強制女性化小説ない? Part21

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11 ◆XksVCPWKac
男のキャラクターが科学や魔法やその他の方法で意思に反して女性化
されるSSを楽しむスレッドです。SSへのコメントや、その他TS系サイト
の情報、あるいは強制女性化の萌え談義で盛り上がりましょう!

■暫定ローカルルール
このスレにおいて適用します。

☆レズスキー及びレズスキーネタは、下記2つの議論スレで。

☆SS投下・妄想ネタ・TSF情報・ポジティブな感想・GJ以外は、全て議論スレへ。

※最近マナーの良く無い発言が目立ち、荒れる原因となっているので、
  暫定措置としてこのスレにおいては、このローカルルールを適用します。
※その他、注意事項は>7を参照。

■議論はこちらへ。
【エロパロ】 強制女性化小説ない? 議論スレPart2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1126236723/
【ぴんく難民】 強制女性化小説ない? 論議スレ  2nd
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1126103099/

【前スレ】
強制女性化小説ない? Part20
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1122706289/

過去スレ、保管所などは>>2-7を。
21 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:40:03 ID:VCijAQ/O
【保管所】
投稿SS・イラスト保管庫(※更新停止中?)
http://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/
強制女性化SS保管庫
http://yellow.ribbon.to/~tseross/

【関連サイト】
画像うp/お絵描きサイト(他TS系スレと共有)
http://tsadult.s7.x-beat.com/
31 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:41:29 ID:VCijAQ/O
41 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:42:23 ID:VCijAQ/O
【過去スレッド(2)】
強制女性化小説ない? Part10
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073483120/
強制女性化小説ない? Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/
強制女性化小説ない? Part12
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1086265602/
強制女性化小説ない? Part13
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1089199625/
強制女性化小説ない? Part14
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091754078/
強制女性化小説ない? Part14(実質Part15)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091754078/
強制女性化小説ない? Part15(実質Part16)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102851738/
強制女性化小説ない? Part17
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107616523/
強制女性化小説ない? Part18
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112115915/
強制女性化小説ない? Part19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116141918/
51 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:43:23 ID:VCijAQ/O
【TS関連スレッド】

〈エロパロ板〉
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】2話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103497637/
□■□男体化総合スレ□■□
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082339743/
もし理想の女性に生まれ変わったら… その7
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116472258/

〈エロ漫画・小説板〉
TSF(性転換)のネット小説について語ろう
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1072090628/

〈エロゲー板〉
性転換(TS)ネタ統合スレッド Part10
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1118490080/

〈半角二次板〉
朝起きたら女の子になっていました Part6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1120712549/

〈フェチ板〉
■ 女に生まれ変わったらやってみたいこと2 ■
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1096769451/

61 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:45:08 ID:VCijAQ/O
【TS関連スレッドその2】

〈創作文芸板〉
■ふにゅ☆ -性転換(TS)ネタ専門スレ- 13■
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103361528/
【リアル?】性転換(TSF)小説【フィクション?】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080607968/
【女性化】少年少女文庫・2作品目【TS/性転換】 dat落ち
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1079268531/

〈ライトノベル板〉
ライトノベルは女装・性転換作品の宝庫♪2冊目
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1078005555/
沖田 雅 「先輩とぼく」 part2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1108457321/

〈SF板〉
性転換SFを語ろう
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1028624552/
♂♂♂性科学SF♀♀♀工口じゃないよ科学だよ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/sf/1076908089/
71 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:45:46 ID:VCijAQ/O
【注意】
◇強制女性化でも萌えは各人各様。好みが異なる人ともマターリ共生を。

【スレが荒れたときの対処】
◇荒らしは、自分の書き込みに対するスレの反応を楽しみます。
◇荒らし煽りはスルーが原則。
◇本人の意図に関わらず、荒らしに反応しているレスもその一部です。
◇荒らしに議論を仕掛けることは、スレの荒廃を招くだけです。
◇どうしても一言物申したいときは、議論スレ等でぶちまけること。
◇状況が目に余るときは、やんわりとこのテンプレ(>7)を示す。
◇コピペ荒らしやブラクラなどの書き込みは削除依頼を。
◇趣向が合わないと思った書き込みはスルーすること。
 自分の好みに他人を従えようとすれば、スレは荒れてしまいます。
8名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 00:49:56 ID:OC9TwR5K
ご苦労様
91 ◆XksVCPWKac :2005/09/21(水) 00:50:47 ID:VCijAQ/O
↓これはdat落ちしていましたね……orz

【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】2話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103497637/

では、名無しに戻ります。(´д`;)ハァハァ なネタをどうぞ
10名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 01:36:28 ID:khJ4mI12
>>1新スレ乙。
最近のhiroshi 氏のSSを読んで
自分でもSS書こうかなぁと。
構想中のやつだけど、一応ノウブルシリーズを考えている。

西暦20XX年。
地球上に生まれた新人類“ノウブル”たちは旧人類の上に君臨した。
世界人口の0.01%に満たないノウブルたちが、残りの人間たちを支配したのである。

それに遡る事数十年前、世界各地で不思議な能力を持った人間が数多く生まれていた。
彼等の一部はやがて各国の政治・経済に進出して、巨大な勢力にのし上っていく。
一方、力を持たない民衆はやがて彼等に反発して各地で暴動を頻繁に起こしていた。
西暦1999年7月。
世界中で魔女狩りの嵐が起こると、彼等は一斉に武力蜂起し世界再構築戦争に発展していった・・・
11名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:02:41 ID:JGNZC+kn
自分もノウブルモノを書いてみようと思ったけど

年を取りにくい。
無から有を作れる。
時間を遡り、好きな過去を作れる。
触れずとも性別どころか、犬や置物にまで人体改造が出来る。
精神を自由に操れる。
心も読める。

ちょっと万能すぎて使いにくいんだよね。
物語に『どうしてそうなる』という説明が一切要らない
楽なようだけど、それが逆に難しいのだ

多少設定変えたいけど
ノーブルじゃなくなるし どうしようか
12名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:09:01 ID:nDmrHHbl
このスレを応援してるんだけど
このペースだと即死しないか?

ということで age
13名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:20:18 ID:BmWKuah3
>>12
やばそうなので、とりあえず保守?
14hiroshi:2005/09/22(木) 00:30:47 ID:aZAB/cDP
その日の朝、正樹は機嫌が悪かった。
林が話しかけても、何も答えなかった。
毎日、自分を愛しているふうなことをこの部屋にいるときには行動で示しながらも、
午後3時には他の女をメチャクチャに犯して、性奴隷に落とす。正樹のクラスメートを。

毎日、眠りにつくためのベッドで、悩んでしまう。
自分は一体なにものなのか・・・そして、林にとって自分はなんなのか・・・
囲われて同じベッドで眠りながら、手出ししようともしない。

林のことががすきかどうかという以前に、自分が男なのか女なのかというアイデンティティの問題よりも、
同じ女の体をもっているほかのクラスメートたちにあれだけ手を出しまくって・・・
それがたとえ仕事であるとしても・・・自分には手をつけようとしない。
それでいて自分を特別に扱うような行動をとる。

しかし、そんな葛藤をぶつけることは出来なかった。
絶対的な権力者である林にそのような行動をとることが怖かったし、
なにより自分が女であることを認めてしまうようで怖かった。なにに耐えているのかわからないが、
今は耐えるしかなかった。
そう思いながら寝て、おきたときにまだ機嫌が悪かったのがその日だった。
15hiroshi:2005/09/22(木) 00:31:54 ID:aZAB/cDP
林は、絶対的な権力者だったが、正樹の前では一人の男でいたかった。
だから、他の少女たちとは違う、特別扱いをしていた。
でも、それなのに、彼女にはその気持ちがストレートになかなか伝わらない。
絶対的な支配者であっても、心まで支配することは難しい。

麻奈と加奈を、肉奴隷に落としたことで、建物の中の空気が変わった。
それまで処女たちが抱いていた、抵抗、そして男へ戻るという幻想は、あきらめに変わり、
そして残りの処女が少なくなるにつれ、期待にまで変化した。
次の日からの「特別性教育」は驚くほどスムースに進むようになった。
あきらめの空気と、林たち、特別性教育を施す男たちの技量の向上が、仕事の効率を高めた。

まさに、麻奈と加奈が「山」だった。自分たちが男か女かという「選択」においては、
勝負はほとんど決まったようなものだ。

粛々と進む淫乱少女の製造、快楽が全てを支配するこの世界で、
クラスメートの中でもマイノリティとなった処女たち。
残りが正樹を含めて10人となり、処女たちは戦う意思を失い、
セックスへの期待をはっきりと持ち始めた。

麻奈と加奈の次の日、午後3時に教壇に呼ばれた少女は、
男だったときにクラスで一番成績のよかった、「広美」だった。
県下でも有数の秀才は、東大へ入るべく勉学に励むはずの日常を、
性奴隷のそれへと変えることを受け入れ、いまではセックスしか知らないような淫乱少女に成り果てた。
16hiroshi:2005/09/22(木) 00:32:55 ID:aZAB/cDP
次の日の「舞子」も成績のよい男だった。彼の評定は5段階評価でほとんど5ばかりで、
学校で唯一のK大学への推薦枠を、この2年の秋の段階でほぼ手中に収めていた。

そんなことは、ここではもはや何の意味も持たなかった。ここでは、従順な奴隷であり、
男たちに好まれたほうが、気持ちの良い思いが出来る。
いままで男の体に感じることの出来る程度の性感しか知らなかったクラスメートたちにとって、
女の体、しかも通常以上にセックスの能力と快感を高められた女の体は・・・あまりにも甘美なものだった。

正樹も、次第に「その日」への期待を昂ぶらせつつあった。
毎日特別性教育を目の前で見せられて、その場にいる自分をいつのまにか想像するようになっていた。

だが、その日はなかなか訪れない。おそらく、最後なのだろうと思ってはいたが、
そうなると、他の女にあれほど激しく交わる林が恨めしく思えてくる。

だから、機嫌の悪い時間の割合が増えていた。林も、そんな彼女をもてあます。
粛々と特別性教育が進むようになると、正樹に関わる時間も増える。だから、優しくしているつもりだった。

でも、この間まで男だったとはいえ、17歳の女の子の心は難しい。
自分と対等な恋人として扱おうとするからなおさら難しかった。
正樹は林の目線が自分と同じところにあることを感じていたが、
同時に支配者としての彼を無視するわけにもいかない。
17hiroshi:2005/09/22(木) 00:34:46 ID:aZAB/cDP
林が未だに正樹に手をつけないのは、
まさに彼女が自分のあこがれの少女を生き写しにした存在だからだった。
そのほかの少女たちと同列におくことを彼は許さなかった。

正樹にとって姉、「美奈」が天使であったように、今、林にとって正樹は天使だった。
侵してはならない神聖な存在だった。
その天使を、しかしいつかは肉奴隷に落とすときが来る。
林は最後に楽しみを取っておくつもりだった。そして処女のうちから手元に置いた。
そのことで、二人は、特別な関係を築き、それゆえに齟齬も生まれる。

「君は僕の天使だ」などと歯の浮くようなせりふを面と向かって言うことの出来ない性格の林だから、
なおさらだった。

一昨日、昨日と、残った処女たちの中でもとりわけ気品のある「奈那子」と「友里」の二人が、
続けて淫乱少女の仲間入りをした。囚人服を身にまとっても、
生まれ持ったかのような上品さがあふれ出すような奈那子はその上品さをかなぐり捨てるように
最初のセックスから喘ぎ狂った。

「あはぁ・・・ん・・・きもちいい・・・です・」
四つんばいになって背後から犯されながら、クラスメートたちに、
官能に浸る無防備な顔を晒した。160センチ代後半、女性としては長身の、
しかし驚くほど細い腰周りを支えるしなやかな脚・・・その間からぽた、ぽた、と愛液が垂れているのが、
前のほうの席に座っていた処女たちにも確認できた。
淫靡なその情景は、処女たちの快楽への想像力をふたたびかきたてた。

「ふ・・・ん・・・くふ・・・」
深窓の美少女といった形容がぴったりの友里は、その上品な雰囲気では奈那子にひけをとらなかった。
しかし慎重派150センチそこそこで、麻奈や加奈と並んだときには、
少し地味な印象を受けるが、胸は双子よりも豊かで、カラダ全体が男の欲情をそそる、
ふくよかでありながら、無駄な肉などどこにもない、「やわらかな」少女だった。
18hiroshi:2005/09/22(木) 00:35:47 ID:aZAB/cDP
その印象のまま、快感を心のなか、カラダのなかに押さえ込むように、
クラスメートたちの前では自制的に喘いでいた。
はちきれんばかりに、感情をあらわにした喘ぎ声でもだえ狂うようになるのは、
正樹の目の前でいつものように行われた「特別性教育」のときだった。

のこりの処女は10人になった。まだ正樹は処女のまま。
曖昧な立場にあることの不安が、正樹をすねさせる。

「おい、それ、とって。お塩。」
朝食の席で、林がそう頼む。機嫌のわるい正樹は無視する。
「・・・もういいよ。」
林はあきらめて、味のしないゆで卵を丸ごと、口の中に突っ込んだ。

教室に向かうとき、まだ機嫌の悪い正樹は、林と眼をあわせようともしなかった。
部屋の入り口で・・・そんな正樹に腹を立てたのか、林はその態度をとがめた。
「いい加減にしろよ、黙ってたら何もわからないだろ!」

なにを考えているのか、なにが不満なのかわからない林はそのストレスを正樹にぶつける。
急に怒鳴られた正樹は、少しビクンとしたが、それでも何も答えようとせず、あさっての方向を向く。

その正樹に、初めて林が手を触れた。腕をつかんで強引に体を引き寄せ、
おびえた目の正樹のあごを持ち、こうすごんだ。
「いい気になるなよ。お姫様だと思ってんじゃねえぞ。
お前なんか、今すぐにも奴隷に出来るんだからな。そうなれば、お前が機嫌を曲げても・・・」
そこまでいうと、その手を離した。
19hiroshi:2005/09/22(木) 00:36:40 ID:aZAB/cDP
林はそのままひとりで歩いて教室へと向かった。
初めて正樹にさわってしまった。そして、あのように切れてしまったことが、なんとなしに悔やまれた。

正樹は、初めて林に触れられたことのどきどきと、
「犯される」かもしれないことへの恐怖をはじめて具体的に感じて、
言葉を発しないのではなく、何も発せない状態で、
ただいつもの廊下を事務的に通って、教室へと向かった。

初めてのコンタクトが、こんなふうだとは・・・正樹に芽生えていた乙女心の幻想は瞬時に費えた。
ゆれていた正樹の心が・・・混乱と呼べるレベルまで達しようとしていた。

授業中、上の空であの朝のことばかり考えていた。
自分を責める心と、林を信じられないという心がせめぎあう。
女として、林を信じられなくなれば、自分を女として定義し始めたその意味が薄れていく。
彼女の中で、この建物の中での一般的な向きと違う方向に、心は進みだしていた。

午後3時、数学の授業が終わると、いつものように儀式が始まる。
林が教室に入ってきて・・・誰の名前を呼ぶのか、全員の、とりわけ処女たちの注目が林に集まる。
一頃は、自分の名前を呼ばれないように・・・しかも目立たないように、
顔を伏せたり、机の下で合掌したりする者が多かった。

今は違う、ほとんどが、「呼ばれたい」願望をどこかに持っていた。
20hiroshi:2005/09/22(木) 00:37:50 ID:aZAB/cDP
「藤田正樹」
林がそうつぶやいた。
わが耳を疑ったのは、正樹だけではなかった。処女のまま最後まで残されるのだろう・・・
それはほとんど既成事実のように、全員が感じていた。

「聞こえなかったのか?藤田正樹。」
あっけにとられた正樹は、返事を忘れていた。
「は・・・はい。」
ふらふらと教壇へ歩いて向かう正樹に、全員が注目する。うらやましいという目、
ねたみのまざった・・・ずっと林に囲われ、処女の中で特別扱いされ、そして自分よりもはやく・・・
そう思う処女たちの恨みを買いかねない。そしてこの意外な人選は、
ほとんどのクラスメートにとって驚きだった。

正樹自身、心の準備が全く出来てなかった。
自分の名前が呼ばれたことが信じられないというふうに足取りも思い。
最初のうちに呼ばれた、恵麻やさとみの足取りを思い出させる。
教壇にたどり着いた正樹は、覚悟を決めることができていなかった。
だが、林の手が彼女の肩に触れると、握りこぶしをつくって、覚悟した。
林は、まず正樹を抱き寄せて、キスをした。長身の林に抱きしめられ、
155センチの正樹は足が力はなれる。強烈な、濃厚なディープキス・・・
いきなり、口の中を快感が支配した。林の舌が正樹の下に絡み・・・口の中を蹂躙する。
正樹は空中に浮かんでその握ったこぶしをいつのまにか開く。
細い体が弓なりになる。目を閉じて・・・手を林の方に回して、
その濃厚な口付けに翻弄される。キスが終わると、教室に運び込まれたベッドに転がされる。

強烈なキスの後味は、覚悟を、期待へと変化させ、
カラダはそのときへの準備を始めている。
セーラー服のスカートの中に林の手に伸びて、軽くその秘唇に指が触れたときには、
じんわりと濡れているのが正樹にもわかった。
21hiroshi:2005/09/22(木) 00:39:19 ID:aZAB/cDP
その瞬間、ニヤリと林が笑ったのを、目を閉じて快楽のときを待つ正樹は見ることが出来なかった。
なにかをたくらんでいるような笑いを。
そして、パンティが下ろされると、スカートをたくし上げた林は、
正樹のおまんこに顔を近づける。

正樹はその吐息を股間に感じると、キスに続いて、
与えられる快楽に浸る心の準備を済ませた。
林は、両手でそっと正樹の足を開いて、顔を股間にうずめる。

「あぁ・・・ん」
首を傾けて、正樹は喘ぎ声を漏らす。
林の舌が割れ目に触れて、あふれ出す汁とキスを交わす。
そのまま、少し上のほうへ向かう林の舌が、正樹のクリトリスを探し当てて、優しく刺激を始める。

「ぁ・・・いやぁ・・・」
突然の出来事だった。しかし、もう林への不信はどこかへ行ってしまった。
この気持ちのよさ・・・気持ちよく沈めてほしい・・・堕ちてゆく自分を受け入れることが出来る。

長く、濃厚なクンニリングスを受けて、カラダをくねくねとのけぞらせながら、
正樹は感じている。林の手は、正樹の胸に伸びる。
ブラジャーをずらしてもまれる、決して大きいとはいえない正樹の胸は、
それでももむととてもやわらかい。

絹のような傷ひとつない、透き通った白い肌が、服の下でピンク色に染まっていく。
そのピンク色の肌が、顔を上に移動させる林によってあらわになる。

「あぁん・・・ぁん・・・」
胸をすわれると、それはそれで別の快感が正樹を襲う。股間には林の手が移動して、正樹を刺激し続ける。

いつもとおなじだった。正樹のカラダは、このときをずっと待ちわびていたように
男からの刺激を悦んで受け入れ、反応する。
22hiroshi:2005/09/22(木) 00:41:26 ID:aZAB/cDP
「あは・・・ぁん・・・うぅん・・・」
そして、スカートを脱がされると、下半身が全てあらわになる。
その状態で上半身を抱き起こされ、バンザイの状態になり服を全部脱がされ、
ブラジャーもはずされた。
林は、目の前にその全てをさらけ出し、
目を潤ませて自分を求めるその「天使」に激しい欲情を覚えた。

目が、林を求めている。林は自分の服を脱いで、パンツだけになると、
すでにテントを張っているトランクスの中心を指差した。
フェラチオしろ、という意味だった。その指示をうれしくさえ感じた正樹は目を潤ませたまま、
笑顔を作って、パンツの上から林のチンポの形を確認するように触れる。

「ふふ・・・せんせぇ・・・硬い・・・」
立派な林のチンポをパンティの上から握る。上
目遣いで林の顔を見ても、林は笑ってはいない。飽くまで支配者として振舞っている。

はやくしろ、と目で促す林のパンツを下げる。
全て脱がすと、左手で、これから自分を肉奴隷に落とすであろうチンポをいとおしそうに少しこする。
男だった・・・今でも半分は男のつもりの自分が、こうしてチンポを目の前にすると・・・なぜか感慨におそわれる。

「早くしろ!」
今度ははっきりとそういった林に一瞬ビックリした。すぐに正樹は口に林のチンポを含む。

笑顔のまま、林のチンポを口に含む。授業で教えられたように、
そして、自分が男だったときの知識をもとに、口でピストン運動を始める、
太く長い林のチンポは正樹の小さな口をいっぱいにした。むっとした感触がひろがる。
舌が蹂躙したときよりも、より、陵辱の感触が大きい。
それが、心地よい。正樹は、いま、完全にオンナだった。淫乱少女の一歩手前だった。

上目遣いで林の顔を見つめる。林は快感に耐えながら、正樹を見つめ返す。
舌を使って先っぽをなめていると、
23hiroshi:2005/09/22(木) 00:42:45 ID:aZAB/cDP
「もういいぞ。」
そういわれて、口を離す。正樹の口から、チンポとの別れを惜しむように糸が引かれる。
口を離れたチンポを目にすると、これから始まる、処女との決別の瞬間への期待は頂点に達した。
林に抱かれるのを待つ正樹に、信じられない出来事が襲い掛かった。

「ご苦労だったな。藤田。もう服を着ていいぞ。」
「へっ?」
耳を疑うような一言。確認を求める間もなく、林は自分に背を向けて、真ん中に立った。
「筒井正人」

別の名前を呼んだ。状況が飲み込めない正樹は、呆然とするばかり。
「ほら、服を着て席にもどれ。」
林の言葉の意味がわからなかった。

「どうして・・・」
正樹は切なげに目を潤ませ・・・裸のままへたりこんで、そう聞く。
「おまえの役目は俺のチンポを立たせることだけだ。ご苦労だったな。」
なにか、林が目で合図すると、男が二人寄ってきて、座り込んだままの正樹を立たせる。
「まって・・・自分で立てる。」
ガッカリしながらも、何とか自分でたって、服を着て・・・席に戻る。
悔しさでいっぱいだった。また処女を失うことがなかったばかりか・・・その期待だけを与えられて、
自分がやったことは、他の女が抱かれるその準備だけだった。

「ほら、筒井、早く来い!」
顔がちいさくて、ショートカットのにあう、背が高い美人の筒井正人は、
さっきの正樹と同じように前戯をうけ、「成美」という名前を授けられ、
そして、林のチンポを入れられて、処女を喪失した。
正樹は、ファーストキスを奪われ、クリトリスをいじくられ、
胸をなめられ、フェラチオさせられて・・・それだけだった。
ひとりで興奮していた自分が・・・情けなかった。バカみたい・・・そうおもうと、自然と涙が溢れ出した。
24hiroshi:2005/09/22(木) 00:44:12 ID:aZAB/cDP
林にとってはここで「天使」の処女をまだ奪わずにおくことで、
その「天使」を精神的にも支配しようとした。
正樹は、処女喪失の願望を顔にはっきりと見せた。それは、弱みになる。

このまま、処女のまま、淫乱少女たちと同じような奴隷に落とすことが出来れば・・・
そんな悪魔的な願望が林にはあった。
見せ付けるように、成美とセックスした。
成美が、痛みと戦い、快感を得ようと努力する間、
林はずっと「天使」にそれを見せ付けるために腰を振っていた。

それは、いつものように特別性教育を施すときも同じだった。
完全におあずけ状態の正樹・・・成美はその正樹に勝ち誇った表情をしながら、
肉奴隷に落ちていった。林は、その光景を作り出したことに満足していた。

正樹にとって、機嫌の悪かった朝の・・・けんかの代償が、これだった。
絶対的な支配者である林にとって特別な女である、天使である正樹・・・
その特別さゆえに、特別扱いを受けて、いい思いもした。しかし、苦しみのときが始まる。

ほとんどの残りの処女たちも、あと一週間もすれば、
いやでも天国に行くことが出来る。この次の日から、
もう今までのような掃除などの雑用も、処女たちの仕事ではなくなった。
あとは、天国へ上るその日が早いか遅いか・・・ただ待つだけだった。

ところが、正樹にとっては、突然地獄の日々が始まることになった。
陵辱を受けつつも、処女を奪われることなく、天国へもいけない。
林の「天使」は処女のまま、林の性欲を高潮させるためだけの「道具」として扱われることになった。

部屋に帰ると、そこはもう、正樹にとって安らぎの空間ではなくなっていた。
正樹は、今まで着せられていた洋服も全て取り上げられ、処女たちの囚人服でもなく、
日常を、コスプレと呼ぶべき扮装で過ごすことを強いられた。
そして、処女を奪われることのないまま、強圧的な林に、服従を強いられることになった
。一度裸にして、クンニをして、フェラチオまでさせた「天使」を天使のまま、服を着せておくことなどない。
25hiroshi:2005/09/22(木) 00:44:54 ID:aZAB/cDP
林は、徹底的に正樹に屈辱を与えて、たまに優しくして・・・そして、自ら望んで・・・・処女を奪う前に、正樹を肉奴隷に仕立てる計画だった。
いままで、甘い顔をしすぎた。林はそう反省していた。
屈辱を与えることで、自分の立場を理解させる。それが目的だった。

正樹は、いきなり、メイドのコスプレに猫耳までつけさせられた。
林にそのような趣味はなかった。ただ、酔狂だった。そして、必要以上に幾重にもなっているスカートの下には・・・下着をつけることすら禁じられた。

あとはひたすらこの部屋の中で経験したものは、地獄だった。
「ちょっと来い。」
林に呼ばれると、正樹は逆らうことをしない。後が怖いからだ。
ソファの前に来ると、まず、ひざまずくように要求された。
「そのうっとおしいスカートを捲り上げろ。」
正樹は・・・それでも少し期待してしまう自分がたまらなくいやだった。
だが、もちろんその命令が処女喪失に結びつくことはなかった。

「そしたら、その場に座って、お前のガキのおまんこをこちらに向けろ。」
「は・・・い・・・」
その命令にただ、従う。ぺたんと座り込んで、腰を浮かせるようにして、林によく見えるようにする。
「ふふ。いい眺めだな。ガキのくせに、いっちょ前に濡れるんだな。」
「そん・・・な・・・」
酷い、と正樹はおもった。だが、確かに、林に見られることで、それだけで正樹の体は勝手に、
男を受け入れる準備を始めてしまう。正樹の意思と関係なく。
「気持ちよくなりたいか?」

「は・・・はい・・・」
正樹は、恥も外聞もなくそう答える。わずかな期待・・・そんなことはありえないとわかっていても、
その場で処女をささげることを内心の奥深くから望んでいた。
正樹は、やはり、林が好きなのだ。どんなにひどいことをされても・・・理屈では説明できない恋心が、
正樹には根付いていた。
「それじゃあ、これをつけてやる。」
26hiroshi:2005/09/22(木) 00:45:40 ID:aZAB/cDP
林がそう言って取り出したのは、振動でオンナに快楽を与える大人のおもちゃ、ピンクローターだった。
「あぁん・・せ・・・せんせぇ・・・」
ノーパンのまま、正樹のクリトリスは林の指で上手にむき出しにされて、
そこにピンクローターが当てられた。処女のアソコにローターがゴムで固定された。

ちょうど、パンティのかわりにゴムつきのローターをはかされたような状態だった。
「あ・・ぁは・・・はぁ・・・ん・・・」
股間から全身に観応がは走り抜ける。

「ふふ、気に入ったみたいだな。今日はそのままずっと過ごすんだ。」
「イ・・・あはぁ・・・イや・・・ぁん・・・そんな・・・ぁん」
拷問、そんな言葉がぴったりだった。
正樹は、その先、体力の続く限り、もだえ続けた。
林に、うるさい、といわれれば、黙るように努力した。それでもたまに嗚咽が漏れる。

リモコンで動くそのローターは、ときたま、林の握るスイッチで動きが止まる。
そして、気まぐれなタイミングでまた動き始める。
正樹にとっては、林に、全てを奪われた気分だった。
処女を奪われる前に、この状態ではなにから何まで林に従わないわけにいかない・・・
「おい、お前、仕事をやる。」

「はい・・・ぁあ・・・ん」
ローターにスイッチの入ったまま、一つの命令を受ける。
「セックスしたくなった。今からさとみと典子を連れて来い。」
「は・・・はい・・・ぁん。」
「もちろん、その格好で行くんだ。」
27hiroshi:2005/09/22(木) 00:46:49 ID:aZAB/cDP
それだけは・・・という思いで顔は紅潮した。クラスメートたちにこの痴態を見られるのだけは・・・
しかし、林の命令に逆らうわけにはいかない。正樹は苦しそうに、ゆっくりと、歩き出した。
「はぁ・・・ぁん・・・」
どうしても、一歩歩くごとにクリトリスに刺激が走って、エッチな気分も、とろけきった嗚咽も、
そしてあふれ出る汁も止まらない。歩き出したその場所から、
帰り道を記すかのように、ぽた、ぽた、と一滴ずつ廊下に汁をたらしながら、正樹は歩いた。

さとみと典子は、運良く同じ部屋にいた。
「なに、その格好?」
「ちょっと、みんなみてよ、この情けない姿。きゃははは。」
美里とユイカが最初にその部屋に入ってきた正樹を見つけて、
乱交の行われている快楽の宴は、一瞬中断した。
猫耳までつけたメイドの格好に、一同が爆笑した。

「先生が・・・さとみと・・・典子を連れてくるように・・・あぁん・・・」
その不自然さを見て取ったリサが、正樹に駆け寄って、スカートをめくり上げた。
ぶーん・・・そんな音を立てて正樹のクリトリスを支配・・・
正樹の体も心も支配しているローターがあらわになった。

「いや・・・ぁ・・・ぁん」
顔から火が出るほど恥ずかしかったが、
それでも止まってくれない喘ぎ声が、情けなかった。
「はいはい、さとみと典子ね。ねぇ、さとみ、典子ぉ。」
林に召される二人に、羨望の目が注がれた。うらやましい。そんな感じだった。
正樹への嘲笑とともに。
正樹は、初めて淫乱少女たちが普段の放課後どんなことをしているのかを見た。
彼女たちは、完全にオンナの体に溺れているようだった。
28hiroshi:2005/09/22(木) 00:47:47 ID:aZAB/cDP
男だったことは完全に過去になりは手、もう、男に戻ることなど考えていない。
この先の運命が定かではない彼女たち、刹那の快楽に溺れる続けることをだれが攻められようか。
しかし、やっぱりショックだった。

心のどこかで最終的な抵抗を考え続けている正樹には、彼女たちの姿はショックだった。
「あ・・・ぁん・・・」
理性が思考を続けようとしても、すぐに機械の力がそれを強制的にストップさせる。

「さて、案内してもらおうかな?メイドさん。」
「は・・・はい・・・あぁん・・・」
ゆっくり歩くことしか出来ない正樹は、さっき残してきた水滴の残る道を帰る。
そんなことを気にする余裕もない。

「もっと早く歩けないの?」
「道もわからなくなるんだね。正樹のバカは。」
特別扱いを受けていた正樹への鬱憤が、噴出するようだった。
さとみと典子の嘲笑に耐えながら、全身に走る快感に耐えながら、林の待つ部屋にたどりついた。

この部屋に他の女が呼ばれることは、今までなかったことだ。そのことも正樹にはショックだった。
ローターに支配されて、思考もままならない中でも、ショックと感じた。
「よくつれてきたな。それ、ごほうびだ。」
部屋に着くなり、正樹はへたり込んだ。そんな正樹の目の前に、林は勃起していないチンポを差し出した。
「は・・・はい・・・」
29hiroshi:2005/09/22(木) 00:49:27 ID:aZAB/cDP
唯唯諾々と、その意味を悟り、手で林のチンポを握る。生涯二度目のフェラチオを開始する。
「うぐ・・・んぁ・・・はぁ・・・」
ローターが止まるわけではない。そんな中で、正樹は林に怒りを説いてもらいたい一心で、
懸命に口を、唇と舌をフル稼働して、そのチンポを大きくする。

むっとしたにおいが口中に広がる。処女のままということは、
体にもまだ「男」が残っているということなのだ。正樹たちの体は、処女を奪われたときに、
淫乱少女としてのスイッチが入るように出来ている。そうなると、
男の体臭は苦にならなくなる。しかし、今の正樹には、まだそのにおいは、嫌悪の対象でしかなかった。

それでも、正樹の口の中で、むく、むく、と林のチンポが成長する。
男と女の間を揺れ動く正樹の精神は、フェラチオ自体を苦痛と感じても、同時にそれが、幸せと感じてしまう。
「んふ・・・ぁん」
喘ぎ声を漏らしながら、その行為は続く。
しかし、しばらくすると、林は一方的にチンポを抜く。
「もういいぞ。お前は、そこに立ってみていろ。」
そういうと、さとみと典子のほうへ2,3歩歩いて、二人の肩を抱き、ベッドへといざなう。
二人がいつも寝ているベッドで、林は他の女と3Pに及ぼうとしている。

そこは、体を介さずとも二人が愛を語り合った、愛の巣のはずだった。
正樹の少女としての聖域だった。切ない乙女心はなおもずたずたに切り裂かれてゆく。
「あぁん、せんせぇ・・・えっちぃ」
さとみが、かわいらしい猫なで声を上げる。林はさとみとキスをして、典子はフェラチオの続きを命じられる。
「おぉ、さすがだ、藤田とは比べ物にならないな。」
そう一言口にした林に、
「処女と一緒にしないでくださぁい。」
そう答える典子。

正樹は、しかし、命じられたまま、部屋の隅っこに立って、メイドの格好のまま、
体中に走る快感に耐え、その行為を見守ることしか出来ない。地獄の、始まりだった。
30名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 00:58:03 ID:l8Fptxev
完全に過去になりは手
31名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 01:07:58 ID:nU0KqtVT
>>11
いいんじゃない?断り入れとけば

少なくとも 俺はエロければ レズ物だろうが親友物だろうが陵辱物だろうが
何でもいい
32名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 02:33:06 ID:xBgKCemz
投下場所を間違えたhiroshi氏の女性化キボン
33名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 08:19:39 ID:d0LYjRI+
GJ
前スレに一部投下しちゃったね
計画に綻びが見え隠れするのは伏線だろうけど
怪しい展開になってきたな。
hiroshiは引き出しいくつもってるんだ
34名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 09:40:43 ID:/fGLZd0t
>11
説明とか一切諦めて「どうしようもなく不条理な絶対者」として解釈してみるとか。
問題の棚上げでしかないのであまりオススメできないやり方だとは思う。
35名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 12:53:13 ID:JU9Z6Bp/
フェイントとネコミミ キター!!(´д`;)ハァハァ
36名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 22:29:18 ID:dxXtb+Io
林のヒデー仕打ちに
きのう読んでてマジ凹みしたorz
何やってんだ自分・・・
37名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 23:58:36 ID:pGJfNtPf
林もhiroshiも 正樹をどう処理してよいか
わからなくなっている事にに1票
38名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 00:45:48 ID:evgIlabP
37も37も、どうしてなぜ「に」がかぶっているんだぜ? にに1票
39名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 03:29:58 ID:sGS4fHnm
ところでノウブルシリーズを書いてみようと思ってる人たち。
どうせなら何人かで書いてみないか?
一人で書くより楽しいと思うが。

と、昔ちょっとノウブルシリーズを書きかけて途中でやめたヤツが言ってみる。
40名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 03:48:55 ID:GYqFp+LL
>>39
OK乗った。

まずどうしよう。
41名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 10:26:09 ID:DvHEBsPw
ここで相談すんのかよΣ(;・∀・)
42名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 11:55:09 ID:n8SoKOuO
まず、手を洗います
4310 ◆GQGfJYIbrc :2005/09/23(金) 12:47:32 ID:CQ/xy/qE
>>39
 いいね。それってリレー小説の形式?
 だったら最初はこれだね。

西暦20XX年。
地球上に生まれた新人類“ノウブル”たちは旧人類の上に君臨した。
世界人口の0.01%に満たないノウブルたちが、残りの人間たちを支配したのである。
44名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 15:37:19 ID:t3r5w5MI
無視していいよ

そんなノウブルにも落ちこぼれが存在する。
今回はそんな彼に焦点を当ててみよう。
45名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 17:49:38 ID:8qRLA1nz
0.01%というと10万人の町に10人のノーブルがいるという事になる。
つまり市会議員並みの数だ。
万能なノーブルは一般人に何をしてもいい事になっている。
そもそも一般人はノーブルに逆らうことなど不可能だからだ。
無から有を生み出すノーブルは、生活の為に働く必要はない。
彼らはその有り余る時間を、一般人の虐待に費やすのである。
彼らにとって一般人など、家畜や虫けらに過ぎない。
虫けら共が自らの能力に悲鳴を上げる様子を楽しむのである。

ノーブル同士の秩序は、その能力の差で明確に保たれている。
では能力の差は何で示されるのかといえば
それが一般人の虐待方法なのである。
力を持たないノーブルは単純な肉体的苦痛や死を与えることしか出来ないのだが
より万能なノーブルは、想像も出来ないほどの手段を持って
優雅に虐待を与え続けることが出来るのである。

彼らは、たまたま目にした獲物を 自らの能力の限りを尽くして
虐待を行い、それを互いに競い合うのである。
46名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 18:34:25 ID:s2dXrMlI
その設定はいかがなものかと思う。
今までに出てきた連中は弄ぶことはしても、虐待というほどのことはしてなかったような。

「虐待」って言葉のイメージの違いかもしれんけど。
47名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 19:30:55 ID:8qRLA1nz
ノーブルが持つサディスティックな感情を満たす行為に
『虐待』を使ったのは、たまたま適当な言葉が思いつかなかったから
『弄ぶ』の方が適当かもしれない。
確かに
子供が、アリの巣に水を流す行為を『虐待』とは言わない
蛙にストローを刺して膨らます事も『残虐』とは思っていないだろう
ノーブルにとって一般の人間などその程度の認識に過ぎないのだから。
48名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 23:37:05 ID:y5jwMcJ6
いかに「遊ぶ」かでセンスが問われる、という感じではどうだろう?
着るもの、食べるもの、住む家などひっくるめて「趣味悪ー」と思われるのが恥、みたいな
そして一般人を使っての・・・

だめか?
49名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 05:25:50 ID:91PQkn/t
>>48
なるほど、一般人はおもちゃってわけか。
ペットっていうのもありだろうなあ、とりあえず一般人を使って楽しめるかどうかでセンスがあるないってわけな。
(・∀・)イイ!!
50名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 10:47:26 ID:r+Z9FibW
なんとなくノーブル同士で能力差による格差ってのが違和感あって…
「無から有」の時点で差の意味無いかな、とオモタ
人数少ないからノーブル同士での身分差もなんだし
なのでヤツらはほぼ全員「趣味人」みたいなモンだとイイかなぁ、と
スゲぇ(派手なだけじゃない)遊びとかすると ネ申 、そうじゃなけりゃROMってろ、みたいな
当然叩かれたりもアリだし逆に ネ申 は褒めそやされるとか
意見が違っても宥め役が出て来たり避難場所ができたり嵐が出たり最初の注意書に従ったりあぁもうつまり!
…つまり、ネト上の我wひでぶっ(´∀`)σ)Д`)
51名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:54:20 ID:rP1xY897
ノーヴルヒーローズ
52名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 14:33:01 ID:TOoGIBrm
で。
あと何百レス待てば「強制女性化」の話になるわけ?
ダラダラと「のぅぶる」の話ばかりするつもりならスレ違いだぞ。
53名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 16:58:28 ID:Xh0CCoxE
正樹タソの続きが気になります
54名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 19:27:14 ID:8IhFeStb
自治厨乙
55名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 20:51:06 ID:N1bd5ilt
アルタンの続編キボンヌ
5645@その設定ですこし書いて見た:2005/09/24(土) 21:18:53 ID:3IA7ZP3j
譲二はヤクザだった。
恰幅の良い体格に、一目でそれと分かる服装、凶悪な人相からも
危険人物を匂わせるオーラを発していた。
彼の目の前で優雅にソファーに腰掛けている細面の男は
それを全く意に介していない様だった。
「それで、私の協力が欲しいと」
彫像のよう細く長身で美しい、スポーツや格闘技など縁のないような体型
端正な顔立ち、修羅場など全く経験したことも無いような
優しい表情の男は
目の前のヤクザに怯える様子も無く、涼しげに紅茶を口に運んだ。
「先生、お願いします。先生のお名前をお借りするだけで結構なんです」
譲二はデカイ図体を乗り出し、テーブルに額をこすりつける。
怯えているのは譲二の方だった。
「暇つぶしにはなるだろう。それで私に見返りはあるのかね?」
カップをテーブルに戻しながら男は言った。
「うちの店からの、選りすぐり女を用意します」
5745@その設定ですこし書いて見た:2005/09/24(土) 21:19:59 ID:3IA7ZP3j
西暦20XX年。
地球上に生まれた新人類“ノウブル”たちは旧人類の上に君臨した。
世界人口の0.01%に満たないノウブルたちが、残りの人間たちを支配したのである。
万能なノウブルに旧人類達は抵抗する術は皆無であった。
絶対君主であるノウブルの気まぐれや、遊びは、旧人類達にとって脅威だったのである。
たまたまノウブルに目をつけられ、彼らの居城に連れ去られた哀れな犠牲者達は
その後どうなったか知るものはいない。
旧人類にとって脅威のノウブルに、自ら進んで近づくものなど皆無だったのである。

譲二は人を組織する事が上手であった、巧みに人材を集め、
人間関係を利用して、味方を作り、自らの組織を大きく纏め上げていった。
組織が大きくなると、譲二は勝負に出た。
ノウブルを味方に出来れば、日本中の非合法組織どころか、
政府とも渡り合えると考えたのである。
5845@その設定ですこし書いて見た:2005/09/24(土) 21:20:53 ID:3IA7ZP3j
男は譲二の連れてきた女達を軽く一瞥する。
女達は逃げられぬように、小さな猛獣用の牢屋に押し込められていた。
ノウブルのところに連れてこられた者の運命を知る女達は
小さな牢屋の中で錯乱し、悲鳴や泣き声を上げ、命乞いをする。
男は、うんざりした表情で譲二のほうに顔を向けると
「この手の人間は、飽きた」
あっさりと言い放った。

「失礼しました。お気に召さないのであれば、代わりはいくらでも用意します」
譲二は冷や汗の垂れる顔面を深々と下げた。
「いや、代わりはいい」
男は譲二を制するように手を差し出した。
「私は君に興味を持った」
譲二は震えが止まらなかった。
5945@その設定ですこし書いて見た:2005/09/24(土) 22:18:51 ID:3IA7ZP3j
「そうそう、ヤクザは失敗をしたときは指をつめるんだったよね」
男は譲二の目の前に掌を差し出した。
ノウブルは無から有を作る。男の掌の上にボンヤリとした影が現れると
それはドスになった。
「やって見せてくれないか?」
譲二の震える手が、男の掌の上のドスを握り締める。
譲二は握り締めた刃物を男に向けるべきか悩んだ。
冷や汗が背中を流れる。自責の念に涙を流す。
男は、譲二の心の奥を読み取るように
汗と涙でぐしゃぐしゃになった譲二の顔をじっと覗き込んでいた。
キラリと反射する刃物を目の前にかざす。小指をテーブルに置いて
刃物を押し当てる。一息に下ろした。
譲二は固く目を閉じて、歯を食いしばって耐える。

それは一瞬の出来事でだった。
指が切断される一瞬の痛みの後に、握り締めたドスが消え
そして切断されたはずの指の感覚が元に戻ったのだ。
譲二はそっと目を開けると、そこには何事も無い指と
テーブルの上の血まみれの小指があった。
譲二は何事も無い自分の指と、テーブルの上の小指を
驚愕の表情で代わる代わる眺めていた。

「おい」
男が指を鳴らすと、数名のボンテージ姿の女性が部屋に入ってきた。
「新しい客人だ。私の屋敷にふさわしい姿にしてやってくれ
仕上げは私がやる」
男はゆっくりとソファーから立ち上がると、部屋を後にした。
部屋に残された譲二は、男が呼んだ女性達を嘗め回すように眺めた。
6045@その設定ですこし書いて見た:2005/09/24(土) 22:39:17 ID:3IA7ZP3j
主のサディスティックな趣味がはっきりと分かる姿の女性達だった。
「こちらへどうぞ」
女性が譲二を手招きする。コツンコツンと固いヒールの音を
響かせて彼女達は譲二をベッドルームに案内した。
全面鏡張りの部屋の中央に豪華な家具調のベッド、
天井のシャンデリアの照明が入ると、
明かりが反射して幻想的な空間を演出していた。

「まずは、あたしがお相手いたします」
皮のコルセットとショーツにロングブーツの女性がベッドの上で譲二を手招きする。
「へっへっへっ、いいのかよぉ」
譲二は舌なめずりをすると、着ている物を脱ぎ始めた。
生命の危険を感じたほどの相手に、思わぬ接待を受けたのである。
これは譲二の世界の常識で考えるのならば、
話はまとまったと思ってよいことだった。
ならば、接待として現れた女は抱かねばならない。
もちろんベッドの上にいる女性は、散々女遊びを繰り返してきた
譲二の目から見て、容姿もプロポーションを十分満足できる相手であった。
61名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 22:55:58 ID:RVMP2s49
支援
譲二は女性の下着を剥ぎ取ると、その上に覆いかぶさり
柔らかい膨らみを頬ぼり始めた。
女性の小さな唇から甘い嗚咽の声が漏れる。
譲二の手がつつつっと上半身を伝う 乳房、腹 触れるか触れないかの指先が、
女性の性感帯を激しく擽る
女性は切なげに嗚咽の声をあげる。
譲二は下腹部に到達した指を、割れ目の部分に這わせる
既にぐっしょりと濡れているオマンコに指を沿えて、ゆっくりと
指の先で肉芽を愛撫する。
「んあああっ、はやく入れてください」
譲二は漲る男根を秘裂に押し当てると、
一気にオマンコの奥に突き刺した。
女性のオマンコは涎の様に愛液を滴らせて、譲二の男根を咥えこんだ。
しかし
暫く注挿を繰り返すうちに、譲二は妙な感覚に襲われた。
先程から、何か固いものが譲二の男根に当たるのだ。
いやそれどころか、そこはオマンコの感覚と言うより
かつて、譲二が女の口の中に無理やり突っ込んだ時の感覚に近いのだ。
女の手が譲二の背中に回る。
開いた脚が腰を上から押さえつける。
それはセックスの時に女性が求める抱擁ではなかった。
その異様な力に譲二は恐怖を感じた。
譲二は女性の体の上で身動きが取れなくなっていたのだ。
6445@ごめん ちょっと疲れてきた:2005/09/24(土) 23:13:15 ID:3IA7ZP3j
先程から男根の幹に押し当てられる感覚…『歯』だ
女性が譲二に優しく微笑みかけた。
「あたしは去勢器、優しく噛み砕いてあげます」
譲二はその瞬間まで、ノウブルは自在に人体改造を行う事を忘れていたのだ。
ノウブルの屋敷に住む女達が普通のはずがないのだ。
この女は、抱いた男を去勢する役目を持っていたのだ。
6545@今日の限界:2005/09/24(土) 23:25:15 ID:3IA7ZP3j
譲二の幹に押し当てられた『歯』に徐々に力が加わる。
譲二は女性の体の上で、必死の抵抗をする、
しかし鉄の拘束具で固定されたように
びくともしない。
背中に回された女性の手は、痛々しいほどに譲二の体に食い込んでいた。
譲二は呼吸すら満足にできなかった。
顔を真っ赤にして呻き声を上げる
「うううううううう、はなせバケモノ」
全身を大きく左右に振って戒めから抜け出そうと試みるが、全く身動きが取れない。
譲二の幹を甘噛みしていた『歯』はさらに力をこめ始める。
「うあああああああああ、やめろおおお」
呻き声が悲鳴に変わる。
女性は潤んだ瞳で下半身の感覚を楽しんでいた。
66名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 23:59:54 ID:rP1xY897
あいたたた・・・・
67名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 00:01:24 ID:wvpvYgiM
>>45乙ですが・・・前スレに誤爆してません?
68hiroshi:2005/09/25(日) 00:40:53 ID:nZCIajWF
「おれ、それでもやっぱり男に戻りたいな・・・」
正樹の親友、翔太は、今は笑顔がとってもよく似合う、さわやかな印象の美少女だった。
カラダには、ものすごい特徴があるわけではない。クラスメートたちの間では、だが。
黒髪に黒く丸い目が印象的で、
160センチくらいの、普通にいそうで、なかなかいない、そんな美少女だった。

今、正樹は授業のときもコスプレを強要され、場合によっては休み時間のたびに着替えを要求された。
昼休み、翔太と二人で話していた正樹は、時代を感じさせる、綾波コスプレに身を包んでいた。

「うん・・・」
青色のかつらをかぶらされた正樹がそううなずく。
ただ、相槌を打っただけだったが、「男に戻りたい」などという願望を、
口にする翔太の無防備さに驚く。
目を丸くして口を半開きにする正樹を見て、正樹は続けた。

「もうさ、こんなこと言っても、いつ林に犯されるかには影響ないんじゃないかな。
たしかに、セックス、気持ちよさそうだし、やってみたいし、男に戻れても、帰る家もない。
それに無事に帰れるとも思えないし・・・だから、ただの無意味なつぶやきだよ。
こういうのを、白日夢、っていうのかな。」
69hiroshi:2005/09/25(日) 00:42:04 ID:nZCIajWF
翔太は、この状況の中で自分たちの置かれていた立場を冷静に分析してみせた。
自分のそして自分たちの運命・・・それはもはや受け入れるしか選択肢のない現実だった。
だからこそ、男に戻るという、願望を「夢」として持ち続けている、そういう意味だった。

「ほんとに、一ヶ月前にはまだ男だったのに・・・みんな変わっちゃったし。」
変わっていないのは、翔太と正樹の親友関係・・・それくらいのものだった。
特別扱いを受けていたときの正樹にも、今、地獄にいる正樹にも、同じように親友として接する翔太。

他の処女たちは、正樹を腫れ物のようにしか扱わない。
正樹と親しくすることでどんなアクシデントに見舞われるかわかったものではない。
それでも、翔太は別だった。それは、少年だった正樹が、突然少女へとその姿を変えられ、
林に異常な扱いを受けても・・・変わらない、ずっと変わらない、そう思えるものだった。
本当の親友、そう呼ぶにふさわしい存在だった。

正樹の感情は、男と女の間を揺れ動いていた。
この世界が地獄へと突然変貌したあの日、夜までずっと彼女の体を支配していたピンクローターは、
寝る時間になってようやくそれをとることを許された。

快楽というよりも深い苦痛から解放された正樹は、心の底から安堵を覚えた。
しかし、不思議なものである。
何時間もの間、ローターに支配された正樹の体は、それを奪われたときから、喪失感を感じてしまっていた。
しかも、寝るのは林と、淫乱少女たちのセックスが行われた、彼女にとって聖域だったベッドである。
70hiroshi:2005/09/25(日) 00:42:59 ID:nZCIajWF
典子やさとみの香りが残るそのベッドは、それ自体正樹にとって屈辱だった。そのうえ、なぜかカラダは快感の源を失ったことで、うずき始めた。
「はぁ・・・ん・・・」
正樹は、林の目を盗んでオナニーした。
しかし、林の目に留まってはまずい。長く続けることは出来なかった。
そうするとうずきは止まらない。

電気が消されて、林が隣で眠りにつく。
正樹は、どうすればそのうずきから逃れられるかを知っていた。だが、実行できなかった。
林に向かって、一言「抱いてください」と、そう請えば・・・
どのような形かはともかくそのうずきを鎮めてくれるだろう。
だが、それが出来なかった。
その一線を守らせたのは、男としてのプライドだった。

どれだけカラダに女性としての快感を与えられても、処女を奪われるまでは、彼女は完全に落ちない。
彼女は、依然として、「男」なのだ。体が女のものであるだけの・・・すこしずつ女性に順応しているとはいえ・・・
この建物の中では処女はまだ「男」なのだ。

だから、男を選択するココロはまだ生きている。
快楽を求めながらも、正樹の中に「男」が復活しつつあった。
そして、林に奴隷として扱われている正樹の最終兵器が、それだった。
彼女が、最終的に「男」に戻ることを選択すれば、林は、約束の上では、
彼の天使である「美奈」も、そのほかの淫乱少女たちも失うことになる。
だから、「男」としての心は、正樹にとって、林に対抗する唯一・最終・究極の手段だった。

そして、その気持ちを、翔太の一言が高めた。
男に戻る、その願望はきっと処女全てがまだ持っているし、淫乱少女たちの心にもどこかに残っている・・・
そう、正樹はなんとなく信じていた。その最終兵器があればこそ、地獄のような陵辱の毎日に耐えることが出来た。
71hiroshi:2005/09/25(日) 00:43:47 ID:nZCIajWF
あの日から3日が経過していた。
2人の処女が、淫乱少女に変身していた。

直美と菜穂の二人は、二人とも長くて綺麗な髪を持つ、やや長身の美人だった。
胸は直美のほうが大きいが、菜穂は顔も小さく、細い体でも魅力を感じさせた。
長い黒髪のよく似合う美人は、それだけでも気品を称えている。
しかし、二人とも、ほとんど抵抗することなく処女をささげ、
その長い髪を振り乱しながら痛みと快感をそのカラダ、全身で感じ、表現した。
そして、特別性教育もすんなりとすすみ、肉奴隷へと落ちていった。

問題は、正樹の扱われ方だった。
その二日間、正樹は、午後3時にやはり教壇に呼ばれ、林のチンポを立てるための道具として扱われた。
「ヘタクソ。もっと気持ちを込めてしゃぶれ!」
「そんな舌使いで気持ちよくなるか!」
と罵倒されながら・・・
涙を流しながら林のチンポを・・・それでも優しく、気持ちを込めて奉仕した。
涙だけでなく、別の液体も正樹の体は分泌してしまう。
フェラチオしているだけで興奮を感じる「女」としての正樹と、普通にチンポをなめることに嫌悪を感じる、
「男」としての正樹が、彼女の中に同居していた。

特別性教育の場でも同じだった。今処女を奪ったその少女の体の中から出たままの、
チンポをしゃぶってふたたび大きくさせられた。
それでも・・・正樹は林の命令に答えてしまう。処女でありながら、性奴隷として扱われる正樹・・・
強靭な理性が、彼女の心を何とか支え、平常とはいえないまでも、気力を失わずにすごせていた。
72hiroshi:2005/09/25(日) 00:45:10 ID:nZCIajWF
そして、基本的に林とずっと一緒にいる放課後・・・ほかの女を次々と抱く林・・・
ただ突っ立ってみているだけだった正樹は、いつからか、
林の淫乱少女たちの行為に「参加」させられるようになる。
ただし、淫乱少女たちのおまんこをなめる道具として・・・・であった。

林の手がふさがっているときに、次の相手のアソコをぬらすための行為を「準備」、
林のスペルマまみれになったおまんこを洗わなくてもいいくらいきれいにすることを「掃除」という。
林は、そうやって正樹が「準備」あるいは「掃除」した淫乱少女のおまんこをひときわ愛した。

やはり、彼にとっては「美奈」がアイドルであり、その体とつながり、
直接の性奴隷として扱うその日がくるまでの間も、天使といやらしい交わりをしていたかった。
「美奈」の唾液交じりのおまんこは、それだけで気持ちよさが違う気がした。
しかし、そんな気持ちはゆがんでしか伝わらない。正樹は、自分が女として扱われないこと・・・
道具としてしか扱われないことが、とても悲しかった。

「ヘタクソ!もっと心を込めてよ」
「くすくす・・・」
淫乱少女たちは、「準備」のときに正樹をヘタクソ、と罵倒した。
それを横から笑う声も聞こえていた。なにを笑われているのか、正樹にはわからず・・・
それだからこそ、負けん気を発揮してしまった。
正樹は、すこしずつうまいクンニリングスを覚えていった。
準備のときはともかく、淫乱少女たちも意識を朦朧とさせている「掃除」の時には、
「あぁん・・・とってもいい・・・」
そんな「お褒めの言葉」ももらえるようになった。
だが、気づく。そんなことをうまくなっても、自分が人として認められるわけではない。
道具として、すこし性能がよくなっただけにしか淫乱少女たちには見えていないと・・・
73hiroshi:2005/09/25(日) 00:46:10 ID:nZCIajWF
林と二人きりになったときに「抱いてください」の一言が言えれば、解放される。でも、やっぱり言えなかった。
女としての恥じらいではなく、男としての最後のプライドが、正樹の解放を阻んでいた。

そんな「地獄」で味わっている苦痛を、親友の翔太に打ち明けていた。
翔太は、そんな正樹のために何もしてやれないことがつらかった。
「俺に出来ることなんて・・・こうして話を聞くことだけだな。」
力の弱い処女たちの悲しさだった。
こうして、男として親友と話すのも、これが最後になるかもしれない。
この会話も、きっと何らかの方法で監視されているだろう。翔太との別れになるかもしれない。
たとえ、名前が変わって、淫乱少女に落ちても、親友関係は変わらない、と信じてはいるが、
親友関係そのものが変わらなくても、なにかが変わってしまうだろう。
昼休みのわずかな時間でも、男の上に乗ってよがり狂うクラスメートの声が聞こえている。

「あぁん、あぁん・・・はぁ・・・」
二人の会話の中断した間に、その喘ぎ声が割って入る。
一瞬、二人がこれからたどる運命を否応なしに認識させられる。
「俺たちも、ああなるんだろうな。くやしいけど・・・」
はかない運命だった。早いか遅いかの差で、翔太はもうすぐ淫乱少女になってしまうだろう。
そんなふうに悔しがる翔太に、正樹は一言も声をかけられなくなってしまい、
切なげに目を伏せるだけだった。目が合うと、泣いてしまいそうだった。
74hiroshi:2005/09/25(日) 00:47:15 ID:nZCIajWF
そして、午後3時。
教壇にまずは正樹が呼ばれ、林にフェラチオさせられる。
正樹は何も考えないように、黙々と作業をこなした。
林の罵倒にいちいち応えることすらしなかった。いろんな感覚が麻痺していた。

この日も、翔太が指名されることはなかった。
「ひかり」と名づけられた少女は、観念したように、自分から足を開く。
無意味な抵抗よりも、従順さを示すことで、一瞬の苦痛をも緩めようとする。
苦痛に絶えず晒されるのは、正樹一人だった。

すんなりと特別性教育が終わると、これもいつものように、正樹はコスプレを命じられ、
処女でも受けることのできる性的拷問を受ける。
この日は、どこから呼んできたのか・・・その道の男が正樹の体を縄で縛った。
プロの技で亀甲縛りを施された正樹は、その上から、水玉のワンピースを着せられた。
季節に似つかわしくない、夏服は、コスプレとは定義できないものだったが、
夏服の薄さ・・・そして露出の適当さ・・・下着もつけずに縄と体の上は直接ワンピースだったから・・・
ワンピースの上からでも、正樹が縛られているのははっきりとわかった。
服と肌の間からもれて見える縄がひときわ淫靡だった。

「ふぅん・・・あぁ・・・」
その格好のまま、正樹は双子の一人、加奈と、夕美子を呼びに行かされた。
この建物の一角、淫乱少女たちがその狂った宴を繰り広げる場所までは
普通に歩いても2、3分かかる距離だった。
その距離を、両手をも縛られ、自由の利かない正樹が歩く。
75hiroshi:2005/09/25(日) 00:48:13 ID:nZCIajWF
「あぁ・・・はぁ・・・」
動けば動くほど、正樹の体を縛る縄は、性感帯を攻撃するように体中を締め付ける。
股間の割れ目にそっている縄は・・・一歩歩くごとにクリトリスを刺激した。
そして、全身の敏感な部分に容赦なく刺激を与え続ける。

「はぁ・・・ん・・・」
いつものように、下着を着けない正樹の歩いた跡には、いやらしい汁がたれていく。
そんなことを気にする余裕がない正樹。
しかも、帰り道には、その跡をクラスメートにはっきりと見られる。
初めて呼ばれる彼女たちは林の部屋の正確な位置を知らない。
だが、正樹の案内は必要なかった。正樹のたらしてきた汁をたどれば、その部屋にたどり着く。

そして、林を「準備」したあと、クラスメートたちの交わりをじっと見つめ続ける。
その間も・・・ひとり切なく体を悶えさせる。
正樹の目の前で痴態を恥ずかしげもなく晒すクラスメートたちは、
どの面々もいずれ劣らぬ美少女であると同時に、完全な肉奴隷だった。

林に求められれば、肛門すらなめた。林は、そんな美少女たちを支配する快楽に浸り、
淫乱少女たちは、カラダを貫かれるとそれだけで幸せなのだ。
別世界の悦楽・・・正樹にはまだ理解できないその世界。

ついこの前まで、もっとも身近な存在だった林が、いつのまにか遠くに行ってしまった。
翔太とあえなくなる放課後は、まさに地獄としか形容し得ない時間だった。
強制的にカラダに与えられる快楽も、慰めになるものではなかった。
76hiroshi:2005/09/25(日) 00:49:16 ID:nZCIajWF
そんな中で、処女のままでも、体が女性としての快楽を徐々に深く刻み込むのと逆に、
意識の中での自分は、どんどん男へと回帰していった。
今の正樹には、自分が女であること自体が、苦しみでしかなかった。

いま、「勝負」のときが訪れれば、絶対に勝てる自信があった。
だが、その時はなかなかやってこなかった。

翌日からも同じ扱いを受ける。
もはや、待ちかねたように処女を奪われていく残りの処女たち。
「沙智子」「京香」「りえ」次々と名前を与えられては肉奴隷へと身を落とす。
残った処女はこの時点で4人。正樹と、翔太はまだ残されたままだった。

正樹が特別扱いを受けられなくなり、処女のまま性奴隷のような扱いを受けるように那手から、
毎日、正樹と翔太は昼休みを二人きりで過ごしていた。
その会話の内容は、他愛もないものだったが、
毎日、最後には目を合わせて、別れの言葉のかわりとするのがならいだった。

いつ、彼女たちのどちらか・・・とくに翔太が、淫乱少女の仲間入りを果たすのかは、わからなかった。
毎日が、最後の覚悟だった。

囚人服に身を包んでいるのはもう、3人で、もうこここまでくると今日か明日かとその心の準備を固めていた。
もう、いつでもよかった。翔太ですらも、もう、早く肉奴隷に落ちてしまいたかった。
処女の日常は退屈すぎて、淫乱少女たちの快楽に浸る毎日が魅力的に思える。

だが、その翔太も、最後の二人まで、待たされることになる。
「瑠美」「里穂」・・・つぎつぎと正樹がしゃぶって大きくしたチンポの生み出す快楽に落ちて、
そのステータスを淫乱少女へと変え、処女を奪われるときに脱がされた囚人服を着ることは二度とない。
77hiroshi:2005/09/25(日) 00:50:44 ID:nZCIajWF
「里穂」が特別性教育を終え、初めて快楽の宴に参加し、
とどまることを知らない快楽の波にその身をゆだねている頃、
囚人服に身を包む唯一の処女、翔太は眠れない夜をすごしていた。

確実に、正樹とも別れのときがやってくる。自分がこうやって男としての意識を保ち続けていられるのも、
確実に今日が最後だ。そう思うと眠れなかった。
親友との別れを明日に控えた正樹が、地獄から解放され、林と同じベッドで眠ることを許されたのは、
午前1時を回ろうとする頃だった。

悶々とした気持ちを、抱えて、この数日何も林に言えなかった、
不満を表すことも出来なかった正樹が、ベッドの中で、林に話しかけた。

「ねぇ・・・せんせぇ・・・」
まるで恋人だった頃のように、甘えた声で話しかけてみた。
林は驚いたように、眠かった眼をぱちりと覚ました。
「ん?どうした、藤田?」
「・・・・・・」
正樹は言いたいことがたくさんありすぎて、口ごもってしまう。
「どうした?言いたいことがあるならなにか言えよ。」
林もこのときを待っていた。
正樹が、自分から女を選び、淫乱少女へ落ちることを、処女のまま選択させることが、林の望みだった。
そのためにとことんつらい目にあわせてきた。

正樹は、処女のまま、フェラチオの技量もかなり高められ、淫乱少女たちといい勝負になっていて、
毎日、コスプレの上クリトリスを初め全身に与えられる快楽に耐え、身もだえするその顔も、
紅潮する肌も、どれもこれも「女」としての正樹の能力の図抜けた高さを見せ付けていた。
だからこそつらい目にあわせ、それでも心の奥底で、正樹は・・・「美奈」は、林にとって天使そのもので・・・
大切にしたいという優しさと、苛め抜きたいというサディスティックな欲望・・・その歪んだ妥協点が、
処女のまま性奴隷として扱うことだった。
78hiroshi:2005/09/25(日) 00:51:49 ID:nZCIajWF
「どうして、こんなふうにするんですか?」
正樹は、もう、ほとんど泣きそうにたずねた。
「何の話だ?」
逆に林がとぼけて聞きかえす。
「・・・先生は、あんなに私に優しくしてくれたのに・・・私、そんなにひどいことしましたか?
今のまま・・・明日もこんな風にされて・・・私は一体どうなるの?」
不安を吐露する正樹に、林は何も答えない。

そんな質問に答える必要はない、というふうな態度だった。
正樹の質問は要領を得ないものだったが、その口調が泣きの入ったものだったので、
ようするになにを言いたいのかは、林にも伝わった。
「先生、答えて!私はどうなるの?」
林はまだ答えなかった。「おまえは一体どうしてほしいんだ?」と聞けば自ら彼女は落ち、
処女のうちに、淫乱少女への道を選択するだろう。
しかし、まだもう少しいじめてやるつもりだったから、そうしなかった。

「先生・・・私は・・・私はどうなってもいい・・・でも・・・翔太は、
みんなと同じように気持ちよくしてあげて・・・せめて・・・お願い。私と仲がいいからって、差別したりしないで・・・」

正樹の不安の最大のものは、自分のことと同じく、
正樹がとんでもない陵辱を受けるのではないかという危惧だった。正樹には想像もつかないような・・・
そして、最後に残されたのが正樹と、その親友の翔太だったことは、
翔太がどんな扱いを受けるかわからない、その可能性を、不安を十二分に示していた。

「おまえと親友の翔太を、普通に?ふふふ、おめでたいな。」
翔太を最後まで残しておいたのは、陵辱を与えるためではなかった。
正樹を苛め抜きながらも、親友を話し相手として残しておいた、林なりの優しさだった。
だから、明日、翔太に必要以上の陵辱を与えるつもりはなかったのだが、
とりあえず正樹が面白いことを言ったので、含みを持たせた答えを与えた。
79hiroshi:2005/09/25(日) 00:52:41 ID:nZCIajWF
「先生が、もし翔太に酷いことをするのなら、私にも覚悟があります。」
「覚悟?」

林の口調が変わった。
「いま、覚悟といったな。覚悟か・・・みんながセックスを楽しみまくってるのに、
お前一人のせいでその生活を奪う覚悟か?
それとも、翔太のタテになって先に肉奴隷に落ちる覚悟か?
ここから決死の覚悟で逃げ出す覚悟か?一体どの覚悟だ!」

林が怒鳴るようにすごむ。
正樹は押し黙ってしまった。なんとか翔太を守ろうとする気持ちだけを伝えるつもりだったが・・・
正樹の「セックス」への欲望はとっくに見抜かれている。
「覚悟」がなにを意味するのか、正樹は考えてもいなかった。
ただ、売り言葉に買い言葉のような文脈で出た言葉に過ぎなかった。
でも、それが何の覚悟かを言い表すことが出来ず、黙ってしまった。

「何の覚悟も出来てないくせに、えらそうなことをいうな!」
絶対的な権力を背景に、林はベッドの上でも正樹を言い負かした。
正樹はそれ以上口答えも出来ず、翔太を守ることも、自らの扱いに文句を言うことも出来なかった。
朝までなき続けた・・・いつのまにか寝てしまって・・・翔太が処女を失う・・・その日を迎えた。

昼休み・・・続いてきた二人の親友関係も、確実に今日で最後だ。
二人は、いつもの場所に座り込んで、黙っていることしか出来なかった。
その沈黙を破ったのは、翔太のほうだった。
「なぁ、なにをそんなにブルーになってるんだ?べつに、みんなと同じになるだけじゃないか。
そんなに、悲しむことじゃない・・・死ぬわけじゃないし・・・」
80hiroshi:2005/09/25(日) 00:53:41 ID:nZCIajWF
そんなことはない・・・男としての翔太は、確実に死ぬのだ・・・・そう、言えなかった。
「うん・・・」
正樹の頭を支配しているのは、せめて翔太を、必要以上の陵辱を与えることなく、
落としてほしいということだった。正樹の親友である翔太が、それゆえにとばっちりを食う可能性があることが、
とってもいやだった。

親友の行く末を案じる正樹・・・彼女はもう、自分のことなどどうでもよくなっていた。
陵辱にも慣れた。そのうち犯されるだろう。たぶん、明日。
そのときに自分がどんな選択をするか・・
本気で肉奴隷としての生活を楽しんでいるクラスメートたちをあえて男に引き戻すのか・・・
自分も彼女たちの仲間入りを果たすのか・・・それすら、理性で決定できる自信があった。
処女として受けた限りない陵辱は、彼女の精神を強靭に鍛えた。

