、3度ゆっくりとまばたきをして、そのまままぶたが閉じて再び規則正しい寝息を立て始めた。
その寝顔を眺めながらアクセルもシーツの中にもぐりこむが、いくらなんでもこんな幼い少女相手に淫夢を見たことに自己嫌悪に陥る。
温かい体温を求めてかぎゅっと自分の体に抱きついてくる小さな体を邪険にも出来ず、そのまま目を瞑るアクセル。、
「これも、因果というやつかな」
ぽつり、とつぶやいてアクセルも眠りに落ちていく。その夢が近いうちに現実になるということも知らずに…・・・。
なんか書いててうまくまとまらなかったので引っ張るかんじの夢オチにorz
もうちょっと時間が取れたときに正夢になった方を書きます
夢落ちGJ!ラストの猫アルフィミィ可愛いな。正夢の方も楽しみにしてる。
とうとうロリセル来たかw GJ!
しかし考えてみれば、アルフィミィも前の彼女のレモンも、エクセレンから派生した存在なんだよな。
なんとゆーか、作為的なものを感じるw
まだまだ増える
ああ・・・次は檜山ブロウニングだ・・・
奴は男だ、これが
アクセミィGJ!
本番もwktkして待ってますぜ
このスレはイベントで気力130からスタートしてるのか?
GJすぐる
アクミィGJ
と、ここで…
敵に捕らわれたツグミが逆に相手を搾り取って返り討ちにしちゃって
救援に来た味方を唖然とさせる話キボン
ワレメがワカメに見えてしまいやがった自分は
どうすればよろしかったりしちゃうんでございますでしょうか?
教えて下さいませんでございませんすか?
ロリセル隊長?
>>30 ついにやっちまったかああ!!
やって欲しくなかったよ正直……。
コスモスとナムカプ組は専用スレあるから別にここじゃなくてもいいんよね?
てかOGなのに版権出したのか…
>>32 OGその物にもヒーロー戦記とザ・グレイトバトルと言う版権が参戦していますが何か?
今年の4月にバンナムとバンプレ統合だかするからかねぇ
魔装機神も実際には半分ウィンキーだしな。
職人が少しでも増えるなら全然おkだろ
どうせ数なんて期待してないから。
某所の絵板を見て、突発的にタスク×レオナを書いてしまった。
これから投下します。
「タスク…ベッドの下から出てきたこの本は一体何?何処で手に入れて、何の為に使っていたの?」
「知らねぇ…そんな本、買った覚えも」
レオナは手に持っていた本をベッドへ投げつけると、視線を外してひゅうと口笛を鳴らした男に
詰め寄った。
「そんな見え透いた嘘でしらばっくれる口は…この口!?」
「ひょげぇ! やめへやめへ…れほなちゃわ!!!」
指を突っ込まれ、通常の3倍はある横幅まで引き伸ばされた口唇を震わせ、タスクが悲鳴をあげた。
レオナはタスクの口に指を突っ込んだまま彼の頭を強引に引っ張り、そのままベッドへと投げ捨てる
ように押し倒す。
「むひゃあ!」
「さぁ、答えなさい…この本は何に使っていたのか…!!」
本を再び手に取るレオナ。表紙には悩ましいポーズをとった金髪の女性が、レオナを挑発するかの
ように股間を晒していた。
「いたた…だってさぁ、レオナちゃん…俺がこんなに愛してるのに、少しも応えてくれないしさぁ」
ふくれっつらになり、とぼけた口調でレオナの問いに答えたタスク。そんな彼の態度、そして
なによりも、本の表紙の女性がレオナに似ていた事が、彼女の怒りを頂点まで押し上げた。
「この…っ!! 馬鹿!! 馬鹿!!」
「れ、れおなちゃん!?」
「あなたなんか…あの時、ヒラメに食われたら良かったのよ!!」
「なっ…!」
「馬鹿ーーーっ!!!」
は手にしていた本で、あっけにとられた男の顔を何度も殴打した。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ぴくりとも動かなくなったタスクの腫上った顔を見て、レオナははっとなった。宇宙ヒラメとの
戦いから戻ったタスクの、憔悴しきった血まみれの顔。あれは、私を守るために…
「うぅ…タスク…私は…」
ふらふらとベッドから立ち上がったレオナは、そのまま部屋のドアを開けて廊下に出た。
「お、レオナじゃねぇか。タスクの部屋でお前、何をして…」
「!」
カチーナと鉢合わせになったレオナは思わず駆け出した。背後でカチーナが何か大声でわめいて
いたが、レオナは足を止めない。そのまま彼女は自室に駆け込むと、へなへなとベッドに座りこんで
しまった。
「タスク…何故…こんな本を…」
レオナにとって、全てが衝撃だった。自分そっくりな女性の、いかがわしい姿の写真集。陰部も隠さず、
むしろ見せつけるようにカメラへ向いているのであろうか? モザイクやボカシの修正さえ入っていない
女性器は。女性であるはずのレオナも初めて目にするものだった。
(なんという破廉恥な…!)
レオナは本を床へ投げ捨て、枕へ顔をうずめた。涙で枕へしみ込み、その感触が頬へ直に伝わってくる。
しばらく何も考えずすすり泣いていたせいか、いくぶん冷静さを取り戻したレオナはゆっくりと顔を上げた。
「まさか、タスク…」
身を起こし、ベッドの際に落ちていた本を拾い上げた。おそるおそる、ページを捲り始めたレオナ。
「…」
胸を揉み上げながらこちらを睨み付けた写真。椅子に座り、背中を反らして乳房を強調している姿。
「タスク、あなた…こんな女が…好きなの?」
レオナには想像もつかない世界だった。恥じる事なく、むしろ自らの性器をアピールする女性。
「こんなのって…」
レオナは無意識の内に、自らを写真の女性に重ね合わせ始めていた。写真のポーズに合わせ、気が
つかない内に手が乳房に伸びているのだ。
「…っ」
息を飲み、僅かに喘ぐ。顔が熱くなり、胸から鳩尾の奥に未経験の感覚を覚え始めた時、ページを
めくる彼女の手がぱたりと止まった。
「あ…?」
壁に背中を預けた写真の女性が、股を大きく開き…股間に手を添えている。左手で女性器を大きく
拡げ、右手の指先を割れ目の中に突っ込んでいた。
(一体何を…あんなところに…?)
早まった心臓の鼓動が彼女の頭に響く。大きく膨らみ始めた好奇心が、彼女の手を、身体を動かした。
まるで写真の女性に操られているかのように、レオナは壁に背中をあずけた。足を前に投げ出し、
スカートをゆっくりとめくり上げ、股間を開いてみる。そして止めていた息を吐きながら、ショーツの上から
秘部に指を当てた。
「んくっ…!!」
次の瞬間、彼女の体躯を強烈な閃光が突き抜けた。背中が一瞬痙攣し、自分でも聞いたことのない声が
部屋の中に響き渡る。
(い、今の…何なの?)
呼吸を整え、股間の状態を確認した。見た目は特に変化がないが、恥丘の下から身体の奥にかけて
どんどんと熱い何かが吹き出しそうになってくるのが伝わってくる。レオナは唾をぐっと飲み込み、
もう一度指をショーツに押し当てた。
「あっ…あんん!」
二度、三度と身体が痙攣する。思わずショーツから離しそうになった指を強引に押さえ込み、指先の
感触を確かめた。
「これは…」
明らかに人肌とは違う熱さが指から感じられた。写真で晒されていた女性器の形状を思い出しながら、
割れ目の方向にそって指を動かしてみる。
「んっ…! ぁあ!…ぁぁ」
ショーツが僅かにであるが、何か熱い液体で濡らされている。そして、割れ目の上方で感じられた突起を
指先が通過する旅、最初に感じた電撃が彼女の五感を揺らした。
「何…んっ! これっ…は…んぁ!」
痛みやくすぐったさとは違う…ぶっちゃけていえば『快感』だった。味覚や嗅覚とは違い、ダイレクトに
脳へ伝わってくるこの感触を、彼女はもっと味わいたくなった。指をいったん股間から離し、ショーツを
乱暴に脱ぎ捨てたレオナは、枕元にあった鏡を股間にかざした。
「こんな…」
鏡に映し出された桃色のひだが、彼女とは違う生物のように蠢き、その奥に湛えられた蜜がとろりと
あふれ出てきている。まるで何かを求めるようなその動きに、レオナは最早あがなう事が出来なかった。
「ひ…っ!! んぁあ゛っ!!」
乱暴に指を突っ込み過ぎたせいか、今までにも増して強烈な快感の波が彼女に襲いかかった。他人の
悲鳴にも似た喘ぎ声が、レオナの欲望を刺激する。
「んん…っ…あん…うぁ…ひぁ…っ!!」
指先を自らの蜜壺に差しいれ、かき回す。快楽の波はやがてまとまり、津波のように彼女の理性と意識を
押し流し始めた。
「んくぅ…くぅ…あんっ…い…いい…!」
指先を更に加速させた彼女の脳裏に、一人の男の顔が浮かび上がった。
「タ…スク…ぅ…わたし…わたし…あんっ…んん…んん゛〜〜〜〜〜っ!!!!」
快楽が渦巻き、彼女の意識が白く飛んだのと同時に、部屋のドアが開いた。
「はぁい、レオナちゃん…カチーナ中尉が心配してたわよ…って、おやまぁ…」
(続く)
今回はここまでです。外伝未プレイで書いてるんで、おかしな所があればお許しを…
パロスペシャルとかクロスボンバーとかの所か?
OG外伝で生存して救済されたアルフィミィが
異形進化したかつての同胞であるアインストの強化バージョンに陵辱されるってのも良いよね
>>45 レオナ好きとしてはwktkせざるを得ない
さあ続け! 続くんだ!
てか今の状況だとタスク殴られただけだなw
ところで、前スレのアーク×ヴァル=アの続きはまだか。
ミザルが修羅王になりハガネとヒリュウ改倒したとする。真っ先に犯す女は誰だろう?
シャイン
フェアリオン
フォルカ
マリオン
マリオン
>>53シャインは12歳だが初潮はきてれば可。きてなければ不可になんのかな?
シャインならセットでラトゥーニも付いてお得だよね。戦闘中はペアで行動してるし。
というか国どうしてんだよあの王女
独自に防衛固めて待機中
で皇女様は部隊にきて殺られる前に殺れと大変修羅らしい思考で参戦
フォルカがビビルのも無理もない
此処でヴィレッタ×リョウト&リオと言って見る。
SHO時代の記憶を断片的に思い出したヴィレッタがリョウトにSMプレイを行う。
そこへリオがやってきて、二人揃っておいしく頂いてしまう。
・・・構想は出来てるんだけど、中々文に出来ないんだよなぁ。
>>63 むしろ途中から逆にリョウト×ヴィレッタ&リオがいいかもしれない。
リョウト&ヴィレッタ×リオ
が萌える俺は異端
66 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:35:12 ID:p1HuGEoQ
クスハ×アラドで色々と妄想してしまう俺
じゃあ俺はアラド×アイビスで。
…少数派だな。
俺はツグミ×アラドを推してみる
『まぁ、アラドくんのって随分と大きいのね』
『んぁっ、タカクラチーフ…そこだけは…』
流れを読まずミーナとグレースで。
接点少ないのに祐×彩とか想像する拙者は破門ですか
…想像はしてもあまりドエロにならぬ
そこでタスク×アイシャ
アラドを見て死んだ弟達が懐かしくなったカーラが
お風呂でアラドの身体を洗ってあげるというシチュはどうだろうか
>>72 クスハによる無意識ソーププレイとな!?
アリだ!
77 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 23:09:10 ID:wGqMpsLw
カーラを頼むよ
数が無い・・・
カラカラに乾いてます
陵辱
色々
レフィーナ×ミザル
この世に地獄というものがあるとすれば、今がまさしくソレだろう。
衛星軌道上に厳然と存在する修羅達の居城『転空魔城』
戦を糧とする修羅達との戦い。
奮戦したハガネとヒリュウ改であったが予想を上回る修羅達の猛攻についに敗北し、
全員が虜囚の身となってしまったのだ。
修羅達の協力者であったデュミナスが時流エンジン解析の為、ラウル、フィオナ
そしてコンパチブルカイザーのパイロット、コウタとショウコを要求したため4人は
ヘルゲートへと引き渡されたが、それ以外のリュウセイをはじめとする
無用な男達は女達の目の前で一人ずつ殺された。それも惨たらしく、正視に耐えない残酷な方法で解体されていった。
泣き喚く者、絶叫する者、愛しい者・親友の死のショックで心が壊れる者…
そして『女』のみが殺されず、生かされた事実とその意味。
それは野獣達の宴の始まりだった。
「もう、いやあ!やめてえええ!」
「うるせえな、テメェらは負けたんだよ。黙って腰振ってな」
そこは肉欲の空間であった。着の身着のままで拘束されている無数の女達。
ある者は両手だけ枷にはめられ、尻を突き出す格好で拘束されている。
またある者は斬首台のような拘束具にうつ伏せに拘束されている。
それらの女に共通するのは皆が皆、顔をはじめ、四肢を問わず白濁液を付着させている事。
否、それらの女達に共通するのは、全員が強姦されたという事である。
まさしく修羅の空間、天空魔城の空洞でこだます拒絶の声や謝罪と嗚咽を交えた声。
それに続く下卑た笑い。
ゼオラ=シュヴァイツァーもその中の一人だった。
両手に枷をはめられ、四つん這いの格好で犯されている。
その身体を抱え込むようにして、後ろから責める全裸の修羅。
「いい締まりだな、ぎゃははは!この乳もたまんねぇ」
ゼオラの背中に折り重なるようにして腰を振る修羅兵は
ゼオラの豊かな双乳を揉みし抱いた。
「ぐっ!あぐうう!い、痛あっ!アラド、アラドォ!いやああ」
パンパンパンとゼオラと修羅兵の結合部から発する粘着音。
涙でくしゃくしゃに歪んだ顔。唇を噛みしめ、声が漏れないように必死に耐えるその姿は
明るく、ラトゥー二やアラドの前で明るく振る舞っていたゼオラとは別人のようだ。
ショーツをずり降ろされ、尻肉を震わせながら乱れる銀髪。その顔にぶちまけられる修羅兵
の白濁液。休む暇もなくひたすら犯され続けるゼオラ。涙で滲んだその瞳に周囲の女達が映る。
「あ…いやああっ!いや、いやあああ!だ、出さないで!膣内はいやあああ!」
数人の修羅兵に押さえつけられ、組み敷かれたリンが泣き叫ぶ。
「はっぐうう…うっうくう…んんんっ」
両腕を拘束されたレオナの頭が修羅兵の股に押しつけられ、
その背後から別の修羅兵に犯され続けている
「…ぁ……う…リュ……セイ…」
放心し、虚ろな瞳の少女が壁に背をあずけたまま呟く。
マイとラトゥーニ。
リュウセイが殺された時点でマイとラトゥー二の心は
壊れてしまったらしく、さんざんに嬲られても何の反応も示さなかった。
そのような場面は城内のあちこちで見られた。
特に酷かったのはカチーナとリューネであった。
元々、男勝りの性格であるため、散々に抵抗し修羅兵の怒りを買い、
大人数で組み敷かれ、仕返しとばかりに死ぬに死ねない状態になるまで徹底的に嬲られた。
特にカチーナの嬲られ方は凄惨を極めた。手足を押さえつけられ、
30人程に代わる代わる犯された後、タッドボールの幼体が飼われている飼育室に
手足を縛られ放り込まれた。中で飼われている何十匹もの幼体に交尾され、
1時間と待たずに臨月をむかえ、その膣口から幼体の卵を何十個も産み落としたのだ。
その産卵が終わる頃、精神は完全に崩壊していた。
リューネも数に勝る事はできず、カチーナのように嬲られ続けた。
めちゃくちゃにされた後、修羅達の飼い慣らしている家畜小屋に叩き込まれ、今も交尾され続けている
修羅達に情けなどない。それは軍師…否、修羅王ミザルにも言えることだった。
「こ……来ないで下さい」
城内、王の間、年端もいかぬ若く美しい艦長、レフィーナにミザルは迫り、目の前の美肉に
舌舐りをした。
「ほう…この修羅王にそのような態度をとってもよいのか?」
玉座に腰掛けるミザルはククッと笑った。
「………」
「貴様の態度次第では部下の屍をまた増やすことになる…それでも構わんのか?」
「くっ―――あっ!?」
レフィーナが瞬きする間にミザルは腕を絡め取り、柱に叩きつけた。
「痛っ……や、やああ!離して!離して下さい!」
「騒ぐな…ふふ、良い身体をしている…メイシスほど艶はのっていないようだが…
初々しい物を嬲るというのはまた格別だからな…」
ミザルはレフィーナを柱へ押さえつけたまま、そのスカートを捲り上げ、下着に覆われた尻を露出させた。
「いやっ、いやああっ!!」
「ほお…若い肌はやはり張りがちがうな。実に美味そうだ」
下着をビリリィと引き裂き、レフィーナの女としてはまだ幼さの残る太股、そして柔尻を顕わにさせた。
白い肌にミザルは舌を舐め、怒張を取りだし、レフィーナの濡れてもいない秘部にあてがった。
「や、やああっ!やめて!いやああ!」
「ふふ。喜べ、貴様はこの修羅王ミザルの種を付けてやる。ぐ…んぐ、ぉおお……くう」
ぶちぶちぶちっと肉を引き裂くような感覚と共にミザルの怒張がレフィーナのまだ男を知らない
秘部を散らした。濡れてもいない秘部の中はきつく、自身怒張を食いちぎる勢いで
痛みすら感じるがミザルは眉間に皺を寄せ、歯を食いしばりながら腰を叩きつけた。
「い、痛い痛い痛い!いやあああああああ!」
「おお…たまらん…く…生娘は至極の味わいだな…ははははははっ!」
「ああ!あっああっ!だ、誰か誰かあああ――やあああっ!」
レフィーナは柱に押さえつけられながら魚のように口をぱくぱくさせ
必死で空気を吸おうとした。身体の中心に熱く焼けた鉄杭を打ち込まれたような感覚。
ミザルの一突き、一突きに意識が飛びそうになった。
「あうっ!い、痛い痛い、やめて!も、もうやめて下さい!」
「くっ…うう…はっ…メイシス以来、女を食らっておらんからな…ふっ…加減がきかん…
んっ…く…おおおお…そろそろ達しそうだ」
「いやああっ!やああああっ!出さないで、中で出さないでええ」
「おっ、おお…で、出る…出る…うっ、うう…おおおっ!」
びゅるるるとミザルはレフィーナの背に身体を密着させたまま、盛大に濃厚な精液を射精した。
「んうっ…んぐうう…や、いや…な、中…で、出て……」
ミザルはふぅ〜と息をつくとレフィーナから離れた。
レフィーナは力無く、糸の切れた人形の様に床に倒れた。
その股間からは特濃の白濁液がドロリと逆流し、太股を濡らしていた。
そんなレフィーナの様子を見ながらミザルは圧倒的な征服感に浸り
その美肉を貪る為、再びレフィーナに覆い被さった。
今度は仰向けに組み敷き、胸元を引き裂いた。
「や…やめ…て」
既に抵抗の意志はほとんどない。ミザルは笑いながらまだ膨らみきらぬ乳房を思う
存分手でこね回し、口に含み、蹂躙し始めた。
そして鼻を摘み、口を開かせると間髪おかずその花弁のような唇に己の唇を重ねる。
舌で口内を、レフィーナの思考を溶かすようになめ回した。
唇を離すともはや抵抗する素振りすら見せないレフィーナの口に己の怒張を叩き込み、
塊のような精を顔に振りかけ、再び犯し始めた。
82 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 16:07:28 ID:VIs+wPsZ
血の気が引いてしまうほど表現が素晴らしかった、GJ
と、ここでアイビス×イルイで
純愛物を希望してみるテスト
もっとNG指定しやすいようにしてくれ
>>79-81 リンはOG外伝には参戦してないんだ、これがな。(顔は見せるけど)
とはいえ、久々にいい陵辱ものを読ませてもらった、GJ!!
作品のあとに投下するのは正直気が引けるけど、
取りあえず目処が立ったので、投下。
>>51、お待たせ。
注意書き
・エロシーンあります。けど途中まで。
・エロいかどうかは保証できません
・NGワードはいつもどおり「アーク×ヴァル=ア」で。
それでは投下開始。
――なんで、こんなことことになったんだろう。
アークライト・ブルーは、ベッドに倒れ天井をぼんやりと眺めながら思った。
別に身体を拘束されているわけではない。跳ね起きようと思えば跳ね起きれるし、逃げることだって可能だった。
しかし、それでもアークは動くことが出来なかった。その原因は……
「どうした、アークライト・ブルー。別に貴様に危害を加えようとしているのではない。
単純にあの書物に描写されていたことの意味を知りたいだけなのだ」
裸の美女が下腹部から脚へと覆い被さっているからだ。ぎこちなく彼女へと視線を向ける。
まるで雪のように白い肌。細い指先はアークの下腹部をなぞり、腰のふちを撫でていく。
既にいつも愛用しているジャケットは脱がされており、シャツも肌蹴られて、ほんの少しだけ寒さを感じる。
それだけならまだしも、ズボンも下着も脱がされ、下半身を目の前の美女に丸出しという情けない格好にひん剥かれていた。
「…あんたの頭のなかには、羞恥心という言葉はないのか」
「残念ながら。地球人と我々の価値観は違う。だからこうして学んでいるのではないか」
――簡単に言ってくれるよな。
アークは恥ずかしさに、視線を目の前の彼女から視線を外して、ため息をついた。
エッチ本を見つけられたのは自分の不注意だと、まだ諦めることができる。
だが、どうして半裸に剥かれないといけないのだろう?
「ふむ…これが男の生殖器と言われるものか。なるほど、珍妙な形ではあるな」
「あ、あのなっ!」
人のモノを捕まえておいて、珍妙な形と来たか。
ほっそりとした指先でアークの肉棒をなぞるヴァル=アに、彼は声を挙げる。
だが、彼女は何故彼が声を挙げたのか理由は分かっていないようで、無垢な子どものように首を傾ける。
「どうした?」
「いきなりのことで此処まで流されたけどな。こういうことはあまりするもんじゃない」
「どういう意味だ。貴様があの書物に書かれていたことを教えてくれると言ったではないか」
別に言ってない。強引に半裸に剥かれただけだ。
そう言いたかったが、それを言ったところで彼女が理解できるとは思えない。アークは軽くかぶりを振る。
「こういうことは…そう、好きあっている男女がすることなんだ。 地球ではそういうルールや規則になってるんだよ」
口から出任せだ。他のものが聞けば、年頃の子どもでも分かるような嘘だが、ヴァル=アは簡単に信じてしまったようだ。
その言葉に黙り込んで、何かを考え込むかのようにその指先を顎に当てる。
「……やはり、問題はないではないか」
「そうそう、問題はないんだ………って、おいっ!?」
ゆっくりと口を開き出てきた言葉に、アークは当然疑問を抱く。
その時、ヴァル=アはふっと緩やかな笑顔を浮かべて、こともなしにこう言い放った。
「私は貴様のことは嫌いではない。むしろ、好意に当たる。
前にも言ったかもしれないが、貴様の地球を守ろうとした意志は我々を惹きつけるに十二分だった」
…やっぱり、こいつ分かってないな。
確認しなくても、アークには彼の言う『好意』とヴァル=アの言う『好意』の間には語彙の齟齬があることが分かっていた。
別に、アーク自身は彼女のような美女に迫られることに嫌悪しているわけではない。
性格が悪いわけでもなければ、見つめているだけでも欲情をそそられそうな扇情的な魅力もある。
涼やかな横顔、触れれば熔けてしまいそうな雪のような白い肌、その冷たい印象とは裏腹に女として持つべき肉体的な魅力もある。
また、こうして押し倒されている今でも、彼女に興奮していないといえば、嘘になる。
しかし、それでもこのまま彼女の行為を受けることは、彼女の無知を利用するようで許せなかった。
アークも確かに彼女に対して何の感情を抱いていないわけではない。
もともとは敵対する存在だったとはいえ、彼女が押しかけてきてから一ヶ月ほど経っていた。
そのなかで、アークもまた彼女が単なる不遜な守護者ではないということも理解してきていたのだ。
確かに食い違う価値観は時折垣間見えた。しかし、それでも彼女の持つ潔さや何かを守るという正義感、
そしてその守るものに対する僅かながら見えた優しさ。
それは、守護者と公言しても恥ずかしくないものだったし、アークもまた彼女のそんなところを気に入るようになっていた。
それが恋愛感情なのかどうなのかは、分からない。だが、彼女もまたアークにとって『守りたいもの』になっていた。
だからこそ、住まいを共にしているからとはいえ、一線を越えるような真似はしたくなかったのだ。
「……貴様はうつけ者だな」
「…どういう意味だよ?」
目を細めて、何処となく忙しなく視線を泳がせるヴァル=アの言葉に、アークは困惑する。
「私は此処に何をしに来たと思う? …言っただろう、研究だ。
そして、ずっと貴様を観察しつづけてきた。私もまた、様々なものを学んだのだ」
「だから?」
やはり、彼女の言葉は不可解だ。不思議そうに首を傾げるアークに、珍しくヴァル=アは苛立っているような表情を見せる。
「此処まで言って分からぬとは、貴様は本当にうつけ者だな。
つまり、だ。私の『好意』と貴様の言う『好意』の意味は同じということだ」
「……は?」
急に何を言い出すんだ、この宇宙人は。
「ちょ、ちょっと待った! 本当に、その意味が分かってて言っているのかっ!?」
「……知らぬものを、わざわざ知り得ているかのように振舞うほど、私は愚かではない」
「あ、あんた、な……!」
だんだん彼女の言葉の意味を噛み砕くうちに、アークの顔は赤く染まっていく。
――落ち着け。こういうときこそ、「集中」だ。精神コマンドは有効に使わないとな。
ぐるぐると目を回しながら、あれこれ考えているアークを見つめて、見かねたヴァル=アがそっと彼の耳元で囁く。
「…我々の学習能力を侮るな。貴様らの言う『恋愛感情』……我らとて持たぬわけではない。
それを自覚してなかったに過ぎぬ。それを学習してしまえば……『それ』は貴様らのいうものと同じに決まっているだろう」
もっとも、この感情がそれだというわけではないがなと囁き、熱い吐息をアークの耳をくすぐる。
「だが、少なくとも此処を訪れた時と違う意味で、貴様に興味を持っているのもまた事実だ」
ぞくり、とした感覚を覚えながら、横目でヴァル=アの横顔を眺めた。
不敵に笑うヴァル=ア。しかし、そこには若干暖かい笑みも垣間見ることができた。
不思議な表情を浮かべる彼女に、軽くため息をついて、アークはかぶりを振った。
「…分かった、分かったよ。俺の負けだ」
「どういう意味だ?」
「……俺もあんたに興味があるってことさ」
「……はむ、んっ、ちゅ…」
「――っ、ぁっ…!」
細く長いヴァル=アの舌先は、熱く猛るアークの竿を舐める。
だらりと伸びた舌は、唾液を滴らせて、いやらしく蛇のように竿を這って行く。
ぬるりとした感触が竿に走り、アークのそれは敏感に反応にして、びくりと跳ねてしまう。
それを見たヴァル=アは機嫌よく微笑んだ。
「ふふ、随分と喜んでくれているようだな。私もやり甲斐があるというものだ」
「お手柔らかに頼む…」
「手加減など出来ない性質なんでな……ん、くふ、ぢゅるちゅ、く……」
ヴァル=アは頬を興奮で赤く染めながらも、不敵な笑みを浮かべると手のひらを陰嚢の下に添えてかぷりと銜えてしまう。
彼女の口腔は温かく、唾液や粘膜が竿に絡み付いてきて、その感触だけでも快感を与えられる。
卑猥な音を部屋に響かせながら、彼女はアークの竿を丹念にしゃぶっていく。銜えては離し、角度を変えて再び銜え込む。
まるで肉棒を唾液でコーティングせんとばかりに何度も銜え込む。
ちゅぱ、ちゅぱと吸い付く音が、アークの耳に入ってきて、より快感と興奮を呼び起こしていく。
「んふ、んん〜〜っ! はぁ…っ、はぁ…んっ、こういうのはどうだ…?」
「んはっ、ちょ、ちょっと待ってくれ…」
歯を食い縛って喘ぎ声を抑えようとするアークを見ると、ヴァル=アは上機嫌に唾液を引きながら唇を離し、
着ている衣をするりと肌蹴させて、ぷるんとそのたわわに実った乳房を露出させた。
すると、そのまま、刺激されて勃起させているアークのそれをその双乳で包み込んでしまった。
硬く伸びる肉棒に、それを包み込む柔らかい乳房。ふにふにと両サイドから押し付けられて、その乳房は歪に形を変えてしまう。
女性経験の少ない(というか、ない)アークにとっては、目を張るほどの新鮮さで、興奮を刺激してくる。
ヴァル=アの双乳は衣装の上から見るよりもふくよかで、肉棒を挟み、
迫り出すように柔らかく形を歪める様は、その光景だけでも興奮を呼び起こしてしまう。
双乳の狭間からは肉棒が飛び出しており、その先端をぺろぺろと舌を伸ばしてヴァル=アは猫のように舐める。
「ん、ちゅっ……ふ……。ふふ、貴様のここは珍妙な形をしているが反応が凄いな…何だか愉しくなってきたぞ」
「…んくっ、ぅ、……そりゃ、どうも」
素直になれないのは、どうしてだろう。
しかし、ヴァル=アの舌戯はそういう知識がないにしては、絶妙にアークの快感をくすぐるところを的確に突いてくる。
本人がこの行為に夢中になっているということもあるのだろうが、何だか釈然としないアークはその挟み込んでいる双乳へと手を伸ばした。
「んくっ!?」
「……やられてばかりじゃ、格好がつかないしな。俺も少しは遊ばせて貰うよ」
「んっ、んんっ、ふ……は…っ! や、やめろ、そこを弄られると……!!」
――柔らかい。
肉棒を挟みこむ双乳を両手で掴むと、その感触を確かめるようにぐにゅりと揉み潰す。
若干強くやりすぎたかと思ったアークだったが、予想以上にヴァル=アは白い喉を仰け反らせて、頬を赤く染め上げる。
もしかして、強くした方が感じるんだろうか。アークは何となく試しに、さらに強く乳房を揉んでゆがめてみた。
「きゃうっ!?」
彼女の乳房は思うより更に柔らかくて、その指先は沈み込むように食い込んだ。
その感触を楽しむように、ふにふにと何度も揉み解して、淫らに乳房の形を変えていく。
一方ヴァル=アはというと、アークに乳房を揉まれて快感を得ているのか、恍惚とした表情で揉まれる度に声を漏らしてしまう。
「……あんたも可愛いところがあるんだな」
「…可愛い……? 一体どういうことだ、それは」
「…なんでもない」
素直に自分の口から出てしまった言葉に、恥ずかしさを覚え顔をヴァル=アの視線から背ける。
その代わりに、ぺちゃぺちゃと唾液を交えて先端を舐め続ける彼女の乳房の先端を摘み、指先でビー玉を転がすように弄る。
「んふぁっ…! や、やめろっ…何故だか分からないが、妙な感覚が来る…っ!」
「それでいいんだ。俺もこういう感覚を感じてるんだから」
「貴様も……か? ――あっ、くぅ…ふ…!」
やめろ、と言われてもこの感覚と彼女の反応が愉しくて、止めることができない。
言葉を紡ぐ代わりに、照れくさそうに軽く頷いて少しずつ先端を摘む強さを強くしていく。
その度に、彼女は艶かしい吐息を漏らして、それが肉棒の先端に当たりくすぐったさを覚える。
しかし、それだけ乳房を弄られていても、ヴァル=アは少しずつその感覚に慣れてきているようで、一層その声は蕩けるような甘さが込められてきた。
そして、乳房を手先で操ることにも慣れてきたようで、少しでもアークの肉棒に刺激を送ろうと乳房を器用に擦り付けていく。
形勢逆転したかと思ったが、やはりその刺激はアークにとって堪えることができるものではなくすぐに快感が湧きあがってくる。
気を抜けば、今すぐに乳房に挟まれたものが暴発してしまいそうだった。
だが、ヴァル=アは乳房を動かす手を休めることはなく、より一層激しく乳房を歪めていく。
「ふふ…私の乳房の中で貴様のものがびくびく震えているぞ…んぁっ…! はっ、んっ、ちゅうっ、ちゅっ…。
んぐっ、ふっ…づるっ…、ふぁ…ほら…、此処から出るのだろう? 私が貴様のものを受け止めてやる」
肉棒の先端から唾液を引きながらねっとりと囁くヴァル=ア。その様子と声が最後の刺激となりアークに止めを刺す。
「くっ……! はっ……! だ、ダメだ――、も、もう出るっ…!」
小さく呻くと、ぶるりと震え、勢いよく白濁液が噴射される。
精液は彼女の鼻柱や頬、額、口唇と顔面のあらゆる場所を叩き、思わずヴァル=アは驚いて、頭を引いてしまった。
しかし、枷の解かれた欲望は止め処も知ることなく、堰を決壊する濁流のように、彼女の白い喉下や豊満な乳房へとその醜い化粧を施していく。
彼女の顔にかかった白濁液はだらりと重力に従って垂れ下がり、その美貌が台無しになるほどに精液に塗れてしまっていた。
「んっ…、これが、お前たちの子孫の素…か」
ヴァル=アは頬を染めながら、顔にべったりと張り付く白濁液を指先で拭い取り、ちゅぷりと指を唇に銜えた。
舌先で、何度も味わうように指先を舐め続けて、その瞳は興奮と快感で熱を帯びていた。
「………」
その様子を射精の余韻からか、気だるげに眺めていたが、妖艶なその様子に目を奪われ、しばらくアークは言葉を失っていた。
とりあえず、今回は此処まで。次回でようやく締めかと。
まあ、設定が設定だけに穴があるかもしれませんが、ご容赦を。
ちなみに、前回、何故ヴァル=アを相手に選んだかという話がありましたが、
もともと、好きなキャラではあったのですが、
相手が
レラ・エミリアの場合 → 第一話や某イベントが思い起こされて、軽く欝になるから。
セレインの場合 → 某氏のSSが上手すぎて、敬遠してしまう。
エルリッヒの場合 → アリンディーネさんが包丁を持ち出したようです。
マナミ・アイシャの場合 → 口調が怪しいので断念。でもアーク×アイシャはなかなか美味しそうな気がするんだ。
アリンディーネの場合 → NTRは鬼門なので断念。
こういう理由もあって、ヴァル=アになりました。ヴァル=ア大好きだよ?
機会があれば、このシリーズはこのまま進めたいし、
台詞や設定をきちんと把握しておけば、ブラッド×マナミとかアーク×アイシャも試してみたい。
クロスオーバーもありならアーク×テュッティ、エクセレン×ブラッドなんて妄想もある。
魔装機神はプレイしていないから不可能だけどね!
けれど、その前にエロいSSが書けなきゃ意味がないよね…orz どうしたら書けるの。教えてエロい人。
……それはそれとして、もう少しSRW64は世の中に知られていてもいいと思うんだ。
>>90 お前なにやってんの?GJだよ?
64はホントに面白いのに不遇だよねぇ……
>>92 寺田が言ってた移植作が64の可能性もあるからまだ希望はあるぞ。
それはそうとアクセルの寝込みを襲って逆レイープするミィの話キボン
ここはちゃんと名前ある子じゃないとダメ?
OGシリーズのオペ子とかトロイエ兵でも構わないのかな……。
>>93 可能性は可能性だからなぁ…
これで、他の移植だと死ねる。絶望的な意味で。
>>94 いいんじゃないの? 多少の無茶は承知の上!
>>90 GJ
しかしまずはアーク×ジェイ・レンを候補にも挙げずにスルーした理由を
褐色筋肉質好きの俺に説明してもらおうか
>>94 オペ子で抜いたら、オペ子以外で抜けなくなる恐れが…
それぐらい期待
>>94 トロイエ兵好きな俺としてはかなり期待
シリーズものでもいいから書いてくれ
>>94 看護婦さんでも構わんぞ!
女修羅兵でもいいからな!
そろそろラミアを待ってもいい頃だ
いやいやも少し先だろう。
移植後に爆発するさ。
レアニカタンはどうですか。ダメでしょうか。
>>102 淡泊なSEXになりそうだから
喘ぎ声の合間に「へぷちん」入れるべし
ラミア×ラージ
お前が何の同人誌を読んだか手に取るようにわかる。
わ、私の心は読ませんにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
テスラ研が修羅兵に襲われた。
将軍クラスに率いられない下っ端の偶発的行為だったので、むしろ予測しづらかった。この危機に
残念な事に、ヒリュウもハガネもクロガネも、見知らぬ正義の味方も現れなかった。
自動防衛装置を突破され、欲望丸出しの修羅兵に蹂躙されるテスラ研。陵辱地獄が始まった。
所員を男女別に部屋に閉じ込めて、「平等」にいただき始める修羅兵たち。彼らは偏見や好き嫌いの
ない、わりと良い子たちであった。しかし男衆の受難を描くのは田亀源五郎先生の仕事であって、
筆者のそれではない。
「くっ! この下衆ども! この私をどうしようと言うつもり!」
後ろ手に縛られ床に転がされた姿で、気丈に修羅兵を見上げるマリオン・ラドム博士。
「本気で訊いてるんか? どうするもなにも、地球人も俺たちも下半身の作りは変わらねえんだし
なあ。ヒャッハッハッ」
顔を近づける修羅兵。下卑た欲望丸出しの口元。こんな時にでも彼らは仮面をつけたままだった。
外すことを許されていないと言うべきか。
「先輩〜。オレ、どっちかいうと若いほうが好みなんすけど」
「つべこべ言うんじゃねえよ。テメーのくじ運の悪さを恨みな。俺は守備範囲広いもんね。か〜わい
がってやるぜぇ〜オバサンよぉ。最近ダンナにかまってもらえなくて、欲求不満でピリピリしてん
だろ? お見通しだって……おぐっ!」
両手をワキワキさせながら近づいて来た修羅兵。博士は無表情にその股間を蹴り上げた。能面の様に
固めた表情は、相当な激怒指数を表している。
「……うぐ〜〜〜っ……」
股間を押さえてぴょんぴょんはねる男。報復に平手打ちの一つも飛んでくるかと目をつぶった彼女
だったが……何も起こらない。視線を向けると男は、先程よりさらにニタニタ笑いを増幅させて
ジャンプを繰り返していた。
「くへへへへ、気に入ったぜ! 俺ぁよお、気の強い女を屈服させんのが大好きなんだよ!
……よし、決めた。お前の名前はメイシスな。異論は認めない」
「うわ、ひでえ」
あきれた口調の後輩修羅兵。強姦する相手にイメージプレイとは、さすがにかなり情けない。
博士はうつ伏せにされ、膝を立てて尻を掲げた姿勢に固定された。断じて悲鳴など放つものかと口を
引き結んでいた彼女だが、さすがに屈辱に頬の色が紅潮する。
ストッキングに覆われた尻を、さわさわと微妙なタッチでなで上げる修羅兵。おぞましさに彼女の
全身に鳥肌が立った。
布を裂く高い音。危うく上げそうになった悲鳴を飲み込み、身を硬くする彼女。下半身を覆うものを
完全に取り払われた。うそ寒い外気を直接尻に感じる。と、背後の荒い息と生暖かい呼気に、男が
己の股間に顔を近づけているのを悟った。
「へえ、こんなもんかね。もっと毛深いかと思ったのに」
「くっ……!」
出すまいとこらえていたうめきを、つい漏らしてしまう博士。自分の、最も秘めておきたい場所を
無遠慮に眺められている現実。屈辱に目の前が暗くなる。
「ふあっ……ひっ!」
突然、尻の狭間に感じた無遠慮な指。たまらず声を上げた直後に、鋭い痛みが彼女の喉から悲鳴を
搾り出した。
「そんでも、ちょーっと余計な毛があるねー。へっへー。綺麗にしましょーねー、と」
「うっ! くっ! くぅっ!」
ぷちぷちと、アヌス周辺の毛を抜いていく修羅兵。結婚生活の経験のある博士だったが、かつて
こんな屈辱的な真似をされた覚えはない。いっそ舌を噛もうかという想念が湧いたが、自分ほどの
天才が、このようなクズどものせいで死んだとあっては人類史上最大級の損失だ。その信念に
すがって、辛うじて思いとどまった。
一方的な「毛抜き掃除」が、ようやく終わった。
「……へへへ……綺麗になったぜ。生まれたての赤ん坊みたいなケツの穴だ」
「……くっ……うぐっ……」
博士の目じりに涙が浮かんだ。普段の彼女からは信じられない姿だが、同じ目にあって平然として
いられる女性がどれほどいるだろう。そして彼女を、更なる衝撃が打ちのめした。アヌスに感じる、
熱くぬめった感触。
「ひいっ! 嫌あぁぁぁっ!」
それは彼女には信じられない行為だった。そんな汚所を、舌で舐めあげるなどとは。しかし修羅兵は
くぐもった笑い声を漏らしながら、一心不乱に舌を使う。
「……相変わらず、そっちが好きっすねー、先輩は。美味しいっすか?」
「うん? んん〜〜……匂いも味もしねえや。物足りねえな」
こんな時でも、シャワートイレがあってよかったなどという想念が彼女の頭の隅をよぎった。
『ああっ……変態性欲者だっ! こいつは最低の変態性欲者ですわっ!』
罵ってやりたい思いとは裏腹に、口から出せるのは悲鳴だけ。修羅兵の舌さばきは、見かけによらな
い繊細さとバリエーションを持っていて、その動きの一つひとつに彼女は悲鳴をあげさせられた。
そして、更に信じられない事が起こった。自身のアヌスから沸き上がってくる、かつて経験した事の
ない鮮烈な快感。
「あぅっ! ああっ! あん! はぁん!」
彼女の悲鳴が、次第に艶を帯びてくる。
「へへへ、いい声になって来たじゃねえか。メイシス将軍〜。あんたのケツ穴をなめ回したかったん
ですよぉ〜。あんたも気持ちいいみたいで、俺はうれしいですぅ〜」
勝手な事を言いながら、更に修羅兵はアヌスへの愛撫を重ねた。
マリオン博士は自分の体が信じられなかった。こんな、こんな行為で快感を感じてしまうなんて、
あり得ないし、許されない。彼女にとって、世界は正しいことと間違っていることに峻別されていて、
自分はいつでも正しい側に立っている、そう信じて生きてきたのだ。こんな行為で快感を得るなど、
そんな者は変態性欲者だ。「変態」だの「H」などと簡略された代物とは重みが違う。精神医学上の
変態性欲者だ。
『それが私? 私だと言うの? あり得ない! こんな事は何かの間違いですわっ!
よりによって……この私がっ……!』
必死に自分を保とうとするマリオン博士。だがそれは、己の背徳感を煽り、一層感覚を鮮烈にする
だけにしかならない。いつしか男の舌に押し付けるように、彼女の腰が動き始めた。
『ああっ……何で……何でぇっ、私の体……! 止まって止まって止まって! 感じないでっ!
いやああぁぁっ!』
彼女の思いも空しく、一度悦楽を感じだした彼女の体は止まらない。成熟しきった肉体は、男の
与える快楽に抗いようもなく屈して行く。背徳感と表裏一体の歓びは、かつての結婚生活では感じた
ことのないものだった。
「あぅっ! あん! はあぁん! あぁぁ〜〜っ!」
彼女の背筋を熱い塊が駆け上がった。とどめとばかりに差し込まれた舌先が、アヌスの中でのたうつ。
圧倒的な快感が、必死に抵抗しようとする理性とともに彼女の意識を押し流した。
「いやぁぁ……いやあぁぁっ! あおぉぉぉ〜〜〜っ!!」
久しぶりに味わう、めくるめくような性の絶頂。首を反らして絶叫し、かくんと彼女の体は弛緩した。
半開きの瞳と口元。荒い息と共に涎のあふれるままに、身じろぎもしないマリオン博士。肉体的な
それよりも、精神的なショックのほうが甚大だった。自分の体と心が二つに引き裂かれたように感じる。
「ぷふぅ……。へっへっへっ。喜んでくれたみたいで、結構、結構。……おうおう、ここもしっかり
ユルんじまって、まあ」
「うぁ……」
アナルをまさぐられる感覚に、反射的にうめくだけ。罵る事もできない。修羅兵はそんな彼女の腰を
抱え、濡れそぼった菊門に己の怒張をあてがった。弾かれたように、彼女が叫んだ。
「いやあっ! やめてぇっ! ……やめなさい……許しません。それだけは……許しませんことよ!!
ただでは……すまさ、あぅああっ!」
修羅兵が彼女の髪を掴んで、頭を床にこすりつけた。
「ただではって、なに〜? なんかできるつもりでいるの〜? ねえ、メイシスさまぁ?
……飽きたな、これ。このオバサン、直でいたぶった方がおもしれぇや。おらあっ!」
「あぐっ!」
髪を引っ張り、顔を上げさせられるマリオン博士。首が折れそう。喉が伸び切り、口を閉じておく
こともできない。
「なんか勘違いしてんじゃないかなぁ〜? 許しませんってなんだよ。お前は、お願いする立場だろ
うが。ええ?」
「……くっ……」
彼女の瞳から屈辱の涙があふれる。こんな……こんな下賎の輩に、私が乞うなどと。
「ちゃんとお願いすればよお、俺も鬼じゃねえんだ。聞いてやらねえ事もねえって」
「鬼じゃなくて修羅っすもんね」
「うっせえよ、おめえは。……どうしたオバサン? できねえってんなら、サクっといただいちまう
ぜ?」
「うぐっ……くぅっ……。……さぃ……」
「ああ?」
「お……お願いします。……お尻だけは……許してください……!」
「ははは、おめえ、こういう事のボキャブラリー貧困そうだから教えてやるよ。こう……」
耳元で口上を囁かれ、マリオン博士の顔が一瞬で蒼白になり、続いて耳まで紅潮した。
「あ……あ……あなたという人は……女性をなんだと……」
「穴に決まってんだろーが。ははは。おら、どうした、さっさと言わなきゃ、勝手にいただいていく
だけだぜぇ? 俺はちっとも困らねぇが。ははははは」
壮絶な沈黙の後、搾り出すように、博士は口上を述べ出した。
「ど……どうか……お願いです……。わ、わたくしの……き……き……き……ひいっ!!」
先に進めない彼女にスイッチを入れるかのように、修羅兵がアヌスに触れてこね回し始める。異様な
感覚に、マリオン博士は一瞬まともに言葉が出てこなかった。
「止めて……やめてぇっ! 言う……いいます……からっ! 離してえっ!」
「1アウトな。俺は気が短いんで、2アウトでお終り。お前の回はそれでおしまいだ。おら、
さっさと続けな」
この修羅兵、本当に異世界人か。
「ど……ど……どうかお願いですっ! わたくしの、汚いケツ穴など放っておいて、淫らに涎を垂ら
している○ンコの方を埋めて下さいませ、御主人さまっ!! さあっ! 言いましたわよっ!」
涙の浮かぶ瞳を固く閉じ、肺腑を絞るような棒読み。修羅兵は手を叩いて笑いこけ、それに応えた。
「ひゃっはっはっ。いやー、いつ見ても高慢ちきな女に下品口上言わせるのは燃えるねー。ようし、
お前の覚悟に免じて、ケツの方は許してやるよ、約束だからな」
修羅兵の剛直が股間に添えられた。歯をくいしばって衝撃に備えるマリオン博士。同じ犯されるので
も、肛門性行などという変態行為にさらされるよりはましだ。レイプ行為など、地球規模ではよく
ある悲惨の一つに過ぎない。ありがちな屈辱を、この私が耐えられないはずはない。必死に想念を
まとめて耐えようとしていた彼女に
「あ、言い忘れていたけど、俺な」
「……なんだというんですっ……!」
「ウソツキだから。約束破るの、大好きなんだわ」
途端に熱い衝撃が、アヌスから脊髄に沿って走った。
「いっ! いやあぁぁ〜〜っ!!」
「ははははははははは!」
悲痛な叫びをあざ笑うように、一瞬で彼女の菊門から直腸までを、修羅兵の剛直が埋め貫いていた。
男は脳天気な笑い声を上げながら腰を使い出す。剛直の出入りに従って、一種滑稽な不作法音が響い
た。耳まで赤くして、マリオン博士が口走る。
「あああっ! オナラじゃない! オナラじゃないの! 空気が入っただけ!」
「……いや、ケツから出てる以上、やっぱ屁なんじゃね?」
セリフと腰で突っ込む修羅兵。甲高い不作法音が、また鳴った。奥歯も砕けんばかりに歯を噛みしめ
る博士。
「……殺してやる……ころしてやるぅっ! 覚えていなさい。断じて許さないことよ! 私の作った
『全自動凌遅くん』の、実験台にしてやるわぁっ!」
「おーおー、何か知らねーけどヤバそう。心残りのないようにしなくちゃねー」
修羅兵が手を伸ばし、マリオン博士のシャツを胸元から引き裂いた。ブラも一緒に引きちぎり、
まろび出た形のいい乳房を両手に納める。
「はあうぅっ! ……い、今のは取り消すわ。ま、まだ殺さない。けど、これ以上やったら、
絶対に……はあああ〜〜〜〜っ!」
修羅兵の動きが変わった。単純なピストンから、ねっとりとしたグラインドに腰の動きを変えていく。
マリオン博士の全身を、かつて経験した事のない快感が走った。アヌスを舐められた時など比較に
ならない。腹の底から湧き出る圧倒的悦楽。体の中心を肉の棒に支配され、乳房は荒々しく繊細に
愛撫される。修羅兵は最低の獣だったが、純粋な牡の獣でもあった。それに呼応するように、彼女の
肉体を牝の本能が支配していく。
「あああ〜〜〜〜っ……だめ……だめぇっ……こんなの……こんなのぉっ……! あおぉぉ〜〜っ!
い……いい〜ぃ……。飛んじゃう……とんじゃうぅ〜〜」
「はっ……はっ……いいぜ、お前。こんなに尻がなじみやすいなんて、最高の女だぜよ。
あうぅっ……たまんねえ……」
「あ……ああ……せ……先輩……自分、もうたまらないっす。先輩使わないなら、自分、前、
いいっすか?」
格下らしい修羅兵が、情けなく自分のイチモツをしごいていた。
「おおよ、すまねえ。忘れてたわ。……ほらよ。思いっきりぶち込んでやんな」
彼女のアヌスを貫いたまま、両足を抱えて体を起こす。子供におしっこをさせるポーズ。
「ゴチっす! いただきまっす!」
既に滴るほど愛液にぬれた彼女の秘唇を、もう一人の修羅兵が強引に埋めていく。
「ひいぃぃ〜〜っ!! だめぇっ……それだめえっ! 壊れる……こわれちゃいますわぁっ!
ああぁぁ〜〜っ!」
彼女の下半身を二本の肉棒が貫き、挟み上げた。あまりの衝撃に、天を仰いで口をぱくぱくさせる
しかできない博士。
「おぅっくぅ……さ、さすがに効くっすね……」
「ああ、そんじゃ動くぜ。合わせろよ」
「まかして下さいっと」
マリオン博士をサンドイッチにして、二人の修羅が動き始めた。彼女の胎内を、肉壁一枚隔てて、
二本の剛直がこすれ合う。初めて知った背徳的なアナルの快感。そして慣れ親しんだ女性器への快感。
二つの快感がよじれ、もつれ合い、螺旋状に彼女を衝き上げていく。
「……!! っ……かっ……えぁ……ふひゅぅぅ……!! ふぇはあぁぁ……っ!!」
まともに声を発する事さえできない。開きっぱなしの口から、涎と共に切れ切れの呼吸音を漏らす
だけ。前後から挟み撃ちされ、責め上げられる肉体。それと同じく彼女の精神も、暴力的な快感に
挟み撃ちされ逃れられない。
極彩色の絶頂が絶え間なく押し寄せる。溶けていく。マリオン・ラドムという人間が溶けていく。
何も考えられない。獣に堕ちていく。キモチイイだけしか考えられないケモノ。
「ひぃぃ〜〜っ! あがぁ……おおぉぉぉぉ〜〜〜っ! ひぬぅ……ひんじゃうぅぅ〜〜っ!!
いい〜〜〜っ!! いひのぉぉ〜〜〜っ!! いぐうぅ〜〜っ!! あああぁぁ〜〜っ!!!」
「はっ! はっ! はっ! 俺も……俺もいくぞっ! たっぷり……注ぎ込んでやるっ!!」
「はっ! はっ! 先輩……一緒に、ぶちまけてやりましょうぜ!」
辺りに響く音が、ぬめりあう湿った音から、肉が激しくぶつかる乾いた打音に変わっていく。二人の
修羅はもう抑制もなく、マリオン博士の体を挟みつぶさんばかりの勢いだった。それなのに今の彼女
は、痛みさえ極上の快感に変えて呑み込んでいく。
「いぐぅぅ〜〜っ!! いうぅぅ〜〜っ!! あはぁぁぁぁぁっ!!!」
「センパイっ! 俺、いくっす! 限界! はおぉぉっ!」
「ぬふぅ」
三匹の獣を、同時に絶頂が貫いた。博士の胎内に注ぎ込まれる二つの奔流がのたうち、彼女の意識を
文字通り白濁させた。
熱いため息と共に身を離す修羅たち。支えるものもなく床に崩れ落ちた彼女は、微かに痙攣しながら、
ゆるゆると失禁した。口元に惚けたような笑みを浮かべたままで。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テスラ研は、あっさりと奪還された。修羅兵達は呆れた事に見張りも立てていなかった。
正確には、一応見張り役はいたのだが、仲間の陵辱光景に我慢できなくなって参加してしまい、結局
見張りはいなくなった。烏合の衆の悲しさである。
肉体的に大怪我をしたものはいなかったが、一部の職員達の精神には消えない傷跡が残った。
ノックにもブザーにも反応がないので、クスハは思いきってマリオン博士の部屋のドアを開けた。
看護兵資格を持つメンバーには、非常時に施設のドアを開けられるコードが付与されている。
部屋の隅のベッドの上で、マリオン博士は毛布を被って三角座りをしていた。
「あの……ラドム博士。お薬を預かって来ました……」
気遣わしげに語りかけるが反応がない。耳をすますと、低い声で絶え間なく独り言を言っているのが
聞こえた。
「……あり得ない……あんな事はあり得ない……この私が……知らない……なにもない……ない……
ない……ない……」
「…………」
かける声も思いつかず、鎮静剤をテーブルの上に置いてクスハは部屋を出た。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数ヶ月後。
「……手詰まりね。この数値ではとても役に立たないわ」
研究所の一角で、いつも通り白衣に身を固め、凛然とスタッフに指図するマリオン博士の姿があった。
「パターンAからFまでのシミュレートでは、いずれもこの数値以下の結果しか出ませんでした」
「……別の組合せを試して見ますか?」
しばしの沈思の後、軽いため息。
「ふう……いえ、闇雲に総当たりをするのは無益ですわ。ギルバート・チームの測定結果を待ち
ましょう。……今日はここまでね。引き上げてかまいませんことよ」
マリオン博士の言葉に、部下たちの顔が明るくなった。
「では、失礼します」
「ええ、私もこれで」
彼女の後ろ姿を見送りながら、スタッフが漏らす。
「ふう……助かった。またセッティングを変えてシミュレートの繰り返しで徹夜かと思ったぜ」
「ああ、しかし、ラドム博士、なんか変わったと思わないか?」
「そうかね。……まあ、そういわれると、一歩引いて考える事が多くなったような」
「ま、久しぶりの定時上がりだ。ちょっと一杯やって行かないか」
「おお、いいね」
談笑しながらスタッフたちは仕事場を後にした。以前は滅多になかった光景だった。
マリオン博士は、自室でシャワーを浴びていた。熱いのと冷たいのを交互に浴び……シャワーノズル
を持つ手が止まった。
何かをためらう表情。上気した顔は、普段の彼女からは想像できない色香が漂う。
しばらくためらった後、彼女はシャワーを自らの秘唇に向けた。
「ふっ……!」
床に膝をつき壁に手を当て、強く、弱く、自らの官能を高めていく。だが、唐突にシャワーを持つ
手が離れ、行為は中断された。
『ああ……足りない……こんなものでは……もう……』
苦悩と欲望の間を揺れ動く博士の表情。だが、しかし……彼女はシャワーノズルを取り落とすように
手離して、指にクリームを取った。瞳を閉じ、しばしの逡巡の後、指が向けられたのは……自らの
尻の狭間。
「あぅっ!」
思わず漏れる声。捩るようにまとめられた二本の指。それが埋めたのは、彼女のアヌス。何の抵抗も
なく根本まで埋まり、そしてゆっくりと動き出した。
「ああっ……あっ……はあっ……」
次第に激しくなる指の動き。はばかりのない甘やかなあえぎ声。彼女は完全にアナル感覚に酔い
しれていた。そして自らに追い討ちをかけるように、開いた側の手を秘唇に伸ばす。
「……ほおぉぉ〜〜っ! はあぁっ!!」
首を振り立て、たまらないといった表情。悦楽に溺れきった顔。アナルとヴァギナを同時に責め立て、
一気に絶頂に登っていく。あの日、蹂躙されて教え込まれた行為、そのままに。
「おぅっ……ほぉぅっ……はぁぁ〜〜〜っ! いっ……くぅっ……はおぉぉ〜〜〜っ!!」
白い喉を反らして天を仰ぐ。汗に濡れた体が絶頂に硬直し、やがてゆっくりと崩れ落ちた。
「はっ……はっ……はっ……」
『……ああっ……本物が……欲しい……っ』
バスルームの片隅で、お湯を出しっぱなしのシャワー。微かな水音と共に浴室を、白い湯気が満たし
ていった。
- END -
おおおおお俺のマリーに何て事をしやがるんだあああああああ!!!!!!!!
(*´∀`)GJ!
ババアかわいいよババア
>『全自動凌遅くん』
あの、それの作ってる時点で変態では(ry
ハアハアするよりワロタwwwGJ!
ところでWIKIが404エラーな件
どうやら皆の血と汗とその他の体液の結晶はあぼんされた模様…
お間抜けな修羅兵にワラタ、GJ
と、ここで和姦分が不足してきたので前スレであった
フォッカー×アイビス
イサム×スレイ
ツグミ×柿崎
のどれかを希望
>>122 Wiki借りた人間だが規制にかかる文があったらしい(てか消されてから連絡来たorz)
すまんが誰か新しく規制の緩いWikiを借りてきてくれ…
ラミアたんで抜こうと思ったらwikiが消えていたしたりしちゃてやがるのでございましょう
wiki削除かよ・・・もう編集する気力が・・・
なんで削除されてんだよ
wikiwikiはエロがあかんのよ
あ、そうなの?
