【盗作猿】ランディの日記を先取り予想だ!【パクルな】2
1 :
田ロランディ【笑】 :
02/08/13 19:53
2 :
田ロランディ【笑】 :02/08/13 19:53
3 :
田ロランディ【笑】 :02/08/13 19:54
3 【ランディ自身の日記を分析】 ……悪事がばれて遁走したい盗作猿のぼやき【1】
★田口ランディの日記(ちくま書房)[2000.8.30〜]の最新号から……
http://www.chikumashobo.co.jp/web/taguchi/index.html ●4月6日の日記については、とくにこの辺りが興味深い……
-----------------------------------------------------------
角川書店の滝澤君からイエス・キリストに関する資料が届く。このあいだ会って
話をしたときに「イエス」の話でたいそう盛り上がった。宗教学者の彼の父上が
書かれたイエスの本や、中沢新一さんのイスラム教と資本主義に関する論文など、
どれもとても面白く興味深かった、
幻冬舎の奥山さんが退社なさった。
昨年は奥山さんにほんとうに助けていただいたので、少しさみしい。
仕事のマネージメント、新しい体制を考えないとなあ。
あらゆることが、ほんの短い間であっというまに変わっちゃったなあ。
正真正銘、連載もすべて終わってしまったし。
なんだか回転舞台みたいに、が〜って場面が展開していく。
私の人生って、いつも極端だなあ。
来週は、もうバリなんだ。ニュピなんだ。
リセットだ。ほんとのほんとに、あらゆることがすべてリセットだ。
-----------------------------------------------------------
滝澤さんって、まさか……。
「中沢新一さんのイスラム教と資本主義に関する論文」……出ました!
ドキュソの腐れ共鳴雑音!
イスラムと資本主義をネタに、また知ったようなドキュソ似非謂いを書くのかな。(藁
4 :
田ロランディ【笑】 :02/08/13 19:55
4 【ランディ自身の日記を分析】 ……悪事がばれて遁走したい盗作猿のぼやき【1】
★田口ランディの日記(ちくま書房)[2000.8.30〜]の最新号から……
http://www.chikumashobo.co.jp/web/taguchi/index.html 【文学板より】4月7日付けの日記ですが、いくつか気になった点を列挙してみます。
●税金の修正申告……。税務署から脱税の疑いがかかったのかニャ?
●50%の税金……。 所得はどのくらいのものだったのか? 神奈川の高所得者
番付に載ったのか? 50%というのは、懲罰的な追徴課税も含まれていたのでは?
●家を建てた、といいながら、占い師の家にぴったり、とも書いている。
実際にどういう家屋に住んでいるか知らないが、古い屋敷を購入したのなら「建てた」
というのはウソですね。新築したのなら風変わりな「バケモノ屋敷」を建てたことになる。
●夢にまで見た――そして仕事仲間を追い落として手に入れた――作家稼業を
ランディがこう言って貶しているのには笑えた……。
-----------------------------------------------------------
作家って、もっとお気楽で自由で楽しい仕事だとばかり思っていたのに、ぜんぜんそう
じゃないんだなあ。やたらと評価されちゃうし、人間として正義を突きつけられるし、
失敗するとバカにされるし、会ったこともない人から好かれたり嫌われたりうっとおしいし、
税金と、著作権と、編集者との人間関係の心配ばかりで、ちっとも仕事ができないし。
-----------------------------------------------------------
2ちゃんねるなどの“ランディへの批判”はともかくとして、「人間としての正義」
や「著作権」や「税金」や「編集者との人間関係」で「心配ばかり」していたということ
から、過去の諸々の悪行について然るべき報いが相当にあったことが推測できますな。
「人間としての正義」を追及されたというのは、何だったのかな? 兄貴や塚原さん殺し
と、山崎さん虐待の件だろうか? 税金で……というのはやっぱり脱税がばれてお仕置き
をくらったのかな? 編集者との人間関係って、芝田さんに捨てられた件かな?
●前日(6日)の日記では、「リセットだ。ほんとのほんとに、あらゆることがすべ
てリセットだ。」と書いておいて、次の記述ですからね――
-----------------------------------------------------------
久しぶりに転職したいなあと思った。次に自分が何をやりたいか考えてみた。
占い師なんかいいなと思った。
台湾に行ったときに、台湾の首狩り族の末裔の有名な占い師に「あなたは占い師に向いて
いる。その気になって終業すれば3年で台湾一の占い師になれるけど、やってみないか?」
とすすめられたのだ。
自分でも占い師は相当向いているんじゃないかという気がする。
バリ島に行って、真剣に考えてみようと思う。ずいぶんいろんな人生を経験したし、
きっと私はすごくいい占い師になれるだろうな、うん。
占いはカウンセリングとも似ているし、霊能力者の友人もいっぱいいるから、占いを
して、さらに不安だったらお祓いも紹介できるし。湯河原の我が家もいかにも占い師の
家っぽくてなかなかいいな。
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バリで「霊感」でも勝手に受信してきて、つぎに台湾あたりにいって「占い師の修行」
をして、湯河原の自宅を拠点に「禊ぎサービスつきの占い」を始めたら、こりゃミニ
オウム真理教の誕生だわい。(苦笑
●「なんにしても、預貯金もリセットされて、まったく私は身も心もすっからかんだ。」
やっぱり追徴課税までとられて、唖然ぼう然……といったところかな?
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盗作屋田口ランディ公文書偽造で娘を保育園で
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/news/1017242846/l50 からの引用
>73 :番組の途中ですが名無しです :02/04/10 19:51 ID:X1IwKqA
>文学板の
>
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/book/1016653706/793-798 >で、ランディの脱税疑惑と新興宗教教祖様への転職の可能性が指摘されてます。
>所得の50%を納税している金持ちで、なおかつ「今は共働きでない」
>と日記で公言までしたランディが、子供を公立保育園に預けているのは、やっぱり変だ、
5 :
田ロランディ【笑】 :02/08/13 19:58
……というわけで、出だしに前回のネタを使い回すというランディみたいな ことをしてしまいますた。(笑 新しいネタで、日記やエッセイの予想テキストをどんどん出して いきまっショイ。(←これも猿の口ぐせ……[笑])
スレ立てお疲れ様です。 私は読ませていただくばかりですが職人の皆さんの新作を 楽しみにしています。
文学板で、反論すらできなくなった汚猿が「たこ」を連発して
お盆のさなかにたったひとりで自作自演を黙々と続けていた模様。
「たこ」という御題で日記(エッセイでもいいですが)をキボンヌ。
----------------------------------------------------------------
719 :吾輩は名無しである :02/08/15 19:44
おまえらタコだなぁ
………………………………………………………………………………
720 :吾輩は名無しである :02/08/15 19:56
>>719 同意
………………………………………………………………………………721 :吾輩は名無しである :02/08/15 19:58
あ、ごめんなさい。
同意見、同感。です。
………………………………………………………………………………
722 :v :02/08/15 19:59
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………………………………………………………………………………
723 :吾輩は名無しである :02/08/15 20:02
このスレおもろい。
タコだねえ。でもそこがいい。
応援するぞ
----------------------------------------------------------------
∧_∧ ♪ ( ´_ゝ`) < 猿や!!猿になるんや〜♪ / ̄ヽ/,― 、\ o 。。。 .:☆ | ||三∪●)三m三三Ε∃. + .:* \_.へ--イ | ゚ ゚ ゚ ♪. +:..♪.:。゚*.:.. / / | | .::. ☆。:.+::.. | .| | |☆:.°+ ☆.. : 。*.:☆゚x(_):。|_)*+゚。::.☆ο::.+。 *ρ♪.:.
age
>日本に入れなくなったのか気分一新の 居れないか?
11 :
無名草子さん :02/08/18 23:50
*音楽は いつだって まっすぐに届く アルタイから帰ってきてから、音楽が私の中で鳴りやまない。 帰国してから、ヒロシマに行ったり記事を書いたり、一応は社会復帰している けど、実は今だに少々ぼうっとしている。いや、ぼうっとしているというのとは、 少し違うな。でも、旅によってヴァージョンアップした私が、微細な振動を世界 にふりまいていることは感じる。 アルタイへの旅はとても楽しかった。メンバーもよかった。咽歌のプロの巻上 さんに、天才写真家の川内さんに、編集者の丹治くんだ。アテンドしてくれた人 もとってもいい人で、私は自分がとっても大切にされている気分になれたんだ。 川内さんも「とても楽しかったです」と言ってくださって、本当によかった。 やはり、旅はこうでなくちゃいけない。去年の私は、旅行すればするほど、な んだかとてもつらくなっていた。へび玉みたいな灰色の雲がどっかりと私の心の 中心線に居座っていて、それでも何とか雑誌の連載の原稿は書いていたけど、 メルマガや日記に文章を書くことができなくなっていた。自分でも信じられない んだけど、一カ月以上もお休みしたりしてたもんなあ。 去年、私は巻上さんの紹介でいらっしゃったトゥバな方々を自宅に泊めた。 彼らはホーメイを歌ってくれて、私はそのかそけき不安定な音、微細で精妙な 音にえらく感動した。 今回訪れたアルタイのお隣が、そのトゥバ共和国だ。 トゥバの咽歌がホーメイと呼ばれるのに対し、アルタイの咽歌はカイという。 アルタイというのはね、黄金の山々という意味なんだ。ロシアとカザフスタン とモンゴルと中国が交差する点。なんと70以上の民族がこの国に暮らしている。 山も川も湖もとっても美しくて、奇跡みたいな国。
12 :
無名草子さん :02/08/18 23:51
アルタイの喉歌のカイは、弦が二つの、茶色い三味線みたいな楽器を伴奏に使
う。トプショールっていうんだそうだ。張っている皮はラクダとか山羊とかなん
だって。この土地では手近な動物なんだろうな。
私はドキドキしながら、カイを聞かせてもらった。
これがもう、すごいとしか言いようがない。
何て言うんだろう、地響きみたいなものすごぉぉい低音で大地を揺らしたかと
思うと、せつなく絞り出すような高音で水面を波立たせ、私の心にとまっすぐに
届くような感じ。
そうなんだ。言葉はしばしば曲がって届くけど、音楽はいつもまっすぐに届く。
黄金の山脈の稜線。美しい湖のさざ波。それらのフラクタルと相似形な自然が、
この演奏にはぎゅっと詰まっている。私は変幻自在な音楽に心地よく翻弄される
木の葉となって、川や湖の上をくるくると舞い、震えながら大地に着地する。
これは祈りだ。理由もなく私はそう確信した。
なぜかっていうと、そのとき私が思い出したのがアイヌのシャーマンである
アシリ・レラさんだからだ。大地に根付いた神様への祈り。北海道とアルタイ
という地理的には遠くの二点が、こんな近しい固有の振動をもつのは不思議だ。
そう言えば、アルタイの人たちって日本人みたいな顔をしてるな。遠くの親戚
に久しぶりに会ったという感じ。だから、神様も日本の神様と似ているのかも
しれない。そんな気がした。
参考資料:
http://www.12kai.com/altai/aboutaltai.html http://www.12kai.com/altai/personnel.html
13 :
無名草子さん :02/08/20 09:24
田中真紀子と田中康夫の選挙がらみの日記がよみたいな。 そういえば長野県知事選はガッキー日垣もからんでいるのかな? 日餓鬼さんはランディのことを誉めてるみたいだし……。オエっ!
14 :
無名草子さん :02/08/20 12:56
ラソディ先生の日記より中身があって面白いよー
>>14 最強に調子づいたときのラソディ先生ぐらいのパワーがあるね。
最近はもう本気で小学生の日記みたいになっちゃった>本物
15 :
無名草子さん :02/08/25 17:13
*ニセ学生 ババさんの こと あたしの短い大学生生活の間に、ババさんという同級生がいた。 同級生と言っていいのかわからない。というのは、ババさんはどうも 正規の学生ではなかったらしいからだ。 ババさんは見た目からしてかなり浮いていた。山登りに行くようなかっこで 学校に来たかと思うと、ダルマのような真っ赤な服で来る。 黒い皮ジャンに青いビニール傘の日は、周りの皆がふきだすのをこらえていた。 どうも、ババさんは男を挑発しているつもりでいたようだが、 あまり工を奏していたとは言えなかった。 ババさんは口の悪い人たちから「ババ猿」というあだ名をちょうだいするような 顔だったからだ。 ババさんは普通に学生のような顔をしていたが、あるとき、入学試験の話を していてまるっきり話が合わなかったことから、正規の学生でないことが ばれた。その後は聴講生だと言ったり、推薦入試で入学したと言ったりしたが、 誰もまともに聞かなかった。当たり前だ。あまり頭のいい大学とはいえなくても そこそこつらい受験戦争をくぐって受かった大学だ。ニセ学生なんかに デカイ顔されておもしろいはずがない。
ババさんがニセ学生をやっていたのは、一つは学歴コンプレックスらしい。 もう一つは男漁りだったようだ。 そんなババさんのターゲットの一人が、ババさんのアパートの隣室の人で、 哲学か何かを専攻していたらしいが、毎日ババさんが哲学の話をしたいと 言っては押しかけて、自分の用紙も省みずに迫ったので、とうとうノイローゼに なって引っ越してしまったらしい。 そんなことがあっていづらくなったのか、ババさんを大学で見かけることは なくなった。風の噂では、新聞配達店で働いているとか、場末の飲み屋で ホステスをやってるとか聞いた。 その後、ババさんのことはすっかり忘れていたのだが、今年になって急に ババさんはあたしの目の前に登場した。なんと、盗作作家としてだ。 NHKのニュースをみていたら、懐かしい猿顔が目に映った。知り合いがHPに 載せていた日記をそのまま盗作して小説を書いたという。 ババさんが作家になっていたことには驚いたが、盗作についてはちっとも 驚かなかった。いつも、自分を精一杯大きく見せようとしていたババさん、 病的なまでに次から次から整合性のない嘘をついていたババさん。 ババさんは、ニセ学生だったあの頃から何も変わっていなかった。 自分に嘘をつくと、その嘘に復讐される。 あたしはダメな人間だけど、せめて嘘をつかずに生きていきたい。 あたしはため息をついた。そして、テレビを消した。
17 :
無名草子さん :02/08/25 17:41
>>15-16 すごい。これを読むだけでモンキー初心者にもしっかり概要がつかめる。
しかも読みやすくて面白い文章。
ただ、けっこう猿っぽさを演出してらっしゃるようだけど、どうしても書いた方の
論理的な感覚や品性の良さが滲みでてしまって、婆猿臭さがありません。
そういう意味でのなりきり度をアップさせたらさらに大爆笑かも。
猿臭を巧みに醸しだす職人さんもいれば、猿史を面白くまとめる職人さんもいて、
ほんと、このスレはすごいですね。猿本人に少し見習ってほしいです。
ランデイ様
小社ウェブ小説サイトにおかれましては
たいへん長らくご無沙汰をしております。
畜魔書房の松田でございます。
ランデイ様、最近こちらで大活躍のようですが、
小社としても貴殿の窃盗行為をもみ消すために
渡辺先生の『近くの呪縛』をなどの復刊を決めた
経緯もあるわけで、小社も貴殿のために共犯すれすれの
リスクを負っているわけですから、どうかそのあたりの
事情をご理解の上、一日もはやく「凍りんぐ」の原稿を
提出してくださいませ。
追伸
>>15-16 を拝読して、小生は切なくて泣いてしまいました。
悲しく切なく可笑しい青春のエピソードですね。
小生はこの日記を拝読しながら幾度も号泣し、それを
セルフポヲトレイトに収めました。目下カメラに凝ってまして
遠からず僕も写真集を出すつもりです。自作自演自選の三拍子
そろった写真集は『たまぶら』という表題に決めてあります。
これで僕も編集者から作家の仲間入りです。
19 :
無名草子さん :02/08/27 18:08
盗作猿監視スレで仕事が減ったと指摘されていたランディが 「それならアタシの活躍ぶりを見せつけてヤルわ」とばかりに 自分のメルマガから「予告」記事をセルフコピペして貼ったはいいが、 そのメルマガが未発行で、ランディ本人によるスレ荒らしが 端なくもバレてしまったご様子。 汚猿さんアホすぎる。(苦笑
20 :
無名草子さん :02/08/27 22:56
21 :
無名草子さん :02/08/31 04:27
次の盗作ネタは『Life Studies』と『無痛文明論』か?
ランディのことだから「無痛分娩論」などと下半身ヒネリを加えそう。
職人さん、東大での“あたし”のインスパイア体験を日記に書いてくだされ。
---------------------------------------------------------------[ここから引用]
カエルのケロケロレポート
2002年7月×日
森岡さんの特別講義 in 東京大学
http://www.kinokopress.com/inko/jp/mini02.html (中略)
教室に入ると、三人がけの机がお行儀よく「コ」の字型にずらずらっと並べられておりました。
それも、三重に、所狭しと。すでにたくさんの人が授業の開始を待っています。数えてみたら
50人はいましたよ。「これは満員御礼の予感」と思って、席を確保し、椅子に腰掛け、一息
ついたカエル。そこではじめて教壇の方を眺めて驚いてしまったのですけろーん。なんとそこ
には、見たことのあるあの顔この顔、とっても意外なあの顔この顔があったのです。
最前席にいたのは、倫理学の竹内整一さん、宗教学の島薗進さん、科学史の小松美彦さん、
政治思想史の苅部直さん、作家の最相葉月さん、そして作家の田口ランディさんだったのでした。
進行役が竹内さんで、その他の方々はゲストです。
(中略)
そういえば、田口ランディさんの盗作問題は記憶に新しいですケロ。
【asahi.com】田口ランディさん、解説本から無断使用 謝罪し書き直し」
http://web.archive.org/web/20020220012115/www.asahi.com/culture/update/0216/002.html インターネット・コラムなどで人気がある作家の田口ランディさん(42)が、
直木賞候補作となった小説「モザイク」の一部に無断使用があると指摘され、
著作権を侵害したと認めていたことが分かった。田口さんは謝罪し、作品の一部
を書き換えることで合意した・・・
【毎日新聞】無断引用: 田口ランディさんが著書「モザイク」で
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200204/01/20020402k0000m040138000c.html 人気女性作家の田口ランディさん(42)は1日、小説の版元である幻冬舎の
ホームページで、自作の小説「アンテナ」と直木賞候補になった「モザイク」の
一部の表現について、他人の著作物の無断使用があると認め、謝罪した。これを
受けて、幻冬舎は2冊の単行本を絶版にするとともに、改稿したうえで文庫化する
ことを決めた・・・
ニュースを見る限り、問題となっている本は複数あるようです。ご本人も著作権侵害を認めた
とのこと。森岡さんが講演中に「Life studies」「無痛文明論」と黒板に書いた時、田口さんは
それをノートに書き写していました。(ペンの動きでわかったのですケロ。)それ以外のところ
でも、田口さんは熱心にメモをとっておられました。「さすがベストセラーの作家さん、勉強熱心
だなあ」と思いました。が、ちょっといらぬ不安を抱いてみたりしたボク。てへてへ。
(以下略)
-----------------------------------------------------------[引用おわり]
22 :
無名草子さん :02/08/31 20:37
*再び
東大での
講義を聴く
少し前になるが、私は東大に行って、森岡正博さんという人の生命倫理学
の講義を聞いた。
この講義と言ったらもう、私の心の中でモヤモヤしていた思いを明確に
言語化してくれるような、知的好奇心を満たすスリルに満ちあふれたお話
だった。
森岡さんのお話を私がここで説明して、何かと誤解があったらいけない
ので、森岡さんのおっしゃっていることについては、彼のホームページ
http://www.lifestudies.org/jp/mutsu.htm を参照してください。
さて、彼の提唱する無痛文明論である。
森岡さんは、無闇に痛みを抑制し快楽を多くしようとする現代文明が、
実は真の意味での生命のよろこびを奪っているのではないかと、現代の
日本の風潮に警鐘を鳴らしている。
わかるなあ、これ。私は去年の夏カンボジアに行ったが、周囲は地雷
だらけの劣悪な環境の中で、カンボジアの子供たちの笑顔は輝いていた。
食うに困らない日本では、すぐにキレる子供たちがナイフを振り回しては
人を殺す。
どうしてこういうことが怒ってしまうんだろう?
森岡さんによれば、今の日本人は家畜科されているんだって。快適に
暮らせるように気を配ってもらい、ちゃんと餌ももらえる。家畜の方も、
餌をくれる人にしっぽを振って、ひたすら従順に暮らしたり、芸の一つ
もやるようになる。
なるほど、そうだったのか、と私は膝を叩いた。どうして日本では、
ポケモンのように相手を家畜化して戦わせるアニメが大流行するんだろ
うと、ずうっと前に日記に書いたことがあるが、世の中の大多数の人は、
自分が家畜みたいに暮らしているせいで、そのおかしさに気がつかない
んだ。
23 :
無名草子さん :02/08/31 20:39
(
>>22 続き)
つまり、こういうことだ。日本人の大多数は、毎月決まった給料を、
ただ漫然と受け取っている。最近は日本の会社もリストラだ何だと大変
だろうが、日々の生活の安定は、私のような自営業者とは比べ物になら
ない。
作家という自営業は、これはこれで大変なんだ。原稿料の多い雑誌に
連載を持っていた頃は、月々定期的な収入を得ることができていたが、
今年の春、私はすべての雑誌の連載を止めた。後悔はしていない。それ
は自分を立て直すために必要な切り捨てだったからだ。
私は25歳のときに友人と会社を興して、給料を貰う側から払う側に
なった。また、35歳になってから会社をやめて本格的に作家を目指す
ことにした。
将来の保証なんて何もなかった。
世の中の多くの人にとっては、理解されにくい決断だったんだろうな。
それはわかる。でもね、会社に飼育されて、毎月お給料を貰っているだけ
では見えなくなってしまうものだってあるんだ。確かにめっちゃハードだ
けど、自分の頭で考え、自分の力で稼ぎとっていくことの辛さや痛みと
引き換えに、立ち現われてくるよろこびってものがあるんだ。
そしてそれが、魂を少しずつ死なせないための秘けつだったりする。
自分の魂を生き生きとさせるために、私は日々の痛みに耐える。いや、
耐えるというより、この痛みそれ事態が私の大切な友人のようなものな
のだ。
本当に恐いのは、感受性を鈍らせ、痛みすら感じとれなくなってしまう
ことなんだと、私はよく知っている。
24 :
無名草子さん :02/08/31 23:15
*再び
東大での
講義を聴く
少し前になるが、私は東大に行って、森岡正博さんという人の生命倫理学
の講義を聞いた。
教室には、三人がけの机がお行儀よく「コ」の字型にずらずらっと並べられて
いた。それも、三重に、所狭しと。そして、たくさんの人が授業の開始を待って
いた。数えてみたら100人はいた。席を確保し、椅子に腰掛け、吐息ついた。
最前席には、倫理学の竹内整一さん、宗教学の島薗進さん、科学史の小松美彦
さん、政治思想史の苅部直さん、作家の最相葉月さん、そしてあたしだ。
こんな有名な人たちにまじって席を同じくするなんて、あたしは本当に
幸せだ。
今、この瞬間に生命倫理の新しい波があたしたちを中心に生まれていくという
慶び。それは、出産なんかとは比べ物にならない感激だ。
あたしは、まるで無痛分娩のように夢うつつで新しい生命倫理の誕生を
産みだした。
そう、盛岡産は「無痛文明論」と黒板に書いたが、あたしのは無痛分娩論だ。
あたしの中に何かがポトリと落ちてきた。それは、神様がくれた贈り物
だったのかもしれない。
森岡さんのお話を私がここで説明して、何かと誤解があったらいけない
ので、森岡さんのおっしゃられていらっしゃることについては、ホームページ
http://www.lifestudies.org/jp/mutsu.htm を参照してください。
++++++++++参考文献++++++++++
・
>>22-23 ・
http://www.kinokopress.com/inko/jp/mini02.html
25 :
無名草子さん :02/09/03 05:25
うますぎる、職人さんたち。 ヤスケンとのトークショーもキボン。
26 :
田ロランディ :02/09/03 07:47
>>22-24 うーん、あたしが掻こうとしていたのに、先に掻かれ
てしまった。ちくしょうちくしょう。
でもね、しょせんは物まねだな、がはは。
あたしはね、「何かと誤解があったらいけないので、
森岡さんのおっしゃっていることについては、彼の
ホームページ
http://www.lifestudies.org/jp/mutsu.htm を参照し
てください」なんていうみっともないことは掻かない
のだ。あたしは人の話を利くことだけは誰にも負けな
いくらい得意なのだ。だだら尺明めいたことは掻いた
りしない。
あたしの真似をしているライター諸君、あたしにもそ
ういう就業時代はあった。まあせいぜい贋張るんだな。
27 :
無名草子さん :02/09/03 08:41
*大きなのっぽの 古時計が刻む 私の時 8月30日に朝日カルチセンターで、天才編集者安原顕さんとのトークセッション があった。 会場が超満員でびっくりしてしまった。ここまでぎっしりと人がつまっている 会場でのトークショーって始めてかも知れないなあ。単に人が多いだけではない。 お客さんの熱気が真夏のかげろうのようなオーラとなって立ち上ってくるようで、 とにかくすごかったのだ。 「さすがランディさん、すごいですよ」 「いやあ、これはヤスケンさん効果だと思うよ。他の人と組んで出たトーク ショーでは、こんなことなかったもん」 やっぱり相性ってもんかな。きっと私とヤスケンさんとは、最強コンビ、無敵な 二人なのだ。ぎゃはははは。 なんと、トークショーを聴けなかった皆さんのために京王プラザホテルの樹林の 間まで用意されていて、私たちはそっちにも行った。 京王プラザホテルと言えば、17歳の私が寺山さんと待ち合わせした場所だ。 17歳の私が、めっちゃ緊張した顔でロビーにたたずんでいるのが見える。ダサい 田舎娘だったけど、未来への希望と不安ではちきれそうだった。あの頃の私に、 「25年後のあなたは、このホテルでたくさんのお客さんの前で話をすることになる んだよ」なんて言ったら、どう答えるんだろう。
28 :
無名草子さん :02/09/03 08:42
(
>>27 続き)
そんなことを考えていたせいなのかどうかわからない。皆と別れて一人になった
帰り道、私は「大きなのっぽの古時計」をくちすさんでいた。
私は、屋久島の森をひとりで歩きながら、繰り返しこの歌を歌ったことがある。
屋久島に行った時は会社をやめたばかりで、自分の書きたいものを書いて生きて
いきたいと考えていた。
再び、このの歌が私に舞い降りてきたのは、いったい何を私に教えようとして
いるのだろうか。
翌朝、ワイドショーを見たら、この「大きなのっぽの古時計」がヒットチャート
の一位になってるとやってた。へえ、そうだったのか。なんだかいろんなことが
共鳴して大きなうねりになっているようでうれしくなった。
126年前に作られた古い曲が、みずみずしいしずる感をともなって現代に再生
する。そうなんだ。どんなに時が流れ過ぎても失われるものなどいっさいない。
それはフリーズドライされているだけで、解凍さえすれば生き生きと立ち現われて
くるもんだ。
解凍して一般の人にも見えるようにする魔法使いが、この世界には何人もいる。
「大きなのっぽの古時計」を歌っている平井堅さんもそうだ。
彼はね、小学四年生の頃に自分で描いた時計の絵を、ジャケットに使っている。
わあ、いいなあと私は思った。子供の頃から大好きだった歌に、子供の頃書いた
自分の絵。
29 :
無名草子さん :02/09/03 08:43
(
>>28 続き)
子供の頃の心を忘れない――言葉にするとめっちゃ平凡だけど、でもとっても
大切なことなんだ。このオリコン一位は、それを教えてくれる。
私は今、子供になろうと思っている。世界が輝いていた頃の自分に戻るんだ。
言うほど簡単なことではないことはわかっている。私は子供の頃、今の自分の
気持を覚えておこうと決心したので、他人より記憶の引き出しにしまわれている
子供時代の思い出は多いほうだと思う。
その私にしても、子供になるってことは難しい。時計が刻んだ時は、私の顔に
しわとして刻まれ、私の心の中にはいろんな記憶がたい積している。
あるがままに子供であるモモのような本当の子供と、40歳を過ぎたオバさん
の私が意識的になろうとする「子供」。その両者の溝は果たして埋められるもん
なんだろうか。
わからない。でも、私は希望を手放したくない。
だから今日も私は、掃除機の音をバックグラウンドに、大きなのっぽの古時計
を歌っているのかもしれない。
30 :
無名草子さん :02/09/03 15:35
*息苦しい 自画像と ファン 最近出た小説を読んでいて、気になる人物がでてきた。 その登場人物は、全てを他人のせいにして、情念どろどろで、 自分のコト超カワイイと思ってて、嫉妬深くて、自分と他人の境界線が あいまいになってる女である。「ヘドロと膿と吐瀉物の集合体」とまで 書かれている。 あたしにはすぐわかった。これは、作者の自画像なのだ。 小説の登場人物に自分の姿が投影されるのは当然である。それが 小説というものだからだ。この作者は、自分の内面をこの登場人物に 投影したのだ。 聞けば、作者は学問の世界では高い評価を受けているらしいが、 小説についてはまだ新人なので、こんなこなれていない投影のしかたしか できなかったようだ。 この作者のファン掲示板では、作品とは関係のない作者の容姿や学歴を 褒め称える盲目的な信者だけが集まっている。作者はそれがいやで、 自分はそんな人間じゃないと言いたいために、この登場人物を描いたのだ。
だいたい、ネット上のファン掲示板は盲目的なファンが多過ぎる。 ある故人のコラムニストの掲示板では、そのコラムニストが死んだ後でも、 「生きてたら、××について何と言っただろうね」「○○を見たかっただろうな」 と言っている。うげー。人間は、生きて、男とやって、それがすべてだ。 死んだ後まであーだこーだ言ってる奴らは、キモイ。 また、若いのにデビューした作家の掲示板では、若いことや容姿以外の話は 出ず、そのことを批判する書き込みには「ブスのババアがひがむな」としか 書かれない。うざすぎ。 あたしは、こういううざいファンが嫌いだ。こういう人はあたしのファンには なってほしくない。あたしは自分のファンサイトがあるかどうかもしらないが、 あったとしても、掲示板であたしのことは書かずに、まったく関係ない話で 盛り上がってるぐらいでいいと思う。 盲目的な信者に取り囲まれて息苦しい思いをするぐらいなら、 まったくファンのいない状態で自由なことを書いたほうがいい。 あたしは、そう、思っている。
ここでこういう物真似芸をやっている人も、 ずい分ずうずうしい人なんだね
33 :
無名草子さん :02/09/03 15:56
「物真似ではない」と言いながら物真似してるのは図々しいけど、 「物真似である」と言いながら物真似してるのは図々しくないだろう。
34 :
無名草子さん :02/09/03 15:59
>>32 山田真美ネタはそんなに気に入らなかった?
35 :
無名草子さん :02/09/03 16:15
マジで書こうと思っていたネタを先取りされたか、 これを書けばよかったのかと悔しがっているとか。(妄想) 前回のメルマガで心を入れ替えて、毎週配信し始めるか?と思ったけど、 8日経った今も配信されていないようだし♪ このタイミングで配信しないと、メルマガに本の宣伝を入れても、 本はとっくに書店から消えた後――ってことになっちゃうよ。マジで。
36 :
無名草子さん :02/09/03 17:25
>>30-31 「腋臭」
「あそこがブカブカの象女」
「猿踊りがじょうず」
「名前は偶然にもあたしとよく似たラティ」
ってことまで書かなきゃプロ失格でしょう?
37 :
無名草子さん :02/09/03 18:18
>>36 猿がプロとして合格といえる文章を書いたことは一度もないから、
文体模写する方としてもそれ以上の文章を書く訳には……。
38 :
無名草子さん :02/09/03 19:36
*あれから 一年 どうしてました? 今日は9月3日。あと一週間で、ちょうど一年だ。あの、アメリカのテロ事件から。 人の心は移ろいやすい。一年程前は、テロの話題がもちきりだったのに、今では 話題にする人もほとんどいない。いるのかも知れないけど、少なくとも私にテロに ついてのコメントを求める人は、めっきりいなくなった。むしろ、ランディさんは、 今さらテロについて語らない方がいいんじゃないかと言われるくらいだ。 私もそんな気がするのだが、ごく少数ではあるが、いまだにテロについての話題を 私にふってくる人もいる。 原因は、わかっている。新刊の『ハーモニーの幸せ』に収録されているコラムの せいだ。ほんっとうに反吐が出るようなお便りが届くのだ。 ある人などは、私が「バランスの極意」というコラムに引用している、友人から のメールが届いたタイミングについて文句を言ってきた。 あなたは、年末にテロリズムに関する様々な分析が出そろって、それでも 「だけど、私は相変わらずしっくりこない」と思っているときに、ご友人から 「自分がフィットする文章、ジャストな文章」のメールが届いたと書いていま すが、これは10月のメルマガで紹介されているものですよね? 10月は年末だと言うのですか? ここでお答えさせていただくが、10月が年末と言えるかどうかだなんて、私の 知ったことではないし、ましてやあなたの知ったことではない。
39 :
無名草子さん :02/09/03 19:38
(
>>38 続き)
精神世界の人からも、いろんな困ったメールをもらった。きっと友人のメールに
引用されていたのがライアル・ワトソンの文章だというのがまずかったのかも知れ
ない。
さすがオカルトライターだけありますね、と皮肉っぽいメールも困ったものだが、
我が意を得たりとばかり、独善的なメールをくださる人にも困っている。昔の日記に
書いた通り、やっぱり私は、精神世界というものは好きではないのだ。
精神世界系とは違うクレーマーの方々は、私がテロの事を、私にとってはテレビの
中だけの出来事で、テレビがなければアフガンの国際情勢なんか一般人は知りようも
なかったと書いた事がしゃくにさわるようだ。
9月11日のビル崩壊のときに被害に遭った人、ぎりぎりで逃げ出した人が知り合い
とか、知り合いの知り合いにとかにいなかったんですか?と、想像力の欠如や顔の狭
さを攻め立てられる。当時、海外に行く用事があれば、充分体感できたこともいろい
ろあるはずですが、と言われたりもする。
何と言われようと、所詮私は、私の思った事、感じた事を書くしかできない。
自分にとって、テロがテレビの中だけの出来事ではなかったのなら、それはその人
が、自分の責任において、自分の言葉で書くべきだ。私はその人とは別の人格、別の
個性なのだから、私に代わりに書いてもらおうなんて虫がよすぎる。どうしてそうい
うお門違いの要求を、私に突き付ける人が後を建たないのだろう。
考えてみれば、これは、去年口うるさく、「ランディさんはテロについて何か書か
ないんですか」「書くべきです」と私を責め立てた人にも同じ事が言える。小心者で
お人好しの私は、少しでもそれに答えようとつい頑張ってしまうが、結果はあまり
ろくなことにならない。
ああ、馬鹿らしい。これからは、誰に何と言われても、自分がさっぱり理解できな
い国際情勢についてなんて、いっさい発言するもんか。そう、決心した。
40 :
無名草子さん :02/09/03 20:08
>>32 >ここでこういう物真似芸をやっている人も、
>ずい分ずうずうしい人なんだね
sage猿さん。ようこそおいでクサいました。
あんた第三者なら「ずうずうしい」とか言う資格ないし、
そもそも「ずうずうしい」と感じるのは被害妄想だっての。
それとも盗作猿ご本人かにゃ?(藁
盗作猿がここに来ている疑いが強まったので、ランディが
発表する駄文のたぐいに、ここからのパクリがないか
チェックを強めていきますよ。容疑が浮上したら(以下略)
41 :
こんなしおらしいこと書くわけないかヴァージョン :02/09/03 22:00
*思い出だけは 誰にも消せない 記憶の固執 朝、友人からの電話で叩き起こされる。相手は興奮なさっているので、中々話が 見えにくかったのだが、どうも私をモデルにしたような小説が発売されて、それが 書店に平積みにされているようなのだ。そしてその登場人物は、なんだかとても、 ひどい書かれようらしい。 「ちょっと待ってよ。そりゃ私は手足が短いモンゴロイドだし、アウトドアが趣味 だから色も黒いですけどね。それにあんたを始め、私の事を『小猿』なんておっ しゃる友人にも恵まれてますけどね。それにしたって、あんたはそのブスで、毛深 くて、体臭がきつい女を私がモデルだと思ったの? そりゃ、あんたの方があんま りってもんじゃないのよっ!」 「更年期障害の、幼児虐待女とも書かれているわよ。ううん、私がランディの事を そう思っているわけじゃなくて、登場人物の名前はランディと一文字違いだし、 その女の信仰するのが○○教だって。○○ってあんたの旧姓じゃないの?」 さらに詳しく聞いてみると、その小説は、私が『コンセント』『アンテナ』『モ ザイク』の三部作を出したG社から発売された本で、これを書いた人の担当は、三 部作を書いた当時の私の担当編集者だったSさんだ。 「なあんだ。そんなのただの偶然よ、偶然。Sさんが、私にあてこするなんて、 そんなひどい事をするわけがないもん」 「ああ、もうっ。どうしてそんなにのんびり構えていられるのよ。少しは怒りなさ いよ。いい? Sさんがランディにちょっとでも配慮してくれているなら、もっと 似ていない名前にするとか、この魔女だの汚物だの言われている女の手足を長くす るとか、とにかくこれはあんたのことじゃないか?なんて誤解を招かないように、 何とかしてくれるべきだったのよ」 「ああもう、うるさいわね。どうせ私は手足が短くてチビだわよ」
42 :
こんなしおらしいこと書くわけないかヴァージョン :02/09/03 22:02
「そうよ。そしでこの他人を呪ってばかりいる女のモデルがランディだって噂が広 まったら、書いてある他の事も、あんたの事だって思われても仕方ないのよ」 「他の事って?」 「体臭がきついとか毛深いとかブスで男にもてないとかはまだいいほう。旦那との 夫婦生活は最悪だってことになっているし、浮気相手が奥さんをもらったら、嫉妬 のあまりその女を呪い殺そうとするし……ああ、旦那も邪魔だから呪い殺そうとす るのね。呪いのせいかどうかわからないけど、旦那が死んで大喜びして猿踊りを 踊ることになっているわ」 「あのさあ、私の旦那はまだ生きているんだけど」 すったもんだの末、私は友人からその本を借りる事にした。 読んでみたけど、失礼な友人が騒いでいるみたいな、私に似ているなんて、偶然 の一致に過ぎないと思った。 だけどね、友人が怒って、あわてて連絡してくる理由もわかるんだ。この小説は、 新聞にデカデカと広告を出しているし、会社を上げて売り出している本だしね。 その本に、私と似た名前の登場人物が出てきて、悪道の限りをつくすんだもんな。 ううん、別にその女がブスに書かれていることや、浮気に邪魔な旦那を呪い殺すって だけなら、笑って読んでられるからいいんだ。 でも、その女にはモモと同じ年頃の子供がいて、子供は女に殴られたり蹴られたり するんだよ……。これはさすがにあんまりだと思ったし、友人の言う通り、Sさん には、もう少し考えてもらいたかったなあ。
43 :
こんなしおらしいこと書くわけないかヴァージョン :02/09/03 22:04
何のかんの言って、心の深い部分にかなりダメージを受けたのか、本を読んでから 二、三日は体調を崩し気味で、ぼろぼろ泣いてばかりいた。 作家と編集者との関係って何だろう。 同じ職業人としての彼は、現在担当しているYさんのことを最優先に考える。それ は当然過ぎるくらい当然な事だ。わかっている。だけど……。 私の記憶にあるSさんは、いつも私の事を一番に考えてくれて、細かく気配りを してくれた人だ。それが彼の仕事だから、ってのを頭ではわかっていたつもりだけど、 私の心は彼を大切な友人だと思っていたのだ。だから、こんなに辛いんだろう。 Sさんとの思い出があるから私は辛い。だけど、だからといって、私はSさんと 過ごした数々の時間を忘れてしまおうとは決して思わない。たとえ片思いであっても、 やっぱり彼は私の大切な友人だからだ。バカな私は、ひたすらそう信じる事にした。
44 :
無名草子さん :02/09/03 22:47
>>41-43 うーん、うまい!
