スーパーロボット大戦EX 時空を超えたSEX

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1前スレ961
スパロボJも出たしGBAの流れかと思わせてなぜかEX。
ネタはシリーズ全タイトルOK。
皆でマターリとスパロボ関連のエロを語り合うスレです。
SS神・CG神大歓迎。クレ厨は(・∀・)カエレ。の方向で。
950レスまたは450KBを超えたあたりで次スレ建ておながいします。

前スレ
スーパーロボット大戦A 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125462708/
2名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 17:59:22 ID:BdNGkG8G
過去スレ
スーパーロボット大戦F 完尻編 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113073828/
スーパーロボット大戦F 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110751960/
スーパーロボット大戦IMPACT 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1109496682/
スーパーロボット大戦αforDC 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099917412/
第2次スーパーロボット大戦α 時空を越えたSEX
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085914486/
スーパーロボット大戦α外伝 時空を越えたSEX(19レスで黒歴史行き)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1085394234/
スーパーロボット大戦α 時空を超えたSEX
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1061776194/
第4次スーパーロボット大戦 時空を越えたSEX
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1055509603/
第3次スーパーロボット大戦 時空を越えたSEX
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1051465119/
第2次スーパーロボット大戦 時空を越えたSEX
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1043069853/
スーパーロボット大戦 時空を超えたSEX
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1015830518/

エロパロ板dat落ちスレ倉庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html

南極条約(過去作品掲載)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/char.html
3名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 18:02:57 ID:BdNGkG8G
補足でつ。ごめんなすって

前々スレ
スーパーロボット大戦MX 時空を超えたSEX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119360300/
4名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 18:28:56 ID:Kc85iBVY
スレ立て 乙です!
5名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:06:42 ID:5hS7BB6C
スレ立て乙!
このスレではアレとかアレの続きも読めるかなあ。
6名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:35:33 ID:35Usn1Ak
スレ立て乙カレー。

あとこれも補足w
スパロボSS保管庫
ttp://ibis.s4.x-beat.com/
7名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:41:09 ID:z/La+MM0
そんな更新もされてない古い所を補足されても困る
8名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:57:00 ID:lUmxmNVe
ん? 続き待ちって全部で何作品だろ?
9名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 20:37:53 ID:f9MPa90W
遡るとキョウスケ対3人の処女あたりか
10名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:14:22 ID:JM7mIpGl
もはや完全に伝説と化したラァァァァイ!!もそうだなw
11名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:15:21 ID:JM7mIpGl
ってよく考えたら>>10>>9の指してる奴と同じだorz
12名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:17:21 ID:f8yGHdWQ
女教師ヴィレリョウ/女探偵ヴィレリョウも忘れないでくれ
13名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:29:57 ID:9G9LHrcU
待ってるんだけどなー、3人の処女もヴィレリョウも
女教師のヴィレリョウは脱いだところまでだっけ
14エロ初書き:2005/10/09(日) 02:35:59 ID:kN6GJBru
えー、新スレ記念にJの統夜×三人娘のハレム逝ってみます。
一応プロローグから個人パートと皆で一緒パートを経てエピローグ行きたいと思います。
全部投下するまでやや日にちがかかるかもですがよろしく・・・
15エロ初書き:2005/10/09(日) 02:37:16 ID:kN6GJBru


「こんな事やってていいのかな・・・」

空を見上げ、ポツリと呟いた統夜の言葉は誰の耳に届くのでも無く消えた。
その場に在るのは柔らかな風が木々を撫で、葉枝が奏でる自然の合唱と
「んぅ・・・ちゅ、ぁむ・・・・・・ちゅじゅう・・・ん、むぁ・・・」
カティアの温かい唇が統夜のイチモツをくわえ、柔らかな舌が絡みつく音だけであった。

「あぅむ・・・ちゅぶ、んぅ・・・統夜、どうかしましたか?」
口での奉仕を続けていたカティアが顔を上げて問う。
いつもなら(と、言ってもこうした関係になって未だ日は浅いが)こうして愛撫してあげれば多少乗り気でない状態からでも、
連戦出来るほどの勢いを見せてくれるのだが、今日はどうにも反応が鈍い。
舌でなぞる度に、ビクビクと脈打っているから感じていないわけではないはずなのだが。

「いや、さ・・・・・・こうしてる間にもアークエンジェルの皆が戦っているかもしれないし、ナデシコの皆とだって連絡が付くわけでもない。
俺たちの機体は絶対に奪われるわけにはいかないから、こうして森に隠れている必要があって、時期を待たなきゃいけないってのはわかる。
わかるけど・・・・・・」
「ちゅ、じゅるじゅ・・・・・・わかるけど、はむ、んン・・・なんですか・・・?」
憂い顔で語る統夜の下から、口腔での愛撫を続けながらカティアがたずねる。
敏感な部分を舌が舐め上げ、ピクリと体を反応させながら答える。
「それがどうして・・・っく、こんな事してるんだっ、て・・・思ったんだ・・・あぅっ」
呻きながら答える。先程までは意識を遠くに飛ばしていたので、与えられる刺激にも鈍くなっていたので耐えられたが、
こうして意識を相手に向けていると、必然的に感覚が元に戻ってしまい愛撫に耐えられなくなってくる。
「統夜は、んん・・・こうしているのが、んむぅ、嫌なんですか?」
「嫌ってわけじゃ、うぁ、ないけど・・・大変なときなのにっ、こんなのでいいのかって・・・うぁっ、カティアそれ待った!」
今までは添えるだけだった手を根元を擦りつつ、逆の手で袋をやわやわと揉みあげられて、たまらず統夜は声を上げた。
「待ちません」
良い反応にカティアは目元を緩め、更に刺激を加え続ける。
「それに、ちゅぅぅ・・・ぷぁ、決して無為に過している訳ではなくて、私達と統夜の相性をより深めるべくして行っているのです。
これは時期を待つ間の時間もつぶせる一石二鳥と言える行為です。それを理解してください」
そう言われて、「何か違うような・・・だけど・・・」と呟き難しい顔をして唸る。
最近こそ戦士としての自覚も腕前も備わって来ており真面目ではあるが、元々流されやすい性格で(特に女性の)押しに弱い統夜には結局反論する事は出来なかった。

16エロ初書き:2005/10/09(日) 02:38:05 ID:kN6GJBru

「はぁむぅ・・・ちゅぅぅ、んむ・・・んん!」
黙り込んだ統夜の様子を肯定とみなしたのか、これまで以上に念入りに愛撫を加えるカティア。
当然、経験の浅い若くて健康な男子たる統夜が長時間耐えられるわけも無く、今にも情欲を溢れさせんばかりだった。
「・・・っ、もういいよカティア、出しちまう」
急ぎ、口から抜き出そうと腰を浮かせかけたが、その動きはしがみつく様に腰に腕を回したカティアによって阻まれた。
「っ!?・・・カティア?」
驚いて視線を向けると、上目遣いにこちらを見ている視線とぶつかった。
美しく、親しい少女が自分のモノを加えて上目遣いをしている姿により一層の興奮を煽られ、我慢の堤防はあっさりと崩れた。
「くぅっ・・・うぁ!!」
「んぅ!・・・ん、ん、ぅむ・・・んく・・・・・・ん」
統夜の高ぶりを口内で受け止めコク、コク、と音を立て嚥下していくカティア。
放たれたそれを全て飲み込み、ゆっくりと顔を上げた。
「ん・・・相変わらず多いんですね。それにすごく濃い・・・」
「そ、そうか・・・? 自分じゃわからないけど・・・」
「私だって統夜しか知らないからあくまで主観的な意見ですけどね・・・それより」
そう言って立ち上がり、もとより短かったスカートを捲り上げその下に隠れていたものを晒した。
統夜の前に晒されたそこは、下着を身に着けていないカティアの濡れそぼった秘部だった。

「次は、私も気持ち良くして下さいね?」

あまりにも淫靡なその光景に声を無くした統夜は、ただ小さく頷くことしか出来なかった。
カティアは未だに硬くいきり立つ統夜のモノを片手で誘導し、その上にゆっくりと腰を沈めていく。
「行きますね・・・」
ず・・・ちゅ、と粘着質な水音と共にカティアの膣内に飲み込まれていくイチモツ。
「熱い、な・・・カティアの膣内」
何度味わっても堪らない膣内の感触に、軽く呻き声をあげる統夜に笑みを向ける。
「ふふ・・・ん・・・動き、ますね・・・」
統夜の両肩に手を乗せ、それを支えにするように体を揺する。
腰にまたがった状態で居るとちょうど目の間に豊かな胸が来る。目の前でユサユサと揺れるそれにたまらず手を伸ばして掴む。
柔らかく、かつ弾力に富むそれはテニアともメルアとも違う感触で優劣付けられる物でもないが、統夜の興奮を誘うには充分すぎるほどであった。
時折、自分からも腰を突き上げると不意に受けた刺激に上げるカティアの甘い声が更に情欲を刺激する。
「あ……あううン……あっ……ああああっ……ふあっ!」
上下から送られてくる刺激に耐えられず、嬌声を上げて統夜にもたれかかる。
至近距離で交わす視線。それに惹かれるように唇を重ねあう。
「んむっ……んふ、んくぅん……んふ……うん、んむむむ……」
ぴちゃ、ぴちゃ、と舌が重なり合い絡み合う音と感触がより一層二人の快感を高めていく。
唇を啄ばみ、舌をつつきあい、唾液を啜り合いながら互いの体を貪る。
「んちゅぅ、んん、ちゅ・・・ふぁ・・・統夜・・・統夜ぁ!!」
「カティア・・・いいよ・・・気持ち良い」
唇を離し、互いの名を呼びながら二人の動きは激しくなっていく。
グチュッグチュッ、と秘所から響く音はより大きくなり、溢れ出た愛液が地面を濡らす。
17エロ初書き:2005/10/09(日) 02:39:12 ID:kN6GJBru
「そろそろ・・・イキそうだ」
「はぁっ、はぁ・・・は、はい私も、もう・・・一緒に、イキましょう」
言うが否や互いを強く抱きしめながら、全身を使う動きから腰だけの動きに変える。
今ここにあるのは腰がぶつかりあう音とその際に伴って鳴る水音、ハッ、ハッ、ハッ、と荒い呼吸の音だけ。
森の木々のたなびく音も、穏やかな風の囁きも、流れる水のせせらぎも、全て塗りつぶしていく。
ただ、甘く爛れた空間へと。
「カティア、もう、い、くぞ・・・!」
「はい・・・膣内に、私の膣内に来て・・・!」
放つ寸前、抜けるギリギリまで引き、寸分の隙間すら無くすように叩き付けた。
先端が子宮にぶつかるくらいに深く深く突き上げ、解き放つ。
「くぅ、ぁああ!!」
ドクッ、ドクッ、と力強く噴出する精液を胎内に受け止めるのを感じながら、同様にカティアも上り詰めていった。
「あっ・・・ああぁあぁぁぁあっ!!」
ピーンと体を伸ばすように硬直させ、やがて倒れるようにもたれ掛かる。
「統夜の、あつい・・・」
はぁはぁ、と息も収まらぬ中、うっとりとした声色で呟く。
二人の結合部からは膣内に納まりきらなかった分がトロトロと溢れ出てきていた。
余韻に浸るようにゆっくりと体を後ろへと倒し、カティアを乗せて繋がったまま仰向けに横になる。
目が痛くなるほどに抜けるような青空を目にしながら、統夜はぼんやりと“こうなった”日の事を思い出していた。
18エロ初書き:2005/10/09(日) 02:42:10 ID:kN6GJBru
以上、プロローグでした。
次は出来れば明日の夜までに書き込めれば良いなあ。
一応、一話書き込むからには一回はヤる様にはしますので^^
誤字脱字、ご指摘などは甘んじて受けますので。
それでは
19名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 03:16:28 ID:SgUSwP9p
GJ!
ちょうどさっきJのその話プレイした所だw
続きも楽しみにしてるぞ
20名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 03:28:22 ID:2NJZvOqI
まさしくGJ!と言うしかないじゃないか!!
21名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 04:00:45 ID:rEyyIwi7
職人さん頑張って!GJ!
22名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 12:31:35 ID:N99Zuzci
いいSSを見ればGJ!と言わなければならないのが、私とネリー・ブレンです!
23名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 20:30:21 ID:e07slbo2
良い小説を見た?ならGJと言うしかないじゃないか!
と、言わなくちゃいけないのが俺だw
24名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 11:51:48 ID:LTKZVOlZ
GJしてもいいのです。だから人はGJ出来るのですから…
25名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 13:28:33 ID:0jcWAGXd
戦友(とも)よ!今がGJする時!!
26北国の春:2005/10/10(月) 21:48:32 ID:ICFrX2x1
いつの間にか、外には夜の帳が降りきっていた。
雲一つない星空に掛かる、銀色の三日月。その月明かりが、露に曇った窓から、灯を落とした部屋にわずかに降り注ぐ。
二人は、その身に纏っていた服を、全て脱ぎ捨てた。
ベッドの上に仰向けに横たわるエクセレン。
雪のように白い素肌。艶やかなブロンドの髪。透き通るほど澄んだ碧眼。そして、彫像と見紛うほどの完璧なプロポーション。
仄かな光に照らされたエクセレンの裸体は、何の比喩でもなく輝いて見えた。
キョウスケは、その上に覆い被さるように体を重ねた。
頭を軽く抱きすくめ、真正面からその瞳を見詰める。
「エクセレン……」
「優しく……してね………」
真剣な眼差しを返すエクセレンの目に、もう迷いや怯えの色はなかった。
ゆっくりと、その瞼が閉じられる。
全てを受け入れても構わないという、確かな意思表示。
二つの唇が、静かに触れ合った。
どちらが促すでもなく、自然に舌が絡み合う。
「んむっ…ふっ、はむぅっ……」
互いの口の端から荒い吐息が漏れる度に、身も心も熱を帯びてゆく。
キョウスケの手が、エクセレンの胸に伸びた。
ピクリと僅かに上半身が震える。
張りと柔らかさを兼ね備えた、絶妙な弾力。まるで、肌が指に吸い付くてくるようだった。
その感触を堪能するように、掌にこめる力を少しずつ強めてゆく。
「ふぁっ……」
エクセレンの口から喘ぎが漏れ、同時に、舌の動きが鈍くなった。
それに付け込むように、キョウスケは唇を更に強く押し当て、口腔を激しく舐る。
「んっ……!」
思い出したように、エクセレンは再び舌を絡めだした。
入れ替わりに、キョウスケの乳房を揉む手が強くなる。
「ぷはっ……は…っぁ……!」
エクセレンの方から唇が離れた。
上下の揺さぶりについていけなかったのだろう。
キスを止めた後も、自分が何をされていたのかよくわかっていない様子で、黙ってキョウスケのなすがままになっていた。
先程までよりも、ずっと素直な反応だった。
情熱や快感、戸惑いといった感情が、押し殺されずに表に出されている。
無論、何分にも初体験であるから、それが完全に実行できているとは言い難い。
だが、己を包み隠さず、全てをさらけ出そうとする意思だけは、十分に感じ取ることができた。
27北国の春:2005/10/10(月) 21:49:07 ID:ICFrX2x1
(あ……)
何気なく動かしたエクセレンの手が、キョウスケの股間に触れた。
指先から熱が伝わってくる。火照っているキョウスケの体の中でも、そこはとりわけ温度が高かった。
体が密着しているため、目で様子を見ることはできない。
「…………」
エクセレンは意を決したように、その怒張を手に取った。
キョウスケの動きが止まる。
視線を動かして眼下の表情を窺うと、エクセレンは、恍惚とした様子で、手首から先にその意識を集中させていた。
「これ……大きい…のかな……?」
女性としては比較的大きな手をしているエクセレンだが、キョウスケの分身は、その指と掌に収まりきらない程のものだった。
「……わからん。人と比べたことがない」
風呂場やシャワールームで、人の持ち物を目にすることはままある。
だが、他人の戦闘状態を間近に確認する機会は、特殊な性嗜好をしていない限り、そうあるものではない。
小さく、エクセレンの喉が鳴った。
世間一般的にどうなのかは知らないが、少なくとも主観的に見て、キョウスケのサイズは小さくない。
それを、これから自分の中に迎え入れるのだ。
大きな不安と、一抹の期待。胸の奥がかっと熱くなる。
「ひゃうっ!?」
不意に、エクセレンの口から悲鳴が漏れた。
キョウスケの手が、下腹部をまさぐったのだ。
そのまま、膣口からクリトリスまでの範囲を、指先で大きく楕円を描くように撫で回す。
「あ…ぁっ……あうぅ……」
キョウスケの指が水音を立てる度に、エクセレンはその身をよじらせ、嬌声をあげた。
溢れた蜜は太腿を伝い、シーツをしとどに濡らしている。
「……凄いな」
「っ……!」
何気なく呟いた独り言。だが、そのたった一言だけでも、今のエクセレンの羞恥心を掻き立てるには十分だった。
そして、加速度的に増してゆく快感に畳み掛けるかのように、指の動きが激しくなる。
「そ…んな……こと……んあぁっ!」
自分の手で自分の官能を引っ張り上げゆく自慰とは、全く違う感覚。
今まで味わったことのないほどの快楽が、自らの意志と無関係に、内側からどんどん膨れ上がってくる。
「やぁっ……駄目っ、来る…来るのぉっ……!」
体が小刻みに震えだした。
思考は飛び、意識も白が掛かり、ただただ与えられる刺激に反射的に反応し続ける。
やがて、キョウスケの姿すらもその目に映らなくなった時、
「く…ぁっ、あぁっ、あっ……あぁ――――っ!!」
断末魔にも似た絶叫を上げ、エクセレンは、激しい痙攣と共に絶頂に達した。
28北国の春:2005/10/10(月) 21:49:42 ID:ICFrX2x1
「は……ぁ……はぁ…はぁ……」
荒い呼吸のまま、虚空を掴むように手を伸ばすエクセレン。
キョウスケはその手を取り、自分の指を絡めて握り締めた。
顔を近づけ、半開きになった唇を塞ぐ。
余韻に浸っているためか、先程ほど積極的には求めてこない。
かわりに、まるでキョウスケをじっくり味わうかのように、丹念に舌を絡めてきていた。
「……はぅ………」
不意に口を離されると、エクセレンは名残惜しそうに舌を伸ばした。
普段の様子からは想像もできない、甘えきった仕種。
思わずキョウスケは、空いた片手でエクセレンの頭を撫でていた。
「あ……」
快感で惚けていたエクセレンの顔に、感情が戻る。
上目遣いにキョウスケを見る瞳は、実にうっとりして嬉しそうだった。
ふと、キョウスケの手が、髪を束ねたその根元に触れた。
ポニーテール。エクセレンのトレードマークである。
知る限り、これ以外の髪型をしているところは見たことがない。
――このリボンを解いたら、その下にはどんなエクセレンがいるのだろうか。
胸が、大きく高鳴った。
誰も知らない本当の素顔。キョウスケにだけは――それを知る権利がある。
「エクセレン」
「ん……?」
「……ほどくぞ」
「え……あっ……!」
返事を聞くよりも速く、キョウスケの指は紐の端を引いていた。
束ねられていた髪が、ふわり、とシーツの上に落ち、放射状に広がる。
「…………!」
キョウスケは、思わず息を飲んだ。
これが、あのエクセレンなのか。
「や…ぁっ……見ないで……」
紅潮した顔を横に背け、消え入りそうな声でそう呟くその姿は、キョウスケが想像だにしていないものだった。
そこにいたのは、繊細で、儚げで、純粋な、可憐な少女そのものだった。
皆から『姉様』と呼ばれ、『色』『艶』といった言葉で形容されるあの女の影など、何処にもない。
完璧なボディラインと比べて、あまりにアンバランスな幼い容貌。
目が眩みそうになった。高圧電流を流されたかのように、脳天から心臓、指先に至るまで痺れが走る。
改めて、自分にとってエクセレンが特別な存在であることを、強く思い知らされた。
――エクセレンは、自分の全てを、残らずキョウスケの前に晒した。
ならば、男としてするべき事は、もう一つしかない。
29ICEMAN ◆f0upmikARQ :2005/10/10(月) 21:50:25 ID:ICFrX2x1
次で終わります。多分。
前スレの内に終わらせたかったのですが、自分の遅筆さが悔やまれます。
30名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 22:16:58 ID:az4AUeJa
GJ!しかし、しかしだ。寸前でまったがかかった俺と息子はどうすればいいでしょうか(笑)
31名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 22:21:21 ID:Kc5Pb5Wy
くそう…GJだけどこれは生殺しに近いぜ!
32名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 22:29:18 ID:IVv3/z5J
うはwwwキタコレwwwww
33名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 11:12:26 ID:TWnKydUB
テツヤ艦長!!自分のトロニウムバスターキャノンが暴発しそうです!!
34名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 14:56:19 ID:NtPyEph0
>>33
発射と同時に重力ブレーキ解除してバスターキャノンを分離させるんだ
35名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 16:49:29 ID:ihpfu5+y
ちょwwwwwww
36名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 18:31:28 ID:zpVnW/9r
>>34はリーの霊
37名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 17:56:30 ID:U13ZEfA+
三人娘は出撃時は統夜の膝の上ですか?
38名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:26:21 ID:sOxPGHOf
一人は顔の上
一人は腰の上
残りの一人は……

うほっ
39名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 10:07:51 ID:23UXu2MH
>>37
>>38
それも当然の話だな。
考えても見ろ、ヤツの名は『紫雲 統夜』
『統夜』・・・つまり『夜』を『統』べる者の意・・・

つまり統夜は『夜の帝王』うわなにを(ry
40名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 10:12:59 ID:q7s6DCLJ
夜の帝王っていうと太ったコウモリか
41名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 13:36:45 ID:8+hLCZpm
>>39
しかもだ。
名字の「紫雲」…
紫色の雲…即ち朝焼けに照らされるまで一晩中うわなにするやめウボァ
42名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 14:58:27 ID:NhLHmIAG
型月ゲームの主人公並の絶倫超人であることは間違いないな
43名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 15:12:01 ID:gcxUG0eU
>>40
ドラクエ4ナツカシス
44名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 15:15:38 ID:OS5u/Bvr
統夜「私は、夜の帝王だぁーーーっ!」
カル「昼間は?」
統夜「寝てます」
45名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 15:31:57 ID:Mq+Y7q18
なにその四コマネタ
柴田亜美は独特のセンス持ってたなぁ・・・・・・・
46名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:18:47 ID:ub80N4Qj
>>38
顔乗られたら操縦できなくね?
47名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:26:16 ID:7dR3ndYT
一人は膝の上。
あとの二人は両サイドから抱き付いて、身体を固定する役割を果たしつつ胸を(ry
48名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 21:22:10 ID:4fjA2LY8
>>46
俺はてっきりおっぱいを頭の上に乗っけるような感じだと思っていた。

>>47
膝の上に座るのは必然的に石けんになってしまいそうだが。
そしてそんな石けんを羨ましがるぐりにゃ〜とウマゴン。
49名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 21:45:00 ID:7dR3ndYT
>>48
頭に乗っけるよりサイバーブルーの女体椅子の如く、
頭部クッションと肘掛けをおっぱいで代用する方がきっと楽しい。

それと石鹸だって揺れる程度には立派なものを持ってるんだから差別イクナイ
50名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:30:50 ID:7ygpRWon
エセプリンスのあれか>女体イス
今のジャンプではもう無理な表現だな。
51名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:31:49 ID:OcyqyNkb
わかった
切断した脚を椅子につければいいんだな?
52名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 22:41:25 ID:ndwjA1CZ
>>47,48

「テニア!マキシマムモードに移行!」
「OK!…あ、トーヤのも何か…マキシマムだね(///)」
「なっ!?」
「テニアちゃん、それ親父ギャグだよ…トーヤさん、気持ちいいですかぁ?」
「メルア、それじゃあ統夜が前を見れないですよ?…ん。腕に当てるのとか、どうです?」
「っっ〜!!なんなんだこの生き地獄は!?」

こんな感じか?スレ汚しスマン。大人しく国へ帰るよ  |)彡 サッ
53名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 23:10:00 ID:4fjA2LY8
>>49
あれは多分パイロットスーツで寄せて上(ry

>>51
たまいど?

>>52
極上の天国だというのに地獄だと、君(統夜)は!!
54名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 23:42:28 ID:D9RNc6nK
統夜を使っていると何故か綾人が頭をよぎるんだよな。
55名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 23:43:54 ID:OcyqyNkb
後半になると
「くっそぉおお!やれっていうならやってやるさ!!」が消えるのが悲しい
56名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 00:05:04 ID:yyx9SzeN
初期のやけっぱち度は近いものを感じるな。
声のイメージもそんな感じだ。
57名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 00:15:02 ID:tcbmQWFH
まあ、髪型の影響が一番強いかな。
58名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 01:09:57 ID:wr6aSrKV
ラーゼフォンはMXと漫画しか知らないからよぎらないな
ズラ揺れには反応してしまうが
59名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 02:17:43 ID:cewalFFS
カティアでちんちんカティカティや!
60名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 08:15:30 ID:93gbcgOn
(゚д゚)ポカーン
61名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 10:10:31 ID:dECa7dMG
(;^ω^)……
62名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 10:26:43 ID:537K8qC6
巧い!
山田くん、座布団10枚あげちゃって!
63名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 13:02:16 ID:CQRVBxw3
グレンキャノンもだ!
64名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 13:40:27 ID:+3fbCPFQ
イデオンガンを忘れるなんてー!
65名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 15:20:56 ID:4qviIDND
クリスマスプレゼントだろ!!
66名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 16:39:18 ID:LZ1/UPrO
カードもだ…クリスマス休暇だって待ってた!
67名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 16:51:16 ID:1Ebbh4yh
8レスと9レスと10レスと!
12レスと13レスの時も、僕はずっと!待っていた!!
68名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 17:28:15 ID:537K8qC6
な、なにを…
69名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 18:55:56 ID:fnZh7lM9
>>1乙だろ!!
70名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 19:29:51 ID:aknHNl6i
……ハッ!
71名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 20:46:29 ID:45DYKOqQ
何このブレンパワードw
72名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 22:39:58 ID:SM7Ylt4w
そのチームワーク、ナイスだね! b
73名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 23:02:37 ID:6LTEYigV
>>59
死ねよやァ!
74名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 23:19:14 ID:vts7A6x8
あーもうお前らステキ過ぎw
75名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 23:28:50 ID:6LTEYigV
>>67->>70は神懸っているな。
76名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 01:17:53 ID:s/aG/V2Q
>>62
山田じゃねぇ
俺はダイゴウジ・ガイだ!
77名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 02:48:07 ID:l3C+Wis7
無頼徒「エロが薄いよ! なにやってんの!」
78名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 08:07:33 ID:qfsn1hfM
>>77
三枝「待ってください!エロススキー粒子が濃過ぎて!」



ぐりにゃ〜の授乳もので構想を練っていたはずが何故か段々とただの母乳ものに……(´・ω・`)
79名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 12:37:19 ID:TVZJGpF8
>>78
それはGJじゃまいか
80名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 22:01:03 ID:qfsn1hfM
自分からおっぱいをあげてこそ「授乳」であって、おっぱいを
ただちゅぅちゅぅ吸われたり舐められたりするのは「母乳」だよな?
81名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 23:15:58 ID:jM2xPUns
>>80
そっちは搾乳じゃね?
82名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 00:04:27 ID:ZpA1kGtB
「あっ……ゃ、統夜、だめぇ……そんなに強くしたら、ミルクでちゃ……ひゃぁん!
そ、そんなっ、吸ったら……ふあああっ!」

よくわからんが、「母乳」とはこのようなものだと俺は思ってる。
83743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:43:40 ID:Asi6N1r1
お久しぶりです。前スレの743で「百合もOKでしょうか?」と質問した者です。
あれからだいぶ時間が経ってしまいましたが、やっと完成したので投下します。

読んでもらえれば分かると思いますが、これは「アイビス×イルイ」で、第2次αの
最終面が終わった直後という設定になっています。
84743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:44:44 ID:Asi6N1r1
「イルイ!」
 アルテリオンのコックピット内に備えられたマイクに向かって、アイビスは大声で叫んだ。
 だが、返事はなかった。アイビスの呼びかけに応える者は誰一人おらず、悲鳴のような声が響くだけだっ
た。
「イルイ、どこにいるの! お願い、返事をして! イルイーッ!」
 アイビスはマイクに口をあて、何度もその名前を呼んだ。だがいくら呼びかけても返事はなく、周囲の真っ
白な壁に、アイビスの声が反響するのみだった。
 ゾンダー、恐竜帝国、邪魔大王国、そしてネオジオンとの熾烈な戦いに勝利し、ついに地球圏の平和を勝
ち取ったαナンバーズ。ようやく安息の時が来たかと思ったそのとき、イルイを核とした巨大な人造神「ガ
ンエデン」が姿を現し、地球圏の封印を宣言した。それに対抗するαナンバーズは、ガンエデンを相手に戦
闘を開始。激しい戦いの末、ガンエデンを倒すことに成功したのだった。
 やっと訪れた終息に、安堵の息を漏らすαナンバーズの面々。だが一人だけ、まだ息を付いていないメン
バーがいた。それがアイビスだ。
 ガンエデンの内部には、まだイルイが残されている。彼女は、アイビスがαナンバーズと行動を共にし始
めた頃からずっと、アイビスの近くにいてくれた。一緒に話をしたり、お茶を飲んだり、艦内業務をこなし
たりしたこともあった。厳しい戦いの合間でも、イルイの笑顔を見るだけで、自然と心が癒された‥‥そん
なイルイを、こんな暗く冷たい空間に放置するわけにはいかない。アイビスは、ツグミやスレイの制止も無
視し、アルテリオン単機でガンエデン内部に乗り込み、イルイを探し回っていたのだ。
 アイビスがここに入ってから、どのくらいの時間が経っただろう。三十分、いや一時間、いやもっと長い
時間が経過したかもしれない。ガンエデンの守護を受けているとはいえ、αナンバーズの激しい攻撃を受け
続けたのだ、イルイ自身だって無傷で済んでるはずがない。発見が遅れれば、彼女の生命が危ういかも知れ
ない。イルイを探すアイビスに、焦りの表情が浮かび始めた。
85743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:45:48 ID:Asi6N1r1
「どこにいるのよ、イルイ‥‥イルイ、イルイーッ!」
 巨大な神像内を飛び回りながら、アイビスは何度もその名を叫んだ。操縦桿を握るその手は汗で濡れ、顔
や胸元にも大粒の汗が浮かんでいる。激しい戦闘を終えてからずっと、アルテリオンをフルスピードで飛ば
しているのだ。さすがのアイビスにも、疲労の色が浮かび始めていた。
 ‥‥と、そのとき。アルテリオンのモニターに、何かが映った。
 前方モニターの右下隅に、橙色の物体が映っている。小さくてよく分からないが、床の上に横たわってい
るようだ。しかもこの大きさは、大人の女性とほぼ同じ‥‥。
(これは‥‥サーモグラフィーの反応だ。それにこの温度は、人間の体温とほぼ同じ。ということは‥‥こ
れが、これがイルイなの?)
 アイビスは操縦桿を傾け、モニターの示す場所へ向け機体を飛ばした。
 複雑に入り組んだ通路を何度も曲がり、時に壁とぶつかりそうになりながら、アルテリオンは全速力で飛
んだ。そして、最後の角を曲がると、モニターの示す広大な空間へとたどり着いた。
「‥‥いたっ!」
 震える声でアイビスは叫んだ。
 床、天井、壁、全てが純白で覆われたその空間に、イルイが横たわっている。意識を失っているのか、イ
ルイは両目を閉ざしたままぴくりとも動こうとしなかった。だがよく見ると、露わになった胸元がかすかに
上下している。それを見たアイビスは、すぐにアルテリオンを停止させ、コックピットから降りた。そして、
はやる気持ちを抑えながら、イルイの元へと駆け寄った。
86743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:46:42 ID:Asi6N1r1
 生まれたままの、一糸まとわぬ肢体を惜しげもなく晒すイルイが、アイビスの足元で横になっていた。
 イルイの素肌は、雪のように真っ白だった。純白の絹をまとったかのような、玉のように滑らかな肌。幼
い少女の面影を残しつつも、彫刻のように美しく整った顔立ち。その顔に反するかのように成熟した身体つ
き。豊かな胸、くびれた腰、細く引き締まった脚‥‥。
 その美しさは、同じ女であるアイビスさえも、思わず鼓動を早めるほどだった。
 ここがどこか別の場所だったなら、アイビスは永遠に目を奪われていたかもしれない。だがここは宇宙空
間、のんびりと見とれている暇などない。アイビスは片膝を地面につけ、イルイの身体を抱きかかえた。
「イルイ、しっかりして! イルイ!」
「ん、んんっ‥‥」
 アイビスの呼びかけが通じたのか、イルイはゆっくりと瞼を開いた。
 目を開けたとたん、イルイは眩しそうに両目を細めた。ここがどこなのか分からなくなったかのような表
情で、周囲をせわしなく見回す。だが、その瞳に紅い髪の少女が映しだされたとき、イルイの顔にがホッと
綻んだ。
「アイビス‥‥アイビスなのですね?」
「そうだよ、イルイ。よかった、イルイが無事で‥‥さあイルイ、早くここを脱出しよう。そして、みんな
と一緒に、地球へ帰ろう」
「‥‥‥」
 イルイは無言のまま、視線を横へ泳がした。困惑したような面持ちで、口を紡ぎながら。
 数秒ほどの沈黙の後、イルイは口を開き、小さな声を発した。
87743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:47:42 ID:Asi6N1r1
「‥‥ごめんなさい、アイビス。私は、あなたと一緒に行くことができません」
「ど、どうして?」
「私はあなた達を倒そうとしました。その私が、あなた達と一緒になることなどできません、それに、αナ
ンバーズの人達は、きっと私を憎んでいるでしょう。今さら私が皆さんの元へ行ったところで、私を受け入
れてくれるとは思えません」
「そんなことないよ! ツグミだってスレイだって、他のみんなだって、イルイを憎んでなんかいないよ。
だってみんな、イルイのことが大好きなんだよ。あたし達はずっと、イルイと一緒に旅をしてきたじゃない。
あたし達はみんな、イルイと一緒にいたいんだよ」
「嘘です、そんなの。私には、皆さんの元へ戻る資格などありません」
「嘘なんかじゃないよ!」
 アイビスはイルイの両頬に手をあて、顔を自分のほうに向けさせた。
「もし、仮にイルイの言うとおり、みんながイルイのことを嫌っていたとしても、あたしは構わない。例え
世界中を敵に回したって、あたしはイルイを守り続ける。だって‥‥だってあたしは、イルイを愛している
んだから!」
「‥‥えっ?」
 突然の告白に、イルイは呆けたように口を開けた。
 しまった、と言いそうな表情で、アイビスは口を押さえる。だがすぐに気を取り直し、アイビスはイルイ
の目をまっすぐに見つめた。もうここまで告白してしまったのだから、最後まで言い切ってしまおう、と開
き直ったのかもしれない。
88743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:48:55 ID:Asi6N1r1
「イルイ、あたしは本気なんだよ。あたしはイルイを愛している。他の誰よりも、心の底から、ずっと‥‥」
「ア、アイビス‥‥」
「今からそれを証明してあげるよ、イルイ‥‥」
 アイビスは左手をイルイの頭の後ろへ回し、彼女の体を引き寄せた。そして軽く両目を閉ざすと、顔を近
付けて、イルイの唇に自分の唇を押し付けた。
「‥‥‥っ!」
 突然の出来事に驚いたのか、イルイは肩を大きく震わせた。目を大きく見開いたイルイの唇から、荒々し
い呼吸が続けざまに漏れた。
 そんなイルイの気を落ち着けようと、アイビスはイルイの両肩を抱き、その身体を静かに床に倒した。
 半開きになったイルイの唇から自分の舌を差し入れ、口内を丹念になぞっていく。唇や歯の上を何度も舐
めまわしたアイビスは、イルイの舌に自分の舌先を触れさせ、絡み合わせた。綺麗なピンク色の舌が、アイ
ビスに弄ばれながら、イルイの口の中で蠢いた。
「んんっ‥‥! ア、アイビス‥‥!」
「イルイ‥‥あなたも、舌を動かして‥‥」
 アイビスに言われたイルイは、ぎこちなく舌を動かし始めた。ざらついた感触が舌を刺激し、その感触が
全身に伝わるような気がした。
 ガンエデンの巫女として生きてきたイルイは、誰かを好きになったことなど一度もなかった。もちろん、
性的な行為をしたことも、一度もない。そんな彼女にとって、アイビスとの熱い口付けは、生まれて初めて
の感覚だった。今まで経験したことのない興奮が湧き上がり、イルイの胸を熱く焦がした。
 それはアイビスも同様だった。アイビスには異性との恋愛経験があり、セックスの経験だってある。だが、
これほど胸が昂ぶって興奮するのは、初めてのことだった。ただキスをしただけなのに、アイビスの鼓動は
限界まで早まり、全身の血が逆流するかのような錯覚を感じた。
89743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:49:48 ID:Asi6N1r1
 アイビスは右手を動かし、人差し指の先端でイルイの胸をつついた。壊れやすい砂糖菓子に触れるかのよ
うに、おそるおそる、胸の膨らみに指をうずめた。
「あっ‥‥あんっ‥‥」
 イルイの口から、悩ましい喘ぎが漏れた。男女を問わず、聞く者を虜にしてしまいそうな、艶やかでなま
めかしい喘ぎ。それを聞いたアイビスは、鼓動がさらに早まっていくのを感じた。
「イルイ‥‥もっと触ってもいいかな?」
「‥‥はい」
 戸惑いの表情を浮かべながらも、イルイははっきりとした声でそう言った。
 アイビスは両方の掌を広げ、イルイの乳房を握り締めた。そこはうっすらと汗ばんでいて、ほんの少し指
を動かすだけで、向こうからアイビスの手に吸い付いてきた。
 イルイの胸は見た目以上に豊かで、ものすごく柔らかかった。さらにマシュマロのような弾力性があり、
アイビスの指の動きに合わせ、自在に形を変えた。おまけに感度も良いらしく、強く握り締めたり、指先で
乳首をはじいたりするだけで、色っぽい喘ぎが発せられた。
 アイビスは頭を下ろし、イルイの胸に口付けをした。そして舌を差し出して、固くなった乳首の上をそっ
となぞった。敏感な部分に生暖かい感触を受け、イルイはこれまで以上に大きな反応を見せた。
「ア、アイビス‥‥私、なんだか‥‥変な感じ‥‥」
「変な感じって、どこが?」
「それは、その‥‥」
「たとえば、こことか?」
 アイビスは片方の手を滑らせ、指先をイルイの下腹部に触れさせた。豊満な身体に相応しくない、産毛の
ように薄らかな恥毛は、奥から滲み出る愛液で湿っていた。乳房を弄ばれただけで感じてしまったのか、そ
こは既に湿っていた。
90743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:50:31 ID:Asi6N1r1
 指先で茂みをかき分けると、赤く充血した亀裂が顔を覗かせた。アイビスが指先を動かすと、クチュリと
いう淫靡な音が発せられた。これなら少し乱暴しても大丈夫かな、と感じたアイビスは、人差し指と中指に
力を入れ、亀裂の中へと沈め始めた。
 指を入れた瞬間、イルイの膣内の温もりがアイビスに伝わった。そこは表現しがたいほどの温かさで、ア
イビスは自分の指が蕩けてしまうのではないかと思った。手を動かすと、イルイの身体の奥からさらに蜜が
溢れ出し、アイビスの指にまとわりついた。
「あふっ‥‥あ、ああっ‥‥!」
 アイビスの指の動きに合わせるかのように、イルイは身体を震わせ、喉を鳴らした。初めての経験に感じ
すぎているのか、もう何が何だか分からなくなっているという様子だ。理性が麻痺し、意識が遠くへ飛んで
いってしまいそうだった。
 そんなイルイの様子を眺めながら、アイビスは興奮がさらに昂ぶっていくのを感じた。自分の愛する人が
自分の腕の中で、自分に弄ばれている‥‥そう考えるだけで、胸の高鳴りが頂点に達しそうだった。
 アイビスは、空いている片方の手をイルイの頬にあて、優しく微笑んだ。
「イルイ‥‥すごく可愛いよ。誰の手にも渡したくないくらい、いとおしい‥‥」
「‥‥‥」
「イルイ‥‥あなたの全てを、あたしのものにしたい‥‥」
 アイビスは、指をさらに奥まで挿れていき、その先を柔らかな突起に触れさせた。その部分を爪で引っ掻
くと、イルイの全身は大きく震え、悲鳴にも似た声を上げた。
91743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:51:22 ID:Asi6N1r1
「ア、アイビス‥‥そこは‥‥!」
「ふふっ‥‥イルイ、どんな感じ?」
「わ、分からない‥‥身体が痺れて‥‥気が遠く、なりそう‥‥!」
「ああ、もう限界なんだね? いいよ、イッちゃいなよ」
「い、いやっ‥‥あっ、ああーっ!」
 甲高い悲鳴を上げたイルイの身体が、ビクッと大きく震えた。
 豊かな胸を突き出した体勢で、イルイの身体が硬直する。全身に浮かんだ汗が、身体の震えに合わせて飛
び散った。直後、頭から爪先までピーンと張った体勢が崩れ、イルイは床の上に倒れこんだ。
「はっ、はあっ‥‥はあっ‥‥」
 手足を床の上に放り出した姿勢で、イルイは苦しそうに息を吐いた。生まれて初めて絶頂を感じたためか、
激しい気だるさが全身を覆っている。まるで、全身から力を奪われたかのようだ。頬を真っ赤に染めながら、
イルイは荒い息を吐き続けた。
「‥‥アイビス」
 ようやく呼吸が落ち着いてきたイルイが、小さな声を発した。
「ん? なに、イルイ?」
「私だけされるのは、不公平です。良かったら私も、アイビスの身体に触れさせて下さい」
「‥‥いいよ」
 アイビスはクスッと微笑むと、その場で立ち上がり、服を脱ぎだした。
 銀色のジャケットを脱ぎ、胸元だけを覆うシャツを脱ぐと、やや控えめな大きさの胸が姿を現した。そし
てブーツを取り、ズボンと下着を脱ぎ捨てると、アイビスは何も着けてない姿となった。アイビスはほんの
りと頬を赤らめ、両腕で胸元を隠しながら、イルイと向かい合った。
92743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:52:06 ID:Asi6N1r1
 イルイは息をのみ、アイビスの裸をじっと見つめた。
 イルイが自分以外の裸を見るのは、初めてのことだった。女の裸など自分の身体で見慣れているはずだが、
他人の身体を眺めるのは、意外なほど新鮮な感覚だった。イルイほどではないがしっかりと盛り上がった胸、
緩やかな曲線を描く腰、パイロットらしく筋肉質な太股‥‥それら全てが魅力的で、イルイの目を虜にして
いた。
「あの‥‥あんまり見ないでくれるかな? あたし、身体にはあまり自身がないから‥‥」
「そんなことありません。アイビスの身体、とても素敵です」
「そんな、あたしよりもイルイの方が‥‥ああっ!」
 アイビスの会話が途切れ、その口から艶っぽい声が漏れた。イルイが両膝を立てた体勢になり、アイビス
の股間に顔をうずめてきたからだ。イルイは、柔らかなアイビスの尻部に手をあてながら、舌先でアイビス
の亀裂をなぞり始めた。ぎこちない動きだが、丁寧で愛情に満ちた舌使いだった。
 イルイ同様、アイビスの亀裂からも蜜が溢れ出ている。イルイは亀裂の表面に唇をつけ、蜜を吸い取った。
それから舌を出し、亀裂に沿うような形でその部分に舌を這わせた。イルイは、唇と舌を交互に、せわしな
く動かし続けた。
「あっ‥‥だ、だめ、イルイ‥‥!」
「どうして? 気持ちよくなですか?」
「ち、違う‥‥気持ちよすぎて‥‥ああっ、へ、変になっちゃう‥‥!」
 アイビスはイルイの頭部を両手で押さえながら、全身をわななかせた。自分の一番敏感な部分に、イルイ
の舌先が触れるたびに、口から声が漏れる。両足がガクガクと震え、今にも倒れてしまいそうだった。
 イルイの愛撫自体も心地よかったが、それ以上にアイビスの心を震わせているのは、イルイがこんな行為
に及んでいるということだった。清楚で控えめで、おとなしい性格のイルイが、こんな大胆なことをするな
んて、信じられなかった。もしかしたら、これは夢なんじゃ‥‥いや、もう夢でも何でもよかった。もしこ
れが夢であるというのなら、このまま永遠に覚めないでほしかった。
93743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:52:49 ID:Asi6N1r1
 イルイはせわしなく唇を動かし、溢れ出る愛液を味わい続けた。そしていきなり舌を止めると、アイビス
の顔を見上げ、言った。
「アイビス、横になってください」
「‥‥うん」
 アイビスは言われるままに、床に寝転がった。陶器のような冷たさが背中に伝わり、軽く眉を上げた。
 イルイはアイビスの身体にのしかかると、乳房にそっと唇を付けた。既に固くなっている乳首を舌で転が
し、唇でついばむと、きゅーっと強く吸った。生まれたばかりの赤ん坊のように、両方の乳房に何度も口付
けをして、乳首を吸い上げた。
 胸から顔を離すと、イルイはアイビスの首筋に顔を寄せ、口付けた。そして、自分の体重を感じさせない
よう慎重に身体を動かしながら、アイビスの腕や太股や脇に唇を触れさせ、舌を這わせた。床の上で横たわ
るアイビスの身体全体に、キスの嵐を降らせていった。
「ああ‥‥んっ、あ、ああっ‥‥」
 イルイの唇が触れるたび、アイビスは喉の奥で声を鳴らした。身体のどこに触れられても、全身に電気が
走ったようになり、喘ぎが漏れる。まるで全身が性感帯と化したかのようだ。イルイの愛撫は決して上手で
はないが、アイビスへの深い情熱が感じられ、それがアイビスの興奮をいっそう大きくしていた。
 イルイはアイビスの唇に自分の唇を重ね合わせると、なかば強引に舌をねじ入れ、流れる唾液を吸い上げ
た。それに応えるように、アイビスも自分の舌を動かし、イルイの舌と絡み合わせた。互いの熱い吐息を感
じあいながら、二人は時間が経つのを忘れたかのように、唇を貪りあった。
94743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:53:44 ID:Asi6N1r1
「‥‥はあっ」
 海のように深いキスを終えると、二人は顔を離した。
 二人の口と口を、銀色の糸が紡ぐ。顔を真っ赤に染めたアイビスは、イルイの肩に手を置き、言った。
「イルイ。今度は、あなたが下になって」
「はい」
 言われるままにイルイは、床の上に仰向けになった。その上に乗ったアイビスは、自分の股間をイルイの
股間に触れさせた。溢れ出る蜜が混ざり合い、太股の上を滴り落ちた。
 互いの亀裂をぴったりと重ね合わせると、アイビスは前後にゆっくりと腰を動かし始めた。その瞬間、今
まで感じたことのない快感が二人の肉体を襲った。幾帖もの細かい稲光が、まとめて身体の上に落ちてきた
かのようだ。頭の中がスパークし、目の前が真っ白になった。
「アイビス、私‥‥すごく、すごく、気持ちいい‥‥!」
「あたしも、身体が熱くて‥‥ああっ、ど、どうにかなっちゃいそう‥‥!」
 触れ合わせた部分の動きが、どんどん速くなっていった。二人の腰の動きに合わせて、蜜の混ざり合う音
がグチュグチュと響く。全身が溶けてしまいそうな快楽が、さらに大量の蜜を溢れさせ、それが潤滑油とな
り、二人の動きをさらに激しくしていった。
 アイビスはもう、何も考えられなくなっていた。自分が今どこにいるのか、どんな状況に置かれているの
かすらも忘れていた。ただ本能の赴くままに、さらなる快楽を求めて、全身を激しく揺らし続けていた。
 それはイルイも同様だった。ついさっき頂点に達したばかりだというのに、もう新たな興奮が迫ってきて
いる。快楽の波がいくつも合わさって大きな渦となり、イルイの全身を包み込んだ。イルイは両手で自分の
乳房を揉みしだき、唇の端から唾液を垂らしながら、頭を左右に振り続けた。鮮やかな金色のウェーブヘア
が揺れ動き、アイビスの顔を何度も打ち付けていた。
95743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:54:48 ID:Asi6N1r1
 アイビスの身体の奥が、軽い痺れを帯び始めた。それを感じたアイビスは、自分がもう限界に近付いてい
るのだと悟った。
「イルイ‥‥あたし、もうダメッ‥‥!」
「私も、もう‥‥耐えられないっ‥‥!」
「ああっ、イルイ‥‥好きだよ、大好きだよ、イルイ‥‥!」
「わ、私も‥‥愛してます、アイビス‥‥!」
「あっ、ああっ‥‥イクッ、イッちゃうーっ!」
「ああっ、ああああーっ!」
 アイビスとイルイの絶叫が、周囲の壁に反響した。
 擦れあう部分から熱い蜜が漏れ、二人の秘部と太股に吹き付ける。互いの蜜の温もりを感じ取りながら、
ドサリという小さな音を立て、二人はその場に倒れこんだ。
 たぶん、気を失う寸前まできていたのだろう。二人とも、指一本動かせないほどの気だるさに襲われてい
た。だがその気だるさが、言葉にならないほど気持ちよかった。荒々しく息を吐くたび、肩が上下に動き、
豊かな胸が揺れた。
 アイビスは、全身の震えが止まらなかった。今まで感じたことがないほどの快感に、そしてイルイと愛し
合えたことへの悦びに。アイビスには異性とセックスをした経験があり、絶頂に達したことも何度もあるが、
これほどの気持ちよさは初めてだった。それはイルイが、これまで肌を触れ合わせてきた人の中で、最も深
く愛せる人だったからだろう。
96743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:55:31 ID:Asi6N1r1
 アイビスは抜け殻のように無機質な表情で、そばに横たわるイルイの顔を見つめ続けていた。だがしばら
く経って、不意に立ち上がると、床の上に脱ぎ捨てていた下着やズボンを身に着け始めた。そして最後にジャ
ケットを羽織ると、アイビスは右手をイルイの方に差し出した。
「さあ、イルイ。あたしと一緒に、地球へ帰ろう」
 そう言ってアイビスは、イルイに微笑みかけた。イルイはきっと、自分の気持ちを理解してくれたはず。
ならば、自分に付いてきてくれるに違いない‥‥アイビスはそう考えていた。
 だが。そんなアイビスの期待を裏切り、イルイは首を横に振った。
「‥‥ごめんなさい、アイビス。やっぱり私、あなたと一緒には行けません」
「ど、どうして? あたしはこんなに、イルイを愛しているのに!」
「私もアイビスを愛してます。だけど、あなたをどんなに愛しても、私には逃れられない使命があるのです。
この星を守り、人々の平穏を保ち続けるという使命が。その使命がある限り、私があなたのそばに留まるこ
とはできないのです」
「そんな、そんなのおかしいよ! どうしてイルイ一人だけが、そんな重い使命を負わなければならないの?
地球には、地球を守るための組織やロボットが、いっぱいあるんだよ。イルイ一人がいなくなったって、他
のみんなが何とかしてくれるよ! あたしもアルテリオンで頑張って見せる! だからイルイ、あたしと一
緒に地球へ戻って!」
「‥‥駄目です。そんなこと、私にはできません」
「そんな‥‥どうして、どうして分かってくれないの、イルイ‥‥?」
 アイビスは今にも泣き出しそうな表情となり、イルイの豊かな胸に顔をうずめた。そして、駄々をこねる
子供のような仕草で、イルイの胸を何度も叩いた。
97743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:56:49 ID:Asi6N1r1
 その様子を見たイルイは、アイビスの顎に指をあて、顔を上げさせた。そしてアイビスの顔を見つめなが
ら、にっこりと微笑み、言った。
「では、こうしましょう。地球には今、新しい危機が迫っています。その危機が去って、本当の平和が地球
に訪れたとき、私はあなたの元へ行きます。だからそれまで、あなたは地球で待っていて下さい」
「本当だね? 平和になったら、本当にあたしの所へ来てくれるんだね?」
「ええ。約束します、アイビス」
 そう言うと、イルイはアイビスの顔に自分の顔を近付け、唇を軽く触れ合わせた。唇の先が触れたと思う
と、イルイはすぐに顔を離した。
「今のは、約束のキスです。そして‥‥」
 イルイはもう一度顔を近付け、再び唇を触れ合わせた。そしてアイビスの唇をこじ開け、自分の舌を差し
入れた。舌先でアイビスの咥内をなぞったイルイは、アイビスの舌に自分の舌を絡ませ、動かし始めた。さっ
きの軽いキスとはまるで違う、深くて熱い口付けだった。
 心ゆくまでアイビスの唇を味わったイルイは、不意に唇を離すと、アイビスの頬に手をあてて、言った。
「これが、お別れのキスです。いいですね、アイビス?」
「‥‥分かった」
 愛する人を連れて帰れないという無念さを顔に滲ませながらも、アイビスはイルイの言葉に頭を倒した。
98743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:57:34 ID:Asi6N1r1
 アイビスはイルイに背を向け、走り出した。そしてアルテリオンの脚部スイッチを押し、コックピットの
ハッチを開けると、搭乗用ロープを下ろし、手をかけた。
 アイビスはイルイに背を向けたまま、搾り出すように声を発した。
「イルイ‥‥あたし、さよならは言わないよ。あたし達は、ほんの少し会えなくなるだけ。すぐに再会して、
前のように一緒に暮らせるようになる‥‥そうだよね、イルイ?」
「ええ、もちろんです。そうなれるよう、私も全力を尽くします」
「ありがとう。それじゃ‥‥またね、イルイ!」
 アイビスはイルイに目を合わせないまま、アルテリオンのコックピットに乗り込んだ。
 ハッチが閉まった途端、大粒の涙がアイビスの頬に流れた。イルイにだけは絶対に見られたくないと思い、
今の今まで我慢し続けてきた涙。それが一気に溢れ出し、滝のように流れてアイビスの顔をつたった。
 前方モニターのスイッチを入れると、そこにイルイの姿が映し出された。
 アルテリオンを見上げるイルイは、アイビスに向かって片腕を振りながら、微笑みを浮かべていた。どこ
か悲しげで儚げな、それでいて美しい微笑み‥‥アイビスは、もうこれ以上、この場に留まることに耐え切
れなかった。アイビスはすぐに操縦桿を倒し、アルテリオンを発射させた。
 もと来たルートを逆進し、全速力で外部へと向かう。アイビスは激しい揺れに耐えながら、操縦桿を動か
し、流れ落ちる涙を何度も拭いながら、アルテリオンを飛ばした。一分でも、いや一秒でも早く、この場か
ら逃げ出したかった。
 轟音をあげながらガンエデンの神像内を飛び、曲がりくねった道を駆け抜けると、ようやく外へ通じる穴
が見えた。その穴を抜けると、アルテリオンは宇宙空間へと飛び出した。
99743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 00:58:19 ID:Asi6N1r1
 外に出たとたん、真っ暗な光景が目の前に広がった。一瞬、視力を失ったのかと錯覚したが、目が慣れて
てくるにしたがって、宇宙にまたたく星々が見えるようになった。
 そしてさらに目を凝らすと、数キロ先の地点に一隻の戦艦が留まっているのが見えた。αナンバーズの母
艦、ラー・カイラムだった。
『アイビス! 応答してくれ、アイビス!』
 上部スピーカーから、女の声が聞こえてきた。ベガリオンのパイロット、スレイの声だ。
『アイビス、そこにいるんだろう! イルイは一緒なのか? イルイを助けられたのか? 頼む、応答して
くれ、アイビス!』
「‥‥‥」
 アイビスは何も答えなかった。いや、スレイにの問いかけに返事をすることができなかった。自分はイル
イを助けられなかった、自分はイルイに拒絶された‥‥そう言った途端、悲しみに押し潰されてしまいそう
だったからだ。
 そのことをアイビスの沈黙から悟ったツグミは、スレイの言葉を遮り、言った。
『アイビス、聞こえる? あなたから見て二時の方向に、ラー・カイラムが見えるわね?』
「‥‥うん、見えるよ」
『私たちはもう全員、ラー・カイラムの艦内に収容されているわ。残るはあなた一人だけよ。今から信号灯
を付けてもらうから、それを目印にアルテリオンをカタパルトに乗せてちょうだい。暗くて見にくいかもし
れないけれど、あなたならうまく出来るわよね?』
「ああ、やってみるよ」
 スピーカーに向かってアイビスは、短くそう答えた。
 アイビスはパネルに触れ、スピーカーの声がラー・カイラムの艦内全体に聞こえるよう操作した。回線が
開いたのを確認してから、アイビスはマイクを口元にあて、言った。
「アルテリオンパイロット、アイビス・ダグラス。ただ今より帰還します」
 そう言った瞬間、ラー・カイラムの先端に二本の信号灯がともり、真空空間に向かって伸び始めた。
 照明の先端に向かって、宇宙を駆けるアルテリオン。その操縦桿を握りながら、アイビスはガンエデンの
方へ視線を投げかけた。半壊した神像の体内にいるであろうイルイに向かって、アイビスは心の中で呟いた。
 イルイ、あたしは待っているよ。イルイと暮らせる日が来るまで、いつまでも、ずっと。
 さようなら、イルイ。あたしが愛する、たった一人の人‥‥。
100743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 01:07:26 ID:Asi6N1r1
や・・・やっと終わった・・・。
もう本当に、書いても書いても終わらなくて、いつ書き終わるのか分からない恐怖に怯え続けてました。

突っ込まれる前に弁解しますと、原作のイルイはアイビスと一緒に地球へ行ったと思います。(このあたり
記憶が曖昧なのですが)。ただ、別離する展開にしたほうが綺麗に終わるかと思ったため、少し変えさせて
いただきました。

あと、今回のSSは「アイビス×イルイ」となってますが、特にこの組み合わせを意識したわけではないです。
ただ、イルイを書きたかったんです。しかも大人バージョンの方で。
ただ、αシリーズの男キャラはほとんど彼女持ちなので、ちょっと考えにくかったです。そこで、アイビスが
イルイと仲良くしていたのを思い出し、この二人で書くことにしました。

もし機会があれば、また別キャラでも書きたいと考えています。
あと、感想などをいただければ有難いです。
101名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 01:21:24 ID:CMsHtEeJ
GJです!
102ヴィレリョウネタ:2005/10/16(日) 02:47:28 ID:d47aQoQg
リョウトがヴィレッタに愛を告げ、ヴィレッタがそれを笑顔で受け入れてから数ヶ月が経過したある夜の事。
「ヴィレッタさん」
うつ伏せになり、リョウトからの子猫を可愛がるが如き優しい愛撫を受けて夢心地になっている最中に、
不意にリョウトから声をかけられて、ヴィレッタは「ふぁ」と子猫のくしゃみの如き声を出した。
いつもならば決して見せるはずの無い醜態に頬が赤く染まる。
リョウトには気付かせまいと枕にぎゅうと顔を押し付けるが、透き通るように白い肌のヴィレッタでは、
多少赤面しただけでも顔以外の部分に出るものらしい。
押し殺した笑い声を漏らすリョウトに耳たぶや項をそっと撫でられて、
ヴィレッタは顔を枕に押し付けたまま「ぅぅ…」と悔しそうに小さく呻いた。
「もう少し力を入れた方が良いか訊こうとしたんですけど…調度良いみたいですね」
リョウトは悪戯っぽくくすりと笑った。
ヴィレッタはそんなリョウトの態度に腹立ちを覚える一方で、微かな満足感も覚える。
リョウトとヴィレッタが最初に行為に踏み切った時等、リョウトはヴィレッタに触れられただけでガチガチに固まってしまったというのに、
今では女豹を子猫にしてしまうほど慣れた手つきでヴィレッタの体に触れているのだから。
これも自分の教育の賜物であろう、と心密かににんまりと微笑む。
「私はこのままでいいけれど、我慢できないのなら…」
「貴方の好きにしなさい」と続けずにヴィレッタは口を閉ざした。
そこから先は言うまでもなく理解できるであろうし、
どの道リョウトが自分から仕掛けることなどまずないと思い出したからである。
2人が肉体的な関係を持つようになってから随分と経つが、
未だリョウトからほとんど性的なもののない優しい愛撫以上の行為を仕掛けてきた事は無い。
任務上已む無くではあるが少なくは無いヴィレッタの男性履歴を照らし合わせても例のない事で、
自身の肉体に自信を持つ彼女にとっては少しだけ屈辱的なことである。
だが、いくら体を重ねても残っているリョウトの初心さに、
そしてただヴィレッタと心休まる一時を共有する事を重視している彼の優しさに、
少なからず惹かれているのだろうと思うと、不思議と腹は立たなかった。
案の定、今日もリョウトはヴィレッタをあやす事を選んだらしく、
何も答えずに優しい手つきのままヴィレッタの背中を撫で擦る。
(もう少し積極的でも良いのにね)
苦笑しながら胸中でそう呟きつつも、心地よさに耐えられず、ヴィレッタの意識は再び夢の世界へと踏み込もうとしていた。
103ヴィレリョウネタ:2005/10/16(日) 02:48:35 ID:d47aQoQg
「ヴィレッタさん…」
またしてもリョウトの突然の呼びかけに、夢の扉に手をかけていたヴィレッタの意識は急速に現実へと戻る。
今度は妙な声を出さなかった事を内心安堵しつつ、
先程と同じリョウトの呼びかけと動きを止めない指から、先程とは異なる緊張を含んでいる事を耳と肌で感じ取り、
ヴィレッタは首をそれと分からないほどに小さく傾げた。
(もしかして、本当に我慢できなくなったのか?)
淡い期待と共に初めて男に抱かれるような錯覚すら覚えて恐る恐るリョウトの方に首を曲げる。
ヴィレッタが起きている事を確認したリョウトは、何やら決意した様子でごくりと息を呑んだ。
「ヴィレッタさんは、僕の事どうお思いですか?」
「可愛い」
即答した後、脱力して「はぁ」とため息を吐く。
(期待した私が馬鹿だった)
そう思う一方で、酷く安心している自分に気が付く。
(矛盾、だな)
ヴィレッタが自嘲染みた笑みを浮かべる一方で、リョウトはヴィレッタの返答が気に入らない様子であった。
「茶化さないでください」
「茶化してなどいない。本気よ」
リョウトは絶句した後、恥ずかしそうに顔を俯けて頬を指で掻く。
顔を隠したいところなのであろうが、リョウトはうつ伏せのヴィレッタの横に座っているのだから、
下から見上げるヴィレッタにとっては大した差は無い。、
「ですから、僕の事を男としてどう思っているか…」
やはり恥ずかしいのだろう。
先程より小さく囁くような声になっている。
「やっぱり、可愛い男の子だな」
ヴィレッタはまたも即答した。
この返答に流石にリョウトの気恥ずかしさも薄れてきたらしい。
不機嫌そうな視線をヴィレッタに向ける。
…怒ると怖いが、このくらいだと中々に可愛い。
「もしかして、分かって言ってません?」
「言わずもがなの事を言わせようとするからよ」
既に男と女の関係でありながら、「どう思っている?」も無いものだ、そう思い、
ヴィレッタは呆れたようにまたもため息を吐いた。
「でも…」
リョウトは萎縮しつつも食い下がろうとするが、ヴィレッタはにべもない。
「言葉なんて、使えば使うほど空虚になっていくものよ。殊に、愛を告げる言葉はね」
「ですけど…」
「…言いたい事があるならはっきりと言いなさい」
厳しい調子のヴィレッタの言葉に、リョウトは涙目になりながら叫ぶような声を出した。
「だって、僕、まだ一度もヴィレッタさんから好きだとも愛しているとも告げられて無いんですよ!」
と。
104名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 02:55:35 ID:d47aQoQg
一先ず決意表明という事でここまで投下
残りはまとめて投下するつもりです
エロネタはともかくエロは初めてなので時間がかかるかもしれませんが、待っていただける方はどうぞ気長にお待ちくださいまし

>>100
GJ
105名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 03:42:23 ID:LcsP2/TG
うほっ!GJ
106名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 04:08:19 ID:euUqHsVN
おー、また始動してきましたなぁ
活性化祈願。ただしageない
107743 ◆arhun1vNAM :2005/10/16(日) 14:57:12 ID:h+2aJyci
皆さん、感想ありがとうございます。そこそこ受けてよかったです。
あらためて読み返してみると、エロパロ板の読み物なのにエロ度がいまひとつのような
気がします。途中に絡みがあるだけで、アイビスとイルイの別れがメインとなっている
ような気が・・・これからもっと精進していく必要性を感じました。

>>102
GJです! 続き期待してます!
108北国の春:2005/10/17(月) 01:11:36 ID:73WCWnbT
キョウスケは、横を向いた下顎を指で掴み、顔を正面に向けさせた。
真っ直ぐに、その眼を見据える。
しばしの沈黙の後、エクセレンは目を伏せ、こくりと静かに頷いた。
視線を外し、大きく深呼吸をするキョウスケ。
真っ赤に脈打つ亀頭が、膣口に当てがわれた。
「行くぞ……」
ゆっくりと、エクセレンの中にキョウスケが埋められてゆく。
「っっ!く…う、ぅっ……!」
男を知らない女性器は、まるで何人をも拒むかのように固かった。
眉間に皺を寄せ、歯を食い縛りながら、エクセレンは必死で痛みに耐えていた。
少しずつ歩を進める度に、繋いだ掌が湿り気を帯びてくる。
そして最奥に到達する頃には、掌だけと言わず、全身からうっすらと汗が浮いていた。
「…あ…はは……やっぱり……凄く…痛いね………」
苦しそうに喘ぎながらも、強がるように笑ってみせるエクセレン。
肩の力を抜き、どうにか呼吸を落ち着けようとしていた。
力を入れて堪えるのではなく、逆に力を抜いて全てを受け入れ、呼吸を整えて痛みを散らす。
激痛に対する対処法としては、まさに理想的なものである。
だがそれは逆に言えば、そこまでしなければやり過ごせない程の苦痛を伴っている、という事の表われでもあった。
「エクセレン……」
「大丈夫…だから………もう、大丈夫…動いても……」
「……無理に堪えるな」
「っ……!?」
「我慢しなくていい。辛いなら……泣いても構わん」
まるで、心の奥まで見透かしたかのような一言だった。
その瞬間、エクセレンの中で何かが弾けた。
激痛と一緒に胸の奥に閉じ込めていた感情が、堰を切ったように溢れ出す。
「キョウ…スケ……キョウスケぇっ………!」
泣き笑いのような表情を浮かべながら、エクセレンは最愛の人の名前を叫んだ。
指を絡めた手が、固く握り締められる。キョウスケの手の甲に爪が食い込み、傷口から血が滲んだ。
子宮は激しく疼き、膣もキョウスケを逃がすまいとするかのように、強く収縮を始める。
109北国の春:2005/10/17(月) 01:12:10 ID:73WCWnbT
「ひうぅっ……!」
予告もなく腰を引くと、悲鳴とも嬌声ともつかない声が漏れた。
ゆっくりと奥まで押し込み、そのまま同じペースで抽送を開始する。
ぞくり、と全身の肌が粟立った。
恋愛感情。歓喜。陶酔感。それらが破瓜の痛みと濃密に混ざり合い、熱病のようにエクセレンを浮かす。
キョウスケもまた、自分を保つのに必死だった。
手の甲が鋭く痛む度に、愛情とも劣情ともつかない、混沌とした狂熱が胸を突き上げる。
「う…く、ふっ……あ、うぁっ……あぁっ………」
喘ぎが、少しずつリズムを刻み始めた。
引き抜かれ、突き込まれる動きに合わせるように、苦悶にしては艶の混じった、愉悦にしては切なげな声が上がる。
(これは……)
非常に危ない。キョウスケはそう直感した。
ボルテージの上がりきった状態で、こんな素直な反応を返されてしまうと、簡単に限界を超えてしまいかねない。肉体ではなく、精神の方が。
初めてなのだから、なるべく優しくしなければならない。今や、その一念だけが、辛うじて正常な意識を繋ぎ止めている状態なのだ。
それなのに、そんな惑わすような声を出されてしまったら――
昨夜のエクセレンの涙が、脳裏に鮮明に蘇る。
(くっ……!)
残った最後の理性を振り絞り、キョウスケはその腰の動きを止めた。
「え……」
突然のことに、エクセレンは小さく戸惑いの声をあげた。
繋がったまま、上に覆い被さって体を預け、顔を伏せて呼吸を整えるキョウスケ。
なりふり構ってはいられない。間を置いて落ち着きさえすれば、後はどうとでもなる。
だから、今は少しでも――
その時、エクセレンの体が急にわななきだした。
「……ぃ……て………」
唇が微かに動く。が、何を言っているのか聞き取れない。
顔を上げ、その表情を窺うと、エクセレンの目には、今にも零れんばかりに涙が溢れていた。
「おねが…い……」
「……どうした?」
「動いて……ぇ……」
「……っ!?」
「キョウスケが……キョウスケが…欲しいの…ぉっ……!」
大丈夫だから気にせず動いて、などという気遣いの言葉ではなかった。
エクセレンは、自分の痛みなど気にも留めず、ただ無心にキョウスケを求めていた。
心臓をハンマーで殴られたような衝撃がキョウスケを襲い、そして――音を立てて、何かが切れた。
110北国の春:2005/10/17(月) 01:12:48 ID:73WCWnbT
「はぐぅぅっ!」
杭を打つかのように激しく腰が叩き込まれると、エクセレンの口から大きな悲鳴があがった。
そのまま、猛烈な勢いで律動が始まる。
「ひぐっ……!ぅっ…くっ、あぐぅっ……!」
その動きは、女を悦ばせるためのものでも、ただ自分の射精を促すためのものでもなかった。
まるで、牙を剥いた獣が獲物を食い千切るかのような、乱暴極まりない腰使いだった。
苦痛に歪みきった表情で、必死に歯を食い縛るエクセレン。
だがその心は、体が痛みを訴えるほどに、むしろ強い喜びさえ覚えていた。
それに呼応するように、少しずつ、キョウスケの勢いと硬度が増してくる。
(あ……)
エクセレンは直感的に、射精が近いことを感じ取った。
それをはっきり意識した瞬間、自分の意思と無関係に、膣内がきつく締め上げられた。
「っっっ!!」
脳天まで突き抜けるような激痛。しかし同時に、それ以上の快感が背筋を走り抜けていた。
精液で汚されるのを期待するかのように子宮は震え、そこから広がった熱で全身が痺れてくる。
そして、激情の赴くのままエクセレンを貪り続けていたキョウスケには最早、臨界点で踏みとどまるだけの余裕は残っていなかった。
「くぅ……っ…!」
締めつけに逆らうかのように一瞬大きく膨らんだかと思うと、そのまま間を置かず、キョウスケはエクセレンの中で一気に暴発した。
「あ……あっ、あぁっ…ふぁぁぁっ……!」
熱泥が勢い良く子宮口を叩く。その感触に、エクセレンの体は細かく震えだした。
絶頂の予感。それも、先程とは全く比べ物にならないほど強烈な大波。
やがて、薄く紅の混じった白濁が、結合部の端から僅かに溢れ出て来た頃、
「く、ぅっ、ぁ……はぁっ、あっ……!!っっ――――!!」
息も詰まるほど体を硬直させ、その全てを搾り取らんばかりにキョウスケに絡みつきながら、エクセレンは果てた。
二人は荒い息のままゆっくりと唇を重ねた。
それは、今まで味わったどのキスよりも熱く、そして甘いものだった。
111北国の春:2005/10/17(月) 01:13:23 ID:73WCWnbT
――エクセレンはうつ伏せになると、頬杖を突きながら、隣で仰向けになっているキョウスケに声をかけた。
「ねえ、キョウスケ」
「……何だ?」
「初めてだから優しくしてって、最初にちゃんと言ったわよね?」
「言ったな」
「だったら、私のおマタが今も痛くてたまらないのは、一体どういうことなのかしらん?」
その口調に、キョウスケを責めるような雰囲気は混じっていなかった。
おどけた感じで、見様によっては人を小馬鹿にしたようにも取れる、いつも通りのあの声色だった。
「まあ、こんな絶世の美女を相手に出来るとなって、張り切りすぎちゃったのはわかるけどね」
「……言ってろ」
天井に目をやったまま、キョウスケはぶっきらぼうにそう言った。
事が終わってから大分時間は過ぎていたが、二人は一つのベッドの上から降りようとしなかった。
エクセレンは髪を下ろしたまま、キョウスケも手の甲の血を拭おうともせず、共に暗い部屋で、今なお余韻に浸っていた。
「でも、不公平だと思わない?」
「不公平?」
「そ。私はキョウスケしか男知らないのに、そっちは、私の他にもそれなりに経験あったりするわけで」
「…………」
「あれだけ見事にリードしておきながら、実は童貞でした、なんて言っても通らないわよん?」
「まあ…な」
「だったら……」
そう言いながら、キョウスケの上半身に覆い被さる。
「せめてサービスで、愛してるとぐらいは言ってくれてもいいんじゃない?」
「…………」
キョウスケは、困ったように視線を逸らした。
そして何かを考えるようにしばらく黙った後、
「エクセレン」
「ん?」
「…………」
「…………」
「……愛してる」
ぽつりとではあるが、キョウスケは確かにそう言った。
112北国の春(終):2005/10/17(月) 01:13:59 ID:73WCWnbT
一瞬、何を言われたかわからないといった風に、キョトンとした顔になるエクセレン。
だが、しばらくして言われた言葉を理解すると、みるみるうちに顔が真っ赤になっていった。
入れ替わるように、キョウスケは寝返りを打って背を向ける。
「キョウスケぇ〜」
背中越しに、指先でぺちぺちと頬を叩く。
「そういう台詞はねぇ〜、催促されてから口にしても、何の効果もないのよん?わかる?」
その言葉とは裏腹に、エクセレンの頬は完全に緩みきっていた。
キョウスケの方はよほど照れ臭かったのか、横を向いたまま微動だにしようとせず、ただ黙ってエクセレンの成すがままになっていた。
「……キョウスケ」
不意に、その声色が柔らかなものに変化した。
思わず振り向いて顔を向けるキョウスケ。
エクセレンは、その頭を抱いて顔を近づけ、そのまま静かに唇を重ねた。
「ありがと」
唇を離したエクセレンの表情は、心から幸せそうな笑顔だった。

「私も、愛してる……キョウスケのこと」
113ICEMAN ◆f0upmikARQ :2005/10/17(月) 01:15:25 ID:73WCWnbT
長々とお付き合いいただき、有難うございました。

書いてる間に新作のネタが色々と思いついたのですが、統夜×三人娘という世の中の流れに逆らうように、浮かんでくるのはほぼ例外なくキョウスケ絡みでした。
…どうやら自分とアルトとの相性はいいようです。
114名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:19:52 ID:Q8xwZizQ
GJ!完結乙です。
115名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:23:19 ID:KLebzc05
GJです
116名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:59:27 ID:NT0vfzUr
GJ!
117名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 02:25:41 ID:8hajOhIL
GJ
118名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 02:55:21 ID:YrsYjbg6
GJでございます
119名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 03:24:46 ID:f2q4tBmP
このSS・・・俺向きだ・・・!
120名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 03:36:07 ID:XtwFTWc3
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩ ゴロゴロ
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。A。) ゴロゴロ

まさかキョウセレンでゴロゴロさせられるとは思わなかった。今でも感動している。
121名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 06:05:08 ID:1ZtF05HE
嗚呼…GJ…!
まさに…神の仕事…!
122名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 07:38:31 ID:WcaR+pwh
いい仕事してますねぇ
俺のリボルビングステークが(ry
123名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 21:11:50 ID:gggBcXph
俺のオクスタンランチャーも(ry
124名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:18:21 ID:ucMIK+n6
俺のオルゴンランチャーも(ry
125名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:48:31 ID:yBOm7o6o
俺の如意禁錮棒も(ry
126名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:49:29 ID:olFLH8AU
僕のコールドメタルソードもヒートアイランド現象を起こしました。
127名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:16:15 ID:7qeNabf6
漏れのGインパクトキャノンも(ry
128名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:39:40 ID:0thdOxCK
みんなビームスプレーガン程度のくせして見栄張るなよ
129名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 23:46:56 ID:63pY/93y
>>127
外付けかっw
130名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:02:49 ID:oKe8Opzg
イデオンガンを忘れるなんて!!
131名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:09:36 ID:LNRqNRPj
グレンキャノンもだ!
132名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:11:50 ID:lo0ZvCC7
俺のジムライフルが(ry
133名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:18:01 ID:7W19vbOS
>128
拡散放射か。素晴らしい。
134名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:04:50 ID:xt9yYSOl
此処は、股間に銃を持つ漢達が集うインターネットですね。
135名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:10:49 ID:mYqOrzvV
俺のコールドメタr
136名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:20:42 ID:QSnT8GTJ
俺のランツェ・カノーネも(ry
137名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:23:35 ID:DgJtFv1D
>>136
無論Wだろうな?
138名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:26:25 ID:QSnT8GTJ
>>137
何を今更w




……って、よくよく考えてみればすげぇ事言ってるんだよなぁwww
まあ1つより2つの方が(ry
139名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:53:52 ID:DgJtFv1D
>>138
これより双頭龍と名乗るが良い
140名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 02:59:08 ID:Dpay7+oP
俺のターミナス・キャノンも(ry
141名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 04:00:02 ID:+8lyWcZw
俺のGリヴォルヴァーが(ry
142名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 04:23:42 ID:q++FYcCG
俺のビームピストルも・・・って何の話だっけか?
143名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 06:15:50 ID:yDFMTuOw
俺のアキシオン・バスターが(ry
144名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 07:40:13 ID:/KE6x/FI
俺のテレキネスミサイルも(ry
145名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:00:27 ID:ZDFenfF4
俺の(ry
146名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:00:38 ID:bJFRSAUo
諸君、落ち着きたまえ・・・。
私が何かSSでも書いてあげよう。
















・・・・とでも、言って欲しかったかね?
147名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 11:25:23 ID:sd0yU7Pl
皆そこそこ文章かけるんだなぁ
148名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 17:57:38 ID:8afka9tW
おれのスピリットテイカー(ry
149名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 18:38:37 ID:IHxmTk6p
俺のガンレイピアが(ry
150名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 18:47:48 ID:WCIX6tSd
俺の一撃必殺砲も(ry

というか、いつまでやってんだお前らw
151名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 19:34:04 ID:4dZ1m9Zd
俺のこの手が(ry
SSを書けと輝き叫ぶ!!
書け!!愛と、怒りと、陵辱のぉ!!!