誰か新しいWiki借りてこいよ
そるすれば俺が編集しとくから
俺も編集に協力させてもらおうか
何処のwikiならエロ大丈夫なんかね
133 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:12:17 ID:HkmQG7g5
134 :
45:2008/02/05(火) 23:25:21 ID:yeSrvufl
「レオナちゃん!?」
切り払った筈のミサイルが至近距離で爆発し、ガーリオンカスタムはコントロールを
失ったのか、錐揉みを伴いながらふらふらと宇宙ヒラメに接近していく。
「ちょ、レオナちゃん! 奴が来る!!」
「う…ぁあ…」
余程の衝撃だったのだろうか、無線機のスピーカーから弱々しいレオナのうめき声が返って
くるだけだ。
「くそっ!!」
タスクはジガンスクードのスラスターを焼き切れんばかりに吹かし、今まさに宇宙ヒラメの
餌になりつつある恋人の元へと向かった。
「もっと…もっと早く!」
宇宙ヒラメの巨大な口へと吸い込まれていくガーリオンカスタム。
「レオナっ!!」
間に合うか? タスクは宇宙ヒラメの歯牙を掠めるように、ジガンスクードをガーリオン
カスタムの傍らへと滑り込ませた。
「ぐぁ…っ!!」
鈍い音が聞こえたかと思うと、ジガンスクードのコクピットはシェイカーのごとく振り回された。
額に激痛が走り、タスクの眼前が一瞬赤い飛沫で満たされる。
「くぅ…」
シートの緩衝装置が衝撃を吸収し切れず、パネルへ思い切り頭をぶつけてしまったようだ。
一部が割れてはじけとんだバイザーの向こうで、宇宙ヒラメの口からガーリオンカスタムが離脱
するのが見えた。
「…ギガ…ワイドブラスターっ!!!」
音声入力装置へ武装選択コマンドを叫び、操縦桿の発射スイッチを押し込む。機体を震わせながら
光の閃光がジガンスクードの胸部から発射され、宇宙ヒラメの体を貫いた…筈だった。
「あ、あれ?」
タスクは何度もコマンドを叫び、発射スイッチを押す。しかし、最強の盾から光の刃が発されることは
二度となかった。
「メインスラスター使用不能…ブラスター系全武装、発射不可能!?」
眼下のコントロールパネルに、普段見る事もないような警告があふれんばかりにどんどん表示
されていく。焦るタスクを尻目に、グラビティテリトリーの出力レベル低下を警告するビープ音が
けたたましく鳴り響いた。
「くっ! ガンドロ…しっかりしろよ!! 俺達のやることは…わかってるだろ!」
「無様ね、タスク・シングウジ少尉」
「レオナちゃん?! 無事だったんだな!」
「あなたに心配される理由などないわ」
「ところでさぁ、レオナちゃん」
ずきずきと響く痛みをこらえ、いつもの軽い調子でレオナへと語りかける。
「わりぃけど、あの隕石のかけらを追っかけてくれねぇかな」
「…」
「いや、実はさっきので推進系の調子がおかしくなっちゃってさ」
「そう、わかったわ」
「へ?」
「丁度いい機会だわ、あなたはそのままヒラメに食べられてしまいなさいな」
「ちょ、ちょっとレオナちゃん? 冗談きつすぎっすよ!?」
「気安く私の名前を呼ばないで…そもそも、あなたにファーストネームを呼ばれる言われもないわ」
その声にタスクは聞き覚えがあった。彼が初めてレオナと出会った日の、他者を全て拒むような冷たく鋭い声。
「レオナちゃん!?」
「大体あなたは馴れ馴れし過ぎるのよ。それに私はあなたの恋人でもなければ友人でもないわ」
「ど…どうして…」
「あなたはグラビアの破廉恥女の尻を追っかけてるのがお似合いだわ…憐れな勘違いさん」
「!!」
ガーリオンカスタムはジガンスクードに背を向け、スラスターを噴射して彼方へと飛び去っていく。
その姿をおいかけようと手を伸ばしたが、コクピットのモニタが突如として真っ暗になった。コントロール
パネルが各部装甲の破損を無慈悲に告げたかと思うと、コクピットの壁がめきめきと大きな音をたてて
内側へひしゃげてきた。
「そんな…俺はそんなつもりじゃ…」
ひしゃげた壁が、タスクの身体を押しつぶし始めた。金属片が身体のあちこちに刺さり、その痛みが
タスクの心を折っていく。
「れ…レオ…」
愛する女性の名前を叫ぼうとした瞬間に頭の左右の隔壁が破れ、宇宙ヒラメの歯がタスクの顔面を押し潰した。
パイロットスーツがはじけ、嫌な音をたてながら身体がひしゃげていく。
「…レオナ…?…れおなぁあ!!!」
「う…レオ…ナ…」
病室の一角で、包帯だらけの男が呻き声をあげている。
「随分とうなされてるね、タスク。大丈夫かな」
「へっ…こいつがこれぐらいで死ぬタマかよ」
「死にゃしないだろうけどさ、レオナもあんな事になってるし…」
「心配すんなリューネ、そこんとはきっちりとフォローしてあるぜ」
元も子もない言い分だが、きちんと筋が通っているのがカチーナだ。そんな彼女に全面的な
信頼を置いているからこそ、民間人であるリューネは彼女達に協力している。
「う…うう…」
「…カチーナの言う通りね」
そうこう言っている内、タスクは目を覚ました。とはいえ、その目の焦点は合っておらず、
ゆっくりと周囲を見渡しているようだ。
「さぁ、さっさと起きやがれ! てめぇには言いたい事が山ほど…」
「れ…れおなぁぁああ!!!」
「うぉあ?!」
「レオナぁ! 待ってくれ…俺は…俺は…あれ?」
彼の知っている柔らかさとは違う、芯の通った固い身体。レオナ程大きくない胸の谷間に
顔をうずめ、タスクは自分がとんでもないミスを犯した事を悟った。
「なにすんだこの、ど助平野郎!!!」
カチーナの怒号が病室に響いたのと、彼女の鉄建がタスクの顔面にめり込んだのは殆ど同時のこと
だった。
・
・
・
・
「あんたの部屋、相当汚かったもんねぇ…」
「…そんな訳で、彼女が俺の部屋に掃除しに来てくれたんです」
「ほう、それで…この本の所在が見事にバレた、ってことだな」
「うわ! そ、それは!!」
「っと、リューネは見るなよ…こいつはお前にゃまだ早過ぎるわ」
「言われなくても大体察しはつくわ。まったくもう、なんでこんなの置いてるのよ」
「それは…その…」
「まぁそう攻めるな。こいつぐらいの歳になったら、こんな本の一冊や二冊は確保してるもんさ」
「さっすが隊長! お察しの通りで」
当初に比べて2割程巻き増しされた包帯の隙間から、タスクのにんまりとした顔が覗く。
「まだ包帯が巻き足りないか? このスペシャルH野郎」
「いや! もうこれで充分であります!!」
「…ったくてめぇは…こんな本が問題じゃねぇんだよ」
「へ?」
「へ、じゃねぇよ。お前、レオナに向かってなんと言ったか覚えてるか?」
未だにずきずきと痛むタスクの頭に、数時間前の出来事が徐々に蘇ってくる。
「…俺は…レオナちゃんに…その…」
自分の言葉を聞いた瞬間、目に涙をじわりと湛えたレオナ。無茶をした後に泣かせた事は何度か
あるが、口喧嘩であのような表情を見たのは初めてのことだった。
「…俺の愛に応えてくれない…からって…」
「ったく、てめぇって野郎は…ほんっとに馬鹿だな…ぁあ?」
カチーナの罵声を浴び、タスクは俯いたまま言葉を失った。レオナはきちんと自分の欲求に応えて
くれていたのではないか? 何故自分は、あの時あんなことを彼女に言ってしまったのか?
タスクの思考は、深遠に閉ざされた迷路にハマりこみつつあった。
「自信がないんだ」
「りゅ、リューネ?」
後ろから不意に聞こえた台詞に、カチーナが驚く。
「…え?」
「自分のやってることに、自信がないんだろ? だから、自分の事を棚に上げて、レオナばかり攻めて…」
「ち、違う!」
ムキになって否定するタスク。腫上って熱をもった額を、冷たい汗が流れる。
「いいや、違うことなんてないね。本当に自信があるなら、そんなことは言わない筈だよ!」
「おい、リューネ…それはちょっと言いすぎ…」
「この際だからとことん言わせてもらうよ…タスク、あんたが宇宙ヒラメにやられた後、退院してから
レオナのガーリオンを見たのかい!?」
「あ、あぁ…ぼろぼろになって、ひでえ有り様だった。俺が入院してる間、そんなに戦闘があったのかと…」
「…レオナはね、あなた以外がガーリオンを弄るの嫌だって、自分で修理しながら載ってたのよ」
「え…」
タスクは退院してから見たガーリオンの状態を思い出した。修理したにしては、整備士が触ったとは
思えないような応急処理があちこちに見られ、いつ動けなくなってもおかしくない状態だったのだ。
「病院から帰ってきて、『また看護士の女の子に手を出してた」って、泣きながら修理してたわ…ここの基地、
頼めばきちんと直してくれる整備士だっているのに」
「レオナが…」
「そこまでしてあんたの事を想ってくれてる女の子に、『俺の愛に応えてくれない』なんてことを言うなんざ…
勝負師も地に落ちたもんだね!!」
「俺は…俺は…」
「なんとかいいなよ!!レオナの事、本当に好きなんだったら!!」
「リューネ、それぐらいにしとけ」
リューネの肩を掴み、カチーナが宥めた。
「だってこいつ!」
「…見てみな」
改めてタスクを見たリューネは、それ以上攻める気を失った。俯いたままぶつぶつと呟き続ける包帯男に
かけるようなハッパは、既にどこを探しても見つけようがなかったからだ。
「タスク…」
「もういい、リューネ。後はこいつ次第だ…俺達に出来ることはもうねぇよ」
カチーナはタスクに絡むリューネを強引に引っ張り、部屋を後にした。
(あとはエクセレンが上手くやってくれるのを祈るのみ、だな)
「ぐすっ…えぐっ…」
「レオナちゃん、少しは落ち着いた?」
ベッドの端で膝を抱え、泣き続けるレオナの背中をさすりながらエクセレンが話しかけた。
「はい…」
「ノックせずに入ってごめんねぇ…まさかロックもせずに、あんなことしてるなんて思わなかったから」
「いえ、ブロウニング少尉の言う通り…悪いのは私ですから…」
「もう、女の子同士なんだから固い事言わないの!エクセレンでいいわよ、エクセレンで」
「はい…」
「それにしても…」
いくら恋人同士とはいえ、相手の男の部屋の中で、オナニーをするのは中々出来る事ではない。
体液でぐちゃぐちゃになったシーツを端に寄せ、改めてレオナの状態を確認するエクセレン。
掃除をしていたまま事に至ったせいで、髪の毛や服がほこりまみれだった。もし、今スクランブルが
かかれば彼女はとんでもない恥をかくことになるだろう…それだけではない、エクセレンの計画まで
おじゃんになってしまう可能性大だ。
「レオナちゃん…とりあえずさ、お風呂入りにいきましょうか」
「え…あ、はい…」
「涙やらなんやらで、可愛い顔が台無しよん。それにここの基地、お風呂はしっかりとしたいいのが
揃ってるらしいのよねん」
「ええ…わたしやリューネがかなり要望を出しましたから…それに、カチーナ中尉も協力してくれましたし」
「なんだかんだ言って、部下の面倒見いいわよね…彼女」
「ほかにも色々とお世話になって…感謝しています」
「ほらほら、またお固くなってるわよん。お風呂できちんとほぐしちゃいましょ」
レオナの手をとり、エクセレンがベッドから立ち上がる。まだ少し震えてる足をいなしながら、レオナも
ゆっくりと立ち上がった。そのまま二人は女性用フロアへ上がり、レオナの部屋の前で別れた。
「んじゃ、お風呂場で待ってるわよん」
「わかりました」
自室に入り、鏡に見入るレオナ。そこには乱れた髪の毛に服、そして汗と体液まみれで小刻みに震える
下肢を手で押えている、小汚い女がいるだけだった。
(無様…だわ…)
一刻も早く、先程の出来事を忘れたかった。鏡を伏せ、用意を整えた彼女は部屋をでると、エクセレンが
待つ風呂場へと向かった。
「はぁい、お先に失礼してるわよん」
風呂場の扉を開けると、奥にある木製の湯船につかっていたエクセレンがひらひらと手を振った。流石に
身体を流しただけで湯船に入るのはためらわれたので、先に身体を洗う事にする。
「どうも」
軽い会釈だけをしたレオナはシャワーに近づき、タオルを身体から外した。エクセレン並とまではいかな
いが、豊満といえる乳房がぷるんと弾ける。
「ふぅ…」
軽く身体をシャワーで洗い流し、椅子に座る。「ケロ○ン」と底にかかれた風呂桶は、リューネの強い希望で
わざわざ日本から取り寄せた逸品ということだった。
(たまにはセントーとやらの気分に浸るのも悪くない、か)
溜め息をついたレオナはスポンジを手に取り、ボディシャンプーを振りかけた。何度かスポンジを揉み、
泡立てた上で身体をゆっくりと擦り始める。腕、肩、上半身。そのままいつものように、下半身へと。
(…)
股間に差し掛かったところで、レオナの手がとまった。彼女の脳裏に、つい30分程前の出来事が鮮明に
再生されてくる。
(あの時の…)
太股をいつもより大きめに開き、そっとスポンジを添える。普段の入浴時には気に掛けることもなかった
部位が、今再び熱くなり始めていた。
(確かこうやって…)
エクセレンには見えないよう、手首だけを使ってスポンジを上下に動かしてみる。割れ目の上部についている
突起をスポンジが通過する度、レオナの下腹部を電撃のような快感が突き抜ける。
「…っ! ん…く!」
声を押し殺し、手の動きに集中する。ふわふわとした快感がレオナの脳を包み始めたその時、彼女の背中に
柔らかく大きなものが押し当てられる感触が伝わってきた。
「ひゃんっ!!」
「あ〜ら、レオナちゃん…こうしてみると、思ってたよりスタイルいいわねん」
「なななな、なんですか一体!?」
「いやー、なんかボーってしてるもんだから、まだ湯船に使ってもないのに逆上せたかなぁと思って」
鏡で自分の顔を確認すると、真っ赤に染まった頬が目に入った。上気していることがバレたら何を言われるか
判ったものではない。レオナは慌てて、身体の泡をシャワーで落としにかかった。
「きゃん! ちょっとレオナちゃん、シャワーそんなにぶっかける事ないじゃん〜!」
「あ…ごめんなさい!!」
「まぁ、急に後ろから襲ったあたしも悪かったわよねぇ…ふふん」
「お、襲うって…」
レオナがぎくしゃくしている間、エクセレンは既に身体を洗い終えていたようだ。自らシャワーを浴びた後、
そのまま湯船に腰掛けるエクセレン。中腰に近い姿勢で頬をつき、太股は肩幅程度に開いている。
(…奇麗)
谷間がより強調された乳房、細いウェスト。安産が見込めるであろうヒップ、そして股間の陰り…そこに
視線が移った瞬間、大きな鼓動をうち鳴らした。そのままじっと見入ってしまうレオナ。
「見るものも見たようだし…じゃ、本題に入りましょうか」
「…え?」
視線を上げると、そこには先程とは別人のように真剣な眼差を湛えた、大人の女がいた。
(続く)
141 :
45:2008/02/05(火) 23:36:52 ID:yeSrvufl
今回はここまでです。
※分割数換算をミスった…スマソ orz
タスク早く戻って来ないと、レオナが百合の世界へ・・・
>>132 @wikiとかは?
>>45 乙。そしてGJ。
続きがすごく気になる!
>>135 gj!
エクセレンの愛のレッスンに期待するぜ
なんかwikiが 見られなくなってるね。
146 :
音ゲーマー:2008/02/06(水) 10:56:35 ID:Bi42NUG/
原点回帰。
需要は無い…無いと知りつつも折角書いたから投下。
アラド×アイビス
I can fly,I`ve got reason
ソーディアンと呼ばれる修羅達の居城が月軌道外宙域に出現し、ヘルゲートがデュミナス一派に占拠されてから幾許かの時が流れていた。
各地を散発的に急襲する修羅の軍勢や暗躍するノイエDC残党に対処する為に、ハガネ、ヒリュウ、クロガネの乗員達は一端は散り散りとなった。
だが、ソーディアンの絶界宝を破る術をテスラ研に居る科学者連中その他が見出した事により時局は動こうとしていた。
オーバーゲート作戦。ソーディアン内部に転移、強襲する作戦が持ち上がり、クルー達は遅々として進まないその作戦の発動を各々自由に待っていた。
……その中にはアラド=バランガの姿も当然あった。
――万能戦闘母艦ハガネ アイビス私室
「このパターンなら通用しそうなんスけど……どうっスか?」
「えと、どれどれ……」
テスラ研に居た戦闘要員のピックアップはかなり前に完了していた。アラドはハガネに戻って来たアイビスの部屋を尋ねていた。
その用件とは、彼が独自に組んだ空戦機動の検分とそのアドバイスを求める為だった。
人二人が入れば一杯一杯になる下士官用の個室。アラドは床に胡坐を掻きながら、デスクチェアに座るアイビスにデータの入ったディスクを手渡す。アイビスは手渡されたディスクをノート型のPCに読み込ませ、それに目を通し始めた。
「取り合えず、基本を中心に組んでみたっス。隙が出ない様に極力、モーションの数も減らしてんスけど……どうっスか?」
「うーん……」
アラドが新規のマニューバーを構築しているのは上官であるカイ=キタムラにせっつかれた訳ではなく、教導隊の仕事と言う訳でもない。己の空戦能力に疑問を感じた上での、あくまでも自主的な錬度向上の一環だった。
アラドのデータを見ながらアイビスは顎に手をやって思案した。ピッチ角やロール、ヨーのタイミングはTC−OSが勝手にやってくれるので、アイビスはその辺りは一切見ない。彼女が見ているのはそのモーションの組み方だ。
そのデータを見る限り、良く作り込まれているとアイビスは素直に思った。空戦の基本は押さえているし、隙を減らす工夫だって成されている。突撃野郎のアラドにしては真っ当なモーションの組み方。だが、アイビスは何かが足りないと思ってしまった。
「どうっスかね」
微妙にそわそわしながらアイビスの顔色を伺うアラドはそれでも真面目そうに彼女の言葉を待っている。アイビスはAM乗りの立場から一切の私情を挟まず答えてやった。
「悪くない。このままでも使える機動だと思う。でも……あたしに言わせれば、これは既存の機動に毛が生えた程度のモノだね。何ていうか、アラドらしさが感じられないよ」
「お、俺らしさっスか?」
「そう。教科書のお手本をそのままなぞったって感じ。それが悪いとは言わないけど、慣れたパイロットが相手だと直ぐに見切られそうだよ」
「う、うーん……」
きっぱり言い切られてしまったアラドは頬を掻いた。元々、カリオンに乗っていたアイビスは自分に比べ、空戦には一日の長がある。旧西暦では宇宙飛行士が優秀な戦闘機乗りで多く構成されていた事を鑑みれば、彼女の言は間違い無いモノだった。
「でも、組み方は悪くないんだよねえ。……これ、ちょっと手を加えさせて貰って良いかな?」
「へ?え、ええ。どうぞ御自由にっス」
「一、二箇所、スパイスになるモーションを加えれば、がらっと変わるんだけど……」
手を加える場所は多く無いが、それを見極める為にアイビスはアラドの組んだ機動を頭から見直し始めた。キーを叩きながら作業にのめり込むアイビスは普段の犬っぽさは微塵にも感じられなく、頼もしいお姉さん的な空気を醸し出していた。
「・・・」
アラドはアイビスの横顔をじっと見入っていた。
今回の様に機動作成のアドバイスを頼む事を、アラドはそれこそ何度と無くアイビスに依頼していた。それとは逆に、アイビスからアラドに地上戦のモーション作成の手伝いを依頼された事だって少なからずあった。
アイビスが空戦のエキスパートである様に、アラドもまた搭乗する機体の特性上、地上戦に於いてはゼンガーやキョウスケに並ぶ程の腕を誇っているからだ。
そうやって何度もデータの共有や構築作業をしていれば、互いの持つ癖と言うのは筒抜けになってしまう。彼女がアラドのデータに手を加えられるのも、或る意味当然だった。
だが、彼女とアラドは当たり前だが、最初からこうやって気心が知れた仲では無かった。
……アラドとアイビスの馴れ初めは数ヶ月前のインスペクター事件に端を発する。
片やノイエDC上がりの落ちこぼれPT乗り。片や夢物語とレッテルを貼られるプロジェクトの肩身の狭い万年ナンバー04。
お互いに屁垂れだと言う事が共通事項にあり、その辺りから二人は意気投合した……と言う訳では無い。そして、大食漢と甘い物限定の健啖家と言う点で仲良くなった訳でも無かった。無論、今ではそうだが、そもそもの始まりは別にある。
彼らが仲良くなったのは単純に二人が戦闘に於いて常に共にあったと言うだけだった。時折、ミスを犯して被弾しそうになったアイビスをアラドは何度も庇っているし、逆にアラドが討ち漏らした敵機をアイビスが始末すると言う事がそれこそ無数にあったのだ。
ツインを組んで大物ユニットを修行込みで撃墜する事も多く、裁判官や緑ワカメ、星若本を共同撃墜したのは二人にとっては輝かしい戦果としてレコードに残っているのだ。
……だが、そんな二人の仲を訝しむ者は一人だって居なかった。
戦闘が終われば、彼等は落ちこぼれと負け犬に戻ってしまう。そんな二人がつるんでいる様は、第三者には駄目姉と愚弟と言う構図にしか映らなかったのだ。アラドの本来のパートナーであるゼオラだって、二人の仲を疑う様な真似はしなかった。
しかし、実際の彼等はと言うと……
「?……どうしたの?あたしの事、じっと見て」
「へっ?……ぁ、いや、そ、そんなにジロジロ見たつもりは無いんスけど」
「いや、見てたよ。……そんなに見詰められると、お姉さん照れちゃうな」
「う……申し訳無いっス」
「いや、別に良いんだけどさ」
何時の間にか魅入られた様にアイビスを眺めていたアラドはその本人に窘められ、少しだけ照れた様に頭を垂れる。だが、アイビスはそんなアラドの視線を満更とも思っていなかった。
……この様に、結構只ならぬ空気を二人は発していた。
「……うん。やっぱり、此処かな。終盤のモーション。此処を……」
アイビスは手を加える冪場所を見出す。その場所をどう改変するかを頭に巡らしつつ、アイビスはデスクの上にあったケースに手を掛けた。
それは可愛いデザインのシガレットケースで、アイビスはその中から一本取り出すと口に咥える。
「ライターは……あれ?……ねえ、アラド?火、持ってない?」
「え?あ、ああ……どうぞ」
だが、デスクには煙草はあってもライターの類は無かった。助けを求める様にアイビスはアラドに火を強請り、アラドは自前のオイルライターでアイビスの煙草に火を点けてやった。
「ん……ふはあ。……どうも」
先端の火を、フィルターを吸って大きくしたアイビスは口から紫煙を吐き出した。
「……アストロノーツが煙草って、やっぱり褒められた事じゃない様な気がするんスけど」
「何言ってるの。君もそうでしょう?お酒も煙草も……あたし以上に消費してる」
「前の大戦の時はそうっだったっスけど、今は自愛してるっス。……これでも未成年っスから」
「何よそれ」
ぷかりぷかり煙を燻らすアイビスはアラドの言葉に顔を少し綻ばせる。彼等は揃って未成年の範疇だが、既に酒にも煙草にも手を染めている。その手の悪い誘いはハガネやヒリュウに乗っている限り頻繁にある。
悪い大人達が乗っているのだから、当然と言えば当然だ。しかしながら、アラドもアイビスもそれら悪い嗜みを覚えたのはこの部隊に配属される前だった。
「これでも、一時期止めてたんだよ?……でも、やっぱり戦闘が起こると抑えられなくなる。我ながら意志が弱いと思うけど、どうしてもね」
「判る気がするっスね。……スクールに居た頃は毎日の様にそれに逃げてた。今もきっと、そうっスわ」
アイビスの言葉に相槌を打ったアラド。その気持ちを何となく理解するからだ。
常に抑圧され、死と隣り合わせの前線で戦う兵士にとって、ストレスの問題は常に大きく付き纏う。アラドもまた、多大なストレスを抱えていたスクール時代に酒や煙草に逃げ道を求めた事は否定したくても否定出来ない事実だったのだ。
「……重たいね、君が言うとさ」
アイビスはそんなアラドの言葉を悲しそうな顔で聞いていた。
「そういやあ……アイビスさんは何時から吸ってるんスか?」
アラドとしてはそんな重い話を語る気は毛頭無いので別の話題をアイビスにふっかける。それは彼女の喫煙歴についてだった。
「ん〜〜?……お赤飯が来てから一、二年後」
「……って事は、ニューヨークに居た時に?」
「うん」
「……その辺は謎っスよねえ。何があったんスか?」
「あはは。うんまあ、やんちゃだったって言うか、やさぐれてたって言うか」
アイビスは随分と喫煙歴が長いらしい。チェルシー育ちのニューヨーカーであるアイビスがどんな幼少時代を送っていたのか、アラドは興味が尽きなかったが、それをアイビスの口から聞く事は出来ない。はぐらかされてしまったからだ。
アイビスは最後に一吸いすると煙草の火を灰皿に押し付けて鎮火する。そうして、灰皿をデスクの端にずらすと、キーボードを指で叩いた。
「……よし、完成。これでどうかな?」
「出来たんスか?……えーと」
雑談をしている裡にアイビスによるモーションの修正は終わっていた様だ。アラドはその出来を見る為にノートのディスプレイに顔を寄せた。
「八番のモーションをスプリットSに変えてみたんだ。ただ普通に旋回するよりは意表を突けるでしょ?」
「下に逃げるって事っスか。……で、再び下から敵機の前に現れる、と」
「ラストは高速で上空に逃げる。……どう?これなら中々捕捉されないよ?仮に何かされてもビルガーの装甲ならどうにでもなるし」
「……うん。良いっスね。良いっスわ」
流石はアイビスだった。自分では思いつかないモーションを組み込み、空戦機動を洗練させたその辣腕は、とてもでは無いが普段の彼女からは想像も付かないモノだった。
「どう?……少しはお役に立てたかな」
「そりゃ勿論!……でもこれ、結構機体を選びそうな機動っスよね。このタイミングでスプリットSってテスラドライブを積んでる事が前提条件の様な」
「特機タイプでも無い限り、空を飛べるのにテスラドライブを積んでない機体を探すのは逆に難しいよ。それに今更、アラドがビルガー以外の機体に乗るって事は考えられないしね」
「まあ、そうっスよね。……量産ヒュッケとかにも応用出来そうっスわ、これ」
アイビスの助けもあって、アラドは何とか新たな空戦機動を完成させる事が出来た。何故かアラドは自分の空の地形適応が上がった気がしたのだった。
「何かさ、最近頑張ってるよね。君って」
「そうっスか?」
モーションデータの構築を終えたアラドは最早、アイビスの部屋に留まる理由は無かった。だが、アラドを引き止めたいアイビスはそんな事を言って雑談を展開し始めた。無論、雑談とは言っても適当な話では無いが。
「うん。あたしにはそう見えるかな」
「・・・」
確かに、アイビスの言う通り、アラドは戦闘に於いては必死だった。我先に敵陣の頭に飛び込み、斥候を薙ぎ払いつつ敵の中枢部に突入する様は最早、見慣れた絵だ。アイビスはそんな彼の直ぐ横に付いて、サポートに回る事が日常茶飯事だった。
……何時の間にか決まってしまった役回り。だが、アイビスはそれを疑問に思う事等はせず、ただ黙ってアラドの直援として彼と一緒に戦場を駆けていた。
「いや、最近って言うのは違うか。アラドは……インスペクター事件の頃から頑張ってたよね」
「あの頃は……まあ、生き延びる為に必死だったって言うか」
気の無い返事を返すアラド。既にその辺りからアラドは自慢の突進力を活かして切り込み隊長をやっていたのだ。そして、アイビスもまたそれは同じだった。
幸運の女神……否、或る意味彼等の後見人と言っても過言ではないプレイヤー様に愛されているのか、彼等はどんな激戦や死地からも生還を果たし、誰もが認める戦果を上げていたのだ。
……アラドとしては、それは別に褒められる冪話題ではない。ただ、自分の持つ力と可能性を最大限に引き出し、命を燃やして戦場を駆けていただけだ。その見返りとして、成果がついてきただけなのだ。
だが、傍らでアラドを見続けてきたアイビスは当然、アラドがそんな事を言うのは予想済みだった。
「それに頑張ってるって言えば、アイビスさんもそうでしょ?逃げ遂せ様とする敵機をそのスピードで以って追い詰めて撃墜するその姿。……正に猟犬って感じで格好良いっスわ。……別に機体名に掛けた訳じゃないっスよ?」
「格好良いって……あはは。こそばゆいなあ」
持ち上げられる事に成れていないアラドは自分の背中を守る二番機と言っても過言ではないアイビスを褒めちぎった。世辞でも胡麻擂りでもないそれにアイビスは恥ずかしそうにはにかむ。年下の可愛いアラドにそう言われるのはアイビスだって満更じゃあない。
猟犬座の名を冠するアステリオンの如く、猟犬となって戦場を飛び回るアイビスの姿に、アラドは確かに憧れを抱いていたのだ。
「あたしもさ……戦いでアラドをそう思う事、あるよ?」
「え?」
だが、アラドがそうである様に、アイビスもまたアラドに羨望の眼差しを向ける事は多々あったのだ。自分の様にプロジェクトの看板を背負って飛んでいる訳では無いアラドの翼はアイビスには眩しく映る時がある。
「ビルガーの高機動モードの時何かは特に。足先から翼の先まで……それこそ機体全体で風を感じてるみたいだ。……あたしが目指してるのは星だけど、ああ言う飛び方は憧れるよ」
アイビスは切にそう思っていた。嘘偽り無い感想だ。星を目指す自分にとって、空は所詮は通過点に過ぎないモノだが、アラドの縦横無尽な、荒々しくも洗練された美しい飛翔は自分の心を掴んで余りある。……そう語っていた。
「はは。まあ、アレはミロンガ並の運動性が無いと無理な機動っスからねえ。俺でも長時間アーマーパージを続けてたら血を吐くっスもん」
アラドは若干真剣なアイビスに冗談とも本気ともつかない惚けた答えを以って返す。それは照れ隠しか……或いは、それを絡めた本気の発言とも取れた。
「うわ」
……微妙にだが、ビルトビルガーは危ない機体であるとアイビスは思ってしまった。アーマーパージでミロンガ並みの運動性を得るビルガーは中の人には優しくない機体なのだろう。
頑丈さが取り得のアラドでさえ吐血の危険性があるのだから、自分が乗ればそれこそ潰れて拉げた赤いトマトになりかねないとアイビスは本気で背筋を振るわせた。
「まあ、良いけど。……じゃあ、アラドはどうして新しい機動を作ったの?今のままでも十分エースとしてやれてると思うけど」
「それは……」
少しだけ突っ込んでアイビスはアラドに問うた。今回の新機動の作成に当たってはどんな心が働いたのかと言う事だ。
実際、アラドは一線で活躍するトップエースなので、今回の様な新しい機動をこさえなくとも、全く問題が無いと言う事をアイビスは知っているからこそ、敢えてそれを問い質した。アラドは目を細めて言葉を濁し、発すべき語呂を探している様だった。
「生き延びる為?」
中々言葉を返さないアラドに、アイビスは正解を探る様に言葉を紡ぐ。
「いや、それもあるけど、今は違うっスよ」
「それは」
そして、それは半分だけ正解だった。昔はそうだったのかも知れないが、今のアラドにはそれ踏まえた上での確かな目的がある。アイビスは答えをせがんだ。
「上手く言えないけど……誰かを守れる力が欲しい。……そんな処っスよ」
アラドは戸惑いを見せつつも、そう答えた。人が力を欲する理由は様々だが、アラドのそれは実に判り易い、或る意味王道的な理由だった。
「それって、やっぱゼオラ?」
アラドの言葉を受けてアイビスは自然にそう言っていた。アラドが守りたい誰かとは誰なのか?彼女の脳裏に真っ先に浮かんだのは彼のパートナーである巨乳の幼馴染だ。アラドには彼女との間に約束がある。
……共に生き延びる事。だが、それはもう半ば果たされている、色褪せつつある約束だった。
「……違うっス」
アラドは一瞬、頷きそうになったが、途中で頭を振ってそれを否定した。確かに、ゼオラの事は大事だが、今はそれ以上に大切にしたいモノがある。それが理由だ。
自分の気持ちに嘘が吐けるほど、アラドは器用ではないのだ。
「あれ?……えと、じゃあラトゥーニとか!」
「それも違うっスね。って言うか、その二人は俺の力が無くても普通に生き延びられそうっスわ。俺より優秀なんだし」
それで正解だと踏んでいたアイビスは予想外のアラドの答えに面食らう。そうして、次に怪しいと思われる人物の名を出すが、それもまた外れた。
スクール時代から縁がある年上の幼馴染と良く出来た妹分。アラドの答えも尤もだった。きっとその二人は誰かに頼らずとも強く生きていける……アラドはそう思い込みたかったのだ。……まあ、実際はそれとは真逆なのだろうが。
「え〜〜?じゃあ、誰なのよ。……あ。案外、あたし、とか」
正解が全く見えなくなったアイビスは冗談半分にそう零した。……まあ、冗談の範疇ではあるのだが、まるっきり適当と言う訳では無い彼女の言葉には、そうであって欲しいと言う願望の様なモノが混じっていた。
「……っ」
そして、アラドはそんなアイビスの言葉に一瞬真面目な顔を晒すと、次の瞬間には少し気拙そうに視線を泳がせ、顔を傾かせた。
「あ、あれ……?」
アラドが纏う空気が変わった事はアイビスにだって判った。これが何を意味するのか、アイビスには最初判らなかった。
だが、答えを捜している裡に、アイビスの中には徐々にだが期待と言う名の感情が湧き上がって来た。……若しかして、それが正解なのかも知れない、と自分にとって都合の良い展開を予期するアイビスは少しずつテンションが上がっていった。
「そうなのかも、知れないっス」
そして、そんなアラドはアイビスを裏切らなかった。遠慮がちに小さく呟くアラドは若干、渋めの表情をしていたが、それは彼なりの照れ隠しの手段なのだろう。少なくとも、アラドは冗談やからかい半分でそう言った訳では無い事だけは確かだった。
「ァ、ラド」
尻すぼみにアラドの名を呼ぶ事しかアイビスは出来なかった。自分にとって好ましい言葉だったが、それを聞いた後にどうするのかが全く頭に沸いて来ないのだ。だからこそアイビスはそれこそ馬鹿みたいに呆としていた。
「い、いや……半分は我儘なんスよ。そう在りたい、そう成りたいって。守るまではいかなくても、せめて隣に並んで飛んでたいって。……ちょっと、餓鬼臭い論理ですけど」
困惑気味のアイビスにまるで言い訳するみたいに言葉を掛けるアラドは見ていてそれこそ可笑しくなる程に切羽詰った表情をしていた。だが、何処かしら必死に語るアラドに嫌悪の類の感情を催さないアイビスは何とか年上の余裕を取り戻せた様だった。
「ふ、ふ……ふふふ。な、生意気言っちゃって//////」
「あーー、気を悪くしたんなら謝ります。ナマ言って済んません」
だが、余裕を取り戻せたと言っても、アイビスは赤面しながらもそれ位の反応しか出来なかった。この手のやりとりに疎いアイビスにしては頑張った方だが、アラドはそれを好意的に受け取らなかったのか、何故か頭を下げていた。
「べ、別に謝る事ないよ。あ、あたしは……嬉しかったから、さ//////」
「……そうっスか」
そんなアラドの挙動にアイビスは真っ赤になってぶんぶん頭を振る。……年上のお姉さんの癖にそう思わしめる要素が見出せなかったアラドは、アイビスよりも早く冷静さを取り戻した。
……何れにせよ、一度吐いた唾は飲めないので、アラドは自分が言ったそれを反芻し、改めて飲み込んだ。
少し、気恥ずかしかったが、自分がアイビスに対して好意を持っているのは今更な事なので、逆にそれを伝えられた事はアラドに取っては満足の行く展開だったのだ。
……何と言うか、気拙い空気がアイビスの部屋に充満していた。まあ、それも当然だろう。与太話の果てにあんな告白紛いの台詞を吐かれては、アイビスとてアラドを意識せざるを得なくなる。
とんでもない言葉を漏らしたアラドはもうとっくに頭の芯は冷えている。だが、アイビスは熱病にうかされた様な胡乱な思考を引き摺りつつ、何も言葉を発せていなかった。ただ、ガラガラとワーキングチェアのローラーを前後させながら悶々とするだけだ。
「・・・」
……このままではいけない。それ以前に年下のアラドにこうもドキドキさせれっ放しなのは何か悔しい。そんな思考が頭に涌いたアイビスは、普段の彼女ならば絶対にやらないであろう行動を取った。
上がりっ放しのテンションが頭を馬鹿にしているのか、それとも仕返し半分の悪戯なのかは判断に苦しむが、残念ながらアイビスは己の行動を省みる事が無かった。
「!?」
それを見てしまったアラドは目を見開き、同時に生唾を飲み込んだ。
あろう事かアイビスは、アラドの目の前で脚を何度も組んだり広げたりしたりを繰り返したのだ。床に座るアラドの視線は丁度アイビスの制服のスカートの中身が見える絶妙な位置だったので、彼女の股座の奥にある布地がはっきり見えてしまったのだ。
「……んふ」
「……//////」
床を蹴って椅子のローラーを前進させ、アラドの至近距離まで来るとアイビスはもう一回同じ事をアラドの本当に目と鼻の先でやってやった。赤い舌で自分の唇を舐めるアイビスの顔には嗜虐的な何かが張り付いている。案外、味をしめてしまったのかも知れない。
アラドはちらちら視線を行ったり来たりさせながら、朱に染まる頬をそのままに困った様に顔を背けた。
「今、見たでしょ」
そんな追い詰められたアラドの顔に感じ入るモノがあったアイビスは意地悪っぽい笑みを浮かべて、囁く様に言ってやった。
「いいっ!?……み、見てないっスよ!」
何を見たのか?まあ、それは当然、アイビスのスカートの中身なのだが、此処で正直にそう言っては立場が無いアラドは大声を上げてそれを否定した。
「何色だった?」
「それは何となく白っぽい……って!何言わせんスか!」
だが、そんな逃げる様な真似はお姉さんは許さない。逃げ場を無くすかの様に、別の角度から問い質してみると、アラドは実に正直にそれを口にしそうになって声を荒げる。
因みに、アイビスの今日の下着の色は白で正解だ。
「くすくす……アラドのえっち」
「あうう……//////」
狼狽するアラドの表情は堪らなく可愛く見える。アイビスは背筋に何か奔るモノを感じつつ、自分の中にむず痒いモノが育ちつつある事に気付いた。臍の裏辺りからそれは絶え間なく発せられ、脳内に在る遍く思考を飲み込み、急速に育っていく。
アイビスはその正体に気付いているので、それに抗う事はせず、ただ自然にそれに身を委ねた。
「こんなあたしでも……さ」
「え」
打って変わって静かな口調のアイビスにアラドは警戒心を露にする。何となくだが、デジャヴュじみた映像がアラドの頭を過ぎった。何処かで、こんな事があった気がする。そしてその果てに待っているモノについてもアラドは知っている。
「君を誘惑する事が、出来るんだね」
「あ、う……はい?」
アイビスの顔に浮かぶのは慈愛に満ちた柔らかな微笑みだった。それに気を取られそうになったアラドはその誘惑を寸での所で断ち切る。……何故なら、顔はそうでもアイビスの瞳は不気味に光を発していたからだ。
「結構さ、君と一緒に居ると、気付かされるんだ」
「な、何を」
だが、それは最早手遅れの様だった。魅入られてはいけないと知りつつも、アラドはアイビスから目を離す事が出来なかったのだ。だからこそ、アイビスの垂れる口上も不思議と耳を打った。
「あたしが……女だって事に」
「っ」
情感たっぷりなアイビスの言葉はかなりの破壊力を誇っていた。それが何を意味するのかは、アラドは過去の事から気付いている。加えて、それが最早回避不能な事象だと言う事もだ。
「あたしは、こんなだからさ。色恋とか男の子には縁遠くなりがちだけど……君だけは違った。あたしに懐いてくれてるし、守ろうとしてくれる。……そう言うの、あたしみたいな女の子には堪らないんだよ?」
「アイビスさん?」
その台詞にアラドはアイビスの心の底を見た気がした。
己の持つ夢の実現に我武者羅に取り組み、他のほぼ全てを捨てているアイビスにとって、そんな自分を拾い上げてくれる王子様の存在を、彼女は待ち望んでいたのかも知れない。
まあ、全てはアラドの勝手な推測だが、強ちそれは間違いとも言えなかった。
何故ならば……
「ねえ……しよっか。アラド」
アイビスの瞳が、表情が、言葉が。その全てを語っている気がしたからだ。
「それは」
「君は厭?あたしは……そうしたいな」
突然な……否、この空気が呼び込んだ展開にアラドは顔を顰めた。……何となく、こうなる予感がしていたアラドだったが、それが現実のものと成った今、それを素直に受け入れる覚悟はアラドには残念ながら無かったのだ。
「厭では、ないです。……でも」
アラドはアイビスとのそれに嫌悪を見せる素振りは無い。寧ろ、望む所な展開と言う奴だ。しかし、アラドはそれにどうしてか難色を示す。それには理由があった。
「戸惑ってるの?……どうして?君とするのは、初めてじゃないでしょ?」
それが理由だ。嘗て、一度だけアラドとアイビスは繋がった事があった。アラドはその時の事が重石の様に心に圧し掛かっていたのだ。
「ええ。昨日の事の様に、覚えてるっス。あの時は……」
……色々、無茶をしたものだと思い返して後悔するアラド。何が原因だったのかは今となっては言及する気は無いが、アラドは確かにアイビスの処女を散らしたのだ。そして、その時の逢瀬は後ろ暗い過去としてアラドの内部に刻まれている。
「ふふ。お互いに急ぎ過ぎた結果だね。でも、君は最後まで紳士だった。あたしも、とっても気持ち良かった」
「・・・」
アイビスはアラドを褒める類の言葉を紡ぐ。その言には偽りは無く、アイビス自身がそう思った故の素直な感想の吐露だった。その証拠にアイビスの顔は笑っていた。
その時の事は、お互いにとっては美談とは言えない泥臭い交わりとだったと言っても良い。だが、その時は同時に、アラドの持つ手腕が遺憾無く発揮された瞬間でもあった。初めての事で戸惑うアイビスを、アラドは水を得た魚の如く手玉にとって見せたのだ。
アラドに取っては忘れ去りたい事だとしても、アイビスに取ってのそれは良い意味で忘れ難い記憶だった。
「また……アラドとそうしたいって思ってたんだ。君はどうなのかな?あたしを求めてくれるのかな?」
「・・・」
先程から答え難い質問ばかりされている気がする。まるで詐術の様なそれにアラドは自分が嵌って行っているのを知りつつ、それを撥ね付け様とはしなかった。アイビスが必死に自分を誘ってくれているのに、それを振り払うのは失礼な気がしたからだ。
そして、アイビスもまた切実にそれを望んでいた。一人の女として、アラドに愛されるその瞬間をだ。最初のそれから時は流れて久しいが、アイビスは再びそうなる時を待ち望んでいたのだ。
そして、今がその時だと確信した彼女は己の全てを以ってアラドに問う。複雑な男心と純な女心のぶつかり合い。勝利の女神が微笑むのは、当然……
「俺は……」
「ん?」
当然、わんこの方だった。アラドは逃げ場が無い事を悟ったのか、それとも、アイビスに情が移ったのか、全てを受け入れた様に呟いた。
「アイビスさんがそうしたいなら……頑張るっス」
「……嬉しいよ。アラド……」
――ちゅっ
勝利の笑みを浮かべ、アイビスは若干ぎくしゃくした振舞いでアラドの顎に手を添えると、子供じみた拙いキスを施した。触れるだけの浅い口付けはお互いの温度の差を示す様だった。アイビスが触れたアラドの唇は凍える様に冷たかったのだ。
「今更、アイビスさんとする事の是非は問いたくないっスけど……ホントに良いんスね?」
「ぅ……あ、あたしにそんな事言われても、困っちゃうんだけどな」
お互いに温度差はあるが、それは火蓋を切った。性欲を全開にしたアイビスと、それに戸惑いを見せるアラドには確かに精神的な溝があった。
だが、こうなってはどんな言葉も付け焼刃にしかならないと判っているアラドは、アイビスの身体を優しく彼女の寝台に沈めると、渋い顔で問うていた。アイビスは答えに詰まった様に真っ赤に染まった顔を背けるだけだった。
「そりゃ、そうっスね。失礼しました」
この手の話を女の側に求めるのが間違いだと思い至ったアラドはその謝罪を込めて、アイビスを満足させる事を誓った。
「ん……っ」
ベッドに横たわったアイビスの鎖骨辺りにアラドは顔を寄せて、大きく息を吸い込んだ。
汗の匂いが混じる、甘酸っぱいアイビスの匂いはアラドには心地良く、まるで子供の様にアラドはアイビスの身体に顔を埋めた。
「ふふ、とか何とか言って君も……」
母性本能が刺激されたのだろうか。アイビスは妖しくもまた優しい笑みを浮かべ、アラドの股間に腕をやった。彼女も、女であるなら気にせずには居られない場所だ。
「く、っ……」
其処を軽く撫で上げると、アラドは可愛い声で呻いた。
「……あれ?」
アイビスにとって、そのアラドの声は内に在る欲情に火を点けて申し分ないモノだったのだろうが、彼女はその感触に納得行っていない様だ。
アラドの獅子王剣は鞘からも抜かれていない状態だったからだ。折り返し鍛錬を終え、芯鉄をも包んだアラドの刀の精錬はそこで止まっていたのだ。
当然、アイビスはそれを不服に思って頬を膨らませる。
「っ。くうっ」
だが、アラドにとって、股間を撫で上げるアイビスの指は心地良かったので、自然と喘ぎ声ともつかない呻きが口から漏れてしまった。
「何か、切ないなあ。あたしはこんなに乗り気なのに、君は違うの?」
それも当然だろう。アラドの其処は中途半端な水風船の如く柔らかかったのだ。アイビスは頬を膨らませてアラドに文句を言うが、アラドは年下にも関わらず、立派に答えて見せた。
「そりゃあ、未だ戸惑ってるっスよ。……でも、犯ってる裡にエンジンは掛かると思うっスわ。アイビスさんがえっちい振る舞いを見せてくれるなら、ね」
「//////」
初戦からしてアイビスの敗北だった。アラドの男らしい言葉に縫い止められたかの様にアイビスは顔を赤くしたまま動けず、アラドはそんなアイビスの肢体を貪る様に愛で始めたのだった。
――凡そ数分後
「脱がしちまうっスよ?」
服の上からのお触りに飽いたアラドは次のステップに進むべく、アイビスにそう了承を取る。そんなアラドの真剣な顔が可愛く思えたアイビスは、全身に空元気を行き渡らせつつ、零した。
「良いけど……ふふ。男の子って、女の子を脱がすの、好きだね」
アイビスに取ってはアラドの内面を煽る筈の一言。だが、アラドには効果が無かった。
「俺はそうでもないっスよ。邪魔になるし、汚したくないからそうするだけっス」
「……本当?」
自分とアイビスのテンションの差を映し出す様に言うアラド。だが、そんな彼の手はしっかりとアイビスのおっぱいの辺りに添えられていた。
そんなアラドの振る舞いを若干、不審に思ったアイビスは心のままに聞き返していた。
「……半分は。もう半分はアイビスさんの肌が見たいのが理由っス」
そうして、真意が語られた。正直にそれを言うアラドは嘘が吐けない性格らしい。目の前の女の裸体が見たいときっぱりと言えるアラドは或る意味、男前だった。
「あはっ。正直だね、アラドは」
……そんなアラドの振る舞いがアイビスに取ってはツボだったのか、にんまりと笑いながらも彼女は嬉しそうだった。
「っ………あ」
そうして、自分の身体をアラドに委ねて数分後。アイビスは半分、裸に剥かれながら自分の実情を思い出していた。上半身はとっくに剥かれて、赤みの混じる白い肌と薄い胸を包むブラの白さがアラドの視界には映っている。
「?」
道中の初めに在って、アラドはアイビスを裸に剥いていく事を止めたくは無かったが、戸惑う様なアイビスの瞳を見てしまったので、アラドはそれを中断せざるを得なかった。
「ご、ゴメン、アラド。誘ったあたしから言うのはアレだけど、ちょっと待ってくれるかな」
「どうしたんスか?……生理でも来たっスか?」
「それは少し前に終わったよ。ん……そうじゃなくてさ」
アラドの手が止まった事を認識したアイビスは申し訳無さそうに、また恥ずかしそうにアラドを上目遣いで見る。だが、その理由が判らなかったアラドは的外れな答えを口にしていた。
「あ、あたし……さっきまでシミュレーターに居て、汗臭いから、せめてシャワーを浴びさせてくれない、かな」
それが、アイビスが行為の中断を求めた理由だ。自分の汗の臭いが気になるアイビスは何処まで行っても女の子だったのだ。
「却下っス」
「あう」
当然ながらアラドはアイビスのお願いを突っ撥ねた。鼻先に指を突き付けられて間抜けな声を発するアイビスは、どう見ても弟に頭が上がらない駄目姉の様相を呈する。
「そんなの俺も同じっスよ。俺も午前中はシミュレーターに居て汗塗れっスもん。着替えもシャワーだってしてないっス」
「だって、恥ずかしいし//////」
そんな瑣末な事に時間が取られるのは惜しい。汗臭いのはこちらも同じなので観念しやがって下さい。
……そんなアラドの心の声が聞こえて来そうなアイビスはそれをどうにかして断りたかった。赤面しながらボソボソと呟く彼女にアラドは退く素振りは見せなかった。
「俺も同じっスわ。でも……」
それには当然……と、言うかやはり別の理由があったからだ。
「今は、アイビスさんの生の香りに触れたい俺っス」
「・・・」
今度は指ではなく、鼻先をアイビスのそれに突き付けるアラド。アイビスは何か言う事も、表情を変える事も無く、たた唖然としていた。
汗臭い女の臭いを嗅いで何が楽しいのか?アイビスの胸中を占めていたのはそんな思いだ。そして、数十秒沈黙を続けた彼女はこう言った。
「アラドって、変態さん?」
他意も何も無い、真っ直ぐで揺らぎが無い視線。そして、何処までも自然で透明な声色。
アラドは何故か泣きたくなった。
「……そんな目で見ないでくれっス(涙)」
「やん」
……否、アラドは実際泣いていた。だが、擦れていないアイビスが男の心理を理解するのはもう少し後になるであろう。……そう結論付けたアラドは、アイビスの裸の肩口に顔を埋めると、どんどん装いを剥ぎ取っていった。
「ぁ……」
アイビスが裸にひん剥かれるまで、そう時間は掛からない。ピンクと白を基調とするアイビスにはあんまり似合わないプロジェクトの制服を躊躇なく剥いでいくアラドは淡々としていた。
無駄口を叩かず、何も顔には映さず、ブラもスカートもブーツも、そして先程見せられたパンティも至極あっさりと剥ぎ取る。どうしてか、アイビスは手馴れた印象をアラドに受けた。
「ぁ……あんまり、見ないでよ」
アラドの舐める様な視線にアイビスは緊張が如実に見える呟きを漏らした。未だに一張羅であるパイロットスーツに身を包んだアラドと自分には大きく隔たりを感じたアイビス。翠色のアラドの視線と桃色の自分の視線が交差する。
「どうして?こんなに綺麗なのに」
アラドは瞬間的にアイビスの言葉にコンプレックスの様なモノを感じた。自分の肢体に自信が持てない……そんな類の感情をだ。
だが、少なくともアラドがアイビスの身体に対して気持ちが萎える様な事は無い。
骨格そのものの細さを感じさせる、無駄無く搾られたアイビスの肢体は健康的な色気を放っている。確かに肉付きそのものは薄いが、造形美として見る限りはアイビスの身体にそんな余計なモノは必要無いとさえアラドは思った。
二の腕から肩のライン、肋骨の浮いた脇腹の曲線は見事。特にビキニラインは目のやり場に困る程だ。細い身体だからこそ目を引く脚線美はそれこそ凶器で、その太腿の瑞々しさには思わず涎が出そうになる。
……こんな美事な肢体に自信が持てないとは、それは世の御婦人方を敵に回す贅沢な悩みだとアラドは切に思った。
「何か、勿体無いっスね」
所詮、自分が何を言っても本人が自覚しなければそれは意味を成さない雑音に過ぎない。そう思い至ったアラドはアイビスの橙色の髪の毛を優しく撫でながら、ゆっくりとその慎ましげなおっぱいに唇を寄せた。
「ふあっ」
黄色い声がアイビスの口から漏れる。冷たいアラドの唇と暖かく湿った舌が胸の膨らみに触れ、若干強い勢いで吸い上げられる。敏感肌のアイビスはそれが心地良かったのだ。
「はっ……ぁ」
ちゅっちゅっ……キスでもする様に自分の胸を吸うアラドに色々と湧いて来るモノをアイビスは感じる。母性や羞恥、快感や愛しさ。全く毛色が違うそれらは混然し、身を焼く熱さに姿を変えつつあった。
「んん」
アラドの口が乳輪を捉え、それを吸うと、アイビスは押し殺した喘ぎを上げた。胸が特別弱いと言う訳ではないが、刺激に敏感に反応してしまう自分の体を浅ましく思いつつ、アイビスは淫蕩の海に徐々に浸かって行く。
ほんの少ししゃぶられただけで、アイビスの乳首は固く充血していた。
「うあ!ぁ、ラド……?」
「?」
そして、アラドが再び胸のお肉を吸い上げると、アイビスは可愛らしく喘ぐ。少しばかり臍の裏にビリビリ来る痛みにも似たその一撃に、アイビスは何があったのかと視線を下げる。すると、アラドと視線と合ってしまう。
「//////」
……アイビスは自分の胸にアラドの唇による赤い痕が点々と付いている事を理解し、真っ赤になった。
「ちょっ、待ってよ!」
「ええ?」
そうして、アイビスは耐えられなくなった様に叫ぶ。別に、年下のアラドにリードされるのが厭になった訳じゃない。それはアイビスにとって何処までも個人的なコンプレックスの発露だった。
アラドはアイビスの叫びに只ならぬモノを感じたのか、彼女の薄くともしっかりある胸への愛撫を中断し、彼女の顔を見る。
「アラド、さっきからおっぱいばっかりだ。あたし、何か悲しいんだけど……」
……まあ、それが理由だった。自分のナイチチを熱心に愛してくれるアラドに居た堪れなくなったアイビスは半泣きになりながらも、自分の胸中を告げた。
そんな毒にも薬にもならなそうな……否、自分が気にしている場所を執拗に弄って欲しくないアイビスの心の叫びだった。
「それは……やっぱ、気にしてんスか?」
「あう……ぅ、うう」
話の流れから、アイビスの慟哭の理由を察知したアラドは当然、フォローに動く。だが、そんな年下のアラドのフォローに年上としての威厳やら何やらが大暴落した気がしたアイビスはその瞳に涙を浮かべていた。
「其処まで思い詰める事じゃない様な気がしますけど」
「だって……あたし、ゼオラやクスハ見たいにおっきくないから……」
もう此処まで来れば貶そうが褒め様が一緒だと思ったアラドは素直に動いた。
アイビスさんは胸が無くても十分に綺麗。……アラドはそう思っていたが、アイビスの持つ豊満な乳肉への憧れは、本人以外に知り得ない妄執じみたそれだった。アラドと情を交わしているのに、自分以外の他の女を引き合いに出すのが良い証拠だろう。
「それがどうしたって言うんスか?……気にしてるなら、それこそもっと弄る冪っスよ。ひょっとしたら、バストアップするかも知れないっス」
もう、アラドはアイビスがナイチチである事には興味を示さない。そのマイナスを差し置いても、彼女の身体が素晴らしいモノである事を知っているからだ。
だが、彼女がそこまで巨乳への憧れを捨てきれないなら、後は徹底的に揉まれるしかない……若しくは、子供を孕むべきか。それ位しかアラドは解決策を見出せなかった。
そして、それに対するアイビスの答えは以下。
「知ってるよ。こ、これでも、おっきくなったんだから。前にアラドに弄られてから……」
――なぬ?