しかし、そんな正樹の想像をはるかに超えて、この日、翔太に与えられる「特別性教育」は、
残酷なものだった。それは、翔太にとってではない・・・正樹にとって、である。

午後3時、まず、正樹が呼ばれる。
「ふふ、親友の運命がこのチンポにかかってることを忘れるなよ・・・」
正樹を脅す林。その脅しに正樹は屈するしかない。いつもより、丁寧に、心を込めて、林のチンポをなめ上げる。
自分の口の中でむく、むく、と成長するチンポの感触にも慣れた。
慣れた・・・つまり、嫌悪感を帯びた行為なのだ。このときほど、自分が本来あるべき性・・・
男性への復帰を強く望む瞬間はない。しかし、それでも、親友のために、懸命に、丁寧にその行為を続ける。

「もういいぞ。うまくなったな。藤田。」
初めてフェラチオについてほめられた。別にうれしくはなかったが。
そして、その指示通りに正樹は林の忌々しい肉棒から口を離す。最初はその口の「汚れ」が気になったが、
もはやなんとも思わない。
その次の瞬間、正樹の唾液で黒光りがとてもいやらしいチンポを天に向かって立たせたまま、
林が残された二人の処女のうち、一人を呼ぶ。
81hiroshi:2005/09/25(日) 00:54:40 ID:nZCIajWF
「岡本翔太」
覚悟は出来ていた。翔太はゆっくりと教壇に向かう。

林の前に跪いたままの正樹が、後ろを向く。処女のまま肉奴隷として扱われている正樹を除けば、
最後まで純潔を保った少女。親友の正樹と目が合う。さようなら、そう、目で語った。
教壇の近くに来ると、翔太はその目を林に向ける。覚悟をした目が放つ眼光は、悲しく、美しかった。
凛とした、美少女。黒く美しい髪は後ろでまとめられ、あごの輪郭は空間との境目がはっきりしない、
美少女特有の幻のような線・・・それは、みずみずしく、
他のクラスメートたちと同じように透き通るような肌の生むものだった。

林は、そのあごを右手で持つ。キスするような仕草を見せる。
翔太は、女としてのファースト・キスを林にささげた。
「うぅん・・・」
林の舌が、翔太の口の中を蹂躙する。
(なんて・・・うまい・・・)
正直な感想だった。体が・・・溶けていくような錯覚を感じた。

手から力が抜けて、倒れそうになると、林がそのくびれた腰に手をかけて支えた。
もう勝負あったようだった。

キスひとつとっても、林の技量は格段に上がっていた。
セックスするために作られた美少女たちと、毎日何度も交わることで、いまなら処女にでも、
激しい快楽を与えることが出来るだろう。
そのような余裕を持った林は、しかし、あっさりと翔太を肉奴隷に沈めることはしなかった。

「藤田」
キスをやめて、もう一度正樹を呼ぶ。
「は、はい・・・」
正樹は、親友が淫乱少女へと落ちていくその過程を目に焼き付けようと決めていた。
だが、翔太が処女を奪われる前にもう一度呼ばれるとは、意外だった。
82hiroshi:2005/09/25(日) 00:55:31 ID:nZCIajWF
「岡本の体は、セックスの準備が出来ていないようだ。準備しろ。」
「えっ?」
正樹は一瞬意味がわからず、聞き返した。しかし、聞きなれている言葉である。
それに対する返事が返ってくるまでに、その意味を悟った。
「わからないのか?岡本のおまんこは、俺のチンポを受け入れる準備が整っていない。」

聞きなれていた、「準備」の意味をようやく理解した。
そう言うと林は、まだ濡れていない翔太の股間に触れて・・・
そこを触っても指が濡れていないことを、正樹に示した。」
「親友が、気持ちよく初めてのセックスを出来るように、お前がその舌で、準備してやれ、
と言っているんだ。ただし、処女膜を破るようなマネはするなよ。」
正樹はあぜんとした・・・正樹と翔太に、処女どうしのレズ行為が命じられた。

「聞こえないのか?」
林の命令である・・・逆らえばどのようなことになるか分からない。自分はともかく、翔太までその犠牲になる。
正樹は、ひざ立ちのまま歩き、翔太に近づく。
「や、やめろ、正樹。」
翔太は拒否の姿勢を示したが、男たちが、翔太を捕らえて床に転がした。

「うわぁ!」
倒れた翔太の足を、正樹がつかんで、彼女の囚人服のズボンを脱がせ、それをそこら辺に投げて、
ふたたび足を持ち、ゆっくりと開く。
その感覚・・・やわらかい手が、優しく自分の股を開く・・・さっきと同じ悲しい目で二人は見つめあう。
83hiroshi:2005/09/25(日) 00:56:29 ID:nZCIajWF
正樹が舌を出して、目を伏せると、ゆっくりと翔太の女芯へと近づく。

「あ・・・は・・・」
正樹の舌が、これから林のチンポを受け入れる割れ目に触れる。思わず声が漏れた。
男の意識を残している翔太には、見かけ完全な女である、正樹によって性器をなめられることのほうが、
男である林に刺激されるよりも、性的興奮を覚える。

「い・・・いや・・・やめ・・・あ・・・」
正樹は、親友のおまんことはじめて対面し、そのこれから受ける傷をあらかじめ癒すようなきもちで、
丁寧に・・・心を込めて・・・せめて気持ちよくなってほしかった。
自分が何度も、望まない快楽を与えられたのと同じ部分を・・・割れ目から上に舌を移動させて、
すでに少し大きくなっていたクリトリスを探し当てる。
淫乱少女たちの罵倒を受けながらその技量を高められた正樹の「準備」は、
処女には刺激が強すぎたのだろうか。

「はぁ・・・ン・・・あぁ・・・ン・・・きもち・・・いい・・・」
男同士の意識のまま、親友であり続けた二人の、レズ行為がつづく。
翔太は、完全に女の声で喘いでいる。正樹は、何も考えないように・・・
ただ、翔太を気持ちよくしてあげたい、その気持ちだけをもって、丁寧に、なめた。
両手は、美しく、肉付きのよい脚をなでていた。

「あぁん・・・はぁ・・・あん・・・」
目の前に、完全に女の体で、舌で、手で、自分の体に官能を走らせている親友の姿が悲しかったが、
翔太の感じるその悲しみはすぐに快楽で上塗りされる。
目に正樹の姿が入るとまた悲しみが襲ってくる。そして、また官能が上書きする。

「準備」は確実に整いつつあった。正樹は、その舌に、しょっぱい、ねばっこい液が絡みつくのを感じていた。
正樹は正樹で、親友が完全に女であるような気がして、悲しかった。
その悲しみを打ち消すように、せめて気持ちよくしてあげたい・・・その気持ちだけで、続けた。
84hiroshi:2005/09/25(日) 00:57:34 ID:nZCIajWF
「ふふ、盛り上がってきたな。岡本、お礼をしてやれ。」
林が岡本に命令する。
正樹ほど従順に林に従うことのない翔太でも、その言葉に従うしかなかった。快楽は彼女の頭を朦朧とさせて、林の指示を聞いた翔太は、「そうしなきゃ」と不思議に抵抗できなかった。

「あぁん・・・」
ベッドの上で、快感が走り続ける体を回転させ、正樹の股間に顔をうずめる翔太。
翔太のクンニは、ぎこちないものだったが、屈辱による官能を受け続けてきた正樹には、
親友の舌が戸惑いながらも自分の汚れた性器に触れたことが、恥ずかしくもあり・・・うれしくもあった。

「あぁん・・・しょうた・・・」
「あん・・・」
二人は、シックスナインの体制になって、お互いの大事な部分をなめだす。翔太の技量は、
正樹をとろけさせることは出来なかったが、その行為自体が・・・正樹の意識を朦朧とさせ、
それでも必死に翔太に快感を与え続けた。
「あン・・・・はぁ・・ん・いく・・・いくぅ!」
いつしか、翔太はカラダの中に激しい衝動を感じて・・・クリトリスだけで、
いかされた。目の前が真っ白になる。

「翔太・・・」
正樹は、このゆがんだ友情の表現が中断すると、突然現実に引き戻された。
絶頂に達した翔太・・・その官能に浸った顔を見ていると、自分がしてしまったことの意味が・・・
いろいろと考えてしまう。

「ごくろうさん。藤田。もういいぞ。」
「きゃっ!!」
正樹は、突然、林によってその体を振り払われた。
85hiroshi:2005/09/25(日) 00:58:52 ID:nZCIajWF
イかされた翔太は、その絶頂を与えてくれた正樹が振り払われて、
自分の体から引き剥がされていくのを目にして、愛しさでも友情でもなく、
ただ、その快感が遠くへ行ってしまうような気がして、ただ手を伸ばした。
絶頂を迎えた体はうまく動かず、正樹を取り戻そうとして起き上がることも出来ず、
その目は正樹との距離を測る遠近感を失っていた。

朦朧とした意識の中・・・翔太の視界には、正樹の変わりにひとりの男が入ってきた。

林であった。
「もう、準備万端だな・・・もっと気持ちよくなるぞ。」
そう、聞こえた。まだ意識がはっきりしない翔太の視界に、自分の股間に、
そのおぞましいペニスを押し付けようとしている林の姿がとらえられた。
しかし、まだ体に力が入らない。抵抗できない。
「いやだ・・・」
ココロはそう叫んだが、抵抗できない。体に力が入らない。
そして、力が入らないことが・・・翔太にとって幸運だったのか、
不運だったのか・・・すんなりと淫乱少女へと落ちていく引き金となる。

「あぁん・・・」
はいってくる・・・正樹が心を込めて愛したその入り口に押し入って来る。
翔太の口からでた声は、抵抗や、意地という男としてのプライドから解放された、
これ以上ないほど処女を失うためのしっかりとした準備を経た、
気持ちのよさ・・・ほんのすこしの痛みを伴った・・・が現れていた。

「はぁ・・・ん・・・」
よく濡れていた彼女の性器は、はじめてとは思えないほど悦んで林のペニスを受け入れた。
あれほど仲のよかった正樹の、愛を示す行為が、
男としての翔太の意識をいつの間にか消し去る助けとなってしまった。
ゆっくりと、林は動き出そうとして、一瞬動きを止める。
86hiroshi:2005/09/25(日) 01:00:10 ID:nZCIajWF
「おまえは、今から葵、岡本の新しい名前は「葵」だ。」
その瞬間、葵のもとの名前はクラスメートたちの記憶から消えた。
男としての彼女は死んだ。あとは、淫乱少女へ落ちていくだけである。

「はぁん・・・ぁ・・・あん・・・あん」
もう、葵は朦朧とした意識の中で必死に喘いでいた。
ゆっくりと動き出した林のチンポが彼女の中で暴れて、その手が体中を撫で回す・・・
自分が女であることを教え込まれているようだった。
その気持ちよさを何とか自分の中で消化しようとする、だから声が出てしまう。
「葵・・・」
正樹は、今は名前の変わってしまった親友が、いきなり初体験から激しく乱れているのを見て、動揺する。
自分がその準備をしてしまったことを、すこし後悔する。
だが、そのおかげで葵を苦しみから救えたと・・・思いなおした。
しかし、どれほど自分を納得させようとしても自分のしてしまったことが消えるわけではなかった。

「あぁん・・・ぁ・・・ん・・・いやぁ・・・」
その声が・・・艶をおびた喘ぎ声が・・・自分がなにものであるかを雄弁に語っている。
耳に入る自分の喘ぎ声は・・・もっと、もっと、
気持ちよいことを求める彼女のカラダの正直な欲求を正直に表していた。

「あぁん・・・また・・・いくぅ!」
彼女がイかされるのとほぼ同時に、林が葵の中に精液を注ぎこむ。
「はあ・・・はぁ・・・」
息を激しく荒らす葵。
87hiroshi:2005/09/25(日) 01:01:03 ID:nZCIajWF
「ふふふ、おい、藤田。掃除しろ。」
一番近い場所から親友の処女喪失を見守った正樹に、再び屈辱の命令が下される。
林の精液でと、自身の血にまみれた葵のおまんこを、口で「掃除」しろという意味だった。
「は・・・い・・・」
逆らわずに、従う正樹。
「あぁん・・・はぁ・・・」
また、イかされた直後にもかかわらず容赦なく淫靡な刺激を与えられて・・・
葵は搾り出すように喘ぎ声を出す。気を失いそうなほどの・・・容赦ない快楽・・・
正樹はその快感を自分が与えざるをえないことが悔しく・・・
そしていつのまにか発達していた自分の性技を心の中で恥じた。
いつのまにか、自分も奴隷になってしまった・・・その思いを強くした。

「あぁん・・・いい・・・」
喘ぎ声を搾り出し続ける葵のおまんこから、正樹は林の出したスペルマと、
葵の処女膜の向こうにあった血を、吸い出す。
そのことが葵にはとてつもない快感になる。正樹とのレズ行為でイかされ、
林に処女喪失のセックスでイかされ・・・すっかり敏感になり、疲れた葵の感覚は、正樹の舌に激しく反応する。

葵は・・・自分が落ちつつあるのを感じていた。もう、抵抗なんか出来ない・・・
正樹の舌が与える感覚は・・・あまりに甘美だった。

「さぁ、葵・・・もっとしてほしいか?」
林が、自分のチンポを葵の目の前に差し出す。
「あぁん・・・は・・・はぁ・・・」
髪を振り乱して、目を潤ませ・・・葵は首をタテに激しく振る。その意味するところは明確だった。
「その気持ちを表してみろ。」
顔の前に差し出された林のチンポを・・・まるで躊躇することなくつかんで口に含む。
「そう、それでいいんだ・・・」
88hiroshi:2005/09/25(日) 01:02:30 ID:nZCIajWF
葵は完全に落ちていた。下半身には正樹が刺激を与え続け・・・ただでさえぎこちない初めてのフェラチオは集中などできないものだった。みようみまねの・・・必死の・・・フェラチオ・・・あとは、儀式として葵に女を選択させるのみ。

初めて、教室で・・・クラスメート全員の前で、特別性教育が行われていた。
林の取り巻きの男ひとりが、神とペンを持ってくる。それを受け取った林は、
葵の口からチンポを抜いて、最後の仕上げに入る。

「あぁん・・・あぁ・・・」
切なそうに喘ぎ続ける葵。正樹はまだおまんこをなめ続けていた。その快感に耐えながら、
自分の口から離れた林のチンポを手を伸ばしてつかみなおそうとする・・・

「ふふ、そんなにほしいか?」
「は・・・はい・・・」
そう言うと、葵は顔を伏せる。また、イきそうなのだ・・・
「それじゃ、その女を蹴飛ばしてこっちへ来い。自分が女であることを認めろ。そしたら・・・これをやる。」

「はい・・・うぅ・・」
力いっぱい、葵は正樹を振り飛ばし、蹴り飛ばした。
「痛い!」
突然蹴られた正樹は、痛みよりもショックを顔ににじませた。
目には、自分を蹴り飛ばして「女」つまり淫乱肉奴隷に落ちることの契約を済ませようとしている、
親友だったはずの葵の姿が映る。

目の前の快楽に負けて、親友をすらけりとばした葵・・・そして、
その行為の準備を自ら行ってしまった正樹・・・取り返しのつかない行為をしてしまったことにようやく、気づいた。

しかし、おそかった。目の前で葵は署名まで済ませ、気づけば林の手で押し倒されて・・・
もう、二度目のセックスが始まるところだった。
89hiroshi:2005/09/25(日) 01:04:07 ID:nZCIajWF
「あぁん・・・はやくぅ・・・」
「いくぞ、葵!」

そこで正樹と葵の目が合った。彼女は、さっき別れを交わした、
悲しい目ではなくて、正樹に対して勝ち誇った目をしていた。
それは、決別の言葉だった。彼女は永遠に、男としての自分を失って、
今、完全な肉奴隷へと変貌した。

正樹は、彼女の知っている親友が永久に消えてしまったことを知る。
そして、次の瞬間には、深い官能を受け入れ、溺れ、沈んでいった。
「あぁん・・・あん・・・あぁん・・・」
目を半開きにして、完全に官能に溺れる葵。戦いは全て終わったことを示していた。
あとは、いつもと同じように、快楽の宴が始まる。そこに参加できないのは、正樹一人。

自らの手で、結果的に親友に対して「特別性教育」を施す形になってしまった正樹。
そのことで自分にすら嫌悪を覚える。そして、最後に処女として残された正樹は、
もう味方を全て失ってしまった。さらに・・・いつもと同じように地獄が始まる。

処女奴隷として放課後は地獄のような日々であった。
それも、きっと今日まで・・・明日には、勝負のときが訪れる。
自分は、きっと勝つ。自由を手にするんだ・・・負けても、葵たちとおなじ淫乱少女になって、
気持ちよくなれる。だから、今日で地獄は終わり・・・そう信じて、耐えるしかなかった。
90名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:53:00 ID:x89EXHce
GJ
しばらく来れない間にこれほどの名作が投じられていようとは……hiroshiさん、GJ!
91GLAY ◆7Cj3xa/Uuc :2005/09/25(日) 02:21:16 ID:ZHlNc3Tk
アルタン王子3章翻訳始めます
92名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:23:39 ID:x89EXHce
読んでないけどがんばれ。
93名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:27:57 ID:Mc2K1uZe
>>89
GJ

ああ正樹がとうとう一人に・・・
hiroshi氏、お話の最後はぜひBADENDでお願いしますだ。
最後に全員が男にもどる(または現状から救われる)なんて・・・耐えられません(´・ω・`)
94名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:29:10 ID:xYm0BhTX
>>93
ちょいまて
最後に全員が男に戻るのがBADENDだろ?
95名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:37:05 ID:Mc2K1uZe
>>94
 それはたしかに。
 結局正樹も淫乱少女の美奈になってもらいたいですわ。
 そして全員淫乱少女になって・・・次回に続くって感じで。
9619スレの104のつづきらしい。:2005/09/25(日) 03:36:53 ID:zp69CfsJ

 青年は溜息とともに、
「とにかく、お前が生き返って、人形そっくりな女の子になったことは分かった。問題は
これからどうするかだ。どうして生き返ったとか、どうして女の子になってるのかとか、
いまはこの際どうでもいい。そのうち思い出すのかもしれんし」
 目前の少女にいった。
「どうでもいいとは何ですか、この野郎。貴様には友の苦悩を思いやる気持ちというもの
がないのですか人でなしめ」
 内容の割に静かな口調で、少女は青年を罵りはじめた。表情にも怒ったようなところは
見受けられないので、なんだか妙な感じを受ける。

 青年――九十九谷 健史(つづらや たけし)は困惑していた。
 困惑の原因はもちろん、目前の女の子にある。
 女の子の名は、御御蔵 鞠生(おみくら まりお)という。

「……俺を罵ったところで、分からんものは分からんだろう」
「それもそうじゃよー。だが、貴様の態度が気に入らんのですー」
 鞠生の言葉遣いはころころ変化して一定しないが、口調そのものはずっと穏やかなまま
で、怒っているのか冗談なのかさっぱり分からない。
 変な女の子だ。
 変な女の子ではあるが、しかし、類まれな美貌の持ち主である。
 透けるような白い肌につややかな黒髪。二つの要素は見事な対照を成し、お互いを引き
立たせている。薄桃色の唇が、愛らしさと色気を、すんなりと一つにまとめている。
 何よりも特徴的なのは、美しく輝くその瞳であった。
 海の青よりも軽やかで、空の青よりも深い――どこか神秘的なものを感じさせる、透き
通った『青』の瞳であった。
97名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:37:55 ID:zp69CfsJ
>>96
 少女は10代前半ほどに見え、小柄で細い身体つきをしている。そのくせ胸やお尻のあた
りはけっこうな肉置きをしており、服の布地を中から押し上げているという有様だ。
 身に着けているのは、地味な色のスウェット生地のトレーナーである。
 どうやら目の前にいる青年のものを借りたらしく、サイズがまったく合っていない。
 上着だけで、すっぽりと太ももまで覆われてしまうくらいにぶかぶかだ。それが身体に
まとわりついて、艶かしく身体の線を浮き立たせており、裾から細くて白い肢が二本つき
だしている。
 そのぶかぶかの服を貸した健史を見れば、なるほど、大男である。
 短く刈り込んだ坊主頭が妙にすっきりと決まった、目が線のように細い、優しげな風貌
をした大男だ。

 健史の言葉にもあったとおり、鞠生は『生き返った』のだ。
 およそ半月ほど前まで、鞠生は男性であった。
 それが突然、命を失ったのである。
 事故――であったとされているが、詳しいことは不明だ。
 とにかく、鞠生は一度いきなり死んで、いきなり生き返った。
 生き返った鞠生は可愛らしい少女になっていて、何故か親友であった健史のもとに現れ
たのであった。
 その姿は、生前の鞠生がつくった人形に良く似ていた。
 ――と、いうわけで。なにも分からないのと同じである。

「そろそろ貴様に、誰がボスなのか、はっきり分からせてやるですー」
 なぜか鞠生は衣服に手をかけ、脱ぎ捨てようとするそぶりをみせる。
98名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:39:10 ID:zp69CfsJ
>>97
「お前な……いい加減にしろよ? 面白がってるだろう?」
「貴様ぁー、上官に向かってその口の利き方はなんだー」
 ちっとも怖くない顔で凄んでみせる鞠生であったが、
「誰が、誰の、上官だ……。いいぞ、脱いでも。もう俺は驚かん」
 憮然とした顔で、健史に切り返された。
「ふん。吠え面かいて後悔するがいいですぞ」
 言いながら、よいしょよいしょとスウェットを脱ぐ鞠生。
「さあ覚悟はできたか坊主ー?」
 鞠生は長袖のTシャツ一枚となった。
「鞠生、よーく考えろよ? 裸を見られて後悔するのはお前の方じゃないのか?」
「ハァ? なんで?」
 溜息とともに健史にたしなめられるが、鞠生は不敵な笑みを浮かべるだけだ。
「それに俺が目を閉じちまえば脱いでも無駄だ。分からんのか?」
 言いながら、健史は目を閉じた。
「バカめー。その程度で防げるような攻撃を、このわたくしが仕掛けると思ってかー」
 トタトタと鞠生が近づいてくる気配を感じ、健史は薄目を開けるが、目の前でシャツを
捲り上げる鞠生が見え、慌ててきつく目を閉じなおす。
「喰らうがいい。そして喚け、命乞いをしろー」
 ぽふん。
「うおっ?!」
「ほーれほれ、ほれほれほれー」
「ふっ! ふぐっ! ふぐぉ!」
 ぷにゅぷにゅ、たぷたぷしたやわらかいものが顔面に押し付けられて――ほとんど顔が
埋まっている状態だ。健史は、鞠生の胸に抱きしめられている。
「ほぉれほれほれ!」
 何が楽しいのか、鞠生は笑いながら健史の頭をぎゅうっと抱きしめ、そのやわらかな胸
の谷間に挟み込んでぐりぐり押し付ける。
99名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:39:56 ID:zp69CfsJ
>>98
「ほれほれどうです? まいったかこの童貞! 童貞め! ドゥティめー!」
 鞠生の頬はほのかに上気しており、何やら興奮しているように見えぬこともなかったり。
「あは、はははっ! ほれ、ほれ、ほれー」
 しっとりきめ細かな肌につつまれて、やわらかい乳肉の感触を堪能できるという、普通
に考えれば非常に『いい塩梅』である。
 無理やりこの状態にされていることを差し引いても、大概の男は喜んでしまうだろう。
「ほれほれー、ほーれい。我が力を思い知るがよいのじゃ!」
「ふっふんっ! ぬおおっ!」
「ぬ? 手向かうか、こわっぱめー」
 威勢だけは良いものの、しょせん力では今の鞠生が健史に敵うわけもなく、腕は簡単に
外された。
「このっ……誰が童貞だ!!」
 健史の顔は真っ赤で息も荒い。鼻も口もふさがれて息ができず窒息しかかったせいか、
それとも怒っているせいか、照れているせいか――たぶん全部だ。
 健史はひょいと鞠生を抱き上げてしまう。
「何するかー、放しやがれー」
「もう許さん……少しは考えて行動しろ馬鹿!」
「何ですとー! 誰に向かって言いおるかー!」
「お前だ」
「……」
 真顔で見つめられて、ようやく鞠生は少し怯んだ様子を見せる。
「いいか、俺はさっきから何度も言ったぞ? 少しはいまの自分というものを考えろ」
 健史は鞠生をベッドに座らせ、肩を押さえ真正面から目を見据える。
「いまのお前は何だ? ――女の子だ。あんな真似するのはおかしいだろう。違うか?」
「違う……違う! 私は男ですぞ!」
「ああ、分かってる。鞠生は男だ――でもな、いまのお前は身体だけとはいえ女の子だ」
「違う! 違う違う違う違うちがうちがぁーう!」
 鞠生は『いやいや』するように激しくかぶりをふる。
100名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:41:34 ID:zp69CfsJ
>>99
「落ち着いてくれ。お前が混乱してることは、無理もないと思う。俺だってショックだ。
お前が死んじまって、いきなり女の子になって――。でもだからって、こんな馬鹿なこと
してどうするんだ?」
「ちがうちがうちがうー! 私は男だ! 私はおとこだぁ!」
「鞠生」
「胸なんか、身体なんか見られても平気だー」
「本当か? 本当にそうか? なら、試してみるか?」
「やってみろー!」
「本当にいいんだな? どうなっても知らんぞ……俺は知らんからな」
 静かな声でそういうと、健史は鞠生をベッドに押し倒す。
 鞠生のシャツに手をかけて脱がしていくが、完全には脱がさずに両肘のあたりで止めて、
余った生地で両手を包むようにまとめて縛ってしまう。
 健史は、鞠生がTシャツの下には何も身に着けていないのではないか、と思っていたが、
鞠生はタオルをちょうど腰巻のような感じで巻きつけて下半身を隠していたのだった。
 器用なもので、簡単には捲くれ上がってしまわぬように工夫もされている。
 これは、鞠生がまっとうな羞恥を感じている証拠だ、と健史には思われた。
「何をするー」
 縛られた腕をふって、鞠生は健史を睨み付けた。
「恥ずかしがって手で隠さないように、だ。それに、もしお前が暴れたら危ないからな。
お前、すぐに見境無くすし」
 後先考えず、本当に『目潰し』さえ狙いかねないようなところが鞠生にはある。
 鞠生の『おバカさん』ぶりをよく分かっているから、健史はこんなことまで気をつけね
ばならない。
「隠さない。暴れない。解けー!」
「嫌だ。恥ずかしくないんだよな? なら別にいいだろ。お前はじっとしてればいいんだ
から不都合はないと思うぞ? それとも、やっぱり恥ずかしいか? なら、すぐ止める」
101名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:42:31 ID:zp69CfsJ
>>100
「恥ずかしくない!」
「じゃあ、いいんだな?」
「……ふん!」
 健史は鞠生の答えを待たず、すでに鞠生の胸のあたりを注視している。
「真っ白だな」
 仰向けに寝ていて何の支えもないせいか、鞠生の乳房はほんの少しだけつぶれているが、
それでもほとんど元のかたちを保ったまま胸のうえに乗っかっている。
 見た目で推測するにまだ十代前半くらいであろう鞠生の、少女らしい『張り』を残した
弾力あふれるやわらかい乳肉が、呼吸にあわせて「ふるん、ふるん」と揺れているさまは、
みずみずしくなまめかしい。
「先、きれいなピンク色してるな。鞠生、お前……自分で自分の身体、よく見たか?」
「うるせー!」

 今日の健史は常に無く饒舌で、しかも生意気だ――鞠生はそう感じていた。
 この坊主頭の大男は――鞠生にとっては生涯に、ただの一人きりと言いきってしまえる
親友は、変人であるはずの鞠生よりもさらにずっと寡黙で、しかも無表情で、感情を表す
ことが滅多に無い。
 本当に必要なことしか話さないので、周りからは無口で無愛想としか思われておらず、
また実際ほぼそのとおりの人間なのだ。
 それでいて、身長およそ2メートル、体重は140キログラムを裕に超える巨体のために、
ただ突っ立っているだけでもやたらと目立ってしまう。
 がっしりと広い肩に分厚い胸板、腕も脚も丸太のように太く、その姿は動く大木か巨大な岩石か、といった風情である。
 さらにこの巨漢が、体操選手並みの身のこなしで『動く』のだ。
 2メートルの筋肉の塊が鮮やかに、前転後転側転を自在にきめる様は『スゴイ』を通り
越して気味が悪い。
 一体、どれほどの身体能力を有しているのか――鞠生はある一時期、わりと本気で健史
を研究観察の対象にしていたことがある。
 『国の誇り』になれるかもしれない――というのが、鞠生による最終的な評価であった。
 ……なんのことやら。
102名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:43:46 ID:zp69CfsJ
>>101
 これで健史が、その顔までもが強面であったなら、威圧感がありすぎて誰も近寄ろうと
すらしないであろうが、幸か不幸か、存在感ばつぐんの肉体に比べると、その上に乗っか
っている顔はとてもあっさりした優しげなものだ。
 いつも開いているのか閉じているのか分からない、線のように細い目。目尻が下がって
いるから、常に笑っているようにも見える。眉は太いが薄めで、やはり少し下がっている。
 口は大きいが、唇が薄くて少々上品な感じもする。
 顔の造作のなかで唯一、鼻だけが太やかに高くそびえたっており、男らしさを漂わせて
いる。
 まるで幼い子供が描いた『お地蔵様』か『大仏様』みたいな――そんな顔だ。

 対して、男だった頃の鞠生はといえば、身長180センチ代後半で健史には及ばぬものの
一般的には十分な長身、痩せ型の引き締まった体型に顔立ちも整っており、モデルとして
も通用しそうな外見であった。
 黙っていれば――あくまで大人しくしてさえいれば、『見た目だけ』はモテる部類だっ
たのだ。
 だが今や、鞠生は小柄な美少女になってしまっていて、あろうことか親友であるはずの
大男に組み敷かれている。
 しかも、裸同然の姿で。

「タケスィ、鼻息荒いですー」
 さっきは自分から、乳房を健史に見せつけたくせに。健史の顔面にそれを押し付けて、
からかうことまでしたくせに。
 じっと見つめられては流石に恥ずかしいらしく、鞠生の顔や首筋は朱に染まっている。
「くすぐったいのか?」
「……ん」
 鞠生がうなずくと、乳房はひときわ大きく「ぷるーん」と揺れる。
 それが健史にはまるで「おっぱいが返事をした」みたいに見えたのだ。
103名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:44:45 ID:zp69CfsJ
>>102
 『おっぱい』。
 大多数の男にとって、それは女性の『象徴』だ。
 健史は、目の前の人物が身体のみとはいえ間違いなく女の子であると改めて認識した。
 こんなに『か弱い』女の子相手に、自分は何と酷いことをしているのか――。
「すまん。鞠生、すまなかった」
「え?」
 急に我に帰り、健史は頭を下げた。
「ごめんな」
 鞠生の腕を拘束するシャツを解こうとするが、きつく縛ってしまったらしく手間取って
いる。
「きついな――苦しいか? ごめん。痛くないか?」
 優しげな声をかける健史に、
「気持ち悪いですー。いいからはやくほどけー!」
 罵倒で返す鞠生。
「痛くはないんだな?」
「痛くねー!」
「そうか。それならよかった。いや、よくないよな。すまない。俺、どうかしてたな」
 健史は真剣な表情だ。
「いいわきゃねーのですよ! さっさとどけー! スキン野郎ー!」
 罵りながら、鞠生は小さなかかとで健史の脇腹に蹴りを入れた。
 脇腹に、鳩尾に。鞠生は無言で、さらに蹴りを入れ続ける。
 健史はシャツを解く手を止める。
「やっぱり駄目だな――むしろ嫌だ。何つうか、いま嫌んなった。駄目だ。放さない」
「おフェラ豚めー! ぶっ殺されたいかー!?」
「まったく、お前ってやつは……。駄目じゃないか鞠生、いまのお前は女の子なんだぞ。
いや、女の子だから女の子らしい言葉遣いをしろ、なんてこたー言わん。でもな、ほんの
少しでいいから大人しくしてくれ。普通に。できるだろ? 落ち着いてくれ」
104名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:50:45 ID:P8n6quWr
>>103
「いーやーでーすー」
 鞠生は小さな身体をたわませ、全身で跳ね上がるように、健史の顔を狙い蹴りを放つ。
 健史は首を傾けるだけで、これをあっさりとかわしてみせた。

 生前の鞠生は変人だったが、それでも一応、常識的なマナーや礼儀をわきまえてはいる
『大人』であった。時と場合に基づいた態度・行動くらいはとれるはずなのだ。
 不必要に肌をさらさぬことなど、性別に関係の無い、ある意味で当然のマナーといえる
わけでもあるし、女の子になっていることを分かっているのだから、それなりに注意を払
った行動くらいはこなせるはず――なのである。
 しかしまた一方で、鞠生は以前から、健史を含めてごく一部の人間に対しては、非常に
くだけた態度で接することも多かった。特に健史に対するそれは気の置けぬ友であること
の証明のようなものと言えなくもなかったが、いくらなんでも今日の、さきほどからの
態度はひど過ぎる。
 一見なんでもないように見えたが、実は、鞠生は混乱しているのだ。普段があまりにも
『おバカさん』過ぎるから、気づくのが遅れてしまった――と、健史は考えていた。
 このまま放っておくと、どんな馬鹿なまねをするか分かったものではない。今のうちに、
きちんと女の子としての自覚を持たせておかないと、鞠生自身が傷つくようなことになり
かねない。後悔させないためにも、いま俺がやらなくては――などという考えも同時に、
健史の脳内をぐるぐる巡っていた。
 何のことはない。
 要するに、二人とも混乱しているのである。
 バカがそろってバカをやっているのだ。

「鞠生、お前はいま混乱してるんだ。無理もないことだけど、でも落ち着いてくれ」
「たわけー。トチ狂っておるのは貴様なんじゃよー? うーじーむーしー!」
 鞠生は細い脚をパタパタふって、健史に蹴りを入れながら罵りの言葉を続ける。
 蹴られたところで肉体的には大したダメージを受けない健史であるが、
「はー……」
 深い溜息をつき、悲しげに鞠生を見ている。
105名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:52:21 ID:P8n6quWr
>>104
「なあ、鞠生。どうしても、いまのお前が女の子だって、身体だけでも女の子だって認め
てくれないか? 身体が女の子になってるんだから、一応それなりに気をつけてくれよ…
…頼む。俺の身にもなってくれ」
「うるせー! 我輩、男でありますー!」
「分かってる。分かってるんだよ。だけどな、今の身体は女の子だ。だから気をつけてく
れないと、こっちが困る。ほら、その、色々と危ないだろ?」
「むー……。分かったです」
「そうか、分かってくれるか」
「貴様が変態なのは、よーく分かったです。男相手に欲情しやがるとは……友とおもって
信じた私が馬鹿でしたー。臆病マラめー! 貴様はチンポを吸うんだろー?!」
「鞠生ぉ……」
 健史は情け無い声で、がくりと肩を落とした。
 とおもいきや、
「は、ははは……はははは」
 急に笑い出した。
「その通りだ、どチクショー! 俺は変態だ。お前に欲情しちまってるぞ!」
 叫びつつ、鞠生の胸に手を伸ばす。
「痛ぁっ!」
 きゅっと乳首を抓られて、鞠生はおもわず声をあげる。
「何しやがる汚れスキンがー!」
「痛いか?」
「当たり前です、くそ坊主ー」
「どこだ? どこが痛いんだ? 言ってみろ」
 あいかわらず閉じているのか開いているのかさっぱり分からない糸の様な目だ。
 だがしかし、確かに、健史の顔には意地悪そうな笑みが浮かんでいた。
 鞠生が、はじめて見る健史の表情であった。
「むーねーでーすー! ムネー! 貴様がぁーつねってるチクビーですー!」
106名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:53:49 ID:P8n6quWr
>>105
「そうか……胸か。胸が痛いか。こんなに大きくなってるもんな」
 健史は乳首をつねるのを止め、大きな掌で乳房を包み込むように触れる。
 やわやわと、乳房をふるわすようにして、
「すごいな。こいつ、俺の手でも余るくらいだぞ」
 感嘆の溜息をもらす。
「このっ! マスカキやめっ! パンツ上げ!」
「はは……こいつは凄いぞ鞠生。これは何だ? この有様は。こんな立派なモンを二つも
ぷるんぷるんさせておいて、男だってか?」
「うるせー! 男にだって胸はあるのですー!! これは脂肪だー! 我輩ちょっと最近、
肥満気味なんでありまーす! 運動不足、栄養過多なのじゃよー!」
 ムキになって言う鞠生だが、
「あ、なるほど、脂肪ね。肥満か、ふーん。単に太ったと」
「左様ー!」
「あのな。こういうの肥満とは言わないだろ? 確かにコイツは脂肪かもしれんが、普通
太ったとは言わんし。こいつは胸だが男物じゃない。立派な『おっぱい』だ」
 健史は涼しい顔で聞き流し、乳房をたぷたぷ揺するのを止めない。
「ぐぐぅ……ギ、ギギギぃ……貴様ぁ、シゴウしたるぅ!」
 唸り声で威嚇する鞠生の目尻には、いつの間にか光るものが滲んでいる――本人は気が
ついていないかもしれないが、健史はそれに気づいており、罪悪感を感じていた。
 鞠生の感情の抑制が利きにくくなり、表にあらわれやすくなったのは、ひょっとすると
女の子に生まれ変わった影響なのかもしれない――などと一方で、冷静に『観察』をして
いるという、酷いところも健史にはあるのだが。
「こんなに立派なおっぱいして、男のつもりでいたら危ないんだ。分かってくれ」
 先端部の桃色に、健史は口付けた。
「ひっ!?」
 初めて受けるタイプの『攻撃』に、鞠生は固まってしまう。
107名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:55:56 ID:P8n6quWr
>>106
 目を見開いたまま、健史を罵倒することも忘れていた。
 健史はそのまま乳首を口に含み、舌ではじき、ねぶりはじめている。
 弱めの力加減で吸い付きながら、健史は顔を乳房に押し付けぐりぐりする。
 この動き、感触を楽しんでいるようにしか見えない。
 さらにもう片方の乳首まで人差し指で「くりくり」といじりだしている。
「……な、なに、なにをするー。やめろ、ばかー」
 鞠生は思考停止状態のまま、弱弱しい抗議の声をあげる。
 左右の乳首に、「ぢゅぱぢゅぱ」音を立てて交互にむしゃぶり付き、舐め回してみたり、
甘噛みして引っ張ったり、指でつまんでこするようにいじったり――。
 健史は目の前の果実を愛でることに夢中で、鞠生の抗議がまったく届いていない様子。
「男に、こんな! 男同士で、こんなぁ……貴様は、変態ですー。やめやがれぇ」
 先端部を重点的にいじめながら、乳房本体も大きな手で包み込むようにして、やさしく
撫でさすり、ぶるぶる振動を加え震わせる。
 力を入れて揉みこむようなまねはせずに、鞠生に『おっぱい』の存在を意識させようと
している――そんな愛撫が続く。
「たわけぇ……いい加減に、しやがれ……気持ちわりぃのですー」
 上気した顔に、乱れた呼吸――鞠生が肉体的にも精神的にも大きく動揺しているのは、
まず間違いないようだ。
 何かを感じていることには違いないが、それが嫌悪なのか怒りなのか或いはもっと別の
ものであるのか、鞠生本人にも分かっていないのかもしれない。
「鞠生……ごめんな。でも、かわいいぞ。お前、すごく可愛いぞ」
 健史はようやく乳房から口を離した。
 しかし両の手はまだ止まることなく、指の間に桃色の乳首を挟んで円を描くように弄び、
執拗に乳を揉み続けている。
「お前は今、女の子になってるんだ。しかも、すごく可愛い。外見だけ、身体だけのこと
かもしれない。けどな、それだけでもう気をつけなきゃいけない立場になってるんだよ、
こんな風に」
 唾液にまみれた乳首を指ではじきながら、優しい声でいう健史。
108名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 03:58:17 ID:P8n6quWr
>>107
「うるせぇー。貴様は、目障りだ。消えろー」
 真っ赤な顔をして涙を滲ませ、精一杯の抗議をする鞠生。
 そんな姿があまりにも可愛くて、健史は誘われるように鞠生の黒髪を、頭を撫でた。
「んぅ……にー」
 変化は劇的に訪れた。
 鞠生の四肢から力が抜けて、赤く染まった頬もそのままに、潤んだ瞳で健史を見上げて
いる。
 抵抗する意思のようなものが、ほとんど感じ取れない。
 かすかに、『イヤイヤ』するみたいに顔を横に振るだけで、不安げな色を、潤んだ瞳に
滲ませるだけになってしまった。
「おい?! 鞠生……?」
 あまりの変化にかえって健史の方が驚いてしまい、撫でるの止めると、
「きっ貴様ぁー!! 何をしやがるかぁー! なにを、何をしたー!」
 途端に、鞠生は頭を撫でられる前の状態に戻った。
「む?」
 もしやと思い、健史はもう一度、鞠生の頭をさらにやさしく『なでなで』する。
「……うゃー」
 仔猫のような、声ともいえぬ微かな吐息をもらし、鞠生はふたたび大人しくなる。
「ほー? これは」
 なめらかな肌触りのする美しい黒髪を、手ぐしで整えるように撫でてやる。
 それだけで鞠生は、親猫に毛繕いを受ける仔猫の如く無抵抗になってしまうのだった。
「なるほど。撫でられると弱いのか」
 どういう理屈かはさっぱり分からないが、とにかく今の鞠生はそうであるらしい。
 心地よさそうな、それでいて恥ずかしげな――なんとも『そそる』表情で、微かに身を
よじり震えながら健史の『なでなで』に身を任せている。
「気持ちいいか?」
「……ん、ぅん」
 弱弱しく首を横に振ろうとした鞠生であったが途中から軌道が変わり、こくんと肯いて
しまう。
109名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 04:01:08 ID:P8n6quWr
>>108
 自分でも思ってもみなかったことであったらしく、鞠生の表情は「どうして?」とでも
言いたげな驚きと焦りを滲ませていた。
「そうかそうか……よしよし」
 健史は、鞠生をすっかり子供扱いし、膝の上に座らせて『なでなで』を続けた。

 それにしても、いまの鞠生の、なんと美しいことか――今更のように健史は思う。
 現在の鞠生の外見は、生前の鞠生が作った人形・マリアが原型になっているらしい。
 元が作り物なのだから美しいのはある意味で当然だろうし、さらにいえば男性であった
鞠生の感性によって作り上げられた形態は、男のもつ『女性への憧れ』が集約されたもの
ともいえる。男を惹きつける魅力をもつことは、『狙い通り』なのかもしれない。
 しかし健史には、ただの人形であったマリアと、いまの鞠生とは、当たり前のことかも
しれないがまったくの別物であると感じられるのだった。
 圧倒的に、鞠生として在る今のほうが、この『かたち』は魅力的に思える。
 少なくとも、健史にとってはそうなのだ。
 目の前に存在する少女が、親友の鞠生だと――もと男だとわかっていても健史は、己の
中に噴出してくる劣情を抑えきる自信が、もはや全く無い。
 鞠生の美しさに『魅入られた』健史は、平静さを失くしている。しかも、そのことを
自覚している。自覚していながらも己を抑えようとしないことこそ、『魅入られた』証拠で
あろう。
110名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 04:04:14 ID:P8n6quWr
タイムうpじゃよー。ザ グッバイ。('3`)ノシ
111名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 04:46:32 ID:bavM+2At
そのうちに、かっこいいポーズの変なメーテルとか出てきそうなSSだな。
112名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 17:10:31 ID:bqTxUeDR
ぬぉ!?なんか知らんがタケスィが帰ってきた!
ありがたや
113名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:20:51 ID:r7+hG3il
連休中だからか、昨夜はあちこちのスレ・サイトが豊作でした ウマー
114名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 02:52:14 ID:RlINLjaM
>>45
めっちゃ期待してます。
(`・ω・´)ガンバ!!
115名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 05:35:57 ID:SUO5BAda
>>110
おぉ、お帰りなさい&GJ!
そしてまた続きを気長にお待ちしてます。
116名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 23:03:19 ID:a3NunQKO
>>110
初見ですがこういうノリ大好きッス。
続き期待してます。
117名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 23:34:16 ID:CaAMfFJK
hiroshiさんのやつは喘ぎ声が、救いようが無いくらいワンパターンで単調で全然エロくない。
例えるならまさに壊れたスピーカー。話が面白いだけに、惜しい。
118名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:17:32 ID:FnQpFaE5
ハイハイワロスワロス
(AA略
119名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 01:01:01 ID:TnUVDOLp
ちなみにさやの続きを今でも期待している俺がいる。
120名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 01:49:22 ID:H6ewd3RX
>>117
ちょっと同意。
奈落さんと同じだと思った。

でもまぁ人数が人数だけに喘ぎ声にまで個性をつける余裕はないんだろうなとは思う。
121名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 02:09:56 ID:ld8ssoJl
こんやもいらっしゃらないんですねhitoshiさん(´・ω・`)ショボーン
122名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 03:05:46 ID:URh7Cb90
あんだけハイペースで飛ばせば燃費も悪かろう。
気長に待つべさ
123名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 03:11:27 ID:YIWGKY+/
最後まで完結して欲しいな。
無駄な議論が祟ったか?
124名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 03:39:00 ID:mDmdFS8X
文句あるなら見なきゃ良い。文句をぶちまけずにいられないお子様が多いから、
このスレで神にあたる作者タソが減るんだろ。馬鹿としか思えんよ。
125名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 06:44:23 ID:ScqtkDKd
漏れも以前、喘ぎ声のバリエーションがないと言われて凹んだが…
注意してるけど未だによくよく見ると、どの作品も同じ嗚咽なんだよなぁ;;;;
はっきりいって異様に短いセリフや音で個性を出す方法があるなら
ちょっと列挙して欲しいものだ
126名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 09:09:56 ID:CuEyiYwU
みさくら
127名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 09:16:23 ID:FnQpFaE5
アレはアレでワンパターンだろ>みさくら
しかしそれがいい。

というかある程度のパターンに収まっていないと単に支離滅裂でわけが分からなくなるだけかと。
あんまり気にしなくていいと思うよ<喘ぎ声のパターン
128名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 10:00:38 ID:lWOjJ/pM
喘ぎ声の擬音の単調さというよりも文章力そのものに問題があるんじゃ?
ぶっちゃけ本来なら文章で表現するべきところを安易な定型で誤魔化してるんだから、
その定型がワンパターンだったりしたら鼻につくのもしょうがない。
ちょっと工夫したってバチは当たらんし、出来ないなら極力使わないようにすればいい。
129名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 12:03:46 ID:l3pXmocU
文句言われるのが嫌ならBBS設置しない自サイト作って
そこで公開すればいい訳でなw
自由に聞き込める以上つまらん所は文句付けるさ
それで良くなれば良し、もう止めたなんて言い出したところで
今までだって完結してる方が少ないんだから大して状況は変わらん
そもそも無くなったって誰も氏にゃしない
馴れ合う位なら殺伐としてる方が(・∀・)イイ!!んだよ
130名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 12:17:07 ID:FnQpFaE5
>>129
文句をいっている奴に文句を言っているのがみんな作者だと思うなよ。
#むしろ作者はこの手の文句に対しておとなしいもんだ。
#よほど無礼な相手でない限りな。

>馴れ合う位なら殺伐としてる方が(・∀・)イイ!!んだよ
というのでぶっちゃけていうと、お前みたいな輩はウザい。

>文句言われるのが嫌ならBBS設置しない自サイト作って
>そこで公開すればいい訳でなw
とか
>そもそも無くなったって誰も氏にゃしない
なんてワンパターンで見飽きた。もっと毛色の変わった面白いことをいえよ。
131名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 12:46:50 ID:l3pXmocU
うむ、少しいい感じになってきた
しかしまだ全然足りないのでもっと言えw
132名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 12:51:21 ID:l3pXmocU
あ、一つ言い忘れてた
嫌なら見るなってのは作品に文句付ける奴だけでなく
文句に文句付ける奴にも言える事だよな
2chブラウザ使うといいぞ
133名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 13:55:34 ID:U42lkAkN
氏ね
134名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:01:16 ID:ScqtkDKd
         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ  はいはい。もうおしまいにするにゃー
       (( ノ(  )ヽ ))  ここからは神SSの降臨をみんなでまつにゃー
         <  >
135名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:05:42 ID:y6Ooi8ah
そのAAうぜぇ

誌ね糞が
136名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:22:13 ID:jPj5WyLq
とりあえず>>134、早朝から昼過ぎまでおまいは何やっとるんだ・・・学校逝くか仕事したほうが良いぞ。
137名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 14:59:30 ID:JJkRG2+8
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138名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 17:11:55 ID:ZjVtRq4O
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139名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 17:26:14 ID:Sxtn9teB
なんつーか スレが活性化したなー
いい感じですなー
140名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 18:03:11 ID:BzPgIZOq
文句がつけたい奴は、フリー投稿可能な自前サイト作っておいて
文句をつけてやるから、投稿汁
って言えばいいんだよ。

くだらねぇ文句つける奴よりは、下らないSS作品書く奴の方が上だ。
いや、最も高尚な批評より、最も下らないSSの方が上だな。
141名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 19:50:24 ID:YIWGKY+/
ようは最も下らないSSを読みたいと?
142名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 21:50:00 ID:4DFkCFs60
極端な話、台詞内に”!”とか”ッ”を混ぜるだけで喘ぎ声に強弱が付けられる。
他にもその辺を踏まえて、途切れ途切れに喋らせるとか。後、三点リーダーは使った方がいい。
143名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 21:59:29 ID:3e9LFjuK0
ついでに言うと、おまんこだのちんぽだの連呼されると萎える。
セリフでTSした男に言わせるならともかくな。
144名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 22:15:39 ID:SygmQwzT0
         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ  はいはい。もうおしまいにするにゃー
       (( ノ(  )ヽ ))  ここからは神SSの降臨をみんなでまつにゃー
         <  >

145名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 22:16:01 ID:BzPgIZOq0
>>141
他人の評価において最も下らないが、俺には及第点なSSなら読みたい。
その為には、俺にとって最も下らないSSがあっても容認する。
しかし、自信のないSS書きが萎縮するような、望まれていない批評は要らん。
批評が必要な程、作品が溢れてるわけじゃないんだから
批評に価値はない。
146hiroshi:2005/09/27(火) 23:31:07 ID:zALboD7y
宴のときはいつか終わって、夢は必ず覚める。
正樹が中学校のときに国語で習った、鎌倉・室町初期の名作は、
なぜかどれも「物事は移り変わり、変わらないというものは何もない」という意味の書き出しで
始まっていたような気がしていた。

不条理な力によって、民族の復活・保護という刺激的な標語のもとで、
2年6組の全員が突然、「子どもを生むための性」である女性にその姿を変えられて、一ヶ月ちょっと経った。

修学旅行の途中、バスごと拉致されたクラスメートたちが、ひとり、またひとりと
淫乱肉奴隷に落ち、この建物の中でめくるめく官能の毎日をすごすのにも、終わりがやってくる。
彼女たちに伏せられていた事実が、明かされたのは、葵が淫乱少女の仲間入りを果たした次の日だった。

クラスメートたちは、3月までこの建物で過ごし、そのあとは、高校3年生の少女として、
全国各地の「里親」のもとに送られ、そこで高校に編入する。
一年後、まるで普通の少女たちのように、全員が東京都内の大学、女子大、短大に入学する。
そのとき、彼女たちは再び集結する。

集結した彼女たちは、全員がひとつのプロダクションに所属し、
順にアダルトビデオ女優としてデビューする。美人ぞろいの彼女たちは、
日本のAV界を席巻し、強制女性化プロジェクトの資金を稼ぎ出すとともに、
作られた淫乱少女の体の優秀さを証明する。

「つまり、お前たちは、子どもを生むためじゃなくて、初めから、
セックスするための女として生まれてきたんだ。うれしいだろう。」

林の「うれしいだろう」という言葉に、正樹ですら心臓がどきどきする。
今、この計画を聞かされて、反発を示すものはいなかった。
147hiroshi:2005/09/27(火) 23:32:27 ID:zALboD7y
「セックスするために生まれてきた」という言葉のもつ非日常的で、堕落した響き・・・
まともな高校生活を送って、まじめに大学まで行き、優等生のレールを歩いてきた正樹には、
心のどこかで「落ちてみたい」道だったことが否定できない。
しかも、その上である程度社会生活の保障までついてくる。

とにもかくにも、社会復帰できて、高校にいけて、大学にまで通える。
進学校に通っていた彼女たちにとって、それは文句のない未来だった。
そして、セックスが仕事となること・・・それもまた、淫乱少女たちにとって反対のしようのないことだった。

全国に散らばる中でも、首都圏に住む何人かは、高校卒業前にグラビアモデルとして、
彼女たちのような人工の美少女がどれほど映像で映えるか・・・それが男たちにどれほどアピールするかを、
一足先に「実験」する。
そう、その後のアダルトビデオ計画自体が、
「セックスの道具」としての「強制女性化プロジェクト」の実験の中枢を占める。
すでに、実際にセックスをしたときの彼女たちの優秀さ・・・
つまり、人工の少女たちの優秀さは証明済みだった。
あとは、彼女たちが「映像に収まった」ときにどうか、であった。

33人のいずれ劣らぬ美少女たち・・・彼女たちがどれほど世間の男たちを魅了し・・・
平たく言うと、彼女たちをおかずにしてオナニーさせることが出来るか・・・
すでに立ち上げの準備が始まっている製作会社がどれだけ儲けを出し、
国家的プロジェクトに資することが出来るかどうか・・・それが、言ってみればこの実験の最後の段階である。
148hiroshi:2005/09/27(火) 23:34:18 ID:zALboD7y
ただし・・・そう、少女たちがその未来に向かうには、
もう幾つかのただし書きを乗り越える必要がある。
その大きなもののひとつが、もはやその名前すら淫乱少女たちの中でうわさとなってきている、
最後の淫乱少女「美奈」の誕生にある。
彼女が、最後に男を選択すれば・・・それは約束上、
彼女たち全員を男に戻すことになる。

そうなったら・・・もしそうなったら、この計画には初めから破綻があったことになる。
しかし、実はこれよりも高いハードルをいくつも乗り越えてここまでたどり着いたプロジェクトである。
林の手にその成否がまかされてはいるが、このプロジェクトに関わったもの全てにとっての勝敗は、
最後まで処女として残った正樹が、肉奴隷としての自分を、選択するかどうかにかかっていた。

地獄は、その日も続いた。
正樹は午後3時に呼び出され、意思とは関係なく林に犯され、抵抗しようとしまいと、
快楽の渦の中に飲み込まれていく、自分を想像しないように・・・心がけていた。
それは、その事実がおぞましかったから、というよりも、快楽に負けてしまう自分を、
想像するのが・・・認めるのが怖かったからだった。
それでも、どっちみち犯され・・・そのあとに勝負のときが訪れる。そのときのことばかり考えるようにしていた。

だが、おそらく林や、そのほか上層部の人間も、
このまま正樹に「選択」をさせることがいかに危険であるかを知っていた。
だから、まず、処女のままの正樹にも、クラスメートたちの将来像を示した。
そして、林は、処女のままの正樹に、「女」を選択させ、そのあと合意の上で処女をいただく腹だった。

つまり、正樹がこの屈辱から抜け出すには「女」を自ら受け入れる・・・というより、
林に対して、セックスしてくれるように自ら哀願するほかない、のであった。
そのまま地獄が何日か続くと、正樹もなんとなく気づきだした。
ひょっとして、自分はいつか、みずから哀願して、セックスさせられるのではないかと・・・
心の奥底で望んでいることを・・・
149hiroshi:2005/09/27(火) 23:35:43 ID:zALboD7y
子供を生むための道具にされたことと、これほどのセックス三昧・・・
淫欲地獄がうまく結びつかなかった全てのクラスメートたちにとって・・・
AV女優としての未来が決められているとはいえ、
女子高生として社会に復帰し・・・大学入学の保障まで与えられるという将来像は、
少なからず魅力的なものに映った。

それは、正樹にとっても一緒だった。この退屈すぎる・・・地獄のような日々から解放される・・・
普通の女子高生・・・そこまで行かずとも、この重く深い運命を背負ってでも、
人間の住む世界に戻れることは・・・喜びだった。
あとは、男として戻るよりも、女として戻る方が魅力的であることを、正樹に説得しなければならない。

「ふふ、どうだ?女として社会に戻る気分は?」
「まだ決まっていません・・・」
正樹は、林と話すときにはつい女性としての口調を作ってしまう。
自分が、林の前では「美奈」であり、天使であることを、感じ取っていた。
だからこそ、この扱いが信じられず、受け入れられなかったのであるが・・・

林への反発、ほとんどそれだけが、正樹に自分が女であることを拒否させていた。
本音では、違った。最初のうち、林が優しかった頃と同じ、今でも正樹は女として優しくされたかった。
そして、これほどの美人に生まれ変わってしまった今、普通の男に戻ることなど、
冷静に考えれば、何の魅力も感じないことだった。
いつのまにか、家族やそれまでの生活はどうでもよくなっていた。

だが、姉へのあこがれはまだ残っていた。
林が・・・林でなくてもいい、誰かが、姉にそっくりな自分を、姉の代わりとして見れば、
それだけであこがれの存在に一歩近づけるような気が、今でもしていた。
今までの自分には近づくことすら不可能だった雲の上の存在。
一番近くにいても、雲の上の存在だった「美奈」になれるような気がしていた。

そして、美奈の弟として見られるプレッシャーからも解放され、公権力の強制の元、
公然と、堕落することが許されるような・・・これからの生活はそんな生活に思えた。
正樹だって、その甘いにおいに引き寄せられる。
150hiroshi:2005/09/27(火) 23:36:47 ID:zALboD7y
しかし、今は地獄のような日々が続いていた。
正樹は、処女のまま、放課後の宴に参加させられる。
葵が淫乱少女の仲間入りをして、次の日からは午後3時の儀式はなくなった。
というよりも、意味が変わった。午後3時、今までと同じように正樹が教壇に呼ばれる。

そして、今までと同じように林にフェラチオさせられて、
それによって大きくなったチンポは淫乱少女たちの誰かに差し入れられる。
そのまま淫欲の宴へと全員がなだれ込んでいく。それが日常になった。
正樹は、そこで、唯一の処女奴隷として、林の、淫乱少女たちの性欲処理のための道具として生きていた。

「あん・・・おいしいです・・・」
陵辱されているという感覚が麻痺していた。林のチンポをしゃぶりながら、
その「味」についての感想を求められるとこう答えてしまう。
だが、それは一面で本当の気持ちでもあった
。林はフェラチオを受けるのが「うまく」なった。正樹の口の中ですこしずつ大きくなり、
そして正樹のしゃぶるリズムと加減にあわせるように動く林の肉棒・・・
いい具合に正樹の口の中に刺激を与える・・・

それは、むっとしたにおいや体液のしょっぱさを嫌う正樹の感覚と矛盾した気持ちよさを生んでいた。
なにより、フェラチオしているときほど、自分の体が女のものに変えられたことを実感する瞬間はない。
フェラチオをしているときに、ガラス窓に移る自分の姿を見ると・・・
いっそう淫靡な気持ちを刺激される。憧れだった姉と同じ顔をした少女が、
フェラチオをしている。しかも、その少女は、自分と全く同じように動く。

「ふ・・・うん・・・うぅん・・・」
そうすると、フェラチオしているだけでなぜか感じてしまうのだ・・・処女膜を破られていない正樹は、
淫乱少女たちとは違って、体中を、意識の隅々までを「女」に譲り渡していない。
それでも、体が淫乱に作られていることで、あるいは正樹の本性か、性的興奮を覚えてしまう。
151hiroshi:2005/09/27(火) 23:38:22 ID:zALboD7y
正樹は、フェラチオしながら、同時に股間からあふれる汁をどうすることも出来なかった。
貞操帯がつけられていた。革のベルト状の貞操帯には鍵がかけられ、
その中にクリトリスを刺激するようにピンクローターが埋め込まれていた。
スイッチのついたローターはしっぽのようであり、正樹は自分が動物に・・・
ペットになってしまったような気がした。
いや、正樹は完全に、人間でも、人間の奴隷でもなく、ペットだった。
貞操帯からでている「しっぽ」はそれを象徴的に表しているに過ぎない。

「ふふ、絶世の美少女も、このままでは、だれの役にも立たないな。」
林が、みんなと同じように自分の処女を奪い、
そのあとで女であることを認めさせるという順序で正樹を落とそうとしていないことは明らかだった。

「ずーっと処女のままじゃ、宝の持ち腐れだと思わないか?」
林は、言葉のふしぶしに、お前はかわいい、最高だ、というメッセージを忍ばせる。
その言葉をすこし読み込むだけで、正樹に芽生え始めた美少女としての自尊心は、
刺激され、女へとその意識をすこしずつ傾けさせる。しかし、その悩みは一瞬で中断される。

クリトリスから全身に流れる激しい快感は、正樹の自我を押しつぶす。
そして、フェラチオを強要されると、女性である自分に嫌悪さえ感じる。
淫乱少女たちのおまんこをなめさせられると、男としての自分がよみがえる。
しかし、そこで性的快感が高まっても、自分の体が示す反応は女そのものであり、
ふと現実にもどると、革の貞操帯はびしょびしょに濡れ、
支えきれなくなったいやらしい汁を・・・ぽた、ぽた、と垂れ流し始める。

それを誰かに見つかると、
「いやらしい、正樹ったら。処女なのにもうこんなに感じちゃってるのね。」
「はやく女の子にしてもらえるといいねぇ。」
などとからかわれる。
外側からの刺激と内側からの衝動・・・正樹のココロは絶えず男と女の間を揺れていた。
正樹は、その実生粋の淫乱少女だった。その芽が、処女のうちから出始めていた。

しかし、現実問題、処女のままで女を選択させるという林の考えは、
その実クラスメートたちとの約束をほとんど無視したものであった。
正樹が処女のまま過ごしていることは、ただ選択のときを先延ばししているだけで、
本来処女を奪われたあとにやってくるはずの選択のときが訪れないということは、
約束は無視されているといって差し支えない。
現段階で、正樹は「男」を選んでいる状態、と推定されているから彼女は処女を奪われることはない。

しかし、「男に戻る」ことを選択できるのは処女を奪われたあとだけである。
このループをとめることが出来るのは、正樹が「女」を選択することだけである。
このまま3月まで処女のまま過ごしたとして・・・
淫乱少女たちは計画通りにそれぞれの「里親」ののもとに旅立つだろう。
正樹は・・・男に戻れるかもしれないが・・・一体それがなんになるのか?
152hiroshi:2005/09/27(火) 23:39:49 ID:zALboD7y
32人の淫乱少女たちは、誰一人男に戻ることなど望んでいない。
それを正樹が止めることなど、そもそも許されるのだろうか?