うーん、せめていいネタでもないかなぁ
152名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 19:55:50 ID:o/9ntxxB
つ(メメメ)
153名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 19:59:56 ID:8IyExvMx
なんだおまいら、伸びてるとおもたらこれかよw
154チャレンジャー:2005/10/18(火) 20:06:35 ID:RMYpCQnY
前スレでは世話になった。
また今晩厄介になる。

予告しとかんと寝ちまいそうだからな・・・
11時ごろシーユー
155名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:05:07 ID:IHxmTk6p
>>154
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!



と思ったらフタサンマルマルからかよ
良い子は寝てる時間だぜ…ちきしょう('A`)
156名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:09:32 ID:3asEKQWR
>>155
21歳以上なのに「よゐこ」とはこれいかに。
157名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 21:57:18 ID:pc6WyhSK
OK,妄想を爆発させるために萌えるシチュとかを書いてみようではないか!みんな!!


俺?俺はイデが発動しちゃたま          
158名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:12:01 ID:mB8SMDBW
カティアにしっぽ、黒いしっぽを!
159名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:19:14 ID:3Wy8y0le
つ【サルファ終了後のアラドはゼオラ、イルイ、ラト、オウカを独り占め】
160名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:33:33 ID:BK4mOKno
カティアに猫耳!カティアに猫耳!
161名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:37:55 ID:pc6WyhSK
うむ…多少盛り上がってきたようでよかった…

テニアのアナルプうわなにをするイデやめるndせdrfyふじこ
162名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:51:04 ID:zPqgiiK6
お、ひょっとしてタイミング良かったか?
163チャレンジャー:2005/10/18(火) 22:59:38 ID:RMYpCQnY
J5周目突入の俺がきましたよ。
なに20段階改造って。ふざけてるの?

とりあえずエンディングはハーレムエンドが一番よかったと伝えておきます。
さえ、1つめの執筆にとりかかるか。

今日は番号じゃなくて投下後
各話末に書く合言葉とともに
最初に書きこんでくれたヤツの希望シチュを最大2レスで投下。
以下繰り返し。飽きたら終了。

んじゃあ5分くらい待ってくれ。
ちなみにJ準拠。オリジだけでなくJ参戦なら全OKとしておく。
164名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:02:43 ID:pc6WyhSK
OK,カティアの弱みを握り好き勝手しようとする萌え鬼畜メイオー様ギボンヌ
165名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:03:39 ID:BK4mOKno
カルビ!一心不乱にカルビを所望する!
166エロティカル?パニック 序1/2:2005/10/18(火) 23:11:55 ID:RMYpCQnY
某日某時刻
機動戦艦ナデシコ内食堂

「アキト!中華丼!中華丼大盛りねー!」
「あいよーっ」
大声で叫ぶテニアの横で呆れ顔のカルヴィナ。
「テニア、中華丼はわかったけどその手のそれはなに・・・」
「カレーパンーカレーパンー♪」
鼻歌交じりに袋をガサゴソとやるテニアの後ろからメルアが顔を出した。
「なんでも、ネルガルの食品部門からモニターを頼まれたらしいですよ」
「爆熱ゴッドカレーパン、だそうです。いかにもなネーミングですが」
さらに現れたカティアの補足に、ああそうと手をひらひらさせ、
目の前の幸福そうな少女をみやるカルヴィナ。
「むいてむいてむいてーまたしまうー♪」
「いいから食べなさい!」
ぺちん。


同時刻
ナデシコ内通路

「あー、お腹すいたー!ん?宗助なに持ってるの?」
ロングの髪を揺らして覗き込む少女、千鳥かなめ。
「うむ、知り合いの武器商人に頼んだ武器だったのだが
 どうも間違って届いたらしい。まったくとんでもない・・・」
「どっかで聞いたわねそれ」
後ろ手に特製ハリセンを構えて水筒のようなものを持った男、
相良宗助のほうをいぶかしげに覗き込むかなめだった。
「ま、まあいいわ、とにかくご飯にしましょ。
 アキトさんの料理おいしいもんねー」
「肯定だ。栄養価も高く、あの食事が艦内の士気を
 高める効果は決して少ないものではない」

ウィーム
食堂と言う名の狂宴の扉が開く音は、とても機械的だった。
167エロティカル?パニック 序2/3:2005/10/18(火) 23:21:50 ID:RMYpCQnY
「からーーーーーーい!!!」
「「「・・・・・・」」」

口からイメージの火をボーボーと吐くテニアを
予想通りと言った体で眺める三人。
「水!みみみみみみじゅ!!!」
「あー、ごめんメルア、持ってきてあげて」
「あ、はいっ」
すぐさま近くの給水機からコップに汲んだ水を持ってくるメルア。
「早くはyksぁいdじゃpdkg:あ;dl;l」
「は、はいっ!」
急かされたメルアは

こてん。
ばしゃっ。

ウィーム。

「あれ、みんななにやってんの?」
のん気な声のかなめといつもと変わらぬ表情の宗助が入ってきた。
「水みずみずdじゃfぽdsjpkpかd;k」
ばたばたと走り回るテニアの目が、それを捕らえた。

「みじゅー!」
その速度、神の如し。
百戦錬磨の宗助から水筒(?)を奪い取り一気に飲み干すテニア。
しかしその容器から出てきたのはピンク色のどろりとした液体で、
冷たくも甘くもなく、テニアは口に含んだ噴出し、容器は地に転げた。

じゅわー

変な音とともに気化していく液体と、冷や汗を垂らす宗助。
状況の飲み込めない残りの人間の呆然とする中、
テニアはやっとのことでメルアから受け取った水をごくり、とやっていた。

「ふ、フルモンティ・バクテリア・ネオが!!」
宗助の叫び空しく食堂に響き、ついにそれは始まってしまった。
168名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:23:13 ID:XJKr7d0I
お、早くも俺のツインロングキャノンが(ry
169名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:29:46 ID:chikV8K3
ごめん、フルモンティバクテリアなんて石油製品を超高速で分解するバクテリアで
同eroに結びつくかわからないうわなにをするやめふもっふううぅうう
170エロティカル?パニック 序3/3:2005/10/18(火) 23:31:59 ID:RMYpCQnY
「な、なによ宗助、その聞き覚えのある厄介なそれは!」
右手にハリセン、心に花束。
問い詰めるかなめに、宗助は切々と語った。

「以前、我が校で起きた痛ましい生物兵器事故の原因、
 あのフルモンティ・バクテリアの改良型だ。
 とても平たく言えば洋服を食い荒らすだけだったあれは、
 その後改良を加えられ、新たな生物兵器として売り出された。
 それがこのフルモンティ・バクテリア・ネオ、通称FBNだ」

そう言いながらもう気化してなくなった床の液体のあった場所、
転がる筒状の容器を指差した。

「へぇ・・・で、また今からあたしたちの服が脱げてくわけね・・・」
かなめのハリセンが袈裟懸けに宗助を弾く。
「肯定だ。あと、痛いぞ」
「うるさいっ!」
返す刀でもう一撃・・・は宗助に届くことはなかった。

「あ・・・え・・・?なにコレ・・・」
ピリピリと洋服がほころぶ音が聞こえ始めたが
かなめの目は自分の洋服ではなく中空を見つめた。

「言い忘れたが、改良というのは女性に対する催淫効果および
 石油製品の分解後再構成、さらにはある程度の神経伝達物質の感知による
 形状の変化。報告書によると、夢のしちゅえーしょんによるえろぱにっくで
 敵戦力の無力化を計る平和的かつ凶悪な兵器、ということだ。
 いまいちわからんが、危険な生物兵器で・・・ん?」

しゃがみこんだ食堂内の女性人:5名
状況の飲み込めないコック:1名
戦争バカ:1名


合言葉
「FBN」
171チャレンジャー:2005/10/18(火) 23:33:21 ID:RMYpCQnY
じゃ、よろしく。
J参加キャラならいくらでも食堂にカモンカモン。
再構成とか神経伝達とか
平たく言えば

「好きなコスにできる」

ってことだ!
172名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:36:27 ID:GooiPUl5
FBN

えーと、総 ボ ン 太 君 化
173名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:36:33 ID:pc6WyhSK
メイオー様とミクタソギボンヌ!
174名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:37:01 ID:/Y7CXEpY
好きなコスにできる……チャイナでっ!
175名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:37:10 ID:wjI7a/+a
やはり、カティアとメルアは外せない俺がいる
176名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:37:52 ID:/Y7CXEpY
合言葉忘れた上……なんか1番手が面白い事にっ!?
177チャレンジャー:2005/10/18(火) 23:38:18 ID:RMYpCQnY
クックック・・・
178名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:38:55 ID:wjI7a/+a
スマソ。コス書き忘れた、なら和服を…
179名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:39:28 ID:9Ji7ZYMs
>>FBN
・・・こいつぁイデの無限力もびっくりだぜ
180名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:40:21 ID:pc6WyhSK
よし、俺もFBNとコスを忘れた!
ミクタソINSM用レザーで!!
181名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:42:26 ID:BK4mOKno
FBN
カルビでボンテージ!
182名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:44:52 ID:OUWfdfZM
宗介な
183エロティカル?パニック 2-1/2:2005/10/18(火) 23:46:56 ID:RMYpCQnY
「ん・・・しっかり、しなきゃ、こんな・・・」
じっとりと体を汗が覆う。
カルヴィナの意識は快楽の波に翻弄され、
転覆寸前の小船であった。

目の前の三人娘はボロボロの衣服、いや
衣服だった布を体に貼り付け、互いの体を
慰めあっていた。
「ちょっと・・・あんたたち・・・というより相良軍曹!」
「はっ!なんでありますか!」
「あなたね、これは・・・ちょっと・・・」
言いかけたところにテニアの手が伸びる。

「ひゃっ!?」
太ももを触られただけでその場に崩れ落ちるカルヴィナ。
「カルヴィナさん・・・綺麗・・・」
他の人間同様ボロボロになった衣服をはがすように
三人娘に肌を露わにされるカルヴィナ。
「あっ!だめっ、ダメよテニアっ!」
「私も・・・カルヴィナさん・・・」
「気持ちよくなりましょう〜」
「あっ、あっ、イイよ、ほら、一緒にさっ、あっ」
数秒後には床に這う嬌声は4つに変わっていた。

「ま、マズい・・・」
宗助は青ざめた。
以前に校内でコレの前身であるバクテリアを撒いてしまった時は
どの戦争よりも恐怖を感じる逃走劇を余儀なくされたのだ。
それが今はコレ。
後々・・・
「俺は死ぬかもしれん・・・んっ!?」
「そぉすけぇ〜」

足元から声。
見やれば全裸のかなめが宗助のズボンのジッパーを下ろしにかかっていた。
184チャレンジャー:2005/10/18(火) 23:47:32 ID:RMYpCQnY
あ、そうか。字見てなかった。>宗介
185エロティカル?パニック 2-2/2:2005/10/18(火) 23:54:54 ID:RMYpCQnY
「よさないか千鳥、もっと自分を・・・!」
「いいから、じっとしてて。ね?」
宗介の股間に手を這わせるかなめ。
歯を食いしばる宗介。
「いけない!やめるんだ千鳥!」
「んふふふ〜」

*宗介の心の声
マズい。このままでは流されて、
いや、軍人たるもの快楽に流され
目的を見失うなど愚の骨頂。
そうだ、こういうときは関係ないことを考え、
精神の平穏を保つべきだ。
そうだ、あの戦略兵器。
やはりボイスチェンジャーのプログラムを
なんとかしなければならない。
しかしあれはいいものだ。なぜ売れなかったんだ。
耐久性、稼働時間、重量、カモフラージュ、
すべてにおいて完璧に近いものが出来たと自負できるあの

ボン太くんスーツは・・・

「・・・?」
股間に当たる千鳥の手の感触が変わった?
そう思い目を開けた宗介が見たのは、とんでもない後継だった。

「ふもふも?」
潤んだ瞳で上目遣いのボン太君:1 と

「ふもー!」
「ふもっふ、ふもっふる!!」
「ふもふも・・・」
「ふもふっ!?」
乱れるボン太君:4

合言葉
「アキトなにしてるんだよ」
186名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:58:08 ID:GooiPUl5
アキトなにしてるんだよ?
じゃあリョーコ登場
187名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 23:59:12 ID:OUWfdfZM
ちなみに宗介は軍人じゃなくて傭兵ですよ
Jだと軍人設定なの?
188名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:00:29 ID:GldHCTk4
>>187
細かい事は忘れたが、独立勢力としてかなりの有力組織として扱われてたのは間違いない。
189名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:04:53 ID:hWJ74574
アキト何してるんだよ?
ここは全員裸エプロン
190エロティカル?パニック 3:2005/10/19(水) 00:11:03 ID:tK/4q6J2
「おーいテンカワー!メシだメs」
ウィーム。

ようこそボン太君ランドへ。

固まったリョーコと室内の淫靡な空気。
体をくねらせるボン太君4体と
ボン太君に股間をまさぐられている相良。
厨房では、右手にイチモツを握ったまま

呆然とするアキト。

すぅっ
「てっ、テンカワお前なにして・・・」
大声の前の深呼吸がいけなかった。
FBNを大量に吸い込み、その効果が現れるまで十数秒。
ちょうど、リョーコがドアから厨房に乗り込んだあたりだった。

「リョーコさん!?」
「テンカワ、ボン太君でこんなにしたのか?
 こんなに魅力的な女がいるのに、ボン太君がいいのか?」
そう言って仕舞う暇も与えずアキトのイチモツに手を添えるリョーコ。
「あの、皆なんというか相良さんの持ってきた変な薬で・・・んぶっ!?」
言葉を続けようとするアキトの努力は、股間のなまめかしい指の動きと
濃厚なリョーコのキスで水泡に帰した。

ちゅ、ちゅぶっ、れろ、ちゃぷ。
舌を絡ませ、舌をくねらせ、どちらの口内かもうわからないほどに
濃い、長いキスをされ、アキトのイチモツはもう限界だった。
「テンカワ、テンカワぁ・・・」
もはや服を分解され、ほぼ全裸リョーコがアキトの股間に顔を近づける。
その唇がアキトのモノに触れた直後、それはぶるっ、と震え、
白濁した液がリョーコの顔を汚すのだった。

合言葉
「ボン太どうしよう」
191名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:12:21 ID:ot5/AZRU
ボン太どうしよう

裸エプロン
192名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:14:56 ID:uBa+h036
アキト…ワロス
193エロティカル?パニック 4:2005/10/19(水) 00:23:20 ID:tK/4q6J2
「ご、ごめんリョーコさん!」
「ん・・・テンカワのなら、別に・・・」
白濁した汁をつけた顔をあげたリョーコを見て、
アキトはとっさに自分のエプロンでその顔を拭こうとした。

しかし男は悲しい生き物、自分のつけたエプロンと
ほぼ全裸にオプションのどう見ても精子です。
アキトの脳がそのとき想像し、FBNが創造したのは
まさに男のロマンだった。本当にありがとうございました。

ざわざわ、を細かくしたような音がリョーコの体を包み、
次第になにかを形作る。
ほんの数十秒で完成したそれは、
裸エプロン(すべてのエロ攻撃射程+2 命中率+25% 重複不可)

「ち、千鳥!」
「あ、手が使いやすくなった〜」

「あっ、あっ、テニアちゃん!カティアちゃん!」
「カルヴィナさん、もっと、もっとぉ!」
「イイっ、イイよぉ」
「あ、気持ちいい・・・アル=ヴァ・・・」

ボン太君ランドから一転、かなり特殊であることは変わりないが
そのエロス度を加速度的に増した空間の中に、

ぴちゃ、ちゅ・・・ぬちゅ

湿った音と、

あっ、ああん、アアーっ・・・・

蕩けた声が響いていた。

合言葉
「収拾つくのこれ」
194名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:27:09 ID:ZmgcQVVT
収拾つくのこれ
付くわきゃない。更にユリカが中にっ。
195名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:27:22 ID:uBa+h036
収拾つくのこれ
大丈夫か!?頑張れ!
196名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:31:36 ID:eEyzJEDI
この流れなら言える!
アキトはリョーコさんじゃなくてリョーコちゃんだぬるぽ!
197名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:39:01 ID:R9HklBUm
その通りだガッ!
198エロティカル?パニック 5:2005/10/19(水) 00:40:39 ID:tK/4q6J2
ウィーム。

「あー!リョーコさんひどい!私のアキトに!」
第一声がコレである。さすがはミスマル・ユリカ。
「しかもみなさんずいぶんとマニアックな・・・
 って、そんな場合じゃないっ!」
足元のぬるぬる4人組を飛び越え厨房へ飛び込むユリカ。

「こ・れ・は、私のです!」
「アンタ後から来てなに言ってんだ!」
リョーコの握るアキトのブツを奪おうと手を伸ばすユリカ。
放すまいとするリョーコ。弄ばれるアキトのフィールドランサー。
「あうっ、あ、あの二人とも・・・」
口論の最中も、どんどん効果を及ぼすFBN。
服は崩れ、顔は紅潮し、
「アタシはアキトに顔射してもらったんだぜ!」
「ズルいズルいヒドいヒドーい!!アキト私にも!!」
本当にこの人に効果がでてるかは結構不明ではあったが。

「かなめっ!すまない!」
びゅるっ、どくっ。
「ひゃぐっ」
口内に満ちる生暖かい汁の感触に戸惑うかなめ。
しかし顔をあげ、軽く微笑むとごくり、と喉を鳴らした。
「ね、宗介、私も・・・したい・・・」
「な、なにを」
判っていないわけではないが咄嗟に口を突いて出た言葉に
かなめは厨房を指差して顔を赤くした。

「アキトー!アアーッ、アキトのがー!」
「て、テンカワ!テンカワァァァl!」
アキト決死の3Pであった。

「しかし人数が」
「いいのよ、普通ので、ね?」
「こ、肯定だ」

合言葉
「退かぬ、媚びぬ、省みぬ!」
199チャレンジャー:2005/10/19(水) 00:41:43 ID:tK/4q6J2
宗介は一発変換で宗助でちゃうから弁解の余地があるが
リョーコちゃんはしまった!
もう脳が悲鳴をあげているガッ!
200名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:42:44 ID:ZmgcQVVT
退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
後ろから攻めるは兵法の基本!
201名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:42:48 ID:ot5/AZRU
退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
ボス登場。
がんばれチャレンジャー!
202名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:43:00 ID:JvkO2KFC
ゴステロさん頑張って!
203名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:50:05 ID:aV7Xh+IR
退かぬ、媚びぬ、省みぬ!と来たら聖帝登場を期待したいけど…
聖帝の代わりにドモンとレインが乱入
204エロティカル?パニック 6:2005/10/19(水) 00:57:03 ID:tK/4q6J2
「美久、次元連結システムの調整は」
「終わっています」
「よし、では行こう」



「あっ、あっ、あっ!」
「カルヴィナさん、お尻も大丈夫なんですね・・・」
「元彼に開発されてたとか?」
「ポッキーが根元まで・・・」

「テンカワ!こっちにも!入れ、入れてくれ!!」
「アキト、いいわ!頂戴!そのまま中に頂戴!」
「ユリカ・・・!リョーコちゃん!」

「宗介、気持ちいい?」
「くっ、肯定、だ。かなめ、かなめは」
「いいよ、宗介のが、奥まで、来てる・・・」

ウィーム

「あ、マサトさん」
振り向くカティア。
扉からすでに全裸の美久をつれてマサトは入ってきた。
「フン」
「あ、あれ?なんで?」
「場所を空けろ」
「カルヴィナさんの、お尻にあと2本入れたらいいですよぉ」
「空けろと言った」
殺気すら篭った眼差しで睨むマサト。
うぅー、とスネながら4人は部屋のスミへと追いやられていった。

「美久、アレを」
「はい・・・」
どこか虚ろな瞳で抱えたクーラーボックスをおろす美久。
空けた中に入っていたのは、数本の太い「つらら」だった。
205名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:59:50 ID:zKo7H5pp
ここでボン太君ズが裸エプロンでリターンマッチ
206名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:00:34 ID:ZmgcQVVT
冥王様降臨っ!?
207エロティカル?パニック 6:2005/10/19(水) 01:09:34 ID:tK/4q6J2
「貴様らに手本を見せてやる
 美久、犬の格好をしろ」

各々の行為を続けながらも、視線を部屋の中央に陣取った
マサトと美久に注ぐ面々。

「まずは、これだ」
「ひぃっ!!」
そう言うと、マサトは美久の秘所にクーラーボックスから取り出した
つららをあてがい、そのままずぶずぶと突きいれた。
「どうだ・・?」
「つめ・・・たいです・・・」
「それだけか?」
「気持ち・・・いいです」
それを聞くと満足げにマサトはつららをもった手を前後させた。

「か、かなめっ!」
「あっ!宗介!出てる!宗介の・・・っ!」
二度目の射精を終え、まだうっとりした瞳のかなめから
イチモツを抜いた宗介はふと我にかえった。
「なぜだ、なぜヤツは服が分解されない・・・?」
たしかに、この部屋に入って来た時すでに全裸だった美久はまだしも
マサトは普段の格好、それも特に天然素材とは思えない服で行為を行っていた。

「よし・・・では仕上げだ・・・」
「はい・・ああああ!!」
屹立したイチモツをさっきまでつららを挿入していた割れ目へと進入させるマサト。
「あ、熱い!熱いです!!」
「そうだ、体の中が焼けるようだろう、ハハハ、ハハッハッハッハ!!」
大声で笑いながら美久を犯すマサト。
それを見て宗介はついに尋ねた。

「秋津マサト!なぜだ!あんたはFBNの影響を受けていないように見える!」
「黙れ!相良宗介・・・クッ・・・いいだろう、教えてやろう。お前の二つの間違いを」

「まちがい?」
「俺は秋津マサトではない、そして、FBNが効くわけがない」

「俺は木原マサキ!FBNの開発をしたのもこの私だからさ!」
208名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:13:15 ID:aV7Xh+IR
な、なんだってー!?でもどうせならそれも私だといって欲しかった
209エロティカル?パニック 6:2005/10/19(水) 01:19:37 ID:tK/4q6J2
「なんだと、どういうことだ!」
「そのままの意味だ・・・」

それ以上は答えず、美久を犯し続けるマサキ。
問い詰めようとした宗介だったが、
回復したかなめに迫られ、それどころではなくなった。

「10ぽんめー♪」
「ああ、すごい、カルヴィナさんのいやらしい姿を見てたら・・・」
「アル=ヴァン!アル=ヴァァァァン!」
「んっ、ああっ、元彼に、あっ、相当やられてたねこりゃ、あっ」
「テンカワぁ!ああ、テンカワのが・・・」
「アキト早くこっちも!」
「うわぁああぁぁ!(ヤケ)」
ちなみに、残りのメンバーはそもそもそれどころではなかった。

クックックと笑いながら腰を振る冥王。
「そうだ、それでいい、貴様らは快楽で飼いならし、忠実な手駒になってもらう・・・
 来るべき・・・・・・冥王の戦いの為に!」
びゅるっ、びゅっ。
「ああ!熱い!火傷しちゃう!!」
「ハーッハッハッハ、ハーッハッハッハッハッハ!」

ウィーム。
「うわ、なんだこれ!」
ウィーム。
「え・・・」
ウィーム。
「ジャンジャジャーン!」
ウィーム。
「これはこれは・・・」
ウィーム。
ウィーム。
ウィーム。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


END?
210名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:19:38 ID:ui9R2a+V
貴様等破棄
211名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:20:36 ID:ot5/AZRU
>>チャレンジャー
よくがんばった、感動した。

212名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:21:24 ID:ZmgcQVVT
>チャレンジャー氏
乙です!
213名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:21:56 ID:uBa+h036
よくやった!頑張ったな!ただ、笑えるが抜けぬ!
214チャレンジャー:2005/10/19(水) 01:22:02 ID:tK/4q6J2
よし、寝る!疲れた!
それも私だがいないから冥王様にまかせた。
さすが冥王様だ、なんともないぜ。

多分途中でマサトになっちゃって美久にすんごいことされて覚醒。
冥王のすごい科学で記憶とかとっぱらって元通り・・・だといいね?
あんまりよくないな。

邪魔した。あばよっ
215名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:25:41 ID:he+SpNJy
リアルタイムだ、感動した!!
216名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 01:46:24 ID:xDAG3WEH
お疲れさんです!笑いますた!
217名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 04:53:44 ID:hS0av0eH
 あの一年にも渡る長き戦いが締結してからいくらかの月日が経った。
 尊く、数え知れないほどの大切なモノを失った代償に得たのは、この以前と
変わる事ない……いや、むしろ以前にも増して穏やかな平和。人々は各地での
復興に負われつつも、その表情には翳りもなく、互いに手を取り合って取り組んでいた。
 そんな忙しくも賑やかな日常を取り戻したのが、まだ十七、八の少年少女で
あることを誰が信じるだろうか? 正確には『彼ら』だけではないのだが、そ
れでも世界中の人々からすれば到底信じられないだろう。こんなごく普通の学生たちが……。

「ふんふんふんふ〜ん♪」
「こら、メルア! 今週分のお菓子はもう買ったはずだろ? なに追加してるんだ」
「これは来週分ですぅ。あ、それと統夜さんの分もありますからね」
 学校帰りだろうか。その一組の少年少女は制服のまま、とあるスーパーマー
ケットの中を寄り添いながら歩いていた。腕を組みながら買い物をするという
その姿は、傍から見ている人も目を背けたくなるほどのバカップルさを醸し出
しているようでもある。
 だが、当の本人の表情はあまり浮かないものだった。
 その嘆息しながら鈍重にショッピングカートを押す少年――先程「統夜」と
呼ばれた赤髪の彼の名は『紫雲統夜』。陣内高校の三年生である。
 また、そんな彼とは対照的に、瞳を宝石のように輝かせながら次々に商品を
カゴに入れていっている少女が「メルア」。本名を『メルア・メルナ・メイア』
と言い、黄金に輝くその髪と深い蒼の瞳、そしてその容姿は学園並びにこうい
った場所においても注目を集めるほどのものであった。
「メルア。お菓子を食べるな、とは言わない。けど少しは節制してくれ。まだ
こんな情勢だし、ウチの家計も結構厳しいんだ。俺とメルアの二人分ともなると……」
「わ、わたしのせいなんですね!? わたしが一緒にいるのがそんなに嫌なんですね!?」
 するとメルアは突然大声を上げ、その瞳には潤いが混じる。ただでさえ目を
惹いていると言うのに、これでは尚更である。
 その声に反応して一斉に振り向いた人々の視線に、統夜は息を飲んだ。
「そ、そうは言ってない。ただ少しは節制も考えて欲しいと言ってるんだ。例
えば……自分で作る、とか」
「自分で……作る? お菓子を、ですか?」
 キョトンとしながら問い返すメルアに、統夜は無言のまま頷く。
「でも私、作ったことないです」
「だからさ。戦いも終わったんだし、料理とか覚えるのも良いんじゃないかな
?(俺ばかりに任せてないで)」
「はい? 何か言いました?」
「いや、別に何も。それよりもどうだ? 自分で作れば自分好みのお菓子をい
つでもいくらでも作ることができる。材料費もまとめて買えばかなり安くあがると思うし」
「私好み、いつでも、いくらでも、安い……」
 メルアにとっては魅力的な単語を自分自身の口で反芻するように列挙する。
すると彼女の瞳はつい先程まで潤んでいたのに、途端にキラキラとした輝きに満たされた。
楽しそうだったり、泣きそうになったり、また楽しそうになったり……と顔も大変そうである。
 しかし、統夜はそんな様子を見て、「どうやら自分の思惑は上手く進みそう
だ」と少し安堵の表情を浮かべ、カゴに入れられたお菓子の数々を棚に戻すのだった。
218統夜とメルアのとある日常(前編2):2005/10/19(水) 04:57:56 ID:hS0av0eH
 というのがつい先日の話。
 己の希望に胸弾ませていたメルアの姿は今日では完全に消え去っていた。
「あれ? このスポンジ膨らんでない……」
「はうぅ。この生クリームしょっぱいよ〜」
「わーわー。クッキーが真っ黒けです」
 なんてことの繰り返しで、この数日はまともに食べられるものが出来上がる気配は一向になかった。今日も懲りずにチャレンジするという姿には感心はするものの……。
「メルア? 包丁を使う時は気を付けるんだぞ?」
「分かってます。うぅん……しょ。えい、えい、とぉ……」
 果物の皮を剥くメルアの危なっかしい包丁捌きに統夜はハラハラさせられるばかり。これではおちおちテレビも見ていられず、視線をテレビと台所に何度も交互させていた。
「堅……い。う〜ん、う〜ん…………痛ッ!」
「メルア!?」
 ……言わんこっちゃない。果物ナイフとは言え刃先の鋭いそれは、メルアの白いキャンバスに真っ赤な絵具を滲ませた。そしてその赤い液体がメルアの小さな指に纏わり付きながらポツリと床の上に滑り落ちるのを見て、統夜はすかさず彼女の傍らに寄り添った。
「大丈夫か、メルア!?」
「は、はい。ちょっとチリチリ痛むけど……平気です」
 統夜はその手を取り、患部を確認する。
 滴り落ちる血の量に比べれば、傷は随分と浅いようだ。
「とりあえずこの血をどうにかしないと……」
「あっ、大丈夫ですから。これくらいなら放っておいてもすぐに……」
「そういうわけにはいかない。……あむ」
「ふひゃぅ!?」
 統夜の突然の行動に驚き、奇怪な声を発しながら後ずさろうとするメルアだが、その手をしっかりと捕まれていて身体を離すことはできなかった。そしてその捕まれた手……その指は今や統夜の口の中。
「と、とと、と……統夜さんっ!? な、ななな、ナニを――っ!?」
 さらに大きな奇声を上げつつ顔を朱に染め上げる。恥ずかしさと驚き……それ故にメルアは余った方の手でポカポカと統夜の頭を叩くのだが、その拳にはまるで力の欠片も篭っていない。
「ナニって……、血を止めようとしているんだけどな。それにメルアは苦手だろう……苦いのは?」
「それは……、んぁ」
 メルアの身体がゆらりと揺れる。それは血を失ったためか、それとも彼女の指を這い回る統夜の舌の熱さに中てられたのか……。
「ぁう……。でも、血って……苦いんですか? ふぅ……、はぁ。吸血鬼さんは……おいしそうに……舐め……てますけど」
 統夜のザラリとした舌がメルアの傷口に重なるたびに、彼女の口元からは途切れ途切れに吐息が零れる。だが、統夜の気を引いたのはその艶かしい吐息ではなく、その内容の方だった。
「吸血鬼さんって……あのなぁ。まぁ、舐めたことないんなら、ちょっと味わってみるか? ……自分の血」
「でも苦いんですよね? それならいいです」
 そう言ってメルアはぷいと顔を背ける。だが、その仕草はどうやら統夜の悪戯心を擽ってしまったようで……。
「いや、この際だ。これからは甘いものだけじゃなくて苦いものにも慣れておかないと。『大人』にもなってコーヒーも飲めないのは恥ずかしいからな」
 血とコーヒーでは苦さの定義が違うが、この際そんなものは口実に過ぎなかった。
「えっ、ちょ……と、統夜……さ……、んぅぅ!?」
 統夜がメルアの指を口に含んだのも突然なら、統夜がメルアに口づけをしてきたのもまた突然。今日のメルアには統夜の行動が全く予期できず、困惑し、ただされるがままになっていた。
「んっ、ぁ……ちゅ。と……ゃ、じゅる……」
 統夜は貪るようにメルアの口に吸いつくが、彼の動作は吸うのではなく送り込むというもの。口内いっぱいに蓄えた唾液に乗せて、メルアの指から吸い取った血液を彼女の口内に送り込む。
「れろ……ぅん。あ……ふぅ、ちゅ」
 互いに絡みつく舌と舌。交わり合う唾液と唾液。近すぎて擦れあう鼻と鼻。その鼻腔をくぐる相手の匂いに、二人は心を震わせながらも酔いしれた。
219統夜とメルアのとある日常(前編3):2005/10/19(水) 04:58:48 ID:hS0av0eH
 メルアの喉が送りこまれた液体をコクリと嚥下したのを合図に二人はそっと身を離した。そんな二人の間には名残惜しそうに透明の架け橋が架かるのだが、それもすぐに絶たれ、互いの顎に跡を残した。
「はぁ、はぁ、はあぁ……、あぁ」
 しかし、離れたとは言え、互いの顔の距離は目と鼻の先程度。メルアの荒い吐息は統夜の肌をくすぐった。
「どう……だった? 鉄の味、しなかったか?」
「…………いです」
「うん?」
 荒い吐息にまぎれているせいでその言葉は非常に聞き取りにくい。だから統夜はメルアの口元に耳を近づけて再度言葉を待つと、
「よく、分からないです」
 そんな言葉が返ってきた。
「分からない? どうして?」
「統夜さんの……」
「俺の?」
「統夜さんの匂いとか味とかばかり印象に残って、血の味はあんまり……」
「――――っ!?」
 メルアはそこで声を閉ざし耳まで顔を赤く染めながら俯いてしまうのだが、それは統夜にとっても同様のことだったようだ。
 二人して顔を赤く、そして俯かせるその様は、第三者からすれば滑稽にも見えるかもしれない。
「えっと。ああ、何と言うか……」
「……て……ださい」
「メルア?」
 まただ。メルアのか細い声の断片だけが統夜の耳に届く。だが、今度は耳を近づける間もなく、メルアは声を荒げて叫んだ。
「もう一度してください! ……味、分からなかったですから」
 叫び声の後に申し訳程度に小さくそう付け足して言うメルアの顔は、まるで赤熱した導線のよう。
そしてその表情に刺激された統夜の理性も既に沸点を超えていた。
「メルア――っ!」
 統夜は彼女の身体をきつく抱きしめる。
 華奢な体躯――『あの仲間たち』と比べれば力のない方の統夜だったが、そんな統夜でももう少し力を込めればすぐさまに折れてしまいそうなほどに。
「あ……の……、統夜さん? ちょっときつ……です」
「…………」
 今の統夜とメルアの距離はゼロ。互いの口元が耳元のすぐ側にあるため、さっきまでのように声が聞こえない、ということはあり得ない。つまり、メルアのその声は統夜に届いているはずなのに、統夜はその腕の力を緩めようとはしなかった。
「と……やさん、痛い。あんまり強くしない……」
「少し、黙ってろ」
「むぅ!?」
 メルアの言葉を遮るように統夜はその口を己の口で塞ぐ。その僅かな隙間から零れだす卑猥な唾液の音と熱い溜め息が相手の鼻腔をくすぐり、互いの興奮を高めていった。
「んはぁ。っく、あ……ぁん」
 閉ざされた呼吸。メルアは酸素を求めて必死に逃れようとするのだが、統夜の舌が絡み付いて離さない。極め付けには、片脚をメルアの脚の間に差し入れて絡みつかせることで最早身動きの取れなくなったメルアは諦めたように脱力し、その身を彼に任せた。
「メル……ア……ッ」
「んひゃぅ。あ、そこ……ゃ……」
 統夜は股間に差し入れた脚を足踏みするように振動させる。
そのメルアの穿くのは膝上数十cmものミニのスカート。統夜の脚が入り込むことでそれは容易く上に捲れ上がり、その腿はメルアの隠れた部分を直接刺激した。
「やっ、あっ、あぅ……はぁン」
 統夜から伝わる震動、そして己の内から溢れ出す震えを必死に堪えながら、メルアは統夜の首にしがみついた。
「どうだ、メルア? 今度こそ分かったか?」
「分かんない、分かんないです。でも、私……」
 すると、なんとメルアは統夜の脚を挟む両腿を右へ左へと捩り始めたのだ。
「う、ん……ぅ、ぁ……」
 そんな風に腰を振る彼女の姿は統夜も見たことがない。例えるならば、雌豹のごとき官能的な動き。普段は幼さすら覚える今の彼女の姿に統夜は大きく唾を飲み込んだ。
「メルア。お前……、っくぅ!?」
 今度は統夜の身体がピクリと跳ねる。まるで先程のお返しとばかりに、メルアの腿が統夜の股間にあるものを刺激したからだ。
「統夜さん、統夜さん、統夜さん。私、もっと……」
「あぁ。……あぁ、分かった」
 恍惚に揺れるメルアの瞳が統夜を上目遣いに見上げる。統夜はその瞳……その瞼に、額に、鼻に、頬に、そして唇へと口唇愛撫を繰り返した。
 そうやって意識を上に集中させている間に、統夜の手は抱きしめていたメルアの肩を離れ、いつしか胸元へと移動していた。
220統夜とメルアのとある日常(前編4):2005/10/19(水) 04:59:51 ID:hS0av0eH
「メルア……」
 そして胸元を覆う衣服を勢い良く引き摺り下ろすと、弾け飛ぶのではないかと思えるほどの勢いで彼女のその乳房が完全に外気に晒された。
「ひゃっ……あぁ!」
 バネでも入っているかのようにその大きな乳房は上下にブルブルと振動し、その度にピンク色したその先端からは珠玉の汗が飛び散った。
「相変わらずメルアの胸は大きいよな? カティアより大きいんじゃないのか?」
「そんな……の、分かりません。比べたことないですから。それとも、統夜さんは……もっと大きい胸の方が良いですか?」
「そんなことない。俺も他のを見たことないから分からないけど、それでもメルアのは十分に大きいと思うし、それに何よりも俺はメルアの胸が好きなんだから。それが例え小さくたっても……な」
「統夜さん……」
 片手には到底収まりきらないその乳房を掴み、指を中心部に這わせていくと、その動きがとある障害物に阻まれる。
「ぁ……ふっ、統夜さん、そこ。ダメぇ……」
 触れたのは綺麗な淡いピンク色の乳首。その乳輪は乳房全体からすれば少し控え気味な大きさ。けれど、中心の突起物はもう大きく腫れ上がっていた。
「可愛いな、メルアのココは」
「そ、そんなところを可愛いなんて言われたって、嬉しく……ないです」
「本当に?」
 統夜の指先がその乳輪のトラックをツツーと走り回る。
「う、ひぃ……ぁあ、あっ」
 一周、二周、三周……周回を重ねていく毎にメルアの嬌声は高く、熱くなり、突起物は目に見えて分かるほどに勃起した。
「じゃあ、味の方はどうなのかな?」
「……ぷはぁ。あ、味ってまさか、そんなとこ舐める……じゃ……」
 半ば強制的にキスを打ち切ると、唇を顎から喉、喉から鎖骨、鎖骨から胸へと滑らせ、高々と勃起したそれにしゃぶりつくようにキスをした。
「っ……ぁ、――っ!」
 メルアの身体が痙攣を繰り返す。また、口から零れていた嬌声も、言葉にならないものに変化していた。
「ちゅ、じゅるる……ちゅぷ」
「ぁ――、ぁ――」
 呆然と開けられた口元からはだらりと先程のキスの余韻が滴り落ちた。
 そして一旦唇を離した統夜は、その唇周りの唾液を拭いながら、
「……ちょっと、しょっぱいかな? 甘いのかと思ったけど」
 などという感想を平然と呟いた。
「あ、あ、あ……うぅ〜」
 それがあまりにも現実的あるいは直接的なものだったせいか、メルアの表情は羞恥一色に染まり、両手で顔を覆い隠した。
 肌から沸き立つ湯気にも似たフェロモン。それはまるで甘く誘われるようなお香のよう。
けれど、実際には肌にべったりと張り付く汗のせいで、統夜がそんな感想を抱いてしまうのも仕方のないことだったのかもしれない。
 しかしだからと言って、統夜はその行為をそこで止めようとはしなかった。
「ちゅうぅ……、んぅ。れろ……ちゅぱ」
「ふあ、ふあぁ、あぁああぁ……」
 それは自然になのか、それとも故意になのか。統夜の唇とメルアの胸が奏でる音はやけに大きく響き渡る。強く吸ったり、ついばむようなキスをしたり、舌で舐めたり。統夜はメルアの汗を舐める代わりに自分の唾液を彼女の胸の至る所に付着させていった。
「音立てちゃ、やぁ……です」
 メルアは顔は覆ったまま、フルフルと頭を振り続けた。だが、その動作に拒絶の意志は見られない。言うなれば、込み上げてくる快楽にただただ耐えているよう。
 統夜はそんなメルアに対し追い討ちをかけるように言葉を投げかけた。
「下の方も味あわせてもらってもいいかな?」
221統夜とメルアのとある日常(前編5):2005/10/19(水) 05:00:39 ID:hS0av0eH
「ふ……ぅ……。下……って……」
 焦点の合わない瞳が統夜の視線の後を追う。
 そしてその視線の動きが止まったのは彼女自身の下腹部。統夜の腿に密着し、何度も擦り上げられていた真っ白な下着は既にその色を失っていた。
「もうビショビショになってるな、ココ」
「やあああぁぁ……」
 統夜自身がそうしたというのに、素知らぬ様子でそう言う様は何とも意地悪そうに思える。
けれど実際に彼がメルアを見つめる表情には一点の翳りもなかった。
 あるのは彼女に対する想いだけ。それが、今や羞恥に怯えてしまっている彼女の気持ちを和らげた。
「恥ずかしがらないで。それは俺のことを想ってくれてる証拠なんだから」
「想う……証拠?」
「そうだ。それにさ、俺だって……その、なんだ? メルアのことを想ってたら、こんなになっちゃってるんだから」
 そう言って統夜は自分の下腹部をメルアの身体に押し付ける。
「ぁ……」
 硬く屹立したソレは二人の身体に押し潰され、統夜に快感とも痛みとも取れる感覚を与えた。また、メルアにとってもその硬い感触を確かに感じ取っていた。
「くぅ。……なっ? これで、おあいこだろ?」
「あぅ。で、でも……」
 しかし、それでも少し納得のいかない様子のメルア。そんな姿にカチンときたのか、統夜も少し意地になって反論した。
「俺はメルアのことが一番だ。カティアでもテニアでもない……メルアのことが一番好きなんだ。だから、その……『欲しい』って思った。メルアは……そうじゃないか?」
「――――」
 普段の統夜では口が裂けても言わないような言葉が発せられる。そのことだけでもメルアにとっては驚き戸惑ってしまうのに、そんなことを尋ねられれば戸惑うなどという程度ではおさまらない。
「わたし……は……」
 統夜の視線を真っ向から受けるメルアは流石に気恥ずかしくなり、顔を背ける。そして誰もいない方に向かってこんな風に言うのだ。
「私は……、『あの時』にもう言いましたから」
「あの時?」
 それはいつだったか。……考えるまでもない。
 二人が一緒に戦い抜いたあの戦争。最終決戦を間近に控えた『あの出来事』のときだろう。統夜がメルアに告白して、メルアが統夜に告白した『あの時』である。
 だが、統夜は敢えて……
「『あの時』なんて言われたって分からない。きちんと今ここで言ってくれないと」
 なんて嘘をついてみせた。
「ず、ずるいです! 分からないはずがないです」
「どうしてそんなことが分かるんだ、メルアは?」
「だって……」
「だって?」

「だって、忘れるはずがないです。ううん、忘れて欲しくないんです。私にとって、本当に……本当に大切な、かけがえのない思い出だから」

「メルア……」
 いつしかメルアの瞳は透明に輝く液体を纏っていた。それが統夜の頬に落ちてはまた溢れ、また落ちては溢れ……と絶え間なく降り注いだ。
 その雨……いや、涙に濡らされた統夜は音もなく立ち上がり、その涙をまだ何も濡れていない方の手で拭った。
「ごめん、メルア。俺も忘れてない。ちゃんと覚えてる。でも、やっぱりまた聞きたかったから。今度は何の邪魔もないこの場所でちゃんと。だから、嘘ついてしまって…」
「統夜さん……」
 軽いようで重い、メルアのことを統夜は自らの胸に押し付けた。
 じわりと広がる涙の波紋。それが統夜の胸――その奥に秘める心の部分を熱くした。また、それはメルアも同じで、彼の温もりに包まれて、彼女も己の心に火を点した。まるで蝋燭の火を別の蝋燭に分け与える……そんな行為だった。
だから……胸に埋められたメルアは、統夜にだけしか聞こえないような小声で呟いた。
「私も……統夜さんのことが大好きです。大好きなお菓子よりも、世界中の誰よりも。そして、この想いはきっと……カティアちゃんやテニアちゃん、他の誰の想いよりも強い。それくらい……私は自信を持って言えます。何度だって言えます。統夜さんが大好きだって」
「メルア……」
 そして二人はどちらからともつかず、自然と唇を重ね合わせた。

 それから、どれくらいだか見当もつかないほどの長く深いキスを交し合った二人は、これまたどちらからともつかずに唇を離した。そしてお互いの顔を至近距離で見た二人は互いに苦笑いを浮かべつつも、それでもにこやかに笑い合うのだった。
 そんな明るくなあった雰囲気の中、統夜はその笑顔を崩すことなく、さりげなくメルアに告げた。
「それじゃあ、さっきの続き……いいか?」
「……ふぇ?」

To be continued…

222統夜とメルアのとある日常(前編あとがき):2005/10/19(水) 05:04:36 ID:hS0av0eH
ようやくJを一周できたので、突然このスレにお邪魔ついでに投下。
やはり慣れないことはするものではなく、1レスの行数文字数などが不明だったためメチャクチャ見づらいものになってしまいました。
スミマセン……orz

223名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 05:19:36 ID:R9HklBUm
>>222
初のリアルタイムだw
とりあえずまだ少ししか読んでないがもしもの場合の今後の為に・・・
陣内高校じゃなくて陣代高校じゃないかな?
少なくともフルメタ原作のままなら陣代高校だと。
224名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 07:20:14 ID:dnkBYgz1
メルアキター
GJ!
225名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 13:34:59 ID:mm2A8tX3
パン屋にお世話になっているときに、あの二人のエロを目撃して
興奮したアラドとイルイのエロキボンヌ
226名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 13:43:56 ID:2WSW9lsu
うお、一晩で二作品も投下されてる。
チャレンジャーGJ!
メルアエロGJ!

……しかし今書いてたのがモロネタかぶってた……。
出直してきます。
227名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 14:28:44 ID:ivb/mSj+
>>226
イ`…
228名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 19:02:59 ID:jGePAqLD
GJ!!!
229名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:03:39 ID:x7GfiaOT
>>226の発言から
>>226の投下作品は>>222の作品とかぶっていた  >>222>>226
>>222はグッジョブされていた。 >>222=GJ

つまり >>226=GJなSS職人


次回作頑張って下さい
230名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 00:18:48 ID:bzIexFIj
>>222 GJ!
>>229
お前頭いいな
231名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 04:30:21 ID:/nOfiA34
>>222
き、貴様ーーー!!!GJ!!!!
顔のニヤけが治まらない俺テラキモス。
232名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 08:44:36 ID:sU+p7bsq
>>214
マサトが陣高における宗介のような扱いを受ける未来しか見えない。

>>222
流石メメメだ。腹ペコでもエロスでもなんともないぜ。
233名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 15:45:02 ID:WlieydNK
>>214
GJ!笑わせていただきました。
ただ、ひとつだけ気になって仕方ないんだが…最後にボスが入ってきてなかったか…?
234名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 16:33:23 ID:pPuNYKBW
>>222
とりあえず君には暫定的に準騎士の称号が与えられる。
235名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 16:50:18 ID:bzIexFIj
>>234
どのくらい頑張れば、聖騎士になれますか?
236名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 17:04:41 ID:5xzEVoPK
>>233
ヒント>>201
237名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 19:40:52 ID:ocrAVIPb
ぐりにゃ〜と石けんは色々とネタが浮かんできているのに
ウマゴンのネタがほとんど思い浮かばないのはなぜでしょう?
先生わかりません!

>>235
作品をちゃんと完結させること…かな?
238名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 19:41:26 ID:ocrAVIPb
お?なんか俺VIPっぽいぞ。
239名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:34:01 ID:ApslM5P+
>>238
しかもAVっぽいぞ。見事なり。
240名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 21:14:31 ID:ocrAVIPb
>>239
これは>>237のネタをさっさと書けという住人の電波なのか?
241名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 22:16:54 ID:1VzYl2Uw
じゃあとりあえずカツがセレーナを凌辱するか
セレーナがウッソを凌辱するか
カツがウッソを凌辱するか

選んで貰え無いかな
242名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 22:28:22 ID:bINofNgG
>>241

かつINうっそで

ゴメン。本音言うとどれも読みたい俺は破廉恥なのでセレーナ単品で
243名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:39:53 ID:bxZM39jL
エルマがマシンセルで美少年になってしまったで一つ
244名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:54:40 ID:eigLk6/S
人間の体のエルマは魅力激減だとか言っておく
245統夜とメルアのとある日常(中編1):2005/10/21(金) 04:23:29 ID:xd+Poxzc
「それじゃあ、さっきの続き……いいか?」
 そんな唐突すぎる統夜の言葉。それはある意味反則気味であった。
 先程の雰囲気の中、どちらかと言えば自己主張の少ないメルアがそんなことを言われれば、断われるはずもないのだから。
「……ふぇ? ふえええぇぇ――ッ!?」
 飛び跳ねようとするその身体を統夜は上から押さえつける。精神的にも身体的にもメルアを自由にはさせはしなかった。……それが、反則。

「それじゃあ……いく、ぞ?」
「うぅ……」
 統夜はもう一度だけその瑞々しい果実に口づけをしてから、メルアの身体を滑らせていった。
「ぁう……、くすぐ……ったいですよ」
 統夜の顔は胸からへその辺りへ。再び衣服に覆われてしまったメルアの肉体ではあったが、その肉体から滲み出す汗は衣服にもう十分に染み付いており、統夜の鼻を刺激した。
「メルアの匂いがする」
 腹部に顔を押し付け、その熱さと湿り気を顔全体で感じる。そして大きく鼻で息を吸い込んだ。
「やだ、やあぁ。そんな匂い、嗅がないで……」
 必死の抵抗。メルアは唯一空いている両手を使って統夜のその頭を押しのけようとするのだが、痺れたように震えるその手には力はない。それに、前後方向ではなく上下方向に押す力のベクトルは、むしろ統夜が『その場所』に到達するための手助けになってしまっていた。
「う……ぁ……」
 その手に後押しされた統夜はまもなく『その場所』に到達してしまった。そしてその目の前に広がる光景を目の当たりにして、ついそんな驚きとも感嘆とも取れるため息をもらした。
「やっぱり、すごいことになってるな。洪水みたいになってる」
「いや、いや、いやあぁ……」
 先程も確認した露出したメルアの下着。本来なら恐らく新品のように純白のものだったのだろうが、今や鈍い色のシミ……とも呼べないほどに濡れすぼっていた。
「メルアって、こんな下着つけてるんだ?」
「やっ、これは……。その、あの……テニアちゃんに選んでもらっただけで」
「テニアに?」
 それは純白で、フロントとヒップのラインに少しレースをあしらったシンプルなデザインのシルクのショーツ。
 意外と言えば意外であるが、それでも好きな女の子――メルアの穿く下着をこんな目と鼻の先で見つめてしまうと、統夜の顔も自然と高潮し、鼻息も荒くなった。
「カ、カティアちゃんなんかもテニアちゃんに服とかよく選んで……もらってるんですよ?」
「そ、そうなんだ。じゃあ、カティアもこんな下着穿いてるってことか」
「……むっ」
 それは会話の流れから出た自然の言葉だった。統夜とて、自分が言った言葉に何の違和感も持っていなかった。
 けれど、メルアはそれに対して何故か眉をひそめ、頬を膨らませた。
「……メルア? どうかしたか?」
 その疑問もさりげなくもごく自然な言葉。だが彼女にとってはやはり、そのさりげなさも余計に気に障ったらしく、突然彼女の感情が溢れ出した。
「統夜さんの……バカ。うっ、うぅ……」
「え、えぇ!? あれ、なんで? なんで泣くんだ?」
「バカ、バカ、バカぁ……」
「い、痛い。痛いって……。メルアどうしたんだよ?」
「うぅ、もうっ。もうもうもう〜」
 ポカスカと統夜の頭を叩き続ける。その衝撃はとても軽く、『痛い』と思わせるほどのものではないのだが、反射的にそんな言葉が出てしまったのだろう。しかし、そんな言葉が反射的に出てしまうほどに統夜は状況を理解できていなかった。
「落ち着けって。一体何だって言うんだよ?」
「だって、だってぇ。こんなときに……カティアちゃんの話なんてするからぁ」
「…………」
 その言葉に統夜は口をポカンとあけて呆れてしまった。そしてすぐに表情を緩めた。
「メルア、もしかして……?」
「うぅ〜」
 見上げる統夜の顔……その目の部分をメルアに手で隠されてしまった。
 そんなメルアの行動に、統夜はついに吹き出してしまう。
「ぷっ……ははっ。ははは……」
「なんで笑うんですかぁ?」
「いや、悪い。なんか可愛くってさ……あぁ、いや、悪い。そうだよな、こんな時に出す話じゃなかったよな」
「…………」
「俺はメルアのことが一番好きなんだし、そんなメルアと今――してるんだしな」
「はうぅ〜」
 そうして統夜はそっと……軽く触れるようなキスをした。
 ――濡れすぼったその場所。濡れて下着が貼りつき、そのラインがくっきりと見えてしまっているその場所へ。
246統夜とメルアのとある日常(中編2):2005/10/21(金) 04:24:46 ID:xd+Poxzc
「あ――、ひ――ッ!?」
 キスと共に震え上がるその場所。その震動と統夜の唇により、そこは擦り上げられてしまう。
 それがメルアにとってはかつてないほどの衝撃だったのか、脚がカクンと揺れた。
「お……っと」
 不安定さを支えるように両腿の辺りを脇からしっかりと押さえる。だがそうするだけで、休む間もなく統夜はもう一度そこに口づけた。今度はそこの溝をなぞりながら。
「っは、はぁ……ぅん」
「メルア、すごい」
 断続的こぼれ出す艶かしいため息。湧き出す愛液。そして沸き立つ匂い。その全てが統夜の情欲を駆り立てた。
「脱がすぞ?」
「…………」
 しかし見上げてみてもその視線はどこか虚空を見つめるだけで、メルアからの応えはなかった。だが、拒否もなかった。
 だから統夜は無言のまま、そのビショビショになった下着をゆっくりと下ろしていった。

 むあっとした熱気――そう表現するのが適切かもしれない。
 下着のヴェールの下から現れたその秘部は辺りの光に反射してキラキラとして見えた。しかも、ちょうど上に茂る薄い金色の恥毛がその輝きを引き立てているようでもあった。
「メルア。すごく綺麗だ」
「そ……んな……」
 その言葉は目の前の光景を見た統夜の正直な感想だった。そして、恥ずかしがるメルアの姿を見て、統夜は手にさらに力を込め、下着をさらにずり下げた。
「…………」
 まだ蕾開かぬが蜜の十分に滴る秘部と下着の間に透明な糸が引かれるのを見て、統夜はさらに扇情的な思い、そして好奇心に駆られるのだった。
「女の子のココって、こんな風になってるんだ」
 恐る恐る、されどもその場所を目指してまっすぐに指が向かう。
「あっ、ぁ……あぁ」
 つぷ……と、人差し指の腹の部分がその部分に僅かに沈む。
「やぁ、め……ぅう、ゃ」
 するとメルアは喘ぎ声だけでなく、その肉触も過敏に反応を示した。
 鼓動とは違う連続した震動。ピクピク、ピクピクと統夜の指が揺れているのはどこか面白くもある。
 そんな面白い感触と反応――それをもっと楽しみたくて、統夜は大胆にも指をもう少しだけ中へと埋め込ませた。
「き――っ、ぁ……」
「うぁ。なんだ、これ……?」
 爪の根元の部分くらいまで入ったところで、統夜はうねうねと自分の指に纏わり付く感触を味わうことになる。その内部は異物を吐き出そうとする方向に力を働かせ、僅かに侵入した統夜の指先を押し出そうとしてくるのだ。
「うっ……、ゴクン」
 その微弱な抵抗が、無抵抗であるよりもずっと興奮させた。それが、ついに統夜の理性のタガを外した。
「メルアッ!!」
 強引に、まるで螺子をねじりこむように人差し指を一気に膣内へと差し込んだ。
「ぎっ、ぃぃ――っ!?」
 悲鳴にもならない声が統夜の鼓膜に訴える。
 けれど止まらない。
 一度突き刺された指は内部を抉るように回転し、膣内の媚肉全体を擦り上げた。
「あ……ぐぅ。うぅ、はあ、はっ、ひ……」
 気の遠くなりそうな刺激にメルアの身体が大きく揺れる。統夜もそれを片方の手でしっかりと支えるが、メルアの方も統夜の頭に乗せた手で懸命に支えていた。……ぶち抜きかねないほどの力で統夜のくせのある髪を掴みながら。
「待って、待って……、待ってください、統夜さん! そんなにされ……たら、わたし……壊れちゃいます!」
「そうかな? メルアのココはどんどん滑りやすくなっていくみたいだけど。それにここから溢れてくる汁だって、こんな……」
 そこで少し強めに指を回転させると、「ギュプ」という何とも卑猥な音と泡が立った。
「んああぁ……ぁん。はぁ、ン」
 なんて艶っぽい声、艶っぽい姿。普段のメルアの姿を嫌というほどに思い知らされている分、そのギャップに異常さすら感じてしまう。
「そろそろ……いいかな」
 それは機が熟したのを待っていた。あるいは、『果実が熟す』のを待っていたのか。統夜はそこで、べたべたの粘着液を纏った人差し指を引き抜いてみせた。
「ぁん」
 今度もまた名残惜しむように糸を引くのと同時に、その声も媚肉もどこか名残惜しそうな感じに思ったのは統夜の身勝手なのかもしれない。
247統夜とメルアのとある日常(中編3):2005/10/21(金) 04:27:17 ID:xd+Poxzc
 だが、それもあながち間違いではないことをすぐに気付くことになる。
「とう……ゃ、さん。私、わた……し……」
 涙が落ちるように、先程統夜が指を突き入れていた場所から愛液が滴り落ちた。ほんのりと桜色づいたメルアの白い脚を加速、減速を繰り返しながら伝っていく。
「メルア……」
 モジモジと、自分の内股を擦りつける仕草。その度に愛液が奥からまた溢れ出し、その流れに止まる気配は見受けられなかった。
「変なんです、私。お腹の奥が……熱くて、疼いて。こんなの……初めてで、私どうすれば……」
 ついには溢れる愛液の量が十分な質量を持ち、肌を伝う前に雫となって落下し始めてしまった。ポタポタと……ずり下ろした下着の上、もしくは床の上に直接……。
 また、メルアの瞳もそれと同じ様になってしまっていた。涙の溢れる、とても辛そう……と言うよりは、初めて感覚に怯えているような表情。
 ――メルアはよく泣く。それは事実。けれど悲しみや恐怖に暮れて泣くメルアの姿を統夜は見たくはなかった。もう……二度と。
 だから……、
「分かった。メルア……俺に任せて」
 そんな風に自信に満ちて言う統夜ではあったが、実際には自信の欠片もない。彼には当然こんな経験をしたことはないし、今だってメルアの前であるが故に気張っているものの、内心は興奮と不安でいっぱいだったりするのである。
 それでも統夜はメルアのために……そう思って、そんな言葉を呟いたのだった。
「統夜さん……、ぅん」
 そしてそんな統夜の態度を見たメルアは目を瞑り、コクンと頷いた。