そして少々切なくなってきた。
とりあえずオナ編には読んでもらいたいね。
だけどオナ編がこれを読んでも、
反省したりしんみりする必要はないよ。
だってこれは虚構だし、オナ編だってまさか当てつけなんて
してないだろうからね。
仮にランディが「黒傘」を読んでここに書かれているような
気持ちになっても、盗作被害者はこれと比較にならない
苦痛を味わっているわけだし。
45 :
無名草子さん :02/09/03 22:55
そういや昔「(ランディ)バースの日記」って話題になったな どうでもいい話だが
46 :
無名草子さん :02/09/04 03:21
ほんとにうますぎる(w 筑摩にそのまま載ってもおかしくないね>黒傘を読んでしおらしくなる猿
47 :
無名草子さん :02/09/04 03:23
内輪誉め気持ち悪いなぁ。
48 :
無名草子さん :02/09/04 03:26
>>47 あらあら、いらっしゃい(藁
漏れは予想スレ大好きでね、いつも笑わせてもらってるよ。
49 :
無名草子さん :02/09/04 09:01
>>44 芝■は、たぶんもう何とも思わないよ。
田■のときは「仕事で一生懸命」なだけだった彼が、
山■に関しては「作家としても人間としてもぞっこん」状態。
彼はもう、編集者として新しい人生をスタートしてるよ。
50 :
無名草子さん :02/09/04 09:08
>>49 新しい人生をスタートするのは結構だけど、
古い人生の落とし前はつけないのか聞いてみて下さい。
腐れ小説を文庫に入れっぱなしにしておいて
「ボクだけ生まれ変わりました」ってのはないんじゃないかと。
51 :
無名草子さん :02/09/04 09:34
新しく担当した作家が面白い作品を書けば編集者として読者に対する つぐないにはなるかもしれないけど、黒傘ってアンチ田口以外が読んでも 面白い作品なのかにゃ? 「内輪ウケねらいのあてこすり」が志が高いとは 思えないのね。盗作ほど悪くはないにしても、「誰かを傷つけるために」 小説を使った、という点では田口がやったことと同じだもん。真美たんが 美人で頭のいい、才能ある人ならそんなことまでしなくたって、と思う。 あと「生まれ変わった」編集者さんも、「読者一般」や「げんとー社」はともかく 田口と一緒になって盗み、傷つけた人たちに対する落とし前はついてない、この ことだけは忘れないでほしいな。
ブラック・アンブレラって「内輪ウケねらいのあてこすり」の 作品だったのか・・・ で、誰がそんなこと言ってたの?
53 :
無名草子さん :02/09/04 10:27
ラティって名前の、性格も外見も田口ランディを髣髴とさせる登場人物が 出てくるよ、と産廃スレでもここでも宣伝カキコしてる人がいるじゃない。 全部がそうとは言わないけど、「内輪ウケねらいのあてこすり」と 言われてもしかたないんじゃないのかな。ま、しょせんげんとー社だから 「売れりゃイイ」んだろうけど。手段はどうでもね。
54 :
無名草子さん :02/09/04 10:45
>>51 >>53 あいかわらずのひすてりーぶり、いたみいります。
で、あんたはさくひん、よんでみたの?
まんがいち、ほんもよまずにこんなかきこみしてるなら、
あんた、このすれっどのひんいをさげてるだけだよ。
55 :
無名草子さん :02/09/04 10:47
56 :
無名草子さん :02/09/04 10:59
「性格も外見も田口ランディを髣髴とさせる登場人物が 出てくる」からって、「内輪ウケねらいのあてこすり」で 「志が高いとは思えない」と断定するのは早急じゃないですか。 極端な話、じゃあ、ブスでデブで色黒で手足が短くて嫉妬深くて 他人を呪ってばかりいるイヤな女を、小説に登場させるのは禁じ手に しなきゃいけないの?ってことになりかねない。
しかしこのスレッドの人たちは金持ちだね。 私はランディーとやらを買う金あったら吉野家で牛丼食う。
58 :
無名草子さん :02/09/04 11:04
>>57 だいじょうぶ。買わなくても、メルマガと日記のウオッチはできるから。
コストを書けずに気軽にウオッチできるのが、ランディ観察のイイところですよ。
59 :
無名草子さん :02/09/04 11:37
>>56 うーん、おもしろい。
じゃ、こうしたらどうでしょう。
『黒傘』に被害妄想的に自分を投射して、ひとりで幻冬舎を
責めていた盗作猿が、そのうちラティのような劇的キャラクター
が出てくる作品を、文芸であれアニメであれ怪獣映画であれ
むやみに自分と重ね合わせ、病的な自己愛を増長させながら
「かわいそうなアタシ」語りを不気味に膨らませていく情景……。
怪獣映画としては、ウルトラQのガラモン、ウルトラマンのピグモン、
海彦山彦をヒントに東宝が作った巨大フランケンシュタイン双子
映画の「サンダ対ガイラ」などがありますがお勧め。
(これ書いてて初めて気づいたけど「山彦=山ダ」「海彦=カイ羅→ガイラ」だったのかなぁ。)
60 :
一般書籍板からコピペ :02/09/04 15:34
236 :無名草子さん :02/09/04 12:39
おお、サイバッチにこんなこと書いてあったよー。
このムックって検証本のことですよね?
●近日発売のムックで、作家の田口ランディさんにどうしてもコメントしてい
ただきたいことがあるそうです。どなたか、電話番号とか住所とかご存知ない
でしょうか? 住所がわかれば、湯河原まで出向きます。
237 :検証本制作関係者 :02/09/04 12:45
前スレで「制作状況をあまり公表できない」と申し上げていた制作関係者です。
>>236 さんがご指摘のムックというのは、ずばり検証本のことです。
なお、私がいま公表できる範囲でいえば、多人数のプロジェクトで進めている
ので、原稿の総量は現時点で優に1000枚超えてます。ですから分厚い
ムックになるでしょう。でも価格はできるだけ抑えていくということで
プロジェクトリーダーと版元との話し合いがまとまった模様。
報告は以上です。
61 :
無名草子さん :02/09/04 17:10
>>56 別に禁じ手にする必要はないけど、田口に似てるキャラクターが
出てくるから買え、読め、とここの住人に宣伝する行為が真美たんの
「品位」を下げることになるってことは、わかる? そういう宣伝がなければただの
面白い小説、ただの面白いキャラクターで済むはずだよ。
「断定するのは早急」たって、産廃スレにもそういう宣伝が書き込まれて
たんだよね。もしもあなたが真美たんのファン(あるいは担当編集)なら
真剣に、こういう遣り方の是非を考えたほうがいいと思う。キワモノ、色物
で売る気はないんだよね? 真美たんのこと?
62 :
無名草子さん :02/09/04 17:15
>>61 「この作品をアナタ自身は読んだのですか?」
という質問に対する回答はどうなりました?
63 :
無名草子さん :02/09/04 17:18
>>61 質問されたことには答えず、問題のすり替えですか?
>>61 違うよー。<真美たんのファン(あるいは担当編集)
ていうか、本スレにも、立ち読み調査の結果とかはアップされてる
(私も書いた)けど、「買え」という書き込みはなかったはず。
買わずに立ち読みで……という書き込みには覚えがあるけど。
げんとー舎の芝田許すまじとか、そういう意見には同意できないことも
ないけど、もうちょっと落ち着いて、ね。
65 :
無名草子さん :02/09/04 17:36
それから、部分的にはごもっともな意見なんだから、
できれば本スレに書き込むようにしてくれないかなあ。
せっかく
>>30-31 とか
>>41-43 とかアップされているのに、
そういう予想書き込みを流したいの?と勘ぐられる前に。
66 :
無名草子さん :02/09/04 18:47
>>62 >>63 ガクガクブルブルの糾弾モード……
すぐに返事がもらえないからって、三つも四つも書き込むあなたは痛いです。
あのね、ここは山田スレじゃないでしょ。「読まずにカキコ」を山田スレで
やれば問題あるだろうけど、ここで「読め」と強要するのは筋違い。
けど、そこまで真美りんに入れ揚げているのなら、訂正しといたげましょう。
「作品それ自体」については判断保留。けど、あなたがここでやってる、
田口をダシにした便乗宣伝はあきらかに「下品」で「志が低い」とね。
本音を言えば、あなたのような痛いファンがついた時点で、その作家さんの
ものは読みたくないです。人生は短いし、読むべき小説はいくらでもある。
「贔屓の引き倒し」って言葉、知ってる?
67 :
無名草子さん :02/09/04 18:54
>>66 だから落ち着きなさいって。
確かに私は
>>64-65 を連続書き込みしましたけど、
>>62 さん、
>>63 さん
とは別人ですよ。それを、
>すぐに返事がもらえないからって、三つも四つも書き込むあなたは痛いです。
って。
それに面白がってラティネタを書き込んでいる人間イコール山田ファン
でも何でもないんですって。自分が空回りの誤爆を繰り返したあげく、
自分に向けられた分についてだけ「糾弾モード」とか言っている場合では
ないでしょう?
68 :
無名草子さん :02/09/04 19:58
>>67 んー別に落ち着いてるけど、ようするにあなたはどうしたいの?
山田ファンでもないのに、関係ないスレで山田の話題にこだわる理由を
よかったら教えてくんない?
69 :
無名草子さん :02/09/04 20:06
>>68 気を悪くしないでほしいんですけど、田口スレ関係の人って、3月の上旬に
山田スレが立った時点から、ちょっとヒステリックに糾弾しすぎる嫌いは
あるよねえ。
私はアンチ田口なので、田口スレ関係者には頑張っていただきたいけど、
でもね、どんな場合にも冷静でいてほしいんです。
やはり、読んでもいない本について、他人の書き込みに振り回されてキイキイ
騒いだりしちゃカッコ悪いっしょ?
「山田ファンでもないのに」なんて、それ言っちゃおしまいよファンでなきゃ
書き込んじゃいけないなんて発想、もっともドキュンですよ。
70 :
無名草子さん :02/09/04 20:24
>>69 山田スレは読んでないんだけど、アンチ田口が山田スレに押しかけて
ヒステリックな荒らしをしたとしたら、それはDQNだよね。
でも田口スレでは、芝田さんという存在がある以上、真美りんはどうしても
盗作猿共犯とのセットで考えられちゃうね。それは損だと思うわけよ。
決してプラスにはならないのに、なんでこっちに書き込むかな、と。
ところで、あなたって他人に対して「冷静でいてほしい」「ヒステリックだ」
「落ち着きなさい」とかやたら指図する人だね。きっとすげープライド
高いんだろうね。あくまで自分が優位に立ってることを確認したい、
みたいな。たぶん女の人で、言葉づかいは上品だよね。インテリって
印象受けるけど、反応は情緒的だね。
あと、「キイキイ騒いでる」とか一方的に決めつけるのもヘンだよ。
たった一人に「読みたくない」って言われただけじゃない。
71 :
無名草子さん :02/09/04 20:25
「山田ファンでもないのに、関係ないスレで山田の話題にこだわ」っているのは
>>68 くらいのものだと思うが。
>>69 >やはり、読んでもいない本について、他人の書き込みに振り回されてキイキイ
>騒いだりしちゃカッコ悪いっしょ?
同意ですが、本の内容がどうこうという話ですらなくなってきてますから。
どうも
>>68 ワールドでは、山田氏というかラティを話題にしている書き込みは
皆山田氏のファンか幻冬舎のまわし者によるという脳内ストーリーが確固と
してできあがってしまっていて、いくらたしなめられても聞く耳をもってくれ
ないようです……。
そこからほどいていかないと、たとえば『ブラックアンブレラ』という小説は、
アンチ田口以外の人間が読んでも充分面白いかどうか――というレベルの話に
まで、なかなかたどりつけないと思います。
>>70 うわ、
>>64 と
>>67 で「落ち着いて」と書いたのは私だけど、
>>69 さんは別の人ですって。
で、あなたのことを「ヒステリック」とは書いていません。
そういう誤爆の繰り返しを避けるために「落ち着いて」と書いたので
あって、優位に立つとかそういうのでは……。(涙)
うーん、しかし、ランディが例のちくしょうちくしょう殺してやる
コラムで、「あせらないでね」に激怒したのも同じような思い込みに
よるものだったのかなあ……。
>>70 なんか、別の人と一緒にされてるみたいで心外ですが、
さっきから「落ち着きなさい」って繰り返しておられるのは、
私じゃないですからね。
それに私、これでも男です、はあ。
75 :
無名草子さん :02/09/04 20:34
あの、ここは予想スレでしょ? 本スレでやりあったらいかがでしょうか。
>71
>そこからほどいていかないと、たとえば『ブラックアンブレラ』という小説は、
>アンチ田口以外の人間が読んでも充分面白いかどうか――というレベルの話に
>まで、なかなかたどりつけないと思います。
どうしてラソディ関連スレでこういう↑話にたどりつかなくちゃいけないの?
自分でこんなこと↓言っておきながら。不思議。
>「山田ファンでもないのに、関係ないスレで山田の話題にこだわ」っているのは
>>68 くらいのものだと思うが。
77 :
64=65=67 :02/09/04 20:37
>>75 >>65 でもそう書いたのですけど、聞き入れてもらえなかったです。
(相手にしちゃう私もいけなかったんだけど)。
よほど興奮しているからなのか、確信的な荒らし(とは考えたく
ないけど)のどちらかだろうから、これが落ち着いたら、
>>30-31 とか
>>41-43 とか罪滅ぼしに貼り直します。
78 :
無名草子さん :02/09/04 20:39
はああ!(ため息) 昨日からじっと傍観してたけど、どうも釈然としません。 一言だけ言わせてください。 「山田真美」の名前が出てくる書き込みの全てを、山田真美ファンの カキコだと断定するのは、もうやーめーてー!!!
79 :
無名草子さん :02/09/04 20:42
>どうしてラソディ関連スレでこういう↑話にたどりつかなくちゃいけないの?
たどりつかなくてもいいけど、本も読んでいないのに、「内輪ウケねらいの
あてこすり」と決めつけ書き込みした人(
>>53 )がいて、読んでもいないのに
それはちょっとないんじゃないの、と批判されたから。
で、批判されたら変な逆切れの仕方をした人がいて、相手を山田ファンか
幻冬舎の回し者と決めつけて、そんな宣伝はイカんとキイキイ騒ぎ始めたから。
80 :
無名草子さん :02/09/04 20:50
どうして田口スレの連中は、嫌なことはすべて田口と幻冬舎(中でも、 特に芝田)と、(芝田との関係で)山田真美に振るわけ? やっぱ、そういう態度は「卑怯」とか「屁理屈」と思われても仕方ないですよ。 2ちゃんねるの書き込みなんて、往来で大声で話してるのと同じことだよ。 書き込みは、みんなにもわかる内容にしたほうが、あなた方のためだと思う。 老婆心ながら・・・
81 :
無名草子さん :02/09/04 20:57
>>80 「田口スレの連中」というのは誤解じゃないでしょうか。
嫌なことはすべて幻冬舎と山田に振っているのは、はっきり言って
荒らしの人(
>>61 ,
>>66 ,
>>68 ,
>>70 ,
>>76 )だけですよ。
少なくともこのスレのこの話の流れの中ではね。
午後にここに来てなかったんだけど、いま見たら、なんだか 本筋ではないことで“言い争い”みたいなことが起きてますね。 このスレは予想日記の発表とその評価が中心なのですから、 それ以外のことでスレッドが消費されると、未来日記が流されて しまいます。それが残念。山田真美の件は、未来日記のなかで 処理すればいいと思われ。そこで私の提案をもういちど――。 じゃ、こうしたらどうでしょう。 『黒傘』に被害妄想的に自分を投射して、ひとりで幻冬舎を 責めていた盗作猿が、そのうちラティのような劇的キャラクター が出てくる作品を、文芸であれアニメであれ怪獣映画であれ むやみに自分と重ね合わせ、病的な自己愛を増長させながら 「かわいそうなアタシ」語りを不気味に膨らませていく情景……。
83 :
無名草子さん :02/09/04 21:01
>>82 さんへ
冷静で立派な判断、ありがとうございます。
これで私も、安心して自分のスレに帰れます。
また、読みにきますからね!!
84 :
無名草子さん :02/09/04 21:04
>>82 どっかで聞いたことがあるね。あるいはありがちなだけかな。
*息苦しい 自画像と ファン 最近出た小説を読んでいて、気になる人物がでてきた。 その登場人物は、全てを他人のせいにして、情念どろどろで、 自分のコト超カワイイと思ってて、嫉妬深くて、自分と他人の境界線が あいまいになってる女である。「ヘドロと膿と吐瀉物の集合体」とまで 書かれている。 あたしにはすぐわかった。これは、作者の自画像なのだ。 小説の登場人物に自分の姿が投影されるのは当然である。それが 小説というものだからだ。この作者は、自分の内面をこの登場人物に 投影したのだ。 聞けば、作者は学問の世界では高い評価を受けているらしいが、 小説についてはまだ新人なので、こんなこなれていない投影のしかたしか できなかったようだ。 この作者のファン掲示板では、作品とは関係のない作者の容姿や学歴を 褒め称える盲目的な信者だけが集まっている。作者はそれがいやで、 自分はそんな人間じゃないと言いたいために、この登場人物を描いたのだ。
だいたい、ネット上のファン掲示板は盲目的なファンが多過ぎる。 ある故人のコラムニストの掲示板では、そのコラムニストが死んだ後でも、 「生きてたら、××について何と言っただろうね」「○○を見たかっただろうな」 と言っている。うげー。人間は、生きて、男とやって、それがすべてだ。 死んだ後まであーだこーだ言ってる奴らは、キモイ。 また、若いのにデビューした作家の掲示板では、若いことや容姿以外の話は 出ず、そのことを批判する書き込みには「ブスのババアがひがむな」としか 書かれない。うざすぎ。 あたしは、こういううざいファンが嫌いだ。こういう人はあたしのファンには なってほしくない。あたしは自分のファンサイトがあるかどうかもしらないが、 あったとしても、掲示板であたしのことは書かずに、まったく関係ない話で 盛り上がってるぐらいでいいと思う。 盲目的な信者に取り囲まれて息苦しい思いをするぐらいなら、 まったくファンのいない状態で自由なことを書いたほうがいい。 あたしは、そう、思っている。
*思い出だけは 誰にも消せない 記憶の固執 朝、友人からの電話で叩き起こされる。相手は興奮なさっているので、中々話が 見えにくかったのだが、どうも私をモデルにしたような小説が発売されて、それが 書店に平積みにされているようなのだ。そしてその登場人物は、なんだかとても、 ひどい書かれようらしい。 「ちょっと待ってよ。そりゃ私は手足が短いモンゴロイドだし、アウトドアが趣味 だから色も黒いですけどね。それにあんたを始め、私の事を『小猿』なんておっ しゃる友人にも恵まれてますけどね。それにしたって、あんたはそのブスで、毛深 くて、体臭がきつい女を私がモデルだと思ったの? そりゃ、あんたの方があんま りってもんじゃないのよっ!」 「更年期障害の、幼児虐待女とも書かれているわよ。ううん、私がランディの事を そう思っているわけじゃなくて、登場人物の名前はランディと一文字違いだし、 その女の信仰するのが○○教だって。○○ってあんたの旧姓じゃないの?」 さらに詳しく聞いてみると、その小説は、私が『コンセント』『アンテナ』『モ ザイク』の三部作を出したG社から発売された本で、これを書いた人の担当は、三 部作を書いた当時の私の担当編集者だったSさんだ。 「なあんだ。そんなのただの偶然よ、偶然。Sさんが、私にあてこするなんて、 そんなひどい事をするわけがないもん」 「ああ、もうっ。どうしてそんなにのんびり構えていられるのよ。少しは怒りなさ いよ。いい? Sさんがランディにちょっとでも配慮してくれているなら、もっと 似ていない名前にするとか、この魔女だの汚物だの言われている女の手足を長くす るとか、とにかくこれはあんたのことじゃないか?なんて誤解を招かないように、 何とかしてくれるべきだったのよ」 「ああもう、うるさいわね。どうせ私は手足が短くてチビだわよ」
「そうよ。そしでこの他人を呪ってばかりいる女のモデルがランディだって噂が広 まったら、書いてある他の事も、あんたの事だって思われても仕方ないのよ」 「他の事って?」 「体臭がきついとか毛深いとかブスで男にもてないとかはまだいいほう。旦那との 夫婦生活は最悪だってことになっているし、浮気相手が奥さんをもらったら、嫉妬 のあまりその女を呪い殺そうとするし……ああ、旦那も邪魔だから呪い殺そうとす るのね。呪いのせいかどうかわからないけど、旦那が死んで大喜びして猿踊りを 踊ることになっているわ」 「あのさあ、私の旦那はまだ生きているんだけど」 すったもんだの末、私は友人からその本を借りる事にした。 読んでみたけど、失礼な友人が騒いでいるみたいな、私に似ているなんて、偶然 の一致に過ぎないと思った。 だけどね、友人が怒って、あわてて連絡してくる理由もわかるんだ。この小説は、 新聞にデカデカと広告を出しているし、会社を上げて売り出している本だしね。 その本に、私と似た名前の登場人物が出てきて、悪道の限りをつくすんだもんな。 ううん、別にその女がブスに書かれていることや、浮気に邪魔な旦那を呪い殺すって だけなら、笑って読んでられるからいいんだ。 でも、その女にはモモと同じ年頃の子供がいて、子供は女に殴られたり蹴られたり するんだよ……。これはさすがにあんまりだと思ったし、友人の言う通り、Sさん には、もう少し考えてもらいたかったなあ。
89 :
無名草子さん :02/09/04 21:13
うーん。怒濤の山田ァ書き込み……なんか、凄いね。 もうそのへんにしとけば? それとも「内輪うけの当てこすり」と決めつけた人が謝罪するまで糾弾する?
何のかんの言って、心の深い部分にかなりダメージを受けたのか、本を読んでから 二、三日は体調を崩し気味で、ぼろぼろ泣いてばかりいた。 作家と編集者との関係って何だろう。 同じ職業人としての彼は、現在担当しているYさんのことを最優先に考える。それ は当然過ぎるくらい当然な事だ。わかっている。だけど……。 私の記憶にあるSさんは、いつも私の事を一番に考えてくれて、細かく気配りを してくれた人だ。それが彼の仕事だから、ってのを頭ではわかっていたつもりだけど、 私の心は彼を大切な友人だと思っていたのだ。だから、こんなに辛いんだろう。 Sさんとの思い出があるから私は辛い。だけど、だからといって、私はSさんと 過ごした数々の時間を忘れてしまおうとは決して思わない。たとえ片思いであっても、 やっぱり彼は私の大切な友人だからだ。バカな私は、ひたすらそう信じる事にした。
芝■は、たぶんもう何とも思わないよ。 田■のときは「仕事で一生懸命」なだけだった彼が、 山■に関しては「作家としても人間としてもぞっこん」状態。 彼はもう、編集者として新しい人生をスタートしてるよ。
92 :
無名草子さん :02/09/04 21:23
>>83 ごめん。山田スレに帰るんだね。それならいいよ。
私は
>>83 ではありません、別人なのに決めつけないで……とか
後から出てくるのはナシね。んでは。
>>85-87 さん。再録させちゃってごめんね。荒らす意図はなかった
んだけど、あまりにも面白い人が出てきたので、つい話し込んで
しまったです。未来日記続けてください。
94 :
無名草子さん :02/09/04 21:35
95 :
無名草子さん :02/09/04 21:37
ランディ本体がホラーの悪役主人公っぽいから、勢い文体模写もコワいものに なるという……。
96 :
どの口が言うかヴァージョン :02/09/05 09:57
*ぐるぐる くねくね 夢芝居 「ランディさんをモデルにしたという小説、あれはひどいですね」 最近、会う人ごとに言われて、途方に暮れている。 ここではっきり言っておくが、私は確かに手足が短くて色黒かも知れない し、自分でもエッセイに書いているように、友人からは小猿と言われていて、 フラを踊っても猿踊りになってしまう。 だけどね、腋臭が臭いなんて言われた事はない。酒さえ飲まなければ、 記憶を飛ばしたりもしないから、自分が何をやったか覚えていないなんて事 はない。絶対にない。 では、どうして似ても似つかない小説中の登場人物のモデルが私だなんて 言われるかってえと、ネットの掲示板への書き込みが元なんだな。 そこに書かれている事がまたすごいんだ。私が三部作を書いた頃のG社の 担当者が、問題の小説の担当編集者でもあるのだけれど、彼が私を連想させる ような登場人物を小説に書くように誘導したんだって。 そして、奇妙な事に、ネットの掲示板には、あたかもそれを宣伝している かのような書き込みがたくさん続いた。なぜか? 小説が話題になって売れる ようにするためだそうだ。 最も、そんなことを真に受ける方がどうかしているのだ。ネットの掲示板に どっぷりとつかっている人たちは、魂の深い部分を腐敗させやすい。匿名で 発言できる掲示板なんかでは特に、人は限り無く無責任になれる。書いてある 事はすべて嘘だと疑ってかかるくらいが、ちょうどいいのだ。 それに問題の小説は、新聞にも大きな広告がうたれている。この上、ネット の掲示板なんかで宣伝を重ねる必要もないだろう。なにより、Sさんがそんな 卑劣な事をやる人ではないと私はよく知っている。
97 :
無名草子さん :02/09/05 09:58
(
>>96 続き)
こう言うと、誰も彼もが、「ランディさんはお人好しすぎる」と言うんだ
よな。
でも、怒ったからといって、どうしようもないんだよ。仮に私が抗議した
としても、「そんなの誤解です。偶然です」と、とぼけられたらお終いなん
だから。うまくできている。
万が一、噂が本当だとしても、私は怒る気になれない。彼らの身を心配する
だけだ。
私は常に他人を傷つける文章を書かないように心がけているし、文章に悪意
を込めたりしないようにしている。文章を、他人をおとしめ、自分を偉く見せ
るための道具にしてはいけない。
私はエゴイストな人間だから、これは他人のために心がけているわけでは
ない。すべて、自分のためだ。
人を傷つけるための悪意を文章に塗り込めたら、その悪意は何倍にもなって
自分に返ってくる。文章で嫌がらせを行ったら、自分への嫌がらせとなって
返ってくる。そこから逃れるなんて誰にもできない。
しかも、本が話題になればなるほど、売れれば売れるほど、返ってくる悪意
は自己増殖していく。他人にあてこするために小説を書いた作家という烙印が、
より多くの人の記憶にしっかりとこびりつき、決して消えなくなるのだ。あっ
さりと過去を忘れてくれるほど世間は甘くない。
つまり、Sさんがその作家を使い捨てるつもりではなく、作家の将来を大切
に思っているとしたら、小説の中で私にあてこするなどするわけはないのだ。
どんなに他人からお人好しだと呆れられても、私は、そう信じている。
田口さん、それ、少し読みが甘いです。 私は山田さんを使い捨てにするどころか、 地獄までもご一緒する覚悟ができてますから。
99 :
無名草子さん :02/09/05 11:53
100 :
無名草子さん :02/09/05 11:58
>>99 あなたはそれを、97にこそ言うべきです(藁)
101 :
100じゃないけれど :02/09/05 12:02
>>99 まあ、あまり肩肘張らないで。
98も、「予想スレ」の一部として読んだら面白いと思います。
どうせ遊びなんだからね。
102 :
無名草子さん :02/09/05 12:24
>>100 >>101 タイムスタンプが近接してるやつに限って「私たちは別人です」
っていちいち断るのな。で、なぜか意見の内容は一緒。
……もうちょっと2ちゃんに慣れたほうがいいとは思うが。
日記予想ではなく今後の予想をしておくと、
芝田と山田の話題がしつこく蒸し返される(山田の黒傘を読め、という内容)
↓
盗作猿と共犯の編集者がかかわった本は読みたくないという心の狭い意見
↓
読まずに意見をいうなと逆切れする奴登場(自分は山田のファンではないが、
となぜか断ったうえで)
↓
言い合いは本スレで、というもっともな意見
↓
切れ続けてる山田こだわり派、本スレに気に食わない発言をコピペ
(うらみがましいコメントつき)
↓
本スレで返事がもらえない。ほかのメンバーも無視。
↓
予想スレにまたしても山田・芝田関連カキコが……
↓
以下無限ループ
結果が見えてることはやめようね。
103 :
無名草子さん :02/09/05 12:42
>>96-97 うーん、面白い! ほんとに盗作猿が書きそうなことだ。
自分が書いてきたことを棚上げにして(自分の加害性について
の認識が病的に欠落しているのかも知れないが)、キレイごとを
抜かしている猿の異常性がとてもよく再現されてます。 これは
そのままランディがどこかに書いても全然不思議じゃない“言い分”
だもんな。だけど本物のランディはこういう醜聞についてには徹底無視
するんだろうな。……まあ、もしランディがこの未来日記に書かれて
いるような釈明じみた開き直りをどこかに発表すれば、即座にこの
スレッドからパクった疑惑が噴出するわけで……。
104 :
無名草子さん :02/09/06 00:00
>だけど本物のランディはこういう醜聞についてには徹底無視 >するんだろうな。 そうは思うのですが、うまく書けば、世間の同情を引くことも 可能な題材であるのが心配な (w ところです。 あと、1,2パターンも出そろえば(出そろわなくても?)、 ここからのパクりなしで書けるものなら書いてみろの状況に なるとは思いますが。
105 :
無名草子さん :02/09/06 00:14
さらにいろいろな自己弁護のパターンを予想して、 パクリ封じをしていくとイイかもね。 猿のことだから、たぶんここからパクるでしょう。 自覚なくパクる可能性が強い。……ってゆーか剽窃の見当識が 当人にはないのかもしれない。 そのあたりがサイコパスの所以なんだけど。
106 :
無名草子さん :02/09/07 16:45
笑えるものあり、少しホロリとさせるものありで、 名作が多いですな。
107 :
無名草子さん :02/09/07 17:40
108 :
無名草子さん :02/09/07 22:30
http://www.chikumashobo.co.jp/web/taguchi/t020823.html > 私は秋山さんにはいつもギフトされっぱなしで、 今回も糸魚川で
>拾ったというヒスイをもらった。 あまりにもいつも、ギフトされて
>いるので、たまにはお返しをしたいなあと思って食事に誘ったのだっ
>た。それなのにやっぱりギフトされてしまう。どうしたらいいんだろ
>うか。
> 先日、中沢新一さんとお会いしたときも「ギフト」の話題になった。
> 私は最近「ギフト」について考えることが多い。「ギフト」という
>概念はこれからとても大切なものになるような気がする。
> ふと「ギフト」という小説を書きたいと思いつく。きっと面白い小説
>になるだろう。
「ギフトされて」という言い回しが激しく気持ち悪いが、「ミュージック」
「ネクスト」「コーリング」の三部作構想はなかったことにして、次は
「ギフト」ですかいっ。
またオープンソースがどうのこうの、インターネットがどうのこうのって
書くのかな。パクり元の有力候補として、ギブスンの「招き猫」とか。
109 :
無名草子さん :02/09/07 23:48
「ギフトされる」という日本語は、英語の初等教育すらおぼつかなかった ヴァカの開き直りみたいで許し難いね。言葉を汚しているだけでなく、 後に続く世代に危害を及ぼすよ。 こういう言い方が許されるなら「ギブ・アンド・テイク」などと いう必要がないね。さながらランディなら「ギフト・アンド・パクリ」 ってことになる。
110 :
無名草子さん :02/09/08 03:41
「与えられっぱなし」で何の不都合もないのに、なぜに強引に 「ギフトされっぱなし」などとキモイ言い方するのかなあ。
111 :
無名草子さん :02/09/08 06:21
ギフトという名詞を、インチキ和英語ふうに動詞として使う香具師には 「ギフト拳」を贈ってやりたくなるよ。(苦笑 あと、文字どおりの「キックバック」もなー。( ´∀`)
112 :
無名草子さん :02/09/08 06:35
「ギフト」という言葉。非常に着目していました。 なぜならば、 『ONとOFF』で出井さんが、 「ギフト」という言葉を使われたから。 「プレゼント」ではなく「ギフト」かと、ひそかに着目してたよ。
113 :
無名草子さん :02/09/08 06:59
114 :
無名草子さん :02/09/08 07:00
>>113 すごーーーーい。
むちゃくちゃ感動した!!!
