【妖怪】人間以外の女の子とのお話14【幽霊】

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1名無しさん@ピンキー
幽霊妖怪天使に悪魔、ロボットだってエイリアンだって何でもOK!
オカルト・SF・ファンタジー、あらゆる世界の人間以外の女の子にハァハァなお話のスレです。
これまではオリジナルが多いですが、二次創作物も大歓迎!
多少の脱線・雑談も気にしない。他人の苦情を勝手に代弁しない。

<前スレ>
 【妖怪】人間以外の女の子とのお話13【幽霊】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118943787/

<保管庫>
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
 →「オリジナル・シチュエーションの部屋その5」へどうぞ。
2名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:28:55 ID:YFtbtEvi
<過去スレ>
【妖怪】人間以外の女の子とのお話12【幽霊】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1112711664/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話11【幽霊】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1105867944/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話10【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1102854728/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話9【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099739349/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話8【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093106312/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話7【幽霊】
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1088018923/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話6【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084053620/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話5【幽霊】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1077123189/
【妖怪】人間以外の女の子とのお話4【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1072/10720/1072019032.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話3【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10657/1065717338.html
【妖怪】人間以外の女の子とのお話U【幽霊】
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1047/10479/1047959652.html
人間じゃない娘のでてくる小説希望(即死)
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1046/10469/1046994321.html
3名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:29:51 ID:YFtbtEvi
<関連スレ>
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その10】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1116162418/l50
【獣人】亜人の少年少女の絡み【獣化】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1118598070/l50
【亜人】人外の者達の絡み【異形】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/l50
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1078822739/l50
触手・怪物に犯されるSS 6匹目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121207935/l50
猫耳少女と召使いの物語5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113392192/l50
魔法・超能力でエロ妄想 その2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093667653/l50
魔女っ娘&魔法少女で萌エロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1091865265/l50
4召喚(6) ◆IIES/YYkzQ :2005/08/05(金) 22:32:31 ID:YFtbtEvi
「そ、そこっ!! 突いて、ああっ!!
こっちも、や、休まないで‥‥えぐって、かき回して――ひぃああっ!!!」
 肉の杭を打ち込まれ、指で蹂躙され、淫欲の使者は自らの肉欲に溺れる。乳首だけではなく、
口角からはよだれが溢れ、股間の秘唇もひくひくと蠢きながらだらしなく粘液を滴らせる。胸は
もう竜司に任せて大丈夫だと考えているのだろう、右手は少年の陰嚢に、左手は自らの股間に伸びている。
その指先が蠢く秘裂に潜り込むたびに、愛蜜がびちゃびちゃと音を立てて水たまりをつくり、
全身に回り始めた快楽に耐えきれないのか、半開きになった翼がときおりぴくぴくと震える。
「っく、レギア、だめだ、もう僕っ‥‥!!」
「あ、あああっ!! いいよぼうや、イっても、イってもいいよ、あたしも、もう――っ!!」
 逆レイプはいつのまにか完全に和姦の様相を呈しているが、アダルトビデオの王道展開だけあって
ふたりはそんなことにも気付いていないようだ。
「う、ううっ! っく――!!!」
「‥‥熱っ――んはぁぁあああっ!!!!!」
 声にならない声と共にびくっ、びくっと体をふるわせると、同時に二度ほど深く腰を突き入れる。
高く絶叫した悪魔もそれにあわせて身体をひくひくとくねらせた。
 ぶちゅっ、ぶちゅ‥‥
 ペニスを引き抜くと同時に、大きく開いた乳首の先から黄色がかった精液が溢れ出す。レギアは
それを指ですくい唇に運ぶと、嫣然と微笑んだ。

「‥‥あ、ふぅ‥‥。どうだった‥‥?」
「す、すごかった‥‥」
 息も絶え絶えといった様子で、大の字に伸びた竜司が答える。
「ふふ。そりゃそうよ、レギア様のおっぱいなんだから。
‥‥ま・ん・ぞ・く・し・た? うっふふふ‥‥」
 その身体にのしかかり、頬に口づけをして自信満々の顔で嬉しそうに言う――と、声色を変えて
どろりとした口調で笑った。
「え、そりゃ‥‥?」
 そうだと答えようとして、はたと気が付く。なんだ、この疼きは。
「満足しちゃったの? おっぱいだけで? ‥‥あっはぁん、そんなのでほんとに満足できるんだ?」
 過剰なまでに色気を乗せた声でたたみ掛ける。
「僕は‥‥満足‥‥」
「――してないよねぇ? 悪魔の淫楽を味わってしまったんだから、もっともっと深みを味わいたいよねぇ?
ふっふふふ、でなきゃこんなにカタくならないよねぇ?」
 一度は確かに萎えたはずの股間のそれは、再び硬度を取り戻している。
「満足‥‥して‥‥ない‥‥」
 そうだ。満足はしていない。灼けつくほどの刺激だったが、それでも身体全体が疼く。この女悪魔を
心ゆくまで貪りたい、と。
「んふふふふふ‥‥そう――満足できなかったんだ――満足したいんだ――。いいよ、満足させてあげる。
だけど、そのためには約束がほしいな」
「‥‥約束‥‥。――契約のこと‥‥?」
 悪魔の契約。誰もがその内容を知っている契約。もちろん、竜司もよく心得ている。
「そう、魂の契約。坊やの魂、あたしがもらうっていう約束。ふふ、契約してくれるなら
いくらでも抱かせてあげる、抱いてあげる。――安心しなよ。そんな悪い条件じゃないよ、
死ぬまでは待ってあげるからさ」

――死んだら魂はこの悪魔のもの。だけど死ぬまでは‥‥あの快楽が、この悪魔が僕のもの‥‥?

 竜司の思考はすでに秩序を失っていた。当然だ。人を愛欲に狂わせ、破滅させる淫魔を呼び出し、
その身体に触れ、あまつさえ肉欲を貪り、自らの精を放ったのだから。彼の心は完全にレギアに
喰われていた。彼が想いを寄せ、それがために悪魔まで呼び出すことになったクラスメートのことなど、
もはや心の隅に追いやられてしまっている。淫欲が心を占領し、彼の口を開かせたのは何の不思議も
ないことだった。
5召喚(7) ◆IIES/YYkzQ :2005/08/05(金) 22:33:42 ID:YFtbtEvi

 * * * * * *

 華奢な学生服姿が内藤家の玄関に勢いよく飛び込む。数日前からの見慣れた光景だ。
「ただいまっ」
「お帰り。最近は帰ってくるのが早いね」
「うん、まぁ寄り道する理由もないし」
 母親の言葉にもそれなりに答えつつ、さっさと自分の部屋に向かう。竜司にとしてはそんな時間さえ
惜しいからだ。だだだっと階段を駆け上がり、部屋に飛び込む。
「おっ、お帰り。ふふ、最近早いね」
 ベッドでごろごろしているのは角や翼の生えた美女。唇をにいっと笑みの形に歪めると、その端から
白い粘液がとろりとこぼれた。
「母さんみたいなことは言わなくていいよ――また誰か襲った?」
「んふふー。さーて、ね。ふたりのとき以外は好きにするって言ったでしょ?
いいじゃん、あたしがたくさん精を集めれば集めるだけ、あんたが味わう快楽も増えるんだから。
――さ、おいで。抱いてあげる――ああんっ」
 レギアの言葉が終わる前に少年が襲いかかり、甘美な快楽がふたりを包み込んでいった――。

 * * * * * *

「ただいまー‥‥あー疲れた」
「あら、お帰り。今日は早かったじゃない」
 とんとんと包丁を響かせながら、帰宅した夫に、さっきと似たような言葉を掛ける。
「うん、道がすいててね。‥‥竜司は?」
「ずいぶん早く帰ってきたと思ったら、あとは部屋にこもりっぱなし。最近ずっとそうよ。
隣の奥さんは『ネットで友達ができたんじゃない?』って言ってたけど‥‥。
あの子は内気だからどうかなあ‥‥彼女でもできれば変わるんだろうけど」
 母親の推測は実はすべて外れているのだが、もちろんそんなことは想定の内に入りようもない。
きざんだ野菜をフライパンに入れると、芳ばしい香りと水分のはぜる音がジューっと響く。
「‥‥あん、ああっ‥‥あはん‥‥」
 かすかに、艶めかしい声が聞こえた。だが、調理の音に紛れて母親の耳には届かなかったらしい。
「‥‥竜司も年頃だからな‥‥テレビは音量を下げるように言っておくか」
「えー? 何か言ったー?」
 じゅうじゅう。フライパンは楽しげに歌う。
「あ、いや、独り言」
「‥‥いく‥‥ああー‥‥」
「‥‥最近のエロビデオは激しいなあ‥‥」
 息子の部屋への階段を見ながら、父親はぽりぽりと頭を掻いた。

(終)
6なしれ ◆IIES/YYkzQ :2005/08/05(金) 22:36:00 ID:YFtbtEvi
考え無しに前スレの容量を使いきってしまってスイマセン。以後気を付けます。
7名無しさん@ピンキー:2005/08/05(金) 22:49:41 ID:8VtT7B5H
いえいえ、GJでしたよ!!
8名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 00:02:18 ID:LJY5H8Lg
急に更新が止まったからびっくりしました。
新スレ移行にしばらく気がつきませんでしたよ。

>>6 旧11-740『住み込み弟子のとある一日』の人乙。

9名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 01:21:29 ID:b7jKPlDi
1レスに書き込める量を今までの倍にしたし、今まで以上に容量に目を光らせておかないとね。
下手すると(順調に行けば)400レスくらいで埋まることも有りそうだし。
10霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:18:34 ID:21hoiMZ+
「言っておくが、お前の罪は完全には消えていないぞ」
玄関で靴を脱ぎながら、それまで黙って俺に寄り添っていたラウラが唐突に口を開いた。
「確かにお前がいやらしいことを考えていた件に関しては許した。だが、それだけだ」
どうにも話が飲み込めないが、何だか雲行きが怪しい。
言っている内容とは裏腹に表情には怒りの色がなく、悪戯を企む子供のような目つきをしているのが気になる。
ともあれ、考えていてもわかりっこないので、玄関の鍵を閉めながら黙って先を促した。
「私はまだ、お前が寝惚けて私をソファから引き摺り落とした無礼については許していない」
何だか舌先三寸で丸め込まれているような錯覚を覚えるが、確かに許して貰った記憶はない。
俺が全面的に悪いのだから、ここは素直に謝っておこう。
「じゃあ、そのことも改めて謝るよ。ごめ」
「馬鹿者。口先だけで済むはずがなかろう。ごめんで済めば警察はいらないと言うではないか」
素直に頭を下げようとしたら、ラウラに鼻で笑われた。どうやら、行為で誠意を示さないといけないようだ。
「………じゃあどうしろと?」
吸血鬼の貴族が誠意として要求してくる行為が、一体どれほど困難で恐怖に満ちたものなのかということを
考えて戦々恐々としつつ、ラウラの顔色を窺うように質問してみる。
「う、うむ……それはだな、その……」
ラウラは何だか言いにくそうにもじもじしている。どうやら俺に何をやらせるか考えていなかったようだ。
必死に何かを言おうとして口を開閉させているが、言うべきことがないのならどうしようもないだろう。
「え、ええと、その、だな、あの……」
必死で頭を働かせているせいか顔を真っ赤にしているラウラの言葉は、全く要領を得ない。
「ラウラ、ラウラ。落ち着いて。ほら、深呼吸してからゆっくり言ってみ?」
あまりにも必死なその様子を見かねて、アドバイスをしてやる。
「う、うむ、わかっているから、少し黙っていろ」
ラウラは生意気なことを言いながらも、珍しく素直に俺の言葉に従った。
くるりと俺に背を向け、何度も深呼吸をしている。
数十秒が経過し、ようやく落ち着いて何かを考え出したらしいラウラは俺に向き直った。
「お、お前、そ、その、責任を取ってだな、今宵、私に……そ、そ、添い寝しろ!」
ラウラはびしりという効果音が欲しいほどの勢いで指を突き出し、恥ずかしそうに目を逸らしながら言い放つ。
なるほど。もじもじしていたのは考えていなかったからではなく、本当に恥ずかしくて言えなかっただけらしい。
しかし、俺にとってはこんな美少女と同じ布団で寝られるのなら嬉しい限りなのだが、吸血鬼の世界では
添い寝というのはとても苦しい行為なのだろうか。
「そ、そのだな、独り寝は寂しいというか……ああ、違う違う! これは刑罰を兼ねた試練だ!」
顔を真っ赤にして俯きながらもごもごと何かを言っていたラウラだったが、妄想を打ち消す時にやるように
首をぶんぶんと振り回してから、相変わらず真っ赤な顔を上げて俺に挑むような視線を向けてきた。
俺としては先ほどから続くラウラの意味不明な言動と行動に戸惑うほかはない。
「し、試練……?」
「そ、そうだ、刑罰を兼ねた試練だ! 私のような美少女と床を共にしていながら何もできないというのは、
お前のように健康な男にとっては辛い状況だろう! これが刑罰だ!」
それほど大きくもない胸を張りながら腰に手を当てるという仁王立ちのまま、ラウラは説明を続けた。
「同時に、そのような状況に追い込まれてなお、その状況に耐えうるだけの自制心があるかを試す試練でもある!」
「う……」
ここまで説明されて、俺はようやく理解した。
確かにただ添い寝をするだけというのは刑罰だ。こんな美少女が隣にいて何もできないのは拷問だ。
何もしないでいる自信などないので、何とかして別のことにして貰おうと思った瞬間に機先を制された。
「だ、だからだな、その、私のことが嫌ならば別に……ではない! お前に拒否権などないのだ!」
「お、おい、そんな勝手な」
「うるさい! いいか、私はベッドで待っているからな! きちんと逃げずに来るのだぞ!
こ、来なかったら、私はここから出て行くからな!」
ラウラは俺の反論を掻き消すほどの声で捲くし立てた後、憧れの先輩に勢いで告白したはいいが、
やはり恥ずかしくなって返事も聞かずにその場から逃げ出してしまう女子高生のような態度で
脱兎の如く走り出し、ドタドタと階段を駆け上ってしまった。
11霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:19:09 ID:21hoiMZ+
「お、遅いではないか!」
散々街を走り回って汗をかいた挙句に何度も嘔吐したのをそのままにしてはいけないと思って
風呂に入り、念入りに身体を洗ってきた俺に対するラウラの第一声がこれだった。
だが、そんなことはまるで気にならなかった。ラウラの服装に比べれば、些細な問題だ。
「そ、それ、俺の……」
あまりの衝撃に、上手く言葉が出てこない。ただただ口を空しく開閉させるばかりだ。
「ん? あ、ああ、これか。他に着るもないのでな。その、借りたぞ」
僅かに顔を赤くしつつベッドに腰掛けているラウラは、何と俺のパジャマを着ていた。
明らかにサイズが合っていないため、ズボンは今にもずり落ちそうでお嬢様らしい白いパンツが
見えかかっているし、上着もまるでサイズが合っていないせいでノーブラの胸元が丸見えに近い状態だった。
なぜノーブラなのかはよくわからないが、どうせ形に自信があるとか合うサイズがないとかそういう理由だろう。
それにしても、十四歳くらいにしか見えないラウラだったが、こういう格好をするととてつもない色気を放ち出す。
俺はロリコンではないつもりなのに、不思議とその色香に眩暈すら感じてしまう。吸血鬼の魔力か。
そういう危険な魅力を放っていることを自覚しているのか、それとも無自覚なのかはこの際どうでもいい。
問題なのは俺の股間が急激に硬くなって疼き出していることだった。
「ふ、ふん。この方が罰が重くなっていいというものだろう! こ、こら、あまり見るな!」
俺がどこを見ているのかに気づいたらしいラウラは、腰と胸元を両手で隠して頬を朱に染めながらも、
傲岸不遜で不敵な笑みを浮かべてきた。お嬢様の嗜みというのはどこにいったのだろう。
「あ、そ、その……本当に、それで寝るの……?」
駄目だ。こんな素晴らしすぎる格好をした美少女と添い寝するなど、俺には耐えられない。
絶対に眠れないし、絶対に襲ってしまうだろう。口では試練だなどと言いつつも、実際は俺のことを
信頼してくれているからこそこんなことを言い出したのだということは、幾ら俺でもよくわかる。
だから、絶対に信頼を裏切る結果に終わってしまうとわかっていながら添い寝をすることなど、俺にはできない。
「そうだ! つべこべ言わずにさっさと来い!」
何だかんだと理由をつけて先延ばしにしていたら俺の煮え切らなさに苛立ったらしく、
ラウラはそれほど大きくもないベッドに仰向けに寝転がり、大の字になって俺を呼びつけてきた。
もちろん、わざわざ言うまでもなくその顔は真っ赤だ。不安や羞恥心が心の中を荒れ狂っているのだろう。
俺に対する罰則のためだけにここまでするとは、吸血鬼の執念恐るべし。
「早くしないか!」
ばしばしと自分の横を叩いて、ラウラが俺を睨んでくる。そこに寝ろということだろうか。
しかし、そこはよく見なくてもラウラの隣だ。寝転がるには彼女に抱きつかないと無理だった。
どうやら、これは情け容赦なく俺に重い罰則を与えるつもりらしい。
そうでなければ、普通はここまでしない。
「や、だからさ……流石に」
「お前には誠意というものがないのか! ええい!」
何とかして思い留まらせようと説得工作を始めたら、業を煮やしたラウラに急に手を掴まれた。
「来い!」
そのことを認識した瞬間には、物凄い力で引っ張られた俺の身体は宙を舞っていた。
「ちょっ、ちょ待っ……わぁぁっ…!」
予想落下地点は、大の字になったラウラの真上だった。
「いてて……」
足首をベッドの端にぶつけてしまったらしい。猛烈に痛む。ついでに言うと、身体の下には柔らかくて冷たい感触がある。
俺は予想通りの場所に落下し、大の字になって待ち受けるラウラに覆い被さってしまったのだった。
しかも、先ほどから硬くなりっぱなしだったモノをラウラの股間に擦り付けるような体勢だった。
烈火の如く怒り出して涙まで見せた、先ほどのラウラの姿が脳裏に蘇る。
謝って許してくれるかどうかはわからないが、それでも言わずにはいられなかった。
12霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:19:42 ID:21hoiMZ+
「ご、ごめ」
「ふ、ふん、捕まえたぞ。大人しく罰を受けろ!」
どんな状態でラウラに触れているかを理解した瞬間に謝ろうとしたが、遅かった。
俺の謝罪は微妙な照れが混じった勝ち誇ったような声に掻き消されてしまったのだ。
「って、ちょ、待てってば! この体勢ヤバイって!」
ラウラが「捕まえた」と言っている通り、俺の身体はラウラによって完璧に拘束されていた。
平たく言えば、腕を背中に回されて両脚を腰に絡められているような状態なのだが、これは危険な状態だ。
吸血鬼の怪力でがっちりと固められているせいでどう足掻いても逃げられない上、ひんやりとした柔らかいラウラの身体が
密着してくるので理性が崩壊しそうで、二重の意味で危ないのだった。
「し、仕方ないだろう! こ、このようにしっかりと拘束せねば、幸助が逃げてしまうではないか!」
幾ら何でも恥ずかしい上に嫌だろうに、顔を真っ赤にしながらも必死でしがみついてくるラウラは正直凄いと思う。
だが、凄い凄いと感心してもいられない。この状況は本当にまずい。
立ち上ってくる仄かな香りやパジャマ越しに伝わってくる柔らかくて冷たい感触は、否が応にも理性を揺さ振ってくる。
「に、逃げないから、と、取り敢えず離して……!」
逃がすまいとしがみついてくるラウラに観念したことを伝えて、何とか解放して貰う。
俺はラウラの横に寝転がって、溜息をついた。
「わかったわかった。逃げないから、そういう強引なのはなしで頼む」
ひんやりした身体と芳しい匂いに掻き立てられた欲望を因数分解の力を借りて鎮めつつ、ラウラを見る。
「わ、悪いのはお前だぞ。いつまで経っても来ないから……土壇場になって尻込みしたのかと思ったのだ」
顔を真っ赤にしたラウラはばつが悪そうな表情を浮かべて視線を逸らしている。
いや、唇を尖らせている辺り、拗ねているのかもしれない。どちらにせよ、猫みたいで可愛らしい。
「と、とにかく、もう夜も遅いのだ! さっさと寝るぞ!」
夜が主な活動時間帯であるはずの吸血鬼が夜も更けたというのはいかがなものか。
そうツッコミたかったが、次にラウラが取った行動によってそんな考えは綺麗さっぱり吹き飛んだ。
「な、何してんの!?」
大の字になっていた状態からころころと転がってきて、何かがおかしいと思った時には既に俺に抱きついてしまったのだ。
いわゆる、横向きに転がっている男の胸元に横から転がってきた女の子がくっついている図という奴だ。
普通、こういった体勢は小さな子供と親という組み合わせか恋人同士が取るものだと思うが、どうだろうか。
「そ、添い寝というのは、こ、こういうものだろう!」
俺にとっての添い寝はただ横で寝るだけなのだが、吸血鬼の場合は抱き合って眠ることを添い寝と言うらしい。
俺の顔を見るのが恥ずかしいのか、胸に顔を埋めたままラウラは言った。
「そ、それにだな、こうしてくっついた方が試練の意味が強くなるではないか!」
なるほど。そういう一面がないとは言い切れない。こういう時、素直にラウラは賢いと思う。
俺が納得したことを悟ったらしいラウラは、やはり尊大な口調で、しかし目を逸らしながら続けた。
「よし、では、腕枕をしろ。このまま一晩過ごすのだ。わかったな」
ラウラは勝手に腕の位置を直し、俺に文句を言う間も与えずに頭を乗せてしまった。
息がかかるほどの距離まで顔が近づいた。
「ちょっと待てよ、何してんだよ、ラウラ…!」
「う、腕枕だと言っただろう。こら、動くな。眠れないではないか!」
俺が事態を理解して文句を言った頃には既にラウラは寝る体勢に入っており、腕はがっちりと押さえ込まれていた。
万力のような力で押さえ込まれているので、きっと強引に引き剥がそうとしてもびくともしないはずだ。
「こら、何をしている。きちんと背中に腕を回して支えろ。このままでは私が安眠できないだろうが!」
そんなことを思いながらどうやって抜け出そうかと考えていたら、とんでもない要求をされてしまった。
「ど、どうしても?」
努力して縋るような目つきを作って、息がかかるほどの近距離にあるラウラの顔を見つめてみる。
失敗だった。敵もさる者で、俺と同じことをやって反撃してきたのだった。
13霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:20:39 ID:21hoiMZ+
「も、もしかして、私のことが嫌なのか?」
一瞬で瞳に涙を浮かべ、悲しそうな表情で俺のことを見つめてくる。
全身から悲しそうな空気を漂わせてくる思わず抱き締めてやりたくなってしまう姿に、心がどんどん傾いていくのがわかった。
「……そ、そんなことないけどさ」
逆接の終助詞を用いることで最後の抵抗を試みるが、俺は既にチェックメイトをかけられている。
所詮は単なる悪足掻きに過ぎない。俺が何をどうしようと、もう流れは変わらない。
そう、ラウラのことが嫌なのだと心にもないことを言いでもしない限りは、絶対に流れは変わらない。
嫌いだと言い切ってラウラを傷つけるだけの決意がなければ、この流れを変えることなどできはしない。
つまり、ラウラのことを傷つけたくないと願っている俺には、絶対に流れを変えることなどできないのだ。
その辺りを理解してこういう流れに持ち込んだのかどうかを問い質したい気もするし、知りたくない気もする。
「うむ、ならば問題はないな……さあ、腕を回せ!」
すぐに涙を引っ込めて満足げに頷いたラウラによって、俺は彼女の冷たく華奢な身体を抱き締めざるを得なくなった。
発展途上だがしっかりとした弾力を持つ胸や肥満とは違う女の子特有の柔らかさを持った身体、さらさらの髪の感触、
そして息がかかるほどの距離にある口から吐き出される爽やかな香りがする息と全身から立ち上る体臭が何とも悩ましい。
「じゃ、じゃあ、電気消すから……」
その悩ましい状況から一時的にでも逃れるために身体を離して貰おうと思って言ったのだが、それも無駄に終わった。
俺が言い終えた瞬間に、部屋が暗闇に閉ざされてしまった。
「うむ。特別に私が電気を消してやったぞ。ありがたく思え」
鷹揚に頷いたラウラが、念力だか魔法だかで蛍光灯のスイッチを切ってしまったのだ。
闇に目が慣れていないせいで間近にあるラウラの顔すら見えないが、得意げな表情を浮かべているだろうことは何となくわかる。
「こら、寝るのだからこれ以上のお喋りはなしだぞ!」
突然抱きつかれた。熱くなっている頬に冷たい頬が触れ、熱くなった身体に冷たく柔らかい身体が押し付けられる。
何とか身を離す口実を考えようとしていたら、やはり機先を制されてしまった。完全に読まれていた。
しかも、徹底したことに言い終えてからものの数秒もしない内に可愛らしい寝息を立て始めている。
これではもう、どうしようもない。目の前の魅力的な身体の誘惑に耐えながら眠るしかなかった。
できるわけがない。俺は三秒で理解した。できるわけがないのだ。
漂ってくる甘い香りにも、ひんやりとして柔らかい身体にも、俺如きがその誘惑を跳ね返すなどということができるはずがない。
その証拠に、パンツの中でいきり立っているモノの先からは先走りが出てきてパンツの中がとても気持ち悪くなっている。
臨戦態勢だ。理性の堤防の崩壊も目前だった。眠れる眠れない以前に自制心の持久力が問題だった。
今の俺の自制心を支えているのは一人の人間としての誇りと、ラウラが浮かべている安らいだような表情だけだった。
だというのに、自覚があるのかないのかラウラは俺のことを誘惑するようなことばかりしている。
密着状態に耐えられなくなって少し身体を離そうとした瞬間に、ただそう考えただけでまだ動いてもいないというのに、
俺の背中に回した腕に物凄い力を込めて固定した挙句に仔猫のような仕草で身体を擦り寄らせてくる。
つまりは、結果として少しでも離れようと思うだけで余計に身体がくっついてしまうのだ。
それだけではない。
結局ずり落ちてしまったせいで闇の中でも眩しく見える白パンツが剥き出しになっており、ラウラが身じろぎするたびに
その柔らかい太腿が俺の股間を挟み込むように刺激してくるのだ。たぶん、俺がこのまま腰を動かせば素股に近いことができる。
他にも列挙していけばきりがないが、言えば言うほど意識してしまって駄目なのでこの辺りでやめておく。
14霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:22:22 ID:21hoiMZ+
「……っ……!」
大きく開いたラウラの胸元に自由な方の手を無意識の内に差し込みそうになっている自分に気づき、愕然とする。
予想以上に自制心の崩壊が早い。このままではまたもラウラの信頼を裏切る結果に終わってしまう。
だが、どうすればいいというのか。五感の全てが俺の欲望を刺激しているような、この状況で。
ラウラの姿は大分闇に慣れてきたおかげではっきり見えるようになった目を閉じればいいが、
全身から立ち上る匂いや爽やかさすら感じる甘い吐息の匂いまではどうしようもない。
悩ましい香りを嗅ぎ取る鼻を塞いでも、漏れ出る吐息や布が擦れる音までは消せない。
扇情的な音を聞き取る耳を塞いだとしても、ぴったりと隙間なくくっついてくるひんやりとした身体の艶かしい感触は消せない。
そして、最終的に身体を離すという選択肢が困難である以上、どう足掻いても誘惑から逃れることはできない。
まったく、「刑罰を兼ねた試練」とはよく言ったものだ。美少女と寝られて幸せどころか、その信頼を裏切らないために
とてつもない精神的苦痛を味わわなければならないのだから、全く拷問としか言い様がない。
最後の手段として、俺は唇を血が出るほどに噛み締めることで生まれる痛みによって自制心を保つことを選んだ。
犬歯が唇に突き刺さり、肉を引き裂いていく激痛。傷口から流れ出した噎せ返るような血の味。
汚い欲望が鎌首をもたげるたびに、顎に込める力を意識的に強めて自分を罰する。
そうやって俺は自制心を保っていた。既に犬歯は半分以上唇に突き刺さっている。
痛みと出血が激しいが、まだ足りない。もっと必要だ。だが、必要だからと際限なく歯を立てることはできない。
唇を貫通したらそれまでだし、それ以前に耐えられなくなる可能性もある。
遅かれ早かれ、俺はラウラが再び示してくれた信頼を裏切る結果に終わってしまうだろう。
しかし、だからといってそれを逃げ道にしてラウラの身体に欲望を叩きつけていいということにはならない。
俺には耐えられるところまでは耐える義務があった。
耐えられなくなったら、何とかしてラウラを身体から引き剥がす義務もある。
最悪、寝ているラウラをオカズにしてオナニーに励むという選択肢もある。
15霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:23:02 ID:21hoiMZ+
形としてはラウラの信頼を裏切る結果となるが、それでも俺のような男が彼女を汚すよりは余程いい結末だ。
心を傷つけた上に身体まで傷つけてしまっては、本当の意味で俺という人間には生きている価値はない。
いつの間にか、この試練にかかっているものが増えているのが理解できた。
俺がここまで必死になっているのは、もちろんラウラの信頼と心のためでもあるが、それと同じくらいに俺という
一個の人間に生きていくだけの価値が果たしてあるのかどうかということを問い質したいと思っているからだった。
もっとはっきり言えば、ラウラに対して「君が好きだ」と胸を張って言える人間で在りたいと願っているからだった。
だからこそ、俺はここまで必死になってラウラの試練に耐え抜こうと努力しているのだった。
「……んぅ…」
改めて自分の思いを確認した時、それは起こった。
微かに身じろぎしたと思った瞬間、ラウラの顔が突然近づいてきたのだった。
もちろん、息がかかるほどの距離で頬を擦り寄らせることもできるくらいだったから、これ以上の接近は接触と同義だ。
「なっ……」
俺が上げた驚きの声を封じ込めるように、柔らかくて冷たい唇と血に塗れた唇とが触れ合った。
咄嗟に逃げようとしてできなかった。既に後頭部に腕が回されている。
寝ているラウラは混乱し狼狽する俺には構わず、そのまま唇に舌を差し込んできた。
甘い唾液に塗れた舌が傷口を舐め回して痛みを和らげ、そのまま俺の口の中を控えめに探る。
情けないことに俺は舌を絡め返すこともできなければ唇を離すこともできず、ただラウラに翻弄されている。
傷がある下唇がラウラの可憐な唇に挟み込まれた。
疑問に思う間もなく、ラウラは赤ん坊が母乳を吸うような仕草を始める。同時に、心地よい虚脱感が襲ってきた。
俺はことここに至ってようやく事態が飲み込めた。
ラウラは敏感な嗅覚によって俺の出血を察知して、本能の赴くままに吸血行為を開始しているのだ。
だが、腹は立たないし恐怖もない。
ラウラが本当に幸せそうな顔で俺の血を吸っているという事実には俺も幸せな気分になるし、
何よりもラウラが俺を信じてくれているように俺もラウラのことを信じている。
俺は手触りのいいラウラの髪を撫でながら心地よい虚脱感に身を委ね、そのまま意識を薄れさせていった。
意識が消える寸前に感じたものは恐怖でも嫌悪でもなく、安堵だった。
「これで……眠れる……」
微かに呟いて、俺は意識を失った――
16霜ノ関 ◆EWgLYoRkiM :2005/08/06(土) 02:23:44 ID:21hoiMZ+
ここで一旦切る。決着は次回へ。

>前スレ590
すまんが無理だ。あれに繋げるだけの文章力が俺にはない。
それに、あれの続きで書くとしたら正直なところラストは

「ボロボロになった狩人を人狼が逆レイプした挙句、隙を窺っていた狩人に殺される」
「怒り狂った狩人がボロボロになった人狼をレイプした挙句に隙を突かれて殺される」

そういう痛々しいのしか思いつかない。しかもオプションとして
「幸せそうに死ぬ&殺してから物凄く後悔+後追いみたいな」という感じのが付属してしまう。
はっきり言って、俺程度の凡庸な発想ではあれを幸せに終わらせることはできない。
どん底欝話も書けないことはないが、書くならばハッピーエンド主義の俺としては、
その意見を採用することはできない。本当にすまない。
17名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 03:11:50 ID:LJY5H8Lg
>>16 乙。
 
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 生殺し!生殺し!
 ⊂彡
18名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 07:26:45 ID:yV8aSESl
>>16乙彼!GJです!
19名無しさん@ピンキー:2005/08/06(土) 23:55:12 ID:vS59cfPl
丸一日の間次スレに移っていたのに気付かなかった間抜けです。

>召喚
乙です。
なんか、ここまで濃ゆいエロを見たのは久々な気がします。
いいですね。淫魔レギア。萌えじゃなくてエロくて良いですね。

>ラウラ
良いところなのに…、いわゆる「引き」という奴ですか。
>欲望を因数分解の力を借りて鎮めつつ
頭の中で難しい計算をして意識を逸らす、というアレですか(笑)
次回いよいよラストですか。楽しみにしております。

>あれに繋げるだけの文章力が俺にはない。
文章力なんて必要なシロモノじゃありませんぜ。ありゃ、ただの粗筋なんですから。
どうころんでも「二人の愛は殺し愛」は覆せない以上は、ロボ子で新たなストーリーを作るしかないかと。
20名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 20:09:16 ID:9Fx0oJSy
容量の限度ってどのくらいでしたっけ?
21名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 20:23:06 ID:zku8tqU1
>>20
500kb

ちなみに、現状でも20レスの29kb、
レス数が400越えた辺りから要警戒でしょうな。
22名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 20:47:37 ID:gtkWSgqG
そういや、ケルトとか人狼やるとか言った人、SSはまだかな。
(月下逢瀬は人狼やります宣言に触発されて書いたもの)
23猫書いてる人:2005/08/07(日) 22:41:41 ID:9Fx0oJSy
遅くなって申し訳ありません……
とりあえず途中までですが、投稿いたしますです
24猫の話6:2005/08/07(日) 22:42:42 ID:9Fx0oJSy
 そして……
「ただいま戻りました〜」
「お帰りなさいませ、陽一さま」
 鈴音さんが笑顔で迎えてくれる。
 はあぁ〜、いつ見ても良いなぁ……。
 待っててくれる人がいるって、すごく心が安らぐ。
 ひょろひょろと部屋に上がると、足元がふらつき座り込んでしまう。
「あらあら。いまお水をお持ちしますね」
「は〜い。ありがとうございます〜」
 鈴音さんが持ってきてくれたお冷を一息に飲み干す。
「はぁ」
 アルコールで熱くなったお腹に染み渡ります。
 鈴音さんは、そんな僕のとなりにちょこんと座ってるんだけど。
「あら?」
 鈴音さんが、僕の買ってきたビニール袋に気づいた。
「陽一さま、こちらは冷蔵庫に……」
「鈴音さん」
 僕はぎゅっと鈴音さんの手を握る。
「はい」
 にっこりと鈴音さんが僕を見つめる。
「鈴音さんと一緒にお酒が飲みたいですっ」
 酔っているせいか、真っ正直に言う僕。
「ええ、では明日に……」
「今がいいですっ」
 酔っ払いは強引だ。
「でも……陽一さま、もう大分お酒をすごされて……」
「だいじょうぶです、全然へいきですっ!!」
 ひしっと鈴音さんに抱きつく。
「飲みたいです、飲みたいですっ、鈴音さんとお酒が飲みたいですっ!」
 ついでに、鈴音さんの豊満な胸にすりすりとする。
 つくづく酔っ払いは性質が悪い。
 鈴音さんは困ったような苦笑を浮かべた。
「もう、しょうがないですね……それではちょっとだけですよ」
 ハイホゥ♪
25猫の話6:2005/08/07(日) 22:43:14 ID:9Fx0oJSy
 そして、
「さ、陽一さま、どうぞ」
 鈴音さんにお酌をしてもらう。
 トクトク、と音を立ててコップに注がれるお酒(ちなみにジュース系の)
「はい、鈴音さんも」
「はい、いただきますね」
 今度は僕が鈴音さんにお酌をしてあげる(ちなみに、度数高めの)
「それじゃ、乾杯」
「あ、はい」
 軽くコップをくっつけてから、二人同時に口をつける。
 鈴音さんは
「……」
 スルスルと、簡単に飲み干してました。
「ふぅ……美味しいです」
「……」
「……何か?」
「あ、ううん」
 僕も鈴音さんに倣って、一息に飲み干す。
 ……正直、キツイです。
「さ、陽一さま、どうぞ」
 すごぉく楽しそうに僕のコップにお酒を注ぐ鈴音さん。(ちなみに、度数相当高め)
「……す、鈴音さんもどうぞ」
 僕も鈴音さんにお酒を注いであげる。(度数、一番高いの)
 そして、
「……ふう」
 先ほどと同じく、スルスルと簡単に飲み干してしまう鈴音さん。
「……」
 ああ、見てる、鈴音さんが僕を見てる、期待に満ちた眼差しで。
 あの……ひょっとして……僕、やばいですか?
「……」
 ああっ、鈴音さんが悲しそうな顔をしてる。
「……飲んで、くださらないんですか?」
 って訴えかけてますよ。
「いただきまーす」
 腹を括って、飲み干すのでした。
26猫の話6:2005/08/07(日) 22:43:51 ID:9Fx0oJSy
 結局
 鈴音さんが軽く飲み干すたびに、
 僕もそれに倣って一気に飲み干すものだから
「……」
 あは〜……身体がフラフラする……
 視界がグルグル回って……
「陽一さま、どうぞ」
 あはは、鈴音さんが三人もいますよ〜
「ていうか、ごめんなさい、ぼく、もうだめです」
「……」
 鈴音さん、ニコニコしてます。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。
 鈴音さんにおさけ飲ましたらどうなるかなぁ〜って……」
「……」
「ほんのできごころだったんです……」
 鈴音さんが小さく笑った。
 そうしてずいっとすぐ目の前にまで顔を寄せて
「陽一さまの考えてることなんて、お見通しですよ」
 鈴音さんがくすくす笑っている。
「陽一さまはえっちですから」
 あうぅ〜……居たたまれないです
「じゃ、じゃあ……」
「ダメです。まだ許してあげません」
27猫の話6:2005/08/07(日) 22:44:41 ID:9Fx0oJSy
 鈴音さんが今さっきお酒を注いだコップを持って
「最後の一杯、飲み干したら許してあげます」
「……もう、ムリです……」
「これでも……ですか?」
「ぅぁっ!?」
 鈴音さんが、僕をぎゅっと抱きしめる。
 すぐ目の前に妖しい笑みを浮かべる鈴音さんがいて
 鈴音さんがすっとコップのお酒を口に含み
「……ん」
「ん……んんっ!?」
 温くなったお酒が口の中に流し込まれる。
 ついでに鈴音さんの猫舌が唾液がクチュクチュと僕の口を掻きまわして……
「ふぅ……」
「……」
 こうして、僕は轟沈してしまったのでした……。


 次の日。
「おはようございます、陽一さま。起きてください」
「……頭痛いです」
「飲みすぎですね」
「……気持ち悪いです」
「二日酔いですね」
「大学、休み……」
「ダメです♪」
 鈴音さん、ニッコリ。
 鈴音さんはやっぱりきびしい人です……。
 半べそかいて、死にそうになりながら、僕は大学に向かうのでした……。
28猫書いてる人:2005/08/07(日) 22:46:58 ID:9Fx0oJSy
というわけで、ここまでっす
次回は陽一くんのリベンジ編、またはエロ編

というか、陽一くんがどんどん変なキャラになってます
初期設定だと、少年っぽさが大分残っているけど真面目で優しい青年、のはずだったんですけどね……
29名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:41:19 ID:gtkWSgqG
猫の話キタ――――――――ッ
ほのぼのしてていいですね。

今回てっきり、ワカメ酒とか、胸の谷間でとか考えていたんですが…
次回エロ編に期待。
リベンジはマタタビの匂い?
30名無しさん@ピンキー:2005/08/07(日) 23:47:55 ID:08pV4zM4
ここ見てたせいか吸血鬼に血を吸われて吸血鬼になっちまった夢を見た…、
31名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:11:38 ID:zfl5b9Kx
>>30
それを文章化してみてはどう?
32名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 00:27:06 ID:Od4tSKxW
>>31 一応頑張ってみます、でも携帯だから読みにくいかも。
33血を吸われた夢の人 予告みたいな:2005/08/08(月) 00:35:14 ID:Od4tSKxW
初めて会ったとき…、綺麗だなと本当に、心底思った、こんな俺の何処が良いのか、その美人は事有るごとに俺を頼り、俺の前に現れた…、そうこうしている内に俺の中は彼女の事でいっぱいになっていった。
34血を吸われた夢の人 予告みたいな その2:2005/08/08(月) 00:39:07 ID:Od4tSKxW
そんな時だった…、君が、君でなくなった君に出会ったのは、出会ったと言うより遭遇したと言うべきか?なんせ危うく殺られる所だったし…、なんであの時一目散に逃げなかったのか…、今解った気がする…俺は、こうなるのを望んでいたのかも知れない、
35血を吸われた夢の人 予告みたいな その3:2005/08/08(月) 00:43:17 ID:Od4tSKxW
主従の関係でも、肉体的束縛でもなんでも良かったんだ…、君と強い結び付きが有れば…
(゚∋゚)夢を見たその日に血迷って友達に送った物です、
36血を吸われた夢の人:2005/08/08(月) 00:44:50 ID:Od4tSKxW
友達からは( ´д`) なんかMの人のメール来たんだけど、とか言われました。
37名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 01:27:15 ID:Y5NEA5kE
妖女『丑の刻参り』(職業・教師)とやった夢を見た事あります。
このスレのお蔭なんだか、なんなんだか。
38血を吸われた夢の人:2005/08/08(月) 21:57:14 ID:Od4tSKxW
冒頭部分だけ投下します、稚拙な文章と旧式携帯という条件ですが頑張りました。
登場人物
高原貴幸(たかはら たかゆき)一応主人公
岸部真(きしべ まこと)吸血鬼
人物は今回はこの位です。
39新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 21:58:12 ID:Od4tSKxW
部屋の中には俺たち二人だけ、互いに抱きしめ合い触れるだけのキスを先ほどから何度も繰り返していた。
「本当に…ダメ?」
この情けない声が俺、
高原貴幸 一応19歳の大学生
「だ〜め、今日は珍しく父が来るの、でも何の用かしら?最近は音沙汰無しだったのに。」
そう言いながら俺の腕の中で人指し指を頬に当てて考えているようなジェスチャーをしているのは、
岸部真 同じ19歳、だが大学では俺より一つ下だ。何故なら俺が早生まれだからだ、
40新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 22:00:37 ID:Od4tSKxW
昔は、誕生日が遅いのに早生まれなんて言われるのはおかしい!と思っていたのだが、最近はそんなもんか程度になってしまった、
きっと皆そうなんだろう、皆なんとなくそんな物だ程度に認識していくものなんだろ。
おっと、変な方へそれてしまった…、真の事だったよな、犬系の多少垂れ気味の黒瞳・背中に届くほどの艶やかな黒髪・きめの細かい白い肌、
41新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 22:01:21 ID:Od4tSKxW
悪いが俺はこれほどの美人を今まで見たことがない、《のろけてんじゃねー!コノヤロー!!》と思う奴が居ると思うが彼女の前でのろけない野郎は男じゃない!!と俺は力強く断言出来る。
42新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 22:02:30 ID:Od4tSKxW
無駄に熱くなったが真はそれほどの美人だ。
そして真は【吸血鬼】だ。
今のこんな関係になれた事を我ながら不思議に思う、確かに彼女を助けたり(些細なことで)、彼女に殺されかけたり(彼女を助けようとして)、いろいろ有ったが。多分とどめを刺したのは後者だろう、
あの日、見た目からして人を惹き付ける力に関して人一倍強力な真は、三人ほどの不良に絡まれて裏路地に連れ込まれてしまった、それを偶然、ほんっとうに偶然見かけた俺は全力で後を追った、
43新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 22:03:58 ID:Od4tSKxW
武道に関して多少の心得は有るものの、一対多数という状況にびくつきながら路地の曲り角を曲がろうと意識を向こうの道に向けた瞬間
「…っ!!!」
いきなり飛び出して来た男にぶつかった、ぶつかっておいて詫びも無しにその男は走って行く、俺の目がおかしく無ければあれは全力疾走している、何かに脅えて。
「何なんだよ!ったく!ぁ〜いて」
完全に気を抜いてた、だから次の瞬間目に写った物に一瞬反応が遅れる、
「なっ!!!」
紅い瞳
俺は紅い瞳の主に浅く、だが確実に胸を裂かれた。
44新吸血夢物語1:2005/08/08(月) 22:12:57 ID:Od4tSKxW
夢の足りない部分に文をくっつけるのがこんなに大変だとは…、やはりネ申は凄い!!
夢の中ではさっさか進みましたが、自分以外の読む人に解ってもらうための文を多少くっつけて、夢にはなかった出会い部分等も入れてあります。
これはノンフィクションですがフィクションも混じってます!!
45名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 22:26:45 ID:1g9dGB0o
期待挙げ。
46名無しさん@ピンキー:2005/08/08(月) 23:11:06 ID:jidWvxVs
>>44
一投稿あたり20行くらい、
1行辺り30-40文字くらいで改行してもらえると
PCから読みやすかったりする。
47 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/10(水) 00:57:38 ID:3mLNsMcU
吸血鬼祭りに便乗&別スレの休憩投下
かなりキツイ内容なんで嫌いな人はスルーよろ

このディスコには様々なヤツが集う
白い粉をストローで吸い込み、頭の細胞を壊すヤク中
口のところに矢印とINという刺青を入れたギャング
中だしスカトロSMなんでもありで両手両足の無い娼婦を売る中国人
血と腐肉と暴力の世界、今も俺の後ろで殺し合いをする悲鳴がする
「脱走兵がこんなトコでディスコなんざやるからだ」
俺は意味の無いつぶやきを漏らす
「その脱走兵の息子のカウンターに逃げ込むなんざいい度胸だなぁken」
「仕方がねぇだろ腰ヌケ、黄色は臆病の色じゃなかったか?
お互い様だろミック」
俺は銃まで使い始めたケンカから逃げ、バーの内側でビールを口に入れる
間に入る銃声に聞き慣れたものが入る
「おいミック、おめぇのスパス使われてんぞ」
「勘弁してくれ」
「つくづく不幸な店だな
我等が父よ、このクソッタレな店に幸せな最後をお与え下さい」
面白半分に十字をきる
「ken、おめぇ余程アナルにウォッカ突っ込まれてぇみたいだな」
48 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/10(水) 09:12:58 ID:3mLNsMcU
「うわおっかねぇ、泣きそうだ」
俺はそう答えるとカウンターから少し頭を出してバカのケンカを観察する
「覗き屋は早死にすんぜ」
「オメェのスパスが大活躍してるか見てんだよ」
「活躍しなくていいからこっからトリガーの軽いバカは出てけ」
「俺じゃなくてあいつらに言えよチキンめ」
やたらとドンパチが多いこの店じゃあ潜望鏡は大活躍する
俺は潜望鏡でバカの姿を確認。ってなんだありゃ!?
「おいミック、誰だあの女」
49 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/10(水) 09:14:18 ID:3mLNsMcU
ひとまず中断
50名無しさん@ピンキー:2005/08/10(水) 09:29:40 ID:alj2MUMG
ロシアンマフィアの姉御とか拳銃下げたシスターとかが出てきそうw
51血を吸われた夢の人:2005/08/10(水) 09:30:49 ID:FX9ZPkJp
>>46
アドバイスthanks出来るだけやってみます。
>>47
もうブラックラグーンの世界だなw
52 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/10(水) 11:28:41 ID:3mLNsMcU
ブラクラ見てる人って多いのね……
とりあえず設定はハワイなんだが……
53名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 08:26:17 ID:XBosfbp6
今日の今日まで気付かなかったよ…新スレorz
54名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 21:04:38 ID:kNSDBUWW
パクり……(・_・?)
55 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/11(木) 22:03:43 ID:LzY258zD
いや、パクッたわけじゃ……
でもそうなるのかね?
ただマリリン・マンソン聞きながら書いたらこうなった
56名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:13:30 ID:D61FoS/c
この場合は「オマージュ」とか「パロディ」とか?
まあ、元ネタを俺は知らないからよく解らんのだがね
57名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:34:02 ID:2WrA9X2F
パロディと言うより雰囲気が通じてるだけだと思う。
つか、ブラクラ自体がいろいろ踏まえてると思うし。

それはともかく、前スレがちゃんと過去ログ行きにならないと
新スレ立ってることに気付かない人も多そうだなあ。特にROMの人とか。
58名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:36:41 ID:E1SKJNFv
パクりって言葉はその…厨御用達だから…使わんほうがいいよ。
59名無しさん@ピンキー:2005/08/11(木) 22:47:24 ID:LzY258zD
おまいらとは前々スレからの付き合いだったがこんなにいい人達とは思わんかった(つД`)
よし!! 夜思い切って続き投下してみるか
マンソン聞きながらw
60 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/11(木) 22:48:27 ID:LzY258zD
スマン>>59
ちょっくらアナルにウォッカ突っ込んでくる
61 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/12(金) 01:33:30 ID:BpjOiDAX
いきなり投下

おいおい、バカのケンカのド真ん中にビリヤード台の上で呑気にワインをラッパ飲みしてるよ
こりゃ余程ブッ飛んだヤローか頭の風通しのいいやつのどっちかだな
「んぁ?何だよken
ここで裸のパーティでもおっぱじめたクソッタレでもいたか?」
「そっちの方がナンボかマシだぜ」
俺はミックに潜望鏡を渡す
「何だあの女?
ヤク浸けでイカれたか?」
「おいミック、このケンカ終らせてやるからよ、俺の借金チャラにしねぇか?」
「バカ言え
あんな大金逃してたまるかよ」
「このままブッ飛んでも良いのか?」
お、悩んでやがる悩んでやがる
「だぁーークソッタレ!!!!!!
半額だこの野郎!!!!」
「中々話がわかるじゃねぇか
OK! やってやるよ」
俺は手近にあった冷蔵庫の蝶番にグロッグを打ち込んで盾代わりにする
「何やってんだこのタコ!!!!
とうとうその小せぇドタマに蛆でも湧き始めたか?」
「まぁカタイこと言うなよミック
ショボいホワイトカラーみてぇだぜ」
「今まで何回修理してると思ってんだ!!!!
今度は木の板の代わりにテメェを打ち付けるぞ!!!!」
62 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/12(金) 01:58:52 ID:BpjOiDAX
「そいつはおっかねぇ
泣きそうだ」
冷蔵庫の盾持っといて正解だったな
立ち上がった途端バカバカ弾がバンバン当たって来るぜ
そうボヤボヤしてらんねぇな
「レディースアーンドジェントルメーン!!!!
JAPの真髄、クソッタレのSashimiショーの始まりぃ!!!!
巻き込まれたくなきゃその汚ねぇツラかばっとけぇ!!!!」
天井で回ってるプロペラの根元にグロッグ撃ちこんで落っことしゃすぐに一丁上がりぃ
その程度に気を取られてるバカは頭が涼しくなっただけでもありがたく思え
「ほれ、片付いたぜ店長」
あ〜ダメだ、ちょっと暴れただけでブッ倒れてやがる
仕方がねぇか、今度はこっちの女だ
「お怪我はありませんか姫様?」
ワザと気取ってみる
遠くで見たときゃわからなかったが結構可愛いじゃねぇか
だけど黄色猿にしちゃちと肌がしろいな
肩まで伸びた黒髪がそのギャップでもう誘ってるとしか思えん
無反応の女にもう一度話しかける
「お怪我はありませんか姫様?」
で返ってきたのが
「あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ」
63 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/12(金) 01:59:42 ID:BpjOiDAX
ちょっとずつですまないがここで中断
64続・血を吸う彼女 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:10:58 ID:iVihQgXt
「貴様、いったいどういうことだ?」
昼休み。友人の樋上がいきなり突っかかってきた。
くそ。こいつもか…今日でもう五人目だ。どいつもこいつも…そんなに俺が曲常と一緒に登校してたのが気に入らないのか…(なぜか朝の記憶があいまいだが)これまでの四人には嘘をついてきたがもう嫌だ…疲れた。こいつには本当のことを話してやる。
そう覚悟を決め机に突っ伏していた俺は身体を起こし、足を組んで話を始めた。
「昨日の放課後、机に手紙が入っているのに気付いた………」
…………
そして俺が曲常と暮らすと決めたところ(もちろん足でいじめられたことは隠した)まで話したところで樋上が俺の話を遮った。
「もういい、わかった話したくないんだな…」
呆れたような顔でそう言う我が友人。やはり信じてはくれなかった。
「つまり、貴様とても人に話せないような手で曲常ちゃんを脅迫しているというわけか!!」
今度は俺が呆れた。というかそんなことを大声で喋るな。教室中の視線が集まってくる。
「やっぱりそういだったか…」
「おかしいと思ってたんだ…」
「おい、警察に電話だ…」
教室中からそんな声が聞こえる。ちょっと泣きたくなってきた。
俺は涙をこらえて鞄から曲常が作ってくれた弁当を取り出して食べ始める。
「む。お前に似つかわしくないかわいらしい弁当箱だな」
樋上の野郎が目ざとく気付きやがった。余計なお世話だ。
「まさかそれ…まがつ「そうだよ」
言い終わる前に答えてやる。
「貴様、弱みを握って交際を強いるばかりか弁当を強奪するとは!!許せん!外道!!」
教室中から最低コールが起こる。誰か助けて。
65続・血を吸う彼女 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:12:38 ID:iVihQgXt
その時だった。
「あの……」
気弱な声がいつの間にかドアのところに立っていた少女から発せられた瞬間、教室中が静まり返った。
俺も樋上も誰もがその少女を見る。曲常理。
その光景を見て少しビクリとした曲常だったが、俺を見つけると嬉しそうに笑い近づいてきた。
「あの…先輩…一緒にお弁当…食べませんか?」
再び親愛なるクラスメイトたちがざわめきだす。うん、黙ってろ。
「ああ、ここで食べる?」
「えっ、あの…ここでは…ちょっと…」
ちらちらと俺の首の辺りを見る。ああ、さすがにここで血を吸うわけにもいかない。
「じゃ、どっか行こうか…」
俺は立ち上がり、曲常の手を引き教室を出た。後ろのほうでさまざまな憶測が飛び交っていたが気にしない。
「そうだ、図書室行こう。あそこなら誰もいない…」
「あ、はい…」
コクリと頷く曲常と共に図書室へと向かった。
66続・血を吸う彼女 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:14:26 ID:iVihQgXt
「先輩…どうかしたんですか?」
「なにが?」
図書室に着いたとたん、曲常が尋ねてきた。何のことか皆目見当もつかないので訊き返す。
「教室で…廊下まで聞こえていたのですが…その…先輩と私のことを話していたようなので…」
「ああ…俺と曲常が朝一緒に学校来てたのはどうしてか?って訊かれて…」
「あの…ごめんなさい…私のせいで…」
いや待て。どうして曲常のせいになるのか…と、朝を思い返してみる。


「先輩、起きてください…朝ですよ…」
棺桶で寝ている俺を曲常が起こしてきた。昨日の夜俺にお前は枕だみたいなことを言って抱き枕代わりにして寝てたのに俺より起きるのが早い。さすが吸血鬼だ。
「……おはよう…」
「おはようございます」
寝ぼけ眼で挨拶しると曲常は嬉しそうに笑って手を差し出した。
「朝ごはん出来てますよ」

案内された部屋には花が飾ってある三十人は座れるのではないかという高そうなテーブルの上に、朝食が一人分ぽつんと用意してあった。
曲常が作ったというそれはとても美味しかった。
で、そこで美味しかったと曲常に言おうとしたところで、曲常が俺の首に噛み付いていてきたんだ。確か。
その辺りからいまいちよく覚えてなくて…はっきりと覚えているのは最初の授業が始まった辺りからだから…
67続・血を吸う彼女 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:15:00 ID:iVihQgXt
「その…ごめんなさい…吸いすぎちゃって…先輩が…」
曲常が謝る。なるほど。ただ登校しただけじゃなくて曲常にもたれかかっていたように見えたのか…しかしそう考えてもクラスの連中の反応には許せないものがあるが…
「それで…ですね…」
ふと気付くと、曲常の髪の色が変わってきている。
綺麗な黒い髪が、輝くような金髪へ…
「曲常…髪が…」
「これですか?興奮すると…変わってきちゃうんですよ…」
その言葉どおり、目が据わってハァハァと息が荒くなっている。
「ちょ、ちょっとだけ落ち着こうか…な?」
「ふふ…なに言ってるんですか?お弁当のくせに…大丈夫ですよ…吸いすぎには…注意しますから…」
曲常は頬を上気させながら言うと、かぷりと、俺の首に歯を立てた。
「あぅ…」
歯が衝きたてられた場所から血が吸われていくのが分かる。
本当なら痛いのであろうが、しかし曲常の口が温かいためか、なぜか心地いい感覚だった。
「ん…んぅ……っはぁ…先輩…」
ちゅぱっと曲常が口を離す。時間的には前の二回よりも遥かに短かった。
68続・血を吸う彼女 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:16:09 ID:iVihQgXt
「じゃ、じゃぁこれで終わりで…」
「なに言ってるんですか…先輩…」
「なにって…うわっ!なにを…」
曲常が制服の上から俺のものを触ってくる。
「どうしてここ…こんなに硬くしてるんですか?」
抵抗しようとするが、昨日と同じように動けなくなる。
「もしかして…また血を吸われて…気持ちよくなっちゃったんですか?」
カチャカチャとベルトが外され、ズボンがトランクスごと下ろされる。
「そんな変態さんには…おしおきですね…」
「ひっ!」
曲常はずるりと皮をむくと鈴口を舌先で刺激してきた。
「あっ、うぁ…」
「食べちゃいますよ…」
そう言うと、曲常は先のほうだけを咥えてきた。
「ん、んふ…んん」
「あ…ぅ、ああっ」
生温かくぬるりとした舌に敏感な部分を刺激され思わず声が漏れる。
「んふ……へんふぁい…ひもひいいんへふか?」
「あっあぅううっ、しゃっしゃべられたら…うああっ!も、もう…」
口の中や舌が振るえ、その刺激によって、俺は早くも限界を迎えそうになった、が。
モノの根元をベルトのようなものでギュッと縛られ、達することが出来なくなってしまった。
「まだダメですよ…もう出しちゃったら、おしおきにならないじゃないですか」
「そ、そんな…ひぅっうぁあああっ!」


それから十五分後、図書室には涙を流す俺と涙目になって謝る曲常がいた。
あまりの疲労に授業を受けることなど出来るはずも無く、その日は早退した。
69光線銃 ◆vgBzY98qrU :2005/08/12(金) 18:21:01 ID:iVihQgXt
前スレの血を吸う彼女の続きです。
気弱だけどSな吸血鬼を書こうとしたらこんなことになってしまいました。
石とか投げないでください。
70 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/12(金) 18:56:17 ID:BpjOiDAX
うん、悶えた
GJでつ
むしろ石投げられそうなのはこっちですハイ
71名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 01:11:32 ID:4xPOay98
72名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 01:12:41 ID:4xPOay98
73名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 09:02:18 ID:fuYKlKe4
おおおおおおおあおおおお
キタ━━(゚∀゚)━━!!
74某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:47:33 ID:r85+gByI
昨今、日本では血液が足りていない。
献血に協力する人の低下と、血そのものの審査基準が上がった事が原因としてあげられている。
これに対して、血液を必要としている人の数は増える一方だという。
事実、今年は日本で必要とされている血の63%しか集められないと見立てが立てられている。
日本の医療に今、深刻な影を落としている。
その一方で、深刻なこの問題同様に悩まされている者達もいる。
「血が不足しているのよ……「お客さん」の数を増やしたいのだけれども、
なかなか「審査基準」を通過できる方が見つからなくて……」
俺は今、堀之内に本店を構える風俗店「リリムハウス」、
そのオーナー室にてオーナーである「クイーン」の話を聞いていた。
ここリリムハウスは良心的な値段と接客で人気のある風俗店だ。
だがこの店には風俗営業の他に「裏」の稼業を行っている。
俺はこの「裏」の営業についてクイーンから相談を持ちかけられていた。
「んー……ほとんど「献血」に近いからね、裏は」
艶のある唇に豊満な胸。そしてスリットからチラチラと見える肉感的な太股。
魅惑的な肢体に何度も目を奪われそうになるのを堪えながら、
俺はオーナーから相談を受けた内容を唸りながら考え始めた。。
「ええ。表はむしろ順風満帆。入れ込みすぎるお客様が増えて困るくらいなんですが……」
ここリリムハウスが他の風俗店と違う最も大きな特徴は、従業員にある。
オーナーを含め、全員が人ではない者……魔物なのである。
しかも半数は店の名が示すとおり、リリム、つまり淫魔なのだ。
淫魔は男性の精を糧としており、彼女達は店に出る事で糧を得るという、ある意味合理的な経営を行っている。
むろん、一般の客には店の娘が淫魔であることは伏せているが。
問題は「裏」の方。こちらの娘達が糧としているのは「精」ではない。「血」なのだ。
75某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:48:29 ID:r85+gByI
「表のお客様は、店を経営しているだけで沢山いらっしゃいますけど、
裏の方はごく限られた方しかお誘いできませんからね……絶対数がどうしても足りません」
裏の娘達に血を提供する人達。それが裏の会員。
表の客は従業員が精を糧にしているなど知らずとも、普通に「営業」していれば糧を得られる。
もちろん、一般の風俗店に偽装している以上「風俗営業法」に基づき「本番禁止」ではあるが
そこはそこ、色々と「隠ぺい」は出来る。
しかし裏……血を求めている彼女達の場合、隠し立てが出来ない。
血の摂取は色々方法があるが、首筋に牙を立てるにしても注射器で抜き取るにしても、
あからさまに、相手に解ってしまう。
その為、裏の会員になる者は、魔物を相手にしている自覚があり、
かつこの事を口外しない者、という条件が必要になる。
そして血の提供者となる会員は、血を提供する代わりにオーナーが集めた様々な情報や道具を手に入れている。
その情報や道具はかなり高品質な為、必要とする者達からすれば血の提供だけなら安い物と喜ばれている。
しかし、そもそもこれらの情報や道具を必要とする人達が限られている。
人数が限られれば採取できる血も限られ、まさに日本での献血不足と同じ状況になっている。
「そこで、VIPの会員から何名か、血の提供をして頂けないかと思いましてね」
「VIPから?」
VIPとは、表に通っていた客の中からオーナーによって選ばれた会員達の事。
VIP会員になる条件はただ一つ。裏同様娘達の正体を口外しない事。
どういった方法でオーナーが見極めているのかは詳しく知らないのだが、
オーナーは客の中から「娘達の正体を知っても問題ない」と思われる者を選び、VIPに誘っている。
VIP会員は娘達の正体を知っている為に、人間の女性には出来ない「プレイ」を楽しめるのだが……
この事からたぶん、オーナーは客の「性癖」を見極めているんじゃないかと俺は思っている。
76某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:49:15 ID:r85+gByI
「ええ。VIPの方達でしたら、裏の娘達についても口を閉ざしてくれるでしょうから」
確かに、そこはVIPの条件になっているのだから問題はない。
「いやでも、彼らはあくまで普通の人間ですよ? あなたの情報や道具は必要ないでしょう」
オーナーが用意する情報や道具は、俺のように妖精や妖怪といった人間以外の者達を相手にしている者達が必要とする物ばかり。
その為一般の人々には興味の有無はさておき使いこなせる物は一つとしてない。
俺の意見にオーナーは最もですと頷きながらも、己の考えを話し始めた。
「まずVIPの方々に血を無償提供して頂けるよう呼びかけます。
もちろん一般の献血と同じく、これは任意ですが」
なるほど。確かに、無償提供を呼びかけるだけなら問題ないだろう。
事実、俺はよく血を無償提供している。
俺はオーナーから情報や道具を得る事もあるが、
大半、特に道具は別口で手に入れられるので無償提供が多くなっている。
しかしこれだけでは足りないだろう。
一般的な献血がそうであるように、無償提供は善意がないと難しい。
だからこそ、オーナーは情報や道具を用意しているのだから。
「それと、VIPの方に「吸血プレイ」のサービスも始めようかと思いましてね」
「吸血プレイ?」
反射的に尋ね返してしまったが、内容は想像できる。
「そのままの意味ですわ。吸血の快楽を提供しようと。
表やVIPがそうであるように、裏でも快楽との等価交換で糧となる血を分けて頂こうという事です」
そもそも吸血行為には快楽が伴っている。
単純に、貧血などで一瞬くらっとするあの感覚、それが快楽に結びつきやすいという事もあるのだが
本当に快楽を感じていると言うよりは、行為そのものに淫靡なイメージがつきまとい
精神的な快楽を得やすい為らしい。
VIP会員達なら吸血プレイに興味を持ち、中にはハマる者も出てきそうなのは確かだ。
しかし、問題がある。
「プレイって事は、表と同じ「行為」もするって事だよな? それは大丈夫なのか?」
呼びかけるのがVIP会員の者達なのだから、当然だろう。彼らだってそれを期待するはず。
しかし血を必要としている娘達はその手の「行為」に必ずしも賛同できる者達ばかりではないはず。
仮にそれでも構わないという娘がいたとしても、
VIPまで上り詰めた客を満足させられるだけの「テクニック」があるとは思えない。
俺はこの問題点を率直にオーナーへ伝えた。
「心得ております。ですから、あなたに来て頂いたのです」
ですから?
なにかこう、嫌な予感……いや、けして「嫌」ではないが、こう……なんというか、「いつものパターン」が見えてきた。
77某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:49:46 ID:r85+gByI
オーナーは軽く後ろを振り向き、一人の女性を呼び出した。
後ろで待機していたのだろう。すぐにドアが開き、一人の女性が部屋に入ってきた。
美しい容姿と背に生えるコウモリの翼。一見すると、表に務めるサキュバスかと思える。
しかし交互に聞こえる重い足音と軽い足音が、サキュバスではない事を物語らせていた。
片足は真鍮。片足は蹄。双方違う足はオーナーの横で揃えられ立ち止まった。
「ご存じでしょうが、彼女はギリシャからこちらに訪れているエムプーサ。血と精を糧にしております」
エムプーサはギリシャの夢魔にして淫魔。他の淫魔と違う点は、精だけでなく血も糧にしている点だ。
オーナーの話では、普段は表で精を得ながら裏でも血を得ていたらしいのだが
やはり血の方が圧倒的に不足になり「栄養バランス」が良くないそうだ。
そこで、先ほどの「吸血プレイ」だ。
エムプーサは本来この吸血プレイを行う淫魔なのだが
無造作に人間を襲うのを止め、リリムハウスに身を寄せてから
本来のスタイルで糧を得られないで困っていたそうだ。
「今回の吸血プレイ導入には彼女の救済も含め、成功すれば色々と幅がきくと思うのですが……」
二人の視線に、「色」が乗せられ始めた。
「はいはい。つまり、俺に実験台になれと」
「実験台なんてそんな。私としては「研修」にご協力いただければと思いまして」
言い方が違うだけで、「やる」事は同じだろうに。とは思うが、むろん口にはしない。
「部屋は用意してございます。さあ、「お客様」をご案内して」
俺はエムプーサの後に続いてVIPルームへと向かった。
色々と、複雑な思いを抱えたまま。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
78某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:50:26 ID:r85+gByI
「あっ、あの……よろしくお願いします」
VIPルームに辿り着くまで終始無言だった彼女が、やっと口を開いた。
オーナーであるクイーンの話によると、店では評判の「明るく積極的な娘」らしいのだが
今の彼女は、もじもじと恥じらうばかりで、暗くはないが明るいというにはちょっと違う印象を受ける。
おそらく、色々と吹き込まれているのだろう。
彼女と俺は初対面だが、彼女は俺が何者かを聞いている。
その「何者」をどう聞いているかが問題なのだが……。
「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。普段お客さんと接しているようにしてくれればいいから」
そう言われても、簡単に緊張が緩むわけではない。彼女ははにかみながら再び口を開く。
「いえ、あの……あなたの事は色々と「噂」を聞いてましたから、その、嬉しくって……」
ああ、そういう事か。なんだか、「噂」が流れている時点でどうにかならないものかと
俺は苦笑いを浮かべながらこめかみを指でかいていた。
彼女の緊張は不安ではなく、期待からくるものなのだ。
それもそうか。俺が相手でないにしても、久しぶりに「吸血プレイ」を堂々と行えるのだから
それに「噂」の俺が相手となれば、期待も膨らむというもの。
しかしなんだ……自分で言うのも情けない話だが、
俺は肥大した噂通りの男ではないのだがなと、むしろ申し訳なく思ってしまう。
数多の女性を相手にしている。その事実は否定しないが、だからといって、
特別な「物」や「技」を持っているわけではないのだが……
そういったものを期待されていたらどうしようと、今度は俺が不安で緊張してしまう。
「クイーンとは事前に「プレイ内容」を話していたのですが……まずはその通りにしてよろしいですか?」
俺は「研修」の相手として担ぎ出されはしたが、この手の事にはとんと疎い。
その事を彼女に伝え、何かあったらその時に話しかける事にした。
「そうですよね、「こんな所」に来る必要なんて無さそうですし」
それは「噂」から推測してる?
「でも経験は豊富のようですから。お客様としての経験が無くても、男性としての意見が聞ければそれで」
うーむ、やはり噂で判断されているよなぁ……やはり過大に期待されているのかな。
しかしとりあえず、最初は口数が少なかった彼女が、
徐々にオーナーの言う「明るく積極的な娘」を取り戻してくれているのは嬉しいが。
「ではまず血液の方を調べますね。服を脱いでこちらにおかけ下さい」
血を吸う相手の血を先に調べるなんて、本来はあり得ない話だ。
本来の献血で先に血を調べるのは、血液型の確認と、その他様々な調査をする為だが
それは血を糧にしている彼女達には関係ない。
血液型で飲んではいけない型があるわけでもなく、
何らかの病原体が混同していたとしても、彼女達の身体に悪影響はない。
彼女達は血液の「色」や「味」で、提供者の「調子」を見るのだ。
どれくらいまでなら、吸って問題ないか。その判断をする為に採血を行うのだ。
俺は全裸になり、小さな椅子に腰掛けた。
既に全裸であった彼女はテキパキと慣れた手つきで、腕にゴムチューブを巻くなど採血の準備を進めていく。
「んー……そうだなぁ」
俺は注射器を片手に持ち採血をしようとしていた彼女に声をかけた。
「人によるけど、ナースのコスプレとかしていた方が良いかもね」
行為はまさに医療行為そのものなのだから、ここで「ナースプレイ」を楽しむのも悪くはないのではと、俺は提案した。
全裸に注射器よりも、ナースコスプレに注射器の方が逆に興奮できる人もいるはず。
「あっ、そうですね。さすが……」
さすが? さすが、何だ?
まあ、これで「噂」の内容にひどい着色が加わっているのがよく解った。
いやもう、俺は何も否定しないよ……。
79某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:51:01 ID:r85+gByI
「では失礼して……」
僅かに採血した血が貯まっている注射器を光にかざしながらのぞき見る彼女。
そしてあーんとベロを出し、直接注射器から口へピュっと血を射出させた。
この光景に、ちょっとしたエロスを感じてしまったが、
それを「今後もやった方が良い」とアドバイスすべきかどうか迷った。
これ以上、俺は「噂」の変態度を増したくはないよ……。
「ん!」
突然、彼女が驚きの声を上げる。
「えっ? なに、どうかした?」
俺の血に何かあったのか? 恐る恐る、俺は尋ねた。
「この味……そうか、この人だったのね……」
独り言を呟く彼女。
何があったのだろう? 俺の血に、何か特別な物でも混じっていたのか?
少なくとも、彼女の表情から危険な物では無さそうだとは解るが……
むしろその表情が恍惚としている方が気になる。
「……あっ、ごめんなさい……異常があるとか、そういうことじゃないから」
慌てて俺をなだめるも、嬉しそうな表情は変わらない。
気になるが、今それを追求するのも好ましくないだろう。
とりあえず俺は「研修」らしく、一つ別の事を尋ねる事にした。
「もしここで、「吸血プレイ」するには問題があると判断した場合はどうするつもりなの?」
プレイを楽しみに来た客が無理を告げられればショックだろう。
そのフォローをどうするのか。これはキチンと決めておいた方が良い。
「その場合は、通常の「VIPプレイ」に切り替えます。もちろんその場合「チェンジ」もありですね」
まあ、他で我慢して貰うのが妥当か。
「それと、これはプレイの有無に限らず、初めてのお客様にはプレイが出来る血液の維持……
ようするに健康な血液を作る方法をレクチャーする事にしています」
レクチャーの内容は、健康ブームでよく耳にする「サラサラ血液」の作り方や
貧血,血液不足の改善などをするとのことらしい。
まぁ、基本は「規則正しい生活と食事」という健全な生活をおくれというアドバイスになる。
ある意味、不健全である風俗店で聞かされる内容ではない気もするが、
大切な事なので店の方針として必ずアドバイスする事にしたそうだ。
「血液チェックに問題なければ、この後は「血液プレイ」に移ります。
とは言っても、やる事はほぼ通常通りなんですけどね」
ようするに、「表」での通常業務中のどこかのタイミングで「吸血」が加わるだけ、との事。
「その吸血のタイミングって、客側は選べないのか?」
彼女の話によると、タイミングは従業員によって「癖」があり、基本的には「お任せ」になるらしい。
しかしこだわる客もそのうち出てくるだろうから、リクエストに応えるようにするかどうかは今後検討するとの事。
「あと、吸う「場所」も基本的に首筋になりますね。肩とか腕とか、出来ないわけではないんですが、
首筋の方が効率もよく失敗が少ないんですよ」
慣れている場所という意味もあるが、心臓と脳に近い場所なので最も「クラッと来る場所」であり、
それはつまり、快楽に結びつきやすい場所なのだそうな。
「それに首筋の方が、どことなくエッチっぽいでしょ?」
クスクスと笑う彼女がこの時、どことなく妖艶に見えた。
「私なら、「これ」の最中にでも出来ますよ。試してみます?」
手でわっかを作るように軽く握り、口元に運び前後に動かしてみせる。
クスリと笑う口元に、ぞくりとさせられる。
お互い裸ではあったのだが、これまでにあまり「色香」を感じるようなやりとりがなかっただけに
彼女が見せる「淫魔」の一面が、より俺には刺激的だった。
俺は「研修」として今回は見送ろうと申し出たが、
これはこれで試してみたいと思う俺は、やはり噂通りの男なのだろうか。
「じゃあ、とりあえず普段通りに始めますね。さっ、行きましょうか」
いつの間にか口調がフレンドリーになっている事に今更気付きながら
俺は彼女に手を引かれながら、バスルームへと向かった。