「メルア……」
 静かに震え続ける身体と静かに湛え続ける愛液。
 統夜はその様子を凝視しながら、手をその秘部の両脇にあてがう。
「……ぅ、っ」
 マシュマロのように柔らかく、愛液に濡れて滑る肌を両親指に強めの力を込めて押さえつける。そして、その肉をゆっくりと左右に開いていく。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
 花開く蕾。その花弁は蜜で潤い、まさに『花』と呼ぶに相応しく思えた。
 統夜は一度自分の舌で唇を潤し、水気を馴染ませる。そして頬肉の裏に微量の唾液を蓄えてから、その花弁にキスをした。
「んぁ、あぁ、ああ……ッ」
 まずは蜜を吸う虫のように、そこから溢れる液体を吸う。ジュルジュルと、立てる気もない音が自然と立ってしまうほどの量に統夜は驚きを隠せない。
「む……うぅ。ちゅ、じゅ……ぷ、はぁ」
「あん、あン、ぁ……あ、あ、あ」
 だが、最初は味わう……などと言っていたものの、すぐに口に含むのすら困難な状況になる。舌と唇で愛撫を繰り返せば繰り返すほど量を増していくそれは、ついには統夜の口に収まりきらず、口元からも溢れ出してしまう始末だ。
「ぅ……ぷ。メルア、ちょっと……」
「ふあぁ、あぁ。やだ……こんな、やぁ。違いますぅ」
 自分でもおかしいことに気付いているのだろう。もしくは、それは自分の意思とは無関係なのだ、と主張するように、メルアは必死に首を横に振った。
「それなら……」
 多すぎる量の愛液に、統夜は早くもそれを舐めとるのを諦めた。そして舌をすぼめて尖らせる。
「統夜さん?」
 その仕草を見ていたメルアは熱っぽい瞳で統夜を見つめ、そう尋ねるのだが、統夜は彼女を一瞥するだけで何も答えなかった。
 その答えの代わりに、統夜は開かれた花弁の中へとそれを潜り込ませていった。
「うっ、か……はっ。はぁン、ぁあ、舌が、統夜さんの舌が……私の中に……」
 舌は指とは違い、メルアの膣内で自在に形を変える。それもそこの媚肉の蠢きにも負けず劣らぬほどに統夜自身の意志で蠢かせることができる。
 故に、メルアは初めての異物を感じるだけでなく、初めて自分の内部を犯される感覚も味わわされることになった。
「あぁ、やぁ。熱い、熱いです! 火傷しちゃいます……私のアソコ焼けちゃいます!」
「ぁむ、じゅ……ぷ。うん、はっ……だいじょうぶ、だ。大丈夫だから……」
 統夜もその奉仕に激しい呼吸を繰り返す。花弁に愛撫しては呼吸するために離れ、また愛撫し離れる……そんな繰り返し。それで離れた所でようやくできるその呼吸は薄い恥毛を揺らした。
「……んっ? これって?」
 その揺れる恥毛が統夜の視界に入った時、そのすぐ下にあるとあるモノも気付いた。
 ピンク色をした柔肉に包まれるその……突起物。
「もしかして……クリトリスとかいうやつか?」
 名前だけでどんなものか知らないソレに惹かれ、統夜は早速指を向ける。包皮を被るソレがまさか自分のそれに近いものであることも知らずに。
248統夜とメルアのとある日常(中編4):2005/10/21(金) 04:29:53 ID:xd+Poxzc
 だから統夜はそれを押し潰すような力で触れてしまったのだ。
「ひぃ――、ああああぁぁ――っ!!」
 耳を劈くような叫び声だった。
 その突然の声に飛び退くと、カクンとうな垂れたメルアの顔が見えた。
「――、――ぁ、――」
 まるで気管から空気が漏れているような音がした。また、メルアのその瞳は焦点を結んでおらず、はしたなくも口元からはだらりと唾液がこぼれ落ちていた。
「メル……ア……?」
 いきなりの変貌に戸惑う統夜。
 そんな様子を見てようやく自分が『やりすぎた』ことに気付く。だから統夜は謝ろうとするのだが、「ごめ……」とだけ発音したところでその口は塞がれてしまった。
「ん……ぅ!? んんん――っ!?」
 押し付けられた――統夜がそう気付いたのは、自分の呼吸が苦しくなったことに気付いてからだった。
 メルアが自分の下腹部を統夜の顔に押し付ける。それもまた、普段の彼女からは想像もできないほどに積極的な行為だった。しかし、メルアが自分自身から統夜のことを求めている……という思いに、統夜も決意を新たにした。
「メルア、メルア、メルアっ! ぅん、じゅる、じゅるう……」
「統夜さん、統夜さん、とうやさん、とーやさん、と……やぁ……」
 統夜はただがむしゃらに口を動かし、メルアはただひたすらに統夜の頭を自分の下に押し付けた。
「ダメッ、だめぇ……。統夜さん、ソコはだ……ぇ」
 そして統夜は先程見つけた陰核を刺激するのも忘れない。
「ゃ……だぁ。統夜さん……怖い。何かが、何かが……キちゃう、のぉっ!」
「イク……のか、メルア? イキそうなのか?」
 メルアの痙攣が今までで最も激しいものになる。
「イ……ク……? これは……イクって……言うの?」
「あぁ、そうだ、メルア。メルアは……イキたいか?」
「あっ……はい。わたし、イキたいです! 統夜さんに、統夜さんのお口で、わたし……」
 その言葉のやりとりは普通じゃない。『日常』における普通でないのは当たり前だが、まさか統夜とメルア……この二人の言葉であるということもおかしかった。
「あぁ、あはぁ、んあああぁ……」
 狂った情欲に身を委ね、メルアの嬌声は最早この上ないほどに高まっていた。
 統夜もまた、自分の口周り……鼻にすら侵入するほどの愛液に、この上ないほどにびしょ濡れだった。
「んぁあ、統夜さん。私、わたし、わた……し、もぅ……イ……ッ」
「ああ。見せて……メルアのイクところを」
「統夜さん、統夜さん、統夜さん――っ!」
 そのとき、メルアはきつく目を瞑り、歯を噛み締めた。
 そして波が……彼女を襲った。

「イク、イクッ。統夜さん、私……イッちゃ……うああああぁあぁぁ――――ッ!」

 ビクン、ビクン……とメルアの腰が飛び跳ねる。その動きによって溢れる愛液が飛散し、統夜の頬に、瞼に、額に、髪に……侵すように貼りついた。
「うっ、あぁ……はあぁ……、はぁ、はぁ、あ……」
 メルアが初めて経験したその『絶頂』に、彼女はただただ呆然と呼吸を繰り返すだけ。その荒い呼吸、そしてヒクヒクと余韻に浸るその花弁の様子が行為の激しさを物語っていた。

「んっ……」
 それから少しして大分呼吸が安定してきたと思ったそのとき、メルアの身体が急に糸を失った操り人形のように崩れ落ちた。
「はぁ、あ……あっ? メルア、大丈夫か!?」
 統夜もまた、呼吸困難に陥り呆然としつつあったが、メルアのそんな突然の異変に気付くと、すぐさまに脚を押さえてその身体を支えた。
「んぅ、ぅ……ぁ」
 微かにこぼれるため息。
 気絶してしまったというわけではない。また、焦点が合ってはいないとは言え、目もちゃんと開かれている。
 ただ、本当に身体の力の全て失った……そんな感じだった。
 だが次の瞬間……統夜はそんな脱力した彼女の姿に目を疑った。
「えっ……?」
 ピチャリ……生温かい感触が統夜の頬を襲い、
「んっ、んん……ぅ、ぁあ……ぁん」
 チョロ、チョロロ……、プシャアアアァァ――
 メルアの下腹部から金色の液体が統夜の顔に向かって放出された。
「あぁ、あ……あは。んんぅ……あぁ」
「…………」
 統夜はそれを避けることもなく、ただ呆然と身に受けた。
 その液体が何か……それが分からなかったわけではない。それでも統夜は何も言わなかった。一歩も動かなかったし、メルアの身体の向きを変えようともしなかった。
 ただ、その頬に受けた液体を舌なめずりしていた。
249統夜とメルアのとある日常(中編あとがき):2005/10/21(金) 04:37:52 ID:xd+Poxzc
>>223
×陣内→○陣代
「じんだい」という発音だけ覚えてて勘違いしてしまいましたorz

とりあえず中編まで終了。
本当は前後編だけで済まそうと思ったのですが、思いのほか長くなってしまい……。
250名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 07:11:40 ID:l4tjn7Zn
ウホッ!ナイスワーク
251名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 12:24:07 ID:CsaVZMLq
>>241
SSが一段落したんで雑談を戻すと
エルマってウッソにそっくりだな
有能で健気で年上のお姉さん大好き
252BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 16:08:30 ID:86wPsek+
前回までのあらすじ…あらど君 は オ姉さン の お気ニ入り に 大バッ擢。

地上ルート第三十三話辺り。戦艦アークエンジェル
アラスカから戦線離脱してから、αナンバーズはお尋ね者と相成った。連邦内のブルーコスモスの専断は既に病的なまでに進行しており、彼等は完全にナンバーズを敵視。その包囲網は地上のほぼ全域を覆っており、彼等は十分な補給も出来ない状況が続いていた。
そんな暗い状況を打破する様に、着々と成果を上げ続けるパイロット達。
勝ち続けさえすれば、飯にありつけ、命も繋げられる。
アラドも頑張っていた。……自分を取り巻く泥沼を忘れようと、戦闘に打ち込んでいた。


「ねぇ、アラド君。良いお酒が手に入ったんだけど、付き合わない?」
「チーフ?真昼間から未成年を悪の道へ勧誘するのは感心せんぞ」
関係を持ってしまったお姉さん方に追い回されるのが今の彼の日課であった。
「あら…何を言ってるのかしら?貴女も同じ穴の狢でしょうに」
「否定はせんさ。だが、抜け駆けはさせない」
ゴゴゴゴゴ…濁音系擬音が背景を埋め尽くす前にアラドはその場所を離れようとする。
「「何処に行く気(だ)?」」
ガシッ、と強烈に肩をグラップルされた。逃がしてくれませんか。
「ちょっと…トイレ?」
「却下」「我慢しろ」
あー…デブリーフィングだってぇのに何だってこんなに締まりが無いんだろうか。
…殺伐とはしているけど。
「アラド君も私の方が良いわよね?あんなに高飛車でおっかないパイロットよりも優しくて色っぽいナビゲーターを選んでくれるわよね?」
「ふん。色っぽいと言うよりは腹黒いの間違いだろう?年増め。それにそれ位の年頃の少年は強くて格好良いモノに惹かれるものさ。私の様に、な」
一進一退。互いに退かず。ああ…憎しみの波動がここまでやってくるよ。
「「アラド(君)」」
「は?」
「「どっち?」」
どっちと言われましても。ツグミを選べばスレイに殴られる。スレイを選べばネタで脅される。陣営を定めればどの道戦火は免れぬ!明日はパナマの二の舞ぞ?
「ツグミさん…スレイさん…」
「「む」」
アラドの言葉にピタリと憎し合いを止めた二人は、次の言葉を待つ。ゴク。どちらとも無く唾を飲み込んだ。ゆっくりとアラドが口を開く。
「そう言う事は…」
「「そう言う事は…??」」
「考えないでおきます…」
「は?か、考えな…?」
「お、おい…それはどう言う…」
言葉を反芻し、噛み砕く。そうして互いを見合わせたツグミとスレイ。
アラドはその一瞬の隙に駆け出した。三十六計逃げるが勝ち。
「あ!…逃げられた」
「しまった…逃したか」
その場に残されたお姉さん二人に周りから失笑が漏れた。

253BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 16:12:21 ID:86wPsek+
する事も無い…と言うより逃げ込む為にやって来たハンガー。戦闘後だけあって、人の出入りは激しく、計器や工作器具の唸りが体に染み込んで来る。彼が向かうのは愛機であるビルガーの元だ。
整備はあらかた終わっているが…微調整でもやっておくか。
「えーと…照準調整…+コンマ0.2っと」
自分の乗る機体だ。クセは自分に合わせて然るべき。格闘戦特化のアラド。例え砲戦使用の機体だろうと彼にかかればあっという間に宝の持ち腐れ。
「油圧チェック…作動誤差無し…オッケー」
ここはいじる必要は無いか。しかし、随分と長い間コイツとは戦い続けている気がする。
「アビオニクスは…空力と関節制御で行っとくか」
出会ったのが封印戦争中だから…もう一年近くか。否、まだ一年か?
「…げっ!エラーかよ」
コンソールに表示されるエラー表示。そんな無茶な値は要求してはいない。…再計算。
「…対して変わらんな。えーと…次は」
…まぁ、もっともどれだけ一緒に戦っていようとも、そもそもこの世界では何の意味も無かったりする。…存在しない筈の人間なのだから。
「電装系…これは一人じゃいじれないな」
不意に湧き上る疑問。では…この身は何の為に存在しているのか。どこぞのタイムダイバーになった気分。
…駄目だ。途端に出来る事が無くなってしまった。所詮、この身はパイロット。技術屋でもメカニックでも無い。アラドは諦めてコックピットから出た。

さて…次は何処に行くか。…贅沢は言わない。あの二人の居ない場所なら何処でも良いのだ。

そうして、ハンガーの出口でその人物と鉢合わせた。

254BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 16:16:02 ID:86wPsek+
「あれ…アラド?」
「…どうも」
アイビス=ダグラス。ご存知ハイペリオンキャプテン。今日も今日とて機体整備に余念がありません。
「珍しいじゃない。君がハンガーになんて」
「ええ…偶には」
実はそう珍しい事ではない。自機の整備に余念が無い彼女と微調整に余念が無い彼。方向性はちょいと違うが双方ともにハンガーには頻繁に出入りしている。会う機会が無いだけ。
「へえ…偶には、ね」
「…なんすか?」
下から覗き込む様にこちらの顔色を伺う彼女に一歩後退した。
「ん?何か暗いなー、って思ってさ」
「暗い?…いえ、そんな事無いっすよ」
気取られた。己を取り巻くこの状況…暗くもなる。だが、そんな事は他人に漏らさない。特に彼女には。嫌なデジャヴが脳内に…ぶるぶる。
「本当に?」
「ええ。疲れてるだけっすよ」
お姉さんらしく、年下のアラドを心配するアイビスとそんな彼女に笑って答えるアラド。端から見れば仲の良い姉弟の様に写るのだろうか。
「そっか。最近、連戦続きだしね。補給物資だって足りてる訳じゃないし…そんな状態続けばパイロットだって参っちゃうよね」
「あ、いえ。そうじゃなくって」
それはアンタも一緒だろって。第一話からこっち同じ小隊なんだから。
「え?違うの?…じゃあどうしたってのよ」
しまった。とっとと話を切ってこの場から去りたかったのに、何を真面目に返答しておるか。話が続いてしまうではないか。
「…どうもしないっすよ」
「?」
頭に?マークを浮かべたアイビスは可愛らしく小首を傾げる。自分より一回りは年上であろにそう思えてしまうのは彼女の人柄となり故だろう。
「まぁ…強いて言うなら」
「え?」
ふっ、笑って口から漏らす。屑の様な言葉。半分は虚言。だがもう半分は…
「人生に」
「はあっ!?ちょっと…アラド、大丈夫?」
そう呟き、アイビスの脇を抜けてハンガーを後にする。
アラド=バランガ。ちょっと頭の休養が必要です。

「アラド…何か…冷たいな」
お姉さんもがっかり。最近の彼は実に素っ気無いので。前はあんなに懐いてくれていたのに。
…最近はツグミやスレイがべったりと。ガラスのハートが寂しいと呟いた。

255名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 16:18:37 ID:86wPsek+
こっから先は非常に長いので時間置いて投下するっす。
ゴメンなさい。只でさえ駄文なのに短く出来ませんでした。
256名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 17:31:37 ID:DFkFscyU
>255
なに、期待して待っているよ。
257名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 17:33:35 ID:7zU2QvgS
乙です!

もうこの一言につきます!
258BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 18:14:32 ID:xm70m4i4

「もう…さ。俺疲れちまったよ。こんな感じで振り回されたら体の前に頭がイカレちまう」
「…まぁ、判らんでもないな。俺も似たような状況だ」
アークエンジェル休憩所。アラドとクォヴレー(青)が顔をつき合わせ互いに愚痴を零す。定位置となった長椅子。今回はちゃんと灰皿もあるぞ。
「いやぁ…俺の方が混沌としてると思うけど?…泥沼って言葉あるだろ?まさに今の状況がそれだ。……いや、ひょっとしたら底無し沼かも」
「もがく程に深みに嵌る、か?…足掻いても抜け出せないと」
ドロドロのグチャグチャ。背中を刺される恐怖と毎日格闘中。
「ああ…発端は向こうにあるけどさ。俺も至っちまった負い目があるから…無視も出来ねえし…」
「だが…お前の意思は兎も角、以前より人間関係は円滑なのではないのか?」
紫煙を上らせる煙草。クォヴレー(青)はそれを咥えてフィルターを一吸い。
ふゅぅ…。煙をゆっくりと吐き出す。
「そう…かもしれないな。実際は判らないけど…」
それは確かに実感している。二人共笑う事が増えたし、戦闘時での連携や指示は完璧だ。
それ以上に…二人を身近に感じられる様になった。以前は…仕事仲間以上の感情は無かったと言うのに。
「なら…それに乗ってみるのも一つの手だぞ」
「ああ!?溺れろってのか今の状況に!?」
何を言うのか、青ワカメ。若い身空で女一人に思いを寄せられ、あまつさえ別の女にはご主人様呼ばわりの被所有者宣言までされた。そんな状況に嵌れば人間の屑確定じゃないか。
「違う。もがけば沈み込むなら…敢えて身を任せてみろと言う事だ。そうすれば…誰かが通りかかって助けてくれるかもな」
「…他力本願かよ」
「そう言うのもありって事だ。別に悪い事ではないと思うが…」
「そうか…」
こんな状況から引き上げてくれる人間など、居る訳が無いと思う。居たとしたらそれはどんな人間だ?…想像できない。だがもっと想像できないのは今を自力で打ち破る為の確固たる方法だ。
「…当然、時間制限はあるがな」
判っている。沈降速度は遅くなったが、沈んで行ってる事には変わりない。いずれ頭までどっぷりと浸かって…最終的には溺れてしまうんだ。自分はどうなんだろうか?
「俺は助けてやれない」
クォヴレーの抑揚の無い言葉。そして刻まれた煙草の香りが妙に印象的だった。

259BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 18:16:42 ID:xm70m4i4

「そう言えばさ…」
「ん?」
「ここ最近、青いお前にばかり出くわす気がするんだけど…」
クォヴレーには良く会う。作戦中やブリーフィング、はたまた食事の時に。だが、こう言ったプライベート…取り分け込み入った話をする時の彼の髪は何時も青い。それはつまり…
「気のせいではないのか?」
気のせいじゃない。髪が銀色の時、お前は煙草を吸わない。
「…中の人に侵食されてる?」
「中の人などいない」
全力否定。そりゃ中の人扱いは酷いか。…でも、背後霊よりはマシだろう。
「じゃあ…今のお前は?…クォヴレー?それとも、イングラム少佐ですか」
「その問いに意味は無い。俺は…どちらでもありどちらでもない」
どこかで聞いた台詞だ。まぁ、半ば予想していた答えだが。
「だが…」
って、否定接続詞!?
「だ、だが?」
「今の俺はイングラムに近い…限りなく」
「ってーか、そのものなんじゃあ…」
少佐(確定)はノーコメント。目を合わせようとしない。
お前…大変だな。少佐が前面に出てる時、その時の記憶ってあるのか?
ひょっとして…体を好き放題使われてるとか…?

「!……追っ手か」

「え?ま、また大尉っすか?」
絶妙なタイミングで少佐は闖入者の存在を告げた。一応、受け答えは丁寧にね。
「判らん。複数、だな。…俺は行くぞ」
立ち上がった少佐は逃げる気満々。灰皿に吸いかけの煙草を突っ込み、立ち上がる。
「そうだ…餞別をくれてやろう」
「い、いや…いらないっすよ」
前回と同じ台詞。アラドは拒否した。悪い予感が沸々と湧き上る故に。
「そう言うな。お守りだと思えば良い」
だが、無駄だった。別れ際に少佐は封の開いた煙草を押し付けてきた。ライター込みで。
「って…俺、吸わないんだけどなぁ」
握らされたソフトパックを見て呆然とするアラドがそこに残された。

260BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 18:18:30 ID:xm70m4i4
少佐が去って一分後。現われたのは…
「あ、大尉…とセレーナさん?」
珍しい組み合わせだ。この二人…因縁があるらしく滅多に顔を合わせる事がない。
それが並んで歩いている時点で何かきな臭い。
「やっほアラド君」
シュタ、と片手を上げた女…セレーナ=レシタール。格好が世紀末救世主伝説な元特殊工作員。エルマ曰く「女の武器を使うのが下手」。泣き顔に萌えろ。
「アラド……イングラムを…って、また逃げたの?彼」
「ええ。複数の追っ手が…とか言って。何処行ったかは知りませんよ」
また逃した。そんな悔しげな面を張り付かせた二人は互いを見合わせた。
「見当付くかしら?彼の行きそうな場所」
「さあ…?大尉に判らないなら私にはさっぱり…」
「そうよね…」
「でも…煙草の残り香を辿れば…スンスン」
突然鼻を鳴らし周囲を嗅ぐ変態一匹。アンタは犬か。てーか、エルマ辺りにサーチして貰えば……アレ?エルマが居ない。
「…まだ居住区、かな。遠くには行ってないみたいですけど」
「…自室に戻っている可能性があるわね。行ってみる?」
「了解!お付き合い致しまする!」
…大尉は兎も角、セレーナは何なんだろうか?何故に少佐を追っているのだろう…
「お邪魔したわね、アラド」
「それじゃ!」
足音も高らかに二人は去っていく。
「まさか…まさか、セレーナさんとも…!?」
邪推せずには居られない。自分がそうである様に、少佐も若しそうだとしたら…
前言撤回。まだまだ自分は及ばない。そして……
「へこたれんなよ…クォヴレー」
存在が黙殺されつつある友に祈った。
261BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 18:22:35 ID:xm70m4i4

「面白いもの持ってるじゃない?」
っ!?……何時の間に。心此処に在らずであったアラドには接近する彼女を確認する事は出来なかった。
「あ…アイビスさん」
今日は良く彼女に会う日だ。特徴的な白いジャケットとホットパンツ。遠くからでも分かる橙の髪と桃色の瞳。それに気付かないのだからかなりの重症。
「不良だったんだ…アラドって」
アイビスの視線がアラドの掌に握られたソフトパックに注がれる。年端も行かない少年がそんなものを持っていたのならそう思うのが普通だ。
「押し付けられたんです。俺は吸いません」
否定。友…否、先輩?上官?に押し付けられた代物だ。彼自身、自分の持ち物と認めてはいない。
「じゃあ…頂戴」
「は?」
ぷりーずぎぶみーあしがれっと。寄越せとばかりに仰向けられた掌。欲しいの?これ?
「吸わないんでしょう?」
「え、ええ。…まあ、良いか」
持ってたって宝の持ち腐れ。ならば…有効利用してくれる御方に渡すのが世渡りの道。
どうぞ。お納め下さい。
「ありがとう」
手渡されたソフトパックとライター。優しく、そして嬉しそうにアイビスは微笑んだ。
「っっ」
どくんっ。…っつ!胸の奥にチクリと刺さる痛み。一瞬だが全身の血が燃え上がる錯覚。
「どうしたの?」
「い、いえ…」
その顔が直視出来ずにそっぽを向いた。某美野郎に純粋美の太鼓判を押された女。その破壊力が今の自分には強烈過ぎる。落ち着け…焦るな……良し。落ち着いた。
…ゴホン。咳払いして仕切り直す。
「…アストロノーツが煙草なんて吸って良いんですか?」
湧き上る何かを飲み込んでアラドは向き直り、軽口を叩く。
「ホントは駄目だよ。体に悪いし、酸素の取り込みも低下するし。しかも周りに迷惑が掛かってエアーも無駄に消費して……百害あって一利無しってね」
慣れた手付きで一本咥え、着火。ジジジ…先端に火が渡り、煙が生まれた。
吸引した煙を肺に溜めて、全身に行渡らせる。
「ふうぅ…っ、けふっ。…やっぱ効くわ。久しぶりだと」
若干咽て、アイビスは涙目。吐き出した煙が流れ、二人以外誰も居ない休憩所に流れた。そして長い腕を伸ばして二人を包む。…煙たい。
「久しぶりって…」
「うん…前にやさぐれてた時に、ちょっと」
それは…事故起こして、プロジェクトを抜けていた期間で間違いは無いだろう。
「半分、酒浸りだったし」
「アイビスさんが…?」
笑って言う彼女の顔にアラドは何かの影を見た。それは翳りか。…何とも自嘲気味な笑いだと思ったのは気のせいではないだろう。
「まぁ…今となっては良い思い出だね」
「そう…っすか」
暗黒時代を経ての今の栄光。だが、その時の悲愁と雌伏の日々は未だ忘れえぬ…消し去りたい過去。…似ているな。ちょっとだけ。アラドは思った。

262BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 18:25:17 ID:xm70m4i4

何やら…互いに声が掛けられぬ雰囲気。気まずいとも、重たいとも違う…危険な空気。
一寸先は闇。手探りで進んだが最後、二度と這い上がれぬ深淵に落ちる…そんな予感。
事実として、アラドはそれを感じていた。全身が警鐘を鳴らす。これ以上、踏み込むべきでは無い。今直ぐこの場を去らなくては。だが、彼の体は石の様に重く、動かない。
「アラドは…」
「え?」
そうして、その予感は的中した。危険の権化が…アラドに牙を剥く。
「アラドはどうだったの?昔は…」
尋ねられた己の過去。語る事等、無い。そう答えるべきだったのに。
「面白い事なんて…何も無いっすよ」
自然と口が動いてた。…何を口走った?…拙い。拙い!拙い!これは…
「そうなんだ。…でも、聞きたい、かな」

…双眸から向けられる熱い視線。ボッ、と火を噴くアラドの顔。それに気付いてしまった時点で勝負あり。
「っ…どう、して」
「アラドの事…知りたいから」
正常な思考出来なくなる。話す事等無いのに。無い筈なのに奥底から溢れ出て来る言葉の波。そう言えば、過去を他人に話す…なんて無かった。
俺は…話したい、のか?聞いて欲しいのか?

……話せば、少しは楽になるのかな。

そうしてアラドは思考を頭の隅に追いやった。
「素面じゃあ…ちょっとキツイ、かな」
「ん…付き合うよ」
幼子をあやす様に、柔らかな笑みと共にアイビスは囁く。その瞳の奥に隠れた暗い感情。

ククク…貴様の血塗られた心臓は既に我が掌の中。ピクピクと蠢いて…!



フラグビルダー最後の戦い!
263名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 18:26:29 ID:xm70m4i4
…キャラを壊す事に罪悪を感じる今日この頃。
そろそろここらが潮時なのかも知れない。
264名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:00:24 ID:K69bi7AV
いんじゃね!?
265名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:05:29 ID:OrInbm94
>>264
おまいのIDはこのスレのために存在するなw
266名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 21:40:50 ID:fOouqFW/
>>263
最後にゼオラ種付けをしてくれ。
267BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 22:29:56 ID:ONAVUO54

通された簡素な部屋。アラドの自室。自分の部屋と大差無いその真ん中に陣取って、どっかと腰を落とした。無言で差し出されたグラスに少量注がれる琥珀色の液体と水。
一体、何処から仕入れて来るのか?仮にも戦艦。物品の持込みには厳しいチェックがある筈なのに。しかも、持ち主は仮にも未成年なぷに少年。…否。未成年だからこそチェックが甘いのか。今度、半舷休息の時にチャレンジしてみようか…。
「頂くわね」
「ああ…どうぞ。遠慮無く…っす」
軽く口に含み、一気に嚥下。酒の味は分からない自分だが、上等なモノであろう事は何と無く判った。…美味いとも不味いともつかないグラスの中の液体。嘗てはそれに溺れていた自分を思い出し、心の中で唾を吐いた。もう…負け犬ではない。
「それで…?」
「っ…」
同じく琥珀色の液体を啜るこの部屋の主。何とも末期的な姿。昔の自分、一歩手前か?
普段は明るく朗らかな少年をここまで追い詰めるのは何であろうか?
否…実は知ってはいるが。
「聞かせて…くれるんだよね。昔話を」
「ん…」
何か恥じ入る事があるのだろうか。視線を合わせようとせず、アラドはポツリポツリと語り始めた。


………痛い。


ある程度は予想していたが、これは。
年端も行かぬ少年に対する悪逆非道な振る舞い。人体強化、薬物投与、精神操作、失敗、廃棄……死んだ友人に涙しつつ、生き残れた自分に対する喜びのジレンマ。
笑顔の裏で…枯葉は何時もこんな闇を抱えていたのか。
……項垂れるアラド。それが無性に保護欲をそそる。ハァハァ

「忘れて…下さい」

多くの犠牲の上にこの命がある。家族に支えられて、俺は生を繋いだ。そんな俺が泣き言漏らす訳にはいかないから。一頻り喋った後にアラドはそうとだけ言って、笑った。
この少年にどんな言葉を掛ければ良いのか?用意した台詞は多くあったが、全ては喉に留まり出ては来なかった。
だが……それ以上になんつーか、もう…抱き締めたい!例えこの身の抱き心地指数が規定値よりも大きく下回っていようとも。抱っこしてナデナデしてあげたい。

「アイビスさんも…話してくれませんか?」

「う…え、あたし?」
「俺も…昔話、聞きたいっす」
そうこう妄想している内に振られた話題。…チャンスを逃した。
そうして、己もまた昔語りを始める。

268BGMは「WAZA」で:2005/10/21(金) 22:35:53 ID:ONAVUO54
・・・・・・

酒がどうにも不味く感じられて仕方が無い。暗く沈んだ気分がそれに拍車をかけるのだ。
今日は…色々と感傷的になり過ぎる。ツグミとスレイの一件から余裕を無くし、今、こうして酒を呷りながら過去を吐露する。自身の弱さを。…否。それを溜め込むばかりで、吐き出せない事こそが弱さか?
語られる彼女の話。生まれ育ったニューヨークの街。普通の少女時代。プロジェクトに抜擢され、訓練ばかりしていた一昔前。そして、その後にやってきた暗黒時代。
何と言うか…憧れる。自分に無いものがそこにはあったから。…言ってもせん無き事だが。

「ねえ」
「…何すか」
不意に掛けられた言葉。
「そんなにテンパってるの?二人に追い掛け回されてさ」
「っ」
その一言に言葉が詰まる。彼女は全部知って…?
「知らないと思った?」
「いや…当然っすよね。アンタにバレない方がおかしいか」
チームTDのキャプテンとして、常に横から自分と彼女達のやり取りを見ていた彼女。
どんな鈍感な輩でも気付かない方が逆におかしい。
「そう思いつめる事でもないと思うけどな。…もっと楽しんだら?」
「何か…他人事みたいっすね」
「あは。そりゃあ、あたしはアラドじゃないからね」
「……悪いけど、そんな気には」
纏まらぬ思考をどうにかする為に、グラスの中身を呷った。…やはり不味い。
楽しめ、だって?そんな図太い神経は自分には無い。だが…この関係を終わりにする言葉を言い出せないのもまた自分だ。ドロドロの関係が嫌ならばそう言えば良いのに。でも、それが言えない。
……ひょっとして、この爛れた関係が心地良い…とでも思ってしまっているのか?
そうだとしたら。……ハハハ。笑うしかない。

「じゃあさ…」
「…っ?」
そう言って、アイビスがグラスの中身を飲み干した。…ヒック。しゃくり上げ、覚束無い足取りのままこちらにやってくる。
「え、あ、あの…っ」
普段の彼女からは想像もつかない…妖艶な空気。それを纏ったまま、アイビスが耳元で囁く。
「あたしがさ…助けてあげよっか?」
こちらの心境を読んだかのような言葉。その響きがどうしようもなく頭に響く。
助けてくれる?…俺を?…アンタが?
……拙い。この展開……死亡フラグか?うなじの辺りがチリチリと違和感を訴えて来る。
「やさしくして……あげようか?」

269BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 00:05:29 ID:HQbmVTmi
…が。
その言葉に惑う事無く、アラドは答えた。

「いや……そうして欲しいのは、アンタだろ?」

「………え?」
真顔で返したアラドにアイビスの動きが止まる。
アラドには判っていた。イルイに向けられる冪アイビスの怪しい視線が何時からか自分に向いている事を。何故、標的が自分なのかは知らないが、もう目を付けられたのが運の尽き。その原因は明らか。己と同じ存在。前作から引き継がれる主人公達のあり方だ。
「イルイと絡めないのが寂しいんでしょう?」
「うぐ」
三十三話の時点で言うのもどうかと思うが、一応の真理だったりする。
そう。このルートはトウマ編準拠。自動的にイルイは…
「ゼンガーさんちの子供になっちゃうからね」
親分とソッフィーとお幸せに。
「ぐはっ!」
アイビス、吐血。50ポイントのダメージ。
「それに俺等、存在も空気ですからねぇ」
「たわばっ!?」
げふっ…あみば。更に吐血。100ポイントのダメージ
「アンタも判ってた事でしょうが。俺も…なんか寂しいけどさ、割り切らないと」
トウマ編=ゼンガー編の続き。他の主人公達は出番が無い。あるのは特定の戦闘会話のみだったりする。いや、本当に空気だよ?ぶっちゃけ、便利な助っ人位の扱いだから。

「あ、あは…あはは。…判ってるなら話が早いよ。なら、次にあたしがどうしたいかも判るよね?」
吐いた血を拭い、それでも渇いた笑いを浮かべつつ、尚もアイビスはアラドに接近。
じりっ。アラド、後退。
「どうしたいって…あー。やっぱり、ナニですか(汗)」
「……馬鹿。それ位、察してよね(赤)」
アイビス、一歩前進。アラド、一歩後退。じりじりっ。
「こ、このまま事に至るつもりっしゅか」
流れ的には当然か!?…馬鹿馬鹿!俺の馬鹿!こうなるの判ってた筈なのに何で!
「ん……アラドはイヤ?」
アイビスの紅潮した顔。潤んだ瞳。何かをねだる様な甘い声色。だが、その瞳の奥から漏れる鈍色の濁った視線が危険に見えた。
270BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 00:09:11 ID:GGMVlw4K

「そう言うのは、間に合ってるから…俺はその」
だから……お許し下せぇ、御奉行様!
「何ぃ!!?あたしじゃ不満だっての!!」
アイビスの怒号が突き抜けた。ひぃ!何処ぞの祭祀長の様な声と共にアラド、更に後退。
あ、あんた…目が据わってるよ…!酒が脳味噌にでも回ったか?
「い、いえ!決してそんな訳でわ!でも…こう言う事は本来好きあった…」
「…なら、問題無いでしょう?あたしは…アラドの事、好きだよ?だから…」
先手を打たれた。もう一歩後退。じり…どん。壁際。これ以上の後退は不可。
「そ、そりゃあ!…俺もアイビスさんの事、嫌いじゃ…ないけど」
「けど……何よ?」
「これは何か違「っ、ああー!もう!これ以上グダグダ言うの中止!!」
これ以上、世迷言は聞いてられんとばかりにビシッ!…っとアイビスの人差し指がアラドの唇を押さえた。
そして、般若もかくやという形相で、地の底から響くような低い声で呟いた。

「バラしちゃうよ?君と二人の関係」

「げっ…」
貴様は鬼か。こんないたいけな少年いびって、追い詰めて楽しいのか!
「へ、へへ…喋れば良いじゃないっすか。そんな与太話誰も「エルマに頼んでその時の動画、世界中にばら撒くのも良いかも」
ザ・ワールド!アラドの時が止まった。
居直り、容易く粉砕。真偽は不明だが、もし本当だったら……(汗)。

…身の破滅ドコロじゃねぃ(泣)。

「やさしく…してあげるよ?」
鬼の形相から一転。アイビスははにかんだ笑顔をアラドへと向けた。
結論…既にフラグは立っていた。そして、もう回避は不可。
目の前の女怪をハメ倒すより道は無し。そして時は動き出す。

この……っ…外道ォォーッ!!(CV…加藤康之)

271BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 00:11:03 ID:GGMVlw4K
「もう…好きにして」
出会った人物が助けてくれるかもしれない。青ワカメはそう言ったが、実際出会った人物は溺れる我が身を更なる深みに突き落としてくれた。もう…どうでも良いや。抵抗は諦めたぞ。降参だ。
「アラド……うん」
そんな彼の気持ちを知ってか知らずか。アイビスはアラドに口付けた。
ちゅむ。
優しく触れ合ったのは最初だけ。次の瞬間には息をするのも忘れ、求め合った。
「はあ…っ、…む」
「はむ…ん、ちゅ…あむ」
お互いに酒気を孕んだ唾液を交換し合う。ぴちゃぴちゃと湿った水音が木霊した。
絡んだ舌がお互いを離すまいと更に絡みつき、深く深く貪り合う。生暖かい淫靡な感触に酔いつつ、互いの熱を感じ、ぶるりと背を振るわせた。
「っ…ふう」
「ふはっ…ぁん…、ん…アラド、上手い…ね」
唾液の糸を拭いもせずに互いを見合う。
「どうもこっちの方に適正があったみたいで…」
「ふふ…そうなんだ。…なら、期待しても良いのよね♪」
胸中に抱えた昂ぶりを解放すべく、何度も口付ける。その度に昂ぶりは情欲の炎となり身を焦がす。そうして、互いの唾液に塗れてベッドまで辿り着いた。

いそいそと上着を脱ぎ、それを床に放り投げた。パサリ、と音も無く落ちる。
晒した上半身が妙に寒い錯覚を覚える。
…ひょっとしてこの尋常ならざる空気の所為、なのか?

…ゴクリ

生唾を飲み込む。酒によって胡乱なこの頭。水分を欲している訳では無いのに、喉が渇いて仕様が無い。……自分は緊張しているのか?この目の前の女に。
それとも……萎縮しているのか?この目が『逝ってる』(※強調)女に…
「はぁ…はッ、ハー」
犬か何かの様に荒い吐息を隠さないアイビス。その様を見て、ブルリと身を震わせる。
悪寒が止まない。だが…今更の抵抗は意味を成さないのだ。全ては遅すぎる故に。
でも…でも、それにしたって………やっぱり怖ぇぇ!
「じっとしててね?……あたしがしてあげるよ」
そう言ってペロリ、と赤い舌を出したアイビスが密着してきた。
何時もと全く以って雰囲気が違う彼女。さっきから心臓は高鳴りっぱなし。無論、厭な予感故にだ。
だが……例えそうだとしても、今は任せるしかないのだ。
「アイビスさん…」
「ん?」
俺の声に目の前の女が止まる。…そうだ。これだけは言っておかねば。

「取り合えず…涎拭いて下さいっす」

272名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 00:14:45 ID:GGMVlw4K
ふいぃ。一端、ここで切らせて貰いますわ。
寝て起きたら多分続きを書き込む予定…?

しっかし、エロが少しばかりくどくなり過ぎたかも。
アイビス攻めとアラド攻めの両立は難しいっす。思い知った。
273名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 02:40:40 ID:eD6T9bRI
ゼオラスレ住人の俺からするとアラドがゼオラ以外とセックスするのは納得いかんな
274名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 02:44:08 ID:PiKx8HFp
パンが無いならスルーすればいいじゃない
275名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 02:49:11 ID:51c/J6+9
>272
頑張れw
あとできればもう少しバカ分が欲しいかも。
276名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 08:12:25 ID:QE4RztgS
Jの絵師さんのブログが閉鎖されてしまったショックのあまり
僕の肛門も…じゃなかった、愛と怒りと悲しみの力で
>>78のSSを書いてしまいそうです。誰かボスケテ下さい。
277名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 08:28:32 ID:bYHpzRgi
>>272
続きを待ってますGJ!
278BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 09:19:17 ID:l1kBwxmd

「うえ!?」
アラドに言われて、漸く気付いた。…いけないいけない。気持ちばかりが先走り過ぎていた様だ。手の甲でそれを拭い去った。
…じゅるり。再び唾液が湧き上がってくるの感じる。極上のスウィーツを目の前にしてもこうはならない。やはり…相手が彼だからなのだろう。痩せ型だが、それでも十分に逞しいアラドの体を見て自身の裡が熱く燃えるのを感じる。
「んっ…ん」
「…っ」
首筋に唇を寄せて、軽く吸い付く。ちゅっちゅっ。淡いキスを降り注がせ、熱く滑った舌で動脈辺りを舐め上げた。れるれる…ちゅく。
「はァ…はふ、ん」
執拗に首筋を攻めながらも私の手は胸板へと伸びる。
「…ぅ」
アラドが小さく呻いたのは、指がそれを捕捉したのと同時だった。
胸板の頂点で自己主張する小さな乳頭を、だ。
「んふ…っ、っん…ちゅく」
「…ぅ、ぅ」
指先で乳輪を撫で、自己主張を始めた突起には敢えて触れない。擽ったそうに、それでももどかしそうに呻くアラドが可愛い。……ハァ。鼓動がさっきから自分でうるさい程に高鳴っている。
舌が触れた頚動脈からはトクトク、と彼の脈打つ血の流れを感じられた。その熱さと含まれている情欲は比例しているのだろう。だって…アラドの心臓は私と同じ位に吼えているのだから。
「…っ、ふふっ。じっとしててくれるからさ、やり易くて良いよ」
「…っぁ!」
くりり!人差し指と中指で突起を挟み潰してやると、急な刺激に吃驚した様な声が彼から漏れた。…ゾクゾク。怖気が止まらない。私は彼の首筋から離れ、耳朶を軽く噛んだ。
カプッ!
「ふあぁ!?」
一瞬だが、確かにビクッ、と身体を跳ね上げたアラド。それ以上に彼の口から出た悲鳴…否、嬌声?が愛欲と嗜虐心を更に煽る。…可愛い!可愛過ぎる!
「されるのにさ…慣れてない?」
「う…いや、ん…んぐ!」
耳元で囁いた私に口どもるアラド。その隙を逃さず不意打ちで唇を重ねた。軽い口付けであったが、効果は十分あった。
アラドから唇を離してしまったが、その彼の顔は真っ赤で視線は泳いでいた。
「可愛いよ…女の子みたい」
「か、可愛いって……あんまり嬉しくな、っあう!」
ちゅく。乳首を口に含んで転がしながら、ぷっくり勃起した薄桃色のそれを甘噛み。基本構造は男の子も女の子も同じ。刺激してやれば立派な性感帯となるのだ。
アラドは荒い息を吐きながら、何かに耐える様に呻く。上目遣いでそれを確認し、目と目が合う。
「どう?気持ちイイ?」
「あ、いや全ぜ(ばちこーん!)ぶべら!!」
…取り合えず、ぐーで殴っておいた。

「嘘はイケナイんじゃないかなぁ?アラド〜?(怒)」
あれだけハアハア悩ましい息を吐いておきながら、一体何を言うのかこの少年は。
ガクガクと起こした彼の体を揺すってみる。虚勢か?空元気なのか?それともそれは真実で余裕が有りって事?…私が下手って事、なの?
「あう…っ、き、気持ち良いかと問われればそれは間違い無く…」
「な、何よ…それなら問題無いじゃないの」
「否!大ありっすよ!」
「ふ、ふえ!?」
バン!叫びと共に跳ね起きたアラドは一度だけしっかとこちらを見据えて…
ソレを指差した。
「あ……え?」
「直接的な刺激の方が有難いっす」
指差されたソコ。両足の付け根。股座。御神木の眠る場所だ。

279BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 09:21:33 ID:l1kBwxmd

ヂィィィー…

ジッパーを下げた途端に嗅覚を刺激するその香り。…アラドの香り。青くてそれでいて、頭に霞をかける牡の香だ。
「ぅ…っ」
おずおずと物怖じしながら、それを手に取る。…柔らかい感触。外気に触れた彼のソレは小さかった。ツン。指で突付いたが反応らしい反応は無かった。
「…あ、どう…すれば良いの?」
「は?どうすればって…お好きにどうぞ?…シてくれるんですよね?」
「あ、ああ…そうだった…ね。そうだった…」
「・・・」
自分でも判る乾いた笑いを浮かべ、再び男性自身を手に取った。
「あー…」
「っ!?え?な、何?」
アラドが何か言いたそうな顔でこちらを覗き込んでいた。
「か弱い場所なんで…乱暴にゃあせんで下さいね」
「…う、ん。判った」
明るい緑色の瞳が私を射抜く。
ドクンッ!
一際高く胸がなる。温かいのか、それとも辛辣なのかは判断がつかない曖昧な感情の篭った視線。それが注がれる度に熱く何かが燃える。……アラド。

…何時までもこうしてはいられない。先に…進まないと。
「ん…っと…こう、かな」
指で竿の部分をやんわりと握り、上下に扱き始めた。
しゅっしゅっしゅこ…。こちらのか細い指に擦られ、一瞬だがアラドのそれが震えた様な気がした。
「…ん、っ…ぁ…」
妙な気分。しているのは私なのに、言い知れぬ何かが内部より沸き立ち私を苛む。
自然と喘ぎが漏れた。子宮の奥から蜜が滴ってくる。
「はぁ…はっ…はー…っ」
荒くなっていく吐息。私はこんな状態なのにアラドは微動だにせず、一切の言葉を漏らさずに見下ろしてくる。…随分と余裕があるみたいだ。逆にこっちは…余裕が削がれて行く。
「ふぅ…ふっ、ん…っ」
半分ほどの硬さになった一物。その先端から滲む滑った液体が指に絡みつく。
アラドがここに至り口を開いた。
「漸く、先走りに到達?…ツグミさんはもっと早かったっすよ?」
「…っ」
…その一言にムッ、とした。…ツグミ?よりによって彼女?私が下手って事か。
否…違う。そんな事は些事だ。本当は…今だけでも良いから、私だけを見てくれないアラドがちょっと悲しかった。
「なら…これで、どう?」
ぬちゃり。粘液を纏った指先で裏筋を、尿道を刺激しながら扱き上げる。
「っ!…ぅ、良い感じっす…そのまま」
「こう?…こうで良いの…?」
ようやく効果が見出せた。相変わらず仏頂面のアラドだったが、彼の息子には変化が現われる。半勃ちのそれは見る間に屹立し、ムクムクと大きくなっていく。
しこっしこしこっしゅこ…粘つくカウパーに塗れた指先。そして…
「…っ、っ!?」
同様にテラテラ黒光りするアラドのそれが眼前に。

…ゴキュ。

意図せずに唾を飲み込んだ。…これが、アラド?さっきはあんなに小さかったのに?
これは何なのだろうか。臍の辺りまで反り返るアラド自身。それは凶器と言う名称がぴったりだ。これは…どうしたものか。
「これでお終いっすか?」
!…こちらの反応を見て楽しむ様なアラドの視線。口の端は釣り上がり、嘲る言葉が私を打つ。だが、逆にそれが火を点ける。
「………良し。決めた」
「え?」
一端アラドの元を離れ、床に立つ。そして…パサ。着衣を全て脱ぎ捨てた。
「あたしだって…戦う覚悟は出来ている…!」
小細工は最早無用。…ぶつけるだけ。そうして私はアラドに跨った。

280BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 18:09:16 ID:OytaGff5

「か、覚悟は出来てるって……正気かよ」
「煩い!君はじっとしてれば良いの!」
跨ってきた彼女が俺の一物に挑みかかる。濡れた柔肉に先端が触れ、生暖かい感触に愚息が更に硬さを増す。
このまま彼女が腰を落とせば、そこにジャスティンは成る。…チームTDコンプリート達成と同時に人間の屑もまた確定する。まぁ、そんな事はどうでも良い。
「・・・」
「ぅ…」
だが、何時まで経っても彼女が腰を落とす事は無かった。彼女の様子を見て悟る。
ああ。駄目だこりゃ。だって、完全に腰が引けてるんだもの。
「へ、へへ…怖気付いたっすか?お姉さん?」
「な、何を…そんな事…!」
軽く挑発してみると彼女は直ぐにそれに掛かった。
「ああ…皆まで言わない。事が事ですからね。それが当然でしょう、それが」
「……どの時点で、気付いてたの?」
「竿を取り出した辺りで。……雑談はそれ位にしてさ。若し、アンタに疑問が少しでもあるんなら、この先は踏み込む冪じゃあない。俺としても責任が重い…」
「イヤだよ!ここまで来て…途中で止めるなんて!」
拒絶の言葉が吐かれた。あくまで初志は貫徹するつもりらしい。…だが。
「気持ちは判るけど…そんな及び腰でどうするつもりっすか」
「あぅ」
気持ちが空回り気味なアイビス。そんな状態ではまともに行為に至れる筈が無い。

(……仕方ねえ。余計かもしれないが、助け舟を出すか)

「ふやっ!?」
彼女が可愛い悲鳴を一鳴き。
空いた片手でアイビスの腰をぐっと引き寄せる。もう片手はアイビスの手を愚息へと導き、しっかりと握らせてやった。
「どうっすか?これ以上のお膳立ては望めないっすよ」
「…っ…う、ん」
「さっきアンタ、覚悟出来てるって言ったけど…そりゃどの程度のもんなんすかね?
もう一度言うけど、半端な覚悟なら…挑むのは止めときな。身を切るのと同義だがらね」
実際問題、彼女の覚悟とやらを試したいので煽ってみた。責任を負うのは俺と彼女なのだから後になって後悔はして欲しくないし、何より俺自身が負い目を負いたくないのだ。
若し…彼女が行為を諦めたとしたらそれも一興…否、僥倖。願っても無い事だ。
「……に、しな…でよ」
恐らく、俺は心の奥底でそれを望んでいたろう。だが、結果としてそれは…
「アイビスさん?」
「馬鹿にしないでよ!!」
グプゥ!…ミチミチッ!!
アイビスが腰を落とした。頑なな肉の抵抗感から始まり、狭く温かい感触。その後に一瞬だが先端に感じた引っ掛かり。
メリッ、とかブチッ、とか…肉を裂いた感触が先端から伝わってきた。
「っ!…う、え?…まさか」
「っっ!!?…っぐ…が、ぁ…ぁ」

どうやら…それは叶えられなかったらしい。逆に俺の死期を早めただけだった。

281BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 18:16:05 ID:OytaGff5

「なんつー無茶な…」
「ぐ……う、ううぅ…あく…」
目を落とした結合部から細い赤い筋が伝う。アイビスは…荒い息で涙を流しながら破瓜の痛みに耐えていた。
男を受け入れた事の無い処女の秘洞。多少濡れていたと言っても、前戯も無しに咥え込めば激痛が襲うのは必至。先走った余り、アイビスはそれをやってしまったのだ。
「い、痛いの痛いの…俺の方に飛んでけー」
痛みに咽び泣く彼女の頭をしっかと抱き、撫でる。鮮やかな橙の髪は柔らかくて、良い香りがする。こんな事をしても彼女の痛みの鎮痛剤にはならないが、そうしたいと言う気持ちがその行為に走らせる。ナデナデナデ……こう言う時のおまじないはバランガバラン…おっとっと。
何か…ちょっと胸が痛む。これって俺がリードしてたら…違ってたかもなぁ。もう遅いけどさ。
あう…動かしてないのに、きつい。


………痛い。


膣を中心に伝播する灼熱の傷みが思考を霞ませる。一息に飲み込んだアラドの剣は剛健な硬さを持ち、その熱が更に痛みに火を点けた。
「ぐ……う、ううぅ…あく…」
我ながら情けない声を垂れ流す。ピクピク蠢く己の膣。そして彼の剛直がピクリ、と動く度に熱さは灼熱感となり、身体の全ての動きを止めるさせるのだ。
痛い…痛い…そして、熱い。
半端な覚悟ではなかった、筈。だが、破瓜の痛みに動けない自身の不甲斐無さが憐れで滑稽に思えた。
アラドはそんな私の頭を優しく抱き、撫でてくれた。
「い、痛いの痛いの…俺の方に飛んでけー」
…くす。馬鹿っぽくて笑えて来た。無論、彼ではなく私だ。
これでは…どちらが年上なのか分かりはしない。
「んんっ!」
「むっ…!!」
涙で滲んでアラドの顔は見えはしないが…唇を重ねる。薄く、柔らかい唇が触れ合う。
閉じられた口を割り、己の舌を捻じ込み、絡ませた。
くちゅっぷちゅちゅ…くぐもった水音が耳の奥に届く。
彼の唾液を啜り、自身の口腔を満たす唾液をアラドに送ると口の端から唾液が漏れた。
カリッ。アラドの舌の先を軽く噛んでこちらの奥に引っ張り込む。
ちゅっ、ちゅううぅぅ…それを飲み込む様に強く強く吸った。
(このままじゃ…流石に格好悪いよね)

282BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 18:25:19 ID:OytaGff5

「っ…いいっ!?アイビスさ…」
「くっ…!ん、ぐっ…痛ぅ…」
やたらディープな接吻が終わったと思ったら、今度は愚息が甘美な刺激を受ける。
扱き上げられる感覚がある。それはつまり…
「アイビスさん!無茶は…」
ぎこちない動きだが、確かに彼女の腰が上下に動いている。ぱつぱつと結合部から漏れる音がその証だ。一体彼女は何を。痛みで動けないんじゃなかったのか?
「あは…っ♪気持ち良い?ねぇ…気持ち良い?アラドぉ」
彼女の顔を見て固まる。涙でくしゃくしゃになり、半ば苦悶で占められたアイビスの表情。
痛みは未だあるだろうにそれに耐え、懸命に腰を振り続ける。こちらを果てさせる為にだ。
そして、もう半分の恍惚とした女の顔。心臓が大きく高鳴り、同時に欲情が下半身を中心に渦巻く。
「う…あ、ん…た、大変宜しいのではないかと……っ」
「良かった……。あたしのオ○ンコで…んんっ、感じてくれてるんだぁ」
あー、駄目だ。見てて痛々しいから止めろとは言えない空気。それ以上に俺自身が止めて欲しくない。
「沢山…しゃぶってあげるからね?いっぱい…気持ち良くなってね?」
ギチギチに締め上げられる。火傷しそうな程に火照った内壁が愚息を押し潰さんばかりに圧迫してくる。そんな状態の上、更に扱かれれば自然と射精のボルテージは上がっていくものだ。
「う…」
呻きが漏れる。彼女の様子は相変わらずで、唇を噛み、目をきつく閉じた状態で腰を上下させていた。……なんつーか、健気だ。普段の勝気で若干男勝りの彼女の顔を見ている故にギャップが大きい。こんな側面も…あったんだなぁ。
「うぐっ!!」
意識が飛んでいた為、愚息の守りが疎かだった。突然ギュッ、と締まったアイビスの膣に強烈に絞れられる感覚を覚え、焦る。ちょっと…ま、拙い…!
「アラドの…ピクピクしてる…。出ちゃう?もう、出ちゃうの…?」
「うぐぁ…っ、づ…!」
耳元で息を吹きかけられ、少しだが仰け反った。エロい声がこちらの装甲を剥ぎ取って行く。機体温度は上昇し、既にオーバーヒート。動く事も儘ならない。
……ふう。もう限界だ。ここらで一発、濃い〜のを注いでおくか。
「ふっ…ぐ……で、出ます。出そうです…っ」
「あは!出ちゃうんだぁ。イイよ?我慢しないで…?」
げげ!打ち付ける腰が更に早まる。止めを刺す、つもりだ。
襞が今までに無い程に愚息を舐め上げ、こちらの守りを突破する。腹に力を入れて耐えるも、それも今となっては蟷螂の斧。虚しい抵抗だ。……うん。負け。俺の負け。
「ぅ…そ、それじゃぁ…遠慮無く」
「き、来てぇ…沢山飲ませてぇ♪」
アイビスの声に導かれるままに解き放つ。我ながら今回は早い。だが、構うものかい!
そんなに欲しいなら…俺の子種!受け取れぃ!
「っお…ぐうっ!!ぅ…あ…ぁ!」
「ひぁっ!…あ、ああ…あつ、ぁ……ぁ、ぁ」
昇り詰め、一滴残らずアイビスの子宮に注ぎ込んだ。

「ふあ…ぁ、あふっ…ふ、っ…」
疲れ果て、だがそれでも満ち足りた表情でアイビスは脱力。こちらにしな垂れかかる。
「んぅ…っ、おなか…あったかいよ?…アラドのでさ…ふ、ふふ」
身体を預けたまま、頬に、首筋にキスの雨を降らせて来る。
「アラドのが…あたしに納まってる。…んふ、判る?」
彼女の指がこちらの手を掴み、その場所…腹の上に導いた。しっとりと汗で濡れた彼女のお腹。その場所には己の肉棒がある。同時に、吐き出した精液もが、だ。
「ずっと、さ…こうしたかったんだぁ」
「え…?…ふっ、ぐ!」
突如として首筋に発生した刺激と熱さに戦慄く。チュッヂュウ!アイビスが強く吸い付いた。痕が一つや二つ残るかもしれない。
「あはぁ♪唾…付けたからね♪」
確認した彼女の顔は何か大きな仕事を成し遂げたかの如く満足気であった。そして、ぷにぷに俺のほっぺを指先で小突きながら微笑むのであった。
…唾を付けた。その台詞に込められた意味。己を取り巻く状況が取り返しの付かない所まで来たのだ。
だが……そんな今の状況が何処か他人事に見えた。今…己の目に留まるのは唯一つの事象のみ。
はぁ……一際大きく息を吐く。

そう。ここからは…俺の時間だ。

283名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 18:29:28 ID:OytaGff5
日本シリーズを見ながらの投下…

…中々にオツなもんだ。
284BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 19:45:56 ID:OytaGff5

「くひぃ!?つぁ…ぁ…ぅ」
彼女の膣に収まった愚息は未だ衰えずにそそり立つ。それを最奥目掛けて打ち込んでやった。案の定、下腹部から生まれた刺激にアイビスは仰け反り、苦悶の表情を晒した。
「ア、アラド…い、一体な…きゃうん!」
ぐにっ。彼女の控えめな…それでもしっかりと実用に足る胸を握り潰し囁く。
「攻守交替って奴っすよ。…あんな甲斐甲斐しい様を見せられて黙ってるなんざぁ男が廃るっす!だから…」
「だ、だから…?」
アイビスの脅えた表情がこちらの情欲に油を注いだ。可能な限り、泣かせたいし、よがらせたい。己が黒い面が一斉に発露する。これは苛めたくなりますな。
「今度は俺がアイビスさんを良くしてあげますよ…ふ、ふひゃひゃひゃ…」
「ッ!…ひ、ひィッ」
気力限界突破。「極」発動。精神コマンド「直撃」「魂」「必中」「幸運」「努力」「鉄壁」のオマケ付きだ。しかして、エッチの時に「極」は一体何の役に立つのか?それは誰も知らない。…会心のクリティカルが出やすくなる位だろうか?

「あっ…!」
ドン。体を預けっぱなしだった彼女を跳ね除けた。脱力し、支えが聞かない彼女の身体は少しの力で後ろに倒れる。トサ。ベッドに身体を預ける結果となった。
「ぁ…っ…や、あ…」
弱弱しく萎縮したアイビスの声に加えて、その捨てられた子犬の様な表情が嗜虐心を煽ってくる。
「痛くしないから。そんなに怖がらなくても良いっすよ」
ぶっきらぼうに言葉を吐き捨て、今度はじっくりと彼女の身体を眺める。
余計な肉は付かないしなやかな肢体だ。普段、あれだけ甘いものを食べているのにこの細さ。白い肌は紅潮して更に汗ばみ、全身に紅葉を散らす。
胸は小ぶりだが、その中心で突起はしっかりと勃起している。
何と言うか…美味そう。今ここで噛り付いたら彼女はどんな声を上げるのかあらぬ妄想を掻き立てられた。
そして、処女肉を断ち割り己が分身を咥え込むアイビスの秘部。出血はもう無い様で、その代わりに少量の透明な粘液を吐き出し、愚息もそれに塗れていた。注いだモノは漏れていない様で、未だに彼女の裡に収まっているだろう事が予想できた。
そして、注目したのが結合部の直上。髪色と同じ薄いヘアから覗く、自己主張する痛い程に勃起したアイビスの小さな真珠。…迷わずに指が動いた。
「っ、ふあぁんっ!」
包皮の上から軽く触れただけで、彼女が鳴いた。
やはり…。男を受け入れた事が無い娘。それならば、内部を掻き回されるよりは外性器による刺激の方が確実に昂ぶらせる事が出来ると言うもの。
「ここ…やっぱり弱いっすか?」
「ぁぅう!駄目…あ、あんまり弄らないでよぅ!」
「弱いみたいっすね?ツグミさんもスレイさんも弱いんすよね」
あははは、と無邪気に笑いながら捏ねる。その度、ビクビク肢体を痙攣させるアイビスとその引き攣った声が面白くて、口の端が自然と歪む。
「良い感じみたいっす。したらば…剥いちゃいましょうか」
「ふえっ!?む、剥くって…っ!?ああああ!!」
彼女の言葉は紡がれない。包皮を摘み、捲り上げた瞬間にアイビスは白い喉を見せて仰け反った。外気に触れただけでこれなら…
「陰核…あんま弄ってないみたいっすね。ちょっと痛いかな?なら…」
扱いは繊細に。結合部から漏れる愛液を指に絡ませ、剥き出しになった彼女のペニスを軽く摘んだ。
「んぎィ!!きひっ!!!」
「おおぅ」
一瞬だが今確かに彼女の腰が浮いた。それと共に腹に収まった愚息が小刻みに締め付けられる。とろり、と奥から分泌される汁はとろみと量を増し、彼女の柔肉は更に柔らかさを増す。どうやら、効果はあった模様。
「どうっすか?こんなもんで」
「っあ!あ、あはぁ!!あー!」
指の腹で圧迫しながらの扱き上げ。ビンビンに勃起したそれを優しく扱うのに神経を使う。
だが、彼女の口から発せられるのは熱の篭った嬌声ばかりで良いのか悪いのかの判別が付かない。あー、否。間違い無く前者だろうが。
喘ぎ、劈くアイビス。その腹の一部分。臍の下…膀胱の辺りを強く指で押す。
「くひっ!」
明らかに今までとは違う反応が返ってきた。期待に胸を膨らませつつ問うた。
「未だ…痛むっすか?」
「くふっ…ぅ、んん…奥の方、は少し。でも…我慢出来る、よ?」
よっしゃ!ゴーサインが出た。後は…ふ、ふへへへ。

285BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 19:51:46 ID:OytaGff5

長時間、アイビスの膣に居ても尚、己が愚息は余裕を失わずにいた。一度射精しただけあり、ボルテージの上がり方は牛歩の如しだ。
「俺に任せてくれますか?」
「…ん」
コクン。目を瞑り彼女はゆっくりと、力強く頷く。この先は己に全てを委ねると同意してくれた。
指でそっと彼女の涙の跡をなぞった。そこに刻まれるのは新たな涙の筋と言う確証。しかしそれは痛みの、ではなく歓喜のである事。
痛みだけを与え、そのまま放り出す事などは出来ぬ。一度犯ると決めたのならこちらの仕事もきっちり果たさなければなるまいて。
「俺の股間…もとい、沽券に関わる事っすから」
「は?」
その為にこの戦、勝利させて貰う!

