舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定なので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
前スレ【異能】黄昏の学園26【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1272980906/ 避難所【異能】黄昏の学園避難所63【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1274578789/
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
紅いコートを好んで着る。 特に冬場。
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術…あらゆる格闘技の技を節操無く使う。
・感知…魔力の流れを漠然と感知できる。
(主に人間と人外の区別に使用するが完璧ではない)
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。
『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。
【武器】鋼鉄製トンファー(銀メッキ加工済み) 重量15kg×2
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
肉体的には鍛えた常人程度の強度しかない。
・魔術と異能の同時使用ができない。
・『Lunatic』は一度の戦闘に二度までしか使用できない。
無理に使用すれば行動不能になる。
・『Lunatic』使用後に大きな隙が出来る。
【備考】
数多の矛盾を抱える、珪素使いの自称「悪人」。かつて魔王の契約者だったが
様々な出会いと戦いの末に今までの自分を見直し、契約破棄に至る。
契約破棄の代償に「魔王の加護」と寿命を失う。
普段は気さくで適当な態度。実はネガティブ思考かつ悲観的。皮肉屋で屁理屈好き。
他人の言い分を認めないが、認めるべき部分はちゃんと認める。天邪鬼で琴線に触れる
事象がかなり偏っている。尚、必要なら誰でも抹殺する性格は余り変わっていない。
※現状
《虚影会》に反旗を翻す。
兵部晶とはいずれ決着を着ける気でいる。
紫一久からある少女を救済するつもりでいる。
アンジェラ・トルーマンと契約し2種類の魔術を使えるようになった。
奏永久の兄探しを手伝う。
【前スレ埋まったのでプロフ投下。】
【ロールの続きはこれから書くぜ。】
【名前】奏 永久(かなで とわ)
【年齢】 16
【性別】 女
【身長】 162cm
【3サイズ】 B94(68)W58H86
【容貌】
艶やかで癖のない漆黒の髪(長さは膝裏まで達するほど)。同じ色の瞳。奏鬼眼発動時、睫毛のみ銀色、瞳が金色に。
奏鬼眼発動中、感情が極端に昂ぶると髪も銀髪になる。登校時は大き目の制服。普段着はゆったりとしたものが多い。
女子にしては長身だがかなりの細身、ただし胸は除く。黙っていれば凛々しい顔立ち。
【能力】
暗器・村時雨:ヌンチャク、棍、トンファー、ナイフ、剣をそれぞれ組み合わせた多節大鎌。分解して使うことも可能。
奏鬼眼:奏家後継者の証で額に現われる金色の眼。角状にオーラを立ち上らせるため奏鬼眼(そうきがん)と呼ばれる。
永久は身体能力を上昇させるほか、体液に「癒し」の効果を付加させる。感情が昂ぶった時身体能力が急上昇する。
【希望】気分次第ですがまぁ、主に雑談戦闘などを望みましょう。
【NG】排泄物を強調したスカトロは勘弁してもらいたいです。損傷は治っちゃうこと前提なら。
【弱点】奏鬼眼(攻撃されると威力に比例して思考に霞がかかる。)、体液を失うような攻撃、物理攻撃の効果が薄いもしくはない相手。
【備考】
時に退魔師、時に妖魔として言い伝えられる家系の跡取りとして生まれる。性格は非常にマイペースだが
兄が自分の所為で出て行ったという後ろめたさ、当主としての才がないことから自分を低く、相手を極端に高く見る傾向がある。
自信で決着をつけるべき兄のことで他人の手を煩わせている事、≪深凪≫第八席との遭遇により自身が次期当主である事、何が足りていないかを
自覚し始める。
『従志浪』を名乗る鬼、もしくは異形狩りの手がかりを探し昼夜調査に明け暮れる。
最近足周り、腰周りが成長中。が、本人自覚しておらず、太ったという認識を持つ。指摘されると凹む。どうでもいいですね。
自身に足りないところを自覚しつつも全てを手に入れることを決意。
【同じく前スレ埋まったので〜】
【あ、言い忘れましたがあれで〆ですっ】
【ああ、くそ。何か書き込みが反映されてない!?】
【うー、そっちが〆なら、俺はさっきので〆ってことで。】
【またよろしく頼む。】
【連投規制か何かに引っかかったのですかねぇ】
【とりあえずドンマイですっ、それからお疲れさまですっ!!】
【此処までのお付き合いどうもでしたっ】
【わざわざ裏から来てくださりありがとうございました〜】
【こちらこそまたのお付き合いをお願いしますっ】
【それでは失礼しますっ】
【名前】前山 馨(さきやま かおる)
【年齢】14歳(中等部三年/8月26日生まれ)
【性別】男
【身長/体重】168cm/58kg
【容姿】
茶色で髪の毛が長い。
サッカー部の副部長で、体つきはいい方。
右の肩胛骨に火傷の跡がある。(能力最大発動時は熱くなる)
微笑むと人懐っこく(犬っぽく?)なる。
【能力】
・火を操ることができる。[常時]
(火の大きさに比例して精神または体力を消耗する。
例えば、マッチやライターの火程度なら増幅するのは容易だが、大火事を抑えようとすると倒れてしまう。
現在、アンジェラ先輩によって一時的にパワーダウン中)
・着火[能力最大発動時]
(自分の両手から火を出すことが可能。
炎は数百度〜数千度の火を出すことができる)
・耐火[能力最大発動時]
(炎の熱から身を守ることができる。自分のみに適用)
・無呼吸[能力最大発動時]
(呼吸をしなくても済むようになる。自分のみに適用)
[※能力最大発動時は長くて30分。その後は一日動けなくなる]
【希望】日常、エロール(要相談)、雑談
【NG】グロ(要相談)、スカ
【備考】
過去に自宅が火災にあい、その際に炎の精霊に見初められ、火傷跡と引き替えに力を得た。
その後、奇跡的に助け出されるも、しばらくは生死の境をさまよう。
そのときはまだ四歳で、当時の記憶はもう曖昧になっている。
なので、何故火傷跡がついているかと、何故泳げないかは、本人は知らない。
日課としてランニングを行っているので、たまに異形と遭遇することも。
【家族】母、義父、義妹(実父、実弟は火事で他界。実父と実弟の面影は既にないため、本人は覚えていない。義妹も、実妹だと思って接している)
【性格】
人懐っこい性格で、どことなく頼られるところがある。
正義感がやや強く、平和のためなら犠牲になってもいいと思っている。
たまに頑固なところが見られる。
最近は自己を犠牲にするところが見られるが、奏先輩にキツく言われたので考え直し中。[new]
【ロール傾向】
戦闘シーンにおいて確定気味のレスをしてしまうことがある。
(本人は注意していますが、出てしまうことがあります)
また、ほのぼの系が多いかもしれません。
【現在の状況】
・アンジェラ先輩に「修行」と称して異形と戦うことを課せられた。
その代わりに、アンジェラ先輩の力で少々パワーダウン中。(能力の最大発動は可能)
・いろはちゃんと同じクラスに在籍中。
・異能として、その手の人にはだんだん認知されはじめてきた。
・久遠先輩、葛森先輩と遭遇した時に大怪我をしたことをきっかけに、寮生活を満喫中[new]
【プロフ投下ついでに待機です!】
【てっしゅーしまーす ((((っ・ω・)っ】
【以下空きです。】
【名前】天羽 都(あもう みやこ) ※愛称はみゃこ
【年齢】13歳(中等部第二学年)
【性別】女
【身長】148cm(寝た状態での測定で正確ではない)
【3サイズ】B75/W52/H76、けっこう着痩せする方
【容貌】
栗色のさらさらショートに赤いヘアバンド、色白で目や鼻など顔立ちが全般的に丸く幼い感じ
制服に長めのエプロン、サイハイソックスに隠された部分は傷跡や手術痕で覆われている
ttp://okms.h.fc2.com/uri/amou.jpg 【能力】
・異能に分類される様々な力の増幅/抑制
都に直接触れている対象の【能力】が増幅したり抑制されたりする。
効果はランダムで強く発揮することもあれば何も起きないこともある。
例:魔法の制御が正確になる、機械の動作が不調になる
・生物が持つ一般的な力の増幅/抑制
都の手料理を食べた者は、異能に限らない様々な力が増減する。
胃に残っている間だけ作用し、効果は都の感情や意志に左右される。
一般的な範疇内であり、生物的限界を越えるようなことはない。
例:マラソンで自己ベストを出す、試験で暗算を間違える
※発動と効果はロール相手の方に一任です。
【希望】日常、怪異との遭遇 ※エロールと戦闘は要相談
【NG】猟奇凌辱、強姦、SM、グロ
【弱点】両足不随で車椅子生活、戦闘能力なし
【備考】
十年前、学園教師である両親と共にどこかから旧校舎の屋上へ転落、
下敷きとなった両親のお陰で命は取り留めたものの後遺症で両足不随となる。
引き取り手がなかったため学生寮の寮母に引き取られて学園へ通っている。
明朗活発、世話好きで少し頑固、まっすぐ真当な性格。
料理部所属で自称エース、義母(寮母)仕込みの料理は学内でも評判。
事件のことは覚えていないが両親の幽霊が旧校舎へ出る噂を知って調べ始めた。
【最近の状況や重要な出来事】
・つい最近まで能力を自覚していなかった。
・憧れていた迫水直と伊織津綺子が付き合っていると知って失恋。
・失恋時に一つ目の能力を自覚したが制御できないのは相変わらず。
・綾香お姉ちゃんがとにかく無事でいることを陰ながら祈っている。
・正ちゃん先輩の自宅に下着を置き忘れた。
・旧校舎で両親の幽霊を目撃、少しだけ母に憑かれた。
・紫からプレゼントされた十字架のお守りに仕込まれた発信機は久遠ゆりかに渡る。
・二つ目の能力を知ったショックで料理できなくなるが、伊織津綺子とのわだかまりを解いて再開。
・大怪我をしたお稲荷様の使いに憑かれている。
・はぐれ退魔刀の暴走に二度遭遇した。
・都の偽物が真夜中に出歩いているらしい。
【スレ立てありがとうございます】
【ということで、少しだけ待機】
【二日連続だけど顔を出してみる……】
【お狐様の話の続きにするか、俺が新しいロールを提案するか、になるけど。】
>>11 【前山先輩、こんばんは〜】
【先輩のネタというのはどうゆうものでしょう?】
【都的にはお狐さまの前に、幽体離脱物というのがありますが】
>>12 【こんばんは、都ちゃん】
【んーと……軽い小ネタにしようか、それともやめようかと思っていたネタがあるんだけど……】
【……よくよく考えてみたら、都ちゃんって戦える能力はないんだよね……?】
>>13 【ありません、料理対決とかそうゆう戦いならできるけど(まて)】
【戦闘ロールはわたしが敵NPCとかを操らないと基本的にやることなかったりです】
>>14 【なるほど……】
【そのネタって、俺は動けないから……都ちゃんが動けないとちょっと困るんだよねぇ……】
【……ネタ提供してもらっていいかな?】
>>15 【いいですよ】
【ざっくり説明すると、授業中にたまたまよそ見をしたら怪しい光を見て、気が付いたら幽体離脱してて】
【元に戻るために原因を探って、みたいなネタです】
【離脱した幽体は、能力とかに引っかけた普通じゃない姿にしたら面白いなぁ、と思ってます】
>>16 【なるほどなるほど】
【では、それでお願いしようかな……】
【幽体離脱するのは都ちゃんだよね?】
>>17 【あ、二人ともです】
【なので先輩にも幽体離脱した姿を考えて欲しいなぁ、と】
>>18 【あ、二人なの?】
【了解したよー、といっても……あんまり変わらない姿だと思うなぁ……】
>>19 【それじゃ、書き出しを用意するので少々お待ちください】
(それは、ふと余所見をして教室の窓の外を覗いた時だった)
(授業がつまらないとかいうこともなく、それなりに難しくてちゃんと聞いておかないと試験で苦労してしまいそうな内容だったけど)
(最近色々とあって考えてしまうことが多くて授業に集中できず、ついつい余所見をしてしまっただけだったはずなのだが)
……?
(教室の窓から見える中等部の校庭では体育の授業が行われていて)
(その向こう側は校庭に沿って葉桜の並木と舗装路が延びている)
(その並木の合間に、キラッと光が見えた――と思った時には)
――ふぇっ!?
(目の前には校庭も並木道もなく、代わりに椅子に座って机に向かう生徒達と床があって)
(よく見れば真ん前には車椅子から転げ落ちて床に横たわる自分の姿が見えて)
(見ているうちに驚いた生徒達がわらわらと立ち上がって騒ぎ始め)
あ、あれ、わたし、あれれ?
(なぜか、自分は宙に浮いていて)
(なぜか、目の前には床に倒れている自分自身がいて)
(どうやら、宙に浮いている自分はみんな気が付いていないようで)
えっと……な、なに、これ……えっ、な、ない!
(床に倒れている自分はちゃんと制服を着ているけど、宙に浮いている自分は制服姿ではなく)
(桃色や黄緑など淡い色合いで薄い布地の着物を着ていて、肩や腕には長くて白い布が絡んでいて)
(それは振り袖や浴衣のような和服というよりも中国的な着物だった)
(そして、何よりも自分の両足がなかった――感覚もなく、根元からすっぽりとなくなっていて)
やっ、足、わたしのあ、きゃっ!
(本当になくなっているのか、確認しようと手で着物をはたこうとした都だったが)
(まるで無重力状態の宇宙飛行士のようにくるくる回ってしまい、そのまま天井を突き抜けて教室を飛び出してしまう)
(その行き先は階の違う三年生の教室だった)
【ちょっと長くなっちゃったけど、こんな感じで】
【では、よろしくお願いします】
……あれ……?
俺、何してるんだろう……?
(気がついたときは、自分の体の感覚がなかった。
確か、馨は授業中にうとうとしつつ、窓の外を見たのだった。
次の瞬間、気がついたときは学校のサッカー部のユニフォームを身にまとっていた。
日本のユニフォームに近い青色をイメージしたカラーになっており、動きやすいように半袖・短パンの姿になっている。
そして……いつもと違うのは、足が存在しないこと、そして宙に浮いていることだった)
……な、なんで!?
俺脚ないよ!?
あれ!?
(確か、一瞬窓の外に見えたのは、流れ星のような光だった。
しかし、それと今の自分の状況と何か関係あるのか全く分からなかった。
首を傾げつつ、そっと教室の外へ脱出を試みようとする)
【こんな感じでいいのかな?】
>>23 きゃぁぁぁっ、まわる〜!
(くるくると回転しながら校舎内を突き抜けていく都)
(絶叫系の乗り物経験がなく、そもそもこんなに回るアトラクションなんかなく)
(ほとんど目を回しながら叫び声をあげてしまう)
(けれど叫び声は誰の耳にも届かず、その姿は誰の目にも映らず――ただ一人をのぞいて)
きゃんっ!
(何かにぶつかって、やっと都の動きが止まる)
(都がぶつかったのは、同じく幽体離脱?していた前山馨だった)
【あ、都の足がないのは都特有の理由からですが、まぁ、その辺の理由は適当に】
あいたっ。
(意識していなかったところに都ちゃんが激突したので、体に力が入らず、いつもよりもやや柔らかめの感触になった。
そして、自分がぶつかった方向を見ると……都ちゃんだった)
あれ、都ちゃん?
大丈夫?
(ふわふわと浮いた感触を味わいつつ、なんとかバランスを取りながら浮く馨。
そして改めて都ちゃんの格好を見て……目を丸くした)
あれ、俺らどうなってんの!?
っていうかなんで都ちゃんまでこうなってるんだ!?
(自分が置かれた状況に今、気がついたように周囲を見渡す。
教室から廊下へは誰も出てくることがないことに日常を感じつつ、改めて自分たちが非日常に置かれたことに驚きを感じざるを得ない)
【あれ、そうだったの?】
【幽体離脱だからてっきり足がないのかと……】
>>25 ……っ、うぅぅ。
(馨にぶつかって回転は止まったものの、それまでの大回転のせいで頭の中がぐらんぐらんする)
(とりあえず吐きそうにはなっていないのはもっけの幸いで)
っと……あれ、前山先輩?
うちのユニフォームって、そんな色でしたっけ?
(格好からサッカーのユニフォームかなと思ったけど、授業じゃ体操着のはずだし)
(校庭で授業をしていたのは一年生だったはずで)
……どうなってるって、もしかして、わたし達……死んじゃった、とか?
(二人とも宙を浮いているし、どうやら壁とか天井とか突き抜けてしまったし)
(白い着物じゃなくて中華風の服だったりユニフォームだったりするのは不思議だけど)
どうなってるのかな、ふわふわして……水の中を泳ぐのってこんな感じなのかなぁ。
(馨に出会って落ち着きを取り戻した都は、手を動かすと体が移動する感じに目を丸くする)
(水泳というより無重力遊泳が近いのだが、泳ぎの経験がないから一緒くただった)
【生き霊は足があるんじゃなかったでしたっけ?】
【これは地域によるのかな?】
そうそう、うちのユニフォームはこんな姿してるんだよ……。
もっとも、ホーム用とアウェー用に二つとかあったりするんだけど……。
ほら、他の学校が青だったりすると困るからさ。
(そんなことを軽妙に話をしつつ、違う違うと手を振った)
ってそうそう、それどころじゃないんだって!
んー、どうなんだろう……本当に死んじまったのかなぁ……。
(うーん、と腕組みするものの、腕に感触があるようで、あまり違和感は感じない)
ん……あれ、そうか、都ちゃん泳げないのか。
実はね、俺も泳げないんだよ……。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、馨もこれが泳ぐ感触なのかな、と少し自由に動き回ってみる)
……って、そうそう、それどころじゃないんだって!
これ、どうにかしないと!
まずは状況を理解しよう……。
……俺ら本当に死んだのかな。
どうやって確認したらいいんだろう……。
……あ、お狐様は?
(お狐様が今居たら、何かヒントを貰えるかも、と思って都ちゃんに尋ねてみる)
【そうなの?】
【生き霊の話ってあんまり聞かないからちょっとわかんなくてさ】
>>27 うん、だからまず自分がどうなってて、何ができるのかなって。
とりあえず、慣れればあっちこっちに飛ばされずに動けそうな感じですよね。
(慌てる馨に反比例して、何となく落ち着いてきている都)
心臓は動いてるみたい、とくんとくんしてるし。
でも、エプロンがないって落ち着かないなぁ。
(左胸に手を当てて、心臓の鼓動が感じられるのを確認する)
(中華風の着物よりも、寮の外では年がら年中しているエプロンがないのが気になって)
紅雲くんは……紅雲くん? 紅雲くん、紅雲く〜ん!
寝てるのかな?
(いつもならこれだけ呼べば必ず反応があったけど、いくら呼べど反応はなくて)
それとも、いないのかなぁ?
こっちの階へ飛ばされちゃう前に教室で倒れてるわたしをみたから、もしかしてあっちにいるのかも。
先輩はもう一人の自分とかみましたか?
あ、例のわたしの偽物みたいのじゃなくて、制服を着てる自分ですけど。
(体と霊体というのがまだ実感なくて、うまく説明できず)
【そもそも、幽霊の足がないのも世界共通じゃないみたいですし】
んー……何ができるんだろうねぇ……。
確かに、慣れればいけそうな感じだけど……。
……俺も慣れないかもしれないなぁ……。
(ぱちぱちと自分の太ももを叩きつつ、足のあたりを触ろうとする。
しかし、足首あたりはすかすかと手がすり抜けてしまう)
……そんなにエプロンしてるんだ。
(都ちゃんが感じている違和感はちょっと面白いな、と苦笑を浮かべてしまう)
あれ、お狐様は反応ない感じかな?
それじゃあわからないなぁ……。
えーっと……俺の姿は見てないなぁ。
教室で寝かかっていたからな、俺。
(苦笑を浮かべ、自分が居た教室の方を見ようとして……壁に阻まれていることに気がつく)
んっと……都ちゃんが制服を着ている自分が見えたのなら、それはそれで居るってことだから……。
幽体離脱したのか……それとも死んだのか?
でもいきなり死ぬようなことしたっけ?
特別、苦しいとかも感じなかったし……。
(おかしいなぁ、と首を捻りつつ、空中でぐるぐると回転する)
>>29 してると便利だし。
ほら、保健委員の人が普段から白衣着てるような感じかな?
(都のクラスの保健委員がそうなだけで、たぶん他のクラスの子は違うのだろうけど)
……先輩、いいなぁ、太ももまであって。
わたしなんか、きれいさっぱりないですもん。
(着物の裾があるので付け根は見えないけど、都がその当たりを押さえると)
(切り取ったかのように足の付け根90度に布地が張り付く)
心霊写真で体の一部が映ってないと怪我や病気をするってのかなぁ……。
わたしの足は全部怪我してるようなものだし。
(すり抜ける馨の足首当たりをみて)
幽体離脱、じゃないんでしょうか。
やっぱり死んじゃったとは思いたくないし。
(根拠はなくて、あくまでもそうだったらいいなぁ、という希望だけど)
わたし、ちょっと余所見して校庭を見てて……何か見た気がしたんだけど、なんだろう?
(何かが光ったように見えたけど、具体的には光ったくらいしか覚えがなくて)
……目、回らないんですか?
(平衡感覚なのか空間把握なのか、都はさっき同じように回転して死にそうな思いをしたので)
……保健委員が白衣着ててもわかるけど、料理部だからエプロン、はちょっとわからないかな……。
だって、都ちゃんだって料理しないことあるでしょ?
……あ、そしたら保健委員もいつも介護するわけじゃないから、白衣着てる理由がわからないよ!?
(おかしいな、と気がついて驚愕の表情を浮かべる。
さらに、都ちゃんの動作を見ていると、あれ、と足に気がつき)
そうだよねー……足、動かないもんね。
それは……ドンマイとしか言いようがないかな……。
(うーん、と苦笑を浮かべてしまう)
そりゃそうだ、俺も死んだとは思えないからねぇ……。
というか、思いたくないからねぇ。
(うーん、と呟きつつぐるぐるぐるぐる回る)
……正直言っていい?
止まった時が怖い。
(そう言いつつ、そのままぐるぐる回ることを継続する)
それでさ、これからどうする?
もし、本当に死んだんじゃないとすると、このまま居たら俺らやばいよね?
だとしたら、この姿から元に戻らないと、ね。
(そのままの姿でジェスチャーを加えながら話をする馨。
しかし、ぐるぐる回っているのでそのジェスチャーを追いかけるだけで目が回りそうだ)
>>31 エプロンし始めた理由は覚えてるんだけど……義母さんの真似。
でも続けてる理由はなんだんだろうなぁ?
大きなポケットがあって便利なのは便利だけど、よく分からないや。
(幼い時の入院中、24時間一緒にいられない義母が病室に残してくれたエプロン)
(退院したら一緒に料理しようと約束して、それが切っ掛けだけど、しない時も身に付ける理由にはならなくて)
こっちははっきりとした理由があるんだけど。
(ちょんちょんと頭のヘアバンドをつついて)
先輩こそ大丈夫ですか?
部活で足を怪我しちゃうとか……あ、不吉なこと言ってごめんなさい。
(ぺこりと頭を下げる)
(サッカー部の副主将が怪我なんかしたら一大事だもの)
……えっと、戻しそうなら早めに言ってくださいね。
何となく、トイレで戻してもどこかに飛んで行ってしまうそうな嫌な予感はしますけど、
ここでそれをしたら目にも当てられないですから。
(着物は何枚も羽織っているので、一枚犠牲にすればエチケット袋代わりになりそうだけど)
(確実に自分の服じゃないものをそうしちゃうのはなんとなく気が引けてしまう)
ずっとこのままだと、これが普通になって……つまり死んじゃう、と。
それは困っちゃうから、どうにかしなくちゃだけど……ん?
(教室の扉が開けられて、生徒数人に担がれた馨の体が廊下へと運び出される)
(どうやら保健室へと運ばれるようだ)
きっと、わたしの教室も大騒ぎになってるんだろうなぁ。
(馨の体は何か呻いたり、ピクピク動いたり、高熱でうなされているような感じで)
(どうやら死んでしまっている状態ではなさそうだ)
へぇ……そうなんだ。
……でもやっぱり、常に使うわけじゃないでしょ。
まぁ……いっか、それはそれで。
(理由があったとしても、そんなに特に突っ込んだりしなくてもね、と思い、その話を置いておこうとしたが)
……なに、そっちはちゃんと理由があるんだ?
それはちょっと聞いてみたい。
(ふーん、と小さく呟く)
ん、大丈夫大丈夫。
怪我とかちゃんと気をつけているしね。
(気にしない、と言っている間もぐるぐる体を回転させている)
戻しそう、って言ってもな……。
この体で戻すものがあるんだろうか。
(はは、と苦笑して、試しに停止してみる。
しかし、気持ち悪くなることはそんなになく)
……大丈夫じゃねぇかな。
死ぬのは嫌だなぁ……。
……あ、俺だ。
なんか……変なことになってるねぇ。
(ほのぼのと言い放つ馨。
どうも馨にはあんまり実感が伴っていない様子、だが)
……とりあえず戻らないとな。
で……何をすればいいんだろう。
こんなんなる時に、なんかなかった?
(腕組みをしてうーん、と唸り始める馨。
眠りかけていたときだったので、記憶は曖昧だが……)
……あ、そういえば、流れ星のようなものを見たような。
>>33 ヘアバンドはお母さんがしてたから。
同じ真似でもエプロンとはちょっと違うの。
いつもは自分で買ったのをしてるけど、大事な時はお母さんのなんだ。
勝負ヘアバンドなんて言ったらおかしいけど。
(亡き母への憧れで、天国にいる母に元気な姿を見つけて貰う為に付けはじめて)
(その時はまさか旧校舎へ幽霊として居残っているとは想像にもしていなかったけど)
大丈夫ならいいですけど、先がどうなるかわからないんだし、余計な体力は使わない方が……。
でも、今のわたし達でも体力って関係あるのかなぁ?
(ゲームや漫画的には霊力や精神力の方があってるのかもだが)
(元から特に霊感とかないのでよく分からない)
(勉強のしすぎで頭が疲れるとか、そうゆう感じになるのだろうか、と想像してみたり)
何かというか、校庭の向こう側で何か光ってたと思います。
流れ星かは分からないし、ただ光ってたくらいしか分からないけど……。
(何にしろ校庭の反対側だから、誰かそこにいたとしても男女くらいしかわからなかったろうが)
その一、光だか流れ星だかが見えた方に行ってみる。
その二、ちょうど先輩の体が運ばれてるので元に戻れるかどうか試してみる。
なんてどうでしょう?
(指を二本立てて考えを聞いてみる)
というか、両方やってみるべきでしょうね。
【もちろんですが、原因解決してないので重なってみたりしても元に戻らない方向で】
へぇ……そうなんだ。
(都ちゃんに説明された内容に納得したように頷く馨。
自分よりも幼いのに、亡くした家族を忘れようとせず、むしろ自分で意識して覚えて居ようとしているようだ。
月命日に旧校舎へ訪れることも然り。
そんな都ちゃんに健気さを覚えつつ、ほほえましくもあった)
ん……体力あんのかな。
わかんねーなぁ……でも、さっきから全然疲れないし……。
どうなんだろうねぇ。
そういうこと考えるよりも、早く行動して戻った方がよさそうじゃない?
(かなり呑気なことを言う馨。
今度は別のことをやってみようと、腕を振り回してみたりするも、全然疲れる様子がない)
ああー、じゃあそれが何か関係あるかもしれない。
どうしようかな……。
……すぐできそうなのは二、だよね。
元に戻れるかやってみて、駄目だったら追いかけてみよう。
んじゃ、行ってくる!
(颯爽と飛んでいく馨。
すぐに自分の体を目の前にとらえ、何度もトライしてみるも……元に戻る様子はない)
>>35 そうですね、その一は外に出るってことだから、ちょっと怖いし。
(このフワフワで通り抜けちゃう状態で外に出たら、下手したら文字通り天に昇っちゃうことも考えられて)
あっ……はやっ、さすがサッカー部、なのかな?
(都もフワフワとゆったり泳ぐように腕を動かして馨に付いていく)
(なかなか追いつかなかったが、遠目でも馨の体を馨自身が何度も通り抜けちゃうのが見えて)
ぴったり綺麗に重ならないと駄目だとか、そもそもこんなのじゃ駄目だとか……。
(元に戻れないのは心配だけど、車椅子に頼らずに移動しているので新鮮でちょっと楽しく思ってしまったりで)
やっぱり、その一を試してみるしかないのかなぁ?
先輩は他に何か思いつくことありますか?
紅雲くんがいればきっと良い方法を教えてくれるだろうになぁ。
(いないものは仕方ないし、紅雲は都の体に憑依する形で捕らわれている)
(どうやらみんなには見えないらしい都の幽体と都の体が会話したら色んな意味で大騒ぎになりそうだが)
(何度も何度も自分にタックルするものの、そのたびそのたびにかわされてしまう。
否、かわされるというより、触ることすらできない感じだった。
難しい顔をしつつ、むー、と歯ぎしりしかねないほどの表情だ)
……その一を試すしかないねぇ……。
すぐには戻れないみたいだし……。
(両手両足を使っても数え切れないほど試したものの、結局戻れず、すごすごと馨は都ちゃんのもとへともどった)
……っていうか、お狐様どうなってるんだろう。
お狐様が体に残ってたら、それはそれで都ちゃんが誰か動いていそうだけど……。
(今の都ちゃんがどうなっているかわからないので首を傾げるしかないが……。
ふわふわと空中浮遊を楽しみつつ、よし、と気合を入れる)
俺が思いつくこと……。
後はお狐様を呼ぶか……あとはない!
(自信満々にきっぱりと言い放った)
>>37 さすがに、わたしが体から抜け出ちゃったのは気が付いてると思うけど。
余程のことがない限りは自分からは話そうとしないから、様子見してるんだと思う。
(自分で言うのもなんだけど、声だけでなく話し方の真似も似せようとした時はそっくりだから)
(もしかして都の振りをしてくれている可能性はある)
たぶんここで呼んでも出てこれないと思うから、わたしの体にあるとこに行かないと。
わたしの教室か、先輩の体が保健室に運ばれるみたいだから、わたしも保健室かも。
どうします?
保健室か、教室か、それとも外に行くか。
何にしろ怖いので別行動は嫌です。
(と馨の手を掴もうとして思い直し、そっと体に触らないよう青いシャツの裾をつまむ)
(既にさっき触ってしまったけど、あれは不可抗力だし、こんな時に異能の暴走があったら大変だ)
……そう言えば、先輩って、いま、力が使えるんですか?
【使えるかどうか、発現の仕方とかはお任せで】
だよなぁ、お狐様だったら、多分気づいているだろうねぇ……。
様子見、ってことは……するかな?
いきなり倒れたら不審がられるから、案外動いているかもしれない。
……でもどうだろうね。
(うーんと唸りつつ、首を傾げる馨。
確かに別行動をすると、これから先、支障をきたしそうな気がするので、そのまま服を掴まれることを許容する。
ユニフォームはひらひらしていて、割と余裕がある大きさだった。
なので、多少引っ張られても平気なようだ)
……どうすっかなぁ……。
都ちゃんの体が動いていたら困るし……。
かといって、一度お狐様に聞いた方が情報得られたりするかもしれないし……。
(苦い顔を浮かべつつ、都ちゃんの疑問に対して目を丸くする)
あ、今どうなんだろう。
本当はライター持ってないと俺、使えないんだけど……えい。
(誰も居ない方向に手を翳すと……火が現れた。
しかし、それは不完全燃焼している燈色ではなく、青に近い色だった)
おお、使え、る……。
(呟いた瞬間、消耗が激しかったのか肩で呼吸し始める)
【りょうかいー】
【とりあえずまぁ……使えるということで】
>>39 (なるべく馨の体に触らないように、でも離されないようにギュッと馨のシャツを掴む)
(というか、両足がないのでそれだと片手が塞がってしまい、馨に引っ張られる感じになる)
(それでも風船が絡みついてる程度の感覚で重さはまったく感じられなかった)
だ、大丈夫ですか?
なんか大変そうだから、万が一何かに襲われても逃げること優先にした方が良さそうですね。
(それに襲ってきたのが人間だったら、加減できなければ大火傷か最悪殺してしまうことになる)
(そうゆう加減ができるのか分からないが、霧原朱音により使われた伊織津綺子の雷を考えると)
(直接的な破壊の力を人に向けることに直面したくはなくて)
わたし達ってみんなに見えてないみたいですし、とりあえず近くに行ってみるとかどうでしょ?
紅雲くんもわたし達に気が付いでも急に話しかけたりはしないだろうし、
身振り手振りは、怪しいか……ええと、ほら、筆談とかもあるじゃないですか。
何とかコンタクトをとれるかもだし、駄目なら先に外を見てきましょうよ。
(馨も霊的現象には強くなさそうに見え、もちろん都も同じで、この二人だけでは心配で)
(紅雲がいてくれればと心強く思う)
【そろそろ眠気が怪しい頃で、凍結いいでしょうか?】
【今週は木金なら9時くらいから大丈夫です】
>>40 【それじゃあ凍結ということでー】
【そしたら、木曜21時からでいいかな?】
【避難所待ち合わせで、そのあと移動、ってことで】
【それでいいかな?】
>>41 【はーい、木曜夜9時からでりょーかいです】
【あと、やりづらいとかあったら遠慮なく【】で言ってくださいね?】
【うまく話しが振れず、都じゃなく中の人が振り回し気味な感じになっちゃってるので、、、】
【それでは、お先におやすみなさい(ぺこり】
>>42 【はいはい、では21時にー】
【今回はネタ提供された時点で振り回されていいと思ってるんだけどね】
【ではでは、おやすみなさーい ノシ】
44 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 18:32:02 ID:GRAV4hi0
今夜か
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1272469447/507 ………貴方の所為ではありません。
私が、至らなかっただけです。それに、貴方に気を遣った覚えなどさらさらありませぬ。
―――だから、貴方が気にすることなど何一つなくて、あの時助けられたのは私の方です。
(いいですね、というように首を傾げて言葉を切る)
(それからこちらも少しだけ表情をゆがませて、渋い顔を作ってから)
それに何より、私が≪深凪≫のことに貴方を巻き込んでしまったのが悪かったの。
(だから、私の方こそありがとうございます)
(そう言ってから言われるままに暗器を見て、くるりと柄の方を彼にむけて)
貴方くらいにしかこのようなことは致しませんけれど、こちらなら構いませんか?
(安全な柄の方を向けて反対に首を傾げた)
――――ッ。
(気配に鋭くさせた瞳が捉えたのは……小さな犬)
(しかも手足の短くて、てとてとあるくその子犬の可愛らしさは言うまでも無かった)
(だから、実は彼が制した手の後ろで構えたダガーはそのままながらも、ふるふると小さく身悶え。
触りたい、撫でまわしたい、と声に出さず口だけ動かしていた――それに彼が気づいたかは知れないけれど)
…………首、なにかついていますね。
(彼に言われたとおり、一応はダガーを構え、いつでも投擲できる体勢のまま)
(じっとその愛らしすぎる仔犬を観察していたのだが、
その首のところでぶらぶらと金属製の筒のようなものがあるのを発見し、思わず目を細める)
―――気をつけて、ください。
(飼い犬のネックレスにしては、少し不可解で)
(あの愛らしい姿から何が出るかなんて想像はつかないけれど、もしものために、と。
じっとその犬を見つめながら、愛くるしい姿に惑わされないように、と自身に向かって何度か頭の中で唱えた)
【置きレスにひとつだけお借りいたしました】
【天羽都 ◆oB0aPf5pqI ちゃんとのロールの解凍に使いますね】
【では、レス投下準備ー】
【前山先輩とのロールで使わせていただきます】
【
>>40からの続き】
…………。
(都ちゃんがユニフォームを掴むと、思わずその手とその表情を見てしまう。
なんだか小さい子供が付いてくるために掴んでいるような感覚に陥る。
言うなれば、妹を先導する兄、か。
思わず苦笑を浮かべつつ、都ちゃんが好きにしても何も言わないことにした)
んー、そうだねぇ。
一応戦えるぐらいの力はあるけど……ちょっと厳しいかな。
一度や二度ぐらいは戦えるかもしれないけど、連続で戦ったりとかはできないね。
でも、逃げ最優先で。
都ちゃんも居ることだしねぇ……。
(うんうんと都ちゃんの言葉に頷く馨。
無暗に戦っては、自分も都ちゃんも危険に陥ることをしないように、と心に決めた)
そうだね、近くまで行ってみることにしようか。
コンタクト取れたら、どうするかはそれから考えよう。
んで、何もできないようだったら星を追いかける、ということで。
うし、まず保健室かな。
行こう。
(そう言うと、軽く動いて保健室へ向かおうとする)
【ではでは、今日もよろしくねー】
>>48 はい、保健室に行きましょう。
(二人でフワフワと廊下を漂いながら保健室へと向かう)
(馨のユニフォームの裾を掴んでいるので、必然的に馨の斜め後ろ上に位置することになり)
(普段見上げるだけの背中や後頭部を見下ろす視線がとても新鮮だった)
みんな普段はこんなふうに廊下を見てるんですね。
なんか不思議だなぁ……。
(単純に移動だけを考えれば、今の状態はとても魅力的だ)
(もちろんそれ以外を考えれば元の状態の方が良いけれど、後ろ髪引かれてしまいそうな感じで)
(廊下を進み、階段を下りて――これも初体験でドキドキしてしまったけれど)
(一階の保健室があるあたりは、ちょうど馨の体を運んだ生徒たちが戻るところでざわざわしてて)
……?
(その生徒達の後ろの天井近くに、何やらちらちらしている明かりが見えた)
(それはマッチの火くらいの大きさのとても小さな青白い火の玉だった)
【はい、わたしこそよろしくお願いします(ぺこり】
えっと……普段こんな風に、って言っても……あんまり変わらないと思うよ?
都ちゃんとの目線の高さが違うだけだし……。
(あはは、と苦笑を浮かべる馨。
自分にとって特別なことではないので、そう感じるだけかもしれない。
しかし、都ちゃんが呟く内容はいろいろと新鮮味があり、面白かった)
お……何か見えるなぁ……。
一体なんだろう。
近づくけどいいよね?
(自分だけの意見で近づくのも危ないし、都ちゃんの意見も尊重しないと、ということで都ちゃんに意見を仰ぐ。
何かあったら戦おうという決意をしつつ、少し身構える)
>>50 でも、世界が広くなった感じがします。
誰かの頭の向こうが見えるなんて面白い。
(都がいつも見ている世界は、誰かの体と体の間で、人の壁が周囲を囲んでいるようなものだ)
(見守ってくれる視線は心温まるもので嫌いなんてことはないけど、その向こうはどうなっているのだろうと思うことはある)
(それはこんな世界で、たぶんまた見ることはないし、あったら危険に巻き込まれてることだろうから)
(心にとどめようとキョロキョロと真新しい視線で校内を見回した)
火の玉……人魂?
(お化け屋敷のはもう少し大きくて、あれは偽物だから本物はあんがいこんなものなのかもだけど)
火なら先輩の得意分野なんですよね……はい、お任せします。
(馨の背中に隠れる位置に移動する)
(壁も天井もすり抜けられるのは分かってるから、いざとなったら目を回す覚悟で逃げればなんとかなるだろう)
(楽観視はいけないけれど、前方に見える火の玉は馨の出した炎に比べればとてもか弱く見えてていた)
(青白い小さな火の玉はふわふわと漂いながら二人の方に向かってくる)
(風にあおられている蝋燭の火のように頼りなげで、息を吹きかければすぐに消えてしまいそうで)
……こっちに来ますね。
(ふわふわよたよたと手を伸ばせば届きそうな辺りまで近寄ってきて)
あ、それはあるかも。
たまにこういう体験すると、そういうことが新鮮だよねぇ。
でも、都ちゃんももっと大きくなると見えるようになるかもよ?
車いすの上からとか、さ。
(そんなことを呟きつつ、ふわふわと浮いた体で都ちゃんと行動を共にする)
え、えーっと……火は確かに得意だけど……。
ああいう火は、ちょっと……。
(実際、心霊物は少し苦手だったりするので、馨は思わず躊躇する。
しかし、都ちゃんを前に出すよりも自分が前に出ないとなぁ、と考え、ずいずいと体を近づける)
……あれ、本当だ、近づいてくる。
なんだろう……。
(近づいてくる火の玉に危害を加えることなく、その火の玉の様子を見る)
>>52 大きくかぁ……背が伸びると重くなっちゃうからなぁ。
後ろから押して貰う時とか申し訳なくなっちゃうもの。
(実際重いとか言われたことはないけど、都は身長の割には軽い方で)
(足に筋肉がないからでもあるけど、これからは色んなお肉がついてくるはずで)
(それを意識して料理部の割には食べる量を減らしたりしてる)
ああいうのって、もしかして先輩って肝試しとか苦手系ですか?
なんかおかしいかも、わたしは幽霊も異形も変わらないと思いますけど。
(普通のものじゃないということでは同じくくりのはずだし)
(火のお化けは火じゃ倒せないということがあったとしても)
(目の前の火の玉はなんかとても弱々しくて)
油断させておいて、いきなり襲ってくるとか?
でもちょっと火傷するくらいで、息を吹きかけたら消えちゃいそうな感じだし。
『まったく、我が心配して無理に力を使ってやってるというのに、この小娘ときたらまったく失礼な奴じゃの』
(甲高い幼い少年のような声が火の玉から聞こえてきた)
(その声も口調も聞き覚えのあるもの――紅雲のものだった)
『しかし、小僧も小娘もまたけったいな格好をしておるの』
『普通は元のままなのじゃが、習い事をサボって夢でも見ておったのではないか?』
いやぁ……。
(都ちゃんが大きくなってもそこまで重くはならないよ、と言おうとしたが、初めてちゃんと話をした時のことを思い出す。
「女の子は体重を気にする」と。
車いすに乗っていればほとんど気にならないと思うのだが、言ってはいけないだろうなぁと思い、それ以上言及することを避けた)
……得意じゃない得意じゃない。
いや、だってさ……異形は目に見えるじゃん。
だけど幽霊は目に見えないからさ……。
だからこえーんだよ……。
(必死に首を横に振る馨。
心なしか、だんだん顔が青ざめてきているような感じがしてならない)
おお、お狐様だ!
よかったー……。
(相手が誰だか判明すると、両手をあげて大きく安心する。
そしてお狐様に指摘されると、苦笑を浮かべざるを得ない)
ええと……無理に力を使っていただいているのなら、手早く済ませた方がいいかもしれませんね。
一つ目は、俺らがこうなった原因を知っていますか?
知っているなら、どうしたら元に戻れるかわかりますか?
二つ目は……お狐様が外に出てきているってことは、都ちゃんの体の中には今、誰もいないってことですよね?
都ちゃんの体が今、どこに居るかわかります?
(頭の中を整理しつつ、矢継ぎ早に質問を投げかける馨。
心なしか、どこか焦りを感じられる表情になっていた)
>>54 うーん、見える幽霊だっているし、見えない異形だっていると思うけど?
男子って絶叫系の乗り物よりお化け屋敷の方が強いって言うけど、先輩は違うんですね。
(都のそっくりさんとの遭遇話を聞く限りでは、異形を退治することはものともしないはずだ)
(なのに幽霊が怖いなんて、あまりのギャップに悪いと思いつつもクスッと笑ってしまう)
あ、紅雲くんなんだ。
よかった、のかな?
その姿だとあんまり無事って感じじゃないけれど。
(あまりに弱々しい火の玉は、瀕死の重傷を負っていた紅雲の体を思い起こさせて)
『ええい、二人とも出会った早々捲し立てて五月蠅いわっ』
(一瞬火の玉が消えかけたかと思うと、ぶわっと大きくなって、すぐに元の大きさに戻る)
(どうやら火の玉の揺らぎや大きさは紅雲の反応が反映されているらしい)
『我は特に何もなければ普段は寝ておるからの、気が付いた時には小娘は抜けておったわ』
『じゃから何が原因かは我も分からぬが、大方呪術か質の悪い呪いの類じゃろうて』
じゅじゅつ? まじない? あ、呪術におまじないの呪いか。
(おまじないはともかく、普段聞き慣れない単語は漢字と結びつけるのに苦労する)
『あと、これは単なる狐火で我自身ではない』
『本来であればもう少しまともなのを出せるし、そもそもとして我自身の魂魄で現れるのじゃが』
『そのようなことをすれば、仮にできたとしても、我の魂魄はあっという間に霧散してしまうであろうよ』
(どうやら紅雲はまだ都の体の中にいて、火の玉を所謂遠隔操作して話しているようだ)
『ま、我が残っているから小娘の体は、お主に比べれば格段に無事じゃよ』
『そこの部屋へ先に運ばれて呑気に寝ておる、振りをしておる』
『お主の体は無理矢理霊魂を引き抜かれたせいで、熱を出してうなされておるわ』
(どうやら無事に体へと戻れたとしても、体調が悪い状態になってしまっているようだ)
それはそれ。
これはこれ。
別だよ、別。
(それとこれを置きかえるような仕草をして、それぞれ違うことを強調する。
うーん、と腕組みをして考えて)
……俺は絶叫系の方が好きかな。
あ、ごめんなさい。
そんな無理とかしなくていいんで。
わかるところから話をしてください。
(落ち着いて落ち着いて、どうどうどうと言いながらお狐様を宥める。
そして話には相槌を打ちつつ、軽く首を振る)
……わお。
これは俺、早く戻らないとだめだなぁ……。
(お狐様の話を聞き、首を傾げる。
こりゃ、今日の部活は無理かな、とも考えつつ、一日で治ればいいなぁ、とちらりと思ったりして)
で、お狐様はこうなった原因がわからない、と。
むぅ、そしたらこれは俺らで解決するしかないかな。
んじゃぁ……えっと、気をつけた方がいいことがあったら教えてください。
それが終わったら、俺らは体から抜ける瞬間にちょっと怪しいものが見えたんで、それを追います。
お狐様にはお体に戻ってもらって、何かあったら知らせてもらうか、体を守ってもらってもいいですか。
>>56 わたしも遊べるなら絶叫系かな、お化け屋敷も同じくらい好きだけど。
この街には悪い幽霊もいるみたいだから、先輩も夜のトレーニングは気をつけた方が良いですよ?
(と、実際に出会ったことがある都は一言釘を刺しておく)
(都の方こそ人にものを言える立場じゃないけど、経験者としては既知でも言っておいた方が良いと思うから)
……あ、ほんとだ、さっきよりも具合が悪そう。
(怖いもの知らず本領発揮で保健室の壁に頭を突っ込み、中を覗いて報告する都)
わたしもだけど、なんか救急車を呼ぼうって話しになってるみたい。
すぐに解決できなければ、戻った時には病院ってことになっちゃいそう。
(授業中に倒れたのだから当たり前だが、ちょっと大事になってしまいそうだった)
『はっきりしておるのは、理由は何であれこんな術を使う輩はまっとうではないということじゃ』
『小娘を狙ったのか、お主を狙ったのか、それとも両方か、何にしても邪な理由じゃろうて』
『相対すれば、もっと良からぬことをするかも知れぬ』
(都に対しては余計なことをせぬようにとの脅しの意味も含まれているのだが)
(悪意が潜んでいることを肝に銘じて気をつけろと馨にも警告する)
『この狐火は我の術で、我の霊魂ではない』
『もって数刻程度じゃが、我の目鼻となり、主らに助言する程度は雑作もない、とは言えぬがの』
『多少我の回復が遅れたとしても、お主らの無事の方が重要じゃて』
(紅雲自体は都の体の中で二人を見守りつつ、遠隔で二人のサポートしてくれるらしい)
……うーん、気をつけるってこの場合、どう気をつけたらいいんだろうね。
まぁ……最近、寮になったから時間も早くなったし。
大丈夫だと思うよ?
(はは、と苦笑を浮かべつつ、軽く手を振って安心感を醸し出す)
うお。
やっぱり早く戻らないと……。
き、救急車はマズイから!
いろいろまずいから……や、やっぱり早く戻らないと!
(このまま居ると本当にやばいと気づくと、かなり気持ちが焦り出す。
なんだか今にも飛び出しそうなほど、体が疼き始める)
お……おお!
それは心強いです!
そしたら、早速行きましょう!
ほらほら、早く!
(その場で足踏みを始める馨。
本当に気持ちが焦っているらしく、早く早くと急かし立てる)
ええと、お狐様はどのくらいの速度ならついてこられます?
俺達、さっきから動いてる感じだと結構早く動けるんですけど。
こうなると、少しでも心強い方がいいですから。
あんまり離れたくもないですしね。
>>58 危ないことには首を突っ込まないってことかなぁ。
わたしも人のこと言えないんだけど。
(基本的に注意される側だから、同じように苦笑して)
前山先輩、落ち着いて!
慌てたままだったら、何かあっても対応できなくなっちゃいますよ?
万が一の時は先輩だけが頼りなんですから。
(いちおう普段と違って自由に動ける身だから囮ぐらいはできるだろうけど)
(犯人?を倒したり捕まえたりは、この中では馨しかできないだろうから)
『たまには小娘もまともなことを言いよるの』
『我ならほれ、こうすれば如何様にも平気じゃ』
(狐火は馨に近づくと、そのまま肩に止まってひっついた)
(熱くもなく、ユニフォームが燃えることもなく、小鳥がとまったほどの重さもなく)
こうゆうのって、手乗り狐火っていうのかな?
(その姿を見た都がなんとも緊張感のないことを言った)
『……ほれ、その怪しいというもののところへさっさと行こうかの』
そうそう、危ないことには首を突っ込まないようにするよ。
そうすれば、危険な目には合わないからね。
(都ちゃんの意見に同意してうんうんと頷く)
えーと、うん。
慌てない慌てない……。
(すー、はー、と深呼吸をするように体を休める。
そして、肩に乗った火を確認して、ちらりと笑みを浮かべる。
よし、と小さく呟いて両手にガッツポーズを作った)
……そんなこと言ったらまた怒られるよ……?
まぁいいか、行こう。
(緊張感のない都ちゃんの言葉に苦笑を浮かべつつ、ふわふわとその方角へと飛んでいく)
>>60 いいのよ、紅雲くんはわたしが何を言っても怒るんだから。
それにこれくらいは言えるくらい余裕があった方がいいでしょ?
(落ち着きを取り戻した馨にニコッと笑みを返す)
(都の肩にもちょっと付いて欲しいなぁとか思ったけど、何が起きるか分からないし)
(それを言ったら本当に怒られてしまうだろうと自重する)
(二人は校舎を出て、怪しい光を見かけた方向へと向かう)
(授業終了の鐘が鳴っていないので校庭ではまだ授業が行われており)
(怪しい光は校庭の向こうにある並木道のさらに先だった)
(そちらは初等部の校舎のある方向で、途中には物置となっているプレハブの建物がある)
『あちらから何やら腐った臭いが漂ってくるの』
『邪な呪物や呪術特有の臭いじゃな、主達の鼻では分からぬがその方が幸せじゃの』
(狐火では分からないが、体が見えればきっと嫌そうに鼻を顰めていそうなのが容易に想像つく言葉で)
……ん、あれ?
『どうやらあそこに何かあるらしいの』
(並木に隠れて半分見えないが、プレハブの建物の上空に何かが浮かんでいるのが見えてきた)
……何を言ってもっていうわけじゃないよ。
ま、でもいいか、それはそれで。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、そのまま順調に移動する。
時折、ちゃんと付いてきているか気になって、後ろを振り返るなり、肩を見るなりして)
……腐った臭い?
じゃあ、そっちの方なのかな……あ、あれなんだろう。
(ある程度目視出来た処で、一度止まる。
いきなり近づいてきてやられたらたまらないと思い、様子を見ることにした)
……お狐様、ここからではまだ何かわかりませんかね。
あんまり無暗に近づいちゃいけないと思って止まったんですが。
大丈夫なようなら、もう少し近づきますよ。
>>62 『臭いはあの小屋の中からじゃの……その上にあるのは、むむっ、あれは人の子の霊魂じゃ』
『主達の同じ、体から引きはがされた霊魂じゃが、余り良くない色合いじゃ、かなり弱っておるように見える』
うーん、よく見れば人に見えなくもないけど……もうちょっと近寄らないと分からないね。
(都の言うとおり、よく目を凝らしてみれば髪の毛と思わしきものが浮いているものに付いているのが見えて)
(馨や都は体も服もカラフルだけど、それは狐火と同じ透き通りそうな青白い色一色だった)
『小屋には近づかぬよう上の方から近寄ればまだ平気じゃろう』
『上空へ上がる際は地べたを常に意識しておけ』
『己の位置を失った際、空高く飛ばされるよりは墜落する方がましじゃからの』
墜落なんてしたら痛くないの?
死んじゃったりしそうだけど。
『お主達は今は霊体じゃから仮に潰れたとしてもすぐ元に戻るから心配いらん』
『じゃが風にでも飛ばされれば、異国か大海の待っただなかで迷子になってしまうじゃろう』
(紅雲の答えを聞いて、都はそれは嫌だなと体を震わせる)
人の子の霊魂?
(なんだか先ほどから難しい話ばかりで、思わず頭が混乱してしまう。
しかし、これくらいでへこたれてたまるものかと、必死に頭のコンピュータを回転させてなんとか話を理解しようとする)
とりあえず行ってみるか……。
(一度上にぐっと上昇し、地面との距離感を測る。
そして、小屋にだんだんと近づき、何かあったときにすぐ対応できるように戦闘態勢に入る)
……迷子になったら死ぬよね、確実に。
こえーなー……。
(ややのんびりした口調で呟きつつ、幽霊を目視して警戒する。
小屋に近づくにつれ、だんだんと馨の表情も険しく変わっていった)
>>64 (馨が小屋に近づいていくと、小屋の上空に漂うものが人の形をしているのがはっきりと見えてきた)
(それは女性だった)
(ジャージを着ていて、背中の半ばほどのお下げ髪、分厚い色気のない眼鏡、それでも美人で)
(二十代後半くらいのその女性に馨は見覚えがあった)
……その人、初等部の香坂先生、じゃなかったっけ?
香坂美鈴先生……担任だったことはないけど、うん、確かそう、そのはず。
(付いてきた都が、少し離れたところから女性の顔を見て名前を口にする)
(香坂先生――が正しいのであれば、彼女は目を大きく見開いたまま硬直していた)
『主らの知り合いか?』
(馨の耳元で紅雲が質問する)
『体から引き離された際に意識を失ったのじゃろう』
『それだけでなく、だいぶ霊魂にも傷を負っているようじゃ、主よりも危険かもしれん』
ほー……?
ああ、覚えてる覚えてる。
俺も、最後の方に体育を教わったから……。
香坂先生まで出てきたのか……。
こりゃ、ますます危なそうな臭いしかしないなぁ。
(ううん、と腕組みをしつつ、唸り声をあげる。
しかし、馨にとって気になる女性の一人ではあるため、難しい顔ではなく、どこか柔らかい表情になってしまう。
言ってみれば、鼻の下が伸びかかっている、ような)
危険、ってことは近づかない方がいいんですかね。
それとも、一緒に連れて行って戻した方がいいのかな。
……お狐様、どうでしょう。
(こういうことにかなり疎いので、やはりお伺いを立てるしか手はない。
何とも頼りないが、これぐらいしか本当にできない自分が、ちょっと情けなく思えたりして)
>>66 【う、眠気が怪しくなって来ちゃいました】
【きっとレス速度が半分以下まで落ちちゃうくらい】
【なので、また凍結いいでしょうか?】
【金曜日の夜なら凶徒同じ夜9時から、土曜の夜だと、もしかしたら夜10時になっちゃうかも】
>>67 【凶徒同じってなんだか怖いよ!?】
【それはそれとして、うん、金曜21時からね、俺も空いてるからそれでいいよ】
【土曜日は……ちっと用事があるかもないかも、なのでちょっと不確定かな】
【また21時に避難所待ち合わせっていうことでいいかな?】
>>68 【うぅ、誤字も気が付かないくらい眠気が、、、】
【では金曜夜の9時からと言うことで】
【今日もありがとうございました、おやすみなさい(ぺこり】
>>69 【はいはい、早く寝た方がよさそうだねぇ】
【こちらこそお相手ありがとう】
【相変わらず、中身の薄いレスしかできてないけど……】
【それじゃ、おやすみなさい、また明日】
71 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 12:29:13 ID:YK2SaAwC
雷雨に期待
【天羽都 ◆oB0aPf5pqI ちゃんとのロールの続きで借りますー】
【お返事はゆっくりでいいよー】
>>66 『虎穴に入らずんば虎児を得ず』
『お主らやこの娘の霊魂を体から引きはがした原因はこの中であろう』
『小娘はここで娘と待っておれ、小僧は我と共に小屋の中を調べるのじゃ』
(紅雲が二人に指示を出す)
わかったよ。
あ、わたし、先生に触っても大丈夫かな?
『特に力は感じぬし、娘の方は大丈夫じゃろう』
(紅雲の返事を聞いてホッとして、香坂美鈴を抱きかかえる)
でも、先生まで被害に遭っちゃうなんて……。
(異能を持つ先生がいるくらいだから、いたっておかしくはないけれど)
(自分よりも幼い初等部の生徒を守る先生となると心が痛む)
『小僧、心せよ、鼻の下を伸ばしている余裕なぞないからな』
(都は特に気にしなかったが、間近にいた紅雲は下心を見抜いていたようで)
『成長したところを見せたかったら頑張ることじゃ』
【お待たせしました】
【今夜もよろしくお願いします】
……あー、マジっすか……。
それじゃあ、近づくことにしますねー。
(自分を含めた三人に言い聞かせるように呟くと、そっと先生に近づく。
都ちゃんが先生を抱えたことを確認すると、今度はここか、と小屋に近づく。
しかし、警戒されたらすぐに停止できるように、体を身構える)
え、あ、いや、大丈夫、大丈夫ですよ!
……うーん。
(お狐様に見破られているとすると観念するしかなく、小さく唸り声を上げる。
軽く首を縦に頷くと、再び身構えを作る)
【はい、こちらこそよろしくねー】
>>74 気をつけてくださいね……。
(先生を抱えた都は、真剣な面持ちで馨と紅雲を見送る)
(馨が小屋に近づいていくと、紅雲の狐火がぶるっと震えた)
『臭うな、反吐が出そうな程じゃ』
(プレハブ小屋は12畳ほどの大きさで、横開きの扉と、格子のはめられた窓がある)
(窓はどれも閉じられていたが、中の灯りは点けられているようだった)
『ふむ、どう忍び込むかの』
『向こうがこちらに気が付いていなければ良いのじゃが……』
……えー、そんなに嫌なんですか?
俺……それもそれで嫌だなぁ……。
(都ちゃんと別れた馨は苦い顔を浮かべつつ、小屋に近づく。
正直、後ろについていく人が一人減ったことで気持ちは軽くなってはいた。
しかし、その半面で心細いものを隅に感じたりもしていた。
自信と失望を合い交えながら、小屋へと近づいていく)
……え?
俺だったら壁すり抜けられるけど……あ、それじゃ駄目か。
んー……小屋ごと燃やしちゃうとか。
今の俺だったらそれができるかもしれないけど……。
……あとは、どうにかして入る手段を見つける?
(どこか自信なさそうな回答を投げかけつつ、小屋の外周を回り始める)
>>76 『これは悪しきものの臭いじゃ』
『我が穢れかねぬくらいじゃからなるべく近寄りたくないくらいじゃの』
(どれほどのものなのか、よほど厭っているらしい)
『このたわけ者!』
『もしもあの娘の体が小屋の中にあったらどうする、恩師を焼き殺すことになるのじゃぞ』
(馨の小屋を燃やす発言に慌てて叱りつける紅雲)
(小屋の入口は一つ、窓は四方に二つずつあるが、どれも閉まっている)
(入口の反対側にある窓は明かりが漏れておらず、窓の前に大きな物が置かれて塞がれているようだ)
(天井は三角で、エアコンは備え付けていないらしく、室外機は見あたらない)
『忍び込む定番としては屋根裏か床下じゃが、一か八かで頭だけ突っ込んでみるかの』
『それか、あえて外側で騒ぎを起こして誘き出すか……悩ましいところじゃ』
(紅雲も馨の様子を見て決めかねているようだ)
『我の力がもう少し回復しておればまだ手の打ちようもあるが、はぁぁ、嘆かわしい』
……そんなに凄いんですか。
こりゃあ……相当力を使うことも覚悟しないと……。
(むぅ、と小さく唸り声を上げつつ、警戒して近づく)
うっひゃあ!
み、耳元で大声あげないでください!
流石にそれは耳が痛いです!