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80某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:52:21 ID:r85+gByI
軽くシャワーで汗を流した後、俺は彼女に導かれるままに
バスルームに敷かれていたマットの上に横たわった。
彼女は桶にお湯を入れ、そこにローションの原液を注ぐ。
両腕で回すようにお湯と原液をバシャバシャと音を鳴らしながらかき回していく。
その姿と音が、これから行われる事を想像させ俺を興奮させた。
「普段は羽根と足を隠しながらやるんですけどね。このままでいいでしょ?
その方が隠す事に気を回さないでプレイに集中できるから、お客様ももっと気持ち良くなれるよ」
出来上がったローションをそのまま両腕ですくい、胸元に塗り込みながら彼女が尋ねてきた。
コウモリの羽根、そして真鍮で出来た片足と蹄の付いた片足は、彼女が人間ではない事を示すには充分な物。
表で客を相手にする時は当然これらを己の魔力で隠すのだが、VIP相手の時は隠さない事が多いらしい。
「今日は好きにしなよ。何かあったらその時に言うから」
寝そべっている俺の上に覆い被さろうとしている彼女に向けて、俺は言った。
「ありがと。それじゃ、たっぷりサービスしてあげますね」
たわわな胸から糸を引きながら、ローションの雫が俺の身体に落ちてくる。
その後を追うように、彼女の胸が俺の身体に押しつけられる。
「んっ……どう? こういうの初めてなんでしょ?」
身体を大きく前後に揺さぶりながら、尋ねてきた彼女。
身体と共に彼女のふくよかな、ローションをたっぷりと塗られた胸が俺の身体をなでるようにこすりつけられる。
ぬるりとしたローションの感触と、暖かく弾力のある胸の感触が心地良い。
「ああ、気持ちいいよ……」
俺の言葉に満足げな微笑みを携えると、その微笑みを携えた唇を、言葉を放った俺の唇に重ねてきた。
「ん……表では別料金だけど、サービスね……んっ……ちゅ……」
自分から求めるように絡む舌では、サービスという言葉に真実味はこもらない気はする。
しかし俺はそのサービスをありがたく受け入れ、俺からも舌を絡ませていった。
彼女はこすりつけてきた胸の動きを止め、僅かに身体をずらし、俺の股に太股を押しつけてくる。
ひやりとした感触が、俺の愚息に与えられる。股の間に入れられた足は、真鍮で出来た足。
真鍮の冷たさに愚息が驚き一瞬身を縮めるが、ローションが塗りつけられた真鍮製の太股が愚息を擦り叩き起こす。
人肌ではあり得ない滑らかさ。新鮮な感触に愚息は大満足し、その身を一気に膨れ上がらせた。
「あら、もうこんなにして……ふふっ、我慢出来ないのかしら?」
舌なめずりをしている彼女こそ我慢出来ないのではないか? とは思ったが口にはしなかった。
胸を押しつけたまま身体をゆっくり反転させ、舌なめずりした唇で、今度は愚息をくわえ込んだ。
「ちゅっ、んっ……くちゅ、んふっ……ん、んん……」
大きく開いた股を俺の眼前に見せつけながら、頭を上下に激しく動かしている彼女。
見せつけられている股間からは、愛液が溢れローションと混じりながらしたたり落ちてくる。
「んっ! あ、そんなイタズラしちゃ、ん!」
誘っておいてよく言う。俺は指で陰核や陰門をいじりる事で、否定の言葉に込められた彼女のリクエストに応じた。
指には絡みつくように愛液とローションが注がれ、それは指から掌、腕へと巡り、肩にまで垂れ流れてくる。
同時に、陰門とその内側のヒダが差し入れられる指をぎゅっと圧迫し、放そうとしない。
放そうとはしないが、愛液とローションで濡れ濡れになった指は易々と内ヒダの中を行き来する。
軽く指を曲げ、俺は彼女の頭よりも激しく動かしていく。
「くちゅ……んん! ちゅ……あはっ、んっ! んちゅ……」
指の動きに時折反応しながらも、負けじと彼女は俺の猛る息子を必至に唇で、舌で、しごき上げていく。
「くっ、そのままだと、そろそろ……」
淫魔のテクニックに、俺はそろそろ屈すると根を上げた。
「いいわ、このまま出して。飲ませて……ん! くちゅ、ちゅ……」
出す前にせめて、彼女にそれなりの満足を俺は指を止めることなく、むしろ激しく動かしていく。
出し入れするよりも、折り曲げた指先を激しく動かし、膣内の「弱点」を攻め続ける。
しかしそれでも淫魔のテクニックの方が上。
81某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:53:13 ID:r85+gByI
「出る、くっ!」
白濁液を、俺は彼女の喉奥へと激しく流し込んだ。
「いっ!」
それと同時に、俺は愚息の根本に激しい痛みを感じた。
痛みに驚いた為か、底に貯まっている白濁液ももっと飛ばそうと愚息がビクビクと脈打つ。
そしてドクドクと白濁液と、そして「血」が流れていく。
「ごめんなさい……その、我慢出来なくて……」
謝りながらもしかし、彼女は白濁液と血を飲むのを止めはしなかった。
吸い取られる二種類の液。
俺は愚息の口と、そして噛まれた根本からくる痺れるような感覚……いや「快楽」に酔った。
それはそのまま「態度」として愚息に現れる。
「すごい、まだこんなに……」
一度はしぼんだ愚息は、すぐに又膨れ上がっていた。
「さすが……噂通り……」
あーもー、好きに噂垂れ流してくれ。
「とりあえず、止血しますね。そうしたら……」
彼女はそそくさと密着していた身体を起こし、俺の股間に正面から向き直る。
牙を立てた愚息の根本を丹念に舐め、唇をあて、そして強く吸い付いた。
癒しの魔法効果なのだろうか? 軽い痺れは収まり、血も止まったようだ。
「あの、本当ならもう一度シャワーを浴びて、それからベッドでするんですが……」
股間に手を当てながら、もじもじと説明する彼女。
言いたい事はもう俺に伝わっている。
「いいよ、俺も我慢出来そうにないし」
むしろ流れとしてはこの方が自然な気さえする。
俺は半身を起こし、手を広げて彼女を迎える姿勢を整える。
瞳を輝かせ満面の笑みで、彼女はそそくさと俺に近づきまたがる。
彼女は俺の愚息を握り、自ら股間へと導く。俺は支えるように彼女の体に手を回した。
「んっ!」
一気に腰が落とされる。そして愚息は全身を彼女の膣へと埋めていく。
俺は両手を彼女の背に回し、強く抱きしめる。
たわわな胸が俺の胸板に押しつけられ形を変える。
揺するように俺は腰を動かし、そして彼女は激しく腰を振るう。
82某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:56:06 ID:r85+gByI
「あっ、いっ、ん、あっ、い、いい、ん、あっ、あはっ、ん!」
あえぎ声を細かく刻みながら、彼女は声高に快楽の歓喜を歌う。
歌が紡ぎ出される度に、愚息を包む膣はキュウキュウと締め付けられるが、
それが二人の動きを妨げる事はない。それほど膣の中は内から外から、滑っていた。
それでも愚息への圧迫は確かにある。そして圧迫だけではない感触も、膣の中には隠されていた。
「どう、です、か、私、の、中、は」
名器、という言葉一つでは語れない。これが淫魔の膣かと、俺と俺の愚息は驚かされていた。
細かいヒダが全体を包み、かつくびれを無数のヒダが優しく撫でていく。
愚息の先端は膣の奥に当たり、「粒」のようなものが刺激してくる。
にもかかわらず、全体の圧迫は強い。特に愚息の根本を締め付ける陰門は力強い。
「最高だよ……とても、気持ちいいよ……」
ずりずりと下に敷いたマットから音を立てさせ、俺は力強く抱きしめながら可能な限り腰を揺らした。
「あ、あなたの、も、いいわ、とって、も、あっ! いい、いい、よ、ん!」
抱きしめられ大きくは動かない腰を、彼女はそれでも強く強く振るう。
「ダメ、もう、私、あっ! 欲しい、の、い、いい、で、しょ? ん、あっ! ふぁ!」
何を欲しているのか、瞬時には理解できなかった。
だが彼女の顔が近づくに連れ、自分の「立場」を思い出す。俺は軽く首を右に折り、迎える準備を整えた。
「くっ!」
強烈な痛みが俺に襲いかかった。
二本の牙が、俺の左首筋に突き立てられた痛みだ。
痛みに驚かされ、一瞬だけ愚息が縮まるが、それは刹那の事。すぐに元の、いやそれ以上に愚息は膨張し始める。
「おいし、ん、これ、これが、欲しかっ、た、んっ、ちゅ……ん、あっ! ちゅぱ……ん、あはっ!」
ドクドクと脈打つ事に血が溢れていくのが解る。それを無我夢中で吸い続ける彼女。
それでも腰の動きは止まらない。
喉の渇きと性への欲求を同時に満たしていく彼女は、それでもまだ足りぬと吸い続け腰を振る。
それは俺も同じで、腰は止まらず、血が流れ出る事で徐々に意識が遠のく「快楽」に溺れていた。
「いって、わたしも、もう、あっ! ちゅっ、ん! ぷはぁ、ん、いっ、て、ね、おねが、い」
言われるまでもない。もう限界だ。
もうろうとした意識の中で、高まる快楽の頂点が見えてきた。
「あっ、ああ……」
出る。そう声に出したかったが声にならなかった。
抱きしめていた腕も、いつの間にかだらりと力無く放されていた。
今俺を支えているのは、僅かな意識と、強く求める彼女の腕。
「あっ、きた! いい、いっぱい、んっ! ちゅ、くちゅ……んん!」
勢いよく膣の中へと吐き出される白濁液。そして勢いよく口の中へと吸い出される血液。
頭の中を快楽の二文字で埋め尽くされたまま、僅かに残っていた意識も消え失せた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
83某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:57:03 ID:r85+gByI
目を覚ました時俺は、オーナールームのソファーに横たわっていた。
気付き半身を起こそうとするも、思うように力が入らず起こせない。
すぐ傍にいたオーナーが気付き、俺を支えるように起こしてくれた。
「ごめんなさいね、大丈夫?」
妖艶ながら優しげな顔が、心配そうに眉をひそめ俺を見つめながら声をかけた。
「大丈夫……まあ、予想通りだったし」
ひたすら何度も頭を下げているエムプーサには黙っていたが、俺もオーナーも、こうなる事は予測済みだった。
吸血プレイにおける最大の欠点は、従業員側が制御できず血を吸いすぎてしまうかもしれない危険性が伴っていた事。
そこでオーナーは終始俺達の「プレイ」を監視していた。そして危険だと判断したらすぐに止めさせるよう身構えていた。
結果としてオーナーの危惧は的中してしまい、俺が気を失った直後に部屋へと飛び込んだらしい。
「ごめんなさい、私夢中で、その、ごめんなさい!」
大丈夫だよと俺は声をかけ、彼女を落ち着かせた。
「やはり吸血プレイは慎重にやらないとダメかしらねぇ」
良いアイデアだと思っていただけに、オーナーは落胆していた。
それは俺も同じだった。妖精学者として、俺は人と人でない者達との共存を望んでいる。
その共存に一役買うだろう、オーナーのアイデアが失敗に終わった事は残念でならない。
「あの……こんな事になってしまったのに私が言うのも何ですけど……大丈夫だと思いますよ、吸血プレイ」
続けたい我が儘で言っている様子はない。むろん意地でもない。根拠ある意見として、彼女は言葉を続けた。
「たぶん私が暴走しちゃったのは……お客様の「血」の為じゃないかなと……」
「俺の血?」
そういえば、彼女は俺の血を確かめる為に試飲をした際、強烈な反応を示していたが、それと関係があるのだろうか?
「あの、お客様はこれまでに色んな「薬」を飲まれてますよね?」
薬とはむろん、俗に言う薬物……麻薬などの事ではない。
俺は妖精学者として、薬草学の勉強を続けている。
その課程で自分が作り出した薬草を飲んだりするのは日常茶飯事。
これだけではなく、俺は何かと魔女達に騙され彼女達が作る薬を飲まされたり
場合によっては薬草学の師匠である堕天使ストラスからも一服盛られる事もしばしば。
ほぼ毎日何かの薬を口にしている俺は、ある意味で、薬漬けの身体と言っても過言ではないが……。
「献血して貰っていた血をみんなで飲んでいた時から、私達の間で「噂」になっていたんです。すごい血だって……」
献血に協力する者達は、クイーンと面識があり従業員の正体を知っている者達。
そしてクイーンの提供いる物を欲する者達。それはつまり、一般の人々とは違う職に就いている者達ばかりといえる。
退魔師や陰陽師、魔術師や、中には彼女達と敵対するはずのヴァンパイアハンターまでいる。
そんな彼らの血は、一般の人々と比べ「魔力」が多く含まれた上質の物らしい。
それと比べ、俺の血はむしろ一般人の血に近く、魔力はさほど含まれていない。その時点で俺の血は、むしろ目立っていたらしい。
そしてそれ以上に、俺の血は魔力の代わりに様々な「薬草」が溶け込んだ、
濃厚な「成分」が含まれていて美味だ、とエムプーサは指摘した。
「献血して保存された血は、新鮮な血より「成分」がどうしても薄れるんですけど、それでも強烈な「味」が、お客様の血には残っていたんです」
もしこの「味」を新鮮なまま、つまり生で飲めたらどんなに素晴らしいか。
そんな事を仲間達と放していたらしい。
そして彼女は憧れていた「新鮮な血」を飲める機会を得た。
あの時彼女が興奮していたのにはそういう理由があった為らしい。
「つまり……相手が俺だったからテンションに歯止めがきかなくなっただけで、一般の客相手なら大丈夫じゃないか……って事?」
エムプーサは大きく頷いた。
「なるほど……判りました。ですが、やはり慎重にならざるを得ませんね。
もう少し別の方に協力して頂いて、研修を重ねてみましょうか」
折角のアイデアが無駄に終わらなかった事を、まずクイーンと俺は安堵した。
84某880 吸血プレイ〜エムプーサ〜:2005/08/13(土) 19:57:40 ID:r85+gByI
「あの、それで、その……」
ホッとした二人をよそに、まだ落ち着けないエムプーサがもじもじと身体を揺すりながら俺に尋ねてきた。
「わっ、私をその、あなたの館に置いて頂けないでしょうか?」
「えっ? いやちょっとまって、そんな急に言わ……」
突然の申し出に、俺は戸惑った。
この戸惑いを拒絶と受け取ったのか、彼女は慌てて俺にしがみつき、泣きながら懇願した。
「お願いします! もう、あなたでないとダメなんです!「あの血」を飲んでしまったら私、もう戻れません!」
どういう事だ?
彼女が何を言っているのか、俺にはサッパリ理解できない。
「……ああなるほど、そういう事ね」
ポンッと手を打ち、クイーンが口を開いた。
その動作、その言葉。どこか白々しい……。
「血に溶けた薬草の成分じゃないかしら? あなたが自分で作り飲んでいる薬草はともかく、
「飲まされている」方の薬に催淫剤や媚薬の成分が多分に含まれていたのでは?
その効果がこの娘に出てしまったのかも」
俺はクイーンの推測に納得した。納得しながら、俺はどうするべきか悩んだ。
まさかこんな所でこんな形で、魔女達の「イタズラ」が尾を引いて効力を発揮するなんて……。
しかしそれなら、時間が経てば効果は消えると思うのだが……それを説明したところでエムプーサのこの乱れようからして納得はしてくれないだろうなぁ。
「宜しければ、私からもお願いしますわ。この娘を幸せにしてあげて下さいませ」
計ったな。俺はクイーンが「ここまでの経過」を見越していた事に今気付いた。
血に残された薬草の効能も偶然ではなく、俺が知らぬ間に魔女達によって操作されていた可能性もある。
むろん、クイーンがそれに関与していた可能性も。
そもそも、この店は表も裏も、娘達が糧となる精や血を提供し続けてくれる「パートナー」を常に募集しており
パートナーを見つけた娘達を店から巣立たせ、フォローを続ける役割も担っている。
今回「吸血プレイ」のアイデアが浮かんだ時点で、
クイーンは「ついでに」俺を使って一人「巣立たせる」計画も並行して進めたに違いない。
「まあ……拒む理由は無いから問題はないけど……」
俺の言葉を受け、抱きつく腕に力を更に込める新たな同居人。
さて、みんなにはどうやって説明したら良いんだろうか。
嫌われる事はけしてないだろうが、「夜」をどうするか、この課題はかなり大きくなりそうだ。
こうして、俺の「噂」には新たな、そして大きく脚色された逸話がまた一つ追加されていくのである。
85某880:2005/08/13(土) 20:25:18 ID:r85+gByI
以上です。
ああ、また館の住人が増えてしまったw

今回は吸血祭りということで、エムプーサを書いてみました。
マイナーなので知らない人多いでしょうね。一応捕捉すると
エムプーサは作中でも書かれているとおり、ギリシャの夢魔にして淫魔にして吸血鬼。
彼女に襲われたら、とにかく思いつく限りの罵詈雑言をあびせると、逃げてしまうらしい。
この特長をどこかで生かしたかったけど、今回は話の流れから断念しました。
逃げないように縛り付けて、恥ずかしい言葉をガンガンに浴びせ、涙目になるエムプーサを…とか?
うーむ、こういうプレイを書くのに挑戦すると、また失敗しそうだしなぁw

また、今回の風俗店のアイデアは
以前稲庭風さんが書かれた『ヘルス「妖華」』を読んでから思いつきました。
直接関係ないかも知れませんが、稲庭風さんにこの場を借りてお礼申し上げます。

余談ですが、本当は昨日の夜に書き上げる予定でいました。
が、昨日の落雷で停電が四回も起こり
書いてはPCの電源が一瞬落ちて消され、を繰り返えされたorz
こまめなセーブっていうけどさ、あんなに頻発されちゃあなぁ…


>なしれさん
両親、気づけ!w
ニプレファックは始めて読みました。こういうのもいいですね。GJでした

>霜ノ関さん
ツンデレのお手本を読ませてもらった感じがしました。自分も精進しないと。

>猫の方
ほのぼのGJ。エロ無しでも楽しませて貰ってます。
ほのぼの路線もいいなぁ
いや、エロも欲しいってのも本音ですがw次回期待しております

>◆z1nMDKRu0sさん
自分は元ネタがよく判りませんけど、
知らなくても問題ないみたいなので、続きお待ちしておりますよー

>光線銃さん
気弱でSって、不可能っぽいものを成立させるのは凄いですね。GJでした

うーむ、みんな凄いよなぁ…俺も精進しなければ。
86名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:34:44 ID:5wK0L3QU
>>85Ъ(・∀・)グッジョブ
淫魔で夢魔で吸血鬼なんて萌えまくりんぐ
>真鍮
これが読めないorz

87名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:46:43 ID:1RG5oMy0
スレ移転にきづかなかったorz
その内に神たくさんキテル(・∀・)!
>>86 しんちゅう
88名無しさん@ピンキー:2005/08/13(土) 21:48:51 ID:W68M8c+j

神降臨
89なしれ ◆IIES/YYkzQ :2005/08/13(土) 22:57:49 ID:W8JBCX0w
>>85
エムプーサ激しくGJ。渦巻く陰謀と軽妙な文章がいつもながらお見事です。

あ、「召喚」の内藤家は息子がオカルトにはまっていても気にしない一家なのでw
90新吸血夢物語2 紅い瞳 上:2005/08/14(日) 17:16:02 ID:qI1z4JMo
膝をつき胸に手をあてる、幸いそれほど深くはない、周りを見渡す
と真を連れ込んだであろう不良達は血を流しながら倒れていた、中
には泣いている奴も居たが、手加減されていたのか全員大丈夫そうだ
「くそっ!シャレになんねえぞ…、」
はっ と前に立っている人物を見上げる、真だ、真が立っていた、
しかし、紅い…、血のように紅い目をしていた。
ポタンッ、ポチャンッ…、
音につられて目線が下へ動く、顔が真っ直ぐ前を向いたとき目線の
先にとまった物、
(血?真の手から血が出ている?いやっ、違う、これは俺の血だ!)
91新吸血夢物語2 紅い瞳 上:2005/08/14(日) 17:17:37 ID:qI1z4JMo
真のあの細い柔らかい指ではない、今や筋張り、爪の長く伸びた、
物を引き裂く手だった。真の姿をした化け物はその血に濡れた手を
口へ運ぶ、そして
「美味しい…、美味しいわぁ貴方の血…、あんな奴らとは比べ物に
ならない。」
まるで極上のワインでも味わっているかのように血を堪能している、
その時、1・2年前のの出来事がフラッシュバックした

『ねぇ〜、貴ぁ〜、私ね、吸血鬼なんだ、』
『ハァ?なんだそりゃ?それじゃあ俺は狼男か?』
ちょっといやらしい笑みを作りながら言い返す、
92新吸血夢物語2 紅い瞳 上:2005/08/14(日) 17:18:52 ID:qI1z4JMo
『ふふふふ、狼男さん、私を襲わないでよ?血を吸っちゃうからねぇ。』

なっ!!ちょっと待て!本っ当だったのか?いやっ、そんなはずは
…、
「ねぇ…、もっと、もっと飲ませてよ!貴方の真っ赤な血を!!」
吸血鬼特有のあの牙が見え隠れしている
……OK本物!!となりゃ即行動
「そんなに遣れるほど余って無いんだよぉ!!」
渾身のタックル!
この体重差なら…あれ?
「んふふふ、自分から寄ってきちゃって…、せっかちねぇ。」
まずい!?まずすぎる!!
背中に冷たい物を感じた、
93新吸血夢物語2 紅い瞳 上:2005/08/14(日) 17:19:54 ID:qI1z4JMo
とっさに身を離そうとするが、真に捕まえられていてビクともしない、
「そんなに暴れないでよ…、吸いにくいじゃない…、」
「吸われたくないから暴れるんだ!!」
口が牙が迫ってくる、
とっさに両腕を真の顎の下に入れて押し返そうとする、
「別に普段の真に吸われるなら構わないけどさ!今のお前には吸わ
れたくない!!」
真の顔はどんどん近付いてくる、俺の腕もギリギリ鳴り始めた、
なんで、なんでこんな事に…、俺の顔位判るだろうに!それとも俺
の顔が見えていないのか?
94新吸血夢物語2 紅い瞳 上:2005/08/14(日) 17:21:00 ID:qI1z4JMo
「何が《構わない》よ!私に大勢で群がって来るくせに、どうせあ
んたも私を傷つけに来たんだろ!!」
腹部に突然の衝撃と激痛が走る
「がはっ!?げほ!げっほ!!」
胃の内容物が逆流しそうになる、たぶん俺は蹴り飛ばされたんだろ
真は何を言ってるんだ?
腹の鈍痛に顔をしかめながら真を見た、
ん?
さっきは紅い目に気を取られて気ずかなかったが真の右頬が微かに
赤くなっていた、
?…!殴られた跡!?連れ込まれる時に殴られたのか!あいつらが
キッと睨むが奴らは早く逃げようともぞもぞ動いているだけだった。
95血を吸われた夢の人:2005/08/14(日) 17:31:41 ID:qI1z4JMo
いきなりですいません、
今回 文字数などに気をつけてみましたがどうでしょうか、多少は見やすくなったでしょうか?
書き始めたら大分長くなってしまったので(オンボロ携帯では)今回は上下に分けていきました、
駄文で無駄に長くなってしまいましたが、皆様にアドバイスの一つでも頂けたら幸いです。
96名無しさん@ピンキー:2005/08/14(日) 22:53:14 ID:8yshSPbV
>>95
凶暴化モードすてき。
改行はかなり読みやすくなってます。
続き期待してます。
97 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 01:04:09 ID:iF/zjpaA
なにこの神の行進
つ、ついていけねぇ……。遠すぎる……
でも一応投下

はぁ?こいつ今なんつった?
英語が喋れない?
「ブハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
「おいken、日本人だろ? 日本人落とすなら日本語使え!!」
「それともアレか?
ハワイに長く居すぎて日本語忘れたか?」
周囲から放たれる野次、野次、野次
「今口動かしてるヤツは頭からクソ捻り出してぇって解釈していいか?」
ようやく黙りやがった、クソが頭に詰まったみてぇなジョークばっか垂れやがって
「おい、助けた騎士に礼もなしか!?
日本のBushidoはそんなモンだったとは知らなかったぜ」
呆れ顔で何処へ行こうってんだ女
お勘定は済んでねぇぞ、酒の方も体の方もな
「あんたたちみたいなバカの巣窟に来たのが間違いだったわ
サヨナラ、エセ猿」
何だよ、英語喋れんじゃねぇか。こりゃ話が早い
「おいおい、嘘はいけねぇな、お嬢さまよォ」
俺は女の前に周りこんで足止めする
「ちゃんと俺の話を聞け
ママに言われなかったか?」
ケッ、あくまでシカトこきやがるかこのクソッタレ
女の目の前の壁にケリ入れて無理矢理止まらせる
これがホントの足止め、ってか?
98 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 05:20:10 ID:iF/zjpaA
「テメェよォ
さっき俺のことなんて言った?」
今回はマジだぞコラ
なんつったって俺様が一番嫌いな言葉吐いたからなぁ
「もう一回さっきの言葉言ってみろこのクソッタレ!!!!」
あくまでその姿勢貫くかこのクソアマ
結構だよ、こっちもやらせてもらうぜ
オードブルに腹にフックはどうですかねクソッタレJAP
腹を抱えて苦しむ女の顔にミドルキックを打ち込む
「テメェ今猿って言ったよなぁ、あぁ!?」
女の長い黒髪を掴んで無理矢理立たせる
「俺ぁな、この世で許せねぇものが二つある
一つは核ボタン持ったクソッタレ
もう一つは俺を猿って言うクソッタレだ」
こいつの口を開いてグロッグを咬ませる
俺はグロッグの引金を引く
ぱん、という乾いた音と同時に女の後ろの壁に血の残酷な絵画が出来上がった
「ケッ」
俺はツバを女の顔にかけてディスコへ戻る
「おいチャン、死体処理頼めるか?」
まったく、隅っこでガタガタ震えてやがって、こいつ本当に処理屋かよ
「何が起きた?」
どっかの怯えた動物みてぇにそろそろと首をあげるその仕草やめろ、キモイから
「涼しげに伸びてるバカと輪切りになったバカと
俺様を怒らせたクソッタレJAPの三人だ」
「日本人? どこだそりゃあ」
99 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 05:40:10 ID:iF/zjpaA
「ん? あっちで頭冷やしてんじゃねぇのか?」
まったく、なんだよ、JAPに知り合いでもいたか?
俺はチャンをあの女のところまで連れていく
で、チャンが女を見たときの一言
「なんだよコイツ…
なんでここにいるんだよ」
「なんだチャン、オメェ知ってんのか?」
「知ってるも何も
コイツ俺の達磨屋の商品なんだよぉ!!!!!!」
達磨屋? あぁ確か両手両足を切られた女売ってるとこね
「だとしたらコイツは……まさか……
チャン
これ俺の予想なんだけどよ
コイツ人間じゃねぇような……」
「よくわかったじゃない」
こ、コイツ喋った……
死んでんじゃねぇのかよ
つーか大人しく死んでてくれよ
「逃げろぉぉぉぉ!!!!」
ヤベェ、女の頭がどんどん元の形に戻っていきやがる
とりあえずミック起こさねぇと
「おいミック!!
起きろ!! 死にたく無ければ起きろ!!!!」
「んだよken、テメェまた壊しやがって!!」
「あぁわかった話は後で聞くからとりあえず今は逃げよう」
「どうしたんだよ
血相変えやがって」
「俺が説明してもらいてぇよ。ホラ行くぞ!!!!」
100 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 05:56:36 ID:iF/zjpaA
「裏口は何処にあるんだ?」
「あぁ二番目の棚の横に……ってコラァ!!!!
俺の店を壊すなぁ!!!!」
「あったぜ、ミック、オメェは俺の最高の友だ」
「あぁわかったよ
お願いだから壊さないでくれぇ!!!!」
「おいチャン!! こっちだ!!」
「わ、わがっだ」
泣きべそかいてんじゃねぇよチョンが
オメェ以外にあいつの情報持ってるやついねぇんだぞ、死ぬなよクソッタレ
「どうしたんだよそんなに慌てて」
「ワリィけどなエンリコ、オメェを巻き込みたくはねぇ
だからあのディスコにいろ」
「思いっきり逃げる体制で何言ってやがる
死にたくねぇから俺ァついてくぜ」
ちくしょう、なんでコイツまで
ついてね……
うぉ、ディスコから爆発音
「何だぁ?」
「仕方がねぇ
逃げるぞ!!!!」
101 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 05:57:34 ID:iF/zjpaA
途中で寝るなよ俺orz
今日はここまで
102名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 16:54:17 ID:Ccee+ZEe
なにがなんだかわからん
103 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 19:14:03 ID:iF/zjpaA
>>102
うん、自分でもよくわからなくなってきた
みんながいらないって言うならやめる
104名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 20:20:37 ID:wPkoUVNx
>>103
とりあえず、もっと話を書いてから一気にレスしてくれ
この手のノリを楽しむタイプの奴なら
一気にガ〜って読まんと雰囲気とか伝わってこないし
105名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 21:31:31 ID:g6DpKq9U
>>103
その、な、イキオイだけでツッぱしるのはイイんだけどさ、貴方の作品からは明らかに「スラムのスラングっぽい雰囲気を加工」っていうイキゴミしか見つけられんのよ。
ソレを思うがままキーボードに叩きつけちゃったんなら、もうぶっちゃけ満足してストーリーなんぞどうでもよくなっちゃってない?
なら一発でビシッと決まるような単発、短編うpにするべきだと思うよ。ホントに。

でさ、さらに
>みんながいらないって言うならやめる
なんて優柔不断で他人任せなこと言わないでほしい。
通して読んだけど、どこら辺が人外少女ネタなんですかコレ?スレのタイトル読めてますか?
「イヤこれから機関銃持ったシスター服の天使たん(メイドやセーラー服でも可)が乱入してハデな銃撃戦始まるん予定なんデスよダンナうへへぇ」
とかチキンな寝言ホザいたりはしませんよね。

・・・スラング書きてーだけなんだったらハナッからヨソ逝って吹いてろ、夏厨。
106 ◆z1nMDKRu0s :2005/08/15(月) 21:43:49 ID:iF/zjpaA
>>105
だよな……
わかった、↑のSSは忘れてくれ
短編書き直してくる
この失敗は忘れんぞ……
皆さんレスdクス
107名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 22:11:35 ID:HKbSTI1F
┐('〜`;)┌
108名無しさん@ピンキー:2005/08/15(月) 22:55:06 ID:BTJvaOS1
ふー…
109血を吸われた夢の人:2005/08/15(月) 23:57:33 ID:0brrhcWC
ちょっとスレの雲行きが怪しいですがこれから投下いた
します。
一応 回想の終了です。これが終わればパパッと終わ
りそうなのでもう少し駄文ご辛抱下さい。
110新吸血夢物語2 紅い瞳:2005/08/15(月) 23:59:08 ID:0brrhcWC
「どこ見てるのよぉ!あんた達なんかぁぁ!!」
真が迫る
「あんた達なんかぁ!」
落ち着け、落ち着け、とりあえず あのリーチの外に居れば、
まず右上からの振り下ろし、次に左からの横薙をなんとかかわす
伊達にドッチボールで逃げの帝王と呼ばれてはいない!
しかし早く真を止めないと…、
このままではいずれ捕まる、そしたら胸の傷どころじゃ済まない、
間違いなく鮮血を飛び散らせ ただの肉の塊になっちまう、
なにか、キレた奴の止めかた、止めかた!
右肩を爪がかすめ血が飛ぶ、そこで真と目が合った。
111新吸血夢物語2 紅い瞳:2005/08/16(火) 00:00:04 ID:98eZ/IlZ
違う…、真は怒っているんじゃない、怖がっている、脅えているんだ…、
あの目、今は血のように紅い目だが、俺には確かにわかった、
俺もそんな目をしていた時が有ったから、そんな目をしている相手
にできる事はこれしか浮かばない。
「真…、お前、怖かったんだよな…、何人もの男に路地裏なんかに
連れて行かれて、殴られて…、」
右頬に血の筋ができる、
「今度からは、俺が守ってやる!そいつらにもワビを入れさせる、
だから、もう止めろ!!」
「うるさい!!そんな…なっ、何を!!」
112新吸血夢物語2 紅い瞳:2005/08/16(火) 00:00:56 ID:0brrhcWC
俺の体は前へ進み、両腕は真の背中へまわった。
「大丈夫だ…、俺がついてる…、」
俺にもこんな声が出るのかと驚くほど優しい声は真の耳元で囁いた、
「なっ、離「もう、怖くない、怖い奴なんか居ない…、」
「あっ…、うっ、あ…」
真はきっとびっくりした顔をしているだろう、殺そうとした相手か
らこんな事を言われて、
「こわくない…、こわくない…、」
俺は真の背中をポンポン叩きながらあやす様に呟き続けた、
初めて抱き締めた真は女性の甘い匂いと、甘酸っぱい汗の匂いと、
こびりつくような血の匂いがした。
113新吸血夢物語2 紅い瞳:2005/08/16(火) 00:02:01 ID:0brrhcWC
「お前の気持ちが済むなら、俺の首にいくらでも噛みついて良いん
だ…、」
なかなか真からは言葉が出なかったが、暫くそうしていると、
「あっ…、貴…幸…?」
不安そうな声で呟く真、本当に気付いて無かったのか…、
だから俺は温かい声でこう言った
「もう大丈夫だぞ真。」
「貴幸…、貴幸ぃぃ〜、」
初めて見た真の涙だった…、
涙を流す真の瞳からすっかり紅の色は落ちていた。
114血を吸われた夢の人:2005/08/16(火) 00:05:50 ID:98eZ/IlZ
意外と長くなかったですね、これなら一気に投下しと
いた方が良かったかも…、
もう暫くお付き合い下さい。アドバイス・苦情どんどん
お待ちしております。
115血を吸われた夢の人:2005/08/16(火) 00:14:31 ID:98eZ/IlZ
(((;゚д゚)))しまった!!タイトルに 下 と入れるの
を忘れちゃった…、
116名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 03:01:14 ID:xb06tkQy
IDが変わったのに、戻ってまた変わるのなんてはじめて見た。
俺、まだまだ2ちゃん暦浅いのかな。
117転載&保守:2005/08/16(火) 19:41:40 ID:y+ktYJ5+
83 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/16(火) 19:19 ID:gDtUlJEV0
「ふぁ・・・だあっめ・・・おかひく・・・っちゃうよぉ・・・」
>>1は口ではなんとか抵抗するものの、その下半身の躍動を、
迸りを止めることなどできようはずもなかった。
どぷっ・・・ぴゅる・・・。何度目かの白濁が>>1から漏れる。
女の幽霊は>>1の鈴口をすっぽりと覆い、溢れる蜜を零すまいと
口の中にずるじゅるとすすり込んでいく。人外の快楽が作り出す
大量の蜜の全てを、女の幽霊はこくり、こくりと飲み下した。
「ぷはぁ・・・おいし・・・」 微笑む顔と姿の妖艶さに、ぞくりと震えが走る。
>>1はまだ抵抗の心を失ってはいなかったが、下半身は別だった。
それは、次の快楽への期待に、固く、鋭く、そそり立っていく。
霊の前では、どんな人間でも絶倫となって搾り取られるのだ。
「やぁ・・・また・・・ひうううんっ!」 敏感な場所を霊は見逃さない。
絶頂覚めやらぬ>>1のそれを、女の幽霊はまた口に含んだ。
それは一度で終わるはずもない痴態。長き夜の更けるまで、
繰り返される行為の度に、霊の愛撫は鋭さと激しさを増し、
禁忌の刺激に必死で耐える>>1の理性のヴェールを、
ゆっくりと確実に剥ぎ取り、原初の欲望を剥き出しにしていくのだ・・・。

女の幽霊に毎晩フェラされて死にそうです
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1123641269/l50
118名無しさん@ピンキー:2005/08/16(火) 22:19:21 ID:gtQTLq6q
>>116
ヒント:連投制限回避のため2PCで投下

いけるものなのか知らんけどね。
119名無しさん@ピンキー:2005/08/19(金) 10:09:45 ID:s0HGvO0D
ほす
120名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:42:11 ID:8+B3cMPk
ええと、一応作品のオープニングみたいなものは書けたのですが投下してみてもだいじょうぶでせうか。
121名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 01:50:51 ID:0pWA7PY0
バッチコーイ!!
122彼女と日曜日ダンスを op その1:2005/08/21(日) 01:54:40 ID:8+B3cMPk
それでは投下していきます。かなり見切り発車な上勢いで書いたので駄文ですがご了承を



…………あつがなつい

照りつける遥か真夏の太陽の下で、俺は今日も謎の健康商品を売っている。
えー、この器具を使って、こう腕を伸ばせばこの上腕二等筋?
ええと、そんな普段使われない筋肉が伸びて、ほら伸びて、あなたも一週間でマッスル、可愛い女の子にもモテモテモテ!
今日まで部屋の隅で夜三時に三度目のオナニーに勤しむ三十路のヤバイあなたも!
そうこれを使うだけでピッチピチのナウい女子中学生をゲット! あっ、それってヤバイ犯罪! スケベッ! リトルビッチ!
どうですか、大将?いりませんかそうですか
あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははうあwwwwwうえwwwwwおほwwwww
                みwなwぎwっwてwきwた

…………とこんな風におよそ四時間、炎天下の駐車場でずっと立ち尽くしながら訳の分からない商品を売りさばこうとしているわけである。
勿論、売れるわけがない。
そんなこと、最初に考えれば分かる筈だった。
だけど、まあしょうがないこともある。
これはしょうがないことなのだ。
世の中には真理がある。朝目覚めたらおはよう、と言い、夜眠るときはおやすみなさい。
飯を食わないと餓死するし、水を飲まないと干からびてミイラになる。
そしてすべての生き物は酸素を吸いこみ、二酸化炭素を吐きだす。
この身体は影を追い抜くことは出来ないし、影は決してこの身体から離れることはない
それと同じことなのだ。俺がこの炎天下の下で謎の健康商品を売りさばくのも。
…………そう全ての理由は、俺は貧乏だからだ。
123彼女と日曜日ダンスを op その2:2005/08/21(日) 01:56:18 ID:8+B3cMPk
「…………………えぐっ、ひぐっ」
俺が人通りの少ない平日昼間の商店街に張り上げるそのとき、真後ろからすすり泣く声が断続的に聞こえてくる。
振り返ると地面に太股をぺたんと貼り付けた、まるで可憐な少女のような背の低い女の姿がそこにはあった。
すると思わずその細い肩をびくりと震わせ、口元までたれた鼻水を一気に吸い上げた。
ずずずという濁音が下品。よく整った顔を台無しにしているように思える。
ああ、小顔のくせに広いおでこに反射してくる光が眩しいなあ、おい。
その華奢な腕でこすってもこすっても溢れ出てくる涙のせいで真っ赤になった目を虚ろに見開き、俺の伴侶である一子(いちこ)は小さく呟いた。
「………………ごめんなさい、あたしのせいですよね旦那様。あたしがこんなやり方でお金稼ぎができる、なんて思わなければ。」
楽して年収八千万! あなたも今すぐご応募を!」、
なんて明らかにマルチ商法まがいの怪しい広告に興味を持ち勝手に電話で申し込みをしなければ、こんなことは防げたはずなのだ
…………しかしなけなしの金でSPA!を買う俺も同罪なのだが。
そんなこんだで段ボール20個分届いた謎の健康商品。
「これは何だ? 」と尋ねれば「愛の貧乏脱出大作戦です! 」と親指を立てながら答えになってない答えを返す一子。
 それを聞いて呆れたというか悲しくなったというか、立ち尽くす俺の姿を見て一子が首を傾げた姿がやっぱり可愛かったのはここだけの秘密だ
124彼女と日曜日ダンスを op その3:2005/08/21(日) 01:58:36 ID:8+B3cMPk
「はあ………」

深く溜息をつきながら灼熱のアスファルトに顔を埋めながら泣き叫ぶ一子の肩に手を置く

「別に良いよ、重なりに重なった借金が増えただけだ。気にはしてないよ。」

そう、2500万の借金に数十万重なるだけだ。うひゃ、すげえ。安田にも勝てる気がする!
……………そこそこの名家に生まれた俺は本当はこのまま何不自由なく暮らすはずだったのだ。
当然のように名門私立幼稚園に通い、当然のように小中高大名門エスカレーター式学校に入学し、そこで当然のように特待生の地位を手に入れ、当然のように有名企業に就職し、当然のようにエリートコースを歩む筈だった。
それがなんだ! 突然道を誤り、22歳でポテチの輪っかみたいなやつを婚約指輪に結婚し、
訳も分からないまま突然家に押しかけてきた謎の男から連帯保証人に大抜擢され
膨大な借金とともに熱い炎天下に謎の健康商品を売りさばく俺。
ここまで急転直下な転落人生があるものなのか。いや、ない。ぜったいになうい。ぐっ、思わず噛んだ。そうありえない。ありえないのだ
今も俺以外の家族は安定した収入の元、幸せな生活を送っているし、友人は俺の転落人生をあざ笑うかのように優等生ライフを送っているではないか!
 
そう、すべての現況は…………

「……………旦那様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

40度に近づくほどの暑さの中、延々と大声を張り上げ立ち尽くした俺に容赦なく鳩尾ダイブしてくるこいつだ!

「ああっ! やっぱり私旦那様で良かった! ごめんなさいいつもダメな私でだっていつも迷惑かけてばかりで私がバイト先にせんべい持って行ってドジしちゃって
 お店の棚倒して高そうな壷とかお皿とか全部ダメにしちゃってバイトクビになっちゃったり
 猫拾ってきちゃったりバナナの皮で転んで壁に頭ぶつけて壁壊しちゃって隣の部屋まで穴開けちゃったり
 私がええと、ほら…………ええとえっちというかボーイズなサイトっていうかそんなの回っちゃって間違えて卒業論文のデータ消しちゃって
 そのまま決まりかけていた内定もパアにしちゃったりドジな女でごめんなさい!
 でも私ご主人様で………えと,間違えた旦那様で、私ご旦那様で、そう旦那様と出会えて幸せに、幸せに……………
 
 う わ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あああああああああああああああああああああん!!!!!」

  ――――――――― そう奥様は貧乏神だったのです。
  …………………………………………………このまま死にたい
125120:2005/08/21(日) 02:02:35 ID:8+B3cMPk
うわああああああああああ
やっちゃった・・・・・・投下しちゃった・・・・・・
しかもなんかずれてるし。もうだめだorz

しかも書いて投下したのはいいものの暫く遠出するので続き書けないと言う
うう、お目汚し申し訳ない・・・・・・・頑張ってエロまでの構想は練っているのでそれまではお待ちください
ちなみにヒロインはデコキャラです。
126名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 02:02:44 ID:0pWA7PY0
(・∀・)イイ!!
127名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 09:29:39 ID:RZCY262M
デコキャラと聞いちゃ黙っちゃいられねぇ(AA略
期待してるぜ
128マウントふじ:2005/08/21(日) 14:09:06 ID:5fC3wfpJ
金縛りにあって、女の幽霊が体の上に乗っかって、騎乗位で襲われる話はダメですか?
129名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 14:31:00 ID:lO5xhJ0d
>>128
ソレイイ (;´Д`)ハァハァ
期待しつつ寝っ転がって待ってます
ゼヒゼヒ!!!
130名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 16:27:54 ID:GAUsMjs9
押しかけ女房最高。
131マウントふじ:2005/08/21(日) 17:05:43 ID:5fC3wfpJ
「……う……うあ………うわあああああ!!!」
同じ夢を見て、いつものように起き上がる。
俺、藤村 尚(なお)は一週間前から同じことを繰り返している。
「はぁ‥はぁ‥はぁ……」
一週間前に友人といっしょに肝試しとして、夜の学校に行ったのがはじまりだった。
もともと、霊感が強かった事もあり、当たり前のように幽霊が見えていた。
そのときにとりつかれたと思う。いつもは幽霊がみえるのに、取り憑いた霊だけは見えなかったのだ。お祓いも何度かした。学校に供養もした。が、それにもかかわらず幽霊は離れようとしなかった。
そして新たに一週間が過ぎた。
132マウントふじ:2005/08/21(日) 17:45:27 ID:5fC3wfpJ
また今日も同じ夢をみるのかと思っていた時、急に体が動かなくなってしまったのだ。
(オイオイ、今度は金縛りか〜)とか思いつつ、唯一動く目で脚の方を見ると、なにかが動いているのが見えた。
(ま、まさか、あの幽霊か?)
動くものは視線に気づいたのか、尚の顔を見た。
「………」
「…………」
「………………!?」 シュッ!!!
動くものが消えたと同時に金縛りも解けた。


尚は動くものの姿を思い出していた。
暗くてよくわからなかったが、女であり、制服を着て、眼鏡をかけていたことしかわからなかった。あとは、消える直前に見た顔が心なしか赤くなっていたことだ。
そんなことを考えてるうちに、眠ってしまった。
133名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 20:21:32 ID:UUeMAaqS
此処のスレの住人ならば、貞子が出てきても

キタァァァァァァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)ァァ(  ゚)ァァ(  )ァァ(`  )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ

ってなことになりそう。まぁ、俺もそうなるけどね。



ってことで頑張って書いてみる ノシ
134名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 21:09:31 ID:zjbfPSIV
これなんてパクり?
135名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 22:36:46 ID:2ZWNOGix
貞子がでてきたらキター!とまではいかないけど、傷の手当とかしちゃいそうな漏れが来ましたよ(だって傷だらけじゃん。爪剥がれてるし、濡れてて寒そうだし
136名無しさん@ピンキー:2005/08/21(日) 22:42:26 ID:qmZfOtYX
俺は貞子は勘弁だな・・・
だってふたなりじゃん。
ちょっとふたなりは苦手。
137某880:2005/08/21(日) 22:55:49 ID:ni8cqVOV
事前注意という程ではないのですが、
今回の主人公は、いつもの妖精学者ではありません。まったくの別人です
138某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 22:56:40 ID:ni8cqVOV
明日のプレゼンに使う資料の制作が、業務時間内に間に合わなかった。
そんなわけで、今日は残業だ。
帰宅してから自宅のPCでまとめる事も出来るのだが
そう膨大な量でもないし、まして仕事を家に持ち帰るのはあまり好きではない。
ジャンクフードをつまみながらでも、2時間もあれば余裕で終わるだろう。
今日は特に見たい番組もないし、ゲームも新作をクリアしたばかりだ。
特に早く帰宅してやりたい事もない俺は、静かになったオフィスで落ち着きながら作業に取りかかる。
その予定だった。
「うぉ!……って、キミか。脅かさないでくれ」
Mサイズの容器に入ったジュースを飲もうと、ディスプレイを見ながら手を伸ばした。
掴んだ容器がやけに重い。
おかしいなと視線を容器に移すと、机の上に容器を置いたままチューチューとジュースを飲んでいる女性の顔が。
よく見れば、その顔は俺の部下。俺と同じく残業だと言って社に残った直属の部下であった。
もっとよく見れば、部下は首だけを伸ばしてジュースを飲んでいた。
そう、首だけを伸ばして。
「あのなぁ……他に誰もいないからって、首を伸ばすな。他の部署の人が残ってるかもしれないだろ」
彼女の席は俺の斜め向かい側。ちょうど今も、彼女の背中とキーボードの上に置かれた手が見える。
しかし、彼女の顔は俺の目の前。まだチューチューとジュースを飲みながら、片目をつむりウインクをしている。
「相変わらず心配性ですね、主任。大丈夫ですよ、今日残っているのは私達だけなのは確認済みですから」
ズズズとジュースを飲み干し、ようやくストローから口を離した彼女は笑いながら話した。
「そうでなければ、わざわざ会社に残ったりしませんよぉ」
更に首を伸ばし、彼女は顔を近づけながら言う。
「つまり……俺をからかう為に残ったと」
溜息をはぎ出すように、俺は彼女の行為を非難した。
「あ、酷いなぁ主任。私はただ、主任と二人きりになりたかっただけなのになぁ」
すっと首を更に伸ばし、わざとらしく頬を膨らませた顔を俺の顔数センチ手前まで近づける。
「会社が終わればいつも二人きりになってるだろ」
「そうじゃなくてぇ、会社で二人きりになれるのが良いんじゃないんですかぁ」
俺は彼女と付き合っている。俗な言い方をすれば、上司と部下のオフィスラブ進行中だ。
当然、表だって堂々と言える仲ではない。
お互い独身で他に恋人がいるわけではないが、
やはり社内恋愛を同僚に知られるのは業務上宜しい事ではないだろう。
そんなわけで、俺達の事は社内では秘密。こうしてオフィスでいちゃつくなんて以ての外。
いちゃつくか……一方的にからかわれているだけに思えるのは、気のせいではないと思うのだが。
そもそも、彼女と付き合うようになった経緯からして、主導権を握られっぱなしな気がする。
139某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 22:57:48 ID:ni8cqVOV
「そういえば、私達が付き合うようになったのも、こうして二人だけで残業をしている時でしたっけ。
あの時主任が私の「正体」を知りながらも、付き合ってくれるって言ってくれたのは嬉しかったわぁ」
首を元に戻し、彼女は背を向けていた身体をこちらに向き直しながら語り始めた。
懐かしそうに少し俺から視線をそらしながら微笑む彼女とは対照的に、
俺は苦笑いを浮かべ呟くように言い放った。
「付き合うと言ったのは俺だけどさ……アレはキミからの脅迫って言うんじゃないかな……」
あの日も今日と同じように、俺は資料制作に追われ社に残っていた。
一息つこうと給湯室にお茶を入れに行った時、全てが始まった。
給湯室では高い位置にある戸棚を、首を伸ばし覗き込む彼女がいた。
驚く俺に、彼女は言った。自分の秘密を知ったからには責任を取って欲しい、と。
「そんな言い方ってないんじゃないですか? 主任。でも良かったぁ、あの時見られたのが主任で」
赤く染まった頬に手を当てながら、恥じらう彼女。
責任を取れ、と言った彼女は、俺の手を引きラブホテルに連れ込んだ。
そして彼女は言った。責任を取って、私を守って欲しいと。
ベッドの上で股を開きながら。
言っている事と行動が、微妙にずれている。ずれていると冷静になって後で考えれば判る事なのだが、
あの時の俺は、とにかく気が動転し冷静な判断など出来はしなかった。
そして今に至る訳なのだが……
「あの時だって、今日と同じく俺が一人になるのを見計らってたくせに」
そう、冷静に考えればそうなのだ。
給湯室で首を伸ばしていたなど、不自然にも程がある。
俺が残っているとは思わなかった、と彼女は言っていたが、あの日彼女は俺が残業する事を確認するように尋ねていたのを覚えている。
確信して、給湯室で首を伸ばしていたのは間違いない。
「もー、そんな細かい事はいいじゃないですか。それよりも……」
椅子から立ち上がり、彼女は制服の上着を脱ぎながら俺に歩み寄ってきた。
「折角二人きりになれたんですから、ね、主任」
上着を放り出し、俺の首に手を回し、腰を俺の股の上に下ろす。
「いや、な、その前に、「する事」してからにしてくれ」
こんな事だろうとは、二人きりになった段階で予測はしていたが、
しかし俺は彼女と違い、「こんな事」をする為に残ったわけではない。
明日は大事なプレゼンがある。そのプレゼンを成功させる為にも、資料をちゃんとまとめておきたい。
「だからぁ、「する事」をしましょうよぉ」
判っていながら、彼女は言葉の意味をずれて捉え、俺に甘えてくる。
人目を気にせずハッキリと彼女の性格を一言で言い表すのならば、
俺は迷わず「淫乱」と表現するだろう。
あの日、始めて彼女と結ばれた日から、ほぼ毎日「する事」をさせられている。
当然男である俺には、色々と限界もあるわけだが
それでも彼女は毎晩何らかの形で俺を求め、そして俺はどうにか彼女の「欲求」を満たしてやってきた。
時には俺が舐めてやるだけという日もあった。
時には俺の手だけを貸してやった日もあった。
時には彼女の自慰を俺が見ているだけという日もあった。
そんな日があっても、とにかく彼女は俺を求める。
そして彼女は、俺がその求めにちゃんと応じられるようにお膳立てもキチンと整える。
140某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 22:58:22 ID:ni8cqVOV
「資料なら、ほら、もうまとめておきましたから」
首に回していた手の片方だけを外し、彼女はその片手でマウスを動かし、一つのファイルを呼び出した。
そのファイルは彼女が言うように、明日のプレゼンに使う資料。必要な物は全てまとめられているようだ。
しかしこれは俺が制作した物ではなく、彼女が一から制作したファイル。
彼女は俺の直属の部下。当然明日のプレゼンにも同席する。
彼女は俺がどんなプレゼンを行い、どんな資料を必要としているのかを全て把握している。
だから彼女は、忙しい俺が今日までに資料をまとめきれない事も計算し、あらかじめ準備をしていたのだ。
今日こうして、二人きりになる為に。
計算高いというよりは、気が回ると言うべきだろう。
彼女は部下と言うよりも秘書に近い仕事をしてくれる。彼女の助力無くして、俺の仕事も成り立たない程に。
付き合う前までは、有能で気が利く部下だと思っていた。話し方も知的で、社交性もあり営業の成績は我が部内トップクラス。
「ね、主任。だからぁ、気にしないで「する事」しましょうよぉ」
そんな彼女が、こうして猫なで声で俺に絡みつくようになるとは思っても見なかった。
人は見かけによらないとは言うが、こうも変わるものなのか。
「……しましょうよって、俺の同意は関係ないみたいだな」
下ろしていた腰を少しずらし、彼女は俺のベルトを外し始めていた。
器用にベルトを外し終え、パンツを下ろし、彼女の「好物」を引っ張り出す。
手でその好物を軽く握りながら、軽く首を伸ばし俺の顔へ近づける。
「だって、もう待ちきれなかったんだもん。それに主任優しいから、嫌なんて言わないでしょ?」
言わないと言うよりは、言わせないという方が正しい気もする。むろんそんな事を俺が口にする事はないのだが。
伸ばした首を更に伸ばし、彼女は唇を重ねてきた。
そして首同様に舌も伸ばし、俺の唇に割って入ってくる。
むろん、舌も首のようにニョロニョロと伸びるわけではないが、彼女の舌は普通の人と比べ細く長い……ような気がする。
その舌を俺の太い舌に絡ませ、ネチネチと音を立てる。
「ん、ちゅ……ん、主任、あふ……」
口を大きく開き吸い付き、そして閉じながら軽く離れ、そして又むさぼるように舌を伸ばし唇を求める。
いつの間にか彼女は腰を俺の股から持ち上げ離れていた。しかし手はゆるく、肉棒を握り揺すっていた。
軽く俺の下唇を歯で噛み、チュッとわざと音を立ててキス。そして顔を放し、彼女は立った姿勢のまま彼女の好物へと唇の矛先を向けた。
「主任。服、脱がして下さる?」
ブラウスのボタンに手をかけながら、彼女は身体を俺に近づけた。そして頼み事をした唇で、好物に口吻。
椅子に座ったままの俺の視線は、立っている彼女の胸元と同じ高さ。
腕を軽く上げ、言われたとおりブラウスを脱ぐのを手伝う。
そして下着のホックを外し、豊満な胸を露わにした。
「あん、主任。ん、くちゅ……美味しい……んっ、ちゅ、私のも、美味しいですか? んふっ、くちゅ」
好物にむしゃぶりつく彼女のように、俺も彼女の乳房にむしゃぶりついていた。
目の前にある乳房の片側を吸い、舐め、軽く噛み、空いた乳房は片手で揉み、つまみ、握った。
負けじと彼女は好物を吸い、舐め、擦る。
141某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 22:58:54 ID:ni8cqVOV
「主任、今日は……どうですか?」
唇を離し、しかし手で擦り続けながら、彼女は俺に尋ねてきた。
「すまん……昨日もやったし、明日もあるから……今日は一発だけにしてくれ」
毎晩求めてくるだけあり、俺も彼女も、「配分ペース」を考えながら日々交わっている。
俺もまだ若いつもりだが、しかし絶倫というわけではない。毎日彼女の求めに全て応じられるわけではない。
少し不満そうな彼女の髪を撫でながら、俺は続けた。
「だけど……明日のプレゼンが終われば、仕事も一段落するだろうし。そうしたら、もっと相手をしてあげられるから」
俺の言葉に微笑んだ彼女は、するすると首を伸ばし俺の顔に近づけ、軽く音を立てて唇を俺の唇に当てた。
「じゃあ主任。せめてその一発を激しくしてぇ」
顔を俺に向けたまま、彼女は机に手を突き、まだ制服のスカートをはいたままの尻をこちらへ向ける。
「ね、乱暴なくらい激しくぅ。パンスト、破いちゃっていいからぁ」
俺は勢いよく椅子から立ち上がり、彼女の腰に手を当てる。
スカートを強引にまくし上げ、そして言われたとおり、既にぐっしょりと濡れているパンストを力の限り破る。
パンスト以上にぐしょぐしょの下着を一気に下ろし、そして俺の腰をあてがう。
「行くぞ」
「来てぇ! 焦らさない……あっ、はあぁん!」
言葉を待たず、俺は一気に腰を押し入れた。
ぐじゅりと、何の抵抗もなく突き入れられた肉棒。
しかし彼女の奥はきゅうきゅうと、入れた時には考えられない程強く俺の肉棒を締め付けてくる。
「い、あ、ん……はぁ、ん、なん、か、AV、みた、い……ん、い、きもち、いい」
首を伸ばし、彼女は自分が俺に激しく突き入れられるのを客観的な視点で見ている。
ガタガタと揺れ動く机。それを気にせず激しく責め立てる俺。
確かに彼女が言うように、オフィスでこんな光景が見られるのは、普通AVくらいなものだろう。
「でも、A、V、じゃ、こんな、こと、できない、けど……ん、んちゅ」
バックで俺に犯されながら、彼女はまた俺の唇を求めた。
AVでと言うよりは、彼女でなければこんな事は出来ないだろう。
そして俺も、彼女が相手でなければこんな体験は出来ない。
そして彼女は、更に彼女でしかできない事をし始めた。
「ちょっ、そこはヤバイって!」
唇を離した彼女は、更に首を伸ばし、俺達の「下」へと潜り込ませる。
そして激しく動く腰、結合部で揺れている俺の睾丸をペロリと舐めた。
「ちょっ、今日は、一回って言ったろ……そんなとこ攻められたら、すぐに出しちまうぞ……」
それはつまり、早々に彼女の楽しみが終わる事を意味している。
142某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 22:59:42 ID:ni8cqVOV
「どうせなら、ここを自分で、舐めてみなって」
俺は腰をガッチリ掴んでいた手を片方離し、指で彼女の菊門に軽く触れた。
「やっ! ちょっ、ちょっと、そんな、とこ、じぶんで、なめろっ、て、そん、な、あん!」
すぐ下であふれ出ている彼女の愛液を指ですくい、再び彼女の菊門へ指を伸ばす。
すんなりと入った指を、俺は腰を振りながらぐりぐりといじりる。
「よく言う、よ。自分で、こことか、そことか、舐めて、オナニー、してるくせに、さ!」
激しく振る腰を止めない為か、俺も言葉が途切れ途切れになっている。
俺は彼女の自慰を間近で何度も見せられた事があるが、それは彼女でしかできない究極の自慰だった。
自分で自分の陰門や菊門を舐める。その姿は究極のエロスと言っても、過言ではないかもしれない。
俺はそんな姿を見せつけられる度に、何度「見るだけ」という約束を自ら破った事か……。
「あ、なんか、くちゅ、ん、すごい、わた、し、こんな、へんたい、な、ことして、すごい、きもち、いい、ぴちゃ、んちゅ、んん、ふあっ!」
言われたとおり、彼女は自分で自分の菊門を舐め始めた。
それを見下ろしていた俺も興奮の高まりが抑えられず、より激しく腰が動き始める。
首が伸びる彼女の「体質」は、変態行為をするのに最も適していると言えるかも知れない。
彼女は「淫乱」だが、もしかしたら彼女の体質が己の性欲を刺激するのに適しているが為に、彼女を淫乱にさせたのかもしれない。
「く、もうそろそろ……」
「あっ、がんばっ、て、わたし、も、もうちょっと、だか、ら、あっ!」
俺に追いつこうと、彼女は顔を自分の尻に強く押し当て、音を立て激しく舐めていく。
「いっ、くっ、もう、すまん!」
ぐっと腰を押しつけ、俺は白濁した液を彼女の中へと放った。
「きてる、おくまで、あっ、わたしも、いっ、くっ!」
少し遅れて、まるで絞るように彼女の中が肉棒をぐっと締め付ける。
身体を支えていた腕が折れ、机の上に豊満な胸が押しつけられる。
ぐったりした様子は伸ばされた首にも表れ、頭を自分の腰に残しながら、
伸ばされた首は更に伸び、まるで投げ捨てられた縄のようにぐったりと床に落ちた。
「あっ……良かったぁ……あ、そうだ。勿体ないわ」
しばらく余韻を楽しんでいた彼女だが、何かを思い出したかのようにハッと顔を上げ、その顔を二人の「下」へと潜り込ませる。
「やーん、ちょっとこぼしちゃった」
まだ繋がったままの二人。その間から、僅かに愛液と精液が混じりながら滲むように垂れている。
俺はゆっくりと腰を離す。栓を外された陰門からは、よりだらりと混合液が垂れ落ちる。それを彼女は舌と首を伸ばして一滴もこぼすまいと舐め取っていく。
再び俺は椅子に腰掛け、ふぅと一息つく。
「んふふ……やっぱり、こういう所ですると興奮するね」
「まったく、所構わずだからな、キミは」
正直に言えば、彼女の意見には賛成だ。
むしろ男の方が、こういうシチュエーションに憧れるものだ。
しかし男の俺以上に、彼女は淫乱で、刺激的なシチュエーションを求める。
(まあ、自分の事はよく判ってるだろうし。彼女に任せても問題ないけど)
より刺激的な場所を求め、今日以上に過激になりそうな気配はある。
しかし、人に見つかるわけにはいかない。
行為そのものを見られるのもまずいが、それ以上に、首を伸ばしているところを見られるのがとてもまずい。
それは当人が一番自覚している。淫乱な彼女でも、それだけは絶対に犯してはならないと強く自覚しているはず。
143某880 オフィスラブ〜ろくろ首〜:2005/08/21(日) 23:00:19 ID:ni8cqVOV
(今思えばあれだって……彼女なりの「告白」だったんだろうなぁ)
人に見られてはいけない、伸びる首。それを彼女は俺にわざと見せ、責任を取れと迫った。
それはつまり、俺だけには見せたかった。正体を知らせた上で、深く付き合いたかったという、彼女の意思表示に他ならない。
「あのさ……」
そろそろ、俺からも意思表示をするべきだろう。
明日になってから伝えようと思っていたが、どうもはやる俺の気持ちが待てないでいるようだ。
「明日のプレゼンが上手くいったら、君にプレゼントをあげようと思ってね」
突然の事に少し驚きながら、彼女はしたたり落ちる液を舐め終えた顔をこちらに向けた。
「プレゼント? もしかして、明日は三発はしてくれるとか?」
冗談半分、希望半分で彼女が答える。
「んー、三発って言うより、三ヶ月分かなぁ」
しばらく、俺の言った事が理解できなかった彼女。しかし彼女が目を見開き驚いた顔をした時、俺は言葉の意味が彼女に伝わった事を悟った。
「まあ、仕事の事とかキミの身体の事とか色々あって、すぐにって訳にはいかないだろうけどさ……」
握り拳を口元に当て、俺はわざとらしく咳をする。
そして改まって彼女の顔を見据え、言葉を続けた。
「約束だけは先にしておくよ。あの日キミに言われたとおり、ちゃんと「責任」をとるって約束を、さ」
実質上、告白は彼女からだった。
しかしそう時を待たずとも、もしかしたら今と同じような関係になっていたかもしれない。
知的で気が回る彼女を、いつからかただの部下とは見られなくなっていた。
そして実はとても淫乱で、甘え上手だと知った今でも、その気持ちは変わらない。
いや、変わった。むしろ俺は彼女をより求めている。
首が伸びる事など、些細な事。むしろ伸びる首は、二人を結びつける赤い糸だったのかもしれない。
144某880:2005/08/21(日) 23:09:42 ID:ni8cqVOV
以上です。

今回はいつもより短めになってしまって申し訳ない。
そして書き上げてから、「首でロールミー」を入れ忘れた事に気付いたorz
メデューサの時もそうだったけど、
どうしてもロールミーに持っていくシチュエーションというか話の流れというか
それが難しいんですよね。
次回こそ、どちらかでロールミーを…

先日「妖/怪/大/戦/争」を見に行ったのですが
あの映画に登場したろくろ首がやけにエロかったので
何となく書きたくなって書きましたw
あの映画だけでなく、半角板の「モン娘」スレに投下されたろくろ首のイラストを見ていて
書きたいなぁとは思っていたんですけどね。映画がスイッチになった形ですかね。


>さだこ
たっぷりさだこ
ttp://www.geocities.jp/flanagashi/sadako.html
145名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 09:30:05 ID:8asJyBtp
(*´Д`)
146マウントふじ:2005/08/22(月) 14:11:17 ID:j3l5nXeZ
次の夜

(今度こそ正体を暴いてやる)

そして午前1時。
「!?」突然体が人形のように動かなくなってしまった。
そしてまた下半身で動く女の霊が現れた。
尚は金縛りをなんとか自力で解こうとしたがびくともしなかった。
そうこうしている隙に、女の霊はズボンとパンツを取り除き、尚のモノを取り出した。
そして大事そうに手に取ると、ゆっくり上下に擦っているのが見えた。
「………うあ、はっ‥あっ…あぁ‥」
尚も自慰は何度かしたこともあったが、今の行為はその何十倍の気持ちよさがあった。
「……はぁ、はっ…くっ…………ひぁ!!」突然ヌメッとした感覚が尚のモノに襲う。
「ピチャ…んん、あむ…ん」 「…くっ、あぁ‥はあ…やぁ」断続的にこの世のモノとは思えない快感が尚を襲い、段々と射精感が上がってきた。
「‥んん、はむん、あぁ」 ジュルジュルと唾液を絡ませ、冷たい指で袋を弄び、口内でピストンを繰り返す。