「最初はゆっくり…っと」
「あ、あぁ…アラドぉ」
愚息の往復はかなりゆっくりな速度で、入口から中程までを重点的に行う。奥は未だ痛むと言う彼女の声を重視してのものだ。
くちゅりくちゅり。湿った水音だけが部屋に木霊し、己と彼女の耳に届く。
「はっ…っ、はあ」
「あ、あん…あふ…っ!…んぁ…やぁ」
彼女の細い腰を掴み、慎重に膣壁を擦り上げる。先程までとは違い、アイビスの膣には頑なさは既に無く、千切り取らんばかりの膣圧はそのままに奥へ奥へと滑った襞が一物を誘う。
「あん♪」
時折、敏感な場所を雁首が擦り上げるとアイビスは身体をビクつかせ鳴くのだ。その様を見せ付けられ、理性の螺子が飛びそうになるのを抑え付ける。
…正直、もどかしい。射精には間がある。しかし、精神的には余裕が着々と削られていく。
今直ぐ、腰を猿の様に振ってアイビスを味わい尽くしたい。声が嗄れるまで泣かせたい。
そんな己が暗い欲望に身を任せてしまいそうになる。
だが、それは憚られた。彼女は破瓜の痛みに耐え、こちらを絶頂へと導いた。為らば、こちらもそれに準拠すべきだと無理に結論付けた。
しかし…例えこれが試練だとしてもこれはきつい。俺は若いんだ…!初回だけだとしても…この女、今まで一番の強敵かもしれない。

・・・・・・・・・

ずっ、ずりゅりゅ…ぷちゅ。にゅぷぷっ、ぷちゅっ…
「っ、ぐ……うう、っく」
「っは!ひゃん!…あはん♪あ、あああんっ♪」
かなり長い時間、中程までの挿入を行っている気がする。にちゃにちゃ糸を引く結合部からは蜜が止め処無く流れ、ベッドシーツに水溜りを作る勢いであった。
アイビスもすっかり出来あがり、ブルリ、と身を震わせて短いストロークを甘受する。甘い喘ぎを吐きながら、一物を刺激するアイビスの膣襞は苛烈さを増していく。
く、糞…。何時になったら突貫出来るんだ。
何時まで耐えられるのか。己自身、理性が消えかける恐怖と格闘中。
そうして…
「はあっ、はー…っ、アラドぉ」
「う、え…」
漸く…
「もう平気、だから…ね?」
「アイビスさ…」
彼女の方が我慢出来なくなった様だ。
「一番奥まで…愛して♪」
………勝った!囁かれた言葉。その通りに最奥へと遠慮無くブチ込んだ。
286BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 19:58:21 ID:OytaGff5

「ひぐぅ!!…かっ、はぁ…!」
その瞬間にアイビスは爆ぜる。きつくシーツを握り締め、己が裡から生まれる快楽に息をするのも忘れた様子。だが、未だだ。
「いやあ…別の意味で辛かったっすわ」
ズプン!ズプチュ!内壁を削り取るが如し。今迄の牛歩の歩みとは対照的に基本的に荒々しい動きで最奥を抉る。
「ひっ…かはっ!ふあ!あ、あふん♪」
「でも、漸く解放されたっすよ。どうっすか?具合は…って、聞こえて無いみたいっすね」
無論、多少の手加減はしてあるが。しかし、それを差し引いたとしても今の彼女の顔に浮かぶのは愉悦であり、肉欲に支配された牝としての顔だ。まともな返答は返って来ない。否…嬉しそうに肉棒を加え、しゃぶり尽くそうとするアイビス自身が十分な返答をしてくれている。
「悦んでくれてるなら幸いだけど…やっぱ人語で喋って欲しいな」
「あひっ!あひぃぃん♪」
ヒイヒイよがるアイビスは犬そのものと言った様相を呈してきた。何だかなぁ。ツグミがアイビスを溺愛する理由の一端が少しだけ判った様な?…否、判らない方が良いな。俺には人間の女を飼う趣味は無いんだから。
亀頭の先を子宮口に埋め込んだ状態で改めて尋ねた。
「どうです?堪らなくなってきちゃいました?」
「ハー、ハアッ…す、凄…い♪奥っ、奥まで…擦られて…もう、ワケ判らないよぅ…♪」
一応は人語の回答が返って来た。…そうですか。訳が判りませんか。
「…なら、もっと幸せにしてあげますね」
馬鹿になっちゃえ♪
此処に至って理性の手綱を緩める。ベロリ、と唇を舐め上げた。
加減は忘れ、思うが侭にアイビスを貪る。
「いぎィ!!?くはっ…が、は…げしっ!激しいよぅ♪」
バスバス最奥を目指して腰を叩き込む。ギシギシ軋むベッドとガクガク揺れるアイビス。熱い滑りは何枚もの舌となり愚息を舐め上げ、締まりは万力の如く。一突きする度に彼女は歓喜の悲鳴を上げ、子宮口を小突く度に愛液は飛沫く。
「いやいや…意図的に激しくしてるんですよ。もうこれ位が丁度良いんじゃないっすか?」
「ら、らめ!らめえ!判ら…わはらなうなるぅぅ♪♪」
呂律が回らず、涎と涙を垂れ流し喘ぐ。そうだ。俺はこれを望んでいた!
お前を壊してやる!なんてな。
「も、もう…もうっ!らめぇ…!!!」
膣壁が切なげに痙攣し、アイビス自身も全身が張り詰める。来た来た来た…!
「我慢は要らねぇ。…派手に逝ってみせてください?」
「く、来るよぅ!お、大きいの…来ちゃうぅぅぅ!!!」
大きな劈きが鼓膜に響いて痛い程だ。俺は慈悲などは与えず、止めを刺しに行く。
先程、捲り上げてそのままの陰核。それを捻り上げた。グリッ。
「ぎっ!?っあああああああああああ!!!」
一際大きな声。ぎゅうぎゅう締め上げる柔肉の感触と共に仰け反るアイビス。達した事は明らか。
…ふう。
意趣返しは此処に成った。後は…


後は…こっちの始末を付けるだけだ。
287BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 20:59:34 ID:OytaGff5
「い、いや…いやぁ!い、今…駄目ぇ!今…私、逝って…♪」
「寂しい事言わないで下さいよ。俺…未だっすから」
達している最中に更に奥を突き上げられ、アイビスはイヤイヤしながら行為の中断を求めてくる。快楽の大波に晒されている最中の彼女に更なる快楽の上塗りが待つ。
「あー…後もう少しなんで。ね?」
「ぁ…ぁ…もう、限界だよぅ…♪」
それは却下。口では否定しようとも、貴女の膣は俺の愚息を離してくれませんよ?それこそ射精をねだる様に吸い付いてきます。これは如何に?
「えっちぃなあ。アイビスさん。ほら…判ります?さっき出した俺のとアイビスさんの汁が音立ててるの」
「い、いやぁ…!」
じゅぷっじゅぷぷ。淫らな水音は絶え間ない。アイビスは顔を手で覆い、それを見ようとはしない。蜜壷で精液と愛液が攪拌され、隙間から泡立ち流れ出る。その視覚的効果は大きく、愚息は今度こそ痺れ始めた。
「っぐ…くそ、しんどい…な」
「あん!あんん♪あん!」
ポタリ。鼻の頭から汗の雫が伝った。最早全身が満身創痍。動く度に筋肉は悲鳴を上げ、軋む。腰の感覚は殆ど希薄で、それこそ一物から伝わるアイビスの感覚以外は無いと言っても過言では無い。
ぐちゃぐちゃ粘つく音を立てる結合部は熱を帯び、湯気すら立ちそうな状態。肉を割り、蹂躙する愚息は溶けそうで、己との境界がどこまでも曖昧。
それ以上にヤバイのは脳味噌で、何度劈かれる彼女の黄色い声と思わず咽帰る程濃密な牝の香にやられて、今はもう軽口を叩く事も、余裕ある発言すら出て来ない。
唯一つの…ブチ撒けたいと言う強い考え以外は軒並み看板を下ろした。
もう少し…もう、少し…!
「ぁ…アラドぉ」
アイビスが首に手を回して来た。何度も突かれ、絶頂に絶頂の上塗りを重ねられた彼女の顔はとても淫靡で、そして綺麗だった。
「…好き」
「う…え?」
その一言。その一言がどんな刺激よりも射精感を強烈に煽った。
愚息がオーバーフローを訴える。アイビスの背中に手をやり、抱き起こした。
「好きぃ…アラドぉ!好きぃ!」
「ぐ、ぐぅ…っ」
最奥まで収まった己が剣。もう爆発しそうで、間はもう無い。それを予期したか、アイビスの膣は締まり、射精を促す。
好き…と言うその言葉。俺は言葉を返さず、代わりにこれがその答えとばかりに打ち込んだ。
「アイ…ビス、さん……っ!!」
「っ!ふああああああああああああ!!!」
二度目の、それでも濃度、量共に一度目以上の白濁が注がれた。
勝った!…そして、落とした!一仕事終えた様に俺は満ち足りて……

…って!勝つ事はまだしも、落とす事が目的じゃあねぇだろ!
セルフツッコミが脳内に虚しく響く…

288BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 21:05:49 ID:OytaGff5

後始末は全て終わり、ベッドサイドに腰掛け琥珀色の中身をひたすらに呷った。
「痛ぅ…」
背中が痛む。絶頂の間際にアイビスが刻んだ爪の跡が。嘗てツグミが刻んだそれを上塗る様に刻まれたそれが何とも暗示的ではないか。
「…っ、アラド……」
その犯人は既に夢の中。大の字でベッドを占領し。こちらが入る場所が無い。
「さぁて…俺ぁ…どうなるのかな」
半ば脅迫。そして半ば覚悟を決めて掛かった今回の情事。だが…状況がどう動こうが、今の自分にはどうでも良い事だった。
きっと、今以上の地獄は無い。なら、今を生きている俺にとってはどう転んでも天国になり得るだろう。そう、結論を付けて、思考を閉じた。
「・・・」
テーブルに放置された煙草。イングラムに譲られたそれに目が行った。それを徐に掴み、一本取り出した
「えーっと」
イングラムが、アイビスがそうした様に加え、そしてフィルターを吸いながらライターに火を点す。ジジジ…先端に火が渡り紫煙が立ち昇る。
「……ぶっ!ぐっ、げほっ!げぼっ!」
その煙が肺に到達した途端、咽て煙を全て吐き出した。…不味い。そして気持ち悪い。
「っ、げふ。大人って…こんなもん吸って喜んでんのか」
理解が出来ない。出来ないが…
「ちょっと…良いかも、な」
それを飲みかけのグラスに放り込んでベッドに倒れ込んだ。
ヤニでクラクラする頭。胡乱な思考の一切を忘れ、襲い来る睡魔に身を任せた。


サードステージ戦況報告。
撃墜数…1。アイビス=ダグラス。
獲得経験値…36。獲得PP…200。
獲得強化パーツ…青ワカメ愛用シガレット+オイルライター、チャコール・メローイングが要るアレ。

289BGMは「WAZA」で:2005/10/22(土) 21:11:35 ID:OytaGff5
…はい。エロはこれで終了です。
しかし…やっべ。スレ消費し過ぎだ。
しかも、まだ終わりじゃないってのが恐ろしい。
俺は一体何を書いたんだ?…俺、姿を消した方が良さ気っすねorz
290名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:17:33 ID:1OeKkoQA
なんで、1レス投下するのにそんな間を空けるんだ?
折角リアルタイムで見せてもらってるのに、テンポが悪くて冷める。
291名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:17:35 ID:sfc0hKjr
>>289
まあ、確かに長いからな・・・
仮に続きを投下するにしても時間空けた方がいいだろうね。
しかし頑張るねえw
292名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:26:13 ID:hGa4TY2V
「ラーカイラムで>>276のやる気を推すんだよ!」
293名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 21:40:54 ID:XOVA98/S
>>276に期待
294名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 22:10:20 ID:ooyXsaIs
>>289
もはやGJと言う以外無いじゃないか!
295名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 22:16:24 ID:XZeggWkZ
GJだ

ゼオラがこんなの見たらぶち切れてアラドに心中を迫りそうだがな
あと青久保なにやってんのw
296名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 23:36:20 ID:Nta3uFDH
GJ!!!
お、俺のアキシオンバスターがぁ!!!
297名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 23:47:55 ID:sfc0hKjr
いや俺のビームライフルが(ry
298名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:06:54 ID:aZJH180Q
>>290
1レスの間から執筆しながらの投函かな?と見抜けないほど
思考が下半身に逝っているオマイが悪い

>>289
超絶にグッジョブです。ただ難しい漢字が多すぎて読む方に負荷が掛かっている感じがします
劈かれる → つんざかれる
螺子 → ねじ

本家スパロボ、ドラクエ、FFなどのテキストは中学生レベルの漢字になっているそうなので
そのぐらいに調整すると一層読みやすくなりと思います

長文お疲れ様でした
299名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:11:51 ID:vzNNURL5
拙者としては久保グラムがいかなる状況に置かれているのかが非常に気になるところであります
300名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:15:21 ID:pnGUxo/T
ほら、セレーナのカキタレとかやってるんだよきっと
301名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:52:27 ID:I7lJiBr1
>289
びっくりするほどGJだ!
グレンキャノンもだ!
302名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 01:28:06 ID:+XplpK0v
>>298
いやこの場合、
279と280の間のように、何の中置も無く半日近く間が空いてるのが問題で。
見ている側としてはこれで一時打ち止めなのか、それともすぐに続けて投下されるのか
判断できないわけだ。
これは一読み手としての個人的な意見になるが、
そういう場合、変に割り込んでしまいそうでレスつけて良いのかどうかも迷うし、
他に投下したい書き手さんがいたらやり難いだろうなとも思う。
どういう風に投下するかは書き手さんの自由だが、こういう風に思う人間もいる
ってことを一考していただければ幸い。
303BGMは…:2005/10/23(日) 01:39:50 ID:LDj8zA0o
…済みませんでした。
その時、レス付けるの忘れて私用に出てしまっていて、帰宅するまで気付かなかったんです。
その後は…まぁ、野球観戦しながら手直ししながらの投下になりました。
一部の方には不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
304名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 02:53:22 ID:+0fZwKw8
>>303
まああくまでも書き手さんの意思が絶対的に尊重されるわけだから必要以上に気にせずバッチコイ!!
305名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 04:02:47 ID:U8h3ibxj
何はともあれGJ!!



さっきから俺の参式斬艦刀が勝手に展開して(ry
306名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 09:49:56 ID:/mngF8HN
アーマーシュナイダーだろ?
307名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 11:05:17 ID:kd/Vm4Oz
シュゲルトゲベール?エクスカリバー?
308名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 11:45:09 ID:n0K/DCDz
俺のトロンベが吼える
309名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 11:58:30 ID:uuDX79jS
使い捨てアロンダイト
310名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 12:25:24 ID:eIDDJif8
アロンダイトは伸びるよな。エクスカリバーはどうだか知らないけど。
311名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 12:58:09 ID:ETAK9pyM
エクスカリバーは2本で連結?する
312名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:34:52 ID:k1GBrw02
スパロボスレは本家以外のこういうところはいい雰囲気だな。

ところでここはオリ以外のエロパロもあり?
313名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:38:36 ID:NCrKRj7Q
>>312
一応アリだが、クロス以外だとその作品のスレで書けと言われそうだな。
314名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 15:44:34 ID:PBe4bdP1
>312
ぜひ投下してくだされ
版権同士やオリジ×版権も見たい
315名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 16:44:49 ID:k1GBrw02
確かに単独だと他スレ池って言われそうね。
じゃクロスで考えてみる。

しかし俺のIDは惜しい・・。sがあれば。
316名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 17:27:56 ID:o/Fe2OmB
>>315は1GB(1ギガバイト)
317名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 18:22:58 ID:o/Fe2OmB
497 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/22(土) 11:48:47 ID:p2f8lf+R
で、お腹が空いたからとコクピット内で主人公を食べるわけか

498 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/22(土) 12:00:46 ID:ffCdoUnM
余計お腹が空くじゃん

499 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/22(土) 12:34:53 ID:STmRgBHG
メルアはお菓子持ってきてるんだからお弁当くらいいいだろ

500 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/22(土) 12:52:48 ID:+bCJ08Ou
「メルア、飴くれ」
「テニア、飯くれ」

501 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/22(土) 13:10:07 ID:2iv/ZtAy
むしろおなかすいたら主人公を食うとうわなにをす(ry

503 名前: それも名無しだ [sage] 投稿日: 2005/10/23(日) 03:20:31 ID:BxtLTZ3s
>>497-501こうか?

「統夜、お腹すいた」
「その辺の影にお菓子隠されてるだろ、それ食べてろよ」
「メルアが全部持ってっちゃったよ…なんかない?」
「ない」
「む〜…いいもん、コレ食べるもん」(ゴソゴソ)
「な、お前なにして…!」
「いっただっきまーす……はむっ」
「おうっ!?」
「ふ…む、ちゅ……んん…っは、おいし……」
「ちょ、待……テニア、もうすぐ戦闘空域……おおぉう」

とかやってるとこにナデシコから通信入って修羅場に・………………………………………俺も精神科行ってくる

504 名前: それも名無しだ [age] 投稿日: 2005/10/23(日) 06:02:09 ID:GjPgJirH
>>503
ルリ「統夜さ……、……何してるんですか?」
カティア「ち、ちょっとあなた達!?」
メルア「あ〜!ズルいズルい!!テニアちゃんだけズルいです〜!」
カティア「!!!」
統夜「ヤバい…。ビンタだけじゃ済まなくはぁ!」

通信に気づかず、ひたすらむさぼるテニア

メルア「カティアちゃん。私達も行きましょう。」
カティア「えぇ!?行くって何処へ?」
メルア「もちろん統夜さんとこです。たしか格納庫に予備の機体あったはずですから。」

ウイーン

カティア「なにナニ何!?この子まで何言ってるの!?あぁもう訳わかんない。……でもテニアばっかにオイシイ思いさせてたまるもんですか!メルア待って!!」

ウイーン

ルリ「……ハァ。統夜さん、5分後に2時の方向から敵機増援1です。」
統夜「え?2時ってナデシコの方がくおぅ!テニアっ…くぅぅ!!」


朝っぱらから何やってんだ俺は…
318名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:24:06 ID:EfdNP5Hu
ネタ範囲ならカップリングはいくらでもあるんだよな
ようはこじつけなんだよ
Hするまでの過程が思いつかない
319統夜とメルアのとある日常(後編1):2005/10/24(月) 02:30:53 ID:vSOeeNP/
 これからどうするか……、統夜にはそれが大きな問題だった。
 メルアの行為が完全に終わるまで支え続け、その後、床がびしょ濡れになった台所から彼女を抱いて一旦退避する。一応、自分の顔を拭いてから。
 そしてリビングのソファに彼女の身体を横たえた。
「……、……ぁ、……ん」
 その虚ろな瞳は依然として変わらないけれど、呼吸も随分と整い、汗も大分引いてきていた。
 しかし、何にせよ少しやりすぎてしまったのは事実。少しは休ませてあげないと……そう思った統夜はその場から立ち上がり、一歩足を後ろに引いた。
「悪い、メルア。そんな格好のままにして悪いけど、後片付けしたらすぐに戻ってくるから……」
 そして振り向き様にもう一度だけメルアの顔を見やる。すると、
「…………」
 ニコリと、微かだが柔らかいメルアの笑顔が目に映った。
「とぅや……さん」
「メルア?」
 瞳は虚ろ。それはやはり変わらないのだが、視線は確かに統夜のことを捉えていた。
「とうや、さん。まっ……て」
 力なくだらりと垂れていたメルアの腕がゆっくりと持ち上がり、統夜の腕を掴む。
「メルア? お前、大丈夫なのか?」
「は、は……ぃ。ごめん……なさい。でも私、途中からの記憶が……」
「覚えてない?」
「いえ……ぼんやりとは頭に残ってるんですけど。何かぼんやりと靄みがかかっちゃってて……」
「そっか……」
 統夜は少しだけ残念そうな顔をする。
 初めての行為。相手をイカせることができたという事実。それをメルアにも覚えていて欲しかったからだ。
「……統夜、さん?」
「あっ、あぁ……ごめんな。ちょっとだけ考え事。それで、どうかしたのか?」
「統夜さんはまだ……ですよね?」
「ハァ?」
 そんな唐突の質問に統夜は素っ頓狂な声を上げてしまう。
 だってそれはそうだろう。「覚えてない」と言ったはずなのに、「まだ」などと問うてくるのだから。そしてそう言うからには、何が「まだ」なのかも理解しているのだろうから。
「あ、あの……メルア?」
「統夜さん。今、私が……」
「な――っ!?」
 するとメルアが身体を起こし、統夜の方へとその身体を向ける。ある一点を凝視して。
「私が統夜さんに……してあげます」
 のそりと、まるで幽鬼のごとき動きでメルアが統夜との距離を詰めてくる。
 それに対して統夜は、金縛りにあったように動けなくなり、ただメルアのことを見下ろすことしかできなかった。
「ごめんなさい、統夜さん。ずっとこのままにして……」
 メルアが統夜の足元の所まで歩み寄ると、微弱に震えた手で彼の下腹部……ズボンに手を伸ばした。
「えっと、これはどうやって……。これ、かな?」
 たどたどしい手つきでズボンを弄る。ジッパーを探しているのだろうが、それが中々見つからず、メルアの細い指がその辺りを色々と触りまくってしまう。
「うっ……、く」
 だがそれによって余計な……いや、必要な快感をそこに与えた。
 だからようやくその障壁を取り払われたとき、そこに隠れたモノは勢い良く飛び出してた。
「わっ、すご……い」
「うぅ」
 統夜にとっては先程からずっと興奮の連続だった。初めて見る女性の身体――それもメルアの胸に秘部といった箇所をずっと見てきたのだ。普通の男性ならば、そんな風にならない方がおかしい。
「男の人のってこんな風になってるんですね。とても大きいし、熱い……」
 メルアの白い指が統夜の屹立した陰茎の表面を這う。大切なものを扱うような慎重さ、丁寧さでそっと……。
「う、ぁあ……、メルア、それ」
 統夜のはちきれんばかりに脹れたソレは体温よりもずっと大きな熱を持つ。けれど、メルアの細く白い指は人の体温とは思えないほどに冷たい。だから統夜は余計にその温度差を感じてしまい、身を激しく強張らせた。
「今度は、統夜さんのも……味わわせてください」
「メルア、ダメだって。そんな所は……」
「統夜さんは私がダメって言っても止めてくれませんでした」
「それは……、うあっ!?」
 先程の仕返しとばかりの悪態をついてから、ソレに唇を近づけ、そしてキスをした。
「ん……ちゅ、ぅう。ぅん……ぺろ」

320統夜とメルアのとある日常(後編2):2005/10/24(月) 02:31:48 ID:vSOeeNP/
 統夜の誇大した陰茎の赤く脹れた先端を舐める。
 それはまるで……そう。キャンディーを舐めるような仕草。
 だから……なのかどうかは不明だが、その『フェラチオ』と呼ばれる初めて行為もどこか慣れているようにも感じられてしまった。
「メルア、メル……ア……ッ」
「んちゅ。れろ、れろ……んぷ。あぁむ……じゅる、ちゅうぅ」
 最初は唇で、次は舌で、次第に口全体で。しかし、統夜のその猛るイチモツはメルアの口では半分も収まらず、半分を口内で、もう半分は手で優しく愛撫した。
「あむ……んちゅ、じゅるる……ぅん、あ」
 統夜のそれに卑猥な音を立てて絡みつく舌と唾液。粘着質なその液体はまるで固まりとなってメルアの口元からこぼれる。
「あ……、ぅぁ……」
 自分自身のモノを必死に奉仕するその姿――真下に見える金色の髪の頭が前後に動く様が統夜の興奮を掻き立てる。『一生懸命』な姿と『見下ろす』という行為が余計に……。
「とーやさん、ろうれすか? ひもち、いいれすか?」
「あっ、あぁ。凄く……上手だ。初めてとは思えない」
 メルアがその言葉を聞くや否や、すぐさまに統夜のモノから口を離した。そして眉をひそめて叫んだ。
「ちっ、違いますよ!? こんなことするの……統夜さんが初めてです! 信じてくださいっ!」
「…………」
 突然止めたから何かと思えばそんなことか……と、統夜は苦笑を浮かべる。
 当然だが、統夜自身そんなことは思っていない。メルアのことを信じているからというのもそうだが、そんな考えを頭によぎらせたこともなかったから。だからそんなことを弁明してくるメルアの姿が余計に可愛く見えた。
「大丈夫。そんなこと思ってないよ」
「ほ、ほんとう……ですか?」
 目元を拭うメルアの頭を統夜はそっと撫でる。それは指の隙間からサラリとこぼれ落ちるほどに柔らかく細やかな髪。それを梳いてやると、気持ち良さそうに目を細めた。
「統夜さぁん……、んんぅ」
 甘い声と吐息。それが統夜の陰茎に吹きかかり、ビクリと反り返った。
「……うっ」
「あ、ごめんなさい。ほったらかしにしちゃって……」
 するとメルアは再びそれを咥え込む。今度はいきなり口内に潜り込まされ、唇が勢い良く包皮を擦った。
「んじゅ、ちゅ……んぷ、ぁ。ちゅる、ちゅるる……」
「うっ、ぉ……あぁ」
「フフッ、統夜さんの声……すごく可愛いです」
「バ、バカッ。そんなことは……っくぅぅ!」
 メルアはもう何かコツを掴んだのか、口の動きが滑らかになっていく。
「んっ、んっ、んっ……んぷ」
 何度も往復を繰り返す度に、その速度は徐々に徐々にと速さを増す。その速さに比例するように統夜から漏れる声と唾液が立てる音も大きさを増していった。
「メルア、まずい……って。そんなに強く……したら、俺……」
「んっ、んちゅ、じゅ……んぅ、んっ、ふ……」
 だがメルアはその行為を止めるどころか、限界以上に早めていく。
 その早い震動……駆け抜ける快感に耐えられず、統夜は堪らずメルアの頭を掴んだ。
「んんっ!?」
 そしてメルアの頭を離す……のかと思えば、離すどころか自分の下に押し付けた。
「んぷぅっ!? んぅ……んぐ、ご……ぁっ」
「あぁ、あぁ、あ……。メルア、メル……ア……」
 メルアの頭の動きを加速させるように手に力を加え、また統夜自身からもメルアの口内……その奥をめがけて腰を振った。
「メルアッ! 俺、もう……出……、くっ!」
「んごぅ、んぅ、んっ、ん、んん――っ!」
 そんな風に、『メルアの口に奉仕させる』のではなく『メルアの口を使う』ことによって、限界への到達は容易かった。
「うぁっ、あああ、ああぁ――」
「ぬ、ぅううん、んぶぅ、ン――っ!?」
 その瞬間、統夜はメルアのその頭を思いっきり引き付けるのと同時に腰を大きく突き出した。
 ビクン、ビクン……と統夜の腰が痙攣を繰り返し、その肉棒の先端からは欲望の塊が何度も吐き出された。
「んぉ、んぅ、んんん――っ!」
 射精は未だ止まらない。統夜自身でも驚くほどの精液がメルアの口内を犯していった。

321統夜とメルアのとある日常(後編3):2005/10/24(月) 02:33:05 ID:vSOeeNP/
「はぁ、はぁ、は……あ……ぁ……」
 射精後に統夜を襲うもの凄い脱力感。眩暈がするほどのそれに、統夜の身体は揺らぎ、側の壁にもたれかかってしまった。
「うっ、うぅん…………、うん。……ゴクン」
 そんな統夜の様子を横目に見ながら、メルアは口元を押さえ、そして口に含んだモノを飲み込んだ。
「……っ、はぁ。あ……、メルア? もしかして飲……」
「……ぅう、苦いです」
 ベェと舌を出し、表情を大きく歪める。
「ばっ、ばか。そんなのまずいに決まってるんだから、吐き出せばいいんだ」
「でも、統夜さんのだから。統夜さんのだから飲んでみたかった……、飲んであげたかったんです」
「…………」
 統夜は言葉を失った。
 女性に自分のモノを奉仕してもらうというだけでも感情を異常なまでに昂ぶらされるというのに、自分が吐き出した精液を飲んでもらうというのは背徳感すら覚えてしまう。
 愛情と背徳感――そんな本来裏合わせの感情が一体となり、それがある種の快感の波となって統夜に押し寄せる。そしてそれが小さくなった統夜のイチモツに再び硬度を取り戻させた。
「とっ、統夜さん!? もしかしてもう……?」
「うぅん……と、その……ごめん」
 統夜の頭はうな垂れるが、肉棒は天井に向かって高々とそびえ立っていた。
「あの、今度はその、メルアの中に……って、俺の言ってる意味分かるか?」
「あうぅ〜」
 メルアの表情が急速沸騰する。恥ずかしげに呻きつつも、頭は小さく縦に振られた。
「いい……かな?」
「あ……の……、私。わた……し……」
 歯切れの悪い言葉。そしてメルアは統夜に背を向けてしまった。
「メルア」
「…………」
 答えない。
 やはりまた調子に乗りすぎてしまったか……統夜はそう後悔の念を強め、うな垂れた。
 そこに見えたのは木目の床。そこに立つメルアの二本の足。その足が微かに震えていることを除いては特におかしいところもなかった。

 だが、異変は次の瞬間に起こった。
 パサリという軽い音と共に、メルアの足の上に何かが覆いかぶさる。
「スカート、か?」
 そう。それはスカートだ。見覚えのある……紺色のミニスカート。メルアのものだ。
 しかし、それを確認したのと同時にそのスカートはさらにその上から何かに覆いかぶせられた。
「メルア、お前……?」
 今度落ちてきたのは上着。それも見覚えがある。彼女がタイトに身に纏っていた衣服だ。
 そこまで見れば分かる。今メルアが……、統夜の視界の外にあるメルアの身体がどうなっているのか。
「統夜……さん」
 その声につられて統夜は顔を徐々に上げていく。
 白い肌――ふくらはぎ、腿、お尻、背中、肩。そこには一糸纏わぬメルアの後ろ姿があった。さらに彼女は後ろ髪を束ねる髪留めに手をやり、解放した。
「ふ……、うん」
 幾重にも束ねられた金色の髪が無数に別れ、空に舞う。統夜はその髪の一本一本の輝き、美しさに見惚れてしまった。
「メルア……綺麗だ、すごく」
「恥ずかしい、です」
 舞ったセミロングの髪の毛はうなじを覆い隠すように下りた。だが、髪の隙間から見えるうなじの方が余計に色っぽく見えてしまうのは気のせいか、否か。
 だが、統夜にとっては気のせいではないのは事実だった。
「メルア……」
 その後姿に惹かれ、統夜はその裸体を後ろから抱きしめた。
「統夜さん。優しく……してくださいね?」
「できるだけ、ね?」
「……もぅ。どうして『絶対』って言ってくれないんですか?」
「それは流石に……ね」
 そうして統夜はメルアのうなじに顔を埋めると共に、その身体をソファの上にそっと押し倒した。

322統夜とメルアのとある日常(後編4):2005/10/24(月) 02:33:56 ID:vSOeeNP/
「いくぞ、メルア?」
「は、はい……」
 統夜は己の分身のその手に掴み、メルアはソファの生地をその手に掴む。
 二人の距離はわずか数十cm。だが、その隙間を不安という壁が隔たり、その距離が詰まらないまま、時間が経った。
 実は言うと、統夜がその声をかけたのも実に四回目になるのだ。
 統夜とてそれは本意ではないのだが、メルアにとってもそうだった。男性と違い、女性にとっての初めては非常に大きな意味を持つものだから。故に、せっかく決意を阻まれてしまうことで、苛立ちと共に大きな不安も募っていくばかりだった。
「統夜さん、来て……」
 そのプレッシャーに耐え切れなくなったメルアは自分の方から統夜を求め、その首周りに手を回した。
「メルア!? ……あぁ、分かった」
 そして統夜はようやく意を決めた。
 自分の肉棒とメルアの腰の両方に手を当てて、狙いを定める。メルアの秘部は潤ってはいるものの、相変わらずピッタリと閉じていてどこが膣口なのかよく分からない。
 それでも統夜のことを必死に抱きしめるメルアの姿。それを見せられたら、彼ももう引くことはできず、己の先端をその溝にあてがった。
「ぅんっ」
 溝に合わせて統夜の肉棒が僅かに沈降する。
「入るか? いや……」
 一瞬の躊躇。自分のそれが本当に入るのかという疑問と、もし入ってもメルアを酷く傷つけてしまうのではないかという不安。
 けれどそれはメルアも同じ。メルアはそれも覚悟して、自分のことを抱きしめてくれているのだ……統夜はそう思った。だから、
「メル……アッ!」
 せめて苦痛の瞬間を短く……、そう思って統夜は腰を一気に突き出した。
「ひああっ!? あ……くっ、い、痛……ぃ!」
「メルア……」
 挿入する最中、膣内で強い抵抗があった。けれどそれすらも一瞬で突き破るほどの力で統夜は腰を動かしたのだ。
 その痛みは女性にしか分からない。きつく歪むメルアの表情からもどれほどのものか読み取ることはできない。
 だからさっき言ったように『できるだけ優しく』してやろうとするのだが、包まれる快感にその意思を鈍らせられる。労わるどころか、すぐに腰を動かしたくて堪らなくなるのだ。だというのに、メルアはあろうことかこんなことを告げる。
「統夜さんのが私の中に。今、わたし統夜さんと……一緒になれてるんですよね? 嬉しい……です」
 泣いているのに、顔は笑っていた。
 秘部からは血が流れているのに、膣内は統夜の肉棒をきつく締め付けていた。
「もう……離しません。ずっと私の傍に居てください。一人に……しないで……」
「ああ。一緒に居るさ。これからはずっと一緒だ」
「統夜さん」
 二人は口づけを交わす。今までのような触れ合うだけのキスではなく、互いが舌を差し入れ、その舌を舐めあう、ディープキス。互いが互いを求め合って……。
「ん、んぅ……ちゅ、ちゅぷ。じゅ……ちゅる、んぁ」
「あむ、はあぁ……。とうや、とーやぁ……、いっ、つぅ……」
「メルア!? お前……無理はするなって」
 そのキスの最中、メルアは求めるように下腹部を擦り付けてきた。まだまだ痛いはずなのに……統夜のことを想って。
「大丈夫、です。統夜さんの……ため……っぅ、ですから」
「メルア……」
 そうは言うものの、メルアの表情はやはり辛そうだ。
 しかし、それでもその膣内は統夜の肉棒をギュウギュウと締め付ける。統夜のために……と言えばそうかもしれない。
「ぅはぁ、あぁ、統夜さんの……大きすぎ、です」
「メルアこそ、きつすぎだ」
 そしてもう一度キス。それからまた僅かに腰を動かす。
「あぁ、はぁん……統夜さん。もっと、もっとぉ……」
 そしてもう一度キス。それからまた、今度は強めに腰を動かす。
 ……そんな繰り返し。
 統夜はメルアの膣内への抽送を、メルアはそれを迎え入れて膣壁に力を込める。
「あん、やあっ。ひっ、あぁ……強い、つよ……いよぉ」
 メルアの膣内――その無数の襞が一つ一つ意思を持っているかのように蠢き、統夜に無数の快感を与える。様々な圧力で、様々な角度から、様々な、様々な、様々な……。
「メルア、こんな……イぃ! 止め……られな……」
「いいですっ、止まらないで! 私を、わたしを……、んあああぁぁッ!」

323統夜とメルアのとある日常(後編5):2005/10/24(月) 02:36:00 ID:vSOeeNP/
 声が高らかに部屋中に響き渡る。これでは隣人の部屋にも聞こえてしまっているのも否定できないだろう。そしていつの間にか、その声には痛みから来るものではなく、快感から来る喘ぎがもう大分混じり始めていた。いや、もう大半が覆われてしまっているのかもしれない。
 だがそれは一方で、彼らの相性の高さを証明しているようなものでもあった。
「ひゃぅん!? い、いま……奥に、私の奥に当たって」
 嬌声に呼応するように、二人の結合部からはジュプジュプといやらしい水音も肉と肉がぶつかる音も大きくなっていく。
 また、それにつれて統夜の腰のストロークも激しさを増す。亀頭の一番大きな部分の辺りまで腰を引き、子宮にまで届くくらい奥まで突き入れる。
「んあぁ、あ、あぁ、あっ、あぁぁン! と……や、とう……ぁ、はぁ!」
 統夜の下でメルアが啼く。上も下も、大量の『涙』を流して。
 その下……痙攣する内部に咥え込まれ、意識ごと飲み込まれそうになってしまう。
「メルア……そろそろ、やばい……かも」
「うん、うん……いいです。そのままで」
「でも、メルアが……」
「私は統夜さんが……ければ……」
「……いや、よくない」
 ――それではダメなのだ。一人だけでは。
「『一緒』って言った。これからはずっと一緒だって。だから……」
 統夜のソレは最早限界に達していた。抑えようとして抑えられるものではない。
 ならば統夜にできることは何か?
「メルアも……一緒に……」
 腰の動きは止めずに、統夜はメルアの腰に当てていた両手を胸にもっていく。そして大きな振幅運動を繰り返すそれの先端部分を的確に捕まえた。
「ひぎぃ!? ダメ、乳首を摘んじゃ……あぁ!」
 そうした瞬間にメルアの身体が跳ねた。背を大きく仰け反らせ、ソファを大きく軋ませて。
「やぁ、やああぁ! おかしく……おかしくなっちゃ……、うああぁ!」
「おかしく……なればいい。そして一緒に……」
「らめっ、らめぇ! おか……ひく……、むね……らめっ」
 メルアにとって行為自体が初めてならば、胸とアソコの同時責め……それもまた当然のこと初めて。そのあまりに強すぎる刺激に、メルアの口元からは淫らにも唾液が飛び散り、その呂律もよく回らなくなってしまっていた。
 そしてそれに合わせて膣内も激しく収縮してくる。
「統夜さん、やあぁ! わらし、イっちゃ……イっちゃいます!」
「俺も、俺ももう……」
 そこにはもう気遣いなどというものはどこにも存在しなかった。あるのは本能と快感。
「統夜さん、統夜さん! 中に……、私の中に、出して……ぇ」
「それは……」
「お願い……です。統夜さんに抱かれたっていう証を、私に……ください」
「――――」
 その言葉に統夜の思考は弾けた。そしてメルアの膣内の最深部にまで突っ込んで、そこで欲望が爆ぜた。
「あん、あぁン! イク……イキます! 私、イ……いっ、あああぁ」
「メル……あ……」
「あっ、あっ、んああああああぁぁぁ――ッ!!」
 何度も脈を打ち、先端から白濁液が放出される。ビュクン、ビュクン――と、統夜がメルアの下腹部に腰を擦り付けるたびに飛び出すそれはメルアの子宮の壁にぶつかってはその奥を満たしていった。
「はっ、あぁ、出て……る。統夜さんのが私のお腹の中に、いっぱい……」
 先程あれほど大量に出したばかりなのに統夜の射精は異常なほどだった。メルアは恍惚な表情を浮かべながらもその全てを受け止めようと必死に膣内を蠢かせる。
 だが、それでも収まりきらなかった精液がメルアから吐き出されてしまい、ゴポっと音を立ててソファの上に水溜りを作った。その様はまるでメルア自身が射精をしているようで、酷く淫靡なものだった。
「うっ……」
 それを見ていたら、統夜は……
「ふああぁ!? 統夜さんのまた大きくなっちゃってるような……」
「…………」
 言う通り、統夜の肉棒はメルアの膣内で再び大きくなっていた。統夜自身ですら呆れてしまうほどの性欲に、メルアの言葉に返す言葉が見つからない。
 しかし、メルアはそんな統夜のことを再び両手を広げて抱きしめた。
「いいですよ。統夜さんの気が済むまで……私のことを愛してください。統夜さんが望むなら、私は何度でも……」
「メルア――ッ!」
 その言葉を合図に、統夜たちは情事を再開した。

 その夜は、朝方まで嬌声が止まなかったと言う……。

324統夜とメルアのとある日常(エピローグ):2005/10/24(月) 02:39:42 ID:vSOeeNP/
「統夜さん、統夜さん! もうお昼になっちゃいますよ。起きてください」
 翌日、統夜はそんな声で目を覚ます。
 けれどその声の主は隣に居るはずなのに、そこはもぬけの殻だった。だから統夜は布団から飛び起きて辺りを見渡すのが、その人物は意外にも目の前に立っていた。
「メルア……だよな?」
「寝ぼけてないでシャキッとしてください。もう正午回ってるんですよ」
「正午? もうそんな時間なのか!? ……いたた」
 とんだ大寝坊に驚き、ベッドから抜け出そうとするのだが、身体の節々……特に腰に重い疲労がのしかかっているようでジクジクと悲鳴を上げているのが分かった。
 勿論それは昨日の行為の代償であることくらい統夜とてすぐに理解できた。だがその一方で、理解できないこともあった。
「あのさ。メルアは身体とか平気なのか? その……初めてだったんだし」
「大丈夫ですよ。確かにまだちょっと股に何か挟まっているような感じはしますけど、それほど支障はないですから。……それがどうかしましたか?」
「いや、なんでも。大丈夫ならいいんだ……ハハハ」
 なんて乾いた笑い。それは、統夜にとっての驚き、呆れ……そして恐怖の入り混じった笑いだった。
 だが、統夜がそんな風に思ってしまうのも無理はない。昨日のメルア乱れっぷりと行為に及んだ回数……それらを考慮すると、到底あり得ないほどの元気の良さだったのだから。
 だからこれからは、もしかするともっとすごいことになってしまうのではなかろうか……そんな期待ニ割、不安八割の心境から統夜は深いため息をつくのだった。
「はい、統夜さん。今日はお昼ご飯にチョコレートケーキを焼いてみたんですよ。今日のは初めて上手くいったんですから!」
 よほどの自信があるのか、メルアは胸を張りふんぞり返ってそう言い放つ。だが、その胸にあるいくつかの赤い跡のことは触れないでおいたが。
「ね、ね? すごくおいしくできたんですから、統夜さんも是非食べてください。はい、あ〜ん♪」
「い、いいよ。まだ寝起きでボーっとしてるから味もよく分からないと思うし。あ、後でゆっくり食べさせてもらう……よ?」
「うぅ、ふえぇ……ん」
 今までの笑顔が途端に崩れた。そして潤んだ瞳から一滴の雫が手に持ったケーキの上に落ちた。
 ――メルア。それは反則だ。
 女の涙は武器になるとよく言うが、これはまさにそれだ。殊更、統夜にとってはメルアの涙というものの効果は絶大だった。
「わ、分かったよ。食べる、食べさせてもらいます」
「ホントですか!? じゃあ、はい。あ〜ん、してください」
 その一言で先程の涙はすっかり枯れていた。統夜はそのことを「現金なものだ」と呆れつつも、胸の奥のどこかで温かさすら感じていた。
「あ、あ〜ん……」

 ――こういうのもいい。好きな人と一緒に居て、寄り添い合い、笑い合う。時には喧嘩もするけれど、それでもすぐに仲直りして。

「えへへ。どうです、統夜さん? おいしいですか?」
「あ、あまい……。甘すぎだ、これは」
「それは私の愛のせいですね。私の甘い想いがいっぱい詰まってますから」
「…………」

 ――恥ずかしげもなくそんな恥ずかしい台詞を言うメルア。その笑顔を……守りたいと思ったんだ。いや、守ってみせる。
 それがあのときの、そしてこれからの……誓いだ。

「もう一口……あ〜ん♪」
「いや、これ以上は後で……な?」
「ムッ、統夜さん〜っ!」
「……はい、食べます」

 これはそんな何気ない日常の……忘れることのできない思い出になった。
 苦いけれど、とても甘い……そんな思い出に。


<統夜とメルアのとある日常 〜a chocolate day〜> 終

おまけ挿絵
ttp://vista.x0.com/img/vi08409.jpg
325名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 02:45:45 ID:bLZAHR9f
ブラボーブラボーブラボー(゚∀゚)
オマケの挿絵もまたブラボーブラボーオッパい!
326名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 03:13:29 ID:8Q8vHIqQ
押絵が某セ○バーさんに見えた

胸以外
327名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 04:06:14 ID:BSEYFoSk
文章うまいなー。そそられます。GJです。
328BGMは…:2005/10/24(月) 05:59:46 ID:OON/b4UD
GJ
しかし、挿絵つきとは。
329名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 06:45:24 ID:lrUDJPGy
GJ!
絵も書けて文章もかけるとは…>>222!恐ろしい子!
330BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 06:58:01 ID:OON/b4UD


エピローグ?


チームTDの全てと関係を持ってしまったアラドだったが、実際は多少周りが喧しくなった程度で大きな変化は無かった。それ所か…何処か彼も彼女達に依存する部分が増えてきていたりする。頼りきりとまではいかずとも、それでもお世話になる事は着実に増えている。
ツグミはレーダー官制のいろはや機体整備の手伝いを買って出てくれるし、スレイやアイビスも暇があればシュミュレーターでの訓練に付き合ってくれる。その上、火気官制や航法を手取り足取りレクチャーしてくれたりもした。
その分、やたらと酒盛りに付き合わされたり、半舷休息時の自由時間が拘束されたりと言った事もあったが、それは微々たる事だった。彼にとって負担となっているのは夜のお勤めの方だったりするが、それはそれ。天性の攻めテクと打たれ強さで何とか乗り切れていたりする。
端から見れば、頼りないぷに少年を支えるお姉さん達と言う構図。当のアラドももっとドロドロしたものを予見していたが、それを目の当たりにして拍子抜けした様だった。


そう……それが起こるまでは…


共通ルート第四十五話分岐前。戦艦バトル7
地球に帰還させるか、外宇宙に向かわせるか。αナンバーズ上層部の意見は割れていた。存在の殆どは空気だが、確かにオリ勢の力は凄まじく、恐らく数機で戦局を打開する事も可能であろう能力を秘めている。
今日も今日とて上からの呼び出しを喰らい、進展しない会議の結果を待たされる。先日、累積撃墜数が300を突破したアラド。だが、どれだけ優れたパイロットであろうとも、所詮は現場レベルでの話。曹長たる彼は会議に参加する事は許されぬ。今の彼には待つ事しか出来ない。
この暇な時間を如何に乗り切るか。与えられた課題であり、同時に余暇でもある。普段ならばチームTDの面々とカードでもするか、それともクォヴレーと雑談する位しか手は無いのだが…今回、彼等を捕捉する事は出来なかった。

暇を持て余しながら、限られたエリアのみだがバトル7内を散策しつつ何をするか思案を巡らす。トウマの様に筋トレでもしてるか…それとも、青久保やアイビスの如く煙草でも吸って呆けてるか。はたまた待合部屋で惰眠を貪るか。…うむ。マジでやる事が無い。
「ん?」
そうして、彼は懐かしい顔に出くわした。前方からやって来るおさげを垂らした銀色の髪をした女の子。蒼い瞳を持ち、胸元と太腿を強調したその軍服。該当する人物は一人だけ。
ゼオラ=シュバイツァー。ぷに少年の同期であり、且つ幼馴染。若干短気な魔乳持ち。能力はかなり高いぞ。くまさんパンツは今も健在なのか?
「驚いたな…」
彼にとっては久方振りの再会。小隊分けで別れて以来、彼等は戦闘以外では全くと言って良い程出会っておらず、戦艦が増えてからは乗艦が別々になったりしていた。
「・・・・・・」
そんな懐かしい再会にも関らず、ゼオラは俯き視線を一切合わせようとはしなかった。

331BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 07:03:08 ID:OON/b4UD

「…な、何だ?」
ビクリ。全身が総毛立つ。不穏な空気がこの身を包んだ。その発生源は…目の前の。
「アラド…」
っ!抑揚の無い透明感のある言葉。だが、底冷えする冷たさが含まれたそれが足先から纏わり付く。
ゆらり、と左右に揺れながら近付くゼオラ。危険…危険…危険!今直ぐに走り出さねば大変な事になりそうな予感。が、全身にへばりつく呪詛にも似た凍てついた言の葉がこの身を縛り付ける。
ゆったりとした、とてつもなく重い足取りでゼオラはアラドの前に立った。
「アラドの…」
「ゼ、ゼオ…ラ?」
ハッ、とした。彼女の両肩が震えている。そして、何かを耐える様に唇も噛み締めて。
「な、泣いてる…のか?」
俯き表情は判らないが、確かに頬を伝う筋が確認出来た。そして…
「!」
顔を上げたゼオラは涙を拭く事も無く、それでも見開いた目で敵意に満ちた…否、それすら超えた殺意にも似た視線を送り込んできた。
「アラドの!」
「いいっ!?」
ひゅん!風切り音と共にゼオラの右足が消えた。…拙い!動かない筈の全身を奮い立たせ、その場にしゃがみ込む。頭の会った場所…こめかみ辺りか?にはゼオラの右足が有った。
だが、それで終わりでは無い。今度は対空していた右足が振り下ろされる…!
「っ、ええぃ!」
パン!乾いた音が響いた。しゃがんだこちらの頭頂部を狙ったもの。予測は簡単に出来たので、片手で受け止めた。
あ…くまさんパンツだ。
「あ、危ねぇな。会った途端にハイキックからの踵落しなんざ何考えてやがる!」
受け止めた後に一拍置いて、ゼオラの間合いからバックステップで離脱。こちらもファイティングポーズを取った。一昔前の自分なら直撃を喰らっていた一撃。だが、今の俺は昔の俺じゃあねぇ。舐めんなよ?
「ぐす…」
「あー…えっ?」
攻撃が止んだと思えば、次に待っていたのはゼオラの嗚咽。ひっくひっくしゃくり上げるその様を見て、訳が判らなくなる。
「馬鹿…」
「あのー…ゼオラさん?」

「アラドの馬鹿―――――――!!!!!!」

ぐおっ!突然の大音量の叫びに耳がキーンとして激痛。
「アンタなんかチームTDに移籍しちゃえば良いのよ!!」
呆気に取られる俺を尻目に、ゼオラは背を向けて走り出す。
「もうコンビは解消なんだからぁぁ―――――!!!!」
走り去るゼオラを追う事は出来なかった。しかし…コンビは解消だと?
今更になって何を言うのか?俺はとっくの昔にそう思っていたが……。
だが…今になって口走る意図が判らない。
「……まさか」
心当たりがあるとすれば……

俺は走り出した。

332BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 07:13:39 ID:OON/b4UD

そうして見つけた彼女達。チームTDの面々は外れにある休憩所にたむろしていた。
こちらに気付くと微笑みながら声を掛けてきた。
「あら、アラド君。いらっしゃい」
「…来たか」
「待ってたよ」
息を切らし歩み寄る俺を労う様に微笑んでくる。だが、今の自分には彼女達の笑顔に黒いものが見え隠れするのがはっきりと見て取れた。
「はぁ、はあ…っ、雑談なんざどうだって良い。一つだけ答えてくれりゃそれで良い」
「怖い顔しちゃって。どうかしたの…ふふ」
嘲笑う様に向けられたツグミの視線。今迄に無いそれに一瞬だが気圧された。
だが、それを飲み込み尋ねた。
「アンタ…否、アンタ等か?…ゼオラに何を吹き込んだ?」
「ゼオラ?ああ…あの娘か。別に何もしてはいないが?」
スレイの言う事は嘘だ。こちらを一笑に伏す様に鼻で笑いやがった。何かある。
「化かし合いは良い。アイツの尋常じゃ無い様子。思い当るのはアンタ等位しか無いんだが?」
「まあ、落ち着きなよアラド。スレイの言う事は本当だよ?何もしちゃあいないよ」
ふゆうう。アイビスからは紫煙を吹きかけられる。だが、経験は浅いが今はこちらも喫煙者。煙たいが咽たりはしない。
「あー…でも」
「でも?な、何すか…?」
意味深な事を言いかけたツグミに詰め寄る。だが、掴みかからんばかりの俺の勢いは割って入ったスレイに止められた。自分より背の高い彼女。壁役としては十分役割を果たす。
「彼女…私達と話してたら血相変えて飛び出して行っちゃったのよね」
「な、なに?」
血相を変えて、だ?アンタ等…何を喋って…
「アラド…もう判ってるんじゃないのか?」
見下ろしてくるスレイの言葉が沁み入る。俺と糸を引く程に濃い関係を結んでいる彼女達。そして、俺への依存が病気の域に達しているゼオラ。そのゼオラが飛び出す程の会話。何の事は無い。つまり…
「すまんな。つい、口が滑った」
謝罪しながらも、悪びれる様子が無いスレイ以下。それ以上にこの場を取り巻く空気が非常に重く圧し掛かる。頭がクラクラして息が詰まりそうだ。吐き気も誘われる。
「……そっか。喋っちまった…か」
つまり…ゼオラが自分とチームTDの関係を知った、と言う事。何れはそんな予感がしていた。それが遂に来ただけだったのだ。
しかし…判らない。
「事細かに聞いてくるからさ、彼女。君がしっかりやってるか…とか、迷惑かけてないか…とかね。あたし達も知りうる限り丁寧に答えて上げたよ?丁寧に…ははっ」
アイビス以下は笑いながらこちらにプレッシャーを掛けて来る。

あははうふふふっふふ…

ゾクッ!本能的な恐怖が冷たい針となって皮膚の内側を突き刺していく。
こいつら……これが本性なのか?何々だ?何を…したいんだ?
「目的は何だ?何で今になって俺とゼオラを切り離す?意図が読めねぇ」
「まあ…それは、売り言葉に買い言葉って奴かな?ゼオラも私達を散々泥棒猫だの何だの好き勝手な事を言ってくれたわ」
「こっちも少し大人気無かったやも知れんが…熱いうちに喰わなかったお前が悪いと言ったら走り出した。だが、それは事実だろう?」
「君も判ってるよね?その結果が今の私達だってさ。待ってるだけじゃ、王子様は振り向かない。彼女、それが判ってなかったのね」
む…それは確かに。今の関係は全てが彼女達がモーションをかけて来たのが発端だ。こっちから求めた例は一度だって。跳ね除けられなかった己の弱さもその一端だが。

333BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 07:29:56 ID:OON/b4UD

「ゼオラを逃しちゃったのは痛かったけど…それでもアラド君が居てくれれば、私達としてはそれで良いのよ」
「な、何を…」
ツグミの視線が。
「ここまで言っても判らんのか?否、判ってる筈だな。男らしくないぞ?」
スレイの視線が。
「つまり、君がチームTD第四の戦士として相応しいって事だよ」
アイビスの視線が。
三人の視線が一斉に注がれた。骨に食い込んできやがる。

「だ、第四の戦士だぁ?」
う…え?…理解不能。否、そもそも理解しようとする気すら起きない。チームTDは何時から薬物依存症になったのか。イカレちまったとは思いたくはないが、そうとしか…思えはしない。

「本来的には四番目がセレーナ、そして五人目がイルイ、そして第六の席がゼオラの筈だったんだけど」
「セレーナは今はクォヴレー…否、イングラムか?にべったりだからな。正規ルートでもこちらに付く事は遂に無かった」
「イルイはこのルートではゼンガー少佐一本だし、ゼオラには…嫌われちゃったしね」
ちょっと待て…その穴を埋める為に俺が選ばれたって?
アンタ等は何時の間に路線変更…?それが目的なのか?な、何故に?
「何で俺…お、俺は男っすよ?フリフリに興味はねぇし、俺には未だスクールの生き残りを探す使命が…」
「別にそんな事は強要しないわよ。貴方は立派に四人目の条件を満たしてる。表面上は大喰らいな美少年。しかしてその実態は夜の帝王…ぽっ」
きゃ♪頬を両手で覆い、顔を紅くする腹黒眼鏡。
「屁垂れと見せかけて、その実最強に近い機動力と格闘性能。アブノーマルなプレイもノーマルなプレイも何でもござれな白一点。…うむ」
腕組みし、何処か遠くを見つめる大負け犬。
「ちょっと頼りなさげだけど、守ると誓ったモノは例え命を賭けてでも。菩薩の様な穏やかさと修羅の如き荒々しさが同居したぷにぷにほっぺの魔力……嗚呼」
ほわー。怪しい薬でもやった様な妙な空気を纏う胸なき子。
「ア、アンタ等鼻血拭いてよ…それに涎も…」
お前等、やっぱりジャンキーか?こっちの話、聞いちゃいねぇ。
「あ、捜索の件は可能な限り手伝うから安心して?それも外宇宙に出るまでの一時的なものだけど」
一時的かい!ツグミン…そんな条件提示されて俺が首を縦に振るとでも思ったか?
「ちょっと待ってよ!俺の意思は!?そんな一方的な条件、飲める訳ねぇよ」
「へえ?」
ツグミの片眉が釣りあがる。ビクッ。な、何か怖いんすけど。
「俺達の関係なんざ、ケイサルの爺様を成仏させたらそこまでだぜ?」
「ほう?」
またしてもスレイに鼻で笑われた。何だ?ひょっとして、まだ何かあるのか?
「アンタ等は外宇宙に行く。俺は地球圏に残る。それで仕舞いさ。さようならだ!」
「ふーん?」
笑いを噛み殺してフィルターを噛み潰すアイビス。ちょ、ちょっと待て?何があるんだ?

「あのね、アラド君?」
「…っ、ツグミさん…まだ、何か?」
「ああ…これは言おうかどうか迷った事なのだが、な」
「ス、スレイさん…あの、どうして俺を壁際に追い詰めますか」
「でも、一応アラドにも認知しておいて貰おうかなって。ほら…当事者だしね」
「か、顔が近いっすアイビスさん…」
アラド包囲網完成。壁際に追い詰められたぷに少年はお姉さん方に取り囲まれる。
「な、何?一体何があったんすか!こんな大仰な!」

ふふうふふあはあははあはふはははははは!!

ケイサル兄貴真っ青な黒い笑いがチームTDに張り付く。ただアラドはそれに翻弄されるしかない。
334BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 07:41:22 ID:OON/b4UD
そして…口が開かれた。

「生理が来ないのよね。私もスレイも」

…ぶっ!

「二ヶ月程前から、か?思い当る事は一つしかないんだが…な」

ぐ、ぐは…っ。

「あたしも未だ来ないのよね。…あの日、危険日だったのかも」

き、貴様等……!

「ひょっとしたら只の不順かもね。ブラフだと思ってくれても良いけど…」
「ビンゴかもしれないな。まぁ…私達は大人だ。責任を取れとは言わんが…」
「その場合はさ。何て説明すれば良いんだろうね?父親が居ない事を…さ」
ずいっずいっずいっ!一斉に顔を突き出される。
…ドサ。力を無くし、無様にへたり込む。悪い予感の元はこれか?これだったのか?

「ねえ…アラド君?良い就職先を斡旋してあげるよ?」

「給金は期待してくれて良い。私を…否、私達をしっかり守ってくれ?」

「衣食住の心配も無いよ?アラド…一緒に宇宙(そら)を飛ぼうね?」

…最低だ。幾らバグ技だからってお前等やり過ぎだろ!俺は…ここまでされなならん事をやったのか?そもそも結婚できる歳じゃない。
糞ぅ…責任の一端が俺にもある以上、撥ね付けれない。…俺の馬鹿!否、莫迦!!マンコ!!

男縛るにゃ鎖は要らぬ。女の身一つあればそれで十分。それが鎖となるのです。

ひょっとして…飼われつつあるのは俺の方、か?
「んふっ。正妻は当然、私よね?そうでしょ?ご主人様♪」
「勝手な事を!ア、アラドは…私の、は、伴侶だ」
「そんなの駄目だよ!あたしが唾付けたんだから。…ね、責任…取って?」

職歴について…考え直したほうが良いのかもしれないな。きっと…それが利口なのだろう。

「………て…でお…仕…」
「うん?聞こえないわね?はい。大きな声で」
「地…果て…でお供仕……」
「60点だ。はい、もう一度」

だが、その考えに至るのが致命的に遅かった。もう議論に迄発展する余地だってなかった。
選べたのは一つだけ。

「地の果てまでお供仕ります!何なりと仰って下さい!」

「はい!オッケー!宜しくね、アラド!」
其処まで言った後の記憶は無い。何やら血涙流しながら素敵なポーズで倒れ込んだのは覚えているが……。
う、うう…(涙)。これが、俺のレーゾンデートルかっ!!?この世界での在り方だってのか!!?

俺は神だの仏だのは信じちゃあいないが…なるほど。確かに、この世には神も仏も無い。

335BGMは「空澄みの鵯と」で:2005/10/24(月) 07:53:39 ID:OON/b4UD

………………

しゃーこ…しゃーこ…
砥石に刃を乗せ、一心に研ぐ。砥粒が細かい刃を鋭く尖らす為の砥石だ。
しゃーこ…しゃーこ…
大柄なフォールディングナイフ。刃渡りが100ミリを超えるそれをゆっくりと時間を掛けて磨き上げる。
しゃーこ…しゃーこ…
あの子は…変わった。もう、私を見てはくれない。そうして気付いた己の在り方。私は…あの子の存在があったから、今まで生きられた。拠り所たるそれが消えた今、出来る事はたった一つだけだ。
しゃーこ…しゃーこ…
研ぎ終わった刃が鈍い輝きを放った。粗い鏡面の様なそれに己の顔が映し出される。泣き疲れ、眼窩が落ち窪み、幽鬼の様な顔。それが…今の私。

「アラド……来世で、添い遂げましょう?」


…ゾクッ!意識は無い筈なのに…本能的な危機感だけが湧き上る。
また…死亡フラグなのか?…ま、どうでも良いか。
何故なら…

コの身ハ既ニ終わッてイるノだカら…



エクストラステージに続く!

…いや、続かないよ?

トータルリザルト
使用機体:アラド=バランガ
総撃墜数…3。ツグミ=タカクラ、スレイ=プレスティ、アイビス=ダグラス
総獲得経験値…108
総獲得PP…600
被撃墜回数…1(※撃墜後、拿捕された為に復帰は不可能)

おめでとうございます。貴君はチームTDを全て撃墜した為に、本ステージにおいて称号が与えられます。
『お姉さん殺し』
効果:年上女性と二人っきりの状態で飲酒すると、誘惑される可能性50%アップ。

「……まっこと嬉しくねぇ称号だな」




リトライしますか?[はい/いいえ]
336BGMは…:2005/10/24(月) 08:08:57 ID:OON/b4UD
( `ω´)y-~

本来ならもっと間をあける冪だったけど、便乗して一気に書き上げてしまったorz
スレ汚しをお許し下さい。暫くスレを離れます。

続きについては未定。若し書くとしたら、派生で青久保vsセレーナかヴィレッタをボーナストラックとして
リリースするかもしれない。現在、イン×ヴィレなんつー神をも恐れぬ無謀な物を書いてる最中なので気が向いたらって形になるかも。

337名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 10:48:23 ID:ekZJ07qj
うわ神たちが波状攻撃だ
萌え死ぬwwwww
338名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 12:19:39 ID:PUCKbmFc
神々に敬礼!
339名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 14:57:29 ID:varBIhH6
>>222
つまり君はアレか、要は世間一般でいうネ申、というやつか。
340名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 15:17:43 ID:FylAUVLa
>>222
超GJ!文章も上手い。しかも挿絵つきとは恐れ入りました。…凄い人だ。

>>336
GJ。自分の死亡フラグ立てるとは流石アラド。激藁ww
しかし、良く書くね
341名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 15:52:29 ID:6hDvSS91
>>336
超GJ!インヴィレワクテカして待ってます
久保とセレーナも斬新でイイ!!
342名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 17:53:46 ID:UHjmHP7t
>>222
メルアは嫌いなのだが、お前が書いた奴はかなりいい
GJ
343名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 18:38:51 ID:Lmj7BCP8
とりあえず>>222は騎士になれたな。
GJ!!
344名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 18:49:24 ID:c11OVs6d
取り戻すことを考えずにいきなり殺っちまう気マンマンのゼオラがコワスw
345名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:18:19 ID:1hNxZGTf
>>336
メチャGJです!!!
しかしこのままだと少しゼオラがかわいそうだなと思ってみたり。
せめて仲間に入れてやれんのだろうか orz
346名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 20:52:33 ID:Sc80Eqsj
めるめるめーーーーー
347名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:19:10 ID:UdFvM47z
もうGJと言うしかないじゃないか!
348名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:26:20 ID:lZ8nIU9E
アラド死んだぁ―――-wwww

そりゃあ三行半突き付けられるわなww
349名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 07:48:16 ID:XLK2wIHE
>>336
むしろリョウヴィレきぼんぬ
350名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 18:35:07 ID:SdsZpVwe
統夜×シャナの慰めから絡みの和姦、マサキ×カティアの陵辱

どちらから書こうか切実に迷い中…
351名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 19:05:51 ID:SOq8PNSY
>>350
エロスの導きがあらん事を
352名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 19:13:06 ID:xBH/czv4
>>350
個人的には前者の方が好みだが、後者も読みたいので気が向いた方から手を付けてくれ。
353名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 19:57:53 ID:RhOOFn7O
んじゃ俺は統夜×シャナに期待してみる。
Jやっててなんとなく統夜←シャナって印象を受けたんで。
354名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:04:53 ID:x+EEe+l7
>>350
騎士道不覚悟!!
思いのままに書くことこそ騎士の務めであろう!!
355名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:19:36 ID:dDP3hqQ/
>336
インヴィレすか!マジですか!本命クルー!!!
あまりに飢え過ぎて中の人つながりの某少女漫画に手を出すほど好きなカプなので嬉しくてたまらん。
356名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 07:07:32 ID:FqEpGYCN
ここはひとつ陵辱系で
357名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 13:17:58 ID:2jRCywcP
俺のロンギヌスの槍が暴走寸前です
358名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 16:14:19 ID:gcWKTHji
俺のシャイニングフィンガーソードが(ry
359名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 17:37:21 ID:+iDmYY3J
俺の光牙断空剣が!
360名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 18:01:22 ID:Cp6G/VGl
グレンキャノンもだ!
361名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 18:35:54 ID:6Pdo9M4M
僕のツインバスターがローリングしそうです
362名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 20:18:26 ID:2NzA1cP6
定期的だな
363名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:10:27 ID:F3SRXQXP
全ミサイル、撃ちつくせ〜!!
364名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:11:43 ID:jeMUO4cc
そろそろヴィレリョウも読みたい。
っつーか、最初だけ書いてた人はどうしたんだろう。
365名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:27:01 ID:avuoDAP0
百合物が読みたい
カルビ×他三人とかないっけ?
366名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:31:31 ID:XqmjXywV
本編がアレだからな……
各所で百合ハーレム百合ハーレム言ってた人も発売されたらピタッといなくなったし。
367名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:46:45 ID:0tQmIbDp
むしろ、カルビ×統夜だろう。
368名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 22:44:34 ID:YqftctRX
「鬱憤晴らしをさせてもらう!」とばかりに三人娘に
八つ当たり気味に半レイプをするカルビのSSとか?
369名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:03:35 ID:qY0Dp5Rk
>>355
ナカーマ
他にもオリ系の中の人たくさん出てるしなw

職人さんガンガレ!!
370名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:28:41 ID:DztpM/0T
ソイソースとしっかりしなさい、か?
…いかん。涎が出る。
371名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:33:25 ID:gzC5iyHM
>>367
おまいは漏れか。
372名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 23:39:36 ID:nu8ePmXK
両手両脚を拘束された統夜が騎乗位で逆レイプされてる絵しか浮かびません
373統夜とカティアのとある日常1:2005/10/26(水) 23:53:46 ID:bHGhrxYP
「統夜〜? こんなのはどうですか?」
 カシャーと小気味良い音とともに統夜の目の前のカーテンが開かれると、そこにはいつもと違う雰囲気のカティアが立っていた。
「あ、あぁ……うん。なかなか悪くないんじゃないかな?」
「……はぁ。統夜さっきからそればかり。ちょっとは真剣に見てください!」
「いや、そんなこと言われてもな。俺、ファッションのこととかは疎いし、それに女性の服なんて尚更……」
「はああぁ〜」

 終戦から早数ヶ月。地域によっては未だ戦争の爪跡やラダム樹の名残などを残すものの、多くの都市や街には以前のような賑わいが戻ってきていた。
 それは統夜が住む町も同様で、統夜とカティアは今日、そんな人ごみ溢れる街に繰り出していた。
 そのお出かけは本人たち……強いてはカティア曰く「デート」らしいのだが、二人が手を取り合って歩く様は第三者からするとどうも恋人同士とは見えにくいらしい。
 それは、二人とも凛々しい顔をしつつも、カティアはどこか大人びていて、統夜がどこか幼く見えたから。より端的に言えば、彼らの服装があまりにも不釣合いだったから。
 故に、彼女がその日真っ先に向かった場所が婦人服売場だった。

「もぅ! それじゃあ、次のいきますから今度は真剣に見てくださいね」
「カティア、だから俺は……」
 開いた時以上の勢いで二人の目の前を再び遮る試着室のカーテン。その隠れ際のカティアの不服そうな表情に統夜はガクリと肩を落とし、先程のカティアのようなため息をつくのだった。
「カティア〜」
 女性に服の意見を求められるというのも統夜にとっては問題だったが、それより何よりもここが婦人服売り場というのが一番の問題だった。
 周りを見渡せば、少ないとは言え当然客も店員も女性ばかり。雰囲気も統夜には違和感だらけだし、視界の端にどうしても入ってしまう女性下着コーナーが落ち着きを揺るがせていた。