115 :
無名草子さん :02/09/11 18:33
*ギフトされる幸せ ギフトする幸せ そして未来を夢見る幸せ 先日の日記に、秋山さんにはいつもギフトされっぱなしだなあ、と書いた。 考えてみれば、秋山さんだけではない。ヴォイス・ヒーリングの渡邊満喜子 さんにだってアシリ・レラさんにだって、私はいつもギフトされっぱなしだ。 いただくだけでは申し訳ない、とお返しを考えたりするのだが、なんとか お返しできたかと思うと、また次々とギフトされるので、到底追いつかない。 困ったもんである。 「ランディさんは、素晴らしい文章を書いてくださっていればいいんですよ」 皆口を揃えてそうおっしゃる。確かに私が上手く出来るのは書く事だけだ。 でも、他の人にギフトする文章を、私は書けるのだろうか。 わからない。私はいつも自分の事ばかり書く。自分で体験していない事に ついては書けないのだ。私はそうやって自分を掘り下げて行く作業が、いつ か普遍に通じると信じてる。しかし、その発展途上にある文章も、他の人に ギフトするのか。あるとして、それは運のいい偶然に過ぎないんじゃないか。 そもそもギフトする文章とはどんな文章なんだろう。人にギフトする文章 は、まず人に読んでもらい、それを好きだと思ってもらえなければいけない。 なぜかわからないけど、突然シェークスピアさんのことが、頭に浮かんだ。 彼は誰が何と言おうが、多くの人にギフトした作家だろう。読者の数だって 半端じゃないし、私のような無学なバカ女でも、「ロミオとジュリエット」 だったら、よく知ってる。うん、あれはいい話だ。 でもね、ロミオとジュリエットだって、実はギリシャ神話に同じ話がある んだって。となると、シェークスピアさんの偉いところは、新しいお話を作っ たってことじゃあない。
116 :
無名草子さん :02/09/11 18:34
所詮、人間の頭で考えつけられるお話のパターンなんて、シェークスピア さんの時代にもう出尽くしてたはずだ。でも、だからといって、シェークス ピアさんが書かなかったら、たぶん私は「ロミオとジュリエット」のような お話には出会えなかったろうな。ギリシャ神話、詳しくないもの。 つまりシェークスピアさんがやった事は、すごく綺麗なお嬢さんを、陽の ささない地下室から助け出して、広々とした世界で思う存分息ができるよう にしてあげたのと似ている。これは、女学生の日記をもとにして書いた小説 を広い世界に送り出した太宰治さんにも言えることだ。 だけれども、今の文学の世界って何かと不自由だから、今同じ事をやれば、 剽窃だ何だって騒がれるんだろうな。音楽の世界はもっと自由だから、平井 さんは、「大きな古時計」をみずみずしく再生させることが出来た。 ……と、こんなことを書くとまた、自分を自己弁護しているとかあれこれ 言われるのかなあ。違うんだ。私は何も、現代の著作権法というもんの恐さ に、運悪くぶち当たってしまった私を、気の毒に思って欲しいわけではない。 デビューしたてで右も左もわからなかったとはいえ、ちゃんと勉強をしとく べきだったと自ら自認している。 本当に正直に言ってしまうと、私は昔の大らかな時代ってよかったよなあ と思っている。文章を書いて発表する人みんなが、もっと大らかにギフトし、 ギフトされてた。世の中全体も、なんていうか、もっと寛容だった。 たぶん、どんなに素晴らしいお話があったって、それが多くの人の目に触 れなければ、誰にも何もギフトできないって、昔の人の方がよく知ってたの かも知れない。 かと言って、私は今の法律ってもんに逆らってやりたいとは思わない。小 心者の私には、そんな真似は到底出来そうもないからね。
117 :
無名草子さん :02/09/11 18:35
だけど、昔から今と同じような世界がずっと続いていたわけではないこと、 そして未来が今と同じとは限らないこと、それは忘れないでいたいとは思う。 今の時代のルールは、たくさんの人にギフトしたりギフトされたりするに は、すごく不自由だったりする。でも、それが未来永劫、不変のルールとして 存在し続けるわけではない。それが、束縛だらけの世界に立ち現わる希望だ。 かつてはネットが、自由で新しい世界を開くものと期待されていた。混沌と して、わけのわかんないエネルギーが充満していて、皆好き勝手にギフトして ギフトされる場所だった。黎明期からネットに参加してる私は、よく知ってる。 今はそんなに自由じゃない。はっきりしていなかったネット上の著作権と いうもんも、いつの間にか誰かによってしっかり決められてしまった。 私がタダでネットに文章を書き流している頃は、そんなに難しいこと考え なくてよかったんだけど、本を書いてお金をもらうようになると、いろんな 面倒なことに巻き込まれるはめになる。 困ったなあ。私が大金持ちなら、いくらでもタダで文章を発表し続けるん だけど、私だってご飯食べなきゃなんないし……。たくさんの人が読んでく れるような形態じゃないと、この世界にギフトするって目的は果たせない。 ある人に言わせると、コンテンツの配信は無料で、講演とかでお金を稼ぐ のがいいんじゃないかって。ううむ。しかし、そういうのに向いている人は いいだろうけど、私は話すのが苦手で、書くだけが取り柄だからなあ。 ということで、結局、今日も私は結論を出せずにぐるぐるしている。 だけど、こんなふうに、あれこれ考えるのは嫌いじゃない。それは未来を 夢見ながら考えているからで、夢を見ればそこに希望が存在してくる。 人間はかつて、精妙で優美なバランスのギフトのシステムを構築してた。 私はそれをバリ島で目にした。この日本という国のそう遠くない未来におい て、それを再生できないはずがない。私は、そう信じてる。
118 :
無名草子さん :02/09/11 18:52
おもしろいしうまいし、すげぇなぁ↑ 猿のゴーストライターが書いてるみたい。 小技もきいてるね〜。シェークスピアさんとか(w ・・ 文章もすみずみまで猿っぽさが充満してますね。お見事。
119 :
無名草子さん :02/09/13 08:32
罵詈小説発売記念age
120 :
無名草子さん :02/09/15 04:21
「7days of Baka」を読みたいにゃー。 内容は盗作と恐喝で温泉町にプール付き大屋敷を構えるいたった ゴロツキ猿の「運命の7日間」。
121 :
グラッチェ・後藤田・ぴょん吉2世 :02/09/16 06:38
「7days of Baka」 初日 「ご職業は?」 と、聞かれて、しばらく、口ごもった。 「いきなり職業を聞く人は、珍しいです。警察呼びますよ?」 ボリュームを絞ったパソコンの音が暗い社内に淀んでいく。 「サイタマ、サイタマー、サイタマ、サイタマー」 甲高いコンピュータ合成の声。 けして好きなフラッシュじゃ無かった。 「失礼だったらお詫びします。貴方の経歴に興味があるんです。本当に色々な仕事を しているようですから(ワラ)」 たしかに、アタシの経歴を知ることは、アタシという人間を知る上で近道かもしれない。 しかしアタシの経歴を教えると言うことは、アタシにとって、なんらプラスになることはな い。 むしろ、マイナスだ。 けど、何も言わないわけにはいかない。 「作家です。地方の高校卒業後、奨学金を得るために東京に出て、新聞販売所に住み込んで、 飯炊き女をしてました。そのご、カウンターレディを経て、広告代理店にバイトとして、入 社。しばらくして社員に昇格。その後、独立し会社を設立しました。結婚を機に退社して、そ の頃からネットで著作活動をして、メルマガなんかを発行してました。それが編集者の目に留 まり作家デビューして、今に至ります。ちなみに大学では心理学を学んでました。私はその方 面の専門家です」 男は「ほぉほぉぉぉぉぉぉおう」と、嬉しそうにイヤらしい目つきでアタシを見た。 続かない。
122 :
畜魔書房・末堕てつお :02/09/16 07:16
>>121 こんにちは。好評の『たまゆれ』で全裸ヌードをお見せしてしまった
畜魔書房の末堕です。
実は小社でも、
>>121 の作中人物に酷似した作家に仕事を依頼した
のですが、社の顔ともいうべき畜魔ウェブのよく目立つところに
連載ウェブ小説の告知を掲示したにもかかわらず、その作家、
わけのわからない奇声を発するばかりで原稿を出してくれないのですよ。
ですから「7days of Baka」を見つけたときには本当に興奮しました。
これは日本文壇における「世界を震撼させた七日間」に匹敵する
スリリングな物語になりそうです。私は編集畑が長いので、それ
なりの嗅覚は持っているつもりです。最近は糸井重里と付き合うように
なって蓄膿を患いましたけどね。でも鼻は利きます。鼻汁なら見城君
にも負けないつもりだ。
ですから、
>>121 をどうか続けていただきたい。急がせませんから、
文壇に紛れ込んだ人似猿が正体を見破られて転落していく様子を
ゆっくりとお書き願いたい。私も鼻を長くして待ってますよ。
田口ランディにさんざん待たされて、待つことだけは馴れましたからね。
それではまた。
小社の小冊子「畜魔」もよろしく。
あげ
125 :
無名草子さん :02/09/19 06:44
>>124 田口スレぜんぶに書き込んでるみたいだけどうざいよ!
なんなんだよおまえ。
126 :
無名草子さん :02/09/19 20:15
北朝鮮拉致問題の田口発言をキボンヌ。
127 :
無名草子さん :02/09/19 20:19
>>124 は「1000キタ━━━━━(?∀?)━━━━━ッ!!」をフラッシュアニメにした
ものだけど、1MBをこえるやたらに重いファイルで、一種のブラクラみたいなもの。
汚猿がでかーいウンコを置いてったのかにゃ?
128 :
自分で書いててイヤになったが :02/09/20 09:26
*正しくなくても 「わからない」を 生きていきたい 「北朝鮮拉致問題について、ランディさんは何か発言しないんですか?」 ここ数日、こういうことをよく言われる。ううむ、困ったなあ。私は歴史 や国際情勢については、てんでわからない。ましてや北朝鮮に関心を持つ人 なんて、少し恐い、変な人ばかりだと思って、40年以上生きてきたのだ。 ずっとテレビを見ていても、やっぱりわからない。行方不明になった人達 って、本当に北朝鮮に誘拐されていたのだなあと茫然とするばかりだ。 これは私が人並みはずれてボケナスで、とほほな奴だからかもしれない。 だが、今の平和な日本という国の中で、他国の工作員に誘拐されるという、 スパイ映画のような出来事が現実に起こった。それを自分の身に置き換えて 実感できる人が、いったいどれだけいるんだろうか。私には出来ない。 テレビでは繰り返し、誘拐された人の遺族の方々がしゃべってた。 「死んだと言われて、はい、そうですかとは、すぐには信じられない」 「小泉さんはどうして、いつ、どこで、どのように死んだのか、詳しい事を ちゃんと聞いてきてくれなかったのか」 彼らの言う事に、テレビのキャスターもワイドショーのコメンテータも、 無批判に同意する。当然だ。彼らは被害者だし、正しい事を言っているんだ から。それは外交上の複雑かつ微妙な駆け引きにも優先される。 小泉さんは、出発の前後に彼らに会いに来ようともしなかったとも非難さ れている。私は何だか居心地が悪い。きっと私も糾弾された経験があるから かも知れない。
129 :
?�???A°?自分で書いててイヤになったが2 :02/09/20 09:28
私は、かつてトークショーで、きつい質問を浴びせかけられた事がある。 「お兄さんがなくなったのは、家族の犠牲になったからではありませんか?」 「ランディさんが元気で生きているのは、お兄さんが犠牲になったからでは ありませんか?」 その質問を私にしたのは、家庭内性暴力の犠牲者の方であった。彼女は、 自分は「犠牲者」であるとアイデンティファイして、それを武器に私を非難 するだけの強さを手に入れた。 遺族の方々も同じ道をたどるのだろうか。そうなるかもしれないし、違う かも知れない。なったとしても、必ずしもそれが悪いと言うのではない。 だけど、それ以来私は、自分が被害者であることを盾にして、他人を糾弾 する正義の人達が苦手になった。これはもちろん、私のごく個人的な好き嫌 いにすぎない。でも、正直な感想なんだ。 テレビではさらに、北朝鮮がいかに信用できない国であるかが語られる。 それまで「誘拐なんかしていない」と言ってたくらいだから、今回も誘拐し た人を何人か隠しているに違いないんだって。真相なんて誰にもわからない のだけれど、コメントする人はみんな、妙に自信ありげだ。 雨宮処凛さんの『生き地獄天国』という本には、彼女自身が北朝鮮を訪問 した様子が書かれている。彼女は、会う人皆、自分の国を大切にするいい人 ばっかりだと書いてた。帰国してそう話したら、お前は騙されているんだ、 とバカにされたと言う。しかし、彼女は自分の目で見て、自分で感じた事を 率直に述べた。行った事もない人間が、それは違うと断言できるんだろうか。 正義の側に立ち、あなたは間違っていると言い立てることは快感を伴う。 でも、私は、わからないことは、わからないと、素直な感想を書き続けて いきたい。そして、同じように「わからない」と途方に暮れている人の側に、 そっと身を寄せていたい。 私にはそれしかできないから。
130 :
無名草子さん :02/09/20 13:21
猿本人としか思えないような文章です。 すばらっしょい!(すばらしいとわっしょいが入りました)←猿の造語ってこんな感じ?
131 :
無名草子さん :02/09/20 16:11
ほんとにすばらっしょい!!!(真似しました。イイ響きだ!) むしろ、ランディの文章より、力強く共感できるのはなぜだ?? 128書いた人は意識してないのだろうけど、、。 (↑ランディ自身だったらコレマタ凄いが、、) 現実の一面を定型で切り取るコラムでは飽き足らない人々が最初にランディに食い付いたのだと思う。 最初はホントにナンシー関のコラムに触れるような感じで。 でも、最終的にはどんなに残酷に突き放した主観バリバリの話を展開しようとも、 ナンシー関や128さんには、突き放したなりに誤謬を引き受ける覚悟というか、 「正義感を声高に叫ぶ人」の視点さえ想像できて、その上での”斬り”なのだ。という所が信頼できる。 そして、主観の中心に据えた自我が暑苦しくないので読後感がちこっち寂しく、い〜いカンジに終わるのです。 私がランディの最近の文章に感じるのは、凡庸な視点になにか切り口だけを新鮮にしようとして かえって定型コラムの力強さにも届かない中途半端さをさらしてしまっているところ。 「7days in Bari 」は本屋で立ち読みしましたが2ページ読んで、真中がバット開いて3行読んで 最後をみたらホボ 何が書かれているかがわかった。 この掲示板の上のほうでオクターブ理論についてトンでもではないか?の話がありましたが あれは「グルジェフ」の著作を読めば書いてあります。7ではなく9になりますが。 オクターブ理論を基底にして「階梯」の不思議を表わし、人間の変容そのものを書きたかったのだろうと思いますが、 換骨堕胎というか。 「本読んだのか??晩飯食いながら仕入れた話ダロ!」って、気がとってもしました。 むしろ128さんによってすべてを書き直していただきたいくらいです。 担当編集者にも、 「文章のテイスティングさえできんでどうする!!おまーは、コンパニオンとして給料貰っとんのかいっ!!」 と一言付け加えさせていただきます。
132 :
無名草子さん :02/09/20 17:24
>むしろ、ランディの文章より、力強く共感できるのはなぜだ?? あ、自分もそう思った。こうであれば猿もよかったのか。 ほら、いいお手本があるぞ。猿よ。
褒めていただいてありがとうございます……しかし、その、共感できて
しまいますか……。私は書いていてすごく、イヤだったのですが。
犠牲者批判というのは大嫌いだし、声高に正義を唱える人々への批判に
しても、キャスターやコメンテータ相手なら気軽にできますが、遺族の方々
相手には本来できないし、引き受ける覚悟もないです。
(真似だとしても、こんなことを書いたことに対する責は引き受けますが、
本当に自分の思っていることとして発信することもないでしょう)。
そもそも遺族の方々が、声高に正義を唱えている、とも私は感じなかった
ですし。無事が確認された人の家族の方は、どうか遠慮なく喜んで欲しい
とかおっしゃっているのを聞いて、柄にもなく泣きそうになりました。
文体模写とはいえ、なんてヒドいことを書いているんだろうと暗くなって
いた(泣きを入れるくらいなら書かなきゃいいんですが)ら、強力な日記を
見つけてしまって頭が真っ白になったり。
http://homepage2.nifty.com/kaguraclub/2002-9-19.htm
134 :
131ですが。 :02/09/20 20:53
そうですね。ナンシー関もまた市井の人の事は書かず、芸能人・著名人に関してのみでしたか。 しかし、ランディの掲示板でこういう展開になるとは思わず。ハハ。 貼られていた日記にも飛んで拝見してきました。この日記は一般の人の手によって 書かれたものだと思うのですが、ランディのWEB上のコラムもこの一般の人のコラムも 立脚しているポイントが同じように思うので、感想をまとめてしまいたいのですが。 コラム、日記、私小説の持つあやうさって何だろうと考える時、 多分人が心の奥底にしまっておくべきだった感情が吟味しないままに 溢れ出してしまう。という事にあるのだと思うのです。 私は133さん程には純粋でなく、遺族の方にもまた >彼女は、自分は「犠牲者」であるとアイデンティファイして、それを武器に< というような要素がこれっぽっちもないとは思えないのです。 むしろ、十何年を越える救出活動を続けるには「犠牲者」として自分を鼓舞しなければ どうしてやってこれるでしょうか。ニュースでは、その剥き出しの遺族の感情が なんの規制もないままに、そのままに流れました。 剥き出しのものを目にした時、人は剥き出しの心でまた反応します。 但し今まではこうしてネットがなかったり、大人としての嗜みで一旦自分の中で寝かせてから、 それでもどうしても口にしたいとき、敢えてそれについて語るのです。 ランディと、上記に貼られた一般の人の日記の共通点は、剥き出しのままのモノに対して、 条件反射で書いてしまうそのスピード感にあります。 文章の立ちあがりは、逡巡を捨てるほど力強くなりますから。
135 :
131ですが。 :02/09/20 20:54
実は文学作品もなにも、主観の域を越えるものなどあるのか。という気がします。 どんな名作でもその作家のフレームで見たひとつの事象でしかないのです。 であれば、実のところココの掲示板で言われるように、ランディの視点が間違っている あるいは稚拙だとかを殊更に強調しても意味はありません。 言えるのはランディの主観が好きであるかどうなのか。買うのか買わないのか。それだけです。 多分みなさんも解っていてアレコレ書いてくると思うのですが。 ま、盗作という卑怯な真似をして誤魔化そうとした事はたまらなく我々の 「剥き出し感情」を刺激致しておりますが。 人間の中には正視に堪えない複雑な感情が交錯します。 ランディは一般人の日記と同じ場所から抜け出すために、一刻も早く剥き出しのその先を 見つめる文章を書かねばなりません。128さんレベルの文章が書けるようになったとき 初めて定価1200円也に値すると思うのです。 最後に。柳美里の「石に泳ぐ魚」でしたか。私はあれを面白いと思って読んだ口なのですが モデルになった女性と争った裁判の記録を目にして、逆に本当に”作品”として成立するのは こちらではないかと思いました。 女性は「本を読み進むうち、自分をこの人はこんな風に見ていたのだと思うと居ても立ってもいられませんでした。 こみげる激情が止まらず、私は床をのたうちまわりました」こんな風に書かれていたと思います。 そしてここまで人の何かを踏みぬいてしまう”文章”に逆に未来を感じます。 裁判の内容が「盗作」では。作家としてあまりにオ恥ずかしく。。
136 :
無名草子さん :02/09/20 21:16
137 :
131ですが。 :02/09/20 21:33
ポッペ−ん!!(すばらっしょい!に続く、恥ずかしくて穴があったら入りたいという意味の造語です。 長崎のポッペンという楽器より引用しました。この楽器は叩くのではなく吹きます) 失礼しました。じっくり読み返せば「私は作家なので」の記述が2箇所もありました。 実は前レス時は「立て読み」しかしてなかったのです。 128さんが「強力」と書いたのは肯定的な意味だったのですね。 「あさましさ」を批判している当人が「あさましい」浅い読みをしてしまい せっかくの *正しくなくても 「わからない」を 生きていきたい にお味噌をつけてしまいました。。反省お詫び致します。 ↑て、ランディもこのくらいの早い謝罪だったら何処からも文句はこなかったろうに。 やでやで。
>128さんが「強力」と書いたのは肯定的な意味だったのですね。 ……強力な電波物件としては、肯定的に評価しております。 私には、逆立ちしてもあのような文章は書けません。 書きたくもないですが。
139 :
131ですが。 :02/09/20 22:08
ひゃー!!!またですか。。 ランディーー。(←暗くドの音で。モウとりかえしがつかない時にためいきと共につぶやく造語) もう一度読み直して。。曽野綾子の文章に似たものを感じるあたりが 「電波物件」と言われる所以でしょうか。 しかし、 >「人生はこうでなくてはならない」という思い込みはいけないものです。 >それは、何か本当の真実を決定的に見えなくすると思います。 の箇所は同意できるのですが。私には。
141 :
無名草子さん :02/09/22 09:52
a
142 :
無名草子さん :02/09/23 01:52
143 :
ウエルカム・亀頭・グラップラー・たけしJr3世 :02/09/25 10:03
a
144 :
ウエルカム・亀頭・グラップラー・たけしJr3世 :02/09/25 10:03
145 :
ウエルカム・亀頭・グラップラー・たけしJr3世 :02/09/25 10:08
*盗作は いや〜ん いや〜ん 朝日新聞の夕刊に載ったコラムが、読売新聞に以前載ったコラムの盗用であるといった 事が発覚したそうだ。 読売新聞社の指摘に対して、朝日新聞社は25日付朝刊で、お詫びの記事を掲載する事に なったらしい。 社内調査で、盗用したとされる筆者は、 「ここまで酷似していると盗用とされても仕方ない」 答えたそうである。 つまり、 「自分は盗用したつもりは無いけれども、先に発表されているし、あまりにも似ているた めに、自分が盗用していないと言ったところで、誰も信じてくれないだろう。 だから、何と言われても、仕方がないね」 と、言っているのだ。 アタシにはこの筆者の気持ちが良く解る。 朝日だし。 共感するのは、アタシも同じようなことを経験したからだ。 猿は必ず何かに影響されて生きている。 映画や、テレビや、小説や、漫画や、音楽。 アタシのような仕事をしていると、時々、過去の蓄積がごちゃ混ぜになり、それが新たに 再構成されたものが、ふっと頭の中に浮かび上がってくる事があるのだ。 そんな時の状況を、シャーマン体質のアタシは、 「神がキタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)━━━!!!」 と、表現する。 実際、そんな瞬間なのだ。
146 :
ウエルカム・亀頭・グラップラー・たけしJr3世 続き :02/09/25 10:09
幻灯舎のサイトに載ったアタシの謝罪文を読んだことがある人なら解ると思うが、その時 アタシは心底反省し、心から関係者に謝罪した。 あの時、私はまだ著作権に対して無知だったのだ。 今では著作権について勉強し、その道の専門家と呼ばれるほどになったが、知らなかった ものはしょうがないのだ。 しばらく落ち込んだり、精神的に辛い日々が続いたけれど、バリに行った時に、バリの空 気と人々に癒されて、アタシは、人は過ちを犯す生き物なのだ、過去を振り返ってばかり いても仕方がないと感じるようになった。 けれども、そんな私を追いつめようとしている人々もいる。 無知な頃のアタシの過去を引きずり出してきて、すでに謝ったり、解決したり、ましてや 事実無根の情報をネタにして、検証本を名乗った俗悪本をだそうとしているらしい。 それは、テレヴィのワイドショー番組や、女性週刊誌以下でしかない。 歌手の宇多田ヒカルさんが結婚したときの女性週刊誌の表紙のコピー、 「涙の子作りハネームーン」 それ筏。
147 :
ウエルカム・亀頭・グラップラー・たけしJr3世 続き2 :02/09/25 10:10
>144は失敗すますた
149 :
(´・∞・`) :02/09/28 09:40
ネットバム編集部にランディが恫喝をかけているらしいですね。 どうしてなのか、彼女の本音をきいてみたい。日記職人さん、 ランディが大洋図書を襲撃した理由を聞かせてくださいな。
150 :
無名草子さん :02/09/28 11:07
*あたしは 戦いつづける 名誉のため 書くことは祈りだ。あたしはずっとそう思いつづけてきた。 でも、そう思わない人もいるんだ。あたしは悲しい。 とある雑誌があたしのことを書いた。それによると、あたしは盗作をしたことに なっているらしい。 あたしは無断引用でまわりに迷惑をかけたことである。しかし、それは 著作権のことを知らなかっただけであり、そのことにすいてはお知らせもしたし 改稿もしたし、それは片がついたことなのだ。 それなのに、盗作よばわりである。いくらあたしがのん気なお人よしでも こんな事実と違うことで名誉を傷つけられるのはひどすぎる。 その雑誌のことを教えてくださったのは、ある若いお友達の方だった。 彼女は「丸ビルの靴屋がお気に」というフツーの丸の内OLをなさっていて、 おばさんのあたしに色々な刺激をくださっている。 彼女がネットの掲示板でその記事を拝見して教えてくださったとき、 あたしはため息をついただけだった。 「ランディさん、どうして怒らないの?これって大変なことだよ? ねえ?ねえ?ねえ?ねえ?ねえ?ねえ?あなたの名誉既存だってわかってる? なぁ?なぁ?なぁ?わかってる?なぁ?なぁ?なぁ?」 とえらい剣幕でおたしなめくださった。 彼女のはげましをうけて、私は編集部に抗議することにした。 (続く)
151 :
無名草子さん :02/09/28 11:08
(続き) これは表現の自由に対する恫喝なんだ。 水蒸気があつまって雲になるように、あたしの心に闘志がわいてきた。 そしてあたしは、弁護士の先生のお話をお聞きもうしあげることにした。 柳美里さんの判決を見ても、日本の裁判所は表現の自由を制限しようとしている ことがわかる。裁判はあたしにとって青木n原のような、暗くて深い森だ。 でもあたしはともし火を高く掲げてその森を切り開いていかなければならない。 それが、書くことで生きつづけてきたあたしの宿命なのだから。
152 :
無名草子さん :02/09/28 11:17
子供を殺した。べつに何も感じなかった。 もっと誉められたい。
153 :
無名草子さん :02/09/28 11:52
↑これなに?ちょっと気持ち悪いんだけど。
154 :
無名草子さん :02/09/28 12:11
155 :
無名草子さん :02/09/28 12:26
>>153 >>152 は気持ち悪い書き込みだね。11時14分に文学板にも
意味不明な書き込みがあったから、猿が巡回してきたのかも
しれません。
156 :
なななしななぞう :02/09/28 13:23
>>150 うまい! (って、150は、まさかランディが自作自演して、反応を見て ほくそえんだりしてるんじゃないだろうな(笑
いまどき、ランディ本人よりも、いまだにランディのファンを続けているようなタイプの一般市民の方が
世間知らずさと、頭のおかしさレベルでは上かも知れないっていう洞察が最高!
157 :
無名草子さん :02/09/28 19:39
>そのことにすいてはお知らせもしたし すいては。。。。。。 うまいっ!
158 :
無名草子さん :02/09/29 00:48
>>150-151 さん
激しく藁かしてもらいますた。
まじで腹筋やばい。
このスレって、本職の作家さんが遊んでるんじゃないかって
思ってしまうことがしょっちゅうあるんだけど、どうなんだろ。
(もちろん解答不要デス)
はい、わたすはその道の専門家です 嘘
>>150-151 を書いた者です。
お褒めの言葉ありがとうございます。
私は作家でも盗作屋でもなく、ただのクリエイティブでない賃金労働者です。
仕事柄アレなお客さまにお会いすることが多いので、
そういう方の言動を参考に何回かこのスレに駄文を書いています。
念の為書いておきますが、文筆で飯を食う意欲や才能も、盗作屋に嫉妬する
狂ったメンタリティも持ち合わせておりません。
盗作を許したくない気持ちとデムパヲチウマーな気持ち半々で盗作屋を監視しています。
161 :
グラッチェ・後藤田・ぴょん吉2世 :02/09/29 13:48
田口テンプレート 1.発端 ・主人公は大切なものを失います。もしくはすでに失ってます。 ・その事は主人公や、その家族に深い傷となってます。 ・主人公の回りには、精神的にかなり逝ってしまった人が多い。 ・ある事件をきっかけに主人公は無くしたものを取り戻そうとします。 ・無くしたものを取り戻す話。これがテーマです。
162 :
グラッチェ・後藤田・ぴょん吉2世 :02/09/29 13:49
2.展開部 ・貧弱な人間関係を元に、主人公は探索を開始します。 ・手がかりは全く無く、探索は難しいものとなります。 ・主人公の過去が語られます。家庭環境は恵まれていません。 ・コミニュケーション不全の主人公に協力者が現れます。 ・話はオカルト方面(ニューエイジ系とも言う)に向かいます。 ・セックスしたり、オナニーしたりして、話をつなぎます。 ・主人公は生命の危機に直面します。 ・レイプされたり、オナニーのしすぎで病院に担ぎ込まれたりします。 ・もしくは、トランス状態に陥ったり、怪我をして意識不明になります。 ・その時、主人公は別の世界を見ます。 ・とりあえず、なんでもいいから、その時々の持ちネタをつぎ込み、ページ を稼ぎます。(バリ、沖縄、インディゴチルドレン、少女監禁事件…) ・この展開部が本の厚さを左右します。つぎ込みましょう。
163 :
グラッチェ・後藤田・ぴょん吉2世 :02/09/29 13:49
3.結末 ・結局、主人公は失ったものを取り戻す事は出来ません。 ・ただ、取り戻す事が出来たような気になります。 ・それで納得してしまいます。 ・とりあえず、主人公は日常生活に復帰は出来ます。 ・良く言えば「クールダウン」、悪く言えば印象は残りません。 ・大切なものを失ったのは、主人公に別な世界を体験させる為と言う解釈を したりします。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わります。 ・何も解決しません。 これで、書いて見ましょう
164 :
無名草子さん :02/09/29 14:46
>>161-163 すごい! ランディの手の内がここに全部暴露されている!
グラッチェ先生は科学者ですね!
盗作猿のプロットの癖、というか常同性を、すべてお見通しだ。
けっきょく田口ランディというのは、このマンネリズムから
抜け出せずに、延々と使い回しをしてきたのですね。
それにしても、こういうマンネリの陳腐な物語を絶賛したり
酔い痴れている評論家(とくに安原顕)やファンというのは、
あらためてバカそのものですなあ。
田口テンプレートプロジェクト プロットだけですが… 主人公 大崎 ルミ(17歳)女子高生 霊感体質 ルミの初恋の相手 小川 タカシ(当時14歳)中学二年生の時に失踪する タカシの弟 小川 謙二 (16歳)通称・ケン 留年したルミと同級生になる。 ルミの叔母 香川 由紀子(43歳) 主婦・霊能力者 タカシ・ケンの祖母 小川 勝枝(77歳)ケンとタカシの祖母。心臓が良くない。 ルミとケンの担任・ワイセツ教師 鈴木 (36歳)独身
166 :
山ちゃん2 :02/09/30 02:00
・主人公は17際の女子高生。 ・彼女が14歳の時、初恋の相手が突然いなくなった。 ・いなくなったのは、当時13歳のクラスメイト。 ・中学入学から同じクラスで、席が隣のことが多かった。 ・クラスでも人気が高く、バレンタインデーにはチョコをいっぱいも らってた。 ・中二の、一学期の終業式の日、その夜に近所の神社の夏祭りに主人 公と一緒に行く約束をしたまま姿を消す。 ・主人公は夜遅くまで、待ち合わせ場所で待っていたが、現れなかっ た。 ・「彼」が、学校から戻って無いことを、捜索に来た教師によって知 らされる。 ・その夜から、教師、PTA,警察を導入しての大捜索が始まった。 しかし「彼」は見つからなかった。 マスコミもしばらくは騒いでいたが、時が経つに連れて忘れられて いき、主人公は卒業式を迎え、中学を卒業していく。 ・卒業式の帰り道、タカシと待ち合わせていた神社による。 そこで、タカシを見たような気がして、道路に飛び出し車に跳ねら れた。
167 :
山ちゃん3 :02/09/30 02:00
・生死の境をさまよったが、半年後に退院し、高校に通い始めた。 ・すでに留年が決まっており、クラスの中にも上手くとけ込めず、一 人でいることが多くなる。 ・そんな中で、事故の跡で、特殊な能力を持ってしまった事に気が付 く、霊感体質になってしまったのだった。 ・他人には見えないはずのものが見えると言うのは、なかなかやっか いで、彼女はその事を誰にも言わないことにした。 ・幽霊と言う存在が見えると言う事は、最初はとまどったが、特に幽 霊達が何かをしてくるわけでも無かったので、慣れる。 ・そんな中で、母親方の叔母が、ルミにそう言う力があることに気が 付き、同じ体質である叔母が、身の守り方や、心構えを教えてくれ る。 ・次の年の新学期、もう一度一年生をやり直すルミは、新しいクラス メイトの中に失踪したタカシの弟、謙二(以後ケン)がいることを 知る。
168 :
山ちゃん4 :02/09/30 02:02
・ケンもルミを知っていた。いなくなった兄の部屋の引き出しから、 ルミと一緒に写った写真が何枚か出てきたのだそうだ。 ・タカシとケンは外見は似ていたが、正確は逆だった。おとなしく、 無口で、勉強が出来て、優等生だったタカシに対し、ケンは騒々し く、無遠慮で、勉強は出来なかったが、空手をやって、体を鍛えて いた。 ・タカシの失踪の跡、その家庭は壊れてしまった。 母親はカルト宗教にはまり、その施設で暮らしている。父親は仕事 に忙しく、あまり家に寄りつかなくなっていた。 ケンの面倒は、同居している祖母が見ていた。 ・そんな中で、ルミとケンは親しくなっていきます。ただ、あくまで 姐と弟のような関係で。
169 :
山ちゃん5 :02/09/30 02:03
・色々と事件が起きます。 ・ルミとケンの関係を揶揄したクラスメイトの背後に、水子が見えた ことを告げてしまったり、ルミにつきまといをしたワイセツ教師を ケンがタコ殴りにして、停学になったり、ルミがケンの祖母の死を 予知したりします。 そんな中で二人の結びつきは強くなっていきます。 しかし、二人は一線を越えることはありません。 なぜなら、いつかタカシが帰ってくると二人とも思っているからで した。 ・そんなある日、ルミは夢を見た。リアルな夢だった。 タカシが暗闇で悲しそうにルミの方を見ていました。 「タスケテ…」 声は聞こえませんでしたが、口元がそう動きました。 夢の中に現れたイメージ、神社・廃工場・地下室を頼りに、その場 所を探します。 ・叔母の力を借りて、遊体離脱をします。 ・タカシの所へむかうルミの魂。 ・タカシの魂と触れあいます。タカシは悲しそうに「もうだめぽ」 と笑顔で言います。 ・遊体離脱から戻ったルミは、ケンと叔母の車で共にその場所に向か います。 ・そこにいたのは、ルミを襲って、ケンにタコ殴りされた教師の鈴木 だった。 困惑する鈴木を無視して、タカシを探す二人。 ケンと格闘になり、拳銃を取り出す、 撃たれるケン。 流れ弾が壁に当たり、そこから複数の少年少女の遺体が出てくる。 そして、そこにはタケシの遺体もあった。 ・車で待機していた叔母の通報で、警官隊がなだれ込む。 拳銃を発砲する鈴木は、警官に射殺される。 ・タカシの葬儀がおこなわれ、亡骸は火葬されて、煙となって天に昇 っていく。 その様子を、見ているルミとケン。 ケンは幸い軽傷で済んだ。 ・泣くルミ。 ・それを支えるケン。 ・二人の距離が少しだけ縮まった。
170 :
無名草子さん :02/09/30 02:07
なんつーか。。。。。。 どうしようもないのに、読後感が一緒って、いったい。。。。
171 :
山ちゃん5改め、田口テンプレート :02/09/30 02:10
オカルトのこと、良くわかんないね。
172 :
田口テンプレート :02/09/30 02:13
・ルミの前で、「千早ぶる鬼神のごとく」オナニーする鈴木。 1リッターの精子を放出 を、追加します
173 :
流行作家のおばさん :02/09/30 15:51
近所のコンビニに夕飯を買いに行った。 弁当を三人分買ってさらにビールを選んでいると、レジの方が騒がしい。 「頭が可笑しい」としか表現できない40台ぐらいの女性が店員と 押し問答していた。 「あたしは作家で、取材のためにこの店で働くことに決めてあげた」 「日本一のレジ係になるんだから、明日からでも来る」 などを言っている。要するに、バイト募集の張り紙を見て応募してきた ということらしい。 茶神の若い姉ちゃんは「今、店長がいないから明日また来て欲しい」と 泣きそうな顔で繰り返すばかりだった。 諦めた作家のおばさんが「あなたは自分勝手だ」と捨て台詞を残して 店を出たので、あたしは追いかけた。作家の好奇心がこのおばさんと話をしろと 叫んでいたのだ。 おばさんはこっちの話にすぐ乗ってきた。 おばさんの話によると、おばさんは直木賞候補にもなったことのある人気作家で プールつきの家に住んでベンツに乗って毎日シャンパンを飲んでいるが、 新作の取材のために日本一のコンビニのレジ係になることにしたのだという。 でも、あたしはおばさんのペンネームを聞いたことがなかった。 どんな作品を書いているのかとたずねると、タイトルは聞いたことがなかったが 話は知っているものバカリだった。それもそのはず、既存の小説や漫画の つぎはぎなのだ。鈴木光司、岡崎京子、山岸涼子、赤坂真理、藤森直子・・・。 「それってパクリじゃないの?」 「オマージュって言葉を知らないの?パクリなんて誰でもやってるんだ!」 千早ぶる鬼神のように、おばさんは盗作とオマージュの違いを15分も まくしたてていた。
174 :
流行作家のおばさん :02/09/30 15:52
そこへ、いきなり声をかけた男性がいた。おばさんの旦那さんらしい。 「うちのが迷惑かけてすいません。ずっとついててやれればいいんですけど、 俺も職安に通わないといけないので、なかなか・・・」 節目勝ちにそういうと、旦那さんはおばさんの手を引いて去っていった。 あたしは、闇に消えていく流行作家の背中をいつまでもながめていた。 家に帰ると、門の前に銀行の人がいた。 家のローンは今度出た本の印税でまとめて払うと言っているのに、 電話でうるさく催促するだけでは秋足らずに家までやってきやがった。 ローンを組む時は阿諛追従を並べ立てて、ちょっとでも遅れると文句ばかり。 あまり調子に乗らないようにはっきり言ってやらないといけない。 税務署も税金を払わないと差し押さえがどうとか変なことを言ってきているので こっちにも説教しないといけない。 ああ、流行作家は楽じゃないんだよ、おばさん。
175 :
無名草子さん :02/09/30 16:08
>>173-174 す、すごい!
双子? ドッペル? それとも乖離?
なんだか妙にリアルな迫力があって惹きこまれますた。
ジャンルとしてはサイコスリラーか、サスペンスホラーでしょうか?
はっきり判断させずにぐいぐい読ませるあたりに、
173-174さんの高い技術を感じます。
面白かったー!