「‥‥あぁ!も、もう!で、出る!!!」
びゅっ、びゅく!
尚の精液は女の口に放たれた。
「ン、ゴクン!」女は出された精液を一滴残さず飲む。そしてまたがったと思えば、一気に尚のモノを秘部に入れた。
「はあぁぁぁん!………あぁん、あん、やぁん」
尚はあまりの気持ちよさに言葉を失い、快感に身を任せていた。
尚と女が限界に達するのに時間はかからなかった。
「あん、あん、あんん!はあん、んはぁー!」ビュクッビュク! 二回目にもかかわらず大量の精液を出した尚はそのまま気を失った。
147名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 20:38:52 ID:7bNBzUc4
GJ
148名無しさん@ピンキー:2005/08/22(月) 21:58:01 ID:zuY6ls+9
>146
纏めて投下した方が良くないか?
149マウントふじ:2005/08/23(火) 00:05:06 ID:F7q8SZPJ
考えながら作ったもので。申し訳ございません。
150名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 00:05:52 ID:nL9vyhwq
>>144
ろくろ首はさすがに…と最初は抵抗を感じた俺ですが、なんかエロすぎますよ…w
毎度のことながら期待を裏切らずどんどん俺を人外の世界に引き込んでゆく
GJでした!
151名無しさん@ピンキー:2005/08/23(火) 06:10:57 ID:IROYZQ1b
保守
152ようたん ◆nvUmIzwAI2 :2005/08/23(火) 16:40:39 ID:P2dOpvuG
ようたんです。妖怪です。ようたんのお話をだれかかいてください
http://j.pic.to/1l9rp
153名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 01:10:25 ID:WDWHbkm4
『ようたん』と『人形の妖怪』が達也を取り合うSSを書いてみるよ
154名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 02:23:02 ID:6iLJ46GN
精神的ブラクラじゃねえかよw
155名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 10:36:15 ID:ficFgDqH
なんだ、妖怪「寝太り」か
156120:2005/08/24(水) 20:23:26 ID:3tFsorWr
帰ってこれたー
というわけで今日ぐらいから本編を書き始めます
157名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 02:25:38 ID:lcLZx2aC
>>144
某絵師ですが角煮のほうでお礼のタイミング逃したのでこちらで…
OLろくろたんエロ文GJでした!
読んでる途中でこみ上げてきてそわそわして参りました(笑
冒頭とか自分の描いた絵のまんまでちょっとくすぐったいような感じでしたが
クールながら根底に愛溢れる二人の描写がすごい良かったです。
ひざの上にまたがってるシーンとか、いつか絵にしたいですねぇ・・

あと劇場新作の妖怪大戦争とは違う、今は無き大映の古い映画で
「妖怪大戦争」「妖怪百物語」にもエロいろくろ首が出るので(エロいと思っているのは折れだけかも)
機会があれば是非ご覧ください。
158名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 03:08:07 ID:ZLSoB0Xb
※ 某880氏がアクセス規制中とのことで、代理で書き込みマス。
以下本文

>157
おお、気に入って貰えて良かったです。
内心怒られるかとヒヤヒヤしておりましたがw
いつもあちらでイラストを拝見しては色々と影響を受ける面が多いので
歓んで貰えて何よりです。

>「妖怪大戦争」「妖怪百物語」にもエロいろくろ首が出るので(エロいと思っているのは折れだけかも)
自分が所有する資料本の中に、「百鬼夜行解体新書」というのがあるのですが
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487719827X/250-5391095-0493006
表紙のろくろ首がどことなくエロいのも見物なのですがw
この本の中で、「妖怪大戦争」「妖怪百物語」のろくろ首の事について触れられていました。
ろくろ首を演じられていた女優さんがグラマー女優としてデビューしていた事や
「妖艶な魅力で敵に迫る」と紹介されていたので、興味を持っていました。
そもそも大映からDVDが出ていたらしいのですが、つい最近角川がDVDを出し直したらしいので
何らかの形で見たいなとは思ってました。
余談ですが、この本、妖怪の紹介とともに、各メディアで登場している作品の紹介もしているのですが
カクレンジャーやアクマイザー3といった特撮の紹介が多いのがやけに気になるw


ろくろ首によるロールミーネタのシチュエーションが思いつきました。
仕事中にw
なので、近々アップできるように執筆しております。しばしお待ちを
それまでにアクセス規制解除されていればいいけどorz
159名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 22:52:03 ID:IAE7+tUp
 朝。
 妙な息苦しさを感じて、俺は目を覚ました。
「秀司、起きるのであるー!朝であるぞー!」
 胸の辺りに感じる圧迫感。すぐ近くから聞こえてくる声。
 俺は、やれやれ、と目を開いた。
 そこには、少女の顔。
 金色の瞳に、漆黒の髪。そこから飛び出した黒いネコ耳。
 あきらかにまともじゃない、俺の同居人だ。
 名前は――――長かったので良く覚えていないが、確かミシェル・ブラウン・ホーエンハイムとか言っていたような気

がする。長かったので、俺はミィと呼んでいるが。
 ちなみに俺は瀬野秀司。20歳の大学生だ。
「分かった。起きる。……重いから、降りてくれないか?」
 起きようと思い、ミィにそう声を掛けた途端――
「な、ななな何をっ!! わわわ、吾輩を愚弄するのであるかっ!?」
 顔を真っ赤にして、俺の首を絞めてくるミィ。
 11、2歳の外見に似合わない、強い力だ。
「いや、そう言う意味じゃなくて、だ…………死にそうだから、手を離してくれないか」
 その言葉に、は、と気付いたようにミィは俺の首から手を離す。
 しかし、その眼光は鋭く、俺の顔を睨んでいる。少し赤い顔で。
「黙るのである、痴れ者がっ!! そこに直れ! 吾輩の爪で叩き切るのである!」
 す、といつの間にか持っていたステッキ――仕込みステッキからサーベルを抜き放ち、俺に向けている。
 これが、ミィの爪と言う奴だ。
 鋭いサーベルは、きっと俺の首くらいなら簡単に切り落とせるだろう。
 と言うか、そんな物騒な物を家の中で抜き放たないで欲しいものだ。
「……悪かった。重たい、とか言って」
「分かれば良いのである。次からは言葉に気をつけるのである」
 そう言って、ミィはぽん、と俺の上から飛び降りて、ぱんぱんと服を払った。
 黒い燕尾服。この少女の、130cmほどの身長では似合わないはずなのに、何故か奇妙に似合って見える。
 同じマンションの住人に奇異の目で見られるからと、折角服を買ってきたと言うのに、着てもらえていないらしい。
 ふぅ、と溜息を吐き、コメカミを軽く揉む。
 ふと、いい匂いを、鼻が感じ取った。
 朝食に食べるには、もったいないくらいの豪勢な料理の匂い。
 からりと揚げられた至上の美味、唐揚げの匂い。
160名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 22:52:59 ID:IAE7+tUp
 ミィは、俺をおいてするりと隣の部屋に移っている。
 ふむ。
 となると矢張り、俺も隣の部屋に行かなければならないだろう。
 ……と、言うか。時刻は既に九時半。俺が取っている授業まであんまり時間が無い。
 取りあえず、俺は布団を畳み、隣の部屋へと移る。
 隣の部屋、リビングに向かうと、そこにはここ暫く食べたことの無いような豪勢な料理が並んでいた。
 ごしごし。
 目をこする。
 ごしごし。
「……ミィ、料理出来たんだ。すごいな」
「当然である。吾輩はホーエンハイム伯爵令嬢であるゆえに、この程度の料理出来て当然である」
 関係あるのだろうか。
 ……と言うか、伯爵令嬢、とか言う割には並べてある料理がほとんど和風なのはどういうことだろうか。
 ふと見れば、どことなくミィは頬を染めてそっぽを向いている。
 褒められて嬉しいのだろうか。俺は、そんなミィの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「ありがとうな」
 その言葉に、顔を真っ赤にしたミィは、手を振り払った。
「ち、違うのである! 別に秀司のために作ったのではないのである! 秀司の料理では吾輩の栄養が偏るから仕方なく

作ったのである!断じて、貧相な物しか食べていない秀司に美味しい物を、とかなんて思っていないのである!」
 ぶんぶんと、子どものように――いや、実際その外見は子どもだけど――首を振りながら、一息でそう言った。
 ……怒られた。
 暫く肩で息をし、少し落ち着いたのだろうか。
 少し俯き加減になりながら、ミィは呟いた。
「……ど、どうしてもと言うのであれば……その、少しは分けないことも無いのであるが……」
「いや、いいよ。唐揚げ一つもらえれば、それで十分。作ったのはミィだし、食費もミィのだし。後は何か買って食べる

よ」
 俺の言葉に、ミィは少し困惑したように目を彷徨わせた。
「……う…………あ…………」
「どうした、ミィ?」
 しゃがんで、目線をミィに合わせて言う。
 まぁ、居候とは言え大切な同居人だ。
 俺が目線を合わせると、ミィはまた目をそらして顔を赤くして呟いた。
「……あ、あの……えと……そ、そうである! 吾輩一人では食べきれないので、半分食べて欲しいのである!」
「あぁ、なるほど。それじゃあ、ご相伴に預かろうか」
 そうか、なるほど。
 きっと、料理を作ったは良いが、作りすぎて、それを笑われるのが恥ずかしかったんだろう。
 何というか、可愛らしいところのある奴だ。
 と、言うことで、俺はミィの手料理を食べて家を出た。
 しきりに「美味しいであるか?」と聞いてくるので「美味しい」と答えると、とても嬉しそうにしていた。子どもらし

くていいことだ。
 ついでに言っておくと、ミィの料理は実際、とんでもなく美味しかった。

 あぁ、そうそう。これを言っていなかった。
 ミィは、妖精――ケット・シーと言うやつなのだ。
161名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 22:54:01 ID:IAE7+tUp
許可も何も無く投下したんですが、良かったでしょうか orz
162名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 23:03:43 ID:Ps+wiZBt
内容にグロとか一般的でないものが含まれているんでもない限り前置きは不要。
気にせず続きをどうぞ。

というか早く早くハリーハリー
163名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 23:11:46 ID:DUdhGwl3
>>159-160
もまいさんはここが只のラノベスレじゃないと分かっているだろうな?
わかっているならいいのだが。
 
ハリーハリー
164某880 私なりの愛し方〜ろくろ首2〜:2005/08/26(金) 23:46:10 ID:OHi4R8dY
今日、部内で営業成績の発表があった。
私と主任のコンビは、今月トップ。
これはとても喜ばしい事。なので、二人きりでお祝いがしたいと思っても、どこに問題があるでしょうか?
「あるとすればだ……」
主任が腰を下ろしながら私に向かい、言葉を放つ。
「まだ勤務時間内だ。祝い事は5時を過ぎてからで良いはずだ」
確かに。私とした事が軽率だった。
でも、抑えられないこの気持ちを、主任には判って欲しい。
「それとな……」
溜息混じりに、主任が漏らした。
「いつから、ラブホテルが営業先になったんだ?」
いそいそと服を脱ぎ始めていた私の手が止まる。
「やだなぁ主任。ラブホテルで営業なんてしませんよぉ」
私の作り笑いを受け、主任は頭をかき溜息を又漏らした。
「営業周りをして、今日は直帰、という事になっているはずだがね。そんな俺達がどうしてここにいるのかな?」
呆れ顔の主任も可愛い。なんて思いながら、私は当然のように言う。
「極めてOLやサラリーマンにありがちな、サボりの口実を利用したからじゃないですか?」
悪びれもなく言い放つ私に、主任はがくりと肩を落とした。
生真面目な主任には、営業を口実に仕事をサボるなんて、進んでするタイプではないだろう。
それだけに、勤務時間にラブホテルに入るなんて行為に抵抗があるのは判る。
主任でなくても、普通の感覚であれば抵抗あるでしょう。
それは私も重々承知している。普段なら、私だってこんな事はしない。
普段からこんな事をしていたら、トップの成績なんて維持できない。
そう、営業トップという成績は伊達で取れるものではない。
私と主任が、足を使って周り、頭を使ってアイデアを絞ってきた成果。
その成果が、今日トップの成績として発表された。その事に私は純粋な喜びを感じている。
主任と二人で勝ち取った成果。
主任と二人で……二人で……
そんな思いにふけっていたら、いつの間にか足はラブホテルに向いていた。
「まあまあ、今日くらいは大目に見て下さいよぉ。ね?」
私は主任のネクタイを緩めながら、軽くキス。そして潤んだ瞳で甘えてみせた。
「……まあ、入ってから言う事じゃないしな」
なんだかんだと言いながらも、ホテルの前でごねることなくすんなりと入室した主任は、半分は「その気」だったのだと思う。
生真面目でも、緩すぎず、固すぎず。そんな主任の性格に、私は惚れている。
たぶん、主任も途中から「こんな事」になるんじゃないかと予測していたと思う。
だから「とりあえず」愚痴りはするけど、反対はしない。
主任と付き合うようになって、主任に「本当の私」を見せるようになってから、
それなりに長い歳月を重ねてきた。主任も私の性格を読めるようになっているよう。
「今日発表があったからなぁ……こーなるとは思ってたよ」
ほらね。やっぱり主任は私の事を判ってる。
私は自分の性格を羞恥心もなく言い表すなら、「淫乱」の一言で片づけられると自分でも思っている。
四六時中、私は頭の片隅で主任と肌を合わせる事ばかりを考えている。
とはいえ、片隅でそんな事を考えながらも、私はちゃんと仕事の事とかその他色々きちんと考慮している。
どんなに下から「よだれ」を垂らしていても、理性は保ち今すべきかどうかの判断くらいはキチンとしている。
だから私は、今日ならばキャリアウーマンを休業しても構わないだろうと判断し
主任は私がそうするだろう事を予感していた。
「こうして、平日の昼間から上司とラブホテルだなんて……このシチュエーションでやってみたかったのよねぇ」
ネクタイをほどき、シャツを脱がせた手で、私はじゅるりと自分のよだれを拭いた。
私の言動に、またも呆れる主任。
「それに今日は、こんなところじゃないと出来ない「プレイ」をしようと思ってるんですよ、主任。うふふ、楽しみにしててくださいね」
今日の日の為に、このホテルも事前からチェックしていた。そして必要な「小道具」がここに完備されているのもチェック済み。
私は期待に胸膨らませ、股間をぬらせ、主任の股間を膨らませながら、悦に入っていた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
165某880 私なりの愛し方〜ろくろ首2〜:2005/08/26(金) 23:46:58 ID:OHi4R8dY
私が選んだラブホテルのこの部屋は、浴室がとても広い。
そして「スケベ椅子」はもちろん、「マット」等も完備している。
この部屋は恋人同士が「ソープごっこ」を楽しめるようにと完備された部屋。
「やけに手慣れてるな……」
私はこの部屋に用意されている小道具の一つ、「ローション」の原液を風呂桶へお湯と一緒に注ぎ、バシャバシャと両手でかき回している。
「知りませんでした? 私、昼はOLやりながら、夜はソープ嬢やってるんですよ?」
驚く主任の顔を楽しんだ後、私は嘘ですよと舌を出した。
「でもソープに務めている友達がいるんですよ。その子から色々と教わったりもしてるので」
実はこのホテルも、その友人から紹介された。ここはその友人が務めているソープのオーナーが経営しているホテルなのだとか。
「これでOK。主任、ちょっと塗るのを手伝ってくれませんか?」
まるでサンオイルを背中に揺るのをお願いするかのように、私からは気軽な、主任からはドキマギするようなお願いをする。
しかし、塗る場所はありがちな背中でも、主任が色々と想像している場所でもない。
「今伸ばしますから、「首全体」に塗って下さい」
言い終えるのも待たずに、私はにゅるりと首を伸ばした。
身長の三倍は首を伸ばす私。ここにローションを塗るのは、一人では大変だ。
何をする気なのか、まだ主任は予測できないようだが、言われたとおり素直にローションを塗るのを手伝ってくれている。
「んー、桶一杯じゃ足りないみたいですね」
私は主任に塗るのを任せ、もう一杯ローションを準備する。
念のために、空になった桶にももう一度ローションを準備し、どうにか首全体に塗り終えた。
「こんなもんかな? じゃ主任、「起立」の姿勢で立っていて下さいね」
主任は言われた通りビシッと直立で立ち待ってくれている。
私は主任に、「足下」から近づいた。
「うお、これは……」
巨大なアナコンダが人間に巻き付く、映画で見るようなワンシーン。
私はそれを再現するかのように、主任の足下からグルグルと私の首を巻き付けていく。
ローションを塗った首は主任の肌を滑らかに走り、するすると巻き付いていった。
「どうです? 気持ち良くないですか?」
巻き付いた首の先端。私は自分の顔を主任の顔に近づけ尋ねた。
「ぬるぬるした感触がなんか……」
気持ち良いのか悪いのか。答えは言葉ではなく、高揚した顔と、首の隙間から飛び出した「私のごちそう」が示してくれた。
「うふふふ、全身首ズリプレイ。悦んで貰えてるみたいですね」
ソープによくある、ローションを塗った胸を男性の身体にこすりつける、あのプレイ。
それを私は、長い首でやってみた。
しかも私の首は長い。一部だけの刺激にしかならない胸でのプレイに対して、
私なら全身を包んであげられる。
私だから出来るプレイ。これを私は、ずっとずっとやってみたかった。
「なんか、巨大な主任の肉棒を首でしごいてるみたい……」
恥ずがしげも無く淫語を口にしながら、私も興奮してきた。
首に力を入れ、緩め、少し進めては、戻る。
ただ巻き付くだけではなく、ローションで滑る首を使い、主任自身を全て愛撫するかのように動かしていく。
なんていやらしい光景だろう。
私は自分の行為を客観的にながめながら、このいやらしいプレイに興奮していた。
全身を愛撫されている主任もそうだが、私も首全体に適度な刺激が加わりこそばゆい快楽を得ている。
「主任……んっ……」
傍観していた私はたまらず、唇と舌を、唇と舌で求めた。
「んちゅ、ん、主任……ん、あっ、くちゅ……」
激しく動く主任の舌が、私の首のように、私の舌に絡みつく。負けじと、私の舌も主任の舌へ絡みつく。
舌だけでも、まるで激しく抱き合うように情熱的。
166某880 私なりの愛し方〜ろくろ首2〜:2005/08/26(金) 23:47:30 ID:OHi4R8dY
そんな熱い舌の抱擁に、私は一時別れを告げた。
私の舌が求める。もっと熱くて「美味しい」ものをと。
「くっ、この状況でそれは反そ……うおっ!」
首の隙間から飛び出している、私の大好物。
首と首の間に挟まれているそれは、首が動く度に身体と同じように擦られ刺激されている。
これだけでも、ちょっとした「手淫」ならぬ「首淫」。
その上で私は、こすりつける首の先端にある頭を下ろし、ガチガチに固くなった大好物を口に入れた。
「う、ちゅ……ちゅぱっ、ん、おいひ……ん、くちゅ、んん、ちゅ……」
首淫と口淫のダブル攻撃に、主任は声にならない歓喜と悲鳴を叫んでいる。
そして長い長い首の下、本体は大きく足を広げ腰を下ろし、
ぐちゃぐちゃとこちらまで聞こえてくるような音を立てながら「手淫」している。
私も主任も、まさに全身で愛撫し愛撫されている。
普通では考えられないプレイに、二人は酔いしれ、行き着く先へと一気に走り出した。
「もう、くっ!」
「私も、もう、あっ……ん!」
私の手が「潮」でびたびたになるのと、主任が私の「甘露」を吐き出すのは、ほとんど同じタイミング。
一緒に逝けた。ただそれだけでも心が「逝ける」気がする。
「おいし……ん、ちゅ……」
一滴たりとこぼすものかと、私は必至に吸い付いた。
綺麗に好物を舐めているうちに、一度はしぼんだそれは、すぐにムクムクと大きく、固くなっていく。
「今日はいいよ、お祝いだ。もう一回いいぞ」
私の首に巻き付かれたまま、主任が嬉しい許可をくれた。
その嬉しさに私は、また首をぬるぬると動かし始めた。
「ちょっ、なんだ、今日はこのまま?」
口に出したら、次はもう一方の口へ。そう思っていたであろう主任は、まだ首から解放しない私に疑問を感じたらしい。
「このまま、させて下さい。なんだかこれ、気に入っちゃって……」
私だから出来る事。それで主任が悦んでくれる。
そこに、私は幸せを感じてしまった。
快楽とは離れていそうで、直結していそうな、幸せという感情。
ろくろ首に産まれて良かった。そう感じさせてくれる、幸せ。
それを与えてくれる主任。私はこのまま、この幸せと快楽を共有したかった。
床に腰を下ろしていた本体を立ち上がらせ、主任に近づける。
好物を挟んでいた首と首の隙間を大きく広げ、私は本体の腰をそこへ近づけた。
「あはぁ!」
ずぶ濡れの陰門は、あっさりと好物を飲み込んだ。
私は私の首に巻かれた主任を抱きしめながら、立ったまま腰を激しく動かす。
主任も、私の首に巻かれ不自由ながら、懸命に腰を動かしてくれる。
ローションを塗られた私の首が、私の胸や腹,太股にもあたる。
そして、主任の全身を愛撫する為に動かしているその首は、同時に私の身体も愛撫するかのようになで動く。
「これ、すごい、きもちいい、わたしまで、あ、すご、あはっ、ん!」
滑る首が胸に刺激を与え、柔らかな胸が首に刺激を与える。
新しいオナニーのやり方を発見してしまったような、そんな感じさえしている。
「しゅ、しゅにん、きもち、いい、です、か?」
でも、これは私の自慰ではない。主任との性行。
主任あっての快楽。主任無しでは得られない快楽。
「いいよ、気持ちいいよ……こんなの、始めて、だよ……」
主任が悦んでくれている。それが私にとって一番の快楽。
「しゅにん、しゅにん……いい、わたしも、きもち、いいの! いく、いっちゃうよ!」
もっと長く、主任と抱き合っていたい。
しかし終わりは近づいている。最高の快楽へと登り詰めながら。
「いっ、あっ、いくっ! い、い、あっ、いっ、くぅ!」
動かし続けた二人の腰と、私の長い首。その動きが止まった。
代わりに、ドクドクと私の中へと流れ出る白濁液と、それを搾り取ろうとする内ヒダ。
私はしばらく首で主任を抱きしめながら、快楽と幸福の余韻を楽しんでいた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
167某880 私なりの愛し方〜ろくろ首2〜:2005/08/26(金) 23:48:02 ID:OHi4R8dY
「あれ? それ着けてたっけ?」
少し早めの夕食を二人で取りながら、主任が私の指をフォークで指し示した。
フォークの先には、指輪が輝いていた。
「着けてましたよ? ホテルを出た時から」
誇らしげに、私は指輪を着けた手をかざし主任に見せた。
指輪はもちろん、主任から頂いた「三ヶ月分」の指輪。
「勤務中は外してますけどね。それ以外では服を脱ぐ時ぐらいですよ、外すのは」
笑顔で答える私を、主任ははにかみながら見つめていた。
いやぁん、恥ずかしがる主任も可愛い!
「……ああ、でもそうなると、ほとんどの時間外してるな。仕事してない時は服脱ぎっぱなしが多いだろ、キミは」
つまり、勤務外はエッチばかりしていると言いたいらしい。
……否定できない自分がちょっと悲しい。
「だからぁ、その短い時間だけでもこれを身につけて、「幸せの時間」を満喫したいじゃないですかぁ」
あ、また照れてる。私の「歯も浮く恥ずかし攻撃」が効いたようだ。
「……今は約束だけで幸せです。ゆっくり、「責任」を果たしてくれれば、私は何時までも待ちますから」
むしろ、急いで幸せの絶頂を手にするより、ゆっくりと幸せを長く味わっていたい。
焦る事はない。主任なら、私を幸せにしてくれるから。
「ところで主任。この後どうしますか?」
照れている主任を見ていると、私の中で沸々と感情が沸き立って来てしまう。
抱きしめたい。長い首でぎゅっと抱きしめたい!
「言っておくが、今日はもうダメだからな」
見抜かれてる。さすがは私のダーリン。
「まぁでも……その、なんだ……明日は休みだし、家に、来るか?」
はしゃぎたい気持ちをぐっと堪えながら、私は笑顔で主任の提案に答えた。
やっぱり、今夜は主任を抱きしめる!首でぎゅっと!
エッチな事は無しでも良い。これが私の愛し方。
私は私にしか出来ない、私にしかない幸せを、主任と掴むんだ。
168某880:2005/08/26(金) 23:56:00 ID:OHi4R8dY
以上です。
アクセス規制解除されてて良かったぁ
>158で代わりに書き込んで下さった方、ありがとうございました。

シチュエーションが唐突に思い浮かんだので書いてみました。
ある意味、シチュありきなので短めで申し訳ないですが、
やっとロールミーが書けて、筆者的には満足げだったり。

>159さん
軍人口調でツンデレというのが斬新であります
次の投下、期待してるであります!ハリーハリー
169名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 01:39:05 ID:WQArOI10
GJ!!規制解除されて良かったですねぇ。
170名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 21:56:06 ID:oja0Jy3N
>>168
あぁ…またろくろ首に萌えまくってしまったよ…
なんかいつも男がリードされるシチュがかなりツボらしい(*´Д`)GJです!
171名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:35:06 ID:hNd7mxcc
 午後八時。
 授業のあと、教授に誘われて映写会(教授推薦の特撮を見続ける会)に行き、気付けばこんな時間になっていた。
 今日の様子を見ると、多分ミィは自分で食事くらい作れるだろう。昨日までも、何か買ってきたいたのだと思っていたけれど、実際は作っていたんだろう。
 明日から研究発表の準備として、友人の家に泊まり込みになることが決まったし、まぁ、少し心配だがおそらく大丈夫なはずだ。
 何しろ本人曰く伯爵令嬢なのだから。
 あんまり関係無い気もするけれど。
「ただいまー……と」
 がちゃ、と玄関を開けて、中に入る。
 返事は、無い。
 おかしい。
 いつものミィなら――と言っても、ここ一週間のミィしか俺は知らないのだが――遅いのである、と食ってかかってくると思うのだが。
 それとも、あまりの遅さに返事もしないほどに怒っているのか。
 考えても仕方ないので、取りあえず前に進むことにする。
 物音一つしない。これはもしかすると――誘拐だろうか。
 いや、ミィを誘拐しても、身代金を取るのは難しいんじゃないだろうか。むしろ、ミィに反撃されて誘拐犯の方が致命的なダメージを受けそうだ。
 ひょい、と覗き込んだキッチンには、居ない。ま、それはそうか。
 そのまま、リビングに入ると――居た居た。
 椅子に腰掛けたまま、机にもたれ掛かって眠りの淵に沈んでいる。
 起こすのも可哀想だし、このままここで寝かせるのも、その燕尾服がしわになりそうでどうかと思う。
 と言うか、こいつ寝る時は何を着ていたのだろうか? 何だか燕尾服のイメージが強すぎてよく覚えていない。
「取りあえず布団のところに移動させといてやるか……」
 いつもならソファで眠っているのだが、服を着替えさせるとしたらソファよりも布団の上の方が簡単だろうし。
 寝室の戸を開け、起きたときに畳んだままになっている布団を敷き直す。
 そしてミィのところに戻り、その身体を抱きかかえる。
「よ……っと」
 ひょい、と抱きかかえて、俺の方を向くようにすると、ミィは俺の身体に手を回し、しっかりとつかまってきた。
 ……親と離れてこんなところに居て、やっぱり寂しいのだろうか、こいつも。
 そのまま、寝室へと向かう。
 抱きついてくれているお陰か、ミィを重い、とは感じなかった。
「……よし、と」
 布団の上にミィを横たえる。
 ……こうやって静かにしている間は、何というか、気品とか可愛げとかが溢れているような気がするんだが。
 とにかく、ミィの上に覆い被さるようにしながら、燕尾服の前のボタンを外していく。
 一つ、二つ、三つ。
 人のボタンを外すのは結構面倒なものだが、順調に手が動く。
172名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:36:00 ID:hNd7mxcc
 …………待てよ。
 これって、傍目から見ればすごく危ないシーンに見えるんじゃないだろうか。
 外見小学生くらいのネコ耳少女に覆い被さって服を脱がせている男(ボタンを途中まで外して停止)……。
 駄目だ、変態だ。変態にしか見えない。
 いや、しかしまぁ、誰が見ているわけでもないし早く終わらせよう。それに限る。
 気を取り直して、残りのボタンを外す。
 気を取り直したつもりだが、もしかするとまだ慌てていたのか、手は遅々として進まない。
 駄目だ……落ち着け…………こんな時は素数を数えるんだ…………。
 1……2……3……5……7……。
 ……1は素数じゃないな、うん。
 取りあえず、今度こそ気を取り直してボタンを外す。
 すんなりと、手に従ってはずれるボタン。
「……よし」
 何がよし、なのか分からないが。
 黒い燕尾服がはぎ取られて、白いシャツが姿を現す。
 ……ここまでにしておくべきか、それともこれも脱がせるべきか。
 どうせここまで脱がせたんだ。シャツも脱がせておくべきだろう。
 ゆっくりと、シャツのボタンに手を掛ける。
 ぷつん、ぷつんと小さなボタンを外していく。
 白いシャツの下の、なめらかな肌。
 それがゆっくりと、俺の目に入ってくる。
 …………いや、子どもだ。相手は子どもだ。気にすることじゃない。
 取りあえず、シャツまで脱がせる。
 この暑い季節に、よくこれだけ着ていたものだ……。
 まぁ、流石にこれ以上は着れなかったのか、その下は何も身につけていないが。
 ……と言うことはつまり、直にその、まだささやかな胸が見えるわけで。
「…………っ…………大丈夫、大丈夫……」
 ゆっくりと服から腕を抜きとらせ、そのまま横に置く。
「……ん……ぁ……」
 ミィの、声。
 違う、寝言だ。
 これは、寝言なんだ。断じて、誘ってるような声じゃない。
 だと言うのに――心の何処かが白熱していくのを止められない。
「……んー……」
 ごろり、と。軽く寝返りを打つ。
 当然、その胸は押さえられるような形になり……何というのだろうか、強調されている。
 白磁の肌に、桜色の乳首が映える。すぐにでも折れてしまいそうな、華奢な腕も、ミィの身体を引き立てているようで。
 半開きになった口と、そこから覗くピンク色の舌が、喩えようも無く……淫らに見える。
「……ッ…!!」
 駄目だ。駄目だ駄目だ駄目だ。
 これ以上ここに居るのは駄目だ。これ以上こいつの裸を見るのは駄目だ。
173名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:36:37 ID:hNd7mxcc
 慌てて、何か着るものを――とっさに、俺のYシャツを取り出し、ミィに着せる。
 ぐいぐいと、無理矢理に、力尽くで。
 腕を通らせ、その胸を、身体を隠させる。
 これはこれで何かマニアックな格好になってしまったような気もするが、良かった、これで――――

「何をしているのである」

 何故、俺の首筋にサーベルが突きつけられているのだろうか。
 確かに、目が覚めれば自分の服が脱がされていた、と言うのは怒るに値するだろう。
 だが、自分の今の服装を考えたら、着替えさせてくれたんだ、と思ってくれてもよさそうなのに……。
「い、いや、これは違うぞ?」
 とっさの弁解。
 ……少し、変な気分になっていたからか、後ろめたい気持ちが拭えない。
「……何が、である?」
 鋭い、冷たい視線で俺を睨むミィ。
 俺に突きつけられたサーベルは微動だにしない。
「ミィが寝てたから着替えをだな……やましい気持ちなんて、これっぽっちも!」
 ぶんぶんと腕を振りながら、必死に否定する。
 ……この反応がそのまま、怪しさに直結しそうな気もするが……。
「……吾輩に、何もしてないのであるか?」
 じと、と俺を睨んでくる。
 目の辺りに影が掛かっているように見えて、怖くて怖くて仕方がない。
「あ、あぁ! 誓って何もしてない!」
 自分の狼狽ぶりに、呆れてしまう。これじゃあ、何かやったと言わんばかりじゃないか。
 しかし、ミィはそれで納得してくれたのか、カチンと音を立てながらサーベルを鞘に納めた。
 そして、俺から顔を背け、ふん、と呟く。
「……変態」
 ……これ以上、今の俺の心を抉る言葉はない。
「……まぁ、許すのである。吾輩は寛容であるゆえ」
 視線と口調が全然許しているように感じないのは、俺の気のせいだろうか。
「……分かった」
「うむ。紅茶のたった一杯で許すのである」
 紅茶か。その程度で何とか許してくれるのなら、安いものだ。この後も同じことで何度か虐められそうな気がしてならないが。
 分かった、と言うと、ミィをそこに残してリビングに行く。
 茶葉は、ある。この間ミィが言うので買ったものだ。
 紅茶のいれ方なんて分からないから、取りあえず適当にやってしまう。
 こぽ……こぽこぽこぽ…
 ……少し時間をおくと、頭が冷静になってきた。
 ミィが怒るのも、無理はない。眠っていたところに服を脱がされて、あまつさえ欲情されていたなんて知ったら、許す許さないどころの話じゃなくて、多分次の瞬間には俺はバラバラにされているだろう。
174名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 01:37:38 ID:hNd7mxcc
 本当に、危なかった。
「ミィ、お待たせ……」
 マグカップに注いだ紅茶を、ミィのところに持っていく。
 ミィは、リビングのソファに座って待っていた。
「……遅いのである」
「いや……ごめん」 
 カップを手渡し、その隣に座る。
 そして、座った途端に思い出した。明日は泊まってくる、と言うことを。
 これは……言いづらいが言わなければならないだろう。
「……あのさ、ミィ。悪いんだけど、明日ちょっと大学の研究発表のことでさ、友達の家に泊まってくるから」
 その言葉に、ミィはぴくりと耳を動かした。
 少し、不機嫌なようだ。
「……友人、であるか?」
「うん、友達。……一人で寂しいかもしれないけどさ」
「……明後日には帰ってくるであるか?」
「あ、大丈夫。明後日の夕方には帰ってくるから」
 少し沈んだ顔のまま、ミィが口を開いた。
「別にたいしたことではないのであるが……男であるか? それとも女であるか?」
「ん、あぁ。女友達。木戸さん、って言うんだけど…………」
 そこまで言うと、ばん、と俺の足を蹴り、ソファに置いていたタオルケットを頭から被った。
「好きにすれば良いのである! 泊まりたければ泊まってくればいいのである!」
「え……」
 呆気にとられる。
 どうしようもない。
 ……俺は、とぼとぼと寝室に引っ込んだ。
175名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 04:43:10 ID:XnTEt8bg
ツンデレキターー!期待揚げ
176名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 11:21:27 ID:8qCby29I
あげ
177名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:46:43 ID:jVHHEeL1
悪魔娘でも純愛おkか?
178名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:47:31 ID:wAOuahKB
おk
179名無しさん@ピンキー:2005/08/31(水) 23:48:20 ID:XGqhmaNn
悪魔っ娘と聞くと胸がきゅんとなる俺がきましたよ
コォ━━━━щ(゚Д゚щ)━━━━イ!!!!
180名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 00:41:24 ID:AKlsGyMH
ちょっと今日はうp無理。すまん。思わせ振りで…しかし、今度の日曜までにはうpしたい。
多分、悪魔っ娘が出てくるのに序盤からエロくないかも。なのでtxtで投下するね。




マジですまんかった………
181名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 00:44:56 ID:00rHKiOs
いや、別に今すぐ書けやぁ!とか言わんから気負わずまったり書いてくれ
俺らもマターリ待ってるぜ
182名無しさん@ピンキー:2005/09/01(木) 08:47:30 ID:UvmpWcyB
殺す?殺されるの?
殺される前に殺さなきゃ
殺せるの?
殺すのは好きなのに殺されるのは嫌なんてワガママかな?
でも痛いのはちょっと魅力的
少しだけならいいかな



痛い
けど快感
もっと、もっと刺して
あは☆体が半分になったゃった
もっとグチャグチャにして

ねぇドコ行くの?
まだ死んでないよ、全然足りないよ
殺してくれないの?もっと痛みを感じさせてよ
殺さないの?
じゃあ次は私の番ね♪

183名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 01:01:04 ID:jMzy/Z4m
連載途中の方々、続きキボン
184名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 09:57:55 ID:E7/wxkDV
多分連載途中の人達は、今実際に人外娘達に襲われてる真っ最中なんだよ!




なんて羨ましい。
185名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 11:27:38 ID:me9hvGd6
つまり、彼らが無事生還すれば
生々しい実体験がうpされると…

期待ハァハァ

なんて書き込むと、プレッシャーになるかな

連載も読み切りも
マターリ正座しながらハァハァ待ち
186名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 17:05:13 ID:zG6vQmFZ
皆の悪魔っ娘の肌の色で何色が好き?俺は褐色。
187名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 17:47:38 ID:LghksC1v
>>186
黒髪の映える白い肌かな。
大人な美人系の悪魔が好きだから、それには長い艶のある黒髪が似合うと思う。
故に肌は白い方がいい。

いや、褐色もまた良いものだけどね。
188名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 18:35:08 ID:jIhjR/jW
>>186
肌色・青白・灰白・褐色どれでも (・∀・)イイ!!
189名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 18:54:15 ID:xOi4L9lg
>>188
ナカーマ(AA略
190名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 20:43:00 ID:zG6vQmFZ
>188
まぁ、俺も悪魔っ娘なら肌色はどうだっていいんだ、本当は…
今書いているSSの悪魔っ娘の肌の色が決まらないんだ。肌色青白も灰白も褐色も全てイイ!
だから決まらないんだ………
191名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:02:05 ID:324PTOg9
そんな時は「悪魔っ娘」でイメージググると
少しは気がまぎれるかもしれない。
192名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 21:51:24 ID:t3zrRK4D
「っ娘」を抜いてもかなり満足できるな
193名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 02:56:00 ID:UdnHAfTr
>184
うんにゃ、自分はここ半月ばかり書きこめなかっただけ。
変動IPのはずなのに、ここ半月ばかりIPが変わらず、しかもそれが書きこめないIPだったりするから実際困った。

え〜。まとめサイトの管理人様
 12-91(放課後の吸血鬼)
 12-162(春の花)
 13-189(通い妻は血塗れの、只今遠距離恋愛中)
 13-568(月下逢瀬)
は同一人物です。お時間があったら訂正をお願い致します。

ついでに、ネタを一つ。
「わたしリカちゃん、呪われて三本足になっちゃったの」
 ttp://cgupload.dyndns.org/~upuser/up2/img/1123808607302.jpg
194放課後の吸血鬼54:2005/09/06(火) 02:56:55 ID:UdnHAfTr
「やっほ〜。真紀ちゃん。あ、こっちが例の彼ね」
ブレザー姿で大きめのレンズの眼鏡の娘が、ピョンとテーブルの向かいに立つ。クルリと丸い目に丸っこい童顔だ。その動きに合わせてショートカットの髪が元気良くピョコンと揺れる。
「こんにちは、真紀先輩」
この辺りでは見かけない型のセーラー服で、頬のややふっくらとした長髪の娘は、ニコッと静かに微笑む。緑のバレッタで留められた髪が静かにシャラリと揺れる。
「紹介するよ」
真紀が哲晴を向く。
「こっちの眼鏡の娘が神宮寺魅子先輩。こちらの髪が長い方が高科美姫ちゃん」
真紀の言葉に、それぞれが挨拶をする。
「ちゃーす。神宮寺魅っ子でぇ〜す。魅子ちゃんて呼んでね」
魅子が軽く手を上げてヒラヒラと振り、能天気な声で挨拶をする。ニッと元気良く笑う。
「初めまして。高科、美姫です」
美姫が静かに微笑んだ表情のまま、ペコッと頭を下げる。
「で、こちらが、今回協力してくれる、中沢哲晴君」
「あ、中沢哲晴です。宜しくお願いします」
こちらもぺこりと頭を下げる。
魅子が哲晴の、美姫が真紀の向かいに座ると、すぐにウェートレスがお冷とメニューを持ってくる。メニューも見ずに魅子はチョコレートパフェ、美姫はオレンジジュースを頼んで追い払う。
「さて、と。どこまで説明した? あたしらのコト」
魅子が真紀の顔をじっと見る。
「ええっと…、妖怪の実在と、存在が秘密だって事、あとは人間に味方する理由くらいだね」
「OK。じゃあ、あとはあたしが話すよ」
哲晴に向き直り、ニコッと笑う。
「じゃあまず、あたしたちはねぇ、“暁学園”ていう“ネットワーク”に所属している妖怪なんだ」
「ネット…ワーク?」
「妖怪の互助組織だよ」
ジュースから口を離して、真紀が補足する。

魅子は説明を始めた。
江戸時代までは結構好き勝手に生きてきた妖怪達も、明治以降の近代化社会ではそうもいかなくなったという。マスコミと通信の発達によって正体を知られやすくなったからだ。
そこで、人間に化けて人間社会で暮らすようになった。
「木の葉を隠すなら森の中。宇宙人を隠すならぬいぐるみの中ってわけよ」
「先輩…、流石に生まれた頃の映画は知らないと思うよ」
と、真紀のツッコミ。
そして人間社会で巧く暮らすため、妖怪の相互扶助の為に自然発生的に作られたのがネットワークだという。
人間社会で暮らすためのノウハウ――人間に化ける術とか基礎知識や生活習慣とか――を教えたり、必要なもの――戸籍や棲み家や職業――を用意したりする。
「お化けにはもともと戸籍はないし、『お化けは死なない』から、戸籍をそのままにしてたら正体がばれちゃうしね?」
時には、生まれたばかりの妖怪を保護したり、妖怪の目撃者の記憶や痕跡の消去を行なったりする。
大抵のネットワークは地域――区市町村や郡――単位にあり、基本的にそれぞれは独立しているが、相互に連絡はとることはよくある。
ただし、例外がある。妖怪の性格などの違い――主に人間に対して友好か否か――によって、同じ地域でも全く別々のネットワークが構成される事が良くある。
「例えばほら、天使と悪魔は同じネットワークには所属できないでしょ? 普通」
また、そもそも妖怪は独立してくらす事が多いゆえに、妖怪の社会というものは人間ほど密なものではない。その結果、ネットワークに所属してなかったり、存在自体を知られていない妖怪も少なくないという。
「例えば、中沢君を襲った女郎蜘蛛とかね」
そのネットワークの中でも、彼女達が所属する“暁学園”は、少々特殊な存在だという。
まず、暁学園は同じ地域に住んでいる妖怪ではなく、学校に係わる妖怪で構成されている。
「真紀ちゃんみたいに学生だったり、教師をしてたり、学校に棲みついてたりとか、ね」
そして暁学園は全国規模のネットワークだ。もっとも人数はそう多くはなく、全員が全国に散らばっているため、直接顔を合わせる事は多くはない。
「あたしらは、たまたま真紀ちゃんの近くにいたから応援に来れたけどね」
そして最大の違いは、メンバーは普段は地元のネットワークに加わり、そこの一員として協力し、その代わり暁学園として活動する際には、地元ネットワークに協力してもらう点だ。
「学校ってね、妖怪の噂が集まりやすいのよ。その地域全体を網羅しているし、子供って基本的に噂好きだし、ね。だから、地元ネットワークでも学校で情報収集のできる、あたしら暁学園を重宝してるのよ」
一通りの説明が終った後、丁度頼んでいたものが運ばれてくる。一息ついて、しばしそれらを口にする。
195放課後の吸血鬼55:2005/09/06(火) 02:59:17 ID:UdnHAfTr
と、魅子が哲晴と真紀の顔を交互に見比べ、ニヤニヤとして口を開く。
「で、ずばり聞くけど、お二人さんって、ドコまで行ったの?」
ジュースを飲みかけの哲晴と美姫が、ゴホッと急きこむ。
「せ、先輩、いくらなんでも…」
「このファミレスまで」
美姫がゴホゴホと咳き込むが、真紀はそれを制してしれっと済ました顔で答える。軽く溜息をついているところを見ると、予想済みらしい。
「う〜ん、残念。てっきり映画館くらい行ってるかと思ったのに」
一瞬、魅子がむぅ〜と口を尖らせ、軽く眉をひそめる。
「昨日の今日じゃ、まだそんな暇ないよ」
軽く言い放ち、ジュースを一口飲む。と、魅子はクイッと眼鏡を直しつつクルリと隣を向く。童顔に浮かぶのは、新たな獲物を得たニヤリとした笑みだ。
「で、美姫ちゃんはナニを想像したのかな?」
「え…それは…その…」
しどろもどろな美姫に、例によってさっと助け舟が出される。
「はいはい、そこまで。あんまり美姫ちゃんをからかわないでよ、先輩」
「あの…、そろそろ調査の話をしませんか?」
美姫がおずおずとと提案する。
「あ、そうだね。ごめん。じゃ、作戦会議の続きといきましょうか」
魅子がざっとテーブルの地図を眺め、美姫もそれに倣う。
「あ、赤い点、ずいぶん増えたんだ」
「哲晴のおかげだよ」
と、真紀が微笑む。
「やっぱ、この街に住んでる人がいると違うね…。ありがと」
魅子はじっと哲晴の顔を見つめる。
「いやぁ。助けてもらったし、役に立てて良かったよ」
人差し指でポリポリと頬を掻きつつ、哲晴は答える。改めて礼を言われるとやっぱり照れくさい。
「ふうん…、助けてもらった、ね。ま、そういう事にしましょう」
哲晴から目を逸らさずに、一瞬、魅子が笑顔のままスッと目を細める。口元を更にニッと曲げ、何やら怪しげな雰囲気だ。
しばし地図を見つつ、4人で今後の探索の分担を決める。とは言っても、単純に地図をスパッとニ分割する程度だが。
街の中央を東西に走る鉄道――その近辺は既に探索済みだ――沿いに、魅子がショキショキと鋏で地図を南北に分ける。
「じゃあ、南側が美姫ちゃんとあたし。学校のある北側が真紀ちゃんと哲晴君って事でOKかな?」
「ボクは別に南側でも…、というか、家もこっち側だし…」
「あっ、そうだっけ? …うーん、じゃあ南側お願いね。北側はあたし達が調べるから」
一瞬、何か考えるようにしたものの、結局は真紀の言い分を認める。
「あ、それより、魅子先輩。今日はどうだった?」
魅子はふるふると首を振る。
「全然ダメ。昨日と同じで、あたしの探知能力を使っても、全然わかんなかったよ。多分…、警戒して食事の時以外は、巣の結界から出ないようにしてるんだと思う」
「先輩でも成果なし、か」
真紀は考えこむ。
「どーも今回は、地道に足で探さないとダメみたいね」
魅子はハァッと溜息をついた。
「じゃあ、そろそろ出掛けたほうが良いんじゃないのかな?」
今まで、沈黙せざるを得なかった哲晴が提案する。
「そーね。じゃ行きますか」
魅子がさっと2枚の伝票を手にすると、カタンと立ちあがった。
「あ、お二人の分も払うから。大丈夫、接待交際費で落ちるから」
ヒラヒラと伝票を振りつつレジに向かって行く。蛍光ペンを片付けながら、哲晴はふと疑問に思う。
「接待交際費?」
「単なるジョークよ。おごる時の」
と、バサバサと地図を畳みながら真紀。
美姫は二人分の鞄を持って、トコトコと魅子の後に続く。
196放課後の吸血鬼56:2005/09/06(火) 03:03:15 ID:UdnHAfTr
ファミレスを出た後、真紀を前にして魅子は言う。
「いい、真紀ちゃん。無茶はしないでね。とくに、哲晴君が一緒なんだから」
「うん。折角の協力者だもんね。哲晴は何があっても、ボクが守り抜くよ」
「ふうん、“協力者”ね…」
何か言いたげに横目で短く呟く。
「ま、いいや。頑張ってね。真紀ちゃん」
次いで、哲晴の方を向く。
「えーと、あのね。あくまでも念の為言っておくけど、危険を感じたら、真紀ちゃんを置いてすぐ逃げてね。
 真紀ちゃんが心配かもしれないけど、真紀ちゃんは少々の事じゃ大丈夫だから。例えば、ナイフくらいじゃ掠り傷にしかならないし、重傷を負ってもあっと言う間に再生するし、かなり不死身に近い体だから。
 むしろ、その場を離れてすぐにあたし達に連絡してくれた方が、応援に駆けつけられるから」
そう言って、魅子は携帯の番号を教えた。
「あ、それから、間違っても一緒に戦おうなんてしちゃダメだからね」
「それなら大丈夫だよ。昨日、経験済みだからね」
真紀は、ヒョイと哲晴の鞄を指差す。革製のそれにザックリとついた傷を見れば、その気は失せるというものだ。
「じゃ、真紀ちゃんをよろしくね」
一瞬、魅子はニヤッと笑う。
「…僕らの住んでる街の事だから、頑張るよ」
「ふうん…街の事…ね」
とまたぼそりと短く呟く。
「さて、連絡事項もすんだ事だし、今日も探索に出発進行!」
魅子の元気な掛け声と共に、4人は2人ずつに分かれて歩き出した。

「なんか、真紀先輩、何回も、彼のことを見てましたね」
繁華街を歩きながら、ぽつりぽつりと美姫が切り出した。
「そうね。2人ともかなり浮かれてるわね。本人達はまだ素直に言えないけど」
と、その前をトトンとスキップしつつ魅子。
「だから最後に釘を刺したんですか」
「そっ。でも、真紀ちゃんはこの位でヘマするような娘じゃないし、むしろ守るべき人がいた方が却って頑張れると思うんだけどね。まあ、念のためよ」
「それで、あの人。大丈夫なんですか」
おずおずと、本日最大の懸念事項を切り出す。
「大丈夫も大丈夫。彼も真紀ちゃんの事何回も見てたから、ね」
そう言いつつ、ピタリと足を止める。
「真紀ちゃんのこと大切に思っているから、きっと秘密は墓まで抱えて行くわね」
「それで、暁学園の事まで喋っちゃったんですか?」
「あ、それは違う」
後を向いたまま、手をヒラヒラと振る。
「あれは反応とか見て、判断材料にするためよ。もしまずい相手でも、どうせ記憶を消すんなら、あたしらとの会話まで全部消すんだし」
「結構、冷徹に計算してるんですね…」
「当ったり前じゃない。だ〜いじな真紀ちゃんのためだもん」
「でも、良かったですよ。真紀先輩…」
ぽつりぽつりと語る美姫は、どこか俯き加減だ。
「寂しい? 憧れのセンパイを取られちゃって」
クルリと振り向いて、ニヤニヤと美姫の顔を覗き込む。
「妙なコト言わないで下さい」
口早に言い、一瞬微笑を崩してプウッと頬を膨らます。それを見て満足したのか、魅子はクリルと前を向いてトコトコと歩き出す。
「あ〜あ。うらやましいな。真紀ちゃんも美姫ちゃんも、相手がいて…」
「だから先輩、アレは違いますってば、ただの女好きです」
元の微笑みに戻す間もなく、再びプクッと頬を膨らませる。
「また、また〜。あたしの霊感によれば…、おっと、こっから先は言わぬが華っと」
「何ですか、その思わせぶりな言い方は」
「まあまあ、彼が美姫ちゃんのコトが大好きで、大事に思ってるのは間違いないんだから、さ」
再びトトンとスキップしながら、先を歩く。
「それは…、そうですけど…」
「もうちょっと、素直になりなよ、美姫ちゃん」
と、急に魅子が立ち止まった。ぶつかりそうになって、美姫も慌てて止まる。
「そうよね。大丈夫なのよね。でも、な〜んか引っかかるのよね…?」
きゅっと、軽く眉間に皺を寄せて考えこむ。
197放課後の吸血鬼57:2005/09/06(火) 03:06:17 ID:UdnHAfTr
哲晴と真紀は、二人で夕暮れ時の街を歩く。既に日は暮れて、空は薄暗い。沈んだ太陽の代わりに、街頭が弱々しく輝き、時折、帰宅途中の学生やサラリーマンとすれ違うくらいで、人通りは少ない。
地図で記された場所をに辿りつくと、二人でさっと辺りを見まわす。人通りがなくなるのを見計らって、真紀が素早く正体をあらわしてくんくんと臭いを嗅ぐ。
そんなこんなで十数ヶ所を巡り続けたが、未だ“当たり”はない。

「ごめんね。なんか騒がしい連中で」
と、真紀。
「いや、面白い友達だね」
と、ニコッ微笑む
「あ、…そう言えば、あの二人って何の妖怪だったの? あ…、聞いちゃいけない事かったかな?」
少し、すまなさそうな顔になる。
「大丈夫だよ。あの二人は特に正体を隠してはいないから。妖怪の事を話せる相手なら大丈夫だよ。
 まず魅子先輩はね、“霊能者”だよ。あ、霊能者って言っても、霊能力を持った人間じゃなくてね…。…妖怪の産まれから説明した方がいいかな?」
考え事をするように、少し上の方を見る。
「妖怪はね、普通の生物みたいに生まれるんじゃないんだ。人間の持つ“想い”から生まれるんだ」
「想い?」
「うん。人間が抱く様々な“想い”。喜・怒・哀・楽とか、空想・妄想・理想その他いろいろなもの。そういった“想い”が、たまに命を持って実体化することがあるんだ」
「それが、妖怪か…」
ぽつりと呟くと、真紀がコクリと頷く。
「そう。いるかもしれない、いて欲しい、いたら嫌だ…、そんな風に強く想えば想う程、妖怪になりやすんだ。しかも、その想いを抱く人間が多い程、想われる時間が長い程、産まれやすい。
 だから妖怪は、神話とか、昔話とか、都市伝説なんかから産まれやすいし、時には小説や漫画への想いから産まれた妖怪だっているんだ」
「へえ…。すると、妖怪が伝説を産むんじゃなくって、伝説が妖怪を生むのか…」
「それは、妖怪自身にもはっきりしないんだ。
 妖怪は伝説とかが実体になったものだから、だいたい伝説の通りのものになるんだ…。姿形、能力、性格や行動、そして記憶すらね」
「そっか、本当に体験したのか、それとも記憶ごと生まれたのか、はっきりしないんだ」
「そう言う事。でもって、生まれたばかりの妖怪は、伝説通りの行動しかできない。理由もなく、理屈もなく、身体と同じく、ただ人々がそう思い浮かべたというだけで、そう振舞う。訳もなく人を驚かしたり、悪戯したり…」
「あの女郎蜘蛛みたいに、人を襲ったり?」
光の加減か、スッと一瞬、真紀の顔が翳ったような気がした。
「…そうね。ただ、あいつは違うよ。最初はそうだったとしても、いつかは自我を得て、自分の行動や存在意義について考えるようになる。どんな妖怪でもね…」
キッと、何処かにいる女郎蜘蛛を睨みつける。
「あいつは、その上で人を襲い続ける事を選んだんだ。だから、許せない」
「その、“自我を得ていない妖怪”だったら?」
「最寄りのネットワークが見付けて保護するよ。人間から妖怪の存在を隠すためにね。そこで大抵の妖怪は自我を得る。けど、たまに、それでも人間に危害を加えつづける妖怪がいる。その時は…」
グッと拳を握り締め、最後の言葉をゆっくりと吐き出す。
「処罰する」
198放課後の吸血鬼58:2005/09/06(火) 03:11:33 ID:UdnHAfTr
一瞬、ずんと重い空気が漂い哲晴の口を塞ぐ。はっとして、真紀はあわてて口を開く。
「あ、ごめん。魅子先輩のことだったね。…魅子先輩はね、“霊能力を持った転校生”への想いから生まれたんだ。
 もう20年くらい前になるけど、超能力ブームってのがあったんだ」
「あ、知ってる。外国からエスパーが来て、スプーン曲げしたんだろ?」
これは西根からの請売りだ。
「そう。その時に超能力者への想いから“エスパー”って妖怪が生まれて、先輩はその一人なんだ。
 だから先輩は、ボクと違ってあの姿が本当の姿なんだよ」
「へえ。もう一人の無口な娘は?」
「美姫ちゃんは、針女(はりおなご)っていう妖怪なんだ」
「あ、知ってる。四国の妖怪でしょ? 髪の毛を操る」
えっと目を丸くして、哲晴を見る。
「あ、知ってるんだ。珍しい」
「まあね。西根、――ほらあの小さい方――が、そういうのに詳しいんだ」
「ふうん。あの眼鏡君がね…。正確に言うとね、美姫ちゃんはその先祖返りだよ」
 何百年か前の先祖に、たまたま針女がいて、その血を受け継いで針女になっちゃったんだ。だから、あの娘もあれが本当の姿なんだ」
「先祖帰り、てことは…、じゃあ、普通に家族とかがいるんだ」
「うん。でもね、うまくいってないよ…。血の繋がった家族でも、普通の人間は、なかなか妖怪を受け入れるのは難しいみたいなんだ。だから、妖怪でも差別しないキミみたいな人間ってのは、貴重なんだよ」
そう言って、真紀は哲晴の顔をまじまじと見つめる。ドキッとして、一瞬息が止まる。
「ね、今度はキミの事を教えて欲しいな。もっとよく、知りたいから」
黒真珠のような瞳で、じっと見つめながら話す。金縛りにでもあったように、目を離せない。
「ええと…、じゃあ、何から話そうか?」
「そうね…、まずは趣味から」
「うーん。趣味って言ってもな…、せいぜいゲームやったりマンガ読んだりくらいで、あんまり趣味らしい趣味もないんだけどね」
「へえ…、じゃあ普段何をやってるの?」
「学校帰りに、本屋とかCD屋とかひやかしたり、友達の所で駄弁ったりゲームしたり…。あ、たまに休みの日に、友達と映画を見たりすることもあるか…」
「部活とかは?」
「一応は文芸部だけど、完全に幽霊部員だね」
「なんか、徹底的に無趣味だね…。それとも、暇だからボクに付き合えたのかな」
真紀は口元に手をあて、暫し考える。
「それもあるかもね。でも、他に何かあっても、多分僕は君に付き合ったと思う。その…、君の手助けをしたいし…」
「ありがと」
ニッと微笑む。
199名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 03:17:20 ID:UdnHAfTr
本日はここまでです。次回掲載はいつになるかわかりません。

[次回予告]
想いより出でし者は想いに縛られ、世界が紅に染まる時、その鋭き牙は熱き血潮を求める。
200名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 13:27:12 ID:tNMuj2wV
 ――はぁ、という溜息の後。足音が、遠ざかっていく。
 どくん、どくんと。
 息苦しい。とても、とても息苦しい。
 怖い。とても、とても怖い。
 一つの問いが頭に浮かぶたび。
 暗くて、とても重たい鎖が自分を縛り上げているような気さえする。
 ――吾輩は、秀司にどう思われているのであろうか?
 心臓が、ぎゅうと握り潰されていくような感触がする。
 同居人? 厄介者?
 不安と不満が心に満ちる。
「莫迦なのである……」
 口をついて、そんな言葉が滑り落ちる。
 自分の感情なんて分からない。そんなものは見えもしないし、触れもしない。
 それでも、何となく。
 秀司が自分の傍に居ないのは不安だし、秀司が自分以外に近づこうとするのは不満だ。
 もしかしたら、それが――恋、だとか愛だとか言うものなのかもしれないけれど、ホーエンハイム伯爵令嬢としての矜持が、そんなものを認めない。
 自分から、そう言う感情を相手に向けるのは、何となく許せない。
 ――秀司が、吾輩のことを好きだと言うのなら…………まだしも。
 今日だって、つい先刻だって。
 待っていたのに。羞恥と驚愕と……ほんの僅かな期待を胸に、待っていたと言うのに。
 結局、何もしないまま。
 だから、つい呟いてしまった。『変態』と。
 けれど、それも仕方のないことだ。
 ――普通、吾輩のような美少女の裸体を見れば忍耐も切れて欲情するのが筋であるのに秀司めが……っ!
 ………。
 ………。
 不意に、自分の考えてることに気付き、顔がどんどん赤くなる。
「……秀司のせいなのである」
 自分がこんな風に赤面するのも、妙な夢想をするのも、不安や不満を感じるのも総て。
 総て総て総て、秀司のせい。
 いらいらする。どうしようもなくいらいらする。
 ……何故こんなにイライラしなければならないのだろう。
 いっそ、結果が分かればすっきりするのだろうか?
 秀司が、自分をどう思っているのか。
 自分が、秀司をどう思っているのか。
 分からない、分からないが――
201名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 13:27:49 ID:tNMuj2wV
 ……気がつけば、眠っている秀司を見下ろしていた。
 幸せそうに眠っているその顔を見ていると、自然と顔がほころぶ。
「……とと、そんなコトを考えている場合では無いのである」
 とにかく、気持ちをはっきりさせる。
 自分の、だけではなく、秀司の気持ちも。
 そんな方法はあるだろうか?
 どうにも、上手く思考が巡らない。
 まだるっこしいのはイヤだ。
 今すぐにでも、知りたい。こんな中途半端な気持ちが無くなってしまうように。
 だから、だから――
202名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 13:31:35 ID:tNMuj2wV
今回も少々ですが……次こそ、エロを書きたいと思います
203名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:57:20 ID:ILQDk8Ng
二人ともGJ
204名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 22:36:22 ID:zqm+MXrS
悪魔陵辱。
地球侵略にきた悪魔っ娘が
倒すべき下等生物(地球人)たちに犯されちゃう系の
作品でも書いてみる…。


平和でのどかな太陽系。緑と水の溢れる豊かな星、地球。
その地球に―――。
ゴゴゴゴゴ。
宇宙の空間が突然割れて、中から円盤が現れた。
高性能なステルスが搭載された円盤は、地球のセンサーに引っかからない。
円盤の窓に浮かび上がる二つの影。
褐色系の肌。紅の瞳。骨董品屋に飾られる威厳のある山羊のような角。発達した爪と牙。
2メートル大はあろうかという巨体。
その全身は余すところなく筋肉に覆われている。
そして大の大人が腕を広げてもまだ余るほどの巨大な翼が二枚。
その姿は正に悪魔と呼ぶにふさわしいものだった。
その悪魔が足元の地球を見下ろして。
「ほーら?アルゥ。あれが地球だよ」
重くのしかかるような獣のような声で、ニヤリと笑った。
「うん。すっごく綺麗な星だね、お兄ちゃん」
アルゥと呼ばれた悪魔っ娘が笑顔で相槌をうつ。
まだあどけない面立ちと瞳をもった小柄な悪魔は
ビキニタイプの水着のような黒い衣装と
これまた黒の長いタイツと黒い長手袋を着装していた。
主な特徴は先ほどの悪魔の通りであるが、
こちらはそれを一回りも二回りも小さくした感じで
羽根も小さくて可愛らしく、まだ人間に近い感じの娘であった。
「見えるかい?あそこにうじゃうじゃと、いっぱいいるのが地球人だよ」
「うわぁ。あからさまに頭の悪そうなヤツ等だね」
人を小馬鹿にするような口調でケラケラと笑う悪魔っ娘。
「あいつ等、みんなブッ殺しちゃえばいいんだね?」
「ああ、そうだよアルゥ」
兄に撫でられ嬉しくなってアルゥの紅い瞳が悪の使命にメラメラと燃えた。

彼等の言葉は決して冗談ではない。
銀河に浮かぶ様々な星を滅ぼし第二、第三の魔界へと作り変える。
それこそが我等、悪魔星人の使命。
そして偉大なる魔王様の望みなのだから。
そして地球は今未曾有の危機を迎えようとしていた。

続く
205名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 23:47:59 ID:jh0Wj81e
なんかここ、感想はGJしか言えないふいんき(←なぜか変換されない)なんだけどさ、ほんとに全部のSSが面白いのか?
それとも文句のある奴は黙ってるだけなのか?
たとえば
>放課後の吸血鬼
なんか今回説明ばっかだけど面白いか?
そもそも全然エロもないし。
206名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:05:03 ID:nPPvjyv9
つまり君は、遠回しに放きゅの方に文句が言いたいだけなんだろ?
まどろっこしい

反応の有無が、一つの答えであり
反応の仕方も、一つの答え
そういう意味じゃ、>205も一つの「意見」だろうが
周りを巻き込んむような言い回しは感心出来ないね

つーかさ、「文句」って何?
自分がつまらないと思ったらスルーすれば良いだけの話だろう。
自分がつまらないと思っても、他の人には絶賛に値する作品だってあると
そーいう想像は出来ないのかね?
意見や批評ならまだしも、「文句」なんか、誰が特をするんだ?
207名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:06:14 ID:Xw3TWgIe
そう思ったなら黙ってNGでもすれば?
お前だけのスレじゃないんだよ
208名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 00:07:14 ID:Xw3TWgIe
あ、>>205へのレスね
209名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 01:49:37 ID:bZCYRIxK
>>204
続き期待
210名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 02:03:39 ID:hzZmERBV
>>205
ついでに言っとこう。「フンイキ」だ。「フ”イン”キ」じゃそりゃ変換されん罠。
……いや、巨大なお世話だとは思うが。みんなスルーしてるし。
211名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 02:39:28 ID:q67C1cjY
>>210

…?

えぇと、言って良いのかな?