(苦い顔を浮かべつつ、小屋の周囲を見て回る)
頭だけ……か……。
んー……頭だけ突っ込んだときに俺がやられたら打つ手ないですよね。
そしたら、外で騒いだ方がいいんじゃないかと思いますよ。
もしくは……やれるだけやってみるしかないんですが、小屋の周りを火で覆い尽くすか。
ああ、あと、火を強くしたあと、火を抑えることもできますからね。
それを忘れないでください。
(いくつか出来ることを提案しつつ、お狐様の意見を待つ)
>>78 『強さと言うよりも汚らわしさじゃな』
『正直年若い小僧どもは関わらせたくないような輩じゃろうが、巻き込まれてしまったのは致し方ないの』
(紅雲が少し補足するが、どちらにしてもゲンナリするような内容で)
『たわけたことを抜かしおるからじゃ』
『もう少し頭を使え、頭を、使わぬと飾り物になってしまうぞ』
(容赦のない紅雲、たぶんスパルタなのだろう)
『あまり外で派手なことをすると他の小童どもに気付かれてしまうからの。』
下手にこっちに来られて、そやつらもお主のように霊魂を引き抜かれたら目もあてられぬ。
(プレハブ小屋は並木道を挟んで校庭と面していて、そこでは体育の授業が行われている)
『床は体があるかもしれぬから、天井にだけ火を放つか?』
『煙や火が外に出ないよううまく調節できれば脅して追っ払うこともできるかもしれぬが、できるか?』
(先生の体は傷付けず、犯人を驚かせ、かつ外には漏らさないように)
(紅雲の要求はかなり高く、それが可能かどうかを馨に問う)
……すいません、ぶっちゃけ俺はあんまり汚らわしいとか、そういうのと無関係に生きてきたんで……。
あんまりそういうことわかんないんですが、とりあえず関わらないほうがいいっていうのに変わりはないんですね、はい。
(苦い顔を更に苦くしつつ、ふわふわと浮遊する)
えーと、はい、でも頭俺よくないですよ!?
(反論にもならない言葉を投げかけつつ、お狐様の言葉にこくりと頷いて)
そーんぐらいはお安いご用ですよー。
試合開始になった瞬間、ボールに飛びこめってぐらい簡単ですよ!
(自慢げに話をしつつ、右足を後ろへと振り上げる。
そして、目測で狙いを定めつつ……)
シュート!
(右足を一気に振りぬくと、そこから小屋に向かって火の道ができる。
先ほどのような青い炎ではなく、燈色の小さい炎の道が、一直線に屋根へと伝っていった)
>>80 『派手じゃの……』
(他の生徒に見つからないか校庭の方を気にする紅雲だったが、幸いなことに気が付かれなかったようだ)
(馨の放った炎は屋根から小屋の中に吸い込まれる)
(すると中から男の驚いた叫び声やドタンバタンと暴れているような音が聞こえてきて)
「な、なんなんだ、畜生!」
(小屋の扉を開けて一人の男が転がるように飛び出してくる)
(年頃は二十歳前後、大学生くらいだろうか)
(迷彩柄のシャツにボロボロのジーンズという格好で、特に武器らしきものは持っていないようだ)
『どうやらあやつが犯人のようじゃの、取り押さえるなり気絶させるなりするんじゃ』
(男は馨や紅雲には気が付いていない様子で、並木道にへたり込んでいる)
……火を使う以上、派手にはなりますよ……。
それは勘弁してください。
俺のアイデンティティとか、そういうのにかかわってきますから。
(苦笑を浮かべつつ、お狐様に話しかける馨。
実際、確かに派手ではあるのだが、これしか有効手段はないので仕方ない、と割り切ってはいる様子だった)
おお。
では、あれをやっつければいいんですねー。
(うっし、と気合を入れつつ、アドバイスを受けた瞬間に男に飛びかかる。
もしかしたら、今の体の状況を忘れているようにも見えたかもしれないが……。
それはそれ、ちゃんと手は打ってあった。
指をぱちん、と鳴らすと、男の周囲に輪になるように火が纏われる。
単なる脅しではあったが、これで十分だろう、と馨は高をくくった)
>>82 「うわっ、あちっ、あちちっ! くそ、なんなんだよ!」
(突然炎に囲まれて驚く男だったが、慌てて動けば炎に触れて熱い思いをしてしまい)
(地べたに中腰状態で動けなくなってしまう)
(キョロキョロと周囲を見回して馨の方にも顔を向けているのだが、気が付いていないようだった)
『ふむ、どうやらこやつに我らの姿は見えぬようじゃし、おそらく声も届いておるまい』
『このままではあちらの小童どもに気が付かれてしまうから、とりあえずこのまま中へ連れ込むか』
(ふわっと馨の肩についている狐火が揺れると)
「ひ、人魂!?」
(狐火だけは見えるようになったようで)
『そこのお前、焼き殺されたくなければ中へ戻れ!』
「ははは、はいっ」
(紅雲の脅しに男は怖ず怖ずと這うように中へと戻っていく)
……なんだかあっさりいっちゃいましたねぇ。
俺、拍子抜けしちゃいましたよ……。
(ぶちぶちと理不尽な文句を垂れつつ、火の輪をCの字へと変化させる。
火の口が開いた部分は、見事に小屋へと続く方向になっていた)
……俺、これ以上用要るんですかね……。
とりあえず脅し役ってところなのかな?
(はは、と苦笑を浮かべつつ、男の後ろをついて小屋へと入って行く)
あ、交渉とかそういうのはお願いしますね。
俺、そういうのできないんで……。
(情けない話ではあるが、最初から交渉の責務を放棄した。
無理無理、と右手を振ってお狐様にアピールをする。)
>>84 『情けない、そんなようではこの先生き残ることはできぬぞ』
『あやつからは直接霊力や魔力は感じられぬ』
『たぶん、何かしら力のある呪物を使ったのであろう』
(二人が話している間に男はすごすごと中へ入ってしまい)
『お主があやつから呪物が何か、どうやって手に入れたのか、そして元に戻す方法を聞き出すのじゃ』
『これも社会勉強じゃて、我は我で呪物を捜して解呪法を探るから保険と思うて頑張るがよい』
(と馨の責任放棄をあっさり却下した)
『では中に入るか……むむっ』
(プレハブ小屋は体育祭など大きな野外イベントでしか使われていない道具がしまってあるようだった)
(大玉やテント等が所狭しと置かれていて、その中にあるマットに香坂美鈴の体が置かれていた)
(が、彼女はジャージを脱がされていて、ブラとショーツだけの姿だった)
『元服も済ませておらぬ小僧には刺激が強すぎるの』
『役得などと思うて見るようなら後で天罰を食らわすから覚悟しておけ』
(実際はそんな力なんてないのだが、教育上の配慮として釘を刺しておく)
『さ、我は呪物を調べる、声は聞こえるようにしてやったから、主がこやつを問い詰めるのじゃ』
(男はというと、中に入ってへたり込むものの、物欲しそうに香坂美鈴の裸体を見つめている)
え……えー、ちょー!?
(お狐様の言葉に衝撃を受ける馨。
まさかそこまであっさりと提案を却下されるとは思わず、挙動不審の者のようにあたりをきょろきょろと見渡す。
思わず頭を抱えてのた打ち回りたいとも考えつつ、しぶしぶ小屋の中へと入っていく)
……ちょ、これ、やばいって!
(中へ入ったはいいものの、魅力的な女性の下着姿に戸惑ってしまう馨。
足を強く踏みとどめたいとも思ったものの、そうはいかずに小屋の中へ収まった)
……か、覚悟しますけど……ど、どうしろって……。
(おろおろとしながら、お狐様にお伺いを立てようとするも、その直後に聞いた言葉に一つ、咳払いして)
ごほん。
お前は悪いことをしようとした。
だから天罰が下ったのだ。
さぁ、今ならまだ全てを告白すれば罪は軽くなる。
お前は何をしようとしたのだ!
(ものものしい声を演出しつつ、男に語りかける)
>>86 「て、天罰!? そんなのきいてねー!」
「あれで好き勝手していいってくれたのはサンタなのに、なんで俺が天罰をうけなくちゃいけねえんだよ」
(馨の声に不平不満をたらたらともらす犯人の男)
「ナニって、見りゃわかるだろーが、センセを犯ろうとしたんだよ、けどまだやってねーからな」
(男の言うとおり、まだ下着までは脱がされてはいない)
(けれど、この場に都がいれば、実行しようとした時点で有罪だと怒ったであろう)
『ふむ、この辺りが臭うな……むむ、これか』
(狐火は二つに分かれ、一つは馨の肩にとどまり、もう一つは小屋の中を見回して何かを見つけたらしい)
……。
(あまりの言い草に呆然としたものの、いざ人間の欲望を目の前にすると、自分の女を犯されているような感じがしてイラッときてしまった)
……こいつ燃やしたいんですけど。
(一度首だけお狐様に振りかえり、ぼそっと呟く)
こんな季節外れにサンタなんかくるものか。
もし本当だと言うのなら、どんな状況でサンタが訪れたのか答えなさい。
それと、先生と言うからには君は生徒かな?
どこの誰なのか、名前を名乗りなさい。
(頭に青筋を浮かべつつ、気を取り直して淡々と言葉を並べる)
>>88 『ま、燃やすにしても髪の毛ぐらいにしておけ』
『下手に手傷を負わせて自暴自棄になられても困るからの』
(小屋の中は燃えやすいものも多い)
(どうせ死ぬなら香坂美鈴も巻き添えにと馬鹿な考えをおこす可能性もないとは言い切れない)
「貰ったのは去年のクリスマス前で季節外れなんかじゃねーって」
「でかい怪しげなサンタが突然現れて、簡単に必ず気絶させられる道具ってのをくれたんだよ」
(ふてくされたように答える男は、「あー、やりたかったなぁ」と悪びれもなく続けて)
『この鏡じゃな、随分と禍々しい気を発しておるわ、さしずめ離魂の鏡と言うところか』
(窓際の台の上に、少し大きめの手鏡が置いてあった)
(柄はプラスチック製で幼女向けの玩具のように安っぽい手鏡だが)
(紅雲の言うとおりちらっと見るだけでも気分が悪くなりそうな気配があった)
「俺は生徒じゃねーよ、出入り業者のバイト」
「こんな学校の中でジャージ着てる女なんか先生以外いるかっての」
(度胸があるのか、それとも鈍感なのか、捕まっている状況だというのに悪びれもせず馬鹿にしたように答える)
「なんだよ、俺をサツにつきだそーってのか?」
「秘密道具で気絶させたなんてサツが信じるわけねーだろ?」
(どうやら怪道具がまっとうに説明できるものじゃないから犯罪を立証できないと信じているようだ)
……いいんですね、かーみーのーけーならいいんですね?
(お狐様の言葉を聞き、悪戯を思いついた子供のような笑みを浮かべる。
そして、火力を極限まで減らしつつ、焦げる程度の炎を向けた。
それも、一度叩けば消えるような小ささの炎だ)
ふーん……そういうことか……。
出入り業者のバイトとはいえ、教職にある者を犯そうなど不届き千番!
警察の手を煩わすこともなく、罰を与えてやることなど容易だわ!
(お狐様の口調がそれっぽいので、それを真似しつつ、高笑いしてみせる。
心の片隅ではキャラ違うとか考えつつ、お狐様の言葉に耳を傾けた)
それで……戻れそうですかね、俺達。
>>90 「わちっ! あちっ! あちちっ、ちぃっ!」
(叩けば消えるような炎でも、同じ炎で両腕を塞がれている男は自分で消すことができない)
(我慢できず服に火が燃え移るのを覚悟して無理矢理腕を上げて髪の毛の火を叩き消すものの)
(既に半分くらいの髪が燃えてしまっていた)
(さらに服にも火が移って、それを消そうと転げ回るがそう単純には行かず、火傷が増えるばかり)
(しかし燃えやすい物が多い小屋の中はそれだけでもちょっと危なかった)
『もうちょっと待て、穢れが強すぎてなかなか手が出しにくくての』
『その様子じゃと今回が初犯じゃあるまいて、今までどうしていたのか聞いて見ろ』
『その方が早いかもしれん』
(手鏡の付近を警戒するように狐火を漂わせながら紅雲が答える)
おお、そしたらそうした方がいいですねぇ。
(なるほど、と手を打って、のた打ち回る男に囁き始める)
さて、男よ。
その火を消して欲しければ、今までこれを使ってどうしていたか答えなさい。
そうすれば、その火は消えるだろう……。
(相変わらずにやにやと気味悪い笑みを浮かべつつ囁く。
少しばかり良心が痛んだが、今までこれだけのことをしたのだ、それぐらいは……と少しだけ、唇を噛む)
>>92 「あちっ、あぢぃっ! だ、だから女を犯ったんだよ」
「あの鏡の光を見せればイチコロで気絶するんだ、あとは犯しほーだいでヒャッホイだぜ畜生!」
「焼ける、焼けちまう! 話したんだから早く火を消しやがれってんだ!」
(聞き方がまずかったのか、男は肝心のことは話さずに転げ回っている)
(そのうち男が香坂美鈴の乗っているマットにぶつかって、火が燃え移ってしまう)
『やれやれ、手強いのう……って、燃え移っとるじゃないか!』
(手鏡の方に手こずっている様子の紅雲だったが、男が燃え広がらせたのに驚いて)
はぁ……救いようがないなぁ……。
(心底欲望に忠実な男に思わずため息が漏れてしまう。
もちろん、馨も男ではあるが、ここまで堕ちた男を同じ男として見たくなく、嫌悪感が沸いてきてしまう)
あー、大丈夫ですよ、これくらいだったら……。
(マットに燃え移った火を次から次へと消火しつつ、男に移っている火も抑え気味にする)
で、やった後はどうやって元に戻したんだ。
肝心なのはそれだ。
それを離さないと、丸焦げになるかもしれないぞ?
身元不明の変死体、学校の小屋で焼身自殺か、ってな。
(今度は少し強めの脅しをかけてみる)
>>94 「に、二三時間もほっておけば目ぇさますって」
「たぶん水でもぶっかければおきるんじゃねぇの? やったことねーけどよ」
(感じからすると好きかってした後は放置しっぱなしのようなニュアンスだった)
『こやつ、この鏡の力を理解しておらぬな、単純に不思議で便利な道具としか思うておらんて』
『水で元に戻るならとっくに戻ってるじゃろうが、まとりあえず時間が解決してくれるようじゃな』
(それでもあやふやな証言だから念のため紅雲は調査を続ける)
『とすると、こやつと娘をどうするかじゃな、このまま放っておくわけにはおかぬからの』
(裸では風邪を引きかねないというのもあるし、目覚めて裸ならショックで混乱するだろう)
(男の方も馨が戻った時点で解放されて逃げるか、これ幸いと続きをするかもしれず)
参りましたねぇ……。
放っておけってことは、俺らも放っておかないと、ってことですよね。
それは……したくないなぁ。
(正直、男の口調からすると確信が得られた回答ではなかった。
ということは、本当にそれを信じられることではないということ。
そうなると、このままにしておくのも何か気が引けた)
そうだなぁ……お狐様、モノは手に入れたんですよね。
ということは、男はそれを行使することはできないわけで。
このまま男をどこかへ行かせて、俺らが見張りするって言うのがよさそうなんですが。
あとはまぁ……都ちゃんに今の状況を説明するか、かなぁ……。
(それが一番困るんだよなぁ、と苦い顔をしつつ、頬を掻く)
というわけで……おい、男。
このままこの場を去れ。
そして、二度とそのサンタを信じるんじゃないぞ。
ああ、それと……もし、言いつけを守らずにもう一度、襲おうとした場合……地獄の業火がお前を焼くだろう……。
(いかにもおどろおどろしく男に脅しをかけてみる)
>>96 【やっと終盤というところですが、また眠気が来てしまってレスに時間がかかってしまいそうです】
【なので、申し訳ないですがまた凍結良いでしょうか?】
【土曜の夜は駄目なんですよね?】
【日曜ならどうでしょうか?】
>>97 【ん、凍結おっけい。】
【急遽予定が変わって、明日の夜も居ることになったよー】
【ということで明日の再開も可能なんだけどどうしよう?】
>>98 【はい、土曜日はちょっと遅くなって、10時になっちゃうと思います】
【たぶん次レスは場面転換で長くなりそうなので、余裕があったら昼間に置きレスします】
>>99 【お、了解したよー】
【そしたら、今度は22時に避難所待ち合わせ、っていうことで】
【なんだか今回、結構都ちゃんの負担になるロールになってるわぁ……。】
【振り回されるように心がけてたんだけど、なんもできてなくてごめんね】
>>100 【いえ、先輩の方も対応が難しいネタですし、話を振ったのはわたしの方ですから】
【それでは、おやすみなさい(ぺこり】
>>101 【うん、おやすみー】
【また明日、よろしくねー ノシ】
103 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 02:53:33 ID:yRdonFTu
夜中
【水鏡さんとのロールに、場所をお借りいたします】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1272469447/526より承前】
えっと、先輩なら何とかなるとは思ったんですけど、折角2対1、いや、3対1かな?
だし、僕別に怪我しても自分で治せるし、傷なんていつものことですし…
(そんなに怒られるようなことしたかな?と微妙な先輩の表情をうかがい、
怪訝に思いながらしどろもどろに言い訳して)
少し痛いですけどこのぐらい慣れっこですし…
(怪我を心配してくれてるんだろうと思って、分かりました、ちゃんとします、と先輩を押し止めて、
スポーツバッグに歩み寄る。タオルを外し、ペットボトルを取り出して水で傷口を洗って、
タオルで拭うと傷口を改める)
痛みが気に障る程度で大した傷じゃありませんから。
それに手当ての仕方もちゃんと教わって――
(後はむっつりと黙り込んで消毒し、化膿止めを塗りこみ、ガーゼを当てるとサポーターを巻いて治療を完了して)
(散り行く妖狐の霊気を食べ尽くすと子犬はそんな二人の様子を等分に見やり)
『動物の欲求はヒトと違ってシンプルだよ。生きること、それだけだ』
(葵の足元にちょこんと座って)
『人間で言うなら衣食住が足りていれば何の文句もない。
衣は多少夏は暑いが自慢の毛皮があるから全く不足はないな。
住は言うなれば街全体が私のねぐらになる、このように小さい体ではあるし、寝る場所を確保するのも訳はない』
(くぁ、と小さな口を開いてあくびして)
『問題は食ということになる。異形の肉も食えないことはないが、あれは不味い。
そこで二人に提案があるのだが――今度私の情報を買わないかね?
実験の結果、普通の犬の嗅覚に加えて私は異形や妖魔の気配に対しても敏感だ。
もっとも元は猟犬なので追い立てるほうで狩りをするほどの力はないがね。
異形の溜り場、おかしな現象が起こる場所、この街のそういったものに関しては多少は詳しいつもりだ』
(短い肢を伸ばし、垂れた耳の裏側を自分で掻いて)
『情報一つにつき「犬まっしぐら・ササミマヨネーズ味(カロリー50%オフ)缶」一つで手を打たないかね?
私はあれが好物なのだがこの姿では自分で買い求めるのも都合が悪くてな。
そこらのコンビニで手に入るはずだ。情報屋としては私は役に立つぞ。
犬の視点からしか分からないこともあるし、この姿をみれば大抵の人も異形も油断してくれるからな。
逃げ足に自信もある。』
(どうだろう?というようにくりっとした目で見上げて)
【それでは本日もよろしくお願いいたします】
……私なら、なんとかなると思わなかったから、手を出されたのはないのですか?
貴方は勝手に傷ついて、別にいうほど傷ついて痛くなくて
自己犠牲という自己満足が満たされていていいのかもしれないですけれど、――私の立場は、どうなるのです。
あなたに不必要な怪我をさせるような隙を、つくってしまったのは、私の力の足りなさでしょうに。
貴方の行動は、私が「弱い」とそう言っているような、ものです。
(たぶん、この言葉は答えを求めていない、独白のようなものだったのだろう)
(だから、吐き捨てるようにどこか「不当に八つ当たりする」ようにそう言って、彼女は視線を移した。
―――言ってから、少し冷静になれば、すぐに彼は何も悪くないと、そう分かってしまったのだろう。
だから、手当を終えたことを確認すれば、どこかバツが悪そうに――その犬の方を見た)
……そう。
そうだというのなら、良かった。
保護を求めていらっしゃった場合のことも考えてはいたのですが――。
(くぁ、と小さく口をあけるさまに、楽しそうに目を細めてそれをみやりながら)
私の方は、すくなくともそこまで情報には困っておりません。
私のバックにはひらひら飛んでは情報をひろってくる賢い蝶がおりますゆえに――、
それに、私も『狗』――いざとなれば、自分の足でこの街を駆け、自分の目で確かめることもできる。
ですから、私が貴方を頼るのは、……頻繁に、というわけにはいかなくなってしまいますけれど。
(深凪も親しい情報屋も自分も役に立たない、そんな時。
あってはならないことではあるが、それでも時折そんなことがあるのを認めないわけにはいかない)
(でも、それは彼の「食」を満たせるほどに頻繁ではないから)
―――彼、については彼の意見を聞いてください。
私は、その条件をのみましょう。
ただ、……どうしてもお腹が減った時は、そうですね――、……私のマンションの前に来るといいです。
そのときは、今日のお礼に、きちんと恩はお返しさせていただきます。無償で。
(学校に行く前と、帰って来る時。そして狩りに出るときと、狩りから帰る時には、必ず通る場所)
【はい。こちらこそ宜しくお願い致します】
【すみ、ません……さっきからちょっとだけ何だか繋がりにくくなっているようで】
【そんなに時間がかからないとは思うのですけれど、再起動してまいります】
【レスをいただけるころには戻っている、と思うのですが―― 一応、報告だけ】
>>106 (出すぎた真似だったか、と先輩の言葉を聴きながら肩を落とす。
「弱い」ことに対するこだわりはこの前の件で分かっていたつもりだったけど――
こっちにはこちらの事情もある。先輩が傷つくのが見たくなかったから、
言われる通り自己満足に過ぎないそれは口にしないことにして)
(先輩の言葉を聴きながら子犬の言い分を考える。
先輩と違って組織のバックアップもない自分にとっては、ただただ匂いを手掛かりに街をうろつくばかり。
行き当たりばったりに異形を見つけては殲滅するよりはいいかもしれない、そんな風に思って)
分かった、今度会うときまでにその缶を探して仕入れておくよ。
でもどうやって僕らと連絡をつけるつもり?
先輩に関してはマンションでいいだろうけど…
僕の場合は寮かな?
(さすがに犬は携帯は持っていないだろう、首を傾げると)
『ではそちらのお嬢さんに関してはそのように。
私の嗅覚は通常の犬より鋭いようでね、近くにいれば私のほうから君たちに会いに行くことにしよう。
有力な情報を仕入れたなら君たちの住処に行くか、街を歩いていれば声を掛けることにする。』
(そう言って葵の足元に契約成立の証というようにちょこん、と靴に前肢を乗せてお手をして見せて)
『ついでと言ってはなんだがお願いがもう一つある。
自分でつけるのもいいが、二人のどちらかに私に名前をつけてはくれないかね?
お前、とか君とかお嬢さんでは呼び辛かろう。
お二人の名前も教えてくれると有難い』
(首を振るたびぱたぱたと垂れた耳を揺らして二人を見て)
僕は水鏡恭弥。名前、名前ね…
(あやしの空間を彷徨ううちに時間も経過したのか、少し雲が出ている夜空には朧な月が掛かって、
すっかり夜更けになってしまっている。可愛らしい姿を見ながら天を見上げて考え込んで)
>>108 (「≪弐式≫を出していれば彼が傷つくことがなかった」というこの事実。それが、彼女をイラつかせ、八つ当たりさせた)
(八つ当たりをした――そのことを自覚すれば、今度はもやもやが募っていってしまう。罪悪感が募る)
………。
(≪深凪≫にいたころは、こんなことなかったのに。八つ当たりできるほど感情豊かでなくて、
仕方ないことは仕方ないのだと、考えるだけのそれがあって――、どうしてこの頃の自分は余裕がないのだろう。
もっと彼のことを考えて言葉を連ねなければいけないのに。守ってくれただけなのに)
(感情が増えるだけ、悩み事が多くなっていく――)
(――でも、ちょこん、と靴に前足を置くその仕草に、絆されるように少しだけ力なく笑う)
(そして気を取り直して、自分も膝を折ってお尻を下につけないで座ると、よしよし、と頭を撫でた)
(やはり、いつも動物の類には逃げられてしまうから、こうして触っていられるのは嬉しかった)
承りました。
私たちのどちらでもいいのなら、学園の校門の近くにいるのもいいかもしれません。
……まあ、帰り時だと、学園の生徒に可愛がられてしまう可能性はありますけれど。
(可愛いなぁ、というようによしよしと撫でるのを続けてから)
私は、―――媛名です。……媛名葵。
(≪深凪≫の方の名を名のろうかどうしようかを悩んで、結局はそちらにしておいた)
名前……なまえ。
(水鏡と同じように言葉を繰り返しながら、んー、と悩む)
(何かに名をつけるなんて行為はいままで一度もしたことがない。
そのうえに、彼女にとって「名前」というものは――彼女の場合は愛しい当主にもらったものなので――大事なもので、
そうなれば余計に緊張せざるをえず、うーん、と唸ってから、ちらちらと水鏡の方を見る。何かありませんか?と)
(そして、最終的に天をみあげる彼につられて上を見た)
……綺麗な、朧月です。
(そこでふ、と目にとまったそれ。そういえば久々に空を見た気がして、思わず呟いた)
【ということで、何事も無く戻って参りました。すみません、今からは完全万全十全、ですっ】
>>109 (頭を撫でられればぺろっと手を舐めて、もっとして、と言うように全身を手にこすりつけていく。
ふるふると短い耳を振ってじゃれついて)
『媛名葵に水鏡恭弥。確かに覚えた。
所番地を教えてもらえれば場所の見当はつく』
(後は夢中で戯れて)
(自分からみても可愛さ満点の子犬と先輩がじゃれつく様子にちょっと微笑ましくなる。
少し頬を緩めて先輩の手を舐めてる子犬を見ながら、寮の住所を告げて、ふと思いつく)
昔読んだ本に出てきた名前を拝借したものだけど…
更夜(こうや)っていうのはどうかな?
夜更けって意味だけど。
(先輩の方は何かありますか?と自分もしゃがんで子犬に手を伸ばし、ちょんちょんとお腹をつついてやって。
ふかふかの毛皮を撫でる気持ちよさにうりうり、とお腹の下側を指で掻いてやる)
(きゅんきゅんものな仔犬の仕草に、内心ではしっかりとメロメロにされつつ、
本気でこれが敵だったら自分勝てるかな、なんてそんなことをぼんやり考えたのは内緒だ。
だから、何食わぬ顔で仔犬を撫でつつ、自分の住所をつげる。部屋番号はなくてもいいだろう、と思って)
……こーや。
(更夜――夜更けの空にかかる朧月を眺めながら、ふむ、と呟いた)
そのような言葉が、あるのですね。
私としては、とてもよい名前だと思います――えっと、「更」に「夜」になると書いて『更夜』でしょうか?
(指で地面をなぞって水鏡に文字を尋ねながら小首を傾げる)
(二人から撫でられ弄られ戯れされる仔犬の方に視線をむけると、――)
……どうでしょうか、更夜。
私は、佳い名前だと思うのですけれど……何だか、格好良いです。
(ふ、と表情をゆるませ、ふさふさの首元を指先でかりかり、とかいてみて)
>>111 そう、そういう字です。
(なんだか先輩、少し嬉しそうだ。先ほどまでの険しい表情から力が抜けて、
触りまくって撫で回してる先輩もちょっと微笑ましい、ほとんど吹き出しそうになりながら、
そこのところはぐっと我慢して)
『なかなかにいい響きの言葉ではある。更夜、気に入った。
これからは私を更夜と呼んでくれ』
(目を細め顎を伸ばして首元をかりかりされるに任せて)
先輩、今日はそろそろ僕、帰ります。
怪我も――ああ、ホントに大したことない負傷ですけど、してますし、
不知火も使い切っちゃいましたし。
(スポーツバッグを抱え直し、立ち上がる。それでは、と一礼して少し歩いたあと、迷いながら振り返って)
何に迷って、悩んでるか分からないし、そっちの力にはなれないかもしれませんが…
僕も猟犬のつもりです。この間のことで僕の覚悟も分かってもらえたと思ってますから。
力が必要だったらいつでも連絡して下さい。
――結果がついてくれば過程も助力も何も≪深凪≫にとってはどうでもいいことでしょう?
(表情に乏しい硬い顔でそれだけ告げると、身を翻して去っていく)
(水鏡を見送ってしばし、更夜はされるままにされていたが)
『もう少しつきあってくれないかね?媛名葵。
角二つばかり先に寂れた公園がある。このような時間では誰もいないであろ』
(そう言ってとことこと歩きだす。やはり誰もいない公園で、打ちすてられたゴムボールを咥えると、
葵の足元に置いて黒のほとんど瞳の目で相手を見上げて)
(――ねえ、剣糸ちゃん―――)
(――あたしたちの世界では結果がすべてなの――)
(――だから、結果がついてくれば過程も助力もどんなものでもいいの。手段はね、選んじゃだめよぉ?――)
(――身内以外の人間なんてね、最後にはあたしたちのことなんか簡単に裏切っちゃうんだから――)
(――あたしたちの周りの人間はね、あたしたちが使う為にあるの。だから情なんていらないのよ――)
………お疲れ様、です。
おやすみなさい、水鏡さん。それでは、またいずれかの夜に。
(水鏡の言葉に、朱羽の言葉を思い出した)
(だからきっと、その言葉も朱羽に言われたのだろうな、ってそう思って目をふせる。
結局謝れなかった。それに多分、彼はあの一件から、あんな顔をするほど“強く”なったのに)
(――自分は)
………あ、ああ、はい。
(そこまで考えていたところで、声をかけられて顔をあげる)
(黒髪を揺らして少し驚いたような表情を一瞬だけみせたものの、
可愛らしい後ろ姿を見つけると、ひとつ頷いてゆっくりとそれについていったのだった)
(寂しい公園。そういえば本来ここに来るはずだったのだっただろうか)
(そんなことを考えながら、ぼうっとしていたが、足元にボールを持って来られると、
またお尻をつけずに座ると、頭を撫で撫でと撫でて、ボールをひろいあげた)
――――投げても、よろしいのですか?
(そう尋ねると、彼女は小首を傾げた)
>>113 『私には人間が何故悩むのか、よく分からない。
生きて今ある自分に満足していれば、そうそう躓くことも自分だけの世界に引きこもることもないと思うのだがね?
水鏡恭弥の心持ちも、媛名葵の心境も察することは出来るが共有は出来ない。
――ヒトとはなかなかに面倒な生き物のようだな』
(短い尻尾をぱたぱたと振って)
『それでも私は犬だからな。元々ヒトのパートナーとして人工的に血を掛け合わされ、
さらに愛玩用に交配させられた品種の中の一匹だ。
だからどうしてもヒトに寄り添わずにはいられないのだよ。
まして私のように人語を解する犬を受け入れてくれるようなヒトは希少なのでな』
(ぴょんぴょんと飛び跳ねて)
『誰かを求めずにはいられない。頼らずにはいられない。
我々のような愛玩動物に触れ、悩みは何も解決していなくても、
ふさふさの毛に触れて撫でて戯れて少しの慰みを得て、ヒトは明日への糧とするのであろう?
触れ合って安心を覚えるのは動物の本能なのだよ。
ヒトも動物である以上、そのあたりは違わないはずだ。
ボールを拾ってきたら時々ご褒美にだっこしてはくれまいか?
前肢の裏側を抱えて胸に抱いて膝にのせてもらい、時折お腹も触ってもらえると嬉しい』
『もっと平たく言えば遊びたくて仕方がないのだ』
(あとは人語を喋らず、はっはっと舌をちょろりと突き出して、
うずうずと肢を踏み変えてボールを投げてくれるの待ち受けて――)
【文字通り丸投げになってしまいますがこれか次で〆にしたいと思います】
……私も、昔はそうでした。
悩むことなんて、そんなに多くなかった――いかにすれば、大事な人の役に立てるか。
それだけを追い求めていれば、良かっただけでした。単純でもっともっとシンプルだった。
(考えなくていいということは、悩まなくていいということだった)
(だから、ある意味、当主と≪深凪≫だけをその目に納めていればいい頃の生はとても心地が良かった)
(ただ、成すべきことをするだけで良かった。その為には多くの感情なんて、いらなかった)
……………。
(でもきっと、自分は変わったから。ちゃんと、変えてもらったのだから)
(それは良いとか悪いとかそういう次元のことでなくて、
昔自分に当主が言った言葉を借りるなら「生きている」ということ――生きていくことは、変わっていくことだ)
(だから、目の前の『彼』の言葉も、より強く胸に響いた)
―――しかも、ダックスは本来、アナグマを狩る為の犬。
それが今やヒトの手で愛玩用の動物としてこうして我々ヒトと肌を触れ合わせ
しまいには貴方のように、人語を解するようにまで、なってしまったの、ですから……。
(ダックスフントについての知識が少しだけあるのは、学んだから)
(犬や猫とは、よく逃げられて戯れられない。
それを知っているから、彼女は昔、ぼんやりそういう本などをみて彼らのことを学んだ。
知ることから始めようと、思った。それでも、やっぱり今の今までこうすることはできなかったけれど――)
……そんなヒト相手でもいいと仰られるのでありますれば、喜んで遊びましょう。
(うずうずとしている様子の更夜に笑いかける)
(ぽんぽん、と軽く上に放ってはキャッチをして、彼にボールを見せつけてから、ぽーん、と遠くにボールを投げた)
――――。
求めずには、頼らずにはいられない……でも、そういうものを守るには力がいる。
弱いだけ、じゃ―――。
(ぼんやりと、ボールが飛んでいくのを眺めながら、呟く。朧月が綺麗だと空を見上げて――)
『――ならば、我を取れ。力が欲しいなら、我を抜け。
我がお前に力をあたえよう。お前は所詮、ひとりでは受容以外の何もできぬ。我を“頼れ”――』
【それでは私の方はここら、で】
【…………更夜可愛かった……可愛かった】
【と、それもなのですけれど――行き先の分からない「2」番シチュ、とってもとっても楽しませていただきました】
【次があればそれを見届けて、と思います】
>>115 (素晴らしい速さで地を駆け、肢でボールを抑えつけてぱくりと咥えると、
褒めて褒めてというように再び短い肢をちょこちょこと動かして葵の足元に戻り、
ボールを足元に口から放すと、くいと葵を見上げて)
『今だけはよそ事に考えをとられるでない。
全力で私と遊んでおくれ?媛名葵』
(また投げて投げて、と言うように葵の脚に身を擦りつけて柔らかい毛並みを当てて――)
【そう言っていただけると幸いです。なんだか僕がすっかり霞んでしまったようなのもご愛嬌ということで。
こちらも存分に好き勝手させてもらって楽しめました。これにて〆に致します。
今日もお相手ありがとうございました。またの機会がありましたら是非よろしくお願いします】
【いいえ、どっちも可愛かったです。(※そういうことではない)】
【水鏡さんにも楽しんでいただけたのなら、本当に何よりです】
【こちらこそ、水曜日木曜日そして今日とお相手ありがとうございました。
今回もがっつりとのらせていただいて、本当に毎回毎回、感謝するばかりであります。
また、機会がありますれば――こ、今度は、私の方もしっかりと何か考えておきます…っ】
【それでは、改めて感謝を。ありがとうございました、お疲れ様です、水鏡さん(一礼)】
【これでスレッドをお返しいたします。お邪魔いたしました】
118 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 17:31:06 ID:yRdonFTu
浮上
(羞恥を訴える言葉、快楽に甘く反応する体。ごた混ぜになった感情の渦が恋人の瞳に現れる)
(その瞳を見つめるのは、100%純粋に欲をきらめかせる目)
いいんだよ、お尻で感じても全然悪いことじゃない
津綺子のお尻は、俺が感じるようにしたんだから
こっち--おまんこと同じくらい感じるだろ…?
(見つめあいながら言葉だけは優しく、恋人の感じている背徳を肯定して)
(より積極的に受け入れさせようと、行動する)
激しいのがいい?それとも、こんなのはどうかな?
こうやって、グリグリされるの堪らないだろ?
(恋人の尻肉にパチンと下腹部をぶつけて、根元まで侵入すると)
(杭の打ち込みから、今度は圧迫に)
(叩きつけていた先端を壁にくっつけて、そこに穴を開けるようにグイグイと押しつける)
【同じくロールにスレをお借りします】
【そんな訳でこんばんは。こちらからはこんな感じでいかがでしょうか】
【ともあれ、今夜もよろしくお付き合い下さいませ】
お尻…も、他のところも、全部……直さんが……
(それは事実であって正確な事実ではない)
(性の快楽を与えてくれたのは、この優しい恋人ではあるけれど)
(性行為そのものは、それ以前に無理やり体験させられていた)
(その記憶を忘れている──否、置き換えられているだけ)
あぅ、うぅぅっ……く、苦しい……です…っ…!
(熱い肉の楔が排泄器官へ根元まで逆向きに打ち込まれ)
(苦痛に近い衝撃が走ると、なぜか乳房がしこって張り詰め、クリトリスまでが膨張する)
(そのまま、腸壁をえぐられ、子宮を裏から押し込まれると)
(腰まで響く快感の波が何度も押し寄せてくる)
ひあ…ぁあっ……ぐり、ぐり……して…あぁ、そんなに……あひ…ぃっ……
(のけぞって目を見開き、焦点の合わない視線を天井に向ける)
(酸欠の金魚のように口をパクパクさせながら、かすれた声をあげて)
(犯されている孔のすぐ上に開く淫花が、びくびくっ、びくびくっと激しく痙攣する)
【こんばんは。こちらはこんな感じから…】
【今夜もどうぞ楽しんでいただけますように】
【よろしくお願いします】
そう、全部…いけない、いやらしいことは全部俺が…
(それは津綺子だけが信じている事実。だけれど、その偽りに偽りを重ね真実を覆い隠して)
苦しい?でも気持ちいいだろ?
だって津綺子、いやらしい顔になってる
お尻で感じてる、エッチな顔に…すごく可愛いよ
(普段の凛としたクールビューティが淫らに蕩けているのを目の前にして)
(胸の奥から愛しさと、それと同量の嗜虐心が湧き上がる)
(もっと感じさせたい。そんな恋愛感情と直結した素直な欲望と独占欲からくる歪んだ倒錯的な欲望)
(2種類の欲望が狂おしいほどに胸を焦がす)
こっち、寂しそう…
お尻だけじゃ、可哀相だね…いじくってあげる
(コツコツと小刻みに子宮を突き上げながら、その上で蠢いて自己の存在を主張している花園へ手をあてがうと)
(指先を開け閉めする腟口からゆっくりと中へ挿入させていく)
んっ…う、ぅ…っ……んんっ……
(恋人の優しい声が問いかける淫らな問いの一言ごとに、唇をかみしめて首を振る)
(気持いいのも、いやらしい顔も、無理やり否定して見せながら)
(最後に語りかけられた言葉を聞くと)
……っあ……
(ぷしゅ、と花園の中心から熱い愛液が吹き出す)
あ、そんな…!……わたし……
(潮を吹いてしまうほどに感じているのを、もう否定しきれなくなって)
(そんな自分に自分で動揺する)
あうんっ、コツコツされて……子宮が……あぁんっ…
お尻でされて、お腹の中が…痺れそう……あ、そこ、は…っっ!
(愛液を吹き出し、ねっとりと蜜をまとうその中へ、恋人の指が入り込む)
(求める器官よりもはるかに細いそれは、内部を器用に動き回って)
(蕩けるほどに耕された粘膜が、その指をもてなすべく吸いついて行く)
(悦び迎え入れられた指を折り曲げ天井のザラツキをこすり)
(手首をひねって押し込めば、指の腹と最奧を押し潰す幹が薄い壁を隔てて触れ合う)
あぁ、可愛いよ…すごく可愛い
こんなにいやらしいことするほど好きなのに、惚れ直すくらい、可愛い…
(指を挿入した手の平に、太股や下腹部に、熱い飛沫を浴びながら「可愛い」と繰り返す)
(心の底からの正直な気持ちでもあり、その言葉に見せた激しい反応が嬉しくもあって)
こんなに噴いちゃうくらいに感じてる津綺子が可愛いいから…もっといじめたくなっちゃうな
ほら、見て…全部津綺子から出た、エッチなお汁だよ
(恋人の目の前に、その本人がこぼす大量の蜜を浴びた指を差し出す)
(ポタ、ポタ…と一滴一滴が指先から糸を引き、はしたなく立ち上がった突起を備える乳房へと垂れ落ちて)
や、ソコ…だめっ……弱い、の……っ
(恋人の指は、早くもツブツブとした弾力のある部分を探り当て)
(自分が開発したそのポイントを刺激したかと思うと、ぐるりと内部で指先を巡らす)
(ごく接近した管器官の、それぞれの膜を通して、彼の欲望と、指先とが触れ合って)
(腸管が指に、膣肉が陰茎に、それぞれ触れ合うようで)
あぁぁっ…もう、どっちで感じているのかわからない…っ!
あ、あ、あぁ…直さん……んぁ…っ…嬉し……い……
(間近に囁かれる言葉の、その一言ごとにお腹のなかがよじれるほどに感じてしまう)
(膣が、直腸が、侵入者をぎゅっ、ぎゅっと締めつけ、熱い分泌液をあふれさせて)
(思わず両手で恋人の肩を掴んで)
直さん、直さんが、好き、なの…っ……あ、直さんが…大好き…っ!
(うわ言のように告白を繰り返す、その目の前に、恋人の指が差し出される)
…っ…!
(たっぷりとため込んだ白濁に交じる愛液)
(ぽたり、と張り詰めた乳肉に滴り落ちれば、酸で焼かれたように身を震わせて)
や……ぁ…っ……意地悪……
(だが乳房の方は、乳輪から充血して膨らみ、乳首が卑猥なほどの高さで勃起する)
俺も津綺子が好きだよ。津綺子が、大好き…
……愛してるよ……
(両手で掴まれた肩をそのまま前のめりに倒して、恋人の顔との距離を縮め)
(近付いた耳元へ、今行われている行為のはしたなさとはかけ離れた、とびきりに優しく、甘く、熱い、とどめの一言を注ぎ込む)
そう、このおっぱいも、大好き…
こうして揉むのも…
(お互い蜜に濡れた指と乳房が触れ合い、いっぱいに拡げた手が豊かな膨らみを揉みしだく)
(立ち上がった乳首を指の間に掴まえて、その高さをしごき)
(ツマミを回すようにひねりを加えて、更に充血を促すように転がす)
(こちらからすがりつくように掴み、引き寄せる逞しい肩が、すっと向こうから近付いてきて)
(熱い吐息も、もっと熱い視線も一緒に近づいてくる)
(そして尚も熱い声で囁かれる、極めつけに熱い言葉)
んあっ……!
(それを聞いた瞬間、まるで根元から食いちぎってしまいそうなほどに菊穴が締まって)
あぁぁ…っ…ちくび…シコっちゃ……感じてしまう…
お尻に入れられて、ちくび、コリコリになってしまって…
(興奮のあまり目を潤ませながら、乳首から注ぎこまれる電流のような快感に身をよじる)
(乳肉を揉みしだかれれば、疼く乳腺を慰められ、その掌にはち切れそうなほどの弾力を伝えて)
直さん、愛してる、直さんでいっぱいにして…
お尻も、直さんの熱いのたくさん注ぎこんで……
全部、直さんのものにしてください……
(焦点が合わなくなるほど近くにある恋人の目を見つめながら)
(ほとんど唇をふれ合わさんばかりにして、精液をねだる)
く、あっ…津綺子、そんなに締めたら…ぁ…
ふ、ぁ…津綺子……
(根元をがっちりと食い絞められ、強烈な快感が背中をかけ上がり脳を直撃する)
(真っ白に霞がかかったような視界いっぱいに愛しい恋人の顔)
ん、ふ……ちゅ…
(お互いの唇がすぐ近くまで迫ったのに耐え切れなくて)
(夢中になってその桜色の唇に自分の同じ場所を重ねる)
(そのままためらうことなく舌をねじり込み、蹂躙するように激しく絡めあい)
あぁ…もう少し、もう少しだから…全部、津綺子にあげるから…一緒にイこう
んちゅっ……ンンっ…あふ、んん……
(さんざん泣き声を出した、その唇を恋人が塞ぐ)
(まるで唇に火をつけられたような、この世で一番美味な果物を押し付けられたかのような)
(熱く、甘く蕩ける感触)
(舌もまた、激しくこちらを凌辱する)
(その激しさが、そのまま彼の求める気持の強さを物語るようで)
(胸の中を熱く疼かせながら、舌を絡め合い、唾液を交換する)
(口の中にまで、恋人に開発された快感のポイントがあって)
(そこを刺激されるたびに、愛液をあふれさせ、直腸を蠕動させて……)
ん、直さん、私もう……イキっぱなし…で……あぅ…っ…
何度も、なんど…も……あぁ、っ、また……
(鮮やかなサンゴ色に勃起するクリトリスと、まくれあがるようにはみ出すラヴィアと)
(その間から間欠泉のように噴き出す愛液と)
(卑猥と言えばあまりにも卑猥な反応を見せながら、なおも昇り詰めて行って)
直さん…直さんが欲しいの……あついの、いっぱい、出、し、て……
【すまない、レスを書こうとしているけど、思考がまとまらない】
【強烈なスイマーさんの来襲で…】
【】なしで。
お疲れさまでした!
今日も一段と楽しませていただきました。
えーと…明日も大丈夫ですが、連日だと辛いですよね…
来週にしましょうか?
どうやら希望に添えたようで、嬉しいやら恥ずかしいやら
では日曜の…22時に避難所でいいかな?
もしかしたら、またこのくらいの時間までで凍結をお願いすることになるかもだけど
よろしくお願いします
日曜日の22時、了解です。
リミットは1時前後ということで。
じっくりと激甘な意地悪を堪能させていただきました。
明晩もよろしくお願いします
お疲れさまでした。おやすみなさいませ。
う…限界…
ではまた明日ノシ
【スレをお返しします
>>96 『こやつの言うことが本当だとしても、元へ戻る前に誰かがこの中を覗くようなことがあれば騒ぎが広がるかもしれんの』
『二、三時間であれば、他の教師がこの娘を探しに来ることもあるじゃろうて』
(下着姿で意識が戻っていないとなれば何かしらの犯罪に巻き込まれたと判断されるだろう)
(それで人が集まれば、偶然鏡をのぞき込んでしまう事故が起きる可能性もある)
『まあ小娘の方は、小僧がちゃんとやましい気持ちがない自信があれば問題なかろう』
(ここはたいした問題じゃないという判断なのか、完全に人ごとだった)
「……ちっ、わーたよ」
「あーあ、今までタダでやれてたのになぁ、先に写メとっておけばよかったぜ」
(鏡がなければ単なる一般人である男は、グチグチ言いながらも小屋の外へと出て行く)
(信用できるかどうかは怪しいが、少なくとも今時点ではこちらの指示には従っている)
* * *
(そして小屋の上空5メートルほどの位置で香坂美鈴の霊体を抱えた都はというと)
……あれが犯人?
解決したのかな?
それとも、二人ともやっつけられて出て行くところとか……。
(一度小屋から出てきた犯人がまた中へ戻り、しばらくしてどこかへ去っていくのは見えた)
(けれど中の様子はまったく分からないから、どうなったのか不安でたまらなくて)
(ギュッと先生の霊体を抱きしめる)
【こんな感じで、今日もよろしくお願いします】
ええーと……。
だ、大丈夫だと思いますよ。
都ちゃんも、説明すればわかってくれると思います……!
(ぐっ、と手を握り、お狐様にアピールするも、実際にやってみないとそれは自信がなかった)
ああ、よかった……。
あとは見張っていればいい感じ、かな……。
さて、先生を元に戻さないと。
(そういうと、ひょこっと天井から顔を出す。
そして、都ちゃんを見つけると手招きした)
【はい、こちらこそよろしくね】
>>136 あ、前山先輩!
(どの程度たったのか、10分か20分か、そんなにたっていないのか)
(時計がないから分からないけど、やっと天井から馨の顔が見えてホッとする)
ということは、さっきのは悪い人を追い払ってことなのかな。
(先生の霊体を抱えたまま、ゆっくりと降りていく)
(意識していなかったが、泳ぐような真似をしなくても移動できるようになっていた)
よかった、無事に解決したんですね。
(まだ霊体のままだから解決したのはほど遠いけど)
(解決する方向に向かっていると思い、天井から中へと入っていくが)
……!
せ、先生!?
(下着姿の香坂美鈴の体を見て目を丸くする)
前山先輩、これって……?
(そして説明を求めて馨の方を見る)
ちゃんと悪い人は追い払えたよ。
だから安心して。
って、ちょっと、すと、ストップ!
(都ちゃんに事情を説明する前に中を覗かれてしまったので、あちゃー、と呟いて)
ええと、ちゃんと説明するね。
あの男の人が使っていたのは、人間の魂を抜いてしまう鏡らしいんだ。
それを悪用して、その……先生を襲おうとしてたんだ。
お狐様と俺は、そのすんでの処で止めたわけ。
だから、俺は何もしてないからね。
(あくまで自分は何もしていない、とアピールしつつ、都ちゃんの目を見つめる)
ちなみに、何がこうしたのか、道具はわかったけども、戻る方法はわかってないんだ。
詳しくは、お狐様に聞いて。
>>138 魂を抜く鏡……ああ、それで。
(白雪姫に出てくる魔法の鏡みたいなものだろうか)
(都や馨が見た光、それは鏡の光と言うことなのか)
先生は無事、とは言い切れないか。
(下着はまだ残っているからその点は大丈夫なんだろうけど)
(でも学校の先生がこんな目にあったと知ると気分が悪くなってしまう)
先輩が何かしたとは思わないですって……。
(でも、先生の裸は見たんですよね、とは口にして言わなかったものの)
(無言で馨の目を見返して)
(先生の体の横におりていって、触ろうとするけれど手はすり抜けてしまう)
(霊体を重ねてみるけど、元に戻る様子はなかった)
『二三時間もすれば元に戻るようじゃ、しばらく待てば戻るじゃろう』
(狐火が都の近くへ近づいて説明する)
『どうやら邪な道具を配っている輩がおるらしい』
『しかも悪事に使いやすいような道具じゃから、もらった奴も悪事に使ってしまうと』
ひどいですね、それ。
悪魔かなんかでしょうか。
『わからんが、まぁ、似たようなものじゃろう』
『とりあえず、二三時間待ってみるしかあるまい、我の力だけではどうにもならん』
……ですって。
(それまでどうしましょう、と都は馨を見て)
えっと……そうだね、無事、とは言い切れないと思う。
もう少し早く来ていれば……こうはならなかったかもしれないけど。
(都ちゃんに目を見られると、思わず唇を噛んでしまう。
自分に責任の一端を感じつつ、ごめん、と頭を下げた)
……やっぱり戻らないのか……。
参ったなぁ……。
(苦い顔を浮かべつつ、首筋を掻く。
自分も先ほど戻らなかったが、やっぱりまだ無理なのか、と首を捻る)
ええ、このまま、俺らは戻るまで待つしかないですね。
俺らも、戻るまでどうにかするしかないと思うんだ。
それと、戻る方法が見つからないとわかった以上、もうひとつすることができた。
(そう言うと、ぴっと指を立てた)
お狐様、この鏡の処分をどうしましょうか。
いくら鏡が力を持っているとは言え、これを持っているのは危ないですしね。
誰かに相談することも必要でしょう。
都ちゃんは、こういうことを解決できそうな人、知らないかな?
>>140 そんなことないです、そんな寄り道とかしてたんじゃないし。
わたしだって一緒にいたんだから。
(保健室へ寄らなければ紅雲と合流できなかったし、元から何もかも分からなかったのだし)
『とりあえず、今のままでは触ることもできぬからな』
『体に戻れたら叩き壊すかじゃが、単純には割れぬかもしれぬし、呪ってくることも考えられるの』
(ただの便利な道具ではない以上、壊せても副作用がある可能性があるおうだ)
これをどうにかできそうな人……そうですね。
高等部の媛名先輩か、水鏡先輩かな?
媛名先輩なら預かって貰えるだろうし、不知火ならこうゆうのも壊せそうだし。
(この手の物に扱いが慣れていそうな人、そして対抗できそうな人の名前を挙げる)
(紫一久もどうにかできそうだが、紫は紫で悪いことに使ってしまいそうで)
んっ……そうか、叩き割ったときに帰ってくる可能性があるのか。
そしたら、すぐに割るってことはやめた方がいいね。
じゃあ、預かって、誰かに処理してもらおうか。
(ふむふむ、と都ちゃんが上げた名前に頷く。
媛名先輩は会ったことがあるが、水鏡先輩というのはまだ会ったことがなく、名前を聞いたことしかなかった。
とすると、媛名先輩に任せるのが一番かな、と頭の隅で考える)
……そしたら、俺がしばらく預かるよ。
それで、その二人のどちらかを見つけたら、その鏡を任せて処分してもらおう。
それがいいんじゃないかな。
(ね、と呟いてそれでいいかな、とお狐様に提案する)
>>142 『小僧が預かるのはよいが、あれはあまり手元には置いておかぬ方がよい代物じゃぞ』
(預かるのはいいとして、間近にあっても何か悪影響があるかもしれない、と)
(悪影響って、前山先輩がぐれるとか、なんてことを思いつつ)
なら、わたし、二人ともメアドを知ってますから、メールして相談しましょう。
きっとどちらか早く動ける方の先輩が預かるなり壊すなりしてくれるんじゃないかな。
戻れたらすぐメールします。
ああ、そうか、そうすればいい……かな。
(確かに、即座に連絡を取れる方がいいな、と考え、その提案を受け入れる)
じゃあ、鏡の問題はそれで解決。
あとは……どうやって戻るか、かなー……これ、本当に数時間で戻るのかな。
その間に、俺運ばれちゃったらどうしよう。
(先ほどから、自分の体が今どうなっているかわからず、思わずそわそわし始めてしまう)
あ……あと、先生、反応するかな。
魂の方だけど……。
>>144 時間からして、救急車で病院に運ばれちゃってもおかしくない時間ですよね。
戻ってもそのまま帰れればいいけど、念のため入院とかになっちゃったら大変。
その間、そこにある鏡がそのままになっちゃうってことだし。
(心配そうに隅に置かれた手鏡を見て)
『まだ大丈夫なはずじゃ、手鏡の呪力を強く受けて気を失っておるが、体との縁は切れておらぬ』
(馨の心配に答えて紅雲が答える)
【何か先輩の方で試したいことがなければ、時間をとばしちゃっていいでしょうか】
>>145 【うん、時間とか飛ばしちゃっておっけー】
ああ、よかった……。
じゃあまだ帰れるってことなんですね。
とりあえず……先生より俺らが先に目覚めないと、回収できないしなぁ。
あとは帰れる努力をしないといけない、ということぐらいかな。
とりあえず……まだ、救急車が来たような音はしてないから、まだ大丈夫かな。
さて……あとは、急ぐしかないかな。
(そう考えると、再び心が焦り始める)
>>146 先生は先生で、自分で目覚めて帰っちゃうかも。
本当は先にきてジャージを戻してあげたいけど。
きっと、目が覚めた時に驚いちゃうだろうし。
(都が前に異能の通り魔に襲われた時もそんな感じで)
(そう言えば似ているなぁ、と思って)
って、先輩先輩、先輩って結構せっかちさんですか?
二三時間待つしかないんだから、それまで急ぐ事なんてできないじゃないですか。
(本当なら深刻な状態だけど、馨の様子がおかしくてクスッと笑ってしまう)
* * *
(そして二時間ほどたったところで)
せ、先輩!
(突然二人の霊体が何かに引っ張られるように小屋の外に引きずり出される)
(そのさなか、先生の霊体が体に戻るのがちらっと見え)
ひゃぁぁぁっ!
(二人は学園の中から外へととんでもない速さで引っ張られ)
(とある病院に収容された自分たちの体に戻ることになった)
(入院とまではいかなかったものの、都はそのまま義母に引き取られて寮へ戻ることになり)
(馨はというと――)
【先輩がどんな扱いになるか分からないので、そこはお任せします】
【そのまま手鏡を引き取りに行くとこまで描写して貰えれば】
「――はい、大丈夫です。
検査の結果は全部出終わりましたから、帰る準備をして大丈夫ですよ」
ありがとうございましたー。
(馨は、診察室の扉を閉めた。
一日近く検査に時間を取ってしまったものの、それでもその日のうちに家へ戻ることができた。
一体何があったのか、医者でも説明できなかったみたいだが、過労だろう、ということで落ち着いた。
しばらくはクラスメイトも心配していたけれど、それも無事、済んだこととなった)
さて。
(そして翌日、あの事件があった小屋に、馨は一人でたたずんでいた。
小屋に残っているのは、焦げ跡だけ。
そこには狐火もなければ、服を脱がされた先生の姿もなかった。
無事に解決してよかったと思いつつ、小屋の隅にあった鏡を拾う)
さて……帰るか……。
(がちゃ、と小屋の錠の音がした)
【はい了解】
【で、こっちはこんな感じで〆っていうことで】
>>148 (病院から寮へと戻るタクシーの中で、都はメールを打つ)
To: 媛名先輩 ; 水鏡先輩
こんばんは、都です。
今日の昼間、中等部三年の前山先輩とともに、不思議な鏡を使う悪い人のせいで幽体離脱されちゃいました。
他にも初等部の先生が被害に遭ってます。
とりあえず元には戻れていて、前山先輩が悪い人を追い払って鏡を回収してるはずです。
紅雲くんがそのまま壊すのは危険だと言ってるので、先輩たちのどちらかで壊して貰えないでしょうか?
よろしくお願いします。
(これでよしっと)
(また困った顔されちゃいそうだけど、今回はわたしだってとばっちりだもん)
「みゃこ、お友達にメール?」
うん、心配してると思うから。
(同乗している義母に答えて、また今度はクラスメート向けにメールをしはじめる都だった)
【では、都はこんな感じで〆にします】
【なんか色々と扱いづらいネタをふってしまい、ごめんなさい】
>>149 【いやいやん、平気さー】
【幽体離脱なんかも楽しかったしね】
【長々とお相手してくれて、ありがとう】
【またよろしくねー】
【今度はちょっとネタを考えてくるからさ!】
【それじゃ、落ちまーす】
>>150 【こちらこそ連日渡りありがとうございました】
【次はもうちょっとやりやすいネタを考えますね】
【スレをお返しします】
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】髪は短め、癖毛が多少跳ね気味
瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長
【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る
【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死
【弱点】「不知火」持続時間は少しずつリミット増大中ではあるが制限もある
能力全開なら10分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても1時間程で霊的スタミナ切れを起こす
スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意
【備考】アマチュアボクシング部所属(現在自主休部中)、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活
不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある
現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75(後期型)を所持。
最近の事件の影響から「右手」の破壊力は増大、人程度の大きさまでなら「破壊」することが可能に
ただし「右手」の能力を発動すると硬直の隙が出来るのは相変わらず
【プロフ貼り落ちです】
【お邪魔しますっ、待機ですプロフは>3でありますっ】
【ふむ、誰かがお呼びの声がするので一旦失礼しますっ!!】
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−87
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした大和撫子
【能力】電気を起こし、放つことができる。
稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【希望】バトル 日常ロール エロール※・グロ展開は要相談 バトル以外は多少の確定はOK
【NG】相談なしのエロール・グロ:ROMの方への警告も含めまして事前のご相談をお願いします
過度の確定:特にこちらの考えや反応までを強制的に決められるのはNGとさせてください
【ロール】 一行20〜40字で15〜30行前後 7〜15分ほど 日常動作レベルの軽度の確定あり
背後があまりにも馬鹿なので長文レスが書けません…
置きレスもできますので長文でやりたい方、お時間のない方もお気軽にお申し出ください
【備考】高等部2年。陸上部のエース。ハイジャンプの学生記録を持っている。
一見淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートとしても知られているが、
素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。
*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・武道家である祖父と叔父に迫水の能力と退魔のことを知られて
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。
※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります
【迫水直先輩をお待ちしています】
>>129 ん、んん…ふ、ぅ……
(唇を重ねる行為は、いつしか口内粘膜で交接するような濃度へ達して)
(口に溢れる唾液は舌を動かす度に、クチャッと粘っこい音を立て)
(密着した部位で、その舌も唾液も、恋人の全てを貪る)
あっ…また…津綺子、熱い…
(噴き出す蜜を下腹部に浴び、腸の蠕動に敏感なエラを掻き毟られ、根元をキツく絞められ)
(背中をゾクゾクと震わせながら、かすれた声で呻く)
(二人の分泌した粘液は互いの繋がる部分だけでは足りず、シーツまで見る影もなく汚して)
くっ…待たせたね…俺も、イ、…津綺子の、中…はぁ…
出すよ、全部、受け止めてっ!
う、ぁぁ…つきこ…っ!!
(限界まで一息で駆け上がり、恋人の腸内に精を迸らせると)
(雄液は勢いよく壁にぶつかり弾け、襞を白く塗装して、やがて染み渡っていく)
【同じく解凍にスレ(以下略】
【改めてこんばんは。今夜はこんな感じから】
【では、よろしくお願いします(ぺこりと一礼)】
んっ…あうっ……あ、あぁ、ただしさ……んっ…
(青年の逞しい肩を掴む指に力が入り、その皮膚を破る)
(だがそれは、見る間にふさがっていくはずだが、無意識のうちに爪を立てている今は、その様子を見ることもない)
ごめん…なさ……いっ……あ、止まらない…の……あぁっ…
イクの、何度も、イッちゃうの…止まらないの……
(腸管は柔らかくすさまじい吸引力を加えて恋人を吸い上げる)
(その中に埋まるものが、一際固く太り、目の前の青年の声が切羽詰まってかすれる)
直さんっ……あ、すごい、直さんのが……!
(腰が砕けるような衝撃の後、熱い刺激が広がって行って)
あ、直さ…んっ……たくさん、でてる……熱いの…が……
(花園が空しい内部を締め上げようと痙攣し、尚も淫液を吹き出して)
(全身ぴーん、と硬直したあと、不意に力が抜ける)
う……あぁ……
(膝ががくがくする。どこにも力が入らず、ぐたりとベッドに横たわるばかりで)
【最初からクライマックス!ですね】
【こんやもよろしくお願いいたします】
(ビクッビクッとしゃくり上げ、その度に精を打ち出し)
(いつまでも滾り続けていると思われた肉杭が萎えはじめて)
…はぁ……はぁ…ん、んんっ!