 だが次の瞬間、統夜の気持ちの揺らぎが震えに変わった。
「ちょっ、ちょ……何これ? おかしい……わね? って、やだ!」
「カティア、どうした?」
 突然試着室の中が慌しくなったのだ。
「やぁん、服が絡ま……って。あっ!? ホックが外れ……」
「…………」
 試着室のカーテンを見つめ、聞き耳を立ててしまう統夜。
 何やらその中は大変なことになっているで、聞こえる言葉の端々に統夜は自身の感覚をくすぶられてしまう。
「す、すみません、統夜。ちょっと……手伝ってもらえませんか?」
「――っ!?」
 それなのにカティアはこんな追撃をかけてくるのだ。
「手伝うって……。そっ、そんなことできるわけないだろう!?」
「そんなぁ……、お願いします、統夜〜」
「うぅ〜」
 いつもとは違い、とてもか弱い声。本当に困っている、本当に助けを求めていると思えてしまう声。
 流石にそんな風に言われてしまうと統夜も先程までのように適当にあしらうことも出来ず、キョロキョロと辺りを見渡し始める。
「誰も……見てないよな?」
 まさにタイミングを見計らったように、今統夜の見える位置からは客も店員も見当たらない。もし見ていたら、今の統夜の様子は明らかに不審者として映るはず。故に、少しも騒ぎが立たないということがつまり、誰も見ていないという証明だった。
「カ、カティア……?」
 もう一度だけ辺りを見渡してから、統夜はそっとそのカーテンに手をかけ、その中を垣間見た。
「と、統夜。ごめんなさい……さっきの服を脱いでる時にブラのホックが外れてしまって」
「な――っ!?」
 そこで統夜が見た姿。それは散乱する衣服とその上に座り込んでしまっている下着姿のカティアだった。また、その下着だって彼女が言っているように、裏でホックが外れ、その豊満の胸の大半が曝け出されてしまっていた。
「くっ……!」
 その光景を見るや否や、統夜は素早く試着室の中に土足のまま足を踏み入れ、後ろ手にカーテンを閉めた。
374統夜とカティアのとある日常2:2005/10/26(水) 23:54:26 ID:bHGhrxYP
「カ……ティア……」
 閉ざされた空間。二人だけのこの空間はある種の密室。
 篭る空気、熱、匂い……それが二人の間に充満していた。
「ごめんなさい。ここ、留めてもらっていいですか?」
「あ、あぁ……」
 統夜は疑問に思ってしまう。こんな場所で二人きり……それもカティア自身はほぼ裸に近い状態。それなのに、何気ない態度を取られてしまうこと。
 自分だけがこんな風にドギマギしてしまっていることが納得できないのと同時に、カティアに子供扱いされているようで少し苛立ちも露にした。
「……分かった」
 カティアは胸を抱えたまま立ち上がり、統夜に対して背を向ける。その背中はホックが外れているせいで陶磁器のように白い肌が前面的に露になっていた。
 統夜はそれを視界全体に入れながら、垂れた下着のホックを両手に掴む。
「左右から引っ掛け合えば良いだけですから」
 そう。特に難しいことはない。外すのならまだしも、統夜の手元にちゃんとホックの位置が見えているのだから難しいわけがない。
「…………」
「……統夜? どうしました?」
 やろうとすればすぐできることなのに、統夜はしなかった。それどころか、そのホックを手から離してしまった。
「と、統夜っ!?」
「カティアッ! 俺は……」
「ひうっ!?」
 脇の間から手を差し入れ、カティアのその胸を後ろから掴む。
「やっ……ぁ、とう……や……ぁ」
 掴んでもそれぞれの手からこぼれてしまうくらいの豊満な胸。統夜のその指の圧力にも負けないほどの胸の弾力が併合し、一つの力となってカティアのその胸を大きく揺さぶった。
「あぁん……。だめ、統夜。こんな所……で……」
 カティアの制止の声に耳も貸さず、ひたすらに彼女の胸を揉みしだく。
「あっ、くぅ……。ホントに、怒り……ますよ!? やぁあ……ン」
「カティアの方こそ、そんな声を出しちゃってると周りにバレるんじゃないか?」
「そ、そんな……」
 実際にバレてまずいのは統夜の方だけれど、この空間の中では目の前のカティアに対する意識の方が勝った。もしくはカティアに対する『意地』が勝ったと言った方が適切かもしれない。
「統夜……そこっ、だめ……だってば……、ふあぁ!」
 カティアの胸を自在に揺らす指がその中心部……ピンク色に膨らんだ突起物に触れた。彼女の肌自体もそうだが、ジワリと滲む汗が二人の接触面を粘着質なものに変えていた。
「そんなこと言って、実は感じてるんじゃないのか? ココもこんなに勃ってきてる」
「んんぅ――ッ!? そ、そんな……こと……言っちゃ……。ひああぁッ!?」
 統夜は親指と人差し指を使って、両方の乳首を同じように摘み、揺らし、引っ張る。その少し乱暴とも見える行為に、カティアはその度に身を躍らせた。
「あぁ……、はっ、はっ、はあぁ。んんぅ、ぅぁ」
 荒くなる呼吸。試着室内の鏡に映るカティアの瞳はとろりと垂れ、赤く恍惚な表情を浮かべていた。また、口元からはだらしなく唾液がこぼれてしまっていた。
 そんな姿を見て、統夜が必死に抑え続けてきた欲望――裏を返せば、愛情の反動がその鎌首をもたげた。
「カティア。俺、お前の中に……挿入れたい」
「えっ、えぇ――っ!? 統夜、本気で言ってるんですか!?」
「本気……だ」
「そ、そんな……、どうして? 今日の統夜、なんか……変」
「それはカティアのせいだ!」
「えっ、わたし……?」
 予想外の言葉にカティアは目を丸くした。一方的にされている今の状況が、まさか自分のせいであるなど考えもしていなかったから。
 だが、次の統夜の行為もまた、カティアは予想もできなかった。
「カティア……」
「とう……や?」
 抱きしめられていた。胸ではなく、身体全体を包み込むように後ろから統夜に抱きしめられていたのだ。
375統夜とカティアのとある日常3:2005/10/26(水) 23:55:17 ID:bHGhrxYP
「……不満だったんだ、いつも」
「え……」
 その言葉もまた、カティアには予想外だった。
「戦争に巻き込まれたとき、俺がまだ右も左も分からずただ流されるままに戦っていたとき……俺は皆に文句ばっかり言ってた。でも、そういったときはいつもカティアがその場を諌めてくれた」
「…………」
「頼ってきた、ずっと。多分俺だけじゃない……テニアもメルアも。ずっとカティアにばかり頼って、カティアに苦労かけてきた。そう思った」
「統夜。私は別にそんな……」
「だから今度は俺がカティアのために何かをしてあげようって、カティアを守ってあげようって誓った。それが、俺が『あの人』と交わした約束でもあるから」
 『あの人』とは誰だろう?――ふとカティアの頭にそんな疑問が浮かぶけれど、それはすぐに過ぎ去った。脳裏をよぎったあのときの二人の会話と共に……。
「でも、カティアは変わらなかった。変わることを望んだわけじゃないけど、それでも少しは俺に頼って欲しかった。
 例えば今日のデートだって、俺なりにずっと考えてきたことがあった。どうすればカティアに楽しんでもらえるか、喜んでもらえるかって。でも、いきなりその計画も失敗しちゃったしな……」
「ち、違うの! 私は統夜と釣り合いが取れるようにって…………」
「今だって、ずっとドキドキしっぱなしだった。そりゃそうだ。『好きな』女の子のこんな姿を見て興奮しないはずがない。
でもカティアは俺にこんな姿を見せてもいつも通りだった。俺を『弟』のように見るカティアのままだった。それが……気に入らなかった」
「ぁ……」
 それでカティア自身も気付いてしまった。二人の釣り合いを崩しているのは自分自身のせいだ、周りから自分と統夜では姉弟に見られてしまっているのではないか……そう彼女自身が思い込むことで、自分自身をその色に染めていたことに。
「統夜……、ごめんなさい」
 そしてカティアは己の身体に回された統夜の腕をそっと抱いた。
「私、バカみたい。私たちのこと、誰に言われたのでもないのにね。自分自身で勝手に思い込んで、それで統夜のこと傷つけて……ホント、バカみたい」
「カティア……」
 こぼれる涙に指を添え、そっと拭う。その涙はとても……温かかった。

「統夜……、して? 貴方が望むように、貴方がしたいように」
「カティア……ッ」
 まるで「待て」をされた犬のように耐え続けてきた統夜は、いそいそとズボンを下着ごと脱ぎ、試着室の壁にたたきつけるように投げ捨てた。
 すると猛々しく屹立した統夜の肉棒が腰ごと震えを放っていた。
「カティア……、いくぞ?」
 その柔らかい腰とお尻に手を添え、腰を近づけていく。
「あん。統夜……下着を。じゃないと汚れちゃいます」
 カティアは首をこちらに向け、僅かにそのお尻を振ることで「いやいや」をする。けれど、統夜の手は離れず、腰もその前進を止めなかった。
「ごめん。ちょっともう……我慢できないから」
「そ、そんな……」
 カティアのお尻を円を描く様に揉みながら、徐々に徐々にと指を秘部へと滑らせていく。そしてそこに達したのと同時に、覆っていた緑のストライプの入ったショーツを横にずらした。
「もしかして、もう濡れてる?」
「それは言っちゃ……ダメです」
 だが、その問答に意味などなかったように、カティアのその潤った入り口に己の肉棒を押し当て、その中へと一気に突き入れた。
「ふああぁ! 統夜……んあぁ、あ……は……あぁん……」
 濡れているとは言っても、それほど十分ではないカティアの膣内は統夜に容赦ない圧迫感と摩擦を与えてくる。それに対し十分にいきり立った統夜のソレはカティアの内部へ和って入り、そしてその中で脈打つごとに肉襞の反発を受けていた。
「うっうぅ……、くぅ」
 その締め付けを味わうたびに脳の奥にまで突き抜ける快感が統夜の身体を走り抜ける。口元からは堪らずに呻き声が漏れ、少しでも気を抜けばすぐにでも果ててしまいそうになった。
 統夜が今までの我慢とすぐに果ててしまうほどの快感の混濁する意識の中にできること……それは腰をひたすらに動かすことだけだった。
376統夜とカティアのとある日常4:2005/10/26(水) 23:56:13 ID:bHGhrxYP
「んんっ……、んはぁ! あん、あぁん、あっ……統夜ッ!」
「カティアの膣内……すごく、きつくて……気持ちいい……」
 腰を亀頭が外に露出するかしないか辺りまで腰を引き、そしてまた一気に突きつける。
 ただそれの繰り返し。技巧も何もない、動物的で直線的な振幅運動。
 その度に鳴り響く統夜の腰とカティアのお尻が奏でる音。パン、パン、パン……と肉と肉が織り成す打楽器の音色は明らかにこの試着室の外にまで聞こえてしまう音である、ということに気付いた。
「と、統夜。やっぱりダメ……よ。周りにバレちゃ……う、ぅ……」
「あ、あぁ。そう、だけど……」
 そのことに気付いたカティアも自分の声のトーンを極力下げてそう言う。
 また、統夜自身もその事実に表情を苦渋に歪ませるのだが、だからと言ってここでこの行為を中断させることも出来ないのも事実だった。
「なら、これなら……どうだ?」
 一呼吸置き、統夜はすぐに腰の動きを変化させた。その判断力たるや、先程の動物的なものとはまるで異なっている。
「えっ!? ……んんぅ、んあああぁぁ――っ!? こ、これ……!?」
 その突然の変化についていけず、カティアはつい大きな声を上げてしまう。それを手で必死に抑えるのだが……。
「あうぅ! はぁ、……ふぅ。くふ、ぅうんっ。やだ……これ、お腹の中がかきまわされて……」
 動きの変化――それは直線運動から円運動への変化。前後への抽送ほどの激しい快感は得られないものの、膣内の無数の襞と子宮口をも抉るような律動もまた、纏わり付くような快感を与えてくれる。
「あふぅ……。統夜のが、統夜のが……奥で……暴れて……、きゃんっ!」
「カティア、カティア……」
 統夜はカティアのお尻を包む布地に食い込むほどに爪を立てて掴む。そして自分のモノを擦り付けるような粘性な動きで腰を振る。
「やっ、あああぁあぁッ!? そ、そこは……だ、だめぇ……」
「ここ?」
 そして統夜はその場所をもう一突き。
「んふううぅ、あぁ! だ、あ……え……ぁあ」
 恐らくカティアはその角度で挿入されるのが最も感じるのかもしれない……そう気付いた統夜は、少し口元をつり上げ、その方向に対して重点的に責め始めた。
「んっ、んんぅ、んん――っ! あ、あぅ、あん、んむ……」
 Gスポット……そこを責められ始めたカティアの花弁は急にその蜜の量を増やし、床に滴らせ始めた。
 それで余計に大きくなってしまう喘ぎ声を必死抑えようとするのだが、それでも漏れてしまう。その姿と甘いため息を混在させた喘ぎ声に統夜はさらに己を昂ぶらせていった。
「あん、はっ……ああぁ。今日の統夜の……いつもよりずっと……すご……い。これじゃあ、私……わた……し……」
「イッちゃう……か?」
「は……はい。お腹の中をゴリゴリされて、頭の中までかき回されてるみたいで。意識……真っ白……飛んで……、んん、んんぅっ!」
「俺も……俺ももう……すぐに……っ!」
 気分の昂揚とともに統夜の律動も増していくのだが、その刺激と快感に統夜の限界も間近になっていた。
「あん、あん、あっ……あぁ! だめぇ……統夜、私もうイッちゃう……の。統夜はまだ……なの、くうぅ」
「もう少し、もう少しだから……我慢して」
「ダメッ、だめだめだめぇ! 統夜ぁ……私もう……イク、イッちゃう。統夜、とうや、とうやぁ……、ふぁ、っくぅ、んあああぁぁッ!!」
 途端、カティアの膣内が統夜の肉棒をきつく締め上げる。
「くっ、うぅ……」
 カティアの膣内、その襞の全てが己の快感に酔いしれて震えた。
「っはぁ、はぁ……はあ、はっうぅ、んあぁ……」
 達したことでカティアは息荒く呼吸を繰り返し、力なく脱力する。そして壁についていた手がずるずると滑り落ちていき、手の支えを失ったことで終にはお尻だけを突き出すようにしてしな垂れてしまった。
377統夜とカティアのとある日常5:2005/10/26(水) 23:59:35 ID:bHGhrxYP
「カティア!」
「……え? ふぁ、あああぁあぁ!?」
 だが統夜の方はまだ果ててはいなかった。
 とは言っても、統夜の限界ももう目と鼻の先というところまで来ている。そのまだ見ぬ限界に向けて統夜は最後のスパートをかけた。……完全に脱力したカティアのことを考えたりもせずに。
「やあぁ、はぁ、くぅ、うぅんんんぅ……。わたし、さっきイッたばかりで……こんな……んはぁ!?」
 床に頬を擦り付けたまま、再び自分を襲う快楽に身を震わせるカティア。
「カティア! 今度こそ、ホントに俺も……イ……っ」
 いつの間にか音のことも忘れ、自分の快楽のためにただひたすらに腰を叩きつける統夜。
「んっ、んふぅ、あぁン。あん、あ……こんな、こんなにされたら、私また……きちゃう!」
「なら、今度こそ……今度こそ一緒に……カティア!」
「統夜、統夜、統夜――ッ!」
「うっ、カティア……カティ……ア……っ!!」
 お互いの名を連呼し合い、そして身体を同時に震わせる。

「あっああぁ、んあっ、あああ、あああああぁぁ――っ!!」

 びゅくん、びゅくん……ともの凄い勢いで統夜の中からカティアの中へと精液が吐き出される。その迸る精液と二度目の快楽の波に流され、きつく握り締められていたカティアの拳からも完全に力が抜けた。
「ぁ、はぁ、はっ……」
 統夜もまた射精とともに襲ってきた虚脱感に身体の支えを失い、そして目の前に横たわるカティアの上に覆いかぶさった。彼女の膣内にまだソレを挿入れたままで。
「統……夜ぁ……」
「カティア……」
 そしてお互いその身を寄り添い合わせ、冷めぬ余韻に浸っていた。

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

「絶対にあの店員さん疑ってましたよね、わ……私たちのこと」
「か、かもなぁ……」
 店を出た二人は、互いに視線を所在無さげに巡らせながら、人ごみの中を早足で駆け抜けていた。その胸に何かを抱きながら……。
 あの行為の後、冷静さを取り戻した統夜とカティアは事態の深刻さに気付く。それは二人の嬌声が周りに完璧に聞こえてしまっているのではないかという恐れと自分たちの下に敷かれていた衣服……それも商品の汚れについてであった。
「……もぅ、統夜ったらあんな場所なのにいっぱい出しすぎです。こぼれて汚しちゃったじゃないですかっ」
「ご、ごめんなさい……」
 カティアは顔を俯かせ、そう呟く。そして胸に抱いたそれをキュッと抱きしめた。
 ちなみに彼女が抱くその中に何かが入ったその袋には先程の店のロゴがプリントされている。つまりはまぁ……そういうことだ。
「でも……ふふっ、うふふ」
 しかし、そんなことになってしまったと言うのに、俯くカティアの表情はどこか嬉しそうだ。
「な、なんだよ……カティア?」
「実はね、今日ってちょっと……『危ない日』だったりして」
「…………へ?」
 茶目っ気十分に舌をチロリと出しながら何を言うのかと思えば、そんなトンデモナイことを。
 統夜はその言葉の意味に気付くのにいくらかの時間を要した。
「は、はぁ〜? それってまさか……?」
「『男』としての責任、取ってくれるんですよね?」
「うっ、それは……その……」

「…………寄りかかってもいいんですよね? これからは統夜に」

「カティア……」
 目を瞑る。その言葉の意味を受け止めて。
「あぁ、そう……そうだな」
 そして自分の言葉を自分の中で何度も反芻させる。己の決意とともにカティアの手を強く握り締めて。
「『二人で生きる』――そう誓ったからな。だから……」
 統夜はその手を一層強く握り締める。そして一歩、足を前に踏み出した。
「行こう、カティア!」
「……はいっ、統夜!」

 輝ける青空の下。太陽にだって負けない最高の笑顔で微笑み返し、彼女もまた、統夜と同じ一歩を踏み出した。

<統夜とカティアのとある日常 〜one road for two〜> 終
・おまけ挿絵
ttp://vista.x0.com/img/vi08864.jpg
378名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:04:15 ID:J89A1WvE
JやってないんだけどGJ
379名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:04:27 ID:wYKDwfh4
またまた神の来臨か!?
超GJ!アンタ凄ぇよ!!

…しかし、こうも短期間に神が連続して降りるとこの先が不安になるな。
380名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:06:05 ID:XmlFpYHp
>>373
GJ!!

僕の月光蝶がキーボードに降り注ぎそうです
381名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:08:45 ID:zCf/hJEb
>>373
更なるGJが今ここに!

>>380
分解されるのか!?
382名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 07:18:09 ID:bJfk8Uyd
ちょ、出勤前にモニタの前でゴロゴロしちゃったじゃねぇか!
貴様!俺を悶え殺す気か!?超GJ!
383名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 08:40:23 ID:r0XVb7b6
>>373-377
あ・・・ああ・・・うわぁぁぁぁ!
何故だ!?何故書き込む!?何故投下をやめない!?何故じっとしておけないんだぁ!!
なぜぐりにゃ〜のSSを投下した!!お前の投下の我慢が、俺のぐりにゃ〜ネタの創作意欲を押さえる鍵だったかもしれない!!
384名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 10:54:12 ID:VxmGUNYd
人は創作意欲に乗ればいい!
だから私は>383の投稿を待つ!
385名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:41:30 ID:TgP/5md2
今更OG2やりました
マリオンとアラドは絶対ヤってるな
386名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 21:48:08 ID:TPvEsLFn
俺のグレンキャノンがぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?
387名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 21:48:25 ID:DTtW6yB5
>>385
その理由をSSとして投下してくれ。
388名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:03:05 ID:8AdUEdYY
最近アラドとゼオラの山芋子作りが脳味噌から離れてくれません
389名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:37:05 ID:NjCGeetj
>>388いいなぁ、オレなんかイルムがリンに子作りをおねだりされて頑張っちゃうSS投下する勇気が欲しいよ
390名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:42:07 ID:oErP1FFK
エク姉とラミアのレズプレイを覗いてしまったアラドかタスク辺りがが口止めに食われるというネタを書けたら良いなぁ

>>364
赤面しながら書いているところなんでもーちょっとお待ち下さいまし
391名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 02:21:27 ID:7xcmf1S1
何で、セレーナと大尉が青ワカメを必死に探してたのか気になる・・・もしかして前スレにあった?
392名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 07:40:42 ID:AgjLmHm5
>>373
何がGJってこの短時間に挿絵まで仕上げて付けることだよな。
393名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 07:56:41 ID:fCcQsOk/
>390
ガンガレ。特に一行目
OG2中盤あたりでありそうなネタだな
394名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 09:01:46 ID:ingZ8WRe
ふふふ、俺の宇宙怪獣合体型が(ry
395名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 15:13:31 ID:uQV3WFxx
>>394
ほんとは兵隊のくせに
396名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 15:21:37 ID:O0YSRgXx
>>395は宇宙怪獣高速型
397名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 16:46:40 ID:bjMkw9/T
ふふ、オレの宇宙怪獣混合型が(ry
398名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 19:50:25 ID:BcCEabe8
「ふ〜も、ふもふも、ふもっふも〜!」
「「「ふ〜も、ふもふも、ふもっふも〜」」」
 だだだた・・
「ふもふも!!」
「「「ふもふもっ」」」
399名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 20:45:23 ID:go5OnoMA
>>395
カワイソス・・・
400名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:27:01 ID:EL8JvvRN
しかし何だ。前スレの終わりぐらいから、神しかいないような状況になってるな。
しかも、それぞれに得意分野が違うというのもまた面白い。
401名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 21:51:54 ID:go5OnoMA
人、それをイデの意思という・・・。
402名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 22:00:18 ID:0t+SzNus
>>401
待て、それだと電源が落ちてきえてしまうオチがつくぞ
403名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 22:15:26 ID:/06W3ANG
またイデの再来か?あれは本当にちょっとした祭りだったw
でも神が多いことは良いことじゃないか。これからも投下お待ちしております。
404名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:56:28 ID:qtmZ9H95
PC内データ整理していたらマイレビ百合SSの書きかけが出てきた

どうしようか…
405名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 00:57:40 ID:4wOPas4+
>>400
待て、それは前スレ前半の作品が今一だったと言ってるのか。首肯できん。インレオとか神だったぞ個人的に。
406名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 01:21:05 ID:XdwuvEXZ
>>404
マイマイが魔法使いのやつだっけ?

>>405
あのインレオは実に良かった。神いわゆるゴッド
407404:2005/10/29(土) 01:31:49 ID:qtmZ9H95
>>406
多分違うかなぁ…こんなのだよ

───甲高い擦過音が場を制する───

───頭の中に響き渡る不協和音───

───支配しようとせん冷たき念───

───こびりつき纏う思念…レビ───

(……マイ……目覚めよ…マイ…)
「く……う…ぅっ……」
今日もまた、あの声が聞こえてくる。
私を呼び続けるあの声が…。
その度に何故か息苦しくなり、頭も痛くなってくる。
そして、これがあった日は決まって寝付けなくなってしまう。
寝てしまうとあの声の事で何かが起きてしまうのが怖かったからだった。
「………ふぅ…」
乱れていた桃色の髪をかきあげ、ゆっくり起き上がる。
小さく欠伸を漏らした後、ベッドから這い出て背伸びした。
自室の為か、その服装はTシャツにハーフパンツというラフな格好だった。
そんな中で、若干膨らみを帯びた胸がうっすらと象っていた。
すらりと伸びた足もそれ相応に控えめなスレンダーさを醸し出す。
デスクに置いてあった飲料水を一口飲み息を吐く。
「冷たい……でも…」
マイは言いかけ口を噤んだ。
(…まだだ……お前は………)
「…!くっ…また…」
またしてもあの声が響く。
今度は先のより鋭く、頭痛も強くなっていた。
「一体…何なの……うくっ!」
(……レビとして……目覚めよ……お前が…)
「…う……うるさいっ!」
(無駄な……お前は運命には………逆らえない…)
「…あくっ……くぅぅ……」
マイの頭に響き続ける声は、マイに言い難い重圧と苦痛を与える。
ジュデッカの巫女…レビ・トーラーとしての念がそれの原因だった。
(…仕方がないが……お前には……仕置きが必要のようだな…ふふふふ……)
「う……仕…置き……だって…?」
その時の声は何処か怪しく、ゾッとする印象がありマイは戦慄する。
全身を舐められるような…鳥肌が総立ちする、といったイメージがあった。
「………!?」
突如、妙な気配を感じ身を強ばらせる。
そして、ふと振り返ると…。
408名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 01:48:53 ID:GHdqELJk
>405
一瞬インピオと読んでしまった私は間違いなく破廉恥な男だ・・・。
409名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 09:14:10 ID:v5Do6BCR
>>407
続き!続き!
410名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 01:31:05 ID:H4Ki5x49
そして>>389の到来を待ち焦がれる俺がいる
411名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 12:07:04 ID:8iPpm4zY
>>405
神の密度だろ?前スレ後半から作品多くて全部神な状態じゃん。
412名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 19:09:32 ID:oE7M19K+
ルアフがアルマナを犯すエロキボンヌ。
シヴァーに殴られる前辺りで。
413名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 19:19:35 ID:Cu22pBOT
シヴァーがルアフを犯すエロきぼん
414名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 21:22:55 ID:TyBPGlZ4
じゃあ俺はバランがシヴァーを犯すエロをキボンしとく
415名無しさん@ピンキー:2005/10/30(日) 23:44:41 ID:k9mYM/ud
バラン×シヴァー×ルアフ×アルマナ

というすごいプレイが
416名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:05:06 ID:O94YEG+0
バランってヤってる最中もあのテーマソングがかかっていそうだ
417名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 04:52:53 ID:8bBX1hsO
バン!バン!曲に合わせて腰を振るのか
418名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 06:03:21 ID:aWL58O3M
前奏中はひたすらおっぱいを揉むのか
419名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 09:18:33 ID:eKoAKei8
なんと萌えない妄想だ
もっとやれ
420名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:04:51 ID:nvrJEjpG
ゼンガーと中イルイを希望しとく
421名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 22:48:16 ID:LAWA2Jui
早くしないと俺の天空剣が(ry
422名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:10:50 ID:JP6eSq/u
>>421
普段は柄の中に収まっている訳か
423名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:21:32 ID:fRgxxveP
>>422
敵に触れる前から超電磁ボール発射するしな
424名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:28:45 ID:g0JbVuge
>423
弾数制限7発補給不可か。
425名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:29:57 ID:LQU+lJe0
グランダッシャーーーーーッ!!!
426名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:38:27 ID:UEumMNeJ
正直、みんなビックブラストやギガントミサイルに喩えるべきだと思うんだ。
427名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:52:20 ID:UT8R2zNc
俺のビームライフルは発射寸前なワケだが
428名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 00:53:25 ID:jMDlQIK8
だがしかしメガ・ランチャーを超える男の武器は未だ現れていないわけで。
429名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 01:40:44 ID:pw2OVElE
攻撃を受けた分だけ膨れ上がるビッグブラストの持ち主のコンVは卑猥だと思います
430名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 02:14:10 ID:lAZ7DX4T
俺の獣士が精神コマンド使っちゃウッ!
431名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 03:44:53 ID:KpxoJfNA
なんだかロボゲ板みたいなながれだな
432名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 05:03:47 ID:87fDc6Kz
ルリア萌え・・・。

久々に戦闘に加えてみたら
「ナッキー・パンチ!」とかいってて・・・・。
433名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 09:07:19 ID:ljNDb/Ui
マイの乳がデカい説が出てきたので
乳を活用したプレイもありになったと言えるのだろうか
434名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 09:32:01 ID:R+covxBv
>>422ー423
そんな藻前らは超電磁ストリングスのくせnうわなにするんだやめ(ry
435名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 12:53:45 ID:vOhd6dj8
>>432
ハザルリ萌え→携帯萌えスレへ
久保ルリ萌え→前スレ・前々スレへ
その他→暗闇の荒野に道を切り開け
436名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 14:26:38 ID:6l2MleCQ
>>426
ぎ、ギガントミサイルって……弾数いくつあると思ってんだw
437名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 14:45:40 ID:MbaaWb+B
むしろ、股間のバスターライフル
438名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 15:00:46 ID:/V9ahrJa
>>437
お前の小便二又に割れてるぜ
439名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 15:02:58 ID:YfEwbTSj
ツインじゃないから・・・
440名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 15:57:58 ID:BB2hhQAa
3発限りか
441名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 16:56:38 ID:v5cATcpp
しかも捨てられるぞ
442名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 21:20:11 ID:umoE/50s
職人様の到来がぱったり途絶えてしまったな…
443名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 21:26:32 ID:iZ3m399i
エロ初書きさんの再来を心待ちにしているのも私だ…
444名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 01:55:03 ID:dtvcgy5e
俺の股間がボロッとダイナミックスペシャル











…ゴメン、言ってみたかっただけ
445名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 04:40:30 ID:78c0nV0t
>>444つまり…アレの頭が分離するのか…







(((゜д゜)))イタソー
446名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 17:43:16 ID:NWfAttJg
世の中には重複陰茎なるツインバスターライフルは実際にあるらしい。アレがマジで二つあるとか。
ぶっちゃけ遺伝子異常の一つらしい。
改めて今までのスパロボオリキャラ見てみるとペタンコ娘って希有な存在だよな
まあ大は小を兼ねると言うから良いのか。むしろあれか、だからこそ光るのか。貧n(アルテリオンによる一斉射撃)もとい微n(マブイエグリ直撃)もとい美乳が

閑話休題。アルマナ姫の果実ってどれくらいの大きさなんだろ。最近はそれが脳内妄想議題
447名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:42:46 ID:78c0nV0t
>>446ボーリング











のピン
448名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 22:26:17 ID:BKwCUKOl
>>446スイカ











のタネ
449名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 01:36:08 ID:wvVmCgz4
一心不乱にライのナニをしゃぶるオウカ、という光景だけが見えたのだがどうすれば。
450名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 01:43:02 ID:wIf/REv9
>>449
電波受信したならやることは一つ

今度は発信するんだ
451名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 02:51:12 ID:qNqbHSsZ
ttp://cgi.2chan.net/y/src/1130857030519.jpg

マイの乳がでかすぎます。
またもやさっちんの病気が出たか。
OG2のアイビスのように
452名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 20:52:31 ID:lPUX4rau
造型したの誰だよ
453名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:00:39 ID:GuG2s6gB
造形師は知らんが、これを造るための原画を描いたのはさっちん本人w
454名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:32:20 ID:wgi3BHPv
というか、今回のはさっちんが監修についてるはず。
だから、今回は今までとはスケールが違うんだよorz
455名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 21:33:37 ID:0esbfxrV
>>451
本編中じゃあアイビスみたいに貧乳認定されてないし〜
ロリ巨乳大歓迎
456名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 18:17:27 ID:XWYvVFBd
質問
今までで良かったSSってなに?
457名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 18:52:18 ID:tWvU8uUr
>>456
ここの歴代スレの中で、ということか?
458名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:00:15 ID:XWYvVFBd
歴代でも良いし最近のでも良いかな

最近職人さんが多かったので感想とか書き込まないうちに次の始まってたりしてそうだ
459名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:08:37 ID:6u2IaQ5o
勢いのいいうちはそれでいいんだよ。
過去を振り返るのは供給ペースが落ちてきてからでもできる。
460名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 19:58:57 ID:nyo5sIs/
>>456
漏れは毛布の人のアラゼオSS2本が神過ぎた。
こっそりアラゼオで次のを待ってたりする…。
461名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:12:18 ID:KT0sGYqU
暴走さんの祐玲ビスかなぁ
あと笑ったのはハードトロンベ
462名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 21:18:15 ID:ur0TxTSC
カイ×オウカはマジネ申
最近のだったらイングラム×レオナが好き
463名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 22:14:09 ID:ZQq/8pJ4
ふたなりヴィレリョウとラァァァイに、
ヒューゴ×アクアとか、アークとセレインとか

>>443
自分の変態的性癖と文才の無さとディスプレイの故障に引っかかって落ち込み中
もう少し、もう少しだけお待ちを…
464名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 22:23:37 ID:0xjHkZxh
ここでウキーラをキボンとか言ってみる。隠し味はトロンベで。
465名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 23:01:45 ID:nisxQGFl
ウラキ
466名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 23:58:01 ID:5Eq2H9yQ
ウラキーラ
467名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:09:11 ID:zzD7p4NY
ちょっと質問。
セレーナで書くとしたら、相手は誰がいいのかな。
無駄にエロそうだし、複数プレイとか需要ある?
468名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:15:20 ID:PEmXbSnR
相手がいないのが難よね、セレーナ
スペクトラを拉致して(ryとかは見たいかな
469名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:22:16 ID:22t7M/8M
スペクトラやヴィレッタ相手に攻めたり受けたりで3人でてんやわんや

男は居ないんだな…セレーナ
470名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:23:05 ID:hij8wrsf
>>467
スペクトラかアルマナで、どうせならパルシェム用の生体部品移植したとか捏造して(拷問されたのパルシェム調整室ですし)『生やす』のも全然OK
471名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 00:37:47 ID:zzD7p4NY
>>468-470
男の相手がいないっていうのは大変だなぁ…。
参考意見をどうも。
女×女はどうも苦手だから、別の方面で練ってみるよ。
472名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 01:49:48 ID:5kUntF1L
エルマきゅんがおるではないか!!
473名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 01:52:46 ID:3XM9713c
久保×ルリアが最強だった。
474名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 01:57:22 ID:PEmXbSnR
ラーダ×リョウトも好きでした
475名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 02:35:19 ID:VTwfZsyQ
毛布の人さん人気やね

俺は女探偵&女教師ヴィレリョウと、ずいぶん前に未完のままのキンケドゥ×アイビスかな
476名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 11:48:40 ID:KNsThRK9
>>467
遅レスかもしれないが…
アスランは駄目か?
477名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 14:33:45 ID:YnxH9yi4
セレーナといえばロボゲ板の
イザーク「えがったw」
が忘れられない俺ガイル
478名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 18:37:04 ID:PWkjQmzU
だがしかし、セレーナは「女の武器使うのがド下手」という公式設定(Byエルマ)ががが

というわけでむしろ受けであれやらそれやらされるセレーナ希望
479名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 19:17:01 ID:bm+NdkKN
前々スレの最後辺りと前スレの最初辺りにあった、
タスクレオナ物の続きを待ってる俺キャプテンサワダ
480名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 19:34:43 ID:l6x0KYpg
>>479
ついうっかりインレオ書いてタスレオの続き忘れてメメメ物書いてる俺がいる
ハラキリっすかね? 俺
481名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 22:06:21 ID:KSCQI2de
>>480
ネタは有るが書けない俺よりはエロスが溢れてるんじゃない?
482名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 22:47:32 ID:Mw3stkvV
久保アルマナ無職ミナキルリアの乱交が最高でした
483名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 02:04:21 ID:S3VPE39F
テニアのおっぱいでイデが発動した瞬間が最高だった。
484名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 05:29:15 ID:r6uc69dP
Fスレのタスク×アイビス、レオナ3Pは俺のツボに直撃でした。
ただ最近はJの三人娘に転びかけている…
戦いは数だよ。
485名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 09:43:27 ID:sxzwqFT6
じゃあ、次はヴィレ姉×リョウト×リオの3Pはどう(ry

そういう自分はアーク×セレインが好きだった
486名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 11:55:47 ID:sDB3Jrs8
ギリヴィレが好きですた
487名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 12:46:01 ID:u/CTV5xw
ブリクスがあれば大満足です
488名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 13:11:01 ID:UzRV/eJe
俺はキョウセレが好きですた


ああ、想像するだけで俺のリボルビング・バンカーが(ry
489名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 17:23:17 ID:6KaYsjYq
エルマ×セレーナに望みを。

エルマの擬人化が駄目なら電脳ファックとかさ。
490489:2005/11/06(日) 17:29:30 ID:6KaYsjYq
×擬人化→○生身になる
491名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:15:05 ID:97WqGrgi
>>489
いわゆる、IF物か?
492名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:26:25 ID:LUWLw+g4
電脳ファックいいねぇ…
あれだ、頭に電極、胸と股間にそれぞれローターとバイブしこんで…
脳内でのビジョンにあわせてそれが動く、と。
493名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 19:28:19 ID:T35JTQLM
狂四郎2030みたいなのしか思い浮びません
494名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 20:00:15 ID:7z+uwo9V
攻殻みたいなのは?バーチャルというか脳内のみで体には刺激なし。
それともあれって電脳と全身義体だからできる事なのか?


どうあれエルマはバーチャル内では12〜15才くらいのショタ好みの美少年で。
495名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 20:51:08 ID:v2u/R0WJ
バーチャルなら中田氏し放題だしな。エルマが複数ってのもありか?
>>467氏にエルセレを期待したい。セレエルでもいいかも。
496名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 21:06:21 ID:Fvklsfgu
>>475
>俺は女探偵&女教師ヴィレリョウ

ううっ、良心の呵責がっ…



しばらく待ってね
497WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:21:25 ID:hOlkC6NU
流れを切る形ですまない。今から投下を開始する

※読む前の注意書き

 ○アイビス×イルイ、アラド×ゼオラ派は読まない方が大吉
 ○馬鹿長い作品なんで、三回に分けて投下する
  長い作品が嫌いな人には申し訳ない。先に謝っておく
 ○ヘボい人間ドラマがあるんで、嫌悪感を感じたらスルー推奨
 ○今気付いたんだが、設定が前の奴と微妙に被ってる……作者さんスマン

設定はOG2後に第二次αを経由した後だと思って欲しい。それじゃ
498WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:23:25 ID:hOlkC6NU
「あ、アイビスさん。お疲れ様っス!」
「アラド。お疲れ様」
普段の日課になっている鬼教官直々の厳しい訓練に耐え、
ようやく休憩所に駆け込めたアラドは、其処で良く知る先客を認めると挨拶をした。
アイビス・ダグラス。シミュレーター上で散々にしごかれるアラドの近くで、
新たなハイ・マニューバーをモノにするべく、一人特訓に明け暮れていた女性。
現場でも、アラドは偶然、アイビスは甲高い悲鳴を聞いて、お互いの存在に気付いてはいた。
しかしその間、落ち着いて話をする機会は無く、ここでようやく言葉を交わせた訳である。
「今日も賑やかだったね。叫んでいない時間の方が短かったんじゃないかい?」
「叫びたくもなりますって。
 行って早々、『今日から俺に勝った回数だけ、お前は飯を頼んでも良しとする!』
 なんてノルマ掲げてくるもんだから……はぁ」
「相手がアラドならではの脅しだね。
 だけど叫んだからって、相手がカイ少佐だったら怯まないだろう?」
「あれは……自分への気合入れみたいなもんかなぁ」
「へぇ。それで、効果は出たの?」
「……トホホ」
がくりと項垂れるアラドに、アイビスは含み笑いを漏らす。
何となく放って置けない少年。それがアイビスから見たアラド・バランガの印象だった。
どんな時でも喜怒哀楽の感情を包み隠さず表現し、
思春期の子供が見せる、根拠の無い強がりが欠片も見当たらない、
頭に馬鹿を付けてもいいほどの素直さを持ったお調子者。
彼女にとって大切な仲間である、イルイという名の少女が気を許す友人の一人。
少なくとも悪い感情を懐く理由は無い。
事実、アイビスはアラドに対してある種の親近感を覚えていた。
今でこそ星の海を駆ける船のキャプテンとして、溢れる才覚を揮えてはいるものの、
かつては落ちこぼれとして、長らく苦渋を舐めた記憶のある彼女は、
中々に大成しないアラドが、どうしても他人だと思えないのだ。
「……それじゃあさ、アラド、今ってお腹空いてたりする?」
「え、そりゃぁもう言わずもがな…………も、もしかして何か戴けたりとか……!?」
「察しが良いね。とは言っても、満足するには全然足りないと思うけど」
「構わない! 全っ然構わないっス!
 良かった〜、このまま何も食えなかったら、おれきっと空腹で死んでたよぉ……」
目に涙を溜めるアラドを見て、大袈裟だなぁと思いながらも悪い気はしなかった。
恐らく自分は、彼に頼られている。
キャプテンの立場からではなく、一人の人間として。
今回こそ食べ物で釣る形になってしまったが、
アラドがアイビスと接する際に窺わせているものは、
イルイがアイビスに向けるものと同じ類の、嘘も偽りも無い純粋な信頼である。
ここまで来て裏切る訳にはいくまい。アイビスはにこりと笑って少年の期待に応える。
「なら、あたしの部屋に来る? 招待するよ、アラド」
「行く行く、行きます! 這ってでも滑ってでもお邪魔させて貰います!」
目を輝かせて即答したアラドに、彼女はもう一度小さな笑い声を上げた。
499WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:24:17 ID:hOlkC6NU
「でね、その猫、イルイの頬っぺたに付いたチョコレートをしつこく狙っててさ。
 だけどイルイちっとも気付かなくて、それで部屋を飛び出して行っちゃったんだよ」
「それがこの間の騒ぎに繋がると。
 まぁ何度も顔に飛び掛ってこられたら怖くもなるか……あ、カステラもう一切れ貰います」
「あたしもいい加減助けてあげたかったんだけど、面白がったツグミに止められちゃっててさ」
「んぐんぐっ……イルイも結局最後は仲良くなってたっスからね。
 案外ツグミさんもそうなる事が分かってやってたとか」
「どうだか。ツグミ、時々意味も無く人をからかって遊ぶからね。
 あたしも何度やられた事か……もう数えるのも面倒臭いよ、全く」
乱雑に食べ物が置かれた丈の低いテーブルを挟み、
二人は座布団の上でもう長い間歓談に華を咲かせていた。
挙げられる話題はイルイに関する事柄が大半を占めているものの、
全く飽きる様子も無く、お互いの話題を出し合っては、部屋に談笑を響かせる。
「ああ、確かにそんな光景を最近見た覚えがあるような……四日前の格納庫で」
「うっ……あ、あれは、テスラ・ドライブの調子が悪かったから、
 それについて質問したら、ツグミの奴大真面目な顔で、
 『しらなかったの? これは定期的に砂糖を与えないと駄目になるの!』なんて云うんだよ」
「スレイさんの怒声が凄かったなぁ。一瞬少佐かと思って逃げる準備しましたから」
「『そんな戯言を本気にするな! お前じゃあるまいし!』……だっけ?
 ……あはは、情けない所見られちゃったな……」
過去に比べれば成長の目覚ましいアイビスだが、
現在もこうやって時折ポカをやらかしてしまう事があった。
それはそう珍しい事でもなかったのだが、
アラドからその指摘を受けた時、アイビスは今まで感じた事のない類の羞恥を覚えた。
何故だろう……? 自分が未だに至らないのは十分自覚しているのに……。
気不味さを感じて視線を逸らしたアイビスに、アラドは突然身を乗り出して訴えた。
「駄目っス」
「……え?」
先程までの朗らかな空気を一変させた真剣な瞳に、
不意討ちもあってかアイビスは思わず圧倒されてしまう。
「アイビスさんが『情けない』なんて言ったら駄目っス」
「ど、どうして?」
「…………そんな事言われたら、おれの立つ瀬が無くなっちまいます……」
がくりと頭を落とす。またもや雰囲気が変わり、アラドの乾いた笑い声が鳴る。
「アイビスさんはチームTDのキャプテンを立派に務めているじゃないっスか。
 なのにそれ位の失敗で申し訳無さそうにされたら、
 おれは一体どんな顔してここに居れば良いのやら……はぁ〜〜」
両目から涙を垂らしてアメリカンクラッカーのように打ち付け合うアラド。
その原理はさっぱり分からなかったが、アラドが言いたい事は理解できた。
彼はアイビスを尊敬、少なくとも自分より遥かに凄い人間だと認めており、
アイビスの自分を貶す行為は、相対的にアラドをそれ以下に貶める行為になっているのだろう。
普段から高得点を目指し、そこそこの点で自分を叱咤しているのがアイビスなら、
万年0点を取り続け、アイビスに羨望を懐いているのがアラド……
流石にこの例えは言い過ぎだろうが、
仮に二人がそんな立場にいるのなら、成る程、確かに落ち込むのも納得できなくはない。
昔はアイビスも自分とスレイを比べて、己の不出来を嘆く事が何度もあった。
しかし、優秀であった彼女を羨みつつ、憧れていたのもまた事実……
あの自信に満ちた彼女からは到底考えられない『if』だが、
もし当時、スレイに『自分は駄目だ』と落ち込まれたら、アイビスも立場が無かっただろう。
……そこまで考えて、アイビスには新たに気になる事が浮上した。
―― ならアラドは、過去にアイビスがスレイに感じた劣等感を、自分に懐いているのだろうか?
……恐らく、否定。
プロジェクトTDという夢の下、極めて近しい位置で競い合っていたあの頃の彼女達の環境と、
現在のアラドを取り巻く環境は全く違う。自分以外にも比べるべき対象は幾らでも居るのだ。
わざわざ自分に固執しなくても、アラドの周りには高い壁ばかりが聳え立ち……
少しだけ可哀相になり、自分の前に置かれていたピザをアラドに勧めると、彼は一瞬で平らげた。
500WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:24:55 ID:hOlkC6NU
(……ならこの子、もしかしてあたしに憧れてたりなんて……するのかな?)
嫌われていないとは思う。アラドのイメージからして、他人への妬みも結び付かない。
それなら……慕われていたりするのだろうか。もしかして、自分が。
「んで、何か様子がおかしいと思ったら、ゼオラの奴も少佐の計画に一枚噛んでやがってて。
 もうおれの周りは敵ばかり…………アイビスさん、どうしました?」
「な、何でもないよ。うん、大変だったね」
「分かってくれるんスか!? みんな向こうの味方するもんだから寂しかったんスよ!
 アイビスさん、やっぱりイイ人だよなぁ。前もおれに発破掛けてくれた事あったし」
「発破?」
「ほら、根拠の無い自信が何とかかんとかって。あ、別に覚えてなくてもいいっスよ。
 でも、あの時は正直おれも落ち込んでたんで……すげぇ励みになりました」
(……そういえば)
いつだったか、らしくなく暗いアラドを見かねて、そんな言葉を掛けた記憶がある。
それを感謝するアラド……これはいよいよ、本気で慕ってくれているのかもしれない。
仮定の域を出なかった想像が、少しずつ現実味を帯びてきた。
アイビスは先程とは別の恥ずかしさ……むず痒い感覚に、思わず身を捩じらせる。
「……アイビスさん? もしかして身体の具合でも……」
「―― へ? ち、違っ……そうだ!
 レーツェルさんから貰った飛びっきりのお菓子、折角だから出しちゃおうかな!
 アラドもまだまだ食べたりないでしょう? あたしも凄く楽しみにしてたやつなんだ」
「マジで!? イヤッホー!
 アイビスさん太っ腹! ……いけねっ、今のは言葉のアヤっスよ!」
「ふふっ、聞き逃してあげるよ。相手があたしで良かったね」
上手く話をはぐらかす事に成功し、アイビスは冷蔵庫からケーキの箱を取り出した。
生菓子の賞味期限は早い。もともとすぐに食べるつもりだったので、
仲間とのコミュニケーションを深める為に使うのも、一石二鳥、良い機会だろう。
他にも、一緒に貰った手作りチョコレートを引っ張り出してテーブルに次々と並べていく……。
501WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:25:27 ID:hOlkC6NU
「……これは……なんと……」
「分かるかい、この芸術が。
 あたし達に滅ぼされるべく完成した砂上の楼閣、その儚さが。それ故の美が……」
「感無量っス……」
―― お菓子の御殿。一般人なら見ただけで卒倒してしまう程の夥しい量だが、
そこは無類の甘味好きであるアイビスと宇宙の胃袋を持つアラド、
栄華を誇る王国の完成に、揃ってみっともなく涎を垂らし、眼前の光景に釘付けになる。
「……さてと、鑑賞はこれ位にして手を付けようか。
 遠慮無く食べちゃっていいよ。イルイの分は別に取ってあるから」
「んじゃ早速…………美味ぇ。流石食通、やっぱあの人天才だぜ……。
 おれが今日飯を食えなくなったのは、きっとこの出会いをする為だったんだ……くぅぅぅっ!」
クスハジュースも美味いと断言するアラドに褒められても食通本人は嬉しくないかもしれないが、
彼の喜びように、アイビスは出して良かったと素直に思った。良い笑顔だ、悪くない。
(あたしも食べないと。このままじゃアラドに全部持っていかれちゃう)
その飲食ペースに加速を掛けているアラドに追随して、アイビスもテーブルに手を伸ばす。
まずはケーキ……
ナイフで手頃な大きさに切った物を一口含むと、期待に応えてくれた味にアイビスは震えた。
フォークを口に銜えたまま、味覚の楽園に酔い痴れる……と、アラドと目が合った。
両者、暫しの間無言…………先に口を開いたのは、ケーキを呑み込んだアイビスだった。
「……あたし、変な真似してた?」
「いや、あの…………以前にツグミさんから聞かされた話を思い出して」
「ツグミ? 話って?」
「……アイビスさんは子犬に似ているって……
 そん時は同意したもんか分からなかったけど、今の顔見たら何か納得できたから……」
(…………―― あ、あいつぅぅぅっ!)
自分の知らない所で、何て流言を流している!
……いや、そう目くじらを立てる事ではないのかもしれないが、とにかくアイビスは、
アラドに対して面白そうにある事ない事を吹き込んでいるツグミを想像し、怨んだ。呪った。
仮にも自分を尊敬してくれている稀少な存在に、冗談の延長でイメージを壊されたら堪らない。
しかも子犬、小動物、頼りなさげな例えだ。
もっとマシな動物、ありきたりだが鷹とか鷲とかの類を引用できなかったのか。
(……これは少し立派過ぎる気がしなくもないけど、せめて空を飛んでる奴をさぁ……)
「でも、良かったっス」
「……良かったって、何を? あたしが子犬に似ているの、嬉しかったって事?」
「そうじゃなくて……アイビスさん幸せそうだったんで、俺も釣られそうになって。
 この御時世、心の底から喜べる機会ってそんなに多くないじゃないっスか。
 でもアイビスさんの喜びようを見ていたら、こんな世の中でも楽しむ事って大事なんだって、
 そう思わせてくれる笑顔でした。見ている誰かまで喜ばせられる笑顔って、良いっスよね」
照れ臭そうににへらと笑うアラド。彼の言葉にアイビスは感心を示す。
―― それは、少し前にアラドを見てアイビスが思った事を、そのまま代弁したものだった。
良い笑顔。アイビスはアラドの中にそれを見付けたが、
アラドもまた、アイビスの中にそれを発見したのだろう。
お互いの笑顔でお互いが喜び、それが新たな笑顔の動力源になる……
ロマンチックで、理想的だ。だからこそ夢物語に相応しかった幸福の定理。
「……そうだね。あたしも良いと思うよ、うん」
それでも、信じたっていいだろう。愚直なのが、自分達の取り柄なのだから。
アイビスはそう思い切り、食通新作のチョコレートを一つまみした。少しだけ苦かった。
502WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:26:05 ID:hOlkC6NU
「……で、酔っ払ったアヤさん、
 『私だってケーキバイキングいきたい!』……とか叫び出しちゃって。
 そこでスレイがあたしの食生活明かすもんだから、その後ずっと針のムシロよ」
「あー、おれも似たような事が時々ありますよ。
 『何でそんなに食べて太らないの!』とか怒鳴られたり……
 ゼオラ、突然ダイエット始める事があって、
 そういう時は鉢合わせないように、飯の時間を調整したりとか……」
「ふぅん。アラドも苦労してるんだ……
 食べても太らないって、確かに利点だと思うけど……逆にあたしはゼオラが羨ましいなぁ」
「羨ましい……?」
「……うん。彼女見ているとね……女としての自信失くすよ」
「…………ああ、むn」
「アラド。太っ腹は許したけど、それ以上は止めときな。不用意な発言は寿命を縮めるよ」
「……スミマセン。以後自重します」
「うう……あの年であのスタイルなのがおかしいのよ。
 あの子に限らなくても、ここって揃いも揃って凄い人達ばかりだし……」
「……ら、ラトに比べたらマシっスよ! 多分!」
「オッケー、挑発と受け取った」
「今の何がいけなかったんスか!?」
「14歳の子供を引き合いに出すな! ……今のは傷ついた。そっちに悪気がなくても」
「おれだって15っスよ。1歳しか違わないのに……」
「あたしと比べたらもっと差があるでしょ。それで勝ったって虚し過ぎるよ」
「まぁアイビスさんから見たら、おれ達なんてガキ同然なんでしょうけど……もぐっ」
「…………」
ガキか―― アイビスはアラドをじっと見つめる。
……身長は160を超えているだろうが、170には至らないと思う。
丁度その中間辺りではないだろうか。
決して高くはない。しかし、初対面の人間が子供と一蹴する程小さくもない。
でも……子供。アラドの言う通り、アイビス本人は恐らくそう思っていた。
理由は、やはり性格か。
赤の他人ならいざ知らず、付き合っていくとなると、外見よりもずっと重要視されるもの。
アラドは、正直者で、明け透けで、汚れていない、欺瞞を覚えていない。
アイビスは彼の過去を、強化人間候補生のPTパイロット育成機関出身、程度しか把握していない。
しかしその機関がどういう所だったのかは、以前の戦争を通して十分に推測できた。
プロジェクトTDとは全く違い、狡猾な研究者達の策謀が渦巻く腐った世界だったのだろう。
だが、其処からの出身者であるアラド、ゼオラ、ラトゥーニは、悪意に染まっていなかった。
他のメンバーは分からないが、アラドは……持ち前の鈍感さが功を奏したのかもしれない。
とにかく、目の前に居る彼は、良い意味で子供に思えるのだ。アイビスにとっては。
503WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:26:38 ID:hOlkC6NU
「……童顔なのも無視できないかもね」
「う゛にゃっ!?」
テーブルから身を乗り出し、両手を伸ばしてアラドの頬を摘んだ。
「うわ、柔らかいなぁ……ぷにぷにして赤ちゃんみたい」
両側に引っ張ってみると、餅のように何処までも伸びる。
子供染みた遊戯だが、中々面白い。調子に乗って上下にも力任せに引っ張り始めた。
これにはアラドも堪りかねたのか、身動ぎして抵抗を行なう。
「ア゛、ア゛イビズざん、やめでぐだざい……!」
「あははっ! こら、動くなっ―― て」
―― テーブルも、高さこそ無いがそれなりに広い物だった。
元々無理な体勢だったのだろう。
アラドが動かない事を前提に支えられていた身体は、それを覆された瞬間に崩れた。
アイビスの足が床から浮き、身体がテーブルに落下する。
その下には、お菓子の受け皿、ケーキ用の刃物、多種多様な突起物が――
「だぁぁっ!!」
「!?」
アラドに腕を掴まれて、アイビスは下ではなく横に引かれる。
彼女が飛ぶような姿勢になるのと同時に、アラドは目の前のテーブルを思いっきり睨み付けた。
アイビスを自分の方に引いた事で、逆にアラドの身体には前に動く力が働く。
彼はそれを無意識の内に利用して、片足を支点に力一杯テーブルを蹴った。
テーブルは一度水切りの石のように飛び、その足の一本が地面に付いた瞬間ひっくり返る。
それから間を置かずにアラドは支点にしていた片足も蹴り、
テーブルに付いて行かずその場に残ったお菓子や凶器の数々を自身の身体で蹴散らすと、
そのままアイビスの下に潜り込んで彼女を受け止めた。僅か数瞬の内に。
「ぐっ…………ふぅ」
その場で息を吐くアラド。対してアイビスはすぐに状況が呑み込めず、暫くの間呆けていた。
「すみません。折角のデザート滅茶苦茶にしちまって……大丈夫っスか?」
「……あ、うん……」
「ならすぐに片付けましょう。割れた物とか散らばってるし、危ないだろうから」
504WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:27:36 ID:hOlkC6NU
……アラドの声が遠い。酷く遠くて、まるで雑音のように聞き取れなかった。
肉体強化のみに特化して調整された強化人間。まさかここまで人間離れした動きが可能だとは。
『あたしの方こそごめん』……そう謝らなければいけないのに、彼女は言葉が出てこない。
理性が働けば働くほどに、今のアラドの対応がとんでもないものだったと分かり、混乱する。
「……えっと……動けませんか? やっぱり何処か打ってたとか」
……堅い。柔らかな頬とは全く違い、全身で感じるアラドの身体は堅かった。
筋肉だ。どちらかといえば細身の彼は、鍛えられて引き締まった鉄によってできている。
その胸元に触れている手のひらに気付き、優しく撫でるように、指先で感触を確かめた。
「ぁ……あ、アイビスさん……!?」
―― 胸が鳴った。薄く漏れたアラドの小さな悲鳴に、アイビスの心臓が躍動した。
そこから全身に熱い血が注ぎ込まれて、一瞬だけ視界がフェードアウトする。
アルコールにでもやられてしまったように、正常な状況判断ができなくなる。
異常だった。身体中異常に冒されて、異常な欲求が込み上げてくる。
さわさわと、アラドの身体から手を離さずに、右腕を彼の背中に回した。
そこで指を折り鉤爪状にして、爪先を服の上から皮膚に突き刺す。
……何をしているのかと、自分に問い掛けた。黙っていろと、自分は言った。
「ッ……ど、どうしたんスか? 一体何が……」
続けてもう片方の手を、腰の辺りから服の中へと器用に躍らせた。
侵入したそれから直に伝わるアラドの熱……初めて触れる『男』に、アイビスは高揚する。
そのまま裾を捲し上げて、アラドの上半身を露出させると、彼女の顔は妖艶に歪んだ。
対して服を剥がされたアラドは、彼女の笑みを見て得体の知れない恐怖に襲われる。
まるで、丸裸の状態で獣の前に放り出された、頼る物の無い心細い感覚。
彼にようやく焦りが生まれるが、アイビスはその様を楽しんでいるかのように笑みを強くする。
『抵抗してくれた方が面白い』 彼女の瞳がそう語ったような気がした。
505WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:28:18 ID:hOlkC6NU
「……ぅん」
「い……!」
アラドの胸に口付けて、左手を彼の至る所に伸ばし、撫でて、嬲る。
全く拙い動きだったが、故に力加減の効いていないそれに、アラドは酷く怯える。
そして……気が逸れた所を見計らって、歯を突き立てた。血が出るほどに強く。
「あ゛ッ……!?」
アイビスはそれを、舐めた。綺麗に舐め取って、吸った。赤ん坊のように吸った。
猟奇的とも取れる彼女の行動に、アラドの心の均衡が危うくなる。
少し前まであれ程親しく話をしていた彼女が、今では一匹の飢えた獣。
自分が何かしてしまったのだろうか。彼女を狂わせる何かをしてしまったのだろうか。
……いや、そんな事よりも、今はアイビスを止めなくてはならない。
単純な力勝負なら負けはしないだろうと、アラドは彼女の肩を掴んで力を込める――
と、再び噛み付かれた。胸だけではなく、背中の指にも。
決して離れないという意思表示であるかの如く。
それに怯んだアラド……その隙を突いて、柔らかな左手が彼の腹を滑る。
その先には、腰。指をズボンの間に潜り込ませる。途端、アラドの身体が跳ねた。
下腹部を這う異物に反応したのだろう……アイビスはごくりと生唾を飲んだ。
「ぅぁ、あ、アイビス、さん……くそっ、どうしたってんだ……っ!」
ああ、五月蝿い……急かすな……蕩けた頭でそんな事を思う。
今の彼女には、制止を促すアラドの声も耳障りな騒音でしかなかった。
その口は女のように嬌声だけを上げていればいいのに……仕方ない、止めてやる。
―― この時、極度に高揚したアイビスは、一種のトランス状態にあった。
全能感。自分は何でもできる。何でも思いつく。何でも思い通り。
頭は冴え渡り、良いアイディアが湯水のように沸き上がってくる。
その全てに間違いなど無い。何もかも上手くいく……そう錯覚していたのだ。
アイビスは身体を擦り付けつつアラドの身体を這い登る。
そしてお互いの顔を突き合わせると、静かに笑って、その口をゆっくりと寄せた。
「……は……」
アラドの血によって紅色に染まった唇。それが迫り来る光景に、アラドは……
「……止めろ……これ以上は駄目だ、姉さんっっ!!」
形振り構わない叫び声を至近距離で受けて、アイビスはようやく我を取り戻した。
506WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:28:49 ID:hOlkC6NU
「…………あ」
行為を止めたアイビスは、砂が水を飲み込むような早さで、自分の行いを振り返った。
途端に生まれ出ずる激しい後悔に、先程までとは違った意味で我を見失いそうになる。
欲望ではなく衝撃に揺さ振られて、彼女の思考は崩壊寸前まで追い詰められた。
……どうしてこんな事を……。
分からなかった。今の彼女では何も分かりそうに無かった。
しかし、何も分からなくても、目の前には現実がある。
自分の暴走した結果が、凶暴な獣の爪痕が、
それを揮った記憶が、恐慌の淵に彼女を追い遣る。
「あた……あた……し……!」
―― あたしは、アラドを守るべき立場だったのに。
年上として、似たような境遇に身を置いた者として、
頼られる者として、強くなければいけなかったのに。
……傷付けた。取り返しのつかない位に傷付けてしまった。
アラドを傷付けた。無邪気に信じてくれた相手を、自分は最悪な方法で傷付けた。
こうやって……イルイも……イルイさえも、同じように傷付けるのか?
いつかイルイも、今のアラドのように、訳の分からない衝動で傷付けるのか?
大切な存在に寄せられた大事な信頼を裏切って、愉悦しながら傷付けてしまうのか?
たった一時の感情で……自分はこんなに……こんなにどうしようもなく、弱かったのか……!
「っ!」
―― アラドと目が合った。
押し寄せる後悔と羞恥と恐怖に、アイビスは自分の顔を両手で覆う。
見ないで……。
彼女は逃げたかった。アラドの瞳から、汚い自分を隠したかった。
居た堪れなさの余り、勝手に指に力が入り、自分の頬に突き刺さる。
……その痛みが、心地良かった。
贖罪には全く足りない、しかし罰を受けているという錯覚に、
アイビスの心は逃げ場の無い重責から僅かなりとも解放されたようで、気持ち良かった。
……それが良い方向に働いたのか、彼女の中でほんの僅かに余裕が生まれる。
少なくとも―― アラドの異常に、気付く程度には。
507WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:29:30 ID:hOlkC6NU
「さん…………姉、さん?」
(……?)
「……姉さん、姉さん、姉さ―― ああああああ!?」
アラドはアイビスを見つめたまま、ゆっくりと混乱して……遂には悲鳴を上げた。
そして、まるで怖いものから逃げ出すようにアイビスの下を潜り抜ける。
そのまま形振り構わない体で床を這い、ソファーに行く手を遮られると、
アイビスの方に振り向いて、恐怖に震えた。理性を失った瞳で彼女を睨んでいた。
「アラド……」
……これが過ちの結果なのだろうかと、アイビスの胸に痛みが襲い掛かる。
彼女は知らない。自分の『女』さえ知らない彼女に、他人の『男』など分かる筈が無い。
だから、先程の行為がどんな意味を持っていたのか、どんな結末を導くものだったのか、
それさえも理解の埒外だった。そうして、今のアラドが当たり前の反応なのだと思った。
百聞は一見に如かず。男はこうなるのだ。男であってもこうなるのだ。
自分の暴走に改めて後悔を覚える……しかし、次の瞬間アラドが呟いた言葉は、
「……ごめんなさい」
「え……」
「ごめんなさい、ごめんなさい、おれは、おれ、こんな筈じゃぁ……!」
アイビスは分からなかった。何故アラドは謝っているのだろうか。
悪かったのは自分だ。
今まで起きた惨事を第三者が見ていれば、誰であってもそう断定するだろう。
なのに、アラドは謝っていた。必死になって、彼女に許しを乞っていた。
……彼が悪い? もしかして自分は悪くない? 何を馬鹿なとアイビスは頭を振る。
冷静になったのではなく、彼女の中の優先順位が切り替わった。
今は混乱している場合ではない。アラドを落ち着けなくては。彼は何も悪くないのだから。
それも自分の贖罪の一つだ。そう思い恐慌状態のアラドに近寄ると、
しゃにむに振り回される腕をものともせず、彼の両肩を押さえてアラドと顔を合せた。
その際にあの力で強打された肩口が耐え難い痛みを訴えたが、無視して彼に言葉を放つ。
「アラド、落ち着いて、アラド!」
「姉さん! 許してくれ、止めてくれ、ごめんなさい、姉さん!」
(……姉さん……!?)
姉さん。アイビスの暴走を止めた際に使われた、アラドの彼女への呼び名。
しかしよく考えてみれば、彼女達の関係で『姉さん』の呼称は不自然だ。
アイビスは思い至る。
もしかしたらアラドは、自分を別の誰かと混同しているのかもしれないと。
そしてそれこそが、彼の混乱の原因になっているのではないか。
つまり、それを元通りに正せば、彼を止められるかもしれない……と。
「姉さんじゃない! あたしだよ、アイビスだよ……アラド、しっかりして!」
一字一句、腹の底から搾り出すように、強く大きくアラドに言い聞かせる。
「駄目だ、近寄ったら駄目―― うわあああっっ!!」
だが、アイビスに誰を重ねているのか、
アラドの様子はより一層悪化し、遂には力の加減もせずにアイビスを突き飛ばした。
喉から『あ』と空気が漏れる音を出して、細い身体が菓子に塗れた床を滑る。
そうして静寂が訪れた。アラドは荒い息をゆっくりと落ち着かせて……その惨状を見る。
ひっくり返ったテーブル。滅茶苦茶にばら撒かれた菓子類、食器。
その中で倒れたまま低い声で呻くアイビス。
アラドは自分の手の平を見て、それが誰を突き飛ばしたのか……ようやく理解した。
508WILD FLUG:2005/11/06(日) 22:34:18 ID:hOlkC6NU
ここで一旦中断します
作品自体は完成しているんで、投げっぱなしにはしませんが、
以前に長過ぎる作品は途中で切った方が良いという話を見たんで……
509名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 22:43:37 ID:Mkgj5frB
アラドがゼオラ以外とセックスするのは許せないって言ったろ?
510名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 22:54:15 ID:RoI9LP20
お前の意見など聞いていないって木原さんが言ってた
511名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 22:54:19 ID:myESND5B
>>497の注意書きを読むんだ
512名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 23:33:35 ID:UzRV/eJe
まあ、あれだ
せっかくタイトルつけて投下してるんだから
見たくないならそれをNGワードにすべしって事
513名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 23:46:30 ID:uKV1xyjh
まあ、何だ。前書きで余計なことを語るより、肝心の構成力文章力を上げろってことだな。
514名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:03:35 ID:qGBuvhwG
じゃあ、またセレーナとエルマの萌え話に。
515名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:11:06 ID:9lpBVb26
いや結構面白いと思うが。あとはエロ部分次第かな。
516名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:37:12 ID:r+kJ7quh
エロければ無問題
517名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:39:02 ID:vWDgUj+z
中断とかいいから、一気に貼っちゃえ
518名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:41:39 ID:7a4QadQi
>>513
注意書きを書く事と話の内容なんてまったく関係ない
アイイル、アラゼオ派に配慮して言ってるんだし、無視されてるけど
話が長すぎるって意味で無駄を省く為に構成力を上げろって言うんなら同意するが
俺は長いのも好きだけどね
519名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:02:13 ID:Zi/FZ7ZF
小説は短すぎるとつまらないと思うのも私だ
520ヴィレリョウネタ・3:2005/11/07(月) 01:34:07 ID:E+dumyMd
リョウトの言葉がちくりと心に突き刺さる。
言えない理由は、分かっているのだ。
瞑想するように閉じた目蓋に1人の男の姿が浮かぶ。
(イングラム…)
決して忘れる事の出来ない人、ヴィレッタのたった一人の家族。
己を縛る枷も、他人の定義に当てはめられる事も嫌い、ただ、望むままに己の分身たるヴィレッタを愛した男。
少なくとも地球人の倫理に当てはめれば決して一般的ではないイングラムの愛し方を、ヴィレッタは何の抵抗もなく受け入れた。
彼を受け入れられるのは、彼の分身である自分しかいないと少なからぬ喜びと共に自負していたから。
そして、ヴィレッタは今も彼の事を―
(愛して、いる)

つきん

胸を刺す痛みと共に感じたのは、甘い記憶と未だ衰えぬイングラムへの思慕。
そして、目の前の少年に対する罪悪感。
過去と現在の想いが混ざり合って膨張し、心が内側から破裂しそうになるような苦しさを紛らわすように上半身を起こし、
シーツで胸を覆ってリョウトを見据える。
「貴方は…?」
「え?」
「貴方は、私の事をどう思っているの?」
自分の出した質問をそのまま返されて、リョウトは微かに恥らうように、それでも自信に満ちた顔で囁く。
「愛して、います」
「そう」
そっけなく返す言葉に羨望が混じる。
素直になれない心の内で罪悪感が暴れまわる。
それでも、決意と覚悟を胸に遠くに投げたフリスビーを拾ってきた子犬のような顔をするリョウトの顔をじっと見据えて口を開く。
いや、開こうとした。
「私も…」
膨れ上がった罪悪感のはけ口に初めての言葉を囁きかけようとしたヴィレッタの胸を鋭く、刺すような痛みが襲う。
喉がひりひりと痛み、出かかった言葉が急速に萎む。
「ヴィレッタさん、お加減でも…?」
おねだり顔もどこへやら、心配そうに声をかけてくるこの少年を裏切るのが恐ろしくて、
イングラムへの想いを振り払うようにリョウトに飛びつき、唇を塞いだ。
「ん…」
「んんっ!?」
リョウトの口から出かかった抗議の声を押し込むように舌を彼の口内に侵入させ、
舌や歯肉、頬の内側を舐り尽くす。
「あ…はぁ…」
「ふぅ…」
リョウトの体から力を抜けるのを感じ取り、ゆっくりと体重をかけて押し倒し、
官能に染まった熱い息を吐きながら顔を離した。
「また、言ってくれないんですね」
頬を染めながらどこか寂しそうなリョウトの呟きがまたもヴィレッタの胸を貫く。
痛みを押し隠し、無理に微笑みながらヴィレッタはリョウトの顔に、体にキスの雨を降らせた。
521ヴィレリョウネタ・4:2005/11/07(月) 01:35:19 ID:E+dumyMd
「ちゅ…ちう」
「!……んん」
唇と舌が開発中の性感帯のどれかに触れたのか、女の子のような押し殺した喘ぎ声が響く。
リョウト本人も気にしているその声は思わずからかいたくなるほど可愛らしいものであったが、
告白も無しに押し倒されたのがよほど腹に据えかねたのか、
拗ねたような顔つきで顔を背けるリョウトにこれ以上機嫌を損ねられるのも不本意で、
少しでも彼の機嫌が直ればと、口での愛撫を続ける。
目についたのは、ヴィレッタが以前から念入りに開発している薄いピンクの小さな突起。
「…んむ…ちぅぅ」
「あぅ…ッ!」
しっかりと筋肉を纏ったリョウトの胸で、
2箇所だけ敏感なそのうち1つを指で押し潰さんばかりに強く抓み、もう1つを口に含んで強く吸い上げながら舌で弄ると喘ぎ声は一層高くなる。
「ひぃうぅぁっ!」
かり、と犬歯で強く噛みつつ先端を舌でつついてやると、
一際高い声を出してリョウトの体がびくりと震えた。
(…軽くイったか)
リョウトの反応の敏感さに自分の調教の成果を満足げに見つめ、
表情に悔しさが混じる頬をぬろんと舌で舐めあげ体に手を這わせる。
次なる目標はー
「っ痛!」
トランクスの上から股間の一物をぐいと掴み、反射的にリョウトが腰を浮かせるや、
トランクスを一気に引き降ろすと、既に戦闘態勢になった肉の棒がぶるんと勢い良く飛び出し、
腹筋にぶつかりぺちりぺちりと音を立てる。
(…しかし、何度見ても…)
ぬらりと鈍く光って硬質感を与える亀頭、耳をそばだてれば血が流れる音が聞こえてきそうなほどに脈打つ肉茎、
外見的特長だけでもグロテスクでリョウトには似つかわしくないのに、彼の場合、人並みはずれて大きいのだ。
全く以って持ち主とは不釣合いなその威容に畏怖すら覚えてごくり、と唾を飲みながら、
彼をその身に初めて受け入れた時の痛みと快楽を思い出して眉を顰めながらもにんまりと微笑む。
「あんまり、まじまじ見つめないでください」
不機嫌そうなまま注意され、照れ隠しに肉棒を指でぺちんと弾く。
「ぁん!」
リョウトの甲高い悲鳴に嗜虐心を掻き立てられつつ、手を肉棒に這わせると、常人より体温の低いヴィレッタの指は、
只でさえ敏感な上に熱を持つそこには体の他の何処に触れられるよりもはっきりと感じられるのか、
リョウトは「くぅ」とくぐもった呻き声を出した。
522ヴィレリョウネタ・5:2005/11/07(月) 01:35:53 ID:E+dumyMd
「拗ねているようでも体は正直ね。いつもより硬くなってない?」
ひどくオジサン臭い台詞であるとこっそり嘆息しつつも、
その言葉でリョウトが顔から火が出るほどに赤面しているのを見れば満更悪い気分でもない。
「声、出した方が楽よ」
リョウトがその言葉に反応するよりも早く、ヴィレッタはぎゅっと肉茎を掴んだ。
「ううっ!」
親指の腹を先走り汁があふれ出る亀頭の先端にぐりぐり押し付けながらしゅりしゅこと擦るように優しく、
引っ張るように強くしごきあげると、リョウトの熱い部分は今にも破裂しそうなほどにびくん、びくんと震えては、
硬度と光沢を増していく。
この手の中で今にもリョウトが尽き果てようとしている、普段ならそれだけで己を昂らせる事も出来るのだが、
相も変わらず快楽を必死で押し殺し苦痛にも似た表情を浮かべるられてはちくりちくりと胸が痛む。
が、すぐに淫靡に微笑むと、剛直を掴んだ手の動きはそのままに、彼の耳元にそっと顔を寄せた。
「素直に気持ち良いって言わないと、手以外使わないわよ」
これまた酷く悪趣味な言葉ではあったが、ヴィレッタによって性感を必要以上に敏感に開花させられ、
彼女の口の、胸の、脚の、その他、それ自体口にはし辛かったり、
口には出来ても普通はそういう事には使用しない様々な部分の魅力と威力を知り尽くしたリョウトには決して抗えない淫魔の誘惑のはずだったのだが、
「自分は言わなかったくせに」
視線を合わせようともせずにぽつりと呟く。
よほど根に持っているらしい。
「ふぅん。ま、どこまで我慢できるかしら」
無理に笑みを作って手淫を続けるヴィレッタではあったが、リョウトの硬化した態度への戸惑いは自然、動作にも作用する。
本来ならばとうに逝き果て、白く濁った快楽の証をその先端から尽きることなく吐き出させられる程に手淫を続けているのに、
リョウトの分身はギリギリの限界で踏み止まったままその先に逝こうとしない。
(イングラムでも、もう尽き果てたでしょうに)
自分のイングラムへの奉仕を、そしてヴィレッタ同様、冷徹なイメージすら与える外見にそぐわぬイングラムの熱情的かつ嗜虐的な愛し方を思い出し、
笑みがぎこちないものから微かに照れを帯びた自然なものへと変わる。
余人なら決して気付かないであろうその変化を、顔を背けてのわき見でありながらもリョウトは見逃さなかった。
「っ!!」
「え…っきゃ!?」
体に力を込め、回想にかまけて手の動きが疎かになったヴィレッタごと転がって互いの位置を入れ替える。
両肩のすぐ上に手をついて押し倒される格好になり、
虚を突かれて可愛らしく悲鳴を上げたヴィレッタの表情に動揺が浮かぶ。
(彼から仕掛けることなんて今まで無かったのに)
予想外の事態に、そしてリョウトの真っ直ぐな視線に体が強張る。
「貴女は…」
「何を…」
ぽつり、と小さく呟いた言葉が聞き取れず、聞き返そうとしたまさにその時、
リョウトの熱く、硬く、限界ギリギリまでに膨れ上がったそれがヴィレッタの一番敏感な部分に押し当てられた。
523ヴィレリョウネタ・6:2005/11/07(月) 01:36:27 ID:E+dumyMd
「いきます」
「リョウト、待っ…ひぃ…ああああッ!」
制止の声も聞かずに大きすぎる剛直を強引に、一気に捻じ込まれ、
乗り気で無いリョウトへの奉仕に徹して十分に体と心の準備の出来ていなかったヴィレッタは苦悶と快楽の混ざり合った叫び声をあげた。
何度も突き込まれると、女陰が濡れそぼり、一時の緊張を脱して緩くなりかけた括約筋は快楽を求めて自発的に引き締まる。
欲望を吐き出すか出さないかの限界近くまで昂らされたままではヴィレッタの肉壷の感触はあまりに刺激的であろうに、
尚もリョウトは激しく幾度も腰を打ち付け、ヴィレッタはその度に体を震わせた。
「うぅっ、あ…はぁ」
「はぁっはっは…」
止まる事の無い快楽だけでなく、受身に徹してただ快楽を享受するという久しく味合わぬ悦びに、心が焼かれて意識がぼやける。
(こんなの、いつ以来…)
思い出すのはまたも彼。
しかし、快楽に溺れたヴィレッタには、もはやそれを心の奥底だけに封じ込めておく事はできなかった。
「いんぐら…むぅ…」
ぴたり、とリョウトの動きが止まった。
ぼやけた意識のヴィレッタは、何が不味いのかも分からずに、
更なる快楽を求めて動きなさいと言わんばかりにリョウトの腰に手を回す。
一瞬の後、
「うわああぁぁッ!」
「ひぃぁっ、あはっ!」
絶叫と共にさらに激しく腰を動かされ、ヴィレッタの口からさらに高い嬌声が漏れる。
口からはだらしなく涎が垂れ、リョウトの表情すら確認できないほど焦点がずれる。
最早己を抱く人間が誰かすら忘れて快楽を貪るヴィレッタの頬に、熱い雫が滴り落ちた。
「んん…?」
リョウトの腰から手を離し、ぽたりぽたりと雫が落ち続ける頬をそっと撫ぜる。
稚気から指をぺろりと舐めるも、塩っぽい味に顔を顰めた。
(なみだ…涙…リョウト、の?)
醒め行く意識、目の前にあるリョウトの瞳には、いくら流れても尽きぬほど涙が浮かんでは頬や睫を伝って滴り落ちていた。
「リョウ…ト…」
自分が何を言ってしまったか気が付いて、或いは、リョウトの顔をこれ以上見つめる事を心が拒絶して、
ヴィレッタの瞳からも涙が浮かんで視界を遮る。
しかし、リョウトの動きはまだ止まらない。
燃え尽きる前の蝋燭の最後の輝きと言うべきか、加速し続けてお互いを最後の瞬間に近づける。
受け止め切れない、彼の体も、心も。
既に体は快楽に耐えられず、肉棒を締め付けようともせずに愛液を溢れさせる。
悲鳴とも嬌声とも嗚咽ともつかない叫びが迸る。
「ああ、あぁ…っりょ…とぉ」
「貴女は…」
「ひぐぅ…ああっ」
「貴女はもう、僕のものだ」
ダメ押しとばかりにリョウトの口から出た言葉に、ヴィレッタの心は決壊した。
言葉にならぬ言葉を叫びあった次の瞬間、体の中にマグマのように熱い粘塊が迸るのを感じる。
そのままマグマに体の内側から焼き尽くされたかのように、ヴィレッタの意識は遠のいていった。

「愛しているわ」
ベッドに横になったまま、リョウトが目覚めているかも確認せずに囁く。
「イングラムと、同じくらいにね」
「そういう事は」
リョウトがぐるんと寝返りをうってヴィレッタの方を向く。
「相手の目を見て、言ってください」
ヴィレッタを見つめるリョウトの顔は、嬉しそうで、それでもやはり寂しげで、
ヴィレッタの胸は、ちくりちくりとまた痛むのだった。
524名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 01:41:38 ID:E+dumyMd
待っててくれた方、待たせてごめんなさい
あと、上手じゃなくてごめんなさい
だけど聴い(ry

今後…
は、まあ、ネタが浮かぶかどうかですが、
書くとすればもっとエロっぽくしていきたいです

>>496
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
頑張ってください
525名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 04:24:24 ID:OrF8qHs3
>>497、524
GJ!
>>513
そりゃ言い過ぎだぜ。
526名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 09:22:07 ID:q22wIlnD
>>513
お前も一度文章を書いてみな。
何かを書いて作ることの意外な、かつ非常な難しさがわかるから。
527音ゲーマー:2005/11/07(月) 19:20:30 ID:Bbqh37pQ
>>526
いや、十分それは承知してるさ。
今、インヴィレ書いてるから。…詰まってるけど。
528名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 02:04:13 ID:LhfxsPvh
>>497
例え自己評価が低かろうと、自分で「ヘボい」などと書いてしまうのはウマくない
なんでヘボいのを長々と投下する/見せられなければならんのと思っちゃうから

謙遜って事だろうけど、いきなり自分から作品にマイナスイメージ与える事はないよ
529名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 07:36:04 ID:OY07ajG0
話し変わるけど
リョウト×ふたなりヴィレッタがある過去スレを教えてほしいんだが
530名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 09:29:06 ID:6NePkfYZ
自分で探せ
531名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 09:40:12 ID:L1sOOIkx
>>529
一番新しいのが前々スレ
それ以前のものは南極に収蔵されているぞ
532名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:24:06 ID:b8hV5Ezd
>>497
GJGJ!!