半年ROMれ。



…釣りか?
212名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 03:02:17 ID:Yq9Pf0mR
2ch初心者の方へ

2chは極めて自由な空間と思われがちですが、
同時に様式が重要視される世界でもあります。
ネタを振られたときに的確な対応が出来ないと、
空気を読めない人としてスレ住人に脳内あぼーん
(いないものとして扱われる)されてしまいかねません。
今回のケースでは、

ふいんき(←なぜか変換されない 

マジレス(本気で間違いを指摘するようなレスをする)

さらにマジレス

までが一連の流れですので、覚えておいて下さいね。
213名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 03:40:59 ID:PohsKddn
ふいんきを未だに使ってる奴に気が知れないわけで…
214名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 13:12:53 ID:bupQzp9W
×ふいんき
○ふんいき
215名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 14:36:10 ID:bJIDg9Gs
まだ「ふいんき」ねたを知らない人っていたんだ。
216名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 17:58:46 ID:4mu2O0g6
何このどうでもいい流れ。
217名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 18:08:58 ID:v7V7KLXS
>>205
もともと、素人の書き手さん達が自由に書いてるんだから、そこまで言うことはないだろ。
「この度のSSが処女作です」という人もいれば、マボさんのような神までいるわけで。
それに、個人攻撃はイクナイ。
218名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 18:53:39 ID:v7V7KLXS
誤解を招く書き方してスマソ
「放課後の〜」が処女作だとか、そんなつもりで書いたんじゃないよ。念のため
219名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 21:10:32 ID:QM17GKlU
投下しにくいふいんき
220 :2005/09/08(木) 22:08:13 ID:fZzHZ2t5
ケットシーの続編期待しとります、ミィタンハァハァ(´д`)
221名無しさん@ピンキー:2005/09/08(木) 22:37:57 ID:bKVZme/1
そろそろ投下きそうなふいんき
222名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 02:10:28 ID:xaWeXmTl
今、ログ読み終わりました。
遅レスですが、職人様 All GJ!
続き、楽しみに待っています。

何気に、吸血鬼ラウラたんがお気に入り(*´д`*)

223名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 19:47:01 ID:MtOggpYs
エロパロって素晴らしいよな
224名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:00:43 ID:vv4a1P/2
実際SSが書けない俺はとやかく言えないわけで…('A`)
225名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:54:09 ID:ekViaAOs
読みたくない作品は読み飛ばせばいいのさ。
226名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:56:01 ID:ugm67gwa
>>204のつづき

凶暴で獰猛な野獣の姿ごときもった悪魔ザナドゥ。
黒薔薇がごとき妖しい魅力を帯びた子悪魔アルゥ。
彼等は遠い銀河の彼方からやってきた悪魔星人と呼ばれる異星人の尖兵である。
彼らの役目は一定レベル以上水準をもった豊かな星を見つけ、
そこに住む先住民を滅ぼし、魔界化した上で
魔王と呼ばれる彼らの長へと献上することだった。
彼等が狙うは太陽系第三惑星地球。
今、地球人始まって以来の壮絶な戦いが幕を開けようとしていた。
227名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:57:41 ID:ugm67gwa
ザナドゥは地球を見下ろしながら考える。
「見れば見るほど美しい星だな。地球は」
「うん、そうだね。お兄ちゃん」
妹片手にワインを転がす。
どんなときでも優雅さを忘れない。それが彼の信念だ。
「しかし困ったな。
 あの原住民、ざっと数えただけでも20〜30億はいるじゃないか」
「ああゆう弱そうなヤツらに限って数だけは多いから困るよねぇ」
「もうじき我等が魔王様がお見えになるというのに。
 できればそれまでに終わらせたいんだがね。
 さて、どうしたものか。
 なにか、こう、簡単に地球人を絶滅させれる、何かいい方法はないものかな?」
「ハイハーイ!」
「ん?なにか案でもあるのかアルゥ?」
「テポドンガンをぶっぱなせば、イチコロでーすっ!」
自信混じりに元気いっぱいに答えるアルゥ。
「あっはっはっ。お前は賢いなアルゥ」
アルの頭をくちゃりと撫でる。
「しかしな」
ポチッ。
「きゃあああ」
ザナドゥが玉座のスイッチに手をかけると
アルゥの立っていた場所の足元が開き、アルゥは地下の空間へと落とされた。
ドシャ。
「ひゃ!」
おしりからは何かを生暖かいものをつぶした感触。
暗くて湿った空間。鼻をつくような死臭。
アルゥの全身に鳥肌が立った。
地下に落ちたアルゥを待っていたのは、おびただしい数のゾンビの群れだった。
228名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 20:59:07 ID:ugm67gwa
「あ、あっ、…いやぁあー」
迫りくるゾンビ。逃げ場はない。
生者にまとまりついてくるのがゾンビの習性。
あっという間にアルゥは蹂躪されてしまい、
「や、やだっ。ふぁ、あっ!た、たすけ…ふぁあ」
ムリヤリゾンビのものを口に詰められてしまう。
「何度いったらわかるんだテメーエエェェl!
 いつも短絡的な思考はやめろっつってんだろーがあぁぁ!」
上から響いてくるのは兄の怒号。
先ほどまでの優雅さなど微塵もない、怒りに満ちた声である。
「テポドンガンなんか撃って大切な星を塵にするつもりかぁあ!
 ド低脳がああああ」
「ンぷは。ひっ、あぅ、ご、ごめん、 あぁっ、なさい。お兄ひゃっん」
彼等の目的は、あくまで無傷で星を手に入れることだ。
テポドンガンは悪魔円盤に備えられている標準装備であり、
その威力は40%の出力で地球の10倍の惑星を破壊できるほどである。
アルゥは過去、このテポドンガンにより一つの惑星を消滅させた過去を持っており、
その時、兄から大変な叱咤を喰らっていたはずだった。
「ふぁうっ!、ゆ、許してぇ
 ひっ…あ、あぁつ…ダメッ…アルゥが…うぅっ…ひぃ…くぁ…アルゥが悪かったよぉ…ふ、あぅうっ」
涙混じりに何度も何度も許しを請うアルゥ。
ザナドゥは何度謝られても、その怒りの姿勢を崩そうとはしなかったが
やがて、もう一度玉座のスイッチに手をかけると、
UFOキャッチャーのクレーンのようなものが地下に向かって伸びていき
アルゥの体を引き上げた。
ぐちゃり。
生生しい音をともにアルゥが床に落ちる。
魂が抜けたかのように、最早立ち上がる気力すら残されていない。
落とされた者にしか決してわからないが
並みの悪魔なら数秒で精神がおかしくなってしまう。それがお仕置きゾンビクオリティ。
229名無しさん@ピンキー:2005/09/09(金) 21:00:42 ID:ugm67gwa
全身にまとわりついたゾンビ臭。
生暖かいゾンビ汁。
すみずみにまで塗りこまれたゾンビの唾液。
衣服は道端のゲロよりもはるかに醜悪な粘液で滲んでいる。
そして、口の中にまでパンパンにつめられたモツの数々。
引き上げる際に千切れたゾンビの手足は、いまだ彼女の全身を掴んだままで、
ゾンビ部屋で彼女に何があったのかを凄惨に物語っていた。
「ら…らめぇ………やめ…もう…こ、これ…以上……はいん…ないよぉ………」
眼は死んだ魚のまま、うわ言のようにつぶやくアルゥだったが、
「大丈夫だったか?アルゥ。生きてるか。おい、しっかりしろ」
「…!
 う、うん、全然大丈夫だよぉ、お兄ちゃん」
タフだった。
「ごめんなアルゥ。
 でも、こうしてちゃんと教えておかないと、
 またアルゥがテポドンガンなんて撃っちゃったら
 みんなにもっと酷いことされちゃうからな。
 だから、これも全部アルゥのためなんだよ」
「うん、今、頭じゃなく心で理解したよ。
 私もう二度とテポドンガンなんて使わないよぉ」
「よ〜し、よし、いい子だアルゥ。
 それじゃあ、お兄ちゃんが舐めて綺麗にしてやるからな」
「えっ、や。き、きたないよ、舐めちゃ。
 ひっ、ひぁあっ!ダメェ。そ、そんなとこ。
 あんっ、あんっ、お兄ちゃぁん!」
理解し難い行動も彼等にとっては日常の光景。
ほんの極普通の悪魔コミュニケーションだった。

続く。
230某880:2005/09/10(土) 00:33:15 ID:+RDe9ivR
事前注意

今回の話は、
ソフトSM レズ ふたなり
といった要素があります。
苦手な方はスルーしてください。
231某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:34:08 ID:+RDe9ivR
「乗馬の練習? なんで私が?」
妖精学者の屋敷に住まうようになってから私は、交友関係が広がった。
今までは私と同じ淫魔……リリムやサキュバスなどといった人達との付き合いが多かったけど
ここに住まうようになってからは、堕天使はおろか妖精や妖怪といった面々とも親しくさせてもらっている。
今私の目の前で、私に懇願する女性もそんな広がった友好関係で知り合った一人。
「いえ、その、ちょっと……「特別な乗馬」なので……」
自分の頭を脇にかかえ恥ずかしそうに身をもじるている彼女は、デュラハン。
アイルランドからやってきた首無し妖精。
彼女の種族は騎士の格好をしている者が多いらしいのだけれども、
目の前の彼女はなんというか、「お嬢様」といった雰囲気を醸し出している。
本当にお嬢様というわけではないらしいのだけれど、
容姿と振る舞いと、そして「乗馬が趣味」というのがお嬢様らしさを演出している。
その趣味である乗馬の練習に付き合って欲しい、と先ほど彼女から申し込まれた。
何故それを私に頼むのか、理解出来ない。「特別な乗馬」というのになにか関係があるのだろうか?
「エムプーサさんでないと、ご相談できないことですから……」
私でないと?
私でないと駄目な「乗馬」って?
私の何に関係があるのだろうか。淫魔?吸血鬼?それとも片足の蹄?
もし淫魔だとしたら……いや、思い当たる物があるにはあるけど、いやまさか、そんな……。
「えーっと、思い当たる事が一つしかないんだけど……」
私がそう口火を切ると、彼女は脇に抱えられた顔を真っ赤にした。
そうなの?本当に?
「つまり、その……「乗る場所」はここでも牧場でもなく、もしかして私がいたお店?」
湯気が出るかという程にまで顔を更に赤くしていく彼女を見て、私は心底驚いている。
このお嬢様に、「そんな趣味」まであったなんて……人もそうだけど、妖精も見かけによらないわね。
「……判ったわ。オーナーに言って部屋を確保して貰うから、その「練習」に付き合ってあげるわ」
思わぬ自体に、私はニヤリと口元をつり上げた。
面白くなりそう。
私はいそいそと、「乗馬」の支度を調え始めた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
232某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:34:58 ID:+RDe9ivR
以前勤めていた店「リリムハウス」のオーナーは手広く事業を行っていて、
今私達がいるホテルもオーナーが経営している。
このホテルは二つの目的で建てられており、
一つは、私達のような「人ではない者達」が活用する為。
もう一つは、「普通ではないプレイ」をする為。
例えば別室では、ソープランドと同じようなプレイをする為の部屋などがあり
そして私達がいる部屋も、普通では使わない「器具」がずらりと並んだ特別な部屋になっている。
「どう? お馬さんの乗り心地は」
私は両手で彼女の頭を持ち、顔をこちらへ向け尋ねた。
恍惚とした彼女の表情が、訊くまでもなく答えを示していたが。
「ちょっと痛いけど……これくらいが……はぁあ……」
動かない「お馬さん」に、彼女はまたがっている。
これが彼女の言う乗馬。淫魔である私でないと頼めない、「三角木馬」という名の馬に乗る行為。
「それにしても……あなたにこんな趣味まであるなんてね。純情そうな顔して、なんていやらしいのかしら」
淫魔の私が言えた台詞ではないけれど、言いたくもなる。そして言うべきなのである。
「いっ、言わないで……恥ずかしい……」
言葉通り恥ずかしそうに、顔を赤らめる彼女。
しかし赤らめているのは、恥ずかしいからだけなのだろうか?
羞恥心を刺激され、興奮している赤みも混じっているのは確かだろう。
233某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:35:45 ID:+RDe9ivR
彼女にはSMの趣味があった。
とはいえ、ハードな傾向はなく、若干ソフトな感じ。
彼女がまたがっている三角木馬にはゴム製の「鞍」が取り付けられており、
尖った三角の胴体が直接彼女の股間に食い込んではいない。足も床にとどいている。
感覚で言えば、柱や机に押しつける「角マン」みたいな感じだろうか。
そして彼女の体を縛っている縄も、アルケニーの糸、つまりほぼシルク素材で出来た縄。
その縄で縛っている締め付け度合いも緩め。
身体に跡が残らず、それでいて「圧迫感」は感じる程度の緩さ。
本格派の人達からすれば、ぬるすぎてSMなどとは言えない、と激怒するかもしれない。
しかしそんな緩さが「お嬢様」にはちょうど良いらしい。
「あらあら。恥ずかいなんて言う割りに、腰は動かすのね」
後ろ手に縛られた彼女の体は、本当に乗馬しているかのように、
むっちりとした太股を強く木馬に挟み、ゆっくりと腰を前後に動かしている。
コーティングされた鞍にはローションを事前に塗っている為、腰は滑らかに良く動く。
ただ、滑らかにしているのはローションの為だけではないみたい。
「ほら、自分でご覧なさいよ。もうこんなにしちゃって……」
私は彼女の頭を反転させ、顔を彼女の股間間近にまで持っていく。
「ああ、すごい……私の、こんなになってる……」
耳を澄ませば、グチュグチュといやらしい音まで聞こえてくる。
腰を滑らかにしている液。彼女は自らの股間から溢れる愛液の様子を間近で見て興奮している。
「ホント、凄いわね……ねぇ、どうしてこんなになっちゃってるの?」
判っていながら、私は彼女に尋ねる。
これもプレイの一環。
私は淫魔である。どんな「プレイ」だって、相手の要望通りにこなしてこその淫魔。
SもMも、立ちも猫も、私は望まれればどちらでもいける。
だから私は、望まれるSを、彼女が望む程度でプレイしている。
この意地悪な質問も、彼女が望んでいるからこそ。
「そんな。だって……」
望んでいるのに、彼女は回答を拒んだ。
拒むのは、彼女の羞恥心。
「ダメよ、ちゃんと答えて」
その羞恥心を少し強引に、私はこじ開ける。それを彼女が望んでいるから。
「わ、私が、その、腰を、動かしてるから……」
自分の股間が木馬に擦られている。それを鏡無しで直視している彼女。
こんな芸当、頭と身体が離れている彼女でなければ出来やしない。
そして彼女はこれが出来るからこそ、もしかしたらMに目覚めたのかもしれない。
「腰を動かすから、どうなの? どんな気持ちなの?」
私は更に、質問を続け羞恥心の奥に隠れる快楽を引き出そうとした。
しかしここからは、先ほどまでのようには行かない。
深くなればなるほど羞恥心は固く、言葉の矢尻を奥へ突き立たせてはくれない。
だから私は、固くなった羞恥心を柔らかくする魔法の言葉を、両手に持った頭の近くで囁く。
「気持ちいいんでしょ? ほら、自分で言ってご覧なさい。ねぇ、気持ちいいんでしょ?」
本音を口にさせる。快楽を口にさせる。
自覚はしていても、言葉には出来ないのが羞恥心。だからこそ、それを言葉にした時の快楽は心地良い。
「きっ……気持ち、良いです。気持ちいいです!」
彼女が振る腰が、より激しくなっていく。
一度口にすれば、そこからは容易い。固かった羞恥心も、グニャグニャに柔らかくなっていく。
残るのは快楽のみ。快楽を求める欲求のみ。
「あっ、気持ちいい……あっ、すごい、こんなに溢れてる……見てる、私こんないやらしい自分を見てる、見られてる……」
鞍が摩擦で破けるのではないかと思う程に、激しさを増す腰。
公開オナニー。それを私達は、顔を並べて見つめている。
おかしな光景だ。しかし、興奮する。
「いく! わたし、いっちゃう、見て、見てて下さい、わたし、いっ、ちゃ、あっ、んっ!」
激しかった腰が、ピタリと止まった。そして勢いよく噴き出される潮。
誰の目からも、彼女が快楽の頂点へ登り詰めたのが判る光景。
「あらあら、うふふふ……随分激しくいっちゃったのねぇ」
目の前で凝視していた私達は、彼女の出した潮をまともに浴びた。
自分の潮を自分で浴びる。彼女は自分の潮で濡れた顔に恍惚の表情を浮かべていた。
私はそんな彼女の顔を、ぺろりと、吹き掛かった潮を舐め取っていった。
234某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:36:23 ID:+RDe9ivR
「ねえ、あんなの見せられちゃったから私も興奮しちゃった」
眼前の顔に向け私は自分の有様を暴露し、そして今度はその有様を直接彼女に見せる為、彼女の頭を持つ手を下へと下ろした。
「どう? 私のも凄いでしょ? ねぇ……私のも気持ち良くして」
了解を得ずに、私は彼女の顔を強引に私の股間へ押し当てた。
それを嫌がることなく、むしろ積極的に舌を伸ばし、彼女は私の陰門と陰核をぴちゃぴちゃと舐め始めた。
「あん、上手ね……いつもこうして、自分で自分のを舐めているんでしょ?」
一瞬、舌が止まる。しかし再開される愛撫。彼女は私の質問には答えない。
「ねぇ答えて。答えてくれたら、もっと「美味しい物」あげるから」
股間から離し、私は彼女の顔を上へ向ける。その顔を私は見下ろした。
彼女には首がない。自力で顔を背ける事が出来ない。視線をそらす事しか、彼女に出来る抵抗はない。
しかし抵抗する必要はない。恥ずかしい質問に答えるのは、彼女にとって望む事だから。
「いっ……いつも、自分でなっ、舐めて……オナニー、してます……」
視線はそらしても、顔を反らせない彼女は、私にしっかりと、赤面した表情を見られている。
見られている事を自覚し、彼女は赤みをもっと増していく。
「ふふ。自分で舐めるだなんて、私にだって出来ないそんないやらしい事してるんだ……とんだお嬢様よね」
恥ずかしさを紛らわす為、いや恥ずかしさから得た快楽を増す為、再び近づけられた私の股間を、彼女は懸命に舐めていく。
「いいわ。約束通り、「美味しい物」をあげる。私のクリトリス、もっとよく舐めて」
言われた通り、彼女は私の陰核をキャンディーでも転がすようにレロレロと舌で弄ぶ。
すると次第に、私の陰核は膨らみ、大きく、長くなっていく。
彼女にしかできないプレイがあるように、私にしかできないプレイもある。
肥大した陰核はまさに、男性器。淫魔だから出来る芸当をやってのけた。
「あらあら、あなたも又興奮してるみたいね。そんなに一生懸命舐めながら、木馬の上のあなたはまた腰をあんなに激しく……」
見ると、ローションと愛液と潮でビタビタになっている木馬の上で、彼女はまた激しく腰を振っている。
そして男性器のように肥大した私の陰核を美味しそうに舐め続けている。
私も彼女のように激しく腰を振り、彼女の喉の奥までこの陰核を突き入れたい。そんな衝動に駆られる。
しかしそれは出来ない。やらない。そこまでを彼女は望んでいないから。
SMのSは、サービスのS。
Mが望むギリギリのプレイを見極め、過度な虐待は行わないのが鉄則。
例えば、普通なら縄で身体を縛り三角木馬へ乗せたなら、次は鞭打ちが基本。
しかし私は鞭打ちまではしない。彼女がそれを望んでいないから。
彼女は羞恥心を刺激されるプレイを望むが、被虐的なプレイは望んでいない。だからディープスロートも彼女には御法度。
彼女と肌を合わせたのは今日が初めてだが、私は彼女の中に眠る「M」をちゃんと見極めている。
何故ならば、私は淫魔だから。
「ほら、木馬から降りなさいな。乗馬の練習は、木馬相手ばかりでなくってよ?」
もう一つの乗馬プレイ。私は彼女に陰核を舐めさせたまま床に仰向けの姿勢で寝そべった。
彼女の体は木馬から降り、寝そべった私に近づき、またいだ。
ちょうど彼女の顔の上。つまり私の股間の上を。
「さあどうぞ、いやらしいお嬢様。欲しいなら自分で入れなさい」
陰核から彼女の頭を離し、自信の股間を見上げさせるように顔を上に向けさせた。
腕を縛られている彼女の為に、私は片手で自分の男性器と化した陰核を固定し、彼女の腰が降りるのを待った。
ゆっくりと、しかし正確に、彼女の腰は私の男性器目掛け降りてくる。
235某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:37:12 ID:+RDe9ivR
「んっ!」
彼女の陰門に私の陰核が触れてからは速かった。一気に彼女は腰を下ろし、短く悦楽の声を上げる。
「ほら、どうしたの? 自分で動かないと乗馬の練習にはならないでしょ?」
軽く腰を突き上げただけで、私からは動かない。
私は彼女から動き出すのを待った。
じっと結合部を見つめる彼女は、とうとう、ゆっくりと動き出した。
少しでも動き出すと後は早い。三角木馬の時同様、この「騎乗位」という乗馬を彼女は愉しみだした。
「あっ、ん、あ、い、ん……」
途切れ途切れに漏れるあえぎ声。
抑えた感じのこの声では、満足出来ない。私も彼女も。
「どう? 気持ちいいの? どうなの? 気持ち良くないなら終わりにするわよ」
「ダメ! いい、きもちいい、の! あっ、いい、ん、すごい、わたし、こんなに、ぬらして、うごいて、ん、はぁっ!」
まるで押し殺していた声が嘘のように、悦楽の声が部屋に響き始めた。
「ねえ、私からじゃ、見えないから、教えて、ねぇ、私と、あなた、どうなってるの?」
「すごいの、わたしが、うごいて、エムプーサさんの、を、だしいれ、して、すごく、きもちいい、の、ん、あはっ」
「なに? 私のなに? ちゃんと答えて!」
「おっ、オチンチン、チンチン、エムプーサさんの、オチンチン、きもち、いいの、オチンチン、いいの、チンチン、チンチン」
羞恥心のたがが外れた彼女は、隠語を連呼するのもいとわない。
既に彼女は、乱れる自分に酔っている。
普段はおしとやかなお嬢様である事を自覚し、そんな自分が淫魔にまたがり喘ぎ腰を振っている。そんな自分の姿を間近で見取れ興奮している。
私も我慢出来ず、下から何度も腰を打ち付け長い陰核を彼女の奥へと突き入れていく。
「いい、わ、あなたの、なか、わたしも、きもち、いい、ん、あはっ!」
「チンチン、いい、きもち、あっ! ん、エムプーサ、さん、いく、いっちゃいます!」
お互いの腰が叩かれ砕けるのではないかと思う程に、二人は激しく腰を動かし続けた。
「もっと、もっと、うごい、て、あんっ! いいわ、あなた、いいわ!」
「はい、あっ、きもち、い、んっ、ふぁ! きもち、いい、チンチン、いい!」
これほど激しい動き、本当の乗馬でもあり得ない。それほど二人は、荒々しく腰を振るう。
彼女は淫魔という荒馬を、よく乗りこなしている。
「そろそ、ろ、わたしも、いく、いっしょに、いくわ、よ、ん、あん!」
「はい、いきます、いっさしょ、に、いく、いく、いきま、す、いく、いっ、あっ、んっ!」
二人の腰の動きが止まった。
私はきゅっと締まる彼女の膣に陰核を締め付けられながら、私の膣から愛液と潮を垂れ流していた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
236某880 正しい乗馬〜エムプーサ×デュラハン〜:2005/09/10(土) 00:37:45 ID:+RDe9ivR
「あの、本当にすみません。こんなこと……」
練習を終え、私達は服を着て一服していた。
服を着ると彼女の羞恥心も元に戻るのか、乱れていた自分を恥じながら顔を真っ赤にし俯いている。
「いいのいいの、私は淫魔なんだから。これが私の役割なの」
己の快楽だけを求めるのが淫魔。そんな私は店を出て屋敷に住み着いてから、色々と変わった。
交友関係が広がった事で、私は一つの意識が芽生えていた。
淫魔である事の、意味。それを自覚し始めていた。
「すみません。こんな事、エムプーサさんにしかお願い出来なくて……」
彼女がいくらMで、見られるのを悦ぶ「趣味」を持っているとしても、まともな羞恥心は持ち合わせている。
本当なら、彼女は館の主、妖精学者に頼みたいところだろう。
しかし異性に、いや同性にだって、自分の中の「変態」を知られたいとは思わない。
知られる事で一時的に快楽を得たとしても、その後の生活に支障が出る事くらい、まともな羞恥心を持つ彼女は理解している。
だからこそ、私なのだ。
淫魔である私になら、どんな恥ずかしい事だって相談出来る。
お嬢様という立場を守りつつ、自分の中の「変態」を満足させられる。
私はその為に、あの館にいる。それを私は自覚し始めていた。
「また何時でもいらっしゃい。いくらでも、乗馬の練習に付き合ってあげるわ」
しかし乗馬とはよく言った物だ。
いくら私相手でも、始めて自分の「変態」をさらけ出すのには勇気がいっただろう。
それを自信の趣味である「乗馬」を絡める事でごまかし、どうにか願い出る事に成功させた彼女。
次からは……まあまだ恥ずかしいでしょうけど……その恥ずかしさも快楽へ転化させつつ、彼女は私と肌を合わせていけるでしょう。
「ところで……エムプーサさんはいいんですか?」
「何が?」
唐突な質問に、私は短く答えた。
「いえ、ここのところエムプーサさんには色んな方から相談を持ちかけられてると聞いてますから……その、「あの人」と、その……」
そう、そうなのだ。
私は彼女同様、広がった交友関係から、沢山の相談を受け、それに答えている。
何時だったか、シルキーに言われた。
まるで、もう一人「妖精学者」が増えたようだと。
「んー、あまり気にしなくていいわよ。私は淫魔。人の「性」に答えてこそ、私がいる意味があるのよ」
とはいえ……そもそも、私は「彼」に惹かれて、館へとやってきた一人。
彼と出来る限り多く交わりたいのだが、そう願う女性は多い。
それだけに、彼と一夜を過ごせる機会はそう多くはない。
私が唯一、「淫魔」というサービス業を忘れて乱れる事が出来る相手。
ああ、彼と今すぐにでも肌を合わせたい。
「だから、何時でも何度でも良いから、また「乗馬」の練習しましょうね」
もしかしたら、私は彼と過ごせない寂しさを紛らわす為に、こうして「淫魔」としての活動をしているだけなのかも知れない。
言葉を換えれば、私は「偽善」事業をしているだけなのかもしれない。
それでもいい。相手が悦んでくれているのは間違いないし、私も嬉しいのに代わりはない。
彼女のように、性を解放出来ずに悩んでいる者がいるなら、それを救うのが私の役目だ。
237某880:2005/09/10(土) 00:45:07 ID:+RDe9ivR
以上です

本来は、デュラハンを中心に考えた話だったのに
エムプーサ中心の話になっちゃった
まぁこれはこれでいいかなとは思うけど
もうちょっとデュラハンの魅力を引き出したかったなぁ

「人外要素」としては、デュラハンの頭の位置、ということになりますが
なにせろくろ首の話も書いていたので、ちょっとそっちとの差別化が出来たかどうか…
なぁ少なくとも、それ相応にエロく書けたとは思いますので
楽しんで貰えれば幸い。

>224
「とやかく」が、>205のような「罵倒」でないのなら
別に書ける書けないは気にせずに言って構わないと思いますよ。
少なくとも自分の場合は、色々とご意見は伺いたいと思ってますから
それが今後の執筆に活きてくると思いますし
238名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 01:28:29 ID:Fs9w1hWX
>>237
GJ!!久々の新作、楽しませていただきました。自分はSMもこれくらいソフトな物なら問題ないので、これからも新しいジャンルをガンガン開発してください。
239名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 01:35:50 ID:9+bO5eYm
>>237
うん、まぁアレだ。
元気になっちゃったマイサンをどうしてくれるのかと、とやかく言いたい。
GJ!
デュラハンかわいいよデュラハン
240名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 01:38:56 ID:09RoE036
>>237
デュラハンというと
・首が取れる
・馬に乗ってる
・液体を引っ掛ける
・そしてしのせんこく
ですよね?

自分の痴態をハンディカムよろしく収録し潮を吹きながらロバのあんよのエムプーサタンにライドオン
そして愚息が昇天。

・・・全部入ってる、スゴイぞデュラハン子タン!
堪能しました。
241名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:06:54 ID:QfkmErFn
デュラハン娘という事は、だ。
頭の方で喉から唇の方に向かって咥えさせるとか、
胴体の方でディープどころじゃないスロートとかできるわけだよな?

一人欲しくなってきたぞ。
242名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:35:46 ID:Byxaoegm
>241
氏賀Y太のまいちゃんでそんなプレイがあったな。
243名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:29:57 ID:g636OLH/
>237
ハァ? この程度で罵倒?
あんたほんとに2chの住人ですか?
煽り耐性のない香具師ァ、半年ROMってろ
244名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:31:10 ID:7X0fcNzC
>>243
245名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:03:37 ID:NWV5wtmy
かわいそうな子がいる
246名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:16:44 ID:Gn/szHJ1
香具師ァ←ワロスwww
247名無しさん@ピンキー:2005/09/11(日) 23:51:05 ID:qlLGoCuE
イタイ子のいるインターネッツは此処ですか?
248名無しさん@ピンキー:2005/09/11(日) 23:58:58 ID:g636OLH/
SSも批評もできずないから叩きですか(プ
249名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 00:16:47 ID:nFGN24kQ
構うなよ
250名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 01:02:23 ID:UWMznuGU
これまでに出てない人外娘でも挙げてみるか。
といってはみたものの、俺はギリシャ版スフィンクスぐらいしか思いつかん…orz
251名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 03:24:07 ID:0gI/zgEw
>>250
娘、と決まってなくてもいいよね(ウホッという意味ではない)

天狗とか河童は微妙だよなあ…
狼男の女バージョン…はスレ違いだし

あ、ハーピーとかセイレーンて既出?
252名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 11:32:09 ID:WrqgfdEg
メカ少女はあまり出てないね。
253名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 16:26:22 ID:K+UaQaES
最近はそうでもないけど、
前はちょっとでも人外要素ないと難癖つけられてたりもしたから
天狗娘とか、設定以外で人外要素を入れ辛いのは職人さんが懸念しているんジャマイカ?
オカルト〜と分けて投下している職人さんもいるし

あとは、人外要素のエロって文で表現するのが難しいだろうから
そう多く書けないんだろうな

エキドナママンにハァハァとか
ティアマットママンにハァハァとか
書けって言われても難しそうだしw
254名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 18:33:41 ID:WrqgfdEg
クトゥルフ神話の邪神でハァハァできた、ここの作家&読者なら、どんな人外でも大丈夫だと思うw
擬人化ネタを使えば、どんな人外娘もOKかな?
255名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 18:51:32 ID:BsC0voPO
擬人化せずともハァハァしますがなにか?
256名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:08:03 ID:ZJol2n8B
>251
倉庫を見る限り、天狗も河童もいるね
狼娘はスレ違いではないと思う
(猫耳少女と〜スレはシェアード・ワールドだし)
スフィンクス,ハーピー,セイレーンはいないっぽい
(人魚はあった)

俺は出来る限り擬人化はしないでハァハァしたいけど
クトゥルフの擬人化でもかなりハァハァできたから、
結局、人外でエロければ何でも良いらしいw
257名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 21:16:26 ID:4hat5Bkr
>狼娘
一応「月下逢瀬」というものがあるが。
258名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 00:27:07 ID:OmHbhaHS
>218
で、処女作はなんなの?
259名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 00:41:08 ID:UZhnhgsE
>>253
エキドナママンは神話だけでじゅうぶんハァハァなんだが、ネタにはしにくいなあw

>>256
ハーピーが無いというのは結構意外だった。
とりあえず最後の行は激しく同意だっ。
260名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 12:34:34 ID:RaRd8Rp5
>>256
狼娘は獣人スレや亜人スレかなと思ったのだが、そうでもないのかな。
とりあえず最後の行は激しく同意だ。
261名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 13:30:53 ID:iD1a/KY2
>256
変身後の姿がどんななのかによって分かれるのかもしれない。

1.人間の姿に狼の耳と尻尾が生える
2−1.背中に狼の毛(顔かたちとお腹側は人間のまま)
2−2.背中に狼の毛(顔かたちも狼に近くなる)
3−1.全身に狼の毛(顔かたちは人間のまま)
3−2.全身に狼の毛(顔かたちも狼に近くなる)
4.完全に狼になってします

どっからどこまでを許容する蟹もよるが……
とりあえず最後の行は激しく同意だ
262名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 21:07:14 ID:MADChmHk
5.手足に狼の毛



駄目ですかそうですかorz
263名無しさん@ピンキー:2005/09/13(火) 23:53:29 ID:xKQI0YXf
>>262
何故かワイルドハーフ思い出した
264名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:08:38 ID:fUod1q9A
>結局、人外でエロければ何でも良いらしいw
すいません。エロなしじゃダメですか?
265名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:31:18 ID:MixVZ8MD
>262
それでぷにぷにのにくきゅうがついていた日にゃ、僕ぁもう……いかん、違う世界に突入するとこだった。

>265
萌えれればオッケーだ。
266名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:34:16 ID:MixVZ8MD
……いかん、本当に動揺していたようだ。
>265の下は>264だったわいな。

それはさておき、宇宙人と悪魔・天使が同時に存在する世界ってのは、アリなのだろうか?
267名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:38:03 ID:8e4tWKu5
>264
ダメどころか、自分で書いて自分でハァハァしてますが何か?w

>266
アリじゃないの?
モスマンがUMAだとして、アレが宇宙生物なら
モスマンも出て天使も悪魔もわんさかな目が点なんか、まさにそれだ

結局、人外でエロ非エロ問わずハァハァ出来れば何でも良いらしいw
268名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 00:49:00 ID:fUod1q9A
>266
ありがと、連載続けていいんですね。
>宇宙人と悪魔・天使が同時に存在する世界
それこそ、妖魔夜行(百鬼夜翔)の世界ですよ。
性格には「宇宙人という設定の妖怪」なんだけど。
269名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 02:18:24 ID:fUod1q9A
まあ正直、放課後の吸血鬼や月下逢瀬なんてのはエロなしなんで、
このスレにあってるかどうか非常に不安なわけですよ。
一応読んでる人もいるみたいなんで、ここで続けてはいますが。

さて、ここで謎掛けです。
 カーイ、カイカイ。カーイ、カイカイ。
 愉快、痛快、怪物君は怪物ランドのプリンスだい。
答えはここ何日かで。
270名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 15:08:51 ID:zPWphF7o
「宇宙人なんて存在しない!」と言い張る天使っ娘と
「天使なんて存在しない!」と言い張る宇宙人っ娘。
「じゃあ私は?」と宇宙人に聞いて「お前なんか地底人で十分だ」と返され
落ち込む悪魔っ娘、てのは?
271名無しさん@ピンキー:2005/09/14(水) 17:28:41 ID:n0BM+q/S
その悪魔っ娘を保護したい。
272名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:47:13 ID:kH6lpIld
>269
正直、下4行とか誘い受けっぽいのウザイ
作品は作品として楽しんでるけど、こういうの見ると萎える
273名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 00:57:34 ID:kYTKUZV2
>272
そうそう、>269はウザイら追放せよ!
全くもって>205の言う通りだね。

あとこんなレスを見つけた。>>207
274320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:11:21 ID:0SKEeN/p
僕は今、猛烈に困っている。
というよりは、どうしようもなくて、困っている。
それというのも……。


「おい地球人、朝だぞ!」
突然、睡眠の安らぎから現実へ引き戻される。
暖かな布団を引っぺがされ、その上シーツまで奪われてしまっては、起きるしかないじゃないか。
「う、うぅん……今日、日曜日じゃないかぁ」
眠い目をこすりながら、仕方なく起き上がる。
こんな休日はゆっくり眠るのが僕の楽しみだっていうのに、そんなささやかな楽しみすら許されないのが僕の現状なのだ。
「この星の曜日単位など知らん、太陽光が降り注ぎ始めたのなら起床するのが地球の習慣なのだろう?私は何も間違っていないぞ」
シーツと布団を両手に持ちながら、自分の正当性を主張する―――というか絶対悪いと思ってないよ―――女の人は、言葉遣いから
分かってもらえる通り、この星の人じゃない。
そう、彼女はいわゆる宇宙人……この地球から3000万光年も離れた惑星からやってきた、クラウという異星人なんだ。
いきなりこんなことを言われても訳が分からないと思う。僕だって、初めて彼女と会ってそんな風に言われたときには、まったく
信じることができなかったもの。
でも、事実なんだ。
彼女が見せてくれた、この星に来る際に使ったという宇宙船……の残骸や、彼女が持っている妙ちくりんな銃……だったスクラップは、
少なくとも僕に披露してくれたときには完全な形で残ってたし、僕の目の前で浮き上がったり、山一つを焼き払うような威力のビームを
見せてくれた。
でも今言ったとおり、それらはもう使い物にならなくなってしまっている。
その原因を作ったのは……。
「あらあら裕紀様!どうなされたのですか?ついにこのインチキ女に襲われてしまいましたか!?」
「誰がインチキ……うわぁ!?」
またも突然、僕の部屋のドアが開いたかと思うと、一人の女性が飛び込んできて、僕の身体を抱きしめてくれた。
僕にたどり着くまでに、進路上にいたクラウは見事に吹っ飛ばされている。
「あ、うん……別に、ただ起こされただけで」
「でも布団もシーツも奪われているじゃありませんか!やっぱり襲われる一歩手前だったんですね!よかったです……裕紀様に何かあったら、私は…」
女の人は勝手に自己完結して、僕の反論も許してくれないまま、その豊満な胸に僕の顔を押し付けた。
この柔らかい感触はまさに天国だけど……息が出来なくて、ほんとに天国に行っちゃいそうだよぉ。
まあ、この人なら、そういう目的でこんなことをしていると言ってもおかしくはないんだけどね。
いまさらだけれども、彼女の頭の上には黄色いわっかが浮いていて、背中からは白い巨大な翼が生えている。
そんな外見から分かるように、彼女は天使、それも僕を天国へ連れて行くためにやってきた、アンっていう天使なんだ。
人っていうのはおかしい気がするけど、いちいち区別していたらきりがないから人でまとめることにするね。
275320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:11:53 ID:0SKEeN/p
これまたいきなり言われても混乱するだろうけど、仕方が無いと思う。
僕だって初めて会って天使だなんて言われたときには、格好も含めて変な人に絡まれてしまったのかと思ってしまったから。
でも、アンは僕の目の前でふわふわと空を飛んだり、持っている弓と矢でスタンド使いを……じゃなくて、別れかけていたカップルを
仲直りさせてしまったんだから、信じるしかない。
それに、僕が子供のころに死んじゃったおばあちゃんとも会わせてくれたし。
ともかく、彼女は人じゃない、天使なんだ。
さっきも言ったとおりアンは、僕を天国へ連れて行くために僕の元へとやってきたという。
なんでも僕は天国のえら〜い神様の子供らしいんだけれども、神様としての力がないと判断されて、人間として地上へ追いやられてしまったらしい。
でも、後から調べてみたらそれはえら〜い神様の失脚を狙う悪い神様の陰謀で、本当は僕にはすごい力があるらしい。
それが判明したために、アンは僕を天国へと連れ戻すために来たっていうんだ。
ちなみにクラウの目的も似たようなものらしい。
なんでも偶然通りかかった地球からものすごいエネルギー反応がしてみたので降りてみれば、そのエネルギーを発していたのが
一人の人間……つまり僕だったんだって。
そのエネルギーはクラウの惑星ではとっても貴重なもので、僕一人分のエネルギーがあれば母星を支配することも出来るほどのものらしい。
なので僕の持つエネルギーを手に入れようと接触したっていうわけなんだ。
初めはエネルギーだけを吸い取ろうとしたみたいだけど、どうやっても出来ないみたいで、仕方ないので僕ごと連れて行こうとしていたら、
僕を連れ戻そうとするアンがやってきて、話がこじれにこじれたというわけ。
僕本人としてはまったくもって勝手な話なんだけれども、クラウは僕に拒否権なんてないっていうし、アンはそんなことを言われたら私はどうすれば
なんて言いながら泣き崩れちゃうし……。
そこから話がどうなったのか覚えていないけど、クラウは僕をアンから奪うために、アンは僕を悪い虫から守るために(悪い虫って言うのはクラウのこと
らしい)、僕と同居すると言い出して、三人一緒に暮らすという変な生活が今も続いているってことなんだ。
僕は物なんかじゃないのになあ……。
さっき言ったクラウの壊されたアイテムっていうのは、クラウが一度強引に僕を連れて行こうとしたとき、アンが壊しちゃったものなんだ。
そのせいでクラウは帰れなくなっちゃって、それもあって僕と一緒に暮らすと言い出した……というような気がする。
というか、僕に責任を求められても、壊したのは僕じゃないんだからどうしようもないんだけれども、どう言ってもクラウは聞く耳をもってくれないから
もういい加減諭そうとするのは諦めちゃった。
そんなこんなで僕笠原裕紀15歳はすっごく困った状況なわけで。
お父さんとお母さんはずっと昔に死んじゃってるし、一緒に暮らしていた叔母さんはアンのことを見るなり「裕ちゃんもとうとうそんなお年頃なのねぇ」なんて
言いながら実家に帰っちゃったし…。
もう、本当にどうしよう。
たしかに家事はクラウとアンがしてくれるし、学校へ行ってもアンが不思議な力でどうにかしてくれたおかげで何も言われないし、生活面で
心配事はないんだけど、やっぱり、宇宙人と天使に身体を狙われているのに、その当事者が一つ屋根の下にいるっていうのが問題なわけで。
おまけに二人ともすっごく綺麗だし、それに、その……えっちも求められるし。
このままじゃ二人の決着が着く前に僕がどうにかなっちゃいそうだよぉ〜!
276320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:12:24 ID:0SKEeN/p
「いかがいたしましたか裕紀様?あの嘘つき女に襲われかけて出来た心の傷が痛むのですか?それなら私の身体で……」
アンがまた自己完結をして、おもむろに服に手をかけた。
「わっわっわっ!そんなのじゃないよ!ただ考え事をしてただけで……」
脱いでしまう前に、慌てて僕がその手を止める。
ここで抑えないと、なし崩し的に押し倒されて、いつものようにえっちな流れになっちゃうんだ。
たしかに男として嬉しいかもしれないけど、僕は年齢の割りにずっと子供だし、そういう事は好きな人とちゃんと
合意の上でしたいし……。
「そうでしたか……申し訳ありません裕紀様、お役に立ちたい一心で、どうしても先走ってしまうのです。
こんな出来損ないの天使ですが、どうかお許しください」
正座をして頭を下げるアンに、僕は反応に困ってしまう。
たしかにアンの言うとおりすっごく先走りやすくて僕もその被害を受けたことがたびたびだけど、
やっぱりだからって怒るなんてことはできないしなあ。
かといって大歓迎ってわけでもないし、本当困っちゃうよ。
「……おいコスプレ女」
ふと、部屋の隅のほうからすっごくドスの効いた声がしてきた。
「ひえぇ!?」
僕は怖くて、思わずアンにしがみついてしまう。
「大丈夫ですよ裕紀様。……コスプレ女とは随分な言い方ね、サギ師女」
これまたアンもドスの効いた声で、声の主に反撃する。
アンも怖くなってしまったので離れようとしたのだけど、がっちりと掴まれちゃってるので離れられない。
「サギ師、か……この星でいう嘘を生業とする人間の事だな、よく言ってくれる」
部屋の隅から、殺気を発しながらクラウが近づいてきた。
口元は笑ってるけど、目はそれだけで人を殺せそうなくらいに鋭くなっている。
こ、怖い……。普段からすごく強気だけど、もうそういう領域じゃないくらいに殺気立ってる……。
「あ〜ら、宇宙人だなんてSFじみたことを大真面目に言ってるような奴がサギ師じゃなくて何なのかしらぁ?」
対するアンは、ものすご〜く挑発的な態度で、その綺麗な金髪をかきあげながら言い放った。
「ふん、天使などというオカルトじみた存在などと名乗るバカのことはどう呼べばいいのだろうな?キ○ガイか?」
アンの挑発にもビクともしない……ううん、あれは絶対挑発に乗ってるね。
こめかみに青筋を浮かべながら、クラウは言葉を返した。
「なんですってぇ……この○○○(ひどすぎて表記できません)女!」
「貴様……この△△△(低俗すぎて書けません)め!!」
「へ〜ぇ、宇宙人さんにもそんな知能があるのねぇ〜、言ってくれるじゃない××××(ひどすぎで(ry)!!!」
「ふはははは、やはり天使などと言い張る◇◇◇だとそんな事もいえるのだな!この♯ξω(やば(ry)め!!」
ヒートアップする二人をよそに僕はというと、アンの注意が逸れた隙に腕の中から逃げ出した。
こんな言い合いが起きたときは、散歩でもして収まるのを待つのがいつもなんだ。
277320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:12:56 ID:0SKEeN/p
「はぁ〜〜〜〜〜……ホント、困ったなあ」
いい加減慣れたとはいえ、あんなのが毎日じゃホントに僕の身体が持ちそうにない。
そうはいってもアンは宇宙人の存在を信じてないし、クラウは天使なんてオカルトだって言って聞かないし……。
僕じゃどうしようもないのかなあ。
そんな風に悩みながら歩いているうちに、家から少し離れた公園までたどり着いてしまった。
戻っても多分喧嘩は収まっていないと思うので、僕はベンチに座って時間を潰すことにした。
「はぁ〜〜〜〜〜……」
ため息だけが口から漏れちゃう。
僕、苦労人だなあ。
「……どうしたの、悩み事?」
ふと、声をかけられた気がしたので顔を上げてみた。
そしたら、僕の目の前にはおっきなおっぱい……じゃなくて!
とっても綺麗な女の人が立っていた。
見る限りだと、僕より二つか三つ年上の人だと思う。
アンとクラウが大人びた外見でそれをいつも見ているので、この人は普通より幼くみえてしまう。
なので、もしかしたらもっと年上かもしれない。
ともかくそのくらいの年齢の、もう一度言うけれどとっても綺麗な人が、僕の前に立っていたんだ。
アンもクラウも常人離れした美貌を持っているけど、この人も負けていない、そう思わせるくらいの外見だった。
「ねえ、悩み事?」
「え、あ……はい、そうなんです」
また訊かれたので、僕は敬語で答えた。
見た限りだと年上だし、なによりここらへんでは見たことのない人だから。
この周辺に住んでる人なら大体目にしているけど、この人はまったく記憶になかった。
こんな綺麗な人なら忘れるはずないもんなあ……。
「ふうん。ね、隣いい?」
断る理由もないので、僕は隣を空けるためにほんの少し横にずれた。
女の人は空いた場所に座り、
「それで、どんな悩みなの?」
と、小首を傾げながら訊いてきたんだ。
「えっと……」
僕は言葉に詰まっちゃった。だって、「いきなり僕を連れて行こうとする宇宙人と天使がやってきて、一緒に
暮らすことになってしまって困っている」なんて言って信じてもらえるはずないもの。
「言えない悩みなのかな?」
女の人はまた小首を傾げた。
278320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:13:28 ID:0SKEeN/p
言えない、と答えるのが一番かもしれないけど、せっかく手を差し伸べてくれた人にそんなことは言えないし……。
「言えないならいいんだよ?アタシも無理に訊いたりはしないし」
「そう、かもしれないですけど、でも……」
女の人はそういってくれるけど、僕としてはやっぱりその選択は出来ない。
となると、説明しかないんだけど……信じてもらえるはずないよなあ。
「うーん……それじゃあさ、アタシを家まで連れて行ってくれない?」
「え、でも」
「言えないっていうのはさ、説明するのが難しいんでしょ?だったら、見てみたほうがいいんじゃない?
ほら、百聞も一見すれば棒に当たるって言うじゃない」
「……百聞は一見にしかず、ですよ」
僕が間違いを指摘すると、女の人は恥ずかしそうに「そうだった?あ、あははははは!」などといいながら
笑ってごまかした。
「まあ、ともかく!そうと決まれば噂をすれば急げ!さっそく行きましょう!」
「あの、噂をすれば影と善は急げが混ざって……」
「細かいことはいいの!さ、連れてって!」
結局僕は女の人の強引さに負けて、家まで案内することになってしまった。
初めて会ったばかりの、それも少し会話を交わしただけの人を連れて行くなんて危ないとも思ったけど、
何か困ったことになったらアンがどうにかしてくれるだろうから、気にしないことにした。
「ところで、まだ名前聞いてなかったよね。なんていうの?」
歩き始めようとしたときにそんなことを訊かれたので、僕は答えることにした。
「笠原裕紀です。そこの高校に通ってます」
すると女の人は嬉しそうにうなずいて
「そう、裕紀君っていうの……アタシはフィーネ。よろしくね」
と、答えてくれた。
「はい、よろしくお願いしますフィーネさん」
互いに名乗りも上げたところで、僕は案内するために来た道を戻り始めた。




そこで僕は振り返るべきだったんだと思う。
振り返って、見るべきだった。
フィーネさんが、悪魔のような笑みを浮かべているのを……。
279320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:14:00 ID:0SKEeN/p
「ここが僕の家です、どうぞ」
「へえ、立派な家だねぇ〜…お邪魔しま〜す」
玄関の前に着くと、僕はフィーネさんを家の中へ招き入れた。
ちょうど僕が先に入ったとき、洗濯物を抱えたアンがいて
「あら裕紀様、お帰りなさいませ。……お客様ですか?」
と訊いてきた。
「うん、フィーネさんって言うんだ。さ、どうぞ」
簡単に紹介をしながら、靴を脱いで上がろうとしたとき……突然、アンに腕を引っ張られたんだ。
「うわっ、うわわっ!?」
あまりに突然のことに、靴を片方履いたまま家に上がってしまった。
「ア、アン!?いきなり何を……!?」
僕がアンの顔を見上げたとき、そこにあったのは普段のアンの表情じゃなかった。
見たことも無いような困惑と緊張の色に染まっていて、その眼は玄関をにらんでいる。
そしてクラウと言い争っていたときのように、僕を守るように抱き締めてくれたんだ。
「……アン?」
はじめて見るアンの表情に戸惑いながら、僕はアンに声をかけた。
「貴様……どうやって裕紀様についてきた!!」
アンは僕の声には答えてくれず、玄関に向かって叫んだ。
「どうやってって、決まってるでしょ?案内してもらったのよ」
突然、ついさっき聞いたばかりの声が玄関から聞こえてきた。
でもその声の調子は全然違っていて、余裕と嘲りに満ち溢れている。
「そう、そこのお馬鹿ちゃんにね……ね、裕紀君♪」
「え?フ……フィーネさん!?」
玄関から歩いてきた声の主は、たしかにフィーネさんだった。
だけどもその服装は大きく変わっていて、普通の服装から、露出度の高い黒のボンテージになっている。
おまけに頭の両サイドから二本の角が生えていて、背中には蝙蝠の翼があって、下半身には先の尖った
尻尾までもがゆらゆらと動いている。眼も鋭い猫のような瞳孔になっている。
まるで女悪魔のような……悪魔!?
そう、今のフィーネさんは、物語に出てくる悪魔のような姿形をしているんだ!!
「裕紀様、どうしてあのような輩を案内などしたのです!あれは地獄の使い……本物の悪魔ですよ!!」
「そ……」
そんな馬鹿な、という言葉が口から出ようとした。
だって、そんな邪悪な感じはしなかったし、何より僕と会ったときには普通の人の格好で……。
280320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:14:32 ID:0SKEeN/p
「カモフラージュしてたに決まってるでしょ?ホントにバカなのねぇ」
僕の心を読んだかのように、フィーネさん……の顔をした悪魔は言った。
「己、人に化けて裕紀様をたぶらかすとは……卑怯な!!」
「悪魔だからね、アタシ。汚い手使わないと悪魔の名が廃っちゃうでしょう、うふふ♪」
敵意をむき出しにして叫ぶアンに対して、悪魔は明らかに嘲笑を浮かべながら答える。
「嘗めた口を……二度とそんな口を叩けないようにしてやる!」
僕を抱き締めたまま、アンは片手にファンタジーで出てくるような剣を出現させた。
背中の純白の翼が大きく広がり、玄関に飾ってある額縁のガラスに割れ目が走るほどの殺気が、
アンの全身から放たれる。
クラウの宇宙船を壊したときにも、こんな感じになったっけ。
僕がこんな風に落ち着いて考えることができるのは、ひとえにアンの不思議な力を知っているからだ。
アン一人では大した力は出ないらしいけど、僕がいることでものすごい力を発揮できるらしい。
それも僕がえら〜い神様の子供だからだというけど……僕にはさっぱりだ。
「ふぅん、なるほどねぇ……さすがは天界随一の天使、すさまじい力ね」
でも、悪魔は力に臆することなく立っていた。
それどころか余裕の笑みを浮かべて、片手を腰に当てて佇んでいる。
「でも、アタシのことも甘く見ないで欲しいなぁ。地獄の王女、フィーネ=デモンズ=デビロニアをね!」
悪魔……フィーネが片手をかざしたとたん、力の流れが逆になった。
強風のような殺気が、僕らの全身に吹き付けてくる!
「う、うあぁ……」
「くぅっ……地獄の王女、これほどまで、とは……!」
アンが僕をさらに強く抱き締めてくれるのが分かる。
このままじゃいけない、このままじゃ!
「口ほどにもないわねぇ。それじゃ、目的の裕紀君は頂いていくわよ♪」
悪魔が近づいてくる。
やっぱり、あいつの目的も僕なんだ。
それなら、いっそ僕があいつの手に渡れば、アンは無事で済む!
そう考えた僕が、アンの拘束を破ろうとしたとき。
「……お前ら何をしている?」
聞き慣れた、落ち着きのある強気な声。
「クラウ!」
僕は嬉しくて、思わず大声で呼んでしまった。
まだクラウがいたんだ、クラウならきっとなんとかしてくれる!
「あら、まだいたの?貴女は……天使じゃないみたいね。同族?」
悪魔が余裕ある態度でクラウに問いかける。
281320-僕と宇宙人と天使と悪魔-:2005/09/15(木) 02:15:04 ID:0SKEeN/p
「天使などというオカルトなものはいない。さらに言うと私はこの惑星の原住民ではない。
まさか……貴様もその手の存在だというつもりか?服装から察するに……サキュバスだな?
この星のデータベースにたしかに照合するデータがある」
クラウは冷静なまま、スラスラと言葉を並べていく。
「……何言ってるのアンタ?自分が宇宙人だとでもいうつもり?」
「つもりも何も私は宇宙人だ。あくまでこの星の言い方にあわせれば、だがな」
平然と言い放つクラウに対して、やはり悪魔は困惑してるみたいだ。
なんだか、初めて会って同じ言葉を聞いたときのアンの反応を思い出す。
「何を言い出すかと思えば……アンタバカァ?頭イッちゃってんの?」
こめかみをトントン叩きながらわざと苛立つ言い方をする悪魔に対して、さすがのクラウも
頭にきたようだ。
片手に持っていた包丁をスカッ、と床に突き刺した。
あぁ……どんどん僕の家が壊れていくよぉ。
「貴様こそ自分を悪魔とでもいうつもりか!」
アンのこともあって、クラウも嫌になってきているのかもしれない。
当然悪魔は
「当たり前でしょ!?アタシこそは地獄の王女、フィーネ=デモンズ=デビロニアよ1」
と、アンの時と同じように名乗りを上げるが
「なんだその珍妙な名前は、貴様など地底人Aで十分だ!!」
クラウの言葉の前に呆然と立ち尽くした。
「ちょっと……地底人って何よ……」
「その角で穴でも掘るんだろう?悪魔などというオカルトじみたものよりはるかに現実的だ」
続いたクラウの言葉に、悪魔……フィーネは完全にプライドを砕かれたみたいだ。
あさっての方向を見つめたまま、その場に崩れ落ちてしまった。
「ふん、まったくこれだから……。おい地球人、もうすぐ食料の調理が終わる、食事にするぞ」
「え、でも……いいの?アレ」
フィーネを指差す。
クラウは床に突き刺さった包丁を抜きながら、「知ったことでない」とだけ言って台所へ戻ってしまった。
アンも気を失っていたけど、茫然自失としたフィーネを見るなり「放っておきましょう」とだけ言って
食卓へ着いてしまった。
僕はどうにかしようと思ったんだけど、どうにもできそうにないので結局そのままご飯にした。





この後フィーネが自分を取り戻してから言ったのは「こいつにアタシの恐ろしさを教えてやる!」だった。
こうして、僕の家に三人目の同居人ができたのだった。チャンチャン♪
……全然ハッピーエンドじゃないよ!誰かどうにかしてぇぇぇぇぇ!!
282320-あとがき-:2005/09/15(木) 02:17:39 ID:0SKEeN/p
というわけで、>266さんの妄想を元にやっつけで書いてみました。
……数ヶ月ぶりに投下した文がこんなやっつけっていうのはどうなんでしょうね、私。
おまけにエロないし。

ともあれ、覚えてくださっている方はお久しぶりです。
こんなやっつけでもよければまた投下していこうと思います、それでは。


P.S >266さん、せっかくのネタをやっつけで使ってしまい申し訳ありません。
283名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 06:38:21 ID:dCJLWl+R

でもエロキボンヌ
284272:2005/09/15(木) 07:41:13 ID:kH6lpIld
>273
お前が一番ウザイ
>269はちょっと誘い受けがウザイだけだが
>273はここから消えてくれ

俺の書き込みで雰囲気を悪くしてしまって申し訳ない
>269もつまらない荒らしに噛みつかせてしまって申し訳ない


>274
GJ
素速い創作乙です
285名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 08:50:02 ID:DDMLFBvq
>>282
GJ&乙です。
しかし次はエロ希望
続きをお待ちしておりますよ
286名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 21:53:10 ID:ZLq71B8L
>282
ここはエロパロだ、エロが出るまで期待して待ってるからな。
楽しみに待ってるからな。
287270:2005/09/15(木) 22:49:15 ID:BvdhZHtE
>>282
 GJ! 早速ネタにしてもらえて嬉しいです
288名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 23:46:36 ID:fjWkO/hj
なんかドクロちゃんを思い出した
289名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 00:17:21 ID:ijrH3XzX
漏れはアイリスを思い出した。
290名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 01:52:27 ID:Uqm7pK1p
アイリスと言えばマボさんはどこへ行ってしまったんだ。
291VFの手記:2005/09/16(金) 03:16:00 ID:48TV5S11
それは私が船医として極地探検隊の船に乗り、氷海を進んでいた時のことだった。
私が船室から上に出たときの事だった。急に隊員達が少し離れた氷結した海を指差して騒ぎ出した。目を凝らしてみると、そこを一人の人間を乗せた一台の犬橇が走っているのが見えた。
もうこの辺りには原住民もいないはずなのに妙な事もあるもんだ。そうは思ったが、遠方ということもあり、誰が乗っているのかもわからないまま犬橇はそのまま遠くに走り去っていった。

翌日、海岸近くの氷棚の上に人が倒れているのが発見された。隊員がボートで近づき回収すると、それはボロ布を纏ったただけの、衰弱し意識を失った男だった。
この極寒の地にこの服装で長く過ごせるはずはない。どうやら元々どこか暖房のある場所にいて、そこから出てきたようだ。
男の両足は酷く歪み、どうやら骨折後適切な処置をせずに治癒したものと思われた。発見場所までは自力で這いずってきたらしく、手と膝が擦り剥け、また皮膚は凍傷寸前であった。
最初はわからなかったが男は以外と若く、そして衰弱している割には栄養状態は悪くなかったようだった。
我々は何があったのか聞くべく男の意識の回復を待ったが、なかなか意識を取り戻さない。身元を調べるためにやむを得ず漁った男の持ち物は、幾枚かのノートの切れ端のみだった。
以下がその男――VFというらしい――の手記の内容だ。
292VFの手記:2005/09/16(金) 03:18:55 ID:48TV5S11
これは私の遺言である。
最初に手短に私の事を説明しよう。私はとある田舎の下級貴族の家に生を受けた。
母は元々身体が弱く、私が幼い頃に病死した。
甘えたい盛りだったせいもあるだろう。大事な母をなくした出来事は、後々、私の行動に影響を与える事になる。
私の家には先祖代々残された書物があり、幼少の頃から私はそれらを読みふけって過ごした。やがて私は神秘学、とくに錬金術に傾倒し熱中するようになった。
子供の頃の私は家庭教師から学問を教わっていたが、元々頭の良かった私はやがてそれでは物足りなくなり、首都にある大学へと進学した。
そこで私は大きな転換を迎えた。さながら天動説が地動説にとって代わるように。
今まで独学した錬金術や神秘学はただの迷信と知り、代わりに実証による理論の学問体系、科学への道を歩んだのだ。
特に私が惹かれ、専攻したのは医学だった。やはり、病を母で失った影響であろうか、人間の命について学ぶ事を選んだのだった。
強い動機故に勉学に励み、私は全ての学問を修め、たちまち主席となった。教授連中と共に研究し、語り、生命の本質を極めようとした。
やがて私はタブーすら犯すようになった。もっと人体を研究する為に行った墓荒らしを行ったのだ。
当時の私の若く未熟心は恐れを知らず、良識を覚えず、今では忌むべき所業と認識できる事を平気でやってのけたのだ。
思えば、このような現状はその報いと言えよう。
数え切れぬ程の墓を荒らし、死体を切り刻み、さまざまな冒涜的な実験を行った。
やがて私は過去の神秘学が、決して全否定されるべきものでない事に気付いた。
未だ科学では説明がつかぬ幾つかの現象を観測し、それらが幼少期より慣れ親しんだ知識と一致するのを発見したのだ。
おそらくは前人が経験則で得た事実に際した知識に対して、神秘学思想に基づいて四大元素やエーテル、星辰といった理論で誤った説明をつけたために、近代科学が相手にしなかったのだろう。
かくして、私の研究は一気に進んだ。
死者から抉り出した心臓…神よ、慢心せし我を許し給え…を再び動かし、生きたままの猫の胴にに犬の頭を繋ぎ、死者の唇から歌声を紡がせる事にすら成功した。
その頃からだろう、私の女性への嗜好がはっきりしたのは。
貴族で金持ち、将来を期待された学院の主席となれば、相手には事欠かない。商売女、カフェの女給、学院の掃除婦…、私は様々な女性と様々な交際をした。
清い関係のみ、肉体関係のみ、或いはその両方、程度も期間も様々に、相手をとっかえひっかえして交際した。
しかし、決して満足する事はできなかった。恐らくは相手に、極度に理想化された母親の幻想を求めた為であろう。
やがて、私の二つの奇異な性癖は一つの実を結ぶこととなる。すなわち、ピグマリオの如く理想の女性の創造である。
当時の私は若さという狂気に取りつかれていたのだろう。その目的の為に、より広範囲に墓荒らしを行い、理想的な女性のパーツを漁った。
同時に、最も複雑で精妙な器官、脳の生成を行なった。ああしかし、神ならぬ人の身でありながらそのような冒涜的な行為をしたためであろう。今の私はその報いをうけているのに違いない。
幾度の試行錯誤の末、それはついに完成した。
293VFの手記:2005/09/16(金) 03:22:25 ID:48TV5S11
無数の死せる美女・美少女の身体から盗み取った肉片を縫い合わせ、自分が最も理想とする“少女”の身体を作り上げたのだ。
なんと忌まわしく、冒涜的な行為だろう。だが当時の私は若さと言う名の熱病に浮かされて、狂気に陥っていたのだ。
私は蛙の筋肉に電流を流すと痙攣するように、そのツギハギの“少女”の心臓に電流を流し、覚醒を促した。
悪魔の加護があったのだろう。じきに“少女”の心臓が脈を打ち、瞼が震え、胸が呼吸で上下した。
その時になって、若さの熱に浮かされた私の心に一陣の冷風が吹きこんだ。さながら、パーティーでの大勢の談笑が、一瞬だけ一斉に途絶えるかのように。
私は、そのできそこないの存在を冷静な目で見た。
“少女”は顔貌こそ完璧に美しくはあったが、その全身は死人そのものの鉛色の肌。至るところに醜い縫い痕があり、生気を感じずとてもこの世のものとは思えない。
それが命を吹き込まれ、動き出したのを見て私は初めて恐怖を感じた。物言わぬ死体が動きだすという恐怖を初めて認識できたのだ。
その女の形をしたものは、ぎこちない動作で作業台から起き上がり、私を見た。その美しい水色の瞳はひたすら虚ろで、何の魂も感じられなかった。
私は恐怖に震え、悲鳴を上げて逃げ出しどこまでも走った。作業は夜中に行っていたが、気がつくと既に夜が明け、私は街から離れた森の中にいた。
慌てて住んでいた借家に戻ってみると、部屋にはあの動く屍の姿はなかった。おそらくは、機械のようにただ歩き、さ迷い出たに違いない。
あのような醜い出来損ないの存在が長く生きられるはずはない。何処か私から離れた場所で野垂れ死んでくれるだろう。
それからの数ヶ月、私は乱れた交際も墓荒らしも控え、あの夜の出来事を忘れるためにひたすら勉学に励んだ。
その頃、街では例の殺人鬼の噂が広まっていた。今思えば、当時それに興味を惹かれなかったのは、多少なりとも死体に関わるの話題を避ける為だったのだろう。
だが私は勉学に忙しく、それを他人事としてたいして注意をはらわなかった。が、やがてそれが身近な出来事に代わっていった。
悲劇は、一通の手紙によって伝えられた。弟が死んだのだ。
母が命と引き換えにして生んだ弟は、私より5つ年下で故郷で暮らしていた。それが森の中で何者かに殺されたのだ。
死体はこれまでの事件と同じように、非常な怪力でバラバラにされ、その臓器や器官が一つ一つ整然と並べられていたのだ。
血を分けた弟を、母の片身とも言える弟を殺され、私は、嘆き、悲しみ、そして怒った。なんとしても犯人を捕らえ、この手で八つ裂きにしなければ気がすまない。
私は一時休学し、葬儀に参加する為に帰郷した。
そして葬儀も終わった翌日、、森の中で一人歩く私の前に、一人の人物が現れた。あの“少女”だった。
294名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 03:24:32 ID:48TV5S11
本日はここまでです。
申し訳ありませんが今後もまともなエロシーンはありません。
295名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 04:43:40 ID:5anHO8Rb
>>294
乙。
エロシーン無しでも良いけど、直接なものが無くても所謂エロスチックな感じな部分に期待して続きを待ちます。

>>288-289
俺はベアトリスとオリビアを思い出した。
マボさんもだけど3トンさんも最近来ないな・・・
296名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 08:11:36 ID:ijrH3XzX
マボさんいつから来てないんだっけ?
297名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 19:28:46 ID:fnvtu5C2
ひでぼんの作者さんも大丈夫かなぁ・・・新作読みたいぜ。
298名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:12:42 ID:6yL96gkD
繭の一族ネタで思いついたんだけどここでいいのかな
299名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 20:23:37 ID:iGMIFihu
ネコの静音さんの話まだ続きそうやけど読みたいっすね
300名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 21:04:33 ID:cFGBpsBz
>>297とりあえず2章(名前忘れた)が見たいな… 結局サイトは作らなかったのか…
301名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 22:28:52 ID:2mw3LvnF
そういや、某体験版の開放パッチはいつになったら(ry
302名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 00:54:24 ID:P7YACYmU
ひでぼんの方も猫の話の方も続きをいつまでもお待ちしてますよ。

エロなしもありだと思うけど最近全くエロなし多すぎるとオモ
303名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:05:07 ID:1RrP5OEZ
アイリスモナー
304くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:13:55 ID:6Gor1b0R
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G'HARNE FRAGMENTS
『博物館にて』


 社会学の山田ゼミが、アメリカ東海岸へフィールドワークに出掛けたのは二ヶ
月前。そして、帰ってきたのは二人だけだった。
 山田教授を含めた参加者は十数名いたが、ほとんどが行方不明になったのだ。
重傷を負って病院に運ばれた二人も、何が起きたかについて口を閉ざしていた。
既に登校している一人によれば、米政府関係者に口止めされたらしい。
 詳しく聞きたがる好奇心の強い者が出ても、おかしくは無いはずだ。しかし、
そんな者は誰もいなかった。
 同じ理由からだろう。もう一人の当事者、伊藤葉子が久々に登校して掲示板を
眺めているのを見ても。知り合いだった者達すら、無言で通り過ぎていった。
 葉子はギプスで固めた片足を、一本の松葉杖で支えていた。ぐるっと頭に巻か
れた包帯の下で、ばさばさになったセミロングが風に揺れる。遠巻きにする学生
達に気付かないはずが無いのだが、まるで気にしていないようだ。
「やあ、葉子じゃないか。久しぶりだね」
 声を掛けた文宏は、じろっと見返されても爽やかな笑顔を崩さなかった。
 山田ゼミの生き残り、戸川文宏と伊藤葉子。浮かぶ表情こそ、微笑と無表情で
異なるのだが、二人は全く同じ目をしていた。
 まるで生気を感じさせない、死んだ魚のような目。
 文宏と話した者は誰もが、この目に言い知れぬ畏れを感じさせられた。何か、
触れてはいけない領域の匂いがするのだ。事情を追求するどころか、関わろうと
する者すらいないのは、そのせいだった。
「久しい、の定義にもよるが。それほどでも無かろう」
「一週間ぶりというのは、僕にとっては久しぶりなのさ。ところで、何を見てい
たんだい?」
「休講の告知だ。来てはみたものの、どうやら無駄足だったらしい」
 葉子は掲示板を指しながら、淡々とした声を出す。貼り紙に目をやった文宏は、
肩を竦めてみせた。
「電話をくれれば、午後の授業が潰れたのを教えてあげたんだけどね」
「確かめたい事もあったからな」
 携帯を取り出した葉子が、少しいじってから放り投げる。受け取った文宏は、
促されるままに表示されたメールを読み始めた。
 差出人は、文宏も葉子の友人として知っている、同じ大学の女だ。素敵な人達
と知り合ったから、こちらに来て欲しい。メールは拙いながらも一生懸命に、ど
れほど友好的な相手かを力説していた。
「彼氏の斡旋を読んで羨む趣味など、僕には無いよ」
「彼女にしては、言葉遣いが不自然なんだ」
 横から文宏の手元を覗き込んで、葉子が別のメールを表示させた。
 二ヶ月少し前の文面は、差出人は同じだが口調がまるで違う。文法は整ってい
るものの、スラングを多用した汚い言葉が並んでいた。
「もう一つ疑問点があってな。本人が、あそこにいるんだ」
 葉子が顎で示した先に、芝生で騒ぐ女達がいた。
「確かめたのかい?」
「ああ。ここ数日、私にメールを送った事は無いそうだ。午後も空いたからな、
どうすべきか少し考えていた」
「せっかくの御招待だ、応じてみようじゃないか」
 文宏は携帯を葉子に返すと、校舎の影から出て歩き始めた。
 煉瓦敷きの上を進む学生達は、残暑の厳しさに汗を拭っている。たまらず自販
機に駆け寄った者同士で、売り切れランプの多さに苦笑を交わす。大声で怒鳴る
ように会話する一団が、学食へ向かって二人の周りを追い越して行く。そんな喧
噪に囲まれて、文宏が少し先で振り返った。
 こつ、こつと松葉杖をついて、葉子が文宏の隣に並ぶ。歩調を揃えて歩き出し
ながら、彼女は無表情のままで呟いた。
「お前はもう、何からも逃げられないのだな」
 その声は無機質だが、どこか憐れむような響きがあった。
305くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:14:49 ID:6Gor1b0R

 道を聞きに入ったバイク屋で、目的地が廃業した博物館だと教えられた。絵や
彫刻をやっていた頃は良かったものの、家具や蝋人形に手を広げて潰れたのだそ
うだ。
 大通りから少し入ると、すぐに分かると言われた通りの建物が見えてきた。コ
ンクリートを主にした洒落た外観で、小さな美術館のような風情がある。黒い正
門は閉ざされており、営業を再開したような気配は無かった。
 辺りを見回しても、これといって目につく物は無い。こうしていても仕方がな
いと、葉子がインターフォンを押した。
『どなたですか?』
「伊藤葉子だ」
『待っていました、中へどうぞ』
 ロックを外れた音を聞き、文宏が門を押し開ける。彼は葉子を帰らせたかった
ようだが、彼女は構わず扉に手をかけた。
 玄関ホールから広い空間になっていて、二階へ続く吹き抜けの階段があった。
大きな窓から差し込む陽光が、閑散とした室内を照らし出している。壁にかかる
絵よりも、布で覆われて床に置かれた額の方が多いようだ。観葉植物の名残なの
か、土を引き擦った跡が薄く線になっていた。
「有名な作家は無いが、ただのシュールレアリズム作品のようだね」
「待て。この文字は何だ?」
 一枚の絵に見入った葉子が、懐からメモ帳を引っ張り出す。皮の装丁で、シス
テム手帳のようにしっかりした物だ。ページを繰る葉子へ、手帳に興味を引かれ
た文宏が尋ねた。
「もしかしなくても、それは山田先生のかな」
「アメリカ政府は返すのを渋ったが、中身を写させる事で納得させた。有無を言
わせずに没収すると思っていたから、少し意外だったよ」
 協力して欲しいのかもな、と続けながら葉子は手帳を閉じた。
「分かったのかい?」
「ああ、考え過ぎたらしい。よく見てみろ、キリル文字を鏡写しにしただけだ」
「ロシア語なんて、僕はさっぱりさ」
 自分もだと答えた葉子が、壁にかけられた絵を順に見ていく。二人に分かった
のは、知っている絵など一つも無い事で。それはつまり、債権者が価値の無い物
を置いていっただけだと察せられた。
「こっちですよ」
 張り出した壁で遮られた奥から、声が掛けられた。目を見交わした二人は、文
宏が先になって近付いていった。
 その部屋は、元は展示室だったのだろう。ベージュで統一された室内に、彫刻
や布のかかった額が点在している。部屋の中央には、西洋風のアンティーク椅子
があり。そこに腰掛けた人影が、待ち人へと片手を挙げた。
「よくも、のこのことやって来やがりましたね。戸川君も一緒とは、好都合です」
 黒のワンピースに、白いエプロンとカチューシャをつけた少女だ。メイドのよ
うな格好だが、二人の注意を引いたのは服装では無い。椅子の後ろで、操り糸を
動かしている相手だった。
 巫女服を着た若い女が、前髪の隙間から覗くように見ている。ボブカットに揃
えたピンク色の巻き毛は、背中の無数の羽が起こす風で、さらさらと揺れていた。
「まず、嫌で仕方ないんですが、形だけでも謝っておきます。伊藤君をおびき寄
せる為に、友人の名前を借りました。ごめん、伊藤君の友人。さて、きちんと謝
りましたし、二人とも私を崇めながら聞いて下さい」
 全く動かない口の代わりに、羽が細かく震動する。ブーンという音が混ざる事
からしても、会話は羽音で行っているようだった。
「私の名前は、アルタ・ヴェグといいます。特技は外科手術です。別の星、じゃ
なくて国から来ました。日本語は難しいので、何か気に障ったらそれは言葉の壁
です」
 不自然な動作を見るまでもないが、椅子の上の少女は人形らしい。肌の質感な
どはリアルなものの、可動部に線が入っていた。
 何より、動かす人が見えていては、全てが台無しだった。
「話というのは、この家の事です。最近購入したんですが、少し問題がありまし
て。アメリカでの事を知ったので、お前らに協力させてやろうと思ったんです。
脳味噌を取り出させ、ではなく調査に協力して下さい」
306くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:15:31 ID:6Gor1b0R
 二人の視線が、操る人物に向いているのに気付いたのだろう。アルタの動かす
人形が、大きな身振りで二人に指をつきつけた。
「会話する時は相手の顔を見る、といった程度の礼儀も知らないんですか」
「これほど困ったのも久々だ」
 どこからツッコんだら良いか悩む葉子に代わり、文宏が一番の疑問点を尋ねた。
「なぜ、巫女服なんだい?」
「この服がミ=ゴ服に見えるなんて、あなたの目は腐ってますね」
 人形が忙しく自分の服を示した事で、糸が絡まってしまったようだ。髪の毛を
白っぽく変えながら、アルタは焦った目で解き始めた。
 頭を掻いた文宏が、ユリ特製のボールペンを出しながら近付いていった。ボタ
ンを押すと、ぐにゃりと変形してハサミになる。間近の気配にアルタが目を上げ
ると、文宏は笑顔で糸を引き寄せた。
「すみません」
 小声で感謝するアルタに頷いて、文宏は糸をハサミで切った。
 こてん、と倒れた人形を呆然とした目で見たアルタが、自分の手元に残された
糸へと視線を移す。何度か行ったり来たりさせた跡で、髪を赤く変化させながら
文宏に怒鳴りつけた。
「何してくれやがるんですか!」
「遠慮しなくても良いよ。僕は、困っている女性を見過ごせない性分でね」
「原因ごとぶった切られて、誰が喜ぶんです。そんなの、部屋にゴキブリが出た
と言って、惑星ごと爆破するようなものですよ」
 アルタは怒りに任せて叫んでいたが、何かに気付いたのだろう。驚いた目で文
宏を見ると、羽をばたつかせて大きく距離を取った。
 離れた位置から二人を警戒しつつ、彼女は不敵な含み笑いを始めた。
「私の完璧な偽装工作が、見破られるとは思いませんでした。さすがは、あの方
に関わって生き残りやがっただけはありますか。てめえらの知識への期待が、ま
すます膨らみますね」
「完璧?」
 何のどれか見当がつかずに、葉子が首を捻る。馬鹿にされたと思ったのか、ア
ルタは悔しそうに二人へ指をつきつけた。
「さっさと吐かないと、大変な目に遭いますよ」
「参考までに、何を言えば良いのか教えてくれないかい?」
 文宏の質問を聞き、アルタの髪が真っ赤に染まる。前髪の下から覗く目も、激
しい怒りに輝き出す。しかし、口元に笑みが浮かぶと、燃えるような髪はピンク
へと戻っていった。
「そうですか。正直に白状すれば、おもてなしする気もあったんですけど」
「質問も聞かずに、答える事は出来ないな」
「脳味噌まで頑固そうですね。だったら、自分から言いたくなるようにしてあげ
ますよ」
 羽ばたいて浮かび上がったアルタが、文宏の前へと降り立つ。身構える彼に近
付くと、上目遣いで囁いた。
「私の、忠実な愛の下僕にね」
 文宏を両腕で引き寄せて、アルタが口付けた。