(瞬間、強い吸引うけて名残が絞り出され、萎えかけの茎が空砲を放つ)
(整えていた息が再び途切れ乱れ、唐突な絶頂に背を反らせ、頭蓋の中身が焼き切れそうなほどの火花を瞼の内側に見る)
く…ぅ…あ、ぅん…
(ズルリ、と腸内から萎んだ己を引き抜いていく)
(すっかりと柔らかくなったカリが恋人の菊の皺を延ばしながらゆっくりとくぐり抜けて…)
あふっ、あうぅ…ん……直さん……元気良すぎますぅ……
(体の中で、釣りあげたばかりの魚が跳ねるように、ピンピンと跳ねている肉棒に)
(奥深いところをかき回され続けて、快感の残滓がいつまでも長引いて)
(壊れた人形のように横たわるこちらの中から)
(恋人の肉体が引き出されて行く)
あ……ん…いっちゃいや……
(うわ言のように、貪欲なことを言ってしまう。どう考えてもそれはもう無理なのだが)
(代わりに、その厚い胸板を抱きしめようと、力の入りきらない腕を恋人の背に伸ばす)
直さん……直さんはいつも私のそばにいて…
私を…一人にしないで……
(夢の中で語るように、夜明け前に胸をいっぱいにしていた不安を語る)
(抜け落ちる寸前に発せられた、なんとも魅力的な、それでいて欲深く淫らな要求)
(とは言え、幾度も果てた後では復活はしばらく先の事。いつまでも恋人の中に納めたままではいられる訳もなく)
(最後まで残っていた先端部分が狭い門を抜け、ブラリと少々だらしなく頭を垂れる)
(差し延べられた腕に迎えられて、恋人の胸へと体を沈め)
(本来なら蕩けた声で幸せを囁くはずの恋人が、消えそうなほどに小さく、不安を訴えてくる)
大丈夫…ずっと君の側にいるよ。津綺子を一人ぼっちなんかにするもんか
何かあったら、いつだって呼んでくれて構わない
それにこの家の扉は、君に対していつでも開かれているよ
(不安に震えているようにも見える恋人の頭部を胸の中心に抱き寄せ、自分の心音を聞かせながら)
(その指にできる限りの優しさを込め、慰めるように髪を撫でる)
(体内から引き抜かれた男性は、もう力尽きて柔らかくしなびている)
(それがまた愛しく、手を伸ばして愛撫したい、と思っても、手に力が入らない)
(そんなことをされたら、当の恋人の方は辛いのかも知れないけれど)
(その厚い胸の中に包み込まれて、激しく打っていた心拍が鎮まっていくのを聞きながら)
(同時に、優しい声が力強くこちらの不安をかき消すのを聞く)
ありがとう……
お姉さまは、私を置いて行ってしまった……
兄さんも、みんな、私の大切な人は私を置いて行ってしまう。
(その心音が聞こえる辺りに頬ずりしながら)
いつもあなたの胸にこうして抱きしめられて
危険からかばってくださったり、辛いときには慰めてくださったり……
こうしていると、もう苦しいことも恐ろしいこともなくなってしまうようです。
直さんがいて下さるから……
(そうか、と心の中で頷く。彼女が「肉親」を失うのは二度目だったのだな、と)
(何の前触れもなく突然に、大切な人を失うのはどんなに苦しいのだろうか)
(経験のない者には分かり得ない苦しみを、それも二回。その深い悲しみと、三度目を経験することへの不安は想像を遥かに越える)
あぁ、俺は君の側にずっといる。どんな時もね
君が求めるならすぐに駆けつけよう--求めなくても駆けつけるかもしれないけどね
(わざと軽めの口調でおどけて見せる。その裏側では…)
(ズキリと胸の奥が痛む。津綺子本人は覚えていないが)
(一度だけ、彼女が自分を求めた時に側にいれなかったことがあって、その時の傷跡は未だに消えないままなのだ)
もう陸上も学校も辞めて、ずっとあなたのそばにいられたら、って思うこともあります。
本当に私に必要なのは、直さんだけだから…
でも、今フィールドを去ることは一生私の心の傷になる。
だから直さんが励ましてくださったように、まだ頑張ってハイジャンを続けていける。
今、家を出てしまったら、両親に子どもを二人までも失わせてしまうことになる。
だからまだ、あなたに支えられながら家族と一緒にいる……
(彼の心をよぎった痛みには気づかない)
(ただ、愛され、甘やかされる幸せを満喫するばかりで)
(夜明けの光の中で、清潔な青年の汗のにおいと……)
(二人が交わった証を感じながら、不安が溶けて行くのを感じている)
(その不安は、どんなに小さくなっても決してなくならないのだが)
それでいいんだ…
津綺子がどれだけ俺を思っていてくれてるか、俺は知ってる
それに、バーに向かっている津綺子や、君の家族と過ごしている津綺子を見るのも、俺は好きなんだ
だから、俺のためにも、いつまでも今のままの君でいて欲しいな
(心の痛みを押し隠し、目の前の恋人を思い切り甘やかす)
エッチな津綺子を見るのが一番好き、かな?
(髪を頬を撫で、額に口付けて、そんな軽口を聞かせたりして)
(心の中に沈む不安と言う名の氷をできるだけ小さく溶かしていく)
【レス消しちゃいましたっ】
【書き直すので少々お待ち下さい】
【リミット近くになって、ごめんなさい…】
軽口っていうか
お前はエロさえできればいいだけだろ
格好つけんなよガッツキが
【まぁまぁ…慌てず騒がずゆっくりと】
【大丈夫。25時はリミット(仮)って感じだから】
ありがとう
(再び口にする言葉は、本当に心から洩れる思いそのもの)
(彼に向ける愛、感謝、尊敬は、どれほど語っても語りきれず)
いつか私も、直さんのご家族に紹介していただけるように頑張ります。
あなたの周りの人すべてに、この気持を祝福してもらえたら
本当にうれしい……
(自分の周りの人が、はたしてこの関係を祝福してくれる可と言えば)
(少し複雑な気持になる)
(少なくとも、霧原朱音は彼を嫌っている──)
…!…
(エッチな、と聞くと一気に赤面して、ぎゅっと彼の胸に体を押し付ける)
も…う…っ!
(彼への欲望もまた、限りなく湧き上がるもので……)
【おそくなってごめんなさい…】
そう、だね…いつか必ず…機会があれば、絶対に
(自分の両親はその手のことにはオープンだし、津綺子との交際の報告に関してはほとんど不安はない。)
(精々が「キチンと誠実な態度でお付き合いしなさい」と釘を刺されるくらいか)
(それはおいても津綺子は非の打ち所がない女性だと思っているから)
うちの家族なら大丈夫。きっと津綺子を気に入ってくれるよ
「女の子が欲しかった」なんて言ってた時期もあったしね
だから、大丈夫
(ただ、関係の全てを話す訳にはいかないことは少々心苦しい)
(特に二人並んで夜の街を往くことに関しては、絶対に話すことはできないから)
いつも言ってるだろ…どんな津綺子も大好きだよって
エッチな津綺子だけじゃない、どんな津綺子も一番好き、だよ
(照れた様子で胸に埋まる恋人の頭を撫でながら、甘い甘い言葉を振り掛ける)
(それは津綺子を喜ばせるためのお世辞などではなく、正直な自分の気持ちで)
【いやいや、どうってことなく】
【そろそろ〆かな…と思う訳だけど…刀の件、入れられなかったな…と】
【少しその点に触れてみるのでも構わないよ】
【確かにいつもの展開的にはもう締めですが】
【申し訳ありません、もう一回だけ凍結させていただいて、刀の件までロールさせていただきたいのですが…】
【お忙しいのでしたら、そのエピは丸ごと別の時にお願いすることにしますので】
【その場合には明日にでも、置きで〆レスを入れておきます】
【ととっ…リロミスリロミス】
【では今夜はここで凍結にしよう。解凍は…えぇと、火曜22時半でどうかな?】
【で、刀エピへの話題転換に小ネタを考えてあったりしてだね】
【解凍の際に、こちらからはじめさせてもらえれば
>>170の後半部分って感じでレスを作っておくけど…】
【少々変則的ではあるけど、どうだろうか?】
【】なしで
ネタがあるのでしたら、ぜひ乗っからせてくださいませ!
8日22時からでこちらも大丈夫です。
ずいぶんリミットを超えてしまいましたが、大丈夫ですか?
今日は私もこれにて失礼します。
今日もたくさん楽しませていただきました。ありがとうございました。
おやすみなさいませ。
では火曜22時半に
こちらから解凍はじめるようにレスを作っておくよ
俺もこのレスでおやすみだ
今日もありがとう&お疲れ様
また遊んで下さいませね
おやすみなさい
【スレをお返しします】
そりゃ刀なんぞ茶番でしかないもんな
ひたすら猿みたいに発情するしか能がないから
どうせ取ってつけたような寒いネタなんだろw
技量もないくせに大風呂敷広げるなよ
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】全体的に髪はショートだがアホ毛があり、もみ上げが長い。童顔。
基本的に仏頂面でツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
能力と組み合わせ弾丸の貫通力の向上や、弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』+S&W M38
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。以前は家族を溺愛し、また家族に溺愛された純粋無垢な子供であった。
しかし去年の夏に、異形の襲撃により家も家族も失ってしまう。
それから警察官であった父のもう一つの仕事、異形狩りを知り
復讐のためそれを受け継ぎ、訓練を受け『ガンスリンガー』のコードネームを得た。
だが様々な出会いから、大切なのは復讐でなく、同じことを
繰り返させないこととし、また孤児院の似たような境遇の子供達に
会うことで、改めて誰かを守ることへの大切さを自己確認した。
そのおかげかほんの少しだけ、表情が大人びた。
紫 一久とは組織的に協力関係、紅裂 拓兎とは類似した過去を持ち、
その心を理解しながらも、罪は許せず、断罪をすると誓った。
自分の心の支えである久遠ゆりかを姉と慕い、恋心を抱いている。
アンジェラ・トルーマンとは同じ公僕として組織的に協力関係にあり、
須佐乃水琴とは警察に雇われる立場であるため、間接的な同僚。
また媛名葵も組織的に協力関係であり、彼女個人に対しては強い信頼がある。
絵師さんに、僕の絵を描いて頂きました。
http://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=493&type=jpg http://www.100gazou.com/sinzou/bbsdata/img/498.png 【
>>1さん、スレ立て乙でした。プロフ投下しつつ、しばし待機しますね】
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
異形時:↑+頭に、前に突き出た一対の白い角。背に蝙蝠のような二枚の翼。背中の中ほどまで伸びた髪。
本来の姿(不完全):漆黒の巨大な四足獣、霧や影のような見た目。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感に察知する。
【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)
【備考】過去に喰った少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
因みに、頭が弱く補修・再試常連。
水鏡恭弥との戦闘において著しく損傷した影響でリミッターが外れたため、一定の損傷を受けると不完全ながら本来の姿になることがある。
この際、いろはの意識は無く記憶も残らない。また、この姿に自由になれるわけでもない。
【プロフ投下ー!お相手お願いしたいんだけどどうかな?】
【こんばんは、、お久しぶりです、黒上先輩。もちろん宜しくお願いしますね】
【では、シチュはどうしましょうか。こちらがパッと思いつくのは、
先輩が人を襲う場面に遭遇したことによる対立か】
【もしくは外で先輩と遭遇した時に、襲いかかってきた異形を
僕が一人で倒して、先輩がそれにたいしてどう考えるのか、とかでしょうか】
【先輩にご希望のシチュがありましたら、遠慮なく仰って下さい】
【むっふふふ、久しぶりだね晶!こっちこそよろしくだよー】
【どっちも魅力的な感じ……悩むねー。】
【2は難しそう………むむぅ、仕方無い…1で!】
【書き出しはこっちからのほうがいいのかな?】
【はい、了解しました。それでは書き出し、お願いできますか?】
【ん、それじゃちょろんっと待っててねー】
(そこは山の中にある公園。緑が豊富な景色の中に、似つかわしくない紅が一つ二つ。)
(転がっているのは無数の肉片。そして10代後半の少女が二人。)
(その表情を恐怖に歪め、見つめる相手は幼い身体をした少女。)
(小さな顔の小さな口で肉片を噛み、嚥下して)
(ゆっくりと、静かに歩を進めつつ、右手を横合いに振りぬき血を払う。)
………手応え無いなぁ、もっとあたしを楽しませてよ。
つまんない遊びなんて、する意味無いじゃん。
(角が月光を鈍く反射して。翼を大きく広げて拳を二、三度握っては開く。)
(黒上いろはは、今夜も玩具遊びを楽しんでいた。)
【ぐぐぅ…ブランクがここまで……こんなとこでどうかな。】
【一応、服装は血で染まりきった古い制服。もう異形化はしてるって状況ね?】
【っそれじゃ、改めてよろしくっ!】
(血の匂いがする。それも、自分にも分かるぐらい相当濃いものだ)
(それに気付いた瞬間、ケースからすぐに二丁の拳銃を取り出し、走り出す。
山の中だけに悪路が災いし、いつものようにケースの上に乗ることはできない)
(嫌な予感が胸を刺す。絶望的な光景を幻視する。
それでも微かな希望を抱いて、少年、兵部 晶は駆けていった)
(そうして、それは見えた。そこら中に散らばっているもの、
かって人間だったそれ。いや、生存者はまだいた、二人か)
(――――違う。生存者、ではない。一人いるにはいるが、
それも今すぐに肉片の後を追うことになりそうだ。もう一人、
一人と数えていいのか分からない。それには、人に有らざる角と翼が生えていたのだから)
―――――――――。
『ジャキッ』『ガァン、ガァンッ!』
(それを理解した瞬間、自分がどうすべきかは明確に分かった。
相手の姿もよく見ないまま、人型の異形の頭と心臓に照準を合わせ。二発ずつ、引き金を引いた)
【いえ、遅レスなのは僕もですし。それに僕は、今夜はリミットが長いので】
【先輩が眠たくなったら、いつでも仰って下さいね。それでは、よろしくお願いします】
(地を這って必死に逃げようとする女を、じっくり追い詰めるようにして歩を進め続ける。)
(どうしてくれようか、普通に四肢を一つずつ引き千切って苦痛の叫びを聞こうか。)
(それを肴に血肉を喰らう………考えただけで身が震える。)
(しかして、その思考は中断させられることとなる。)
(俄かに動く気配。そして焦げ臭い匂い。咄嗟に姿勢を落として横っ飛び。)
…また、邪魔するやつがいるわけ……?
(――――一回転して、そのまま両足で大きく地面を蹴って強引に方向転換)
(無粋な闖入者めがけ、腰まで伸びる艶の無い黒い髪が舞うのも気にせず、右拳を振り抜いた。)
いい加減、あたしの邪魔をするのはやめてほしいな……。
こっちは退屈だし、お腹減ってるしで大変なのに!
(イラつきを隠せず、前髪をかきあげる。月光と電灯の下に晒されたその顔は、)
(少年の記憶力がよければ見覚えがあるものであっただろう。)
【ん、了解だよー!多分、あたしのほうが先に音をあげるだろうし(←)】
(回避される、素早い。敏捷性に優れた異形か?)
(方向転換、こちらへと即座に向かってくる。遠距離は不利と
判断したのか、あるいは直情径行のある異形か?)
(腰を落とし、予想される攻撃から射線を逸らそうとする。
同時に背後のケースの車輪を『回転』、自分の背中を
カタパルト代わりにし、軽く頑丈な特殊素材で作られたそれを打ち出した)
『ゴッ』
ぐう………っ……!
(鈍い音が鳴った。交差気味に衝突したケースと拳はぶつかり合い、
晶の軽い体がケースごと後ろに引きずられる。斜めから拳を逸らそう
としたにも関わらず、これだけのパワー。直撃すれば、一溜まりもあるまい)
(姿勢をすぐに直し、再び銃口を構える。距離を、可能な限り距離を取ら―――)
黒上……先輩……?
(前髪をかき上げたそいつの顔に、よく似た知人の名前が口を出た。
本当に、よく似ている。いや、そんなはずはない。彼女は人間だ)
(誰、それ、と目の前の異形は言うに違いない。全く、こんな偶然もあるものだ)
(そう思う少年は知らずの内に、グリップを握る力が増していた)
【ご、ごめん晶。ちょっと予想以上に眠気の侵攻が早いよぅ…】
【情けないんだけど凍結お願いできるかな?】
【あたしは明日と明後日くらいなら8時か9時かぐらいに来れるけど…】
【晶の都合はどうなってる?……って確認する前にもう瞼が…】
【ごめんだけど先に落ちるね、明日の朝にでも確認しとくから!】
【それじゃ、お相手ありがとねー!おやすみっ!】
【了解しました。いえ、何も問題ありませんよ?】
【でしたら明日、8日の夜8時以降でいかがでしょうか。
お互いに変更のある時は、避難所にでも記しておきましょう】
【ではまた明日、お会いしましょう。今夜はありがとうございました、
黒上先輩。ゆっくりと、お休みになられて下さいね?】
【それではお邪魔しました。スレをお返ししますね】
【黒上先輩とのロールに、スレをお借りしますね。それでは今夜も、よろしくお願いします】
【それじゃあ、レス作るからちょっと待っててねー】
(初撃は防御。回避を選択しなかったのは身体能力が低いからか…?)
(硬い感触を伝えてくるケースを見つめ、また拳を開閉して。)
(イラついた顔で睨み、殺気を強める。威圧をかけて、相手の戦意を殺ぐ為に。)
(しかし、少年は驚愕している。間違いない、自分の名前を呟いて。)
んー…?あたしの名前知ってるの?
(逆にこちらはやや呆けたような表情を返す。)
(誰だろう、記憶の片隅にある存在を突っつきだすために、犬が匂いを嗅ぐように)
(何かを判別するように、二度三度嗅いだ。)
あぁ……確か、晶だっけ?ひょうぶ、あきら。
久しぶりー、こんなところで会うなんて面白いこともあるね。
(気さくに話しかけた。それは本当に下級生に話しかける上級生のようで。)
(けれど、すぐさま眼の笑ってない笑顔を向けて。)
……それで、晶は「あたしの邪魔をする人」なの?
だったら――――
(会話をしている二人の背後では、少女がやっとの思いで立ち上がり)
(よろめきながらも走り去ろうとしているところで。)
(地面に落ちていた――恐らく相手が使っていたであろう――ナイフを徐に拾い上げて、)
(横合いに投げて。それが少女の右足に深々と突き刺さって。)
――こんな風に、しちゃうかもよ?
【こんな感じで!】
【それじゃあ今日もよろしくね!それに改めて時間かかっちゃってごめん。】
(そんな甘い幻想は、一瞬にしてかき消された。自分の名前を呼ぶ
その異形は、確かにあの時屋上で出会った、無邪気な笑みを浮かべていた彼女で)
(けれど返り血を浴びた今の笑顔は、あの時とは微妙に違っていた。
何よりその角が、その翼が。現実を、強烈に叩きつける)
なん、で………!
(あの自分への、人間への親しげな態度は偽りだったのか?
己が異形を狩るものだと知らなかったから、見逃したのか?)
(だとしたら、彼女は異形狩りのみを殺す異形?
いや、待て。何らかの、精神感応系の異形に乗っ取られた可能性は―――)
………っ!
(鋭い速度でナイフが投擲される。吹き出る赤。あがる悲鳴)
(冷たく唇の端を釣り上げながら、それをこともなげにしでかした少女を見て、
フッと心の中が凍てつくのを感じた。殺さない理由を模索していた情は消え)
(射抜くような瞳で、いろはを冷徹に見据える)
いや。お前は、知らない。
(感情を感じさせない抑揚に乏しい声とともに、銃口が動いた。
一方の銃を正面に、もう片方の銃を交差させ真横に)
(吐き出される鉛弾。真っ直ぐに少女へ向けて飛ぶそれと
直角に交わる軌道を描くように、別の弾丸が異形を狙う)
【いえ、それはお互い言いっこなしですから。
では今夜も、リミットが迫りましたら忌憚なく仰って下さいね】
さて、何でだろ? 正解はあたしがやりたいから!
玩具探しなの、玩具探し。あたしが楽しむための、玩具を探すの!
(興奮した様子で、身振りを加えながら喋る。)
(それは正に子供そのもの。相手へと自分の欲や我侭な想いをぶつける。)
向こうから攻撃してくるからいけないんだよ。
今日は人間の肉の気分じゃなかったのに。
なのに、あいつらがあたしにちょっかい出してくるから。
だから遊んであげたの。めんどくさいけど。鬱陶しいけど。
(その幼い顔は、それに似つかわしくない笑みを浮かべて。)
(後ろでうめき声をあげている少女の反応を眺め、ゾクゾクと背筋を恍惚に震わせて。)
………知らない?
(何が、と問う前に銃が構えられる。考えるより身体が勝手に動く。)
(しかし流石に回避行動が遅い。一発の銃弾は回避できたがもう一発は右肩を穿つ。)
(それにより体勢を崩すが、左手を地面につけてバネの要領で身体を跳ね上げ、両翼を奮って)
(即座に両者の勢いを詰める。)
やるじゃない、晶!そんな見た目してるのに。
あんたなら充分玩具になる!遊ぼう、遊ぼうよ!
(その速度のままに、肩から体当たりをしかける。)
(相手が銃を使うというのなら、近距離戦は得意ではない。そう判断しているが故の行動であった。)
化け物は淘汰するのが、人間の摂理だ。黙って殺されていればいいものを。
(肩を抉る弾丸。姿勢が崩れる。追い討ちを――――)
(その状態から、異形は地面に手を付き、体を空へと跳ばした。
即座に拳銃の狙いを追尾させ、しかし月を背後に、薄い翼をはためかせるいろは)
僕は、お前を知らない。だから、僕の名前を呼ぶな。
(距離が詰まる。突進、これはケースを飛ばす『ペザンテ』でも
撃ち落とせない。即座に体をひねり、回避しようとする)
(しかし、早い。恐らく完全に肉弾戦向けの異形だ。
右肩から先に食らったその一撃に、右腕がもぎ取れるかのような痛みを覚える)
(弾き飛ばされる銀色の銃。回収は諦めたらしく、小柄な体は遊具の影に隠れた)
(早く、強い一撃。だが、それは全て直線的なもの。
特殊な能力などはないのだろう。ならば、問題はない)
(影からジャングルジムへと移動しながら、再び異形へと発砲する。
精密に放たれたそれは、その隙間を縫っていろはへと向かってきた)
化け物だなんて人間は言うけどさ。
あたしたちからすると、あんたたちのほうが化け物だよ。
(玩具遊びを楽しんでいるだけなのに。空腹を満たしているだけなのに。)
(自分たちだけ豚や牛や鶏を殺していて、非難されないのに。)
(そんな不平や不満が心中に溜まっていく。)
嘘つき。さっきあんたはあたしの名前を言ったじゃない。黒上先輩って。
黒上いろは。あたしの名前。今、呼んだじゃない。嘘は嫌いだよ晶!
(攻撃はまたも成功。小柄な身体が吹き飛ぶ。手に握っていた銃が飛んでいくのも気にせず)
(相手を眼で追いかける。どうやら飛ばされたまま、隠れたようだ。)
あははっ!どうしたの?本気を出して遊んでよ!
もしかしてそれが本気だったり?だったら期待はずれだから、もう死んでいいよ!
(優位な状況での、油断。幼い思考回路をしているが故の欠点。)
(相手を過小に評価し、自分が勝利することに確信を持って)
(しかし、意外な方角からの気配はその自信をぐらつかせた。)
…ぐ…あ―――あああああああああッ!!
(瞬時に視点を移動させたときには銃弾はもう発射されていて。)
(およそありえないコース飛来するソレは自分の左翼に穴を開ける。)
(他の部位より少し脆い翼へのダメージ。それは少女の勢いにも打撃を与えた。)
(痛みが吹き出る中で、けれど少女はそのまま少年へと飛び掛った。)
(片翼だけでも使用して、思い切り地面を蹴ってジャングルジムを一気に飛び越す。)
(電灯の明かりを背にして目晦ましに利用する。そして拳を顔に叩きつけるために左肩を振りかぶって。)
【ごめん晶。ちょっと長引きそうな電話がかかってきたの。】
【ちょっと悪いんだけど、今夜はここまででお願いできるかな?】
そうだろうな。異形と人間は分かり合えない、永遠に。
(鉛色の牙が、少女の体を貫く。翼への攻撃に、幼い声が
甲高い悲鳴をあげ、静かな夜の山に響いていった)
(効果あり。先ほどの肩への弾丸と違い、ダメージはあったようだ。
弱点と見ていいだろう。あの角もそうかもしれない。次の狙いを付け)
(―――――唐突に。怒りを露わにした少女が、飛びかかってくる。やはり、単調)
お前は化け物、それだけだ。
(ジャングルジムを飛びこしたいろは。恐らく片翼で角度を変え、
そのままそばにいるこちらに攻撃してくるつもりだろう)
(その手負いの状態で、機敏な挙動ができるとは思わない。
その軌跡に銃口を合わせ続け、突進してきた瞬間に引き金を引けばいい。
片手を掲げ、自分の頭上をも超えた異形を追い、体を反転させ――――)
――――ッ?!
(白に染まる視界。人工的な、電灯の光。それが少女の体を包み込む)
(見えない。そう判断した瞬間、トリガーを引く。命中したかは、分からない)
(そしてすぐさま拳銃を手のひらで、回転。手首を守るように
構え、両手を交差させ防御の態勢を――――)
『ガキィンッ!』『ガシャアッ!』
がっ……はっ…………!
(気付いた時には吹き飛ばされ、背後のジャングルジムに
ケースごと叩きつけられていた。歪む銃身。肉が裂け、血が吹き出、左腕に走る激痛)
(これはもう使えない。痛みの残る右腕は、動けるか。相手の姿を探しながら、
油の切れたロボットのような動きで、深紅の箱に左手を伸ばした)
>>196 【申し訳ありません、気付くのが遅れてしまいました。
はい、問題ありません。僕は、明日の10時以降なら再開できると思います】
【こっちもそれぐらいでオッケーだよー】
【それじゃ、あたしは先に落ちー。今夜もお相手ありがとねー!】
【ではまた明日、お会いしましょうね。お疲れ様でした、黒上先輩】
【これにて僕も落ちます。お邪魔しました。ノシ】
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 ・無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
制限時間は3〜5秒ほど。
・不可避の直感
能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。
【武器】 切姫(きりひめ) …… 破魔効果のある小太刀。貰い物。
夜逆(やさか) …… 無銘の短剣。ただしひたすらに頑丈。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
性格はテンプレ的な熱血漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。
短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。
【プロフ投下と同時に、しばらく待機してみるぜー】
【誰でも気軽に声をかけてくださいなっと】
【待機解除。スレをお返しするぜー】
【ロールにスレッドをお借りいたします】
【と、いうことで――書き出し待ち、で宜しいのでしょうか。ともかく、ごゆっくりと、と】
【再び、スレをお借りしやすぜ】
さて、真逆、こんなにスムーズに標的が見つかるとは……。
こりゃ、幸先がいいや。ふふふ、今、おみくじを引けば、大吉間違いなしに違いねぇ。
(ビルの屋上から地上を見下ろす。ぼさぼさに伸びた茶髪を撫でながら、ふ、と笑みを浮かべる)
先に先行していた弓のお嬢ちゃんには悪いが、たまには私もいいところを取りたいもんでねぇ。
それに、あのお嬢ちゃんなら、有無を言わさず襲い掛かるだろうし……ふふ、いい機会だ。
少しばかり、余興を愉しませて頂きやしょう―――。
(細められた双眸に映し出されるは、異形の者たちと戦う少女の姿。
彼女の姿を認めれば、笑みを浮かべて、ビルの柵に乗っかり、地上へとそのまま飛び降りた)
(地上にふわりと降り立つと、穏やかに微笑みながら辺りを見渡す)
おやおや、どいつも凶悪そうな面構えをしていらっしゃる。
こんな異形を相手取るなんて、ふふ…昔(いま)の狗のお嬢ちゃんもなかなか元気なことだ。
さて、たまにはこんな余興もよろしいでしょう。手伝わせて頂きますよ、狗のお嬢ちゃん。
――【三千世界】が『札蒐集(カードコレクター)』、鳳時雨。
我が興味にて、貴女に助力致しますよ。
(くすりと笑みを浮かべると、懐からカードのようなものを取り出して)
あぁ、この場合、『はじめまして』と言うべきでしたねぇ。
ついつい、貴女とは初見だということを、忘れてしまう……いけやせんねぇ。
【ということで、よろしくお願いしますぜ。リミットは…2時ちょい過ぎになるでしょうけど】
>>204 (真ん中に穴のあいた金属製の円盤の外側に刃が付けられているその武器の名は乾坤圏―――
まあ、いわば彼女が使う小型チャクラムと同種。環状の刃に持ち手をつけた、斬撃武器。
それを現代用に改良して、持ち運びやすくしたもの――それが、異形の首を裂く)
―――――。
(そして、上から降ってきた気配に次は狙いを定め、片手をあげた)
(上に何かいた?しかし、自分には気配が感じ取れなかった……不覚だ、とそんなことを思って
狙うは首、と右手の圏を構え直した、ところで耳に入ってきたその声に、片手の動きがピタリと止まる)
……私、貴方に狗呼ばわりされるような覚えはありません。
(自分たちを取り囲む異形の輪のなかに、ふわりと軽やかに舞いおりた男)
(じ、と黒色の瞳で彼を見つめるが、その言葉と同様に表情は読むことが出来ない。
手伝わせていただく、とは言っているが、異能者か――否、自分を「狗」と呼ぶのは夜の人間に決まっている。
それも、自分のことを深凪八席と知っていてかつ、自分の当主への心酔を知っている類の夜の人間だ)
さんぜん、せかい……、かーど、これくた―――?
(聞き覚えのない組織名と通り名)
(どこかの新興派だろうか、と僅かに眉をひそめて記憶を洗い直してみるのだがやはり思い出せない。
しかも、目の前の「鳳時雨」にとってはまるで自分は顔なじみのようなセリフが続く。
―――解せない。そんな感情をありありと黒色の瞳に滲ませて男を静かに睨みつけていたのだが)
初めまして、三千世界の札蒐集(カードコレクター)様。
新手の詐欺か古い手のナンパかは存じ上げませんが、貴方のお話を聞くのは――、
(痺れをきらしたのか、自分たちを取り囲んでいる異形の一匹が後ろから飛びかかってくる。
左手に持っているもう一つの圏を後ろに向けて投擲――、ブーメランのように飛んでいく刃が低級異形の首を狩り……)
―――片づけてからでも、構いませんか?
(それを皮きりに、まわりの異形が一斉に動いた)
【リミット了解。いつなりとも申し出ていただけますれば、承ります】
【あと、私の方は――、凍結再開が一番早くて明日の夜か、金曜の14時以降か夜になるかと】
【どちらかなら事前にいっていただければ空けられます。土日はまだ不明、です】
>>206 ―――10年後の世界から来た、と言えば分かりやすかね?
はっはっはっ…これは失礼を。貴女と知れば、ついつい、そう呼んでしまうんでさ。
えぇ、話は後からにしましょう。まずは―――、この賭博(しあい)に勝ってからですかねぇ。
(カードを中空に放り投げると、発光し、カードは小太刀の形になる。そう、彼女も見覚えのある)
さぁ、偽『切姫』――、参りますぜ。
(やすやすと、その男はまるで以前から自分の得物であるかのように、手の中で操り、
ゆっくりと異形の元へと歩み寄る。下駄の音をからころと真夜中の闇に響かせながら)
―――さあ、賭けるはお互いの命。これほど面白い賭博が他にありましょうか?
もっとも――――……、
(瞬間、男の身体は瞬間移動でもしたかのように不自然な動きで、異形の背後に立っており、
その首が刎ね飛ぶ。どす黒い血飛沫を上げながら、簡単にその命を刈り取った)
…賭けの結果は、出ているんですがね。私が相手をしているという時点で。
(すると、小太刀は光と共に、消滅してしまう)
やれやれ……やはり、そう長くは持ちやせんか。
さて……此処は、早く処理したいもんですねぇ……これなんていかがでしょう?
(今度は先ほどのカードとは異なる、花札を数枚取り出し、襲い掛かる異形たちに投げつける)
桜に幕、菊に盃、柳に小野道風―――、併せて、『雨流れ』。
残念ですねぇ、もっといい役が出来ると思ってましたが。
(投げつけられた花札から、濁った流水が異形たちを薙ぎ倒す)
さて、止めは狗のお嬢ちゃん、任せやしたよ?
【残念ながら、背後が夜はお仕事とのことでやして。
金曜の18時頃からでいかがでしょう? もしかしたら、それより早くできるやもしれませんが】
………何を、馬鹿げたことを。
(10年後。思い出したくないことが思い出されて、思わず吐き捨てるように言う。
そして、もう片方の手の圏を構え、裂いては裂き、投げては裂き、そして腕を赤く染めていく)
(黒い髪をなびかせながら、単調な作業を血飛沫とともに繰り返していた彼女の動きが、一瞬、止まった―――)
(―――『切姫』?)
(聞き覚えのある「名」に目がそちらに向く。そこで思わず息をのんだ――あの小太刀だ。
そして切姫という名はまだ『今の彼』には教えてもらっていない、『未来の彼』から聞いた小太刀の名)
(どくんっ、と嫌な感じに心臓が跳ねた)
――――ッ。
(不自然な動きは、あの人を思い出させる)
(札蒐集――と、いったか、なるほど。ようやくそこは解せた、と納得した。
だが、納得出来たのはそこと、彼の動きがとても鮮やかなことと、あまり安易に敵に回さない方がいい手練だということ。
――それ以外は、未だに納得がいかない。という、よりも、何も、認めてしまいたく、なかった)
……………ッ、つ。
(小太刀が消えれば、次は花札)
(異形が綺麗になぎ倒されていく、その鮮やかな狩りの腕をきちんとその漆黒の目で捉えながらも
目の前の現実を認めることを、どこかで頭が拒否していた――あの、心臓を刺した感触が、手に蘇るから)
(とくん、と心臓のあたりが変に脈打った気がした)
(自分の中にいる自分じゃない何かが――出せ、と騒ぐ――だが、それに従えるはずもない。
だから、目の前の不安ごと振り払うように、彼女は弧を描いて戻ってきたもう一つの圏を捕らえると、
そのまま走り込んで跳躍――、最後の一匹の頭の上に、垂直に二つの刃を振り下ろした)
……ふ、ぅ。
貴方のように、華麗にはしとめられませんし、派手さもありませんでしたけれど、
任された幕引きくらいは、できましたようで十全に重畳。
(目の前の異形の頭がいびつに裂け、絶命したのを視認してから、勢いよく圏をひっこ抜く。
血飛沫を飛ばしながらも、そのまま彼に向き直る。――そして、一定の距離から睨みつけた)
――――10年後、と仰いましたか? 私、その手の冗談は本当に嫌い、ですよ?
>>209 【了解――、明日というか木曜日は残念ながら私の後ろが昼から、でありまして】
【では、金曜日の18時で。
少々授業か狩り(しごと)が長引いたとしてもその時間には必ず間に合うと思いますので、
早く覗けた時は覗いておきましょう。と、そろそろリミット、でありますね―――】
【えぇ、そろそろいい具合に眠気も襲ってきやしたので、此処で中断させて頂きやす】
【それでは金曜日の18時からということで一応お願いしやす】
【では、申し訳ありやせんが、これで失礼を。今宵も楽しませて頂きありがとうございました】
【それでは、お休みなさい。よきゆめを】
【承知致しました。お疲れ様です、おやすみなさい―――賭博師殿】
【こちらこそ、声に応えてくださってありがとうございました。とても、楽しかったです】
【では、金曜定刻に。貴方こそ、どうぞ佳き夢を……】
【ありがとうございました、スレッドをお返しいたします】
【はじめましてー】
【今日から参加させていただきますね】
【以下プロフィールです】
【名前】瑞谷 愛華(みずたに あいか)
【年齢】13 中等部1年C組
【性別】女
【身長】144cm
【3サイズ】71-54-77
【容貌】青みのかかったショートカット 優しい眼差し
【能力】〜水流操作〜
空気中の水分を集合させ、それを自在に変化させて使用する
基本的なイメージとしては鞭状にして攻撃する様なもの
球状にすることも可能(現状は野球ボール程度)
上達すればサイズの変更や硬質化(凍結)して(一例として剣や盾として)扱えたり、
相手を丸ごと水の牢にして閉じ込めたり出来る模様
最終的には人体の水分を操作できるほどになるがいつになるかは不明
<現状>空気中から生成した水は基本的に相手からの衝撃を緩和する
なので、一点集中などで打ち破られることが弱点
まだ純水に近づけられる程度で、電撃の類はやはり防ぎきれない
炎系統の攻撃に関しては性質上通用しない
(隙を衝かれればその例にあらず)
なお、特訓中によく操りきれず失敗し、水浸しになってしまうことが多い
日々のトレーニングのおかげで能力は2時間程度まで継続して使えるようになった
体力維持の方法に関しては自分なりに研究している模様
【希望】NGを除いて基本的に何でも 但し、性格上戦闘は苦手
【NG】排泄や切断など、他にグロいことはダメです
【弱点】流行(特にファッション)・電子機器(授業で学ぶ程度まで可)・くすぐられること
【備考】基本的に明るいが、能力の発覚以後人付き合いが苦手に
友達は別なクラスに数名いるが、自分からは声をかけず避けている
(未熟な自分の能力で他人に迷惑をかけない為で、普通に話しかけられれば普通に返す)
ただ、異性との付き合いが少なかったためか、男性と話すのはぎこちない
家族を事故で亡くして現在一人暮らし 休みの日はバイト三昧との噂
(あくまでバイト"三昧"というのは噂で、能力を制御しようとほぼ特訓に時間を割いている)
住居は生活に困らない程度の小さなアパート 料理・裁縫など、家庭的なことが得意
貧乏生活なので、制服やジャージ姿でいることが多い
能力発覚後は戸惑いながらもそれを受け入れ、現時点で普遍的な生活を送る中でその能力を使いこなすべく、
日々体力トレーニングや能力を使いこなすための特訓を行っている
<現状>能力自体を明かすようなことは特訓以外でしていないが、能力を持つ者に関しては感づかれているか?
本人としてはこのまま何事も無く平穏に暮らしていければと思っているのだが………
【不備不明点があれば指摘していただけるとありがたいです】
【若干早いと思いますが、ちょっと待機させていただきますねー】
【おこんばんはー】
【そして初めましてー】
【よろしかったらお相手に立候補したいのですがどうでしょう?】
【ちなみにプロフは
>>6にあります】
>>215 【はじめまして、こんばんわです】
【もちろんこちらは歓迎ですよ】
【よろしくおねがいしますね♪】
>>216 【ありがとうございますー】
【さて、初めましてなシチュになると、よくあるのが邂逅・共闘・雑談のどれかになるわけなんだけど……】
【どういうのがいいとか希望ありますかー?】
>>217 【そうですねー、】
【私が能力を使っているところを目撃されるって言うのはどうでしょうか?】
【特訓は人気の無い裏山あたりでしている設定ですが、】
【そうなるとたまたま偶然って事になっちゃいますし】
【合わせにくくなっちゃいそうでー、】
>>218 【ん、了解】
【それだったら……すまないけど、書き出しをお願いできますかー?】
【そしたら、たまたま使っているところを目撃するように被せますんで】
>>219 【わかりましたー、少々お待ちください】
―学園から少し離れた裏山にて
………はあっ、はあっ、
(今日もまた特訓に裏山に来て大体1時間くらい)
(直径3p・長さ20mほどの水で出来た鞭を振るって大木に向けて打ち込んでいた)
そろそろ、休憩しよっかな………、
(そういうと蒸発させたように水鞭を消し)
(隅においてあった水筒のお茶を淹れて休憩を始めた)
……あー、気持ちいい……。
たまにはこういう散歩もいいなぁ……。
(寮生活へ移行してから早数週間。
今日は日課であったジョギングではなく、単に散歩をしに、周囲を歩きまわっていた。
しばらくは裏山を歩き、足腰が鍛えられていることを実感しつつ、どんどん進んでいく)
…………。
(その途中、聞こえた鞭のような音。
何かを叩きつける音。
そして……人の声と息。
こんなところで猛獣の稽古でもしているんだろうか、と首を傾げつつ、周囲を探し始める。
道を外れて歩き始めると、近くの草を踏み締め、がさがさと音を立ててしまう)
【こちらはこんな感じで】
【よろしくお願いしますー】
>>222 (ごくごくとお茶を2〜3杯飲み終えて特訓再開しようと立ち上がると)
………この位、かなっ
(水鞭を作り、また大木に向かって構える)
………!
誰っ!?
(水鞭を作り出しているにもかかわらず、草むらに向かって身構えてしまう)
(がさがさ、がさがさ)
(馨が一歩歩くたびに草むらで音がして、余計に警戒心を煽り立ててしまうだろうか)
……よっと……。
…………へ?
(草むらから顔を出した馨は、間抜けな声をあげた。
目の前には自分より背の低い少女、そして手に持っているのは水、のように見える何か……。
本当ならあり得ないような情景が、目の前にあった)
……ちょ、ちょっとタンマ。
俺悪い人じゃないよ、悪い人じゃないから何もしないよ!?
(慌てて両手を振って弁解を始める)
>>224 え………?
(目の前に普段はいないはずの人影を認識するやいなや)
………あっ! ザバッ
(直ぐに能力を隠そうと集中を切らしてしまい)
(能力操作の失敗である水浸しとなってしまう)
…見ちゃい、ましたよね、
(水浸しのままで、弁解している先輩の姿を見てガックリとうなだれつつ)
(どう言い訳しようかと悩み始める)
……まぁ、見えちゃうよね、あんだけ派手だと……。
(はは、と苦笑を浮かべつつ、右手で頬をぽりぽり掻く。
かなりショックを受けている様子だが、こういうときはどうすれば効果的なんだろうなぁ、と思案して)
……そ、そんなショック受ける事ないよ!?
(かなりショックを受けている愛華に近寄ると、肩をぽんぽんと叩く)
修業をするのはいいことだよ。
自分の力をもっと増やして、強くなるっていうのも必要なことだと思うしね。
じゃあ、元気づけるためにちょっとしたマジックをお見せしましょう……。
(そう言うと、ポケットに手を突っ込んで取り出したのは……ガス式のライター。
しかも、100円やそこらで売っているものではなく、ジッポライターだった)
>>226 うー………、
(ショボーンとして座り込み、真剣にどうしようかと悩んでいると)
……!?
(肩を叩かれてハッとし困った表情で視線を先輩に向ける)
(確かに自分は修行をしていたがなんでわかっているんだろう、
そう感じながらも先輩の取り出したライターに目を向ける)
あの……っ、………それで、何をするんですか?
(普段目にするような100円ライターではないので少し物珍しげに見て)
ん?
まぁ見てなさいって。
(馨は立ち上がると、ジッポライターに火を灯す。
そして、右手をそれに翳すと……火はライターの上で情熱的な踊りを披露する)
それっ!
(一度合図をやると、今度はライターの火が地面に降り、ネズミ花火のようにぐるぐると回り出す……)
はいっ!
(もう一度火に手をかざすと、今度は炎の龍の姿へと変わり、口から炎を噴き出す。
そしてその火が消えると同時に、龍は消え去って行った)
……はい、拍手ー。
(自分の技が成功したので、馨は嬉しそうに手を叩く)
>>228 ………え、うそ!?
(目の前で先輩の意のままに動いている火を見て感激して)
(但し、それは普段見慣れないジッポライターを使わないと出来ないマジックだと認識しながらも)
…そ、それって、マジックですよねっ?
どうやったらそんな事が出来るんですかっ???
(思わず立ち上がり、目を見開いて先輩に近寄って問い詰める)
(すっかり能力を見られて悩んでたことを忘れて)
んんっ、ん? ん!? ん!?
ええっ!?
(あの水の剣を作りだした愛華が異能だとすれば、今馨が見せた芸は異能だと気づくと思っていた。
しかし、マジックと前置きしたからか、愛華はマジックだと思い込んでおり、逆に馨が戸惑う羽目になってしまう)
す、ストップストップ!
ごめん、ちょっと言い方が悪かった!
(慌てて愛華を止め、落ち着いて、と前置きしたうえで改めて話を始める)
さっき君が水を操っていたでしょ?
あれと同じで、俺は炎が操れるの。
理解できる?
>>230 ……?
(逆に慌て、自分を止める先輩を見て一先ず問い詰めるのを止め)
それじゃあ………、どういうことなんですか?
(一息ついて先輩に改めて尋ねる)
………はい?
(水を"操っていた"と、更にそのライターの火を操っていたのだと言われてポカンとし)
……………………えええええええっ!!!!!!
(ようやく状況を理解するや大声を上げて驚く)
じゃ、じゃあっ、先輩も………能力者、なんですかっ???
(自分以外の能力者がいるという認識は全く以って無かったため、若干混乱気味に尋ねる)
しーっ、しーっ!
そんなに大声を出さなくても聞こえるから!
だから安心してちょうだいな。
(あまりの大声を出した愛華に苦笑を浮かべつつ、再びなだめにかかる)
うん、そう。
俺も能力者なんだ。
……そういえば、名前と歳、聞いてなかったね。
俺、前山馨って言って、あそこの学校の中学三年生だよ。
(そういうと、学園がある方角を指さす。
この地域では、幼稚園から大学まで兼ねそろえた有名な学校だ)
で、君の名前は?
(警戒心を煽らないよう、笑顔で話しかける)
【すみません、パソコンの調子が悪いので入力機器切り替えます】
【しかも、もう一つの入力機器にトリップをまだ残してなかったんで、トリップ変わりますがご了承ください】
>>232 あ………、はい、
(思わず大声を上げた口を両手で押さえて)
先輩も………、そうだったんだ………、
(互いに認識は無くとも学内新聞や活動などを見て先輩の事は知っており)
私は、先輩と同じ学園の中等部1年です、
名前は瑞谷愛華、と言います♪
(先輩の指差した方向を確認して向き直り、笑顔で自己紹介する)
確か、サッカー部の副部長さんをやっていらっしゃいますよね?
………もしかして、先輩も特訓でこの山に?
(改めて確認するために尋ねて)
【わかりましたー】
【こちらも回線がたまに切断されるのでIDが…、】
【ですので気になさらなくても結構ですよー】
あ、うん、そうそう。
……あれ、俺のこと知ってるのか……。
(まさかそこまで名前が知られているとは思わず、きょとんとした表情をしてしまう。
しかし、知っているのなら話は少し早くなるかも、という期待が生まれた)
んじゃあ、よろしく、愛華ちゃん。
特訓?
いいや、俺は今日は単なる散歩だよ。
たまにはこういうところでもいいかなーって思ってさ。
(あはは、と笑いつつ、ぐーっと伸びをする)
んで、愛華ちゃんは特訓か。
頑張ってるねぇ……。
……あ、あと、ここだけの話、あの学園に居る能力者は俺と愛華ちゃんだけじゃないよ。
だから、安心してほしいな。
(適当に座れるところはないかなー、と探しつつ、愛華ちゃんに笑顔を向ける)
【すみません、お手数かけますー】
【ただいま急ピッチで復旧中ですので……】
>>234 やっぱり、そうだったんですね、
(自分の通う学園の生徒だと知り心から安心して)
はい、よろしくお願いしますね、先輩♪
(ニッコリと微笑み、先輩に一礼する)
…違うんですか、
人がこないと思って、うかつでした………
(たまたま散歩していただけの先輩に見つかったという事でため息をつき)
(自分の不注意さにガッカリしながらも)
はい、まだまだ未熟なものですから、
迷惑をかけないためにもがんばって扱えるようにしないと!
(ぐっとこぶしを胸元で握り、決意を表す)
………ホント、ですか?
(他にも能力者がいることには、先輩の力を見た以上そうなんだろうなと理解しつつも)
(どんな人がどんな能力を使っているんだろうと好奇心を沸かせる)
……いやいや、散歩道になるんだから……もうちょっと注意しないとさ。
(あはは、と苦笑を浮かべつつ、愛華ちゃんの肩にぽん、と手を置いて)
ま、これから気をつければいいさ。
別の場所を探すのもありだし、ね。
うん、他にも使っている人は居る。
……まぁ、詳しくいろいろ言うとまたなんか言われそうだから……頑張って探してみてよ。
類は友を呼ぶって言うから、そのうち会えるかもしれないしね。
(最近の言動を思い返した結果、曖昧な物言いになってしまったが、それはそれでしょうがない、と考えた。
この子はまだ修業中、もしかすると、無下に首を突っ込んで危ない目にあわせてしまうかも、ということを考えると、積極的に何かを言うのは避けた方がいいとの判断もあったが)
……あ、あと、先に言っておくけど。
俺に水被せないでね。
ちょっと酷いことになるから。
(一つ、思い出したように愛華ちゃんに注意をする)
>>236 あ……、そう、ですよね………、
(うかつさを改めて指摘されて思わず苦笑いし)
はい、これからももっと気をつけます。
(改めて見つからぬよう気を引き締める)
そっか………、色々と事情はありますもんね………、
(境遇は違えど自分も能力で人付き合いが変わったということもあり)
(先輩の言いたいことはわからなくは無かった)
(ただ、それで興味を削がれたわけではなく、会ってみたいという気持ちは更に増して)
……あー、はい、気をつけます、
(じっと先輩を見つめながらも)
……………、、、
(酷いことって何だろうと少し考えて先輩を見つめて)
そうだね、いろんな人がいるよ。
だから、その「いろんな人」がどういう人たちなのか。
それは、愛華ちゃんが自分の目で、確かめてみて。
俺がいろいろ話をするより、見た方が確実だろうしね。
(いろんなニュアンスを含むような曖昧な言い方をしつつ、逆に好奇心を擽ろうと試みる馨。
しかし、こんな明るい子だったら、みんな受け入れてくれるんじゃないかな、とも思いつつ。
愛華ちゃんのこれからが楽しみだな、とも思えてきた)
…………?
(じっと見つめられると、何だろうと思わず軽く首を傾げてしまう。
そんなまじまじと見られるようなことを言ったかな、と思い返してみるが、そんな興味をそそるようなことはなさそうな気がして仕方がない)
……愛華ちゃん?
(おーい、と試しに目の前で手を振った)
>>238 わかりました、自分の目で確かめますっ♪
(わくわくが止まらないといった感じで目を輝かせて)
(不安よりも好奇心の強さで、これからもどんな能力者に巡り会えるだろうかと楽しみを胸に秘めた)
……ハッ!
(考えに耽っていたので、目の前で手を振られていることに驚き)
な、ななな、なんでもないですよっ!?!?!?
(思わず取り乱す)
……よかったらっ、お茶、いかがですかっ?
(何とかごまかし、落ち着こうと自分の入れた麦茶を差し出して)
うん、そうして頂戴。
まぁ、人によっては、俺の名前を出すと態度が悪化する人も居るかも知れないから……。
それはそれ。
自分で判断してもらうしかないかも、ね。
(自分もいい感じで世の中を渡れてきたわけではない。
しかも、それ以上のことをこの少女に期待するのは酷かもしれない。
だが、これから先、少女の長い人生でこういうこともあるさ、という示唆はさせた)
ん?
あ、ありがとう。
(目に力が戻ってきた少女にホッとしつつ、リラックスした様子でお茶を受け取ろうと、手を伸ばした)
>>240 どうしてですか?
やっぱり、仲が悪いからー、とかですか?
(何の気なしに疑問を口にして)
十人十色、世の中にはいろんな人がいますから、わからなくはないんですけど………
(きっと何かの忠告が含まれているんだろうと察しながらも、)
(やっぱり不安は残っていて、おもわず口をついて出てしまう)
(こぽこぽと水筒から麦茶を蓋のカップ注ぎ先輩の手に受け渡す)
……どうぞ♪
まだありますから、欲しかったら言ってくださいね♪
(時間が経って乾いてきた髪を揺らしながら微笑む)
んー、まぁいろいろだよ。
その人のやりたいことを邪魔したりとか。
でも、俺はそれはいけないことだと思っているから止めたい、とか。
そんな感じで、いろいろまじりあってたりするんだよ。
(いろいろと言葉を濁しつつ、はは、と苦笑して見せる)
ん、ありがとう。
(嬉しそうにお茶を受け取ると、喉が渇いていたのか、一気に飲み干してしまう)
んっと……ごめん、もう一杯貰えるかな?
(よほど喉が渇いていたらしく、おかわりを要求する。
そっと、コップを愛華ちゃんに差し出した)
>>242 そんなものなんですかねー………?
先輩も何かと大変なんですねー………、
(言葉を濁す先輩を見て言葉を飲み込みつつ)
(これから自分で知ることになるんだろうと考えて)
はい、こんなものでよければ♪
(そう言って水筒を差し出して、コップに注ぎ)
(微笑みながら麦茶を飲む先輩を眺める)
そうそう、いろいろ大変なんだよー。
ああ、何かあったら連絡頂戴よ。
電話でもメールでもかけてくれれば、すぐに駆けつけるからさ。
(そう言うと、ポケットからメモとペンを取り出し、さらさらと連絡先を書いていく。
それが書き終わったところで、はい、と渡した)
ん、ありがとう。
このお礼に、今度何か奢るよ。
ありがとね。
(そう言うと、コップをはい、と手渡した)
【んーっと、そろそろ切り上げた方がよさそうな感じでしょうか?】
【ちなみに、馨が危ないのは「水をかぶった時」であって、飲んだ時とかではないので……あしからず】
>>244 あ、はい、わかりました
(連絡先の書いたメモを受け取ったところで気づいて)
………あの、わたし、携帯電話とか持ってないのでー、
どうしよう………、
(ハッとして辺りを見回してどうしようかと悩みうろたえる)
あ、はい、お粗末さまです♪
(自分が作った麦茶をおいしそうに飲んでくれたのでやたら気分が良い)
楽しみに、していますね♪
(奢るという言葉に心から喜んで、コップを受け取る)
【そうですね、夜型なので眠気は大丈夫なんですが、】
【することがあるのでこれくらいで区切ったほうが良さそうです】
【わかってますよ、そうでなきゃ麦茶は飲めませんもんね♪】
え?
ああ、家の電話とか、後は……誰かから電話借りるとか。
料金高いけど、公衆電話からでも電話できるしね。
そんな心配することないって。
(あはは、と笑いつつ、心配ないよ、と元気づける。
しかし、状況を知らないから言えることかもしれないが)
うん、ありがとう。
楽しみにしておいてね。
それじゃ、俺はそろそろ散歩の続きするからさ。
また、学校で会おうね。
じゃあねー。
(そう言うと、馨は後ろを向いて山を降りる道を歩き始めた。
愛華ちゃんに手を振りつつ、見えなくなるまで手を振って)
【はい、わかりました】
【では、こちらはこれで〆でお願いします】
【最初のお相手がこんな奴でしたが……楽しんでいただけたのなら幸いです】
【お時間がありましたら、是非、避難所の方にも顔を出してみてくださいね】
>>246 そ、そうですよね、
人から借りたり、まだ公衆電話とか消えたわけじゃないですよねっ………、
(我ながら馬鹿なことを言ったかなぁと思いつつも)
はい、これからもなにとぞよろしくお願いしますね♪
さようならです、先輩。
(散歩の続きに戻る先輩の表情を見ながら)
(先輩が見えなくなった後、後片付けをして自分も帰宅していった)
【これで私も〆にします】
【先輩もお疲れ様でした】
【初めてなのにもかかわらず、十分楽しませていただきました】
【後々、避難所の皆様にはご挨拶に伺いますね】
【それでは、失礼します】
【いやいや、こちらこそありがとー】
【こちらも失礼します ノシ】
【名前】島田 六花(しまだ りっか)
【年齢】1歳/外見年齢15〜6歳
【性別】女
【身長】157センチ
【3サイズ】87/59/85
【容貌】軽く跳ねた腰までの薄茶色の髪に、童顔気味の色白な顔。全体的にぼんやりした雰囲気。
左腕に銀の腕輪。服装は学園指定の紺ジャージ、もしくは黒ジャージ。
【能力】鉱物や植物の形状・性質を変化させ操ることができる(ただしあまり大規模な操作はできない)。
対象物に直接手を触れない場合の有効範囲は約2メートル。
多少の身体の損傷も魔力が足りれば治癒可能。
また、腕力は並の人の範疇を超える強さ。
主な武器は貰いものの古びたシャベル。
【希望】NG以外で、流れに支障がないものならなんでも
【NG】 相談なしの、先に大きな影響が出そうなもの
【弱点】上記の能力は自分の存在を維持する魔力を消費するため、使い過ぎると身体が崩壊する。
それは生き血や肉を摂取しなければすぐには補えない。
窮地であれば異形すら喰らうことがあるが、六花自身はそれを嫌っている。
戦闘に関しては大した技術もなく、基本は力押し。
本質的に人間に従属するものであるため、人間を相手にすると強く出られない。
【備考】「島田六花」と名乗っているが、本来は『《dustworks06》六花』という名のゴーレム。
体温が健康体にしては低すぎることを除いては外見は完全にヒトであり、
霊的な感性を持った人間でなければ正体を悟られることはない。
生まれた工房を追われてこの学園に流れ着き、資料室または学園の裏山に住み着いて
夜は一心に異形を狩っている。
度を過ぎた世間知らずで、しばしばズレた言動をとる。思考は幼く、良くも悪くも無邪気。
創造主から貰った腕輪は清浄な力から身を守るためのもの。
工房にいた頃の記憶が一部混濁している。
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年(三年時編入)
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型だが、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪。漆黒の瞳。肩に二つ、薄く残った刀傷
見かけはどちらかといえば華奢。大人しくしていれば淑やかそうにも見ないこともない
【能力】≪受容(レセプター)≫
→ 強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
ちなみに異能などの能力については相手側から移譲された場合のみ、一時的に使用可。
この力で、霊体武器「弐式」を“無理矢理に”体に同調させて、体を共有して力を得た
ただし弐式を過度使用すれば、記憶の欠落・混濁/狩り欲求の高まり/自我の歪みなどの副作用が
【武器】≪弐式 〔にしき〕≫
深凪伝来の霊体武器/刀型。それ自体が意思をもち、“本来は”武器側が使用者を選ぶ。
普段は形を持たず、使用時は霊刀として具現化。霊体なので形は日本刀から大剣まで刀型なら変幻自在
【希望】 相談次第で雑談、戦闘、日常、エロール etc...(※和姦と欠損は要相談)
【NG】 ハードスカ 特殊なのや後に影響が出るのは場合によりけり
【弱点】 憑依、暗示、洗脳等の精神干渉を受けやすい 力は所詮女のもの 魔術攻撃耐性が低い
【備考】
異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。第八席。
糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
現在、≪深凪≫は兵部晶の所属する警察の一機関に協力。
アンジェラ・トルーマン/御法川醍醐の師匠とは簡単な不戦協定を結んでいる。
外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をしたりと奔放な面も。
だがその実、組織で長く育った為に当主に心酔していたり、微妙に世間知らずだったり、
多少日本語がおかしかったりする。ちなみに、組織内で彼女の能力は完全特異体質扱い。
幼いころから組織育ちなので、身体能力と戦闘経験値はそれなりに高い
そんな彼女はこの街で大事な人を見つけ、人と触れ合い、普通の生活に惹かれていったが――。
【プロフィール投下落ち、です】
【ロールに場所をお借りいたします】
>>◆gphCpRvXtQさん
【ご都合、リミット、眠気等々はいつもどおりに。
それでは先んじてになりますが、今夜もしばしお相手を宜しくお願い致します】
>>210 はっはっは、ご謙遜を。
その腕前は流麗にして、無駄のないもの。
流石―――と言うべきでしょうかねぇ。
(指先で顎を擦りながら、ふむと感心した様子で頷いてみせると、辺りを見渡す)
(死屍累々の異形の死骸を、何の感慨もなく冷淡な表情で見下ろしながら)
さて――これで、ようやく落ち着いて話ができやすねぇ。
先ほどの質問ですが、私は賭博師。賭博には駆け引きが重要でしてねぇ―――。
冗談も言いますし、嘘も平然とつきますよ。むしろ、それが我々、賭博師の武器のようなものでして。
もちろん、イカサマだって常套手段ですよ。
(悪びれもなく、もともと細い目を更に細めながら、目の前の少女を眺めて)
ですが、無駄な嘘はつくタイプではありやせんよ。
第一、私の言葉が冗談でも嘘でもない…というのは、分かってらっしゃるんじゃありやせんか?
その質問が確認というのであれば、分かりやすがねぇ。
(クックックと彼女の反応を楽しむかのように、笑いながら口にして)
さて、私が此処に来た理由を端的に述べておきやしょう。
媛名葵。―――貴女を殺しに来たのですよ。
フフ……何とも、色気のない目的で申し訳ない。残念ながら、貴女をナンパする度胸は私にはありやせんよ。
【了解しやした。それではよろしくお願いしやす】
>>252 ……分かりません。
(こちらの反応を笑いながら楽しんでいる様子の男に対して、静かに言葉を返す)
(暗器――異形の血まみれになった圏は両手にしたまま、闇色の目をただ静かに男に向けていた。
静かながらもその視線には、敵意、威嚇、などの敵対感情が込められていたのも、また確かだ)
察せとでも?