Fスレにあったっていうタスアイレオの3P物、読みたいけど●持ってなくて読めない俺ガイル
読めるようになるのはいつの日になるやら…
533名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 20:49:03 ID:bHe1rdmw
>532
それも南極にあるよ
一覧にないようでもよく探せばある
534479:2005/11/08(火) 21:56:59 ID:tbuRvb0V
>>480
とある理由で暫く見てなかったら(というかあの直後か)職人さんが。俺タイミングワルス
ハラキリしなくていいから続きをお願いします。タスレオ分は常日頃枯渇してるorz
535名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 22:32:12 ID:U7UK3011
ハード
536名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:33:32 ID:n9irROAp
ゲイ
537名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:42:31 ID:Mp7RFexT
4――!!
538名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 01:43:54 ID:Q0Chvqxm
>>533
あったー!dクス!!
早速これからハァハァしてくるよ
539名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 19:12:26 ID:mFYYiXp4
535-538の流れが、叫んだら見つかったみたいでワラタヨ
540名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 02:49:24 ID:CQjPep/y
すまないが南極ってサイト教えてくれないだろうか・・・
いろいろさがしても、見つからない。
541名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 03:02:02 ID:sE28SVgA
>>2
542名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 03:10:24 ID:UrR77iro
色々行く前にまずはログ
543540:2005/11/10(木) 03:25:47 ID:CQjPep/y
ごめんなさい・・・orz
544名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 22:58:44 ID:H44dU/gB
バージンロードを歩くまで処女は捧げたくないが、ナニもしないとリョウトが他所の女に誘惑されそうで心配なリオ
レオナの惚気話から後ろでやってみようと思いつき…
という妄想をしていたんだが



やられる側としてはあんまいいものでも無いな、お尻って('A`)
545名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 23:03:19 ID:hbLanN1J
バックに関してはあんまりリアルに考察せんほうがいいかもw
546名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 23:17:05 ID:p6DVLOxc
処女でも気持ちいいのが二次元世界ですよ?
細かいことは後で考えるんだ!
547名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:28:35 ID:CzAam7de
むしろ544は試したのか…?
548名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:36:42 ID:+iSDtlbs
うほっ
549名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:46:34 ID:EiJP7opw
>>544が女性でないとは言い切れないじゃないか。

後ろか…。
某所の「前も後ろも、ブリットに開発されまくり♪」なクスハを思い出した。
あのクスハはエロエロ且つ可愛くてよかった。
550名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 01:50:49 ID:OrC4V1dR
文脈からすると、お嬢は頭巾に後ろも開発されとんのかw
さぞや用意周到に準備したのであろうな
551名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 03:10:52 ID:Jh7KZ0uM
>>549
kwsk
552名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 08:24:01 ID:EiJP7opw
>>551
CGサイトなんだがいいか?
「ほしじゃん」で検索よろしく。
553名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 17:15:56 ID:UiCVwL6H
ブリット”が”クスハに「前も後ろも調教」されてると思ってしまった私は破廉恥な人間かもしれない
554名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 19:14:06 ID:k7RoG0of
>>553
おお同士破廉恥人間よ、自分もそう思った
555名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 19:15:27 ID:emPUqGYb
え?ブリットが受けじゃなかったのか?
556名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 19:19:39 ID:baCc8932
>>553-555
お前らナァ……素で状況思いついたじゃ無いか。
557名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 20:04:03 ID:w+3SJrNt
ふと気がついたら11月ってレオナの誕生月なんだな

タスレオの続き書くかなぁ インレオの方が評判良かったからそっち書こうと思ってたけど
>>534
書いてくれといわれれば書くよ 俺
558名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 20:45:58 ID:aQ31l6v2
インレオのほうお願いしますといったらだめですか?
559名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 21:08:39 ID:+iSDtlbs
こないだのインレオはGJですたわ

ごめんねおかあさんイングラム厨でごめんね
560名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 21:55:53 ID:xQwreYND
オリで一番好きなのがSHOイングラムなんだ…恋人はレオナにしたし。
>534ごめんよ自分もインレオが読みたい…
561名無しさん@ピンキー:2005/11/11(金) 22:53:01 ID:YZi3Dj3k
魔装とかFキャラのSSキボン
562名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 01:50:17 ID:JTAX9K0u
なんか、アイビス攻めってパターンほとんど見ないんだけど
アイビスは総受けで皆同意なのか?
563名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 02:12:03 ID:H+iIejof
ラミアとエクセレンの巨乳ガチンコレズが読みたいのですが、
どこかにありますか?
564534:2005/11/12(土) 02:28:03 ID:uSoLHlRI
>>557
じゃあ書いてくれ・・・と言いたい所だが、そんな流れじゃない罠なんだよな、これが。
どうもインレオ分が足りてない方が多いので、インレオ書いちまってください。イングラムも好きだしな。
タスクに関しては我慢するですよ。タスクファンは、耐え忍ぶ事には慣れているorz

というわけで、インレオ行っちまってください。タスレオは気が向いたときにでもお願いします。

>>560
謝るなよ、偽(ry というのはさておき、俺も所詮ただの住人だしな。気にするな。
その暇があるなら俺と一緒にインレオ完成が早まるように強念をだな(ry
565名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 04:50:00 ID:VUMzLg+7
祐玲は好きなんだが、エロに関してはお嬢以外を持ってきた方が思いつきやすいのがなんとも
566名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 07:48:42 ID:64Bv+WM3
>>562
負け犬ですから
567名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 13:42:40 ID:WM7WNlZi
>>552
検索したらほっしゃんが出てきたんだがwww


orz
568名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 19:41:32 ID:wQ0YPNtH
なんか気になって覗いてみたら インレオ書けと言う事に

タスレオは長いし暗いしオウカも絡むしなので、前からチョコチョコ書いてはいます。

でも先にインレオを書きます。書きたいネタもあったんで。(ネタはたくさんあるけどねぇ…)
しかし、レオナよりもイングラムの方に関心がある気がするw いいけど
569名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 20:09:23 ID:CtuJDttL
虹にゼオラ詰め合わせをうpした。
570名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 23:16:30 ID:oAQ5rdbf
人間に変態したディストラ姉さんと久保のSSが読みたいんだけれど、ある?
571名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 02:07:25 ID:2WVDxMVR
無いなら作ろうの精神で
572WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:52:22 ID:8NOePJ0x
俺の存在が板を荒らしたみたいでマジでスマン(´・ω・`)
約束を反故にするようで悪いが、今回一気に全部投下してしまうんで、
胸糞悪い人は今回だけ耐えてくれ。これでここから消えるから。
573WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:54:23 ID:8NOePJ0x
「アイビスさん……アイビスさん!? しっかりしてくれ、アイビスさん!」
急いで駆け寄り抱き起こす。苦しそうに呻きつつも、アイビスはアラドを見つめ返した。
「……げほっ! けほっ……良かった。元に戻ってくれて……」
「すみません! 何処か痛む所はありますか? 頭の後ろを打ったとか……」
「大丈夫……背中がぶつかって、少しの間息ができなくなってただけだから」
意識をはっきりとさせたアイビスは、思いの他自分が軽傷で済んだ事に気付く。
運良く食器が無い所にぶつかり、食べ物がクッションになったのだろう。
自分の後頭部に手をやると、髪に潰れた苺がくっ付いていた。全く、本当に運が良い。
「……ごめん、アラド。許して貰えないかもしれないけど、あたし、酷い事しちゃった」
「何言ってるんスか。おれの方こそ……おれの方こそ……
 くそっ! 本当に何やってるんだおれは! おれって奴は……姉さんの時だって……」
「……アラド、姉さんって……」
「!」
「あ、ううん、無理させてまで聞く気はないよ。
 だけど、さっきからずっとあたしの事そう呼んでたから、気になってつい……」
『姉さん』……アラドの混乱と前後して出てきたキーワード。
マイペースを地で行くこの男があれ程取り乱したのだ。アイビスでなくても気にはなる。
アラドは暫く沈黙し……意を決してアイビスを見る。
顔が近かった所為もあってか、その迫力に圧されて思わず息を呑んでしまった。
「……こんな目に遭わされたんだし、アイビスさんには聞く権利って奴がありますね」
「アラド。だから無理して話さなくても」
「いえ。おれも聞いて欲しいっス。やっと思い出せた事なんです。
 多分……多分今を逃したら、きっと誰にも明かせない……。
 ただの不幸自慢だけど、おれ、アイビスさんに聞いて欲しい……聞いてくれますか?」
「不幸自慢って……元々あたしから聞いた事だし」
アイビスの返答にアラドは安堵し、薄く笑った。
自嘲するようなアラドらしくない笑顔に、
アイビスは言い得ぬ苦痛を覚えるが、何の言葉も返せなかった。
「姉さんってのは、オウカ姉さんの事で……アイビスさんも知ってますよね?」
「うん、覚えてるよ。昔アラド達の親代わりをやってくれてた人でしょう?」
「おれ、その人と……さっきみたいな事を、させられた事があるんス」
「さっきみたいなって……う、ううん、そうじゃなくて……『させられた』?」
「頭のイカれたババアの、研究なんて嘯いたお遊びで」
574WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:55:06 ID:8NOePJ0x
苦虫を噛み潰したような顔で、アラドは怒り、それ以上に悔しそうに告げた。
アイビスは、未だに自分がアラドの腕に支えられている事に気付いて、
自ら身体を起こすと、真正面から見る。後悔の塊になった小さな少年を。
「ある日目が覚めたら、おれはベッドに磔になってて、その上に姉さんが座ってて。
 お互いに変な薬を何本も打たれてたっぽくて、
 力も入らないし気持ち悪いし、ホントに何が起きてんのか分からなかった。
 そしたら姉さん、引き攣った笑い顔して、おれの服を破き始めたんスよ。
 別の人みたいだった。あの時の姉さんは、おれの知ってる姉さんじゃなかった。
 でも、やっぱり姉さんだったんスよ……だけどおれ、大切な姉さんを……!」
そこまで言って、床に拳を叩きつけた。
遠慮が感じられなかった。もしかしたら骨が折れてるかもしれない、そう思わせる一撃だった。
「笑えますよ。おれが精通したの、その前の日の夢の中っスよ?
 プライバシーも何もあったもんじゃなかった。は、はは、本当に最悪だった。
 姉さんはアギラに脅されていたんだ。
 あの野郎、『従順なラトの方がやり易いか』なんて……
 くそォっ! 人間だったのかよあれでも! ふざけんな、おれは認めねぇ!」
「アラド……」
「あんな奴、あんな奴、あんな奴…………なのに、おれも屈した。屈しちまった。
 こっちもゼオラを引き合いに出されました。『姉さんよりもゼオラの方が嬉しいか』って。
 おれも負けじと最悪でした。
 不安定なゼオラを傷付けるよりも、姉さんを傷付ける方がまだ……なんて思っちまった。
 あの二人を秤になんて掛けちゃいけなかったのに。同じ家族だったのに。
 ……でも! それでもおれは耐えられる立場だったんだ!
 どんなに身体が束縛されてても、誘惑されても、耐える事ができる筈だった!
 分かってましたよ。子供を作る方法ぐらい。
 だから、おれはその一線だけでも、何が何でも耐えるべきだった、姉さんの為に。
 ラトの為に身を差し出した姉さんの為に、おれは死んでも耐えなくちゃいけなかった!」
アラドは、続けて拳を振り下ろす。何度も何度も振り下ろす。
幾ら強化人間であっても、特殊合金製の床を壊す事はできない。壊れるのは彼の手だ。
勿論アイビスは止めたかった。しかし、これは一種の自傷行為、
先程彼女が頬を傷付けて立ち直ったように、彼も心の安定を図って行っているものだ。
止められなかった。彼女が出来るのは、痛ましい彼の独白から逃げずにいる事だけだった。
「ゼオラには言えなかった。ラトになんてもっての外でした。
 そうしておれは……何時の間にか忘れてた。
 姉さん達をずっと昔に裏切っていた事、ついさっきまで忘れてたんスよ」
「それは記憶操作でしょう? ゼオラ達が受けていたのと同じ……」
「おれもそうだと思います。でなければあの戦いの間、どの面下げて言えたってのか。
 へらへら笑って、『止めてくれ姉さん!』なんて―― 姉さんに言えてたのか!
 へへ。もしかしたら姉さん、心の底ではおれの事軽蔑しきってたのかもしれないっスね。
 だからあんなに容赦なく撃ってこれたのかも。なら全く身分相応――――」
―― アイビスはその時、初めて殺すつもりで人を殴った。
575WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:55:48 ID:8NOePJ0x
「……何言ってんの、アラド」
「…………」
「アラド。あんたが最悪だったとしたら、それは今、その口で今の言葉を吐いた瞬間だよ!
 耐えられなかったのも、信頼を裏切ったのも、軽蔑されるのも、今この時のあんただよ!
 アラド・バランガは今、絶対に言っちゃいけない言葉を口にした!」
「……だって、これが間違ってる保証なんて、何処にあるんスか……?
 おれは憎まれて当然だったんスよ……こんな奴、憎まれて当たり前だったんだ……!」
「ラトゥーニが前に言ってた。オウカ・ナギサは、自分達を守る為に命を散らしたって。
 自分を、ゼオラを、そしてアラドの名前を呼んで、最後まで守ってくれたんだって。
 それは嘘? ラトゥーニの嘘なの? 答えろアラド! 嘘だったの!?」
「……!」
「逃げるなアラド! あんたはそんなに弱くない!
 あたしはアラドじゃない。他人だよ。でも断言する。アラドは世界に絶望するほど弱くない!
 それはあたしがずっと見てきたアラド・バランガから判断する。
 あんたは確かにパイロットしては弱いかもしれない。でも、その心は誰にも負けてない!
 ずっとゼオラ達を取り戻す為に戦ってたじゃないか。それは嘘じゃないだろ、絶対に」
「…………」
「それでも、もし本当に心が折れたのなら……あたしが殺してやる。
 アラドが負けたその迷いを、弱さを。そして生まれ変わらせてやる。
 あたしが立ち直れたように。フィリオが言った通り、流星が夜を切り裂いたように。
 だから、馬鹿なら馬鹿なりの誇りを持て! 考えの無い獣でも誇りは持てる!
 思い出せ、自分の事を……罪悪感でゼオラ達を助けようとしたんじゃない、
 その絶対に崩れなかった馬鹿げた信頼があったから、ずっと諦めなかったんだろう!?」
そうまで言って……そこまで言って、アイビスは自分に対しての嫌悪感を覚えた。
この状況を生んだ原因……それは自分だ。なのに、何を偉そうに語っているのだろうか?
……加熱した心が一気に冷える。それでも、アイビスはアラドから目を逸らせない。
届け。罪人の言葉でも、この気持ちに偽りは無い。そう信じ、願い、彼女はアラドを見る。
流星はとっくに地に堕ちてしまったが、目の前の小鳥には翼がある。
小さな、しかし誇り高い獣の翼がアイビスには見える……
アラドはまだ駄目じゃない。贖罪から彼を救おうとしている自分とは違うのだから。
「お願いアラド……自分の弱さに直面した時、逃げ出したくなる気持ちは分かる。
 辛い過去に苛まれて、何もかも否定したくなる……昔のあたしもそうだった。
 でも、あたしにとってのフィリオがそうだったように、
 アラドを想って死んでいった人まで否定しないで。
 疑いたくなるけど。こんな自分が他人に信頼される訳がないって疑いたくなるけど。
 傷付けた事がそんなに苦しいほど大切な姉さんとの思い出まで……嘘にしないでよ……」
でないと、自分まで辛くなる……
ああ、慰める立場なのに、感化されてしまってどうする。
そう自覚しているのに、アイビスは悲しみを抑え切れない。
それはアラドに対してかつての自分を投影している所為なのか、
それとも別の要因があるのか…………ただ、何にしても、自分はもう……

そこまで思って、アイビスは頭を真っ白にさせた。
目の前の男が、黙って彼女の言葉を聞いていた男が、音も無く涙を流している光景に。

576WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:56:30 ID:8NOePJ0x
「あ、アラド……?」
「…………オウカ姉さん」
「アラド……」
「おれ……何にもできなかった。
 姉さんが辛かったのを分かっていたのに、傷付ける事しかできなかった。
 薬の所為で声を荒げて乱れて……それでも、姉さんが泣いてた事に気付いていたのに……!」
思い出すのが苦しいのか、眉を寄せて歯を食い縛って瞳を閉じて俯いて、
その反動で目頭と目尻に溜まっていた水の粒が空に舞い、
幾つかを浴びたアイビスは、彼の悲しみの熱さを知る。
「ごめんなさい……言い訳してごめんなさい。
 アギラばあさんなんて関係ない。おれが、守れなくて、ごめんなさい……」
懺悔するアラドは、アイビスが抱く彼のイメージとは懸け離れていて、
傷んだ果実のように、何処から触れればいいのか分からない。
どうすれば傷口を触らずに済むのか、これ以上傷付けずに済むのか、全く分からない。
「……アラド。あたしは、姉さんじゃないよ」
「…………すみません」
―― 終始悩み抜いた末、彼女は自分のしたいと思う事をしてみようと思った。
経験の足りない自分では繊細な扱いなどできない。なら、せめて真正面から受け止めてみたい。
心のままに、虚勢も無く、正面からこの少年の相手をしてあげたい。
……そうしてアイビスは、アラドの肩に手を置くと、彼の涙を拭うのではなく、舐めた。
未だほろほろと零れ落ちる感情の結晶を、ぺろりと、優しく舌に乗せて飲み込んだ。
しょっぱい。散々甘い物を含んだ味覚には一際鮮烈な味、
だけど、味わってみたかった刺激だった……彼の悲しみの一部でも、共有できる気がして。
「泣くな、アラド」
「アイビスさん……」
「『らしくないぞ』なんて言わない……今は、本当に辛いんだろうから。
 でもアラド……あたしは、何時もの顔の方が好きだよ。
 何も考えず馬鹿みたいに笑って、怒られて、困って、泣いて、時々真剣になる、
 アラドはそんな奴でいて欲しい……だからお願い。そんなあたしの為に、笑って。
 一人じゃ押し潰されそうでも、自分が嫌になっても、目の前のあたしの為に。
 アラド・バランガの笑顔が好きなアイビス・ダグラスの為に、過去と戦って、勝ってよ」
真正面からアラドを射抜いて、アイビスは思いの丈をぶつけた。
アラドは……表情を崩す。涙は止まらず、変な所に皺を寄せて、口元を引き攣らせる。
歪なものに変貌したそれを、それでもアイビスは分かっていた。
これが彼の強さ。彼女の願いを聞いた、アラドの精一杯の笑顔なのだと。
「……アラド、ありがとう」
「へ、へへ…………?」
そんなアラドの顔に、不思議なものを見付けたような驚きが示される。
しかし彼の視界に映るのはアイビスの顔だけで……そこで本人も気付いた。
「え……あ、あれ……?」
―― 自分の頬を、熱いものが伝っている。
手でこすり見てみれば、そこにあるのは透明な雫……涙だった。
577WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:57:03 ID:8NOePJ0x
「ご、ごめん、おかしいな……あれ、どうしたんだろう……?」
アラドに泣き止めと言った手前、ここで貰い泣きをしていては格好がつかない。
そう思うのに……止まらない。
指で塞き止めようにも、僅かな筈の流水は静まらず、指の隙間から小川のように零れ落ちる。
どうしよう。自分はおかしくなってしまったのだろうか。
混乱するアイビス……その両手を掴み、顔から降ろすもう二本の両手。
「……駄目だよね。あたし……」
申し訳の無さに口を突いて出た言葉に、アラドはゆっくりと首を振る。
そして彼もまた……舐めた。アイビスの頬を、流れる涙を舐め取った。
「……しょっぱいっスね。こりゃ一気飲みはできねぇや」
困った風に笑う。おかしそうにアイビスに笑い掛けて、再び彼女の頬に口を寄せる。
その仕草に、感触に、アイビスの胸が鳴る。痛く感じる程の鼓動を始める。
……踏み込もうとしている。
自分達は今、踏み込んではいけない領域に踏み込もうとしている。
胸の痛みに苛まれながら、アイビスは苦悩する。
駄目だ、ここで踏み止まらなくてはならないのに。
これ以上、自分は何もしてはいけないのに……そうしなければ、引き返せなくなるのに。
だが……止めようとする理性は、頬を舐めるものの感触によって徐々に崩れ、瓦解した。
身体の芯が温度を上げて、全身が暖かくなる。
先程の暴走の時とはまた違う、静かに燃える何かに煽られて、アイビスは決断する。
(ゼオラ…………ごめん)
自分の頬を舐めるアラド、その頬を、アイビスも再び舌で触れた。
「……っ」
二度目だが慣れないのか、アラドのくすぐったそうな反応に、アイビスは胸の鼓動を募らせる。
柔らかかった。アラドの頬は柔らかくて、安物のお菓子よりも美味しそうだった。
実際に感じる味覚は違うのに、その弾力は酷く魅力的で、蠱惑的にアイビスを誘う。
お互いを舐めて、舐めて、舐め続けて……いつしか二人の目が合った。
熱に浮かされて昂った二人は、示し合わせていたかのようにお互いを見つめる。
二人は相手の吐息を感じる。バニラエッセンスの甘い匂い。
そしてそれ以外の、今までこれ程強く感じた事の無い異性の匂いに、頭の中がくらくらと回る。
それに促されるように、どちらからとも無く唇が触れた。
アイビスの五感がその感触に集中する。それは、彼女にとって初めてのキスだった。
578WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:57:46 ID:8NOePJ0x
もっと近付きたい……。アイビスはアラドの方に身体を寄せる。
その時、床を突こうとした手の平がケーキの残骸を押し潰した。
べったりとくっ付いたそれに、彼女はキスをしたまま、ある事を閃く。
その思い付きのままに、腕をアラドの背中に回し、首の後ろに手の平を宛がう。
「? アイビスさ―― んむ……ぅ……」
おかしな感触に疑問を持ったアラドが、一旦口を離して問い掛けようとするが、
アイビスはもう片方の手でアラドの顎を固定すると、もう一度口を付けて黙らせる。
手の平を首伝いに前まで擦り付けていく。
付ける物が無くなれば、もう一度ケーキに手を押し当てて、
今度はそれをアラドの身体中に塗りたくる。服の中にも手を差し入れて、とにかく色々な箇所に。
(……こんなに一方的じゃあ、さっきと変わらないかな)
自分のやりたいようにやりつつも、アイビスはそんな事を思ったが、腕の動きは休まらない。
まるでデコレーションでもしているような気分だった。
―― アラドを飾る。あたしという料理人が、あたしというお客の為に。
そう思うと、塗り付ける行為にも加速が掛かった。早く完成させてしまいたい……。
……アラドとケーキのコラボレーションが出来上がると同時に、アイビスは口を離す。
目の前の前衛芸術に似た逸品に、アイビスは言い知れぬ達成感を覚えた。
「あの……顔怖いっス……」
「そんな事ないって。あたしはいつもこんな顔だよ」
「目も心なし輝いているような……」
「気の所為だから。それじゃ……頂きます」
「……ぅ」
アラドの首に顔を埋めて、付着した生クリームを舐め取りつつ、服をゆっくりと剥がす。
これがアイビスの考えた、これから始まる事への準備だった。
ひたすら夢にひた走り、こんな行為とは全く無縁の生活を送ってきた彼女だ。
どんな言葉で取り繕うとも、どんな勢いに押されたとしても、
我を見失いでもしない限り、初めての経験にアイビス自身の抵抗は必ず存在する。
何をどうすればいいのかという簡単な知識はあっても、いざ実行するとなると話は別だ。
羞恥心や戸惑いによって、行為の最中に醜態を晒してしまうかもしれない。
だから、『男』という未知のものを極力意識しないように、アラドを菓子の一つに見立てた。
これなら無心に菓子を頬張るだけで、前戯という準備が行なえる……そう思った末の現状である。
だからアイビスも、勿論アラドも分かってはいない。
これが一種の『プレイ』に該当する、初心者にはお勧めできない特殊な行為の型になっていると。
579WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:58:17 ID:8NOePJ0x
「えっと……何かすげぇ変な感じがするような……」
「……ごめん。あたし、こうやれば怖くならずにやれると思うんだ」
「ま、待って下さい! 本気なんですか!?
 おれ、姉さんの時みたいに傷つけちまうかも……」
「今更本気かどうかって問いは……困るなぁ」
「っ……すみません。折角アイビスさんを止められたってのに、
 おれが変な事言い出したばっかりに、結局大して変わらない結果になっちまって……」
「謝るな少年。あたしはあたしの責任でこうしているんだから。
 ……でも、こっちも今更だけど、その……」
「……なんすか?」
「……ぜ……」
「ぜ?」
「…………ごめん! 忘れて!」
「え―― どわぁ!?」
言葉に詰まり、無理矢理アラドを押し倒す。
彼の言う通り、結局こうなってしまったのかとアイビスは再び自分を恥じる。
しかし……もう駄目だった。あの時、心の中でゼオラに謝罪した時、自分は罪を認めたのだ。
これからあたしはアラドを奪うと……彼女はそう、ゼオラに宣言してしまったのだ。
だから、今更ゼオラを引き合いに出してアラドから拒絶されてしまったら、
彼女の決意は無意味になってしまう。しきりに胸を突く衝動も行き場を失くしてしまう。
「続きをしよう……大丈夫、アラドはもう何も気にしなくていいから……」
「なら最後に一つ、おれの方から言っておきたい事があるんですけど……いいっスか」
そんなアイビスの心を見透かしたかのように絶妙なタイミングで、アラドはそう言った。
今度は言葉だけでなく、息まで詰まる。
悪い予想が先行する……不安に駆られた彼女の手が、アラドの服をぎゅっと掴むが……
「アイビスさんにとって、プロジェクトTDって何ですか?」
「…………ど、どういう事……?」
「あ、別に答えなくてもいいっス。だけど、多分それが答えになってると思って」
「答え……?」
「おれにとってのゼオラが、どんな存在なのかって答えに」
「…………」
「あいつは、おれがここまでやって来れた希望みたいなもんです。
 あいつとの約束がなかったら、おれはここにいなかった。きっと途中でくたばってました。
 一番大切な奴っスよ。アイビスさんの夢と同じように、他の何にも変えられない……」
「……相手は女の子だよ」
「女ですね、無駄に胸もでかいし……いててて! 抓らないで!
 ……女です。女ですけど……おれは何よりもあいつに幸せになって欲しい。
 絶対にです。何が何でも……例え世界が滅んでも……
 それがおれ以外の誰かと結ばれる事でも、幸せになるんなら、おれは喜んで送り出します。
 おれに誰かを守る力をくれたあいつが幸せなら、
 おれがどうなっていたとしても、その辺でくたばっていても、満足できると思います。
 ……これって異性として意識してるって言えるのかな。正直な所自分でも分かってないかも」
「……思ってたよりも悪い奴だね、アラド」
「はい、おれは悪い奴だから、見限るんなら今の内っスよ」
「見限らなかったら、アラドは良いの?」
「……このままじゃおれ、きっと誰も愛せないと思うから。
 だから……おれも欲しい。姉さんとの過去を乗り越えられる経験が欲しい。
 まぁこの件がばれてゼオラに心底嫌われても、全部自業自得ですから納得できます。
 その後のフォローも期待しません。アイビスさんこそ、相手は素人同然でも構いませんか?」
「……付き合うよ。あたしもこんな事がなければ、機会は永遠に無かった気がするしね」
580WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:59:06 ID:8NOePJ0x
……アラドの身体中の生クリームを食べながら、アイビスは一つ分かった事がある。
自分はどうも、舐めるという行為が好きなようだった。
これでは本当に犬だ……しかし、小さな舌を這わせる度にふつふつと湧き上がる興奮、
好きなものを舐める―― その魅力には逆らえない。
恥ずかしいと思いながらもアイビスはアラドを丹念に舐め続けて、遂に上半身を露わにさせた。
良い体格をしているが、それ以上に目に付くのが、数えるのも辛い無数の傷痕。
これが肉体強化の代償……その深さは恐らく一生消えないのだろう。
何よりもアラドが、その事を全く気にしていないのが哀しかった。
今この時、もしスクールの強化プランを考えた人間が目の前に現れたら、
自分でもどうするか分からない……それぐらいに痛々しい姿だった。
「……んっ……」
そんな静かに滾っていた怒りが、彼女の敏感な所を撫でる舌の感触で霧散する。
アイビスのデコレーション作戦を知ったアラドは、彼女にも同じような真似をした。
現在、二人は舐め合う範囲を頬から全身に広げ、じゃれ合う動物の子供のように絡まっていた。
その最中に二人の位置は何度も変化し、上も下も無く、
ただ相手の全身に口付ける事だけを考えて、お互いの舌を這わせ続ける……。
「―― はぅ……んんっ!」
胸が外気に晒されて、すぐさまアラドの責めが始まる。
それはやはり舌を這わせるだけの稚拙な運動だったが、
元が敏感なのかアイビスの反応は強く、無意識に背を仰け反らせて逃れようとしている。
当然そんな事で逃れられる訳は無く、アラドは執拗に食い下がり、彼女の胸を攻撃し続けた。
「……ぅ……うんっ……っ……ご、ごめんね……」
ぽつりと呟かれた言葉に、アラドは意味が分からず首を傾げる。
「突然謝られても……あ、アイビスさんが震えるの、可愛いですよ?」
「馬鹿……違うよ。あたしの……胸……」
そこで口篭る。流石に幾度かネタに挙がっていた為、今度はアラドも察する。
「ガキのおれが言うのもなんですけど、女性の魅力ってこれが全てじゃないと思うっス」
「でも無関係でもないでしょう……あたし、明らかに劣ってるし」
(アイビスさん、そんなにコンプレックスなのか……
 くそっ。おれもおれだ、ゼオラと同じ感覚で胸のネタを使うんじゃなかった……)
アイビスが誰と比べて『劣っている』と言っているのかは一目瞭然だ。
胸についてはゼオラもコンプレックスを懐いていたが、アイビスとは悩みの方向性が違う。
アラドは配慮の足りない自分に苛立ちを覚えるが、悲しそうなアイビスを見て考えを改める。
今はそんな事にかまけている場合じゃない。
自分を立ち直らせてくれたように、彼女の力になってあげなくては……
その一心でアラドは言葉を紡ぐ。普段使わない思考回路を叩き起こして、彼の想いを伝えるべく。
581WILD FLUG:2005/11/13(日) 20:59:38 ID:8NOePJ0x
「……アイビスさん」
「なに……」
「おれは……これ……その……」
「…………?」
「…………好きです」
しかし使われていなければ駄目になっているのは必然で、
結局アラドは有り触れた言葉しか言えなかった。同時に本気で自分に絶望したくなった。
「……す、すみません! でも……嘘じゃないっス」
「……………………」
つまらない台詞だよな。怒ったかな……そんな事を思いながらアイビスを見る。
すると彼女は、アラドの思った以上のスピードでその顔を紅潮させていき……
(ひいぃぃぃ……!)
「―――― も、もういい」
「っ……え? あ? はい?」
「つまんない事気にしてごめん……続き、して」
顔を赤くしたまま背けられて、アラドは訳の分からないまま放置された。
(……ええい、ままよ!)
とにかく今は攻めの一手あるのみ! これで彼女を満足させる!
アラドは自身の知識、経験を総動員させる。
それこそ……無自覚だったが、オウカとの痛ましい過去さえも思い起こして。
「……ひゃ!? あ、アラ―― うぅんっ、ぅ、く……ぅ〜〜っ!?」
先程までの優しく舐める行為から、打って変わっての激しい責めにアイビスは翻弄される。
揉み、口に含み、吸い、一旦離して、標的を変えて、先を軽く指で潰して、焦らしつつ舐める。
同時攻撃、全体を浅く甘噛み、口の中で舌により嬲り、もう片方をマジ揉み……
しかもその何れもが的確に行なわれ、適度な乱雑さをもって休み無く彼女を襲う。
普段の彼からは考えられない上手さ、ビギナーより熟練者へのクラスアップに、
この事態を予期していなかったアイビスは、振り回される自分を支えてくれる何かを欲する。
ベッドのシーツはこういう時の為に必要だったのか……!
そんな事を頭の片隅で思いながら、彼女の腕が掴めたものは、アラドしかなかった。
もう何でも良い……。自分の胸に覆い被さる彼の首に両腕を回し、力を込めて抱き締める。
「むぐぁ!? アイビスさん、待った待っ、むがっ―― むぐううう……!」
「んぅ―― アラドぉ、そんな強くっ……!
 息が! 息がくすぐったい……ひうう! だ、駄目になっちゃう……ふわぁ!」
ばしばし床を叩いてギブアップを示すアラド。
しかしアイビスは彼のタップに気付かないばかりか、
自分の腕でアラドを胸に押し当てて、彼の抗いを感じては尚力を強めていく。
「うぅああ……い、いきなり酷いよ…………アラド? ……ちょっと、アラド!?」
……結局解放されたのは、アラドが全く動かなくなって暫く経ってからの事だった。
582WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:00:24 ID:8NOePJ0x
「……船の上から三途の川に突き落とされて、そのまま溺れ死ぬ夢を見ました」
「し、死後の世界でも臨死体験するなんて貴重な体験だったね!」
「船頭はアイビスさんの顔してたんスけど、今みたいな笑い顔浮かべてました……」
「…………ごめん」
部屋の中に立ち込める静まり……そしてそれを打ち破る笑い声。
二人は今までの痴態を笑い合っていた。面白おかしそうに、本気で笑っていた。
「あはははは! 変だね、もっとシリアスになると思ってたんだけど」
「おれもですよ。それがどうしてこんなに間抜けな事やってるんだか……」
……その声も止むと、妙に気まずい沈黙が訪れた。
問題は、これから先の事だ。
既に上半身は脱ぎ掛けの状態、これ以降の戯れは下半身へと及ぶ事になる。
それにはお互い抵抗があるのか、手を止めたまま切っ掛けを掴めずにいた。
「……アイビスさん。やっぱり、この辺で止めませんか」
目を逸らして、そうアラドが呟く。
ここまで来てその台詞は無いだろうと、僅かにむっとしながらアイビスも言葉を返した。
「なに? 怖気づいたの?」
「怖気づいたっス」
挑発はあっさりと受け流される。そして、
「ここからは子供を作る為の方法じゃないですか」
あまりにも重い発言に、アイビスは言葉を失う。
アラドの言う通り、自分達は子供が欲しいからこの行為を行なおうとしているのではない。
本来ならこれは、愛し合う男女の営みの一環として成立されるべきものだ。
少なくとも彼女達の倫理観の上ではそういうものになっている。
それは今も変わっていない……だからアイビスも反論はできなかった。
「……自分でも賛同しておきながら、すみません。
 でも……その場の雰囲気に流されて後で後悔するよりは、やっぱり……」
正論だが―― アイビスは見抜いていた。
アラドはここで思い直した理由。それは、一旦躊躇してしまったからだ。
やはり彼は過去から来る罪悪感に囚われている。
しかしそれを乗り越えたいと言ったのも彼自身……
何か良い打開策は無いかとアイビスは考える。
考えて考えて考え抜いて、やはり自分は馬鹿だと確信した。
思えば、プロジェクトTDのテストパイロット時代からそうだったじゃないか。
問題を前にして自分ができた事なんて、身体一つでぶつかっていく事だけだったというのに。
583WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:00:57 ID:8NOePJ0x
「こ、ここまでやっといて後悔しない訳ねぇっスけ―― んぐっ!」
一人言葉を続けていたアラドの唇を再度奪う。体当たりでもするように強引に。
その勢いでお互いの歯は激突するが、幸いな事に、喋っている途中だったアラドの口は開いており、
そこに覆い被さるようにアイビスの口も大きく開かれていたので、二人の唇が傷つく事は無かった。
しかしアイビスは、そんな事も全く構わずに両腕で頭をロックする。
……現状で採れる、アラドに女性を意識させる方法。アイビスはそれがキスしか思い付かなかった。
事実、彼女自身の胸中は震えている。
こんな思い切った事をする自分も恥ずかしくて、相乗効果で顔が茹で上がりそうだった。
「うむ、むぅっ、う゛う゛う゛、う゛むごぁ!」
アラドも抵抗の声を挙げようとするが、
押し潰れんばかりに押さえつけられた口からはろくな言葉が生まれない。
その力加減と言ったら、歯が支えになってしまい、上顎と下顎も閉じられない状態だ。
(力任せに引き剥がすしかないのか……いや、でもさっきみたいになっちまったら……!
彼女を突き飛ばした光景を思い出し、無理矢理抗うのを躊躇ってしまう。
……その時、アラドはアイビスの顔を間近で見た。
彼の顔を直視できず、力の限り瞳を閉じて、真っ赤な顔で口付けする女性。
優しいキスではない。ましてや激しいキスとも言えない。
不慣れ……不慣れで、懸命なキスをする彼女の顔に、アラドの心が何かを叫んだ。
(…………か、可愛い)
思考回路に浮上する言葉。その覚えの無い感覚に、アラドは自分の置かれている状況を見失った。
途端に抵抗を止めた彼に、それまで拮抗していたアイビスの力が一気に圧し掛かる。
アラドを気遣う余裕の無かったアイビスはその事態に気付けず、
キスはキスと呼べないほどに深く入り込み、噛み合わない歯の間で、彼女は未知の感触を受けた。
「……っ!」
その瞬間、アイビスは風を切る勢いで距離を取って、自分の口元に手をやった。
(何……今の、何なの……!?)
両手で唇を覆い、自分が触れたものを推測して、
ただでさえ赤かったアイビスの顔が、熱膨張で破裂するんじゃないかと危惧するほどに熱くなる。
舌だった。二人の舌が接触したのだ。
(こんなの汚い……で、でもさっきまで色んな場所舐め合ってたし……
 だけど舌ってあんなざらっとしてたんだ……
 唾液もちょっと甘い感じが……えっ!? あたし……アラドの唾液舐めちゃったの……!?)
次々と認識される状況、キャパシティを超えた現実に、彼女の目が回り始める。
……しかし、ふと目に入ったアラドは、そんなアイビスを見つめたまま呆けていた。
目が合ったというのに何の反応も無く……彼女の背中の背後霊でも見ているかのように。
「……ちょ、ちょっと、どうしたの……?」
自分が変な事をしてしまったのが原因なのだろうかと心配になり、
恥ずかしさが抜け切らないままアイビスは顔を近付ける……
と、確かな焦点を取り戻したアラドは、アイビスを認めた瞬間、ぼんっと爆発した。
実際にそんな音がした訳ではない。
ただ、そう表現するのが的確だと思うほどに、一瞬で真っ赤になった。
それを見たアイビスもぴたりと止まり、二人は揃って紅潮した顔を付き合わせる。
……そして、次第に目をとろんと惚けさせていく。お互いに、同じように。
(…………もう、駄目かな……)
何が駄目なのかはっきり分からないまま、アイビスは静かに三度目の口付けをした。
アラドにもう抵抗は無く、目を閉じて乙女のようにアイビスを受け入れる。
(止まれない……)
思い至る諦め。諦めと呼ぶには心地良い覚悟に、アラドは己の身を任せた。
アイビスはもう戸惑いを持たず、整った唇の隙間からアラドの中に侵入した。
584WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:01:26 ID:8NOePJ0x
「ん……」
最初の接触は、壊れ物に触れるように優しく。
「……ふ……」
二度目は、下から上に舐め上げる。
―― 稲妻を浴びたような衝撃がアイビスの全身を駆け巡った。
舐めるという行為。舌を合わせる未知の感触。汚いと思っていた事を実行している背徳感。
他にも把握し切れない数の刺激に晒されて、今までに類を見ない強い興奮が彼女の中に湧き上がる。
それに促されるように、ゆっくりと深くまで口を繋げる。
三度目は、遠慮しなかった。
相手の舌を舌で押し退けると、口内を一通り一巡させて粘膜という粘膜と接触する。
(あたしとアラドが混ざってる……)
頭から煙でも吹きそうな昂りにアイビスは陶酔する。
しかしこれで満足はしない。滾りを覚えれば、それ以上の滾りを求める気持ちが息をする。
次からは舌の動きもより一層激しさを増した。
混ざり合った粘液がくちゃくちゃと音を立てる。
溢れ出したそれは、隙間無く繋がっていた筈の二人の間から、顎を伝って零れ落ちていった。
勿体無い……そう思ったが、追い掛けて目の前の果実を放って置くのはそれ以上に勿体無い。
……と、それまで受身に徹していたアラドの舌が、小さくアイビスのものと絡んだ。
アイビスはすぐさま顔を離すと、透明な橋が落ちる前に、至近距離からアラドの瞳を覗き込む。
「……今の、気持ち良かった?」
悪さをした猫を咎めるような目を、妖しく笑う顔に載せて問い掛けた。
アラドは黙って赤くなった顔を逸らす……アイビスはその耳元に口を寄せて囁く。
「あたしは、アラドとこうしているの、気持ち良い……」
呪いでも掛ける気分で、アイビスはアラドを翻弄する。
もう一度アラドの正面に顔を合わせると、口を小さく開いて自分の舌を見せてから、
口を閉じて唾を飲み込んだ。わざとらしく喉を鳴らして、その事実を見せ付けるように、
「……アラドの、飲んじゃった」
微笑んでそう言った。同時に、アラドの最後の抵抗も完璧に崩れ去った。
「ねぇ、アラドも飲んでくれないの……?」
アイビスのねだりに、アラドは逡巡しつつも素直に従う。
堕ちた―― そうアイビスは確信する。ようやくアラドも、自分と同じ所まで堕ちたのだと。
過去の傷を上回る衝動に押されて、立ち塞がっていた障害を全て乗り越えたのだと。
後は、これ以降の思い出を良いものにすれば、
完全にとはいかなくても、彼のトラウマを払拭できるかもしれない……他ならぬ自分の手で。
その感動の種類も強さも、彼女の人生の中で全く覚えの無いものだった。
何れの真似も初めての経験だというのに、アイビスはアラドを誘惑できた事に嬉しさを隠せない。
アラドがあたしを見ている……他の誰も考えずに、あたしだけを。
そう心中で反復する毎に身体の奥が熱くなり、強い情熱の息吹を上げる。
自分が攻め手に回るなど、今まで考えた事も無かった……ましてやこんな事でなどとは。
アラドはおかしい……イルイと同じように、自分の知らない自分を刺激する……
しかし、そのおかしさが愛しかった。恐らく、もう後戻りできないほどに。
再び二人はどちらからともなくキスをする。
だがそれは一度目とは違う、大人のする深い口付けだった
585WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:02:04 ID:8NOePJ0x
「……あの、背中痛くないっスか……?」
「大丈夫だって。
 カーペットもあるし、さっきから何度も上と下変わって貰ってるでしょ……ふぁ……」
「アイビスさんって胸が弱いですよね」
「何よ。そう言うアラドなんて、全身弱い気がするんだけど」
「あれ、アイビスさんの舌遣いが上手過ぎるから……」
「え? ……そうなの?」
「少なくとも姉さ……あ、いや、すみません」
「……許さない」
「っ……! ……や、やっぱり上手い……」
「―― あう……あ、アラドだって手慣れてる感じがするよ。もっと不器用だと思ってたのに」
「……苦しめるだけなのは嫌でしたから」
「……ごめん。今はあたしを見て……」
アイビスに言われて、アラドは床に寝転がった彼女をまじまじと見る。
胸に宛がわれていた部分は既に取り去ったが、
それでも未だ半脱ぎのジャンバーが恐ろしく扇情的で、先程からアラドは脱がすのを躊躇っていた。
(…………そういう意味で『見て』って言ったんじゃないんだけどな……)
アラドの視線が恥ずかしくて胸元を隠す……
アイビスはそれがどれだけ可愛い仕草としてアラドに映っているのか自覚していない。
彼の方はといえば、頭がくらくらして、気を抜けば彼女に倒れ掛かってしまいそうだった。
(おれ、本当におかしくなっちまったのか……?)
自分の知っている自分はこんな奴じゃなかった。
これでは薬を打たれた時と同じじゃないか……そう思うが、
それとは別の欲求が存在している事も、彼は確かに分かっていた。
アイビスという女性を、知りたい。
とにかくさっきから、アイビスの事を考えると頭がぼうっとしてしまい、何も手に付かなくなる。
急激な運動でもしたように動悸が早まり、彼女の顔が近付くと何も言えなくなる。
そして……知りたい。もっと近付きたい。彼女と色々な事をしたい。
そんな衝動が収拾の着かないほどに暴れ回り荒れ狂い、彼の心を責め苛む。
それでも絶対に傷付けないように、最低限度の注意を払ってアラドは目の前の女性に接する……。
「……おれを信じて下さい」
「アラド……? ―――― きゃうっ!?」
アイビスのショートパンツに入り込む指……華奢な身体が跳ね上がる。
「これ、凝ったデザインしてますよね……」
「つ、ツグミが選んだやつなんだけど……似合わないかな」
「そんな事無いっスよ、ビシっと決まってます……って、おれがこんな事言っても説得力無いか」
「……ううん、そんな事無……あ、うんんん……っ!」
秘部に指が触れる感触に歯を食い縛る。
するとアラドは驚きの顔を見せて、その手をパンツから引き抜くとお互いの前に掲げた。
……濡れている。
「〜〜〜〜っ!?」
その現象を、アイビスはこの時まで全く自覚していなかった。
アラドとの接触により、自分の身体がどう反応していたのか、気遣う余裕すらなかった。
文字通り没頭していたのだ……。
まるで眼前に罪の証拠を示された気分になり、アラドをまともに見る事ができない……。
ちゅぷ……そんな音が耳に届くまでは。
視界の片隅で、アラドはその手を……無心に舐めていた。
586WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:02:43 ID:8NOePJ0x
信じられない光景に、アイビスの思考回路は断絶する。
叫びたくても言葉が出てこず、金魚のように口をぱくぱくさせる……
その前で、丁寧に彼女のものを舐め取り、舌の上で転がす少年。
口内で散々弄んだ後、それを喉を鳴らして嚥下し……赤い顔で一言漏らす。
「……飲んじまいました」
そこで、アラドのやっている事が先程の自分の物真似なのだとようやく理解した。
理解したが……意趣返しにしては可愛いものだが、別の意味で破壊力が大き過ぎる。
しかもそれを恥ずかしがりながら行うものだから、彼の行為は自主的な羞恥プレイに等しい。
一体自分はあと何回、もう駄目だと思えば良いんだろう……
アイビスは目の前の体躯を抱き寄せる。そして片手を彼の腰に宛てた。
「ず、ズボンはジッパーを下げてくれるだけで大丈夫っス……」
「あたしは……脱がないとできないかな、やっぱり」
「似合ってると思いますけどね……でも、ジャンバーはこのままでも……」
「う、うん。アラドがそれで良いんなら……」
お互いの耳元で囁きながら、二人は相手の最後の砦を攻落しに掛かる。
アイビスは自分のパンツが下着と共にゆっくりと下ろされていくのを感じながら、
アラドのズボンに手を掛けて……パンツを下ろし、アラドのモノを外気に晒した。
それを指で撫でる。途端にアラドの動きがぎこちないものに変わったが、
自分と同じような状態なのだろうと気にせず触り続けて……次第に血の気が引いた。
「……あ、アラド……?」
「どうしたんスか。急に片言言葉になって」
「ここ、これ……おおお、大き過ぎるんじゃない……?」
「でかくなった状態で比べられた事は無いんで、実際どうなのかは分からないっスけど……」
「……入るの? こんなのが……?」
「あ……こ、怖くなったならここで…………やべぇ、歯止め利くかな……」
「や、止めなくても良いんだけどっ……は、入る……んだよね……」
自分に言い聞かせるように呟く。知識が無いのをこの時ほど後悔した事は無かった。
「……腰、浮かせて貰えますか。あと、爪が食い込んでて……」
「わ、わわわ! ……何やってるんだろう、あたし」
しゅんと項垂れる。その様子を見ながら、アラドは無言で体位を変えた。
彼女の両足の間に潜り込むアラドの身体。
隙間から見えた肉茎は、イメージを上回る凶悪な姿をしている。
赤黒くて凹凸も激しい。まるで拷問にでも使われそうな鉄の杭だ……。
そんな事を考えて、自ら恐怖心を煽ってしまう。
だが、もう下半身を覆い隠す物は何もない……
遂に訪れた本番を前に、アイビスはより一層緊張感を張り詰める。
「力を抜いた方が入り口も狭くならないんじゃないかと……なんて、無理な相談か」
「…………」
ガチガチに固まるアイビス。アラドは、その唇に今日何度目とも分からないキスをする。
「ん……ぁぅ」
「…………こっちに集中してくれれば、気休め程度でも気が紛れると思います。
 それから……思いっ切り噛んじまって下さい。遠慮は必要ないっス」
「遠慮……ん……うぁ……む……」
『噛む』という言葉が何を指しているのか分からないまま、アイビスとアラドはまた混ざり合う。
どろどろの水飴の中に漂う感覚の中、アイビスに伝わる小さな接触。
彼女の秘部に擦り付けられ、宛がわれる何か……それはきっと間違いなく彼のモノで……。
(来るんだ……)
思えば今日この日まで、ずっと縁の無かった行為。
こんな形で果たす事になるとは予想できる筈も無かったが、こうなった事に後悔は無い。
たとえどれほどの苦痛を味わう事になったとしても……後悔なんて、絶対にしない。
―― アイビスの心にそんな決意が刻まれた瞬間、その身体は一気に奥まで刺し貫かれた。
587WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:03:33 ID:8NOePJ0x
……身体が破裂した。そうとしか語れない痛みに見舞われて、彼女の視界が涙に滲む。
しかし、泣かない。これ位、なんて事はない。
今までの戦いで経験した事に比べれば、蚊に刺されたようなものだ。
「……は……」
小さく口を開き、声にならない声と共に、肺の中の空気が抜ける。
これが子供を作る方法だというのか。確かに生半可な覚悟で挑むものではない。
……と、アイビスの味覚におかしな感覚が伝わった。
少し覚えがある。これは、アラドを傷付けた時に味わった、彼の血の味……
「……アラド!?」
「へ。な、なんふか……ててて」
真っ赤になった舌を出して苦笑いする少年。
それは、キスの最中に激痛を覚えて噛み締められた歯の間に、彼の舌が挟まれていたからだった。
「ば、馬鹿! 一体な―― あうっ! ……にを、か、考えてるの!?」
「ふみまへん…………おれ、女じゃないから、こういう痛みって今一つ実感無くて……。
 おれも少しぐらい痛くなった方が気が済むっていうか……自己満足っス。付き合わせちまって……」
「あのね……くっ、はぁ……! ……あたし、力の加減、しなかったんだよ……!」
「おれも、あのまま噛み切られるんじゃないかってびびりました。
 丈夫さにはもうちっと自信があったんスけど、はは、当てにならね……ってぇ……」
揃ってしかめっ面を浮かべる二人……
この子は本当に馬鹿だとアイビスは確信する。そう思う間は多少身体の痛みからも解放されていた。
(耐えろよおれ……以前の二の舞は御免だぜ)
アラドは運動を開始する。上下ではなく横に。
バイブの要領で小刻みに震える肉茎は、
アイビスの膣内を引っ掻くのではなく、ぐにゃりぐにゃりと押して回る。
「い、あ、う、あん……っ」
傷付いた襞の痛みは消えないが、最初の貫通した時に比べればまだ我慢できる。
勝手に漏れ続ける声を無視して、目の前の男を頼るように強く抱き締めた。
(……最初はもの凄く痛かったけど、これ位なら……思ったよりも大丈夫かも)
アラドがすぐにピストン運動を行なわないのは、それが女性に大きく負担を掛ける……
とりわけ未経験の相手には激しい苦痛を強いるものだと知っていたからだった。
しかし膣内に異物の侵入を慣れさせる面から見ても、
この細かな動作は、お互いの性器を用いた前戯の最終段階だと言えるだろう。
そんな言葉にされない気遣いも相俟ってか、段々とアイビスの身体は順応していく。
動かれる度に突き刺さった苦痛は、熱い霧が腰の奥に吹き掛けられるイメージに挿げ替えられ、
キスをした時のように頭の中を陽炎が立ち込め、声色も自然と変化していく。
「うん、ふぅんっ、ひぃぁ、はあぁ……」
艶めかしく間延びする声は、音となり息吹となりアラドの耳を責め立てる。
(まだだ……まだ、まだ、まだ……!)
それでも、こんな小さな運動だからこそ、アラドにはじれったい気持ちが募る。
もっと強く、本能のままに動きたい。そこにはどんな痛みと快楽が待っているのだろう……
そんな自分本位の考えが浮かぶ度、頭を振って追い払う。
勝手をする訳にはいかない。自分に優しくしてくれた女性を壊すのは……もう絶対に許せない。
アラドの指が二人の腰の間に伸び、アイビスの秘部の上部分に触れた。
「は、あああぁぁぁっっ!!」
彼女の背中が橋のように上がる。アラドの身体も共に持ち上げるほどの力で。
クリトリス。それが指に狙われた部位の名前。
アイビスの予想以上に強い反応に、アラドは逸る気持ちを落ち着かせる。
(ほら見ろ、こっちにはちっとも慣れてねぇじゃねぇか。
 焦るんじゃねぇ……よし、全部ひっくるめて刺激してやる。気張れよ、おれ……!)
588WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:04:10 ID:8NOePJ0x
……それがどれだけ続いただろう。
弄られる度に性器から頭に向かって放たれる雷に何度と無く打たれ、
アイビスの全身から吹き出る汗は、彼女の周囲を湿地地帯のようにぐっしょりと濡らしていた。
(あたま……へんに……)
断片的な思考しか許されず、それさえも時折刺激の荒波に呑まれては掻き消えていく。
「……や……あぁん」
自分でも聞いた事の無い弱々しい悲鳴。
散々叫び過ぎた所為で、満足に声も出せなくなってしまった。
帯びる色気に目を瞑って、そう自分に言い聞かせるが……
(でも、むず痒いような、切ないような、変な気分……)
アラドが全く動かなくなると、寂しさと焦慮が勝手に募り、
肌の上をアラドが動くと、それは僅かなりとも解消され、解放感から快感へと通じる。
アイビス自身、非常に遅々としてはいたが、自分の感覚の変貌を悟り始めていた。
しかし彼女は、それを素直に受け止める事ができないでいた。否定したがっていた。
「ぁ……アラ、ドぉ……」
「どうしたんスか。おれ、厭な事でもやっちまいました?」
「ごめんね……あたし、おかしくなっちゃったみたいだ……
 このままじゃ、幻滅、させちゃう……ごめん」
「いきなりそんな事言われても、どういう意味でおかしくなったのかさっぱり……」
「……くすぐったい。身体中……ううん、身体の中がくすぐられてるみたい。
 何か……して欲しいみたいな、だけどそれが何なのか分からないから、辛い。
 あたし、どうしちゃったんだろう…………あああぅ、うぁ、ぁぁぁ……!」
喋っていた最中にアラドの活動が再開されて、否応無くアイビスは嬌声を上げた。
裏声でも出そうに無い声色のそれは、
まるで自分の声では無いようで、把握できない不安に一人怯える。
「こんな事言いたくないのに……訳が分からなくて……怖いよ」
「……なら、消し飛ばします」
「ぁぅ……あ、ふぅ、んんん……!」
直後にアイビスは今までと全く違う刺激……膣内が引き摺られる感覚に晒された。
「は……う、動いて……る」
横ではなく縦に……そこまでは言葉が続けられなかった。
身体が、筋肉が、骨が、電気ショックでも当てられたようにびくりと動く。
アイビスの意の外で、その感覚に苛められたように、その感覚を待ち望んでいたように。
「やあああ……」
最初こそ巨大な異物の侵入にされるがままだった性器は、
長い慣らしの間にその存在を認めていたのか、離れていく肉茎を名残惜しそうに締め付けた。
幾つもの襞が絡み付いて亀頭を撫でる感触に、二人は消えかかる理性を必死で掴み続ける。
(う……心のモヤモヤが晴れてく……
 でも、このまま抜かれるのはや……え……な、何考えるの、あたしったら……!?)
無意識の内に力が入る下半身……
その事に気付いたアイビスは、何度目か分からない忸怩たる想いに駆られた。
精神的に責められている彼女を知ってか知らずか、その脇の下から両腕を回すアラド。
がっしりと彼女の身体を固定すると、耳を舌で撫でて、反応した彼女に向けて囁く。
589WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:04:50 ID:8NOePJ0x
「一回無茶やりますから、おれの身体掴んでて下さい」
「……無茶?」
ここでもアラドの言葉が理解できないアイビスだったが、
湧き上がる高揚感に鈍った頭はろくに回転しないまま、結局彼の言葉に大人しく従った。
……アラドの呼吸が止まる。その流動を耳で感じていたアイビスも息を詰まらせた。
「や、やだ……これからもの凄い事されそうな気がするんだけど」
苦笑いを交えた呟きに、真剣な眼差しが返される。
(普段は子供の癖に、時々大人になっちゃう子って……卑怯だ……)
……そのギャップにあっさりと踊らされてしまう自分は、
馬鹿正直と罵られても仕方ないかもしれないけど。
逸る胸の鼓動に気付かない振りをして、
それっきりアイビスはアラドの言う『無茶』とやらを黙って待つ事にした。
「……いきます!」
「え―― あああああぁぁぁぁっっ!!?」
その掛け声と共に、アラドの分身がアイビスの膣内を再び穿った。
最初の時と同等の勢いでそれは彼女の最深部に到達するが……今度はそこで止まらない。
開かない扉に無理矢理ドリルを突き刺された。アイビスにとってはそんな感覚だった。
アイビスの最奥、壁のようにあった行き止まり、
子宮口が肉茎の圧力に耐え切れず、決壊したのだ。
本来は伸び縮みをする筈の膣だが、
アラドの肉茎はそれを上回る大きさを有していた事に、知識の浅い二人は気付いていなかった。
「ぐっ……全部……入った……」
「う……か……あ……」
意識が爆ぜる。瞬間的にだが、事実として何度か手放していただろう。
その度に真っ白になる視界、それでも持ち堪えようとする意識との綱引き。
ただただ腕の中にいるアラドに寄り縋り、その暴虐に等しい快感が引くのを待った。
そう、快感……アイビスはその瞬間、紛れもなく絶頂に達していた。
荒れ狂う痛みの中で、とても快楽とは思えないものだったが、彼女はそれを経験した。
その身からありとあらゆる力が抜け落ちていく……
呆然と涙に濡れた瞳を彷徨わせる彼女に、歯切れの悪い言葉でアラドは言った。
「長引かせちまいましたけど……これでお終いっス」
腰に力を入れる―― その微動だけでも今のアイビスには信じられない刺激になった。
強引に引き戻された意識のまま、彼女は全身全霊を懸けて訴える。
「んんあ、う、動かないで、ううぁぁ……! し、死んじゃう……!」
「す、すみません! ……待ちます、辛いけど……」
(辛いって、辛いのはこっち…………辛い?)
彼女の状態からすれば、聞き逃しても全くおかしくはなかった言葉。
しかしその余りにも現状にそぐわない意味を持つそれは、疑念を抱くのにも十分なものだった。
590WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:05:25 ID:8NOePJ0x
「……アラド」
「なんスか、今気が逸れるのはかなり不味くて……」
「あたし……もしかして、気持ち良くなかった……?」
その一言に、それまで必死で自制心を働かせていたアラドはアイビスを見る。
激痛を耐えるので必死だった余裕の無い顔から一転して、今にも泣き出しそうな表情がある。
流石のアラドでも何を誤解しているのかは一目瞭然だった。
(……ああもう! 何だ、何なんだこの人は!?)
可愛い―― 尊敬の念を忘れた訳ではない。しかしどうしても、どうしようもなく可愛い。
アラドは思った。この人は反則だと。
何故彼女がツグミ達チームTDのキャプテンを務めているのかが分かった気がした。
これは惚れ込む。頼れて格好良い上に可愛くて、欠点を露わにされても好感が増すばかりだ。
(イルイがあんなに懐くのも分かるよな……)
おまけにこんなに優しければ、心の底から憎める人など居る筈がない。
子犬……誰が言い出したのか、これ程的確な表現もそうはないだろう。アラドは一人納得する。
「あの……逆、なんで」
「……逆って、何が?」
「気持ち良過ぎてヤバイって意味で。
 さっきの一気にいった時も、アイビスさんすげぇ収縮するもんだから限界近くまできてて。
 さっさと抜かないとおれまでイッちまいそうだったから、それじゃ耐えた意味無いし……」
何とかこちらの事情を説明しようと口を動かす。
たった一突き二突き程度で射精するなど男としてどうかと思われるかもしれないが、
アイビスの膣の中は、そして悶える姿もそれに見合うだけの破壊力を秘めていた。
少なくともアラドが、我を忘れて腰を振り動かしたいと数え切れないほど思う位には。
「あとちょっとで……分かりますか? 何となく小さくなってきたの。
 もう暫く辛抱して貰えれば簡単に外せますから……なんかこれセクハラ臭い言い方っスね」
だがこんなアイビスを見れば毒気も抜かれるというもの。
少し遅かったのかもしれないが、やっと落ち着く事ができたとアラドは安心する。
「……どうして我慢したの」
しかしそれを聞いたアイビスは、アラドを敵でも見るように睨み付けた。
今すぐにでも許さないと言い出しそうなその態度は、
回答が不服だったとしても釣り合わない、それだけの憤りを含んでいる。
どうしてそんな目で見られなければならないのか、分からないアラドは混乱した。
「ど、どうしてと言われても。
 さっきは有耶無耶になったけど、本気で子供作る訳にはいかないし……」
「それでも、あたし達がこんな事をしている理由は何だった?
 あたしは覚えてるよ。アラドの理由は、過去を乗り越えられる経験が欲しい、だったよね」
「だからそれは、今のアイビスさん見て達成できたと思ったから。
 おれが勘違いしてなければの話ですけど、痛み以外にも感じたものがあったんだろうって。
 喜んでくれたなんて自惚れてはいないっス。でも、昔みたいに滅茶苦茶にはしなかっ……」
「……もういい! ならあたしも勝手にする!」
痺れを切らしたアイビスは、
動かないアラドの上半身を押し退けて、、床に手を着くと力を振り絞って上体を起こした。
その動作の最中にも、アイビスの眉間に何度も皺が寄る。
絶頂を迎えたばかりで一物も刺さったままだというのに、
彼女のやっている事は明らかに無理があった。アラドは慌てて制止する。
「ちょ、ちょっと、無茶しないで下さい! すぐ抜きますから!」
そう口にした瞬間、アラドが腰を引き離そうとする前にアイビスの足が絡み付いた。
「―― 抜くな! 今抜いたら、一生許さないから!」
突然の怒声に身を竦ませるアラド。
その隙にアイビスはアラドの片腕を掴んで自分の方に引き、
同時に床に置いた手にも有りっ丈の力を込めて、一気に全身を回転させた。
591WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:06:03 ID:8NOePJ0x
「うううんっ! ……くふぅ……はぁー、はぁー、はぁー……」
二人の上下が逆になる。俗に言う騎乗位と呼ばれるものだった。
アラドを腰に収めたまま、アイビスは崩れ落ちそうになる上半身を両腕で支えている。
殆ど残っていなかった力を振り絞っての強行に、否応無く彼女の肺は収縮を繰り返す。
それでも……そんな苦しい状態にあってもアイビスは不敵に笑い、アラドに言った。
「これで……あたしが納得するまで、逃げられない……」
「っ……本当に何で……何をそんなに怒ってるんスか……」
「まるで今まであたし一人が馬鹿をしていたみたいじゃないか。
 アラド、あたしは自分の事で精一杯だったかもしれないけど、
 自分だけが気持ち良くなれば終わりになるだなんて思ってなかったんだよ……」
「おれは……十分でした。だからどいて下さい。
 どけないならおれがどかします。アイビスさん位の重さなら楽勝でいけます」
「楽勝? 本当に……?」
既に勝ち誇ったアイビスの顔に、アラドは何も言えなくなる。
畳み掛けるように彼女は続ける。まるで勝利宣言だと言わんばかりに。
「アラドは……あたしの頼みを無視できるの?」
「…………アイビスさん」
「……ごめんね、ずるい事言って。
 アラドが本気で、絶対に死んでも嫌だって思ってるなら、ここで止める。
 だけど……違うと思うんだ。アラドは……あたしと最後までしたいって、思ってない?」
「……できれば、そう思った理由を教えて下さい」
「多分あたし達、似た者同士だから」
馬鹿な所とか特に。そう続く筈だった言葉は、
引き寄せられて奪われた唇からでは放つ事も叶わなかった。
「……おれ、アイビスさんにはこれから先も敵いそうにないな」
「そっか。ならこれ幸いに滅茶苦茶しちゃうけど、いい?」
「そりゃもう望む所、さっきの仕返しをするつもりで。おれ、丈夫なのが取り柄ですから」
「仕返しか、それはあたしも大変そうだけど、アラドの困った顔でチャラにするね」
アイビスは指を結合部に持っていくと、アラドの局部に零れ落ちていた愛液を掬った。
透明な中に赤く滲むものを認めて、彼女は感慨深そうに呟く。
「あたし……アラドに全部獲られちゃったんだね」
その時、縮み始めていた肉茎が自分の中で躍動したのをアイビスは見逃さなかった。
どうやらアラドは肉体よりも精神面での責めに弱い。今までを顧みてそう判断する。
ならそちらに比重を置けば、今度こそアラドも……アイビスは作戦を開始する。
標的はアラド。目的は撃墜。敗北条件は……自分が果てるまで、だった。
腰を押し付けて、自分に無理の無い程度で回転する。
実感する、陰部から愛液が溢れ出ていく感覚……
痛みを覚えつつも、今度こそ彼女は快感と呼べるものを見付け出した。
それはまだ小さいものだったが、一度分かってしまえばそれに集中できる。
両手をアラドの上半身に這わせながら、アイビスは快楽を意識しつつ言う。
「アラド、これからどうして欲しい……?」
「……分からないっス」
「じゃあ、これからアラドはあたしの身体をどうしたい?」
「……うぐぁ……!」
びんびんと胎内で打ち震えるアラドの分身に、奇妙な愛しさが込み上げてくる。
自分の言葉に逐一反応してくれるのが嬉しいのか、それとも嗜虐心をそそられているのか。
「何となく分かってきたよ。この硬いのが……」
その気持ちに駆られるままに、腰を肉茎の中間が露出する程度まで持ち上げて、
「平行に擦られると、おかしくなっちゃうんだよね……!」
落とす。局部に文字通り突き刺さるような激痛が走る。
しかしもうアイビスにとって、そんな事は大した問題にはならなかった。
この、苦悶と快感の狭間で揺れる少年の顔を見れば、それ以上の悦びが込み上げてくるから。
592WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:08:06 ID:8NOePJ0x
(……あ、アラドの……大きくなってきた……)
次第に内側から圧迫されていく。届く位置も段々上に昇り……またも彼女の子宮口を打った。
「ふううううぅぅぅぅぅ!!」
何度目からのぶつかり合いの中、一際甲高い叫び声が上がる。
「アイビスさ……今の……!」
「だ、大丈夫……! お願、あたしに集中……うううんん!」
まだまだ大きく、アラドのモノは際限なく膨れ上がっていく。
これでは再び子宮に刺さるのも時間の問題……
ああなってはまた身動きが取れなくなってしまう。
そう考えた彼女は腰をある程度まで持ち上げて、そこから上下に動き始めた。
こうすればまだ時間を稼げる。その間にアラドを何としても絶頂に導く算段だった。
でなければ……早くしないと、この位置でも自分が達してしまうのはそう遠くない。
「アラドぉぉぉ……んん、んあっ、き、気持ち……いい?」
「お、おれ……も、もうこれ以上……!」
アラドも達するのか……そう思った直後に、アイビスは稲妻を受けた。
目の前がチカチカと点滅する。消えかかる意識を掻き集めて、彼女は今起こった事を理解する。
……アラドが動いた。それだけの事だった。それだけで神経が焼き切れそうになった。
(やっと……動き出したの? そんな……!)
ずん。二度目のパイルバンカーに、アイビスの上半身は耐え切れずアラドの上に落ちた。
しかしそれにより膣内の向きと子宮の位置が変わったのが不幸中の幸いだったのか、
単純に真上へと振り動かされるだけの肉茎は、
元の入射角がずれた為に、子宮口には当たっても破壊するまでには至らない。
(…………なん、とか……持ち堪えた……!)
前傾姿勢のまま、思考回路がまだ働く事を確認する。
だがそう長くは持たない……異常なほど溢れて流れ出る愛液が、彼女の限界を示唆していた。
もうこれ以上どうすれば良いのか分からない……ひたすら荒い息を注いで、胡乱な頭で呆然とする。
……ぺろり。アラドの胸を真っ赤に熟した舌が這った。
「ん、ぅん……アラド、喉渇いた……くは、ぁ……」
「い、今そんな事言いますか……!」
「……アラドの、欲しい」
小さな呟きと共に、答えを聞かずにアラドと口付ける。
強引に口内へ押し入ると、相手の舌を捕まえて絡め獲り、滴る液体を喉に運ぶ。
搾取される側も、相手から流れ落ちて来るそれを同じように呑み込み、再度相手に還元する。
自然と重ねられる両手。張り付いた身体は二人の汗さえも一つに溶け合わせる。
「「んくっ、んくっ、うく、ぅむ、ふぅん、んぐっ……んくぅっ」」
ぴたりと重なる二人の動き。そして……アラドの肉茎が、最大までに巨大化した。
爆発する。そう悟ったアイビスは、
口も両手も離さずに、腰だけをアラドのモノの真上に、全力で持ち上げる。
最後は上と下から激突するだけ―― アラドはアイビスを突き破り、その中で逞しく弾けた。