 唇と唇の触れ合う、軽いキスが続けられていく。戸惑う文宏が視線を彷徨わせ
ようとすると、頬を両手で挟まれて向き合わされた。
 アルタの頬は内側の熱で火照り、瞳は潤んだようになっている。
 ごくり、と喉を鳴らした文宏に気付き、アルタは微笑みかけた。押しつけられ
たアルタの体から、柔らかい胸や華奢な体の感触が伝わる。文宏の視界で、彼女
の唇の濡れが存在感を増していった。
「何かと思ったら、色仕掛けか」
 冷淡に評価する葉子へ、アルタは笑いを含んだ目を向けた。
「余裕ぶっていられるのも、今のうちだけです。快楽の虜となれば、戸川君が何
でも話してくれるでしょう」
「私も文宏も、隠し事をした覚えは無いがな」
「言い訳をしたって、もう遅いんです。てめえの悔しがるザマを見ながら、彼と
楽しんであげますよ。ま、私の綿密な計画に引っかかった段階で、お前らの破滅
は決まっていましたけどね」
 葉子は首を傾げたが、彼女の顔は無表情のままだった。余裕があるようにも見
える仕草に、闘志を燃やしてアルタが口を開いた。
307くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:16:05 ID:6Gor1b0R
 甘い吐息を文宏へ余さず届けるように、ぴったりと口が合わされる。
 舌先で口内を探るアルタへ、すぐに文宏も応じた。互いの舌の弾力を味わいな
がら、絡み合っていく。繋がる舌を通り、唾液が相手へと流し込まれ。扇情的な
眼差しで、アルタは文宏に分かるように喉を鳴らしてみせた。
「そういえば、この建物に問題があるんだったな。聞きたいのは、それか?」
 欠陥住宅なら対処出来んぞ、と言う葉子に返事は無かった。
 やり方を変えたのか、アルタは劣情を煽るような演技を捨てていた。両腕で文
宏の頭を抱え込み、必死になって口に吸い付いている。荒い鼻息と激しい舌遣い
が、広い室内に満ちていくようだ。
 目を閉じたアルタは、一心不乱に唾液を飲みつつ、自分の体を文宏に擦り付け
ている。抱き留める文宏の手が羽を邪魔していないのを確認して、葉子が訝しげ
に尋ねた。
「口が塞がっていても、返事は出来たはずだな」
「なんっ、何ですか。邪魔しようとしても、ふわわっ、そうはいきませんよ。て
めえはそこで、戸川君が快楽に堕ちるのを見物してれば良いんです」
「文宏より、お前の方が虜になっているように見えるぞ」
「挑発して離れさせようなんて、考えが浅いですね。こんなに気持ち良いのを横
取り、じゃなくて。戸川君を助けようという魂胆でしょうけど、くうっ、ひっか
かりませんからね。でも、飲む度に体が熱くなっちゃうのは、何故なんですか」
 それを聞いた文宏が、顔を離そうとする。彼の気配に気付き、アルタが愕然と
した目で必死になってしがみついた。
 前が乱れて転がり出た乳房が、シャツ越しに文宏の胸に押しつけられ。腰を引
き寄せる脚によって、合わさった股間の湿り気が伝わる。向き合うアルタの流す
涙に、文宏は腕から力を抜いていった。
「離れちゃ嫌です。なんでもしますから、もっともっと気持ちよくさせて下さい」
「あのな。文宏は、お前の疑問に答えようとしてるだけだろ」
 本当ですか、と見上げるアルタに文宏が頷く。おそるおそる離れたアルタへ、
文宏は唇の触れる近さで話し掛けた。
「怪しい科学者のせいで、正義の戦士とやらにされてね。僕の体液は、催淫効果
を持ってしまったようなんだ」
「だったら、こんなに体が熱いのは戸川君のせいです。責任取りやがれ」
 羽を震わせながら、アルタが再び口を合わせた。
 両手両足で抱きつかれた文宏が体勢を崩し、後ろへひっくり返りそうになる。
彼を抱き締めたままアルタが羽ばたき、ゆっくりと押し倒す。カーペットに横た
わった文宏へ、アルタは体を擦り寄せていった。
 服に遮られるのが、我慢ならなくなったのだろう。文宏のシャツを脱がし始め
るアルタを見ながら、葉子が二人へ声を掛けた。
「しばらく、かかりそうだな。その辺りを調べてくるから、終わったら教えろ」
 歩き去る気配に、見当だけで文宏が手を振る。アルタは目に嫉妬を宿らせなが
ら、その手を取って自分の服の中へと導いた。
 腕に伝わる細い腰の感触が、文宏の股間を苦しくさせる。満足そうに目を細め
たアルタは、脱がし終わった彼の裸の胸へと倒れ込んだ。
「ふあああっ、あんっ」
 肌同士が触れ合っただけで、アルタの羽が痙攣した。
 胸いっぱいに広がる乳房の柔らかさに、文宏の呼吸が荒くなる。ズボンと袴を
脱がせあった二人は、顕わになっていく脚を絡めた。アルタの内股を伝わる淫液
が、漲る陰茎の周りへと流れ落ちていった。
 腰を下ろしたアルタにより、触れ合う寸前まで近付く。待ちきれない様子の文
宏を押さえながら、歯を食いしばってアルタは囁いた。
「さっき私が言ったのは、全部嘘です。なんでもするというのは、あくまで戸川
君を欺く為なんです。今こそ、ふわっ、誓いなさ……あんっ」
 話の途中だが、我慢しきれなくなったのだろう。上体を起こした文宏が、アル
タの腰を掴んで突き入れた。
 膣内はまるで、菌類の棲息地のようだった。襞の一つ一つが、めくれ上がって
陰茎に巻き付いてくる。根元まで埋められたアルタの体内が収縮し、形を覚える
ように隙間なく密着していった。
「ふあっ、先走りだけで、こんなに美味しいなんて。やんっ、精液注がれちゃっ
たら、どうなっちゃうんですか。あ、ああんっ」
 アルタに吸い付かれた文宏が、気持ちよさそうに息を吐いた。
308くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:16:43 ID:6Gor1b0R
 彼女の頬を流れる涙に、前髪を上げて覗き込む。髪の毛まで真っ赤にさせたア
ルタは、悦びに緩んだ口の端から涎まで垂らしている。快楽に蕩けきった顔に屹
立を増しつつ、頬を摺り合わせた文宏は耳元へ囁いた。
「話の途中なのに、すまなかったね。それで、僕は何を誓えば良いのかな?」
「お願いします。戸川君の言う事を何でも聞きますから、いっぱいシて下さい。
いつでもどこでもブチ込める、あんっ、下僕でも何にでもなります」
「下僕なんて、僕の趣味じゃないね」
「だったら、下僕になんてなりませ、んっ、からあ」
 文宏が微笑んで口付けると、羽を大きく震わせてアルタが達した。
 肩以上に痙攣する膣内が、陰茎を撫で上げていく。腰の動きを大きくしようと
文宏が抱き寄せると、その手がアルタの羽の根元に触れた。
「ひあっ、だめえっ、溶けちゃう。ふああっ」
 ばたばたと羽が動き、はっきり感じるほどの風が吹き付けてくる。啜り泣く顔
を左右に振りながら、アルタは半開きの口から唾液を溢れさせた。
 慌ててずらした文宏の手に、今度は柔らかい尻の感触が伝わる。両腕でアルタ
を引き寄せて、文宏は彼女の膣内を存分に掻き回し始めた。
「それにしても、君の中は随分と深いんだな。奥まで届く気配すら無いよ」
「実は私、菌類なんです。この体は見せかけで、あふっ、中は全部そうです。な
ので、地球人でいう子宮は持っていません」
 言いながら膣内の菌糸が蠢いて、しっかり陰茎を受け止め始めた。
「でも、代わりに。中に注げば、ふあっ、私の体の隅々まで戸川君の精液が行き
渡りますよ。頭のてっぺんから、足のつま先まで。私の体内全てを、あなたの精
液で犯したくありませんか?」
「てけり、り」
「って、ちょっと待って下さい。さっきの怪しい科学者って、もしかし、んんっ」
 文宏に口を塞がれて、すぐにアルタも応じ始めた。
 舌を絡ませながら、激しく腰を打ち付け合う。羽ばたきで浮きかけるアルタを
文宏が抱き寄せると、それが注挿の勢いを増して二人に快楽を与える。射精感の
込み上げた文宏は、両腕を彼女の背中に回して羽の付け根を撫でた。
 喉を反らしたアルタの無数の羽から、可聴域を超えた音が発せられる。文宏は
陰茎を彼女の体内へ入れきって、絞り上げる菌糸に逆らわずに注ぎ込んだ。
 どくっ、どくどくっ
 流し込まれる精液を、アルタの体内が音を立てて吸い込んでいく。満足しなが
ら味わっていた彼女だが、萎える気配の無い屹立に、嬉しそうな笑みを浮かべた。
「満足するまで、シていいですよ。思う存分、注ぎまくって下さい。私の体のど
こを切っても、てめえの精液が出てきちまうぐらいに」
 じゅるっと飲み込んだ音を合図に、文宏が腰を突き上げ始めた。膣孔は彼の動
きに合わせて、どんな形にでも自由に変化する。行きつ戻りつする陰茎へ、襞は
アルタの手足と同じように、隙間無く密着し続けていた。

 文宏が満足するまで出し尽した頃には、アルタに体力の限界が来ていたらしい。
汗まみれで眠り込んだ彼女に服を着せ、文宏は葉子を呼んできた。
 時間のかかった事や匂いの凄さを、葉子が無表情で淡々と指摘する。しかし、
それ以上の感想は無かったようで。換気に窓を開けた後は、最近の文宏に起こっ
た事を聞きながら、アルタの目覚めを待った。
 半魚人、ユリの改造、他人に憑依する者。到底信じられない内容のはずだが、
話を聞く葉子に疑っている様子は無かった。
 差し込んだ夕陽で、部屋が赤く染まりかけた頃。ようやく目を醒ましたアルタ
は、一礼して話し始めた。
「落ち着いて、ようやく気付いたんですが。確かに私、てめえらに何を聞きたい
のか言っていませんでしたね。ごめん、日本語を作った人達。さて、謝罪も済み
ましたし、本題に入るとしましょうか」
「その前に、一つ聞いても良いかな」
 文宏が尋ねると、何故だかアルタはニヒルな笑みを浮かべた。
「いいですよ。なんだかんだ姦って、私の魅力に屈服したようですね」
「さっきも聞いたけれどね。なぜ、巫女服なのかな」
「私の種族は、ミ=ゴといいます。この国でミ=ゴ服を知ったので、我々の着る
べき服だと思ったまでです」
309くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:17:41 ID:6Gor1b0R
 間違っているか尋ねる彼女に、文宏と葉子は揃って否定した。三人は納得した
ようだが、文宏達がアルタの種族を『巫女』だと聞き取っただけだ。双方に少し
誤解もあるものの、特に何の問題も無く会話は続けられた。
「他に戸川君の照れ隠しが無ければ、先を続けます。てめえらは、私を尊び敬い
ながら正座して聞きなさい」
「この建物に何があるんだ。ざっと見回ったが、ただの廃業した博物館だぞ」
 いちいちツッコミを入れるのは面倒だと、葉子が聞き取りに入った。
「展示して無かったようですが、地下に蝋人形が置いてあるんです。その中に、
どうも不可解な物があってですね。自分で調べるのは危険なので、てめえらにや
らせようと思ったわけです」
「正直だな」
 葉子が松葉杖に手をかけて、ゆっくりと立ち上がる。そして、変わらぬ無表情
でアルタを眺めた。
「他人の名を騙って、平然としていられる図太い神経。色気仕掛けをしながら逆
に虜となるほど、行き当たりばったりな行動力。最後に、他人の命より自分の命
が大事だと言える勇気」
 ずばずばと欠点を指摘されたアルタが、一言一言に呻く。松葉杖と共に踏み出
す葉子を、引き留める余力すら残っていないようだ。
 しかし、葉子の口元は微妙に持ち上がっているように、見えない事も無かった。
「気に入った。協力してやる」
「へ? あ、なるほど。女まで魅了してしまうとは、私も罪作りですね」
 アルタは妙な自信に満ちながら、葉子を地下へと案内する。後に続く文宏は、
状況と無関係に爽やかな笑みを浮かべていた。
 歩く毎に夜が迫るように、夕闇が濃さを増す。
 階段を下りきったところで、入り口脇のスイッチを点けた。何度か瞬きした蛍
光灯が、地下室の中を照らし出した。
 大半が蝋人形で占められており、倒産するのも無理が無いほどの数が並んでい
た。アルタは二人を先導して、歴代のスターや架空の怪物達の中を進んでいく。
リアルなドラキュラを見ていた文宏達は、アルタに呼ばれて奥へと向かった。
 布で覆われた下に、冒涜的な彫刻の施された象牙の玉座が見える。二人が来た
のを確認して、飛び退きながらアルタが布を取り払った。
「これです」
 玉座に腰掛けていたのは、黒髪の女だった。閉ざされた三つの目を避けた長い
髪が、惜しげもなく晒された裸体へと流れている。四本ある腕と足の先は、蟹の
鋏のようになっていたが。常人の倍はありそうな胸も生命感に満ちており、よく
見なければ蝋人形とは気付かないだろう。
 葉子が手帳を出して、玉座を調べ始める。影で邪魔しないように気を遣いつつ、
文宏も隣へ屈み込んだ。
「プットニカ? 違うな。こっちか、メル=ブランだ」
「読めそうかい?」
 頷いた葉子を見て、ほっとしたようにアルタが息を吐き出した。
「別物だったみたいですね。特徴の口髭が無いので、違うとは思ってましたけど。
てめえらを招いた甲斐があったようです」
 手帳を参照しつつ読み進める葉子に、アルタが羽ばたきしながら近付く。玉座
に刻まれた文字を見ながら、葉子の肩を叩いた。
「他には何が書いてるんですか」
「少し待て」
 葉子は文字を指でなぞりながら、声に出して読み上げていった。
「うざっ、イエーイ。うざっ、イエーイ」
「あれ、どこかで聞いた気がします」
 小首を傾げたアルタが、心当たりを探る間も。葉子は解読した文章を、続けて
口に出した。
「イカア ハア ブホウ−イイ ラアン=テゴス クトゥルウ フタグン」
 アルタの髪の色が、ピンクから白へと一気に変わる。青ざめた顔で彼女は止め
ようとしたものの、葉子が読み終える方が早かった。
「ラアン=テゴス ラアン=テゴス ラアン=テゴス」
 後退るアルタがドラキュラを倒し、地下室に蝋の割れる音が響く。葉子に手を
貸して玉座から離れ始めた文宏は、骨を削られるような感覚を味わっていた。頭
に凍った錐が刺されたようで、全身へと冷たさが広がる。さっきまで蝋人形だっ
たはずの女が、圧倒的な存在感を放ち始めていく。
310くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:18:19 ID:6Gor1b0R
 そして、彼女が目を開いた。
 逃げ出したアルタの悲鳴が、すぐに途切れた。玉座はまるで、元から誰もいな
かったように空っぽだった。
「止せ」
 走り出そうとした文宏の腕を掴んで、葉子が引き留める。
 無表情のままだが、顔から血の気が引いていた。強張った指は力が入り難そう
なものの、掴む力を緩めなかった。死人じみた二人の目が、互いを見つめ合う。
文宏が頷くと、葉子は首を振りながら手を離した。
「恨むぞ」
 その呟きを背に、文宏は蝋人形達の間を駆けていった。
 微かな羽音を頼りに進むと、すぐにアルタと女に追い付いた。片手でアルタを
吊り上げた女を見ながら、床を蹴った文宏が声を張り上げた。
「やめたまえ!」
 訝しげに振り返る女の腕に、文宏が手を伸ばす。彼が何をしようとしてるのか
を見て、アルタが激しく羽を震わせた。
「逃げるんです。このウシ乳女は、メル=ブランなんかではありません。ラーン
=テゴスという、てめえごときが何やっても相手にならない化け物です」
「あら、私はメル=ブランよ?」
 文宏の頭ぐらいありそうな胸を揺らして、彼女は悪戯っぽく微笑んだ。
「ラーン=テゴスにだって、個体名ぐらいあるもの。ま、それはそれとしてさあ。
胸が大きいのは、本当の事だから構わないけど。あたしみたいな良い女掴まえて、
化け物ってのは無いわよねえ」
 鋏に力が込められ、アルタの首への圧迫が増す。羽をばたつかせるアルタを見
て、文宏の手がメルの腕に掛かった。
「僕は、やめろと言っているんだ」
「あたしは別に、このミ=ゴを殺す気なんか無いわよ。悲鳴を上げて逃げたから、
食べ物と間違えただけ」
 こいつら不味いしね、とメルが笑う。だが、手を離そうとしない文宏へ、不快
そうに目を細めた。しばらく、アルタの羽音だけが響いていたのだが。何の予備
動作も無しに、メルが手を振り払った。
 咄嗟に庇った文宏の腕が切り裂かれて、血が大量に飛び散る。傷口を押さえて
呻く文宏へ、メルは冷たい笑みを浮かべた。
「首を刎ねるつもりだったのに避けたのは、誉めてあげるわ。でもね、あたしに
意見したいなら、もっと筋肉をつけてからにしなさい。男は筋肉よ。分厚い胸板
も、逞しい上腕二頭筋も無しに、女を口説けるとは思わない事ね」
 メルはそう言って、口の周りの返り血を舐め上げた。
 彼女の黒髪が生き物のように動き、大きな乳房や下腹部に浴びた血を吸い取っ
ていく。松葉杖をついてきた葉子は、油断無くメルを見ながら文宏へ声を掛けた。
「出血が酷い。早く手当しなければ、死ぬぞ」
「大丈夫さ。もう止まった」
 傷口から手を離して、文宏が立ち上がる。葉子は不審そうに手を伸ばしたが、
血で濡れた彼の腕を調べて納得した。
「さっき言っていた、ユリとかいう樽女の改造か。便利なものだな」
「樽女?」
 訝しげに口を挟んだメルへ、文宏は爽やかな笑顔を返した。
「物知りの友人によると、エルダーシングという種族だそうだけどね。その彼女
の薬で、僕はシャ=ガースとやらになったらしいんだ」
「ショゴス、か。面白いじゃない」
 メルが好戦的な笑みを浮かべると、軽く肩を竦めて文宏が言った。
「怪我の治りが早くなる他にも、変化はあったんだが。どうやら、あなたには効
かないらしい。アルタを連れて逃げる時間ぐらい、稼げると思ってたんだけどね」
「お前は、もう少し後先を考えて行動したらどうだ」
 葉子に叱責され、文宏は頭を掻く。場違いな雰囲気だった二人は、物の落ちる
音にメルの方を見た。
 俯くメルは髪に覆われて、表情が分からない。解放されたアルタの咳き込む音
だけが、地下室の壁に響いていた。びりびりと肌を刺激する緊張感へ、必死な羽
ばたきが割り込んだ。
「逃げて!」
 咄嗟に文宏が葉子を突き飛ばし、彼らの間を風が吹き抜けた。
311くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:19:09 ID:6Gor1b0R
 蝋人形を何体か倒しながら、受け身を取った葉子が文宏を探す。蟹鋏で両手両
足を床に拘束された彼は、のし掛かるメルと顔を見合わせていた。
 釣り鐘のような乳房が、振り子のように大きく揺れる。メルの六本の腕のうち、
自由な二本が文宏へと迫っていく。駆け寄ろうとしたアルタは、松葉杖で進路を
塞ぐ葉子に羽をばたつかせた。
「てめえは、戸川君が心配じゃないんですか」
「よく見てみろ」
 メルの腕が文宏のシャツにかかり、ボタンを全て弾き飛ばした。
「文宏の体液には、催淫効果があるんだろ? 唾液や精液もだが、涙や汗や小水
だってそうだ」
 さっき体験したアルタが、戸惑ったように床の二人を見る。文宏のズボンのベ
ルトが切られ、ファスナーが下ろされていく。ゆらゆらと揺れる乳房が文宏の胸
に触れ、接地面を増していった。
「そして、血もな」
 アルタは文宏へ顔をぐっと近づけて、唇を重ね合わせた。

 ねっとりと口内を這い回る舌に、文宏の目が焦点を失い始めた。余裕たっぷり
なメルの目を見て、彼女の舌を押し返す。絡み合う舌を通して、互いの唾液が相
手へと流れ込んでいった。
 催淫効果があるのは文宏の体液だったはずだが、どう見ても彼の方が感じてい
るようだ。
 質量を持って潰れる、迫力たっぷりの胸だけではない。メルの唾液の甘さや、
肌触りの滑らかさが、今まで文宏が経験した事が無いほどの快感を味合わせる。
だから、ずらされた下着から飛び出した陰茎は、腹につくほど反り返っていた。
 唇を離したメルは、彼女を求める文宏の舌先にキスしてから言った。
「筋肉はいまいちだけど、こっちの方は合格よ」
 そっと撫でる蟹鋏の間で、びくびくと陰茎が痙攣する。メルは先走りを伸ばし
ながら、大きさと硬さに満足そうな笑みを浮かべた。
「君が筋骨隆々ならまだしも。血なんかで高ぶらされたのは、かなり癪なのよね。
でも、こんなになっちゃって可哀想だし。何より、あたしがシたいから入れてあ
げるわ」
「助かるよ。このまま放っておかれたら、どうにかなってしまいそうさ」
「素直でよろしい」
 再び舌を絡めつつ、メルの手が陰茎をゆっくりと持ち上げる。もう一つの蟹鋏
によって広げられた陰唇から、よだれが陰茎へと伝い落ちた。メルは互いを愛液
で繋げながら、腰を落としていった。
 下の唇に先端が触れただけで、文宏が呻き声を上げる。我慢出来なかったのは
メルもらしく、そのまま一気に迎え入れた。
 どくんっ、どくどくどくっ
 膣孔を通る途中で達した文宏が、精液を浴びせながら奥へと注ぎ込む。メルも
背中を震わせながら、ゆっくりと腰を回して射精を促し続けた。
 アルタと姦り尽くした後だというのに、大量の精液が吐き出される。かなり長
くかかったが、またすぐ陰茎は限界を迎えようとしていた。
「これは、うっ、凄いね」
 中が巻きついてくる、アルタのような特殊な膣ではない。構造自体は、人間の
女と変わらないようだが。触れ合った部分全てから、文宏は底知れないほどの快
楽を味合わされていた。
「いっぱい、気持ちよくなっていいのよ。好きなだけ、私の膣内に出しなさい」
 途中で動きを止めたメルが、少し反対に腰を捻る。それだけで文宏は射精し、
子宮口へと精液を浴びせかけた。
 子宮へ流し込まれる量が物足りなかったのか、メルが根元まで陰茎を飲み込む。
子宮口に触れたのを感じた先端から、再び精液が噴き出していった。
「ただし。私が満足するまで、離してあげないけどね」
「ぐ、あくっ、うわあっ」
 大きく喘ぐ文宏の睾丸を、蟹鋏が優しく転がす。リズミカルな動きに合わせて、
文宏が達し続ける。苦しげにもがくが、挟まれた両手両足は全く動かない。血を
滲ませながら首を振る彼に笑いかけ、メルが上下に動き出した。
 擦り上げる襞に高められては、奥を突く度に射精を繰り返す。連続する絶頂に
文宏の手足が細かい痙攣を始め、喉から掠れた声を洩らすだけになっていく。
 その上で、嬌声を上げながらメルが腰を振っていた。
312くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:20:05 ID:6Gor1b0R
 たまらなくなったように、アルタが松葉杖を押し退けて飛び込む。髪を白っぽ
く変化させながらも、ピストンを止めようと肩へ手を伸ばす。だが、瞬時に伸び
た蟹鋏によって、両手と喉を押さえられた。
「あんたねえ、人の情事を邪魔しないでくれる?」
 ぐっと喉を押されたアルタの頭が、後ろへと傾く。それでも、彼女の目はメル
を睨み続けていた。
「何が情事です。戸川君が死にかけている事ぐらい、見れば分かるでしょう。胸
にばかり栄養がいって、三つもある目が全て節穴とは、使えない奴ですね」
 更に力が込められると、アルタは言葉にならない羽音を立てた。足をばたつか
せる彼女を見ながら、冷たい目でメルが忠告した。
「よっぽど、死にたいのかしら。次は、殺すわよ」
 腕が振られて、アルタが蝋人形に叩きつけられる。物の壊れる音を掻き消して、
腰を打ち付ける音が再び響き始めた。
 メルは睾丸と根元を擦りながら、胸を別々の手で揉みしだいた。両手が自由に
なったものの、声も出せなくなった文宏に動く気配は無い。射精の度に仰け反る
メルが、彼の生存を知る唯一の手段だった。
 白目を剥いた彼を見て、意を決したアルタが飛び掛かろうとする。だが、彼女
の前を再び松葉杖が遮った。
「奴を見殺しにする気ですか」
「彼女も言っていたが、野暮というものだぞ」
「てめえは、あれが何なのか分かってません。ラーン=テゴスは、単なるマッ
チョ好きの吸血鬼では無いんです。かつてユゴスに君臨しやがった、れっきとし
た神なんですよ。あんな化け物と性交して、人間が生きていられる訳が無いで
しょう」
「少し冷静になれ」
 言い返そうとしたアルタは、葉子の指差す先を見て羽を止めた。激しいメルの
腰使いによって、彼女の豊満な胸が大きく揺さぶられている。
 その乳房を、下から伸びた手がしっかりと掴んだ。
 文宏は死にかけていたのが嘘のように、両手で乳を揉み込んでいく。それに気
付いたメルは、四本の腕で彼を抱き寄せた。
 上体を起こした文宏が、乳房を弄りながら腰を突き上げる。メルは足を拘束し
ていた蟹鋏を離し、床に突っ張ると。対面座位になって、甘い声を大きくさせて
いった。
「何事ですか」
「切られた傷が、ああまで簡単に塞がるんだ。死にかけるほど絞り取られてから
回復しようと、さして驚く事では無い」
 淡々と答える葉子を見て、何やら悔しげにアルタは羽を唸らせた。
「しかし、単なる回復ではないらしいな。さっきまで何も出来ずにいた文宏が、
今は責め返している。シャ=ガースというのは、そういう物なのか?」
 尋ねる葉子に、返事は無かった。訝しんだ彼女は、嬌態に見惚れるアルタに軽
く息を吐いた。
 メルは大きな乳房で文宏の顔を挟み、たぷたぷと圧迫する。文宏は乳首を弄り
ながら、柔らかさを堪能していたのだが。少し顔を離すと、両方の先を摘んだま
ま目の前に揃えて、口に含んだ。
 黒髪を振り乱すメルが、吸われる度に膣を締める。射精を繰り返す文宏へ、メ
ルは更に胸を押しつけながら囁いた。
「ねえ? どれだけ絞っても、あんっ、母乳が出ないのは勿体ないよね」
 こんなに中身が詰まってるのに、とメルが乳房を揺らす。
「君の子種で、出るようにしちゃいたくない?」
「てけり、り」
「いい、あはっ、いいわ、そうよ。いっぱい注いで、卵巣の中まで君の精液で満
たしちゃいなさい。母乳が出るようになったら、たくさん飲んでいいわ。その為
にも今は、ああんっ、私の子宮に君の精液を飲ませてね」
 文宏の手がメルの腰に回り、後ろから子宮を押さえて抱き寄せる。一滴も零さ
ず流し込もうとする彼を、陰唇が嬉しそうにくわえ込んでいた。
「ふふっ、さっきより凄いわよ。こんなに、私を孕ませたかったのね。いいわ、
あんっ、たっぷり注いで。筋肉は物足りないけど、君の子供なら産んであ、げ、
る」
313くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:20:46 ID:6Gor1b0R
 母乳を出す役割を果たしたいのか、つんと尖った乳首が文宏の体の上を撫でて
いく。奥から精液が溢れそうになると、すぐに陰茎が子宮口を塞いで注ぎ足した。
かなりの量が流し込まれたからだろう。二人の粘膜が擦れ合う音に混ざって、子
宮の中からの水音がはっきりと響き始めた。
 自慰に耽ろうとしたアルタは、不意に自分が何をしているかに気付いたようだ。
頭を何度か振って、彼らの方へと羽ばたいていった。
「私にも注いで下さい。子宮なんかよりも、ずっと多くの量を流し込めますよ」
 アルタが巫女服をはだけて、文宏にくっつきながら唇を合わせる。彼の指を自
分の陰唇へ導き、味を思い出させながら誘いをかけた。メルに譲る気は無いらし
く、深く繋がった先を子宮口で刺激しつつ腰を回す。
 二人を押し倒した文宏が、交互に挿入し始めたのを見ると。嬌声渦巻く地下室
を、葉子は後にした。

 葉子が一階に戻ると、既に辺りは真っ暗になっていた。薄暗い室内に、絵の額
や彫刻などの影が幾つか見える。前の道路を通る車が、ヘッドライトの光を横切
らせていった。
 木製の椅子が揺れながら、軋んだ音を立てる。その上から、歌うような声が聞
こえてきた。
「にゃる、しゅたん。にゃる、がしゃんな」
 アンティーク調の椅子に座った人影は、何かの作業をしているようだ。松葉杖
をつきながら葉子が近寄っていくと、気配に気付いた相手が慌てて振り返った。
 アルタの操っていた黒いメイド服の人形が、あたふたと困った末に愛想笑いを
浮かべた。操り糸を外していたらしく、手が中途半端な位置で固まっている。葉
子の無表情に誤魔化せないと悟ったのか、椅子の上に立ち上がって指をつきつけ
た。
「よく見破ったわ!」
 動き始めた彼女は、人形に見えたのが不思議なくらいだった。
 小柄な体や、細い手足からも、せいぜい中学生だろうか。挑発するようにボク
シングの真似をしているが、効果音を口でつける辺りも子供っぽかった。
「まさか、ばれちゃうなんて。我ながら、完璧な変装だと思ってたのに」
「文宏は一度だけだが、私は貴様に三度も会ったからな」
「貴様、じゃなくて名前で呼んでよね。あ、そうだ。変装を見破った御褒美とし
て、気軽に『ニャル様』でいいよ。ここまで気易く呼ばせるのは、最近じゃ文宏
君ぐらいしか許してないんだから」
 感謝しなさいと言って、ニャル様が薄い胸を反らす。可愛らしい仕草だが、葉
子の表情は欠片も動かなかった。つまらなそうに口を尖らせたものの、表情を入
れ換えてニャル様が尋ねた。
「参考までに、どうして分かったか教えてくれる?」
「線が滲んでいた」
 口元へ手をやったニャル様は、脇の線をなぞってから指を見た。
「うわ、盲点だったよ。次の機会があったら、水性じゃなくて油性にしないと」
 ありがとね、と帰ろうとしたニャル様が、椅子を蹴飛ばされてよろめく。背も
たれに捕まってバランスを取っていたものの、足を滑らせて放り出される。
 そして、椅子の上で足を組み替えた。
 落ちる物音も、途中で軽業を行った様子も無い。ずっと椅子に座っていたかの
ように、彼女は平然としている。対する葉子も表情を全く変えず、淡々とした声
で尋ねた。
「狙いは何だ。貴様からすれば、我々など感心を払う価値すらあるまい」
「そんなこと無いよ? 私はアザトース様の意志に忠実だからね。全宇宙のあら
ゆる物が、興味の対象なの。だって、この宇宙に生まれた全てには、やるべき事
があるんだから」
「私が聞きたいのが何か、分かっているはずだ」
「ああ、それなら心配いらないよ。私を一度殺したからって、文宏君に復讐しよ
うなんて考えてないから。なにせ、ほら、こうして生きてるしね」
 ニャル様は明るく笑って、悪戯っぽい表情で続けた。
「むしろ、手助けしようと思ってるぐらい」
 止めたいようだが、どうにもならないと分かっているのだろう。汗の滲む掌を
握り込みつつ、葉子はニャル様を見据える。死んだ魚のような瞳に、椅子から立
ち上がる黒いメイド服の少女が映った。
314くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/17(土) 01:21:28 ID:6Gor1b0R
「もうすぐ、目覚めるわ」
 最後に微笑んで、ニャル様が消え去る。無邪気で残酷な、悍しいほどに圧倒的
な美。肌寒さを感じた葉子は、頭を振って残された操り糸を見た。しかし、いく
ら眺めても、何が目覚めるかなど書いてあるはずが無い。
「山田先生が生きていて下されば、な」
 軽く息を吐いて、葉子が夜空へと目を向けた。
 更に激しくなった地下の喘ぎ声が、辺りにまで響き始める。そんな音の中にい
ながらも。暗がりに佇む葉子の姿は、とても凛々しい物だった。





――――――――――――――――――――――――――――――
シリーズ構成が出来たので、連載します
全、八回か九回の予定。次はまた、時間を見つけてぼちぼちと


<以下、簡単な用語解説と、原典での造形紹介>

山田教授:祖父はアメリカで医者をやってた
ミ=ゴ:「ユゴスからの者」
 人間ぐらいの大きさの、ピンク色をした蟹か昆虫のような生物
 顔は何本もの触手によって、螺旋状に覆われている
 外科手術が得意で、人間の脳を取り出しては缶詰めにしてユゴス星へ持ち帰る
ラーン=テゴス:「無限にして無敵なる者」
 四メートルほどの球体に、六本のカニバサミつき足を持つ旧支配者
 頭部に三対の魚眼とエラ。長い鼻で獲物を捕獲し、全身の黒い触手で血を吸う
 悲鳴を上げながら走り回るマッチョの亜人が食料。出身地はユゴスらしい
プットニカ←、アルタ・ヴェグ、メル=ブラン:サカオタなら分かるが、全部蟹
うざ いえい〜:ラーン=テゴス召喚の呪文
にゃる しゅたん〜:ニャルラトテップの儀式の呪文
315名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 02:00:11 ID:AgWj08Ax
316名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 14:53:16 ID:cwCN7+sH
アルタたんのダメな子っぷりや人間2人の飄々とした様に萌えまくりでした。GJ!
317名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 23:25:38 ID:P7YACYmU
>>314
やばい…圧倒的にGJです!
エロいし萌えまくりとしか言えなひ(*´Д`)勝手にものすごく期待してお待ちしてしまいます
318名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:48:27 ID:D52+cebP
文宏はもう一種の兵器ですねwGJ!
319名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 02:32:06 ID:KXXvSNxO
連載中断してる方。続きプリーズ。
320名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 03:19:40 ID:p/KGDjQh
結構あるよね完結されてない物語
楽しみ楽しみ
321名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 07:46:34 ID:Xa6CTZhs
そろそろまた猫の話も読んでみたいのぅ
322名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 09:13:50 ID:KXXvSNxO
で、時々思い出したように出て来るんだよな。>完結せん
323名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 10:44:58 ID:yGmhcrZS
マボさんの闘技場の続きが読みたい。
今のままではまるで「茶碗の中」。
324くなさん ◆DAYgAM2ISM :2005/09/18(日) 14:08:50 ID:gxrNh/85
レス下さった方ども〜
ガールン断章は本番に拘るつもりすから、特徴を捻り出すのが少し大変
エロかったみたいで、ひと安心です

>未完結
色々ありますわな、本当
分からなくも無いすが、区切りの良いところまでは読みたいすよね
325VFの手記:2005/09/19(月) 02:13:57 ID:YRKBsii0
究極に近い美貌にもかかわらず、鉛色の肌と縫い目だらけの顔は人に似ているが故に、却っておぞましい。
私が驚愕のあまり動けずにいると、薄汚れた男ものの服を着た“少女”は、不意に私を担ぎ上げると森の中を疾走した。
“少女”は私を軽々と抱えたまま茂みを抜け、急斜面を駆け登り、断崖絶壁の端を駆け抜けた。なんという怪力か。私は恐怖のあまり身動きできずにいた。
やがて山奥の小屋に辿りつくと、扉を開けて“少女”はようやく私を下ろした。
そして驚くべきことに、“少女”は人間と同じように流暢に言葉を発した。
この怪力も頑丈な身体も、私がそう作ったおかげだ。そう、“少女”は語った。
それから“少女”は私に対し、今までの出来事を語った。

“少女”が初めて気付いたのは、森の中だった。彼女は周囲の状況も認識できず、身に纏っているのは私のコートのみ。
しばらくは獣の様に森をさ迷い、食物を探して食うという日々を過ごした。時折人間に出会う事はあったが、それは例外無く逃げるか襲ってくるかした。
恐らくは、死人色をした継ぎ接ぎだらけの肌に恐れをなしたのだろう。
水面で見た自分の姿とさして違わない存在、それに追い立てられて“少女”は強い孤独感を感じたという。
そして彼女は恐れられる原因を探った。即ち“少女”と人間の違いを。
それはまさに狂気だった。ああ、何と言う事か、私が死体に対してしたように“少女”は人間を解剖したのだ。理想の身体として賦与した強靭さと、その余禄として得た怪力を振るって。
そう、最近世間を騒がせた殺人鬼は、この“少女”だったのだ。
“少女は”何人も調査――なんと忌まわしい事か――したものの、根本的な違いがわからず、やがて生きた人間の観察に移った。
“少女は”犠牲者から奪った服を身に纏い、街をうろついた。往来の人々を眺め、家に忍び込み、その会話を聞いた。理想の肉体の一部として私が与えた優秀な頭脳は、すでに“少女”に人間の言葉を憶えさせていたという。
その間何度か“少女”の正体はばれたが、人間を学び狡猾さを憶えた彼女は、騒ぎにならぬようその哀れな人々を――なんということだ――始末したという。
やがて学び舎に忍び込んだ彼女は、屋根裏で授業を盗み聞きするうちに文字を覚えた。それが私との接点を作ることになった。
“少女”が物心ついた時に身に纏っていたコートのポケットには、私の研究日誌と故郷へ送るはずだった手紙が入っていたのだ。
“少女”は造物主たる私の存在を知り、私の居所の唯一の手がかりである、手紙の宛先へ来たのだという。
ああ、なんと言う事だ。かけがえの無い弟の死は、私自身が招いたことなのだ。
一方“少女”は、幾人もの人を殺めたことをさして意に介してはいないようだった。
私は“少女”に対して怒鳴った。弟を、人々を殺したことを。が、“少女”はそれを理解できなかった。
やはり人の手によるもの、神の御手による人間と違い、その身体に魂を、人らしい心を持たないのだった。
326VFの手記:2005/09/19(月) 02:15:43 ID:YRKBsii0
私は目の前の人型の存在に対して、そして驕りからそれを産み出して自らの罪深さに、恐れおののいた。
私は“少女”を憎んだ。が、この怪物相手に徒手空拳では何もできはしない。
“少女”は満面の笑みを浮かべてこう言った。造物主たる私ならば自分を、人外の“少女”であっても受け入れてくれるに違い無いと。
このような化物を存在させてはならない。私は彼女の始末を決意した。
私が一旦家へと帰らせてくれるよう頼むと、彼女は翌日の再会を約束して素直に私を返してくれた。
翌日、私は村外れの小屋で待っていた。既に準備は終えてある。あとは“少女”をおびき寄せて火をつけるだけだ。
二人の生活の用意がしてある。そう“少女”に告げると彼女は喜んで小屋の中へと入った。素早く鍵を閉め、私は油の染みた小屋に火をつけた。
しかし“少女”の頑強さ、怪力は私の予想をはるかに上回っていた。辛くも脱出した“少女”は復讐を誓い、私を殴り倒し気絶させた。
やがて私が意識を取り戻した時、全ては終っていた。家族も友も、村の人間は総て逆殺されていたのだ。
嘆き悲しむ私の前に少女は現れ、嘲った。これで私も孤独だと。
そして私の憎悪に満ちた復讐の日々が始まった。高山へ、孤島へ、アジアへ、アフリカへ。“少女”は様々な地へと逃げ、私もそれを追ってそれらの地を渡り歩いた。
“少女”は必ず私の前に痕跡を残した。怪力で引き千切られた人や動物の姿、無気味な屍美女の噂、時には谷の向こうへ直接姿を表すこともあった。
やがてこの極地へと辿りついた時、“少女”は高らかに宣言した。ここなら誰もいないと。そう、私はおびき寄せられていたのだ。
“少女”は私を自分の伴侶とすべく、心なきものとして知恵を駆使したのだ。私の知己を虐殺し、孤独にした。そして私の心を彼女への思い――他の者のことを考えられないくらいの憎悪だ――で満たした。そして挑発して自分を追わせた、二人きりになれる場所まで。
“少女”は私の足を折り、縛り上げ、近くの小屋へ監禁した。
麻酔もなく、治療も出来ず、骨折の影響で暫くは高熱が続いた。その間、“少女”は私に最低限の看病と身の回りの世話をした。
やがて骨折が治りはしたものの、骨が歪んでくっつき、筋肉も萎えたため、私は既に歩ける状態ではなくなっていた。
ここは極寒の地、小屋の外へ出れば長くはない。しかも足の不自由な私は安全な場所まで辿りつくことは不可能だろう。もはや、私はこの“少女”の囚われ人なのだ。
それから、地獄のような日々が続いた。“少女”は一人の女として、私の身体を求めてきたのだ。
なんというおぞましさ。それは家族と友人の仇であり、私の過去の傲慢の罪の象徴であり、そしてだれからも追われる姿の化物なのだ。
顔も身体も、私の理想の形はしてはいるが、それを構成するのは腐ったような色合いの肌。しかも無数の醜い縫い目が百足のごとく全身を這いまわっている。さらにその肌は継ぎ目をはさんで微妙に色合いが異なり、しこりの様な違和感を産み出す。
私を見詰めるのは、黄色く濁った白目に囲まれた、曇った瞳。私への思いを告げる唇も、押しつけられる乳首も、私を咥え込む性器も、総てが固まった血のようなどす黒さ。
私の世話をする手の爪も白く濁りはしているが、その下の気持ち悪い青黒く変色した皮膚がはっきりと透けている。
なまじ美少女の姿をしているからこそ、余計におぞましい。
もはや私は、この忌まわしい人型の肉塊による陵辱に耐えられない。このような拷問の日々が続くのならば、“少女”が留守の間にいっその外へ出て自らの命を絶つことにしよう。
327VFの手記:2005/09/19(月) 02:16:49 ID:YRKBsii0
VFの手記はここで終っていた。
あまりにも奇怪な、絵空事としか思えない内容に、私はこの男の正気を疑った。結局男は回復することなく、既にその命は潰えていた。
と、甲板で騒ぎが起こった。顔を出してみると、隊員達が向こうの氷原を指して騒いでいた。昨日の犬橇が来たらしい。
見ると、犬橇の人物が立ち上がったところだった。極地に似合わぬ薄着をした奇怪な者だった。
それは完全とも言えるほど美しい顔貌をしている少女ではあったが、遠目でもその皮膚は死者の様に血の気がなく、どす黒く変色していたのがわかった。
“少女”は吠えた。極地の風の極寒のような悲しみと、暗黒の深海のような絶望と、の灼熱の太陽のような愛情の入り混じった叫びだった。
「あの人は死んだ。あたしの造物主は死んだ。私のただ一人の人は死んだ。あたしにはわかる。
 なぜだ。なぜ死ぬなら私と共に死んでくれない。なぜあの人はあたしを残していく。
 あたしは一人だった。一人で生まれ、一人しかいない。だから、だからあたしが頼れるのはあの人しかいなかった。
 なのに、なんで、なんで、あの人はわたしを連れて行ってはくれなかったのだ」
折りから吹だした吹雪によって、“少女”の姿と声はは雪原へと消えていった。
                               <了>
328名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 02:22:44 ID:YRKBsii0
269の答えな訳です。
ほぼ原作まんまでやってみましたが、
あーなんか疲れてるせいかやっぱ気が入らなん。
329名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 10:56:13 ID:QUGrhSnp
やはりエロはほとんど有りませんでしたが、なかなか楽しめました。結末がなんだか物悲しく、少々グッと来ました。何はともあれGJ!!
330名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 13:40:47 ID:LCHybKQb
謎かけとやらが全然謎かけにもなってないし
楽しんで読んだ後に「気が入らん」とか言われると萎えるよ
331名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 15:02:44 ID:7UTl20WT
そもそも全然楽しめないんだが。
332名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 15:14:55 ID:Aky/AfCl
エロパロなのにエロないし……つまんねぇし… いや,エロ無くても面白いのとかあるけどコレは…
333名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 15:57:50 ID:qDg/5uw1
一気に冷めたな…。
334名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 16:37:45 ID:7UTl20WT
>325
氏ねやヴォケ
335名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 17:29:40 ID:18Z176my
えっ?
マジ面白いじゃん。
こういうタイプの作品結構好きだよ。
336名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 17:47:16 ID:WahQmVE6
月厨の俺にはたまらない作品だったわけだが…
337名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:14:26 ID:TimJ7KYq
読む以前に読みづらさの方が前面に出ているので、不読とさせて頂いた。
精進されよ
338名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:30:56 ID:EqWOl4D8
要はエロシーンをもっと濃厚に描き出せ!ってことじゃないの?
339魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:34:37 ID:AqNjBAB4
明治二年、西暦にして1869年、
一人の少年が異国の空の下、深い森の中で道に迷っていた。
「…黒海とかいう海に出た方が天竺まで早いと思ったんだけど……」
少年はふと視線を感じ、荷物と刀を片手に下ろしたマゲを後頭部で無造作にくくいた尾っぽをなでながら辺りを見渡し、
止まったことで疲れの出た少年は倒木に座るというよりもへたり込んだ少年は呟く。
元々西洋医学に興味が有り、その為に蘭語をやってた彼はちょっとした縁でいち早く西洋文化に触れ好奇心にかられるまま、
家出から密航の放蕩息子コンボを発動し一年以上、東洋人への差別も何のその図太く欧州をふらふらして見て回り折角なので天竺、清を見てやろうと東に向かった。

……までは良かったのだが、
ここに来て彼の旅は今までにない危機を迎えていた。
トランシルバニアとワラキアの間に横たわる山を越えようとした彼は、かれこれ2週間迷っていた。
おまけに生水が原因か、下痢を起こして5日、
降雪こそまだだが、10月の夕暮れ時の冷えた空気は容赦なく少年の体温を奪って行き、
「……あ…ふぁ」
体温の低下は急激な眠気となって少年を襲う。
「…まいったなぁ」
少年は気温の低下する時間に体を休めてしまったことに遠のく意識の中で後悔し、
眠気に抗おうと欠伸をかみ殺すが、すでに弱りきった彼の体はその程度で眠気に抗うことが出来ずに彼の意識は睡眠の深淵へと沈んでいった。
340魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:38:34 ID:x4dR8I0m
少年が気を失うように眠りについてから2日。
「…ん……うん…」
少年は、凍えることなく目を覚ます。
「…ふぁあ〜〜…って、ここは?」
久しく遠ざかっていた穏やかな目覚めから序々にはっきりと覚醒し状況を認知し始めた彼の頭に疑問符が浮かぶ。
目に差し込む暖かかな日差しはガラスの窓を通して降り注ぎ、彼の体は清潔な布団と毛布に包まれている。
少年が目覚めたのは明らかに眠りについた森でなく民家のベッドであった。
「……助かった?」
感慨深げに呟やいた少年が体をベッドから起こしベッドから抜け出そうとすると、
「まだ……寝てないと駄目です……」
少年はその小さな言葉と同時に横から急にベッドに押し戻された。

「っ…」
その突然の出来事に特に痛みがあったわけでないが、驚いた少年の口から息が鋭く洩れる。
「あぅっ…ご…ごめんなさい」
その少年の声に反応し、横から押さえた力が緩み先ほどと同じく小さくな声が少年の耳に届く。
簡単にベッドに押し戻され身体の疲労を実感した少年は大人しくベッドに戻されたその姿勢のまま、自分をベッドへ押し戻した主を確かめるために声の方に首を捻る。
「あ…痛かったですか?」
そこには、片手を少年の肩に乗せたまましきりに心配しおろおろとする少女が居た。
341魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:41:58 ID:fhggREDV
少女が視界に入った瞬間、少年の心臓の鼓動は跳ね上がった。
陽光に透け輝く褐色の髪、
翠玉のような瞳、
少し赤みがさした白い肌、
西洋人が東洋人の彼を自分たちと何か別の生き物と感じるように、彼にも奇異な物としか感じられなかったはずの西洋人を構成するパーツのはずなのに、
何故か彼女のそれは一目で少年を虜にしてしまった。

少女は、少年のそんな様子に気づかずに彼が大人しくベッドに収まったので彼の肩を押さえた手を離すと、脇に置いてあった皿を両手で彼に差し出す。
「あの…これ……」
たっぷり入った液体の注がれたその皿は少年の目の前に差し出された瞬間、たぷんと揺れ臭気を放ち、
「いつっ」
その異様な臭気は少女に見とれる少年の目に染み、彼を現実に引き戻す。
我に帰った彼は、ようやくに状況を理解し口を開く。
「…君が助けてくれた?」
「はい…その…庭先で疼くまってましたから」
少女は少年の質問に、そっと窓の外を指さしながら呟くように小さく答える。
「なるほど……」
すぐ近くにある家に気づかなかったのは可笑しいが、確かに少女の指さす先に窓辺に黒猫の寝ている窓があり、
そこから自分が座った倒木が見えると納得した少年は、窓から視線を外し少女に向き直し、
「有り難う」
と助けられたことに対して素直に礼を述べると、
「…はい…それで、その……これ、栄養があるので……」
少女はうつ向いていた顔を少し上げると、再び先ほどの皿を差し出す。
「……ああ、栄養ね……因みに材料は何?」
助けてくれたんだし別に毒ではないだろうと、怪しげな臭いに怯みながらも皿を受け取った少年は、なるべく表情を崩さないように心がけながら彼女に問いかける。
「き…聞かない方が良い…と、思います…」
少年の問いかけに少女は、突然に慌てながら答えるが、直後に
「イモリの心臓のスープに蝮の血と潰した肉、各種薬草を加え、最後に揚げたゴキブリをすり潰した粉末を振りかける」
少女が答えなかった皿の中身の解説を横から、いつの間にか日当たりの良い窓辺から少年の寝ているベッドに移動していた黒猫が答える。
342名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 18:44:40 ID:EqWOl4D8
試演
343魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:45:44 ID:B87ss3+F
「ハウさんっ!しゃべっちゃ駄目って言ったじゃないですかっ!!」
唐突に喋り出した黒猫に、少女は慌ててベッドの上の猫に目掛けて飛びつく。
黒猫は少女の動きを余裕を持って一瞥すると、彼女の手が届く寸前にひらりと軽やかにかわし、
空振りした彼女のその全体重は更に高さ分の力がかかったまま、
「ぐふっ」
何が起こっているのか理解出来ずに見ていた、少年のまだ下痢から立ち直ったばかりの腹部を直撃し腹痛を再び呼び覚まし、
その上、先ほど少年が受け取った皿はその衝撃で宙を舞い、中身は少年の頭から胸元までを濡らした。
「あああああっ!
 ごめんなさいっ!!ごめんなさいっ!!」
少女は、その体勢のままおろおろと手を動かし、その痛みにうずくまる少年にしきりに謝る。
当の黒猫の方は、軽やかに少女をかわした後再び窓辺に戻りその様子を眺め、くくっと愉快そう堪え笑いするとその日当たりの良い窓辺で丸くなった。

「本当にごめんなさいっ」
叫びながら慌ててベッドから起き上がった少女は、少年が頭から被った液体を拭くためにシーツの濡れてない端を持ち上げる。
「いや、良いってっ」
近づいてくるその少女の手に気恥ずかしさを感じた少年は少女の手から、そのシーツをひったくるように奪い、
「そもそも、助けて貰くれた恩人にそんなに謝られても困る…んだけど」
気恥ずかしさを悟られないように彼女の目を見れないまま、頭を拭くついでに顔を隠し呟く。
344魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:50:05 ID:FWihsDQf
「助けてもらった…ねえ……」
少年の言葉に再び、先ほどの黒猫が口を挟む。
「駄目ですってっ!」
慌てて再び、少女は黒猫に飛びつこうとするが、
黒猫は一跳びすると、今度は逃げずに少女を飛び越えると後ろ足で少女の後頭部を軽く蹴ると、
「あわわわわわわ」
少女は体勢を崩し、そのまま壁に向かって転がって行った。
「どうせ、すぐに知られるんだからさっさと言ってやった方が良いんだよ」
少女を踏み台にした黒猫は、ベッドに着地すると少女に向かってそう言うと少年を見上げる。
「なんだよ」
少女を足蹴にした黒猫の行動に不快感を感じた少年は、少し強めの声色で聞き返すと、
黒猫はその少年の言葉を跳ね飛ばすようにきっぱりと答える。
「お前、もうここから出られないぜ」

「う〜ハウさん…言っちゃいましたね」
転がった末に頭を壁にぶつけたらしく、頭をさすりながら涙を目に滲ませた少女は黒猫に呟くと、少年の方を向き直し、
「ご免なさいっ!!
 ……でも…あの…ほっとけなくて……」
頭を下げる。
「その…その猫の言うこと本当なの?
 いや…そもそもその猫、今更だけど何故にしゃべっている?」
突然の出来事に混乱し麻痺していた少年の頭はその少女の態度でそれを事実だと理解し、唐突の麻痺していた混乱が吹き出した。
「俺のことを猫っていうなよ、小僧。
 いいか、俺様は36もの悪霊軍を支配する魔界の公爵、全てを識る者だぜ?」
混乱する少年を余所に猫と呼ばれた黒猫は、少年をギラリと睨んで、
「その気になれば、おまえなど魂ごと消し炭に出来るんだぞ。
 良いか、これからお前もここで暮らすんなら覚えとけ、俺様を怒らせちゃあいけない…ってな」
言葉を続ける。
「もうっ!ハウさんは黙ってて下さいっ!!」
その言葉が終わるか終わらないかで、少女はその黒猫に怒鳴り言葉を遮ると、
「説明しますから」
と少年に向かって小さく呟く。
345魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:53:45 ID:l8ljG9vm
「……混乱していると思いますから、出来るだけ簡単に話しますが、良いですか?」
少女はベッドの横の椅子に腰掛け少年の方を向き話しはじめる。
「出来れば、あの自称貴族様は何様なのかは省かないでね」
少年は話しはじめようとする少女に一番の混乱の原因、言葉を少女に遮られてからベッドの上で大人しくしている黒猫をちらりと見て少女に話しを促す。
「ハウさん…私はそう呼んでいるんですが、
 私の御先祖様が使役していた悪魔の一柱なのだそうですが」
少女はそこで一息つくと
「御先祖様が亡くなる時に封印したはずなのですが、その封印を解いてしまった方々が居て、
 ようやくハウさんだけは私が見つけてここに魔法で閉じ込めたんです」
一気に話を続ける。
「悪魔…バテレンの疫病神みたいな物だったね?
 で……君はそれを捕まえた魔女ってわけだ」
少女が話を終えたのを見た少年は少女の声を聞きながら黒猫をまじまじと見つめる。
「…つまんねえ奴だな。驚かねえのかよ?」
少女がこくりと頷くと黒猫は少年の反応に本当につまらなそうに呟くき、少年はそれに、
「しゃべる鳥とか見たからね、それに政治よりは恐くはないさ」
と微笑みながら答えると、黒猫はフンと鼻を鳴らし
「そんなもんと一緒にするな」
と呟き、その場に丸くなった。

少年は丸くなった黒猫から目を外すと、唐突にすくっと立ち上がると、
「…えっと、僕の荷物と刀は?」
少年の質問に少女がベッドの自分とは反対側に視線を飛ばしたのを確認した少年はその方向に視線を移し、
自分の荷物を確認すると、それをひっ掴み刀の紐を肩に掛けると
「魔法…ね。
 いや、うちの国は真面目に官僚が占いやってるし良いんじゃないかな?
 ところで外に出る扉はあれかな?」
と扉を指さすとははっと笑いながら、少女の返事も待たずにベットから這い出し扉を開けるとふらふらと出ていった。
「あの小僧、静かに混乱するタイプだな」
その少年の様子を見た黒猫は、丸くなったまま首だけ上げてぽそりと少女に話しかけ、
「そう…みたいですね」
それに答えた少女は、ハッとして叫ぶ
「駄目じゃないですかっ!
 彼まだ本調子じゃないんですよっ!」
と、大きな音をたて椅子から跳ね降りると少年の後を追った。
346魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 18:57:45 ID:tI3ICQtq
少年が少女の小屋を出て二時間後、
小屋から直線距離で500m程離れた森の中、
少年は木々の隙間の空間に手のひらをかざすと、その手をまるで壁でもなぞるように平行に動かす。
「はは……本当に出られないや」
少年は指を軽くを曲げると頭の後ろまで引き、一気に降り下ろした。
降り下ろした手は音もなく、先ほどまで少年がなぞっていた空間に当たると一寸もそこを越えることなく、何か壁にでもぶつかったようにぴたりと止まってしまう、
少年は小屋を出てここまで真っ直ぐ歩き、その後ずっと幾度となくその行動を繰り返していたが、
いい加減に諦めた少年の膝が、その見えない壁に手を突いたままずるずると折れ、少年はその場にへたり込んだ。

「……ごめんなさい」
へたり込んだ少年に背後から、そう声がかけられる。
少年を追って小屋から出た少女だ。
真っ直ぐ歩いた少年と違い、どこに向い歩いたか判らない少年を探し歩いた少女はようやく少年を見つけ追い付いてきた。
「……おかしいよな」
その少女を少年は振り向かずに、小石を拾い自分が通り抜けられない見えない壁に向かって投げた。
「こうやって石とかは抜けられるんだけど」
投げられた石は全く難なく、その境界を越えると少し先の木に当たると横に跳ねそのまま茂みに消えていった。
そして、その石の軌跡を追うように少年の腕が伸ばされるが、件の境界にある見えない壁に遮られそれ以上進まない。
「僕の体は無理みたいなんだ」
「本当にごめんなさい……
 一度、私の家に招き入れてしまうと、この範囲からもう
出られないんです」
少女は伸ばされた少年の腕をそっと抱きかかえ、謝る。
347魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:01:42 ID:NlwRLDbl
「謝るくらいなら、ここから出してくれよっ!」
少年が叫びながら立ち上がり、絡んだ少女の腕を振りほどくと、
その勢いで跳ね飛ばされた少女の体が軽く浮き、例の見えない壁にそのままぶつかり、
「あぅ…っん」
彼女は呻き声を洩らし地面に転がった。
「あっ、御免」
その光景に、動転し思わず力を入れすぎてしまった事に気づいた少年は慌てて彼女に手を差し伸べようと近づいて彼女の足に気づいて取り乱したとはいえ、怒鳴ってしまったことに後悔した。

彼女の足はまだ血が滲むほど新しい細かい切り傷、
おそらくは草などで切ったであろう傷に無数に傷ついていた。
それを見れば混乱しどこへ行ったとも知れない少年を彼女がいかに慌て、いかに必死に探してくれたかが一目瞭然である。
少年はその少女を突き飛ばしたのだ。
それに少女が助けてくれば、少年は今生きてさえ居なかったことにさっと血の気の引いたせいで熱くなっていた頭が冷静に回り出すと思い出し、少年の胸がずきりずきりと痛む。
少女はよろよろと立ち上がると、その痛みに歪む少年の顔をそっと
「ごめんなさい、私は大丈夫ですから……そんな顔しないで下さい」
小さな両手で包む。
348魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:04:14 ID:lMmJJ60D
少女のその行為で、落ち着いた少年は少女から離れるとその場に座り、
「助けてくれたんだよね、取り乱して御免」
と頭を下げる。
「いえ…そんな、そのせいで貴方はこの山から出られなく…」
その少年の感謝の言葉に否定的にうつ向こうとする少女の言葉を、少年は手を彼女に向かいかざして途中で制止し頭を上げると、
「別に良いよ。どうせ国に帰っても公家の生活なんて閉じ込められたのと大差無い。
 それに、出られなのが気に入らないなら腹でも切って死ぬところからでもやり直すさ」

と少しでも彼女の気を楽にできないかと、軽口のつもりで彼女に笑いながら言った。
が、さすがに死を織り込んだ言葉は冗談とするには質が悪く、
また、彼女も冗談を受け入れるには真面目すぎた。
「駄目ですっ!!死ぬだなんてっ!!」
間に受けた彼女はほとんど思考など成す時間もないほどの刹那、少年が肩にかけた刀を押さえようとそれ目掛けて飛びついた。
刀を押さえようとし勢いよく突っ込んだ彼女、
それに中途半端に反応して居座ったまま、さっと片膝の動きにてかわすがそれが災いした。
避けられバランスを崩し大きく彼女が腕を振った拍子に、
肩にかけられた紐に彼女の指が引っかかり片膝を軸に反回転していた少年を巻き込み、その場に転がった。
349魔女と箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:07:41 ID:lCBglsgI
少年の肩を引きながらなだれ込むように倒れる少女と、それに引っ張られる少年は狭い木々の間を縫うように転がった結果、
少女が上になる形で密着し、少女の胸の膨らみが少年の頬に押し付けられる形で二人は体を絡め枯れ葉の上に転がった。

「…あぅぅ……」
その状況に慌てた少女は、ろれつの回らない言葉を漏らしながら、少年の上から起き上がり降りようと地面に手を付き腕に力を入れ少女のその体が少し浮き少年から離れようとし瞬間、
少女はぐいっと強く少年に抱き寄せられた。
「えっ?あれ?」
思わず、洩れた少女の疑問府の言葉に彼女を抱きながら、
少年は序々に荒くなっていく呼吸の合間に答える。
「ごめん……
 でも、おかしい…んだ。すごく熱くて…その……」
少年は呼吸や動悸とともに激しくなる、抑え切れない股間のうずきを訴えるようにちらりと自分の下半身に視線を送る。
その視線に釣られ、少年の股間に目をやった少女はそこで衣服を隆させるモノを見た少女は、
「あぅ…ごめんなさいっ!
 多分さっきかぶった薬のせいです。強いすぎた…のかな?
 貴方の体力が思ったより回復してたみたいです……」
真っ赤に赤面しつつ、ぺこぺこと頭を下げながら少年の様子を自分なりに分析した結果を少年に説明する。
「回復してたみたいですって…あのねぇ」
少年は言葉こそ柔らかいが、かなりせっぱ詰まった口調で言葉を漏らす。
「ごめんなさい、こ…今晩一晩我慢してもらえば治まると思いますから……」
少女は、そう言うと再び少年の腕から抜けでようと力を入れる。
しかし、その抵抗は再び無駄に終わった。
少年はがっしりと少女を掴んだまま、離さない。
いや、離せないままでいた。
350魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:11:40 ID:c7sZTm8/
離さなければ、少年もそうは考えていた。
そうは考えてはいたが、考えた答が頭からかぶった薬によって熱を帯びた体で実行出来るほど彼は大人ではなかった。
少女が離れようとする度、少女を離そうと思う度に少年の心に始めて少女を見た時の感情が強く沸き上がり、それが少年の体を耐え難いほどに熱くし彼の行動を支配した。
「はぁ…はぁ……」
鼻での限度を超えた呼吸が少年の口から漏れ出る。
なんとかギリギリで少年はそれ以上の線を踏み越えまいと耐える。
そんな少年の様子を少女は見つめ、
一旦、目を伏せた後、
「……辛いんですよね?」
少年に問いかける。
「かなり……」
少女の声に少年は、
「その辺の棒っきれで僕を殴り倒して、気絶でもさせた方が良い……」
ちらりと辺りを見渡すと、自分で出来ない抑制を彼女に託す。

「ごめんなさい…私のせいですよね……」
「いや…気にしてる暇があったら、さっさと…」
半ば以上、おかしくなっている頭で必死に自分を抑えながら話す少年の予想外の答えが彼女から返ってくる。
「いいです…よ」
「…え?」
「その…実は山で迷っている貴方をずっと水晶で見てたんです……迷ったままなら……
 助けるためなら結界に招き入れてもきっと仕方ないよね……ここに一緒に居てくれないかな……って考えてました……」
そして、少女は最後に小さくごめんなさいと呟く。
351魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:14:27 ID:4URmV7bL
それだけ言い切ると、少女は体の力を抜きゆっくりと少年の唇に自らの唇を優しく重ねた。
「……え?…あ?」
それは少年が突然のことに混乱している間に終わるほど短い口付けだったが、
「……今のは魔法です。
 優しくしてくれるようにって魔法をかけました…かかりましたか?」
唇を離した少女が微笑むと、
それだけで依然として少年の体は熱いままだが、頭はすっと風が通り抜けたように治まった。
「うん…」
少年は少女に微笑み返すと、今度は少年の方から少女に唇を重ねる。
少女からされたのとは違う深い口付け。
何度か歯をぶつけながら互いの唇をこねその柔らかさを味わい、少年はそのまま興奮に任せ舌を彼女の口内に差し込む。
「あっ…」
驚きの声が彼女の鼻から抜ける息とともに漏れ、
危うく彼女の口が閉じられそうになり舌に彼女の犬歯が少し食い込み、幽かな痛みが走るが少年は構わずに少女の口内の更に奥へ舌を伸ばし、
歯の裏、舌、歯肉など彼女の口内のありとあらゆる場所を味わい
呼吸が苦しくなるほどに少女に口付けた少年は、
少女の唇から自分の唇を離すと彼女の下から抜け出し、もう一度、口付けを交わしながら彼女をゆっくりと枯れ葉の上に押し倒した。
352魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:17:17 ID:mPY0dqCj
少女に覆いかぶさった少年は、かさり…かさり…と枯れ葉の音をさせながら、彼女の衣服を丁寧に脱がしていく。
そして、少年が少女のかぼちゃパンツの紐を下げようとしたところで、それまで少年に任せていた少女の手が、さっと下げられようとするパンツを掴んだ。
「…あの…大丈夫ですか……
 私、変なところ有りませんか?」
「多分……比較があるわけじゃないけど、綺麗だから」

まだ経験の少ない少年は、判断基準の判らないまま素直に答ながら、ゆっくりと彼女の指を解くと彼女が掴んでいたパンツを膝下まで下ろすと、
下着から解放されたやや固い質で彼女の髪と同色の茂みが、蒸れた彼女の香り放ちながら少年を誘惑する。

「……ごくり」
その誘惑に焦った少年は緊張に喉を鳴らし、唾を飲み込むと彼女の股間に顔を埋め茂みに隠れた彼女の秘裂に口付けし、
たっぷりの唾液を舌にからませながら丹念に嘗めあげていく。
「あっ…」
その強い刺激に短い声を漏らした少女は、
「……あぅ…あぁっ」
反射的動作で腰をくねらせ少年の愛撫から逃れようとしするが、少年はそれを両の手で押さえ続ける。
押さえられた少女の体は、それでも尚逃れようと力を入れた事で汗をかき少年を誘惑する香りは更に増していき、
その誘惑に我慢の限界を迎えた少年は、自分自身を取り出すとまだ少年の唾液で僅かばかりに濡れただけの少女の秘裂に当てがった。
353魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:20:07 ID:ucaJiEQY
「…ん」
ぴとりと少年の先端が入り口に当てられる感触に少女の口から声が洩れ、
それを合図にゆっくりと、少女の秘裂に少年の先端が沈み込まれていく。
「……っ!」
入り口まだ充分にほぐれていない、閉じられた入り口をこじ開けられる痛みに、少女の額に苦悶のしわが浮かび痛みで萎縮した体は更に固く、少年の進入を拒む。
少年にもっと余裕があれば、この先端を押し返される固さにそれ以前にもっと他にしようがあったのだが、
焦った少年は、体重を使い強引に少女の中へ自分自身を沈みこませていく。

「……っ……くっ」
そして、多めの出血をともない少年が少女のもっとも奥に到達し、
その動きが止まり少女の食いしばった歯から息が漏れ痛みに止まっていた呼吸が再開された時、
ようやく自分のことで手一杯だった少年は少女のその状況に気づき、慌てて
「ご…ごめんっ」
腰をひき、彼女の中に収まった自分自身を抜き出そうとする。
「待って…」
少女はそれを、少年が引こうとする腰を両手で抱え止めると額に脂汗を浮かばせ、瞳に涙を滲ませながら少年に
「ゆっくり…しよ」
と微笑む。
354魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:22:56 ID:uP74+J0Z
少女の言葉を受けた少年は抜こうとしていたモノを止め、
彼女が慣れるまで気を逸らすために、先に疎かにしてしまった愛撫をはじめる。
ゆっくり、耳から首筋にかけて何度もキスし、
手は彼女の柔らかい胸を優しく揉み、その固くなった先端をさするようにゆっくりと刺激していく。
やがて、少しずつ
「くぅん…あっ…んん……」
彼女の息遣いの中に甘い声が混ざりはじめる。
その声を聞いた少年は、
彼女の胸から手を離すと自分と少女の繋がっている辺りの上にちょこんと乗った小さな突起に手を伸ばし、
赤く充血したそこの包皮めくり上げる、先ほどの乳首への愛撫よりもゆっくりと優しく愛撫する。
「きゃっ…あぅん」
少年は突然の鋭い刺激に彼女が大きく漏らす声を無視し、少しづつ彼女から溢れる液体をそこに塗り付け、
何度も何度も繰り返し、そこをさすり上げていく。
「あっあぁつあっあっ」
それにともない彼女の声が高く断続的になって行き、それに伴い少年と少女の繋がりから溢れる彼女の液体もその量を増していく。

「そろそろ動くよ」
その液体により充分に繋がっている部分が潤ったと感じた少年は少女に優しく語りかけると、
愛撫の最中動かさないように気を使っていた腰を、ゆっくり揺らすように動かしはじめる。
「……くぅ」
背筋に痺れるような解放感を伴った快楽が少年を襲い。
不意に果てそうになる波を少年は奥歯を噛みしめて耐え、少しづつ揺らす運動を前後のスライドへ変えていく。
355魔女の箱庭 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:28:14 ID:4OSD6FMN
「やっ…だめ…あぅん…あっ」
序々に変化していく少年の動きに合わせ、少女が甘い声の混じった激しい呼吸を漏らし、その呼吸の度に少女の中にある少年のモノが強く締めあげられる。
それが少年の動きも更に加速させていく。
「あっ…ああん」
その二人の相互作用の中、少女はせつなげにあえぎされるだけだった彼女も少しつづ腰を動かしはじめる。
しなやかにくねるその少女の腰の動きにこねられた少年に、先ほど堪えた波が再び訪れる。
「もう…駄目みたいだ」
その波を堪えられない、そう判った少年は少女を強く抱き締め
「あっ…あっあぅん…私も何か変です……」
甘い声を漏らすその唇を激しく奪い彼女の中、最も奥にこみ上げる衝動に任せて放った。

「ふぅ…はぁはぁ……あのさ」
まだ抱き合ったまま呼吸も漸く治まり始めた余韻の中、急に少年が口を開く。
「こういうことしてから…難だけど、まだ僕名乗ってなかったね」
「あっ…ごめんなさい…私も名前も言ってもせんでした」
二人は名前を全く失念していたことに、妙な感覚を覚え互いに顔を見合わせ笑うと、
少年から口を開く「君が助けた男の名前は金刀(コンドウ)武(タケル)、恩人殿は?」
「私はルツです、これからよろしくお願いしますね」
名乗りあった二人はもう一度、強く抱き合うと優しく口付けを交わした。
356 ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/19(月) 19:34:36 ID:ito67qRu
お久しぶりです。
いつも、ここで終ですよと判るように書いていたエピローグは今回は無しです。
更に、魔女ってもしかしたら人外じゃないかも……

>349のタイトルは書き間違いです。
前後と同じで「魔女の箱庭」です、間違ってすみません。
357名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 19:46:02 ID:EqWOl4D8
御疲れ様です。
GJですねー
358名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 20:19:26 ID:7UTl20WT
>338
まるでクトゥルフ神話の登場人物だな(w
日記にその日の事を延々と書くから
359名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 20:26:50 ID:7UTl20WT
>魔女の箱庭
読んだ。まともにエロくて良かった。
糞みたいな駄文の口直しというか治療として申し分のないエロさだ。
>325
喪前才能無いよ(w
迷惑だから二度と書くな
360名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 21:33:53 ID:LCHybKQb
>356
GJです。
エピローグが無いのはちょっと寂しいですが、エロエロで良かったです

>358-359
いつものか。
迷惑だから二度と書くな
361名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:30:24 ID:H/+mHax5
またあの負け犬来てたのか
362名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:47:11 ID:bxTjoOIf
久しぶりにエロのある話の投下キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
363名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:48:16 ID:qDg/5uw1
>356
GJ!
個人的には、魔女は人外だと思うよ。
364名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 22:57:13 ID:a+ROa5ix
書き手を馬鹿にするのとは、クールじゃないねぇ。
頭冷やしてきな。
365名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:37:53 ID:ncO29aQr
>>356
これ、続かないのー?

