1 :
名無しさん@ピンキー:
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化
されるSSを楽しむスレッドです。SSへのコメントや、その他TS系サイト
の情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!
■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。
☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記の議論スレで。
☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
※その他、注意事項は
>>7を参照。
■議論はこちらへ。
【ぴんく難民】 強制女性化小説ない? 論議スレ 3rd
(現在3rdスレはdat落ち、新スレも立ってません)
【前スレ】
強制女性化小説ない?Part32
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198390232/ 過去スレ、保管所などは
>>2-7を。
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>7)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
8 :
Zh-nS:2008/01/20(日) 00:12:27 ID:a/van3HQ
>>1 ちょっとタイミングが早い気もするのですが、スレ立て乙なのです。
とりあえず前スレの埋まり具合を見て、
どちらに投下するかを判断したいと考えております。
と言うわけで皆様、今スレでもよろしくお願いします。
9 :
能面@:2008/01/20(日) 00:29:28 ID:B2UfqdhR
ほんとすいません、投下しすぎて容量超えてしまいました。
あーもうマジで学習して幼児からやり直せ俺
そんなわけで中途半端ですが今日は打ち切りです。
今回はマジで反省します
>能面@氏
慣れないことをすると失敗するを地でいってるな
次から気をつけてくれ
11 :
Zh-nS:2008/01/20(日) 00:52:46 ID:a/van3HQ
>>能面@氏
前スレの投下分、GJです。
こういう作風は私的には好きだったりします。
まぁ、容量については仕方がないし、この失敗を次に生かせればそれでいいんじゃないかと。
どうせならそのまま続きをこっちに投下しても良かったんじゃないかと思うのですが、
今回はここまでということなので、続きの方も期待しております。
>>All
前スレに能面@氏の作品が投下されたので、
一応マナーとして最低一日は投下を控えさせていただきます。
なので、投下は早くても明日の昼頃になるかと。
度々予定が延期になってしまい、大変申し訳なく思っています。
スレ立てお疲れ様です。
ちゃんと誘導されてるし、問題ないと思います。
……というか1ヶ月でスレ1本は結構速いですねw
そういやぴんく難民の議論スレは放置?
難民の議論スレはどう見ても俺ともう一人しか使っていなかった。
要らんだろw
263氏はまだ駄目なんだろうか。。。
16 :
Zh-nS:2008/01/21(月) 16:52:13 ID:timIuslK
予定よりも遅くなりましたが、Part-4を投下させていただきます。
今回はえちぃシーンは入れられなかったのですが、その点はご容赦ください。
それでは、どうぞ。
―[1]―
「いっちにぃさんしぃ……」
日の出を迎え、街中が明るさに包まれ始めた頃。
あたしはジャージ姿で、ジョギングに精を出していた。
もうずっと前から、習慣みたくやってきた事だけど、最近は色々ゴタゴタしていてそんな暇も無かったのだ。
だからその分を取り戻そうと、今朝から再び始めているのだけれど……。
「ふへぇ……やっぱ久々に身体を動かすのは辛いかも……」
膝に手をつき、肩で息をしながらその場に立ち尽くす。
久々という事もあるかもしれないし、何よりこの身体になったのも影響してるのかも知れない。
多分、前よりも体力は幾分か落ちてる筈だ。
「……うぇ〜い、こんな所でへこたれてらんないっての!」
両の頬をパシパシと叩き、気合を入れなおすや、再び地を蹴って駆け出す。
「黄色と黒は元気のしるし〜」
歌を口ずさむのに合わせて、徐々に走るペースも上がっていく。
「二十四時間っ戦えますか〜」
さっきまでとは違い、身体の方も羽のように軽くなった気がしてくる。
ノリというものの力を、まざまざと思い知らされた気がする。
――よぅし、このまま河川敷の方までひとっ走りと行くか!
俄然やる気になったあたしは、不必要なまでのスパートをかけて河川敷まで駆け込んでいった。
それが命取りになるとは、つゆほどにも知らずに。
「うぅ……うぇぇいぃ………」
朝焼けに包まれた土手の上を、ふらついた様子で進んでいく人影。
そう、さっきまで元気よく駆け込んでいたあたしの慣れの果てだ。
――調子に乗って……勢いよく走るんじゃなかったぁ……。
自らの軽率さを呪ったところで、重くのしかかってくる疲れが減るわけでもなし。
酸欠状態で視界は霞み、呼吸も荒く乱れたまま。
スニーカーも鉛のように重たく感じ、足どりはおぼつかず今にも倒れてしまいそうだ。
そんな状態なもんだから、前にいた人影に気づく訳もなく、
「へぶっ……?」
こんな間抜けな声と共に、思いっきり追突してしまったのはある意味当然なのかも知れない。
「いっ……てて………」
尻餅をつき、尾てい骨を強かに打ち付けた痛みに顔をしかめていると、頭上から声が降ってくる。
あたしにとっては馴染み深く、そして予想外な声が。
「だいじょぶ、君?」
「ふぇ……?」
頭を上げたあたしは、目の前であたしに手を差し伸べてるのが何者かをようやく認知したのだった。
「とぉ……や…?」
「……あれ?」
あたしの口から思わずこぼれた一言に、目の前の彼は怪訝そうな様子で見つめてくる。
「あれ…なんで俺の名前知ってるん?」
「あ!……えっと…そのぅ………それは……」
その問いかけに、あたしは返答に窮してしまう。
まさかこんな所で、彼――透矢と鉢合わせしてしまうなんて予想だにもしてなかったからだ。
いくら幼馴染とは言っても、流石に自分の事を親友だと説明するのは難しいだろう。
そんな事をあれこれ考えていると、透矢の顔があたしの真ん前にぐぅっと近づけられる。
眼鏡の奥の目が、何かを探らんとばかりに細められる。
「うぇ……!?」
「んぅ………もしかして…あぁ、そういう事か……」
突然目の前に現れた透矢の顔に、驚いたあたしは弾かれるように後ずさりする。
と、その時だった。
「ふぇ……んぁあうっ!?」
不意に身体のバランスが崩れ、後ろへと倒れていくのを感じる。
「ちょっ、みゆっ!?」
咄嗟に差し出された手をつかむものの、倒れていくのを止める事は出来なかった。
助け起こそうとした透矢をも巻き込んで、あたしは土手の上から思いっきり転がっていったのだった。
「いった……ぁ…」
転げ落ちた時にあちこちぶつけたのか、身体中がズキズキと痛む。
とは言え、流石に動けないほどじゃないようだ。
「……ゴメン、ちょっとどいてくれる?」
地面に目をやると、あたしに敷かれる形で彼が倒れているのが見えた。
「透矢!?大丈夫か?……怪我してないよな!?」
「……やっぱり当たりだったみたいな」
「………へ?」
何の事かさっぱり分からないあたしに対し、透矢は寝転がったまま、意味ありげな微笑を浮かべているのみだ。
「みゆだよな、おまえ」
「えっ……!」
その言葉を耳にした途端、あたしの顔から血の気がサッと引いていくのが感じられた。
思わず言葉に詰まるあたしに対し、透矢はさらに言葉を続ける。
「そんなしかめっ面してたら、せっかくのかわいいのも台無しだって」
「……うるさい」
「ほら。そういうとこってまんまみゆじゃん」
からかうような口振りの透矢に、あたしはひどくうんざりしてしまう。
けれど、これもいつもの事なのだから仕方ない。
良くも悪くも、フツーに人の心配するようなヤツじゃないのだから。
「そういや、みゆの方こそだいじょぶか?」
「あたしの方は平気だけど……何が可笑しいんだよ?」
「いや、俺もみゆも泥だらけになっちゃったなって思って」
「おめーもだろ」
透矢の言う通りだった。
あたしの着てたジャージも、透矢の着てた作務衣も、すっかり汚れてしまっている。
そんな間抜けな様子にしばらくの間、二人でくつくつと笑いあう。
久しぶりなせいか、こんな他愛の無い事でさえ妙に面白く思える。
「にしても、汚れたまんま帰るのもなんだし……とりあえず、家寄ってくか?」
「別に……これくらいどうって事ないし…っ?」
そう言って立ち上がろうとしたあたしの身体が、ぐらりとよろめく。
倒れ掛かるあたしを支えながら、透矢は呆れたような口振りを見せる。
「こんなふらふらの状態で、マンションまで戻ろうってのか?」
「でも……」
「どうせみゆの事だから、しばらく走りこみサボってた上に……メシも食わずに出てったんだろ」
図星を突かれたあたしに出来ることと言えば、ただ赤くなった顔を背ける事だけだ。
「それに、たまには二人で駄弁るってのも……悪くはないよな」
「ん……まぁ」
「じゃ、決まりって事で」
言うより早く、透矢が俺の手を取って引っ張っていく。
手を取られたその瞬間、あたしは思わずドキッとしてしまった。
でもなぜか、怖いとか嫌といった感じはしなかった。
むしろ感じたのは胸が切なくなるような、そんな不思議な何か。
この時はまだ、それが何を意味しているのか、ハッキリとは分からなかったけれど。
―[2]―
「ふぅ……」
風呂に浸かりながら、ほっと一息つく。
しばらくマンション暮らしだったせいか、この湯船も心持ち広く感じられる。
「しっかし……まさか透矢と鉢合わせするとは思わなかったなぁ」
本当に予想外の事だった。
まだ打ち明ける覚悟も出来てなかっただけに、あの時はホントにどうしようかと慌てたものだ。
でも――あいつは至極あっさりと、変わってしまったあたしを受け入れてた気がする。
それはそれで安心できるけど、同時に残念な気持ちもある。
――お互い、小さい頃から親しくしてきた仲であるだけに。
「やっぱ昔のようには……行かないんだろうな」
ちょっぴりしんみりとした気分のまま、あたしはゆっくりと瞼を閉じる。
何となく、透矢も変わった気がする。
会わなかったのは、ほんの10日あまりの事だというのに。
――男子三日会わざれば剋目して見よ。
そんな諺があるけれど、まさにその通りなのかも知れない。
いつでも笑顔を絶やさず、周囲を明るくするムードメーカー。
黙ってりゃ大人っぽいのに、やかましい位に陽気で、でもどこか憎めないヤツ。
それが今まであたしが透矢に抱いてきた印象だった。
けれど、久々に会った透矢は、前とどこか違った印象を感じさせた。
「あんなに……頼もしかったっけ……?」
どちらかと言えば、あいつは頼りない部類に入る方だった。
お調子者な上に優柔不断で、あたしや姉ちゃんがフォローを入れるのは日常茶飯事。
けれど、さっき河川敷であたしの手を引いてった時、彼からは強い安心感を感じられた。
以前までは感じられなかったものが、今の透矢には確かにある事は確かだ。
――なんでまた……こんな気分になっちゃってるんだろ……?
いつしか、さっきのあの切なさがぶり返してきていた。
透矢の事を思い出した途端、こんな風になるのも不思議な感じだ。
あたしだって、元々は男だっただけに。
自分でも訳のわからぬまま、湯船の中で悶々とすることしばし。
――やば……なんか…のぼせてきた…かも……。
のぼせてきたのを感じ、湯船から出たあたしは置いてあった手桶の中の水を頭から被る。
「ぷはぁ………っ」
身に染みるような冷たさに、熱さでくらくらしていた頭がようやく正常に働きだす。
冷静さを取り戻した途端、さっきまでの自分が急に恥ずかしくなってくる。
透矢相手に、一体何を考えてるんだろうと。
――ホント、何考えてんだろ……あたし。
心の中でぼやきつつ、手桶を置いたあたしは風呂場を出る。
少しばかりのもどかしさを感じつつも、あたしの目はかごの中に収まっているものに向けられていた。
「これって……?」
それが手に取ったあたしを、別の意味で困惑させるものである事は間違いなかった。
風呂から上がり、畳敷きの居間であたしと透矢は顔を突き合わせる。
軒先に吊るされた風鈴の涼しげな音が、時折耳へと届く。
「なかなか似合ってるよな、それ」
「……ホント、着るのに手間取ったんだぞ」
ちゃぶ台の向こうで満面の笑みを浮かべる透矢に、あたしはうんざりした様子で答える。
浅葱色の浴衣を着込んだあたしの姿が、透矢の眼鏡に映りこんでいるのが見て取れる。
「確かこれ、透矢の母さんのって聞いてたけど」
「ん?そうだけど」
「断りもなく着るのってなんか悪い気がするな」
「平気だって。どうせお袋さん、そういうのあんまり着ないし」
そういう透矢の表情は相変わらずニコニコしたまま。
でもその目に、わずかながら寂しさが宿っているようにも見えた。
「それに前から思ってたけど、みゆって着物とか似合う気がするし」
「前からって……こんな姿になってから会ったのは今日が初めてだぞ?」
「いやいやいや……もちろん女の子になる前の事。みゆだったら…着流しとか似合うんじゃないかって。
もちろん、その浴衣姿もぴったりだけどさ」
「……そうなのか?」
「あたりまえだろ!いやぁ、やっぱ俺の勘に狂いはなかったな」
「まぁたすぐ調子に乗りやがって」
「あいてっ」
こうやって、調子に乗る透矢に突っ込みを入れるのも久しぶりの事だ。
「……でもさ、正直うれしいや。透矢にそういう風に言ってもらえてさ」
「どういたしまして」
小突かれた額をさすりながらも、いたずらっぽい笑みだけは崩さずにいた。
「……っと。ちょっと遅くなっちまったけど、そろそろ朝飯とでもいきますか」
チラリと時計を見遣った透矢が、おもむろに立ち上がる。
「………透矢、お前メシ作れるようになったっけ?」
「んっと……まぁ、なるようになるって事で」
俺の向ける疑いの眼差しに、透矢は誤魔化すように応える。
「……ったく、俺も手伝ってやるから」
「だいじょぶだって。大体お前ふらふらだったのに…」
「おあいにくさま。俺だってそんなにやわじゃないんだから」
「……まぁな。負けず嫌いなのは雪乃と一緒だし」
「そういう事じゃねぇって。それに姉ちゃんと一緒にすんなって」
「はいはい」
軽口を叩きあいながら、俺達は台所へと向かった。
22 :
Zh-nS:2008/01/21(月) 17:05:18 ID:timIuslK
以上で今回の分の投下は終わりです。
今までの3話分は殆ど家族としか接触してこなかったのですが、
今回はそこから少し外れた物となっています。
ちょっと前回の投下から間隔が空いてしまったのですが、
次からはもう少しペースを上げられればなと考えるところです。
それでは、また。
乙です
読もう、読もうとこのスレを放っておいたら
いつのまにかログが3スレ分になっていた・・・
今週の休みに読むか
乙
知らない間に前スレ落ちてたんだけど
380氏の新作ってきてた?
もうここしばらく来てない人は忘れたほうがいいかもしらんね
続きを書く気はあるんだけど、ちょっと今急がしいんですよ
いや380氏ではなく全然続きを要望されてない者ですが
しぃちゃんまだー?って言いたいなぁ。
380氏は当然としても。
そういえば保管庫のWikiってどうなったんだろう。
263氏にも期待している
the Fool氏の「尊×命」…
そんなに期待するなら自分で書けばいいじゃないじゃないない
> 書けばいいじゃないじゃないない
「書けばいいじゃない」「じゃないない」で否定の意味と受け取ります
お前ら話ってどうやって考えてんの?
99%思いつき
そんで、ノリと成り行きで話しを書いてく。
プロット?それって美味いんですか?
1シーンを思いついて、そこから話の前後を考えてつぎはぎして
成り立たせる漫画のネームみたいな感じかな。
冒頭からオチまでの流れを最初に決めて、その隙間にどんなシーンを入れるか考える
実際になにを書くかはその場のノリで
そしてそのノリが展開をねじまげて、オチをまったくの別物にしてしまうことが多々あるw
>31
すみません。
保管庫内のWikiは無かったことに……というかCGIからインデックス化をしていたのですが、インデックスファイルが肥大化していて、多分それのせいでアカウントごと一部制限がかかっているようなので移転を検討しています。
とりあえずこんな所を考えています つ
ttp://wiki.livedoor.jp/ss_tsf/ また変更になるかも知れませんが、ひとまずPart2までを詰め込んでみました。
多分閲覧は問題なくできると思いますが、編集は制限中です。
他にもっといい場所を知っている方がいましたら教えて下さい、是非。
@wikiでなくこっちを使った理由は、ブラウザを色々いじることで広告の削除が簡単だからです。
編集を制限しているのは勝手にアフィ貼り付けなどの対処が面倒だからです。
>>36 コアになるネタを思いついたら、あとはどうやってエロくするか悩む。
エロが薄くなるようなら、濃いエロの追加シチュが出るまでしばらく放置。
どうしても書けないなら、後で分割して他の話のネタに使う。
クリスマスネタは病気で倒れちゃったので、ネタ追加シチュ追加で書き直してます。
ミニシリーズにした方がいいかもなと思いつつ、それなら鈴のシリーズを書いた方がいいかな。
他のことをやっていてなかなか手が回っていませんが、今年はよりエロく濃い話を投下したいです。
がんばります。はい。
期待して座禅してる
380氏きたー。
鈴のシリーズとか期待せずには居られない。
俺なんかより、今がんばってる職人さんを応援してあげてください
悩んだり、しおれかけている人には、応援が一番効くクスリなんですよ?
最近いる奴らなんかどうでもいいよ。
380氏がんばれ
無論応援してる。
380氏も応援してる、そういうことで。
どんな作品でも待ってます。
というわけで書いてる方々頑張って下さい。
>>45 何かこういうの見てると悲しくなって来るな。
少なくとも、思ってても表に出すべきことじゃないだろ。
自省しろっての、ホントに。
380氏、そして他の作者諸氏よ、執筆の方頑張れ。
いつまでも期待して待ってるから。
50 :
京丸@ピンキー:2008/01/27(日) 17:14:29 ID:twiYuAts
書いていた作品、どう頑張っても夫婦の痴話喧嘩にしかならない。
放棄はやってはいけないですが、もし宜しければ原点に戻って新作仕上げたいと思っているのだけど、良いでしょか?
馴れない方向には手を出すべきじゃ無い・・・
まあ俺らは締め切り近くでピリピリしてる編集者じゃないんで
どうしても話が進まないなら自由意志で変えればいいんじゃないかな
駄作は途中で読むのやめるし、いい作品は何があっても読む
だから連続モノがgdgdになってスレ埋めるより、いい作品を見たい
新作の方が魅力的だと思っているなら、そっちの方がずっと見たいな。
53 :
京丸@ピンキー:2008/01/28(月) 17:35:33 ID:XnfGCnHo
良かった・・・
何とか頑張ってみるです
ああもう誰の作品でもいいから投下してくれ
俺の渇きをみたしてくれええええええ
TS小説スレって2chにどれだけあるんだろうな
俺は3スレしか知らないんだが
ワシのTSスレは108まであるぞ
>>56 貴様Y口T志だな! Y口T志に違いあるまい
>>57 貴様ローディストだな!ローディストに違いあるまい!!
>58
ん〜? 何のことかな。フフフ…。
>>54 このレス読んで、久しぶりに神様キター!
唐突に、現在の形での鈴の話の最終回っぽい話を思いついた
エロ分少なめ(皆無?)だけど、ちょっと待ってなー
その前にクリスマスの話を書け、というのはごかんべん願います近藤るるる
最終話つーても、外伝とかいう形で書けるので心配ご無用
再構築しなおした鈴の話は……いつになるかな(遠い目)
ちゃんと女体化からするつもりですよ
>>55 すまん、残りの2スレ教えてくれ
半角二次元のあさおん位しか知らん
レイプ魔が女性化したら逆レイプ魔になった
そんなSSないかな
>61
VIPPERの「15、16歳位までに童貞を捨てなければ女体化する世界だったら」とかかな?
女体化SSいれると20以上ある。
あさおんはSSスレじゃなく雑談スレだし
TS関係の情報系や雑談系スレいれると30以上ある。
尋常じゃないくらいに過疎ったなー
ほんと、ですね
ようやくPCとんだショックから(データ的にも精神的にも)立ち直ってきたので、アルたんの続きを書き始めようかと思うのですが……
仕事がうまくいっていなくてあまり時間が取れません。
いちお ちまちまと始めるのでのんびりと待って下さい。
……というか、まずはPart32のまとめをしなくては……
色々な作品を待ってます。
というわけで書いてる方々頑張れ。
70 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 16:53:33 ID:z0yNMcPg
目指せ30000人釣り…?
お前はまた騙されての系統か?
>>70 認可機関はWHOよりFDAのほうがそれっぽいぞ
このスレの住人は 自分が使う側か、
それとも他人に与えてハァハァする側かどっちだ?
>>76 無理矢理に投与される側
だまして飲まされるよりも、拘束されて無理矢理のほうが好みだ。
こんにちは、4日目中編が完成したので、投稿させていただきます
なお、作品、作風が苦手な方は華麗なスルーをお願いします
では、よろしくお願いします
Phantasy BLOOD 4日目 中編
Phantasy BLOOD 4日目 中編
場所 図書館の入り口 5時59分
俺達は図書館から脱出した後、刑事は新たな被害者が出ているかの確認を取
った。結果、被害者はまだ出ていないそうだ。とりあえず、俺は
「朝ご飯を食べに行かないか?」
と提案した。それに対して、
「こんな時間に開いている店なんてあるのか」
と言う。
「ああ、店員がいればやっている店がある」
そう、組織が運営するレストラン。あそこは基本的に24時間営業だ。
「よっしゃ、そこに行こうか」
刑事は賛成してくれた。そして、俺は
「そうだ、アクア」
「何?」
俺はアクアを呼んで、クィーンの駒の首飾りを渡す。
「これ・・・」
「クィーンがお前にだってさ」
アクアは小さな手に握ったクィーンの駒の首飾りを見ている。
「貰っていいの?フロー」
心配そうな顔してアクアは言う。
「ああ、俺には首飾りとか合わないからな」
と俺は答えた。フローは笑顔で
「ありがとう」
とお礼を言う。そして、俺は空を見上げた。
場所 第3課 Killer Queen (キラークィーン) 8時45分
私が第3課に着くと
「百舌鳥さん」
百舌鳥さんがいた。けど、観光客姿だ。でも、どうしてここに?
「よお、綾」
「おはようございます」
私は挨拶をする。
「でも、どうしてここに?」
私は尋ねる。すると、
「アヤ君に渡したい物があって、わざわざ日本から来たそうだよ」
と部長が答える。
「そういうことだ。ほれ」
百舌鳥さんが私に茶色の大きな封筒を渡す。
「お前が調べてほしいといったやつの資料だ」
百舌鳥さんは何時もとかわらない口調で言う。私はお礼を言って、封筒の中身
を確認する。
「・・・」
その資料にはあの事件の内容の詳細が書かれている。そう、私の悪夢の始まり
の事が書いてある。それで、私が調べたいのは今回の事件と15年前に日本で
起きた事件の関連性だ。私は二日目に異界に行った。その時、鐘の音を聞いた。
あの時はよくわからなかった。けれど、あの鐘の音はどこかで聞いた事がある。
そう、15年前の事件に鐘がなったはずだ。
「・・・」
思った通りだ。15年前の記録に鐘が鳴ったと書いてある。それと同時に怪物
が出てきた。さらに鐘が鳴ると世界が悪夢となった事が書かれている。
「おい、綾」
「?」
私は百舌鳥さんを見た。
「綾、資料を見るのはいいが・・・ほれ」
百舌鳥さんから渡されたのは平らな長方形の木箱だった。なんだろうと調べて
見たら・・・
「おお!」
葉巻だった。何処から手に入れたかはわからない。ただ、部長から貰った葉巻
が残り1本だけなので嬉しい。私は早速、木箱を開ける。中には葉巻が入って
いる。当たり前なのだが、うれしい。けれど、火を点けるのは部長に止められ
たので諦めて木箱の蓋を閉めた。ちなみに、葉巻を何処から手に入れたかを訪
ねると
「昨日、小夜ちゃんとデパートに行った時にね」
「え、小夜がアメリカに来ているの?」
まさかと思った。
「ああ、こっそりとアメリカに行こうとしたけど。小夜ちゃんに気が付かれて
しまってね」
何か言うにも言う気になれなかった。とりあえず、百舌鳥さんと一緒なら大丈
夫だろう。
「じゃあ、わしは用事があるんでこれでな」
もう少し、百舌鳥さんと話したかったが用事で第3課を後にした。残された私
は
「私も現場へ行きますね」
現場に行く事にした。けれど、
「すまんが、アヤ君。君には別の事をやってから行ってもらいたい」
何だろうと思って私は部長の話を聞く。
「実はフローから連絡があって、異界に迷い込んだそうだ。けれど、無事に脱
出して、事件の事で話したいそうだ」
「・・・それで」
「それで、今後の事を考えて装備の支給をお願いした。この書類を第7課に見
せれば好きな物をもらえるだろう」
私は1枚の書類を受け取った。そして、フローのいるレストランへ向かった。
場所 シェリルのお気に入りのレストラン 9時12分
レストランに着くと、店員がすぐに席に案内してくれた。
「・・・」
案内された席にはフロー以外の人がいた。一人の男の人に子供が二人だ。私は
店員にジンジャーエールをお願いて、席に座る。
「おはようございます。アヤさん」
「おはよう。何かあったそうだが」
私は挨拶をされたので、適当に返す。フローは何時もとかわらない口調だ。や
はり、組織の人間なだけあって、異界に行ったからといって大丈夫なようだ。
「それで、話はなんだ?」
とりあえず、話の本題に入る必要がある。フローは2冊の本を私に見せた。私
はその2冊のうち1冊のほんの題名を見る。すると、この街の歴史について書
かれた本だった。なんだろうと思って、適当にぱらぱらとめくって見る。
「実は事件の関連性と思われるものを見つけました」
私はそれを聞いてなんだろうと思った。私がフローの話を聞こうとしたら、二
人の子供のうち女の子のほうが
「すみません、おかわり・・・いいですか」
と尋ねてきた。フローは笑顔で大丈夫だよという事を伝えて店員を呼び止めて、
リゾットを注文する。しかし、この子供は一体?私が気になって聞いて見ると
異界で出会った子供らしい。正確に言うと人形らしい。
「ふむ」
と頷いて納得した。さほど、驚く事もない。私が頷いていると注文したジンジ
ャーエールが来る。私は一口飲んで、フローは話を始めた。
「今回、起きた事件」
この一連の事件が起きた場所は必ず21人の殺人が起きた場所だという事。そ
れで、犯人は事件を起して死んでいる事だった。さらに、その事件の後には幽
霊話などの怖い話が出回っているそうだ。
「それで?」
「だけど、次の事件の場所を予測してその場所で起きた過去を新聞で調べたら
見つからなくて、歴史の本をハンクが調べたおかげで見つけたんです」
それで、次の事件が起きると思われる場所では、過去にアメリカ大陸に移民し
た貴族が起した事件らしい。それは実質上ここを支配していたらしく、20人
を虐殺して自殺して犯人と被害者を含めて21人が死んだという記録があった。
「ふむ、事件が起きた場所は何かあった場所か」
フローは地図を取り出して、一つ目の事件の場所に印をして、二つ目に起きた
事件の場所に印を付ける。さらに、その貴族が事件を起した場所に印を付ける
と正三角形になった。
「けど、場所が違うな」
「はい、3つ目の事件は・・・」
フローは3つ目の事件の場所に印を付ける。すると、正三角形にならない。犯
人の目的は正三角形を作りたかったのではないのか?
「とりあえず、劇場に行く必要があるな。それと、魔方陣は見つかっているの
か?」
私がフローに訪ねると
「まだ、事件が起きた事意外は知らされていません」
私はコップに入ったジンジャーエールを飲みながら窓を見る。犯人は一体何を
考えている。フローは地図をしまってポケットの中にしまった。いずれにしろ、
今の私にはわからなかった。
場所 シェリルのお気に入りのレストラン 10時20分
私は2杯目のジンジャーエールを飲みながら、図書館から持ってきた本を読
む。けど、手がかりになるような情報は見つからない。行き詰った。私は本を
読むのを止めた。
♪〜♪〜♪
「すみません」
フローの携帯電話がなった。すぐにフローは携帯電話にでる。
「もしもし・・・はい・・・はい、わかりました」
誰からの電話だろう。私はフローの電話が終わるまでまった。フローが電話を
終えると誰からの電話か尋ねる。すると、
「刑事さんです。昨日、いろいろあって刑事さんと仲良くなったんですよ」
あの刑事も異界に行ったのか。私はすごいなと思いながらジンジャーエールを
飲み干した。
「それで、大変です。3つ目の殺人現場が異界化しました」
フローは真剣な顔で言う。私はシガレットケースから葉巻を取り出しながら
「なら、すぐに行くか?」
と言った。
場所 劇場 10時18分
鐘がなった。シェリルは辺りを見回す。シェリルは異様な空気の気配を感じ
取っていた。
「シェリルさん、あの」
マりーエは不安な顔をしている。
「どうしたんですか」
シェリルが尋ねると
「う、うわぁああああ」
「な、何だ、こいつ」
「にげろおおおおお」
マリーエが尋ねる前に叫び声が聞こえた。
場所 劇場前 10時45分
劇場は大きな敷地の中にあった。途中、門を抜けて辿り着いた。劇場に着く
と警察の車とが沢山あった。さらに、劇場の前には直径1mの円盤に書かれた
魔方陣があった。すぐに刑事が私たちを見つけると近寄ってきた。フローと刑
事が軽く挨拶をして状況を聞く。
「最悪だよ。現場を調べていたら急に怪物が何処からともなく出てきやがっ
た」
被害状況を聞くと、わかっている範囲で怪我人が何人かいるものも、全員命に
は別状はないそうだ。けど、シェリルやマリーエの姿が見当たらない。私は何
か嫌な予感がした。
場所 劇場 10時19分
舞台から怪物が出てきた。シェリルはすぐに危険だと思ってマリーエの右手
を引っ張って走り出す。けれど、すぐに目の前に怪物が現れた。怪物は手足を
縄で固定されて芋虫みたく動き背中から触手が3本生えている。
「マリーエさん、下がっていてください」
マリーエは深く息を吸って吐く。
「すぅーはぁー」
触手はシェリルを威嚇するように蠢く。けれど、シェリルは臆する事なく急接
近する。
夜叉流 飛翔(やしゃりゅう ひしょう)
シェリルは怪物を蹴り上げて中に浮
かせた。
弐ノ義 貫通(にのぎ かんつう)
何が起きたかわからない怪物に対して、頭を狙って突きを行う。ただし、怪物
は吹っ飛ばずに突いた部分だけが破壊される。
参ノ義 飛来(さんのぎ ひらい)
空中に未だに浮いている怪物を前蹴りで蹴り飛ばした。怪物は壁に
がしゃん
大きな音を立て壁に激闘
ばきん、がしゃん
劇場の備品の花瓶とかを破壊して地面に落ちる。そして、怪物は動かなくなる。
マリーエは唖然としていた。ものすごい速さで目の前の怪物を倒しているのだ。
実際、この動きに3秒もかかっていない。シェリルは怪物の倒したか確かめる
事もなく
「さあ、行きましょう」
と右手を引っ張った。このまま、何もなければ階段を下りていけばすぐに出口
に向かう事ができる。けれど、そううまくいかない。3体の怪物に囲まれた。
今度は両手を拘束されて、顔がない怪物だった。
「下がっていてください」
そう言うと、目にも留まらぬ速さで敵を倒す。
夜叉流 貫通飛翔飛来参激
まず、目の前にいる敵に突きを行い、すぐに上段の前蹴りで顎を狙って蹴り上
げる。怪物は中浮いてに地面激闘して動かなくなる。ただし、敵が空中に浮いている間に
「はっ」
今度は背後にいる敵を相手に水月という鳩尾の部分を蹴って相手を吹き飛ばす。
さらに、残ったもう最後の敵を突き、蹴り上げ、前蹴りで蹴り飛ばす。シェリ
ルが全ての動作を終えた同時に最初に倒した敵が地面に
どさり
という音を立て落ちた。
「・・・」
マリーエは言葉が出ない。動きが人間の速さを超えている。それに怪物に対し
て何も恐れていない。シェリルは倒した怪物に見向きもせずに、またシェリル
は右手で手をつないで走り出した。階段まで辿り着き階段を下りる。
「助けてくれ」
一人の警察官が怪物に襲われていた。警察官は腰が抜けて地面を這うように逃
げる。
夜叉流 飛来拳
鋭い突きで相手を突き飛ばす。
「逃げてください」
シェリルが言うと新たに怪物が5体ほど現れた。マリーエは警察官と共に逃げ
る。シェリルは深く息を吸って吐いて、瞬時に心を沈めて集中する。怪物はく
ねくねと動きながらシェリルへと向かって行く。それに対して、臆する事もな
くシェリルは立ち向かった。
一方、シェリルは警察官と共に一緒に逃げて無事に逃げる。劇場へ続く出口
では他の警察官が銃を構えて逃げる人たちを助ける。シェリルも劇場の出口へ
と走る。一緒に逃げていた警察官が先に出口から出る。マリーエもその後に
がしゃん
いきなり、ドアが閉まった。
ごーんごーん
さらに鐘の音がなる。ドアに近寄っても開かない。必死にドアを叩いても誰も
反応してくれない。それどころか、建物内に霧が出てきた。マリーエがドアを離れると
じゃらじゃら
と金属の音がしてドアが鎖で封鎖されてしまった。
場所 劇場前 10時55分
劇場は異様な空気に包まれている。さらに、霧が出てきている。
「そういえば、鐘の音とか鳴らなかったか」
私は刑事に尋ねる。
「ああ、2回なったよ。はぁ・・・もう聞きたくないよ」
刑事はため息をつくぐらい嫌な記憶だったのだろう。
「そんなに悪夢だったのか?」
試しに聞いて見る。
「・・・知るか。今では幻のようでわからん」
刑事は刑事なりに解釈をしているのだろう。私はこれ以上を止めた。
「刑事、開きました」
一人の警察官が刑事に話しかける。
「おお、わかった。すぐに行く」
刑事はすぐに返事をする。警察官はそれを聞くと何処かへ走って行く。
「何があったんですか」
「実は、逃げている途中に急にドアが急に閉まって開かなくなったんだ。まあ、
ちょっとついて来い」
そう案内されたのは、劇場の正面入り口だった。
「おい、逃げ遅れた女の子はいたか」
刑事は一人の警察官に話しかける。すると、
「いえ、見つかっておりません」
と答える。それを聞いて刑事は頷きながら次の事を聞く。
「じゃあ、人集めの方はどうなっている」
「ただいま、20人程」
刑事はその返答を聞いて
「だめだ、もっと集めろ」
と厳しい口調で言う。
「わかりました、すぐに集めます」
警察官は人を集めるために走り出した。そして、フローが刑事に
「あの、ここを調べに女の人と女の子が来ませんでしたか」
と尋ねる。すると、
「そういえば、来ていたが姿が見当たらない」
それを聞いて、私とフローは顔を見合わせる。
「あの、逃げ遅れた女の子ってわかりますか」
フローが尋ねる。
「それなら・・・ちょっと、待ってくれ」
刑事がそう言って、刑事はその場からしばらく去って、一人の警察官を連れて
きた。
「はい、なんでしょうか」
警察官はとても真面目そうな顔していた。刑事の話だと、入り口で逃げる人達
の手助けをしていたそうだ。
「フロー逃げ遅れた女の子の特徴を教えてくれますか」
フローが尋ねると、警察官は
「わかりました」
と答える。
「15歳ぐらいの女の子で、紙は赤毛。それから身長は156pぐらいです。
あとは・・・」
話を聞く限りにはマリーエの可能性が高い。けれど、マリーエとはわからない。
けれど、マリーエやシェリルの姿が見当たらない以上はその可能性は否定でき
ないだろう。
「フロー、劇場に入るぞ」
いずれにしろ、劇場に残っている人を助けにいかなくてはならない。
「アヤさん、俺も行きます」
フローは懐にある銃のスライドを引きながら言う。
「実践経験があるからいいか」
私はフローの同行を許す。
「さてと、まずは地図を手に入れたからだな」
私がそう言うと、すぐに劇場の地図を持ってきた。私とフローは二人で地図を
見る。
「意外に広いですね」
私はフローの意見に頷く。
「刑事さん、死体があった場所は何処ですか」
フローが尋ねる。それに対して
「お前ら二人で行くのか?」
と尋ねる。
「まあ、そうだが」
それに対して私が答える。刑事は苦虫を噛み潰したような顔で
「ここだ」
と指差す。私はお礼を言って
「行くぞ」
とフローに言う。フローは地図をポケットにしまいながら
「わかりました」
と答える。
「おい、本当に二人で行くつもりか。なんなら、誰かを同行させようか?」
刑事は私とフローを引き止める。
「怪物との実践経験はあるか?」
私は尋ねる。
「いや、ないが。せめて、応援ぐらい待ったほうが」
私は立ち止まって
「大丈夫だ」
と言って刑事の提案を断った。そして、私は後ろにいる刑事を振り向いて
「こんな台詞があった。援軍は俺だという台詞がね。なら、この場合は・・・」
「・・・」
「私とフローが援軍だ」
そう言って、私とフローは劇場に足を踏み入れた。
場所 劇場 11時11分
劇場は絨毯が敷き詰められて、貴族の館のような装飾がなされている。けれ
ど、霧が立ち込めて視界がわるい。
「・・・行くぞ」
そう行って、通路をまっすぐ進む。丁字路に差し掛かる。目の前にはドアがあ
って観客席に通じる。さらに、左右にも同じように観客席に通じるドアがいく
つかある。私は目の前のドアから通おって観客席を通って舞台へと行こうとし
た。けれど、
「開かないですね」
鍵が掛かっているのか何かで開かない。仕方がない。別の所から行く事にした。
けれど、
「・・・観客席に通じるドアは全部駄目でしたね」
どれ一つとして、ドアが開かない。
「とりあえず、調べる場所から調べよう」
私はそう言って、劇場の1階を調べる。けれど、全てのドアが開かない。かわ
りに、ドアがない2階ぐらいしか通れる場所はなかった。2階を調べる。この
階も全て、ドアが開かない。私とフローはすぐに諦めて3階へ行く。
「そういえば、何も出てきませんね」
フローがぽつりと言う。私はフローの方を見て
「確かにそうだな」
と言う。実際、ここまで来るのに誰一人とも会ってない。おかしい。けれど、
調べなければ話は始まらない。
がちゃ
「!」
そして、一つだけ開くドアを見つけた。それは特等席に通じるドアだ。
私はナイフを右手に持つ。フローは先ほどから銃を持って戦える状況で準備完
了だという意思を、首を縦に振って答える。私は音を立てないようにドアを開
けて中へ入る。
「・・・」
誰もいない。特等席はボックス席で4人ほど座れる。フローは後から入って、
ドアを閉める。
「何もないですね」
特等席を調べたが、何もなかった。それに、霧が立ち込めて舞台や1階の観客
席の様子がよく見えない。私達は諦めて別の場所を探す事にした。けれど、調
べられる場所は全て調べてしまった。
「どうしますか?」
私は考える。すると、フローが何か気が付いたように
「アヤさん、あれ見てください」
「?」
私はフローに言われた方向を見る。そこには階段があった。けれど、地図をフ
ローと私は確認する。
「4階なんてないはずだが」
そう、この劇場に4階はないはずだ。けれど、ある。
「何か、嫌ですね」
「そうだな」
明らかに危険な気がする。けれど、話が先に進まない。私とフローは4階へ上
がる事にした。
場所 11時28分
4階に着くと私とフローは言葉を失った。ただ、長い廊下だった。曲り角も
見当たらない廊下だった。
「・・・」
私とフローはその廊下を歩き始める。
すると、すぐに
「闇が・・・」
という声がする。
「!」
私はすぐに後ろを振り向く。そこには老婆がいた。
「誰だ」
私は問う。私とフローは警戒するが、老婆に関しては飄飄としている。
「闇がこの世界を包もうとしている」
「?」
老婆は歌うように語る。
「悪魔がこの世界をさ迷い、世界を飲み込もうとしている」
老婆は演説するかのように語る。
「悪夢が世界を包もうとしている」
老婆は伝えるように語る。
「だが、愚か者は気が付いてくれない。だから、闇は深まっている」
老婆はそう言うと
「あたしの名前はキャリー」
と自分の名前を語る。
「どうやって、ここまで来た」
私は警戒を解かずに問う。老婆は
「簡単な事だよ。私は魔術師だからね」
と答える。老婆の話を聞く限りは頷ける。私は老婆を信用したわけではないが、
ナイフを仕舞う。
「どうやら、信用してくれたみたいだね」
老婆は所々掠れた声で言う。私は
「信用しているわけではない」
と答える。まだ。信用できるわけではない。ただ、このキャリーという老婆か
ら話を聞く必要がある。
「お前の目的はなんだ?」
私が訪ねると、老婆は
「ひっひっひっ」
という笑い声を上げて答える。
「あんた達、この先に行くつもりだろう。けど、この先は、それはもう恐ろし
い場所だ。あんた達が腕に自慢があっても危険だ」
そう言って老婆は赤い血の色をしたルビーを取り出した。
「けど、あんた達は行くつもりだ。なら、これを持って行きなさい」
ルビーを私とフローに差し出してきた。私はヴァンパイアだ。だから、これは
フローが持つべきだ。だから、
「フロー、私には必要ない」
と言ってフローが老婆からルビーを受け取る。
「さあ、急ぎなさい。あたしは怖くて先に進めない」
そう言って私とフローの前から去ろうとする。その時、フローが
「あの、あなたは何を伝えたかったのですか」
と尋ねる。老婆は首だけを動かして私達を見て
「闇が覆う。それを阻止するお手伝いだよ」
と言って私達の前から去った。
「フローどう思う」
私は老婆が去った後、フローに話し掛ける。
「どう、思うって?」
私は部長から貰った最後の1本の葉巻を取り出して吸い口をナイフで作ってガスライターで火を点ける。
「すぅーはぁー」
煙を深く肺まで吸って煙を吐き出す。
「お前、ルビーを受け取るまで銃を構えたままだろ」
私はそう言うと葉巻を吸う。
「あ、確かにそうですね」
フローは何時もの調子で答えて、手にあるルビーを見る。私はフローの手にあ
るルビーを見た。何かを秘めた宝石だと感じた。フローはしばらくルビーを眺め、ポケットに仕舞って
「先へ進みましょう」
と言う。私は、それに対して
「そうだな」
と答えて葉巻を吸いながら先へ進んだ。
場所 たぶん劇場 11時34分
廊下はとても長くて後ろを振り向いても霧で上って来た階段の入り口すら見
えない。ためしに、フローが窓の外を見たが、霧で何も見えなかった。私は葉
巻の香りを楽しみながら廊下を歩いた。しかし、長い廊下だ。私もフローも黙
って黙々と歩く。
「・・・」
けれど、先は見えない。そうと思えば、霧が晴れてきて辺りが少しずつ暗くな
っていった。そとの様子を見ても太陽がどうなっているかはわからない。ただ、
少しずつ暗くなって夜になった。けれど、正確に夜になったかはわからない。
何故なら、今は昼で太陽が出ている時間帯だ。
「・・・」
完全に暗くなる同時に廊下にある照明が蝋燭に火を灯すように点く。しかも、
その照明が蝋燭の火の明りのような明るさで完全に明るくない。そのため、明
らかに怖い映画にでてきそうな不陰気だ。
「・・・フロー」
私は立ち止まってフローに話し掛ける。
「何ですか?」
「何かでそうだと思わないか?」
私は灰が落ちそうなので携帯灰皿で灰を少し落としてやる。
「確かにそうですね」
フローも神妙な顔をして答える。明らかに不安を隠せない状況だ。とりあえず、
私とフローは長く遠泳と感じられる廊下を歩く。そして、やっと階段が見えた。
「・・・3階へ通じる階段ですね」
フローが階段の前に立って言う。私はポケットに入っているナックルダスター
のケルベロスを両手の人差し指、中指、薬指にはめて
「行くぞ」
と言う。私とフローは階段を下りる。階段を下りた先には劇場とは別の場所だ
った。
「まるで、貴族の館みたいだ」
フローは思った事を口にする。実際、そうだった。あきらかに劇場とは違う場
所だとわかる。
がちゃ、がらがらがらがらがらがしゃん
「!」
降りてきた階段の方で音がする。後ろを振り向くと、上ってきた階段が鉄格子
で塞がれた。さらに、
がちゃん・・・どん
周りの壁と見分けのつかない壁が降りて完全に降りてきた階段を塞いだ。どう
見ても、後戻りできない。
「先に進むしかなさそうだな」
そう言って葉巻を吸い終わっていないのにのシガレットケースを取り出す。
「・・・」
不謹慎だが。そういえば、シガレットケースって煙草を入れるやつだ。だけど、
なんで葉巻をそれに入れているんだろう。
「あ・・・」
たしか、部長から葉巻を貰ったときに、シガレットケースとか持っているかと
聞かれた事がある。普通シガーケースじゃなくて・・・百舌鳥さんから聞いて
いれば問題はないか。
「アヤさんあの」
「ん?」
「どうしたんですか?」
フローが心配そうな顔している。だから、
「大丈夫だ」
と答えて理由を説明した。それを聞いたフローは
「そうですか」
と答えてくれた。私はシガレットケースを仕舞う。今日の帰り道にでもシガー
ケースでも見に行こうと私は思った。私が
「行こうか」
と言うとフローが
「そういえば、このケースだいぶ使ってますよね」
とシガレットケースの事を言う。私は歩き出す。それにフローは私についてく
るように歩き出す。私は歩きながらフローの言った事に対して返事をする。
「そうだな。私が葉巻を始めた時に買ったケースだ。それで、後でこれがシガ
レットケースだとわかった時は驚いたよ」
私は過去を思い出すように言う。フローは私の言っている事がわからなくて首
をかしげる。だから、私はシガレットケースとシガーケースの事を説明した。
すると、フローは私の言った事を理解して微笑んだ。
「そういえば、アヤさん葉巻を始めたのは?」
「21歳の時かな。仕事でヨーロッパに行った時に」
私は天井を見上げる。本当なら警戒しなければいけないのだが、私は葉巻の煙
を肺まで吸い吐く。体に悪い。けど、ヴァンパイにしてみれば無毒に等しい。
「そういえば、フローお前は?」
私が尋ねると、フローは首を横に振って
「健康のために吸っていません」
と答えた。私は
「そうだよな。健康が1番だよな」
と言いながら前へ進む。フローも銃を構えながら前へ進む。まったく、緊張感
のない二人だ。逆に言えばそれほど余裕があると言う事だ。今のところ、危険
は感じられない。
「そういえば、この先どうしますか」
フローが私に尋ねる。それに対して
「マリーエやシェリルを探しながら先へ進もうと思う」
と答える。すると、フローは確認するように質問をする。
「朝、部長に聞いた、えっと、マリーエさんってシェリルさんと同行した子ですか」
「そうだ」
フローは私の返事を聞くと
「わかりました」
と答えた。一応、私はフローにマリーエの事を説明した。フローは私の説明に
いくつかの質問する程度であっさりと理解した。本当に物分りのいい奴だと思
った。私はそう思いながら葉巻を吸った。
そして、私とフローが廊下を歩いた。ただし、闇雲に歩くのではなく、私と
フローは舞台へ向かう事にした。理由はここが舞台の場所からかけ離れている
位置にいると思ったからだ。
「・・・」
実際、廊下の端まで来て、曲がり角に差し掛かり、左に曲がって窓を見る。空
には月が見える。さらにこの建物を囲むように霧が立ち込める。けれど、建物
内には霧は立ち込めておらず、2階から行ける屋上が見え、その奥にはここに
来る前に見えた劇場の横から見た外観が見える。けれど、私達が見た劇場とは
違う。この建物と繋がっている。
「広大だな」
私はぽつりと言葉を漏らす。一方、フローは
「ここは何処ですかね?」
と窓の外を見ながら言う。正直、ここが明らかな異界である事は確かだ。とり
あえず、ここがよくわからない建物だと私達は思う事にした。
場所 よくわからない建物と劇場に繋がる屋上 12時6分
私はすでに葉巻を吸い終えて、私とフローは階段を下りて2階へ行き、2階
から行ける屋上へと行く。屋上の中心には噴水があって、ベンチにお茶が飲め
る白いテーブルとかある。空を見上げると月が見えて、風はないが肌寒かった。
私達はこのまま屋上を通って劇場へ向かう。しかし、
「!」
死体があった。焼死体で見るも無惨だ。しかも、有刺鉄線といういくつもの刺
が付いた鉄線が上半身に巻きついている。明らかに、残酷だ。だが、ここが異
界だと知らしめるには十分すぎるだろう。私は一応、焼死体を近づく。皮膚が
黒く焦げている所もあれば赤く腫れている部分もある。まるで、生きて
「!」
息をしている。微かに胸が上下している。死んでいるかと思っていたら生きて
いた。
だっ
「えっ・・・」
俊敏な動きで立った。起用に手を使わずに立った。意味がわからない。フロー
も何が起きたかわかっていない。ただ、目の前に何かがいて足が震えている。
その前に何故立てる。しかも、体をくねくねとしながら私の方を向く。
「・・・」
目の前にいるのが危険なのか安全なのかわからない。ただ、
しゅう
口から垂らした液体が目の前にいる何かを溶かしている。
「フロー、ゆっくりでいいから離れろ」
私はフローにそう言ってナイフを構える。私はナイフを構えて
「動くな」
と言う。しかし、相手が動きを止める事はしない。
ぶしゃ
「!」
いきなり、口から黒い液体を吐いてきた。私は咄嗟に避けた。
ぱんぱんぱん
フローが銃で目の前にいる何かに3発撃つ。けれど、狙いが定まっていなくて
目の前の何かは立っている。私は目の前にいる何かの攻撃を避けながら近づき
ずば
首をナイフで切り裂いた。目の前にいる何かは動脈を切られて血を噴出して
どさり
と音を立てぴくぴくと痙攣して動かなくなった。
「・・・」
一体、何なのだろうか?これが異界の住人だという事だろうか?