アラドの眉が釣り上がる。一瞬、冗談だろ?と思ったアラドだったが、アイビスの様子を見る限り、そうでは無いらしい。アラドはアイビスのおっぱいを揉みながら、その成果を尋ねた。
「ち、因みに、どれ程」
「5mm……」
ひょっとしたら、自分が弄った事によって女性ホルモンの分泌が活発になったのか?まあ、正解はどうでも良いが、アイビスはアラドによる(?)豊胸効果を恥ずかしそうに語った。
「は?」
語られたそれは何とも、微妙な値だった。……それは胸囲?それとも、トップとアンダーの差なのだろうか?アラドはそれを確かめる様にふにふにとアイビスのおっぱいを触るが、残念ながらアイビスの言う様にそれが大きくなった感じはしなかった。
ただ、何となく以前より柔らかい感じはしたが、それだけだった。
「それ、太っただけなんじゃ」
アラドは正直にそう告げていた。仮にアイビスの言う事が真実だったとしても、それ以外に信憑性のある答えを見出せないからだ。普段からあれだけ甘味にがっつくアイビスだ。そう言う事もあるだろう。
……少なくとも、自分が揉んだ事によるバストアップでは断じてない。アラドはそう信じ込んだ。
「くぉら!」
「うわ!?」
ガルルルルル……!低く唸りを上げて、今にも噛み付きそうな猛犬じみたアイビスの顔が目の前に顕現していた。それに面食らったアラドは言ってはならない台詞を吐いてしまった事を理解し、肝を潰す。
「喧嘩売ってるのかな?アラドは」
「し、失言でした。だから矛を収めて下さいっス!」
本気で平手の一発でも飛んできそうな剣幕だった。アラドは平謝りしながら、再びアイビスの胸に顔を埋めて、それに吸い付いた。アイビスを黙らせ、同時に自分の逃げ場を確保するその手段に踏み切ったアラドは非常にクレバーだった。
「やっ、ちょ!ず、ずるいよそんなの!」
あっという間の出来事にアイビスは怒りやら何やらの感情を根こそぎ刈り取られてしまった。ただ、胸からやってくる甘い痺れの様な感触に喘ぎを零しつつ、身を捩じらすだけだ。……アイビスは完全に手玉に取られていた。
「ふあ!あ……ああ、っ、んく!」
固くしこった乳首の片方が、乳肉と共に吸われてアラドの舌の上で転がされる。それとは対照的に、もう片方の乳首にアラドは直接的に触れようとはしない。ただ、指の腹でピンク色の乳輪をなぞり、劣情を掻き立てるだけだ。
もうこれ以上無い程に勃起した突起は言い知れない切なさをアイビスの別の場所に与えてきた。
「お、おっぱいだめぇ……!もう、もうあたしの胸なんて飽きたでしょう……?もっと別の……」
脚の付け根辺りが疼いて仕方が無いアイビスは脚をもじもじ擦り合わせながら、アラドにその場所も弄ってくれと暗に懇願した。スキーン腺液やバルトリン腺液に代表される自然の恵みが放って置いてもその場所から滲んでくる。
快楽に抗う術を持たないアイビスはアラドの愛撫によってどんどん理性を奪われていった。
「もう少し、っス」
「あっ!」
アイビスの其処が大変な事態に陥っている事をアラドは当然知っている。だが、それでもアラドはそこを爆撃しようとはしない。変わらずねちっこくおっぱいを責めるアラドにアイビスは熱くて切ない喘ぎを垂れ流した。
「一応、言っておくっスけど」
舐りながら、揉みしだきながら自分の胸の内をアラドは語った。
「俺がアイビスさんの胸を触るのは、それがアイビスさんのだからっスよ」
「え//////」
アラドがアイビスの胸に執心する理由。それは、それがアイビスの身体の一部だからと言う実にシンプルな答えだった。愛でて嬲って然る冪モノ。アイビスは顔を赤く染めた。
「おっぱいで女性は決まらないっス!そりゃ、ボリュームに惑わされる事はあるけど、俺はそれでもアイビスさんの胸、好きっスもん!」
そして、アラドは力説する様に拳をグッと握り込んだ。そりゃ、胸が女性のセックスアピールである以上は、目を奪われる事はあるかも知れない。しかし、それで女性の価値を決めないアラドは年の割りには考えが大人だ。
胸もひっくるめて女性のそれはトータルバランスがモノを言う。その点から見れば、確かにアイビスは上玉だったのだ。
「あ……//////」
……ゼオラが聞いたら卒倒しそうな台詞だが、アイビスはそれが嬉しかった。
「まっ平らでも、滑走路でも良いじゃないっスか!寧ろ、最近はナイチチじゃないと落ち着かないっスよ!……きっと、あの時にアイビスさんに洗脳されたんスわ」
だが、そこで黙れば良いモノを、アラドは再び禁句を言ってしまった。過ぎたるは及ばざるが如しだが、残念ながらアラドはそれが判っていなかった。
……流石に二回もそんな事を言われて黙っていられるほどアイビスも大人では無かった。
「……(♯)」
――ガリっ
頭に十字路を浮かべ、アイビスは内にある野犬の心を全開にして、アラドの肩に思いっきり噛み付いた。
「んがっ!?痛ってぇぇ!!」
手痛いアイビスの反撃にアラドは叫んだ。否、この程度で済ませてくれたアイビスにアラドは逆に礼を言わねばならないのだが、そんな殊勝な心は未だに餓鬼の範疇にあるアラドには湧かなかった。
「何するんスか!血が滲んでるじゃないっスか!」
「判らない。……嬉しい。嬉しい筈なのに憎らしさが先立つこのジレンマ。これって一体何?」
肩口に赤く咲いたキスマーク……と呼ぶには物騒なアイビスの歯型。アラドはその痛みを散らすべく、その場所を擦っていた。
アイビスは憮然とした表情でアラドに問う。嬉しさと同時に憎悪も湧いた二律背反に苦しむ自分の心に何か言葉が欲しかったのだ。
「知らないっスよお!!……っ、糞っ垂れぇ!」
だが、アイビス本人にも判らない心の底が、深い仲とは言っても所詮は他人のアラドが判る筈も無い。アラドは心に溜まった釈然としないモノを解放する為に、アイビスの乳首に噛み付き、また強く捻り上げた。
「あっんっ!!ぃ、痛いぃ……!」
「俺も痛かったんスよ!」
敏感な場所を苛められるアイビスは苦痛よりは艶の混じる声を上げてアラドを睨む。だが、アラドはそんなアイビスに臆する事は無かった。自分が感じた痛みとアイビスが感じた痛みは別物だろうが、そんな事も当然アラドは承知だったのだ。
「ああん」
そうして今度は逆に優しく其処に触れると、アイビスはしおらしい甘い声を漏らした。
眠たくなったので寝ますです。
続きは夜にでも。お休みなさい。
wktk
アイビスのために死ねる音ゲーマーはここにもいるぞ
お、音ゲーマーさんの退廃具合が良い感じなアラビスだ。
期待大
やっぱ据え置きだかリファイン効果って凄いな
Rキャラなんてりーずくらいしか描かなかったのに
他の同人作家も手を出すようになってる
166 :
45:2008/02/06(水) 22:06:37 ID:SzM035A3
エクセレンの表情は優しく、しかし毅然とした雰囲気を醸し出している。普段とはあまりにも
違う彼女に気圧され、レオナは全てを滞ることなく打ち明けた。
「なるほど、事情は把握したわ」
「私、タスクに酷い…事を…」
「まぁねぇ…男って、時々抜かないと冗談抜きで大変な事になるから。そういう類いの本、
全く持ってない方がむしろ心配になっちゃうわね」
「そういうものなんでしょうか…」
「うん、そんなもんよ。でもね、あたしはそれより、もっと気になる事があるのよねぇ」
「はい?」
「レオナちゃんってさ、自分でしたことってある訳?」
「したって…何を?」
「どうやら本当ににやったことないみたいね…ぶっちゃけて言うわよ…オナニーよ、オナニー!」
「は、はぁ!?」
言葉だけなら聞いた事がある。自分自身を慰める行為…しかし、彼女にとってそれは汚らわしい
行為以外の何者でもなかった。少なくとも、昨日までは…
「さっきから目が泳ぎっぱなしなのよねぇ。時々あたしの胸とか見てるし」
「そ、それは…エクセレンが魅力的だからで…」
「嘘つかなくていいわよ。見たいんでしょ? あたしのあそこ」
「…」
あそことは言わずもがな。先程からレオナが何度もエクセレンの股間を覗こうとしていたのは
誤魔化しようもない事実だ。
「…ま、減るもんでもないし…丁度いい機会だわ。お姉さんが、AからZまで全部教えて上げる」
「AからZって、一体…って!?」
レオナが言い終わらない内に、エクセレンは前触れもなく太股を左右に開いていた。少し腰を
突き出しながらも前かがみになり、陰毛を丁寧に指で左右にかきわけた。
「…その様子だと…これだけ近くで見るの、初めてなのね」
レオナは黙って頷き、唾をごくりと飲み込んだ。股間に咲いている桃色の花弁、そしてその中に
雌しべが一つ、レオナを誘うように時々ぴくりと痙攣している。エクセレンは両手の指で花弁を
左右に押し分け、花弁の奥で揺れている蜜壺をレオナに見せつけた。
「これは…」
「ふふ…花びらの奥には膣口があって…ここで、”男”を受け入れるのよ」
「ま、まさかその”男”って…ぺ…ぺ…ペニ…」
「その通り、ペニスね。それも、ギンギンに勃起した太い奴…タスク君はどうか知らないけどね」
「わ、私も知りません! 知る筈がありませんわ!!」
「あらあら、そっち方面もまだなのよね…って、そりゃ当然か」
「もう!」
顔を赤くしてそっぽを向くレオナ。しかしその視線だけは、エクセレンの陰唇に釘付けだ。
「続けるわね。割れ目の上のあるのはクリトリスで…そこを弄ると、女の子はとっても気持ちよく
なるの…さっきのレオナちゃんみたいにね」
「!!」
身体を洗っていた時の行為がもろにバレていた事を知った瞬間、レオナの下腹部にその時の
快感が蘇った。下唇をぐっと噛み、片手で股間を押えて声を出すのを堪える。
「…っ」
快感が通り抜けた後、視線を上げるとそこにはエクセレンの秘所が晒されていた。蜜壺の内壁が
ひくひくと蠢き、風呂場の照明を反射して所々きらきらと光っている。
「あ…」
レオナは無意識の内に、腹を押えていないもう片方の手をエクセレンの蜜壺に伸ばしていた。
「…触ってみる?」
「え…?」
「触りたいんでしょ? 手が震えてるわよ」
「こ、これは…」
「自分に素直になりなさいな…レオナちゃん」
「…はい」
レオナはもう一度唾を飲み込むと、そっと指先を花弁の淵に添えた。
タスク×レオナ 第3話(3/5)
「ん…」
ほんの少しだけ、エクセレンの身体が震えた。レオナは大陰唇の上端から下に向けて指先をつっと
滑らせ、今度はそこから小陰唇に移る。
「…ふぁ…んっ…」
音量は小さいが、艶めかしい声がレオナの頭上から聞こえてくる。彼女はその声をもっと聞きたいと
いう欲望にかられた。
「あっ?! ああぁんっ!!」
レオナの指先は小陰唇を飛び越え、エクセレンに教えられた雌しべの先端へ一気に辿り着いた。途端に
エクセレンが喘ぎ、太股がぶるぶると何度も痙攣している。
「ご、ごめんなさい!」
「んんっ…もう…もっと優しくしてよん…一番敏感なとこなんだから…ぁんっ!!」
今度は親指と中指で、ピンク色の豆粒をそっと揉んでみた。蜜壺が大きく震え、壺の淵からとろりとした
液体が溢れ出してくる。
「…っ!」
レオナは我慢の限界に達していた。この蜜壺が、雌しべが自分の股間にもあるのだ。股間を押えていた
手がいつのまにか自らの割れ目を激しく虐め始めていた。
「ぁ…んくぅ…はぁ…ひっ!!」
風呂場の床にへたりこみ、エクセレンの股間から引いたもう一方の手を股間へと導く。
「はぁう! …っ!! あんっ…ああんっ!!」
両手の指を己へ乱暴に突っ込み、蜜壺の中身をかきまわす。両手の親指の爪を使い、クリトリスを
潰すようにこねくりまわす度、レオナの視界は何度も何度もホワイトアウトした。
「う゛ぁっ!! ひぁ! んぐ…あ゛っ!」
「ナ…レオナちゃん…レオナちゃんってば!!」
気がつくと、レオナはエクセレンに抱き抱えられていた。涎が口の端から幾筋もこぼれ、涙があふれて
いる自分がそこにいるのに気付き、レオナは自室での行為を思い出した。
「わ、私は…また…」
「やれやれ…自分に素直になるのはいいんだけど…これじゃまるでお猿さんよ」
「うぅ…ぐすっ」
自らの行為を恥じ、そして悔いた。今ここに居るのはレオナという人間ではない…自慰に溺れた、汚い
メスザルだ…そう思うと、涙がどっと溢れ出した。
「泣かないで…ね? オナニーは別にいやらしくもなにもない、しなくてはならない行為なのよ」
「でも…私…これじゃ…」
「大丈夫よ、私が教えて上げるから…ほら、泣かない泣かない…」
エクセレンはレオナの頬に軽くキスをし、背中を優しくさすってやった。やがて嗚咽が小さくなった
レオナを、湯船の際にあったスノコの上に座らせる。自分は先程レオナが座っていた椅子へちょこんと
座り直した。
「私の言う通りやってみなさい…まずは、太股をゆっくりと開いて…」
「こ、こう…?」
言われるがままに、レオナはおずおずと太股を左右に開いた。まだ咲き切っていない、彼女の花弁が露に
なる。
「そうそう、じゃあ次は…あなたのその花を、一度咲かせてみましょうか」
「…」
エクセレンがやってみせたように、レオナは花弁に手を添えた。左右に花びらを押し分けていくと、
雌しべと蜜壺がその姿を現す。
「わぁお…奇麗よ、レオナちゃん」
「お世辞は…よしてください」
「お世辞なんていってないわよ。本当に奇麗なんだから…タスク君ってば幸せものよねぇ」
「なっ…!!」
レオナの脳裏に、タスクの顔が突如として浮かび上がった。彼女の顔が、まるで火でもついたかのように
真っ赤に火照りだす。
「ふふ、やっぱり好きなんだ…タスク君のこと」
「だ、誰があんな男なんか!」
「あら、まだ素直になれてないのね…でも、言ってる事とやってることが全然逆よん」
「…っ!」
レオナの両手は彼女自身の言葉に反し、ぐねぐねと花弁をこね始めていた。雌しべを潰さんとばかり、
蜜壺の端が大きく撓む。
「あっ! 駄目駄目! 最初からそんなに激しくやっちゃ…さっきの二の舞いになっちゃうわよん!」
エクセレンは慌てて椅子から立ち上がり、レオナの手首をつかんで無理矢理股間から引き剥がした。
「だって…そんな…こと…言われても…」
「仕方ないわねぇ…はいはい、もっと力を抜いて…」
だらりと垂れ下がったレオナの手首をそのまま持ち上げ、乳房へかぶせるように置いてやる。更に
その上から自分の手を重ね、ゆっくりとレオナの胸を揉みしだき始めた。
「…ぁ…んんっ…」
「どう…? 気持ちいい?」
「んぁ…気持ち…いい…です…あんっ…」
レオナが落ち着いたのを確認すると、エクセレンは自分の手を離してみた。レオナの手はそのまま動き
続け、豊かに実った乳房を優しく揉みくだいている。
「あっ…胸が…こんなに…んっ…気持ち…いい…っ…なんて…ふぁあ…」
「そう、そうやって気持ちよくなってきたら…ここで初めて、クリトリスを…そうそう…優しくしてあげるの」
レオナの右手を掴み、改めて蜜壺へと導いてやる。野獣のような動きはすっかり身を潜め、赤子の肌を
撫でるようにそっとクリトリスを弄り始めた。
「んくぅ…ああ…んっ…あんっ…ぁあ…」
「そう…よ…そのまま…」
エクセレンはレオナの前に立ったまま、左手を自分の乳房へと伸ばした。
「ぁあん…ん…んんっ…」
「ふふ…っ…レオナちゃんのを見てたら…あたしまで…んっ…」
エクセレンの胸の頂きは、まるでルビーのように固くいきり立っていた。それを指先で摘み、こりこりと
しごきあげ始める。
「ん…んっ…すごぉ…いぃ…」
お堅い事で有名だったレオナが、自分の導きで淫靡な声をあげているのだ。その声を聞き、艶めかしく
動く身体を見れば見るほどエクセレンの体内を快感が駆け巡る。それはキョウスケとの行為では決して
得られることのない、異次元の感覚だった。
「…レオナ…ちゃん…っ…ああ…」
腰を抱いていた右手がついに股間へと伸びた。ぬちゅっと淫らな音をたて、膣口へ彼女の中指が差し入れ
られる。
「あんっ!」
エクセレンが思わず床へしゃがみ込むと、その勢いで股間から蜜がたらりと糸を引いて落ちた。呼吸は乱れ、
心臓が早鐘を打ち続ける。
「エク…セレン…?」
「レオナちゃん…」
エクセレンはそのままレオナに擦りより、彼女の身体を抱き寄せる。
「もっと…もっと気持ちよくなること…教えてあげるわ…だから…」
「んっ…!」
口唇が重ねて互いの身体を抱きしめ合ったまま、二人はスノコの上にその身を横たえた。
172 :
45:2008/02/06(水) 22:16:25 ID:SzM035A3
今回はここまでです…表題違いになっている気もするが、反省はry
|彡サッ
百合化が進むw
タス…ク×…だと…?
淫乱体質のレオナ可愛いよレオナ
よし、次は3Pだなと勝手なことを言ってみる
176 :
162:2008/02/06(水) 23:51:34 ID:FbosO1xl
寝過ぎた。続き投下。
「こ、これ以上はこっち方面に触れちゃいけない気がする」
アイビスの胸に触れる事がどれだけマキシマムリスクなのか思い知ったアラドは残念に思いながらもおっぱいで遊ぶ事……ゲフンゲフン!おっぱいを愛でる事を切り上げて、本丸に挑む事にした。
防衛能力を奪われて久しいアイビスは至極あっさりとアラドの指が其処に触れる事を許した。
「っ!ふああっ!」
待ち侘びていた感触に歓喜の悲鳴を上げるアイビスは何処までも肉欲に餓えていた。彼女の濁った胸中を示す様に、アラドの指には白く濁った熱い愛液がべっとりと付着している。頸冠粘液とか本気汁とか呼ばれるそれだった。
「うわっ。ビチャビチャっスねえ」
「だ、だって……アラドが焦らすからぁ」
否、アイビスのそこはアラドの言う様な温い状況ではない。正しくは糸を引く程にぐちゃぐちゃだ。
……そうなったのは君の所為だ。アイビスは潤んだ瞳でアラドを見ていた。
「・・・」
若干、むくれたアイビスの赤い顔はアラドにとってはツボだった。しかし、どうしてそんな責める様な視線で睨まれないとならないのか、アイビスのそれを理不尽に感じたアラドは遠慮無しにアイビスのクレバスを指の腹で撫でてやった。
「じゃあ、次はこっちを弄るっスね」
「んん!」
相当に溜めていた事は明らかな反応だった。ちょっと触っただけでアイビスは腰を浮かせて泣く様な喘ぎを零す。アラドはアイビスの肋骨辺りに唇を付けると、そのまま滑る様に頭を股座に向けて移動させていく。
「あっ……あっ!あああ!」
自分の肌を這う暖かい蛞蝓の様なアラドの舌にぞわぞわする怖気を感じながら、アイビスは更なる嬌声を量産して悶える。
アイビスの汗の味が微妙な塩味を舌に伝えてくる。アラドはそれを自分の唾液と絡ませて嚥下しつつ、どんどん下降していく。横隔膜、臍周り、下腹部、恥骨。うっすらと生い茂るアイビスの橙のヘアを掻き分けて、アラドはあっさりとアイビスの女に到達した。
「っ!ふあああああ!!」
遠慮する場面ではないので、アラドは汁塗れのアイビスの下の口と卑猥な口付けを交わした。
――ズッ、ズズズ……
半開きの陰唇に舌先を打ち込む事で無理矢理、入り口を開く。そして、その途端に溢れ出すアイビスの果汁を盛大に音を立てて飲んでいく。だが、どれだけ啜っても、アイビスの愛は涸れる素振りを見せなかった。
丁度、喉が渇いていたアラドにそれは都合が良く、アラドは膣全体を口に含み、喧しい音を立ててアイビス謹製の生臭いそれで喉を潤す。
「そっ!音立てちゃイヤぁ!」
「……?」
アイビスはアラドが音を立てて自分の愛液を飲んでいる事実に耐えられなくなった様に、羞恥の混じる悲鳴を上げた。
だが、顔を手で覆ってイヤイヤと頭を振るアイビスが何を言いたいかさっぱり判らないアラドは変わらずアイビスの汁を啜り続けた。そして、オーラルの基本をも忠実にこなすアラドの顔は既に粘つく愛液でべとべとだった。
「っ!……っ!」
半開きの口から熱い息を吐き、涎の筋を伝わせるアイビスはもうまともな言葉が発せない程に出来上がっている。黙っていてもビクビク震えてしまう自分の身体を押さえ様とはせず、アラドの施す奉仕にアイビスは蕩けそうになっていた。
「っ……ふいい。理想的な酸味加減。乳酸菌生きてますって感じ?」
「ふええ!?」
唾液と愛液の混じる糸が自分の口と彼女の割れ目の間に伝う。噎せ返りそうなアイビスの女の味と香りに溺れかけたアラドはアイビスの女から口を離す。
……確かに、絶妙な味だった。若い女である事を示す様にアイビスの愛液は少しキツイ酸っぱさで満たされていたのだ。
だが、それを告げられたアイビスは淫蕩の海に沈みかかっていたにも関わらず、復活を果たした様に飛び起きる。
「後、微妙に汗とアンモニア臭がアクセントになってますっスね。……最高」
その酸味に混じる汗の塩味と蒸れた様な香り。そして微妙にアクセントになっている鼻を突く小便臭さは意図して出来る類の風味ではない。舌触りやそんなモノは期待できないが、アイビスのそれは紛う事無き自然の芸術だった。
……しかも、上級者向けの、だ。
「馬鹿ああああああああ!!!!」
口元を拭いつつ、陶酔した様に零すアラドにヤバイ位に赤くなってアイビスは噛み付いた。彼女もまた若い女である以上は気にせずには居られない言葉だ。そんなアラドの台詞は彼女の羞恥を煽り、また内にある炎にガソリンをぶっ掛けた。
「痛て」
涙を瞳に溜めてポカポカ殴り付ける彼女の拳が胸板に当たって少しだけ痛いアラドだった。
「元気っスねえ、アイビスさん。この調子なら、平気かな?」
お互いに若いだけあって、回復も復活も早いのだろう。それ以上に、アラドはもうこれ以上アイビスを弄る必要は無いと感じたのか、自然とそんな言葉を零した。
脳内の議会の承認を待つまでも無く、己の取るべき行動を見定めたアラドはそれに向けて動き出す。
「え」
「ちょっとお待ちを……キャスト、オフッ!」
アイビスの小さい呟きはアラドが何をしようとしているのか、それに若干期待でもしているかの様に何かが籠められている。アラドはそれが直ぐに判ったので、解答を示す様にそれをアイビスの目の前でやってやった。
「きゃっ!」
ズボンのジッパーを下げると、そこからアラドの男が姿を現す。長さは凡庸だが、かなりの口径を誇るアラド謹製の業物。しかも女を泣かせる事に向いていそうなかなり雁高な一品だ。アイビスはそれに恐怖でも感じたのか、悲鳴を漏らした。
「あ、あ……」
引き攣った声しかアイビスは発しない。今にも迫ってきそうなグロテスクな男性器は、先走りの一滴も漏らさずに、只管に乾いた肉塊と言うイメージをアイビスに与えてきた。
「どうしたんスか?もう、見慣れたモンでしょう?」
アラドはそんなアイビスを心底不審がる。以前に繋がったアイビスはもうとっくに自分の一物を知っている筈だ。それなのにこんな反応を見せるアイビスはアラドには妙に映ったのだ。
「見慣れてない!……こ、こんなに、おっきかったんだ」
ショルダーガードを外し、ジャケットを脱いで上半身を晒しながら、アラドは横目でアイビスの様子を伺う。そして、成る程と納得した。
どうやら、前にした時、アイビスは自分の一物の全貌を瞳には映さなかったらしい。それこそ、じっと見詰める何て事は、彼女には出来なかったのだろう。だからこそ、彼女の発した、見慣れていないと言う台詞も或る意味では正しいと思えた。
「……あん時は、激しかったっスねえ。アイビスさんってば」
それならば、今回は現実を知って貰おう。アラドはそんな事を思いながら誇張抜きでアイビスの前回の姿を端的に表現した。
縋り付き、自分の御神木を咥え込んでざんばらに腰を振っていたアイビス。……思い出すと、少しだけ寒気がしたアラドだった。
「ち、違!…………あたし、そんなに破目外してた?」
「そりゃもう。……喰い散らかされるかと思ったっス」
否定しつつもそんな事を言うアイビスは、どれだけ自分がはっちゃけていたのかをうっすらと覚えている様だ。そして、アラドが遠い目をして口にするそれは前回の正直な感想だった。
……少し、怖かった。アラドの背筋が寒くなるのも納得な乱れ方をアイビスはその時確かにしていたのだ。
「//////」
見ようとしなかった……否、見たくなかった現実をアラドに語られるとアイビスは穴があったら入りたくなってしまった。初回でそれだけ乱れた自分は今回ではどうなってしまうのか?
……想像すると恥ずかしかったし、そう思いつつもまた羽目を外したくなる自分を浅ましく思ったからだ。
「それで……こいつ、どうしましょうか?」
「え?……あ、それは」
アイビスが何を考えているかアラドには判らないし、判った所でそれはどうしようもない事だ。重要なのは、このいきり立つ怒張をどうするのかだ。アラドは見せ付ける様にそれを揺らすと、アイビスは瞳を潤ませつつ、口を噤んでしまった。
「・・・」
何ともつまらない反応を返された。否、それ以前にこれをどうしたいのかアイビスの口から聞けない以上、アラドは動けないのだ。年下と言う事に託けて、年上のアイビスに極力甘えたくないアラドの安い自尊心の発露。アラドはアイビスの言葉を待つ。
「ほ、欲しい、よ。……アラドのそれ」
自分の欲望に素直になったのか、それともアラドの無言の視線に堪えられなくなったのかは判らないが、アイビスはそう口にしていた。極上のスイーツを喰っているのを誰かに見られた時の様なそそる顔をアイビスはしていた。
「つまり、嵌めて欲しいって事っスね」
「判ってるなら……き、聞かないでよね//////」
その言葉を聞けたアラドは別段厭らしい顔をする事は無かった。それとは逆に、某監査官の少年の如く微笑む。それに何となく厭なものを感じたアイビスは、恥ずかしそうにしながらも若干語尾を荒くして言った。
「ん〜〜、でもどうしようかな」
「ええ?」
アラドは期待を裏切らない男だった。そんなアイビスの胸中を知っている筈なのに、わざとらしくベッドの上で胡坐を組んで思案を始める。
「このまま普通にアイビスさんを貫くだけじゃ芸が無いしな。……うーーん」
否、わざとらしくではなく、本気でどうするのか悩んでいる様だった。顎を掻き、自分がどうしたいのかをゆっくりと考える。
「ちょっと、早くしてよお。疼いて、辛いよ……」
だが、アイビスはこれ以上焦らされるのは我慢ならないらしい。もう、抑えは限界に来ていて何時アラドを押し倒してもおかしくない状況にまで追い込まれている。疼痛にも似たむず痒さはジンジン子宮から発せられ続けているのだ。
「………………良し!決めたっス!」
「っ?」
そして、長考の末アラドは決断した。この場で今の自分が一番したい事。そして、アイビスにして欲しい事をだ。アイビスは唾を飲み込んだ。
「おねだりの言葉の一つでも俺に下さいっス」
「――え」
ずいっ、とアラドに顔を寄せられるアイビスは少しの間動けなかった。
「それは、どうして」
「いや、何となくっスけど」
魅入る要素が多々ある美少年の顔が目の前にある。彼女はどうも、真顔のアラドの表情には弱いらしい。視線を泳がせながら、何とか言葉を返すとアラドは動機に薄い言葉を返した。
……何となくでそんな事をさせたいとは、随分とアラドは鬼畜だった。
「おねだりって……こ、媚び諂えとでも言うの?」
「いやいやいや。そこまでは望みませんよ。調教してるんじゃ無いんスから」
それこそ犬の如く、尻尾を振って怒張を嬉しそうに咥え込めとでも言うのか?アイビスはそう頭の中で思ったが、その顔を見たアラドは手と頭を振ってそれを否定した。
女を飼う趣味はアラドには無いらしい。
「・・・」
――嘘臭い
アラドの振る舞いと言動はアイビスにはその様に映った。アラドにその気は無くとも、自分の身体はどんどんアラド好みに変えられていっている気がする。未だたった二回目の筈なのにそう思ってしまったのだ。
果たして、これは自分の持つ女の性なのか、それともアラドの持つ技巧がなせる業なのか。今の所、答えは見えないが、そのどちらだったとしても大差は殆ど無いであろう事だけはアイビスには判った。
だが、それに思い至った所で現状は何も変わらないと言う事も思い知らされるアイビス。少し、考えさせられたがアイビスはアラドの要求に対する答えを出した。
「まあ、無理ならそのままでも」
別にアラドはアイビスにそれを強制する事は無かった。そんな事を無理矢理言わせたとしても、自分の心が支配欲とかそんなものに満たされる事は無いし、そんなアイビスを見て喜ぶ程にサディストではない事を自分で理解しているからだ。
それ以前にこんなふざけたお願いを聞いて貰える筈も無いと、アラドは諦めてさえいた。
「別に良い、けど」
だが、アイビスの選んだ答えはアラドの半ば期待していなかったモノだった。
「ゑ」
――what?
場を盛り上げる為以上の意味を持たないその中途半端な自分の願いをアイビスは聞いてくれたのだ。アラドは自分の聞き間違いを期待した程だ。だが、それは現実だったのだ。
「は、恥ずかしいけど、頑張る」
アイビスは可愛らしく頷いた。アラドを……否、年下の可愛い彼氏を燃えさせる為に。アイビスは年上として何としてもアラドのハートに火を点けたかったのだ。
アラドがどんな言葉を望んでいるのかは流石に判らない。でも、自分の胸の中にある、アラドが欲しいと言う気持ちを言葉に出すのは簡単だ。恥じらいはあるが、それに怯える場合でもない。今はただその気持ちを正直に伝えれば良い。
……そう、アイビスは思ったのだ。
――ハア
一度大きく深呼吸すると、アイビスは覚悟を決めた。そして、彼女は大胆になる。
「お、お?」
ベッドの上で四つん這いになって、アラドに自分のお尻を向ける。アラドの視線が痛いほど刺さってくるのが彼女には判った。
「んっ……アラドぉ」
「!」
片手を自分の女に添え、指を以ってグッと押し開く。自然と媚びる様な艶のある声が漏れ、奥底からは粘ついた液体がどんどんと溢れてくる。それは太腿を伝い、それだけでは飽き足らずに、まるで涎の様にベッドシーツに糸を引いて垂れ落ちた。
「あたしもう……我慢、出来ないよお」
何か、涙が出てきちゃったわん。ちょっと無理があるかしら。……とそう思った所で今更後には退けなかった。アイビスは涙を零しながらも、アラドをその気にさせる為の精一杯の台詞を胎の其処から呟いた。
「アラドのぶっといオチ○ポぉ……あたしの涎垂らした駄目マ○コにブチ込んでえ♪」
「……っ」
これこそが自分の望む事だと迷いも衒いも無く言ってのける。どんな台詞が喉を通過しているのかは考えない様にした。それを考えれば止まってしまう事が容易に想像が付いたからこそ、勢いと空気に任せてそれを言う。
「いっぱい、いっぱいズボズボして……アラドの熱くてこってりした白いの……あたしの一番奥に、頂戴?」
自分の最奥を晒しつつ、止めの台詞をアイビスは言い切った。良くツグミには犬だとか何とか言われている自分だが、正にその通りだとアイビスは思う。今の自分は服従した様に腹を見せる雌犬と何ら変わりは無いとさえ思った。
若し、本当に自分に犬耳や尻尾があったのならば、その耳は垂れて、尻尾は嬉しそうにご主人様……否、目の前の彼氏にふりふりしている事だろう。
だがそれでも、そんな事が出来る……甘えられる相手が居ないよりは遥かにマシだ。
……そう切に思うアイビスは、人としての大切なモノを捨て去ったのかも知れない。それとも、本当にアラドに調教されてしまった結果か。そのどちらにせよ、アイビスにはどうでも良い事だった。
「オウ……」
――Jesus
目の前の女の痴態にクラっと来た。そして、同時に下半身に血が一気に巡った。アラドはアイビスの持つ女の底力を見たのか、自然と溢れる涎を手で拭う。
……って言うか、何なんだこの人は。そこまで言えとは言っていない。わざとなのか、それとも確信犯なのかはアラドには判らない。まあ、そのどちらであっても、今のアラドにはそれはやっぱりどうでも良い事柄だったのだ。
限界を超えてエレクトした股間の獅子王剣が、アイビスを味わいたいと吼えている。じんわりと滲み始めた先走りで黒光るそれをアイビスのその場所に突き立てる為に、アラドはアイビスの細い腰を少し乱暴に引っ掴んだ。
「んっ……こ、こんな感じで、良かったのかなあ?」
「の、悩殺されるかと思ったっスよ。アイビスさん、エロ過ぎっス」
言って恥ずかしい、そして言われて嬉しいアイビス。だが、アラドにとってアイビスの度を越えたおねだりはスタンショック並みに危険なモノだった。
……それで理性を崩されては堪らない。実際、アラドの胸の奥がカッと熱くなったのは本当だ。予想以上に目の前のわんこは雌犬としての素養を秘めるらしかった。
「あ、あたしはそんなに……えっちじゃないよ」
「・・・」
――ズジュッ
「くあ」
その台詞を聞いたアラドは全く躊躇無く、それこそ無拍子の如き呼吸やリズムが存在しないかの様な予備動作無しの打ち込みをアイビスのふやけきった女に喰らわせる。同時に、アイビスは息が抜けた。
入り口から最奥までを貫く一撃だ。勢いの乗った重い一撃がアイビスの最奥に突き刺さり、子宮と内臓を振るわせる。既に火が点いて絶賛燃焼中のアイビスがアラドの一撃に耐えられる道理は無かった。
「あああああああああ――!!!!」
そうして、あっさりと絶頂に導かれたアイビスは犬の様に涎を口の端に伝わせて吼えた。
「今、何か聞こえた気がするんスけど」
スケベじゃないとかそんな類の台詞を確かに聞いた気がする。
「あ、あ……はっ、あ……あんん……!」
……果たして、そうなのだろうか?こうやって、限界まで一物を喰い締め、涙を頬に伝わらせてふるふる震える女はえっちじゃないのだろうか?
「何て言うか、それには議論の余地がある気がするっスねえ」
寧ろ、議論の余地は無い気がしたアラド。
……年下の男に翻弄される、犬チックでえっちなお姉さん。そんな単語が今のアイビスにはぴったりな気もした。そして、それはきっと正しいのだろう。
「く、う……んん……凄え」
「はあっ……んっ、んっ」
アラドにとっては久し振り味わう女の身体だ。しかも絶頂の余韻を残し、不定期に締め付けるアイビスは想像以上に手強い予感をアラドに伝えてくる。甘く蕩けた声を出すアイビスはそんなアラドの胸中は当然判らない。
ただ、身を貫いた熱いシャフトに秘肉を絡ませて、腰を振るだけだ。
「気を抜いたら拙そうだな」
「んあ!あっ……ああ!」
余裕のある台詞の一つでも吐いてアイビスを安心させたいアラドであったが、残念ながらそんな余裕は無かった。理性を総動員して本能を抑え、アイビスをよがらす事はEXハード並の困難さを誇っている。
……だが、それでもやるしかない。既に腹を括っているアラドは抽送を早め、アイビスの奥を擦ってやった。それだけで腹の奥から込み上げるモノを感じたが、アイビスの為だと思い、アラドはそれを全力で無視する。
アイビスの声は艶を増し、どんどんエロくなっていく。
「あーーっ!あっーー!」
突っ込んでから凡そ10分後。アイビスは悲鳴に近い絶叫を上げて髪を振り乱して悶えていた。そんな彼女の昂ぶりをそのまま映した様に襞や壁の愛撫は苛烈さを増していたが、アラドはそれには動じない。
ラッキーに上塗りされる形で技能欄に姿を現したアラドの極はとっくに発動済みなのだ。
……しかし、クリティカル補正は兎も角として、命中と回避の補正はこの場では一切役に立っていなかった。
「ふっ……へ、へへ。アイビスさん、可愛いっスよ」
鼻の頭に汗が伝い、アイビスの赤みが差した白い背中にポタリと落ちる。自分の腰遣いで泣いてよがってくれるアイビスの姿にアラドは率直な感想を漏した。
大人と言うには未だ若干、少女のあどけなさを残すアイビスが端も外聞も捨てて感じてくれている。女を垣間見されるその姿に男としての充足感を感じるアラドはきっと天性のモノを持っているのだろう。
「ァ、ラドだってえ……逞しい、よお?」
泣き濡れた声でアイビスもまた返していた。男と呼ぶには子供の部分を多く持つアラドは見た目は少年にしか映らない。だが、その内面はアイビスの知る誰よりもずっと大人びている。アイビスはそれを別段不思議とは思わなかった。
それは彼がどれだけ後ろ暗い人生を歩んできたのか何となく知っていたからだ。アラドがスクールに居た時に何があったのかは判らないし、敢えて聞く様な話題ですらない。ただ、彼の持つ技術や思考がその時に育まれたモノだと知っているだけ良かった。
その御蔭で、自分は今こうやって泣かされ、また何度も天国を見せられているのだ。熱さと雄々しさを表に出したアラドはこんなにも胸を、身体を熱くさせる。アイビスはアラドと言う男にどっぷりと浸かっていた。
「ありがとうごじます……っとお!」
「ああん!!」
攻め返す暇も無くに 背中にまた一滴
汗の玉がまたアイビスの背中に落ちた。土星の人っぽく言うアラドはアイビスの言葉の礼も込めて、一番奥に先端を密着させて擦ってやる。すると、アイビスの身体が少しだけ爆ぜる。軽く逝ってしまわれた様だった。
「少し、旗色……悪いかな」
「で、出そう?出ちゃうの……?」
益荒男さを全開にするアラドもまた男である以上はその生理には逆らえなかった。喰い締めるアイビスの秘洞の猛攻に己の限界を見たアラドは若干苦しそうに呻く。アイビスは貫かれながら、蕩けた声で問うた。
「ちょっと、込み上げて、うう……来たっス」
「い、良いよ?射精しちゃって。我慢何て……っ、しないで」
男の生理を何となくだが理解するアイビスはもう少しだけアラドに転がされて居たかった。浅い絶頂は絶え間なく起こっているが、未だに大きな波は来ていないからだ。
だが、若いのだからそれも仕方が無いと思い、頑張るアラドを労う様に言ってやった。我慢はする冪ではない。寧ろ、全部ぶち撒けろ。アイビスの胎はアラドの精を望むかの様に切ない収縮を繰り返した。
「い、いや。一緒に逝くっス。置いてけぼりに何か、絶対にしないっスよ」
だが、アラドは辛い筈なのにも関わらず、その誘いをきっぱり断った。
「っ……優しいね。アラドは」
男……否、漢な台詞を吐いたアラドにきゅんと来たアイビス。胸の鼓動は破裂しそうに高鳴り、子宮の疼きも抑えられないレベルまで来た。心で繋がる目交いと言うモノを理解したアイビスはアラドを愛おしいと思った。
「もうちょっとだから、我慢してね……?」
「ええ。付き合うっス」
自分の心を理解したアイビスは全てを曝け出したくなった。アラドにならば、全部見られても良い。綺麗な部分も汚い部分もひっくるめて。
アラドは嬉し泣きするアイビスに対し、何処までも優しい笑みを返した。
「ひっ……きひっ!ひぃ……ひぃうぅうううう!」
引き攣る様なアイビスの叫び声が絶え間無く耳を打つ。枕に顔を埋めて泣きよがるアイビスはもう少しで絶頂の尻尾を掴むのだろう。
肉付きが薄い尻肉を掴み、それを割るとアラドとアイビスの結合部はばっちり丸見えだった。ピンク色したアイビスの蕾も呼吸するかの様にヒク付いていた。
「はっ……はあ、はっ、はっ……っ」
アラドは舐めしゃぶってくる彼女の襞に防御能力を持っていかれつつも、ひたすら耐えていた。一緒に、と言ってしまった以上はそれを反故したくはない。実際、それを成すのはかなりの難物だが、後もう一歩でそれは叶う所まで来ていた。
滝の如く汗を噴出させ、アイビスを天辺まで昇らせる為に腰を打ち付けるアラドはきっと将来は大物に成るであろう事は間違い無い。
「あ、あ……!ああっ」
「膣内が、震えて……っ、そろそろ、か」
結合部はぐちゃぐちゃに成り過ぎて、本当に竿を穴に突っ込んでいるのか怪しい程の状況だった。だが、絶頂のサインが自分と彼女との曖昧な境界線から伝わってくる以上は、しっかりと合体は成されているらしい。
アラドはここぞとばかりに腰の動きを早めた。
「い、逝く……あた、あた、し……逝っちゃ、逝っちゃうよう……!」
普段では絶対に聞けないアイビスの蕩ける程に甘い涙声。もう、擦り切れる一歩手前のアラドにとって、それは実質止めとなった。アラドの腹で渦巻く青臭い欲望が着弾地点を見定めたかの如く発射されそうになった。
「ナイスな、タイミングっス!んじゃ、俺も……」
――ズルズル……
「あ……あっ♪」
もう数秒と保たない事がアラドには判った。アラドはアイビスに止めを刺すべく、刺さった一物を抜ける一歩手前まで引いた。そして……
「これで、ピリオドっスよ」
――パァン!
「かはっ」
耳元で甘く囁き、最初にそうした様にアラドはアイビスを貫いた。入り口から最奥までの串刺し刑。アイビスは涙の玉を散らし、肺から酸素を搾り出す。
「ああぁあああああああんんんぅぅ――!!!!」
形振り構わない女の絶頂を盛大に極めたアイビスは胎の底にビシャビシャ吐き散らかされるアラドの精を貪る様に飲み干していった。
「ぐっ……ふっ、つうぅっ……!」
アラドもまた絶頂の快楽に目を瞑り、震えながらもそれを全身で感じる。一物そのものを刈り取る様なアイビスの搾精にだらしなく呻きながら、熱い迸りの全てをアイビスの最奥に届けていった。
放つなら 種付けが基本 群馬県。……字、余り。こうして一ラウンド目は終了した。
――で、インターバル
「ふううう」
「あんっ♪」
――ぬぽっ
溜まっていたモノの一部を吐き出したアラドは仕事をやり遂げた様に満足気な表情をしていた。そうして、射精直後の半立ちのそれをアイビスから引き抜くとアイビスはえっちい声を出して戦慄く。
相当に濃いモノを射精したのは明白だった。アラドの鈴口とアイビスの割れ目の間には白い橋が架かっていた。
「ふいいいい。久し振りに……射精したあ」
「ハア……ハア……」
顔に張り付いた汗を手で拭ったアラドはちょっとだけ疲労の色を露にしている。……まあ、若いのに女の為に色々と押し殺し、望む結果を引き入れたのだからそれも当然だろう。
そんなアラドに泣かされっ放し、且つ天国を見せられたアイビスはぐったりと横たわり、全身を痙攣させながら、肩で荒く息をしていた。泡立つ愛液と少量の精液のカクテルを割れ目から垂れ流すも、消耗した彼女はそれに気を割く事は出来なかった。
「んああ……♪」
アラドは瀕死のアイビスの頭を何も言わずに優しく撫でてやる。まるで主人に懐く犬っころの如く、アイビスは悶えながら身を捩っていた。
……本当に尻尾でも振っていそうな甘えた表情だった。
――それから更に十数分経過
「ふう……随分、溜めてたみたいだね。お胎の中、アラドのでたぷたぷしてるよ♪」
「ん……まあ、アイビスさんとしてから、自分では処理してないっスねえ」
復活。行動不能を脱したアイビスは恥ずかしそうに、また嬉しそうにそんな事を言っていた。
アイビスに手を取られ、彼女の下腹部を何となく撫でていたアラドは戸惑いながらもそう零す。蒔いた種の量についてはアラド自身がしっかりと理解しているのだ。
「そうなの?……そんなに我慢出来るモノなの?男の子って」
「ムラムラする事はあったけど、それは訓練とかで忘れる様にしてたっスよ。……何か、勿体無い気がして」
アイビスはアラドの言うそれに興味を持った様だったが、アラドにとっては正直、口にはし難い事柄だった。だが、別に隠す様な事でもないのでアラドはアイビスに答えてやった。
自分で処理するよりは、溜めたそれを女にぶち撒けたい。……そう思っている辺り、アラドはやっぱり男の子だった。
「淫夢の類が一番辛かったっスわ。夢の中でアイビスさんが出てきた事、それこそ何回もあったから」
そうして、アラドはつい口を滑らせてしまった。彼にとっては何気無い一言。だが、本人にとっては聞き逃せない嬉しい類の言葉だった。
「……へえ。そうなんだ」
それはつまり……夢の中でもアラドは自分の姿を思い浮かべ、下着を汚す事があったと言う事に他ならない。
にんまりと笑ったアイビスは自分の唇を舌で舐める。そして、内に湧いた思いのまま、アラドに覆い被さっていた。
「うおっ……な、何スかアイビスさん」
突然の事で戸惑うアラド。一瞬、アイビスの事を跳ね除けようと思った彼だったが、それが成される事は無かった。
「これで終わりって言うのは……あたしとしては寂しいんだよね。だから、さ」
「う」
そうしようと思った矢先にそんな台詞が聞こえて来ては、そんな気は失せてしまう。
もっと愛してくれ。アイビスの瞳はそう語っていた。
「アラドは平気?あたしは未だ……足りないかな」
「そりゃ、大丈夫っスけどね。……少し待って貰えれば」
アラドもまた若さを持て余している。続きをする事には賛成だし、消費されていない弾だって残っている。
しかしながら、アラドのそれは一度の射精で満足してしまったのか、縮こまってしまっていた。それをアイビスに指差しながら、アラドは困った様に愛想笑いした。
「駄目」
だが、隆盛を取り戻したアイビスがそんな事を許す筈もなかった。
――かぷっ
アイビスはアラドの股間に顔を寄せると、自分の汁に塗れた柔らかいそれを口に含んだ。
「おわっ……!?」
「んうぅ」
アラドの驚嘆の声がアイビスの耳に入ってくる。それにちょっとだけ嗜虐心を刺激されつつ、アイビスは唇を窄めてアラドの男を扱いてやった。酸っぱい様な塩っぽい様な微妙な味がアイビスの口腔を満たした。
「んっ、ふっ……んっんっ……ふうぅ」
「くおっ……う、っ、つう」
艶っぽいアラドの呻きを聞いていると、再び胎の奥から汁が垂れてくるのがアイビスには判った。舌先で亀頭の裏や鈴口を突付きながら、陰嚢を優しく揉んでやる。ビクビクとアラドの男は振るえ、口の中でその体積を増していく。
「んんううぅ」
「があっ!?」
――ちゅうううう……
止めに口の中を真空にして、尿道を吸い上げる。アラドの発する可愛い叫びに酔いそうになりながら、硬さを取り戻したそれを更に吸い上げた。
そうすると、尿道の深い部分にあったであろう微妙に硬さを持った塊がアイビスの口腔に流れ込んできた。栗の花の匂いがするそれはアイビスが始めて口にするモノだった。
――ちゅぽ
暴れん棒将軍から唾液の糸を伝わらせつつ、アイビスは口を離した。そうして、口に残るその塊を舌の上に何度か転がして唾液に包む。そして、それを一息に嚥下した。
「っ……ふあ。……んくっ」
「・・・」
――ゴクリ
アイビスの喉が動いたのがアラドにははっきり見えた。何を飲んだのか知れないが、その姿には蟲惑的な何かが張り付いている気がする。アラドはアイビスから目が離せなかった。
「ふう……」
「アイビス、さん」
そうして少し待つと、アイビスはブルッ、と身体を震わせて、熱い吐息を零す。自分の一物を元気にしつつ、何をやったのかが気になったアラドは彼女の名を呼んだ。
「んあ……っ、けほっ。な、何コレ。美味しくないよお」
発せられたのはそんな一言だった。
「へ」
涙目になって噎せるアイビス。それを見て、アラドはアイビスが何をしたのかが判った。
「喉に絡むしイガイガするよお。……水で溶いた片栗粉?苦しょっぱい」
「そんな事言われたって。ま、不味いなら吐き出せば良いじゃないっスか」
アラドの言う事は正論だ。アイビスに取ってはサービスの一環だったのだろうが、別にアラドはそんな事を望んではいなかった。無理に口するモノではないと、その味を知っているからこその言葉だ。
「そりゃあ、そうなんだけどさ。でも、これがアラドのだと思ったらどうしても飲みたくなっちゃって……」
じゃあ、どないせえちゅうんじゃい。口元を拭い、自分でも判らないと言った表情で語るアイビスにアラドは何も言えなかった。
「美味しくないのに不思議だよね。……愛の力かな」
「そ、そんな生臭い愛なんて厭っスわ」
精液を飲んで改めて感じる愛なんてアラドは愛として認めたくなかった。だが、それをやったアイビスとしては、その行為は間違い無くアラドへの情がさせたものだった。
「今更だね。いや、君の気持ちは判るよ?……でもさ、一歩突っ込んだ男と女なんて、腐って爛れた縁になるのが当たり前だよ」
アイビスの言う事もまた正しい。深い男女仲はそれだけで生臭いモノだ。それに当て嵌まらない関係なぞは稀だろう。当然、自分達がその例に漏れない事をアイビスは良く判っている。
こうやって相手の為に生臭い事だって出来る実情やさっきまで下半身で繋がっていた事を顧みればそう考えざるを得ない事だった。
「いや……俺とアイビスさんはそこまで末期的じゃないっしょ」
だが、アラドはそれを受け止めたくない様だ。どんな心理が働いているのかは正確には判らないが、きっと少年特有の純真さが働いているのだろう。
「あたしはそうなりたいけどなあ」
「……マジっスか?」
そして、アイビスは残念ながら、アラドの理想には興味が無かった。
何処までも汚れ堕ち、そして腐れきって切れない程に糸を引いた濃い関係になる事が願いだと言いたげに彼女は呟く。アラドは信じられないと言った視線でアイビスを睨んだ。
「まあ、それは極端だとしても、一緒に気持ち良くはなりたいよ。やっぱり」
「ああ。そう言う事っスね」
どうやら、それはあくまで究極的な末路であり、それを望むアイビスとて容易には踏み込めない領域であると気付いているらしい。
少なくとも今は、普通の恋人同士の様にイチャ付いて、快楽を共有したいと言うのがアイビスの望みの様だ。それならば未だ理解出来るアラドはホッとした様に頷いた。
「そうよ。……それじゃ、アラド?また、あたしを愛してくれる?」
「ええ。喜んで」
そろそろおしゃべりにも飽いた。お互いにもう準備する事も残っていないので、素直にそれに動く事が出来た。
自分の発した汁で薄汚れたベッドに身を横たえながら、アイビスは再びアラドに愛される事を望み、その目の前で胡坐を掻くアラドもまたアイビスにそうしたい気分だった。
「今度は前からなんだ」
「アイビスさんはバックが良いんだろうけど……それじゃあ、アイビスさんの顔が見れないから」
膝下に腕を差し入れられ、アイビスは開脚させられる。そんなアイビスに覆い被さるアラドは彼女の好きな体位は知っていた。犬の様に後ろからガツガツ突かれるのが彼女のお気に入りだ。
だがそれでもアラドが正常位に踏み切るのは、単にアイビスの面を拝みたかったからだ。淫蕩に呆けたアイビスの綺麗な顔は前からずっとアラドの脳裏にこびり付いている。
「そっか。……そうだね。お互いの顔が見れないのは寂しいよね」
アイビスだって同じだ。真剣に自分を穿つアラドの凛々しい顔をアイビスは忘れられない。お互いの顔が見れない事は二人にとっては問題だった。寂しさとかそう言う感情の面からもだ。
――チュッ
繋がる前にアイビスはアラドにまたキスを見舞った。少しばかり煙草の苦味と精液のそれが混じって口の中が変になった感じがしたアラドだったが、アイビスの唇の心地良さに比べればそんな瑣事は直ぐに頭から吹っ飛んだ。
お互いの唾液を交換しながら、アラドは自分のそれを汁塗れのアイビスの股座に宛がう。
「好きに動いて良いからね?今度はあたしがついていくよ」
「俺に追い縋るって?……はは。じゃあ、アイビスさんの奮闘に期待するっスわ」
「んもう。生意気なんだから」
「へへ。その辺は自信ありますから」
今度は自分をアラドの好きに抱いて欲しい。アイビスの可愛いお願いに少しだけ噴出したアラドは皮肉混じりの笑みを顔に浮かべた。膨れっ面を晒しながらも、アイビスは年上っぽい余裕を失わない。
……だが、それでも彼女はやっぱりアラドには敵いそうには無かった。
「あん!あん!あはぁ!」
「チィッ」
――さっきより、エグくなってる
最初から限界MAXのアイビスの中は二戦目なのにも関わらず、アラドの余裕をどんどん削り取っていった。侮っていた訳では無いが、それに翻弄されつつあるアラドは苦しそうにしながら舌打ちする。
その襞や壁の挙動には、初戦には確かに見られた搾り取る様な要素は殆ど無い。だが、それとは逆に、包み込んでそのまま溶かす様な優しい動きが追加されていた。
本能に則った荒々しい蠢動には耐性を示すアラドだが、そう言った本人の心を感じさせる様なそれには彼は弱い。そして、目の前に展開する予期した通りのアイビスの顔が胸の鼓動を早くさせ、その甘い泣き声も気持ちを昂ぶらせる要因となった。
最悪、敗北も在り得るかも知れない。そう頭に思い描いたアラドはアイビスの最奥に到達しているにも関わらず、無理矢理腰を捻じ込んだ。
「アラド!アラドぉ……!」
膣の伸縮を無視し、内臓ごと子宮を押し上げるアラドの一撃に螺子が跳んでしまったのだろうか。アイビスは自分の目の前で腰を打ち付けるアラドの名を何度も何度も呼んだ。
心細さと寂しさが満たされたアイビスの瞳からは涙の筋が幾重にも伝わっている。貫かれているにも関わらず、アイビスにはアラドの姿が幻の様に映っている様だ。
「俺は此処に……居るっスよ。……アイビスさん」
宥める様に、安心させる様にアラドはアイビスの耳元で囁いた。そんなそそる顔と声で求められれば、その程度の事しか言えなくなるのも当然だ。だが、何故だろうか。胸の奥がこんなに熱いのは。
「あはぁぁ!!」
嬉しそうにきゅうきゅう締め付けるアイビスの膣からは彼女の自分への情がひしひしと伝わってくる。アラドは胸の痛みの正体を理解した。心に燻り続けているアイビスへの情が大きく燃えただけだったのだ。
「ふ、フッ……ふふ」
含み笑いにも似たモノがアラドの顔に張り付く。だが、それはアイビスを嘲笑う為のモノではない。寧ろ、彼女を包む様な暖かいそれだった。
……目の前の女の普段を知っているからこそ、ありのままを曝け出すアイビスはアラドには新鮮に映っている。アラド自身から見ても憧れるほどに立派な女性だ。そんなアイビスがこうやって自分を求めてくれている実状には湧き上がる感情が多々ある。
一番先に来るのはこの女性(ひと)を包んでやりたいと言う思いだった。その小さな背中も、時折見せる泣き顔や眩しい笑顔も全部纏めて守りたいと。
恋慕の情とは少し違うそれは俗に言う父性と呼ばれる感情だが、アラドにはその正体が判らない。だが、確かに言える事はそれがアラドの心の底だと言う事だ。
「……いや、やっぱ駄目、だよな」
そして、自分自身でもアイビスへの気持ちをアラドは理解している。手を伸ばせばそれは手に入るのだろう。だが、アラドは其処からの一歩を踏み出さず、暖かさの中に一抹の寂しさを含む笑顔を湛えるだけだった。
「どうっスか?気持ち、良いっスか?」
「凄っ、いぃ!奥っ!奥が擦れて凄いよぅ!」
……余計な事に気を取られている場合ではなかった。行為が疎かになってしまった事を反省しつつ、謝罪の意味合いを込めてアイビスの奥を抉った。
それが堪らないアイビスは白い喉を見せて仰け反る。吹っ飛び掛けている事が丸判りなその反応に、アラドは纏わり付く滑った襞ごと引き摺り出すが如く一物を引いた。
――ズンッ!
そして体重を乗せて一物を強く打ち込むと、先端が子宮口にめり込むのを確かに感じた。
「きゅぅんんっ!!」
子犬の様な嬌声がアラドの耳を打つ。それが引鉄になったのか、アラドは自然と理性の手綱を緩めてしまった。こんな犬っぽい可愛い声を聞かされては内に潜むワイルドビーストが目を覚ますのも当然だった。
「……堪んねえっスわ。声も表情も……凄え可愛い」
「ば、馬鹿ああああ//////」
湧き上がる肉欲に抗わず、それを受け入れながら、アラドはアイビスの顔を軽く撫でた。お姉さんとしてはそれが恥ずかしいのか、はたまた嬉しいのか、アイビスは紅潮した顔に新たな涙を伝わせて叫ぶ。
「んくっ!……きゅ、急に締めるのは、勘弁して下さいよお」
「だって、だってぇ!」
それが腹筋やら括約筋やらに力を込めさせたのか、いきなり締まってきたアイビスの膣にアラドは泣きそうになった。一瞬、確かに耐久力の限界を超えそうになってしまったのだ。
だが、アイビスにはアラドのそんな苦悩は伝わらなかったらしい。涙を溜めて恨みがましい視線でアラドを射抜くだけだ。
「拗ねないで、下さいよ。俺は、本気でそう思ってるんですから」
年上の癖に手が掛かる女。アラドはそう思いつつも、やっぱりアイビスを放って置けなかった。心にある気持ちをそのままぶつけて、アイビスの桃色の瞳をじっと見詰める。潤んだ瞳は更に揺れて、目の前のアラドの顔をそのまま映し出した。
「ふうっ!?」
――ちゅく
アイビスが何か言おうとしている事は空気で判ったので、アラドはそれを封じる為にアイビスの唇を奪った。自分がそんな積極的な攻勢に出るとはアイビスにも予想外だったのだろう。少しの間を置くと、アイビスは自分から舌を差し入れて、それを絡めてきた。
「ん……っ」
「んうっ!……んふぅ……!んっ、ぁんん」
下の口と同じく、上の口もまたぐちゃぐちゃに蕩ける半歩手前。アイビスの舌を口腔に引き入れて、その唾液を吸いながら自分の唾液をアイビスに送る。歯茎の裏や粘膜を執拗に舐め擦り、アラドは大人のキスを以ってアイビスを溶かしてやった。
それにときめている事を示す様に、アイビスの膣はきつく締まりっ放しだった。
「ひゅう」
生臭いのは厭だとか言っていたのは嘘だったのか、お互いの唾液でベトベトになりながら、銀色の橋をお互いの口から伝わらせるアラドはアイビスとの爛れた関係が更に深まった事にきっと気付いていないのだろう。
「ふ、あ……♪」
キスは終わり、アイビスはゾクゾクと身体を震わせてアラドの鍛えられた逞しい胸板に倒れ込んだ。
痩せてはいるが、無駄な肉が一切無い傷だらけのアラドの上半身は女のアイビスから見ても羨ましい位綺麗だった。歴戦の兵と言うには幼過ぎるその身体に刻まれている傷の多さはどれだけの修羅場を潜ってきたのかを容易に想像させる。
切り傷や火傷、銃創はそれこそ無数に在り、何かの手術跡の様な生々しいモノだってあった。それがスクール時代に負った物である事は間違い無い。
そんなモノを背負って尚、懸命に生きるアラドの生き様から、アイビスは何度となく言い知れない感情を貰っていた。そして、今はその正体が彼女には明確に理解出来る。
……アラドが欲しい。そんな稚拙な独占欲だった。だが、それこそが彼女の願いだったのだ。
そして、それはもう一つの意味合いを持っていた。
それに気付いてしまったアイビスは、一切合財の雑念を捨ててアラドの首っ玉に縋り付き、甘える様に身体を擦り付けた。
「アラドぉ……♪」
――落とされた
それを心で理解したが故だ。身体はトロトロに蕩け、心もメロメロだった。
「・・・」
……だが、そんなアイビスの胸中を何となく知りつつも、アラドはドライだった。身体も心も熔けそうな程に密着しているのに、アラドは心の奥に在るしこりを取り除く事が出来なかった。
「ぐっ……ぐ、ぁ」
「あ……あ!あ、ぁ!」
喉が潰れたアイビスはもう、苦しそうに息を吐き出すだけだった。死体一歩手前の状況に追い込まれても尚、アイビスの膣はアラドの剛直を溶かそうとしている。
その一途とも言える襞と膣壁の動きにアラドの堰はとっくに決壊しそうになっている。それを気合で抑え、アイビスを更なる肉欲の奈落に突き落とすアラドは年下の彼氏の鑑だった。
「ふっ……ふう、ぅ……ぐう」
好い加減に辛くなってきた。放出の開放感をその身に得たいアラドはスパートに入った。技術を捨てて本能に従ってアイビスの女を穿ち、また泣かせる。
「アラド……!」
「くあ……」
そんなアラドの荒々しい腰遣いにときめいたアイビスは泣き顔のまま、思いっきり膣を締めた。全方位から襲う、引き絞る様な痛みともつかない快感がアラドの腹に蟠る欲望に活力を与えた。
「アラド……アラド!アラドぉ!!」
「アイビス、さん!」
お互いに名前を呼ぶ事位しか出来ない状況だった。それ以外の何かが頭に浮かぶ事も無かった。
握り潰す程強く膣を締めて、アラドの魂魄すらも求める様に搾り上げるアイビスと恥骨に骨盤を叩き付ける様にガンガン腰を振り、子宮そのものを貫く様にアイビスを穿つアラド。目指す場所が同じ二人は一つに熔けそうになっていた。
「好きぃ!……好きだよぉ!アラドぉ!」
「アイ、ビス……っ、あ、ぁぁっ!!」
大きな波が子宮を中心に伝播し、アイビスの全身を蝕む。そして、全力で収縮する自分の膣でアラドの竿そのものの形をも理解したアイビスは心のまま、愛おしい男に捧げる言葉を叫んだ。
それに射精を誘発されるアラドもまた、アイビスの最奥に控える本当の最奥に誘われる様に腰を突き入れた。細いゴムの輪を通過した様な有り得ない快感で背筋を震わせながら、その女の名をそのまま呼んだ。
「んむっ!?」
射精の直前、アラドは唇をまたまた奪われた。都合四度目のそれ。眼前に広がる女の顔。
涙で化粧したアイビスは本当に綺麗だった。
「ふうううううううううううう――!!!!」
「っ!っ!……っ、う、ぁぁ!」
ショウダウン。揃って高みへと昇るアイビスとアラドの視界には同じモノが映っていた。青白い火花が何度も咲いて、そのままブラックアウトを誘ってくる。
「ぐっ…っ!つ、お……く、あぁ」
アラドはアイビスの子宮に直接子種をぶち撒けながら、何とかその誘いを跳ね除けた。
「ふぅ!!っ!!んんぅっ!!!……………っ、ぁ」
だが、子宮全体を燃やす様な灼熱感と抗えない女の快楽両方に曝されたアイビスはそのまま意識が刈り取られた様にベッドに沈み込む。ふっつり糸が切れた人形の様に動かなくなったアイビスはそれでもアラドの分身を胎の底をも動員してしゃぶっていた。
「っ、っ……?」
射精の快楽にふら付くアラドは自分の股間が何故か生暖かくなった事に気が付いた。何が起こったのかを検証すべく、平常心を何とか取り戻し、自分とアイビスの結合部を見やる。示された正解は或る意味、大変なモノだった。
「うわ……失禁してら」
天国を超えた肉欲の地獄を垣間見たアイビスは意識を完全に消失しつつ、アラドのズボンを小水で汚していた。それを見てしまったアラドは一気に頭の芯が冷めた気がしたのだった。
「平気っスか?アイビスさん」
アイビスが意識を取り戻すまでは少し時間が掛かった。その間に色々と後始末に奔走したアラドは素っ裸だった。
薄汚れたシーツを取替え、マーキングされてしまった自分のズボンを含めた衣類全般を洗濯機に押し込んで、それを干し終えた所でやっとアイビスは目を覚ましたのだ。
……因みに、アイビスのお漏らしの件について、アラドは彼女に何も言わなかった。意識がブッ飛んでる最中の出来事なのだから、それこそ知らぬが仏と言う奴だったのだ。
「ちょっと……腰に来たかも。……ぁ、痛」
「無茶が過ぎたっスかね。……申し訳ない」
真新しいシーツを引っ掴んで自分の身体を隠す様にアイビスは寝台に横たわっている。アラドはベッドの端っこに腰掛けて、腰が撃沈しそうになっているアイビスに謝った。
……あんな基本を無視したやり方でウテルスに至ってしまうとはアラド自身としても驚きだった。それ以前にあの角度では挿入は絶対不可能な筈なのだ。
腰に来たのもきっとその所為だろう。だが、どうしてそうなってしまったのか、どれだけ考えてもアラドには正解が判らなかった。
「いや、それは良いよ。……何かさ、アラドってば必死で、可愛かったよ?」
「う//////」
事が済んでしまえば、アイビスは何処までも年上の彼女っぽい余裕を見せ付ける。それが何となく恥ずかしいアラドは不覚にも顔を真っ赤にした。
「まあ、それ以上に格好良かったけど。……ほんと、本気になっちゃいそうだよ」
そして、アイビスは男を立てる事も忘れない。確かに、可愛かった。だが、それ以上に格好良かった。アイビスがそう零すのも納得な程、アラドは頑張ったのだ。
「・・・」
「あはは、これはあたしの我儘だけどさ。……って、どうしたの?」
はにかむアイビスとは対照的にアラドは辛そうな表情をしていた。精神的な苦境を感じさせるそれにはアイビスとて流石に気付く。何か暗いモノが過ぎるアラドの顔にアイビスは只ならぬ何かを感じた。
「……何でもないっス。気にしないで」
「そんな顔で気にしないでって言われてもねえ。……ひょっとして、迷惑だったりするのかな」
アラドとしてはこれ以上突っ込んで聞いて欲しくないので、顔を背けてぶっきらぼうに言った。だが、アイビスはこう言う場面では強い。アラドを捨て置けないアイビスは年上の女の持つ包容力を露にしつつ、そんな事を聞いていた。
「……いや」
アラドはやっぱり嘘が吐けない正確だった。アイビスの事を迷惑になんて全然思っていないので、適当に茶を濁す事も出来なかった。
「ゼオラの、事?」
遠慮がちに呟くアイビスはきっとそうだと踏んでいた。だが、それはさっきと同じくやっぱり間違いだった。
「全然違うっスよ。アイツとは……何も無いから」
「そうだったんだ」
今度のアラドは躊躇を見せずはっきり言い切って見せた。アラドが大好きなアイビスにとって、ゼオラの存在は無視できないモノだが、そのアラドの台詞には少しだけ安心した表情を見せた。
「ええ。アイビスさんとこうしてる以上のモノ何て、ゼオラとの間には無いっスからね」
アラドが言いたいのはそう言う事だ。確かに、自分とゼオラの間には因縁がある。だが、アイビスと肌を重ねている自分には少なくともそのアイビスに対する気持ちはあるのだ。
対で調整された存在だと言っても、ゼオラはあくまで戦闘に於けるパートナー以上の意味を持たない。その証拠に、アラドはゼオラを抱いた事などはスクール時代をひっくるめても唯の一度だって無かったのだ。
「じゃあ、どうしたって言うのよ。顔、怖いよ?」
「・・・」
では、一体全体何だってそんなしょっぱい顔をするのか?アイビスにはその理由が全く想像出来なかった。唯、何となく、それを無視すれば大変な事になるであろうと言う女の勘みたいなモノは働いていた。だからこそ、アイビスはしつこくその理由を聞くのだ。
想像以上に食い下がって来るアイビスにアラドは若干、うざったいと言う気持ちを胸に孕みながらも、それを口に出して言う事は出来なかった。そんな事をして怒らせたく……否、悲しませたくないと言う心理が働いたが故だ。
「ハア」
そして、そんな感情が矛盾だと言う事もアラドは知っている。それに揺れ動く事にも好い加減疲れたので、アラドはその理由を語ってやる事にした。最悪、これで彼女の関係が終わっても良いとさえアラドは思った。
……表面上はヘラヘラしつつも、今のアラドはそれだけ闇を飼っていたのだ。
「アイビスさんには……俺に本気になって欲しくないって事っスよ」
「え」
それが、理由だ。アイビスの存在はアラドにとって大きくなり過ぎた。遊びで終わらせる程にアラドは擦れていない。出来るなら、ピリオドの向こう側まで突き抜けたい。だが、アラドはそれが出来ない事を知っているからこそ、悩んでいた。
アイビスは語られた重たい言葉の真意が理解出来ていなかった。
「ど、どう、して」
「それ、は……」
そう聞き返すだけでアイビスは精一杯だった。もう、とっくに心で繋がっていると思っていたのに、突然掌を返す様なアラドの言葉に泣きたくなったアイビス。
その表情を見てしまったアラドは言葉に詰まってしまった。
「……アラド!」
自分の勘が正しかった事に気付いたアイビスは尋問するかの様な強気な態度と言葉でアラドを追い詰めた。退いてはならない。退けば、アラドは二度と自分の下に返らない。そう直感的に思ったのだ。
「だんまりって訳にゃいかねえか。……そんなの、単純っスよ」
「だから、何なのよそれは」
……やっぱり、こうなってしまった。諦めを顔に張り付かせたアラドはどうしてそう思ったのか、アイビスが望む答えを示す。何処までも自分本位なそれに愛想を尽かして欲しいともアラドは思った。
「俺は所詮、アイビスさんにとって都合の良い男に過ぎないって事です」
「なっ!」
その言葉が許容出来なかったアイビスは本気でアラドの横っ面を殴りたくなった。頭が沸騰した様に熱くなって、身体が勝手に動きそうになる。だが、アイビスは何とかそれを自制した。
「お、怒るよアラド」
否、実際、怒っている。語尾を荒げ、アラドを睨むアイビス。
「違うって言えるんですか?」
「!」
だが、アイビスは次の瞬間には凍り付いていた。垣間見たアラドの表情はこれまで見た事が無い程に寂しげで、また恐怖を煽る程に冷たかったのだ。
「アイビスさんにとって、一番大事なのは宇宙(そら)を飛ぶ事だ。残念だけど、俺はそこまでアイビスさんの内部まで食い込めない」
「あ……」
真実が語られた。アイビスは心臓にナイフを突き立てられた様な激痛を味わった。それは心の痛みだが、それを取り除く事は出来ない。
「その時が来たら、俺と自分の夢を……アンタは秤に掛ける筈だ。そして、俺にはその結末が見える。俺が捨てられるって未来がね」
「そ、そんな事!」
アラドは感情を押し殺した声色で淡々と語る。
一介のPT乗りとアストロノーツの生き方の違いだ。地面を這い蹲る……否、空は飛べても所詮は成層圏止まりのアラドとその向こう側にある星の海を飛ぼうとしているアイビスにはどうにもならない隔たりがあるのだ。
……敢えて言うなら、それは蚤と鳥の生活圏の違いだろうか。
アイビスは何とか声を振り絞って叫んだが、それが何かを成す事は無かった。
「そんな泳いだ視線で言われても、説得力は無いです」
「うう」
アイビスはアラドが顔に湛える無言、且つ無貌の表情に口を縫われてしまった様に言葉を発せなかった。
「愛だの何だの……難しい事は判らないけどさ。若し、俺の心にあるこの感情が、アイビスさんと同じモノなら……それは愛って言えるんでしょうね。だけど、だからこそ……俺はそれを受け入れる訳にはいかないよ」
今の自分の心境を語るアラドは冷徹さや威圧感を手放していた。
きっと、アラドはアイビスの事が大好きなのだろう。だが、だからこそ……彼はそれに縋る訳にはいかないのだ。
「何で……!」
泣きたい。声を上げて泣きたい。そう思ってもアイビスの涙腺は反応を見せなかった。ただ、責める様な声が喉を通過するだけだった。
「アイビスさんが本気なら、俺もそうならざるを得ない。それで、貴女無しで……アイビスさん無しで生きていけなくなって、そんな最中に別れを告げられたら……俺は本当に生きていけなくなるだろうから」
「っ//////」
深い、そしてその先にある深淵を覗かせる様なアラドの言葉は残響となってアイビスの心に響く。
アラドがアイビスを嫌いになぞ、成れる訳は無い。そこまで薄情じゃあないし、酷薄にだって成れない。だが、それに一度溺れてしまえば、きっとその居心地の良さを手放せなくなる。それを本気で恐れているが故にアラドは最後の一歩が踏み出せないのだ。
アイビスはその意味を理解しつつも、女心を擽られたのか、顔を赤くして俯くしかなかった。
「きっと、アイビスさんは耐えられる。貴女は強い女性(ひと)だからね。……でも、俺にゃあ無理だ。失う事の痛みにはきっと耐えられない。だから……」
アラドがアイビスとの関係を身体だけのそれに留めたいのも、そうした理由があったからだった。
アラドの依存心の強さをアイビスは理解していなかった。スクールの生き残り全般に言える事だが、アラドもその例に漏れない。だが、アラドにとって不幸だったのは、その依存心の強さを理解しつつも、ここまでアイビスとの愛を育んで来た事だった。
ゼオラやラトゥーニも同じく依存心を抱えているが、彼女達は自分のそれを理解していない。それこそが、彼女達とアラドの差だ。気付かない事、気付けない事が幸せだと言うなら、自分をしっかり把握しているアラドは不幸だったのだ。
それ以上、アラドが何かを口走る事は無かった。言いたかった事は全て伝えたが故だろう。アイビスは俯くアラドを見ながら頭のピーナッツバターをフルドライブさせる。
一体、どうすれば良いのか?……否、自分はどうしたいのか?一番重要なのはそれだった。
だが、アラドの言葉が真実である以上、そんな結末を迎えてしまう事は残念ながら可能性としては十分にあるのだ。
――でも、アラドは絶対に手放せない
そして、宇宙を飛ぶ事も諦められない。そんな救いの無い二者択一的なエンディングはアイビスには必要無いモノだった。為らば、共にエンドクレジットに名を刻むには、どうすれば良いのか?