とりあえず、黒猫さんの人間形態を妄想の糧にして今日は寝ます。
366名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:43:26 ID:NxcMrsGT
>356
厳密に言えば「オカルト少女スレ」があるんだけどな。
367名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:55:12 ID:Vwg/h6Ph
>「……今のは魔法です。
 優しくしてくれるようにって魔法をかけました…かかりましたか?」

ここがイイ!
この魔法は魔女限定ではなく少女なら誰でも使えそうだw

ところである種の男も30過ぎると魔法が使えるらしいんだが・・・いや、なんでもないOTZ
368名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 03:23:22 ID:gjvir/Lm
>>魔女の箱庭
GJ!
いや、他に言うべき言葉も見つかりませんが、とにかくこんな魔女となら閉じこめられても構わない気がしますw


…さて、僕もミィの続き書かないとな orz
369名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 09:28:40 ID:k1T4x2NP
>>367
>ところである種の男も30過ぎると魔法が使えるらしいんだが・・・いや、なんでもないOTZ

そいつら、最早人外なんだよ。
………orz
370名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 18:24:43 ID:P7INh8Ye
>>魔女の箱庭
GJ

「金刀」ってことは、『駄目人間と天使』の成君、 『ボクと悪魔』の武君、
『Dr.Kの日常』の駆氏のご先祖って事ですか。
3713トン ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/20(火) 21:54:18 ID:1iQ0M5jk
皆さん、読んでくれて有り難う御座います。
>370さんのご指摘の通り、魔女の箱庭の少年は駆さんや武成兄弟のご先祖様になります。
その関係で最低でも外に出る話が無いと、続かないので予定(フローチャート)としては続きがあるのですが……

筆速が遅いので、書けるかどうか自信が無いのでせこいようですが、出来れば一話読み切りと思っておいて書かれたら頑張ったな程度に考えて下さい。
372名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 22:07:42 ID:vHtteHYq
職人さんいつもお世話になっておりますm(_ _)m
がんばってくださいね〜
373名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 03:50:03 ID:217t9Fh8
これってアニメ調でないとダメなの?
セリフ回しとか
374名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 06:45:24 ID:rNT09Mal
>>373
これっていうのは何を指しているか知らないけれども、このスレ自体にはそんなルール無いから、何か書くつもりだったらどんどん書いてみて下さい。
375名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 07:49:52 ID:fe8MrAnM
>魔女の箱庭

GJ! ハァハァさせて頂きますた。
ただひとつ惜しいと思ったのは、一文がチト長いかなぁと。
読点で繋がず句点で短く切ったほうがテンポ良く読みやすい希ガス。
あとミスがちらほら…


読ませて貰ってるだけのヤシが偉そうに言えることじゃないガナー
376名無しさん@ピンキー:2005/09/21(水) 21:51:03 ID:shlqQMgj
>>魔女の箱庭

GJッ!描写が自然で素敵な文章でした。
これ続いて欲しいなぁ…

このスレ面白いし、勉強になる。
377名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 01:41:56 ID:VPhVHbKj
>229
>結末がなんだか物悲しく、少々グッと来ました。
どうだすごいだろ。
ま、俺様にかかればこの程度の話を考えることなんか造作もないことだがな

>330
>謎かけとやらが全然謎かけにもなってないし
やれやれ、自分が理解できないから謎かけでは無いですか?
とんだ自己中野郎ですね(w
>楽しんで読んだ後に「気が入らん」とか言われると萎えるよ
そもそも楽しんでもないくせに、叩く理由見つけた途端、楽しんだ事にするんですか?
とんだ厨房ですね

>331
うるさい。死ねバカ

>332
ハァ?
294でちゃんとエロ無しって書いてるだろヴォケ
嫌ならスルー汁!

>334
オマエがな

>335
サンキュー
やっぱりセンスいい香具師にはわかるんだな

>336
なんだ月厨か
ま、漏れ様のSSの良さが分かるならいいんだけどな

>337
読まずに感想を述べる人なんて初めてだな
感想ってのは読んでからするもんだぞ

>338
だ〜か〜ら〜、書けねーっつってんだろ

>359
喪前生きる資格無いから二度と呼吸するな
378名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 02:16:24 ID:NLfAvyRR
このように、トリップが無いと本物の馬鹿かキチガイが騙ってるだけなのかよくわからないので、
作家さんはできるだけコテとトリップを付けましょう。
379名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 06:59:34 ID:m7h+cxnI
こういうのを見ると、トリって大事だなって思う
3803トン ◆I3tGz4xJ9E :2005/09/22(木) 23:57:28 ID:ZNQLVdUZ
>375
いえ、そうやって解決する手段までアドバイスして頂けるのは大変助かりますし、嬉しいです。
次に書く時には少し意識してみます。

次のお話まで名無し読者に戻る前の最後にもう一度、読んでくれた方々、有り難う御座います。
381名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 01:37:12 ID:laWvOsck
>377
じゃあ答えはなんだよ?
382名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 04:43:33 ID:RVvLyCSL
分からない…
325を叩きたい粘着の騙りなのか、騙りを装った本人なのか分からない…

どちらにしろ、軽やかにスルー出来なかった香具師は俺も含めて負け組ってことで
383名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 11:30:17 ID:laWvOsck
>騙りを装った本人
ソレダ!
384名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:11:21 ID:TcEtUmld
素晴らしい作品の続編みたいなぁ
385名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 21:25:07 ID:7e0l8oka
>384
具体的に作品名を挙げてみては?
…いや、挙げないほうが皆さんが頑張るからいいのか?
386放課後の吸血鬼59:2005/09/24(土) 02:45:15 ID:g2o21ii9
暫くいろいろと話すうちに、やがて話題は友人へとさしかかった。
「ところで、いつもつるんでる二人は、幼なじみかなんかなの? なんか全然タイプとか違うけど」
真紀はこくっと軽く首をかしげる。
「いや、別に。高校に入ってから知合ったんだけど」
真紀はスッと微かに眼を細め、訝しげな表情を浮かべる。
「へえ、じゃあどういったわけ?」
「ああ、同じマンガを読んでるんだよ。格闘家が妖怪と戦うマンガがあってさ、それがきっかけで話すようになったんだ。あとは…、何となく馬が合うっていうのかな?」
「馬が合う、か。へえ、どんな人達?」
「ええとね。横口は、元柔道部員だよ」
「へえ、やっぱり」
太ってはいるが、脂肪だけでなく筋肉がついているのは、確かに相撲か柔道の体格だ。
「でも、闘争本能がないからやめたってさ。今じゃただ、食って筋トレするだけの奴だし」
それ程熱心でもないというわけか。
「もう一人は?」
小柄な眼鏡の方を思い浮かべる。
「西根はオカルティストだよ」
「あ、だから針女を知ってたんだ」
真紀はこくんと微かに頷いた。
「そう。とはいっても、オカルト本を適当に読んでるだけだけど。
 ま、おかげでこちらも、知らず知らずのうちにそっち方面に詳しくなっちゃったよ。門前の小僧って訳」
「ふうん。なんか、随分とバラバラだね」
ちょっと首をかしげる。
「…何となく暇つぶしをしてる仲間、ってとこかな?」
真紀の推測を肯定する。
「多分ね。だから似た者同士ってことなんだよ」
視線を、星の見えない都会の夜空から、スッと横を歩く少女に向ける。
「でも、今は違う気がする。熱中できそうなものを見つけた気がする」
「ふうん。それは、妖怪退治? それとも…ボク?」
視線を合わせてくるその表情は、妙に艶めかしい。
「えっ…と…」
「なぁんてね」
悪戯っぽくペロリと舌を出して、舞うようにクルリと回る。と、その動きがピタリと止まる。道の片側にじっと視線を向けたままだ。心なしか、表情も硬い。
「どうしたの?」
一緒にツッと視線を追って見るが、あるのはコンクリ製の石垣のみ。道の片側が高台になっていて、その上には哲晴が幼い頃からよく遊んだ公園がある。
「あ、ううん。何でもない…」
かすかに首をかしげているようだ。
「あ、そうだ。ここの上の公園からなら、遠くまで見えるよ」
387放課後の吸血鬼60:2005/09/24(土) 02:46:12 ID:g2o21ii9
哲晴がタタッとコンクリ作りの階段を上り先導する。つられてトコトコと後に続く。
公園は二段になっており、低い方は住宅の屋根ぐらいの高さで金網のフェンスに囲まれ、滑り台やジャングルジムなどの遊具がある。昼間は子供たちで賑わっているであろうそこは、冷たく薄暗い街灯に照らされ、海の底のようにシーンとしている。
公園内に時計があるのが見えた。カチリと長針が12を指し示す。
「あ、すっかり遅くなっちゃったね。家の人とか心配してない?」
短針は8を指している。
「ああ、平気平気」
哲晴はひらひらと手を振って否定する。
「でも、先週の事件があったばかりだし」
「大丈夫だよ。来る前に、友達ん所に行くって電話しといたからね。いつものことだし。それより、ほら」
哲晴はさらに上を指差し誘う。
そこから一階分の階段を上った先は、柵に囲まれていて遊具はなく、下より植え込みが多い。さらに上を見上げてみれば、そこは住宅街だ。
哲晴に続き、公園の端の柵に近づいてざっと街を眺める。公園の高さそのものはそれ程でもないようだったが、周囲の土地そのものが高台になっているらしく、思ったより見晴らしは良い。
と、そこからの景色を一目見て、ぎくっと身体が止まる。
「あ…」
「え、どうしたの?」
哲晴は、一瞬固まった表情に気付かないのか、能天気に尋ねる。
「ううん。何でもない」
一度はスッと逸らした目を、再び街に向ける。
星の見えない代わりにどこかぼんやりと明るい都会の空。満月に足りない月は、背後で住宅街に隠れて見えない。その空の下には、闇に沈んだ黒々とした町並み。それを向こうの方で繁華街の光の川がざくっと二つに分けている。
街もただ夜に沈んでいるだけではない。数え切れぬ程の窓が、闇と化した街並みにポツポツと無数の穴を穿ち、暖色の光で夜を照らしている。
おそらくは、その灯りの一つ一つに家庭が、守るべき人々の生活があるのだろう。
ずっと昔に見たそれは、もっと違った。逆に黒い街並みがこちらへ光を漏らさぬように、しっかりとガードしているようだったし。そもそもその光も、どこかよそよそしく凍てついたように冷たかった。
多分、実際は何も変わってないのだろう。自分自身以外は。
ふるふると首を振って感傷を振り解き、自分のやるべき事を思い出す。
「この景色のどこかに、アイツがいる…」
見えない敵を睨みつけるように、ぼそりと漏らす。哲晴もそれに倣い、じっと街を見渡す。が、夜の闇はを見通せるはずもない。
388放課後の吸血鬼61:2005/09/24(土) 02:49:16 ID:g2o21ii9
「…そうだ。学校だ!」
不意に哲晴が目を輝かせる。
「匂いがわかるんなら、学校から追跡したらどうだろう? 昨日の今日だから、まだ匂いは残ってるんじゃないか?」
ふるふると被りを振って応じる。
「折角だけど、それはダメだったよ。一昨日調べてみたんだけど、屋上で途切れていたよ。
 多分、糸を張って、ビルからビルへと綱渡りして逃げたんだと思う」
「そっか…、ごめん。役に立てなくて」
哲晴の声が沈む。
「ううん。そんなことないよ。今日一日だけでも、キミは随分力になってくれたよ。怪しい場所を教えてくれたし、街を歩く時だって道に迷わずにすんだし。
 ありがとう」
ニコッと穏やかに微笑む。
「あ、いや、それなら良かったけど…」
空を見上げて、ぽりぽりと頬を掻く。
ふたりはぼんやりと街を眺め、しばし穏やかな静けさが続く。
「この街も変わったね」
しばらく街を眺めていた真紀が、思い出したようにぽつりと呟く。
「あ、ひょっとして、昔、来た事があるんだ」
「うん。昔ね。ちょっと…」
伏し目がちのまま、口元だけで寂しげに微笑む。
「街はあんまり変わらないけど、あの頃はこの公園と後の住宅地は、ただの雑木林だったよ」
その視線は眼下の街を通りぬけて、どこか遠くを見ているようだ。
「昔って、何年くらい前?」
哲晴が物心ついた頃には、既にここは公園だったはずだが。
「こーら。女の子の年に関係することを、聞くもんじゃないだろ?」
「あ…、ごめん」
慌てて謝る。
「なんてね。実はボクは、キミと同じく17歳だよ」
哲晴を見詰め、ニッと笑って見せる。彼の頬にさっと微かな朱がさすのがわかる。
「妖怪は、人間の想いが実体化したものだからね。生まれた時から人間の思い浮かべた姿そのままで、年をとる事はない。普通はね。
 例えば、砂かけ婆は生まれた時からお婆さんだし、座敷童はずっと子供のまま。妖怪には寿命がないから、大抵の妖怪は、外見よりも実年令の方が大きい…。ボクの場合も、今と同じ肉体年令17歳で生まれてきてずっとそのまま。
 でも、ボクの場合はまだ若くて、今年、ようやく外見年令に実年令が追いついたんだ」
「へえ、そうなんだ」
軽い驚きには、微かに喜びが混じっているようだ。
「あ、ひょっとして、ボクが齢数百年の妖怪とかって思った?」
「いやあ、まさか」
と言いつつも、哲晴の目は泳いでいたりする。
「ボクはね、生まれて直ぐに暁学園に拾われて、それからずっとこうやって転校生として学校を巡っているんだ」
再びスッと夜の街に目を移す。
「え…、ずっと転校生って…、じゃあ同じ場所には…」
伏目がちになり、コクリと頷きで返す。
「一般に、小学1年、中学2年、高校3年って言ってね、子供型の妖怪の1ヶ所に暮らせる時間は限られてるんだ」
389放課後の吸血鬼62:2005/09/24(土) 02:50:34 ID:g2o21ii9
そうだ。妖怪は年をとらないから、いつまでも子供のままだと周囲に怪しまれて正体がばれてしまう。
「そう。人間として暮らすには学校に通わなくちゃならない。でも、成長しないと怪しまれる。だから正体を隠すためには定期的に引っ越して、場合によっては戸籍とかも変えなきゃならない。
 その間隔が、成長の著しい小学生なら1年、中学生なら2年まで、高校なら3年まで。そして、戸籍を変える以上、それまでの人間関係も清算しなきゃならない」
真紀の視線は街と空との境に向けられていながら、さらに遠くを眺めているようだった。
 人間関係の清算、それはつまり完全に縁を切ると言う事だ。どんなに親しい相手でも、妖怪である事を隠すためには、いずれは音信不通とならなければならない。
「かといって、普通に暮らすとしたら、人との付き合いをやめるわけにはいかない」
真紀の目は遥かなる過去をじっと見据えながら、呟く。
 木の葉を隠すなら森の中、だ。正体を隠すためには孤立するわけにはいかない。周囲に違和感なく溶け込んで、友達を作らねばならない。
 妖怪であることを隠すためには、別れる為に、完全に縁を切る為だけに友達を作らねばならない。笑顔で語らっても、信頼し互いに心を寄せ合っても、妖怪であるがゆえに決して心の奥底まで明かせない。
 やがては確実に壊さねばならない関係を築く。その矛盾を、孤独を17年間…。
「そんな…高校生くらいの年令なら、なんとか10年くらい誤魔化せないのか?」
真紀をじっと見詰める。
「そうだね。やろうとすればできるかもね。実際、そうしている妖怪もいるし。
 でもボクは、任務の為にまた高校生をしなきゃならなくなって、17年間ずっとそうしてきた」
一瞬目を合わせるものの、真紀は再びじっと遠くを見詰める。
「任務の為って…。断ったりできないのか?」
真紀はこちらへ向き直り、軽く微笑む。
「それはダメだよ。昨日みたいな事があったときに、誰かが助けないとダメだろ?」
そうだ。もし昨日、真紀がいなければ、哲晴は今こうして生きてはいなかっただろう。
「その誰か、が、ボクなのさ」
真紀は手摺から手を離して、ぐっと握った拳を見詰め、低く呟く。
「…そう、助けないと…」
「…じゃあ、今度の事が終ったら…。その、女郎蜘蛛を退治したら…、やっぱりどっかに転校してっちゃうのか?」
じっと真紀を見詰める。
「多分ね。いつになるかは分からないけど」
「できれば、転校しないで欲しい」
間髪いれずに告げると、ドキッとした表情で真紀は振り向く。
「あ、いや…。折角親しくなったんだし、できればその…、別れたくないなって、思ったから」
あわてて誤魔化すと真紀はニコっと顔を緩める。頬がかっと熱い。耳たぶまで
「ありがとう。
 …そうだ。あのさ、伝説から生まれた妖怪の間にもね、一つの伝説があるんだ」
ふと何かを思い出したかのように、唐突に真紀は語り出す。
「“黎明の扉”って言ってね。いつの日か、妖怪が正体を明かして人間と共存できる。そんな時代か場所が来る、そんな伝説なんだ」
真紀は、こちらをじっと見詰める。その頬は薔薇色に染まっていた。
「ボクにとっての“黎明の扉”は、もしかしたら哲晴かもしれないね」
しっかりと視線が合う。
真紀の黒真珠のごとく輝く瞳は、本来の紅玉の瞳と負けず劣らず美しい。その瞳に吸い寄せられるように、一歩足を踏み出し、思わずぐっと顔を近づける。
390名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 10:15:40 ID:eKaK9nZC
ツマンネェ
エロもなくて意味もなく長い
ここはアンタの好きなもん書いていいところじゃねぇんだよ
自己満足も大概にしろ
391名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:26:22 ID:3CuO/7nZ
まぁまぁそんなにかっかしないで見守ってあげましょうよ
392名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 12:41:28 ID:KMRQqMdm
>390
激しく同意。
はっきり言ってこんな糞駄文は誰も読まない。
というか正直読みづらくて誰も読めない。
>389ここは貴様の日記帳じゃないんだから、くだらないものでスレを汚すな。
実際、貴重なスレ容量を無意味に消費してるかと思うとムカツク。
もう二度と来るな。
393名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:10:20 ID:QeRVMmId
お前ら荒れ杉
完成度を求めすぎると作者さんが投下しずらくなるよ

ただ、容量の割りにエロも少なく、人間外的な要素も少ない小説はこのスレには厳しいと思う
394名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:12:13 ID:ixaB4zwI
このままエロないんなら創作文芸板に落としたら?
俺は別に「放課後の〜」は嫌いじゃないけど、荒らしがはびこってスレの空気が悪くなるのも嫌だし。
395名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:27:52 ID:KMRQqMdm
なんであれは荒れるんだろうな?
やっぱ中の人が厨房だからか?
とにかく正常で清浄なスレの進行に邪魔だから出ていって欲しい。
396名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:28:31 ID:oa3Urw2z
みんなアップローダーって知ってるよね?
ファイルをアップロードして、不特定多数にやりとりできるんだ。
中規模〜大規模のSSを書いている人は、人それぞれ種類は違うだろうけどテキストエディタを利用してると思う。
当然テキストエディタには、作成した文書を何らかの共通フォーマットで保存できる機能があると思われる。
作成した文書をファイルに保存して、ロダにアップ。
アップした旨とロダ名やファイル名、サンプル文章(や説明)をスレにカキコ。
そうすれば長文でスレの容量を消費する心配も、格段に減ると思うんだ。
この板に関しては新参者で、右も左も分からないけどいろいろできる事ってあるのでは?
397名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 13:38:28 ID:3CuO/7nZ
ああ…猫の話の続編が読みたいな〜
鈴音さ〜ん
398名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 14:34:03 ID:btK2h7+M
>>392 >>395
荒らしの自覚の無い人には出て行って欲しい。
399名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 15:05:37 ID:JleArEZn
>>390>>392>>395
失せろ。お前たちのその書き込みが荒らしになり、結果このスレの正常で清浄なスレ進行を邪魔しているんだよ。

 お ま え た ち は 犬 の 肉(エサ) だ
400名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 15:10:48 ID:JleArEZn
まぁ実際、>>393の言う通り、このスレには合わない代物かもしれんが、それでも空気悪くなるような書き込みすんな。
401名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 17:09:50 ID:FD2S4aEF
エロだけを求めるなら他のスレをお勧めするよ
突き詰めればエロシーンは人外相手でも人間相手と大差無い
そこに至るまでの種族間の葛藤なんかがキモなんだから

そこら辺に力を入れた作品の方が嬉しいぞ

402某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/09/24(土) 21:28:16 ID:xQo12Lnv
殺伐としたスレに

よ う か ん ウ ー マ ン  登場!

むさい男達が、なにこんな所でいきり立っちゃってみっともない。
どうせあれでしょ?
いきり立ってるあんた達のそれを、私に突っ込みたいだけなんでしょ?
いいわよ、入れさせて あ げ る
身体のどこからでも、何人でも突っ込みなさいよ。
そうよ、その大きくそそり立ったので、私を貫いて見せなさいよ
あっ! いきなり脇の下から突っ込むなんて、流石このスレの住人、変態ばかりね
んはぁ、後ろから二本も……ん、いいわ、もっと深く、ん、そうよ、もっと奥へ……
いっ、ん、あはっ、ん、そう、そうやって、ぐちゃぐちゃと、音をたてなが
ん、いいわ、もっと、何本も突っ込んで……
どう? ようかんに突っ込む感じ……気持ちいい、でしょ? あん、いい、んはぁ!
もっと、私を穴だらけに、して、ん、もっと、何本も、ねじこんで、ね、あっ!
いい、いいわよあなた達、でも、足りない、もっと、もっと欲しいの、ね、もっと、ん、
そう、深く、何本も、あんっ、い、んっ、
そろそろ、いくの、ね、いいわ、わたしも、もう、い、あん、
さあ、いつでも、いいから、なかでも、そとでも、すきなところに、だして、
ん、あ、いく、いきそ、いっ、いって、あ、いく、いくか、ら、
も、もう、ダメ、いく、いっ、いっちゃ、ん、あっ、あぁ!

……ふふ、ほら、こんなにたっぷり出しちゃって。あなたも気持ち良かったみたいね。
さ、スッキリしたでしょ?
スッキリしたら、もう馬鹿な書き込みなんてしてないで、大人しく作品の投下を待ってなさい




勢いで書いた
今も反省はしていないが
ビジュアル的に思い浮かべにくい上に
思い浮かべるとむしろエロく無くなるような気がするorz

まー、そんなわけで
何事もなかったように他の職人さん、作品の投下をドゾー
403名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 22:29:15 ID:oa3Urw2z
>>401
三行目は同意ですね。しかし…
「エロシーンは人外相手でも人間相手と大差ない」
という発言はちょっと聞き捨てならないですよ?
人外娘という設定だからこそ、期待するシチュがあるのです。
スライム娘や蛇娘に責められるようなシチュを考えてください…
人外=人間が通常持ち得ない器官を備えてる、特殊な生殖行為を行うなど。
試しにこのスレの住人の妄想を見てください。
【獣人娘】モンスター娘・約19匹目【魔物娘】 (半角虹板)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1125837299/l50

それとお互い立場や考え方が違う、見ず知らずの他人同士で利用してるスレなんですから。
自分の意見だけを押し通そうとするのではなく、お互いに譲り合うことも必要ではと思います。
多くの人が少しずつ譲り合って、考え方の違う人たち同士うまくやっていけるようにしたほうが
このスレの発展につながると思いますし、みんなが楽しめる場になると思いますよ。
理想のスレ像も人それぞれですから、お互いの考えや立場も考えた方が良いと思います。


404名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 22:34:34 ID:cnkPsQS/
>>402
想像したらエロじゃなくお笑いになった(´・ω・`)

また新しい作品をお待ちしております
405蒼い月の夜は:2005/09/25(日) 00:26:47 ID:jixsxwSV
スウェーデンの寒空を背景に、その古城はそびえ立っていた。
城と言っても、戦略的な目的で造られた、所謂『城砦』と呼ばれる類のものではない。
王侯貴族などが住んでいた『城館』――つまり、宮殿に近いものだった。
「このお城は、約六百年前に建てられたものだと言われています。
当時はここ一帯の領主の一族が住んでいたようですが、二、三百年前にその血筋も絶え、
現在ではこのように一般にも開放されているんです」
中年女性のコンダクターの説明を聞くともなしに聞きながら、白柳公彦はその古城を見つめていた。
はっきり言って、外観はそう目を引くようなものでもない。
勿論、城という建築物の持つ一種の芸術性は当然備えてはいるのだが……
つまり、絢爛さの面でフランスや同じ北欧の有名な城には数段劣っていた。
もっとも、公彦がこの数週間のヨーロッパ旅行で貪るように名所を巡って、
俄かながら目が肥えてしまったのもそう感じる一因かもしれないが。
目の前の城は、ルネサンス調の作りだった。
風雨に晒されたせいでややくすんでしまった白亜が、なだらかな曲線美を描いている。
嵌め殺しの窓には精緻な細工がしてあるのだけれど、その数は非常に少なかった。
電気など無い時代の建物にしては機能的とは思えない。
これでは、城の中は昼間でさえ薄暗い筈だ。
「では、中に入ってみましょうか」
先導するコンダクターに従って、二十人ほどの旅行者が城門へと向かう。
公彦はその最後尾に並んで城の中に入った。
「内部は何度か補修されていますが、装飾や家具類なんかは殆どが当時のままです」
最初の部屋は左右に二つずつ通路が延びていて、奥には大きな両開きの扉があった。
コンダクターはその扉を開け、公彦達を中へ招き入れた。
そこは礼拝堂だった。
随分と広く、その割には窓が一つも無いのだが、
そこかしこに置かれているたくさんのランプのお陰でとても明るい。
祭壇や巨大な十字架、壁や天井に施された壮麗なレリーフは、
中世の神秘的、浪漫的な雰囲気をいかにもといった風に醸し出している。
ただ……
公彦は奇妙な違和感に胸中で首を傾げていた。
本来ならすべからく神聖であるべき空間の筈なのに、
あまりにも綿密に作りこまれているせいで強引にそうしてしまったように感じられるのだ。
上手い表現が見つからないが――あからさまな崇拝で逆に冒涜を表しているような……
そんなことを思ったのは、どうやら公彦だけらしかった。
他の旅行客を窺ってみると、みんな感心したようにこの空間を見回している。
公彦はもう一度、改めてレリーフに目を向けてみたが、
やはりあまりにも精巧に過ぎていてそれが何を表現しているのかよく分からなかった。
それでも強いて言うなら、混沌と揺らめく地獄の底の風景にしか見えなかった。
「では、一時間ほど、ご自由に城内を観賞してみてください。
動かしたりしなければ調度品などに触れても結構です。
ただし、盗難だけは犯罪ですから、止めてくださいね」
最後の言葉はいささか冗談めいた口調で、コンダクターが言った。
若いカップルがやはり冗談半分に返事をし、旅行者たちは各々の連れと一緒に礼拝堂を後にした。
公彦とコンダクターだけが最後まで残った。
「あら、貴方は行かないんですか?」
訝しそうに首を傾げ、彼女は尋ねた。
「ええ、まあ……何だか、妙にここが気になって」
「そうですか」
コンダクターは頷きながらも少し不審げな視線を公彦に向けた。
「お一人のようですけど、随分とお若いんですね」
「大学生です」
「こちらには、どうして?」
最近は平気でこういった場所から物を持ち出す不届き者が増えていると言うが、
もしかしたらこのコンダクターも公彦のことを疑っているのかもしれない。
まあ、若い男がたった一人で居れば、そんな邪推をされても仕方がないだろう。
そう思って、公彦は話すことにした。
「一月前に両親が事故で死んでしまったんです。
それで、傷心旅行って言うんですかね。
親戚が遠出でもしてきなさいって勧めてくれたんで、
今月の頭からヨーロッパをぶらぶらしてるんです」
406蒼い月の夜は:2005/09/25(日) 00:28:24 ID:jixsxwSV
「あ……そう、でしたか」
彼女は顔を赤くして俯いた。
「すみません。辛いことを訊いてしまって」
「いえ……」
「あの、私はお城の中を適当に回ってますので、何かあれば声をかけてください」
では、と彼女は頭を下げて礼拝堂から出て行った。
公彦はその後姿を見送ると、祭壇の方へ足を進めた。
その奥に掲げられた十字架は、ランプの光を受けて赤くくすんでいる。
見様によっては何か趣があるのかもしれないが、
これも意図したものだとすれば、やはり悪趣味だとしか言いようが無い。
この様な奇妙な空間に在って、当時の人は何を考えていたのだろう。
ふと、公彦は死んだ両親のことを思った。
父親も母親も、あの二人もまた、何を考えていたのだろう。
幾つもの会社を持って、満ち足りた人生を得て、この世界に何の不満を抱いていたのだろう。
公彦は小さく頭を振り、溜息をついた。
旅行はあと一週間程度にしておく積もりだったけれど、もう少し延ばした方が良さそうだ。
もっともっと――面倒なことなど一切考えられなくなるほど動き回りたい。
まずはこの城だ。片っ端から歩いて回ろう。
公彦は踵を返した。
と――
不意に、甘い香りの微風が鼻をくすぐった。
一瞬、香水か何かかと思ったが、ここには公彦以外には誰も居ない。
大体、窓もないのにどうして風が?
風が吹いてきたと思しき方向――祭壇脇の壁――へ公彦は歩み寄った。
じっと目を凝らしてみるが、やはり他と変わらない石の壁だ。
試しに触れてみても、何の変哲も無い。
気のせいだったのだろうか。それにしては、はっきりと匂いを嗅いだのだけれど……
釈然としないまま、公彦は手で壁を押すようにして体を反転させようとした。
すると、ごりごりという音がして、その部分が僅かに奥へと沈んだ。
反射的に手元を見やった公彦の目の前で、壁が音もなく横に滑る。
――隠し扉。
公彦はしばらくの間、ぽかんと呆けたまま突っ立っていた。
寂れた古城の誰も知らない秘密の扉。まるで漫画かアニメか映画みたいだ。
すると次に出てくるのは吸血鬼か? 或いは幽霊? それとも未知の怪物?
馬鹿馬鹿しい。所詮、昔の人間の悪趣味の一つだろう。
公彦は胸中で苦笑し、ぽっかりと開いた壁の奥を覗き込んだ。
隠し扉の向こうには、狭い石段がずっと下の方へと続いていた。
駄目だ、と公彦の直感が告げた。
駄目だ。行っては駄目だ。とにかく駄目だ。さっさとここから立ち去れ。
足を踏み出した。階段の方へと。
「な……なん、で……?」
思わず公彦は呻いていた。
自分の意思とは全く正反対の行動を体が勝手にしてしまっている。
混乱している間にも一歩、また一歩、足が石段を下っていく。
もうどうしようもなかった。
公彦自身は激しく動揺しながらも、迷うことなく着実に深い深い暗闇の淵へと進んでいった。
コツ、コツ、という足音を何回聞いただろうか。
いや、何十回――それとも、何百回?
分からない。
かなり長い時間下りていたようにも思えるし、実際には殆ど一瞬だったようにも思える。
どちらにせよ、気がついた時には階段を下り終えていた。
そこは、五メートル四方ほどの寂々とした石室だった。
どこにも光源などない完全な闇の中だというのに、
ぼんやりとながら隅から隅までしっかりと見通せる。
奥の方に横たわっている漆黒の棺は嫌でも目についた。
公彦はふらふらと棺に近づいた。
その前に立った瞬間、不意に、頭の中にある一つの感情が芽生えた。
それは寂しさだった。悲哀さえ感じるほどの寂しさ。
涙が滲みそうになるのを眉をひそめて必死に堪える。
そっと蓋に触れてみると、文字が刻んであることに気付いた。
407蒼い月の夜は:2005/09/25(日) 00:29:04 ID:jixsxwSV
やはりスウェーデン語だろうか。
読める筈などないのに、何故かその文章の意味が分かった。

《オフィーリア=ヴィルヘルムソン。永い眠りが幸福に繋がることを祈る。悪意なき闇に光を》

公彦は蓋の縁に手をかけた。
今度はいくらか自身の意思もあったかもしれない。
たとえ中に何か入っているとしても、おそらく二百年か三百年前のものだろう。
生き物(まあ、棺桶に入るのは人間くらいなものだろうが)なら間違いなく死んでいる筈だ。
そう。死んでいる筈だ。
ごくん、という音が公彦の頭の中に響いた。
思わず体を強張らせるが、唾を嚥下しただけだとすぐに気付いて、力を抜いた。
もしかしたら、誰も知らない新しい発見があるかもしれないのだ。
怖がる必要などない。
公彦はもう一度唾を飲み込もうとした。
できなかった。口の中がからからに乾いていた。
ゆっくりと手に力を入れる。
棺と蓋との空隙から、蜜蝋のような香りが漂ってきた。
その甘い匂いに誘われたわけではないけれど、
公彦は再び乾いた喉を鳴らし、そして一気に蓋を外した。
「――っ」
公彦は、愕然と息を呑んだ。
棺の中は真紅のビロードで覆われており、そこに一人の少女が納められていたのだ。
いや……少女、と断じてしまってもいいものだろうか。
瞳を閉じたその姿は無垢な娘の寝顔にも見えるし、
人生を悟ってしまった妙齢の女の諦観の表情にも見える。
ただ、どちらのせよ、人間離れした玲瓏さを備えていることは間違いない。
灰色の髪に縁取られた白皙の美貌。唇さえも真っ白で、まるで雪の人形みたいだ。
闇そのものを織ったような黒いドレスを纏って、胸の上で組んだ手の中に血の色のロザリオを握り、
彼女は世界の始まりから延々と眠っているかの如くそこに横たわっていた。
とても死人とは思えない。
魅入られたように少女を凝視していた公彦だったが、ふと、あることに気付いた。
頬が濡れている。
暗闇の中にあって、少女の白い頬が透明な何かに濡れてかすかに煌いていた。
公彦は、ゆっくりと彼女の顔に手を伸ばした。
指先が触れようとした、正にその瞬間――少女の睫毛が、ぴくりと震えた。
公彦は咄嗟に手を引こうとしたが、できなかった。
いつの間にか少女に手首を掴まれていたのだ。
別段強い力ではない。むしろ、そっと触れられているだけだ。
それなのに、腕どころか指の一本すら動かせない。
この状況に対する混乱は、不思議となかった。ただ、代わりに、すうっと体が冷えていく。
――目を開けるな!
公彦は少女に向かってそう念じた。
少女は、ちょっとしたまどろみから覚めるように、あっさりと瞼を開いた。
その瞳は、濁った血の色をしていた。
蛇のように縦に裂けた瞳孔が公彦を射る。
「――」
少女が僅かに唇を動かして何か言ったが、公彦には聞き取ることができなかった。
ふわりと少女が立ち上がる。
明らかに人間には不可能な動作だ。まるで不可視の巨大な手に引っ張り起こされたかのようだった。
公彦はよろめきながら二、三歩後ずさった。
相変わらず、動揺はない。と言うより、何も考えられない。
呼吸だけが荒くなっていく。
額に浮かんだ汗が流れ落ちてきて、公彦は思わず目を瞬いた。
少女がすぐ目の前――体が触れ合うほど近く――に居た。
赤い瞳が、じっと公彦の目を見上げる。
心臓が早鐘を打った。
恐怖のためではない。喩えるなら、小学生の頃の初恋に似た感覚だった。
公彦はそうすることが当然であるかの如く、その場に跪いていた。
少女の頬に両手を添え、仰け反らせた自らの喉頸へと導く。
408蒼い月の夜は:2005/09/25(日) 00:29:54 ID:jixsxwSV
白い唇が、首に触れる。生暖かい感触が生まれた。
それだけだった。



淡い頭痛を覚えて公彦は目を覚ました。
明るい色の照明が網膜に突き刺さる。
「う、ん……」
反射的に手を翳すと、傍らで誰かが息を呑む気配を感じた。
「気がつきましたか?」
心配そうな女性の声。
目を向けると、あのコンダクターの姿があった。
「えっと……俺……」
「あれから一時間経っても貴方だけが集合場所に来なくて、
探してみたら礼拝堂で倒れていたんです」
「礼拝堂……」
「一応、お医者様に診てもらいましたけど、どうやら軽い貧血のようですね。
多分、気付かない内に疲労が溜まっていたんですよ」
公彦は瞼を閉じた。
軽い貧血? 疲労が溜まっていた?
違う。鼻腔にはあの甘い香りが残っているし、脳裏にはあの白い少女の姿が焼き付いている。
あれは一体何だったのだろうか。
彼女は一体何をしたのだろうか。
思い出せる最後の記憶は、少女の白い唇が自分の喉に触れたところ。
それから……
公彦は小さく頭を振った。
まとわりつく倦怠感を引き剥がして、のろのろと上体を起こす。
「そういえば、ここは何処なんですか?」
ベッドの上から辺りを見回し、公彦は尋ねた。
小奇麗な室内を見る限り、病院という感じはしない。
出窓にはカーテンが引かれておらず、夜陰に薄っすらと白い霧が浮かんでいるのが見えた。
「宿泊予定だったホテルです。もう夕食の時間は過ぎてしまいましたけど、
ルームサービスならある程度の食事はできますよ。何か頼みましょうか?」
「いえ……あまり食欲はないので。今は食事より、ただ休んでいたい気分です」
「そうですか」
彼女は頷くと、静かに立ち上がった。
「では、私は部屋に戻ります。513号室に居ますので、何かあれば訪ねてください」
「分かりました。すみません、色々と」
「お気になさらないでください。早く元気になってもらって、
旅行を楽しんでもらいたいですからね。明日の朝、また様子を伺いに来ます」
おやすみなさい、と微笑を残して彼女は部屋を出た。
「いい人、だな」
ぽつりと呟き、公彦はベッドに倒れ込んだ。
静かになった途端、あの石室での出来事がまざまざと蘇ってくる。
潔癖なまでに白く、卑猥なまでに美しい少女。
彼女を目にしてから……或いは、その前から、自分はどこかおかしかった。
自分の意思が体から離れていた気がする。
まるで、見知らぬ誰かの心を捻じ込まれてしまったかのように。
もしかしたら……それは、あの少女のものだったのではないだろうか。
静寂と暗闇が満ちた石室。その中で、少女は孤独に打ち震えていたのではないだろうか。
濡れていた頬は、どれだけ流したかも分からないほどの涙の証だったのではないだろうか。
胸を突いた寂しさは、少女の寂しさだったのではないだろうか……
不意に、甘い香りの風が髪を揺らした。
窓は閉まっていた筈だけれど――公彦はそちらを見やった。
思わず、体が強張る。
いつの間にか、出窓の縁に一人の少女が浅く腰を下ろし、じっと月を眺めていた。
その横顔から窺える印象があまりにも儚くて、
自分の呼吸でさえ彼女を消し飛ばしてしまうのではないかと公彦は思った。
しばらくの間、公彦は少女を見つめ、少女は月を見つめ続けていた。
……どれだけそうしていただろう。
409蒼い月の夜は:2005/09/25(日) 00:32:13 ID:jixsxwSV
「蒼い月の夜は……本当に素敵」
ふと、低い声が言った。
「とても静かで、とても冷たくて、とても暗くて……
そんな闇の中に、耳を澄ませば、唸るような喧騒が聞こえてくる」
桜色の唇から詩でも諳んじるように言葉を紡ぐと、少女はゆっくりと公彦に視線を向けた。
深い黒色の双眸が、愉快そうに細まる。
「こんばんは、白柳公彦クン。突然の訪問だけれど、どうか許してね」
「君は……」
「棺桶を見たでしょう? 私はオフィーリア=ヴィルヘルムソン。
貴方たちとは、少しだけ異なる存在」
少女――オフィーリアは音も無く出窓から離れると、首を傾げてにっこりと微笑んだ。
「でも、怖がる必要は無いわ。だって、口付けを交わした仲だものね?」
公彦は何をどう言えば良いのか分からず、ただ黙ってオフィーリアを見つめていた。
礼拝堂の地下で棺に収まっていた時に比べて、彼女の容貌は多少変わっていた。
蝋人形のように真っ白だった肌には生者らしい仄かな赤みが差しているし、
唇は色付いて、瞳も海の深淵を思わせる黒に染まっている。
艶やかな灰色の長髪に漆黒のドレス、それと、首から下げた赤黒いロザリオはあの時のままだ。
公彦は、ぼんやりと口を開いた。
「……人間じゃないのか」
いささか間抜けな問いだったかもしれない。
けれど、彼女は嘲りもせずに、柔らかく微笑んだまま頷いた。
「ええ。色々な呼ばれ方をしたものだけれど、『ヴァンパイア』が一番有名かしら。
貴方の国の言葉では『吸血鬼』と言うみたいね」
「……吸血鬼……」
突拍子も無いと言えば、正にその通りだ。
だが、逆に彼女の言葉を疑う余地も無い。
あの石室での出来事。そして、いま目の前で起こっていること。
どちらも当然のように常識を逸脱している。
「あまり驚かないのね?」
「まあ、むしろその方が色々と納得できる部分もあるし」
「なかなか賢いのね。でもちょっと残念。貴方が驚く顔、見てみたかったから」
オフィーリアは、くすくすと悪戯っぽく笑みを漏らした。
「ところで公彦クン、何か私に訊きたいことはあるかしら?
私はこれから貴方に色々と言わなければならないことがあるの。
その時に疑念や混乱を抱えられていると少し面倒だから、
もし引っ掛かりがあるのなら今の内に全てを晴らしておいてもらいたいのだけれど」
「じゃあ、一つだけいいかな」
「どうぞ。私に答えられることなら何でも答えるわ」
「君はどうして俺の名前を知ってるんだ?
それに、言葉だって普通に日本語を話してる。それがずっと気になってたんだけど」
「……気になってたのなら素直に驚いて欲しかった。折角、その積もりで演出したのに……」
と、ちょこんと唇を尖らせるオフィーリア。
そんな吸血鬼らしからぬ仕草に、公彦は好感とも言えるものを抱いていた。
――いや。或いは、それより前から……
「まあいいわ。その答えは、私にとってはとても当たり前のこと。つまり、貴方の血を飲んだから」
「俺の血を飲んだから?」
「そう。生き血とは、命の欠片のようなもの。その人間のあらゆるものが溶け込んでいる。
簡単に言えば、私たちは生き血を飲むことでその人間の記憶を得られるのよ。
一から十まで、それこそ何もかもをね」
「なんか……よく考えると、それって少し恥ずかしいな」
そう公彦が言うと、オフィーリアは小さく笑みを浮かべた。
「そうかもしれないわね……でも、安心して。
貴方が小学校の中学年まで夜中に一人でトイレに行けなかったことや、
中学生の頃、音楽室で初めて女の子とキスしたことなんかを言いふらす積もりはないから」
「あ、当たり前だ! ……って、そんなことまで?」
「言ったでしょ、何もかもをって。貴方の頭にあること全てが私の頭にもあるの」
やれやれ、と公彦は胸中で溜息をついた。まるで彼女に裸でも見られてしまったような気分だ。
「まあ、タネが分かればなんてことはなかったんだな。吸血鬼のことは俺にとっては新説だし」
「それで納得してしまう辺り、なかなか凄いと私は思うけれど……」
と、オフィーリアが微苦笑を漏らした。
410名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 00:32:57 ID:e3/mRAVL
支援
411名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 00:34:10 ID:jixsxwSV
まあ、まだ全然途中でエロのエの字もないんですが・・・まあ、次には
ルーマニアかデンマークにしとけば良かったなあ、と今更ながら。何にしろ行ったことんですが
412名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:04:44 ID:nBKYW+oh
>>411
大丈夫、
海底二万海里や二年間の休日など空想科学小説で世界旅行を書きまくったJ・ヴェルヌも実は世界旅行はおろか国外へさえ旅行に出たことなどなかったそうです。
しかも、僕らの生きる現代は彼の生きた時代よりも格段に情報を得やすい。
なんとかなりますよ、続きを楽しみにしているので頑張って下さい。
413名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:27:37 ID:Is2/ztPn
文章が巧いね。
あとヒロインの性格がまだはっきりしないのは今一つ引きが弱いような気がする。
今後の展開に期待。
特に、エロい吸血シーンを希望。
414名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:28:47 ID:Is2/ztPn
>何にしろ行ったことんですが
そんな事言ったら、このスレ自体が存在できなくなりますがな。
そもそも吸血鬼なんぞに逢ったことあるのかと(w
415名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:35:23 ID:KawvIb1F
>411
大丈夫、
スウェーデンなんてグスタフ=アドルフとネーデルガンダムしか知らない人間がワクワクしながら続きを待っているから。
416名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 01:47:25 ID:Is2/ztPn
>412
>しかも、僕らの生きる現代は彼の生きた時代よりも格段に情報を得やすい。
しかしツッコミする人も情報を得やすくなっている罠。
一概に有利とは言えない。
417名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:13:08 ID:z04h5RUM
>>415
待て、ネオスウェーデンはノーベルガンダム(セーラー服)だ。ネーデルガンダム(風車)はネオオランダ。
418名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 02:49:15 ID:DFiFIG2a
期待してます
419名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 08:14:59 ID:DFiFIG2a
期待してます
420名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 17:03:10 ID:ik94W5NM
なんかいいね。
特に次回にはエロがあるあたり。
どっかのエロかけない癖に小学生の作文以下の文章でこのスレの容量を食うバカに是非見習ってほしいものだ。
421名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 18:45:18 ID:iOw3sAwS
>420
あんたそれ言い過ぎ。
>411
GJ!!久しぶりの大作の予感。
422名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:11:44 ID:ik94W5NM
>421
ハァ?
ここでの意見を繰り返しただけだが、何か?
423名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 19:31:25 ID:bavM+2At
>>421
踊り子さんには手を触れてはいけませんよ、と。
424名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 21:08:34 ID:e3/mRAVL
>>420
あんたの言いたい事は分かる。
そりゃエロシーンをちゃんと濃厚に描き出したものを読みたいのは、俺も同感だ。
投下される作品には、エロの要素に乏しくて多少文章が読みにくいものもある。
(まあ俺の文章も読みにくいだろうが)
正直読みたくないのも分からん事はないが、「小学生の作文以下」「バカ」は言いすぎだと思う。
つーかむしろ「エロ要素が欲しい」派が、みんな悪者であると捕らえられかねない。
このままでは、批判する行為自体が悪とされちゃうぜ?
批判する行為自体は正当だけどさ、もっと足元を掬われない方法でやった方がいいと思う。
下手撃って、荒らし認定されるの得策じゃないでしょ?
425名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 21:21:34 ID:DFiFIG2a
俺は書いてくれればなんでも読む
気に入らんかったらスルーするし

自分が文章書けないからあまり職人さんを叩くようなことはしたくないですね
426名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 21:25:15 ID:i4PTLxIj
とりあえずこのスレもあぼーん対象になったのかと思う
俺様の悲しみの最期のレスだけは心に留めておいて下さいね

さよなら
427名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 21:39:05 ID:ik94W5NM
>424
>投下される作品には、エロの要素に乏しくて多少文章が読みにくいものもある。
回りくどいこと言わずにさ、はっきり言ってやれよ。
勘違いして無駄な労力を使って投稿する香具師にはその方がタメになるぜ?
428名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 22:04:12 ID:e3/mRAVL
批判するにしても、相手を叩いて排除するやり方ではなく、あくまでアドヴァイス・リクエストという形でやるのがいいと思う。
本当にスレを思ってのことなら、なおさらそうすべきだとおもう。
それと投下する職人も、正当な評価や批判には耳を傾けるべきだと思う。
折角投下するからには、みんなから楽しみにしてもらえる方がいいでしょ?
それとお互いに譲り合うべきところは譲り合う、どうしても言わねばならないことは言う。
まずは双方とも、相手を理解する事から始めた方がいいのでは?
誰か一人のためのスレッドではないし、より多くの人が楽しめるほうが良いでしょ?スレも盛り上がるしね。

まあ俺はこの板の住人ではないんだけど、本拠地半虹でもおんなじことが良くあるよ。
スレに合わないと思われる絵を投下する絵師と、それを排除しようとする住人。
結局絵師叩きが始まると、誰も絵を投下しなくなっちゃうんだ。
そのスレで人気のあった絵師もね。それで結局dat落ちしてしまう。
逆に絵師と他の住人がうまくやれたスレは、多少荒らしが来ても全然平気。
批判されていた絵師も、絵が上達しみんなから「神」と呼ばれリクが着くようになった事もある。

文章系の板だとちょっと事態は違うと思うけど、工夫のしようはあると思うな。
お互いにちょっとした気配り、工夫は出来るんじゃないの?
それとみんな見ず知らずの他人なわけだし、言葉使いは最低限の礼儀を守ったほうが良いと思う。
429名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 22:11:22 ID:e3/mRAVL
誤解のないように言っておきますが、自分は別に誰を批判・擁護するわけでもありません。
半虹でもまあこちらでもそうですが、基本的に誰かを攻撃するよな批判は一切してません。
スレの性質上、職人の投下有ってのなんとやらですから。
自分の場合は、「もっとエロい感じで」みたいなリクエスト形式でやりますよ。
自分に合わない作品の作者さんであっても、全ての作品がそうとは限りません。
別の作品は気に入る事もあるでしょう。
また作風を変えて、凄いファンになったりすることもあります。
430名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 23:18:51 ID:ik94W5NM
で、実際にやったのか?
やりもしないで机上の空論を並べられてもな
431名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 23:26:58 ID:CjNAXYJV
よくわからんが、放課後の人続きまってます ノシ
432名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 23:33:42 ID:ik94W5NM
普通これだけ叩いたらもう来ないよ?
433名無しさん@ピンキー:2005/09/25(日) 23:37:34 ID:bavM+2At
>>432
>>420 >>422 >>427 >>430
自分で粘着して叩いておいて、その台詞はなぁ。
434名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:10:11 ID:bXuE8js+
そもそも、つまらない気に入らないうんぬんは
自分の心に留めて、外に出さないのが基本であって、
それゆえ、各自で脳内あぼーん等をすればいいだけなのに
それを他人に押し付けたり、完全に排除しようとして
ひたすらに我を通そうとするのは間違いだと思う訳で

あんまり議論だけだと流れが完全に停滞してしまうので
多少は妥協という言葉を心に留めていただけたら幸いです


と、昔似たようなパターンで完全崩壊した
とあるスレの住人の戯言でした
435名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:12:38 ID:0Atzj66a
荒れてますな〜(´Д`;)
職人さん空気を変える一発おねがいしますよ
436名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:19:32 ID:QZK4URhb
あいつは単なる荒らしだろ。
そもそも批判の内容が小学生レベルだし。
これじゃ何を書いても罵詈雑言されるよ。
437名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:29:32 ID:rXvEZAwn
結局もとの木阿弥かよ
438名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 00:49:06 ID:FHec1R1A
荒らしは無視が基本だろ?
マウスでスクロールするなり、携帯ならボタン一押しで次のレスに進むじゃんか。
荒らしに対してレスするのって、指疲れるし、時間の無駄だ。
「(この荒らしレス)どうでもいい、次々」
くらいの思考できるようになれ。
439名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 01:20:40 ID:JOJxTeoC
ところで、このスレ的にお勧めの作品てありますか?
猫耳少女が来たり、悪魔っ娘を召喚したり、宇宙人娘に攫われたりといった、参考になったり、萌えたりという作品です。
440名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 16:33:38 ID:SMUlKJZT
個人的に批判もアリだとは思う。
中にはマンセー意見以外は禁止なスレもあるが…
でも、つまらんとか嫌いだとかだけ書き込むのは
見てて辛いし、スレの雰囲気悪くするので荒らしと同じ。
ここを変えればもっと良くなるというのを上手く指摘できるなら
別にいいと思う。職人さんあってのスレなんで気分を害さん程度にだが。

>>439
特定の作品を挙げるとアレなんでやめとくけど
ここの保管庫とか、オカルト娘スレの保管庫とか探せば
気に入るのが一つや二つは出てくるはず
441批評人 ◆1lM2bYfil6 :2005/09/26(月) 17:49:53 ID:Z60fngw0
つーわけでフェアな批評をする自信のある人はトリ付け希望
そうすりゃ荒らしと批評を区別出来るのではないか?
例えば俺みたいに
まぁこれはテストみたいなもんだから俺はやらんぞ
442名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 18:28:43 ID:7tH2muo2
>440
このスレの中の作品でなく、商業誌とかを指してるのでわなかろーかと。

で、合ってる?
>439
443名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 19:05:59 ID:SMUlKJZT
>>441
そこまでする事はないんじゃないか?
トリ付けても別に荒らしがいなくなるわけでもないし…

>>442
そうなの?
でも、商業誌で参考になりそうなのはあまり知らんなあ。
萌えとは違うが、いきなり女神が来る例の作品は、
今思うと凄い設定だと思う。押しかけ女房モノは結構あるが
女神が来るというのは凄いインパクトあったな。漫画としてはアレだが…
後は、悪魔っ娘というと天からのヤツとか、吸血鬼だと阿智のとか
宇宙人娘だと古いのは高橋で、新しいのはガオのヤツぐらいしか思い浮かばん。
エロ作品では全く思いつかんからダメだ…
444名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:01:21 ID:xT1hr0Rl
>>フェアな批評
釣りか?釣りなのか?よし、釣られてやろう。
誰がその判断をするんだよ。「常識的に考えて〜」とか無しだからな。
その常識も人によって違うのだから。
445名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:29:17 ID:M0mlsaBb
>443
一応、他板ではこんなスレがあったり。

 夢魔・淫魔・サキュバスがでてくるエロ漫画(エロ漫画板)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1067165693/

 悪魔ッ娘の出てくるゲームについて語ろう(エロゲー板)
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1095397572/


多分、自分がうろついてるのはこの2スレだけど、探せばもっと出てくるんでしょーな。
446名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:45:20 ID:Z60fngw0
>>444
釣りってわけじゃない
ただどっかのスレで見た荒らし対策をコピペしただけ
結構いいと思ったのだが……
447名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:48:33 ID:QZK4URhb
>>444
世の中に「批評家」という職業があることを知らない444の人生に幸あれ。
普通に、○○が良かった。○○が悪かった。もっと○○してほしい。○○はやめて欲しい……
そんなものでいいんだよ。単に「つまらん」とか「バカみたい」じゃどう直せばいいのかわからん。
個人的意見と批評の区別もつかないなんて、本当に21歳以上なのか。
448名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 20:53:22 ID:7UGvnJZ5
>>445
こっちも。
【みみ】けものっ娘総合スレッド【しっぽ】 Part2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1092155558/l50
449名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 22:37:38 ID:xT1hr0Rl
>>447
なんか勘違いされてる気がするが。中二行は同意な。
頼んでもいない批評をするのは、おかど違いだとは思うが。

まあ、あれだ。>>447氏が批評家は「フェアな批評」を出来るものと考えていて幸せならそれで良いんじゃない?
450名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 23:16:24 ID:PizYHuxr
まだやってんのかよw
ま、エロ無しは板違いだから、エロ入れればイイっしょ>放課後
自作自演してる奴、どうせいつもの当番だろ

( ゚∀゚)つ「踊り子さんには手を触れないで下さい」
451439:2005/09/26(月) 23:40:09 ID:DguK/QH8
>442
はい、仰るように商業系の作品です。
>440
というわけで、勘違いさせてすいません。
>445
情報ありがとうございます。
452名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 00:15:59 ID:5CxXm0NP
>>450
エロ無しが板違いなのは当たり前だけど、少なくともレスを見る限り
エロがなくても需要はないわけではないから他の板にスレ建てれば良いんじゃない?
まあ、該当スレがあるのかどうかはシランが。
453名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 02:58:47 ID:fLt/RHun
要約すると「エロなしSS(やそれを書く香具師)は排斥した方が良くね?」
454名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 04:54:31 ID:5wtqJuKF
>>450
ネタが無い時や、スレ立て直後の支援などで投下される短い作品であれば
例外としてエロなし作品でもいいとは思うけどな
放課後氏のは長いし、現状ではエロくないのでこのスレでやるよりか
他でやった方が混乱がなくていいと思う
455名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 10:54:47 ID:fW65XjXU
>>454
他でやるくらいなら、
txtにまとめてアップローダにupした方がいいんじゃない?
456396:2005/09/27(火) 22:21:30 ID:kFoNzM8W0
>>455
俺もその手があると思う、というか前書いた。
457名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:02:59 ID:XGNY9FMx
>>456
保管庫が取り逃したり、スレが発掘されたときに読めなかったりとマイナスになる可能性のほうがでかい。
こういう無駄な議論もどきの書き込みが全て消えればそれでいい。
458名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:21:21 ID:CMTA/xau
>>456
なぜどのスレもほとんどアップローダーを使わないのかを考えてみな。
459名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:39:13 ID:AnMBOpaW
なぜいつも同じ話題を繰り返すんだ低脳ども。
460名無しさん@ピンキー:2005/09/27(火) 23:39:34 ID:Jx5konfF
>454
>ネタが無い時や、スレ立て直後の支援などで投下される短い作品であれば
>例外としてエロなし作品でもいいとは思うけどな
まるで、ストリップ劇場の幕間のコントだな。
461名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 00:17:29 ID:9tj7yQCr
>459
アップローダーの話題か?
だとしたら、自分はそのネタは初耳だ。
新規の住人が増えてる(≒スレの賑わい)って事で。
462名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 00:55:19 ID:eElTJ51q
>>459
文脈からすればアップローダーの話題が出たきっかけのことだろうよ。ループしすぎ。
463462:2005/09/28(水) 00:56:27 ID:eElTJ51q
×>>459
>>461
464名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 14:03:51 ID:F7hZUKjd
>>454>>460
一応こんな解放区スレがある。
http://sakura03.bbspink.com/test/r.i/eroparo/1126341412/
以後放課後氏のSSはこちらに投下ヨロ。その方がこのスレにも↑のスレにもプラスになる。
465名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 15:28:50 ID:qgRLuY1+
やれやれ、これでは>>1のテンプレに

エロがない作品は(・∀・)カエレ!

って入れなきゃならん日も近いんかのう。
466名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 15:45:53 ID:yliOIh4A
いらんだろ
エロパロ板なんだから
467名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 15:59:18 ID:rYdUedx5
そもそも、このスレで過去に人気を博した作品は、アイリス然り、ひでぼん然り、全部エロかったからな。
もともとエロを追求するのがこのスレの趣旨だし。
468名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 21:08:11 ID:GvP6SEq1
つNGワード

これでイラン議論も全て解決。
これからエロ無し云々で騒ぐ人はNGワードの使い方も判らない人と言うことでスルーよろ。
ついでに放課後の人は早く鳥付けて下さいな。保管庫の人が困るから。
469名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 22:46:44 ID:9tj7yQCr
>464
つ「妖魔夜行・百鬼夜翔 創作・よろず掲示板」
http://jbbs.livedoor.jp/movie/2029/ryuryubekde.html
470名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:04:56 ID:8ZUIbFK9
むしろ俺としては、
「エロなんか飾りです!エロい人にはそれが分からんのです!
 萌えだけでもセンセーショナル旋風を起こせるってことを証明してやるZE!」
ってぐらいの心意気のこもった作者さんが現れることを祈る。
過去は過去。これからはこれから。過去に縛られる必要なんか微塵もない。
471名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:37:24 ID:qCEkWwoH
>460
>ストリップ劇場の幕間のコント
大分違うぞ。
ストリップ小屋はわざわざ金を払ってるが、ここは無料だ(強く言う権利はない)。
幕間コントでも一応は金を貰うプロだが、ここの職人は趣味で書いてる(無理に書く義務はない)。
ストリップ小屋じゃ時間とかの限りがあるが、ここは時間的な制限はない(何時でもOK)。
容量にしたって、なくなれば次スレを立てればいいだけの話(ちょい暴論)。
一応人間外の女の娘が出て来るんだからエロなしでもアリだとは思う。

つまり、エ ロ く な く て も 面 白 け れ ば 文句は出ないと思う。
472名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:39:03 ID:zRgAHcE0
>>470
エロパロ板でそんな心意気持たれても
そのなんだ 困る

つーかそんな名作書いたんなら
それこそしかるべき板のしかるべきスレに投下するべきだろ
お前さんの言う「過去に縛られた人」に煙たがられてまでやるべき事じゃあない
473名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:39:09 ID:f67D381l
書き手全員追い出した猿どもがキッキキッキと引っ掻き合ってるのはこのスレですか?
474名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 00:55:37 ID:k4HnFyqQ
「【この板の趣旨】
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う板です。」

書き手でもない名無しがガタガタ言う問題じゃないんだよ、鎮まれ
475名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 01:00:37 ID:PXnK4dCC
NG指定もできないIE厨がいるスレはここですか
気に入らない作品のスルーもできんのか
476名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 01:12:51 ID:memyfORU
気に入らないSSはスルーできないのに、
>>468とか>>475とか、こういう書き込みはスルーできるんだよな。
477名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 01:25:07 ID:qCEkWwoH
つかさ、放きゅの人はもともと469のところの住人だろ?
(放きゅはここだと4月に立った12スレからだけど、向こうだと2月から)
専用スレまで立ててるんだから、そこでやってればいいじゃんか。
エロくもないのにここに投下するのは板違いだと思う。
478名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 02:06:39 ID:O40ZgSsf
キッキキッキ
479名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 02:27:55 ID:nFMs7pj9
とりあえず、そろそろ不毛な談義はやめて職人さんを裸正座で待とうぜ野郎共
480名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 03:58:24 ID:ZCG3NmHJ
なんかスレ死にそうな悪寒…
結論出さん限りこのままグダグダ逝きそうだわ
481名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 07:07:58 ID:y0dvXSPt
じゃ逝けカスども
482名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 07:46:56 ID:bDu30Qrj
14も進んだスレで今更何を言ってんだか
今までのやり方でいいじゃねぇか
483名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 09:28:23 ID:y0dvXSPt
この程度のことでウダウダ言うスレは潰れてしまえ
484名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 09:41:55 ID:s9Z92ppl
はい、これにて議論終了。
485名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 10:01:32 ID:WdVoLUkH
>>480
まだ死んでないと思ってたのなら凄いよ
486名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 10:44:44 ID:MIXnYXuN
死なせたいと思ってる馬鹿こそ死ね
487名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 10:46:11 ID:2xaUEW+L
まあ、板とかスレとか各々一応住み分けがある訳だから、エロが無いのなら
向こう側に投下した方がいいと思う。
エロパロの方が人多いから、こっちの方が多くの人に読んでもらえるのは確かだが。
488名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 12:41:03 ID:3vNAEx1R
NGワード指定を使わん奴は「専用ブラウザじゃないと指定できない」とか思ってるのか?
世の中には「壺」というものがあるんだがな。
ttp://tubo.80.kg/
489名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 13:05:11 ID:kDk1gAxO
>>487-488
いいから最新50レスくらいをよーく観察してみろ。
驚く事にエロパロはおろかエロなしパロすら投下されてないんだ。
490名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 19:55:33 ID:ZCG3NmHJ
NGワードだと根本的に解決しないから揉めてるのでは?
エロ無しSSは板違い派 VS エロ無しでもNGで見なければ解決する派
平行線を辿るしか無いように思えるのだが…
491名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 20:36:10 ID:Cmh1g7gW
もう議論を尽くす段階は終わったよ。
誰も書く気にならなくなったからスレは廃れて終わりさ。
492名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:22:34 ID:uUJ+ECo/
何故「放課後の吸血鬼」は排斥されるのか? ひとまず分類してみた。
1.荒らし派
 自分が気に食わないものは存在してはいけない、という絶対21未満な方々。
2.お追従派
 荒らし派が叩いて結果としてスレが荒れるので、荒らし派に追従して排斥したいとする事なかれ主義の連中。
3.スレ・板違い派
 エロパロ板でエロ無しをするのはテーマに反する。もっと適切なスレ・板へ行くべきだと主張する人々。

1.は論外、2.もちょっと待てな感じ、3.の意見がまとも。
これとは別に態度(出ていけバカ〜他へ行った方がいいと思います)とか、
そもそも排斥が是か非かという分類もあり、それらが渾然一体となった上、
論拠を明記しない自治とかも(>491とか)でてきて混沌と化している。
493名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:25:25 ID:6gJ1ahs9
で、馬鹿が暴走するわけだ

218 名前:”削除”依頼 投稿日:2005/09/29(木) 11:25:27 HOST:05004010929783_vi wbcc4s02.ezweb.ne.jp
削除対象アドレス:
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1123248462/

5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿
また住人のほとんどが荒らしの対象になるような書き込みをしているため
スレごと削除を依頼します
494名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 21:53:31 ID:gxtRxKhF
ここの小説のファンの俺としては寂しい話やね
495名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 00:03:05 ID:9r8jwx7P
つーかこのスレ終わりだなとか潰れろとか言ってる奴一人だけだろ?
ほっときゃいいんだって
496名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 00:30:37 ID:sx68P9C7
そうそう。以前はもっと荒れたこともあった。
放課後氏だけど、別にエロかろうがそうじゃなかろうが、どっちでもいいじゃん。
読みたくなけりゃスルーすればいいだけのこと。ちなみに漏れは好き。
497名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 01:49:00 ID:Ll28HVoX
むしろ、ここに固執する理由を作者さんに聞きたいところだな。
実は後々でエロを入れるつもりだったとかなら分かるけど。
498名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 04:56:39 ID:ugs2CPC/
んなこと言ったら、読者だって荒らしだって、このスレに固執してると言えばしてるわけで。
スレ存続自体の否定に繋がりかねん。
499名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 11:09:49 ID:fT9c91eT
数々の名作を生み出してきたこのスレの存続がテラヤバス。
皆マターリしませうよ…。・゚・(ノД`)・゚・。
500名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 19:51:37 ID:b1xWtCdv
>497
たしかにこのスレに固執する理由はないよな。
>493にある人の言うように、グダグダに荒れたスレはとっとと削除して、
次スレとは違う全く新しいスレを作るか、オカルト娘スレに合流すればいいと思う。
501名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 20:16:44 ID:p/4veyNj
某スレより転載

632 :名無しさん@ピンキー :2005/09/17(土) 02:26:49 ID:Wv4KaupJ
>>630
文句言ってるのはたいていただの荒らしだから、反応しないで
スルーした方がいいです。いちいち反応すると調子にのられる
だけなので。

・作家さんに感謝の心を忘れない
・気に入らない作品はスルー
・カップリングやキャラをけなさない

は大抵の小説スレのルールですな。
502名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 22:16:35 ID:VJJZ0BiT
なぁおまいら
書き手が生命線であるSS投下スレにおいて書き手を追い出すことに何の利点があるのか
DQNの漏れにも理解できるように説明してください
503名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 22:43:11 ID:sx68P9C7
頼むから誰かSS投下してくれ〜
504名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 22:57:20 ID:eTj0yS/J
SS
505名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 23:07:19 ID:xJSBsx2d
↑オマエオモロイw
506名無しさん@ピンキー:2005/09/30(金) 23:11:53 ID:sx68P9C7
一本 取られたorz
507名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 00:40:55 ID:v933Lrn6
いい加減、議論は飽きたよ。
マボさん、3トンさん、猫の話の作者さん、妖精学者の作者さん、この方々の作品がそろそろ読みたい。

もちろん、新規の方のも大歓迎。
508名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 00:41:04 ID:AToDFAtg
とりあえず放課後はもう(゚听)イラネ 
投下するならエロ入れてくれ、ないなら板違いだし別の板へ
509名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 00:46:09 ID:kNv7eGTQ
冥府魔道の最奥に位置する、魔王の玉座そこにわだかまる、三つの人型の闇。
「職人と、読者と、そして厨房。すべてスレ住人、裁きなど」
「裁きではない、自然の摂理」
「自然?」
「人も、生きる為に有害な物質は排除する。たとえ有益なものでも、過剰となれば害となる」
「スレという生き物が生残る為には、やむを得ぬ、と? ならば我々は、削除人の真似事をせねばならぬわけだ」
「ともかく、スレ違いを叩く。それが我々の当初の使命」
「それすらも真似事だな」
「どこを叩くの?」
「私は、このスレ」
510名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 02:12:12 ID:wuMpN+Xi
「まったくの偽善だな」
「なんだと」
「SSスレの力関係は実際と同じように供給の方が常に上だ。」
「だいたい、荒らし、叩きに権利を与えること自体おかしい。」
「それならば、どうしたらいい?」
「簡単なことさ」
「君が、そして僕が筆を取ればいい」

賑わえば、良質なものは見えてくる。
さあ、SS書こうぜ!
511名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 04:30:36 ID:axzfvfIG
「頼む、もうやめてくれ!」
「どうして?まだまだ元気じゃない」
僕は目の前の全裸の少女を振り払おうとする。
だが、その手は虚しく空を切るだけだ。
「どうせもう助からないんだから…せいぜい楽しもうよ」
少女の舌が僕の首筋を舐め上げる。
薄い胸を僕に摺り寄せ、無毛の秘部が僕の茂みを擦る。
「ほら…イっちゃえ!」
「くあぁっ!」
ズボンの中できゅきゅきゅっと、新たな刺激が走る。
搾り取られるような感覚に、僕はたまらず射精していた。
「んっ…3回目ぇ〜」
少女は、いや【少女のように見えている映像】はびくびくと身体を震わせ
満足げな声を上げた。
ちゃんと服を着込み、ベッドに一人で横たわる僕の耳には
確かにそういう風に声が聞こえている。

20XX年、人類は滅亡の危機に瀕していた。
突如発生した新種のウイルス。
それは脳を侵食し、当人の理想の異性とSEXしているかのような情報を与え続け、
最終的に衰弱死に至るという、バカバカしくも恐ろしいものだった。
感染者である僕の命を吸い取っているのは、目の前に見える魅惑的な少女ではなく、
脳を狂わせた0.0何ミクロンかの悪魔達なのだ。

「夢と現実ってどこが違うの?」
前頭葉で小悪魔のような少女が微笑む。
「キミとHしてる私は夢みたいなものだけど」
側頭葉に甘いエロゲ声優の声が響く。
「ほら、ちゃんと触ってるように感じるでしょ?」
自律神経がさらさらの髪に撫でられる。
「キミ達はもう、私達の夢に溺れるしかないんだよ」
ああ…そうだな…
確かにこの先生きてても、こんな可愛い子と実際にHすることなんてできないよな…
「わ、私…私もうイクーっ!」
隣のベッドで、同じウイルスに感染したお姉さんが絶頂を迎える。
しかし、その姿も声も霧のように消えていく…
「だーめ。余計な情報は与えてあげない」
微笑む少女に唇を奪われ、観念した僕は自分から腰を使い出した。
そう、もう逃げられない。ワクチンも研究できず、
五感の全てを握られた僕達は、もう滅びるしかないのだ。

人類滅亡まで、後××日……
512名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 04:35:57 ID:axzfvfIG
とりあえずうんと短いの書いてみた。
タイトルは「人類滅亡の嬉々」でよろ
513名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 05:08:26 ID:JbFmRoCJ
>511
これが原因で死ねるなら幸せだな。GJ!
514名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 14:24:01 ID:ZMqLXsL4
>>508
すいません、質問です。
スルーできずに荒しまでする程、アレを嫌う理由って何ですか?
オレはつまんないSSはスルーして済ましているけど。
515名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 14:48:00 ID:D9HePa7j
>>514
頼むからぶり返すような事言うな
また荒れたいのか
516名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 16:58:19 ID:GJxCl7NX
>515
礼節とスルーを心に留めて、故意に荒らさなきゃ大丈夫。

>511
人外って「妄想」もアリなのか(w
できればもちっとねちっこく詳細なエロシーンを希望
>当人の理想の異性
という設定で
>薄い胸を僕に摺り寄せ、無毛の秘部
か(w
517511:2005/10/01(土) 19:01:30 ID:axzfvfIG
なんか今日の俺ヤバス…。一本目上がってから眠れない。
普段全く筆が動かないのに変な勢いが憑いて今二本目が上がった…。
投下していい?