申し訳ありませんが、私はそれほど頭がよくないので。
―――それに、人間って「見たいものしか見ない」ようにできているそうですから。
(それはつまり、目の前の男があの小太刀をカードで複製してみせたことや、
むしろ目の前の男の存在自体、みたくない、認めたくない――そう言っているも同然だった)
頭がついえたというのに、よくちょこまかと動かれます。尊敬の念を送らせてください。
それとも、早々に「頭」はすげかえられましたか?
ああ、それとも、貴方が新しい―――「頭」ですか? それとも、『彼』とは関係ないのでしょうか。
(冷たい声は、本当に淡々と質問を繰り返した)
(腕にべっとりとついた異形の血も、頬にかかったその血飛沫のあとも、
いつもの彼女なら浴びない量のそれだった。
―――つまりは、それだけに彼女がかなり目の前の男の存在に対し“心かき乱されている”ということ)
いいえ。
……ナンパのひとつもしてもらえない可愛らしくない女なのが悪いのでしょう。
(どんなに内容は薄く軽くても、彼女の声に滲んでいる不快感は誰もが感じられるほどだっただろう)
(それほどまでに、「厭」なのだ。目の前の存在が、あの時の記憶が、あの時の手の感触が、
そうしてそれをまざまざとよみがえらせ、あれは現実だったのだと感じさせてくるこの男の存在が)
―――死にたくないなら、お帰りなさい。
(目の前の男の実力の一端はまざまざと見せつけられた)
(それでも、強気に言葉を吐く。それはハッタリでもあったが、負けられないという意思表示でもある)
私、つよく、なりましたよ? 貴方を殺すのなど躊躇う理由もありません。
殺す為の力です……、殺して、守るために―――、
(――得た力、と言おうとして、口をつぐむ。実際、それを自分は一度も使っていないのだから)
>>253 ええ、察してくださいよ。私とて、これでも貴女のことを考えているんですよ?
ですが、そこまで言うのなら仕方がありやせん。
一字一句、はっきりと、自己紹介させていただきやしょう。
(冷たい殺気を放つ彼女を楽しげに微笑みながら、眺めては悠然と懐から煙管を取り出し)
私は、【三千世界】の『札蒐集』―――…鳳時雨。
私は、10年後の世界から来ました。『郡太一朗』と貴女、『媛名葵』が敵対関係にある、10年後の世界から。
10年後の未来では、貴女は新しい<<深凪>>当主で――、我々【三千世界】は貴女方を狩る存在。
―――『郡 太一朗』はその中核です。
(表情を消して、そこまで捲くし立てるように話した後、にっこりと笑顔を浮かべて)
まぁ、言ってしまえば、貴女を殺そうとしているのは私だけじゃない。
いや、彼こそが…『郡太一朗』こそが、その渦中にある人物と言えるでしょうねぇ。
ほう? これは怖い怖い………、年頃の女性が『殺す』などと物騒な。
まぁ、勿論、貴女を殺すというのは目的ではあるのですが、本命ではありやせん。
(煙管を吸って、大きく吐き出しながらじっと彼女を眺めて)
10年前の貴女がどんな人物か見定めに来たのですよ。
なるほど………殺す為の、力、ですか。それは大いに結構。
―――ですが、その行き着く先はどこへ通じるのか。それこそが、我々のいる未来(せかい)に通じると思いませんか?
【……ほ、本当に毎度平謝りしても足りないのですが
も、もうしわけありません!規制に巻き込まれたので避難所に移動お願いできますか…っ?】
>>255 【了解しやした。それではスレをお返ししやす】
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部1年)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】太めの眉、大きめの瞳
肩に届く髪を首根で軽くまとめている
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化
「梵天丸」を通して使用可能、巨大化した物質の質量は増加
能力は重複せず、放置すれば5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
【備考】普段は体を「伸縮自在」で大きくしている
薙刀部所属の幽霊部員で薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
お守りと称する三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
商店街の外れの伊達骨董品店の一人娘で誕生日は1月12日
梵天丸:元骨董品で150cmの金属製の棍
鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃
【プロフの投下落ちです!】
【空いてるようだし使わせてもらうぜ】
【今から続き書くから>奏】
【お借りしますっ】
【引き続きよろしくお願いしますっ】
【
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1272469447/569の続き】
(こちらの踏み込みに合わせて、永久も踏み込む。)
(直線ではなく円運動。するりと視界から消えて失せる。)
(側面に感じる風の感触。撓る鞭の先にあるのは鋭き手刀。)
(頭を沈めてそれを避ける。紅い髪の毛がはらりと舞って落ちる。)
鞭打か。
(一度間合いを遠ざけて、それだけ言う。)
(今まで知らなかった戦闘方法だが、考えても見れば当然だろう。)
(今まで武器術で戦っている彼女しか知らなかったのだから。)
悪くない、が。
弧を描く軌道だと連打には向かないからな。
まーあ、古武術にはコンビネーションって概念はないから当然だが。
(急所狙いの古武術。そこからスポーツへと発展し、コンビネーションを発達させた)
(近代格闘術。どちらが上とは論ずるまい。その時、その場所で最適な方法で戦い、勝つ。)
(路上には路上の、リングにはリングの、そして殺し合いには殺し合いの機微がある。)
餌を釣り上げるか。
一発当てたら夏服。二発ならそれプラスアクセサリー。
三発なら、それプラスキミの欲しい何かをプレゼントだ。
クリーンヒットならの話だが。
(トーントーンと軽くステップを刻んで、ガードを下げる。)
(彼は彼で、防御とステップワークの鍛錬を積むことに決めたらしい。)
【引き続きよろしく。】
(死角から、タイミングそのものも悪くないと思われたそれが空をきる。
舞う数本の赤い髪――………
それだけだ、クリーンヒットさせるには至らない。
――やはり影歩や幻歩並に優れた歩方を使う事が必要である。それもこのレベルに通じるレベルの
精度を持ったものだ。)
悪くない、ですか………
(つまり拓兎のレベルでは通用しない打撃という事。
威力そのモノは出せてる、あとは確実に当てられる術を模索しなければならない。
再び円軌道の足運び………神経を研ぎ澄ませる。)
(風の音を、土の匂いを、対峙するものの感触を掴むべくステップ――)
世の中には一撃必殺の拳打を連発してくるのもいるんです。お兄ちゃんですが。
(「奏 従矢」の能力は「振動」故にノーモーションからいくらでも頸を生み出せるのだ。
しかもそれに加えこぶしそのモノを高速振動させ、触れるものを砂のように砕く――破壊に特化した力。)
わたし、子供じゃない………子供じゃないんですけど…………
拓兎――――ずるい、もう。
(全力でいきたくなる――というか、そんなこといわれたらいかざるえない。
けど、何かを買ってもらうとかそういうことじゃない、故に構えなおしながら宣言する。)
…………四発、もしくはそれ以上入れます。
それ以外は何もいりません――――けど、入れたらちゅーします。それくらいのわがまま許容してもらいます。
(指を四本立てて拓兎に見せるように突きつける。相変わらず真剣な眼で
開いた四本の指を小指から順に握りこんでいく――時折震脚を混ぜてかく乱しつつ
徐々に気配を薄くしていく…………)
………――――ッ!!
(震脚ではなく軽身功による高速移動――――体が大きく、重い「鬼の体」を持った奏の鬼にはできない
足運び、そして術――「鬼の体」を持たない永久だからこそできる最速の拳
それを再び拓兎の死角から放つ――――問題は当てられたとしても充分な震脚をしていないため
一撃の威力は格段に落ちるということだが――)
……それもそうだな。
格闘術と異能と人間の戦術の組み合わせ。
確かに、今のキミじゃ分が悪いだろう。
(致命の打撃を連続で放つレベルの敵を想定しなければならないとは、彼女も苦労する。)
(無論、人間ではない妖魔と戦うのなら、そのレベルの敵も想定しないとならないのだが。)
(――紅裂拓兎もまた、人間の知恵と異能と格闘技術を兼ね備えたレベルの相手ではある。)
(仮想敵としては、もう少し厳しい攻めも加えるべきだろうと考え直す。)
ははっ。
舌も入れるってか?
(敵に話しかけるのも戦術のひとつ。敢えて好条件を出すと人間は意外と緊張する。)
(ホームランを狙って力むと、三振するのと同じ理屈だ。その緊張は狂いや歪みを生じさせる。)
(円運動の動きを観察しつつ、彼女の全体像を把握しながら、出方を伺うと同時に最適な攻撃方法を検索。)
―――――っ!
(永久の身体から発散される気配が薄くなってゆく。掴みづらい。)
(もっと集中する。体表全ての細胞を活性化させて、彼女が移動した際に動く微かな空気の)
(揺らぎまで把握しようと努める。脳味噌から電流が迸って腕が反射的に動く。)
――っっ!!
(死角から放たれた攻撃に拳を当てて相殺する。)
(正直、間に合ったのが奇跡に近い。次は無理だ。)
いくぜ!
(拳を弾いて、魔力が爆ぜる。足元から鋭い水晶の剣が生えてくる。)
(四方から、六方から、八方から。彼女のステップワークを封じる為に生えてくる。)
(シュッと吐息を吐きつつ、裏拳から横蹴り。普段なら防げるし避けられるだろう。)
(だが、動いた先には水晶の剣が生えている。単純で直線的な高速移動は封じられる。)
(必要なのは、もっと精密な歩法である。)
(今の自分では――正確で容赦のない評価が耳を打つ。
葛森同様、こうやって言うべきことをちゃんと言ってくれる。とてもありがたいことだ
が――)
(次の言葉で緊張………自分からするとはいったもの――今はそういう時じゃない
大丈夫、歪めるな、無理でも平常を保て、それが無理でも新家は研ぎ済ませろ。
例え拳が相殺されようとも、同じだ、自分がやらなくてはならないことは変らない!)
(最低限、致命傷は避けるようにとの警告だろうか―――拓兎が声を発する。
そして生まれる鮮やかな牙。そして拓兎自身の拳。
まるで暴風。隙が多い回転とそれをカバーするかのように現われる水晶。)
――…………
(静かに、筋肉をリラックスさせる………必要なのは脱力。暴風にさらされていようとも
静かにある無風の、「凪」の心境。
心を落ち着けて、けれどもその先にあるものを胸に溜めて――――)
(大丈夫、水晶は自分にあたらない。当るように生えていない。
自分に向かってくるのは拓兎自身、足場も狭くなっただけならば凪のごとく裏拳を捌く。
最小限に回転方向を合わせるように――そしてその動きについていくように体を移動。
拓兎の水晶は拓兎自身を傷つけない。)
(故に拓兎のあとをついて行けば水晶に刺さることはない――そして横蹴り)
っせあっ!!
(迫るタイミングで掴みつつ体を回転。いわゆるドラゴンスクリューの要領で投げる。
周囲の水晶は拓兎自身で砕く――そうしてダウンを奪ったところで
素早く身を立て鳩尾のあたりを踏みつけようと震脚を放つ。)
(まるで濁流を飲み込む清流の動きで拳が捌かれる。)
(周囲に生えた水晶の牙にも動じない胆力と平静さは称賛に値する。)
(まるで凪。風のままに流れる柳の如き境地。)
――っ!?
(横蹴りに放った足が掴まれて、巻き込まれるように投げられる。)
(体勢が整わなかった所為で、踏ん張る事も出来ず投げられる。)
(更に容赦なく追撃の踏みつけ。反射的に腹筋を引き締める。)
ぐっっ!
(鍛え抜いた腹筋で、どうにか内臓を潰されるのだけは避けた。)
(苦鳴を噛み殺し、腹を踏みつけた足を掴む。)
いい攻撃だ。
だが、このアングルだと下着が見えるんだけど。
(適当なことを言って、息を吸って力任せに足を持ち上げて、ぶん投げる。)
(理合も何もなく、鍛えた力だけで。そしてバネ仕掛けの人形のように立ち上がる。)
(ともあれ、これでクリーンヒット一発。己の唇の端が釣り上がるのを感じる。)
今のはよかった。的確に攻撃を捌いた冷静さ。
あの状態を瞬時に出せるようになれば、大抵の攻撃は捌けるだろう。
まーあ、世の中にはそんなの関係ない暴風のような攻撃もあるわけだが。
(格闘ゲームで言うところの、全画面攻撃である。以前倒した魔王の契約者「火炎魔人」など)
(デパートのワンフロア全面を焼きつくす火力を持っていた。それでも、穴がないわけではないが。)
今度はこっちからいくぜ。
(腹部への攻撃の影響など感じさせない動きで間合いを詰める。)
(同時、水晶の剃刀が十数枚地面から浮きあがって、風に乗って襲いかかる。)
(そして円を描く動きで死角を探りつつ、捻りを加えた平手打ちを放つ。)
(それは、最初永久がした攻撃に酷似していた。)
見せてます………興奮しましたか?
(ニヤッといやらしく笑ってみせる。羞恥心がないわけではない。
けれども思ってしまうのだ、「拓兎になら下着程度ならいい」と。掴まれた足がぞくっとする――
いつまでも置いておいたらこうなる――と思いつつ。軽身功で軽やかに受身をとる。)
実は、もうちょっと可愛いの着てくればよかったとか思ってます。
(動揺を隠しつつ、やられた事をやり返す。
なんにせよスカートで運動なんてするもんじゃないな、と思った。)
なんだかんだで拓兎の攻撃はこの眼で見てるから………それも合ったと思う。
(褒められれば当然嬉しい、けれどもそれでとめてはいけない。
もっと褒められるために、この嬉しいをもっと味わうためにやらなきゃならないことがある。
瞬時にいまの「凪」の状態を作り出せるように鍛錬しなければならない。)
ん………
(従矢はどうだろうか………と考える。「振動」、そこには「音」や「地震」なども含まれるだろう
確かに、受け流す事もできない攻撃も使ってくる可能性がある。
捌く以前に考えるべきことはまだまだあるというわけだ。)
――はいっ!
(返事――そして動き出す拓兎。何度か見た癖のある動き。
基本的に水晶による攻撃と拓兎自身の波状攻撃がメインらしい。少なくとも今回は。)
(――この攻撃も基本は同じ、水晶が飛んでくる位置からは拓兎は来ない。
当然水晶は触れれば切れる――加えて今回はしっかりと自分を狙ってくる。
確かシューティングゲームの極意は自機に向かってくる弾と向かってこない弾を見極めるのだとか。
それに似ているな、などと考えられる……結構リラックスしてるらしい。)
…………くっ、む……
(けれどそれを解として出すにはそれなりに技術がいる――水晶の剃刀をギリギリまで誘導。
そしてその剃刀が飛んでこないところから拓兎は来るはず。
と当りをつけて身を捻りガードの腕をだす――――)
くぅっ………
(――読み違えた。ガードの数センチ上を拓兎の手が通り過ぎ、顔を張る。小気味のよい音。
拓兎には悪いことさせたな、と思いつつ横に倒される。それにそって黒い長髪が舞い上がる。
体制も崩れる――――踏ん張らない。)
(踏ん張らずにその力を利用して脚を上げ、ハイキック……ができるような体勢ではない。
そのまま両足で頭を挟み込み、フランケンシュタイナーで投げる――はさみ込めなかったら
手を突くと同時にばねを利用してハンドスプリングで距離をとる。)
生憎と、下着には興味がない。
(挑発するように笑う彼女に対して、まったく表情を変えずに言いきった。)
(裸体を見せられたならともかく、下着程度で動揺する精神は持ち合わせていない。)
――どうせなら、袴にしろ。歩法が読み難くなるから。
長いスカートなら、悪くもないがな。
(古武術が袴なのは、足の動きから重心を読まれるのを避ける為である。)
(逆に言えば、袴でなければある程度歩法を読むことは可能になる。)
(最も、彼の場合は殆ど勘と反射と風の動きからの予測であるが。)
(十分に加減したとは言え、剃刀の刃は鋭い。)
(こちらの意図を悟ったのか、永久はギリギリまで惹き付けて、回避運動。)
(されど、回避のタイミングが遅れた所為で、防御行動が遅れる。)
(掌に残った、彼女の横っつらを叩いた感触を握り潰して。)
(ぶわっと長髪が舞って視界を塞ぐ。殴られた勢いを殺さず体勢を整えない。)
(跳ね上がる両足に顔を挟まれて――ああ、もうなんか下着見えてるってレベルの話じゃないんですけど。)
(色々とどうでもよくなって、そのまま脚を掴んで、持ち上げる。フランケンシュタイナーの返し技としての)
(パワーボムを炸裂――させずに、そのまま彼女を逆さまにしてぶら下げておく。)
稽古は中止だ。今すぐ着替えてこい。
嫌なら中止。少しは考えて技を仕掛けろ。下着フェチじゃないぜ、俺は。
(いつまでも下着を見る趣味もないので、親猫が子猫にするようにそっと地面に下ろす。)
(稽古は別段構わないが、もう少し色々と考えて欲しかった。)
(殺し合いの最中ならともかく、稽古としては緊迫感に欠ける。)
(本当に「見せるつもり」で技を仕掛けているのなら――どうしたものか。彼にはわからなかった。)
【うん、ちょっと眠気が酷いな。】
【凍結頼めるか。今日(土曜日)と明日(日曜日)は空いてるから、合わせられるぞ】
【これからの展開としては、@意地でも稽古続行A中断して買い物Bその他とあるわけだが】
【その辺はそちらに任せようと思う。】
【凍結了解でありますっ】
【ええと、では土曜日の――――んー21時、目安でお願いします。例によって早く来れるようでしたら】
【速めに顔を出しますので。】
【では、もう一撃だけ付き合っていただければとおもいますっ――いえ、後三発入れたいですけどっ!】
【21時か、わかった。】
【…よくよく考えたら俺の方の勝利条件が提示されてないから】
【4回殴られるまで稽古終わらないのかな、とか思ってたが気のせいか?気のせいだな?】
【では、また今夜に。お疲れ様。】
【………きのせいですよー(棒)】
【それにきづかれるまえによんはついれようとかおもってかちろーるばっかだったわけじゃないですよー(棒)】
【こちらこそ、眠くなるまでお付き合いしてくださってありがとうございましたっ】
【今夜、またお願いしますっ】
【お疲れ様でした〜(ふかぶか〜)】
【以下空室となります。】
【さて……】
【ちょっと待機してみます】
【プロフは
>>6にありますー。よろしくお願いしますー】
【飯能……もとい、反応なさそうっすねー】
【落ちますー】
>266
(――「下着に興味はない」、「稽古は中止」、「着替えてこい」、「どうせなら袴にしろ」。
ぶらーんと逆さにぶら下がりながら、これまた逆さの拓兎の顔を見つめる。
そして今かけられた言葉の意味を考える事数分。)
えっと………息、かかってる………くすぐったい。
(永久にしては珍しく、丈が短めのスカートが重力に従いめくれ、下着が見えてる。その向こうに拓兎の顔がある感じだ
さっきも言ったが下着を見られることにはあまり抵抗がない。ただ股越しに会話をされるとなるとどうかといわれれば
非常に複雑なわけで――太腿の辺りの神経が過敏になっても自分の所為じゃないと声を上げて主張したい。)
(あとさっきから動きすぎた所為で、スポーツタイプの薄布。男性のトランクがもっと肌にフィットする感じの――
――ようはスパッツを直穿きしてるわけだが――それが足の付け根とかに食い込んで変な風になってる
どう変な風かは説明し難い。 拓兎がそういうところを見ていないことを祈るばかりである。)
(少しだけ顔を紅潮させていると地面に下ろされて)
えっと………ちゃ、ちゃんと考えてるん、ですけど………そのです。私と体格差考えると、脚で投げなきゃ
――それもちゃんと勢いつけて。え、えぇ?
(――言ってしまえば必死だった。下着が見えることなど気にしている暇もないくらい、真剣だった。
ただそれだけの事ではある。
もちろん、目の前の男性を異性と意識していないなんてことはない。むしろ逆だ。
大好きな男性の前だからこそ、できいる限りのことをして見せようという考えから、の無防備さである。)
んと、もしかして………私の着替え、見たかったりする?
下着だけじゃ、なくて……。
(終いにゃ先の言葉を大いに、トロコイドもびっくりなほどの曲解をしてみせる。
求めてもらっているのだとかそんなことを考えてるのか、恥ずかしそうに顔を赤らめるもどこか嬉しそうに
口元を緩めて目尻を下げ――――)
(そもそもが勘違いでこそあれ、フルフルと頭を振って煩悩を振り払う。
長い黒髪の攻撃範囲は大体1m弱といった感じで振り乱れて――)
――んっ!とりあえずあと一回、一回だけ付き合って!
あと一つだけ試したいことがあるの、これしたらお買い物付き合うからっ!!
(勢いよく立ち上がると、ビッと人差し指を立てて、拓兎に突きつけるようにして
ちょこん、と首を傾げると「ね?」といいたげな視線をおくって…………)
【スレをお借りします】
【というわけで、好きなように突っ込んでくださいませ?】
【本日もお相手よろしくお願いしますっ】
………。
その色ボケした頭をシェイクした方がいいのか。
(いつも軽薄に笑っているこの男にしては珍しく、仏頂面を顔に張り付ける。)
(彼女が必死なのはわかっている。全力を尽くしているのも。)
(けれど、その恥ずかしそうな顔は頂けない。色々と台無しである。)
着替えは見たくない。
(ともあれ、その部分だけはきっちりと訂正しておかないとならないだろう。)
…やれやれだ。
いいぜ、付き合ってやる。
こっちももう少し本気でやってやるから、集中しろ。
(ガリガリと頭を掻く。ここで突っ撥ね切れないのは甘さだろうか。優しさだろうか。)
(紅裂拓兎にはわからない。彼女の為になっているのなら、優しさかも知れないとは思うけど。)
よくよく考えたら、俺の方の勝利条件が決まってないな。
俺が4回殴られるまで稽古続くのか?
――ま、キミが納得するまでは付き合ってやるよ。
(仕切り直して、ふと思いつく。彼女の勝利条件は「4回当てること」だが彼の方には条件はない。)
(最も、これは彼女の稽古なのだから、彼女がある程度納得するまで続ければいいのだろう。)
【ああ、こちらこそよろしくな。】
色ボケさせてる本人に言われるのは心外かなぁ
むぅ………拓兎は私の着替え程度じゃ動じないというか、その無表情コワイよ?!
(ぱんっとスカートを払いつつ手を振り下ろし、再び構え――
そして、予想通り受け入れた事にちょっと嬉しそうに笑みを零しつつ肩から力を抜く。)
ん………こっちも本気、いままでも本気だったけどそれは人としての本気。
今度は――…………「鬼」として、本気でいくよ。
(息を吸う………再び筋肉をリラックスさせる。
気配を抑える、抑えた気配を体内で練り、身を軽くする――軽身功。
「静」と「動」相反する二つの風を同時に吹かせ作る「凪」。)
………
(ゆっくと額に意識を集中させる。全力中の全力を出すため、「奏鬼眼」を開く
緩やかに睫毛の色が抜け銀色になっていく、漆黒の瞳がまぶゆい金へと変貌を遂げる。)
相変わらずやさしいねぇ………大好きです。もう惚れっぱなしだったのに股惚れちゃいましたっ
私の唇を奪えたら、拓兎の勝ちー♪…………ってのはどぉ?
(落ち着いて、冗談を言えるほど体がリラックスしていく――いや半分以上本気なのだが、困ったことに。
この人の前だとあまり冗談が言えないから困る。
だから――拳を握り、軽く足を踏む掛け値なしの本気で。)
(――――瞬間、その存在後とぶれるように気配が揺らめく。かと思えば拓兎の目の前へ
回転。今度は横ではなく縦。鞭のように撓る腕が、掌抵で鳩尾を捕らえ拓兎の鳩尾を捕らえてその体を跳ね上げる。
永久の足元にいつしたのか震脚の痕。まず一発。)
――……ッ!!
(声にはなっていない、静かな発声とともに空へ――無論、先ほどと同じく揺らめくような体捌きで気がつけば拓兎を射程距離内に納めている
そんな軽やかさ、静と動が入り混じった奇妙な動き。額の金色の目がしっかりとその生命を捕らえ、力強い光を宿す。
そして三発目、リーチとなる攻撃。空にありながら頸をつくり放つ拳で拓兎の体を地面に叩きつける。)
これでっ…………!!
(着地と同時に最後の一撃を加えるべく疾走――最後は直線……いままで抑えていた闘気を爆発させるような震脚で
拓兎の腹部めがけて最速最高の一撃を放つ――――――)
【というわけで避難所で話したとおり】
【コレで判定しようかとおもいますっ】
(「鬼」として本気を出すと言われて、警戒レベルを上昇させる。)
(奏家は鬼の家系だと本人は言う。そして彼女自身は当主の器だと認めて貰えていない)
(のだとも。だからこそだろう。だからこそ、彼女は強くなろうとしているのは。)
その条件は全力で却下させてもらおう。
(緊迫と弛緩。対立する要素を両立させて、肉体の稼働率を最高潮にまで移行させている)
(のがわかる。冗談めかした事を言いつつ、剛と柔、静と動をその身と心に宿している。)
(鬼としての力の発現――銀色と金色に彩られる彼女の眼。)
(人としての技術と、鬼の力。その二つを結晶させている。)
――――――――――!
(そして繰り出される攻撃。一瞬、本気で姿を見失った。)
(忽然と消えた気配と姿が一瞬で間合いを詰めて一閃。)
(撓る腕で鞭のように振るわれて、容赦なく貫いて彼の身体を打ちのめす。)
(クリーンヒット二発目と意識するよりも早く、その呪文を口に出していた。)
――Timewalk!
(もう少し本気を出す。その言葉を違えるつもりはない。故に昨日よりも早く走り抜ける。)
(それに追い詰めるように、永久が軽妙にして重厚な動きで間合いを詰めて、拳を叩きつけてくる。)
(それを加速した体感時間の中で見極めて、捌く。その一撃は重い。捌いた腕ごと身体が吹き飛ばされる。)
(だが、致命傷もクリーンヒットもさせずに、見切れた。そして最後の一撃に対して―――)
――――!
(言葉も、掛け声を発する余力もなく、時間もなく、両手を組み合わせて鉄鎚を作って叩き落とす。)
(そして返す刀で両掌で彼女の顎をカウンター気味に掬いあげ、打ち据える。)
【そっちの書き込み時数最後尾が6なので目標達成ならず、ということで。】
(――自分の気配の調節、震脚のタイミング、内功の練などに集中していると
聞き慣れた言葉を言っていたのがわかった――アンジェラ・トルーマンのものを含めて
四度ほど聞いたことのある魔術。)
(気がつけば額に振動………奏鬼眼を打たれた。意識が混濁、思考に霞がかかる。
次にとるべき行動も、次にとった行動もわからないまま、今時分がどういう状態なのかわからないまま
おそらく、と言った方がいいほど不明瞭な感触で空を舞う。)
――………んむ
(気がつけば傍らの茂みに頭を突っ込んでいて……草の匂いとか、土の匂いとかに塗れながら
いまある景色を認識。手に残っているのは拓兎を打ち上げた感触と叩き落した感触のみ。
腹部を打ち抜いた感触はない――――)
奪い、取れなかった…………
(身を起こすと一言まさに拗ねているの表現が当てはまる口調で頬を膨らませる。
あごががくがくする………多分、アッパーか何かを食らったのだろう。
全力………じゃないにせよ手加減はあんまりなしでやってくれたんだな、と思うとそこを
そっと撫でながらほほが緩むのがわかる。)
ざん、ねん………いい線いってると思ったんだけどな。
やっぱ未だ改良の余地ありか――
(不満なのは「拓兎にキスができない事」の一点のみなのでそれをいつまでも残さなければ後は
気楽な表情が戻り、のほほんとした顔になる。
痛みも奏鬼眼を開いている以上すぐに消える。身を起こすと乱れに乱れた髪が視界を半分以上覆った。)
(艶やかなそれも埃や土くれを被ったのか少し埃っぽい、汗もかいたしシャワーでも浴びたい、と思った。)
(切り離されていた二つの時間が統一されて、その反動が脳味噌を掻き回す。)
(それも一瞬で収まった。時間加速の呪文の反動は、いつも安定しない。)
(見ると、永久が近くの茂みに身体ごと突っ込んでいた。)
…うお。
予想外に飛んだな、オイ。大丈夫か。
(カウンター気味に入ったとは言え、恐ろしいほど飛距離が出たものだ。)
(両腕を天に突き上げた姿勢のまま、予想外な威力に驚嘆した。)
(近くにある茂みにまで吹き飛んだ永久に近寄りつつ、安否を確認する。)
今の攻撃、切り札としては悪くは無かったな。
俺も正直危なかった。
(拗ねたような顔をする永久に、忌憚のない意見を述べる。)
(これが訓練ではなく実戦ならば。時間を加速していなければ、防ぎきれなかっただろう。)
(まして反撃まではこなせなかっただろう。けれど、合格だとは言わない。)
(彼女自身が未完成だと言っているのだし、満足させては成長しなくなるからだ。)
そうだな。あの手の高速機動の攻撃は、決め切れなかった時のリスクが高いからな。
使う場面は考えないとな。ある程度追い詰めてからなら、決め手としてはいいかも知れない。
後は――村時雨との併用も考えて、かな。
(原理は違うとは言え、己も高速機動系の力を有している。だからこそ言える助言の述べる。)
まーあ、二発食らったのは確かだから、服とアクセサリーは買ってやろう。
(努力とその成果を認めてやるのが先輩の役目である。)
(人の育て方など知らないが、飴と鞭を使ってみるのもいいだろう。)
ん………使いどころ、もそうなんだけど
やっぱり両立させて同調させるのにも時間がかかっちゃうし……村時雨を解体、組み立てしながら
となると実戦じゃ無理、かな。
――完成、間に合わせなきゃ。
(拓兎の言う助言。それからさらに考えて出る問題点。
村時雨がなければ威力は出ない、が反面村時雨があると発動時間が延びる――両立させる方法は
未だに思いつかないけれど………と顔を上げると拓兎。)
(思わずつつ………と距離をとる。襟元を嗅いで見る。やっぱりだった。)
だ、妥協は………私のためにっ、最初にキスできなきゃ何もいらないって言ってしまったんですからっ
そこまでさせてしまうのも悪いです――――
(そっぽを向きつつ、現在の体臭を悟られないようにさらに距離を。
好きな男の傍に汗臭い自分を置いておくわけにはいかない。)
(そっけなさを装って、実際甘えるわけにはいかない、そこまでさせても悪いというのは本音だが
尻尾があったら千切れそうな勢いで振っている事だろうし、実際少しだけ口元が緩んでいくのもわかる。)
――――え、選ぶだけなら………構わないかもしれないことが少しだけあったりとかしないでもないかと思います。
(なぜならコレを受ければとりあえず買い物についていく理由はできるからである。
自然に好きな男と行動ができる。コレで嬉しくない筈がない、が負担をかけてしまう。
素直になれるわけがない。)
…………?
(こちらの顔を見ると、微妙な表情で距離を取られる。)
(今の発言に、何か落ち度でもあったのだろうか?)
(――乙女心の機微など、知る由もない紅裂拓兎だった。)
欲がないな。
……どうした?吐き気と目眩がするとか?
(遠慮するような事を言いつつも、更に距離が離れてゆく。)
(まさか、顎への一撃が予想以上に効果的で、まだ脳味噌が揺れているのだろうか。)
(眼は泳いでいるし、微妙に口元が緩んでいるのも奇妙だった。)
なんか言ってる事がさっきから不明瞭だが。
無理はするなよ。慣れない力使った反動が…なんてのは結構あるし。
顎にいいのが入った事でもあるし、もう少し休んだ方がいいかも知れない。
そう、だな。歩けるか?何処かで休もうぜ。無理なら肩貸してやるし。
(買い物へ行くのは別の日でも構わない。)
(彼女の言動が安定するまでは、面倒を見た方がいいだろう。)
(まさか彼女が汗まみれな自分の体臭を気にしているとは、夢にも思わない。)
『随分と、優しくなったものね。拓ちゃん。』
――――っ!?
(その時だった。忽然とその声と気配がしたのは。)
(忽然と。本当に忽然と現れたのだ。その声の主は。その声の主の事は、決して忘れていない。)
『あはは。驚かせちゃった。久しぶりね。今日は挨拶に来たのよ』
(無邪気な、幼い少女の声。かつて契約した頃から何一つ変わらない、声。)
(不変であり、永遠であり、不可侵なる存在。万魔の王。)
(風もないのにざわざわと木々が揺れて。気配はする。声はする。だが姿は見えない。)
(この空間全体を支配して俯瞰しているかのような、空気のように当たり前なのに確かに感じる圧迫感。)
『近いうちに、貴方と貴方の大事にしている人たちと、その人たちが大事にしているものを壊しに行くわ。
ちなみにこれは決定事項。貴方が逃げても貴方の大事な人たちに刺客は送るわよ。
だから精々、泣きたくないなら守り抜くことね。』
(――その圧迫感は、声が途切れると同時に完璧に消えて失せた。)
(反射的に額を撫でると、冷や汗がべったりと掌に張り付いていた。)
……すまない、奏。
巻き込んで、しまうようだ……
(顔色を蒼白にして、それだけ言う。かつての主が、本格的に紅裂拓兎を潰しに来た。)
(今まで相手にされていなかったのに、どうして…?)
(そう思ったが、あの幼女の姿をした魔王は、やると言ったら必ずやるタイプだ。)
だ、大丈夫です………奏鬼眼を使ってるんで合ったとしても兵器です。じゃない平気です。
言ってる事が不明瞭なのも拓兎がうふんあはんといろいろな事を掻きたてるので――
(われながら意味不明なことばかりが口に出る。
今は彼の優しさが非常に受け取りづらかった……
いつもどおりにいけたら)
ああ、いえっ、肩とか一人で歩けますから!凪とかできちゃったりも…………
(まくし立てていると声…………幼い声。
親しげな、歪な、優しげな、残酷な、愛らしい、醜悪な――――
その声は喋る。「久しぶり」と「壊しにいく」と………)
(顔を上げれば拓兎の顔は蒼白だった………
その顔をみたからか、一度だけ自分の中の約束事みたいなものを取り下げる。
取り下げて、拓兎に近づいて――――)
(ギュッと………数秒だけ抱きしめる。本当に僅かな時間、けれどもその僅かな時間に込める
落ち着いて欲しい、と。
私も、貴方の周りにいる人もあなた自身も強い人だから、強くなれる人だから。と……
そうして抱きしめたあと、慈母のような笑みを浮かべて離れる。)
拓兎………彼女、今「泣きたくないなら守り抜く事」といいましたよね。
それって、貴方が全てを守り通す事もできる道があるってことですよね。
――もしくはそうやって引き出すべきものが貴方にある………。
(考える、頭をフルに回転させる………今彼は冷静じゃない
今まで相手にされなかった相手が自分の周りの生活を脅かそうというのだ。
自分のだけでなく自分の周りの人間の生活を脅かそうというのだ――その衝撃は多分、永久の比じゃない。)
巻き込んでくれても良いです、ただ、巻き込んだからには隠さないでください。
貴方がするべきことを……貴方がしなければならない事を。
彼女の狙いを明確にするべきです――――
(あの口調からしてただ拓兎を潰すだけとは考えられない。
拓兎に何かをやらせてその結果、潰れてしまっても構わないと言った方が多分正しい
ダメだ。「多分」や「おそらく」が抜けない。)
大丈夫………私は全て手に入れる、全て背負う。魔王ごときに邪魔なんてさせない。
(そう言って力強い笑みを拓兎に向ける。)
………。
(大事な人を壊しに行く――それは紅裂拓兎にとっての泣き所。)
(大事な人が増えた分だけ、弱みが増えるのは当然のことだった。)
(それを守りきれるだけの力を持っている人間は、いない。)
(もしそんな事が出来る人間がいるのなら、誰も泣かなくても済む。)
(この世界に全てを守れる超人はいない。)
(そして人はヒーローの真似をして死んでゆく。)
うっ……。
(不意に抱きしめられて、自分の中の何かが崩れそうになった。)
(人の体温と人の匂い。こんな風に誰かを身近に感じたのは、いつ以来だったか。)
(鼻の奥がつんとした。涙を流すのだけは我慢した。)
あの方は…人間を愛してるからな。人間の可能性を愛してる。
良い部分も、悪い部分も。こんな俺ですら…
だから、追い詰めた結果、俺が何かを成すならそれでよし。
成さなくても、それはそれで……と思うんだろうな。
(神や魔王を人間の常識の範疇で語る事は不可能だが、彼にも理解できる部分はある。)
(魔王は人間を愛している。だからいつだって試している。敵対者であると同時に指導者でもある。)
(敵として存在しつつも、人間を見守る存在でもある。それが紅裂拓兎の知る魔王だ。)
狙いはわからない。
けど、俺のやること変わらない。
キミがそういうのなら、俺もいい加減、覚悟を決めるべきだな。
他の人たちにも、迷惑をかけるが…仕方ない。一緒に覚悟してもらうか。
(それでも、心配するなと永久は笑うのだ。)
(これこそが、人間だけが持つ人間の力。人間の心が生み出す力だ。)
(ならば、それに頼ろう。もう成り振りは構っていられない。だって守りたい人がいるのだから。)
よしっ!
景気づけに、何か喰いに行くかっ!肉喰おうぜ、肉!
(出来るだけ、笑ってみる。ぎこちなくても、笑ってみる。)
(彼女を心配させない為に。自分を奮い立たせる為に。)
(――大丈夫だ。もう諦めないと誓った。まだ戦える。戦い続ける事が出来る。)
(この笑顔に報いて見せよう。だから、紅裂拓兎は笑った。)
【おー、大体俺の方はこんな感じで〆だな。】
【付き合ってくれてありがとうな。また遊んでくれ。】
(拓兎は言った――「あの方は人間を愛している」とその可能性を「愛している」と
故に拓兎を追い詰め、拓兎に何かを成させようというのだと
――それに巻き込まれる者たちはたまったものではない。)
(けれども、コレに立ち向かえるだけの力は拓兎には絶対にある。
それに自分だって拓兎を「愛してる」拓兎もいろんな「愛してる」を持っている
「人間」なんて不明瞭な言い方しかできないようなヤツに、そんな中途半端にかつ矛盾に満ちた愛し方しかできない
存在に拓兎の「愛してる」を自分の「愛してる」を壊させるのは許せない。)
(――――そう、不意に露呈仕掛けた弱さを抑えられるほどに、たった一言で力強く覚悟をできるほどに。
この男は、自分が大好きなこの男は「強い」のだ。
そうして―――彼は今までで飛びっきり不器用な笑顔を見せて、飛びっきり明るく笑ってくれた。
…………それはとても小さい事だけれど、確かな前進だった。)
――――うんっ、一杯食べよう!!
(笑顔で返す、明るく朗らかな笑顔。
明日からも、ずっとずっと頑張っていけるように、みんながこうやって笑っていられるように――――)
【蛇足感漂わせながらも私もイコレにて〆です!】
【――まさかの「あの御方」の登場ですかっ!】
【お付き合い、本当にありがとうございました!】
【やる事増やしてくれて本当にありがとうございますっ!ああ、なんか感謝したりない?!】
【えーと、たのしかったデス。またこうやって遊んでいただけるとワタクシとっても悦びますっ】
【それではお疲れ様でした、コレにて失礼ますっ】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールにお借りします。】
【では、のんびりまったりしておりますので、ゆっくりとどうぞー、ですわ。】
【ゆりか先輩とのロールに、スレをお借りしますね。
それではよろしくお願いします。あ、ちなみにリミットは、二時前後ですね】
【もうあんまり時間がない上に遅くなってしまい、申し訳ありません】
(日曜日。兵部晶は、待ち合わせスポットで有名な、
とある像の台座に腰かけていた。そこは繁華街の中心だ)
(いつもなら縁のない場所。正確にはないこともないが、それは夜。
こんな休日の日中は、異形狩りとしての訓練を行うのが常)
(ただこの日限りは、久し振りにお休みを取った。
大好きな彼女と、久遠ゆりかと一緒にお買い物に出掛ける約束を取ったからだ)
(朝、鏡の前で身だしなみを整えながら、家を出ようとすると、
飼い猫のうさぎが、「一緒に連れてくのにゃ!」
みたいな顔をしていたが、今回はなんとか説得することに成功した。
その見返りは、何か新しい遊び道具。扱い易い子で、良かった)
(ずっと前からホワイトデーのお返しも渡したかったし、
何より、彼女には話した方がいいと思われることがある。
世界への反逆を止めた紅裂拓兎と、彼と親しい異能の少女、奏永久)
(けど勿論単純に、ゆりかと一緒にいたかったというのもある。
ホイルのことや、刀のこと。奏家のことに、あの写真のこと。
頭の中を占め続けるそれらのことを忘れ、楽しく遊びたかったから)
(―――――だというのに。今の晶の表情は、やや不機嫌であった)
(釣り気味の大きい瞳を横へと向け、いまにも頬を膨らませそうだ)
(その原因は、周りの人間の視線のせいだった)
(今の晶の格好は、綺麗な黒のレースがあしらわれた漆黒のワンピース。
赤い薔薇のヘッドドレスに、ドロワーズ、ハイソックス)
(幾ら若者が自由なファッションに身を包む場所と言えど、
やはりこの格好は少々度を過ぎるところがあるようだ。好奇の目線が少年を―――いや、少女を刺す)
(実のところ、女装して外へ出掛けるのは初めてでもあった。
せっかく貰ったお気に入りの服なのだから、こうして着てきたけど。
やはり落ち着かない。胸がドキドキとしてしまう)
(太ももの下で手を重ね、僅かに足を開いた体育座り。
はあ、と物憂げに溜め息をつきながら、自分の膝に頭を寄せた)
(お気に入りのお洋服で、てけてけと人波をぬって歩く。)
(身頃にボーンが入ってコルセット風になっているのが特徴的な、パフ袖付きの白いジャンバースカートを)
(ワンピースのように1枚だけで着て、白い細かなレースの長袖ボレロを羽織っている。)
(胸元の大きなリボンモチーフが、その場所のボリュームの物足りなさを補ってくれているし)
(きゅっと締まったコルセットのウエストラインから、二段になったボリュームたっぷりのスカートが)
(まるでバレリーナのようで、お気に入りの一品。)
(髪は、いつものようにポニーテールに結び、サイドに銀色の大きめリボン型ピンを飾って)
(結び目にある赤と黒のシュシュが、全身真っ白の姿を引き締めてくれている。)
(なんと言っても今日は、大好きな弟分の兵部晶と、お買い物に出かける約束の日だから)
(自然と服装にも気合が入るってものだった。)
(今日は、バイオリンケースも無し。脚にホルスターを付けていたけれど、兵部の目に触れることはないだろう。)
(純粋にお買い物が楽しめるはず。)
〜♪
(鼻歌まじりで、待ち合わせ場所に近づく。)
(以前レストランで一緒に食事をしたときは、自分が先に来て待っているのを、少し気にしていたような)
(そんな兵部の様子を思い出して、今日は待ち合わせ時間より5分ほど遅れて到着することにした。)
(きっと、兵部は子猫のような顔をして、待っているに違いない。)
………?
(ふと、気がつく。)
(待ち合わせのその場所では、なぜか人の流れが少し遅くなっているような気がする。)
(すれ違う学生らしき二人連れが)
「すんげ、かわいい!やっぱ、声かけてこよっかな。黒い服が超似合ってるし!」
「やーめーとーけ。お前なんか相手されないって。」
(なんてことを言いながら、ゆりかの隣をすれ違っていく。)
(ますます「?」な、顔になりながら、人ごみを掻き分け、徐々に待ち合わせ場所に近づいて―――)
あきら……くん?
(見覚えのある姿、見覚えのあるワンピースなのに、思わず人違いかと思ってしまった。)
(そのぐらい、彼の姿はすばらしく、普段の様子からはかけ離れていて。)
(だけれど微かに俯くその顔は、兵部晶の顔に間違いはなくて。)
(心もとなさそうな物憂げな表情が、漆黒のワンピースと相まって、まるで物語から出てきたような)
(現実味が無いほどの、美少女そのものに、見えた。)
あの…お待たせ?
ごめんなさいね、待たせちゃって…寂しそうな、お顔?
(像のもとで、ちょこんと小さく座る姿に、視線を合わせるようにしゃがみこんで)
(首をかしげながら、顔を覗き込む。)
【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。お待たせいたしました。】
【次ぐらいで、一旦凍結ですわね。なんか、盛り込みすぎでごめんなさい、ですわ。】
>>285 (ピクリ、と俯いていた晶の顔が上がる。子猫が耳を動かしながら
反応するような仕草。小さな呟きにも関わらず、少年はそれを聞き逃さなかった)
(続いて、ゆりかと目線が合う。ぱあっと、晶の表情が急に明るくなった)
(お姉ちゃん、と呼びかけそうになり、少し考える。
やはり人前ではあるし、普段の自分の口調は控えた方がいいだろう)
――――――お姉さま。
(好みが分かれそうなほど、高い甘ったるい声が、黒い少女の口から出る。
それに周囲の人間がざわめき、自然、その目線は白い少女へと向けられた)
(様々な言葉や思惑が人々の口から飛び交うが、既に晶の目にも
耳にも入っていなかった。同じ目線となった彼女に、にっこりと微笑む)
いいえ、わたしも今来たところだから。今日のお姉さまも、とても素敵ね。
(社交辞令ではない、心からの言葉を述べながら、すっとその服装に目を移す)
(やはり彼女には、白がよく似合う。金髪碧眼の少女は
まるでバレリーナのような、優雅な雰囲気をたたえていて。
その中に、小さくも存在感を主張する、赤と黒の―――――)
…お姉さま、付けてくれたのね、わたしからのプレゼント。
ううん――――とても、綺麗よ。
(ほう、と頬を僅かに染めながら、ゆりかの碧い瞳を、うっとりした様子で見つめる黒い少女)
(両手を合わせ、彼女へと潤んだ瞳を向ける晶の姿は―――どう控え目に見ても、そちらの人間でしかなかった)
(そして立ち上がると、微笑みと共に、腰を折りながら手を差し伸べる。
今日は荷物が増えることを考え、ケースはない。
念の為銃は持ってはいるが、彼女にバレることはないだろう)
では、行きましょう?ゆりかお姉さま。
【盛り込み過ぎなのは僕もですね。すみません、こう、気合いが入り過ぎまして】
【先輩のレスか、このレスで凍結をお願いさせて頂いてよろしいでしょうか】
【ちなみに週開けでしたら、月曜日も火曜日も、融通は効きますので】
【レス、確認させていただきましたわ。】
【それでは、2時になりましたので晶くんのレスで凍結、ということで。】
【わたしも、月曜・火曜ともに大丈夫だとは思いますけれど】
【もしなにかあれば、日曜の夜にでも予定を入れさせていただきますわ。】
【両方塞がることは、まず無いとは思いますけれど。】
【もしお許しいただければ、日曜夕方までには、置きをひとつ入れることができます。】
【それでは、今夜はお付き合いいただきまして、ありがとうございますわ。】
【また、ちょこっと長くなりそうですけれど、解凍後も、よろしくお付き合いくださいませね。】
【おやすみなさいませ。よい夢を…ね。】
【はい。では月、ダメであった場合火曜日の、先輩の
ご都合のいい時間を、お教え頂ける時にお願いします】
【もちろん先輩が可能でしたら、好きな時に置きレスして下さい、と僕は思いますので】
【いえ、こちらこそなるべく拘束しないように頑張りますので。
しばしの間、よろしくお願いいたしますねっ】
【それではお休みなさいませ、お姉さま。良い夜を。ノシ】
【のんびり、と…………待機ですっ】
【プロフは>3ですよ〜】
【多分、書き込めている……は、ず】
【ということで少しばかりドキドキしながら、こんにちは、奏さん】
【もしも宜しければ相手として立候補させていただけたら、と思うのですがいかがでしょうか?】
【プロフィールは
>>250です】
【こんにちはですっ】
【先々問題がなかったりもしますっ、もうこちらからお願いしますっ!】
【んー、なんか出したいシチュとかありますかね?】
【十全に重畳。ありがたいです】
【シチュですか?】
【奏さんの方になければ、こちらからもいくつか簡単に提示させて、いただこうかと思うのですが
もしも奏さんに何かやりたいことがあれば、お先にどうぞ。貴方のお話でも、奏のお話でも、お兄様でも】
【もし、私以外の方が都合のいい場合は、深凪の人間とか、一発キャラとかでも問題ないので遠慮なく】
【やりたい事……というほどではないにせよ】
【前言った「親しい人が出る鏡の調査」→「出てくるのは郡さん(+拓兎)」→「戦闘自体はあっさり」→「私が『郡さんを殺さなければならない』発言」とか】
【「同じ鏡」→「でてくるのは夾さんと従矢」→「チーム劣化お兄ちゃんvsチーム妹」とか】
【あとは――レセプター利用して「ディアボロの大冒険」風味に旧校舎を探索してもらうとかっ……いえ、コレは冗談です。】
【………大掛かりなシチュしか出ない。orz】
【媛名先輩のほうは何があります?】
>>293 【大がかり大歓迎です。わくわくがとまらn(】
【ディアボロの大冒険、は次回までにきっかり検索して予習させていただくとして(←)】
【ふむ。それでは、後輩さんと紅裂さん編で大丈夫でしょうか?
うちの義兄――……性格上、たぶん、偽物だとしても自衛以外の面倒くさいことしn(】
【逆に、もしも兄編の代わりとしてこちらから提示できるのは、
貴方のお兄さんの夢の中に私の当主が渡ってきたら――ちょっとした白昼夢的なシチュくらいでしょうか】
【後輩さんたち編か、兄兄編か。もし、ご希望があればなんなりと】
【……なんという、面白げな。】
【えーとですね。「ディアボロの大冒険」についてはようはジョジョの二次創作ゲームです】
【ダンジョンもぐり系のゲーム(風来のシレンとか)で】
【装備するとそのスタンドが使えるようになるディスクとかあるんですよ】
【なので黄昏住民の能力が使えるようになるディスク(仮)とか拾いながら】
【旧校舎脱出でも狙っていただこうかなぁ、と。ハイものすごい大掛かりー】
【んむー………では、この書き込みの秒数下一桁が偶数ならば「後輩さんたち編」奇数なら「兄兄」でっ】
>>295 【なにそれ楽しそう、ですが、――わ、私ばっかり楽しいことになりませんでしょうかっ、心配っ】
【非常に楽しそうなシチュを考えてくださってありがとうございます。大がかりばっちk(】
【それでは、後輩さんと紅裂さん編で】
【私の方が、三千世界と接触したあとなので、案外肝が据わっているかもしれませんが、
ついついと紅裂さんのことで貴方をつっついていけたら嬉しいなぁ、と思っています。(←)】
【書き出しはどう致しましょうか?】
【宜しかったら鏡のことも含めて、お願いできますれば嬉しいな、と思うのですが、
もちろん、こちらからでも問題ありませんのでっ】
【むしろ媛名先輩の能力を考えたらこんなものしかっ】
【まぁ、ダンジョンマスター的な方は私よりももっと前からいる人のほうがよいかもしれません】
【私ですとここ最近の事しかわかりませんし………】
【ええと、戦闘についてですがやっぱりスレ参加者のキャラを出すわけですので】
【色々と詳細は省いて、一気に戦闘終了まで持っていったほうがいいとおもますけど】
【その方向で構わないでしょうか?】
【覚悟完了しましたので、こちらからやってみようかと思います!】
【しばしお待ちくださいませっ】
【無問題。私もそちらに賛成いたします】
【何なら、――やはり形だけで、後半は鏡の本性というか異形状態に戻って、
そこを仕留める、なんて形でもなんら問題ありませんので、どうぞやりやすいように、と】
【はい。戦闘中でも、戦闘前でもやりやすいところから】
【ゆたっとお待ちしておりますゆえ、どうぞゆっくりと書き出してくださいませ】
(学園にある古びた建築物。古き日の学び舎……老朽化が進みながらも未だそこにある建物
何故か取り壊しが行われない、ただ立ち入りが制限されているだけのいわゆる旧校舎。)
(――草木も眠る夜、部屋でのんびりしていたはずの自分はなぜかそこにいた
服はパジャマではなく、普通に黒のトレーニングウェア、それにデニムのロングスカート、武器である村時雨も
ちゃんと持っていた。)
寝る前に………というよりは、完全に此処にくることが目的、だよね……
(呟きを漏らして体重を移動するたびに音を立てる床を踏みしめて歩く――何故か目的地があるかのように
歩みに迷いが生じない、何でそっちに向かうのか自身ではわからない、疑問にも思う。
けどそこまで――歩みをとめる気には何故かなれない)
――――鏡?
(やがて大きな鏡の前に立つことになる――ホールとでも言えばいいのだろうか
天井が高く、広い場所。静けさがこの場所をより広く感じさせる。
そこに現われる一つの気配――――とっさに振り返る、鏡に背を向けて。)
あおさーん……………………?
(そこには同じ学園に通う先輩――それだけではないがとにかく、今は先輩というだけの人物がそこにいた。
思わずその名前を呼んで、二ミリほど首を傾げてみる――
そのとき、鏡に変化が訪れる………水面が波打つように。何処から光を受けたのか夜闇を写していただけのその鏡は
紫色の光を宿し、その光が二つの影を映し出す――――)
【こんな感じでよろしくお願いしますっ!】
【それじゃ、落としどころは色々と頑張ってみようかとっ】
――――。
(どうして、あえての制服なのだろう)
(気づけばというように、自分はそこにいた。ご丁寧にも全身に暗器を装備して、である。
自分が来たときには既に旧校舎、となっていたその建物に足を進める足には学校指定の靴。
膝のあたりでひらひらしているスカートも、学校の制服に他ならない――誘われたか、とそう思った)
……奏さん。
(足のすすむまま、誘われるがまま――とはいえ一定の警戒はもちろんしていたが――辿りついた先。
旧校舎内のひらけたその場所で見つけた人の影と声に、誰かを悟って、
自分からも思わず名前を呼び返した時だった)
(永久の艶やかな絹のごとき綺麗の黒髪の向こうで、“鏡の水面”が波打つ)
(ここは旧校舎だ。奇妙な闇ばかりを蓄えている場所。
そこで起ったこの変化に、敏感に反応しないわけも無くて片手に皮手袋をはめながら、永久の隣に走る)
(途中、紫のひかりが目に届いて思わず目を細めた)
(何事ですか、と永久の隣についた彼女がことを尋ねようと口をひらいたとき)
(――映し出された影をみた彼女が、思わず、無防備に口をちいさくひらいた状態のまま固まった)
(指先から、視認しにくいほど細い糸がたらり、と思わず零れ落ちる)
【こちらこそ宜しくお願い致します】
【はい、私の方もめいっぱい頑張らさせていただきますっ】
いえ、永久です…………っ?!
(そういうつもりもありませんから……と、≪奏家≫のものとして≪深凪≫八席に対するつもりはないと
言う代わりに訂正を一つ、そして背中で変化。)
(両袖からヌンチャクを取り出しつつ身構える――寝ぼけたような見妙な感覚こそあれ
いつまでも奇妙な変化を続ける鏡の前にいるほど愚かでもない。
――――媛名の隣で構えなおすと同時に光が人の形を取る。)
(媛名 葵が可憐な唇を開くと同様、白魚のような繊細な指作家ら何かを取りこぼすと同様
こちらも眼を見開く――だって、その光が取った姿は、そのカタチは)
――たく………と?
(赤い髪、赤い衣服、見慣れたトンファー………全て紅裂 拓兎その人のものだった。
そしてその隣に頭一つ分ほど背の低い、くせっ毛が印象的な男性。
………郡太一朗。写真でしか知らない姿ではある。実際の人物はこんな姿なのかと≪奏≫の
情報網を使って調べた外見と眼前に現われたその姿を見比べる。)
(本人かと疑うほどにそのままの姿、そしてその二人が本物でないことを語るように重々しい言葉が紡がれる。)
『今宵の魂は二つ』
『愛しき偶像また二つ』
『愛し愛されよ甘美なひと時に酔いしれよ――その対価は』
『――――――その魂』
(二つの口から紡がれる同じ言葉、そして膨れ上がる妖しい気配――
自分にとって見慣れた武器を構え、見慣れた体捌きで突っ込んでくる拓兎もどき。)
(ナンダコレは、なんなんだこれは……何の冗談なんだ?
心の中で悪態を着きながらいつもより遥かにぶれた精神でようやく金色の眼を開く)
(隣の媛名 葵は媛名 葵でどうやら郡太一朗と面識があるらしい「愛しき」という単語がもどきから出た事から
浅い中ではないと思われる、あの表情があまりにもぶれなかった
彼女が少女のような顔をする――――一度だけその顔をみたことがある、けど自分にとって郡太一朗は………)
(―――ああ、そうだった。「永久さん」とお呼びしなければなりませんでしたね)
(いつもだったらそういうような軽口を叩いてしまっていただろう。
はっ、としたような表情をつくって対応してみせただろう。だが、目の前の存在が彼女の思考を完全停止させていた)
(だから、「たくと」と、いつの間にやら「お兄ちゃん」の抜けた彼女の呼び声を聞くまで、
形だけは一つも違わぬその姿を、
――ついこの間に一緒にクレープを食べたあの人の顔を呆然と見ることしかできなかった)
………なるほど。
(でも、目の前の「人型」の言葉によってようやく停止していた思考が動き始めれば、
彼女は納得したような声を出して、指先で糸を手繰り寄せた。彼には――糸では不利だと判断したらしい)
残念ながら――。
偶像に愛されるくらいなら、本体に愛されたいものです。
かような安い酒じゃ、私は酔えません―――……これでも私、結構イける口ですよ、っと。
(膨れ上がった妖気。目の前で小太刀を構えて切りこんでくる人型)
(その小太刀を取り出した二対の小刀をクロスさせるようにして受け止めてから、一度距離をとる)
(視界の端で、永久があの紅髪の青年と同じ形をした人型がつっこんでいくのを認めてから、息を吸う)
かな……、永久、さん。
おそらく、あの鏡が、この状況をつくりだしているもの、と存じます。
どう考えても私たちに甘美なひとときをくださるようには思えませんが、――狙いは、命でしょう。
(自分にとって愛しいものの形をとり、相手が戸惑い刃をむけられないうちに命を奪う)
(もしくは、相手が一般人であればそれこそ「甘美な時」を与えてから、殺すのであろうか)
あなたは、あの鏡について何かご存じでここに―――、っ……!
(瞬間、唇を引き結ぶ)
(前にいたはずの彼の人型の刃が、いつのまにか後ろにあり、その首筋に寒気が走ったからだ)
ちぃっ……ッ!
っ、いったい、誰に許可をえてその姿をしておられるやら……実に不愉快です。私、許可した覚えありません。
(片足を軸にして体をひねり、半身でその小太刀を受け止めると、彼女は悪態をついた)
………ッッ!
(ヌンチャクを振るいその攻撃を捌く………ご丁寧に珪素の水晶による攻撃も絡めて来る)
(もどきとはいえよくできてる。
先日の稽古でみた体の流れ、踏み込み――悔しいくらいに似ている。)
鏡に関しては特に!気付いたらここにいました!!はっ!
(あの鏡が状況を作り出しているという意見には同意だ………ならばと首を一度縦に振ると
もどきの攻撃を捌きつつ回転、髪に仕込んだ短剣を投げつける
と同時に背後から拓兎もどきの攻撃――トンファーを取り出したトンファーで受ける。)
(投げつけた短剣は鏡に到達する前に何かの壁に阻まれ床に突き刺さる――それを確認してから
ヌンチャクをトンファーに接続。逆手に持って本来の取っ手である部分をもどきに引っ掛けて受け流す)
結界………!
私たちがそこまで考え付くのも予想済みらしいですね、まったく!不愉快、ですっ!!
確か、女の子の間で広まってる「意中の人と両思いになれるおまじない」にここの鏡が出てくるはずです!
これがそうなら大したご利益っつあっ?!
(媛名の言葉に全面で同意するように体を捻り、次々と武器を接続していく。
その言葉を発した本人も、器用に闘いながら思考を動かしている――さすがというべき存在だ。
――姿形だけ………もうこの際だから本人が現われて偽者をやっつけるくらいの天界を期待して良いだろうかとか本気で思う。
そんな漫画みたいな展開を望むほどイラついていた。)
――…………?!
(不意に額の目が捕らえる、何か紫色の奇妙なものが流れていくのを――
二つの偶像から鏡そして――鏡から天井の方にある天窓へ――)
(奏鬼眼で見えるその力の流れ………奏鬼眼、自分のそれはなんだ?生命力の流れを見る
といってもいい。そしてそれが流れてくる――ということは、だ。)
あおさん!何も言わずに飛んでください!!
(不意に郡もどきを相手にしている媛名に向かって叫ぶ。紫色の奇妙なものが流れてる方向を指差して
そこに何かがあるという自分の勘を信じて。)
(奏の試みで結界の存在が分かれば、また思わず舌打ちをしてしまいそうになった)
(苛々してしまうくらいに精巧に真似っ子しているらしいということが、
もう長くみてきた『彼』と同じモーションで、同じ癖で、同じ身のこなしで此方を攻撃してくる人型から感じられる。
――もしくは、自分の中にある『彼』の記憶を正確に読み取って、このように擬態させたとでもいうのか)
……なるほど。
意中の人、の形をした何かと両想いになれる、の間違いでしょう。虚偽表示です。
しかし、噂をながしておいて餌をとるのは、この頃流行りのの手で――……ッ、この…っ。
(偽の小太刀とはいえ、切姫。そうして偽の人型とはいえ、彼)
(いやが応にも、『未来の彼』と戦ったことが脳裏によぎって、攻撃のタイミングを逃してしまう。
ひきずっている、だと。――そんな馬鹿げたことがあっていいはずもない。自分は決めたのだから)
――――ッ!