……我ながら欲の皮が突っ張っていると思いながらも、アイビスはその手段を見出した。きっと、それを選んで最後まで突き抜けるには大きな代償が必要になる事だろう。だが、望む結末を引き込む為なら、アイビスはそんなモノは惜しくなかった。
「だから……これ以上、心は許さないって言うの?」
もう、アイビスに迷いは無かった。迷妄に囚われたアラドを篭絡する為にアイビスは自ら打って出る。失敗は恐れない。きっと、上手く事は運ぶ。そう思い込む事が必要な状況だった。
「……ええ」
「くすっ」
アラドのその頷きはアイビスには予期していた事だった。本当にそうなった事にアイビスは自らの勝ちのヴィジョンを明確に見る事が出来た。
戦略云々は苦手だが、今はそれがモノを言う。アイビスは柔らかく微笑むと、アラドを背中から抱き締めた。搾られた逞しいアラドの背中は想像以上に硬く、また小さく感じられた。
「!?」
ビクッ。跳ね上がるアラドはアイビスがそんな事をするとは思っていなかったらしい。背中越しにアラドは振り返る。アイビスは攻勢を緩めなかった。
「馬鹿」
「う、あ……?」
そっと。アラドの耳元で呟いた。壊れ物を扱うかの様に優しくアラドを抱くアイビスはやっぱり年上の女だった。
「馬鹿だよ、アラドは」
「そんな事は知って「いや、解ってない」
自分が愚かだと言う事はアラド自身が良く知っているのだろう。だが、そのニュアンスはアイビスが言いたいそれとは若干違うモノだ。だから、アイビスはアラドの言葉の途中で口を挟んだ。
「失うのが怖いから、目の前にある幸せに手を出さないって言うの?」
アイビスがアラドを馬鹿だと言いたいのは、そう言う点からだった。
「……ええ。そうですよ」
だが、アラドは拒絶を続けた。半ば、居直りとも取れるその振る舞いにアイビスの胸の奥は疼きっ放しだった。
「うあ!?」
――ギュッ
抱擁をきつくすると、アラドは若干、苦痛の混じる声で叫んだ。
……こう言う時に肉付きが薄いと辛い。アイビスは少し悲しかった。
「これは……思った以上に当たりだったみたいだよ、君は」
「え」
まあ、今はそんな瑣事に思考を割く訳にはいかない。悲しさを頭の隅に追いやり、再びアラドを口説くアイビス。
アラドが良い男かどうか、もうそんな事は言うまでも無い事だ。それを引き当てた自分は大凶に当たる並の幸運だったのだろうとアイビスは考えた。
……だからこそ、その恋路を何としても成就させたい彼女はこの一世一代の勝負に何としても勝たねばならないのだ。
「喪失と共栄の絶対量は等価じゃない。……絶対に、プラスの方が多い。あたしはそう信じてるよ」
人生に於いて、出会いと別れは頻繁にある。そして、別れの際には当然痛みと喪失感が付き纏う。それが深い仲であればある程その度合いは大きくなるのだ。
しかし、孤独で居るよりは誰かと共に歩む方が得られるモノは多い。何れは失われるモノだとしても、トータルで見ればそのマイナスを上回って余りあるモノを齎す。
……アイビスにはそんな確固たる信念があった。アラドの気持ちの全てを理解している訳では無いが、それだけは正しい事だとアイビスは信じていた。
「……ええ。最終的には、そうなるでしょうね。でも俺は」
アラドもそれが真理だと言う事は本当は解っているのだろう。だが、解っているからこそ、安易にそれを求められないアラドは臆病者と言っても良い程だった。
「判ってる」
「っ」
だが、アイビスはそれを責めない。唯、受け入れるだけだった。スクール時代の彼の日常を鑑みれば、そうなってしまっても当然だと考えたからだ。
生と死が常に交差し、近しい者が次々と失われていく日常に身を置いていたアラドだ。誰かとの絆の喪失に怯えるのはそう言う背景があるからと言う事をアイビスは知っていた。加えて、インスペクター事件の時も彼は、最も救いたかった義理の姉も失っているのだ。
「離れ離れになるのが、怖いんだよね、アラドは」
それらの事象に同情の余地は多々あるし、アラドはそれを撥ね付けるだろうけど、アイビスはアラドを包んでやりたかった。母性愛か、それとも愛に託けた独占欲なのかはアイビス自身としても判らない。だが、そうしてあげたいと言う気持ちだけは本物だった。
「……そう、です」
アイビスに核心を言い当てられたアラドは唇を噛んだ。それ位の抵抗しか出来ない程にアラドは追い込まれていたのだ。
「あたしだって、そうだよ」
「・・・」
抱いた腕に力を込めると、アラドはそれに抵抗する気を奪われた様に身を委ねた。
「好きになって……それこそ、お嫁さんになっても良いって思った相手と別れて暮らさなきゃって思うと、胸が軋むよ」
説教と口説きを両方平行してやらねばならないのは辛い所だが、不思議とアイビスの思考はクリアで、何故かドジを踏む事も無かった。
案外、今の彼女には恋愛の神の加護でもあるのかも知れなかった。
「よ、嫁?」
……だが、調子に乗って天狗になるのは考え物だ。アイビスは本心をそのまま口に出してしまう。アラドは聞き捨てならないその台詞に引き攣った顔をしていた。
「いや、それは良いからさ//////。……でも、あたしはやっぱり、アラドの言う通り、宇宙を目指し続けると思う。そうやって生きてきたし、今迄の自分を無駄にしたくないからね」
「でしょうね」
どうやら、彼女としても言う気はなかった言葉らしい。それを忘れ、アイビスの口上を賜ったアラドは素直に相槌を打った。それこそがアイビスの取るべき正しい選択だと思った故だ。
「だけどさ」
「う?」
だが、アイビスの言葉には続きがあったのだ。それはアラドには読めなかった展開だ。彼女のその瞳には何か大きな決意の様なモノが秘められている気がした。
「それであたしが君を捨てるって考えるのは、浅慮なんじゃないかな」
「は、はあ?」
何を言いたいのかさっぱり判らない。……否、何となくだがその先に続く言葉は予想出来る。背中越しに伝わって来るアイビスの鼓動や脈拍は強くて早い。それだけ興奮し、また緊張している事の証だろう。アラドは一瞬、それに高血圧を心配した程だ。
そして、そんなアイビスに耳を貸したくないアラドだったが、無駄だった。
「こうは考えられない?
あたしが君を攫って……一緒に宇宙を飛ぶって」
……それこそが、アイビスが選んだ選択肢だった。
「いいっ!?」
「……そんなヴィジョンはさ、アラドには見えない?」
アラドはお決まりの台詞を吐き散らかしつつ、自分が口説かれている事にやっと気付いた様だった。赤みの差す、アイビスの顔はこれ以上が無いほど危険なモノだ。それに転ぶ訳にはいかないアラドは叫ぶ。
「そんな無茶な!フィリオ少佐やタカクラチーフは絶対、首を横に振るっスよ!それに、今此処に居ないスレイさんはどうやって説得するっスか!?」
そんな事は出来る訳が無い。自分はアストロノーツではないし、立ちはだかる壁も多過ぎる。何時の間にアルコールを摂取したのかは知らないが、酔っ払っているなら正気に戻って欲しいと勝手に思ったアラドはアイビスの顔を見て、ゾッとした。
「勿論、纏めて黙らせるよ」
「っ」
どうやら、酔っている訳ではないらしい。空恐ろしい台詞を低く呟くアイビスの顔は何処までも真面目で、且つイカていた。
「漸く見つけたあたしの王子様を……否定なんてさせない!」
――うわあ。目がマジだ
そう思った所で有効的な対処方などアラドの頭には浮かばない。アラドの予想以上にアイビスは情が深い女だった様だ。そして、それに目を付けられた時点で、運の尽きだったのだろう。
……どうやら、本気にさせてはいけない相手のハートに火を点けてしまったらしい。先程の自分の推測が的を射ていた事がアラドには笑えなかった。
「ぼ、暴力に訴えるのはその、やり過ぎの様な」
やっと頭に湧いたのは錆付いて威力も何も期待出来ない様な酷い台詞だった。当然、アイビスがそんなモノに揺らぐ筈は無かった。
「それはどうしようも無くなった時だけどさ。……それ位の戦果は、あたしは挙げてると思う。プロジェクトTDの宣伝以上に、あたしの我儘が許される位には、さ」
インターミッション画面に顔グラが表示される位には。それも、アラドの横で。インスペクター事件の時もそうだった。
「う、確かに」
そうなる為に結構、並々ならぬ苦労があった事はアラドも重々承知していた。直ぐ傍で見てきたのだから、それは当然だった。
……しかしだからと言って、イリーガルな手を使う事も辞さないとは。その何処かベクトルが間違ったアイビスの実直さは色々な意味で賞賛したくなるアラドだった。
ひょっとしたら、宇宙飛行士用の基礎訓練プログラムに今から着手した方が良いのかも知れない。それと、再就職先を見繕う事も。
「宇宙を飛ぶのはあたしの夢。そして、アラドを手に入れるのはあたしの野心だ。両立するのは難しいだろうけど……きっと出来る、そんな気がするんだ」
普通ならば無理、と其処で話は終わりだろうが、それを為そうとするアイビスは真剣そのものと言った言葉を吐いた。
――君が居るなら、あたしは翔べる
「アイビスさん……」
……この人ならば、それをやってのけそうな気がする。アラドは何故かそう思った。つんのめりながら、倒れそうになりながらも、最後にはきっと己を叶える。何処までも真っ直ぐなアイビスの心にアラドは心底魅せられた気がした。
「で、どうなの?……アラドは」
「え……っ//////」
そうして、アイビスはアラドに止めを刺そうとする。
一瞬言葉に詰まったアラドは、次の瞬間には顔を真っ赤にしていた。本気の視線を湛えたアイビスの涙ぐんだ、そして何かを強請る様な表情がそこにあったからだ。何処かしら犬っぽさを張り付かせるそれにアラドはどうしようか迷ってしまった。
「あ、はは」
愛想笑いで逃げようとしたアラドだったが、そんなものはもう無駄だ。
「アラドぉ」
アイビスがそれをさせてくれないのだ。
「……はあ」
――こりゃ、駄目だ
アラドはそう理解する事にした。抗おうとも思ったが、やっぱり無理だった。今にも本気で泣き出しそうなアイビスの顔を見たら、そんな気も失せてしまった。
その結末は当然、誰もが予想出来るモノだった。
「あ、アイビスさんが俺を攫ってくれるって言うんなら、その時はお付き合いしますっス」
アラドは今のアイビスに敵う箇所が全く見出せなかった。泣き落としに弱い訳ではないが、それが反則的にツボだったアラドはそう言う事位しか許されなかった。
「それは、何処まで?」
「・・・」
有無を言わさぬそのやり口が若干卑怯とも思ったが、もう遅い。自分は胸中を語ってしまったのだ。
アイビスは今しがた見せた泣きわんこっぽい表情を捨て去って真面目に聞いてくる。嘘泣きだったとは思いたく無いが……気持ちを口に出した時点で全ては手遅れだった。
「因果地平の彼方。最悪でも、地獄の底位までは」
――儘よ!
ハイになった頭に蛆の如く涌いた糞の様な戯言がそのまま喉を通過した。
「んふふ〜〜♪」
「おわっ」
餓鬼臭さが際立つ真っ直ぐな台詞。それに満足したアイビスは愛おしむ様にアラドを掻き抱き、極上の笑みで顔を満たす。
「ゼオラには悪いけどさ。……君の事、奪わせて貰うよ」
それがアイビスの答えだった。……もう逃げられない。アラドは腹を括る。
「あ、アイビスさん?」
「ん〜〜?」
「いや、実はアイビスさん……とっくの昔に本気だったんじゃあ」
今迄の台詞を聞く限りではどうしてもその様にしか思えない。今更、それを言っても詮無き事だが、アラドはどうしてもその辺が気になるのだ。
「むぎゅ」
「そ、そう言う事は言わないの!……アラドの馬鹿//////」
存外に目敏いアラドの口を封じるかの如く、アイビスは自分の薄い胸でアラドの顔を抱いた。まあ、アイビスの胸中は……推して知るべし。
今の二人は年上の彼女と年下の彼氏。……誰が見てもその様にしか映らなかった。
そして……
――数日後 ハガネ 休憩所
「相変わらず、オペレーションオーバーゲートの進捗状況は芳しくないんだね」
「そうね。でも、肝心のダガーが手に入らないんだから、仕方無いわよ。ギリアム少佐も泣いてたわ」
「待つしかない、か」
「そう言う事」
ブリーフィングルーム近くの自販機コーナー。アイビスはコパイであるツグミ=タカクラと何時まで経っても動き出さない作戦について愚痴を零していた。
作戦立案から結構な時間が経っているが、ダガーが確保出来ない以上、待つしか出来ないと言う事は誰もが解っている事だった。頓挫した作戦は当然、兵士達にとっては退屈な待機任務を強いる事になる。
骨休めにもならない微妙に温い時間に皆うんざりしていた。
「処で、アイビス?」
「何よ、ツグミ?」
烏龍茶のカップを一口飲んだツグミはゲオルグ的MAXなコーヒーを啜るアイビスに切り出した。それは上層部が決めた兵達への労いとも言えるイベントについてだった。
「明後日の半舷。久し振りに私と街に出ない?」
テスラ研にハガネとヒリュウが寄航してからは始めての半舷休息だ。ツグミはそのお相手としてアイビスに白羽の矢を立てた。近くにはコロラドの小さな街しかないが、甘い物を楽しむ位は出来るだろう。ツグミは是非ともアイビスを誘いたかった。
「あ……それは、ちょっと」
しかし、そんなお誘いにアイビスは残念そうに顔を傾けた。アイビスはツグミの誘いを断らねばならない理由があったのだ。
「何?先約でもあるの?」
「うん、実はそうなんだ。彼と約束してて」
そう言う事だった。先約を反故出来ないアイビスは何故か照れ臭そうにしながら、呟く。
……彼女は自分が何を言ったのか気付いていなかった。
「!!??」
「?…………あぁ!?」
ズザザッ!埃を巻き上げながら盛大に後ずさったツグミの様子に妙なモノを感じたアイビスはその理由を探る。そして、それが自分の言動にあった事に直ぐに気付かされたアイビスは焦りを顔に張り付かせる。
「彼……?」
「ち、違うんだよツグミ!彼じゃない!?哩……って、無理があるか。鰈……これも駄目だ。コマネチ!……アレ、全然違う。え、えーと……えーと、ん〜〜、何だっけ!?」
那覇ナハナハハ。……そんな愛想笑いも出ない程にアイビスは大慌てだ。うっかり口に出した言葉が寿命を縮ませる要因に成り得る事を知ったアイビスは何とか誤魔化そうと必死になる。
「いや、私に言われても」
当事者と第三者のテンションの違いが如実に現れていた。そんな事を聞かれてもどうしようもないツグミはアイビスとは対照的に冷静だった。
「ああ、こんな処に居たんスか、アイビスさん。探したっスよ」
「うわ!」
「え?」
計ったかの様なタイミングで聞こえて来た少年の声にアイビスは全身を総毛立たせ、ツグミはその人物の居る方向に視線を向ける。その正体は当然、彼だった。
「こんちわっス、タカクラチーフ」
「え、ええ。こんにちは」
アラドは何気ない挨拶をツグミと交わす。ツグミは少しだけ顔を歪めた。
……少し前に財布の中身がスッカラカンになる程にアイビスとアラドにケーキを奢ったのだからそれも当然だった。
だが、アラドはツグミの胸中には気付けない。アラドが目当ての人物はアイビスなのだから、それ以外の事が疎かになってしまってもそれは仕方が無い事だろう。
「処で、アイビスさん?明後日の半舷なんスけど、何処に行くとか全然話してないっスよね?そろそろ決めとかないと時間が足りなくなるっスよ?」
アラドがアイビスを尋ねたのはそう言う理由だった。二日後の休みに何をするのかと言う事。未だ二人はその辺りの事を全く決めていなかったのだ。
「ぁ、あっちゃぁ」
アイビスはそんなアラドの言葉に頭を抱える。……アラドに罪は無い。うっかり口走った自分にこそ責任があると判っているアイビスはもう言い訳が出来ない事を悟った。
「なっ……!あ、アイビスの言う彼って……真逆!?」
「へっ?」
ツグミも話の流れから、それが誰なのかが判ったらしい。目の前に居るトップエースにはとても見えない少年がそうであるとツグミは断定した。
だが、アラドはツグミが向ける視線の意味を少しの間、理解出来なかった。
「?、?……?…………うげっ」
そして、暫く考えて何があったのかを認識したアラドは若干、困った様な視線をアイビスに向ける。
「……(ゴメン!)」
そんなアラドにアイビスは両手を合わせて平謝りするだけだ。
……二人の関係については未だ秘密にしていようと言うのがお互いの見解だった。それが突然破られればこうなるのは必定だったのだ。
「アラド君?……そう、なのね?」
「……ええ。そうっスよ?」
ツグミは真顔だった。だが、その視線には何故か咎める様なモノが混じっている。アラドは臆さずにきっぱりと言い切った。
「!」
漢を感じさせるその台詞に痺れた様にアイビスは固まってしまった。
「冗談、よね?」
「遊びでそんな事が言える程……いえ、出来る程、擦れてないっスよ」
「・・・」
まあ、彼女が冗談だと思いたいのも納得だ。だが、アイビスと自分の間に交わされたモノを否定する事はアラドには絶対に出来なかった。
それが事実である事を認識させる為に、アラドは戦闘中に見せる苛烈さと穏やかさの同居した真摯な表情でツグミを射抜く。
「……本気なの?」
ツグミはそれに気圧されたのか、一瞬だが視線を逸らす。そして、何とか気を落ち着かせるとそうされた様にアラドを睨んでいた。
「本気云々って言うより、覚悟が入ったんスわ。……俺はアイビスさ……いや、アイビスを守る。常に傍らで飛び続けるってね」
それが空元気だと言う事が判ったアラドは自分の本音を語る。
そもそも、本気でなければこんな夢物語は語れないのだ。
「そしてそれは星の海に於いても同様っス。そう……決心したんスよ」
そして、そうたらしめる愛が無ければこの人についていこうとは思わない。
……それらの台詞に嘘は含まれなかった。
「アラド君……」
もう一度だけツグミはアラドの瞳を見た。翠色のそれ。その色は底無しに深く、また暖かかった。
「言葉は古いけど……俺が惚れた女性(ひと)なんスよ。アイビスは」
「//////」
それがアラドの殺し文句だった。アイビスは臆さず、迷いを見せずツグミにそれを語ったアラドに心を根こそぎ持っていかれた気がした。顔面を沸騰させてアラドの台詞を噛み締めるアイビスは恥ずかしくて死にそうだった。
「ふう。どうやら本気みたいね」
じっくりとそれを検分し、衒いや揺らぎが一切無い事を確認したツグミは呆れた様に溜息を吐き、アラドから離れた。
「あ、ツグミ!」
そうして、ツグミは踵を返す。背中にアイビスの言葉を受けながらツグミはゆったりとした足取りで休憩所を離れる。
「私は邪魔そうだからフィリオの顔でも見てくるわ。……アラド君」
「はい」
アラドの横に一瞬だけ立ち止まり、ツグミは口を開いた。
「アイビスの事、頼んだわね」
その言葉がツグミの気持ちの全てを語っている気がした。アラドはツグミの顔を見ず、アイビスを見ながら頷いた。
「お任せを……っス」
「宜しい。……じゃあね」
それに安心したツグミはこの場での別れを告げる。パートナーを託せる相手だと、アラドの事を認めた様にその顔は笑顔だった。
「……ハッ」
ツグミの背中を見送り、その姿を見失ってから数秒後。アラドは力尽きた様にその場にしゃがみこんだ。
「ふいいいぃ〜〜。寿命が二分位縮まったぜ」
その顔には色濃い疲労と、冷や汗が張り付いている。その呼吸だって荒かった。
「アラド」
アイビスはアラドにゆっくりと近付いた。
「いや、チーフってば、有り得ねえプレッシャーぶつけてくるんだもん。俺も思わずブラフをかましちまったっスよ」
苦笑いをするアラドは強敵撃破を成し遂げた事に御満悦だったのか、そんな事を言っていた。
「アラド……」
果たして、その言葉はハッタリだったのか真実だったのか。
……アイビスはもうそんな事は興味の外だった。
それを聞かされたアイビスにとっては、その台詞こそが紛う事無き真実だったのだから。
「アクセル隊長並みっスわ。上手くいって良かっ「アラドぉッ!」
――ガシッ
アイビスは思いっきりアラドにしがみ付く。もう、絶対に離さない。そんな心が働いたかの様な熱烈な抱擁だ。休憩所に彼等以外の人が居なかった事は幸いだった。
「……ありゃ?」
抱き付かれたアラドは自分の身に何が起こっているかを判っていなかった。
「あたしを、選んでくれたんだよね?……そう思って、良いんだよね?」
自分の胸にすっぽり収まったアイビスが上目遣いで見詰めてくる。桃色の瞳が涙を溜めて揺れていた。
「え、えーーと」
……何か、人生の分岐点にでも立っている様な、理解し難い危機感やら高揚感やらがこの身を駆け抜けている。
いや、もうそれはどうでも良い。問題なのは、この場でアイビスに対しどう答える冪かだろう。だが、気の利いた台詞の一つも、冗談交じりの不真面目なそれも、その一切がアラドの頭には浮かばない。
躊躇う場面ではない。そんな事をしても、もう遅いのだ。だが、アラドはそれを知りつつもどうしてか口を開けなかったし、動く事も出来なかった。
そうして、視線を泳がせて答えに窮していると、アイビスに止めを刺された。
「アラドぉ……」
――くうううぅぅん……
そんな、心に訴える犬の悲しげな唸り声がアラドには聞こえた気がした。
主人に捨てられた犬宜しく、切ない表情をしたアイビスは比喩抜きでわんこだった。
「う、うん」
アラドは気の無い返事をしながら頷く事しか出来なかった。
「っ、ふふ!良かったぁ」
アイビスはアラドの挙動を好意的に受け取ったのだろう。瞳に溜めた涙の玉をそのままにアイビスは満面の笑みを顔一杯に咲かせた。
「これからも、宜しくね。……アラド♪」
……こんな笑顔を向けられたらどうしようもない。
「これ、フラグを立てちまったのかな?……ま、良いか」
何を今更と言えるかも知れ無いが、アラドは漸く己の運命を受け入れた。
世界は広いのだ。お姫様に掻っ攫われるしがない男が居たとしても、それはきっと間違いではない。そう納得する事にした。
――斯くして、アラドは自分に精一杯甘えてくる年上の彼女をゲットしたのだった
「負け犬……許すまじ!」
物陰からそれら一連のやり取りを見ていた輩がその二人の間に割って入ろうとする。その両手にはゴツイ何かが握られていた。オイルの臭いを撒き散らすそれは低い唸り声を上げている。
「ちょ、ゼオラ!チェーンソーは拙いわ!?」
それを止めに入ったアラドの義理の妹分は間違い無く貧乏籤を引いていた。
……どうして、私がこんな事を。ラトゥーニは泣きそうだった。
「うわーーん!アラド殺して私も死ぬぅぅーー!!」
「だ、誰か!誰か取り押さえるの手伝ってえ!!」
物凄い力で引き摺られていくラトゥーニは大声でそう叫ぶ。無理心中を図るゼオラを一人で抑えるのは無理だと判断した故だ。だが、その叫びは誰にも届かなかった。
「……(ゾクッ)」
何か、騒がしい。そして、命に関わる危機が持ち上がった気がする。アラドは背筋を振るわせる。
「えへへ〜〜♪」
アイビスは自分の匂いをマーキングするかの様に、アラドに身体を嬉しそうに擦り付けるのだった。
〜了〜
初めてリアルタイムって奴を体験したぜ……
音ゲーマーさんのお陰でアイビスが実は喫煙者だったと言われても驚かなくなってしまった俺が居る。
GJ.
201 :
音ゲーマー:2008/02/07(木) 01:25:12 ID:f/w4KD4U
一気に投下終了。お疲れ様でした。
コンセプトは
頼もしいお姉さん…でも、駄目姉加減を拭えない年上のわんこ。
そして、普段は屁垂れだが決める時は決める牙を隠した年下。
…の筈だったけど、書いている裡にそれから外れた気がします。
アラビスは或る意味レアな組み合わせと思ってます。
同人とかでも見かけないし、それ以前にどのスレでも異端扱いを受けますし。
でも、無いなら作るしかないですよね。未発展だからこそ、それを切り開く面白みとかも感じます。
…俺の周りに同志がいない事は切実な問題だったりしますけど。
次はどうしようか迷っています。でも、このスレを離れて長いからもう一個位投下したい。
プロットとしてあるのはグレーデン兄妹の禁断の…と、アラド&ラトゥーニ。
いや、その前に特命隊長に戻るかも。
…何れにせよ、ゆっくり考える事にします。
長駄文失礼。
そして、
>>200様
ありがとう。何よりも書く側の励みになる言葉です。
おおすごいなこれ。
アラゼオ派の俺でも読み入っちゃったよ。
乳肉ワラタw
>>201 やっぱり音ゲーマーさんの書く文は最高だ…
アラド×ラトも楽しみにしております
>>201 この分量、お疲れ様でした…
どんどん引き寄せられてしまいました
次回作、アラド×クスハなんてどうでしょう?
新しい組み合わせで見てみたいです……
携帯小説じゃあるまいし///とかやめてくれ
萎える
Wikiはいつ借りるんだ?
>>201 神だ。あんた神だよ…。
トプラン決定戦の真っ只中に、こんなSS投下してくれるなんて。
あんたがトプランになるべきだよっ
アイビスもアラドも好きだから、つねにニヤニヤが止まらなかったぜ。
今後にも大いに期待
神、か?
ええてるの彼方におわす神様ですよ。
次回作はイルイ×アラド・アイビスなんてどうでしょうか?
イルイが頑張って二人にご奉仕する内容で
何にせよ、次回作に期待せざるを得ない
何時までも待ち何時までも応援したい
アクミィの本番マダー?
「どんな処女膜だろうと撃ち貫くのみ!」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの」
>>201 乙!!甘すぎて砂糖吐くかと思いました
個人的にはコウヤ×ティスを……
オリジナルが続く中、一人版権ものを書こうとしてる俺は異端
原作見たことないがテッカマン
……げ、原作知らずに書こうっていうのか、勇者だな。
いや、スパロボ内でのテッカマンっていうならどうにかなるか……。
がんばれ。俺は応援するぞ。
お前ら、よくあんだけ連続で長いのを読めるな…俺は数レスが限界orz
>>219 集中を使うんだ!
まあ他のスレでは、これよりも長い連投だってあるし。
>>201 GJ!!今後の展開に期待。
あと、改行がすこし気になった。
221 :
217:2008/02/08(金) 15:50:51 ID:4xliK/TG
よく考えたら原作見たことないし、スパロボでしか知らんからやめとく
流行に乗ってオリキャラにします。最近やったのはWくらいだがな
書きたい物を書くのが一番よ。
223 :
218:2008/02/08(金) 23:26:29 ID:9ltuSYrJ
>>223 俺「アヤ大尉、お願いします」
アヤ「了解」
つ精神コマンド【補給】
いや、補給じゃSPは返せないだろ
応援――×→補給物資
↑
補給
だと思う。俺も一瞬悩んだ。
>>223 よーし俺が期待を使ってやる。
職人の皆様に大激励を使いたいんだが、誰かツイン組んでくれね?
みんなのレスから職人への愛を感じる
じゃあ、空気読まずに俺が脱力を・・・・・・
絆でみんなガンガレ。
熱血と闘志もつけるぜ
官能だけに感応使ってエロいの書かせるぜ
神と同調したい
うおおおお、なんかひらいめたぞ!?
修行持ちのキャラで何か書くために
修行を使いたい俺ガイル
職人さんの筆に加速をかけよう
じゃあ俺は祝福を
て、偵察ぐらいなら使ってやらないこともないんだがな
まだか……職人さんたちの覚醒はまだなのか……?
Wikiマダー?
243 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 17:26:53 ID:Ta5z/Xt0
感応や必中ばっかり使ってると
妊娠、出産モノしか
出来なくなる悪寒
じゃあ誰か、連撃を
あまり頑張りすぎるのもあれなんで脱力をつかっておこう
絶望した!
ここまで誰も信頼してないのに絶望した!
wiki作成する人に愛(A版)を
この流れだとハードル上げすぎてるみたいで
投下しにくいんじゃね?
誰か早くWiki借りてこいよ
wikiってエロおkだっけ?
無限のフロンティアはここ?
ナムカプスレ?
一応もう、一作ほど勇者が発売前に書き上げてるしな。
単独でスレ立てをするほどでもないし、ナムカプ行っても追い出されそうだし……
ここが一番妥当って気もするけど。
>>252 おねえさんや女の子攻モノは常に需要あるぜ!…主に俺に
非常にいまさらだが、スパロボAリメイクキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
前からリメイクをしてほしかったんだよな
そうなるとR、D、Jもリメイクされるのか?
Jはともかく、R、Dはそうなりそうだ
登場キャラ追加とかは特になしか
普通にリメイクかね?
向こう側の世界からギリちゃんが来るもなぜか暴走してアポロンに
そしてヴィンちゃんをふっ飛ばし真のラスボスになります
最近のスパロボの風潮でワカメが超強化されそうだ。
50万とか平気で設定してくるかもだぞ。
もうそれは確定かもな。
いまさら6万とかにされても正直拍子抜けだし…。
ガンダムMAの1撃で倒せてしまうじゃないか。
>>255 64のこともたまには思い出してやってください。
……つーか、64、本当にそろそろリメイクかOG参戦してもいいと思うんだ。
>>259 むしろそうしてくれた方がありがたい気もする。
こっちの攻撃力が高すぎて、最終面、全員の戦闘会話見るのに何回リロードしたか……
HP50万近くあるのにダメージ計算はウィンキー…もといαまで仕様なんですね?
わかります
そろそろエロパロスレらしくしようぜ
って事でPA記念でラミア×アクセル希望
流れ読めなくて申し訳ないけどオペ子投下します。
新西暦と呼ばれる時代。
外宇宙からの脅威にいち早く気づいたビアン・ゾルダーク博士は、地球人類に警鐘を鳴らすべく、
ディバイン・クルセイダーズ……通称『DC』を組織。連邦政府に対し、叛旗を翻した。
また宇宙ではビアンの志に賛同したコロニー統合軍がDCに加わり、さらには連邦軍内部からも離反者が続出。
その勢力と勢いは連邦軍を圧倒し、壊滅寸前に追い込むまでに拡大した………。
「んぁっ――あっ!? やああああっ!」
灯りの落とされた格納庫で、その陵辱は続いていた。
早朝、基地を強襲したリオン編隊は程無くして基地の防衛戦力を無力化。DCの軍勢はそのまま基地内の制圧にかかった。
……破竹の勢いに乗って肥大化したDCの内部には、総帥であるビアン博士の志から外れた者も多く居り、
不幸なことにこの基地を制圧したのはそういった一派の者達であった。
しかし、ここ数ヶ月の動乱のうちに配属されたばかりの新米オペレーターである彼女にそんな事情が理解できるはずも無く、
数人のDC兵に取り囲まれ、代わる代わる犯されながら泣き叫ぶことしか出来なかった。
「もう、やめて……どうして……こんな――んっ、んんんっ」
「ガタガタ喚くなよ。敗戦の兵ってせいぜい良い声で啼いて、腰振ってりゃいいんだ……よっ!」
乱された制服の中へ強引に手を突っ込み、張りのある胸をきつく揉む。
「――――ッ!」
握り潰すかのような激しい痛みに耐えかねて、彼女は身を捩った。
空いた手はスカートの中へと伸び、膣口を責め立てる。
「へへっ、いい感じじゃねぇか……」
「おい、早く代われよ。俺、もう三十分もおあずけ喰らってんだぜ」
「何だよ、女ならまだ腐るほど転がって……」「上玉が少ねぇんだよ、知っててこの娘とヤってるくせに……」
兵士たちが話し込み始め、彼女は不意に解放された。
しかし半日にも及ぶ陵辱の連続で既に体力は限界に達しており、その体は力無く冷たい床へと崩れ落ちた。
「は―――ぁ……ん………」
彼女が横たわったまま視線をずらすと、格納庫の内部は阿鼻叫喚の様相を呈していた。
撃墜された機体のパイロットだろうか。パイロットスーツを着たままの連邦兵が、長い髪を揺らしながら幾人もの男達を一身に受け止めている。自分と同じオペレーター達もDC兵に組み伏せられ、悲鳴をあげているのが見えた。
恐らくは、基地の中でも同じような状況が繰り広げられているのだろう。そして、他の基地でもいずれは……。
「ぅ――!?」
ガシャンと耳に響いた機械音で、彼女は我に返った。直後に、その体が吊り上げられる。
資材搬入用の小型クレーンに、手錠が括り付けられていたのだ。
膝立ちしたような形でクレーンは止まり、不安定になった体が緩やかに揺れた。
「これで一度に何人も相手に出来る……。こりゃ一晩でエースだな、お嬢ちゃん」
無骨な指先で彼女の顎を撫でながら兵の一人が言い、周囲がどっと沸いた。
あるいは、それが合図だったのか。
「ふっ、ぐ! あ、あうううう!! ぃ、いやあああああ!」
前後左右から一度に責め立てられ、彼女は目を見開いて叫ぶ。
――口の中に白濁をぶちまける者。
――徹底して膣内を犯し抜く者。
――決して挿入はせず、軽く触れたり言葉だけで責める者。
入れ替わり立ち代りに責め方を替える男達に、気の済むまで弄ばれる。
彼女にとって地獄のような時間は、その後数時間にも渡った。
「くふっ……ぁ……」
止め処なく注ぎ込まれるあまり、堪え切れずに吐き出した精液が首を伝い、床へと滴った。
それが気に入らなかったのか、DC兵は再び彼女の口へ自分自身を突っ込む。
「ん……んぅっ………!」
「ほれ、しっかり飲み干せよ。欲しいんだろ、コイツが!」
「………っ」
逡巡した後、ちゅぱ、ちゅぱ、と音を立てながら彼女は男の怒張を舐め上げた。
すぐに煮え滾った精が溢れ出し、口腔を埋め尽くす。
嚥下したソレが喉を焼く感覚に……彼女は震えた。
糸を引く口元から、怒張が抜かれる。彼女は、自分がソレを物欲しげに見つめていることに気づいた。
「へへへっ……素直になっちまえば良いんだよ。な?」
「わ、私は……。ぅあ……んっ……」
頬を染め、目を伏せた彼女を見下ろしながら、男達は卑下た笑いを浮かべた。
そして…………。
「あっ…ああんっ! ああっ! はあああぁぁっ!!」
基地が制圧されてから、何日が経ったのだろうか。
ベッドに繋がれ、訪れる男達を迎えるだけの生活では、戦況はおろか、外の様子さえ知ることもままならなかった。
「ひぅ……! んぅっ、ああぁぁっ!? だ、駄目っ。膣内は駄目ぇぇぇぇぇ!!」
「はっ! 良く言うぜ、今日だってもう5人も銜え込んどいてよ……!」
膣内に収まりきらなかった白濁液が二人の接合部から溢れ出し、彼女の太股を一層白く染めた。
出された瞬間、がくがくと跳ねた体は次第に落ち着きを取り戻し、荒げた呼吸を整えようと大きく息を吸う。
「は、は――。ぅ……く………んっ」
「随分、手馴れてきたじゃねぇか……クソ、俺…もう……」
あえなく『撃墜』されたDC兵士を見送って、彼女は硬い壁へもたれかかった。
このまま、死ぬまで彼らに嬲られ続けるのだろうか?
犯された後は、いつも言いようの無い不安に苛まれ、いつしか彼女は自らの手で自分を慰めるようになっていた。
濡れそぼった股に右手が伸び、しなやかな指が、穿たれた恥部を繊細に揉み解していく。
「――――ッ。……ぅ、ぁ……ぁあん……ゃ……やぁ…ん」
ほの暗い快感に身を委ね、彼女は指に込める力を強めていく。
強く、もっと強く。彼らがいつも、彼女に対してそうするように……。
「んぁ…は…ぁ………わた、し……私は、私は……も…ぅ―――――!」
ガクン、と肩を揺らし、彼女は果てた。
吐き出す荒い息がそのまま寝息へと変わる。
その虚ろな瞳に、涙を湛えたまま……。
正直、名無しキャラで和姦が思いつかなかった。すまない。
DC戦争開戦当初、ということでまずはオペ子に酷い目にあってもらいましたー。
OGsでは三人グラフィックのあるオペ子ですが、今回は黒髪で下向いてる子のイメージで書きました。
次はDC戦争終結後〜L5戦役のあたりでトロイエ兵かな? と思ってます。
他にもネタがあったら教えて下さいorz
GJ
トロイエ兵期待してます。
>>263 HP65000で装甲が6000近くあるやつがフル改造魂クリティカル暗剣殺で即死しますよ。
装甲が3000程度なら6桁も普通にいきそうだ
OGなどの仕様になって〜ブロックとか〜の攻撃は装甲ダウンとかになるんだろうか
>>267 GJ
女の名無し自体少ないからね
女修羅兵とかでは想像しにくいがw
>>201 GJ!!
アラド×ラトを不屈掛けて裸で待つ
272 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:59:08 ID:coVQ0EGk
和姦・純愛分が不足してきたので
フィリオの霊が憑依したアイビス×ツグミなんか希望してみる
フェードインとかそんな声を上げながら憑依するフィリオを連想して噴いた
ツグミが相手だと一転攻勢しそうな気がするw
276 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:08:32 ID:/18gHhlu
でも案外フィリオの事だから恋人の弱いところは熟知してると思うんだ
ちなみ憑依されたアイビスはふたなr(スピキュール着弾
ごめん、下げ損ねた
定期的にWikiの事を思い出そう
とりあえずエロOKなところ知らないか?
以前から思ってたけどOGって妹率物凄い高いよな
アヤにスレイにショウコにフィオナ
たまにはお姉さん分が欲しいです
あと、Wikiは@Wikiでいいとおもう
ttp://atwiki.jp/kiyaku.html 【禁止事項】
公序良俗に反する行為
国内法に抵触する行為
誹謗、中傷、作為の虚偽情報等を流布することによって特定または不特定の第三者に著しい不利益をもたらす行為
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アフィリエイト広告がほとんどの利用内容を占める、独自内容の乏しい利用. またアフィリエイトコンテンツに意図的に誘導する利用
アダルトコンテンツを含んだ利用
その他、当サイトに損害を与える・与える恐れのある行為をすること。
神はどこまで我々を試す
>>279 年齢的な部分はともかく、アヤは姉の方じゃないか?
>>282 おっと失礼、マイだったよ・・・
あと一応エミィも入れとく
>>279 これから増える分等を考えるとあまり意識してないな
GC(XO)でおそらく姉、Wで姉二人
カップルも年上が下より多いし、男性が引っ張るタイプのカップルは少ない
なおかつ姉御、姉さんキャラは多い
test
カラン、とグラスの中の氷が鳴る。
その中の琥珀色の液体をグイとノドに流し込み、流し込まれたアルコールによる喉の熱さに浸る。
月明かりだけが唯一部屋の中を照らす暗い室内で、アクセルはベッドの中で寝息をたてるアルフィミィを見つめていた。
「……」
あの淫夢を見てから、この少女に対する罪悪感と自己嫌悪に囚われることが度々ある。
それは、幼い彼女をそのような対象に見てしまったことだけではなく、今現在のこの状況を受け入れている自分への嫌悪だった。
―アインスト・アルフィミィ
彼女はエクセレン・ブロウニングを素体にしてアインストが産み出した者。
アクセルは彼女と同様に産み出された女性を知っている、そして言葉として口に出したことはないが……愛していた。
(……レモン……)
再びグラスの中のウィスキーを口の中に放り込むと目を閉じる。
暗闇の中に映るのは、無表情で自分を見つめるレモン・ブロウニングの姿、アルフィミィと同じように創られた存在。
彼女の名を心の中で呼ぶと再び自分のなかで罪悪感が広がる。
……自分は、アルフィミィをレモンの代わりとしてみているのではないだろうか?
イェッツトを殲滅した時、キョウスケ・ナンブとエクセレン・ブロウニングやヒリュウ改・ハガネの連中と共にいることこそが彼女の居場所だと考え、そう告げた。
だが、彼女は言った。
「私の居場所は……とりあえずはあなたの隣ですの」
と。そして、結局今も一緒にいる。
アルフィミィがいつか言っていた「まっさらな私」という言葉、その言葉の通りまっさらな彼女が自分と居ていいはずが無い。
たとえアインストと似た存在でも、彼らと共に行けば平和な日常や、もしかしたら学校に通うなどといった年頃の少女らしい生活もできたかもしれない。
それなのに、その現実から目を背けて自分の隣に居させている。「とりあえずは」という言葉の通り、いつでも彼女を彼らの元に送り届けられるのに。
一緒に居たいという純粋で無垢な彼女の心につけこみ、レモンの代替としてしか自分は彼女を見ていないのではないか、という想い。
「……」
コトリ、とグラスを置きアルフィミィの眠るベッドに腰掛ける。
「すー……すー……」
穏やかな寝息と寝顔。その可愛らしさに思わず微笑が浮かぶが、その直後再び表情が固まる。
先ほどまでの自己嫌悪など忘れたかのようにアルフィミィの可憐さに見ほれる自分、なんの反省も無い。
「……くそっ」
アルフィミィを起こさないよう小さな声で自分に怨嗟の言葉を吐き、もう一つの自分のベッドに移り、腰掛ける。
うつむき、右手を顔に押し当て前髪を握りしめ、再び苦悩に陥りながら瞳を閉じた……。
もぞもぞと何かが体の近くで蠢く感覚に頭が覚醒していく。
「ん……」
いつの間にか寝てしまっていたのだろうか、ゆっくり目を開けたアクセルの目の前にアルフィミィの顔があった。
ベッドに仰向けに身を任せている自分の体の上にのしかかり、ぽふぽふとアクセルの頭を撫でている。
「ぅおっ? ……なにをしている?」
「……アクセルの心がなんだかすごく、ゆらいでいましたの……こわい夢でもみましたの?」
「……誰が」
目をそらし、ぼそりとつぶやく。
しかしその言葉にも関わらず、アルフィミィは体の上に身を任せてのしかかり甘えてくる。
うれしそうに、楽しそうに。
「……」
その様子を見つめていたアクセルの中に再び暗い心が首をもたげる。
彼女を跳ね除けることも出来ず、ただ自分の胸に顔をうずめるアルフィミィの小さな肩を抱き、固まる。
しかしそれを敏感にアルフィミィは感じ取り、不安げに顔を上げた。
「アクセル……どうしましたの?なんだか気になることがありますの?なんでも、いってくださいの」
「……何も、ないさ。これが、な」
ぽつり、ぽつりとつぶやくアクセル。しかしアルフィミィは引き下がらなかった。
「そんなはず、ありませんの。だって、アクセルのこの心の揺らぎは本当ですの……」
「……うるさい」
「……それに、あなたの心を感じるまでもなく、アクセル、すごくつらそうな顔をしていますの」
「っ!?」
思わず自分の顔に手をあてるアクセル。事実、もしもその場に鏡があり、自分の顔を見ることが出来たらアクセルはその悲痛な表情に驚愕しただろう。
それほどに顔にその心のゆらぎがありありと写しだされていた。
「何か不安なことがありましたら、なんでも、聞きますの……」
「……」
・
・
・
・
・
・
・
・
まっすぐな視線に射抜かれたように目をそらすことも出来ず、引き出されるように、長い長い沈黙の後でアクセルは
ぽつり、ぽつりとつぶやくようにアルフィミィに自身の苦しみを伝え始めた。
お前の居場所はココじゃなく、キョウスケたちと一緒に居たほうがいいのではないかということ、もっと幸せな日々が待っているじゃないかということ、
そして、自分はアルフィミィのことをレモンの代わりとして見ているんではないかという想いを。
話を聞きながら自分をまっすぐに見つめるアルフィミィの視線が痛かった。
「……」
吐き出したはずなのに、胸の中のつかえを総て無くし心の重圧から解放されると思っていたのに、心の中には暗闇が広がる。
その暗闇のなかで、ある言葉が形になっていく。
アルフィミィが離れていってしまうのではないかという恐怖と不安に抗う自分自身の本音。
「アルフィミィと離れたくない、一緒に居て欲しい」という言葉を自覚するアクセル。それが例え自分のエゴでも、それでも……。
「似てますの……」
「む?」
「私もでしたの。育ち始めて間もない私のこころ……その支えとなりましたキョウスケに惹かれる心、キョウスケへの想い……
それが、それも、エクセレンの想いを真似なだけなのかと。私の心だと思っているこの想いも、違う誰かのものなんでしょうかと……」
「……そうだとしたら、俺はお前を」
アルフィミィの独白に、結局自分は不安を抱えていたアルフィミィを再び違う誰かと重ね合わせて、「アルフィミィ自身」を見ていなかったのだろうかと罪悪感が再び広がり始める。
だが、アルフィミィは少し悲しそうに笑顔を浮かべながら告げた。
「キョウスケには振られちゃいましたの、初恋は実らない、ものですの……
だけど、あの想いは私のものでしたの。……たとえその想いもエクセレンのコピーでも、それも含めて私の大切な、大切な心ですの」
「……」
「そして、このアクセルへの想いも大切なものですの、だから、たとえその人の代わりでもアクセルと一緒に居るのは嬉しいですの」
ぎゅっと再び自分に身を寄せてくるアルフィミィの体を抱き寄せる、レモンの代わりとしてしか見ていないのではないかという不安、しかし、彼女を傷つけたくないという想い、
彼女とはなれたくないという想い、それら含めて全てが確かに彼女の言うとおり自分の心だ。そして、その想いはきっとウソじゃない。
「アルフィミィ……」
「あ……」
アルフィミィの体をぎゅっと抱きしめる。小さな体は自分の腕にすっぽりと収まり心地よい暖かさをアクセルに伝える。
「……初恋は実りませんでしたけど……この想いは叶って欲しいですの」
ちゅっ
「……」
軽く唇にキスをして離れようとしたアルフィミィを追い小さな唇を奪う。
「ん…っ……ア、アクセル……?」
「あんなことを告げて今更だが……、俺はお前を、放したく、無い」
「……嬉しい、ですの……」
ぽつり、ぽつりと確かめるように言葉を継ぎながらアルフィミィの体を自分の体から下ろし、アクセル自身がアルフィミィの体の上に回る。
青い髪の海の中で自分を見上げるアルフィミィの顔が少し赤く染まり、一瞬おびえたような表情を見せたが、コクンと小さくうなずいたのを合図にアクセルは動いた。
寝巻きの子供用のバスローブの前をはだけさせると、真っ白な肌が晒される。しかし、問題は……
「……お前いつもこんな感じで寝ているのか?」
「?……ダメですの?」
「いや……」
バスローブの下にあったのは真白い肌……のみで下着の類を全く付けていなかった。
勝手にこの年頃の子ならば着けているだろうとこちらが勝手に思い込んでいただけだ、首をかしげるアルフィミィに少しだけ笑いかけながら体を覆いかぶせる。
その白いなかで唯一色素の違う場所、桃色のソコにそっと口付ける。
「あ……っ、えっ……、ぁ……っ」
ぞくっ、ぞくっと背筋に何かが走る感覚に顔が赤く染まる。
もぞもぞと大きな手のひらがアルフィミィの乳房を覆い、4本の指で緩やかな丘をやさしくもみながら、余った親指がみぞおちの辺りをつ…っ、つ…っと撫でる。
「ふぁっ……んっ……、〜〜っ」
小さな片方の乳首を吸いながらもう一方を優しく親指と人差し指で転がす。くりくりと弄くられるたびに「ひんっ」と小さく鳴く反応が可愛らしい。
しばらく乳房への愛撫が続き、アルフィミィのせつなげな声が部屋に響き続ける。
少しだけ歯を立てながら小さな乳首を噛むと「ンッ…!」とひときわ強い声をあげて鳴くアルフィミィ。
乳房から顔を上げて見下ろすと、顔を赤く染めて潤んだ瞳でこっちを見つめている。
アクセルはその顔に「何も、心配するな」といいながら、両方の手をやさしく乳房に覆いかぶせてやわやわと撫でると、
そのまま手を滑らせて、細いアルフィミィの少し浮き出た肋骨をゆっくりなでながら、滑らかなわき腹をそっと伝っていく。
暖かい掌がするるるる…とわき腹、腰、太ももと下りていくと、撫でられた箇所から背筋を這い上がる快感に
「ぁっ、ぁ……ぁ、ふぁ……」とアルフィミィから新しい喘ぎ声を引き出していく。
「……は、ぁん……だ……め……ですの」
幼い容姿からは想像もつかないほど艶のある声が小さな唇からつむがれ、アクセルの股間のソレが大きく、硬度を増していく。
太ももをやさしく撫でる掌に少し力を込めてその足を広げさせて自分の前にアルフィミィのソコを晒しだす。
自分のそこがアクセルに見られる羞恥に頬を赤く染め、顔を両手で隠して目を瞑るアルフィミィ。
「ゃっ……はずかし、ぃですの……」
「……きれいだ」
「ぇ……?…っ、はっ、ひゃんッ……♪」
聞こえるか、聞こえないかの大きさの声でささやかれたその言葉に一瞬呆けたアルフィミィの声が高鳴る。
アルフィミィの小さなそこに口付けた瞬間、アルフィミィの背がそり上がり悲鳴にも似た嬌声が口から吐き出された。
「ふわあぁっ??♪」
自分を含めて誰も触れたことの無いソコから沸き上がった衝撃、それまでの乳房や脇腹を優しく撫でられた時の優しい快感とは種類の違う、
電気のようなソレにアルフィミィははしたなく甘い声を絞りだし続ける。
「んっ…くひぃんっ……♪はぁ…♪ふあぁん……」
足の間に顔を埋めて幼いソコにそっと舌を這わせて、秘豆を吸いながら嬲るアクセルの赤い癖のある髪の毛を握り締めて快感に身悶える。
髪を引っ張られる痛みに少し苦笑しながらもアクセルの愛撫は終わらない、両手で優しくわき腹、乳房、腋の下、太ももなどを優しく撫でながら真白い肌を赤く染めていく。
「きゃふ……んっ、アクセルッ、アクセルゥ……♪」
小さな体がピクン、ピクンと小さく跳ねながら愛しげにアクセルの名を呼ぶ。
ちゅばっ、じゅっ、ちゅっと少しわざとらしく音を立てながらソコを吸うと素直に「変な音…っ、ひぃんっ♪はずっ、かしいですの……ふぁんっ♪」と反応を返すアルフィミィ。
そっと夢の中のようにアルフィミィの小さな、小さなクリトリスをすくい上げる。
「ひはぁぁ……っ!?!? な、なんですの……ソコ……変、ですの…」
「ソコ?……これのことか?」
皮をめくり上げて優しく咬む。
「……っ!!!!! ぁ…っ ! ァ…!!」
声を出せないほどの刺激。口をパクパクと酸欠の魚のように何度も開閉して大きく目を見開く。
これまでのわずかな人生で初めて味わうほどの衝撃、こぼれ出そうなはしたない言葉を出すまいと両手で口を覆い必死に耐える。
しかし……アクセルの指と舌が、充血したピンク色の秘豆を弄繰り回すと頭の中が白くなりその抵抗もあっという間に崩れた。
「い…ひゃぁぁんっ♪あくへる……ら、めっ!だめれすのぉ……♪ひゃはぁぁぁん……あ、ひぇる……ぅ♪」
勃起したソコをしごかれ、アルフィミィは自分の体がまるで溶けてしまったような快感にドロドロに精神を溶かして声にならない叫びをあげた。
弛緩した顔からは泪と口の端からは涎を垂れこぼしながら、全身を痙攣させて悶え泣く。
「ひぃんっ、ひぁぁ……っ、だめっ、だめですの…っ、らめですの、だめっ、らめっだめっ……!」
悲鳴のような嬌声が切羽詰ってきたことに絶頂が近づいてきたのをかんじたアクセルは、不意にソコを少しだけ力を強めて指で挟み上げた。
瞬間……
「ア……アァァァ―ッ、むぐっ!?む……ンッ、ンムゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーっ!!」
絶頂を迎え、甲高い悲鳴が口から放たれようとした瞬間、アクセルはすばやくアルフィミィの体の上に移り、唇を奪った。
アクセルの口の中で悲痛な悲鳴をあげて、絶頂感にビクンっ、ビクンっと大きく痙攣するその体を抱きしめる。
断続的に1分間ほど続いた口の中であげられた悲鳴ごと吸い取るようなキスの後、アクセルはやっと顔を離した。
とろりと2人の唾液が絡んだ糸が二つの唇をしばらくつなぐと、やがてぷつり、と解ける。
「ふぁぁ……っ、はぁ……っ、あ……ハァ……ハァ……、あく、せ、る……」
「ハァ、ハァ……アルフィミィ……」
再びベッドの中で抱きしめあいながらキスを交わす2人。
互いに体を撫でながら、一心不乱に相手の唇をむさぼりあう。
アルフィミィの太ももに固いものが当たる、そっとソコに手をあてるとアクセルが少し切なげに「く……」と声を上げた。
その反応に、しばらく躊躇ったように置かれただけの手がやわやわとソレを撫で始めた。
「ぐ……」
「これ……を入れるの、ですの…?……熱くて……固くて……怖い、ですの…」
「アルフィミィ、すまない……もう……限界だ……」
「えっ?」
アクセルが体を起こし、アルフィミィの足の間に体を入れる。そして、解放のときを待っていたその男根を晒しだす。
雄雄しくそそり立ったペニスをアルフィミィは一瞬ソレが何か分からずきょとんとしているが、ソレが自分の幼い秘所とくちゅりと口付けされるとこれから起こる行為への不安と期待に顔が強張る。
そのアルフィミィの口元にそっと指を当てると少しだけ彼女の唇の中に優しく入れた。
よく分からずにおしゃぶりのように指を咥えるアルフィミィの頭を優しく撫でると、「痛かったらソレを噛んでるんだ、これがな」と優しく耳元でささやくと腰を突き入れる。
ぐぐ……っと自分の中で熱い異物が体積を増していく感覚と激痛に、アルフィミィの目が見開かれる。
体がソコから二つに裂かれそうな痛み。
「ンッグ……ッ!ふぅぅ…っ!ふぅーっ!!」
「く……」
「ふぐゅぅっ!!!!!!」
狭いソコはアクセルにも快感と締め付けられる感覚とともに、痛みを必死に耐えるアルフィミィが思わず噛み締める指に少し顔をゆがまさせた。
やがて、一際大きい絶叫を上げてアルフィミィの背が大きく反り返り、ぴくん、ぴくんと小さな痙攣が続く。
真白いシーツに、ツ、ツツ…と赤い点に彩られていく。
そっと指をアルフィミィの口元から引き抜くと、歯形とともに一部にじんわりと血がにじんでいた。
アルフィミィの唾液と血の絡んだその指をちゅっとすすりながら彼女の体を抱きしめる。
「アルフィミィ……」
「あ……あ……はいっ……アクセルの、アクセルが入って……うぅ……んっ……ぁぁ……」
「アルフィミィ……大丈夫か?」
「へ、へっちゃら……です、んぐっ!……」
「アルフィミィ……ツラいか?少し休む、か……?」
「だいじょ……もっ、と……わたしの、なかをアクセルで、アクセルでいっぱいにし、てほしいですの……」
夢の中に出てきたことと同様の会話をしていることに一瞬混乱するアクセルだが、次の言葉に一瞬動きが止まる。
「本当にアクセルと一心同体になれまして…嬉しいですの……」
「…………くくっ」
「?アクセル?」
「ふふっ、アルフィミィ……下品だぞ、これがな」
「むぅ……ひどいですの…本当に嬉しいのに……」
「そう、か」
ちゅっと唇を合わせながらアクセルの腰が動き始める。
ぬち…っ、ずぬ、ズッ、ズッ……
「ん……く、んふっ、ふぅんっ、は…っ、は…っ、ア……」
「アルフィミィ…お前の中は……狭くて…小さくて…気持ちいいな……」
「はっ、はっ、アク……セルッ、アクセル……っ!んっ、〜〜っ!」
アルフィミィの手がアクセルの背中を抱きしめ、上着を握り締めて自分のほうに抱き寄せる。
アクセルはその小さな力に任せてアルフィミィにもたれかかり、濡れた唇、白い歯、上あごの裏に舌を這わせた。
ポロポロと泪を流しながらアルフィミィもまたその舌を追い、吸う。
「アクセル…っ、アクセルの、あったかいですの……わたしのなかで……っ、はっ、はぁんっ♪アクセル…アクセルぅ…っ」
心底うれしそうな顔で、声でアクセルの名を呼ぶアルフィミィの表情にアクセルは限界へと一気に押し上げられた。
アルフィミィの体を気遣ってかゆっくりとしたものだったペースが少しだけ加速する。
ぬっ、ずぬっ、ずんっ、ずんっ、ずんっ、ずんっ
「アルフィミィ……っ!俺、も……」
「ぅ……ぁぁぁ…っ!そんなに、はげし……あ…っ、はぁぁんっ!?♪」
「ぐ……ぁっ、出……う……あああっ!!」
アルフィミィの体をきつく抱きしめたままアクセルのソコからほとばしった熱い液体が彼女の中にしみこんでいく。
瞬間、先ほどと同様の絶頂の感覚をアルフィミィは味合わされ、目を見開き声にならない叫びを上げる。
びくっひくっひくっびくっびくっひくっ…
背を反らせながら細い太ももが筋がつっているように見えるほど細かく痙攣して、絶頂感に身をゆだねる。
やがて、かくんとシーツに身を任せて潤んだ瞳で未だ繋がったままのアクセルのソコを優しくにぎりしめる。
「はー……はー……はぅん……アクセ……ル……」
「……ん」
射精の快感に荒く息をつくアクセルを見つめるその表情はどこまでも穏やかで、愛しげだった。
そのほほにそっとキスをすると互いにベッドに身を任せる2人。
横になったアクセルにそっと寄り添いその腕を枕にして身を寄せるアルフィミィの髪を優しく撫でる。
やがて荒くついていたアルフィミィの息が穏やかになり、やがてすーすーという寝息に変わっていった……。
その寝顔を見つめながらもう一度、愛した女の名を呼ぶ。
(……レモン、俺は……)
頭の中に映った彼女の顔は、自分の知っている人を食ったような笑顔だった……。
というわけで>>14-
>>17の続きです。
絶望した!レモンとアルフィミィの思いに葛藤するアクセル書きたかったんだが書ききれない自分に絶望した!