右足の骨折の痕がが痛んで、目が覚めた。 今日から二度目の高校一年生の始業式だというのに、私の住んでいる街には まだ雪が残っていて、朝は特に冷えるのだ。 一年留年した理由は、中学の卒業式の帰り道で、ワタシはトラックに跳ねられて、半年間入院していたからだ。 今では回復したけれど、冷えたりすると痛む。 高校の入学試験には合格していたけど、半年経って通学した時には、すでに 留年が決まっていた。 半年遅れてやって来たワタシはクラスの中でも浮いており、同じ中学から進 学した友人もいたが、クラスになじむ事は無かった。 むしろ、「大崎さん、自分からトラックに飛び込んだんだって」などと言う うわさ話を流されたりした。 ただ、それは間違いでは無い。 正確には、ワタシが道路に飛び出したのは本当だ。 ただ、ワタシにはトラックが見えていなかった。 ワタシが見ていたのは、道路を挟んだ向こう側だ。 ワタシは見たのだ。 中二の夏に失踪した、小川タカシの姿を。
制服に着替え、居間で朝食を食べた。 テレビでは北朝鮮に拉致された人々を扱ったニュースが流れている。 母親がそれを見ながら「8人も死んでるんだって、かわいそうに…そう言え ば、ルミの中学の同級生で、突然いなくなった男の子がいたわよねぇ。その 子、どうなったのかしらねぇ。まさかその男の子も北朝鮮に拉致されたんじ ゃないわよね」と、言った。 ワタシは何も答えずに、そのままコートを着込み、家を出た。 「忘れ物ないの〜?」と言う脳天気な母親の声に苛立ちながら、新たに積も った雪の上を急ぎ足で、バス停へ向かった。 北朝鮮拉致報道を見ると、ワタシは冷静でいられなくなる。 中学二年の一学期の就業日、小川タカシが失踪した日を思い出すからだ。 すでにすし詰め状態のバスに無理矢理乗り込み、混雑しているバスの中で、 当時の記憶が蘇ってくる。
タカシとは、中学に入学してから同じクラスで、席も隣りどうしだった。 タカシは無口だったけど、ワタシのバカな話を藁って聞いてくれた。 頭も良く、容姿は女の子みたいで、嫌みなところもない笑顔の似合う人だっ たので、女子にもすごく人気があった。 バレンタインデーには、カバンに入りきらないほどのチョコレートを貰い、 学校指定の補助バックに詰めて帰る程だった。 偶然か、神様のイタズラか、ワタシはかなりの確率で、タカシと隣の席や、 近い場所にいたので、クラスの他の女子よりもタカシと親しくできた。 そんな日々が二年になっても続き、クラスメイト達からは二人はつき合って いるんじゃ無いかという噂が出たけど、そんな噂をタカシは気にせず、同じよ うに接してくれた。
そして、夏。 終業式も終わり、クラスメイト達も帰り始めた教室には、昨夜テレビで観た爆笑問題の話で盛り上がっていたワタシとタケシの他には、数人が残っている だけだった。 「大崎は今日ヒマ?」 話が突然、爆笑問題の話から変わり、いつもは聞き役に徹するタカシがワタシに聞いてきた。 「ん?あ、ヒマだけど、なんじゃらほい?」 「今日さ、近くの神社でお祭りやってるしょ?一緒にいけないかな?と、思 って」 ワタシの心臓は一瞬、止まり懸けた。 もちろんアタシは誘われなくても、一人でも夏祭りに行くつもりだった。 何故なら、そこには必ずと言っていいほど、タカシもいるはずだったから。 夏休みに入ると言っても、たいして遊ぶ所も、お金もない中学生のアタシ達 には、夏祭りと言う行事は、一大イベントだったからだ。 なにせ、本当に近所なので、多少は帰りが遅くなっても、親に怒られること もなく、思う存分エンジョイできるからだ。
そこには、基本的に地元の中学生が全員来る。 見渡す限り、同じ学校の生徒や、その保護者や、生活指導の教師だったりするのだ。 そんな、場所にあえて、一緒に行くと言う事は、他のクラスメイト達に、 「ワタシ達はつきあってま〜す。カップルで〜す」 と、宣言しに行くようなものだった。 つまり、ワタシは、タカシに告白されているようなものだった。 ワタシは速攻で返事をした。 「ラジャー!」 タカシはそんな馬鹿なワタシを笑顔で見ていた。 奥で、残っていたクラスメイトの何人かが、耳をすまして聞いていたらしく 「ヒュ〜、ヒュ〜」などとベタな事を言って、ひやかしてきた。 ワタシは履いていた上履きを、力一杯そいつらに向かって投げつけた。 そうでもしないと、恥ずかしくて死んでしまいそうだったのだ。 続く
タカシがタケシになったりしてますが気にしないでください(w
>181 小技が効いてます(w
183 :
無名草子さん :02/10/01 10:38
なにか、これはこれで面白い読み物のような。
184 :
無名草子さん :02/10/01 11:18
もしランディの盗作が大々的にバレなければ、きっと テンプレートさんのような小説を書いていたんだろうね。
185 :
無名草子さん :02/10/01 11:41
テンプレートさん巧いなあ。 これがプロの作品のなかにまじったら、とほほだろうけど、 2ちゃんの駄文レベルのなかでは飛び抜けて見える。 もちろん、テンプレートさんは田口のレベルに落としてるんだろうし、 本人の潜在的才能や、完成度云々は語れないが。 田口がネットから出てきたってことも、 石ころだらけのなかで、ちょっと整合性のあるプロっぽいものがあると、 やたら光ってみえるという「錯覚」によったものではないかと、 つくづく納得させられますた。
187 :
無名草子さん :02/10/01 12:42
>>185 吉本ばななの顔を見るの初めてなんだけど、田口に似てない?
188 :
無名草子さん :02/10/01 13:04
189 :
無名草子さん :02/10/01 13:35
ランディとばなな、「ランバナ・シスターズ」って名前で デブーして欲しい。 吉本から。
190 :
無名草子さん :02/10/01 15:10
「おさるとばなな」という漫才コンビのほうが、受けるとおもうけど。 十八番はふたり並んで腰を振るインチキフラダンス。(爆
191 :
無名草子さん :02/10/01 15:26
>190 マジ嗚咽ーっ!
192 :
無名草子さん :02/10/01 16:31
「おさるとばなな、インチキフラダンスをバリで踊る」 ってのがあったら誰かいく?藁
193 :
「アガリクス」 :02/10/06 10:02
加藤は駆け出しの弁護士。比較的早期に司法試験に合格し、大手法律事務所で 働いている。事務所は、放漫経営で倒産した百貨店の管財人など、 同業者に後ろ指を差されるような仕事を引き受けることが多く、加藤は 疑問を感じながらも与えられた仕事をこなしていた。 そんな加藤には、一人の姉がいた。加藤が有名私立大学に在学中、彼女は失踪し 未だに戻ってこない。 とりあえずここで、合コンしたスチュワーデスあたりとのセクースシーン。
194 :
無名草子さん :02/10/06 10:03
加藤はボスから依頼人を紹介される。田口という作家である。 開口一番「名誉毀損なんです!」と叫んだかと思うと、訳のわからないことを 怒鳴り続け、途中「癒しなんだ!ニュピなんだ!」などの妄言を挟みつつ、 延々4時間半にわたって喋り続けた。要するに、自分の盗作を検証する本が 出るので出版を差し止めたいということらしい。 「明日にでも連絡する」と言ってやっと帰らせたが、その際に田口は「30分五千円の 相談料だが、あんたが喋ったのは実質30分だから五千円しか払わない」と言った。 これが本当に自分のやりたかった仕事なのかと考え込む加藤。 その夜、失踪した姉が夢の中に現われた。姉は「トウサクザル、イッテヨシ」と 謎の言葉を吐いて消えた。 汗びっしょりで目覚めた加藤。時計は午前三時。仕方ないのでオナーニ。
195 :
無名草子さん :02/10/06 10:04
翌朝、事務所で資料を調べる加藤の開いた口は塞がらなかった。 田口の小説は盗作の山、山、山、であった。しかも自分で認めたものが二件。 何の根拠もなく社会通念にも反する依頼人の言い分を聞くのが弁護士の仕事とは いえ、これでは検証本出版差止どころの話ではない。 加藤はボスにこの仕事を断ることを進言したが、返事は素っ気無いものだった。 「敗訴確実でも提訴は可能なんだ。本人がやりたいと言ってるなら やらせりゃいいんだ。それが弁護士の仕事だ」 これでいいのかと思いながら夜遅くまで資料を読む加藤。 検証本の元になるというインターネットの掲示板も閲覧してみたが、 どう見ても田口本人が書いたとしか思えない荒らしレスばかりだ。 膨大な資料とストレスで、加藤はトランス状態だ。またしても姉が現われる。 姉は「古代シュメール文明は、宇宙人がもたらした」「ヒトラーは生きている」 「アガリクスでみるみるガンが治る」などといった世界の真理を教えてくれた。
196 :
無名草子さん :02/10/06 10:05
加藤が気づくと、病院のベッドの上だった。一泊だけして、退院した。 加藤は、検証本作成スタッフが田口の家を突然訪問したことと、娘の保育園に 現われたことだけにつき、今後このようなことがないように注意する文書を 作成し、内容証明郵便で送った。 そして、田口に電話をかけて、内容証明のこと、匿名掲示板荒らしをやめるべき ことを伝えた。田口は出版差止請求についてキティガイじみた早口でまくしたて はじめたが、加藤はそれをさえぎって言った。 「盗作猿、逝ってよし」 受話器からは喚き声が聞こえてきたが、加藤は電話を切った。 綺麗に片付けられたデスクの上には辞表が載っていた。 姉が喜んでいるのがわかった。姉は今この瞬間の為に失踪したんだ。 加藤は、なぜかわからないけど、そう思った。
田口テンプレート 田口ランディの長編小説にはテンプレートがある? aがbを探す物語 田口ランディの長編小説「コンセント」「アンテナ」「モザイク」 「7days in BALI」は、全てaがbを探すという、探索・追跡の物語だ。 「コンセント」 主人公が、死を選んだ兄の気持ちを探し求める物語。 「アンテナ」 行方不明になった妹の存在を探す物語。 「モザイク」 精神病院に搬送中、逃亡した少年を捜し求める話。 「7days in BALI」 行方不明になった親友を捜し求める話。 そしてそれらは、ほとんどがaがbを見つける事無く終わる。 主人公は、探し求めた挙げ句、それを見つけることが出来ないのに、 「なんかわかんないど、解ったような気がする」と、思いこんで終了する のである。 唯一、「モザイク」だけは最後に少年を発見できるが、そもそも、少年が 何故逃げ出したのかが、最後に曖昧になってしまっているので、物語の統 一感がバラバラになってしまっているのは、「モザイク」を読んだことが ある方ならば、理解いただけると思います。
基本的に、主人公にとって、重要な存在の人がいなくなります。 元々は縁が薄かったり、疎ましかったり、憎んでたり、仕事上のつき合い だったりしますが、その存在の喪失は、主人公の心に深い傷を残します。 そして、その傷を主人公は引きずって、あるいは責任を感じながら生きて います。 それらの人は、すでに死んでいたり、生死が不明だったり、どこにいるの か解らない状態です。 そんな状態の中で、ある事件が起き、主人公はその行方の探索・追求に乗 り出すことになるのです。 「コンセント」では、 兄の死んだ部屋で、死臭を嗅ぎ、死の匂いを感じられるようになります。 「アンテナ」では、 新潟の少女監禁事件を連想させる事件が起き、弟が発狂し、いなくなった 妹の存在を感じられるようになります。 「モザイク」では、 精神病院へ、移送中の少年が逃げ出します。 「7days in BALI」では、 親友から、はがきが届き、彼女の母親から、彼女が行方不明になっている 事を知らされます。 事件は簡単には解決しません。 なぜなら、全く手がかりというものが無いからです。 それでも、主人公は問題を解決しようとします。 なぜなら、その問題を解決しなければ主人公の精神が、ヤヴァイ方向へ向 かってしまうからです。 そして、ヤヴァイ方向に少しづつ落ちても行きます。 けれども、何とか自我を保ちつつ終局へ向かうのは、そうしなければ物語 が終わらないから、と言う理由だけなのかも知れません。
「コンセント」では、 パニック状態に陥り、救急車で病院に搬送されたり、幻覚なんかも見たり します。 「コンセント」では、 精神薄弱(寝たきり)?精力減退・精力絶倫(オナニーしすぎ・ザーメン 多すぎ)食欲減退、で入院。 「モザイク」では、 疲労と睡眠不足の中で、レイプされる(和姦か?)、歩道橋の細い欄干に よじ登り、ラップ音を聞き、その衝撃で落ちて、意識不明の所を、救急車 が呼ばれ、病院に搬送される。 「7days in BALI」では、 絵を見て、立ちくらみがしたり、サンヒャン・ドゥダリと言うダンスを見 ながらレイプされたり、トランス状態に陥り、遊体離脱したりします。 レイプ・射精・大量ザーメン・失神・トランス状態は、ランディ作品には 欠かせません。
事件が起こらなければ物語を進める事は出来ません。 ランディ作品は、良くも悪くもエンターティメント作品で、よしもとばなな 作品のような、静かな日常を淡々と書く、と言うような芸当は出来ません。 主人公達は事件に巻き込まれ、命の危険もある酷い目に遭わなければならな いのです。 女性が主人公の作品では、レイプネタが多いですが、「女性にとって酷い 事」と言えば、「レイプ」と言う安易な発想も(もちろん酷い事には変わら ないのですが)ランディならではと言えるのではないでしょうか? とりあえず、性行為というのもアリです。 話に困ったときはセックスに逃げます。 貧欲に、どん欲に、むさぼり食うようにセックスをします。 もちろんザーメンは大量に出なければなりません。 ゴムは付けてはいけません。 生派です。 小説なので妊娠することもなく、「アンテナ」では女王様が妊娠しますが、 流れてしまいますた。
ではまとめてみましょう。 1.発端 ・主人公は大切なものを失います。もしくはすでに失ってます。 ・その事は主人公や、その家族に深い傷となってます。 ・主人公の回りには、精神的にかなり逝ってしまった人が多い。 ・ある事件をきっかけに主人公は無くしたものを取り戻そうとします。 ・無くしたものを取り戻す話。これがテーマです。
2.展開部 ・貧弱な人間関係を元に、主人公は探索を開始します。 ・手がかりは全く無く、探索は難しいものとなります。 ・主人公の過去が語られます。家庭環境は恵まれていません。 ・コミニュケーション不全の主人公に協力者が現れます。 ・話はオカルト方面(ニューエイジ系とも言う)に向かいます。 ・セックスしたり、オナニーしたりして、話をつなぎます。 ・主人公は生命の危機に直面します。 ・レイプされたり、オナニーのしすぎで病院に担ぎ込まれたりします。 ・もしくは、トランス状態に陥ったり、怪我をして意識不明になります。 ・遊体離脱もします ・ザーメンも大量に出ます ・その時、主人公は別の世界を見ます。 ・とりあえず、なんでもいいから、その時々の持ちネタをつぎ込み、ページ を稼ぎます。(バリ、沖縄、インディゴチルドレン、少女監禁事件…) ・この展開部が本の厚さを左右します。つぎ込みましょう。
3.結末 ・結局、主人公は失ったものを取り戻す事は出来ません。 ・ただ、取り戻す事が出来たような気になります。 ・それで納得してしまいます。 ・とりあえず、主人公は日常生活に復帰は出来ます。 ・良く言えば「クールダウン」、悪く言えば印象は残りません。 ・大切なものを失ったのは、主人公に別な世界を体験させる為と言う解釈を したりします。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わります。 ・何も解決しません。
いかがでしょうか? 「コンセント」「アンテナ」「モザイク」は三部作らしいので、テーマやプ ロットが似てくるのは仕方がないのかもしれません。 しかし、「7days in BALI」は、三部作から外れているはずで、出版社も違い ます。 他人の作品から「無断引用」しながら、自分の作品を使い回すリサイクルぶ りには開いた口が塞がりません。 それが、田口ランディの色だ。 と、言われてしまえばそれまでなのですが、同じような話ばかりを読まされ てると、残り少ない信者も離れていくのではないだろうか? いゃいゃ、それでもついていくのが信者の誉れ。 と言う声が聞こえてきそうですが、皆さんはこの「田口テンプレート」を、 どう感じるでしょうか?
205 :
無名草子さん :02/10/07 06:47
>>196 >姉が喜んでいるのがわかった。姉は今この瞬間の為に失踪したんだ。
>加藤は、なぜかわからないけど、そう思った。
上手い!
「なぜかわからないけど、そうなのだ→本人ダケ納得」
ですべて片付けてしまうのが猿小説の基本ですね。
206 :
無名草子さん :02/10/07 06:55
207 :
無名草子さん :02/10/07 08:28
>>196 >姉が喜んでいるのがわかった。姉は今この瞬間の為に失踪したんだ。
>加藤は、なぜかわからないけど、そう思った。
笑った!
これでいいのだ!!
が追加されたら、バカボンだね
208 :
(;´Д`) :02/10/07 21:22
>>194 すばらすい! 筑摩もこれくらい面白いことかける作家を捜してこいや。(笑)
>その夜、失踪した姉が夢の中に現われた。姉は「トウサクザル、イッテヨシ」と
>謎の言葉を吐いて消えた。
腹かかえて大笑いしますた!
209 :
無名草子さん :02/10/07 21:53
猿はこのスレの文章を見てどう思っているのだろう。
>>207 >これでいいのだ!! が追加されたら、バカボンだね
貴レスを読んで、テーマソングを受信しますた
東の空から虫の音と しじまが降りてくる〜
これでいいのだ〜 これでいいのだ〜
ランランランディ ランディディ♪
てんさいさっかだ らぁんでぃでぃ♪
聖なる流れのガンジスに 漂うしずる感〜
これでいいのだ〜 これでいいのだ〜
ランランランディ ランディディ♪
てんさいさっかだ らぁんでぃでぃ♪
211 :
無名草子さん :02/10/08 21:53
>>193-196 激しくワロタヨ
オフィスシロウズも『アンテナ』の映画化を中止して
汚猿を主人公にしたお笑い映画を作った方が受けるんじゃないか?
>>210 を主題歌にしてさ。
>>180 続き
待ち合わせ場所は、国道を挟んで、神社の向かいにある、ワタシの住んでい
る町に初めて出来たコンビニの前で、夕方6時に待ち合わせる事になった。
一緒に帰りたかったが、タカシとワタシは家が正反対で、学校の校門の前で泣く泣く別れた。
お互いに、見えなくなるまで手を振っていた。
彼の笑顔は相変わらずで、その笑顔は一生忘れないと思った。
そして、それがワタシが最後に見たタカシの姿になった。
走って家に帰ったワタシは、家に入るなり叫んだ。
「母さん!浴衣、浴衣を出して!!ワタシの人生がかかってるの!」
そんなワタシを母親はしばらく黙って見ていたが、ため息を一つつくと、
「ふだん、スカートもはかないアンタに、浴衣なんかあるわけないじゃん」
母親の声は冷たかった。
「そこを何とか、御代官様!一生一大のお願いですから!!」
泣きつくワタシに呆れたか、愛想をつかしたか解らないが、母親はヤリ無げ
な口調で、
「いとこのエッちゃんのお下がりなら着れるかも知れないから、聴いてあげ るわよ」
一時間後、ワタシは浴衣を手に入れていた。藍色の地に、朝顔の模様が入っ ていた。
母親に帯を締めて貰いながら、パンツは脱いだ方が良いのかと考えていたが、
そんな事を母親に聞くわけにもいかず、とりあえずはいておく事にした。
「じゃあ、行ってくらぁ!!」 「ちょっと、なんで浴衣にスニーカーなのよ!下駄にしなさいよ」 母親の忠告通り、下駄を履いて家を飛び出したアタシは、約束の時間の6時 より、一時間も早い5時にコンビニの前に着いていた。 辺りは薄暗くなり始め、国道を挟んだ神社の境内から、祭囃子が聞こえてく る。 ワタシの目の前を家族連れや、クラスメイト達が通り過ぎていく。 タカシが来るのをひたすら待った。 約束の6時が来た。 タカシは現れない。 7時になっても、8時になってもタカシは現れなかった。 その間、ワタシはひたすら約束の場所で待っていた。 夜9時を過ぎると、露店が店じまいを始めるので、広場のカラオケ大会に 参加している酔っぱらい以外の多くの人々は帰り始める。 帰る途中のクラスメイトに、タカシを見なかったか聞いたが、神社の境内 では、タカシを見たクラスメイトはいなかった。 元々、狭い境内なので、その場所にいる人間ならば、顔をみないという事は 考えられなかった。
バックれられた? ワタシの頭の中に不安が広がる。 上靴を投げつけたのが悪かったか? 最悪の考えが頭をよぎって、鬱になった。 「もうだめぽ…」 ため息しか出なかった。 「
「大崎!」 10時を過ぎた頃、落ち込んでいたワタシの名前を呼ぶ声が聞こえた。 一瞬、タカシかと思ったが、その声はオッサソの声で、顔を上げると、 そこにはワタシの担任で、生活指導担当の教師が立っていた。 おそらく、夏祭りの巡回に来ていたのだろう。 不味い香具師に見つかってしまった。 「ごくろうさまです」 思わずワタシは敬礼した。 「そんな事より大崎よ、オマエ、小川を知らないか?」 一瞬、担任が何を言っているのか理解できなかった。 「小川が、学校から帰っていない。親御さんから学校に連絡があった」 担任の表情は真剣だった。 「お祭りにいたクラスの奴に聞いたら、オマエとここで待ち合わせしている はずだと聞いてここに来た。小川は来ていないのか?」 「…きてないです。6時に待ち合わせをしてますた」 「…そうか。解った。オマエはもう、家に帰れ。ご両親が心配する」 「ワタシも探します!」 担任は首を振り、ワタシの頭に手を置き、優しい声で言った。 「もう、警察にも連絡が行っているし、PTAの連絡網で、保護者の方々に 捜索の協力が言っている頃だ。小川は先生達が探すから、大崎は家に帰りなさい」
ワタシは無力な子供だ。 担任の言葉に従って、家に帰るしかなかった。 ワタシは帰り道を泣きながら帰った。 産まれて以来、これ以上は無いと言うほど泣いた。
その日の夜から、教師、警察、PTAを動員してタカシの捜索は始まった。 ワタシも、次の日にタカシと最後に話をした人間として、警察に事情をきかれたりもした。 捜索は続けられたが、夏休みが終わっても、タカシが見つかることは無かった。 家出説もあったが、ワタシと夏祭りで待ち合わせをしていたと言う事や、 特に家庭に問題があったと言う事もなく、家出説はすぐに無くなった。 二学期の始業式で、体育館にマスコミを入れ、校長がおきまりの発言をしたが、 ワタシには聞こえてこなかった。 タカシの失踪はしばらくはマスコミを賑わしていたが、時が経つにつれて、 それらも見ることは少なくなっていった。 冬になり、春が来て、中学最後の年が始まったが、それでもタカシは見つか らず、教室に残されているタカシの机だけがタカシが存在したことを証明する だけだった。 夏が過ぎ、冬が過ぎ、高校受験も終えたワタシは卒業式を迎えた。 続く
218 :
無名草子さん :02/10/09 23:45
>>207 漏れもここでワラタよー。
これ書いた人、すげー才能ある!
219 :
無名草子さん :02/10/10 14:19
ほんものの日記が終わっちゃいました。 職人さん、期待してます(w。
220 :
無名草子さん :02/10/12 07:02
age
221 :
無名草子さん :02/10/12 07:53
もはや田ロランディの作品が読めるのは、ほとんどここだけに なってしまいますた。(笑)
222 :
無名草子さん :02/10/12 10:11
*リターン ツゥ ランディ 皆さんとの接点が少なくなっていくのがちょっと寂しいランディです。 思い起こせば、荒野って、アタシが日々思ったり考えたりしたことを書きつづって、 それを皆さんの目にと毒場所に発表すると言う事は、基本的に私には何の利益ももたらさない。 そう考えると、アタシというのはなんてサービスのいい女なんだろうと思った。 日記などと言うものは、日々繰り返すムァスターベェーションみたいなもので、 基本的には人様に見せるものでは無い。 それを、公開後悔大公開しているアタシはAV女優みたいなものだ。 しかし、AV女優の寿命は短い。 ほんの僅かな瞬間に、アソコがすり切れるくらい多くの男達のペニスをくわえ込み、 大量のザーメンを浴びることに全精力を懸けるのだ。 どうせヤるなら、一本、二本の出演ではなく、何十本と言う作品に出るべきだ。 それは、詰まりつまった便秘が、ようやく出た爽快感が伴うのではないか? アタシもたくさん垂れ流した。 そして、僅かながらの蓄えもでき、プール付きの家も建てた。 そう言うわけで、他人様の前でムァスターベェーションをするのはもう良いだろうと考えたわけです。 他人様の前でムァスターベェーションをし続けると言う事には、リスクも付きまとい、 アタシのムァスターベェーションに対して、批判的な人も出てきたりしたわけです。 そんなムァスターベェーションにも疲れ果ててしまいましたのさ。 いつか、どこかで、ムァスターベェーション
223 :
無名草子さん :02/10/12 20:26
>>222 ムァスター「ヴェー」ション、って書いた方が
もっとバカっぽくて良かったかも。
しかし猿はこういう風に筋の通った書き方はできそうもないね。
224 :
無名草子さん :02/10/12 22:57
*神在月の 出雲の 神様たち 十月のことを神無月と言う。神様がいなくなってしまうから、神の無い月なのだ。 しかし、ここ出雲の地では違う。十月はすべての神様がこの地に集まる。だから、 出雲でだけは、十月は神在月と呼ばれる。 十月十二日。私は出雲の平田市に行った。神様たちと会うために。そして、いっ しょにお酒を飲むために。 平田市の松尾神社というところで、毎年、どぶろく祭りが行われている。昔々、 百八十の神様が集まって、なんと百八十日にもわたって酒盛りをなさったという、 出雲風土記に書かれている故事にちなんでのことだ。それにしても、ほぼ半年も 酒盛りを続けるなんて、日本の神様たちって、なんてアバンギャルドなんだろう。 そして、どぶろく祭りでは、今年も無事に酒造りが出来ることを酒造りの神様に お祈りし、松尾神社からふるまわれるどぶろくを飲む。どぶろく以外の地元の日本 酒を飲むこともできるし、肴に郷土料理も食べられるという。 ううむ、なんてオイシそうな話なんだ。神様にも会えるし、酒も飲めるし、うま いものも食べられる。これはもう、行くしかないではないか。そう、思った。 さて、当日。まずは湯立神事がとり行われる。しめ縄で囲まれた聖なる空間の 中央には、湯がなみなみと注がれた大釜が置かれる。清めの舞が舞われ、釜の下に つけられた火が白い煙りを出し、九字が切られる。神楽に合わせて、大酒桶の中の どぶろくが、ひしゃくで椀に注がれ、神様に奉納される。 なぜか、今年の春に行った、バリのお祭りとガムランの響きを、ふと思い出した。 神楽とガムランって、ちょっと似ている。
225 :
無名草子さん :02/10/12 22:58
(
>>224 続き)
それから、夜宴だ。宮司さんのお話によると、米を食べたスズメがこぼした米が
水たまりにいって、そこからどぶろくが出来たんだって。それを神様たちが飲んで、
百八十日間におよぶ宴会になったと言うんだ。
なぜか、どきりとした。私は19才の頃、自分のことをスズメと呼んでいたからだ。
当時仲良くしていたアパートの隣の部屋の男の子に、「私は自分の名前が好きじゃ
ない」と言ったら、「じゃあ、自分の好きな名前をつけてみれば」って言われて、
とっさに思いついたのが「スズメ」という名前だったんだ。
どうしてスズメなのか、今だにわからない。もしかしたら、私の無意識は、自分
の口からこぼした米で出来た酒で、神様を酔わせるスズメになりたいと望んでいた
のだろうか。
こんなこと書くと、また浮き世離れしているオカルトライターって言われちゃう
のかもしれないけど、私は、今回の旅で出会った神様たちのために書いていきたい
と、本気で思っている。
夜宴の最中に、私はたくさんの神様に出会った。ふるまわれるどぶろくに、それっ
と飛びついている神様。どぶろくを飲みながら、今年の酒は甘さと酸味のバランスが
とれておいしいと言っている神様。昔はそこいらの農家で自由にどぶろくが造れたの
に、今は規制されていて残念だなあとぼやいてる神様。てんぷらやざる豆腐に群がる
神様。
誰も彼もにこにことして楽しそうで、ああ神様たちがここにいらしゃると素直に
思えたんだ。もちろん、彼等は人間だ。でも、同時に、神様たちでもあったんだ。
神様と人間が混然一体となって、お酒と料理とおしゃべりを楽しんでいた。
226 :
無名草子さん :02/10/12 22:59
227 :
無名草子さん :02/10/13 08:38
文章が上手すぎ。 書いた人の品性のよさがあらわれすぎ。
228 :
華麗なる転職 :02/10/13 11:52
♪田口ランディのお料理教室♪ 田口:「今日はプロヴァンス風ミラノカツレツを作りましょう。 思い起こせば私の兄が引きこもりの末に亡くなった時・・・」 助手:「せ、先生、材料の紹介をお願いします。」 田口:「私は空っぽなんです。」 助手:「は?」 田口:「あなたが材料を与えてくれなければ私は何もできません。」 助手:「え、あ・・・では、私の方から材料の説明をさせていただきます。 まずは・・・(中略)」 田口:「では、この材料を使って料理することにいたしましょう。 すでに作ったものがこちらに用意してあります。」 助手:「先生! 出来合いのものをそのまま持ってこないで下さい(泣)!」 田口:「(ブチギレ)何なのよ、あんたは! 料理なんてどうせ決まった材料を 混ぜ合わせるだけでしょ! パターンなんか出尽くしてんだよ! オリジナリティを競う時代じゃねぇんだよ!」 助手:「あなたの料理に対する姿勢はオリジナリティ以前の問題です!」 田口:「・・・あっ・・・そーか、分かった。プププ」 助手:「?」 田口:「あんた、アタシが売れてるもんだから嫉妬してんのね。そうなんだ、 アタシはこうやっていつも傷つけられるんだ。でもこの傷をいつか 浄化したい。その思いがあるから料理を続けられるんだ。料理は 私の癒しだったんだ。何だか分からないけど、そう思った。」(完)
すばらしい品性のよさだね。 文章から滲みでている。◎
230 :
無名草子さん :02/10/13 12:10
たんくす。たんくす。べりーあんがと。
231 :
無名草子さん :02/10/13 16:12
>>228 笑った。
ダウンタウンの「ごっつ」に出てきたキャシー先生を思いだした。
「プロヴァンス風ミラノ」って何やねん、という小技もきいてます。
232 :
無名草子さん :02/10/13 16:24
>>228 大笑いしますた。
これは盗作猿の言動を熟知してなきゃ書けない高等なパロディだね。
いつか「ニセ真珠婦人:湯河原編」が読めることを期待してます。
233 :
無名草子さん :02/10/13 16:39
いや、田口先生におかれましては、出来合いのものをそのまま
もってくるだけではすまずに、自分で作ったことをアピールするため
複数のお惣菜を小汚く混ぜ合わせるので、
>>228 よりもっとスゴいことに
なる可能性も。(w
ところで真珠と言えば、『スカートの下〜』の中に、露天風呂で
いっしょになったヤクザふうのおじさん(おじいさん?)に、
真珠の埋め込まれたあそこを見せてもらったというエピソードも
あるのですが……ちょっとエグすぎですか。
234 :
無名草子さん :02/10/13 19:53
>>224 あんた何者?
これがそのまま田口の文章として配信されても、このスレを知らない
人には模写か本物か区別がつかないだろう。
ありえないが、塚原さん?とか思ってしまった……。
>>234 しがない素人(コンピュータ屋)です。(汗)
でも、検証本には書いていたりします。
10月25日くらいには書店に並ぶそうなので、青い表紙を見かけたら
よろしくです。(ページ数は400ページ前後だそうです)。
236 :
無名草子さん :02/10/14 00:48
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)━━━!!! キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)━━━!!!
>>235 笑わせてくれる模写も好きだけど、224さんみたいな、ほんとゴーストライター
かと思うようなのも好き。故塚原さんが猿マジックと名付けた要素が
ぜんぶ入ってますよね、おみそれしました。
>>224 検証本についての田口のマジコメントを予想してもらえませんか?
田口のメルマガに載っててもおかしくないようなやつをひとつ。
検証本祝いに(w
239 :
無名草子さん :02/10/14 01:03
>>228 検証本について、お笑いバージョンで予想おながいします。
240 :
無名草子さん :02/10/14 23:48
*地震 雷 電波さ〜る アタシは今怒りに満ちている。 そんなアタシのシャーマンとしての力のせいかどうかは解らないけ ど、最近地震が多発している。 今、これを書いているときも、大きな地震があった。 震度6ぐらいはあっただろうか? 何故かニュース23では地震情報をやらないが、今、私の足下は揺れて いる。 早い話が「検証本」だ。 私の書いたモノに対して、あることないことないことを書き連ねてい るらしい。 世の中には暇人が多い。 その暇な時間をもっと別な事に使えば、アタシの要に、プール付きの 一軒家に住むことができるのに。 嫉妬は見苦しいですよ、大月さん!!
ひつこいね。そっとしといてあげようよ。ね。
242 :
無名草子さん :02/10/15 00:23
( ´∀` )< バリは凄いことになったね (・ω・ )<まぁね、アタシが関わったらあんな事じゃ済まないけどね ( ´∀` )<関わるのかよ!? (・ω・ )<半径1キロは焦土と化すわね。なんせ最終性器だから。 ( ´∀` )<最終性器って、なんだよ!?訳わかんないよ!! (・ω・ )<けどさ、テロの分散化って、絶対にブッシュが悪いわよね。痴呆が進 んでるって本当なのかしら?ほら、日本に来たときにゲロ吐いてたり したし。 ( ´∀` )<痴呆はレーガンだよ!ゲロは親父だし。 (・ω・ )<失礼だよね、食事中に他人様の家でゲロ吐くなんて。そう言えば、回 りにいた人が貰いゲロしちゃって、ゲロまみれの晩餐会になっちゃっ たとか。 ( ´∀` )<具合が悪かったんだから、仕方がないじゃん!しかも貰いゲロした奴 なんかいなかったし! (・ω・ )<アタシも良く、ゲロを吐くけど、アタシはゲロを吐かせたら日本で1 番よ。 ( ´∀` )<自慢をすんなよ! (・ω・ )<人の目に付かないように、ビルとビルの間に吐くとか、駅とかに置い てあるゴミ箱とか、灰皿に吐いたりするのよ。そう言えば、そう言え ば、飲み屋が入っているビルの、普段は使っていない非常階段で吐く とかね。道端に吐くのは邪道。 ( ´∀` )<だめじゃん!!
243 :
無名草子さん :02/10/15 00:30
>>241 それだけじゃなんのことかわかりません。
検証してどうすんの?正気にせい
245 :
無名草子さん :02/10/15 01:34
*アルタイの 闇に響く 歌声 アルタイの山中は、漆黒の闇の中だった。 ほんとうに何も見えない。目をつぶっても開けても同じなんだよ。 大声で叫んでも暗い夜空の中に吸い込まれていって、誰もきてくれない、 そんな気持ちになってなんだかあたしは泣きたくなってしまった。 山の中で突然、巻上さんがホーミーを歌い出した。 巻上さんの声はどこまでもどこまでも、ゆっくりと響いていく。 これが、あたしの求めていたものだったんだ。 なぜかわからないけれど、そう思ったら、ふいに涙がこぼれてきた。 「どうしたの? なぜ泣いてるの、ランディさん?」 川内さんが心配して聞いてくれるけど、あとからあとから嗚咽がこみあげてきて、 返事ができない。 ひとしきり泣いて落ち着いたあと、あたしはみんなと話した。 「巻上さんの歌には癒しの波動があるんだよ。 今までにあたしが受けたたくさんの傷がだんだん溶けていくのがわかった。 もうこれからは、誰かに頼まれて小説を書くのはやめようと思う。 自分で書きたいものを、ゆっくり書いて、それを編集者に見せて 『本にしてください』って頼むんだ」 それを聞いた丹治さんがふうっとため息をついた。 「ランディさんは今、巻上さんの歌で、新しい生命を授かったんですね。 その小説、ぜひ僕のところで出させてください」 そうだ、書くことは生まれ変わるための祈りなんだ。 今流したたくさんの涙は、胎児を育む羊水だ。 あふれ出る涙から、次々と言葉がわいてくるのを感じて、それまで恐ろしかった闇が やさしくあたしを包んでくれるように思えた。 (ちょっと前のことになっちゃいましたが……。 文学板スレで思い出したので、書いてみました)
246 :
無名草子さん :02/10/17 01:18
あげ
247 :
無名草子さん :02/10/17 01:31
>>245 >そうだ、書くことは生まれ変わるための祈りなんだ。
>今流したたくさんの涙は、胎児を育む羊水だ
上手い。
こういう事、マジで書きそうですよね>ランディ
248 :
無名草子さん :02/10/17 20:58
*そして 撮影は 進む 映画『アンテナ』の撮影が進んでいる。 撮影が始まったのは10月頭。監督は、熊切さんというまだ28歳の人だ。 熊切さんはとても才能がある。あごのところに手をやりながら俳優さんたちの 演技を真剣に見つめる、そのしぐさを見ているだけで、彼には普通の人がとても 持つことのできない何かがあるのがわかる。 熊切さんは「主人公が縛られるシーンで女王様が『ボンレスハムみたい』って笑う」とか、 「お尻にさしたボールペンで習字をする」とか、いろんなアイデアを持っている。 「でもスタッフはすぐ『それってなんとかって映画でもうやってますよ』って言うんだ。 脚本は僕のオリジナルだし、役者も道具も全部新しくして、この映画のために撮るのに」 あたしは弱気になってる熊切さんを励まそうと思って、背中をどんと叩いた。 「熊切さん、熊切さんはそんなこと心配しなくていいよ。 熊切さんはクリエイターなんだよ。 クリエイターはそんな手垢のついた既成観念にとらわれてないで、 自分が信じたものをていねいに作っていけばいいんだよ」 あたしがそう言ったら熊切さんは「そうだね」と言って笑ってくれた。 ほんとうにいい笑顔だった。
249 :
248続き :02/10/17 20:58
主人公役の加瀬さんとはこの日、初めて会った。彼はとても素直でやさしい男の子だ。 「ランディさん、この原作って一度書き直したものを文庫にしてるんですよね」 「うん。最初に書いたものである人を傷つけてしまって……。 あたしは一生けんめい謝ったんだけれど、どうしてもわかってもらえなかったの。 だから、絶対に誰も傷つけたりしないように書き直したんだ」 「ランディさんって、人を傷つけることにすごく臆病だね。 それって自分が傷つけられたことが残ってるからじゃないの?」 うーん。そうなのかなあ。そうかもしれない。 初対面の男の子にこんなことを言われて、あたしは考え込んでしまった。 彼はあたしより十以上も年下なのに、いろんなことがわかるみたいだ。 過去に受けた傷は消えたようにみえても、ときどきうずき出してあたしを苦しめる。 でも加瀬さんみたいな男の子は、その傷のありかをはっきりと理解してくれるんだ。
250 :
無名草子さん :02/10/18 22:42
素でむかつくなー(w 「加瀬さんみたいな男の子」とかこういう媚び方、しそうだもんな。
251 :
無名草子さん :02/10/20 01:57
この2本はどちらも凄いね! 読んでいてムカムカしたよ、漏れも(w
252 :
ナンジー間 :02/10/21 02:18
田口ランディの転落ぶりは 他人事だから激しく藁える →→ ←← ▲ ▲ / | \ (●●) ll ____ 自称・ネットの女王こと、田口ランディの、盗作犯罪検証本、 『田口ランディ その「盗作=万引き」の研究』(鹿砦社)が発売される。 過去に直木賞候補にまでなった作家の哀れな最後を私たちは目撃しているのだ。 宇宙で輝いていた星が最後に爆発するかのように、本人と思しき荒らしが、 2ちゃんねるのスレに飛来している。 まさに断末魔。 しかし、何が凄いかって言うと、この猿が世に出たと言う事が凄い。 サッチーやデヴィ夫人の様に、亭主が力を持っていた訳でもなく、 容姿端麗でもなく、ほとんど本人の妄想と、エゴだけで世の中に出た様な猿である。 それは評価してやってもいいかもしれない。 ただ、回りに嫌悪感と迷惑を与えすぎた。 そして、その為に消えていくのである。 これを「自業自得」と言わずして、何と言うだろうか? まぁ、本人はそんな事を考えてはいないんだろうけど。 嘘に嘘を重ねるが、自分ではそれを嘘だと思ってはいないのだろう。 続く
253 :
ナンジー間 :02/10/21 02:19
続き 「アタシは自分の妄想をかき続けているだけなのよ! アタシが何を妄想しようと、それはアタシの勝手じゃない!!」 それじゃぁ、あんたの書いたモノを、誰がどんな事を言って、批評したって、 それはその人の妄想なんだから、何を言おうとかってじゃん、と言いたくなる のはおいといて、猿のエゴの計り知れない凄さをみると、外人プロレスラー の、派手で濃い、パフォーマンスを見ているようで笑える。 そんな事を、深夜放送に出演し、動物園でベタなパフォーマンスを繰り返す ボブ・サップを見ながら思った。
254 :
無名草子さん :02/10/21 23:21
*公式サイト というものを つくってみた あたしもようやく、「オフィシャルサイト」というものを作ることにした。 長年の友人で、大阪で主婦をやっている友だちに言われたからだ。 「ランディさん、ランディさんも自分のウェブを作ったら? SF作家のほにゃららさんも、ミステリー作家のうんたらさんも、 みんなウェブ持ってるよ。ランディさんも作家なんだからちゃんと作らないと」 たしかにそうだ。「インターネットの女王」と言われたあたしが、 自分のウェブを持っていないのはおかしい。 さっそく張り切ってやり出したら、一晩でできてしまった。 表紙には天才イラストレーターのAKIRAさんが素敵な絵を書いてくださった。 もう一枚、「裏表紙」っていうのがあって、局部的に有名な豊浦さんの SM写真が貼ってある。これは「裏」なのでどこにあるかはお教えできません。 みなさん、探してくださいね。 コンテンツにはまず、著作リスト。 我ながらたくさんある。たくさんあってめんどくさいので、 ネットからコピーしてしまった。あたしが書いたものなんだから、 あたしがコピーしたって別に問題はないはずだ。
255 :
254続き :02/10/21 23:21
日記もちゃんと作りました。これが1発目になります。 やっぱり、波瀾万丈じゃない普通の日々をゆっくり書くのが作家の基本だと思う。 掲示板には、あたしに住所、氏名、年齢、職業、メールアドレス、勤務先を明記した メールを出した人だけが書き込めるようにしました。 名前が出ないことをいいことに、好き勝手なことを書くような人には書いてほしく ないからです。 あと、このオフィシャルサイトを読んでくれる方にお願いがあります。 それは、あたしの言葉は引用しないで欲しい、ということです。 とくに、あたしの文章の中で悪意のあるものだけを取りだして 引用されるのはこわいです。 ではみなさん、これからもよろしくお願いしますね。
256 :
無名草子さん :02/10/21 23:25
257 :
無名草子さん :02/10/22 00:09
>256 ほめていただいてありがとう。 でも産廃物スレでは北北西の宣伝に使うのだ、という説が。 そっちのほうがありそうですね。読みが足りなかった(w。
258 :
無名草子さん :02/10/22 09:33
>>254-255 うまい! まさに盗作猿の言動をずばりと予想してる!