(視界の端で、黒髪をまわせながらも偽の人型と対峙している永久を見つければ尚のこと)
(次々と武器を組み立てていくその手も鮮やかな彼女に負けてはいられない、と。
彼と同じ鋭い動きで一突きを加えてきたその手をつかみ、ぐっ、とひねる)
……“本物”なら、今の私の動きはよんでいたと思いますよ。
(――本物であれば、自分が彼を知っているのと同じくらいに、彼も自分のことをしっているから。
冷えた声でそんな軽口をたたいていたところで、永久の声がした――飛べ、と)
(とっさに彼のそれから手を離し、飛び退くように跳躍)
(永久の視線と指さすその先から何かを感じたのだろうと確信して、その声に従った)
(少なくとも今は、その声に頼るべきだと思ったし、
―――彼女の判断なら間違っていないだろう、という奇妙な確信もあった。彼女の力を感じさせられた者ゆえの確信)
(さらにもどきの攻撃を捌きつつ村時雨の組み立てを進める
媛名葵が飛んだ――後はそれを追うだけ………と思い体を動かしたところで拓兎もどき
ご丁寧にTimewalkまで実装しているらしい。)
素晴らしい再現度ですね!もっと別のことに使ったらどうですかっ!!
(と愚痴に似た何かを吐き出しつつ加速した時に対応………4秒ほどの連撃を捌く「凪」。
本物ならもっと厳しいい連撃を重ねるだろうな、と思う。
そして流れるように軽身功、続けざまに新たな技術を投入して軽やかに空にいる媛名葵を追う。)
(手荷物は大鎌、こちらの意図も伝えずに言った言葉に従ってくれたことに感謝する。
まったく、見方なら頼りになる女性だ。
失礼ながらその女性の肩に、跳躍で高さを稼いでくれたその女性の肩に足を乗せる。)
すみません!あとで何かおごりますから!!
(そしてその肩をけり大鎌の鎖を緩めて伸ばす――狙うは紫色の気流の元。
鏡と偶像を繋ぐそれ。)
(媛名葵が十分に高さを稼いでくれたおかげで多節大鎌の村時雨がそこに突き刺さり、何かを引っ掛ける
読みどおり、それを流していた物と思われる妖魔――手足が細く、反面おなかが出っ張っている
明らかに力がないと思われる出で立ちの醜悪なそれを引っ掛け引っ張り出す。)
あおさん!!
(気がつけば二つの人影の注意はこちらに向いていた、当然だ。本体を引きずり出したのだ。
自衛は何よりも優先される)
(引っ掛けたそれを空中にいる状態では引き裂く事はできない――ゆえに投げる。地に降り立っているであろう媛名葵に向けて
彼女なら必ず決めてくれると信じて………自分の命を助けてくれる事を信じて。)
(右から水晶、左から小太刀が迫り――――)
(肩にぐっ、とした重み)
(思わずバランスを崩してしまいそうになるものの、事態を納得すればそれを堪えた。
一瞬でも足場が崩れてしまえば上の彼女も崩れてしまうことは、目に見えているからだ――)
(何を奢ってもらいましょうか、なんて軽口をたたく余裕はなかった)
(空中の彼女に迫る、小太刀と水晶の切っ先―――、
あの一瞬で彼女の村時雨が華麗にひっぱりだしてくれたそれがこちらに迫ってくる。
一発で仕留め損ねれば――問題が出る。彼女が、両側から串刺しだ。
しかし、今この両手にある小刀二つではあの肉厚な腹を深く裂けるかどうかは怪しい――、
かといって、この一瞬では武器を入れ替える余裕も無い……と、そうなるのであれば)
――――ッ!
(脳内でイメージを固める)
(小刀を手放したその手にあるものは――少し長めの持ち手、そうして
真っすぐとその醜悪な本体にむかって伸びる、おおよそ1メートルほどの刃――大剣クレイモアだ、と)
私に、従って下さい―――、弐式………ッ!!!
(青白い光が一瞬にして彼女のなかで形を作る)
(永久に両方から切っ先が迫り、彼女に向かってそれが飛び込んできたその一瞬に、
完全に具現化し、形を成した大剣を強く両手で握り締しめれば、――煌めく長い刀身が、そのままその異形の腹を貫いた)
(それこそ、こちらに投げられたその勢いもあって、その大剣は異形に深々と突き刺さり、
その背から切っ先が覗き、それは断末魔にも似たひどく耳障りな叫び声を発して―――)
(両側から迫る決死の刃………自分は死ねない、けどこれは死ねるかも――とか
それが迫ってくるたびに現実として確かなものを帯びてくるその感覚。
心臓がきゅぅっと小さくなる………嫌だな……と思う、けれどもそんな恐怖もすぐに払拭された)
(そんな恐怖を打ち払う力強く青白い光――魔を滅する刃が異形に突き刺さる。)
(その煌く刃の光は持ち手をも美しく彩って………長い黒髪が青白い煌きを受けて翻る様、
醜悪なそれを切り裂き、紫色の気流を打ち払う様は見とれるほど美しく)
(――――恐怖はそれをうみだす存在ごと掻き消えていた。)
(――残るは静寂。耳障りな断末魔も払われた静寂。鏡面が波立つことはなく
その鏡自体はただの巨大な鏡だったらしい、ただ媒体として壊れては困るといったところだろうか。
そして本体である自分はなるべく安全な位置で「狩り」――あの異形が行ったのはこんなところか)
(と軽く考察をすると地面に降り立つ。)
………ふぅ、ありがとうございます。あおさん
おかげで助かりました。
(一息ついて、若干乱れた髪を直すとぺこり、と頭を下げる。
そうしてから戦闘そのモノは終わったけれどもそのとき並に真剣な表情を作って
口を動かす。)
すみません、媛名さん――――お聞きしてもいいですか?
「郡 太一郎」という人物について………彼は殺さなければならない人物である可能性があります。
(拓兎もどきは自分が呼び出したんだろう、深い関わりを持っている………媛名葵もかかわりは持っているが
深くはないと、そういうのじゃないと思いたいと思っている自分がいる。
故に、≪奏家≫のものとして対峙する。)
(異形や異能の平穏を壊す可能性のあるその人物の事を知るために。)
(静寂―――)
(小さく息をつけば、手にあった感触が消えうせて、剣が光の粒と化し、霧散)
(正確には霧散したように見えて、全て彼女の体内に戻ってきているのだが――詳しいことは置いておいて)
(「あおさん」という呼び方をするのは彼女だけ)
(だから、その呼び声がして、感謝の声がかかれば、彼女の無事を認識できた。
再び小さく息をつく。だが、これは安堵の息だ――奏の御息女が無事であったことに対してか、
永久という一個人が無事であったことに対してか、どちらかは彼女の心のみ知ることろだが)
―――――。
(だが、そんな息をついていられるのも少しのことだった)
(「媛名」という呼び名に、「郡太一朗」の名が続けば、――そして、鋭く深い漆黒の瞳が、
そして整ったその貌が真剣にこちらを見つめれいれば、――剣呑を感じとるのは難しくなくて)
……珍しいですね、奏のものが。
異形ですらその身にかこうという奏が、ただの異能者を狩りに出ると仰るのですか?
(いつもなら、逆だ)
(深凪が「何か」を狩ろうとして、奏が「何か」を守ろうとするという、そんな対立状況。
しかしながら――、今回は葵個人であり深凪が守りたいものでないにせよ、奏が攻め手に出るという)
まあ、私も――、
今後の調査結果によっては、紅裂拓兎を殺さなければならない可能性が出てまいりますなんてことは
≪深凪≫の性質上、なんらおかしくないことなので――申し上げるまでも、ないかとは存じますけれど。
(自分にとって彼が大事か、大事ではないのか)
(そこのところには言及しないままに、彼女はつとめて冷静な声をつくろって、黒い瞳を永久に向けた)
そして、何をお聞きになりたいのですか?
……私、あの方の好物とか、好きな色とか、好きな教科とか、そんなもの聞かれても困りますよ。
ああ、嫌いな教科は数学――、ということは、存じ上げておりますけれど。
(床に転がった自分の小刀をひろいあげ、手品のように服のどこかにしまいこむ)
ちなみに、私は現代文が苦手です。
(そして、改めて永久に視線をむけると、小首を傾げた)
ええ、そうなります。
理由は察する事ができる人だと思いますけど………
「郡 太一朗」が人も異形も敵に回す可能性がある人物だからです。
けれどコレはあくまでも可能性の話、ある人物がそういう可能性の話を私にした――ですから
人の命を左右する問題です………故に今は情報が欲しい。
(「紅裂 拓兎」の名前が出れば多少は動揺する。けれどもそれだけだ、顔にも出さず体にも出さない。
――ああ、このことも話さなければならないな、と思う。「大事」でないにせよ「無関心」ではないのだから。)
貴方から見て…………彼を近しい位置に置いておく、もしくは置いておこうとする貴女にとって彼はどういった人物ですか?
私が口説いてしまってもかまわないような人物ではないから好きなものを隠すんでしょう?
(などと軽口で返す……どこかいつもの冷静さがない彼女、初めてあったときも、さっきの戦いにおいても
冷静さを失わなかった彼女が「彼」のことになると本当に
見た目が少し大人っぽく清楚な少女と化す――そんな人物。)
ちゃんといてくれないと、嫌いな科目が理数系な私は同じ学年である事を
理由に彼に言い寄ってしまいます。
(心にもないことを言う……演技にしてもヘタな言葉。
誰だって馬には蹴られたくない、それに見も知らぬ男よりも自分が大事にしたい男だ。)
とりあえず、出ましょうか。
こんなところでうら若い女性が乙女話に花を咲かせるにしても
妙な事極まりないですし。
(つい、とんでるように出口のほうを指差して苦笑交じりに進言。)
―――――、彼が。
(少なくとも、今の彼についてのことを言っているのなら、
どうしてそんな情報が出たのかは分からない。だから、わずかに不思議そうな顔をする。
可能性として、考慮をしていなかったのだ――まさかあんな突飛な出来事が、彼女にも起っていた、ということは)
(静かに、静かに言葉を聞いていた彼女)
(それでも、時折どこか落ちつかなさ気に髪を耳にかけたりなどしたりしてしまったのは、
――全体的に漂う凛々しさ、そうして抜群のスタイル。
加えて、口をひらけばその実は随分と可愛らしく、守ってあげたくなるような可愛い女性――
それである永久が彼に言い寄って口説いているところを、少なからず想像してしまうからなのだろう)
(彼女は自分に無いものを多く持っているから)
(――自分よりも多くのものを彼に与えられるだろうと、そう思ってしまっているから尚募る劣等感。
とはいえ――もちろん、それを表に露骨に出すことはしなかった。ひとつの意地みたいなものだ)
(自分でもいいと言ってくれた彼の選択に、示しがつくように)
“≪深凪≫八席”が、あれを親しい位置においているのは
あれが私にとって有益であり、相互協力および利用関係であり、使えるからです。
貴女が言い寄るも言い寄らぬも、貴方の自由。 お好きになさい。
(「お好きになさい」であって「お好きになさってください」でないところが、少々意地を張れていないけれど。
もやもやうにゃうにゃする嫉妬心で、後ろに回した手が自分の髪をいじいじと弄っていたりもしたけれど)
(――それでも、「深凪八席」としては絶対に嘘をついていないし、そうでなければならないから)
(それに、媛名葵としても不用意に彼の情報を流したくない。永久の話を聞いてからだ、と)
…………承りました。
(髪をゆらして、「奏」として話す少女に背をむける)
(そこら辺のベンチか、なんならファミレスでも御一緒いたしますか?なんて首を傾げてから)
――?
(あれ、と首を傾げる。
コレまで決して責められっぱなしではなかった、少なくとも自分相手には
引いた姿を見せたりはしていない――)
(しかしこれはなんだ、意地を張るように「≪深凪≫八席」を強調して、先ほど偶像ではなく本物を
評価する媛名の言葉………それもあるだろうけれども、もっと違う意味があることを隠せていない)
(苦労人だな……と思う、無論どちらも。)
≪深凪≫にとって有益なことが増徴に繋がった………?
それで異形も異能も刈取る組織を作る事になるだなんて――――ん
すみません、媛名さんゆっくりと腰を落ち着けて話しましょうか………
(思考しながらその後に続くように歩み始める。)
そうですね、先ほど言ったように奢ります。
ファミレスで申し訳ありませんが………確か近くに一軒合ったはずですしそこでお願いします。
(自分も移動のためにせめて単車くらい手に入れるべきかな、などと考えながら大鎌を解体して
しまおうとする――バッグがなかった、その代わり体にベルトやら剣を収める場所やらがあった。
なるほど、夏服では来なかったわけですか。)
(とか思いながら夏服にしては厚めの服に次々と武装を突っ込んでいく。
――――目的のファミレスについたのはそれから数十分後の事だった。)
(――深夜という事もありそこは人もあまりなく、内緒話の類をするにはうってつけの場所だった。
利用人数を告げて、案内されるがままに――
といかこの時間なら漫画喫茶でもよかったかもしれない、個室もあるしなどと思いながら席に着く。)
ええと、お話の続きさせてもらっても良いでしょうか。
「郡 太一朗」を殺さなければならない、という考えにいたった理由――です。
(胸元で腕を組み背筋を伸ばす……背もたれ利用せず、安定した姿勢で媛名を見据えて――)
コレを与太話として聞き流すのも結構です。
それくらいに突拍子もない話を今からします………けれどもあくまでも私は真剣です。と前置きをさせてもらいます。
――とある少女が言いました。その少女は自分が「十年後から着た」ようなことをいいます。
そしてこうも言ったんです「異形と異能の未来を守りたいなら『今』のうちに『郡 太一朗』を殺すべき」と。
オールラウンダー
――彼女は「三全世界」の「 一人戦場 」という名も名乗りました。
なんというか………にわかには信じられない事という事でどう対処するべきかはわからないんですけれど
少なくとも彼女は本気…………だったんです。
(とここまで喋るとウェイターが注文を取りに来たので
のほほんとした表情で注文を告げる、ウェイターが下がるまでの間一時会話を中断
彼女がどう出るか、出た後にどう出るべきか考える。)
(―――深夜のファミレス)
(慣れた様子で自分たちの人数を告げる彼女についていくのは、制服の女。
制服姿で補導されなかったのは運がいいのかもしれない。ぼんやりそんなことを考える)
(ちなみに、もしも永久の考えた「漫画喫茶」に向かっていたとしたら
見慣れない感じの場所に彼女が慣れるまで、しばらく物珍しがっただろうというのは別の話)
………。
(向かい合うように席に落ち着いたところで話を切りだされれば、
女は変わらずの姿勢を保ったまま、こくりと静かに一つ頷いた肯定の代わりである)
(――真っすぐに自分を見据えてくる漆黒の瞳。澄んだそれを見つめ返しながら、言葉を聞いた)
オールラウンダー
――――「三千世界」の「 一人戦場 」……。
(だが、永久の話を聞き終えたあと、虚勢も仮面もはがれおちる。呆然とするしかない)
(そうして、ようやく言葉を搾り出せたが、女の黒い瞳はゆらゆらと揺れて動揺を示している。
―――心ここにあらずで、ウエイターに「同じものを」と言ってから少し―――、
ようやくというように彼女の瞳の揺れが収まる。……ここになって、彼女の頭の中でピースが埋まった)
なるほど。
……そう、ですか。私だけかと思っておりました――随分、厄介なことであります。
私だけのうちにとどめておくような規模の話では、もはやない、ということでしょうか……。
(テーブルの上に膝をつき、両方の指を絡める)
(その上に自分の口元を置くように少し前のめりになると、少々上目に前にいる永久を見つめてから)
その話、信じましょう。
というよりも、……――三千世界には、私も先日、遭遇致しております。
カードコレクター
私が会ったのは男性でした―――、彼は、≪三千世界≫の『 札蒐集 』だと名乗っておりました。
(注文をしている間の彼女はあまりにも不安定だった………珍しい。
いや、前回彼女の部屋で似たような事を自分がしたか。
けれどもそのときの自分よりも復帰が遥かに早い――流石だとどこか嬉しそうに笑みを浮かべる。)
(そうしてから不意に席を立って一言告げる――――)
ドリンクバー頼みましたよね、なに飲みますか?
任せてもらえるのならば、ホットミルクになりますけれど………
(自分の手を組んで、その上に顎を乗せる、ただでさえ見上げる姿勢から
さらに上に自分の頭が行く――そしてその姿勢ならすぐには立てないだろうと)
(多分自分の注文すら聞いてなかっただろうから、わかってないだろうななどと思いながら口にする
何か変なものでも頼んでおけば面白い事になったかもしれない、自分が平気で媛名が駄目なものとか。
などと悪戯心が首をもたげた。現時点では実行不可能ではあるが。)
(数分後にホットミルクの入ったカップと媛名の注文どおりの飲み物を持ってきて
各人の手前に置く…………そして再び≪奏≫のものとして向き合う。)
………蒐集、ですか。歪ヶ崎さんだけではない、ということですか――――
ですけどその様子、ですと………私は「郡 太一朗」に何らかの手を打たなければならないわけですけど。
(何せ自分一人がちょっと頭のおかしい少女に出会ったのではなく
そのちょっと頭のおかしい少女と似たような言動をする男と自分ではないものも会っているのだから。
自分があった少女の言動に信憑性が増す。)
――もう一度聞きます、「あおさん」。「郡 太一郎」はどんなひと?
(故に今度は聞きなおす、八席としての冷徹な媛名葵ではなく同じ学園の先輩である媛名葵に。)
(背もたれに背中を預けてぐっと伸び――体勢を整えて、肩を揉み解す。
そうしてから前のめりに体を倒す。楽だからだ。)
……それでは、アイスココアで。
(無性に甘いものが飲みたかった。そうして、冷たいものが)
(というか、自分が頼んだのはドリンクバーだったっけ、というような気持ちを少々顔に滲ませつつ、
彼女がいうからにはそうなのだろう、とお願いをする。今は、遠慮はせずに甘えようと思った)
(―――彼女の内心の悪戯心を見抜けていたら、話は別だっただろうけれど)
ありがとうございます。
(目の前におかれたアイスココア。そして彼女が取ってきたホットミルクを見てから、
ああ、やっぱりホットミルクなんだなぁ、とかそんなことを考えつつ、冷たいそれを口に含む。
――郡太一朗に対して何らかの手を打たなければならない、というのは真っ向からは否定できない。
それは、いざとなれば自分も考える手だ。否、自分でなく深凪八席が考える手なのだから――でも)
私個人の見解になりますが―――、
(普段ならば、やっぱり大きいと胸元重いのかなとか、そんな余計なことを考えてしまっただろうが、
いまはもちろんそんなことを考える余裕もなければ、魅力的なそこに目をやる余裕もなく、目を伏せる)
―――、少なくとも現時点で郡太一朗という人間はそのように転じるタイプではありません。
どちらかといえば、異形狩り派です。
しかも、加えて申し上げるのであれば、深凪(わたし)よりも奏(あなたがた)の考えに近い考えをお持ちです。
殲滅思考ではありません。
……それは、私が私の全てをかけて保証いたします。
【と、奏さん、お時間とか色々とか大丈夫でありますか?】
【えっとさきにこっちだけ】
【私のほうは大丈夫なのですが、休憩入れるべきときかなとは思ってます。】
【媛名先輩のほうは一気にやっちゃいたいですかね?】
【私一応この後拓兎のことで話しておきたい事とかあるんで】
【休憩挟むべきかと思ってますが。】
【それでは、お言葉に甘えて休憩をいただいても構いませんでしょうか?】
【はい。私も紅裂さんのこととか、色々お聞きできたらな、と思っていて。
奏さんがもしも「仕方ないなぁ、凍結してやんよ!」とのことなのであれば、
こちらとしては、今日で終わらなければ凍結という選択肢も大歓迎でありますので】
【休憩ということなら、私は21時くらいには改めて顔を出せるかと存じます】
【あ、はいなでは21時目安で休憩で。】
【長引くようでしたら「もうしわけないなぁ、凍結してくださいませ!」って感じで床に額擦りつけようかと思ってます。
何にせよ、付き合いがよくて非常に助かります、ありがとうございますっ】
【そんなわけで21時前後に避難所でお願いします。ではまた二時間くらい後で】
【先にレス投下していこうかと思いますっ】
【此処までのお付き合いありがとうございましたっ】
【ありがとうございます。それでは、21時前後に顔を出します】
【いいえ。こちらこそ――がっちりとお付き合いいただき、とっっても(力が入る)うれしいです】
【って、額を擦りつけるまでのことではっ】
【凍結の場合は「こちらこそ不束者ですが、どうかもう一日宜しくお願い致します」という感じで
それでは、私はスライディング土下座に挑戦してみようかと、存じますので十全と】
【こちらこそここまでのお付き合い有難うございました】
【可能であれば、21時前後にはレスを持って避難所に参上させていただきます(一礼)】
319 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 19:30:03 ID:LsbpQpjQ
あと一時間
(眼を伏せて、かつ全てをかけて保障された――彼女に此処まで言わせる人物
と頭の中で評価を改めておく。
異形狩りでこちらに近い考え………じゃあ、その考えが変るような出来事がこれから起こる?)
ふむ、現時点では………ですよね。
(媛名 葵の評価だけで決めてしまえるものではない………ならばやはり)
直接お会いしてみようかと思います。
そうしてから見極めようかと思います………私は彼の何処を見るべきか、「三千世界」という組織を
どう見るべきかを――――あ、変な意味じゃないですから。
(馬に蹴られたくないので一応付け足しておく。)
――それから、拓兎のことでちょっと進展がありました。
助言いただいたことにお礼を申し上げますっ
(前のめりの姿勢を一度正してから深く頭を下げる。)
それでですけど――――彼の前に魔王が再び姿を現しました。
といっても再契約とかそんな雰囲気ではなくてですね………彼の「大事なもの」と「その大事なものが大事にしているもの」
それと「彼自身」を壊すそうです、そんな宣戦布告を受けておりました。
「大事にしているもの」の定義がわからないんですけど、多分あおさんもコレに含まれると思います。
拓兎は「嫌い」という感情も大事にする人ですから…………
(コレは少し知ったか振りかもしれない………けど、そんな一面も持っている。それだけはいえる。)
多分、拓兎自身は否定しまくると思いますが、一応気にとめてください。それから拓兎が大事にしていると思われる人たちにも
それとなく注意をしておいてもらえると思います。
安全圏にいるのは、彼が「無関心」な人間だけといっても過言じゃないかもしれません。ですので
特に彼自身が「嫌ってる人」に注意をしていただけると嬉いかもしれないです。
(「嫌い」と言い張っている以上彼自身は何も注意などしにいきはしないだろうから。
そして失って喪失感に包まれる彼を見るのは忍びない。
というか何かを失った拓兎を手に入れても仕方がない。)
よろしく、お願いします。
(だったら自身ができる事を、ともう一度深く頭を下げてお願いしておく
まぁ、コレに関してなんか言われたらそれはそれで。自分にとってし尿にたる人物だったから
といっておこう。)
【じゃあこっちは額を擦りつけた勢いで回転だー(何を張り合ってるんだ)】
【それでは定時に!一旦失礼しますっ。以下空室です。】
【晶くんへの置きレスに、お借りいたします。】
>>286 (まるで子猫のような仕草で、俯いた顔を上げて、視線を合わせてくる。)
(やや生温い初夏の風が、紅薔薇のヘッドドレスが飾られた髪を微かに揺らす。)
(血色の良い唇から、ゆりかを呼ぶ声が紡がれて)
(うっとりと見つてくれる瞳を見て、ピンクのグロスに濡れた唇を、嬉しそうに微笑ませて見せた。)
(周りの人間から見てその様子は、アニメか何かのシーンのように、清楚な花が咲き乱れて)
(ソフトフォーカスでもかけたかのように紗がかかり、世界がきらきらとする錯覚が見えたかもしれない。)
(それ程までに、この二人の存在感はある意味大きく、その場にそぐわない雰囲気を醸し出していた。)
あ…うん。
(少し恥ずかしそうにしながら、髪に触れてみる。)
これ、とっても気に入っていますの。
……夜だと、なくしてしまいそうで付けられなくて。
でも、今日なら大丈夫、ですわよね。
綺麗だなんて……
(言われ慣れない賞賛の言葉に、照れ隠しのように俯き加減で笑う。)
あき……晶ちゃんこそ、今日はとっても可愛いですわ。
お洋服、着てもらえて嬉しい。
(嬉しそうにして、兵部が立ち上がる様子を見つめ、続いて自分も立ち上げる。)
(なんとなく、あたりに視線をやってみる。)
(今日は、あのいつもの大きなケースは持っていないのだろうか……その事実も、とても嬉しかった。)
(パニエで膨らんだスカートの、太腿の上を、そっと押さえてみる。慣れた、硬い感触。)
(これも、置いて来ればよかったかな。と、少し後悔をした。)
えぇ。
(差し出された華奢な手を、きゅっと握り返す。)
(白いバレエシューズのような靴のつま先を、地面にこんこんと2回ほどぶつけ、歩き出す。)
(楽しそうに黒と白の柔らかな布やレースがひらりと揺れ、二人が街並みを軽やかに歩む様子を)
(その場に居た人間は、呆れたような驚いたような、珍しいものを見たような視線で見送った。)
ねぇ、どこのお店行く?あきらちゃんは、なにを買うの?
わたし、普段あきらちゃんが着ているようなお洋服のお店、行ってみたいですわ。
あとはー、アクセとね。あ!いつも行ってるコスメショップも、一緒に行く?
………っと、ごめんなさい。
(はっとして唇を軽く手で塞ぎ、少し不安な気持ちで兵部を見る。)
わたし…はしゃぎすぎ?
【お借りいたしました。ありがとうございます。】
【再びロールの再開にお借りします〜って日本語おかしいですね】
【とにかくお借りしますっ】
【お待たせいたしました。ロール再開の為に、再び場所をお借りいたします】
【それでは、またしばし宜しくお願い致します、奏さん。(一礼)】
>>320 そう、現時点では―――。
(自分がその一言に含めた意味を、彼女は落とすことなく汲み取ってくれる)
(前より何だか少し成長した気がして、少しだけ目を細めた)
私もそれをお勧めいたします。
所詮は私の目からみた彼に過ぎない。私では見えない部分もあるでしょう。
奏がその処遇をどうするかは、貴方のその綺麗な目で見てお決めくださいませ。
――そして下った決定に、
唯々諾々と従うとは申し上げられませんが、私はきちんとその決定を受け止めます。
(――つまりは、奏が彼を殺すべきと断じたら彼はその程度なのだと認識しよう。と)
(そう言ってのけたのは、彼に対しての信頼と永久に対しての信用があるから)
あと、別に変な意味で見て頂いても、私がそこを禁じることはできませんから。お好きに。
私、別にあの方の恋人ではないのですから。
(アイスココアを一口。できるだけそっけなく。できるだけ)
――進展。
(まあ、そんなこんなでアイスココアに口をつけつつ、続いた話)
(思わず、アイスココアを口につけたままに固まった。
――聞き捨てならない言葉がぽんぽこぽんぽこ出てくれば固まりたくもなる。
今現在自分は、紅裂が虚影会に属しているかいないかも分かっていない状態だったから
とりあえず、色々と頭の中を整理しようと試みた所為で―――
永久が深々とその頭を下げても数秒ほど反応が遅れた――そして、大きなため息)
…………紅裂拓兎が嫌いという感情を私に持っているとしても、
それはどう考えても「大事」のほうにはならないでしょう。仮にそうだとしても、
少なくとも私は除外されるでしょう、とか。そういうことはひとまず置いておきます。
(アイスココアを両手で持っていなければ、ないないと手を左右に振りたいほどだ)
(彼が好き嫌いとかじゃなく、多分――彼が自分に欠片の関心があるというのがピンッと来ないようだ)
まず、一つ。
上司に狙われている、ということは……彼は虚影会から既に抜けている、ということですか?
あと、続けてもう一つ。
(手を伸ばす。そしてメニューをつかむと、相変わらずの感情の薄い貌に僅かに疲れを滲ませ)
――――何か、甘いものを食べても構いませんか?
(焼きリンゴパイとかどうです?上にバニラアイスついてますけれど、と続けた)
……大丈夫です。彼がどういう人間だとしても、私は今此処でした
会話を忘れませんから。
(そう、誰かに全てをかけさせる一面がある。それが≪深凪≫の猟狗のものとなれば尚更だ。
狗として生きるはずの彼女がこんなにも人間らしい感情を見せる。
それを引き出した人物。)
ええ、納得は私だけします。私が納得した結果を申し訳ないですが受け止めてもらいます。
だから、その決定に異を唱えたければその異を全力で受け止めます。
(≪深凪≫八席は利用したがっている。そして媛名葵は≪深凪≫八席ならぬ感情を彼に抱いている
本当に大変だな。と思う。)
ダメ………ですよ。私、そういうのあんまり気乗りしないんで。
例え必要な事でも………もう既に特別はいるので、私の場合。
(そっけない…というにはあまりにも感情的なその行為――
それと、ある人のことを思って和やかに笑みを零す、控えめに。
カップに口をつける、ホットミルクがおいしかった。)
………そもそも「こえーかいっ」てなんでしょーか?
えっと彼は魔王の契約者で、人をたくさん殺してきていて、それでお姉さんまでも手にかけたって
そういう話を聞いていますけれど………
魔王って人と拓兎って何処かの組織にいたんですか?
(思わず首を傾げる。いや申し訳ないと後頭部をかきながら汗マークを飛ばす
その問いに対する答えは)
すみません、あおさんの質問にお答えする事はできないです………もーしわけないっ
というか拓兎が悪いです、ちゃんと私に話してくれないからその質問に答えられないんです。今度あったら一本いっといてください
こう、きゅっと
あえてこたえるなら抜けてるんじゃないんですか、と。
(両手で何かを〆る動作をしつつ、そんなことを言って
もう一度ぺこりと頭を下げる――此処で仇になったのは自分ルール。拓兎にかんする事は
≪奏≫の力を使わず自分で聞き出すと決めてしまっていたのだ。
故に彼がしゃべった事意外は理解の範囲外だ。)
そして――――どうぞ、私も何か食べた………
(……いですし、と思ってウェストが2センチほど増量した事実を思い出す。
そんな現状だ――こんな重そうなものをこんな時間にとってもう2センチにならないだろうか、と考える。
神妙な顔でメニューを睨みつける………そして)
えっと………ワタシ、ミルクジェラート、タベテモイイデショウカ。
(甘いものという誘惑に一瞬にして堪え性という名の壁が脆くも崩れ去るのだった。)
>>324 (言いたいことを綺麗に汲み取ってくれる人間とは、とても話しやすい)
(そうしてそれは、次期当主になる人間には必要なスキルであろうと。永久を見ながら思った)
――私はしろ、と申したわけではありません。
する気があるならやればいいと申したまで、です。……別に想いの方がいるのは存じております。
(だから、こうして小さく首をかしげてみる。彼女の中に垣間見えた、その感情を擽ってみようと思って)
虚影会。
……私が彼から聞いた言葉をそのままお伝えするのなら、
昔の彼は「魔王の下僕にして契約者」。
そして虚影会である彼の「使命は、魔王の名に於いて人類を滅ぼし、この世界を滅亡させること」と。
(ふー、と息をつきながらメニューを見る)
(あー、パフェもいいな何て言葉を呟きながら、カロリー完全度外視な様子でデザートメニューを見ていたが)
(カタコトの彼女に「?」という様子で顔をあげる。
葵からしてみれば永久のウエストが2cm増たとしても「理想体型」なのだろう。
だから、そんな心配をしているとは思いもよらず――あ、もしかして……という発想に至る)
おいくつでも大丈夫ですよ?
私、さっき確認したらポケットに財布が入っておりましたから――どうぞ、お気になさらず。
牛乳がお好きならこちらのミルクプリンとかも、なかなかミルクが濃厚で美味しいと、クラスの方が――。
(私は、焼きリンゴパイと冷やし白玉ぜんざいにしようと思います、と。
組み合わせとかも微妙だけどもうなにも気にしない私、という勢いでメニューを決めると呼びボタンを押す)
まあ……、一応、抜けたか抜けてないかは
トルーマンさんに聞けというようには――ああ、えっと、彼の知り合いの方。2年生の方なのですが、
彼女に聞けと言うような情報はいただいておりました。それに、きゅっと締める役は私じゃないでしょう。
―――トルーマンさん、といえば、
もしも嫌いという意味でも魔王さまの手が伸びると言うのなら、……アンジェラ・トルーマンさんも同様かと。
じゃ、する気がないので大丈夫です。
(――そもそもあの鏡は思いを寄せる、もしくはそれに近い感情を抱いているものがでてくるものだ
あそこで自分に対して拓兎が出てきた以上、拓兎に対する感情と似たようなものを彼女は郡に抱いている。
それは隠しようがない)
(ついでにそれが確信できるような言動とか可愛らしい動作もこの眼で見ている――つまりそういう目で見ざるえない
それに、いまの言葉もなんだか怖いし――――こっちに後ろめたさがあることを差し引いたとしても。)
………えっと?
言いましたっけ………私。その、うん?
(直接は言っていなかろうとも言っているようなもの。そんな言動はあった――
そして前述の理屈は自身にも当てはまる
今殺さなくてはならないかもしれない異性が出てくる鏡でもない限りだ。)
………抜けてる、でしょうね。
私が拓兎の話を聞いたときにその話もでてきましたが「かつて俺は」といっていましたし。
(ついでに目的が≪奏≫の理想と相反しすぎている――多分、≪奏≫何かしら気にしてるんじゃないだろうかと思う。
そんな考え方をしてるうちに爆弾が仕掛けられていく
パフェとか………)
こんな時間に、そんな考えで、それだけ、細いっ…………!
(暴力的な言葉に思わず上からしたまで見てみる。細い。
ボリューム不足?どう考えてもスタイルがいいだけです。とかいいたくなる)
(コレだけ細いと可愛い服一杯きれるんだろうなぁなどと思う。身長も高いし――けど
食生活についてはあの発言である。いまも地雷を設置しながら手招きをしている。
自分は地雷を踏まないからと軽い足取りで遠くにいってらっしゃってる。自分はついていったら
二歩と歩かずに地雷という名のカロリーを爆発させる自身があるというのに)
っく…………明日から頑張ります。
(とそんなダメなことを呟くとミルクジェラードにミルクプリンをつけるのだった――南無三。)
あ、しってます。黒い髪の英国の方ですよね……
ものすごくお世話になりました。
(いつぞや、いま自分が使っている軽身功と「凪」を組み合わせた歩方を自在に使う
人が襲ってきたときにサポートしてもらった女性だ。)
そう、なんだ………トルーマン先輩、もか………うーん、そういえば赤い髪と赤い服が云々って話をしたら
変な顔してたような気が………それが拓兎なのかな。
まぁ、とりあえず可能性の話です………かなり大雑把に言ってしまえば私たちいつでも誰かに狙われてるようなもんですし。
考えてみればあんまりそういう注意も必要ないのかな、とか思ってしまったり。
(――コレは魔王の脅威がどれほどのものかわからないから、というのも在る
いまいち目的がはっきりしないので注意どまりになってしまう上に明確な脅威として指し示せないのだ。
早まったかも、などと思いながら苦笑を浮かべて)
>>326 ―――あら、「言いましたっけ」という今の言葉で、十分ではありませんか?
(行動の端々ににじんでいた、なんて言えばそれまでかもしれない)
(自分が見た限りは一瞬の仕草や笑顔が恋する乙女のそれに見えたし、呼び方からお兄ちゃんは抜けているし、
もう既に特別はいると言った――もちろん、それだけでは確証に至らない、だから)
(彼女はただ、かまかけて揺さぶって擽って、つまりは言葉にさせようとしているわけであった)
今日はもう、色々と色んなことがありすぎて甘いものでも食べていないとやっていられません。
大丈夫です。貴方とて多少カロリーを取っても、……何も問題ないでしょう。
(羨ましいスタイルです、と不思議そうに首をかしげつつ)
(結局はそんな感じでウェイターにオーダーしたのであった。もう色々な意味で実に羨ましい、と思う)
ああ、ご存じでありましたか。
(注文をし終えたあとに、少し氷がとけて薄くなったアイスココアをストローでかき混ぜつつ)
―――多分、あの方、かなり歪んだ感情をトルーマンさんに抱かれていたようですから。
珍しい執着だったと思います。まあ、私が前にお話しをしたときは、の話ですけれど。
「愛情にも等しい憎悪を抱く相手」、と。
(あの時のアンジェラについて語っていた紅裂の顔を思い出して、ストローに口をつけた)
……しかし、虚影会が、しかもその魔王殿が動くとなれば、
その情報があるに越したことはありません――お強いのは、間違いないかと存じます。
もちろん、狙われているのはいつものことですが、誰に狙われているのが分かるか分からないか、
それで随分とこちらの身がまえや対応も違ってまいりますゆえに……その情報は有益です。
(早まったかと苦笑う永久に向かって、そんなことはない、と首を左右に振った)
――――昔、近くのデパートで大規模な火災があったでしょう? あれも、虚影会です。
(その表情は無表情ながら語っている。
わかっいているのだから――とそして自分も思う。隠しているほどの事なのだろうか、と。
両思いには程遠い、自分が一方的に抱いているだけの感情とはいえ
ソコまで向きなって隠すような事でもない)
(恥ずかしくはあるが…………それを照明するかのように頬にわずかに朱が指して
思わずカップを一回限界まで傾ける。少し塗りホットミルクが喉を通っていって)
片思い………ですけど
(この一言だけ言ってきゅっとカップを握り締める。)
………んー
(唸りながらお腹を押さえて見る………大丈夫なのか。大丈夫いやでも確かに――
とか考える。けどそれで………胸相応にウエストやヒップが大きくなって身長変らなかったら悲惨なことになるんじゃ。
そんな自分を想像してしまうのはも条件反射である。)
(それと同時に人並みに甘いものを求める姫名がかわいらしいとか思えてしまったり。)
ほへぇ………
やっぱり拓兎だなぁ………変なことばっかりしてます。
(愛情にも等しいの件でピクリ、と肩が動いたがそれはそれ………
トルーマン先輩は自分にとっても影響のある人だったし仕方ないと思う仕方ないと思ってるから
胸をもやもやさせるのは間違いだと思う。別に拓兎と両想いじゃないんだし、間違いだと思う。)
そう言っていただけて幸いです………随時調査の状況は可能な限り、永久個人としてあおさんに流したいと思います。
ただそれを≪深凪≫八席として処理したとしてもこちらは何も言いません。
拓兎に、彼が大事にしているものに、私や私が大事にしているものに危害が加わるようでしたら
そのときは心苦しいですが………例え≪奏≫として≪深凪≫を敵に回すこともいとわないです。
(目を伏せながら思う、随分と彼女を信頼してるんだなと。
彼女から拓兎にこのことを喋ったと知れたらなんと言われるだろうか………私は頼れるものを頼ったと
そういうしかないわけだが。)
デパート………ああ、あの火災。
(未だに銀色の鬼というだけで兄を探していた時、いつか噂になっていた話
デパートには何があったか様々な憶測や面白おかしな予想が立てられてた。
それにかかわっていたのが虚影会――)
なるほど、世間に――報道を捻じ曲げられる程度には上手いやり方ができる人たちですか。
(頬を朱色に染める永久を見て――可愛らしい、と思う。後でもっと問い詰めよう)
(クラスの人の中にも恋まっただ中という人はいて、本気で恋をしている子は可愛いと前も思った。
そんな日常的な光景が、夜の存在でもある≪奏≫の御息女を通じて見れるだなんて――嬉しい、と感じた。
あるいは、そう感じてしまう自分がズレているのかは、正直にはよくわからなかったけれど)
(――そして、それだけ細いのにどうして悩むのだろう、というところも彼女としては謎だったらしく)
…………。
(羨望を込めてじぃ、と彼女を凝視した。……いいなぁ、と余計に羨ましくなったのでそっと目をそらした。
あんなにあったらきっとあの人も――と、考えたところで余計にむなしくなったので思考を切った)
(ちなみに、甘いものを求める自分がかなり俗化していることは、彼女自身気づいてはいないらしい)
まあ、――変があの方のアイデンティティみたいなものですから。
いや、変というのは失礼なので、「個性的」――と言い換えればいいのかもしれません。
(ピクリと肩が動いた反応をしっかりと目にとめつつ、思わず目を細めたりしつつ
会話の間に運ばれてきたぜんざいと焼きリンゴパイ、ミルクプリン、ミルクジェラードを前に、
自分の分に手を伸ばす。ナイフでパイを切りわけながら――)
それは、喜ばしいことです。大歓迎させていただきます。
もちろん、場合によっては奏永久から受け取った情報を深凪的に処理させていただくこともございます。
それがお分かりになっているのなら、私は敵に回されることも承知いたしましょう。
……ただ、貴方の大事にしているものでなく、
彼の大事にしているものに危害を加えた場合に動くのは、奏でなく永久であるべきかと存じますが。
もちろん――、ただ、脅し文句として仰っているのなら、威力は絶大でありますけれど。
(―――私情で貴方は奏を動かすのか、と少し揺さぶりもかけつつ)
(しかし、それ以上は深く聞かないままに、甘く冷たいアイスを乗せたパイをフォークで口に運んだ)
まあ、報道を捻じ曲げたのは公機関ではないかと考えておりますが、
逆にいえばあれだけの惨事をいつでも起こせるお力がかるーくあるということと睨んでいます。
(少し思案しているのか、行儀わるくもフォークの先をすこし咥えたまま止まって)
――まあ、虚影会についてはこのくらい、でしょうか。
……それで、片思いの方についてはどんな具合なのでありますか?
(物騒な話題もその話題も同ジャンルだよー、と言わんばかりに真顔のまま首をかしげて尋ねた)
「個性的」………いえ、変なんですって。
(失礼だからと考慮をするのもおかしなくらい、あの人は「変」だ
独創的とか言い換えても変なものは変だ。それが紅裂き拓兎という男なんだと思う。)
(ウェイターが注文の品を運んでいる間のみその口を閉じて――)
………それでは逆に聞きますが。
個人的な感情でわたしが動いて≪深凪≫が回復不可能なほどの損害を被った。
コレを≪奏≫が、ではなく「永久」がと見てくれるほど≪深凪≫はお優しい組織なのですか?
いまの「≪奏≫として」、はそういうことです。
私が直接動く事の意味も踏まえてああいう表現をしました。今はあなたを脅してこちらに利益がある段階ではないですし
つまりそういうこと、です。
(個人的な感情で何かが致命的に壊れてしまっても、大切なものを守るためならば全力で牙をむくと
修羅となり仏を斬り人を斬り鬼すらも斬って見せようというそういう言葉だ。いまのアレは。)
(作りたて、というか取り出したてなのか少し硬いジェラードをスプーンでつつきながら
改めてその量を胃の中に、この時間帯に………と戦慄して)
そうですね、ありがとうございます。
現在自分が置かれてる状況を、拓兎にどう協力するべきかとか見えてきた気が、しま………す。
(なにそれ、わだい――とか訳のわからない言葉を呟きそうになった。
思いっきり力の入ったスプーンがジェラードを両断してカツンッ!と陶器を叩く音を鳴らして見せて
マナー違反どころか周囲に迷惑なレベルだった。)
どんな具合って……えっと、具合………といわれましてもっ
ちょっと一緒に闘ったりとか、稽古してもらったりとか………その……えと、ですねっ
(真顔こあい真顔こあい……口に出していいたくなるくらい有無を言わさぬそのお美しい表情がこあいです。)
(直視などできるはずもなく油が切れたブリキ人形のごとき緩慢な動作で視線をそらす
具合で下のほうに思考が行くのはきっとハルの所為だと心中で友人を罵っておく。顔が熱くなるのもハルの所為
お布団の中でくしゃみでもしてしまえ。)
(ふ、と思わず唇をゆがめた。ほんの少しだけ、その表情に≪深凪≫としての色をにじませたまま)
―――いいえ。
私が聞きたかったのは、もし彼の大事なものが傷つけられたとすれば、
≪奏≫が我らに牙をむいた、という形になってでも、
つまりは≪奏≫の家を巻き込んででも我らに報復をするのか、貴方は鬼と修羅となるのか――、ということです。
答えは是、と個人的には受け付けました。
(つまり彼女は家の立場を背負ったままに、一個人の為に私的感情で動くのだ、と深凪八席は受け取った)
……私はそれを悪いとも申しません。ただ、もしも私の受け取り方が間違っていれば訂正を。
(それを悪いとは言わない。自分は上に立つ人間ではないから、どうこうは分からない)
(でも、――そういう相手ならば、それ相応にかなり扱いを考えねばならない、というところだろう)
(だから彼女のその答えを嘲笑う気もなければ、逆に尊敬する気も評価する気も無い。ゆえに、表情は変わらない)
(でも、個人的にいうのなら、――立場という鎖に縛られてもこうして動くという強い彼女が、少し羨ましかった)
(そんな少しピリリとした空気がとだえる。かなり大きな音だった)
(まわりの人が何事か、とでもいうようにこちらを見ている。
だがしかし、そういう視線もすぐに外れる。そして彼らもまた彼らの世界へと戻っていくのだ)
………闘ったりとか、稽古してもらったりとか。
((今のところは)純粋に好奇心から聞いているのだろう)
(相変わらずの感情が薄めなその貌のまま、唇にフォークの先をつけ、「とか?それで、続きは?」というように、
視線をそらした永久を見つめる。整った彼女の、どちらかといえば凛々しい作りの彼女の顔が朱に染まるのは
とても可愛らしいなぁ――とそんなことを思う。まったくあの紅裂も罪な男である、と思った)
デート、とか、お買い物とか、したのでありますか?
(基本的にそういうのは両想いになってからするものなのかもしれないが、
そこら辺の知識が乏しい彼女にとって、とりあえずクラスの人に聞いた感じのことを並べ立てる)
遊園地とか……行かれましたか?
(そこでふっと思い出した。あの男が珍しく写真なんてもっていたものだから見せてもらった時のことを)
(遊園地で少女と――隙屋量子と写っている写真のことを)
【と、お時間大丈夫でありますか?】
【もしもあれでしたら、次で「そんなこと話せませんっ!」みたいな問答をしました、ということで〆て。
恋愛談議は改めていっぱい聞かせていただk……こほん、別機会にということに致しましても】
【もちろん、ちょっと話せない……という場合も、↑の形で〆ていただいて構いません】
【もしもちょっとでも聞いてもいいよというのなら、私迷わずこのまま聞きだそうと突っ込みます。
遠慮なくずいずいっと。その場合は……可能なら、次か次くらいで凍結にしてもらえたら幸いです】
家も大事ですが…………はぁ、隠すような事じゃない、か。
好きな人はもっと大事、なのです。
私は…、≪奏鬼眼≫を継いで生まれた身、ですけど――それでもそんな事も関係なく
彼を「愛する」って決めたのです…………
だから、私は大事なモノを奪っていく人たちを絶対に許しません。
(人の上に立つ上ではしていいことなわけがない――けれどもそれ以前に自分は自分なのだ。
納得しないままで何もしない事はできない。全てを手に入れる以上、全て納得のうえに手に入れる。)
(鎖は引きちぎるもの、自由を縛られる運命の鎖ならば尚の事、だ。)
お買い物、は…………流れました。
男と女二人っきりで出かければデートというのならばなんかいもでーとしました。
(裏山とか****の山で夜景見たり、廃工場いったり……とゴニョゴニョとつぶやきつつ
そういえば魔王とか言うのの所為で買い物は流れたんだよなぁ………と思うと
少し口元がひくついた)
……あおさん、はどうなんですかっ
わ、私ばっかりずるい……です。あおさんも郡さんとなにかあるはずですっ
恋人じゃないとはいっていますが、この場面での否定は無意味ですっ!!
(再び注目を集めるのを畏れて声を潜めつつ言葉を出す――もともとこういう話は聞く側なのだ。
それにクラスで仲のよい友人たちは放って置いても喋りだす。
そのときの口調を思い出して参考に口を開こうとするも――――「そんな事してない」という結論が出るだけで)
(結局子供のように駄々をこねるのだった。)
遊びらしい遊びは未だです………その、誘えばしてくれるらしいですし、したいです。
けど、まだ………です。
んと………これがホントの事です、ですからっあおさんも、言ってくださいっ!不公平だと私拗ねますっ
(それがどれほどの価値があるのか――ぶっちゃければ媛名葵にとっては被害0である。
頭が回らない。回るときは充分回るのだが今はなんか空回りしている感じだ
歯車は何処だ。ホントに。)
【聞いてもいいんですけど………私だけはずるいです(←)】
【話せない事もない、というかあんまり内容は………といったところでありますっ】
【ええと、たまには愛でる側に回りたいと解釈してもいいんでしょうかっっ
とかまぁ、自分に言い訳しつつ凍結でかまいませんっ!かかってこーい!!
ホントに付き合ってるわけではないので大したことは話せないと思いますけれど………】
【慌てて真っ赤になってうにゃうにゃにゃーな奏さんが見られたら私は何も問題ありません(←)】
【『(ロール的な意味での)私』としても紅裂と貴方の関係は聞きたい、と思っているでしょうし
「恋愛」というものを他人の口から聞いて、客観的に眺めたいと思っていると思うので。ふふ】
【愛でる側に回れるかどうかは―――回れるならどうぞ、と。展開次第。(にこ)】
【という冗談は半分置いておきまして】
【片思いなら片思いのお話をしてくだされば、十全であります。ふふ、じゅーぶんであります、十全です。】
【そうやって片恋する奏さんというのも、奏さんの物語のひとつ、ということで】
【では、此処で凍結を宜しくお願い致します】
【次はいつなら大丈夫でしょうか?私は、確実なのは次の週末】
【明日も夜なら……他の日は、まだ未定で。分かり次第、ご報告させていただきます】
【わーい、なんか所々白々しくきこえるのはなんででしょーかっ】
【大体方向性はわかりましてでございます
こっちは流石に片思い状態を何とかするのが先でしょうし、それを媛名先輩相手に
あーだこーだ言っても仕方ないので特にないですがっ!】
【「あおさん」の+になるように「永久」を動かします!私頑張る!(ぐっ)】
【んーでは、早いうちに月曜の夜でお願いします。】
【………月曜ってことですよね?火曜でも大丈夫ですけれど。】
【時間はやはり21時目安でお願いしたいと思いますっ】
【いいえ。思うがままに動いてくださったら、私としてはそれだけで楽しいので】
【できれば、奏さんの思うがままに、「永久さん」を表現していただければと思います。
……実際方向性とかは建前で、ただこの状況を楽しんでいるので(!)本当に「永久さん」らしくで十全です】
【まあ、片思いしている永久さんの可愛いところをいっぱい拝見したいという欲なので、自然体でぷりーずです(本音駄々漏れ)】
【まあ4分の1の冗談は置いておいても。
つまり。貴方も貴方のやりたいよう、やっていただければそれ以上はない、ということで】
【逆に何か奏さんのやりたいことがあれば、何なりと仰ってくださいませ。十全と、です】
【あ、はい。月曜――14日の21時で宜しくお願い致します】
【それでは、……睡魔さんの襲来ですので、ここで失礼いたします】
【本当に今日だけでも長くのお付き合い、感謝いたします。おかげでとても楽しませていただきました】
【それでは、また14日の21時前後に、……おやすみなさい、永久さん(一礼)】
【お気遣いどうもですっ、じゃあ………お言葉に甘えさせてもらいますっ
可愛いかどうかは別ですが――冷静でいられなくなるだけでかわいいかどうかはあんまりわかりませんけどっ】
【ちなみにこちらのやりたい事はできておりますのでご心配なくっ!】
【はいな、了解でありますっ】
【本日も長い時間お付き合い本当にありがとうございましたっ!こちらこそ、本当に楽しませてもらいましたっ】
【感謝しつつ、お疲れ様でした…………また定時に。】
【おやすみなさいませっ】
【私もコレで失礼します、以下空室となりますっ(ふかぶかっ)】
337 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 19:58:46 ID:/54AillF
あと三時間
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】16/高2
【性別】男
【身長】172cm
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは
分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干
足が遅い。
*特殊能力関係
・アンビバレンス
右の義腕。手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
右手から電流を流せなくなった。また、右上腕部には「デオニュソス」という変圧機関が搭載されている。
首筋の端子(平時は装甲で隠している)にコードを接続して使用すると、脳の活動を活性化させ、反射神経や思考力を大きく上げる。
・ショックボルト(能力)
左手から触れている対象に電流を流しこむ(義手からは不可能)。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・刺天改
強固な補強を施した日本刀。電流を流すと刃が裏返り、流し続けるとドリルのように回転する、冗談のような刀。
・他にも様々な武器を小器用に操る
【希望】事前に相談あれば、基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の特職部隊隊員。コードネームは<<ヴァンブレイス(剣守の篭手)>>。
異形や異能の調査および討伐、捕獲、場合によっては勧誘を行う。また、実戦の中で試作武装のテストを行う事も。
孤児だったところを組織に拾われ、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は人当たりが良いが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
自身がかつて苦しい思いをして能力を物にした経験から、能力を制御しきれない異能に対してすこぶる甘い。年下にも甘い。
<<オートクレール(妖精の麗剣)>>と言われる幼い異能とちょくちょく行動を共にしている。
組織上層部で混乱(再編)があり、自由に振舞う事ができずストレスが溜まっているとか。
【投下落ちだ!】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍に、お借りいたします。】
>>321 「すっげー…百合ってヤツ?オレ初めてみた、あーゆーの」
「雑誌の撮影とかじゃないよね?かわいー♪あたし、写メ取っちゃお」
(ケータイを取り出す人垣を、目を細め一瞥し、溜め息をつく。
流石に付いて来たりはしないだろうから、気にせずこのまま歩くとしよう)
(繋いだ右手―――違和感なし。右腕は問題ないようだ。
左腕も、あまり重い物を持たなければ大丈夫だと医者は言っていた。
ケースをここへ持ってくることを避けた理由には、この怪我のこともある)
わたしもこの服を汚したくないから…こんな日でないと、着てこれなくて。
(けれどこんな日でも、もし戦闘になったとしたら。
ゆりかのバイオリンケースは見えない。自分のように、
別にあれだけに銃器を集中させているわけではないのかもしれないが)
(武器を所持していない可能性もある。そっと、ドロワーズの
後ろの、硬い感触に触れてみる。拳銃一丁、少々心許ないが)
(それでもここに持って来たことに、少し安堵した。いざという時は、僕が彼女を守る)
(黒と白、その装飾のように、偶然にも正反対な思考を
描いた二人は、互いの心中を察することなく、人通りの多い道を歩いていく)
ぼ………いえ、わたしの?
そうね、お姉さまにも色々と意見を伺いたいもの。
特にお気に入りなのは……こっちの方、かな。
あまり、買うものは決めて来ないの。夏物にしよう、とは思ってるのだけれど。
(そう言って、僅か先の方のT字路を、右に指差した)
でもわたしも、お姉さまの好きなお店、行ってみたいわ。
ええ、アクセショップでもコスメショップでも。
(化粧品は殆ど使ったことはないけれど、何か必要になる機会が
あるかもしれない。そんな事を考えていたら、目の前の少女が、不安げにこちらを見る)
(それにワンピースの少女はにっこりと微笑むと、ずい、と見上げるように顔を近付けた)
ふふ、確かにここまで楽しそうなお姉さまの顔、初めてかも。
でもね。お姉さまより、もっとわたしの方がはしゃいでいるのよ?
(そうして離れ、きゅっと弱く手を引っ張る)
お姉さまのお店でも、わたしのお店でも。構わないわ、行きましょう?
【お待たせしました、ゆりか先輩とのロールにスレをお借りしますね】
【ルートにつきましては選択制でっ。まあその後の格好が変わるくらいで、あまり変化はないんですけど】
あらっ?
どんどん着てくださったほうが、わたしも嬉しいですわ。
……と言っても、普段はさすがに着る機会が無い、かな?
(少しいたずらっぽい笑みを浮かべ、兵部の顔を覗き込んで)
汚れても破れても大丈夫ですわ。
それだけ愛用してくださったって証拠、ですもの。
それに、素材ならかなり余分にとってありますので、いつでも修復させていただきますわ。
(指差されたT字路の先は、いわゆる「いつもの店」しか行かないゆりかにとっては、初の場所で)
へぇ、楽しみですわ。
んー…じゃあ、あきらちゃんのよく行くお店があっちのほうなら、まずはこのお店かな。
(つぃ、と、目の前のピンクと白で彩られた店舗を指差す。)
ここ、いつも来るお店なんですの。
同じフロアに、コスメショップも入っていますの。
わたしも夏服が欲しいですわ。あと、バッグと。
(早速、あれかわいー。と、ウインドウのトルソーに飾られた、ピンクのワンピースを指差す。)
やっぱり、胸元編み上げって基本ですわよね。
裾の薔薇模様が素敵〜
…あ、でも素材がポリエステルかぁ…夏服には、悩んじゃいますわよね。
んー…
(兵部に話しかけつつ、手を繋いだまま店内へと入ると、顔なじみなのか、店員が少し驚いた顔で二人を迎え入れた。)
「ゆりかちゃん、どうしたのー?かわいいお友達と一緒なんて、初めてのことじゃない?」
ふふっ、かわいいでしょ?あきらちゃん、って言いますの。
わたしの大事な妹、ですわ。
(繋いだ手を誇らしげに見せながら、店員に向かって首をかしげる。)
あっ。あきらちゃん、あれもかわいー
(繋いだ手を離し指差したのは、淡いピンク地にミルクチョコレート色でケーキの柄がボーダーに描かれている)
(ラグランパフスリーブになった、いちごチョコを髣髴させるワンピースで)
(ハンガーを持ち、ひらりとスカートを翻しながら、胸にワンピースを当ててみては、ラックに戻して)
ね?あきらちゃんは、どんな服がいいと思う?
ピンクも可愛いけれど…わたしには、どんなのが似合うかな…?
(再び手をきゅっと握りつつ、店内をぐるりと見回してから、兵部と視線を合わせて)
折角だから、あきらちゃんに選んでほしいですわ。
わたしが選ぶと、いつも同じようなものになっちゃいますもの。
もちろん、あきらちゃんがいつも行くお店でも、お洋服選んで欲しいですわ。
おそろいでも、素敵ですし。
ね?
【お待たせいたしました。】
【とりあえず、店員さんにあきらちゃんを見せびらかしたかったので、わたしのお店からっ】
【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわ。】
う、ううん…それなら今度、一人でも着てしまおうかしら。
(ゆりかの提案に、唇に指を当て、悩むような仕草を見せる)
(可愛くて気に入っているのは本当だけど、もし夜の知り合いに
出会ったらどうしよう、というのもある。もし拓兎先輩に
出会ったら、この格好で決着を付けるんだろうか。彼、それに何と言うだろう)
(それでも直してくれる、というのは魅力的な提案だった。
それを理由にゆりかに会ったり、彼女の家にお邪魔できるかもしれない)
(などと考えていたら、ゆりかのお店はすぐ近くにあった。
そちらへ視線を向ける――――――正直、圧倒された)
(買い物によく利用する通りなので、決して見たことがない訳では
ないのだが。それにしても、改めてこうして見ると思う。
これが、少女趣味(ロリータ)というものなんだろうか)
ええ、可愛らしいわ。お姉さまに、よくお似合いだと思う。
(脳内で、彼女にそのワンピースを当てはめてみながら、答える。
胸元の紐が、ちょっとしたリボンのようで、愛らしい)
(素材について考える少女に、ふと疑問を覚えて。
これが男なら、半袖なりノースリーブなりで解決する問題なのだけれど)
(ワンピースなら、そうはいかないのだろう。これが女の子の目線なのかな、と一人納得し、扉を潜る)
(と、いきなり店員さんに話かけられた。正確には隣のゆりか
なのだけれど、少し緊張する。ちゃんと、女の子に見えてるのかな)
(それでも大事な妹と呼ばれれば、自然と嬉しくなって。
小さく咳払いをして、店員さんを見る)
あきら、と言います。お姉さまが、いつもお世話になっていますわね。
(にっこりと微笑みながら、小さく頭を下げた)
(そうしてゆりかに店内を連れられて、彼女がいそいそと
自分に服を重ねる姿を、幸せそうに見ている晶)
【1/2】
え?え、えっと、そうね―――。
(が、質問を投げかけられ、やや戸惑う。どれも見回しても、
彼女の為に作られたような服ばかりだ。自分の愛情補正がかかっているのか?)
(ただ。何でも似合うは厳禁よ。そう姉に教わったのを思い出し、
ふっと、少女らしくない、真剣な表情で静かに店内を眺める)
………これなんて、どうかしら?
(そうして、一つのハンガーを手に取った。ゆりかの方を
向きながら、少々不安そうな面持ちで、反応を伺う)
(それは水色と白の薄い布を重ねて作られた、キャミソールドレスだった。
ダブルストラップ、裾がほんのりフリルになっており、
左の胸元に写実的な、向日葵の絵が描かれている)
(元気で可愛らしい向日葵。自分の中で、夏と彼女というイメージを結びつけた
それが印象的だったから、選んだのかもしれない)
【2/2、です】
344 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/14(月) 23:23:34 ID:frV4spcx
もちろんですわ。
だって、こんなに似合っているんですもの。もっといっぱい着なきゃ、ね?