これじゃ隊長尻軽すぎじゃないかorz
どなたか外伝でアクミィに萌えた方、そんなシチュのSSお願いします
ミィかわいいよミィ
GJっした
良いもの読ませてもらいました。GJっす
これはいい和姦ですね、GJ
さすが隊長……
いろんな意味で
どんな意味だよwww
アクミィGJ!!しかしアクラミ派の俺も転びかけた……
もうマジでアクセルはラ・ギアスに召喚されてアクセル・ザン・アルマーになってラミアもミィも嫁にもらえ
エロパロのスレのまとめってWiki使ってるところないんじゃないか?
スマブラスレが生扉Wikiだよ
あのスレのは管理人以外の投稿出来ないようになってるけど、元のシステムはどうなんだろう
アクミィ超GJ!萌えたっす
っていうかこんなにもいい作品があるってぇのに保管庫が機能していないのが残念なところ
>>304 よし、誰か借りてくるんだ!
編集は俺に任せろ!
デュオと使徒のヤツがまた読みたい…
五飛兄スレのだろ
最近はネタスレによってキャラが入り乱れてるから覚え切れなくて困る
まだ若いつもりなんだけどなぁ
ここの人は
人×人の組み合わせか人外物×人(逆もあり)のどっちが好みなんだろうか?
どっちが?
どっちもに決まってるだろ
人外物…
等身大サイズのクストースでイルイ(もしくはクスハ、アイビス)を獣姦…
なんてネタを思いついてしまった
>>310 人外物×人外物をリュウセイ的に真っ先に想像してしもたがね
いや別に
ラミジュルグ×ゲシュペンウルフ&ソウルゲダークナイトや
リューシオーネ&ラトリオン&シャイリオン&マイ−1×リュウRX(フルバースト)
が見たいなんて訳だったりそうじゃなかったり
挿絵はぽに。氏一択だな。
Rやってたらメリー×五飛読みたくなった
人類皆兄弟ということであまり馴染んでいない五飛に積極的にアピール
そしていつのまにか五飛を兄と慕うように…あれ?どっかで聞いた(ry
まとめwikiマダー?
319 :
音ゲーマー:2008/02/18(月) 05:03:50 ID:qGyKZIne
俺の得意分野。
需要があるのか無いのか知らないけど、折角書いたから投下。
ラウル×フィオナ
R#1
※ガチな近親話なので、どうしても受け付けない片はスルー、またはNG推奨。
警告を無視して読まれて、頭痛や嘔吐を訴えられても作者は一切責任を負えません。不悪。
オペレーションオーバーゲート。地球圏を荒らす修羅達を纏めて黙らせる起死回生の策。
天空魔城に直接、殴り込むこの作戦を始動させる為にはダガーと呼ばれる転移装置の確保が不可欠だった。
それ等を奪取する為の作戦の最中、大切な者を取り戻せた者達が居た。
――引き裂かれた半身。
死んだと諦め、その意志を継ぐ形で戦場を駆けてきた双子の片割れ。
だが、そんな彼を神は見捨てなかったのだろう。再び、その手の中に己の半身を取り戻した男の名はラウル=グレーデンと言った。
――テスラ=ライヒ研究所 ハンガー
鼻を突くオイルの臭いが立ち込め、そこらからノイズの混じる低い機械の咆哮が聞こえて来る。
今日もテスラ研のハンガーには多くのメカニックやら技術屋がごった返していた。
何時も絶えない雑音にも似た賑やかさに包まれたその空間の片隅で、明らかに他とは毛色の違う喧騒を繰り広げる者達が居た。
「だから、この設定は在り得ないって! どう考えたっておかしいだろうが!」
「おかしくないわよ! 設定の範囲内でしょうが! ……レッドゾーンギリギリだけどさ」
周りの迷惑を考えず口論を白熱させる、顔立ちが良く似た男女だ。
エクサランスチームの顔となって久しいラウル=グレーデン。そして先日、死んだと思われていたラミア=ラヴレスと共に保護されたラウルの妹、フィオナ=グレーデン。
作戦発動前にフレームチェックに余念が無い兄妹は絶賛喧嘩中だった。
「あのなあ、ストライカーやフライヤーなら言わずもがな。そして、今弄ってるのは強襲用のフレームだぞ? この数値じゃ直ぐにモーターもアクチュエーターもイカれちまうぜ」
「そんなの、戦闘が終わったら換えれば良いでしょ? 消耗品なんだから」
作業員達はそんな二人のとばっちりを喰らいたくないのか、視線を合わせずにそそくさと散っていく。だが、そんな周りの閑散さにも気付かず、二人は更にヒートアップする。
議題になっているのは強襲用フレームの機体設定について。二人の意見は真っ二つに割れていた。
「そんな整備班の手間を増やす真似が出来るか! それ以前に何だよ、このギア比と出力比のアンバランスさは! こんなタイトな出力調整が戦闘中に何回も出来るかよ!」
「出来るわよ! あたしとラウルなら!」
ラウルは長期間に及ぶエクサランスの搭乗経験から非常に真っ当、且つ当たり障りの無い設定値を用意していたのだが、それをフィオナは撥ね付けたのだ。
彼女のそれは超が付く程の辛口な設定だった。それこそ、機体の限界強度とパイロットの限界が交差するギリギリのそれだ。
「俺もお前の常人の範疇だっての! ただでさえ出力が不安定なエンジンをどうやって安定させるってんだよ! トロニウムエンジンの出力調整難度を超えてるじゃねえか!」
「何ですって!? 無理だって言いたい訳!?」
ラウルはその数字を見て、即座に無理だと判断した。ひり出される数値は大きいが、負わなければならないリスクが高過ぎる故だ。そんな信頼性に欠ける設定値にはパイロットの立場から絶対に頷けないラウルはフィオナを真っ向から否定する。
フィオナはそんなラウルの心情が理解出来ないので只管に、自分の要求を通そうと躍起だった。
「ったく……言っても判らん奴だな。お前、ヤバイ薬にでも手ぇ出してるんじゃないだろうな?」
「そんな事するか! 馬鹿!」
もう数十分の間、飽きる事もせずに言葉による殴り合いを続ける兄と妹。白熱したお互いの頭は議題とは関係無い誹謗中傷を口から吐かせ、それがまた悪態の応酬を助長させると言う泥沼を作り出す。
子供じみた喧嘩。だが、やっている本人達は真剣そのものだ。周りが見えなくなる程に。
「……ケッ。なら、こっちに跳ぶ時に頭でも打ってイカれたんだな。そう考えりゃ納得だぜ」
「なっ……元はと言えばアンタの所為でしょうが!」
そして、そんな稚拙な言い合いはお互いにとって触れてはならないモノにまで触れてしまう。
……二人がこの世界に跳んでしまった原因。向こう側であったアクセル=アルマーとの戦闘に於ける瑣末がそれだった。
「! ……今更、そんな事を持ち出すのかよ」
「何言ってんの? あたしにしたらちょっと前の出来事よ」
ラウルの顔が歪み、彼はその歪みのままに小さく呟く。
それが元でラウルはフィオナとかなり長い間離れ離れになってしまった。妹に庇われた事、そしてそうなる隙を作ってしまった事は兄にとっては心の傷と言っても良い程の失態だったのだ。
「そうだけど! そう、だけど……それを言われちゃ、どうにも」
「何か言った? ……言ってみなさいよ」
だが、そんなラウルの胸中が見えないフィオナは燃える様な何かが満たされた瞳で困惑する彼を睨み、煽るだけだった。
「っ、何も言ってねえ!
……糞っ垂れが。何だってこんな憎たらしい奴が俺の妹なんだよ」
傷に泥を塗って余りあるフィオナの言葉に流石にカチン、と来たラウルはこれまた兄貴としては随分酷い言葉をつい漏らしてしまう。
意図した言葉ではない故に、オブラートも何も無い率直なそれは妹の心に深々と突き刺さった。
「……!」
それに黙って居られなかったフィオナは衝動的に手が出てしまった。
――パンッ!
乾いた小気味良い音がハンガーに響き渡った。
「痛」
スナップの利いた手加減無しの平手がラウルの横っ面を引っ叩いていた。一瞬、彼は何が起こったのか判らなかったらしく、赤くなった頬に触れたまま暫し呆然としていた。
「そんなの……こっちだって一緒なのよ!」
フィオナの追撃は止まない。追い討ちの様に怒りの篭った言葉を吐き散らし、兄を責める妹。少しだけ、彼女の碧の瞳は涙を溜めている様に揺れていた。
「・・・」
ラウルの脳内は一転してクリアになった。冷水をぶっ掛けられたかの様に冷たく冴え渡る思考は自分がどんな状態にあるのかを具に伝えてきた。
「な、何よ? ……怒った? 怒ったって言うの?」
そんな凍て付いた兄の表情に比喩抜きで体温を奪われた妹は空威張りを身体に纏って叫ぶ。その声は若干だが震えていた。
「……ふっ」
そうして、ラウルはそんなフィオナを一笑に伏す様な乾いた笑いを零した。
冷たい思考と相反する、胸の奥側に燃え盛る感情はラウルが久しく感じていなかったモノだった。
ラウルはその感情に従って静かに一歩を踏み出す。
「何笑ってんのよ! 何とか言いな「喧しい」
「粋がるな愚妹が」
――ドスッ
「うくっ!?」
ノイズを吐き散らかすフィオナを黙らせる為、その鳩尾にラウルは擦れ違い様に拳を叩き込む。フィオナはその衝撃に身体を一瞬浮かせ、次の瞬間には床に崩れ落ちていた。
「……っ、ぅ……く、ぁ」
「これ以上、付き合ってらんないな」
横隔膜を痙攣させる激痛にのたうつフィオナに全く目もくれず、ラウルはその横を通過した。その顔には何の感情も浮かんでいなかった。
「げほ……っ、ま、待ち、ぅ……ぐ」
一体、何をしやがるのか。
兄の暴挙に口元を伝う涎を拭わず、涙を零しながらも憎悪の視線を向ける妹。
その視線が縫い止めたのか、ラウルは一瞬だけ脚を止めた。
「何で判ってくれないんだよ、フィオナ」
怒りと敵意に燃え盛っている筈のラウルが何故かそんな言葉を言っていた。
「……ぇ?」
小さい呟きだったが、その言葉は確かにフィオナの耳に届いた。
「もう、お前を失う訳にはいかないってのに」
悲しみが満たされた様なその声色に自分の中の負の感情が一斉に抜けた気がするフィオナ。
「ラウ……っ」
その真意は何なのか?
それを聞こうと思い、背中に声を掛けるも、彼女の兄はそのままハンガーから去ってしまった。
「・・・」
フラ付く足取りで何とか立ち上がり、フィオナは壁に凭れ掛かる。
殴られた腹が未だに熱と痛みを放っていたが、彼女はもうそんな事には気を割かなかった。
フィオナが気にしていたのは別れ際のラウルの言葉だった。それがどうしてか頭から離れない。色々と取り留めない思考が頭を占めるが、そのどれもがその答えを示す事は無かった。
「……怒らせちゃった。ラウルの事」
そして、それ以上に重たい事象がフィオナの前に持ち上がった。その事実は妹としてはかなり重たい事だった。
……兄は自分に比べ、大らかでのんびりした部分がある。それ故に、滅多に自分に対して怒る事が無い。
今迄、幼少時から散々面は突き合わせて来たが、それを目にした事は数える程しかなかった。そう為りそうな時は何時も必ず、兄の方が折れたのだ。
だが、一度怒りを露にすれば、それは他者に向けるそれの比では無いと言う事を妹は良く知っていた。
「お兄ちゃん……」
……ひょっとしたら、嫌われてしまったかも知れない。
そう考えると、何故か無性に悲しくなるフィオナ。
「っ……わ、悪いのはラウルの方よ。あたしの所為じゃない。あたしの」
脳味噌に湧いた思考を振り払う様にフィオナは頭を振った。
ラウルがそうである様に、自分だってまた怒っている。寧ろ、被害者はこちらの方だ。
……と、そう思い込む事で傾いた精神をフィオナは平静に保つ。ぶつぶつ独り言を漏らす彼女は甚だ不気味だった。
「随分、荒れてたっスね。ラウルさん」
「っ!?」
そんな最中に聞こえて来た第三者の声。フィオナはビクッ、と跳ね上がった。
「……ぁ、ああ、アラド君か」
その人物が誰であるか直ぐに判ったフィオナはその名を呼んでいた。
凡そ、普通ではありえない彩度の薄い蒲萄色の髪の毛。そして何処かしら深みと暖かさを感じさせる翠の瞳を持つ、フィオナと同じ位の身長のぷにぷにのほっぺが自慢の大食少年だった。
落ちこぼれと言われた事もあったが、そうやって彼を呼ぶ者はもう居ない。何故かトップエースとして常に君臨し続けるアラド=バランガ曹長その人がフィオナに声を掛けていた。
「何があったんスか? あの人が妹さんに手を上げるだ何て……」
「兄妹喧嘩何て、熱くなったらこんなモノよ」
どうやら、兄とのやり取りの大部分を見られていたらしい。
フィオナはその辺りは家庭的事情から深く突っ込んで欲しくなかったので、そんな事を言ってはぐらかした。
「そう、かな。ラウルさん、ずっとフィオナさんの事が大切だ……みたいに言ってましたけど」
アラドは以前にラウル本人から聞かされた言葉をそのままフィオナに聞かせていた。それはフィオナが合流してくるかなり前の話だったが、アラドは確かにそうラウルが語るのを何度も聞いていたのだ。
「へ!? あ……そ、そうなんだ//////」
「ええ。それなのにあんな事する位だから、よっぽど鶏冠に来てたって事っスかねえ」
それを告げられたフィオナは嬉しかったのか、顔をちょっとだけ赤らめる。
しかし、今はアラドの言葉の真偽を確かめる場面ではなかった。
「ぅ……でも、参ったな。みっともない処、見られちゃった」
「いえ」
フィオナはそのやり取りをばっちり見られていた事が恥ずかしかった。
……年下に心配されると言うのは、フィオナの持つプライドが許さない。だが、それでも例外はあるモノで、フィオナは未だ付き合いが浅いアラドの事を信用しきっていた。
兄であるラウルもまた、彼には絶大な信頼を寄せているのでそれに肖った形と言っても過言では無いが、フィオナはそんなアラドには何故か素直に物を言えた。
そうでなくては、彼女の性格上、直ぐにでも追っ払っている筈なのだ。
「機体調整で揉めてた見たいっスけど、原因はそれっスか?」
「……ええ」
加えて、フィオナは隠し事も出来なかった。
アラドが指し示したのはフィオナの手に握られていた携帯用の端末だった。技術者用の高性能なそれはアラドも何度か弄った事があった。
フィオナはそれに頷いた。
「ちょっと、見ても?」
神妙な面持ちでアラドは言った。喧嘩の原因が機体調整の食い違いと言うのなら、それのデータを検めればどちらに正義があるのかが判るだろうと踏んだが故だ。
「そりゃ、良いけど……判るの? アラド君」
そう言ったアラドに答えながら、フィオナは不思議そうな顔をしていた。
確かにアラドが優れたパイロットである事は間違い無いだろうが、自分達以上に彼がエクスランスに詳しいとは思えなかったのだ。
「前の大戦の時に、ラウルさんにゃ各フレームの設定データ貰いましたからね。新しいフレームのスペック表と照らせば、多分」
無論、アラドはそんな事は知っている。そして、それはフィオナの予想通りだ。しかし、アラドはそれを解決する物を持っていた。
それを使って完璧にエクサランスと言うマシンを理解出来る保障は無かったが、アラドは最悪、それでも良かった。
例え何も判らなくても、フィオナに掛ける言葉の一つ位は見つかるだろうと思ったのだ。
「へえ……じゃあ、はい」
納得した、と言う感じに頷くフィオナ。彼女は先程まで揉めていた、ラウルと自分の設定が入ったデータをDコンと互換性のあるディスクに移してアラドに手渡した。
「んじゃ、拝見するっス。……え〜〜と」
受け取ったディスクを自分のDコンのスロットに差し込んで、それを読み込ませるアラド。そんなに重たい容量では無かったので、直ぐにそれは液晶画面に映し出された。
「・・・」
アラドはキーを時々弄りながら、真剣な表情でそれを見ていた。嘗てラウルから齎されたデータも参考にしながら、二人の設定の違いを読み取っていく。
その横顔は新教導隊の人間である事を示す様に凛々しく、また少年である事を忘れさせない実直さに満ちていた。
「……どう?」
一向に言葉を発さないアラドが気になったフィオナは少し心配した様に声を掛ける。
「………………うわ」
すると、アラドは検分を始めてから初めての言葉を発した。その顔は何故か歪んでいた。
「な、何?」
「これは……あぁーーっと…………うーーん」
その歪んだ顔が元に戻る事は無かった。何かヤバイモノでも見た様に、妙な声を出すアラドは暫くの間、フィオナの訝しげな視線を受け続けた。
「えっと、結論を言いますとですね」
そして、数分後。出来うる限りのチェックを終えたアラドはこれ以上見る必要は無いとでも言いたげにディスクをDコンから取り出した。
「どう、だったの」
フィオナは直ぐに答えが聞きたかった。アラドはそんな彼女の方を一度見ると、次には視線を泳がせていた。少し、言うのが躊躇われる答えが見出せたが故だ。
だが、黙っている訳にはいかないので、アラドは勇気を出してそれをフィオナに告げた。
アラドの出した結論。それは……
「俺は技術屋じゃ無いし、エクサランスに実際に乗った事も無いっス。でも、専門家じゃない俺から見ても、このフィオナさんの設定は馬鹿げてる。……そう思いましたね」
ラウルの設定は間違っていなかった。寧ろ、この場での間違いはフィオナの方。
「なっ! 君までラウルの肩を持つって言うの!?」
その答えに納得がいかないフィオナは年上である事も忘れ、敵愾心剥き出しでアラドに食って掛かった。
「フィオナさん……俺以外の誰が見ても、こう言うと思いますよ。そして、少なくとも俺はこんな機体にゃ乗りたくないっスね」
「え」
こう返されるのは目に見えていたので、アラドは彼女が納得する様に問題点を告げてやった。次々語られるそれにフィオナは言葉を詰まらせる。
「機体性能を限界迄引き出したいってのは判るっスけど、この動かし方じゃあ機体の強度が足りないっス」
機体各部の損耗率が範囲内とは言ってもやはり大き過ぎる。この設定では大きな取り回しは問題無いが、作戦時間を重ねれば重ねる程、微細な動きの精度がどんどん荒くなっていく。パーツを交換する前に行動に支障が出る恐れも僅かにあった。
「そして、中の人の負担もデカ過ぎるっス。反射神経と処理能力の限界バトルって感じっスわ。ゲイムシステムでも積んでない限り、逆に振り回されますよ」
細か過ぎる出力調整設定と不安定なエンジン出力の兼ね合いは常人ではとても制御出来ない超人的な域に達していた。
システム周りや操縦に関しては特に言う事は無いが、そんな調整をしながら実際に戦うのはそれこそ、何らかのインターフェースを介さねば無理な程だった。
「うう」
フィオナの設定はエクサランスを中の人にはミロンガとは別の意味で優しくない機体に変えていた。そんな彼女は眉間に皺を寄せて唸るだけだ。
「で、例えそれ等が上手く行っても……うん。この熱量はどうしようもないっスねえ」
「は?」
そして、次のアラドの言葉がフィオナへの止めになった。
「運が良くて熱暴走。最悪、機体ごと爆発もありえますっス。この数値」
「え、え?」
機体強度と操縦難度を犠牲にして得る潤沢なエネルギー供給の副産物。二次的に発生する熱の問題が如何ともし難い現実を突き付けていた。
「まさか、チェックしてないんスか?」
力学的に、発生した熱を全て運動に変えるのは不可能。余熱はラジエーターで放熱するのが当たり前だ。だが、このエンジン出力で生まれる膨大な熱量は、どれだけ高性能な冷却機を以っても散らす事が出来ない値だった。
「ちょ、マジ?」
それが機体に蓄積され続ければ……アラドの言う通りになってしまうのだ。どれだけ強力な火力を秘め様が、それでは兵器としては欠陥品と言わざるを得ないだろう。
フィオナはそれを完全に失念していかの様にうろたえ、アラドはその様子を冷ややかな視線で見つつ、ディスクをフィオナに返した。
「うわ、うそお」
「……まあ、ラウルさんがキレるのも当然だったって事で。大人しく、設定を組み直した方が懸命っスよ」
返されたディスクを自分の端末に読み込ませて、改めてそれをチェックするフィオナは普段の姿からは考えられない程逼迫した顔をしていた。
誰よりもエクサランスを知る筈のフィオナがこんな馬鹿げたミスを犯すなど普通は考えられない。だが若し、それがあるとするなら、それは彼女の状態が普通では無い時だろう。
そして、ラウルが怒ったのはそんな彼女を心配するが故の事だった。
……アラドは現実を語りながら、そんな事を考えた。端末で作業するフィオナに彼は生暖かい視線を向けたが、彼女がそれに気付く事は無かった。
「・・・」
冷静になった頭で漸く現実が見えたフィオナ。浮き彫りになった自分の設定の問題点はアラドの言う通り、考え直した方が懸命だと思える程の馬鹿馬鹿しさだった。
それをムキになって通そうとしていた自分が如何に阿呆の子だったのか思い知った彼女は、こんな事で兄を怒らせた自分を心の底から恥じた。
――このままではいけない
「ゴメン。あたし、用事を思い出したわ」
フィオナは自分が今取る冪行動を見定めたのか、アラドの脇をそう言って横切った。
「おろ? どうしたんスか?」
突然、動きを見せたフィオナにアラドは当然、声を掛ける。
用事とやらが気になるし、それ以上に彼女から思い詰めている様な感じを受けたからだ。
「ちょっと、花摘みに」
「はあ」
返ってきた答えは意味が全く判らないモノだった。
「ありがと、アラド君。参考になったわ」
「い、いってらっしゃいっス」
まあ、その顔を見ればフィオナが何処に行くかは大体判るので、それを問おうとは思わないアラドは軽く頭を下げて彼女を見送ったのだった。
「余裕無い表情だったなあ、フィオナさん」
一目散に去っていったフィオナの背中を見ながら、そう零すアラド。チラ、と見た彼女の横顔には確かに焦燥が張り付いていた。
だが、その本人は既に去った。今から態々追いかけて聞く冪話題ではないし、興味も無い。そもそも兄妹喧嘩に他人が首を突っ込んで良い事は何も無いだろう。
アラドは今のやり取りを忘れる事にした。それがこの場では正しいと選択と思ったのだ。
「アラド」
そうしていると、彼の知った顔がハンガーの奥から歩いてきた。
「おっ、ラトか」
アラドの妹分。頭一つ小さな、眼鏡を掛けた美少女。スクール時代からの若干、腐った仲が展開しているラトゥーニだった。
彼女はアイビスの次位にアラドが戦闘でコンビを組む事が多い人物で、実質、アラドの三番機と言える歴戦のパイロットだった。
アラドがハンガーに居たのは彼女の機体調整の手伝いの為だった。
「あの、私のミロンガの調整……」
「ああ、済まねえ。今行くよ」
ラトゥーニは自分への手伝いを投げ出して、油を売っているアラドを迎えに来たのだ。
当然、そんな事はアラドは承知しているので、軽く頭を下げて謝った。ほんの数分とは言え、別の事に気を取られてしまった事が悪かったと思ったからだ。
その辺を理解するラトゥーニは何も言おうとしなかった。
「あ、それと」
「うん?」
……何も言わない筈だったが、アラドへの言伝を思い出したラトゥーニは先を歩き出したアラドの背中に声を掛けた。
「私の機体調整が終わった後、アイビスさんがモーションを見て欲しいって」
それが言伝の内容だった。ラトゥーニはアラドとアイビスが深い仲にある事を未だ知らない。だから、それを頼まれた事に不審を抱く事は無かった。
「うわ、休み無しかよ。俺昼飯すら喰ってないのに」
そして、アラドもまたそんな事を全く顔に出さなかった。彼にとって今重要なのは、唸りを上げそうな程に飢えた腹具合の方だった。
もう夕刻に差し掛かる時間帯だ。一食抜いた事はアラドにとっては死活問題だったのだ。
「アイビスさんの方でちゃんと用意しておくって」
「……そっか。なら、大丈夫か」
だが、そんな解決策も何故か用意されていた。それを聞いてホッとするアラド。
味には期待しない。量が重要。例え、手料理だったとしても、アイビスの腕前を知っているアラドは飯にありつけるなら後の事はどうでも良かったのだ。
まあ、本当にアイビスの手料理が出て来るのかは知らないが、最悪カップ麺でも良いと思っているアラドは腹が危機的状況なのかも知れない。
「ふふ……人気者は辛いね、アラド」
「かもな。……ま、構われてる裡が華だよな」
ラトゥーニは笑みを湛えて兄貴分を労った。今のアラドがどれだけ多忙で、且つ頑張っているかを知っているからだ。
アラドは少し疲れた顔をしながらも、冗談めいた台詞を零した。
――汎用戦闘母艦ヒリュウ改 ラウル私室
テスラ研に停泊中のヒリュウはカッターを使って行き来するのが普通だ。フィオナは先に帰ったであろう兄を追って、彼の部屋の前迄やって来ていた。
自分の部屋から目と鼻の先にある兄の部屋。自分と兄の間にあった事象を加味しての心遣いだったのかは判らないが、この艦に乗る様になってから頻繁に訪れた部屋の扉が目の前に立ち塞がっていた。
「――ふう」
普通の下士官用の部屋の自動ドアが目の前にある。だが、そのドアは来訪者である自分を拒む様に重圧感を纏って岩の壁の如く鎮座していた。
正直、フィオナは怖かった。だが、中に入って部屋の主と対面しなければ、伝えなければならない言葉は言えないのだ。
大きく二、三度深呼吸すると、フィオナは覚悟を決めた様にドアを開いた。
「入るわよ」
ベルも鳴らさず、滑る様に室内に入り込むフィオナ。入ると同時に、鼻を突く嗅ぎ慣れた煙草の香りが漂ってきた。
「――うん?」
部屋の主は直ぐに見つかった。ベッドの端に座って、脚を投げ出しながらのんびり煙草を吸っていた。
自分が吸う煙草と同じ銘柄のそれ。こんな所だけは兄妹だとフィオナは何故か笑いたくなった。
「・・・」
「……ふう」
フィオナとラウルの視線が交差する。だが、それは一瞬で、ラウルは一瞥する様に視線を逸らすと、何も無い壁を見ながら紫煙を燻らせた。
……自分の来訪を快く思っていない。瞬間的にフィオナはそれだけは判った。
「・・・」
「・・・」
実に気拙い空気が充満していた。普通なら、何かしらの言葉が飛んで来そうだが、それすら無い所を見れば、ラウルは相当に怒っているらしい。
だが、それに飲まれる訳には残念ながらいかないフィオナは無言を断ち切る為に切り出した。
「……ねえ」
「……ふいい」
無視された。ぷいっ、と顔を背けて煙を吐く片割れが少しだけ微笑ましく映ったフィオナだったが、同時にそれ以上に可愛くなくも映った。
「ねえ……無視しないで」
「……あ?」
そう何度も無視されては堪らない。突っ立ったままフィオナは少しだけドスの利いた声を発すると、漸くラウルは喰い付いて来た。
「何か、無いの?あたしが此処に来た事にさ」
「何か言って欲しいのか?」
「そりゃあ……」
この空気が理解出来る者ならば、普通はそう思う。何とかの筵では無いが、それを覚悟してやって来た妹に対して、理解を示して欲しいと思うフィオナ。
そんなラウルの視線は何処までも冷たかった。
「……ふゆうぅ」
そうして兄貴は煙草の煙を吐いて、根元まで吸った吸殻を灰皿に捨てた。
あからさまに拗ねた顔を覗かせるラウルが吐いた言葉はフィオナの内面を掻き乱すモノだった。
「用が無いなら消えてくれ。お前とお喋りって気分じゃない」
「……(ムカ)」
……こんな喧嘩腰な台詞を吐かれては黙っていられない辺り、フィオナは元気の印を賜って余りある女傑なのだろう。
当然、フィオナはムキになった様に叫んだ。
「用ならちゃんとあるわよ!」
「ふーーん? ……で?」
そんなフィオナの態度は百も承知と、隠れ身を使ったかの様に冷静なラウルはとても敵いそうも無い強大な敵の様に彼女には映った。
「ぐっ」
だが、それに怯える訳にはいかないフィオナは胡乱な思考を断ち切る。
――態度云々以前にお兄ちゃんのその振る舞いはやっぱり憎たらしい
そう思う事でエンジンに火を入れたフィオナは静かに言った。
「さ、さっきは、熱くなり過ぎた。引っ叩いたのはやり過ぎだったわ。だから……」
少しだけ顔を赤くし、先程の事を詫びるフィオナは素直ではない性格の持ち主だった。自分が悪いと思っているからこそ、フィオナはラウルに対し頭を下げるが、彼は相変わらず威圧的な視線を彼女に投げ付けていた。
「だから?」
「だから……そう言う事よ」
そうして、ラウルは怖い表情でフィオナを問い質す。彼女の言っている意味は理解出来るが、それに素直に頷かない辺り、兄と妹は内面で非常に良く似ている。
困った表情でフィオナは呟く。それ位は察してくれと言いたい様だ。
「・・・」
そうして、ラウルは一分程フィオナの顔を見て、彼女がそれ以上何も言わない事に呆れた様にこう言った。
「……それだけか?」
「え」
フィオナはラウルの言葉が理解出来なかった。一体、何がそれだけなのかが判らない。
ただ、許してくれていない事だけは確かな様で、ラウルの眉間には変わらず皺が寄っていた。
「それで終わりかって聞いた。……そうなら帰ってくれよ」
「あ……」
これ以上話す事は無いから出て行ってくれと暗に言うラウル。
そんな突き放す様な兄の言葉は鋭い刃物の様に妹を切り裂いた。
「そんなに……怒っ、てるの?」
それが無性に悲しかったフィオナは半泣きと言っても良い程の酷い顔でラウルに問う。
兄の怒りを冷ます為なら、何をしても良いと思った程だった。
「いや?」
「嘘よ、そんなの。だって、顔、怖い」
ラウルはフィオナの言葉を否定する。だが、フィオナにはそんなラウルの気持ちが丸判りだった。顔を見ればそんな事は厭でも判った。
「そうかい」
ラウルはフィオナの言葉をまるで他人事の様にすっぱりと斬り捨てた。そんな事には全く興味が無いとでも言いたげな声色はフィオナの精神を揺さぶる。
「・・・」
――どうしたら良いんだろう
フィオナはそう考えれば考える程に思考の迷宮に落ちていく。
……ちょっとした喧嘩が原因で、弛まぬ物と思っていた兄妹の絆がこうもガタガタになってしまうとは、フィオナだって想像出来なかった。
兄との間に交わされた思い出が色褪せて、指の隙間から零れ落ちていく様だった。自責や後悔が涙となって瞳に溜まっていく。それに耐える様に顔を俯かせたフィオナの肩は細かく震えていた。
「はあ」
そんなフィオナの様子を見ながら、ラウルは溜息を吐く
……反省させる為とは言え、些か煽り過ぎた。
可愛い妹を苛めて喜ぶ趣味は無いので、兄は動く事にした。
「謝りに、来たんだよな? フィオナはさ」
「そう、だよ?」
「ならさ、何か……忘れてないか?」
「何かって」
これ以上の無いヒントをラウルは口にした。謝罪に来たと言うのなら、真っ先に無くてはならないモノがフィオナには欠けていたのだ。ラウルが強硬な態度を崩さないのもそれが理由だったのだ。
「お前がそれを言う迄、俺は謝らないぞ」
「あ」
これで気付けないなら後は知らない。だが、それでもラウルはフィオナを信じている。
そんなフィオナは自分が忘れていたモノを思い出し、顔を上げてたどたどしく言った。
「ご、ごめん、なさい」
「ん」
それが聞きたかったラウルはにっこり微笑む。フィオナの顔は悪戯をして叱られた小僧の様にくしゃくしゃだった。
「俺も、大人気無かったよ」
「へ」
そうして、今度は自分の番とばかりにラウルはベッドから立ち上がり、フィオナの前に立つ。
「売り言葉に買い言葉だったけど、それでお前に手を上げちまうなんて……行き過ぎだった」
「ラウ、ル」
「済まなかったフィオナ。俺も、修行が足りなかったみたいだ」
「あ……」
兄妹喧嘩なのだから、時には殴り合いに発展する事だってあるだろう。だが、それでもラウルはフィオナを傷付ける事だけはしたくなかった。
フェミニストを気取るつもりは更々無いが、それをやってしまったラウルは確かに悔いていた。腰を直角に曲げてフィオナに謝罪するラウルは兄貴としてはかなり優しい部類に入るのは間違い無いだろう。
「ふ、ふふ。そ、そうよ? 凄く痛くて、少し泣いちゃったんだから。じっくり反省しなさい」
赦された。そう確信したフィオナは若干、調子の良い台詞を吐いていた。その顔は先程とは打って変わって微笑で満たされていた。
「調子に乗るなっての」
――ぽこっ
「あいた!」
愛想笑いにも似たフィオナの顔を見ていると自然とラウルは彼女のおでこを小突いていた。在るのかどうかも怪しい兄貴の威厳はどうしてか可愛い妹の前では歪んで発露するらしい。きっと、それはラウルの照れ隠しだったのだろう。
「一応、聞いておくけど……何だってあんな無理な設定を?」
「それは、さ」
「ああ」
仲直りが出来たのだから、これ以上はその事を蒸し返したくない。だが、ラウルはそれを知りつつもフィオナにその理由を訊ねる。
フィオナは少しだけ顔を強張らせた。
「…………ミズホとラージを、助けなきゃ、いけないじゃない? だから」
「・・・」
どうやら、それが理由だったらしい。
「絶対、失敗出来ないでしょ? 必勝を期す為には、あれ位じゃないと駄目だって」
聞く限りでは真っ当な理由。拉致被害にあったラージとミズホを救出する為に、エクサランスを可能な限り鍛え上げる事は確かに現状では必要な事だった。
「フィオナ」
「え」
……しかし、ラウルはどうにも腑に落ちない点があった。フィオナの視線は少しだが泳いでいた。
「そりゃ、本当か?」
「っ!」
何か、別の理由がある。そう直感的に感じたラウルは改めてフィオナを問い詰めた。
それが事実である事を示す様に、フィオナは顔を顰ませた。
「どう、して?」
「いや、俺も最初そうかと思った。でも、それは在り得ないだろ」
「え?」
「二人が攫われたって判った時、パニクる俺を宥めたのは他ならぬフィオナだぞ?」
「あ……!」
どうしてそう思うのか? フィオナは今度は逆にラウルに訊ねるがそれが墓穴堀になったのか、驚きの声をフィオナは上げた。
……確かに兄の言う通りだった。それを忘れていた妹は何とか誤魔化そうと頭を回転させるが、既に遅かった。
「そのお前がそれを不可能にする、揃って心中する様な設定を推す筈が無いよな」
ラウルの言葉は間違いではない。幾ら救出の成功率を上げる為とは言え、行動に支障が出る様な無理な設定を組んではそれこそ本末転倒だ。
それなのにそんな設定を通そうとしたフィオナには別の意図が存在しているのは間違いとラウルは踏んだ。
「う……っ」
そして、そんなラウルの厳しい突っ込みにぐうの音も出せないフィオナは胸が重かった。
必要以上に鋭く、そして目敏いラウルは追撃を止めようとはしなかった。
「正解は別にあるって事だよな? ……そりゃ何だ?」
「・・・」
食い下がる兄は普段の目立たない人情家と言った佇まいを完全に捨てていた。それこそが兄の裏の顔である事を知っている妹は袋小路に追い込まれていた。
「俺にも言えない事か?」
「えっ、と」
最早、是非も無い。言葉に詰まったフィオナの様子がそうである事を告げていた。
「……俺を亡き者にする謀略、か?」
「お兄ちゃんにそんな酷い事しないわ!!」
冗談混じり……否、半分本気でそんな事を言うとフィオナは大声でそれを否定した。
「うおっ。お、落ち着けよ」
「あっ、ゴメン//////」
自分の叫びを突っ込まれて赤面するフィオナは普段とはまるで違う空気を放っていた。それはラウルにとっても馴染みの薄い類のものだった。
……てっきり、妹には嫌われているものとばかり思っていた兄だったが、そうでは無かったらしい。寧ろ、その逆っぽい。一寸だけ、ラウルは嬉しかった。
「ま、まあ言えないなら無理には聞かんが」
「ん……」
――もう、無理だ
これ以上、流石に隠すのはフィオナにも苦痛だった。確かに、兄の言う通りそれは言い難い類のモノだ。
だが、それを語れば胸の重みからは解放される。
フィオナは内に沈む澱の様な気持ちを曝け出す事にした。
「っ……ぉ」
「?」
例え、それで兄に愛想を尽かされても、或る意味仕方無いとさえフィオナは思っていた。
そして、そうなっても胸の痞えを取る為には言わざるを得ない事だった。
それを語る彼女は苦悶に満ちた表情だった。
「お兄ちゃんの、足手纏いに……なりたくなかったの」
それが、今回の兄妹喧嘩の根幹にあった理由だった。
「フィオナ?」
「あたしがこっちに渡ったのって、少し前でしょ? でも、お兄ちゃんはそれより前にこっちに来て、ずっと戦ってたよね」
「あ、ああ」
流石のラウルも何だってフィオナがそんな事を言い出すのか判らない。ただ、その声を聞く限りではフィオナの内には相当に毒が溜まっていると言う感じがした。
妄執とか我執とか……そんなモノに凝り固まった様な妹は兄には危うく見えた。
「あたしにしたら一瞬の間に、お兄ちゃんには差を開けられちゃった。それが、厭だったの」
元々、パイロットとしての適正はほんの少しだがフィオナの方に分があった。
だが、それを引っ繰り返して余りある程の実戦をラウルは積んでいる。
インスペクター事件の末期にこちら側に跳んだラウルはその時にはシャドーミラーやアインスト、今回の戦いでは修羅やデュミナスの軍勢を相手に八面六臂の活躍を見せ、今ではインターミッション画面にその顔グラが表示されている。
「厭だったって……何でまた」
まあ、今は自分の武勇伝を語る時ではない。ラウルはフィオナの真意を掴もうと言葉を慎重に選びながら、その内面を徐々に開いていく。
「だって、足を引っ張っちゃうから。そしたら、お兄ちゃんと一緒に、戦えなくなる」
そうして語られたのはとても重たい妹の心の底だった。
「ずっと一緒だったのに……それだけは、厭なの」
ずっと、傍に居たい。
生と死の狭間に身を置きながら、それでも兄と共に戦場を駆けたい妹の切なる願いだった。だからこそ、その差を何とかする為に馬鹿げた設定をフィオナは持ち上げたのだ。
「・・・」
如何にする冪なのかをラウルは考える。普段は明朗快活で男前なフィオナがこんな闇を飼う程に悩んでいたなぞ、それこそラウルには予想外だった。
だが、思い返せばその片鱗がフィオナにはあった事をラウルは思い出していた。
……何時まで経っても兄離れが出来ない妹はそれこそドが付く程の甘えん坊だったのだ。
どうして彼女がそうなってしまったのか、その理由は色々と考えられるが、それこそ今はどうでも良い事なので、ラウルは思考の一部を断ち切った。
「フィオナ」
そうしてラウルはそんなフィオナを宥める事にした。昔に何度もやった事のあるそれはきっと今回も上手く行くと、根拠の無い自信として兄の心に沸き立つ。
「っ」
妹は真剣な兄の表情と声色に叱られるとでも思ったのか若干、怯えにも似た表情を張り付かせて狼狽した。
「こっち、おいで」
――ぽんぽんっ
ラウルは再び座ったベッドの端の隣を掌で叩く。此処に黙って座れと言う意思表示だった。
「それは」
「良いから」
「ぅ、うん」
未だに警戒する妹は困った様にチラチラ視線を右往左往させる。兄は少しだけ苦笑しながら、妹に座ってくれと促す。
妹は結局、兄の隣に座り、小さく身体を縮めた。
「ハア……全く。お前ときたら」
溜息混じりでラウルは零した。そんな事が理由で寿命を縮める真似をするとは、本気でフィオナを叱り飛ばしてやりたくなった。
そうしてラウルは大きく腕を振り上げた。
「!? ……っ!!」
……打たれる。
ラウルの行動に目を丸くしたフィオナはギュッと目を瞑る。
何となくそんな展開を予期していた彼女だったが、それがいざ現実になるとやっぱり怯えは隠し切れなかった。
――ギュッ
「……っ! ぁ、れ?」
だが、頬を叩く痛みは全く襲っては来なかった。何が起こったのかを確認すると、自分が兄に抱き寄せられている事がフィオナには知れた。
「馬鹿だなあ、フィオナは」
強張った妹を安心させる様に穏やかに言葉を紡ぐ兄貴。その手腕は実に手馴れていて、過去に何度かこう言った事があった事を如実に語っていた。
「お兄、ちゃん?」
ドクン。大きく心臓が戦慄いて、熱く滾った血潮が全身を駆け巡る。息を胸一杯吸い込むと、煙草の残り香の混じった兄の匂いが脳味噌に霞を掛ける。
それに酔いながら、フィオナは臍の裏が切なく疼くのを確かに感じた。
「生真面目過ぎるんだよ、お前。……もう少し心に余裕を持たないとな」
至極、真面目な顔でラウルは言葉を紡ぐが、それはフィオナには全く聞こえていなかった。
「たかがその程度の事で俺がお前を見限ったりするかよ。それ以前に、上の方針でどう拒否してもお前とは組んで戦わざるを得ないさ」
聞こえていないにも関わらず、フィオナに現実を教えるラウル。
……上層部の指針と言うか、運命の神とも言えるプレイヤー様の選択なのだが、自分達がどれほどその寵愛を受けているのかが兄妹には判っていない。
それがある限り、この二人は別れて戦う事は無いのだ。
「まあ、命のやり取りをする以上、無茶は毎度の事だけど……無理だけはして欲しくないな。俺がお前の設定を否定したのもその所為なんだぜ?」
「うん。本当は、知ってた」
無茶はやっても無理はするな。兄が言いたいのはそう言う事だ。妹もそれは判っていた。
あれは無理を通り越して、要らない命の危機を誘発するモノだった。だからこそ、ラウルはフィオナのそれを突っ撥ねた。実際に乗るパイロットの視点から、そして妹の安全を考えての判断には兄の心配りが確かに存在していた。
それを見抜くのが遅れたのはフィオナの持つ我執と自尊心が彼女の眼力を鈍らせたが故だ。だが、妹の気持ちを考えると、それも仕方が無いと兄は思った。
「お前の腕っ扱きは俺が一番良く知ってるさ。……背伸びするなよ。お前は今のままで良い」
「でも」
だからこそ、兄は妹へのフォローを忘れない。妹は未だ何か言いたそうだったが、兄はそれを熱い台詞によって黙らせた。
「大丈夫だって。若し、お前が危なくなったら、兄ちゃんが必ずフィオナを守るよ」
「ふえっ!?」
突然のそれに吃驚したフィオナは可愛い類の声を出した。そんな事を言われるとは思わなかったのだろう。そして、それの次に吐かれた言葉はフィオナに火を点けた。
「少しは信頼してくれ。それ位の力は、今の俺にはあるんだぜ?」
改心の笑みを顔に引きつつ、ラウルはフィオナの耳元で囁いた。
――もう二度とお前は失わない
「あ//////」
そんなラウルの心の声を確かに聞いたフィオナは、顔を真っ赤にして彼の二の腕に抱かれていた。
「って、ちょっと説得力の無い台詞だったかな、はは」
我ながら臭いと思ったのか、ラウルは鼻を擦って照れ臭そうにしていた。
「それ、は」
「え?」
妹は兄の腕に抱かれながら、上目遣いで彼を見る。どうしても、聞かなければならない事が彼女の内にはあった。
「あたしが、妹だから?……それとも」
「う、む……」
兄として、妹である自分を守ろうとしてくれているのか。それとも、それとは別の気持ちが働いているからなのか。
……フィオナとしてはずっと聞きたかった疑問だ。それを問う瞬間がまさか喧嘩の直後に訪れるとは世の中不思議に満ちている。
ラウルは少しだけ考える様な素振りを見せた。
「そう、だな。確かにそれもあるよ」
「・・・」
一分程考えた末にラウルは若干、神妙な面持ちで気持ちを語った。同じ色をした碧の瞳が交差する。
フィオナはラウルの言葉に一抹の期待を持った。
「でも……フィオナは俺の大切な人だからさ。家族とか肉親とか、それ以上に……傍に居て欲しいんだ。半身って言うか、切っても切れない仲って言うか」
「お兄ちゃん……」
兄は妹の期待を裏切らなかった。それはつまり……意識してくれていると言う事実に他ならないのではないか。
そして、それは次の言葉で決定的なモノとなった。
「居てくれないと寂しいと言うか……あーー、ちょっと混乱してきたな」
兄は自分で何を言っているのか判らないらしい。だが、その顔も言葉も嘘を感じさせるモノは一つだって無い。フィオナは心の中でガッツポーズする。
「……駄目、だよ」
詰めに入るべく、フィオナはそんな言葉を漏らした。心の闇の赴く儘に。彼女の身体はさっきから疼きっ放しだった。
「うっ。ま、まあ……お前がそう言うのも当然か。俺も自分で言っててキモかったからな」
拒絶の言葉。妹がそう思うのも無理は無いと兄は引き下がろうとした。
自分が妹に好意を持っているのは事実だが、それに執着して兄妹の仲を無理に悪化させる事は無いと言う考えが働いたが故だ。
「そうじゃなくって!」
「……は?」
だが、フィオナはラウルにそれをさせなかった。完全に誤解している馬鹿な兄貴に自分の本心を告げる様に叫ぶ妹は女の顔をしていた。
ラウルはフィオナの言っている事が判らなかった。
「これで仲直り何て駄目! あたしは厭だからね!」
「な、何言って……フィオナ、まさか?」
駄々をこねる子供みたいに叫んで身体をこれでもかと密着させてくる妹に兄は平常心が少しだけ奪われた気がした。
……この展開は過去に経験がある。そう思い出したラウルが平静で居られないのも納得だった。妹の求めているもの、それは……
「喧嘩したんならさ……それ以上に、仲良くしなきゃ、駄目だよね」
「う、やっぱりか」
身体の繋がりだった。喧嘩の後にそうする事は嘗ての二人にとっては暗黙の了解だった。
ほんのり赤く染まったフィオナの顔は直視するのが危険な程に可愛らしく兄には映る。
加えて、その瞳は餓えた獣の如く爛々と光を放っていた。
「お兄ちゃん……そうだったよね? あたし達は、さ。昔から」
「…………//////」
荒いフィオナの吐息が首筋を擽った。もうとっくにその気になっている妹から逃げ遂せる事は兄には不可能だった。
懐かしい記憶を思い出し、それに酔って顔を赤くするラウルは見ていて可哀想な程に大慌てだ。寧ろ、滑稽と言っても良いかも知れない。
「……駄目なの?」
「いや……少し、戸惑ってる。お前とは、随分と」
言葉を詰まらせるだけで、好意的な台詞を全く吐かないラウルにフィオナは本当に泣きそうな顔をした。
妹のその顔に弱い兄は正直な所を口にする。二人が枕を共にするのはかなりのブランクがあった。それ故に兄は戸惑うのだ。
「うん。でも、あたし……したいな。お兄ちゃんと」
「む、う」
そんな兄を尻目に、妹はもう待ちきれないと言った感じに声を弾ませる。
フィオナが欲情しているのはもう間違い無い。誘惑してくる妹に兄は負けそうになっていた。
「ハア……もう、火照って着てられないよ。脱いじゃうからね」
先にフィオナが限界を迎えた。ラウルは頷いていないのに、フィオナはラウルの腕から脱出を果たすと、その彼の目の前でパイロットスーツを脱ぎ始めた。
一切の迷い無くジャケットからパンツからぽんぽん脱いでいくフィオナは完全に火が点いている様だ。自分が何をしようとしているのかを疑問に思わない辺り、彼女は何処か螺子が跳んでしまっている様な印象を与えてきた。
「うわ、お前、本当に!?」
「覚悟を決めなさい。男の子でしょ?」
「いや、そうだけど……わぷっ」
しかし、その最後の一線で兄は苦悩していた。本当に犯る気なのか。
まあ、妹のその姿を見れば本気だと言う事は直ぐに判るが、それでも自分からそれに踏み出さない辺り、ラウルには一抹の良心が残っているらしい。
だが、それは最早回避不能な流れだった。男前な台詞を吐いたフィオナは自分が着ていたアンダーシャツをラウルに向かって投げ付けた。
「っ……!」
それに一瞬、視界を奪われたラウルはそれを顔から取り去った時、目の前に展開する光景に生唾を飲み込んだ。
既に下着のみになった妹の身体を見た時、心に僅かながらあった規範やら禁忌やらが纏めてぶっ飛んだ気がした。
「お兄ちゃん……オマ○コ、しよ?」
強請る様な切ない顔と声で誘ってくるフィオナはラウルの下半身に呆気無く火を点けた。
「……そ、うだな。久し振りに、するか」
――無理、か
我ながら意志が弱いと呆れるも、今はそれが吝かとも思えないラウルはグラブを外してフィオナの腰に片手を回し、その身体を抱き寄せる。
フィオナを点す事。それがラウルに課せられた命題だった。
「熱いな。お前の身体」
「ん……ずっと御無沙汰だったから、あたしも興奮してる」
触れた掌の下にはフィオナの熱を放つ素肌がある。少量の発汗によってしっとりとした潤いのある吸い付く肌はフィオナの若さをラウルに伝えてきた。
「スケベだねえ。フィオナはさ」
「お兄ちゃんだって……あんっ、そうでしょう?」
顔を妹の下腹部に埋めて、大きく息を吸う兄。流れ込んでくるフィオナの甘酸っぱい香りはそれこそ何度と無く嗅ぎ慣れたモノだ。ラウルはフィオナの匂いが大好きだった。
「違いない」
「んんっ」
フェロモン臭は近親交配を避ける為に同族であればあるほどその人間にとっては悪臭に感じられる。
だが、ラウルとフィオナがそんな素振りを一切見せていない所を考えれば、彼等は例外なのか、それともそう感じない程に壊れてしまっているかのどちらかだろう。
そもそもこうやって兄妹同士で繋がる事に猶予う素振りがもう無い以上、彼等は後者である可能性が残念ながら高かった。
「早く、脱がせてよぅ……」
「へいへい」
血縁同士と言う常套句には二人はもう踊らされる程若くは無い。
フィオナはさっさとそれに至りたいのでラウルに自分の最後の装いを剥ぎ取る事を懇願する。ラウルは若干面倒臭そうにしながら、フィオナのブラとパンティに手を掛けた。
「完成っと」
フィオナにしては可愛らしい普通のブラとかなり大胆なローレグのパンティ。そのギャップがラウルの中の何かを煽る気がしたが、立ち塞がる布切れにはやはり何の防御能力も無かった。
至極あっさりと妹の身体からそれを引っぺがした兄貴は妹の剥き身をじっと眺めていた。
「美事なモンだな」
何度も見慣れた筈の妹の肢体。それでも兄は感嘆の溜息を吐く。
際立つ線の細さは強く抱けば折れそうな程の儚さと脆さを伝えてくる。その中に含まれる美しさは機能美と造形美が上手く融合していた。
華奢な身体全体を覆うしなやかな筋肉と申し訳程度の脂肪の層は絶妙なバランスを保ち、宛ら野生動物と見紛う様なラインは女性としては完成されたモノだ。
腰からヒップにかけての丸み、首筋から鎖骨の線、若干だが割れた腹筋……そのどれもがフィオナの美しさに無くてはならないパーツだ。
……フィオナはスレンダーな女の美の極地を体現していた。
「嬉しいな。お兄ちゃんに、そう言われると」
熱を感じる兄の視線に妹は恥ずかしそうに微笑む。自分の容姿を褒められるのは誰だって満更じゃあない。取り分け、フィオナにとってはラウルのそれはどんな人間の言葉よりも嬉しかった。
「あたしも脱がしてあげようか?」
気を良くしたフィオナは未だに着たきり雀のラウルのスーツを脱がそうとする。
「自分で出来るから結構だ」
「ちぇっ」
だが、兄は妹のそれを突っ撥ねた。脱衣に誰かの手を借りねばならない程老いてはいないし、そんな事をされて悦に浸る趣味はラウルには無かった。
何故かフィオナは残念そうに舌打ちした。
「発情してる香りだな。蒸れて豪い有様だぜ」
フィオナの股座辺りに顔を寄せるラウル。鼻先を擽る赤いアンダーヘアが少しこそばゆい。少しだけ鼻を鳴らすと、鼻腔に突き抜ける妹の淫靡で自堕落な香りが兄を堪らない気分にさせる。
「でも、好きなのよね? お・に・い・ちゃん♪」
「まあな……」
判っているのに態々媚びる様に聞いてくるフィオナは随分とノリノリらしい。こう言うやり取りは馬鹿馬鹿しいと思いつつもどうしてもラウルは否定出来ない。
……これも一種の兄妹のスキンシップだと考えれば、まあ、納得は出来ても少しだけ笑えて来たラウルだった。これからする事に比べれば未だ可愛い部類だからだ。
「弄りたいから、広げてくれないか?」
「え……」
自分の上着を脱いで、裸の上半身を晒すラウルはそんな事をフィオナに言う。困惑を露にした彼女は一瞬、固まった。
「どうした? 今更、恥ずかしがるのも変だぞ?」
妙な事を言う奴だ、とラウルは思う。それはもう何度も通過してきたやり取りだ。今更フィオナがそれに難色を示すのはどう言う心理が働いているのかが彼には判らなかった。
「うん……んっ、こ、これで……良い、かな」
きっとそれはフィオナも同じだったのだろう。ラウルに見せていない場所などはこの身には存在しない事は彼女自身が一番良く知っている。
それでもフィオナが恥じらいを捨て切れないのは、目の前の男に気持ちがあるからと言うのが正直な所だ。
だが、今はそれを問う冪場面ではないので、フィオナは両手を自分の割れ目に宛がってその肉をグッと押し開く。濁った汁が涎の様に床に垂れ落ちた。
「上出来だ」
外気に晒される妹の恥ずかしい割れ目の奥。揮発した雌の馨しい香りがラウルの下半身に血を巡らせる。ラウルはフィオナの前に跪き、そのピンク色をした滑った秘肉に愛おしむ様に口付けをしてやった。
――ちゅっ
「はっ……ぁんん!」
ビクッ、とフィオナは身体を振るわせる。肉を掻き分けて侵入するラウルの舌と陰唇を啄ばむ様に食むその唇。久しく感じていなかった愛しのお兄ちゃんの愛撫に妹は愛液を滾々と溢れさせた。
「ハアっ……っあ! くうっ……ん!」
普段のフィオナの声色とは全く違う、甘く蕩けたその声がラウルには堪らない。こう言う時でないと凡そ聞く事が出来ない妹の切ない喘ぎは兄の劣情を掻き立てて余りある効果を齎す。
自然とラウルの動きは大胆になり、フィオナの女を貪る様にむしゃぶりつく。酸味と汗と尿の塩味に満たされた液体を戸惑い無く啜り胃に収めるラウルはフィオナの身体をどんどんと溶かしていった。
「んあ……もっ、と……もっとぉ! お兄ちゃん……!」
既にフィオナの両膝はガクガクと笑っていて、立っているのも辛そうだった。兄の頭に手を添えて、身体を支える事で何とか立っていられる状況だった。
だが、そんな酷い状況にあっても妹は求める事を止めない。
「げぷっ……もっと、ねえ」
ラウルはフィオナの膣から口を離し、生臭いゲップを吐くと、どうしたものかと思案する。そして、妹の尻肉に指を食い込ませてそれを捏ねていると、兄の頭に閃く物があった。
「きゃんん!?」
その場所を少しだけ指の腹で撫でてやると、妹の身体が面白い様に跳ねた。
「そ、そこっ! やっ、やあ! 駄目だよお兄ちゃん!!」
ラウルが触っている場所はもうとっくに彼によって開発済みのフィオナのマンホールだった。直腸に続くそれは最早性器と言っても過言ではない敏感さを持っていた。
「ひんんぅっ!?」
太腿迄垂れた愛液を少し掬って指先に塗す。そうして、ほんの少し爪の先程をその場所に埋めると、フィオナは劈く様な声を上げた。
「っ……何が駄目って?」
「其処、違うっ!」
耳がキン、と痛かったラウルは少しムッとしながら妹の顔を見上げる。その妹の顔は半分泣いていた。そして、もう半分は羞恥やら何やらで真っ赤だった。
「違わないだろ? お前はこっちの味も知ってる筈だぞ」
「そうだけど! そうじゃないのよ!」
こっちに跳ぶ大分前に後ろの仕込みは終わっていた。
元々ラウルは肛虐にはそれほどの興味は無かった。だが、生理中や危険日でも妹と事に至る事はそれこそ頻繁にあったので、一つの解決策として兄は妹の尻に着目した。
その結果、フィオナの肛門は性交にも耐えられる淫らな穴に改造され、彼女もまた肛姦の悦びにどっぷりと浸かってしまったのだ。
まあ、彼等にとっては古い話だ。だが、古いとは言ってもそう言う事があったと言う事実は変わらない。現にフィオナは口では否定しながらも、その菊座は既に濡れ始めていた。
「んん〜〜?」
口で否定しながら身体はそうではない。妙に頑なな態度が気になったラウルは訝しい顔でフィオナを睨みながら、人差し指を第二関節までその穴に突っ込んだ。
「あひぃ!!!」
涙を一筋零してフィオナは叫び、その爪がラウルの肩に突き立てられる。
至極あっさりと兄の指を飲み込んだ妹の肛門。柔らかい熱を持つ肉の壁が指に纏わり付いて、異物であるそれを押し出そうとする。
そうして指の挿入を深くすると、一瞬、何か硬い物に触れた気がした。
「お尻……やだぁ! 汚いよぅ!!」
涙を流して頭を振る妹の様子から、兄はやっと正解が見えた。
「久し振りだから手入れをしてないって事だな」
「っ//////」
ビンゴだった。肛門を使うのならば、事前に入念に腸内洗浄を行うのが通例だ。だが、今回の兄との情事は妹の方としても突発的な事だったので、それが間に合わなかったのだ。
フィオナは肩を震わせて真っ赤に染まった顔にまた新たな涙の筋を伝わせる。
「別に良いんじゃないか? 汚物塗れになるってのもオツなもんだ」
別の意味で男らしい台詞をラウルは吐いた。可愛い妹の為ならば尿道炎位は辞さないと兄は強く思っている。それが本気である事を示す様に、肛門を抉る指の本数が追加された。
「い、いやあああああああああ//////」
押し広げる兄の指の感触がおぞましい迸りとなって妹の背筋を駆け抜ける。後ろと同時に前の穴をも蹂躙するラウルは実に楽しそうに笑っていた。
「ほらほら。何だかんだ言って、フィオナの此処、汁塗れだ。本当は欲しいんじゃないのか?」
前も後ろも湿地帯になっていた。じゅぶじゅぶ卑猥な音を立てながら肛門を引っ掻き回し、膣の方もそれとは趣が異なる動きで解される。
前と後ろで計四本の指が徘徊っていた。
「んっ……あっ……ああああ゛!!!」
フィオナは完全に腰が抜けていた。崩れそうなその身体をラウルに支えてもらう形で何とか立っている。愛液も腸汁も太腿を伝い、踝の辺りまで垂れていた。
「生臭い汁塗れだな、俺の両手。この調子なら、イけるか?」
ふやけきった両手がフィオナの匂いを放っている。頑なさが全く無いフィオナの二つの穴は切なく痙攣し、男を誘っている様だ。
今なら、多少の無茶は出来そうだ。そう思ったラウルは指の本数を倍にした。
「あぐ!? 駄、目っ! 駄目ぇ! 許してぇ!!」
幾らフィオナだって両方に四本を加え込むのは流石に無理だった。明確な苦痛を感じたフィオナは許しを懇願する。それ位しか出来なかった。
「抵抗しないんだな。……待ってろ。直ぐに兄ちゃんのクラッシャーアームをフィオナのケツとマ○コにブチ込んで……」
だが、ラウルはそれを誤解した。本気で厭ならば暴れそうなモノだが、口を動かすだけでその素振りが無いフィオナはそれを望んでいる様にラウルには映ったのだ。
妹は本気で嫌がっていた。ただ、快楽に蝕まれて体を動かせなかっただけだ。
「らめえぇ! 裂けちゃうっ! 裂けちゃうようっ!!」
フィストファックの経験が無いフィオナはそれを恐れたが故に涙の粒を零して許しを請う。だが、そんな本気の言葉も魔人モード全開のラウルには届かなかった。
「それが、どうしたって言うんだ?」
……それがラウルの心の全てを語っている気がした。何処までも透明で、且つ感情を感じさせない機械的な声色。その顔にはやはり何も浮かんではいなかった。
――ラウルは本気だ
「ぅ、くぅっ……! ひっく……く、ひぐっ……ふ、ふえぇぇぇ……!」
その冷酷なラウルの佇まいに心底絶望したフィオナは床にへたり込み、誰憚る事も無く大声を上げて泣き始めてしまった。
「あ……え?」
一体、何が起こったのか? ラウルはその光景に只管狼狽するばかりで、己の行動を省みる事をしなかった。
――チョロチョロチョロ……
そうして次に聞こえて来たのはそんな水音だ。目を凝らして見てみると、フィオナがへたり込んだ場所から暗い染みが徐々に広がっていく。
そこで漸くラウルは全てを理解した。
――やっちまった
「ふええぇぇぇん!」
失禁を催させる程に妹を怯えさせてしまった。
フィオナは両手で顔を覆って、見た目に反する幼さを全開にして涙を零している。
「……か、可愛い!」
……兄がそんな妹の様子にゾクっと来たのは秘密だった。
「お、おいおい、よがったり泣いたり忙しい奴だな」
「やさ、しく……っ、優しくしてくれなくちゃヤダぁ……!」
妹に兄としては最低な事をしてしまった。ラウルは気の無い声でそんな事を言いながら大泣きするフィオナを落ち着かせようと必死だった。
そんな妹にとって重要なのは優しく愛されたいと言う一点だった。久方振りの情事なのに兄に甘える事も許されないとは妹にとっては尻の穴を穿られる以上に大問題だったのだ。
「む……じゃあ、どうすりゃ良いんだよ」
優しく、と言われてもその実現は中々に困難だった。その定義は人によって千差万別だから当然と言えば当然だろう。
妹の粗相の始末をしながらどうやって妹を愛でてやろうかを兄は真剣に考える。
「今の、今のお兄ちゃん……怖いよぅ」
「……やれやれ。注文の多いお姫様だな」
……どちらにせよ、可愛い妹を怖がらせてしまった。その事実を突き付けられたラウルは取り憑いていた魔人の魂が離れて行くのが確かに感じられた。
そうして、ラウルは優しくフィオナの頭を撫でてやる。赤い髪の毛が指先から零れ、同時に妹への暖かい想いが心に湧いた気がした兄だった。
長くなったので酒を飲んで寝ますです。
どうでもいいですが、これを書く為に押入れから某ハニワのメーカーの闇鴉を引っ張り出してやりました。
……第二王女様に撃沈しそうになりました。増田様以外にも田中様もいらっしゃるんですもんね。声優って凄いって思いました。
続きは昼にでも。お休みなさい。
ヤベ、朝勃ちした GJ
タスク(エクセレン?)×レオナの続きを期待してる
夕方になっちゃった。
爆撃再開。
「尻の方は保留にする。使うのは前で良いんだろ」
「ひっく……ひっく……」
何とか後始末を終えて、妹をベッドに牽引する事に成功した兄貴。その妹は先程よりは落ち着いたとは言え、未だ泣いていた。
「悪かったよ。調子に乗り過ぎた」
「ううぅ……」
どれだけ取り繕っても、自分の罪が消える訳では無い。でもやっぱり妹の泣き顔には弱い兄貴は謝る事位しか許されない。
さっきとは逆の立場に追い込まれたラウルを責める様に、フィオナは茜色の差す瞳で彼を睨んだ。
「拗ねないの。……ほれ。お前の欲しいもんだぜ?」
このままでは埒があかないと判断したラウルは強攻策に打って出る。ベルトを外して、ジッパーから欲望の化身であるディメンションスラッシャーを取り出して妹の前でそれをちらつかせた。
「あ……//////」
フィオナの顔付きが変わる。泣き顔が一変し、トロン、としたそそる女の表情が勝手に面に出て来てしまった。
自分が欲しい物。愛して已まないお兄ちゃんのそれ。燻っていた不機嫌さは最初から無かったかの様に鳴りを潜めてしまった。
「どうする? 俺のエネルギーゲインは上がりっ放しだぜ」
そそり立つ兄の怒張に妹はそれこそ何度と無くお世話になっていた。
太さは凡庸。だが、雁の高さとその長さは平均を大きく超えていた。深く穿ち、また掻き出す事に長けた男の名器。
妹の愛液によってかなりの回数に渡って磨かれたそれは、フィオナ専用と言って良い程の黒々とした一品だった。
「ぉ、お兄ちゃんは……動かないで」
フィオナの行動は早かった。何とか動けるまでに復活した体を引き摺りながら兄の身体に圧し掛かった。
……女である自分から見ても詐欺だと言いたくなる程にラウルの身体は細い。着太りするタイプなので服の上からは判らないが、一端脱げばそれを厭でも思い知らされる。
特にその柳腰は異常で、数値の上では自分のそれと殆ど大差が無かった。ラージには負けるがそれでも高身長を誇るラウルはそれだけ細く見えてしまうのだ。
だが、それでも鍛えている部分は逞しく、胸板や腹筋、腕の筋肉は自分と兄の性差を如実に伝えて来た。昔はそれに近付こうと必死だったが、今は逆に男女分かれて生まれて来た事に感謝すらフィオナはしている。
兄と妹で繋がって……女の幸せを噛み締められるからだ。
「何故?」
「また碌でもない事するに決まってるからよっ!!」
……そんな胸中を顔には流石に出せないので、フィオナは頭の中に最後に残っていた怒りのまま、照れ隠し半分に叫ぶ。その瞳は顔とは逆に潤んでいた。
「酷い言い様だな、妹よ。兄ちゃんは悲しいぞ」
「どっちが酷いのよ!」
正論を突き付けられた兄貴は決まりの悪そうな顔で謝った。
「う……済まん」
最早、問答無用。アンタはそこに黙って座ってなさい。
妹は兄に躊躇無く跨った。
「ん……しょっと」
兄に跨る妹。これだけ見れば腐った世界だと思って一般人は終わりだろう。
「さっきまで泣いてた女とは思えんな。色々、大切なモノを捨てちまってるって感じを受けるぜ」
だが、彼等は違う。筋金入りだ。
……兄妹が初めて繋がったのは一時成長期の真っ只中。お互いに湧いた性的興味を発散させる事がその目的だった。愛だの恋だの、そんなものが一切存在しない性欲のみの乾いた繋がりが彼等の関係の馴れ初めだ。
結論を言えば、交わりは成功した。
だが、大量出血と痛みに泣き叫ぶフィオナとその妹を傷付けてしまった事に負い目を感じたラウルはお互いに距離を取り、表面上は仲が良い兄妹を装った。
……否、実際彼等の仲はとても良く、そしてそれから数年はお互いに動きは無かった。
だが、それも一時のモノで再び両者共に火が点く時がやって来る。
思春期の只中、再び繋がった二人は心で繋がる目交いに目覚め、それから彼等の父親のフェルの研究を継ぐまで関係を持ち続けた。
そこから彼等の醜聞は久しく絶えるが、今回はそれが発露した形になったのだ。
「今更ね。とっくにそんなモノは無いでしょう? あたしも……お兄ちゃんも」
「そうだった、な」
……歪んだ性愛。だが、兄妹はそれに溺れ、お互いを貪りながら生きて来た。
どれだけ他者が彼等の関係を批難しようが、それを是とした彼等の心までも否定する事は出来ない。
何故なら……
「ほらあ……あたしのえっちなお口……お兄ちゃんのオチ○ポ、食べちゃうよ?」
「む……」
二人はもう既に無くてはならない間柄だったのだから。
「ん……あぁ……雁が、擦れて……凄い……!」
細めの肉棒であるが故に、少し体重を掛ければ飲み込むのに苦労はしない一物だ。肉の襞をこじ開けてラウルのシンボルがフィオナの中にズブズブと埋まっていく。
時折、敏感な場所を雁が引っ掻いてそれに悶絶しながらもフィオナはそれを飲み込んでいった。
「つう」
咥えた一物を奥へ誘うフィオナの膣内は熱く蕩けている。噛み付いてくる妹の雌肉にラウルは呻きを漏らす。
「き、来たぁ……! 一番奥に兄チ○ポ来たぁ♪」
「くっ……つ。フィ、オ……っ」
そうして、一番奥までやってきたお兄ちゃんの竿を食い締めながら、フィオナは歓喜に震える喘ぎを漏らした。
久しく感じていなかった可愛い妹の膣はラウルにとっては破壊力抜群だった。
「はあ……えへへ。お兄ちゃんの……根元迄全部、食べちゃったぁ♪」
「あ、ああ。見事に喰われた。……女体の神秘、だな」
内臓ごと押し上げる兄の怒張の先端が膣底にめり込む。熱を放つそれが子宮から涎の様に汁を溢れさせ、とっくに汁塗れの竿を更にふやけさせる。
口に含んだ食べ物を噛み砕く様に、フィオナはラウルを咀嚼する気だった。
「動く、ね?」
「判った。そっちに合わせるぜ」
濡れた碧の瞳がフィオナの心をラウルに伝えてきた。嵌めてそれで終わり等と言う温い目交いをする気なぞ、兄妹には更々無い。
ラウルはフィオナの好きにさせる為にそう言って頷いた。
「あんっ……んっ……お兄ちゃん……」
腰を浮かし、ゆっくりと兄のディメンションスラッシャーを妹は食んでいく。パツパツと結合部がぶつかる音が決まった拍子で室内に響いた。
「フィオナ……っ」
弱い部分もそうでない部分も全て包んで襞と言う舌でしゃぶられる。擂り潰す様にぎゅうぎゅう締め付ける膣壁は歯の役割を果たしている。
……それに捕らわれ、しゃぶり尽くされ、最後には中身を搾り取られる男性自身はそれこそ捧げられた供物に他ならない。
女性器が口に例えられるのも尤もだとラウルは思いながら、フィオナの火照った秘肉を己の分身を以って掻き回してやった。
「お兄ちゃん……お兄ちゃん! お兄ちゃんっ!」
杵で臼をつく様にインパクトの瞬間に合わせてラウルは腰を捻じ込んでくる。相槌の手で一気にボルテージを高められたフィオナはどんどんとその腰の動きを早くしていった。
雁が膣肉に食い込んで思わず叫びそうな程の快楽を与えてくる。だが、そんなモノでは圧倒的に足りないフィオナはもっとラウルを感じたくて、結合の密度を上げる。
万遍無く溶かす様に舐めしゃぶる秘肉が温度を増して灼け付く様に一物に絡み付いた。
「ぐっ……随分、激しいな……?」
BPMが最初の三倍位に上がった気がする。かなり無茶なその結合は下手をしたら肉が擦り切れる程の激しさだ。
変拍子が過ぎるそれに思わずラウルは声を上げた。ガシガシ打ち付けてくるフィオナの恥骨が腰骨に当たって少し痛かった。
「・・・」
「お?」
突然、ピタリと動きが途絶えた。
壊れた重機の様にしゃにむに腰を打ち付けていた妹が止まる訳はなんなのだろうか?