>>513
アリガト
>>514
妄想というか「エロいウイルス」のイメージで書きました。
ねちっこいエロはまだ修行中です、すいません。
518名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 19:17:31 ID:4SnnlNer
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
519名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 20:28:51 ID:GJxCl7NX
Hurry,Hurry,Hurry,Hurry
520泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 21:46:23 ID:axzfvfIG
「優勝ばんざーいっ!!」
どっぼーん!!


……2時間前の俺のバカ。大バカ。大大大バカ野郎。
どうしてあんなことしたのか小一時間問い詰めてやりたい。
いや、もう警察でうんざりするほど問い詰められたんだけどね。orz
「う゛〜〜、臭えー、気持ち悪いー、ドロドロだー、目に染みるー」
浮かれて、死ぬほど汚い川にダイブした俺を待っていたのは一瞬の栄光と
丸10分以上に渡る悪臭泥沼地獄、お巡りさんのカミナリ、そして汚いものを
見るかのような(いや実際めっちゃ汚いんだけど)周囲の蔑みの視線だった。
さっきまで一緒に騒いでた奴らが、俺が近づくと露骨に嫌そうな顔をして逃げて行く。
銭湯やカプセルホテルの入り口に書かれた「ダイブした人お断り」の文字が恨めしい。
「せめて泥だけでも落とさせてくれよー」
「申し訳ありません、これも規則ですし警察署の方からも…」
これで六件目。身体洗えそうな所は全部門前払い。
ダイブしようとしてた奴も、俺の姿を見ただけで慌てて思いとどまる。
絶えることのない嘲笑と侮蔑…。ちくしょー、俺は見せしめって奴かよ。
『やめよう覚醒剤 その一回が あなたを殺す』
「やめようダイブ その一回が 俺を社会的に殺す…なんてな」
道端のポスターさえ、今の俺には苦痛にしか感じない。
一度だけ同じようにダイブした奴とすれ違ったが、お互い声を
かけるだけの気力もない。
ただお互い、負け犬の薄笑いを浮かべただけだ。
公園で身体洗って早く帰ろう…このままじゃ臭いと気持ち悪さで
おかしくなりそうだ。
そう思って、近くの公園に寄った時だった。
521泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 21:50:30 ID:axzfvfIG
「あん…やだ、マーくんてば…」
「何言ってんだよ、お前も興奮してんだろ?」
茂みでガサガサ、ベンチの影でガサガサ、あっちこっちで盛ってやがんの。
「おーい…この公園はいつから青姦専門のラブホテルになったんだー?」
俺の小さな一人ツッコミに答えてくれる相手は…いない。
マジで泣き入りながら水飲み場に向かおうとした俺の前に、その子はいた。
「……」
最初は、鏡かと思ったぐらいだ。
頭のてっぺんから足の先まで泥だらけ。
いや、人型の泥が立っていると言った方が正しいか。
泥にべったりと覆われた姿は、男か女かもはっきりしない。
「あんたも、お仲間か?」
「……」
耳につまった泥のせいで、声がよく聞き取れない。
それでも、相手が女性だということだけはなんとなく分かった。
「ははっ、お互いバカやったよな。何がなんだかわかんないくらいドロドロだ」
「……」
その子は笑った…んだろうか。強烈な臭いで目がチカチカする。
頭も揺れて気持ち悪い。もしかして、俺半分ラリってる? それでもいいや…。
仲間がいるならそれはそれで嬉しいし、幻でも一人より寂しくない。
と、不意にぬめっとしたものが俺の手にふれた。
俺はどうやら彼女に気に入られたらしい。繋いだ手がぷらぷらと揺れている。
「あっ!あっ!いいよ、いいよマーくぅん!」
「オラ!いいのか!えっ!?」
ぱつんぱつんと肉を打つ音まで聞こえてくる…特におさかんなカップルがいるなぁ。
「元気だねえ。この際だ、俺らもヨゴレ同士どっかその辺しけ込むか?」
…コクン。
522泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 21:53:02 ID:axzfvfIG
……今、確かに首縦に振ったよな…それって…。
「えっと、冗談だったんだけど…いいの?」
再びコクン。
ははっ、ラッキー!
「んじゃ、まず水浴びようぜ。これじゃ臭くて…」
ぬじゅるぶっ
「むごっ!?」
ダイブした時と同じ、泥の味が口を満たす。
ぬめぬめしたものが二つ、俺の両肩に掛かっていた。
それとは別の小さなぬめぬめが、俺の口の中を描き回す。
だだ、大胆だけどちょっと苦くて苦しいんですけど。
「んっ、ぐっ、ぷはっ! はぁ、まず洗おうってば…」
俺の言葉が聞こえているのかいないのか、彼女は俺をトイレの影に引っ張り込む。
「いや、だから汚いって…」
言ってから俺は急にバカバカしくなった。
下水の10倍は汚いってヘドロの溜まった川に飛び込んだんだ、ヘタすりゃ
トイレより俺たちの方がよっぽど汚い。
「あー、もーヤケ! アンタがスカトロOKとかそういう変態さんでも、
今晩だけはとことん付き合おうじゃないか!」
彼女は嬉しそうに湿った地面をごろごろと、いや、ぬめぬめと?転がり回る。
…やっぱり、変態さんだったかなあ。
523泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 22:06:45 ID:axzfvfIG
ざばびじゃずぶぜべっぞぼっねちゃにちゃべちゃぬるぽガッぐじゅまちゅっ……
濁音行とナ行とマ行の効果音のオンパレード。
こういうの、専門用語でウエット&メッシーっていうんだろうか。
俺達は二人して全裸になると、泥だらけになって絡まり合う。
これはもうSEXというより、どっかの地方の泥祭りだ。
泥合戦に泥おしくらまんじゅう、泥壷洗いに泥潜望鏡?
これがまた変に子供の頃の泥遊びを思い出して楽しかったり、
泡のお風呂よりぬめぬめ感が倍増してて気持ちよかったりするから不思議だ。
「へへ…すげえ、ドロドロのマ×コが吸い付くみてえだ」
彼女の股間を前後する俺の右腕は、熱々の泥だか愛液だか分からない液体で
ぬっちょぬちょになっていく。
ろくな灯りもない、どこのだれとも分からない女の子?とのアブノーマルっぽいH。
むせ返るような臭いで鼻は完全にマヒし、朦朧となった意識は
彼女の姿をとびっきりのカワイコちゃんに変身させる。
全裸なのに全く肌色の見えない彼女。それがどうした、俺も全身ドロドロだ。
俺のテンションはダイブの時以上にハイだ。ハイハイハイだ。
「一発ギャグやりまーす!おや、泥の中に立派な棒が。
これがホントの泥棒さん…なんちてー!」
「……」
彼女のリアクションは、ない。
「あーんもう、突っ込んで突っ込んでよぅ…って、突っ込むのは俺だーっ!」
「……!」
ぬるぬるくちゅくちゅになった彼女の入り口を開いて泥棒さんwを
じゅぷっと押し込み、泥ローションまみれの肌を撫で回す。
あーもうすげー気持ちいい…。とろけて混ざる…。
ナメクジかアメーバにでもなった気分だ。まるで形がないような指?舌?が
俺の全身をなめ回し、彼女の中は熱々トロトロのチーズフォンデュのよう。
「泥棒さん、出頭しまーす!3、2、あっ、もう出たーっ!」
「……!」
俺の放出を感じたのか、彼女のぬめりが強くなる。
瞬間、頬をぬらぬらの両手でむにゅーっと挟み込まれる。
相変わらず声は聞こえないが、その表情はすごく気持ちよさそうだ。
524泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 22:10:44 ID:axzfvfIG
「ヤッ!ヤッ!ダメ!ま、マーくん激し、激しすぎっ!きゃあん!」
「まだまだぁ!トイレ脇の変態組になんか負けるかよ!!」
「おぉ、俺らと張り合おうっての!? 変態の底力見せてやろうぜぃ!」
「……」コクコク。
一番激しいカップルに対し、むくむくと起き上がる対抗心…と泥棒さん。
俺は体力の限り彼女と絡み合い、何度となく果てた。
そして自分でも何度目か分からない最後の射精と共に、意識もふっ飛んだ――。


「―――ら、ほら、キミ、起きなさい!」
「…むにゃ、泥サイコー…」
「起きんか!猥褻物陳列罪でしょっぴくぞ!!」
ザバーッ!
「あっぷ…う…え? うわぁっ!?」
水をぶっかけられて目が覚めた時、全裸の俺の隣にいたのは女の子ではなく、
制服を着たおっさんの警察官だった。
「なんだまたキミか! 夕べあれだけ注意したのに全然堪えていないようだね!」
「ゲッ、川沿い署の人ですか!? 昨日は本当すいませんでしたーっ!!」
慌てて股間だけは隠しながら平謝りの俺。
思い出した、昨日警察でたっぷりお説教してくれたのはこのおっさんだよ。
あれから俺…どうしたんだっけ?
「それで? キミの相手はどうしたのかね?」
「ヘ?」
「へ?じゃないよ。夕べ君達と張り合ったというアベックから話は聞いている。
彼らにも風紀を乱すなと厳しく注意してやったがな」
そうだ…俺、夕べすげえことしてたんだ…。
「あ…そういや名前も聞いてないや」
「何だそれは! 名前も知らない相手とそんなことをしていたのか!
まさか強姦じゃないだろうね!」
「ち、違います!合意です合意!そいつらからも話聞いてもらえば分かりますから!」
あのマーくんとかいうのもノリノリで相当派手にやってたんだ、少なくとも
こっちの不利になる証言はしないだろう。
「全く最近の若いものは……。とりあえず、身体を洗ってすぐ戻ってきなさい。
後始末はちゃんとしてもらうよ」
「後始末?」
「…」
おっさんはアゴで周囲を指す。って……
「なんじゃこりゃーっ!!?」
公園中、泥、泥、泥だらけ。遊具やら周りの家の壁やらにも
泥が飛び散りまくって、さながらそこだけ洪水の後のよう。
「苦情もたくさん来てるんだ、ちゃんと綺麗にしてもらうよ。汚れが片付かないよう
だったら軽犯罪法違反、威力業務妨害…」
「やります!掃除でも何でもやります!だからしょっぴくのだけはご勘弁をーっ!」
「…フン。片付いたらボランティアということで減刑も考えよう。
だから早く行きなさい」
「はいーっ!」
俺はほうほうのていで家に駆け出した…
525泥男泥女 ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 22:15:09 ID:axzfvfIG
「…ったく、何で俺まで掃除させられるんだよ」
「マーくんも悪いよ。やめてって言ってるのに、あんなに激しくするんだもん。
ボランティアで減刑してくれるっていうんだから文句言わないの」
「…ケッ」
「う゛〜、まだ気持ち悪い〜」
「うるせえ!元々はおめーらのせいだろうが!」
絶好調…には程遠い俺の周囲では、マーくん(ちょっと怖そうなヤンキー)と
その彼女(意外と真面目そうなOL風)を始め何人かが掃除に協力してくれている。
といっても善意でもなんでもなく、その実体は夕べ「やんちゃの過ぎた」
人達ばかり。要はボランティアという形で減刑してもらおうという人達だ。
「で、変態1号。主犯格のお前の彼女はよ?」
「それが…どこに行ったのかサッパリ。それより変態呼ばわりはちょっと…」
「あ゛?」
「なんでもないです…」
これは本当に謎だった。あれだけ体力の限り愛し合ったというのに、
気がついた時には泥だけを残して彼女は煙のように消えてしまっていたのだ。
俺より先に気がついたというマーくんも、立ち去る彼女を見ていないという。
ふと気付いたように、マーくんの彼女が呟く。
「ねえ……あの子『泥女』だったんじゃない?」
「なんだそりゃ?」
「田舎のおばーちゃんに聞いたことあるの。川や沼がすごく汚れてると
それが人型になってお祭りの時に出てきて、泥でお祭りをめちゃくちゃに
しちゃう妖怪なんだって」
「妖怪ぃ? んなもんいるわきゃねーだろ。大体、泥でめちゃくちゃに
なったのってこの公園だけだぞ」
「うーん…ホントはお祭り好きな妖怪で、満足したから帰ったとか」
「ハ、んなわけ…」
「あ、仲間見つけて嬉しくなって帰ったのかも」
「……それ、ありえるな」
二人の視線がじーっ…と俺に注がれる。
「は…アハハ、そんなわけないでしょう!妖怪なんて…ねえ!」
「そ…そうだよな、な」
「う…うん、そうだね」
乾いた笑いを交わす三人。
しかし俺は知っている。
強く抱きしめた時に、彼女の身体がぬるんと二つに分離したことを。
そして最後の瞬間、なぜか唯一ハッキリ覚えている彼女の一言を。
「マタネ」と……。
526あとがき ◆AXKsZxbjas :2005/10/01(土) 22:27:04 ID:axzfvfIG
えー、というわけでここ長い人にはお久しぶりです、のAXK略です。
去年の末からブランサの続きが書けなくなって、他の作品の筆も完全に
止まっていたのですが、何故か今日は変にハイになっていて
こうして書き上げることができました。
原因が全く分からないのでまた何か投下できるかは分かりませんが、
気が向いたらまた来ます。

黒いサンタの続編希望の方、もしいましたら長い中断申し訳ありません。
527名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 22:33:09 ID:GJxCl7NX
欲情はできなかったが、普通に面白かった。
528名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 22:42:46 ID:4SnnlNer
>526
阪神タイガース優勝おめでとうございます。
それにひきかえ……何でプレーオフがダメになってから、負けなしなんじゃ〜!
……って、つい愚痴が。

勢いに笑わしていただきました。
黒いサンタの続編も、ろくろ首になってお待ちしております。
529名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 16:33:58 ID:nlHOOqF9
GJ
おもろかったです
530名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 21:06:39 ID:C85K41WR
すいません。ラウラってあれで終わりなのでしょうか?
531某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/02(日) 22:23:36 ID:oXUb6H1w
事前注意

今回の話は、「アナル」の要素がたっぷりです。
苦手な方はスルーしてください。
吸血鬼でもあり淫魔でもある私が妖精学者の館に住まうようになったのは、
あくまで私の食料調達、つまり「血」と「精力」を確保する為……だったはず。
血も精力も、館の主である妖精学者から分けて貰っている。
それが目的でここにいるはずなのに、
私は館の主と身体を重ね首筋に牙を起てるよりも、「相談」に訪れる女性のケアとして彼

女達と夜を過ごす方が圧倒的に多くなっていた。
「あなたの場合、解決方法が三つあるわ」
今日もそんな相談相手と夜を過ごそうとしている。
真剣な面持ちでこちらを見つめる相手は、少し興奮しているのか、軽くカツカツと前足の

蹄を鳴らした。
相手はケンタウロスの娘。ポニーテールが似合う可愛らしいお嬢さん。
女性にしては少々筋肉質な身体を持ちながら、だからこそ身体を形成する緩やかなライン

が美しい人間の上半身と
やはりガッシリとしながらラインの美しい馬の下半身を持つ彼女。
そんな彼女の悩みとは、私の元へ訪れているのだから一つしかあり得ない。
性の悩みである。
彼女の場合、下半身の構造は馬と同じである為に、生殖器は後ろ足の上、尾で隠れるあた

りにある。
この生殖器の位置、当たり前の話だが手が届くところではない。
つまり人間と同じような性処理、「オナニー」が難しい。
むろんなにかの「角」を活用した「角マン」は実戦済みだそうなのだが
出来ればもっと「しっかりした快楽」を得たいのだそうで、私の所に訪れたとの事。
本来ならこんな相談すら思いつきもしないのだろうが
「妖精学者の元に、性の相談に乗ってくれる淫魔がいる」という噂が
仲間内であっと言う間に広まったらしく
彼女もその噂を聞きつけ、軽い気持ちで訪れていた。
本来ならこの手の相談も、妖精学者が請け負っていたらしい。
だが彼の場合、深刻な悩みでない限りあまり相談に訪れる者もなく
なにより、やはり異性には相談しづらかったのだろう。
だが女性で更に淫魔であれば、包み隠すことなく相談出来ると評判らしい。
そういった経緯で、私の目的と行動は大きく逸脱している。
だがもちろん、嫌ではない。むしろ淫魔としては誇りであり楽しくもある。
なにせ相手は多種多様。私も多種多様な「プレイ」が楽しめるのだから。
「いずれの方法も、「相手」を必要とするわ」
彼女の言う「しっかりした快楽」を得る為には、やはりそれを手助けする「相手」がいる


この「相手」を見つける事が一番難しいのは百も承知だが、
彼女の場合、その「相手」はすでにいる。だからこそ相手がいる事を前提とした解決方法

を提示出来るのだけれども。
「一つは、同族の恋人を作る事ね。まあ、あなたの場合こちらは「不要」なんでしょうけ

ど」
本当はこれが一番オススメで健全だと思う。淫魔が「健全」を勧めるのもおかしな話だけ

れども。
「もう一つは、同族の男性器と同じ大きさの「貼り型」を作って貰う事かな。
無ければ人間用の長いアナルバイブとか、レズ用のダブルヘッダのとか、
ともかく「長い貼り型」を代用するといいわ」
彼女言う「しっかりした快楽」とは、陰核や陰門の周りしか刺激出来ない「角マン」では

なく
陰門よりも奥、人間なら指を入れて刺激出来る内部で感じる快楽の事。
彼女の下半身は馬そのものである為、当然彼女を満足される男性器の大きさも、まさに「

馬並み」でなければならない。
その長さは人の腕よりも長い。しかし太さは腕程までは太くない。
故に「上級者」ならフィストファック、つまり腕を貼り型代わりに用いる事も出来るでし

ょうけど
それは流石に勧められない。
「今日のところは、私の……んっ、くぁ!……はぁ……「これ」で相手してあげるから」
私は一瞬にして、自分の陰核を男性器のように大きくさせそれを彼女に見せた。
むろん、その大きさは馬並み。彼女が理想とする長さと太さ。
「はぁ……ステキ。同族でもここまでステキなのを持っていた者なんていたかしら……」
いよいよ、久しぶりに「しっかりした快楽」を味わえるとなって、
彼女は高揚した頬に手を当てうっとりと私の男性器となった陰核を見つめている。
淫乱ねぇ。私は彼女の表情を見ながらそう褒め称えた。淫魔にとって淫乱なのは喜ぶべき

事だから。
元々、ケンタウロスは乱暴で粗野な性格を持つ一族であり、その性格は好戦的な面に現れ

る事がしばしばあった。
そしてその性格は、好色家として現れる事ももちろん多い。
その為、一族の中では「フリーセックス」は当たり前。まさに酒池肉林の夜が幾度も訪れ

ていたという。
ところが諸事情で……どんな事情かは聞いていないけれど……日本に来る事になった彼女


故郷での体熱くされる日々が忘れられずにモンモンとしていたらしい。
そこで私に相談となったわけなのだが、理由はこれだけではない。
「最後の一つが、アナルの開発ね。今日はそれがメインになるから、あまり「これ」ばか

りに気を取られないでよ?」
私は自分の長い男性器を軽く振りながら、本題の話へと切り出した。
解決案の三番目。これが一番彼女と、そして彼女の相手、彼女の「恋人」との熱い夜を過

ごす為に必要な事だった。
彼女は日本で、恋人を作った。それも同族ではなく、人間の。
どういった経緯で二人が恋に落ちたのか聞いてみたいところだが……
いやむしろ、ケンタウロスの娘を愛せる人間の男性がいる事にまず驚きなのだが……
いやはや、人間は淫魔並みに性欲が幅広い事を改めて知らされた気分ね。
その人間の男性と、故郷での日々と同じように愛欲に溺れたいと熱望する彼女なのだが
いかんせん、相手は人間。「人並み」の長さしかない彼の性器では
入り口の当たりを僅かに刺激する程度にしかならずに満足出来ないらしい。
そこで、自分も彼も満足出来る方法はないか? と私の所に訪れた。これが全ての真相。
そこで私が考えた方法を、私は伝える。
「解決策の二番目と三番目を同時に満たせば、二人とも満足出来る、むしろあなたにとっては新しい快楽が得られて大満足のはずよ」
彼女達ケンタウロス一族が淫乱な一族だとしても、人間のようにアナルセックスは行わない。
これは彼らが人間程淫乱の幅が広いわけではない、という理由もあるのだが、彼らだとアナルセックスは基本的に無理があるから。
考えれば解る事だが、「馬並み」の長さの物を、アナルに「全部」挿入したらどうなるか?
馬の下半身でも、これは色々と危険なのだ。
そんな彼女が、変態的なアナルの開発に乗り気なのは、それだけ彼との一夜一夜を大切にしたいという「愛」と
そして新しい快楽への好奇心という「性格」があっての事だろう。
「まず最初にする事で一番大切なのは、アナルを清潔にする事。
絶対やる前に、アナルの周りも中もよく拭いて貰う事と、彼にコンドームを付けて貰う事は忘れないでね」
言いながら、私は用意したウェットタイプのティッシュで彼女のアナルをキレイに拭き始めた。
場所が場所なだけに、衛生面は特に気を付けなければならない。
これだけは徹底して守って貰わないと。大事になってからでは遅いのだから。
「なんか……ん、変な感じ……」
これまでに、彼女はアナルに触れられた経験など無かったはず。
それ故の新鮮でこそばゆい感覚が、何とも言い難いのだろう。
彼女は大きなお尻を少しイヤイヤと左右に振ったが、それでも大人しくされるがままにアナルを拭かれていた。
「ちょっと指入れるわよ」
本来はプレイの為ではないが、既にプレイは始まっていると言っていいかも知れない。
「んっ!」
軽く指を入れただけで彼女の腰は少し暴れた。
あまりの驚きに後ろ足が勝手に反応して蹴られてしまうかも。
一瞬そんな恐怖もあったが、そこは流石に、彼女も意識して抑えたらしい。
それにしてもこの反応。もしかしたら私が当初予測していた以上に、彼女には「才能」があるのかもしれない。
「なんか……んっ……へん、へんなかんじ……」
ゆっくりと、ティッシュを巻き付けた指を挿入し、ぐりぐりと軽く動かしながら中をキレイにする。
「こんなところかな」
指入れは初歩中の初歩なのでこのまま動かしても良かったのだが、最初はあくまで清潔にする為の行為。
開発はこれから。
「えっ? ちょっ! 汚いってば!」
私はためらいなく、彼女のアナルに唇を当て、そして舌を伸ばしぺろぺろとなめ始めた。
「何の為にキレイにしたと思ってるのよ。大丈夫、あなたはこの「快楽」を素直に受け入れて」
これまでにしてきた娘達の陰門を舐めるのと同じように、菊座の周りを丁寧にねっとりと、私は下を大きく動かし舐め続けた。
ピチャピチャと、彼女の耳に届くように大きな音を技と立てながら。
「こん、な、これ……なんか、こそばゆいけど……ちょっと気持ちいいかも……」
ちょっと? 初めてにして既に「気持ちいい」と感じられる彼女には、やはり才能があるのだろうと思う。
思うけど、やはり「ちょっと」というのは解せない。
私は菊座そのものを重点的に、舌を押し入れるように舐め、時に唇で強く吸い変化を交え、また舌を蛇のように菊座へと伸ばしていく。
加えて、片手は彼女の陰門へと伸び指でいじり回し、もう片手は私の長くなった男性器を掴み、激しく上下に擦り始めていた。
「んっ……ちょっ……」
一瞬、彼女の腰が動く。しかしそれを耐えている。
暴れれば、私に危害を加えてしまうかもしれないと懸念して我慢している。
動き出さないようにじっと我慢しながら、
しかし陰核を直接さらわれ菊座を舐め回される快楽を受け続ける。
これはちょっとした拷問かもしれない。
しかし我慢する事がより快楽を感じやすくしているのも確か。
「んっ……もうなんか、あんっ!……くふぅ……」
微かに腰が揺れる事はあっても、その揺れも徐々に小さくなってきている。
通常、アナルを調教するのに邪魔となるのは、生理的嫌悪感だ。
本来は排泄行為にのみ使われる場所をいじられる。そしてそれに快楽を感じる。
普通に考えれば、これらの行為はまさに「変態」の二文字に過ぎず、好んでやる事ではないと考える。
そんな行為を頭で受け入れようとしても、心も体も拒絶反応を示しても何ら不思議ではない。
しかしそんな生理的嫌悪感も、結局は心地良い快楽という甘露の前に崩れ去り
慣れていけば行為そのものに何の疑念も持たなくなる。
そこに行き着くまでの期間や回数は人それぞれだけれども、彼女の場合、それは驚くべき短期間だったようだ。
「あっ……ん、いい、どっちも、気持ちいい……あん! そこもっと舐めて……」
陰核への刺激が、菊座への嫌悪感を打ち消し、菊座による快楽を増しているのは確か。
しかしそれにしても、彼女は順応が早い。
性に積極的というか、好戦的な種族なだけに、
こういったアブノーマルな世界にも「チャレンジャー」でいられるからなのだろうか?
むろん私にとってこれほど喜ばしい事はない。
「それじゃ、また指入れてあげるわね」
今度はキレイにする為ではない。アナル開発の第二段階へ進める為。
「んっ! くあぁ……」
するりと滑るように、指は彼女の中へと入っていった。
拭き取る時もそうだったが、普通は指を入れようとすると力みすぎてなかなか入らない。
ところが彼女の場合はすんなりと入った。
私の唾液が潤滑油になったのもあるが、やはり生理的嫌悪感が薄まり、
積極的で挑戦的な彼女が指を受け入れようと前向きになっていたのが大きいのだろう。
「動かすわよ」
私は指を中で軽く曲げ、グリグリと動かし始めた
「あっ! なんか、んっ、これ……いい」
陰核や陰門の中で得られる快楽とはまた違う快楽がここにある。
彼女はその快楽をアッサリ受け入れ、更にもっともっと快楽を得ようと指を包む肉壁をうねうねと動かし始めた。
指を千切ろうかというくらいに力を込めたり、指を排泄物のように押し出そうと力を緩めたり。
まるで、本能がアナルの楽しみ方を知っているかのように、
沸かしが教えるまでもなく彼女は私の指を楽しんでいる。
「思った以上ね……今日は指までかと思ったけど、次に行けそうね」
私は指を引き抜き、用意していた道具へと手を伸ばす。
「なに、それ……」
指が引き抜かれたのを少し恨めしそうに振り返った彼女が、私が手にした道具を見つけ尋ねてきた。
「アナルビーズっていう、とっても気持ちいい道具よ」
まるで数珠のように、小さな玉が等間隔で紐に連なっている。
先端の玉はビー玉程の大きさ。それが徐々に大きくなり、指をかけるリングの付いた反対側の玉は、アメ玉程の大きさがある。
「これをね、気持ちいいところに入れていくの」
もはや彼女にとって「気持ちいいところ」となった菊座に、私は玉を一つ一つ入れていく。
「んっ……んっ……」
入れる度に、彼女は小さく呻いた。むろんその声色は快楽に染まっている。
「全部入ったわ。そうしたらね、これを……」
私は先端のリングに指を通し、それをゆっくり引っ張り始めた。
「あっ! んっ! これ、いっ! んっ!」
玉が一つずつ、菊座から出てくる度に、先ほどよりも大きな声で彼女が喜びを細切れに謳歌していく。
刺激がさせるのか快楽を得たい気持ちがさせるのか、菊座の門にぎゅっと力を入れている。
力を入れれば入れる程、玉が引き出される時の快楽は大きくなる。
やはり彼女は、本能でアナルの快楽を知っているとしか思えない。
種族的にと言うよりは、彼女という一個人が、淫乱の「天才」なのだと言うべきなのだろう。
可能ならば、このまま彼女を私達淫魔の仲間にしたいくらい。
「ハァ……ハァ……ねぇ、もう一回……」
全てを抜き終えたところで、彼女が私にねだってきた。本当に貪欲だわ。
「だーめ。もっと気持ちいいコトしてあげるから」
本当なら、もう少しアナルビーズで「開発」を進める必要がある。
しかし彼女の場合はもう先に進んで問題無さそうだ。
というよりも……私が我慢出来そうにない。
ずっと握り擦ってきた私の馬並み男性器が、更に大きく、爆発しそうなくらい大きくなっている。
早く、彼女の中に入れたい。
「ほら、「これ」だって欲しいんでしょ?」
私は待ちきれなくなった私の男性器を持ち上げ、彼女に見せつけた。
「ああ……それ、それも頂戴……」
とろんと目尻を下げ、熱い眼差しを私の男性器に注いでいる。
そのねっとりとした視線だけで、私は出してしまいそうになる。
「焦らないの。今日のメインはこっちでしょ?」
私は自分の焦りを悟られないように、彼女の焦りを指摘しながら指で菊座をなで上げた。
「んっ!……なにするの?」
期待と不安の目が、私に向けられている。
その視線を受けながら、私は黙って次の道具を取り出した。
「これ。これを入れながら「する」の」
手にしたのは、アナル用のバイブ。初心者用の小さめの物。
これをお尻に入れながら、私の肥大した陰核を彼女の陰門の奥へと突き入れる。
本来はこの逆、つまり菊座に彼女の彼氏のを入れて、陰門に彼女用のバイブを入れる。
これが最終目標。これまでの事は、あくまで彼氏の物を菊座の奥へと入れられるようにする為の準備。
これから、入れながらするのも、あくまでも最終目的への布石。
私の息が興奮で荒くなってきているのも、更に膨張していく私の陰核も、
全ては彼女の目標の為。そう、あくまで彼女の為。
「それじゃ入れるわよ」
念入りにローションを塗ったアナルバイブを、私は彼女の菊座に押し当て、入れていく。
「んっ!……あぁ……キツイけど……いい」
キツイとは言うが、今日初めてアナルの開発を始めた者が、もうバイブを入れられるなんて。
「それじゃ、こっちも……」
三歩下がって、私は両手で自分の男性器を支えながら構える。
そしてゆっくりと前進していき、馬並みに長くなった私の逸物を押し込んでいく。
「いぃああ、久しぶりの、おちん……こ……」
同族相手でなければ味わえないはずの快楽。久しい快感に、卑猥な言葉まで口から漏れてきた。
「さあ、たっぷり味わいなさい」
あなたも、私も。
始めはゆっくりと、しかし高揚している二人はすぐに激しさを求め、私の腰もすぐさま大きく素速く揺らされていく。
「とどいて、る、おくま、で、とどい、て、んっ、あっ! いい、ん、きもち、いい」
自ら胸を激しく揉みあげながら、一部の羞恥心もなく彼女はいななくように甘い歓喜を張り上げた。
「すごい……んっ、私も、こんなのは久しぶり……」
長い長い私の陰核が、全て彼女のヒダに包まれている。それが全て私に快楽を与える。
面積だけでも通常の三倍にも四倍にもなっている。快楽もむろん、同じ倍数だけ私に与えてくれる。
そう考えれば、彼女も人間の三倍四倍の快楽を得ているのかもしれない。
なるほど。ケンタウロスの一族に好色家が多いのもうなずける。
「ほら、こっちばかり感じてちゃダメでしょ?」
むしろ私が忘れそうになっていたくらいだったが、私は本来の目的を思い出し、
彼女に刺さったアナルバイブのスイッチを入れ、うねるバイブを手でも前後に動かした。
「いや! なにこれ……ん、あっ、いっ! おしり、こん、な、よすぎ、て、いっ、あんっ! きも、ちっ! はぁっ!」
もはや性器として開発された菊座。彼女の持つ二つの性器を同時に攻められては、悶絶しない方が不思議だ。
「いいわ、もっと、感じちゃいなさい、お尻も、あそこも、もっと、攻めてあげるから、ほらっ、ん……」
そして彼女の声を聞きバイブを出し入れし、そして直接彼女と繋がっている私も興奮の絶頂へと向かわなければおかしい。
「おしり、いい、おしり、おしりも、あっ! もっとついて、あそこも、もっと、おちん、こ、もっと、ついて、おしりも、もっと」
欲張りな彼女に答える為に、そして欲張りな私の為にも、アナルバイブも、私の腰も、激しく出し入れを繰り返す。
「いっ、ひさしぶり、に、いっちゃ、いくっ、いく!」
「いい、そのまま、逝っちゃいなさい……ほら、私も、逝くから……んっ、ほら、ほら!」
パンパンと、室内に木霊する音よりも大きく、私達は快楽を叫んでいく。
「いっちゃ、い、いく、い、く、いっ……んっ! いっちゃ、いっ、ちゃ……ん、あはぁ!」
彼女が高くいなないたと同時に、私の長い長い男性器から、擬似的な白濁液があふれ出した。
程なくして前足を折るように跪き、彼女は荒い息を整えながら余韻を楽しんでいた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
「一つ訊きたかったんだけどさ」
二人とも落ち着いたところで、私は彼女に問いかけた。
「アナルの開発は私より、あなたの彼氏にして貰った方が良いんじゃない? 一応彼氏も連れて来てって事前にお願いしてたのに」
そう。私は彼女から初めて相談を受けた時、彼氏を連れてくるように告げていた。しかし彼女はこれを断っていた。
「だって……」
眉を寄せ、困った顔をする彼女。何か問題でもあるのだろうか?
「彼氏を連れてきたら……エムプーサさんに夢中になっちゃうかもしれないし……なにより、エムプーサさんが何もしないってわけないでしょ?」
ああ、そういう事ね。今度は私が眉を寄せる番だった。
確かにまぁ、「流れ」から手を出さないとも限らない。というか、やっぱり出すでしょうね。
彼女はそれが面白くないのだろう。
しかも相手は普通の……ケンタウロスの娘を彼女に持つ人間を普通と言うかどうかはさておき……普通の人間だ。
そんな彼が、淫魔の私と交わって、さて正常でいられるか、ちゃんと自分との愛を忘れずにいてくれるか、不安になるのは当たり前だ。
「そうねぇ……じゃあ、とりあえずもう少しあなたのお尻が広がるまでは付き合うわ。次はいつ頃来られそう?」
まるで主治医が患者に次の来院日を予約させるように尋ねた。
「んー……」
しばし考えた後、彼女はにっこりと笑っていった。
「今すぐ!」
やれやれ。これだけ淫乱だと、普通の人間である彼女の彼氏は身が持つのかしら?
私はにっこりと微笑みながら、いそいそと道具を握りしめた。
539某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/02(日) 22:39:25 ID:oXUb6H1w
以上です。
最初の方、改行おかしくなって申し訳ないです

なんかねー、妖精学者よりエムプーサが主役になっていっちゃいそうな予感がね(笑)
個人的に「ケンタウロスは好色家」という設定は気に入っています。
彼女の彼氏との話というのも考えていたのですが
それはまた、機会あれば…ですかね。
540名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 22:44:45 ID:4MmaWdLS
GJ!♀なケンタウロスもイイ
(;*´Д`)ハァハァ
541名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 23:26:18 ID:C85K41WR
GJ!
物の怪の類なら何でもアリの設定をよく生かしてます。
これからもこのシリーズをお願いします。


昔「シィナのファブリオ」(がぁさん)にこれと男女逆のカップルが出てきて、馬並のモノを小さくするという話があった。
<閑話休題>
542名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:10:32 ID:f+mYctTy
>>539
某880氏、乙&GJ!!

某880氏個人の保管庫とか作っていただけないでしょうか?テンプレにある保管庫だと、妖精学者シリーズが散らばってるので少々探しにくくて…。妖精学者シリーズ大好きなんですよ。ホント。作っていただけるととても嬉しいのですが。
543名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:11:33 ID:P839sH/C
>542
既にどっかにまとめサイトがあったはず。
前スレ辺りに紹介されてた。
544名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:14:12 ID:0ykxmKf5
なんか、ザンスのレディ・セントール思い出した。
545名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 00:42:36 ID:eQ22Ce1S
>542
保管庫はちゃんとまとまっていると思うが?
職人さん毎に分けてあるからバラバラにはなっていないし
546名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 01:06:04 ID:f+mYctTy
>>545
もしかしたら俺が保管庫ちゃんと読んでないだけかもしれない。教えてくださってありがとうございます。

>>543
すみませんがまとめサイトのURLうpしてくれませんか?
当方携帯からなので過去スレとか読めないので。PC欲しいYOー。\(`Д´)ノウワァァン
547名無しさん@ピンキー:2005/10/03(月) 01:38:09 ID:P7kI3Ghr
>>546
>
> <保管庫>
> 2chエロパロ板SS保管庫
> http://sslibrary.gozaru.jp/
>  →「オリジナル・シチュエーションの部屋その5」へどうぞ。
548某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/04(火) 01:06:20 ID:8bxe8Yrs
今更ですが、事前注意に「ふたなり」を入れるの忘れたorz

GJださった方々、ありがとうございます。

>541さん
ノーチェックです、そのコミック。ちょっと手に入れてみようかと思います

>544さん
レディ・セントールは言われて気付きましたが、たしかにそうかも、ですね。
というか、ザンスを今までエロ方面で見ていなかったんですが
よく考えると、エロに持って行けそうな話多いなw
最初のイメージは、シャイニングフォースのメイだったりするのですが
性格はかなり変えてますね

私のサイトはメル欄を
549名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 03:12:44 ID:81N+Unaz
>>548
本当は本文に書いていただきたいですがどもです。メル欄表示されないんですよorz
550名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 08:00:37 ID:vgNgH6Gf
>549
お前はいつも注文ばかりだな
551名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 08:58:17 ID:f8ymM6+f
注文の多い料理店

裸になってローションを体にたっぷり付けてください
552名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:18:40 ID:qgp88fSw
>注文の多い料理店
客を美少女にして、裸にしてタレや塩胡椒を擦りこんで…猟奇スレ向きだな。
ただ、本気で調理しちゃうと死んじゃうから楽しめないからな…せいぜい女体盛りが限界か。
回避方法はいろいろあるが…うまく練らないと面白くならんな。
553名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 22:56:31 ID:qgp88fSw
>某880 ◆/Mgq/8agL6
失礼ですが「妖精学者」シリーズの掲載を、このスレでは止めて、オカルト娘スレ1本にしていただけないでしょうか?
理由は保管庫の問題です。
わざわざ専用の保管庫を用意しても、スレの保管庫からは独立しているため初心者は探しにくく、また独立している故に見に行く際に手間にもなります。
故に掲載を一つのスレに限定して、もう一つには「新作出ました」等の告知をすればいいとおもいます。
「妖精学者」はその内容からしてこのスレ的にはNGの「魔女」は出てきても、あちらのスレに的にNGな「ロボット、宇宙人」等は出てこないでしょう。
ゆえに、こちらではなくあちらのスレで掲載するのが良いと思われます。
また、できれば双方の保管庫の管理人に連絡して、どちらかに両スレの作品をまとめて掲載する形にした方が新しく来た人にも親切だと思われます。
以上、某880 ◆/Mgq/8agL6のファンにとって有用ではないかと思われるので、僭越ながら書かせていただきました。
554名無しさん@ピンキー:2005/10/04(火) 23:03:35 ID:dcfGbedu
>>553
あぼんしますた。
555名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:25:15 ID:v+zR9HRL
>553
アボン
556名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:25:37 ID:O4+KeUOJ
俺はどっちのスレも見てるから問題無い
557名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 00:40:56 ID:rwD9aPay
つーか、この間から妙にオカルト娘スレに作家さんを移動させようとする発言が出てないか?
558名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:05:22 ID:8G7Ffwb+
>557
そうか?
放きゅの人は単に追い出すだけだったし、他に追い出すとか移動の話はしらん。
ただ、複数のスレを跨っての連載ってのは追いかけ難いし、保管庫が別々なのも後から来た人が読みにくいと思う。
後から来た人のことを無視して、現役の事だけ考えるなら>556のように問題はないだろうけど。
559名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:10:45 ID:GiKv9qjl
>>553
>>558
そういう意味の無い無駄レスは自治スレ立ち上げてそこで語ってくれ。
560名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 01:43:34 ID:8G7Ffwb+
>559
そういうあんたも自治的内容でしょ?
まず自分がお手本として、自治スレ立てからそこで語ってくれ。
ここに誘導だけ書き込んで。
561名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 08:01:14 ID:qTP93u0p
保管庫作れとか移動しろとか、本当に注文の多い連中だな
保管庫の管理をしている人や投下してくれる職人の善意は無視か?

それとも、またつまらない議論という名の荒らしで
つい最近まであった殺伐とした雰囲気に戻して職人を追い出したいのか?
自分勝手な主張は荒らしと同類
562名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 09:57:47 ID:JQGDYGzY
以下、場を和ませるレス
↓ ↓
563名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 12:00:19 ID:aO8D+PEu
にゃーお
564名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 13:01:33 ID:ZpbVXwbA
ねこみみもーど♪
565名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 13:10:39 ID:JQYnDaiF
猫娘キボン
566名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 13:20:17 ID:s4a9jm1G
猫又の話を考えてたら、エロシーンがおもくそ 獣 姦 になった件。
567名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 13:33:12 ID:O4+KeUOJ
猫娘といえば万能(ryを思い出す…
ところで猫娘って水木先生の創作? 猫又とは違うよな?
568名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 17:01:55 ID:15Lv0zrM
>>567
ヌクヌク(この名前もエロいな)のことかw
猫の脳味噌に機械の身体ってこのスレ向きではあるな
569名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 19:24:15 ID:gW8wQ7BV
>>566
何が問題なのかさっぱりわからないんだが…
570名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 20:02:01 ID:s4a9jm1G
>>569
多分おまいの想定してるカップルの逆。
571名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:00:22 ID:8G7Ffwb+
>561
つまり、
「投下してやってるんだから、複数スレに跨ってても文句を言わず黙って読みやがれ」
「ワザワザ保管してやってるんだから、不完全でも文句を言わず黙って利用しやがれ」
保管庫が別々なのを分かってて、跨って投稿されても、その、何だ困る。
もうちっと読者フレンドリーにしてほしいものだ。
572名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 22:23:35 ID:aJgTe5D/
>>552
 このスレ的には逆でしょ。

 一見普通の(でも目立たない)洋食屋なんだけど今日に限って入ってみたくなった。
女給の衣装を着た猫又かサキュバスがお客を店内にご案内。
 その後は原作通りに服を脱いで貰って粘液(経皮吸収型の媚薬ローション)を塗り
香味料(強壮作用のある薬草)を降り掛けて以下略。
573名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:11:19 ID:AJRHsZPl
そうやって最後には女豹のような女主人に(違う意味で)食べられちゃうわけですな。
574某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/06(木) 00:15:38 ID:jTx35QQi
事前注意
「フタナリ」の要素がありますので、苦手な方はスルーお願い致します。
ハッキリ言えば、私は情緒不安だ。
日常に置いては、これといって気持ちが揺らぐような事はない。
いや、むしろ「彼」と定期的に夜を過ごせるようになってからは気持ちも充実しきっている。
そのはずだった。
しかし人間……まあ、蜘蛛の下半身になり私はとっくに人間ではないのだけれど……
慣れてくると欲も又新たに湧き出てくるもので
もっと彼といたい
そういう欲が沸き立ってしまう。
それは私の我が儘で、忙しい彼の身を考えれば無理強いする事ではない。
まあ忙しいと言っても、「他の女」と一緒にいたりしているだけだったりもするのだが……。
嫌な言い方だ。私は自分の下世話な物言いに腹を立てた。
そう、私の情緒不安はここから来ている。
彼は私以外に、定期的に夜を過ごす女性が複数いる。
私はその内の一人であり、彼にとって特別な存在というわけではなく
かといって他の誰かも同じように特別なわけではない……とは言い切れず
彼が思いを寄せる女性がいるかもしれない。
それを考えるだけで、私はイライラと腹を立てたりポロポロと涙をこぼしたりと
精神的に不安定に成りやすくなる。
好きだと伝えた事はある。しかしそれは「夜の行為」の最中に発した言葉。
真剣に受け止めてくれているか判らない。
私はあんな時にしか自分の想いを伝えられない不器用な女だから……。
彼からも、好きだと伝えられた事はある。
でもそれは、彼の口癖。本心かどうかは判らない。
好きだと言い合っているのに、想いは何処へ向かっているのかお互い判っていない。
こんな想いをするようになるなんて。今の姿に変えられてからこれまで、思いもしなかった。
こんな想いを抱けるようになった事に、私は感謝しいてる。
が同時に、こんな想いを抱かせた相手が優柔不安である事が、私は腹立たしくてならない。
「……ダメだわ、このままじゃ手が着かないわ」
止まったままのミシンから、私は手を離した。
こうなってしまうと、落ち着くまで何も出来なくなる。
恋とは、愛とは、なんと切なさく苦しいものなのだろうか?
……なんて、三流少女小説のような言葉でくくったところで、落ち着くものでもない。
私は大人なのだから、少女小説のように清らかにいるよりも、
大人にしか出来ない事で気を紛らわす賢い大人である事を選ぶ。
「まあ、物は言い様なんだけれども……」
私はごそごそと、隠してある「気を紛らわす道具」をあさりだした。
手にしたのは、床に固定出来るように改良した「貼り型」である。
机の角でする自慰行為よりも、私は過激さを求めこんな物を作っていた。
下半身が蜘蛛という身体の構造は、
生殖器に手が届かない為に貼り型を使った自慰行為が出来ないという欠陥があった。
しかし床に貼り型を固定しそこにまたがれば、深く貼り型を陰門の奥へ入れる事が出来る。
むろん、これは机の角で行う「角マン」よりも刺激的である。
私は早速「脚」の付いたこの貼り型をフローリングの床に置き、しっかりとテープで脚を固定した。
そしてすぐに挿入出来るよう、ローションをしっかりと貼り型に塗りたくる
「さて……」
私は貼り型をまたぎ、ゆっくりと身体を落としていく。
「んっ!」
すぐには入れない。まずは貼り型の先端に陰核を当て、身体を揺らし刺激させる。
「いい……ん、もっと強く……ね、んっ……そう、もっと激しくいじって……」
言い聞かせているのは自分へ。しかし言葉は脳裏に思い浮かべている「彼」に向けられている。
愛してる。心の中では何遍も彼に伝えているのに。
妄想の中の彼は、こんなにも激しく愛してくれるのに……。
「も、もう、入れるわよ……んっ! いい……はぁっ!」
身体を更に落とし、私は貼り型を自分の中へと突き入れた。
暖かみがまるで無い貼り型。しかし私は脳内でこの貼り型を彼のものだと何度も言い聞かせ、身も心も興奮させていく。
「きもち、いい、んっ……はぁっ、いいわ、もっと、つい、て……んっ!」
部屋全体が、屋敷全体が揺れるのではないかと思える程、私は身体を大きく上下に動かした。
全身で貼り型を、いや、彼のものを感じられるようにと。
「いっ、いく、いっちゃ……」
「ねぇ、アルケニーさん。この前作って貰った縄なんだけ……れ……」
突然の来訪者が、ノックもせずに開けたドアのノブを握りしめたまま膠着している。
むろん私も、驚き身を固まらせていた。
ああ、なんかこのパターン前にもあったような気がするわ……
などと冷静に思い返す一方で、私はようやく動いた唇から
その前例と同じく悲鳴を上げていた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
「いや、まさかね、あははは」
前例と同じ釈明が聞こえる。
以前にも思った事だが、笑い事ではないだろう、と小一時間問いつめたい。
来客はエムプーサ。最近屋敷に住まうようになった同郷の淫魔。
不思議と、屋敷の主は「妖精」学者であるにもかかわらず
屋敷に泊めている者の中でギリシャ出身の魔物は思いの外多い。
そんな事もあり、彼女が館に住まうことになったときは歓迎していた。
もちろん、今でも彼女は良き同居人である。
がしかし、だからといって、ノックもなく部屋にはいるのは無礼という他無い。
「確かに、淫魔がノックしてドアから部屋に侵入するなんて話は聞きませんけど……」
寝ている人間を襲う淫魔が、失礼しますと声をかけて部屋に侵入するはずがないのは確か。
「夜這いするわけでもないんですから、ちゃんとノックくらいして下さい」
私は気まずい空気の中、床に貼り型を固定させる為に貼り付けたテープを剥がしながら、一言エムプーサに注意した。
なんと説得力のない姿だろうか。しかも相手が淫魔だけに、これはとても恥ずかしい。
「あはは、ごめんね。でも「こんなコト」するくらいなら、一声かけてくれればいいのに」
ピクリと一時、私は身体を固めた。
「……遠慮するわ。だいたい、あなたは他の「悩める女性」の相談を受けるのに手一杯でしょう?」
私は動揺を隠しつつ、貼り型をしまいながら丁重に断った。
動揺? そう、私は彼女の言葉に動揺していた。
「まぁそうだけど……あなたもその「悩める女性」に見えるけど?」
動揺を繕うのに必至で、私は無言になっていた。
悩んでいるのは確か。悩んでいるから先ほどの「見られた」行為をしていたのだから。
しかしその原因は、彼女にもある。だから私は動揺していた。
エムプーサは淫魔として女性の性的な相談に乗る、いわばカウンセラーのような事をしている。
その一方で彼女も又、「彼」と夜を定期的に過ごす女性の一人である。
そもそも彼女が館に住まうようになったのは、彼から血と精力を得る為。
それは彼女にしてみれば食事でしかない。
しかし私から見て、それは嫉妬の対象になってしまう。
そんな相手に、一声かけろと? 相談しろと? それは無理のある話だ。
「さあ、用がないなら出て行って下さい。残っている仕事を片づけたいので」
ついさっきまで自慰行為をしていた事など都合良く棚上げし、私は彼女に退出を命じた。
「スキュラから聞いたけど……」
彼女は部屋を出るどころかベッドに腰掛け、話し始めた。
「アルケニーが最近元気が無いって、寂しがってたわよ」
私は又、何も言えず何も出来ずにいた。
スキュラの名前を出されると弱い。
彼女もまた、彼と定期的に夜を過ごす女性の一人だが、彼女は私の為に彼と過ごす回数を減らし私に回してくれている。
その代わり彼女と私が互いに慰め合うようになっていたのだが……
「知ってるわよ、スキュラとの事は。そして彼女との「夜」が最近減っている事もね」
何故知っている? ……いや、彼女が淫魔である事を考えれば不思議ではない。
スキュラから直接聞いたのではなく、
おそらく何処で誰が誰と「性行為」をしているのかなんて、すぐに把握出来ているのだろう。
スキュラとの夜が少なくなったのは、やはり同じ理由から。
彼女もまた、彼を愛しているのではないのか?
親友であるはずの彼女に嫉妬し始めた自分が許せなくなり、
彼女に合わせる顔がないと避けるようになってしまっていた。
「……あなたには関係ないわ。お願いだから出て行って」
これ以上は耐えられない。
一方的に恋敵と思いこんでいるだけなのは判っている。
それでもやはり、恋敵にあれこれと詮索されるのは気持ちの良いものではない。
まともに顔を見る事も出来ないまま、悔し涙が零れないよう必至に堪え私は再度彼女に出て行くよう勧告した。
「ふぅ……そういうわけにはいかないわよ」
なかなか出て行かない彼女に苛立ち、私はキッと睨み付けた。
これがいけなかった。
「!……ちょっ……なに、したの……」
彼女を睨み付けた瞬間、私は全身がカッと熱くなるのを感じ始めていた。
息が荒くなり、自然と手は両乳房を握りしめていた。
「なにって、「ナニ」する為の下準備よ」
やられた。よもや「淫術」をしかけてくるとは思わなかった。
淫魔は相手を「その気」にさせる術に長けている。
その方法は容姿的な色仕掛けから心理的な揺さぶりから様々だが、当然強引な魔術も心得ている。
その魔術にやられた。目を合わせた瞬間に。
「さっきまで一人でしていたから、術も掛かりやすかったみたいね。あらあら、もう床がビシャビシャじゃない」
直視出来ないが、感覚で判る。陰門から愛液がしたたり落ちているのは。
「ほら、ご覧なさい。これ、欲しいでしょ?」
見てはいけないと判っているのに、言葉に反応し視線が彼女の股間に向けられる。
そこには、男性器と化し肥大した彼女の陰核があった。
一度そこに視線を向けたが最後。もう反らす事もまぶたを閉じて遮る事も出来ない。
「欲しいなら、お願いしてご覧なさい。ください……って」
誘導されるまま、私は震える唇を開き言葉を放った。
「……だ……誰が、言うもんですか……」
視線はまだ彼女の男性器に釘付けなのにもかかわらず、私は誘いを拒絶した。
「驚いたわ……強情な人とは思っていたけれど、ここまでとはね……」
目を丸くし、言葉通りに彼女は驚いていた。
実は、私も驚いていた。よく拒絶出来たなと。そして自分でも、ここまで強情なんだと思い知ったところ。
しかし問題が解決したわけではない。身体の疼きはむしろ、拒絶した事で高まってしまっている。
既に蜘蛛の下半身は勝手に動き出し、平坦な床に陰部をこすりつけ僅かでも快楽を得ようと躍起になっている。
乳房を鷲掴みにした手も荒々しく揉み続け、息も更に荒々しくなってきた。
「でもそんな状態で、何処まで我慢出来るかしら?」
確かに、身体は我慢の限界をとうに超えている。
それでも、強情な私は拒み続けるだろう。
誰が恋敵の情けを受けるか、と。
我慢出来なくなり、彼女に懇願する時はおそらく、強情な私の心が砕けた時。
それは自我の崩壊を意味する。
いっそ、そうなった方が楽なのかもしれない。ふとそんな考えすら頭をよぎる。
惨めなものだ。強情で素直でないばかりに悩みを抱え、
そしてそんな性格が幸いしてか災いしてか、淫魔の誘惑に耐えている。
そして耐え続けるが故に、私は私でなくなるのか。
泣けてきた。私は悔しさのあまり、快楽を求めのたうち回る身体とは裏腹に、悔し涙をながしていた。
悔し涙をながしながらも、強く胸を揉み、下半身を床にこすりつけている。
ホント、惨めすぎる。
「……ゴメン、私が限界」
コウモリの羽根を軽く羽ばたかせ、ふわりと私の傍まで近づいた彼女は、震える私の唇に自身の唇を重ねた。
「ここまで酷い事をするつもりはなかったの、ゴメンね。だからお願い、私を受け入れて」
彼女に悪意がない事は始めから判っていた。
しかしだからといって、受け入れる気にはなれない。
彼女は恋敵だから。
「……正直に言うわ。確かに、私も「彼」の事を愛してるわ」
告白に、私は激しく動揺した。その衝撃は、快楽を求め続け動きつつけていた手と腰を止める程に。
「でもだからって、彼が私達の誰かを一人だけに絞る必要はないはずだし、彼もそう感じているはずよ」
衝撃で空っぽになった頭に、彼女の説得が響く。
「そもそも一夫一婦制なんて、私達にとって「敵」である宗教が勝手にモラルと称して決めた事じゃない。
そんなものに私達が縛られる必要なんて無いわ」
確かにそう。私は「元」が人間だけあってモラルに縛られやすくなっているだけで、それを守る必要は確かにない。
「大切なのは、彼とあなた。彼と私。彼とスキュラ……それぞれがそれぞれの関係をどう築いていくか、よ。
私達はライバル同士じゃない。だからいがみ合う必要なんて無いのよ」
知っていたのか、彼女は私の悩みを。
「……スキュラが、言ってたの?」
彼女は黙って頷いた。
やはりそうか。彼女が私の悩みを察していても不思議ではないが、
付き合いがまだ浅い彼女では難しいと思う。
先ほど、彼女はスキュラから話を聞いたと言っていた。
ならば私の事をスキュラから相談を持ちかけられていたと考える方が自然だ。
「だからお願い、意地を張らないでわた……」
言い終わらせぬうちに、今度は私から唇を重ね、舌をねじ入れからませた。
「……我慢出来ないわ。お願い、欲しいの……」
黙って頷いた彼女の目尻が光って見えたのは、気のせいだろうか。
彼女は手早く床の上に寝そべり、肥大している陰核を両手で固定させた。
私はその陰核をまたぎ、素速く腰を落とす。
「んっ! すご、これ……あっ、んっ、ふぁ!」
「そん、な、いきなり、ん、はげし、んっ!」
限界を超え我慢していた私の身体は、激しく大きく、動いていた。
「ひっ、いや、もう、きちゃ、ん、はぁ!」
我慢を続けていただけに、解放された快楽は大きい。それだけ、頂点への到達が早かった。
「いいわ、いちゃって、いいから、ん、ほら、我慢、しないで、あっ、ほら!」
「ん、いく、いくか、ら、ん、いっ、あっ、ん、いっ、いっゃ、あっ、あぁ!」
私に合わせて舌から突き上げられる彼女の陰核。その刺激に耐える必要はないと、私は早々と逝ってしまった。
激しかった身体はその動きを止め、ビクビクと痙攣している。
だが、その身体は程なくして又動きだし、激しく上下する。
我慢していた私の心と体は、ただの一度で満足するはずがない。
「すご、締め付けて、くる……これじゃ、私も、すぐ、いっ、ちゃう、ん!」
激しい動きにさすがの淫魔も桃色の根を上げはじめている。
「もっと、つきあげ、んっ! いぃ、はん、あはぁ! きも、きもち、んっ! いい、か、んはぁ!」
追随して、私も桃色のあえぎを止め処なくもらしていく。
「ダメ、いく、出ちゃう……お願い、一緒に、ね、んっ!」
「す、すぐ、んっ! わたしも、いく、いっちゃう、から、あぁ! いこう、ね、いっしょ、に、はぁっ!」
やっと心を通じ合わせられた二人が、快楽の絆も深め通じ合う。
女の友情を深める行為としては、ちょっとあり得ない。
しかし私達にはお似合いだ。そう、モラルに縛られない私達には。
「いく、出ちゃう、もう、ダメ、あっ、いっ、いっちゃ、ん、ああぁ!」
「きて、いくから、わたしも、いっしょ、に、いっ、いく、いっ、んあぁ!」
彼女の男根を膣で締め付けるのと、彼女が擬似的な白濁液を私の奥へ放つのとは、約束通り同時だった。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
「ねぇ、一つ訊いても良い?」
私は「親友」のエムプーサに尋ねた。
「本当に……彼の事を愛しているの?」
嫉妬しているから尋ねているのではない。彼女の言葉に少し引っ掛かる物を感じたから尋ねた。
「……よく判らないのよね」
彼女は今度こそ本当に、正直な想いを語り始めた。
「私にとって彼は、本来「良質な食料」でしか無いはずなのよ。
セックスだって、その食材を以下に美味しく頂くか、そうね、調理方法の一つでしかないはずなのよ」
眉をひそめながら、彼女は続けた。
「けれど……なんだろう、私達淫魔に、そもそも恋とか愛とか、そういう感情があるのかもよく判らなくて……」
明確な答えは出て来ない。だが私は彼女の言葉に満足していた。
彼女も悩んでいる。彼との関係に。
だからこそ、私達は共感出来たのかも知れない。同じ男を愛する女性として。
そう、彼女も又彼を愛しているのだろう。ただ戸惑い自覚出来ないだけで。
「ああごめん。もう一つ訊いて良い?」
答えのでない彼女の言葉を遮り、私はもう一つ尋ねた。
「……狙ったでしょ。私が「あんな事」始めるのを」
乾いた笑い声が、事実を証明した。
そんな事だろうと思った。冷静になった私の推理は正しかった。
彼女は淫魔。人間だろうと魔物だろうと、「性」に関する直感が鋭い。
スキュラから相談を受け渡しの元に訪れようとした彼女は、
偶然私が自慰を始める「雰囲気」になったのを察して
タイミング良く、ドアを開けたに違いない。
「だって、こちらから術を使う前に始めようとしてるんだもの。狙わなきゃ嘘でしょ?」
まあ確かに。私達は一緒になって笑い始めた。
私は又、この異国の地で同郷の親友を得られた。
彼との絆が縁で。
嫉妬せずに相談出来る、同じ男を好きになった親友。今私は蜘蛛の身体を持てた事を誇りにすら思っていた。
582某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/06(木) 00:30:30 ID:jTx35QQi
以上です。

一応エロ入ってますが、
メインは「アルケニーの気持ち」と「妖精学者とモン娘達との繋がり」を書きたかったってのがあるので
あまりハァハァ出来なかったら申し訳ない。

>猫娘
水木しげる氏のイラスト満載の「日本妖怪大辞典」によると(本文の著者は別の人)
猫娘は「嘗女(なめおんな)」の別名で
徳島県にいた、男を嘗める癖を持った富豪の家の娘のこと。
その舌はざらざらして猫の舌のようなので、猫娘ともよばれていたという。
妖怪ではなく、奇人の類
だそうです。
うむ、なんかこのスレ的にいけるかもw

ところで、これまでのスレの流れを読むに、
つまり俺は
「注文の多い、ネコマタとサキュバスがウエイトレスをやっていて女豹のような主人が経営する料理店」
で一筆書けって事でFA?w
583名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:42:13 ID:xh6+Xu2i
ムハッ! 超GJ!!
その勢いでレストランの方も書いちゃ(ry
584名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:02:15 ID:jDT2zqsj
むぁ…相変わらず素晴らしいな。
GJですた。
それと>>574のメ欄が小気味良いです。
やはり妖精学者シリーズは此処でないとなぁ。
いや、一読者の我儘ですが。
585名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:28:20 ID:jDT2zqsj
>>571
>「投下してやってるんだから、複数スレに跨ってても文句を言わず黙って読みやがれ」
>「ワザワザ保管してやってるんだから、不完全でも文句を言わず黙って利用しやがれ」

まったくもってその通りだし何の問題もないが?
多少言い方に違いはあるかもしれないがね。

「こんなSS書いたよー読んで読んで♪」
「超GJ!続きwktk!」
「今頑張って書いてるからもうちょっと待って〜」
「おk!」

「保管庫作ったよ〜」
「テラGJ!」
「更新遅くてごめんねぇ。・゚・(ノД`)・゚・。中途半端でごめんねぇ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「無問題。ガンガレ!俺もガンガル!」

で良くね?

>保管庫が別々なのを分かってて、跨って投稿されても、その、何だ困る。

知 る か !