田口ランディさん、
>>254-255 の表現を、こんど立ち上げる
自分のサイトで盗用しないでね。ウェブの匿名書き込みにも
著作権があるという東京地裁判決を忘れずに!
田口ランディさん、幻冬舎と筑摩から切られたからといって
あせらないでね!!!
259 :
神奈川新聞記事原文1 :02/10/22 22:39
*地域通貨は 寂しい人の お金なのだ 先月、千葉で「地域通貨」の取材をした。 地域通貨って知ってる? ある町でだけ通用する「お金」なんだ。 お金って不思議だよね。人を卑しくもすれば、高貴なものにも変えてしまう。 でもその町でしか使えないお金ってどんなんだろう? 不思議に思ったあたしは、共同通信のSさんに頼んで、 それを取材させてもらうことにしたのだ。 駅前で待ち合わせた商店街のKさんは、やさしそうなおじさんだった。 Kさんが「これが地域通貨です」っていって小さなノートを渡してくれた。 「あれ、地域通貨ってゲームセンターのコインみたいなものじゃないんですか?」 「いえ、これが地域通貨、愛称『モンキー』の大福帳なんです。 ここでは『モンキー』をやりとりするかわりに、この大福帳に出入りを 記録するんです」 なんだあ、おもちゃのお金をやりとりするんじゃないんだ。 なんだかうさんくさいなあ。どうもこういうのは好きになれない。 だまされてるような気分になってきちゃうんだ。
260 :
神奈川新聞記事原文2 :02/10/22 22:40
「『モンキー』は、実際にはこうやって使うんですよ。 田口さんが『モンキー』を使って食事をすると、100モンキー割引になります。 田口さんの大福帳には『100モンキーマイナス』、 お店の大福帳には『100モンキープラス』と書かれます。 その大福帳にお互いがサインして『アミーゴ!』といって握手すると、 取引が成立するんです」 ??? あたしはわけがわからなくなってしまった。 普通のお金を使ってやりとりすればいいのに、どうしてこんな手間のかかることを? だいたい「アミーゴ!」とかいって、友だちでもないのに握手するなんて、 あざとくっていやだなあ。
261 :
神奈川新聞記事原文3 :02/10/22 22:40
Kさんは続ける。 「たとえば子どもがおばあちゃんの肩をもんであげれば、 子どもは1000モンキー、おばあちゃんからもらえます。 おばあちゃんが子どもにお手玉を教えてあげれば、 子どもはおばあちゃんに1000モンキーを払うわけです」 変なの。肩をもんであげたり、お手玉を教えたりすることに お金をやりとりするなんて絶対おかしい。 こういうのはタダでやるからいいんだ。 あたしだってメールマガジンは無料で発行している。 無料のものに文句をつけてくる非常識な人もいるけど、 でもタダだからできることって、きっとある。 それをいちいち数字に換えてしまうなんて、思いやりがないみたいでいやだ。 なんだかすんごく寂しい気持ちになって、湯河原まで帰ってきたのだった。 (神奈川新聞の記事の原文はこうなっていたんじゃないかと思ったものを書いてみました)
262 :
狂盗通信デスク :02/10/22 22:58
>>259-261 は狂盗通信しか知らないはずの部外秘原稿なのに
どうしてここに漏出したのか理解できない。
また田中のやつが盗み出したのかなあ。
あいつランディにかぶれて外信記事パクッて時事エッセイ
などという記者にあるまじきことしてるになあ。
うちも今、経営が苦しいんだから、手加減してくださいよ。
ただでさえ2ちゃんにニュース速報が出来ただけで売り上げが
6割減ったんだからさ。
263 :
無名草子さん :02/10/23 17:02
264 :
無名草子さん :02/10/24 18:44
で、 田口はどの作品でなにをパクったわけよ?
265 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :02/10/24 19:36
たしかにそうですね。 シェイクスピアは元ネタよりも上質なものに変えているけど、ランディさんは・・・
266 :
無名草子さん :02/10/24 19:44
267 :
無名草子さん :02/10/25 02:00
ギフト ――7days in nowhere―― 「ご職業は?」 と聞かれて、一瞬戸惑った。 「いきなり職業を聞くやつはめずらしいですか。失礼だったらお詫びします」 「いいえ、失礼だなんて」 そんなことはない。車を運転している彼は、私の名前がスズキマホである ことをすでに知っている。女性に年令を尋ねるのは失礼だと思ったとすれば、 職業か旅の目的を聞くのが自然な流れだろう。カーラジオからはインドネシ アの歌謡曲らしき音楽。横の窓から見えるのは、ガラスに映る私の顔以外は、 ただ濃い闇ばかり。 私の仕事は別に隠し立てするようなものではない。ただ少しばかり新しい 職業なので、彼にわかるように説明するのは難しい。 「ギフト関係の仕事をしています。贈り物を選ぶコーディネーターのような ことをしているんです」 それに加えてコンサルティング、「贈り物」の配達、アフターケアー、そ の他いろいろ。 「この島には、商品を買い付けに来るギフトショップのオーナーたちが、た くさんやってきます」 私はギフトショップを経営しているわけではない、と言いかけて、やめた。 ここバリでは、バロンの加護があるという魔よけの小さな布が、土産物と して売られている。また別の地で作られた悪夢を受け止めるドリームネットを 輸入して売る者もいる。 私の仕事もこれと同じようなものではないか。 夢を紡ぐ。織る。網を張って悪い夢を受け止める。こんな夢はいかが、と 差し出す。そして相手が受け取ってくれたら、「ありがとうございます、ま たどうぞ」と言って、そっと別れる。それだけのことだ。
こりゃ、、、 ひどすぎる。。。
269 :
無名草子さん :02/10/25 10:24
何が酷いって、一番酷いのは謝罪文
270 :
無名草子さん :02/10/25 10:44
ランディは謝罪文なんか一度も書いたことがないよ。 3部作のうち2作の盗作がばれて、4月上旬に大慌てで幻冬舎 のサイトに乗せたのは「おしらせ」でした。 PTA向けのプリントじゃないっての、ヴォケ猿が。 しかもその「おしらせ」もアッという間に消えて、 おしらせにすらならなかったという醜態ぶりでした。 け っ き ょ く 盗 作 猿 は 、 謝 っ た こ と が な い 。
謝罪文って言うか、おしらせっていうか もう、アクセス出来ないみたいですね
272 :
無名草子さん :02/10/25 16:28
謝罪文もどきは4月1日夜(NHKニュース当日)に幻冬舎サイトにて出て、 一週間後には削除。しかし、数日後に再び掲載。完全に消えたのは掲載日 からおよそ一カ月後。実質、載ってたのは三週間ていどだと思われ。
273 :
無名草子さん :02/10/25 16:30
文庫アンテナ、モザイクが流通してるあいだは掲載しておくのが筋ってもの>謝罪文 幻冬舎と乱Dは読者を死ぬほどナメてますよ。
田口訴えられないのかねぇ…。
275 :
無名草子さん :02/10/25 23:53
276 :
無名草子さん :02/10/28 01:47
*世の中は いろいろ 大変だ 大きな事件が立て続けに起きた。 日本では、民主党の国会議員の石井さんが、自宅前で、車に乗り込もうとした時に、 右翼の男に襲われ、胸を刺され死亡した。 何とも痛ましい事件で、石井さんの冥福を祈るばかりだが、 アタシは何となく、その右翼の男の気持ちが理解できる。 石井さんは、その右翼の男とは知り合いだったようで、 公共法人の不正を暴くための資料集めなどを、その右翼の男に頼んでいたらしかった。 政治家としての石井さんの活動は精力的で、その追及は凄まじいモノがあった。 本来なら世に出るはず無い情報を見つけだしてきて、それを疑惑の相手にぶつけるのだ。 その情報源の一つが、右翼の男だったらしい。 右翼の男は生活に困り、金を工面してくれと石井さんに頼んだが、断られ逆上し、 石井さんを殺害する事に決めたらしいのだ。 過去に自分を散々、利用しておいて、用が無くなったら捨てられる。 その悲しみと憎しみを思うと、アタシはその右翼の男を責める気にはなれないのだ。 もちろん、殺人を犯すということは許される事ではないが、 アタシもそこまで追い込まれたら、同じ事をするかも知れない。 いや、世の中全ての人が同じ事をするのではないかと考えて、ゾッとした。 続く
277 :
無名草子さん :02/10/28 01:48
続き ロシアでは劇場に、チェチェンゲリラが、ミュージカルを上演中の劇場に立てこもり、 出演者や観客、数百人を人質に自分たちの要求をロシア政府に突きつけ、 籠城したが、要求の期限が切れ、その要求が叶えられないとなった時に人質を殺害し始めた時点で、 ロシアの特殊部隊が突入して、人質に百人以上の犠牲者を出しながらも解決した。 これも、チェチェンゲリラ達の気持ちがアタシには何となく解る。 自分たちの国土と、民族の誇りを取り戻すために彼らは戦っているのだ。 民族浄化の嵐の中で、対抗するための手段など選んでいる訳にはいかなかったはずだ。 アタシも同じ境遇ならば、手段など選ばずに、 相手に最大のダメージを与える方法をとると考えるのだ。 だからこそ、劇場に人質を取って立てこもると言う方法は、最大の攻撃と言えると思う。 基本的には、自分たちの要求が満たされれば最高だが、失敗しても、 人質に被害が出れば、ロシア政府は世論の非難を浴びることになり、 ダメージを与えろ事ができ、劇場もろとも自爆することになれば、 自分たちの意思の強さを訴える事ができたはずだ。 それで考えると、今回の事件は失敗で、人質の被害も僅か100人ちょっとで、 ゲリラ達は自爆と言う手段を取らなかった。 何というヘタレ具合だろうか? アタシなら、どうせ死ぬなら全てを吹き飛ばしてから死ぬと思う まぁ、アタシがそんな現状に追い込まれることは無いんだけど。
278 :
無名草子さん :02/10/28 02:07
>>276-277 コ、コワヒです……。まさに、
「 窮 猿 、 人 を 噛 む ! 宣 言 」
チックな恫喝コラムですね。しかも「ゲリラ線」で。
っていうか、御本人ですか?……ガクガクブルブル
279 :
無名草子さん :02/10/30 23:19
★すくすく相談室 ・若い母親「相談があるんですが、この頃子供が嘘をつくのを覚えて。 嘘つきは泥棒の始まりだし注意した方が良いのでしょうか?」 ・ランディ相談員「最初が肝心よ。嘘も方便って言うじゃん。 あたしなんてバレなきゃOKでこの歳まで来たわ!」
280 :
無名草子さん :02/10/31 16:09
文学板でこんなリクエストが出てますた。 日記職人さん、田ロランディ日記の最新版をおながいします。 ……………………………………………………………………………… 178 :吾輩は名無しである :02/10/31 15:39 猿が旅行から帰ってきたら荒しが増えるって ほんとお決まりのパターン。 祭りの記事もとっととどっかに掲載しないと 誰か別の人が取り上げてそっちの方が読み応えあったりするぞ。 くれぐれも素人の旅サイトからパクルなよ。 179 :吾輩は名無しである :02/10/31 15:48 祭りの記事は日記職人さんのに期待。 そっちのほうがおもしろいんだもん>予想スレ。
281 :
無名草子さん :02/10/31 16:15
★すくすく相談室 ・若い母親「相談があるんですが、中学2年の娘が夏休みの頃 から派手になり、どうもあの…援助交際っていうんですか、 あれをしてお金を稼いでるようなんです。いったい どうすればいいでしょうか?」 ・ランディ相談員「アタシなんか17歳の時に100万円でウリしてたよ。 男はきれいなコを抱きたいもんだし、女は抱かれることで キレイになるんだ。だから娘さんの生き方は魂の正しい ありかたなんだ。ハゲムさんのキレだったな。」 ・若い母親「???」
†悲しき 腹の虫の おしらせ ああいやだ。このところ連日連夜悪夢にうなされて目が覚める。 じゃなま昆虫が体中をざわざわと灰まわっている気持ちの悪い夢だ。 夜中にばったり飛び起きて,喉が殻からでウッと嗚咽が起きる。 そうだ、昔、幻冬舎の死端さんからもらったドンペリエがまだ冷蔵庫 にあるはずだ。いろいろと腹が立つことがあったんだけど捨てられず に残っていた。フランス産直のソ−ダ水でのどごしを清めよう。 自慢の大型冷蔵庫をあけるとぶったまげて枯死を糠しそうになった。 冷蔵庫のなかで大人ほども身長がある巨大な昆虫が、残り物のもんじゃ 焼きをむさぼっていた。虫と目があった。またもぶったまげた。お世話に なってる転載編集者の安腹先生ではないか。 「あ、先生。おはようございます。」 あたしは思わず会釈した。 だけど挨拶したのに安腹先生は目をギラギラさせてあたしを睨むばかりだ。 なんで安腹先生があたしの家の冷蔵庫のなかにいるんだろう。あたし は混乱してめまいがしてきた。ふらふらと書斎に戻ってとりあえずお気に の掲示板に何か書き込んで気を紛らわそう。マックの電源を入れてあたしの ファンたちが屈折した愛情を自慢しあっている某掲示板をみる。高性能の パソコンでマルチタスクだできるから,ついでにメ−ルをチェックした。
100通ばかり溜まったメ−ルに目を通していると、ああ懐かしい、暗藤 くんからのメ−ルが届いていた。暗藤くんは有名な業界トップのネット 書店人で、あたしの力になってくれた人だ。でも使い込みがばれて書店を 追い出されたらしい。あたしは一緒に飲むたびに,泥棒は鬼畜大宴会の 始まりだから絶対するなって教えていたのに、若毛の怒りでやってしまた んだろな。いまも元気で書店人やってるかな。ちょうど気になってたんだ。 暗藤くんのメいルのサボジェクトは「おしらせ」となっていた。何だろう。 開けてみるなり、びっくりした。心臓が泊まりそうだった。メ−ルには こうかいてあった。 「かねてより病気療養中だった安腹先生が長寿石で本日未明に旅立ち ました。腸がランダムに重なってしまう病気だったので最後は何も 食べられずに、お気の毒でした。」 長寿石がおなかに詰まったんだろうか? とにかく食べられなかった なんて気の毒だ。では冷蔵庫のところで見たあれは何だったんだ?! 大急ぎでキッチンに戻って、こわごわと冷蔵庫を開けた。また腰が 抜けるほどぶったまげた。ばななちゃんが冷蔵室でキムチをむしゃむしゃ たべていた。なんなんだ! あたし、アル中になったんだろうか。 でもとにかく、安腹先生を見たのは虫の知らせだったらしい。先生は 名物編集者だったらしい。 らしい、と書いたのは、あたしの本を編集 してもらったことがなかったからだ。先生は文学関係のリルテ−ルという りっぱな雑誌をお造りいたしていらっしゃったらしい。先生の前では あたしは何でも知ってるふりをしていたが、この意味がわからなかった。 あたしには若い頃、肉体の炎を燃やしあったジャックという英国人の フレンドボ−イがいた。名はモリ−という。ホテル関係の評論家として 活躍している。国際電話で聞いてみた。最初に08を入力して…と イリリスにはすぐかかった。スコットランドのミラノに住んでいるのだ。
「ハロ−、ジャック、アイラボユ−!」 あたしが囁くと彼はハスキ− な声で返してきた。「ミ−ツ−」 「バイザウエイ。テ−チ、ミ−、リルテ−ル?」 こんな感じで英会話を続けていたら、面倒になったのかジャックは下手な 日本語で返してきた。「ソレ、ケ−コ、コバナシネ!」 そうか。今わかった。安腹先生は小咄の雑誌を作ってたんだ。さすがは 名人芸だ。 考えてみれば不思議な一致だ。先生とはお仕事をしたことがないけど、 よく一緒に食事をした。かならずどこかの編集者をつれてきて、社用で 勘定させてしまうのが得意技だった。「けい子ちゃん、編集ってのはな、 いかにテメエの財布を開けないで会社のカネで作家と飲むかってのが 才能なんだよ。」 先生はつねづねこう申さられていた。 先生とあたしは食べ物の趣味がいっしょだった。まるで腹の虫が兄弟 みたいですね、といって笑ったものだった。 冷蔵庫にいた安腹先生そっくりの巨大な虫はなんだったんだろ? こういうのって虫の知らせっていうのかな? まるでツルゲ−ネフの 「変身」にでてくるザザムシみたいだ。それともあれは、あたしの 無意識が作り出した幻影だったんだろうか。 なんにしても悲しいおしらせです。あたしはおしらせがきらいだ。 だって悲しいんだもん。
286 :
無名草子さん :02/11/02 14:58
>>282-284 何度も吹きだして鼻水出ちゃうくらい笑わしてもらいました!
まさに職人芸ですね。
検証本の第二弾も楽しみだけど(出ればいいなぁ)、
もしこの予想スレが本になったらすごい幸せ。
猿問題を知らない人にはあまり通じないだろうから、
そこが残念だけど。しかし面白い、マジで。
287 :
無名草子さん :02/11/02 15:03
ランディつまんなーーい。 写真見てもおばちゃんだし。 鬱々。 これもしょうがないことの一つだよね。
288 :
無名草子さん :02/11/03 04:49
ハーマイオニーはグレンジャー
289 :
鯖太サバ男 :02/11/03 14:27
田口テンプレートで、次回作を予想してみますた。 タイトル 「ファザマザ」 1.発端 ・主人公は大切なものを失います。もしくはすでに失ってます。 主人公が失ったのは家族です。 もしくは家庭。 母親は病死しており、兄は自殺で亡くなっています。 唯一の肉親の父親は、酒乱で、酒が入ると主人公を罵ったり、していました。 昔は、主人公や兄や母に暴力を振るっていた事もあります。 主人公はそんな父親を憎み、高校卒業と共に、家を出て、一人暮らしをしていました。 家族の絆が薄い、 酒癖が悪く、飲んでは暴れ、警察にやっかいになる事もしばしばだった。
290 :
鯖太サバ男 :02/11/03 14:29
続き ・その事は主人公や、その家族に深い傷となってます。 そんな主人公にも夢があった。 東京の大学に進み、将来は小説家になりたいと思っていた。 高校で進路決定の時に父親にその希望を訴えたが、 「そんな金どこにあるんだ!オマエにそんな才能があるわけないだろ? 蛙の子は蛙だ!」 と言われ、仕方なく断念した。 そして、その言葉は何年経っても忘れることはなかった。
291 :
鯖太サバ男 :02/11/03 14:29
その3 ・主人公の回りには、精神的にかなり逝ってしまった人が多い。 結局、東京の大学に進学する学力も無く、金も無かった主人公は、 高校卒業と共に地元の中小企業に就職します。 そこには色々な人がいて、アルコール依存症で、手が震えている人や、 オタクや、キレる係長や、セクハラ課長、暴力社員、ストーカー社員……
292 :
鯖太サバ男 :02/11/03 14:30
その4 ・ある事件をきっかけに主人公は無くしたものを取り戻そうとします。 その会社も、不景気のあおりを受けて倒産し、別の会社に就職した主人公は 東京に行きます。 同時に、パソコンに触れる機会も増えて、自らの部屋に設置し、パソコンで 創作を始めます。 自分のホームページを作り、メルマガを発行したりしていたところ、それを 読んだ出版社の人間が接触してきて、作家としての道を歩み始めます。 全ては順調に進みます。 会社も辞め、結婚し、子供も産まれ、家を建てます。 旦那の会社勤めを止めさせ、自分のマネージャー業や、家事全般、子供の 世話をさせるようになる。 小説やエッセイ、ネット上で書きつづった日記をまとめたモノ。 それらは順調に売れ、取材旅行や、講演にとびまわってました。 そんなある日、主人公は盗作で告発されます。 同じような盗作の問題が次々と吹き出してきます。 それは事実であり、対応に追われる中、出版社との決別、仕事の減少、 盗作検証本の発売。 主人公は追いつめられていきます。 残っているローンの数々。 主人公は、仕事がどんどん打ち切られ、自分の回りから人が去っていく中で、 それらを取り戻すために足掻き始めます。
293 :
鯖太サバ男 :02/11/03 14:31
その5 ・無くしたものを取り戻す話。これがテーマです。 せっかく掴んだ理想の生活。 理想の家庭。 父親を憎しみ続けた日々。 父親のようには、なりたくないと思った、少女時代。 そうだ!自分は父親になりたかったのだ。 家族を愛し、大黒柱になる。 家長として家を守っていく。 現実に、目的は達せられようとしていた。 盗作問題が噴出してくるまでは… 元の生活を取り戻すべく、主人公の奮闘が始まる
295 :
無名草子さん :02/11/03 14:40
>>282-284 ははは、ツルゲーネフの「変身」といい、
スコットランドのミラノといい、「−」といい、
支離滅裂と馬鹿っぷりがまさに猿!!
芸が細かいですね。
296 :
無名草子さん :02/11/04 02:42
はげ
297 :
無名草子さん :02/11/05 10:27
*拉致と 父親と 打ち上げと 連日、拉致被害者の報道されているけど、蓮池薫さんってかっこいいなあ。 なんといっても顔がいいし、奥さんの曽我ひとみさんへの愛情表現というか ちょっとしたしぐさにも日本人にはないものがあっていい。 「俺の24年間をムダにするのか」という台詞もなかなか言えるものじゃなくて、 あたしの次回作に使おうかと思った。 そういえば、あたしの24年間はなんだったんだろう。 父親を憎み、愛し、無視し、見つめ続けてきた24年間だったんだと思う。 5歳になる孫娘が「キム・ヘギョンさんがおじいさんおばあさんに会いたがる 気持ちがよくわかる。たとえ国家の政策や外交に翻弄されても肉親を思う 気持ちは永遠だから」というのを聞いて涙をながすばかりに喜ぶ父親を見て なんとなくそう思った。 (続く)
298 :
無名草子さん :02/11/05 10:28
(続き) そういえば、北朝鮮赤十字の二人にも憧れるなあ。ああいうふうに他人を ひっかきまわす黒幕になるのってかっこいいと思う。あたしの密かな行為を みなが「きっとタリバンの仕業だ」とか「CIAに違いない」とか言うの。でも、 それは全然違っていて、あたしが書いた脚本で皆があたしの手のひらで 踊っているんだ。そういうシカケニンになりたい。 この間、映画「アンテナ」完成の打ち上げに呼んでいただきました。 お店のご主人である宇崎流動さん、奥さんの八神純子さんも特別に私に 酒をついで下さって、私だけがこんなサービスをうけられることに感動した。 主演の加瀬君は照れてあたしがそばに行くと逃げ回るのがおかしかったな。 加瀬君、そんな愛情表現に女は弱いものなんだよ、うまいなあ。あはははは。
299 :
無名草子さん :02/11/05 11:13
>>297-298 うまい! 5歳になる孫娘の日木流奈みたいな生意気コメントに
しびれますた! シカケニンの部分も語りがいいねえ。
宇崎の奥さんの八神というのも腹抱えて笑わせてもらいました!
最新の田ロランディの日記が読めるのは
い ま や 、 こ の ス レ だ け !
300 :
ランディin直島1 :02/11/09 02:44
*直島で 内藤礼さんの 作品と会う 島っていいなあ、っていつも思う。 あたしの大好きな屋久島もそうだけど、どこにいても海に抱かれている、 っていうのが実感できるのがいいよね。一日中色を変えて、波をたてたり、 穏やかになったりして、いろんな顔を見せてくれる海。 下田で生まれ育ったあたしは、海にくるとほんとうに懐かしい気持ちになれる。 直島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島だ。 そこに行くには船しかない。 今回あたしは特別に頼んでもらったチャーター船に乗せてもらった。 角川の滝沢くんと、メディアファクトリーの丹治くんがいっしょだ。 この二人がいっしょなら、きっと楽しい旅になるはず。 丹治くんと行ったアルタイもすごく楽しかったもんなあ。
301 :
ランディin直島2 :02/11/09 02:45
チャーター船は直島にあるホテルの専用桟橋につくんだ。 そこからゆるい坂道を上っていくと、石造りの建物が見える。 安藤忠雄さんがつくったホテルだ。 安藤さんは高卒で、最初ボクサーをやっていて、それから独学で 建築を勉強した人だ。 今では東大の教授でいらっしゃる。 ほんとうにすごい人なんだ。一人でずっと闘い続けてきた人なんだよ。 あたしも高卒で、一人で闘って作家になった。 日本は学歴社会だから、大学を出ていない、っていうだけで いろんなところで差別される。 でもそんなことに負けちゃいけない。本物の才能があれば、 学校に行ったか行かないか、なんて関係ないんだ。
302 :
ランディin直島3 :02/11/09 02:45
直島で一番楽しみにしていたのは、内藤礼さんのアートだ。 内藤さんのことは、「7 days in BALI」の装幀をしてくださった祖父江慎さんに 教えてもらった。祖父江さんは内藤さんの作品集のデザインもなさったのだ。 「ランディさん、ランディさんなら内藤さんのよさがきっとわかる」 祖父江さんにそう言われて、あたしははるばるこんなところまできたのだ。 内藤さんのアートは、昔の家みたいな形をしていて、 その中に一人ずつ入る仕組みになっている。 薄暗い中でじーっと目をこらしていると、何かが見えてくる。 小さな小さなビーズ玉だったり、細いテグス糸だったり、 透明なプラスチックの板だったりするんだ。 それはほんとうにささやかで、自己主張しないものたちだから、 心を無にして見つめていないと見えてこない。 あたしはあまりに美しい光景にただただびっくりしてしまって、 ぼんやりとそこに座り込んでしまった。
303 :
ランディin直島4(終) :02/11/09 02:46
「ランディさん、ランディさん」 外から滝沢くんが呼ぶ声で我に返った。 引き戸を開けて外に出ると、太陽がまぶしい。 「ランディさんがなかなか出てこないから、心配しちゃいましたよ」と丹治くん。 「ごめんね」と言ったきり、あたしは言葉がでなくなってしまった。 ほんとうに美しいものは声高に叫んだりしない。 そんなことをふと思った。 他人のことをいろいろと非難して、本まで出したりする人がいるけれど、 内藤さんのアートに比べたら、その人たちの「美しくなさ」が ほんとうに際だって見える。 誰かを大声で非難するような人は、美しい物語を生み出すことなんかできないんだ。
304 :
無名草子さん :02/11/09 02:51
305 :
無名草子さん :02/11/09 02:55
田口の新作「木霊」のテンプレきぼん。 純文学テイストなのかしらん。 山岸凉子っぽいタイトルね。
306 :
無名草子さん :02/11/09 03:51
それってデーモン“木霊”さんが出てきたら心霊スリラーっぽや。
307 :
無名草子さん :02/11/09 04:25
>>305 主人公(女)をレイプする男の名前は大月。
……とアザラシが吼えてる悪夢を見ておののく小心な盗作猿!