ぱたん
「!」
何か音がした。私は咄嗟にナイフを構える。フローも銃を音がした方向に向け
る。
「・・・メモ帳?」
メモ帳があった。空からでも降って来たのだろうか。私はメモ帳を拾い上げて
読んでみる。
「これを見た者へ・・・」
どうやら、異界に迷い込んだ人の記録らしい。呼んでみると事の起こりが書い
てある。そこには鐘が鳴った事も書かれている。さらに、人が異界の住人とな
る事が書かれている。私はメモ帳をぱらぱらとめくりながら必要だと思う所を
読む。
「怪物になってしまうという事ですよね」
フローは不安な顔で言う。それに対して、私は
「フロー、許せ」
と言ってフローの指先をナイフで少し切って血を舐めた。
「あ、アヤさん?」
「・・・覚えた」
「?」
私はフローの血の味を確かめた。味は意外に美味しかった。
「血の確認だ。異界の住人は接触すると異界の住人化する者もいる。さらに、
接触した者に体を変形してなりすます事もするとメモ帳に書かれている。
どうやら、怪物化する人たちにある共通点が見つかった。それは怪物に接触
した人が怪物化している。ただし、攻撃を受けた者は怪物化していない。かわ
りに、怪物の触手から出される何かを飲んだ者が怪物化している事がわかった。
怪物の事でわかった事がある。怪物は襲った人を怪物化させずに、その人の
外見をコピーする能力があるようだ。実際に、俺が怪物化した怪物に襲われた
時に助けてくれた人が怪物化した人だった。一応、始めは警戒した。けれど、
怪物化する様子は見られない。一応、話を聞いた。すると、怪物に襲われて触
手を口にねじ込まれたが何も飲まされなかったそうだ。つまり、怪物に何か飲
まされなければ怪物化しないそうだ。
それで、私の予想だと異界の住人になると同時に血の味が変わると思った。
「だから、血の味を覚えるために」
「そうだ」
私はナイフを綺麗な布で拭きながら言う。
「ちなみに血に美味しいとか不味いとかあるんですか」
私は自身を持って答える。
「もちろん、ある。ヨーロッパでは世界中のヴァンパイア達が集まって、血の
飲み比べがあるほどだ。さらに、世界美男美女を集めて誰の血が美味しいかコ
ンテストが日本で行われている。ちなみに、男女混合とか、男女別とか、それ
から、地域別とか細別かされて、かなり、大規模に行ったりもしている。それ
から、世界規模で誰の血か当てる大会が行われる程だ。ちなみに一般人も参加
できる」
「・・・なんか、いろいろありますね」
フローは少し遠慮しているように言う。ちなみに、私は血にこだわりがある。
だから、基本的に他人の血は飲まない。なので、私は
「けど、参加しないけどな」
と言う。もちろん、フローは理由を聞いてくる。だから、私はきちんと理由を
説明した。ようは、譲れないこだわりだ。
「フローもあるだろう」
フローはそう聞かれて困った感じで
「こ、こだわりですか?」
「うむ」
私は目を輝かせて言う。けれど、フローは困っている。
「えっと・・・俺はこだわりとかは・・・あまりないですね」
そうか、こだわりがないか。いい奴すぎて、何でも受け入れられるからこだわ
りの何かが出来ないのかな?
「フロー、お前は趣味とかあるか?」
私は趣味を聞いてフローのこだわりを見つけようとした。けれど、フローは
「ない・・・・・・ですね」
と答える。話を聞くと休日は家族と一緒にのんびりしているそうだ。たまに、
同僚に誘われて何処か行くそうだ。
「えっと、前の土曜日にハンクと一緒に射撃場へ行って、それからシェリルさ
んにアクション映画を一緒に見に行きませんかと誘われて日曜日に見に行きま
したね」
フローは何時もどおりの口調で答える。
「そうか。ちなみに、自ら誘った事はあるか?」
試しに聞いてみる。
「ないです」
即答だった。あまり、積極的ではないなと思った、たぶん、この積極的でない
部分がいい人という性格を加速させているのだろう。
「そういえば、このメモ帳って、どうして空から降ってきたんでしょうね」
フローが思った事を口にした。
「・・・」
よく考えると誰の者だろう。ただ、この異界に迷い込んできた者だとはわかる。
私とフローは顔を見合わせて
「先へ進もうか」
と私が言って
「はい、そうしましょう」
と返事をする。互いに深く考えるのは怖いので何も議論も追及もせずに先に進
んだ。
場所 劇場 12時32分
劇場は、始めに見た内装とあまり変化がなかった。劇場内に入ると辺りを見
回す。
「!」
人がいた。しかも、
「た、助けてくれ」
と助けを求めている男の人がいた。私とフローは急いで駆け寄る。けれど、
ぶしゃ
「?」
とても不快な音がした。
「うぐうぐぐぁああああああ」
「・・・」
私もフローも言葉が出ない。目の前に助けを求めた男の人が異界の住人化した。
背中に2本の触手が生えている。それが私達に襲ってくる。
ずば
すぐにナイフで触手を切り裂いた。怪物は叫び声みたいな声を上げて怯む。け
れど、その先に進めない。
「・・・倒せるか」
「無理です」
私もフローも目の前にいる異界の住人が倒せない。理由を互いに聞いてみれば
同じ理由だった。人間の原型を留めすぎている事だった。これなら、異界の住
人になった人を元に戻す事が可能だと思われる以上は異界の住人を殺す事はで
きなかった。ならば、どうするか。
「偉大な戦術を使うぞ」
こうなったら、とっておきの戦術を使うしかない。それに対して、
「俺も実は壮大な戦術を使おう思っていたんです」
とフローが言う。
「そうか、ならお前はそれを使え」
なぜか、その戦術をお互いに何も説明しなくてもわかった気がした。だから、
私とフローは
「「せーの」」
だっ
駆け出す。そして、
「うぉおおおおおお」
フローは大きな声を上げて、私は
ぼっ
葉巻に火を点けて
たったったっ
その場から逃げ出した。
場所 劇場の舞台 12時11分
どれだけの時間がたったのだろうか?貼り付けにされてから、何度も鞭で叩
かれたりしている。とても痛かった。けれど、声も出す気にもなれなくて、虚
ろな目で世界を見る、目の前にいる蒼の女王はそんな自分を見て苛立ち、他の
者を苛める。終わる事のない永劫なる地獄で叫ぶ必要などあるのだろうか?そ
れでも、目の前で誰かが喚き泣き叫ぶ。けれど、こうなるまで自分には生きる
気力なんてなかった。
場所 劇場 12時42分
俺とアヤさんは怪物から逃げ出した。それで、今はと言うと劇場の3階にい
る。それで、怪物から逃げながら舞台へ行こうとした。けれど、3階から舞台
に通じるドアは鎖で閉鎖されて、鍵が掛かって通れない。俺とアヤさんは喫煙
所に隠れて劇場の地図を見ていて、今後どうするかの話し合いをする。いずれ
にしろ、闇雲に歩き回っても無駄になるだろう。ならば、何処へ行くか相談す
る必要がある。
「とりあえず、異界の住人に見つからないように舞台へ行けられる場所を探せ
ばいいと思う」
アヤさんは地図を見ながら言う。それに対して俺は
「そうですね」
と返事をした。
べたべた
「どうやら、やっかいなのが来たようだ」
アヤさんは右手にナイフを握っている。
「フロー、お前は先に行け。私はここで足止めをする」
アヤさんは物陰から、怪物の様子を伺っている。
「わかりました。では、舞台に集合でいいですか」
俺は地図をしまいながら言う。
「わかった。お前にメモ帳を渡す」
そう答えて、俺はメモ帳を受け取った。そして、俺とアヤさんは別々の方向へ
駆け出した。
場所 劇場 11時34分
助けを求めていた人が怪物になった。知っていたはずなのに、怖かった。マ
リーエは机の下に隠れながら助けをまった。けれど、いくら待っても助けは来
ない。気が付けば何処かの部屋にいて、暗くてあまり見えない部屋にいる。今
は誰もいない。人の気配も感じられない。孤独だ。いつまで、この孤独の薄ぐ
らい場所にいればいいのだろう。マリーエは思った。正直、今の自分は死んで
いる者同然だった。マリーエは自分の左手を見た。過去を見る能力。それは自
分にとって不必要な能力だった。この能力で他人を信用できなくなってしまっ
た。
「・・・」
けれど、マリーエは自分の意思で能力を使った。理由は簡単だった。すぐに会
って、自分の能力をなんとも思わなかった人達に会うためだ。始めは自分の能
力を利用するかと思って過去を見た。けれど、何とも思ってなかった。だから、
戻りたい。だから、悪夢のような場所の過去を見てもマリーエは耐えた。
場所 劇場 11時34分
舞台の上では、蒼いドレスを着た女の人がいた。蒼いドレスを着た女の人は
自分の事を
「蒼の歌姫」
と名乗った。自分は怪物に捕らえられて、この舞台の上に連れられて来られて
変な液体を飲まされて女になった。それで、今は張り付けされている。ただ、
その前から、逃げる事も喚く事もせずになすがままされた。少し、思い出して
見た。
目が覚めると、数人の男がいて自分も同じ檻の中にいた。舞台は闘技場のセ
ットで闘技場には怪物がいた。女は鎖で縛られて怪物に遊ばれられる人や、観
客席で怯えながら見る者、どきどきしながら見る者。まるで、劇の世界に迷い
込んだようだった。けれど、その劇に二度目と言う言葉はない。すべてが一度
きり、同じ舞台を演じる事はない。蒼の歌姫が兵士の格好をした男を連れて舞
台に現れわれ、闘技場の真ん中で女を遊んでいる怪物を檻の中にいれるように
命じる。すると、兵士の格好した男たちがロープを使って怪物が檻に入れられ
る。そのうち、兵士の格好した男が捕まる。けれど、捕まった者の事も気にせ
ずに檻は閉じられる。捕らえられた者は着ている者を省かれて、女にされた。
自分たちと同じように檻に入っている人達は目の前で行われている光景から目
が話せられなかった。女にされた男は必死に助けを求める。けれど、助ける者
は誰もいない。さきほどまで、男だった人間が涙を流して、泣き叫んでいる。
怪物が凶悪な棒を取り出して、女の中に入れる。舞台に絹を裂くような女の泣
き声が響く。股からは血が出ている。女にされた男は涎を口から垂らして感じ
てまでいる。正直、女ではない自分にはわからない。ただ、あれだけ泣き叫ぶ
のだから気持ちいいのかもしれない。自分は死んだ人のような目で見ていた。
生きる意思も消えた自分にはどうでもよかった。それなのに、目の前の光景か
ら目がそれなかった。もしかしたら、気になったのかもしれない。それとも、
目の前にあるからだったからなのだろうか?いずれにしろ、生きる意志もない
自分がこんな事を考えていたのかと思うと、自分が矛盾していると気が付いた。
たぶん、自分は心が死んでいるのだろう。今、自分が考えられているのは体が
生きているからだろう。しかし、自分と同じように檻の中にいる男達は目の前
の光景を見ながら興奮していた。その証拠にズボンに山が出来ている。けれど、
自分は冷めていた。理由はわからない。ただし、女にされた男の顔はそれなり
にいい。それに、体系もいい。蒼の歌姫には及ばないがそれなりに綺麗だ。顔
が重要なのか、声が重要なのか。体の形が重要なのか?わからない。ただ、自
分の周りには怯えながら興奮している男達がいる。怪物は白濁した液体を元男
の中にぶちまけた。白濁した液は女の中に納まりきらずにもれ出ている。元男
はぐったりしている。初めてだというのに絶頂を迎えていた。男から女になっ
たものは女の快楽に耐えられないのだろうか?まあ、いい、女にされた男は絶
頂した。今は、白目を向いた女が怪物に抱きかかえられている。もう、逃れる
事はできないだろう。すでに男の心は失われて女になっているのだろう。女の
体はぴくぴくと痙攣している。そして、
ずしゃ、ぴしゃり
怪物は大きな口を開けて首筋に噛みき、凶悪な歯で肉を引き裂き
ばりばりもぐもぐ
食べた。
ずしゃ
血が噴出す。怪物を血の色で染める。
もぐもぐばりばり
人が食べられている。
ばりばりもぐもぐ
何故か女は生きている。右肩は肉によって繋ぎ止められ、食いちぎられた所か
らは血があふれ出ている。怪物は女が食べられ泣き叫ぶのを楽しむように足か
ら食べ始める。
ばりばりくしゃくしゃもぐもぐごくり
下半身が全部食べられる。涙を流しながら、喚く事もなく怪物を見て大きな口
が女の口で飲み込む。叫ぶ事もなく、檻の中にいる自分たちを見た。一瞬だけ、
自分と目があった。だけど、自分があのようになった時にあのような目になれ
るだろうか?わからない。すべてはこの檻が開けて怪物と対峙すればわかるだ
ろう。
舞台の上で貼り付けされている。そういえば、ここは何処だろう。体は生き
ようとしている。けれど、心は死んでいて、目は死人のように抵抗もせずに自
分は貼り付けされていた。
場所 劇場 12時52分
目の前には怪物ではなく、大男がいた。しかも、
「あはっ、あははは」
赤ん坊のような声を上げて、涎を垂らしている。外見から見るとただの変体だ。
まるで、体は大男で心は赤ん坊のようだ。大男の様子を見る限りには敵意は感
じられない。むしろ、遊んでいるようだ。ただ、問題は目の前にいる大男が人
の形をしているという事だ。それで、私のこだわりというかルールと言うか、
人を殺さないと決めている。ただし、人でなくても、いいやつも殺さない。そ
れで、それに引っ掛かる。いずれにしろ、フローが戦っても手を抜くだろう。
ならば、生命力の強い私が足止めをする必要がある。私はナイフを構える。大
男は楽しそうだ。
どだどだどだ
大きな体のわりに意外に早く走り、私を捕まえようとする。けれど、大降りの
動きに私に当たるはずはない。簡単に体を屈めて避けられる。むしろ、そのお
かげで簡単に攻撃できた。相手は攻撃を行って空きがある。私は足をナイフで
突き刺す。
「!」
しかし、ほんの少し突き刺さっただけで、完全には突き刺さらない。
「ごふ」
動揺している私に対して大男はナイフに突き刺されていない足で私を蹴る。し
かも、それに当たってしまった。
「えへへへ、あっはあっは」
大男は右手で口元を隠して、左手で私を指差しながら声を出す。どうやら、私
を馬鹿にしているようだ。
「・・はぁ」
葉巻を吸いたいなと思った。だけど、吸うならば目の前にいる大男をなんとか
してからがいいだろう。それで、ウィスキーとか飲みながら葉巻を楽しみたい。
まあ、ウィスキーを今は持っていないんだけどね。
「ふひぃふっひ」
大男が私に向かってくる。私は大降りの攻撃を避ける。
ぶん
右パンチが来る。私は前に出ながらそれを回避して
がっ
大男の顎を至近距離で上段の前蹴りを行う。私の足先は垂直に突き上げられ、
大男の顎に前蹴りが当たる。けれど、すぐに足を戻す。顎を蹴られたのに意識
を保って反撃をしてきた。左パンチが私を襲う。すぐにしゃがみ込んで、金的
と言う男の股にある急所を狙って突く。
「つぅ〜」
金属の股当てでも装備しているのか、攻撃をした私がダメージを受けてしまっ
た。なんて、頑丈な股をしてやがる。いや、たんに股当てをしているだけか。
しかも、ズボンに手を入れて股を掻いている。私は動きを封じて、死なない程
度に動けないぐらいに痛めつけようかと思った。
「・・・」
私は考え直してやめた。そのかわり、今度は自分から攻撃を仕掛ける。
相手の攻撃は遅い。だから、私の攻撃を当てるのは簡単だ。けれど、切れない。
ほんのかすり傷程度しかならない。ならば、相手が倒れるまで攻撃をするしか
ない。
ひゅんばこ、ずが、すぱ、がこ、すぱひゅんばし、びし、ばこ
素早い攻撃で攻撃をする。しかし、思ったように効果はない。かすり傷程度だ。
打撃での人の弱点に当たる部分を攻撃しても効果が薄い。けれど、相手は怯え
るように両手でガードしている。一応、攻撃し放題だが、効いている気配はな
い。そうと思えば
「ふがぁあああ」
と大きな声を上げて両手を広げて突き出してきた。
「え・・・」
けど、切れた。ナイフでガードした時に大男の左手の甲にナイフの刃が当たっ
て切れた。しかも、ちゃんと血が出ている。大男は左手を見て痛そうな声を上
げて、私に背を向けた。
「ひぃいいいひぃいひぃ」
そして、逃げ出した。意外な弱点だった。けれど、次に会った時は楽に撃退で
きるだろう。私は大男が逃げた方向とは別の方向へと歩きだした。
場所 11時45分
蒼の歌姫は鞭で叩いてきた。女の肉体は男と違って簡単に傷つき、鞭で叩か
れた所は赤くはれ上がる。
ばちーんばちーん
何度も何度もの鞭で叩かれる。痛みで気絶すれば、水を頭からかけられて、目
を覚まされる。蒼の歌姫が飽きるまで、鞭で叩く。しばらくして、一人の薄汚
い服を着た女の人が蒼の歌姫に舞台の準備が整った事を伝える。蒼の歌姫はそ
れを聞くと鞭で叩くのを止めて、新たに行われる劇を楽しむ。力尽きた自分は
貼り付けになったまま、ぐったりとしていた。そういえば、鎖で手足は張り付
けたのは何故だろう、少し思い出して見た。
目の前で食べられた女はもういない。もう、死んでいる。蒼の歌姫は自分の
名前を名乗り、これから行われる事を説明した。それは二つの檻を両方開ける。
そう、怪物が入った檻と自分と数人の男が入った檻が。それで、もし怪物に勝
てば自由を得られる。ただし、一人だけだ。怪物を倒しても生き残った場合は
最後の一人になるまで戦わされる。そう、ルールは単純だった。蒼の歌姫はル
ールを説明した後、綺麗な歌を歌った。
ここでは力がすべて
すべては力で示される
勝者は生を敗者は死
ここは戦う場所
さあ、見せてくれ
力と力のぶつかり合いを
そして、美しく散ってゆく敗者に楽園を
なぜなら、ここはアンフィテアトルム
ああ、勝者に
ああ、栄光を
人々とアンフィテアトルムの栄光を
誰もが見とれる歌。ただ、綺麗な歌声が終わって、音楽が流れる。綺麗な歌に
合わせた音楽は聴けるならば何時までも聞きたかった。けれど、聞くことは願
わない。次は戦いの音楽が流れ、ラッパが鳴らされる。それと同時に檻が開い
た。ゆっくりと、檻から出た。目の前には怪物がいる。怪物は4本足で歩く白
い犬だ。けれど、とても大きくて背中から触手が生えている。先ほど、起用に
女を犯した触手だ。けれど、それを避ける気力もなく捕まる。それで、触手に
甘い液体を飲まされる。それで、他の何人かも触手に捕まったりしている。叫
び声が聞こえる。けれど、戦って死ぬ叫び声ではない。恐れた人の声だ。男が
泣き叫ぶ。女にされた男が泣き叫ぶ。果たして、この叫び声に違いはあるだろ
うか。触手から逃れた女にされた男の一人が逃げ出す。けれど、逃げ場はなく。
これが仕組まれた事もしらずに
ずしゃ
足を踏み潰される。それで、
ばりばりもぐもぐばりばりもぐもぐごくり
食べられた。何人か腰が抜けて失禁している人もいる。何人かは触手で犯され
ている人もいる。別の場所を見れば男が女にされた男が犯している。どうやら、
頭が変になってしまったようだ。そして、怪物は男と女になった男のしている
行為を見物し始めた。ちなみに、檻に入ってい時、服は着ていた。男にされた
女は衣服を無理やり引きかされて、男と男にされた女は犬や獣が行うバックの
体制で犯した。女にされた女が逃れようとしても腕を掴んで離さない。もう、
男だった面影なんてない。誰が見ても女だった。そして、自分を捕らえていた
触手が動き出した。どうやら、犯すつもりだ。凶悪な棒が迫る。はたして、女
の快楽はどんなものだろう。死ぬ前には面白い経験になるだろう。だから、抵
抗することもなく。受け入れた。けれど、死ぬ事はなかった。蒼の歌姫が怪物
に鞭で叩いて、さらに自分を助けてくれた。蒼の歌姫は後ろに待機している兵
士の格好をした男達に命令する。兵士の格好をした男達は自ら闘技場に入った。
それにより戦いは中止されて、自分達が触手に捕まろうと、怪物の牙で切り裂
かれようと、助けてくれた。兵士の格好をした男は勇敢に立ち向かった。死ん
だ人の屍を踏みつけて怪物に立ち向かって怪物を倒す。気が付けば、肩に抱え
られて蒼の歌姫の前に連れてこられる。それで、名前を聞かれた。けれど、何
も言わない。ただ、死んだような目で蒼の歌姫を見た。兵士の格好をした男に
支えられて立っている。けれど、もう立つ気力すらない。蒼の歌姫はそんな自
分を見て貼り付けを命じた。張り付けにされた。それで、戦いが再開される事
はなかった。なぜなら、自分が自由を得た勝者だったからだ。ただし、すぐに
捕らえられた勝者だった。戦う場に残った人たちは、文句を言う事もできずに
蒼の歌姫は歌で伝える。
勝者は一人だけ
それ以外は楽園へ
笑いながらお行きなさい
華やかに散りなさい
だけど、慈悲あるならば
もし与えるのならば、夢を
さあ、歌さない、最後の歌を
最後は華やかに
美しき物語の終焉
それは一つの物語
あなただけの物語
蒼の歌姫の歌が終わる。その後は綺麗な音楽と共に現れた仮面を付けた男が綺
麗な音楽と共に切り裂いた。戦う場にあった武器も意味をなさない。ただ、男
が音楽に合わせて舞い、音楽が終わると同時に、戦う場に立つのは仮面を付け
た男しかいない。
それで、張り付けされている。けど、それに意味があるのか知らない。けれど、
不思議だ。自分は耳が聞こえないはずだ。なのに、なぜ蒼の歌姫の歌や言って
いる事がわかるのだろう。
場所 劇場 12時52分
俺は階段を駆け下りた。それで、2階へ辿り着く。しかし、怪物がいた。こ
ちらには気が付いていない。なので、すぐに1階へ向かった。1階に着くと、
怪物の姿は見当たらない。それでも、銃を構えながら前と進む。一つ一つ、舞
台に続くドアが開くか確かめる。けれど、
「ここもだめか」
端から調べているが、開きそうなドアはない。地図を見て舞台裏から行こうと
しても、そこに続くドアは鎖や鍵などで閉鎖されている。まるで、誰も入る事
も許されない場所に思えてきた。
「!」
けれど、手がかりを見つけた。劇場の入り口から一直線に観客席に行けるドア。
そのドアは綺麗な絵が描かれて、レリーフを埋め込む事ができる。さらに、そ
のドアには
紅と蒼の歌姫
二人は楽園の扉を開く
けれど、楽園は閉じられ
紅は空へ蒼は海へと引き裂かれた
二人が歌う事はもうないだろうか
と書かれている。正直、わかりすぎる。けれど、これしかない。それで、紅は
空、蒼は海・・・どういうことだ。よく考えろ。調べろ。この絵にもヒントが
あるはずだ。空と海が描かれている。真ん中では二人の歌姫を彫ったレリーフ
が抜け落ちている。えっと、考えろ。絵は二人の歌姫が抜け落ちて、空と海の
絵が描かれている。空は青く描かれているのに、太陽が海に落ちて絵の一部が
紅に染まっている。昼と夕方が無理やり混ぜ込まれている。
「・・・」
東か?夕日が沈んでいるのは絵の左がわだ。まさか、戻らなければいけないの
か?俺は考える。正直、ここにいてアヤさんが来るのも待つのもいいだろう。
けれど、何もしないのも嫌だ。ならば、探すしかない。俺は覚悟を決めて歩き
出した。
場所 劇場 12時58分
私はふと、劇場の外を見た。
「!」
少女が隣の建物と劇場を繋ぐ屋上を走っている。しかも、その少女はマリーエ
だ。劇場に向かって来ている。これならば、2階に行けば合流ができる。しか
し、逆戻りをした。なぜだ?何が起きたかと見ていると劇場の建物から異界の
住人が出てきた。
「!」
私はこのままマリーエを見失うは避けたかった。だから、私は窓を開けて
たっ
飛び降りた。
どん
地面に着地。マリーエを探す。けれど、マリーエの後姿が建物に入って行くの
が見えただけだった。代わりに、
「!」
背後には怪物がいた。それは先ほど逃げた異界の住人だった。私は首を少し見
て後ろを見た。変態にしか見えなかった。だから、私は
かつかつかつ
革靴の足音と共に近づいてくる異界の住人に対して
「はっ」
左の足の回し蹴りを行った。無論、上段で顔を狙った回し蹴りだ。
ばこ
私の靴がめり込んで異界の住人は吹っ飛んでしまった。異界の住人は空中にし
ばらくまって、受身も取らずに地面に激突する。それで、体をぴくぴくして、
触手だけがうようよとしていた。私はその場から動けなくなる事を確認して走
り出した。もう、この異界の住人は何も出来ない。だから、私は劇場の隣にあ
る建物へと入っていた。
場所 11時41分
過去を見た。けれど、この世界から戻る方法は見つからなかった。それどこ
ろか、能力の使いすぎで頭がくらくらする。そもそも、この能力は1分が限界
だ。それなのに、1分以上も使ってしまった。例え、過去であろうとも、痛み
も感覚も感情もすべてリアルに体験できる。だから、能力を使い過ぎれば心と
体に影響がくる。けれど、今はそうでもして、出る方法を見つけなくてはいけ
ない。
きぃ〜
誰かが入ってくる気配を感じた。誰だろ?マリーエは息を潜める。それで、様
子を伺う。窓は開いている。まだ、相手は気が付かれていない。それでいて、
不快な音が聞こえる。マリーエは静かにゆっくりと、無事にドアの所まで辿り
着いた。そして、入ってきた相手を見ようとしてしまった。薄暗くて余りわか
らない。ただ、首が長い。それは首と胴体が太くて赤い何かで繋がれていた。
その何かが赤い背骨からずるりと取り出された神経のようにも見える。それで、
首だけが別の生き物ように動き、マリーエの方を見る。目が光っているのがわ
かる。目の前にいる何かが怪物だとわかったのと同時に相手は暗闇でも見えて
いるのかもしれないと思った。
「いやぁああああ」
私は叫びながらドアを閉めた。怪物は首を伸ばして向かってきたのですぐにド
アを閉めた。
ごん
と嫌な音がしてマリーエは走り出した。曲がり角ですぐに曲がって、それで、
階段を上って、真っ直ぐ走って逃げた。けれど、思うように早く走れない。さ
らには何かとぶつかってしまう。驚いた。けれど、能力の使いすぎで足の力が
入らない。それで、私の意識はここで途切れた。
場所 11時43分
叫び声を聞いたので、向かってみれば一人の少女と激突してしまった。少女
はスカートがめくり上がっていることも気が付かずに発狂している。けれど、
足に力が入らないらしく、床を這いつくばっている。けれど、それも力尽きて
気絶してしまった。
「・・・」
目の前に首が現れた。本体は首と繋がる赤く背骨ほど太さのある赤い尻尾のよ
うな物に繋がれているのだろうと推測できる。どうやら、進化したようだ。そ
れでいて、必死に何かを探しているようだ。少女を見る。気を失っている。し
かも、こちらに向かってきている。ただし、首だけだ。
「止まりなさい」
静止をかける。すると、止まってくれた。どうやら、話が通じるようだ。
「これは私の獲物です。なので、別の獲物をお探しください」
そう言ってはみたものも、願いは聞きどけてくれないようだ。だから、住人は
威嚇的な行動を取る。顔が縦に二つに割れた。それで、目がある。そうやら、
獲物の体液を好む住人のようだ。とりあえず、壁に立てかけている。剣を手に
取る。住人はものすごい勢いで首だけで襲ってきた。けれど、簡単に避けられ
る。右によけて
ずどん
体と胴体をつなぐ何かを剣で突き刺して、さらに剣は壁に突き刺さる。もちろ
ん、首の根元に刺した。だから、胴体をもって来なければ抜けない。けれど、
それをさせるつもりはない。壁に立てかけられている剣は3つあった。それで、
その1本は壁に突き刺さっている。とりあえず、2本の剣両手で取る。胴体が
やってきた。胴体は綺麗な女の人の体をしていた。けれど、血に塗れて黒いド
レスは台無しだった。胴体が走ってやってくる。
どん
住人の攻撃に当たる事もなく簡単に胴体で突き刺して、壁に突き刺す。けれど、
これで終わりではない。これでは抜かれてしまう。殺すつもりはなくても相手
の動きを封じなくてはいけない。だから、
どすん
右手を剣で壁に張り付ける。これでは足りないので、エプロンのポケットに入
った食べ物を食べる時に使うナイフで
どすん
左手を固定した。血が出ているけどこの程度は死ぬことはない。急所も外して
ある。やさしい住人がいれば助けてくれるだろう。もっとも、そこまで進化し
た住人がいればの話ですが。さて、床に倒れている少女を抱きかかえて
「・・・」
安全なお部屋にご案内することにした。
場所 劇場とよくわからない建物つなぐ屋上 13時7分
屋上へ行くと、体を痙攣させている怪物がいた。警戒しながらも、よく見る
と、顔を殴られた後があって顔が腫れている。
「・・・」
なぜか、変態に見えた。けれど、攻撃をしてくる様子も見えない。俺は怪物に
背を向けて歩いた。けれど、
「・・・」
ふと、後ろを振り向くと、触手を使って立ち上がった。どうやら、相手は隙を
狙っていたらしい。怪物は4本の触手で支えられて体は空中に浮いている。そ
れでいて、変態に見えてしかたがない。
どんどんどんどん
怪物の体を支えている4本の触手を銃で撃ち抜いた。
どさり
支えを打ち抜かれた怪物は地面に激闘した。それで、体を痙攣させて攻撃を止
めた。とりあえず、時間が無駄なのでその場から逃げ出した。
場所 12時41分 部屋
気が付くと、マリーエはベッドの上にいて、飛び上がるように起きた。辺り
を見回すと、メイドが二人の女の子がいる。それで、二人とも色違いでお揃い
の洋服を着ている。蒼と紅の服で綺麗なフリルとか付いている。マリーエには
わからないが、ゴシックロリーラといえる服装をしている。女の子は二人とも
楽しそうで、メイドはチェスの遊び方を教えている。それで、二人は話し合い
ながらバックギャモンをしている、一方、そのメイドは無表情だった。それで、
感情すら、元から無い感じだ。笑う事もない。それで、私が起きている事に気
が付いて
「調子はどうですか」
と聞かれた。マリーエは怯えながらも
「だ、大丈夫です」
と答えた。メイドは
「そうですか。では、お腹が空いていると思いますので、私はこれからお料理
を取ってきます」
そう言ってメイドは立ち上がる。女の子二人は、もっと遊ぼうよとメイドを困
らせる。けれど、メイドは無表情でありながらもやさしく、女の子二人を納得
させた。メイドは部屋から出る時
「ここの鍵を閉めとけば安全です。出るのはご自由ですが、その際の安全は保
障しません。それと、仮面を着けた私には注意をしてください」
そう言って、メイドは部屋から出た。女の子二人はマリーエを見ていた。けれ
ど、この子達に構っている暇はない。それにあのメイドが味方どうかはわから
ない。とりあえず、しばらくは安全だ。私は過去を見た。
「!」
アヤが見えた。部屋に隠れていた時は見えなかったけど、今は見える。マリー
エはアヤさんの過去を辿る。それで、自分が何処にいるのかを過去を見て確め
る。すると、メイドが怪物を剣とナイフで壁に張り付けをしているシーンが見
える。その時、メイドが獲物とか何かを言っている。けれど、感情まではわか
らない。けれど、体の感覚が伝わってこのメイドがすごいのがわかる。いずれ
にしろ、ここから出なくてはいけない。
「ねえ、お姉ちゃん」
「ねえ、遊ぼう」
「えっ」
マリーエは女の子に服を引っ張られて、気が付く。
「きゃあ」
そして、マリーエは小さな悲鳴を上げる。女の子二人は
「ねえ、遊ぼう」
と言ってくる。けれど、遊んでいる暇はない。いずれにしろ、
「ごめんね。用事があるから行かないといけないんだ」
女の子二人がこれで納得してくれるかは疑問だが、ここから早く去らなければ
いけない。
「どうしても、だめ?」
蒼の服を着た女の子が上目遣いでお願いしてくる。ちょっとだけなら、遊んで
いいかもしれない。けれど、
「・・・」
首を横にふって
「ごめんね。やっぱり無理なの。二人で遊んでいられないかな」
とマりーエは言う。女の子二人は
「わかった。でも、遊びたくなったら、一緒に遊ぼう」
と紅の服を着た女の子が言う。マリーエは
「わかった。じゃあ、お姉ちゃん行くね」
と言って部屋を後にした。マリーエは過去の記憶を元にアヤへの元と向かう。
怪物が途中道を邪魔していたりもした。なので、回り道しながらも劇場と劇場
の隣にある建物をつなぐ屋上へと着いた。マリーエは深呼吸した。劇場をつな
ぐ道は2つある。一つはこの屋上と、もう一つは1階の通路だ。1階の通路は
過去を見た時、怪物がいたので諦めた。けれど、ここはアヤと知らない男の人
が倒したから安全だ。だから、安心していた。だけど、目の前にいた存在を見
て劇場とは反対の方向へ走り出した。すぐに劇場の隣にある建物へ逃げ込む。
「いひぃ」
「きゃあ」
けれど、過去に見た大男がいた。マリーエは走る。後ろでは、言葉でない言葉
を出して追ってくる。隠れて安全化と思えば匂いで追ってくる。大男に見つか
れば見つかるほど、マリーエの精神は狂い、体力も奪われる。けれど、急に大
男が追ってこなくなった。理由はわからない。けど、今がチャンスだとマリー
エは思った。今のうちに安全な場所に逃げようと思った。けれど、廊下が真っ
直ぐに長く、廊下の奥はいくつもの穴があって、壁には釘や針が刺さっている。
けれど、道は一つしかない。それで、次の角を曲がると。
「!」
仮面を付けた男が廊下に立っていた。過去を見た時は見なかった人だ。だけど、
見て危険だと本能が告げている。文字通り
「こんにちは、お嬢さん」
と言って壁にあるレバーを下げた。マリーエは仮面の男がレバーを下げる前に
逃げた。それによってマリーエは助かる。男の前に太い釘や針を大量に一斉に
発射される装置がでてきて、文字通り一斉に発射された。マリーエは長い廊下
を走る。だけど、隠れる場所まで距離がある。マリーエは後ろを見ないで走る。
目の前には釘や針で突き刺さった女の人が何人かいる。一方、仮面の男はレバ
ー引いた後、まっすぐ進み、曲がり角手前で止まり、壁を押す。すると、壁か
らレバーが出てくる。仮面の男はマリーエを見る。まだ、安全な場所までたど
り着いていない。仮面の男は考えた。これならば、ぎりぎりのところでレバー
を下ろそう。そして、あと少しの所で後ろを向いた。仮面の男はいない。そう
安心した
がしゃん
次の瞬間。
「あっ・・・」
沢山の釘と針が飛んできた。死ぬとマリーエは思った。だから、黒い闇が目の
前を覆った。それから、痛くなかった。
だけど、一応・・・暗くなった後にすぐに目を閉じた。それで、目を開けると、
あの人の声がした。平然としている。背中には刺さっているはずだ。言葉が出
ない。なんて言えばいいのかわからない。だけど、生きている。この時、目の
前で誰かが死んでしまう事が怖かった。だけど、生きてくれてうれしかった。
「・・・」
そして、あの人の後ろに長剣を持った仮面の男がいた。
場所 13時7分
マリーエを探して、私は走った。この際、怪物に見つかっても気にしない。
早くマリーエを見つけなければいけない。
「きゃああああ」
マリーエの叫び声が聞こえた。私は叫び声のする方へ走った。それと同時にあ
の大男の声もする。まさか、マリーエが追われている。どうやら、大男も追っ
ているらしい。ならば、なお更の事だ。急ぐしかない。そして、ついに大男を
発見した。私は大男に気が付かれない様子を見た。
「・・・」
けれど、落ち込んだ顔してその場から動かない。
「!」
しかも、戻ってきた。私は建物丁字路の曲がり角から様子を伺っている。だか
ら、この状況では見つかる。すぐに、物陰隠れた。
「・・・」
大男は私に気が付く事もなく去ってくれた。とりあえず、マリーエを追わなけ
れば。私は丁字路を曲がって、さらに次の曲がり角を曲がる。すると、マリー
エの後姿が見える。
しゅぱん
「あっ・・・」
しかも、マリーエに向かって太くて刺さったら痛そうな釘や針が飛んできてい
る。私はナイフでは弾き切れないと判断して、自分自身を立てにした。
ざしゅ、ざしゅ
背中や後ろの部分の筋肉に力を入れて釘や針の貫通を防ぐ。
「かっは」
血が口からあふれ出た。
「けほっけほっ」
それで咽た。それでも、釘や針は貫通していない。
「マリーエ大丈夫か」
私はマリーエに声をかける。
「ア・・ヤ・・・・・さん・・・」
マリーエは下を向いていた顔を上げる。けれど、泣きそうな顔をしている。け
れど、これくらいで死なない。本当にヴァンパイアは便利な体をしている。
「あっ・・・あ・・・」
あれ、私がヴァンパイアだっていうのを知らないのかな。
「大丈夫だ。これくらいで、死なないから」
そう言って、私は立ち上がる。だけど、マリーエは泣きそうだった。とりあえ
ず、背中の刺さった針を抜く
びしゃ
血があふれ出す。けれど、すぐに直る。けれど、マリーエは元気にならない。
どうしたのかなと思った。まあ、ゆっくり話せる場所で話そう。そう思った。
ぱちぱち
長剣を持ちながら拍手をする仮面の男がいた。
「すごいですね。自ら盾にするとは」
仮面の男は私を褒めた。だけど、右手に持つ長剣を見る限り、戦わなくてはい
けないようだ。
「・・・つぅ」
ごと
痛みに声を上げながら、私の体に刺した釘を抜いて地面に落とす。
「・・・」
私は仮面の男を見ながら次から次へと釘や針を抜く。そして、全ての釘と針を
体から抜き終えると・・・仮面の男はこう言った。
「私と踊りませんか」
私は黙ってナイフを構えた。
場所 怖い場所 11時32分
マリーエを先に逃がして、気が付いたら知らない場所で薄暗くて怪物だらけ
の怖い場所にいた。
「うぅ〜怖いです」
シェリルは体を縮込ませながら、ラウンジを歩く。一応、怪物が出てきても倒
せる。けれど、いきなりでてきたらどうしようかと思うとシェリルは怖くて、
思うように動けない。とにかく、マリーエさんを見つけなくてはいけないと思
いながら足が動かない。気が付けば
「・・・」
怖くて1歩も歩けなかった。
場所 蒼の歌姫の部屋 13時分14分
まずは1階へ向かって走る。天と地、天はたぶん屋上だろう。なららば、地
はその下だろう。
「・・・」
そして、俺は一つの部屋に辿り着いた。そこは少し薄暗く部屋の置くに1枚の