ラウルが見詰めたフィオナの顔は切なげに涙を溜めていた。
「足りない、から」
「え」
フィオナは顔をそのままに、そっと、ラウルの頭を抱いた。
……自分とは違う栗色の髪の毛が存在の違いを具に伝えてくる。
それがどうしてかフィオナには悲しい。誕生の時から同じだったラウルはこんなにも自分とは違う。
その差を埋めんが為に、どうしようもない閉塞感を引き摺りながら自分は生きて来た。
「ずっと……寂しかったから。またこうなる時をあたしは、待ってたの」
「お前……」
同じ色の兄の赤い前髪が、長く垂らした自分の束ねられたおさげに絡み付く。源を同じくする証明はそれと瞳の色だけだ。
その差がどうにもならない事だと、本当は気付いている。六識から始まり、嗜好や感性だって似てはいるが微妙に違う。それを埋めようと躍起になりながら、逆に募っていったのは寂しさだった。
……いっそ一つになれれば楽なのに。
そう思った所で、現実にはそうなれない。唯、そうなる過程を噛み締めて、ざんばらに腰を振るだけだ。
「あたしの隙間は、お兄ちゃんじゃないと埋められないのよ……?」
兄と妹。片割れ同士の悲劇か喜劇。自分にとって幸運だったのは、兄が自分を女として受け入れてくれている事だろうか。
こうやって、兄を男として見ている間は確かに心が満たされる。そして、その思考が狂っていると言う事も知っている。
だからこそ……求めて已まないのだ。
「・・・」
頬を伝うフィオナの涙にラウルは胸が熱くなった。
……生まれも育ちもそれこそずっと妹と一緒だった。
そんな妹がどうしてか自分に似ようとしている事は気が付いていた。双子の持つ特有の真理なのかは知らないが、一時期は自分もそれに肖り、お互いに同じ者になろうとしていた。
だが、そんな願望はとうに捨てた。
互いの性差を見れば一目瞭然。似てはいるが別の存在同士。遺伝子そのものが違うのに同一の存在になぞ成れる筈がない。
……そう気付いてしまったが故だ。
寧ろ、そんな事には価値も意味も見出せない。そう成れた所で果てにあるのは近親憎悪によるお互いの破滅だ。そして、そんな結末は自分達には必要無い。
それならば、似通った兄妹で居る方が遥かにマシだ。同じ存在になってしまえば、一つに繋がる必要すら無くなってしまう。
お互いに毛色が違うからこそ、肌を重ねて得られる悦びがある。
倫理に悖るとしても、胸を打つ抗えない気持ちが生まれる事だってある。
「そう、か」
「……うん」
妹は代えが効かない何物以上に大切な女。
そして、兄は自分を受け入れ、また満たしてくれる唯一の男。
言葉を交わさずとも、気持ちは筒抜けだ。だから、ラウルはフィオナの涙を唇で拭ってやった。
お互いに似ようとしていたのは一つになりたかったから。だが、そうは成れないし、そうなる必要も無い。
そして、二人はその解決策を既に見出していた。
……決して口に出せないそれ。
お互いに、内に飼っている想いは限界近くまで成長していた。
「……少し、気合入れるか」
「え?……ぃんっ!!?」
事の最中にそんな顔をされては、男としては黙っていられない。
ラウルは受身でいる事を止め、フィオナをベッドに押し倒すと、体重を掛けてその身体に圧し掛かる。
当然の反撃に驚いたフィオナだったが、深々と刺さるラウルの剣の感触に言葉を失ってしまった。
「妹孝行って、のは……柄じゃないけど」
「ちょっ、いき、なり……くあぁ!?」
柄では無いが、今は妹を愛でてやりたい。可愛がってやりたい。
それを出来るのが自分だけならばそうするしかないし、そうしてやりたい。
……兄の胸中を占めるのはそんな想いだった。
その是非を問う事はしないし、それが間違いとも思わない。ただ、胸の奥で燃えた感情のまま、ラウルはフィオナを抉る。
技巧を捨てた荒々しい本能のままの性交。硬く屹立したラウルのそれは只管に逞しく、濡れそぼるフィオナの其処も堪らなく淫靡だった。
「空洞が、あるってんなら……さっ!」
「んああああ!!」
それらのぶつかり合いが奏でる卑猥な水音とフィオナの甘い喘ぎはラウルの耳から入り、脳味噌を冒して馬鹿にする。
ペースやら呼吸やらを無視したそれに早くも一物は限界を訴え始めるが、ラウルは無視した。
「俺が、満たして、やるよっ!」
「あっ! あっ! ああっ!!」
フィオナが満足するなら、このまま灰になって燃え尽きても良いとラウルは思った。
深く突っ込まれ、子宮口をゴシゴシ擦る兄の先端に悶えっ放しの妹。
引っ切り無しに襲う背筋を這う怖気は子宮そのものを収縮させ、膣もそれに引き摺られる形で限界近く迄締まりっ放しだった。
「お前も、それが良いんだろ……?」
「おにぃ……ちゃぁぁん……♪」
ポロポロ涙の粒を零れさせ、女の幸せを噛み締めながら、フィオナはこれ以上無い程に一物をキツク締め上げた。
「んっ……くう!」
万力の様な搾り上げにラウルは己の限界を見た。
はちきれんばかりに膨張した分身は溜まった欲望の解放先を求めて下腹部で暴れ回る。甘い痺れにも似た射精直前の兆候を前にしてラウルは尚も食い下がった。
……可愛い妹を遺しては逝けない。
その想いが今のラウルの行動原理だった。
「んあぁ……ぁ、逝き、そう……!」
フィオナはそんなラウルの男気に応えて見せた。何とか掴んだ絶頂の尻尾は兄の腰の動きと胸の想いを糧に加速度的に大きくなる。黙っていても痙攣する身体をそのままにフィオナはラウルの腰に脚を絡ませた。
「そう、か。こっちも、そろそろ……」
実際、危ない所だった。限界はとうに突破しているので、その台詞は何よりも有難い。
後は走り抜けるのみなので、ラウルは腰のグラインドを大きくさせた。
「逝っちゃう? お兄ちゃんも逝っちゃう? い、一緒に……逝こう?」
「そうだ、なっ」
ピクピク痙攣しているそれから兄がどれ程の苦境に立っているのかを妹は僅かに知った。その顔は険しさに満ちて、噛まれた唇は半分紫色だったのだ。
そんな兄貴の苦労を思うと、妹は胸が潰れそうな程に嬉しかった。
「ふっ……くっ、っ……く、くぅ」
「んっ!……ふっ、っ!!……くんんっ!!」
射精感に抗いながらも腰を乱打するラウルは切なく痙攣するフィオナの膣全体がギュッと締まってくるのを感じた。
ゴールフラグの目前の所迄来ている。一刻も早く蟠りから解放されたい筈のラウルはもっとフィオナの中に居たいと思ってしまう。
フィオナの中は暖かく、そしてとても居心地が良かったからだ。
だが、そんな想いが遂げられる事は残念ながら無かった。
「逝く、ぞ!」
「は、はいっ!」
生理的限界が揃って兄妹を襲う。射精による解放の悦びと受け入れる女の悦び。
全く違う絶頂の形が体現された。
「づ、う……!」
「んあ♪ あ、あぁ♪」
乱暴にフィオナの腰を掴んで、入り口付近迄後退するラウル。雁に絡んだ肉が外に引っ張られる様な感触にフィオナは蕩けきった桃色の喘ぎを零す。
そして、体重と勢いの乗った兄の力強いストロークが最奥を穿った時、妹の意識は一瞬弾け跳んだ。
「ふあああああああああああああ――――!!!!」
「んくっ……う、うあ……つあ、ぁ!」
官能の絶叫がファンファーレに聞こえるラウルは溜めに溜めた特濃なリキッドをフィオナの最奥に注入していった。
大量に吐き出されるそれは子宮による吸い込みを超えた量で、膣内の細い隙間をあっという間に満たして逆流する。尿道から精液の塊が吐き出される度に、兄妹の結合部から泡立った愛液と精液の混合物が溢れ出す。
射精の絶頂に精神やら何やらを奪われながら、ラウルは力無い腕でフィオナを抱き締める。フィオナも子宮に吐き出される熱を持った子種を啜りながら、気絶しそうな女の快楽に咽び泣き、ラウルの腰に絡めた脚に無意識的に力を込めた。
「ふううう……何とか」
「あぁ……んんぅ♪」
肩で息をしながら、顔に張り付く汗を拭う。漸く止まってくれた己の射精と妹の搾精に安堵の溜息を吐きながら、兄は妹の割れ目から刺さったままの一物を抜いた。
「ふああぁ……い、いっぱい……射精たぁ♪」
――ぬぽっ
びゅっびゅっ……。収まりきらない大量の雄と雌の混合液がぽっかりと開いた妹の膣口から噴出す。汁に塗れたお互いの性器は湯気でも出そうな程に熱々だ。
くったりとベッドに沈んだフィオナは顔に陶然とした表情を貼り付け、猫撫で声でそう喘いだ。
……一ラウンド目、終了
――インターバル
「はふう……んう……んふふぅ。妹マ○コ……そんなに気持ち良かった?」
「ああ。最高だ。……お前としてると、他の女に対してそう言う気が起きなくなる」
交わりによる火照りを少し冷ましたフィオナは普段の声色でラウルに返答に困る言葉をからかう様に投げる。
喜色ばんだ笑みを浮かべながら、自分の唇を舌でなぞる妹にラウルは正直に答えてやった。心に湧いた言葉のままにそう言ってのける兄は少しだけ笑っていた。
「あたしも同じ、だよ。でも、そんな事言って良いの? ミズホが怒るんじゃない?」
その言葉が効いたフィオナは内心歓喜しつつも、その半分近くを封殺する。その理由は……まあ、そう言う事だ。
兄の心にあるであろう相手を尻目にそんな事を言われては悪い気がしたのだ。
「ん? ……何で、アイツの名前が出るんだよ」
だが、ラウルは予想外の言葉を吐く。妹が何だってそんな事を言うのか判らない兄はきょとんとした表情で問い返した。
「え……ち、違った? あたし、てっきりそうなんだと」
それに驚きを隠せないフィオナ。自分が居ない間に二人がてっきりそうなっていたと思い込んでいた彼女は穿ち過ぎた見方をしてしまっていた。
「いや……アイツの気持ちは知ってるけどさ。残念ながら、何も無いんだ」
ラウルはその疑問に答えてやった。
確かに、ミズホ=サイキには世話になっているし、彼女が色目を使って来ているのはラウルも承知していた。
だが、所詮それだけだ。フィオナが考えている様な事は無いし、ミズホに気持ちが動いた事だって無かった。
……フィオナが死んだと思っていた頃には、まあ揺らぎそうになった場面は何度かあったが、それでもラウルがそれに踏み切らなかったのは妹に対する気持ちと操が萎えなかったからだった。
妹は必ず戻る。その一抹の願いを捨てなかった事がラウルにとっての重要なフラグだったのだ。若し、彼がミズホと深い仲になったのなら、フィオナにはその事を告げるだろうし、例え乞われたとしても妹を抱いたりはしない。
「あらら。そうだったんだ」
ラウルはそう言う男だった。それを改めて知ったフィオナは若干、呆れた様に頷いた。
「そう言うフィオナはどうなんだよ? ラージの事を、お前は」
そして今度はラウルが質問する番だった。妹が餓鬼の頃からの馴染みであるラージ=モントーヤに或る種の視線を向けていたのを兄は知っていたのだ。
「ちょ、えっ!? な、何よ……それ」
「うん?」
フィオナの反応はそれこそ寝耳に水と言ったそれだった。ラウルはちょっとだけ首を傾げる。先程の妹の様に、兄もまたラージがそうだと思っていたのだ。
「お、お兄ちゃん誤解してるよ! 確かに好意はあるけど、ラージへのそれは幼馴染とかそう言う奴だから! 特別なモノじゃないから!」
フィオナはぶんぶん頭を振ってラウルの誤解を解く。
好いてはいるが、男としては興味の外で本命は別に居る。
……そんな心の声が聞こえて来そうな程にフィオナの顔は真っ赤だった。
「そうか。考え過ぎだったか」
「そうよ……」
どうやら、邪推し過ぎたらしい。
……確かに、向こう側に居た時から二人の間で浮ついた話など聞いた事が無いし、他ならぬラージ自身が何も無いと言っていた事を思い出したラウルは納得した様に頷いた。
「「・・・」」
お互いに碧の視線を向けあった。ラウルは真顔。フィオナは若干、紅潮している。
……この気味が悪い位の類似性は何なのだろうか?
似ようと努力して似られる類の事象ではない。それなのにこうもお互いに同じ様な思考と人間関係を持つに至るとは、それはつまり……。
「やっぱり似てるな、俺達」
「呆れる程に、ね。……相思相愛?」
「他よりほんの少しだけ仲が良いってだけかもな」
「ほんのちょっとえっちでイケナイ兄妹、だよ」
……ちょっとでは在り得ない異常に仲が良い兄妹間に芽生えた、腐った赤い糸なのかも知れなかった。
「本当に……身体の相性はさ。あたし達、抜群だよね」
「・・・」
若干、沈んだ口調でフィオナは語る。
確かに、彼女の言う通りだと言う事はラウルも知っている。何度も繋がり、往復したその身体。だが、どうしてか飽きると言う感情が一切湧かない。餓鬼だった頃から、お互いに溺死寸前迄溺れっ放しだった。
「なのにどうして兄妹なんだろ。世の中、間違ってる気がするわ」
兄と妹だから、親和性がある。……そう、割り切れれば楽なのだろう。
「そう言う言い方、好かないな」
……だが、ラウルはそんなありきたりな言葉でフィオナとのそれを片付けたく無かった。
「お兄、ちゃん?」
少しだけ苛立った様に零すラウルにフィオナは何か悪い事を言ってしまったのかと自分のそれを反芻した。だが、それは彼女には判らなかった。
「身体だけじゃない。心もそうだって、俺は思ってるんだけどな」
「あ……」
語られた正解に胸の奥がきゅん、と締め付けられたフィオナは途端に罪悪感に苛まれる。
「俺だって、傷付く事もあるんだぜ?」
「ゴメン。配慮が足りなかったわ」
そうして、ラウルに頭を下げたフィオナ。
……本当は、自分でもそう思っていた。否、実際そうだって気が付いている。
一緒に居て楽しいし、疲れないし、気を遣わずに何でも話せる相手。
だが、それ以上はどうしようもない。そんな人間はそれだけでその人物にとっての生涯のパートナーに成り得るが、心で繋がっていても兄と妹と言う現実がそれをさせてくれない。
……そんな括りが無ければ、今直ぐにでも愛の言葉を以って契りを交わしているのに。
本当に、世の中上手く行かないモノだとフィオナは泣きたかった。
「・・・」
……気付きたくなかった本心に向き合う事は本当に辛い事だった。
だがそれでも、お互いに心から望んでいるモノが同じと言う事実は誤魔化せない。
空っぽの心でずっと、探していた気がする。その探していた者は、別離の果てにこうして手元に戻って来てくれた。
「なあ……フィオナ」
「え?」
心から沸き立つ黒い影がネガティブな台詞を吐き捨てて、その気持ちを折ろうとしている。そんな心境にあっても、それを捨てる事はやはり叶わない。
捨てる事など、出来ない。
「もう、良いんじゃないかな」
「何を……」
胸を締め付ける悲しみに酔い、無邪気な振りすらして平静を装っていたが、やはり駄目だった。
『今なら未だ間に合う。だから、止めろ』
脳内に響く警鐘が最後通牒の如く、鳴っている。でも、そんなモノに止められる程安い感情ではない。
「お互いの気持ちは筒抜けって事さ。それに蓋をして、気付かない振りして生きるのも、好い加減馬鹿らしくなってきた。……お前もそうだろう?」
「! ……それって、真逆」
ほんのりと赤く染まる片割れの顔。その瞳が揺れ、何かを期待する様に潤んでいく。
「ふう……」
一歩踏み出そうとした時、全て終わっていたなんてのは常だった。
言ってはならない言葉だと、そんな常道に囚われるのは何程のモノだったのか? ……少なくとも、そんな事に価値は無かった事だけは確かだ。
その御蔭で随分と遠回りさせられた様な気だってする。
だが……もう、それで後悔したくはない。
胸にあるそれを言う為に、大きく息を吸い込んだ。
「俺と、一緒に居たらどうだ? そうすれば、きっと……苦しくない。そう思うんだ」
ずっと、言えなかった言葉。そして、言いたかった言葉。
惹かれ合い、そして心から愛している片割れに聞いて欲しかったラウルの心の底だった。
「お兄……ちゃん//////」
もう、気持ちはどうやったって隠せない。何時かこうなる事も、本当は知っていた。
手を伸ばせば、何時だってそれは手に入ったのに、それを先延ばしにしてきたのは突き抜ける覚悟が無かったからだ。
だが、もうそんな段階は既に過ぎたのだ。フィオナは腹を括る事にした。
「本気、なのよ……ね?」
「少なくとも、悪ふざけでこんな台詞は吐けんよ」
「そっか。そう、なんだ……あはは」
あんな重たい告白をされた後では必要無いと思っても、そう聞き返す事位しか出来なかった。
ラウルはやはり本気らしい。フィオナは顔を俯かせ、困った様に笑うのが精一杯だった。
「いや……何言ってんだろうな、俺は。……忘れてくれ、今のは」
「はい?」
――何ですと?
一瞬、在り得ない台詞を聞いた気がしたフィオナ。そして、それはやっぱり聞き間違いではなかった。
……此処に居たって後ろを向く兄の態度が許せない。胸の奥で絶賛燃焼中の乙女の恋心に、火を点けた張本人が水をぶっ掛けるとは失礼も良い所だった。
……まあ、それでも気持ちは判る。
本当にお互いの幸せを願うなら、双方身を引く事が正しい兄妹愛だと言う事はお互いに理解していた。しかし、それを是としないからこそ、自分達は悩み、此処まで愛情を育んで来れたのだ。
それが抑えられなくなったからこその告白劇なのに、今更それを無かった事にしてくれと言うのはどう考えてもおかしい事だった。
「それ無理!」
「うわっ!」
吐いた言葉は飲めない事を思い知ってもらうべく、フィオナはラウルに覆い被さった。
何だってこんな此処一番で屁垂れな奴に惚れてしまったのか、思い返してみても明確な理由は出ては来ない。
理由が無い事が理由になるのなら、それこそがぴったりだとフィオナは思った。
「痛……っ!」
背中から倒れこんだ時に何処か打ったのか、ラウルは少し顔を顰めたが、そんなモノは一瞬にして崩れ去った。
「あたしで……良い、の?」
ポウ、と酒でも飲んだ様に紅潮し、切なげな表情をしたフィオナの顔が目の前にあった。
「あたし、性格悪いよ? 嗜好はお子様だし、怒りっぽいし、凹凸だって少ないし、お兄ちゃんに迷惑ばっかり掛けちゃうよ? それでも……あ、あたしの、事」
兄やら妹やらはもう関係無い。己のコンプッレクスを吐き散らかすフィオナ。他人から見れば馬鹿らしい悩みだが、それでも本人にとっては心の闇とも言えるモノ。
それを受け止め、飲み干し、共に歩んでくれるのか? フィオナがラウルに問いたいのはそれだった。
「フィオナ」
そんなモノに対する答えはとっくにあった。それなのに、気持ちだけを勝手に言って、フィオナに後ろを見せた己は敵前逃亡とも言って良い程の卑劣さだった。
それを恥じたからこそ、今度は逃げない。何よりも、この気持ちに決着を付けたい。
「ぁ……」
ラウルはフィオナの背中に手を回し、鼻がぶつかる程に顔を寄せる。
潤んだ瞳の、怯えを張り付かせた妹の顔が眼前にあった。
……それを、笑顔に変える為に。
「お前が良いんだ、俺は。お前じゃなきゃ、駄目だ」
ラウルは後悔を無くす為に、今度こそ想いを遂げる為に、ここ一番の台詞を放った。
「! あ……ああ!」
ラウルの言葉を受け、フィオナの顔はくしゃくしゃになり、涙の筋が頬を伝う。
「お兄ちゃん……!」
だが、次の瞬間にはそれは極上の笑顔に変わり、涙の筋を残したまま妹は兄に強くしがみ付いた。
「で、どうなのかな? お前の返事は」
そんな事を問うのは無粋だと知りつつも、兄は妹の言葉を待った。
妹の嬉しそうな顔を見れば、聞く必要も無い事柄。
しかし、先に嗾けたのはラウルなので、その責任としてフィオナ返事は聞かねばならないのだ。
「馬鹿……そんなの、決まってるじゃない」
彼女の答えは既に出ていた。
心も、身体も、その気持ちだってとっくに重なっている。
こんなに好き合っているのに、愛を交わさないのは逆に真理に背いている。
……本当はずっとそうなりたかったのだ。
「大好きだよ……お兄ちゃん」
為らば……好い加減にお互い手を取り合い、目的地に向かう冪なのだろう。
成就した恋路。その手始めとして、フィオナはラウルに優しく口付けた。
――チュッ
「うっ……ぇ? フィオ……んぐ」
「んっ……んんぅ」
その柔らかい唇の感触にラウルは呻きにも似た声を漏らすが、そんなモノは邪魔だと思ったフィオナによって口を噤まされた。
重なる粘膜の接触は水気を帯びた音をくちゅくちゅ響かせる。
交わされるキスは彼等兄妹が決して踏み込まなかった最後の一線だった。
「っ……お前、今のは」
唾液で口元を汚したまま、興奮した呟きを漏らす兄は爆発しそうな心臓を宥めるだけで精一杯だった。
下半身では繋がろうとも、キスをした事だけは今迄で一度たりとも無い。
それが破られたと言う事は、示される解答は一つだけだ。
「何かおかしいの? もう、恋人同士なんだから、良いでしょ?」
「! そ、そりゃあ、まあ」
想いの結実。恋愛関係の構築を意味していた。
にっこり微笑むフィオナにラウルはその現実を疑った程だった。
「あたしの、ファーストキス。ちゃんと責任とってよ?」
「ハッ……はは」
だが、残念ながら夢ではない。交わした唇の心地良さと燃える妹への情にそれを理解した兄は薄く笑う。
「そんなの……俺も一緒だっての」
お互いにとっての初めて。だが、紡がれた恋慕にはそんなモノは既に霞んで見え始める。
ラウルは恋人を、フィオナを優しく抱き締めた。
「あのさ、お兄ちゃん」
「ああ、どうした?」
ラブラブな空気を纏うに至った二人が次にする事は誰であろうと察しが付く。フィオナは自分の男に上目遣いで擦り寄った。
「もう一回、したいな」
「え? そりゃあ、良いけど」
若さを持て余す仲良し兄妹は再び生臭い情事に興じる。
フィオナがそうしたい様に、ラウルもまたそれは同じだった。
「うん……兄妹じゃなくってさ、恋人同士でするみたいに、抱いて欲しいんだ」
「う、ん……」
今迄真っ先に来ていたのは兄妹でのそれだったが、今からはその関係性が優先される。
そんな事を願う辺り、フィオナはやっぱり女の子だ。ラウルは頷くが、どうしてかそれに戸惑っている様だった。
「駄目……?」
「いや、それには賛成だけど……難しいな。勝手が判らん」
それを好意的に受け取らなかったフィオナは悲しそうにラウルを見る。そして、ラウルが困っているのはそう言う理由からだった。
可愛い妹を愛でるのは良い。だが、恋人とする様にと言うアクセントが兄にとってはネックになっている。ラウルにとっての恋人はフィオナが初めてだったのだ。
「む……ちょっとぉ! 彼女さんが恋焦がれてるのよ? 彼氏らしくしっかりリードしてよね!」
だが、そんなモノはフィオナだって同じだった。それなのに精一杯背伸びして彼氏を誘った自分を労えとでも言いたそうな顔でフィオナは叫ぶ。
「う……が、頑張る」
「宜しい」
無論、ラウルはそうする事しか許されない。まあ、普段通りに頑張れば、それで十分だろうと高を括ったラウルは些かムードに欠ける男だった。
そんな兄の胸中が判らない妹は満足気に頷く事しかしなかった。
二ラウンド目が火蓋を切った。
「んああああ! あーーっ! 凄、いよぅ!!」
フィオナの暖かく柔らかい膣肉に再びラウルは包まれる。打ち込まれた楔の存在に歓喜したフィオナは最初からクライマックスだった。
「うわ……こりゃあ、何だ!?」
――まるで別物だ
こうも妹の膣内の動きに変化が見られるとは、兄も予測出来なかった。
恋人……と言う言葉がフィオナを本格的に女に変えたのか、その繊細、且つ大胆な蠢動はラウルにとっては凡そ経験した事が無い未知の領域だった。
仰け反り、甲高い嬌声を撒き散らすフィオナは完全に淫蕩に支配され、結合部から溢れ出す濁った愛液はベッドを水浸しにしている。
危険過ぎるフィオナの下の口に噛み砕かれるラウルはその出鱈目な発狂さ加減に悲鳴を上げたくなった。
「お兄ちゃん! お兄ちゃんんっ!」
「こりゃ、拙い、か?」
首っ玉にしがみ付き、悲鳴に近い嬌声を叫ぶフィオナには浅い絶頂が常に起こっている様だった。
きゅうきゅう締め付ける肉の襞がこれでもかと言う位、一物を愛してくる。苦悶の表情に脂汗を張り付かせたラウルはゲージが食い潰されるのを覚悟で頻りに腰を突き入れた。
「もっとぉ! もっと頂戴っ!」
「つあっ!? くっ、くうう」
蜜壷を掻き分ける兄の剛直に蕩けた身体が反射反応を見せる。黙っていても引き絞られるフィオナの女はラウルの愛の迸りに飢えている様だ。
瞬間、視界が真っ赤に染まったラウルは脳内に点灯するアラートランプを黙らせる為に、唇を強く噛んで正気を保った。
そうして、暫くの間はフィオナ優勢の小競り合いが続く。湿った水音と淫らな喘ぎがラウルの部屋に絶え間無く響いた。
「うーーむ……」
「ちょ、どうしたのお兄ちゃん? 動いてよぅ」
相変わらず暴力的な快楽の波に平常心を浚われ掛けているラウルは下半身の状態も考えて、小休止的に動きを止めた。
無論、止まった理由はそれだけでは無いが、フィオナはピタリと止まったラウルの気持ち良い抽挿に唇を尖らせた。
「いや、俺達って、付き合ってるんだよな?」
「そ、そう、よ? 未だ十分と経ってないけど//////」
「その割りにゃあ、俺の事、名前で呼んでくれないんだなって思ってな」
「あ」
ラウルが止まった理由はそれだ。恋人同士だと言うのに自分の名前を呼ばず、お兄ちゃんと呼び続けるフィオナに対する素朴な疑問が頭に涌いていた。
人によってはどうでも良い事柄。だが、ラウルにすれば無視出来ない事。フィオナも同じ考えだったらしく、それに気付いた時、少しだが瞳が揺らいだ。
「え、と……ラ、ラウ、ル」
「そうそう。それだそれ」
フィオナはたどたどしくラウルの名前を呼ぶ。普段、人前で言う時とは全く意味合いが違う、恋人の名の詠唱。
赤くなったフィオナを見ながら、ラウルは漸く聞けた自分の名前に安堵した。
「ん……じゃあそう呼ぶ事にするよ、お兄ちゃん。……あ」
「…………無理、か」
だが、それも上手く行かない。繋がる時には何時もラウルをお兄ちゃんと呼んでいたフィオナはその呼称に慣れきってしまっていた。
喜びが一瞬だった事を知ったラウルはがっくり肩を落とした。
「待って待って! そんな悲しそうな顔しないでよお兄ちゃん! あ、また」
「いや、追々慣らしてくれりゃそれで良いさ。兄妹なのは変わらないからな。間違いでは無いよ」
いきなり呼び方を変えるのは無理だった。実際、兄妹で恋人同士と言う特殊な間柄なのでそれも仕方が無いと思ったラウルは譲歩する事にする。
そう呼んでくれる可愛い妹が恋人なのだ。それ以上を望んでは罰が当たる本気で思った。
「……とか何とか言って、こっちの呼ばれ方の方が好きなんじゃ」
「う//////」
こう言う場面で目敏い辺り、流石は兄妹だ。気持ちを言い当てられたラウルは顔面を赤一色に染める。
「あ、図星だぁ。ね? お・に・い・ちゃん♪」
そんな兄を可愛く思った妹はからかい半分、ラウルの耳元で甘く囁く。フィオナなりの茶目っ気だったが、それをどう受け取るかはラウル次第だ。
「……(怒)」
「きゃひぃ!?」
それを妹の挑戦と受け取った兄は力任せに妹の奥を突いた。痛みが同居した快感にフィオナは叫び、思いっ切り腰を浮かせた。
「畜生……何だってんだよ」
「ひ、酷いよぅ! お兄ちゃんの馬鹿ぁ」
可愛さ余って憎さ何とかと言う奴だろう。ほんの少しだけ存在が確認された兄貴の尊厳を穢された気がしたラウルは眼輪筋をピクピクさせている。
そんな事で怒るとは思わなかったフィオナは涙目でラウルを睨んだ。
「お前の所為だろうが!」
「きゃあん!!」
だが、そんな妹の視線に効果は無い。
……お兄ちゃんを嘗めるなよ?
そんな事を思ってラウルは再び腰をズンズン突き入れ、フィオナの開拓を再開した。
「う、うう! こいつは、堪らないな」
「んくっ! くんんっ! ふぅんっ!!」
再開したらしたで地獄が待っていた。戦況は五分に戻ったが、それでもフィオナの膣内は侮りがたい気持ち良さだった。加えて、鼻に掛かるエロい声を垂れ流す妹は兄にとっては堪らなく危険な存在だった。
「ああ、糞っ。可愛いなあ、フィオナはさあ」
「あ、ん……お兄ちゃん……素敵ぃ♪」
口にするのは悔しいが、本心でそう言うラウルは可愛い妹が大好きだ。
そして、そんなフィオナも自分を滾らせ、愛してくれるお兄ちゃんが大好きだった。
――ちゅく
「っ……ふっ、く」
「はっ、んくっ……はぷ……んあぁ」
お互いに沸く気持ちを表現すべく、どちらからともなく唇を寄せる。
濡れた唇同士が触れ合い、のたうつ舌に唾液が乗り、弾丸となって互いの胃に収まっていく。煙草の味が混じる苦めのそれは心臓を貫き、肉欲で沸騰した血潮を二人の全身に行き渡らせた。
上と下で繋がりながら、アドレナリンだだ漏れのラウルは膨れ上がる一物にフィオナの熱せられた淫肉が喰い付く瞬間をスローモーションの様に味わった。
「お、ぉ……! ぐっ! やべえ」
それにやられたラウルは唇を離して仰け反る。
全方位から襲う妹の襞の噛み付きと壁の圧力は正にフェアリーのそれだった。それに耐久力を持って行かれたラウルは思わず潮を噴きそうになったが、奥歯を噛んでそれに耐える。フィオナの女は攻勢を緩めない。
「だ、射精え! お兄ちゃんのえっちなミルク! お胎で全部飲ませてぇ!!」
ビクビク打ち震える兄の一物がセパレーションしかけている事に気付いた妹は何もかもを捨てて恥ずかしいおねだりを泣き濡れた甘い声色で叫ぶ。
その瞬間、確かにラウルの下半身は限界を超えて膨張した。
「だあぁっ! 性質が悪いんだよ、お前はぁ! 閉店しちまうだろうが!」
「ああああああんんんぅ!!!」
白色の血を吐きそうになったラウルは喰い付く襞を振り解いてフィオナの円蓋を容赦無く抉った。胎の底から搾り出した様な蕩けた悲鳴は彼女の限界をラウルに伝えてくる。
……凡そ捌き切れない様な三色の蒲鉾じみた滝が襲って来ている気分だった。
そして、このままガシャンと行くのは余りにも情けない。その先に待っているブーイングの嵐に身を曝したくない兄は妹を昇天させる為に一心不乱に腰を蜜壷に捻り込む。
「フィオナ……フィオナ!」
「お兄ちゃん! お兄ちゃぁん!!」
セパレーションしたスラッシャーを唸らせて、リアクタークラッシュを試みるラウルは兄貴としては失格だが、良い彼氏の鑑だ。
そして、それに泣かされるフィオナもまた妹としては失格だが、彼女としては幸せな部類に入る。今にもファイナルグランドクロスしそうな程に火照った体は八分刻みで細かく痙攣していた。
そうして、互いの限界が訪れた。
「フィオナ……! 俺、のっ!!」
「あっ! かっ!! ……好きぃ!!! おにぃちゃん大好きぃ――――っ!!!!」
妹を組み伏せた兄はその子宮口を押し上げる。それと同時迸る欲望の白濁は二度目とはとても思えないほどの量と硬さを以って、フィオナの子宮底にブチ当てられる。
一滴たりともそれを逃さぬ様に、フィオナはキツク脚を絡み付かせた。種付けによる強烈な快楽に涙をぽろぽろ零し、ラウルへの愛を叫ぶフィオナはトロトロに蕩けていた。
「がっ……ぁ、っ……!」
「ふあっ! んっ!! んんあああ!!!」
ゼリー状の塊を吐き出す快楽にみっともなく喘ぎを漏らし、それを飲んで泣き喘ぐ兄妹は何処までも一つだった。
「お、俺も……な。……好きだ」
「好きぃ……お兄ちゃん……♪」
――チュッ
止まない射精のまま、ラウルはフィオナの唇を奪う。その心地良さに女の幸せを心底感じた妹は兄貴にメロメロだった。
妹に 乞われて種付け 群馬県……やっぱり字余り。
「ああ……何か、げっそり」
基礎体力が低いのか、それとも精液に魂やら血肉やらを乗せてしまったのか判らないが、ラウルは一物をフィオナの下腹部に納めたまま疲労困憊と言った声で呟いた。
「実の妹のオマ○コにオチ○ポ嵌めてさ。覆い被さって、散々突きまくって、ヒイヒイよがらせて泣かした挙句、最後は遠慮無く膣内射精しだもんね。しかも二発も。
最初のアレには目を瞑るとしても……鬼畜って言われても仕方が無い所業だわね、うん」
対して、妹は兄から貰った(奪った?)活力と愛が全身に漲っている様に元気だった。
淡々と現状を語るフィオナはこうしていると妹ではなく姉っぽく見えた。
「……双方合意の上での和姦だ。捕まる事は無い筈だ」
「そうね。お兄ちゃんの熱いの、未だお胎の中にたあっぷり♪」
正論を兄は返した。強姦罪も強制猥褻罪も適用されない完全な睦み合いだ。まあ、連邦の法律がどうなっているかは知らないが、例え罰せられるとしても露呈しなければそれは犯罪ではない。
それだけは自信を以って言える兄は優しい手付きで妹のお臍の辺りを掌で撫でる。
二回分の兄の愛が、妹の奥で熱を放ったまま収まっていた。
「……ありがとうね、お兄ちゃん」
「うん?」
ふと、フィオナは寂しそうな声でそう漏らす。ピロートークにしては重苦しい空気にラウルは顔を上げた。
「あたし、嬉しかった。お兄ちゃんがあたしを好きだって言ってくれて」
「ああ」
先程のラウルの言葉に対してのフィオナからの礼だ。告白され、恋人となる事を了承し、絶頂の最中に確かに聞いた兄の言葉。妹はそれがとても嬉しかった。
「例えそれが嘘でも、一時のものだったとしても、あたし……それを糧に、お兄ちゃんとやっていけると思うわ」
フィオナの心の底が露呈した。自分の事を受け入れてくれたラウル。だが、それでも兄妹と言う関係だけは消せない。それには負うべきリスクも立ちはだかる壁も揃って大きい。
世間から見れば真っ当ではない関係。それを手放しで喜べないフィオナは真の意味でラウルを受け入れる事が出来ていなかった。
「へえ」
ラウルの顔が一瞬だが歪んだ。嘘の無い気持ちを伝えた筈なのに、それに迷いを持っているフィオナが堪らなく憎らしい。
だが、それ以上に妹が愛おしい兄はそんな事など在り得ないと言う事を伝える為に、フィオナをそっと抱き寄せる。
包容力の高さをフィオナに見せ付けるラウルはやっぱり彼女のお兄ちゃんだった。
「おいおい、見損なうなよ」
「っ」
抱き止めるラウルの腕にドキリとするフィオナ。見上げれば、少し童顔な見慣れた顔がある。それが普段以上に凛々しく見える。
刺さったままの兄の剛直に自然と肉がやんわり絡み付いた。
「お前は何を聞いてたんだ? 俺はお前じゃなくちゃ駄目だって言ったよな? お前はそれを嘘だって思うのかよ」
「いや、だって……」
落ち着いた口調で、間違いを諭す様な韻の含む声色で囁く。
……確かに、フィオナの心配は尤もだった。
この関係を続けていく以上は、切っても切れない影の様な事象。近親恋愛の正当性等はどう解釈したって認められるモノではないし、居直りを決め込んだ所で多数派である良識のある方々からの批難は免れない。
隠そうとしたって、目の良い人間には見抜かれるだろう。
……だが、だからと言ってラウルがフィオナを見放す事は絶対に無い。
寧ろ、それを受け止め、飲み込んでも尚、遂げたい想いがあると言う確かな決意がラウルにはあるのだ。
「安心してくれ。もう手遅れだから。……俺の全部は、もうとっくにフィオナの物なんだからな」
それが理由だ。ラウルはフィオナと言う女に心底イカれていたのだから。
「あ、たしの?」
全てと言う事は、身体から心、その魂までも含んだ未来永劫全てを意味する。男の口からそんな台詞が出る事はまず在り得ない。
そんな兄の言葉の重さを理解出来ず、きょとんとする妹だった。
「そ、そう……なんだ」
やっと出てきた言葉は萎びたピーマンの様に中身も外見も伴わない酷い言葉だった。
「色々と思う処はあるだろうけどさ。そう言う訳だから、厄介な男に目を付けられたと思って諦めてくれや」
二人が好き合ったのは兄妹だからではない。好き合った男と女が偶々兄妹だっただけだ。
それでも、それが拭えないと言うのなら……解決策は一つしかない。
――妹に恋しちゃ駄目ですか?
それを承知で……手を取り合って駆け抜けるだけだ。
「お兄ちゃん……あたし」
そして、うろたえる妹に兄は止めを刺す。
フィオナの眼前で紡がれるその言葉は常軌を逸していた。
「この戦いが上手い具合に片付いたら……真っ先にプロポーズさせて貰うぜ」
「ふええっ!?!?」
ラウルの殺し文句が発動した。フィオナは逃げられない。
「そ、れは……う、嬉しいけど////// む、無理、だよぅ」
煙でも出そうな程に熱を持った全身が嬉しいと言う気持ち以上の困惑を含んだ汗を噴出させる。
確かに嬉しい。嬉しいが、何だってそんな飛躍した話になるのかがフィオナには理解不能だった。どれだけ愛し合おうが二親等での結婚なんて無理だと言う事は小学生でも知っている事だ。
自分を口説くにしては大風呂敷を広げ過ぎなラウルの真意が本当に読めないフィオナは大混乱していた。
そして、ラウルにはそんなフィオナの反応が予想済みだ。それに対する解決策も用意していた。
「俺達がエトランゼで良かったよな」
兄が妹を口説く構図などそれこそ狂気の沙汰だろう。だが、彼等にはそんな天に逆らう様な無法も罷り通っていた。
「そ、そっか! 戸籍……」
この世界で生きるモノには凡そ無理な近親婚が許される立場に兄妹はある。異邦人たる二人はこの世界にとってはイレギュラーだ。当然、その戸籍は存在しない。
戸籍の無い人間は社会に於いては死人、若しくは存在しないも同じ。そんな彼等を縛れる法律はこの世界には無かった。
世界の枠を超えた正に裏技。まあ戸籍を得る為には、ギリアムには二人の関係の全てを語らねばならないだろうが、それ位は負わなければならない労苦だろう。
ラウルの言葉の意味を理解したフィオナの顔はゆっくりと綻んでいった。
「法律が変わるのを待つ迄も無い。最初に言った者勝ちってな」
元々が真っ当ではない関係だ。ピリオドの向こう側を拝む為にはそれが位の覚悟が無ければ中折れしてしまう。逆にそれさえこなしてしまえば、阻むものは眼前には存在しない。
色々と捨てなければならないモノは多いだろうが、ラウルはそれも承知だった。目の前の魚はそれだけ大きいのだ。
後は……フィオナが喰い付くかどうか。ラウル=グレーデンの一世一代の賭けだった。
「なれるんだ……! あたし、お兄ちゃんと一緒に……!」
当然、結果はラウルの勝ちだ。嬉し泣きしそうな程に潤んだフィオナの瞳が気持ちの全てを伝えていた。
「ま、そう言う事で、一つ宜しく」
「……うん!」
決着。兄の伴侶に納まる事は吝かではない。最悪、内縁でも良い。
妹はその道を選ぶ事にした。
フィオナはラウルの愛を刺さりっぱなしの剛直から熱と共に感じ、そしてラウルも絶え間無く擦ってくる襞の暖かさにフィオナの愛を感じた。
「お兄ちゃん♪」
――ちゅく
「くっ!?」
想いを形にする様な妹の唇が首筋に吸い付き、一瞬の痛みを与えて離れた。
「な、何すんだお前」
「えへへ////// お兄ちゃんがあたしのだって印」
染みの様に赤く付けられたキスマーク。これで、ラウルは絆創膏を首に張らざるを得なくなった。
「やってくれたじゃねえか」
「きゃっ!?」
そんな妹の可愛い態度に黙っていられなかった兄貴は、今しがたそうされた様に妹の首筋に齧り付いた。フィオナの身体に唯一残った布地であるチョーカーをずらし、証を残すラウルの顔は笑っていた。
「これで、お互い売約済みな」
「んもう」
お互いがお互いの物である契約が為された。
閉じてはいるが、完結された美しさを持つその関係に奔る二人はきっと壊れているのだろう。
だが、壊れているからこそ常人には絶対至れない領域に踏み込んだ二人は確かに、お互いを愛していたのだ。
「幸せに……してくれよ?」
「あ、当たり前よ! こんなに可愛くて頼り甲斐のある妹がお嫁さんなのよ? 幸せじゃない何て言ったら許さないんだから!」
……本当に、此処に居ないミズホやラージが見たら泣き出しそうな程に爛れた兄妹関係だ。だが、愛し合う二人にはそんな事は最早関係無いのだ。
こうしてラウルとフィオナは仲の良い兄妹から生臭いカップルへと転身を遂げたのだった。だが、それに気付いている者は幸運にも誰も居なかった。
そして……
――二日後 テスラ研 ハンガー
「だ・か・ら! 何度言っても判らん奴だな! この数値じゃ駄目だって言ってるだろうが!」
「駄目じゃない! 計算し直して、マリオン博士のお墨付きだって貰ったのよ!?」
今日も今日とて機械油の臭いに包まれたテスラ研のハンガー。そんな中で大声を張り上げているのは一昨日に喧嘩をして仲直りしたばっかりのグレーデン兄妹だった。
今にも殴り合いを始めそうな激しいそれに周りの者は次々と避難し、二人の周りには人っ子一人居ない状況だった。
……一部を除いて。
「またやってるし。あの人達も飽きないなあ」
「仲直りしたって聞いてたけど……違ったのかしら」
「うーーん、何なんだろうね。拗れてそのまんまなのかな」
アラド曹長を筆頭とするエース部隊が数間離れた壁際で兄妹のやり取りを見ていた。
二日前のフィオナとのやり取りを思い出して苦笑いするアラド。自分が受けた伝聞が間違いだったのかと光景を眺めるラトゥーニ。そして、面白い芝居に若干だが目を輝かせるアイビス。
三人はそれぞれの視点から兄妹喧嘩を見物中だ。
「問題外だ! こんな全力でぶん回す度にエンコや分解の恐れの有る機体にゃ乗りたかねえんだよ!」
「いざって時に火事場の馬鹿力が出せないと大変でしょうが!」
ヒートアップする二人の喧嘩は下手をしたら何処かに飛び火しかねない程の熱を放っていた。全く以って進歩が見られない兄妹は悪い意味で同類の様に見物客には映った。
「はあ。見てて面白いけど、首は突っ込みたくねえなあ。……行こうぜ?」
言い加減、寸劇を見飽きた……否、掛かる火の粉を恐れたアラドは僚機に撤退を促した。
「え? ……止めないの?」
「そんな気は起きねえよ、ラト。今の俺にはな」
ラトゥーニは放置する冪ではないとアラドに暗に提案するが、彼がそんな殊勝な心掛けになぞ成る筈が無かった。
喧嘩は当事者同士で片付けるのが正しいし、今の二人の間に割って入れば見たくない物を見てしまうと言う予感がアラドには涌いていたのだ。
「まあ、アラドがそう言うんなら、良いけどね」
アイビスにしても二人の剣幕は気掛かりだったが、それで火傷を負いたくないので彼女はアラドに従った。
「ええ。行きましょ、アイビスさん。触らぬ神には蓋をせよって奴っス」
「それ、祟り無しだから」
「諺は良く知らないけど、蓋をするのは臭い物じゃなかったっけ?」
「おろろ?」
素で呆けて見せたトップエース様にその妹分と飼い犬は絶妙な突っ込みをかました。
「お前、一回医者に診て貰えよ。萎縮してるのは胸だけじゃ無くて、脳味噌の方もだぜ?絶対にさ」
そうして、前と同じ様にラウルは禁忌を口にしてしまう。
フィオナに胸の話題を出す事はアイビスにそれをする事の数倍の危険を伴う。
「んなっ! お、大きなお世話だってのっ!!」
ぶち。顔の太い血管が切れて血飛沫が舞った気がする。
荒れ狂う胸中のままに、素早い動きでラウルにフィオナは詰め寄ると、右手首を撓らせて鞭の様な強烈な平手を横っ面に叩き込もうとした。
「おっと!」
だが、予備動作が見えたラウルはそれを寸での所で受け止めた。
「あっ……くう」
――ガシッ
強めの力で手首を抑えられる。フィオナはその動作に驚きを露にし、直ぐに悔しそうに歯噛みした。
「む……」「ぐぬぬぬ……!」
お互いに睨み合いが続く。ラウルは何も言わないが、フィオナは黙っている事など出来なかった。残ったもう片手で一発お見舞いしてやろうと左手を振り上げ様とする。
「ふう……止めようぜ?」
「うぐ」
だが、それは途中で止まった。突然、示談を申し入れたラウルの言葉にフィオナは動けなくなってしまったのだ。
「これじゃあ一昨日の焼き増しだ。幾ら何でも進歩が無い」
「な、何……格好付けてるのよ!」
一度経験しながら二の轍を踏むのは餓鬼のやる事だと漸くラウルも思い至ったらしい。
当然、フィオナは食い下がる。素直にそれを認められる程大人ではないし、ラウルに負けたみたいで厭だったのだ。
「だから……悪かった。機嫌、直してくれよ」
当然、フィオナの考えが判らないラウルは素直に頭を下げた。言い過ぎたと思うし、また一昨日みたいになって兄妹でギクシャクするのは勘弁だったからだ。
「う……」
そんなにあっさり折れられたら、それに執着する自分が馬鹿みたいだった。こんな時だけ兄貴風を吹かせるラウルはずるいとフィオナは思った。
否、ずっと昔からこうだったのだ。フィオナはラウルには敵わないと言う事を半分諦めてすらいた。
……でも、このまま大人しく引き下がる事だけは出来なかった。
「くぅっ!」
今の彼女には鍵がある。兄妹関係の先に至って得た物だ。怒りの代わりに頭を占めていく感情のままに、フィオナはそれをやった。
――ちゅっ
「んむっ!?」
「んぅっ……」
突然、顔を寄せられたと思ったら、やってきたのは唇だった。薄く柔らかいフィオナの感触に面食らいながら、ラウルはフィオナを引き剥がそうとした。
「っ……っ」
だが、無理だった。背中に回されたフィオナの左手が離脱を不可能にした。
「……ハア」
凡そ三秒程の短い口付け。その時間が無限にも感じられたラウルは暫し呆然としていた。
「お、前……な、何……を?」
離れた唇の感触を確かめる様に自分のそれを指でなぞる。
そして、ゆっくりと周りを見渡し、人が誰も居ない事を確認して少しだけ安心した。
……何だってこんな人目の集まる場所でこんな危険な真似をしたのかを問い詰めたいラウル。若しも見られていたら、新しく築いた関係がバレる恐れがある。
今のタイミングでそれは避けたいラウルはフィオナを睨んだ。
「べ、別に悪戯とか仕返しとかじゃ無いんだからね!」
返って来たのはそんな言葉だった。
「はあ?」
言いたい事がさっぱり判らない。口を開けて変な顔をするラウルはじっと見ていれば笑いを誘う程だった。
「寧ろ、早く仲直りしたいから……だ、だから勘違いしないでよね!? 当て付け何かじゃない。お、お兄ちゃんには……あたしの事をもっと、可愛がって欲しいし、あ、愛して欲しいんだから//////」
そして、それ以上に面白いのはフィオナの方だ。顔に紅葉を散らして、一気に捲くし立てる彼女はやっぱり妹キャラだった。
「……くっ、くくく!」
だが、どうやらツンデレでは無いらしい。そう見せかけて実に素直に心を晒す妹に兄は悪いとは思っても笑いを零してしまった。
このツンデレもどきは案外、新種かも知れない。若し、そうだったら保健所に連絡するかどうかを脳内で検討している辺り、兄貴は芸人だった。
「何笑ってるのよ! ちょっと! 聞いてるの!?」
馬鹿にされたと思った妹はぷう、と頬をむくれさせた。
「え、豪いモン見ちまったなあ」
そんな二人のやり取りを見てしまった不幸な人間が一人、居た。
「兄妹であんなの、有りなのかよ?」
その名はコウタ=アズマ(吾妻吼太)。ロア・アーマーと言う呪いのアイテムに目を付けられた憐れな高校生だ。
「……ショウコ、俺は」
まあ、彼がこの場に居た瑣末はどうでも良い。その彼の頭を過ぎったのは攫われてから久しく見ていない妹の可愛い顔だった。
そして、自分を呼ぶショウコの声。
――お兄ちゃん
……その甘美な響きが下半身に血を集めた気がした。
「っ////// やべえ。妙な妄想に取り憑かれそうだぜ。……疲れてんのかな」
だが、それに溺れかけたコウタは何とか正気に戻った。案外、そうなったのはあの兄妹の発する桃色の空気に中てられた所為なのかも知れなかった。
『そう思うのならば、早々に休むんだな』
「うおあ!?」
突然、頭に鳴った高木ボイスに吃驚仰天のコウタ。大声で叫びそうになって慌てて口を塞いだが、遅かった。
『どうした』
「い、いや……ああ。そうするぜ」
ロアは宿主の心の乱れが見えていないらしい。その辺りを穿って欲しくないコウタは見てしまった始終を全て忘れる事に勤め、物陰から立ち去った。
「? 今、何か聞こえた気が」
耳が良いラウルは誰かの声らしきモノを聞いた。
「もぅ! 許してくれないなら、もう一緒にお風呂入ってあげないんだからね!?」
だが、そんな疑念は直ぐに頭からぶっ飛んだ。告げられた妹のそれは兄には死刑宣告の様に聞こえたのだ。
「うぐっ! そ、それは……それは、辛い、な」
幼少の頃からのスキンシップが無くなる事なぞ考えられない兄は立眩みを起したかの様にフラ付く。
「ふんっ、だ! お兄ちゃんの馬鹿//////」
フィオナはプンむくれた顔のままぷいっ、とそっぽを向く。
そうしてとうとう繰り糸を断ち切られた人形の様に、ラウルは床に崩れ落ちた。
「でも……大好き♪」
「……ああ。俺もだよ」
そして、改めて向き直ったフィオナは満面の笑みをラウルに向ける。
ラウルもまた、首筋の絆創膏を掻いて、そう言って頷いた。
――劃して、彼等の望みは果たされた
〜了〜
今度も投下終了。お疲れ様でした。
コンセプトは
普段は姉っぽいけど兄の前では甘えん坊になる妹。
そして、普段は空気だが妹の為なら鬼にも仏にも魔人にもなる屁垂れ兄貴。
それに
喧嘩の後のHって燃えね? 仲良し兄妹って萌えね? っていうか、結婚できるんじゃね? ……そんな調味料を混ぜて完成させました。
やっぱり近親物(兄妹物?)は筆が進むと改めて感じた次第です。
で、次ですが…やっぱりアラド×ラトですか。
思いの外に需要があるみたいなので、ちょっと練ってみます。目標は今月以内。
長駄文&容量消費失礼。
…最後に、懺悔をしておきます。
うん。某Rスレでクラッシャーネタやリアクターネタを書いたのは、俺なんだ。
お陰で今回はネタに困らなかったけど、ラウルのエロ化を助長した事はずっと悔いてた。
神よ、住民よ、俺を罰してくれ。
>>361 GJ!GJ!!