>>304 昔はアートってわからなかったけど今はわかるようになったというネタは、
『根をもつ〜』とちくま日記に使い回ししていた。
センスなく生まれついたら、一生センスないままじゃないか、と思うけどね。(w
310 :
ランディin直島5 :02/11/09 17:23
(いったん「終わり」と書いたが、思い出したことがあるので書いときます) 直島には、ジェームズ・タレルって人のアートもある。 黒い家の中にはいると、真っ暗闇なんだ。 鼻をつままれてもわかんないよ。でもって足音がよく響く。 方向感覚がなくなってしまったけれど、誰かが手を取ってくれて、 ベンチに座らせてくれた。 「このまま、じっと前を見ていてください。少したつと、『何か』が見えてきます」 そう言われてあたしは、じいっと前方を見つめた。 でも何も見えてこない。どうしちゃったんだろう。 と思っていたら、白い霧がふわふわと出てきて、部屋の中央に集まりだした。 えーっ、何これ。一体何がおこってるんだ?? 驚いて隣の人の手を握りながら、それでもあたしはまだ前を見ていた。 その白い霧はだんだん、四角くなって、映画のスクリーンみたいにそこに静止した。 あたしはしばらくそれを見たあと、丹治さんに声を掛けられて、その不思議な家を出た。
311 :
ランディin直島6 :02/11/09 17:24
「丹治さん、丹治さんはどんなものが見えたの?」 「小さいころよく遊びに行った、近所の小山が見えましたよ」 「僕も子どものころ住んでいた団地のドアが見えた」と滝沢くん。 おかしいな。あたしが見たのはただの四角いスクリーンだった。 そこは真っ白で、何もない。からっぽなんだ。 「ランディさん、あそこはきっと『ソラリスの海』みたいに、 見る人の心の中にあるものが見える場所なんですよ。 ランディさんの心は真っ白だから、そういう光景が見えたんでしょう」 そうか。あたしはやっぱりからっぽなんだ。 30年以上生きてきて、いろんなところに行っていろんなものを見た。 いい人にも会ったし、イヤな人にも会った。 でもあたしの心は真っ白なままだったんだ。
*何が何でも 作家に なりたい? 人生って、なんて不思議なんだろうと思う。 あたしは今ここでこうして作家としてご飯を食べているんだけど、 あたしは作家でご飯を食べようと思ったことなんか一度もなかったのに こうして作家になっているんだ。 ネットで思ったこと、感じたことを素直にを書いていたら、どこかから 小説を書きませんがという手が差し伸べられて、作家になってしまった。 ただのおばさんだったあたしが、芥川竜之介やアントニヲ・タブッキと 同じ場所に立ってしまったのだ。 新人賞に応募したり、作家や編集者にコネを作って作品をみてもらったりと いうことを一度もしていないのに、である。
こんな人生は、作家になりたいのになかなかなれない人には、とても憎らしい ことなんじゃないかなあ、と思ったりする。 でもね、あたしはそれが神様のギフトじゃなんじゃないかと思う。 ほしいからと言ってもらえるものじゃないけど、欲しがらなくても神様の 気まぐれでもらえたりする。 もし、作家になりたくてなれないのにこんなおばさんがいるなんて、とあたしに 腹を立てている人がいたら、伝えたい。 神様の声に耳を住ますこと、それが言葉をつむぐものである作家にとって 一番大事なんだ。それは、あたしが唯一他人に誇れるものであることは 間違いなかったかもしれない。 がむしゃらに作品を書いたり、無闇に批評しあったり、ましてや他人を貶したり してても、チャンスはやってこないんだ。 もしかしたら、それが「生きる」ってことなのかもしれない。あたしはそう思う。
314 :
無名草子さん :02/11/10 08:32
316 :
無名草子さん :02/11/17 01:58
a
317 :
無名草子さん :02/11/23 09:08
g
318 :
無名草子さん :02/11/23 09:15
l
319 :
無名草子さん :02/12/01 20:41
age
320 :
無名草子さん :02/12/01 21:41
先日の電波コラムでランディは日本テレビの「特命リサーチ」から ネタをパクっていたから(例の「人間が電磁波を受信する」ってやつ)、 今回はネタばらしを兼ねて、先回りして書いておきましょう。(藁 さっき放送していた「特命リサーチ」は子供のウソの“傾向と対策”だった。 5歳までの幼児が「ウソ」を付くのは次のような原因もあるとのこと。 【1】幼児は現実を充分に認識できず、現実だと思ってウソを付くこともある。 【2】幼児は記憶容量が不十分なので(いわゆるマジックナンバーが小さい) “記憶ちがい”でウソをついてしまうことがある。 【3】幼児は親に過度に依存しているので叱責をおそれてウソをついて しまうことがある。 【4】幼児は予見能力が未発達だから辻褄の合わない釈明をしてウソをついてしまう。 ……要するに脳が未発達だからウソを付くことになってしまうが、 こうした未発達ゆえのウソを頭ごなしに叱るとその後、人格が歪む 恐れがあるとのこと。ただしこうした幼児性のウソ吐きは5歳程度まで で、それ以降のウソ吐きは「悪いことだ」と教えてきちんとシツケる ことが肝心なのですとサ。 ……パクリ猿のことだから、このネタで「すくすくネットワーク」に ウソ吐き雑文を書きそうですね。自分の子供時代とか娘とか、娘の 友だち なんかを「うそつき」として登場させそうだ。(苦笑
こんなに騒がれる作家なら、面白い本書くんだねー 文庫出てたから買ってこよー
322 :
RANDY's site :02/12/03 15:54
2002年12月24日オープン予定だったこのサイトは 田口ランディの父が倒れてバタバタしているため 2003年2月14日オープン予定に変更になりました。
323 :
RANDY's site :02/12/03 15:55
2003年2月14日オープン予定だったこのサイトは 田口ランディの娘が骨折したため 2003年ゴールデンウィークオープン予定に変更になりました。
324 :
RANDY's site :02/12/03 15:55
2003年ゴールデンウィークオープン予定だったこのサイトは 幻冬舎が「公式サイト」という言葉の使用に因縁をつけているため 2003年夏休みオープン予定に変更になりました。
325 :
RANDY's site :02/12/03 15:55
2003年夏休みオープン予定だったこのサイトは 幻冬舎と筑摩書房が北朝鮮のスパイに嫌がらせをさせているため 2003年冬休みオープン予定に変更になりました。
326 :
RANDY's site :02/12/03 15:55
2003年冬休みオープン予定だったこのサイトは 周りの人間が何も出来ないくせに文句ばっかり言って邪魔するし 別にこんなものなくてもあたしにはメルマガがあるため 消滅します。
327 :
無名草子さん :02/12/04 00:35
ワロタ 本当にこうなったりして。
328 :
無名草子さん :02/12/07 06:19
桃栗三年、柿八年a
329 :
無名草子さん :02/12/07 08:04
>>321 文庫ではこんなにおもしろいものは読めません。
それに田口ランディの文庫はつまらない書き直しで
あちこち消された箇所があるので、オリジナル単行本の
ような豪快さ(=豪快な盗みっぷり)が見れないですよ。(w
330 :
無名草子さん :02/12/07 12:15
ネットでの書き込みを見てると、「人あたり」する。 読んでるだけで疲れてくるのだ。とくに匿名の掲示板はひどい。 名前が出ないものだから、汚らしいパワーをたっぷりと発散していて、 眺めただけで嗚咽が出そうになる。 あたしは他人を嫉むこと、モノを欲しがること、疑うこと、ねだること、 嫌悪すること、そういうことをふだんはあまり感じていないのに、 書き込みを見ているとそんな感情が刺激されて、イライラしてくるのだ。 ある日、あたしのことが書かれている掲示板を見つけて読んでみた。 もうこれがすさまじい悪意のかたまりなんだよ。 人間、どうやったらこれだけの憎しみや疑いや妬みをぶつけることが できるのか、あたしには想像もつかない。 そこには、表面上はこんなことが書いてある。 「急がなければならない。あなたが足を踏み入れようとしている 田口ランディウォッチの世界に、残された時間は少ないかも知れないのだ。」 でもこの書き込みの字面は、こんなメッセージを送っている。 「あーうんざりだ。なにもかもうんざりだ。腹立たしい」 そう思うんなら、こんなことやめればいいんだ。 妬みのパワーは、恐ろしい。
332 :
無名草子さん :02/12/07 13:15
なるほど、
>>330 は、
>>331 さんがご指摘のメルマガのパロディ
でしたか。だけど元ネタのランディのエッセイ、ひどすぎるねこれ。
バカまるだしじゃん。↓
■■■田口ランディのコラムマガジン■■■ 2002.11.11
----------------------------------------------------------------------------
「人間アンテナ現象」
----------------------------------------------------------------------------
久しぶりに東京に行くと「人あたり」する。
人ごみを歩いているだけですこし疲れてくるのだ。以前、東京で毎日働いていたと
きはそんなことなかった。めっきり都会に出ることが少なくなった最近、人ごみに入
るとエネルギーの渦の中に捉えられたような気分になる。
人間って生きて歩いているだけですごいパワーを発散してるんだなあって思う。(以下略)
333 :
無名草子さん :02/12/15 03:40
a
334 :
無名草子さん :02/12/18 12:38
g
335 :
無名草子さん :02/12/18 12:52
---------------------------------------------------------------------------- 「言葉アンテナ現象」 ---------------------------------------------------------------------------- 久しぶりに小説を書くと「言葉あたり」する。 一行書くだけですこし疲れてくるのだ。以前、ネットで毎日書いていたと きはそんなことなかった。めっきりものを書くことが少なくなった最近、小 説を書くとエネルギーの渦の中に捉えられたような気分になる。 あたしの文章ってすごいパワーを発散してるんだなあって思う。(以下略)
336 :
無名草子さん :02/12/18 13:21
トンデモ本とか料理本とか、ぜんぜん関係ないジャンルの本から ネタをパクって「アトピー話」をデッチ上げる盗作猿の お手並みを見てみたい。たとえばヘヴィメタ専門誌「BURN」から 記事をまるまるパクって「すくすくネットワーク」に アトピー育児エッセイを書いたらどんなものができるか……とか。(w
337 :
無名草子さん :02/12/25 01:34
「富士山」のプロット 抑圧されて成長した主人公は、自分にとって都合のいい世界にドロップ アウトする。 しかし、結局はその世界でも自分のポジションを得ることが出来ずに脱 落し、リアルワールドの中で、自分の居場所を探し求める。 やっと見つけた居心地のいい世界も、侵入者によって崩れ始める。 決定的な事件が起き、主人公は瀕死の状態に陥る。 目覚めた主人公は、自分と同じような境遇で、主人公の世界の崩壊の原 因となった異性と、これからは二人でささやかながらも、自分たちの世 界を探すことにする。 早い話が、ダメ人間の傷の舐め合いの話
338 :
無名草子さん :02/12/28 00:07
a
339 :
無名草子さん :03/01/01 20:10
a
340 :
アタシんち(1) :03/01/02 04:52
私のすんでいるところは、 山と海に囲まれた閑静な町で、 わりと有名な小説家なんかが住んでいて、 近所の住民には「盗作御殿」と呼ばれているのが私の住んでいる家だ。 母さんは、その家を「アタシのいえ」と言う。 自分の稼いだ金で、自分が建てたのだから「アタシのいえ」なのだそうだ。 良く取材旅行とか言って、家を空けることが多く、けど、その取材の成果が 作品に反映された事が無いと言う事を私は知っている。 正確には、母さん以外の全ての人が知っている。 母さんの書いた小説を読んだことのない、近所のおばちゃんまでが知っているのに。 「母さん、盗作って何?」 ある日、母さんを取材に来た人が、玄関のドアの向こうで叫んで、 「盗作〜!盗作〜!」 などと、言っていたので、私は母さんに聞いてみた。 母さんは、取材に来た人を追い返した後も、興奮していて、いろんな所に電話を 掛けまくっていたので、私の質問にはウザそうに、 「父さんや、アンタを喰わせて。この家のローンを支払うための手段よ!!」 と、機嫌悪そうに答えた。 「人間、真っ当に生きてるだけじゃ、地位も名誉も金だって、大したモノは手に 入れる事なんて出来ないのよ!世の中、上手く立ち回った奴が言い暮らしが出来 るのよ!!」 生きるのって、大変だなと思った。
341 :
アタシんち(2) :03/01/02 05:18
母さんは取材に出かけたり、出版社の飲み会以外はほとんど家にいる。 買い物に近所のスーパーに出かけたりする事もあまり無い。 家で、大量の漫画や小説を読んだり、パソコンに向かってインターネットをしている。 基本的に私がそのパソコンに触れることは許されておらず、もし触ろうものなら…… けど、たまに母さんの背中越しに覗き込んだりする事がある。 母さんはパソコンのキーボードをほとんど触らずに、パソコンの画面に文字を大量に 売っていく。 それはまさに魔法の様だ。 「すごーい!魔法みたい!!」 私がそう言うと、母さんは上機嫌になり、 「これはコピー&ペーストと言う魔法よ」 と、教えてくれた。 そんな魔法を使っている時でも、母さんの期限が凄い悪いときがある。 そこは、けいじばんと言うらしく、母さんはそこに魔法を連発していた。 「逝ってよし!」 「殺すぞ!ゴラアッ!」 物騒な言葉をブツブツ言いながら母さんは魔法をかけ続けていた。 「向こうに行ってなさい「、母さんはストレス解消をしてるんだから、邪魔しちゃ ダメだよ」 私は、父さんにそう言われて、自分のお部屋に戻った。 私も大人になったら、あんなにストレスが溜まるようになるのだろうか? 私はずっと子供でいたいと思った。
342 :
無名草子さん :03/01/02 05:30
喰えないキノコみたい。 群集で生えるキノコ。カビキノコ。
343 :
無名草子さん :03/01/02 05:32
キノコと叩くと、胞子がとびちってさ、白い粉みたいなの。 ランディーってそんなイメージだね。
344 :
ランディって・・・ :03/01/02 05:42
こんな人生は、作家になりたいのになかなかなれない人には、とても憎らしい ことなんじゃないかなあ、と思ったりする。 でもね、あたしはそれが神様のギフトじゃなんじゃないかと思う。 ほしいからと言ってもらえるものじゃないけど、欲しがらなくても神様の 気まぐれでもらえたりする。 「おかしなことを言う人だな」と思いますた。
345 :
アタシんち(3) :03/01/03 00:28
ある日、母さんが電話で話をしながら深刻な顔をしていた。 「…はい。…はい。…解りました。では、今回で最後と言うことで…」 電話を切った母さんが、もの凄くイラ付いているのが解り、 私は母さんを刺激しないようにする事にした。 母さんは、2.3時間、家の中をぐるぐると歩き回り突然叫んだ。 「そうだ!これからはオンライン出版よ!自分のホームページで作品を売ればいいんだわ! アタシのメルマガの読者は約100000人だから、一部100円で売っても、一作一千万! ボロ儲けじゃん!凄いじゃん!コピー&ペーストを使えば一週間に一本はいけるわ!」 機嫌が直った母さんは、すぐに自分のホームページを作ることにして、ソフトと本を買いに 出かけていった。 そして、家に戻ってきて、ホームページの作成を始めたが、2時間後には挫折していた。 お金を儲けるのは大変な事なのだと思った。
346 :
アタシんち(4) :03/01/04 03:44
居間で父さんと母さんが深刻な顔をして話をしていた。 母さんの仕事がまた一つ減ったらしい。 長編小説は書き上げるまでに時間がかかり、取材だの、ネタの権利者への承諾など、 こなさなければならない事が数多くあり、短編小説を書きまくると言う戦略にしたのだけど、 そもそも短編小説を発表する場がなかった。 たまに掲載先が決まっても、それはやはり雑誌掲載の短編小説であり、 その原稿料もたかが知れていたのだった。 家のローンに、車のローン。 生活費、光熱費。 稼いだ原稿料も熱した鉄板に水を垂らすように蒸発していくありさまだった。 私は子供だから難しいことは解らないし、理解する必要もない。 ただ、母さんを刺激しない様に部屋の隅でオモチャで静かに遊ぶことに徹した。 長く、重い沈黙が続いていたけど、その沈黙は母さんの突然の大きな笑い声に破られた。 「ま、考えたってしょうがないわよ。なんとかなるってば。アタシはそうやって生きてきたんだから」 その声は、根拠のない自信に満ちていて、 人はこんな状況に陥った時は笑うしかないと言う事を知った。
347 :
エステ小説 :03/01/05 12:32
主人公マキコは売れないライター。 同じ雑誌で連載しているネット出身の女性ライター・ケイを意識して、 ケイが書きそうなことを先回りして書いては 「彼女は私の書いたことを盗作した」と吹聴している。 マキコにはひきこもりの兄がいて(略) そんなある日、マキコは雑誌の取材でエステに行く。 そこにいたのは天才エステシャン・ラン。 ランは少女漫画に登場するような美しい横顔を持ち(略) ランは初対面のマキコに向かって唐突に言った。 「あなたには精神的に問題がある。私が力になれると思う」 内心腹を立てるマキコ。しかし、その言葉はマキコの脳裏から 離れようとしなかった。 そんなある日、マキコは小月という男に話をもちかけられる。 小月は最近人気の出てきたケイのスキャンダル本を出すので 原稿を依頼したいと言う。 「あの程度の文章で直木賞候補なんて許せないだろ? あれなら俺やアンタの方が売れるべきなんだよ。 だから、この本で足を引っ張ってやろうじゃないか」 一も二もなく飛びつくマキコ。 ついでに、話の流れ上必然性のない小月とマキコの枚数稼ぎ的 セクースシーン。
348 :
エステ小説続き :03/01/05 12:32
かくしてスキャンダル本は発売された。 しかし、ケイの社会的評価には何の影響もなかった。 人気作家・よしもとりんごが公式ホームページで 小月を批判した以外には、スキャンダル本は無視された。 ケイには相変わらず仕事が舞い込み、新作小説「木霊」が(略) 逆に、下らないスキャンダル本に関わったマキコが どこの出版社からも相手にされなくなった。 疲れきったマキコが道を歩いていると、偶然にもランと遭遇する。 ランと話してみると、偶然にもランはマキコのひきこもりの兄と(略) また、偶然にもランは(略) 更に、偶然にも(略) そして、ランは自分のエステにマキコを誘う。 「エステは女のソープなんだよ。男がソープランドで欲望を満たすように 女はエステで欲望を満たすんだ。それって、とても自然なことなんだよ」 どこかで聞いたことがあるようなランの話に大袈裟に感心するマキコ。 ランの魔法の手で身も心も美しくなったマキコ。 すべてを許されたマキコ。 美しくなったことが今後のマキコの生活にどう影響するのか、 誰に何を許されたのか判らないまま、 話はランちゃんマンセー賛歌で終わる。
349 :
無名草子さん :03/01/05 14:48
(^^)
351 :
無名草子さん :03/01/13 00:24
sageで下がると思っているのか?
352 :
無名草子さん :03/01/13 00:47
スクリプト嵐だから放置で。
353 :
無名草子さん :03/01/15 01:39
a
354 :
無名草子さん :03/01/15 02:30
静かなのも、いいですねー。という気もしつつ 何か寂しいようでもあり。 こないだ書き込み出来なかったので、テスト旁々あげてみる。
355 :
無名草子さん :03/01/17 16:10
いよいよ今日は厠モンキーの新春猿回し@朝日カルチセンターです。
http://www.randy.jp/hotpoop.html イベント
1月17日朝日カルチャーセンターにて巻上公一氏と対談
(すでにチケットは完売しました)
……猿は当面、いまやすっかり珍しくなってしまったこの見世物
について、あれこれと自慢めいたことをメルマガに書くと思われ。
その前にこっちで予想エッセイを読みたいものであります。
356 :
無名草子さん :03/01/17 16:14
sarashiage
357 :
無名草子さん :03/01/17 17:13
豚ゴリラ
358 :
無名草子さん :03/01/20 05:30
無職あげ
359 :
同志募る!応戦求む! :03/01/20 06:31
360 :
無名草子さん :03/01/22 18:00
361 :
無名草子さん :03/01/22 18:14
>>360 おもしろい検索結果をサンキューでつ。
「ぼくの思い出 夢の中に 消えていく はかない願いも 君の笑顔も」でBBS検索したら、このスレが先頭にきた、というのも
なんだか凄いですね。
362 :
無名草子さん :03/01/22 19:51
おもしろい! このキーワードでなんで引っかかるんだろうか。
363 :
無名草子さん :03/01/22 19:57
(^^)
編集部さま: 「田口ランディのすくすく日記 」を毎月楽しく拝読しております。 あの直木賞候補作家たる田口先生が、子どもの成長や健康と いったことに一喜一憂され、そのお気持ちを正直につづって おられるものですから、失礼ながら、「あの田口先生も私と同じ 母親なんだなあ」と不思議な親近感を感じてしまいます。 さて、熱心な一読者として先生のエッセイを何度も読み込んで いくうちに、先生に少し質問したいことも出てまいりました。 お忙しい先生を私の駄文でわずらわせることになるかと思うと 恐縮ですが、もしご返事いただけるのならば望外の幸せです。
>歳をとってから生まれた子どもだったので、(中略) >べたべたしたくてたまらなかったんですね。 (第一回) > 乳児のころも子どもべったり……という感じではなく、展覧会や >映画などがあると、子どもを託児所に預けて出かけていきました。 (第四回) >最近は「ももちゃーん(娘の名前)」と抱きつくと「べたべたする >のはやめて」と突っぱねられて落ち込むことが多いです。 (第一回) > 娘は最近、妙に女っぽくなってきて「いやーん」などという >甘ったれた声で反応したりします。私は娘のそういうところが >好きではなく、けっこうムッときます。 (第一回) 質問1 田口先生は娘さんとべたべた甘える関係が好きなのですか? 嫌いなのですか?
> 子どもが2歳になるまで、ずっと子育てに専念していました。(中略) > ところがある日、出版社の編集者の方がやって来て、いきなり >「メールマガジンを読んで来ました。小説を書きませんか?」と >おっしゃる。すごくびっくりしたのだけれど、ちょうど娘が近所の >保育園に入園できたので昼間の時間が空いていたから (第一回) > 仕事がら家を留守にすることも多いので、子どもは2歳のときから >保育園に預けていました。 (第四回) 質問2 先生が仕事を始めたのはお子さんが保育園に入る前ですか? 後ですか? ---------------------- > 子どもがアトピー性皮膚炎であることを理解してから、子どもの >体調の変化を見逃さないように気をつけてきました。 (第四回) > いま思えば、娘はずいぶんとむずかって苦しそうにしていた >のだけれど、私はそれを見ていながら意識の外に置いていました。 (第二回) 質問3 お子さんが苦しんでいるのを無視しながら、かつその体調変化を 見逃さないように気をつけていたのですか?
> 病院で最初に指導されたのは食事でした。 (第三回) > 実は、思い返せばその当時のわが家の食生活はすごかったのです。 (第四回) 質問4 病院に行った後、食生活に気をつけるようになり、かつ、その後 整体師に指摘されるまで食生活に気をつけなかったということですが、 どういう意味なのでしょうか? 田口先生ご本人からお返事を、というのが正直な気持ちなのですが、 担当編集者の方でも結構です。多分私よりもこのエッセイを読み込んで いらっしゃるでしょうから。 私の理解不足をただして、どうか先生のエッセイをより正しく理解し、 より楽しめるようご指導くださいませ。お願いいたします。
369 :
Re:おたよりありがとうございます 1 :03/01/29 00:32
お忙しい中、おたよりありがとうございます。 当方で、お答えられる範囲でご質問にお答えします。 質問1 田口先生は娘さんとべたべた甘える関係が好きなのですか? 嫌いなのですか? 答え 先生は気分屋です。 質問2 先生が仕事を始めたのはお子さんが保育園に入る前ですか? 後ですか? 答え 本人も記憶が確かではありません。 時と場合によって、使い分けています。 質問3 お子さんが苦しんでいるのを無視しながら、かつその体調変化を 見逃さないように気をつけていたのですか? 答え ときどき、締め切りに追われたりすると自分で何を書いているのか把握できない時があるそうです 質問4 病院に行った後、食生活に気をつけるようになり、かつ、その後 整体師に指摘されるまで食生活に気をつけなかったということですが、 どういう意味なのでしょうか? 答え 何を言いたいのかよくわかりません。
370 :
Re:おたよりありがとうございます 2 :03/01/29 00:34
これからも温かい目で田口先生を見守ってください
371 :
Re:おたよりありがとうございます 3 :03/01/30 01:36
ついしん なぜランディ先生は、最近亡くなったヤスケンさんについて何のコメントも出さないのですか? などと言うことは、我々の方に聞かれてもお答えしようもないので、ご了承下さい
372 :
無名草子さん :03/02/01 11:07
ヤスケンさん、お元気ですか。 死んだ人にお元気ですかなんて聞くのは変かな。でも、ヤスケンさんのことだから、 天国でも元気で大暴れしているのかなあ、なんて思います。まだ四十九日も過ぎてない から、もしかしたらまだ、この世をそぞろ歩いてらっしゃるのかもしれないけど。 bk1の「ブックサイト ヤスケン」は見ていますか? すごいんだよ。タカザワさんの 呼び掛けに答えてね、たくさんの人たちが、ヤスケンさんへの追悼メッセージを、 次から次へ、送ってきているんだ。それが「ブックサイト ヤスケン」にいっぱい 載っているの。 お前さんは書かないのかって? うーーん、読者にもメールでそう言われちゃったんだ けどね、私がああいうところに出て行くのは、何だかえらく場違いな気がして……。 私なんかが出て行って、いろいろなことにいろいろと差し障りがあったらまずいしね。 なにをしゃらくせえことを、薄情な奴だ、とヤスケンさんは怒るかな。 そうそう。読者からのメールの中にはね、ランディさんは巫女なんだから、霊界にいる ヤスケンさんから聞いた話を書いてください、ってもんまであったんだ。 読んでクラクラきましたよ、私は、恐山のイタコじゃないっちゅうの。私は霊感ゼロだ って、何度も言っているのに。私に霊感があったとしても、ヤスケンさんがつかまるか どうかわからないしなあ。ヤスケンさん知り合い多いし、いろんな人のところを忙しく 飛び回っているような、そんな気がします。 兄や、友人の精神科医が亡くなった時には、彼らの魂が私の一部としてインストール されたなあという実感があったものだけれど、ヤスケンさんはなかなかインストール されてくれない。もう少し時間が必要な気がする。今はただ、ヤスケンさんの思い出を しみじみと噛み締めているところです。 ヤスケンさんの書評でいっぱいいっぱい褒めてもらったこと、いっしょに焼肉を食べに 行ったこと、朝日カルチセンターでのトークショー。
373 :
無名草子さん :03/02/01 11:07
(
>>372 続き)
だから、どうしてそれを書かないんだ、って?
うーん、私が書きたかったことは、すでに他の人が書いているから……かな。
ヤスケンさんは、高橋伸児さんの文章をもうお読みになりましたか?
> 昨年11月、ご自宅にお見舞いしたあと、帰り際、
>「会社の愚痴ならいつでも聞いてやるから、またおいで」
> 安原さんは言った。自分の肉体が滅びようというときに、まだそんなことを言って。
>僕は泣きそうになった。
> マンションの玄関を立ち去るとき、
>「またねー」
> 安原さんは手を振った。別れてしばらく歩いてから──自分でも理由がわからないの
>だけど──振り返った。すっかり小さくなった安原さんはまだニコニコして手を振って
>いた。子どものように。安原さんはそういう人だった。
生前のヤスケンさんにボロカスに言われて怒っていた人だって、これを読むと思い出して
くれると思うんだ。ヤスケンさんは、この世の誰にも負けないくらい、やさしい心、
暖かく熱い心をもっていた、すごくよい人だってこと。
だけどね、高橋さんの書いたメッセージを読んで泣いて感動したのも本当なのに、私は
それを読んで激しい嫉妬の念にかられ、そして恨みに思いもしたんだ。高橋さんではなく、
彼の書いたそのヤスケンさんに彼を出合わせ、そして彼にこの文章を書かせた運命の巡り
合わせとか文章の神様とかいうものに。
374 :
無名草子さん :03/02/01 11:09
375 :
無名草子さん :03/02/01 21:25
>>372 うまい。こんなの本当に書きそうだね(藁
>>365 マジに編集部にメールしてみたら?
田口の書くことって辻褄が合わなすぎ(藁
編集部もろくすっぽ読んでないから矛盾に気づいてないんでしょ。
376 :
(;´Д`) 癌窟王痢照霊流居士 :03/02/01 21:47
おおランディさん、俺も腐れ切った娑婆を飛び出して ついに本物の文学の森にやってきたぜ。 ここは観念だけが存在する真空の世界だ。だから思いきり 俗界の本が読めるぜ。いまは一日中、紀伊国屋あたりを 徘徊してタダ読み三昧だぜ。閉店しても俺たちには関係なし。 こっちの世界の大先輩、田邊会長と最近の紀伊国屋の体たらくを 愚痴ったりしているわけだがね。 生前はキミと馬鹿話をするのが楽しかったな。実を言えば 筑摩のバカどもを騙してキミとタダメシを食えるという それだけのために持ち上げていたってことを 天国から告白しておこう。まあ悪く思うな。 調子のいい話で場を盛り上げるという、キミのそんな才能だけは 俺も買ってるからさ。 まあアレだ。作家ってのは才能よりも押しだからな。 文芸なんて所詮は水商売よ。うまいメシを食えるときに たらふく喰っておくのが勝ちってことさ。 俺が『リテレール』に関わって唯一学んだことは、まさにそれよ。 そういやランディさん、キミは最近書いてないだろ。 家で安酒喰らったり2ちゃん荒らしばかりやってるんじゃねえよ。 腐っても作家だぜ。万引き常習でも作家なんだから書かなきゃダメよ。 煮詰まったら立松みたいにエテコウになっちまうぜ。ご自愛をな。 じゃあまた。四十九日ごろに来るからよ。 せいぜい他人の文章をかっぱらって、堅実に連載を続けないさい。 連載落とすなよ。文字どおり「木から落ちた猿」になっちゃうぜ。 天国より、ホトケの安原
377 :
無名草子さん :03/02/02 17:24
涅槃で待つ、ホトケの安原
萌えを愛する人々 1 地元でも人気の多い繁華街の焼鳥屋で、孤独に飲んでいて終電を逃してしまった。 私はそこから帰るには、かなり交通の便が悪いところに住んでいる。 タマネギ畑は、タマネギが腐るほどあるが、近所にコンビニも無く、ちょっと街中に用があって出たときなどは、一人寂しく飲んでいるうちに気が付くと最終を逃してしまう。 若ければ始発まで飲んでいるのだが、歳のせいか飲み過ぎると吐く事が多くなり、そろそろ自分の限界が近づいている事が解ったので、私は店を出た。 最近、一人で飲みに行くことが多い。 友達が少ないというのもあるが、私は静かに飲むのが好きだった。 休みの日は一人で街の中心部に出かけ、電気屋やアニメショップ、同人誌専門店を回り、その日の最後に焼鳥屋に行くと言うのが、ここしばらくのおきまりのパターンだ。
2 始発までの時間をゲームセンターで暇つぶしをしていたら、一人の若い女性のオタクと知り合った。 私が持っていたアニメイトの袋に同種の臭いを感じたらしい。 私がバーチャ遣っていた時に対面式でない、横に並んでプレイする筐体の長椅子に突然座り、 「対戦して良いですか?」 と、声を掛けてきて驚いたが、二人で対戦プレイをしたのだ。 それから意気投合して、近くのファミレスに行った。 午前三時を過ぎた頃、彼女が私に言った。 「ウチに泊まればいいっちゃ?」 彼女のアパートはこの近くだという。 ウチとか、だっちゃとか、オマエ何歳だよ?と思いながらもそんじゃあって事になって、 歩いて五分ほどだと言う彼女の部屋に向かうことになった。 さすがに一日中歩き回っていたので、私も疲れてきて横になりたかった。 別に彼女とほにゃららしたいとか、そんな下心があった訳ではない。 いや、本当に。 「ちらかっているけど、気にしないっちゃ」 ヒカルちゃんは、そう言って二階建てのアパートの階段をコツコツ上がっていく。 私も後に続いた。 ヒカルちゃんは”いかにもゲーム系オタク女”って感じの子(化粧気のない顔、二、三日洗っていな いベタついた感じの腰まで伸びた長い髪、ケミカルウオッシュのジーパン、ユニクロで買った黒いコー ト、赤いトレーナーと、何故かレーシンググローブ、牛乳瓶の底みたいなレンズのメガネ)で、犬顔色 白、アニメの声優みたいな声、歳は二十歳って事だった。
3 部屋には誰もいないのに電器が付けられていた。 ドアを開けた瞬間、私の目に飛び込んできたのは、半畳ほどの玄関に、天井に届くくらい高く積み上 げられている週間の漫画雑誌だった。 少年ジャンプ、少年サンデー、少年マガジン、チャンピオン、アニマル、アッパーズ、スピリッツ、ヤ ンマガ、ヤンサン、ヤングキング… コンビニで売られている週刊誌が全て揃い、それらが何週間分も積み上がっていた。 その奥の、玄関から部屋に続く狭い通路には、各月刊誌、アニメ雑誌、ゲーム誌が積み上がり、さら に奥の部屋の至る所には、単行本と、PS,PS2,DS、GCのゲーム機とゲームソフトと、ビデオとDVDソ フトが積み上がり、部屋の真ん中にあるコタツを囲んでいた。 そのコタツの上にはパソコンとその周辺機器が置かれている。 ヒカルちゃんは「狭いけど、どうぞ」といいながら、ガラガラとビデオテープの山を部屋の片隅に押 しやり、私がコタツに入るスペースを作ってくれた。 正直、自分の部屋もヒカルちゃんの部屋と大差ないが、女性でここまでのオタクッぷりを見せてくれ る人は他に知らなかったので、驚いていた。 そこはまさしくオタクのホーリーランドだった。 六畳一間のその部屋にはベットも無く、コタツが彼女の寝床で、テレビの上には食玩が大量に 並び、開いているスペースは床の上には無かった。 「片づけなきゃとは思うんだけど、なんか勿体なくて捨てられないっちゃ」 そう言いながらヒカルちゃんは私の為に少しでもスペースを作ろうとして、色んなものを積み上げている。 既にその高さは座っている私たちの座高を遙かに超えていた。 「いやぁ、俺の部屋もこんな感じだよ」 私は本の中に体を小さくして座り、部屋を見まわした。 この部屋には食器とか料理器具とか、生活に必要なものはほとんど無かった。 もちろん、年頃の女の子らしいものもなかった。 あるのは萌えられるものばかりだった。 以前、ニュース番組で「二階の息子の部屋の床が抜けて、下にいた母親が死亡」と言うニュースを見 た。
4 その息子は自分の部屋に漫画本やらビデオテープを大量に所持していた。 それらの重みで二階の床が抜けてしまい、一階にいた母親が落ちてきた天井と、漫画本、ビデオテー プに押しつぶされて母親が死んでしまったのだ。 このニュースを聞いたとき、普通の人なら笑い話にするのだろうが、私やヒカルちゃんの様に部屋に ため込んでいるオタク達には他人事ではない話だった。 所持している多くの漫画本やビデオは、二度と見ることはないだろう。 だが、それでも捨てられないのだ。 なぜ、捨てられないのだろうか? それは私たちにとって、それらは財産だからだ。 「やっぱり捨てられないっちゃ。これはウチの生き様だっちゃ」 「うーん、俺もたまに処分するんだけど、結局また欲しくなって買い直したりするんだよね。だから投 げるのは無意味だし、金も勿体ないしね。部屋が何かで満たされていないと落ち着かない。不安感って 言うの?ちらかっている方が落ち着かないんだよね。ヒカルちゃんは彼氏いないの?」 「…前いたけど、別れたっちゃ。今はいないっちゃ」 「彼氏がいたときはどうしてたの?」 「つきあい始めて暫くして、ウチの部屋に連れてきたら、次の日から連絡が取れなくなっなったっちゃ …ウチの事より、アナタはどうなの?」 「…俺は一時期、オタクを止めてたんだ。オタクと言われるのが恥ずかしいと思ったし、彼女も欲しく て、エッチもしたかったしね。そんな努力の甲斐あってか、こんな俺にも彼女ができた。 嬉しかったよ〜。もちろんエッチもヤリまくって、ラブホ巡りなんかしてさ、フェラチオなんかもガン ガンしてもらったりしたよ。だけどね、それもすぐに終わりがきたんだ。彼女が他に男を作っちゃって ね。それで終わり。そんな時に「新世紀エヴァンゲリオン」見ちゃってね。オタクに復帰したんだ。い や〜、彩波レイには萌えたね」 「それはそれはヘヴィだっちゃ…」 「ヒカルちゃんだってヘヴィじゃん。今思うとね、俺は彼女のことを愛していなかったんだよ。 ただヤリたかっただけで、気持ちのいい穴以外の何者でもなかったんだ。そんな俺がフられるのは当然 の結果さ」
5 漫画本とビデオに埋もれながら、ヒカルちゃんはパソコンで「2ちゃんねる」を見ている。 パソコンを買って、「2ちゃんねる」を見るようになってから、ゲームをする時間が減ったそうだ。 一日の時間が足りないっちゃ。 と口を尖らすヒカルちゃんは、無気力でも、引きこもりと言うわけでもない。 どちらかというと、明るいタイプの女の子に見える。 でも、ときおり彼女に見えるもの寂しさは何なのだろう? 寂しさ、孤独感だろうか? 見ず知らずのオッサンである私を部屋に泊めてしまう程の孤独感。 何かに萌えている。 いつも萌えている。 一人で生きていくしか無い時、自分と向き合わないために、何かに萌えている。 私もヒカルちゃんも、そうなのだろう。 萌えること。 それが二人の共通のコンセプトなのかもしれない。 何か、底なし沼に自ら落ちていく様な気分だ。 しかし、それは自分たちが望んだ事なのだ。 コタツに突っ伏してすうすう寝始めたヒカルちゃんは寝言を言い始めた。 「…萌え〜…」
6 この若さでヒカルちゃんは生き様を決めている。 自分が萌えられるものだけを愛し、その為に生きていく。 そう言う世代なのだろうか。 ヒカルちゃんは、強欲だがすごく純粋、私よりずっとピュアに見えた。 他の普通の人々にとってはゴミでしか無い物を溜めているのに、このゴミは彼女の生き様の現れの様 に思えた。 生産性の無い生き方。 彼女は萌える事以外の事はしない。 萌えこそが彼女と私の生き様だ。
384 :
無名草子さん :03/02/03 02:57
385 :
無名草子さん :03/02/05 17:32
a
386 :
無名草子さん :03/02/08 08:54
;
387 :
無名草子さん :03/02/08 13:22
アイソレーションタンクというものを体験してきた。名前だけは知ってる 人が多いかな? 以前は日本にも、これが置いてあるスペースが何か所も あったそうだけど、今は東京の白金高輪でしか体験できない。 運営しているのは、ジョン・C・リリィ博士とも懇意にしていたという宮部 さん。にこにこして優しそうな人だ。 リリー博士というのはね、去年の9月に亡くなってしまったんだけど、 『アルタードステーツ』という映画のモデルになった人なんだ。 変性意識状態を人工的に作り出す感覚遮断装置を発明した孤高の脳科学者。 LSDとフローティングカプセルの力を借りて人類の集合的無意識にアクセスし、 イルカや地球外生命体とテレパシーで会話した男。 なんだか、えらくヤバそうな話でしょ? リリーさんが孤高の脳科学者と呼ばれるようになった原因もわかるような 気がする。ドラッグの力を借りたこともまずかっただろうし、幽体離脱の 経験をもとに、人の心は脳にだけ存在しているのではないと主張したのも まずかっただろう。でも、一番まずかったのは、彼が人間中心の世界観に 疑問を覚え、それをひっくり返してしまったことじゃないかな。 人間を中心としない世界観を、どうしても受け入れられない人は多い。 頭の固い科学者たちは、特にそうだろう。それが良いとか悪いとか言いたい のではない。現状がそうなっている、それだけのことだ。
388 :
無名草子さん :03/02/08 13:23
(
>>387 続き)
アイソレーションタンクが禁止されるようになった原因は、精神錯乱を
引き起こすからだとも聞く。きっと変性した意識状態を受け入れられない
人は錯乱してしまうのかもしれない。そしてそれが、いろんな施設から、
タンクが消えていった理由かもしれない。
だから高嶋政伸さんは、アイソレーションタンクを体験するために、ハワイ
まで行かなければならなかった。
だけど私は、今回のタンク体験にあたって、恐怖や不安はほとんどなかった。
危険が期待をいやますスパイスの役割をしたものの、自分はどんなことが
あっても、どんな場所に行っても、絶対ここに戻ってこれるという絶対的な
確信があったからだ。
もっとも、いざ体験となると、かなりオロオロした。タンクに入るには、まず
すっぽんぽんにならなければいけないのだ。どうせ誰も見ていないし、お風呂
に入る時と同じじゃないかと自分に言い聞かせてはみたんだけど、何か気恥ず
かしくて、これから悪いことを始めるような後ろめたい気持ちになってしまって
ドキドキした。
タンクに張られた硫酸マグネシウム溶液の深さはおよそ15cm。うまく浮いた
状態でリラックスできなくて、集中できないで終わってしまう人もいる。
日頃、水深何十メートルの海にダイビングしているくせに、ここでバランスを
とるのに失敗しておしまいじゃ、かっこ悪いよなあと少々あせる。そもそも
水深15mの海が見せる以上のものを、このたった15cmの溶液が本当に見せて
くれるというのだろうか。
389 :
無名草子さん :03/02/08 13:25
(
>>388 続き)
しかし棺にも似た扉をパタンと閉めると、そこは夢に落ちる一歩手前。
いっさいの感覚を遮断された世界だった。
私たちは様々な身体からのフィードバックをバックグラウンドノイズとして
受け取っている。お風呂に入っている時は湯の温かさを感じ、海にダイブして
いる時も、ウェットスーツが身体を締めつける感覚や、水温や水の流れなどを
絶えまなく身体に感じてる。夜寝る前だって、完全に無音の状態にいることは
まずないし、絶えず布団の感触を感じてる。それがふっと消えた瞬間が、夢の
世界に飛翔する一歩手前の瞬間なのだ。
自分の呼吸の音や心臓の鼓動は聞こえているが、それもやがて消える。いや、
消えるというより意識にのぼらなくなる。そして、鮮やかな映像が次々と
フラッシュバックしていく。
私の見たものは、イルカの見る夢だったんだろうか。それとも胎児の見る
夢だったんだろうか。そのどっちでもあるような、どっちとも違うような
不思議な感じ。よくわからないけど、私のつながっていたのは、宇宙空間
だったんじゃないかと思う。浮かんだ映像をすべて覚えているわけじゃない
けど、宇宙から見た泣きたいくらい美しい地球と、地球と似ているけれど
地球ではない星の、なぜか懐かしい風景だけは覚えている。
390 :
無名草子さん :03/02/08 13:27
391 :
無名草子さん :03/02/08 14:55
おお、アイソレーションタンクネタですか! そこはかとなくポエムっぽさ が漂ってきていい感じですね。 でも、この文章からは書いた方の真面目さが伝わってきます。参考文献も しっかり添付してありますし、いい加減なことを書こうとするとつい、?を つけたり、疑問形になるあたりは良心が咎めるせいでしょう。 お猿先生は無茶な断言がお得意で、そのような謙虚さを持ち合わせていま せん。常人には思いつかないような傲慢さや展開の強引さこそ、お猿先生 の素晴らしいオリジナリティのなせる業なのでしょう。まともな感覚の 人間が真似をするのはなかなか難しいのですね。
392 :
無名草子さん :03/02/08 15:12
393 :
無名草子さん :03/02/08 21:42
*私が「アレックス」に魅かれる理由
前回のメルマガのお知らせに、最近観て面白かった映画は「アレックス」だと
書いた。そしたら速攻で、よくもあんな残酷な場面ばっかりの、救いのない
映画を勧めてくれやがったな、とお叱りのメールをいただいた。
私のメルマガの読者なら、私が死体写真集や人体解剖図を見るのが趣味な、
アンダーグラウンド好きの悪趣味な女だってわかってくださってると思って
たんだけどな。ううむ。
しかし私の書き方も悪かったのかも知れない。「刺激的な影像で、かなりヘコむ」
としか書いていなかったからなあ。ネタバレを避けるために詳しくは書きません
が、この映画にはレイプシーンや殺害シーンが長々と映し出されます。そんなのが
嫌いな人はハナから観ないことをお勧めします。映画については、
http://www.asahi.com/culture/movie/K2003020701065.html に紹介されているので、そちらを見てください。
ちなみに、この映画の評判はどういうものかとあちこちを見て回ったが、メールを
くださった方とは逆に、あの程度の残酷シーンならば騒ぐほどのものじゃない、と
断言している人もいる。ほんっとに人それぞれ、感じることはいろいろなんだなあ。
それはいいんだが、今度は私が、見なけりゃよかったと落ち込むことになったんだ
から、ざまあない。悪意の渦巻くインターネットの掲示板なんて覗いた私が悪かった
んだけどね。ノマさんはこの映画を、キューブリックの『時計じかけのオレンジ』の
オマージュとして撮ったんだけど、出来の悪い猿真似だと言われてしまっている。
時間を逆行する手法は、メメントのパクりだって罵倒されている。
394 :
無名草子さん :03/02/08 21:43
(
>>393 続き)
映画のどんな残酷なシーンより、物事の表面だけを見てこういう批評を平気で書く
ことのできる観客の方が、何倍も残酷なんじゃないかなあと思う。他人事ながら
読んでいて身体がこわばってくるのがわかるし、みぞおちのあたりがちりりと痛く
なってくる。
およそ世に出る作品の全ては、過去のいろんな作品を下敷きにして製作される。その
連続性が文化というものだ。先行作品との些細な類似をあげつらい、それだけでその
作品は無価値であるかのように斬って捨てる人は、そのことをどれだけ理解している
のだろうか。好き嫌いがあるのはしょうがない。でも、こんな貶され方をしたら、
映画が可哀想で胸が痛む。物を作る仕事ってせつないなあとため息をつくしかない。
前置きが長くなってしまったが、本題に入る。
私は、前回のお知らせでは、こうも書いた。
「突き抜けた空虚みたいなものがあって、最後、不思議な透明な気分になる」と。
この意味がどうにもわからないというメールも何通かもらった。うーん。確かに
ぽんとこれだけ書いてあっても、わかってもらえないのが当然かもしれない。
395 :
無名草子さん :03/02/08 21:44
(
>>394 続き)
私は以前、「閉じた世界と開いた世界――主体なき犯罪者たち」というエッセイを
書いた。そのエッセイで私は、自我を放棄し、閉じた世界に生きることになった
犯罪者の虚無に引かれる心情を告白した。
私は何も、残虐な犯罪をしたくてたまらないわけではない。だけど、徹底的に空虚
な存在になった果ての、悟りを開いた人と相似形の《無垢》とも言える何かに引き
つけられてしまうのだ。私は少年Aと同じく、《透明な存在のボク》になりたがって
いるのかもしれない。
でも小心者の私には猟奇的な犯罪を犯すことはできない。そもそも、そんな犯罪を
犯したいという欲望が私の中にあるわけではない。私に可能なのは、せいぜい本を
読んだり映画を観たりすることで得られるヴァーチャルな体験だ。
「アレックス」の原題は「IRREVERSIBLE」。取り返しがつかない、回復不能という
意味だ。その名にたがわず、取り返しのつかない救いのない話だ。予定調和的な
ハッピーエンドはない。胸のすくような復讐話ですらない。
それでも、しょせん映画に過ぎないとも言える。同質あるいはそれ以上の悲劇は、
この現実世界にあふれかえっている。家族に愛され、ある朝にこやかに家を出た
エリートサラリーマンが、ビルに突っ込んできた飛行機によって命を落とす。
両親の愛を一身に受けて育った少女が、変質者に誘拐されて殺される。地雷で命を
落とす者、食べるものがなくて餓死する者だってたくさんいる。
396 :
無名草子さん :03/02/08 21:45
人は死ぬ。必ず死ぬ。どうせ死んでしまうのに、どうして生まれてくるのだろう。
ずっと若い頃から、私の心を離れない問いだ。
(
>>395 続き)
「アレックス」のような救いのない、しかも現実にありうる話に触れると、この
問いが、圧倒的な迫力をもって、私の心に蘇ってくる。気まぐれな暴力によって、
あっさりと奪われる幸福。あまりにも儚い。
だが、その一方で、逆行する時間線によって、二度と取り戻すことのできない
幸福が、より美しく、かけがえのないものとして迫ってくるのだ。そして幸福の
絶頂の瞬間は、映画の最後を飾るものとして、鮮やかに封印される。儚い命と
幸福は、この映画の中で逆説的に、誰にも手出しができないものとして永遠に
凍結された。彼女の生まれてきた意味があったのか?だなんて、誰にも疑問に
思わせないように。
虚無と空虚を突き抜けたところに立ち現れる無垢。残酷な場面を逆行した彼方に
かつて存在していた幸福。その透明さと悲しさはどこか似ているのではないか。
それとも、そんなことを感じてしまうのは、私というOSに組み込まれたバグに
過ぎないのだろうか。
そうかも知れない。私は常に断崖絶壁の前にたたずんでは、底知れない深淵を
覗き込まずにはいられない。最も闇が深い所にこそ、何かとても大切なものが
潜んでいる。そう思えてしょうがなくて、絶望の隣で夢見ることが好きなんだ。
参考文献:
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1044203572/166 http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1043861534/
397 :
無名草子さん :03/02/11 17:37
*夢で逢いましょう (2) 私はずっと夢に興味をもっていた。二十代の後半には夢分析を受けていて、克明な 夢日記までつけていた。印象的な夢の話は、日記に何度か書いている。 そのせいだろうか。自分の夢の話をメールで送ってくる読者が非常に多い。 「この夢はいったいどういう意味なんでしょうか」と質問してくる人もいて、私は しょっちゅう途方に暮れる。しょせん私はその人ではないから、その人の見る夢の 意味なんてわかりっこない。 私が分析できるのは自分の夢だけだ。おしなべて、自分の夢を一番的確に分析できる のは自分自身なのだ。それも何年も経った後で、ようやく。 私はトイレで脱糞する夢をよく見るのだが、夢の中のウンチは私の肥大した「自意識」 であり、他人から隠しておきたいものだ。ところが世の中にはいろんな人がいるもんで、 トイレの夢についてこんなメールを書いて来た人がいた。 人生の節目には「排泄の夢」はよく見ます。どんな夢かと言うと、ぶっちゃけた話、 落ち着いて用が足せない……トイレがものすごく汚いとか、トイレに入っても人が 見ているとか……です。私はこの排泄の夢をやたら見るのだけれど、それはたぶん、 私が「書く」ということにこだわってきたからではないかと思います。私にとって 「文章を書く」ということは「排泄」ととても似た行為なのだけれど、それがうまく いかないとき、私はやたらとトイレの夢を見続けます。 なぜ「排泄」が「自己表現」とリンクしているのか、不思議ですが、「うんこ」は 私のものです。他人のためにしたり、他人に受け取ってもらったりするものではなく、 私は私のために「うんこ」をします。うんこは、私の純粋な創造物であり、私の分身 なのです。
398 :
無名草子さん :03/02/11 17:40
(
>>397 続き)
ううむ、自分の書く文章は自分のウンチだと言い切るのか。人それぞれだからそれはいい
んだけど、「ランディさんの見るトイレの夢も私と同じなんですよね」と書いて来られると
困ってしまう。私は自分の日記に、ウンチは私の肥大した自我なので、他人から隠そうと
右往左往する様子を書いている。私の創造したエッセイや小説が、そんな肥大した自我の
産物で、人前に出してはいけないもんだと言いたいんだろうか? 失礼なっ!