海の絵が壁に飾られて、蒼い床の部屋だった。
「どうやら、床は海を表しているみたいだ」
床は海を思わせる模様をしている。俺は部屋の中を調べる。けれど、気になる
のは部屋に唯一かざってある一枚の絵だ。俺は1枚の絵の前にたって調べる。
海の絵だ。その絵は海の中の絵で絵の中には魚が泳いでいる。俺は絵に触って
見る。特に気になる事はない。それで、絵から音楽が聞こえる。気持ちが悪い。
けれど、調べなければいけない。俺は壁に飾られている絵を取り外して見る。
「・・・」
すると、絵をどかした場所には部屋に続く穴があった。部屋の中は先ほどとは
比べ物にならない薄暗さだった。俺は隠れた部屋の中に入る。部屋の中は
「・・・」
海の音がして、魚が泳いでいる。俺がその魚に触れようとしたら、触れる事も
できずに通りすぎてしまった。それで、音楽がはっきり聞こえ、その音は部屋
の奥からだった。俺はその音に近づく。まさかと思うが、目の前のレリーフが
震えている。そして、それから音が鳴っている。壁にはめ込まれたレリーフが
震えて、まるでレリーフがん泣いているみたいだった。そのレリーフは蒼の歌
姫の形をしていて、歌っているようにも見える。俺はそのレリーフを壁から外
した。その時、そのレリーフが生暖かかった。それで、レリーフを外した後も
生暖かかった。まるで、生きているようでもあった。
場所 劇場の隣の建物 13時11分
私の目の前には、仮面を着けた男がいた。男は
「私と踊りませんか」
と言って、自分の事を
「私はDといいます」
と名乗った。私はナイフを構える。そして、Dという男も長剣を構える。そし
て、
「では、参ります」
とDが言って戦いが始まった。Dが私へ向かってくる。私も引く事なく前へ出
て、ナイフで突く。
きん
けれど、当たる事もDが持っている長剣で弾かれる。Dは私のナイフを弾いて、
長剣で突く。それをうまく避けて、次の攻撃に転じる。ナイフを横に振る。す
ぐにDは後ろへ下がって避ける。私とDは攻撃と防御を交互に繰り返すように
戦う。その時に金属と金属のぶつかる音が、二人の戦いの奏でる音楽となり、
その案額に合わせて踊っているようにも思った。けれど、あまり気に食わない。
このDという男に踊らされているようで、嫌だった。
「嗚呼、愉快だ。そして、美しい」
相手は話す余裕があるようだ。
「あなたは美しいのに」
私はDの攻撃を左に体を動かして避ける。
「けれど、心は男のように燃えるように私にぶつかってくる」
私は左手にナイフを持って攻撃をして、右足で至近距離の回し蹴りをする。
「でも、体は女」
男は体を後ろに反らして、私の回し蹴りを避ける。
「まるで、自分を呪っているようだ」
「黙っていろ」
回し蹴りの勢いをいかして、男が起き上がる瞬間を狙ってナイフを振る。
「くっ」
ぴしゃ
血が出る。Dは長剣を引いて私のわき腹を斬る。すぐに引き下がってわき腹を
押さえる。一応、傷はすぐに治った。けれど、嫌だった。踊らされている。そ
れがとても嫌だった。ならば、それに合わせなければいい。この戦いのテンポ
を狂わせればいい。けれど、Dという男は起用にテンポを狂わせても、そのテ
ンポに合わせてテンポを狂わす事を許さない。
「はっ」
傷が治ったら、自らDへ立ち向かう。Dは仮面で隠されていない口元は嫌な笑
みを浮かべている。すぐに戦いが再開される。けれど、
「ぐっ」
斬られた。体から血が出る。けれど、すぐに直る。だから、戦いを休む事なく
戦いを続ける。斬られて、血が出ても気にしない。なぜなら、私はヴァンパイ
アだから、傷ついても何度も立ち上がろう。
「・・・はぁ」
相手と距離を取り、ため息をつく。
「どうしましたか」
Dは私に問いかける。それに対して
「葉巻に火を点けてもいいか?」
と尋ねる。すると、
「こんなに美しい方が、嗚呼・・・どうして」
Dは嘆く。けれど、私は葉巻の吸い口を作る。けれど、
「すみませんが、ここは禁煙です」
とDに注意された。残念だ。私は葉巻を吸うのを止めてナイフを構える。けれ
ど、Dは戦う気配がなくなり
「すみませんが、蒼の歌姫にお呼びがかかったので・・・私はこれで」
と言って長剣を鞘に収めた。
「・・・」
私はナイフを仕舞う。けれど、それがまずかった。
「あなたが助けた方はお姫様のお土産とさせていただきます」
とDは言う。それを聞いて、まさかとおもってマリーエのほうを見る。
「あ、アヤさん」
マリーエは仮面を着けたメイドに長剣で拘束されている。
「良くやりました。ジェシカ。では、この方を私に」
Dは仮面を着けたメイドを呼び寄せる。
「ご主人様、あの方は」
「お好きにしていいですよ」
そして、マリーエを連れていかれ、何も出来ない私は
「・・・」
今度は仮面を着けたメイドと対峙する。
「はぁ・・・」
もう、ここが禁煙だとか気にしない。私は葉巻に火を点けた。
「ここは禁煙です」
メイドは言う。けれど、気にしない。私はナイフを構える。
「おとなしく、私の人形になれば痛い事もないです」
と言って長剣を構える。
「すぅーはぁー」
紫煙を私は吐き出し、また葉巻の煙を吸い込む。葉巻の煙が体に染み込むようで心地よい。
「・・・」
一方、メイドは
すぱん
私の吸っている葉巻を切り落とした。
「ここは禁煙です」
私は切り落とされた葉巻を見る。勿体ないなと思った。
場所 紅の歌姫の部屋 13時31分
俺は劇場の隣の建物の最上階に行き、太陽の絵が飾られ、白い雲が浮ぶ空の
壁紙に暖炉がある。
「・・・」
俺はまさかと思って太陽の絵を調べ、壁に飾られている絵をどかそうとした瞬
間
「!」
蒼の歌姫のレリーフが震えだし、音を発する。俺は絵から手をとっさに離す。
すると蒼の歌姫のレリーフの震えが収まり、音も止む。
「・・・まさか」
俺は絵に触れる。すると、蒼の歌姫のレリーフが震えだし、音を発する。しば
ららく、絵に触れ、手を離すと音が止み、震えが収まる。共鳴している。もし
かしたらと思って絵を壁から外して見て、絵が飾ってあった壁を調べる。けれ
ど、隠し部屋は見当たらない。俺は音がうるさいので絵を元に戻す。
「・・・」
絵を戻した瞬間、音が止んだ。いや、もしかしたら・・・俺は絵の厚みを調べ
た。妙に厚い。俺は、絵の材質を調べる。絵の材質は紙でなく硬い木だった。
俺は暖炉のほうを見る。暖炉には薪が組まれている。俺はこの絵を燃やすのに
気がひける。けれど、俺は暖炉に絵を放り込み、暖炉の近くにあったマッチで
火を点ける。ぱちぱち
と音を立て燃える音がする。俺は燃え盛る炎を眺め、火ばさみで暖炉の炎から
紅の歌姫のレリーフを探す。
「ん?」
火ばさみの先に硬い物が当たった。すると、蒼の歌姫のレリーフが震えだした。
もしかしたらと思って、それを火ばさみで挟んで、炎の中から取り出す。
「・・・」
火ばさみに挟まれたのは紅の歌姫だった。俺は、レリーフが熱くないかを確か
める。熱くない。俺はレリーフを手に取る。すると、
「「くすくす」」
という笑い声が聞こえた。俺は辺りを見回す。けれど、誰かの気配を感じる事
もない。もしかしたら、本当にこのレリーフは生きているのかもしれないと思
った。
場所 舞台 13時5分
今まで生まれて、ここまで生きてきて音を聞いた事はない。今まで音のない
世界で生きてきた。それで、今まで楽しい人生なんてなかった。けれど、友人
は音が聞こえなくてもオペラを見に行こうと誘ってくれた。どうせ、何もしな
いから暇で行く事にした。そして、今の状態だ。
「・・・」
けれど、どうしてだろう。蒼の歌姫の歌だけが聞こえる。理由はわからない。
ただ、不思議な感覚だとはわかる。それでいて、蒼の歌姫はこの生きる気力の
ない自分にいろんな事を見せてくれた。ある意味、いい事も悪い事も含めてだ。
それで、今回は張り付けにされている状態で見た事を思い出してみた。
張り付けにされて、鎖で体の自由を奪われて、なおも生きている。それで、
蒼の歌姫が満足する劇が用意された。今まで、愛する恋人の劇や恥辱される劇、
虐殺される劇、子供たちの楽しい生活の劇がこの舞台で演じられた。そして、
また一つの劇が演じられようとしていた。
場所 劇場 6時21分
私は蒼の歌姫。この世界の主役。全ては私、世界は私の中心で回っている。
けれど、張り付けにした女の子は泣き叫ぶ事もなく、虚ろな目をしている。始
めにこの子を見たときはつまらなそうな15歳の男の子にしか見えなかった。
けれど、自分が酷い目にあうというのに、この子は何一つの抵抗もしなかった。
それでいて、とても気になった。この子はどんな声をしているのだろうか?ど
いうふうに話すだろうか?どんなふうに笑うのだろうか?それが気になった。
けれど、この子は何一つの表情も変えない。始めは穏便にこの子声を聞こうと
した。けれど、何一つ答えない。だから、仕方がなく貼り付けを命じた。それ
で、何とかしてこの子の声を聞こうとあの手この手を行ってきた。けれど、こ
の子の声を聞くことはできなかった。試しに、快楽と言うもの処女を奪わずに
与えてみた。けれど、無口だ。ただ、だまってそれを受け入れるだけ、抵抗す
る気配も見えない。それで、何も感じないのか、快楽で喘ぐ声も聞こえない。
「・・・つまらない」
つまらなかった。この子と出会ってから、自分の思うようにいかない。それが
とても嫌だった。だからと言って、この子を壊してしまうわけもいかない。こ
の子の声を聞くまでは何があっても壊す事はしない。それに外見もいいし、私
はこの子の声がよければ私の側近にしようかとも思っている。
「さて、次はどんな劇をはじめましょうか」
私はDを呼んで次の劇の準備を命じる。本当にDという男はこの世界が生まれ
てすぐに忠誠を誓いよく動いてくれる男だと思っている。
「女性化した女の監獄の劇などはいかがでしょうか」
Dは私に提案する。正直、面白ければなんでもよい。私はDにそれでよいと命
じる。
「かしかまりました」
Dはそう言ってすぐに準備を取り掛かる。私は豪奢な椅子に座って、舞台の準
備を眺める。さて、今度はどんな事が始まるのか楽しみだ。
準備が終わると、すぐに劇が始まった。まずは可愛い男の子達が監獄で怯え
ている。それで、女の看守が男の子達に厳しく扱う。
「ご、ごめんなさい。許してください」
監獄の生活は厳しい。囚人達は舞地に過酷な仕事が課せられて、看守達はとて
も厳しい。だから、仕事を失敗した男の子が怒られている。男の子は女々しく
「すみません」
と泣きながら誤る。それに対して看守は
「お前は女々しすぎる。ならば、お前にぴったりの罰を与えてやる」
にやりとしながら、失敗を犯した男の子を連れて、白い壁に一つの椅子がある
部屋に連れてくる。看守は男の子を裸にしてから、椅子に座らせて拘束をする。
「蒼の薬と紅の薬がある。蒼の薬は夢の世界にいる事ができる薬だ。紅の薬は
今の現実の世界にいる事ができる薬だ」
看守は二つの薬を男の子に見せて説明をする。男の子は怯えながら看守を見て
いる。
「それで、お前の好きなのを選べ。それで、お前の罰が何になるか決まる。ま
あ、あたしは蒼の薬を進めるけどな」
男の子にどちらの薬の選択を迫られた。けれど、男の子に考える力などない。
厳しい監獄の生活に自由はない。全ては看守が決める事である。だから、男の
子は怯えるしかできない。
「おや、選べないかい。なら、蒼の薬を飲みな」
そう言って看守は優しく蒼の薬を飲ませた。だけど、それと同時に激しい吐き
気と頭痛が男の子に襲った。男の子は余りの気持ち悪さで気絶してしまった。
看守は
「じゃあ、100人斬りの罰がんばってね」
と言いながら白い部屋から出てゆく。その後、その部屋に残された男の子に来
たのは6人の看守だった。男の子が目を覚ます看守達はにやりとする。男の子
は自分がどんな状況になったかわからず唖然としている。首は固定されてない
ので首だけを動かして周りを見る。自分がどうなったかわからない。すると、
一人の看守が鏡を持って男の子の顔を映す。けれど、自分の顔ではなかった。
「・・・」
声がでない。鏡に映っているのは男ではなく、女の顔だった。まさかと思って
ゆっくりと、首を動かして自分の体を確かめる。すると、そこには二つの山が
ある。それが女の乳房だと男の子はすぐに理解した。男の子は声がでない。そ
れどころか、唖然として、声がでない。頭が真っ白で何を言えばいいかわから
ない。ただ、看守が
「お目覚めかい。お嬢さん」
と言って看守は男の子の股をなめる。性格には女の子の股である。
「ちゃんと濡らさないと、壊れるからな」
そう言ながら
ぴちゃぴちゃ
と音を立てる。気が付くと自分がとんでもない格好をしている事に気が付いた。
拘束される時には気が付かなかったが、股を開いた状態で椅子に拘束されてい
る。
「おい、早くしろよ」
一人の看守が叫ぶ。男の子は叫んだ看守を見る。すると、股をなめている看守
が
「待てよ、けっこう締りがよさそうだからな。しっかり、濡らさないと」
「ちょい、まてよ。100人もいるんだからよ。早くしろよ。待てねぇよ」
看守達は大きな声で話す。男の子はまだ自分の状況を把握してはいないが、す
でに男の子から体は女の子になっている。けれど、元から女々しい男の子だか
ら、対した変化はないのかもしれないと私は思った。けれど、やはり元から女
と元から男では違うはずだ。だから、女々しい男の子が女の子になったらどん
な反応するかは見ものである。女の子になった男の子、否、すでに女の子は1
人目の男の肉棒を受け入れようとしていた。
ずぶ
男は女の子が処女だというのに、遠慮なしに自分の肉棒を入れる。
「う、ぐぐぁぁあああああ」
やはり、元が男のだけに叫び声は女の子とは違う。
「へっへっへっ、これで立派な女だな」
看守は笑いながら腰を振る。一方、待てない男の1人が
「おい、早くしろよ」
と急がせる。けれど、意外に女の子の中は締りがよく気持ちいい。なので、
「無理だ。久しぶりの女なんだからよ」
と喧嘩を始める。このままでは、話が進まないので
「おい、こいつを吊るすぞ」
と女の子に自分の肉棒を入れた看守が言う。それに対して、たの看守達は
「あいよ」
「わかったよ」
「しかたがねぇな」
といろんな事を言ながら女の子を吊るす。女の子は何をされるのか理解して顔
が青くなっていた。どうやら、何をされるのか理解したようだ。ふ、う、可愛
い顔をしていたけど、そういう事に興味があって見ていたようだ。
「人は見かけによらないわね」
と言いながら行為を見る。男の子なら興味をもってもしかたがない。だけど、
自分がする側でなくされる側になるとは思ってないだろう。だいたい、自分が
男の子から女の子になるなんて、夢物語に等しいくらいだ。ある意味、貴重な
体験とも言える。
「うぐ、痛い」
女の子のアナルに肉棒が入れられる。女の子は歯を食いしばりながら耐えてい
る。さて、これがどれだけ続くだろうか?私は見ものだと思った。男の子の精
神で100人に恥辱されて耐えられるか?私は一言も話さない、あの子に話し
掛ける。
「ねえ、どれぐらい耐えられると思う?」
けれど、貼り付けにされているあの子は今、行われている劇を虚ろな目で眺め
るだけだった。
「・・・」
やはり、一言も話さない。まあ、どうでもいい。今は、どれだけ耐えられるか
が見ものだ。
「うっ、出る」
「くぅ・・・うぅ・・・」
一人目の看守が己の欲望を吐き出したようだ。それに対して、女の子は目を閉
じて耐える。
「どけ」
それで、後ろで待っていた、看守が一人目をどかして、固くなった肉棒を入れ
る。女の子に休む暇などない。ただ、自分に行われる行為に耐えるだけである。
一方、アナルを楽しんでいた看守は
「はぁはぁ、そろそろイキそうだ」
そう言って己の欲望の塊を吐き出す。
そして、すぐに4人目の看守が女の子のアナルに自分の肉棒を入れる。
「あがあ・・・あつがあ・・・」
一応、必死に耐えている。一方、胸を楽しんでいる看守が
「あーあー、よりによって二人目でこの監獄でぶっといやつ入れられちゃうと
は」
と呆れたように言う。
「おい、なんでこいつがここにいるんだよ。アナルががばがばになっちまうじ
ゃねえか」
後ろで待っている看守が叫ぶ。一応、列を作ってはいるものもすでに意味をな
していない。1人の女に対して100人の男が群がっている。胸を楽しむ男が
いれば、足、手、顔。とにかく、あらゆる場所で女は恥辱される。そして、1
4人目ぐらいに、びくりと体を痙攣させる。声は出てないが、目を見開いてい
る。どうやら、女になって初めて絶頂を迎えたようだ。看守隙を見逃さずに
「おや〜、いっちまったのか」
と問いかける。一方、女の子は何もしゃべらない。それに対して
「まあ、いいけどな」
と言いながら、女の中に己の欲望を吐き出した。一方、私は男の子の時より
女々しくなかった。今は、黙って看守達の恥辱に耐えている。
「さて、俺が50人目か」
ずぶり
「おおお、50人目だというのにしっかり締めつけてやがる」
50人目も必死に耐える。けれど、すでに限界が来ていた。
「あっ・・」
声が漏れて、看守が腰を振ると
「うぅ・・・あっあ・・あっあはぁはぁ」
女の子は喘ぎ声を出す。どうやら、100人まで持たなかったようだ。女の子
は看守達のなすがままに泣いた。それに対して、看守達は女の子に反応にそそ
られ、女の子をもっと激しく恥辱する。
「あっあ・・・やめて・・・むり・・・あっあぁつあ・・・いい・・そこ・・・ぅっ」
女の子は今までの態度と変わって、正直に反応する。さて、100人斬りが終
わった後の女の子はどうなっているだろうか?私はジュースを飲みながら眺め
る。
「ふぅ」
一応、一人目から見ているが飽きてきた。けれど、100人目まで我慢する。
女の子の精神は
「もっと・・・もっと・・・精液をかけてください」
正常を保っているかわからない。
90人目
「あっあ・・・イク・・・っあああああああ」
女の子は90人目、アナルに己の欲望を吐き出されて絶頂に達する。
94人目
「もっと、ごりごりしてぇ」
女の甘い声で看守達を誘惑しはじめた。
96人目
「あっ・・・そこ・・・もっと激しく」
自分が気持ちよくなるために、看守達に要望を出すようになった。
97人目
「はぁはぁ・・・あはははは」
ちょっと、女の子の目を見ると、何か危険な雰囲気がある。
98人目と99人目と100人目
「うぅ・・・ぷはぁ」
98人目の肉棒を自ら加えて看守をイカせる。そして、99人目と100人目
は股にある膣とアナルを二人で犯す。最後なので、じっくりと楽しむ。それに
対して女の子も楽しむ。けれど、
「あぁ・・きもちいぃ・・・あぅ・・はっ・・」
完全に頭がおかしくなっていた。そして、100人目が終わる時には拘束も解
けていて、白い壁紙の部屋に女の子はいた。女の子は自分の体に付いた白濁し
た液体を自分の体に刷り込むように自分で塗りたくった。そこに女の看守が来
て、
「はい、お疲れ様」
と言って、罰の感想を聞く。女の子は
「ねえ、男はもういないの?」
と聞いてくる。もう、女の子とか男の子とか関係ない状態まできていた。快楽
を好きなまま味わう肉の塊にすぎなかった。女の看守は
「そう、そんなによかったの」
と言って女の子に湯浴みをさせて綺麗な服を着させる。そして、
「あなたにふさわしく仕事をあげるわ」
にやりと女の看守はして女の子にふさわしい仕事を与えた。それは永劫に老い
る事のない館で男と寝る仕事だった。女の子はすぐに、その仕事を引き受けた。
その後、その女の子はその館で終わることもない永遠の幸せを手入れたそうだ。
こうして、1人の物語が終わった。けれど、私は100人の看守に恥辱されて
耐えた人が見て見たかった。だから、最後まで罰に耐えられる人を探した。そ
して、いた。その女の子は罰を受けた後も謙虚だった。最後までがんばったと
思う。私はDを呼び、この劇の続きがあるか尋ねた。すると、Dは
「実は予想外で、耐えるとは思いませんでした」
どうやら、100人の恥辱の罰に誰も耐えられない結末だったらしい。ならば、
私はDに命じた。
「ならば、この地獄の世界から開放してやれ。できれば、元の世界に帰してや
れ」
それに対してDは
「かしこまりました。けれど、おもしろい提案があります」
何かを提案しようしてきた。私は気になって尋ねると、Dはこの100人の恥
辱に耐えた女の子のその後の劇を提案してきた。私はこの女の子を元の世界へ
帰そうと思ったが、幸せなその後の劇を見たかった。ならば、この女の子のそ
の後を見た後でこの世界に帰してもいいと思った。だから、
「よろしい。許可をする」
と答えた。Dは
「かしこまりました」
とお辞儀をしながら劇の準備をした。しかし、あのDという男は一体、何奴な
のだろうか?私に楽しませるためにいろんな事を提案してくる。私はその劇が
どんなものか気になって、Dのする事を許す。けれど、あの男は私に忠誠を誓
っているはずなのに私はDを信用する事ができなかった。
場所 劇場の隣の建物 13時27分
私は切り落とされた葉巻を拾って、私は葉巻の火を消した。まあ、禁煙だか
らしょうがない。
「・・・」
けれど、あのメイドもDという仮面の男と同じぐらいにやっかいだと思った。
いずれにしろ、
だっ
戦わなければいけないようだ。メイドが踏み込んで長剣で攻撃をしかける。そ
れに対して、後ろに下がって避ける。けれど、
ずば
「!」
腕を切られた。さらに、動きが早く
ざしゅ
ナイフで防御したはずが、私のお腹に長剣が刺さっていた。すぐに、ナイフが
抜かれて次の攻撃が来る。すぐに、避ける。メイドは避けられても、次の攻撃
へ転じる。私はナイフで防御するか避けるしかできない。とにかく、相手の動
きが私よりはやい。
「ぐふ」
ナイフで防御して安心した所にメイドの蹴りをくらってしまった。でも、すぐ
に体制を立て直す。けれど、メイドは私に休む暇を与えない。攻撃は最大の防
御といわんばかりに攻撃をしてくる。私は相手に反撃する隙を待ちながら防御
に集中する。それでも、私の防御に隙を狙って、どんどんと攻撃を当てていく。
「おしまいです」
ばこ
私はメイドに蹴られて、壁に激突する。そして、このまま倒れるはずだった。
けれど、
どすん
私のお腹をランスが貫いた。壁に飾られたランスをメイドは投げたのだ。私は
それによって壁に固定され、私はナイフを落とした。私はナイフを拾うために
ランスを抜こうとする。けれど、血まみれの手がランスをうまく掴む事ができ
ずに抜けない。それどころか、抜く力すらなくなっていた。一応、すでに死ん
でいてもおかしくないが生きている。けれど、力が入らない。
「まだ、生きているとは。便利な体をしていますね」
そう言って、メイドは私に長剣を胸に突き刺した。
「死ねないとは辛いですね」
今度は、左肩を長剣で貫いた。
「けれど、許さない。あなたにはご主人様を奪おうとしている」
今度は左肩に刺さっていた長剣を抜いて、右肩に長剣を貫いた。
「すぐに治ってしまう。そして、汚い肉の穴で男を誘惑し」
今度は右足の太ももを長剣で突き刺す。一応、意識は保てている。けれど、焼
け死にそうな痛みが私を襲う。
「そして、自分も快楽を楽しむ汚い存在」
メイドは左足の太ももにゆっくりと長剣を突き刺した。
「うぐが・・・けれど・・・お前だって同じ・・・ぐぅ・・」
私は指摘した。けれど、メイドは
「私は完璧な人間として作られた清らかな存在です」
と私に向かって言う。けれど、私に理解する事などできない。メイドは私から
離れて、壁に立てかけられた槍を取ろうとしている。
「・・・」
私の手は震えながら太ももに刺さった長剣を抜こうとした。けれど、その前に
「あぁぁああああ」
心臓に槍が突き刺さった。私は叫ぶしかできなかった。そして、叫び声が終わ
る時、本当に力尽きた。
場所 劇場の隣の建物 13時25分
俺は蒼の歌姫と紅の歌姫の二つのレリーフを持って劇場へ向かった。そして、
「「くすくす」」
笑い声が聞こえる。辺りを見回しても、人の気配は感じられない。俺は黙って
嫌な予感がしながら廊下を歩く。それに、アヤさんと早く合流しなければいけ
ない。そして、俺の目の前に怪物がいた。だから、俺は銃を撃った。
場所 劇場の隣の建物の廊下 13時26分
俺は廊下を歩いていた。
ず、ず、ず
「!」
足音がする。けれど、姿は見えない。曲がり角を曲がればすぐに相手の姿が見
える。けれど、自ら行くのは危険だ。だから、銃を構えて待つ。
ず、ず、ず
足音が近づく。けれど、
「・・・」
足音が止まった。俺は
「誰だ。出て来い」
と言った。それに対して、反応はない。このまま、相手が姿を現すのを待つ。
けれど、
「・・・」
我慢できなかった。だから、俺は曲がり角に近づく。そして、
「動くな」
と言って俺が見たものは
「・・・」
「・・・」
そこにはネグリジェを着たシェリルがいた。俺は開いた口が閉じない。しばら
く、その場の時間が止まったようにも思えた。けれど、
「しぇ、シェリル」
俺はシェリルの名前を呼ぶ。すると、
「は、はい」
シェリルは頬を赤く染めている。
「な、何で・・・こんな大胆な格好を?」
俺は銃を拾いなが言う。それに対して
「途中に住人と出会ってしまって、それで洋服が」
「あ、そうなんだ」
俺は頷く。そして、俺は尋ねる。
「マリーエを見なかったか」
「マリーエさん?」
シェリルは首をかしげた。そして、
「あ、マリーエさんですね」
思い出したように言う。どうやら、思い出してくれたようだ。しかし、ここに
いても安全とは限らない。俺は
「とりあえず、安全な場所へ移動しましょう」
と提案する。すると、シェリルは
「なら、安全な場所を知っています。そこに行きましょう」
と言ってきた。それに対して
「そこにマリーエはいるのか?」
俺が尋ねる。
「はい、そこにマリーエさんはいます」
と答えた。それに対して、
「わかった。じゃあ、そこに行きましょう」
とシェリルの提案に頷いた。シェリルは自ら前にでて案内しようとする。けれ
ど、俺は
「動くな」
首筋にナイフを当てた。
「え、な、何を?」
「お前、シェリルじゃないだろ」
俺は無表情にシェリルを見る。それに対して
「え、どうしてですか。私は本物です」
必死に自分がシェリルとシェリルは主張をする。でも、こいつは偽者だ。
だん
「あ・・・」
銃声が鳴った。そして、世界がぐらりとして、倒れた。
場所 劇場の隣の建物廊下 13時32分
俺は自分の偽者を撃った。そして、唖然とするシェリルさんに近づく。
「大丈夫ですか?シェリルさん」
それに対して
「あ、ありがとうございます」
ネグリジェを着たシェリルさんがお礼を言ってきた。でも、何故だ?何故こん
な格好をしているかわからない。とりあえず、何かあったのだろう。俺は
「アヤさんと舞台で合流の約束をしています。一緒に行きましょう」
と提案した。それに対して
「そうですね。そうしましょう」
とシェリルさんは頷いた。
夜叉流 飛来落激(ひらいらくげき)
シェリルさんが俺の目の前で舞い上がった。そして、地面に叩きつけられた。
「・・・」
俺は言葉が出なかった。
場所 劇場の隣の建物の廊下 13時34分
目の前には、シェリルさんがいる。何時もの格好のシェリルさんがいる。で
も、あまり、疑問はない。なぜなら、俺が提案した時にマリーエさんという人
について、何も言わなかったからだ。
「まさか、自分に技を仕掛けるとは思いませんでした」
と顔が変形したもう1人の自分を眺める。
「シェリルさん、怪物と接触しましたか」
俺が尋ねると
「沢山、しました。だけど、とても怖くて、怖くて、不意を疲れて触手が口に
入ってきましたが。噛み切ってやりましたよ」
とシェリルは答える。俺とは違って、とても強い人だ。そう思っていると、今
度はシェリルさんが同じ質問をしてきた。俺はその返事に
「助けを求めた女の人を助けてです」
と正直に答えた。すると、シェリルさんは
「もう、フローさんは優しいですから」
と笑顔で言った。けれど、喜んでいる暇はなかった。俺とシェリルさんのコピ
ーが動き出した。そして、不快な音を立てながら怪物らしい姿になった。
「フローさん。先に行ってください。私はこの方たちを倒します」
と言う。それに対して、俺も戦おうとした。けれど、俺がいると集中して戦え
ない。だから、
「シェリルさん。劇場の舞台で合流しましょう」
と言って俺は、劇場へ向かって走った。
場所 ある部屋 14時7分
私が目を覚ますと、暖かいベッドの上で寝ていた。首だけを動かして辺りを
確かめると、どこかの部屋だった。ここは天国か?それにしても現実味があり
すぎる。それに体もだるい。
「・・・よっこいしょ」
とりあえず、私は上半身だけを起して、あたりを見回す。誰もいない。それで
いて、私は何処かの部屋にいるみたいだ。自分の体を見ると、裸だった。
「・・・」
寒かった。こう、恥ずかしいとか感じると思うかもしれない。けれど、私はあ
まり思わない。もう、なれた。もう、15年も女をやっている。それに、もう
30歳だ。私は慌てる事もなく、着るものを探した。すると、
がちゃ
誰かがこの部屋に入ってきた。私は誰だか確かめようとすると・・・メイドだ
った。仮面を着けたメイドとそっくりだ。けれど、仮面をこのメイドは着けて
いない。そして、メイドは部屋に入ってくるなり
「ご気分はどうですか」
と尋ねてきた。
場所 劇場 13時45分
なんとか、劇場に辿り着いた。あとは、1階に行き、そこから舞台へ行ける。
俺は1階への階段へ走る。
「くすくす」
声が聞こえ、俺は1階へ続く階段で止まった。目の前に女の子がいる。燃える
ような紅のドレスを着た女の子がいる。
「・・・」
しかも、空中に浮いて、透けて見える。どいうことだ?しかも、襲ってきた。
俺は近づかれたまずいと思って逃げ、別の階段から1階へ行こうとした。
「くすくす」
こんどは蒼のドレスと着た女の子が現れた。しかも、先ほどの、子と同じよう
に空中に浮いて透けて見る。けれど、どちらも・・・悪意を感じる。銃を向け
て撃とうにも、女の子に銃を向けるのはよくない。とにかく、逃げなくてはい
けない。それで、なんとかして、傷つけずに撃退しなければならない。俺はな
んとか3階に逃げる事ができた。けれど、
「くすくす」
背後からいきなり、紅のドレスを着た女の子が現れた。俺は、後ろへ下がる。
けれど、
「くすくす」
その後ろからは蒼のドレスを着た女の子が現れる。まずい。囲まれた。俺は後
ろと前を見る。けれど、前も後ろから逃げる事はできない。ならば、横からだ。
そして、俺の目に額縁で壁に飾れた1枚の絵が飛び込んだ。それは、1枚の白
紙の楽譜だった。俺は白紙の楽譜を見た瞬間、その楽譜に吸い込まれた。
気が付くと、劇場とは別の場所にいた。
「ここは?」
劇場の隣にある建物と内装が似ている部屋にいた。けど、雰囲気が違う。なん
というか、明るくて暗い雰囲気がない。その場から、窓の外を見るとまだ明る
くて、昼だと理解できた。元の世界に戻ったのか?不思議だなと思いながら窓
に近寄って外を見ると俺が住んでいる場所とは違う風景が見えた。その事から
元の世界に戻れたわけではないみたいだ。では、ここは何処だ?そんな疑問が
俺の頭のなから生まれた。けれど、この場にいてもわからない。俺は今いる部
屋から出た。そして、廊下にでて左を向く・
「・・・」
似ていた。劇場の隣の建物と似ている。もしかしたら、ここは劇場の隣の建物
と同じ場所なのかもしれない。俺は右を向いた。蒼のドレスを着た女の子が泣
いていた。俺はどうしたのかなと思って近づいた。すると、女の子が俺に気が
付いた。女の子は泣くのをやめて、話し掛けてきた。
「おじちゃん。誰?」
まだ、若いのにおじちゃんと言われた。少し、ショックだけれど気にしない事
にした。俺は
「フロー・ローガン」
と名前を教える。すると、女の子は
「私、ルナ。お月様の意味なの」
と名前とその名前の意味を教えてくれた。けれど、元気がない。俺がどうして
元気がないか尋ねると
「サンちゃんと喧嘩したの?」
と答えた。俺はどうして喧嘩したか尋ねた。
「あのね、あのね・・・私は悪くないんだよ。あのね・・・」
「怒らないから、ゆっくり話してごらん」
俺はルナの頭を撫でながら言う。
「・・・うん。あのね、楽譜を無くしちゃったの。それで、怒られるのが怖くてサンちゃんが隠したって嘘をついちゃったの」
下を俯いて言う。
「そうなんだ。じゃあ、えっと・・・ルナちゃんはどうしたい?」
俺はやさしい声で言う。そして、俺の問いかけにルナは
「謝りたい。だけど・・・楽譜」
下を俯いて言う。俺は
「じゃあ、一緒に探そう」
と提案する。すると、うれしそうに
「うん」
と頷く。よし、元気が出たようだ。でも、何処を探せばいいのだろうか?かな
り、大きな建物だから探すのが大変だろう。とりあえず、そういう時には・・・
「ねえ、楽譜を探すだけど。最後に楽譜を見た時の事を思い出して教えてくれないかな」
必要な情報を集める事が重要だ。ルナは
「えっとね。こっちに来て」
俺はルナに案内されて、ある部屋に案内された。
「ここで、無くした事に気が付いたの」
部屋を見回して
「じゃあ、一緒に探して見よう」
と言って楽譜をルナと二人で探す。けれど、楽譜は見つからない。
「う〜ん、見つからないな」
気になる所はほとんど調べた。後は、
「ねえ、楽譜を無くしたのに気が付く前に何をしていたか覚えている?」
すると、女の子は
「えっとね、えっとね・・・ここで本を読んでいたの」
と答える。俺はどんな本を読んでいたのか尋ねる。そして、その本はこの部屋
にあるみたいだ。
「・・・」
俺はすぐにその本を探した。その本はすぐに見つかった。この部屋にある机の
上にあった。本を俺はぱらぱらめくって調べる。すると、1枚の楽譜が本に挟
まっていた。
「ねえ、探していた楽譜ってこれかい?」
俺が尋ねると、ルナは
「うん、これだよ」
と答えた。俺はルナに楽譜を渡した。けれど、ルナは俯いている。理由がわか
らない。俺がどうしたのか尋ねる。
「えっと・・・もしかしたらね。まだ、怒っている気がして」
楽譜を見ながらルナは言う。それに対して、俺は
「一緒に謝りにいこう」
と言う。すると、ルナはうんと頷いた。そして、サンがいる部屋へ向かった。
途中、誰かに出会うと思ったが、誰も出会わずにサンのいる部屋に着いた。け
れど、
「・・・サンちゃん」
サンの部屋に着くと、紅のドレスを着たサンがお腹から血を出していて倒れて
いた。俺はすぐに駆け寄って止血をする。
「あ・・・ルナ」
サンはルナを見て安心した顔をした。
「おじちゃん。サンちゃんを助けて」
「わかっている」
けれど、血が止まらない。それどころか、紅のドレスが血によって深い紅の色
になってゆく。
「ルナ」
「喋ったらだめだよ」
ルナは涙を流しながら言う。それに対して
「ごめんね。私も・・・楽譜を無くしたの。だけど・・・正直に・・・言
え・・・なくて」
と言って、俺に楽譜を手渡した。
「・・・」
そして、
「私もサンちゃんのせいにして、ごめん。だから、死なないで。それで、この
歌を歌おう」
サンの願いもむなしく、サンは静かに目を閉じて長い眠りについた。俺はサン
をベッドの上で寝かした。そして、俺は楽譜をルナに手渡した。けれど、ルナ
は鳴いている。楽譜をぎゅっと持ちながら泣いている。そして、
「あのね・・・この歌は太陽と月の歌なの。それで、約束したのに・・・一緒
に歌おうって約束したのに」
「・・・」
俺は黙っていた。そして、泣き止むのをまった。ルナが泣き止んだ後、
ざしゅ
目の前でルナが長剣で刺された。クローゼットに隠れていきなり出てきてルナ
を切ったのだ。俺は銃を構かめて撃つ。
ぱん
銃声が部屋に鳴り響いた。ルナを刺した主の髪を掠めた。すぐさま、2発目を
撃つ。
ぱん
けれど、相手は銃を見て逃げて行った。俺はすぐにルナに駆け寄った。
「おじちゃん」
苦しそうにルナは息をしている。俺はすぐに止血をする。けれど、血が止まっ
てくれない。
「・・・おじちゃん。これ」
ルナは俺に太陽と月の歌の楽譜を渡してくれた。そして、
「ねえ・・・死んじゃったら・・・サンに会える・・・かな?」
と俺に尋ねてきた。
「・・・大丈夫だよ。絶対に会える。けど、今、ここで死んだらサンちゃんが
悲しむ」
俺はルナを必死に励ます。
「だいじょうぶ・・・だよね」
ルナもまた・・・ゆっくりと瞼を閉じる。俺は
「大丈夫だから・・・大丈夫だから」
何もする事ができなかった。そして、俺の手には太陽と月の歌の楽譜が握られ
ていた。
俺の手には太陽と月の楽譜が握られていた。そして、今ならわかる。今、左
右にいる女の子二人はルナとサンだ。あの子達は出会ったけれど、探している。
たぶん、俺が過去にいなかったら、あの二人は・・・誤る前に死んでいたのか
もしれない。
「・・・」
ルナとサンは
「「くすくす」」
と笑いながら向かってくる。それに対して、俺は怖がる事もなく。
「・・・これを探していたんだろう」
俺は楽譜を差し出した。
「これは・・・」
ルナから悪意が消えた。
「二人で歌おうって約束した楽譜」
サンから悪意が消えた。二人は一緒に太陽と月の歌の楽譜を受け取り
「「一緒に歌えるね」」
二人はそう言って消えていった。
「・・・はぁ」
天井を見上げため息をついた。今頃は天国で太陽と月の歌を歌っているのかな
と俺は思った。
場所 劇場 13時45分
ついに、舞台につながる扉の前まで辿り着いた。俺は二つのレリーフをはめ
込む。すると、
ごごごごごごごご
という音がして
どーん
という大きな音を立て勢いよく扉が開いた。
「・・・」
俺は唖然として、
「ようこそ、ここに辿り着いたのはあなたが始めです」
舞台の上で豪奢な椅子に座っている蒼のドレスを着た女の人が透き通るような