>もうちっと読者フレンドリーにしてほしいものだ。

だから 知 る か !
なんで一読者ごときに職人や管理者が媚びへつらわねばならんのだ。

つまり俺が言いたいのは職人様や管理者様は好きなだけオネイニーして下さいよ、と。
俺はニヤニヤしながら楽しみますよ、と。
自分勝手な理屈をこねくりまわしてスレを汚した事を謝罪します。
586名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:37:33 ID:kT/Yo6XR
GJ。
ほのぼのしつつエロで更にストーリーも進んでいるのが読んでいて楽しいデス。
いや、もちろん巻き込まれ型である妖精学者の登場も心待ちにしていますが(笑
ふと思ったのが、人とは少し違う価値観だったら、3Pとか平気で出来そうな気も。

……あ、二人同時相手にすると命に関わるかな?(w

>「注文の多い、ネコマタとサキュバスがウエイトレスをやっていて女豹のような主人が経営する料理店」
>で一筆書けって事でFA?w
よしっ、任せた! < 書く人の苦労を無視
587名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 02:44:17 ID:N0wDgOeH
現在構想を練っているが、タイトルと粗筋は決まってるのになかなか筆が進まない。
パッションというか、萌えというか、なんかこう書くだけの衝動が足りない。
タイトルまでは決まってるのに…。
一応タイトルだけ挙げとく。
「メジオンの惨劇」「カーレの底にて」「ショコラちゃんと一緒」
書きあがるのはいつになるか不明。下手したら来年になるかも…。
588名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 03:23:31 ID:jDT2zqsj
とりあえず「ショコラちゃんと一緒」をwktkしながら待つ。





モルスァ
589名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 03:57:07 ID:Dlo/jEyy
>>582
いつもながらやはりGJw
しかし最近妖精学者が出ないのも気になってたり。学者さんの登場もお待ちしておりますよ
590付喪神・椅子 ◆vgBzY98qrU :2005/10/06(木) 15:03:34 ID:KB1LokEz
古くなった椅子を捨てたら女の子になって戻ってきた。
「お願いだから…捨てないで……」なんて泣きながら言うもんだから仕方なく今も使ってあげている。

僕はいつも四つんばいにさせた椅子に座っている。
女子中学生に人間椅子させているように見えるかもしれないけど椅子に座っているだけだから何もやましいことは無い。
「ほらほら、もっとがんばりなよ」
僕の重さに耐えてプルプル震える椅子のちいさなお尻をぺしぺしと叩いて励ましてあげる。
「は…はい…」
はいとは言うもののやはりその細い腕では辛いらしく、椅子の声は震えていた。

それから五分もしないうちに、椅子は腕から崩れてしまった。
「ご…ごめんなさい…ごめんなさい……」
捨てられるかもしれないという不安で椅子は泣き出してしまう。
そんな顔をされたらいじめたくなってしまう。
「泣いたって何にもならないだろ。ほら、早くお尻こっちに向けて」
「は……はい…」
僕の言うとおりに椅子はおずおずとお尻を突き出してきた。
恥ずかしいのか子犬みたいに震えている。椅子のくせに生意気な。
「あれ?なんか濡れてるね…接着剤が溶けてきちゃったのかな?」
すでにショーツの上からでも分かほどに濡れている椅子の秘所に触れる。
「違います…接着剤じゃないです………」
「じゃあなに?」」
「んっ…これは…その……これは…」
「舐めてみよう。そうしたら分かるかもしれない。」
ショーツをずらし、椅子にも聞こえるようぴちゃぴちゃと大きな音を立ててそこを舐め上げる。
「やっやだぁ…やめてぇ…あううぅううッ…」
「ん?おかしいな?舐めても舐めても奥からぬるぬるしたのがでてくるよ」
591付喪神・椅子 ◆vgBzY98qrU :2005/10/06(木) 15:04:14 ID:KB1LokEz
「あっ!あうぅっ…だ…だめぇ………」
気持ちよさそうな声をあげているくせになかなかどうして素直じゃない。ちょいと脅かしてやろう。
「そーかそーか。それじゃそんな椅子は捨てないとなぁ…」
秘所から口を離し、耳元で呟くと、椅子の身体から血の気が引いていく。
「そ…そんな…やだぁ…そんなの…やだぁ…」
「だってそうじゃないか。舐めることもできないような椅子はいらないよ」
好き好んで椅子を舐めるようなヤツはあまり見たことは無いが、当然僕の椅子はそんなことは知らない。
「さて…ゴミの日はいつだったかな?」
カレンダーを確認しに立ち上がろうとした僕の腕を椅子が掴む。
「なに?」
「………で」
「ん?聞こえないよ」
「捨てないで…お願いだから……もうやだ…あんな寂しいのもうやなの……だからだからぁ」
あーあ。本気で泣き出しちゃった。まぁ別に気にしないけどさ。
「仕方ないな…じゃあ続きするからこっちにお尻向けて。」
少し躊躇したが、それでも椅子はさっきと同じように四つんばいになりこっちにお尻を向けてくる。
僕は椅子のショーツを引きちぎり、秘所に中指を突きたてた。
「あっ…ああぅうう……」
「うん。やっぱり奥から出てきてるみたいだね…このぬるぬる」
愛液を掻き出すように指を激しく出し入れする。
「はっあっ…やあああっ!……んっ」
抜き出した中指を椅子の口に回し、舐めさせる。
「やっぱりね…奥から出てきてるみたいだし…釘でも打って終わりにしようか」
ちょっといじめすぎた気がしないでもないし、そろそろ終わりにしてあげよう。
ズボンから出した釘、こと僕のものを見て椅子がなにか言いたそうなので聞いてみた。
「えと…その…それ…釘?」
「う…うん…」
自分で言っといてアレだがこう訊かれると恥ずかしい。
「それ…画鋲…じゃないの?」
592付喪神・椅子 ◆vgBzY98qrU :2005/10/06(木) 15:08:06 ID:KB1LokEz
「やっああああぁあぁぁっ!!はっぁあ…やぁ…またぁ…」
椅子の中で抜かずに三回目の精を放つ。
「ゆっゆるしてぇ…も…やだぁ…しんじゃう…しんじゃうよぉ…」
泣き言を言っても許さない。今日は気絶するまでいじめてやることにした。
「駄目じゃないか。なに休んでるの?釘じゃなくて画鋲なんだからこれくらいじゃ終わらないよ。それとも捨てられたほうがいいの?」
ぐったりとしている椅子の身体を起こして腰の運動を再開する。
「やだ…すてられるのやだ……」
「じゃあもっとがんばらないとね」
「あっ!やっ、あああああぁぁあああっっ!!」

その後、椅子が十回目の絶頂とともに気絶してしまったので、今日はそこで勘弁してあげた。
椅子から抜いた僕のものも抜かずの5連戦はさすがにキツかったのか、ぐったりとしていた。
「……心配するな。お前は画鋲じゃない。」
どこぞのプロレスラーを真似て励ましてみると、むなしくて涙が出てきた。
どれもこれも全部椅子のせいだ。また明日もいじめてやる。絶対捨ててなんかやらん。


593光線銃 ◆vgBzY98qrU :2005/10/06(木) 15:21:53 ID:KB1LokEz
というわけで椅子の話でした。


こういうのって付喪神って言っていいんですかね?
594名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 21:24:18 ID:NF5Mrwfn
(*゚∀゚)b超GJ!!
イスかわいいよイス
もう画鋲って言われてもいいから俺のイスに憑いて下さい
595名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:35:19 ID:T7O1LO+i
・・・偉大なる種族?
596名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 22:49:46 ID:0uBm2T4e
イス違いだ
597名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:07:58 ID:N0wDgOeH
>昨日の敵は今日の友〜エムプーサ×アルケニー〜
このシリーズもエロくてストーリーもちゃんとあって良いね。

>付喪神・椅子
そうか…その辺の物を擬人化すれば、何気ない日常もたちまちエロくなるのか(w
あと、画鋲に笑った。
598名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 01:27:34 ID:WidleMXE
このスレ住人的には大岩ケンヂの99ハッピーソウルはどうなのだろう
電動コケシやケータイの擬人化とか人外要素盛りだくさんなのだが
599594:2005/10/07(金) 20:53:41 ID:dUKpLBNO
>>595時間を超越してもらったり精神交換されたりすると困るんだが…
600名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:50:23 ID:V+0L9/6Q
>>598
個人的にはメイビーソフトの新作が気になってる。
パソコンとかいろんなものが擬人化だそうだ
601名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 21:52:05 ID:khtay0Qh
>>600
それってぱくりじゃねえの?
602名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 22:22:30 ID:6MI/LA+e
>599
時間を超越して、様々な時代・地域の美女・美少女と様々なシチュで…
時には女になって女の快楽を味わったり。
603名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 18:52:16 ID:rsHVfxvo
>>602 ソ レ ダ
604名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:40:39 ID:JHI2seDK
しかし問題は、このスレとはテーマが違うということだ。

ところで、
>585
>なんで一読者ごときに職人や管理者が媚びへつらわねばならんのだ。
まったくです。
というわけで「放課後の吸血鬼」続投OK?
605名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:53:48 ID:Lmw9Hmyf
続けてくれっ
606名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 21:56:13 ID:PrKbTuiR
>>604
作者の方ですか?
どぞですどぞです。
607名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 22:52:39 ID:WIvrMenI
ワクテカして待ってるぜ
608名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 22:59:42 ID:RKCia4NQ
メル欄
609名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 23:05:13 ID:OYOlscFU
釣られすぎ。

放課後は不満のある読者にぎゃふんと言わせる為、エロを試行錯誤しているに違いない。
610名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 00:31:38 ID:zM47JbOp
>609
残念ながらそれはない。
ストーリーは最初っから決まってて、それにはベッドシーンはない。
せいぜいこの程度が関の山。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/2029/1108567887/n44-48
てなわけで、巣に帰る。
611某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/09(日) 03:12:04 ID:eHJF6OYt
特に事前注意はありませんが
ネタとして「料理店」というシチュエーションでは無くなってしまいました。
それを先にお詫び申し上げます。
リリムハウス。ここは「クイーン」と呼ばれているオーナーが経営する風俗店の一つ。
この店は表向き高級な風俗店にしか見えないのだが、
その実、従業員はオーナーを含め全員人ならざる者達という変わった店。
その事を知っているのは、オーナーに誘われ「VIP会員」になった客と
精の変わりに血の提供を求められる「裏」の客。
そして、オーナーと何らかの関わりを持つ「その筋」の関係者。
俺はもちろん、関係者としてオーナーと繋がりを持つ者。
裏へ血の提供くらいはするが、基本的に客としてこの店に訪れる事はない。
ないのだが……。
「うちの娘達に大人気なのよね」
俺は何故か、従業員全員に顔と名前が知られていた。
「さすがは「妖性」学者……と言ったところでしょうか?」
「オーナー、今意図的にニュアンス違う言葉を使わなかったか?」
以前俺はこの店に、新たなプレイのテストケースとしてエムプーサの相手をして欲しいと頼まれた。
その結果、エムプーサは店を辞め俺の館に住まう事になった。
これはオーナーの企みに乗せられた形であったのだが、詳しい事情を知らない店の娘達には
血と精の両方を渇望するあのエムプーサを「堕とした」男、として名前が広まったらしい。
堕としたという表現には語弊があるのだが……まあ、説明したところで「噂」はより尾ひれを付けて広まるだけだろう。
「ところで、エムプーサは元気にしていますか?」
俺を店に呼びつけたオーナーは、当たり障りのない会話から口火を切った。
「ああ。最近はアルケニーやメデューサと特に仲が良いみたいで、よく一緒にいるのを見かけるな」
正直、最初は心配していた。
特にアルケニーが少し前までエムプーサの事を避けているようなところがあったのだが
急に仲を良くしたらしく、今はよく一緒にいるみたいで安心している。
何かあったのだろうが、詳しくは知らない。やはり同郷なのが良い方へと状況を変えたのだろうか。
「ここの店にいた事もあってか、エムプーサの所に性的な悩み相談をしに訪れる来客が増えてね。
そういう意味じゃ、男の俺に出来ないトラブルとかも彼女が引き受けてくれるから本当に助かってるよ」
女性の悩みを解消するだけでなく、女性の性を標的にする悪しき者達を退散させるなどの活躍もしてくれている。
先日などは、「モン娘たんハァハァ」などと口走る電脳霊を撃退する活躍もしてくれた。
押しつけられるような形ではあったが、今は彼女が来てくれて本当に助かっていると感謝している。
「そうですか。それは良かった」
上品に紅茶の入ったティーカップを口元から離しながら、オーナーは満足げに微笑んでいた。
店から巣立った娘の活躍を、心の底から喜んでいるのだろう。
「で……俺を呼び出した本題は?」
エムプーサの事を聞きたかったのももちろんあるのだろうが、本題は別にある。
なんとなく押しつけられる用件が予測出来ている俺は、手早く済ませようと急かした。
「せっかちな殿方は嫌われてしまいますよ?」
クスクスと笑いながら、オーナーは本題へと話題を切り替えた。
「この度、新しい「コース」を設立する事になりましてね」
ほらきた。俺の予想通りだ。
表ないしVIP向けの新サービスを批評して欲しい。オーナーが俺を呼び出すのは、どうしてか「この手」の依頼が多い。
何故俺なのか。理由の一つは、俺が人手はない女性達との行為になんも抵抗もない事があるのだろうが
その程度なら、他にも沢山いるはずなのだが……幾度も理由を尋ねても、オーナーは笑うだけで真相を教えてはくれない。
自分で言うのも情けない話だが、「テクニック」とか「身体特徴」等は人並みかそれ以下のはず。
風俗店に勤める女の子達を悦ばせる程のものは何もないと思うのだが……。
「最近の流行言葉で言えば、「萌え」でしょうか? その萌えを刺激するようなサービスなんです」
オーナーの話では、「妹」のような店の娘が客に甘える、そんなプレイらしい。
性的なおねだりをされる。それを悦ぶ男性が多いのを見越してオーナーが提案したコースらしい。
「題して、注文の多い風俗店」
「宮沢賢治かよ」
どうしてこう、風俗店の名前やエロビデオのタイトルは、こういったダジャレ系が多いのだろうか?
ともかく、俺は細かい説明を受け、実際にその「注文の多い風俗店」コースを体験する事となった。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
出迎えたのは、異なった制服を着た二人のウエイトレス……に扮した風俗嬢。
一人は豊満な胸を持ちながら小柄であどけない顔をしたネコマタの娘。
コスプレとしてもよく用いられる、胸を強調するようなデザインの制服。
しかし強調すべき胸の部分に布地がないブラウスを着ており、豊かな胸は完全に露出しはみ出ている。
エプロン部にはハート形のネームプレート。そこには「ねこまた」と平仮名で名前が書かれていた。
どこかで見た事があると思ったら、この衣装は以前スキュラも着ていた衣装だ。ただ胸はちゃんと隠れていたが。
そしてもう一人、こちらはウエイトレスの制服と言うよりはメイド服に近いピンク色の衣装を着たサキュバスの娘。
少し細身で、幼さを感じる顔にはメガネがかけられている。そして背は若干低めで、胸も控えめ。
二人とも俗に言う「妹キャラ」という容貌をしている。なるほど、人選はこのコースのコンセプト通りという事か。
俺はまず、「服を脱いでくれ」という「注文」にしたがった。
元ネタである「注文の多い料理店」にちなんでいるのか……と思ったが
風俗店で服を脱ぐのは当たり前かと、俺は苦笑した。
次いで「シャワーで軽く身体を洗ってくれ」「歯を磨いてくれ」という、風俗店では当たり前の「注文」がなされ、俺はそれに従った。
「えっとぉ、ではお客様の事はなんてお呼びしますかニャ? お兄ちゃん? ご主人様? なにがいいかニャ?」
ネコマタの娘が舌っ足らずなしゃべりで俺に問いかけてきた。
「……その前に、二つ質問させてくれ」
俺は「モニター」として気になる事があり、それを問いただす事にした。
「一つ。その呼び名は……決めないとダメ?」
正直、恥ずかしいのだ。
「出来れば決めて欲しいニャ。でもお客様の名前でも良いですニャ」
コースがコースだけに、提示は必ずするべきだろうが……俺には恥ずかしい。
しかしモニターとして参加する以上は、恥ずかしくても提案された呼び名で呼ばせないとダメだろう。
仕方なしに、俺は「お兄ちゃん」と呼んで貰う事にした。
「二つ目。その「ニャ」っていう語尾は、わざと?」
「えっ? あの、やはりおかしいですか?」
ごく普通の話口調で返ってきた。やはり彼女は猫を被って奇妙な話し方をしていたようだ。
「まだ慣れていないので不自然さが残りますか?
でも甘えた口調で「この格好」なら、やはりベタベタでも「ニャ」は必然かと……」
愛らしい、付け耳ではないネコミミに二本のネコシッポ。確かにここまでくれば、むしろベタベタでも「ニャ」が欲しくなるか。
「わざとらしいのは好まない客もいるだろうから、そこは事前に選択して貰うと良いと思う」
とりあえず、今回は慣れる意味も含め、甘えた「ニャ」口調で通して貰う事にした。
「それで、君は?」
俺は先ほどから黙ったままのサキュバスに尋ねた。
「……ちょっと無口で内気な妹風なんですが……」
それは判りにくい。むろん好む人もいるのでこれも事前に選んで貰った方が良いと提案し、
今回は色々と積極的に「注文」をして貰わないと困るという事で、口調は普通にしてもらった。
その他、「着衣したままエッチ」「キス,フェラなどありありのフルコース」といった細かいところも打ち合わせた。
「ねぇお兄ちゃん。ぎゅぅ〜って抱きしめて欲しいニャ」
早速の注文に俺は応え、ネコマタを少し強めに抱きしめた。
小柄な彼女の顔は俺の胸板に、豊満な胸は俺の腹部に押しつけられる。
「んー、お兄ちゃん大好きニャ」
胸板に頬摺りしながら、ゴロゴロと甘えるネコマタ。
「あん、ずるいよネコマタちゃん。お兄ちゃん、私もぎゅっと抱きしめてぇ」
腕にしがみつき引きはがそうとするサキュバスを、俺は引っ張られた腕で引き寄せ抱きしめた。
ふむ、ロリコンではないと自負している俺だが、甘えられるのは確かに悪くない。
「お兄ちゃん、キスぅ。キスしてニャ」
腕の力を緩めはするが抱きしめたまま、俺は顔を下げ、見上げるネコマタの唇に己の唇を重ねた。
その唇に、ざらりとした感触。ネコマタの舌が唇を割り俺の口内に入ってきた。
ざらつく舌に、俺も舌を絡めていく。
「もー、ネコマタちゃんばっかりずーるーいー。お兄ちゃん、私にもキスしてぇ」
どうやら、ネコマタがまずおねだりし、そしてサキュバスがそれを追随するというパターンが確立しているらしい。
注文が入ったのだから従うしかないと、俺はネコマタから唇を放し、サキュバスの唇に重ねた。
「あー、もう。いいもん、私はお兄ちゃんの「コレ」貰うニャ。いいでしょ? お兄ちゃん」
了解を得ることなく、ネコマタは半立ちしている俺の肉棒を軽く握り、上下に擦り始めた。
ほどなくして完全に自立した俺の息子に、唇で感じた、ざらりとしたあの感触が伝わる。
「くちゅ、ん、ちゅ……おいしぃニャ、お兄ちゃん……んちゅ、ちゅぱっ、ん……」
唇で柔らかく、そして舌で強烈な刺激を与え続けるネコミミの妹。
深くくわえ込み棹を嘗める時は舌全体を絡め、
浅く先端を嘗める時はざらざらした舌でむき出しになっている肉棒を傷つけないように、
柔らかく触れるようにチロチロと舐める。
淫魔ではないはずのネコマタだが、ここに務めているだけあってテクニックは一流。
自分の身体的特徴を理解し、それを淫技に活かすとは。
「いいなぁネコマタちゃん。それじゃあ、私は「こっち」を貰おうかな」
パターンでいけば俺の肉棒を争うのかと思っていたが、どうやら別の物をご所望のようだ。
「お兄ちゃん、お尻舐めてあげるね。いいでしょ?」
やはり俺の了解を得ることなく、サキュバスは俺から唇を放すと後ろに回り込み、しゃがんだ。
そして尻に手を当て、顔を近づけ、菊座へ舌を伸ばしてきた。
「んっ、くちゅ……うふふ、お兄ちゃん期待してたのかなぁ? ちゃんとお尻もキレイにしてきたんだね。美味しいよ……ちゅぱ、くちゅ……」
まあ、ここに来るとどんな事もあり得るだけに、念入りに洗ってはいたが……期待は……まあしていなかったと言えば嘘になるか。
「ふふ、お兄ちゃんの急に大きくなったニャ。サキュバスちゃんの舌、そんなに気持ちいいんだ」
言葉にしなくても、俺の興奮がダイレクトに伝わる場所を舐めているネコマタにはバレバレだ。
「よーし、サキュバスちゃんに負けてられないニャ。お兄ちゃん、ちょっと待っててニャ」
ネコマタは俺の肉棒から唇を放し、部屋の隅へと駆けていき、何かを掴んですぐに戻ってきた。
「お兄ちゃん、「これ」をよーく胸に塗り込んでニャ」
俺の手に渡されたのは、一本のローション。
ネコマタは背をこちらに向け、ピタリとその背を俺に預けてきた。
俺はローションをたっぷり溢れる程手に注ぎ、そしてその手で露わになっているネコマタの豊満な胸を軽く撫でる。
撫でながら、面倒だとばかりにローションを直にネコマタの胸にかけていく。
垂れ落ちるローションがネコマタの衣装をも濡らしていくが、俺も彼女もそんな事は気にも留めない。
完全にローションを出し切った容器を俺は投げ捨て、両手でゆっくり大きくネコマタの胸を揉んでいった。
「あん、お兄ちゃん……ん、気持ちいいニャ。これだけで軽く逝っちゃいそう……ん、もっと強く揉んでニャ。んっ! そう、もっとお願いニャ……」
俺は「注文」通り、ローションを染みこませんばかりにネコマタの胸を強く強く揉んでいく。
弾力ある胸の揉み心地と、
そして菊座の周りから入り口から変化を付けながら這いずるサキュバスの舌の感触に、
俺の方こそこのまま逝ってしまいそうだ。
「んっ、いけない……お兄ちゃん上手だから、忘れるところだったニャ」
ネコマタは充分だと俺の手を掴みそっと胸から外す。
そして振り向き、しゃがみ、爆発しそうな俺の肉棒を濡れ濡れになった豊満な胸、その谷間に挟み込んだ。
「どう、お兄ちゃん。気持ちいニャ? ん、なんだか私も気持ちいニャ……ん、はぁ、ふわぁ……」
脇から胸を強く手で挟み、身体ごと大きく動かすネコマタ。
既にネコマタの膣へ挿入してるのかと錯覚したくなる程に心地よい胸の谷間。
荒くなるネコマタの息づかいも、俺の錯覚をより明確にしていく。
だが膣の中ではないという現実へ唐突に引き戻された。
膣の中ではあり得ない感触、時折先端に触れる感触は、ネコマタの舌。
胸で愛撫しながら、ネコマタは谷間から突き出る俺の肉棒をチロリと舐めている。
僅かに感じる、ざらりとした感触。それが膣の中ではあり得ない快楽となり、より俺を興奮させていく。
「んっ、そろそろ出る……」
限界だ。俺は射出の宣言をした。
「ん、出して。このまま、胸と顔にかけてニャぁ」
「ダメェ! 私にもかけてお兄ちゃん!」
俺とネコマタの言葉に慌てたサキュバスが、急いで俺の前へと回り込む。
「くっ、逝くぞ!」
ネコマタの胸からに公方を引き抜き、すぐに待ちかまえている二人の顔へと向けた。
勢いよく飛び出した白濁液は、口を開き待っていた二人の顔と口内、そして胸へとまんべんなくかけられていった。
「んっ……おいしぃニャぁ」
豊満な胸に貯まった白濁液を指ですくい、ネコマタはそれをちゅぱちゅぱと舐め取っている。
「これが……この味……はぁ、なんてステキなの……」
対してサキュバスは、半ば放心状態で「演技」も忘れ呟いている。
そうか。俺は思い当たる事が一つあった。
エムプーサと初めて結ばれた時に知ったのだが、俺の血と精子は様々な「成分」が含まれているらしい。
その成分には、催淫剤や媚薬の成分も含まれている。
それを敏感に感じ取れる吸血鬼や淫魔にとって、俺の血と精子は格別なのだとか。
つまり、同じ俺の白濁液を飲んだ二人でも、淫魔であるサキュバスと淫魔ではないネコマタとでは反応が異なる、という事だ。
……などと、冷静に分析している場合ではなかった。
「頂戴、もっと……もっと頂戴!」
興奮しているサキュバスが、ドンと俺を突き飛ばした。
その拍子で後ろにつんのめり、俺は尻餅をつく。
突然の事に驚いた俺は、肉棒を触られる感触で現状を思い返させられた。
もちろん、俺の肉棒を握っているのはサキュバス。
出したばかりでまだ元気を取り戻していない俺の肉棒を、懸命にしごき少しでも早く回復させようとしている。
「ちょっと、どうしちゃったのよサキュバスちゃん」
あまりのことに事態を把握出来ていなかったネコマタが、ようやっと我に返り「ニャ」も忘れてサキュバスを問いつめた。
「欲しいの、もっと欲しいの……」
ネコマタの質問に答えている……というよりは、うわごとに近いサキュバスの返答。
どうしたものかと困っているネコマタが、こちらを見ている。
俺は目で「好きなようにさせてやってくれ」と合図を送る。
「はぁ……仕方ないニャあ。じゃあお兄ちゃん。サキュバスちゃんの「注文」に従ってあげてニャ」
溜息の後にウインク。せめて自分だけは「演技」を続けようと再び語尾に「ニャ」を付け始めたネコマタ。
「大きくなった……これで……」
しごかれ続け、程よい堅さを取り戻した俺の肉棒にうっとりと視線を向け、サキュバスは俺をまたぎスカートをまくし上げた。
スカートをつまみながらでは難しい事を悟り、ネコマタが俺の肉棒を掴み入れやすいようにフォローする。
「んっ……はぁあ! これ、これが欲しかったの……ん、いい、あっ、んっ!」
挿入するやいなや、サキュバスは激しく腰を動かし始めた。
流石は淫魔の膣。俺の肉棒はすぐさま彼女の中でぐんぐんと大きくなっていくのが、膣の圧迫感でよく判る。
「ニャあ、私も混ぜるニャ。お兄ちゃん、私の舐めてニャ」
寝そべった俺の顔をまたぎ、スカートつまり持ち上げ、ネコマタは下着を着けていない秘所を顔の真上にもってくる。
ゆっくりと下ろされるネコマタの腰。俺の顔に彼女の腰が下ろされると、すぐさま俺は舌を伸ばし注文通り陰核と陰門を激しく舐めまくる。
「ん、お兄ちゃんの、舌、気持ちいい、ニャ、ん、ニャあ、んはぁ!」
軽く腰を振りながら、ネコマタは喘いでいる。
「あ、あ、ん、い、いい、ん、きも、き、きもち、い、ん、い、あっ、ん!」
小刻みに漏れるサキュバスの声が、彼女が懸命に動かす腰の激しさを物語っている。
俺も負けじと腰をしたから強く強く突き上げ、そして舌も忘れず激しく舐めていく。
「サキュバスちゃん、キス、ね、キス……ん、くちゅ、ちゅ……」
どうやら、俺の上にいる二人は唇を重ねているようだ。
端から見れば、そうとうわいせつな光景なのだろうが、いかんせん下からでは全く見えないのが残念だ。
「い、いく、ん、いく、いく、いく、いく、いく、いく」
何度も同じ言葉を繰り返し、サキュバスの腰は更に激しくなってきた。
「わたしも、いっちゃう、はぁ、ん、やん!」
極まりすぎて、再び「ニャ」を忘れたネコマタも限界が近いようだ。
むろん、俺も。
「いっしょに、いって、ちょうだい、いく、いくから、ね、いく、いって、いく、いく、いって」
「ん、さんにん、いっしょ、に、いって、わたしも、もう、あっ! ん、いっちゃう……」
ネコマタの腰も、下に俺の顔があるのを忘れているかのように動きが激しくなってきた。
そして俺の腰も、上のサキュバスをはね除けるのかとばかりに大きく突き上げていく。
「い、い、いく、いく、いっ、いく、いっ……あっ、ん、はぁあ!」
「いや! ん、いく、いっちゃ、いくか、はぁ、あん、は、あぁあ!」
三人は同時に、ビクビクと身体を震わせていた。

*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*
「大変申し訳ありませんでした!」
何度も何度も、サキュバスが頭を下げている。
ここはオーナー室。ようやっと落ち着いたサキュバスと、
そしてそれに付き合わされる形になってしまったネコマタが
事の報告をする為に俺と一緒に訪れていた。
あれからサキュバスの暴走がすぐに納まるはずもなく
俺は彼女が気を失うまで……四回も立て続けに絞り出された。
そこまで搾り取られると、当然控えていたネコマタとの分は無くなるわけで、
サキュバスは正気を取り戻したところで俺とネコマタに何度も何度も謝罪を重ねる事となった。
「私はいいよ。一応、お兄ちゃん……じゃなかった、お客様にはまた来店してくれるって約束して貰えたし」
一応ネコマタも逝ってはいるので、消化不良という事はない。
しかしそれでも本番無しという事に不満がないわけがない。
その埋め合わせは、近いうちにまた俺が、ネコマタ一人だけを相手にする為来店する事で落ち着いた。
「俺の方もいいよ、仕方ないって。すっかり忘れていた俺も悪いわけだし」
同じ事を俺は何度も言って慰めているが、それでも俺は何度も謝罪されてしまっている。
淫魔たる者が正気を失い、精子を求め襲い続ける。
このような失態は許されないという淫魔としてのプライドも、彼女の何十もの謝罪に現れているのだろう。
「それで、あの……」
流石に謝罪ばかりでは前に進まないと悟ったのか、サキュバスがようやっと次の言葉を紡ぎ出そうとしていた。
「……ダメよ」
しかしそれを、オーナーが止めた。
「これ以上は彼にお願い出来ないわ。エムプーサの場合はあなたと事情が違うの。気持ちは判るけど、我慢なさい」
サキュバスが「お願い」を言い出す前に、オーナーは釘を刺した。
私も館に置いてくれ、と言い出す前に。
「……はい、申し訳ありません」
また謝罪に戻ってしまったサキュバス。
俺は何も言えなかった。
オーナーが言うように、エムプーサは彼女が吸血鬼であり淫魔であるという特別な種族だから引き取った事情がある。
彼女の場合、ここリリムハウスで摂取出来る血が足りないという事情が。
しかしサキュバスの場合、ここで得られる精力は充分なのだ。
故に、俺の精子が特別だからという理由では預けられないとオーナーは判断している。
俺として、そして館の住人達としては、もう一人増えたところで問題は……無いとは言わないが、どうにかなると思っている。
しかし今回サキュバスの事を許してしまうと、私も私もと店の女の子達が言い出しかねない。
キチンと歯止めをかける意味でも、彼女には悪いが我慢して貰うしかない。
「まあその、なんだ……その代わりと言っちゃ何だけど……」
落ち込む彼女を見ていられなかった俺は、励まそうと言葉をかけ、続けた。
「頻繁には無理だけど、また来るからさ……その時に又、相手してよ」
俺は今日のようにオーナーから依頼されないかぎり、客としてこの店には訪れない。
しかしこのままではあまりにも彼女が不憫だ。だから俺は客としてまた来店する事を約束した。
「ホントですか! 良かったぁ」
「ありがとう。あなたの英断に感謝するわ」
先ほどの雰囲気は何処へやら。サキュバスははしゃぎ、オーナーが微笑んでいる。
微笑んでいる? いや、あの笑顔はそんな優しい笑顔じゃない……。
「オーナー……はめましたね?」
ニヤリと、オーナーは口元をつり上げた。
やられた。またやられた。
ようやく、俺は全てを悟った。
全てが演技だったのだ。「注文の多い風俗店」というコース立案からして、既に罠だったのだ。
よく考えればそうだ。そんなコースを設けなくても、普通に「イメクラ」のコースはある。
おねだりプレイだって、イメクラに始めから入っているはずだ。
そしてサキュバスの暴走はまぁ演技ではなかったろうが
暴走が始まった時点で、一部始終見ていただろうオーナーが止めに入らなかったのは今考えればおかしい。
そしてサキュバスのしつこい程の謝罪。俺に気まずい感情を持たせる為の「演技」だったのだろう。
サキュバスのお願いとそれを止めたオーナーも、よく考えればタイミングが良すぎる制止だ。
……まあ、罠だと判った時点で来店の約束を反故にする事だって出来る。
出来るが、それを実行しない俺の性格くらいオーナーは見抜いているだろう。
「そんなに落ち込まないで、お兄ちゃん。たっぷり、サービスしてあげるから。ね?」
ちくしょう、そんなおねだりされたら嫌なんて言えないじゃないか。
男というのがどうしようもない生き物だという事を、俺は今猛烈に痛感している。
はぁ……これでまた、この店に妙な「噂」が広まるんだろうなぁ……。
618某880 ◆/Mgq/8agL6 :2005/10/09(日) 03:28:09 ID:eHJF6OYt
以上です。

先に書きましたが、思い浮かんだネタが料理店ではなく風俗店になってしまったので
充分ネタの消化という事にならずに申し訳ない。
とりあえずその他は

・ネコマタとサキュバスがウエイトレス(のコスプレ)
・服を脱いで液体(ローション)を塗る(相手に)
・香味料(精子)を振りかける(相手に)
・女豹のような女主人=オーナー
・食べられる→すっかり騙される

ってことで、OK?

それと、ネコマタが語尾に「ニャ」と付ける演技は
読んでいて違和感合って不快に感じる人もいるでしょうね。
そんな人いましたら申し訳なかったです。


さて、これでようやっとエロ無し二次創作作品の取りかかれるかな
投下はまたしばしお休みという事で。
ネタを思いついたり、なんかやってみたいネタフリがあったら又投下に来ます


>◆vgBzY98qrUさん
GJ!!
私事ですが、こちらもスライム娘を強引に電脳霊(文車妖妃)にしたことありましたし
こんな付喪神がいてもなんの問題もないですよ
というか、
エロければOK! なんだろうなぁ、住人的にはw


ところで、>604-610の流れを見るに
放吸の方を追い出したがる流れもありましたけど
こうして歓迎する人達も入ると言う事で
作者の方は受け止めてあげて下さいな
619名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 09:39:30 ID:J4sQb09z
>>618
GJ!!
朝からイイモノ読まして貰った。
620名無しさん@ピンキー:2005/10/09(日) 14:29:27 ID:6m6vdeTB
>>618
乙〜
久々の妖精学者登場で嬉しい。そして、いつもの如くオーナーに騙されるところがお約束(w
なんとなく媚薬体質な彼の美食倶楽部のようになってきた気も。
そろそろ誘拐されそうだ(笑 3Pの場面も非常にラブラブエロエロで良さげ。
後、
>「題して、注文の多い風俗店」
>「宮沢賢治かよ」
>どうしてこう、風俗店の名前やエロビデオのタイトルは、こういったダジャレ系が多いのだろうか?
ここ、ちと吹いた(w 個人的にツボ。
621名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:43:12 ID:aHjQzvIR
>>610
また荒れそうな雰囲気だな
歓迎しない人も何人かいるわけだしね、俺とか
622名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:50:55 ID:/nMEz9JO
気に入らなければスルー
これ最強
623名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 00:52:21 ID:Im+jDWb8
妖精学者再登場乙〜
そして、どちらかが失神するまでヤられると言う展開がおいしすぎ(笑)
エロが上手いのにキャラも立っていていいなぁ。
しかし、学者さん。着実に知名度を上げつつあるね。何処かの偉い人に呼ばれそう。
624624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:46:38 ID:nkbkGmHz
ttp://library.f-adult.com/sslibrary/o/original67-19.html の続き。


昨日、意識が残っている時に予想した通り、元旦は二日酔いで一日を過ごすことになった。
その次の日、俺たちは帰りついでに、列車に乗って帰るという琢磨氏たちを、駅まで送ることにした。
山の近くまで送っていってもいいと言ったのだが、琢磨氏たちの住んでいる山は、
俺たちが住んでいる町とは正反対になってしまうため、琢磨氏たちに丁重に断られたのだ。

「本当にすまなかったな、信幸殿。家族水入らずの場所に、突然邪魔した上に長々と」
「いえ。そんな、いいんですよ。また、いつでも遊びに来てください」
駅に到着し、車から降りた琢磨氏が、俺たちに向かって頭をさげてきた。
すっかり恐縮してしまった俺は、思わず手と首を一緒に振りながら、琢磨氏に答える。
「うむ、また機会があれば、な……で、佳乃よ」
「は、はいっ」
と、琢磨氏は鷹揚な表情から、不意に厳しい顔つきになり、佳乃へと向き直った。
その気配に押されたのか、佳乃は幸乃を抱えたまま、一歩後ずさりながら畏まる。
「お前には暇を言い渡す」
「……は、はあっ!?」
厳しい表情を崩すことなく、ゆっくりと琢磨氏は佳乃に向かって言った。
佳乃はひどく動揺し、驚きの声をあげたかと思うと、ただ口をパクパクさせていた。
……というか、暇? そ、それって……。
「うむ。信幸殿と一緒になり、幸乃まで産まれた上に、儂に何の断りもなく人里で過ごしておるのだ。
かような状況で、絹代の目付けなど果たせるはずがなかろう?」
「そ、それは、俺が無理矢理……」
「信幸殿は黙られよ。父上は佳乃に話しかけておるのだ。……どうだ、佳乃?」
うつむく佳乃に代わって、琢磨氏に話しかけようする俺を、
やはり厳しい顔つきの絹代が押しとどめながら、佳乃をじっと見据えて言った。
……おい、それじゃあ佳乃があんまりだろ。だいたい、絹代だって……。
「………その………お、仰せのとおりで、ございます……」
「よ、佳乃……」
と、思わず絹代に詰め寄ろうとする俺だったが、佳乃の震えるような声に思わず振り返った。
佳乃は幸乃を抱いたまま、神妙な面持ちで、深々と頭を下げている。
「面をあげよ、佳乃!」
「は、はいっ!」
そんな佳乃に向かって、琢磨氏は錫杖で地面をズンと突きながら、声を張りあげる。
佳乃は体をビクリとすくませながらも、顔をあげていた。
思わず俺は、我を忘れて琢磨氏の前に立ちはだかろうとしたが、
それを絹代がそっと押しとどめ、無言でゆっくりと首を振ったかと思うと、軽く頷いた。
――まるで、俺に向かって『大丈夫だ』と言っているかのように――
「では改めて、佳乃には暇を言い渡す。……その代わり」
「………は、はいっ」
俺と絹代のほうを一瞥したかと思うと、琢磨氏はゆっくりと佳乃に向かって話し掛け、そこで言葉を切った。
佳乃はふたたび深々と頭をさげ、次の琢磨氏の言葉をじっと待っている。

「その代わり。これからは信幸殿の妻として、また幸乃の母として、しっかりとその役を果たすのだぞ?」
「は、はいっ! 琢磨様、絹代様……本当に、ありがとうございました……っ」
と、琢磨氏は不意に相好を崩し、佳乃に向かって優しく語りかけてきた。
感極まったのか、佳乃は涙声になりながら、二人に何度も何度も頭を下げる。
「な、何も泣くことはないであろう、佳乃よ。まったく、大げさな……。
それはそうと……なあ、幸乃よ。今度会うときは、もう少しわらわに愛想良くしてくれよ? ん?」
「き、絹代様……」
そんな佳乃に、絹代は呆れ返ったようにため息をついたかと思うと、
幸乃の小さな手を軽く握り締めながら、くちびるを尖らせて言った。
すると、佳乃の腕の中でじたばたしていた幸乃は、ピタリと動きを止め、
自分の手を握り締めている、絹代の顔をじっと見つめ返していた。
625624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:47:43 ID:nkbkGmHz

「どうも、お待たせしました。もうすぐ、列車が出発するみたいですよ」
と、そこに3人分の切符を手にした薫さんが、腕時計を見ながら戻ってきた。
「うむ、そうか。それでは、信幸殿……御母堂にもよろしくな」
「あ、は、はい。琢磨さんたちも、お元気で……う、うわっ!?」
琢磨氏は、薫さんの言葉に軽く頷いたかと思うと、再び俺に深々と頭を下げてきた。
俺は琢磨氏に返事をして、足元に置いてあった薫さんの鞄を手に取ろうとして、
そのあまりの重さに、思わず悲鳴をあげてしまった。
……そういえば、一昨日の宴会の酒を、お袋からどっさり貰っていたっけか。
「あ、あらあらすいません。……それでは信幸様、どうもお邪魔いたしました」
「え……あ、いえ……」
薫さんは例の笑顔のまま、あっさりと鞄を片手で持ち上げたかと思うと、ペコリと礼をしてきた。
俺はぽかんと口を開けたまま、お辞儀をするしかなかった。
……薫さん。本当に、あなたは一体何者なのですか?

「……っと、幸乃ちゃん。また、遊びに来るからね〜」
顔をあげた薫さんは、さっきの絹代と同じように、幸乃の手を軽く握り締め、優しく語り掛ける。
幸乃は、薫さんの顔を目にした途端、嬉しそうに笑みを浮かべ、手足をばたつかせだした。
……本当に幸乃って、薫さんには懐いているな。
産まれてきたときに、薫さんに取り上げてもらったの、覚えている? ……まさかな。
「その頃には幸乃ちゃん、お姉ちゃんになっているかもしれませんね〜」
「か、薫姉!」
などと思っていると、薫さんは佳乃の顔を上目遣いに見やりながら、
悪戯っぽい笑みを浮かべ、いきなりとんでもないことを口走る。
見る見るうちに顔を真っ赤に染まらせた佳乃は、薫さんに向かって抗議の声をあげていた。
「ふふっ。……佳乃も、元気でね」
「か、薫姉……まったく……」
抗議の声から逃れるように、軽く後ろに跳び退りながら、佳乃に声を掛ける薫さん。
そんな薫さんに、憮然とした顔で、ため息をつく佳乃。
……薫さんって、こんなに表情豊かだったんだ。初めて知った。

「お〜い、薫! もう列車が出てしまうぞ!」
「あ、はいはい。今参ります。……………信幸様」
「え? あ、は、はい」
と、絹代が列車の窓から顔を出して、こちらに向かって声を掛けてきた。
薫さんは、首だけを絹代のほうに向けて返事をしたかと思うと、再びこちらへ向き直る。
俺は薫さんの、突然の真剣な表情と醸し出す雰囲気に押され、どもりながら身構えてしまった。

「……佳乃と幸乃ちゃんのこと、これからもよろしくお願いいたしますね」
「は、はいっ」
しばしの間、息をするのも苦しいくらいの重苦しい沈黙が、辺りを漂っていたが、
薫さんが不意に柔らかい、慈愛に満ちた笑みを浮かべながら、深々と頭を下げてきた。
俺はまるで、その笑みに吸い込まれるかのように、元気よく返事をしていた。
626624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:48:27 ID:nkbkGmHz

「……ふう、疲れた……」
「ふふっ。どうもお疲れ様でした。今、お茶をお煎れしますね」
「ん? ああ」
無事家に戻り、ソファーにもたれ掛かる俺に、幸乃を揺りかごに寝かしつけた佳乃が、
微笑みを浮かべながら話しかけてきた。俺は天井を向いたまま、佳乃へ生返事を返しながら、
一昨日の日、宴会中に薫さんから言われたことを、思い出していた。

――お腹を大きくさせた佳乃が、いったいどんな気持ちでいたか、考えたことがおありですか!?――

この言葉が、どうしても頭から離れなかった。
そしてまた、実際に佳乃がどう思っていたのかが、気になって仕方がなかった。

「さ、どうぞ」
「ああ、ありがと。……佳乃、すまなかったな」
と、佳乃がテーブルの上にお茶が入った湯飲みを置きながら、にっこりと微笑む。
俺はお茶を一口すすってから、佳乃のほうへ向き直り、頭を下げた。
「はあ?? ど、どうしたのですか?」
「いや……あれから、幸乃がお腹にいたっていうのに、ずうっと会いに来れなくて、その……」
目を丸くさせて、こちらを見返す佳乃に、俺は湯飲みをテーブルに置き、声を詰まらせながら答える。
「は〜あ……。もしかして、薫姉の言葉を真に受けられていたのですか?
あんな、酔っているときの戯言など、お気になさることなど、ありませぬのに……あ、あなた?」
佳乃はため息をつきながら、軽く首を振っていたが、俺が両肩を掴みあげると、
驚きに目をぱっちりと見開き、俺の顔をじっと見つめてきた。
「……正直に教えて欲しいんだ。俺がふたたび山に来るまで、何を思っていたんだ?」
俺は佳乃の両肩を抱いたまま、出来るだけゆっくりと話しかけた。
「お知りに……なりたいですか?」
「あ、ああ」
佳乃は俺の手をそっと両肩から振りほどき、優しく手を握り締めたまま、
じっと目を閉じていたが、やがて神妙な面持ちでこちらを見据え、小首を傾げながら口を開く。
そのあまりに真剣な表情に圧倒されながらも、覚悟を決めた俺はゆっくりと頷いた。
「では……何も言わずに、目を閉じていただけますか?」
佳乃の言葉どおりに、無言で目を閉じた。
しばしの沈黙の後、くちびるに柔らかい何かが触れた感触が伝わる。
目を開けると、そこには佳乃の顔があった。佳乃はそっと、俺にくちびるを重ねてきたのだ。
627624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:49:04 ID:nkbkGmHz

「……っ、んんっ……よ、佳乃?」
「もちろん……ずうっと、あなた様と幸乃ちゃんのことを、思っていましたよ」
突然の佳乃の行動に不意を突かれた俺は、驚きに目を見開いたまま、くちびるを離した。
佳乃はそんな俺を見て、にっこりと微笑みながら、俺に体を預けてくる。
「よ、佳乃……っ……」
胸にじわりと熱いものがこみあげてきた俺は、佳乃をそっと抱きしめ、自分からくちづけを交わしていた。
「……ん、んっ」
「…んふ……っ」
さらにくちづけを交わしたまま、佳乃をゆっくりと床へと押し倒す。
少しずつ、お互いの鼻息が荒くなってくるのが分かる。
「……あ、あんっ」
パーカーのジッパーを脱がし、そっとブラウスの隙間に手を潜り込ませてみた。
下着を通り越し、じかに佳乃の胸の感触が、指へと伝わってくる。
指が触れた瞬間、佳乃はピクリと体を震わせ、甘えた吐息を漏らす。
「……へえ。下着着けてないんだ。もしかしてこうなるの、期待していた?」
「! ち、違いま…あっ、ああ……っ…」
佳乃の耳元で、そう囁いてみる。すると、佳乃はゆっくりと首を振り、否定の言葉を口にし始めた。
が、俺が指先で、胸の頂を撫で回していると、その言葉が途切れ途切れになってしまう。
「違うって言われてもな……ここまで感じられてると、信じられないよ」
「あっ! ああんっ……。そ、それは…ゆ、幸乃ちゃんに、おっぱいをあげやすいように……ああっ」
言いながら、ブラウスのボタンをほどき、露わになったもう片方の胸を撫で上げる。
佳乃は、顔を真っ赤に染まらせながらも、ぽそぽそとつぶやいていたが、
そのつぶやきも、俺が胸の頂に吸いつくとともに、たちまち喘ぎ声へと変わってしまう。
……まあ、実際の理由はそんなとこだろうと、薄々感じてはいたが、そこはそれ、ということで。
「あ、あは! ああっ! あんっ!」
右手と口で、佳乃の両方の胸を堪能しながら、残った左手を佳乃の下腹部へ這わせる。
途端に、佳乃は歓喜の声とともに、俺の指へと――さすがに、こちらは下着を着けてはいたが――
自らの股間を擦りつけるように、腰を浮かせてきた。
「んっ! あっ! あああんっ!」
下着越しに、佳乃の割れ目を撫で回し続けると、佳乃はさらに腰を浮かせてくる。
俺は佳乃の胸を吸いあげたまま、胸を愛撫していた右手を佳乃の下腹部へと向かわせた。
今日の佳乃の下着は……指先から伝わる感触で、紐で結わえるタイプの下着だと分かる。
「ああっ! あんっ! っ!」
片方の結び目だけを解き、露わになった佳乃の割れ目へと指先を潜り込ませた。
指先の動きに合わせ、カクカクと腰を振る佳乃。
そんな佳乃を目にした俺は、舌先を佳乃の胸から離し、ゆっくりと下腹部へと移動した。
「あっ! あんっ! あひいっ!」
割れ目の付け根にある肉芽を、くちびるで咥えながら、軽く吸い上げてみる。
それだけで、佳乃は上半身を仰け反らせながら、歓喜の悲鳴をあげだす。
「はああっ! あっ! ああっ! ああああっ!」
さらに、割れ目に潜り込ませていた指をうごめかせながら、菊門を舌先で撫で上げてみると、
佳乃は全身をビクビク震わせながら、あっさりと絶頂に達してしまった。
628624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:49:37 ID:nkbkGmHz

「あ…ああ……あ……」
「んん? もうイッちゃったんだ。じゃ、今日はこれで止めようか?」
「……あ。い……嫌、です……」
絶頂に達し、肩で息をする佳乃に、そっと問いかけてみた。
すると佳乃は、うつろな目で俺の腕をとり、弱々しく首を振りながら、否定の言葉を口にする。
「嫌? 何が嫌なのかな?」
「あ、の……あなた様の…あなた様のを、中に……」
「え? 俺の何?」
「あなた様の、お…おちんちんを、おちんちんをわれの中に、くださいいっ……」
軽く首を傾げながら、佳乃にさらに問いかける。
……本当は俺自身が、こんな佳乃の艶姿を目にして、我慢など出来るはずがないのだが、そこはそれ。
本番に入る前の儀式みたいなもの、だ。
「そうなんだ。俺のちんぽが欲しいんだ。で、前と後ろのどっちに?」
そっと佳乃の菊門を、指先で撫で回しながら問いかける。勿論、佳乃は後ろをせがんでくるはずだ。
「あんっ。う、うし……あ。…ま、前に……前にくださ……い……」
「……え?」
佳乃は腰を軽くよじらせながら、俺の予想――というか期待通りの――返事をしようとしてきたが、
その言葉が一瞬止まったかと思うと、思い直したかのように、前のほうへとおねだりをしてくる。
予想外の答えに、今度は俺の思考回路が止まってしまった。
「………あ、あなた?」
「あ、いや……なんでもない…なんでもないよ、佳乃……っ」
佳乃の怪訝そうな声を耳にして、現実へと戻ってきた俺は、
誤魔化すように軽く首を振りながら、佳乃のくちびるをそっとふさいだ――
629624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:50:16 ID:nkbkGmHz

「綺麗だよ、佳乃……」
「あ、あなた……は、恥ずかしい、です……」
服を脱ぎ捨て、産まれたままの姿で俺を見上げる佳乃を見て、そっと感想を漏らす。
佳乃は顔を赤らめ、目線を俺から逸らしながら、ぽそぽそとつぶやく。
「恥ずかしい? そんなことないさ……いくよ?」
「……………」
そんな佳乃の姿に、いよいよ我慢出来なくなってきた俺は、
ゆっくりと佳乃の両足を広げながら、いきりたったモノを佳乃の割れ目へとあてがった。
顔を赤らめたままの佳乃は、口元に手を添えながら、無言でコクリと頷いた。
「よ……佳乃……っ」
「あっ……あなた……、あ、ああっ……」
モノを突きたてた途端に、痺れるような快感が二人を包み込む。
「ああ……いい…。いいよ……佳乃……」
「……あっ、ああ、あ…ああっ……あん…ああっ!」
あまりの快感に、俺は我を忘れ、夢中になって腰を前後に動かし続ける。
俺の腰の動きに合わせるかのように、佳乃の喘ぎ声もまた、少しずつ甲高くなっていった。
「佳乃……っ…ん、っ……」
「あはっ! あっ! ああっ! ああんっ!!」
佳乃の甲高い声に、ほんの少しだけ意識が戻ってきた俺は、
腰の動きに合わせて揺れ動く、佳乃の胸へとむしゃぶりついた。
途端に上半身をよじらせ、歓喜の声を漏らす佳乃。
「んむ……ん、っ……ん……」
「……ん、んっ、んふ…ん、んんっ……」
軽く頂に歯を立てながら、胸を吸い上げると、たちまち口の中に甘い味が広がる。
それを口に含ませたまま、俺はそっと佳乃のくちびるを奪った。
「んっ……っ……」
「んっ! んんっ! ん! ん〜んっ! んふ…っ、んんっ……」
佳乃のくちびるを舌先でこじあけ、口に含んでいた甘い味を佳乃の口中へと送り込む。
その味が気に入ったのか、佳乃の咽喉からゴクリという音が聞こえたかと思うと、
佳乃は俺の後頭部に手を回しながら、口先をすぼませ、俺の舌を吸い上げてきた。

「……んっ、んん………ぷは…よ、佳乃……イ…イク…イクぞ……」
「はあ……あ…あっ、あ…ああっ! ああっ! あんっ! の、信幸様! 信幸様っ!」
しばらくの間、まさにお互いの舌先を絡めあうような、深い口づけを交わしていたが、
限界が近づいてきた俺は、半ば無理やり佳乃からくちびるを離し、
最後のスパートとばかりに、腰の動きをさらに激しくさせる。
同時に佳乃の口から、堰を切ったように次々と喘ぎ声があふれだす。
「……っ、よ、佳乃っ!」
「あ、あああーっ!」
それからほどなくして、俺たちは嬌声とともに、絶頂に達していた。
630624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:51:07 ID:nkbkGmHz

「……はあ、はあ……はあ…よ、佳乃…っ……」
「はあ…っはあ……っ……」
絶頂後の脱力感に襲われた俺は、繋がったままゆっくりと、佳乃の上に覆いかぶさる。
肩で息をさせたまま、そっと佳乃とくちづけを交わそうとして――
「え? よ、佳乃?」
「の、信幸様……うむ…ん、んふ、ん……んんっ……」
佳乃は、不意に体の上下を入れ替え、俺のくちびるを奪ってきたかと思うと、
おもむろに腰を動かし始めた。達した直後で敏感になっている、下腹部を襲う刺激に、
思わず四肢をよじらせようとするが、佳乃がしっかりと抱きついているため、それもままならない。
「ふむ……っ、あっ、ああっ、ああんっ!」
「くっ……佳乃っ……」
さらにくちびるを離した佳乃は、上半身を起こして腰を激しく上下にゆさぶりながら俺の手を取り、
自らの胸を荒々しく揉みしだかせる。するとたちまち、佳乃の胸から白い液体があふれ出す。
あふれ出した佳乃の母乳は、見る見るうちに俺の手や指を白く染め上げていく。
「あっ……ああ……んっ、んふ……ん、美味し……っ……」
「よ…佳乃……っ…」
佳乃は、母乳まみれになった俺の手を、半ば強引に自分の胸から引き剥がしたかと思うと、
舌を伸ばして、手についた母乳を舐めすくっていた。
「ん、っ……ん、んんっ……んむっ……」
「あ……ああ、よ……佳乃……」
さらに、俺の指を一本ずつ口に含ませ、ちゅぱちゅぱと音を立てながら、丹念にしゃぶりあげる佳乃。
一方の俺はと言えば、下腹部から伝わる刺激と、他人に自分の指をしゃぶられるという、
生まれて初めての刺激に、ただひたすら為すがままとなっていた。

「ん……んっ…。はあ……あ…あむ……っ、ん…っ……」
全ての指を舐め終わったと思ったら、その手をふたたび自らの胸にあてがい、
代わりに今まで胸を揉みしだいていた手を口元に運ぶ。
もちろん、その間も腰の揺さぶりは止まってはいない。
「ああんっ、あんっ! の…信幸様……信幸様っ……あっ、ああっ!」
どの位それを繰り返したか、不意に佳乃が俺の指を離し、
天を仰いで喘ぎ声をあげだしたかと思うと、腰の動きがさらに激しさを増してきた。
「イっ、イイっ! 気持ちイイっ! 気持ちイイのっ!」
「よ、佳乃、イク……イクぞ、うううっ!」
恍惚とした表情の佳乃が、不意に俺の胸の頂を摘まみあげてきた。
予想だにしなかったその刺激がとどめとなり、俺はあっさりと2度目の絶頂に達していた――
631624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:51:39 ID:nkbkGmHz

「あ、あう……よ、佳乃……」
「はあ……はあ。の、信幸様……っ……」
立て続けの絶頂を何回も繰り返し、俺は完全に脱力しきっていた。
だが佳乃は、恍惚とした表情のまま、俺にくちづけの嵐を浴びせながら、ゆっくりと腰を動かし続ける。
「ちょ、よ、佳……あ、あう…っ…」
……さ、さすがにこう休まずに連続だと……ちょ、ちょっと……い、意識が……。
そんな俺の気持ちとは裏腹に、佳乃がふたたび上半身を起こして、腰を揺さぶり始めた。
……だ、誰か助けて……こ、このままじゃ……。そう思った次の瞬間――
「おぎゃーっ、おぎゃーっ」
「あ……ゆ、幸乃ちゃん……」
不意に揺りかごの中で眠っていた幸乃が、大声で泣き始めた。
その途端、佳乃はピタリと腰の動きを止め、うつろな目で揺りかごのほうを仰ぎ見たかと思うと、
ゆっくりと俺から離れ、四つんばいで幸乃の元へと向かっていく。
……た、助かった。幸乃よ、何て親孝行な娘なんだ。

「よい……しょっと……」
佳乃が優しく幸乃を抱き上げる。その表情は、多少赤く火照ってはいるものの、
先ほどまでの恍惚とした表情は微塵も無く、ただ穏やかな母親の顔がある。
……本当に、見事なまでの変化だな……女は怖い。
「んぎゃあ、んぎゃあ、んぎゃ〜あっ!」
だが、いつもは佳乃に抱かれただけで、ピタリと泣き止むはずの幸乃が、まったく泣き止む気配がない。
……いったい、どうしたというんだ? 目の前でエッチするのがまずいのか? いや、今さらそれはないか。
「ん、よしよし……あらら。おもらししちゃったの〜? ん〜、気持ちわるいですね〜」
「……んっ、ぐず、ん…んぎゃあ、んぎゃあっ!」
と、佳乃は幸乃のおしりを軽く撫で回したかと思うと、小首を傾げながら幸乃に向かって話し掛ける。
「……そっか、おもらししちゃったのか……なら仕方ないよなあ」
「ええ……。さ、幸乃ちゃん。お父さんお母さんと一緒に、きれいきれいしましょうね〜」
俺は鉛のように重たい体を、どうにか上半身だけ起こしながら、つぶやくように言った。
佳乃は、そんな俺に向かって軽く頷き、幸乃に軽く頬擦りしながら、優しく語りかける。
……へ? い、一緒に?
632624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:52:49 ID:nkbkGmHz

「ん? あ、あれ?」
というわけで、家族3人で風呂に入ることになり、幸乃の体を洗うことになったのだが……。
「ど、どうしたのですか? 幸乃ちゃんに、何かありましたか?」
俺の言葉を耳にして、湯船に浸かっていた佳乃が、身を乗り出して尋ねてくる。
「い、いや……幸乃の背中に……棘みたいなのが、生えているんだけど……」
俺は幸乃を抱きかかえ、背中を指差した。そこには確かに、黒い棘みたいなものが生えている。
大きさは、幸乃の手の爪と、同じか少し小さいくらいかなのだが……何なんだ、これは?
前に幸乃を風呂に入れたときはこんな物、生えて無かったぞ?
「ああ……そう、なのですか。幸乃ちゃんも……」
「え? 幸乃も、って?」
途端に、佳乃は視線を落とし、消え入るような声でつぶやく。
まじまじと幸乃の棘を見ていた俺は、その言葉にぱっと顔をあげ、佳乃のほうを仰ぎ見た。
「実は……われにも、同じものが……」
「そ、そうなの?」
うなだれながらの佳乃の告白に、俺は目を見開いて問いかける。
……今まで、何度も佳乃の背中を見たことはあったけど、全然気がつかなかったぞ?
「はい……自分の意思で出し入れ出来ますので、ずっと出さないようにしていたのです……」
口にしなくても、俺の疑問を感じ取ったのか、そうつぶやきながら、ゆっくりと俺に背中を見せる佳乃。
そこには確かに、親指くらいの大きさの、黒い棘が生えている。
「あ……ほ、本当だ。でもいったい、何なんだろう?」
俺が佳乃に生えている棘を、軽く擦りながら疑問を口にする。
……まあ、よく考えたら佳乃って天狗だし、人間と違うものが生えていても不思議はない、か。
「さあ……。少なくとも里では誰も、こんなものを持っている者は、いなかったですし……」
などと思っていたが、佳乃は寂しそうな顔でゆっくりと首を振りながら、ぽそぽそとつぶやく。
……て、天狗でも、いない? そういえば、すっかり忘れてたけど佳乃って、
かつては男のモノも生えていたっけか。それも何か関係があるのか……? って、まさか幸乃も……?
「そ、そっか……まあ、大したことでもないし、気にする必要も無いよ。
それに皆、本当は生えているけれど、お互い黙っているだけなのかもしれないし、ね?」
「……で、でも……われはかつて……」
俺は、頭の中に芽生え始めた疑問を押し殺し、出来るだけ平静を装って佳乃にそう話し掛けた。
だが佳乃もまた、俺と同じことを思っていたのか、弱々しく首を振りながら口を開きかける。
「佳乃、こっちを向いて」
「は、はい……」
そんな佳乃の言葉を遮るように、俺は佳乃の肩に手を添えながら、じっと見据えた。
佳乃は蚊の鳴くような声とともに顔をあげる。その可愛い顔は、今にも泣き出しそうに歪んでいる。
「誰が何と言おうと、佳乃は俺の大事な嫁さんで、幸乃は俺と佳乃の大事な娘だ。
それ以上でもそれ以下でもない、そうだろう?」
「あ……あなた…っ………」
感極まったのか、佳乃は口元に手を添え、肩を震わせる。
俺は何も言わず、ただひたすら佳乃の頭を優しく撫で続けていた。
633624 ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 21:54:45 ID:nkbkGmHz

「ふう……。幸乃ちゃん、お風呂は気持ちよかったですか〜?」
風呂をあがってから、俺たちは幸乃を真ん中に、親子3人で川の字になって布団に入った。
布団に入った佳乃は、幸乃のお腹を軽く撫でながら、優しく語りかける。
その表情からは、さっきまでの憂いは微塵も感じさせず、俺は心の中でほっと胸を撫で下ろしていた。
「……しかし、幸乃もいつかは、嫁に行くことになるんだろうなあ……」
「まあ、あなたったら……。いったい、いつの話をしているのですか。
この前やっと、寝返り出来るようになったばかりで、這い這いもまだこれからですのに……」
安心した俺は、幸乃の手をそっと握りながら、ぽつりとつぶやいた。
そのつぶやきに、佳乃が俺のほうを見て、呆れ顔を見せる。
「ん、そうも言うけれど、過ぎてしまえば、あっという間だと思うんだよねえ……。
なあ幸乃、お前は初対面なのに無理やりエッチするような男とは、一緒になるなよ……」
佳乃の問いかけに返事をした俺は、自嘲気味に苦笑いを浮かべながら、幸乃に語りかけた。
……俺自身が、そういうヤツだったから、なあ。
「……ふふっ。それは、難しいかもしれませんですね」
「えっ!? な、何デ!?」
などと思っていると、佳乃が笑いながら、とんでもないことを口走った。
思わず俺は、声を裏返させながら、佳乃の顔を仰ぎ見た。
「お忘れですか? この子は、そんな殿方と一緒になった女の娘、なのですよ?」
「え……あ、そ、それ…は……その……」
俺のリアクションに、少し寂しげに顔を傾げながら、佳乃は言った。
……そ、そういえばそうだった。
反射的に固まってしまった俺は、何と答えて言いか分からず、しどろもどろになってしまう。

「うふふっ。でもわれは今、すごく幸せですよ。……あなた」
「え……あ、う……。と、ところでさ、何で唐突に俺のこと、『あなた』って呼ぶようになったの?」
そんな俺の仕草が面白かったのか、コロコロ笑いながら、そっと俺の手を握り締めてくる。
何だかすごく照れくさくなってきた俺は、視線を泳がせたまま、
話を逸らすように、少し前から思っていた疑問を口にした。
「………お嫌ですか?」
「いや、そんなことはないさ。急にそう呼ばれたから、かなり驚いたのは確かだけど」
佳乃は軽く眉をしかめ、不安げに問い返してきたが、俺はゆっくりと首を振り、そう答えた。
……それにしても本当に、唐突だったよなあ。最初に聞いたときは、我が耳を疑ったくらいだし。
「そうですか。……花嫁衣裳の着付けを手伝っていただいているとき、薫姉に言われたのですよ。
夫婦なのに、様付けのままだと他人行儀に聞こえてしまう、と」
「そっか……薫さんが、ねえ……」
「あ、あなた……?」
俺が天井を見上げながらつぶやくと、佳乃が不思議そうな顔をして問いかけてきた。
「え? いや、薫さんって何だか随分、人間慣れしてるなあ、と思ってね」
……携帯電話やらデートやらカメラやら、あの里だと耳にすることないぞ、多分。
「人間慣れ、ですか。それはそうかもしれないですね。薫姉ってお若い頃は、
かなりおきゃんな方だったそうで、しょっちゅう人里に下りてらっしゃったそうですし……」
「あ、なるほどねえ……でもそういえば、エッチのときはいつもと同じ、様付けだったようだけど?」
佳乃の答えに納得した俺は、返事をしながらニヤリと笑みを浮かべ、佳乃に向かって問いかける。
「え? ……あ、そ、そうだった……ですか?」
「ああ。最初はそうでもなかったけど、段々……ね」
見る見るうちに、顔が真っ赤に染まる佳乃。俺は大げさに肩をすくめ、ウィンクしながら答えた。
「そ、それは……その…」
「まあ、それはそれで、すっごく可愛いかったけれど、ね……」
「あ、あなたったら……もう……っ……」
しどろもどろの佳乃の手をそっと握り締め、優しく微笑む。
佳乃は苦笑いを浮かべ、軽くくちびるをとがらせながらも、俺の手を優しく握り返してくる。
二人が握り締め合っている手を、幸乃が嬉しそうに、自らの手をばたつかせながら、見上げていた――

おしまい
634名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 21:57:30 ID:YaFV9rR0
>>624-633
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
 
 
天狗妻キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━!!!
635つぶやきマボ ◆MABOUp7up. :2005/10/10(月) 22:00:38 ID:nkbkGmHz
え〜……。
皆さん、本当の本当にお久しぶりです。

>323
すみません。気長〜にお待ちください。
636名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 22:04:26 ID:8GCqHdg5
(^-^)相変わらず素晴らしいです!!
637名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 00:50:17 ID:YcqhFeEO
薫さんとのエチーを希望してみます( ・`д・´)ノ
638名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 00:53:57 ID:pCUCwr7D
他意はないんだけど・・・
いま次スレ立てると800スレになっちゃうね
639名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 00:59:03 ID:DAMQwjsJ
この瞬間をどれほど待ったか…!GJ!!
640名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 01:57:43 ID:J9r/eBl/
そろそろ次スレ?
641名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 06:51:51 ID:Q8XXgvj/
>635
お久しぶりでお疲れ様。
642名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 19:08:52 ID:jSPST3Qh
何故か中途半端に終わるのは専ブラの仕様ですか?
643名無しさん@ピンキー:2005/10/11(火) 19:16:23 ID:QjCHLAoW
圧縮終わってからの方がいいかもね
644名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 22:29:58 ID:Uyd0NLGU
あぁ猫の鈴音さんの続きよみたいな〜
645名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 01:53:56 ID:0SL+iPE2
次スレま〜だ〜?
646名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 02:29:19 ID:wgMWGfZ/
次スレ建てた。保守よろしく。

【妖怪】人間以外の女の子とのお話15【幽霊】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129137625/l50
647名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 20:16:51 ID:0SL+iPE2
埋めついでにネタを振ってみる。

>イスの大いなる種族
『ラブ・ドリフター』
私はイスの大いなる種族と呼ばれる精神生命体の一員だ。
我々の種族は全員が何らかの学究の徒であるが、私はその中でも異例の「異種族心理学」の、それも「恋愛感情」を専攻している。
私は様々な時空の人間と精神を交換し、その生活や恋愛を体験した。


自分じゃネタがないので使いたい方はどうぞ。
648名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 00:57:34 ID:qU3fbPYF
ドリフターズ?(違
649名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 02:01:58 ID:+fYy6l9L
オイッスの大いなる種族
650名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 07:25:04 ID:ZcGis2MV
次スレが出来ているし、485kb超えているから、2日間放置してdat落ちしたほうがよくない?
651名無しさん@ピンキー:2005/10/14(金) 09:54:54 ID:P4BdiENf
未だにdatの仕組みが分からない
何バイトを越えるとどういう風になるの?
教えてエルイ人!!
652名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 22:41:11 ID:vKOFDRq1
653名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 00:38:05 ID:E7sIAlb8
654名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 01:43:18 ID:FhRyAiYH
655名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 19:24:56 ID:PnUxIMOA
656名無しさん@ピンキー:2005/10/17(月) 22:42:43 ID:i+uHRQqN
ちんこ
657名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 00:52:15 ID:o3+aGmJm
……空気の読めないヤツ……VIPPERかよ
658名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 01:29:13 ID:dalwK3At
>>655
659名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 07:22:01 ID:Lm7mrBUx
660名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 11:47:17 ID:xt1Mmduh
661名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 16:17:47 ID:541WmPsR
662名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 20:39:06 ID:CnPKEmeJ
663名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 22:14:24 ID:angVoEii
>>657
御自分はそんな書き込みして空気読めてるとでも?
664名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 00:57:11 ID:4rdlvciP
>>662
665名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 11:49:59 ID:GzFYF1vo
次スレはいらないね
666名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 12:49:14 ID:DKTJ8xpc
そうだな、今までありがとうよ粘着野郎
667名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 22:15:38 ID:qene4XiO
〃∩∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
 `ヽ_っ⌒/⌒c   はいはいわろすわろす
    ⌒ ⌒

  ∧_∧
⊂(#・ω・)  わろすって言ってんだろ!!
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!
       __
       \  \
          ̄ ̄
668名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 00:42:43 ID:Uwrepjme
こんな雰囲気だからおむすびころころしていいですか?

        ,、ッ.ィ,
      ,:'゙    ';
    (( ミ,;:.   ,ッ )))   ♪
       ゙"'''''"゙
   もふっ
       ハ,_,ハ
      ,:' ´∀` ';
      ミ,;:.   ,ッ  ノノ
       ゙"'''''"゙         ♪
   ポィン
       ハ,_,ハ  ポィン
      ,: ´∀` ';
      ミ,;:.   ,ッ
       ゙"'''''"゙
      ヽ  ili /
     -      -

           スタッ
       ハ,_,ハ,
      n' ´∀`,n,
      ミ,;:.   ,ッ       ♪
       `'u゛-u'
669名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 08:53:20 ID:GfmiScQI

         _,,..,,,,_       ゲプ…
        ./ ;' 3 `ヽーっ  
        l   ⊃ ⌒_つ
         `'ー---‐'''''"
670名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:21:14 ID:61FfDLTg
埋めようよ……
671名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 03:15:39 ID:6G79wwfF
480kb超えたのだから、埋めるよりも何も書き込まないでほっとく方が早く消えるよ。
672名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 18:54:25 ID:TDOerKCa
後ちょっとだからね。


673名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:54:52 ID:fY0x6B+L
埋め
674名無しさん@ピンキー

               l^丶
               |  '゙''"'''゙ y-―, あ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう    
               ミ ´ ∀ `  ,:'     
             (丶    (丶 ミ   いあ    いあ
          ((    ミ        ;':  ハ,_,ハ   ハ,_,ハ
              ;:        ミ  ';´∀`';  ';´∀`';, ,
              `:;       ,:'  c  c.ミ' c  c.ミ  
               U"゙'''~"^'丶)   u''゙"J   u''゙"J


            /^l
     ,―-y'"'~"゙´  |   それ  るるいえ うがふなぐる ふたぐん
     ヽ  ´ ∀ `  ゙':
     ミ  .,/)   、/)    いあ    いあ
     ゙,   "'   ´''ミ   ハ,_,ハ    ハ,_,ハ
  ((  ミ       ;:'  ,:' ´∀`';  ,:' ´∀`';
      ';      彡  :: っ ,っ  :: っ ,っ
      (/~"゙''´~"U    ι''"゙''u   ι''"゙''u