この二人大好きだからニヤニヤしながら読んだよー
閉店とか三色蒲鉾クソワロタw
ラトにも期待
フ・・・長編乙とまず言っておこう。
これから落ち着いて読むんでな。
音ゲーマーさんの書く作品からはいつも背徳の香りが漂っている。
甘い愛の香り、きな臭い犯罪の香り、エロパロスレではこういった匂いがよく感じられるが、背徳の香りは結構少ないと思う。
数が少ないのは書き手が少ないからで、その数少ない音ゲーマーさんがこれまた上手くて。
GJと言ってしまうのは至極当然の帰結。
素晴らしくGJ
近親姦は趣味じゃないはずだったんだがな……ごちそうさまでした
まとめサイトはまだか!
さぁ今すぐ君も言いだしっぺの法則だ
もういっそのことWikiじゃなくてblogにしちゃえば・・・・・・
よくないな、うん
ラミア×アクセルでも書こうと思ったが時代はアク×ミィか…
キョウスケ×ラミアでも書くかな
書きたい物を書けばいいさ
近親ものなら期待の新星(もう発売一年になるが)カズマちゃんがいるわけだが…
こっちはイングラム先生シリーズ向けの気がしなくもない。
ジョシュとリムに血縁関係はありませんが?
助手とラキでもリムとウェンでも父親が同じで近親になるぞ!
ジョシュラキを、近親という切り口から書けないものか、
と試みたことがあるが、「だからなに?」とラキが首を傾げるだけで、
うまくいかないぜ。いっそ「兄さん」とでも言わせるか。
どうでもいいけど、リムは血縁ないから、ウェンとも近親になりましぇんよ。
>>376 「ジョシュア、血縁者であれば同じ布団で寝るのは自然なことだとクリアーナが言っていた」
「言いながら潜り込んでくる前によく考えてくれ。その論法で行くならラキ、君はコンターギオと一緒に寝たいと思うのか?」
「……なるほど。ジョシュアお兄ちゃん相手だからこその願望か」
「お兄ちゃんって呼ぶんじゃない」
「ジョシュア兄貴、ジョシュアお兄様、ブラザージョッシュ等の候補の中で一番馴染みやすかったのだがな」
「そういう問題じゃなくてな」
「分かった。私がラキお姉ちゃんと呼ばれるのだな? こそばゆい響きだが悪くはない」
「色々あるけどさ、まず話し合いたいから布団から出てくれ」
「お姉ちゃんに対する態度というものがなっていないようだな」
「お、弟にベアハッグをかける奴が姉なものかよ!」
ふっ、弟に銃を発砲したり本気で殺そうとしたりする姉だっているんだ。
ベアハッグ程度どうという事は無い
380 :
45:2008/02/19(火) 22:16:02 ID:pP78MjaX
エクセレンの指が恥丘をなぞり、レオナの秘所へゆっくりと這い落ちていく。その間、レオナは何度も
身体を細かく痙攣させ、喘ぎ声を漏らした。
「ねぇ、レオナちゃん」
「な…なに…んっ…」
「今まで自分でしたことって…なかったの?」
「そ、それは…」
自分で明らかな性欲を感じたのは、トロイエ隊に入隊してからだった。己の体内にゆらめく疼きを
抑えるのに酷く苦労した事もある。そのような事になったときは、トレーニングで体全体を虐めて
無理矢理沈めていたのだった。
「ふぅん…じゃあ…」
エクセレンの指先が、割れ目の上端で止まった。そのまま小陰唇を器用に拡げ、露出し掛かっている
クリトリスを親指と中指で摘み上げ、それを包んでいる鞘をしごきあげる。
「あ…っ! そこは…っん!!」
「こういうのを他人にしてもらうのって、当然初めてよねぇ」
「私…は…ひっ!! んぁん!!」
顔を覗かせているクリトリスの先端を、人さし指で軽くはじく。爪の先がひっかかるごとにレオナが
悲鳴のような喘ぎ声をあげた。
「あ…あっ…あぁ…あん…んんんっ!?」
レオナの唇が、暖かい何かで塞がれた。目を開けてみると、エクセレンの顔がいつのまにか眼前で僅かに
動いている。
(私…キスされて…る…でも…こんな…気持ちいい…)
エクセレンの舌が、レオナの口唇を割って入ってくる。唇の裏を舌先が這いずり回り、次に歯茎をくまなく
探り始めた。最初はされるがままだったレオナも、より強い快楽を求め、自分の舌先をエクセレンの舌先へ
触れさせる。
「ン…んん…」
「ふぅ…んむ」
互いの口唇を密着させ、より複雑に舌同士を絡み合わせる。ぬるりとした暖かな感触が、レオナの下半身を
更に熱くさせた。
(身体の芯が…熱い…)
「んっ!」
「っ…はぁ!」
口唇を放し、息を整える二人。互いの口唇を糸のような唾液が繋いでいたが、エクセレンの荒い吐息がそれを
断ち切った。
「中々の舌使い…じゃあ今度は…」
「…?」
エクセレンは顔を上げ、そのまま後ずさった。レオナの太股を左右に開き、股間に顔をうずめる。
「そんなところ…一体何を…っ!?」
スノコが大きくがたつく程、レオナは身体を大きく反らした。今までとは比べ物にならない快感が、股間から
脊髄を通り、彼女の脳髄を一瞬にして貫いたからだ。
「ひぃあっ!! んんぁ!! あ゛っ!! ん゛っ!!」
何をされてのか全くわからなかった。ただ、強い快楽が彼女の脳を貫くたびに意識が白く飛ぶ。
「ふふ…こんなに感じるなんて…こういうことをすると、更に大変な事になっちゃわない?」
再び顔を自分の股間にうずめたエクセレンを見て、レオナは直感した。自分のあそこを舐められている…そう
思った瞬間、彼女の脳裏に一人の男の顔がぼんやりと浮かび上がった。
(…タスク?)
何故彼の顔が…? そう思った瞬間、今度は物理的な刺激が彼女の股間を貫いた。ずぶっという音が聞こえるぐらい
彼女の感覚が全てそこに集中する。
「ふあっ! ……っ!!〜〜〜っ!! あ゛うっ!!」
クリトリスからの感覚に加え、固い何かが彼女を貫いているのだ。その先端が身体の芯を強くこすり、そこから
例えようのない快感がレオナの脳を”焼いて”いた。彼女の両腕は無意識に自分の乳房を強く揉み、固く尖った
頂きを摘み回す。
「あっ! んんっ!! ひあっ…あっ…あん゛っ!!」
レオナの脳裏に浮かんでいた男が、はっきりとその姿を現した。
(タ…スク…?)
タスクは無表情のまま、彼女に近づいてきた。そして、その手は彼女の股間に伸び…
「ん…っ…あなた…が…あっ…タスク…欲し…い…」
男の名前を口にした瞬間、彼女の感覚を焼き続けていた快楽の雨が止んだ。同時に、タスクの姿がゆらいだかと
思うと、急激にその姿が薄れていく。
「何故…? どうして…どこへ行くの…待ちなさい…待って!」
手を伸ばした先に、暖かい感触があった。思わず身体を起こし、その感触を抱きしめるレオナ。
「ちょ、ちょっとレオナちゃん?」
「嫌よ…行っては…お願い…」
「大丈夫? レオナちゃんってば!」
エクセレンはレオナを引き剥がそうと肩を掴み、はっとなった。レオナの肩が、小刻みにワナワナと震えていたのだ。
それは快楽によるものではない。
「タスク…タスクぅ…うぅ…」
エクセレンは肩から手を離し、背中に回して優しくレオナを抱きしめた。
「レオナちゃん、大丈夫よ…タスク君はそんな薄情な男じゃない」
「でも、私…あんな事を言ったから…」
レオナの力が緩んだ事を確認し、そっと彼女の身体を引き離す。そして、静かに接吻を交した。
「…お風呂から出て落ち着いたら、もう一度タスク君のお部屋を掃除してみなさいな」
「掃除…?」
「そうしたら、レオナちゃんが求めてるものが出てくるわよん」
エクセレンが軽くウィンクを決める。いつもの仕草だが、レオナはそれに勇気づけられた気がした。
「はい…」
レオナはふらふらと立ち上がると、シャワーを軽く浴びて身体を清めた。
「…ありがとう、エクセレン」
「どういたしましてん…続きはまた今度やりましょ」
「考えておきます」
「あまり背伸びばかりしてちゃ駄目よ?」
「…からかわないでください」
「ふふ、それでこそレオナちゃんだわ」
レオナは踵を返し、風呂場を出た。残されたエクセレンが背伸びをし、自分の身体をぎゅっと抱きしめる。
「…やれやれ、本当に素直じゃないわねん」
「本当にね…でもエクセレン、それは貴女もじゃない?」
聞き覚えのある声が背後から聞こえてきた。
「ラ…ラーダさんっ!?」
「随分とお楽しみだったようで…あまりにも長引くもんだから、サウナの中でミイラになるかと思ったわ」
汗で肌に貼り付いた髪を、手で払いのけるラーダ。
「あの…いつからお聞きになられてました?」
「最初から最後まで全部。あそこまで想いをため込んでいたなんて、普段見てる私でも気付かなかった」
「後はタスク君の方がどこまで立ち回ってくれるか…」
「大丈夫よ、きっと。カチーナ達が上手くやってくれてるわ。ところで」
エクセレンはぎょっとなった。ラーダのエメラルドグリーンの瞳が、見た事もないぐらい潤んでいる。
「途中で終わっちゃったみたいだけど…それってあんまりよねぇ」
「え、あの、その」
エクセレンは後ずさりをしたが、数歩下がったところで風呂場の壁に背中がついた。
「さっきのを見てたら…私も…久しぶりに濡れちゃったのよね…」
「あ…」
ラーダの視線に見据えられたエクセレンは、身体が動かなかった。逃げようという考えとは裏腹に、
身体の芯が再び熱く燃え盛ってきていたからだ。ラーダがエクセレンに乳房を押し付け、顎をつと
持ち上げる。
「大丈夫よ、こういう時にも生かせるアサナはきちんとあるから…」
「ちょ…待って…んっ!」
ラーダとエクセレンは互いに手足を絡ませ、風呂場の床へ静かに転がった。
「さて…深層意識の欲望を開放するアサナは…」
その次の日、エクセレンはげっそりとした顔で姿を現したが、彼女の口からその理由が語られることはなかった。
「…改めて来てみたけど、タスクはこの部屋に戻ってきてないのかしら」
エクセレンに言われた通り、レオナはタスクの部屋の掃除を再開した。タスクの部屋はあの出来事が
あってから全く手をつけられてないようで、彼女が”あれ”を発見した時のままだ。忌まわしい記憶を
振り払うように頭を振り、ちらかったクローゼットを整理しはじめた。
「ん…?」
クローゼットの棚に詰め込まれた服の固まりを取り出すと、固まりと一緒に小さな箱が飛び出してきた。
レオナはそれを拾い、しげしげと正体を確かめる。
「これは…アルバム?」
箱から取り出したものは、小サイズのアルバムだった。電子データで写真や動画を保存する今の世の中、
銀塩写真の存在そのものが貴重なのだ。
「なんでこんな古風なものを…」
アルバムをめくろうとした手がふと止まった。まさか、また私以外の女を…そう思った時、エクセレンが
風呂で言っていた事を思い出す。
「これが…私の求めているもの…ってこと?」
止まっていた手を、再び動かす。カバーをめくり、最初の写真が見えた瞬間、レオナの視線は写真に
釘付けとなった。
「…私の…写真…」
見覚えのない、自分の姿。カメラ目線も全くない…何時、誰に撮られたのか? いや、そんことよりも…
「笑ってる?」
アルバムに収録されている彼女は、皆笑っていた。ページを捲るごとに、その表情は徐々に優しく、柔らかい
ものに変わっていっているようにも見える。
(私、こんな風に笑ってるんだ…)
トロイエ隊にいたころは、自分から笑う事は滅多になかった。こんな風に笑うようになったのは…覚えが
ある…そう、彼に出会った頃から…
「レオナ…ちゃん?」
背後から聞こえた声に振り返ると、そこには見覚えのある男が立っていた。
「タスク…」
(続く)
386 :
45:2008/02/19(火) 22:23:30 ID:pP78MjaX
今回はここまで。やっと表題通りの展開に…orz
乙
>>361 神!
これでラウルはフィオナの婿決定ですねww
アラドラトにも期待大
…にしても音ゲーマーさんの作品で初めて音ゲネタを見た気がする。
顎の糞オルタ曲を御存知と見た。
>>386 待ってたぜ!続きに期待。
>>386 GJすぎる!
ラーダ×エクセレンもじっくり書いて欲しかったぜw
Wikiマダー?
>>378 なんか昔のいじめスレの助手ラキネタを思い出す。ラキ可愛いよラキ。
タスク盗撮疑惑ww
393 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 15:59:54 ID:g3esyWAr
保守上げ
とりあえず書けたところまで投下。
「フフ…可愛いおちんちん」
露わになったラリアーのそれを、フィオナはただただ見つめた。
「は…ぅ」
ラリアーにはそれだけで十分だった。フィオナの視線が熱線のように股間に突き刺さるのがわかる。
「わぁ…フフッ、大きくなってきたね」
「ゃ…言わないでっ」
ラリアーのそれは、確かに勃起していた。それまでの外見相応のモノが、大人顔負けのサイズになっていく。
「ホムンクルスって凄いんだね…ね、触っていい?」
「えっ…」
その言葉だけで、ラリアーの肉棒がピクッと動く。
「触りたいな…ラリアーの大きなおちんちん」
「はぁ…っ」
すでにラリアーに抵抗する気はない。だが、フィオナはあくまで承諾を求める。
「触ってほしい?ならそう言ってごらん」
「………触って…ください」
そう言った瞬間、ラリアーの先端から透明の液が滲み出る。
「いい子ね」
フィオナの白く細い指が、そっとラリアーの竿に触れる。
「あっ…!」
ラリアーは少女のように喘ぎ声をあげた。
「固いね…」
「あっ…あっ…!」
フィオナの指が、竿を摘んだまま上下する。
「固くて、太いよ」
「フィ、フィオナさん…!」
「フフ、可愛いね。あんまり可愛いからご褒美あげようか」
「え…っ」
これ以上気持ち良くしてくれるのか?そう思ってフィオナの顔を見たラリアーは、更なる刺激を受けることになった。
「あんまり女らしくないけど…これでどうかな」
フィオナは服を脱いでいた。透けて乳首まで丸見えのキャミソールに、紐で結ばれたレースのショーツ。普段の彼女から想像もできない姿が、あまりに刺激的だった。
「あ…」
ラリアーは、真っ直ぐフィオナの肢体を見つめた。視線を動かすことが、できない。
「あは…ラリアーの先っぽ、いっぱい濡れてる」
「え…っ」
ラリアーの肉棒は大きくそびえ立ち、その先端から漏れた透明の液が、雨露のように垂れて竿を濡らしていた。
「私もね…いっぱい濡れてるんだよ」
そう言うと、フィオナは股をゆっくりと開いた。ショーツの中心に大きな染みができているのがすぐにわかる。
「あぁ…」
ラリアーは身を乗り出し、まじまじとフィオナの股間を見つめる。
「私達…すごくえっちだね」
二人は向き合いながら、互いに股を開き、己の恥部を見せ合っている。
「フィオナさん…僕…」
身体を動かしていないのに、ラリアーの竿が大きく揺れる。勃起の勢いが重力に勝り始めたのだ。
「すごい…こんなに興奮してくれてるんだ、嬉しいな」
フィオナは前かがみになり、その顔をゆっくりラリアーの股間に近づけていった。
とりあえずここまで。
何故こんなシチュになったかは考えてない
とりあえず某スレ設定が入ってるって言っとかないとそこの住民以外置いてきぼりだぞ
わるこなにゃうがな
「わるこなにゃう」でググってみればすぐに分かると思う。
ちょっとイラっと来た。
一方的な自分語りに感じるような不快感だな。
ローカルな限定ネタって事前に断り入れんと後で文句付けられ易くなるよな
あー…すまん。
別にコウティススレと繋げてるつもりはなかったし、
関係ないかなと思った。
このスレのことよくわかってなかったようだ。
続きは自粛しときます
403 :
401:2008/02/20(水) 23:49:36 ID:aU3kHuH9
>>402 いやいや、自粛なんてそんな殺生な!
早とちりして申し訳ない。
ぜひ書いてくださいお願いします。
乙。続き楽しみだったが残念だ。
別に特殊設定スレの感じはしなかったな。
シチュとか背景とか至るまでの展開とか無視してAとBがセクースするSSなんてエロパロ板には珍しくもないと思う。
wikiが来るまで不屈だ!
ホトメだから俺は借りられんが、編集作業はやっておく
だからはやくwikiを借りてくるんだ!
407 :
45:2008/02/21(木) 20:18:11 ID:ZxC2+wnA
ミッテ先生×アクアという電波を受信したのだが、この二人ってアクアが
学生時代の時に決別してたのね orz DFCもミッテが開発したものじゃないし…
ナンダコノデンパ
>>407 ヒューゴともども捕まる設定にすれば可能かな?
MX的にそれらしい回がないのがあれだけど
409 :
45:2008/02/21(木) 23:34:43 ID:ZxC2+wnA
>>408 ミッテ先生、DFCスーツの試作品を開発 → アクアを呼び出し、着用を強要 → アクアを帰らせた後、自分も
着用 → ミッテ先生のスーツとアクアのスーツは相互リンクしていて、互いの感覚をフィードバックする代物だった!
→ ry
という展開にしようと思ったんだけど、無理がありすぐる orz
こういうときはOG外伝設定の関係にしてしまえばいいんでない
そもそもまだ会っていないから多少の無理は効くと思うけど
しかし、良い感じのwikiがみつからん・・・
大概がアダルト厳禁なんだよな。CGIおkな鯖見つけて、
そこに手動でwikiぶちこんだ方がいいかもしれん
2chエロパロ板SS保管庫か。
確かにここなら大丈夫だろうけど…
文章だけだったら18禁にはならなかったはずだよ。
小説も18禁になるんだったら、昔の文豪の作品も18禁になっている。
エロ小説が18禁なのは挿絵がエロだからだってエロい人に聞いた事があるよ。
とりあえずディセイバーは性別不明っぽいから女の子ってことでおk?
>>417 ツイ☆てるのもいればツイ☆てないのもいる、自由とは(ry
クルツが女性が乗ったユニットに対する戦闘台詞を言ってないので多分男か無性だな
だがあえて女性だと考え
更にはノイ・ヴェルターとの戦闘によって機関部をやられて宇宙を長期間漂流
データ・ベースが旅立った後にヴァルストークに救助され
創造主との和解成立後は戦闘の理由が無いと言う事で
なし崩し的にヴァルストークで雇われることになるが
漂流の影響により、本人も気付かない内に暗闇にトラウマを抱くようになっており
ある日個室にいたときに、偶々ヴァルストークに隕石が衝突、電気系統が故障
その影響で室内の照明が落ち、電子ドアも沈黙
真っ暗な密室に閉じ込められているうちにトラウマが発症してパニック状態になり
数時間後、修理を終えて様子を見に来たカズマにしがみ付いて泣きじゃくり、その後…
な、そんな個体が存在すると想像する事も自由なわけだ
そんな名前だけ借りた二次オリキャラはお腹一杯です
422 :
417:2008/02/24(日) 10:40:40 ID:eVHn8Y7d
やっぱディセイバー話はやめとく。無感情だし
最後にやったスパロボはWなのでアリアかレギュで書くわ
さっきからWの話なんだが…
ズール様が性器だ!!!
そういう意味で言ったんじゃないだろう
今月のDWラーダさん、地味にヨガのワンカットあって嬉しい
ケイジ×沙羅とかルナ×五飛とかあるのになぜスクコマ2のSSが来ないッ!!
カーラ「最近・・・自分の名前が空気に見えてきたんだ」
カーラ=空
沙羅×レアニカとかどうよ。
あぁそうさ、俺はレズスキーさ!!
>>430 あの二人は良かった
あとはレアニカ×遥とか?
それにしてもスクコマ2はクロスオーバーの宝庫だぜフゥー
スクコマというとEDの五飛小隊と珍しく出番の少なかったヒイロが印象に残った
グリリバ補正無いほうが絶対スパロボには良いよ
そうは言ってもな大佐。
奴ら呼んでもいないのに来るんだぜ?
グリリバとトロンベの中の人は頼んでも無いのに毎回デバッグに来るんだっけ?
というかグリリバ補正なんてあるのか?
ニルファじゃ馬鹿性能だったヒイロを弱体化してくれって頼んだくらいしか知らないけど
過剰に意識しすぎな気もするけどなぁ
グリリバ補正とセックスは都市伝説
>>435 ニルファのウイングゼロの武器性能と戦闘アニメにケチをつけてその結果が
サルファの三回撃つツインバスターライフルと
気力140で撃てるローリングバスターライフルだって聞いたぜ。
俺からすればバサラ達が仲間になるまで使いづらくてしょうがなかった。
そしてその分どんどん戦闘アニメと出番が雑になってくるデュオ、五飛、トロワ、カトルたち…
だが待って欲しい
あの(ニルファに比べると)断然カッコいいゼクスのカットインとトールギス3は何なのだろうか
これこそ子安補正なのではないだろうか
Wではほぼ全員格好良くなってたよな
アラド「zzz…」
イルイ・ガンエデン「ふふふ…」
ぷにぷに♪
アラド「…う、うん…」(寝返り)
くちゅっ…
イルイ・ガンエデン「あん♪ もうアラドったら大胆ね… お・か・え・し♪」
ぷにぷにぷに♪
アラド「…は…うん…」(頭モゾモゾ)
ぬちゅ…
イルイ・ガンエデン「ひっ… ん… 鼻は…卑怯…よ…アラ…」
アラド「う〜ん …イ………大好き…だ…」(寝返りゴロンと寝言)
ペロッ…
イルイ・ガンエデン「あーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
イルイ・ガンエデン「うふふふ… 封印万歳!(鼻血)」
アラド「う〜〜〜ん、イクラ丼…いっぱい…ムニャムニャ…」
イルイ・ガンエデン「なぬっ!」
イクラ丼封印戦争勃発!
媚びぬ!
退かぬ!
省みぬ!
>>441 続きを希望するっ!
イルイ×アラドは珍しいしな!!
イルイはヤンデレになりそうだ。
「アラドはず―――と私といるの、泥棒牛になんか渡さない」
「邪魔者は○さなきゃ……、くすくすくす……」
それは単にキミがヤンデレ好きだからだ
446 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:02:12 ID:GbaLu1Po
媚びぬ!
退かぬ!
カイリー・ミノーグ!
アラドは既にOG外伝時で、
新教導隊(ラミア・ラーダ(出向)・ゼオラ・ラトとおまけカイw)のカイを覗けば黒一点というポジションと、
アイビスバイキング繋がりで駄目姉と弟ポジションも兼用という
どっかのギャルゲー主人公か!と思うほどの位置な上、
OG3になるとαで唯一イルイを助けた男として(OG3でイルイ出演なら)のポジションもあるしな
なんて前置きはともかく
アライルは俺も支持する!
アラドは年上のお姉さん吸引フェロモンか何か出してるんだよ
三月になっちゃった。結局、目的完遂為らず。
アラドラトは後三日はお待ち下さい。
でも、完成品を投下したらしたでスレ容量がオーバーしてしまいそうだ。
前みたいにロダ経由で投下しても良いでしょうか?
>>447 OG2でDCに居た時は亡くなった弟を思い出すからかカーラに心配されたりもしてたな
>>449 だね
どっか長持ちするところでお願いします
アライルも嫌いじゃないんだが、本命がアイイルの俺はどこにいけばいい・・・?
というか、アラドは年上のお姉さんが揃いすぎてる
オウカ、ラミア、ラーダ、アイビス、カーラ、ガーネット、アギラ、エクセレン、フィオナももしかしたらいけるかも
イルイもガンエデンならお姉さんだし、OG3でもしかしたらアクアも教導隊と絡みそうな可能性あり(アラドと絡むかは知らんがw)
だが、年下はαでイルイ(ニルファで唯一助けた主人公)とOGではラトしかいなさそうなのがちと寂しい
シャインはちょっと無理かな
>アギラ
ち ょ っ と 待 て
>>448 つまりハガネやヒリュウ改の様々なお姉さんに襲われるアラドとな!?
>>455 逆に考えるんだ
アギラさえも萌えキャラ化するほど、アラドパワーは凄いんだと(どんなパワーだw)
>>441に触発されてイルイ→アラド(イルイ主導)を書こうかなと思ったんだけど、
ガンエデンお姉さんがこのスレ的にデフォなのかな
幼女が頑張ってリードしながら結局されるのが好きなんだが
幼女なんて言葉をさらりと使う俺変態w
ラミアはアラドより年下じゃね?
アギラwww
>>457 おk、俺はお前を待ち続ける
マシンセルで悪の心と記憶と鼻の半分を吸い取られ、
ついでに若返って少女になって戦場でアラドに拾われるアギラマダー?
アラドが保護者になってほのかな恋とちょっとエロなるんだけど、最後で記憶を取り戻してアラドを庇って死亡
>鼻の半分
別人になるわww
WIKIまだ?
少し上のレスに貼ってあるよ
>>453に祝福と激励、あとお疲れ様の意味で補給!
ビルトビルガーが複座になって、サブパイにイルイが…
ファルケンにはラトが乗って……
とか妄想してる俺
466 :
45:2008/03/01(土) 21:27:17 ID:uosY9VBl
467 :
45:2008/03/01(土) 21:28:12 ID:uosY9VBl
レオナはアルバムを手に持ち、タスクに向かって立ち上がった。腰に手を回し、足を膝の辺りで
交差させ、すらりとした仕草を見せる…タスクと問答する時に取る、いつものポーズだ
「タスク、これは何?」
「レオナちゃんの写真…」
「私が聞いているのは、そんなことではなくてよ」
レオナはゆっくりと、アルバムのページをタスクへ見せるようにめくり上げていく。
「見事なぐらい、全部私が笑ってる顔。こんなもの、どうするつもりなの?」
言葉を失い、立ち尽くすタスク。顔から生気がみるみる内に引いていく。
「…答えられないのね。どうせそんなことだろうと思ってたけど」
「レオナちゃん、俺は…その…」
「はっきりと答えなさい!タスク・シングウジ少尉!」
レオナの目つきが険しくなる。
「ずっと、見ていたかった」
「は?」
予想外の返答だった。きっといつものように、しどろもどろな返答をすると思っていたのだが、
タスクは真剣な顔つきで答えを返してきたのだ。
「俺は、レオナちゃんの笑顔を…ずっとそばに置いておきたかった…」
「…」
タスクが目を上げると、レオナの冷たい視線がもろに突き刺さった。
「べ、別にやましいことなんか、全然…考えてもなくてさ…ただ単に…」
「ただ単に?」
「レオナちゃんの笑顔ってさ…俺にとっちゃ可愛いとかそういうのを越えてて…」
「越えてて?」
「宝物…なんだ…」
「宝物?」
「ああ、そうだ」
タスクは一瞬レオナの顔を見つめ、表情を少し緩めた。
「ほら、レオナちゃんってプライド高いし、高潔だし、俺の前で滅多に見せてくれないから、いろんな
手を尽くして集めたのが…」
「これって訳ね」
レオナはアルバムを閉じ、暫く間を置いてから…無造作にタスクの目の前へ投げ捨てた。
「な…なにすんだよ!?」
タスクは慌ててアルバムの側に駆け寄ってしゃがみ込み、アルバムを拾い上げてホコリを払った。
「…く…くくく…」
「?」
漏れ出した笑い声が、タスクの耳を包んだ。
「ふふ…ふふふっ…あはははっ!!」
「なんだよ…何が可笑しいんだよ!?」
「だって…これが笑わずにいられるもんですか」
タスクは呆気に取られるしかなかった。レオナがここまで笑うのは、見るのも聞くのも初めてだったからだ。
「ふふふ…貴方は勘違いしているわ…タスク」
「な…っ!」
夢の中で聞いた台詞を思いだし、タスクの背筋を冷たいものが駆け抜けた。
「私のプライドが高い? それで高潔…? くくく…っ」
「レオナちゃん…」
「貴方、本当に私の事をわかっていなかったのね…それでよく恋人だとか、大切なものなんて言えた事」
「なんだよ…一体…何が言いたいんだよ!!」
流石のタスクも、このレオナの一言が琴線に触れたようだ。普段はレオナに見せない怒気をはらませた
表情で、彼女の嘲笑を押さえ込もうとした。
「いいこと? これから、本当の私を見せてあげる」
「本当の…?」
立ち上がりかけていたタスクだったが、レオナからただならぬ雰囲気を感じ、再びしゃがみこんで
しまった。
「そうよ、これが…」
レオナはスカートの裾に手をかけ、そのまま裾をめくり上げていった。
「ちょ…レオナちゃん…!?」
タスクの目の前に現れたのは、レオナの生まれたままの姿の下半身だった。真っ白な肌の谷間に
埋もれた、金色の陰りにタスクは目を奪われた。
「もっとよく見なさい、タスク」
レオナの言葉で我に返ったタスクは尻餅をついてしまった。そのままの体勢で後ずさりしながら、
片手で視線を遮ろうとする。
「何で履いて…ないんだよ!?」
「そういったところから勘違いしてるのよ、貴方は…」
「意味がわかんねぇよ!」
「どうせ私が、高級な下着でも着けてるとか思ってるんでしょ?」
「…まさか」
「まさかも何もあったもんじゃないわ」
レオナは上着を片手で器用に弄り、右胸をはだけさせた。
「!」
上着のみで押え付けられていた豊かなバストが、縛めを解かれた勢いでぷるんと弾け出る。つんと
上を向いた桃色の頂点が、レオナ自身の手で摘み上げられた。
「んっ…」
ぶるっと小さく身体が震わせ、目をつぶって恍惚の表情を浮かべるレオナ。
「レオナ…?」
「ん…あぁ…」
摘んだ指を一旦離し、手の平でたわわな果実を包み込んだ。そのまま果実をゆっくりと揉みしだき
始めるレオナ。
「…っ…ぁ…まだよ…目を逸らさないで」
レオナは乳房とスカートに手をかけたまま、タスクの背後に回り込んだ。タスクもその動きに
つられるかのように体勢を反転させる。
「そうよ、いい子だわ…」
レオナは両足を肩幅より少し広めに拡げた、ドアに身を預けるようにもたれかかった。
「…」
タスクは固唾を飲んで、彼女の一挙一動を見守るしかなかった。目を逸らそうにも、彼の男としての
本能がそれを拒否しているのだ。そんなタスクの眼前で、レオナはスカートを脱ぎ捨てる。
「これが…本当の私…」
ぱさりと乾いた音を立て、スカートが床に落ちた。自由になった片手が太股に沿ってじわりじわりと
金色の茂みへ上っていく。
「…ああっ!」
指が茂みの中に入った瞬間、レオナの喘ぎ声がタスクの部屋に響き渡った。太股を一瞬閉じて身体を
大きく奮わせた後、再び大きく太股を開きなおす。
「も…もっと…近寄って見て…」
タスクは言われるがまま、レオナに身体を寄せる。
「あ…あん…あぁ…んっ…んんっ」
淫らな水音をたてながら、レオナの指が割れ目の中をかきまわすように動いていた。時折はみ出る
指先が、部屋の照明を反射してテラテラと輝いている。
「私は…貴方の思ってるような…んぁあっ!」
ひくひくと動いている陰唇を片手で拡げ、深く突っ込んだ指を外へ出し、また再び蜜壺の中へと差し
入れる。その度にレオナは何度も身体を痙攣させ、下半身を上下左右に小さく振った。
「人前で……濡れるような女が…」
膣口と指先の間で引いていた糸を追いかけるように、透明の粘液があふれ出てきた。レオナは更に指を
差し込み、蜜をかきだすように動かす。
「んっ…痴態を晒す…ああっ…女が…」
指でかきだされた愛液が、そのままの勢いで床に滴っていく。
「私は…私は高潔でも…あん…なければ…プライドも…あ゛っ!!」
一際大きな喘ぎ声を響かせたレオナ。彼女の親指と人さし指が、クリトリスを摘み上げている。
「ひぁ…んぁ…ああんっ…」
彼女のもっとも敏感な場所を覆っている鞘を摘み、乳房を弄っていた片手を下ろして股間に添える。
「タスク…あなたの思っているような…んくぅ…女…ああっ…じゃ…」
身体を奮わせる度、彼女の乳房が細かく揺れた。ぐちゅぐちゅと音を響かせながら、レオナは更に自分を
攻め立てていく。
「俺は…」
「だまりなさい…っ…ああっ…最後まで…んんっ!!」
タスクは呆然と相方の行為を見るだけだった。彼の中で、何かが音を立てて崩れていく。
「ひぃ…あ…んっ…何かが出て…あっ…」
指の動きがどんどん激しさを増していく。それに従ってレオナの声が、タスクも聞いた事がないような
うわずった喘ぎ声に変わっていった。
「あ゛っ…! んん゛っ…い…いぐっ…あああっ!!!」
レオナは一瞬身体を硬直させた。間髪おかずに彼女の割れ目から、暖かな潮が噴出する。
がくがくと身体が揺れ、噴出された潮が撒き散らされた。
「…っ!?」
ぱたたっと湿った音をたて、潮が床のスカートを濡らした。彼女の手にふりかかった潮の飛沫が、
タスクの顔面にも飛び散っていく。
「レオナ…」
「んぁ…はぁ…はぁぁ…」
レオナはドアにもたれ掛かったまま、ずるりと床に座り込み、そのまま果てた。
(続く)
472 :
45:2008/03/01(土) 21:37:42 ID:uosY9VBl
今回はここまでです。
ちとタイトルミスりました、スマソ orz
473 :
45:2008/03/01(土) 21:38:31 ID:uosY9VBl
もうひとつ忘れてました…
>>453氏、本当にありがとう!!
乙! 待ってたぜ!
続きに期待
音ゲーマーの人のアラドアイビスの初めて話ってあったっけ?
最近、スレに寄ってなかったから見失ってる・・・
>>475 いや、あれは話の流れ的に既に関係があったって考えるとスムースに展開するから引き合いに出しただけで、その話自体は書いてない…と本人が言ってみる。
無理矢理こじつけるなら前に書いた3αの奴がそれに近いと個人的には思ってます。世界観とか設定じゃなくって、何があったかと言う点で。
セレーナ×アスラン
隼人×ラミア
が読みたい
黒ミヒロが捕らえたテッカマンランスを足コキ調教するSSを
イルイがアラド(OG)のサブパイロットになったら(仮定)
アラド「…な、なぁ、イルイ?」
イルイ「ん? なぁに、アラド?」
アラド「…いや、もう決まっちまった事にぐだぐだ言うつもりはないんだけどさ。」
イルイ「うん?」
アラド「せめて膝の上はまずいと思うんだ。…その… 色々とさ。」
イルイ「…アラドは私が嫌い?」(うるうる)
アラド「いぃっ! い、いや嫌いとか好きとかじゃなくて…」
イルイ「私はアラドが好きだよ? だから…(『アラドの方を向いて』座り直し)頑張ってサポートするから嫌いにならないで…」(抱きつき)
アラド「いやあの俺もイルイの事は嫌いじゃないっていうか、好きっていうか…」
イルイ「ホント! 嬉しい♪」(ぎゅっ…)
アラド「だ、だからその… 俺も… 俺も男だから! その…」
イルイ「私は… 嬉しいよ… アラド… 興奮してくれてるんだね、私で…」(上目使い)
スッ…(アラドの『股の上』に座り直す)
アラド「ぐっ! イ、イルイ?」
イルイ「あっ…今、おっきくなったよ… ん…」
スリスリ♪
イルイ「おっきく…なってる… ふふっ… …気持ちいい?」
アラド「くっ…(耐えろ、耐えるんだ、俺… リシュウ先生も言ってたじゃないか、
『幼女でヌイたら一刀両断』って… 俺は…俺はまだ男でいたい! …こ、こうなったら…)
ああてきのこうげきがせまってくるあぶないかいひだじゃけっとあーまーぱーじ!」
ジャケットアーマーパージ! ビルガー前向いたまま後ろに全・速・後・退!
イルイ「きゃっ!」
アラド「ああすまねえぇイルイ敵の攻撃で後ろに『そのまま』全速で下がらないと当たりそうだったんで
俺の方向いて後ろ向きに座ってるお前が後ろに仰け反るように!そして俺から離れるように!と思っ…ゴホンゴホン
とりあえず緊急事態で回避したんだから後ろに仰け反った時にぶつけた後頭部押さえて涙目で睨まないでくれ!」
イルイ「む〜〜〜」(涙目)
アラド「ああとにかく敵の攻撃が激しすぎて俺の膝の上は危ないからシートの裏の簡易シートがあるからイルイは
小 さ い か ら !
座れるよなというわけでよろしく!」
ぷちっ…(何かが切れる音)
ういーん! ういーん!
アラド「な、なんだこの警報は?」
イルイ「………」
アラド「イ…イルイ?」
ガンエデンゲージが溜まりました ガンエデンゲージが溜まりました
封印が危険です 封印が危険です 直ちに封印外に避難して下さい ガンエデンゲージが溜まりました…(ループ)
ぼんっ♪きゅっ♪ぼんっ♪
イルイ「華麗にガンエデンに…変・身♪」
アラド「いぃっ!」
イルイ・ガンエデン「ふふふ… 残念ですが、その簡易シートでは私は大きすぎて座れません。
どこかの貧乳やロリと違って
胸 が 大 き す ぎ る の で !
と、いう訳で、やはり私の席は、ア・ラ・ド・の・ひ・ざ・の・う・え(はーとまーく)」
アラド「イ、イルイ! ふ、服は! ふ、服を着てくれ!」
イルイ・ガンエデン「まぁ、アラドったら… 愛しいからって、衣類! 衣類!ってそんなに私の名前を呼ばれるとなんだか濡れちゃうわ♪」
アラド「衣類とは言ってねぇーーー」
イルイ・ガンエデン「ふふふ… そんな意地悪な事言っちゃうお口は…えいっ♪」
ぷにっ! むにゅむにゅ…
アラド「むぐっ! む、胸が顔…息できな…ぷはっ! ぶむっ!」
イルイ・ガンエデン「うふ♪ だって、しっかりしがみついてないと危ないから、こ・う・し・て、しっかりアラドにしがみついて♪」
アラド「(ツ、ツインボムに顔が埋められ… いやマジ息できねぇ…むぐぅ!)」
イルイ・ガンエデン「あん♪ アラドのがさっきより大きく… 嬉しい…」
くちゅくちゅ…
アラド「(くっ、こうなったら…最後の手段!
これはアギラのおっぱい…
これはアギラのおっぱい…
これはアギラのおっぱい…
これはアギラのおっぱい…
これはアギラのおっぱい…
これはアギラのおっぱい…
こ れ は ア ギ ラ の お っ ぱ い !(どーん))」
イルイ・ガンエデン「…あ、入っちゃった(はーとまーく)」
アラド「(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)」
ゼオラ「…ねぇラト、あのくねくねしてるクワガタ、撃ち落していい?」(怒)
ラト「…リュウセイみたいに殺ってみる…」(怒)
アイビス「アタシもあのエセおっぱいとほっぺにフルボッコ…いやフルシュートしたいな…
…まぁ、フルボッコ!でもいいけど…」(怒)
はっはっは、構想1分作成2分
…いやホントごめんなさいorz
>>479-480 ちょwwwwおまwwwww
>『幼女でヌイたら一刀両断』って、
ちょん切るのか!
ちょん切るんだな!
…ガクガクブルブル
> これはアギラのおっぱい…
どっかで見たフレーズだと思ったら天上天下か
しかし、
>>460みたいなアギラだったら、逆に興奮しそうだw
つか、イルイが積極的だーーーーーーーーー
ハァハァ
>>480 ワラタGJ!
そして迫る3つの影…
逃げてーアラド逃げてー
そういや
>>454にアギラがいてマ改造の人がいないのはなぜだろう?
>ラト「…リュウセイみたいに殺ってみる…」(怒)
えっ、もしかしてリュウセイはもう殺ったの?w
>>484 ヴァルシオーネのフィギュアにぶっかけてる現場を目撃してしまったそうだよ。
>>485 え?俺は格納庫でやっちゃったって聞いたぞ
>>485 リュウセイならヴァル汐音本体にぶっかけるだろ、俺が言うんだから間違いない
>>479-480 しかし、アラドの膝の上にサブパイイルイか
ふふふ、オラワクワクしてきたぞ
きっと高機動戦闘用のビルガーのことだから、機動が激しすぎてイルイが逆さまになってアラドの目の前に純白のパンツが…
イルイ「ア、アラド(///) み、みないでぇ〜」
アラド「いっ! そんな事言ったって、はっ! 敵が! クラッシャーセットアップ!」
イルイ「い、息がかか…る…ん…(びくびく)」
グンッ!(敵に向かって急加速)
アラド「スタッ…ぶふっ!」(急加速Gでパンツが顔全体に食い込む)
イルイ「ひぅ! アラドの鼻が入っ…ひゃぅ!」
アラド「スタッグ…ぶふ! ビート…ハグ! クラッシャァァァァ!」
イルイ「きゃふん! は…歯を立てないでぇぇぇぇぇ!」
きっと高機動戦闘用のビルガーのことだから、機動が激しすぎてイルイの唇とアラドの唇がファーストコンタクト…
アラド「突っ込むぜぇ!」
グンッ!(敵に向かって急加速)
イルイ「きゃっ! むっ!!!」
アラド「イル…むぐっ!」
ちゅむっ…
敵「ぐっ! 突っ込んでくるか? …あれっ? 止まってる?」
くちゅ…ちゅむ…くちゅ…
イルイ「(///)」
アラド「…つ、突っ込むから、し、しっかり掴まってろよ…」
イルイ「…うん(///)」
きっと…(略)…すぎて【しっかり支えておかないと】投げ出されちゃうだろうから…
アラド「突っ込むぜぇ!」
グンッ!(敵に向かって急加速)
じゅぷっ!
イルイ「ひゃん!」
アラド「大丈夫か、イルイ?」
イルイ「う、うん… はうっ! アラドのが、ちょ、ちょっと奥にきただけ…」
アラド「ビルガーの本当の姿を見せてやる!」
ジャケットアーマーパージ!
ぐりぃ!
イルイ「うぐっ! ア、アラドぉ〜」
アラド「ぐっ! ビクティムピークの反動で【少し揺れるかもしれない】けど我慢してくれよ!」
イルイ「ひゃっ! だ、駄目! お、奥にズンズンって…」
アラド「ビクティム…ピーク!」
イルイ「あっ! あっ! あっ! 奥に…きちゃうぅ… …あ、あーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
>>489 凄く良いんだが、血を吐けそうな機体に幼女は無理あるような……最古ドライバーは伊達じゃないってことで大丈夫だな
でも幼女状態でそんなに強い(身体能力的に)とは思えんぞ
リュウセイは伊達だけどな!
>>489 なんか、戦闘が終わる毎にぐったりしてそうw
で、着艦しても中々コックピットから出てこない二人
ゼオララトアイビスラーダ辺りが騒ぎださないか心配だ
フフフ…
ちんこたった
>>495 その様子を見てラーダさんはなんとなく悟りつつ
ゼオラトは「?」な感じで、アイビスはお疲れ様って普通にスルーして2人の心配してそう
それはそうとちんこたった
>>492 イルイはテレポ出来て空も飛べて宇宙も生身で平気なスーパー幼女なんだぜ、きっとなんとかなるって
一本書き上げました。
ですが、テキストデータで60kになりまして、かなり多いです。
アップローダーに上げて、URLを載せるやり方は、このスレでは
望ましくないでしょうか?
500 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:27:43 ID:EoWtVUYd
>>499 うpロダでも別に問題ないと思うぜ?
1週間ぐらい持つところなら
60kあっても容量まだ足りるから大丈夫だぞ〜
アップローダーに上げて〜
だけ見てその下のURLを踏みそうになったwww
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:37:24 ID:hSMz/b5s
カーラを忘れるな
>>504 忘れるものか
α組の中でもトップクラスのエロい身体だと思うぜ
クスハは胸は確かに一番大きいがそれ以外はそれなりって感じで
カーラはボンキュッボンって感じ
加えてエロに寛容そうな性格も○
>>505 おお、同士よ!
うんうん普段が明るいから相手が鬼畜だと性格が180度変わるからねそこらが魅力
507 :
499:2008/03/05(水) 19:59:52 ID:l/Vp2IoG
読んだ
絶望した…orz
携帯だから見れないや(´・ω・`)
どんなだった?
紅茶男の特撰紅茶による紅茶責めか・・・
パピヨンマスク着けてレザーを着こなし
鞭で調教するユウキを想像した。
最近このスレに来たんだが、やっぱ女体化は投下禁止?
女体化は専用スレがあるから、そっちに投下すべきかな?
エクセレン×洸
>>513 何、気にすることは無いさ
注意書きでもあれば無問題だ
wikiできたが編集しようにもログがねぇ
517 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 13:32:15 ID:3MVEUpoa
>>510がキッカケで恐ろしいシチュエーションを考えたけど聞く?
ある意味グロくないグロ?だけど
>>520 浣腸液の代わりに紅茶(90℃)を入れる。
・・・短くてすまない
90度とかさ…
出がらしの紅茶の葉っぱを塗り込むくらいはしないとw
カーラの残り湯や尿で紅茶淹れて本人に飲ませるぐらいしないと
本人が飲むんじゃね?
ばっか紅茶を服の上から大量に掛け芳香を楽しみつつ
それを残さず吸い取ればいいだろ
一部の方が不愉快に思っているんで自重します。
とりあえず一言
すまなかった
もう少し温度を下げればすべてが丸く収まる
533 :
学ぶこと色々 1/4:2008/03/08(土) 00:59:30 ID:K9j15fOU
メリオルエッセは、一体どうやって生命活動を維持していたのか、ラキと過ごし始めてから、
時折首を傾げてジョッシュは考える。
人造人間とはいえ、基本的な身体構造は、人間と極端な差はない、とクリフには教えられている。
しかし、ラキはそれこそ一から教えてあげないと人間的な生活も行えないほど、赤子のようにまっさらな状態だった。
いや、赤子そのものか。
まず、最初に驚いたのは、二人でブルースウェアを追いかけて移動していた時のことだ。
仮眠をとろうと目を瞑ったジョッシュを、不安そうにラキは見つめていた。何のことかと聞けば、彼女は、眠るということを
理解していなかった。どういうことかと聞いてみたが、あの奇妙なクリスタルがどうにかしていたのだろう、と把握しているだけで、
詳しいことはわからなかった。最も、二三日もすると、自然に、身体が眠ることを要求し、自然に眠るようになったが。
次に驚かされたのは、食事の時。やはりクリスタルがどうにかしていたらしく、咀嚼し、嚥下し、取り込むという、人間なら
本能的に理解しているはずのその活動を、全く理解していなかった。数ヶ月もしっかり教えたら、不得手ながらできるようになってきたが。
とにかく、「ラキは何を理解していないのか?」ということを考えながらジョッシュはラキと接せねばならなかったわけで、
元々、人の面倒を見るのに馴れているジョッシュであったから、苦痛には思わなかったが、苦労はした。
まぁ、大概苦労で済んだからよかった。
「(……で、これも苦労なんだろうか?)」
便座の上で、ラキが、ほっ、と一息吐くと股間から、ちょろちょろと音を立てて、半透明な、黄色の液体が垂れた。
「ん……」
一通り排尿し終えると、もう一度、ため息を吐いた。
「(『なぁ、ラキがトイレの仕方を把握してないんだ。誰か教えてもらえるか?』……なんて言えるか)」
「で、トイレットペーパーで股間をよく拭きとって掃除するんだな?」
「あ、ああ、そう、するんだよ……」
「そうか」
カラカラとトイレットペーパーを取り、自分の露わになった性器にあてがい、拭きとっていく。
最初に比べれば、よっぽど学習した方だ。顔を真っ赤にして、何事かジョッシュに訴えるような仕草をして、
太腿をすり合わせているのを見た瞬間、ジョッシュは半ばパニック状態になった。
咄嗟の機転、自室に連れ込み、しかし矢張り少し混乱していたのか、バスルームに連れ込み、タイルの上で放尿させることになった。
相当我慢していたのか、尿はタイルを叩くように溢れ、薄いアンモニア臭をバスルームの中に満たした。
すぐに熱いシャワーで洗い流し、タオルでよく性器を拭きとってやったが、顔を歪めて腹部を抱えているのを見た時は、
まっすぐトイレに連れ込み、で、そのままトイレの使い方を教えることとなった。さすがに、ジョッシュとラキのくそみそテクニックまではいきません。
とまぁ、さすがに元遊撃隊長、飲み込みは早い。だが、それでもたまに、こうやって付き合ってやる必要もあった。
「……全部でた」
「大丈夫か?」
「ああ……わざわざ見てもらって、すまないな」
「……そ、そうだな……気にしなくてもいいよ……いや、少しは気にしてほしくもあるけど……」
「そうか。では、そろそろ寝るか」
ショーツとズボンを上げ、ラキは立ち上がった。
洗面所で石鹸でよく手を洗って、コップで冷たい水を一口飲むと、お互い寝巻きに着替えて、別々のベッドに潜る。
「じゃあ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
いつもの風景だ。いつもこうやって二人で寝て、また朝を迎える。変わらぬいつもの夜だ。
五分もすると、ラキの、スースーという静かな寝息と、安穏とした感情が伝わってくる。
それを確認し安心すると、ジョッシュも目を瞑る。
そうやって、また朝を迎える。
その日も、同じように朝を迎えると、ジョッシュはそう思っていた。
ところが、夜半過ぎ、どことなく、困惑したような、悲しんでいるような、そんな感情が伝わってきた。
「……ラキ?」
起き上がり、ラキの毛布に手をかける。その手は、微かに震えていた。毛布を握る力は強かった。
「どうしたんだい? 気分が悪いのか?」
「い、いや、私は……」
その声も、震えていた。と、どこかで嗅いだことがある匂いが、微かに漂ってきた。
それで、ジョッシュは大体察した。
「……俺は怒らないから、だからベッドから出てくれよ。な?」
数十秒、ラキはじっとベッドの中で固まっていたが、やがて、ゆっくりとベッドの中から出た。
目を伏せて、パジャマの裾を下にひき降ろして、ズボンを隠そうとしているが、ズボンの股間の部分には、
黄色い染みが、丸く浮き上がっていた。
「ふぅ……すぐにシーツと、身体洗わなきゃな。バスルームに行こう」
汚れたシーツとパジャマを洗濯機に放り込み、シャワーの温度を確認する。
「冷たい水を飲んだのがいけなかったかな……次は気をつけて……」
「……すまない、ジョシュア」
「え?」
「……ダメだな、私は。上手くやろうとしているのだが、どうにも上手くいかない……」
「仕方ないさ、今まで習わなかったんだ。これから学べばいいんじゃないか……」
しかし、顔を伏せてラキは呟く。
「こんな汚い私につき合わせて……お前に悪い……んぐっ!?」
「汚いことなんか、あるか」
抱き寄せて、唇を奪う。いきなりの行動に、ラキはただただ、貪られるままにしかできなかった。
やがて、少しずつジョッシュの舌はラキの身体を下って行き、首筋を舐め、あまり豊かではない乳房の乳首を甘噛みし、
臍をつつき、やがて、女性器まで辿り着いた。
「ん……ジョ、ジョシュア、だ、だから……汚い……」
まだ洗い流されていない、尿に濡れたラキの女性器を、貪るように舐め取る。
「汚いはずがあるか、ラキの身体なんだから……」
力が抜け、崩れ落ちるように、その場に腰を下ろす。それでも、執拗にジョッシュの攻撃は続く。
「き、汚くないのか? 私は汚くないか?」
「ああ、綺麗だ。世界で一番」
「わ、私が……」
恍惚とした表情になり、甘い吐息を漏らす。だが、女性器に与えられる快楽に、引き戻される。
「ひぁっ……くぁっ……あ……だ、だめ……また……またでちゃう……」
「何が? 何がでちゃうんだ?」
「しょ、小便……ひぅっ! お、おしっこ、おしっこ、また、またでちゃう……あぅぅ!?」
さすがに、三回目となると、あまり残っていないと思った。だが、膀胱には存外に量が残っており、
アンモニア臭はほとんどしなかったものの、それでも、放物線を描いて噴出するだけの量はあった。
「ジョ、ジョシュアに……わたしの……おしっこ……かけちゃった……ひぁ……」
ジョロジョロと音を立てながら小便をもらし、そのままラキは、甘いまどろみの中に落ちていった。
「……ん」
ちゃぷちゃぷと、身体を揺する水音に、ラキは目を覚ました。
身体を、熱い湯と、ジョッシュの腕が優しく包み込んでいる。
「……あ……気がついたかい……?」
「……ああ」
「そうか……すっかり綺麗になったし、そろそろでようか」
そう言って上がろうとするジョッシュの身体を、ラキはぎゅっと掴む。
「待て。……もう少しだけ。このまま……」
「……ああ、いいよ」
耳朶を優しく舌先で舐られる心地よさに身を任せ、ラキは目を閉じる。
と、何か思い出したように、ジョッシュに尋ねる。
「……ジョシュア。風呂から上がったら、またベッドに戻らないとならないな」
「そうだな」
「その……私のベッドは……」
「……ああ、そうだな。今日は、俺がソファーで寝るから」
「ダメだ……添い寝はダメか? ジョシュア」
悪戯っぽく言うラキに、微笑んでジョシュアは返す。
「わかったよ……次は気をつけるんだぞ」
「……頑張る」
学ぶことは、難しい。何度学んでも、また同じ間違いを犯してしまうこともある。
ただ、これだけは間違わないぞ、とラキは確信している。つまり、こうやってジョシュアと愛し合うこと。
ラキは冷え性。よし覚えた。
GJ
一応小スカ有りとか前書き置いたほうがよくね?
だがGJ。
これくらいなら許容範囲内……
ブツになると危ない。
>>538 スカなのかよ…NGしとくわ
こういうの苦手な人が居るというか、明らかに特殊ジャンルなんだから注意文くらい書いとけ
読み手に不快感をあじあわせてどうすんだよ
マリオンにマ改造されるアラド
>>533 そういうシチュが好きな俺としてはGJ
でも、やっぱり注意書きはした方がいいと思うんだ。うん。
これくらいならシチュの範疇だろうと考えたので……
もうちょっと吟味してから投下すべきでした。すいません。
>>541 書き手に不快感を味わわせるのはいいのか?
んな事言ったら何も言えまへんがな
まー確かに541は読み手はお客様で書き手はサービス業みたいなもんだとか考えてそうな物言いではあるがな
まあ、言い方は重要だわな
書き手に反省を促しつつもあまり不愉快にさせず
他の読み手にも喧嘩を売らず荒れる空気を生み出さない…
そんな表現力があれば素直にエロを書くべきか
春休み
少し長めの
前書きを
今気づいたけどWikiまったく更新されてないなw
>>546 べつに書き手を執拗にマンセーする必要も無いけどな。
頼み込んで書いてもらってるわけでもなし、読みたい物を書いてもらってるわけでもなし。
書き手も依頼されて書いてるわけでもなし、書きたい物を書いてるだけなわけだし。
良ければ言いと行って悪ければ悪いって言うのは別に自由だと思うが。
ただマンセーされたいだけなら、それこそ自分でページ作ってそこでやれって話だしな。
文句言うだけの奴よりは
内容の良し悪しはともかくエロ書いてくれる奴のがありがたいってのがあるし
根本的な問題として「どんな内容でも文句がある奴は出る」ってのがあるから
不満書き込むの容認すると「何書いても叩かれるからもう書かない」と
書き手が自分でページ作ったり別作品スレに移動したりでスレが過疎化→消滅と
最悪のコンボが発生するのはさほど珍しい現象じゃないわけで
自分が気に入らない書き手潰す為だけに他の奴らまで巻き込むのはなぁ…
人気があってエロ書き易くてほっといても誰かが書いてくれるようなスレなら
不平不満もOKってのもアリっちゃあアリなんだろうが
賞賛する自由も批難する自由も読み手にはあるよな。
なら同時に読む自由と読まない自由もあるよな。
万人受けする物なんて殆ど無いから、読んで気に入らないなら批難優先するよりスルーした方がいいんじゃね?
それで荒れる事があるかも知れないんだし。
…悪い。こんな事書くとまた空気が悪くなるな。
うぅん……自分の不手際で変な流れになっちゃって申し訳ないです。
ものがスカだけに水に流してすっきりしましょう
じゃ次の人ドゾー↓
便器が詰まりました
お漏らしぐらいでごちゃごちゃ騒ぐスレなんて初めて見たわ
お漏らしってスカなのかなぁ、と問答。
お漏らしは微妙だなぁ。
大なら完全にスカだけどおしっこを漏らすくらいならスカトロのジャンルに含まれないような気がする。
流れ豚切って誰か鬼畜紅茶男カーラ凌辱編書く鋼のメシ屋はおらんかね
あ〜あ、誰かさんのSSのせいでスレの流れがおかしくなっちまったな
んなこたどーでもいいんだよ
3月1日に3日後に投稿すると報告があったアラド×ラトはまだですか?