声で言う。俺は劇場のホールへと入る。観客席に空きがあるものも、人が座っ
ている。けれど、その中にはぼろぼろの服をきた老人がいれば、豪奢な服を着
ている者、女の人が男の人を楽しむ者、自らの髪を撫でるのに夢中な女の人と
かがいた。一つだけわかる事は、あの扉の詩の楽園とはかけ離れたものだった。
「私がこの世界の全てをつかさどる、蒼の歌姫」
蒼の歌姫は自分の紹介をした。舞台の上では蒼の歌姫が豪奢な椅子に座り、そ
の隣では裸の女の子が貼り付けにされていた。
「おや、やっと来たみたいですね。遅いわよ・・・D」
Dという仮面を着けた男がいて、女の子を抱えていた。けれど、その前に俺は
ぱん
Dという男に銃を向けて撃った。
場所 劇場の隣の建物 14時15分
メイドは
「ご気分はいかかがでしょうか」
と聞いてきた。私はそれに対して、メイドを睨む事しかできなかった。けれど、
悪意を感じられない。
「こちらに、お召し物を」
メイドは洋服一式をテーブルの上に置いた。私はメイドがテーブルに置いた洋
服を手に取ってみて
「私の服は?」
と尋ねる。すると、メイドは
「申し訳ありません。あの服はぼろぼろで着られないと思って、勝手に処分さ
せていただきました」
と答えた。私は洋服に視線を移す。その洋服は女性らしい洋服だった。けれど、
私の好みではなかった。私はメイドに視線を移して
「動きやすい服はないか?」
と尋ねた。すると、
「男物でよかったら」
と言ってくれた。私はそれを要求すると、メイドは黒いスーツを持ってきた。
「こちらでよろしいでしょうか」
メイドは尋ねる。私は
「ありがとう」
とお礼を言ってスーツを受け取る。メイドは
「今、お食事をこちらにお持ちします」
と言って部屋からさった。私はすぐに黒いスーツに着替える。
「・・・普段着ている服とあまり変わらないな」
私は苦笑いしながら、辺りを見回した。すると、机に私のシガーケースとガス
ライターと携帯灰座と布に包まれたナイフが置いてあった。それから、ケロベ
ロスと呼んでいる指輪も置いてある。私は指輪をポケットにしまって、シガー
ケースから葉巻を1本取り出して、ナイフで吸い口を作り、ガスライターで火
を付ける。
「はぁ」
口から葉巻の煙を吐き出す。ここが禁煙だとか気にしない。私が吐き出した煙
を眺めて何も考えない。ただ、葉巻を楽しむ。
がちゃ
ドアを開ける音がしてメイドが料理を持ってきた。メイドは私に席を案内して、
すぐに料理を並べる。
「・・・どうぞ」
メイドは料理を並べ終えると私の後ろに立って言う。私は出された料理を見る。
どれも美味しそうだ。私はまず、スープを飲むことにした。
「・・・」
美味しかった。だから、
「いただきます」
と言って食べた。とにかく、食べた。
もぐもぐもぐ
料理はかなり美味しい、さらに血を消費しているためか、料理がさらに美味し
く感じられる。私は10分もかからずに全ての料理を平らげてしまう。
場所 館 13時45分
3人の女がいた。1人はランスがお腹を貫通して壁に貼り付けられて、残り
の二人はどちらもメイド服を着ていた。それで、二人とも長剣を持っていて、
無表情だった。外見で唯一違うのは仮面を着けているか、着けていないかでし
た。
「・・・その人を私に譲ってくれませんか」
仮面を着けていない女が言います。すると、
「駄目です。この女はご主人様を誘惑します」
と返事をする。その後は何も話さなかった。二人の女は持っている長剣で戦い
を始める。戦いは長剣の金属と金属がぶつかる音が響き、足音や服が擦れる音
しかせず、それ以外の音は無い戦いだった。どちらも、一歩も引かずに戦い。
勝敗が決まらないと思わせる戦いだった。けれど、仮面を着けてないメイドが
膝を付いてお腹から血を出した。これで、勝敗が決まったと仮面を着けた女は
思います。仮面を着けてないメイドはお腹を押さえながらランスがお腹に刺さ
った女を見た。ランスがお腹に突き刺さった女は息をしていて必死に生きてい
るように見えた。その時、二人の女に違いが生まれた。だから、
きん
仮面をつけないメイドがこの戦いに勝利した。勝利した後は、お腹にランスが
刺さった女に刺さったランスと胸に刺さった槍を抜いた。それから、太ももに
刺さった長剣も抜く。それで、抜く時に血が噴出したが気にしない。一方、助
けられた女の傷はすぐに治った。ありえない速さで治った。その後、仮面を着
けてないメイドは地面に落ちているナイフを拾った。
「・・・」
この女の人のものだろうかと仮面を着けてないメイドは思った。だから、拾
い。安全な部屋へ運んだ。
場所 劇場 14時5分
俺は銃を構えて撃った。しかし、Dという男に当たるまえに、Dが持ってい
る長剣ではじかれた。
「あぶないですね」
Dは女の子を抱えながら言って、首を横にふり、俺のほう向く。
「私はDです。今、あたなの相手をしている暇はないので、アントがお相手を
してくれるでしょう」
Dは仮面を着けていて、口元の表情しかわからない。
ばん
後ろでドアを思い切って開ける音がした。後ろを振り向くと大男がいた。
「アント、しばらくこの男の相手をしてください」
Dはアントという大男に命令して、俺から目線を蒼の歌姫に視線を移す。一方、
Dに抱えられている女の子は気絶をしているようだ。俺は
「動くな」
と言って大男に銃を向ける。けれど、
「いひいひひ」
と奇妙な声を上げながら近づいてくる。俺は後ろに探す。けれど、壁際まで追
い込まれてしまった。人に銃を撃ちたくないがしかたがない。
ぱん
俺は足を撃った。けれど、
「何」
効いていない。俺は何発か急所を外して撃つ。けれど、効果がない。相手は銃
が効かない相手か、
ぶん
相手の攻撃範囲に入ったため、男は攻撃をしてくる。けれど、腕力に頼った大
振りの攻撃のため、落着けば避けられる。けれど、
がしゃん
壁を破壊する威力だ。あんな攻撃をまともに当たったら、ただでは済まない。
俺は銃の弾を補して、大男に銃を向ける。けれど、
「うひひひ」
と笑いながら走ってきた。俺は、とっさに横に避けた。体が大きい癖に足は速
い。走りながら、パンチをしてきた。無論、パンチも脅威だが、あの大きな体
で当たってもまずい。いずれにしろ、相手は強い。いずれにしろ、何とかして
相手の動きを封じるしかない。ならば、どうすればいい。今、手持ちの道具で
どうにかできない。俺の能力で相手を倒す事も無理だ。なら、どうする。相手
の動きを封じる事ができる何かを探すしかない。それまでは、大男の攻撃を避
けるしかない。とにかく、いい考えを探すしかない。どれだけ、体力が保てる
かわからないが、どこにある。どこにあるんだ。
「いひひひ」
大男は両手を挙げて俺をあざ笑う。けれど、それに構っている暇は・・・あっ
た。
ぱん
「いひい!」
貫いた。手の平を俺の撃った銃が貫く。大男は手に風穴が開いて、血が出てい
る。それで、
「ふがぁああああ」
「うわ」
観客席を投げてきた。俺は避けようとした。
夜叉流 撃破
観客席が粉砕された。それは大男とは対極的で外見は華奢な格好をしているけ
ど、実際はものすごいシェリルさんだった。
「フローさん。お待たせしました。敵を倒すのは数秒だったのですが。ここに
来るのに・・・」
と笑顔で言う。それに対して
「シェリルさん、あの大男には手の平以外の攻撃は通用しません」
と警告をする。
「大丈夫ですよ」
シェリルさんは笑顔で言って
だっ
幅跳びの人も真青の跳躍で一気に大男に距離を詰めて
夜叉流 電波
シェリルさんは相手のお腹に拳を作らずに手を開いて突く。すると、大男がび
くりと痙攣して倒れた。
「・・・」
あれは夜叉流 電波か。確か、体には電気が流れている。それを体の1点に集
中してそれを相手に思い切ってぶつける技だ。何も知らずに受ければ、大抵の
人は気絶する。だけど、大男も頑丈だった。一度、地面に倒れたものも起き上
がった。大男は反撃をしてくる。しかし、シェリルさんの敵ではなかった。
夜叉流 飛来電脚
大男を蹴り上げる。大男は空中に舞い上がり、シェリルさんも跳躍して、大男
に空中で回し蹴りをする。大男は下に落下せず、水平に吹っ飛び壁に受身を取
ることもできずに当って地面に落ちる。大男は体を痙攣させて気絶している。
だが、全てが終わったわけではない。
場所 劇場 14時24分
誰かが、この場所に来た。誰だかはわからない。だけれども、止まった時が動いた気もする。
「・・・」
仮面を着けた男が少女を抱えて、蒼の歌姫と話している。だけど、何を話しているかわからない。そして、最初で最後の大きな劇が始まるような気がした。
場所 劇場の隣の建物 14時24分
私がメイドに案内された部屋は倉庫だった。二人の少女も一緒に来ている。
私は連れていくのは危険だと思った。けれど、何処にいても同じだから、結局
連れていく事になっている。メイドの話だと、いろいろあったらしい。詳しく
聞くことはできないが、このメイドにとって大切な存在だとはわかった。そし
て、倉庫にはいろいろな物があった。
「Dは・・・マリーエを劇場の舞台に連れて行ったんだよな」
私は倉庫にある物を漁る。
「はい、たぶん。蒼の歌姫様のお土産として連れて行ったのでしょう。だから、
しばらくは安全です」
「そうか。確かに、今の武器だと大変だな。おっ、これは、美味しそうなウィ
スキー」
ウィスキーが入った木箱を見つけた。
「もしよろしければ、あげましょうか?倉庫にある物ならば、どれも大丈夫で
すよ」
「何!」
私はウィスキーを物色するのを止めて、メイドを見る。
「ほ、本当に貰ってもいいのか」
私は真剣な目でメイドを見る。
「はい、持てるならばですが」
メイドは無表情に言う。それに対して、私は倉庫にある鞄を探した。沢山の物
を入れられる物を探した。すると、背負い袋を見つけた。
「よし」
私はウィスキー4本を丁寧に布に包んで背負い袋に入れる。それから、葉巻が
入った木箱に1800年代のワインを5本入れて
「これは、シガレットケース」
シガレットケースを私は見つけた。私は手に取って
「・・・えい」
地面に投げつけた。さらに、蹴ったり、踏んだり、ケロベロスと呼んでいるナ
ックルダスターを装備して殴った。シガレットケースは形が変形してしまった。
「だめか」
この程度で壊れてしまうシガレットケースではだめだ。たとえ、爆発に巻き込
まれても、水の中でも、たとえ、竜巻に呑み込まれても耐える事ができるシガ
レットケースでなければだめだ。
「・・・」
私は耐久性を求めたシガレットケースを探す。
「・・・」
さらに、そこから気に入った形を探す。結果、一つだけ私が望むシガレットケ
ースを見つけた。
「・・・これ」
「はい、ダイヤモンドの固さを超える飛竜の甲殻から作った物ですね」
どうりで、頑丈なわけだ。私は新しく手に入れたシガレットケースを見ながら、
先ほど手に入れた葉巻を入れていった。
「・・・」
はっきり、本来の目的を忘れて、私の趣向品を背負い袋に詰め込んだ。結果、
背負い袋に入っているのはDに対抗するようなものは入っていない。
「よし、行くか。舞台」
「よろしいのですか」
メイドが尋ねる。メイドの背中には自分と同じぐらいの大剣を背負って、さら
に大砲とかも背負っている。
「・・・」
完全武装だった。それに対して、私が持っているのは私の趣向品だった。私は
あたりを見回した。
「あれがいい」
私は望む武器を見つけた。それを私は持って
「舞台にはどうやって行くんだ?」
と質問をする。
「鎖を解く鍵を持っております。それを使って舞台の裏から行けます」
メイドは私に鍵を見せてくれた。
「そうか、それと後一つ聞いてか?」
私は無表情のメイドを見る。
「私は綾だ。夕霧 綾。お前の名前は?」
「私に名前は存在しません」
「自分で決めるんだな」
私はそう言って、舞台へ向かう。
場所 劇場 14時24分
Dは私にお土産を用意してきた。それは、1人の少女だった。
「D、お前は何をするつもりだ」
Dの考えがわからない。すると、Dが
「面白いものが見られます。蒼の歌姫様」
そう言って、舞台の準備をする。私は舞台の端に追いやられ、舞台は本物のス
テンドグラスをバックにした舞台で、連れてきた少女を貼り付けにする。
「蒼の歌姫様、少々、劇に参加したいとは思いませんか」
Dが私に尋ねる。私は
「歌を歌えるのならばかまわない」
と返事をする。
「歌えます」
Dは私の質問に即答した。結果、私は劇に参加する事にした。けれど、Dは言
う。
「しばらく、お待ちください。蒼の歌姫様の出番はこの後、拍手喝采の部分で
ございます」
私はそれに興味はない。ただ、歌を歌いたいだけだ。Dは長剣を持って、ここ
まで辿り着いた男と女へ歩いてゆく。
「・・・」
しかし、あの男はすごい。レリーフを守る者たちをどうにかして、ここまで来
たのだ。正直、褒めてもよかった。けれど、男はDを見たとたんに銃を構えて
撃ってきた。だが、あの男は優しすぎる。そして、あの女もDに勝てないだろ
う。なぜなら、この世界で一番の強さを持つ存在なのだから。
場所 劇場 14時34分
目の前には長剣を持った男、Dがいた。
「フローさん。この人は危険です。下がっていてください」
シェリルさんが真剣な顔で言う。
「わかりました」
そう言って、俺は下がる。
「おや、あなたも美しいですね。私はDです」
Dという男はシェリルさんに挨拶する。一方、シェリルさんは
「シェリルです」
と一言で返事をして、それが戦闘の合図だった。シェリルさんが自らDという
男に向かって行く。それもものすごく速い。
「くっ」
けれど、素手のシェリルさんは不利だった。相手は長剣を持っている。さらに、
シェリルの攻撃を長剣で受ければシェリルにダメージを与える事ができる。だ
から、自ら攻撃を仕掛けたのに下がるはめになる。
「・・・動きがはやいです」
シェリルは相手の動きの事を言う。
「ありがとうございます。動きだけは誰にも負けないように努力しております
ので」
そう言って、こんどはDから攻める。それに対して、シェリルさんも負けない。
隙あれば、そこを狙って攻撃をする。
夜叉流 水流
時には相手の攻撃を受け流して、
夜叉流 飛来
相手に攻撃をしけたりする。けれど、それが当らない時がある。Dも強い。だ
から、シェリルさんの攻撃を避けたら、すぐに攻撃を掛ける。それに対してシ
ェリルさんは
夜叉流 水流激
長剣の突きを受け流し、さらにその攻撃の勢いをつけてやり、その力を相手に
返す。
「!」
けれど、Dはその前に長剣を離して、長剣はものすごい勢いで壁に刺さった。
「ふぅ、危なかったです」
悠長に話しながら、舞台へ歩いて行く。
「はっ」
一方、シェリルさんは追い込みを掛ける。けれど、
「無駄ですよ」
Dもまた、シェリルさんと同じぐらいの速さで新たに長剣を手に入れる。
夜叉流 斬撃
手刀をシェリルは作り、長剣を根元から切断した。ただし、刃と素手で戦うつ
もりはなく、横から剣身を切断したのだ。その時点で、現実を逸脱している。
ばこ
シェリルさんはDとうい男に蹴られて吹き飛ばされた。さらに、Dの男の追撃
を怠らない。それに対して、反応が遅れたシェリルさんはDのパンチやキック
の連続攻撃をくらってしまう。最後にDは思い切ってシェリルを蹴った。シェ
リルさんは地面に激突して転がった。
「うぅ・・・」
シェリルさんは意識があるものも、体が思うように動かなかった。俺が銃をD
に向けた。
「遅いですよ」
俺の目の前にいて、持っている銃を手から弾いた。俺はすぐにシェリルさんか
ら習った格闘術で応戦する。けれど、Dに通用する事もなく、俺はカウンター
を食らって地面に平伏した。
「・・・・」
絶体絶命だった。Dは壁に突き刺さった長剣を抜きにいく。それに対して、体
を動かそうにも痛みで体が思うように動かない。
ばきん
そして、俺とシェリルさんが諦め欠けた時にステンドグラスが割れる大きな音
がした。誰もが注目した。しかし、そこには誰もいない。変わりに
「・・・ブロンズ像」
ブロンズ像が舞台の真ん中で堂々と立っていた。でも、理由がわからない。
「おお、投げたブロンズ像が立った。なんという偶然だ」
割れたステンドグラスの奥は暗闇で、その暗闇のなからから聞き覚えのある声
が聞こえた。
場所 舞台の裏 14時56分
私は舞台の裏に辿り着いて、目の前にはステンドグラスがある。どうやら、
舞台のセットらしい。それで、この先が舞台に通じるそうだ。ならば、このス
テンドグラスを割ってかっこよく登場してみようかと考えた。
「・・・」
考え直して止めた。ガラスを突き破る時、怪我したら嫌だ。だから、私の目に
止まったブロンズ像を見て閃いた。
「何をするのですか」
メイドが尋ねる。
「見ればわかる」
私はブロンズ像を持って、思い切ってステンドグラスに向かって投げた。
がしゃん
大きな音を立てステンドグラスは割れて、ブロンズ像は舞台の上で立っていて、
輝いていた。
「おお、投げたブロンズ像が立った。なんという偶然だ」
私はそう言いながら、舞台の上に登場した。後から、メイドと少女二人がつい
て来た。
「アヤさん」
貼り付けにされているマリーエが叫ぶ。
「大丈夫か」
私はそう言って、あたりを見回す。舞台には蒼のドレスをきた人がいて、観客
席にはDという男がいる。それから、いろんな人と異界の住人もいる。
「・・・」
フローとシェリルもいて地面に倒れていた。私は舞台から降りてフローに駆け
寄って
「フロー大丈夫か」
と尋ねる。
「はい、なんとか」
フローは何とか起き上がる。それに対して、
「お前はシェリルを助けて、マリーエを助けろ。それから、助けられるのは助
ける。それから、あそこにいる無表情のメイドと綺麗なドレス来た少女二人も
助けろ」
私は背負い袋を下ろした。
「これは?」
「お前が持っていろ、中身は・・・私の趣向品が入っている」
私はそう言って、視線をDに向ける。
「よお、今度は負けないから」
私は右手に持っている両手剣を構えた。
「ふむ、おもしろそうですね」
Dは長剣を持って舞台へあがる。それに対して、私も舞台の上に上がる。
「大丈夫ですか?」
メイドが尋ねる。私はそれに対して
「大丈夫だ。それと、さっき話してた男、わかるか?」
メイドは頷く。
「フローっていう。そいつと、協力しろ。きっと、この子達を守ってくれる」
「わかりました」
メイドは二人の少女の手を引っ張ってフローへの所へ行く。そして、舞台に残
った私は両手剣を構える。それに対してDは長剣を構える。私の使う両手剣の
長さは2mに重さは3kgある。一見、素早く剣を振るえる長剣が有利に見え
る。けれど、実際にやらなければわからない。
「ふむ、愚者の構えですか」
「そうだ、アルバーの構えだ」
左足を下げ、右足を前に、腕を左に下ろし、切っ先を正面下に下げた構えがア
ンバーだ。一見、無防備な構えに見える。けれど、それが最大の特徴だ。
「なるほど、勢い込んで来た所を切っ先で下腹を切り裂くおつもりですか」
どうやら、この構えを知っているようだ。なら、普通に中断に剣を構えた。足
を肩幅に開き、左足は前にして、方の力を抜いて両手剣を構える。
「ふむ・・・面白いですね」
Dは口元をにやりとさせて言う。それに対して、私は両手剣を投げた。
「なっ」
いきなりの事でDはあせる。それに対して私はDに一気に近づいて
ずば
Dの上半身を切り裂いた。血が噴出して、私に血が降りかかる。一方、Dは
「ふははは、おもしろい。これなら、蒼の歌姫様も満足でしょう」
「?」
意味がわからない。けど、私に向かって
「あ・・・あ・・・紅の歌姫」
蒼の歌姫は立ち上がった。さらにDはこう言った。
「さようです。蒼の歌姫様。この方はあなたから歌を奪った人でございます」
蒼の歌姫とかよばれる女の人は椅子から立ち上がり、鞭を手に取る。
「私は紅の歌姫じゃない」
私は否定する。けれど、蒼の歌姫は
「やっと、倒せる。ようこそ、私の世界に」
蒼の歌姫が私に戦いを挑んできた。
場所 14時54分 劇場前
人数が揃って、突入したのはしたが、誰もいない。一体、何処に行ったとい
うのだ。刑事は次から次へと起きる謎に気がおかしくなりそうだった。
「まったく、意味がわからん」
現在も劇場の調査をしているが、何もわからなかった。
「はぁ・・・」
ため息をついて、1台の車がやってきた。
場所 劇場 15時2分
私は二人の少女の手を引っ張ってフローという男のところへ行く。
「あ、よろしくお願いします」
フローという男はやさしい顔で言って、地面に倒れている女の元へ行く。
「大丈夫ですか、シェリルさん」
シェリルと呼ばれた女は
「すみません、私・・・やられちゃいました」
笑顔で言う女は言う。それに対して、
「大丈夫ですよ。それたより、助けられる人達をたすけましょう」
フロー呼ばれた男はシェリルを起すのを手伝う。
「あなたはご主人様を裏切るのですね」
「・・・」
後ろを振り向くと仮面を着けた、私の悪夢がいた。私と同じで一緒に作られて、
この子たちを白から色を染めた人だ。
「・・・」
私は何も言わない。
「シェリルさん、無理です」
フローがシェリルと呼ばれる女を制止する。
「すみません、この子達をお願いします」
私は二人をフローの男に任して、背中に背負った大砲を地面に下ろして、背中
にある幅広の片刃で自分と同じ背丈の長さのはる両手剣を構えた。
「あの時は、倒したと思って油断して負けたけど次は負けません」
それに対して、私の悪夢も両手に持った長剣を構える。
「ジェシカ。私はわかりません。体の痛みも快楽も・・・けれど、心は感じま
すか」
私が私の悪夢、ジェシカに問うとこう答えた。
「心など、完全な人間に不要です」
「・・・」
もう、何も聞く必要はない。しばしの沈黙のあと、ほぼ同時に前にでた。私が
1撃目の斬撃を行う。それを左の長剣で受け流して、右手の長剣で攻撃をする。
それに対して、両手剣を離さず、片手で持ちながら避けて、水平になぎ払う。
けれど、その攻撃は後ろに下がられて避けられてしまう。ジェシカは後退した
後、すぐに攻撃をしかけてきた。それを私は両手剣の剣身の幅の広さを利用し
て、ジェシカの斬撃から身を守り、後ろへ跳躍する。
「やはり、甘いです」
跳躍した、私は壁を蹴ろうとする前にジェシカは私の近くにいた。反撃をする
つもりが防御に転じる事になった。地面に落ちるまで、両手剣で全ての攻撃を
防御する。
「はっ」
地面に着いたら、すぐさま攻撃を行う。けれど、ジェシカは後ろに10メート
ルほどジャンプして距離を取る。それを今度は私が追って第2撃の斬撃を行う。
両手剣を肩に構えて、一気に振り下ろした。けれど、また、避けられて、私は
上を向く。ジェシカは天井を蹴って、私に向かってくる。それに対して、私は
地面を蹴って立ち向かう。
ばきん
剣と剣がぶつかり合う音がして、
ばきん
さらに、その音がなり
ばきんばきんばきん
何度も何度も鳴り響き、しばらく、空中で私とジェシカの攻防が続く。私は左
から両手剣を水平に振って攻撃を行う。それに対して、ジェシカは両手に持っ
た長剣でガードを行う。たぶん、片手では受け止められないと判断したのだろ
う。私とジェシカは剣を押して相手を倒そうとする。けれども、力は同じで決
着はつく事がなく、私とジェシカはほぼ同時に後ろへ下がる。
「・・・」
私は両手剣を構えなおす。一方、ジェシカは長剣を構えずに
「私にはわからない。私と同じように完璧なあなたが・・・私と違う事を考え
なさる」
「・・・」
左手に持つ長剣を向けて言う。
「けれど、わかりました。あなたはご主人様に名前を貰っていない。名も無い
未完成品だと理解しました」
私には理解できない。完全と、未完成とかがわからない。生まれた時から、わ
からなかった。ただし、この世界に生まれた時の記憶ではない。その前の、も
っと昔の記憶だ。
「名も無い未完成品が同じ存在だとは恥ずかしいです。今、ここで楽にしてあ
げます」
ジェシカが私に向かってきた。私は防御をする事しかできなかった。わからな
かった。わからなくなってしまった。戦う意味がわからなくなってしまった。
そもそも、私は戦う必要なんてなかったのかもしれない。私は壁に追い込まれ
た。
ざしゅ
ジェシカの持つ左手の長剣で右肩を突き刺された。
「・・・」
今、私の目の前で右手の長剣が輝いている。
「・・・」
私は何も感じない。痛みも快楽も感じない。だから、何も感じないのならば、
何もする必要は無く、戦う理由もない。
「・・・」
蒼の歌姫様、私はここでお別れみたいです。私は心の中でお別れを言った。だ
けど、なんで、心の中で言ったのだろうか?そういえば、遠い昔、蒼の歌姫様
は名前を下さらなかった。理由はわからない。自分の好きな名前を自分の名前にしなさいと言われた。
「・・・」
でも、今ならわかる気がする。そして、アヤという人も同じ事を言った。そし
て、ジェシカは完璧じゃない。完璧に作られている。けれど、その完璧が未完
成にしていると私は思った。それが、悲しい。
「感情もないあなたが、私を悲しい目でみる。やはり、あなたは未完成です」
私は初めて無表情でなく、感情を表した表情でジェシカを見た。
「ジェシカ、ごめんなさい」
私は右肩に刺さった長剣を素手で抜いて、壁に突き刺した。その時、痛みは感
じない。ジェシカは驚いて、右手の長剣で攻撃をする。それに対して、私は両
手剣でガードして、縦に両手剣を振るう。
ぱきん
私はジェシカを切らずに仮面を斬った。ジェシカは後ろへ下がる。私は自分の
髪の乱れを治す時に使うコンパクトを取り出して、ジェシカの顔を映す。
「あなたは、私と形は似ていますが、違うのです。この鏡を見て私と自分の顔
を比較してみてください」
「あ・・・嫌・・・嫌」
ジェシカは長剣を落として頭を抱えて地面に膝を付く。
「・・・」
元から違ったのだ。ジェシカは自分と違う事が怖くて仮面を付けた。そして、
違う事から逃げてきた。もし、違うとわかったら、どちらが本当の完璧かわか
らなくなってしまう。だから、仮面を着けた。
「・・・」
ジェシカは必死に自分の顔と私の顔の違いが嘘だと必死に思い込もうとしてい
る。けれど、それができなかった。
「・・・」
例え、痛みも快楽も感じなくても心は感じられる
場所 15時1分
Dはナイフで切られた傷を抑え立っていた。一方、私はケロベロスを両手に
装備する。
「お前、わざとか」
私はDを睨む。
「いいえ。あなたが蒼の歌姫様に相応しい人か試しただけです」
何が本当かわからない。はっきり言って、Dという男が好きになれない。とり
あえず、
「・・・紅の歌姫。私と歌いましょう」
手には鞭を持って、私と戦うつもりらしい。
「では、蒼の歌姫様失礼いたします」
「うむ、お前はよくやってくれた」
Dは舞台から去って行った。一応、傷を負っているから何もできないだろう。
ならば、目の前にいる蒼の歌姫をなんとかするしかない。
「さあ、歌いましょう」
蒼の歌姫は私に歌を歌う事を強要してくる。
「私、正直・・・歌下手だよ」
私は、地面に落ちたDに投げた両手剣を拾う。けれど、この両手剣をあまり使
いたいとは思えない。
「・・・」
一応、同姓だけど、元は男だ。女の子を殴るというのは気が引ける。あ、で
も・・・だから同性いいのかな。
「ふざけているのですか?紅の歌姫」
「いや、本当に歌は音程が合わなくて、音楽はハーモニカしか吹けないんだ」
そうやって、懐からハーモニカが入ったケースをポケットの中から3つほど取
り出して見せる。
「ね・・・」
でも、蒼の歌姫は信じてくれない。
「紅の歌姫、あなたが歌わないというのならば・・・私があなたを歌わせてあ
げましょう」
蒼の歌姫が空中に浮いた。私はナイフを仕舞って、両手剣を構える。
「さあ、歌いましょう」
それ言って、蒼の歌姫は歌う。すると、蒼の歌姫の周りに氷の結晶が現れ、歌
に合わせて氷の結晶が私に襲い掛かってきた。
「!」
私はすぐさま、その場から身を引いた。でなければ、あの氷の結晶に当って大
怪我をしているところだ。いくら、頑丈なヴァンパイアでもまずい。
ばちん
「ぐっ」
蒼の歌姫は私が凍りの結晶を避けた所を狙って鞭で攻撃をしてきて、当ってし
まった。私は体制を崩しまう。けれど、すぐに体制を整える。けれど、その時
は間に合わない。すぐさま、氷の結晶の雨が私に降り注いだ。私は両手剣を地
面に突き刺して、自分の体を縮ませて、必死に氷の結晶の雨を耐える。先が鋭
く尖った氷の結晶は私に突きれば、私の体をえぐる。そうと思えば、丸い形を
した氷の結晶が私に容赦なく体にぶつかってくる。そして、氷の結晶の雨が止
むと私は反撃に移る。体の傷はすでに治っていて、両手剣を持って、蒼の歌姫
まで走って行く。一応、中に浮いているが、蒼の歌姫は向かってくる私に対し
て鞭で対抗する。しかし、私はそれを避けて、両手剣を投げた。蒼の歌姫はそ
れに対して、冷静に対処する。周りに浮遊する氷の結晶で自分に向かってくる
両手剣を落とせばいいのだ。さらに、その方向は私を向いている。私はそれに
気が付いて走り出す。けれど、
ばき
「あっ・・・ぐぅ」
足に当って、足の骨が折れた。私は舞台の上で倒れて、ハーモニカを落とした。
けれど、気にしている暇はない。次の攻撃がくる。
ばちん
私を鞭で思い切って叩く。私の足は治って立ち上がったが、鞭の攻撃で倒れる。
また、私は立ち上がり、鞭の攻撃を避ける。けれど、ピンポイントで狙った氷
の結晶が私のお腹を貫く。
ぴしゃあああ
血が出る。けれど、すぐに治る。
「紅の歌姫さん。ずいぶん、便利なお体をしています事」
そう言って、氷の結晶の雨がもう一度降り注ぐ。しかも、今度は鋭く尖った氷
の結晶だ。当れば出血する。出血すれば、私の回復力も落ちる。ならば、立ち
上がって逃げるしかない。
だっ
すでに体は治っている。ならば、体は動く。私が走るのと同時に氷の雨が降る。
「・・・・っ」
お腹を抉られる。
「ぐぅ」
肩も抉られる。
「がは」
足を氷の結晶が貫いて、私は地面に倒れる。
「はぁはぁ」
息は荒く、血を消費する。傷はすぐに治るが出血した血は戻らない。
「つまらないわ。紅の歌姫。そして、さようなら、紅の歌姫」
蒼の歌姫の周りにこれまでとは桁違いの氷の結晶が集まる。
「・・・」
私は立ち上がる。このまま、負けるつもりはない。私はナイフを取り出す。
「はぁ」
葉巻を取り出して、ナイフで吸い口を作り、ガスライターで火を点けて吹かす。
私は葉巻の煙を吐き出して、蒼の歌姫に視線を移して、走り出す。地面に突き
刺さった両手剣を抜き取る。それと同時に氷の結晶の雨が私を襲う。けれど、
関係ない。そもそも、はじめからそうしていればよかった。私は余り幅広とは
言えない両手剣を盾にして、蒼の歌姫に接近する。
どさり
例え、倒れても立ち上がって、また走り、蒼の歌姫へ近づく。たとえ、どんな
傷を負っても構わず、どんな攻撃にも臆する事もなく前に行き、
「うぉおおおおおおお」
ばちん
蒼の歌姫に平手打ちをする。蒼の歌姫は呆然として、地面に落ちる。すぐに、
蒼の歌姫は立ち上がり
「何故、持っている武器で私を斬らない」
動揺した声で言う。それに対して、奇跡的に無事だった葉巻を吸って、煙を吐
き出してからこう言う。
「お前、女の子だろう。女の子は大切にしなくてはいけないからね」
ただ、それだけなのだ。それさえ、無ければ、蒼の歌姫を倒す事なんて簡単だ
ったのだ。
場所 劇場 15時4分
俺はアヤさんに言われた通りにマリーエを助けに行く。二人の少女はシェリ
ルさんに任して、床に落ちている銃を拾って舞台へあがる。
「大丈夫かい」
俺が尋ねると
「うん」
と頷いてくれた。俺はナイフを取り出しながら
「君がマリーエかい?僕はフロー・ローガン」
自己紹介をしながら、ナイフで拘束を解いてあげる。マリーエは
「ありがとう」
と言う。それに対して、シェリルさんの所へいくように指示した。一方、アヤ
さんは蒼の歌姫と一生懸命に戦っている。俺も頑張らなくてはいけない。そし
て、俺は舞台に貼り付けされた裸の女の子の所へ駆け寄った。
場所 舞台 15時10分
目の前で戦いが繰り広げられる。その戦いはどれも心を奪われる何かがあっ
て、何かを伝える戦いだった。
「・・・」
そして、目の前に1人の男が来た。何かを話している。
「俺はフロー・ローガン。動かないでね」
何かを言っている。聞こえないはずの何かが聞こえた。男は銃を構えて、自分
を固定する鎖を撃ち、貼り付けから開放された。男はコートを掛けてくれた。
けど、そんな事はどうでもよかった。けれど、目の前に落ちているハーモニカ
が入ったケースだけが気になった。
「・・・」
男は舞台の上に落ちているそれを見て、
「ここで待って」
と言って取ってきてくれた。今、男の手とは違った女の綺麗な手にハーモニカ
が入ってケースがあって、中を開けると銀色に輝くハーモニカが入っていた。
男は
「立てるかい?」
と尋ねる。聞こえないはずの声が聞こえた。不思議だった。
「・・・」
でも、立つ気力がなかった。無表情で何もしない。だから、男は自分を抱え上
げて舞台から降りて安全な場所まで運んでくれた。この男は優しいと思った。
けれど、優しすぎると思った。
「・・・」
蒼の歌姫を見た。何か動揺している。それで、いて・・・一つの氷の結晶が蒼
の歌姫に挑んだ女の人に当る。さらに、沢山の氷の結晶の雨がその女の人に降
り注ぐ。それと同時に、コートが赤く紅のように光出した。
場所 劇場 15時16分
俺は舞台の方を見る。舞台では蒼の歌姫が頬を押さえて動揺している。一方、
アヤさんは葉巻を吹かしたりしている。けれど、
「何故、何故なの。あなたは私から歌を奪った人なのに」
「いや、ちがうから」
「でも、今度と同じように歌を」
「奪わない」
アヤさんは蒼の歌姫と話をしている。けれど、蒼の歌姫はアヤさんの言う事を
信じられないのか
「嘘よ」
と言って氷の結晶を当てる。一方、アヤさんはよける事もなく、氷の結晶に当
った。さらに、アヤさんに氷の結晶の雨が降り注ぐ。助けなければいけない。
そう思った時、老婆からもらったルビーを思い出した。あれを使えば助けられ
るかもしれない。そう思った時、俺のコートに入ったルビーが紅に光始めてい
た。俺はコートを羽織らせた少女に
「ごめんね」
と言ってコートのポケットに入ったルビーを取り出す。するとルビーは空中に
浮いて、閃光のように蒼の歌姫を貫く。それに対して、蒼の歌姫は気が付いて
避けようとする。しかし、避けきれずにお腹から血が出て倒れる。動きを封じ
る事ができた。けれど、ルビーの効き目が残っていた。また、蒼の歌姫を狙っ
て、閃光が蒼の歌姫を狙う。俺は銃を構えてとっさに撃つ。けれど、当らない。
しかし、
「はっ」
ばきん
両手剣で閃光を断ち切り、ルビーが砕けた。アヤさんは俺の方をみて
「あのルビーか?」
と尋ねてきた。それに対して
「はい、ですが。すみません」
と俺は謝る。
「気にするな。あれ、使わなければ私が力尽きていた」
しかし、アヤさんは気にする様子もなかった。けれど、別の声がした。
「あのまま、ほっとけば楽だったのにな」
男の声がした。その男はまったく気配を感じられず、黒のコートを着て、
黒のサングラスを掛けていた。
場所 劇場 15時21分
私の目の前に、私の悪夢が現れた。それは15年前の悪夢の元凶だった。
「お前の仲間だろう」
私は悪夢の男に向かって言った。それに対して
「弱者に興味はない」
と返事をする。私は表情を変えずに、両手剣を持って悪夢の男と対峙する。
「お前をここで倒す。そして、全てを終わらす」
男は口元をにやりとさせて
「ふっ・・・お前にできるか。俺を倒せるか」
と言ってナイフを右手に持つ。私は悪夢の男へ一気に距離を詰める。それに対
して、男はナイフを構えずに立っている。私は斬撃が当る位置に入ったら両手
剣を振るう。しかし、
きん
受け止められてしまった。けれど、気にせずに次の攻撃へ転じる。けれど、
きん
また、受け止められる。
きんきん
さらに、受け止められて、また、受け止められる。
きん
五回目の斬撃も受けとめられる。
ざしゅ
けど、次の攻撃は受け止められない。なぜなら、懐にしまったナイフで男の首
を切り裂いたのだ。けれど、これで死ぬ男ではない。すぐに、次の攻撃に転じ
る。けれど、その攻撃は当らない。
「小細工だな」
男は私と距離をとって軽蔑するように言う。それに対して、私は気にしない。
「お前は・・・ヴァンパイアの戦いを知らない。お前はヴァンパイアじゃない。
人間だ」
男はそう言うと、自ら手首を切った。血が出る。それに対して、私は両手剣を
地面に突き刺してナイフを持って構える。
「・・・」
悪夢の男は自ら作った傷は無くなっていた。そして、
「来い」
悪夢の男が言う。それに対して、言うまでもなく男へ向かって行く。男の手に
は赤黒い弾が握られていた。それを私に投げてくる。私はとっさにその弾から
身をかわす。けれど、爆発した。洋服に火が点く。
「ヴァンパイアは血を使って戦う。例えば、血を爆発物に変えたりする事だ。
けれど、お前はしない」
悪夢の男は近づく。一方、私は体についた火は私を蝕む炎となった。
「何をしても無駄だ。水でも消えない。そして、呼吸が出来ずにもがき苦しみ
死ぬがいい」
「はぁはぁ」
確かに息をしても苦しい。このままだと、まずい。
「・・・くぅ」
本当はしたくないけど、するしかない。私は叫んだ
「フロー、背負い袋に入っている物を投げろ」
すると、シェリルが背負い袋の物を投げた。私は中に入った物が割れないよう
に手で掴みとり、まだ燃えてない右手で背負い袋を開けて、ウィスキーを3本
取り出す。それを持って、男へ近づく。
「ふっ、何をするつもりだ」
私は2本のウィスキーを地面に叩きつけてボトルを割った。それと同時に炎の