(片手を伸ばし、兵部の前髪に軽く触れて、そのまま指先をサイドにずらし、ヘッドドレスのリボンを撫で付ける。)
(幼さの残る輪郭、長いまつげ、大きな瞳、形の良い唇は淡い薔薇色、さらさらとした髪。)
(改めて見ても似合っている。右から見ても左から見ても、似合っている。)
(見ることは出来ないけれど、下から見ても上から見ても、似合っているに違いない。)
(どうしよう、似合っている。)
(………お、おとこの、こ…なのにっ―――)
「あきらちゃん、ね。黒ワンピが似合ってて、かーわいいわぁ!私もこんな妹欲しーい。」
あ…あげませんわよっ
あきらちゃんは、わたしのですもの。
(店員とのじゃれあうような会話に、ふふん、と得意げな顔で、兵部の腕に抱きつくようにして自分の腕を絡め)
(あげないんだから。とばかりに、店員を上目遣いで睨み付けては、冗談めかした笑顔を浮かべる。)
(ゆりかのいきなりの無茶ぶりに、兵部はゆっくりとと静かに店内を見渡している。)
(真剣な眼差しと引き結んだ唇には、凛々しさが浮かんで)
(ふりふりのワンピースがどんなに似合っていても、どんなに愛らしく華奢な顔立ちでも)
(とびきり素敵で、真面目で、可愛い男の子には間違いないんだ、と。)
(頼りがいのある弟を目の前にした姉気分に浸り、嬉しそうな顔で兵部を見つめてしまう。)
(そして、彼が選び出したハンガーを受け取る。)
(さわやかだけれど、とっても可愛らしくて、向日葵の絵が元気さもプラスしている)
(まさに、夏に相応しい涼しげなキャミワンピだった。)
「それは今朝届いたばかりの新作ですよ。ゆりかちゃんは肌が白いから、水色似合うわよ〜」
(店員も、可愛らしい姉妹の様子に目を細めながら、兵部の選んだドレスに一言付け加えてやる。)
(少し恥ずかしそうにしながら、鏡の前で胸にあててみる。)
(軽やかに揺れるフリルの裾を見つめ、視線を上げてウエストのギャザー、胸元、向日葵、そして肩)
(そして、鏡の中の恥ずかしそうに笑う青い色と目が合って)
―――このお洋服、わたし、お迎えいたしますわ。
(少しだけ悩んだのは、この服を存分に楽しむためには、ホルスターを身に着けていられないこと。)
(でも、それ以上に、兵部がたくさんの布とレースとギャザーの海から、これを自分のために選び出してくれたこと。)
(その気持ちが、一番嬉しくて、どうしてもこの服が欲しくなってしまったのだった。)
「ありがとうございます。ゆりかちゃんが袖無しなんて、珍しいわね。これに似合う上着もコーデする?」
(兵部の選んだドレスに合わせて、店員がカーデやパーカーの置いてある棚に向かおうとしているのを)
(ゆりかは軽く首を振って断る。)
いいんですの。
わたし、別に腕が出てるのが恥ずかしいとか、そういうわけじゃないから……
(もごもごと口ごもりながら、店員にハンガーごと渡して)
(ショルダーで肩にかけている赤い瞳の白いうさぎバッグから、財布を出してカードを店員に渡す。)
あきらちゃんは、なにか欲しいものある?
わたし、なんでも買っちゃいますわよ。
お洋服でも、お化粧品でも、なんでも。
もちろん、あきらちゃんが連れて行ってくれるお店でも、なにか買ってもいいですし。
【ご、ごご、ごめんなさいっ】
【ちょっとPCの調子悪くて、いや、もうそれは直ったのですけれ、どっ】
【いやしくも、クッキーむさぼり食ってしまいましたわ。】
【大変失礼いたしました。】
………うん。
(自分に軽く触れる彼女の細い指に、照れくさそうに片目を瞑る。
ヘッドドレスがずれていたのだろうか、そっと直してくれた)
(ゆりかの視線が、少年の顔に固定される。きょとん、とした顔で見返す晶。
時折またこのお洋服で、夜に出歩こうと考えながら)
―――――!?
(そんな中、店員とゆりかの会話をぼーっと聞いていた晶は、突然の彼女の行動にびくり、と体を震わせる)
(ぎゅっと抱きついてくる、小さな柔らかい体。耳まで赤くなり、目をぐるぐると回してしまう)
(自分から彼女に近付くのはいいのだけれど、彼女から
近付かれるとかなりドキッとしてしまう。おまけに
わたしの、という嬉しい単語まで聞こえた気もする。
どうしよう。明日辺り、僕は死んでしまうのかもしれない)
………ん、ん。
(とにかく冷静さを取り戻すように頭を振ってから、
自分が勧めた洋服に対する彼女の反応を待った)
(鏡の前で様子を確認する少女を見て、判決を待つ被告人のような感情になる)
(そして下された宣告は――――無罪。いやこれどういう意味なんだ)
(ひとまず彼女が気に入ってくれたようで、一安心。胸をなで下ろす)
(優しい彼女なら、どちらにせよこんな風に言ってくれたかもしれないけど。
なんて考える自分は、意地が悪いんだろうな)
(お迎えする、なんてちょっとお嬢様っぽいなぁと思った。
いや、本当にお嬢様なのだろうけど。少なくとも普通の高校生は、
カードで洋服の支払いはしないだろう。いや、それより早急過ぎないだろうか)
……いえ、お姉さまが決めたことだもの。
(本当にあれで良かったのだろうか、そうも考えるが、
少なくとも自分ではこの中で一番を選んだつもりだ。だから、何も言うまい)
(そうして次は自分の番になる。また店内を見回して、ゆりかに微笑む)
なら、お姉さまがセレクトして下さる?
わたし、こういうのはあまり持っていないから。
(というか女の子の服は、今のところこの一着だけだから)
>>345 【…不覚にも、
>>345を見るまで気付きませんでした。
大丈夫です、クッキーは美味しいので皆さんで食べるものです(?)】
【とにかくお気になさらず。それと今更ですけど、
今夜僕は遅くまで大丈夫ですので、眠たくなりましたら遠慮なく、ですね】
わたし、袖なしのお洋服って初めてですの。
……これ、ほんとかわいい…夏が楽しみですわ。
海にでも行きたい気分。
(よくよく見ると、兵部の頬が仄かに赤い。)
(まさか、先ほど自分が腕に抱きついたからとは、思いもしないゆりかは)
(やはり今時分の季節、さすがに長袖では暑かったかな?と思い、店内をきょろきょろと見渡す。)
(きちんと畳まれたブラウスがお行儀よく並ぶ棚を覗き込み、少し悩んで手に取ったのは)
(ストイックなスタンドカラー、上品な光沢の貝ボタンが並んだ前立てには繊細な細いフランスレースが縁取られ)
(ふくらみの少ない袖は、肘の上辺りの長さで、袖口には、前立てと同じレースが飾られている。)
(そしてスカートが並んでいるラックに向かい、迷わずに少し短めの黒いスカートを手にする。)
(ややハイウエスト気味の太めのベルトラインには、体の中央に来る部分が紅いサテンリボンで編み上げになっている。)
(スカートは、6箇所もボックスプリーツ風に畳まれていて、ふんわりとボリュームよく広がり)
(裾には編み上げのリボンとと同じ色のラインが、ぐるりと一周。右サイドで、その紅いラインがリボンのワンポイントになっている。)
(その先からは、細かくギャザーに寄せられたチュールレースが、ゆらゆらと揺れている様子が花を添えて)
(シンプルな形ながらも、それがロリィタブランドのお洋服であることを主張している。)
ちょっと…地味、かな?
でも、色合いがとっても素敵だし…
このスカート、カタログで見たときから、あきらちゃんに似合うって思っていましたの。
(ハンガーにかかったスカートを兵部に渡し、選んだブラウスを広げて)
(鏡を前にして、兵部の背後から、ブラウスを胸元にあててやる。)
銀色のロングネックレスとか合わせたら、素敵かも。
【……こんな時間にクッキーは、いけないと思いますのっ】
【それはともかく】
【わたしも、特に今決まっているリミットは無いので、晶くんこそ眠くなったら遠慮なく、ですわよ。】
夏の日差しに、海の色。まるで一枚の写真のように、よくお似合いだと思うの。
(彼女の発言に、頷きながら言葉を返す)
(白と青に飾られて浜辺に立つ、金髪碧眼の少女。
あまりに美し過ぎて、変な男が寄って来たりはしないだろうか)
(でも一緒に行こう、なんて贅沢は言わないことにする。
今の時点であまりに幸せ過ぎて、これ以上を望むのは、心苦しい。
何より、あまり彼女を縛り付けたくはなかったから)
(そうしてさっと店内を見回すゆりか。あっという間に
お目当てのものを見つけたのか、その内一つのブラウスを素早く手に取った)
(はっきりと形作られた襟元に、上品なレース使いの、半袖ブラウス)
(はたまたスカートのラックに手際よく向かうゆりかを、感心したように眺めている。
そうして渡されたスカートを、じっと眺めて、呟いた)
………素敵。
(シンプルなデザインの上に対し、凝った作りのスカート。
ゴテゴテし過ぎず、単調に成り過ぎず。自分より、全然センスがいい)
(鏡の前での姿を確認し、その洋服を静かに見つめ――――頷いた)
わたし、これに決めたわ。これだけで、いい。
(銀色のネックレス。女性らしさのワンポイント、だろうか。
少し考え、それに対しては首を横に振った。この
服装に似合うのは、間違いないと思う。けれど、
そこまでの女性らしさは追求しないことにした。代わりに、自分にちょっとした考えがあったから)
一枚の絵、って。
晶く……あきらちゃん、褒めすぎですわよ。
わたし、そんなに可愛くなんてないですから。
(つい、普段どおり呼んでしまいそうで、素早く訂正する。)
(どんな服装をしていても、まっすぐに見つめてくれるやさしい微笑みが、いつもと同じだったから。)
(スカートを見つめ、感嘆の呟きをもらす兵部を見て、満足そうに笑う。)
(体つきが華奢だから、きっとこのお洋服を、可愛らしく清楚に着こなせるだろう。)
(心の片隅で、わたし、また晶くんにこんなお洋服薦めて……と、思わなくも無かったけれど)
さっきのキャミドレスとは、別々に包んでくださいませ。
(ブラウスを兵部の体から離し、スカートと一緒に店員に渡しながら、鏡越しに視線を合わせ首をかしげる。)
…これだけで、いいんですの?
まぁ、このまま着ても素敵ですし、もとがシンプルな形だからアレンジのし甲斐もありますものね。
あきらちゃんが、どういう風に着るのか楽しみですわ。
(店内にあるロココな装飾が華美すぎる、白いソファーにぽすっと座り)
(差し出される伝票にサインをして、カードと2つの袋を受け取る。)
(その片方を兵部に差し出して、立ち上がり)
初めてあきらちゃんとお買い物に出た、記念のプレゼント、ですわ。
今着ているものよりかは、普段も着れそうなテイストですし、可愛いし、夏服だし。
よかったら、着てね?
じゃあ、今度はどうする?
あきらちゃんのいつも行くお店とか?
お姉さまは、とても可愛いわ。少なくともわたしは、そう思ってるもの。
(彼女の言葉に、その真っ直ぐな瞳で、柔らかく否定する)
(謙遜は日本人に美徳らしいけど、ていうか彼女は元ロシア人だけど。
ゆりかが本当にそう思っていても、謙遜だとしても、
どちらにしろ自分の気持ちは変わらないから)
ええ、大丈夫。シンプルな方が、改造しがいがあるから。
(店員さんに綺麗に包装されるブラウスとスカートを、
わくわくとした心持ちで見つめる。あれなら夜でなくとも、
一人でこうして街中を歩いても、さほど違和感はないだろう)
(そもそも自分が女装して街中を歩いていることが、
知り合いから見れば違和感ありまくりなのだが、そんな常識的感覚は
この格好で外を歩いている内に、段々と晶から抜けてきたようだ)
ありがとう、お姉さま。わたし、すごい大切にするわ。
(ぎゅっ、と袋を抱きしめながら、ゆりかに小さく頭を下げる。
次のお店では、僕が先輩に似合う服を買ってあげよう、そう思いながら)
うん、行きましょう。お姉さまなら、とってもカッコ可愛く着こなせるわ。
(袋を左手に握りながら、逆の手を伸ばし、お店を出る扉の前で、ゆりかを待ち構えた)
そんな…こと。
あきらちゃんみたいに、可愛い子に言われたら…うれしい……
(真っ直ぐな瞳で、可愛いと言ってくれる)
(急激に頬が熱くなり、柄にもなく俯いてしまう。)
(そんな様子を見て、店員は微笑みながら、二人の背中をぽん、と叩いて。)
「まだまだ一日は長いわ。いっぱい、遊んでいらっしゃい。また、二人で遊びに来てね。
あきらちゃんのお洋服アレンジ、私も楽しみよ。」
(レシートをゆりかに渡し、スカートの裾をつまみ、深々と優雅にお辞儀をする。)
「お迎えありがとうございました。ごきげんよう、またのお越しを、お待ちしております。」
(少し恥ずかしそうにしながらも、店員にひらひらと手を振って)
(その手を、そのまま差し出された兵部の手に重ね、軽く握り締める。)
(きゅっと握り返してくれる細い指は、男の子とは思えないほど華奢で)
(兵部の腕をぐっと引っ張り体を寄せて、笑顔の瞳で見つめる。)
(女の子みたいに…いや、女の子そのもののように可愛くて、でも、男の子の頼りがいはちゃんとあって)
(そんな子と一緒に歩いているなんて、なんとなく誇らしげな気分になってくる。)
ふふっ……店員さん気がつきませんでしたわね。
どこからどう見ても、かわいい女の子ですもの。
一緒に歩いていて、わたしも自慢ですわ。
もちろん、普段のときも、かっこいいですけれどね。
(道を歩きながら、そっと小声で耳打ちをしてみる。)
あきらちゃんのいつも着てるようなテイスト、わたし着てみたかったんですの。
あぁいうお洋服初めてだから、あきらちゃんが素敵なの選んでくださいませね。
【もうすこしいけるかと思ったのですけれど…再びですが、凍結お願いできます?】
【わたしのほうは、いまのところ水曜以外でしたら、いつでも】
【はい、全然大丈夫ですよ。遅レスに付き合って頂き、ありがとうございます。
でしたらまた今夜、15日火曜日の、21時からはいかがでしょうか】
【遅いのは、わたしのほうこそですもの。言いっこなし、ですわよ。】
【この際ですもの、ゆっくりとお買い物を楽しんでしまいましょう。たまには、こんな時があってもいいですわよね。】
【火曜日(本日)21時、了解ですわ。】
【それでは、おやすみなさいませ。】
【良い夢を…ですわ。】
【他の人のは気にならないんですけど、自分の速度ですと、つい…むむ】
【はい、ほのぼの(正式)な流れになりそうですね。こんな平和な
日常があってこそ、殺伐とした戦闘も引き立ちますし】
【では、最後に一レス置いてから僕も失礼しますね。
ありがとうございました、ゆりか先輩。お休みなさいませ】
【んー、…やはり、一旦スレをお返ししますね。失礼しました。ノシ】
358 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 17:12:37 ID:6abZ+X6v
風強いな
【俺でよければ立候補するぜー。】
【…と言っても具体的な案はないけれどっ!】
>>360 【郡先輩、こんばんはです】
【わたしもあんまりネタがないのですが】
【すぐに思いつくのだと、先輩が夜中に都のそっくりさんを見つけて、とかですが】
【あと、昔の学校を描いた絵の中にとりこまれるとか……これはこれしかないからその場で考えないとだけど】
【もしくは、旧校舎を一緒に探索するか、だな】
【そちらのどちらかだと、そっくりさんを見つける方がやりやすいかな。俺は】
>>362 【今時点で旧校舎に入る理由があんまりなくて、怒られちゃうし】
【なら都のそっくりさんに先輩が遭遇して、をやりましょうか?】
【真夜中に街中で異形を退治した先輩が誰かに見られているのに気が付いて】
【みたいな感じはどうでしょうか?】
【書き出しは先輩にお願いしちゃうことになりますが】
……やれやれ、本当に最近異形の数が増えてきたような気がするぜ。
(小太刀に付着した血液を拭い取りながら、ふぅと一息をついて、異形の遺骸を見下ろす)
(どうも最近厄介なことが増えすぎているような気がする)
(異形の数は勿論のこと、『都市伝説』など、考えなければならないことはたくさんあった)
でもなぁ……何一つ、手がかり掴めないってのもな。
地道に探していくとするか。…先輩にも色々と聞いておくかな。
(小太刀を鞘に納めると、ふと周りを見渡す)
……今、誰か、いたか?
(新手の異形か。そう判断した彼は、再び小太刀の柄に手を伸ばす。)
(息を潜めて、辺りの気配を探る)
ただでさえ、考え事しなきゃならないことが多いってのに、
これ以上、厄介なこと、起きてくれるなよ―――。
【それじゃ、取り敢えず、こんな感じでよろしくっ。】
>>364 (そこは満月の光で照らされてはいたものの、街灯もなく青白い月明かりのみが唯一の灯りで)
(すべての異形は郡太一郎に倒され、鳥や虫の音もなく、彼の声も夜の静寂にかき消えてしまっていて)
(充満する血の臭いがそこで戦いがあったことを示していたけれど、動くものは空気さえないように思えるほど)
(静かだった――が)
(……ポチャッ)
(近くで何か水滴のようなものが落ちた音がした)
(それもすぐそこ、一息あれば一足飛びに到達できる目の前の茂みから)
(気配はなかった――けれど、郡太一郎がそこを意識した時、それが現れた)
(茂みから出てきたのでもなく、まるで最初からそこにいたかのように、その少女はそこにいた)
(白無垢に角隠しと花嫁そのものの格好をした少女がそこにいた)
(少女は太一郎により切り取られた異形の腕をつまみ上げていて、切り口から血が滴っていて)
(それは少女にとって予期せぬことだったのか、大きく目を開いてびっくりした面持ちで)
……あ。
(太一郎と目があって少女は間抜けな声をもらす)
(その少女の顔は、郡太一郎が何度も会ったことがある学園の後輩、天羽都の顔そのものだった)
【場所がよく分からなかったので、茂みがあったと言うことで】
【こちらこそよろしくお願いします】
>>365 …………。
真夜中に花嫁姿…ね。不釣合いにも程があるだろ。
花婿が異形ってわけでもないだろうに―――。
(戦闘態勢は解かないまま、じっと茂みの向こう側を睨み付けた)
…まさか、幽霊とかの類じゃないだろうな。
(苦笑を浮かべる。幽霊にしては、豪華絢爛な衣装じゃないか。
場違いな衣装に、驚きを感じている自分が可笑しくなって、笑みが零れてしまう)
天羽……?
じゃ、ねえよな。あいつが、そもそもこんな時間帯に、こんなところにいることなんてないだろうし、
それに加えて、『立って』いやがる。
これで本物なら―――、普段のあいつはよほどの役者ってことだ。
(もちろん、それはないだろう。嘘を付ける様な性格にも見えなかった。
ならば、目の前にいる彼女は異形か、『都市伝説』か、それとも―――それ以外の何か、か)
しかし、まぁ、そんな物騒なものを触れるもんだ。
いや、切り落としたのは俺だけど―――。さて、あんたは何者だ?
返答次第じゃ、あんたを此処から逃すわけにはいかなくなるんでな。
(スッと大きく息を吸い込み、神経を研ぎ澄ませる。ピリピリと緊張する空気を肌で感じ取りながら、
視線は彼女から外すことはなかった)
……何も答えずに逃げようとするなら、俺はあんたを敵と認めざるを得ない。
何で、あんたはそんな格好で、こんなところで、そんなものを掴んでるんだ? 答えてもらうぜ?
>>366 …………。
(少女は気まずそうに明後日の方向を見て――それは都がよく困った時にする仕草だったけれど)
(諦めたのか異形の腕を地面に置くと、血で汚れた指をぺろっと舐めとってその場に正座する)
えと……その、先輩、怒らないで聞いてくれます?
これには海より深く、山よりも高い訳があって……は、話しづらいから怖い顔しないでください。
(都そっくりの少女は、都の声で、都の話し方で太一郎の質問に答える)
(あまり動揺していないところなんて都らしく見えるけれど)
(よく見ればいつもよりも肌は白いし、瞳も紅く、角隠しから見える髪も白くなっていて)
わたし、いま、こんなになっちゃってるんです。
だから演技とかなんてしてないですから。
(そっと太一郎の様子を伺いながら頭に乗っかっている角隠しをとると)
(その下から狐の耳のようなものが出てきて、頬には幾本かの動物の髭)
(後ろには白無垢を透き抜けるようにして狐の尻尾が飛び出してきて)
その、これが何だか説明してもいいですか?
(大丈夫かな、いきなり斬りかかれたりしないかな、なんて思っているのが)
(明らかにわかるような心配げな顔をして太一郎を見上げる)
(その少女は本当に都なのか、それとも都に似たものなのか)
(外見は明らかに普通の人間ではなく、けれど話し方とか雰囲気は都そのもので)
>>367 悪いけど、こんな状況でほいほいと何でも信じてたら、命が幾つあっても足りないな。
………まぁ、嘘はついてねぇみたいだけど。
(とはいえ、このまま彼女の言葉を鵜呑みするわけにはいかない)
此処のところ、『都市伝説』が流行っててな。
ただでさえ異形で頭が痛いってのに、不確定要素が紛れ込んだ。
通常じゃ考えられない不思議な現象が起きても、おかしくはないさ。
――例えば、異形が俺の知り合いに化ける、とかな。
(視線は彼女から離さないまま、距離を測る。
彼女が本物か、偽者か。それがはっきりとするまでは、迂闊な行動は取れない)
ま、あんたが、本物の天羽都だって判別するためにも、その話を聞かせて貰おうじゃないか。
さすがにツッコミどころが多すぎて、何がなんだか分からねぇし。
それで、何があったんだ?
おまえは、そういうこと―――、異形だとか物騒なこととは無縁だと思ってたんだが。
俺の観察眼もまだまだってとこだな。
(小さくため息をつきながらも、彼女の話は聞くようで、耳を傾ける)
>>368 都市伝説?
街中の学園七不思議みたいのだっけ。
(問い詰められてる立場なのに普通に太一郎の言葉に反応する少女)
そうそう、不思議なことって以外と多いよね。
(頭からとった角隠しを膝上で弄びながら)
化けてるんじゃなくて、憑かれちゃったの――狐ちゃんに。
これ、狐の耳と尻尾で、わたしに憑いてる狐ちゃんのだけど。
(もう片方の手でふわふわむくむくした尻尾と耳を交互に撫でて)
あ、狐ちゃんって近所のお稲荷さんに住んでいた子で、火事で焼け出されちゃったの。
それを見つけて助けようとしたら、何か憑かれちゃって……ええと、信じてる?
(話しはあんまりまとまっていなくて、それはそれで本当っぽい感じではあるが)
(信じて貰えないだろうけど、信じて貰えないと困るなぁ、と上目遣いで太一郎を見上げて)
(その間にもぴょこぴょこと尻尾が左右にふわふわ揺れている)
ふぅん、成る程な。
(まぁ、これだけ怪奇に溢れたこの街では、取り分け不思議なことではない)
(納得しろと言われれば、納得できる範囲ではある)
それじゃ聞きたいことがさらにあるんだが。
なぜ、その狐を祓わないんだ?
俺はその手の道には詳しくねぇけど、あまり長居させてたら、
本体にはあまりいい影響は出ないはずだ。……その尻尾や耳もその影響だろう?
(もし、彼女がこの街に溢れる異変に触れていたとしても、自身の身体の変化に戸惑うはずだ)
(慣れた―――と、言われてしまえばそこまでなのだが)
まぁ、憑かれた原因については分かった。
だが、俺の質問には全部答えてないぜ?
なんで、そんな格好で此処にいるか、だ。憑かれているのなら、人目を気にするべきだろ。
真夜中とはいえ――此処を人が通りかからないとも限らないんだぞ。俺みたいにな。
(むしろ。異形を狩る為に、そのテの人間がうろついている。)
そして、その異形の腕。……掴むにしては、悪趣味限りないと思うんだが?
>>370 どれも理由は同じ、祓ったりしたら狐ちゃんが死んじゃうの!
狐ちゃんは弱ってて、わたしから離れようにも離れられないの。
(ぐっと手を握りしめて、死んじゃう、というとこを強調して)
元気になれば離れられるんだけど……それが、これで。
(ちょんちょんと、横に置いたままの異形の腕をつつく)
あ、あとこれだっけ?
この格好になると、動けるようになるんだ。
だからものすごく怖いのに襲われても大丈夫、ちゃんと逃げれるから。
(パタパタと白無垢の袖を振り、座ったままぴょんぴょんと跳ねる)
(普段の姿からは考えられないような、できそうもない仕草で)
(そうする少女もとてもそれが嬉しそうにわたふたして)
学校じゃさすがにこんなのは無理だけど、夜なら怪しまれないし。
狐ちゃんのためにもなるし、わたしも歩く事ができて一石二鳥でしょ?
(指を一本二本とたてて、自慢げに胸をはる)
>>371 なるほどな。……まぁ、お前が本人だとして、それで納得してるのならいいさ。
けどな、元気になるって言っても、いつまで掛かるか分からないんだろ?
その狐がどう思っているかは知らないが、手遅れにならないようにな。
(お人よしにも程がある。そっとため息をつきながら、かぶりを横に振って)
何で、元気になるのに、異形の腕が関係あるんだ? 異形の肉でも食べなきゃいけないのかよ?
(まさかと冗談交じりに皮肉りながら、肩を竦ませて)
……お前がそう思ってるのなら、それでいいさ。
(ふと疑問に思う。狐のことはさておいて、狐が取り付いていることで、彼女の足は動くようになる。
だが、それは飽くまで狐が取り憑いた結果であり―――)
(そこまで考えて、考えることを放棄した)
でも、気をつけろよ。お前が思っている以上に、『夜』は厄介なやつらがうろちょろしてるからな。
俺だって、お前が偽者だと判断してたら、遠慮なく切り付けていたしな。
あるいは、その身体が目当てで狙ってくる奴らもいるかもしれないからな。
(独自に集めた情報によると、異形の身体を研究している機関もあるとかないとか。
もしその狐に憑かれた彼女が異形と見なされれば―――)
兎に角、『夜』が危険なことには変わりない。出来るだけ、外出するのは控えるんだな。
(やれやれとため息をついて、頭を振る)
さ、分かったら、寮に帰れよ。―――今日のところはお前が本物だって信じてやるから。
>>372 た、食べないって!
こんなの食べたらお腹壊しちゃうよ。
ええと、精気というの?
そうゆうのが残ってて、それを吸い取るみたい。
こんな感じ……ほら。
(異形の腕をまたつかみ、しばらくすると腕から生気がなくなったような感じがしなくもない)
(しわがれたりとか見た目は変わったようには見えないが、肌のつやがなくなったような感じもする)
うぅっ、先輩に斬りつけられたら、わたし死んじゃうって。
あーあ、やっぱり怒られちゃうんだな。
(がっかりと肩を落とす少女は、もういらないとばかりにポイッと異形を腕を投げ捨てて)
狐ちゃんが元気になるのはあともう少しみたいだから、もうちょっとだけしたら止めるね。
残念だけど、これでみんなと遊んだりできないし、仕方ないよ……って、信じてないの!?
(今日のところは、というところで頬を膨らませる少女)
(少女が偽物だとするなら、とてもよく都の仕草を真似していると言えるだろう)
>>373 言っただろ?
何でもかんでも信じてたら、命が幾らあっても足りないって。
―――それぐらい、『夜』は危険なんだよ。
(お人よしなのはいいが、もう少し危機感を持ってもいいんじゃないんだろうか)
(まあ、彼女らしいと言えば彼女らしいのだが)
兎に角、あまり迂闊なことするなよ? それこそ、命が幾らあっても足りないからな。
……ま、俺は俺で、その狐が命を落とすことなく祓える方法があったら、探してみるさ。
もうすぐ元気になるってことだから、その必要はないかもしれないがな。
(やれやれと首を横に振って、溜息をつく。)
怒るに決まってるだろ。
…まったく、マイペースなのはいいけどな。
取り敢えず、そろそろ帰っておけよ。
下手に、異形狩りに遭って、誤解されても襲われるかもしれないからな。
そうしたら、俺の夢見が悪ぃ。
(どこか天然な彼女を見ていると、どうも心配せざるを得ない。)
もちろん、お前が偽者だとしてもな。怪我でもされたら、困る。お前を此処で見かけた人間としては。
【そろそろ締めにするか】
>>374 うん、気をつけます。
(ぺこりと少女は頭を下げる)
(分かっているのか、分かっていないのか、少々危うい感じで)
今まで知らない世界で、すっごく新鮮だったからウキウキしちゃって。
ええと、地に足がついてない感じ?
今ならちゃんと立てるのに、逆になっちゃった。
(あまり危機感が感じられないような笑顔をして)
はーい、今夜はこれで帰ります。
まだまだ眠れそうにないけど、これ以上だだこねたら本当に怒られちゃいそうだし。
(少女は立ち上がると、パタパタと白無垢についた土埃をはたき落として)
(ゆっくりと太一郎の横を通り過ぎようとして)
くんくん……あれ、なんか『狗』の臭い?
(あえて聞かせるような独り言をぽつりと)
【あと少しですね】
【思わせぶりなことを行っちゃったけど】
ああ、そうしてくれ。
お前が本物なら、年頃の女の子を傷つけられるわけには行かないからな。
まっ…、この辺りはそういう気配がしないから、大丈夫だとはおもうけど。
(だが、何が起こるかわからないのがこの街だ)
(兎に角、あまり、この場に留まっていれば、狩人だけではなく警察も来てしまうだろう)
(厄介ごとは可能な限り潰しておくに限る。それは彼が『夜』を歩き出して、学習したことだ)
へぇ、そうかい。
うちにも犬を一匹いてな。そいつの匂いが俺の服に移ったのかもな。
(もちろんハッタリだ。むやみに、自身の持つ情報は漏らさない。それは彼女に学んだことだった)
ま、こんな雑木林の中じゃ、野良犬の一匹や二匹いるさ。
せいぜい噛まれないように気をつけろよ?
(そう言いながら、彼女の背中を見送るように振り返ってじぃっと眺める)
(グレーだったのが、より濃いグレーになった。唐突に「いぬ」と彼女は言った)
(『犬』ならば、おかしくは、ない。野良犬が一匹二匹居てもおかしくはないのだから。
もちろん、それを唐突に口にしたという疑問が残るが)
(『狗』ならば、さらに疑問を深めねばならない。『彼女』を匂わす単語。
…だがそれを知るのはごく一部の人間のはずだ。もしくは、それとは全然違う何かを示すのか)
(何にしても、彼女の言葉は唐突過ぎた。だから、疑問を持たねばならなかった)
ま…夜中の散歩も程ほどにしておけよ。さ、俺は帰るぜ。じゃあな。
(彼女の動向に気をつけながらも、彼は茂みの中へと消えていった)
【それじゃこっちはこれで締めにさせてもらうぜ】
【そっちの締めを見届けてから仕舞いにしよう】
>>376 へー、ペットを飼ってるんだ。
狐ちゃんが離れられたら、その時には散歩の時にでも見せてくださいね。
やっぱり狐だけあって、『狗』は嫌いみたい。
(にこりと笑って、少女は堂々と道路の方へと歩いていく)
(角隠しをかぶると、耳も尻尾もかき消えて、それでも白無垢は目立つ格好だった)
それじゃ、おやすみなさ〜い。
(ちょこんと頭を下げ、鼻歌でも歌いそうな感じで月明かりの下、少女はその場から去った)
* * *
『……ずいぶんと危ない橋を渡るの』
『あの妖を切り伏せた腕前、そう簡単には避けえまい』
(夜中だからか、まるで世界には自分しかしないとばかりに堂々と道の真ん中を歩く少女)
「あれ、なんだ、起きてたんじゃない」
「へーきよ、へーき、あれくらいのスリルは楽しまなくっちゃ」
(少女の口からは、異なる二つの声が一人芝居のように紡がれて)
『油断大敵という言葉を主に贈ろう、我と同じ過ちを犯さぬようにな』
(一瞬、雲が満月を隠すと、少女の姿は忽然と消え去ったのだった)
【こちらもこんな感じでネタを振りつつ〆で】
【絶対斬りつけられると思ったんだけど、先輩を見誤っていました(ぺこり】
【お疲れ様。ロールに付き合ってくれてサンキューな!
それじゃ、おつかれさま。おやすみーっ】
>>378 【こちらこそありがとうございました】
【おやすみなさい(ぺこり】
380 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 01:02:24 ID:w/wrUesc
雨雲接近 注意せよ
381 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 16:17:19 ID:w/wrUesc
熱中症
【雑談ばかりもなんなので待機してみますー】
【プロフは
>>214ですー】
【避難所に失礼しますね】
【お相手が見つかったので以下、空室です】
【改めて、失礼します】
【晶くんへの置きレスに、1レスお借りいたしますわ。】
>>
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1276055907/60 (――――時々、兵部からの視線を感じる。)
(やはり、そんなに凝視してしまうほどに、似合っていないのだろうか。珍しいもの見たさ?)
(いや、晶くんのことは信用しているもの。晶くんが、似合うって言ってくれたから、たぶん…似合っている………はず。)
(じゃあ、なんでそんなに見つめてくれるのだろう?言葉通り――――似合いすぎている、から?)
(自分の考えの馬鹿さ加減に、涙が出てしまいそうになる。)
(自意識過剰。)
(一瞬とはいえ、流石に自身の激しい自惚れっぷりに、かえって恥ずかしい気持ちになってしまう。)
(ぷるぷるとポニーテールのしっぽを揺らして、首を左右に振ると、試着室へ向かう兵部を見送る。)
(途中、兵部が店員さんに一声かけると、始終ゆるーい雰囲気だった彼女の様子が一変。驚いた表情で兵部の背中を見つめていた。)
(スリッパをぺたぺた鳴らしながら、店員の傍に近寄ってみて)
あ…あのー……
(着慣れないファッションのせいか、来店時とはうって変わって「おどおど」といった形容が相応しい)
(そんな態度で店員に向かって話しかける。)
わたし…こういったお洋服、すごく素敵で興味はあったのですけれど、今まで着たことはなかったんですの…
それで…その…似合う、かしら?
(兵部の事を、まったく信用していないわけではない。)
(でも、優しい兵部のことだから、無意識による贔屓目が発動しているのかもしれない。)
(自分だってロリィタのお店に一人で行ったときは、どんなに似合うと思ったアイテムでも、店員さんの意見を聞いたりもする。)
(ここはやはり、この道のプロフェッショナル(?)に、一度意見を仰いでおくべきだ。)
あきらちゃんに選んでもらったお洋服は、とっても気に入りましたの。
だって、あきらちゃんが選んでくれたんですもの。
(大切な弟が、あんな真剣な眼差しで、自分のために選んでくれた。)
(さっきのキャミドレスといい、今日手に入れたお洋服は、きっと一生の宝物になるだろう。)
(幸せそうな微笑みを、店員に披露する。だけど、短いスカートの裾をもじもじと弄るのは止められなくて)
それにそのことを差し引いたって、このお洋服は色遣いのバランスもよくて、素材感もデザインに合ってて、とっても素敵ですし。
わたし、このお洋服、またお出かけするときに着たい…のです………けれどっ
………でも…そのっ……あ、脚、がっ、でで、で、出て……っ
(そこまで言って、はっと気がつく。)
(あまりにも、通常が過ぎて、気づかずにいた。)
(冷や汗が背中を伝って、顔がほんの一瞬だけ強張る。)
(店員の視線を追いながら、ゆっくりと右手を右腿にあて、腰のラインに沿ってスカートの上で指を滑らせる。)
………………………
(普段よりも、ずいぶんと短いスカートで、もしかしたらホルスターが見えているかもしれない、と)
(よかった、出ていない。)
(但し、あまり腕を上げたり、スカートが翻るほどぐるぐると回ってしまったら、明らかにソレと解るほどに見えてしまうだろう。)
(そんな、ぎりぎりのところで、黒いホルスターはスカートの中に納まっている。)
(こんな一般人の目の前に出て、時間が経つまで忘れていたなんて。己の迂闊さと、はしゃぎすぎた気持ちを呪った。)
【お借りいたしました。ありがとうございます。】
386 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 00:50:41 ID:xvGMnkbp
スペインオワタ
>>385に追記して、晶くんへ1レスお借りですわ。
【ス…スカートがストレッチストラップだったことを、すっかり失念でしたわ……orz不覚】
【本当にお恥ずかしい話ですが、置きレス後半ざっくり削除して、ホルスターはうさちゃんバッグに仕舞った、と脳内補完をお願いいたしますわ。】
お借りいたしました。ありがとうございます。
【……すみません、ストラップではなくストレッチストライプの間違いでした】
【多分問題ないですので、このまま続けて置きレスしてしまいますっ】
>>385 「……ユニセックス、ってレベルじゃないわね………ん?」
(じいっと試着室の方を見ていた女が、ゆりかを見下ろす。
女性にしてはかなり身長が高い。170は優に超えているだろう)
(その長身の店員はゴシック風な装いの少女へと、意地の悪い笑みを浮かべた)
「そんな風に訊かれて、似合わないって答える店員は
少ないと思うわよ、アタシ。……ま、アタシははっきり言うほうだけど」
(女は腕を組みながら、ざっとゆりかの全身を見渡す。そしてすぐに、あっさりと言った)
「似合ってるわよ。まあ元が可愛い子は、何着ても似合うんだけど、ね」
「でもアタシは思うんだけど、それはそこまで重要じゃないの。一番重要なのは、これよ?」
(そう言った彼女が指差したのは、少女の幸せそうな微笑みだった。
女の指にはめられたドクロのリングが、不気味な笑みをゆりかに向ける)
「他人から見て、なんて二の次。着たい服を着て、自分が
幸せそうに笑ってりゃいいの。それで少なくともアタシは満足」
「なんでかって、少なくともアタシの店で売ってるお洋服とかは、全部自己表現のためのモンだから」
「自分のセンスで選んだカッコなら、それが自分ってのを
大衆に表す、一つのサインになんでしょう?」
「まあこの場合なら、アンタの弟?だかのセンスだけど。
それならこの場合、自分が選んだ自分自身じゃなくて、
その大事な子が選んだ自分自身、を着ていることになるわ」
(ニッと歯を見せて笑うと、カウンターの上に両肘を置き、ゆりかの瞳を見つめる)
「更にそれも気に入ったんなら、アンタのやることは一つ。
自信満々に胸張って歩くことよ。『これはアタシの
大切な子が選んだカッコよ、何か文句あんの』ってね」
「それでも一々、他人のファッションを非難してくるヤツがいたら―――」
『ガッ』
(瞬間、女の細い脚がテーブルに乗り上げ、ラバーソウルが
カウンターを踏みつける。そしてピッと中指を立て、不敵な笑みを虚空に見せた)
「『F**k you!(失せやがれ)』、ってね。やってやりゃいいのよ」
(僅かに周囲がどよめき、視線が二人の方へと向けられる。
それにレジの女は何食わぬ顔で、ドン、と気だるげに足を戻しただけだ)
『シャーッ』
(カーテンが少し開き、下の方を閉じたまま、晶が頭を出す。
きょろきょろと大きな、緑がかった瞳が辺りを見回し、ゆりかの姿を見つけると声をかけた)
ゆりか先輩、どうですか?
(そしてカーテンを完全に開き、着替え終わった自分の姿を見せる)
(フードがめくれたりしていないか確認して、二本のチェーン
が絡んではいないか、安全ピンも中途半端に外れてはいないか。
ぱたぱたと、毛繕いをする猫のように、自分の体をチェックする)
(ちなみにその左手首には、試着室に向かう途中で選んだ、スパイダーメッシュと
小さなチェーンの付いた、タータンチェックのリストバンド。
その下から、包帯のような白い布が覗いている)
(ズボンのパッチも歪んだりしていないか、裾が上がってたりしないか――――よし、完璧。
ちなみにズボンの下は、黒地に蜘蛛の巣模様が赤い糸で描かれた、自前のハイソックスだ)
似合って……ます?
(やや得意げな顔で、ゆりかを見つめる晶。照れくさそうに
はしているが、その実、それなりに自信がありそうである)
【2/2、です。お手数をおかけしました。それではスレをお返ししますね】
390 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/18(金) 02:45:11 ID:9QcAsFVq
また蒸してきた
【晶くんへの置きレスに、お借りいたしますわ。】
>>388-389 (口元をゆがませた、意地悪っぽい笑みを向けられて、はっきり言うほうと告げられる。)
(その言葉に不安で胸をざわつかせながら、それでも、受けて立つ!と言わんばかりに、背の高い彼女を真っ直ぐ見上げて)
……………は、ぁ…っ
(自分でも気づかない間に、息を止めていたようで、「似合っている」の一言に大きく安堵の息を漏らす。)
いちばん、重要な…?
(幸せそうな顔のまま、首をかしげ。髑髏の窪んだ眼孔と視線(?)を、合わせて)
(そしてきょとんとした顔で、店員の顔を見つめ)
んっ……うん…
(続けられるセリフに、再び幸せそうな表情を見せて、胸元で右手をきゅっと拳にして)
そう、ですわよね。
ファッションは、自分自身―――
―――っ!!
(いきなり、目の前のカウンターが分厚いラバーソールで踏みつけにされる。)
(周囲の軽いどよめきのなかで、目を白黒―いや、青いけれど―させながら、その靴底を見つめ)
(そして視線を上げて、中指を突き立て最高にイカした顔で笑う彼女へと、ゆりかも笑顔で返した。)
………って、今…なんて?おとーと?
なんで晶くんが男の子って、解っ………っ
(慌てて自分の口を塞ぐ動作。)
(まぁ、さっきの服を試着して出てきたら、どちらにせよバレてしまうことだろうけれど)
(気まずそうな顔で、誤魔化すようにえへへと笑っていると、試着室の方から慣れた声が聞こえた。)
(先に訪れた店のピンク色のショップ袋を、一旦カウンターに預けて、ぺこんとお辞儀。)
(そのまま、ぺたぺた、と試着室から顔だけ出している兵部の元に急ぐ。)
……………か
(その姿を見て、かっこいいと言うべきか、かわいいと言うべきか。思わず、言葉に詰まってしまった。)
(フード付きTシャツとハーフパンツというカジュアルパーツに、ハードなデザインが乗っているアイテムが)
(兵部の細い体つきと、中性的でありながらも凛々しい眼差しの顔立ちに、良く似合っている。)
(自分が選んだアイテムだけでは、多少の物足りなさを感じていたのだが)
(リストバンドとソックスが、ばっちりコーデを完成させている。)
(店内のディスプレイとして、その得意げな顔ごと壁にぶら下げ、アレ私の弟ー!と、見せびらかしたいぐらいな気持ちだった。)
……っ、っ
(こくこくと、頭を上下に振って)
(ただ言葉もなく兵部を見つめては、また何度も頷いて)
(店員のほうを振り返り、何故かこくこくと同じように頷き、再び兵部を見ては、こくこく)
(―――自身でも、自分の行動がわけ解らなかった。)
か…っこ、いい…
すごい、素敵ですわ!!
ロリィタもお似合いでしたけれど、やっぱり晶くんには、こういうお洋服が一番似合っていますわ。
(ぱふ、と両手を打ち、鏡の前に並んでみて)
プリとか、撮りに行きたいですわよね。
そだ。このお洋服も、わたしプレゼントしちゃいますわ。
【お借りいたしました。ありがとうございます。】
【瑞谷ちゃんとロ−ルするためにお邪魔しますねぇ】
【本日もよろしく願いしますっ】
【奏先輩とのロールにスレをお借りしますねー】
>>392 【それでは今から書き込みますー】
【本日もよろしくお願いしますねー♪】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1273681448/543の続き 高等部………それでー………、
(中等部の情報は校内新聞で面識が無くともある程度活躍している人物は知っている)
(しかし、高等部となると自ら進んで行動しない限り情報がそんなに入ってくる事はない)
(奏先輩を見て自己紹介を受けるまで、"もしかして"程度の認識だったのはそのためであろう)
はい、頼りにします♪
(何はともあれ、また頼れる先輩を見つけられた………、そんな安心感が自分を自然と笑顔にさせた)
はい、何も無いところから目に見えない水分を集めて作り出す事ができます。
発覚したばかりの頃は目に見える…そう、コップ中の水を少しだけ動かせる程度だったんですけど、
(球状の水玉をウサギや星型に変化させつつ、鞭状の水流をリボンのようにくるくるーと回して見せて)
二時間っていうのは………自分の意思で能力をセーブして使い続けてみたときです。
全力でこの力を使う必要も無かったので………、多分、戦える状態で全力を出したときは、結構短くなると思いますよ。
(アハハと苦笑いして水球・鞭を蒸発させるように消し、奏先輩に向き直る)
(奏先輩の表情は難しい顔をしている………、おそらく、わたしの能力のことを考えているんだろう)
正直に言って………、力を何に使っていけばいいか、まだよくわかりません。
でも、この力で命を奪ったり、傷つけるような事はしたくないです。
―はい、それは存じてます………、ただわたしは未熟なだけ………、
この力がわたしを飲み込んでしまわないとも………限りません。
(笑顔が陰る…、それはそのまま不安の、そして恐怖の表れでもある)
…………
(この少女を見て思うところは――「危うい」だろうか、多分これが一番しっくり来る。
笑みを浮かべる彼女は完全にこちらを信用しきっている。
自分は何も手の内を明かしていないというのに、だ。)
(ただ、「相談してくれればいい」というやさしい言葉を信じきって、愛らしい笑顔を向けてくる。
まだそこに夜の陰りはなくて――)
発覚………そうですね、貴方の「力のルーツ」を知らなくちゃ……です。
えっと、発覚したのが最近ということは、つい最近までその力のことを知らなかったと見ていいんですね?
その力を使えるようになった詳しい事情とかお聞きしても?
(水が様々な変化を見せ、月明かりの下流麗に舞い踊る。
その姿を見て「綺麗だな」と考えさせられるものがあって――)
できることなら、その力を使うことなく日常に戻れるのがいいことなんでしょうけど………
けれど、貴女の一部ですから見ないフリはできないでしょうし。
(困ったな……といった感じに水流が舞う姿を目で見て、ものめずらしいものを見る子供のように口を半開きにする。)
……参りましたね。
その力をある程度自在に使っていけるようにしないと――せめていついかなる時でも暴走しないようにとか
そのあたりの制御だけでもしっかりしないと……
(ヘタすると、「異形」と認定され狩られてしまうかも……そんなことを考える。
制御できない危険な能力ならば「なかったこと」にしてしまえという組織がないとも限らない。
また、異能者はそれだけで「異形」の極上の餌だ――防衛手段くらいは持っていないと
危険を呼び寄せてしまうかもしれない。)
(この状況を打破しなければ、瑞谷のように可愛らしい笑顔ができる人物にあんな表情はさせたくない。)
【こちらこそよろしくですっ】
>>395 ………わたしがこの力を認識したのは、中等部に入ってからの事なんです。
(そして自らの過去を振り返り始める)
初等部の頃はまだ、何も知らない………、"普通"の生活を送っていました。
でも………、初等部を2ヵ月後に卒業を控えた時、旅行に出ていた両親が……………、
(ぐっ……と拳を握って体を震わし、辛さをこらえてようやく言葉を紡ぐ)
おとーさん、おかーさんを乗せた船が海上で沈没した……って、
わたしは………二人の後を追いたかったのかも、しれません…………、
港から………身を投げた……らしいんです。
("らしい"とは後に調べてわかった事、あの頃の記憶はどうも曖昧のようで)
………わたしはそれから数週間後に、意識を取り戻しました。
お世話になった病院で、一人寂しく入院生活を続ける中、ある日水を零してしまったんです………。
(またふわっと水球を作って)
………その水は、一瞬ではありましたが……、わたしの意思どおりに、空中で留まったんです。
わたしだけでは、この力を知るために限度があります。
それに、今のままでは全力を出して何かあったとき、周りを巻き込んでしまうかもしれません………。
だから………何も知らないままでいる今が怖い、
甘えていると言われるかもしれませんが、誰か………奏先輩みたいな人がいてほしかったんです……。
(いざ、誰か頼れる人物がいれば、何かが起きたとき自分を止めてくれるかもしれない)
(自分だけで何とかなるとは思っていない、だからこそ探していた、待っていた、この力を明かせる人を)
ん………ありがとうございます。強い子……なんですね、瑞谷ちゃんは。
(両親が他界した――その事実を口にするのに辛くないわけがない
記憶が曖昧なのも多分、自己防衛のため………なのかもしれない。)
(だから自分はあえて笑顔を浮かべて、瑞谷に敬意をあらわして「ありがとう」という。)
……では、今までずっと一人で?
(水球が自分の顔を横切った――透き通ったそれを通して見た世界は酷く不鮮明で
曖昧な輪郭だけの世界が――瑞谷が今いる世界がかいま見えた気がした。)
………そこまで言われて口を閉ざせるほど人は悪くないつもりです。
聞いてしまった以上、責任は取るつもりです教えましょう。
――といっても夜を生きるのに必要な体術とか異能の制御の仕方とかは
個人差もあるので一概に私の言ってることが正しいと言う事にはなりません。
……ですので、この界隈についての知識を少しだけ説明しましょう。
(そう言って話すのは≪奏家≫から見た他の組織の事。
≪深凪≫は異形狩りを目的としたある意味危険な集団だとか
≪十三天梯≫は目的によっては安全だけど油断はならないとか
不用意な接近を恐れて≪虚影会≫の情報は伏せておいたが、「林檎を齧ったようなロゴ」に対面したら
迷わず逃げろと教えておく――――
この子が出会うかどうかわからないが≪三千世界≫の名を聞いても同様とも)
(それから退魔師として伝わる家々をいくつか話しておく――基本的には人の味方として、だ。)
こんなところでしょうか…………今言った組織がこの町で入り乱れています。
ちなみに私の家である≪奏≫も同様です。……私のところは基本的に異形も異能も共存できるような
形を出すように心がけています………それを貴方がどうとるかは任せますけれど。
(異形の味方をする事もあるということは「人」の敵に回る事もあるということだ。
人も異形も守るということは人も異形も殺すことに他ならない。
最終目的は共存でこそアレ、それを目指すために振るわれるのは「暴力」である事に変わりないのだから。)
――といったところになります。
あ、警察組織の中にもそういった部署があるみたいです。私は面識はありませんけれど…………
警察もまったく頼りにできないわけじゃないコトを覚えておいてください。
(見てみぬフリはできない、関わってしまった以上、半端に世話をして「ハイさよなら」というのは
後味が悪い――それにこれからこういう人物にはもっと関わっていかなければならないと思う。
だから自分は可能な限り手を伸ばす――目に見える人だけでも、知った人知ってしまった人だけでも
「癒し」ていこう。)
(――だって自分はどうしようもなく、それしかできないのだから。)
(そんなことを考えながら瑞谷に穏やかな笑みを向けて)
>>397 …はい、
誰かに………、話す事も、頼る事も、………できませんでした。
(うっすら涙を目に浮かべるもジャージの袖でぬぐい、作り出した水球を見つめて)
(奏先輩が語る事は「力」なくしてはとても信じられない事実ばかりだろう、けれども、)
(「力」を自分が持つ今、とても素直に聞く事ができた、日常の生活を送るだけでは、聞き得なかった事を―)
…わたしも、いつか、力になれないでしょうか?
(自分と同じような状況にいる者が、知らないだけでまだおそらく出てくるであろう)
(もしそうなった時、わたしはできる限りの事をしてあげたい、理解してあげたい)
(今は確かに未熟ではある、しかし、能力をかなりのレベルで使いこなせるようになれるならば………)
……警察?
(思いもかけない言葉を聞いた事できょとんとして)
わ、わかりました。
(本当に警察という組織の中に「異能・異形」を管轄するような組織があるのか、可能性を否定しきれないまでも頷く他は無かった)
……………、、
(そして改めて奏先輩の表情を見る、穏やかな表情で私を見ている………)
(不覚にも見とれてしまう、かわいい………と、)
(彼女の年くらい自分は何をしていた?
ただ、両親や兄の庇護の下安穏とした日々をすごし、来るかもしれない「当主を継ぐ」という
ことに目を向けもせず、ただ過ごしていた。)
ん………大丈夫、よく頑張りました。
――涙はみせない、というのであれば無理強いはしないです。
けれども――――
(周囲はそんな自分の「怠慢」など目にもくれず自分に当主であることを押し付けた。
それに気付かなかった自分は失った。
そうしてからやっと動くことができたのだ――だから言う。言葉にはせずに行動で慈母のような笑みを浮かべて)
(「泣いてもいい、受け止めるから」と両の手を軽く広げる。そして判断は、任せる。)
ふむ………まぁそう思うでしょうと思っていました。
(眼差しどおり志も優しいらしいこの少女は、同じ境遇のものに手を伸ばさずにはいられないのだろう。
人は選んで欲しい――などと思うのは全てを望むことを選んだ自分言いえた事ではないか。)
こんなこともあろうかと――というわけでもありませんけれども。コレをあなたに託しましょう。
(ほとんど表情を変えないで一冊のノートを取り出す――以前兄を探すために集めた情報
主に怪談や都市伝説の類が記されたノートだ。)
此処にはこの町にある、噂話とか怪談とかをまとめてあります。
それを気が向いたときだけでかまいませんので、片っ端から調べていってくださいませ
ものによってはこの町の夜の部分にぶつかると思います。その中で自分の力がなんなのか、自分は何をするべきなのか。
見極めていってくれるといいです。
(瑞谷の方を向いて差し出されるノート………そのノートの内容は以前、奏 永久自身が調べた怪談のまとめと考察が
書かれている………そう、安全性が確保されたものがそこには纏めてあった。
調査中のアクシデント、もしくは永久自身のミスでもない限り命の補償はされる、そんな噂話が纏められたノートをだし。)
まぁ、いうなれば課題………ですかね。
そのノートの分をまずは解明してくださいな。終わったら次の課題も用意しておきますので。
(頬に手を当てるとにっこり、と笑みを浮かべる――膝ほどまである髪が僅かな揺れをみせて)
…………調べればこの町にはいくつか似たような噂話があります。
その調査を私や、調査の中で出会った信用できる人と行っていただければあなたの思うようなことができるやも知れません。
(詭弁だ……と思う。ようは瑞谷の力を監視するために力を使う機会を与えようというのだから。
自身の目的のために彼女を危険に追いやっているとも取れる。
――だけど願う、彼女が自身の力を理解し、ともに歩める日を。
言い訳かもしれないがコレは自分ができる、そのための最善なんだと)
>>399 ………、
(奏先輩の行為はすぐに理解できた、両親が死んでから……こういう風に理解しようとしてくれてた人がいただろうか?)
(いや、自分がやせ我慢をしていただけなんだ、ただただ、自分の力を知られたくなくて……誰かを失う事が怖くて―)
………………………う、ううぅっ、
(気づけば、奏先輩の腕の中で泣いていた)
(今までの辛さを、寂しさを、悲しさを全て受け止めてほしくて………)
(そうしてようやく落ち着いて、ノートを受け取り)
これは………?
(パラパラとページを流してみてみる、隅々までビッシリまとめられている)
(思わず凄いと思ってしまう、伊達に長く「夜の世界」を過ごしてきたわけではない)
(ノートの記述されている事は奏先輩にとっては断片でしかないだろう)
(けれど、今の自分にはこの断片の出来事でさえ及びもつかない事だ)
課題………、ですか、
(もちろん、課題といわれていい気分ではない、勉強が苦手なわけではないけども、宿題を出され喜ぶ程好きなわけでもない)
(このノート1冊の出来事を知る上で何日………何ヶ月かかるんだろう)
わかりました………、
先輩から受け取ったこのノート、必ず全部調べてみせますっ!
(全部とは聞いてはいないが、この手の課題を解いて見せようとするのは学生の性分だろうか)
……もし、この課題で躓くようなところがあったら………その時は、教えてくれますか?
(ノートを抱え、じっと先輩を見つめて)
(受け止める――自身が絶対の自信を持っている「癒し」をもって。
漏れる嗚咽は決して多くはない、けれどもその中には様々な感情があって――)
…………
(ただ優しく抱きしめて、背中を撫でる――見た目どおり華奢で、小さな肩を
くすぐるように撫でる、青みがかってサラサラした髪を梳くように――)
(ノートを抱える姿にそんな大した物じゃないのに、と苦笑をしてしまう。
けれどもそんな姿に小動物的な可愛らしさを見てしまう。)
ええ、誰かに頼ることは重要です。
出すだけだして後は知らん振りするつもりもありませんし
それから一つ。いっておきます
「夜」において何かをするときには必ず一度は物事を疑う事。
何故こんなことをするのかとか、こんなことを言うのかとか………
それが善意であれ悪意であれ何事にも理由が存在します。
(利用価値があるから表面上優しくする……などは今自分がやっているとおりだ。
何もしてなくても悪意を向けられるときは、知らないうちに都合が悪いことをしてしまっている場合がある。
「夜」は様々な思惑が飛び交うのだから。)
もちろん、今の私のことも含めてです。それくらいで丁度いいです。
貴女はそれくらい可能性のある力を有している事を忘れないで、けど決して力に溺れないで。
(重要な部分はこれくらいかな………と当りをつけて思考を納める。
後は彼女次第だろうと思う。)
さて、長話につき合わせてしまいましたね。
お家何処ですか?
良ければ送らせていただきますけれど――――
(そう言って帰路となる道かもしれない道を順番に指し示して。)
【そろそろ〆に向かいましょうかっ】
>>401 (こんな風に優しくされたのは何時以来だろう………、)
(辛かったとき、悲しかったとき……、こうしておかーさんはいつも慰めてくれたっけ)
………♪
(少し肩をくすぐられた、おもわず笑みをこぼしてしまう)
(くすぐられるのは………やっぱり苦手だ)
………はい、わかりました、………気をつけます。
(そうだ、今日はたまたまこんな風にいい先輩に出会えた………確かにいつもこんな風に上手くいくわけが無い)
(疑おうと思えば奏先輩でも疑う余地はある、隙をつかれれば知らぬ間に悪事に手を染めてしまうことだってある)
………、
(そう思ったところで自分も含めた意味である事を明かした先輩にキョトンとして)
……………はい♪
(力の可能性を示し、注意を喚起してくれた先輩に今までに無く明るくはっきりした声で返事をする)
あ、もう近くなので大丈夫ですよ…?
(とは言ったものの、今いる場所から徒歩大体5分程ある)
………よかったら、先輩も、飲みますか?
(まだわずか残った水筒から麦茶を蓋カップに入れて一口飲んでみせる)
【そうですね♪】
【では次のレスで〆にします】
(聞こえてくるのは元気な声――いや、自分を疑えといったんですがと言いたくなったが
そこはこらえる。自分に悪意がないことを汲み取ってくれているのだろう。
どうかそのままの優しい「瑞谷 愛華」でいて欲しいと祈らずにはいられなかった。)
そうですか、ではあなたがよいと思ったところまで送らせて下さい。
…………このお茶の代金代わりといったところです。
(水筒から注がれた麦茶を受け取るとくっと飲み干して――
すっきりとした後味に軽く息を吐く。
彼女が入れたのだろうか………なんだか彼女の眼差しと同じくやさしい味がした気がする。)
ご馳走様、今度ゆっくり振舞ってくださいね。
(気に入ったので笑みとともにそんな言葉を出してしまう。)
(そうしてから瑞谷を送り届けるために歩み始めて――――――)
【それではコレにて〆ですっ】
>>403 ………それじゃあ、少しだけ、
(一旦は断ったものの、代金代わりと言われてはこれ以上断る気も無く)
(先輩と一緒に自宅への帰路を示す)
はい、お粗末さまです♪
(自分も飲み干し、蓋カップを水筒に戻すと先輩と共に自宅アパートへの道を歩むのであった)
【わたしもこれで〆にさせていただきますね】
【お付き合いありがとうございました(一礼)】
【また次に表でお会いできたら、よろしくおねがいします♪】
【ハイな、見届けさせていただきました〜】
【こちらこそお付き合いに感謝しますっ、二日にわたりありがとうございましたっ】
【こちらこそ、またお付き合いいただけたら幸いでありますっ】
【お疲れ様でした、コレにて失礼しますっ】
【お休みなさいませ、良い夢を〜(ふかぶかっ)】
>>405 【2日間お疲れ様でしたっ】
【奏先輩もお休みなさいませ♪】
【それでは、私も失礼しますっ】
407 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/19(土) 04:17:47 ID:SzKmGekl
土砂降り
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。
少し癖毛のグレーにくすんだ金髪ポニーテール。結んだ状態で、胸辺りまでの長さ。
インサイドホルスターを隠す為、フリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズ。私服はこってり甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・修理・操作・破壊等が可能。データの読み込み・消去も出来るが、苦手な分野。
ただし、操作方法や構成を理解するのと、車両船舶等が上手に操縦できるかどうかは、別問題。
通常装備:左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。バイオリンケースの中にベレッタM93R。
他、自宅には複数の小型、中〜大型銃火器を所有。必要に応じて、持ち歩く。
身体能力は、校舎の2階ぐらいなら、通常装備品込みで飛び降りる事が出来る程度。
【希望】
日常 共闘 戦闘
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力使用時は無防備になるため、戦闘中は護衛が必要。時間も掛かるので、戦闘中には向かない能力。
対象物の複雑さや大きさ、分野の得手不得手等によって、かかる時間は様々。
銃のメンテナンスや弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。破壊された物質の再構成は、少なくとも1時間。
甘いものですぐ釣れる。現在のブームは、はちみつ味。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語組み合わせ程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は、母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
父方の祖父から贈られたロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。
本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。
【ずっと、プロフ投下し忘れていましたわ。】
【大変失礼いたしました。】
【ひとまずは、投下落ち。】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとの、ロールの解凍にお借りいたします。】
>>
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1273241514/812 (ぺろっと舌を出されて、もぅ!と、笑いながら拳を振り上げる。)
(そんな些細なやり取りは、まるで普通の仲の良い姉弟のようで)
(夜になれば、この二人が銃器を携え戦いに赴くなんて、誰も想像できないだろう。)
(印刷されたプリクラの半分を、大事そうにバッグに仕舞い込み)
(どこに貼ろうか。まずは生徒手帳、かな。とか、色々と考えをめぐらせて)
無理は……しているつもりは、ないのですけれど……
でも…
(自分のことを姉として慕ってくれている、目の前の少年の失望を買うことだけは、絶対にしたくなくて)
(無理をしているつもりはなかったけれど、見たことも無い「琥珀姉さん」を、無意識に目指していたのかもしれない。)
わたしは…わたし。
(兵部の、その一言に救われた気持ちになった。)
………うん、ありがとう…
わたしはわたしらく、晶くんの姉として恥ずかしくないように、ですわね?