予定って言うのは得てしてずれるものさ、気長に待とうぜ。今の空気じゃちょっと投下しづらいというのもあるかもしれないし
…まぁ、一週間近く伸びてる現在、音ゲーマー氏に何かあったんじゃないかと少し不安になるけどもな
563 :
音ゲーマー:2008/03/09(日) 04:31:26 ID:kW7TpvC8
いや、実は細かいチェックを残して文自体は完成してます。
でも、仮にロダに上げた場合改行に非常に難があり、それ以外にも色々とちょっと投下が躊躇われる出来なのでどうしようかと。
今の空気じゃ少し投下しにくいってのもありますけど、それはあんまり関係ないです。
遅れてるのはあくまで私的な理由です。すいません。
「アイアン04! 応答せよ! アイアン04! 応答せよ!」
クロガネのブリッジに緊張が走った。偵察に出ていたカーラのランドグリーズ・レイブンが消息を絶ったのだ。直前に、DC残党らしき敵機と遭遇という報告があった。交戦して撃墜された可能性が高かった。
「……機体の救難信号は?」
「……だめです。反応ありません」
レーダー・オペレーターと言葉を交わすレーツェルの顔に焦りが浮かぶ。
「直前の通信から、できるだけ範囲を絞り込んでくれ。それと、捜索隊を編成する。……君、私も出る。君はその間、クロガネの指揮を」
「ハッチが開いた!? ああっ、ラーズアングリフが発進体制に!」
艦長代理に話しかけるレーツェルを、ブリッジ・クルーの声が遮った。
「くっ! ユウキ! 落ち着け! 勝手な行動はするな!」
マイクを奪うようにして、ラーズアングリフに呼びかけるレーツェル。
「アイアン03。発進します」
「ユウキ! 冷静になれ! 単独行動では藁の中の針を探すようなものだ! 敵の規模もわからないんだぞ!」
「……自分の感覚を信じてみます。カーラが相手なら、確率は低くないと考えます」
妙に感情を欠いたユウキの声。それがむしろ、必死に動揺を押さえているのを示していた。
『……彼もカーラも、例の力の持ち主ではある……』
捜索隊を出すことの有意性。クロガネが連邦側・DC側に発見される危険性。一瞬の考慮の後、レーツェルはユウキに賭ける事を決めた。
「アイアン03に遭難前の全データを送信。本艦はここで偽装状態の状態のまま、待機」
「了解!」
「……感謝します、艦長」
わずかにユウキの声が震えているのが伝わってきた。
「礼には及ばん。必ず彼女を連れて帰ってくれ」
「了解」
クロガネのハッチから、轟音とともに飛び立つラーズアングリフ・レイブン。そのまま上空を大きく旋回する。
『……どこだ……カーラ。どこにいる……。俺を……呼んでくれっ……!』
彼女が消息を絶ったと聞いた時に、身を焼くような焦燥感に襲われた。自分自身で意外に思うような……。そしてユウキは、今はそれを抑えようとしなかった。野生動物が己の感覚を一切抑制しないように、この焦燥感が彼女を見つけてくれるように思ったのだ。
────────────────────────────────────────
「ちくしょう! 放せっ! 何の真似よ! あんたら捕虜の取り扱い義務ってのを知らないの!」
カーラは後ろ手に縛られて、ビニールシートの上に転がされていた。
山の中腹に掘られた洞穴。木箱や資材が詰まれ、饐えたような人間の生活臭が漂う。DC残党の隠し拠点らしかった。
偵察中に奇襲を受けて、不覚を取った。手慣れた動きで包囲してきた三機のガーリオンの内、一機を落としたが、その間に被弾した箇所が運悪くエンジンの噴射口だった。体制を必死に整えながら山中に不時着し、脱出した所を捕らえられてしまった。
「は、おもしれえきれい事だなあ? お前、連邦の正規兵じゃねえだろう? DCを裏切って勝手に独立部隊を気取っている、クロガネの所属だよな?」
「……」
DC残党の兵士は二人。既に兵士らしい規律や品格を感じさせなかった。山賊と呼んだほうが通りのいい、喋り方と風ぼうだった。
「正規兵じゃねえ奴を、捕虜として扱う義務なんてねえだろうよ。ああ?」
「ま、理屈なぞどうでもいいんだ。俺達が楽しめればな。後は、きれいさっぱり痕跡が残らないように処理すれば、何の問題もない……」
「……!」
カーラの体をなめ回すように見つめる二人。己の欲望を隠しもしない。
「い〜い体、してんなぁ姉ちゃん? 胸といい、腰といい……。ここまでの上玉、商売女でも当たった事がねえぜ」
「触るな! 下衆野郎……あぅっ!」
抵抗しようとするカーラの横面を、容赦の無い平手が打った。目まいがするままに、あごを掴んで引き起こされ、口に油くさい布きれを押し込まれた。
「ふぐっ! ふぅぅっ……ぐっ!」
「てこずらせるのも、ほどほどにしておいた方がいいぞ? 1分1秒でも長く、人生を楽しみたいのならな」
『……ユウ……』
男の武骨な指が、パイロットスーツを脱がせていく。胸元を覆うインナーが見えると、もどかしそうにそれを引き裂いた。褐色の双球が躍り出る。仰向けになっても形がくずれない瑞々しさ。
「ひょーう! すげえぜ、姉ちゃん!」
「ふふ、たいしたもんじゃないか。楽しめそうだな」
「ふぐぅっ! うう〜っ!」
『ユウ……ユウ……! 助けてっ! ユウ!』
カーラの目に涙が浮かぶ。こんな……こんな下衆どもに……あたしの……
「先にいただくぜ? 文句はねえよなあ?」
「……さっさと済ませろよ。早々と壊すんじゃないぞ」
男の指が、痛いほどに胸乳を掴み上げた。別の指が脱がせきっていないスーツの、股間の部分に潜り込んで来る。
『いやあぁぁっ! 助けて! ユウ! 助けてぇぇっ!!』
「……全員、両手を広げて地面に伏せろ」
「!」
よく通る声が洞内に響いた。入口に立つ、シルエットは……
『ユウ!!』
「動くなあっ! てめえこそ……あぐぅっ!!」
ためらいのない銃声が2発。カーラを人質にとろうと動いた男が弾かれたように痙攣し、彼女の膝に覆いかぶさって動かなくなった。
「ふぐーーっ! (きゃああぁっ!)」
「……わかった。抵抗はしない。捕虜として扱ってくれるかね」
男のうち、順番を譲って待っていた方が、一見理性的に思える声音で応じた。
「……抵抗しなければ、危害は加えない」
「ほう、ありがたいね、そいつはっ……!」
ユウキに頭を向けて地面に伏せようとしていた男の、背中からスプレー状のミストが走った。
「ぐっ!」
目を押さえうめくユウキ。
「おおお!」
「ちっ!」
男の蹴りが、ユウキの拳銃をはじき飛ばした。そのまま拳と蹴りがユウキを襲う。明らかに軍隊の教練以上の心得を感じさせた。
「ぐっ! おぐっ!」
「ははは! どうした! 色男!」
目をこすり、必死にガードを固めるユウキだが、男の攻撃は面白いようにヒットする。
『ユウ! ユウゥ! やめて! ユウを傷つけないでぇっ!』
口にねじこまれた布も忘れて、必死に叫ぶカーラ。ローキックがもろに入った。地面に叩きつけられるようにダウンするユウキ。とどめとばかりに、男の体が宙を舞った。革靴の底で頭部を蹴り込まれれば、ほとんど即死の威力になる。
『ユウーー!! 上ぇーーっ!!』
全身を搾るような、カーラの心の絶叫。と、それに反応したかのように、ユウキは地面を転がりとどめを避けた。したたかに地面を蹴り込んだ男。
「ぎぃっ! てめえ! 小癪なぁっ!」
理性的な仮面を脱ぎさるように、男が吠えた。
ユウが身を起こした。しかし体は男の方を向いていない。終わりが伸びただけと確信した男が突っ込んでくる。その瞬間。見計らったように、ユウはローキックを放った。
「どこを蹴っている! ふはは! は?!」
ユウキが蹴ったのは、脇に積まれていた酒瓶の箱。うずたかく積まれていた箱が、男の上に雪崩となって襲いかかった。
「ぐわあああ!」
物が崩れる轟音。ガラスが砕ける音に混じって、別の何かが砕ける音が響いた。
低くうめく男に警戒の姿勢を崩さないまま、ユウキは救急セットのスプレーで目を洗浄した。拳銃を拾い、男に向ける。
「んん〜〜〜っ!! んん〜〜〜!!」
カーラの甲高いうめき。ユウキが目を向けると、カーラが半泣き顔で首をふっていた。
『カーラの声が聞こえたような気がした……』
男の一撃をかわせたのも、辺りの位置関係がわかったのも、カーラのおかげだったような気がする。そして今も、彼女の声が聞こえるような気がした。「殺さないで済むのなら、殺してはだめ……」と。
男を手早く拘束し、ユウキはカーラのそばに駆け寄った。
口に押し込まれた布を引きだし、拘束を解く。唇を噛み、息を抑えて、カーラはユウキに抱きついて来た。
「ひくっ……ひっ……」
「……我慢するな。我慢しなくていい……」
彼女を抱き寄せ、声をかける。その声が引きがねとなったように
「ふえぇぇ……ふえぇぇ〜〜〜ん。ふえぇぇ〜〜〜ん」
子供のように、カーラは泣きじゃくった。彼女が泣きやむまでユウキは、震える体を抱き続けていた。
────────────────────────────────────────
「やっぱり無理?」
「ああ、この損傷ではな」
二人は不時着したランドグリーズのそばにいた。応急修理で帰還できないかと思ったのだが……
「ラーズアングリフで運べるだけのものは持っていこう。本体は、ここで破棄しよう」
「うん……。今までありがとね、ランドグリーズ」
緑の機体に手を合わせるカーラ。それを苦笑してながめるユウキ。彼女らしいといえば、彼女らしい……
ラーズアングリフ・レイブンが適当な距離まで放れた。起爆装置のスイッチを入れる。轟音とオレンジ色の閃光。黒煙が派手に上がった。
カーラはユウキの膝の上に身を納めていた。ラーズアングリフの二人乗りである。
「これだけ派手な狼煙に、気付かなかったら問題だが……」
一応、近くの軍施設に通報を入れるユウキ。DC残党の男は、ケガはともかく命は助かるはずだ。
と、自分の手を見つめる。小刻みに震えていた。……緊張の弛緩が影響しているらしい。
「ユウ?」
「……少し降りて休憩する。どうも、その……」
「うん、ユウ、大活躍だったもんね」
「……バカ……」
放れた丘陵の影に着地し、ステルス・シェードをかける。そして……カーラを強く抱きしめた。
「あっ……」
「…………」
傷つくのが怖い。失う事が恐ろしい。そう思っていた相手が、今、腕の中にいる。その事が次第に体にしみ込み、安堵感が広がっていく……。ユウキの震えが、ようやく収まってきた。
「……お前からの通信が途切れたとき、怖くなった」
「……」
「お前の笑顔を、もう見れないかも知れないと思ったとき、どうしようもなく、恐ろしくなった……」
「……あたしもだよ……。あたしも……ユウにもう会えなくなるかも、って思ったら……」
二人の唇が触れる。……長いキスが、ため息と共に解かれた。潤んだ瞳を、真っ直ぐに合わせる二人。
「お前が……欲しい」
「うん……あたしにも……あなたを、ください……」
狭いコクピットの中で、二人の体が絡み合う。肌に触れるお互いの体が、どうしようもなく、愛しく心地よい。
カーラの胸元に唇を走らせるユウ。そのまま、激しくキスの雨を降らせ……
「あっ……あっ……あっ……」
つん、と上を向くように付きだした乳首を、唇でしごき上げる。
「ああ〜〜〜っ!」
汗に白く濡れる喉首を反らし、カーラが甘やかな悲鳴をあげる。唇が、舌先が、彼女の乳首をいじめるかのようにこね回し……
「はぁぁ〜〜〜っ! ユゥ……だめぇ……飛んじゃう……だめぇぇっ!」
甲高い嬌声。褐色の体が弓のように反って……そしてゆっくりと弛緩した。
熱い息を弾ませ、意識もおぼろなカーラ。しかしユウが唇を寄せると、条件反射のようにキスを返した。
既に、熱く潤みきった秘唇に、昂ぶりきった剛直をあてがう。
「…………」
「…………」
「いくぞ……」
「うん……」
痛かったら言えよとか、我慢するんじゃないぞとか、何か声をかけようと思ったのだが……。彼女が決して痛いとは言わないだろう事。そして、自分もこの行為を決して中断しないだろう事。それがわかっていては……かける言葉が思いつかなかった。
肉棒の先端に体重をかける。
「!……」
「……できるだけ……力を抜いて」
「う……ん……」
声はあげないが、明らかな苦痛の表情。自分の胸にも痛みがしみ込んで来るような気がした。痛みを長引かせる方が気の毒だと思って、腰回りに力を入れた。
「ふっ……!」
「!……くっ……」
ユウの肉棒を、熱くきつい感触が包んだ。彼女に体重をかけすぎないように、両腕で体を支え、そのまましばらく動きを止める。
「はっ……はっ……はっ……」
大きく口で息をするカーラ。ユウが頬を寄せると、彼の首に腕を回し、うれしそうにほお擦りした。
「……あたし……これで……あなたの……」
「うん……」
「うれ……しい……」
彼女の瞳に涙が浮いていた。狂おしい愛しさに突き上げられて、貪るようなキスを交わす。お互いの舌が、溶かしあうかのようにからんで……
「はあっ……!」
「痛かったか?」
驚いたようなカーラの声。体重をかけすぎたか? というユウの危惧に、
「ううん……違うの……。変……なの……。あたしの中……熱くて……溶けてくみたいで……」
痛みに耐えていた時とは違う、潤んだ瞳、紅潮した頬。ユウは、ゆっくりと動いてみた。
「あっ……!」
「……ごめん、痛かったな」
「ち……ちがうよ……。これ……気持ちいい……かも……」
ユウのものにも、彼女の中の感触が変わったのが感じられた。熱く潤んで、なじんで来たような。
ゆっくりと動きを大きくしていく。慎重に。彼女を傷つけないように……
「あっ……あっ……あっ……!」
「くっ……ふっ……ふぅっ……!」
ユウも自分を抑えきれなくなっていた。熱くぬめった肉襞は、男のものと溶け合い、底なしの悦楽を湧き出させる。カーラもまた、初めて知る感覚にもみくちゃにされ、酔いしれていた。自慰の感覚とは比べ物にならない。体の奥底から湧き上がる奔悦。
「あっ! あっ! ああっ! ユウ! ユウゥ! 飛んじゃう……あたし、とんじゃうぅっ!!」
「カーラ……カーラっ! 飛んじゃえっ! はくぅっ! はあぁぁぁっ!!」
二人の体を同時に絶頂がさらった。自分と、相手と、境目がなくなってしまうような一体感。絶頂から降ってくるような弛緩の後、二人は互いの熱さに蕩けるように、一時まどろんだ……
────────────────────────────────────────
「ユウキ・ジェグナン少尉、リルカーラ・ボーグナイン少尉、ただいま帰還しました」
クロガネの艦長室。二人はレーツェルに帰還の報告をしていた。
「よく無事で戻ってくれた……」
レーツェルにしては、かなり感情を顕にした声音だった。
「ランドグリーズは航行不能でしたので、汎用武器とレイブン・パーツを回収の後、破棄しました。同時に、リルカーラ少尉を拘束していたDC兵を逆に逮捕し、連邦軍に通報しました。詳細は後ほどレポートにまとめます」
「……」
二人の距離が微妙に近いように見える。それに、何か、ユウキ少尉の態度が、リルカーラ少尉をかばっているかのような……
「了解した。……リルカーラ少尉。このあとのシフトは私が替わっておく。今は休みたまえ」
「え、大丈夫ですよぉ。あたし、そんな、怪我もしてませんし」
「いえ、私が替わります」
レーツェルの指示に、ユウキが申し出る。ユウキの申し出には、特に口を挟まないカーラ。ついで、妙にうれしそうな……
「ふむ……では、それがよかろう。そうしたまえ」
「はっ、では、これで失礼します」
「……失礼します」
『ふむ……そういう事か』
彼らが去った艦長室で、一人笑みをこぼして納得するレーツェルだった。
カーラの私室まで彼女を送るユウキ。
「後の事は任せて休め」
「うん……」
「間違っても、ラーダさんに教わったヨガなんか、やるんじゃないぞ」
「やらないよぉ、そんなの」
微笑み混じりで頬をふくらますカーラ。いつもの彼女の表情に、ユウキの胸が温かくなる。
「ユウ?」
「ん?」
つま先立ちして、軽いキスを交わし、彼女は自室の扉を閉めた。辺りを見渡し、誰もいなかった事に安堵するユウキ。
『いかんいかん。誰かに見られたら、俺のイメージが変わってしまう』
ゆるみがちな自分の頬をなで、表情を引き締めるユウキだった。
艦長室にゼンガーが入ってきた。
「補給物資を受け取ってきた。……留守中、リルカーラ少尉が遭難したと聞いたが?」
「ああ、しかしユウキ少尉が連れ帰ってくれたよ」
「うむ……無事でなによりだった」
補給物資のリストを手渡すゼンガー。
「それと、近くの市場で食料を仕入れてきた。新鮮で量の多い物を適当に選んでみたが」
「ああ、それはありがたい。材料からメニューを決めるのも楽しみのうちでね。腕のふるい甲斐があるというものだ」
リストを一瞥していたレーツェルだったが
「……モチ米と小豆はないかな?」
「何?」
「いやいや……冗談だ。忘れてくれ」
「?」
彼の内なる声が、いらぬ行為を押しとどめてくれたのだ。
『それをやっちゃあ、セクハラよぉ……!』
それは、○ーテンの寅さんの声だった。
─ END ─
最後のエルザムに噴いたwwwwwwwww
モチ米と小豆で吹いたw
赤飯かwww
最高すぐるwwww
576 :
507:2008/03/09(日) 19:35:39 ID:1MWH1k7P
つまらなくて何を書けばいいか困るんですが
何も書かなくていいと思いますよ
絶望した
ティエリア乙
581 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 18:49:33 ID:7aYPMOy6
>>564-570 あなたは・・・いや
あなたが神か
気のせいかバッドエンドの方にも変えれそうな可能性も・・・
とにかくGJ!
>>563 なるべく早い投下をお願いします
精神が好い加減底を尽きそうで…
OGキャラもいいがそろそろ版権キャラも恋しくなる今日この頃
ちなみにお前らはどんな組み合わせのが読みたい?
版権×OGキャラでも版権×他版権でもOK
ミヒロ×モロトフ
カズマ×フレイ
沙羅×レアニカ
スプリンガー×ヴィレッタ
ハカイダー部隊×イングラム
ゴメン、冗談。
五飛×セイナ
静流×五飛
あとムウ×カルヴィナも追加で
お姐さんの個人授業な感じでマオ×トモル
シンクライン×ディセイバーでハーレムなんかもいいな
ラダム獣(攻)×アインスト(受)で触手モノを。
596 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 12:53:29 ID:IzSxE5gi
ザフト×セレーナ
これだけでも言いたい事は分かる・・・はず
セレーナさんが赤服の童貞狩りですね?
アクセル×知恵
流龍馬×ロラン・セアックなオレは腐男子
いや、何かα外伝の龍馬とロランを見てるとそんな風に見えて困る
「腐男子」とか自称してる馬鹿は実際男であっても「腐女子」呼ばわりして叩くぐらいの扱いで丁度いい。
601 :
音ゲーマー:2008/03/12(水) 15:08:44 ID:2m8+1sxp
流れを切って、遅れてゴメンなさい。
需要は…極僅かある事が確認出来たので、ビクビクしながらロダ経由で投下。
アラド×ラトゥーニ
HELL SCAPER
http://www3.uploader.jp/dl/kagekagami/kagekagami_uljp00307.txt.html ※注意
1、リュウラト派の方は読まないで下さい。書いている裡にそんな感じになりました。喧嘩を売ってる訳ではありませんが、恨みを買いたくないので。
2、毎度ですが長いです。加えて後半までは微ダーク? 前回と同じ位人を選ぶと思いますので、肌が合わないと思ったら直ぐに読むのを止めてください。
3、それでも読む奇特な方はヘッドバンキング推奨。一番重要です。
警告を無視して読まれて、胃の不快感や精神的苦痛を訴えられても作者は一切責任を負えません。不悪。
いや、一週間以上遅れて申し訳なかったです。
テーマは狂と腐れ縁
コンセプトは
その気になればらぶらぶも鬼畜もこなせる屁垂れな兄貴分。
そして、そんな兄貴分を煽って手玉に取られる実はエロい妹分。
それに
スクール時代ってこんな感じだったんじゃね? リュウセイに冷たくされたらヤバイ事になるんじゃね? って言うか、浮気させたら面白くね?
……そんな調味料にアルコールとカフェインを混ぜて仕上げました。
自重を忘れて好き勝手書いた為に質に自信が無く、微妙にNTRっぽくなってしまったので投下は自粛しようと思いましたが、反故するのは駄目だと思って恥を忍びました。
内容は兎に角、約束は果たしました。長駄文失礼。
最後に質問ですが、次スレって容量的にそろそろですか?
限界512kbだっけ?
それならまだ多少は持つんじゃないか?
某スレのテンプレによるとスレサイズの限界は500KBらしい。
現在451k
じゃあ駄目ですね。次スレに遅延の理由を投下する事にします。
アララトいいわぁ…
出来がいいけど精神が脆い妹と出来が悪いけど精神が強い兄とか……
WIKI編集マダー?
>>595 その亜種として
アインストグリート×ミユキ
ラダムマザー×アインセレン(もしくはアルフィミィ)
が見てみたいな。
>>601 ああ、音ゲーマーさんは音ゲーマーだから音ゲーマーさんなんだ、と今更そんなことに納得した俺。
GJ.
>>599 なぁに、ロランをローラに変換すれば何も問題は無い
ハーレムをやるとしたら主人公は
既存のキャラと一か八かのオリキャラ投入と
どっちがいい?
>>611 既存キャラ希望
話は変わるけど、久々にJをやってみたら案外フェステニアと十三がいいコンビである事に気付いた
夫婦漫才じゃないかこれは
>>611 無難に既存かなぁ。オリキャラは好き嫌いが激しいからね。
まあでも、自分が一番書きたいものを書けばいいと思うよ。
>>612 馬鹿野郎、統夜の別名が何か知らな
アッー
>>611 ハーレムがある程度関係あるキャラたちで出来てるなら既存がいい。
全く無関係に色んな女寄せ集めてるならオリジナル(出来れば無個性で)かな
「うふふっ、待ってたわよん?」
指定された時間にエクセレンさんの部屋を訪ねると
バニースーツに身を包んだエクセレンさんが迎え入れてくれた
中には同じ格好をしたガーネットさんも待っていた
二人は僕の最近の著しい成長と活躍のご褒美として
「幸せうさぎの祝福ご奉仕」なるプレイを
<中略>
「うふふっ、こんなにいっぱい…」
二人の乳圧に負けた僕は4個のやわらかい塊の間で
大量の精液を吐き出す
ペニスの震えが止まると左右から舌が伸びてきて
<中略>
「うふふっ、卒業おめでとっ」
根元まで呑み込んでエクセレンさんはそう言った
先ほどの数度の射精がなかったらきっと僕は
それだけで膣内に
<中略>
「うふふっ、私はオーラルだけのつもりだったけど…」
尚も疲れを見せないそれを握りガーネットさんは
<中略>
「うふふっ、今度はどっちに出してくれるのかしら?」
再び交互に挿し貫きながら朦朧とする意識の中で
<中略>
「うふふっ、これじゃ『幸せうさぎ』じゃなくて『死合わせうさぎ』かしら?」
確かに死んでもおかしくはない量を出した気はするが
生きる喜びを教えてくれた二人は間違いなく僕に幸せを運んでくれた
そう思いながら三人で笑う時間は本当に素晴らしいものだった
一応一か八かでやってみた
やぁ(´・ω・`)ぼくしあわせうさぎ
619 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:53:49 ID:lh0GEXYx
>602
これは……
しかし、事態が明るみに出たあと、お説教されるのはリュウセイな気がしたw
部隊上層部(テツヤたち)はどういう反応をするのやら……
アラドとラトに責任がないワケじゃないが、そもそも始まりがスクールの……
ってあたりで、なんか、こう、誰も何も言えない気がする……。
>>601 やっぱり携帯じゃ見れないorz
ところでAce、スクコマの話題はあるけど、ここはガンダム無双はありなのかな?
ロラン×プルツーとか意外に良いなと思ってるんだけど。
ガンダムヒロインの方かな
だな。
アレは別にスパロボがらみでもないし。
スクコマは忘れそうだけど一応スパロボだし、ACEについてはバンプレが一枚噛んでるけど
無双はバンダイだろ。
ふと思った
イルイのガンエデン化変身能力があれば、
幼女足コキ→幼女脇こすこすから乳首に肉棒先端こりこり→パイパンクレバスで素股→初物膣お尻コンビネーション
→キスを知らない幼女の唇にフェラキス→発射
→変身後下にずらして髪の毛で巻き巻き肉棒パイズリ→ついでにフェラして乳首こりこりたゆんたゆんおっぱいに埋めて発射
→美女足コキ→むっちりフトモモ膝裏コンビネーション→本番前から後ろから→中田氏orぶっかけ
っていう究極のロリ→お姉さんのコンボが出来るんじゃないか?
逆でも可、えたーなるでも可
…アラドか、クォヴレー辺りで書いてみようかな
やはりラミアには隼人が一番と考える俺は異端だろうか…
AP発売したら隼人×ラミア投下されるかな
>>627 お前天才すぎ
なんなんだよ、幼女ワキなんて未知の領域は
OGヒロインの中で、最も裸エプロンが似合う娘は誰だ?
アラドじゃね?
アラドだろ
ムラタだよ
アーチボルトを差し置いて何をいうか
ラミア
アクア
三人娘(J)
裸エプロンより裸水着
何言ってるんだ、ツグミさんこそ裸エプロンの似合う人!!
いやそれはないわ
「素肌に直接割烹着を身に着けるのが邪魔大王国以来の日本の文化だと、
ウッソが落とした本に書いてあったので実践してみたのだが…
どうしたジョシュア。何故赤くなって硬直しているのだ?
……? とりわけ下半身の一部が顕著に硬くなっているがこのせいか?
肉体の硬化にはマッサージが効果的だそうだな。技量は不足しているだろうが私がやってみよう。
何、遠慮は無用だ。心地よいという感情はちゃんと伝わっている。私も捨てたものではないな。
どうした、私の鎖骨など見下ろして? ああ、下着は着用していない。素肌に、と書いてあったのでな。
成る程、よく分からないが私の胸元を見ているときにより快楽を感じているようだな。
これでよく見えるか? 気にするな、私も乳房の先端が生地に擦れて若干痛かった。
しかしマッサージするほど硬くなるとはどういう奇病なのだ?」
というラキが一番似合うと思います。
ラリアー
裸エプロンなら色々と外見的な問題があるけど
デスピニスやティスなんかも似合うと思う
後はミズホとスパロボ屈指の貧乳フィオナさんも
逆に裸エプロンが似合わない女というのがいるのかを聞きたい。
あ、ババァ除くね。
>>642 個人的にオウカの特攻で道連れにされた奴以外は全般的に裸エプロンは似合うと思うけど
マリオンさんやソフィアの裸エプロンは見たいような見たくないような
「こんな年でこんな格好……、恥ずかしいに決まっています。
でも、あなたがやれって言ったから……」
って羞恥プレイを楽しむんだよ!
ノリノリ年増は俺も勘弁
二次創作SSで一人称式はやりずらいな
読み返すとこんな奴○○じゃねーよ
てことが多々ある
白いエプロンには褐色が一番映える!
ということでカーラかラーダさんを推す
>>641 俺は貧乳萌えなんだ…
フフ…下品な言い方ですがわたくし…
勃起しちゃいましてね…フフ…
>>642 老害ババア以外全員似合うに決まってる
裸エプロンでのツンデレ?部門の究極系はカチーナだと思うのは俺だけ?
>>649 まだ日はあるが酒でも飲まないか?
いいショーチューが手に入ったんだが
無限のフロなんとかはまだダメですか?
そんな事より早く甲児×アスカを…
プレシア・・・裸エプロ・・・ _| ̄|○
需要はない・・・の・・・
需要アルアル
お前らアスカ×甲児派?それともドラグナー三人組×アスカ派?
アスカ×万丈派
一瞬カトルも浮かんだけど、シンジとかぶるな、と。
657 :
651:2008/03/15(土) 04:26:34 ID:VSbKqI3l
俺の質問はスルーかよorz
過去レス読むのぐらいは常識だと思うんだ
>>658 >>657みたいな奴は何言っても無駄だからスルー推奨。
下手に構うと居座ったりするから危険だぞ。
>>658 自己解決したorz
何か書こうかと思ったけど
>>659を見ると迷惑っぽいからやめとく
スレ汚しスマン
どうせ「何か書こうと思ったけどやっぱやめた」系の発言するなら
途中までエロパロを書きこんで、それが盛り上がってきた所で
とりあえずここまで書いてみたけど
>>659を見ると迷惑っぽいからやめとく
スレ汚しスマソ
と、強制終了して、以後続きを書く事も無くROMり続けるくらい
無駄に手の込んだネタであって欲しいもんだ
おっぱいの海に溺れるアラド…
流れぶった切って悪いが・・・Wiki死んでねえか?
新しくWiki作った人が暇見て更新してくれてるのかな?
誰でもいいから過去スレの作品をWikiに…
過去ログ見ればいいじゃん
変換サイトとかで変換すればdat落ちした過去ログも見れるし
いや、死んでるっていうか404がでるんだが・・・
俺だけかな?
なんでだ?
見て来た、普通に見える
つか先代でも修正したけどまたしてもMX忘れてるぞw
そもそも
>>2で抜けてるじゃないか…くそっ誰がこんな酷い事を!これもゴルゴムの仕業か!
それ古いサイトの方だから前のレスに新しいサイトのURLが貼ってあるよ
誰かWikiを編集しようという者はおらんのかぁ!!
他人に頼るよりまず自分から
俺はログ持ってるから自分で見るわ
>>672 ログもってんなら編集する人のためにアップしてくれ
デマカセじゃなければの話だけど
久々にWプレイしたけど、マオとノインにしごいてもらうカズマが羨ましいのは俺だけだろうか
年上2人がかりで扱かれる童貞…もちろん性的な意味で
>>673-674 ノイン&マオ「たっぷりしごいてやるからな」
カズマ「うげ…」
的なシーンでちんこたったのも私だ
「しごく」と言うワードを見ると、「しごく…手取り足取り」ではなく「シゴく…手コキ足コキ」に脳内変換されてしまうのも私だ
上手いこと言ったなと思うのも私だ
ノインってあれで18歳なんだぜ……。
大丈夫だ。レディ・アンが19才だから(何が大丈夫なんだ?)。
まてノインも19だ序にゼクスも
もうノイン×ボン太くんでいいじゃないか
>>679 ゼクスとノインが、ボン太くんプレイという新境地を編み出すわけか
スーパーロボット大戦
アナル有りジェネレーション
セニアって性に奔放そうだな
Wikiが一気に更新してた
中の人お疲れ様です
>672
第2次スーパーロボット大戦α 時空を越えたSEX
のログ、お持ちでしたらtxt形式でどこかにupして
いただけませんか?
スレ内のリンクからだと[ここ壊れてます]しか表示されないんです。
ミラー変換サイトとかで探せばいいじゃん
自分でやれ
>>686 ならそのミラー変換サイトを教えればいいんじゃね?
>>686 何もやってないくせに何でそんなに偉そうなの?
689 :
685:2008/03/16(日) 22:57:44 ID:RXGoEbhj
解決しました。
暫定の解決ですが。
wikiは誰でも編集できます。
時間と意欲のある方、ご参加下さい。
本日、拙いながらもいじらせて頂きました。
>>677 レディアンとサリーの年齢設定は番組放送中に訂正されるという
前代未聞の措置がとられたんだがw
サリーは28歳、レディは年齢設定なしに変更された
語情報満載のフェイクファイルでは19歳設定が書いてあったな
Gジェネの図鑑でも確か……
453のwikiに繋がらないのは俺だけですか?
× 語情報
○ 誤情報
こっちが誤字してどうすんよw
>>691 最近いい加減になってるな
出版物などの監修担当のサンライズの中山さんはもうその仕事してないのかな
いや、Fのころから19才だったはずだ。
それで覚えてるから。
>>692 いや、俺もだ。MyWiki自体に繋がらないようだが・・・
今試したら繋がった。たぶん向こうの鯖の不調じゃね?
俺も繋がった。ありがとう。これでラミアに萌えられる。
携帯からまとめ読んでるんだけど、前のみたいに作品ごと分けてないのか?
読みにくいったらありゃしない
いちいち携帯でしかネット環境無い者までには配慮なんか普通しねえよ。
701 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 06:50:07 ID:d2bVoo8+
特脳研に居た頃のリュウセイの母ことユキコさんって陵辱ネタに使えそうじゃない?
年齢的に考えるとマイとアヤ以外の被験体次第ではユキコさんが最年長になるし
良い身体してるなって事で身体目当ての研究者に陵辱されたりして、それが原因で徐々に身体が弱りOGに至るって感じに
>699
自分で編集に参加なんかはしないで、注文だけつけるんだ。
2ちゃねらーの悪い部分の見本だな。
携帯で見ている奴って、wiki編集とかにも協力しない・できない
わけだろ?
だったら「不便だ」などと不平を言う資格もないんじゃねえの?
助力一切なしで不平だけなんて、最低じゃん。
PCで流し読みして、作品が投下されたらソレをケータイで見るヤツじゃね?
wikiの編集なんだけど、○○1話1-5、○○2話15-20みたいに分けずに、
○○1-20ってまとめたら読みにくいですか?
まだ編集されていないスレッドね。
一纏めにしないと色々と読み難いと思う
新規ページを作ろうと思ったらユーザー登録してログインしないとだめだった・・・orz
>>705 タイトルついてないのはスレ番号書いて、それ以外はまんまタイトル付けて分ければいいと思うよ
709 :
705:2008/03/18(火) 14:41:40 ID:8OsKzybO
とりあえず初代スレを編集してみました。
読みにくいとか気に入らないとか変だとか意見があったらよろしく。
>709
ありがとう、ありがとう。
第2次スレもすませちゃったんですね。
すごいです。
>>709 ご苦労さまです。完璧な編集だと思いますよ。
感謝しています。
版権×版権になっちまうけど劇場版リョーコ×ガイが読みたくなった
普段はボケツッコミみたいな感じなのに、いざ片方がピンチになると「スバルゥゥゥ!!」とか名前を叫んじゃう
このギャップがたまらん
テレビ版の「テンカワァッ!!」が最萌え
まず向こうに聞いてみたらどうだろう?
勝手にすると荒れる原因にもなるし
8月の伊豆基地だった。
正面ゲート前で、涼しげな私服姿のタスク・シングウジ。時計を頻繁にのぞき、にやけている。
あからさまに人待ち顔。
「お待たせ……あら、あなたは浴衣じゃないの?」
声の主はレオナ・ガーシュタイン。何と浴衣姿だった。藍色ベースの、どちらかといえば控えめな
デザインの浴衣だったが……
「……は……」
目にしたタスクは、口を開けっ放しで言葉がない。
「な、なによ、その反応は」
頬を染めてレオナの抗議。タスクの反応は、やや不甲斐ないとは言えるけど、情状酌量の余地がない
でもない。控えめなデザインがむしろ、整った白貌にブロンドというレオナの姿を引き立てて、
目にする者の言葉を失わせる絶景だった。
「まあ、レオナ。男の子で浴衣着て来るのは、むしろ少ないと思うわよ」
レオナを送りに来たクスハが言葉を添える。彼女は制服姿のまま。
「そうねえ、私、日本のお祭りはあまり経験ないけど、ティーンズ誌で『お祭りの浴衣は女の子の
特権!』なんてフレーズを見たことあるわ」
いたずらっぽくほほ笑みながら、リオが続ける。彼女は私服姿だった。
「いや、いい! すごくいい! ダントツ! バツグンだよレオナちゃん!」
「ばか、ちょっと、声が大きいわよ」
バースト気味のタスクの賛辞に、まんざらでもない様子のレオナ。
今日は二人の休日で、伊豆基地近くで夏祭りがあったのだ。この機会、逃してなるものかといった
気迫で、レオナにデートを申し込んだタスク。彼の勢いにとまどいながら承諾したレオナだった。
「さ、花火も一緒に見るなら、早めに出たほうがいいわよ」
「ありがとう。でも残念だわ。皆で行けたら良かったのだけど……」
クスハは当直で、リオは別の用件があるとの事。特にクスハときては、レオナのために実家から
自分の浴衣を取り寄せて貸してくれたのに。自分たちだけで遊びに出るのが、少々申し訳なくも
感じるレオナだった。
「気にしない気にしない。日本のお祭りを楽しんで来てね」
クスハとリオの笑顔に見送られ、二人はゲートを後にした。
お祭りの神社は、高名というほどではないが、古風で由緒正し気な社だった。軽妙な祭囃子に
露店の並ぶ境内、人通りのにぎやかさが二人の心を浮き立たせる。
生け簀の金魚に驚嘆するレオナ。知識として知らないわけではなかったけど、実際に見る金魚の
カラフルなこと。それを見ていたタスクが金魚すくいに挑戦した。妖しい手さばきですくい紙
(ポイと言うらしい)に細工をしようとしたタスク。彼の手口に精通しつつあるレオナが、微笑み
顔で耳をつねって押しとどめる。ぶつぶつ言いながら正規のポイでひょいひょいと3匹ほどすくい
取るタスク。ズルしないでそれだけすくえれば、十分じゃないの。苦笑いのレオナだった。
すくった金魚はビニール袋に入れて、うやうやしくレオナに贈られた。
「レオナちゃん、何か食べる?」
タスクの誘いに
「えっ……あの、私はいいわ」
レオナが、やや困惑気味の表情で断った。
「遠慮してる? ひょっとしてダイエットとか? お祭りは羽目を外したほうが楽しいぜ?」
「……」
レオナの表情が暗くなる。……ひょっとしてまずい事言ったかな、オレ?
辺りを見渡すレオナ。
「……露店ばかりなのね。どこか、普通のお店はないかしら?」
「……いや、まあ、お祭りだからねえ。レオナちゃん、露店が気に入らないの?」
「……気に入らないってわけじゃないけど……その、不衛生じゃない?」
「い、いや、そんな事はないと思うよ?」
「……でも……」
微かに二人のテンションが下がった。
タスクの胸に、レオナがいわゆる「お嬢様」育ちであることが思い起こされ、場違いな所に誘い
だしてしまったのかも、そんな思いが湧いた。
レオナの浴衣姿を撮らせてくれと数人の男子が申し込んできた。カップル相手にナンパまがいの
事を……。しかし、好意的に取れば、それだけレオナの浴衣姿がエクセレントだという事ではある。
やや、キツイ調子でタスクは断った。彼の腹の立て方に、戸惑うレオナ。どうしたのだろう?
いつものタスクなら、相手を笑わせながら諦めさせるような……そんな話術を駆使したはず。
二人の間の不協和音が増幅される。
そこから先は、奇妙な空回りとすれ違いが繰り返されるばかりだった。お互いに、相手に楽しんで
欲しいという気持ちはあるのだが。折角のデートなのに……。折角のお祭りなのに……。
「そういう事じゃないって言ってるでしょ!」
「なら、なんだって言うんだよ! ああ、俺が悪かったよ、こんな所に連れ出して。舞浜の超有名な
テーマパークの方が良かったんだろ!」
「! タスクのばかぁっ!」
些細なことから始まった言い争いの末に、彼に金魚のビニール袋を投げつけ、レオナはそこから
駆け出してしまった。
『どうして……こうなっちゃうのよ。ケンカなんかしたくないのに……。折角、二人で……』
情けなさに打ちしおれ、境内の石垣に腰を下ろしてため息をつくレオナ。気持ちも沈んでいたし、
そして実際おなかも空いていた。辺りを見渡してみるが、やはりあるのは露店だけ。普段は人が
集まらない場所なのだろう。
『コンビニもないのね……』
「ようっ! 彼女っ! イカしてるねえっ!」
「!」
突然声をかけられて驚くレオナ。振り向くと、露店の店番の青年だった。顔が赤いのは、照れて
いるというより……少々酒が入っているらしい。
「どうだい? うちのタコ焼き食べてかないかい? キミにだったらサービスしちゃうぜ?」
「……いえ、あの、私は……」
「おお? 俺の焼いたタコ焼きは嫌だってぇ? そう言わずに一つ食べてみなよ、見た目と味は別
モンだって?」
答えに窮して固まってしまうレオナ。何でこうなるのよ、もう。まるで、さっきと同じパターン
じゃない。
レオナは問題の「誘因」に気付いていない。自分の容姿が、辺りの耳目を十分以上に引きつけて
しまうこと。そして彼女の無意識の立ち振る舞いが、隠しようもなく貴族的な高貴さを感じさせること。
特に後者は、場合によっては相手に劣等感を感じさせたりもする。
その時
「ほら、清三さんや。そこまでにしとき」
「なんだよぉ、おい、いい所に……っと! オヤっさん!」
脇から割って入った、のんびりとした声の主に、青年が背筋を伸ばして直立した。助け船を出して
くれたのは温厚そうな初老の露店売りだった。
「サービスもいいけど、好意が相手の重荷になっちゃいけないよ」
「はい……そうでした。すんません」
ひたすらかしこまる青年。
「……ごめんなさい。気持ちはありがたいのですけど……その」
思わず言葉を漏らしたレオナだったが、後が続かない。「それ」を言ってしまうと、かえって彼らの
職業を侮辱してしまうような気がして。だが老人が自然な様子で語りかけた。
「お嬢ちゃん、コロニー育ちかい?」
「えっ! その……はい。わかりますか?」
「ああ、ひょっとしてと思ってね。……まあコロニーの人たちは、場合によっちゃあたしらよりデリケートだからね。きちんと仕切られたお店でないと不安だという方は、結構多いもんですよ。
……あれ?」
レオナの瞳が潤んでいた。うれしかったのだ。はっきりそれを言うのははばかられると、一種の
葛藤に捕らわれていた。それを地球の、普通の人に理解してもらえた……。ある意味「許された」
ような気がしたのだ。
屋台そばの縁台に腰掛けて、レオナは老人に昔の体験を話し始めていた。
「……ほう、屋台でそんな目にねえ」
「……はい、その、そんな事の方が珍しい事なのだと、理屈ではわかっているのですが……」
「うん、うん。体で『怖い』と感じちゃったら、なかなかねえ」
「……はい……」
以前、初めて地球に降りた時の事だった。市場の屋台で食べたもので、ひどい食あたりをして
しまったのだ。それ以来、一種の「嫌地球病」にかかってしまった。調整されていない空気は不潔だ。
むき出しの地面は微生物の温床だ。コロニーの青少年の何割かは、必ず経過する一種の「麻疹(はし
か)」のような精神状態である。成長するに従って、コロニーの人工的な環境の方がむしろ不自然な
ものなのだということに気付き、自分の中で相対化されていくものなのだけど。しかし老人の言葉
通り、屋台に対する不信感は一種肉体的な拒絶反応になって、レオナの心に残ったのだった。
「……ほう、一緒に来た彼とねえ」
「ええ……そんなつもりもないのに、ケンカをしてしまって……」
いつしか老人に、タスクとの事まで話していた。
「……うーん……しかし、話を聞いていると、ちょっと遠慮しすぎじゃないかと思うけどねえ」
「遠慮……ですか?」
老人の、のんびりして抑揚の乏しい話し方は、なぜか素直に耳に入ってくる。一言で言えば「飾ら
ない言葉」というのだろうか。
「お嬢ちゃんが、あたしらの前で、『屋台は怖いの』てえ事を言えなかったのは、まあ、相手を思い
やっての事なんだろうけど、それをその、恋人にまでするこたあ、ないんじゃないかねぇ」
「……その……恋人なんて……そんな……」
「ははは、気の回しすぎかい。……しかし、お嬢ちゃんにも事情があったように、彼にも事情があった
かもしれねえよ。まあしかし、そいつを包み隠さず打ち明け合わないと、お互いの距離は縮まらないと
思うなぁ」
「……」
タスクに会わなきゃ。そして謝らなくちゃいけない。彼を信用して、最初から打ち明ければよかった
のに。いてもたってもいられない気持ちになって、レオナは立ち上がった。
「ありがとうございました、色々と」
「ああ、何、あたしが勝手にお節介したもんさね」
深々とお辞儀し、立ち去りかける。と、思いついたようにレオナは屋台の前に立ち
「あの……一つもらえませんか?」
「あ? ああ、いいよいいよ。お嬢ちゃんにだったらサービスするよ」
「いえ、あの、買いたいんです。自分で……」
「……そうだね。その方がいいかもね」
屋台で食べ物を買うのは、人生で二度目の事だった。再び老人に深々と頭を下げて、レオナは
タスクを探しに人込みの方へと駆け去った。
老人はタバコに火をつける。
「……いいねえ、若い人は……」
煙とともに、しみじみと吐き出した言葉は、どこか楽しげだった。
露店の雑踏の中でバンダナを目印にタスクを探す。と……少し開けた場所に人だかりができて
いるのが見えた。近づくと、何か不穏な調子の声が聞こえる。人垣を透かしてのぞくとそこには
『!? タスク!』
タスクが三人のガラの悪い男にからまれていた。いや……からまれているのは彼の背後に縮まって
いる少女らしい。
「なんでおめえが出しゃばんだよ、あ?」
「うぜえんだよこのチビが!」
タスクは、『どうもすいませんねー』といった笑いを男達に向けながら、後ろ手に女の子に『早く
逃げて』とサインを送っている。……事情はおおよそ見当がついた。あの娘がチンピラにからまれた
所に、助けに割って入ったのだろう。
男たちはタスクを身長だけで見て、完全になめ切っている。それが更に態度を嵩に着たものにして
いた。周りに集まった観衆も薄情なもので、誰も直接その場に関わろうとしない。
タスクの後ろで固まっていた娘が駆け出した。追おうとした男をタスクが遮る。激高した男が、
タスクの腹の辺りを蹴り上げた。
『危ない!』
「お巡りさーん! こっち! こっちですっ! 女の子がからまれてますーっ!」
レオナが叫んだ。無論近くに巡査などはいない。男たちが一瞬ひるんで辺りを見渡した時
「おぐっ!」
一人目が腹を押さえてうずくまった。
「がっ!」
二人目が股間を抑えて飛び上がった。
「て、てめえこの!」
声だけでかいが、三人目は既にタスクの反撃に腰が引けていた。平手で手加減した目つぶしを
入れるタスク。そして後はかまわず、人込みをかき分けて逃げ去った。
『あっ……タスク! ちょっと……』
レオナはタスクの後を追う。しかし境内の裏手まで追って、見失ってしまった。
「はっ……はっ……はっ……」
息を切らして立ちすくむ彼女の肩を、背後から誰かがたたいた。
「あっ……」
振り替えると、申し訳なさそうな笑顔を浮かべたタスクがそこにいた。
「……ありがと、レオナちゃん。声が聞こえたよ」
「ううん……無事でよかったわ」
「うん……」
二人の間に一時、間が落ちる。
「あ、レオナちゃん、これ」
タスクが差しだしたのは金魚が入ったビニール袋。
「あ、これ……」
「屋台の兄ちゃんが見ていてさ、新しいビニール袋くれたから」
……よかった。こんな小さな生き物でも命はあるんだもの。癇癪にまかせて投げ出すなんて。
なんて事をやったのだろう。金魚が三匹、何事もなかったかのような顔で泳いでいる。それを見る
レオナの目が、再び潤みかけた。
「タスク……ちょっと来て」
「え?」
怪訝な顔のタスクの手を引き、人目の少ない所に場所を移す。
「レオナちゃん……?」
深呼吸するレオナ。
「いい……見ててね……私には、一大事なの」
老人の屋台で買ったチョコバナナをにらみ、覚悟を決めて……
パクッ
クチュクチュ
ゴックン
「……」
「……えと……レオナさん?」
「はあ……」
「……」
「美味しかった……」
しみじみと安堵した、レオナの笑顔。表情に、?マークをちりばめるタスク。レオナは自分の屋台
恐怖を、彼に打ち明けた。
「そうか……なんだよぉ。そう言ってくれればさあ」
タスクの声が明るい。
「ウフッ、どうしてくれた?」
レオナの声も、それにつられて明るくなる。
「えーっとね……お弁当持参でくるとか」
「あはは……バスケットにお弁当入れて? ピクニックみたいなお祭りね」
二人いっしょに笑いあう。その声に、お互いの胸が暖かくなっていく……
「あはは……でも、さ」
「なに?」
タスク、レオナの耳元に口を寄せて
「ちょっとエッチっぽかった」
「!」
言われて手元のチョコバナナを見る。自分の姿を第三者視点で見ると、これはかなり……
「ばっ! ばかっ!」
思わず頬を染めるレオナだった。
それから、二人で屋台の焼きそばを食べた。お約束通り、ラムネの飲み方にとまどうレオナ。
「舌でね、中のビー玉を動かすんだよ」
「……ビー玉って?」
「ほら、この、中のガラス玉」
おなかの調子は変わらないし、胸焼けすらしない。何となく先ほどの老人の笑顔が思い出された。
大げさな言い方だけど、「地球」に認められたような気持ちになる彼女だった。――ある意味、正しい
と言えるのかもしれない。日本のお祭りは、八百万の神の直会(なおらい)の場でもあるのだから。
すっかり気持ちがほぐれた二人は、屋台遊びをやってみる。射的にむきになり、輪投げでようやく
景品をゲットしたレオナ。パッケージと中身の落差に、怒るよりも笑いだしてしまった。
「あはははは……! これ、こんなののフィギュアを、この間リュウセイ君の部屋で見たわよ」
「……えっ! あの! 伝説の邪神をあいつが!」
辺りが薄暗くなって来た頃、花火見物にいいポジションをと、二人は高台に登りだした。
「あっ……」
「どうしたの、レオナちゃん」
「……ちょっと、足が……」
見ると、草履型のサンダルの「緒」の部分に当たる所にマメができて、それがつぶれている。
タスクは彼女をお姫さまだっこして、近くにあった小さな祠に運んだ。板張りの縁台に座らせて、
彼女の足を自分の膝の上に置く。
「……ちょっと待ってて。キズバン持ってきてたから……」
「……用意がいいわね。相変わらず」
……タスクの指が、レオナの足を這う。傷を手当てするための、思わせぶりなところのない動き
なのだが……、彼の指の感触に、息苦しくなるような思いが、レオナの胸に盛り上がってきた。
思わず、自分の足の上に身をかがめている彼の背に、抱きついていた……
レオナの手の上に、タスクの手が重ねられた。少し冷たい彼女の手。彼の手から温かさがしみ込んで
くる……
首を傾けあって、二人の唇が触れ合った。
「……あっ」
「ダメ……?」
タスクの舌の感触に、びっくりしたようにレオナの方から身を引いてしまった。
「ダメ……じゃ、ない……けど」
「……」
タスクは体を彼女に向け膝の上に抱き上げた。もう一度、キスをする。
びくん
彼女の体を走る、声を上げないままのとまどいを察して、タスクは再びキスを解いた。
「……さっきのラムネを飲んだときの、思い出して」
「……うん……」
三度目のキス。二人の舌がぎこちなくからみあう。お互いを気にしながら、お互いにとって特別な
相手と思いながら、一歩を踏み出せないでいた二人。――次第に、力が抜けてきて、お互いの舌の
熱さに酔いしれた……
ドン……
その時、花火の一発目の音が響いた。
「あっ……」
思わず唇を放したタスクに
「……ばかっ……今は……私だけ、見て……」
「……うん……」
レオナは地上で花火を見るのは初めてのはずだった。それもデートの目的だったのだが……彼女の
言葉が最優先だ。タスクはもう、他の事を考えるのをやめた。花火は上がり、消えてしまう。しかし
「今」という時も、花火そのままのはずだから……
空が明るく、暗く映える。遠く、重く響く炸裂音。うす明かりの中に、レオナの白い肌がこぼれる。
震えるような、高く甘い声……
「あっ……あっ……ああ〜〜っ……」
「レオナ……レオナちゃん……」
うわごとのように彼女を呼び、キスの雨をふらせるタスク。首筋から、胸元へ。そして浅黒い彼の腕が、
淫蕩な蛇のように彼女の股間に伸びていく。
「ああ〜〜っ! だめ……だめぇっ!」
思わず彼の体を突き放すレオナ。
「……はっ……はっ……レオナ……ちゃん?」
「……はっ……はっ……へ……変よ……私の体……。こんなに……感じちゃうなんて……。あなた……
また、何か、手品を……」
安堵の笑みを浮かべるタスク。再び彼女の体に身を寄せる。
「ふふふ……種も、仕掛けも、ございます」
「……ほ、ほら、やっぱり」
「一つは……レオナちゃんが人並み以上に感じやすい事」
さわさわと、タスクの指が彼女の背筋をなで上げた。
「あああぁ〜〜〜っ! ……う、うそ……そんな……私……」
「そしてもう一つは……オレが、レオナちゃんを、可愛がりたい、気持ち良くしたいと思ってる。
それだけでございます」
タスクの唇が落ちた所は、彼女の白い内もも。熱く口付け、舌先でなぞり、次第に彼女の秘奥に
進んでいく……
「そんな……そんなのって……ああ〜〜っ! だめ……だめぇっ……そこ……きたな……あああ〜〜〜っ!!」
彼の唇が彼女の秘唇に触れた。そのまま、唇で柔らかくもみ、震わせ、思いのままに愛撫する。
彼女はもう、何も考えられない。始めて知る、秘所への口唇愛撫。彼女の慎ましい自慰経験からは、
それは「異常」としか思えない快感だった。
自分の体を、例えようもない波が走る。花火の音が、まるで太鼓のよう。身を揉むような甘美な
旋律。タスクの髪をつかみ、鳴き、哀願し、そして……
ドン! ドン、ドンドン、ドドドン!
「ああ〜〜〜〜っ!! 飛んじゃう……とんじゃうぅぅ〜〜っ!! はあぁあ〜〜〜っ!!」
花火の音に煽られるように身を反らし、レオナは絶頂に押し流された。
「はっ……はっ……はっ……」
飛びかけた意識が戻ってくると、目の前にタスクの優しい笑顔があった。
彼の首に手をかけて、瞳で訴える。最後まで、して、と。笑顔が微かに緊張し、彼はレオナの足の
間に体を入れた。
「ふっ……!」
「うっ……!」
タスクは自分の先端に抵抗を感じた。大丈夫か? レオナちゃん、苦しそうだ……。と、その時、
彼女の指が、彼の耳をつねった。
「いてっ!」
「……ここでやめたら……一生うらんでやるから……」
微笑みながらささやくレオナ。痛みをこらえながらの笑顔なのは、一目瞭然だった。しかしもう、
タスクは躊躇しなかった。
自分のモノに体重をかける。……そして急に抵抗が緩んで、彼は熱い肉壁に包まれた。
「うっくう……」
「はっ……はっ……はっ……」
大きく口で息をするレオナ。タスクも唇を噛んでこらえる。高ぶりきった分身は、今にも果てて
しまいそうだった。
「はっ……はあっ……はくぅっ」
「……タスク……何か、言って……」
タスクの背に回した腕に、痛いほど力が込められる。
「……レオナ……ちゃん。ごめん、何言っていいのか……」
「……何でもいい……あなたの声を聞いてると……安心するから……」
花火の明滅に合わせて、辺りの景色は揺らぐかのよう。音に負けないように、タスクはしゃべり
続けた。……自分でも覚えていない事を。
レオナの腕から、次第に力が抜けてきた。頬と頬を合わせる距離だった二人の顔が、唇と唇が触れ
あう距離になってきた。ついばみ、まさぐり、そして貪るようにキスを交わす。
「はぁっ……!」
レオナの声が変わった。声音に痛みだけではない、何かの感情が混じる。
「……次の休みには海に行こう。……一日取れなかったら、プールでもいい。……何なら基地内の
お風呂でもいいよ? レオナちゃんが水着着てくれたら、さ……」
「……タスク……変……」
「レオナちゃん?」
「私の中……熱いの……熱くて、しびれるみたいで……。さっき……あなたが、口でしてくれた時
みたいに……」
タスクの分身にも、彼女の内側の変化が感じられた。熱く潤んで、痛いほどのきつさが弱まって
いる……
思い切って、少し動いてみる。
「はあっ!」
「痛い?」
若干の間。
「……痛くは、ない、わ……」
どこかぼうっとした彼女の声。それに勇気づけられて、タスクは次第に動きを大きくする……
「あっ……あっ……あっ……」
「はっ……はっ……はっ……レオナ……ちゃん……オレ……もう……」
「タスク……たすくっ……出して……いいの……我慢……しないでっ……」
彼女の声が、タスクの最後の抑制を押し流してしまう。
「あっ……! あっ……! レオナァっ……! オレ……はあぁぁっ!」
「タスク……たすくぅっ……わたし……飛んじゃう……あああぁぁ〜〜〜っ!!」
かろうじて残った理性が、タスクの最後のストロークを「引き」にした。彼女の体の上に、高ぶりの
果てを解き放つ。経験した事のない強烈な射精感だった。
「……はあ……」
「ごめん、レオナちゃん。借り物だったんだよね……それ」
事の後、クスハから借りた浴衣の惨状に、慌てる二人。
「……仕方ないわよ。連帯責任ね……。知り合いのクリーニング屋さんがいるから、頼んでみるわ」
彼女の身支度がようやく終わった。ポケットライトで照らして、状態を確認する。
「変じゃない……?」
「……大丈夫……と思う」
気が付くと、花火の音が消えていた。若干ふらつく彼女を支えて、祠から坂道に出る。
「……花火……見れなかったね……」
タスクの言葉に
「仕方ないわよ。また、一緒に見る機会が、きっとあるわ……」
レオナの答え。
……きっとそうだ。日食や月食の類じゃないんだから。……いや……でも……
「レオナちゃん。おぶさって!」
「えっ! なに?」
「まだ、間に合うかも知れないから!」
レオナを背負って、坂道を駆け上がるタスク。今日の花火は、やっぱり今日しか見られないの
だから……
高台の頂上に出た。タスクの息が荒い。空は緞帳のように一面の濃紺。……とその時
「あっ……!」
大きな光の大輪が咲いた。一拍遅れて音が響く。
ドン……! ドン、ドンドン、ドドドドド、パラパラパラッ……
間に合った……。その日、最後の仕掛け花火に間に合った……
甲高い音を立て、火花がよじれて散っていく。自分の背におぶさったレオナが、息をのむのが
わかった。
宇宙空間で曳光弾を使い、似たような催しはできる時代だ。しかし、これほど繊細で手の込んだ
花火を見るのは、レオナにとって初めての事だった。
その日の締めくくりの仕掛けは長く続いた。全ての光の演舞が終わり──ひときわ大きな尺の菊花が
上がった。
ドンッ……
──遠い河原の河川敷からかすかに拍手と歓声が聞こえてくる。締めくくりにふさわしい仕掛け
だった……
二人はしばらく余韻を噛みしめるように、高台の上に立っていた。
「……みんなで来ればよかったなあ……」
タスクがつぶやく。基本的に独占欲の強い性格ではない。本当に心動かされる物は、誰かと共有
したいと思う方だ。
「うん……リオとリョウト君は休みだったけど、彼のご実家に一緒に行く予定だったから……」
レオナの言葉に、かすかにタスクの心に影がさした。
自分が彼女の一家を訪ねて「お嬢さんを下さいっ!」ってな事をやる時があるのだろうか? 考えて
みると、ひどくそれは、非現実的な事に思える……
と、レオナがタスクの首筋に頬を預け、つぶやいた。
「……タスク……私ね……」
「うん……」
「小さい頃は、自分の道筋は、一つだけだったの」
「うん?」
「自分の将来は、階段を上っていく事とそっくりで、階段の頂上には、マイヤー様やお父様がいる……
そんな道筋……」
タスクの心にさした影を察したのだろうか。彼女の話は唐突だが、時宜を得てもいた。
「うん……今は……違うの?」
「フフフ……今はね……ぐちゃぐちゃ。一週間先の事も、どうなるか予想がつかないわ……」
「ははは……そうかもね」
コロニー統合軍のエリートの座を、放り出してしまった彼女ではあった。それでもガーシュタイン家
の息女であるという、身分が変わったわけではないのだが。
レオナがゆっくりと、タスクの首筋に頬ずりする……
「でもね……わくわくするの。まるでわからない明日がくるのが……わくわくして、楽しみなの」
「うん……」
「タスク……ずっと、一緒にいてね……」
「……約束するよ。オレ、ずっとレオナちゃんのそばから、離れない……」
レオナの言葉はタスクの心の勲章だった。そしてそれは、後に伝説となる戦役を戦い抜く、勇気と
決意の源だった。
明かりのない高台の頂上に、しばし二人は佇んでいた……
−END−
〈後日談〉
「ご免なさいね……長々と借りてしまって。うっかり汚してしまって、クリーニングに出していた
から……」
クスハに浴衣を返すレオナ。後ろめたさに表情が硬い。念入りにチェックして、まずは完全に
汚れはないと確信するのだが……借り物を汚してしまった事は、それ自体で申し訳ない事だった。
「大丈夫。気にしないで。もう少し借りていてもよかったのよ?」
クスハがニコニコしながら浴衣を受け取る。
「……これでレオナも、私たちの仲間入りねっ。ふふっ」
そう微笑みかけて、彼女は立ち去った。
『え……。ええええええ〜〜〜〜っ!! 今のは……どういう……!!』
のけ反りながら硬直するレオナ。
『いやいやいや。別に、意味深な話じゃなくて、私が屋台で物を食べられるようになった事かも。
きっとそう。あの人(タスク)は口が軽いから……きっとどこかでしゃべってしまったのね!』
必死で自分を納得させるレオナだったが……
『……タスクに確かめてみる? ……いや、……それは……やめた方がいいような……』
結局それ以上、追求しない事にした彼女だった。
〈さらに後日談〉
タスクがレオナに贈った金魚は、コロニーにある彼女の実家に送られた。
そして子孫の代まで大切に飼われ、「救世の英雄たちに縁(ゆかり)の金魚」と、コロニー・
エルピスの名物となったという……
編集している間に新作きたーーー
>>716 GJを……
ゲットしたフィギュアはバッセイで、リュウセイの部屋にあるのはモッコスと見た!