それに私は、大量にウンチをする夢を見た時のことを、自我ダイエットが必要な印だ、
いい歳をして恥ずかしいなあとも書いている。ウンチが純粋な創作物ならば、ウンチは
大量であればあるほどいいに決まっている。この人は私に、私の書く文章の量を今以上に
減らせとでも言いたいのだろうか。いや、そもそも私がトイレの夢について書いた文章を
全然読んでいないか、読んでたとしても、きれいさっぱり忘れてしまっているんだろう。
そういうもんだ。
では、このメールが、私を途方に暮れさせたメールナンバーワンかと言うと、実は違う。
私が一番困ったのは、こういうメールなんだ。
二十七歳の頃、私は生涯の記憶に残るような至福の夢を見ました。とても啓示的で、
夢の中での幸福感が体に蘇ってくるような夢。この夢に助けられてずっと生きて
きたような気がします。
その夢には、中学時代に作文指導をしてくれた私の恩師が登場します。先生は深い
谷間のあばら屋に住んでいて、夜中に訪ねて行くと黙って家に入れてくれます。
そして先生が家の奥から出してきた柳行李の中に私が十三歳の時に書いた「詩」が
入っているのです。私はその「詩」を読んで、たいへんに感激するのですけど、
その詩の内容は忘れてしまいました。春夏秋冬のそれぞれの意味について書いた詩
たっだように思います。
399 :
無名草子さん :03/02/11 17:42
(
>>398 続き)
明けのカラスが鳴いて、先生は無言で「もう帰りなさい」と私に目で合図します。
私も無言で、自分の十三歳の心の詩を柳行李に戻し、先生の家を後にします。
あの柳行李の中に入っていた詩のがどんな内容であったのか、私はわからないのに、
わかっている。その「わからないけど、わかっている」そのなにかが、私をずっと
支えて、ここまで導いてくれました。言葉にはできないけれど、私にはわかっている
ことがある。とてもとても大切なこと。私はそれを知らないけれど、わかっている。
ああいう夢を、また見たいと思うのだけれど、あんな不思議な夢体験は一回きりです。
こんなことを書くと自分もとっても辛いんだけど、この人の文章はお世辞にも上手とは
言えない。「書いた詩たっだ」も、「入っていた詩のがどんな内容」も、「その『わから
ないけど、わかっている』そのなにかが」も、あえて改ざんせず、原文のママ引用させて
いただいた。
ところが、この人は、いつか自分の書いた詩集を出すのが夢だと言うんだ。
現実のこの人の恩師は、彼女の詩を高く買っていたわけではない。彼女自身がメールに
書いたところによれば、先生は彼女に「あんたはね、歌心がわかってない」「あんたの
書くものはあざとい、いつかそれに気がつくだろう」と言ったそうだ。
彼女の意識は、一見それを冷静に受け止めているかのように見える。しかし、彼女の
隠された心は、そんなはずない、そんなの嘘だ、あたしにだって詩が書けるはずだと
叫びながら、あたかも現実に復讐を果たすかのような夢を見せる。夢の中で先生は、
一言も言葉を発することが許されない。
400 :
無名草子さん :03/02/11 17:45
(
>>399 続き)
本人が夢に救われて、それで幸せならばいいのかも知れない。だけどね、そんな夢に
いつまでも浸っていてはいけませんよ、と警告しているのも、彼女の無意識なんだ。
だから彼女は、明けのカラスが鳴くのを合図に、谷間の家を出なければいけない。
夢でわかったことを、現実世界の言葉にすることはできない。これからも。ずっと。
素質がない、と中学時代に宣告された彼女には、血のにじむような努力が必要だろう。
だけど夢の甘美な幸福感と、自分はすべてわかっているという根拠のない確信が、詩を
言葉にするための研鑽の邪魔になる。たぶん彼女はひたすら待ち続ける。言葉たちが
魔法みたいに、すとんと天から降ってくることを。
これは夢のもつ残酷な側面だ。夢は現実では滅多に味わうことのない、いろんなものと
セットで登場する。それは目もくらむような恐怖だったり、めくるめく至福感だったり、
自分は森羅万象すべてのことを理解したという確信だったりする。
普段暗い感じの夢ばかり見る人は特に、たまに至福感にあふれた夢を見たら、それを
重要な神のお告げであるかのように思い込んでしまうのではないか。夢の内容が、
満たされなかった自分の願望を満たし、かつて傷ついたプライドをやさしく撫でて
くれるものならば、その誘惑に抵抗するのは難しい。
だけど明けのカラスが鳴けば、やはり夢から出て行かなければいけないんだ。
人を誘惑しときながら、ずっといっしょにいることを許してはくれないのが夢だから。
何だか、質の悪い商売女みたいだけど、それが夢の本質なんだから、しょうがない。
参考:
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1044203572/193-222 http://web.archive.org/web/20010708061016/ http://journal.msn.co.jp/worldreport.asp?id=990219randy&vf=1
401 :
無名草子さん :03/02/16 00:40
*バレンタインの日、なにしてました? 昨日はバレンタインだった。でも特にこれといって何もしなかった。 チョコをあげたいと思うような男もいないし、OLじゃないから義理チョコとも 無縁だ。 娘は甘いものが嫌いなので、子供のためにチョコレートを買うってことすら しなかった。近所のスーパーに行っても、そろそろ雛まつりだなあと思うだけ。 うーーん。これでいいのか、私。 当たり前であるが、私だって、昔からこんな枯れたバレンタインを過ごしていた わけではない。 少なくとも、19歳の頃、1980年の私は全然違っていた。 19歳の頃、私は吉祥寺のアパートに住んでいた。アパートの名前は松美荘。 隣の部屋に石井君って男の子が住んでいてね、私は彼の部屋に入り浸りだった。 と言っても、同棲していたとか恋人だったというわけじゃあないんだ。石井君 には他に彼女がいたし、私も他の人とつきあったりしていた。 彼の部屋には怪しい人たちがたくさん集まってきて、世界の成り立ちについて 飽きず議論していた。その部屋が私にとっての大学で、そこで哲学や心理学の 勉強をさせてもらっていた。お互いの人間関係は交錯しまくっていて、もう ぐちゃぐちゃ。夏の陽が照り返すトタン屋根の下の熱い部屋。ああいうのを 青春と言うんだろう。
402 :
無名草子さん :03/02/16 00:41
(
>>401 続き)
そしてバレンタインの日。私は高熱を出して、うんうんうなっていた。なんて
ことだ。愛しい雄一郎君のために、チョコレートを買いに行くこともできや
しない。
私は石井君に、チョコレートを買って来てと頼んだ。彼は「まかしといて」と
言って吉祥寺までチョコレートを買いに行き、なんと手ぶらで戻って来た。
「女の子が売り場に群がっていて、どうしてもそこに割って入れなかった、
ごめん」
石井君は土下座せんばかりに謝ったけど、19歳の私の気持はおさまらない。
石井君に冷やしてもらった氷まくらの上で、石井君を「ばか!いくじなし」と、
ひたすら罵倒していた。
その石井君と20年ぶりに再会したのは1999年のことだ。私がインターネット
に書いたコラムを見てメールしてきた彼と飲みに行った。
「あんときは、ほんと、どうしても女の子の群れに混じってチョコレートを
買えなかったんだよ。今なら図々しく買えるんだろうけどさあ」
その時の私は、あの頃の彼の気持がやっと理解できるようになっていた。だから
その一年後に書いた『アンテナ』の主人公の祐一郎に、当時の石井君の心理を
代弁させてみたりした。
池袋地下街の喫茶店で、僕はガラス越しに彼女たちを眺める。皆、争う
ようにチョコレートを買っていた。安いチョコから高いチョコまで、一人が
数個を購入する。
彼女たちの頭の中には今、男の顔が錯綜しているのだ。男はランク付け
され、チョコの値段で整理されていく。なんという単純な合理主義だ。
女は苦手だ。剥き出しで生々しくて、どう接していいのかよくわからない。
再会した石井君は、ナイーブでとんがっていた若い頃の石井君ではなかった。
今の彼なら、女特有のエグサも生々しさも平気で受けとめられるだろう。
403 :
無名草子さん :03/02/16 00:43
(
>>402 続き)
彼は、あの1980年の夏を封印してしまっていた。哲学からも心理学からも神秘学
からも背を向けて、普通の高校教師になる道を選んだ。彼の影響でヘーゲルを学び、
ユングを知り、神話を学んだ私は、こうやって文章を書いて暮らしている。
彼とは、しみじみと昔話をして、そして別れた。ところが、2002年の冬、私は
19歳の頃の隣人と再び20年ぶりの再会を果たすことになる。
吉祥寺でやったトークショーの帰りに、私は偶然彼と道ばたで会った。
この晩のことは、『ハーモニーの幸せ』の「記憶、過去、そして歴史」という
エッセイにも書いたのだけれども、とにかく妙な夜だった。酔っていたせいなん
だろうか、自分が19歳のように思えてならない。現実にはいい年をしたオバサン
だってことはちゃんと自覚しているのに、左脳の認識とはまったく別に、とてつ
もないリアリティを従えて、19歳の頃の吉祥寺の空気が立ち現われ、空間全体を
支配していた。
私は自分の部屋に向かって歩いていた。お風呂屋の角を曲がった奥にある松美荘
の101号室。場末のパブでホステスのバイトをしている私。
とぼとぼと歩いていくと、道の先に誰かが立っていて、長いシルエットが私に
向かって伸びていた。
「あれ」と、人影がいった。「あ……」私は驚いて顔をあげた。山崎君だった。
「山崎君、どうしたの?」「君こそ、どうしたの?」
山崎君は私のアパートの隣の部屋に住んでいた大学生だ。
お金のない私はいつも給料日前になると山崎君に借金をしていた。ご飯も
たくさん食べさせてもらった。風邪を引いたときは看病してもらった。山崎
君は就職してアパートを出て行った。以来、会っていない。ほんの一年の間、
私と山崎君は小さなアパートで隣り合って、まるで家族のように過ごした。
そして、さよならも言わずに別れた。
404 :
無名草子さん :03/02/16 00:49
私たちは、井の頭公園のそばにあるラブホテルに入った。山崎君と伍勢屋に焼き 鳥を食べに行くときに、いつもそばを通っていた「ホテル井の頭」に。 ラブホテルというものに行ってみたことのなかった19歳の私は、「ねえ、いつか ここ入ってみようよ」と山崎君に言い、「そうだねえ、おもしろそうだね」と、 山崎君は言ったけど、私たちはとうとう「ホテル井の頭」に入ることがなかった。 ミズゴケの匂いのするホテルの部屋でビールを飲みながら、私たちは話した。 「あたしさあ、たぶん、すごく好きだったんだと思うんだ。あなたのこと。 いまだから言えるけど」 「僕も、君のことが好きだったよ」 とても真剣に山崎君が言うので、私はビールを吹き出した。 「いいわよ、そんなふうに合わせてくれなくても」 「そうじゃない。ほんとうに、好きだったよ。好きじゃなかったらあんなに 長いこといっしょにいられなかったと思う」 そうだったの……? いくら私が誘っても、ラブホテルに入ろうとはしなかった 山崎君だったのだけれど。彼はこうも言った。 「君は、いつも、右の目で今を見て、左の目で、どっか遠くの未来を見ていた。 その遠くの未来は、僕には見ることができないほど遠いところで、なぜか知ら ないけれど僕はいつも、君においていかれるような気がしてた」 不思議だ。私を置いて、黙って引っ越していったのは彼の方なのに。それに彼は なぜ、私がエッセイに書いた一節をここで繰り返しているんだろう。どうして こんなに私の言って欲しかった言葉だけを言ってくれるんだろう。
405 :
無名草子さん :03/02/16 00:53
やっぱ見分けつくね。 ランディのあのネバネバ感はだせてない。
406 :
無名草子さん :03/02/16 00:57
(
>>404 続き)
明け方に浅い眠りについて、うたた寝して目が覚めたら、もう山崎君は
いなかった。
でも、夢じゃなかった証拠にホテル代は払ってくれていた。
酔っぱらった私が、ホテル代を前払いしたとか、そういうことは絶対にない。
現実に夢が溶け出してくるような、そんな不思議な夜だったんだ。そういうことも
人生には、ままある。
ううん、夢ならば夢でもかまわない。私は何度でも恋の夢を見る。かつて
私を愛してくれた人からの、時空を超えたメッセージを繰り返し受け取る。
そして「気づかなくてごめんなさい」というメッセージを、そっと虚空に
向けて解き放す。願わくば、遠い雲の上にいるあの人も、いつか私のメッ
セージを受け取ってくれますように。
参考:
http://www.hotwired.co.jp/opendiary/randy/19991002.html 『アンテナ』P.52
『根をもつこと、翼をもつこと』「パズル遊び」
『ハーモニーの幸せ』「記憶、過去、そして歴史」P.229〜242
>>405 今回はだいぶコピペ率が高いのですけれど、やっぱり瓜二つまでは
いかないですか。(完全にそっくりと言われると、気分が微妙に凹み
ますのでいいのですが (w)。
>>403 、
>>404 、
>>406 の二行下げの部分は、『ハーモニーの幸せ』の
「記憶、過去、そして歴史」からの、ほぼ忠実な引用です。
改行を省略したり、〈中略〉表記なしで途中を抜かしたりはしてしまって
います。
408 :
もう盗作ですら快楽じゃない彼女へ :03/02/17 13:25
マンビキ ごく普通の主婦であったケイコはパート先のスーパーで万引き少年を捕まえた。 開き直る少年に、ケイコは警察に通報する。 その時、少年は逃走し、店を飛び出した所で車に跳ねられ死亡する。 事件は全国区のニュースで流れ、悪意のこもった非難がパート先や、ケイコの元に押し寄せる 言われ無き誹謗中傷はエスカレートし、ケイコは仕事も家族も失ってしまう、 失ったものを取り戻すためにケイコの戦いは始まる
409 :
無名草子さん :03/02/21 08:43
a
やっぱお前らば赤だわ
│ こけモラたん、お水だYo〜 └───────y────────── ∧ ∧ ( ・∀・) もう根っこが ヾヽ〃 カラカラだ ))⌒ ⌒(( ∧_∧ ))⌒ (・∀・ ) ⌒(( □⊂ ) [ ̄ ̄]. ヽ/ 人 l_,._.,_l (__)__) バカワシね
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | 地球はいずれ消える… ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | + | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * . . + \\ \ . \\\ ・ . |丿丿 ランヂイワ最高だわ______はははハハハ
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | 地球はいずれ消える… ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | +ランヂ 最高 | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * . . + \\ \ . \\\ ・ . |丿丿
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | 地球はいずれ消える… ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | + おまえら アホだね | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * . . + \\ \ . \\\ ・ . |丿丿
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | unnko site hayaku nero hahahahaha ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | + | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * . . + \\ \ . \\\ ・ . |丿丿
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/ ̄ヽ /⌒⌒⌒ヽ/| ⊂| ◎ ‖ キッコーマソの故郷だ!! ヽ ゚∀゚丿\| __〃ヽ〈_ γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ-:,, /⌒ ィ /\ ); `ヽ-:,, / ノ^ 、 | 萬 | _人 | "-:,, ! ,,,ノ( \/ ノr;^ > ) \, .| <_ \ヘ、,, __, 、__rノ/\ /: ヽ,, |ヽ_/\ )ゝ、__, 、_ア〃 / \ | ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ "-., | 〈J .〉、| 亀 |, |ヽ-´ ゝ .| /"" | 甲 |: | ミ | レ :| 男 .| リ "-:,,
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | 地球はいずれ消える… ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | +ランヂ 最高 | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * . . + \\ \ . \\\
ζ / ̄ ̄ ̄ ̄\ . / \ ・ /\ ⌒ ⌒ | 地球はいずれ消える… ||||||| (・) (・) | (6-------◯⌒つ | +ランヂ 最高 | _||||||||| | \ / \_/ / \____/ ⊂ニニニ二 二ニニニニニ⊃ . . ・ \ \ . \ \ . \ \ \ * .
"ヾ ; " ;;"ヾ;"〃 ";ヾ ;ヾ ;ヾ ; ;ヾ" ;ヾ" ;ヾ ;ヾ ;;ヾ ;../ ;ヾ ;" ; " ";ヾ ;ヾ ;;"ヾ ;ヾ;"ヾ; " ;ヾ ;ヾ;_" ; ;";ヾ ;;"ヾ ; ;"// ;ヾヾ ;ヾ ";"; ;;"ヾ ; " ヾ ;ヾ ヾヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;ヾ ;";ヾ ;ヾ ;"ヾ ; ;" ; ./; " ";. ; ;ヾ ;ヾ ;" ; ;"";""; " " ;_; " "; ;"ヾ ;ヾ ;ヾ;" "ヾ;" ";ヾ ;;ヾ ;; " "ヾ; ;";ヾ ;;" _""Oh... / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ " " "".".. ",__ | I hope regulation of YBB...... / ./\ \____________________ / ./( ・ ).\ " o〇 | || |];;;"ヾ;ヾ;" /_____/ (゜д゜) \ ∧∧ || || ];  ̄|| || || ||. |っ¢..|| (,, ,) " | | \]|“ || || || ||./,,, |ゝ||ii~ ⊂ ヾwwwjj从jwww| | | ]||wwjwwjw"wwwwwww | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .( )〜w从jwwj/ 人 /\]\jwjjrjwjjrj从jrjwjjrj从jrjwjjrj从
先取りされたからって八つ当たりするな。
423 :
田口オカルティ :03/02/23 04:17
・主人公達は三人組。男二人。女一人。 ・樹海に自殺ツアーに来た大学生達。 ・生きることに意味を失った若者達が、死に場所を求めて樹海をさまよう。 登場人物 村上サオリ…21 女 大学生 特に生きている理由もないので、誘われるままに死ぬことにした。 女子高生の頃は、女子高生と言うだけでちやほやされ、援助もやっ て儲かっていたが、今はその頃の名残もない。 山本ケンジ…25 男 大学生 浪人と留年を繰り返し、いまだに大学生。やっと卒業を迎える事に なったが、就職浪人の予感。根が真面目すぎて、マイナス思考。 九州の名家の跡取りで金はある。父親のことを「お父様」と呼ぶ。 鈴木テツヤ…22 男 大学生 酒と薬を愛す、リストカッター。借金が腐るほどあるが、そのうち 死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。
424 :
田口オカルティ 2 :03/02/23 04:18
・若さを失ったサオリ、未来の見えないケンジ・過去の傷を引きずるテツヤ。 彼ら、彼女らの手に入れたいモノは、もう手に入れられない。 ・手に入れられないなら、何もいらない。 ・テレビのニュースで見た青木ヶ原樹海での自殺者の捜索活動を見て、彼らも 死ぬことにした。 ・死にに行く若者達。これがテーマです。 ・物語は樹海に着いた所から話は始まります。 着いた途端に、ノートパソコンでネットに繋ぎ、2ちゃんねるにスレを立てます 【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】(2) ・どうせなら、死んだらどうなるか?と言う事で、他の自殺者の遺体を探すことにします。 ・探しますが、なかなか見つけることは出来ません。 ・それぞれの過去が語られます。 ・主人公達は自殺したばかりの若いカップルの遺体を見つけます。そして、そこで 死んだ彼らが死ぬ前に使ったと思われる薬物を入手します。 ・クスリをやったり、死体を犯したり、オナニーして、話を繋ぎます。 ・遊体離脱もします。 ・主人公達は命の危機に直面します。 どんな危機か? クスリのやりすぎでショック状態、崖から落下、オナニーのしすぎで失神 富士山の噴火、森林火災、悪霊に取り憑かれる等々… ・もちろん、ザーメンも大量に出ます。
425 :
田口オカルティ 3 :03/02/23 04:20
時事ネタをつぎ込む… 万引き少年が車にひかれて死亡、イラク、人間の盾、児童虐待、2ちゃんねる で犯罪予告、傲慢なアメリカ。 ・結局、山本は崖から落ちて死に、鈴木はクスリのやりすぎで狂乱しますが、村上 は死にません。 ・村上は何故か生きていけると思います。 ・それで納得してしまいます。 ・2ちゃんねるにスレが立った事で、通報され、捜索隊に救助され、病院に搬送さ れます。 ・山本は死に、村上は病院から出てくる事はありません。一人残った村上は日情勢 活に復帰します。 ・友人を亡くし、大学を辞め、故郷での生活となりますが、村上は誰の子か解らな い子供を妊娠します。 ・その子供を産み、育てることにします。 ・自分は子供を産み育てるために生き残ったと解釈します。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わりますが、何も解決しません。
426 :
お猿で〜すw :03/02/23 04:21
山本ケンジ…25 男 大学生 浪人と留年を繰り返し、いまだに大学生。やっと卒業を迎える事に なったが、就職浪人の予感。根が真面目すぎて、マイナス思考。 九州の名家の跡取りで金はある。父親のことを「お父様」と呼ぶ。 鈴木テツヤ…22 男 大学生 酒と薬を愛す、リストカッター。借金が腐るほどあるが、そのうち 死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。 424 名前:田口オカルティ 2 :03/02/23 04:18 ・若さを失ったサオリ、未来の見えないケンジ・過去の傷を引きずるテツヤ。 彼ら、彼女らの手に入れたいモノは、もう手に入れられない。 ・手に入れられないなら、何もいらない。 ・テレビのニュースで見た青木ヶ原樹海での自殺者の捜索活動を見て、彼らも 死ぬことにした。 ・死にに行く若者達。これがテーマです。 ・物語は樹海に着いた所から話は始まります。
427 :
お猿で〜すw :03/02/23 04:22
・山本は死に、村上は病院から出てくる事はありません。一人残った村上は日情勢 活に復帰します。 ・友人を亡くし、大学を辞め、故郷での生活となりますが、村上は誰の子か解らな い子供を妊娠します。 ・その子供を産み、育てることにします。 ・自分は子供を産み育てるために生き残ったと解釈します。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わりますが、何も解決しません。 426 名前:お猿で〜すw :03/02/23 04:21 山本ケンジ…25 男 大学生 浪人と留年を繰り返し、いまだに大学生。やっと卒業を迎える事に なったが、就職浪人の予感。根が真面目すぎて、マイナス思考。 九州の名家の跡取りで金はある。父親のことを「お父様」と呼ぶ。 鈴木テツヤ…22 男 大学生 酒と薬を愛す、リストカッター。借金が腐るほどあるが、そのうち 死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。 424 名前:田口オカルティ 2 :03/02/23 04:18
428 :
お猿で〜すw :03/02/23 04:23
死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。 424 名前:田口オカルティ 2 :03/02/23 04:18 ・若さを失ったサオリ、未来の見えないケンジ・過去の傷を引きずるテツヤ。 彼ら、彼女らの手に入れたいモノは、もう手に入れられない。 ・手に入れられないなら、何もいらない。 ・テレビのニュースで見た青木ヶ原樹海での自殺者の捜索活動を見て、彼らも 死ぬことにした。 ・死にに行く若者達。これがテーマです。 ・物語は樹海に着いた所から話は始まります。 着いた途端に、ノートパソコンでネットに繋ぎ、2ちゃんねるにスレを立てます 【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】(2) ・どうせなら、死んだらどうなるか?と言う事で、他の自殺者の遺体を探すことにします。 ・探しますが、なかなか見つけることは出来ません。 ・それぞれの過去が語られます。 ・主人公達は自殺したばかりの若いカップルの遺体を見つけます。そして、そこで 死んだ彼らが死ぬ前に使ったと思われる薬物を入手します。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
429 :
お猿で〜すw :03/02/23 04:24
・物語は樹海に着いた所から話は始まります。 着いた途端に、ノートパソコンでネットに繋ぎ、2ちゃんねるにスレを立てます 【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】(2) ・どうせなら、死んだらどうなるか?と言う事で、他の自殺者の遺体を探すことにします。 ・探しますが、なかなか見つけることは出来ません。 ・それぞれの過去が語られます。 ・主人公達は自殺したばかりの若いカップルの遺体を見つけます。そして、そこで 死んだ彼らが死ぬ前に使ったと思われる薬物を入手します。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください) 425 名前:田口オカルティ 3 :03/02/23 04:20 時事ネタをつぎ込む… 万引き少年が車にひかれて死亡、イラク、人間の盾、児童虐待、2ちゃんねる で犯罪予告、傲慢なアメリカ。 ・結局、山本は崖から落ちて死に、鈴木はクスリのやりすぎで狂乱しますが、村上 は死にません。 ・村上は何故か生きていけると思います。 ・それで納得してしまいます。 ・2ちゃんねるにスレが立った事で、通報され、捜索隊に救助され、病院に搬送さ れます。 ・山本は死に、村上は病院から出てくる事はありません。一人残った村上は日情勢 活に復帰します。 ・友人を亡くし、大学を辞め、故郷での生活となりますが、村上は誰の子か解らな い子供を妊娠します。
430 :
お猿で〜すw :03/02/23 04:25
死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。 424 名前:田口オカルティ 2 :03/02/23 04:18 ・若さを失ったサオリ、未来の見えないケンジ・過去の傷を引きずるテツヤ。 彼ら、彼女らの手に入れたいモノは、もう手に入れられない。 ・手に入れられないなら、何もいらない。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください) 427 名前:お猿で〜すw :03/02/23 04:22 ・山本は死に、村上は病院から出てくる事はありません。一人残った村上は日情勢 活に復帰します。 ・友人を亡くし、大学を辞め、故郷での生活となりますが、村上は誰の子か解らな い子供を妊娠します。 ・その子供を産み、育てることにします。 ・自分は子供を産み育てるために生き残ったと解釈します。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わりますが、何も解決しません。
・主人公達は三人組。男二人。女一人。 ・樹海に自殺ツアーに来た大学生達。 ・生きることに意味を失った若者達が、死に場所を求めて樹海をさまよう。 登場人物 村上サオリ…21 女 大学生 特に生きている理由もないので、誘われるままに死ぬことにした。 女子高生の頃は、女子高生と言うだけでちやほやされ、援助もやっ て儲かっていたが、今はその頃の名残もない。 山本ケンジ…25 男 大学生 浪人と留年を繰り返し、いまだに大学生。やっと卒業を迎える事に なったが、就職浪人の予感。根が真面目すぎて、マイナス思考。 九州の名家の跡取りで金はある。父親のことを「お父様」と呼ぶ。 鈴木テツヤ…22 男 大学生 酒と薬を愛す、リストカッター。借金が腐るほどあるが、そのうち 死ぬことにしていたので、踏み倒す気でいる。 小学生時代、義理の父親に性的虐待を受けていて、肛門と性器をメ チャクチャにされている。授業にはほとんど出ず、山本に金を借り にやってくるだけ。性的不能。 ・若さを失ったサオリ、未来の見えないケンジ・過去の傷を引きずるテツヤ。 彼ら、彼女らの手に入れたいモノは、もう手に入れられない。 ・手に入れられないなら、何もいらない。 ・テレビのニュースで見た青木ヶ原樹海での自殺者の捜索活動を見て、彼らも 死ぬことにした。 ・死にに行く若者達。これがテーマです。
・物語は樹海に着いた所から話は始まります。 着いた途端に、ノートパソコンでネットに繋ぎ、2ちゃんねるにスレを立てます 【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】(2) ・どうせなら、死んだらどうなるか?と言う事で、他の自殺者の遺体を探すことにします。 ・探しますが、なかなか見つけることは出来ません。 ・それぞれの過去が語られます。 ・主人公達は自殺したばかりの若いカップルの遺体を見つけます。そして、そこで 死んだ彼らが死ぬ前に使ったと思われる薬物を入手します。 ・クスリをやったり、死体を犯したり、オナニーして、話を繋ぎます。 ・遊体離脱もします。 ・主人公達は命の危機に直面します。 どんな危機か? クスリのやりすぎでショック状態、崖から落下、オナニーのしすぎで失神 富士山の噴火、森林火災、悪霊に取り憑かれる等々… ・もちろん、ザーメンも大量に出ます。 ・時事ネタをつぎ込む… 万引き少年が車にひかれて死亡、イラク、人間の盾、児童虐待、2ちゃんねる で犯罪予告、傲慢なアメリカ。 ・結局、山本は崖から落ちて死に、鈴木はクスリのやりすぎで狂乱しますが、村上 は死にません。 ・村上は何故か生きていけると思います。 ・それで納得してしまいます。 ・2ちゃんねるにスレが立った事で、通報され、捜索隊に救助され、病院に搬送さ れます。 ・山本は死に、村上は病院から出てくる事はありません。一人残った村上は日情勢 活に復帰します。 ・友人を亡くし、大学を辞め、故郷での生活となりますが、村上は誰の子か解らな い子供を妊娠します。 ・その子供を産み、育てることにします。 ・自分は子供を産み育てるために生き残ったと解釈します。 ・とりあえず、ハッピーエンドで終わりますが、何も解決しません。
433 :
無名草子さん :03/02/23 05:32
ランディ先生、ここからパクるのは、止めてね。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1044203572/319 > アルタイに行って驚いたのは、とにかくアルタイ人は日本人にそっくりなのだった。
>中国人よりも、韓国人よりも日本人にそっくりで、アルタイで撮影した写真を友人に
>見せると「うっそ、これ日本じゃないの?」と言われるくらい日本人にそっくりなの
だ。
> アルタイ人はとても日本人には親切だ。彼らも私たちが自分たちとそっくりなのが
>わかるのだ。そしてアルタイ人は自分たちが日本人のルーツだと思っていて、日本人
>を大変に歓迎してくれた。
予想スレの最初の方で、あれだけパクるんじゃねぇ!って警告がされてるのに。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1029236005/12 > そう言えば、アルタイの人たちって日本人みたいな顔をしてるな。遠くの親戚
>に久しぶりに会ったという感じ。だから、神様も日本の神様と似ているのかも
>しれない。そんな気がした。
> なぜかっていうと、そのとき私が思い出したのがアイヌのシャーマンである
>アシリ・レラさんだからだ。大地に根付いた神様への祈り。北海道とアルタイ
>という地理的には遠くの二点が、こんな近しい固有の振動をもつのは不思議だ。
434 :
無名草子さん :03/02/23 10:52
>>423-425 なんだか普通の意味で面白いプロットのような。
少なくとも、「富士山」よりはずっと面白いです。
ところで男性二人と女性二人の組み合わせでふと思ったのですが、
ランディって、ランディ臭さのない女性を、長編小説中の主要な
登場人物にすることってほとんどないですね。
『コンセント』……ランディの願望を満たして、男にモテて超能力も
獲得するようになる主人公と、それをひがむ、より本人に近い脇役。
『アンテナ』……主人公は男性だが、森監督をモデルにした男性に
欲情。(w SMの女王様はランディ濃度が薄いが、これは盗作したから。
『モザイク』……人の話をまともに聞かないで、声が「サウンド」と
して聞こえるとホザく主人公以外は、これといった女性は登場しない。
『7days in BALI』……お嬢様っぽい若い女性のはずが、ランディ並に
年寄り臭く下品な主人公と、高次元にイッてしまったチビの女性。
クールで冷徹な主人公にしたかったのだろうけど失敗、の『モザイク』
では、主人公は男性とだけ長々と会話。『コンセント』『7days in
BALI』でも、主人公は男性と会話する以外は、どちらもランディの分身
同士という女性としか話し合わない。
「命は両親から頂いた大切なもの!もう一度静かに両親や兄弟子供の事を考えてみましょう。
一人で悩まず相談してください」
そんな立て看板がアタシ達三人の前に立っている。
「これから死のうと決めて、この樹海まで来た人間には説得力がないな〜」
ここに来ることの発案者である鈴木がそう言いながら、看板をデジカメで撮影している。
「…それで、僕たちはどこで死ぬんだい?」
最年長の山本が緊張した声で、鈴木に尋ねる。
「ヤマさん、死ぬのが怖くなった?別に死ななくたっていいんだよ?死ぬのは俺
だけで充分なんだから」
「怖くなった訳じゃない!どうせ死ぬんだったら、すぐに発見されないように、
奥まで入った方がいいんじゃないかと思っただけだよ」
鈴木は何も答えず、口元で笑っている。
「村上ちゃん、ノートパソコンを貸してくれる?」
アタシはリュックに入っているノートパソコンを出して、鈴木に渡した。
「何すんの?」
「どうせなら、祭りににした方が面白いと思ってさ」
鈴木は楽しそうにパソコンを操作し、さっきデジカメで撮った画像をパソコンに
取り込み、ネットに接続して用意してあった画像掲示板にアップした。
そして、そのURLをコピーして、2ちゃんねるに移動して、スレッドを立てた。
【ライブ!!】これから樹海で自殺しまふけど、何か?【実況!!】
1 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
死にますけど、何か?
http://www300.jisatu.ne.jp/gazou/cgi/23458777.jpg 2 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
2!