矛盾に満ちた正樹の立場に、誰も異議を差し挟まなかった。
淫乱少女たちは、正樹が処女を選んだあとに「男」を選択する可能性を恐れているのだ。
そして、正樹には、この孤独な処女肉奴隷としての生活の中で、選択の余地のない・・・
選択しようがない状況が、壮大な罠のように思えた。
自分が置かれている矛盾した状況が、決して逃れることの出来ない罠のように。

逃れることが出来るとしたら・・・それはただひとつ、
自分が淫乱少女たちの仲間入りを選択することである。そして、それは、
今までの淫乱少女たちと違って、ただセックスしていればいい肉奴隷を選択することだけではなく、
自らの痴態を写真や映像に残して、世の中の男たちに晒す人生を選ぶことなのだ。

「おまえたちは、それぞれの高校で、一年間女王として君臨できる。男など選び放題だ。
ちやほやされる美少女の気持ちを実際に体験してもらう。」
林は、淫乱少女たちの4月からについて、そんなふうに言う。
正樹も、自分の運命さえ受け入れれば、学年一、いや学校一の美少女として一年間を過ごすことが出来る。
その地位は、まさに姉の過ごしてきたものだった。普通の男だったに過ぎない正樹にとって、
異性から限りなくちやほやされる生活・・・そもそも男には無理な生活だ。

正樹を魅了したのは、そっちの方だった。学園のマドンナとしての生活・・・
あるいは東京に行くことになれば、グラビアモデルである。札付きの美少女・・・
その充実した毎日は、想像に難くない。この処女奴隷としての単調かつ屈辱の毎日と比べれば・・・
その後、AV女優になるという運命も、淫乱少女に落ちたあとなら、すんなりと受け入れられるはずだ・・・
だから、はやく楽になりたい・・・

男としての意識がはっきりと残っている正樹にとって、
自分が数え切れないほどの男の性欲の捌け口となることは、
屈辱であると同時に、その男たち全てをしたがえることの出来る、
征することの出来る、魅力的な存在に変わることにすら思えた。
153hiroshi:2005/09/27(火) 23:40:51 ID:zALboD7y
あとは、勢い・・・というか一歩を踏み出す勇気の問題だった。
そう、気持ちは決まっていた。決断をただ、口にさえすれば・・・あとはなし崩しに話が進んでくれるはず。最後の処女となってから、一週間・・・処女奴隷は、自ら処女をささげる決意自体は固まっていたのだが・・・

そして、その一歩は、実に単純な罠で導かれることになった。
ただひとりの処女となってから9日目、いつものように午後3時前になると、正樹は気持ちの準備をする。
もう、コスプレを強要されることはなかったが、処女であることを象徴するように、
授業中もずっと貞操帯がつけられていた。その上から、セーラー服をきて授業を受けていた。
ある意味、どんなコスプレよりも屈辱的な格好だった。スカートの上から、貞操帯の形が鈍い輪郭を作っていた。

今日も、まずは林のチンポをしゃぶる・・・その行為にすこしずつ順応しつつも、
やはり心の準備が必要なことだった。そのあとは、
一体どんな、屈辱と快楽が与えられるのだろう・・・いつのまにか、屈辱は耐えるものだけではなく、
正樹にとって楽しむものへと変わろうとしている・・・

だから、簡単に罠に落ちた。
「今日は、藤田ではなく、他の人に先生を大きくしてもらおうと思う。」
午後3時、気持ちの準備をして前に出ようとした正樹は、肩透かしを食った格好になった。
「誰か、先生のチンポをしゃぶりたい人。」
林のこの問いに、淫乱少女32名の反応は・・・
まず、ユイカとさとみが手を挙げた。

「はい!」
正樹一は一瞬安堵した。これで、自分は一息つくことが出来る。
このあとのことはともかくとして、一瞬の安堵すらも正樹には貴重だった。
一方、淫乱少女たちは、お互いをけん制していた。
しかし、さとみとユイカの二人が真っ先にその意思を示したことで、徐々に挙がる手が増えていく。
「はい!」
「はーい」
154hiroshi:2005/09/27(火) 23:42:05 ID:zALboD7y
簡単な計算か、あるいはアメリカ大陸を発見した人物を聞かれているように、
淫乱少女たちは、全員の前でのフェラチオを望む。
正樹はつぎつぎと「はい」の掛け声で手を挙げる淫乱少女・・・クラスメートたちを見て、混乱する。

その光景は、ぐちゃぐちゃにかき回された正樹の価値観を根底から帰るのに十分だった。
今まで毎日、屈辱と嫌悪に支配されたその行為を、クラスメートたちは立候補して望んでいるのだ。
「はーーい!」
麻奈が手を挙げると、加奈も負けじと挙げる。
「はい!」
元気印といったかんじの里穂が挙げる一方、お嬢様然とした友里も高々と手を挙げる。
次々と手が挙がる。

全員の前でのフェラチオを、林のチンポを、争うクラスメートたち。
正樹は、今まで自分が苦しんできたことがおろかに思えてきて、
それが乗り越えなければならない壁のように感じた。

ふと正面・・・林を見ると、正樹と目が合った。動揺する正樹に、林は微笑を浮かべる。
その目は、性欲をあらわにした目だった。野獣の目だった。
これだけの淫乱少女たちを毎日相手にしても、林が本当にセックスしたいのは・・・自分なのだ。
そのことを強く感じてしまう。
林の目線と、「はい!」「はい」そんな声が何重にも頭の中でこだまして、正樹に迫る。

「はい!」
気づくと、正樹は真っ赤に紅潮した顔を伏せて、高々と、まっすぐに腕を伸ばして、手を挙げていた。
155hiroshi:2005/09/27(火) 23:42:41 ID:zALboD7y
一瞬にして、淫乱少女たちの声がやんだ。
静寂が訪れる。その原因が自分にあると知った正樹は、顔を上げることが出来ない。怖かった。恥ずかしかった。期待していた。待っていた。

手は、高く挙げたままだった。もはや後戻りの出来ない道を渡った。
そして、後戻りしたいとも思っていなかった。

「藤田。前に出て来い。」
正樹は、呼ばれると、前を見ないように、顔を伏せたまま歩き出す。
全員が自分に注目しているのがわかる。
クラスメートたちの目線の中、教壇までの歩きなれた数歩半が異様な、
短いような・・・永遠に続くかのような数歩だった。
教壇にたどり着くと、伏せたままだった顔を、あごを片手で持たれて、あげさせられた。

「藤田。しゃぶりたいのか?」
顔を上げると、もう林は勝ち誇った顔をしていた。しゃぶりたいのなら、
しゃぶってもいいぞ、そんな表情だった。
「は・・・い」

泣きそうな目をして、顔を真っ赤にしたままの正樹。
しかし、林は容赦しない。
「しゃぶって、それだけでいいのか?」
正樹は、あごを片手で持たれたまま、ゆっくりと左右に首を振る。
「じゃあ、どうしてほしいんだ、言ってみろ。」
ついに、そのときが来た。もう、後戻りは出来ない。覚悟が決まった。
156hiroshi:2005/09/27(火) 23:43:32 ID:zALboD7y
正樹は、一瞬、唇を真一文字に結んだあと、
「先生に、私の処女を奪ってほしいんです。」
と、よどみなく言ってのけた。
林は、にやりといやらしい笑いを浮かべて、なおも続ける。
「もっと具体的にいわないと、わからないぞ。」
「先生の、ふといおちんちんを、私のおまんこに入れて・・・そして、かき回して!
私・・・もう、我慢できないんです・・・私にも、特別性教育をして・・・ください。」
淫乱少女であることを自ら認めた瞬間だった

もう一度にやりと笑った林は、片手で正樹の顔を持ったまま、キスしてきた。
「あぁ・・・」
目を閉じて、口の中に林の舌が侵入してくるのをただ受け入れた。
女を選択して最初の行為・・・林の舌が自分の舌と愛しそうに絡み合って、自分が、愛されているのを感じた。
短いキスが終わると、女を選ぶ儀式が訪れる。

紙とペン・・・ここにいるクラスメートたちが、自分を女として、
淫乱少女として認めたその契約の証・・・正樹はそこにサインして、
「私は、これからの一生を、女として生きることを誓います。」と書いた。

その紙が取り巻きの男の誰かに回収された。これで、女としての自分を認める儀式は終わり、
あとは、淫乱少女に・・・性欲に溺れる肉奴隷の世界に・・・天国へと・・・落ちてゆくだけ。
「よく出来たな。美奈。ほら、まずはしゃぶるんだ。」
男だったときの名前と、永遠の決別の瞬間が訪れた。姉と同じ、美奈という名前を与えられ、
肉奴隷に落ちていく、その最初のフェラチオだった。
157hiroshi:2005/09/27(火) 23:44:52 ID:zALboD7y
「あぁん・・・」
まだ処女のままの美奈には、フェラチオも苦痛だった。
美奈の中に「男」もまだかなり残っている。しかし、重い決断を下したあとの解放感で、
美奈の気持ちは、昂ぶっていた。だから、気持ちを込めて・・・美味しいと感じてしゃぶることが出来た。

「ふぅん・・・」
林を上目遣いに見つめながら、続ける。
貞操帯につけられていた、鍵がいつのまにか外された。
美奈はフェラチオしたまま、スカートを自分で脱いだ。
もう、おまんこからは林のチンポを受け入れるための潤滑液が必要以上にあふれていた。
ぽた、ぽた、とたれる美奈の愛液・・・

「もういいぞ。美奈。」
そういわれると、美奈はチンポを握ったまま、口から離した。
先だし汁とよだれが混ざり合って、別れを惜しむ糸となる。
しかし、いま別れを惜しんだチンポは、すぐにもう一度美奈の中に入ってくる。
ベッドに美奈は転がされ、林が聞く。

「もう一度いうんだ。どうしてほしい?」
美奈は、処女なのに・・・「男」が残っているのに、とろけきった声で、焦点の合わない目で・・・答える。
「ここに・・・美奈のおまんこに先生のおちんちんを入れてください。」
美奈は、上半身の服を脱ぎながら、足を開き、
ぐちょぐちょになった花唇を見せつけるように腰を上げ、そう答えた。

クラスメートたちの注目の下、もうココロは踊りだしていた。
そう、彼女は淫乱少女たちの中でも一際つよい光を放つ美少女であり、
ここでの絶対的権力者である、林の「天使」なのだ。

ブラジャーがはだけた状態になったときに、林の手が美奈の両膝をつかんで、
美奈の秘唇に今まで何度もしゃぶったそのチンポが当たる。
準備万端に濡れていても、処女のそれには、簡単に入らなかった。
158hiroshi:2005/09/27(火) 23:45:52 ID:zALboD7y
「うぁ・・・あぁん・・・いたっ・・・ぁん・・・」
しかし、これまで32人の処女を奪ってきた林は、手際よく美奈の中に侵入していく。
「イや・・・はぁ・・・・あん・・・」
痛みと快感が入り混じった、不思議な感覚だった。
どうやら、奥まで入ったところで、林の腰が一端止まる。
淫乱少女としての本当のスタートラインに、美奈は立った。

「あん・・・あぁ・・・ぅ・・・あぁん、はぁん、ぅん」
林が腰を振りはじめた。美奈は、痛みに耐えるために軽く唇をかむ。
しかし、すぐに嗚咽が漏れる。その繰り返しだった。
美奈のおまんこの中の肉ひだは・・・処女とは思えないほど林のチンポを、
愛しそうにとらえて、すぐに快楽を運んできた。林は、ようやく天使をその手の中に入れたことに、
満足して、腰を振り続けた。

二人が結合しているその部分は、こすりあうたびに美奈の愛液がいやらしい音を立てさせる。
血と愛液が混ざって、林のチンポに絡みつく。美しさと可愛さが見事に同居した顔は、
どのようにゆがんでも、ただただいやらしく、乳首だけでなく乳房全体がぷくっと膨れ上がり、
林のチンポを受け入れ、その手によって少し固定された腰から、きゅっとくびれたウェストは、
無駄な肉などついておらず、どのようにくねっても美奈の感じている気持ちのよさと痛さを、
これもまたいやらしく表現していた。

処女を失ったばかりでありながら、淫乱少女・・・
美奈は、クラスメートたちの中でも、やはり飛び切りのカラダを持っていた。
159hiroshi:2005/09/27(火) 23:46:33 ID:zALboD7y
「あぁん、あん、ぅん・・・やぁ・・・・ん・・・ぁん・・」
唇を軽くかんで、痛みと、快感を表現する美奈。目は半開きで、
そのカラダは林の動くリズムで動く。美奈のカラダは林のリズムを受け入れるように、
収縮したかと思えば、膨れ上がる。全身で、その喜びを表現するのみならず、
おまんこの中・・・林のチンポはかつてないほどの快感を覚えていた。

うれしい、そう思った。
苦痛が快感へと変わっていく。この人の手でみんなと同じように処女を奪われ、
後は、今までと同じように特別扱いのお姫様の生活が待っている。
そして、快楽に溺れる淫乱少女としての生活が・・・

「もう、いくぞぉ!あぁっ、いぃ・・・あぁ!」
「いやぁ・・・あぁん・・・せんせぇ・・・いい・・・」
美奈の体は、あっという間に林を果てさせた。その子宮に熱いものが注ぎ込まれるのを感じて、
林の腰の動きが止まると、美奈は初めて自分が淫乱少女の仲間入りしたことを実感した。
そして、自分が、「美奈」とよばれる少女になったことを、実感した。

「ふふ・・・本番は・・・これからだぞ・・・」
林は、半分息を切らしながらそう言った。
毎日、見せられていた、特別性教育で本当に性奴隷へと落とされていく自分を想像する。
これから、ようやく天国が始まる。限界のない快楽が。もう、美奈の興奮は止まらなかった。
160hiroshi:2005/09/27(火) 23:47:18 ID:zALboD7y
***


「あぁん・・・おじさん、すごい・・・きもちいい・・・」
淫乱少女、美奈は年老いた白髪のチンポを差し入れられて、その腰の動きに狂わされていた。
時は経ち、美奈たちクラスメートがその体を女に変えてから、5ヶ月近くが立っていた。
2月の初旬まで続いた、官能の宴が突然終わりを告げ、
「社会復帰」のために淫乱少女たちは禁欲のときを強いられた。

淫乱少女たちは、しかし、「それがなければ死んでしまう」ようなセックス中毒の欠陥体ではなかった。
禁欲を命じられた間に、勉強もしたし、クラス全体としての結束を確かなものとしていた。

別れのときが近づいていた。今は3月の中旬である。
淫乱少女たちは、中断していた「修学旅行の続き」の旅にでていた。今は東京にいた。
と、いうのは林が言い出して、実現したことだったが、その実、強制女性化プロジェクトのうち、
「性産業従事にかかる女性化」の中間報告の意味合いを持っていた。
平たく言えば、お忍びでやってくるお偉いさんに、淫乱少女たちの体を楽しんでもらうための旅行だった。

その日、美奈の上で腰を振っていたのは、時の総理大臣だった。
「おじさん・・・いってもいいの・・・中に出してください・・・」
容姿、肉体の生み出す快感、売春婦としての作法、
どれをとっても美奈は淫乱少女たちの中でも特別だった。だから、特別な相手をつけられた。
総理大臣を、おじさんと呼んだ美奈は、その癒しのパワーで最後には夢中にさせてしまった。
美奈の顔、体・・・外見がまず総理大臣を昂ぶらせ・・・そのカラダから香るにおいも、しぐさの一つ一つも、
まさに芸術品だと、彼は後で表現した。
161hiroshi:2005/09/27(火) 23:48:17 ID:zALboD7y
他の淫乱少女たちも、それぞれの役割を立派に果たしていた。彼女たちは、国家の庇護のもと、生きていく価値を自ら示したのである。

総理大臣は、明日も美奈を抱くことになった。国家元首を、美奈の体が魅了した。

昼間は、修学旅行そのものだった。
美少女の集団は、目立つものだった。渋谷でも、表参道でも・・・彼女たちにかなう美女などめったにいない。

一年を里親の下で過ごして、一年後には淫乱少女たちは再び東京に集結する。
だが、そんな未来はともかく、別れのときは迫っていた。この「修学旅行」が終われば、
クラスとしては終わり・・・数奇な運命をともにした彼女たちは、
それぞれ別の土地で一年間の女子高生としての生活を送る。

「美奈ぁ。どうだった?総理。」
親友の葵が総理大臣の感想を求めてきた。
「うーん。とっても紳士的で、優しいおじさんだった。」
外の世界の人間と、セックスするのは初めてであり、しかもそれが一ヶ月ぶりのセックスだった。
美奈の体を優しく愛撫して、芸術品とまで褒め称えた総理大臣とのセックスは、悪いものではなかったようだ。

美奈の里親は、北海道の、函館にいた。縁もゆかりもない土地での生活がもうすぐ始まる。
だが、少しだけましだった。クラスメートたちが淫乱少女へと落ち、めくるめく淫欲の宴を繰り広げたあの建物は、
その近くにあったのだ。

そこで、新たな「強制女性化」のプロジェクトに従事する、林のそばにいることが出来る。
また今年、何らかの方法で男たちが集められて、何らかの目的を持った「強制女性化」に晒されることになる。
子供を生むための女、性産業のための女、次は何のための女なのだろうか・・・
美奈が知る由もなく・・・ただ、たまに林と会えるということは、
新しい生活への不安の中にいる美奈には、うれしい材料だった。
162hiroshi:2005/09/27(火) 23:50:12 ID:zALboD7y
「あたしは、かならず淫乱女子東大生になるんだ。」
クラスで一番成績のよかった広美は、入学を約束された一流私大に満足せず、
大学入試にガチンコで臨むつもりだった。

淫乱少女たちは、メリハリよく勉強もこなし、実のところ概して成績もかなりよかった。
むしろ、男だったときよりもほとんどの淫乱少女たちの成績が上がっていた。
2月に行った模試の成績がそれを雄弁に語っていた。

もとからK大学の推薦を勝ち取ろうとしていた舞子も、
国家権力の力により、望みのものを得ることが決まっていた。
彼女たちは、事務的に一般入試に出かけていくだけで、合格そして入学を保証されることになっていた。

そして、女子大生となった1年後の再会を誓いながらも、別れの時にはみんなが涙を流していた。
東京で、「修学旅行」の終わりとともに、クラスメートたちはそれぞれの新しい家に向かって旅立つ。
163hiroshi:2005/09/27(火) 23:53:13 ID:zALboD7y
東京駅で最後の別れを告げた後は、それぞれの旅立ちのときだった。
電車で新しい家に向かう者、飛行機で向かう者・・・
同じ方向に行くものは可能なところまで一緒だった。

羽田空港へ向かう途上、福岡に向かう親友の葵との別れを惜しむ美奈。
「また・・・ね・・・」
「うん・・・美奈も、元気で・・・」
つらいときも、うれしいときも、男だったときも、処女だったときも、
淫乱少女に落ちてからも、ずっと親友だった。ずっとクラスメートだったみんなとの別れ・・・
それ以上に、一足先に飛行機の時間が来た葵との別れは、涙のにじむものだった。

函館行きの美奈は、最後まで待たされて、ひとり飛行機に乗って、新たな旅路へと向かった。

ふと、気になるのは今日、朝から姿を現さなかった、林のことだった。
「次の仕事の準備」ということだったが、それがなんなのか・・・
美奈は、また一年後にあえるクラスメートたちのことばかり気になっていたが、
林はどうしたのだろう・・・なぜか、もう会えないような気がして不安になった。

だが、もしもう会えないとしても、女子高生として新たな人生を踏み出した美奈にとっては、
初めての男との別れも、女として生きていくいい経験になるだろう。
「もう二度とお目にかかりません」確かそんなフレーズで終わる小説が、
姉の本棚から拝借して読んだ小説の中にあった。

そこで描かれていたのと同じ、美奈は少女なのだ・・・女子高生なのだ。
作られた淫乱な体を持っているだけ。しかし、女子高生として生きる。
シンデレラのごとくあの建物の中での生活を送ってきた美奈・・・新しい生活が待っている。
飛行機は、その小説を書いた作家が生まれ育った、津軽平野を通過していた。もう、函館まではすぐだ。
164hiroshi:2005/09/27(火) 23:54:10 ID:zALboD7y
―完―
165名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 00:02:39 ID:ct/BGNlC
おつ!
166名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 00:41:31 ID:SAmmjRQf
GJでした
167名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 00:46:50 ID:EEk23BGL
ものすごく久しぶりにスレ来て今日はじめてhirosiの作品読んだ。取得しといた過去ログも読んだ。
激しく心にヒットしたよ。あんた神だよ。リアルタイムで投下に立ち会えてうれすぃ。
168名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:06:10 ID:/bT5AAIk
遂に完結しましたか! お疲れ様でした。
久々の大作でしかも陵辱モノ、堪能させていただきました。
良作をありがとう!
16995:2005/09/28(水) 01:13:31 ID:RioHk4i2
hirosi氏乙。

おおぉ!漏れの望み通り、全員淫乱少女になりましたね〜。
これもシリーズ物に育ってもらいたいです。

次回作案?

(1)北海道の里親に引き取られた美奈。彼女は地元の有名私立高校に転入する。
  彼女はそこで一躍注目の存在と化し、男子生徒や教師達を手篭めにしてゆく。
  だがある日の事、林から新たな強制女性化候補の男子生徒達を探せと命令され・・・

(2)一年後再び美奈を含む33名が集結し、いよいよ国家プロジェクトが稼動しはじめる。
  彼女達の魅力は一躍AV界に旋風を巻き起こし、その力に芸能界は脅威を覚える。
  一方林らは新たな強制女性化計画をスタートさせていた。それは・・・美奈達33名
  が卒業したそれぞれの高校で遺伝的に優秀な生徒を拉致して女性化させる事だった・・・
170名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:14:57 ID:8n78J/xn
お疲れでした!
171名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 01:29:41 ID:uafGQg2i
乙!
172名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 02:38:47 ID:YK5QEnhC
Hiroshiさん激しく乙でした、非常に読み応えがあってワクワクしましたよ!!
落ちていく様やその後の流れがとってもツボでかなり興奮してしまいましたw

また機会があればHiroshiさんの投下される文章と巡り合える事を切に願ってます^^
取り敢えずはしっかりと頭を休めてください〜。
173名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 02:40:01 ID:R+plhhdX
とにかくすげー乙でした。

>>169
むしろ、こんどは林が女性化される、といってみる。
174名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 03:04:51 ID:ybtm2qz7
>>145
自分は批評されると理不尽な叩きにはムカつく反面、参考になるレスもあるのでなんとも言えないが
あんたは自信があるんだろうね。でも傷付きやすいんだやね。
読み手のふりして書く事もある人間だと思うけど。
ダメだしをありがたくいただけないようじゃ、自己満足だけでいつまでも文章は成長しないよ。
175名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 03:24:50 ID:ybtm2qz7
Hiroshi氏は乙かレでした。一日中書いたとしてもこれだけの量の文章を一気に書ける人は少ないでしょう。
ただ林と美奈の最初のほうでくどい程説明されていた純愛は結局最終的に実らなかったのかなんなのか、
ヤったら(エロ小説特有の)そこで昇華されてさっさと完結だったので、よく分からなかったのと
チンポおまんこ表現は本当に、ノッて読んでる時には萎えます。
羞恥プレイでセリフで言わせるとかならともかく、作者の語る文章の中では、そこだけ幼稚になってしまってキツいです。
他はGJでした。
176名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 03:51:08 ID:Xvv7fQpN
俺も台詞以外でのチンポおまんこ表記は勘弁して欲しかったかな。
ストレートな表現=エロい、とは限らないからね。もっとぼかした表現の方が、寧ろ読み手の想像を働かせてエッチになると思いますよ。
あと毎回チンポおまんこでなく、色々な書き方をした方が良いかも。花肉とか蜜壷とか。って俺も語彙少ないなw
もし次回書く時があったら少し気にしてほしいです。
それでは長い間お疲れ様でした。また新しい作品を見せて下さいね。
177145:2005/09/28(水) 08:14:32 ID:WwECDddV
おれはSSは書かねえよ。
批評や批判が必要だっていう連中は、建設的じゃないレスで叩きたいだけだから
そんな連中に大義名分をやってもしょうがないっていってるだけ。

かつて多くのSSが出ていたころには、批評だのなんだの言い出す奴はいなかった。
精々GJやマンセーなレス程度だった。
批評なんてものは、気に入らない奴を叩く口実に使われることの方が圧倒的に
多く、結果的に甘さのあるSSを書く奴が追い出され、自信のない人間は書かなく
なって、作品が消えるという結果が出ている。

程度の低いSSは、この程度なら俺でももっと良いのが書けるという自信を与え
SSが増える切っ掛けになるが
批評なんか存在しても、書き手が増えない。
玉石混交の状態の方が、自分ごのみの作品がでる可能性が増えるんだよ。
自分の気に入らないのを排除したら、気に入った作品だけ増えると思うのが厨
だって考えるだけだ。
178名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 12:44:01 ID:kowX/pr0
玉石混交キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
179名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 14:00:53 ID:dbbmz2ts
うーん…どうもネット初心者さんみたいですね。
そういう時は見るの止めるか、2chブラウザ使って
気に入らないレス消すといいですよ。
どうしても気に入らないならこちらへどうぞ。

削除依頼(入口)@2ch掲示板
http://qb5.2ch.net/saku/
180名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 15:19:28 ID:6y4pIjJe
>177-179
自演乙
181名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 17:03:52 ID:Oa07LQ4N
hiroshi乙枯れー
いい終り方だったよ。

自分も何か投下しようと思ってたけど
ここまで完成度の高いのが出てくると
正直きついです。
こんな風に書ければいいなぁーと思いながら、参考にさせてもらってます。
182名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 17:25:46 ID:5GZJL7Mj
乙です。とても面白かったです。
後半展開が急ぎすぎたったのがちょっと残念...まぁ変なのがわいていたから...
でもちゃんと最後まで物語を畳んでくれたことに感謝。
183名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 22:18:10 ID:1cWly0Y2
hiroshi氏乙
ソフトな陵辱モノとしては会心の出来だったと思うよ
五月蠅い連中を気にとめず最後まで書ききった貴方は素晴らしい
184名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 02:13:49 ID:uPwr0O/2
話ぶったぎって悪いけど、確かどなたか『義体』モノ書いてるっていってなかったっけ?
確か1月ほどかかりますって言ってたような……

まだ期待してますので(´・ω・`)
185名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 02:45:17 ID:YiHnVMGo
380氏まだー?
それとも次はクリスマスなのか
186名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 03:32:09 ID:rniq6rqb
ここに投下してくれるSS職人の芽をつぶすも育てるも、住人のレベル次第なだ
187名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 14:10:23 ID:8ecvmAE+
クマー
188名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 15:52:42 ID:kseyuwtC
つまり芽を全部踏み潰す自称批評家はいらないって事なだ
189名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 16:09:13 ID:6Ycqc+vM
↑慈円
190名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 16:35:04 ID:4Tl42y8/
感想は欲しいが批評と批判は要らんってとこだな
191名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:45:03 ID:rA/WYceK

         ∧ ∧
        (・∀ ・) <「つまんね」ってのも感想だよね?
         ノ(  )ヽ
         <  >




         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ <まとめて議論スレでやりなよー!
       (( ノ(  )ヽ ))
         <  >
192名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:56:32 ID:85cvQw+2
>>191
ツマンネなんてのは一々いうに値しない。
詰らないSSはスルーで十分な感想。

詰らないSSはあっても、他の作品を出す邪魔にはならない。
詰らない批評は、書き手の流入を阻害するから、読み手がスルーしても解決しない。
書き手が批評をスルーするなら、その批評は意味がないんだし。

SSは不特定多数の内、少数だけが見て、後はスルーで意味がある。
批評は、批評対象となる特定個人がスルーしたらいみがなく、特定個人が
スルーするかどうかは個々の住人には制御が効かない。

故にSSは気に入らなければスルーでOKだが
批評もどきは、気に入らないかどうかで分けられる問題じゃない。
193名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:57:58 ID:8j0DDYbW
 ここのスレはギスギスしすぎ;;
 書く気も失せます・・・
194名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 22:21:25 ID:ShpCoU81
>>184
『義体』モノ
支援テキスト投稿コーナー
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/anthologys/anthologys.cgi
「攫われて 」が該当
知ってたらスマソ
195名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 22:40:15 ID:CVJdy5Lk
つうか、感想なり批評も面白いものを書けばいいんだよ。
でも>145なんかはつまらん上に不快感を煽るから救いようがない。
196184:2005/09/30(金) 02:29:10 ID:VyoS94/X
>>194
あ、そうかこれ義体モノやったね。
知ってたけど気づかんかった(;・∀・)
教えてくれてどうもありがとうございます。

でももっと義体モノっていうか強制モノがみたいYOヽ(`Д´)ノ
ノウブルマーダー?(´・ω・`)
197名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 16:43:49 ID:1Rj+bd3U
スルーしたい奴はスルーすればいいんじゃないの?
俺は駄作を面白いと勘違いしたら可哀想なんでスルーしないけど。
198名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 16:59:37 ID:PAM40Rby
氏ね
199名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 17:00:17 ID:LTWt4LnN
>>197
余計なお世話では?
200名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 18:41:20 ID:hLEyVZ4V
>>197
君の価値観と同じ基準な人しか居ないわけじゃない。
もしどうしても批評したいなら、誰からも文句のつけようのない批評だけしてくれ。
それができないなら、スルーしろ。
201名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 19:59:55 ID:qAVF71ji
でもその理論だと同じ考えの奴だけじゃないんだからスルー強制するな

とも言えるんじゃないかなw
202名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 21:07:36 ID:+6HMVbqS
氏ね
203名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 21:37:48 ID:tpnJJi5I
はいはいはいはい、議論スレ議論スレ
204名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 23:48:19 ID:2W75kqim
俺も書いてみようかな、と思ってさっきから頑張ってるんだけど、結構難いな、自分の妄想を文章にするのって。
205名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 00:21:33 ID:IFb1ZL8H
老婆心ながら一応忠告な。
しばらく寝かせた後で、改めて読み直すと
推敲すべき所を見つけ易いぞ。
206名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 01:41:05 ID:ICPI2uAY
>>204
俺も老婆心。
文法とか無視しがちだから気をつけたほうがいい。
基本は一人称か三人称だ。
表現の制約はあっても、初心者なら一人称をお勧めする。
207名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:30:13 ID:6pC2MERj
>>201
A<B≦Cならば
A<Cなんだよ。
より、全体の利益が増える方の基準に合わせろという話だ。
208名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 04:45:29 ID:1rAWswXf
>204
んじゃ漏れも老婆心。
>206の言うように一人称は楽ではあるが、一人称で癖がつくと三人称が書きにくくなる罠。
一人称だと意外と情景描写とかやりにくいって感じる人もいるしな。
209名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 05:29:23 ID:oyT6dxtI
ここは老婆の多いスレですね。
210名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 11:31:41 ID:/AaicusS
TSに失敗したんだから、婆が多いのだろw
211名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 14:17:12 ID:3fNFxneA
>>207
俺はそう思ってない。従っておまいの基準に合わせる気は無い。
212名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 15:12:42 ID:K84Z1vvX
213名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 19:20:02 ID:5nlyR33I
同じテーマで一人称と三人称、両方を書いてみたことがあるが、
三人称のほうが明らかに難しかったなぁ。
三人称の方を後で書いたのだが、なんか色々くっついちまって
原型が殆ど残らなかったのはかなり凹んだ(´・ω・`)
214名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 22:05:25 ID:ktjsd3aU
誰か前スレのログをギコナビ形式でうpしてくれまいか?

900超えて、そろそろ次スレな雰囲気だったのに10日も見るの忘れてたorz
215名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 03:08:29 ID:SQLL1MD9
【検索】キーワード「性転換」を探しました
http://makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%90%AB%93%5D%8A%B7&sf=2&andor=AND&H=&view=table&all=on
【検索】キーワード「強制女性化」を探しました
http://makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%8B%AD%90%A7%8F%97%90%AB%89%BB&sf=2&andor=AND&H=&view=table&all=on

現時点ではPart20は入ってないけど、すぐ収録される筈。
216名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 03:47:48 ID:lWtmUJVP
>>215
アリガトス、正座して待つことにする(´・ω・`)
217名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 19:13:22 ID:Gnb05BYC
>>216
カサマツの12098に上げといた
218名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 21:52:13 ID:LAl3OdDU
お城の王子様だかが強制女性化させられるやつ知ってる人いない?
どっかのサイトに掲載されてたんだけどずいぶん前にお気に入り消えちゃったもんで。
219名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 22:44:56 ID:yo/9OFhX
もうちょっと詳しい情報がないとわからん。
220名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:11:29 ID:7K5b66ge
何年か前に見た奴だからそんな覚えてないんだよ。
なんだっけな。思いだせんなぁ。
221名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:16:16 ID:effo6UOS
それってアルタンとは別だよね?
222名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 01:08:26 ID:EZP2UDQ8
保管庫にも一つはあったが、ここで掲載されてたものだしな。
223名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 03:24:40 ID:HGYzT+hF
人間の王子がTSさせられてと魔族の王子とケコーンさせられる、って話かな?
あれ見たの何処だっけかなぁ。
224名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 08:41:42 ID:Pht4npt7
>>218の探そうと色々ググってたら興味深いものを見つけたよ

 王族バレンドラシン家の跡取りとして常に完璧を要求され続けてきたカルロスは、最も多感な少年期の最後を過ごした寄宿制の学校で、生涯忘れ得ぬ屈辱を受けた。
 そこで出会った美貌の学友アイシスに、在学中、何度となく首席の座を譲らなければならなかったのだ。
 アイシスを抜くことのできなかったカルロスは、やがて成人してバレンドラシン家の実権を握るようになると、ある計画を実行に移しはじめた。
 それは、事故と見せかけて誘拐したアイシスの肉体を女に変え、夫として生涯彼の上に君臨することだった。
 望まない性転換手術を受けさせられたアイシスは、サヴォウーと名乗らされ、カルロスの憎しみ、そして、愛欲の対称として島に監禁された・・・

『愛と憎しみの迷宮 上・下』 
コアマガジン刊 バニラ新書 各880円



だれか人柱いねーかー
225名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 09:48:30 ID:fNBBpHp9
>>217
ありがとう、この恩は忘れないぜ!
226名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 10:53:59 ID:iGK3Bcqm
>>225
漏れの日常生活のどこかに女性化の罠でも仕掛けといてくれ
227名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 12:59:17 ID:O1GPXJWy
>>224
それ、読んだことあるよ。
大分前だったからあんまり中身覚えてないけど。
BLとして読んだから微妙だったけど、今思えばあれはTSだったのか。マダTSシラナカッタンダorz
今だったら違う読み方ができるのに。
家にあるか探してみるかな。
228名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 19:12:14 ID:q8e9Up72
TSってBLからはかなりの異端扱いされてるらしいが
微妙に被ってるから、エロ系では男女比率が等しいよな
229名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 20:29:09 ID:kMkE94J5
801板にも女性化だか女体化だかのスレがあった希ガス
そいやこの二つは違うらしいがホモにゲイにBLやら何やらの
違いのごとく俺にはよくわからん…誰か知ってたら解説キボヌ
230名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:15:19 ID:/jTGPi+0
>>229
主観的な意見含むがな

ホモ ゲイもレズもこれ。同性愛の事。
ゲイ 男同士の同性愛。ウホッ。
BL  ホモ・ゲイは現実的な気がするが、
    BLは美化された別の世界
231名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:26:53 ID:O1GPXJWy
BLはお伽話ぐらいで考えてればいいと思うよ。

そういえば、男として生きてきたのに突然体は女ですって宣告されて
女としての生活を始めるって漫画あったな。
少女漫画系だからTSとは言い難いかもだし、エロもないけど。
232名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:39:54 ID:TLvSoK+l
>>231
その作品のタイトルは「革命の日」とお見受けしたが、いかがか?
違っていれば、是非とも作品名を教えていただきたい。
探せば似たようなのありそうなのに、巡り合えてないんだよなぁ……
233名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 21:52:37 ID:9cv3Whlq
小説の話に限るなら

BL 男が想像する、男性向けの女同士の恋愛ものと一緒で
   女が想像する、女性向けの男同士の恋愛もの
   想像だから当然ながら美形ばかりで、現実にはありえない妄想話

ゲイもの 現実にありえそうな登場人物、設定で進められる話
       BLより同性愛っぽいストーリー展開

ホモもの 男同士のエロ話、えっちではなくエロ
       より男性的な官能表現で、同性愛をえがく話

が近いような気がする・・・
234218:2005/10/03(月) 22:12:32 ID:4AqaLTol
みんな協力してくれるのはありがたいけど未だに探してるのとは違うみたいだよorz

なんか薬だか飲まされて女性化したんだっけな。
んで女の大臣かなんかに調教されて最後は政略結婚だかに使われちゃうって奴だったかなぁ。
235名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 22:19:59 ID:O1GPXJWy
>>232
それだ!タイトルが出なくてorz
既出だったならスマソ。
まだ何か無かったか記憶と本棚を整理してみます。
236名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 22:39:51 ID:dYM+ZB0e
>>224
個人的には地雷だったな。BLの変形でしかなかったから。
237名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 23:00:50 ID:R6pXuksm
BL(というかやおい)の世界で女体化が嫌われるのは基本的にパロディでの話。
設定をめちゃくちゃ変えた(そりゃ性別変えるのはめちゃくちゃだよな)二次創作が
萎えるのと同じ理由。

そういう考えにならされるとオリジナルでも女体化がでてくるだけでもにょるようになる。

そんな感じ。
238名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 23:36:46 ID:TbGQksnE
うぅむ…基本的に♂×♂には興味無いんで知らんかったが
分類やら好みやら色々複雑なんだねぇ…
そーすっと、わしの好むTSネタは存在としてはBLに近いんだろうな。
239名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 23:44:48 ID:VgM66i+h
つか、女性化と女体化も違うの?
801ネタではカップルを表す時、A×BとB×Aで意味が違うという事くらいは
聞いた事あるんだけど
240名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:05:26 ID:H33erEsS
確か

・女性化→元々男だったのが女になる
・女体化→元から女だった事になる

だったはず。
241名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:05:39 ID:vC5+FuJP
俺の中では
女性化→身体・精神共に女性に
女体化→身体は女性になるが精神は男性のまま
ってことになってるが
242名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:10:57 ID:A2hwPl3c
>>239
や、女性化と女体化は全然違うものさね。

・女性化:男が女になっちゃう物語。変身譚。
ぶっちゃけて言えば、朝起きたら芋虫になってました、ってのと同類の話。

・女体化:あの男キャラや歴史上の人物が実は女だったら、っていう話。
必ず元ネタがある。義経女性伝説とかもこの範疇。


これ、スレが立つたびに一回は説明されてる気が。
243名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:48:35 ID:M2RRrcu8
駄目だ 俺の中にまだhiroshiショックが残ってる
全然SS書けない
244名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 00:56:10 ID:uuFUZE+W
アルタンたんの続きキボン
245名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 01:56:02 ID:sTFjs+5I
一応、>>240が正しいっぽい。調べるとそんな感じだ。

>>243
そういう時は短編で攻めるんだ!がんば
246名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 02:31:51 ID:fdmTw3Gm
>>234
似たような話なら月華の本棚(だっけ?)にあったぞ
魔物とかは出てこないが
247名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:28:03 ID:xGCYJ5v3
>245
短編も書けない……正直スランプ_| ̄|○
248名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:30:57 ID:ia9QJSvf
<247
ガンガレ
応援してるぞ
249名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 20:23:13 ID:D7713zvc
クラウドのボックス2買うやつ挙手。
250名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 21:30:25 ID:ODa2SqLl
イラネ
251名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 21:33:24 ID:Se37aAux
>>249
買う。次回作の資金になるだろうし、このまま終わって欲しくない。
252名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:25:01 ID:OOekv9Ul
>>239

女体化とは
ttp://www.google.com/search?hl=ja&q=%E5%A5%B3%E4%BD%93%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%AF&lr=

性関係を描写する際に受の肉体を女性に変換し描写する手法。
時にはこの手法を用いるに伴い、受の精神的な性別をも変化させる事例もある。


調べてみるとこうなってた。

ようは男同士の恋愛話に違和感をなくすため登場人物を女性にするのが女体化で、
男への恋愛関係を入れないで、性別の変化のみに注目すれば女性化だと思う。
253名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:39:21 ID:6HXDdoG1
>>252
一寸文章が適切とは言い難いな。
> ようは男同士の恋愛話に違和感をなくすため登場人物を女性にするのが女体化で、
>男への恋愛関係を入れないで、性別の変化のみに注目すれば女性化だと思う。
上に合わせて言うならば
男同士の恋愛関係を入れないで、性別の変化に注目すれば女性化だと思う。
だろう。

女性化した結果、男同士では存在しなかった恋愛関係が発生するのは問題なく女性化
のカテゴリーだから。
254名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:16:12 ID:HvEgB6OH
>>249
インヤンも3も持っているにも関わらず予約しましたが何か?
255名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:20:35 ID:OOekv9Ul
>>253
ええとですね、調べてみるとあなたのいってる話しこそ典型的な女体化なんですよ。

女体化はもともと、801の同性愛的なものが受け入れられない人が、
自分が受け入れられるように設定を追加、改変したのがそもそもの発端のようです。

つまり、男同士で恋愛関係が発生するのは不自然で受け入れがたいと思うため、
その不自然さを作り出している同性愛的なものを、当事者の一方を女性に変えることで、
見た目には正常の異性関係にして消したのがそもそも女体化の始まりということですね。

ですから、あなたのいう女性化した結果、男同士では存在しなかった恋愛関係が発生するのは女体化の典型なわけです。
256名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:02:39 ID:/c1ZlmMV
>>254
玄人
257名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:16:08 ID:yjGC2n6o
>>255
TSで扱う女性化ものの起源的には、男との恋愛の有無は無関係である。
つまり、男との恋愛が必須なんて話はしていない。

男とへの恋愛が含まれたらその瞬間女性化ではなく、女体化とかいているから
そうじゃないって言ってるだけ。

例えば、二次創作じゃなくオリジナル作品で
男だったキャラが、女性化して、その後の紆余曲折の結果、最終的に男と恋愛関係を持った
そういう作品が、女性化ではなく、女体化にあたるなんていう奴は少数派だろ?

ヤオイ起源の用語が女体化で、ヤオイと関係ない起源にあるのが女性化。
女性化後、男とくっつこうが、女とくっつこうが、ナルに走ろうが、女性化したキャラ
という部分が主眼にあれば、恋愛がどう付加しても女性化だよ。

論理的な分の読み書きができないのか?

元の>>252
男相手の恋愛が入ると 女性化にあたらない。
性別の変化以外に注目点がおかれるなら女性化じゃないという文脈だから
訂正をいれているんだ。
258名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:26:59 ID:6Knt7fVn
このスレでは女性化と女体化は使い分けてるけど、この分け方は他所では使われていないように思える
余所で使われてなくても、このスレ独自の使い方としておけばいいのでは
259人柱:2005/10/06(木) 01:34:06 ID:H4E/tsyk
>224
密林で買って読んだ。
BLと言うよりお耽美だった。
227のレス読んで、ある程度覚悟して読んだが、昼のメロドラマみたいで面白かったよ。
面白いが、萌えなかった。
ただ、イラストが凄い!薔薇の花が飛び散ってる。
俺の好きなゲームのイラストレーターの絵があって、驚いた。
260名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:42:24 ID:iHIvoJKi

         ∧ ∧
        (・∀ ・) 
         ノ(  )ヽ
         <  >
261名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:59:21 ID:kxC91ySc
これ以上やるなら議論スレに行けってことだな。
262チラシの裏:2005/10/06(木) 07:18:04 ID:jKGL0Fvt
女性化した男を堕とすには二つの方法がある。

「こんなに濡らしやがって、男の癖に恥ずかしくないのか?」「娼婦みてぇにイヤらしく腰振ってるぜ」等、
男だったことを強調して、現在の自分とのギャップを感じさせて、男としての自我を崩壊させるもの。

「男じゃこんな快感味わえないでしょ?」「女の子っていいでしょう?」等、
女であることを強調して、男としての自我を曖昧にさせ、女としての認識を植えつけていくもの。
263名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 08:09:16 ID:XFgowuzW
>>259
乙です〜
ってか結構読んでるって人いるね
女性向けBLだとおれはスルーかな

図書館にでもあれば読むんだけどね
264255:2005/10/06(木) 18:32:53 ID:PBEK+o+i
>>257
んー、あなたの言っていることは私の言いたいこととずれてますね。
わたしの書き方が悪かったんですね、すみません・・・
じゃあ、もう少し詳しく説明しますね。
あ、ちょっと長くなるんで必要ない人はIDであぼーんしておいてください。
265255:2005/10/06(木) 18:40:25 ID:PBEK+o+i
わたしはあなたの
>男同士の恋愛関係を入れないで、性別の変化に注目すれば女性化だと思う。
と言うのには賛成ですよ。
間違いなく、変化前では男性同士だった人間の恋愛要素に注目せずに、
性別の変化のみに注目すれば女性化ですから。

恋愛要素に注目せずに、性別の変化のみに注目すれば女性化と、そう書くべきでしたね申し訳ありません。

しかし、男相手の恋愛が入ると女性化ではない。
性別の変化以外に注目点がおかれるなら女性化じゃないという分類は正しいと思っています。
理由はそれはきちんと女体化として別ジャンルで独立しているからです。

そしてあなたは女性化した結果、男同士では存在しなかった恋愛関係が発生するのは問題なく女性化
のカテゴリーと仰いました。

わたしはそれに注目しあなたの出したそれは女体化のカテゴリーの典型であると言った訳です。

ですから女体化の説明をします。
266255:2005/10/06(木) 18:56:02 ID:PBEK+o+i
そもそも女体化は801ジャンルで発達してきました。
なぜなら、女性は男性が考えている以上に同性愛に不寛容だからなんです。

男×男の友情の行き過ぎが801だと801好きな人達は考えますが、
友情の行き過ぎといった考え方を持ってこなければならないほど、
女性は同性愛に不寛容なんですね。

彼女らにいわせれば、801はあくまでも友情の行き過ぎであり、同性愛ではないんです。
ですから、801のカップリングを作るときは肉体関係があっても
友情の行き過ぎであることを強調することが多いんですよ。

ところが、やはり外見上は男性同士ということで、まだ抵抗ある人もいるんです。
女性は同性愛に不寛容と言いましたけど、年頃の女性、少女というものはとくに潔癖です。
となると、そういった年齢をターゲットにする場合、
外見上は男性同士というところから切り崩さねばならなかったんですね。

つまり外見上、男×男では拒否されるから、何らかの方法で外見を男×女にして抵抗を無くしたんですね。
801は精神の動きをメーンに据えますからそれでもいいんです。
ですから、女体化の話は実に801と似ています。
女性になったから彼に惹かれたという文を、彼と出会い彼が特別だから惹かれたと書き換えてみればどうでしょう?
そのとき、女性となったという状況を抜いてしまえば801と同じ筋書きで話が展開できます。

以上から女体化は恋愛を成立させるために性別変化を用います。
性別変化は正当性を確立するのに必要なだけで、性別変化が無くても801として成立するんです。
ところが、女性化は性別変化が無ければ成立しませんし、別のものとはなりません。
女体化と女性化が別ジャンルといったのはそういう理由です。

さて、女性化した結果、男同士では存在しなかった恋愛関係が発生するのは女体化と同じですよね。
特別な彼と出会わなかったら存在しなかった恋愛関係が発生したといっても801と同じ筋書きで話が展開できますから。

だから、わたしはあなたの言っていることこそが女体化の典型例だといったのです。

ちょっと長くなりましたが、これでもこちらの言うことが分からないならメールで話しましょう。
議論スレは相手がどれだけ理解しているのか判別するのが難しいですから。
267名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 18:57:46 ID:q2gRcIaI
なにこの学者先生…
268名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 19:00:51 ID:DZplgS7f
ウザい。ウザ過ぎる。
269名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 19:03:25 ID:ZvHfkcfZ
長文はSSだけでいい。
270名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 19:15:33 ID:ZGz8B0la
議論スレ行けよ ボケ!
271255:2005/10/06(木) 19:28:12 ID:PBEK+o+i
どうも済みませんねえ・・・
ではめあどをおいて消えます。
ご意見あらばどうぞ。
272名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:17:45 ID:Glz2h6p8
>>270
はいはい、あなたは議論スレから出てこないでね。
273名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:24:10 ID:6SocNkEb
>>239
便宜上使い分けてるだけで、特に意味の違いはない。
274名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:44:37 ID:I+7I/9rI
これだから801腐女子は……。
板違いだから出て行けよ!
275名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:51:25 ID:h3IPfT7U
ようはハァハァ出来ればいいんだ
276名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:55:19 ID:Jf3iTFFn
      //
    /  /
    /   /   パカ
   / ∩∧ ∧
   / .|( ・∀・)_
  // |   ヽ/
  " ̄ ̄ ̄"∪

    ∧ ∧  ハァハァ
   (・∀ ・)  デバン?  
   ノ(  )ヽ
    <  >
277名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 00:25:22 ID:yG1GKtEa
誰かSSを書いてくれる神はおらんのか?
俺も構想中だがモノになるにはあと1ヶ月はかかりそうだ
278名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 01:46:39 ID:3xF0hSDl
>>274
すまんが>255のいっていることはほとんどでたらめだ。
腐女子ではないと思われ。

そもそも女体化ってのは普通にへぼいって認識だし。U1並に萎える。
279名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 03:15:03 ID:JDZO2a8h
質問なんだが…。
変身ものとかで一時的に男が女の子になっちゃうってシチュだと微妙?
書いてみようかなぁと思ったんだけれど。
280名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 03:31:06 ID:/mQ4VNpO
そこで核心をついた一言。

ストライクゾーンに入らないのは、いらん!




そして、腐女子作品はビーンボールが多すぎる。orz
281名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 04:48:27 ID:M/Gm+QgX
>>279
まあ書いてみればいいさ。
やり方次第では、精神的に女の子に順応しきらない良い感じのができるかも知れん。
282名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 12:29:06 ID:R0N5Inv4
>>255 議論スレに書いたから読んでくれ。
一言でいうなら、魚とイルカは似てても同じじゃない。
283名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 12:35:58 ID:8qk+RzTU
>>277
書いたのはあるが
神SSの後の投下は恐れ多くて出来ん
余計惨めになる
284名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 16:37:42 ID:uUl6Y1kA
>>283
俺はいつでもウェルカムだぜ
だってSSを投下してもらうスレで、SS投下する香具師は神だし
文句をすぐ書き込まなきゃ気がすまないお子ちゃま下等生物なんぞ、スルーするがよろし
285名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:09:18 ID:EdlVZix2
自分はスルーなんかしてないのに他人にはスルーを要求するおまいは何様ですかw
286名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 23:06:49 ID:08EVUYwm
>>284-285
自演乙
自演じゃなかったらどっちも氏ね
287名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 03:44:04 ID:RzR9e9Qe
>>285-286の言ってることは、
「他人に馬鹿って言うな」と子供に言う親父に、
「パパも馬鹿って言ってるじゃん」って返すガキにしか見えない
288名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 04:01:34 ID:JFLEOcFQ
で、おまいは下等生物だガキだと言ってれば
俺が書き込まなくなると本当に思ってるのかw
289名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 10:18:54 ID:GecSyIyW
>>287-288
自演乙
290名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 11:05:46 ID:JaPrhkq6
主演乙
291名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 11:36:16 ID:p5VAkGgN
>>1-290まで全部俺の自演だけどな
292名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 11:39:52 ID:IxDZBPp3
>>291
ちょっと待て。このスレは俺の自演だったはず……。
ということは、おまえは俺か?
293名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 14:15:29 ID:WtY6fCRk
ところで☆の小説完結したな。一年半も一つの作品書いてたのかよ。なげー。
294しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 18:17:39 ID:QGEh6/NL
あの〜失礼します。
短いお話を考えたのですが、投稿よろしいでしょうか


追記
今回はレズもの、あと、多分ふたなり系にはいるような話です
295名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:03:07 ID:4Ys6grsl
あんた毎度毎度、いちいち確認しないと投稿もできんのか
自分で決められない子供みたいだな
296名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 19:07:15 ID:xyxmee6u
>>294
> しぎ ◆RkPGiKyUwY
  投下お願いします。
  この殺伐状態を救ってくだせぇ(´・ω・`)
297しぎ ◆LtQ.HNUzZE :2005/10/08(土) 19:10:46 ID:QGEh6/NL
ふふふ
これでよし、起きた時の反応が楽しみね。


くすりのはなし


じりじり じりじり
目覚まし時計がなる。
俺はがちりとボタンを押してうるさいのを止める。
俺はまだ眠たいが仕事に行かないといけないので無理でも起きる。
しかし、いつもちがった。
まず、手足をつながれた鎖が目についた。
「なんだよ」
俺は鎖を外そうとするが外れない。
「くそ、いった・・・ん」
声が高い・・・俺は二つ目の異変に気がついた。
声が高くなっている。
俺は病気かと思った。
しかし、俺は大変なことになっていることに気がついた。まず、胸があって、さらに自分の男の大切な部分がなくなっているからだ。
ここで、分かることは
「まさか、女に・・・そういえば小説でこんな話になったけど・・・」
今はそれどころではない。
自分が朝起きて、女になったうえにさらに鎖でつながれている。
とにかく、俺は不安をかくしきれなかった。
しかし、
「あら、起きたのね」
と言う声がした。
声の方を向くと俺のとなりに住んでいる人がいた。
298しぎ ◆LtQ.HNUzZE :2005/10/08(土) 19:12:22 ID:QGEh6/NL
しかし、無慈悲に
「なに、とぼけた顔しているのよ」
と言う。
とりあえず、この人は大学の研究所で研究する人でたしか今年で彼氏いない歴23年。
名前は天獄院 あきら(てんごくいん あきら)。
一応、俺と幼馴染みでかなりの変人で彼氏がいない。
とにかく、昔ら変人でいろんなことに巻き込まれている。
・・・ということは
「おい、まさかお前がやったのか」
そのときあきらの目がキラーンといやな輝きをはなった。
そして、語りはじめた。
「ふふふ、実は昨日の夕飯に女の子になる薬をあんたの夕飯だけ入れといたのよ。
そして、見事に実験は成功した。
で、あとはあんたがしっかり女になっているか、副作用はあるかという所まできた。
あぁ〜長い道のりだったわ、研究所を爆発したり・・・」
「おい、まさか1週間に一回火事があったというのはお前のところか」
「そして、メスをオスにする動物実験、あのときメスからオスになった・・・」
「おい、それって凶暴熊が町にあらわる事件の発端を作ったのか」
「そして、ついにきた。」
「・・・」
完全無視か・・・
「まあ、あんたのいうとおりそんなこともあった。
だけど、ついにきた世紀の大発明が・・・」
「それて性別が変わる薬か」
「ぐ、なぜわかった」
「う〜ん、なんとなくだが・・・そ・・・」
「はい〜次いこう」
299しぎ ◆LtQ.HNUzZE :2005/10/08(土) 19:13:57 ID:QGEh6/NL
逃げた。
だが、逃がさん
「おい」
「もう、なに」
「どうやって俺の夕飯に薬を入れた」
「ふふふ」
また、キラーンと目が光った。
「よくぞ、聞いてくれた。
実はあんたのお母さんにたのでいれてもらったのよ」
「・・・」
「無論、危険だと伝えたけど・・・許可してもらったのよ。
、あんたのお母さんは神様よ」
「もう・・・早くもどしてくれ・・・ 」
「だめよ、それに安心しなさい。」
「まだ、一人も飲ませたことない薬を飲ませて実験体にするお前がいえることか」
「とりあえず、男ではあんたがはじめて、で・・・女の私は実験済みで無事戻ってこのとおり」
「でも、安全じゃないだろ」
「うん」
簡単にいうな・・・
「とにかく」
「うわ」
あきらが俺を後ろからつつみこむように抱いて来た。
「なにする」
と俺は言う。
「研究よ、楽しい楽しい研究よ、ふふふ、さあ、力を抜いて」
「おい」
むにゅ ビクリ
いきなり胸をもまれた。
不意をつかれた快楽が俺を襲う。
しかし
むにゅみにゅみにゅ
とあきらは遠慮なく揉む。
しかし、自分が考えていたほど女の快感は普通じゃなかった。
胸を揉まれただけで息が荒く、苦しい。
「ふむふむ、予想どおり男から女になると感度はいいみたいね」
くそ・・・あきら、俺の気持ちも知らずに
しかし、そのことをはっきり言おうにも言ったら声が出てしまう。
やはり、ついさっきまで男だったののが原因で、男のプライドみたいなものが許せなかった。
300しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:16:23 ID:QGEh6/NL
絶対に声なかだすもんか。
「ひい」
しかし、無情にも声が出る。
不意に乳首をつねられた。
そして、乳首をこりこりとする。
俺にいたがゆいもどかしさが襲う。
「あら、さっきまで男だったのに」
「くっ・・・あっ・・・」
「さてと・・・カプ・・・はむはむ」
「なっ・・・んっ・・・やッ・・・」
く・・・そ・・・きもちよすぎ・・・ていいたいこと・・・いえない。
あきらは左て俺の左の胸をもみながらいやらしく俺の右の乳首をちゅうちゅうと吸ったり甘噛みしてきてくる。
そのたびに俺は声がでてしまう。
「ふう、もう完全に女ね。
あそこもぐしょぐしょ」
「ちがう・・・おれは・・・」
「どうしたの?
はっきりいわないと、わからないらよ」
「うっ・・・お、」
なぜか自分が男だというのに戸惑いを感じていた。
漢字で一文字の字が言えない。
「さあ、言いたいことがあったらいいなさい」
「俺は・・・俺は・・・お・・・とこだ、男なんだ」
「ふぅ〜ん、心は男だけど、外見はもう萌え萌えのかわいい女の子よ」
「・・・」
「鏡あるから自分の姿見なさい。」
といって鏡で俺の姿を見せる。
そこにはたしかにかわいい女の子がいる身長は163ぐらいで3cmぐらいアキラより小さい。
髪はつやのあるショートヘアーで胸は俺の好みでいうとばっちりな大きさで、まだ幼さがあって誰かが守りたくなるような顔つきと体型をしてた。
正直、みとれる。
みとれなきゃおかしいくらいに・・・
「あら、自分にみとれるなんて」
「・・・誰だってみとれるよ」
301しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:19:17 ID:QGEh6/NL
「ふふふ、もう少し女の子言葉のほうがもっといいわね」
「絶対にやだ」
「うん、妙にむきになるところがかわいい」
・・・うっ・・・くぅ・・・
「なあ」
「ん、どうしたの?」
「この鎖はずしてくれないか」
「だめ、にげるから」
「・・・たのむ」
「・・・」
はやくいきたのに早くはずしてくれ
「あ・・・」
アキラはニヤリしながら言う
「もしかして、おしっこ?」
ぎくり、心臓をがしりとつかまれたような感じだった。
「顔赤くなってるよ」
「お願いだ、はずしてくれ」
「理由を言わないと外さない」
「ッ・・・と・・・ぇ」
「ん?はっきり言わないとわからないわよ」
「・・・といれ」
・・・とっても恥ずかしい。
くそ・・・屈辱でもなんでもない。
とにかく、なぜか恥ずかしい。
しかし、アキラはいやな笑みをうかべている
「ここでしちゃいな、はずすの面倒だし」
「え・・・」
ぐい
「あッ!?」
ふいに俺の股にアキラの足が力強く押さえられる。
股んくにゅくにされる
「や・・・やだ・・・やめてぇ・・・あっ」
気がつくと少し女の子ぽいしゃべり方になっていた。
「でちゃう・・・でちゃうよォ」
なんとか足をどけようとするが手に力が入らない
「あッ・・・ら・・・めえ・・・」
くちゃくちゃいやらしい音がする。
「いやなら、にげないと、ほら、でちゃうわよ」
「あっあっ」
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
「ダメッ・・・いやあっ」
もう・・・お願い
「あ・・・・・・・・・」
ぴゅる
アキラの足が離れた
「・・・――――――――!」
それと同時におしっこがでてくる。
「ああっ!」
股を必死におさえる
「やだっ・・・とまんな」
ぴゅるピュル
「あ・・・ああ・・・」
ぴゅるる、シーツがどんどん染みになって来る
「う・・・ぅぐっ・・・うえッ・・・」
気がつくと泣いていた。
涙がとまらなかった。
302しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:20:55 ID:QGEh6/NL
「ふう、もう泣かない」
「ひっく・・・ひっく」
なぜか涙が止まらない。
自分が男というプライドもほとんど消えかかっていた。
あきらは俺を優しく抱いく。そして、俺のあたまをなでる。
よしよし
暖かくて心地よい。
よしよしよしよし
少しずつ涙は止まりだんだんぼんやりする
よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし
しばらく、俺はこの心地よさに浸っていた。
「さてと、そろそろやりましょうか」
あきらは頭をなでるのをやめた。
「だいぶ、濡れてるけど、確認するね」
確認?今の俺はかなり思考力が落ちていた。
俺はあきらがやることが分からない。
にゅぷ
「くッはぁ」
しかし、頭を突き抜ける快感がくる。
俺の秘部に指をほんの少し入れた。
「ふむふむ、男から女になると処女になる」
くちゅぬちゅくちゅ
「それから、濡れ具合は普通の人2倍ぐらいで・・・締め付け具合も良好・・・さてと本当にそろそろかもね」
と言って秘部から指を抜いてあきらは俺から離れる。
急にぬくもりが消えて少しさびしい気分になった。
あきらはなにか飲んでいる。
そして、俺は驚愕した。
あきらの股に男のシンボルがあるからだ。
「ふふふ、実はレズために開発したおちんちんが生えて来る薬よ」
303しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:23:42 ID:QGEh6/NL
そして、あきらはいやらしい笑み浮かべる。
「さっ、やりましょう」
「な、なにを」
「せっくす」
「なッ」
「もう、顔を赤くして」
「やめろ、まだ処女なんだぞ」
「大丈夫、痛いのは始めだけだから」
がし
体を押さえられる。
「さあ、いくわよ」
グッ
い、痛い
グググ
痛・・・裂ける・・・
ズプリ
「ッ――――――――!」
声にならない叫び声をあげる。
「やっと入った」
痛い、うごか・・・
「ひあッ」
あきらがいきなり腰を動かす。
俺には痛みの波しか来ない。
「痛い、痛い、やめて、すとっぷ」
と叫ぶ。
あきらは
「むむむ、意外にすぐによくならないわね。
しかたがない、あれを使うか」
と言ってなにかを飲んでいる。
そして、
スッ
いきなり、キスをしてくる。
舌を入れてきて何かを口の中に入って来る。
それはとても甘く官能的だった。
そして、甘いものがどんどん体の中に浸透してきた。
「?」
「痛み消えた?」
こくり、うなずいた。
とても不思議だった。
「実はこれ痛みをけしてさらに痛みを快楽にしてさらに快感をあげる薬なの。
そして、今、口移しで飲ませた薬がそれなの」
と言う。
「だけど、これ人の言うことも聞いちゃう薬でね、効果は約30分でね。
あと、この薬は口にふくんでね」
とさらに言って薬を口にため口移しをして来て舌があきらの舌が絡み付い来る。
口にふくんだ薬は飽きない甘さが口に広がっていた。
304しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:25:26 ID:QGEh6/NL
「さてと、イクまでは飲んでもダメだし、吐いてもダメよ」
もう、あきらの言うことをきくしかなかった。
あきらは腰動かし始める。
始めはゆっくりであったが次第に腰の動きは早くなる。
そして、快楽の波も普通ではなかった。
男の時よりもよく、自分が男なんてやめてもいいくらいの快楽がくる。
口にふくんでいる薬のせいで声が出せない。
ただ
「んっ・・・うっ・・・」
としか唸れない。
結合部分が見えるようになった体位に変えられてさらに恥ずかしくなる。
「〜ん・・・ん〜〜」
気がつくと涙がでて泣いていた。
鼻息も荒くなってきた。
口でいきを吸えないので苦しい。
口の端からはつぅーーと薬が垂れる。
なにかが来そうだった。
「うッ〜〜〜んん〜〜」
唸る声も高くなる
「そろそろ、イキそうなね。」
それがなんなのかわからない。
あきらは
「イキなさい。
私もそろそろだから、さあ」
と言って腰の動きを早くする。
バックで突かれて奥にあたって気持ちいい。
そして、少しずつ大きくなってくる
もう、男なんてどうでもよかった。
今はなにも考えたくなかった。
ただ、快楽が欲しいということだけだった
そして、あきらは
「もう、出る」
と叫ぶ
ドクッ
その瞬間、体の中に熱い物が入って来て脈を打つ
ごぽっ
「ふあっ、あぁあぁ」
それが引きがねでイク。
口はだらしなく薬がぽたぽたとこぼれ落ちる。
気持ちいい
そして、まだ
ドプッドプッ
している。
「は――・・・はひゅ・・・」
と息をととのえようとする。
しかし、酸素が足りず意識は闇へと落ちていった。
305しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:28:34 ID:QGEh6/NL
「んっ・・・」
俺は目が覚める。
俺はまだとろんとした目で手足を調べる。
さっきまで鎖につながれていたがいまつながれてなく鎖もない。
あれは夢だったのかなと思った。
「ふにゅ〜」
「!?」
あきらがいる。
と言うことは・・・まさかと思う。
俺は自分の体を調べる。
「・・・おんなだーーー」
しかも裸ではないがパジャマだが女性用のに着せ変えられている。
「もう・・・うるさいな」
あきらが起きた。
俺は
「おい、早くもどせと」
と言う。
あきらは眠たそうな目をこすりながら
「はいはい、わかった。
少し、待って」
と言う。
そして、あきらは瓶に入ったきれいなブルーの色の薬を持って来た。
「これ飲めば5秒で戻る。
遅くても10で戻れる。」
「よし」
俺は薬を受け取りグイと手を腰にあて飲む。
甘党にはいい味の薬だった。
一分後
「・・・」
「・・・」
「戻らないですけど」
「おかしいわね、これで戻れるはずなんだけど。」
「薬・・・間違っていることはないよね」
「うん、まあ、人って複雑だからしかたがないよ」
「おい」
「それにかわいいからいいじゃない」
「やだ」
「まあ、とにかく戻る薬ができるまでは諦めなさい」
「・・・俺、仕事があるですけど」
「辞表だしなさい」
「・・・」
「そしたら、私の助手にしてあげる。」
「普通の人生を送らせてくれ」
「やだ、それに助手になったら普通のあんたの2倍の給料なんだよ」
「なぜ、わかる」
「あんたのお母さんにあんたの給料を聞いた」
「・・・」
「とにかく、取りあえずあんたを美津島 亜季(みつしま あき)と言う名前をあげる」
「なぜ」
「安心しなさい、ちゃんと戸籍のほうとかもなんとかしとくから」
「わかったよ・・・」
もう、なにがなんだか・・・こうして俺は美津島 亜季としてしばらく人生を送ることになった。


くすりのはなし
おわり
306しぎ ◆RkPGiKyUwY :2005/10/08(土) 19:29:48 ID:QGEh6/NL
今回はこれで終わりです。
では、失礼します
307名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 22:51:33 ID:dSQ3AI9y
とりあえず断わりがあったから読み飛ばした。
ある意味GJ
308名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 23:57:14 ID:F62paWpf
>>295
そう言うなよ
荒れ易いから気ィつかってるんだろう

気遣い乙!
309名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:16:15 ID:DV0H//g2
>>306
嫌いじゃない展開でした
乙、そしてGJ
310名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 01:31:03 ID:uWJ1mNU2
>>306
おお、SSが投下されている。ありがたやありがたや
しぎ氏GJ
311名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 09:54:26 ID:WPtq4HVF
女になる→学校のアイドル的存在→つい一人とやってしまい病み付き→乱交‥ってのが欲すぃ
312名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 10:43:11 ID:FglOHzd7
ならば思う存分にその欲望を作品にしてぶちまけたまえ
313名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 16:57:02 ID:PzlhVufU
>311
では問うが、そこに屈辱はあるのだろうか?
悦びだけだったら、他のスレに投下した方がいいと思う。個人的には好きな展開だが。
314名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 17:24:51 ID:Y3+1A9RP
>>313
屈辱は必ずしも不可欠じゃないだろう。
最初の『女になる』が『女にされる』であれば、スレ違いとは言えない。

女にされる前のパターンとしては
・いじめられっ子が、いじめの延長として
・偉そうにしている奴が下克上で
・目立たない奴が偶々
とか色々考えられるが。

男から女になった奴がすんなり学校のアイドルになれる展開としては
山奥の全寮制男子校とかがしっくり来るんだろうな。
まわりにまともな女なんていないし。

俺らみたいに、普通の女より元男な女を喜ぶのは普通の感性じゃないだろうから
315名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 18:44:29 ID:FglOHzd7
既存の作品なら卓哉がそんな感じになりそうなんだけどなー
316名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 19:27:42 ID:PdXCm46c
元男な女はレイプされても心が痛まんのがいい。

逆に元男な女の味わう屈辱に(*´Д`)ハァハァするけどな。
317名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 19:35:09 ID:Nkt+5I/S
一応漏れの構想なんだけど・・・・

・全寮制の男子校が背景
・主人公が何らかの理由で女に。
・主人公は戸惑うが次第に馴染んでくる。
・学園のアイドルになって注目。
・女日照りのため次第に生徒達の欲望の対象に
・林間

たしかに蘇芳卓也の話がこれに近い。
あのまま話が完結すれば良かったと思っているけどね。
318名無しさん@ピンキー :2005/10/09(日) 20:20:04 ID:P5sBkqa7
むか〜し姉妹スレの方で投下されていた・・・・あ〜、ボラギノールだっけ?
あれは林間まで行ってるが主人公ノリノリ
ギャグとエロのバランスが絶妙だった気がする
こっちも未完か?
319名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 20:27:30 ID:1zqv/Qvx
>>318
ポキールなー。あの独特の能天気な文体はよかったなー。
復活キボンヌしても無理そうだけど、とりあえずまとめて読みたいなー
320名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:25:35 ID:VmSqHARS
>>317
それ、アレと同(ry
321名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:35:53 ID:bCA9nveS
>>297->>305
○○は
「〜」
と言う。

ジョセフかと思った。
322名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:55:53 ID:XUtPQNEc
英語の直訳文読んでる気分になった
323名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 02:14:09 ID:YiFtLFF4
>>317
そんな話あったっけ?保管庫は携帯で見られないのが大杉。
324名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 03:18:26 ID:Lbz6oOPv
>319
他にもブリーフ大名とかフンドシ侍というハンドルで書いていたな……。
325名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 09:06:17 ID:XUtPQNEc
理想の女性に生まれ変わったらスレだっけか。
あっちも細々と続いてるみたいだけど。
326名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 09:33:50 ID:ImWxB0QX
>324
X フンドシ侍。
O パンスト侍。
327名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 03:37:00 ID:y1GDfifG
なんか流れが止まったな
328名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 06:27:27 ID:90PPy/ob
商業誌で女性化させたい奴とか居るか…?
あと相手とか
329名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 03:12:23 ID:S+i55sW8
そういうのは多くが腐女子の領域に引っ掛かるな・・・いや、居ないわけでは無いが
330名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 07:44:19 ID:CmwalQHN
腐女子の領域だけどなんか可愛いのを見てしまった俺はどうしたら
331名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 08:24:31 ID:/UcnwPtC
>>330
それは
おまいの心が女性化しているからだよ
332名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 08:42:47 ID:AQe3UjtZ
>>331
良解釈!
333名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 04:03:04 ID:INGM3YqR
333
334名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 06:56:43 ID:TD5+hhcS
舞台が男子校ていいねぇ
335名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 17:02:19 ID:6tjLEJo4
>>317
理想的な設定だ…
336名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 21:35:43 ID:rzphB8A8
なんか懐古モードに入ってるな。
337名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 23:43:26 ID:RrPXkdPT
スレが心なしか廃れていく・・
待ってくれ俺はまだ此処に希望を持っているんだ
338名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 03:12:09 ID:K9yWmIiv
ハイ論議スレ論議スレ。こういうときのためのもんだろ?
場が荒れる前に誘導誘導。
339名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 02:48:09 ID:gfhq29/C
( ゚д゚)、ペッ
340名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 02:51:53 ID:R7DiHEO6
誰か俺に妊婦TS分の補給頼んだヽ(`Д´)ノ
341名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 05:16:44 ID:bdJmMkbK
342名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 06:17:46 ID:dplxzf4z
>>341
俺、エヴァ見てないからよくわかんないんだ。解説頼む。
343名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 10:15:33 ID:N/rZtfUj
>342
要は使徒という怪獣みたいなもんが襲って来るのを巨大ロボで迎え撃つ話なんだが、
とりあえずそいつらをコンセプトにちなんで天使風に擬人化&女体化してみましたよ、と。
で、その使徒の中に人間型の奴がいて、そいつも一緒にいじったらあら不思議、
男の子だったのがおにゃーのこになっちゃいますた、と。
…でもまあ、それじゃ結局は女体化にすぎないんだけどな。
344名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 09:46:30 ID:kTWOKbOp
今日のマイメロが…w
345名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 16:22:54 ID:8mSsP5se
>>344
思い切り非該当
346名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 16:39:19 ID:jqiynYKU
>>344-345
まあ、逆だったらなあって所だな。
347名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 00:47:14 ID:RiHc44w3
こうBible BlackとかDisciplineみたいに濃いヤツこないかなー。
Disciplineの伊藤薫とかもろ該当なんだけどな。

職人さん、お願いします。
348名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:40:27 ID:JVTDNh+C
どうしてみんなマイメロ見てるんだよ(笑
349名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 14:47:24 ID:jKvnKWFu
画像うpの所のテキスト支援にすごい力作が来ているぞ。
350名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 15:45:21 ID:WFR99odz
>>349
どこですか?
351名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 16:50:23 ID:fhMMOBYH
>>347
伊藤薫はTSするの?
352名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 17:23:17 ID:rD32KHVO
>>349
あれはTS史に残る大作だ。

絶対読めよ。そして、GJでコメント欄を埋め尽くせ。
353名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 17:24:06 ID:Ih6qQkUg
>>352
どの作品?
354名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 18:04:46 ID:u1Ox8Dhi
>>352
作者乙
355名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 18:36:37 ID:2LUAUk7X
良作でもそこまで褒められてるとひくな。
とりあえずこれから読んでくる。
356名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 19:47:44 ID:p3dSB7ln
読んでみた。あっちよりもこっちに投下して欲しかったよ (´・ω・`)ショボーン
357名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 20:38:34 ID:dqGFkKPX
あっちはあっちで保管されるようになったからいいじゃないか。
358名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:36:01 ID:SQEtfk8l
>>348偶々。
何気にOPのテロップを見たら、知ってる声優の名前がクレジットされてたんで
本編にも出てるかと思ってみただけ。本編には出てなかったが・・・
クスハたん……
359名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:20:08 ID:WR8xxtdV
どれが大作なのかさっぱりわからん……。
360名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:46:53 ID:dVewTlG+
読んでみたけどそこまでいいかねぇ・・・
主人公視点で最後まで救いが無いのは読んでてちときつい
361名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:20:48 ID:e5oi1s0Q
>>360
俺は救いがないのも好きだが。
362名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:47:11 ID:2/IbWReR
>>351
胸だけな。
でも女装して女として主人公に犯されるシーンがある。
ちとこのスレには微妙か、女装スレ向きかもな。
363GLAY ◆7Cj3xa/Uuc :2005/10/19(水) 20:39:47 ID:7e0xAdsF
投下します
364アルタン王子の敗北 第3章(1):2005/10/19(水) 20:41:57 ID:7e0xAdsF
アルタンはベッドの上で目覚めると、前日の快感と恐怖を思い出し、身震いした。
彼は将軍を見つけようと辺りを見回したが、この部屋にはいないようだった。
彼は鏡を見つけると、それに近寄り、全てが夢であることを祈りながら覗き込んだ。
しかし、そこに見えるのはシルクのドレスを着た女性だけであり、彼の望みは潰えた。