(にっこりと笑って、目の前の愛らしく賢い、そして人をこうやって思いやることを知っている兵部を見つめた。)
(―――うん。ますます自慢の弟ですわ。という言葉は、恥ずかしくて言えなかったけれど)
(そうこうしているうち、いつもは外観を眺めるだけだった、ハンバーガーショップの前にたどり着く。)
(紙袋を抱えて、自動ドアから出てくる人を、観察するような視線で眺めつつ、自身もドアをくぐる。)
(弟と、何度か来たことのある店だったが、普段は全て弟任せで)
(実のところ、弟がどういう方法で、2階の席で待つゆりかのもとへ、ハンバーガーやじゃがいもの類を持ってくるのか)
(まったくもって、知らなかった。)
(きょろきょろと店内を見渡していると、制服を着た店員の明るい声に迎えられる。)
…………っ!!
(ぴょこん、と肩が揺れて、びっくりした顔で店員を見て)
えぇ…、と………ここで、注文?
(思わず、助けを求めるような視線で、兵部を見る。)
(ついさっきまで、良い姉になると何度も誓っていたのに、情けないことこの上ない状態。)
【お待たせいたしました。】
【今夜も、よろしくお願いいたしますわね。】
……………姉さんに、以前言われたことがあるんです。
「アンタは想いが人並み外れて強いから、誰かを好きになる
時は、無意識の内にその人に負担をかけちゃダメよ?」、と。
(姉の腕に抱かれながら、くしゃ、と頭を撫でられ、
その時自分は何と返しただろう。「こは姉、よく分かんないー」、だったか)
(今思うと、これがそういう事なのだろうか。相手に依存する、
重すぎる想いが、その肩にのし掛かり負担をかけると)
(父や、母はどうだったのだろう。完璧な両親であろうとして
いたのだろうか?多分、違う。二人は自然体に見えた、少なくとも自分には)
(では、兄や姉は?姉は他人に自分を左右される人間ではないし、
兄は、どんな重みでも背負っていけるような、強い人間だったはず。いや、これが盲信なのか?)
(――――止めよう。今重要なのは、亡くなった彼らのことではない。
もし自分が彼らの重荷になっていたとしても、それをゆりかにまで
背負わせてはならない。なんせ四人分の想いが、今はほとんど一人に向けられているのだから)
…僕は、そこまで大した人間じゃないですよ。
姉としてとか、恥ずかしくないとか、そんなことは、些細なことです。
あなたが側に居てくれたら、それで構いませんから。
(小さく笑みを浮かべながら、真っ直ぐにゆりかを見つめる晶。
天使は縛り付けるものではないと、分かっているから)
(自分のせいで、彼女が誰かを助けることができなかったり、
彼女が好きな相手と結ばれなくなったりは、嫌だから)
(何故なら、自分は彼女を愛しているのだから)
それだけ、忘れないで下さいね―――――。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(そうして到着した、ファーストフード店。別に
ファーストフードが好きというわけではない自分は、久し振りだ)
(友達と遊ぶついでに誰かが言い出したらいく程度で、
自分から行こうと誘いはしない。メニューを見て、何にしようかと考えていたら)
(隣の姉が、どことなく不審な動きをしている。何となく、このパターンは分かってきた)
………メニューが決まったら、僕に教えて下さい。
後は僕が持っていきますので、先輩は上で席を取って頂ければ。
(ちょっぴり呆れたような、でも少し嬉しそうな、やれやれといった顔で、少女に説明する)
【では、今夜もよろしくお願いしますね】
でも……負担に感じてしまうほど、愛されるなんて
……ふふっ
晶くんの彼女に選ばれる女の子は、大変だけれど、幸せものですわよね。
(なにか、家族について思い出しているのだろうか。)
(「琥珀姉さん」の話をする兵部が、何かに思いを馳せるような視線になるのを見て)
(思わず、それこそ無意識に手を伸ばして、兵部の髪を、くしゃっと撫でてしまった。)
……ぁ。ごめんなさい、つい。
えっと……あんまりにも、可愛らしいかったから。
(少しだけ乱れた兵部の髪を、そのまま手で撫で付けて)
えぇ、忘れませんわ。
でもひとつだけ訂正させてくださいませ、ね?
大した人間じゃない。なんて、そんなこと言っちゃ駄目ですわよ。
少なくとも、わたしにとっては、とても大切な存在ですわ。
学校に、お友達は?わたし以外の先輩は?後輩は?
お仕事でお世話になっている方々は?
みんなみんな、その人なりに、晶くんのことを大切に想っていらっしゃるはずですわよ。
ま、晶くんはとってもいい子だから、さっきの「大した人間じゃない」っていうのは
単なる謙遜だとは、思いますけれど、ね。
でも、謙遜は美徳ですけれど、卑屈は罪悪。気をつけてね?
晶くんは、とても素晴らしい子。
だからもっと、胸を張って。そして、もっともっと晶くんなりに、頑張って。
そしてわたしも、晶くんにとって、恥ずかしくない姉でいること。それを頑張ること。
それが、わたしにとっての晶くんへの想い。
側に居ることは、もちろんですけれどね。
あぁー…ぅー……
(察知、されてしまった。)
(しょんぼりとしたような、恥ずかしいような、そんな気持ちで、兵部を上目遣いに見つめる。)
……え…っと……
………チキンの…照り焼き味の?レタスが入ってて…ピクルス入ってないやつ
あと、サラダとオレンジジュース……
(メニューの写真と商品名を眺めてみたものの、写真はどれも同じに見えて)
(弟が、いつも運んできてくれるハンバーガーを思い出し、内容を兵部に告げる。)
(少しだけ呆れたような表情。姉ポイントマイナス1だ。)
(だけど、どこか嬉しそうな表情も混ざっているように感じるのは、自分の希望による幻影だろうか。)
(再びピンクの小銭入れを出して、兵部に押し付けるように渡して)
1500円ぐらいしか、入っていませんけれど…足りる?
わたし、あとはカードしか持っていないんですもの……
(そして、心底情けない顔になって、とぼとぼと店の隅の階段を昇り、窓際の一番端の席を陣取るのだった。)
(くしゃり、と撫でられる頭。見た目も中身も全く違うけれど、
その手の暖かさだけは、琥珀姉さんそっくりで)
(思わず涙がこぼれそうになり、目を細めてこらえた)
………………………………せん、ぱい。
(とても大切な子、素晴らしい子――――拳を握り、また泣くのに耐える。
どうして彼女は、こうも自分の心に響くような事ばかり言えるのだろう)
(僕はあなたのおかげで、自分を取り戻せた。相変わらず
異形は全て敵と見なしているけれど、人を守ることを、他人を
想いやることを、みんなから貰った大切なものを取り戻せた)
・・ ・・・・
(――――でも。だけれど)
(あなたは、知らない。かつて僕が、どんな風に化け物を扱っていたか。
その中でも、みんなを殺した『あいつ』に、僕が行ったことを、知らない)
(気が狂いそうな痛みの中で、死に際の体と心で、
どうやって痛みを和らげていたか。必死に生を繋いでいたかを)
(あまりに汚らわしく、常人なら吐き気を催すほど陰惨。
かって夜の魔女や、高等部の先輩に言われた言葉。「お前は化け物だ」)
(心のどこかでは分かっている。けれど、キレイになりたくて。
自分を可愛いと、優しいと、大切だと言ってくれる、愛しい少女)
(彼女にだけは、絶対に知られたくない――――――絶対、絶対に、だ)
(天使とはあまりにかけ離れた、自室の片隅にある数枚の記憶。
『ガンスリンガー』が組織で孤立するに至った、血生臭い原因。
神様がもしいるのだとしたら、その罪を隠して、彼女のそばに
いる事を、許してほしい。例え他の誰からどう憎まれてもいいけれど、
彼女だけには、どうしても嫌われたくない―――!!)
『カツン、カツン』
(トレイの上にピクルス抜きのテリヤキバーガーなどを乗せ、
固い決意を秘めながら、二階へと登る晶。アクセのチェーンが揺れ、小さな音を立てる)
(すれ違ったサラリーマンが、思わず距離を開けた。
今の少年は、それ程冷徹な雰囲気を纏っていたから)
(フロアに到着し、静かに辺りを見回して、ゆりかの姿を見つけた。
そのまま近付こうとして、自分の表情が固くなっている事に気付く)
(なるべく柔らかい雰囲気を出すよう意識しながら、笑顔を作り、
トレイと手のつけていない小銭入れを、席の前に置いた)
お待たせしました。先輩が以前食べたものと、あっていたらいいんですけど…。
(椅子に座って、お行儀悪く頬杖をつく。)
(窓の下を眺めると、普段のゆりかと同じような服装をした少女たちが、笑いながら歩いていたり)
(兵部と同じような服を着た少年少女の団体。バンド仲間なのか、数人が大きなギターのケースを背負っている。)
(普通にカジュアルな感じのお洋服を着た人々や、なんとも個性的で美しい悪魔のような正統派ゴシックを極めたような人も)
(でも、どんなお洋服を着ていても、どんな日常を過ごしていても)
(きっとみんな願いはひとつ、同じこと。毎日が、平穏無事に過ごせますように………)
晶くんは…偉いな……
(ぽつん、と、つぶやいてみる。)
(自分だって、少しは人の役に立ちたい思いもあって、夜を戦っているけれど)
(きっかけはなんであれ、人のために、仕事で、夜を生きる兵部のことを、ある意味尊敬していた。)
(色々と、考えてみる。)
(自分のこと、自分が大事に想っている人々のこと、今まで出会った人たちのこと、家族のこと。)
(この体に流れる血の、故郷のこと。自分が、本当は進まなければならなかった道のこと。)
(結局、わたしは逃げているだけなんだ、と。)
(眉を寄せ、唇を噛んで。溜息をついて)
(物音に気が付き、先ほどのサラリーマンが忘れ物でもしたのかと思って、ちらりと視線を向けると)
(トレイを持ってこちらに近づく兵部の姿が、視界に入った。)
は…早いんですのねぇー…
あ!だから、ファーストフードって言うんですの?
(少しだけ、表情がおかしい気がして、首をかしげながらその顔を見つめる。)
(いつもどおり、さっきまでと同じ、やわらかく優しい表情)
…………
(気のせい、かな?と、視線を目の前のトレイに移す。)
あぁ!そう、このパッケージですわ。さすが晶くん。
(ストローを取り出しカップの蓋にぽすっと装着。小銭入れに気が付き、特に気にせずにバッグに仕舞い込む。)
いっただきまーす。
(ぽふ、と手を打ってから、ドレッシングをかけずにサラダにフォークを刺して)
そうそう…少し、ご相談が…
本当は、もっと前に相談すべきだったのですけれど……
晶くんと同じ中等部の、天羽都さん…ご存知ですわよね?
ええ、そうですね。様々な定義付けがありますが、
この場合のfastは、作るのが早い、また食事そのものが早い、そんな意味があるようです。
(生真面目に返答しながら椅子を引き、腰を下ろす。
まだ頭が戻らない。『ガンスリンガー』から、思考が戻らない)
(自分の分の月見バーガーと、チョコ味のシェイク、ポテトを取り出しながら、
じっとゆりかの笑顔を見る――――大丈夫。大丈夫だ)
(紙を掴み、それ越しにポテトをつまんで、口に送る。
手がベタつくのは、あまり好きじゃない。指を舐めるのも、子供っぽい。
でも、フライドポテトは美味しい。体に悪そうな味だけど、
タバコしかり酒しかり、体に悪いものこそ美味しいんだと誰かが言っていたのを思い出す)
もし良ければ、どうぞ?
(ポテトの袋を横に向け、彼女にも取れるようにする。
そしてシェイクに口を付け、ゆっくりと甘いドロドロの液体を嚥下した。自然、顔がほころぶ)
はい、彼女と僕は同じクラスですから。どうされました?
………紫先輩の件でしょうか。
(よく聞く名前に、小さく頷く。そういえば彼女と
ゆりかは知り合いだったことが、この前の体育館裏での相談で分かった)
(『ホイル』についての情報は集まってきたし、そろそろ出向く頃だろうか。
刀の一件や寮の不審者はどうなったか、それも気になるが)
へぇ…晶くんって、物知りさんですのねぇ…
(感心した顔を見せながら、レタスをしゃくしゃくと齧っていく。)
(そういえば、朝に家を出てから一度も水分を取っていない。)
(喉に流れる、少し野菜くさい水分が心地よく感じる。)
でも楽しく食べていると、ついついおしゃべりも弾んでしまいますもの。
この場合の後者のファーストは、当て嵌まりませんわね。
まぁ…一人で食べに来れば、早いでしょうけれど。
ん…ありがと。
(ポテトを1本摘まんで、ぱくりと口に咥え。)
(あちち。と呟きつつ、少し濃い目の塩味のするそれを、人差し指で口に押し込んで。)
(続いて、塩と油の付いた人差し指を少し舐め、お行儀が悪かったと気が付いたけれど、時すでに遅し)
(付け足しのようにして、トレイの上の紙に人差し指と親指をこすり付ける。)
…………
(少し容器の違う飲み物は、昔、弟がよく飲んでいた、ゆるいソフトクリームみたいなものだろうか。)
(自分も何度か飲んだことがあるけれど、こんな幸せそうな顔をしたことは無いはずだ。)
(ほんとに、甘いもの好きなんだなぁ…と、ついついこちらもつられて笑顔になってしまった。)
………ん。
(オレンジジュースのストローを咥えたまま、こくんと頷く。)
(彼女の名前と並んで、あの男の名が出てくるのであれば、話は早い。)
ご存知、でしたのね。
天羽さんから、聞いていらっしゃるのかしら?
紫先輩、天羽さんに発信機を付けていらっしゃいましたわよ。
もちろん、本人の承諾は無し、に。
…ええ、その話も彼女から伺いました。
(ずずー、と好物の甘いものを口にしながら、それでも表情は真剣に聞き入る)
(ストローから口を離し、両目を瞑ると、小さく首を振った)
ですが、僕の組織、特殊急襲部隊特務分隊――――通称S3は、
彼の組織、《十三天梯》と協力関係にあります。
一般人である彼女に害を加えようとするならともかく、
プライバシーを侵害した程度では、『ガンスリンガー』は力を行使できません。
(少々情けない話ではあるが、事実であるが故に淡々と述べるしかない。
あまり衝突を起こしたくないのが、隊長や更に上の人間の本音であろう)
(ふと、行儀悪く指をなめるゆりかの仕草に、今頃家で
退屈そうにしているであろう、うさぎの姿を何となく思い出す。
帰りには、約束のものを買っていってやらなければ)
彼女、天羽さんの異能は極めてレアであり、研究材料としての価値は高いと思われます。
《十三天梯》のエージェントである紫先輩が動いたのは、その為と推測できます。
あなたの頼みでしたら、上からのお咎めも構わず荒事も行いますが。
(ただ彼女はそれを望まないだろう。それは知っているが、
一応言っておく。要するに、必要ならば手を貸すということだ)
……天羽さんの話では、何か先輩に考えがあると伺いました。
お聞かせ、頂けますか?
(目を細め、月見バーガーを口の前に移動させながら、金髪の少女と瞳を合わせる。
彼女、天羽都は一般人であり、優先して守るべき存在だ。可能なら、協力したい)
《十三天梯》と、協力関係?
(思わず聞き返してしまうほど、びっくりしながらも、サラダの上のプチトマトを口に放り込む。)
(青臭いようなトマトの甘さが、とても美味しい。)
へぇ…わりと大きな組織かなぁ…とは思っていましたけれど、晶くんとこと協力関係だなんて
………無茶やっても、敵無しじゃないですの。
(紫の顔を思い出しては、憎たらしい!と言わんばかりに、唇を尖らせ。)
そうですわよね。
発信機ぐらいでは、刑事事件ではなく民事ですものね。
もちろん、晶くんに、無理はさせませんわよ。
上から咎められると解っているのに、わたしが晶くんに何かお願いするように見えます?
晶くんのこと頼りにはしていますけれど、それと無理をお願いするのとでは、わけが違いますわ。
研究材料。
けんきゅーざいりょー
ほんっと、気に入らないったらありませんわ。
言い方は悪いですけれど…結局は、紫先輩だって組織のモルモットみたいなものじゃないですの。
いくら、そういう風に育ったからって、なんで……
(ぶつくさと文句を言いながら、ちゅーっとオレンジジュースを吸い上げる。)
うーん…考え、ねぇ。
(残り少なくなったオレンジジュースのストローを、かし、と軽く噛む。)
発信機は、ネックレスのなかに仕込まれていましたわ。
それを分解して中身を取り出し、一旦電源を切って、今はわたしの手元に。
それが天羽さんの口から紫先輩にバレてしまったら、わたしが紫先輩に叱られちゃいますもの。
ただでさえ、この前に先輩の腕の性能や作りを把握しようとして……っと、
(そこまで言って、口を噤む。)
(そう言えば、兵部は紫の腕が、作り物であることを知っているのだろうか?)
とにかく、だから、彼女には「絶対紫先輩に言わないで」って頼んだだけですわ。
きちんと口止めをしていたら、あの子は絶対に喋らないと思いますわ。
逆に言えば、口止めしていなければ、喋る可能性が高い。
わたしは、そう感じましたわ。
だから、ね。
研究対象としての、彼女の能力の問題だけではないですわ。
……能力者って、どこか惹きあう部分があるのかしら、ね?
天羽さん、色々と学園の異能者と繋がりがあるみたいですわよ。
このまま天羽さんが紫先輩に飼い慣らされるようなことになったら、あの子、彼のていのいい情報源に成りかねないですわ。
確かにそれが、先輩のお仕事かもしれませんけれど…
知り合ってしまった可愛い後輩の女の子が利用されるのを、わたしは黙って見ていられませんわ。
まぁ、天羽さんも発信機の件で、少々ご立腹みたいですけれど。
でね?
晶くんにお願いしたいことが、あるんですの。
(ことん、と、トレイにコップを置く。)
(真っ直ぐ、じっと兵部の顔を見つめて)
晶くんのお仕事の無理にならない程度に、天羽さんと、仲良くしてあげて欲しい、ですわ。
同級生として、ではなくて。
異能を持つ者同士のお友達、そして先輩として。
軽はずみに、能力や不可解な事件のことを話すのは危険だって、教えてあげて欲しい……
【申し訳ありません、そろそろ睡魔さんの襲撃のようで、凍結して頂いても大丈夫でしょうか?】
【今夜は22時半や、遅いと23時を過ぎてしまう可能性もあるので、
先輩がよろしければ、月曜日の21時にお願いしたいのですが、いかがでしょうか】
【反応が遅くなって、申し訳ございませんっ】
【月曜は少し用事があるので、それ以降でいかがでしょうか?】
【なんだか、長引かせてしまって申し訳ないのですが、お付き合いいただければっ、と思いますわ。】
【また、詳しいご予定が決まりましたら、避難所にでもご連絡いただければ】
【それでは、今宵はこれにて、ですわ。お付き合い、ありがとうございます。】
【晶くんは、明日は訓練、かな?それともお休み?】
【いずれにせよ、よい日曜日を、ですわ。】
【おやすみなさいませ。良い夢を見てくださいませ、ね。】
【いえ、こんな時間ですので、お気になさらずに】
【申し込んだのもネタを出したのも僕の方ですし、僕はとっても楽しませて
頂いているので、ゆりか先輩が飽きてさえいなければ、幸いです】
【でしたら、一応火曜日の21時を提案しておきますね】
【明日は訓練ですね。お休みでしたら、お姉ちゃんと、もっと遊べたのにな】
【それではお休みなさい、ゆりか先輩。ノシ】
【ゆりか先輩への置きレスに、お邪魔しますね】
【1/2】
>>417 僕の組織も、そこまで自由に振る舞えるわけでもないですけどね。
マズくなれば切り捨てられるのは、僕も彼も同じことですから。
(ゆりかが美味しそうに食べるトマトを、見た目だけトマトで
中身は別のものなんじゃないか、そう訝しむように見つめる)
(多少の事実の隠蔽は可能だが、勿論限度というものは存在する。
組織の目的が、『ガンスリンガー』の存在が世間にバレる
ようなことがあれば、上の人間、公安は平然とS3を切り捨てるだろう)
ええ、分かっています。
ですが、無辜の民が犠牲になるならば、僕は上に抗うことも厭いません。
ですから、仮に彼にそんな兆候があるならば、僕に教えて頂きたいんです。
(『ガンスリンガー』は命令違反が多く、公安にマークされ
つつあるのは、何となく自覚している。だからといって、
警察の正義のみに従うことが正しいとは思わない)
(だがもし警察から離れたとしたら、自分にできることはかなり少なくなる。
弾丸はいずれ尽きる。銃がないと、異形と戦うことはできない。
最も公安とて、対異形への駒となる存在が少ないのは理解しているはず。
だから、こうして今も『ガンスリンガー』は活動している)
…《十三天梯》とて、人間の為に活動しているのは変わりないと思うんですよ。
彼はきっと、自分にも他人にも厳しい人だから。
目的のために、どちらも犠牲にすることを躊躇わないんでしょう。
ただ、理解はできても賛同はしませんが。
(一回会っただけだが、自分の感じたことを言ってみる。
何故か庇うような言い方になってしまったが、仕方ない)
そうですか…彼にあなたの異能がバレていなければ、
発信機とともに爆弾を入れたりすれば、言い掛かりや交渉には使えたんですが。
……………………。
(口を噤んだゆりかに、ハンバーガーをトレイに下ろし、じっと見る)
(あの『ガントレット』―――いや、今は元か―――に
接触し、あまつさえその技術に触れようなど、無茶をしたものだ)
先輩にも、先輩なりの事情があるのは理解しているつもりです。
ですが、どうかあなたの身に危険が及ぶような真似は……止めて、下さいね。
あなた自身の為にも、僕の為にも。
(そうして一気に月見バーガーを食べ終わると、またシェイクを啜る)
そうですね…。
彼女は危機感や、警戒心といった感情があまりに薄すぎます。
一般人なら、仕方のないことかもしれませんが。
(もうご飯作ってあげない、そんなことを言っていた都の様子を思い出した)
(そしてもう一つ、異能者の知り合いが多い、ということにも頷く)
この前も、『ホイル』という組織の人間、隙屋量子と名乗る少女から
仲間への誘いを受けていると聞きました。S3の調べでは、それほど危険な組織ではないようですが。
今度天羽さんを連れて、その素性をこの目で確かめようと思っています。
(また彼女には話せないが、天羽都には霧原朱音とも知り合いである。
かってこの街を混沌に落とし入れた元凶とも、だ)
(彼女の和やかな、敵を作らない雰囲気のせいだろうか?
良くも悪くも、その能力と相まって、夜の世界に置ける天羽都の価値を、更に高めている)
(と、ゆりかが真剣な顔になる。晶もそれに応えるように、ストローを口から外した)
……よく言ってはいるんですが、彼女、ああ見えて
芯が強いと言いますか。肝が太く、頑固なところがあるんです。
でも、それで僕も諦めるつもりもありませんから。
多分、少しぐらいは分かってくれはずですし。
(ぐっ、と拳を握りしめ。僅か首を傾げ、微笑んだ)
大丈夫、彼女も僕が守ります。
罪のない人間を、誰かの身勝手な理由で傷付けさせたりはしません。
【2/2、です。お邪魔しました。ノシ】
【兵部 晶 ◆oWbpNIMs9Mさんとのロールの解凍にお借りいたします。】
>>421-422 (兵部がじっと見つめる先は――――トマト。)
(そんなに凝視して、好きなのだろうか?しまった、このサラダにはトマトは1個しか乗っていないのに、齧ってしまった。)
(今度、一緒に食事をとるときにトマトがあったら、彼に譲ろう。絶対に。)
(そんな感違いも甚だしい誓いを立てながら、こくりとトマトを飲み込む。)
えぇ、もちろんですわ。
一応は、見ていますけれど………
あの方も馬鹿じゃありませんもの。寧ろ、呆れるぐらいに賢い方。
無暗に無駄な犠牲を出すことになれば、ご自身の立場が危うくなることぐらい、ご存知でしょう。
でもまぁ、人の心なんて、どう転んでいくか解らないですものね。
(仕事関係で繋がりがあるからだろうか、なんとなく庇うような物言いの兵部を見つめて、小さくため息。)
(媛名からも、似たようなことを言われたことがあるが、ゆりか自身の印象も同じ。)
(どの人間から見ても、紫はかなりの仕事人間らしい。良い意味でも、悪い意味でも。)
(仕事の面を知らない天羽にとっては、いったいどんな印象だったのだろうか。)
(ちょっと、素知らぬ顔をして聞いてみれば良かったかな?なんてのは、単なる興味本位だけれど)
発信器に…爆弾……
そりゃあ、入れられないことは無いですけれど…どちらかと言えば、そういうカスタムは得意ですし。
(さらりと物騒なことを言ってのける兵部を見て、目をぱちくりとさせてしまう。)
それは…交渉という名の、脅しなのでは?
(てりやきバーガーの包みを開け、ちみちみと端っこを齧る手を止め、思わずくすくすと笑ってしまう。)
(優しく可愛いこの弟は、なんとも大胆で頼もしい面も持っている。)
(………このハンバーガーという食べ物は、何度食べても美味しくて、何度食べても食べにくい。)
(唇の端にソースがついた感触がして、トレイの上にのった紙で、口元を拭う。拭いきれただろうか?)
(鏡を見て確認したいところだけれど、食べている途中で席を立つのも憚られるので、拭いきれたと思い込むことにした。)
わたしに、危険が及ぶような…?
(一旦バーガーをトレイに置いて、真面目な顔で見つめる兵部を、きょとんとして見つめ返す。)
……あっ、あぁ…
(少し考えて、なんとなく納得したように俯く。)
(あの魅力あふれる最先端の技術にばかり目がいっていたが、確かに《十三天梯》の精鋭であろう彼の)
(その心臓部と成り得る部分に触れようとしたのだ。)
(なるほど、人前での出来事であったとは言え、確かによく無傷で紫が許してくれたものだ。)
あー…うん……気を、つけますわ。
(今度は大口を開けて、ぱふ、っとバーガーに齧りつく。)
(……う。また、ソースついた。)
ほいる…すきや、りょーこ
(初めて聞く名前だ。)
晶くんとこの調べで、危険が無いって解っているのでしたら、ひとまずは安心ですわね。
でも、油断は禁物ですわよ?
もしなにかあれば、すぐにでも電話してくださいませ。
絶対、ですわよ?
(強く念を押すようにして、真っ直ぐに兵部を見つめる。)
(万が一、何かがあった場合、天羽を連れてでは流石の兵部も思うようには戦えないだろう。)
(心配で胸がきゅっと痛くなる。)
ん……
(微笑む兵部を見て、同じように首をかしげ笑顔を見せる。)
頼もしいですわね。
頑固と、人の話を聞かないのとは、違いますもの。
晶くんが親身になって差し上げれば、きっと伝わるはずですわ。
(目の前の綺麗な微笑みを見つめ、心が蕩けそうになる。)
でも、本当に、無理は禁物ですわよ?
天羽さんのことも心配ですけれど、それで晶くんが犠牲になっていては意味ありませんもの。
必要ならば、脅しでも何でも。…僕は目的の為なら、手段は選びませんから。
(小さく笑う姉に、あの発言で嫌われていないことに安堵しながらも、はっきりと言う)
(一般人に爆弾を仕込んだ危険物を送ったとなれば、
S3とて動かざるを得ないし、天梯とて容易く庇い立てはできまい)
(彼女の力がバレている以上、これは使えないだろうが。
まあ最も、一久が更なる行動を起こさなければこの事態は収まる)
いえ、過信はできません。所詮、一般人にできる限りの調査ですから。
ですが、万一のことがあった時は…頼りに、していますから。
(真実半分、偽り半分の言葉を述べる)
(ゆりかの事は信頼しているし、彼女の異能は自分の武器と
相性がいい。だが、彼女を戦場に置くデメリットもある。自分限定だが)
(そこで彼女が傷ついたらと思うと、あまり精神的には良好の
状態で戦えるとは思えない。いや、天羽都がいる時点で危険かもしれないが)
…つい先日も、最近夜の世界に踏み込んだ先輩にお会いしまして。
前山馨という方なんですが、あまりこちら向きの人間とは思えず、
昼の世界に戻って頂くよう、お願いしてはみたんですが…結果は芳しくなく。
……うん、そうですね。できる限りは、頑張ってみます。
(彼女の自分を元気付ける言葉に、こくんと頷く)
(戦うこともなく、誰かを犠牲にすることもなく、人と
同じような幸せを信じている人間が、一方的に何かの犠牲になっていいはずがない)
ん……死ぬつもりはありませんし、善処はします。
ですが、この身を張って彼女らを守るのも、警察の役目ですから。
だから、ちょっとぐらいケガしても、怒らないでくれますか?
(顔色を伺うように、上目遣いで見つめた)
(今左手に巻かれている、リストバンドの下の包帯も、その目的の為のケガだ)
【はい、こちらこそよろしくお願いします】
すきやりょうこ、ね。
わたしも少し、情報を集めてみますわ。
天羽さんに声をかけてくる組織って、なんとなく興味ありますもの。
もちろん、晶くんへ相談無く単身で乗り込む、なんてことは絶対にしないから、ね?
(バーガーを食べ終わり、両手を祈るようなポーズで組んで、いいでしょ?とばかりに首をかしげる。)
(もしかしたら、媛名や紅裂あたりが、その名に心当たりがあるかもしれない、と。)
(今度どちらかに会ったら、名前だけでも聞いてみようかと、その名を心に刻む。)
えぇ、もちろん。
頼りにしてくださいませね。
わたしも、晶くんのこと頼りにしていますもの。
(嘘ではない。頼りにしているし、頼もしいとも思っている。)
(だけれど、本当の本音は、S3なんか辞めて欲しい。せめて第一線からは退いて欲しい。)
(普通の、男子中学生として、毎日を暮らして欲しい。)
(それは無理だと解っていることだし、その願いを言ってしまえば、兵部を困らせることは目に見えていた。)
(だから黙って笑顔を向ける。いつでも、助けになりたいと思っている。)
前山くん?
あの、髪がちょっと長めの子でしょ?
(正義感と好奇心あふれる、あの無謀な後輩を思い出すと、困ったような顔になってしまう。)
前山くん……ちょっと無謀すぎますわよね。
天羽さんと違って、直接戦いに関与できるから、余計に心配ですわ。
(溜息をつきながら、氷が解けてきて、やや薄くなったオレンジジュースを啜る。)
(全く関係ないが、このぐらいの濃さが一番好きだ。)
この前なんか……死んだと思いましたもの。
ほんっと、ひやっといたしましたわ。
あの方にも、困ったときはわたしか晶くんを訪ねるように言ってありますの。
……迷惑、だったかしら?
(カップを両手で持ったまま、申し訳なさそうな顔をして兵部を見る。)
(思い返せば、さすがに少し兵部を頼りすぎかもしれない。)
(顔色を伺うような視線に、見覚えがあった。)
(弟――血が繋がっている方の――が、いたずらを隠しているときの表情に、よく似ていた。)
………怒りませんわよ。
晶くんが怪我なんかなさったら………泣くだけ、ですわ。
こう…さめざめ、と。
で、どこか怪我でもなさったんですの?
【暑いけれど、今夜もよろしくおねがいいたしますわね。】
【↑これが、メモ帳に虚しく残されているのを発見したときの、わたしの気持ち!!】
【きっと、誰にも理解できないことと思いますわ。】
【改めまして、よろしくお願いいたしますわ。】
ええ、公正な判断を得る為にも、視点は複数の方がいい。
よろしくお願いします。
(本音を言えば、危険なもの怪しいもの全てに関わってほしく
ないのだけれど。その可愛らしいお願いのポーズと)
(相談なく単身で乗り込んだりはしない、との言葉に頷いた。
それに、もし異能を解明できるのであれば、『ホイル』の
知識は人間全体にとって、有益なものになる可能性が高い。
その真偽を確かめるのに、力を入れる価値はあるだろう)
(少し上体を伸ばして、テリヤキバーガーを食べ終わったゆりかの
口元に少し残ったソースを、優しく拭く。そして、にっこりと笑顔)
うん、任せてよ、お姉ちゃん。
(愛する人からの、頼りにしている、との言葉に顔が綻んでいる)
(誰かから求められるというのは、心が安らぐ。それがゆりかとも
なれば、尚更だ。もっともっと、みんなの為に頑張ろう。
今は一人じゃない。自分が駄目になりそうな時は、励ましてくれる。
自分が間違ってしまいそうな時は、怒ってくれる。
そして何より自分が頑張った時は、褒めてくれる人が)
お知りあい、だったんですか。
(驚いたように言ってしまったが、考えれば不自然ではない。
あるいは彼とて、夜な夜な物の怪達を相手に、傷を伴う勝利をしているのかもしれない)
………っ………あの、人は………。
(死んだと思った、その言葉に深く息を吐き出した)
(ゆりかに心配をかけさせたことも少しあるが、何より
そんなに容易く、生命の危機に陥ったことが問題だ)
(それほどまでに、強力な相手だったのだろうか?
だが、その場にいたゆりかが無傷な以上、また彼女が特に
その点について言及しない以上、恐らくはそうではない)
まさか。僕らは、市民に頼られるべき存在ですから。
彼がこのまま異形を狩るのを止めた時も、…あるいはこのまま続けていくとしても。
どちらでも、可能な限り、彼は助けたいです。
(心配そうなゆりかの顔に、静かに首を振った)
(そうして、パチッと腕を包むリストバンドを外し、手首を見せた)
(白い腕に、更に白い包帯が巻かれている。流石に取ったりはしないが)
………黒上いろは、その名前に聞き覚えはありますか?
前山先輩と同じ、中等部の三年に所属しているんですが。
(馨とも知り合いなら、もしや。そう思い、訊ねる)
【予測した上での言葉です(!)そんな感じでっ】
(不意に、目の前に伸ばされる華奢な腕。)
(優しい感触と、にっこりとした笑顔。)
……………っ
(恥ずかしさで、顔がこの上ないほどに赤く染まる。)
(やはり、食事と会話を中断してでも、鏡を見に退席すべきだっただろうか。)
(バッグの中からコンパクトを出して、机の下に隠しながら、こっそり覗き込むという手段もあったのに)
あ……ぁ…あり…がと。
(消え入りそうな声で、視線を机の上に落として)
(声だけじゃなく、体も消え去ってしまいたい。と、机の上に置いた両手の指を、もじもじとさせる。)
(それでも、嬉しそうな笑顔にはきちんと応えて)
…わたし、も…晶くんなら安心して任せられますわ。
(まだ頬に赤みを残しながらも、うんうん、と頷く。)
知り合い…というか、夜に二度ほど?
一度目は、普通に夜遊びしている子だと思いましたの。
でも、二度目は…なんかこう…影のような異形と出会ったときに、一緒に…
一発撃ち込んでやったら、それはすぐに消えてしまったのですけれど、前山くんは顔面を殴られて…
今思えば、あれは脳震盪かなにかを起こしていたのですわね。
大事にならなくて、よかったですわ。
(呆れたような困ったような顔をして、溜息まじりに、あの夜のことを説明する。)
前山くんは、まだ夜の世界に足を踏み入れて、そんなに経ってはいないみたいですわね。
天羽さんとは、また違った意味で好奇心が強くて…無謀すぎますわ。
そう言っていただけると、嬉しいですわ。
あまり晶くんの負担にはならないようにとは、思っていますけれど。
ついつい頼ってしまって…ごめんなさいね?
わたしもなるべく、自分で様子を伺ったりしますけれど
うん……晶くんが二人のこと気にかけてくださるのでしたら、安心ですわ。
百人力って、やつですわね。
(ぐっ、と軽くガッツポーズを取ってみせる。)
(まだまだ、兵部の心は危ういものがある。と、感じるところがある。)
(だからこそ、こうやって自分が頼り、信頼し、そして優しく受け入れることが大事だと思っていた。)
(もちろん、そういう感情外でも、兵部のことは強く信頼しているけれど。)
………っ
(リストバンドが外されて、そこには白い包帯が残るのを見て、思わず小さく息を呑み立ち上がる。)
それ…そういうデザイン、かと―――
(くっ、と唇を噛んで、再びすとんと椅子に座り)
くろがみ…いろは。
(告げられる名前に、ふるふると首を横に振る。)
前山くんと同じ…って、学生、ですの?
………人間?
異形なら、すぐにでも、わたしが殺してやる………
(始終笑みを絶やさなかった瞳が、すぅと冷たくなり、空になったカップが凹むほどに、ぎゅっと握り締める。)
………?
(頬を赤くするゆりかに、改めて自分の行動を思い返す。
口の端にほんの少しソースが付いていたから、拭いただけ。何も変な所はない)
(キスをしたわけでも、それ以上をしたわけでもない。
なのに、何故彼女はこんなに照れているのだろう?
自分も、姉や兄に時折こんな事をされていた。普通のことだと思う)
(原因は分からないけど、なんだか可愛いし、多分嫌では
なかったと思う。というか、そう思いたい。ひとまず心の隅に、置いておこう)
夜に、二度…僕と同じですね。
昼に一度、サッカー部のボールが飛んできて、その時お会いして。
その日の夜、校庭で共闘することになりました。
また別の夜、哨戒中に、彼がとある呪いにかかりまして。
何とか主を倒して、解除できたんですが…。
(その時のことを思い出す。やはり、その場に守るべき人間が
いる戦いは苦手だ。そもそも、得意な人間などいるのだろうか?)
そろそろ、はっきりと彼の意志を見極めようと思います。
小さな正義感だけによるものなのか、何を犠牲にしても成し遂げたいと思っているのか。
ふふ、負担なんかじゃないですよ。僕は、その為にいるんですから。
(異形の殲滅はもちろんだが、一般人を守ることは、S3
に限らない警察の役目。もし、彼が真剣に異形と戦うことを
決めたなら、一般人の範疇には収まらないが。なら、私情のできる範囲で
協力しよう。遭遇した時の様子を思い出す限りでは、そうならない事を祈っているが)
……………え、ええ。
(立ち上がるゆりかを、やや萎縮したように見上げる。やっぱり怒られるんじゃないかと)
(学生なの?という彼女の問いに、どもりながらも答える)
(そうして呟いたゆりかの言葉に、晶は目を見開いた)
ゆり、か、先輩………?
(すぐにでも殺してやる。こんな事をいう彼女は見たことがなくて。
逆の立場なら、確実にそう言ったはずだ。傷一つ付けた時点で、絶対に許さない)
(だが。ゆりかがそんな風に感情的になるのは予想外で、
予想外なのだけれど――――心のどこかでは、そんな風に
大切に思ってくれているのを、喜んでいる自分がいて)
(歪んでいる。それでも自分は、彼女にたくさんいる大切な人の、
ただの一人だと思っていたから。彼女の言葉に、嬉しさを感じている自分がいた)
【1/2】
お、落ち着いて、お姉ちゃんっ。
(そんな嫌らしい感情を振り払うように、声をかける。
自分のことは後回しだ。彼女の方が心配だ)
(冷たくなった瞳を、下から覗き込むようにする)
……人間の形態を取ることもできる、獣型の異形です。
ですが、ただの異形ではないようです。
(傍らのバッグから一枚の写真を取り出し、ゆりかに見せた。
幼い笑顔の少女と、小さな羽と角の生えた獣が写っている)
(戦闘時にそいつから得たものです、と付け加え)
こちらが黒上いろはの人間時の姿で、こちらが異形と化した時の姿です。
もっとも、大きさは写真のこれとは比べものになりませんが。
(辺りを見回して、改めて周囲の目線を探り、誰も注意を払っていないことを確認した)
S3の調査で様々なことが分かりましたが、それに戦った僕の
憶測を加えるなら、あの異形はかって『黒上いろは』と過ごしていました。
それを僕らのような人間が介入して、それから庇ったのかは知りませんが、
『黒上いろは』は死んだ。そして異形はその姿を取り、代わりに生活している。
………今の黒上いろはに、その記憶があるかは分かりません。
少なくとも復讐とかではなく、遭遇した時には殺戮を楽しんでいるようでしたから。
(そろそろ落ち着いてくれただろうか、そう思い姿勢を正す)
心配してくれたのは、とても嬉しいです。ですが、大丈夫ですよ。
次は不覚を取りません。きっちりと………決着を付けます。
(殺す、とは言えなかった。それでもしっかりとした声で、決着を付ける、とゆりかに宣言した)
【2/2です】
そうですわね。
小さな正義感によるものだったら、早い目に夜の世界からは手を引いたほうが、彼のためかもしれませんわね。
でも、今は小さな正義感や興味本位によるものであったとしても、それが将来大きなものに成長するかもしれませんし。
そのあたりは、きちんと見極めなければ、ね。
晶くんなら、きっと出来ると信じていますわ。大丈夫。きっと、出来る。
万が一間違ってしまっても、大丈夫ですわ。
今の晶くんなら、ちゃんと事態を見つめなおして、立て直す力が、ちゃんとありますもの。
(まるで呪文のように、繰り返す言葉。)
(その胸に自信があれば、きっと不可能なんて無いから。)
(だから、兵部に言い聞かせるように繰り返す。)
(子供だましかもしれないが、小さなことの積み重ねが一番重要だから)
(落ち着いて、と言う兵部の可愛らしい声に、はっと我に返る。)
(2・3度、首を左右に振り、ポニーテールを揺らして)
……ご、ごめんなさい。
(カップから手を離したけれど、ぐっと握りこんだ拳からは、力が抜けない。)
(瞳からは冷たい色は抜けたけれど、代りに涙が出そうなほど目が熱くなる。)
(全身の血が沸騰するような…異形と戦うときに感じるような…軽い高揚感と怒り。)
(再び、ふるっと首を振って、考えを散らす。)
(手渡された写真を見ながら、兵部の話に耳を傾ける。)
(可愛らしい少女と1匹の小さな獣。角と羽根を見るからに、一般的な愛玩動物ではないのは明らかで)
この少女の姿を借りて…この、異形が…?
この少女は、こっちの異形に殺されたわけでは、ないのですわね。
……とっても、仲良さそう…ですもの。
(兵部の説明に、少しだけ戸惑う。)
(異形は、人里には存在すべきではない存在。)
(だけれど、その本来の住処を奪ったのは、人間。)
(以前、紅裂と話をしたのを思い出す。)
(この場合、異形が悪いのか、人間が悪いのか、誰が正しくて、何が不正解なのか、頭が混乱する。)
(深く溜息をついて、写真を兵部に返した。)
……………でも、殺戮を楽しんでいらっしゃるのでは…始末されても仕方ありませんわよね。
う……ん。
(早くなった鼓動は、ようやく落ち着いてきて)
(大丈夫と言う兵部を、心配そうな視線で見つめ返す。)
晶くんのことは、信用していますけれど…それと、こういう心配とは、別問題ですから…
(ごにょごにょと、自身の不安そうな表情に言い訳をつけながら、そっと両手を伸ばして)
(兵部の手を握り締め、絶対に、戦いでは死なないで…ね。と、小さく呟いた。)
その前に死んでしまわなければ…そうなってくれるかもしれません。
事実、今でも異形による被害者はなくなっていませんから。
警察として情けない事ですが、異形を狩る人間は一人でも多い方がいいです。
僕もゆりか先輩の弟として、恥ずかしくないような、頑張りますから。
(姉の自分を勇気づけようとした言葉に、力が湧いてくる。
子供っぽい言葉だけど、彼女が願えば、自分は本当になんでも出来るような気がする)
(己も夜の世界に踏み込んでから、そう時間が立っているワケではない。
だが、昼の世界の幸せは十分に分かっている。だから、
余計なお世話とも言われようと、こうして異形狩りとなる人間を、見極めていこう)
………僕は、どんな理由でも、人間を手にかけた異形は許しません。
それが、一番たくさんの人間を救えると信じていますから。
(どうやら落ち着いたような、けどまだ普段通りではなさそうな。
心配そうにその表情を見つめながら、思う。自分は、こんな風に
ゆりかに心配をかけないようにしなければ、と)
うん、分かってるよ、お姉ちゃん。でも、約束したから。
僕は、絶対に死なないよ。
(こういう心配とは別問題、絶対に死なないでね、どちらにも肯定するように頷く)
(どんなに強い人間でも、ほんの小さなミスが死に繋がることはある。
自分の知る限り――――映像のみだが―――最も強い人間、父親の鋼さえ
自宅という場所で不意を突かれた。あるいは、家族を人質に取られたのか)
(そういえば、いろはと対峙した時も、命に替えても、なんて
ことを覚悟していたんだった。容易く自分の命を懸ける癖をなくさなければ。
今の自分にはゆりかがいる。僕が、彼女を守らなければ)
……………。
(すっ、と腕を引き、無言で写真しまう。続いてリストバンドを、しっかりと腕に巻きつけた)
(少しの沈黙、やがて晶がゆっくりと口を開いた)
奏、永久という生徒がいます。現在、危険人物ではありません。
先輩と同じ学年の、とても髪の長い少女なんですが。
そう。
だから、慣れるまでは、晶くんのような慣れた人間のアドバイスが必要ですわ。
ふふ…頼もしいですわね。
男の子は、頼もしいのが一番ですわ。
……頼もしいのと、無謀とでは、意味が違いますからね?
(少々心配性がすぎるとは思ったけれど、最後の言葉を付け足しておく。)
そう、ですわよね。
どんな理由があろうとも、それが罪の無い人間を手にかけていい言い訳には…ならない。
それは、じゅうぶん解っていますわ。
じゃなきゃ、とっくに……
(そこまで言って、二の句が告げずに居た。)
(自分がもっと軽はずみで、もっと軽率で、もっともっと、自分の欲のみで生きていられる性格だとしたら)
(もちろん、そんなことは到底出来はしないだろうし、きっとあの人もそれを望んではいないだろうけれど)
(―――兵部を、目の前の可愛らしい弟を、殺していただろう…と。)
(もしものことを考えていても、仕方ない。)
(握り締め、ややいびつになってしまったカップを持ち、オレンジジュース最後の一口を飲み込む。)
うん。
信じていますから、ね?
晶くんは強い子ですもの。
だから、なにか困ったときは、すぐにわたしに相談してくださいませね。
まだまだ頼りにならない姉ですけれど、一人よりかは二人、ですもの。
奏、永久……
(一瞬、さっきまでの考えを見透かされたかと、ぴくんと肩を小さく震わせる。)
(あの人への強い想いを抱き、あの人と、共に歩いていける―――少なくとも、自分、よりは。)
…………知って、いますわ。
あの方に、晶くんが近づくことは……わたし、お勧めいたしませんわ。
(空になったカップを置いて、兵部から視線を逸らし、窓の外を見つめて、考えをめぐらせる。)
(あの綺麗な長い髪の少女は、紅裂に自分の想いを告げたのだろうか…と)
…とっくに……?
(彼女にしては珍しい、歯切れの悪い言葉に、思わず聞き返す)
(一体何だろう、と予想する。もしや、殺したくても
それだけの罪がない故に、殺せない人間がいるのだろうか)
(少しずつ、思ってくる。自分は彼女を盲信し過ぎていた
かもしれない。ゆりかはとても優しくて暖かく、可愛らしい人だけど)
(それこそおとぎ話に出てくるような、完全な存在である天使ではない。
自分にはそれに近いけれど、冷静に見ればまだ16の少女に過ぎないのだ)
(大切なものが傷付けば憤りの感情が沸くし、日常的に
過ごしていて、とても腹の立つ人間もいるのかもしれない。人間、なんだ)
(それで、彼女への想いが薄まるわけではない。むしろ、別の方面では
より強まった。依存するだけではいけない。時には、僕が支えなければ)
(近付くのはオススメしない、その言葉に、彼女がゆりかと
接触したことを知る。けれど、その忠告は遅い。もう、自分は知っているのだ)
(視線を逸らす金髪の少女に、淡々とした口調で、告げていく)
奏永久、奏家当主か、あるいは次期当主です。
彼女も異能を持つ、夜の者。何でも疾走した兄を探して
いるようですが、彼女はその途中で、求める兄の姿によく似た人間に出逢いました。
紅裂、拓兎。
(この単語を出して、ゆりかの反応を見る為に少し時間を置く。そして、晶は次の言葉を紡いでいった)
奏永久は、恐らく紅裂拓兎と親しい間柄にあります。
僕が紅裂拓兎を断罪しようとしていることを知れば、あるいは戦闘になるかもしれません。
(それに、そんなことになっていたら、それは最早自分が自分ではない。)
(久遠ゆりかでは、無い。)
(それでは、意味が無い。)
(兵部の口から、名前が告げられる。)
(聞きなれた、あの名前。)
………………そう、会っていましたの。
(なんとか冷静を装って、震える指先で、ジュースのカップを持ち上げる。)
(―――そうだ、空だった。)
(コトン、とトレイにカップを戻して、深く溜息。)
(別に飲みたかったわけではないけれど、なにか指でも動かしていないと、落ち着かなくて)
(机の下で、もそもそとスカートの裾を弄ってみる。)
(そういえば、この短いスカートにも、少し慣れてきた。なんて、逃避思考も発生したりして)
(少し悩む。)
(でも、ここで黙っていたところで、いつかは知ってしまうことだ。)
(普段なら、知り合いの恋愛事情をぺらぺらと噂話するようなゆりかではない。そもそもその類の話は苦手で)
(でも、事が紅裂拓兎のことなら、話は別。)
戦闘になる「かも」ではなくて、わたしは98%の確立で「なる」と、断言させていただきますわ。
明るくて、可愛い女の子でしたわ。
楽しいお友達も、多いみたいですし……おうちのことを除けば、本当に普通の無邪気な……
………恋を、してる、おんなのこ。
わたし…晶くんがあの人を断罪するのは、止められないし。
それはあの人と晶くんの問題だから、止める気持ちも無いですわ。
でも……あの女の子…奏さん、には…そのことは話さないでいて欲しいの。
晶くんが心配ってのも、もちろんありますけれど…
わたしね、あの人が生きようと努力しているのが、嬉しい。
あの人が、誰かに好きになってもらえて、誰かを好きになったら、もっと…嬉しい……の、か…も……
奏家……
その世界では、有名なお家なのかしら?
わたし、あまり詳しくないのですけれど………
(カップを持ち上げる―――下ろす―――意味のない行為)
(動揺している。それを隠そうとしている。隠し事。ほんの僅か、胸がざわめく)
恋をしている女の子、ですか。
(オウム返しに呟いた。成る程、兄にそれだけ強い想いを
抱いていたなら。その面影を宿し、親身に協力してくれていた
人間に、そう感情が発展するのは、想像に難くない)
………止めたい、んですか?
(止められない、そんなゆりかの呟きに、小さく訊く)
(以前もそれが本当の気持ちなら、自分は止めないと言っていた。
止めないと、止められない、その単語には大きな隔たりがある)
(一瞬だけとはいえ、口に出た言葉。すぐに気持ちはないと否定はしているが、
そんな所にこそ、本心は出るのかもしれない)
(やはり、自分が無理をさせていたのか。本当は止めたくて
仕方なかったのに、あまりにもあの時の自分が哀れだから、否定できなかったのか)
――――――――――――――――――――――――。
(あの人が、生きようと努力しているのが嬉しい。
あの人が、誰かに好かれたり、誰かを好きになったら、もっと)
(務めて感情的にならないように、話を聞く。何も言うべきではない。僕は、彼女の本心を聞きたい)
さあ、僕は異能の名家にはあまり詳しくないので。
恐らく葵先輩辺りに聞けば、より詳しい情報があるかもしれませんが。
(ゆりかを見つめながら、淡々と返す。思考をまとめながら)
そう…恋をしてる。
(こくん、と頷き。困ったような笑顔を浮かべる。)
(ゆりか自身には、無縁の感情。)
(誰か一人を、トクベツに、好き。)
(きっと、世の中がきらきらで輝いていて、素晴らしい毎日に違いない。)
(問いかけに、口元を微笑ませたまま、ふるふると首を横に振る。)
止めたい理由があるとしたら、たとえ相手が罪人…とは言え、晶くんに人を殺させたくない。
そのぐらい、ですわ。
(真面目な顔で、真っ直ぐと見つめてくる兵部の視線を見つめ返す。)
正直言いますと…止めたい、という感情はありませんわ。
わたしは、晶くんでもなければ、紅裂先輩でもない。
だから、本当のところの気持ちは解らない。
でも、二人のこと、わたしの出来る範囲、見えている範囲で、理解はしているつもり…ですわ。
わたしが泣いて懇願すれば、あの人を殺すのを止める晶くんなんて、わたし嫌いですわ。
わたしが泣いて懇願するのを、なんとも思わないあの人なんて、わたし嫌いですわ。
わたしが晶くんに、あの人の命乞いをする。そんなわたし、わたしが一番嫌いですわ。
女の子は、わがままなのです。
そりゃぁ………本音を言えば、みんなが幸せに過ごせたら……とは、考えますわよ……
わたしだって、人並みの欲はありますもの。
晶くんが紅裂先輩に甘えて、先輩は文句を言いつつも、晶くんをかまってあげて。
奏さんは、晶くんにやきもち焼いてしまうかも…
媛名先輩と紫先輩が口喧嘩している横で、水鏡先輩がそれを困ったように見てて…
ほかにも……みんな、みんな……
(その世界では、ゆりか自身のポジションはどこだろう……駄目だ、想像できない。)
―――だけど、一度選んだ選択の歯車は、決まった方向にしか動かない、ですわ。
先輩が罪人であることも、晶くんが、それを断罪することも。
そしてその結果がどうなるか、も。
わたしはただ、それを見つめるだけ。
……男の人の友情に、女が口を挟めませんもの、ね?
(最後は、冗談めかして笑ってみせる。)
媛名先輩、ね。
ん…今度機会があれば聞いてみますわ。
紅裂先輩のこととは別に、少し興味があって…
あの子…奏さん……わたしの素性とか…するすらと当てられましたの。
わたしからの確信が得られなかったので、彼女にとっては、まだ憶測の範囲内だとは思いますけれど。
只者では、無いはずですわ。
晶くんも……十分、気をつけて。
………僕はもう、人間を七人殺しています。全て罪を犯した異能者ですが。
(後で知られて嫌われるのもイヤだから、もう言ってしまおう)
(並みの人間では逮捕もままならない上に、いつどこでも
発動可能な特殊能力は、拘束を困難なものにさせる)
(故に、程度にもよるが、大抵は死刑と上の人間は判断しているようだ。
そんな連中に太刀打ちできるのも、『ガンスリンガー』のみ。命令が下されるのは、自分しかいない)
…………………………。
(止めたい気持ちはない。そうはっきり言ってくれて、少し心が安らいだ)
(拓兎は一生懸命生きようとしていて、永久はそれを心の底から愛していて。
それを殺そうとしている――――苦しくない、はずがない)
(自分だって、あの人の事は好きだから。それでもやらなきゃ
いけないことはある。それは、認めなきゃいけない)
(弱音を吐く事は許されない。自分は、そんな甘い気持ちで断罪
などと口にしたのではない。が、そんな揺れている所に、
もし大好きな姉が、泣いて拓兎の命懇願したならば)
(結果、ゆりかが嫌う晶にきっとなっていただろう)
そ……な…っ………。
(それなら、応援してよ。そんな身勝手な呟きは、言葉として形を成せない)
(死んだ人間や遺族を思うことで、心を繋いではいるものの。
いざ、懸命に生きようとしている拓兎を、微笑む永久を見て。
自分を見て、真剣な顔で、拓兎が言う。「生きたい」――――)
(そんな事になったら、僕は。僕は。僕は)
(甘えるな。彼女から見えないように俯いて強く唇を噛み、
息をゆっくりと吐く。顔を上げた時は、もういつもの表情だ)
それも、なったらいいですね。
でも僕は、あなたがいない世界では生きられませんよ?
(冗談めかした笑いに、同じようなそれで返す。言葉は本心だが)
ええ、もちろん。
彼女の兄に遭遇しましたが、かなりの使い手のようでした。
その妹たる彼女も、できると見ていいでしょう。
………先輩のお願いなら、僕は言いませんから、ね。
(次に遭遇した時は、それを暴露して敵となるか見極めたかった。
敵意があれば、躊躇する心が和らぐから。だが彼女の頼みなら、仕方ない)
(そして、話題は並列へ移動する)
ゆりか先輩は、拓兎先輩がその組織、虚影会を抜けられたのをご存知ですか?
いえ、僕も他人からの情報です。が、信憑性はあると思われます。
【すみません、また今夜も凍結して頂いてよろしいでしょうか?
可能ならば一番早い時間は23日の21時、か状況次第では22時です】
【っと…反応が遅くなりましたわっ。申し訳ございません。】
【凍結は、大丈夫ですわよ。ぜんぜんおっけー、ってやつですわ。】
【23日は空いていないので、それ以降でお願いできましたら。】
【でしたら、24日の22時で。また変更がありましたら、避難所に記しておきますので】
【今夜もありがとうございました、ゆりか先輩。寝る時も、お体に気をつけて。
それでは一足先に、失礼しますね。お休みなさい。ノシ】
【りょーかい、ですわ。】
【こちらこそ、ありがとうございます。】
【こうやって情報交換をしていると、晶くんとロールって久しぶりなんだなぁ…と、実感。】
【たっぷりと、楽しませていただいておりますわ。】
【ふふ…ありがとうございますわ。】
【晶くんも、暑いからってお布団蹴っ飛ばして寝てたら、ぽんぽん痛くなっちゃいますわよ。】
【この季節、寝冷えには気をつけてくださいませね?】
【それではおやすみなさいませ、良い夢を。】
【スレをお返しいたします。ありがとうございました。】
ただ長ったらしいだけだな
どうでもいい描写ばかり挟んで無理矢理水増ししてる
長文にすりゃ格調高く見えるとでも思ってんのかね
おめでたい奴だこと
【静かな水曜もうすぐ21時頃ですけれど、
そっとお邪魔させてください、―――そして少しばかり、待機、です】
【プロフィールは
>>250にあるのでよろしければ参考にしていただけると、嬉しいです】
【こんばんわですー】
【避難所でのほほんとしていようかと思いましたがー】
【先輩がこちらにいるので顔を出しましたー】
【わたしでよければお相手になりますがいかがでしょうかー?】
【こんばんは、瑞谷さん(一礼)】
【と、わざわざご足労いただきましたようで……申し訳ありません。ありがとうございます】
【私は大歓迎なのですけれど、そちらに何か希望などはございますか?】
【ほのぼの日常編でも、異能を絡めた物騒編でも。
内容的に軽めがいいとかシリアス系がいいとか、何でもござれ、でありますので遠慮なく】
【そうですねー】
【どっちみちここではお初ですので、どうやって先輩と出会えるかなんですけどー……】
【先輩が私の特訓の痕跡を見てそれから―】
【というのはいかがでしょうか?】
【これですと出会うきっかけにもなりますしー】
【あ、そういえば、改めてこちらでは初めまして――を、言い忘れておりましたっ】
【ふふ。私は異形狩りなので夜あるきしまくりですし、
中等部と高等部ですが同じ学園、でありますので私と会うのは結構簡単です。大丈夫っ】
【それでは、瑞谷さんのご提案に甘えて】
【特訓の痕跡を発見して、痕跡を追いかけたら瑞谷さんがいた、で大丈夫ですか?】
【場合によってはちょっぴり物騒なお話合いになるかもしれませんけれど】
【もしも宜しければ、痕跡の描写も含め――書き出し、お任せしても大丈夫、でしょうか?】
>>447 【了解しましたー♪】
【ではでは、少しお待ちください】
(今日もいつもの裏山、馨先輩に注意され散歩道から結構離れた場所で私は特訓を続けていた―――)
(気がついてみればもう夕日が沈みかけている………そろそろ帰ろっかな)
……ふぅ、疲れたぁ〜、
(そう言いつつも最後に何処までできるか気になり、一息水筒から自作の麦茶でのどを潤し)
(鞭状の水流を作り出し、セーブしつつも出来うる限り大木に力を奮ってみようと考える)
………
(鞭は特訓のおかげで少しばかり丈夫に出来ている………うまくいけばもしかしたら……)
(深呼吸をしてしばし目を閉じ、沈黙……、そして鞭を大木に向かって振るう)
ヒュッ! シャッ!
(そして目を開いて大木を見てみるが…"目に映る"大木に変化はなかった)
……やっぱり、まだまだかなぁ、
(変化のなさにガッカリし、それなりの水流を操っているにもかかわらず気を抜いてしまうと)
っあ!