「「―― ああああああああぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」」

絶叫が木霊する。跳ねる肉茎、吐き出される精液がアイビスの子宮を余す所無く汚していく。
彼女の膣もぎゅっと締まり、襞も一斉に蠕動してアラドの全てを搾り出そうと妖しく蠢く。
お互いの腰は隣接したというよりもめり込んだ状態であると説明した方が正しいほどで、
最も深く繋がった位置で絶頂を迎えた後も、相手を圧迫し、締め付け続けていた。
「んぁ……アラド……まだ、出てる……」
「……アイビス、さん……も……」
もう胎内には納まり切らないほどの精液が噴出しているというのに、
アイビスの収縮とアラドの膨張が邪魔をして、一向に精液は流れ出てこない。
二人は……疲れ果てていながら、それでもおかしそうに何時までも笑い合っていた……。
593WILD FLUG/:2005/11/13(日) 21:08:54 ID:8NOePJ0x
「これでまた、地球もしばらく見納めね」
窓から外を眺めながら、ツグミは万感の想いを込めてそう呟いた。
「そうだな。次は……次こそは誰にも邪魔されずに道中を進みたいものだが」
「あら、昔からは考えられないくらい平和的な意見」
「そっちこそ何を言う。私はもともと平和的だぞ」
気分を害したのか、ふん、とそっぽを向いたスレイが面白いのか、ツグミの顔が綻ぶ。
それに益々機嫌を悪くするスレイ……そろそろ話題を変えようと、ツグミは別の話を持ち出す。
「あ〜あ、それにしてもゼオラを獲得できなかったのは痛いわ。
 あまつさえセレーナと一緒に置いていくだなんて……染められちゃったらどうしよう」
「本気だったのか、彼女を引き入れるという話は……」
「まぁ今回はイルイが立候補してくれただけでも良しとしなくちゃね。
 ふふふ。あの子も可愛いわよね。
 今度帰ってくるまでにチームTDに入る訓練をしておくだなんて」
「ああ。『足手まといにはなりたくない』……未来を見据えた良い判断だ。
 ずっと色々なものに縛られてきた彼女なら、宇宙に飛び立つ資格も十分に有している」
「我らがキャプテンなら今回から付いて来て欲しかったんでしょうけどね。
 我慢しなくちゃ駄目よ、あの子も大人になり始めているんだから。アイビス」
「うん……分かってるよ、ツグミ」
気の無い返事……ではなく、仲間の言葉を受け止めた上での、落ち着いた答えが返って来る。
スレイとツグミは音も無く近寄ると、彼女に聞こえないよう小声で会話を始めた。
「……やっぱり急に貫禄ついてない?」
「うむ。以前のキャプテンならもっと慌てて否定していたな。
 しかし……なんだ。今のあいつを見ていると、胸がムカムカするんだが」
「そう? 私は小鳥が大きくなってくれたみたいで純粋に嬉しいんだけど」
「確かに頼りになるのは良い事なんだが……
 誰かに大切な物を獲られたような、あいつに先を越されて悔しいような……」
「……それって昔の事を引き摺ってるだけじゃないの?」
「あ、当て嵌まるが、そうじゃなくてだな……いや、もういい。自分でもよく分からん」
「ふぅん……アイビス、そろそろコクピットに座ったら?
 見送ってくれたみんなももう見えないし、宇宙に出たら自動操縦モードは切り替わるんだから。
 機械任せよりも自分の腕で動かした方が楽しいんでしょう? 何だったら今からでも……」
「ごめん。もう少しだけ良いかな?」
「無理に言ってるわけじゃないし、別に構わないけど。
 ……アイビス、もしかして具合が悪いのに無理してるんじゃ……」
「あはは、違うって。ただ、来なかったなぁって……」
そんな事を言いながらアイビスが眺める視界の片隅に、何かが輝いた。
すぐにツグミとスレイも気付く。
俄かに緊張感に包まれる彼女達だが、良く知ったその姿を見ると揃って警戒を解いた。
594WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:09:50 ID:8NOePJ0x
「……ビルトビルガーか」
「姿が見えないと思ったら、あれでお見送りって事ね。
 こんなのがあるなんて聞いてなかったから、案外勝手に持ち出してたりして。
 ……うん、加速の仕方は中々。直線的な動きが目立つけど、
 ゼオラのパートナーしているだけあってテスラドライブにも慣れてるわ」
「…………」
二人の夢は違う。だからこそ今いる場所も違うのだ。
よく居る一般的な恋人の関係を作るには、二人共に背負うものが多過ぎていた。
だけど、それでもとアイビスは思う。
こうやって相手の夢を応援して、心の底から祝福するのは間違っているのだろうかと。
アラドがアイビスの旅立ちを見送るように、
彼女も彼の未来が素晴らしいものに彩られる事を祈るのは、いけない事なのだろうかと。
「そういえば……あの高機動形態に密かにある名前って知ってる?」
「そんなものがあるのか? 初耳だな」
「一部の開発者が勝手に付けた名前らしいんだけどね。
 なんでも『WILD FLUG』って言うらしいわ」
「……英語か?」
「ビルトビルガーの百舌と同じ、独逸語よ。何でも『奔放な飛翔』って意味みたい」
「奔放か……なるほど、それらしいな……」
『頑張れ』と言われて、自分を追い詰めてしまう人達はいる。
きっとこれほど無責任な言葉はそんなに多くない。誰でも割と簡単に使ってしまう台詞だ。
しかし……その単純な励ましで、本当に無理を通してしまう人間もいる。
そういう馬鹿な連中は……馬鹿なりに輝いているのではないか。そう信じたいと彼女は願う。

「……頑張れアラド。あたしも頑張るからさ」

次に会えるのは明日か、それとも一年後か。
お互いの時間の流れの違いから、年齢も追い抜かれているかもしれない。
そんな二人の過ごした時間を、
何時かまた一緒に笑い合えたら良いなと、優しい気持ちで彼女は想った。
595WILD FLUG:2005/11/13(日) 21:12:32 ID:8NOePJ0x
エピローグと打とうとして途中でタイトルに/入れちまった。何でこんな事に……orz

こんな駄文超長文に付き合ってくれてありがとう。
励ましてくれた人。エロは期待に応えられなくて悪かった。でも本当に感謝してる。

>>524
俺のスペースバズーカが撃ち過ぎでレッドインパルサーn(ry
596名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 21:12:57 ID:kzLxt3+N
GJ。
今の俺にはただそれだけしか言えない
597名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 21:26:29 ID:HIPErCKv
>>524
GJ。

俺はこのSSは好きだ。
自分なりの世界観できちんと話を作れて、SSを投下できる人物。
それはGJされるべき人物だ。

オフィシャルじゃないカプやシチュのSSは長くていいと思う。

続きでも別作品でもいいから、ここでこの職人に作品を書いてほしいのは俺だけか?
598名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:54:08 ID:cdGRjYII
カティア母乳ものを未だに待ってる俺ザンギュラ
599名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:58:17 ID:PdFkGbgA
>>524
GJ!・・・よかったぜ!

>>597
同意、俺も書いて欲しい。
600名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:08:04 ID:yiflo0FG
>>595
GJ
お前は好きだ。後で私の部屋に来い。
601名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:09:55 ID:bS1dRuNk
>>598
同志を見つけ喜んでいるのも私だ

ぐりにゃおぱーい
602名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:19:59 ID:j7998zKi
グッジョブ。良ssアゲ。今までのssの中でも最上級クラスに位置するssだ。
603名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 23:46:12 ID:JOOix4qC
>>600にヤンロンが中性子レーザー撃ち込もうとしてます
604名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:25:42 ID:v4kjYYHU
消える前に答えてほしいけどアラドアイビスなんてどっから出てきたんだ?
605名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:29:52 ID:Y8A98zLP
>>604
OG2で落ち込むアラドをアイビスが励ましたりしてた
それだけだな
まあ、接点皆無のAの隊長とインパクトのロリでハァハァしてる人種よりは納得できるが
606名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:00:24 ID:23ZXDk5g
>604
どこにも接点がない所に接点を生み出すのがハァハァの力だろ
お前も難しく考えずにハァハァしれ
このネタでハァハァできないなら別のハァハァネタを生み出すんだ
607名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:15:11 ID:g7OceDYP
サルファのスペシャルステージでも姉と弟っぽい絡みを見せる>アイビスとアラド
608名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:20:15 ID:9OEcydo8
まあ世の中にはライ×オウカなんてものもあったりするわけで
とにかく萌えた者勝ちなんじゃよー
609名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:24:33 ID:0+quunuT
>>608
世の中ってーか>>605と同じとこだろうw

>>595 G J 
610名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:30:55 ID:SP/6BRah
先生、ドラえもんは何処に居るとですか?
妄想を文に出来る道具出してもらいたいとです
611名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 01:56:12 ID:LWtN9isx
>>595
うわぁい、GJ以外に言葉がみつからねーや(w
アイビス可愛いよアイビス

>>600
スレの仲間が待ってるぜ・・・
612名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 03:25:56 ID:W3Hcqqf2
GJ!
ひんぬーを気にするアイビステラカワイス
613名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 07:26:29 ID:wtEL/Nfj
GJ!
世の中にはトマトやキュウリにも萌えを見出せる人種がいるんだ
アラド×アイビスなんて無問題!
読み応えもあり、大変よろしかったです
614名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 15:20:16 ID:27YnhTS5
>>595
すんげーGJなんだが俺の中のアラゼオ分不足がいっそう深刻化…orz
615名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 17:33:34 ID:y16zyisE
>>614
いちいち余計な事書かなくていいよ。
616名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 17:53:35 ID:ZCMLLNar
>>598>>601
すみません。本当にすみません。
書こうとは思っていても書くのが億劫で……('A`)
617名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 18:13:58 ID:uM9b2AC/
>>615
一番余計なのは当然何かはわかってるよな?オレモナー
618名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 19:58:03 ID:bKD6gIUI
>>595
感動物だ…仕事から帰ってすぐ見た。
何故か知らないが、涙が止まらなくなってしまった…
俺はどうすればいいのだろうか…
619名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 20:45:28 ID:1rY1PM4U
笑えばいいと思うよ
620名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 22:34:55 ID:KA8cFVx8
>>613
「トウマにキュウリにも萌えを見出せる」に見えてしまった…
621名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:22:18 ID:WfSaxq2O
>>593
>……アイビス、もしかして具合が悪いのに無理してるんじゃ……」 
>「あはは、違うって。ただ、来なかったなぁって……」 

暫し、月のものが来なかったのだと思い込んでた俺は破廉恥でしょうか
622名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:43:18 ID:xtxAy1pv
同じことを思ってしまった俺は破廉恥な男かもしれない・・!


今上の文章を打っていておとこ を おこと と打ち込んでお琴と
書いてしまった。
ソレを見て、ふと昔ひらがなで「おこと教室」と書いてある看板を見て
「おとこ教室」と想いエロい妄想を膨らませていたことを思い出した。
623名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 16:43:08 ID:oAD+kgKV
>>622
自宅謹慎3日だな
624名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 18:58:23 ID:3XGQ8muX
>>620
トウマのケツにキュウリを突っ込めば満足なんだな?
625名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 21:48:33 ID:t1H7dqTn
ちょっと質問よろしいでしょうか
Fの時のイルムとリンって何歳で階級は何でしたっけ?

大分やってないからすっかり忘れてしまった(´・ω・`)
626名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:45:49 ID:JwVT8r9F
17で少尉だったかな
627名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:53:48 ID:3zUmFF8i
19じゃなかったか?卒業したばっかりかなんかで。
628名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:41:00 ID:4qAuSuQO
少なくともヘクトは「まだ19なのに」と言ってた
イルリンも同じだろうな
629625 :2005/11/16(水) 01:58:00 ID:BT16y33O
>>626-628
ありがとうございました
19歳で少尉なんですね
F設定で書かせていただきたいと思います


……スパロボSSとか書いたことないので酷い出来になると思いますが(´・ω・`)
その時はゴメンナサイ
630名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 04:01:52 ID:0kKAYwYD
>>625 おまえの萌えを読みやすい文章でぶつけてみろ!! それだけ
631名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 14:55:23 ID:n1Z3pBAB
そういえば第四次はスーパー系もリアル系も同じ学校行ってたよな
両方ともMS乗れたし

Fはスーパーだと士官学校行ってないでFA?
632名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 16:19:11 ID:yvAwLdH8
>>631
テスラ研の新米だったかな。
ま、関係ない話だペナルティーとして今後GJだけや板違いの話をした奴。


自分の好みのカポーとシチュを提出する事。






そして、誰も書き込まなくなったら嫌だな
633名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 16:37:38 ID:NRFvKA6e
ウキーラのツンデレ
634名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 16:37:44 ID:fMg4SaoK
よし何もしてないがカッポーとシチュだけならいくらでも思いつくぜ

ゼオラが戦死し、それ以来巨乳を見る度「ゼオラァッ!!」とひたすら抱きつくようになったアラド
それを癒そうとオウカ姉が・・・・・・

どう見てもどっかで見た展開です
本当にありがとうございました
635名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 17:02:04 ID:8GEyHzm3
ニルファ冒頭でヤザンもそんなこと言ってたが、
もしゼオラが死んだらアラドは別人になっちゃう気がするなー
636名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 17:37:25 ID:remxF1n/
世間様で需要なさそうな組み合わせばっか思いつく盛れ(-Д-)=3ハァ
イカロスペア+手品頭巾とか
637名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 17:37:32 ID:islOMC6B
キョウスケ×(エクセレン+アルフィミイ)とか
638名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 20:12:36 ID:D3FzGawl
トウマの大妄想
あとタスレオかリュウライ(マテ
639名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 21:15:28 ID:MzHOBl2D
>>635
黒くなって味覚が失われるんだな?
640名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 21:22:53 ID:XJ6j2sZa
>>638
才女どうし仲良くしているソフィアさんとミナキを見て百合百合大妄想。

イルイとソフィアと親分のSS書いたときも思ったんだが、
トウマは妄想癖のおかげで夢オチみたいな感じで前後のシチュをいれずに
エロ場だけ書けるんで短いエロSS書くときには便利な性癖の持ち主だw
641名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:07:00 ID:3/4oSH3i
自由にさせると必ず負けるので、寝てるうちに大の字に拘束して、ヒューゴにあれこれ仕掛けるアクア。
「だって、ヒューゴのこと、もっと知りたいの…弱いところとか、気持ちいいところとか、敏感なところとか」
「だからって革ベルトや鎖で拘束するのはやりすぎだろ!? つうか、何時の間に買ったんだこんなもん!!」
「その…………そういうお店のサイト見てたら、欲しくなっちゃって」
「…どこの青髪天然汁娘だお前は」
「と・に・か・く、今日はじっくりと探らせてもらうから、覚悟してね♪」
「いや、あのな、アクア、目が怖いんだが…」
「…愛してるわ、ヒューゴ」
「愛されてる気がしねぇよ! いいからその手に持ってる妖しげな鞭をしまえ―!!」

…おかしいな、なんでこうなったんだろうw
642名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:29:01 ID:NRFvKA6e
>愛されてる気がしねぇよ!
ワロスwww
643名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:53:46 ID:5uLRQeUP
>>638
つまり、リュウセイがヴィレッタ隊長にエロ特訓、しかし、ライ不在の為に苦境に立たされるリュウセイに、
トウマが「1人より2人だ」と持ちかける妄想や、
アヤとアクアの格好に2人が露出狂だという妄想や、
女医となったクスハに色々される妄想や、
アラドがいなくなった為に欝化して誰にでも体を許してすがろうとするゼオラの姿の妄想や、
タスクと一緒にレオナに乗馬鞭で調教される妄想や、
逆にリオを調教しきったリョウトに「お近づきの印に…」と誘われてリョウトと穴兄弟になる妄想や、
ベリーダンスをするカーラの妄想etcetc
を人前でして、考えを口にせずとも表情で「アブナイ人」と思われてミナキにまで冷たい目で見られるんだな
644名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 22:57:48 ID:QNNeSW55
>643
妄想というより変態じゃw
645名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:01:33 ID:GqytfTDz
>>643
そこまでネタがあるなら書けばいいじゃない。
というか書け、書こう、書いてください。
7つのうち5つまでが俺のちんちんにクリティカルヒットだ。
646名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:02:32 ID:lQcQo/Dj
>>643
多分3行目あたりで親分に「渇ッ!!!」されるな
647名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:02:45 ID:GfwrFFw3
AI1にキス魔がこだわるのは学生時代に同じゼミ生に輪姦→妊娠→堕胎、子供が出来ない体に。
それ以来、AI1という自分の子供の代替物に固執した、そんな鬱妄想SSを書こうとした時期が俺にもありました
648名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:06:07 ID:3/4oSH3i
そこで「私以外の人でエッチなこと考えちゃだめ」と、見当違いな方向にむくれるミナキさんですよ。
そしてその一言で、
「そんなにエッチなことしたいなら、もっと早く言って…。ずっと、待ってるのに……」
と、ベッドの上で枕抱えて熱っぽく上目遣いのミナキを妄想するトウマ。
649名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:21:45 ID:GfwrFFw3
>>648
トウマ並にすばらしいおまえの妄想力に乾杯
650名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:51:49 ID:pgtNVUpq
トウマの大妄想がありならぐりにゃ〜(カティア)の大妄想もありだろう。
トウマは>>643な妄想を、ぐりにゃ〜はアルヴァンにイケない事をされてしまう統夜や
ドキドキ急接近な統夜×宗介、某サイトの猫耳石けんとメイドウマゴンを見て
御主人様の統夜と甘々な関係の犬耳メイドな自分を妄想するぐりにゃ〜、統夜の誕生日に
自分をプレゼントして統夜と結ばれる妄想など、妄想に妄想を重ねて二人して身悶えしまくりんぐ。
二人の鼻から何かが噴き出たと思って確かめてみたが、どう見ても鼻血です。
本当にありがとうございました





というか、カティア萌えスレやJ萌えスレでぐりにゃ〜を妄想鼻血娘にしたのも
フールーを下着でコーヒーを淹れるセクシーメイトにしたのも私だ。
651名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 23:55:19 ID:uCI6gbA5
Jネタが減ったな
やってないけど好きだったぜ
カムバック
652名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:04:40 ID:pgtNVUpq
>>651
今度の休日〜勤労感謝の日辺りに、ぐりにゃ〜か石けんで何か書いてみようかと。
653名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 02:22:12 ID:uyJustaa
>>652
個人的には石鹸が好ましいけど、ぐりにゃネタが今までなかったかからぐりにゃを支持する
654名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 05:00:24 ID:4v0OckGj
>>653
>ぐりにゃネタが今までなかったかからぐりにゃを支持する
嘘吐け
655名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 05:06:21 ID:oiSI9lCf
>>652
個人的には石鹸を…いや、どちらでも萌えられるので職人殿にお任せします(゚∀゚)
656名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 08:25:46 ID:jW1jaW0b
好きなカプ&シチュか・・・
そうだな、イングラムに体の主導権を奪われ、アルマナに襲いかかるが途中で意識を戻されて

「すまない!今離れ―」
「わっ、私は別に構いませんっ!・・・その、貴方のことが、好きですから」
「(お膳立てはしてやったんだ、後は上手くやれ・・・)」

みたいな感じの純愛とか。
何この妄想力('A`)
657名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 09:31:08 ID:sYGpkb4m
ゼンガーとイルイに決まってるだろう!
658名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 10:17:42 ID:XFL5fxH8
>>652
り ょ う ほ う お 願 い します

とかこっそり言ってみる。
659名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 14:47:21 ID:CuRWp3et
>>656
うっわ〜・・・
めっちゃイイ人だよイングラム(爆
660名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 19:13:18 ID:vQqA93Wc
サルファでは予想外にクォヴレーがヴィレッタともアヤともあまり絡まなかった


妄想補完だ!!
661名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:13:08 ID:wwS3qLQB
>>658
どちらもそれぞれネタがあることにはあるんだけれど……。
662名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 20:56:55 ID:V+fXU6IZ
>>656
ツインバードが物陰から(・∀・)ニヤニヤしながら見てそうだな
で、ヤり始めたのに触発されてこっちも(ry
663名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:40:38 ID:pt3K1lXx
>>660
私の頭ではどう考えてもショタにいってしまいます。
ありがとうございました。
664名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:43:23 ID:iuqBOrWb
>>663
と念が絡み合ったため霊帝たるこの僕が撃墜された後
色んなお姉さんにリンカーンされるSSに走ってしまいます
本当にありがとう御座いました。
665名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:44:10 ID:wwS3qLQB
【暫定版おっぱい偏差値 Ver1.03】
 
    多                                    ベガママン
    ↑  セレーナ                        ゼオラ     
    │   イルイ(大)  カルヴィナ   ユリカ  エクセレン     クスハ
    │ ミサト          メメメ   アクア      シビル    
    │サフィーネ  エマ ククル ヴィレッタ  マリュー    かなめ     「セシリー」(スカルハート)
    │  シーマ    アイシャ  アキ リンダ スレイ  テュッティ       
    │    ナタル  フォウ ディアナ  ミナキ ソフィア  ベラ(本編)
    │ リツコ        マーベル シーラ マーベット カティア         
    │フレイ   レイ(綾波)  リューネ  マナミ  ルリ(大) 比瑪     
    │苦←―――――――無味―――――――――――→甘
    │ヒミカ  グラキエース  ツグミ リム エレ テニア アルフィミィ   
    │ アノーア ハマーン  フォウ エルチ セニア ティファ ノリコ  ラミア
    │  ミン   マオ  セレイン   ファ  ベルナデット ルネ 美久
ラクス   |     アヤ  アスカ   ラグ イイコ  ミオ      アンナ
    │メイガス   レナ    テッサ レビ  テニア   ラトゥーニ  
    │   ニナ  エニル  カガリ  ティス  アイビス    シャクティ
    │    カチーナ   プレシア フィオナ  エリス  プルツー プル
    ↓     デスピニス     ルリ(小)    イルイ(小)
    少
     
                    チャム


↑某スレにあったもの。何かしらネタのヒントにならないだろうか。
666名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 21:53:02 ID:5iHXoqrT
>苦←―――――――無味―――――――――――→甘

これが意味わからん
味?
あとなんでラクスだけ欄外なんだよ
667名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:02:50 ID:wwS3qLQB
>>666
苦〜無味〜甘は母乳の甘み、少〜多は一度ごとの母乳の分泌量だと思われる。
ラクスについては…俺はコピペしただけなので知らないが、まあ察してくれ。
それだけ「毒っぽい」ということなんだろう。
668名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:11:50 ID:mC1jri0H
母乳の分泌量とか甘みとか・・・キモッ!
しかしヒミカワロス
669名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:15:55 ID:wwS3qLQB
>>688
このスレで母乳の分泌量とか甘みとかをきもいと言うのは野暮ってもんだぜ、ダーリン。



しかし、シビルの乳がかなり甘いって……プロトデビルンの乳はかなり不味そうな気がするんだが。
670名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:35:53 ID:OicCmwI/
ルネってそんなに小さいのか・・・騙された。
671名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:02:17 ID:mC1jri0H
母乳出るティスタンハァハァ(;´Д`)デスピニスタンハァハァ(;´Д`)
ちっちゃいのに、男に孕まされてしまったのだと思うとハァハァ(;´Д`)
672名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:03:42 ID:+LfocPHN
乳は妊娠してないとでないんだったか。童貞だから知らんけど
673名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:12:25 ID:h1peinLX
>>670
いや、ソレ乳のサイズ適当だろ
674名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:19:37 ID:7C+Br9O2
パイロットスーツ着用中にお乳が出てしまって、
下乳部シースルー部がミルク色に染まって人前に出られないヴィレッタハァハァ、と

…別のミルクを吸われている姿の方が自然と浮かぶな
675名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:19:49 ID:DBMQwNM4
>>673
ルネは公式でそんなに大きくないと言及されてるがな。
676名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:21:49 ID:SrnrmQVV
つーか乳サイズじゃねー
677名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:24:24 ID:sHSPoHgB
>>672
マジレスすると、母乳は妊娠すると出るんじゃなくて、プロラクチンというホルモンが分泌された時に出る。
だから、妊娠してなくても(たとえ処女でも)母乳が出る場合がある。

ちなみに、男性の乳首にも未発達ながら乳腺があって、プロラクチンが分泌されれば例え男でも母乳は出る。
678名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:05:41 ID:7ZMS4sab
>>677
つまり…

ナイス胸板の人は乳プレイが出来ると
679名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:07:16 ID:BesVgxua
母乳の話題にも関わらずユキコママンの名が出ないとは嘆かわしいことだ
680名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:29:15 ID:hNB1C81U
>>679
隆盛 乙
681名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:14:19 ID:yNabK03X
>>678

「俺は乳母のプロだぜ!」

「我はゼンガー・ゾンボルト!イルイの母親代わりなり!」

「あの、ジョシュアさん…カルルにお乳をあげてもらえませんか…?」
「なっ…何で俺なんだ?…」
「何となくジョシュアさんなら出そうな気がしたんです…」
682名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:39:03 ID:MX5L8mzc
乳首責めされる野郎というとアラドしか浮かばなくて困る
683名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:04:00 ID:XA6EP0LP
野郎は要らん、女を出せ
684名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:25:12 ID:HHqkRlBy
つ【アノーア艦長 仮面付き】
685名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 02:25:28 ID:FEZ5kOt6
全くお前らは、そんなに母乳SSが見たいのか。
686名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 05:28:34 ID:aULsTlos
母乳は出なくとも、ミルクをオッパイにブチまけて擬似母乳プレイとかな。

ちょっぴり背伸びして、部屋でカルーアミルクなんかで乾杯してるアラゼオ、
アラドがついゼオラの胸元にミルク酒をこぼしてムラムラしてしまい、
おっぱい谷間酒からミルクワカメ酒への必殺コンボを…
687名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 07:23:48 ID:hb8ROtO9
>>681
ああ……前の助手女体化でもカルルに授乳してたな、助手
688名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 09:35:36 ID:u3Hzx8vE
ぐりにゃの母乳ネタを考える身としては、>>665のグラフでは
量そこそこ、けっこう甘めというかなり理想的な位置づけだな。

>>677
そういや昔、特ホウ王国のネタで「母乳が出る男」ってのがあったな。
特派員が舐めたところ、その人のはどうも苦いらしいが。
689名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 13:15:47 ID:o8sFlT7D
特ウホッ王国に見えた俺は破廉恥(ry
690名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 18:13:11 ID:uJcMcHn5
>>689は破廉恥な男。まーちがいない。
691625:2005/11/19(土) 13:00:05 ID:A30VPr5G
以前、イルリンを書くと言った者ですがさわりの部分を書いてみました
F&完結編設定なのですがそのF&完結編久しくプレイしてないので
キャラが圧倒的に違う件に関して先に謝りますごめんなさい(´・ω・`)
692名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:01:33 ID:A30VPr5G

プシュー

 戦闘が終了し帰艦したばかりの黒塗りのPTのコックピットハッチが、白煙を巻き上げ
ながらゆっくりと開かれる。その激しすぎるほどの煙の量は、先程までの激戦をこれでも
かとPT自身が主張しているようにも思えた。
 ハッチが開き終えると、既にヘルメットを脱ぎ終えたパイロットが姿を現す。長い髪は
汗で頬に張り付き、息は若干乱れている。しかし何より周りの目を引いたのは、何も見て
いないような、光を失ってしまったかのような虚ろな瞳だった。その表情に、いつもは労
いの言葉をかける周りのメカニック達も、声をかけることが出来ない。
 そしてメカニックの視線を一身に浴びるそのパイロット、彼女自身も一言も言葉を紡ぐ
ことなく、宇宙空間という無重力空間に身を任せて事後報告の為ブリッジへと向かった。
普段なら自分の機体の整備を行ってくれるメカニック達に一言ずつ礼を述べる彼女も、先
の戦闘で起こった事実を受け止めることに必死で、とてもではないがそんな余裕は無いよ
うに見えた。

「大丈夫なのか……? 今にも死にそうなツラしてたけど」
「大丈夫じゃないに決まってるじゃないですか、なんせ恋人だったんですから」
「しかも自分を庇って撃墜されたんですしね……救難信号は出てるんですか?」
「残念ですけどメイン、サブブリッジいずれからもそんな報告は受けてません」
「……捜索隊が見つけられるといいが」
 
 当人が去ってから、メカニック達は先の戦闘での出来事を声を潜めて話し始める。彼女
がロンド・ベルに配属されてからしばらく経つが、あそこまで痛々しい表情を彼らは見た
ことがなかった。人には決して弱みを見せない、名前通り凛とした姿しか思い浮かぶこと
しか出来ない。

693名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:03:06 ID:A30VPr5G


「リンさん、辛いでしょうね……」
 女性メカニックの一人の呟きは、数多くの機体を修理する機械音にかき消える。
 
 先の彼女の名はリン=マオ。若干19歳でありながら、ロンドベルの誇る女性エースパイロットである――――



「……」
 報告を終え、自室に戻ってからもリンは一言も発しなかった。ゆっくりとベッドに座り
込むと、ギュッと膝を抱え、顔をうな垂れさせる。知らず知らずのうちに、身体は小刻み
に震えていた。 
 理由は言うまでも無く、先の戦闘での顛末。余りにも迂闊な判断が招いた、突然降って
湧いた最悪の結果が頭の中で何度も繰り返される。

 戦況はこちら側が有利な状態だった。次々に敵機を殲滅していき、後退していく敵勢を
圧倒的な勢いで追い詰めていく。リンもまた、先陣を切る一員として戦闘に参加していた。
当然、常にチームを組むパートナーと共に。


『リンちゃーん、単機でちょっと突っ込みすぎだぜ』
『っ! 戦闘中に任務以外のことで話しかけるなイルム!』
 イルムガルト=カザハラ。年齢も階級も、卒業した士官学校も卒業した年も同じだった、
腐れ縁の関係にある男。現在もその縁は続行中で、配属された部署どころか、部隊でまで
こうして行動を共にしている。もちろんそれ以上の関係を築いてはいるのだが、それを口
に出すことを、リンは好まなかった。ちょっとしたことで顔を赤らめる自分を、イルムが
からかってくる事が悔しかったからだ。しかし、そのからかってくる男は今、この戦艦に
は乗り合わせてはいない。
694名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:04:10 ID:A30VPr5G

「……」
 幼少の頃から男嫌いで、男に負けないよう鍛錬を日常的に続けてきた彼女にとって、彼
のような快楽ばかり追い求める軽薄そうな男は最も軽蔑するタイプだった。言葉巧みに人
を騙し、薄っぺらい口約束を並べ立て、自分の旨味にならないことでしか行動を起こさな
い。事実、士官学校でのある授業で知り合った時も、最初の印象は最悪に近かった。傍に
いる女性に誰彼構わず声をかけ、歯が浮くような台詞ばかり口にする。しかし、それが彼
の仮の姿と気付いたのはいつの日だったか。それがあの男なりの強さなのだと気づいた時
には、もう彼に惹かれていた時だったのかもしれない。

『そうは言ってもさ、単独行動は危ないって』
『話しかけるなと言っている!』
 あの時リンは功を焦っていた。前の戦闘でイルムが指揮官機を倒し、大きな武勲を挙げ
ていたのが起因だった。男には、特にイルムには負けたくない。そんな勝気な性格が災い
して、リンは彼の忠言にもまるで耳を貸さなかった。戦闘中だというのに緊張感の欠片も
無い口調にも苛立ったのかもしれない。

「イルム……」
 消え入りそうな声で彼の名を呟きそのまま静かにベッドへと身を任せると、枕元に置い
てあった猫のぬいぐるみが視界に入る。彼女の性格を考えれば、どう見てもこの部屋には
そぐわないものだった。しかし、いくら軍人としての矜持を携えているとはいえ、リンも
まだ20にも満たない女の子でもある。彼女にとって唯一の、可愛らしい面であるといって
も良かった。
 もっとも、このぬいぐるみを彼女にプレゼントしたのも、他ならぬあの男だった。それ
が余計に、傷をえぐる。

『!? リン!』
『うるさい! もう話しかけるな!』
『アステロイドベルトに敵影があった! 伏兵だ!』
『何……!?』
 
695名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:05:36 ID:A30VPr5G

 ようやく眼前に迫った、敵の旗艦にしか意識が集中してなかったのが災いした。機体を
反転させた時には既に遅く、幾つもの火線が先方を突っ走っていた彼女の機体に集中する。

「愚かだな……私は」
 ぬいぐるみを手に取り眼前まで持ってくると、本物の猫を愛でるように、その小さな頭
をゆっくりと撫でる。後悔してももう遅すぎた。あんな初歩的なミスをしてしまうなんて。
隊列を無視し、功を焦り、挙句にミスを犯す。そしてその代償は、余りにも大きすぎた。
自分の腕に絶対の自信を持っている彼女が、己を卑下し自嘲してしまうのも無理からぬ事
だった。   


ドォォンッ!!


『うああああああッ!』
『リン!!』
 何とか回避行動を取ったものの、虚を突かれては全てを交わしきれる筈も無く何箇所か
被弾してしまう。敵は6機。ゲストの後方支援型戦闘兵器グラシドゥ=リュ。牽制にバル
カンを放ちながら、旗艦を自分達より近い位置にいる敵から守ろうとリンのゲシュペンス
トに接近していく。戦艦からもカレイツェドが数体発進し、迎撃体制を取ろうとしていた。
リンの方はというと、なんと運の悪いことに、先の衝撃でメインモニターに異常が生じて
しまっていた。
『くっ、この!』
『無茶するなって! 大人しく引けよ!』
『お前の指図は受けん!』
 ライフルを構え反撃するが、半分以上視界を遮られては流石のリンの腕でも命中させる
ことは不可能に近かった。彼女の腕を嘲笑うかのように、旗艦を守ろうと敵はドンドンと
接近してくる。ここ最近の戦場で必ず見かける、マスドライバーキャノンのエネルギー収
縮光が半死状態のモニターからも確認できた。
696名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:07:57 ID:A30VPr5G

(やられる……っ!?)
 この距離で敵機は複数。挟み撃ちを受けモニターは半死状態。この絶望的な状況では、
たとえ一撃目はかわすことが出来ても、これから続く波状攻撃を全てかわしきることなど
到底不可能だった。

ガキィィィィッ!!

『きゃあああ!』
 リンが観念しかけたその時だった。大きな衝撃が突如ゲシュペンストを襲う。おかしい、
マスドライバーキャノンはまだ発射されていない。ということは。
『リンちゃんのかわいい悲鳴が聞こえるなんて、生きとくもんだね』
『イルム!?』
 紫色の機影がリンの視界に飛び込むと同時に、リンの機体は思い切り突き飛ばされた。
ゲシュペンストmk-U、イルムの愛機だ。どうやら、彼の機体に体当たりされたらしい。自分の機体が、見る見るうちにmk-Uとドライバーキャノンの光源から離れていく。
『敵の増援の報告はしたから、もうすぐ皆が来てくれる。それまで持ちこたえてくれ』
『!!』
 長い付き合いだから知っている。軽口と真剣な口調が入り混じる時の彼は、本当に窮地
に追い込まれているということを。リンは知っている。
 そして次の瞬間。

ズギュウウウッッ! ドオオン!!
 
 宇宙の闇に溶け込みそうな紫色の機体は、一筋の紅い光に容赦なく貫かれる。戦場では
見慣れた花火が飛び散る。宇宙の闇に紛れ、モニターも満足に作動せず、いよいよイルム
の機体が見えなくなった。
『イルムッ! 無事か!?』
 爆発は小規模だった。ゲシュペンストmk-Uは耐久力が高い為、一撃で撃墜されるとは
考えにくい。イルムはまだ機体を操縦できる状態にあるはずだ。無線機に向かって必死に
彼の名を呼び続ける。

697名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:09:14 ID:A30VPr5G


『………らしくなかったな、リン』


『!?』 
 激しいノイズ音に隠れるかのような、静かな声。まるで死ぬことを覚悟したかのような、
冷静な声。今まで聞いたことの無い、冷徹な声。その一言を最後に再び爆音が響き、通信
はブツリと途絶えたのだった。

『待たせたなお前ら、生きてるか!』
『伏兵とかせこい真似しやがって。正々堂々戦いやがれ!』
『リン、その機体は損傷がかなり激しい。この場は撤退するんだ』

 自失したリンの左右を、増援に来てくれた仲間達が追い抜いていく。皮肉なタイミング
だった。通信が切れた直後だなんて。運命に悪戯されたとしか思えなかった。
『マオ少尉、早く帰艦しろ! 死にたいのか!』
『……了解』
 呆然としかけた意識を無理やり引き戻すと、リンは自軍の戦艦へと機体を反転させる。
幸い、こちらの旗艦の周りはほとんど戦いが終結している。これなら半壊状態のゲシュペ
ンストでも、撃墜される可能性は低い。
『……』
 リンは振り返らなかった。さっきまで取り乱してしまったが、自分は軍人なのだ。昨日
隣で食事をしていた人が、今日戦死したという経験も一度や二度じゃない。それにこの場
に立ち止まり続けていれば、助けに来てくれた仲間達の足を引っ張ってしまう。だから、
彼女は振り返らずに帰艦の途につく。
 だけど。
『イルム……』
 自分の愚行のために、自分の大切な人が、消息を絶ってしまった。後悔してもしきれる
ものではなかった。視界が波打ち歪んでいく。ここはまだ戦場だというのに。
698名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:10:47 ID:A30VPr5G

『イルム……』
 名前を呼ぶことで、彼に謝り続ける。きっと生きてくれてる筈だ。悪運は強い奴だから。
 彼の生存を信じて。帰艦する直前、彼女はヘルメットを脱ぎ捨てる。歪みだす視界を元
に戻そうと、そっと目尻を拭ったのだった。


「どうして……庇ったりしたのだ…」
 いつの間にやら、彼に貰ったぬいぐるみは、大事そうに両腕でギュッと抱かれていた。
 リンはイルムの写真を持っていない。イルムからは冗談交じりに「いつでも俺を見てい
てくれ」プレゼントされたことはある。しかしその時こそ受け取ったものの、相変わらず
女性を口説いてばかりいる彼の姿に業を煮やし、イルムの眼前でビリビリに破り捨ててし
まっていたのだった。
「……」
 どうしてあんなことをしてしまったのだろう。あんなことしていなければ、今頃自分は
彼の顔と臨むことが出来ていたのに。一時の感情に任せて無責任な行動を取った過去の自
分を、恨まずにはいられなかった。

 分かっている。

 こんなことで落ち込むなんて自分らしくなんてないことが。
 私が落ち込んでいるのは、また一人仲間がいなくなってしまったからだ。それも、私の
せいで。今までにないくらい辛いのは、知り合ってからの時間が最も長かった彼だからだ。

 そう、自分は軍人なのだ。戦いが終わるまで恋人として彼を見ることなど出来ないし、
見ないようにするつもりだった。恋人という関係でいるのは、士官学校までと決めていた。
これから私達は、死地へ赴かなければならないのだから。配属先が一緒だったのはあくま
で偶然だ。
 もっとも自分の性格を考えれば、軍人という立場に関係なく、彼が自分の恋人であると
いう事実を受け入れることは難しかったのだろうけど。一生かかっても素直に甘えること
など出来なかったに違いない。
699名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:12:31 ID:A30VPr5G

 だけど。それでもやっぱり。
先刻の戦いで負ってしまった重く深く大きな傷跡は、リン=マオという人格を形成する
のに不可欠な、先の厳格すぎる堅持心をいとも容易く飲み込んでしまいそうなほどとてつ
もないものだった。

 心までは誰も覗かない。無断で踏み入ることなど出来ない。それなら何故、私は必死に
言い訳を考えているんだろう。

 決まっている。


 私が、イルムガルト=カザハラという男を心の底から愛してしまっているからだ―――


「うぅぅ……」
 嗚咽が漏れる。必死に殺してきた弱さが、表に浮かび上がる。
 彼の前でだけでいい、素直になりたい。だけど、そんなこと無理に決まっている。私は
男に負けないよう努力し今まで生きてきたのだから。だから、出来ない。今になって彼に
依存してしまうことなんて。自分から彼の腕に飛び込んで口付けをせがむことも。シーツ
に包まって優しく抱いて欲しいと願う事も。所詮は夢の中だけの出来事。いや、夢の中で
も思い描くことさえ出来ない。もしそうしてしまえば、これまでの自分の生き方を全否定
することになる。
「ひっく……ぐす…………うぅ…」
 猫の頬に雫が流れる。生きていて。戻ってきて。抱きしめて。
 歯を食いしばる。済まなかった。帰って来い。信じている。
 女としての彼女と、リン=マオとしての彼女が、心の内で鍔を競り合う。もしここで、
リン=マオとしての彼女が負けてしまえば。その時は、彼女の今までの生き方は全く無為
なものへになってしまう。
700名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:13:11 ID:A30VPr5G


 だけど。


「イルム…ごめんなさい……イルム…」
 彼女の表に沸きあがってきたのは、僅か19歳の、恋人を失いかけ、ただただ泣き続ける
姿だった。ぽろぽろと涙を零し、この場にいない男に向かって謝り続ける。初めて表に姿
を見せた、誰も知らない、本人さえも知らなかった、弱さ。
 写真は無い、思い出だけ。もし彼がこのまま帰ってこなかった場合、形見となるのは腕
の中にある猫のぬいぐるみだけ。


 そんなの、嫌だ。絶対、嫌だ。
 

 静寂の緞帳を切り裂く嗚咽は、絶えることなく微かに続く。しかし、そんな彼女を受け
止めることの出来る、この世で唯一の存在は。未だ消息を絶ったままだ――――
 

701名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 13:15:14 ID:A30VPr5G
色々文句あるかとは思いますが生暖かい目で見てやってくださいm(_ _)m
例えばイルリンなのにほとんどイルムが出てないとk(ry
702名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:33:01 ID:ZjK33XEB
そろそろJネタ来るかなー来るかなー
ワクワクテカテカ
703名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 17:27:13 ID:CRLk4EwQ
>>691
続きを期待

ふと気がついたがヒュッケORガストが誕生日プレゼントだってことはそこで19歳?
>>628
の発言見たことないから知らないけど・・・
704名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 18:23:45 ID:xgIU3ZpQ
まだ19発言はFの中盤(相方が合流する直前)だから
もしかしたらハタチのお祝いかもよ
705名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 20:38:58 ID:cRhdsvrb
>>701
ぐっじょぶ!
やっぱF主人公はいいなぁ!
OG3あたりはゾヴォーグを敵の中心に持ってきてF主人公にメイン持ってきてホスィけど、よけいな後付けもされそうでちょっと怖いw
706名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:08:28 ID:eO3mRfFS
週末終わっちゃうよー?
Jネタまーだー?
707名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:21:30 ID:McBVrgwz
Excuseえくすきゅーず いいわけ会社 メルア、ゼオラとおっぱいとお汁にモエモエ(´ω`)でぐぐったらメルメルメの乳分補給できた
708名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:42:00 ID:GvX3SmeG
どっかに統夜×シャナのSSない?
709名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 22:28:23 ID:ljrk+VHy
JのノーマルエンドってシャナEDなの?
710名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:30:57 ID:IDFSLNjZ
統夜が主人公でノーマルルートならシャナED
711名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:45:55 ID:pSaO9iB2
統夜ノーマルEND後の新聞をどっかでカルビが読んでない事を祈る
712名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:49:39 ID:X8XrCDj9
>>711
もう……手遅れさ
713名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 04:58:47 ID:gYfDqpVg
誰か三人娘×統夜で甘々な話とか書いてくれないかな
セクロスじゃなくて適度なお色気(一緒に風呂とか)で
714名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 08:51:38 ID:pOwBMz4g
>>713
ぐりにゃ〜とちび統夜(詳しくは携帯キャラ板のJ萌えすれその2にて)で一緒に
お風呂に入って、ぐりにゃ〜がちび統夜に授乳(出ないけど)でおっぱいちうちうとか。



そう考えている時期が今の俺にはあります
715名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 09:19:50 ID:2J0qp8VC
>>713
実際に投下されたら「エロじゃねえ」という批判が出そうな予感
J萌えスレとかできぼんした方がいいんじゃないか

そういや三人娘4PのガチエロSSってあったっけ? テニアと
やってるのを他の二人が覗いてる話は覚えてるんだが
716名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 09:36:02 ID:pzrsp5W1
統夜対三人の処女か。
717名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 12:49:35 ID:57Plomcd
昨晩、カティアとメルアと俺で3Pしてるという夢を見たんだが、
それを発展させれば統夜×三人娘4Pネタになるかと。
(夢では、傍にテニアもいたが眠っていて起きなかった)
ただ、俺は物書きの才能がまったく無いので、
状況を説明するから誰か代わりに書いてくださらんかのぅ……と思う所存。
チラシの裏スマソ
718名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 21:32:24 ID:sMcDCRCM
テニア「ウィンナー、いっただっきまーす…むぐ」
統夜「ちょ、テニ…ぁあ…ん」
メルア「テニアちゃんずるーい…じゃあ、私はキャンディーを…んちゅ…むー、袋の上からだと甘くないです」
統夜「メル…ぁひぃ…」
カティア「もう、2人とも」
テニア「ふぁ、かひあ…を、くひのなかれおおひくなってる…ふあんふふうとらー」
メルア「かひあちゃんも、きゃんでぃーひとつはへまひゅ?」
統夜「うおぉ…咥えたまま喋る…なぁ…」
カティア「ちょっと、トウヤが困っているじゃない」
テニア「ひゃーい」
メルア「ほめんなひゃい」
統夜「だ…ぁら、口に入れたまま…カティア、もっと言ってやって…んがぐぅ」
カティア「御馳走してもらうばかりじゃなくて、ちゃんと統夜にも御馳走してあげないとダメだっていつも言っているでしょう。
      ごめんなさい、統夜。2人の分まで私が御馳走してあげますから」
統夜「ひょーひゅうひょんひゃいひゃひゃいッ!」
カティア「あぁ…統夜、いきなり舌を入れてくれるなんて…美味しい?私、美味しい?」
統夜「ひょはへ、はははろッ!」
カティア「そんな、後ろの方にまで…ううん、トウヤがしたいって言うなら私は別にいいんです!
      というか、男の子同士でするみたいに、後ろを使って欲しいってずっと…」
メルア「かひあちゃん、はなひはなひー」
テニア「ひょーや、ひゃっぷひてるよー」

>>485
ヴィレッタとリョウトとリオの3Pだと、
抱き合ったリョウトとリオを後ろから自前かアタッチメントのブツをそそり立たせたヴィレッタが攻める姿を想像してしまう不思議
719名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:02:54 ID:HiomdXun
>>701
下手だが、習作だと思ってほしい。

 ※ 三人娘はともかく、統夜本人は下野紘の声で想像してます。
声を脳内再生するさい、誤差が生じる際は、CVの変更をオススメします。
 
 この世には幸福の量が決まっているというが、それは嘘だ。


 ラダム樹が生い茂っていた裏山も、今ではすっかり整地され新
たな雑木と雑草が生い茂る、地球の風景になった我が母校で、俺
はとても目立っていた。
 「統夜!」
 「統夜?」
 「統夜ー。」
 身寄りがないので、やはり身寄りのない俺と同じところに
住む事になった、カティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、
メルア・メルヤ・メイアらと、同じ高校に通うことになった俺、
紫雲統夜は昼間や下校時になると、三人から探される身になった。
 攻略本ではノーマルエンドとさげすまれている、あのエンドの
形こそ真のハッピーエンドであるから、今の俺は幸福だ。女の子に
探されるような身分になるだけでも難しいのに、この場合は三人だからな。
 「おーい、俺はここだよ。」
 可能な限り、普段どおりにしているけど顔がほころぶのはしょうがない。
 「いままで何処に?」
 「多分、弁当が足りないと思って、パンを買ってきたんだ。でも、
相良がまたやっちまって・・・。かくかくじかじか、さ。」
 「さっきの銃声がそうね。廊下を疾走していた彼女は?」
 「さあ? 器用だから心配は要らないさ。教室に戻ってお弁当食べよ。」
 「ハイ!」
 こんな調子で、俺と彼女達の日常は過ぎていく。
 でも、誰も一線を越えようとはしなかった。確実に訪れる変化を
皆恐れていた・・・


 変化が訪れたのはその夜だった。
 俺のマンションは浴室が普通より広いのか、三人は良く一緒に入る。
 「うう、健全な男子としてはこういう状況は辛いな・・・。」
 バスルームからは黄色い声が出る事があるので、それが非常に悩ましい。
 「統夜、開いたから入って!」
720続き:2005/11/23(水) 22:04:14 ID:HiomdXun
「わかった。」
 全然内容が入ってこないTVから目を外して着替えとタオルを用意する。
 入れ違いに入ると、幾つか女の子の痕跡が目に入る。
 浴槽も彼女達が入ったと思うと、落ち着けない。
 「まさか、匂いやら味を見るわけにもいかんし。」
 さっさと済ませて風呂から出る。
リビングに行くと、カティアとテニアがチャンネルでもめていた。
 メルアは地元スーパーのチラシを見ている。
 パジャマの色っぽさが台無しだ。
 「メルア、二人は何が見たいって?」
 「はい? ええ、テニアは美食料理人世界大会の中継を見たくて、
カティアは動かない鳥の特集を見たいって。」
 「動かない鳥? それはいいとして、どっちか録画すれば・・・」
 「もう録ってるそうです。」
 テレビにくっ付いているデッキを見ると、確かに録画中だ。
 「そういえばあれ、俺が今朝やっていったヤツだな。」
 ため息をつきながら言う。
 「アタシが見たいの! 今日は世界チャンピオンがきまるんだから!」
 「私のほうが大事よ! 大自然の偉大さが解からないの!?」
 黄色い声で口げんかをされるので、頭が痛くなる。
 「まあ、落ち着けよ。TVが一台しかないのはしょうがないだろ? 
今ここでローテーション決めて、見たいのが重なったら順番の人に
譲ればいい。そういうのは早い方がいいから、今ここで決めたら? 
そうだな、どうやって決めるか・・・。じゃんけんはあれだし、いや、
あれってなんだよ。」
 俺は少し思案する。
 「あの、私に名案があります。」
 「なに? メルア。」
 カティアとテニアも注目する。メルアが手を挙げて言う意見は珍しいからな。
 「私、統夜の事が好きです。だから、後の残った物はあなた達が好きにしていいわ。」
 「「ダメ。(アタシ・私)も好きだもん!」」
 「うん、それでって、えええ!?」
721続き-2:2005/11/23(水) 22:05:31 ID:HiomdXun
 三者二様の反応より、踏ん切りのつかない俺自身に大きな
ダメージがあった。
 「それこそローテーションなんて関係ない! だって、
統夜はいつも辛かったアタシ達を本当に助けてくれたんだもん
騎士様だもん! アタシだって・・・」
 そう言うとテニアは泣き出す。
 「私も。」
 カティアも同意する。今にも泣きそうな顔をしている。
 メルアは驚きで硬直したが、すぐに、
 「ごめんなさい! 私、軽い気持ちで!」
 当の本人は途惑っていた。
 「いいの。だって、はっきりさせるべきことでしょ? 
四人でひとつ屋根の下なんて、続くはず無いもの・・・」
 「ほら、顔を上げてメルア。アタシ達怒ってなんか無い。
これから、正直になろ!」
 「うん!」
 どうも、事態は俺の予想を超え始めたようだ。
 「カティア、テニアにメルア、なんの冗談・・・」
 うろたえているのが自分でも解かる。
 あの戦いのご褒美だと思っていた新たな日常。それに
一番甘えていたのは自分のはずなのに・・・、彼女らはもしかして
ずっと苦しんでいたのか?
 「どう思う? 統夜。」
 「正直に言って!」
 「私たち、覚悟できてます!」
 俺は出来てない。
 俺の気持ちは、気持ちを、
 「俺は今までの日常が好きだ。だって、俺はみんなに恋している!!
 一人なんて選べるか! カティア、テニア、メルア。みんな俺の女だ!!
 わかったか!」
 言ってやったぞ! そうだ、迷う事なんざない!
 「「「統夜・・・」」」
 「みんなの気持ちは解かったから答えた。それに対してどう思う?」
722続き-2:2005/11/23(水) 22:06:25 ID:HiomdXun
曲がりくねった人間に俺はなれない。ストレートにぶつかるのみ。
 「大好き!」
 「愛してます!」
 「やったー!」
 三人娘は俺に抱きついてくる。
 新しい日常が始まった瞬間でもあったが、明日からの話しは
健全スレやらに書き込めばいいので、
 「統夜、私達の愛情受け取って・・・。」
 誰とも無く、キスをする。口付けをかわし、唇を塞ぎ合う。
 これからはもう、恋人としての四人はもつれてソファーに寄りかかる。
 赤毛の彼女のうじなに舌を這わす。
 「うあぁ、統夜!」
 左手は黒髪の少女の胸を愛撫する。
 「きゃう! うん・・・。あ。」
 右手が金色の髪を持つ女の子の秘部にのびる。
 「くぅん、はう・・・。」
 同時に、彼女らからも俺の体に愛撫をしようと、懸命に手を伸ばすが
届かない。
 みんなの服を脱がす。綺麗で真っ白な肌。
 パイロットスーツにあいた、胸の穴にそって薄く日焼けした跡。
 「大丈夫、優しくね。」
 本当に地球の命運をかけた戦いに参加しとは思えないほど、
彼女らの存在と姿はか弱く、保護欲をかきたてる。
 「じゃあ、まずはメルアからね。」
 「は、はい。き、来てください・・・!」
 俺は少し微笑を浮かべると、彼女の股にある男を受け入れる穴に
顔を近づける。
 「ペロッ。」
 「あ、ダメ! 汚いです! うくぁ・・・」
 少し、周りを唾液で湿らし、小さな豆を向く。
 外気に久しぶりに触れたそれは真っ赤に充血していた。
 「汚くなんてないよ。それにしても、もう感じてるんだ?」
 「うん! はい、感じてます!」
 すでに絶頂も近い感じだ。
 俺は膣に指を入れる。何人おも拒むように閉じらている
それを侵略すると、その壁は存在を主張し始める。
723続き-4:2005/11/23(水) 22:07:30 ID:HiomdXun
 「んあぁ! それに触らな・・いで・・・、統夜!」
 「だめだよ。今しかないんだしね。そうだ、ベッドルームに行こう。」
 メルアを抱き上げ、二人を導く。全裸の少女を引き連れる。
 ベッドの上にメルアを下ろす。
 洗ったばかりのシーツが、蛍光灯の光を反射し眩しい。
 「統夜? どうして、ここに?」
 「気にしなくていい。・・・入れるよ!」
 「うん!」
 目をぎゅっと瞑り、くるであろうそれを待つ。
 すでに愛液の洪水を起しているそこは、比較的容易にそれを受け入れた。
 途中、抵抗があるも、それを突き破る。
 メルアを奪ったと実感する。
 「メルア! メルア! メルア!」
 「統夜! 統夜! 統夜!」
 痛みも忘れ、子宮の入り口に届いた俺の分身を、彼女の膣はつたない
蠢動でもてなす。
 いきなりピストンをするわけにも行かず、ゆっくりと左右の壁に
ペニスの形を押し付ける。
 「あう! 痛いよ、統夜! でも・・・、あああぁ!」
 (キツイな、やっぱり。)
 その瞬間はいきなりやってきた。気が着かぬうちに彼女の性感帯を
刺戟したらしいのか、膣は強烈な締め付けを、俺の「分身」にする。
 耐えられない!
 白い、白濁液が彼女を汚していく。彼女から溢れたそれは、
シーツに染みを作り彼女の血と混じり妖艶な芸術品となる。
 引き抜いた俺の分身はまだ猛りを失わない。
 カティアとテニアはそれを凝視する。
 テニアが言う。
 「統夜、犯して・・・」
 風呂に入ったはずの彼女からだには多くの汗が浮かぶ。
胸は熱く赤くなり、乳首は起立する。太ももには愛液の川が流れている。
 彼女の顔には興奮と願望を吐き出したせいか、目にうっすらと
涙が浮かぶ。
 「解かった。文句はなしだよ?」
724続き-5:2005/11/23(水) 22:08:25 ID:HiomdXun
 ぐったりとして、余韻につかるメルアの横に、彼女を押し倒す。
 「あ・・・」
 小刻みに震える体は、雪の降る夜に捨てられた子犬のようだ。
 いきなり唇を奪い、胸をもむ。
 「大きくなれよ?」
 俺は胸に言う。
 「あう、言わない・・・、ウゥン!」
 巧みに乳首を嬲ると、大きく体が弓なりになる。
 そこを、俺はねらう。腰を両手でしっかりと固定し、薄い割れ目
に肉棒を挿入する。
 抵抗はあっさりと、鎮圧できた。
 「気持ちいいよ! テニア、いい子だ!」
 「あああぁぁぁ!! 我慢するから、もっと激しくしてぇ!」
 痛みと嬉しさの涙だ。その懇願を聞かずにじらす。その間に、
うっすらを純潔の証が股間に確認する。
 「じゃあ、がんばってね。」
 腰を引いて、ドスンを打ち込む。
 「うあああああぁぁぁぁ!!!」
 涙を振りまき、絶叫。それを数回すると、彼女はm
 「あれ? ・・・、アタシ、変になってる。変になってるよおぉ!」
 「いい事だ! テニア!」
 最後の一撃で彼女に子宮の入り口に精液が降り注いだ。
 シーツは又も、コントラストを受け入れる。
 「カティア。おいで。」
 「うん!」
 二人の行為に当てられたのか、カティアの瞳は焦点が合っていない。
 彼女は飛び込んできた。ので、俺はしっかりと受け止める。
 お尻の肉を鷲掴みにする。
 「はう! 私そこは!」
 「気持ちいい?」
 意地悪く、普段の彼女を変身させる。座って、向き合ったまま、
抱き合う。
 「うん! 私は全部あなたの物! 好きにしてぇ!」
 一際その存在を主張する胸を、相手の胸板に押し付けてくる。
 その胸に俺は吸い付く。
725続き-6:2005/11/23(水) 22:09:03 ID:HiomdXun
「ちゅーーーー!」
 「うなあああ!! だめぇ、それ以上したら、わたしぃ!」
 口を離して言う。
 「どうしちゃうの?」
 俺は彼女と一体となるべく、俺のそれを突き入れた。
 「――――――!!!!!」
 入れた瞬間、彼女は達する。喪失の痛みと喜びと歓喜の抱擁が俺を包む。
 俺は彼女を抱きかかえて立ち上がる。カティアはしがみ付いたままだが。
 歩くたびに、彼女からは嬌声が響く。
 「うあ、あん! くあぁぁ。」
 手に力が入らないのか、弱弱しい手の感触を楽しむ。
 部屋を一周した。
 「出すよ! カティア!」
 「あ、あ、あ、あ! 出して・・・」
 三回目の射精。
 シーツは、少女が女になった瞬間を記録した芸術品として、今度こそ
完成した。
 