勢いが増した。
「馬鹿か?所詮、未熟者か」
男は私に背を向ける。けれど、それが間違いだった。
だっ
「ん?」
男が私に振り向いた時には遅い。あの時、私は一か八かで、急激に爆発的燃焼
を起した。そうする事により、一時的な酸欠状態になる。酸素の内ところで炎
は燃え続けられない。あとは気力を絞って男に飛びつく。そして、ナイフで首
を切り、傷が塞がるのを防ぐためにナイフを食い込ませる。この近距離で、血
の力は使えない。悪夢の男は私を必死に私を振りほどこうとする。けれど、離
さない。絶対にここで悪夢を終わらす。けれど、
ぼぎ
「あぁあああああああああああ」
悪夢の男が観客席に私を叩きつけて、右足の骨が折れた。
ぼぎ
さらに左足の骨が折れた。けれど、すぐに治らない。ヴァンパイアの治癒能力
が私の怪我に追いつけないのだ。それでも、腕のちからで悪夢の男にしがみつ
く。けれど、悪夢の男にはそれだけで十分だった。悪夢の男は私を投げ飛ばす。
私は受身も取れずに観客席に激突して観客席の一部を破壊する。
「くっ・・・動けない」
背骨が折れていて神経がやられている。下半身に力が入らない。けれど、悪夢
の男は
「・・・ふっ」
私に背を向けて去っていった。
「後はその場にいる者たちでなんとかなるだろう」
そう言って、悪夢の男は去って行った。
場所 劇場 15時37分
あの男が去ったあと、フローが私に駆け寄って来た。すぐに平らな床に寝か
してくれた。私の体は焼けどで、酸素を求めた。私は酸素を求めて呼吸をする。
体に十分な酸素が送られると同時に体の傷は治る。傷が治れば、何もなかった
ように立ち上がる事ができた。
「・・・」
本当に皮肉だが、便利な体をしていると思う。私は蒼の歌姫の元へ歩いて行く。
「大丈夫か?」
私はお腹を押さえている蒼の歌姫に問いかける。それに対して、
「どうして、私を助けたの」
私の質問には答えずに、質問を投げかけてきた。私は天井を見上げてこう言っ
た。
「女の子は大切にしないといけないって、姉さんに教わったからね」
私は姉さんの事を思い出しながら言う。
「今、手当てをします」
そこにフローが来て、蒼の歌姫の手当てをする。幸い、急所は外れていたよう
だ。
「これなら、大丈夫ですね」
フローは蒼の歌姫の手当てを行い、真剣な顔して私にこう言う。
「まだ、Dという男が残っています」
「そうだな」
私は舞台の上から観客席を眺めながら言った。
場所 劇場 15時51分
俺は蒼の歌姫の手当てを終えると、アヤさんに話しかける。
「何だ?」
俺はまず、ここに来る時に二人の女の子の話をした。それから、不思議な出来
事の話もした。その時、一緒に聞いていた蒼の歌姫が同様していた。
「まさか、ルナとサンを殺したのはDだというのですか?」
「はい、あの時、ルナを殺した犯人を見ました。それで、その犯人はDです」
ぱちぱちぱち
突如、拍手する音と共に舞台の上に1人の男が現れた。その男は
「こんにちは、皆さん。Dです」
自らをDと名乗る仮面を着けた男だった。
場所 劇場 15時59分
Dという男は拍手しながら舞台に登場した。そして、私達の前に現れた。蒼
の歌姫は
「どうして、どうして、ルナとサンを殺したの?」
とDに問う。すると、
「それは、この世界を作るためですよ。私が望む世界を・・・」
と答える。つまり、蒼の歌姫は踊らされていたのだ。
「まあ、予想外は紅の歌姫があんなにも強情だとは思いませんでした」
Dは両手を広げて言って
「さて、最後のフィナーレといきましょうか」
Dがそう言うと
がくん
という音がして
ぐぃいいいいいいいいいいいいいん
下へと下がり始めた。舞台と観客席を含めて下へ下がっていく。
「D、紅の歌姫は何者だ」
私は問う。
「紅の歌姫。私が始めに殺し、この世界の束縛から逃れた人ですよ」
何かを思い出すように言う。
「この世界を作るのに、自分を含めて21人の人を殺す必要があります。その
時、この世界の住人として魂は永遠に束縛されます。ですが、それは永遠なる
不滅なる世界です」
「・・・」
「しかし、紅の歌姫は愚かで、この世界が逃げ出しました。ここにいれば、永
遠が手に入ったというに。まあ、私の作る世界が気に入らないのなら仕方がな
いです」
つまり、蒼の歌姫は踊らされたのか。悲しいな。自分がこの世界の支配者だと
思っていたのに。
「ただ、大変でしたよ。20人殺したからと言って、必ずしもこの世界の支配
者になれるわけではありません。けれど、私には才能がありました」
まるで、舞台役者のようにDは話す。
「そして、私の望む世界が生まれた。けれど、あなたはそれを壊そうとしてい
る。ならば、この世界の支配者としてあなたを排除しなければなりません。そ
して、私の最大最高の劇で感動のフィナーレを飾ってあげましょう」
私は話が長くて飽きてしまった。私は葉巻に火をつけて、葉巻を吹かす。
「はぁ」
私は煙を吐き出しながらため息をついた。そして、
がくん
という音がして舞台の置くには大きなホール。否、舞台がり、あの魔方陣があ
った。Dという男は、魔方陣の真ん中までいき
「さあ、この世界の麗しき支配者。神の姿を見よ。そして、平伏せ、崇め。崇
めない者には死を」
天に手を伸ばしながらDは言う。
「フロー、蒼の歌姫を安全な場所へ運べ」
私はフローに指示をして、私は観客席に落ちた両手剣を拾いに行く。私が両手
剣を拾った時には、Dという男の原型は見当たらずに巨大な花が魔方陣の中心
にあった。けれど、その花はうねうねと動いている。花の中心にある蕾が開き、
Dという男が現れ
「さあ、かかってきなさい。私があなたに相応しいフィナーレを」
と両手を広げて言う。そして、劇場で最後の戦いが始まった。
場所 劇場の地下かもしれない場所 16時14分
私はうねる巨大な花を見上げる。気色が悪いと思った。匂いも悪い。葉巻の
ほうが、とってもいい匂いだ。けれど、油断はできない。
だっ
私は両手剣を肩に背負って走る。狙いは花の中心だ。だが、そこまで点くには
いろんな障害がある。巨大な花は複数の蕾と花咲いており。Dを守るようにあ
り、それが私に襲い掛かる。蕾が開くと、凶悪な牙を見せて私を丸呑みにしよ
うとする。それを私は茎を容赦なく両手剣で斬り、突き進む。しかし、数が多
すぎる。突き進もうにも、数が多くて前に進めない。
どかーん
そこに爆音が響く。何が起きたと思うと、花の一部が吹っ飛んでいる。私が後
ろを振り向くと、あのメイドが巨大な大砲を持っていた。
「ありがとう」
私は大きな声で言う。けれど、それがまずかった。後ろに私を丸呑みにしよう
と花が迫る。
夜叉流 貫通電脚(かんつうでんきゃく)
シェリルがするどい突きで、怪物の攻撃を阻み、強力な蹴り上げで花を退く。
「アヤさん、走ってください」
私はそれに対して頷く。私は中心へ向かって走った。
場所 劇場のどこかだと思う 16時21分
俺は見ているしかなかった。けれど、
「おい、手伝ってくれないか」
俺は男の人に声を掛けられた。俺が声のほうを振り向くと、俺にダイナマイト
を手渡した。
「な、何を?」
「これで、あの怪物をぶっ飛ばすんだ」
男はにやりとする。それに対して、俺は大きな怪物を見て、男を見てにやりと
する。
「いいですね」
「だろう」
俺と男は密かに準備を始めた。
「そういえば、あなたの名前はなんですか?俺はフロー・ローガンです」
俺は男に名前を聞く。
「すでに知っているよ。ロバート、ロバート・マクレディ」
男はそう言った。
場所 知らない場所 16時24分
大きな剣を持って立ち向かう勇敢な人は苦戦していた。だけど、自分に出来
る事はない。でも、ハーモニカを見た。
「・・・」
もしかしたら、自分が奏でるハーモニカと蒼の歌姫の歌で変えられるかもしれ
ない。自ら立ち上がった。それに、聞きたかった。
「なによ」
蒼の歌姫はお腹を押さえながら言う。それに対して、自分は声が出ない。どう
やって話せばいいかわらかない。だけど、心で必死に伝える。
(あなたの歌だけが聞こえた)
「・・・」
(だから、歌って・・・ハーモニカを演奏するから)
自ら望んだ。だから、ハーモニカ演奏した。
「・・・あ」
蒼の歌姫は目を見開く。そして、蒼の歌姫は
「なぜ、その歌を」
(わからない。だけど、ごめんね)
何故か、涙がとまらない。それで、演奏していくうちにわかった。
「・・・あなたは何もしていない」
(ごめんね。でも、もう一緒だよ)
全てを思い出した。今、自分の記憶には紅の歌姫の記憶があった。それで、今
わかる。音が聞こえる。
夢の中で
僕はさ迷う
君を探しても
君はいない
それでも、僕は歩いていくんだ
それでも、君を僕は探す
何か、忘れたとしても
必ず、思い出せるから
君は歌が好きだった
だから、僕は奏でるから
昔の事
覚えているかな
あの時、僕は
謝れなかったね
それでも、僕は君に伝えたい
僕の本当の気持ち
何を、君は望むの
僕は、一緒いたい
僕は奏で続けるよ
君に届くまで、何時までも
だから、歌って
僕は何時も、奏でるよ
君は何時も、歌うよ
何時も、傍にいるよ
だから、一緒にいよう
忘れないよ、君の事
この歌共に、何時までも奏でるから
だから、歌ってみて
場所 劇場の地下かもしれない場所 16時24分
私は花の中心へ走った。そして、私は両手剣を使って突き進む。
「・・・歌」
歌が私に体を軽くした。これが、歌の力。昔、戦場で疲れた兵士に気力を与え
て勝利に導く歌にも思えた。私は走る。そして、
だっ
花の中心で剣を突き刺さそうとする。だが、止められた。別の花が私に体当た
りをしてきた。すぐに、私は体制を整え、体当たりしてきた花は私を飲み込も
うと向かってくる。けれど、それを避ける。
「・・・」
私は跳躍して、剣を突き立てる。
夜叉流 楽撃
私の攻撃を妨害する花をシェリルが止め、
どかーん
さらにメイドが撃つ砲弾が花の動きを鈍らせる。
ざしゅ
両手剣はDの胸に突き刺さった。
「アヤさん、シェリルさん。離れてください」
フローの声が聞こえた。私は両手剣を抜かないで、花から逃げ出す。私が花と
ある程度の距離を取った瞬間
ぼかーん
ものすごい爆発の音がした。その音と同時に伏せて、衝撃が体に伝わる。「・・・」
私は後ろを振り向いた。花が燃えていた。そこに知らない男が来て
「ダイナマイトだ」
と言う。私はそれに対して
「そうか」
と言って葉巻を吸うか尋ねた。それに対して、
「遠慮しとく」
と断られた。
場所 劇場の地下かもしれない場所 16時41分
花は爆破され、炎が消えるのを私は待った。そして、Dは生きていた。胸には両手剣が刺さっている。
「どうやら、私の負けです。さあ、止めを刺しなさい」
私はDに対して、止めを刺す事はしなかった。
「お前は何もできない」
私がそう言うと、Dは笑った。けれど、気にしない。
「面白い。面白い。あなたは面白いです。そうか、そうか」
Dは1人で納得して
「楽しかったですよ。敵役でしたが、最高の劇でした」
とうれしそうに言う。そして、仮面が粉々に砕けた。そこには優しい顔のDだった。
「楽しい劇のお礼に、私の命を代償に元の世界にもどしましょう。そして、私が犠牲になれば、住人化した人を元の人に戻せるでしょう」
そう言って、胸に刺さった両手剣を水らか抜き取って、剣を地面に突き刺した。そして、Dは
「さらば、美しき人」
と言って自らの命を絶った。Dの身体が赤い液体となって魔方陣に染み渡る。
ごーんごーん
鐘の音がした。そして、視界が白く霧が出てきて何も見えなくなる。
しばらく、霧が視界を覆った。
場所 劇場 16時56分
霧が晴れる。すると、劇場の観客席の間の通路に立っていた。
「・・・」
どうやら、元の世界に戻れたようだ。私はフローのところへ行き
「先に、外で待っている」
と言って、あれを探す。
「・・・あった」
私は背負い袋手を拾う。それと同時に警察が駆けつけた。私は背負い袋を手に
持って劇場の外へ向かって歩く。警察やレスキュー隊は忙しそうに働いている。
私は劇場の外に出て、葉巻の吸い口を作ってガスライターで火を点ける。
「すぅーはぁー」
葉巻を楽しみ、私は背負い袋に入ったシャンパンを取り出して開けて飲む。
「綾」
そして、聞き覚えがある声がする。私が声の方を向くと小夜がいた。
「小夜」
小夜は私に駆け寄ってきた。私はシャンパンを適当な場所に置いて、小夜へ歩
み寄る。だけど、小夜を抱きしめる前に、私は倒れてしまう。それを小夜が受
け止めてくれて、私を抱きしめてくれた。
以上で 4日目中編を終わりにします
あとがきみたいなもの
まず、はじめに話の流れの間の途中に投稿をして、すみません
なお、今回のTSは一つ目と二つめサイレントなTSを目指してつくりました。
3つ目はSな女の人が強制女性化した人を見た場合を考えて作りました。
なお、話は大きく二つ分けられて
綾偏のほうはアクション系、フロー偏はホラー系で作りました
あと、この話をはじめからあとがきの最後まで読んでくれ人たちに
本当にありがとうございます
次回予告のような話
4日目の後編は外伝のような話にする予定です
一応、主人公の過去を中心に4日目を締めくくろうと思ってます
もくじのようなもの
物語を楽しみたい方
>>79からどうぞ
TSを楽しみたい方
>>101 >>106 >>123
……流石にいきなり95発言も連続するなら自分のブログでも立ち上げたほうがいいと思うのだが。
いや、叩く気はまったくない。むしろ善意からそう思う。
>>173 投下開始から終了まで3時間以上だもんな、途中1時間開いてるとはいえ。
自分が投下したときは20分だったけど、あの面倒臭さの10倍か。。。
乙
ってか、1レスもうちょっと文字詰められると思うんだが……
とりあえず乙
177 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 07:17:01 ID:TemxXAaX
まったくエロがないな
よく連投規制にかからなかったなあ
まあ乙
すんげえ!
マジ乙です。
私もそろそろ投下仕上げに取り掛かるとするかな
180 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:03:54 ID:hda6ASG+
レイプとか鬼畜ばっか多くて飽きるなぁ
たまには違うのも
誤字とかはともかく、読むのにそれなりに気力が必要だった
大量投下大変だったろうな。ともあれ乙
漸く投下します。
前作の途中放棄陳謝。
今回の作品は痴話喧嘩や暗い話し、鬼畜は無し。
あまりひねってません。
天王寺蛮【15】
天王寺羽月【33】母
天王寺健太郎【45】父
天王寺家、次男〜八男
他、分家筋多数
◇◆僕の婿殿◇◆
==天王寺家の事情==
とある数寄屋造りの大豪邸の一室。
小柄な女性の前に15才の長男を筆頭に、九男までが緊張の面持ちで整然と座っている。
いや・・・一人長男の天王寺蛮だけが、くっつきそうな瞼と睡魔に必死に戦っていた。
肩までかかる艶々な黒髪、長い睫毛、目尻が少し上がった魅惑的な眼差し。
紅をさした様な唇。
そこらの美少女が裸足で逃げる顔立ちは、前に座る母と瓜二つだ。
不思議な事に、そんな顔立ちはその蛮一人。
他の弟達は皆巨体を誇っている。
舟を漕ぐ蛮を見た母の羽月は、妖艶さが加わった面差しを引きつらせた。
それを見た次男以下八男は恐怖に固まる。
子供達の横に居並ぶ分家達、いわゆる羽月の弟達は苦笑い。
羽月の横に控える父の健太郎がそれに気付き、蛮に声をかけた。
「おい、蛮っ!起きろって!母ちゃ」
そこまで言った時、羽月が健太郎を振り返りキッと睨んだ。
「あなた・・・」
瞬時に健太郎が、ぶるっと2メートル近い巨躯を震わせる。
「ご、ごめん!母ちゃ・・・じゃなくて当主!」
再び蛮に振り向いた羽月が叱りとばす。
「蛮っ!!」
「わひゃあ!!」
文字通り、蛮は真上に飛び上がった。
「聞いてたのか?じゃないと困るのはお前だぞ!」
その言動は、どう聞いても羽月の姿形と似付かわしくない。
真っ赤に燃える母の眼に射すくめられ、蛮は眠気が吹き飛んだ。
「はい!聞いてました!母ちゃん」
健太郎が狼狽。
「ば、馬鹿!母ちゃんは止めろって」
気付いた蛮は慌てて両手をふって訂正する。
「わわ、ごめんなさい!当主様っ」
怒りが通りすぎた羽月は、何故かストンと冷静になった。
冷めた時が一番怖いのを知っていたから、今度は分家達まで恐怖に固まる。
「ふん・・・なら儀式に異存は無いな?まぁ有っても聞く事は無いけど」
「はいは・・・え?」
お家存続の為の秘儀が天王寺家には有った
「儀式は明日吉日とする・・・良いね、蛮」
「でもでも!何で僕がそんな事に」
羽月は我が子をビシッと指差す。
「ぐだぐだぬかすな!聞かぬ!媚びぬ!顧みぬ!」
「そんな・・・ラオ○じゃあるまいし・・・」
他に助けを求めようとする蛮。
「ねぇ父ちゃぁん」
首をブンブン横に振る父健太郎。
「無理無理無理無理」
分家達は全員そっぽを向いている。
弟達はと振り返った。
「替わってやるって奴居ないのか?」
次男の二郎太が父に似たその巨躯を申し訳無さそうに屈ませた。
「蛮兄、俺にそっくりな女見たい?それに長男じゃ無いしさ」
三男の三吉も口を尖らせて文句をたれる。
「だからこそ蛮兄は何不自由無く特別優遇されてんだろ?一人だけ個人部屋だしさぁ」
四男も乗っかる。
「そうそう、飽きる程女の子も抱いたんだし、未練は無いでしょ」
蛮は自らの出生の運命を心底恨み、溜め息をつく。
「はあぁ・・・」
羽月がうなだれる蛮に語り掛けた。
「諦めなさい。我が天王寺家の長男はその儀式故に愛くるしい顔立ちで産まれてくるのだから」
蛮は納得いかない。
「なら、女性で産まれてくればこんな面倒な事しないで良いのになぁ」
「それは道祖神様を片っ端からぶち壊し、子々孫々の呪いを食らった馬鹿祖先に文句を言え」
昔戦国の世、戯れに領国の道祖神を壊しまくった天王寺家の当主が居た。
天王寺家は、子が全く産まないと言う厄介な呪いを受けてしまう。
流産死産を重ね、悩み大いに後悔した当主が流れの高野聖に泣き付いた。
祈祷を行ったが、呪いは完全に解けず、一人の運命を捧げる事によって血筋を繋ぐ許しを得たと言う。
それは長男が女体化し、婿を取る事だった。
長男としては全くもって理不尽な話だが、女体化すると何故か子を沢山産める身体に成った。
母で有り当主でも有る羽月もまた、元々天王寺家の長男として産まれた元男だったのだ
「はぁ・・・いっそ(何処かに逃げようか)」
「今から拘束するから逃げようなどと思うなよ」
蛮は深く凹んだ。
そんな落ち込む息子の嘆きを知ってか知らずか、羽月はキャピキャピ華やぐ。
「母ちゃんね、早く自由になってイチャつきたいのよ・・・ね?あなた」
羽月が健太郎の腕を細い指でツンツン突く。
益々美しさを増す妻に未だベタ惚れ中の健太郎が、思い切り鼻の下を伸ばす。
「うはぁ・・・はいぃ」
『馬鹿親父ぃ・・・』
がっくりうなだれながら、心の中で呟く蛮。
==開花の儀式==
羽月は天王寺家付きの女中集に矢継ぎ早に指示を出していく。
平素は閉じられている奥座敷。
身体を浄められた蛮は、井桁に組まれた香木の中に白い裸身を晒して正座している。
その周りを件の高野聖の末裔である高僧達が囲んでいた。
その他は、当主の羽月と先代先々代の当主、つまり祖母と曾祖母。
男達と女中集は奥座敷の隣の部屋で祝宴の準備中。
香木に火が付けられた。
チロチロと燃える香木からはえもいわれぬ薫りが立ち上ぼり、蛮の身体にまとわりついていく。
高僧達の深い呪文が、まるで一つの声の如く部屋の空気を凛と支配する。
シャン・・・シャン
振り上げる杓杖の鈴音。
呪文の音量が高まると共に、まとわりつく薫煙が真っ白に変化し、蛮の姿を覆い隠していく・・・。
蛮の意識は深い闇の中に落ち、その時を待つ。
羽月達は身動ぎもせず鎮座するだけ。
長い開花の儀式が、終わろうとしている。
呪文がパタリと止み、薫煙が急速に消失すると香木の灰の中に一人の少女が身を丸めて横たわっていた。
腰まで届く烏の濡羽色の黒髪が黒御影の床にサラサラと円を描いている。
青磁の様に光り輝く以前より白い肌。
細く括れた腰の下から続く豊かな尻。
そして横たわっているにも関わらず、桃色の乳首を頂いたその乳房は大きく前を向いて張り詰めていた
高僧達は静かに立ち上がり別扉から消えていった。
「ん・・・うぅん」
細い腕を支えにして、その裸身を起こす。
そして蛮がこちらを見た時、羽月と先代先々代は思わず息を呑んだ。
「あ・・・あ・・・」
少年だった時でさえ羽月と瓜二つだった美しさは、さらに凄みを増していた。
まだ意識がはっきりしていない蛮は、絡み付く様な視線を向けてくる。
後退りしたくなる様な奥深い美しさだった。
白装束を着せられた蛮は先程の別扉から出され、再び浄めの湯に入らされた。
女中集も全員その美麗さに緊張を高くしている。
薄化粧を施され、下着と色とりどりの花を散らした小袖を身に纏う。
そこには以前の蛮はもう居なかった。
顔かたちは似ていたが、最早別人と言っても良い。
羽月は溜め息をつく。
「この子凄い・・・何か嫉妬しちゃうね、母さん」
先代当主がそれに応え、蛮の尻をぽんぽん叩く。
「そうだねぇ・・・沢山子を産みそうだし」
まだぼーっとしている蛮を祝宴の場に連れていく。
金糸の襖から現れた次期当主に、その場がシンと静まり返った。
一様にポカンと口を開けた様に羽月は笑う。
「ほらほら、さっさと席に付きなさい」
祝いの宴が始まり、分家が祝辞を述べていく。
祝辞が終わり、一人の分家、いわゆる羽月の弟が前に座った。
「こりゃまた綺麗な仕上がりだね!天王寺家も安泰だな当主・・・って蛮君まだ惚けてるのか?」
羽月が蛮の後頭部を思い切りはたいた。
「こら蛮!いい加減に目を覚ませ!」
バシッ!!
「痛てぇ!つつつぅ、何だよっ母ちゃん・・・え?何何?ここ何処?」
思い切り後頭部を叩かれた蛮は頭を抱え、同時に自分の声の変化に気付く。
「やっと気付いたか、喜べ!超絶に可愛い女の子になったぞ」
羽月がニヤニヤと笑いながら手鏡を見せた
「そうだった・・・女にされちまったんだよなぁ・・・あ?誰さこの子は・・・え?んんっ?」
意識が戻ると共に、女の子にされた事を思い出し、蛮は欝に入ろうとした。
羽月に手渡された手鏡を覗き込み、いーっとしたり口をパクパクしたりと現実の確認に余念が無い。
「これ・・・僕?」
手鏡を指差し確認する蛮に、うんうん頷く母。
『何これ・・・全くもって女の子じゃんかよ』
確かに鏡の中の自分の顔は信じられないくらい可愛いとは思った。
しかし男の子からおさらばしてしまった欝の方が遥かに大きい。
何より小袖が苦しい。
胸がきゅうきゅう押さえ付けられ、息が詰まる。
「母ちゃん、胸が苦しいんだけど・・・って胸!?あ、そうか・・・はぁ」
乳房の存在に気付き、盛大に溜め息を吐いた。
「苦しい?我慢しろ!・・・え?どうしても無理?仕方ない、来なさい」
慣れない小袖に締め付けられ、息が詰まりそうな様子を見た羽月は別室に蛮を連れていった。
着いてこようとした健太郎を羽月が蹴飛ばし、蛮は漸く小袖の締め付けから解放された。
ほっとしたのも束の間、下から現れた自分の女体にどぎまぎする蛮。
「なーに真っ赤になってんの!その内慣れるって」
羽月はキョどる蛮を尻目に真っ赤なワンピースを差し出した。
「はい、これ着なさい」
「えー?何時ものトランクスとジャージの方が」
バシッ!!
「間抜け!そんなのを着る女の子が居ますか!」
再び頭をはたかれ、渋々ワンピースに着替え、裾を摘んでパタパタする。
「何か頼りないなぁ」
羽月が膨れっ面をする蛮の肩を掴み微笑み掛ける。
「蛮、綺麗よ・・・母ちゃん足元にも及ばないわ」
「そんな・・・」
「ごめんね?この家に産まれた限り仕方ないの」
「うん・・・何か言いくるめられてる気がしないでも無いけど」
急に優しくなった母にずるいと思う蛮だった
==女体研究==
「それと蛮?今二人きりだから言うが・・・今夜自分の身体を隅々まで色々試しなさい」
「試す?何を試すのさ」
訳が分からない蛮の耳元で羽月が囁く。
「初めて女の子になったんだから、する事決まってるだろ?でも徹夜でしちゃ駄目だぞ」
そこまで聞いて、漸く蛮にも母が何を言ってるのか分かった。
真っ赤になって俯く。
「蛮の部屋の完全防音・・・その為の防音だぞ?女の子になる為の大事な儀式なんだからな」
「う、うん」
祝宴の場に戻ったが、変な事を言われてしまったから何げに自分の身体が気になる蛮。
しかし気に病む間もなく弟達に取り囲まれる。
「蛮兄!いやはやすんげえ可愛いな!」
「やっぱり俺達じゃこうはならないだろうし」
口々に囃し立てる弟達に膨れる蛮。
「お前らは気楽で良いな!僕は憂鬱だってのに」
その後、二郎太が急に真面目な顔になった。
「蛮兄、いや次期当主・・・俺達は当主を守る為に産まれて来たんだよ?だから俺達を頼って欲しい」
「そんな他人行儀な事言うなよ、何か寂しいよ」
有り難かったが、そんな事を言う弟達に一抹の寂しさも感じた。
「兄弟には変わり無いんだからさ、そんな顔すんなよ蛮兄・・・蛮姉か?」
とにかくなってしまったのは戻らない。
弟達の態度が前と変わらないのには安心した。
でも敢えて考えない様にしていた大問題は有る。
そう、蛮は当主としてお婿さんを探さなければならないのだ。
そして、結婚して沢山子を産む事。
今は到底考えられないが、母によるとその内変化してくるらしい。
何が変化するのかはニヤリと笑って教えなかった羽月だった。
『何やら怖いから考えたくないよ・・・』
その晩・・・
風呂上がりの蛮は、自室で巨大なTシャツの様なパジャマを着てベッドに座っていた
自分の身体を見下ろす。
確かに凄く魅惑的な身体が存在している。
そっとパジャマ越しに胸を柔らかく揉んでみたが、何か硬い。
『あ、ブラジャーか・・・と、取るのかな』
ふと扉が気になった。
『鍵はかけてるな』
もう一つ、本当に完全防音か気になった。
コンポから大音量で曲を鳴らし、外に出て扉に耳を着けてみる。
完全防音は嘘では無く、何の音も聞こえない。
中に戻り、コンポを切って鍵をかけて考えた。
「何で完全防音なんだろ・・・何かまずいのか?」
ある事を思い出す。
「僕の声か?でも僕声なんか出さないけどなぁ」
そんな独り言を呟きながら、パジャマを脱ぎブラジャーのホックを外・・・
「ん?難しい・・・くっ、あれ?」
フロントホックなのに、いざ自分が外すとなるとうまく外れない。
パチッと音がして、漸くホックが外れた。
と同時に張り詰めた乳房が前方にまろび出た。
「うゎ!すご・・・」
乳首も少年の頃とは様変わりしている。
とっくに童貞とはおさらばしていたのに、思わず唾を飲み込んだ。
しなやかで細くなった右指先で、桃色の乳首をそっと弾いてみた。
「んっ・・・」
出してしまった自分の可愛い喘ぎ声と、走り抜けた刺激につい指を離す。
蛮はベッドに仰向けに寝て、感じる体勢を取る。
今度は、両乳首を指先でくりくり転がしてみた。
「あっ・・・うぅ」
瞬間もっと強い快感が身体中を駆け抜け、足先がピンと伸びる。
「あぁ、気持ち良いぃ」
そう言ってみると相乗効果が有る事が分かった。
未だ慣れない自分の可愛い声に強い興奮を覚える。
そして指が止まらない。
自然と乳首を摘んでコリコリ刺激していた。
乳首がピンと固く尖っているのが蛮にも分かる。
「んっ!あぁ、良いぃ」
まだまだ快楽の入り口なのに、既に男の子の時の快感を超えてしまっていた
今回分投下完了です。
軽く読み飛ばしていただければ幸いかと。
ではまた後日投下いたします
またか。こいつの長いだけで全然つまらないんだよな
グロすぎて冷めるわ
>>191 乙〜
でも、そこで切るのは生殺しd
続きを楽しみにしてる。
>>76 両方。
可逆なら自分が先に使う。で、襲われてから「お前も襲っただろ」と、
負い目を感じることもなく、逆の状況で相手にやりたい放題する。
やっぱり、どうしても先に手を出した方は下手になるし。
不可逆なら他人に先に使って、陵辱。人生最後かもしれない男の快楽を存分に楽しむ。
その後、相手に服従か痛み分けかを選ばせるため、薬を渡す。
そして、じっと選択をまつ。
乙です
初投稿です。
・ソフトなエロあり
・グロい描写はなし
・続き物です
・今回は19レス、テキストで約37KBほどです。
姫巫女奇譚
1.水沢町
『我が元へ、巫女よ』
「んぁ……」
目が覚めると、電車はちょうど駅のホームへ着いたところ
だった。ホームの柱には錆びかけた白い金属プレートが打ち
付けてあって、そこには水沢町と書かれていた。
「良かったわ、起きてくれて。もう駅につきましたよ、瑞樹
さん」
「あ、はい。すみません」
伯母様に起こされた僕は、寝ぼけ眼をこすりながらスポー
ツバッグを持って電車を降りる。
一つしかないホーム、二両だけの電車。電車にもホームに
も数人しかいない。ホームから見える風景も東京と違って高
いビルはほとんど無く、代わりに見えるのは山ばかりで、本
当に田舎って感じだった。
それが、僕が感じた水沢町の第一印象だった。
僕の名前は水沢瑞樹、ごく普通の小学六年生だと思う。一
週間前に親が交通事故で二人とも死んじゃったとか、それま
でまったく知らない親戚に引き取られることになったとか、
波瀾万丈なことがあったけど、そんなことは今まで何もなかっ
たし。学校の成績だってそこそこ、スポーツは好きだけどチ
ームでレギュラーになれるほどうまくはなくて、女顔だから
たまに女の子だったら美人になりそうとか言われることがあっ
たけど、日焼けで真っ黒の坊主頭だからもてることもなく、
取り立てて目立つような子供じゃないというのが自己評価。
だから、僕に運命とか宿命とか、マンガやゲームにしか出
てこないような言葉が降りかかってくるなんて、この時には
まったく想像もしていなかったんだ。
「ふふ、本当に田舎で驚いたかしら? これでも瑞樹さんの
お父様がまだここへいらした頃は結構栄えていたのよ。その
頃はまだ温泉が沸いていて、湯治客がたくさんいらしていて」
ぼけっと突っ立ていた僕は思っていたことがそのまんま顔
に出ていたらしくて、さりげなく言った伯母様の言葉に顔を
赤くしてごめんなさいと言うしかなかった。
「いいのよ。錆びれているのは事実なんだもの、仕方がない
わ。さあ、行きましょう。駅前に迎えの車が来ているはずよ」
伯母様は父さんの一番上のお兄さんの奥さんで、とても優
しい感じの上品なお婆さんだ。父さんと母さんが死んで途方
に暮れていた僕の前に突如として現れて、よく分からない色
々な手続きとかお葬式とかを取り仕切って片付け、あっとい
う間に僕を引き取ってここへ連れて来たすごい人で。今まで
冗談以外で誰かを様づけで呼んだことなんて一度もなかった
けど、伯母様は初対面の小学生に自然と伯母様と呼ばさせて
しまうような貫禄とか気品とか、とにかく本物だって感じさ
せる人だった。
改札を出るとちょっとした広さのロータリーがあって、水
沢駅前商店街の旗を立てたお店が並んでいる。開いている店
は少なくて、シャッターが閉まっている店はお土産屋ばかり
だった。高い建物はどれもホテルみたいだけど、どれもやっ
ているようには見えなかった。人通りはそこそこ、高そうな
車が一台だけ止まっていて、そこでお巡りさんと立ち話をし
ていた作務衣を着た小父さんが伯母様を見つけてこっちへ駆
けつけてきた。
「お帰りなさいませ、奥様、瑞樹お坊ちゃま」
「後藤さん、お向かえ御苦労様です。母屋の方は変わりはな
くて?」
「ええ、特に問題はありません。明日の準備も順調に進んで
います」
後藤さんと呼ばれた小父さんと伯母様が色々と話をしてい
る横で、僕は挨拶もできず固まったままだった。
(お、お坊ちゃま!?)
水沢という姓に水沢町という町名。水沢町の由来はそこに
古くからある水沢神社からで、水沢家は水沢神社を祭る神主
の家系である。いわゆる地元の名士、お金持ち、偉い家、ら
しい。話は伯母様から簡単に聞いてはいたけど、お坊ちゃま
とか言われるとほんとカルチャーショック。
父さんや母さんからそんなこと一言も聞いたことなかった
し、父さんはそんなことまったく想像できない修理工場の親
父だったし。ごく普通の一般家庭の普通の子供として育った
僕としては、どう反応したらいいのか分からず、縮こまった
まま車に乗せられて。
「そんなに緊張しないで、肩の力を抜いてくださいね。水沢
の家はあなたの家なのですから、心配することは何もありま
せんよ」
川沿いの道を走る車の中、伯母様が優しい笑顔で僕の緊張
を解こうと手を握ってくれる。でも、そう簡単には緊張は解
れない。だって僕は家出した父さんの息子なんだし。バイク
独り旅をしていた母さんに一目ぼれした父さんは、十六で家
出して東京に住んでいた母さんの家に転がり込んでそのまま
結婚、以後一度も故郷へ帰らなかった不良息子で、母さんも
実際はともかく父さんをたぶらかした女とも言える訳だし。
「はい、でも……」
町中を過ぎると窓の外に山の中腹にある大きな赤い鳥居が
見えた。車はそこへ向かう坂道を上っていっているから、そ
こがこれから僕が住む水沢神社なんだろう。
「大丈夫です。瑞樹さんは瑞樹さんの家に戻ってきただけな
のですから、誰にも文句は言わせません。瑞樹さんには幸せ
になる権利があるのですよ」
伯母様の言葉には勇気づけられるけど、文句を言ってくる
人もいるってことだから、やっぱり不安になる。もう父さん
も母さんもいない。泣きたくなるけど、泣いたって父さんも
母さんも帰ってこない。話したり遊んだり一緒に寝たりご飯
食べたり甘えたり怒られることだって、二度とないんだ。
僕は、ぎゅっと伯母様の手を握り返した。
『我が元へ、巫女よ』
車は鳥居のある長い石段の前を通り過ぎて、坂を上って神
社の裏側の駐車場に止まった。駐車場の横に和風のとても大
きな、いかにもお屋敷って感じの家があった。古めかしくて
空気がぴんと張った感じがして、これからここに住むのかと
思うと、気が滅入ってくる。
「…………え?」
玄関が開いて中から人が出てきた。僕と同じ齢ぐらいの子
供が二人。手を振りながら車にかけよってくる。二人とも同
じ顔、同じ髪形で、片方がスカートだから女の子と分かるけ
ど、二人ともほんとにそっくりで、それだけじゃなく。
「蒼さんと碧さん。二人とも瑞樹さんの従兄弟よ。でも、見
比べると本当にそっくりね、瑞樹さんに」
そう、二人とも僕にそっくりだった。髪や肌の色は違うけ
ど、顔の形や目鼻口の作りはそっくりで。
びっくりしてるうちに二人は勝手に車の扉を開けてぺらぺ
ら話し出す。
「いらっしゃい、瑞樹君」
「よっ、遠くからお疲れさま」
「うちは学校もクラスも一つだから同じ組だよ」
「瑞樹も髪伸ばせよ。そうすれば三つ子で通るから」
よくしゃべる。と言うか、うるさい。三分しゃべるのを止
めたら死んでしまいそう。あっけに取られていると伯母様が
助け舟を出してくれた。
「蒼さん、碧さん。お話したいのは分かるけれど、瑞樹さん
が驚いているでしょ。ちゃんとしたご挨拶もまだなのだし、
後にしなさい」
「はーい。じゃ、あとでね」
慌ただしく家の中に戻っていく二人。どこにでも騒がしい
のはいるもんなんだな。特に二人だから相乗効果で三倍くら
いに感じる。
「あの二人、えーと、双子なんですか?」
「ええ、そうなの。騒がしい子たちでごめんなさいね。でも、
面倒見のいい優しい子なのよ」
「はい。でもほっとしました」
こっちの学校に転校してなじめるか不安だったけど、あの
二人と一緒なら大丈夫そうだ。
「お邪魔します」
玄関の中はまるでテレビの旅番組にでてくる旅館のようで、
大きな水墨画や壷が飾ってある。壁の明かりも行灯みたいの
で、板の間の廊下が三方向に伸びていた。
「いらっしゃい、瑞樹さん。でも次からは、ただいま、よ」
「えーと、はい」
今日からここで暮らす、ここが僕の家になるから、ただい
ま。今まで住んでいたアパートとは違い過ぎて、自然にただ
いまと言えるようになるには時間がかかりそう。
「こちらよ」
薄暗い廊下を伯母様に案内されて、庭に面した部屋に通さ
れる。十畳ほどの和室には、和服というか神主さんの格好を
した痩せた老人が座っていた。その人は父さんとは雰囲気が
違うけれど、何となく似ているように思えた。
「瑞樹君だね。東京からの長旅で疲れただろう、そこへ座
りなさい」
伯母様がその人の横に座る。伯父様、父さんのお兄さん。
僕も伯父様の前の座布団に座る。
「あの、初めまして、水沢瑞樹です」
なるべく行儀良くして深く頭を下げる。僕を歓迎していな
いのが誰か分からないけど、もしも伯父様がそうならなるべ
く機嫌を取らないと。伯母様のにこやかな様子からして、た
ぶん違うとは思うけど。
「ふむ、確かによく似ている。いや、本当にそっくりだ」
「ええ、そうでしょ。私も最初に瑞樹さんと会った時は驚
きましたよ」
伯父様は僕の顔を見て驚いている。僕もあの双子を見て驚
いたし、これからは誰に会っても驚かれるんだろう。
「世の中には自分に似た人間が三人いるという話があるが、
本当なのだな。瑞樹、蒼、碧、そして伯母様と」
「伯母様?」
伯母様って、伯父様の伯母様? 蒼と碧の他にも僕に似た
人がいる?
「瑞樹さんから見ると、お祖父様のお姉様、大伯母様に当た
る方よ」
「後ろの壁の上に写真が飾ってあるから見てみなさい」
言われるまま後ろを見ると、白と赤の巫女服を着た髪の長
い女性が踊っている写真があった。化粧をしていて、きらき
らした髪飾りを付けていて、とても綺麗だった。確かに顔は
僕に似ているけど、蒼や碧とも違う不思議な雰囲気がしてい
て、似ているというには失礼な気がするくらい綺麗で。
あ、そう言えばどっちが蒼で、どっちが碧なんだろう?