その時、侍女達が入ってきて、忙しく動き回り始めた。
彼女達は彼の体を風呂で洗い、彼の着替えの準備を始めた。
彼は抗うこともできず、成すがままだった。
レースのショーツと、ピンクのキャミソールを着せられ、ガーターベルトと、ストッキングを履かされた。
そして、彼女達は、青く長いドレスを彼に着せた。
彼の胸は強調され、乳房が服の中にあることを強く意識させられた。
彼ひとりでは、彼を縛るドレスからは抜け出せないことや、
自身が女性という無力な存在である事を考えると、不思議と性的な興奮を覚えた。
365アルタン王子の敗北 第3章(2):2005/10/19(水) 20:44:17 ID:7e0xAdsF
彼女達は彼を座らせると、彼の髪を整え、化粧を施し始めた。
彼の唇は魅力的に赤く染められていき、
唇を撫でるなめらかな口紅の感触は、将軍のキスを思い出させた。

化粧が終わり、彼は鏡を覗き込んだ。
鏡の中に居る少女は、女として完璧な体と、可愛らしい顔を持っていた。
彼女のドレスは、さらに彼女の魅力を引き立てていた。
その柔らかく、しなやかな体を見ると、彼は彼女の魅力と女らしさを認めざるを得なかった。
彼女を見ていると、彼の意識も「彼女」になってしまうような気がして、慌てて彼は鏡から目線を外した。

女達と共に他の部屋へ移動していると、彼のドレスが足に柔らかく当たるのを感じ、
改めて男との感覚の違いに驚いた。
そして、女の衣服をこのままずっと着て、この素晴らしい感覚を味わっていたい誘惑に駆られた。
366アルタン王子の敗北 第3章(3):2005/10/19(水) 20:47:42 ID:7e0xAdsF
別の部屋で彼は、女としての振舞い方や、歩き方などを細かく指示された。
女性的なお辞儀や、長いスカートを踏まずに歩く練習をした。
堂々とした歩き方ではなく、小さく女性的に歩くことを強要された。
また、どのようにしてスカートの広がりを抑えればいいかを教えられた。
彼女達がある程度満足すると、彼はまた別の部屋で化粧の仕方や、下着からドレスまで様々な女性の服の着方を学んだ。
女達は、アルタンに女性の服を着させ、様々に着飾るのを楽しんだ。

彼は、ランジェリーから始まり、様々なフリルとレースのバスクを着させられた。
どの服のどこがよかったかを、彼に言わせることにより、彼女達はアルタンを弄んだ。
女達に従い、命令されるがままに女の衣服を着る以上の屈辱は無いように思えた。
ランジェリーの後、彼はスカートを着させられた。
短いスカートを身に付けると、意識しなくても女のように歩いていた。
男だった時、彼の手は素早く剣を抜ける位置にあった。
しかし、少女になってしまった今は、彼はスカートを押さえ、ドレスが崩れるのを防ぐために、彼の手を使っていた。
女の体に慣れれば慣れるほど、彼の精神も女性化してきていた。
367アルタン王子の敗北 第3章(4):2005/10/19(水) 20:50:02 ID:7e0xAdsF
彼女達は彼自身を男に魅力的に見せる方法、
つまり女の側からの、ドレスの知識、それを着る方法、ダンスの技術、男の欲望を満たす術を教えられた。
自分が女らしくなって行くのは彼にとって大きな恐怖だった。
将軍は、アルタンが女として躾られ、彼をより悦ばせることに期待していた。

彼がほぼそれらの事を学び終わると、再び部屋を移動し、将軍と会う服を選ぶように言われた。
彼は自分の生涯の内で、自分が着る下着とドレスについて考える事になるとは思わなかった。
もしアルタンが将軍を満足させる物を選ばなかった場合、彼の同胞たちが苦しむことになるだろう。
368アルタン王子の敗北 第3章(5):2005/10/19(水) 20:52:49 ID:7e0xAdsF
彼は恥ずかしさで顔を赤らめながら、部屋いっぱいに並んでいる服を見始めた。
将軍が喜ぶ物は何かを考えながら、彼は試着を始めた。
沢山の物を試着しているうちに、女性の下着を着る事を楽しんでいたことに気づいた。
体を包む柔らかくぴったりとしたレースの感触と、シルクのストッキングの感触が、彼は気に入っていた。
レースとシルクの服は、彼の意思を無視して、彼の心を一層女性化させているようだった。

不意に彼は、ここから逃げ出し、将軍と、徐々に女性化してきている彼の心から逃げたくなった。
ランジェリーを脱ぎ捨て、ドアへと走り出す誘惑が彼を誘った。
しかし、女性の服を着る誘惑には勝てず、彼は服を選びつづけた。
369名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 20:53:41 ID:7e0xAdsF
以上です
370名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 01:25:33 ID:7PAeePHo
"(#  ̄ー ̄)〇""グッジョブ"
371名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 01:40:42 ID:xtVOsXVf
2004年TS高校入試問題
問い1
次の画像の中から一つ選び、画像に合ったTSストーリーを書きなさい。(10点)

ttp://up1.skr.jp/src/up5466.jpg.html
ttp://up1.skr.jp/src/up5467.jpg.html
ttp://up1.skr.jp/src/up5468.jpg.html
372名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 09:37:29 ID:CpslPSY9
>>371
そこDLしないと見れないのか?
373名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 12:13:57 ID:Vz1T13ld
GLAY氏激しく乙
374名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 18:53:03 ID:9bYUhUxU
>371
5467で。

「も、もうやめっ、やめてくれっ…」
(シュッシュッシュッシュッ……)
敵対する組織に捕まって、もう何日過ぎたかわからない。
俺は、あろうことか味方である上官に売られたのだ…
そう、捕まえた敵が言っていた。

(シュッシュッシュッシュッ……「ウッ!」……ビチャッ ビチャッ パタッ ポタタ…)
「や、やめろぉぉぉぉぉ・・・・・・」
捕まってから毎日、夜遅くまで敵組織の精液便所とされていた。
「クック、嬉しいくせになにを言うw」
捕まえた男が言った。
「お、俺は男だっ! ぶっ掛けられて喜ぶ男がいるかっ!」
「ほう? メスの躯で男だと? はんw こんなになっているのにまだ抵抗するかw」
男は、しごいていた手を俺の…胸にさわり、頭頂部をつねった。
「うくぅぅぅ!!」
いてぇ!
「ふむ・・・まだ効果が薄いようだな。」
男がなにかの装置をいじ・・・・・・う? あ? うっうあああああああっ!
「うあああぁぁぁぁぁああぁああっっ?!」
な、なんだコレっ!さっきつねられた所がすごくジンジンしてっ
「なっ、なにっを! んくぅ! な、なにかくるっ! だっ、ダメだっ やめってっくれっっ!!!!」
「そのままイッてしまえw」
「いっ いやっだっ! いや、いやだいやぁ! あああああああああぁぁあぁあぁああぁぁぁぁっっ!」
男のときのオーガズムとは比べ物にならないほどのなにかが背中から頭に駆け巡り、ほとばしった。
「ふむ、首輪につけた機械は、もっと強力でもいいらしいな。」
・・・捕虜への強制性転換拷問装置だと知ったのは、もうこの体になじんでしまってから聞かされた。

そして、戦争が終わった・・・ これから俺は・・・
375名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 18:55:25 ID:9bYUhUxU
>371
こんな感じでいいのか?
まぁ、仕事中にたまった鬱憤は、すっきりしました。
どうみても助かりました。
本当にありがとうございました。
376名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 20:01:01 ID:gzW7ufc1
アルタンハァハァ
今後も期待しているぜ。
377名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 00:14:24 ID:x/b5mued
>371
俺の嫁達を勝手に貼るな。
378名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 03:11:00 ID:Z85/bex3
今更だが、こんなニュースが。
http://x51.org/x/03/07/0752.php
リアル苦手な人は見ないで。
379名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 23:00:40 ID:NWTcXQZ5
リアルなら、パパからママに変更って人もいたっけ
380名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:11:40 ID:fpwzZvOM
リアルはスレ違い・・・
381名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 10:50:17 ID:NGpl+C3A
>>371
5466で。

「んっ・・・・ふぅ・・・・ふぁ・・・・んむぅ・・・・」
「そうそう、そのツンデレ風味の表情がまた・・・・うおっ・・・くっ・・ちゃんと飲めよっ・・・」
「んんんっっっ!!!ん、ん、んんんんんんんんんん〜〜〜〜〜〜〜!!!!・・・
んぐっ・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」
「ふう・・・・んじゃあ、ほら、きれいにしてよ。ちゃあんと舐め取れよ」
「くそ・・てめ・・・・・憶えてろよ・・・・・・男に戻ったら・・・・」
「あれえ?そんな事言っていいのかなあ♪この子は。男に戻りたくないんだ♪」
「くっ・・・・・」
「ほらほら、ちゃんと教えたろ。こういう時なんて言うか」
「くうっ・・・・・・・・・・・・申し訳ございません・・・ご・・・・ご主人様・・・・」
382名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 01:04:03 ID:ipiA3hi1
だれか、これを購入した猛者はいる?
できれば感想ほしいんだけれど。
http://www.dmm.co.jp/digital/doujin/-/detail/=/shop=doujin/cid=d_008917
383名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 03:17:35 ID:GtP89ZJU
うげー…とりあえず俺だったらタダでも(゚听)イラネ
つか、エロゲ板のスレで聞いた方がいいんじゃねぇの?
384名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 03:45:38 ID:4PBOIBP0
3DCGってどうも萎えるんだよな(´A`)
385名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 10:36:31 ID:shXGxAEj
386名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 16:02:59 ID:0Ly9yyxV
おいおい…感想ならここまで入れとけ。
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1118490080/645-661
好評価っぽいとこだけ見せて吶喊させるのは間違いだぞ。
387名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 20:10:00 ID:qGksNjIi
TS好きっていうのは存在的にホモなのかも知れない
だから これに抵抗は無いと思うのだがどうだろうか?

ttp://gaty.hp.infoseek.co.jp/kusomiso.html
388名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 20:16:54 ID:QIUOmzs5
踏んでないが、とりあえず帰れ
389名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 20:40:49 ID:uLvYiU+v
>>387
URL見てすぐわかったwww
氏ね
390名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 21:48:59 ID:2r6elole
>>387
  グロかよ。PCが壊れるぅううううーーーー
391名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 01:03:53 ID:c1SnA8iO
>>387
あちこちネタにされてるホモマンガか
392名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 09:18:18 ID:BgNVTeK3
保管庫更新されてるね
寡黙に管理を続ける管理人さんグッジョブです
393名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 19:44:38 ID:ECnmhJLN
俺はホモでもBLでもショタでもレズでも百合でもフタでも食えるけど
くそみそはギャグ漫画だからエロの対象ではないな
熊先生では抜いた
394名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 21:34:11 ID:gd6pC9hE
うむ。保管庫の人、ありがとう。ケータイからでも見られるので助かる。
395名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 00:07:47 ID:Cx0RTyc4
>・86 ◆H81saXjM(八十六 ◆uSte4fKw)氏の作品、「竜一」
ってカイト以前のこのスレの黎明期の作品じゃなかったっけ?
396名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 02:04:38 ID:qdGKoygP
>>387
TSはもちろん、ふたは食えるし、レズも問題ないが……ホモはちょっと……ちがくね?
397名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 09:28:16 ID:vHkUK5u3
俺にとってもちがうな。
なんてーかこう…一線を超えちまった感はある。

つか俺は親友萌えとかも好きじゃないし。
なぜか強制ならおk、なんだけど…少数派かなぁ。
398名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 09:46:29 ID:Moaj20AW
てか二日前の荒らしに反応するなよ
399名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 12:04:55 ID:FTxIP7aV
ショタ、ホモは絵しだい。でも三次元になるとどっちもダメ。
400名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 12:09:33 ID:tJHySWdo
test
401名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 12:53:16 ID:ehbhZ/jH
女性化させられて男のチンポを美味しそうに咥えるのは萌えるが
男が男のチンポを咥えている姿は気持ち悪い
俺の精神が女性化してないから気持ち悪いと思えるかなぁ?
402名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 17:13:54 ID:rdRojYe/
>>401
正常
403名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:25:47 ID:bH1Ti4iW
一般的には前者も異常だろw
404名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:55:58 ID:yX7gPDJe
ここのSSを見て楽しんでいる奴は、同性愛願望なんて持ってないけどな。

「もしも男が凄く可愛い少女になったとしたら、周りがどのような反応をするか?」
ということを楽しんでいる。
だからエロはおまけになって、現実離れしてるとか説明臭いような凝ったストーリーにすると
人気がなくなる。逆に周りの脇役、準主役の感情表現がリアルなほど人気が出る。
405404:2005/10/27(木) 19:00:53 ID:yX7gPDJe
(×)だからエロはおまけになって、現実離れしてるとか説明臭いような凝ったストーリーにすると
人気がなくなる。逆に周りの脇役、準主役の感情表現がリアルなほど人気が出る。

(○)だからエロはおまけになっている。
このSSの特徴として、現実離れしてるとか説明臭いような凝ったストーリーにすると
人気がなくなる。逆に周りの脇役、準主役の感情表現がリアルなほど人気が出る。

大修正してスマン。
406ズロース公爵:2005/10/27(木) 22:30:59 ID:5ryEDcnS
危ない──ある日の学校帰り、都筑喜久は目の前を行く友人の長谷部保が、バナナの
皮を踏む瞬間を目撃した。
「保!足元に・・・」
気をつけろと言おうとした時、喜久は保が宙に舞う姿を目撃した。その様は、まるでタンゴ
でも踊るかのように華麗だったと彼は後に述べるのだが、問題は保の方である。

「うわわーッ!」
バナナで足を滑らせた保は体を一回転させると、勢いをつけてガードレールに激突。更に
その弾みで道路へ転げ出た所を、たまたま通りがかった象に踏み潰されてしまったので
ある。

「た、保!」
慌てて喜久が近寄ると、保は紙のようにひしゃげて、ひらひらと風に舞っていた。まるで某
米国で人気を博した、ネコとネズミのいがみあいアニメを見るようであるが、事態は案外、
深刻そうである。
「誰か、空気入れを!ち、違う、119番してくれ!」
ペラペラになった友人の姿を見て狼狽する喜久。空気で膨らませればあるいは、とも思った
が、それでは問題は解決しないであろう。このままでは、保は十六歳という若さで往生して
しまう。喜久はいよいよ焦りを募らせた。と、その時、保の体から何やら眩い球体が、すうと
飛び出したではないか。喜久はこれを見て、顔面蒼白になった。
407名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 22:48:31 ID:ysLw/Qwp
つ@@@@
408ズロース公爵:2005/10/27(木) 22:54:16 ID:5ryEDcnS
「た、魂が抜けていく」
喜久は眩い球体を掴もうとするが、それは霞か雲のように手の中には収まらなかった。
そうしている間に、保の魂は徐々に秋晴れの空を目指していく。

「駄目だー!保、戻って来ーい!」
突然、別世界へ旅立つ友を見送る羽目になり、嗚呼と落涙する喜久。するとその時、象
に乗っていた男が喜久の前に立った。男の身なりはヒッピーとかそんな感じで、見るから
に怪しい雰囲気である。
「すまない事をした。あれは、君の友人か?」
「そうだよ!あんた、何て事をしてくれたんだ!」
今にも噛みつかんばかりの勢いでまくしたてる喜久に対し、男は存外、平静な顔をして、
「実は俺、シャーマンの資格を持ってるんだ。国家U種の」
などと言うのである。その言葉の意味が分からない喜久は、相変わらず怒り続けている。

「それがどうしたっていうんだ!」
「落ち着けよ、君。今ならまだ、彼の魂はここに引き戻せる」
男はそう言うと、腹の底から唸るような声を絞り出した。それは喜久にとって、聞いた事の
無い未知なる言語であった。
「君も念じてくれ。彼の魂がここへ戻ってくるように」
「は、はい」
男の勢いに押され、うむむと共に祈り始める喜久。この際、何でもいいから、奇跡よ起こ
れと念じるしかなかった。
409ズロース公爵:2005/10/27(木) 23:14:13 ID:5ryEDcnS
(保、帰って来い!俺が持ってるAV女優の、蝗(いなご)みるくちゃんのサイン入りパン
ティやるから)
喜久は念じた。強く強く、念じたのである。するとどうだろう、念じた甲斐あってか昇りか
けていた保の魂は、段々とこちらへ帰ってくるではないか。

(保!みるくちゃん!保!みるくちゃん・・・)
友人と、友人の好きな物を頭に浮かべ、必死に魂を呼び寄せる喜久。そして、遂に奇跡
は起こった。
「おいでませ、還俗プリーズ!」
男が叫んだ瞬間、ペラペラになっていた保の体が膨らみ、顔に生気が戻ってきた。そし
て見る見るうちに立ち上がり、髪はズバッとロングに、そして胸は89センチのFカップに、
更にキュッとくびれたウエストと、むっちりと脂の乗ったヒップが──

「ありゃ?何か変だな」
「保が女になっていく・・・」
男と喜久が呆気に取られている内にも、保の体はどんどん力を漲らせていく。まだ意識
は戻っていないものの、何とか往生を免れたようだ。それは良いとして、問題はその体
つきである。
「・・・君、何か雑念、入れなかったかい?」
男が訝しげな目で喜久を見た。そう言われてみれば、確かにあるAV女優の姿を、喜久
は思い浮かべている。
410名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 23:26:31 ID:M+T1lUPV
通りすがりの象ってなんなんなんだ?
411ズロース公爵:2005/10/27(木) 23:38:07 ID:5ryEDcnS
「何かまずかったかな・・・」
「魂の形って不安定だから、肉体から離れているとどんな風にでも変われちゃうんだよ
ね。だから、友達である君に彼の事を強く念じて貰いたかったんだが・・・」
保の魂は完全に体に定着したようで、とりあえずは一安心というところ。しかし、保は以
前とはかけ離れた姿になってしまった。そう、分かりやすく言うと、AV女優の蝗みるくに
瓜二つという姿形になったのである。

「もしかして、俺の蝗みるくちゃんへの思いが、強すぎましたか・・・?」
「まあ、有り体に言えばね・・・」
「でも、そんなんで体つきまで変わるものなんですか・・・?」
「普通はならないが、君の思いが尋常ならざる物だったんだろうね・・・」
恐るべきはDNAまで変えてしまう、思春期の性欲といった所であろうか。かくして、保は
不運にも友の手によって、女性へと変化してしまったのであった。

「ん?俺・・・何やってたんだろう」
と、保が呟いた。だが、声もすっかり女の物になっている。
「保!生き返れたんだな!良かった!」
もろ手をあげて感涙する喜久。形はどうあれ、保が生きている事が当たり前に嬉しい。
「何、泣いてんだ、喜久。どうかしたのか?」
「どうかしたのはお前だよ。しかし、まあいい。良かった、良かった・・・」
気がつけば泣き笑い顔。喜久は保の肩を叩き、鼻水が垂れるのも構わず、友の生還
を喜んでいた。
412ズロース公爵:2005/10/27(木) 23:52:57 ID:5ryEDcnS
「なんじゃあ、こりゃあ!」
わなわなと保の体が震えた。無理もない、僅かな間に己が男から女へと変わってしま
ったのである。しかも、喜久はその訳を告げてはいなかった。理由は言わずもがな。

「そう、騒ぐなよ」
喜久がプラッシーとうまい棒を持って、自室へやってきた。ちなみにここは、喜久の家
である。まさか、女の姿となった保をそのまま自宅へ帰す訳にもいかず、とりあえずここ
へ落ち着いたという訳だった。
「俺、一体どうしたっていうんだよ?何があったんだ?」
「ま、おいおい話すからさ、まずはプラッシーをやってくれ」
喜久は黄色いジュースの栓を抜き、はて何から話そうものかと思案に暮れた。

「保。まず、今の状況を整理しよう」
「うん」
「お前は学校の帰りにバナナの皮に足を取られ、ガードレールに激突した後、通りすがり
の象に踏まれて一旦、あの世に行きかけた」
「そこいらへんは、何となく覚えてるな」
保がそう言うと、喜久の背に冷や汗が流れた。問題はこの後にあるからだ。
「それで、まあ・・・象に乗っていた人がたまたまシャーマンで、お前の魂をこの世に引き
戻してくれたんだが、そこで手違いがあってな」
「ふむふむ」
保の鼻息が荒くなっている。喜久は一息、間を置いて──
413ズロース公爵:2005/10/28(金) 00:05:45 ID:5ryEDcnS
「スマン!お前を現世へ呼び戻すために、お前の好きな蝗みるくちゃんの事を考えたら、
そのまんまになっちゃった!」
がば、と手をついて詫びる喜久。それを聞き、保が激昂した。

「お前が原因か、この野郎!」
保は立ち上がると、喜久に覆い被さった。そして右、左とパンチを繰り出すのだが、女の
体ゆえか今ひとつ力が入らない。
「イテテ!やめろ、保。謝ってるじゃないか!」
「それで済むか!」
ポカスカと頭を殴られ、喜久は思わずぐいっと保の胸を押した。すると──

「あうッ!」
と、保は胸を抑えて後ろに倒れてしまった。その途端、豊満な乳房がぷるんっと揺れ、喜
久の視線を奪う。
「だ、大丈夫か、保」
「・・・うん。女って、胸を押されると駄目なんだな」
きゅっと唇を噛み締める保。もし、男のままだったらこんな事はあり得ないとでも言いたげ
で、悔しそうだった。
「いがみあってても仕方がない。打開策を考えないか」
「・・・そうだな」
喜久が提案するも、保は何故か顔を赤らめてうなだれるばかり。しかも、潤んだ目つきで
視線を喜久へと注いでいる。
414名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:22:47 ID:/nJieqZk
こういうバカっぽいの好きだ
頑張ってくれ
415ズロース公爵:2005/10/28(金) 00:23:51 ID:dg/HmyGR
「・・・シャーマンの人が言ってたんだけど、お前を男に戻す方法を調べてくれるってよ。
近いうちに連絡くれるらしいから、希望を持とうぜ」
「そっか」
ふう、と保はため息混じりに答えた。男に戻れる希望があるのなら、まだ救いようもあろ
うというもの。そうなれば緊張も解け、体から強張りも抜けていく。

「しばらくは学校にも行けないかな」
「それどころか家にも帰れないんじゃないか?お前の母さん、今の姿見たらショック死
するぞ」
「どうしよう・・・俺、行くあてなんかないぞ」
「俺ン家に泊まればいいさ。どうせ、父ちゃんも母ちゃんも外国暮らしで、滅多に家には
帰らないんだからな。俺がお前の母さんに言っとくよ」
喜久の父母は高名な考古学者で、一年のほとんどを海外で過ごしている。今の保の身
を隠すには、ここ以上の場所はないだろう。

「んじゃ、そうさせてもらうかな」
あーあ、と保が大の字になって寝転んだ。するとどうだろう、保が穿いているミニスカート
の中身が、喜久の目に映じたではないか。非常に深い黒色のスカートの中に、見るも眩
い白いショーツのレースが煌いている。
「保、こっちに足を向けるなよ」
顔を赤くした喜久が言うと、
「何か見える?」
と、保が挑発的な流し目を返してきた。
416ズロース公爵:2005/10/28(金) 00:33:57 ID:dg/HmyGR
「パンツが見えてるんだよ」
喜久はそう言って、座布団を保の足にかけてやった。今は女だが、保は自分の友人で
ある。友人の下着を盗み見る性根など自分にはないと、喜久は気張っているのだ。

「そう言うけどな、これだってお前のせいなんだぜ」
「そりゃ、そうだけど」
保は座布団を抱くと、子猫がじゃれるように喜久へ詰め寄った。まるで、遊んでくれと言
っているように。
「ちなみに喜久、お前、女のアソコ・・・見たことあるか?」
ぐぐっと保が顔を喜久に近づけながら問う。何か思惑があるのか、含み笑いを浮かべて
いる。

「ネットでなら見たけど」
「そういうんじゃなくて、生のアソコだよ」
次いで保が、ひひひと嫌らしい笑いを漏らした。その様子を見て、喜久はおぼろげに友
の思惑が読めてきた。
「み、見せてくれるのか?」
喜久が訊ねると、保は黙って頷いた。そして、
「鏡あるか?俺も見たいからさ」
と言って、いそいそと身に着けている物を脱ぎ始めたのである。
417ズロース公爵:2005/10/28(金) 00:50:22 ID:dg/HmyGR
女になった保は、薄手のタンクトップと超がつくほど短いスカート、それにショーツしか
身に着けていなかった。これは、喜久が持っているDVD、『蝗みるくの破廉恥家政婦
さん』のパッケージから投影された物だと思われる。

「おい、喜久。なんかこう、そそるものあるか?」
一糸まとわぬ姿となった保が、長い髪を束ねて微笑んで見せると、喜久はおもむろに
前かがみとなった。理由は言わずもがな・・・
「あ、ああ・・・」
喜久は保の体から放たれる女臭にくらみ、肉棒を恐ろしいほど硬化させている。初めて
嗅ぐ女の匂いとはなんて淫靡で艶かしいのだろうか。喜久は股間を押さえながら思う。

「おお、これがみるくちゃんのFカップか。自分で自分のオッパイ触るなんて妙な気持ち
だけど、柔らかくて良い感じだ」
保が言いながら、豊かな乳房を手で下から掬った。89センチのFカップはたっぷりと
量感をたたえ、その手の中でゆらゆらと弛む。
「お前も触ってみろよ、喜久」
「・・・うん」
ぐいっと乳房を突き出され、喜久はおずおずと手を差し出した。
418ズロース公爵:2005/10/28(金) 01:03:48 ID:dg/HmyGR
「内側から円を描くように揉んでみてくれ」
「分かった」
ハアハアと息を荒げ、喜久は乳房を揉み始めた。手が、指が乳房の汗ばむ様子や、硬く
尖っていく乳首の変化を感じ取る。これが女か、と喜久は感嘆し、興奮で肩を弾ませた。

「・・・気持ち良い」
保が不意にそんな事を言って、背を少し反らした。そして体を震わせ、目もうつろにこう囁く
のである。
「・・・喜久、セックスしてみたいか?」
「え・・・?セックスって、お前・・・」
乳房を揉む喜久の手が止まった。そこへ保が言葉を繋げていく。
「俺さ・・・何だか、ここに・・・何か入れたくなってきたんだ」
保が喜久の手を取り、若草が生い茂る恥丘まで導いた。すると、そのすぐ下にある陰裂か
らは、とろりと熱い樹液が溢れているではないか。

「ぬ、濡れてる」
「今の俺は蝗みるくちゃんだから・・・きっと、セックス大好きなんだろうな。オッパイいじられ
ただけで、おかしな気分になってきた」
喜久の指は粘っこい液体に濡れ、気がつけばぐずぐずと解れた女穴の中に入っていた。
初めて知る女の内部は熱く、本人の意思とは関係なく蠢いているようだった。
419ズロース公爵:2005/10/28(金) 01:17:50 ID:dg/HmyGR
「・・・喜久、お前も脱げよ」
「う、うん」
喜久が服を脱ぐ間に、保は静かにベッドへ腰掛けた。まだ女になりたてではあるものの、
体が女の作法を呑み込んでいるらしく、目が勝手に喜久の股間へと行ってしまう。

「もう、勃起してるじゃん」
「悪いかよ」
「ううん、なんだか嬉しい気がするんだ。変だけどさ」
ギリギリと上向く喜久の肉棒を見て、保は淫靡に微笑んだ。気がつけば保はベッドから降
りて、喜久の前で膝を折っている。
「何する気だ?」
「しゃぶってみようと思う」
「出来るのか、そんな事」
「何か、そうしたい気分なんだ」
保の手が優しく肉棒を掴むと、喜久は天を仰ぐように体を強張らせた。

「うッ!」
ぬるり、という感触が喜久の肉棒を包んだ。咥えられたのだ。
「ああ・・・何かおかしくなってきた」
肉棒を這うように蠢く生肉──それが舌だという事は分かる。保は淫らに顔を上下させ、
舌で喜久の肉棒をジワジワと苛んでいるのだ。
420ズロース公爵:2005/10/28(金) 01:30:39 ID:dg/HmyGR
「どう、喜久。気持ちいい?」
「う、うん・・・」
「そう。俺も初めて知るけど、チンポの味って案外、悪くないぞ」
喜久は己の肉棒を握り、いやらしい質問をしてくる女が、わが友人とはとても思えなか
った。しかし、現実に保は女となり、今は肉棒を咥え込んでくれているのだ。いよいよ
喜久は眩暈を覚えるほど、混乱し始めた。

「保・・・ベッドに寝てくれないか」
「したいんだね?いいよ」
保は髪を掻き分け、ベッドの上へ身を投げた。そして静かに足を開き、目を閉じる。
「いくぞ、保」
「あッ、今チンポ当たった。ふふ・・・」
保は無邪気に笑い、余裕げである。やはりAV女優の姿だけあって、男を翻弄する手管
に長けているのだろう。

「入った・・・かな?」
「まだ、入り口。もう少し下・・・」
喜久が腰を突き出すと、保は一瞬、ぴくりと身を震わせた。その後、肉棒がずるりという
感じで胎内に収まると、瞼をピクピクとしばたかせ、喜久の背中を抱いた。
「ああ・・・入って来た。すごく・・・気持ち・・良い」
うっと低くうめいた保は、足を喜久に絡ませて、更なる深い結合を望んだ。そして肉棒
をすっぽりと女穴に飲み込むと、ゆるゆると腰を使い出したのである。
421ズロース公爵:2005/10/28(金) 01:47:28 ID:dg/HmyGR
一方、その頃、例のシャーマン男は象に乗って街を出て行く所だった。
「彼らには悪いけど、男に戻す方法なんて無いんだよな。一度、肉体を離れた魂が、
帰ってくるだけでも奇跡に近いのに」
男はチャイを飲みながらごめんなチャイと呟いた。これで、何もかも済ませようという
のである。


「ああ・・・喜久、すごく良いんだけど」
「俺もだよ、保」
ギシギシとベッドが軋み、激しく揺れている。すでに二人は何度目かの交わりで、幾度
も絶頂を得ていた。しかし、体が求め合って離れないでいる。
「俺、このまま・・・女のままでも・・・いいッ・・なあ・・・」
保は半目になって、女穴を出入りする肉棒の素晴らしい働きに理性を蕩けさせていた。
願わくばずっとこうしていたい──保は喜久の体にしがみつきながら、そう思う。

「俺も、保が女でいてくれたらって思うよ」
女犯の愉悦を知った喜久も考えは同じだった。友であり恋仲であれば、どんなに良い
関係が構築されるであろう。そんな思いが頭を過ぎる。
「ああ・・・また・・・イクッ」
「俺もだ」
激しく体を求め合い、二人は高みへと登りつめた。実を言えば、仲睦まじい二人はこの
先、様々なトラブルに巻き込まれていくのだが、それはまた別のお話である。

おしまい
422名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 02:49:19 ID:3wGUI0mI
02
423名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 03:27:50 ID:pE1puluP
題名で掴まれ、象とペラペラで爆笑、全てが許せる気になった。
できればこの先の話も見てみたいが、このぐらいの長さだからすっきりしてるのかも。
何はともあれ、作者GJ!
424名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 03:31:05 ID:papyRUJA
いいものを見た気分だ
425名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 05:47:17 ID:uSyOjQGt
きちんと娯楽作ってカンジだな 
GJ!
426名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 12:17:53 ID:dxwvziti
通りがかりの象のところでツボに嵌って会社で噴出してしまったぞ
どうしてくれるんだ 面白すぎだ
GJだ!
427名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 16:33:58 ID:Q2ToW8Tl
ついてない洋一みたいだw
また書いてくれ
428名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 20:32:36 ID:srBloOK6
通りすがりの像かよw 序盤が最高に面白かったw
429名無しさん@ピンキー:2005/11/01(火) 12:20:33 ID:SC6yHqc1
まずはプラッシーをやってくれ、に吹いた。
430名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 18:27:15 ID:xP27epbj
今日は頭の中で「ドカ〜ンと星屑蹴散らして〜♪」とずっと流れてた
買うべきかなミトのDVD。あれも強制に含むかもしれんし
431名無しさん@ピンキー:2005/11/02(水) 23:40:31 ID:LhwP1Vn8
>>430
でも声が…
432名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 05:57:01 ID:E+RIoPcv
だれだっけ? 天地と同じ声な希ガス。気のせいか?
ああ、それに女性化は第一期最終話まで待たにゃならんし……第二期のイメージ強すぎた

女性化の理由も憶えてない。そこんトコ納得できたら買おう。誰か教えて通のひと!
433名無しさん@ピンキー:2005/11/03(木) 08:02:23 ID:kLUuugpF
保志総一郎
星王家の力が発動した時に女性体に固定されたから。
434名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 02:54:32 ID:qwyoMGU0
そういえば、石田彰の少女役も結構見事だった記憶があるな。
435名無しさん@ピンキー:2005/11/05(土) 20:27:22 ID:on807LX5
>>434
ゴクドー君?
そういや脱衣マージャンで脱いで初めて判明する女装少年の声もやってたな。
436名無しさん@ピンキー:2005/11/07(月) 00:33:44 ID:jvCOj7ei
俺・・・SS書ける気がするんだけど気力が沸かないんだ。やりたいのに気力が沸かない
てことで気力が沸く何かをよろ⊂ニニ( ^ω^)ニニ⊃
437名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 00:29:33 ID:Zm2ga0bO
今は反省している
438名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:04:11 ID:j+ptLHZj
>>435
セーラームーンでオカマの敵役やってた記憶がある
439名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:15:42 ID:Sr+3CbkJ
なんか生理ってる夢を見た
夢なのにだるいは頭痛いはで最悪だった
……夢だからこそ、か
440名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 03:17:58 ID:/QANhjvu
最近寂れてるね(´・ω・`)
441名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 07:06:17 ID:fEqenB7z
>>440
長文厨・議論厨どもは全員隔離スレで遊んでるからね。
ここは純粋にSSを楽しむ場ってことで。



つーかあいつらあんな下らん論争に費やすエネルギーがあるなら
SSの一つでも書いてこっちに(ry
442名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:13:50 ID:MOEGO/Cn
>>438
>セーラームーンでオカマの敵役やってた記憶がある
アレでオカマというとふつーはゾイサイトのことなので、
それは三ツ矢雄二じゃないだろうかと一瞬悩んでしまった。
443名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 19:31:49 ID:1BCimlpU
ゾイサイト=難波圭一
フィッシュアイ=石田彰
だった。
444名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:02:57 ID:wMX20IT+
>>443
そうそう。
 たしかセーラームーンではフィッシュアイが男に恋する話があったよな。
 マジ中の人が女性かとオモタ
445名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 23:22:05 ID:Npr5CXOK
>>444
あの三人組の中で普通に女っぽかったもんな。
446名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 02:27:12 ID:UP3q2jI8
>>440
支援所がにぎわっているので、あまり欲求不満は無いw
あーカズヤになりてぇ (´A`)
447名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 12:31:27 ID:FRu2V+E2
>>446
あれは強制じゃないだろw
448名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 15:39:35 ID:HsITZFzC
非強制でもイイから、面白いTSFが読みたい。
449名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 20:15:09 ID:LJcRgh/z
>446
ん、そうか。じゃあ書くのやめよっと。
450名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 21:30:15 ID:0K8n/cva
あっやっぱ何でもないです書いて下さいお願いします



とでも言ってもらいたいのか
ウゼー
451名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 21:40:32 ID:FhLn27Tu
最近書けないよ・・・

保管庫に前に書いた奴が保管されているのは嬉しいけど。
そういえばまだ途中なんだよな・・・
452名無しさん@ピンキー:2005/11/09(水) 22:52:46 ID:7ZuF1rGc
>>433-434
その系統の話だと岩永哲哉も海外じゃ女だったって役やってた事あったな。
男とくっついた後はホモだと騒がれたけど、意外に違和感なかった記憶がある。
453 ◆1UeLQsDP6U :2005/11/09(水) 23:04:02 ID:km3I97ut
前にここで書いたときにリリカルな親友物を読みたいという
リクエストをもらったのを思い出して、
こないだ支援所で書いてみたら微妙な評価だったよ。
だってエロは難しくて書けないんだよ母さん。。。
454名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 00:07:44 ID:8UToMap2
男→女がメインなんだけど、女→男が出てくるのってありだろうか
455名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 01:26:54 ID:c6WMR5eK
たまにはグロいのが読みたい。
妊婦になるとかおばさんになるとか、どうしようもないブサイクでデブな女になるとか。
職人さん、お願いします。
たまにはグロいの下さい。
456名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 01:28:45 ID:O/M+boBj
>>455
だが、断る
457名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 01:46:39 ID:a5PKtkut
>>454
>1をちゃんと嫁!
458名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 04:10:38 ID:qbW4cBQp
>457
いやいや、その前に「スレタイを確認しろ」だと思う…
459名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 04:26:01 ID:h90haDgR
>>454
ルールでいうならば、女→男が出る事自体はセーフなラインだ。
ただ、タイトルにもある通りに強制女性化が主題であるというラインを逸脱しなければ
男が女にはめられて、性別がいれかえられて、その上で元男側を中心に描かれる
とかそういうのはありだろう。
女→男については、出番を極力抑えて扱えば良いんじゃないかな?
460名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 05:27:31 ID:Wdcb1fec
>>453
支援所は携帯からいけないから、寝ながらマタ〜リ見られないのでマンドクサ。
461名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 08:28:45 ID:N8JRcfbb
>>454
女→男が味付けていどであるならアリ
462名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 10:16:31 ID:x8QwjlZD
>>454
見てるかどうか知らんけど、誘導
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】3話目
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128085762/
463名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 15:42:41 ID:ARNdi7va
>>451
保管庫ってどこだ?
464名無しさん@ピンキー:2005/11/10(木) 15:47:51 ID:p6qAjqSX
>>2
465名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 05:56:18 ID:8h8Jf5Ui
支援所ってどこですか???
教えてエロい人!
466名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 08:33:55 ID:dyt7WJ9E
467名無しさん@ピンキー:2005/11/12(土) 16:00:22 ID:a2qwT8Gz
支援所は微妙にこことは住民の質が違う
朝おんスレや、生まれ変わったらスレの
なりたい系(なって男に色々されたい系)の
住人が立てた掲示板だから、投下されるSSも
こことは少しタイプの違う作品が多いね。

ここならではの作品もみたいところ。
468名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 09:23:57 ID:vbueJl73
なんかさっき見たら「弥生の小部屋」が更新してた……
469名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 11:30:31 ID:CbiMEWG6
>>468
宣伝乙
470ズロース公爵:2005/11/13(日) 16:11:13 ID:U1Em94DZ
西暦二千七十七年。民営化された警察は性犯罪者の増加に伴い、新たな法案を国会
へ提出した。それは近代刑法を仰天させるような、非常にぶっ飛んだ内容だった。
題して、

『性犯罪者に対し、性転換を課す刑罰の骨子』

この法案は立法と司法の有識者による立案で、それを政治家が三日三晩、料亭で芸者
をあげながらどんちゃん騒ぎをしつつ、まとめたものだという。いわば特措法に近いのだ
が(どこが!)、居眠り国会といわれている衆議院を難なくクリアし、早々と法定化と相成
った。ちなみにこの時代、参議院は廃止されている。平成のお笑い宰相、鯉墨内閣の時、
あまり役に立たなかったので、要らないという話になったのだ。

「おい、怒髪天実。出ろ」
刑務官が鉄格子の鍵を開けると、連続婦女足舐め露出魔で名の知れた犯罪者が、のっ
そりと身を起こした。怒髪天実(どはつてん・みのる)、二十五歳。極度の足フェチの上、
己の下半身を異性に見せたがるという、困った性癖の持ち主である。
「釈放ですか」
「そうだ。特赦ってやつだ」
刑務官は咳払いをひとつして、実を別室へ連れて行った。
471ズロース公爵:2005/11/13(日) 16:28:00 ID:U1Em94DZ
「身体検査をやるから、服を脱げ」
「はい」
実は縞模様の受刑服を脱いだ。すると、細い体に不似合いなほど実った乳房が、刑務官
の前でぷるんと揺れた。次いで実はズボンも脱ぎ、一気に生まれたままの姿となる。だが、
逮捕時は青年だった彼の股間には男性のシンボルはなく、代わりに女性自身があった。

「脱ぎました」
「うむ・・・本当に女になってるんだな。いや、これは刑務官としてはあるまじき好奇心なん
だが・・・どうだ、女になった感想は」
「まあ、別に・・・ただ、チンポコがないせいか、女が欲しくなりませんね」
「そうか。じゃあ一応、あの法律は意味があったといえるな」
刑務官は身体検査を終えると、実に真新しい服を与えた。この冬、フリースのスウェットを
一枚、五十円にまで値下げした、某ユニクロ社の製品だった。

「しばらくは精神的な面でケアが必要だろうから、カウンセリングを定期的に受けるんだぞ」
「はい、分かってます」
実は不慣れな手つきでブラジャーを着けた。そしてパンティに足を通し、スウェットとジーパ
ンを身に着けると、急に娑婆へ近づいたような気がして、落ち着かなくなってくる。
「それじゃあ、怒髪天実。性転換の刑罰を受けたために、特に刑を赦される事となった。しっ
かり更生してくれよ」
「はい。ありがとうございます」
実はぺこりと頭を下げ、刑務官の前から立ち去っていった。
472名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 16:32:22 ID:pNiExNfg
つ@@@@
473ズロース公爵:2005/11/13(日) 16:52:57 ID:U1Em94DZ
「久しぶりの娑婆だな。シャバダバ、シャバダバ・・・」
刑務所を出た実は、大きく深呼吸をしてみる。壁一枚の差しかないが、塀の中の空気は
澱んでいた。それをあらためて確かめると、
「やっぱり外の世界はいいな」
と、微笑むのであった。

実を言うと彼、いや彼女は、件の性転換刑を初めて受けた受刑者である。この刑は逆転
の発想で、異性に悪さをしたくてたまらないのであれば、いっそ異性になりなされという、
無茶な考えから作られた物だ。それ故、人権侵害も甚だしいと世間では言われたが、再
犯を防ぐには最も効果的だという意見も多く、ノーマルな性癖を持つ人々に支持されたの
である。まあ、薬品を使って性欲を減退させる更正法が以前からあった事を考えれば、D
NAレベルから性転換を行うこのやり方も、決して悪いとは言い難かった。

「とりあえず、どこへ行こうかな。昔の友達でも訪ねてみるか」
実はまず、友人に電話してみた。お金も無く行くあてもないので、誰かの助けが必要なの
だ。
「あ、俺、実だけど。元気してたか?ああ、ちょっと会えないか」
久しぶりに友人と話していると、不意に涙にむせた。塀の中にいる間は、こういう触れ合い
が無かったので、何だか嬉しくなったのである。しかも友人は、刑に服した彼を蔑視するで
もなく、すぐに迎えに行くと言ってくれたので、実は思わず落涙してしまった。電話を切り友
人を待つ間、実は何を話そうかと心の中で、ずっと考えるのであった。
474ズロース公爵:2005/11/13(日) 17:07:59 ID:U1Em94DZ
電話をしてから三十分後、昔馴染みの芋田猛がやって来た。猛は実の大学時代の友人
で、よく酒の杯を交わした仲である。
「実、おーい、実!」
「ああ、猛か。わざわざ迎えに来てくれて、すまないな」
猛はスーツを着込み、いかにも仕事中といった感じの出で立ちだった。にも関わらず、彼
は来てくれたのである。そう思うと、実は胸が詰まるような思いがした。

「あ、あんまり変わってないな!安心したよ!」
胸が膨らみ、体も丸みを帯びた友人を見て、猛がそんな事を言うと、
「無理するなよ。どうみたって、別人じゃないか」
と実は笑って、無骨で気の良い友人を思いやった。

「ハハハ!実を言うと、お前って分からなかったんだ。すまない」
「いいよ、いいよ。それより猛、仕事の方は?」
「半休取ったから気にすんな。俺ごときが居なくても、会社は屁とも思わんとよ。だから俺、
課長の前ですかしっぺこいてきた。ハハハ!」
「くだらない!アハハ!」
久しぶりの再会で不安はあったが、猛の態度に実は安堵を覚えた。そうだ、昔からこういう
奴だったと、妙に懐かしさすら感じる。自分は良い友人を持ったと、実はつくづく思うのであ
った。
475名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 17:26:13 ID:RNZW08+R
私怨
476ズロース公爵:2005/11/13(日) 17:27:35 ID:U1Em94DZ
「行くあてないんだろ?だったら、しばらくは俺のアパートに住めばいいさ」
「悪いな。すぐに仕事、見つけるからさ」
「俺とお前の仲じゃないか。遠慮は無用さ」
猛が運転する車の中で、実はシートに深く身を埋めながら、とりあえずの生活には困らず
にすんだと胸をなでおろす。出所時に持たされる金は僅かで、もしこの友人がいなければ、
二、三日も経てばすぐに困窮してしまう所だった。

アパートに着くと猛が酒を持ち出してきて、実の出所を祝ってくれた。こういう所も、学生時
代からまったく変わっていない。
「しかし刑罰とは言え、性転換とはいささかいき過ぎじゃないか?いよいよこの国の雲行き、
怪しくなってきたな」
「そうだな。でも、おかげで女に興味は無くなったよ」
今の実には女の生理もちゃんとあり、心情としては完全な女性といって良い。ただ、戸籍が
男のままなだけである。

「性転換って、どうやるんだ?聞いた話じゃ、DNAからいじるらしいが」
「俺の場合、眠らされて培養液の入ったカプセルに放り込まれたみたいだ。そこでDNAを
書き換えるプログラムが仕込まれるのさ。目が覚めたら、あら不思議。女でございという
訳さ」
「ふうん。体に悪くないのかな」
「今のテクノロジーなら、何の問題も無いってさ。まあ、俺にとっては、ここからが苦難の道
でな・・・」
実は三杯目の酒を干してから、遠い目をした。
477ズロース公爵:2005/11/13(日) 17:41:26 ID:U1Em94DZ
「苦難の道って?」
「考えてみろ。俺は女になってからもム所の中にいたんだぜ。戸籍上が男だから、女の
刑務所には入れなかったんだ」
「という事は・・・」
「ダッチワイフだよ」
実は自虐的に笑い、たっぷりと実った乳房を自らの手で揉み始めた。

「外国でも、ニューハーフが刑務所に入れば・・・ってな話は聞いたけどな。まさか、自分
がそうなるとは思わなかったぜ」
酔いにまかせ、刑務所内での自分を語りだす実。それはまさに、性転換刑を科された受
刑者の、過酷な運命であった。
「刑の副作用的なもんだろうが、女になった性犯罪者が刑務所内でどんな目に遭わされ
るかは想像がつくだろう?今度は自分が被害者になるのさ。大勢の男たちに、幾度も幾
度も犯され、嬲られ尽くすんだ。これを味わうともう、女になんか興味が無くなるぜ。その
代わり・・・」
実は猛の傍へ寄り、倒れるようにしなだれかかった。

「・・・男が好きになるよ」
「実・・・」
猛は眉をひそませ、実の体に手を触れてみる。するとどうだろう、共に大学時代を過ごし
た青年の面影は失せ、今は華奢な少女のようになっているではないか。この体で男ばか
りの刑務所内に居たのか、そう思うと、実を以前の友人の様には扱えないと、猛は思った。
478ズロース公爵:2005/11/13(日) 17:53:33 ID:U1Em94DZ
「俺が哀れだと思ったら、抱いてくれ」
「いいのか?」
「ああ」
猛はそっと実の体を起こすと、着ている物を脱がしにかかった。真新しい服はすっかり
女性化した実の甘い体臭を吸い、何ともいえぬ良い香りがする。

「荒々しくしてくれると・・・嬉しい」
「それも女になってから、目覚めたのか?」
「・・・うん」
かつての友人に色っぽく請われ、猛は女体化した実の体を押し倒した。そして自分も衣
服を脱ぎ、激しく屹立した肉棒を扱き出す。

「これを何本、しゃぶったんだ?実」
「・・・分からない。数えてないもの」
スウェットを剥かれ、ジーパンも脱がされた実はいやらしい質問に対して、顔を横に向け
て答えた。きっと、こういう反応も荒淫が続く日々の中で覚えたに違いない。そう思うと、
猛の心は昂ぶった。
「咥えろよ」
ぐい、っと肉棒を鼻先に突きつけられると、実は黙ってそれを唇で包み込んだ。むっと
性臭が鼻をつくが、女性化した今の実は、この臭いが好きになっている。
479名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 18:08:01 ID:oJ/6B2L4
私怨
480ズロース公爵:2005/11/13(日) 18:11:41 ID:U1Em94DZ
「上手いな、さすがに。この手の風俗に行けば、すぐにナンバーワンになれるかもな」
ツボを心得た実の口唇愛撫に、猛はご満悦という様子だった。自らをダッチワイフと蔑む
実ゆえ、娼婦扱いだって気にしない。

「もし良かったら、俺・・・いや私、風俗で働いてもいいけどな。そうしたら猛、ここに一緒に
住んでいい?」
「ああいいぜ。そのかわり、たんまり稼いでくれよ」
「うん、ありがとう。私、頑張るから」
そう言うと実は肉棒の先に、チュッと愛しげなキスを捧げた。これで住まいも決まったし、
おぼろげながら将来のビジョンが見えてきた。まだ二十五歳、しばらく風俗で働いてもや
り直しは十分にきく。

「おい、パンティ脱いでケツを上げてくれ。俺のイチモツ、ぶち込んでやる」
「待ってました」
下着を取った実が四つん這いになると、すぐさま猛が中へ入ってきた。これを味わうと、
実はあっという間に上り詰めて行きそうになる。
「ああ・・・チンポ大好き。猛のこれ、大きくてゴツくて最高」
「そうか。だったら、存分に味わいな」
猛は緩やかなカーブを描く腰を掴み、激しい抽送を開始した。こうして、実は社会復帰を
果たすと同時に、女性として人生をやり直す事と相成ったのである。

おしまい
481名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 18:26:07 ID:9OHA61tS
素晴らすぃな。最初のツカミがウマ杉
482名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 20:04:17 ID:NnZf+CPN
>>480
なんというか、一番美味しい身の部分をすてた骨と皮だけ見たいな感じがなんとも惜しい。
心理の変化する部分抜きで、女に適応した後のTSキャラだけだしては強制女性化の醍醐味に欠ける。
483名無しさん@ピンキー:2005/11/13(日) 22:44:21 ID:gRqtdqVS
484名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:30:47 ID:785EUMSJ
ライトな感じでさらっと…お茶漬けの身のように美味しくいただきました。
まぁ、収監二次刑罰のナニでアレの濃厚なシーンを脳内補完して(;´д`)ハァハァ
させてはもらったのだけれど。あと否応なしに心砕かれる日々とか適応とか。

しかしこの刑、更正する受刑者はいいけど被害者側は…救われないか。

ともあれ乙。ごちそう様。
485名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 00:45:12 ID:q3ZFigoN
いや、これぐらいでちょうどいい長さだ。
GJ!
486sage:2005/11/14(月) 01:06:33 ID:HZGMlE1R
実はけっこう重い内容をコメディタッチに書ききる作者殿に敬服
お茶請けがわりにいただきましたGJ
487名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 02:04:51 ID:vO9PpTYe
最近ここめっきり寂れてるな。
ズロース公爵さん以外の職人さんはどこいったんだろ?(´・ω・`)

というわけでここらで少しでもスレを盛り立てていこうと思ったので、ちょっと提案。
誰かがキーワードをふって、それに対して別の誰かが短編を一つ書いてみるってのはどう?
んで書いた人がその次のキーワードを決めて、そのキーワードを元に別の誰かが短編を書いていく。

賛成が少ないようなら、完全にスルーして下さい。
488名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 02:57:36 ID:mJluOYu7
悪くないと思うよ。
予め決まったネタを元にに皆でやるなら
普段SS書かない人でも
批評とか気にしないで手軽に書けるかもしれないしね
489名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 04:26:11 ID:iQe97aDi
>>487
メリットとデメリットがどっちも大きいアイデアだと思う
メリットは、直接スレで書くような思いつきネタでの気軽な投稿が促進される事。
デメリットは、それが盛り上がってると、オフで書き溜めた作品の投下がし難くなる事。

デメリットが大きくならない程度にバランス良くやれたら面白いとは思うが
490名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 17:17:29 ID:oIgXgREs
最後のレスの
>「待ってました」
で木曜洋画劇場を連想してしまった俺は負け組だと思う
491名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:03:43 ID:fopbzQIH
>>487
以前、ここで書いていたコテの人は支援板にいるね。
ここのふいんき(なぜかry)に嫌気が差したんだろうよ。
492ボブ富井:2005/11/14(月) 23:17:36 ID:HZGMlE1R
思えば翔と俺は妙な縁があったのかもしれない。

俺が翔と初めて会ったのはコンビニの前だった。俺は学校帰りに雑誌を買いに立ち寄った。
店内に入ろうとした時、ちょうど不良仲間と一緒に店を出て行こうとしていた司とすれ違ったのだ。
翔は美少年だった。高校生にしては幼い顔立ち、肩まで伸びた艶のある黒髪。一見すれば
女性に見えなくもない。だからか、一瞬顔を見ただけにも関わらず司のことが妙に頭の中
に残っていた。

そしてその出会いから二週間後、俺は翔と思わぬ形で再会することになる。

俺は生まれてすぐに父親を事故で亡くしていた。そのため俺は母親の手でこの17年間育
てられてきた。いわゆる女手一つというやつである。母は教師だったがどうやって教師に
なれたのか不思議なくらい性格が破綻していたので幼い頃からいろいろと苦労した俺は自
分で言うのも何だが、そこそこしっかりした男に育ってきた。
それに母親の収入は二人で暮らしていくぶんには充分だったし、一人っ子の俺は同じ年齢
の子供と対して変わらない生活を送っていた。携帯に金を使い、ゲームに金を使い、友達
と遊ぶのに金を使ってきた。
だから母親が再婚すると言っても文句はなかったし、(文句を言ったらどんな目にあうか
恐いから)相手の男に俺より一歳年下の連れ子がいて俺が兄貴になると言われても文句は
ない……はずだった。
493ボブ富井:2005/11/14(月) 23:18:34 ID:HZGMlE1R
『それでその相手の……良夫さんだっけの連れ子ってのは男?女?』
出来れば妹がいいと思っていた。年頃のしかも義理の妹が出来る、男にとってはかなり美
味しい話である。まあ、だからといって何がどうなるものでもないが。
『男の子よ。名前は上村翔くん。貴志より一つ年下の高校2年生。何度か見たけどすごい
美少年だったわよ。美味しそうだったわ。貴志とは天と地ほどの差があるわね』
仮にも自分の息子に向かってその言い方はないだろう、と思ったが口にしたところでしか
たがないので黙っていた。母はこういう人だから今更いちいち腹を立てても仕方がない。

この時は「男か…残念なようなほっとしたような」ぐらいにしか考えていなかったが、
良夫さんと連れ添った彼、司に出会った時、その「ほっとしたような」という考えは直ぐ
さま改められた。
俺が『こんにちわ。初めまして』と極々平凡な挨拶をしたにも関わらず司から帰ってきた
のは

『ウザい。話かけんじゃねえよ』

正直言ってショックだった。俺は自分で人当たりのいいほうだと思っていないが、まさか
初対面の人間にいきなり「うざい」と言われるとは夢にも思ってなかった。
このことがあって俺はずいぶん悩んだ。何か翔の気分を害するようなことをしただろうか
と本気で考えた。一緒に暮らし始めて翔がこういう人間だということが分かるまで。
494ボブ富井:2005/11/14(月) 23:19:20 ID:HZGMlE1R
良夫さんの話によると5年前、良夫さんの前の奥さん、翔の実の母親が病死するまでは平凡な少年だったらしい。
だけど中学に上がり、母親が亡くなってからは徐々に言葉遣いも乱暴になっていき、何時
からか余り良くない連中とも付き合い初め、問題行動を頻繁に起こすようになりその都度
何度も中学の教師に呼び出されたみたいだ。
簡単に言ってみれば子供がグレるのによくあるパターンという奴だ。

そんなわけで一緒に暮らし始めてからも当然うまくいくはずがない。学校には毎朝遅刻す
る、家族全員で食べるのが決まりの夕食の時間には帰ってこない、親の言うことはきかな
いし、言葉遣いは汚い。
母さんは性格が破綻しているし、良夫さんは蝶(誤字ではない)がつくほど温厚というか
のんびりした人なのでまったく気にしてない。そのため至極まっとうな俺が苦労するハメ
になった。
朝起きない翔を起こしにいくたびに殴られる。
夕食時に帰ってこない翔を注意するたびに蹴られる。
朝帰りした翔に理由を聞いては無視される。その後何を話しかけてもまるで無視。
学校で問題を起こした翔の代わりに教師に平謝りする。親は何もしてくれない。どこまで
放任主義なんだこの野郎。

問題はそんな生活が始まって半年ほどたったある日のこと。

495ボブ富井:2005/11/14(月) 23:20:02 ID:HZGMlE1R
ピピピ、ピピピ、ピピピピピ、ピピルピルピルピピルピル。

携帯のアラームで目が覚める。時刻は朝の7時。登校時間まであと1時間ほどあるが、な
かなか目を覚まさない奴を起こすために毎朝この時間に起きるのが日課になっていた。
自分の部屋のある二階から下の洗面所まで下りて顔を洗い、寝癖のついた髪を整える。
寝間着を脱ぎ制服に着替えて準備完了。意を決して2回の翔の部屋のドアをノックする。
“トントン。トントン。トントン”
3回ノックしても以前返事はない。いつものことだ。
“ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドンドン!”
こんどはドアをある程度力を入れてノックする。これも反応なし。予想の範囲内だ。
“ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!ダン!!”
ドアをブチ破らない程度に蹴る。…だが反応は無し。
『おかしいな?いつもならこれで起きるはずなんだが…』
これで起きないとなると最早最終手段しかない。俺は自分の部屋に戻りタンスの中から翔
の部屋の鍵を取り出す。どうしても翔が起きないときのために親の了承を得て(翔の許可
をとっていないが)合い鍵を使うことが許されていた。
『おーい。翔。どうしても起きないのなら鍵開けるぞ。最後通告だからなー』
だが以前返事はなし。しかたがない、こいつはもうやるしかねーぜプロシュートの兄貴。

496ボブ富井:2005/11/14(月) 23:20:56 ID:HZGMlE1R
“ガチャ”
ドアを開けて部屋の中に入る。
『相変わらずすごく散らかってるな…』
部屋の中には雑誌やら飲みかけのペットボトルやら煙草の吸い殻が散乱していた。そのゴ
ミの山の向こうに翔のベットがある。
顔は見えないが布団が膨らんでいるので、やはりまだ寝ているようだ。
「起きろよ翔。朝だぞ」
へんじがない。まだねているようだ。
後が恐いが起こすには布団をはぎ取るしかなさそうだな。
俺は深呼吸して覚悟を決めてから布団に手をかける。あとでどんな仕打ちにあうかなんて
今考えてもしかたがない。
『起きろー!!』
布団を思い切りめくり上げる。これで翔も起きるしかないだろ、う?

『んん…う…うん……』
『へ?』
どうやら人間ってのはあまりにショックな出来事があると思考がフリーズしてしまうらしい。俺は口をぽっかりあけて絶句していた。
翔が寝ていると思っていた布団の中に入っていたとのは……見知らぬ女の子だった。
長いまつげで小さな鼻のかわいらしい顔つき。肩までの黒髪。男とは比べものにならないほど白く綺麗な手足。毛一本生えていない。客観的に見てもすごくかわいらしい女の子だ。
タンクトップの下からはおへそがのぞき、巨乳とは言わないまでもけっこう大きな胸がゆ
るやかにカーブを描いている。それにブラジャーをつけていないらしく胸の先端が…その

497ボブ富井:2005/11/14(月) 23:22:47 ID:HZGMlE1R
しばらく女の子をぼうっと見つめていたが徐々に思考が元にもどってきた。何故こんな所
に見知らぬ女の子がいるのか?それよりもいったい翔はどこにいったのか?考えられる可
能性は3つ。

@これは現実ではない。どうやら俺はまだ夢を見ているようだ。
Aこの娘は昨日、翔が俺たちの知らぬ間に連れ込んだ女の子だ。
Bかわせない。現実は非情である。

頬をつねってみた。痛い。よって、残念ながら@の可能性はなくなった。
昨日翔は珍しく早く帰ってきた。夕食は一緒に食べなかったが…。その時には誰も連れて
なかったし、それ以後外出はしていない。よってAもなくなった。
ここにはそもそもヴァニラ・アイスはいない。よってBもなくなった。
『Bって何のこと?』
どうやらまだかなり混乱しているようだ。落ち着け。落ち着け俺!
と、一人であたふたしていると隣から声が…
『何してんだ?お前?』
『はひ!?』
思わず間抜けな声がでる。見ると女の子が目を覚ましてこっとをじっと見てた。
『あの…あのこれはですね。そのなんか宇宙の意志とか…そんなのが…そのスピルバー
グ!!オヤシロ様!オヤシロ様が藤田まことにぃ〜!助けて純情系!』
あまりに混乱してわけのわからない言葉を連発する俺。女の子が『こいつ頭大丈夫か?』
というような顔でこちらを睨んでる。
『朝からなにキモいことやってんだよ。勉強しか取り柄がないくせに頭がおかしくなった
らもうどうしようもねえな。つうかさっさと俺の部屋から出てけよ。ウゼえんだよ』
む?失礼な。勉強しか取り柄がないわけじゃないぞ。つうか勉強もそんなに出来る方じゃ
ないが。ん?俺の部屋…?それに今のしゃべり方…
『もしかして君、上村翔…ですか?』
『はぁ?…お前ほんとに頭大丈夫?それ以外誰がいるんだよ?』
………そんな、まさか。
『お前?ホントに翔?』
『次ぎその質問したら殺すからな』
どうやら間違いなさそうだ。俄に信じがたいことだが翔はその、ありえない、ありえない
がそうとしか考えようがない。
つまり、女?…女の子になっているわけでありますか?