 「ねえ? 歩き辛いから、ちょっと離れて?」
 翌日、俺たち四人の登校の仕方は激変した。
 「だめよ。浮気なんて出来ないようにしないと。」
 「私達だけです。」
 「アタシ達のナイトだもん!」
726名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:39:35 ID:M/OgAjdw
GJ!でもなんか富野節みたいに感じたのは俺だけか?
727名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:11:15 ID:jhBB75cA
メメメは統夜を統夜さんって呼んでなかったっけ?
だけどGJ。
728名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 01:21:05 ID:QI9t8Eo5
みんな、俺は続きを書く。

それまで、アディオス・アミーゴ!(エルドラV的に)
729名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 06:44:51 ID:5m55/3gi
ありえない組み合わせを受信した。
これより公開する。

Rよりティス×ラージ


デュミナスの捕虜として監禁され五日………
なんとかミズホは逃げたが僕は逃げ損なった……。
前にティスとかいう子に足を折られ歩くこともままならない。
「ふぅ…………退屈ですね………」
一日三度必要な栄養を含んだ四角いブロックを食べさせられ後はこの部屋に閉じ込められている。
普段ならいつも通りもう寝ようとベッドに転がるのだが、今日とてつもなくしんじられない事件が起こる。

「よっ!暇そうじゃん」
いきなり部屋に女の子が入ってきた。
僕の足を折ったティスとかいう子か。
「何の用ですか」
「別に。暇だから来ただけ」
「なら僕は寝ます」
「ちょっとまってよ!アンタに聞きたい事があるんだ」
唐突にティスの口から出た発言。
今更何を聞くつもりなのか………また拷問か。
そんな考えが頭をよぎったがすぐに思考が止まった。「オナニーってしたことある?」
「は?」
あまりにも爆弾発言だったため僕は一瞬硬直してしまった。
「したことあるの?ないの?」
すごい形相で迫られたためすぐに、
「ありませんよ」
と、答えた。
「そんな暇が有るなら時流エンジンの研究をしてます」
730名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:00:43 ID:5m55/3gi
たしかにそうだった。
時流エンジンの研究に熱を入れ、自分の性欲などほっておいたも同然なのだ。
「ふぅ〜ん」
「それがどうしたんです?」
「あたいが抜いてやろっか?」
さらに爆弾発言。
もやはわけがわからなくなった。
「な、何を言って……」
「遠慮するなって!」
ズルッ
足を折られていたため抵抗できず下着まで脱がされてしまった。
「元気じゃん♪いっただきま〜す!はぐっ」
「ぅあぁぁぁぁ!……くっ、何を……」
僕は今まで体感した事ない感覚に襲われ頭が混乱する。
「んむっ……結構感じてんじゃん♪」
そりゃそうだ。
今まで全くこんな行為をした事がなく、いきなり自分のモノをくわえられればこうなるのは当たり前だ。
「やめ……くっ………て…ください………」
「やぁだね♪ふ……んむ…………」
彼女がモノをくわえこむたび部屋に卑猥な音が響く。「だ、駄目……です……………うっ………ぁぁぁっ!」
僕は彼女の顔に射精してしまった。
「ひゃっ……もう……いきなり出さないでよね!もったいない」
そういうと彼女は自らの服を脱ぎ始めた。
「な、何を……」
「今度はあたいもよくしてもらうよ……」
731名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:17:11 ID:5m55/3gi
彼女は自分の大切な部分を僕の顔の前にさらけだした。
「舐めてよ………こうしてるのも結構恥ずかしいんだから……」
彼女の恥ずかしがる仕草にちょっといとおしさを感じた。
彼女のそこはまだ毛のはえてない綺麗なものだった。しかし先のフェラで自分も感じているためすでに濡れていた。
「わかりましたよ………」僕は彼女のそこに顔をつけた。
ゆっくりと割れ目の部分を舌でなぞり、陰茎を舐め回す。
「あっ……ひゃうっ……」僕が舌を動かすたびに彼女は体を痙攣させる。
「あなたも感じているんですね」
「だって………舌が……………あんたホントに初めて………?」
「初めてですよ」
僕は彼女を自分の腰の位置までずらした。
「いいんですよね?」
「いいよ………だからはやく………っ」
彼女のそこを愛撫しているうちにすっかり自分のモノは固さをとりもどし、天を仰いでいた。
「いきますよ………っ!」「ひゃうっ……んぁぁっ!」
彼女のそこに自分のモノが入った感覚は、彼女の口とはまた違った刺激だった。入れただけでイキそうにはなったがそこは我慢した。「はやくぅ………動いてよぉ……………」
しばらくして彼女が切なそうにねだったため、行為を続けることにした。
732名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:44:21 ID:5m55/3gi
「じゃあ、行くよ……」
僕のモノが彼女のそこからゆっくりと出し入れされる。
足が折れ座った状態で行為をしていた僕は非常にやりにくかった。
彼女もそれをわかっていたようだ。
「あ、足………大丈夫?……ひゃっ」
「さ、流石に僕の体力が…………もちませんね」
そういうと彼女は僕の体を押し倒した。
激しく体をうったが彼女なりに手加減していたため怪我はなかった。
「あ、あたいってバカ力だから………あんたの足も………折るつもりはなかったんだよ………」
彼女は目に涙を浮かべながらも明るく言って見せた。
「続けようか……」
「うん………」
僕は彼女の腰を掴み上下にゆすった。
この体勢なら幾分か楽だ。
「んっ………あっ……」
彼女は腰を上下するたびに声を漏らし、そこをしめつける。
「くっ…………ティス……出るっ!」
「あたいもっ……あたいもイクッ!」
彼女の中に全てをぶちまけた。
彼女は僕の上に倒れた。
僕は彼女を優しく抱きとめる。
「ラージ………」
彼女は何気無しに僕の名前を口にする。
「なんだい?」
僕もそれに答える。
しかし彼女はすぐに寝息をたてはじめた。
なんだかしてやられたのかもしれない。
だって残りの二人が覗いてますから。
733名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 07:47:03 ID:5m55/3gi
設定はラウルルートの最終話付近で逃げ出せたのはミズホだけという生温い設定。

短いですなぁ………




感想頂けると幸いです。

734名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 08:20:24 ID:ArBtXiGL
朝からGJ!
ティスタソ(*´д`*)ハァハァ
735名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 09:46:42 ID:5m55/3gi
ラリアーとデスピニスの立場からこの二人を書いてみます。



ネタを練らなきゃ


736名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 11:31:44 ID:5m55/3gi
というわけで、ラリアー×デスピニスになります。

ティス×ラージより五分後………

「す、すごかった……」
ボクはみてはいけないものをみてしまったような気分になった。
「…………」
デスピニスに至っては顔を紅潮させうつ向いている。そしてもう一度ティスの方を見た。
ティスはラージの腕の中で寝息をたてている。
その時ラージと目があった。
「ひっ…………」
ボクはすぐにデスピニスをつれて部屋に戻った。
途中ゼロにぶつかったけどゼロは怒る事なく笑っておやすみと言ってくれた。
ゼロってやさしいなぁ……………。
「デスピニス……部屋についたよ」
「うん……………ねぇ、ラリアー………」
「なに?」
「一緒に寝てもいい?」
ボクはたじろいだ。
デスピニスの方からこんなことを言ってくるなんて。さっき見た光景に影響されたのかな、そう思ったがデスピニスが今にも泣きそうだったのでとりあえずベッドに入った。
いつもはボクだけ違うベッドに寝るからデスピニスと一緒に寝るのは初めてだった。
ボクの胸の中で寝るデスピニスからはかすかにいい匂いがした……………。
737名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 11:43:35 ID:5m55/3gi
しばらくして肌寒く感じたので起きようとしたら下半身に違和感を覚えた。
「ん…………ふ………はぁ………」
デ、デスピニス!?
なんでボクのモノをくわえてるの?
「デ、デスピニス!何を…………」
しかもボクは完全に全裸だった。
「ラリアー………さっきから何度も………イッてる………………」
こういう時に男の子の体って正直に感じる。
それどころじゃなかった!「デスピニス……やめて……………ぅぅっ!」
「ふぁっ…………」
あろうことかデスピニスの口の中でイッてしまった…………。
あぁ………どうしよう。
ティスに続いてデスピニスまで…………。
そうこう考えを走らせてる間にデスピニスはさらに進んだ行為の準備をしていた。
「デ、デスピニス………それだけは………」
時すでに遅し。
こういう時に使う言葉なんだな………。
ボクのモノはデスピニスの女の子の部分にすっぽりとつつまれた。
「あぁ………ラリアー………気持ちいいよぉ……!」駄目だ。
ボクはとっさに自分のモノをデスピニスから抜き距離をとった。
そして問いつめる。
「な、なんでこんなことしたんだよ………」
デスピニスはうつ向きこう答えた。
738名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 12:21:37 ID:5m55/3gi
「ティスがうらやましかった………」
そう口にしたデスピニスの目からは涙がこぼれていた。
「デスピニス………」
「ティスは私より体も丈夫だし………健康なのがうらやましかった………それに………」
さっき見たあの光景か…………。
ボクはデスピニスの肩をつかんだ。
「だからってこんなこと…………」
ボクは口調を強めにして言った。
デスピニスはその場に泣き崩れた。
「だって……だって……ヒック……ティスだけ私の先にいつも…………ヒック……」
ボクは迷った。
デスピニスに何をしてあげられる?
いろいろ考えたが結論はひとつしかなかった。
「わかった………一回だけなら………」
デスピニスは目を丸くした。
「だから………ボクでよければ…………」
「うん…………私も……ラリアーと………」
そしてボクらは唇を重ねた。
互いの舌を絡め、互いの温もりを感じながら熱いキスをかわした。
「んっ………デスピニス……いいかな………」
「いいよ……来て……」
ボクの目の前で開かれたデスピニスの女の子のそこ。そこは既にしめっておりいつでもボクを受け入れる準備が出来ていた。
ボクは確認した。
「ホントにいいんだね?」「うん………だからはやく」
739名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 12:33:08 ID:5m55/3gi
ボクはゆっくりと……そして確実にデスピニスの中を進んだ。
先程一度入れたこともありそこはすっぽりとボクを受け入れた。
「んぅ…………はぁ…」
デスピニスはボクを強くだきしめた。
「ラリアー………」
「デスピニス……動くよ…………」
ボクはゆっくり腰を振り始めた。
初めての感触にすぐにイキそうになった。
しかしデスピニスを置いて先にイクと後味が悪いので我慢した。
「んぅ………んっ……あっ……はぁ……」
「どう……デスピニス…………」
「気持ちいいよぉ……ラリアー………」
デスピニスの声と表情にボクは興奮を覚えた。
快楽。
まさに今使うべき単語だ。「んっ………デスピニス…………ボク……もう…」
「いいよ……ラリアーの……私の中で……」
そしてボクらは果てた。
初めて感じたデスピニスの感触。
いつも側にいるがここまで触れ合う機会もなかった。「ラリアー…………」
不意にデスピニスから呼ばれソッチをむいた。
デスピニスはまだ紅潮した顔で笑顔を作り、こう言った。
「好き……………」
そしてボクらはもう一度唇を重ねた。


END
740名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 12:35:57 ID:5m55/3gi
なんだかなぁ、と反省しております。
短いです。
はい、短いです。


みなさまのお気に召して頂けるかどうかはわかりませんが書かせていただきました。


同時刻のラウル×ミズホネタもありますが、書いてよいなら書かせていただきます。
741名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 13:17:28 ID:xK6ha04K
GJだが、誘い受けイクナイ
職人はまず黙って投下だけした方がクールよ
742名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 16:36:39 ID:8KuFmIA6
>>740
>ラウル×ミズホネタ
意外とそのカプ見た事無いから是非!
743名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 16:58:59 ID:2Q73rPxm
>>740
今まで黙っていたけど、実は俺ミズホが好きなんだ。
というわけで書いてくださいお願いします。
74478:2005/11/24(木) 17:51:52 ID:ge2d4L0M
http://web.hpt.jp/mangakan/1104/
GJなアラゼオ物。ラト出演のエロ同人はじめて見たなあ・・・。
745ラウル×ミズホ1:2005/11/24(木) 18:05:43 ID:5m55/3gi
「ミズホ!」
帰還したエクサランスの予備フレームからはミズホが降りてきた。
「ラウルさん………」
「ミズホ!無事か!よかった…………ラージは?」
「私を逃がすために…………まだ捕まっています」
なんてことだ。
よりによって時流エンジンに一番詳しいラージがまだ人質にとられているなんて。
「くっ………今すぐ出撃する!」
俺はエクサランスに乗り込もうとした。
「まて、ラウル!」
「離してください、アムロさん!まだラージが!」
俺は焦っていた。
これじゃ三人とももとの時代に戻ることができない。それどころかラージがいなければ誰がエクサランスの時流エンジンの調整を…………
バチン!
「ッ!なにするんですか!」
「今君だけがやつらの所に乗り込んでどうする!冷静になれ!」
「アムロさん………」
そうだ、ラージはまだ死んだわけじゃない。
「すみません………」
「とにかく今は決戦に備えて君は休むんだ」
「はい…………」
俺は部屋に閉じこもった。ラージ…今頃どうしてるだろうか…………。
その時部屋のドアが開いた。
「ラウルさん………」
「ミズホ……どうした」
「ラウルさん………元気なかったから………」
746ラウル×ミズホ2:2005/11/24(木) 18:25:56 ID:5m55/3gi
ミズホは俺の隣に腰かけた。
「すみません………私だけが逃げてきてしまって」
「いや………誰もお前を責めたりはしないさ」
俺は逆にミズホが戻ってきてくれてうれしいよ。
そんな言葉を口に出しかけたがくちごもった。
「ラージ………大丈夫だろうか……」
「それが………私を逃がす際に足を折られて……」
怪我までしてるのか……。こりゃ殺されるのも時間の問題か………。
「大丈夫さ。あいつの事だ、今頃研究とかしてるだろ」
俺は強がって見せた。

その頃のラージはティスと行為(第二ラウンド)に励んでいた事は誰も知らない。


「でも………私のせいで…………」
「そんなに自分を責めるなよ………」
「でも…………!」
「バカッ!」
俺はミズホをベッドに押し倒した。
「お前一人で何でも抱えこむな!いつもそうやって…………心配するだろ……」俺は自然と心拍数が上がる。
ミズホの顔も紅潮し、目もうるんできた。
「ミズホ…………」
俺はそのままキスをした。ミズホは抵抗せず、受け入れた。
「ゴメン…………」
747ラウル×ミズホ3:2005/11/24(木) 18:41:15 ID:5m55/3gi
「いきなりなにやってんだかな俺は……」
「いいんです………」
そういうとミズホはもう一度キスをした。
触れ合う唇を押し開き互いの舌を絡め合う。
「んっ…………ふぅ…」
ミズホの息が荒くなる。
俺は自然にミズホの胸に手を伸ばす。
「んっ……」
ミズホは反射的にのけぞる。
「ゴ、ゴメン!」
なにやってんだかな俺は…………ラージがいないからってミズホと……。
「ラウルさん………その…………」
ミズホは服を脱ぎ始めた。ミズホの素肌があらわになる。
「ミズホ………」
「その………ラウルさんになら…………私……」
ダメだ………ミズホを………………。
「あんっ」
いつの間にかミズホの上におおいかぶさり右手でミズホの胸をつかみ、口はもう片方の胸を舐めていた。
「んっ………んぅ……」
ミズホが反応する様を楽しみながらゆっくりとミズホと触れ合った。
「ミズホ………俺ヤバイ…………」
俺はベルトを緩めミズホの眼前に自分のモノをさらけだした。
「これが………ラウルさんの…………」
ミズホはそれを手にとり最初はおそるおそる、だが確実にそれを刺激していく。
748ラウル×ミズホ4:2005/11/24(木) 18:58:16 ID:5m55/3gi
「んっ……ふぅ……」
ミズホはそれに夢中になっていた。
ミズホはこんなやつだったか?
そんな疑問はさておき、
「くっ………ミズホ……ッ!出る!」
ミズホの口の中にたまっていたものを全てはきだした。
「んっ……んぅ」
ミズホは初めての味に戸惑っていたが全て飲み干した。
「んっ………けほっ、けほっ」
「大丈夫か?」
「大丈夫です………」
目に涙を浮かべながら笑顔をつくったミズホを見て覚悟を決めた。
「いいよな、ミズホ」
「はい…………来てください」
しかしこのままでは互いに痛い思いをするだろう。
俺だってそれくらいはわかってる。
俺はミズホのそこに顔を近付けた。
「や………あまり見ないで………ください」
ミズホは手でそこをおおいかくそうとする。
しかしその手をはらいのけ指で割れ目にそってなぞる。
「ひぁっ………ラウル……さん………」
徐々にぬれてくるミズホのそこ。
そこを今度は舌でなぞる。時々陰茎を軽く刺激してやる。
「ふぁぁっ……ダメッ…………」
敏感に反応するミズホを見てたまらなくなった俺は、「もういいよな……」
と、ミズホに同意を求めた。
749ラウル×ミズホ5:2005/11/24(木) 19:09:46 ID:5m55/3gi
「はい…………優しく………してください……初めてですから………」
そりゃ俺だって初めてだ。「行くぞ………力抜け…………」
自分のいきり立ったモノをミズホのそこにあてがう。そして徐々にミズホの中に進めていく。
「痛ッ!」
「ゴ、ゴメン!大丈夫か………?」
「私は大丈夫………です………」
少しづつミズホの中に自分のモノを進めていく。
途中何かを突き破った感覚があったが気にはしなかった。
今はミズホを気遣うのが最優先だからだ。
「だ、大丈夫か?血が…………」
「大丈夫です………少しなれました……」
「一気に行くぞ……我慢しろよ……」
半分以上残っていた自分のモノを一気に突き進めた。「ひっ……痛い!」
「くっ………」
初めては痛い。
知ってはいたが自分のモノまでこうまで痛みが走るとは………。
「あ……あぁ……」
ミズホのそこからは通常では考えられない出血をしていた。
中で切れたのだろう。
締め付けも凄くきつかった。
「ミズホ……大丈夫か?」「わ、私は……大丈夫……ですから………動いてください………」
ミズホが痛みを我慢しているのはわかっていた。
しかしどうにもとまらない。
750ラウル×ミズホ6:2005/11/24(木) 19:20:37 ID:5m55/3gi
少しづつ動き始めた。
その度ミズホは苦しそうだが、大丈夫といい続ける。しかししばらくすると痛々しい声は甘くなっていた。「ん………あぁ……ひぁっ」
中も少しづつ濡れてきたため動く速度をはやめた。
「んぅ……あっ……」
もう互いに痛みは感じていなかった。
俺はおもむろにミズホの口を塞ぐ。
もちろん口でだ。
舌を絡めあい、腰を夢中でふり続けた。
「ミズホ………もう……」「来てください……ラウルさんの…………熱いのを……中に……」
「うっ……くぅぅっ」
「ひぁぁっ……あぁ……」俺たちは絶頂を迎えた。
俺はミズホの上に倒れこむ。
「痛くないか?」
「大丈夫です…………」
どうやら大丈夫そうだ。
「ラージは………俺が助けだす。そして三人で元の世界に帰ろう……」
「はい…………」
俺たちは翌日最後の決戦に望み、元の世界に戻ることが出来た。
しかしラージはどことなく寂しそうな目をしていた。


END
751後日談:2005/11/24(木) 19:25:51 ID:5m55/3gi
その後、俺たちはレスキューマシンの開発プロジェクトでしっかりと職を手にしていた。
ミズホは俺の子を身篭っていた。
やっぱあの時のだよな〜。
ラージは何処かの研究所で働いている。
そこで出会った人と付き合っているらしい。
その人物はどことなくティスという少女に似ていたが気にはとめなかった。


俺たちの子は双子らしくミズホはちょっと大変そうだった。
今のところ男の子と女の子だとわかっている。
名前はどうしようか悩んでいる。

さ、今日も仕事だ!
752作者より:2005/11/24(木) 19:30:13 ID:5m55/3gi
Rを題材にさせて頂きました。
お気に召していただけましたか?

後日談ではしっかりとティス達も生まれ変わっています。

また機会があれば今度はAかOGを書こうかと。

ネタを練っておきますか。(Jとサルファは未プレイ)
ではまたお会いしましょう。

753名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:36:37 ID:mkCYfKyC
GJ!

だが、ひとつ言わせて貰えばミズホってラウルを呼び捨てにしてなかったか?
754名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:45:26 ID:vpRuWnOj
捕まる辺りのストーリーでは既に呼び捨てだったな
755名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 20:37:39 ID:+9eVaoTL
第7話「危うしマジンガーチーム!!」冒頭で観覧車に乗ってる時、
ミズホがラウルを呼び捨てにするようになるエピソードがある
756名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 20:47:38 ID:ip1NjZBD
人称間違えるとか駄目駄目だな
ちゃんとやってりゃ間違えんだろう。誘い受けする前にそういう事気をつけろよ
757名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 20:54:12 ID:xJXhYeUO
作品以外でやたら喋くるのはキビシス
758名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 21:57:14 ID:ytRwrSn3
お前らホント作家を大事にしないよな
良作投下されても「俺の○○が(ry」しかイワン氏 
ネタスレじゃねーぞ? 21歳未満は出てけよ
おざなりな反応しか返ってこないんじゃ作家さんも投下する気も失せるっしょ
そのくせ、文句だけは一人前
>>752 
sage覚えような あと、この板にある「SS書きの控え室」ってところ見て勉強してくれ
あなたの作品以外のところで反感買わないようにな
で、ラウル×ミズホなんだが…ラウル早いし、二人の心理描写も薄い印象
次回はどっちか濃くしてくれると読み応えが出ると思う
それと「…」の数が多すぎる 見づらい
759名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:18:29 ID:2P0Rc8bz
>>758
>そのくせ、文句だけは一人前
勉強しろだのなんだの、百辺自分で読み直したらどうだ?
760名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:31:34 ID:Dfijpl/i
しかし>>752に言ってる事は正論だな
マナー・ルールもうちょっと勉強してから投下した方がよろし
761名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:40:04 ID:2P0Rc8bz
sageを指摘するのは分かるが、他は完全に上から見た意見だろ
ネタ投下して勉強して来いだのここをこうしろだの言われて喜ぶ奴は少数だろ(居ないとは言わないが)
つかそこまで言うなら>>758が書きゃいいじゃないか
762名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:22:40 ID:gGO3jmU1
ま、この話はここで終わりにしよう。
ギスギスした雰囲気が一番作品を投下しにくいものだぜ。
763名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:23:33 ID:8ASTyI9b
よし
ギスギスした雰囲気ではなく
キスキスした雰囲気にしよう!


あ、ゴメンなさい
石投げないで
764名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:26:18 ID:S54sznDr
うむ、ギスギスした雰囲気ほど辛い物は無い。

だが、エロネタしか持って居ない者には関係がない。
765名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:38:59 ID:bbLav+x1
状況や書き方によっては、ギシアンよりもキスひとつの方がエロスだったり。
…いやぁ、そんな凄い作品書いた事無いけどな?

キョウエクは仕事の合間に隙を見て、物陰や二人きりの部屋で濃厚に。
タスレオは、無茶して寝込んでるタスクの頬に、レオナが真っ赤になりながらこっそりと。
ブリクスは、目を閉じて軽く顎を上げるクスハと、驚きながらも教科書通りにういういしく唇を重ねるブリット。
766名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 00:19:02 ID:y0mjjTGy
ウキーラは堂々と。


DC残党兵A(・・・一線越えたな。)
DC残党兵B(・・・だな。)
DC残党兵C(・・・分かりやすすぎだろあの二人。)
DC残党兵B(ばっかおま、少尉こっち睨んでるぞオイ!)
767名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 00:25:42 ID:X8XVzvcz
エリート兵「ジョグナン・・・まだまだ踏み込みが足りんな」
768名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 01:38:43 ID:kcCwCQ1l
DC兵士(嶋田)「ぐあっ!や、犯られたっ!」
769名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 01:47:59 ID:cuMhv9nJ
ギシギシした雰囲気をベットの上で作り出せ
770名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:00:39 ID:hYqxHHg7
批判おおいな〜。
ま、確かに控室読まなかった俺も悪いか。
しかし、ここまで酷い一点集中の批判はちょっと大変。


つまり俺には才能が無いのか。


書くのやめます。
すみませんでした。
未熟でした。
でも生まれて初めてGJの評価を貰いました。
それは嬉しかったです。
771名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:08:58 ID:X8XVzvcz
>>770
だから〜、そういう要らん事言わなければいいんだって。
批判が大変だの才能無いだのと。だから誘い受けとか怒られるんだよ
SSそれ自体は全然絶望的とかそんなんじゃないんだから、黙ってまず投下だけすればいいんよ

もう書かないのはそりゃあ貴方の勝手だけど、もっとSSの勉強して、エレガントな立ち振る舞いも身につければ、
作品外の所で批判される事もなく素直にもっとGJ貰えるかもよ?
772名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:13:05 ID:s5bRSu4M
こんなん書いてみたけどどうかな。
正直な評価をくれると嬉しい。



これだけでええやん。
後は見る側がくれた感想に正直に向き合えばよろしい。
773名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:15:15 ID:5uPaFLid
SS職人は叩かれながら成長するものですよ
774名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:24:03 ID:hYqxHHg7
あ〜、とりあえず



勉強してきます。

とだけ言います
775名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:34:07 ID:dQjODLFg
とりあえずユウキの上の名はジェグナンなw
776名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 02:37:20 ID:X8XVzvcz
>>775
やっぱりw何かおかしいと思った・・・
カンツォート氏と混じってた模様www
俺は遭難している。
何故か雪山に。
「キョウスケ〜!ヴァイスの暖房生きてるよ〜」
「そうか、ありがたい」
エクセレンは機体の暖房が生きてると俺に呼び掛けた。
アルトは撃墜され、ヴァイスも俺をかばい撃たれた。二機ともエンジンがおしゃかになっていて使い物にはならなかった。
とにかく寒さをしのぐべく俺はヴァイスのコクピットに向かった。
「せまっ」
「二人乗りじゃないんだから………」
しかし機体の中は暖かく、しばらくは暖をとれそうだった。
救難信号も出した。
だが雪山のために無線は使えない。
「アタシたちどうなるのかなぁ」
「さぁな」
俺はいつものように振る舞った。
「もう、緊張感ないんだから」
まぁ、このほうが互いに安心するものだ。

むにゅ

「ん?」
いかんせんコクピットは狭いためどうしてもエクセレンと接触してしまう。
左肩にエクセレンの胸が当たった。
「キョウスケ〜」
「狭いから仕方ない」
「触ってもいいのよ〜」
吹いた。
さすがにこれは危機感がなさすぎる。
「エクセレン、ふざけ……」
突如エクセレンが俺の口を塞いだ。
自分の唇で……。
「わかってるわよ♪だから……続きは帰ってからね」「エクセレン……」
夜は長くなりそうだ。
778名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 06:33:29 ID:cQrOwxAw
>>765
スティック状のチョコ菓子や魚肉ソーセージを咥えるアラド
ゼオラが「ちょっと頂戴」って片方の端を少しだけ噛むと、
アラドは猛然とした勢いでゼオラの唇にぶつかるまで一気に喰い進みます

とか、

リオにキッチンに呼ばれ、「私はこれで良いと思うけど、リョウト君はどうかな?」と差し出された小皿に薄く口紅の跡を見つけ、
そっと自分の唇を重ねるリョウト
それをじっと観察していたリオは、自分の唇を直接リョウトのそれに重ね「こっちの方が美味しいのかな」とにっこりと

とか、

多忙なので会うことができず、イルムと通信中のDコンのディスプレイにキスをするシャッチョー
とかか
779名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 09:16:09 ID:aob2eWec
>>778
うん、そんな感じ。

イングラムの件が落ち着いたあたりで、「守ってやる、って言われて嬉しかったなぁ」とちょっと切なげに回想するアヤ。
その言葉と表情でスイッチが入って、「ならばこれからは、俺に貴女を守らせて下さい、大尉」と手の甲にキスするライ。
冗談よして、と言おうとしたとこでライの顔が真剣なのに気付いて、赤くなって何も言えなくなるアヤ。
そして部屋の外で困るヴィレッタ。
「入るタイミングを逃したな…」
780名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 12:36:54 ID:NivwkSqm
>多忙なので会うことができず、イルムと通信中のDコンのディスプレイにキスをするシャッチョー
>とかか

そしてその瞬間をユアン常務に見られて激しく動揺するんだな
781名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:18:24 ID:cz1D5tUq
トロンベ兄さんってエロに使われること少ないのは何故?
782名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:27:09 ID:6OFudr+N
思い出しただけで面白くなるから


まあ死んだ奥さんに操を立ててるっぽいからでもあると思うけど。
783名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 15:57:42 ID:sDLvNLqS
ギャグ以外でトロンベと絡んで面白くなりそうなキャラって、正直思いつかん。
エクセレンなら或いは?と思える程度だ。
784名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 16:51:58 ID:kgHslMDU
シリアスなトロンベなんてそれこそアーチとかじゃないと出てこないし
女なんてもってのほか
785名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 17:06:23 ID:NTBcq9wB
アーチーとトロンベがシリアスに薔薇だとぅ!
786名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 18:50:55 ID:cQrOwxAw
エルザムが乗馬時につけていた手袋を拝借し、
1つを口に咥え、もう1つを利き手に付けてエルザムと一線を越える自分を想像して自慰にふけるレオナ

というのでどうだろう

あと、サルファでスレイが気にかけていたっけか
787名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 19:51:08 ID:fa0DZ+Wz
>>786

おいおい、そんな事書かれたら書きたくなるだろう


次スレってそろそろ立てないといけないのか?

788名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 19:55:23 ID:kgHslMDU
>>786
スレイは「兄」という属性に惹かれてるだけですから
「兄」であれば自分より年下のミリアルドでも良いんです
789名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:00:50 ID:NTBcq9wB
>>788
スレイとゼクスって何歳?ついでにトレーズも。
790名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:06:00 ID:jP+oHx0O
>>787
470キロか480で立てれば良いかね。

スレイとエルザムはエロにならんだろ。
791名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 20:19:20 ID:cKXzUAGO
>>790
ギャグ系のエロならやれるんでないの?

そういやスレイもエルザムも、共に自分の機体の色に拘る人種だったな
そこから発展してエロに……


なりえんか
792名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:07:15 ID:UFes/7qC
トロンベ×トロンベ(馬)の薔薇マダー?
793名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:35:40 ID:R5uLWkJp
>>779シチュのライアヤマダー?
794名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:47:50 ID:9WoenTZj
そこで遺伝子操作の賜物、ふたなりヴィレッタさんですよ。
795名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 21:48:12 ID:N4TisO52
旧教導隊は床上手なイメージがある(除ゼンガー)
796名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:00:19 ID:4RWRofek
カイ少佐は以前のSSであまり遊んでないって設定だったな
797名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:03:45 ID:V4Iu9lit
>795
ゼンガーさんは、許婚。もとい巨根。
798名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:28:18 ID:wlOxtF7A
>>796
某八房漫画では若くして子供をこさえたことになってたが、あれは公式設定なんだろうか
799名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:34:26 ID:sDLvNLqS
床上手:エルザム、ギリアム、イルム
力主体:ゼンガー、キョウスケ
  標準:カイ

こういうイメージが。
800名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 23:47:36 ID:cQrOwxAw
>>794
つまり、ライ→ヴィレッタ→アヤという3両編成になるんですね

まあ、それはそれとして、エプロンつけて鼻歌交じりに炊事をするヴィレッタの後姿にむらむらきちゃう怠惰な休日、みたいなのが読みたいとです
801名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:10:01 ID:cqltRZF+
>>798
公式設定のようだ。漫画化にあたって、ちゃんと資料を見せてもらったそうな。
「ずいぶん生き急いで…」という感想を後書きで書いていたなw>八房

>>800
そんな彼女にむらむら来るのは一体誰だね。
怒らないから正直に言ってごらん、全裸で。
802名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:10:52 ID:U6hg8tKj
>>798
ゲーム中でも娘がラトゥーニより大きい(年上)って言ってたからな、少佐
カイ少佐が36歳で、ラトが14〜5歳とするとどう考えてもヤンパパです
妊娠期間を考えると10代で子づく(ry
803名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:15:50 ID:HzOpSnnd
>>801
ここまでの流れを鑑みてトロンベさんで
「よーし美食家が味見しちゃうぞー」なシチュ

どう考えてもオッサンです。
804名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:16:41 ID:pnxjbOBE
さすがは旧教導隊の一角ということか
805名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:21:20 ID:cqltRZF+
>>803
なんか、耳とかうなじとかすごくマニアックな部分から責めそうなイメージ>竜巻

そういやOG萌えスレに、「ドイツ語のテストで、『トロンベ』を素で『馬』と和訳した」って奴が今日来てたなw
806名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:22:20 ID:RMF6faWZ
>>801
ラーダさ(ry

いえ、リョウトで
でも、エプロンで普段とギャップのある家庭的な部分をアピールしつつ、
ぴっちりヒップな後姿を見せられたら誰だって落ちます

あと、全裸だと流石に寒いです
807名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:29:16 ID:cqltRZF+
>>806
そうか、そっちもいいな。
自分はギリさんとヴィレ姐さんが仲良くしてるのをよく妄想してるけど、それはそれで美味しそうだ。
リョウトが若さでアタック! 押しまくれ!! ってことですかね。

それにしても、全裸くらいで音をあげるとは、エロパロ住人として情けない←ツン
だが、葉っぱ一枚までなら許してやらないこともない←デレ
808名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:29:17 ID:RMF6faWZ
>>803
「今日は君が私の愛馬だ。…時に、人参はお好きかな?」

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
809名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:37:09 ID:cqltRZF+
>>808
「人参? …エノキ茸の間違いじゃ無いの?」

ほんとごめんマジゴメン
810名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:42:00 ID:i5Vq0oIv
トロンベの熟練のテクが炸裂するSSがマジで見たくなってきた件について
オトナのカップルダイスキーなんだ俺orz


>>808-809
バロスwwwwww
811名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:43:25 ID:ZMp0RFTY
>>806
確か旧携帯萌えスレにそんなSS無かったっけ?>エプロン姿で家事するヴィレ姉&リョウト
812名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:50:04 ID:RMF6faWZ
>>811
おでかけしていたヴィレッタをエプロン姿でお出迎えなリョウトSSかな
へべれけになっているのを寝かせてあげるの
813名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:05:09 ID:q1kjuwrP
>>810
お互い初めて同士で、不器用ながらもラブラブな、初夜のトロンベ夫妻。

お互いに慣れてきて、ちょっと冒険してみるトロンベ夫妻。

カトライアがセイラァ服とか着ちゃってるところを目撃してしまい、「義姉さんのそんな姿を幻覚でみるとは、俺は破廉恥な(ry」と悩むライ。
トロンベが夜中に乗馬鞭とか持ってこそこそしてるのを見てしまい、「こんな夜遅くまで乗馬のお稽古だなんて、努力家なのですね…」と、ますますトロンベに憧れるレオナ。

今日も愉快なブランシュタイン一族。
814名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:05:51 ID:ZMp0RFTY
それじゃなくて、なんかの実験で一定期間同棲するとか、そんなんがなかったっけ?
朝起きるとヴィレ姉がみそ汁作っててリョウトがドキッとするみたいなの。
815名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:07:38 ID:ZMp0RFTY
すまん>>812

トロンベが嫁のことをトロンベと呼ばなかったとすれば、それはつまり
常にカトライアの方が上に乗っ(ryというのを提唱してみよう
816名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:17:49 ID:RMF6faWZ
>>813
じゃじゃ馬じゃないけど、厩舎の藁の上で一晩を過ごす二人とか
「今日だけは、貴方がお馬さんになってくださいね」
「いいのかい?」
「あら、トロンベの前で他の馬に乗るところを見せるおつもり?」
別に、馬のトロンベに何かされるとか、そういう妄想はしておりません、ええ


>>814
あーあーあー
あったなぁ
817名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:25:53 ID:Irq0xQON
>>815
まて、流石に嫁さんをトロンベ呼ばわりはどうなんだ…。
…ああでも、下になってるからって主導権が握れない訳じゃないし。

「どうしたカトライア、そんなことでは私を乗りこなせないぞ?」
「……ぁあ…っ、エル…、エル…っ…、貴方が、激しいから…っ……あぁっ!!」
「フッ、暴れ馬もたまにはいいだろう? あまり馬が従順すぎると、乗り手の腕が上がらない」
「やっ……だめ、ああああっ!!」

…こんなんか? なんか違う気もするが。
818名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:48:37 ID:i5Vq0oIv
>>817
乗馬プレイGJ!やばい、おっきしたwwwww
819名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 02:13:45 ID:RMF6faWZ
ご褒美の砂糖の代わりは甘くて濃厚なベーゼですか

…カトライアが馬なら、砂糖はエルザムの汁かそれともお手製デザートか
820妄想、果てしなく:2005/11/26(土) 12:10:59 ID:AgXyhvgx
 テスラ・ライヒ研究所の廊下をダンボールの塊と一人の女性、トオミネ・ミナキが並んで歩いている。
いや、ダンボールの塊は、印刷された調査票やデータサンプルを詰め込んだダンボールを抱えたトウマであった。
今、トウマが抱えているその膨大な調査記録はミナキがソフィアに頼まれていた研究の一部だった。

「お、重い……」
「ほらほら、もう少しだから頑張って!」
「わ、わかった……」

 戦闘のプロや、宙、ガイたちに鍛えられたとはいえこの重量はかなりキツい。
その二人の目の前を一人の女性が通りかかる、その姿を捉えた瞬間ミナキは笑顔で彼女、ソフィア・ネートに駆け寄った。

「あ、ネート博士♪頼まれていた調査とデータの整理終わりました!」
「ありがとうございます、ミナキさん。すいませんね、お忙しいのに頼んでしまって」
「いえ、いいんです!!あ、トウマ。これからネート博士のところまでそれを持っていくからお願いね♪」

「ら、らじゃー了解……」
「ごめんなさいね、トウマくん」
 苦しげな声をあげながらトウマは楽しそうに会話するソフィアとミナキの様子をダンボール越しに眺めていた。
少し頬を赤らめながら、ニコニコと笑顔でソフィアと言葉を交わす彼女の表情があまりに明るいのが気になるトウマ。
普段、自分と二人きりのときにしか見せないミナキの顔をソフィアにも見せているように感じてしまい、少しソフィアに嫉妬してしまう。

(はぁ……理系同士、気が合うのかなぁ……いいなぁ、俺ももうちょっと理系に強かったら……)

  ダンボール箱を抱えながらため息をつくトウマ。
そんな二人を見つめていると、アンソロでもネタにされるほどの無限力に匹敵するほどの妄想力が発動し始める。

(え?ちょっと待てよ、ああいう顔を見せるってことはそれくらいソフィアさんのことが好きなんだなぁ…
 尊敬しているし、ああいう大人になりたいって言ってたし……)

こうなったらもう止まらない、トウマの中ではすっかり二人が出来上がっているシチュエーションが繰り広げられていく。

(ってことはあれか?もしかしてネート博士とそういう関係だったりするのか?
 
 『ミナキさん、タイが曲がっていますよ』
 『お姉さま……』
 
 なーんつって!!なんつったりして!! いや、これ古いか!?
 いや、そんなことどうでもいい!!エロい!!エロイよミナキさん!熟女と百合……破壊力抜群じゃん!!)
821820:2005/11/26(土) 12:17:12 ID:Q8p6Rc5h
わり、誤爆しますた
822名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 12:18:36 ID:qB2XQYUH
えぇぇぇ
そのまま妄想でエロ入るんじゃないのー!?
823名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 12:19:20 ID:PnIfUoQj
>>821
誤爆?
何処我ですか、早く本番を。
824名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 13:06:12 ID:Q8p6Rc5h
いや誤爆じゃないっすね
まだ完成してないのに勘違って投下してしまいましたんでむしろ暴発です

まだ半分くらい残ってるんでそれを仕上げ次第続きます
825名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 14:59:49 ID:yMnxZPfv
>>824
これで完成品投下しなかったら、誘い受け確定な。

などとプレッシャーをかけてみる。
826名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 17:17:45 ID:Sgqme/wP
>>825
ならば俺も便乗してゾーンプレスをかけてみる。
827名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 17:44:27 ID:ZFzAw1Wn
誘い受けで何もしない奴は最低だからな
828名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 19:58:31 ID:CsgkoONm
最近住人がコワス。
829名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 20:13:05 ID:L9v+CbR/
男はみんな野獣なんだよ
830名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 20:33:46 ID:RMF6faWZ
年頃になったら気をつけなきゃダメなのさ
831名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:32:52 ID:P3zFnRe1
みんなでZoCに取り込もう?
832名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:42:22 ID:z3R/o7zI
あの使徒だけは〜大丈夫だなんて〜♪
833名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:43:50 ID:zqu5M9ti
年頃っつーかもういい歳…
いや、何でもない。
834今スレSSまとめ 1/2:2005/11/28(月) 00:43:52 ID:0LE2GsxX
>>15-17
エロ初書き(統夜×カティア)

>>26-28,108-112
北国の春(キョウスケ×エクセレン、前スレから続き)

>>84-99
無題(アイビス×イルイ)

>>102-103,520-523
ヴィレリョウネタ(ヴィレッタ×リョウト)

>>166-167,170,183,185,190,193,198,204,207,209
エロティカル?パニック(J乱交)

>>217-221,245-248,319-324
統夜とメルアのとある日常(統夜×メルア)

>>252-254,258-262,267-271,278-282,284-288,330-335
BGMは…(アラド×チームTD、前スレから続き)
835今スレSSまとめ 2/2:2005/11/28(月) 00:44:28 ID:0LE2GsxX
>>373-377
統夜とカティアのとある日常(統夜×カティア)

>>498-507,573-594
WILD FLUG(アラド×アイビス)

>>692-700
無題(イルム×リン、F準拠)

>>719-725
無題(統夜×三人娘)

>>729-732
無題(ティス×ラージ)

>>736-739
無題(ラリアー×デスピニス)

>>745-751
ラウル×ミズホ(ラウル×ミズホ)
836名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 02:09:38 ID:lohQo/bE
テニア人気ないな。一括だけか
まあロボゲ板のスレのレス数見れば人気ないって分かうわなにをするやっめくぁせdrftgyふじこ
837名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:09:25 ID:caRhCiKU
テニアといったらイデのインパクトが強すぎるわ
「ラァァァァイ!!」に続く伝説と言っても過言ではない
838名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:12:58 ID:G7L074SB
イデは知ってるんだが、「ラァァァァイ」って何?
839名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:19:19 ID:2L9ucTiR
スパロボエロパロの1スレ目を読めばわかる
840名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:40:32 ID:uUr/thFb
>>836
表に出ろ。
841名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 03:54:22 ID:jDSgQZLW
メメメ=性欲を持て余す
ぐりにゃー=妄想鼻血娘
石鹸=イデ発動


あれ?
842ガムリン:2005/11/28(月) 23:33:09 ID:dZV4jkHN
ゼオラとアラドって子供出来ないのかな?
843名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 23:40:04 ID:/6tyjVuE
ティス物かデスピニス物が少ないと感じる此の頃。
844名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:09:24 ID:pRo319TL
>>843
スクールで子宮とか切除されちゃってるんじゃないか?
PT動かすための備品みたいなもん作ってるのに生理とかで体調に浮き沈みあると問題ってことで
845名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:15:56 ID:/wzWuPQK
>>842
お前新シャアにもいなかったか。SEEDの扱いふざけんなスレに
846名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 00:21:57 ID:aE7A8LhC
>>841
誰かテニアの絵をかいてくれないかねえ?イデ発動もふくめて
847名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 04:54:43 ID:Lu8j6CAI
>846
メルアとカティアは挿し絵で描いてたね
テニアのSSの人とは違う人みたいだが・・・ってイデ発動も描くのかYO!

SS保管庫が出来たらイデ発動もちゃんと残して欲しいとおもったり
848それも名無しだ:2005/11/29(火) 17:17:04 ID:RFFfiKVB
849それも名無しだ:2005/11/29(火) 17:18:22 ID:RFFfiKVB
アンカーミスった。>>842
850名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 17:25:08 ID:fr4weEAe
>>835
>WILD FLUG
>>744
これは偶然かね?
851名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:07:46 ID:wgph2p+8
一つ質問

ここって転載はおk?昔書いたやつがCDに保存されてて、落とした板はもうなくなってるんだけど
852名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:29:57 ID:kA2KAA3l
>>850
ところで、ちとド忘れしてしまったんだが、
ニルファの時のアラドのテーマって、「ACE ATTACKER ver.W」と、あと一つ何だったっけ。
どーしても思い出せなくてな。

>>851
それなら、このスレのトリを飾ってみるか?
853名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:44:45 ID:wgph2p+8
>>852
>>850

出来るならやらせてもらいたいです
854名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:45:28 ID:hj3kMY0h
WILD FLAGじゃなかったか。ただしFRAGだったかFLAGだったかは思い出せない
855名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 21:59:15 ID:66/OSc/Q
>>848
そんなスレ持って来てどうしようって言うんだよ…2ch設定とバンプレの設定の区別もつかないのか?
公式にアラゼオが子供生めるって設定があってそれに基づいてのスレなら謝るが
856名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 22:27:02 ID:GZjFzZ7B
甘いな・・・・エロパロ板で物を言うのは設定の正しさなんかじゃあ決してない。
最後の勝つのはエロさなんだよ!!
857名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 22:27:56 ID:66/OSc/Q
リンク先はロボゲ板なんだが…
858名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:20:16 ID:0JtER7CH
謝るとか何言ってんのこいつ?
ケンカ売りてえだけなら他所でよれよ。
859名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:34:04 ID:rsMaxF4j
>>854
WIND FLUG。
860名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:34:36 ID:WCX+3Tiy
わざわざ食いつく必要もないだろうに。
つまり真実は>>856にあるということだ。
861名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:47:26 ID:RS9kQWaf
デスピニス物キボン
862851:2005/11/29(火) 23:57:36 ID:wgph2p+8
>>851です

誤植チェックして0時から投下します。内容は

イルム×リン
スパロボ要素0%
Fでもαでもどっちの設定でもいけるけどたぶんその中間くらい
たぶんツンデレ

苦手、その他の方はスルーお願いします
863仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:00:34 ID:wgph2p+8
しんしんしんしん…宙を舞う白い雪が降り、アスファルトを白く覆う。

空を見上げれば、分厚い雪雲が空を隠し、灰色の絵の具を空一面に広げたように、暗い空が広がり、そこから真っ白な雪の粉が、ふわり、ふわりと舞い落ちてきていた。

「……寒い……」

放っておけばどんどんと肩や頭に積もる雪を払い落とし、白い息と共にぽそっと呟いた。



腕時計の示す時間と、離れた場所に見えるデジタルの大時計が表示する時間を照らし合わせながら、リン・マオは小さくため息をつく。待ち合わせの時間は過ぎ、現在、40分の待ちぼうけであった。

「…遅い……」

ここに来てから何回目かのその呟きを漏らし、リンはベンチに座りながら、組んでいた足を組み替えた。待たされることは珍しいことではない。というか、毎回待たされているような気がする…。それも、五分や十分の遅刻ではない。それも毎度のことだった。

「……来なければ良かった…」

呟いてから、ならば今から帰れば良いのに、と自分に心の中で言ってみる。

頭の中ではその意見に激しく賛成しているのだが、どういうわけか、ベンチに落ち着けた自分の尻は持ち上がらなかった。それも毎度のことだ。

(イルムのやつ…来たら殴る……いや、来なくても殴るが…)

そんなことを思いながら、頭の中に待ち人の顔が浮かび上がる。笑っている男…いい加減で、言い訳がうまくて、浮気性で…良いところなんか一つもない。なんで私はあんな奴を待っているんだ…こんな寒い場所で待たされて…まったく、良い迷惑だ!

そんなことを考えて目を閉じる。そう思うなら待たなければ良いのに、という意見が頭の片隅で上がるが、それは無視しておく。そんな意見を聞いていれば、今ここで雪に埋もれつつ待ちぼうけを食らっている、今の自分の面子が無いからだ。

「……ハァ……」

考えることもなんだか馬鹿らしい。そう思って、浅く嘆息する。毎回毎回、同じことを考えているのだから、そう思うのも当然かもしれない。

時計は約束の時間から50分が過ぎたことを告げていた。

いい加減寒い、せめて暖を取れる場所に移ろう。そう思って目を開いた、その瞬間、開いたはずの視界が何故かもう一度ブラックアウトした。

と、同時に、ひんやりとした手の感触が目の周りに伝わってくる。つまり、背後から目隠しをされたということだった。

864仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:02:31 ID:wgph2p+8
「………遅すぎる…」

リンは突然の事にも慌てなかった。リンには、目隠しをした手の持ち主が誰か、その手が自分の顔を覆った瞬間に理解できていたからだ。こんなことをするのは、自分の生涯でたった一人しか知らない。

「走ってきたんだがな…悪いな、ちょっと遅れた」

軽いフランクな口調に、どこか落ち着きを乗せた独特の声が背後から聞こえてくる。聞きなれた、男の声だった。

「ちょっとだと?お前の基準では54分はちょっとで済むのか?」

なるべく口調を刺々しくしすることに努めながら、目を覆っている比較的大きな手を払い、再び開けた視界を背後に移す。

「そんなに経ってたか?きっと俺の腕時計が壊れてたんだな」

背後には、まったく悪びれた様子の無い笑みを浮かべた男がいた。男は、払われた手を無遠慮に、リンを背後から抱くように回す。

「イルム……同じ言い訳を…何回目だ?使うのは…」

さらに不機嫌な声色で、横目でジロッと背後の男を睨んでやる。特に気をつけなくとも、口調は刺々しくなってくれた。

「何度聞いても良い言い訳だろ?」

おどけた様に切り返してくる相手に、もはや怒りではなく呆れたため息がこみ上げてくる。

「……帰る……」

「お、今日はリンに部屋に行っても良いのか?」

「……どう解釈すればそういう答えになる…」

リンの不機嫌さや、自分の遅刻など歯牙にもかけず、相変わらず後ろから抱きしめてくる男に、深い深いため息が漏れる。
自分でもわかっているのだ、この男を本気で振り払うには、自分も本気にならなければならないことは。そして、自分にその気が無いことも…認めたくは無いが、わかっていた。
とりあえず後ろから回された腕を解き、リンはスッとベンチから立ち上がった。
腕を解かれたことに、特に腹を立てた様子も、気を悪くした様子も無く、背後の男、イルムは、薄い微笑のままリンを見ている。

「……今日は一つ決めていたことがる」

そうリンが言うと、イルムは「ん?」と、軽く問い返す。くるっと振り向き、イルムと向き合うと、リンはまっすぐに、自分より頭一つほど背の高い相手を見遣った。

「…お前が来たら殴るつもりだった」

そう、至極真面目な口調で告げる。いや、リンに不真面目な口調で言えと言うほうが無理であろう。とにかく、すべてにおいて、普通の男なら焦る出すほど、真面目な雰囲気のまま告げたのだった。

「痛くしないでくれよ?お前のパンチは腰に来るんでな」

しかしイルムは、何でもないジョークを返すように、そう応えた。

865仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:03:38 ID:wgph2p+8
こんな反応だろう、と、リンは大方の予測は付いていた。いや、わかっていたと言うほうが正しいだろう。こういうときのイルムの反応など、リンにとっては当然のように分かりきったことなのだ。
ぐっと拳を固め、軽く腰溜めに構えるリン。そんなリンの様子を、今だ薄い微笑のまま見遣るイルム。傍から見れば、まさにこれから修羅場であろうと考えられるような、そんな構図なのだが、しかし…二人にとっては違っていた。

「……ハァ……」

嘆息一つ、そして拳を下ろす。

「もういい……馬鹿らしくなった…」

そう嘆息するリンを、わかっていた、と言わんばかりの笑顔でイルムが見下ろす。そんなイルムの表情に多少の腹立たしさを感じるが、まぁそれもいつものことだった。

「付き合ってやるから、さっさと行くぞ…」

そうそっけなく告げて踵を返す。
そして歩き出そうとしたリンを、今度はイルムが呼び止めた。

「ああ、ちょい待ち」

「……?」

怪訝そうな表情で振り返り、イルムを見返すリン。そんなリンに歩み寄りながら、イルムはにっこりと笑いかけた。

「いやな、実は俺もここに来るときに考えてたことがあるんだよ」

そのイルムの言葉の意味が見えず、リンは小首をかしげて眉を寄せる。
いつの間にかイルムは、リンとの距離を間近まで詰めていた。

「何だ?」

傍にあるイルムの顔を見上げながらリンが尋ねる。そんなリンをにっこり笑ったまま見下ろし、イルムは言った…。

「今日、ここに来て、リンが怒ってりゃ…リンにキスする…ってな」

そう告げたが早いか、リンはその体をぐいっと抱き寄せられ、イルムと唇を重ねていた。

「っん……!?」

驚きのあまり間の抜けた呻きを漏らし、一瞬身を強張らせる。唐突に唇を奪われた驚きに、頭が一瞬停止した。そして、一拍遅れで、今の状況を理解した。
もぎ放して突き飛ばそうか、そう考えたもうその時には、イルムの唇と顔は、リンから離れていて、そのタイミングも巧く外された。気が付けば、全部イルムの思い通りになっていて、その腕の中で抱かれている自分しかいなかった。
866仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:05:51 ID:EizB+ehD
「…お前……は……」

怒るにもその機会を掴めなかった、何とも形容しがたい表情のまま、イルムを睨む。しかし、その眼光にも慣れたものと、イルムは笑ってその視線を受け流した。

「ん?ディープなやつが良かったか?」

「ば、馬鹿を言うな!」

頬を朱に染めて叫び返す。
気が付けばからかわれ、イルムの思い通りに操られている。
本当に…悔しくなるぐらい、女の扱いが巧い男だ……。
そう思った次の瞬間、イルムはリンの体からスッと離れた。

「さ、行こうぜ。予約した時間に遅れちまう」

そう言いながら軽い笑いと共に歩き出しているイルムを、リンはしばし呆然と見つめ、ハッと我に返る。

「…遅れるのはお前の遅刻のせいだ!」

そうイルムの背中に叫びながら、リンは小走りでイルムの後を追った。
こういうときだけは、まったく行動が読めない。リンはそう胸中で呟き、歩きながら無造作に差し出されたイルムの手を掴んでいた……。






「んっ……ふ…ぅん…っ」

熱い吐息と共に漏れる、ぴちゃっ、ぴちゃという舌が絡まるたびに響く淫猥な音が耳を掠める度に、体が火照る様な気がする。顔は既に真っ赤になり、耳の先までかぁっと燃えているような熱を感じる。
イルムの舌はリンの口内に入り込んでからというもの、巧みとしか言い様がない動きで、リンの頭をとろけさせていた。



30分ほど前に、イルムとリンは予約してあったレストランを出た。時間は何とか間に合い、食事をすることができた。
イルムに任せたレストランで出された食事は、まぁまぁだった。
特に有名な店と言うわけではなく、こじんまりとした感じの良い小綺麗な店舗に、いかにも歴史がありそうな内装、そして品の良い雰囲気を感じさせた調度類など、おおよそ、リンの趣味に合っていると言っても過言ではなかった。
867仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:07:23 ID:EizB+ehD
「お前が好きそうな店を選んだんだよ」

そう言ってイルムは歯を見せて笑っていたが、実際はどうなのか、リンには想像できなかった。
イルムはそういう部分はしたたかで、苦労や失敗はおくびも見せない。リン自身、イルムと付き合い出してからというもの、イルムのそういった部分は見たことが無かった。

「リン…俺の部屋来るか?」

考え事をしていたリンは、その一言で我に返る。

「え?」

思わず問い返してしまったが、イルムの言ったことは覚えていた。

「良いワインがあるんだよ、これが。お前にも飲ませたくてな」

ニッと笑いながら、そう言ってリンの肩を抱くイルム。リンは肩を抱かれることに少々体を小さくするように肩を竦める。

「……本当にそれだけなのか?」

それだけの筈は無いのだが、恒例というか、決まり文句というか…とにかく、いつも通りの半眼と、無愛想な口調でイルムに尋ね返す。

「ん?他に何があるってんだ?」

薄く笑いながら、意地悪げに顔を覗き込むイルムに、リンは思わず閉口して顔を赤くした。

「そ、それは………」

「ん〜?なんだよ、言ってみな、リン」

明らかに面白がっている。いや、喜んでいる…?おそらくは両方だろう。
リンは頬が赤くなったことを自覚し、悟られまいと気丈に振舞った。

「フンッ……自分の煩悩だらけの頭に聞いてみろ…」

スタスタとイルムの腕から逃れて先に歩き出す。イルムは苦笑しながら、しつこく腕を回しては来ず、リンの後を歩き出した。
数分間、無言の時間が続く。先に沈黙に耐えられなくなったのは、やはりリンの方だった。

「……白か?」

突然リンが放った言葉に、イルムがきょとんとした顔で立ち止まる。
リンはイルムとほぼ同時に立ち止まり、ゆっくりと振り返ると、なるべく落ち着いて、何事も無いように振舞おうと心がけながら、口を開いた。

「そのワインは…白か?」

顔は、やはり赤くなっていただろう。頬がかぁっとしているのが、冷たい外気のせいでより顕著にわかるのだ。
イルムは、そんなリンの様子にしばらく目をぱちぱちとさせていたが、やがて薄く微笑むと、歩み寄りながら口を開いた。

「いいや、赤だよ……今のお前のほっぺたみたいなな」

「ば、馬鹿…!」

リンは、頬を本当に赤ワインのように染めながら、口をへの字に結んだ。



868仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:09:22 ID:EizB+ehD


イルムの部屋についてからは、特に何事も無いように時間は進んだ。
性格がそうさせるのか、はたまた女への見栄なのか、イルムの部屋は洒落ているの一言に尽きた。何度か来たことはあるが、何時来ても部屋の中は片付いていて、家具や壁紙、照明にいたるまで、まったく隙が無かった。
これがもう少しみっともない、だらしの無い部屋であるなら、リンにも少しは余裕が持てるのだが、イルムはそういう面においては完璧な男だった。

「何してるんだ?座れよ」

キッチンからワインとグラスを持って戻ってきたイルムに言われて、リンはコートを脱いでハンガーにかけ、イルムの座っているソファーに腰掛ける。もちろん、少し距離を置くことは言うまでも無い。

「こいつは年代物でな、フランスの…」

そう語り出し、グラスにワインを注ぐイルム。大抵の女なら、うっとりと耳を傾け、そんなイルムに見とれてしまうだろう。
実際、リン自身も、例外という訳ではなかった。正直、感心するほど気が付くこの男は、自分を度々ドキドキさせる。ただ、生来の負けん気の強い性格と、昔からの男嫌いのせいで、普通の女性よりも素直にそんな気分に浸れないだけだった。
雄弁にワインについて語るイルムをぼーっと見つめる。確かに女好きで、見境が無い。しかしがっついているわけではなく、あくまでも紳士的で、そして高い教養をうかがわせる博識ぶりや、女をエスコートし、喜ばせる術に長けているところ。

そして、憎らしいぐらいに…完璧な男であること……。

何故、この男は自分を選んだのか……今でも分からなかった。
イルムは今でも、女性と見れば挨拶代わりに口説き、そのたびにリンを怒らせている。懲りない男なのか、その癖はまったく直らない。
だが、不思議と…リンのほうも、度々イルムの女癖の悪さには閉口してきたはずなのに、彼と本気で別れ話をしたことは無かった。何故か…その理由は…

「リン?どうした?」

気が付けば、イルムの顔がすぐ傍にあった。

「へ?い、いや、なんでもない」

思わず体を後ろに退き、そう答える。イルムは「そうか?」と苦笑しながら、覗き込んでいた顔を引き、姿勢を戻す。
心拍数の跳ね上がった心臓を落ち着けながら、リンはワイングラスを手に取った。

「乾杯…」

それを見ていたイルムが、そう言いながら横から自分のグラスを差し出す。

「…………」

リンは何も言わずに、そのグラスに自分の持っていたグラスを当てた。キンッとガラスの触れ合う小気味の良い音が響き、中のワインが波立ち、揺れる。

869仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:11:57 ID:EizB+ehD
それからしばらく、イルムとリンは他愛の無い談笑を交わした。お互いの仕事の話、友人から聞いたおかしな話題、見たい映画の話…
ワインの減り方も、時間の流れ方も、ゆっくりと流れていく。そんな時間だった。
だいぶ酒も進み、リンの頬が桜色に染まってきた。そんな頃合だった。

「リン…」

会話の切れ目に、イルムが不意に口を開く。

「ん?」

グラスに口をつけ、ゆっくりとワインを飲み下しながら、リンはイルムに視線だけを向ける。

「キスして良いか?」

「っ!!?」

イルムの不意打ちに思わずむせ返り、リンはワインを口から放してケホケホと咳き込んだ。

「バッ…!」

馬鹿なことを言うな、そう言おうとした、が…イルムの腕が、それよりも早くリンを抱きしめていた。
気が付けば、最初にあけた距離は、いつの間にか詰められていたらしい。酒が入っていたとはいえ、リンにまったく気付かせなかったイルムのさり気なさに思わず舌を巻いた。

「イ…ルム……」

何故だ…拒む力が無い……適度に鍛えられ、普段なら大抵の男にも負けない腕力を持っていたはずの腕は、カタカタと震え、グラスを落とさないようにするので精一杯だった。
イルムはゆっくりとリンの姿勢を自分と同じに直すと、リンの顎を、下からくっと指で押し上げる。上を向かされたリンは、視界に飛び込んできたイルムの眼差しに瞳が合った瞬間、体の芯から震えが来たような気がした。
寒気にも似た…熱い震えだった…。



イルムのキスは、まずは優しげなキスから始まり、だんだんと唇を貪る様に、熱が入り出す。唇を絡め、熱く漏れる吐息がお互いの顔に触れると、リンは目を閉じて頬を赤くし、イルムはそんなリンを見て目を細めて笑った。

「ふぁ…ぁん…ぅ…」

リンがそれまでは強張らせていた体の力を徐々に抜き出したのを敏感に察すると、満を持した、と言うように、その歯と歯の間を割り入り、イルムの舌はリンの口の中へと侵入を果たした。

「んぅ…ふぅ…っ……ふぅんっ…」

リンはイルムの舌を口内で感じると、顎が震えるのを自覚しながらも、イルムの舌を噛み切らないだろうかと、そればかりを心配しながら、体の奥から湧き上がる震えに耐えた。

870仮題【シンクロ】イルム×リン:2005/11/30(水) 00:13:16 ID:EizB+ehD
「んっ……リン…可愛いな…」

口を離してのイルムの第一声。ありきたりでチープな台詞だ。だが、今のリンの顔を赤くするには十分な効果があった。
照れ隠しに顔を背けるリンにクスリと笑うと、イルムは一度ぎゅぅっとリンの体を抱きしめた。

「ぁ……」

抱きしめられたリンから小さな声が漏れる。けして柔なわけではない。だが、思いのほか細いその体を強く抱きしめると、細身の女にありがちな軋むような硬さは無く、抱く腕に沿って、しなる様な感触を腕に伝えてくる。
イルムがリンを抱擁するのは、この感触がたまらなく好きだったからだ。鍛えることで均整に整えられた抜群のプロポーションが生み出す、リンだけが持つ感触だった。

「イル…ム……」

その感触を楽しんでいたイルムに、リンが不意に声をかける。

「ん?どうした?」

ゆっくりと顔を上げる。リンは、本当に赤ワインのように顔を真っ赤にしながら、じっとイルムを見つめていた。
イルムと視線が合うと、リンはその視線を逸らす。そして、小さく呟いた。

「……ベッド…が…いい……」

掠れるほど小さく、短い言葉。聞き逃してしまいそうなほどわずかな声。だが、イルムはけして聞き逃さない。それはいつもの、気の強いリンが出す、OKの証だからだった。



ベッドに移り、イルムとリンは再び抱き合った。もう、リンに拒む様子は無く、イルムも、格好をつけたクールさは捨て、お互いに熱っぽい抱擁を続け、何度も唇を重ねていた。



「んぅ…っん…は……っん…」

舌をイルムの舌に嬲られ、唾液を何度も吸われ、また自分も飲み下す。酒気を帯びたリンの口内は甘ったるく、それでいて燃えているように熱かった。

「っん……ちゅ……ん…」

ゆっくりと絡めていた舌を開放し、唇を離す。絡み合っていた舌から、糸を引く唾液が、ぴんと張られた鋼線のように、薄明かりの寝室の照明に輝いていた。

「ふぁ……っ……」

唇が自由になったリンは、ゆっくりと乱れた呼吸を直そうと深く息をする。
が、しかし、イルムの指がそれを阻止した。
スッとイルムの人差し指の指先が、リンのうなじを滑る。

「ひぁっ…ぅ…」

不意に走った指の感触が、反射的にリンの体を竦ませた。イルムが知っている、リンの数少ない弱点の一つ。そして、毎回最初に責める場所でもあった。
871仮題【シンクロ】イルム×リン
「リンのここは、マジで敏感すぎないか?」

口調に少し楽しむような色が混じるのを自覚しつつ、何度も指を滑らせながらイルムが囁く。

リンはそのたびに小さな喘ぎを上げながら、体を小刻みに跳ねさせていた。

「い…イルムが……何…度も……っぁ…する…から……ぁぁっ」

くすぐったさと、じくじくとした甘い疼きが交互に訪れ、リンの頭を翻弄する。
けして絶頂までは導けない…しかし、緩い刺激でもない…。ある意味、拷問のような快感だ。

「俺の所為か?リンが好きなだけだろ?」

イルムが指の動きを止めないまま言う。

「っぁぁ……んっ…ぅ…違…っ…」

リンは必死に否定しようと口を開く。しかし、イルムの指によって導き出される喘ぎに、まともな言葉が出てこない。

「否定できるか?こんなに可愛い声で鳴いてるのにさ…」

「っ………」

そう言われると口を噤むしかなくなる。
相変わらず、こういうときは主導権はイルムのものだ。いつまで経っても、セックスという営み自体に慣れることができないリンには、この時間の主導権を握るのは不可能だった。
イルムの指がリンのうなじから離れる。と、その次の瞬間、ねっとりと濡れた感触が、うなじの上を這った。

「っ!!ぁぁああっ」

思わず叫びに近い喘ぎを上げてしまう。理解不能の感覚に、一瞬、頭が真っ白になった。
ざらついた、ナメクジのような軟体動物が這うような感触。イルムの舌が、リンのうなじを舐め上げたのだった。
うなじを舐められ、体をびくつかせるリンに思わず顔をほころばし、イルムはリンを後ろから抱きすくめた。
背後から暖かなイルムの吐息が首筋を掠め、それだけでゾクゾクとした震えが沸き起こる。それに加えて、ゆっくりとした動きで、舌がうなじの上を這いまわる。気が遠くなりそうな感覚に、リンは足の先までびくつかせていた。
と、不意にイルムの指が動き、鎖骨の辺りからリンが着ていたセーターの生地を押さえ、すぅっと指が下に降りていく。意味はすぐに知れた。

「はぅんっ…!」

舌がうなじを舐め上げた次の瞬間、イルムの指はリンの胸の上をスッと撫で通っていた。

「っぅ…!」

指が通り抜けると、短く呻き、リンがビクンッと体を揺する。その理由はイルムにもすぐに分かった。下着を通し、セーター生地越しにも分かるほど、固くなり、熱くなった…その突起の所為だった。

「ほら、リン…もう勃ってる」

イルムは耳元でそう囁くと、今度はピンポイントでその上を指で撫でた。