人のことは言えないけど、どっちも男女か分からない名前だ
し、双子で蒼と碧、あおみどりってギャグみたいだ。
「ま、それはともかく、本題に入ろうか」
「はい」
伯父様の方を向いて背筋を延ばす。雰囲気で正座したけど、
痺れそう。
「樹、君のお父さんだが、私とはかなり齢が離れていてね、
私が妻と結婚した後に生まれた弟だから、弟というより息子
のように思って可愛がっていたのだよ。私達は子供を授かる
ことができなかったから、樹を私達の養子にすることも考え
ていた」
「…………」
言葉がでない。そんなに思われていたのに駆け落ちしてずっ
と音信不通だったなんて、肩身が狭い。穴があったら入りた
い気分だ。
「それが樹にとって重荷だったのかもしれない。だから、
私達は君の後見人、保護者にはなるが、瑞樹君が望むまでは
養子縁組はしないつもりだ」
「樹さんが家を出られた後、興信所を使ってどこへ行かれ
たのかすぐに分かったのだけれど、いろいろと難しいことが
あって」
「水沢家はさかのぼると戦国時代から続く古い家でね、な
かなか思いどおりにすることはできなくてね」
伯父様と伯母様の言いたいことはなんとなく分かる。こん
な大きな家に住んでいるんだから財産もたくさんあるだろう
し、そうなると遺産相続とかがあるんだろう。それなら僕を
歓迎しない親戚の人もいるだろうし。
父さんと母さんの遺産は、僕の進学のための学資預金が数
百万あるくらいだったみたい。高校ぐらいは行きたいから、
そのくらいあれば十分なんだけどな。蒼や緑と、テレビドラ
マにあるような相続争いなんかしたくないし。
「なんであれ心配することはない。今日からここが君の家だ。
明日、親族を集めて君のお披露目をする」
「誰が何をおっしゃっても、瑞樹さんは生まれてからずっと、
水沢家の一員ですからね」
「ありがとうございます、伯父様、伯母様」
父さんが働いていた修理工場の社長さんは、知らない親戚
よりうちにきた方がいいと言ってくれたけど、社長さんの心
配は大丈夫だと思う。あとで無事についたって電話しなくちゃ。
「では来た早々に悪いが、これからの事を伝える前に水沢様
へご挨拶に伺おう」
「水沢様?」
「この水沢の地の守り神、水沢神社で祭っている神様だよ。
ようは参拝するということだ」
そうか、これから神社の家に住むんだし、参拝しないとま
ずいよね。でも五円玉あったかな?
家というかお屋敷から渡り廊下を通って神社の建物に入る。
中に入るのは初めてだからちょっとドキドキする。床とか柱
とか古いけどしっかりしていて、傷つけたりしたら大変そう
だから気をつけて歩いたり。
「…………?」
何となく、何となくだけど、誰かに見られている感じがす
る。中には僕と伯父様、伯母様しかいなくて、庭には掃除し
ている巫女さんや男の人がいて挨拶してくるけど、その人た
ちは僕らをじっと見てない。何なんだろう?
「こちらにきなさい。参拝の仕方は知っているかね?」
「ごめんなさい」
「謝ることはない。これから覚えればいいだけのことだ」
神社の中、大きな神棚の前で参拝の仕方を教わる。父さん、
こうゆうのは教えてくれなかったんだよ、恥ずかしい。
教わったように神棚の前で礼をした、その時。
『我が元へ、巫女よ』
「…………?」
何か声が聞こえたような気がした。
2.双子
参拝が終わって僕の部屋に案内された。十畳ぐらいの和室
で、一人で住むにはちょっと広すぎる感じだ。少ししかない
けど、東京から宅配で送った荷物は届いていて、部屋の真ん
中に箱が積み上げられている。
「ごめんなさいね、手伝って上げたいのだけど、他にしなけ
ればならないことがあって」
「大丈夫です、一人でできま」
「はーい、伯母様! 私達が代わりにお手伝いします!」
申し訳なさそうな伯母様の後ろから蒼と碧の二人が入って
きて僕の言葉をさえぎった。
「そう、二人ともありがとう。それでは、お願いしますね」
安心して出て行く伯母様。まあ、いいんだけど。
「えっと、僕は瑞樹。伯母様から名前は聞いてるけど、どっ
ちが蒼でどっちが碧?」
とりあえず、どっちがどっちか分からないとね。
「俺が蒼。よろしくな」
「私が碧よ。見分け方は、馬鹿っぽいのが蒼で、頭良さそう
なのが私だからね」
「何いいやがる。碧がペチャパイだから区別がつかないんだ
ろ」
「うっさい! 男の癖に蒼がちゃんちゃら髪伸ばしてるから
でしょ」
やっぱり騒がしいや、この二人は。
「まあまあケンカしないで。手伝ってくれるのか漫才するの
かどっちかにいてよ」
「誰が漫才だ!」
「誰が漫才よ!」
さすが双子、見事なつっこみタイミング。
何だかんだでおしゃべりしながら三人で荷物を片付けてい
く。部屋にはタンスと平机、本棚、押入と床の間があって、
箱を開けては中身を適当な場所にしまう。
「あ、パンツ発見。瑞樹君はブリーフ派なんだ」
「わーっ!」
真上に広げて眺める碧からパンツを奪い、下着の入った箱
もこっちに確保する。
「瑞樹、ブリーフは締め付けが悪いらしいからトランクスの
方がいいよ」
まじめにアドバイスする蒼。まったく、この双子は。
「あれ、ブラ?」
今度は蒼が赤いブラをつまみ上げる。
「触るな、それは母さんのだ!」
元々うちは物が少ないし、何を残せばいいか分からないか
ら家具以外は全部もってきたんだ。
「ごめん、瑞樹」
蒼はすぐにブラジャーを箱に戻して、箱ごと押入にしまう。
碧は蒼を馬鹿って言ってるけど、そんなことないんじゃない
かな。
「……碧?」
そんな間に碧は両手で自分の胸を押さえて考え込んでいる。
「あ、うん。瑞樹君のお母さんはスタイルがよくてうらやま
しいなぁって」
答えに困ることをさらっと言うな。そんなに気になるもの
なのか。さっきも蒼にからかわれていたし。小学生で母さん
みたいに大きかったら変だと思うけど、それを言うのもね。
あー、なんか顔が赤くなりそう。
「よーし、片付け完了」
時計を見ると五時ちょっと前。夕飯は七時くらいらしいか
ら、ちょっと時間がある。二人はこの家のことに詳しいだろ
うし、案内でもしてもらおうかな。
「ご飯まで時間あるな」
「じゃ、先にお風呂入ろっか」
は?
「瑞樹は入らないの? 伯父様は一番風呂とか気にしないか
ら大丈夫だよ」
「あ、うん。入るけど」
唐突だなあ。ま、いいけど。この家のお風呂だから、きっ
とすごいんだろうな。
「じゃ、着替え持ってくるね」
「俺の分もお願いね」
「了解」
とことこと出て行く碧。僕もパジャマと下着を用意する。
あれ、なんかひっかかるような、えーと?
「瑞樹、先に行こう」
「あ、うん」
ま、いっか。何だか分からないってことは、たいしたこと
じゃないんだろう。
「でかっ」
銭湯ほどじゃないけど、脱衣場も浴室もとても広かった。
「今は涸れちゃってるけど、昔は温泉が出ていて、外に露天
風呂もあったそうだよ」
僕が浴室をのぞいている間にさっさと脱ぎ始める蒼。僕と
違って日焼けしてない白い肌だから、なんとなく女の子のよ
うに見えてしまう。
「…………」
って、男同士なのに恥ずかしがってどうする! 僕もぱぱっ
と服を脱ぐ。蒼は漢魂と書かれたトランクスを履いていた。
今まで気にしていなかったけど、白いブリーフになんとなく
劣等感。脱いだパンツをそっと服の中に隠す。
「蒼、持ってきたよ」
何の前触れもなくガラッと引き戸を空けて中に入ってきた
碧。
「わっ!」
素っ裸の僕はあわてて股間を隠す。蒼はありがとうって言っ
て浴室に入ろうとして。碧は持ってきた着替えをカゴに入れ
て服を脱ぎ出す。
「えっ、ええっ!? 蒼、碧、何してんの!」
「何って、お風呂に入るんじゃん」
「脱がなくちゃお風呂は入れないでしょ」
碧はさっさと服を脱いで下着姿に。あわてて後ろをむく。
「み、碧は女の子じゃないか! 蒼、止めてよ!」
「お風呂は広いから三人でも平気だよ」
「瑞樹君は私とは一緒に入れないって言うの?」
耳元で碧の声がする。蒼はとっとと浴室に入ってしまって。
「だって」
「私は平気よ。他の男の子なら嫌だけど、瑞樹君は蒼と一緒
だもん。家族だよ」
碧が僕の腕を取って引っ張る。僕は逆らえなかった。
蒼、碧、僕の順番で座り、体を洗っている。
「碧、算数の宿題写させてよ」
「だーめ、ちゃんと自分でやりなさいよ」
「ケチ」
「ケチじゃないわよ、ねえ、瑞樹君?」
「……え? あ、うん」
二人の会話はまったく耳に入ってなかったので、あわてて
生返事をする。
正直二人の会話に入れなかった、碧の裸が気になって。女
の人の裸なんて、母さんを抜かせば初めて見たから。
碧の胸は蒼が言うほど真っ平らじゃなくて、ほんのりふく
らんでいて、先っぽも少し大きくて、桜の花びらのような綺
麗な色をしていて。白い肌も、縦にくぼんだおへそも、なだ
らかで丸いお尻もみんな綺麗で。細い太ももの間、あそこに
は本当に何もなくて、ただ縦に線を引いただけのような割れ
目があって。泡に隠れてちらちらとしか見えなかったけど、
どこもかしこも目をつぶれはすぐにはっきりと思い起こせる
くらい目に焼き付いていて。
「……き、…ずき、瑞樹、瑞樹ってば」
「へ?」
気が付いたら後ろに蒼がいて、前には碧が僕の足元をじっ
と見ていて。
「瑞樹、立ってるよ」
碧が見ていたのは足元じゃなくて僕の股間、勃起したオチ
ンチンだった。
「わああっ!」
慌てて隠そうとしたけど、蒼に後ろから両腕を押さえられ
て隠せない。仕方なく足を組んで隠そうとしたけど、まだ皮
のかぶった先っぽは隠せなくて。
「瑞樹君、私の裸で興奮したんだ」
「碧のペチャパイで勃起するなんて瑞樹は物好きだな」
「違うわよ。瑞樹君は私のセクシーさが理解できる見る目が
あるの」
「つまり瑞樹はロリコンだったんだってことだろ」
僕の頭越しに好き勝手に言い合う二人。いい加減にしろと
言いたいけど、目の前で碧が膝立ちになっているから目が離
せなくて。なんか鼻が熱い。鼻血が出そう。
「瑞樹はオナニーしたことある? 夢精は? 精通はまだ?」
突然とんでもないことを聞いてくる蒼。今の状況事態がと
んでもないことだけど。
いつの頃か、気が付いたらたまにオチンチンが固くなって
ることがあって。それは勃起ということで、オチンチンをい
じると気持ちよくなって精液というのがでるってことは友達
から聞いて知っていたけど、家族三人同じ部屋で寝ていたか
ら、興味はあったけどオナニーすることはできなかった。
「……な、ないけど」
いったい僕をどうするつもりなんだ、この双子は。やって
良いことと悪いことがあるだろうに。
「なら私がしてあげるね。私の裸を見てこうなったんだから、
ちょうどいいでしょ」
碧の手がオチンチンの先端をつまむ。ぞくぞくっと何とも
いえない感じがして、オチンチンがもっと熱くなって。
「ひゃっ! 二人ともやめろって。駄目だよ、こんなこと」
「伯父様伯母様に知られたら、ここに居られなくなるかもね」
「なっ!」
こいつ、僕を脅してる。鏡に映る僕にそっくりな顔はとて
も楽しそうで。もう一人の僕にそっくりな顔も、やる気満々
で目を輝かせていて。
「みんな黙っていれば、瑞樹もここに居られて、気持ち良く
なれて、僕らも楽しめるから一石三鳥だと思うけど、どうか
な?」
やられた。きっと、最初からそのつもりだったんだ。仕方
がない、もう腹をくくるしかないか。
それに、僕の体の方はとっくに答えを出していた。足を開
いて、オチンチンを前に突き出した情けない格好の答えを。
「うっ、んんっ」
碧の手が僕のオチンチンを握って上下に動かす。それはと
ても気持ち良くて、動くたびに声が出そうになって。碧はと
ても手慣れていて、もしかしたら蒼にも同じことをしている
のかも。
「瑞樹は碧の胸が好みなんだろ。触ってあげなよ、碧も喜ぶ
から」
もう僕の腕を解放している蒼は、僕の両手を持って碧のオッ
パイを触らせる。手のひらにすっぽりおさまる碧のオッパイ
は、とても柔らかくて、でも中に固い部分があって、力を込
めたら壊れてしまいそうで。
「あまり、強くしないでね。痛いから」
頬を染めた碧が、潤んだ瞳で僕を見つめる。下手に自分そっ
くりな顔だから、何か変な気分になる。
「あ、あぁ」
そっと手を動かして撫でるように揉むと、碧が気持ち良さ
そうに声を出す。感じているんだ。まだ小さいオッパイなの
に、僕の手で感じているんだ。何か、嬉しいかも。
「碧、俺にもしてよ」
いつの間にか碧の後ろに回っていた蒼が、自分のオチンチ
ンを碧に握らせる。蒼のオチンチンは、僕のと違ってむけて
いて、赤い頭が見えていた。
「瑞樹、見てみな。碧は瑞樹のチンチンしごいて、胸を揉ま
れてぐちょぐちょだから」
「ば、ばかっ」
蒼の手が碧のお尻から前に回って、指でおまんこの割れ目
を開いてみせる。僕の位置からはよく見えないけど、中は綺
麗なピンク色で、てらてらと輝いていて、割れ目の中を何度
か行き来した蒼の指が、ピンク色の中に消える。
「あんっ!」
「つっ!」
碧が色っぽい声を出した時、逆に僕は痛みで声を出してし
まう。僕のオチンチンを握る碧の手が思いっきり下に引っ張っ
て、ずるっと皮がむけてしまったからだ。
「くっ、うっ、んっ」
「あっ、んっ、あっ」
皮のむけたオチンチンはとても気持ち良くて、自然と声が
出てしまって。碧も同じように気持ち良さそうな声を出して
いて。
蒼はというと、もう少し余裕があるのか碧の耳をなめたり
してるけど、二人とも同じ顔でエッチな表情をしてるから、
それがとてもいけないことをしているように見えて、実際に
いけないことなんだけど、僕もすごいエッチな気分になって。
「んんっ、な、何かでそう」
おしっこじゃないけど、何かがオチンチンから出そうで、
もう我慢できなくて。それは蒼も碧も同じようで。
「イッて、わ、私も、イッちゃう」
「俺も、もう」
碧が僕のオチンチンを強く握り締めて、僕の指が碧の乳首
を強くつまんで、蒼の指が碧の奥まで差し込まれて。
「わあっ!」
「ああっ!」
「くうっ!」
頭の中が一瞬真っ白になって、オチンチンから飛び出した
白い液体が碧の顔や胸に降り注ぐ。蒼のオチンチンからも同
じように飛び出したものは、逆に僕の顔にかかる。
白い液体で汚れた碧の顔はとても気持ち良さそうで、僕に
は、それが鏡に映った自分のように思えた。
3.水沢様
『我が元へ、巫女よ』
「……いでっ」
いきなり頭を殴られて目を覚ます。体を起こすと、碧の足
が僕の枕を蹴っ飛ばしていた。三人川の字に寝ていたのに、
碧は真横、蒼なんか頭と足が逆になっている。二人は二段ベッ
ドで寝ているそうだけど、こんなに寝相が悪くてベッドから
落ちないんだろうか。
「こいつら、なんて寝相だ」
二人が一緒に泊まっているのは伯母様の計らいだった。父
さんと母さんが死んで、一人で初めての場所で寝るのは辛い
だろうからって、同じ歳の二人を呼んだみたいだった。
二人は二人で、お風呂でのこともすごい経験をすれば気も
紛れるだろうと思ってのことらしい。ま、半分は二人の趣味
みたいだけど。夕食の時は大人たちの前だから猫を被ってい
たけど、部屋に戻ってからは二人の漫才トークが爆裂だった。
エッチなことはもうしなかったけど、話題は自然とそっちの
方になって。蒼が初めて夢精して、おねしょと勘違いして碧
に泣きついたとか。蒼がオナニーしてるとこを碧に見つかっ
て、からかっているうちに二人でするようになったとか。い
ちおう最後の一線は越えるつもりはないけど、顔が同じ分入
れ替わってオナニーしているみたいで良いらしい。二人の話
は刺激的過ぎて、僕にはちょっとついていけない。
「あれ?」
そう言えば何か夢を見ていた気がする。とても重要な夢だっ
た気がするんだけど、なんだったっけ?
「ま、いいや。おしっこしてこよ」
部屋の隅に投げ出された布団を二人にかけてあげて、そっ
と障子を開けて廊下に出る。暗い廊下はしんと静まり返って
いて、いかにも何か出てもおかしくない雰囲気で。
「……いや、ここ神社だし」
神社って神聖な場所だから、お化けなんか出るわけ、ない
よね。神社にはお墓なんかないし、幽霊なんか……あ、でも
父さんと母さんの遺骨はこっちに持ってきてるんだし、ちゃ
んとしたお葬式はこっちでするから、まだこっちにいるかも
しれないし、だったら幽霊になって出てきたりしないかな。
「出るわけ、ないか」
幽霊もお化けも神様も、そんなのいるはずないんだから。
もしもいたって、あの父さんと母さんじゃきっと出てこない。
いつも後悔しないように生きるが信条だった父さんと母さん
は、いきなり交通事故で死んだからって僕のところに出てく
るなんてない。冷たいからとか、僕のことを愛してないから
じゃなくて、きっと僕のことを信じているから。
だから、僕は泣かない。
『我が元へ、巫女よ』
「って、ここ、神社の中?」
大きな神棚みたいのがあるここは、昼間に拝礼したところ。
たしか、本殿とかって伯父様が言っていたっけ。トイレに行
こうとしてたのに、なんでこんなとこに来てるんだろ。寝ぼ
けてるのかな。早くトイレに行って寝なくちゃ。
僕はあくびをして、神棚に背をむけた、その時。
『我が元へ、巫女よ』
「え?」
透き通ったような、川のせせらぎのような、不思議な、綺
麗な声。
ここには僕以外誰もいるようには見えなかったけど、僕の
後ろ、神棚に誰か隠れてたのかな。でも、巫女って?
「あの……」
振り返ったら、そこは真っ白だった。
「うわっ、えっ、ええっ、うわああっ、うわあああっ!」
神棚も、床も、壁も、天井も、何もかもなくなっていて、
真っ白な霧みたいのが回りに充満していて。足の下も床の間
隔がなくて、かかとを伸ばしてもつま先は空を切るだけ。落
とし穴に引っ掛かったけど、いつまでも落ち続けて底にたど
りつかないような。
「うわああっ、うわっ、うわあああっ!」
腕も足も頭も動かせない。指や目や口は動くけど、身体の
あちこちをとても強い力で押さえ付けられているみたいで、
腕や足を振り回そうと暴れてもまったく動かせない。僕は、
ただ叫ぶことしかできなくて。
怖い、怖い、怖い! いったい何が起きているの!
「うわあああっ、わあああっ、うわあっ!?」
ずっと叫び続けていたら、白い霧みたいのが晴れてきたの
に気が付いて。目の前の、手を伸ばせば届きそうなくらいの
とこに僕がいた。いや、そこに鏡みたいのがあって、涙を流
しながら恐怖で顔を歪めた僕が映っていた。なぜか僕はパジャ
マも下着も着ていない素っ裸で、怯えて震えているのがよく
見えて。
「ひっ、ひいいいいっ!」
鏡に映っているのは僕だけじゃなかった。頭の上と、両肘
と、腰の左右に両膝の七ヶ所、そこに何か人形のようなもの
がしがみついている。人の頭くらいの大きさで、二等身で手
足は短くて、黄色と黒のしましまパンツをはいてて、髪の毛
はもじゃもじゃで真ん中に短い角が生えていて。そう、まる
で鬼みたい。どれも同じような顔かたちをしてるけど、髪の
色だけが赤青黄色とみんな違う色をしている。
「放せ、放せ、放せ! 僕を元の場所に帰してよ!」
そいつらに言ってみる。でも聞こえていないのか、人の言
葉が分からないのか、無視を決め込んでいるのか、まったく
反応がない。
ここはいったいどこなのか、こいつらは何なのか、僕はこ
れからどうなるのか、何もかもがまったく分からない。
『ようこそ、我が神域へ。童よ、汝はこれから我の妻となるのじゃ』
突然、僕の後ろに鬼が現れた。それは、鬼としか言いよう
がなかった。背丈は僕の倍ぐらいありそうだし、歌舞伎の獅
子舞のような髪の毛は銀色というか金属の糸のようで、顔は
イケメンっぽいけどとがった目は血の色みたいに真っ赤だし、
裸の上半身はスポーツ選手のような筋肉で引き締まっている。
そして何よりも肌が死んだ人のように真っ白だった。
『失敬な童だな、我をこやつらと同じ鬼扱いするとは。汝で
なければ食い殺しておるところじゃ』
わわっ、やっぱりこの小さいのは鬼で、銀色のは鬼のボス
なんだ。それで僕は鬼に食べられちゃうんだ!
『こら、だから鬼ではないと言っておろうが。それに汝を
食べるとは言っておらぬじゃろ』
ひぃぃっ、ごめんなさいごめんなさいごめん、な……あれ?
「僕の思ってること、分かるの?」
鬼、じゃなくて、怖いのがでてきてから一言もしゃべって
いないのに、僕が思ったことが聞こえてるみたいに話してく
るし。
『我は神じゃからな。特に汝のような者の心は口にせずとも
聞こえてくる』
「か、かみ……神様?」
鏡に映った自称神様がにやって笑う。やっぱり鬼みたいに
怖い。
『自称とはなんじゃ、自称とは』
「ご、ごめんなさい!」
『まったく、二十数年ぶりに巫女となれる力を持つ者が現れ
たとおもおたら、それがこんな肝の座っておらぬ童とは、ほ
んに嘆かわしい』
その、えーと、神様は頭を押さえて愚痴ってる。よく分か
らないけど、僕は神様をがっかりさせてしまったらしい。と
りあえず謝っておこう。
「あの、ごめんなさい……」
『謝らなんでも良い。どうせ我にも汝にも選択肢はないのじゃ』
まったくもって話しが分からない。とにかく嫌な予感ばか
りするんだけど。
「その、ごめんなさい。ええと、神様は何の神様なんですか?」
『……汝は本当に分からぬのか? はぁ、本当に分からぬのか』
「すみません、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
だって、本当に分からないんだから仕方がないよ。
『汝は先程までどこにいたのじゃ。そんなことも分からぬか?』
「あ! 神社の中です! 水沢神社の神様は、えーと、水沢
様?」
『うむ、そうじゃ、やっと分かったか。まあ、この地の育ち
ではないゆえ、仕方がないか。汝は我のことをどの程度知っ
ておるのか、聞くだけ無駄じゃの』
ため息をつく水沢様。そんなこと言ったって、つい最近ま
で親戚がいたことすら知らなかったんだから。
『なら簡単にじゃが我のことを汝に教えよう。汝の先祖の
ことでもある』
「はい、よろしくお願いします」
水沢様は腕組みをして話しはじめた。
『我は元々、外国の神であった。しかし我を祀る民を失い、
この地へ流れ着いた』
『同じ頃、戦に敗れた汝の先祖が一族郎党を引き連れてこの
地へ落ち延びた』
『我は、我の力を現世へ行使する為に、我が力の器となる人
の子を必要とする』
『我は我を存在させる為に我を祀る民を必要とし、汝ら一族
は一族を守る後ろ盾と庇護を得られる存在を必要としていた』
『そして我と汝の一族は巡り会った』
『偶然か運命か、汝の一族には我が器となる素質を持つ姫が
いた』
『我らは契約を結んだ』
『汝らは我を祀り、器となる姫を我の妻として嫁がせる』
『我は器たる妻を通じて力を行使し、汝らを栄えさせる』
『汝らは我を水沢様と、そして妻を姫巫女と呼び、この地は
数百年の間栄えることとなった』
「へー、すごいですね。神話みたい」
本とかにしたら売れるんじゃないかな。映画だと人気はで
なさそうだけど。
『何を他人事のように言うておる。汝のことじゃぞ』
「え、何が?」
僕が何だてんだろう? 神様の言うことはよく分からない
や。それはそうと、裸で宙づりはいい加減やめてほしいんだ
けど。
『ふぅぅ、選びようがないというのは悲しいことじゃの』
水沢様は後ろから僕のあごをつかんで、いかにも情けない
とばかりに言った。
『汝しかおらぬのじゃよ、我の力の器となれる者は』
「あ、そうなんですか。まったく知らなかったです、って、
ええっ! さっき巫女って言ってたじゃないですか。巫女っ
て女の人でしょ? 僕は男ですよ。ほら、オチンチンだって
あるし」
鏡に映った僕のオチンチンをみる。寒くはないけど、ちっ
ちゃく縮こまっている。
『うむ、汝は男で必要なのは姫じゃ。だから汝を女子にする』
「……は?」
『物分かりが悪いの。汝を女子にすれば我の妻にできると言っ
ておるのじゃ』
「なんで! やだよ、そんなの。女の子だったら碧や他にも
いるじゃないか」
『無理じゃ、あれには素質がない。あきらめろ、汝であれば
我の妻になった方がより良い人生が送れるはずじゃ』
むっ、それって僕には良い人生がないってこと? そんな
の、やってみなくちゃ分からないじゃないか! それに、ま
だ女の子を好きになったことがないし、お風呂でのことだっ
てまだあれだけだし、女になるなんて嫌だ。僕は父さんみた
いになって、母さんみたいな人と結婚するんだ。
『変なところでませておるの。人の快楽など小さい小さい。
我の妻になれば神の快楽を堪能できるというのに』
「嫌なものは嫌だ!」
いくら相手が神様だって、嫌なものは嫌なんだから。
『なら、汝はこの地を滅ぼすというのか?』
唐突に冷たい声が頭の中に染み渡る。
『前の姫巫女が亡くなって二十数年。この間にこの地は転が
り落ちる石のように寂れた。我が力を奮うことができねば、
五年とかからず滅びるであろう』
そんな、そんなこと、ただの脅しだ。
『汝が必要なのじゃ。我は二度も我を慕う民を失うたくはな
い』
「僕は……」
『許せ。契約は続いている。我は我の力有る限り、汝とこの
地を愛そうぞ』
4.転生
『まずは肌の色じゃな。色白は七難隠すという、よい諺があ
るからの』
水沢様が僕の両頬をなでると、日焼けで黒くなった肌が真っ
白になる。
「ひっ!」
腕や足、胸、お腹と触られたところは一度も日に当たった
ことがないようなほど白くなって、白いところはどんどん広
がって全身を覆ってしまう。
「ひっ、ひぃっ」
『次は髪の毛を生やそう。尼僧でもあるまいし、我は黒く長
い髪が好みじゃ』
今度は水沢様の手が僕の坊主頭をなでる。何だかくすぐっ
たいと思ったとたんに、まるでダムの放水のように黒い髪が
どばっと生えて、僕の全身を隠す。
「なっ!」
白くなって髪の生えた僕の顔は、女の子そのものだった。
だから坊主頭にしてたんだけど。でも、長い髪が生えた僕の
顔は、碧よりも伯父様の部屋で見た写真の巫女にそっくりで。
『あれは先代の姫巫女、櫻じゃ。汝は本当に櫻そっくりじゃ。
男子に生まれたのが何かの間違いなのじゃろ』
「そんなことない!」
僕は男だ、男なんだ。父さんと母さんが男に産んでくれた
んだ。それを勝手に女に変えるなんて、そんなの嫌だ!
『さて、次はやっぱり胸じゃの。汝の歳であまり大きいのは
不自然じゃが、どうせなら綺麗な乳房の方が嬉しかろう?』
「嬉しいはずないだろ! やめろ、やめろっていっ、うわわ
わっ!」
僕の腕の中に、水沢様の手がもぐりこむ。痛くはないけれ
ど、腕の中をかき回されている感じがとても気持ち悪い。
「うわあああっ! わあああっ! やだ、やめろおおっ!」
それはどんどん肩の方へ迫り上がってきて、それが通り過
ぎた後は前よりも腕が細くなってしまって。反対側の腕も同
じ、とても気持ち悪くて、暴れても子鬼たちに押さえられて
動けなくて。
「わあああっ、ひいいっ、ひっ、ぎゃあああっ!」
それは肩も通り過ぎて、胴体の中をかき回す。胸や腹の筋
肉がなくなってお腹の辺りが細くなり、そして僕の胸から水
沢様のこぶしが突き出る。
「ぎゃあああっ、ぎゃあああっ、ぎゃああああっ!」
水沢様の指が粘土細工をしているように動く。胸が盛り上
がる感じがして気持ち悪い。僕の叫び声を無視して作業に没
頭する水沢様は、会心の出来とばかりににやっと笑い、僕の
身体からずぼっと腕を引き抜いた。
「あっ、ああっ、ああ……」
気持ち悪さと、恐怖と、例えようもない悲しさで、涙がぽ
ろぽろと流れ落ちる。
目の前の鏡に映る僕の胸には、母さんのような大人のオッ
パイが付いていた。碧のと違って僕の手にはおさまらないく
らい大きくて、でもたれてる感じはまったくなくて上をつん
と向いていて、柔らかそうだけど指で押したら押し返されそ
うなほど張っているようにも見えて、先端は綺麗な白っぽい
ピンク色で、それが自分に付いているんじゃなければ触りた
いくらいだけど、そう思ってしまうのが何だかとても悲しい。
「あああっ!」
泣いている間に、今度は足をいじられる。リトルリーグで
鍛えた足は肉を取られて細くなり、その代わりにお尻と腰回
りが大きくなる。
もう、僕の体はオチンチンが付いていることをのぞけば、
女の人の体そのものだった。
『ここまでは順調じゃの。さすがに我もこんなことは初めて
じゃが、なかなかどうして、うまくいったの。だがこれから
が本番じゃ』
「初めてって、失敗して死んだらどうするんだ! いてっ!」
僕がにらみつけると、むっとしたのか僕の額にデコピンを
した。
『我の妻たる汝を死なせなどするか、馬鹿者め。我の力を侮
るではない!』
「ごめんなさい……じゃなくて、僕を元に戻せ!」
『駄目じゃ。これは我の為だけでやっているのではない。こ
の地に住む汝らの為でもある』
「じゃあ、僕一人犠牲になれって!?」
この話が本当だとしても、みんなの為だとしても、何で僕
が、僕一人が、こんな目にあわなくちゃいけないんだ。父さ
んと母さんが死んで、独りぼっちになって、でも違うからっ
て来たのに、なのに、なのに!
『瑞樹よ、我は汝を独りにはしない。汝の命有る限り、我は
汝と共にある。我は我の愛で汝を満たそうぞ』
水沢様が、僕の前に回る。赤い目をほそめ、大きな手で僕
の両頬を挟んだ。
「んっ!」
水沢様の顔が迫って、僕の口をふさぐ。小さい時に父さん
と母さんにされていらい、誰かにされるのは初めてで、しか
も男にされるなんて。
「んん……」
それは、とても冷たくて、とても熱くて、ただただ身体の
力が抜けてしまって。
「んんっ」
唇の隙間から冷たくて熱いものがぬるっと入ってくる。歯
を食いしばっても、なめられただけで力が抜けて、口の中を
ねっとりとなめ回されてしまって。舌で押し返そうとしても
同じ、それにふれると力が抜けて、逆にからみ取られてしまっ
て。
「ん、んぁ」
だんだんと口の中が熱くなって、ツバがあふれてくちゅっ
と音が鳴る。なんだが、そう、口の中が気持ち良い。碧にオ
チンチンを握られたのと同じくらいに。
「んぁ、ぁ……」
水沢様の顔が離れる。赤い舌が口からたれたツバをなめ取
る。
『大きゅうなっておるの。その方が作り替え易い』
そう、今ので僕のオチンチンは大きくなっていた。男にキ
スをされたのに、大きくなっちゃうなんて。
「んっ!」
冷たくて熱いものにオチンチンがつつまれる。頭を動かせ
ないから見えないけど、水沢様にキンタマごと握られてる。
「……えっ?」
突然、その感触が消える。握られている感触だけじゃなく
て、オチンチンとキンタマが足の間についている感覚も全く
なくなってしまって。
「あ……ああ……うわああああっ!」
ふわふわと何かが目の前に浮かんでくる。それは、大きく
なった僕のオチンチンとキンタマだった。
『いちおう、汝の男根は見納めということになるの。これを
女陰に作り替えるが、汝には刺激が強かろう、目を閉じるが
よい』
水沢様の手が僕の目を閉じさせる。真っ暗になって、何も
見えなくなるけど、でも、水沢様が何かをしているのは分か
る。音も聞こえないけど、生肉の固まりを使って、粘土細工
でもしているような感じが。
「うわあああっ、やだっ、やめて、お願いだから、やめてよ!」
暴れる。でも少しぐらつくぐらいで体は動かない。代わり
に胸についた重たいものが揺れるのを感じて、もっと絶望す
る。
「やだよ、他のことなら何でもするから、だからやめて、助
けて、助けてよ……」
閉じた目から涙があふれる。いくら叫んでも水沢様は返事
をしてくれない。ひたすら何かをしている。
「助けて……やだ、ひっく……ぐす、やめて……助けてよ……」
手が止まった。
「ねえ、お願いだから……うっ……ああっ……うわああああっ!」
お腹に何かが入れられる。僕のお腹の中で手が動いて、何
かを動かして位置を変えている。
「うわっ、わっ、わああああっ、うわあああああっ!」
気持ち悪い。吐き気がする。内蔵がみんなひっくりかえり
そうな感じ。
「うわああああっ、あああああっ、わああああああっ!」
お腹から手が引き抜かれる。代わりに、何もなくなった足
の間の感覚が戻ってくる。でも、それは今までの感覚とまっ
たく違って、すーすーして、何かが足りなくて、とても頼り
ない感じがして。
『終わりじゃ。目を開けるがよい。瑞樹よ、汝は無事女子に
生まれ変わったのじゃ』
死亡宣告。水沢様の言葉は、僕にはそう聞こえた。
見たくない。目を開けたくない。自分がどうなったかなん
て、知りたくない。だけど。
『恐れるな。汝は強い童じゃ。汝には我がついておる』
僕の体を押さえていた力が消える。下に落ちるようなこと
はなかったけど、ぎゅっと力を込めてつぶっていたまぶたが
勝手に開いて。
天使の輪がキラキラと光っている、黒くてとても長い髪。
一度も日に当たったことが無いような、雪のように真っ白
な肌。
少し釣り目で丸い大きな目と、同じように大きな黒いつぶ
らな瞳。
すっと筋の通った細い鼻に、赤く濡れてぷりっとした小さ
な唇。
細くとがったあご、丸く小さな顔、細い首にきゃしゃな肩。
メロンのように大きくて、たれることなくパンパンに張っ
たおっぱい。
細くくびれた胴、縦長のへこんだおへそ、胴に比べて張り
出した腰。
筋肉のかけらも無いかぼそい腕、傷一つ無さそうな指と爪。
細く引き締まった太もも、身長の半分は占める長い足。
そして。
そして、足の間には何も無く、ただ縦にすっと一筋の割れ
目があるだけで。
そこには、僕によく似た、でも僕とは似ても似つかない女
の子がいた。
「うわああああああっ、わあああああああっ、ああああああ
ああっ!」
その女の子は、とても大きく口を開けて、何を言っている
のか分からない叫び声を上げている。
大きく見開いた目からは、滝のようにぽろぽろと涙があふ
れていて、頬からあごまで濡れてしまっている。
その子はとても悲しそうで、とても辛そうで、とても苦し
そうで、ただ見ていることなんかできなくて、どうにかして
あげたいけど、僕は指一本すら動かすことができなくて、やっ
ぱり見ていることしかできなくて。
ずっとその子を見ていたら、女の子の後ろにいた真っ白い
とても大きな鬼のような男の人がその子を抱き締めて、髪に
隠れた女の子の耳に何かをささやいた。
『瑞樹よ、悲しむでない。そんなに泣かれると我も悲しい』
その子は、その女の子は、目の前で泣いている女の子は―
―僕だった。
その女の子は、女の子にされてしまった僕だった。
僕は、僕は、僕は、もう、男じゃなくなっちゃったんだ。
「うわああああああああああああああああああっ!」
僕はもう、ただ泣き叫ぶことしかできなかった。
あまり先の構想を考えず書き出しているのと、書くのはあ
まり早い方ではないので、次は半月か一ヶ月ほど先になると
思います。
>僕の名前は水沢瑞樹、ごく普通の小学六年生だと思う。一
週間前に親が交通事故で二人とも死んじゃったとか、それま
でまったく知らない親戚に引き取られることになったとか、
波瀾万丈なことがあったけど、そんなことは今まで何もなかったし。
「あったけど」「そんなことは今まで何もなかったし。」
何が何だかさっぱり意味不明で、わけわからん
と出だしで思いましたが、とても楽しめた作品で、続きが楽しみです。
初投稿乙であります。
次回投下も楽しみにしてます。
何やら問題なくいけそうだったので、今まで通りの方にテキストをぶち込んでインデックスを作成しました。
多分これで問題ないと思いますので、Wikiの方は問題発生まで放置の方向でお願いします。
今回も一部のSSのタイトルは独断と偏見で決めました。
他に何かいいタイトルを思いついた方やリンクミスを発見したはメールとかでこっそり教えて下さい。
しょ、小学生ですか…
俺も小6はちょっと・・・と思ったが
話自体は面白そうなんで、とりあえず乙
保管庫が更新されててうれしい。
管理人さんお疲れ様です。
前スレの続きです。
紗希ちゃんのお話。
「山崎くん・・・」
僕は、涙を潤ませた目できっ、と山崎くんをにらんで・・・
「お・・・おれは・・・」
女の子の高い声を・・・できる限り低くして、最後の望みに賭けた。
「俺は、今は、こんな風に、なっちまったけど、
でも、でも・・・男だ・・・みんな、覚えてるだろ?