『とりあえず鏡見てこい。それからじっくり話し合おう』
怪訝な顔して翔は部屋を出て行く。俺は『ふう…』と一息ついて座り込んだ。そして考え
る。こんなことになった理由を
『……っ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ????!!!!!!!』
下の階から聞こえてくる。妙に甲高くなった元義理の弟の悲鳴を聞きながら。

498名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:22:50 ID:fopbzQIH
支援砲火
499ボブ富井:2005/11/14(月) 23:24:50 ID:HZGMlE1R
カっとなって書いた
今は反省してる
一応そこそこ長編のつもりなので続きます
これを期に職人さんが良作を投下してくれることを望む
500名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 23:34:49 ID:RQhPZaPm
司と翔って同一人物?
面白くなりそうです。期待期待。
501名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 00:01:36 ID:wm7pEphe
>495 1行目で吹いたw
502名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 01:02:01 ID:URZHR+bf
>現実は非常である。
ジョジョネタ噴いたw
503名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 01:21:45 ID:cgA5WZhz
>『あの…あのこれはですね。そのなんか宇宙の意志とか…そんなのが…そのスピルバーグ!!オヤシロ様!オヤシロ様が藤田まことにぃ〜!助けて純情系!』

かなり吹いたww
504487:2005/11/15(火) 01:54:54 ID:rX3EyWfu
長編があげにくくなるっていうデメリットがありますか(´・ω・`)
んじゃまあ長編優先で、長編があげられたら一時的にストップとか
決めてもいいかもしれませんね。
もしあれなら別にスレ作ってやってもいいわけで。

ちなみに某板のキャラ名をヒントから当てて、当たった人が
次にキャラ名を当てさせるスレからヒントを得て考えてみました(スレ名忘れました)。
まあもしここが寂れそうだったら試しにやってみて下さいなっと。
505名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 18:12:10 ID:M9XrkFDk
名前がボブの時点で吹いた
506名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 19:54:37 ID:ELYDMB5e
>>491

×ふいんき 

○ふんいき(雰囲気)
507名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 20:04:43 ID:zAiRbxfa
新手のツンデレ使いか
508ボブ富井:2005/11/15(火) 22:33:08 ID:Q40xgeUU
『それで…こんなことになった心当たりとか…あるわけないよな』
『…分かってるんだったら訊くなよ。殺すぞ?』
とりあえず翔が落ち着いてから二人で向かい合って事情を確かめていた。両親が新婚旅行
中で留守なのが不幸中の幸いかもしれない。
ちなみに良夫さんも母さんも教師なのだが有給とかコネとか全て使って2週間のヨーロッ
パ旅行に出かけている。豪勢なことだ。
つうか2週間も学生の子供を二人も放って置いて旅行に出かける親がこの世にいるとは思
わなかった。相変わらずうちの親、とくに母さんは破綻しているな性格とか性格とか性格
とか…
『まあ、とりあえず今日は学校休むか。俺、連絡しとくわ。翔って二年何組だったっけ?』
受話器を手にとって翔に訪ねる。翔は俺と出会った直後は学校もよくサボリがちだったが、
俺の必死の思いが通じて(だと俺は思っている)最近はあまりサボらなくなった。
『…4組』
しぶしぶ答える翔…いや、口調と性格こそ翔だが外見的にはどう見ても知らない美少女に
しか見えない。
509ボブ富井:2005/11/15(火) 22:33:53 ID:Q40xgeUU
電話も終わり。再び翔と対面する格好になる。翔はさっきから終始無言だ。まあ、当然だ
ろう。突然、女になったんだ。いろいろと考えることもあるんだろう。
それに比べ俺の方はさっきからドキドキしっぱなしだ。かなしいかな俺は今だに女子と付
き合ったこともなければ、友達になったこともなかったので、いくら翔と分かっていると
はいえ目の前の美少女は少々目の毒つうか眩しい。
それにタンクトップにハーフパンツという無防備な格好なので余計だろう。ついつい胸に
目がいってしまう。
『………』
翔は何か考えるように黙っている。俺がチラチラ胸を見ていることには気が付いてないよ
うだ。まあ、気が付いてたら俺は今頃物言わぬ肉塊になっているだろうからな。
とはいえこの沈黙はすこしキツい。何か言わなくては…そうだ。
『なあ』『おい』
……口を開いたら翔とハモってしまった。
『なんだよ?なんかあんのかよ?』
翔がややムっとした口調で訊いてきた。
『お前こそ、何か言いたいことがあるのか?』
『…っ!ウザい口の利き方すんじゃねえよ。お前から言えよ』
おっとまずいまずい。ここで翔を不機嫌にしたら話ずらくなるな。なるべく慎重に。
『なあ、翔。下着とかどうするんだ?』
“ドス!!”
椅子ごと世界が反転する。向かいの翔に思いっきり殴られたんだと気づく前に床に頭をぶ
つけていた。
『……つつつつ!』
頭と腰を撫でながら立ち上がる。どうも今の質問はまずかったらしい…当然か。
『てめえ…本当に今、ここで殺してやろうか?』
憤怒の形相で翔がこちらを睨みつけている。頬が赤い気がするが気のせいか…
『いや、変な意味じゃなくて…そのタンクトップだけだとその胸が…』
『え?…わ!?』
俺に言われて気が付いたのはすぐさま翔は胸を手で隠す。さすがに恥ずかしかったらしく
顔が真っ赤だ。あとなんか拳に力が入ってプルプル震えているのは気のせ…
“メメタァ!!”
…いじゃなかったようだ。
本日2度目の転倒。
510ボブ富井:2005/11/15(火) 22:34:34 ID:Q40xgeUU
『とりあえず上の下着だけでも何とかしなきゃな…』
拳がおもいっきり鼻にめり込んだおかげ様でドクドクと流れる鼻血をティッシュで抑えな
がら翔に切り出した。
『なんかお前の言うことに賛成しなきゃならないのは嫌だけど、まあ、そうだな…
(何もつけてねえとすげえ揺れるし、なんかしんどいからな)』
とりあえず翔もノーブラではマズいと思ったらしく、う〜んと唸りつつも俺の意見に賛成
したようだ。差し当たっては…

ドアの前には「貴志絶対入室禁止。この注意書きを見て、部屋の中に入ったときおまえは
死ぬ」というたぶん作者にもあの予言が何だったのかわからない文字が書いてある。
今や母さんと良夫さんの愛の巣になっている母さんの部屋。過去、まだ母さんが良夫さん
と結婚するまえに一度入ったことがあったがあの時のことはもう二度と思い出したくい。この世の地獄とはまさにああいうことを言うんだろう。
『おい、何してんだ?とっとと入るぞ』
翔は俺が葛藤しているのおかまいなしに合い鍵でドアを開けようとする。いくら母さんが
旅行中とはいえ普通に監視カメラとかありそうで恐い。実際あの人ならやりかねない。
“ギィ”
ドアが開く。もう腹を決めるしかないか。

中はごく普通の部屋だった。三角木馬もなければ鋼鉄の処女もない。あと自動追跡型のス
タンドもいない。「コッチヲ見ロ」って声も聞こえない。
綺麗に片づいているし危険そうなものは何もない。
『そりゃそうか。良夫さんも使ってるんだしな…』
『何ボケっとしてんだ。おら!さっさと探せ』
ここには女物の下着、ブラジャーを探しに来た。当然俺はそんなもの持ってないし、翔も
持っているハズはない。と、なると家で唯一の女性、母さんしかないと思った俺たちはこ
こに来たわけだ。不本意ながら…
511ボブ富井:2005/11/15(火) 22:35:13 ID:Q40xgeUU
『うお!?なんだこんなトコから5万も出てきたぞ。貰っちまえ』
タンスの2段目を探していた翔は服の間に隠されたへそくりを見つけたようだ。
『おい、やめろって!母さん達が帰ってきたらバレるだろう』
『うっせーな。ダセえお前とは違うっつーの。おばさん、俺には甘いからな』
確かに母さんは翔には甘い。一応あの人にも義理の息子に対する遠慮みたいなものがあるんだろう…今はまだ。でもじゃあ金を盗られた母さんの怒りがどこにいくかというと。
『頼む。止めてください。俺が冗談抜きで殺されます』
涙を流しながら翔に懇願する。金がなくなったことを知ったら母さんは俺をネチネチとい
たぶってから殺すだろう。想像するだけでも全身の毛という毛が逆立つ。
『…ったく。しゃあねえな』
しぶしぶと金を元に戻す翔。どうやら俺の必死さが伝わったようだ。翔も間接的ながら母
さんの恐ろしさは知ってるからな。あの人は翔と違って殺ると口にしたら本当に殺る人だ。
そんなことをやっているうちに下着を発見した。あまり色気のないベージュのブラジャー
がいくつか入っている。まあ、40過ぎたおばさんがピンクとか純白だったらすごく不気
味だが。
『サイズとか分かるか?』
俺の見立てでは翔の胸は確実に80はあると思うが…
『んなもん分かるわけねえだろボケ!』
『まあ、とりあえず合わせてみろよ』
『おう、じゃあトイレ行ってくるわ』
そう言ってブラジャーを持って部屋を出て行こうとする翔。
『なんだ?自分の部屋で着替えないのか?』
わざわざトイレで着替えなくてもいいと思うが。
『俺の部屋の合い鍵をてめえが持ってるからな。覗かれるかもしれねえだろうが』
覗くって誰が?もしかして俺が?
『なんで俺が覗かなくちゃならないんだよ。だいたいいくら女の子っていっても元は翔だろ』
“ガス!”
『…痛て!?』
左足におもいっきりローキックをくらわされた。ジンジンする。
『死ね!ボケ!』
そう言い放って乱暴にドアを閉めて出て行く翔。なんだ?俺またなんかマズいこと言った
のか?
512ボブ富井:2005/11/15(火) 22:37:14 ID:Q40xgeUU
『遅いな…』
もう5、6分はたっただろう。トイレに着替えに行ったきり翔は帰ってこない。
いくらブラジャーをつけたことがないといっても時間がかかり過ぎだろう。少し気になっ
た俺はトイレの前まで見に行くことにした。
…後にしてみればあと3分ほどまっていれば痛い目を見ずにすんだのに。

トイレの前まで来た。中からは人の気配がする。どうやら翔はまだ中に入ってるみたいだ。
いやに手間取ってるなと思ってドアの向こうから声をかけようとしたら中から微かだが妙
な声が聞こえることに気づいた。
(…なんだ?)
そう思って耳を傾けている。
『…ぅぁ……ゃ…』
微かだが聞こえる。なんかため息のような声が。直感的にこれ以上ここにいたらヤバイと
思ったがついつい耳を傾けてしまう。
『……んはぁ…ん…ぁふ……駄目だ……く…声が…ふぅん…』
微妙にため息のなかに甘い声がまざる。
これは、その、もしかして…
『ゃぁ…早く…ん、戻らないと…ふん…怪しまれる…あ、くん…』
予想は確信に変わっていく。つまり翔は、トイレの中で、してるわけだ。
初めての経験。まさか女の子がオナニーしてるのを聞くなんて生涯にそうそうあったもん
じゃない。あったもんじゃないが俺がここにいるのは非常にまずいのでは…
そうは思っても男の性、ドアに耳をはりつけて翔である女の子の声聞いてしまう。幸いに
も翔は行為に夢中で、ドアの向こうに人がいるとは気が付いてないみたいだ。
513ボブ富井:2005/11/15(火) 22:37:54 ID:Q40xgeUU
『…ゃ…はぁ…ふぅん…でも…気持ち、いい…ふぁ』
気が付けば俺の息子も背筋を伸ばして起立してしまっている。元が翔であると分かっては
いるが、今まで聞いたことのないかわいくて甘ったるい声を聞いて興奮してしまったよう
だ。これが若さか…
『…あふっっ、も、もう…ぁ…だめだ…ぁ…やぁ…』
翔の声も徐々にせっぱつまったような感じになっていくる。絶頂が近いのかもしれない。
『ぁ…あ…ふぁぁ…や…もう…ひんっ、だめぇ…んあ…』
翔の声も大きくなってきた。つうか俺もそろそろ逃げないとまずい、まずいのだが…
『ああっ…あああっ…も、もう…ふあああっ…に…ちゃ…あ、あ、あ、…お…ぃちゃん…
ふあああああっ!!…いちゃん!!
……くっ!…はぁ…はぁはぁはぁ…』
どうやら翔は絶頂を迎えたようだ。つうか俺の息子も限界かもしれない。よもや声だけで
射精してしまうところだった。女日照りってのは恐いな。あと『いっちゃん』って誰だ?
翔の彼女か…?
なんてどうでもいいことを考えるとトイレの鍵が内側から“カチャ”と開けられる音がし
た。
(げっ!!やばい逃げるの忘れてた!!!)
ドアノブがキキキと回される音がする。ゆっくりゆっくりまるでスローモーションのよう
にドアが開けられる。だが意識だけははっきりしている。

突然だが客観的に物事を見てみよう。
まず俺が翔だとすると一番最初に見に入ってくるのは俺の顔なわけだ。
で、次ぎに俺の全体が見えるわけだ。つまり異様に盛り上がった股間とか。
さて俺が翔だとどうゆう反応をするかな?
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
まずはビックリして思わず叫ぶ、うん予想通りだ。
さてこの後は………
“ドス!ガス!バキバキ!ガン!ガン!ドスドス”
まずは股間に蹴りを一撃。俺悶絶。勃っているところを蹴るなんてまさに究極の反則技。
その後すかさず腹に一発。いいパンチだ。女になってパンチ力がけっこう落ちたみたいだ
がそれでもいい一撃だ。
そのまま俺が倒れる前に顎にアッパー。脳が揺すられて意識を失いそうになるが、続いて
まるでマシンガンのような左ジャブの連打。そしてトドメのギャラクティカ・マグナム。
完璧だ。今日からお前が本物のキング・オブ・ハート………

514名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:37:55 ID:2hxSDBXG
つ@@@@
515ボブ富井:2005/11/15(火) 22:38:50 ID:Q40xgeUU
翔○
司×
どう見ても誤りです
本当にありがとうございました

初期プロットの段階では司だったのですが直前になって翔に切り替えたのですが、いくつ
か司のままだったようです。すいませんでした
つうかマジ職人さん帰ってこないかな…支援所は長編ないからちょっと寂しいんだよ…

人物紹介

◇ドクロちゃん
童顔で豊満な胸を持つ趣味は撲殺のヴァイオレンス美少女。つまりロリで巨乳
対人最終兵器「エスカリボルク」を持つ
本編には登場しない

◇プロシュート
兄貴。暗殺チームの一員。マンモーニではない
スタンドは生物を老いさせることができる「ザ・グレイトフル・デッド」
本編には登場しない

◇ジャン・ピエール・ポルナレフ
イタリア人。敵になったり味方になったり亀になったりする忙しい人
スタンドは高速の剣技を持つ「シルバー・チャリオッツ」
本編には登場しない

◇ヴァニラ・アイス
DIO様の腹心の部下。自分で首を切り落とすドM。蹴り殺してやるこのド畜生がァ――――ッ
スタンドは口の中が暗黒空間になっている「クリーム」
本編には登場しない

◇スティーブン・スピルバーグ
巨匠。近年では宇宙戦争などを製作した。宇宙好き
自転車で空飛べるかどうかは微妙
本編には登場しない

◇オヤシロ様
何かと祟りをおこす御方。 ょぅι゛ょではないと思う
いま あなたの うしロにイるの
本編には登場しない

◇藤田まこと
大物俳優。代表作は「はぐれ刑事−純情派」「必殺シリーズ」等
近年では「剣客商売」「世直し順庵−人情剣」に主演している
本編には登場しない

516名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 22:56:06 ID:JSSS8kUG
>>506
あえて釣られるとは優しい奴だな。
517名無しさん@ピンキー:2005/11/15(火) 23:02:57 ID:QjaEShHF
おかゆまさき本人降臨だったらスゴス
518名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 00:53:33 ID:METbLjIj
激しくGJ!
519名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 10:20:53 ID:NiEQdaBl
GJ。無理せず気長に続けて下さい。楽しみにしてます。
520ボブ富井:2005/11/16(水) 22:24:47 ID:wpSreP7+
『いや、本当にごめん!本当にごめんだけどお前にもほんの少しは非があるんだぞ』
俺はあれから無言で睨み続けてくる翔に見苦しい弁解をしていた。確かに俺が悪いのだが
お前のことが少し心配になって見に行ったてことも汲んで欲しい。
なんせ俺は自業自得とはいえお前の無敵コンボをくらって半死半生の目にあったという
か、今も半死半生なんだがその辺のことも考えて欲しいな。
ちなみにブラジャーはサイズがまったく合わなかったようだ。冷静になって考えてみたら
40歳のおばさんのが17歳のピチピチ(死語)の美少女に合うわけがない、と思う。
『ウザい。話しかけんなエロ豚』
やっと口を開いたかと思ったらそうきましたか。
『ちょっと待て!ウザいとかキモいとかはいいが、豚ってのはやめろ。自分で言うのもな
んだが俺は全然太ってないぞ。むしろスマートさんだ』
生まれてこの方豚とは言われたことがない。昔ちょっと太っていた時期があったがそれで
もぎりぎり標準だ。肥満ではない。
『そういう意味じゃねえよ!
…ったく人の目の前で汚ねえモンお勃ってやがって…マジキモいんだよ。最悪。死ね』
言いたい放題だな。まあ、間違い、間違いではないが、あまりの言いぐさにさすがの俺も
少し腹が立った。
『ちょっと待て。百歩譲って俺がキモいのは認めよう。だが俺のはあくまで生理現象だが
お前はどうなんだ?
その、いろいろと立て込み中に、トイレでするのはどうなんだ?』
いくら元男とはいえ女性に言うにはあまり非道い言い方だったかもしれないが、腹が立っ
ているのであまり気にしてない。
『…っ!うっせえ死ね!ボケ!カス!』
『答えになってないぞ』
『ぐっ!』
なんか女の子イジメめているような気になってきたが元が翔なんだから気にすることはな
い。
『だいたいよく考えたら俺は普通だ。あっと、可愛い女の子が、その、Hなことしてたら
反応するのは男として普通だ』
……開き直ってしまった。しかもけっこう最低な理論だ。
俺はまた翔から拳が飛んでくると思って身構えたが、意外にも何もしてこなかった。
『あれ?』
顔を上げて翔を見る。なんかボケっとしていた。心なしか顔が赤いような…
『翔…どうした?』
『は?え?何だよ!』
『いや、なんかボーっとしてたみたいだから…』
いったいどうしたんだ?
『ぼ、ぼぼ、ボーっとなんかしてねえよ!!目腐ってんのか?
…はあ、いいよ。許してはやらないけど、そろそろ勘弁してやんよ。よく考えたらそれど
ころじゃないしな』
なんか知らないが機嫌が少し治ってるみたいだ。まあ、なにはともあれよかったのか?
521ボブ富井:2005/11/16(水) 22:26:04 ID:wpSreP7+
とりあえず機嫌が良くなった(?)みたいなので本題に入ろう。
母さんの下着が合わないのなら他のを調達するしかない。とは言っても前も言ったが俺に
は下着を貸してくれるような女友達はいない。親戚ならいるが此処から電車で4時間ぐら
いかかる所に住んでいるし、最近音信不通なので頼るのは無理だろう。
となると頼みは翔になるが。
『なあ翔。お前確か彼女いるだろ?その娘に貸して貰えばいいんじゃないか』
出来るだけ自然に切り出してみた。確か翔には付き合ってる娘がいたはずだ。一度遠くか
ら一緒に下校しているのをみたことがある。
『もう別れたっつうの』
そっけなく答える翔。
そうか。ちょっと痛いことを聞いてしまった。悪いことをしたな。でも…
『それでもお前女友達とかけっこうたくさんいるんだろう?誰かに貸して貰えば』
『1人しかいねーよ。だいたい恥ずかしくてんなこと頼めるかって!
なんて言やあいいいんだ。“突然女になりました”ってか。無理があるだろうが』
そういえばそうだな。しかし翔って女友達1人しかいないのか…以外だな美少年だからい
っぱい寄ってくる娘がいると思うんだが…
『つうかお前はいないのかよ?誰か貸してくれそうな友達とかよ?』
『悪い。今はいない』
今はのところを強調して言ってみた。さすがに生まれてこの方まともに女の子と付き合っ
たことがないなんて知れたらすごく恥ずかしいからな。
『使えねー奴だな。ホント。マジ使えねー』
『悪かったな』
何はともあれ振り出しに戻ったか。このままでも俺は嬉しい…いや、あまり見つめている
と命が危ないのでやはり下着は必要だ。
しかしどうすれば…
『しゃーねえ』
翔が思いついたように椅子から立ち上がった。何か心当たりがあるんだろうか?
『買いに行くか』
買いに、行く?
『そうか。その手があったか』
522ボブ富井:2005/11/16(水) 22:26:40 ID:wpSreP7+
そうだ、思えば別に誰かに貸して貰うとかそんな回りくどいマネしなくても普通に買って
くればよかったのだ。今の翔は女なんだからなんら問題はない。
『そうかってお前今までそんなことにも気が付いてなかったのか?超ド級のボケか?』
馬鹿にするなよ。それぐらい気づいてなかった!
『いや、まあ言葉のアヤだ。しかしそうか、買いに行くのか…それじゃあいってらしゃい』
そう言うと翔が怪訝な顔をする。また俺なんかミスった?
『いってらっしゃいって、お前も行くんだろうが』
『へ?なんで?』
“ゴン”
『あた!?』
また殴られた。え?なんで俺が行くの?
『なんでもクソも俺1人で女物の下着売り場にいかせるつもりかよ?お前そんなに俺に恥
じかかせたいのか?』
『いや、恥もクソも翔は今は女の子なんだから別にいいだろ…』
『う、うっせえ!恥ずかしいモンは恥ずかしいんだよボケ!いいからとっとと準備しろオ
ラ!』
なんかすごい理不尽だ。別に俺が行かなくても…
『だったら友達誘えばいいだろ?今日は平日だけどお前の友達なら普通に何人かはサボっ
てそうだからな』
『馬鹿かお前?友達に女になったなんて言えるかよ。だいたい下着売り場についてきてく
れなんて無理だろ?恥ずかしいだろうが』
俺なら恥ずかしくないのか?と言おうと思ったがまた不毛な争いになりそうなんで黙って
おいた。これ以上ややこしくするのは得策ではない。
まあ、そんなわけで結局翔の買い物に付き合うハメになった。
523ボブ富井:2005/11/16(水) 22:28:14 ID:wpSreP7+
家から徒歩で30分ほどのところにデパートがある。名前はケルト。そこそこ大きなデパ
ートでけっこうな数のテナントが入っている。当然ランジェリーショップもあるわけで。

ちなみに今、翔はTシャツのうえにジャケット、下は擦り切れの入ったジーンズといった
格好だ。以前の翔なら格好いいといえる姿だが今の翔にはサイズも大きめでいまいちアン
バランズだ。翔は男の時もあまり背が高い方じゃなかったが、それでも身長160pはあ
った。だが今の翔はどう見ても150pちょっとの高さしかない。
やっぱり女の子はもっとかわいい格好をしたほうがいいと思う。ま、こんなこと言ったら
翔に殺されるだろうけど…
ちなみに胸の突起を隠すために家にあった包帯を胸に巻いている。俗に言うさらしってや
つだな。
俺もさすがに平日に制服でそんなところをうろつけないので一応着替えて家を出た。
『そういえばお金は大丈夫なのか?女物の下着ってけっこう高いって聞いたけど…』
デパートの前まで来て、ふとお金のことが気になったので翔に聞いてみた。二人ともバイ
トとかしてないし、小遣いもそんなに貰っていない。果たしてそんなものを買うお金があ
るのだろうか…?
『心配ねえ。家の金持ってきたからな』
なに!?
『ちょ!お前、家の金って!?』
『うっせーな。いちいち大声だすなよ。こんなもん後で謝っとけばいいんだよ。
だいたい事故でこうなったのになんで俺が金を出さなきゃなんねえんだよ』
確かに筋は通っているが、家のお金を持ち出すのはちょっと…いや、でも母さんも話した
らわかってくれる、はず…たぶん。
『そういうことならしかたないか…』
母さんもきっとわかってくれるはず…

524ボブ富井:2005/11/16(水) 22:29:12 ID:wpSreP7+
店内案内でランジェリーショップの位置を確認する。
『え〜と…下着売り場は3階か…』
ここのデパートにはよく来るし、だいたいの店の位置は把握しているつもりだが、さすが
に女性の下着売り場なんかに行ったことはない。まあ、彼女もいないのに男がそんなとこ
ろに行っていたら変態だが…
と、そこまで考えて急に不安になる。本当に、俺が、下着売り場に行くのか?
いくら女の子(翔)と一緒だといっても、いや逆に一緒だからこそすごく恥ずかしい。
『なあ翔、ホントに俺も行かなくちゃだめか…?店の外で待ってるってのはだめかな?』
隣でやや高い位置にある店内案内を見上げて見ている翔に聞いてみた。
『なんだ?ビビってんのかよ?そういうとこがキモいんだよ!』
ビビってるだって。Exactly(そのとおりでございます)。
『ああビビってる。だってこんなとこ入ったことないからな。すげえ恥ずかしい。だいた
いここは男にとっては鬼門だぞ!』
女性経験ゼロの俺にとってはなおさらだ。そうとうの覚悟が必要だ。
「『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!」と偉いギャングの
人も言っていたが残念ながらランジェリーッショップへの道を切り開くつもりはない。
『んだよ。自分の都合ばっかり押しつけんじゃねーよ!下着を買う俺の方が何倍も恥ずか
しいっつーの。
お前には突然女になった奴の気持ちってもんがわかんねーのかよ!買いたくもない下着も
買わなきゃなんねーしよ!』
自分の都合を押しつけてるのは俺だけじゃないと思うが…
まあ、でも確かに俺よりも翔の方が大変なのは事実。もう少し気持ちを考えてやるべきだ
った。もし俺が突然女になって下着買わなくちゃならないとなったらもっとパニクるだろ
う。その点、翔は偉い。もしかしたら恐い気持ちを抑えているだけなのかもしれないが、
いや、だったらなおさら偉い。俺の事も気を遣ってくれているのかもしれない。
そう思うと自分が少し恥ずかしくなってきた。
『ごめん。そうだよな一番大変なのは俺じゃなくて翔だもんな。ごめんな、俺自分勝手だ
った』
そう言って頭を下げる俺。
『…ふ、ふん!分かりゃあいいんだよ。
じゃあさっさと行くぞ!』
横を向いてそっけなさそうに答える翔。許して貰えたかな?
525ボブ富井:2005/11/16(水) 22:30:45 ID:wpSreP7+
『うわ…っ!?』
思わず感嘆の声が出る。目の前に広がるのは色とりどりのランジェエリー。まるで花畑だ。
ここはもしや秘密の花園かもしれない。まあ、実際男にとっては似たようなものだとは思
うが…
なにせ普段なら絶対に入ることが出来ない進入禁止エリアだ。ヘタに足を踏み入れるとす
ぐさま御用になる。だからある意味、今の俺はラッキーボーイなのかもしれない。
ブラボー、おお、ブラボー!!
『何、下着見て立ち止まってんだよ?きめえな』
自分の世界に浸っていたら横からの翔の声で現実に引き戻された。そうだった。とりあえ
ずは翔の買い物をしないとな。
『そういえば翔、サイズ分からないんだよな?店員さんに聞いてみたらどうだ?』
幸いにも平日だからか下着売り場には客は俺たちだけのようだが、それでも片っ端から下
着をかき集めて試着するのはマズい。店員さんに聞いてまずサイズを測ってもらうのが1
番だろう。
『…嫌だ。んなハズいこと聞けるかよ』
少し頬を赤らめて答える翔。う!?可愛い…
…って、なに俺は自分の弟、つうか翔を可愛いとか思ってるんだ!?これならキモいとか言われてもしかたがないぞ。
『…い、いや、でもちゃんとサイズとか測らないと下着買うにも買えないだろ?
すごく恥ずかしいとは思うけどちゃんと店員さんにしてもらったほうがいい』
『じゃあ、お前が聞けよ』
へ…?なんと言われましたか?
『お、俺が!?』
『おう、お前が店員に聞くんなら素直にしたがってやんよ』
さて、ここで問題発生。俺が店員に聞くのか…男の俺が…
別に恥ずかしいことを聞く訳じゃないけど、いや、でも…だが、ここで聞かないと進まな
いし、う〜ん…
『分かった。じゃあ今から聞いてくるから。待ってろよ』
そう言って先行する。とは言ってもなんて聞けばいいんだ…?
「この娘のサイズ測ってくれませんか?」…駄目だ。
「この娘の寸法お願いできますか」…よし、これでいくか。
あとは出来るだけ年配の人の方が……と、思って辺りを見回すも不幸なことにけっこう若
い女性の店員さんしかいない。
『おい、聞くなら早くしろよ』
後ろから翔に急かされる。く!恥ずかしいなぁ、もう。いや、偉い人も言っていたじゃな
いか「あなたは…『覚悟して来てる人』…ですよね。下着を買う女性について行こうって
ことは逆に下着を買わされるかもしれないという危険を常に『覚悟してきてる人』ってわ
けですよね…」と!
よし、覚悟を決めた。俺は意を決して一番近くにいた20代後半ぐらいの店員さんに聞い
てみようとした。
526ボブ富井:2005/11/16(水) 22:31:54 ID:wpSreP7+
あ、あの?』
『どうしました?何かお探しですか?』
後ろの翔を確認しているのか、男の俺に対しても普通に話しかけてくれる店員さん。その
笑顔が今の俺には眩しい…ッ
『いや、え、え〜と、弟…じゃなくて妹の寸法お願いできますか?こいつ初めてなんで…』
後ろの翔を指さして言う。ふ〜。なんとか言えたぜジョルノの兄貴。
『ちょ!お前、妹って!』
なんか翔が言ってるが今の俺は達成感に満たされているせいかあまり気にならなかった。
『わかりました。では、こちらにどうぞ』
なんか言いながらも店員さんに試着室に連れて行かれる翔。まあ、頑張れ。

店員さんに進められた下着をいくつか買って無事買い物を済ませた俺たち。ちなみに翔は
なんだかんだ言いながらも下のショーツも買っていた。やっぱり男物の下着では落ち着か
ないのかもしれない。
あと翔の胸が何カップなのかは聞いていない。俺はまだ生きていたいんでな…

そんなこんなでデパートから家までの帰路をトボトボと歩いていた。
『その…今日は…悪かったな』
ふいに翔が口を開いた。と、同時に驚いた。普段何の用事もなしに翔から俺に話しかけて
くるなんてめったにあるもんじゃない。
しかも翔の口から「悪かった」なんて言葉が出るなんて…
『何が?』
分かってはいるが一応なんのことか聞いてみる。
『下着買いについて行かしたり、店員にあんなこと聞かせたりしてよ』
『ああ、そのことなら気にしなくてもいい(逆らったら恐いし)
しかし珍しいなお前の口から「悪かった」なんて言葉が出るとは』
恐いモノ見たさに少しきわどいことを言ってみた。
『ば、勘違いすんじゃねーぞ!別にお前に感謝してるわけじゃねえからな!一応ワビだけ
はいれとかねえと俺のポリシーに反するからな。
ちょっと人が下手に出てりゃあ調子にのりやがって、だからキモいんだよお前は!』
“ドス”
『ごふ!?』
そう言われて腹をどつかれた。予想通りというかなんというか…
『ごめんなさいすいませんもう言いません』
これ以上殴られないように一応謝っておく。
『分かりゃあいいんだよカス!』
ちょっと言ってみただけでこれか…つくづく俺はなめられているみたいだ。情けない…
『…ぁ………がと』
ん?翔が何か言ったみたいだったが聞こえなかった。たぶん聞こえては駄目なくらい非道
いことを言われたんだろう…トホホ。

527ボブ富井:2005/11/16(水) 22:33:32 ID:wpSreP7+
俺はおかゆまさき氏ではありません。念のため。
「巨乳ロリータは貧乳ロリータより強し」んっん〜名言だなこれは
あと主人公の貴志と翔は同学年ですが誕生日が4月と3月なのでほぼ一歳近く歳がはなれ
ています。当初は貴志は高3だったのですがそれだとと不都合が生じるので2年にしまし

まだまだ続きます
528名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:24:53 ID:ZTimabOk
支援
529名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 00:45:12 ID:XCh1IRcZ
GJ!!
530名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 01:01:16 ID:ko8G7WRP
ヤッベ、超GJ!!時々入るジョジョネタがギガワロスwww
531名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 02:12:24 ID:zLvRL7Ff
>>527
まだまだ続いちゃってください
532名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 07:28:44 ID:kD2XxlKb
ハイハイワロスワロス
533名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 09:59:42 ID:BXOa1vlF
イケイケでおながいします
534名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 13:37:46 ID:JlAf7biv
はじめてこのスレきたけどギガオモシレーぜ、プロシュートの兄貴!
535名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 17:10:41 ID:XoA7yGdK
ツンデレ!ツンデレ!ツンデレ!
536名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 18:56:42 ID:StKgLa5t
(広義の)ツンデレ!(広義の)ツンデレ!(広義の)ツンデレ!
537名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 22:04:55 ID:ncfJUlVy
まさか二人とも女になったりしないだろうなw
で悪友がきt
538ボブ富井:2005/11/17(木) 22:59:09 ID:Y4I+jeNy
『ふう、今日はマジで疲れたな』
ベッドの中で今日のことを振り返る。
デパートから帰ってきたあと、俺たちは別々ながら昼食を済ませて家でダラダラしていた。
さすがの翔も今日はこれ以上出かけるつもりはなかったらしく珍しく部屋に引きこもって
いた。まあ、当然と言えば当然なのだが…
俺はといえば一応休んだ分の授業の内容を自力で勉強して(テスト近いからな)、
明日の授業の予習をし学校に備えていた。
ちなみに明日の学校の件は夕食後にさんざん話あった結果、なんとか翔は学校に行ってく
れることになった。そこには涙なしでは語れない俺の自己犠牲の精神があったことを忘れ
ないで欲しい。危うく死んだ父さんに会いに行くところだった。
『翔は出席日数がけっこうやばいからな…』
一応学校には翔のことを連絡しておいた。さすがに最初はまったく相手にしてくれなかっ
たが俺の必死の説得が効いたのか6回目の電話でなんとか信じて貰えた。
やはり普段の行いがいいからだろう。ありがとう俺。
制服とかの件については明日までに話し合ってくれるそうだ。とりあえずは一安心か…
と、眠くなってきた…今日はいつもに増してよく眠れそ、う…だ…
539ボブ富井:2005/11/17(木) 23:00:10 ID:Y4I+jeNy
『…ん…う…うん…』
なんか妙に寝苦しい…つうか下半身のあたりが変に熱い…
『…う…ん…んん!?』
気になって目を開けるとなぜか翔が布団をめくって俺の上にのしかかり、俺の、その、股
間を手で撫でていた。
『な、ななな、なにやってんだ翔!?』
思わず体を起こそうとする、起こそうとするのだが何故か動かない。
『なにって、見りゃ分かんだろうが。それともそんなことも理解できねえほどアホなのか
お前は?』
何時も通りの口調で俺を馬鹿にする翔。だがやっていることは何時も通りではない。
『だってお前…なんで、その、こんな…やめてくれ』
俺の言葉に耳をかさず白く小さな手で俺の股間を撫で続ける翔。それに反応して俺の息子
も次第に元気になっていく。
『うわ。大きくなってきた…きめえ。
つうか朝の時も思ったけどお前けっこう大きいのな』
そうだろう、そうだろう。俺は自分の息子の立派さには少々自身がある、ってそういうこ
とじゃなくて!
『キモいと思うのなら止めてくれ!なんでこんなことするんだ翔』
翔の手から与えられる快感を我慢しながら怒鳴る。気持ちいいがこんなことをするのはマ
ズい。
『うっせーな!怒鳴んじゃねえよボケ!俺がやりたいからやってんだよ。てめえは口だし
すんじゃねえよ』
そう言って今度は俺のズボンを脱がしトランクスの中に直接手をつっこんで俺の息子を直
に握る翔。手から翔の体温が伝わる。それに反応して俺の息子は勝の手の中で“ビクン”
と跳ねた。
『……く!?』
『げ、もう我慢汁が出てやがらあ。汚ねえ』
そう言いながらも俺の息子の亀頭を指でいじり、もう片方の手で全体を擦る。
何の前触れもなしにいきなりするから俺は思わず射精しそうになった。
『…っう!』
手を思いっきり握りしめなんとか堪える。だが連続的に与えられる刺激にそう何度も耐え
られるとは思わない。俺はたまらなくなってもう一度怒鳴った。
『もうやめろ翔!いくらなんでもこれはおかしいぞ!!』
それを聞いて翔は手の動きを止める。よかった。止めてくれたか。
『分かった。じゃあ手でするのは止めてやんよ。その代わり…』
540ボブ富井:2005/11/17(木) 23:01:27 ID:Y4I+jeNy
『な!!?』
翔は俺のトランクスをずりおろした。
『…はむ』
熱を帯びて赤く染まった翔の顔が俺の息子に近づく。なんとか止めようとするが体がまと
もに動かない。そのままあろうことか翔は俺の息子を自分の口に銜えた。
『手でふんのがだめなら…口でひてやふよ…』
『ぐっ!』
翔が喋ると鼻息が直に俺の息子にかかる。それだけでさらに興奮してしまう。その様子を
満足げに確認してから翔は口を動かした。
『ふふ。…んん、ちゅ…ちゅぱ…んぶ…んちゅ…』
そのまま瞬はフェラチオを始める。初めてとは思えない舌使いだ。とは言っても俺も女の
子にこんなことをしてもらうのは初めてなわけだが…
カリの部分を舌で舐め回し、唇をきゅっとしめて前後にゆっくりとピストン運動をしてい
る。強烈な快楽に俺は我を忘れて浸っていた。
『…んむ…ちゅ、ちゅ…ずちゅ…んん…ふ…ちゅば…ちゅ…』
翔の唾液が口の中で俺のカウパー腺液とミックスして息子がぬるぬるしているのが分か
る。女の子が一生懸命俺の息子を口に銜え、舐めている姿はあまりに官能的だ。
『…ん、んちゅ…ふぁっ…ずぶ…ちゅ、ちゅば…ぷは…』
心地のいい唇の感触が芯から背中まで突き抜ける。思わず俺はビクッと身を震わせてしま
った。非常に気持ちいい。今まで味わったどんな刺激よりも…
『んぁっ…ん、ん…ふぁ…んちゅ…ちゅぱ…んぶ…ず、ずず…』
うらすじを舌が往復し尿道まで吸われる。俺はたまらなくなり腰をもじもじと動かしてし
まう。
『うぐっ!…っ!』
そんな俺の様子を見た翔は意地悪そうに笑って
『…んん…ふぁ…ぷは……へへ、気持ちいいんだろ?』
なんて上目遣いで訊いてきた。ものすごい破壊力だ。それだけで果てそうになるくらい。
541名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:02:04 ID:b4pHRiUF
支援
542ボブ富井:2005/11/17(木) 23:02:32 ID:Y4I+jeNy
そして身を震わす俺を嬉しそうに見てから再びイチモツを口に含みさっきよりも早いスピ
ードでピストン運動を始める。
『…ちゅ、んちゅ…じゅぼ…じゅ…じゅじゅ…じゅぼぼ…じゅぼじゅぼ』
先ほどまでよりさらに激しい刺激が連続して与えられる。射精感がせり上がってくるのが
分かる。
『…ん、ちゅぼ…じゅ、じゅぼじゅぼ…ちゅ…んぁ…ちゅぼちゅぼ…じゅじゅ』
徐々に翔の動きが速くなる。口の動きに合わせ翔の顔が前後に揺れているのが見える。
それに比例して俺もどんどん高まっていく。もはや暴発してしまう寸前だ。
『くちゅ…ちゅ、ちゅ…んく…んちゅ…ちゅっぼちゅっぼちゅっぼちゅっぼちゅぼ』
…ぐ!?も、もう限界だ…!!
『んぶ!?んん……んくっ…ん…ごくんごくん…』
勢いよくザーメンが翔の口の中に放たれる。
俺が射精しても翔は口を離さずそのまま放たれた精液を一度口の中に溜めてから、唾液と
共に“コクンコクン”と飲み干した。
『ぷはぁ…にがぁい…』
その様子を見てゾクゾクと背中が震えた。
「もっと快楽を味わいたい」
火照った頭を支配する本能が体に行き渡る。俺は精液を飲み干して俺を上目遣いで見上げ
ている翔を見る。
『んふふ…』
翔は今まで見せたことのない妖艶な笑みで返す。
俺はいつのまにか動く体を使いこんどは逆に翔を押し倒した。

ピピピピピピピ!

『つぁ!!翔!!』
…あれ?
気が付くと朝になっていた。俺は普通に布団を被りさっきまで寝ていたようだ。部屋に誰
かが入った痕跡はない。
と、するとさっきまでのは…
『夢か…』
夢オチとはなんてベタな。そりゃそうか、いくら女になったからっていきなり翔が俺にフ
ェラチオなんてするはずがない。ホっとした反面ほんの少し残念な気もするが…まあ、よ
かった。でも何で俺が翔の淫夢なんか…
これはもしかすると死神13のスタンド攻撃か?……ありえないな。アホか俺。
『さてと、じゃあ翔を起こしにいかないとな』
そう思って立ち上がったが…股間になんか変な感じが……まさか、
『………うわっ』
確認すると、やっぱりと言うべきか夢精してた。夢精するのなんか中坊の時以来だ。
『元男に、しかも弟に犯される夢を見て夢精するなんて…俺、もしかして変態なのか』
と、ボヤいてみてもしょうがない。とりあえず着替えて翔を起こしにいくか…
543名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 23:04:10 ID:HprPSeBQ
これは良いツンデレですね。
私怨
544ボブ富井:2005/11/17(木) 23:04:12 ID:Y4I+jeNy
はいはいエロスエロスエロスティン・ホー。エルスティンはガチ百合でFA。此処はバージンの里です
意味が分からない人はスルーしてください。意味が分かっている人もスルーしてください

「ばっちゃが人気欲しかったらエロ書けって言ってた」
とアリカ・ユメミヤさんが仰ってます。
あと「どんな時も心にジョジョを忘れるな」
と大亜門先生が仰ってます。だから書いた。反省はしてない
ちなみに貴志は女になったりしません。もし期待してた人がいたらごめんなさい
もっと続きます
545名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 00:48:05 ID:rxdoV5/a
オトメハートをあげよう。
つ♥
546名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 01:27:28 ID:IE9vZU69
正直大ヒット。毎晩チェックしてます(*´Д`)ハァハァ
547名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 12:55:59 ID:A9aFjfvG
ボブトミー士GJ。
面白い。主人公視点なんだが、主人公が女性化ではなく、
近い伽羅が女性化 は久しぶりに読んだ気がする。

続き、お願いします。
548ボブ富井:2005/11/18(金) 22:24:06 ID:a6Ktk6n0
朝食を済ませ先に家を出て行こうとする翔を呼び止める。
『翔、ちょっと待った!』
怪訝な顔して文句を言おうと口を開く翔をそのまま制して続ける。
『今日は一緒に学校行こう』
翔は台所のドアに手をかけたまましばらく停止していた。どうしたんだろう?
『ばっ、馬鹿か!?なんで俺がお前なんかと一緒に行かなきゃなんねえんだよ!』
怒鳴る翔。うん、その気持ちは分かるが今日は事情がある。今日ばっかりは俺がついて行
かなくちゃならない。何故なら…
『だって俺が先生ときちんと話し合わないといけないだろ?それとも翔が全部1人でやっ
てくれるのか?だいたい先生は今のお前が翔だとは分からないだろ』
以前も言ったが学校のことに関しては俺が翔の保護者代わりだ。両親は何もしてくれない
のでしかたがなく、だけど。
『チッ、めんどくせえな…』
しゃあねえな、と言って俺を待つ翔。翔は今、学校指定の男子学生服を着ている。当然今
の翔にとってはかなりダブダブで、袖の部分が手の大部分を覆ってしまっており、またズ
ボンの裾も地面についてしまっている。かなり動きにくそうだ。
美少女がダボダボの学生服を着ているのは男的になにかくるものがあるのかもしれない
が、俺は幸いと言うべきか何も感じない。
それにいちいち翔を意識していたら昨日の夢を思い出して妙な気分になりそうだ…
『う…っ』
いかんいかん自分で思い出そうとしてどうする?平常心、平常心。
『なにキモい声出してんだよ。つうか何時まで人待たせてんだ。早くしろよな』
『あ…ああ、ごめん』
急いで朝食を平らげて、翔の後につづく。
549ボブ富井:2005/11/18(金) 22:24:53 ID:a6Ktk6n0
すれ違う人の視線が痛い。もっとも視線をそそがれているのは俺ではなく俺の後ろを数歩
離れてついてきている翔に、ではあるが。
そりゃ(かわいい)女の子が男物の学生服を着ていたら誰だって気になるだろう。しかも
この時間帯は通勤する学生やサラリーマンなどでけっこう人も多い。少し時間帯をずらす
べきだっただろうか…まあ、今更遅いが…
後ろをチラっと見ると翔が顔を伏せて恥ずかしそうに歩いているのが見える。だがよっぽ
ど腹が立っているのだろう。全身からドス黒い殺気が滲み出ている。
学校についてから俺は殺されるかもしれない。

『しかし驚いたな…本当に上村なのか…?』
職員室で翔の担当の西尾先生のところに翔を連れて行き話しを聞く。西尾先生は学年でも
やさしくて面白い先生だと生徒に人気がある。そして必ず5時に家に帰るというポリシー
を貫き通すというすごい人だ。実は母さんの元同僚で俺と翔をけっこうよく面倒を見てく
れていた。問題行動を起こす翔をよくかばってくれたりもしてくれていた。しかし翔はあ
まり西尾先生のことが好きじゃないみたいだ…
『はあ…まあ、そうッスけど』
そっけなく答える翔。西尾先生は興味深そうにふんふんと頷きながら翔を見てる。その様
子を見ていた他の先生たちも俺たちの方によってきた。
『ほう、本当にこの子があの上村ですか』『わあ、すごい美人ね』『いやほんと、こんな
に可愛らしくなってしまって…』
口々に翔を見ては感嘆の声をあげる先生たち。翔の方を見るとかなり苛ついているらしく
唇を噛んでいた。これはまずい。翔が何か言う前にさっさと話を進めないと…
『いや、あの…先生それで翔のことはどうなったんですか?』
それを聞いて、先生は“ポン”と手を叩いて思い出したように話し始めた。
『ああ、そうだったな。え〜とまずは学校のことについてだが、これは問題ない。普段通
りに通ってくれ。あと制服はやっぱり女子の制服を着たほうがいいということになってな。
明日届くらしいから悪いけど明後日から着てきてくれ。あ、制服の金はいらんぞ。
クラスの方には俺の方からホームルームで先に話しておくから。上村、悪いけどしばらく
してから入ってきてくれるか?
あと出来るだけこのことは広めないようにするが…お前も嫌だろうからな、けどある程度
生徒の間で広がってしまうのは勘弁してくれな』
それを聞いた俺は一礼して職員室を後にした。翔が恨みがましくこっちを見ていたが気に
しない。気にしない…。危険は後でやってくる。
あとは西尾先生がうまくやってくれるだろう。
550ボブ富井:2005/11/18(金) 22:25:31 ID:a6Ktk6n0
ちなみに俺は翔のクラスの4組の2つ向こうの6組である。うちの学校、東南高校はけっ
こう大きなところなので1学年だいたい7クラスほどある。
『ウィッス』
教室のドアを開けて中に入ると、さっきまで教室の端の窓の所で話していた2人組のうち
1人が俺の方によってきた。
『おはよッス。なあなあ聞いてくれよ。俺、昨日偉業を成し遂げたんだぜ』
この茶髪の男の名前は谷川稔。俺の友達つうか一応親友かな。顔はすごくいい。ちなみに
うちの学校は髪染めるのはアウトだから、こいつも先生に目をつけられてる。
男の時の翔が可愛い系の美形だとすると、こいつはかっこいい系の美形だ。じゃあ女には
すごくモテるんだろうと言えばそうでもない。何故なら…
『昨日TUT○YAでAV10本借りたんだ。夕方の5時に。
しかもレジの店員が若いおねえさんでさ。顔真っ赤にしてたぜ。どうだ?すごいだろう』
この通り、すごいアホだから。あまりにアホ。喋らなければいくらでも女の子がいくらで
も寄ってくるだろうに…なんて顔の無駄遣いだ。
町中で20人の女の子にナンパしても、よくて1人しか引っかからないからな。それでも
1人引っかかるんだからすごい方なのか?
まあ、その娘はこいつの顔しか見てないだろうけど…
『おい、貴志呆れてるだろうが…』
稔の後からこっちにやってきたのが高橋順次。こいつも俺の親友。稔と違い顔はごくごく
普通だが稔よりも遙かに常識人。そのためか彼女もいる。こいつは剣道部に所属している
のだが彼女の吉永茜さんも同じ剣道部だ。ちなみにけっこう可愛い。また剣道もけっこう
強いらしく個人で全国大会1歩手前までいったこともある。
『そんあことねえよ。なあ、貴志?』
『お前アホだろ?』
なるべく親しみを込めて馬鹿を馬鹿にする。馬鹿は馬鹿だから馬鹿にされても笑っている。
『そういやお前、昨日なんで休んでたの?1年の頃は皆勤賞で2年になっても遅刻1つし
たことなかったのに…』
順次が不思議そうに訊いてくる。さて、どうするべきか?本当のことを言うべきか…
まあ、どっちにしろすぐに学校中に広まるだろうし今のうちに言っておくか。
『分かった。じゃあ事情話すからトイレまで来てくれ』
教室で話して誰かに聞かれたらまずい。
『なに?ここじゃ話せないことなのか?』
稔が怪訝そうな顔で訊ねる。うん、ここじゃ話せないことだ。
『いいから聞きたかったらついて来てくれ』
551ボブ富井:2005/11/18(金) 22:26:29 ID:a6Ktk6n0

トイレに誰もいないことを確認して2人におおまかな事情を話す。2人ともさすがに信じ
られないって顔をしていた。
『その話マジなのか?』
『マジ』
まあ、信じられないだろうな。俺も実際この目で見なかったら信じられなかっただろう。
『あのヤンキーが女の子にか…可愛いのか?』
なんか微妙にひっかかる質問をする稔。こいつホント頭には女のことしかないのか…
『まあ、俺が言うのも何だけどすげえ可愛い。でも元は翔だからな』
順次はまだ全部は信じてないようだが、稔は可愛いと聞いたらあっさり信じたようだ。や
っぱり馬鹿だな。助かるけど。
『へへへ、分かってるって。手なんかださないよ(たぶん』
稔はニタニタしている。こいつ何考えてんだ…

しかし何だかんだ言っても順次も1時間目が終わった頃には俺の話を信じていた。それも
そのはず4組で騒ぎになっていたからな。どっから聞きつけたのか、2年だけでなく3年、
1年も4組の教室の前に群がっていた。うちのクラスの連中も男女問わず大半が見に行っ
たようだ。
4組の前からは『きゃー!かわいいー!』とか『うわ!すげえマジかよ』『俺と付き合っ
てくれ!!』なんて声が聞こえる。
俺、今日家帰ったら翔に殺されるかもしれない。八つ当たりで。
『あの話マジだったんだな…』
順次が呆然とした顔で俺に話しかけてきた。信じられないといった表情だ。こいつ現実主
義者だからな。
『だから言ったろ、マジだって』
そんなことを話していると4組に翔を見に行っていた稔が“ダダダダッ”と走って帰って
きた。
『ホントにすげえ可愛いじゃん。思わず告白しちまったぜ』
さっきの「俺と付き合ってくれ!!」ってお前かよ!
『お兄さん。妹さんとの交際を許してください!』
『断る!』
アホかお前。生まれ変わって出直してこい。

552ボブ富井:2005/11/18(金) 22:27:28 ID:a6Ktk6n0
今日もいろいろあったな。翔は…
学校から帰宅した俺はビクビクしながら翔が帰ってくるのを待っていた。
結局今日で翔が女の子になったことがほぼ学校中に知れ渡ってしまい。翔がブチ切れて怒
鳴る声が何度も4組から聞こえてきた。
まあ、しかたないな。某レッサーパンダよろしくいろんな人間が見に来てたからな。あん
なにもみくちゃにされたら誰だって怒る。むしろ沸点の低い翔がよくあれだけ我慢できた
ものだ。
その分とばっちりは俺にくるわけですが…
だから翔が帰ってくるのが恐い。翔も俺と同じで帰宅部だからそろそろ帰ってくるはずな
のだが……もしかしてまた友達と遊んでるのかな。今日はそっちのほうが嬉しい。
しかし期待を裏切り翔は帰ってきた。玄関のドアが開く音が聞こえる。
『よ、よう。翔…その、おかえり』
翔の全身からは憤怒の怒気が空気中に立ち上っている。予想はしていたがこれはマジでマ
ズい。
『きょっ、今日は大変だったな…』
声もつかえぎみだ。これから怒るであろう恐怖に全身が震える。
う、うろたえるな!ドイツ軍人はうろたえない!
『……お前が、学校行けなんて…言わなかったら…』
普段は聞いていて可愛らしいと思う声も今は恐い。まるで地獄の底から響いてくるような
声に聞こえる。
翔の拳がプルプルと震えている。
某ギャンブラーの声が聞こえてくるようだ。

ひ…ひと思いに右で…やってくれ
NO!NO!NO!NO!NO!
ひ…左?
NO!NO!NO!NO!NO!
り…りょうほーですかあああ〜
YES!YES!YES!YES!YES!
もしかしてオラオラですかーッ!?
YES!YES!YES!“OH MY GOD”

…つつつつ、それはマズすぎる。死亡フラグだ。なんとか、なんとかしないと…
『そ、その大変だったと思うけど…し、しかたがないんじゃな、ないか。
だって今の翔はあの、す、すごく可愛いし、見てみたいと思うのは人の情ってゆうか…』
なんか言い訳にすらならないような言い訳を今まさに腕を振り上げようとする翔に向かっ
て言う。しまった!?逆効果だったかもしれない。が…
『…………』
翔は振り上げた腕をおろし、俺を睨んできた。やっぱりだめだった?
『その…おまえも…可愛いと…思うのか?』
へ?
『あ、ああそりゃ』
なんだ?
『…そ…そうか…』
そう呟いて俺に背を向け自分の部屋に行こうとする翔。なんか知らんが助かった?
『い、言っとくけどな。お前が可愛いなんてすげえキモいこと言うから、あまりにキモく
て触れるのも嫌だっただけだからな。死ねよクズ』
去り際に俺に向かって暴言を吐く。まあ、殴られるよりはマシか…
553ボブ富井:2005/11/18(金) 22:28:40 ID:a6Ktk6n0
オトメハートを戴いたので「今日からあたし絶対オトメになる!」と思ってましたが百合
よりもTSの方が好きなのでやっぱやめます。レズそれほど好きじゃないんで…
ガルベローベが乙女の園とすれば男の園は男塾。男塾はたぶん童貞の里です

さて前置きが長くなりましたがエロがなくてごめんなさい。この話後半まであんまりエロ
ないです
そこまでの道のりがかなり長いと思いますが、お付き合い頂けると幸いです
それとけっこうお楽しみ頂いているようで嬉しい限りです。とは言え俺は他の方の作品を
読みたいですね。自分で書いてる文章にはまったく楽しめない。当然か…
ちなみにもっともっと続きます。はい、すいません
明日はめずらしくまともに仕事だヒャホォォォォォォォorz
554名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:19:25 ID:pe+oBWKt
ツンデレ乙w
エロが少ないのは残念と言えば残念ですが、話自体が面白いので大丈夫ですよw
お仕事ガンガッテ下さい、マターリ待っとります
555名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:22:57 ID:YezspOKw
GJ!
これがツンデレかっ。いいぞいいぞ、つぼにはまったよ
556名無しさん@ピンキー:2005/11/18(金) 23:56:36 ID:Un1fr9cS
こんなに面白い文章を書いてるのに自分では楽しめないのか…大変だなぁ
557名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:32:35 ID:duZQTl1A
オレはずっとこの流れでもいい。面白いから。
いやぁ、マジでGJ!!
558名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 00:51:01 ID:hi5q4Bd6
エロでもギャグでも何か楽しめる部分があったらオッケイ!
こういうの好きですよ。
559名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 03:18:17 ID:0hnYb/cl
乙です
可愛い感じの話で キャラもしっかりしてていいですね
面白い日常の話の中でこっそりと行われるエロ小出し風味が
始終エロだけメインなのよりも自分は好みなので楽しいです
これから少しずつひかれあっていくのかな?
んでラストにバーンとすごいのをヨロ!w
560名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 03:47:34 ID:WvWwLYNF
>>553
無問題、GJ。
もう、ツンデレに相応しく焦らして焦らして焦らしぬいて最後に怒涛のラブラブを見せてくれ。
561名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 05:40:43 ID:hi5q4Bd6
誰か10〜20までのログ持ってない?
PCとんで消失したのよ…
562名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 09:23:00 ID:xu9+Yu1Q
>>561
950以降は怪しいがpart1からあるにはある。
563GJ!:2005/11/19(土) 12:46:26 ID:r5WPiChG
イメージとしてはつよきす+XCインヤンか
564ボブ富井:2005/11/19(土) 21:06:33 ID:8vD6X1pZ
『ふぅ〜…今日はここまでにしとくか』
机の上にペンを転がし椅子にもたれ掛かる。やっぱり1日休んだだけでもけっこう授業は
進んでるものだ。家で独学で勉強したつもりだったが学校の授業でいくつか分からないと
ころがあった。
俺が勤勉なのはあまり頭がよくないからだ。なんとか学年50以内をキープしてるのは他
人よりもかなり勉強してるからだろう。
翔にはよくキモいガリ勉野郎と言われるが、今の世の中遊んでいて暮らせるほど甘くはな
い。翔の奴は生まれつき頭がいいからある程度は遊んでいても大丈夫だが、俺みたいな凡
人はそんなに余裕はないわけだ。

“何回転んだっていいさ♪擦り剥いた傷をちゃんと見るんだ♪”
気が付くと携帯が鳴っていた。メールみたいだ。稔からか…
「翔ちゃんと付き合わせてくれ」
“→メールを削除します”
まったく見境がないなあいつは。だからちゃんとした彼女が出来ないんだ。俺も彼女が出
来ないって点では同じだが。
『ふぁあ〜』
眠い。アクビしたら涙が出てきた。時計を見ると12時をまわっていた。風呂入って寝よ。
そのままタンスから着替えを取り出しフラフラとした足取りで洗面所に向かう。
565ボブ富井:2005/11/19(土) 21:07:41 ID:8vD6X1pZ
…普段なら翔は風呂入るのが早いので俺が後風呂になるのが決まりみたいなものだった。
しかも1度湯がおとしてあるのでいつも俺はシャワーですませていた。
習慣ってのは恐いものだ。不測の事態に対応できない。
俺は洗面所に俺のではない着替えが置いてある時点ですぐに気づくべきだった。
普通に制服を脱ぎ、タオルを持つ。
眠気で頭が朦朧としていたのか、風呂場の中に人の気配があるのも気が付かないまま風呂
場のドアを開けた。
ちなみに何故か家の風呂には鍵がない。鍵がなくても誰か入ってたら誰も入らないのは当
然だからかもしれない。

トイレに鍵があるのはスゲーよく分かる。排泄行為を誰かに見られるなんぞ絶対嫌だから
な…だが風呂場に鍵がないってのはどういうことだああ〜〜〜〜〜〜っ!?
裸見られるのは嫌じゃないのかよ―――ッ!ナメやがって、この家を造った建築会社超イ
ラつくぜぇ〜〜〜〜〜ッ!!裸見られるのも普通嫌だろうが!
どういうことだ!どういうことだよッ!クソ!風呂場に鍵がねえってどういうことだよ!
ナメやがって!クソッ!クソッ!

風呂場には湯気が立ちこめていて初めはよく見えなかった。徐々に霧が晴れるように視界
がクリアになっていく。そこには
『な!!?』
白い肌。ボディーソープの泡がついていて、ほんのりと蒸気している。艶のある髪は濡れてよりいっそう輝いている。イスの上にはまるで桃のような大きなお尻がのっている。
すごく、綺麗だ。
誰が?
『死ねえ――――!!!!!』
次の瞬間、堅いものが額にクリーンヒットする。これは石鹸か…?
『がっ!?』
その瞬間眠気でまともに動いてなかった頭が再起動する。だぁ!!俺はなんてことを!
『てめえ…覚悟は、出来てんだろうな〜〜〜〜?』
バスタオルを巻いた翔が拳をポキポキならしながら仁王立ちでこちらを見ている。
あ、俺死んだ…

――――少々お待ち下さい――――
566ボブ富井:2005/11/19(土) 21:08:39 ID:8vD6X1pZ
『…痛ってえ』
殴られたところをさする。青アザになってるな。翔は完璧に「君がッ!泣くまで!殴るの
を止めないッ!」状態だったからな。さしものDIOもビックリだ。
全身をまるでマグナムのような拳で撃ち抜かれ、もはや立っていることもままならない。
幸いなことに骨は折れてないみたいだ、骨は…
翔は俺をボコボコにして気が済んだのか今は部屋に帰って寝てる。あの後痛みにたえ、軽
くシャワーをあびた俺も今は自分のベッドに転がっている。
『よく死ななかったな…ホント』
人間の体はわりと丈夫に出来ているってことを今日再確認した。これなら2階くらいの高
さから落ちても助かるわな、そりゃ。
『でも…翔、綺麗だったな』
一瞬だけ見た翔の体を思い出す。男のように変にゴツゴツしたものではなく、すらっと伸
びた白い背中。腰のあたりもきゅっとくびれていて細い。けどそれに反比例してお尻は大
きかった。
後ろからだったため胸とかは見えなかったがそれでも充分セクシーだった。
『…って、何考えてんだ俺』
自分の弟、いや今は妹か…の裸を思い浮かべるなんぞ…マジで変態だ。
『まいったな。俺変態だったのか…』
ハハ、とカラ笑いしてみる。むなしい。女の子とあまり付き合ったことがないのに…身近
に突然女の子が現れてちょっと変になってるのかもしれない。これでは稔を馬鹿に出来な
いな…
『ああ、もう〜。変なこと考えてないでさっさと寝る』
枕にボフっと顔をうめる。こんな時は寝るに限る。とはいえ全身痛くてなかなか寝られな
いが…

567ボブ富井:2005/11/19(土) 21:09:50 ID:8vD6X1pZ
ANOTHER SIDE

『クソッ、あの野郎…』
普段なら10時までには風呂に入っているのだが、メシ食った後ふて寝していて起きたら
12時前だった。それであろうことかあいつ、貴志と風呂場で鉢合わせになってしまった。
鉢合わせ、というかあいつが人が入っているにも関わらず普通に入ってきやがったわけな
んだが。…ったく変態エロ野郎め。
『まったくぬけてやがる…普通、人が入ってるのぐらい気づくだろうが…』
まあ、別に俺のことを覗きたくて入ってきたわけじゃないだろう。だいたい覗きならもっ
とうまくバレないようにするのが当たり前だからな。だいたいあいつに覗きなんてする度
胸があるとは思えない。あいつ相当ヘタレだからな…
もっとも仮に度胸があってもそんなことはしないだろうが…あいつは、そのお人好しとい
うか優しい奴だからな。
『うっ!何考えてんだ俺…きめえ…』
どうも女になってから変だ。なんか妙にあいつのことが気になる。
確かに男の時もあいつのことは変な奴だと思っていた。お袋が死んでから俺はなんかやる
気となくしていた。どうもそれまでのように相手に合わす、とか気を遣うってことがめん
どくさくなっていった。だからか俺の周りから今まで友達だった奴も少しずつ離れていき
代わりに俗に言う“悪い奴ら”が寄ってくるようになった。そのためか俺も馬鹿なことを
やるようになったし、馬鹿なことと馬鹿っていてもなんかスカッとするから止められなか
った。俺に寄ってくる女とも何人かと付き合ったし、セックスもした。だがそれで気が晴
れるわけでもない。誰ともすぐに別れた。
オヤジは放任主義だからそんな俺にもあまり五月蠅く言わなかったし俺的にもそのほうが
よかった。
だけどオヤジが再婚して兄貴になったあいつは妙に俺に絡んできた。ウザいと思って突き
放してもかまわずいろいろと世話を焼いてきやがる。
あんまりしつこいんで無視ってやってもまだついてくる。そんなあいつを何時からか、俺
はけっこういい奴だと思い始めていた。こいつなら信じられるかなっていうぐらいに…
『でも、だからって…』
だからって別に特別な感情があったわけじゃない、もしあったらホモだ。でも女になって
から、なんか、なんか変なんだ。
568ボブ富井:2005/11/19(土) 21:11:18 ID:8vD6X1pZ
初めてトイレでオナった時も、最初は女になった自分の体見てムラっときたんだけど、何
故か途中からあいつの姿が脳裏に浮かんできた。
あろうことか、あいつのことオカズにしたわけだ。
『マジきめえ。何やってんだ俺…わけ、わかんねえよ』
そうは言っていみたものの、そのことを考えると体が少し熱くなるのが自分でも分かった。
…そう言えば、俺あいつに裸見られたんだよな…。あいつ俺のこと見てどう思ったんだろ
う…?その可愛いとか思ったのかな…?
そう考えるとさらに体が熱くなる。俺はたまらなくなって履いてるズボンをずり下ろし、
ショーツに手を触れた。
『…んっ!』
ショーツの上からアソコを触れた瞬間、体が少しビクンとなる。やってみてわかったが女
のオナニーってのはすげえ気持ちいい。男の時は解放感みたいなもんがあるけど、女のは
ゆっくりゆっくりと快楽を味わうような感じだ。
『ふ…んぁ…ん…あ…』
そのままショーツごしにしゅっしゅとアソコを撫でさする。見るとショーツに小さなシミ
がついていた。
『あっ…あぅ…んん…ふ…んあ』
しばらくさすっていると徐々にショーツごしのじれったい刺激では我慢できなくなってい
た。もっと気持ちよくなりたい…
『…ひぅっ!ふぁぁ…んあ…あん』
今度はショーツもずり下ろし直に手を触れる。触れてみてわかったが股間は湿り気を帯び、
濡れていた。
『…あん…ん、んぁ…ふぁ…あうっ…』
濡れたアソコのまわりを指でやさしく撫でる。トロトロと愛液が流れ出るのが分かる。俺
は指を1本だけその濡れた肉の割れ目に潜り込ませる。
“ズチュ…”
『ひ…ふぁぁぁ…つ、は…はいちゃ、った…』
割れ目は指をキュウッときつく締めつけ、少しだけ股間に圧迫感がある。
そのまま指で割れ目の中をゆっくり、ゆっくりとかき混ぜる。
“クチュ…チュ…”
『ああ、あああっ…ひん…あ…あうん、あ…あああっ』
指を出し入れしているうちに頭はぼうっとしてくる。まるで自分のではない誰かの指にア
ソコをかき混ぜられてるような気になる。
569ボブ富井:2005/11/19(土) 21:12:11 ID:8vD6X1pZ
『んぁ…だ、だめぇ…んん…』
そうまるであいつが俺の中に指をいれているような錯覚をおこす。
『ふぁ…んん、そんなに、いじっちゃ…だ、だめなのぉ…あぅ』
妄想の中であいつが俺のアソコをいじり、そして胸を揉んでいる。気がつくと俺も上着を
脱ぎ捨てブラの上から胸を揉んでいた。
『ふぁ…い、いっぺんに…ん、するなんて…んんっ』
胸を揉みしだく手に力が入る。それに比例して指のやや速いスピードで出し入れする。
『…ひん…ふぁあ…きもち、いいよぉ…ふぁ…おにい、ちゃん…』
“お兄ちゃん”そう口にすると一気に自分の体がカッっと熱くなるのが分かる。
『…ひゃぅっ!…んぁあ…だ、だめだよぉ…おにいちゃぁん…そんなにしたら…だめぇ…』
“クチュ…チュク…クチュ”
粘着質の高い水音が耳に響く。もう、頭はまともに機能してない。ただ快楽を得るためだ
けに動いている。
気がつくと割れ目の上の方についている突起がひょっこりと顔を出していた。
それを手でやさしく撫でる。
『んぁああっ!ああぅっ!…ん…ク、クリ…いいよぉ…あん…おにいちゃんっ…ふぁあ』
肉芽を触れるといっきに快楽が押し寄せる。体の中から液体が噴出するのが分かる。
だ、だめ…っ。もう、真っ白に…なる。
“ジュ…ジュ…クチュ…チュ…クチュ”
最後の力を振り絞り、思いっきり中を指でかき回す。愛液が大量に流れ出る。
『んあっ!も、もう…い、いっちゃう!…いっちゃうよぉ!ひぅぅっ…
…あ、あああ、お…おに…おにいちゃんんんっ!……んっ!ふああああああっ…!!』
愛液がぴゅっと噴出する。同時に中に入っている指がきゅううっと締め付けた…
『はぁ…はぁ…はぁ…ん…』
どっと脱力して荒い呼吸のままベッドに倒れ込む。しばらく呼吸を整えていると徐々に意
識がまともに戻っていった。
『…はあ、最悪…』
ベトベトになった指を見て呟いた。ホント、何やってんだ…俺…
冷静になった頭が自分に対する怒りで満ちてくる。俺は思わず壁を思いっきり殴った。
“ズゥンンッ!”
思いっきり殴ったせいで壁に少しヒビが入った。同時に手の皮も切れ、血が滲んできた…
『…ってえ!…はっ、当たり前か…クソッ!硬てーよこの壁』
自分の拳に出来た赤い血玉を見つめてボヤく。
『チッ。マジ意味分かんねえよ…』
とりあえず脱ぎ捨てた上着を羽織り、ショーツを履き直す。股にも愛液が流れてぬるぬる
になっていた。
『はぁ、汚ねえ…もっかい風呂、入らねえとな…』

ANOTHER SIDE OUT
570ボブ富井:2005/11/19(土) 21:13:00 ID:8vD6X1pZ
このオナヌーに関してですが、もっともっと焦らせ、と命令もあったので迷いましたが結局投
下しました。
「ツンデレは焦らすのが基本だ馬鹿弟子がぁ!」と師匠に言われてしまいそうです。
でも、あんまエロがないのもアレですからね。此処エロパロなのに。
とは言ってももうしばらくエロないです。Hなのはいけないと思いますbyまほろ
ちなみに563氏の仰るとおりその2つの作品をモチーフにしてます。
あとスレがけっこう賑わってきたので此処が続いて欲しい俺としては嬉しい限りです。
願わくば此処を去っていった職人さんたちも帰ってきてくれますよう

『追伸』○ガルデローベ   どう見ても(ry
×ガルベローベ 本当に(ry

明日も仕事だヒャッフゥゥゥゥゥゥゥorz
571名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 21:51:40 ID:MPsBNKm3
リアルもSSもガンバレよボビー
572名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:08:48 ID:kDPNgPY4
マジでよすぎるよお兄さん!