………うぅっ、しまったー………、
(水の鞭はスッと消え、力を操り損ねたことによる失敗の証明である、水浸しになってしまう)
(仕方なくタオルで顔を拭きながらも水筒を肩にかけ、帰宅の徒へとつくことにした)
(それから数分しただろうか、的にされていた大木からは鞭が当てられたところから乾燥し、)
(さらに脆くなり、バランスを失って折れることとなった)
【遅くなってすみませんー、】
【こんな感じでよろしくお願いしますー】
【あ、後痕跡ですけど………、】
【水浸しになってしまったことから、水滴の後を追っていったら―】
【ということでお願いします】
(その日は、彼女も裏山にいた)
(理由は仕事――つまりは異形狩りをしていたから。
ともかく、それを終えて帰ろうと学園の制服に少しついた土を払ったりしていた、そのとき変化は起きた)
(――自分のいるところよりも少し先で、大木が倒れたのが見えた)
(異形の狩り残しでもあっただろうかと、思って通学カバン片手に警戒しつつそこへ向かえば、
そこにあったのは枯れてボロボロになった大木。
指先で触れると、それはまるで枯れたというよりも完全に失って干からびたようであるのが分かった)
……水。
(だが、彼女が気になったのは――その大木の近くの地面が水浸しになっているということ)
(まるでそこでバケツをひっくりかえしたかのように、その地面は濡れており、
わずかな足跡と一緒に濡れたあとが先の方まで続いている……、これは人のもの、だろうか)
(だとしたら何故、この干からびた大木の近くで?)
――――ッ。
(大木から手をはなすと、すぐにその痕跡を追う)
(点々、と続いている濡れた地面のあと……、途中見失いそうな部分もあったけれど、
どうにかそれを追いかけて、木々の間を走ってゆく)
この先にいる者が――もし、あの大木の水分を「奪った」のだとしたら。
かなり強力な力、であります。
(そうしていると、遠くに人影らしきものが見えた――地面の濡れも、彼女へと続いている)
―――お待ちください!
(声量は大きいが、声音は興奮を孕んではいなかった。鋭く叫ぶように、人影に向かって静止を求める)
【こちらこそ、遅くなってしまって申し訳ありません】
【それでは今日は宜しくお願い致します。痕跡の水滴ですが、このような感じで大丈夫でしょうか?】
>>451 ……わたしも、まだまだだなぁ、
(言葉はガッカリしているが、表情はそうではなく、内心でもやはり進歩を実感していた)
(そんな事を考えつつのほほんと帰宅路を歩いていたときだった)
………!
(辺りは薄暗くなり、電灯がアスファルトを照らす夜道、急に誰かに声をかけられた)
(冷静に判断してみる………見知った声ではない、誰なんだろうか?)
(声のする方へと振り向いてみる)
……はい、何か、御用ですか?
(少し警戒心を抱きつつも、声の主を確認しようとする)
【大丈夫ですよ♪】
【それでは、改めてよろしくお願いしますね】
>>452 (電灯が照らす夜道――そこにいたのはここまで点々とあとを残すほどに、ずぶ濡れた少女)
(青みがかったショートカットに、どこか優しげな眼差し。
恐らく自分よりは年下であろう、とその身長や容貌から推測しながら、一つ息をついた)
(歩調を緩めて、ゆっくりとその少女に近づいていく)
……はい。
すみません、突然呼びとめてしまいまして。
(彼女の前まで来ると、黒髪を揺らしながら首を傾げる)
(そして黒色の瞳で真っすぐに少女を見つめる女は、学園の高等部の制服を身にまとっていた。
通学カバンを片手にしているところからも、おそらくは容易に学生――と推測できる格好だ)
御用もなにも、と申しますか、
こんな夜にどうしてそんなにずぶ濡れなのでありますか?
ここまで点々と、貴方の残してきたであろうあとが残っておりました―――。
(自分の後ろ、そして彼女の後ろを指さして)
>>453 ………、
(わたしを呼び止めたのは高等部の学生服を着ている………おそらく、奏先輩と同じ高等部の学生なのだろう)
(こんな時間になんで呼び止めるのか………もしかして感づかれてしまった?)
(傍目から見てもこのずぶ濡れの格好は不思議がられてもおかしくはない…けれど)
!
(やっぱり、この人はわたしの力の痕跡を追ってきたんだ)
(でも、そんな事を言える訳がない………)
それは………、
(この先の言い訳が思い浮かばない……どうする………?)
そのー……………、ご…、ごめんなさいっ!!!
(もしかしたらこの人も異能の力に関わっているかもしれない、けれど、)
(学生だという身分の見知れたのみの時点ではそんな事明かせるはずがない………)
(怪しまれても………ここはっ)
(無謀にも、その場を立ち去るという決断を下し、先輩であろう少女を振り切ろうとする)
>>454 (少しばかり少女の態度が落ち着かないように、見えた)
(――だけれど、もしもあの大木から水分を奪う、なんて能力が彼女にあるのだとしたら、
目の前の彼女はそんな強力な能力を持っている「異能者」なのだ――気が抜けない)
(そんな風に思って黒色の瞳でジッと少女を見つめていた女だったのだが
「ごめんなさいっ!!」の謝罪と共にくるりと自分に背を向けて走り出す少女に虚をつかれたか、
一瞬、きょとん、としたような表情を見せる。「あ、待って」なんて言うことも忘れてしまった)
―――ッ。
(それでも、「逃げる」ということは後ろめたい何かがあるということだろう)
(仕事脳な所為か、“自分が怖かったんじゃないか”なんて可能性を頭の外に置いている女は、
そのように判断すると、すぐさま行動を開始した。
これでも小さい頃から組織で育ってきた身だ。あのスピードならば追いつける――、と
少女を追いかけ、その前方に回り込もうと、思いっきり地面を蹴った)
(傍目から小さい少女を追い詰めている高校生というなんとも言えない図なのだが
――葵にとっては幸運なことに――、今のところその夜道には二人以外の人間の影は見えない)
>>455 (あの時は……たまたま奏先輩が助けてくれた、でも、そんな偶然は二度も起きはしないだろう)
(自分でどうにかするしかない………)
……………!
(十何秒走って振り返る……追いつかれる、振り向くな!)
(無意識にもそう思った、そして正面を向いて出来る限り全力で走る)
(必死になって逃げ込んだ先はだだっ広い町内の公園、しかし、もう直ぐ背後に先輩の姿が迫る)
あ……っ!
(走ることのみに全力を注いでいたため、公園の敷地上の段差に足をとられ躓いてしまう)
(水筒が肩から紐が外れ投げ出されて数メートル先に転げ、首にかけていたタオルのお陰で顔に擦り傷を負わずに済んだ、が)
……う…っ、
(痛い………、足を捻ってしまっただろうか、それよりも先輩が目の前にいる………黙って押し通すしかほかはない―)
>>456 (目の前の光景に効果音をつけるとしたら、きっと結構派手なものになっただろうと思う)
(全力で走っていた体が躓けば、その転げ具合たるや水筒も飛ぶほどだった。
目の前で少女が思いっきり躓いたのを視認した女は、――思わず目をしばたかせた)
……十全な、躓きっぷりであります。
(なんという、とでも言うように小首を傾げればまた女の長い黒髪が揺れる)
(そして、地面に転がっている水筒を手にとると、大きく息をついてから改めて少女に向き直った。
後ろに街灯がある所為で、もしかすれば愛華から見ればいい感じに逆光になっていたかもしれないが)
―――どこか、痛めましたか?
(そして女は、襲いかかるでもなく、噛みつくでもなくその場にしゃがみこんだ)
(小さなうめき声からどこか痛めたと判断し、これなら逃げてもまた捕まえられる、
とでも判断したのかそうでないのかは、この女しか知らないところであるが――ともかく、黒い瞳でまた彼女を見つめる)
あのように走るからです。……ねんざしたのなら冷やさないといけません。
(愛華が手を伸ばしても自分に届かない、そして攻撃をしかけてきても回避しやすい、
その距離を見極めつつ、彼女に話しかけた)
>>457 ………、
(痛い…、足を押さえつつ体を起こす、どうやら…立てそうにもない)
(目の前の先輩の表情が見えない……後ろに外灯があるからだろう)
(先輩の顔から目をそらし、痛みをこらえながら沈黙を守る)
…、
(先輩はどうやら私のことを心配してくれているようだ…けど、力を話すようなことはしないでおこう)
………ちょっと、足を捻ってしまった、みたいです。
(警戒心を保ちつつ何とか先輩の声に応える、左足を押さえ、荒い息をつきながら)
(先輩がもし異能の力の持ち主ならば………わたしは狩られてしまうかもしれない)
(それとも、操られて利用されてしまうかもしれない………)
(兎に角、今は体のことより、どう乗り切るかを考えていた)
>>458 そうでありますか。
それでしたら、できるだけ早く患部を冷ました方が宜しいでしょう。
下手をすると数日痛みます。 痛いのなど、――長引かぬ方が良いでしょう?
(愛華を見つめながら、女は静かに喋った)
(一応、後方とか他の場所とかに人の気配がないか、目の前の少女が攻撃してこないか、
そういうことについて警戒はしながら――右足を押さえて、荒い息をつく少女を見つめている)
(対応は、少々冷淡だった)
丁度、場所は公園です。
そこらに水道くらいありましょうから、少しくらいは冷やせるでしょう。
……でも、ハンカチを濡らしてくるよりさきに、私には貴方にお聞きしたいことがあります。
―――なぜ、そんなに濡れているのか。
そして、どうして、「ごめんなさい」と言って、私から逃げたのか。
――――何より、あの裏山の大木に、いったい貴方が何をなさったのか、ということ。
あのように水分が失われ、干からびるなど普通の現象ではありません。
なにより、その近くの地面は水浸し。そして、干からびているのは一本だけ、などと。
>>459 ………ええ、確かにそうですね、
(痛みを堪えながら、できるだけ言葉を選んで口にする)
(うっかり力のことをしゃべってしまわぬように)
………それは…っ、
(私自身が濡れていることすら今は言い訳が浮かばない………)
(痛みが考えることを阻害する……、今何かされたら力を使って身を守るほかはない)
(けれど、そんなことは最悪いかなる理由があろうと避けたい)
……ごめんなさい………、話すことは………ありません………
(やはり口を閉ざす、自分のみの保障がされぬうちはやはり話せない、先輩から顔を背ける)
………う…そ?
(しかし、普段的にしている大木の現状を聞かされるや顔を背けたまま表情を変え)
(思わず驚きの言葉を口にする)
(地面が水浸しなのはしょっちゅうある事、だがしかし、"木の水分を奪い干からびさせる"など)
(今の自分からは及びもつかなかったからである)
>>460 (頑なに口を閉ざす少女をみて、いくらか考える)
(――能力の危険性、そして「夜の住民」の危険性を聞かされているか、身を持って知っている?
そう思わせるほどに、彼女は頑なだった。
だが、「知りません・分かりません」ではなく、「話すことはありません」――と、来るか、と思って)
残念ですが、私が口にしましたことは事実です。
ただ、大木のまわりが濡れていただけなのであれば、わざわざそんなもの追って参りません。
(話すことがないというのなら、「話さなければいけないように」仕向けるだけだ)
(簡単にそう考えてしまうのは、やはり仕事柄かもしれない。
こんな幼い少女に、と――いう面もあるが、「夜」に関わった以上年容姿は関係ない。
容姿などでいえば、金髪の少女、銀髪の人形遣い、葛森の娘が、ふっと思い浮かぶ。年容姿など、所詮表側と考える)
つまり、あれを行ったのは貴方、ということで間違いないでしょうか?
そうでなければ、その「呟き」はおかしいです。
そしてもし、大木から水分を奪えるのだとすれば、私に触れれば人体から水分を奪うことも可能でしょう?
……それで、いくつの命を奪って来られたのですか?
きっと容易いのでしょう? 能力をつかって、何かの命を絶つことって。
(――それが確定事項でもあるような物言い。
もちろん愛華がそんなことをしたという確信も証拠もない。これは、愛華にカマをかけて揺さぶろうとしているだけだ)
>>462 ………
(力が覚醒するまでは通常の学生生活を送っていた一市民、そんな力が覚醒したのも中等部に上がってからのこと)
(当然場馴れをしている訳ではない、だんだん先輩の言葉に堪えきれない気持ちになってくる)
………違いますっ!
わたしは………、わたしは"まだ"そんな事は………っ、………………!
("命を奪う"この言葉が引き金となってついに口を開いてしまう、"まだそんな事は出来ない"と)
(しまった―、もう力を持っていることを認めてしまったようなものだと理解する)
(先輩を見る、相変わらず表情を読めない、私は…何をされてしまうのだろうか)
………、
(痛む足から顔をしかめながら手を離し、身構える、立つことは出来ず、屈んだままで)
(もう感づかれている、力を隠す意味はない………でも…、死ぬわけにはいかない)
(覚悟を決める、そして先輩をキッと見つめて)
>>462 ―――あら、ならば“今後”そのようなことをなさる、ご予定でも?
(女の瞳が鋭くなって、そのまま細められる)
(――これで彼女がすくなくとも「そういうことのできる」異能者だということは確定したも同然。
ゆさぶりの結果はまあ上々というところだろうか――と、こちらを睨む少女を見ながら考えた)
それにしても、随分と私も敵視されているものであります。
私のこと、ご存じでありますか――? だとしたら、案外夜に深く溶け込んでいるのか、
それとも、貴方のまわりにそういうことに詳しい夜の人間でもついているのか、どちらでしょうか。
(自分をこうも警戒するのは自分が≪深凪≫だと少女が知っているからだろうか。
そんな疑問を交えつつ言葉を続けながら、ふう、というように唇の隙間から溜息を洩らす)
そんな死地に向かうことを決めた兵士みたいな顔されても、私困ってしまいます。
(まあ、そんな兵士を実際に見たことがあるわけではないのですけれど、と続けながら)
それでも、「殺し」はしていないと思わず反発したくなるだけの日常感覚は残っておられるようですから、
―――そこまで夜の世界に深く足を突っ込んでいるようには思えないの、ですけれど。
(うぅん、と考えるように首を傾げて)
……まあ、ともかく。ハンカチ濡らしてきますから、楽な体勢で待っていてくださると幸いです。
私を初殺人の対象にするつもりがないならば、のお話でありますけれど。
(髪を揺らして立ち上がる。そして、構いませんか?とでも尋ねるような視線を愛華に向けた)
>>463 …そんな筈、ないじゃないですかっ!
(もう話さざるを経ないだろう、警戒しつつ、先輩の言葉に答える)
(やっぱり、先輩も異能に関わる人物であることは違いない……となれば、万一のときは―)
………先輩の事は、知りません、その制服から、高等部の方であること以外は………、
(自分はずぶ濡れである中等部のジャージを着つつ言う、たぶん先輩も私のことは初見だろう)
(奏先輩の事を………口にしても良いのだろうか、少しだけ迷う、やはり同じ高等部の先輩だからだろう)
(でもやはり話はせず、警戒は解かない)
わたしと同じ学園の先輩であること以外は………、
(やっぱり高等部の事はわからない、これ以上先輩の素性に対して言えることはなかった)
………でしたら、わたしは見逃してもらえるのですか?
そうしてもらえるのであれば助かるのですけど、そんな風には………とても思えませんし、
(警戒を強めるでも弱めるでもない、敵とも言い切れないわけだし、そのまた逆も叱り)
………、
(姿勢は変えない、でも、先輩の言葉からは"わたしの身の危険になるような事"をしようとする意思が無い)
(一先ず、黙ってコクリとうなづく)
>>464 私のことは、存じ上げない。
ということは――≪深凪(じっか)≫のこともご存じない、と判断するのが正しいでしょうか。
(目の前の少女は警戒はといていないものの、嘘をついているようには見えない)
(だから「実家」と曖昧な呼び方をして不用意に情報を与えないように、小さく呟いてから)
それでも、「異能者にとって警戒すべき者がいる」くらいは知っている。
……なるほど。私のような人間にあったことがあるか、やはり「誰か」から教えてもらったか。
ですけれど――、よく、分かりましたね、“私がそういう人間だ”って。
(ずぶぬれでどうしたのか、と聞いただけだったのに――と、不思議そうに首を傾げる)
(そんなことを言いつつも、愛華が頷いたのを見れば、近くにあった水場でハンカチを濡らしてきて)
どうしても見逃して“ほしくない”、というのなら対処は考えなおすことに致しますけれど?
まあ、とはいえ。そもそも、見逃すもなにも、“今のところは”
――貴方は私にとって敵対対象でない、と判断させていただきました。
(あてていいですか?と真っ白いそれをあてる許可と、患部を探らせてもらうことの許可を求めてから)
………貴方が人を殺してから、また考えます。
私は、「異形狩り」ですから。 ――今のところ、私の異形の定義に貴方はあてはまりませんので。
>>465 ………実家???
(先輩が言った"実家"、おそらく何らかの組織を指し示しているのだろう)
(奏先輩の教えてくれた中に入るのであろうか、それともまた未知の…?)
…そうですね、何も、知りません
(若干思い当たる節はあれど、言葉を濁す理由が先輩にあるのだろう、ならばここは問うような事はしない)
(わざわざ聞いて身を危険に晒そうとするほど愚かではないつもりだ)
わたしはまだ………、入り口を潜っただけと、そう言っておきます
("誰から聞いた"なんて明かさない、先輩は推測するだろうが答えは出さない)
(わたしにだって理由があるのだ、おいそれと先輩方を巻き添えにするわけにはいかない)
確かに、こんな態度をとってしまった事は、謝ります
それに………、わたしの怪我を心配してくれている、だから、話せる事なら少しは…
(完全に警戒を解いたわけではない、しかし、気を使ってくれているのにこれ以上は失礼だと思い)
(態度を軟化させる、少し、表情も和らぐ)
………っ、
(痛みはやはり残っている、だが、せっかく手当てをしてもらえるのだから靴は邪魔になる)
(スニーカー・靴下を脱ぎ、患部を見せる)
………そうですか、
でも、わたしは人を殺めたりなんかはしませんよ?
(わたし自身が生涯決めた事だ、これからどんな状況におかれても、能力で命を奪うような事はしないと固く誓っている)
(それが例え、わたしの命を狙う"人物"だとしても)
【ごめんなさい、できれば今日中に……っ、と思ったのですけれど、
どうにも時間と眠気的にここら辺が限界で――宜しければ、凍結なり置きレスで〆なり選んでいただけますか?】
【凍結ならこちらは週末なら大丈夫だ、と。明日は……ちょっとギリギリになるまで分からなくて】
【やりにくくないだろうか、と少々心配しつつなのですが、大丈夫でしょうかっ
もし展開等に希望とか要望とかありましたら、遠慮なく仰っていただければと思います】
>>467 【では、凍結でお願いします】
【多分、残り数レスで終わってしまうかもしれませんが、そうしていただければと】
【であれば、先輩の都合のつく日を避難所に記載していただければと思います】
【今のところ展開はこのままで大丈夫ですよ♪】
【とても楽しませてもらっていますし】
>>468 【はい。私ももーちょっと、だとは思うのですけれど、……睡魔の大群の猛攻に勝て、なくて】
【凍結していただけるなら、有り難いことこの上ないです。重畳】
【分かりました。それでは分かり次第ご報告をさせていただきます】
【時間ができれば、ついでに置きレスもしておこう、と……もし、瑞谷さんの方で
都合の悪い日や良い日があれば、教えていただければなるべく合わせるように致しますので】
【それでしたら、幸いです】
【それではこのまま突っ走らせていただきますね。
今日はとっても楽しかったです。本当にお相手ありがとうございました――それでは、すみません。
お先に失礼いたします。お休みなさい、瑞谷さん。また宜しくお願い致します(一礼)】
>>469 【無理は体によくありません】
【遠慮せず、おやすみください】
【わかりました、ではこちらも遠慮なく、お知らせします】
【了解です】
【お休みなさいませ、先輩、またよろしくお願いします♪】
【それではわたしもこれで失礼しますね】
【以下空室ですっ】
【さて、久方ぶりの待機と行こう!】
【プロフィールは
>>338だ】
【うむ、では待機解除だ】
【待機ー。どなたでもごじゆうにどうぞ。
>>201の辺りにプロフがあるんで、参考にどーぞ。】
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
やや筋肉質で、体育や部活動等が得意そう。
【能力】魔法
分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
ただし魔力量による制限は健在。
・魔力量
それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
(LV0=その魔法は使用できないという状態)
未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
・『魔女』
呪文書を通じて、自身のオリジナルである『魔女』とつながっている。
【希望】会話、戦闘等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの
【弱点】多彩な魔法が使えるが
・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い(火曜日)」や「超身体能力者(日曜日)」には数段劣る。
・呪文書を開かなければ使えない。
・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
【備考】イギリスからの留学生。
英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
現在は戦い方も確立し、それなりの結果も出している為「全権大使」となっているが、さまざまな点から不安は残る。
また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。
【状況】紅裂拓兎に対しては、少し整理がついた様子。
『魔女』が前山馨に興味を持ったようです。
媛名葵と接触、『深凪』と不戦協定を締結。
兵部晶と接触、『警察』と協力体制に。
霧原朱音と協力体制。身体の用意と敵の正体を探る事を了承。
【プロフィール投下、そして郡さんの募集に応じさせていただきたいと思います】
【どうぞ、よろしくっ!】
【こちらがパッと思い浮かんだのは以下の通り】
【1.夜の街での共闘】
【2.焼肉屋で鉢合わせ。焼肉を食べながら、雑談】
【3.いわゆる未来編】
【4.その他】
【そちらに何かあれば、優先的にさせてもらうぜーっ!】
【こちらこそ、よろしくお願いします】
【前回は殺伐とした感じの遭遇だったので……そうですねえ】
【2か3でお願いしたいです】
【2ならば適当に、ゆるくコミカルな感じで進めてみたいです】
【3の場合は、そうですねえ。出来れば「郡太一郎の願いをかなえる魔女」として】
【時間を超える方法や運命を捻じ曲げる手助けをしている、という立ち位置が良いなあなどと思いますが】
【未来の郡さんが、一切人外を受け入れない、利用することすら忌避するのならば、別の方向で考えてみましょう】
>>476 【3の立ち位置については、それでオーケーだぜ。】
【お互いの目的の為に、お互いを利用しあっている。
けれど、いつ、対峙することになるか分からない、という状態で】
【というわけなので、どちらでも好きなほうを選んでくれてオッケーだぜ】
【では、3にしてみましょうか】
【夜中の密会、という方向でいかがでしょう】
【何か持っていきたい方向や、NGな部分等あればもう少し打ち合わせをし、】
【無ければ書き出しを書いてしまおうと思うのですが、いかがでしょうか】
【了解。特にこれといってNGって言うのは無いから、好きに進めてくださればっ!】
【それじゃ、よろしくお願いしまっす。リミットは2時ごろまでで】
【では、始めていきましょうか】
【此方のリミットは1時過ぎになると思います】
【書き出しを作りますので少々お待ちを】
(これは数多に枝分かれした歴史の一つ)
(アンジェラ・ウィーク・トルーマンが、魔女にも魔人にも悪魔にも破れずに生き残り)
(郡太一郎が媛名葵を失ったパターンの内の、一つ)
……
(いつか起きた、誰かが起こしたいざこざで瓦礫の塊と化した一画)
(まだ平穏と優雅さを保っている市街地の方を見ながら、瓦礫に腰を下ろす女が一人)
(顔を、「オペラ座の怪人」で使われるような白い仮面で隠した彼女の名はアンジェラ)
(古びたマントで身を覆っているが、彼女の胴に左腕は着いておらず、)
(マントは左側だけ風に吹かれて大きくはためく)
(彼女の使命は、人間を幸せにすること)
(故に、厳密には人外でありながら、人間の味方をし続ける)
(人間の望む事が、例え疑問や矛盾を感じる事でも)
(「良い魔女」は、叶え続けていくのだと、決めたのだ)
(──それが、どんな悲劇を巻き起こそうとも)
……来ませんね。
(仮面の下から発せられる、少し掠れた声)
(筋肉や骨格は若い時の性能を保っているが、さすがに顔面や声に回すだけの余力はない)
(仮面を取っても、せいぜい「おばさん」と呼ばれる程度のものだが)
(学生時代からの知り合いが未だに多数、第一線で活躍するこの街では)
(自分だけが置いた姿を、たくましく美しく成長した彼らに見られる事に耐えられなかった)
(今日、こうして待ち合わせをしている「彼」もその一人)
(「魔女」は、またこうして「正義の味方」に会う)
【お待たせしました。ではよろしくお願いします】
―――よ、待たせたな。
(悪びれもせずに笑う癖は、10年前と変わっていなかった)
(目的の人物を認めると、そう挨拶しながら瓦礫から瓦礫へと飛び移った)
約束の時間より、少しばかり遅れてしまったか。
ま、『警察』のヤツらを撒くのに、時間が掛かったんだ。
『ガンスリンガー』のヤツ、良い訓練してるみたいだな。
(ヒュゥ、と軽く口笛を吹きながら、軽く肩を竦ませておどけてみせる)
(相手も、自分も、本来ならば会うことを避けるべき人物だった。
お互いに、お互いの敵に監視されている。動きがあれば、いつ襲われても可笑しくない状況だった)
君と会うのは久しぶりだな。元気にしてたか?
(まるで同窓会で会った昔なじみにかけるような挨拶。
自分と彼女はそういう馴れ馴れしい関係でもないことを承知で、軽い調子で尋ねる)
まぁ―――、君のお陰で、『時間跳躍』は上手く行っているみたいだ。
あとは俺と数名、あちらに跳べば完了だ。感謝してるぜ?
(さらに瓦礫へ飛び移り、彼女の相対するような形で、対峙する。足元の瓦礫の屑を手に取り)
……やれやれ、この辺りも、少し前までは賑やかだったんだがな。
(その原因は、異形と呼ばれる存在とそれを狩る機関との争いの結果だった)
(無論、その中に、自分たちが介入することもしばしばだが)
【こちらこそ、よろしくっ】
>>482 もともと、団結力や情報収集能力という面では日本警察はかなり優秀でした。
が、『ガンスリンガー』を初めて知った時は、兵部さんには失礼ですが、何とも頼りなく感じたものです。
(明るく笑う彼の笑顔は、あのころのモノと変わらない)
(けれどもその笑顔は、こんな陰湿な場所で、禁忌の会話をするときにはしていなかっただろう)
時代も人も、変わったということですね。
『ガンスリンガー』と兵部さん、それに私と郡さんも。
(ほんの刹那、瞼を閉じればあのころの記憶が蘇る)
(決して満ち足りてなどいなかったけれども、ただ自分たちが無知なだけだったのだけれども)
(『あのころは楽しかった』 そんな言葉が頭に浮かぶ)
(確かに、あの学園の生徒全員が全員仲良しだったわけではない)
(けれども、何かを守りたいという気持ちは、形こそ違えど皆持っていて)
(「敵」と言いきれる相手なんて(あの男を除いて)一人もいなかったはずだったのに)
……少し、感傷的になっていましたね。失礼。
まあ、私は元気でした。
異形狩りを何人かは返り討ちにしていますが、
『三千世界』のメンバーには深い傷は追わせていませんので、ご容赦を。
(本来ならばここで直ぐに決闘が始まってもおかしくない二人が)
(ここで武器を抜かずに会話をしているのには理由が有る)
ちゃんと、狙い通りの過去へ行けているとは思います。
が、あくまでもメインの力はこの街の『都市伝説』が持つ神秘力。
私はそれを察知し、調整をしているだけですので、完全に制御は出来ません。
(郡の顔の高さが自分と同じ位置までこれば、顎に手をあてて語りかける)
優秀な手駒を犬死させてしまう可能性は無きにしも非ずと言う事、忘れ無きよう願います。
まあ、貴方だけは万全の準備を持って行いますので、ご安心を。
(倫理など必要でない事など、とっくに理解しているのに思わず哀しそうな顔をしてしまう)
(幸い、装着している仮面で表情は隠れているので、郡に晒すことにはならなかったが)
賑やか、でしたね。
貴方と鉢合わせした焼き肉屋も、このあたりにあったような。
(異形と人間の戦いは激化の一途をたどり、徐々にこの街を壊し始めていた)
>>483 (少しだけ視線を伏せて、溜息をついたあと顔をあげて苦笑する)
…変わらないものなんてないさ。
諸行無常―――、俺も、君も、あいつも。
変わった…変わってしまった。この変化が良いことなのか、悪いことなのか。
今の俺にはもう分からなくなってしまったけれど。
(たとえ、悪いものだったとしても、後悔しても、もう遅い。
全ては過ぎ去ってしまった。もう失われたものは返ってくるはずもない)
ああ、そいつは、上等。
手を出して、とばっちりを喰らうのは、あいつらの自業自得だからな。
――とは言え、やり過ぎたら、俺も笑ってなんかいられないけどな。
(深い傷は負わせていない――、その言葉は逆に言えば、傷を付けたことには変わらない)
(少しばかり眉をひそめるが、それを悟らせない程度に留めておき)
……だろうな。
そうでなかったら、君は俺たちに力を貸そうとはしなかったはずだ。
そのまま、君がその技術を独占してしまえばいいんだからな。
要するに、俺たちは実験台――、あるいはリトマス紙、マウス、モニター……まぁ、何でも良い。そういうことだろ?
(苦笑を溢し、軽く首を横に振る。お互いの目的を果たすため、お互いを利用しあう。
このような関係は、今に始ったわけではないし、こういう人間は彼女に限ったものではない)
(そうしなければ、とっくに、自分は他の誰かに殺されていたに違いない)
(こうして危ない橋を渡らなければ、前に進めなかったのだ)
ああ。
………盛者必衰の理。
どんな形も崩れてしまうし、崩れてしまえば、それはただの塵に過ぎない。
たとえ、どんなに思い出が詰まっていたとしても。
やれやれ…そんな焼肉を突きあった仲が、こういう形になってしまうとはな。
本当に、何もかもが変わってしまった。
(感慨を振り切るように、小さく無感情に呟いた)
>>484 ……形はどうであれ、私たちは大人になってしまったのです。
もう、奇妙な義理や情で手を取り合うことも、
微かな痛みを分かち合うことも、出来なくなってしまいました。
でも、それが悪いことなのかどうか、私も解りません。
(郡の言葉に肯くと、軽く俯きながらそんな事を言う)
ならば、助かります。
ただ、『三千世界』は精鋭ぞろいで、恐ろしいですね。
(仮面をずらして晒すのは、左頬につけられた傷)
(深く深く刻まれたそれは、治癒魔法をもってしても、全治にもう少し時間がかかる)
ただ、貴方の機嫌を損ねる事だけは、避けたいと思っていますので。
(深くは追求せず、それだけ伝えれば仮面を戻す)
それだけでは無いですよ、と。
(仮面の後ろで小さく笑いながら郡の顔を見つめる)
貴方の望みを叶える事が、私の望みをかなえる事でもあるのです。
打算的な話ではありませんよ。
ただ単に、貴方が『媛名さん』を、再び手に入れる光景を見たい──
(他人を愛せなかった自分では得られない喜び)
(それが、自分の手で与えられたとしたら──)
ヘイケモノガタリ、でしたか?
ともかく、あのときはこんな未来が来るなんて夢にも思いませんでした。
(周囲の瓦礫を見渡すが、焼き肉屋の残がらしきものは見当たらない)
(ただどれもこれも等しくみすぼらしく、醜い塊)
さて、あまり長居していても仕方がないので。
(マントの中から茶封筒を差し出す)
次の跳躍計画です。
くれぐれも、情報の漏洩には注意してください。
【大変お待たせして申し訳ありません。】
【とりあえず、本日こちらはこれを最後にしようと思います】
【あと1往復ほどで〆ようと思いますので、残りは置きレスでやってしまおうか、などと思っているのですが】
>>484 ……大人、か。
でも、俺たちは決めたんだ。
俺も君も、自分の歩く道を。
決めてしまった以上は、その道を歩かなくちゃならない。
…もう後戻りすることは出来ないんだ。
(その言葉は、彼女に言ったのではなく、まるで自分にそう言い聞かせるように呟いて)
真逆。
…もしや、俺が昔馴染みだから手助けしたい……とでも?
だとしたら、君は、底抜けのお人よしだ。頭に、馬鹿、が付きそうな程にな。
(呆れるように、やれやれと首を横に振って)
むしろ、打算的なものであれば、こちらはやりやすいんだけどな。
(お互いの目的がはっきりしている方が、動きやすい。のらりくらりと曖昧にぼかす彼女に苦笑し)
そいつは残念だな。
悪いが、俺は、彼女を殺す。―――それが、俺の決めた道だ。
きっと、その光景はこれから先見れないだろうさ。
(予定調和。終わりの見えている物語。――きっと、それは面白みの欠けるものなのだろう)
(感動など、そこにはない。ただ、淡々と事実がそこに記載されているだけだ)
――確かに、受け取った。
もっとも、君と会うのも数えるほどしかないだろうな。
俺が過去に行ってしまえば、二度と君とは会わなくなるだろうから。
…俺たちの目的が上手くいったとしても、そうでないとしても。
(茶封筒を受け取ると、スーツの内ポケットに収めて踵を返す)
じゃあな。…君もせいぜい狩られないように気をつけろよ。
【それじゃ、あとは置きレスでってことで。】
【今日はどうも付き合ってくれてサンキューな! ありがとうございましたっ】
【待機しますっプロフは>3となっておりますっ】
【落ちであります〜】
時間が合えば話してみたいもんだ
【もう一度待機でありますっ!>3がプロフですっ……すぐ上にも書いてありますけどね】
【こんばんわん。】
【久しぶりにロールどうでしょ?】
【何かロールの希望とかなんとかあれば更にどぉ】
>491
【こんばんは〜、そういえばお久しぶりですねぇ】
【答えはよろしくお願いしますですっ】
【んー………希望的なものは特になく?】
>>492 【まぁ自分のロール自体も半月ぐらい? ぶりなんですがっ】
【んー……どうしましょうかねぇ……】
【ちょっと待ってくださいね、自分が考えていたロールがあったと思うので、過去ログ探してみます】
【そ、それなら尚更前山君の希望優先してくださいませっ!】
【私コレまでも結構色々してますのでっ!】
【お姉さん頑張っちゃいますっ】
>>494 【いろいろ考えていた話すっとんでるーorz】
【……ああ……そしたらもうなんでもいいですよ】
【雑談でも戦闘でも……】
【せーぶはこまめに?】
【現状整理してみて、それで何もやりたいことないならそれでもいいのですが………】
【なんでも……となりますと、ふみゅ。】
【私が提示できるのーできるのー………むぅ。】
【ちょっぴりグロイのとかへーきでしょうか?グロというか傷跡の描写はどの程度まで
OKなのかとかですけれど。】
【「虐待された異形の子供」でも保護していただこうかなーとか考えたわけですが。】
>>496 【セーブはこまめでも、記憶媒体を壊してしまうとアウトなんですけどね……orz】
【ふむ……保護したところで住まわせる場所ねーっすよ……】
【といいつつ、そんな困難に立ち向かうというのもロールの醍醐味なので、それでいってみよーと思います】
【あ、ちなみにドロドロにグロくなっても(中の人的には)OKですよ】
【俺が大丈夫かというのはまたそれはそれで別の話なんですが……】
【……だから前山君なんじゃないですか(にっこー)】
【ああ、そこまでグロ肉さんじゃないのでご安心くださいな。ただNGにあったので】
【一応確認を、と】
【ぼんやり思いついたものなのでええと――】
【数人の不良生徒がそのこを虐待してるところを通りかかるのより】
【その不良生徒がそのこを隠してた場所に偶然通りかかるとかの方がいいですかね?】
【――あ、ちなみに人型でお願いしますっ】
>>498 【ああ……なるほど、そういうことでしたか……】
【まぁ……どっちかというとあのグロは「自分が死にそうになるくらいに怪我すること」なので……ちょっと誤解するような言葉になってますねぇ】
【次の時にはちょっと書き直しておきます】
【って、その前になんか聞き流せない言葉が聞こえた気がしたんですが聞き流します】
【あんまり変わらない気がしているのは気のせいでしょうkkk】
【ではでは先輩の提案通りということでお願いします】
【おねーさん、賢い子は大好きです。】
【前者ですと部活に支障が出るかなーとか。
それとももっと学園関係ない第三者とか、謎の研究機関とか出したほうが良かったでしょうかっ!
あ、それはそうと書き出しどちらからしましょうかっ?】
【ん……部活に支障出る出ないは……もう今更感ばりばりですよねー……(汗たらたら】
【その子がどうするこうするは先輩に任せますよー】
【それと、書き出しもやりやすい方で構いませんよ】
【異形異能を殴るのと一般生徒を殴るのは違うような………(首かしげ?)】
【りょ、りょーかいであります。】
【じゃあ、頑張って書き出してみようかと思いますので、とりあえずよろしくお願いしますでありますっ!】
【それとこれとは話が違うような……違わないような】
【ではすみません、書き出しお願いしますー】
【……それと、スレ容量危ないので次立てないといけないっすね……】
(――裏山、程よく太陽が傾いた頃。
それは小さな体躯を横たえる――消耗しきった体力を少しでも回復させるため。
自分を逃がさないように厳重に括りつけられたかせをいつか取り外すための体力を取り戻すため。)
(ワタシヲ、キズツケタ、アイツラハ、モウイナイ)
(寝返りを打つと体が軋む………痛い。)
(耳障りな笑い声を上げながら蹴り上げられたおなかが――)
(痛いほどに締め付けられ、首に食い込む鎖が――)
(彼女は人ではなかった。耳は尖り、瞳は人に在らざる血のような紅。瞳孔はネコ科の肉食獣を思わせる形をしていて
幼き体躯の所々に鱗の様な模様がある――彼女は異形だった。)
(裏山の一角、お粗末なカモフラージュに覆われたその異形は淡い月灯りに照らされながら今日も身を縮ませる。
いつ来るかもわからないそれに脅えて――)
【とりあえず480kb目安でいきましょうかー】
【てな訳でよろしくお願いしますっ!まぁ適当に見つけてしまってくださいませっ】
(その夜の帳に紛れて、山を登る息遣いがあった。
いつものように体力づくりに励んでいる馨が、山を駆け上っているところだった。
寮生活に変わってから数週間して、馨はランニングのコースを変えた。
きっかけはいろいろあったのだが、生活の環境が変わったことが一番の理由だろう。
兎にも角にも、馨は今、山を登っていた)
……はっ、はっ、はっ、はっ……。
……あん……?
(山を登っている途中で、馨は一度足を止める。
周りの景色とは明らかに違う「何か」に気づき、足をとめたからだった。
一体何があるんだろうと疑問を持ちつつ、違和感を感じた何かに近づいていく)
……桜の木の下には死体が埋まっている。
この違和感の下に、死体でもなけりゃいいけどさ……。
(ごくりと喉を鳴らしつつ、そっと近づいていく)
【了解ですっ】
【あと、自己申告しておくと、多分リミットは23時ぐらいになるんじゃないかなぁと思います】
【ではでは、よろしくお願いしますー】
(――ナニカガ、チカヅイテクル……)
(異形としての嗅覚が、聴覚がその気配を敏感に捉える。
息を潜めて近づいてくるそれ、正体不明のそれが近づいてくる
心臓がぎゅっと小さくなるのがわかる――)
(飛びのこうとしてがちゃり、と鎖が擦れあう音が響き、首にそれが食い込む。
気道が締まり、激しく咳き込んだ――それから見上げたそこには)
(ニンゲン………)
(人の顔があった。ついさっき帰ったはずのニンゲンがいた
今日は満足したんじゃなかったのか、とおびえ縮こまり、枷の所為で制限された移動範囲のなか
おびえた視線を前山によこして――)
【リミット了解でありますっ】
……んお?
(何かを見つけ、間抜けな声を上げる馨。
ぱっと見だとそれが「何」であるか判断できなかったため、そんな反応になってしまった。
よくよく見てみると、それは一瞬人間が繋がってるように見えた。
何故人間が繋がれているかわからないが、どうせいいことではない。
脱出する手助けをしてあげた方がいいだろうと感じ、そっとそれに近付いていく)
大丈夫だよー、今から助けてあげるからね。
(何か周囲に罠があるのではないかと警戒しつつ、その鎖をほどこうと手を伸ばした。
相手は怯えていて、すぐには受け入れられないかもしれないと、頭の隅に置きつつ)
…………ッッ!!
(眉根が寄せられ真紅の瞳に弧月が浮かぶように瞳孔が変化する。
鱗のような模様が逆立ち、喉の奥から威嚇の為の音が鳴り響く。
伸ばされた手に反応してがちゃんっと耳障りな音を立て跳躍して――――)
(そのまま再び首の鎖が食い込み、地べたに転げる。
激しくむせこみながら弱りきった体を震わせて、前山を見上げる。
恐怖と敵意が混じったそれを向けて、色素の薄金色の髪を逆立てながら――)
え、あ、ちょ、ちょい待ちちょい待ち!
だから俺は何もしないんだって!
(ホールドアップの仕草をして何も危害を加える意思がないことを示しつつ、そっと歩を出してそれに近付いていく。
しかし、もしかしたら言葉がわからないかもしれないということに気がつき、一度歩みを止めてしまう。
もしそうだとしたら、どうやって意思の疎通を取ればいいかわからず、口がぱくぱくと開閉する)
えーと、ゆー! あ、違う違う。
あ、あい! どんと! へいとゆー!
へいとじゃない、あい、どんと、はーとゆー!
あ、あんだすたん?
(自分が習った英語を片言で話しつつ、再び万歳して何もしないことを示す。
だが、テンパっている最中、髪の毛の色素が薄いことに気がつくとともに、その仕草にも疑問を持った)
……?
(今目の前の状況からは全てを理解できず、息を軽く吸い込んで落ち着こうとする)
(前山から奇妙な呪文的な何かが漏れると周囲を警戒する。
何をするつもりだろう、どう対応したらいいのだろう、逃げたい、怖い。
逃げれない、こわい、こわい…………)
(身をぐっと低くする。何が起きてもせめて受身くらいは取れるように。
いまの体の状態じゃ牙も爪も突き立てられないだろうからとにかく相手から来る衝撃を和らげることに宣言する。
――息を吸った)
(ただ冷静になろうとするその仕草すら今のこのコには恐怖に感じられて、ぎゅっと目を硬く閉じて…………)
……あん……?
(理解してもらえたのか、どうなのか。
目を瞑って怯えている様子のその子を見つめ、動かないことを確認する。
様子がおかしいな、と思いつつ、その子に近づいていく。
とりあえずリラックスさせようと頭を撫でた後で、その子の今の状況を理解する。
喉には鎖がつけられており、身動きは出来ない様子だった)
……くそ、これどうやったら取れるんだろう……。
(がちゃがちゃと金属音を立てつつ、忌々しくそれを見つめる。
何に繋がれているかを確認しつつ、もしそれが繋がれているものが木の類だったら、燃やしてしまおうとそれをたどり始める)
(前山が頭に触れた瞬間だった。
色素が薄かった髪がオレンジがかっていく、血のような真紅の目も火が燃え上がるように
明るい色になっていき――――)
(――……………………)
(呆然、とその姿を見つめる。
リラックスどころではなく、心が安らいでいく――揺り篭に抱かれるような感覚。
首元でガチャガチャと鎖が音を立てるとケホケホと控えめに咳き込んで)
(鎖を辿っていくと細いがしっかりと打ち付けられた木の杭にそれが繋がっている
前山なら大した労力も使わず彼女を解放できそうだった。)
(彼女不思議そうにオレンジ色の髪を揺らし首をかしげて――――)
……おお?
(触れた髪から早々に色が変わるのを見て、目を丸くする。
その瞬間、それが人間ではなく、異形であることを馨は理解した。
となると、それはここに監禁されて居たのだろうか。
かわいそうなことをするものだが、これが何をするかわかったもんじゃない。
しかも、もし力が強い異形だった場合、これの責任をどうやって取るのか。
馨の思考は、更に複雑な迷路の中へ迷い込んでいく)
お……これか……。
ちょい待っててな、すぐ解くから……。
(ポケットからライターを取り出すと、その木の杭の前で火をつけ……)
えい。
(間の抜けたような声を出すと、一瞬にして木の杭が灰になり、繋がれていたものがほどける)
…………
(彼女はその光景を呆然と見ていた
火――自らにとって母なるそれを操るニンゲンが自分を縛る枷を解き放ってくれた。
その様子を、ぼぅっと力強い火を操る姿を見つめて――)
(――困惑する、このニンゲンはなんなのか。
少し前まで自分を傷つけていたものたちとおなじ気配がするのに
何かが違うこの人間は何者なのか………)
(疲弊し、疲労しきったその体と擦り切れた精神で考える。
敵ではないのではないか、と。)
【そろそろリミットですかねぇ】
【新スレは次のロールでも間に合いますかね?】
【そうですねぇ、そろそろリミットでございますなぁ】
【ですが、今のうちに立てておいてもいいんじゃないかと……】
【それと、次のロール予定どうしましょうか?】
【最短で明日の夜になるんですが】
【いえー、即死回避とかありますし、ロール前にスレ立て→使い終わったら移動
とかのほうが良いかなーとか。即死とか考えなくていいかもしれないですけど。】
【では明日の夜でお願いします。時間どれくらいがいいですかね?】
【私、けっこう融通聞きますので、遠慮なくどうぞ。】
【オリキャラ板ですし……そんなすぐ即死することもないかと……】
【ロールも、ここなら頻繁に回れますしね】
【えーと……明日の夕方からでおっけーです】
【時間は……18時ぐらいでどうでしょう?】
【帰宅する時間によって多少前後しますが……それぐらいには間に合うと思いますので】
【随分昔のスレが残ってるくらいですからねぇ
んじゃ、立ててからお開きにしましょうかっ、このレスの後行きますんで
だめならよろしくお願いしますっ】
【日曜18時りょーかいでありますっ】
【前後しそうなときはご一報いただければおねーさん余計な心配しないですみます。
こっちからも遅れそうなときは一方よこしますねぇ。】
【てな訳で次なる場所を用意してきますっ】
【りょーかいですっ】
【何かあった場合は避難所に入れますねー】
【行ってらっしゃいませ】
【こちらもこちらで、誤字名人挑戦者になれるほど頭ふらふらなので、済みませんが今日は先に落ちますー】
【スレ立てお疲れさまでしたー】
【色々右から左に聞き流しつつオツカレサマデシタ〜】
【此処までのお付き合いに感謝しますっ!】
【それでは私もコレにて失礼しますっ】
【おやすみなさいませっ(ぺこー)】
>>
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1276055907/172 (自分の中に異物がいる、その感覚は水鏡にとっては馴染みのものだ。
特にやせ衰えているようにも、性格が変わったようにも見えない。
今のところ、と条件つきだが大丈夫かな、そんなことを思っていると)
なるほど…
(≪深凪≫なら出来なくもないのだろうか?そのあたりは図りかねる部分でもある。
明るく話す様子に逆に不安が募って)
都ちゃん、その…言いにくいけど、誰でも簡単に信用しちゃいけないよ?
親切にしてくれるからといって、その人がいい人だとは限らない。
これは僕も含めて、ね。
先輩本人が信用ならない、っていうことじゃなくて、あの人も組織に属している人だからね。
そういう闇の部分にはなるべく近づいて欲しくないんだ。
(真剣な表情で訴える)
(瞳の色合いが微妙に違ってこちらを探る気配もうっすらと感じたが、
こちらにすぐさま手出しをしてくる様子もなさそうだ。
このあいだの狐とはまたちがって妖気は特に感じられないのもあって、とりあえずは無視することにする。
あえて話題を変えるように)
それと、また料理部で活動できるようになったんだね?
じゃあ伊織さんともきちんと話は出来た?
(伊織に都、それぞれに激烈な反応をしたのを思い出しながらその話も切り出してみて)
【次スレもたってるから、容量オーバーな時はそちらもチェックするように、お互いにするようにしよう】
>>522 それは、まぁ、わたしも紫先輩のことがあったから思うところはあるけど……。
(都の一方的な信頼だったという自覚もあるにはあるが、正直紫一久には裏切られたという思いは強い)
(それでも、誰でも疑えと言うのは抵抗は強くて、分かっていても人を信じたいという思いは強い)
(こうゆうことに関わる前から、悪い人には注意しろと口酸っぱく義母には言われていて)
(異能にかかわらずそうゆうことは同じで、それ以上に注意しなくてはならない)
(と頭ではわかっていても、気持ちは完全に納得できてなく、それは言葉尻や尖らせた唇に現れていて)
水鏡先輩はいい人ですよ。
先輩がいい人じゃなかったら、誰がいい人なのかって思っちゃうくらい。
(からかうとかじゃなく、都にこう注意してくれて、今日も話を聞いてくれて)
(だから、「いい人」だと)
はい、今日も料理部の帰りです。
持ち帰りできるものだったら持ってきたんですが、生もので季節柄危ないのでみんな食べちゃいました。
(だからお土産はありません、と)
伊織先輩とも話せました。
正直辛かったけど、超えなくちゃいけないことだし、わたしは伊織先輩の飛ぶ姿も好きだから。
これで応援にも行けます。
差し入れはできないけど、差し入れだけが応援じゃないですから。
わたしには声援をおくれる口があるし、手を振ることだってできるんだし。
(そういう発送を気付かせてくれたのは兵部晶で、これも色々なことの一つで)
「……」
(そこでにっこり微笑む都の口が、紅雲の意志で動く)
(声は出ず、口の動きだけで、都には気付かせずに)
(「ちなまぐさい」、そう言ったように口が動く)
【はい、了解です】
>>523 それは違う。いい人だったら…
(それ以上は首を振って、何も言わない。
「人を殺したりしない」とはこの少女には言いたくなかったから――
目を伏せて視線を外してかぶりを振るだけで)
そうか、それならよかった。僕のことは気にしなくていい。
それに…部の応援に来てもらっても、僕のほうも色々あってお休みしてるところだから。
(都の立ち直った様子にはほっとする。
皮肉にも今度は自分が部の活動が出来なくなってしまっている。
自分なりのけじめで、あの事件の後ではとても部の仲間と一緒に汗を流す気にはなれなかったから)
(かすかな声、唇を読み取るとかがみこんだ姿勢から少し身を離して)
紅雲…さん、と言うべきなのかな?
何か僕に言いたいことでも?
(正直とり憑いている存在に対して好意的にはなれない。
それでなくても都のややこしい体質に取り入ったとしか思えなくて、
都本人の意思はともかく、まだ穏やかに抑えた態度でいたが、
少しだけ警戒するように目を細め――)
そっちの事情はあるんでしょうが、なるべく早く都ちゃんの中から出ていって下さい。
仮にも神様の使いなんでしょう?
【都ちゃん、ごめん、待ってるうちにスイマーさんを沢山見るように…】
【凍結にしてもらえないだろうか?明日なら昼でも夜でも今のところ大丈夫なはず】
【都ちゃんの都合はどうだろう?まだホイルのことも話してなかったりするし…】
>>524 怪我、じゃないんですよね?
この間ボクシング部に顔を出したら休部中って聞いてびっくりしました。
(色々あってというからには、都と同じような普通じゃない理由があったのだろうか、と思ってしまう)
(そうじゃなかったとしても、知ったからには気になってしまう)
コーチも心配してるって、西陣先生から聞きました。
わたしにできることがあったら何でも言ってくださいね。
(ボクシングの応援は苦手ではあるが、それでも応援したい気持ちに偽りはない)
……?
紅雲くん?
(都は気が付かなかったが、水鏡の様子から紅雲が何かしたと察する)
(不知火のことは紅雲には伝えていて、見なくちゃわからん、みたいなことを言っていたのは覚えている)
(どちらも口が悪いから、そりがあわないか意気投合するかどちらかかなぁ、と思っていたけど)
(まず水鏡の方と仲が悪くなりそうなのにはびっくりして)
「主は《深凪》の狗より血の臭いが強いからの、今の我には《穢れ》が強すぎて堪えるのじゃ」
「せめてそれくらい離れてくれれば助かるの」
(警戒しているからか、都から見るとびっくりするくらい下手にでていて)
紅雲くん、もしかして、具合悪い? 大丈夫?
(と自分自身に声を出して聞いている様子は、やはり気味悪く思われても仕方ないだろう)
「ん、大丈夫じゃ。少々気分が悪くなったくらいで、いきなり倒れたりするようなことはないて」
(古風というか、変な物言いで、声は都のではなく、幼い少年のような声で)
(それが都の口から発せられるのは、都自身がまったく変と思っていない様子でもおかしくて)
「言われんでも出られるなら出ておるわ」
「この間のことがなければそろそろじゃったのに、この小娘の運の悪さというか、極端さにはほとほと手を焼いてしまうでの」
(幽体離脱のことがなければ、いい具合に回復していたのだ)
(けれどあれで力を使い、かつ運良くも都は無事に生還して、紅雲的にはそっちの方が異能と思えるくらいだったりして)
>>525 【とと、遅いレスでごめんなさい】
【時間を気にせずレスしちゃってました】
【明日は昼間から大丈夫です】
>>527 【明日というか今日、日曜日だね。午後1時過ぎでどうだろう?】
【早いとか遅いとかは気にしなくていいから。こっちも楽しませてもらってるし】
>>528 【はい、1時からで大丈夫ですよ】
【そう言って貰えると助かります、が、やっぱり気をつけなくっちゃ】
>>529 【考え込んでしまう場面もあるだろうし、それじゃ気にし過ぎないように、とだけ言っておくよ】
【また明日、とりあえず避難所で合流するようにしよう。今日はお相手、どうもありがとう】
【明日もまたよろしくね、お休みなさい、都ちゃん】
>>530 【わたしこそありがとうございました】
【また12時間後に】
【おやすみなさい(ぺこり】
>>526 怪我じゃない、けどこれは…都ちゃんの時と同じように、僕自身でなんとかするしかない、そういう種類のことなんだ。
本当は辞めるつもりだったんだけど、コーチが退部届けを預かるからって…
今のところは休部扱いにしてもらってる。
(コーチにさえ、辞める理由を話してはいない。
預かっておく、といわれた退部届けを出して、自分ではもう部に戻るつもりはなかった。
都に理由を語るつもりもなく、淡々と少し硬い表情で告げて)
都ちゃんの気持ちはありがたく受け取っておくよ。
穢れ、か…
(人を殺し異形を狩る、そんなことを毎晩続けているのだ。
さぞかし今の自分にはその類の恨みつらみや怨念が染みついてしまっているのだろう。
もっとも――最初から、不知火と一緒である限りは必ず付いて回るものだから、もうあまり自分では気にすることもない。
まったく違った声が都の口から出てくる様子にも特に驚くこともなく、
落ち着いて話を聞いていたが)
…そ、それは確かにそうかも…
(運の悪さ、極端さには思わず深く同意してしまい、あやうく吹き出しそうになる。
自分の穢れを感じ取るぐらいだから性は善、と信じてもよさそうだ。
都から離れる算段もついているようだし、そちらはそれほど心配なさそうなのを見て取ってやや安心する)
紅雲さん、それじゃくれぐれも都ちゃんを守ってあげてください。
元動物?なら危険に対する感覚は敏感でしょう?
なるべくならおかしな気配を感じた時点で近づかないように、お願いします。
(この通り、と拍手を打って頭を下げる。
もっとも都自信がその手のトラブルに首を突っ込みやすい体質なのか好奇心が強いのか、
よくよく巻き込まれるし都自身で巻き込まれに行ってしまうのは、水鏡の経験からも分からなくはない。
少し気の毒にも思いながら今のところは判断を保留にしておくことにして)
それと幽体離脱してしまう鏡だっけ、それを前山くんという人が持ってるんだね?
いざとなったらそれを消滅させてしまっていいかな?
その手の厄介なもの、存在が知れたら誰にどう利用されるかわからない。
僕なら、というか不知火ならどうあっても再利用できないように、完全に滅ぼすことが出来ると思う。
(あの事件以来皮肉にも強まった右手の「破滅」の力――
多少霊的な品物でも不知火なら跡形もなく消滅させられるはず。
都自身に霊媒的な素養もあるのだろうか?今の状態も考えながら、
しかし体にとっても魂にとっても、離脱が自然な状態だとは思えない。
ならば破壊するのみ、と考えながらかいつまんで前山と都の幽体離脱の体験も聞きだして)
【都ちゃんとのロール再開に場所をお借りします】
>>532 ……無理はしないでくださいね、水鏡先輩。
(理由は話してくれず、部活を止める決意をさせたものが何なのか分からない)
(部活をしない分、きっと夜の活動が多くなるのだろう)
(それは危険なことに自分からどんどん首を突っ込んでいくってことだから)
むぅっ!
(紅雲の話すことを水鏡の顔を見ながら静かに聞いていた都だったが)
(吹き出しそうになった水鏡を見て頬を膨らませる)
(何がおかしいのか都には分からず、それがかえって頭に来る)
「それはもちろん、何だかんだいっても小娘は我の恩人じゃからの」
「今の我にできるのは鼻を効かすくらいじゃ、残った力を振り絞ろうぞ」
(水鏡が頭を下げるのに紅雲は機嫌をよくして胸をはる)
(どこぞの狗とは違うの、とまで言うくらい、水鏡株は上昇中だ)
そう、前山先輩に預かってもらってるの。
前山先輩はサッカー部の副部長だから、すぐに分かると思います。
(身長とか髪型とか、前山馨の特長を伝えて)
「あれは早々に滅した方がよかろう、人の心に悪さを呼び起こす不届きなものじゃからの」
「何より問題なのは、あれを作り、人に配った存在がいることじゃ」
「サンタクロースを模しているようじゃし、ものの気配からたぶん南蛮渡来のものじゃと思うが」
(前山が犯人から聞き出した情報、以前都を襲った存在から紅雲は推測して)
>>533 ああ、無理はしないよ。
(よほどの無茶をしない限りは傷は自分で治せる。
最近はむしろ進んで自分の身を危険に晒すようなことばかりで、自分でも分かっていても止められない。
それでも都を安心させるために、口だけではそう言ってみせて)
ああ、ごめん、都ちゃんのことを笑ったわけじゃないんだ。
ただ僕にも思い当たる節があったものだから、可笑しくなっちゃって…
(割りに「話せる」部類の神の使いではある)
お稲荷様の使いだと、位とかもあったりするんですか?
というか、そもそもどういう原因で神社から?追い出されるような羽目になったんでしょう?
(そこは顔を立ててせいぜい丁寧に応対しておくことにする。
あまり力強く存在は感じないのは確かに弱っているせいなのか、そんなことも思いながら)
なるほど…
(前山馨、しっかりと特徴を胸に留めておくことにして)
そういうことなら遠慮なく、僕が責任を持って微塵に壊しておきますよ。
といっても元凶を断たない限り、いくらでもそういうトラブルは起こるのかな…
サンタクロース、ですか?都ちゃんも何か知ってる?
(初耳の妖しげな存在に目を鋭く細め、少しずつ物騒な気配を見に纏い始めて)
特徴を教えてもらえば僕も気をつけておくことにするから教えてほしい。
>>534 ん?
そうですか。
(都は水鏡に結構色々と話しをしているが、水鏡からはあまり彼の話は聞いていない)
(夜の戦いの具体的なことを聞いても困ってしまうといえばそうなのだけど)
「位? もちろんそうゆうのは人の世と同じじゃよ」
「我はまだ若い故小さな社しか任されんかったし、それも異形から守れぬようなヘタレじゃからの……」
(紅雲の声がだんだんと小さくなる)
(自分で言いながら落ち込んでしまったようだ)
紅雲くんの社は、前に火事になったXX丁目のお稲荷様なの。
火事も大怪我も異形に襲われたからなんだ。
紅雲くんも頑張ったみたいなんだけど……。
(都もフォローしようとして、あんまりフォローにならなくて)
クリスマスの頃に、サンタクロース姿の異形に襲われたんです。
その時は同じ学年の卯月ひのわさんに助けて貰ったの。
他にも怪しい道具を持った人に襲われたこともあって。
「たぶん、それも同じサンタクロースが配ったものと我は考えておる」
「二つもあるなら、他にももっとあってもおかしくはないじゃろう」
(そこから導かれる答えは、他にも同じような事件がいくつも起こっているかもと言うことだ)
>>535 (なるべく巻き込まないように、妖しい手が届くことのないように、
自分の具体的な経験や事件は話さないことに決めていて、都の言葉を流してしまい)
火事になったなら仕方ないですね、結界も焼け落ちてしまえばもたないでしょうし。
なるべくそういうの僕も…(掃除、といいかけて口をつぐんで)
どうにかしてみますし、力をとりもどせばまたできることもあるでしょう。
それでなくてもこの街には異形が多すぎますから…
卯月さんか…僕も会ったことがある。
(彼女なら落ち着いて穏やかに都に対応したことだろう、そんな風に思いながら頷いて、
都と紅雲の話を聞いて考え込む)
サンタクロース形の異形ね…わかった、僕も注意しておくことにする。
(都市伝説の時といい、この街の夜はおかしなことばかりが起こる。
それをもうあまり不思議とも思わない自分にひとつかぶりを振って)
また何か困ったことがあるようならメールでも何でも相談に乗るよ。
(結果を知らせなくても事態に対応し処理することは出来るはず。そんな風に思いながらも)
でも、妖しいこと、おかしなことには自分ではなるべく近づかないように。
都ちゃん自身の能力がどう作用するかは…そちらはまだ手掛かりも何もないんだろう?
(紅雲でも分からないのだろう、自在に都の能力を引き出せるなら自分を強化することもできるんじゃないか、
そんな風に考えつつも望み薄か、とも思って、一応は聞いてみることにして)