俺は・・・下山和宏で・・・女じゃない。
今日・・・ここまで来たのは、みんなと・・・また、みんなと
仲良く・・・友達に戻れると思ったから・・・だから来たんだ。」
「えっ?」
赤坂君も、石川君も、山本君も、内海君も・・・目を丸くした。
その瞬間、僕は・・・やった、と思った。そして、続けた。
「俺は、男だ。俺とおかしなことをしようと思ってるんだったら・・・
それは・・・そんなことさせない。」
まっすぐに・・・山崎くんの目を見て宣言した。
この場所にいる男の子たちが、みんなびっくりして固まるのがわかった。
僕は、女の子に生まれ変わってから初めて・・・
自分が男だったことを・・・積極的に思い出して・・・
そして、男の子であることを押し通そうとして
山崎くんをにらみつけた。
そのココロの本音は・・・弱い女の子の本音は・・・
「よく言うよ。」
ココロの奥底まで見透かしたように・・・山崎くんが冷たく言う。
「・・・」
僕は・・・彼に守って欲しかった。
男の子宣言は・・・自分が男の子だっていう、宣言は
自分が女の子でいたいのは、山崎くんの前でだけで充分だって・・・
そういう意味もこめて・・・それ以外のときは、山崎くんに守って欲しいって・・・
そういう意味だったのに
彼はそれを知ってか知らずか、僕の願いをずたずたに踏みにじって
「なに・・・?山崎くん?」
数秒の沈黙を破って、最後の願いを託して山崎くんに聞き返した僕に・・・
「お前の願いどおり、友達?それに戻ってやるよ。みんなで。」
「えっ・・・?」
「だから、仲良くしていこう、ってそう言ってるんだ。お前だって
仲良くするためにここに来た、って言ったよな。」
「・・・」
「紗希、いや、下山。お前の言うとおり友達に戻ろう。そのために、
どうすればいいか、わかるよな?俺といつも仲良くしてるようにすればいいじゃん。」
彼は、そういうと、後ろの壁にもたれかかって、腕を組んで、無防備に立ちつくす。
「そんな・・・」
僕は、顔を赤くして、目を伏せた・・・
「仲良くして・・・って・・・そんな意味じゃ・・・」
あぁ・・・僕は・・・山崎くんにとって、彼女じゃなかった・・・
僕は初めて気がついた。
男だった過去を知っている彼が、僕と真剣に付き合ってくれるなんて
考えてみれば甘い願望に過ぎなかったのに
毎日、毎日・・・あんなことやこんなこと・・・
それでも、すっかり・・・彼に溺れていた・・・
そして、もうひとつ。
後悔しても遅いことに気がついた。
僕は・・・もう逃げられない・・・みんなと仲良く・・・
せめて・・・ムリヤリされるよりも、仲良く・・・
「紗希。早くしろ。」
「うん・・・」
わずか4〜5歩の道のりを・・・ゆっくりと歩いた。
運命に逆らおうとするように、せめてゆっくりと歩いた。
でも、この期に及んで、彼に逆らうことができない。
カラダを奪われ・・・ココロをしばられた少女の弱さに
立ち向かうことができるほど、強い僕ではなかった。
彼が、僕の思ったような彼じゃなかったこと、
男だったときと同じように、女の子になった僕を友達だとは思ってくれてないということ、
そして、今しようとしていることが、中学生としても、女の子としても、
とてもいけないことだとわかってはいたのに
あの日・・・初めて山崎くんとエッチしてから、
彼にたくさん・・・きもちいいことを覚えさせられて
彼に服従することに順応させられて・・・
いつの間にかその服従と引き換えに得られる快楽に溺れきっている自分を
とめることができずに
まだ・・・初潮も着ていないのに性具と成り果てた自分を否定しようとすら思わず
彼の目の前まで歩いて、そして、跪いて、彼のズボンの真ん中を、右手でさする。
「どうした?いつものようにしてよ。」
「そんな・・・バカぁ・・・」
見上げた彼と、潤んだ僕の目が合う。
唇をかんで、屈辱を飲み込んで、彼のベルトを外して、ファスナーをおろして
ズボンを下ろして・・・トランクスを下ろす・・・いつものように・・・
フェラチオの準備をする。
彼のアソコは僕が手をかけたときにはまだ小さかったのに、
この「準備」をする間にむくむくと大きくなった。
「ん・・・んぐ・・・」
誰とも目をあわさないように、目を閉じて・・・思い切って
いつものように・・・彼のおちんちんを口に含んだ・・・
「うわ、マジかよ。」
「すげえ、さすが山崎。ここまで調教するとはな。」
周りの男の子たちが、驚きの声をあげる
「あぁ、紗希、気持ちいい。」
きもちいい、といわれると、僕はうれしくなってしまう。
女の子の・・・不思議なプライドを刺激されてしまって
みんなが見ていることなど気にせずに気合が入って・・・
「ん・・・んぐ・・・うん・・・」
彼の、たくましいおちんちんをしゃぶりながら、
様々なことが頭の中を駆け巡った。
ここにいる男の子たちは・・・僕が小学校のころからの友達ばかりで
私立の中学校に進学した僕が、こんなアクシデントに見舞われて
そして、いわば帰ってきた・・・その僕を、
なかなか温かく迎えてくれなかった。
それが・・・今日になって・・・ようやく温かく迎えてくれることになった・・・
それだけでも・・・幸せだと、
そう、思い込もうとした。
でも、屈辱は消せない。
私立に進む子と、公立に進む子の二極化が激しいこの地域では
私立でも飛び切りの名門に進んだ僕のような・・・エリートから見れば
彼らの存在など・・・吹けば飛ぶようなものであるはずだった・・・
そう、心のどこかで感じていた。小学校も卒業が近くなるにつれ
彼らと僕らの溝はどんどん深くなって・・・
だから、中学校にはいると疎遠になるのに、
こんなところに、戻ることを余儀なくされた・・・それだけでも十分に屈辱なのに・・・
そうだ・・・僕は、一人で過ごす中学校生活が淋しくて
彼らと・・・友達になるために・・・戻るために
カラダを、差し出した。女の子に生まれ変わったばかりの体を・・・
それって・・・絶対にやってはいけないことだと
女の子になってすぐに教わったはずなのに・・・今すぐ止めなきゃ・・・・
「あ・・・あぁん!」
様々なことを思い巡らせていた僕の下半身に、突然衝撃が走った。
「どうした、紗希、続けてくれよ。」
「う・・・うん・・・」
とっさに彼の肉棒を口から話した僕に、山崎くんは冷たく命令しなおす。
「ん・・・うふぅ・・・んん」
赤坂君・・・だった。
僕のスカートをめくって、パンツの上から、僕の弱いところを、
そっと、なで始めていた
「ふぅ・・・んぐ・・・あぁ・・・」
山崎くんをしゃぶりながら、横目で、僕の割れ目をなぞる赤坂君を見つめる。
だ・・・だめ、やめて・・・本当に・・・きもちいい。
目から流れ出る涙が、何を物語っていたか、自分ではわからない。
でも、少年たちの好奇心を、これでもかと刺激して
この場にいる男の子たち全員が、更なる興奮を覚えたことは間違いない。
「紗希、もういいよ」
「ん・・・はぁん!」
山崎くんが僕の口から自分で肉棒を抜く。
僕の唾液と彼の体液が混じった、ねばねばとした液体が糸を引く。
「お帰り、下山。今日から俺たちはまた友達だな。」
赤坂くんが僕にそういった。
僕は、こくん、とうなずく。
「じゃあ、みんなと遊ぼうぜ。」
涙が、どっ・・・とあふれ出た。
悔しかった。カラダを差し出すことでしか、
この少年たちにかまってもらえない僕の悲しさ、弱さ、
そして、腕力だって、決して負けなかったはずなのに、
この華奢な体では抵抗もできない事実。
「どうした、下山?楽しもうよ。」
傍らで見ていた山本君が、座ったままの僕の目の前に来て、
股間を、僕の目の前に持ってきて・・・
「い・・・いや・・・」
僕の最後の抵抗を、山本君はあざ笑うかのように
「あれぇ?友達じゃなかったの?俺たち。友達、やめてもいいんだよ。」
「・・・」
「こんなのが・・・友達なの・・・?」
「そうだよ。」
冷たい目で・・・山崎くんがにやりと笑って、言い放つ。
「・・・」
ああ、もう・・・逃げられない。
彼らは、泣こうが喚こうが僕を、力にまかせて犯すだろう。
それならいっそ・・・楽しんだ方がましかも・・・
「わかった・・・」
「あれ、どうするの?」
「なに・・・って・・・しゃぶってほしいんでしょ?」
急に吹っ切れた僕は、彼のアソコを手でさすり始める。
「おぉ、下山・・・話がわかる・・・おぉ・・・」
「いっぱい・・・気持ちよくなってね・・・」
自暴自棄だったのかもしれない。
彼らのおもちゃになっても、それで、僕も気持ちよくなれれば・・・
女の子に大切な貞節も、妊娠への恐怖も、僕にはまだ、教えられたものに過ぎなかった。
エッチなことをして、それで気持ちよくなれるなら・・・どうせ逃げられない・・・
「ん・・・んぐ・・・」
「お、下山ぁ・・・すげぇ・・・」
僕は、ロマンチックな会話も何もなしに、彼をしゃぶり始めた。
口の中で山本君がむくむくと大きくなり続けている
倒錯した感情が・・・淫猥な僕の血を騒がせないように・・・
慎重に、でも確実に・・・淫乱女への道を歩んでいた。
「おお、すげぇ・・・きもちいい」
「いいよ・・・出して・・・飲んであげる。」
この数日間・・・山崎くんに育てられた。淫乱女に・・・
彼の見守る中・・・いや、彼が命じるままに他の男の子たちとも
エッチなことをしている僕にとって、彼にいつもしているように
他の男の子にもご奉仕することは、まるで当然のようにかんじられて
「あぁ、で・・・でるぞ!」
山崎くんのオンナになるまでの2ヶ月ちょっとの間に、
病院で先生に教わったことや香澄さんやお母さんに教わったことよりも
女の子としての僕には山崎くんがこの本の数日間で教えてくれたことの方が
女の子としての僕に重く響いて、
いつの間にか、山本くんの出した精液を飲み干していた
「あぁ・・・おいしい・・・」
精一杯のセクシーな声で、精一杯のエッチな言葉を・・・
それが、女の子としての僕の、全てだといっても良かった。
「次は俺、いい?」
「う・・・うん」
内海君の言葉に素直にうなずく僕。
「やさしく・・・してね・・・」
山崎くんに叩き込まれたことを・・・他の男の子に見せればいい・・・
山崎くんはそれを見ながら笑っている。
「い・・・入れてもいいの?」
「いいよ・・・いっぱい、きもちよくなって・・・」
彼のオンナだったはずの僕は、山崎くんの目の前でせめてもの抵抗を見せていた。
あなたがみんなとエッチしろっていうからするんじゃない・・・
あたしははじめからみんなと・・・みんなとエッチしたかったんだ。
そう・・・言い聞かせるように。
山崎くんのほうを見つめながら・・・内海君が入ってくる感触を楽しんだ。
山崎くんは・・・笑うばかり・・・
そして、僕は・・・淫乱な自分を隠せなくなる。
「あ・・・あぁん!」
おちんちん・・・おちんちんが僕の中に入ってくる感覚・・・
痛いけど・・・きもちいい。
病み付きになりそう・・・もっと・・・もっと・・・
「下山、いくよ。」
「あぁ・・・あはぁ・・・はぁん・・・」
彼が腰を動かし始めると同時に、視界も揺れ動く。
アソコに男の子を受け入れて・・・
そして、男にカラダもココロも支配されたまま揺れ動く視界・・・
それこそが、僕の・・・
女の子としての・・・原風景だった。
「あぁん!きもちい・・・い・・・よぉ」
自分が・・・女の子だと強く感じるこの瞬間。
アソコを肉棒で突きたてられるたびに体中を走り抜ける快感。
僕は・・・友達、なんていうごまかしの言葉にすがるほどバカじゃなかった。
彼らの、男の子たちの肉奴隷となっても・・・
女の子のカラダが生み出す欲望と快楽を手放したくなかった。
山崎くんだけでは・・・きっと不満だった。
こんなにたくさんの男の子・・・僕は・・・セックスが、エッチが大好き・・・
「きもち・・・いい・・・」
胸をもまれ・・・誰かにキスされ・・・カラダ中を蹂躙され・・・
それが、とても気持ちいい・・・そう感じていた。
あなたがみんなとエッチしろっていうからするんじゃない・・・
あたしははじめからみんなと・・・みんなとエッチしたかったんだ。
そう・・・言い聞かせるように。
山崎くんのほうを見つめながら・・・内海君が入ってくる感触を楽しんだ。
山崎くんは・・・笑うばかり・・・
そして、僕は・・・淫乱な自分を隠せなくなる。
「あ・・・あぁん!」
おちんちん・・・おちんちんが僕の中に入ってくる感覚・・・
痛いけど・・・きもちいい。
病み付きになりそう・・・もっと・・・もっと・・・
「下山、いくよ。」
「あぁ・・・あはぁ・・・はぁん・・・」
彼が腰を動かし始めると同時に、視界も揺れ動く。
アソコに男の子を受け入れて・・・
そして、男にカラダもココロも支配されたまま揺れ動く視界・・・
それこそが、僕の・・・
女の子としての・・・原風景だった。
「あぁん!きもちい・・・い・・・よぉ」
自分が・・・女の子だと強く感じるこの瞬間。
アソコを肉棒で突きたてられるたびに体中を走り抜ける快感。
僕は・・・友達、なんていうごまかしの言葉にすがるほどバカじゃなかった。
彼らの、男の子たちの肉奴隷となっても・・・
女の子のカラダが生み出す欲望と快楽を手放したくなかった。
山崎くんだけでは・・・きっと不満だった。
こんなにたくさんの男の子・・・僕は・・・セックスが、エッチが大好き・・・
「きもち・・・いい・・・」
胸をもまれ・・・誰かにキスされ・・・カラダ中を蹂躙され・・・
それが、とても気持ちいい・・・そう感じていた。
秋も深まった空気が・・・火照った肌を冷やそうとする。
「うぅ・・・ふぅ・・・ん」
目を閉じて・・・あけて・・・まだ・・・もっと、気持ちよくなれる・・・
もう・・・どうでもいい・・・
女の子の・・・カラダが生み出す快楽と欲望に完全に負けてしまった僕は
そのとき、彼ら・・・小学校からの友達だった彼らの肉奴隷となることを
心から悦び・・・絶頂へと上り詰めた。
「はぁ・・・はぁ・・・イヤァ、イ・・・いくゥ!」
心の中で・・・イっちゃうことをためらっていた気持ちが、
どこかへ消えてしまったとき、僕は・・・あっさりと絶叫し、
きっと・・・だれの目にも明らかなほど、淫乱な姿をみんなにさらしていた。
「あ・・・あぁ・・・ん・・・あぁん・・・はぁ、ふぅぅぅぁぁぁァ」
みんなに・・・見られている・・・見られている中で僕は
気を失わんばかりによがり狂う。
今、僕とエッチしてるのは山本君・・・でも・・・そんなことはどうでもいい。
僕は・・・この場のみんなに見られて・・・乱れていることが
とても・・・とても恥ずかしくて
その恥ずかしさがエッチな気持ちを・・・いけないことをしている気持ちを
ぐんと昂ぶらせて、それで感じてしまっていた。
「はぁ・・・きもち・・・よかった・・・」
男に翻弄された僕の・・・カラダの動きが、止まった。
そして、あたたかくて、男の子の匂いのする液体が・・・胸にかかってきた。
「つ・・・つぎは・・・?」
口走った本音・・・その響く意味も考えずに本能が
女の子の淫らな欲望が、次の快楽を求めていた。
「へぇ、随分簡単に堕ちるねぇ。」
不意に正気にもどされた僕はもとから紅潮した顔をさらにピンク色に染まらせて
男の子たちに反抗する。
「バ・・・バカぁ・・・そうじゃない。はやく・・・終わらせてよ。
あ・・・あたしは、早く・・・早く帰りたいの・・・・」
「早く帰りたい?」
「そ・・・そうよ。さっさと済ませて・・・早く帰してよ。」
強がりだった。
「紗希、そうあわてるなよ。」
「何?あわててなんかないよ、帰っていいなら、かえるけど?」
心の中は、帰りたいなんて思っていなかった。
「まあ、他にもお前に会いに来た男がいるんだ。もうそこまで来た。」
「えっ?」
入り口のほうを目で指す山崎くんの視線の向こう・・・
赤坂くんが・・・いつの間にか外に出ていたらしく
誰かを連れて戻ってきた。
「・・・豪・・・」
目の前に・・・現れた人影に・・・ハダカのまま
男の精液を幾重にも浴びたままの少女の目の前に現れた人影に
僕は・・・正気と狂気の間を彷徨っていた感情をズタズタに引き裂かれた。
「い・・・いやぁ!」
彼がこちらに気づく前に、僕は服を着ようとした。
それがすぐにはムリだとわかると、せめて、胸と・・・下半身を隠そうとした。
そして・・・幾重にも浴びた男の精液を・・・隠す方が先だと・・・
そう思った。
「こ・・・これは?」
赤坂くんにつれて来られた少年は・・・
男だったころからの・・・小学校のころからの大親友・・・
同じ中学校に進み・・・そして女の子に生まれ変わるときに
別れも言えず逃げ出してきた
この痴態を、この世で最も見られたくない・・・その少年が・・・
今、目の前に近づいてきた。
「豪、久しぶり。」
「山崎・・・これは・・・どういうことだ?」
「紹介するよ。俺たちの友達、下山紗希ちゃん。ここでみんなで輪姦してたんだ。」
「は・・・はじめまして・・・」
とっさに出た言葉・・・自分が・・・和宏じゃなくて・・・
別の人間だって、だから・・・この少年に会うのは初めてだって
そう言い聞かせるように・・・真実を捻じ曲げようとした。
女の子としての・・・最後に残った意地だった。
「和宏・・・ほんとうに・・・お前なのか・・・?」
「そうだよ。オンナになって、俺たちとまた仲良くなったんだ。」
僕のせめてもの演技・・・和宏じゃなくて・・・違う・・・一人の女の子だと
そうして、せめて自分を偽りたかった僕の心を
山崎くんは土足で踏みにじる。
「・・・はじめまして・・・」
それでも嘘で自分の存在を塗り固めたいと願う僕は、もう一度、豪に向けてそう言う。
「そう来るか。」
どっ、と男の子たちが湧く。
「それじゃ、それでもいいや。紗希。」
「な・・・なに?山崎くん。」
「んーと。この、お前が今日ここではじめて会った豪君は、
俺たちの小学校の同級生だった。でも、頭もよくてエリートの豪君は、
私立のW中学校に入ったんだ。だから、俺たちの昔からの友達でも
俺たちみたいなバカと違って、特別な存在なんだ。だから・・・」
「だから・・・?」
「丁寧におもてなしするんだ。」
気持ちが・・・真っ暗になった。
「山崎・・・何を・・・したんだ・・・」
「豪、ムリするなよ。どうせまだオンナの一人も知らないんだろ?
今から、俺たちの友達の紗希がお前の童貞奪ってやるから。
楽にしろよ。お前、幸せだぞ。
こんなにいい女と初めてのセックスできるんだから。」
「・・・」
僕も・・・豪も・・・絶句していた。
そして・・・絶句した状況でも・・・
ハダカの・・・男に汚された美少女を目の前に
股間の高まりを隠せない、正直な少年と、
その盛り上がりを本能のままに確認して・・・
追い込まれたこの状況での・・・親友とのセックスに思いをはせ始めた
淫乱な少女は・・・
いつしか、見つめあっていた。
あぁ・・・せめて、豪とエッチするんなら・・・
お互いに、もっと、ロマンチックな場所で・・・
女の子に生まれ変わったばかりのころ・・・豪に会いたくて
そんなことを夢想したことも一度や二度ではなかった。
その夢想・・・願いが・・・こんなゆがんだ形で・・・今、叶おうとしていた。
「さぁ、紗希。豪さんに丁寧にご奉仕しろよ。俺たちとは別世界の住人だ。」
「・・・」
別世界・・・彼の言ったことは正しかった。
勉強をまじめにして、収入にも知的にも恵まれた親をもち
私立の中学校に通う少年たちと
今・・・僕が通っている公立中学校に残った彼らの生きている世界は
まさしく別世界だった。
「いや・・・いや・・・」
もともとは僕も・・・豪と同じ人種だったはずなのに
今・・・いろんなことの結果・・・こうして、公立中学校の
成績も悪くて、過程にも恵まれない「友達」にカラダを支配され
肉奴隷となることを・・・気持ちの底から望んでしまったその直後・・・
誰よりも仲のよかった親友に・・・肉奴隷として「ご奉仕」するなんて・・・
ご奉仕・・・その意味するところは僕の乏しい性知識でもすぐに理解できた。
「豪にはご奉仕できないっていうのか?俺たちの友達だぞ。
俺たちのチンポはあんなにうれしそうにくわえたのに、豪のはだめだって、いうのか?」
顔が・・・かぁっ・・・と赤くなって
目から涙が溢れ出す。
「やめて・・・それ以上いわないで!」
振り絞るように発した言葉・・・もう・・・どうしようもないことを悟っていた。
「おい、服をこっちによこせ。」
「・・・・・・」
僕は・・・ハダカを隠すために・・・くしゃくしゃのまま持っていた
制服を、男の子たちにおとなしく差しだした。
どこまでも・・・どこまでも堕ちていく僕・・・
豪までも巻き込んで・・・
「見ないで・・・豪・・・くん・・・」
よそよそしい言葉を使って・・・まだ別人であることをあきらめ切れない僕は
彼と目を会わせようとしない。
「和宏・・・お前なのか?本当に・・・」
まだ信じられないという口調の親友の息遣いがわずか数十センチ先に聞こえる。
信じたくないのは僕も同じで、記憶を忘れようと試みる。
だけども彼の目の前で跪いたまま上を向くこともできない僕の
半開きの目に飛び込んでくる手や、足や、そのパーツの一つ一つが
4ヶ月前まで毎日会っていた大親友のものに間違いなくて
記憶の奥底に彼の全てがまだとどまっていることを
混乱した気持ちの中でも否定などできなかった。
そして、その人が僕にとっての、女の子としての
とてもいとしい人で、その手に抱かれることを何度夢に見たことか・・・
気づいていた・・・僕は、豪が好きだって・・・
男の子としてすごした最後の何週間かの間
少しずつ体が女の子に変化していく中で
芽生えつつあった女の子のキモチは、彼に恋していた。
身近にいて、優しくて、仲のよい男の子だったから、当然かもしれない。
それだけなら、勘違いかもしれない・・・
でも、自分のキモチにとっくに気づいていた僕は、
裸になって、汚れた姿のまま、4ヶ月ぶりに彼と対面することを
地獄の責苦のように感じている。
「うん・・・」
いやらしい欲望に翻弄されて、ここまで堕ちてしまった僕が
僕であることを、親友の前で認めた瞬間だった。
同時に、大粒の涙が零れ落ちた。
「和宏・・・紗希ちゃん・・・」
僕を女の子の名前で呼びなおした親友の息遣いが荒くなるのがわかる。
涙を流しながらも、冷静に僕はひとつのことに気づいていた。
豪も・・・他の男の子と同じ―ハダカの僕を目の前にして
アソコを硬くして・・・そして、ココロの奥底では
僕の「奉仕」をまっている。そう・・・山崎くんが命令したように―
「おい、早くしろよ。」
後ろから山崎くんの声が聞こえる。さっきよりも低くて
怒りの入った声だった。
逆らうと・・・どんなことが待っているか怖い
いや・・・本当はただ、いやらしい僕が彼の命令に従いたいだけなのかもしれない。
「はい・・・」
僕は目の前の親友に膝で2歩近づくと、股間に手を伸ばす。
「豪・・・くん・・・」
「紗希ちゃ・・・ん」
親友を見上げると、彼は驚きの目で僕を見る。
その戸惑いとは裏腹に、僕の細くて白い指が触れたズボンの上からでも
彼の肉棒が、他のどの男の子たちにも負けないくらい
僕のハダカに興奮し、僕との交わりを待ちわびて、今にも暴れだしそうなほど
いきり立っているのがわかる。
「なめて・・・あげるね。」
他に言葉が見つからない僕は、彼の目を見てそれだけ言って
ベルトを外してファスナーをおろして、
ズボンもパンツも一気に下ろして・・・
反動で彼の肉棒が天井を向いて・・・
「大きい・・・」
そう、僕がつぶやく。
彼は、言葉もなく、変わり果てたかつての親友の口に
自らの肉棒が含まれていく様子をどう見ていたのかも僕には分からない。
目を合わせることができない。
ただ、他の男の子のおちんちんと同じだって
そう言い聞かせながら、くわえて・・・なめまわした。
ちゅばっ、じゅるるっ、そんな音を立てながら。
「あぁっ!和宏!」
押し殺していた気持ちに、突然激しい何かが突き刺さった。
豪の突然叫んだ瞬間、彼の肉棒は、びくん、と波打つように痙攣した。
突き刺さった何かは、ココロの中で激しい痛みとなって全身に伝わっていく。
今まで、女の子になってから感じた痛みの中でも、飛び切りの痛みだった。
僕は・・・だからこそその痛みに目をそらして、彼を見ないようにして
一心不乱に、ぺろ、ぺろ、と彼の肉棒を喉の奥まで入れて、なめ続けた。
あたしは・・・淫乱な女の子・・・ここにいるみんなの「友達」・・・
この男の子も、あたらしい、「友達」・・・だから、だから・・・
そんなフィクションを頭の中で必死に作り上げて、自分自身に説得しようとしても
眼から温かいものが流れるのをとめることはできなかった。
「んんぅ・・・ふぅ・・・ん」
僕は、なんとかあきらめようとして、フェラチオをさらに激しくする。
自分は和宏じゃない。エッチが大好きな女の子、紗希だ・・・
目の前にいる豪くんに、ご奉仕しているんだ。
そう言い聞かせながら、口の動きをピストン運動に変える。
「か・・・和宏ぉ!」
そんな僕の思いを踏みにじるように、豪くんは、上ずった声で僕をそう呼ぶ。
耳をかさずにフェラチオを続ける僕・・・
「きもちいい!」
豪くんがそう叫ぶと、周りがどっ、とわく。
僕と豪・・・小学校のときからエリートだった二人の獣のような交わりが
今、公立中学校に通う彼らの見世物となっている。
「あ、あぁ!すごい!」
豪くんは僕の頭を抑えて・・・自分も腰を使い出した。
僕は、本当は彼をイかせようとは思っていなかったけれど
彼が必死で僕の頭を抑えて、ものすごい勢いで腰を振り出して・・・
「紗希ちゃ・・・ん!イくよ!」
と叫んだときには、もう手遅れだった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
僕の顔に温かくて・・・白い・・・あの独特のにおいの液体が大量に発射された。
大声で笑う男の子たちの声が、廃屋に大きく木霊する。
「ハハハ、ちょーウける。」
「ありえねー、いきなり出しちゃうかよ。」
僕は・・・ボウゼンと、自分の欲望だけを満たして後悔に襲われているであろう
豪を眺めていた。呼吸をするたびに豪の欲望が僕の鼻をつく。
その匂いが、またひとつ、僕の中に生き残る「男」を奪っていった。
「あっ・・・ふぅん!」
カラダが宙に浮き上がる。我を失って豪を眺めていた僕が現実に引き戻される。
二人の男の子が僕の体を持ち上げる。
「さあ、次は豪、お前が親友にお返ししろよ。」
僕の脚は開かれ、今日だけでも何人もの男の子と楽しんだ
アソコが豪の目の前に大写しになる。
「いや、見ないでぇ!」
僕は嫌がって精一杯叫んだけど、本当は・・・こわかった。
豪に思いっきり僕のいやらしいアソコをみられることがはずかしかったんじゃない。
男の子に汚されつづけたあの部分の匂いに幻滅されることを恐れたわけでもない。
射精して、頭の中が真っ白になって、性欲から解放された
豪に、嫌われてしまうのが、本当に怖かった。
「ふざけんなよ・・・」
僕の予感は、当たった。
「きゃぁっ!」
豪はズボンをはくと、強引に僕の体を抱き寄せて
男の子たちから奪い取った。
「こんなことをして、お前ら、犯罪だぞ。」
「豪くん・・・」
怒りの形相で、豪が彼らに訴える。
僕は、その言葉を聞いた瞬間うれしさで頭が爆発しそうだった。
周りがしーん、と静まり返る。
裸のままで、パンツすらはいていない僕をぎゅうっ、と抱きしめた
豪の腕の温かさは、またもうひとつ僕を男から遠ざけた。
「はははは!」
静寂を割って高らかに笑い声を上げたのは、山崎くんだった。
「お前、いったい何を言ってるんだ?」
「俺は、和宏・・・紗希ちゃんを助ける。逃げよう、紗希ちゃん。」
「逃げてどうする?逃げ切れると思ってるのか?」
「お前らにこれ以上紗希ちゃんが犯されるよりもマシだ。」
「紗希も、それを望んでいるのに、か?」
「えっ・・・?」
僕を抱きしめていたヒーローと、目が合った。
僕は・・・分かっている。この、豪の勇気ある行動が、どんな結果になるのか。
豪は、射精して、性欲から解放された今だからこそ、こうやって僕を連れて
なんとか逃げようと、戦おうとしてくれている、でも・・・
さっきまでは僕のフェラチオに気持ちよさそうに、悶えて
自分から腰まで振っていた。
女の子の正直な気持ちは、その豹変振りに戸惑う。
僕は、男の子の気持ちが射精の後どうなるかよく分かっているから
頭では理解しようとするけれども、
でも、自分のフェラチオで素直に悶えてくれていた男の子が
突然変身した姿を目の当たりにして、やっぱりどうしていいか分からない。
「・・・」
一瞬、でもものすごく長かった。僕と豪は見詰め合って、
お互い、ものすごく好きだって、確かめ合ったような気がした。
でも、僕のココロは彼を信用していなかったと思うし
彼も・・・
「紗希ちゃん・・・」
「紗希がが望んだんだ。お前が勝手に逃げる、って言っても、
紗希はきっと着いていかないぞ。」
「そんなバカなことあるか!」
豪はそう言ってもう一度僕の目を見る。
僕は、その瞳の純粋さに吸い込まれそうで、それでも、出口までの距離とか
出にくさとか、僕の体力とか、そういうこと考えたら、逃げ切れるはずなくて
「紗希、どうなんだ?」
山崎くんのその問いかけが、一瞬の夢から僕を目覚めさせる。
「ごめん・・・豪・・・くん・・・」
僕はそういうとそっ、と彼の手を解いた。
眼からは涙があふれ続けている。豪と一緒に逃げるよりも
そのとき、男の子たちのエッチの道具でいることを選んだ。
そうじゃないと・・・彼を助けられないし、僕だって逃げることなんてできない。
「豪くんも・・・一緒に・・・たのしもう・・・?」
思い切って発した言葉は、豪を・・・親友を絶望のふちへと叩き落した。
「紗希、いい子だ。こっちに来い。」
「和宏・・・」
豪の眼が、「行くな」と訴える。でも、僕は、もう、男の子のそんな気持ちに
素直に従えるほど、純情な女の子じゃ、なくなってしまっていた。
「うん・・・」
10メートル先にいる山崎くんのほうへ、ゆっくりと歩き出す。
知っている。豪だって、もう30分もすれば、さっきと同じように
元気になって、もう一回、僕のご奉仕を受けてくれるようになる。
それで、いい。「友達」で・・・
ひんやりとした床が足の裏に冷たい。ほんの少しだけこのカラダを冷やす。でも、
火照ったままのカラダは、もう、男の子の肌のぬくもりも
クリちゃんを優しくいじられたときの快楽も、アソコに男の子が入ってきたときの悦びも、
男の子の欲望をカラダに受けた後鼻をつく独特な匂いも、
そして、絶頂に達したときの、この世のものとは思えない感覚も
覚えてしまっていた。忘れられなかった。
「おい、そいつを逃がすなよ。」
「えっ?」
「分かってるよ。」
出口の方には、もう二人の男の子が立っていて、豪の逃げ道をふさいでいた。
「山崎くん・・・彼は・・・」
「分かってるさ。それも、お前次第だ。」
「・・・」
豪の安全と引き換えに、僕のカラダを・・・もっともっと汚そうとする彼・・・
「うん。わかってる。」
「さぁ、あいつにお前の淫乱ぶりを見せつけてやれ。」
「うん・・・」
山崎くんはそれだけ言って、具体的な指示はなにもしなかった。
「・・・」
「どうした?」
僕はほんの一瞬、彼の命令を待った。でも、それがないことを悟ると
自分で何かをしないといけないことを知った。
わかってるだろ、と彼の目は確かに語っていた。
冷たい目つきで、確かに。
自分から服を脱ぐようなことはできなかった。
だから・・・彼の前に跪いて、ズボンのチャックを下ろした。
「紗希が、しゃぶってあげるね・・・」
その言葉を合図に、他の男の子たちも、僕をとりかこんだ。
「あ・・・あぁん・・・」
後ろに回った内海くんが僕の胸をふんわりと揉み始める。
僕はいつものように山崎くんのおちんちんを口に含む。
「はぁ・・・ん。」
豪くんに見られている・・・いや・・・
でも、あえぎ声が止まらない・・・
「さぁ、腰を浮かせて。」
その言葉に僕はおとなしく従う。スカートを脱がされて
あらわになったアソコに、男の子の指が触れる。
「いやぁ・・・ぁん」
山崎くんをしゃぶりながら・・・内海くんが僕のアソコをいじる。
耳元で「きもちいい?」とささやかれる。
僕はしゃぶりながら首を縦に振る。
すると、山崎くんの腰に当てていた右手を誰かに取られる。
その手で・・・あたたかいおちんちんを握らされる。
「だめぇ・・・」
狭い口からはそんな言葉が漏れる。でも、気持ちは裏腹だった。
おとなしくその手でおちんちんをしごきはじめる。
「あぁ、たまんねぇ!」
程なく左手も同じ運命をたどる。
「さぁ、そのままたって。」
2本のおちんちんを握って、山崎くんのおちんちんをしゃぶったまま、
僕は立たされる。
なにが起こるか、わかっていた。そして、楽しんでいた。
「いやぁ・・・あぁ・・・ん」
「見ろよ、豪、いやらしい汁がこんなにあふれて光ってるのが見えるだろ?」
ぱんっ、と僕のお尻を内海くんがたたく。
「さぁ、紗希ちゃん、どうして欲しい?」
「イ・・・いへて・・・くははひ・・・」
泣きながら、そう答えるしかなかった・・・
「聞いたか、豪。お前も早くこっちに来いよ。この次にまた手コキでも
フェラチオでもしてもらいなよ。それとも、童貞喪失か?」
山崎くんの言葉に周りがど、っとわく。
「いやぁ・・・あん・・・」
豪・・・みないで・・・そう思う暇もなく、
アソコに、男の子の感触を覚えた。
「ふぅ・・・ふぅぁん!」
立ちバックでセックスが始まる。視界が僕の意思と関係なくゆれ始める。
粘膜と粘膜が擦れ合って、屈辱と快感がこのカラダを際限なく襲い始める。
4本の肉棒にこのカラダを支配され・・・それを親友に見られる。
そして、それで・・・ものすごく気持ちよくて・・・
僕は、もう・・・完全に肉奴隷だった。
「紗希・・・」
豪のつぶやきが・・・この騒がしい世界の中ではっきりと
僕の耳に届く。
深い後悔・・・でも、快楽に負けて、快楽にココロまで売り渡してしまった僕・・・
この地獄は・・・いや、天国が・・・あんな形で突然終わりになることを
このときの僕は、まだしらなかった。
「イイッ!イっちゃう!ぅ!」
男の子たちの低いうめき声に比べて、興奮した僕の鼻にかかったようなかわいい
声はよく響く。
男と女・・・何人もの男に同時に犯される女の子のあえぎ声。
恍惚に浸って、4人の男の子を同時に相手にする淫乱な僕・・・
あえぎ声のハーモニーは、きっと、淫乱な僕の正体を親友にもさらした。
「紗希!いくぞ!」
「あぁん・・・」
僕の顔に山崎くんの白い欲情が降り注がれた。
「さぁ、次は・・・」
それで口が解放されることはない。次の男の子が待っている。
右手、左手、次々と男の子たちの欲情をカラダに受け、
そして、バックで僕を犯していた内海くんも・・・
「いぃぃぃっちゃう!」
ひときわ激しく腰を振られて、僕は上り詰めた。
でも、口も、手も、止めようともしなかった。
白濁液で次々とカラダを汚されながらも、
僕は次々と男の子と受け入れ続けた。
もう、今握っているおちんちんが誰のものか、いま僕を突き刺しているのが
だれのおちんちんなのか・・・わからない。
「あぁん・・・あぁん!」
ただただ、気持ちよかった。
「紗希・・・和宏・・・」
ボウゼンとした豪の呟きが耳に何度も届くたびにココロの中の
弱いところをずきん、ずきんと突き刺した、
でも、淫乱な僕のココロはその痛みすら・・・
豪に見られている、恥ずかしさすら、いつの間にか快感として消化してしまう。
「はぁ、はぁ・・・」
男の子たちに陵辱され続けて・・・どのくらいたっただろうか・・・
右手が解放され、左手が解放され、
エッチのための道具だった僕が犯されるのは
アソコに入ってくる一本のおちんちんだけになっていた。
「いくぅ!イくぅ!」
さすがの男の子たちも、体力の限界だった。
僕は、体力は使いまくったけど、でも、体は火照ったままで・・・
でも、男の子たちは冷たく、その場を去っていった。
「じゃあな、紗希。明日10時にここに来いよ。」
「はぁ・・・はぁん・・・」
そして、取り残された。
僕と豪だけが・・・
「紗希・・・」
僕を優しく抱き起こして、豪は犯され続けた僕の体から
白濁液をふき取り始めた。
「やめて・・・」
「紗希・・・ちゃん・・・」
「止めてよ!」
優しさが・・・痛かった。
肉奴隷に落ちてしまった僕なんて、彼の優しさにも、彼の親友にも値しない・・・
「かえって・・・帰って。」
「紗希・・・明日もここに来るのか?」
「関係ないでしょ。豪くんには・・・」
「俺、お前のこと・・・」
「言わないで!」
二人の間に気まずすぎる空気が流れていた。
「帰ってよ!」
僕のやってること・・・悪いってわかってるし、
豪にも、すごく裏切りをしたこともわかってる。
でも、止められなかった。
今の僕には・・・優しい言葉をかけてくれる豪よりも
もっとストレートに僕のカラダに快楽を与えてくれる
男の子たちのほうが・・・価値があったのかもしれない。
そして、僕はもうひとつ、豪の優しい瞳の奥に
他の男の子たちと同じ、本音は僕とどんなことをしたいのか・・・
その本音を・・・確かに見ていた。
そして、僕も本当は・・・豪ともエッチしたかった・・・
誰よりも、豪のおもちゃにならなってもよかった。
いつか・・・きっと後悔する。
そんなこと分かっていた。でも、淫乱な自分を止められない。
「わかった、帰るよ。」
「待ってぇ!」
「うん?」
「明日・・・豪くんも・・・来て・・・」
「紗希・・・」
こうやって、誘惑することしかできない。哀れな女の子。
女の子としての大事なことのほとんど全てよりも
カラダで男を誘うことを先に覚えてしまった女の子・・・
「う・・・ん、わかっ・・・た。」
その意味を確認しあうことなく、約束だけ交わして僕たちは二人で
その場を後にした。
帰り道、無言のままはなれて歩いた二人に、
そして、先に帰った男の子たちの未来が
その後すぐに急展開することを、まだ、誰も知らなかった。
おわりです。
途中長い規制がかかって閲覧もできなくなったので
ちょっと間は空きましたが。
続くような終わりかたですが
とりあえずこの話はこれで一旦切ります。
理由はあんまし面白くならないからです。もうちょっとひねってから続けられるかも。
次来るときはたぶん違う話です。それではまた。
あぁもう・・・・・・この新作ラッシュじゃ個々に突っ込んだ感想も入れられんw
何にしても職人の皆々様グッジョブ!次の作品にも期待するよ!
この調子で少し前まで書いてた人も、もう名前見なくなって久しくなった人も
皆まとめてカムバック!って気分だ。
こんなにエロくて面白いのに作者は気に入らないとは……
モチベーション復活して続編書かれることを期待して待ってます。
今夜のおかずにします
めずらしく俺の書いたやつに肯定的なレスが連続してるw
ちなみに俺は直後レスが少なくても気にしてません。
理由は至極単純です。使えるSSなら、レスなんかつけようと思わない。
使ったらレスする気力なんかなくなりますよね。
しぎさんも京丸さんも能面さんもZh-nSさんも
エロにたどり着くまでが長すぎなんじゃないかな?
このスレが長く続く基盤を作った初期の作品見ると、そのあたりをすごく抑制しているように見える。
長文化を促進したのは俺自身に大きな責があると思うからいいにくいところはあるけど
説明を多少省いてもエロ場面にいきつかないと、意味がないと思うんです。
でも、レスが長くなるのは俺が一翼担ったと思われる部分もあるんですよね。
それについてはなんの言い訳もできないのですが。
いずれにしても、ちょっと、エロを含まない部分の抑制が必要なのではないかと思うのですが。
板全体でも、part33とかいってるスレはそうそうない。
俺は少なくとも「エロ」と「強制」に重点を置いています。
それで大胆に削った場面もたくさんあるし、そこを突っ込まれたこともある。
結局、読む人の性的志向がSなら女性化した元の男の子に
読む人の性的志向がMなら女性化し後の女の子に
どっちともつかないなら両方に感情移入するしかないとおもうのですけど
俺は両方見て作ってるつもりだけど、片方でも問題ないはずなんです。
いずれにしてもエロとして使えるものを作らないと
いくらエロパロ板のスレでもまずいとおもうのですが
初期のスレを彩ったSSを見てもそういうの、大事にしてたと思いますし
ちょっと皆さん考えて欲しいと個人的に思ってます。
次から次へと書き手はでてくるし、j2VH1NlP4M さんもすごく面白いと思います。
読み手じゃなくて、書き手もちょっと考えて欲しいと思います。
「抜けるけど萌えない」とまでいわれても、「抜ける」は大前提な気がします。
とりあえず、過疎にならないように議論を喚起してサイナラ、サイナラ。
この話題が大荒れになってもおわる頃にはそれなりの話を落とします。
とりあえず、肝心の言いたいことが長すぎて
>>255-257読む気がなくなったw
たぶん言いたいことはなんとなくわかるので一応同意しておこう。
>255-257 徹夜開けの俺様がhiroshi氏の叫びを要約するぞ
具に到達するまで ごはん大杉な おにぎりはイクナイ
あと具の味付けは「エロ」と「強制」でヨロシク
>>260 同じく。
考えるように提案するのはいいけど、それに従わない時、噛み付かないでくれたらそれでいい。
テーマの明確性は確かに重要だな。
あれやこれやと欲張って尾鰭をつけすぎると収拾がつかなくなって、無意味に長編化してしまうしね。
同じ書き手として「うーん、本当はもっとコンパクトに纏めたかったんだけどなぁ……」という
経験が多々あるからこの辺に関しては共感できるわ。
ただし、エロの度合いに関しては異論アリ。
いわゆるエロ本的な内容を重視したものであればhiroshi氏の言に同意。というか大前提であると思う。
だけどエロ要素を『含む』程度の青年誌的なものであればどうだろう?
テーマ的に『エロ』の重視度合いが他のテーマに比べて低くても、18禁的な要素が一部であれ含まれていれば
pink系列の板が推奨されるだろうしねぇ。
出合ってさらわれて転換してずっこんばっこん
読んでる側は良いだろうけど、書く側は詰まらねーべっちゃ。
心理変化とか肉欲と現状忌諱の葛藤とか、そう言うほうが読んでて面白いんだがなぁ。
っつうか、実際の話し、体が女になっちゃったら男とやろうがなんだろうが、普通のエロ小説と変わらん気がする。
心身ともに否応無く女性化していくのを戸惑う姿に萌えるのが王道じゃまいか?