妹萌えの属性は全くなかったはずなのに、はずなのにぃぃぃぃ
もうGJ!
573名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:15:09 ID:6pVvn7ZQ
ANOTHER SIDEぐっじょぶ
574名無しさん@ピンキー:2005/11/19(土) 23:49:02 ID:uYY3J2VF
GJ!!!!
ジョジョネタが多くてワロスwwwww
575名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:02:30 ID:OHwyuYrb
ボブ富井氏に惚れた。大好きだぁ!GJ!!!!!!!
576名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:09:03 ID:vOLxAnV6
GJ!↑に同意
577名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 01:10:18 ID:oCGAkKXS
ジョジョネタが分からない俺は負け組・・・_| ̄|○
でも楽しんで読めるボブ富井氏の手腕に惚れますた(*´Д`*)ポワワ・・・
578名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 13:11:40 ID:FjtxaYYD
神になる瞬間に立ち会えるとは(;´Д`)ハァハァ
579ボブ富井:2005/11/20(日) 21:06:06 ID:9+o6AdOf
トンネルをぬけると、そこは不思議の街でした(BGM いつも何度でも)、
じゃなくて花畑だった。色とりどりの花が咲いている。今は10月なのだが、夏の花まで
咲いているのはどういうことだ?
っと思って気づく。そうか、これ夢か…しかし自分で夢を夢だと認識できるなんて珍しい
な。普通は気が付かないものなんだが…
『つぁ!眩しい…』
トボトボと花畑を歩いていたら突然目の前がカッっと光った。何かが強力な光を放ってい
る。何だ…?
徐々に光が収まっていき目の前が見えるようになってきた。光を放っていた物体が姿を見
せる。そこには…
『神様ですにゃ』
…変なのが浮いてた。
『…何だ?』
『だから、神様ですにゃ』
自称神様なその変なのは猫、というか猫のヌイグルミのような格好をしている。しかもか
なり不細工だ。変に眼はデカイし…あと何で座禅くんで浮いてるんだ…変な新興宗教の教
祖じゃあるまいし。
『すいません。起きてもいいですか』
いかに自分の夢とはいえ、こんな変なのに関わるんだったら起きた方がいいかもしれない。
『ちょっと待つにゃ。お前に話があるのにゃ』
俺を引き留めようとする猫。やっぱり夢ってのは自分の思い通りにはいかないものだ。
『はいはい何でしょうか?』
起きられないのなら、話に付き合うのもまた一興か…
それにしても夢ってのは自分の体験や印象に残ったことが出てくるって聞いていたが、こ
んなの見たことあったかな?
『ふむ、素直でよろしいにゃ。じゃあ、まずは自己紹介からいこうかにゃ。
私は寝子叉神社の神をやってるものにゃ。本名は長いから寝子神と呼んでくれにゃ』
寝子叉神社と言えば此処の町はずれにある小さな神社だ。滅多に人が訪れることはなく、
たまに近所のお婆さんが掃除に行ってるみたいだが俺にはほとんど関わり合いのない場所
だな。小学生か幼稚園の時に1回行ったきりだったと思う。確か、一応縁結びの神様が祭
ってあったはずだが…
580ボブ富井:2005/11/20(日) 21:07:30 ID:9+o6AdOf
にしてもなんでそんなところの名前が俺の夢に出てくるんだ?どうせ出てくるなら巨乳ア
イドルの風花ちゃんがよかった。
『その通り。私は縁結びの神様にゃ』
なに!?
『なんで俺の考えてることを?……あ、そうか。俺の夢だから当然か』
『今はそういうことでもいいにゃ。しかしお前は巨乳好きか…
私はひんぬーの方が好きにゃのだがな…』
そうか貧乳好きか…俺とは馬が合わないな。俺はやっぱり胸は豊かな方がいいと思う。
『そんな事はどうでもいいにゃ。それよりも今日はお主に大事な話があってにゃ
まあ、これでも飲んで聞いてくれにゃ』
そう言って寝子神は地面に着地して俺に缶コーヒーを渡した。お、ボ○のブルーマウンテ
ンか。俺の好みが分かってるじゃないか。それにしてもコレ微妙にぬるい。体温じゃない
だろうな…
『ではしばらく話を聞いてくれにゃ。まずは率直に言うと、お前の弟の上村翔を女に変え
たのは私だにゃ』
『な、なんだって――――!?』
と、驚いてみたがこれ夢だ。別に驚くことでもない。つうか神様が女に変えたのか…そり
ゃしかたないな。
『正確に言えば「女に変えた」と言うよりも「女として生まれてきた場合の姿」にした
っと言ったところにゃ。どちらでも大した違いはないがにゃ』
『で、何で翔を女に変えたんだ?翔が何か悪いことをしたのか?』
缶コーヒーを啜りながら訊ねる。翔はけっこう悪いことをしていたと思うが女に変えられ
るほどのことをしたとは思えない。
『逆にゃ。むしろあ奴はいいことをしたんだにゃ。女に変えたのはそれの恩返しだにゃ』
なんで女に変えるのが恩返しなんだ?恩返しって言ったら相手を少なからず幸せにするこ
とだろう?翔が女になって幸せになったとは思えない。
『そのへんも説明したいところだがそろそろ朝だにゃ。続きはまた夜にしてやるにゃ。
ではさらばにゃ少年!また会おう』
そう言って花を巻き上げながら天高く舞い上がっていく寝子神。神様だけあって派手な退
場だな。花は大切にしましょう。
それとさっきから「ピピピピ」って音が聞こえ………

『うう……』
携帯のアラームが止まり、時計を見るとジャスト7時。何時も通りの朝だ。
『…妙な夢見たな〜』
体を起こす。しかしここまではっきりと夢の内容を覚えているとは珍しい。
そうして立ち上がろうとすると自分が右手に何か握っていることに気が付いた。
『…こ、これは!?』
ボ○のブルーマウンテン。夢の中で寝子神から貰ったものだ…
こんなもの昨日は部屋の中にはなかった。寝ぼけて握ったのではない。
『まさか…あれ、夢じゃなくて…そんな馬鹿な』
そんな…まさか、ありえない。なんで…猫なんだよ
581ボブ富井:2005/11/20(日) 21:08:40 ID:9+o6AdOf
朝食を1人で黙々と食べる。翔はさっさと食べて出て行ってしまったので、今、家には俺
しかいない。俺はパンをかじりながら缶コーヒーを見つめていた。
『アレが夢じゃないとすると…寝子神が言っていたことも本当ってことになるんだよな…』
そう「翔を女に変えたのは寝子神」ということになる。しかし何で?何で翔が女に変えら
れなくちゃならない?
いや、確かに突然男が女に変わるなんてまず説明できることじゃないから、神様が変えた
というなら納得できる。それでも充分というか1番非現実的だが…
『寝子神は恩返しだって言っていたけど…』
前も思ったが恩返しで女に変えるなんて…それは恩返しじゃないだろ。
まあ、俺がこれ以上考えてもしかたがない事なんだが。とりあえずその理由は今日の夜に
ははっきりするハズだし。そう思うと、夜が待ち遠しいような、恐いような…
『どちらにしろ、このことは翔には黙っておいた方がいいな』
女になった理由が分かったのに当人に黙っておくのは非道い気がするが、信じてはもらえ
ないだろう。それに神様に女に変えられた、なんて言われたらショックだろうしな。
『まあ、全ては夜わかることだ』
そうだ。ウジウジ考えてもしかたない。警官の人も言っていたじゃないか「大切なのは『真
実に向かおうとする意志』だと思っている」と!
俺はパンを平たいらげ家を後にする。とりあえずは今出来ること、しいては学校に行くこ
とをしないとな。

582ボブ富井:2005/11/20(日) 21:09:28 ID:9+o6AdOf
『やっと昼休みか…』
午前の授業が終わり、ホッとして机に倒れ込む。
4組からは今日もまだ翔の怒鳴り声が何回か響いていた。さすがにピークを過ぎたとはい
え、まだたくさんの人が翔のことを見に来てるようだ。
こう言うと翔の兄である俺のところにもかなりの人間が事情を聞きに来る、と思うだろう
が生憎俺のところには誰も来てない。
何故かというと俺と翔が兄弟だと知っている人間は生徒では2人しかいないからだ。その
2人とは稔と順次のことだが。
俺の母さんと翔の父さんである良夫さんが結婚したのが半年前だが、正確にはきちんと夫
婦になったわけではない。籍を入れていないし、苗字も違うままだ。母さんも良夫さんも
あまりその辺は気にしないアバウトな人達なので、まあ、ようするにめんどくさかったの
だろう。
そのため翔の苗字は良夫さん方の上村だが、俺の苗字は母さん方の小山だ。
ごくごく普通の学生の俺と、けっこう問題児の翔に関わり合いがあると思っている人間な
どいるはずもなく。別に誰も俺のことを気にしてない。
順次には俺から話し、稔にはまだ翔が男だった時、同じ家から出て行くのを目撃され、こ
のことを話したというワケだ。
だから世間、つうかこの学校の生徒間では俺も翔も一人っ子という扱いになっている。
『やっと終わったな…貴志メシにしようぜ』
弁当箱を持った稔が俺の席までやってくる。順次もパンを持ってこっちにやって来るのが
見える。
『ああ、そうだな』
うちの学校は基本的に昼食は何処で食べてもいいのだが、みんないちいち移動するのがめ
んどくさいのか大半は自分の教室で食べている。かく言う俺もその1人だ。
『しかし相変わらず4組はすごいな…今日もかなり人が来てたぞ』
パンを食べながら順次が切り出す。どうやら休み時間に確認してきたようだ。
『しゃあーねーじゃん。元男があんなに可愛い子になっちまうんだからよ。
あ、そう言えば貴志、昨日のメール見てくれた?』
『昨日のメールって…?』
昨日お前からメールなんてもらったっけ?
『ほら、「妹さんと付き合わせてくれ」ってやつだよ。どうなんだ?OKなのか?』
ああ、そういえばそんなのあったな。昨日からいろいろあってすっかり忘れてた。つうか
故意に忘れようとしてた。こいつが馬鹿なのを…
『お前…まだ、そんなこといってたのか…』
順次が呆れた目で稔を見ている。俺ももう呆れかえっている。こいつはホントしょうがな
い。
583ボブ富井:2005/11/20(日) 21:10:15 ID:9+o6AdOf
『いいじゃんかよー。順次は彼女いるからいいかもしれないけどよー。俺ら彼女なしにと
っては可愛い子は全部ターゲットなんだぜ』
『つうかお前、5組の女子と付き合ってたんじゃなかったのか』
確か…3日前に嬉しそうにそんなこと言ってたぞ。
『ああ。フラれた』
なはは、と笑いながら答える稔。そうか、まあ当然だわな。これで一体何回フラれたんだ?
ちょっと不憫な気もするが自業自得なのでしょうがない。
『で、で、どうなんだ?いいのか翔ちゃんと付き合っても?』
『お前には無理だ』
いろんな意味で。だいたい翔がお前、つうか男なんか相手にするわけねえだろ。
『あのなあ、お前。上村がお前なんか相手にするわけないだろ。だいたいいくら今は女に
なってるっていっても心は男のままだろ。そんな奴が男と付き合うわけねえだろ。別にお
前じゃなくてもよ』
順次が俺の気持ちを代弁してくれた。その通りだ。翔は心は男なんだから男なんかと付き
合うはずもない。仮に心が女でも稔とは絶対に付き合わない。
『別に俺はかまわないぞ』
『いや、お前がかまう、かまわないの問題じゃないだろ!』
さっきの順次の話聞いてなかったのかよ?
『つうか上村ってヤンキーだろ。あんなのと付き合っても全然楽しくねーだろ?
確かに顔は可愛いけどよ』
なあ?と俺に同意を求める順次。俺も少し声を潜めて翔のことを話す。一応周りに兄弟だ
ってバレたら駄目だからな。
『そうそう。翔の奴かなりキレやすいし、俺のことすぐ殴るし、言葉遣いは悪いし。
昨日だってミスって風呂覗いたら危うく殺されかけた…』
最近はそこそこマシになったような気もするけどな。まあ、あいつはあいつでいいとこあ
るけど、わざわざ稔に話すことでもない。
ん?なんか気づいたら2人が固まってた…どうしたんだ?
『な、なにィィィィィ!お、お前!風呂覗いただって――――!!!!』
うおっ!!
『馬鹿!声でかすぎだ!』
クラスの連中の視線がいっきに俺たちの方に集まる。女子はなんか俺の方見てヒソヒソと
話している。がはっ!稔、なんてこと言うんだ…この野郎。
『何だそのフラグ!!?何様のつもりだこの野郎!俺にも覗かせろ!!
ちくしょォォォォ!1人だけオイシイ思いしやがてー!俺にもなんかイベントくれよォォ
ォォ!』
『声でかいって!意味分かんないよ!』
どさくさに紛れて自爆する稔。今度は稔の方に視線が集まる。順次はそそくさと席から離
れていく。
『和姦 無い、だってぇぇぇぇぇ!強姦したのかよこのヤロー!レイプは犯罪だぞちくし
ょォォォォ!』
頼むからもう黙れ。黙ってくれ!
『あー!もう、怒った!お前になんか「巨乳ナース淫乱病棟24時」貸してやらねーもん
ね!』
何ッ?俺の大好きな巨乳AV女優「富華井そら」ちゃんが出てるAV。貸してくれるって
言ってたのに…それどころじゃないが。

結局昼のこのやりとりのせいで午後からも俺はずっと女子に白い目で見られるハメになっ
た。少しだけ翔の気持ちが分かった気がした。
クソ。稔の奴め…まあ、元は俺が発端だが。
584ボブ富井:2005/11/20(日) 21:11:47 ID:9+o6AdOf
寝子神様はネコ神様のパクr…インスパイヤ。やっぱりぱにぽにはエロいな。エンディン
グのタロットカードのムチムチ感とはエロ杉。
くるみはエロい子。ベホイミテラカワイスwwwwww

さてどうでもいい話が長くなりましたが、これから翔が女になった原因(?)の話と日常
パートがしばらく続きます。ポロリはあるけどエロはないよ。マジごめん
つうか今回エロがないどころか翔の出番すらなかったわけですが…
それとアナザーサイドはけっこう好評だったようで歓喜の極みです。妹っていいよね…
あと誤字多いですね。一応投下するさい気をつけて見直してはいるんですが…エロで誤字
とかマジ萎えるな…
まあ、どんなことがあっても翔がデレるまでは書きます。それが俺のジャスティス

明日休みだヒャッホォォォォォォォォォォォォ

585 ◆fwEqM5TUkg :2005/11/20(日) 21:22:08 ID:YN37L2d7
>> そんな…まさか、ありえない。なんで…猫なんだよ

 つっこむのソコかい!と思わず爆笑しますた。
586名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 22:43:04 ID:InoMUWcl
デレまで行くのにどれだけポロリが見れるのか気になるぜ!
587名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 23:12:16 ID:KVFr/wZC
>>586
禿同。
じわじわと落ちるのがイイ
588名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 23:18:59 ID:OHwyuYrb
GJ!! 稔ワロスw
わかんない=和姦無い=強姦てwww
589名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 23:32:40 ID:OHwyuYrb
ごめんなさい。あげてしまった
590名無しさん@ピンキー:2005/11/20(日) 23:52:56 ID:e8xRsvyB
GJ!
ボブ氏は神認定!!
591名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 10:44:04 ID:srb3YVmg
TS、ツンデレ、ギャグ。
どれをとってもGodクラスだよママン。


悶えてゴロゴロー!ってやったらタンスに肘ぶつけて流血騒ぎさアハハハハ。
592ボブ富井:2005/11/21(月) 22:42:06 ID:UJd9rhNF
トボトボと帰路を歩く。稔のせいで俺に対するクラスの女子の好感度が暴落したのはほぼ
間違いなし。恐慌ってのは前触れもなしに起こるものだ。デフレでもなかったのに。
『石仮面被って人間やめようかな…』
冗談言える元気はまだあるみたいだ。まあ、こんなことで落ち込んでもしかたない。うち
のクラスあんまり可愛い子いないしな。
『ただいまー』
そんなこと考えてる間に家に到着。ふと見ると翔の靴がある。俺より早く帰ってるなんて
珍しいな。
『翔、帰ってるのか?』
台所のドアを開ける。そこには案の定翔がいた。ここにいるってことはさっき帰ってきた
ばかりみたいだな。
『げっ…』
俺を見て声を漏らす翔。おかえりなさい、なんて到底望んでないが、別に「げっ」なんて
言わなくてもいいじゃないか。
ん?よく見ると翔は鞄以外にも大きな紙袋を持っている。何だろう?
『なあ、翔。その紙袋なにが入って…』
“ゴン!”
『いてっ!』
言い切る前に翔に頭をどつかれた。何だ?俺まだなにもしてないぞ。反抗期?反抗期か?
いや、そんなこと言ったらずっと反抗期だが。
『あたた…別に殴ることはないだろう。俺が何かしたか?』
『うっせえ!ついやっちまったんだよ』
つい、で殴られては俺の頭が保たないんですけど…
『それでその袋何が入ってるんだよ?』
もう1回聞いてみる。
『……制服だ』
そうか制服か…なぬ!?制服ってことはブレザーか。
『そういえば今日届くんだったな』
女性の制服は今時珍しいブレザーだ。スカートは赤のチェックでリボンも赤。また黒い
ニーソックスも付属している。そのため男子には大変人気がある。
まあ、うちの学校は今だに体育の時間女子はブルマという伝説を誇っているので、他県か
らわざわざ入学する勇者もいるぐらいだ。東南高校は神の庭、エデンの園と言われたこと
もあるくらい。
『ああ、今日の放課後西尾から貰った。つうか俺にマジでこれを着ろっていうのかよあい
つらは…』
翔は明らかに嫌そうだ。その気持ちはよくわかるが、学校の規則だから守らなければ駄目
だろう。翔は今までさんざん規則を破ってはいるけども。それに、なんだ。今の翔がこの
制服きたらすごい可愛いだろうな。男として見てみたいという気持ちはないことはない。
『そりゃ着なくちゃ駄目だろ。一応今の翔は立派な女の子なんだからな』
『だ れ が立派な女の子だと…!』
見ると翔は怒りの形相。あ、立派な女の子はマズかったか…
“ガス!”
『ぐほぉ!』
ナイスキック、ナイスキックだ。すごく痛いですけど…
『…ご、ごめん。でもやっぱり着たほうがいいと思う。規則だし
それに翔も何時までも学生服で周りから変な目で見られるのは嫌だろ?』
翔が女になって初めて登校した時のことを思い出す。あの時翔が学生服だったために行き
交う人達の視線を集めていた。まあ、それだけでの理由ではないけど。
『チッ。ウザいけど我慢してやっか。確かにお前の言うことも一理からな。
素直に納得したくはねえけど』
『そうか、ありがとう』
どうやら分かってくれたようだ。
『べ、別に褒めたわけじゃねーっての!調子にのんなよ!しかたなく、だからな』
『はい、ごめんなさい』
また蹴られそうになったので早めに謝る。しかし、そうか。明日から翔はブレザー着てい
くのか…楽しみだな。
…はあ、楽しみってまた俺馬鹿なこと考えてしまった。翔は男だ(今は女だけど)しかも
俺の弟だ(義理だけど)。変に意識するな俺。
593ボブ富井:2005/11/21(月) 22:44:10 ID:UJd9rhNF
『さて、いよいよか』
1日が終わり、携帯を枕元に置いて俺もベッドに潜り込む。ついに翔が女になった原因が
明かされる時が来た。
ドキドキを抑えて早く眠れるようにイギーを数える。
イギーが1匹、イギーが2匹、イギーが3匹、イギーが4匹、イギーが5匹……
……イギーが25匹、イギーが26匹、イギーが27匹、イギーが28匹、イギーが29
匹、イギーが45匹…あれ、なんでいきなり45匹に

“キング・クリムゾン!!”
「時間を15秒ほどスッとばした…
『帝王』はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!」
イギーが45匹、イギーが44匹、イギーが43匹…イギーが30匹
“ドドドドドドドドド”
「なにィ!まさかッ!これはッ!
消し飛ばした時間が『逆行』しているのかッ!?」
“ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム!!”
「オッ…オレはッ!初めから何も数えていないッ!!
オ…オレのこの『予知』は絶対にこれから起こる『真実』なんだッ!
オレの無敵の『キング・クリムゾン』はイギーを500匹まで数えるはずなんだ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無
駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無
駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄アァァァッ!!!」

イギーが31匹、イギーが32匹…あ、だんだん…眠く…なって、きた…
594ボブ富井:2005/11/21(月) 22:45:03 ID:UJd9rhNF
気がつくと昨晩と同じ花畑に立っていた。どうやら眠ることができたらしい。さてとりあ
えず寝子神は…
『神様ですにゃ』
目の前に浮いてた。そう、フヨフヨと。相変わらずなんで座禅くんでいるんだ?いや、そ
んなことどうでもいいけど。
『こんばんわ。昨日の続きをお願いします』
一応敬語で頼む。いくら変な格好をしているとはいえ、相手は神様だからな。失礼のない
ようにしとくのが当然だ。
『了解ですにゃ』
そう言うとまた寝子神は俺に○スのブルーマウンテンを渡した。相変わらずぬるいけど我
慢しよう。
『どこから話そうかにゃ…そうだにゃ、まずは私が受けた恩から話すにゃ
あれは花も香る9年前の4月、まだ小学生1年生だったお前の弟が私の神社に来たんだに
ゃ…』
…どうも話によると「受けた恩」というのは、近所の子供がイタズラで寝子神の御神体を
持ち出して外の置きっぱなしにしていたのを翔が元の場所に戻してやったということらし
い。
『別に人間が作った御神体に本当に我々神が宿るわけではにゃいが、一応私のために善行
を行ってくれたのだから立派に恩を受けたことになるにゃ』
なるほどな。やっぱり翔もなかなかいいとこあるじゃないか。まあ、当時はまだお母さん
が亡くなっていなかったとは思うけど。
『そのことは分かりました。でも、なんでそれで翔が女になるんです?』
確かに恩の話は分かったが、全然翔が女になったことと関わりはないような気がする。
『まあまあ焦るにゃ。恩を返すって言っても我々神とはいえ万能ではないにゃ。
私は縁結びの神。私に叶えられる願いは色恋沙汰、恋愛関係のみにゃ』
はあ、まあそりゃしかたないな。縁結びの神様だもんな。でも…
『だからって翔が女になることとは関係ないでしょ!』
さっきの話だと、ようするに好きな女の子と仲良くなれるとかそういうことじゃないか。
『落ち着け。今から話すにゃ。当然私も上村翔が恋愛に興味を持つまで待って、好きにな
った娘と恋人にしてやろうと思っていたにゃ。
だがあの少年は母親が亡くなったせいか心を少し閉ざしてしまい。誰かを本当に好きにな
るってことがなくなってしまったのにゃ』
595ボブ富井:2005/11/21(月) 22:46:25 ID:UJd9rhNF
確かに母親がなくなったらショックだろう。俺はまだ小さい頃に父が死んだからあまり悲
しいとかそういうことはなかったが。育ち盛りの時に母を亡くしたら…俺も…
『上村翔は何人かの娘とも付き合っていたようだが、どの娘もおよそ好きなどとは思って
いなかったのにゃ。
そこで上村翔が1番信頼…というか親愛の情を持っている男に目をつけたのにゃ。もっと
も上村翔はその、いわゆる同性愛者ではなくごく普通の男だったため、その感情が恋愛に
までいくことはない。そこでしかたなく上村翔を女に変えたのにゃ。
まあ、別に女に変えるのは相手の男でもよかったのだが、さすがに少々気の毒だから本人
を女に変えたのにゃ』
な…ッ!!?
『そ、そういうことだったのが…でも、それはおかしいぞ!別に今好きな女の子がいなく
ても後々出来るかもしれないじゃないか!いや、きっと出来ると思うけど』
『確かにそうだが…時間がなかったのにゃ。我々神の間には受けた恩は10年以内に返さ
なければいけないという掟がある。あと半年ほどで上村翔が好きな女を作るなど不可能と
思ったのにゃ』
そんな…そんな勝手な。まるで人権無視じゃないか。
『そんなそっちの身勝手な理由で女にされた男のことを考えてみろ!!何が神様だ!!』
気がつくと相手が神様であることも忘れて怒鳴っていた。でも、当然だ。あまりに理不尽
過ぎる。人権もクソもあったもんじゃない。
『お前の気持ちも分かるが…これも我々の掟なんだにゃ。許してくれ』
『許せるか!!……はぁ、でもアンタにこれ以上言ってもどうにかなるもんじゃない。許
すことは出来ないけど…もう俺も怒鳴ってもしょうがないからな』
神様相手にこれ以上啖呵を切っても無駄だろう。俺って情けないな…ホント。
『すまないにゃ。…しかし思った通り中々よい男だにゃ、お前は。少し情けないところも
あるが…まあ、安心したにゃ』
安心って…何のことだ…?
596ボブ富井:2005/11/21(月) 22:47:00 ID:UJd9rhNF
『とりあえず話はここまでにゃ。何か聞きたいことは…?』
『一応訊いておく。翔を男には戻せないのか?』
それが出来るのなら、なんら問題はない。まあ、おそらくは…
『悪いがそれは無理にゃ。掟のことだけではなく。本来人を結ぶことしか出来ない私が恋
愛関係ということで無理矢理女に変えたのにゃ。もう1度性別を変える力は私にはないに
ゃ』
やっぱりな。期待はしていなかったが。
『これでいいかにゃ…?』
いや、最後にもう1つ。
『なんで猫なんだ?』
ずっと疑問に思っていたことを口にする。翔の話の方が遙かに大事だったので忘れいたが、
真相を聞いた後はまた気になってきた。仏さまの格好とか地蔵の格好とか天使とかだった
ら分かる。が、何故猫?
『簡単にゃ。私は神になる前、もうずっと昔の話だが生前は猫だったのにゃ。
お前達人間は神は人の姿をしているとか人でしかなれないとかいう勘違いをしているが、
本来神になれるものはあらゆる生物の中から選ばれるにゃ。人間だけ特別扱いのはずがな
かろう。
だから私は猫の姿をしているのにゃ。もっとも誰かに猫と思わせるられるのならどんな姿
にもなれるけどにゃ。ネコミミ巨乳美女にもなれるにゃ』
『是非尾お願いします』
人間の欲望というのは強いものだ。俺はさっきまでの怒りを忘れ頭を下げて頼んでいた。
出来ればB90以上、Gカップ以上でお願いしたい。
『にゃるほど。だが断る!』
なにィィ!?
『この岸辺r…寝子神が最も好きなことの1つはくだらん頼み事をする奴に「NO」と断
ってやることだ!』
クソッ!こいつもジョジョ好きか!猫なのにジョジョとはストレイ・キャットめ!
『ではそろそろ朝にゃ。もう会うことはないかもしれないが達者でな。
上村翔のことヨロシク頼むにゃ』
『ああ、不本意だけど…翔とその翔が好きな男が幸せになれるようにする』
しかし、翔に好きな男がいるのか…悪い奴じゃないといいけど…
『このニブチンがァー!』
なんか寝子神がわけの分からないことを言って消えていく。心配しなくてもなんとか頑張
るさ。
お、携帯のアラームの音が聞こえる…もう、朝か…
597ボブ富井:2005/11/21(月) 22:47:49 ID:UJd9rhNF
女子制服の表現の資料として軽くググったら、殆どがコスチューム販売だった。もはや女
子制服はそのためのものでしかないのか。嘘だと言ってよ、バーニィ!
あと妹でググったら一番上が妹汁だった…病んでるな日本。俺は姉汁の方が好き

ぬはー。◆fwEqM5TUkgさんだ。支援所でいくつか作品読ませて頂きました
光栄です

さて今回のジョジョネタは完璧自己満足。ジョジョは書いてて楽しい
ジョジョに溺れし哀れな影よ。イッペン、死んでみる?俺そのうち地獄に流されます
一応まあ、翔が女になった理由はこういうわけでした。筋通ってるかどうかわかりません
が平にご容赦を…
598名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:05:12 ID:gIkskM1L
今日もギャグが冴えてるなボビー。
続き期待してる。
599名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:24:45 ID:fzIe9p76
>>597
イギーを数えるくだりに吹いたw

焦らず頑張れw
600名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:28:03 ID:FdnPjB0z
GJです
毎日続きが待ち遠しいですよ
601名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:48:04 ID:hnktYQg2
ギャグに走りすぎ。
602名無しさん@ピンキー:2005/11/21(月) 23:58:11 ID:ksRgWkhT
>>601
それは見る人によって判断が違うさ。
ギャグ要素があっても俺は良いと思う。
603名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:04:55 ID:Ja8ZXCL3
神乙!
604名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:11:58 ID:nszUGFPK
寝る時に数えるのにキングクリムゾンやGEが発動するとは思わなかったぜw
605名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:44:57 ID:1/VSSF0/
レベルが高いのは誰も否定しないだろうけどぉ・・・
一、わがままなファン?として自己満足は控えてもらいたい

なんかこう、おいしいおでんを ハフハフ さぁたべるぞ ポトッ はぅあ みたいな感じなの
606名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 00:56:02 ID:0C5+iae+
>>597
GJ!
色恋沙汰に鈍感な朴訥とした良い奴な主人公と
それを意識してるけど素直になれないツンデレTSっ娘。
最高だ。
妹かどうかなんて瑣末な事。法的にも血統的にも妹でもなんでもないし。
親同士の事実婚による事実兄妹でしかないし。
607名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 02:40:43 ID:dkCrER3P
地獄少女ネタは分かるんだけどジョジョネタがわかんね・・・
内容すげえ好きなんだけど、少し置いてけぼり感が。
608名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 10:14:18 ID:4cUY6qLQ
両方のネタがわからないわたしとしては、まぁ主人公が興奮してるんだな
程度に理解して楽しんでいます
テンションが異様に高いって感じで
609ボブ富井:2005/11/22(火) 21:35:08 ID:HKHPvTKs
翔を起こして、先に朝食を食べ終わる。それにしても遅いな翔。7時にきっちり起こした
のに、もう7時30分をまわっている。
寝子神から真相を聞いて、俺は複雑な気持ちになっていた。まさかあんな事情があったと
は。しかし翔も可哀想だ…あんな勝手な都合で女に変えられるなんて…
『(それにしても翔に気になる男がいるのか…)』
どんな奴だろう。悪い奴じゃないといいけど…あ、でもあのキツイ性格の翔が気になるっ
ていうぐらいだからけっこういい奴なんだろう。そう、信じたい。寝子神そのへんのこと
は何も言わなかったからな…
少しどんな奴か見たい気もするが…一応、翔の兄貴として。
でも、そっか。翔に好きな男がいるのか…ちょっと残念なような…
ん?残念って、何がだ?
“ガチャ”
次の瞬間、そんな思考をいっきに吹き飛ばすモノが目の前に現れた。
『うおっ!!』
台所のドアを開けて入ってきたのは翔だ。紛れもなく翔なのだがその姿は、なんというか

茶色のブレザーを着ており胸元には真っ赤なリボンの花が咲いている。少し視線を落とす
と赤のチェック模様のスカートがブレザーの下から出ている。ミニスカートと言うほどで
もないが、太股を少し隠すほどの長さだ。
スカートからはまったく太くはないが肉付きのいい白い足がスラっと伸びており、膝から
下は黒いニーソックスで覆われている。
この娘はどこのアイドルですか?というほど可愛い。お世辞ではなく本当に可愛い。
しばらくその姿を凝視していると、翔が俺の方にツカツカと寄ってきた。
“ゴンッ!”
俺の目も前まで寄ってきたと思った次の瞬間、頭をげんこつで殴られた。慣れてはいるが
それでも痛いことには変わりない。
『ジロジロ見んじゃねーよ。キモいんだよボケ!』
“ゴン!ゴン!”
怒鳴って俺の頭を2度3度殴る翔。よっぽど恥ずかしいのか顔が真っ赤だ。つうかそんな
にポンポン殴らないでくれ。俺の貴重な脳細胞がどんどん死滅していっていまう…
『待った!待った翔!もう見てない、もう見てないからやめてお願い』
これ以上殴られると悪い頭が更に悪くなってしまう。そうなると死活問題だ。
610ボブ富井:2005/11/22(火) 21:36:10 ID:HKHPvTKs
『…ったく殴られたくないんだったら見んなっつーの。そんな下品な目で見られた俺の体
が腐ったらどうしてくれんだよ!』
そんな無茶苦茶な。神話の怪物じゃあるまいし、見ただけで人が腐ったりするものか。
俺はそんな汚らしいモノなのか?……翔の中じゃたぶんそうなんだろうな…はぁ。
しかし見るなっていうのは無理がある。正常な男ならしかたのないことだ。
『そうだよ。翔があんまり可愛いもんだからついつい見ちまったんだよ!
これは俺だけでなく全ての男に共通するぞ!』
そう。俺だけではない。こんなに可愛いんだから…
『かっ、可愛い……?
…くっ!んなこと言うんじゃねーよ。可愛いとかマジキモいんだよ!このホモ野郎!ゲ
イ!オカマ!』
そう言って手を振り上げる翔。さすがに俺ももう殴られたくはないので、かまわず続ける。
『ホモじゃないしゲイでもオカマでもない!たとえ元男でもこんなに可愛い女の子になっ
たんじゃ思わず視線がいってしまうのはしかたがないって!
いや、翔は言われるのは嫌だろうけどホント可愛いんだって!』
褒めちぎる。あながち嘘ではない。というか全て真実だ。もっとも翔には逆効果かもしれ
ないが…
『…ち、だからこんなモン着るのは嫌だったんだよ!…心にもねえこと言いやがってよ!
どうせ元男がこんなモン着るなんてキモいとか思ってんだろ?分かってんだよそのくら
い。俺もキモいと思うしよ…』
そんなこと思ってたのか。でもそれは…
『違う!絶対違う!全然キモくなんかない。マジで嘘偽り無く可愛い』
ここまできたらヤケだ。かなり恥ずかしいこと言ってる気がするが、翔にも自分がどれだ
け可愛いのか分かってもらいたい。でないと危険だ。何が危険なのか分からないが危険だ。
…何言ってるんだ?俺。
611ボブ富井:2005/11/22(火) 21:37:03 ID:HKHPvTKs
『…だ、だから世辞なんか言うなって言ってんだろうがクズ!
ま、まあお前がそこまで言うのなら…もう、この話はなしにしてやんよ…
そ、その…お、お前があんましつこいから、俺ももう疲れたしよ…』
そう言って自分のパンを焼き始める翔。どうやら納得とまではいかないが、収めてくれた
ようだ。こっちもまだ納得いってないんだが…これ以上言うのはまた口論になるだけだか
ら、止めておこう。
『あんまりゆっくり食べてると学校遅れるぞ。俺、先に行って…』
と、言いかけて玄関に向かおうとすると翔が俺のズボンの裾を掴んだ。何だ…?
『どうした?何かあるのか?』
ズボンの裾を掴んだまま無言で俺を見つめる翔。何かあるなら早く言って欲しい。
『…そ、その、よ。きょ、今日は俺と一緒に学校に行け』
なんと。珍しいこともあったものだ。翔から一緒に登校しようなんて言われるなんて。
『い、言っとくけどな!こんなカッコして1人で行くのが嫌なだけだからな!
べ、別に恥ずかしいからついてきて欲しいとか、お前と一緒に行きたいとか、そ、そんな
の…ち、ちっとも考えてねーからな!勘違いすんなよクズ』
まあ、確かにいきなり女子の制服で1人で行くのは辛いモノがあるな。知らない人になら
ともかく、学校の生徒、翔を知ってる人間に見られたら何言われるか分かったもんじゃな
いし。いや、だいたい分かるけど…
『分かった。そういうことなら一緒に行こう』

612ボブ富井:2005/11/22(火) 21:38:00 ID:HKHPvTKs
なんとか教室にたどり着いた。登校中つねに翔は俺の影に隠れ、出来るだけ目立たないよ
うに目立たないようにと歩いていたのだが、それが逆にマズかったりする。
俺の後ろに誰かいるのか?と思った生徒がチラチラと見ていたのだが、ある1人の生徒が
翔のことを発見して大声をあげたのが皮切りだった。
次々と翔の周りに登校中の生徒達が集まってきて口々に
『きゃー!すごい可愛い。ホント可愛い』『すげえ…可愛すぎ。お前ほんと上村か…?』
『え、上村くん?なになに可愛すぎー!』『上村くん…その、僕と付き合って…』
とか連発してそのたびに翔は顔を赤くして怒っていたのだが、学校内に入るとどんどんど
んネズミ講式に生徒達が集まってきて、さすがの翔もあまりに多勢に無勢だったらしくた
だ俯いて顔を真っ赤にしているだけだった。
ちなみにその間、俺は翔にケツを蹴られ続けてとばっちりをうけるハメになってしまった。
尻だいぶ腫れてるだろうな。イタタタ…
『おはようさん。あれ、稔は?』
いつも俺よりも早く学校に来ている順次と稔。でも、今日は順次しかいない。
『あいつならさっき4組の教室にお前の妹見にいったぞ…なんか今日は女子の制服着てき
てるらしいじゃないか』
あの馬鹿。また性懲りもなく…
よく見ると稔だけでなく妙に人が少ない。みんな翔を見に行ってるのか。まあ、確かに可
愛いからな。一目見たいという気持ちは分かる。
しかしこの調子では家に帰ったらまた翔に……今は考えないでおこう。
『そっか。ま、馬鹿だからしょうがないか』
『つうか何で女子の制服なんて着てるんだ。そっち系の趣味でもあったのか?』
別に翔にそんな趣味はない。まあ、制服は俺が無理矢理着せたようなものか…でも、しょ
うがない。規則なんだからな。
『いや、趣味とかじゃなくて、着なきゃ学校通えないんだ。翔はすごく嫌がってたけど俺
がなんとか説得した』
『は〜なるほねえ。大変だな上村も…ちょっと気の毒だな』
確かに気の毒だ。でも俺は少し嬉しかったり…って変な意味じゃなくて。
単純に弟よりも可愛い妹の方が嬉しいと思うのは男として至極当然ってことで。
『いや〜目の保養だった。やっぱ美少女は美少女らしいカッコしないとな』
しばらくして稔が帰ってきた。ものすごく満足そうな顔をしている。
613ボブ富井:2005/11/22(火) 21:38:55 ID:HKHPvTKs
『でもいいよな〜貴志は。あんな可愛い子と1つ屋根の下だろ。俺もあんな子と一緒に住
みたいよ〜』
『何いってんだ。お前にも妹はいるだろうが』
順次がはぁ、とため息をついて稔に話しかける。そうだった。稔にも妹はいる。名前は確
か…
『美野里か…確かに妹だけどよ〜』
そうだった。美野里ちゃんだ。一度会ったことはあるがかわいらしい子だった。今は中学
生ぐらいだったかな。
『だって俺のことを稔って呼ぶんだぜ。非道い時にはアレとかソレとか俺は物かっつーの。
しかも俺に対してめっちゃ偉そうだしよ。
俺はお兄ちゃんとかお兄ちゃまとかあにぃとかおにいたまとかお兄様ってのが好きなんだ
よ!
兄者とか兄貴とか兄ちゃんとかは駄目なんだよぉぉぉぉぉ!』
変なトコでこだわりもってるやつだな。それにお兄ちゃんとかはあってもお兄ちゃまとか
おにいたまってのは絶対無いだろ。なんのギャルゲだよそれ。
『それなら俺も同じだ。俺なんか名前ですら滅多に呼ばれない。たいていはオイとかで済
まされる。それに偉そうというかすでに俺は下僕レベルだ』
ホントにそう。まあ、翔がお兄ちゃんとかいいだしたら逆にどうしていいか困る。
あ、でも今の翔になら呼ばれてみたいかも…
『おお、そうだたのか心の友よ。ついでにお前の妹を俺にくれ!』
お前、話聞いてなかったのかよ!
『稔のことはほっとけ。それよりそろそろホームルーム始まるぞ』
順次の言葉通りその後すぐに先生が入ってきて、俺たちは席に戻っていった。
614ボブ富井:2005/11/22(火) 21:39:47 ID:HKHPvTKs
『今日はいつもに増して大変だったな』
『まったくだぜ。それもこれも全部てめえのせいなんだからな。帰ったら覚悟しとけよ』
学校からの帰り道、翔と距離を置いて歩く。何故帰りまで翔と一緒だったかというと…
「てめえのせいでこんな目にあったんだからな。今日は最後までつきあえボケ!」
と翔に言われたからだ。
それにしても翔と一緒に帰るなんて初めてだな。今まで邪険に扱われてきた分兄としてな
んとなく嬉しかったりする。まあ、別に翔も俺と一緒に帰りたいってワケではないだろう
が…
『そう言うけどな翔。別にそれは俺のせいじゃ…』
“バン!!”
『うっせえ!全部てめえにせいだっての!口答えすんじゃねえよウゼえな。
つうか俺の方寄ってくるんじゃねえ!キモいんだからよ』
鞄で俺を殴り飛ばした後、フン、と鼻をならして先行する翔。さっきの訂正。「今まで」
じゃなくて「今でも」邪険に扱われてます。
『だいたいよー。なんで俺があんなキャーキャー騒がれなきゃなんねんだよ!女だけなら
ともかく男どももいっぱい寄ってくるしよ…ウザいにも程があるぜ』
今日もたくさんの人間に付きまとわれてうんざりしてるようだ。今まで翔はいくら美少年
だったとはいえあんまりうちの学校で友達いなかったからな…
他校の不良とかとはよく遊んでいたみたいだけど。
『しかたないよ、可愛いんだから…』
『だ、だから可愛いとか言うんじゃねーよ!何度言や分かるんだよ大ボケ野郎!』
“バン!バン!”
『ごほっ…!?』
連続して鞄で腹を殴られる。本当のことを言っただけだって…
『つつつ……ごめんごめん悪かった。もう言わないよ』
言うたびに殴られるのは嫌だからな。
『もう言わない、って何簡単に意見変えてんだよ!だからヘタレなんだよてめえは!』
“ガス!”
俺の右足を思い切り蹴る翔。ジーンときた。ジーンと…
…ったく。じゃあどうしろって言うんだよ…
『ち、オラとっとと帰るぞ!こんなことしてたら日が暮れちまうからな』
そう言って足を蹴られてしゃがみ込んで悶えている俺をほって走りだす翔。
『っと、翔、待ってくれ!』
走っていく翔の後ろ姿を追う。あ、ちょっとパンツ見えた。今日は白か…

615ボブ富井:2005/11/22(火) 21:41:40 ID:HKHPvTKs
>>ギャグに走りすぎ
>>ジョジョネタが分からないから置いてけぼり感が
>>自己満足は控えてもらいたい

正直スマンかった。俺今までギャグしか書いたことなかったからついついやっちまう。
もっと自粛しる。ジョジョが分からない人もそりゃいっぱいますからね。リアルでも自分
の周りはけっこうジョジョ知らないからな〜。自己満足に走るのは控えます
だからこれからは出来るだけ萌え成分を自分でも補給してみようと思います
つバファリン
安西先生…萌える文章が書きたいです…
て、言ってるそばからギャグに走る。ひとっ走り吊ってきます

でもジョジョは面白いよ。読んでみて損はないと思う。ごめん。俺ジョジョ厨だから

616名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 21:56:27 ID:W2sfIF9c
GJ!!
シスプリネタ入ってますねw
617名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 22:20:11 ID:vx6jc1/H
>>616
よく分かるな・・・w
>>615
GJ。
これ読んでますます自分がツンデレ属性だと実感したよ。
618名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 22:29:14 ID:Ja8ZXCL3
神GJ!
しかし毎晩よく続くなぁ。それだけでもすげぇのに、内容がいいから本当にびっくりする。
619名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 22:30:17 ID:hP7DTeKJ
確かに毎晩書き上げることは有難いことだ
620 ◆fwEqM5TUkg :2005/11/22(火) 23:41:12 ID:0EgFhAoH
>>615
う〜ん、ギャグっていうのは匙加減が難しいっすね。
漏れは今のまんまで走っていいと思うけどね。

翔タソに萌えますた。
621名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 00:44:59 ID:9vCccr0v
ギャグ大好き。ギャグがあってかつエロも上手い作品は自分は神認定。
翔の女子高生姿はビジュ想像しちゃうなあ。
マイ好みで上野樹里ちゃんあたりに変換されますた。
622名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 14:58:27 ID:ceSJE5xc
毎日ご苦労さまです。面白エロいので期待萌え
毎日書くのって結構つらいのに。がんばて下さい
623名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 17:57:00 ID:XD+BtLjG
ちょっwwシスプリとか 懐かしすぎだろwwww
GJ 神杉!!
624ボブ富井:2005/11/23(水) 22:03:49 ID:yzZNtWnV
『さて…』
ドラマも見終わって時刻は11時。そろそろ風呂にでも入るか…
タンスから着替えを取り出す。この前みたいに翔と鉢合わせになるかもしれないので、洗
面所に行く前に翔の部屋まで確認しにいく。
“コン、コン”
『翔、いるか?』
軽くドアをノックしてから呼びかけてみる。ここに翔がいるのなら安心だ。
『んだよ。なんか用でもあんのかよ?』
中からダルそうな声が聞こえる。大丈夫みたいだな。
『いや、今から風呂入ろうと思うから…』
『へ?…な、なんでお前と一緒に風呂なんか入らなくちゃなんねーんだ!
それに俺さっき入ったつーの!くだらないこと言うんじゃねえクズ!』
アレ?何か誤解してる?…俺の説明が足りなかったか。あれでも充分に意味が分かると思
ったんだが…
『え、いやそういうことじゃなくてだな。ホラ、この前つうか一昨日風呂覗いちゃったじ
ゃないか。言っておくけどワザとじゃないぞ。
それで、もうあんなことがないように確認しただけだ』
別に一緒に風呂に入ろうとかそんな大胆つうか変態なことを考えていたわけではない。
『な、なんだ。そんなことかよ…
ま、まあな。俺も2度とあんなのはごめんだからな!もし今度やったら絶対ブっ殺す!』
うん、俺も次やったらブっ殺されると思う。ほぼ100%間違いなしに。さすがにこの歳
で死にたくはない。
『それだけだ。悪かったな』
そう言って洗面所に向かおうとすると翔に引き留められた。
『ちょっと待てよ』
『何?なにか用事でもあるのか?』
だったら聞くが。別に急いで風呂に入らなくてもいいからな。
『用事ってほどのものでもないんだけどよ…まあ、なんつうかグチを言わせろ。
か、勘違いするんじゃねーぞ!単に今は事情をよく知ってるのがお前だけってことだから
な』
なんだ。そんなことか。そりゃいきなり女になったんだから、グチの1つや2つ言いたく
なるだろう。
『うん、いいぞ。それぐらいなら喜んで聞こう』
『そうか…悪いな。
最初に女になって学校に行ったとき、普段なら俺に目を合わせもしないような連中まで俺
のトコ寄ってきやがってよ。口々に可愛いとかなんだとか言うんだよ…』
625ボブ富井:2005/11/23(水) 22:04:29 ID:yzZNtWnV
うん。それは確かに翔は可愛いからな。まっとうな男ならお近づきになるたいと思うだろ
う。
『女だけじゃなくて男もいっぱい寄ってきてよ。今日も女子の制服着ていったら前よりも
たくさん寄ってきやがって。ウザいから怒鳴っても離れやしねえ』
確かにそんな感じだったな。稔もしかり、うちのクラスの連中もしかり。
『あいつらなんなんだよ…?人が女に変わった途端、目の色変えやがってよ。マジきめえ』
『それは翔が可愛いからだよ。まあ、なんというか男の時の翔も格好良かったけど、やっ
ぱり格好良くても男は寄ってこないだろ。でも可愛いってのは別だからな』
いくら格好いい男でもそれだけで男に好かれるってのはないからな、普通。
『だ、だから別に可愛くなんかねーっての!ウザえな、ホント…
でも俺、思うんだよ。連中は俺の顔やら俺の体やらに興味があるだけで、別に俺のことな
んかなんとも思ってねーのよ』
それは違う。それは違うぞ。
『その考え方は間違ってる。確かに今の翔は顔も可愛いし、体型もいい。
でもそれだけじゃないんだ。もし仮に本当にそれだけを見て翔とつきあってるのなら、そ
んなに寄ってきたりはしない、絶対に。
だからそれだけじゃなくて、翔の人柄…みたいなものもあるんだと思う。その、翔もけっ
こういいトコあるし…』
まあ、中には本当に顔とかしか見てない奴もいるだろうが、そんな奴はそれほどしつこく
はない。稔は例外。
『そ…そんなもんなのかよ…』
ドアの向こうの翔がやや声を落としてい呟く。
『ああ、そんなもんだ。だからそう、深く考えなくていいと思うぞ。
もし、男に戻れるのなら(戻れないのだが)万万歳だし。仮に女のままでも俺はいいと思
う。こんな無責任なこと言って悪いけど』
それに女のままなのだ、実際。だから翔には早くその好きな男とやらと幸せになってもら
いたい。
『簡単に言うんじゃねーよボケ!
………でも、…お前が…戻らなくてもいいと…思うなら…』
怒られてしまった。ちょっと無責任な発言すぎたか…
…最後の方は声が小さくてよく聞こえなかったが。
『まあ、そんだけだ。グチって悪かったな。お前の意見なんぞ参考にもなんねーけど、俺
の気が少し晴れたからよしってことにしてやんよ。
オラ、さっさと風呂でもんなんでも入ってとっとと寝ろ!』
そう言ったきり、ドアの向こうから声は聞こえなくなった。まあ、少し気が晴れて何より
だ。言われたとおり俺も風呂に入って寝よう。

626ボブ富井:2005/11/23(水) 22:05:22 ID:yzZNtWnV
風呂からあがって部屋に戻る。ふ〜。サッパリした。
寝ようと思って携帯を手に取るとメールがきていることに気づく。どうせ…
「翔ちゃんとデートさせてくれお兄さん」
やっぱりな。はいはい削除削除。相変わらず懲りないというか、しつこいというか、根気
強いというか…
だいたいお前は翔とまともに話したことないだろ…いや、俺が知らないだけで本当はある
のか?
まずないと思うが、もし稔が翔の好きな男だったらどうしよう?俺は稔の兄貴になるのか
…絶対嫌だ。なにがあっても嫌だ。まずないとは思うが…

“積み上げた〜砂の城を♪浚う波に両手を広げ〜ては♪”
携帯を置いて寝ようと思ったら着メロがなった。電話か。こんな時間に誰からだろう?
『知らない番号だな…』
見たことのない番号だ。登録もされてない。勧誘とかそういう系か?まあ、とりあえずで
てみるか。
『はい、もしもし』
『こんばんわ。悪いなこんな時間に』
こ、この声は…
『健さん…?お、お久しぶりです』
『おう、久しぶりだな。こうして話すのは2年ぶりぐらいか』
電話の主は健さん、須々木健さんだった。久しぶりに声を聞いた。
健さんは、まあ、簡単に説明すると母さんの元教え子兼友人だ。俺が小学生の頃に家まで
母さんを訪ねてきて、その時知り合った。それから出会うたびに遊んで貰ったし、いろい
ろとお世話にもなった。
『ええ、最後に会ったのが俺が中学3年時でしたから、それぐらいですね。
それで突然どうしたんです?』
『今は高2だったけな。でかくなったな。
今、仕事でこの町まで来ててな。久しぶりにお前の声が聞きたくなった。それにちょっと
訊ねたいこともあったんだ』
627ボブ富井:2005/11/23(水) 22:06:20 ID:yzZNtWnV
健さんが訊きたいことか…なんだろう?に、しても仕事っていうとやっぱりアレだよな…
健さんは一言で言うとすごい人だからな。
健さんぐらいだと思う「俺は、いつ、どこで、誰に、どんな風に、どのような理由で殺さ
れようとも、文句をいうつもりは一切、ない」と心の底から言い切れるのは。
なにせ高校時代の異名が『静かなる狼』っていうぐらいだし…つうか母さんは『笑う雌豹』
だったけ。どこの戦地だよその学校…
『何ですか?訊きたいことって?』
『ああ、実は人を捜しててな。背は180pぐらいで痩せ形。スキンヘッドで右頬に傷が
ある男でな。名前は堀田史也って言うんだが。会ったこととかあるか?』
スキンヘッドで右頬に傷って…いかにもだなあ。
『すいませんけどないですね。また見かけたら知らせますけど』
『そうか。もし見かけても声なんて絶対かけるなよ。小物とはいえ、いや小物だからこそ、一般人には危険な男だからな。
無理に関わる必要はない。いや、むしろ絶対に関わらない方がいい。
しかし、知らないか…分かった。ありがとうな。しばらくこの町にいるつもりだから、も
し困ったことでも会ったら遠慮なく知らせてくれ。役に立てると思う』
その危険な男とやらはこの町にいるみたいだな。健さんはそいつを見つけたら町を離れる
つもりなんだろう。
『いや、そんな悪いですよ…それにあまり困ったことは(あるけど)』
『ははは。まあ、遠慮するな。
…今日の用はこれだけだったんだ。こんな遅い時間に悪かったな。先生によろしくいっと
いてくれ』
先生ってのは母さんのことだ。
『いえいえ。全然かまわないですよ。それじゃまた』
『おう、またな』
そう言って電話は切れた。そっか、今、健さんこの町にいるんだ。なんというか心強いな

いや、別に何があるわけじゃないけど。
628ボブ富井:2005/11/23(水) 22:07:06 ID:yzZNtWnV
今が旬のツンデレはシャナ

毎晩投稿してるわけですが、別に毎晩書いてるわけではありません。あらかじめある程度は書き溜めしていたため、けっこう余裕があるんですよ。
まあ、それでも最近毎晩投稿してる文章を1時間以内で書けるようになった、と言ってみ
る自画自賛
あと上野樹里ちゃん可愛いッスよね。スウィングガールズは面白かった
ちなみに俺の中でシスプリは永遠の名作。アニメは…まあ、アレだった

629名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:26:41 ID:C0JXmFBm
>>628 今夜も乙。
630名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:33:12 ID:VnuUPaPC
園山赤音ですか
631名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 22:40:04 ID:rH4aWDwY
シャナはXI巻でほぼ完全にツンが消えたぞ
632名無しさん@ピンキー :2005/11/23(水) 23:02:09 ID:wZ5QHynK
なにげにARMSですなw
633名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 00:11:16 ID:r3U+wYpv
神乙!
634ボブ富井:2005/11/24(木) 22:45:52 ID:XcLxzUuL
今日の朝も翔の周りには相変わらず人だかりが出来ていた。翔はすごく可愛い、すごく可
愛いのだが、いつまでもワラワラと群がってくるうちの学校の生徒はよっぽど暇なんだろ
うな。別に翔の友達とかならかまわないが、知り合いですらない連中は…
ちなみに今日も翔と一緒に登校した。別に今日は頼まれてはいない。翔がまだ恥ずかしそ
うだったので俺から一緒に行こう、と言ったのだ。
キモいとかウザいとか言われたけど結局OKしてくれた。あとやっぱり1人では恥ずかし
かったのか少し嬉しそうだったので、俺としても殴られながらでもついて行ってよかった。

『いやー。翔ちゃんやっぱ可愛いわ。今日は4組体育あるんだろう?
翔ちゃんのブルマ姿見られるじゃん。やっほーい』
1時間目が終わり、順次と稔と3人で話してたら、また稔がそんなことを言い出した。今
日は4組体育があるのか…そういや翔は男、女どっちの体育に参加するんだろうな?
『確かに4組体育あるけど。なんでお前が喜ぶんだ?うちのクラスは普通の授業だろ?』
大喜びしている稔に順次が冷静に言う。何時間目に体育があるか知らないが、確かにうち
のクラスは今日は全部教室での授業だ。
『別に教室からも見えるじゃん』
『お前、窓際じゃないだろ…』
稔の席は1番廊下側だ。よっぽど目がよくないと窓から外を見ることなんか出来ない。
順次の言うとおりだ。何浮かれてるんだコイツ?
635ボブ富井:2005/11/24(木) 22:46:39 ID:XcLxzUuL
『大丈夫!席変わって貰うから!な、川上?』
そう俺らから少し離れたところで何人かと話している川上に声をかける稔。なるほど。席
変わって貰うのか…
『え?何が…?』
突然声をかけられて意味がよく分かっていない川上。
『何がって。4組が体育の時間席代わってくれよな?』
代わってくれ、よな?
『は?何言ってんだお前。何で代わらなくちゃなんねーんだよ?』
…コイツ、もしかして確認もとらずにそんなことを…
『いや、だって俺、翔ちゃんのブルマ姿見たいし』
『そんなの俺も見たいっつーの。誰か他の奴に代わって貰え』
まあ、当然だな。相変わらず馬鹿だな稔。
『そ、そんなー。じゃあ他に誰か!』
窓際の奴(男)にところかまわず訊きまくる稔。当然誰1人として了解なんてしてくれな
い。
『マジかよー。神は我を見捨てたもうた…』
がっくりと項垂れる稔。順次はため息を漏らす。俺は少しだけ、ほんの少しだけ稔が可哀
想だと思ったので、他の奴らに聞こえないよう声を小さくして言ってやった。
『安心しろ。翔はブルマじゃない。制服は貰ってたけどブルマは貰ってなかったから』
『ほ、ホントか!?』
『ああ』
それを聞いて嬉しそうな顔をする稔。
『よっしゃー。ざまあみやがれ窓際の奴ら。へっへー』
が、すぐに悲しそうな顔になる。どうしたんだ?
『でも…翔ちゃんのブルマ見られないのか…なんてこった。今は嬉しいが結局悲しい…』
はあ、まあ、好きにしろ。
636ボブ富井:2005/11/24(木) 22:47:31 ID:XcLxzUuL
やっと6時間目が終わった。ああ、4組の体育の時間は案の定、翔はブルマではなく男の
体操着だった。
そのため、うちのクラスはその時間、数学だったのだが、窓際の男子ほぼ全員が
「なんでブルマじゃねーんだ!」と叫んだせいで授業の半分以上は説教で終わった。
なんつうかうちのクラスの男は女日照りの奴が多いんだろうか?俺もその1人なのかもし
れないが…

俺が教室を出て行こうとすると教室のドアの所に1人の女の子が立っているのが分かっ
た。あの子は…
『あ、小山くん。よかった、まだ帰ってなかったんだ』
女の子は前田香澄さんだった。
『え〜と、前田さん。俺になにか用かな?』
前田さんは今の翔に負けず劣らずの美少女だ。長い黒髪にまったく化粧っけがないのに綺
麗な肌。清楚な感じの美少女で実際清楚らしい。可愛くても裏表のある女の子が多い今の
世の中で非常に珍しいタイプだ。また、誰にでも優しいため男女問わず人気が高い。
特に男の間ではひそかに想いを寄せている連中の多く、そうでなくてもお近づきになるた
いと思っている奴はいっぱいいる。
それと東南高校7大巨乳のうち1人だ(稔調べ)。そういえば翔もかなり大きいからメン
バーチェンジもあるかもしれない。まあ、男の間で勝手に言ってるだけだが…
『あ、あの明日クリーン活動があるじゃない。それで今から委員会があるんだけど…
何も用事がないんだったら参加してもらいたいと思って…』
そう言えばそんなことを聞いてたな。ヤバイすっかり忘れてた。危うく普通に帰ってしま
うところだった…
ちなみにクリーン活動とは1ヶ月に1回ある校舎内、外の清掃活動、主に草引き。
あと俺は美化委員だ。前田さんは美化委員長のため、クラスで委員を選ぶとき男の間では
凄まじい死闘があった。俺はそれに勝ち残ったというわけだ。
そのためその日1日は男子からシカトされていた。稔の奴もその日は俺らと昼食を食べな
かったくらいだ。薄情な奴め。
637ボブ富井:2005/11/24(木) 22:48:06 ID:XcLxzUuL
『あ、ああ。そうだったね。ごめんすっかり忘れてた。用事もないし今からいくよ』
わざわざ前田さんに来てもらったわけだし。
『そう、よかった。じゃあ私先に行ってるね』
にっこりと微笑んで先に歩いていく前田さん。相変わらず可愛いな…

やっと委員会が終わった。思ったより説明が長くなり、けっこう時間がかかったな。
まあ、でも別にかまわないか。
それにいいこともあった。明日のクリーン活動で前田さんと一緒に三階校舎の廊下のワッ
クスがけをすることになったのだ。2人っきりで何話したらいいのか分からないという不
安もあるが、それでも非常に嬉しい。俺ってけっこう運強いな。ありがとう俺。
『小山くん。明日は頑張ろうね』
席をたって帰ろうとすると前田さんが声をかけてきてくれた。
『あ、ああ。出来るだけ頑張るよ』
前田さんに苦労させるわけにはいかないからな。男として。これで俺に対する前田さんの
好感度が上がったらいいな、という下心もあるけど。
うん、よくみると前田さんはまだ何か言いたそうにモジモジしてる。何だろう?
『何か俺に言いたいことでもあるの?』
一応訊いてみた。明日のことで何か大事なことでもあるのかもしれない。
『あ、あのね。も、もしよかったらでいいけど…その、途中まで一緒に帰らないかな?』
何ィィィ!?
『え?その…俺と?』
『うん』
なんだコレ?なんの奇跡?まさか夢か?いや、夢じゃないな。何者かのスタンド攻撃か?
本体はどこだ?まさか遠距離自動操縦か?俺、矢でうたれるのか?それとも爆弾で死ぬ?

「レロ〜レロレロレロレロレロレロ。どうしたの小山くぅん?」

しまった!偽物かぁ!!このイエローテンパランスがぁ!
ってそんなワケねえ!落ち着け。落ち着け俺…
638ボブ富井:2005/11/24(木) 22:49:01 ID:XcLxzUuL

『その、あのね。まだみんな部活してるし…1人で帰るのもちょっとアレかな、と思って
…』
『いや、全然かまわないけど…いや、むしろ喜んで!』
そりゃ願ってもないことです、はい。これを断る奴はモグリだぜ!モグリってどういう意
味?
そんなワケで前田さんと一緒に帰ることになった。奇跡だ…

適当に世間話をしながら2人で歩く。今まであまり女の子と話したことがなかったので緊
張したが、前田さんも話を振ってくれるなどの気遣いをしてくれたおかげでごくごく普通
にいろいろと話すことが出来た。
しかし前田さんって案外うちの近くに住んでたんだな。ここまで帰り道が一緒だとは思わ
なかった。
『弟さん…大変だったね』
『え?』
先ほどまで話ていた話題に一区切りがついたとき、前田さんはそんなことを口にした。
弟…弟って翔のこと、なのか…?なんで、なんで前田さんがそのことを知っているんだ!?
俺と翔が義理の兄弟だって知ってるのは学校では教師を除くと稔と順次だけのはずだ
ぞ!?
『その、なんで私が知ってるのか不思議に思うと思うだろうけど…』
俺はよっぽど驚いた顔をしていたらしく、前田さんは何故、俺と翔が兄弟だと知っている
のかという理由を話してくれた。
『偶然だったんだけど、私が担任の先生の所に宿題のプリントをとりに行ったときにね、
小山くんが上村くんのことで先生に謝っているのを見たの。
それで不思議に思って担任の先生に訊いたら、小山くんと上村くんは血は繋がってないけ
ど兄弟だ、って教えてくれてね。
あ、でもこのことは誰にも話してないから安心して。
先生にも他の人に話すなって言われたし、2人とも隠してるみたいだから』
なるほど。そういうことか。しかし先生たちにはあれほど秘密にしといてくれって頼み込
んだのに…
639ボブ富井:2005/11/24(木) 22:49:58 ID:XcLxzUuL
まあ、話した相手が前田さんでよかった、と言うべきかな…
『その、ごめんね。秘密にしてることなのに…』
申し訳なさそうな顔をする前田さん。いや、別に前田さんが気に病む必要はない。
『かまわないよ。前田さんも他の人には話してくれてないみたいだし。
そう、無理に隠すほどのことでもないからね』
別に隠すほどのことでもない。知れたとしても…今は少し不都合か…
『だったらよかった。…でも本当に弟さん大変だったね。突然女の子になっちゃって…』
『うん、確かに本人は大変だったみたいだ。俺も本人ほどじゃないけど少なからず被害を
被ったよ』
周りからではなく翔から。
『うちのクラスでもみんなビックリしてたよ。まあ、あんな可愛い子になったんだから当
然だよね。男の子も女の子もみんな可愛いって言ってるし、私もそう思う』
確かにすごく可愛い。だがその点では前田さんも同じだ。
『まあ、確かに俺から見ても可愛いとは思うけど、乱暴な性格は変わってないからな〜』
もう少し女の子らしく、と言ったら男女差別かも知れないが…なったらいいと思う。
あ、でも翔が女の子らしかったら逆に変な気もするけど…
『乱暴って、そんなことないと思うよ。茜ちゃ…友達が「最近の翔くんは性格も可愛くな
った」って言ってたよ』
性格も可愛くなったってどこらへんが?ま〜前よりマシになったようななってないよう
な。俺は相変わらずポンポン殴られるからよく分からない…
『そうかな〜?』
『そうだよ』
そんなことを言っていると俺の家のまえの十字路までたどり着いた。このまま真っ直ぐい
ったら俺の家だからここでお別れだろう。しかし本当に前田さんの家って俺の家の近くだ
ったんだな。
『あ、じゃあ私こっちだから。その、今日は付き合わせちゃってごめんね』
『いや、そんな全然…むしろ俺の方こそごめん。
…あ、明日は頑張ろうな』
『うん。それじゃあ』
『ああ。また』
別れの挨拶をすると十字路を曲がっていく前田さん。いや、今日はホント得したな。
前田さんともわりと普通に話せたし。今日は人生最良の日かも知れない。
明日が厄日だったら嫌だな…
なんてことを考えながら俺も自分の家までの道を歩いていった。
640名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 22:50:36 ID:qC9Xq4aL
支援砲火
641ボブ富井:2005/11/24(木) 22:50:43 ID:XcLxzUuL
書いてて何時も思うのですがこの話ってなんの捻りもないな…なんてパターン通りなん
だ。俺には意外性のある物語を書くのは無理だということが分かった。

しかし、さりげなく入れてみた(つもり)の戯言ネタやARMSネタが分かるとは…
ここの方々は中々にクオリティが高いですね
なんつうか俺、必ず文章にパロディ入れないと気が済まないタチなんですね。寒いと思わ
れる方もいると思いますが、我慢して頂けると幸いです

さて恋のライバル登場ってわけでツン編もそろそろ佳境です。シャナがデレてしまったよ
うにどんなツンにも始まりがあり、そして終わりがある。避けられない終わりを経験して
いくこと、それが大人になっていくってことなんだ
642名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:13:24 ID:o+qxPau6
今夜も乙です!
643名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:25:34 ID:tcZFXzAa
別スレで書いている者ですけど・・・
ボブ富井氏のSS見て思わず書きたくなりました。
やっぱ学園物がよろしいのでしょうかね?
644名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:28:50 ID:V9W3tzun
>>643
学園モノでも何でも、己が魂の叫びをぶつけて下されい
645名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:31:37 ID:tcZFXzAa
>>644
はぁ・・・何でもいいわけですか?
でわ書かせてもらいます・・・
646名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:53:18 ID:tSJPn2QK
トンデモナイ予感がするのは俺だけか?
647名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 23:54:45 ID:V9W3tzun
>>646
俺もそんな予感がしない事も無いが・・・それよりもIDがTS
648名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 00:04:07 ID:XTrD9Hd/
トンデモナイ予感とは俺のIDの事だったのか

と気付いた時には既に手遅れ
もう日付変わっちゃった。
649名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 03:45:04 ID:SQAMwMwY
新キャラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

>>648
TSジャパン(;´Д`)ハァハァ
650名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 10:00:34 ID:gsgNzMvA
わたしがお仕事してる時に投下されていたとは…。
今夜もドキドキだぁ
651ボブ富井:2005/11/25(金) 22:07:01 ID:l90WHB5X
今日は夕飯が美味しい。いつもと変わらないはずのコンビニの弁当も、今日は何故か格段
と美味しい。
何事も気の持ちようと言うけれども、幸せなことがあるとこうもご飯が美味しくなるもの
なのか…幸せ万歳。
『なにニタニタしてんだよ…きめえな』
テーブルを挟んで俺の斜め向かい座っていた翔が、俺の顔を見て怪訝な顔で言う。
どうやらそうとう表情が緩んでしまっていたようだ。
『いや、なんというか今日はとってもいいことがあったんで、つい…』
簡単に言うと綺麗な女の子と一緒に帰っただけだ。それだけ言うと格段ここまで浮かれる
ことのないような話に聞こえるが、女の子とあまり縁がなかった俺にしてみればまさに世
紀の一大イベントだった。しかも相手は校内1の美少女と誉れ高い前田さん。どんな男で
も俺を羨ましがるに違いない。
『へ〜。とことんツいてなくて鈍くさいお前にいいことね〜。
ま、どんな事か知らねえが、どうせくだらねえことなんだろ?』
む。それは思い違いだ。全然くだらないことじゃない。翔にとってはくだらないことかも
しれないが…
『聞きたいか?』
『別に聞きたくなんかねーよ』
くだらない、とまで言われたら逆に俺の方が話したくなる。自分が嬉しかったことは他人
に言いたくなるものだ。まあ、つまりは自慢ってやつだな。
『聞かせてあげよう』
『だから聞きたくねーって言ってんだろボケが!』
“ドス!”
翔が身を乗り出して俺を殴る。なんかますます聞かせたくなったので、俺はかまわず続け
る。
『前田さんって知ってるか?2組の前田香澄さん』
『あ?…ああ、なんか学校で1番号美人だ、とか言われてる女だろ?それがどうした?』
うん。一応翔も知ってるみたいだな。だったら説明する手間が省けて済む。
『その前田さんと…今日一緒に帰っちゃいました』
『な!!?』
翔も驚いたみたいだ。まあ、俺みたいなのが前田さんと一緒に帰るなんてことは想像でき
ないだろうからな。なにしろ何の取り柄もない男と容姿端麗成績優秀の美少女とじゃ、ま
ず接点がない、と思うのは当然のことだ。
652ボブ富井:2005/11/25(金) 22:07:55 ID:l90WHB5X
『いや、実は同じ美化委員なんだけど、今日明日のクリーン活動のための委員会があって
な。それが終わって帰ろうとしたら前田さんが一緒に帰ろうって言ってくれてさ』
『…………』
『まあ、向こうはたぶん友達が部活とかで帰る相手がいないから俺を誘ってくれたんだと
思うけど。でも、俺としては他に誘う相手がいたんじゃないかなって…
もしかして俺に気があったりなんて思ったり…ははは』
まあ、俺に気があるなんて100%あり得ないだろうけど…
少しぐらい夢を見る権利は誰にだってあるんじゃないかな。今だけでも。
それに明日は2人っきりで掃除もするわけだ。これは途轍もなく素晴らしいイベントだ。
生涯つうか学校生活ではおそらくもうないだろう。
『なあ、どう思う翔?』
『…………』
『やっぱり、俺に少し気があったり…するかな?』
『…………』
『…翔?』
“グシャァ!”
翔の食べていた弁当が俺の顔に箱ごと見事に命中。まだ、オカズやらご飯やらが残ってい
たせいで、いろいろなものが俺の顔にものの見事に張り付いていた…
…何だ?いったい何が起きたのですか?宇宙からの攻撃?宇宙戦争?
“ダダダダダ”
と、翔が席を立って走っていく音が聞こえたところで我に返る。どうやら翔に弁当をぶつ
けられたようだ。何故かは分からないが翔の機嫌を大幅に損ねてしまったらしい。
『ちょ、待ってくれ翔!』
俺の制止を聞かないでそのまま台所のドアを開けて出て行く翔。俺も慌てて追いかける。
何で怒っている(?)のかは分からないが、どうやら責任は俺にあるみたいだからな…
『いったいどうしたんだよ!』
そのまま自分の部屋に入っていってしまう翔。俺はドアの前から翔に問いかける。
俺が何かしたのか?そんなつもりはまったくなかったんだけれど…
653ボブ富井:2005/11/25(金) 22:08:50 ID:l90WHB5X
“ドン、ドン”
『何だ?俺が何か気に障ることでも言ったのか?だったら謝るから』
ドアをノックして話しかける。この部屋は鍵をかけても、俺が合い鍵を持っているから開
けることは出来るのだが、さすがに今、それをしては駄目だろう。
『なあ、翔!なんだ、理由を言ってくれないと俺もどうしていいか分からない』
出来るだけ優しい口調で話しかける。が、依然ドアの向こうから反応はなし。
いつもなら「うるせえ、クズ!話かけんじゃねえ!」とか「黙れ!きめえな」とか返って
くるのだが、今日はそれすらない。
こんなことは初めてなので、俺もかなり焦る。
『ごめん。何か分からないけどホントにごめん。だから何が悪かったのか教えてくれ』
俺もなんで怒られてるのか分からないとどうしようもない。それに、ここまで翔怒ってい
るのは初めてだから…
『なあ、翔…』
『……いい』
『…え?』
『もう“いい”って言ってんだよ!!!!』
今まで聞いたことのないような大声で俺を怒鳴る翔。気のせいかもしれないが涙声のよう
に聞こえた。
『翔……』
それっきりもうドアの向こうからは何も聞こえなくなった。俺はしばらくドアの前に立っ
ていたが、
『…ごめん』
そう言って自分の部屋に戻った。

『…分からない』
ベッドに潜り込んで考える。どうして翔があんなに怒っていたのか…
あの後、とりあえず台所にブチ撒けられた弁当を掃除して、俺も顔を洗い、風呂に入った。
翔はあのまま部屋から出てきてはいない。どうやら風呂にも入っていないようだ。
『何が…悪かったんだろう…』
正直見当がつかない。分からないことがあるってのは本当にモヤモヤとした気持ちになる。
今日の夕方からの浮かれた気持ちはどこかに飛んでいってしまったようだ…
幸せと不幸せは表裏一体ってか…
『嫌われちゃったかな…』
もともとあまり好かれている方ではないと思うが滅茶苦茶嫌われているってこともなかっ
たはずだ。
嫌われるのは嫌だ、と素直に思った。兄として家族として…そして…
そして…何だ?
とにもかくにも嫌われるのマズイ。今までコツコツと積み上げてきた俺の努力が水の泡に
なる。まあ、元々あまり効果のあったものではなかったような気がするが…
『とりあえず、明日もう1回きちんと謝ってみよう』
それで許してもらえなくても、とりあえずは謝るしかない。
『明日か…』
前田さんと2人っきりで掃除も出来るけど、やっぱり厄日かな…
654ボブ富井:2005/11/25(金) 22:10:00 ID:l90WHB5X
ANOTHER SIDE

「まあ、向こうはたぶん友達が部活とかで帰る相手がいないから俺を誘ってくれたんだと
思うけど。でも、俺としては他に誘う相手がいたんじゃないかなって…
もしかして俺に気があったりなんて思ったり…ははは」

「やっぱり、俺に少し気があったり…するかな?」

『何だよ…何だよ…それ』
目を閉じてもあの時のあいつの顔が浮かんでくる。
嬉しそうに、楽しそうに、幸せそうに前田香澄のことを話すあいつの顔が…
何故かは分からない。何故かは分からないが俺は逃げ出した。たまらなくなってあの場所
から逃げ出した。
いや、理由は分かってるんだ。今まで分かろうとしなかっただけで本当は理由は分かって
いる。
『つまり、俺は、あいつを、貴志を好きになっちまったってことか…』
好きになったってのは正しくはない。本当は女になった時からずっと好きだったんだ…
だから、だからあいつが嬉しそうに他の女のことを話しているのを聞いて我慢できなくな
った。嫌になった。悔しかった。
『結局、俺のひとり相撲かよ…』
あの口調からして、誰が見てもあいつは、その前田香澄に惚れている。まず間違いなく好
意を持っているのだろう…
馬鹿らしい。結局、俺は1人で浮かれたり悲しんだりしてるだけじゃねえか…
あいつに「可愛い」って言われたり、「一緒に学校行こう」って言われたりして嬉しがっ
て、もしかしたら、もしかしたらあいつも俺に気があるんじゃねえか、なんて馬鹿な勘違
いしてよ…ホント、きめえな…
あいつにしてみたら俺のことなんか何とも思っていなかった、いや、思ってはいただろう
があくまでも兄弟、もしくは男としてってことだけで、異性としては見てなかったってこ
となんだろう…
『バッカみてえ…』
知らず涙が零れていた。目尻が熱くなっているのが自分でも分かる。雫が頬を伝う。
『…うっ…ひっく…ん…クソッ!…止まれ!止まれよ!泣くんじゃねよ!』
泣くな!泣くなよ!女々しいじゃんかよ!なんだよ俺!こんな弱くねえだろ俺!
でも涙は止まらない。止まってくれない。ここまで悲しくなるってことは俺はあいつのこ
とがそうとう好きだったんだろう…
しばらく泣き続けた。どのくらい泣いただろう…少し気持ちも落ち着いてきた。
655ボブ富井:2005/11/25(金) 22:10:47 ID:l90WHB5X
『……待てよ』
冷静になって考えてみたら、あくまでも貴志が前田のことを好きだってだけで、前田がど
う思っているかは分からねえんだよな?
確かに一緒に帰ってくるぐらいだから、なんとも思ってねえってことはないと思うけど、
だからってイコール好きってことにはなんねえだろう…
『だったら、まだ手はあるじゃねえか』
そうだ。まだ充分手はある。貴志の片思いってことならそれほど問題じゃない。
まだ、俺に振り向かせるなんてことは簡単ってことはないだろうが、出来ないことじゃな
い。
なに悲観してたんだ俺は…らしくねえ。まだまだ全然大丈夫じゃねえか。
『って言っても…』
前田が貴志のことをどう思っているかはまだはっきりしてない。こればっかりは俺がいく
ら考えてみたところで、どうにかなるもんでもねえ。
『訊くしかねえか…』
訊いてみるしない、前田香澄から直接。貴志が好きなのかどうかを…
善は急げだ。さっそく明日訊いてみよう。
『でも……』
でも、もしこれで前田が貴志のこと好きだったら俺はどうしたらいい。
2人が両思いだったら俺はどうすれば…
『なんて、今考えてもしょうがねえか…』
とりあえずは明日だ。全部明日はっきりすることだ。

時計を見ると1時過ぎ。あれから随分時間がたったもんだな。
『よし!気合いはいった』
パン、と頬を叩く。ウジウジ考えててもしょうがねえ。やることはやる!
やって駄目だったなんてことは今、考えることじゃない。
『とりあえず、風呂はいっか』
今は風呂入って寝て、明日に備える。これでOK。
明日は貴志に起こされるより早く学校行って気合い入れるか。
目覚ましを6時30分にセットする。起きれるかな…いや、起きてみせる!