だから人それぞれなんだって。
個人的にも生理とか初ブラとかそういったものが好きだな
抜きゲーと、ストーリー重視のゲームどっちがいいかなんて人それぞれってのと同じ
好みがあってどちらにもニーズがあるから、全体としちゃ両方を目指す作者がいるのがいい。
確に生理やブラは、好きだな
>>257 >とりあえず、過疎にならないように議論を喚起してサイナラ、サイナラ。
>この話題が大荒れになってもおわる頃にはそれなりの話を落とします。
こんな議論で荒れること期待して落としてどうするよ…人それぞれなんだから
個人的趣味を人に押し付け合ってもいいことないし、共存しなきゃ分離するだけ
生産性のある論議の種を落とす人は論理的だが、生産性のない種を落とす人は
ただの荒らしって奴になるぞ。こんな事で故意に荒らすのは反吐が出る。
hiroshiは言動は傲慢だよな。もの書きだから許されるわけだけど、そのへん
気をつけてくれる作者の方が応援したくなる
269 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 15:54:34 ID:hNvq1O69
雰囲気の悪いギスギスした話はよしてくれよ・・・
エロパロ板全体にも「荒らし、煽りは完全無視が有効です。」とあるように
荒らし完全無視は最低限のマナー
hiroshi氏はスルーが苦手なようなんで一応書かせてもらう
「武士道と云うことは、我は日本一と、大高慢にてなければならず。」(『葉隠』)
励ましの言葉のつもりですよ。
273 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:06:21 ID:27O/LDRm
hiroshiはスレを荒らす事を好むが小説を書く
まあ荒らしたかったんだから本望じゃないかwwwwww
スレの作者数の事を考えれば作者落とすのはおかしいと思うけれど
他の作者もいるわけだし、hiroshi氏はなるべく言動に気をつけて欲しいと思うな
過去何度かこんな事があったし
作者が悪いんじゃなくて特定作者に粘着する基地害が悪いんだがな。
でもその手の基地害が諌言には一切耳を貸さないから。
結局は作者が気をつけるしかないんだよ……
どうか気を悪くされないでいただきたい>hiroshi氏
萌えがあってこそ抜けると言う俺みたいな奴もいる訳だし
個人的な一意見としてはhiroshi氏の意見はありだと思うが、所詮は一意見
そこに行き着くまでに練られた作品がやっぱり見たいと思う
作者が作風を色々吟味するのはありだと思うけれど、自分を持って書いて欲しい
同じような作風ばかりじゃ本当に一部の人にしか受けないスレになっちゃう
hiroshi氏もちょっと確信犯的なところがあるからなぁ…
どっちも気をつけて欲しいと言うのが正直なところ
読み手も書き手も節度を守る。それでいいじゃないの。
その確信犯は誤用です
hiroshiは不遜な物言いするな、と思うことはあるが
こいつと一緒にするな
口は禍の元と言うからね。次から気をつければいいんじゃない
個人的な一意見として言うならいいが、スレとしてこうあるべきみたいに
言っているからな…。
hiroshiは おれにとって高品質なオカズを投下してくれるから 少々の事は許せるw
僕はhiroshi氏の作品はエロまでが淡白で途中で飽きちゃうんですよね…やっぱり好みですかね
なのでやっぱりもう少し柔らかい言い方をしてほしいとは思います
hiroshi氏もスレ内では一作者なので他の作者に気を遣って荒れないよう注意してほしいですけど
ただこの場合は荒らしている方が悪いでしょう。単に荒らしている人もいるし
そりゃあ荒らさない努力は必要ですけど…
てかなんでhiroshiの作品批判になってんの?
287 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:38:24 ID:zwxZOBKR
KYとか言ってる馬鹿は自分自身がKYなのを理解してほしい、
捨て台詞であり、暴言にあたる、相手と紳士に話しているのならこのような言葉はでない、
こういう言葉使っている奴は、自分への思い通りにいかないわがままさから、捨て台詞をはく
この馬鹿女子高生自体が社会からはみだしている一番のゴミ
KYと言ってるおまえが一番空気が読めない馬鹿糞女なんだよ、
ブタとキツネみたいな女子高生よ
KYなんか言ってると
恥ずかしいぞおまえら
失笑もんだよ
ゴミ屑が
>>286 hiroshi氏の発言を見ると
「最近の作者エロまで長すぎ。俺はもっと短くしたほうがいいと思うぜ、
俺はそういう風に気をつけて書いてる、みんな俺みたいなのがよくね?」
というふうにも取れるからじゃね?実際他の実例出してない品
待て待て。hiroshi氏は意図的に議論を喚起して行ったんだぞ。
氏の態度が気に食わんという人が取るべき行動は、『その議論に乗らない』ことじゃないか?
今回は氏が自ら問題提起しているわけだから、俺みたいな発言はスルーしろとか言われる筋合いは無い
萌えオンリーの少年少女文庫とエロ満載のTSF支援所は、どちらも需要がある。
速くエロが見たい人もいれば、生理や初ブラに萌える人もいる。
一意見としてならいいけど、「こっちがより正しいぜ」的な言い方じゃ納得しない人が出るに決まってる
>>288 俺もそう感じた
hiroshi氏のこのスレへの貢献度からするとあまりこういう事は言いたくはないが、
自分の立場を傘に着て、スレの方向性を自分好みな方向に誘導しようとしているように見える
もちろん強制力は無いわけだが、こんな発言したら他の書き手が書きづらくなるだろ
俺はエロよりもTSキャラの状況描写ややりとりが好きなんで、余計に不快に感じたのかもしれんが
今回の件に限らず、作者への意見ってのは難しいよな。
きつくても場合によっては駄目だし、押し付けがましいのも問題だし
誰かと比較、またはスレの基準と言う形になると、否応なしに荒れてしまう
そもそも作者に対して比較をする事自体、失礼にあたる事かもしれない
自分はこうした方がいいと思う、という事をさりげなく言うくらいがいいのかも
>>291 俺はそうは感じなかったけれど?
ただ、エロまで長いのも短いのも個性だからね
個人的には1回の投下で必ずエロ(でなければ萌えか屈辱)を入れるように努力はしているけれど
できるだけ作者の押しつけ(俺の話を読め〜! もしくは、自分の作品に酔う)はしないようにも、努力しているつもり
でも、そのあたりのさじ加減は作者によって違うからね。全ての人にとっての正解など無いので、悩ましいところだ
このスレのいいところは、いろいろなバリエーションが読めるところだと俺は思ってる
どれがいい! とかどれが悪い! とかは自分の心の中でだけで発散すればいいんじゃないかな
あくまでも、一読者としての意見として受け取ってくれぃ!
hiroshiのレスを読んだときに感じた思いでも書いてみる
> ちなみに俺は直後レスが少なくても気にしてません。
> 理由は至極単純です。使えるSSなら、レスなんかつけようと思わない。
> 使ったらレスする気力なんかなくなりますよね。
んなことはない。一度選別の意味で読んでから使うし
> しぎさんも京丸さんも能面さんもZh-nSさんも
> エロにたどり着くまでが長すぎなんじゃないかな?
人の個人名を出さずに「俺はエロに辿り着くまでが短いほうがいいと思う」と
書いたほうが反感は買わない。否定側から書くからおかしくなるwww
> 説明を多少省いてもエロ場面にいきつかないと、意味がないと思うんです。
意味がないと思うは極端な意見だな
> いずれにしても、ちょっと、エロを含まない部分の抑制が必要なのではないかと思うのですが。
抑制が必要とか、こいつ管理人にでもなったつもり?
> 俺は少なくとも「エロ」と「強制」に重点を置いています。
自分の例を出すあたりが態度でかいな
> いずれにしてもエロとして使えるものを作らないと
> いくらエロパロ板のスレでもまずいとおもうのですが
上目線キター
>「抜けるけど萌えない」とまでいわれても、「抜ける」は大前提な気がします。
相変わらず極端。これくらい極端な意見を書く場合は、最初に断っておくべきだな
「以下、個人的な意見を書きたいと思います、気を悪くしたら申し訳ないです」とか
> とりあえず、過疎にならないように議論を喚起してサイナラ、サイナラ。
> この話題が大荒れになってもおわる頃にはそれなりの話を落とします。
なにこいつ、荒らしたいの?屑としか思えん
テンプレにわざわざ入れてあるじゃないですか?
---------------------------------------------------------
☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。
※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
-----------------------------------------------------------
スレの方針以前に、テンプレを守ることは2ch全体の原則ですよ?
議論スレは落ちてますけれど、言いたいことがあったら、スレ立て直して
誘導でもして欲しいものです。エロパロ板のルールを守りましょう
こういった話題を持ち出すこと自体がマナー違反ですよ>>hiroshi氏など
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
糞コテ:hiroshi
強制女性化スレの作者。一部熱狂的なファンを持つが、アンチも多い
自分と違う意見をスルーできない、敵対、過度に反応するという弱点を持つ
また、スレの主であるかのように振舞っており、態度がでかく、人と穏便に
会話する事ができず、何かと荒れる要因を作ってもいる
最近スレが荒れている状態を好んでいるかのような発言を行い、批判を生んでいる
もう正直hiroshi氏はいいやって気になってきた・・・
他の作者がhiroshi氏の発言で変に気後れしたりしないかだけが心配。
hiroshi氏も責任の一端はある訳だから、適当に小説書いてログ流して欲しい
別に内容とか気にしないから(元々読んでないってのもあるけど)
この状況じゃhiroshi氏は良くても他の作者が書きにくい流れだし
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
>>295が書いてる通りテンプレにしっかり書いてあるんだし、スルーするか論議スレ建てようや。
以前こういう雰囲気になって作者の多く消えたんだしさ。
ムッとする発言があったりするのは判るけど、それこそ思うつぼというか騒ぎが大きくなるだけだべー。
気に入らなかったら読まなければいい。
作者も現状気に入らなかったら投下することも無くなるだろう。
お互いの関係ぶち壊す雰囲気作るのはやっちゃいかん。
…で2行程で完結させようとしたら、何でこんな長くなってんだろうな。
いい加減もうやめにしないか?今まで同じ原因で何度も荒れてきたし、
それが積み重なってわざわざテンプレにこんな注意書きが入ってるんだぞ
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
長く続いたスレだからこそ、そこで得た教訓こそ第一に生かさなければならない
↓以下で過疎ることを祈る。。。。
>>300 …結婚しようか。
ただし、嫁はそっちな?
俺が朝起きて女の子になっていたらな
303 :
Zh-nS:2008/02/24(日) 03:41:26 ID:cRu3IMDM
Zh-nSさん、議論スレ立て乙です
申し訳ないってことはないよ。気長に待ってます
うーん、久しぶりに見るとすごいな。
荒れるのがよっぽど怖いのが未だによくわからないよ。
内容は予想通りだからそれ以上コメントもないけど。
今までいろんなお話を落としてきたけど
ゆっこより美奈よりあゆこより紗希よりも
あの3レスにたくさん反応があるっていう状態が
ちょっと淋しいかな。
>>296 こういうのを見て、俺が思うのが、まず、「一部熱狂的なファンをもつ」ってやつね
そんなの見たことないからそうなんだ、っておもうよね。
あと、おれこんなイケメンじゃないよ。みたいな。
後は議論スレに書けっていわれちゃうから、とりあえずこれでおわりー
次から新作にします。
「あれ、ここは?」
手術台の上で眼を覚ました少年の顔には、戸惑いが浮かんでいた。
見覚えのない天井を目の前に、意識が寝起きにしてははっきりしていた。
「おはよう、ゆかりちゃん。」
「へっ?」
少年は周りにいる白衣の男たちを見回した。
なにか自分がとんでもない状況におかれていることはすぐに分かったけれど
それが夢だとは思わなかった。そのくらい意識がはっきりしていた。
「すみません。あの、どなたですか?」
少年は自分の左側にいる、自分を「ゆかりちゃん」と呼んだ男におそるおそる尋ねた。
「私はこの研究所の所長の川上というものです。よろしく。」
「・・・あ、よろしく。」
意味不明な自己紹介に、少年はただうなずいた。
だが、疑問は何も解決されていなかった。
「ゆかりちゃん、それが君の新しい名前です。」
全部で少年の周りには5人の白衣の男が立っていた。
そのうち川上所長の隣にいた、めがねにマスクをした背の高い男が話し始めた。
「えっ・・・?おれ、男ですよ?」
そのとおり、少年はまだ、男のままだった。
「ゆかりちゃん、君はラブボーグとして改造手術を受けることになった。
今日はその下準備の、準備手術を終えたところです。
名前の通り女の子になるのはこれから、時間をかけてゆっくりと変わってもらいます。」
「はぁっ?」
少年は驚きとも怒りともつかない感嘆の声を発した。
意味不明の説明がなおも続き、少年はただそれを聴くことしかできなかった。
「それじゃ、俺はその・・・ラブボーグ法とかで強制的に
つれてこられて、勝手に女に作り変えられるってこと?」
「そうです。」
川上が冷たく少年の言葉を肯定した。
「君は、これから研究所付属の収容所に入ってもらいます。そこで
女性化教育と、ラブボーグ教育を受けてもらいながら体を徐々に女の子に
作り変えていって、1ヵ月後に女の子として完全に生まれ変わってもらいます。
その後のことは、追って通知します。」
「でも・・・家族とは離れたままで、風俗とか、そういうところで働くんですか?」
「そうです。」
怒りも湧いてこないほど少年にとって現実感に欠ける通告だった。
少年にとって、怒りを抑える原因になったのは、ここ最近の生活だった。
少年は、父が大手商社の重役だった。母は東大で父の後輩だった
元キャリアウーマンで、兄も東大生、唯一家族で東大に通っていないもう一人の兄は
国立の医大に入ったばかりだった。
生徒の4分の1が東大に進む高校の2年生だった少年にとって、
ここ最近はプレッシャーとの戦いだった。
そして、少なくともあと1年半はその戦いが続くはずだった。
その戦いから、こうして解放されたことの安堵と、
ラブボーグとしての屈辱的な人生とをすでに天秤にかけていた。
「どうですか?受験からも競争からも解放された気持ちは?」
「ふ、ふざけるな!」
そのことを見透かされたようなことを言われて、少年は急に顔を赤くした。
少年が怒りを感じることがなかったのは、手術中に投与された
薬のせいなのだが、本来ならば怒りくるってもおかしくない状況だった。
怒りをなぜか感じないことに、薬で感情をコントロールしたことのない少年は
不思議な違和感を感じてはいた。だから怒りを形にしてみようとした。
「まあ、おちついてください。ゆかりちゃん。」
男たちは少年のことを、ゆかり、と呼び続けた。そして、男のままだと
酷く違和感があるその呼び名に、急速に慣れてきているのも不思議だった。
薬のせいかもしれない。考えるのがむずかしかった。
「それじゃ、君を収容所に案内しよう。」
まだ体がだるい。少年ののったストレッチャーを同じように白衣を着た
男たちと、そして一人の女性が動かし始めた。
少年の手首には針が刺さっていていて、そこからは点滴が伸びていた。
「これは、君がスムーズに女の子になれるように、女性ホルモンとかを投与しているんだ。」
点滴をいぶかしげに眺める少年に所長がそう説明した。
収容所、と説明されたその建物は実際には高級ホテルといってもおかしくないほど
立派な内装だった。ふかふかのじゅうたんが廊下に敷き詰められ
広いエレベーターにストレッチャーごと乗せられて
5階にある、という少年の部屋へと連れられていった。
「雪乃、はいるよ。」
「はーい。」
その部屋には、一人の少女がすでにいた。
「この施設には3人部屋が13個あって、そのうち3つは予備になっている。
5階が君たち、ラブボーグの居住スペースで、一人がここから出所すると
そこに新しいラブボーグが入る。だから、30人のラブボーグの中で
君が一番新しい新人。彼女はラブボーグの先輩、雪乃さんだ。」
「よろしく、ゆかりちゃん。」
「あっ、よ・・・よろしく。」
少年と雪乃との出会いだった。部屋には立派なテレビも、ベッドも、
PCも備え付けてあり、3人部屋としてはかなり広めだった。
だが、女の子らしいインテリアに、女の子の洋服や下着に・・・
ここは完全に女の子の部屋だった。
少年は自分がこの部屋に住むと聞かされて、名前と同じくらいの違和感を感じた。
「それじゃ、いろいろと教えてやってくれ。それとゆかりちゃんは
まだほとんど動けないからな。あとで点滴をかえに来る。」
「これが、ゆかりちゃんのベッド。由宇香さんのベッドだったとこ。」
「それじゃ、そこに動かすぞ。」
ストレッチャーから少年はベッドに移されて
それで男たちは部屋から出て行った。
「ゆかりちゃん、はじめまして。あたしは雪乃といいます。
ゆかりちゃんと同じようにZ型のラブボーグ。ついこの間
女の子に生まれ変わったばっかりだけどね。」
Z型・・・少年はさっきいろいろと説明されたことの中から
記憶をたどった。
この収容所には「セックスのため」のサイボーグ、通称ラブボーグとなった
30人の男と女が生活している。
そのうち、初めから女の子で、セックスのための改造を施されたタイプをX型
男が男のまま改造されたタイプをY型
そして、男から女に性転換して、セックスのための体を与えられたタイプをZ型とよぶ。
「あと、もう一人、X型の瑤子さんっていう人がいるの。仲良くしようね。」
「は・・・はい・・・」
少年は手術室で説明されたことの記憶をたどる。
当初100人のラブボーグを作り出すこの施設で
絶倫男性型のY型は15人、X型は25人、そして一番多いZ型が60人作られる。
施設の定員は30人だから、性産業に従事できるようになったら出所して
一般社会にセックスサーバントとして戻る。
少年は53人目、雪乃の説明によると由宇香というラブボーグが出所した
その空きに収用されたことになる。
「ねえ、ゆかりちゃんは童貞?」
手術台で聞いた説明と雪乃の説明を、ぼんやりとした意識で必死に符合させていると
PCをいじっていた雪乃が立ち上がって突然質問した。
「えっ?」
さっき、手術台で眼を覚ましてから約1時間、聞いてきた言葉は
Z型ラブボーグ・・・つまり女の子に生まれ変わる前提の話ばかりだった。
まだ男である自分に対しての質問が急すぎたので、少年は戸惑った。
「いや、そ、そんなことは・・・」
事実ではない。少年はセックスどころか彼女を持ったこともない。
「ふふ、本当かな?正直にお姉さんに話してごらん?」
Z型ラブボーグは少年のように、恋人を持ったことのない男性から選ばれていた。
そのことをまだ知らされていない少年は、実年齢では年下の「お姉さん」に
すでに翻弄されていた。
「見栄はったってだめ。お姉さんはお見通しなんだから。」
ひろいベッドの上に腰掛けた雪乃はピンクのキャミソールの上に白いカーディガンを
はおり、クリーム色のスカートをはいていた。
つぶらな瞳は二重で、まつげも長い。小さな鼻、小さな唇、
美少女そのものの顔はもちろん、スレンダーな肉体からは花のような香りがして
少年は一瞬にして恋に落ちていた。見たこともないほどの美少女だった。
「瑤子さんが帰ってくる前に、あたしが頂いちゃってもいい?」
「えっ・・・?」
「だから、ゆかりちゃんの童貞・・・だめ?」
雪乃はベッドにひざでのっかって、体を少年に寄せて、首をかしげてそう聞いた。
すこし長く伸びた髪はアップでまとめられていて、
それでもあまった部分が首をかしげたときに
右の耳の下にたれさがって、少年の視界の中でゆれていた。
「い、いいえ・・・」
「それじゃ、エッチする?」
キャミソールの中、胸の谷間が見える。雪乃の胸は大きくはないが
少年はもう股間を膨らませて期待に胸を膨らませずにはいられない。
「は・・・はい・・・」
ゆかり、と女の子の名前を与えられても、肉体はまだほぼ男のままの少年には
その誘惑を断る術はなかった。
「まだあんまり動けないよね。あたしがリードするから楽にしてて。」
「はい・・・」
麻酔と薬がまだ抜け切っていないままの少年に雪乃が近づく。
「キス、するね。初めてでしょ?」
「は、はい・・・」
正直に答えた少年に、雪乃が目を閉じて顔を寄せる。
少年も目を閉じた。
次の瞬間唇にあたたかくてすごく柔らかい感触を感じた。
(すごい・・・なんだこれ・・・)
まるで夢の中のような出来事だった。
「んむ・・・」
唇同士が触れ合うだけじゃなくて、少年の唇を雪乃は舌でなめまわした。
頬をもつ優しい彼女の手が首筋をつたって背中を抱き
半身で起き上がっていた少年を押し倒した。
「きもちいい?」
胸が・・・胸の感触を感じていた少年の耳元で、雪乃が尋ねた。
雪乃は雪乃で、改造手術で生まれ変わったばかりのZ型ラブボーグだから
収容所で働くラブボーグたちの教官や、Y型ラブボーグ以外の
普通の男とはキスもしたことがなかった。
外からこの収容所に入ってきたばかりでまだ男のままの少年のような
普通の男にとって、ラブボーグである自分とのセックスが
どのようなものなのか、知らない。
「はい、すごく・・・」
雪乃の誘惑に従順に従うだけの童貞でも、少年の存在は彼女にとって
貴重だった。
「よかった。つづけるね。」
ほっと胸をなでおろした雪乃は、少年の布団をめくって、
服の上から体を愛撫し始めた。
「あっ・・・すごい・・・」
女の子の柔らかい手が、自分の体を丁寧に撫でていた。
少年はそれだけでもイってしまいそうなほど、もう股間がはちきれそうになっていた。
「本当に、あたしが初めての相手でいいの?」
雪乃が改めて聞いてきた。聞きながら、少年のパジャマの中に手を伸ばしてきた。
「えっ?」
少年は全力で首を縦にふる。この期に及んでもし彼女がこの行為を止めようと
しているのではないかと思ったからだった。
少年はまだ、この収容所の内部事情を分かっていなかった。
少年が入所したことで現在、収容所には定員いっぱい、30人のラブボーグがいる。
Y型は全員手術済みで5人の絶倫男がいる。
X型は8人いて、うち一人が改造手術を待っている。その一人は少年の一週間前に
入所してきたばかりだった。
残りのZ型は17人、うち手術を受けていないのは少年ひとり、
男性教官が5人いるし、Y型はいずれも通常では考えられないほどの絶倫だが
それでも女性型ラブボーグである23人の改造済みX型、Z型の欲望を満たすには
男性の絶対数がたりないのだ。Y型がセックスする相手は女性教官もいる。
改造手術を受けるまでの間、少年はこの収容所では貴重な「男」なのだ。
女の子になって日の浅い雪乃は、テクニックも体も、まだラブボーグたちの中では
未熟だった。だから、少年の童貞を奪うことにはすこし負い目があった。
それだけのことだった。
「じゃあ、おちんちん、なめてあげるね。」
安心したようにそう笑顔で微笑んだ雪乃があまりにかわいくて、少年は期待に
肉棒をさらに膨らませた。
少年にとっては天国そのものだった。
「すごい、もうこんなに・・・」
雪乃にとっては、初めての「普通の男」のペニス。
男性型ラブボーグや教官とのセックスを重ねている彼女には
いくら膨らんでも、少年の肉棒は物足りないに違いない
だが、それでも、女性型ラブボーグである雪乃にとっては
そのペニスの形も、匂いも、欲望を奮い立たせるのに充分な媚薬だった。
「ふふ、しみになってる。」
少年の手術室からはいてきたままで、いま雪乃の誘惑にぬれた
パジャマのズボンをずり下ろすと、雪乃は少年の欲棒に触れた。
「あぁっ!」
興奮した少年の視界で美少女がペニスをもてあそび始めた
根元を持って、亀頭の先をちろちろ、となめた。
「雪乃さん・・・あぁ・・・」
雪乃は小悪魔そのものだった。ラブボーグとしての経験はまだ浅いが
改造手術のときにそうプログラムされた。
「わぁ、元気だぁ。いっぱいでてくるね。」
局所的な刺激しか受けていない、舌の先しか触れていない少年の肉棒からは
とめどなくガマン汁があふれ出している。
ラブボーグとしての自分の技量に不安を感じていた雪乃も
徐々に小悪魔ぶりを発揮し始める。
「ねえ、くわえて欲しい?」
親指と人差し指だけで茎の部分をしごいて、少年の性欲をもてあそびながら
雪乃は分かりきったことを聞く。
「はい・・・」
少年はまた首を全力で縦に振る。
「ふふふ」
雪乃は口を大きく開けて少年のペニスをくわえるしぐさをする。
右の耳にかかった髪を3本の指でかきあげてくわえるしぐさをして
舌を出してちろ、と亀頭にふれて・・・
「あはは、どうしよっかなぁ?」
と言って、少年の顔を見上げて笑う。
「雪乃さん・・・そんな・・・」
期待にあふれている少年はお預けを食らったまま
「わぁ、まだあふれてるね。」
という雪乃の言葉通り、亀頭の先からはガマン汁が垂れ流され続けた。
少年が、どんな属性のZ型ラブボーグとして女の子に生まれ変わるのか
雪乃も、少年自身もまだ知らない。
まして、少年には雪乃の姿を1〜2ヶ月先の自分の姿にダブらせるような余裕もない。
ただ、日常から突然連れ去られ、薬の利いたままラブボーグとしての未来を通告され
信じられないほどの美少女にベッドの上で翻弄されている。
眼を覚ましてから1時間半しか経っていない。
「あぁ・・・」
雪乃はまだ少年のペニスに、たまに舌先で触れながら、くわえるというしぐさだけを
少年にみせていた。右手は根元をゆっくりとしごいて、左手は陰嚢をもてあそんでいる。
少年の性感を刺激することを避けながら、その周りだけを刺激する。
少年は興奮だけを高ぶらせて天国の中の地獄にいる。
「雪乃さん・・・意地悪・・・」
陰嚢の中の玉を刺激されて・・・少年は顔をゆがめる。
小悪魔・雪乃の初の実践は彼女の受けた改造手術と教育が成功していることを
はっきりと証明し始めている。
「ふふ、そんなことないよ。」
そういうと雪乃はぱくっと少年をくわえた。
待ちかねた瞬間に少年の肉棒はすぐに破裂しそうだった。
「だめぇ、がまんしなさい。」
そういいながら雪乃は少年をくわえて・・・
舌を裏スジにべっとりと当て、寝たままの少年の上で首ごとピストン運動をはじめる。
雪乃にとっては、少年の姿はほんの2ヶ月前の自分の姿そのものだった。
ついこの間・・・10日前に改造手術を受けた雪乃は
男としての最後の日々をこれから過ごす少年の姿を懐かしくすら感じた。
そして、そんな少年をベッドの上でもてあそぶことに喜びを感じていた。
雪乃が髪を振り乱しながら動くと、その髪からシャンプーのいい香りが
少年の鼻にも届く。
「あぁ、雪乃さん、イっちゃう!」
「もう、限界?」
雪乃は少し残念そうに口を離す。よだれが糸を引いて口から垂れ下がる。
「じゃあ、次は・・・入れる?」
少年はまた首を縦に振る。
「あたしが上になるから、無理して動かなくていいよ。」
雪乃は服を脱ぎ始めた。
全身はまだだるいのに、アソコだけはものすごく元気だった。
少年は目の前で服を脱ぎ始めた美少女に血走った視線を浴びせた。
「いやぁ。ゆかりちゃんのエッチ」
そして、自分の名前が「ゆかり」だということを思い出す。
同時にラブボーグとしての自分の運命と、雪乃の姿を初めて重ねた
「あれ?」
雪乃の目の前で、少年が戸惑った表情を見せる。
それと同時にあれほど興奮でいきり立っていた少年の肉棒は
急速に勢いをうしなう。
「どうしちゃったの?」
「雪乃さん・・・なんでもない・・・」
「もいっかい、なめてあげる。」
雪乃はあせった。
ゆかりちゃん、と少年を呼んだことで、少年を天国から現実へと
引き戻してしまったことに気がついた。
「ごめん、雪乃さん・・・」
雪乃は自分もかつて感じた戸惑いを少年が感じていることを
感じ取っていた。
「あやまらなくていいよ。雪乃がわるいんだもん。」
雪乃は上半身ハダカにカーディガンをはおって少年の顔のちかくに腰掛けた。
「ゆかりちゃん・・・ごめんね。」
「雪乃さん・・・」
雪乃はすこし淋しそうに少年を抱きしめて胸を顔に当てた。
「なめていいよ。」
少年は素直に従って、左の乳房に吸い付いた。
「あっ・・・きもちいい・・・」
再び少年は天国に導かれる。
「ねえ、ゆかりちゃん。ゆかりちゃんも、あと1ヶ月か2ヶ月もすれば
あたしと同じになるんだよ。」
「・・・・・・」
少年は口を雪乃のおっぱいから離さなかった。
「柔らかいでしょ?あたしもね、ここに来た時、ゆかりちゃんと同じように
瑤子さんと初めてエッチしたの。まるで天国にいるみたいだった・・・」
少年は何も答えずに、一心不乱に乳房をしゃぶる。
「あぁん・・・こっちもおおきくなってきたね。」
再び勢いを取り戻した少年のペニスを手に取る。
「この収容所にはね・・・女の子・・・Z型とX型とあわせてえっと・・・24人いるけど
男は少ないんだ・・・だからあたしも、初めてここに来たときは・・・
みんなとエッチしまくった。疲れるくらい・・・誘惑され続けて・・・」
少年の耳にその言葉は届いていたが、もう、理性で何かを考えられる状態ではない。
雪乃の体からあふれるようないい香りが少年をつつみこみ、
ゆっくりと雪乃の手は少年の肉棒を愛撫する。
「このおちんちんも、もうすぐなくなる。でも、もうゆかりちゃんの
運命はきまってるの。ここは天国・・・ゆかりちゃんは、女の子たちから・・・
エッチのために生まれた女の子たちから誘惑されまくって
エッチしまくって・・・何も考えられないうちに改造手術。
それまで、薬を投与されて、少しずつ女の子になる準備をして・・・
女の子の教育を受けて・・・
でも、それ以外セックスしかすることないから・・・すぐ女の子になっちゃう。
そして・・・女の子のセックスはもっともっと・・・気持ちいいの。」
「ホントに?」
少年は口を離して雪乃にそう聞いた。
「うん。ホント。ここは、天国なの。ラブボーグの体はとってもきもちいい・・・
でも、手術までは、男の子の最後の日々だから、それはそれでたのしんで。」
「・・・・・・」
少年はまだ戸惑った眼をしている。でも・・・
「どう?ゆかりちゃん。セックス・・・する?」
そう言って見上げるような目つきで聞いてきた小悪魔に抗う術はなかった。
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
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| |r┬-| |
\ `ー'´ /
糞コテ:hiroshi
強制女性化スレの作者。一部熱狂的なファンを持つが、アンチも多い
自分と違う意見をスルーできない、敵対、過度に反応するという弱点を持つ
また、スレの主であるかのように振舞っており、態度がでかく、人と穏便に
会話する事ができず、何かと荒れる要因を作ってもいる
最近スレが荒れている状態を好んでいるかのような発言を行い、批判を生んでいる
また、一切謝罪もしていない
「入れるね・・・」
雪乃はパンツを脱いで、全裸になると、少年にまたがった。
「ゆかりちゃんは・・・こんなにおちんちんおっきくしてるけど、
もう、本当は女の子なんだよ。おかしいね。」
そういうと、肉棒を握って、腰を沈めてきた。
「あぁっ・・・」
「ねえ、ゆかりちゃん、みえる?雪乃のココとゆかりちゃんのココが
すごくいやらしく・・・からみあって・・・きもちいい?」
「雪乃さん・・・最高だよ・・・」
「ゆかりちゃん・・・女の子になる運命は変えられないけど、
それまでセックス・・・たくさんしようね。」
雪乃はそういうとゆっくりと上半身を少年に倒れこませて
少年を抱きしめて、
そしてゆっくりと腰をグラインドし始めた。
「あぁ・・・すごい・・・ゆかりちゃん・・・初めてよね・・・」
「雪乃さん・・・」
今日初めて会ったばかりの少女とセックスをしている自分が信じられない。
少年の人生には有り得ないことだった。
そんな出来事は、突然、ラブボーグとしての運命を強制された
少年にとって、日常となる。でも、失ったものも大きいはず・・・
「きもちい・・・い」
だが、少年はそんなことまで考える余裕がない。
自分の運命に納得したわけじゃない。でも逃げることもできない・・・
この収容所に連れてこられたどの男も・・・Y型であれZ型であれ・・・
そんなことまで考える余裕がないままに女性ラブボーグに誘惑され続け
気づいたときには改造手術の手術台の上に寝ている。
それが今までの常だった。雪乃もそうだった。
雪乃も、そうだった。雪乃は腰を振りながら
少しだけかつての自分の姿を少年に見ていた。
「かわいい・・・あぁん・・・」
快楽に顔をゆがませながら悶える少年がいとおしい。
きっと、雪乃も、初めはほんの少し悩んだ・・・でも
エッチしまくるうちに・・・その楽しさと気持ちよさに溺れていった。
今は、ラブボーグとしての自分の運命を受け入れ・・・そして喜んでいる。
「あぁん・・・まだ・・・ガマンしてぇ・・・」
少年は・・・必死でガマンしながら少年なりに快楽をむさぼる。
彼の目に映る雪乃は、限りなく可憐で、その美少女が自分の上で
悶えていることがまだ信じられない。
そして、その本当に気持ちよさそうな姿が、自分の未来の姿だということが
まだ実感できない。ただ、雪乃に翻弄されていた。
「雪乃さん・・・もう、ダメ!」
「いいよ、ゆかりちゃん。いっぱい出して!」
「あぁ、あぁ!」
少年は雪乃と抱き合いながら果てた。
「わぁ・・・すごぉい・・・こんなに・・・」
肉棒を抜いた雪乃のアソコから、少年が吐き出した白いものが流れていた。
「いっぱい出してくれたのね。雪乃・・・うれしい。」
そういって、おいしそうに、まだ敏感な肉棒を舌でお掃除し始めた。
「雪乃さん・・・きもちよかった・・・」
少年はまだ天国にいた。
そして、部屋のドアがあいた。
「あら、瑤子さん、おかえり。」
少年は驚いた。こんなときに他の女の子が入ってきたのだから当然のことだった。
「もう、先にとられちゃったか・・・」
「ふふ、運がわるかったね。でも、あたしにも一回ぐらい童貞クンを味合わせてよ。」
「あ・・・あの・・・」
「あっ、ゆかりちゃん、こちら瑤子さん。X型、つまりもとから女の子だったラブボーグ。
X型の女の子はみんな初めからすごい美少女なの。それがラブボーグに改造されたから最強なの。次は、きっと瑤子さんが相手してくれるよ。」
「そ、そうじゃなくて・・・」
少年は瑤子が空けたまま入ってきたドアを指差した。
「あら、何を気にするの?ここはラブボーグ収容所。セックスするための施設。
あけたままエッチしたって、少しもおかしくない。でしょ?」
「もう、瑤子さんはいつもこうなのよ。」
「なに?雪乃。しめるの?」
「閉めてやるから気持ちいいこともあるの。それに、まだここに来たばかりの
ゆかりちゃんには刺激が強すぎるよ。」
雪乃と瑤子・・・少年にとっての二人のルームメイトの性格を見たような気がした。
そして、この「収容所」がどんなところなのかも・・・
「それじゃ、あたしとエッチする?」
瑤子は・・・黒くて長い髪の似合う美人で
白いワンピがはちきれるような胸に少年の目が奪われる。
雪のとはタイプは違うが、一瞬にして心を奪われるには充分な美人で・・・
「はい・・・」
少年はそう答えることしかできなかった。
まだ手に点滴がつながったままの少年の、ラブボーグとしての日々はこうして始まった。
まだ納得してはいなかったが、抵抗することもできない。
地獄とも天国ともつかない日々・・・
それが、どんなものなのかは、まだ少年には想像もつかない。
これだけ荒れる原因作っといて、謝罪もなしって何なの?
もうこうなったら荒らしの方に加わってやるぜボケが
とりあえずこれでおしまいです。
一応続くはずです。方向はどうしようかな。
収容所系だから逃走の話にしても言いし
おとなしく改造されちゃってもいいし
まぁ嫌がる人がいてもまた来ます。
お前なんて来んなよ
ぶっちゃけ荒らして自分以外の他の作者を書きにくくして、自分の立場を上げたいようにしか思えねぇよ
他の作者への気遣いもできない糞はいらん
お前愉快犯かよ、ふざけんな
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え?これ手動さん?
こうなったら全部スレを流してしまって次スレに行ったほうがいいと思って
かっとしてやってしまいました。
今は短気だったと反省しています。申し訳ありません。
>>323 とりあえずhiroshiさんはグッジョブです
読んでないけど、流れを切る意味で投稿はして欲しかったのできちんと謝罪するならGJです。
個人的には自分のまいた種は、しっかりと片付けて欲しかったとは思いますが。
hiroshiは自分さえいればそれでいいと思うタイプの人間だと思うから何を言っても無駄。
今後hiroshiがなんか言ってきたら速攻で議論スレにあいつ自体を誘導して終わりにすべき
だから今後議論スレはしっかり保守しておかないと
hiroshiにあと言いたいのは、荒れるのがそんなに怖いのが分からない、ってアホかと
みんな怖いんじゃねぇよ。単純に荒らしたくないんだよ
これからは本当に色々と心入れ替えて書いて欲しい。でないとまた同じ事が起こる
hiroshiみたいな奴はBlogとかで勝手にやったほうがいい
hiroshi氏に対しての意見はいろいろあると思いますが、個人的には、
仮にhiroshiがこのような荒れた状況が本望だったと思う人がいるのであれば
それは彼の思うツボですし、彼が何か書いた段階で議論スレへ誘導して欲しいです。
口がすぎたと思う人があったとしても、やはりスレが荒れるのは防ぐべきで、
言いたいことは議論スレに書いてから誘導URLを貼れば言いと思います。
別になんとも思っていない、別に許せると言う方はそれでいいと思います
否定派に対してあれこれ言うのも議論の元ですし、やはり議論スレへ誘導すべきです
これから節度のあるスレになればいいと思います。
俺としてはもう現スレ廃棄でいいと思うからこれでいいかな
議論スレは現スレがどうせ死ぬスレなら使っても仕方ないとも思うが
どうすんの?
すまん、わからん…
書き手なら作品で示せばいい。通じなければその程度の腕しかない人間の浅慮だったって事だ。
通じる奴と通じない奴がいるから問題なんだろ
糞だと思ってる奴はいろいろ言うし、でなきゃ許してる
例え全員を納得させても他の作者に迷惑をかける事はやっちゃいかん
なので作品さえよければ何やってもいいってことはない
>>388が書いたことは俺の言ったことと相反しないと思うが。。。
わざわざ荒れたスレに投下したがる作者はいるのだろうか。
波風立ったところで何が怖い? とうそぶいている当人が
火種をばらまいているんだから始末に負えない。
こういうのを厚顔無恥というんだな。
議論じゃねえよ、こんなの。
問題提起ですらない。ただのマッチポンプだ。
>>390 言葉の定義を言うと、それはマッチポンプですらなく放火魔じゃないかと。
ポンプがないから。
hiroshiはblogでも書いてやって欲しい、というのには同意だな
hiroshiを見ていると清原を思い出すんだ。
「ファンがいるから残しておかなきゃ集客力が・・・・」とチームは言うし、
清原ファンは執拗に擁護する。
しかし清原などを見ていて野球に失望したファンも多く、失ったものの方が多く
チーム人気は落ちていった、と言うように
そんな俺は元巨人ファン。
荒らしと同じで、追い出せるもんじゃないしさ。また来るとか言っているし。
hiroshi専用スレッドとか立てても、彼はこっちに書きに来るだろう?
それに、そこそこの小説を書く荒らし、と思えば普通の荒らしよりは生産的だろう
要は対処の仕方を覚えればいいこと。変な発言は徹底スルーで、何か言い出したら
反応せずに「コピペしてあげたから議論スレでやってね」とか言えばいい
hiroshiが自演して荒らしていたらどうしようもないが・・・
てか全員専用ブラウザ使ってるんだろ…?
携帯から見てるのも居るだろうが、NGに突っ込もうぜいい加減。
NGに入れてても、なんか知らんうちに荒れてるんだよ!!!
途中で捺してしまった・・・・
NG登録は荒らしは防げるが、荒れた環境は防げないんだ
つうか、如何なる事情があるにせよ、作者の個人攻撃するアホは今すぐ死ね。
氏ねじゃなくて死ね。首吊るんでも手首切るんでも方法は任せるからとにかく死ね。
嫌な作者なり作品なりならスルー。それが徹底できないならこのスレに来るな。
一昨年だったかに執拗な個人攻撃されてスレから去った作家が居たろ。
あの後、一気にスレのレベルが下がったのを思い出すと嫌に成る。
スレの保全を大義名分に特定作者叩きすると、必ずといって良いほど良作作家から消えて行く。
使えない社員のリストラの筈が、使える社員から早期退職で消えてくのと一緒だ。
もう一偏書くが、嫌ならスルーしろ。作者は居かなる事情が有っても叩くな。
読み手のかわりなんざ掃いて捨てるほど居るが、書き手の代わりはなかなか現れない。
>>398 それはどうかと思うよ、ここは2ch(まあ、Pinkだけど)
作者側もスルーの能力要るし、わあさくしゃさんすごいですねぱちぱち
の馴れ合いの場でもない。
やりたいなら文庫でやってりゃいいさ。
>作者は居かなる事情が有っても叩くな
これほどスレが先細ってく要因もないんだぜ?
執拗な個人攻撃はもってのほかだが。
>>400 そっちに引っ越してみた。でもあっち人来るのか?
議論スレを隔離スレにしたんじゃ意味ねーぞ。
隔離スレだろ
ここは議論する場じゃないから、お前みたいに議論したいだけの馬鹿を隔離する
結局スレ違いの発言から色々と配慮不足だったってことだろ
本人がある程度かき回したい意図がある場合はある程度防ぎようがないのでは?
今回の彼が持ち出した話こそ議論スレでやるべき事だし
とりあえずこれで議論スレに移動します
>>401 何かいいたい事がある場合、議論の種が巻き起こった場合は、こちらに再度
「これについて意見がありますから見て」ってリンクでも貼って連携を
強化していけばいいのでは?議論しようとする奴がいる場合も同様。
わざわざスレタイから行く奴は稀だと思うけれど、そのくらいの形ならありだと思うんだが
逆にここから議論スレへの道が狭すぎると、こっちでやんなきゃ誰も見ない
だからこっちでやるべ、って話になるし
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hiroshi 続きGJです。
すっごく残念なんですが
既に別のモノをおかずにしてしまったのです。
溜まるまでガマンします。
ちなみに2日くらいガマンすると結構溜まりますが
ちょっと遅い方でしょうか?
hiroshiはblogでやれに一票
409 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:45:05 ID:RxJ9YEIJ
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いい加減AA張るの止めてくれないかな
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3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679
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