ANOTHER SIDE OUT
656ボブ富井:2005/11/25(金) 22:14:44 ID:l90WHB5X
この後の展開はだいたい想像つくとは思いますが、楓のようにはなりません。
アンタなんか…死んじゃえばいいんだッ!先輩悪くない、悪くないよ先輩

>>643
どんどん書いちゃってください。嗚呼、ありがたや、ありがたや

>>648
( ゚∀゚)彡TS!TS!
657名無しさん@ピンキー:2005/11/25(金) 22:21:07 ID:b6PTce8y
神GJ!
658名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:21:50 ID:bnyAfbEy
GJ!!
翔たんに感情移入して読んでました。先を想像するとカワイソス…
659名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 00:21:53 ID:MuHeHcL5
GJ!です。友人の名前にもネタが入ってますよね?
660名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 01:42:32 ID:iQwBQXTm
GJJJJJJJJJJ!!!!!!
661名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 02:30:41 ID:l/9P6cNg
ときめきの展開ですな!GJ!
662名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 02:58:09 ID:zJCx0oRy
珍しくJOJOネタがないな(w
663名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 10:24:21 ID:yRkOPkln
翔も前田さんに気が有るのかと思ったら違うのか
664名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 11:06:04 ID:C5mtwaDy
>>663 俺も最初それ思った、だが違ったみたいw
     
665名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 11:55:21 ID:WMBnG8TJ
いや、TSスレでかつ話の流れで普通嫁るだろ
666名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 21:17:11 ID:9FxvYNC+
はいはいGJGJ
667ボブ富井:2005/11/26(土) 22:19:22 ID:PH7xIaKP
1人で学校に行く準備をする。翔はもう家にはいない。
今日も一応何時も通り7時に起こしにいったのだが、すでにベッドは蛻の殻で、鞄や制服
もなくなっていたところを見るとすでに学校に行ったのだろう。
まだ、こんな早い時間だというのに…
朝練とかがあるのならこの時間でも不思議じゃないけど、なにも部活とかに入っていない
生徒が登校するには早すぎる時間だ。
それに、翔が俺に起こされることなく起きる、なんてことは初めてだった。
『やっぱり、まだ怒ってるんだろうな…』
当然か…1日2日で機嫌が治る怒り方じゃなかったもんな…
俺も昨日、寝る前に翔が怒った原因をかなり長い時間考えてみたが、結局分からなかった。
やっぱり俺ってニブいんだろうか…いろんな事に。
『謝るタイミング…逃しちゃったな…』
今日帰ってきてから…では遅すぎる。そもそも今日翔が何時に帰ってくるかどうかも分か
らないのに…
と、なるとやっぱり学校で謝るしかないか。
普段、学校で出会うことはあまりないから、教室まで行ってきちんと謝るしかない。
『それで許してくれるかどうかは別として…』
なんにしろ俺が悪いのは間違いないのだから。翔は理由もなしに怒ったりしない、と思う。
『しかし今日はいろいろあるな…』
翔に謝らなくちゃならないこと、前田さんと2人っきりで掃除。
いろいろって言っても2つだけだけど。普段何もないせいかな…
668ボブ富井:2005/11/26(土) 22:20:06 ID:PH7xIaKP
教室に着く。教室も、クラスの連中も俺の心中とは関係なしに何時も通りだった。
そりゃそうだ。俺がどうであろうと周りの人間がどうこうなるものではない。
自分を中心に世界が動いていると思うなよ、シャア!とかレコアさんに言われてしまいそ
うだ。今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもない。
…はぁ。何くだらないこと考えてるんだ俺…
『よっす!おっはよー!聞いてくれYO。俺昨日すげえいいことあったんだぜ』
そしてこいつも何時も通りだった。朝っぱらから元気な奴だ。
『なんだ…いいことって?』
とりあえず訊いてみた。訊かなくても勝手に喋るだろうが、コミュニケーションは大事だ
からな。
『実はさあ、コンビニで出会った綺麗なお姉さんに「君、かっこいいね」って言われたん
だよ。どうだ羨ましいだろ?』
幸せな奴。その楽観的というか何というかな考えを俺にも少し分けて欲しい。
『そりゃ良かったな…』
『へっへー。そうだろ、そうだろ?』
嬉しそうだ。たかだが声をかけられたくらいなのに…
まあ、でも俺も前田さんと一緒に帰ったぐらいであれだけ浮かれてたんだから、そうそう
人のことは言えないか…
『馬鹿にされてることに気づけよ稔』
順次もやってきて、いつものメンバーが揃った。本当にいつも通りだな、外の世界は…
『ん?つうか貴志何かあったのか?えらく浮かない顔してるけど…』
俺の顔を見て順次が言う。やっぱり顔に出てたか…
『いや、ちょっとな…』
言っていいものか、悪いものか…でも、誰かに相談にのってほしいという気持ちもある。
669ボブ富井:2005/11/26(土) 22:20:50 ID:PH7xIaKP
『「ちょっと」どうしたんだよ?』
まあ、少しぐらいなら話してもいいか…
『実はさ…昨日翔とケンカしちまってな』
ケンカというよりは翔が一方的に怒っているようなものんだが。まあ、俺が悪いんだし、
それもケンカと言えばケンカかな…
『ケンカ…?何が原因なんだよ?』
順次が訊いてくる。でも、それは…
『俺にも分からない』
『なんだよそりゃ…?』
分からないものはしょうがない。俺が悪いことは確かなようだが、俺にも何が悪かったの
か…
『はあ…ま、元気だせよ。兄弟ゲンカなんて良くある話じゃねえか』
『そうだぜ。だいたいあんな可愛い子と一緒に住んでるんだから、それぐらいのバッドイ
ベントはねえとな。割に合わないからな』
励ましてくれる順次。稔も一応気遣ってくれてるみたいだ、文面からはそうは見えないが
…案外、本心だったりしてな…
確かにくよくよしててもしかたないか。とりあえずは謝ってから、だな。

昼休みになった。さて、やるべきことは1つだ。
『4組行くか…』
そして翔に謝るか。許して貰えるかどうかは分からないが、いや許して貰うまで謝り続け
るつもりだ。
『あれ?どっか行くのか?』
教室から出て行こうとすると順次に声をかけられた。
『あ、ちょっと翔に謝りに4組までな』
『そっか。ま、頑張れよ』
そう言って送り出してくれる順次。そうだな、頑張らなくちゃな。
670ボブ富井:2005/11/26(土) 22:21:47 ID:PH7xIaKP
4組の教室の前まで来た。さて、翔はどこにいるんだろう?
ドアを開けて中を覗く。教室内は生徒達でガヤガヤと賑やかだ。
『ん〜?』
目をこらして翔の姿を探す…おかしいな、見あたらない。しかたない。誰かに訊いてみる
か。
とは言ったものの、4組に翔以外知り合いなんていないし、誰に訊いたらいいんだろう?
そんなことを考えて、4組の教室の前でうろうろしてたら、誰かが教室の外に出てきた。
あれは…
『吉永さん…?』
『え?』
教室から出てきたのは順次の彼女の吉永茜さんだった。そう言えばこの人も4組だったな。
いや、でもちょうどよかった。
『あ、なんだ小山くんじゃん。久しぶり〜』
吉永さんに訊いてみるか。たぶん知ってるだろう。
『あのさ…訊きたいことがあるんだけど?』
『ん?何?』
『しょ…上村がどこにいるか知らないかな?』
あぶない、あぶない。危うく翔って言うところだった。ここで名前なんかで呼んだら変な
詮索されるかもしれないからな。とりあえず兄弟ってことは秘密にしておかないと。
『上村って…翔ちゃんのこと?』
へ?翔ちゃん…?
『ま、まあそうだけど…』
『あたしにかすみんって何組?って訊いてたから会いに行ってるんじゃないかな?
あ、かすみんってのは香澄のことね。前田香澄、知ってるでしょう?』
かすみんとはまた中々アレなニックネームだな。いや、けっこう似合ってるけど。
吉永さんって前田さんと友達だったんだ…確かに吉永さんってカラっとした性格だから友
好関係広そうだしな。
それにしても翔が前田さんにいったい何の用があって…つうか前田さんと知り合いだった
のか?
まあ、それもあるが…
『上村のこと翔ちゃんって呼んでるんだ…』
671ボブ富井:2005/11/26(土) 22:22:24 ID:PH7xIaKP
これはけっこう意外だった。翔の奴こんな呼び方されたら怒るだろうに…
『あはは。まあね。こう呼んだら翔ちゃん怒るけど、それがまた中々からかいがいがあっ
て楽しいのよ。なんて言うかちょっと前の翔ちゃんにこんなこと言ったらそれこそキレて
ただろうけど、最近は丸くなったというか落ち着いたというか、なんせ可愛いわけですよ。
だからうちの女子はみんなこう呼んでるよ』
なるほどね。昨日前田さんも言ってたけど丸くなった、か。確かにそうかもしれないな。
半年前、出会ったときは本当に荒れてたからな。その時のことを思うと最近は大人しくな
ったのかもしれない。他校の不良とかともあまり遊ばなくなったし。
『分かった。ありがとう』
『ん、じゃね。順次の奴のこと浮気しないようにしっかり見ててよ』
『あいつは浮気なんかしないよ』
あはは。そうだね、と言って吉永さんと別れた。
しかし、翔が前田さんと、ね。もしかして昨日怒ってたのはそれと何か関係あるのか?
まさか、実は翔と前田さんが付き合っていて、その彼女と俺が一緒に帰ったことに怒って
たり……は、ないな。
寝子神の言うことが本当なら翔は本気で女の子を好きになったことがないはず。
だからわざわざ女に変えて、その親しい男と付き合わせようとしたわけだからな。
でも、だとしたら何で……ん〜分からん。
とにもかくにも2人を探さないとな。

その後2組に行ったが翔も前田さんもいなかった。
しかたなく校舎中を探したのだが、結局昼休みが終わるまでに2人を見つけることは出来
なかった。
672ボブ富井:2005/11/26(土) 22:24:04 ID:PH7xIaKP
はいはいショートショート。短くてスマソ
自分で書いててなんですが、貴志はニブいオブジイヤーですね
あともう少しヌルい展開が続きます
673名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 22:32:01 ID:hxkJNJ8V
ショート・ボブ……



いや、なんでもない
忘れてくれ
674名無しさん@ピンキー:2005/11/26(土) 23:11:26 ID:B7/hzE9u
今夜も神GJ!!
675名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:09:51 ID:PqSBHVr8
>>673
よし、短いとだけ覚えておこう
676名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:52:16 ID:zUzcabBG
次回展開楽しみ
677名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 00:58:51 ID:K1HYu90h
GJ!毎日の投下ご苦労様です。
678名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 09:32:41 ID:CHs3njVh
GJ!GJ!GJ!GJ!
679名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 11:09:29 ID:W4x8jEPQ
トミーの引用パロディがあにぽにの黒板に思えてきた。体温ですにゃ。
ってことで俺の中で強制女性化&ぱにぽにアンソロに指定オブジイヤー。
680名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 21:50:23 ID:seaK1xpd
あと30分もすればボブさん光臨ですか?
681ボブ富井:2005/11/27(日) 21:51:09 ID:aimd/Atr
ANOTHER SIDE

目覚ましの音で目が覚める。時計を見ると6時30分…起きた…起きれたぜ。
なんというか、たかだが朝早く起きただけなのにものすごい達成感がある。
パンパンと顔を叩き目を覚ます。やれば出来るじゃねえか俺。いつもこの調子ならあいつ
に迷惑かけることもねえんだが、まあ無理だな。さすがに毎朝こんな時間に起きるなんて
俺にとってはあまりにしんどすぎる…
『ふぁ〜あ〜』
でっかいアクビが口から出た。さて、何時までもボンヤリしてねえで、さっさと学校行く
準備っすっか…
『…っしょっと』
手を上に伸ばしてTシャツを脱ぐ。何もつけてねえせいで、脱ぐときに胸が大きく揺れる。
うっとおしい。でも寝るときにまでブラジャーなんか着けてたら窮屈でしんどいからな。
まったく女ってのは男と違っていろいろと面倒だぜ…
んでもってタンスの中からブラを取り出す。最初は慣れてねえもんだから着けるのにもす
げえ時間がかかったが、最近はすぐに着けれるようになった。慣れってのは恐いな。ちっ
と前までは男だった俺が…
ちゃちゃっと制服に着替えたら、次ぎに鏡の前に座り、寝癖でボサボサになった髪を見る。
男の時よりも少し髪が伸びているのでストレートはいえ寝癖がつきやすい。それをくるく
るドライヤーで整える。
しっかし、くるくるドライヤーってのは間抜けな名前だな。もう少しまともな名前を付け
られなかったのかよ…ま、おばさんから勝手に借りてるもんだから俺が文句言ってもしか
たねえが…
『よし!』
リボンをつけ終わったら、全身を映す鏡の前で1回くるっと回って変なところがねえか確
認する。うん、大丈夫だな。
元々そこそこ身だしなみに気をつける方だったから、スタンドミラーを持っていた。
男の時はあんま使うことも少なかったが、今は買っておいてよかったと思っている。
はぁ…女が板に付いてきやがったな…きめえ。
『んじゃ、とっとと飯食うか』
あいつの部屋の前まで行って起きてないことを確認してから、台所に下りる。一応気をつ
けてそろりそろりと階段を降りた。今日は貴志とは顔を合わせずらいからな…全部きちん
と確認するまでは。
682ボブ富井:2005/11/27(日) 21:52:00 ID:aimd/Atr
校舎の時計を見るとまだ7時前だった。
『すげえ早いな…』
当然だ。俺がこれぐらいの時間に到着できるように家を出たんだから。
“ガラガラ”
教室には誰もいなかった。俺が一番乗りってことだな。ま、学校に来てる奴自体はけっこ
ういるだろうが、大抵が部活の朝練やってるからほとんど教室にいる奴なんていねえだろ
う…
『暇だな…』
ちっと早く来すぎたか……でも、これくらいに出ねえと貴志が起きてきちまうし…
あいつは丁度今頃起きてるだろうな。毎回馬鹿みてえにきっちり7時に起きて俺を起こし
に来てたからな。本当に律儀というか真面目というか…まったく俺なんかに構うことはね
えのによ。いっつもいっつも無理して兄貴ズラしやがって。ヘタレのくせに…
ホント、馬鹿な野郎だよ。そんな馬鹿なことするから俺なんかに好かれちまうんだ。
そんな馬鹿なことするから俺が好きになっちまったんだよ
…ったく、しょうがねえ野郎だな。いや、本当に馬鹿なのはあいつのこと好きになった俺
の方か…
ま、だからこそ今日、前田にあいつのことどう思っているのか、なんてこと訊かなくちゃ
なんねえわけなんだが…めんどくせえことしちまったぜ。
でも、前田が、あいつのこと、なんとも思ってなかったらいいな。貴志には悪いけどよ。
『モヤモヤする……』
気持ち悪い。胸の辺りがすげえつっかえてる。今までこんなことはなかったのによ。
それにしても初めて本気で好きになった奴がまさか男、しかも血は繋がってないとはいっ
ても兄貴だとは……俺は変態か。マジキモイな。
『おっはよー、って言っても誰もいないだろうけど……ん?』
机に突っ伏してそんなことを考えてると、俺の気持ちとはまるで場違いな明るい声が耳に
響いてきた。この声は…
『ん?んん〜〜?な、なんで翔ちゃんがこんな時間にいるのさ!?』
そいつは俺のことを見つけると驚いたように指さしてきた。人に指なんか向けんじゃねー
よ。
683ボブ富井:2005/11/27(日) 21:52:55 ID:aimd/Atr
『朝っぱらからうっせーな!
だいたい翔ちゃんって言うなって何回言やあ気が済むんだコラ!』
毎度のことだが一応やや怒気も含めて言う。まったく、こいつに限らずこのクラスの女は
俺のことを翔ちゃん翔ちゃん言いやがって…
『なはは〜。ごめんごめん。で、翔ちゃん何でこんな時間に学校来てるの?』
こいつまた翔ちゃん言いやがって。人の話を聞いてねえのかよ?ま、いつものことだけど
よ。
『別に早く学校来たってかまわねえだろうが!今日はそんな気分だったんだよ』
俺はいつまでもやかましい女、吉永茜に向かって言う。
『へ〜。珍しいこともあったもんだ。ん?じゃあ明日は大雨か大雪じゃん。やったぁー学
校休めるー』
相変わらず人のことをボロクソに言いやがるな。
『んなわけねーだろ!つうかお前もえれえ早いじゃねえか』
『あたしはいっつも一番乗りだもん』
こいつとはなんつうか腐れ縁つうか、1年時から同じクラスなんだが、なんか知らねえけ
ど俺の友達やってる変な女だ。当時つうか今もだがヤンキーって言われててあんま誰も俺
に近寄ってこなかったにも関わらず、この女はそんなことは関係なかったらしく、入学そ
うそう隣の席だった俺にいろいろと言ってきた。それでいつの間にかそこそこ親しくなっ
てたってわけだ。
誰にでもすぐに世話を焼く奴で、クラスの連中誰とでも割と親しい。
俺が女になった後も構わずいろいろと世話を焼いてくる。いや、むしろ前よりも更にしつ
こくなったか…
もしこいつに彼氏がいなかったら、もしかしたら、もしかしたらだがこいつのことを好き
になっていたかもしれない。そうしたら今よりは、男を好きになるよりはマシだったか…
いや、大して変わらない気もする。
『ま、しっかし翔ちゃんもずいぶん女の子らしくなってお姉ちゃん大満足。
愛い奴、愛い奴』
そう言って頭を撫でてくる。こいつは…
『止めろっての!だいたい誰が女らしくなっただ?馬鹿なこと言ってんじゃねえよ!』
俺は心は男だっての!あ、いや…そうでもないのか…男好きになるし…いや、でも…
『う〜ん、なんて言うか最初見たときはやっぱり男の翔ちゃんが姿だけ女の子になったっ
て感じだったけど、最近は雰囲気とか仕草とかも女の子らしくなったよ』
そうなのか…いや、そんなことねえと思うけど…
なんつうか完全に否定できねえ自分がウザい。
『あとは言葉遣いだけだよね〜。ちょっと私とか言ってみてくれない?』
『誰が言うかボケ!』
そんな気持ち悪りい…
『あ、でもやっぱり今のまんまでもいいかな。可愛い子がそういう言葉遣いってのもなか
なか素敵なものがあるもんね〜』
なんつうか好きにしてくれ。お前の趣味とかそんなもんを俺に押しつけるな。
684ボブ富井:2005/11/27(日) 21:53:57 ID:aimd/Atr
なんてこいつと馬鹿なやり取りしてたら教室に徐々に生徒が入ってきた。時計を見ると8
時過ぎ。ずいぶん時間がたったな…
『お、吉永に上村、おはよッス』『茜ちんに翔ちゃん、ちぃーすっ!』
『おやおや、朝っぱらからイチャイチャと、茜ちゃん彼に言っちゃうよ?』
『あ、吉永さんに上村さん…おはよう』『まあまあ、お熱いことで…』
次々と俺と吉永の周りに寄ってきて、冷やかしていくクラスの連中。
…ったくホントにどいつもこいつも…
『ん、まーね。あたしたちはいつでもラブラブですから。羨ましいだろ?』
『てめえもくだらねえこと言うんじゃねーよ!』

そういや…前田ってどこの組か知らねえな俺。
昼飯を食いながら、ふと大事なことに気が付いた。
確か貴志がなんか言ってた様な気もするが、いちいち覚えちゃいねえ。
クラスも知らねえんじゃ会いに行くことも出来ないかもしれねえじゃんか…
馬鹿か俺…それぐらいきちんと確認しとけよ。
…っと今更悔やんでもしょうがねえ。あまり気が進まないがここは訊くしかねえか。いや、
ホント嫌だけど…
『な、なあ?』
俺は意を決して自分の真っ正面で隣の女子と話している吉永に向かって口を開いた。
吉永と周りの女子も話を止めていっせいに俺の方に向いてきた。
『ん?なに翔ちゃん』『え、なになに〜。もしかしてわたしに気があるとか?』
『バッカ、そんなわけないじゃん。歩美のことなんか好きなんだったら、あたしはどうな
るのよ?』
『もしかしてパンだけじゃ足りない?だったら私のお弁当あげるよ?』
次々と好き勝手なことを話す女子連中。人に喋らせろっつーの。
『あ〜、五月蠅せえ!ちょっと訊きたいことがあるだけだよ!』
俺はクラスの女子の大半と一緒に席を合わせて昼飯を食っていた。俺が望んだわけじゃね
え、女子連中がどうしても俺と一緒に飯が食いたいって言ってすげえしつこかったわけだ。
男の時は俺に目もくれてなかった連中まで…
結局半ば強制的に一緒に飯を食ってる、ってことになってる。
685ボブ富井:2005/11/27(日) 21:54:47 ID:aimd/Atr
『その…前田香澄ってどこの組か知らねえか?』
『かすみん…かすみんなら2組だけど』『もしかして香澄ちゃんに気があるとか?』
『ずるーい!あたしの方が翔ちゃんのこと好きだっての!』
『あ、あんた、何どさくさに紛れて告白してんのよ!抜け駆けかっこわるい』
『わ、わたしも翔ちゃんのことー』『うちのクラスってレズのたまり場だったんだ…』
『ご心配なく。可愛い子にしか興味ないから』『あー!それどういう意味よー!』
だー、五月蠅せえ!でも一応必要な情報は聞き出せたか…そうか、2組か…
『ん?もしかして本当にかすみんに気でもあるの?』
と、キャーキャー五月蠅い女子連中を制して吉永が訊いてきた。
『え、いや別に…』
気があるのは俺じゃなくて…
『もし気があるなら止めといた方がいいわよー。かすみん他に好きな人いるから…』
な!?
『え〜。それ初耳〜』『嘘?だれだれ?』『へ〜、香澄ちゃん好きな人いたんだ』
『それはまた中々幸運な男子ですなー。学校一の美少女のハートを射止めるとは』
『あ、でも翔ちゃんも同じくらい可愛いもんねー』
前田香澄に、好きな男が…いる?
『ダメダメ。それは教えられません!親友のプライベートなんか話せるわけないでしょ!』
『え〜、茜ちんのケチ〜』『ま、普通そうだよね。ちょっと気になるけど』
周りがまだいろいろ何か言っているが、俺の耳には入ってこなかった。
前田香澄に好きな男………まさかな。
686ボブ富井:2005/11/27(日) 21:58:34 ID:aimd/Atr
30分と言わずにボブショ(ry の俺が来ましたよ
つうか明日はガチ修羅場なので今日はもう寝ます。おやすみノシ
687名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 22:51:18 ID:K1HYu90h
テラGJ!!!
こういうノリ好きだぁ♪
688名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:26:15 ID:ZsVTPoER
30分どころか30秒で現れるとは…GJ
689名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 23:41:00 ID:1cSfuNEe
今夜も神GJ!!
690名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:18:06 ID:M2wChHNP
明日も楽しみです
頑張れ翔ちゃん
691名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:38:19 ID:wBFk52vw
いつもGJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!
692名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 00:39:18 ID:wBFk52vw
sage忘れスマソorz
693名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 14:16:56 ID:MCg6j4Cy
>>686 明日は濡れ場・・・・ (;´Д`)ハァハァ by稔
694名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 15:20:14 ID:RdnOGynQ
ボブたん(;´Д`)ハァハァ
695名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 19:44:26 ID:vUBFfbi3
来るのか・・・?
696名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:29:47 ID:02DV2A73
そろそろくるかな?wktk
697名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 21:31:15 ID:KQ/nrO1q
まだだ、まだ始まらんよ
698名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 23:00:46 ID:CNsR5foP
今日は遅いな。。。
699名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 23:46:50 ID:OcNykw7w
ガチ修羅場って書いてるし今日は休みっぽいな。
700名無しさん@ピンキー:2005/11/28(月) 23:53:36 ID:9o+DR5eA
あまりプレッシャーかけるのも良くないよね…、今日は素直に寝ちゃお
701ボブ富井:2005/11/29(火) 03:39:12 ID:/X1Gda+U
昼飯も食い終わり、昼休みになった。
いろいろと気になることもあるが、それを全て解決するには、とにもかくにも前田香澄に
話を訊いてみるしかない。少々恐いって気持ちもないことはねえけど…とりあえず訊かな
くちゃ前に進まないからな。
俺はクラスの連中にいろいろ詮索されるのが嫌だから、こっそりと誰にも気づかれないよ
うに教室を出た。目指すは2組だ。
不安はない、わけはねえ。でもやっぱり確かめなくちゃなんねえことなんだ。
自分に言い聞かせながら1歩1歩4組までの道を進む。まだ何もしてねえってのに心臓が
ドキドキしやがる。
『あ…』
4組の前まで来たら、ちょうど教室から前田香澄が出てきた。タイミングがいいというか
悪いというか…手間は省けたけどな。
『あ、おい』
『え?』
俺に呼び止められたと分かったのか、廊下を歩いていこうとしていた前田の足が止まって
俺の方に振り返った。
『アンタ…前田香澄…さん、だよな』
『…あなたは?』
『俺は上村って言うんだ。上村翔』
『あなたが上村くん…』
どうやら向こうは俺のことを知っていたようだ。まあ、不本意だが今俺はこの学校1の有
名人だからな。俺のこと、つうか名前を知らない奴なんていないだろう。
『ちょっといいか…?アンタに話があるんだけど』
『…私に話?』
『ここじゃちょっとアレだから、悪ぃけど屋上まで来てくれねえか?』
そう言って俺が先行する。前田も了承してくれたみたいで俺の後をついてくる。屋上で話
があるなんて…ベタだな。まるで告白するみてえだ。もっとも告白する方がなんぼかマシ
だっただろうけど…
702ボブ富井:2005/11/29(火) 03:40:09 ID:/X1Gda+U
屋上には幸いにも俺たち以外に誰もいなかった。ま、この時期の屋上なんてクソさびいか
ら滅多に人なんて来ねえんだが。だからこそ誰にも聞かれたくない話をするには最適だ。
『それで、私に話って?』
ここまで双方無言だったが前田が口を開いた。よし、俺も覚悟を決めねえとな。
深呼吸して気持ちを落ち着かせる。ホントに告白するみてえだな…
『今から俺が言うことに正直に答えて欲しい。アンタにとっちゃ馬鹿みてえなことかもし
れないけど、俺にとっちゃすげえ大事なことなんだ』
『…うん』
前田が息をのむのが分かる。俺もドキドキする気持ちを落ち着かせてゆっくりと言葉を紡
いだ。
『アンタ…小山貴志のこと、どう思ってるんだ?』
『…え?』
前田はポカンとした表情を浮かべた。そりゃそうだ、俺の口から貴志の名前が出るなんて
夢にも思ってねえだろう。だいたいこのシュチエーションでこんな質問されるとは思わね
えだろうからな。
『貴志のこと、好きか嫌いかってことだよ』
別になんとも思ってないって選択肢もあると思うが、今ははっきりとした気持ちが訊きた
いんだ。
『そんな…別に小山くんのこと…それにどうしてそんな事…』
やや顔を赤らめて答える前田。俺が訊きたいのはそんな平々凡々な答えじゃねえ。
『アンタは知らないと思うが、俺と貴志の奴は義理の兄弟なんだよ。
あ、勘違いしないでくれよ。別に貴志に訊いてくれとか言われたワケじゃなく、俺からの
質問だ』
『うん…2人が兄弟なのは知ってたけど…』
なに!?知ってたのか?貴志の奴が喋ったのか?あいつ…あれだけ黙っとけって言ったの
に…しょうがねえ奴だな。
703ボブ富井:2005/11/29(火) 03:41:10 ID:/X1Gda+U
『そんなことはどうでもいい。俺の質問に答えて欲しいんだ!
俺はマジ本気で質問してる。だから悪いけどアンタも本当の気持ちを答えて欲しい。
中途半端な答えはいらねえ。異性として、貴志のことを好きか嫌いか答えてくれ!』
しばらくの沈黙。前田は考えるように俯いた後、何かを決めたようにぱっと顔を上げた。
『分かった。そこまで真剣なら本気で答えなくちゃ駄目だもんね。
じゃあ…言うけど…その、私は小山くんのこと…異性として…好き、だよ』
あ………………………………………
『その、君の為に…すごく一生懸命先生たちに謝ってる姿見てから、なんだが好きになっ
ちゃて…
誰か他の人の為にここまで一生懸命になれるなんて…すごいなって』
……………………………………………
『だから、ね。そのすごく優しい人なんだなって思って…』
……………………………………………
『………分かった。ありがとな。変なこと聞いてすまねえ。もう、いいぜ…』
『え、うん。じゃあ、またね』
そう言って屋上から校舎に戻っていく前田。
『は、ははは…』
………はは、ははははははは…なにショック受けてんだ俺、薄々分かってただろう?
何とも思ってない奴なんかと、いきなり一緒に帰ろうなんて言いださねえってことぐらい。
だから別に覚悟してた結果だろう?なにも都合悪いことなんかねえじゃないか?
そもそも考えてみろよ。元々男な奴と誰が付き合おうなんて思う?ありえねえだろ?
だから、これは当たり前の結果だ。貴志と前田は両想い。祝福してやるのが当然ってもん
だろう?良かったな、オメデトウ。
でも貴志の奴やるじゃねえか、あんなすげえ可愛い子を彼女に出来るなんてよ。ホントだ
せえくせいにいいとこだけ持っていく奴だな。
ホントいつもいつもいいトコ取りしやがる。けっこう運強いのなあいつ。
半年も一緒に暮らしてたけど、今初めて実感したぜ。
ま、でも前田の言うことは当たってやがる。確かにあいつは真剣に他人のことを考えるこ
とができる奴だ。優しいってのも当たってるしな。
良かったじゃねえか、自分のこと良く分かってる子に好きになってもらえてよ。幸せな奴
だな。
だいたい前田があいつのこと好きになった原因は俺かよ。俺って愛のキューピットだな…
なんてな。馬鹿みてえ…
『…ったくホントにいいトコ取りしやがる…』
人を勝手に惚れさせといてよ……人も気持ちに気づきもしねえで…勝手に彼女作って…な
んだそりゃ、卑怯だろうが…
卑怯だ……卑怯……卑怯だよ……
『うっ…グス…うう…ひっく…』

昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

ANOTHER SIDE OUT
704名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 03:42:56 ID:ESlOzSII
おう、来てる〜♪
お疲れ様です。
705ボブ富井:2005/11/29(火) 03:43:09 ID:/X1Gda+U
HA、HA、HA!今日はナイトフィーバーでウハウハ(死語)だったぜ。
喘ぎ声をアンアンあげちまって大変でしたよ、もう


俺が
仕事でな!orz
706名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 03:47:25 ID:ESlOzSII
・・・ごめん。
悪いことした・・・
ケーブルで吊ってきます。
707名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 08:24:51 ID:4nigFLeP
おまいら漫才コンビか。しかしいい椰子が多いスレだな。
今日もいい仕事してますねえ。堪能堪能。
708名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 10:16:09 ID:D8QzKhHy
翔タン…かわいそうに
ボブさん、身体に気をつけてくださいね
709名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 12:40:21 ID:V1HBbDNU
遅い時間に投下されてたとは・・・GJ
ああ、セツナイセツナすぎるよ

ここは3Pで一挙解k(ry
710名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 15:09:36 ID:JwYSDPOP
神キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
GJ!
ほんとにせつない展開ですな。
これからこの関係がどう転がっていくのかキニナル
711名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 16:29:40 ID:J2rAIxi1
GJ!!
あと30分起きてればリアル投下に遭遇できたのに…orz
また寝子神出たりしてw
712711:2005/11/29(火) 16:32:05 ID:J2rAIxi1
下げ忘れすみません…
713ボブ富井:2005/11/29(火) 22:48:03 ID:/X1Gda+U
6時間目になった。この時間は以前から分かっていた通りクリーン活動だ。大半の生徒は
外で草引きってことになっているが、美化委員の俺は3階の校舎の一角をワックスがけを
することになっている。
そう、前田香澄さんと一緒に…
『すごく嬉しいんだが…今は素直に喜べないな…』
気になっているのは翔のことだ。昨日の夜から怒っている。どうも俺の発言に何らかの問
題があったみたいで…情けないが、まだ何が悪かったのか、自分でもはっきりとは分かっ
ていない。
『それにしても…翔、前田さんに何の用事があったんだ?』
昨日の俺の話は前田さんのことだったし、もしかして何か関係あるのか…?
いや、たぶん関係あるんだろう。偶然にしては出来過ぎている。
いったいどういうことだろう?
『やっぱり分からない…』
まあ、とりあえずは前田さんに訊いてみるか。それが1番手っ取り早い方法だな。
翔に謝るのは事情がはっきりと分かってからの方がいからな。

とりあえず俺は下駄箱に向かう順次と稔に別れを告げて、1人、3階の廊下へと向かった。
もう、前田さん来てるかな?
714ボブ富井:2005/11/29(火) 22:48:54 ID:/X1Gda+U
『あ、小山くん!』
指定の場所に行くと、もうすでに前田さんと先生が来ていて何か話をしていた。
ますい。俺がだいぶん来るのが遅かったんだろうか…
『私は他の所も見に行かなきゃならんからな。前田と小山、後は頼んだぞ』
そう言って先生は去っていく。どうやらさっきまで前田さんにどういう風にするのか説明
していたようだ。やっぱり2人っきりか…嬉しい、嬉しいのだが…
翔とどんな話してたの?なんて訊きづらいな。それとなく話をしたいのだけど…さて、ど
うしたものか?
『それじゃあ、始めよっか』
前田さんは俺に掃除方法を説明してくれた。まずはモップで廊下を2往復ほどして、残っ
たゴミは箒で掃いて集める。大方廊下が綺麗になったら、バケツに入ったワックスをモッ
プにつけ、ワックスがけをして掃除は終了、とのことだ。
とりあえず2人でモップがけをする。こうから翔との話が出てくることはなかった。さす
がに俺もいきなりは切り出せないので、たわいもない世間話をする。
こうやってしばらくどうでもいい会話をした後、それとなく話を切り出してみるか…
『それでね…その人が…』
普段ならこうやって前田さんと話を出来るだけですごく嬉しいというか幸せなのだが、ど
うも翔のことが引っ掛かって素直に喜べない。
まあ、一応大事な弟だからな。兄として気になるのは当然だ。それに悪いのは俺だしな。
あくまでも兄貴として…気になるだけだ。
とりあえず自分に言い聞かせる。そうだ、兄弟として気になるだけだ。
…って何でこんなこと言い聞かせる必要がある。
『それでね……小山くん?』
『え?あ、ご、ごめん』
しまった。余計なことを考えすぎたか。前田さん、気を悪くしちゃったかな?
だとすればマズい。それはマズいですよ。
そうなると俺に対する好感度も下がるし、何より話が訊きづらくなる。
『ううん、いいよ。ただちょっとボーっとしてたみたいだけど、大丈夫』
『うん。全然大丈夫』
ほ。どうやら大丈夫だったようだ。とりあえず今は掃除することに集中するか。
話を訊くのは終わってからでも遅くない。
715ボブ富井:2005/11/29(火) 22:49:39 ID:/X1Gda+U
結局そのまま世間話をしながら廊下を掃除し、ワックスをかけて仕事は終了した。
『ん。もうこれぐらいでいいかな』
『うん。大丈夫だろ。でもけっこう早く終わったよな』
俺たちどちらともけっこうテキパキやったおかげか、案外早く終わったな。まだ6時間目
の終了のチャイムが鳴るまで10分ほどある。
ふ〜。早く終わってよかった。
…って、そうじゃなくて!肝心なことがまだ訊けてないだろ。
『お疲れ様』
『あ、ああ…お疲れ』
いやいや俺なんかよりよっぽど前田さんの方が頑張ってたぞ。わざわざお疲れ様なんて言
って貰えるほどのことでもない。
しかし前田さんはおっとりしている割にはやるべきことは迅速に済ませたな。けっこう関
心した。割と何でも出来るタイプなんだな。
と、まあ、それはいいとして。訊くべきことを訊かないとな。
『あ、あのさ…』
『ん?何?』
…つつつ、何か訊きにくいな。そんな疚しいことじゃないんだが、何となく翔と前田さん、
2人のプライベートなことを訊くみたいで少し気が重い。
いや、でも訊かないと翔が何で怒っているのか分からないかもしれないし…
『その、今日の昼休み、翔と会ってたんだろ。どんな話をしたのかよかったら教えてくれ
ないか…?』
『…え?』
何故か赤面する前田さん。う、やっぱり訊いちゃいけない類の話だったのか…
でも、いったいどんな話をしていたのか尚更気になる。
『いや、ちょっと翔に用事があってさ。4組にいったんだけど。
そこで吉永さんから翔は前田さんのところに行ったって聞いたから…
もしかして俺の用事と関係ある話なんじゃないかな、と。
あ、いや別に関係がないんだったらいいんだ』
関係ないってことはたぶんないと思んだけど…まあ、もしかしたら関係ないのかもしれな
い。
相変わらず赤面している前田さん。赤面するような話だったなら、やっぱり関係ないのか
な。
716ボブ富井:2005/11/29(火) 22:50:59 ID:/X1Gda+U
『あの、どうかな?前田さん…』
『そ、そんな全然大した話じゃなかったよ!!だ、だから、たぶん関係ないと思うよ!』
やや声をあげて力一杯否定する前田さん。や、やっぱりマズかった…?
『ご、ごめん。だったらいいんだ…』
『あ、いや…いいの。こっちこそごめんね…』
声をおとして謝ってくれる前田さん。でも、やっぱり迂闊に訊くべき話じゃなかったみた
いだ。前田さんにはホント悪いことをしたな。
せっかく少し仲良くなれたと思ったのに…これで俺に対する好感度がだいぶ下がったかも
知れない…はぁ…

しかし結局翔が何で怒ったのか分からなくなってしまった…
やっぱり本人に訊くしかないか…気は進まない、というかどっちみち謝るしかないわけだ
けど…
717ボブ富井:2005/11/29(火) 22:52:26 ID:/X1Gda+U
クリーン活動も無事(?)終わり、下校時間になった。
しかし難問はまだ残ったまま。まあ、理由が分からなくても謝らなくちゃいけないことに
変わりはないわけだが…
どうやって謝ったらいいか考えながら4組へと足を進めた。幸いにもまだ4組はホームル
ームが終わってないみたいだ。助かった。もし翔が帰っていたりでもしたら少しやっかい
だからな。謝るのは早いほうがいい。
『早く終わらないかな…』
壁にもたれてホームルームが終わるのを待つ。
それにしてもなんて言って謝ったらいいべきか…
「何で怒っているのか分からないけどごめん」…最悪だな。
「悪い。お前の気持ちも考えないで無神経なこと言ってしまって」…もし、なんで怒って
いるのか分かるか?とか訊かれたらマズいな。これも駄目。と、なると…
「ホントごめん!」…まあ、これが1番か…シンプルイズベストってやつだな。ベストを
尽くせ!
『よし!』
許して貰えるかどうかは分からないが、とりあえずちゃんと謝る決心はついた。
大丈夫、行けるぞ俺!
そうしていると4組のドアが開き担任の先生が出て行った。それに続き何人かの生徒も出
てくる。どうやら終わったみたいだな。
『え〜と?』
翔が出てくるのをしばらく待っていたが、一向にそれらしき人物は出てこない。あれ?
気になって教室の中を覗いてみる。一応隅々まで目をやるが翔の姿がない…何で?
718ボブ富井:2005/11/29(火) 22:53:13 ID:/X1Gda+U
『ん?どしたの小山くん?』
後ろから声をかけられる。吉永さんか…ちょうどよかった。
『あ、吉永さん、上村知らないか?』
『まだ用事があるの?』
まだ、というか最初の用事が済んでないわけなんだが。
『だから探してるんだけど、どうやら教室にはいないみたいなんだ…』
『…翔ちゃんね、帰っちゃったの』
え?
『なんで?どっか具合でも悪かったの?』
体調を崩したのか?それはちょっと心配だな。今、うちには両親いないし…
『そうじゃないの。あたしらにも理由が分からないのよ…
昼休み終わってからぱったり姿消しちゃって…みんな心配してたんだけど…
たぶん帰っちゃったんじゃないかな?』
昼休みが終わってから、いなくなった?それはもしかして前田さんと会ってからいなくな
ったってことか?どうして…?
『あの、それでさ。もしかして小山くん、翔ちゃんの家知ってる?』
『ああ、まあ…』
知ってるも何も一緒に住んでるからな。
『じゃ、ちょうどよかった。翔ちゃん鞄とか起きっぱなしでさ。
あたしが届けてあげたいところなんだけど、家知らないし、今から部活もあるし…
悪いけど翔ちゃんの家まで持っていってあげてくれないかな?』
そりゃ当然俺の役目だと思うけど、鞄も何も持たずに帰った…なんて。
『うん。分かった。渡しておくよ』
『ありがと。翔ちゃんに会ったら、みんな心配してたって伝えておいてね』
部活があるからだろう。吉永さんはそう言い残して廊下を走って去っていった。
それにしてもいったいどうして?確かに以前はよくサボって帰ってたりすることもあった
けど、鞄とか置きっぱなしだったってことは1度もなかったはず。
しかも最近はサボるなんてことすらしてなかったはずなのに…どうして?
これも、やっぱり俺の責任なのかな?…たぶん、そうなんだろうな…
とにかく家に帰らなくちゃ。
719ボブ富井:2005/11/29(火) 22:53:50 ID:/X1Gda+U
玄関に翔の靴はなかった。鍵もかかったままだったし、もしかしたら、とは思ったけど。
案の定、家の中を探しても翔の姿はどこにもない。台所にも部屋にもトイレにもいなかっ
た。
やっぱり家には帰っていない…
『どうして…?』
何故か急に不安が込み上げてきた。どうしてかは分からない、分からないのだが危険な感
じがする。直感的に翔を放って置いたら駄目だ、と。
俺は本来カンなんて当てにする方じゃないけれど、何故か今回はそのカンが正しいような
気がした。
気づくと俺は制服のまま、家を飛び出していた。
『翔を…翔を探さないと…』
どこに行ったかなんて分からないが、とりあえず探さないと。
嫌な予感がする。本当に嫌な予感がする。
720ボブ富井:2005/11/29(火) 22:55:27 ID:/X1Gda+U
問題は3Pで一挙解k(ry

この後、前田さんとくっついて幸せ一杯な貴志を何者かが後ろから鈍器で(ry
…なんてダブルキャストな展開だったらいいな、と言ってみるテスト
…調子乗ってすいません。極限糸で吊ってきます
721名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 22:58:10 ID:ESlOzSII
職人さんは少し調子に乗る位が個性が出ていいと思う。
722名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 22:58:50 ID:ESlOzSII
・・・おお、2回連続で直後レスゲットw
723名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:04:34 ID:JwYSDPOP
神グジョーブ!!
724名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:06:13 ID:OOSQLBzN
神本日もGJ!!!!
725名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:12:09 ID:Gc1iPRER
ダブルキャストな展開と聞いた瞬間にその光景が思い浮かんだんだが・・・
俺以外にそんな香具師はいないかw
726名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:15:07 ID:LQvQvaWv
翔ちゃんが空の鍋かき回す光景が思い浮かんだ。
727名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 23:44:42 ID:ddmuZBnK
Shuffleキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
728名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 01:38:33 ID:JSyobuly
GJJJJ!!乙乙乙!!!!
729名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 02:12:22 ID:iy6tedUe
前田さんにも翔にも幸せになってほしいけど
主人公がどっちとくっついても残った一人がカワイソス
730名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 05:53:58 ID:QUKBkbX7
                   ,  -――-  _
       , - _ ニニ = ー ' ´           ` ヽ 、
    , ',´ィ ' ´                          \
   / '/             ___    、     、  ヽ //ヽ
. / '´, '   /    ,  ,...:.:.':.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:.ヽ     ヽ  冫:;ィ::::;'  __
 '′/  ,/     /':.:.:.:.;:. -―¬¬¬―- 、:.:ヽ     ヽ/:/,.l:::::l':´_ハ
  / .,.,''  ,    /:,: '´             ` ',    ',//;:l::::;'´ /:::/
  ,' //  /    ,'´   i    l   ! .  |     !   ,      r '´ l::〈 /::::ノ
 i /.,'  /    l   i  l __tハ l ! .| t T¬ ト l、 !      ト、 !:::l /:; '
 l./ .l  ,'!      l  ,レ'T´ ll! !.l, l  li. |', ト, _!_l `!      lヾ':.l::::!l::::l
 l,' l  ! !      !  l', l ,ゝェ 、',|',l',. ! !.l >' ,r 、 ヽ,,'l     l::ヾ:!:::|.l::::!
   !  l !      ', . l ' / /.n.',` .'|',| '!  l 0 l  '' !    .l;:::l::ー':;'::/
   ',  !. l     '., ',::''::.ヽニ.ノ, .:    ::... ミニ'r  l.   !  ll::::ト:ヾー'
    ', ! !      ヽ':;:::.` ̄   ..::.        ,' .  l.  !l::::! ';::':,
    ', l l          ';`::::..   .::::::'         ,'   l   !.';:::', ':;:::':,
     '.,! !         ';::::::::...:::::::::r--ァ     ..;'  .l l!  l ';:::', l';::::',
.       !     l   lヽ:::::::::::::::::ー.′   ..::;:;'   l .l!  !  ';:::':!,';::::',
         ! l      !.  !  ` 、:::::::::::  ...::;:::'::/    ! ,'!. /  ヽ::::':,!::::!
       ! l    .l  .l  !   `ヽ:、:;::::':::::::/     ! ,','./ l   ヽ:::';:::l
       l l!   ', . ト、. ト、',、    !:::::::::::/   , / ./// ト、、 .l! !:::ト'
       l ハ .  ', ',ヽ ', ヽ',\   !::::/   ///>、 、 ! ヽ!', l.l,'';;';!
731名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 07:18:53 ID:mWIbvzUl
     ∧_∧ ミ ギャーッハッハッハッ!
 o/⌒(. ;´∀`)つ
  と_)__つノ  ☆ バンバン
732名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 15:56:17 ID:vpkAoLRS
(」゚∀゚)」http://tinyurl.com/cgmap
733名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 18:23:52 ID:TNwtq9TH
翔とセクースシーンにはいった瞬間魔法がトケル展開キボンヌ
734名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 21:57:03 ID:sZSDd6ER
わくわく
735ボブ富井:2005/11/30(水) 22:32:35 ID:SA+DusRC
◆注意
この話は本編の本来の展開とはまったく全然これっぽっちも関係ありません
俺が書きたかったから書いた。今は猛烈に反省している

IF STORY

あれから町中を歩いて翔のことを探し回ったが、結局見つけることが出来ず、日付が変わ
る頃に帰宅した。
翔が帰ってきたのは朝方だったように思う。台所で翔のことを待っていたのだが、睡魔に
は勝てずにいつのまにか寝てしまっていたので正確なことは分からない。
ただ起きたら目の前に翔が立っていた。暗い台所に1人で…
俺は翔にとりあえず謝ったのだが、「別にんなことはどうでもいい」と言われた。許して
貰えたのかどうかは正直分からない。
それとその日、翔は学校を休んだ。なんでも、制服が汚れたから今日は着ていけない、と
いうことだった。いったい何をしていたのか…
あんまり追求しても悪いから、俺も翔に断りだけ入れて学校に行った。
なんとなく翔のことが気になったのだが、俺も学校を休むわけにはいかなかったので…ま
あ、学生の義務だからな。

そしてその日、俺に奇跡としか言いようのない出来事が起こった。
授業も終わり、帰ろうとしていた俺は前田さんに声をかけられた。何だろう?と思い前田
さんについて屋上まで行くと…
「実はその…あのね…わ、私は、あ…小山くんのことが…す、好きなんです!」
その時は夢を見てるんだと思った。当然だろう学校一の美少女と名高い前田さんが何で俺
なんかのことを好きだと言うんだ…あり得ないだろ。俺が告白することはあっても向こう
から告白されるなんて絶対に無い、と思っていたからだ。
が、それが夢ではないのだと次の瞬間思い知らされた。紛れもない現実だった。
俺は正直な話、嬉しいとかいう気持ちより驚きの方が大きかった。大きかったのだが俺に
その告白を断るような理由は当然なく、一瞬だけ、何故か翔の顔が浮かんだが、それもす
ぐに消えた。
そうして俺と前田さんは付き合うようになった。
736ボブ富井:2005/11/30(水) 22:33:23 ID:SA+DusRC
帰った後、夕食の時に翔にその話を聞かせてやった。その時の俺は有頂天で誰かに話した
くてしかたがなかった。とは言っても、誰でもって訳にはいかなかったのだが、ちょうど
家に帰ったら翔がいたので、思わずばっと話してしまった。
すごく嬉しかった。まさか前田さんに告白されるなんてホント夢にも思っていなかったの
だから。あんな可愛い子に…
てっきり翔にこんな話をしたら、また「からかわれてるのが分かねえのかクズ」とか
「うぜえからもう黙れ」とか言われると思ったのだが、意外にも翔は真剣に聞いてくれた。
変なチャチャを入れずにただ黙って真剣に…
それでただ一言「良かったな」と言ってくれた。

『おーい、翔入るぞ?』
夕食後、俺は翔の部屋に呼ばれていた。何の用事があるかは分からないが、俺を自分から
部屋に呼ぶなんて初めてのことだったので、よほど重要な話でもあるんだと思う。
『おう、いいからとっとと入れ』
了解が出たのでドアを開けて部屋の中に入る。
翔の部屋は以前ほど散らかってはなく、夢の島と言うほどのものではなくなっていた。
やっぱり女の子になったからかな…?あんま関係ないか。何にしろ部屋を片付けるのはい
いことだ。うん。
『どうしたんだ?俺を部屋に呼ぶなんて…何かあったのか?』
翔は窓の縁にもたれ掛かって外を見ていた。もう秋なので窓から涼しい風が部屋の中に入
ってきている。正直寒い。
『ちょっと見て欲しいもんがあんだよ』
そう言って翔は俺を手招きする。どうやら窓の外に気になるものでもあるみたいだ。
いったい何があったんだ?
俺は疑問を抱えたまま、言われたとおりに窓のところに行く。風に揺られたカーテンが頬
にあたった。
『何かあるのか?』
そう言って窓の外を見る。う〜ん、これと言って別に何もないと思うけど…
『ホラ、あれだよ、あれ』
そう言って翔は身を乗り出し、遠くを指さす。
どこだ?どこにあるんだ?
『う〜ん?』
俺も一緒に身を乗り出して目を凝らす、と…

“ドン”

―――え?

瞬間、視界が反転する。景色が変わる。
地面と空が反対になる。世界が反転する。
俺は落ちているみたいだ…
落ちる、堕ちる、おちる、………何で?

目線の先には窓が見える。あれは翔の部屋の窓だな。そこには人見える。あれは翔だな。
さっきの背中に響いた衝撃は……誰かに押されたのか?
そっか、俺は突き落とされたのか………誰に?

“グシャァ”
737ボブ富井:2005/11/30(水) 22:34:10 ID:SA+DusRC
両腕の骨は折れ、右足は複雑骨折。完全に骨がくっつくまでには約1ヶ月ほどかかるらし
い。
あの後、痛みで意識が朦朧としている俺は救急車のサイレンを聞いた、と思う。
気が付くと翔が俺に覆い被さって泣いていた。翔の涙を見るのは初めてだった。
2階の高さから落ちてこのケガとは…運が良かったのか悪かったのか…
頭だけは無意識のうちに守っていたらしく、傷と言えるようなものはなかったのだが。
なんせ咄嗟のことで俺に受け身なんてものがとれる余裕はなかった。

もうすでに入院生活5日目。さすがに手足がまともに動かないのでは大人しく寝ているよ
り他はない。家に帰れるのも…だいぶ先のことになりそうだ。ま、もうしばらくは親も帰
ってこないわけだし…いや、どっちにしても同じか…
ああ、それと学校の方には翔が連絡してくれたそうだ。さすがに無断で1ヶ月も休むわけ
にはいかないだろう、と思ってくれたらしい。
それは助かった。しかしだからといって欠席日数がチャラになるわけでもない。
俺が今までほとんど学校を休んでなかったってのはホント助かった。おかげで1ヶ月休ん
でも進級とかにはまったく関係がないみたいだ。学校の勉強はだいぶ遅れるけどな…順次
にノート見せて貰わなくちゃ…
それと担任が口を滑らせたらしく見舞いにも何人かが来てくれた。稔に順次、そしてクラ
スの連中も数人。
そして前田さんも…
嬉しかった。嬉しかったのだが…
738ボブ富井:2005/11/30(水) 22:34:59 ID:SA+DusRC
ふとベッドの脇の時計を見る。5時を過ぎたところだった。そろそろか…
“ガチャ”
病室のドアが開く。制服姿の女の子が入ってきた、何時も通り。
『よう、元気だった?』
そう言ってベッドの横の椅子に腰掛け、俺の顔を覗いてくる、何時も通り。
『こんな姿で言うのもなんだけど…元気だな』
手にも足にもギプスをつけ、更に足は吊ってある。身体的にはとても満足いくような状態
ではないけれど、体力的に元気なのは確かだ。ずっと寝てばっかりだからな。
『それだけ言えれば充分だね。今日は何も持ってきてないけど、ま、我慢して』
確かに今日はなにもお見舞いの品はないみたいだ。鞄以外には何も見あたらない。
何時もはなにかしら持ってきてくれるのだが…まあ、そっちの方がいいか。俺なんかのた
めに余計なお金を使う必要はない。
『今日は学校どうだった?』
『ん?別に…変わりなかったよ。普段通りだった』
まあ、そうそう大きなイベントなんてあるもんじゃないからな。日常ってのはそんなもん
だろう。
“ガチャ”
『小山くん。ご機嫌はいかがしら』
病室のドアが再び開き、また人が入ってきた。
『まあ、そこそこ元気です』
この人は片岡先生。俺の担当である女医さんでけっこう美人。つうか俺は今時女医さんな
んてあまりいないだろう、と偏見を持っていたのだが、現実ってのは案外分からないもの
だ。
『あら、翔ちゃんも来てたの?いつもご苦労様ね』
俺の隣に座っていた少女…翔を見つけた先生は声をかける。この2人はすでに顔なじみに
なっていた。毎日会ってるからな。
『こんにちわ』
翔も先生に挨拶する。
『本当にお兄さん想いの妹さんね。小山くんは幸せ者だわ』
『ははは、まあ…』
俺は苦笑する。確かに毎日学校が終わると何時もお見舞いに来てくれるのだから兄想いの
妹なんだろう。それにお見舞いの品もよく持ってきてくれるし、果物を林檎を剥いてくれ
たりもする。翔は案外手先が器用だったみたいで、料理とかもうまいのかもしれない。
『ええ、たった1人のお兄ちゃんですから』
お兄ちゃん…か。
739ボブ富井:2005/11/30(水) 22:36:24 ID:SA+DusRC
世間では俺は足を滑らせ自分から転落した、ということになっていた。
唯一の目撃者である翔が証言してるんだし、何より俺自身がそう言ってるんだから間違い
はない、と思われている。いや、間違いはないのだ。

俺は1人病室で考えていた。なんであんなことになったのかを。確かに翔が俺に怒ってい
たことは確かだった。俺には理由が分からなかったが…それにそれはもう終わったことだ
と思っていた。
俺には結局分からないままだった。翔本人から訳を聞くまでは…

「気づいていなかったみたいだけど、俺は女になってからずっとお前のことが好きだった
んだぜ」

「前田がお前のことが好きなのも知ってた。なんせ俺が本人から訊いたんだからな。
…俺と前田では勝負にならないと思ったから…素直に身を引こうと思った。
でも…お前があんまり嬉しそうに話すもんだからよ。…我慢できなかったんだわ」

「その体じゃしばらくはなんも出来ねえわな?だから俺が面倒みてやるよ、前田にかわっ
てな。ねえ?“お兄ちゃん”」

つまり悪いのは俺だった。翔の気持ちに気づいてやれず、いくら知らなかったとはいえ翔
の前であまりに非道いことをしてしまったのだ。
そう、悪いのは俺だった。全部俺だった。だから本当のことは言わなかったし、俺自身信
じたくはなかったのかもしれない。
「翔に突き落とされた」なんてことは…
740ボブ富井:2005/11/30(水) 22:37:03 ID:SA+DusRC
しかし嫌でも思い知らされた。
2日前まで、前田さんは毎日お見舞いに来てくれていたのだが、俺が前田さんに多少キツ
イことを言って帰してから、彼女はお見舞いには来てない…
せっかく俺のことを心配して来てくれていたのに…悪いことを、本当に悪いことをしたと
思う。
でも怖かった。俺が前田さんと話しているとき、1人、無表情で林檎の皮を剥いている翔
が…
何を言うでもなく、何をするでもなく、俺のために林檎の皮をシュルシュルと剥いている
翔が…
果物ナイフがなかったからと包丁で皮を剥くその姿が何故か怖かった…

『そう言えば最近、前田香澄はお見舞いに来ないね。どうしたんだろうね?』
俺の考えてることを見透かしたのか翔がそんなことを言ってきた。
だが来ないのは当然だ。俺が追い返したんだからな…
『ふふ。彼氏に少しくらい非道いこと言われても、あの子なら構わずお見舞いに来てくれ
そうなのにね。よっぽどショックだったのかな…それとも、他に来ることができない理由
が出来たとか?』
……確かに、言われてみれば…前田さんなら俺が非道いこと言っても、それでも来てくれ
るのかもしれない…いや、でも実際来ていないじゃないか…実際に…
『まさか…』
『たとえば……ふふ、誰かに歩道橋の階段から突き落とされたり…』
……な!?
『もしかしたら、意識不明の重体だったりしてね?』
そ、んな…
『でも、クラスの連中は一言もそんなこと…』
『ここ、2日ほどは誰も来てないから、分からないよ?
それに意識不明の重体だよ。家族が学校の方にはふせていてもおかしくはないよね?』
でも、そんな、こと…
『あはは、冗談だよ、冗談冗談。顔真っ青にしちゃってさ。
まったくお兄ちゃんは冗談通じないよね』
『そ、そうか…冗談か…はは、そうだよな。冗談だよな…』
そうだ。そんなこと冗談に決まってる。
『…たぶん、ね?』
翔は棚に置いてあったリンゴを器用にシュルシュルと剥く。
シュルシュル、シュルシュルと…

BAD END
741ボブ富井:2005/11/30(水) 22:38:45 ID:SA+DusRC
なんかすごいイマイチな出来になってしまいましたが、戯れと思ってご勘弁を…

ラブコメと見せかけておいて、空の鍋かき混ぜたり、包丁振り回したり、別荘に火をつけ
たりとかマジ勘弁。
帰って…帰ってください…あんたなんか死んじゃえばいいんだッ!
つうか楓のAAもう出来てたんだ…仕事が早いな…

あ、次回からは本編です。セクロスシーンで魔法が解けたりしちゃ、まずいでしょう…
742名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:45:09 ID:yYvCTE/e
黒翔タンか…
これはこれd(ry
743名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:52:04 ID:JSyobuly
翔怖えぇぇ!!

ひとまずGJ!!
本編じゃなくて良かった…
744名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:55:26 ID:sZSDd6ER
来てたーGJ!!!!

翔テラコワス
745名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 22:58:52 ID:3HrGeTjF
神GJ!
っつーかむちゃくちゃダークですな。
最後のも実際にやってそう・・・

・・・あんまり鈍いのも考え物だな
746名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 23:38:51 ID:m+inLTtL
なんだか電影少女思い出すなぁ。
747名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 00:12:15 ID:kAuU9NqY
GJ!
これのANOTHER SIDEを見てみたい。翔の口調が変わっていくとことか、前田さんと何があったのか…とか。できればでいいですけど。
748名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 04:40:21 ID:OqSjlf9+
KOEEEEEEEEEE
なんなとなくダブルキャスト思い出しました・・・

これはこれでイイがな!
749名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 05:59:26 ID:vkLFmRSR
シャッフルテラコワスw
750名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 12:59:06 ID:7ZG3eJ9c
| ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
751名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 21:22:27 ID:WaqUko5Z
退院したあとは貴志を監禁してそうだなw
752名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:06:31 ID:aNhexvjg
ダブルキャストしか思い浮かばない俺とは時代が違うんだろうな俺22歳
753ボブ富井:2005/12/01(木) 22:47:31 ID:blMBQXBW
今日は体調崩してまして投下分まだ書き終えておりません
申し訳ありません。明日はきちんと投下しますので

イフの方は本編終わったらもう少し詳しく書こうかな、と…
754名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:50:09 ID:aNhexvjg
体調不良とあっちゃあ仕方ない。
お大事に。

関係ないが、何気なく思ったんだけど全裸待機とかしてる香具師はいるのか?
755名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:50:54 ID:WaqUko5Z
>>753
乙、体調に気をつけろよー
今年の風邪はしつこいらしいから(毎年、聞くが)
756名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 22:59:55 ID:H83qqFF0
>>753
顔出してくれただけでも乙。
体に気をつけてくだちい。
757名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 23:12:16 ID:2Bj+vDxt
>>753
むしろ毎日投下していた事のほうが凄いからな
お大事に

翔が最初からデレているようなIFも書いてくれると
非常に嬉しいんだが
758名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 23:24:05 ID:NJKnYUog
デレからツンに移行か、いや何でもない
759名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 01:26:14 ID:5m1TSibh
神乙
無理は禁物、ゆっくり休まれたし
760名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 10:24:14 ID:nusorUIa
ダークなのもいいけど、俺の中での翔タンは「お兄ちゃん」の事を想って何も出来ない
という妄想爆発
761名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 21:59:47 ID:DghofDQe
で、貴史も女性k(ry
762ボブ富井:2005/12/02(金) 22:16:34 ID:ef5w2nO6
ANOTHER SIDE

失恋のダメージってのは思ってたよりもすげえでかいな…
味わってみて初めて分かったぜ…

気が付くと当てもなく学校を飛び出していた。鞄やらなんやら全部教室に起きっぱなしだ
がそんなことは知ったことか…
今から授業なんて受ける気にもならねえし、学校にいるつもりもない。
当然、家に帰るつもりもない。
『家に居たら、絶対あいつと顔を合わすことになるからな…』
今は顔を合わすことすら辛え。恥ずかしい話だけど顔を見ただけでまた泣いちまいそうだ

…ったく、たかだが男1人のことでボロボロボロボロ泣きやがってよ。ホント弱くなった
よな俺。ま、男の時ならそもそも男を好きになること事態がありえねえ話なんだけどよ…
『好きになる相手間違えちまったよな…』
今さら言ってもしかたないことだけどよ…
相手には他に好きな女がいて、しかもその女もそいつのことが好きか。ドラマとかでは良
くあるパターンってやつだな。
『はは、ドラマみたいな恋をしました、ってか』
空笑いしてみる。虚しい…
すげえ胸が痛い。ドロドロでグチャグチャで、言葉にはしづらいけど、すっげえ気持ち悪
い。
763ボブ富井:2005/12/02(金) 22:17:20 ID:ef5w2nO6
痛い…痛い…イタイ…
ズキズキする…マジ痛てえ…
『とにかくこんな所うろついててもしょうがねえ…』
なんかスッキリすることがしたい。この胸の痛みが少しでも和らぐようなことが…
馬鹿なことでもいい。少しでも痛みがマシになることがしてえ。
『久しぶりにあいつらにでも会うか…』
スカートのポケットの中から携帯を取り出す。荷物は全部教室に置いたままだったんだが、
幸いにも携帯と財布だけは身につけておいた。
うちの学校の制服のスカートはわりとでかいポケットが付いているので、こういう小物系
を入れておくには便利だった。
登録している名前から三倉浩二を選ぶ。
三倉浩二−ここら辺じゃあんま評判の良くない宍原高校の奴で俺の悪友みたいなもんだ。
同じ中学で高校に入ってからもそいつを含め宍原の連中とよく遊んでたりしてたわけが、
最近はあんま会ってなかった。
正直、親しくなろうとも思わないような汚ねえ連中だが、適当に遊ぶには最適な相手だっ
た。
「おう、今から遊べねえか?」
とりあえずメールを送ってみる。ま、あいつなら学校なんてサボってるだろ。
しばらくすると返信が来た。OKらしい。指定された場所まで行くか…
スカッと出来ればそれでいい。たとえ馬鹿なことでもな…
764ボブ富井:2005/12/02(金) 22:18:15 ID:ef5w2nO6
『よう、久しぶり』
駅前まで行ったらそいつがいた。赤く染まった髪、服装こそは学生服だがすげえ適当な着
方で、首からはシルバーアクセがチャラチャラとぶら下がっている。
変わってねえな。相変わらずしまりねえツラしてやがる。
『あん?何だお前…?
もしかして逆ナンか?いいぜ、ホテルでも行くか?』
ニタニタしたツラで俺のことをジロジロ視線で舐め回す。は?ボケかこいつ?
目腐ってやがんのか…
と、思って気が付く。あ、そういやこいつは俺が女になったなんて知らねえのか。
チッ、面倒くせえな…
『バッカ。俺だよ俺』
『は?』
訳が分からないといったツラで俺を見る三倉。ま、そりゃそうだわな。いちいち説明しな
くちゃなんねえのか…
『あのさ。俺だよ、上村翔』
って言っても信じるわきゃねえよな。つうか普通信じねえか。
『何いってんのお前?翔の知り合いかなんかか?』
『じゃなくて、上村翔本人だっつうの!』
なんか証明するようなもんねえかな、と思ってスカートのポケットをゴソゴソ探す。
お、なんかあるな…何だこりゃ?
『学生証か…』
ちょうど良かった、助かったぜ。学生証は俺が女になってから写真とか全部差し替えてあ
ったんだ。いちいち撮りなおすのとかそん時はすげえ面倒かったが、ま、今は助かったぜ。
『ホラ、これ見ろよ』
『あん?』
学生証に顔を近づけてくる三倉。訝しげなツラして覗き込んでいる。これで信じてくれる
んなら助かる、つうか信じろ。俺をこれ以上イライラさせんじゃねえ。
765ボブ富井:2005/12/02(金) 22:18:56 ID:ef5w2nO6
『んん〜?』
三倉は学生証の写真と名前のところを一通り見た後、もう一度俺の顔を覗き込む。
どうだ?信じたのか?
『お前…ホントに翔?』
『そう言ってんだろがボケ!』
まあ、なにはともあれ信じたみてえだな。…ったくいちいち手間のかかる奴だぜ…
『そういや…どことなく顔も似てるような…お前…どうしたの?』
『どうしたもこうしたも、朝起きたらこうなってたんだから俺にも訳分からねえっつーの』
つうかホント今考えても訳が分からん。男だったのに朝起きたら女になってました、って
一体どこの世界の人間の話だよ、そりゃ。
ま、実際なっちまったもんはしかたねえんだけどよ…
だいたい俺が女にさえならなかったらこんな辛い気持ちにもならなかったんだよな…
『…まあ、いいや。お前は翔ってことでオールOK。
あ、そういや悪りいけど遊ぼうにも俺まだ人数集めてなかったんだわ。
今、メールしとくからよ』
何故か開き直ったような陽気な声で俺に話しかけてくる。心なしか顔もニヤけている。
どうしたんだ、こいつ?ま、信じてくれたのならそれでいいけどよ…
『ん?どこ行くんだよ?』
携帯を手に持ったまま俺に背を向ける三倉。
『あ、え〜と…便所だよ便所。ちょっと待っててくれ』
『おう、早くしろよな』
なんで携帯手に持ったまま便所いくかな?しまえよ?別にんなことどうでもいいけどよ…



『あ、もしもし堀田さん?…いい女見つけましたよ。今からそっち連れて行きますんで…
きっと気に入ると思いますよ…あ、はい、じゃそういうことで』

ANOTHER SIDE OUT
766ボブ富井:2005/12/02(金) 22:20:24 ID:ef5w2nO6
早めのパブロンSしといたから、たぶんもう大丈夫。頭痛いですけど…
今回も短くてスマソ

ところで“おすめすたいむすりっぷ”は買い、なのか?
ストーリー的にはレズしかなさそうなんだが…と女の子のヒミツでしくじった俺が言ってみる
767名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 22:33:21 ID:1P/lEWkI
陵辱の予感(´Д`;)

乙。
768名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 22:36:01 ID:vh0a5QF6
激しく乙彼
投下は勿論有り難い…ですが無理せずにw身体の方が大事w





あああああ…嫌な予感が…主人公急いで!超急いで!!
769名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 23:16:12 ID:+0H7Twxf
IF STORYの翔が↓になってるような・・・・・・
    , ',´ィ ' ´                          \
   / '/             ___    、     、  ヽ //ヽ
. / '´, '   /    ,  ,...:.:.':.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:.ヽ     ヽ  冫:;ィ::::;'  __
 '′/  ,/     /':.:.:.:.;:. -―¬¬¬―- 、:.:ヽ     ヽ/:/,.l:::::l':´_ハ
  / .,.,''  ,    /:,: '´             ` ',    ',//;:l::::;'´ /:::/
  ,' //  /    ,'´   i    l   ! .  |     !   ,      r '´ l::〈 /::::ノ
 i /.,'  /    l   i  l __tハ l ! .| t T¬ ト l、 !      ト、 !:::l /:; '
 l./ .l  ,'!      l  ,レ'T´ ll! !.l, l  li. |', ト, _!_l `!      lヾ':.l::::!l::::l
 l,' l  ! !      !  l', l ,ゝェ 、',|',l',. ! !.l >' ,r 、 ヽ,,'l     l::ヾ:!:::|.l::::!
   !  l !      ', . l ' / /.n.',` .'|',| '!  l 0 l  '' !    .l;:::l::ー':;'::/  
   ',  !. l     '., ',::''::.ヽニ.ノ, .:    ::... ミニ'r  l.   !  ll::::ト:ヾー'    
    ', ! !      ヽ':;:::.` ̄   ..::.        ,' .  l.  !l::::! ';::':,
    ', l l          ';`::::..   .::::::'         ,'   l   !.';:::', ':;:::':,
     '.,! !         ';::::::::...:::::::::r--ァ     ..;'  .l l!  l ';:::', l';::::',
.       !     l   lヽ:::::::::::::::::ー.′   ..::;:;'   l .l!  !  ';:::':!,';::::',
         ! l      !.  !  ` 、:::::::::::  ...::;:::'::/    ! ,'!. /  ヽ::::':,!::::!
       ! l    .l  .l  !   `ヽ:、:;::::':::::::/     ! ,','./ l   ヽ:::';:::l
       l l!   ', . ト、. ト、',、    !:::::::::::/   , / ./// ト、、 .l! !:::ト'
       l ハ .  ', ',ヽ ', ヽ',\   !::::/   ///>、 、 ! ヽ!', l.l,'';;';!
770名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 23:58:43 ID:1uqDYl1W
まさかこんな展開になるとは…

好きだけどね。GJ!
771名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:08:08 ID:r+Zj3WIQ
レ・イ・プ! レ・イ・プ! レ・イ・プ!
772luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/12/03(土) 00:18:43 ID:cPsSJ6xR
心が痛くなりそうな展開…何とか回避できないものか…
773名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:23:07 ID:cPsSJ6xR
誤爆 スルーしてくらさいね
774名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 00:49:15 ID:gWxzkDjw
あながち誤爆じゃないレスだな・・・確かにこれは心が痛む展開だ
なんとか翔ちゃんを救ってやりたいが、リンカーンになっちゃうんだろうな・・・
775名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:00:43 ID:CaKh3Iei
神乙!
しかし皆の言うとおり波乱の予感
776名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:08:06 ID:y+WeOA0j
そうなりそうなところでアノ人の登場でつね?
777名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:11:13 ID:6FiXR85r
話の展開を決める権利があるのは書き手のみ。
俺達は皆で仲良く妄想に酔いしれていよう・・・
778名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 01:48:08 ID:cZPMAmlV
しかし割と本気でリンカーンは心が痛むと思ってしまっている辺り。
よく書かれた話だったのだなと思う。いつの間にやら感情移入していたというか。
779名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 02:33:54 ID:XdwJzrPE
今更ながら>>566

>人間の体はわりと丈夫に出来ているってことを今日再確認した。
>これなら2階くらいの高 さから落ちても助かるわな、そりゃ。

>>735への伏線だということに気が付いた。
780名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 09:48:36 ID:2KOx1tdA
>>779
SUGEEEEEEEE!!!
781名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 12:04:43 ID:PWBbZpwn
なんつーか、ありがちの展開だな
782名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 14:34:11 ID:F58TuGen
>>735
>それとその日、翔は学校を休んだ。なんでも、制服が汚れたから今日は着ていけない、と
>いうことだった。いったい何をしていたのか…

>>765の後になんかされちゃったってこと?
783名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 21:21:11 ID:gWxzkDjw
>>782
>>735の展開とはまた別のアナザーワールドなんだろ・・
ボブ氏もアナザーは本編の後に書くといってるみたいだし
これが本編の序章だろうね、がんがれお兄ちゃん、超がんがれ!!
784ボブ富井:2005/12/03(土) 21:38:25 ID:Ds4f/T1Y
『くそっ!』
だいぶ翔のことを探し回ったが一向に見つからない。コンビニ、デパート、ゲーセン等翔
が行きそうなところは虱潰しに探したが翔はいなかった。
『いったいどこに行ったんだ…?』
よくよく考えてみればこのだだっ広い町で人1人見つけるというのはけっこう難しい。
翔のようにそんじょそこらにいないような美少女でもたくさんの人達の中に紛れてしまえ
ばちょっとやそっとじゃ分からない。
いかに人通りの少ない時間帯だといっても、1人紛れるには充分な人の多さだ。
『別に隠れてるわけじゃないと思うけど…』
とりあえず探すしかない。誰か他に頼れる人でもいれば別だけれど…頼れる人?
『そういえば…』
誰か頼れる人が…

「もし困ったことでもあったら、遠慮無く知らせてくれ」

…いた。
いたじゃないか!そうだ、すっかり忘れてた。こいつはグレィトですよ!
健さん、健さんがこの町に来てたんだった。
「いなくなった妹を一緒に捜してください」なんてあまり大したこととは言えないかも知
れないが、俺にとっては大したことだ。
それに健さんはいい人だからきっと協力してくれる。
さっそく電話を…
『あ…』
携帯を取り出して気がついた。よく考えたら俺、健さんの携帯の番号知らないじゃんか…
ちょっとどういうことですか俺!なんでそんな大ポカを…
つうか健さんも健さんだ。あの時番号なりアドレスなりを教えてくれたらよかったのに…
…って人のせいにしてもしかたない。
785ボブ富井:2005/12/03(土) 21:39:40 ID:Ds4f/T1Y
『どうする?どうする俺!』
このままウダウダ考えてないでさっさと翔の探索を再開した方がいいな。
『いや、ちょっと待て…』
健さんの番号は知らないが、雪彦さんの番号なら確か…確か今年の春に会ったときに聞い
てメモリにいれていたような…
急いで携帯で確認する。
『あった…』
ありましたよ、須々木雪彦。よかった…本当によかった。
たぶん、いや、まず間違いなく雪彦さんも健さんと一緒にこの町に来てるはずだ。
あの2人が別々に行動するなんてあまりあることじゃないからな。
…春会ったときは別々だったけど…
『なんて今考えても仕方ない』
雪彦さんが携帯を変えてないことを祈って電話をする。
“トオルルルルルルル”
『頼む。出てくれ!』
これで雪彦さんが出てくれなかった大人しく諦めて俺1人で探すしかない。
だけどあの雪彦さんなら…それに健さんと一緒なら尚更心強い。
『はい、もしもし?』
出たー!ありがとうございます神様。この世に神様ってのはいるみたいですね。あ、一応
寝子神も神様か…感謝しときますよ。
『もしもし雪彦さん?』
『そうですけど…?』
『俺です!小山貴志です!』
『…ああ、貴志くんかい?久しぶりだね。そう言えばこの前、美雪さんが電話したとか言
ってたな〜。まったく、その時僕にもかわってくれたらよかったのに』
『突然で悪いんですけど…健さんは?』
『ああ、今ちょっと席を外しててね。後1時間ほどしたら戻ってくると思うんだけど…』
1時間か…待ってもいいけど…いや、やっぱり駄目だ。
786ボブ富井:2005/12/03(土) 21:40:19 ID:Ds4f/T1Y
『あの雪彦さん…頼みがあるんですけど…』
『ん?なんだい?』
『実は人を探して欲しいんですよ。その、俺の妹なんですけど…』
正確に言えば元弟、現妹と言ったところなんだけど…まあ、今はそんなことはどうでもい
い。
『…なにか事情がありそうだね?
…分かった。かまわないよ。それで、特徴とかあったら教えてくれないかな?』
特徴か…可愛い。美人。…なんてことは特徴にはならないな…
え〜と、何か…
『え〜と、黒髪で肩までショート。あとうちの、東南高校の制服着てて、鞄とかは持って
ません。あと、その俺が言うのもなんですけど可愛いです。
…すいません。思い当たる特徴はこれだけです』
『うん。充分だよ。制服は着ているけど鞄は持っていない、ね。
じゃあ探してみるよ。もし見つけたら電話するから』
『ありがとうございます。本当にすいません』
『いやいや、かまわないよ。じゃあ』

よし、雪彦さんが協力してくれるのならすぐに、とは言わないけど見つかるはずだ。
何せ物探しのエキスパートだからな。あれだけの少ない情報でもきっと見つけ出してくれ
るはず。
『さて、俺もこんなことしてないで早く探さないと』
もう一度町に駆け出す。翔…早く見つかってくれ。なにか嫌な予感がするんだ。
787ボブ富井:2005/12/03(土) 21:41:09 ID:Ds4f/T1Y
“ドス”
『わたっ!?』
走り出したところで誰かにぶつかった。痛た…っと、相手の人は大丈夫か?
『あの、ごめんなさい。急いでて…』
目の前で転んでいる人に声をかける。どうやら小さな女の子にぶつかったみたいだ。
悪いことをしたな。大丈夫だろうか…ケガとかしてないかな…?
『いえ、別に…』
起きあがろうとする女の子。うん、どうやらパっと見てケガはないみたいだな…良かった。
『大丈夫かい?』
女の子に手を伸ばす。急いでいるとはいえ、こんな子を放って去っていくのは最低だから
な。
『うん、大丈夫ですにゃ』
………にゃ?
『はい?』
起きあがった女の子をよく見ると…これは、なんていうか…その…
外見的には10歳くらいの純粋に可愛らしい女の子だ。うん、そうそういないくらいに可
愛い。あと5、6年ほどたったら美人になると思う。服装は花柄のワンピース。
そこまでなら何も問題はない。なにも、問題は、ない、のだが…
問題は…頭の上にネコミミがのっかっていることだ…それにお尻から尻尾が…
『あれ?あれれ?』
おかしいな?俺は現実世界を生きているはずだよな?
確かにネコミミ少女なる生物が存在することは知識として知っていたが…まさが自分の住
むこの町でエンカウントすることになろうとは…はぐれメタルよりもレアだ。
いや、いやいやいやあり得ない、あり得ないぞ。もしかして新手のスタンド使いか…?
スタンド使いは皆特徴的な格好をしているからな…セッコとかメローネとか…
そう言えば岸辺露伴もけっこう特徴的な格好してるよな、髪型とか。味もみておこう。
…って混乱するな。混乱するな俺!目の前の現実を直視しろ!
『あの…おにいさん?』
『あ、いや、何でもない。何でもないんだ。じゃ悪いけど俺急いでるから
その…ぶつかってごめんな』
これ以上この子を直視すると俺の現実感が揺らいでしまいそうだ。悪いけど今はあまり時
間もとってられないし…もう行こう。
788ボブ富井:2005/12/03(土) 21:41:52 ID:Ds4f/T1Y
『上村翔がどこにいるか知ってるにゃ』
なにィィィィィィ!!??
『なんでそのことを…いや、それ以前になんで翔の名前を』
この子いったい何者?もしかして本当にスタンド使いなのか?アトゥム神?
…ん?待てよ…この話し方…どこかで……あ!
『君…もしかして寝子神?』
『に゛ゃ!?』
あ、尻尾がビーンと立った。やっぱり…
『寝子神だろ…』
『な、ななな、なんのことかにゃ?私には全然さっぱり…』
コイツ、なにやってんだ…だいたい何でこんな姿で…いや、さすがに夢の時の姿じゃ他の
人がビックリするとは思うけど。でも今の姿でも充分…
しかし何で少女?趣味?趣味なのか?
『そ、そんなことより…翔の居場所を聞きたくないのかにゃ』
そうだった。そんなことより…
『知ってるのか!?』
『当然だにゃ。神様が知らないことはないにゃ』
えっへんと胸を張る女の子(仮)。
やっぱり寝子神じゃないか…まあ、今そんなツッコミしたらまた話がややこしくなるから
止めておこう。
『それで、どこに?』
『この先の角を曲がって裏通りの方にいくにゃ。そこから右に角を曲がったところにある
潰れたバーにいるはずにゃ。あ奴に危険が迫っているにゃ。さっさと行ってやれにゃ』
危険が…迫ってる?危険が迫ってるだって!?
『分かった。ありがとう寝子神!』
やっぱり予感は的中したか!急がないと!
『だから寝子神じゃにゃいと言っておるに…』
俺は寝子神に礼を言うとすぐに走り出した。
なにが起こっているのか分からないが…間に合ってくれ!




『出来れば私が助けてやりたいところにゃのだが、そこまでするとルール違反なのにゃ。
…願わくば2人が無事でありますよう』
789ボブ富井:2005/12/03(土) 21:46:26 ID:Ds4f/T1Y
ベタな展開しか思いつかない俺が来ましたよ
捻りのある展開とか無理。マジでスマン
この後の展開も想像つくと思う

>>779
SUGEEEEEEEE!!!つうか俺も気がつかなかった…

>>782
疑問に答えますとイフの方ではなんかされちゃったわけです
具体的に言うと「白濁の放課後 汚された肢体」
本編の方ではどうなるかは分かりません…いや、分かると思いますけど

強姦いくない、いくないよ強姦。女が男をレイープするのは俺的にはOKです

790名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 22:15:34 ID:xMTE3jMx
キタキタキタキタ。頑張れ頑張れお兄ちゃん。いいねいいねいいね。
バッドエンドルートはとりあえずおいといて、ラブラブルート21ですわああ(このネタ分かる?
791名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:18:58 ID:AB+hlP+L
>味もみておこう
笑った

毎日が楽しみです。
今後の展開、目を話せませんね。
792名無しさん@ピンキー:2005/12/03(土) 23:40:35 ID:Vsgckwcn
神GJ!
あまり酷いことにはならないようなので一安心

このスレだけは毎日チェック義務>漏れ
793名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 00:40:02 ID:HFh/X3Pm
        、_
       |__ ィ ̄ゝ、゙_ ̄!
      /<{__l)  ({ ̄l> ヽ < 乙ですにゃ
      ,゙   、_,、_,  ̄   |
       {    '、_ノ      !
       ヽ,      _ .ノ
  i⌒ー‐''´ `   ̄ ´ ヽ
  ゝ __ ,.. イ      l |
794名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 02:02:42 ID:7x0E/CDx
神乙!!
>>792とまったく同意見
795ボブ富井:2005/12/04(日) 21:49:25 ID:SzPgsP5l
ANOTHER SIDE

『おい、いつまで待たせんだよ?』
三倉とマック入ってからかれこれ1時間ぐれえたつ。
俺は携帯をいじる三倉のあい向かいでハンバーガーをひたすら食っていた。
すでにチーズバーガー4つめ、ポテトは2つめだ。
『まあまあ、奢って貰ってやってるんだから文句言うなよ』
確かに全部金は三倉持ちなわけで…俺にあんま文句言う筋合いなんてないかもしれねえけ
どよ。
俺はなんかスカッとすることがやりたくてお前を呼んだんだ…だれもハンバーガー食うた
めにわざわざ誘ったわけじゃねえ。
『にしてもちょっと時間かかりすぎなんじゃねーのか?人集めんのになんで1時間もかか
るよ?』
どっか別の町から呼ぶわけじゃあるめーし。お前のガッコからだったらそんな時間かかん
ねーだろ?
『そう言うなや。だいたい今3時半ちょっとすぎたとこだぜ。どこの学校もまだ終わって
ねーっつーの。
俺やお前と違っていっつもサボってるわけじゃねーんだぜ』
『はっ、よく言うぜ。学校行っても勉強なんてやってねーくせに。
どうせ適当に遊んでんだろ?』
こいつらが真面目に机に座って勉強してるとこなんて想像できねーよ。だいたい学校なん
てほとんど行ってねー連中ばっかだろうに。
『まあな…でも、お前も東南なんか行ってるケドよ、やってることは同じだろ?』
『違げーよ。俺は最近は真面目にやってるっての』
そう、最近はけっこう真面目にやってる。一応授業はきちんと受けてるし、成績もそんな
に悪い方じゃない。素行つうか態度とかでも以前ほど五月蠅く言われなくなったと思う。
確かにちっと前の俺なら授業には出ねえ、態度は悪いし教師にはくってかかる、とか平気
でやってただろう。でも、いつからかそんな事をしないようになった。そう…
796名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 21:49:40 ID:xBoWC+pJ
なんだ!?
797ボブ富井:2005/12/04(日) 21:51:03 ID:SzPgsP5l
『(あいつのおかげか…)』
正直言って俺は自分でもそんな馬鹿なことやってるって実感はなかった。
授業はめんどかったし、教師共はくだらねえことで五月蠅く言うからちょっと頭にきただ
けだ。それが俺のせいだとか、俺が悪いとか思ったことはなかった。
ただ…その事であいつが俺の代わりに謝ってるのを見てから少し考え方が変わった。
別に俺の否を認めたとかそういうわけじゃねえ。ただ俺のせいであいつが苦労するのはち
っとばっかし気の毒かな、と思っただけだ。義理の兄弟とはいえ、言ってみれば赤の他人
の為にあそこまで頭を下げて平謝りするあいつを見て、少し格好いい奴だな、と思っただ
けだ。
それもあって…俺は女になってからあいつのことを…
…っといけね。そのこと忘れる為にこうして遊びに出てきたのに俺が思い出してどうす
る!あいつはもう俺に振り向いたりはしないんだ…振り向いたりは…
『う……』
…って何また泣きそうになってんだよ馬鹿!忘れろ!今はそのことは忘れろよ!
『おい、どうした』
気がつくと三倉が俺の方をじっと見てた。っつ!いけね、いけね…
『べ、別になんでもねーよ』
『そうか…』
こんな奴に涙見せるなんてとんでもねえ。一応ダチってことなってるがあんま信用できね
え奴だからな。そもそも信用なんてしてねえが。
『あ、そうそう、後20分ほどで人数集まるって返事来たからそろそろ行くか』
『行くって、どこへだよ?』
『最近俺らがたまり場にしてる場所があんだよ。そこでいっぺん合流してから遊びに行く
って手はずだ』
798ボブ富井:2005/12/04(日) 21:51:57 ID:SzPgsP5l
たまり場ね〜。どうせろくな場所じゃねえだろうな。つうか何処か知らねえが俺らみたい
なのにたまり場にされたら迷惑だろうに…
ま、んなこと俺には関係ねえが。
つうか…
『そんな別に大人数集める必要ねーだろ。5人ほどいりゃ俺はいいんだよ』
いったい何人集めてるのか詳しくは知らねえけどよ。どうもえれえ大量にメール送ってる
みたいだからちっと気になった。
『ざっと10人ほどは呼んでるけどよ。なんせお前女になってんじゃん。しかもすげえ可
愛いし。そうメールしたら何人も来たいって奴が増えてよ。
ま、勘弁してくれよ』
10人もかよ。俺あんま多いの好きじゃねえんだよな。それに…
『つうか俺が女になってるって言ったのかよ…』
『いいじゃねえか。どうせ会ったらすぐバレることだしよ』
まあ、そりゃそうなんだが…
『だから、きっちりお持てなししないとな…』
何故かにやける三倉。は?なんだこいつ?何が可笑しいんだ?
『お持てなしとかいうほどのもんじゃねえだろ』
『はは。そりゃそうか』
訳分からんこと言う奴だな。元々アホな奴だとは思っていたが…
『それよりも行くか』
そう言って席を立つ三倉。
『あ……んぐ…おう』
俺も残ったポテトを全部口の中につっこんで、後に続く。
799ボブ富井:2005/12/04(日) 21:53:03 ID:SzPgsP5l
『ここだ』
案内されたのは町中から離れた裏路地にある一件のつぶれたバーらしきところだった。
コンクリートの地面より下に階段が続いており、一般の人間から見たらあんま雰囲気のい
いところとは言えねえ。
ま、俺らみたいなのがたまるには丁度いい場所かもしれねえが…
『さっきメールしたらもう人数揃ってるみたいだからよ。先入れよ』
『…おう』
三倉に言われ俺は先行して階段を降りる。なんだが煙草くせえ。最近つうか女になってか
ら吸ってなかったから匂いに敏感になってんのかな。

中は外見通りの場所だった。
そこら辺に割れた酒瓶やらビール缶やら煙草の吸い殻が転がっている。お世辞にも綺麗な
場所ではない。ライトも何カ所かはついており、真っ暗ってことはねえが、あんま明るい
こともねえ、辛うじて人の顔が見える程度だ。
『お、来たか…』
店の奥に何人かの男が集まっている。カウンターの所には男が1人腰掛けておりそれを取
り囲むようなかたちだ。
カウンターに座っている男はスキンヘッドで右頬には大きな傷がある。目の所はサングラ
スで隠れててよく分からねえが、どうみても凶悪極まりねえツラしてやがる。
…つうか学生じゃねえだろ。やべえ雰囲気が漂よってやがる。
『ほう…すげえ上玉じゃねえか』
そいつは俺のことを値踏みするみたいにジロジロ見てきやがる。なんだコイツ?
『アンタ…誰だ?』
『オイ!堀田さんになんて口の利き方しやがる!』
堀江…と呼ばれた男の取り巻きっぽいチンピラが俺に向かって怒鳴ってきやがった。
ホントにどういうこったこれは…
800ボブ富井:2005/12/04(日) 21:53:55 ID:SzPgsP5l
『この人はな。本物のヤクザなんだぜ。俺らとは格の違うお人なんだよ』
ヤクザか…どうりでな。雰囲気からしてただのチンピラじゃねえとは思っていたが…
『で、なんでそのヤクザ様がこんなとこにいんだよ?』
『今は堀田さんが俺らの面倒見てくれてんだよ。おかげで俺らもいろいろと遊べて楽しい
ぜ』
堀田の取り巻きの男の1人が答える。なるほどねえ。ここらの不良はヤクザの手下か…
ちっと見ねえ間にずいぶん変わっちまったもんだ。
『へ〜、ヤーさんがチンピラ囲ってお山の大将かよ?ずいぶんなこったな』
『んだとコラー!』
『まあ、落ち着け。ふ〜んなるほどねえ。可愛いだけじゃなくてなかなか気も強えーじゃ
ねえか。俺好みだな』
取り巻きを制して俺をジロっと見つめる。その顔はニヤついてやがる。
『おい、三倉…どういうこったよ?』
俺の後ろにいる三倉に問いかける。こんなの聞いてねえぞ。人数集めて遊びにいくんじゃ
なかったのかよ…?
『へへ、悪りな。堀田さんにいい女連れてこいって言われててよ。
なかなかいいのが見つかんなくて焦ってたらちょうどお前が出てきてよ。ベストタイミン
グってやつだったぜ。
いや、ホント助かったぜ翔…いや、自称上村翔ちゃんよ!』
なん、だと…!
『…てめえっ!!』
『はは、そんな可愛い顔で睨まれても全然怖くないっての。
だいたい、何が朝起きたら女になってた、だよ。んな冗談今時小学生でも信じないっつ
ーの!
お前がいったいどこの誰で何で翔の名前語ってんのかとか、まあ、この際どうでもいい。
いや、むしろ翔本人だったって方が俺はいいがな。翔の奴最近何度誘ってもつれねえし、
いいかげん頭きてたんだよ』
この野郎…!あまりいい奴だとは思ってなかったがここまでのクソ野郎だったとは…
『…俺をどうするつもりだよ…?』
沸騰しそうなほど怒りに満ちた頭を落ち着かせ訊く。だいたい想像つくがな。
こんな所に俺を連れ込んだ時点で…
『んなの決まってんだろうが!ネンネじゃあるまいしよ!』
堀田の取り巻きの男が怒鳴り、続いて何人かが俺の周りを囲み始める。
801ボブ富井:2005/12/04(日) 21:55:07 ID:SzPgsP5l
…ちィ!やっぱりかよ…
『俺が満足いくまで犯ったら後はお前らにまわしてやる。
写真とんの忘れんじゃねーぞ』
相手は12人。前に6人、後ろに4人か…
堀田ともう1人のヤクザっぽいのは余裕ぶっこいてるのかカウンターのところで見ている
ままだ。
ちっとやべーか…女になってだいぶ力落ちてるからな…ま、そんなこと言ってられねえが。
『…へへへ』
笑いながら徐々に距離を詰めてくるクズ共。
『はっ、女1人相手に大の男が寄ってたかってよお。
チキン共が…っ!そんなに俺が恐えのかよ?』
『なんだと!』『このクソアマぁ!』
『止めろ!挑発だ、相手にすんじゃねえ!』
勢いだった男共を堀田が制す。…っち、やっぱり駄目か…
と、なるとこいつはもう正攻法でいくしかねえな。
『出口は…』
後ろの階段を確認する。約10メートルほどか…
幸いにも背後の守りは手薄だ。今の俺でも3人程度だったら楽勝でブチのめせる自信はあ
る。つっても相手もそこそこ場慣れしている連中ばっかりだ。そううまくいくかどうか…
ま、うまくいかなかったら俺がこのゲス共に犯られるだけだ…そればっかりは勘弁願うぜ。
あいつにならともかく…こんな野郎共に体預けるなんざ死んでも御免だからな。
ま、グチグチ考えてもしゃあねえ。ここはいっちょ、やるか!
802ボブ富井:2005/12/04(日) 21:56:21 ID:SzPgsP5l
『うおおおおおおおおおっ!!!』
俺の背後の三倉の右足にローキックをくらわせる。
『がっ!?』
一瞬、足を押さえて屈み込んだ三倉の顔面がちょうど俺の拳の前にきたので、鼻めがけて
拳を叩き込む
『おらぁ!』
“ゴス!”
鼻血を出しながら倒れ込む三倉。
『つぅ…』
思いっきり殴ったせいで拳が少し痛むがそんなこと気にしてられない。
そのまま出口の階段まで走る。
『逃がすか!』
俺の前に男が出てきて視界をふさぐ。やっぱり簡単には逃がしちゃくれねえか。
『どきやがれ!』
勢いをつけて相手の脇腹に蹴りをいれる。
『くたばれ!』
相手が怯んだところで今度は顔面に思いっきり足をめり込ます。
“グシャ”
よし!視界が開けた。あともう少しで階段に…
“バチィィ!”
『……あうっ!?』
な、なんだ…いきなり…背中に…衝撃…が
背中に激しい衝撃をうけ思わず倒れる。なんだ…体が動かない…?
目線を上げると1人の男が俺を見下してニヤニヤしている。あの手に持っているのは…ス
タンガンかよ、クソ!
『…ったく手間かけさせんじゃねえよ!』
『おい、この女気絶しちまったんじゃねーのか?』
『心配すんな。電圧は抑えてある。気絶しちまったら面白くねーからな』
倒れた俺の周りにワラワラと男共が集まってくる。ちくしょう…っ!
803ボブ富井:2005/12/04(日) 21:57:15 ID:SzPgsP5l
『このクソ女!痛え!痛えじゃねえかクソ!ブッ殺す!ブッ殺してやるクソがぁ!』
立ち上がり、鼻血がドクドク流れるのを手で抑えながら、血走った目で俺の方を睨みつけ
る三倉。さっき倒した男もまた起きあがる。
『ははは、おいおい、なんだよ三倉そのツラは。ひひ、真っ赤じゃねーか』
『うっせー!!いいからその女俺に寄越せ!口もマンコもケツも犯りまくってからブッ殺
してやる!』
『待てよ三倉!まずは堀田さんだっつーの』
気がつくと堀田の野郎が俺のすぐそばまで来ていた。
『まあまあ勘弁してやれ三倉』
『でも堀田さん…この女…』
『俺が犯ったらまずはお前にまわしてやんからよ。そん時は好きにしろや』
『は、はい!ありがとうございます!』
『さて…じゃあ翔ちゃんだったけな。準備はいいかな〜?』
笑いを含んだ口調で倒れている俺の目の前まで顔を近づける堀田。
『いいわけねーだろクズ!』
かろうじて動く口で暴言を浴びせる。汚ねえツラ近づけんじゃねーよこのクズ野郎!
クソ!体さえ動けばこんな野郎…
『ははは、ホント気の強えー女だな。ま、心配すんな。ちゃんとお前も気持ちよくしてや
るよ。
ここにいる全員が終わる頃にはお前もチンポ無しじゃ生きられねーエロ女になってるぐら
いにな。
ひゃははははははははは!』
下卑た声で笑う堀田。つられて周りの連中も一緒に笑い出す。
『触れんじゃねえ!ちょっとでも触れたらお前ら全員ブッ殺してやる!!』
『出来るものなら…なあ?』
『クソ!クソが!このクズ野郎共…許せねえ絶対に許せねえ!お前ら全員ここから生きて
帰さねえからな!』
ちくしょう…っ!ちくしょうちくしょうちくしょう!
まだだ!まだなんか方法はある。俺が助かる方法が…絶対、絶対にある!
こいつらをブッ飛ばして、全員ブッ殺して…全員…全員………
………おにい、ちゃん


『待てー!!!!』

ANOTHER SIDE OUT
804ボブ富井:2005/12/04(日) 22:03:38 ID:SzPgsP5l
“たいむすりっぷ”の体験版やった。予約した。後悔はしてない
どうもストーリーとかサンプル見た感じでは、和姦=レズ、強姦=男、みたいな感じですね
でも出来ればレズだけでなく男との純愛ルートも1つはあって欲しい。
ぶっちゃけマスターでもいいから…

ところで明日は少し所用がありまして、もしかしたら投下出来ないかもしれません…
805名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:09:51 ID:FoeJSkcu
ボブさん、あんたって人はそんな焦らすような事を・・・

待ってるぜ。
806名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:28:02 ID:SfSMj4aN
某格闘漫画並みに芸術的な寸止めだ。
807名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 22:38:39 ID:gwOqf5be
この寸止め…シャナを思い出す
808名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 23:38:24 ID:7x0E/CDx
あまりにもナイスな寸止め……
期待して待ってます
809名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:19:29 ID:VQZjK7nw
神乙!
しかし寸止めはキビシイー
810名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:53:50 ID:OxUUwfRc
キタキタキタキタお兄ちゃん頑張れ超頑張れ。んんっ!?昨日も同じ事を言ったような。
811名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 00:58:04 ID:w8pH24MD
GJ!……GJなんだが…
『まてー!!』←畜生!こりゃ誰だ、一体誰なんだよ!気になる気になる気になる気になる気になる気になフォーーーーーー!!




正直スマンかった
812名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 02:06:05 ID:JHWGqi+6
C:現実は非情である。
を選択きぼん
813名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 07:18:31 ID:X3KG3Nkq
>>812
いやそれはif分だろとw
814名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 09:23:40 ID:wJE50xFc
ifの方もあんまりひどい事して欲しくないとアピールするテスト
815名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 20:02:48 ID:f4ngmcMu
>>814
同意。

強姦(・A・)イクナイ!
816名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 20:30:05 ID:ndDMo/dR
むしろifの方で翔に逆レイプされる貴志
817名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 20:40:26 ID:X3KG3Nkq
ソレ(゜∇゜)イイ

つか激しくキボンしたい
818ボブ富井:2005/12/05(月) 22:09:19 ID:iN+d1xEt
『待てー!!!!』

有らん限りの大声で叫んだ。バー内の人間の視線がいっせいに俺に注がれる。
ギリギリだった、かもしれない。とにかくなんとか間に合ったようだ。
寝子神から翔の居場所を聞いて、全力疾走でここに向かった。で、いざ中に入ってみれば
この有様。
何人ものいかにも凶悪そうな男たちが円を作り、その中心に翔が倒れていた。
男たちのにやついた表情を見れば、これから何が起ころうとしていたのかは容易に想像が
つく。
なんでこんなことになったのかは分からない。ただ翔が凶悪な連中に襲われそうになって
いたのは確かだ。
男たちが誰なのかなんて見当がつかない、いや、1人だけ心あたりはあるのだけれど。
もっとも人から特徴を聞いていただけで、直接出会ったのは今が初めてだ。
堀田史也…危険な男だと聞いていたが、実際会ってみてその通りだと思った。
人を外見で判断するのはよくないかもしれないが、どう見ても危険人物だ。
『ちゃんと1人は見張りたててろって言っただろうが!』
その堀田が口を開く。外見そのままのような低くドスの効いた声だ。
『『す、すいません』』
周りの男たちが堀田に謝る。やっぱり堀田がこの連中のリーダー格だな。
『早く翔を離せ!警察を呼んであるんだぞ!』
『誰に命令してんだコラー!』『サツって…やばくねえ?』『おい、どうすんだよ?』
周りの男たちが口々に俺に向かって暴言を吐いたり、不安めいた顔でざわめきあったりし
ている。このおどしで素直に引いてくれればいいが…
『落ち着け!仮にサツを呼んでてもここまで来るに時間がかかる。場所を移しゃあいいだ
けの話だ。まあ、その前に…』
堀田が俺を睨む。
『…こいつをブチ殺してな』
それを合図に男たちが俺の方に距離を詰めてくる。お楽しみを邪魔されたからか明らかに
怒りの表情だ。やばいな…
819ボブ富井:2005/12/05(月) 22:10:07 ID:iN+d1xEt
『翔、大丈夫か?』
おそらくはまだ何もされてないと思うが、一応翔の状態を確認するために声をかける。
『馬鹿!なんで来たんだよ!俺のことなんかどうでもいいからとっとと逃げやがれ!
今ならまだ間に合うからよ!』
床に倒れたまま翔が声をあげる。うん、どうやら何かされて動けないみたいだが、ぱっと
見てこれといった傷とかもないし、体の方は大丈夫なんだろう。良かった…
『お前を助けに来たのに、逃げたら意味無いだろ』
以前のことで少々度胸がついたのか、凶悪そうな男たいが今まさに俺を叩きのめそうとし
ている状況でも割と冷静に声が出る。
『助けるとか格好つけてんじゃねーよ!さっさと逃げろ!逃げねえとブチ殺すからなぁ!』
泣き出しそうな声で俺を怒鳴りつける翔。俺のこと心配してくれてるのか…嬉しいな。
でも逃げないとブチ殺すって言ってもこの状況じゃ無理だろ。
『俺1人じゃ逃げない!翔も一緒に逃げる』
そうじゃないと来た意味ないし。
しかし幸いというべきか俺が注意を惹きつけたから連中は翔から離れた。今、翔のそばに
いるのは堀田1人だけだ。
『馬鹿!ばかばかばかばばかばかばかぁ!』
涙をポロポロ流しながら俺を怒鳴る翔。むう…助けに来た人間に対して馬鹿は失礼じゃな
いか…?
『へへへ、お涙頂戴の再会はすんだのか?つうか、なんだてめえは?翔ちゃんの男か?』
『…兄貴だ』
お前なんかに翔を翔ちゃんだなんて呼ぶ権利はないと思うぞ。
『ほう、そりゃ随分妹思いの兄貴だな〜。しかし1人で来るとはなかなか勇敢なお兄ちゃ
んだ』
『お前らなんか1人で充分だから』
ドっと周りから笑いが起きる。
当然ハッタリだ。俺じゃ正直1人も倒せないかもしれない。ま、別にケンカしにきたわけ
じゃないんだが。
『ひゃははははは。なるほど「1人で充分」か。はははははははは…
―――なめてんじゃねーぞ糞ガキがぁ!!』
馬鹿笑いから一転ものすごい形相で俺に罵声を浴びせる堀田。ぐ…さすがに迫力がある。
『…もちろん俺だって何の準備もしてきてないわけじゃない』
ポケットに手を突っ込む動作をする。
『くたばれクソがぁぁぁ!!』
その動作を見て男共がいっせいに飛びかかってくる。
ポケットの中には…ティッシュが入っているだけだ。さっきのはただのハッタリ、こうで
もすれば飛びかかってくるだろうと思っていたが案の定。
俺はケンカはそんなに強くない。ましてや俺よりも格段に強い翔を動けなくようにした連
中にかなうわけがない。でも身のこなしなら少しは自信がある。
『っつらぁ!』
単調に襲いかかってくる連中の間をすり抜ける。いっせいにかかってきたのが逆にアダに
なったな。普通後ろにもう何人かは置いておくものだ。
そのまま全力疾走で翔のところまで走り寄る。
『翔!!』
倒れている翔の手を取り一気に背中に担ぎ上げる。
『貴志……』
『逃げるぞ!!』
820ボブ富井:2005/12/05(月) 22:10:56 ID:iN+d1xEt
『あっ!前!!』
『え……うぐっ!』
前からかかってきた男に腹を思いっきり殴られる。思わず苦悶の声が漏れる。
…っ!倒れるかよ!
『死にやがれ!!』
“ドス!”
立て続けに腹を殴られる。他の男たちのぞろぞろと寄ってくる。
『オラァ!』
“ゴス!バキ!”
駄目だ…このままじゃ…翔を…
なんとか力を振り絞って翔を傷つけないようにゆっくりと床におろす。
『おにいちゃん!!』
『…へへ』
翔に大丈夫だと言うように笑ってみせる。正直ぜんぜん大丈夫ではないが…
『オラオラさっきまでの威勢はどうしたよ!!』
“ガス!ガス!”
翔をおろした後一緒に倒れた俺の横っ腹に容赦なく蹴りをいれる。にぶい音が何度も耳に
響き痛みが襲ってくる。
翔の蹴りには全然及ばないがそれでもこう何発もくらうとやばい。
『が…ああ…っ』
他の男たちの俺の背中やらを蹴り飛ばす。
『やめろぉー!やめてくれ!頼むからもう止めてくれよぉ……
俺は、俺は何でもするから…っ!』
その気持ちは嬉しいけど…お前が何でもされたら俺がたまらない。
『もう遅いっつのー!こいつを血反吐吐くまでボコったらゆっくり好きにさせてもらうか
らよぉ〜。大人しくまってな!』
“ドス!ドス!”
『やめてぇー!!もう…やめてよぉ!』
翔が涙を流しながら懇願する声がきこえる。はは、俺は大丈夫だって言ってやりたいが…
ちょっと今は無理かな…へへ
『ひゃははははははは。残念だったなお兄ちゃんよぉ〜。
ま、今は気絶しねえ程度に抑えといてやるから、ゆっくりかわいいかわいい妹がザーメン
まみれになるのを見物するんだなぁ!』
堀田のゲスい声がかろうじて聞こえる。
『漫画とかドラマだったらここで正義の味方やら何やらが助けに来てくれるんだろうが…
生憎そんなことはねえみたいだなぁ〜。へへ、現実ってのはきびしいねぇ〜
なあ?翔ちゃん』
『…っ!黙りやがれクズがぁ!てめえら絶対、絶対に殺してやる!』
『おお〜恐い恐い。俺ら殺されちまうぜ。ひひひ』
『ああ〜殺されるぅ〜助けてママってかぁ〜?』
『きめえ〜何言ってのお前?ははははっ』
俺をいたぶっている連中が翔をからかって笑う。さも愉快そうだ。
でも、間にあったか…けっこうギリギリだったな。
821ボブ富井:2005/12/05(月) 22:11:35 ID:iN+d1xEt
『…なんとか時間はかせげたみたいだな』
『あん?』
堀田が怪訝な顔で俺の方を見る。俺の言っていることの意味がよく分かっていないようだ。
『俺は本当は警察なんて呼んでないよ。この世には警察よりも確かなものがあるって知っ
てるからな。警察よりももっと確実な正義の味方がいることを…』
『なに言ってやがる?へへ、恐怖でイカレちまったのか?』
周りの連中も訳が分からないといった顔をして俺を笑う。笑えばいいさ。危険ってのは実
際にあってみないと分からないものだ。
『警察呼んでねえのならなおのこと好都合だ。場所を移す手間が省ける。
ここでこの女をじっくり犯して、それを充分にお前に見物させたらゆっくりといたぶって
やるよ』
『まったく…正義の味方ってのは何でピンチにならないと現れないのかな…』
まあ、しょうがないか。呼んだのは俺がここに入った直後だ。むしろ10分ほどでここま
で来れる方がすごい。
『貴志…』
翔が涙を浮かべて不安そうな顔で俺を見てくる。ああ、翔からも見えないのか…
でも残念だな。俺が翔の正義の味方になってやりたかったんだけど…
まあ、俺じゃ無理か…
『ホントにイカレちまったみたいだな。正義の味方なんているわきゃ…

『―――正義の味方登場ってか』

『『………………!?』』
その場にいた俺以外の人間が皆、声のしたほうを振り向く。
その視線の先には―――

夜の空のように暗く夜の海の如きに漆黒き。
地獄そのままに闇く影さながらに黒い。

黒衣の美女が皮肉な笑みを浮かべて。
ただ単純に、存在していた。
822ボブ富井:2005/12/05(月) 22:12:55 ID:iN+d1xEt
黒衣の美女については…正直スマンかった。「赤き征裁」やってみたかったんです
幸か不幸か所用がなくなったので投下させて頂きました
つうか今回も寸止めですか俺

あと逆レイープとか大好き、と言っておきます。ifの方は貴志飼い殺s(ry
823名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:15:27 ID:X3KG3Nkq
哀川さんいいよなぁ。かっこいいよなぁ。

ボブさん今日もGJだよ。
今日は無いものと思ってたけど。
824名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:18:15 ID:xqq+J0S9
また寸止めキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!

てか赤き征裁とか元ネタ分かる奴いるのか?(;´Д`)
825名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:22:36 ID:X3KG3Nkq
割といるんじゃないだろうか?
大分前だけどuchino近くの本屋で総合売れ筋best5に入ってたような気がした。
826名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:45:08 ID:JHWGqi+6
やはり座ったままジャンプとかできるんだろうか。
827名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:02:28 ID:FOJfONS+
これ終わったら翔が一気にデレそうな気がする

だがそれもいい
828名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 23:29:29 ID:OxUUwfRc
いいいい、いいよほんと。お兄ちゃんすげえ。よく頑張ったよおぉ。
カオスルートに使える伏線もいくつも残ってるし、ボブさんありがとう。
829名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 02:42:35 ID:U1aoNibx
GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!
良かった…本当に良かった
830名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 02:50:20 ID:RjEEg7v5
オーバーキルザレッドキタ━(゚∀゚)━!
831名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 10:06:10 ID:DuWm4vf+
正直ネタわからないですが、ひどい事にならなくて良かった…
832名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 17:49:32 ID:un16cy2D
GJ。
ボブ氏のおかげで赤き制裁をぐぐってみたくなった小説読みがここにひとり

ノシ
833名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 19:59:21 ID:FYHzIjkU
>>832
一歩間違うとデムパですが面白いですよと薦める西尾儲がここにノシ
834名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 21:38:30 ID:zn90HSd1
あと30分ほどだな
全裸待機の準備してるか?
835ボブ富井:2005/12/06(火) 22:25:59 ID:YGx4FaM8
須々木健さん。旧姓は御幸健。性別は女性、年齢は26歳、身長は約180p。
この世のものとは思えないような整った顔、長いまつげ、スリムなボディー、スラリと伸
びた足、大きな胸。
流れるような腰までの黒髪、季節感など微塵も感じさせない真っ黒いダークスーツ、黒い
カッターシャツに黒いネクタイ。
つまり全身黒ずくめ。だが怪しい雰囲気などまるで感じない。むしろ黒という色がこの人
の持つ美しさをよりいっそう際立たてている。
愛車は黒のアルファロメオ、コーヒーはブラックが好き。趣味は映画(おもにラブロマン
ス)鑑賞、好きな食べ物はアップルパイ、好きな言葉は「勧善懲悪」「悪即斬」。
好きなマンガは(母さんの影響で)ジョジョ。好きなスタンドはスタープラチナ。
職業は何でも屋、って言っても本当に何でもするわけではなく、主に個人や企業、警察な
どから依頼を受けて悪人の引き渡し、処罰、捜査の協力などを行っている。要するに裏家
業だな。ただし時代劇の様に悪人を殺したりはしない。ただ、この人に処罰が委ねられれ
ば死ぬよりも非道い目にあうだけだ。

『俺はサスペンスだとかホラーだとかが大嫌いなんだ。奇を衒ったり意表をついたりする
のが嫌いなんだよ。人があーだこーだ考えたり、泣いたり怖がったりするのが嫌いだ。
ベッタベタにありふれた、女のために男が命をかけるような、そんな物語が好きなのさ。
お約束の展開、王道のストーリー、使い古された正義の味方にありふれた勧善懲悪、熱血
馬鹿に理屈馬鹿。ライバル同士の友情にお涙頂戴のハッピーエンド。
そういうのがほんっっっとうに大好きなんだよ』
歌うような高く透き通った声がバー内に広がる。
健さんは状況を確認するように周りを見渡してから、俺たちの方にゆっくりと歩を進める。
相変わらずすごい存在感だ。彼女が現れただけで明らかに場の空気が変わった。
836ボブ富井:2005/12/06(火) 22:26:57 ID:YGx4FaM8
『んだテメーは!?』
男たちの何人かが怒声を飛ばすが、まったく気にせずにゆっくりとこっちまで歩み寄って
くる。
『だからこういうのは嫌いだな。
大の男が寄ってたかって1人の女を苛める。
しかもあろうことかヒロインを助けに来たヒーローは返り討ち。
それじゃあ駄目だろ。悪人が勝って終わる話なんて俺は認めないね』
流し目で俺の方を見る健さん。うっ…面目ない。俺だってヒロインを助けるヒーローであ
りたかったけど実力がたりなかったようです。今後はもっと頑張ります。こんなことがま
たあったら困るけど…
『俺はまあ、あれだな。傷ついたヒーローの代わりに悪人共をブチのめすお助けキャラっ
てとこだ。
ほら、よくあるだろ?脇役が主役くっちまうの』
今度は視線を俺から連中に移し、話を続ける健さん。相変わらずの余裕っぷりですね。
つうか健さんが脇役なら俺なんて背景の草ですよ、あ、落ちてるゴミかもしれない。いや、
出番すらなかったり…
そんな俺が主役だなんてとんでもない。主役は間違いなく貴方です。
『おい、貴志。あの人…』
心配そうな目で俺を見て小声で話しかける翔。
『大丈夫…あの人なら大丈夫だよ』
そう、まったく問題はない。あの人が来ればもう安心。ちょっと俺が情けないが…何もし
ないうちにバトンタッチだもんな…
『最近はなんつうか、善人だが悪人だか分からない奴が多いんだよ。
善人なら善人らしく、道で困っているお婆さんを助けたり、拾った金交番に届けたり、信
号守ったりしろよな。
悪人なら悪人らしく、人の物盗んだり、人を傷つけたり、信号無視したりしろよな。
分かんねーんだよ。最近の連中はあやふやでよ。白か黒かはっきりしろっての!
…でも、ま、今回はそういう意味では助かった。お前らどうみても悪人だ。
まさに悪人、正しく悪人。いいね、遠慮なくブッ飛ばせる』
ゆっくり、ゆっくりと連中のすぐそばまで足を進める健さん。口元は愉快そうにつり上が
っている。ものすごく楽しそうだ。かなり嬉しそうだ。
最近いろいろとストレスが溜まっていたのかもしれない。
『だから、まあ、なんつうの?
ここが「お前らの墓場だ!」って感じだな。もしくは「みんなまとめてここで死ねィッ!」かな?』
健さん…それ、思いっきり悪役のセリフ…しかも2流3流、ショッカーレベルだ…
『おい、さっきから黙って聞いてりゃずいぶんと好きなことくっちゃべってくれるじゃね
ーか?』
堀田が声をあげる。それを合図とするように何人かの男が今度は健さんの周りを囲む。
健さんはといえば動きもせずにその様子を眺めている。
『だいたい1人で乗り込んでくるたあ、ずいぶん肝の据わった姉ちゃんだな。
ははは、それとも単純に頭が悪りーのか?』
馬鹿にするように笑いながら堀田が続ける。周りの連中もニヤニヤしている。
連中にとっては健さんは飛んで火に入る夏の虫ってところなんだろう。もしくは絶好のカ
モか…その認識はものすごく間違っている。ものすごく間違っているのだが、こいつらに
それを教えてやる義理はない。
837ボブ富井:2005/12/06(火) 22:27:56 ID:YGx4FaM8
『ひょー、よく見たらアンタすげえ美人じゃねーか。いいねえ』
男の1人が感嘆の声をあげる。そして舐め回すような視線で健さんを見る。
それに続いて健さんを囲む輪から下卑た笑い声が漏れる。
『翔ちゃんと一緒に犯られに来ましたってか。素直だな姉ちゃん』
確かに健さんは絶世の美人だ。その女性を好きに出来るなんて男としては歓喜の極みだろ。
ゲスな連中なら尚更だ。ただ好きに出来れば、の話だが…
『おい、黙り決め込んでねえでなんか喋ったら…』
そう言って男の1人が健さんの腕を掴む。次の瞬間―――
『…へ?』
男の体が宙に浮いていた。なんてことはない、健さんが片腕で男の体を無造作に放り投げ
たのだ。
“ドシャ”
『ぎゃ!?』
間抜けな悲鳴をあげて落下する男。軽く6メートルは飛んだな…
横を伺うと翔が唖然とした顔でその様子を見ていた。周りの連中も同じ顔だ。
ま、そりゃそうだろ。どこの世界にあんな細い腕、しかも片腕で大の男を放り投げられる
女性がいるというのだ?ここにいるけど。現実は小説より奇なり、ってね…
『俺はまどろっこしーのも嫌いでね。
雑魚は雑魚らしくいっせいにかかってこいよ』
シニカルに笑って大げさに腕を左右に大きく広げる健さん。まるでどこぞの舞台女優だ。
そうするとこいつらはエキストラの悪役ってところだろう。
『…ぐ…このアマぁぁぁぁぁぁ!』
一瞬怯んだ様子を見せながらも勇敢に、というか無謀にも自ら危険の渦に飛び込んでいく
男たち。まるで超特急の電車に飛び込む自殺者のようだ。うん、我ながら中々いい例えだ
と思う。
『よっこらしょっと!』
向かってくる男たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げる健さん。
具体的に言うと、まず初めに飛びかかってきた男の拳を軽々と避け、額にデコピンをする。
それだけで半回転しながら豪快にブッ倒れる男。
その後ろから殴りかかってきた男の腕を掴みそのままひっぱる。すると面白いぐらいに自
分の勢いと引っ張られた力で健さんの後方の地面にヘッドスライディングをきめる。甲子
園球児もビックリの見事なヘッドスライディングだ。盗塁は確実だな。
そして3人目の男には目にも止まらぬ速さで(本人はものすごく手加減しているだろうが)
首元に手刀を決める。その男はガクンと大きく顔がブレ、白目をむいて倒れたままピクリ
とも動かない。死んでない、よな…?
その様子を見てさすがにビビったのか汚らしい悲鳴を上げながら逃げようとする者も何人
か出てきたが、当然それを健さんが許すはずがなく、片っ端から悶絶させられている。
まるでホントに漫画の世界だな。デコピンで相手をブッ飛ばしたり、手刀一発で人を気絶
させたりなんて…
健さんがすごいことは重々承知のはずだったのだが、間近で見るとさらに認識を改めさせ
られる。
838ボブ富井:2005/12/06(火) 22:28:36 ID:YGx4FaM8
『てめえこのクソブタがぁ!』
今度はバタフライナイフを持った男が健さんの前にでる。ナイフと言ってもチャチな作り
でそう深々と刺せるタイプのものではない。
とは言っても一般の人間(俺なんか)をビビらすには申し分ないだろう。
ただ問題は…
『あん?なんだコレ?』
相手が到底一般人ではないということでして…
『な!?』
ナイフの刃の部分を指でつまむと、まるで細い木の枝を折るようにポキっとやる。
まるでオモチャだ。いくら大した物ではないとはいえ普通の人が簡単に折れるほどヤワな
代物ではないはず。
『こんなもん使うから性根が曲がっちまうんだよ。
ストリートファイトの基本は拳と蹴りだろうが!その基本もなってない奴が刃物なんか持
ちだすんじゃねー!』
少し腹が立ったのか健さんはそいつの顔に美しい足技をかます。派手に吹っ飛んだ男は奥
のカウンターに激突して沈黙した。
『クソ女、止まりやがれ!動くとこいつらブッ殺すぞ!』
いつの間にか俺と翔の前に特殊警棒を持った男が立ちふさがっていた。
正攻法では敵わないということにやっと気がついたらしく俺たちを人質にとったみたい
だ。
『く…てめえ!』
翔が苦々しそうに声を出す。俺も普通ならそうしているだろうが健さんの前ではそんなこ
とは…
『ふ〜ん』
男の言葉をまるで無視してずんずんとこっちに近づく健さん。
『おい!聞こえねえのか!こいつら本当にブッ殺すぞ!』
『お前もヤクザもんの端くれならよ〜軽々しく「ブッ殺す」なんて言葉使うんじゃねーよ。
「ブッ殺す」って心の中で思ったのならその時すでに行動は終了してるんだろうが?』
プロシュートの兄貴ィ!いや姉貴ィ!
『そんなシャバイ脅しにビクついてこんな仕事はやってられねーってことだ。
止めれば気絶させえるだけで済ませてやる。だがその2人にほんの少しでも触れたら腕1
本はもらう。好きな方を選びな』
ものすごい威圧感だ。関係ない俺までビビってしまうんだから当然この男は…
『う…うう〜』
ビクビクと見て分かるぐらい震えていた。その気持ちはよく分かる。だが同情はできない
な。
そうしているうちにもドンドン健さんは近づいてきて…
『アリーヴェ・デルチ(さよならだ』
…右の拳で男を吹っ飛ばした。正直、気絶で済んだかどうかは分からない。
839ボブ富井:2005/12/06(火) 22:29:21 ID:YGx4FaM8
『あ、危ない!』
翔が声をあげる。一瞬何が危ないのか分からなかったけど、健さんの方を見て理解した。
健さんの後ろに男が忍び寄っている。あの手に持っているのは…スタンガンか!?
“バチィィ!”
健さんの背中に火花がスパークする。ここに来て初めて膝を折る健さん。
『へ、へへ、はははははは!ざ、ざまーみやがれ!この化け物、さんざん手間取らせやが
って!お前は死ぬまで犯してやらあ!』
勝ち誇った顔で馬鹿笑いする男。まずい…あんだけ強力なのくらったら、いかに健さんで
も…
『あ〜ビックリした…』
…大丈夫だった。
『な、ななななな!?』
驚愕の表情で後ずさりする男。まさか普通に立ち上がってくるとは予想だにしていなかっ
たようだ。さすがに俺も一瞬冷や汗をかいたが…あのスーツは絶縁性なのだろうか?
そのわりには背中の部分が少し焦げてるけど…
『ふ〜ん、最近はこんなもんも簡単に手に入るんだな。
確かに護身用には便利だが、こんな風に悪用されるとなると売る方も考えなくちゃな』
健さんは呆然としている男からスタンガンを簡単に奪い。バチバチと確認するように自分
の手にあててスイッチを入れている。訂正、スーツが絶縁性なのではなく、健さんの体が
絶縁性でした。
『ひ、ひいいぃ〜』
『ま、とりあえず自分でもくらっとけ』
今度は悲鳴を漏らして逃げようとする男の背中にスタンガンをあてる健さん。
“バチィィ!”
『ぎゃひ!?』
まさか自分のスタンガンで悶絶するハメになろうとは思っていなかっただろう。
間抜けな悲鳴だ…ご愁傷様。
840ボブ富井:2005/12/06(火) 22:30:15 ID:YGx4FaM8
『さて、と…』
残すところは堀田を除けばあと2人。完全に戦意を喪失しているみたいだけど…あれ見た
あとじゃしかたないな。まともな頭なら健さんに向かっていこうとは思わない。
『なにやってんだお前ら!とっととその女黙らせねえか!』
その2人に今度は後ろから堀田の怒声が浴びせられる。前門の虎、後門の狼。いや、健さ
んとあいつでは、前門の空条承太郎、後門のケニー・Gといったところか…どっちにしろ
ヌケサクにはつらい相手だな。
『『あ…ううう〜』』
2人とも見てて可哀想になるくらい震えている。なんつうか中間管理職、じゃなかった、
下っ端はつらいな。さっきまではボコボコにしてやりたいくらいゲスな連中だと思ってい
たが、いや今も思っているが、なんだが親近感が湧いてきた。
『で、お前らの大将はああ言ってるが、お前らはどうするんだ?
俺ははなっからお前ら1人も逃がすつもりはないが、さっきそこでブッ倒れてるナイフ持
ったガキに言ったように、
大人しく降参するなら優しく気絶させるだけで済ませてやる。ただ向かってくるのならど
うなってもしらねえ。お前らの問題だ。自分で決めろ』
健さんは満面の笑みで哀れな2匹の犬に優しく優しく言い聞かせるように語る。
…口調はまったく優しくないが。
『『ああ…え〜と』』
前と後ろを交互に確認しながら汗をダラダラ流している。
『そのクソ女の言うこときくつもりか、ああ?』
後ろは最早凶悪な本性を惜しみなく出している堀田。
『どうするぅ?』
前は美しい顔に聖母のような優しい微笑みを浮かべている健さん。
『……もう何もしませんから、許してください』『お、俺も…』
結局2人は健さんをとった。うん、その選択は賢明で正しい。ただそれが本当によかった
かどうかは別として…
『お前らぁ!!』
『おお、そうか。よしよし、いい子いい子』
“グシャ!”
微笑みを顔に貼り付けたまま目にも止まらぬ速度の拳を片方の男の顔にめり込ませる。男
は盛大に鼻血を吹き出して倒れた。
その様子を隣で見ていた男の顔が凍り付く。
『優しくって言ったのにィィィィ〜〜〜〜!』
そして悲鳴をあげる。
『ああ、スマン。ありゃウソだった』
“ドゴンォォン!”
まったく悪びれずにすっぱり言うと、男をサッカボールよろしく蹴り飛ばした。
派手に孤を描いて飛んでいく。あ、カウンターの奥にゴールした…
『どうだ?やられてみなければ分からんこともあっただろう?もう聞こえてないか…』
全滅。堀田を除いた13人がものの5分足らずで全滅した。
それをやらかした健さんは傷1つついておらず、息もまったく乱れてない。強いて言うな
らスーツの背中の部分が少し焦げてるくらいだ。
俺の隣の翔はさっきからまるで思考が停止したかのようにストップしている。
俺は以前の一件で健さんのすごさを少しは理解してたからある程度耐性はついているが、
初めて見る人間にはあまりに衝撃的だろう。
ちなみに俺は以前の一件で世の中には時速60qほどで走ってくる車を止めることが出来
る人間がいるのを知った。あの時はビビりすぎて思わず漏らしそうになったな…
『つうか誰も死んでない、よな…?』
健さんのことだから大丈夫だと思うけど…
841ボブ富井:2005/12/06(火) 22:32:11 ID:YGx4FaM8
哀川さんをパクr(ry …インスパイアするんだから今回はいつもの3割り増し気合いい
れて書いた。元ネタを詳しく知りたい方は「戯言シリーズ」でググってみてください、と
進める西尾儲がここにも1人。俺宣伝乙
842名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:38:15 ID:Ys108M/F
GJ!
無敵キャラ登場!
スゴスギ…
843名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:38:32 ID:1VQ0ECYX
投下キタキタキタ━━(゚∀゚≡゚∀゚)━━━!!

GJ!!GJ!!
844名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 22:41:41 ID:zn90HSd1
哀かwじゃなかったwwwwwwww健さんテラカッコヨスwwwwwwwwwwwwwwwww
845名無しさん@ピンキー:2005/12/06(火) 23:57:47 ID:U1aoNibx
GJJJJJ!!
涙が出るほど面白すぎです
846名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:02:53 ID:gtS7qnJA
DLIVEからアキラさんが友情出演ですね
847名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:03:01 ID:JK+8wnLZ
どうみてもパクリです。
だが、そこにシビれるあこがれるぅ!
ボブGJ!
848名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 00:59:56 ID:OD2i46Gv
神GJ!
健さんカッコイー!!
でも返り討ち覚悟で飛び込んだ貴志はもっとカッコイー!!
849名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 03:23:45 ID:tneW8ptT
盛り上がり最高潮、だね。ifルートでは雪彦さんが活躍かな?楽しませてもらいました。
850名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 04:15:54 ID:htwkojbu
貴志のことだから、健さんのこと名字でよんだりはしてなさげだが。

やはり西尾風味はジョジョネタによくなじむ、なじむz
 ぐっじょぶボブ氏
851名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 13:21:17 ID:sAis6D4Q
イイ!
翔ちゃんも無事だし。
852名無しさん@ピンキー:2005/12/07(水) 19:18:29 ID:r9HXveSK
決めた。
俺も今日から全裸待機だ!!!111!!1!1!!!!
853ボブ富井:2005/12/07(水) 23:01:05 ID:Rl7rFXzf
『ひとりぼっちになっちまったな、堀田?』
顔にシニカルな笑みを貼り付けたままバーの奥のカウンターに座り込んでいる堀田を見据
える健さん。顔は笑っているものの目は怒りの炎に満ちている。ちなみにカウンターには
さっき健さんがブッ飛ばした男が2人ほど尻を高くあげた間抜けな格好で倒れ込んでい
る。
『なにもんだてめえ…?』
堀田は凶悪極まりない、まるで狂犬病にかかった犬のような表情で健さんに吼える。
こちらもどうやらかなりご立腹のようだ。違うところは顔がまるで笑っていないところだ
ろう。
『人間にお前は人間か?って問いかける馬鹿はいねえだろ?犬にお前は犬か?って問いか
ける馬鹿もいねえだろう?犬は喋らねえしな。
強いてお前の問いに答えてやるとすれば、俺は俺、須々木健だ。文句あるか?』
『そんなこと訊いてんじゃねえ!』
サングラスを捨て怒鳴る堀田。目が怒りに血走っている。
『俺はお前みたいな悪党を倒すために異次元世界からはるばるやって来た光の戦士ってと
こだ。
宇宙刑事ウルトラミラーヤッターセーラー勇者王仮面V3とでも呼んでくれ』
ちょ、健さん…それいろいろ混じってる。セーラーは駄目でしょうセーラーは…
『てめえ…人のこと舐めるのもいいかげんにしやがれ…っ!』
『舐める?舐めたら汚いだろ。お前みたいなのは舐めたくないね、食中毒になりそうだ』
小学生かよ。こんな男を目の前にしてここまでボケるとは流石健さんだな。
つうか健さんやけに性格変わってないか…もっと物静かというか寡黙な人だったのに…
母さんの影響かな…?
『…ま、つまりはお前んとこの組長から依頼受けたんだよ。
「うちの組の下っ端に女クスリ漬けにして体売らして小遣い稼ぎしているクズがいるらし
い。すまないがワシのところに連れてきてもらってはくれないだろうか」ってな。
向こうさん今いろいろと忙しいらしくて、お前にかまっている暇はないが、かと言って放
って置くわけにもいかないってので俺に依頼がきたわけだ。
最初はもう少し穏便に、出来るだけ荒立てずに事を済ますつもりだったが、
俺の友達に手を出したとなると話は別だ。腕の1本や2本で済ますつもりはさらさらねえ』
穏便に事を荒立てずに、ってのは嘘だろう。健さんがそんな悪人を無傷で捕まえたりする
わけがない。
854ボブ富井
『…と、言っても別に殺しはしないから安心しな。
悪党ってのは生かしておいて、傷が治ったらもう1度ブチのめす。
そしたら1人で最高3回は楽しめるからな。学習能力のない野郎は4回目になっても更正
する気がねえから、その時は正当防衛に見せかけて速やかにブチ殺してやるのが基本だ』
心底嬉しそうな口調で語る健さん。健さん…恐い人ッ!
すごい理論だ。世界の平和と自分の趣味をミックスした理論だな。
仏の顔も三度までってこと…いや、すでに一度目から仏じゃないけど。
『あのクソオヤジが…ッ!くだらないことしやがってぇ…!
今時ヤクザがカタギの仕事だけでやっていくなんざ、馬鹿馬鹿しいにも程があんだよ!
何のためにヤクザになったのか分かんねえだろうが!小遣い稼ぎして何が悪い!』
『悪いね。とことん悪い。あそこのオヤジさんはカタギの仕事だけでちゃんと暮らしてい
ってるじゃねえか?ま、だからこそ俺の依頼を受けたんだが。
だいたい自分の楽しみの為だけに罪のない女の子を無理矢理犯すゲス野郎が言ってもまっ
たく全然一片も説得力がない。てめえみたいなのがいるから昔気質のヤクザまで暴力団呼
ばわりされるんだよ』
まったく同意です。翔をこんな恐い目にあわせたゲス野郎が悪くないはずがない。
『黙りやがれクソ女がぁ!!てめえはこれで腹ん中抉りまわした後、死体をバラバラにき
ざんでやらぁ!!』
完全にプッツンしたのか堀田は上着のホルスターからナイフを引き抜いた。
さっきのチンピラが持っていたチャチなバタフライナイフとは違いかなり立派な代物だ。
アーミーナイフ…いや、コンバットナイフってやつだろう。なんの飾りもない無骨なハン
ドルから刃渡り9pはあろうかという長い刃が突き出ている。
まったく褒める気にはならないが、さすがヤクザというところか素人目に見てもチンピラ
とは明らかに構えからして違う。
『…ったく最近の若いもんはどいつもこいつもすぐに光り物を持ち出すよな。
そんなもんに頼る前にまずは自分の体を少しは信じてやったらどうだ。
人間の体ってのはな、鍛えたら武器に頼らなくても充分強くなるんだよ。武器使った方が
弱くなるくらいにな』
確かにそうかもしれないが、それは人間の限界を明らかに超えた健さんのような超人だか
らこそ初めて言えるセリフだろう。そもそもこいつらには(俺もだが)自分の体をそこま
で強くしようて気もないし、忍耐力もないし、度胸もない。
『くたばれぇぇぇ!!』
そんな言葉をまるで無視して健さんに刃を突き立てようとする堀田。かなりすばやいし正
確に胸を狙っている。ただ今までの経緯からいっても…
『人の話はよく聞いておくもんだぜ』
…そんな程度で健さんをどうにかできるはずもなく…
“ボキボキィ!!”
『ぎゃひぃあああああああああっ!!!』
獣の咆吼の様な悲鳴をあげる堀田。
健さんは流れるように堀田の突きを避け、そのナイフを持った右腕を捻った。
まるでドアノブを回すような気軽さでただ単純に、なんの技巧もなく、なんの工夫もなく
ただ捻っただけだ。
それだけで堀田の腕の骨は音を立てて折れた。ものの見事に堀田の右腕は軽く360度以
上は回転し、それと同時に小気味いい音が響いた。