3 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:32
4くらい
4 :名無しさん :0x/0x/ xx 10:33
つーほーしますた
>435 続き スレを立てたばかりだと言うのにアッという間にレスが伸びていく。 正直、呆れもしたし、笑えた。 「そろそろ、行くか」 鈴木はパソコンを閉じ、荷物を持って、歩き始めた。 アタシ達もそれに続く。 「何で、樹海って自殺の名所になったのかな?」 横にならんだ山本がアタシに聞いてきた。 「それはきっと、富士山がペニスで、樹海がヴァギナだからよ」 「ハァ?何それ?」 「鈴木君も、山本さんも自殺する事にした理由って男社会、もしくは男そのものに 原因と理由があるじゃない?他の自殺者もそれほど変わらないと思うのよ、だから そそりたった富士山の前に広がる樹海、つまりヴァギナの中に戻っていって、その 中で死ぬことによって、生まれ変わりたいんじゃないのかな?」 その話を聞いて、山本は少し考えていたが、結論は出なかった。 「良くわかんないよ…」 「いいんじゃない?どうせ死ぬんだし」 アタシの言葉を聞いて山本はそうだなと言って笑った。 アタシ達三人は樹海の中を進む。 死に場所を求めて。
誤爆
438 :
そのうち猿が書き散らすネタです :03/02/26 16:35
イラク「人間の盾」に日本人16人、外務省説得も難航 【バグダッド=相原清】武装解除をしぶるイラクへの武力行使が現実 味を帯びる中、「人間の盾」となって攻撃を阻止しようという日本人がバ グダッド入りし、外務省が頭を悩ませている。イラク政府は無料で宿舎や 食事を提供して「反戦PR」に活用しているが、現地の日本大使館員は「 戦争が始まったら危険は計り知れない」と、懸命に国外退避を求めている。 在バグダッド日本大使館によると、25日夜(日本時間26日未明)現在、 イラク国内にいる日本人は報道陣などを含め計74人。平和団体関係者は35人 で、うち16人が戦争開始後も居残り、病院や発電所、製油所などの戦略施設に 張り付く「人間の盾」を志願しているという。 「人間の盾」運動は、昨年末に米国人の元海兵隊員の呼びかけで始まった。 インターネットなどで各国から応募があり、イラクには現在、約20か国から 300近い人々が集まっている。だが、仮に戦端が開かれれば、日本人を含めた 外国人は、実際に生命の危険にさらされる。イラク当局も、今でこそ「客人」扱 いだが、ある日突然、外出禁止令を布告し、外国人を事実上の「人質」に取 る可能性もあり、日本政府の悩みは深い。 日本大使館ではニューヨークからの応援1人を含めた3人の館員が分担して、 日本人が宿泊するホテルなどを訪れ、一日も早い出国を説いて回っている。 「戦争も危険ですが、その後に騒乱が起こった場合、無秩序の中で暴徒に 襲われる危険もある。外国人は標的になるかもしれない」。25日も三原潔 1等書記官は、同市内のホテルで3人の日本人に会って説得を試みたが、 「私が死んでも次の世代に命は生きる。人間の力を信じたい」(31歳の女性 ダンサー)などと逆に訴えられ、不調に終わった。 外務省では、大使館員による直接面会のほか、邦人保護課が中心となり、 日本人滞在者の親などに依頼して、電話で国外退避を説得してもらう作戦も展開している。 外務省は今月14日、イラク全土を対象に退避勧告を出しており、日本大使館 も早ければ来週中にも閉鎖し、館員は退去する方針だ。(読売新聞)
439 :
無名草子さん :03/02/27 02:39
*夢で逢いましょう (3) 私は渋谷のボロアパートで、お腹を空かせている。もう何日、食べていないだろう。 忘れてしまった。身体を動かすのもかったるく、起き上がることすらできなくて、 うつらうつらしてる。 すると、部屋の中にどやどやと人が入って来て、私を担架で運び出そうとする。 私は、隣の布団で寝ているはずの兄の事を急に思い出して、 「お兄ちゃんはどこにいるの? どうしているの?」 と救急隊の皆さんに聞く。救急隊の皆さんは「大丈夫、無事ですよ」と言うんだ けど、私は彼らの表情や一瞬の間から、雷に打たれたように悟ってしまう。 ああ、お兄ちゃんは、もうこの世にいないんだ……。 すっごく悲しくて、あんまり悲しいので、そこで目が覚めた。 どうしてこんな夢を見たのか、原因はわかっている。若い女性が餓死したという 事件をニュースでやっていた。あれのせいだ。 報道によると、餓死した無職女性は対人恐怖症の気があり、ひきこもり状態だった という。私の兄も、長い間ひきこもっていて、死因は餓死だった。そのため私は、 このニュースを見て、兄のことを思わずにはいられなかった。 ワイドショーのコメンテーターは、なぜ、この豊かな日本で、いい大人が餓え死に しなければいけないんだろう?と首をひねっていた。私の兄も、死んだ女性も、 小さな子どもでもないし、寝たきりの老人というわけでもないのだ。ましてこの 事件では、同居していた友人も同じ家の中にいたのだ。
440 :
無名草子さん :03/02/27 02:40
(
>>439 続き)
精神科医の分析によると、同じ環境で生活することで症状が感応し、お互い症状を
加速させてしまったのだろうということだ。分からないけど、分かるような気が
する。狂気や絶望は伝染する。私がひきこもりの兄と同居していた時は、私まで
彼の荒涼たる心象風景に引きずられていって、気が狂いそうな思いをさせられた。
死んだ女性と同居していた女性と私との違いは、同居女性が「ひきこもり」に感応
して自分もひきこもるようになったのに対し、私は兄の待つ部屋に帰らなくなった
ということだろう。
私はずっと、兄を見捨てた自分というものに罪悪感を感じていた。しかし、兄の
狂気に感応していたら、共倒れになって自分も死んでいたかもしれなかったんだ、
ひどく危ないところだったんだなあ、とニュースを見ながらぼんやりと思っていた。
私は薄情な女だ。私の父にも、「こんな冷徹な女はみたことがない」と言われる。
でも、その冷徹さが私の命を救った。紙一重で、死の連鎖から逃れることができた
のは、そのおかげだと思う。
人間って悲しくてせつない存在だなあと思う。異なる人間に感応し、一体になろう
とすることは、すなわち死に続く道でもあるのかもしれない。臨死体験では、人は
光を目ざして飛ぶ。その光の中にたどりつきさえすれば、かつて生きていたあらゆる
人と一体になれる。逆に言えば、死後の光の中以外では、人と人とは完全には一体に
なれないように出来ているのかも知れない。
441 :
無名草子さん :03/02/27 02:42
(
>>440 続き)
それでも人は、どうにかしてわかり合いたいと願う。せつないくらいに。真剣に。
私はかつて、こんな夢を見たことがある。
夢の中で私は「ある実写フィルム」の存在を知る。そのフィルムはとある
刑務所における長期間にわたる女性虐殺の歴史を収めたもので、その刑務所
では組織的に百年にわたって女性の虐殺が行われたのだと言う。
その理由は「男にとって女は永遠の謎だから」というものだった。フィルム
には、女性を殺して内臓を取り出したり、輪切りにしたり、脳みそを食べたり、
思いつく限りの女性虐殺の様子が収められていて、それはもう凄まじいのだけ
れど、なぜかそこに描かれているのは壮絶なまでの「好奇心」であって清冽な
ほどなのだ。
私はそのフィルムを観ながら「男ってバカだな、こんなことしても女をわかる
はずないのに」と思っている。(『くねくね日記』P.10 九月四日)
これはフランス人女性の人肉を食べた佐川君にも通じるものがあると思う。彼は
自分の食べた女性のことが好きで好きでたまらなくて、彼女と一体になりたくて、
食べてしまったんだ。でも、彼女のことをバラバラにしてしまった彼は落胆そて
いた。分解された肉片のどれを見ても、佐川君が好きだったハンナさんはどこにも
存在しなくなってしまっていたから。
だけど、人間の中身が見たくてしょうがなくて、小学生の頃から好奇心のおもむく
ままに人体解剖図や写真を読み耽り、映画「エデンへの道」の人間解剖シーンを
食い入るように見つめた私には、夢の中の男達や佐川君のことは笑えない……の
かも知れない。
参考:
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_02/3t2003022623.html http://society.2ch.net/test/read.cgi/soc/1044374231/227 http://pcweb.mycom.co.jp/column/dream/dream023.html
442 :
無名草子さん :03/02/27 11:05
>>439-441 お見事! 文章としての体裁をまだ備えていた3年くらいまえの
ランディを彷彿とさせますね。
いまの盗作猿は、こういうみごとな文章を書こうとしても
もはや猿回し編集者どもに飼い慣らされて盗み癖がついているから
絶対にこれほどの文章は書けませんね。
盗作猿よ、ここにある作品をパクるなよ!(笑)
443 :
簡単WEBアルバイト募集 :03/02/27 11:08
444 :
無名草子さん :03/02/27 14:13
445 :
無名草子さん :03/03/01 23:05
*だからあなたは死なないで 前々回のコラムに、「人間の盾」としてイラクに行った雨宮さんのことを書いた。 彼女の手紙によると、イラクにいるのは「2月15日より24日まで」であり、 「その間に空爆が始まったら雨宮は死んだなと思ってください(笑)」とのこと であった。 2月24日は、もう過ぎた。「人間の盾」になった日本人女性に何かあったとか いう報道はないから、たぶん雨宮さんは無事なんだろう。 それは喜ばしいことなんだ……けど、どうも手放しでよろこべない自分がいる。 帰国しているであろう雨宮さんとまだ連絡を取れていないってこともあるけど、 それだけじゃない。今回は無事帰って来たとしても、その次はどうなんだろう? と、不安に感じてしまう自分がいる。そのせいだ。 アトム生誕の年だというので、最近、「鉄腕アトム」がよくテレビに登場する。 最新作が紹介されることもあれば、昔の白黒だった頃のフィルムが流されること もある。 昔のアニメの最終回では、アトムは爆弾を抱えながら太陽に向かっていく。 地球を破滅から救うために。 でも、アトムの話だったら、他にどうしようもなかったんだから仕方がない、と 思うこともできる。彼以外に地球を救える者はいなかったし、彼の命と引き換え に確実に地球は助かるのだから。 「人間の盾」ってどうなのだろう。いざアメリカが空爆を始めると決めたら最後、 そんなもので戦争が止められるものなのだろうか、とも思う。
446 :
無名草子さん :03/03/01 23:06
(
>>445 続き)
友人に聞いてみたら、「アメリカも面倒なことは嫌だろうから、『人間の盾』を
避けて空爆をするかも知れないな」って言っていた。「それ以前に、フランスとか
イラク攻撃に反対している国もあるし、24日までにはまず爆撃は開始されない
だろう。そういう予測をもとに『人間の盾』の人たちもイラクに行ったんだろう」
と、おっしゃる。
「じゃあ、『人間の盾』ってどういう意味があるの?」
「マスコミなんかに報道してもらって、注目を集める意味があるんじゃないかな。
ランディだって、自分のメルマガに、そのことについて書いただろう?」
彼の意見によると、広く世間に自分の意見を知ってもらい、その主張を印象づける
ために自分の命を盾にするというのは、よくある手法であるが、それなりに効果的
である、ということだった。
「たとえは悪いけど、文化祭を中止しなければ自殺するぞと騒いだ学生がいたじゃ
ない? いい大人がそれにつきあって大騒ぎすることの是非はともかく、少なくとも
彼が『死んでやる』と周囲を脅さなければ、ニュース種にもならなかったわけだ」
「ちょっと、それはいくらなんでも、あんまりな例じゃない? 雨宮さんを、そんな
人といっしょにしないでよ」
「すまん、すまん。じゃあ、ハンガーストライキとかはどうだ? あれで本当に餓死
した奴がいるかどうかはわからないが、世間の耳目を集めるのには悪くないパフォー
マンスだ。普通にデモ行進するよりは、ずっと効果的だろう」
彼はこうも言った。
「アメリカかどっかの過激な団体ならいざ知らず、本当に命を投げ出すなんてことは、
自殺願望のある奴じゃないかぎり、そうそうめったにやらないさ。だから大丈夫。
君の友人だって、まず無事で帰ってくるさ」
しかし、「生き地獄天国」を読めばわかるが、雨宮さんは、かつてリストカットなど
による自殺未遂を繰り返してきた人なのだ……。今はリストカットはやらなくなって
いるだろうが、その代わりのように、北朝鮮にも行けば、イラクで人間の盾にもなる。
447 :
無名草子さん :03/03/01 23:07
(
>>446 続き)
よく「死ぬ死ぬと言って自殺未遂を繰り返す奴に限って死なない」とか言う人がいる。
実はそれは間違いだ。死に魅せられた人は、最終的には死ぬことに成功してしまうこと
が多いのだ。
知識不足のせいもあって、最初は手首を軽く切るだけだったり、死ぬためには全然
足りない量の睡眠薬を飲むだけかもしれない。だが、回数を重ねていくことにより、
それだけ死ぬ確率も高くなる。少しずつ振り幅を増す振り子のように、死への距離は
どんどん近くなり、ある日本当に死んでしまうのだ。そういう人間を私は何人も目撃
してきた。
死にたがっている人をこの世にとどめておくことは本当に難しい。私は雨宮さんに
死んで欲しくはないし、危ないことはもう止めてくれと言いたくなる。これは単純に
私のエゴによるもので、もし雨宮さんが死んだら私が悲しい、それだけの理由だ。
そして、そんなことは、雨宮さんのように政治的にビィビィッドな思想信条を持つ
人に言ったとしても、まったく聞き入れてもらえないんじゃないかとも思う。
当然だ。太陽に向かおうとしているアトムを、あなたがいなくなると悲しいとか
寂しいとか、そんな言葉で止められるものだろうか。
それでも、私は敢えて言いたい。雨宮さん、死なないで、危険なことは止めて、と。
政治運動をするにしても、自分の命を盾にしたりしないで、より広くアピールする
方法がきっとあるはずだ。
その方法とはどういうものか? すぐには思いつかないけど、頑張って考えてみる。
だから、どうか雨宮さんも考えてみて。あなたも私も、文章を書くことによって、
自分の考えを世に問うことができる。
死ぬよりもずっとすごいことが出来るはずなんだ。絶対。
参考:
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200302181830000000104973000
448 :
無名草子さん :03/03/04 10:31
>445-447
449 :
無名草子さん :03/03/04 10:32
450 :
無名草子さん :03/03/12 07:47
*夢で逢いましょう (4) またしても夢の話である。 この前のメールマガジンのお知らせに、自分に合う服が選べなくて、延々と服を とっかえひっかえしている夢を見ると書いた。そしたら、読者の方から、どうせ 夢なんだから、その場で自分に合う服を作ってしまってはどうか、というメール をいただいた。 なるほどなあ。私は夢の中で、「ああ、私は夢を見ている」と自覚できることが 時々ある。そういう時には、夢の流れを自分の意志で、ある程度コントロール することが可能だ。そういう時にでも試してみようと思っていたら、ナイスな タイミングでそれが起こった。 そこで私は自分で服を作り始めるのだが、どんなに頑張っても、作る服作る服、 ロクでもないデザインのものしか作れないのだ。自分に似合う似合わない以前の 問題で、パッチワークの出来損ないのような、妙な継ぎはぎの服しか作れない。 縫い目もボロボロで、ひでえもんだ。 考えてみれば私は、中学の時の家庭科で、とうとうパジャマを仕上げることが 出来なかった前科がある。夢の中でも裁縫が苦手なままだとは、まったくもって トホホ……である。
451 :
無名草子さん :03/03/12 07:49
(
>>450 続き)
靴が無くて困っている夢も見た。夢の中で私は、靴を履かずに外の街を歩いている。
幸い、地面には鋭い石やガラスの破片は落ちていないらしく、足の裏が痛くなって
困るってことはない。だけど、裸足で外を歩いているなんて恥ずかしい、他人に
ばれたらどうしようと、ひたすら焦る。
私がこの夢を見るのは始めてではない。この夢のことは実は『コンセント』にも
書いているんだけど、夢の続きはいつも、小説に書いたエピソードと同じような
展開になるんだ。
私は、どうにかして靴を手に入れたいと思って、靴屋に入る。試し履きするふり
をして、その店の靴を履く。お金はない。店員は私の方を見ていない。だから
私は、靴を履いたままそうっと店を出る。出来ることならば、すたすたと早足で
その場を立ち去りたいのだけれど、それじゃ怪しまれるので、私は冷や汗をかき
つつも、ゆっくりゆっくり歩いていく。
万引きした靴は、私の足とサイズが合わなかった。歩くと、つま先が少し痛い。
その嫌な痛みは、夢から覚めた後でも、どんよりとした暗い灰色のもやのように、
私の心に沈澱していた。
452 :
無名草子さん :03/03/12 07:50
(
>>451 続き)
そして昨晩見た夢。これも盗みの夢だった。その夢で私は、なんと盗作をして
しまう。あろうことか私は、ある人の書いた文章をほとんどそのまま、自分の
小説の中で使ってしまうのだ。
しかも、その文章が載っていたのは、私が解説を書いた本だった。私はその人の
才能のすごさに心底から敬服していた。その本はネットに発表されていた日記を
まとめたものなんだけど、それで小説を一本書けそうなエピソードが惜し気もなく
つぎこまれているので、私は解説に、この本はネタの宝庫だ、彼女の才能に嫉妬
すら覚えると書いていた。
その本に書かれている事とそっくりな文章を、数ページにわたって自分の小説に
書いてしまったのだから、タダですむわけがない。不審に思った読者は騒ぎだし、
相手の出版社は抗議してくる。
私は何とかして彼女と直接会って話し合いたいと思っている。しかし彼女の怒りは
強く、会ってもらえなかった。出版社経由で、私が著作権侵害をしたことを認める
文章を、私の小説の後書きに載せて欲しいと言ってくる。私はなぜか、それだけは
勘弁してくれ、印税の一部を渡すから、取材協力ってことにしてくれと頼んでいる。
453 :
無名草子さん :03/03/12 07:51
(
>>452 続き)
夢の中の私は、とにかく誰にも知られることなく、この件を処理したいと思って
いたようだ。だから最初は、自分の小説を出している出版社にも内緒にしていた
んだけど、交渉が難航して、そうもいかなくなった。
そうこうしているうちに、マスコミにもばれてしまい、テレビや新聞で、私が盗作
していることが報道されてしまう。出版社のホームページには、私の書いた謝罪文
がアップされ、そこに何万人もの人がアクセスしてきたので、一時的にサーバーが
不調になる。
これは歯が粉々に砕けたり、全部抜けてしまったりするあの悪夢よりも、ずっと
ずっと怖い夢だった。作家として、これだけはしてはいけないってことを自分が
してしまう。そしてそれを皆が知っている。最大級で最強の悪夢だ。
目覚めた時に、私は心から思った。
夢でよかった……と。
(^^)
455 :
無名草子さん :03/03/19 12:20
人間の盾や心中ネタについては「創」で取り上げていました。 紙媒体、それも月刊誌の後追いをメルマガでやるとしたら、 よほどのレベルのものを出してこないと苦しいけど、最近の ランディはへタレぶりに磨きがかかっているから……もう どうにもしょうがなくて、これらのネタは取り上げないかも。(w
456 :
無名草子さん :03/03/19 12:23
ばか猿のことだから、人間の楯でバリ島の山の中にひきこまっている 日本人の若い男女が戦争への絶望から練炭たいて心中するという トンデモ悲恋小説を書きそうでつね。(笑)
a
458 :
無名草子さん :03/04/01 15:02
a
□□□田口ランデェのコラムマガジン□□□ 2003.4.07 ---------------------------------------------------------------------------- 「アトムが生まれる日」 ---------------------------------------------------------------------------- 西暦2003年4月7日は、故手塚治虫先生が書いた人気漫画「鉄腕アトム」 の主人公であるアトムが生まれた日だ。様々な雑誌やテレビで「鉄腕ア トム」や手塚先生の人物、他の作品に対する特集が組まれていて、目に する機会が非常に増えている。私も幼い頃は手塚先生のマンガやアニメ を良く見ていて、その中でも特に好きだったのがアニメの「鉄腕アトム」 (モノクロ版)だった。正義の心を持ったロボット・アトムが悪い敵を やっつける。基本的に話は単純なモノなのだが幼い私の心をギュッと鷲 掴みにし、私はテレビが始まると正座して「鉄腕アトム」を見たものだ。 しかし、手塚治虫先生は「鉄腕アトム」嫌いだったらしい。
「鉄腕アトム」特集を組んでいる雑誌を何冊か買ってきて読んでいると、 ほとんどの雑誌にその事が書いてあった。それは私にとってはショック だった。幼かった頃の自分の気持ちが踏みにじられるように感じ、雑誌 を読むのがなかなか進まなかったが、「その気持ちはどこから来るのだ ろう?」と言う、同じ作家としての彼の考えを知りたくなり、子供の頃 の気持ちを切り捨てて私は記事を読み進めた。「鉄腕アトム」のマンガ 版を書き始めた頃は非常に楽しかったそうだけど、ある時期以降は惰性 の産物になり、アニメ化してからはアトムが怪物化してしまったとも、 インタビューで答えている。手塚先生自身はもっとドロドロとした生臭 い話を書きたかった様なのだが、元々は子供向けのマンガと言うことも あり、アニメ化してからはなおさら毒の抜けた物語になっていったのが 自分で許せないらしいのだ。アトムと言うロボットの少年は、機械の体 であるが、人間の子供と同じように笑い、泣き、怒り、悩むと言う設定 で始まったのだけど、物語が進むにつれて、アトムは清く正しく美しく 「善」の塊のような存在になり、悪の権化以外に反抗すること事もなく モラルの体現者になってしまった事に強い嫌悪感を抱いたみたいだ。
ロボットなのに人間のような存在を目指したアトムが、人間が超えられ ない壁を超えてしまったのである。普通の人間の子供はもっとどろどろ として生臭く、糞生意気な存在だというのに。人間の子供に近ければ、 年に2、3回は思わず首を絞めるか、張り倒したくなることがあるものな のだ。しかし、アトムはそんな存在にはなれなかった。 ふと、テレビを見ればイラク戦争のニュースをやっている。アメリカは 自ら正義の実行者を名乗り、アメリカが決めた悪を退治するために戦争 を続けている。それを見ていてアメリカと言う国は、手塚先生が嫌い続 けた「アトム」の様な気がしてきた。アトムは正しい。アトムの価値観 に反するモノは悪である。そんな論法が頭の中を駆けめぐり、私は少し 混乱した。 そんなこんな考えながら、雑誌を乱読していくと、「鉄腕アトム」が再 びアニメで放送されると乗っていた。今度のアトムは手塚先生の遺志を 次いでか、より人間らしくなり、悩み、そして人間を憎んだりするらく、 そのなかでアトムが成長していくと言う。何だか今から楽しみになって 来た。放送初日には、娘とテレビの前に正座して見ないとな。
その2 手塚先生についてもう少し。 手塚先生ほど、賞賛と非難の声、両方を浴びせられた人はそう多くない と思う。漫画やアニメが今ほど社会的に認められていなかった時代、学 校のPTAなどが青少年に有害なものとして、マンガやアニメを糾弾して 学校の校庭で漫画を集めて焼き払ったと言う今では信じられない事態が 起こった時代があったのだけど、手塚先生は漫画やアニメに対する誤解 を解くために全国を公演して回ったと言う話を聞いたことがある。私は 娘がいる立場として全ての漫画が無害だとは思わないけど、それで言っ たら私の書いた小説は有害以外の何者でもなく、人様のことをどうこう と言える立場では無かったりするのだけれども、毒のない世界というの はそんなに素晴らしい世界なのだろうかと考える。ある人には猛毒だと しても、別の人には良薬になるのではないだろうか?薬などというモノ は使い方によってはどちらにもなるし、飲んでみないと薬か毒か解るも のでもない。人はそうやって毒と薬の区別をつけれるようになるのでは ないのだろうか?まぁ、死んじゃったらいみないけどね。
今、日本で一番有名な映画監督、宮崎駿監督が何かのインタビューで、 手塚先生がアニメにもたらした罪を延々と語っているのを見たことがあ る。宮崎監督が言うには、日本で初めてのテレビアニメ「鉄腕アトム」 が制作される際に、本来は制作費が1000万かかるところを、手塚先生 は50万で引き受けたらしい。それによって作られた「鉄腕アトム」は 動く漫画であって、戦前より作られていた日本のアニメーションの動き の室を落とし、制作するアニメーター達は極貧の中でアニメを作り続け る体制を作ってしまった戦犯として手塚先生をもの凄い勢いで批判して いた。その認識はアニメ業界全般にあり、彼はアニメで儲けなくとも、 漫画家と言う本業で稼いでいたから良かったが、アニメ制作を職業とし た人々は、そのツケを払わされることになったと言う事らしい。しかし、 それまで劇場公開で有料が原則だったアニメに対し、テレビで無料(正 確には完全な無料ではないが……)で見れるアニメを子供達に供給する 事が出来るようになり、アニメを見るという習慣を日本人に植え付けた と言う事実も認められている。そしてそれは賞賛される一つの理由でも あるのだ。 思えば、私も賞賛と非難が多い。私の作品をべた褒めしてくれる人もい れば、ろくに読みもしないで内容を批判する人もいる。それはきっと、 手塚先生がそうであったように作家としての指名なのだろう。私はそれ に耐え糧にしていくのだ。
464 :
無名草子さん :03/04/02 13:36
4月7日にアトムねたがくるかなと……
465 :
無名草子さん :03/04/02 13:44
汚猿はどうしようもないな.非難してる人が一番よく読んでいるのにな・・
466 :
無名草子さん :03/04/03 04:11
a
467 :
無名草子さん :03/04/04 01:01
*鉄腕アトムは、ルビーとエメラルドの夢を見るか? 鉄腕アトムの値段は一億円だと、今日の朝のテレビでやっていた。とは言っても、 動いて話して足から火を噴くロボットではない。宝石でできたアトム人形のことだ。 警備員のおじさんの手のひらに、すっぽり隠れるくらいの小さな人形。 ブーツに使われているルビーと、ベルトに光るエメラルドの大映しを眺めてると、 なんだか幸福の王子みたいだなと、かすかな不吉な予感に胸騒ぎがする。 この人形は日本橋の高島屋に展示されているんだけど、レポーターの質問に答える 見物人のおばさんは、「いいですね。欲しいですね」と言う。売っているのなら 買いたい、という意味ではなく、くれるのなら喜んでもらう、ということだろう。 小学生くらいの子供にも同じ質問をしてたが、こちらは元気ににこにこ笑いながら も「いらなーい。高いー」と、素っ気ない。さすが子供は違う。 だけど私は欲しいぞアトム人形。別に宝石に目がくらんだからではない。こういう 企画モノの人形は可愛くないのが相場、と思いきや、宝石のアトム人形はめっちゃ 可愛らしい顔をしているのだ。ぱっちりした目と睫毛のバランスが実にいいのだ。 実はアトムはもともと、女の子のロボットとして誕生するはずだったと言う。 だからアトムの目には、睫毛が生えているのだ。(ロックもそうなのか?とか 難しいことは、この際、考えないことにする)。 ところが、漫画が連載される雑誌が少年向けの雑誌なので、男の子の主人公じゃ なければいけないって言われて、アトムは男の子になってしまった。それも強く なきゃダメってことで、10万馬力のロボットということになった。後には100 万馬力にパワーアップすることになる。
468 :
無名草子さん :03/04/04 01:03
(
>>467 続き)
言われてみれば、なるほどなあと思う。ルーズソックスをはいた子ギャルの足は、
アトムそっくりだと皆が言っていた。もともとアトムの足は女の子なんだから、
現実の女の子がアトムそっくりの足をしていても何の不思議はない。
足や目だけでなく、アトムの心も、三分の一くらいは女の子であるような気がして
ならない。ものすごく強力なアニマが、心の奥底に大人しく隠れてなんかいないで、
外に漏れだしているような感じ。
だからアトムは、「心やさしい科学の子」であり続けていられたんじゃないのだ
ろうか。科学の子で、10万馬力で、しかもやさしい。これは100%男の子には、
到底無理な離れ業じゃあないのか。
そういうアトムに私はエロスを感じる。ロケットを抱きながら太陽に突っ込んで
いく最終回の場面も、エロスとタナトスが混然一体になった何かが、期せずして
立ち現れているかのようだ。冷たくつるりとしたロケットの表面に触れながら、
アトムは何を感じていたのだろう。
しかし、それはずっと先の話。アトムはこれから誕生するのだ。舞台となる東京の
街は、アトムの描かれた世界とはずいぶん違う様相を呈しているのだけれど。
469 :
無名草子さん :03/04/04 01:06
(
>>468 続き)
21世紀になったけれど、この街は、アニメや漫画にでてくるような丸みがあって
ピカピカのガーンズバック連続体には、とうとうならなかった。夜になれば神様の
くわえ煙草の火の色を映しているかのような、赤黒い夜空が欲望のとぐろを巻く。
まあ、それはそれで悪くないのかもしれない。私たちは、海を埋め立てるゴミにも、
夢という名をつける。それは嘘だ誤摩化しだと白黒はっきりさせるばかりが能じゃ
ない。綺麗は汚い、汚いは綺麗だって、シェークスピアさんも言っているではないか。
男と女、光と影、善と悪。それらが混沌としている中にこそ、無限の可能性がある。
とにかく、誕生日おめでとう、アトム。2003年の日本は、すったもんだを繰り返し
てはいるが、やさしい女が眠る場所だ。
あなたの誕生を心から祝福する。
参考歌「TOKIO」
470 :
無名草子さん :03/04/04 12:17
>>468 は、最初の段落一つ抜かしてしまったです。
でも彼の足は女の子のものだ。アトムのつけている足は、サーカスでいっしょだった
女の子ロボットが残していった足だ。だから、ブーツの色は赤いんだそうだ。
471 :
無名草子さん :03/04/04 13:39
入学式ネタとかやりますかね。< 4月7日前後のメルマガ。 でも、卒園ネタもやらなかったしなあ。
472 :
無名草子さん :03/04/12 21:15
*天馬博士の異常な愛情 朝起きたら、友人のMさんの家だった。 「あれ、どうして、私はここにいるの?」 「何言ってるの、泊まらせろと言ってランディが押し掛けて来たんじゃない。 ずいぶん酔っぱらっていたけど、やっぱり覚えていないんだね」 ほんの数日前にも同じようなことがあったような気がする。その時は、目が覚めたら、 文藝春秋の編集者のYさんがいた。 小学校に入学したばかりで環境の変化に戸惑っている娘を家に残し、連続して外泊する なんて、まったくもう、私のバカバカバカ。モモ、悪い母さんでごめん……。 飲み始める前は私だって、今日こそは早めに切り上げて家に帰ろうと決心していたはず だったのだ。酒を飲みながらムキになって議論しているうちにどんどん悪酔いしていって、 それでこういう事態に至ってしまったのだ。 何について話していたんだっけ? そうだ天馬博士について話していたんだった、と 思い出した。 「アトムの生みの親はお茶の水博士じゃないよ。天馬博士と言うんだ」 「えーっ、そうなのお?」 「天馬博士には飛雄って息子がいてね、その子が交通事故で亡くなってしまったんだ。 それが悲しくてしょうがなくてね、科学技術庁の長官という地位をフルに利用して、 飛雄そっくりのロボットを作ってしまったのさ。それが、アトム。まあアトムという 名前は、彼が売り飛ばされたサーカスでつけられた名で、それまでは死んだ子供と同じ 飛雄という名で呼ばれていたわけだけど。お茶の水博士は、そのサーカスでアトムを 見つけて、彼を引き取ることにしたんだ」
473 :
無名草子さん :03/04/12 21:17
(
>>472 続き)
「いったいどうして、アトムはサーカスに売り飛ばされちゃったの? 息子さんの
代わりに、天馬博士が大事に育てていたんじゃないの?」
「それが大笑いなんだけどさ、ロボットだから背が伸びないってのに腹を立てて、
天馬博士が売り飛ばしてしまったんだ。自分が作ったロボットなんだから、そのくらい
最初からわかっていただろうに」
「……笑えないなあ、それ」
「うん、ランディの親御さんが、天馬博士のような性格じゃなくてよかったよねえ。
背が伸びないからって、サーカスに売り飛ばしたりしなかったわけだし」
「どうせ私はチビよっ! でも、そういう事を言っているんじゃないんだってば!」
「悪い、悪い。確かにアトムにしてみれば笑えない話だよね。それまで『お父さん
だよー』と可愛がっていた奴が、『大きくなれないお前は、俺の息子じゃない!』
って怒り出すんだから。自分がそんなふうに作ったくせにね」
うーん。そう思うのが普通かもしれない。だけど私が可哀想に思うのは、機械人形で
しかないアトムじゃなくって、人間である天馬博士の方なのだ。
彼と同じように一人息子を亡くしてしまって、その気になればその子供そっくりの
ロボットを作ることもできるという立場に置かれたら、やっぱりロボットを作って
しまうのではないだろうか。
しばらくは、それで幸せに暮らせるかもしれない。だけど、ある日気が付くのだ。
ロボットは成長しない。人間の子供の代わりになんか絶対ならないんだ……って。
確かに天馬博士は愚かかもしれないが、彼の愚かさを笑える人間が、いったいどの
くらいいるんだろう。
だけど彼に同情してくれる人はあんまりいない。魂のないロボットのアトムに同情
する人ばかりだ。本当にそれでいいんだろうか……?
474 :
無名草子さん :03/04/12 21:21
(
>>473 続き)
そう言ったら、天馬博士は、人間である奥さんのことも悲しませていると反論された。
「アトムがただの機械人形だとしても――僕にはとてもそうは思えないけど、たとえ
それが人形であったとしてもペットであったとしても、子供を亡くした奥さんが
可愛がっていた『飛雄』と無理矢理引き離すってのは、どうかな」
うん、それってひどいと思う。だけど、天馬博士は、本当の飛雄はもう絶対に帰って
こないんだという悲しみでいっぱいになっていて、奥さんのことを思い遣るだけの
余裕がなかったんだと思う。どうしようもない人非人っていうんじゃなくて、彼も
悲しい人なんだよなあと、なんだか胸がせつなくなるような感じ。
でも、この感じをわかってもらうのは難しい。同情の余地はあるかもしれないけど、
やっぱりバカはバカだし、ひどい行為はひどい行為でしょう、というような反応が
返ってきてしまう。
背が伸びないのが気に入らないなら、背を伸ばすようにすればいいのに、とも言われた。
自動的に成長するロボットを作るのは不可能だったかもしれないけど、少し長い手足や
胴体に入れ替える改造手術を、定期的に施すことにすればよかったんじゃないか、と
言うのだ。
「でも、そうしたら天馬博士は、改造手術をする度に、こいつはロボットなんだ、
人間の子供とは違うんだって思い知らされることになるだけじゃない?」
「だったら、他のロボット技術者にやってもらえばいい」
人任せにしちゃって、知らない振りを続ければいいものだろうか。いや、絶対にそうは
思えない。そんなことは、天馬博士がロボットの「飛雄」を作ったのと同じで、物事の
本質から目をそらし、問題を一時先送りにするだけのことでしかない。
475 :
無名草子さん :03/04/12 21:23
(
>>474 続き)
物事の本質とは何か。一人一人の人間は絶対無二の存在で、どんなによくできたロボット
だろうがクローンだろうが、その人間の代わりにはなれないってことだ。
「それを言うなら、その人間の代わりになれる他の『人間』ってのもいないよね?」
そう、その通り。だけど、人はそれを忘れてしまうことが多いんだ。
娘のモモがお腹にいる時、私の母親は「これは亡くなったお兄ちゃんの生まれ変わりだ」
と言って、私をえらく怒らせた。もし母親がずっと生きていて、生まれた子供も娘じゃなく
兄とよく似た男の子だったら、だいぶ厄介なことになっていたかも知れない。
いや、子供が成長していけば、独立したまったく別の人格なんだってことを、否応なく
わからされたんじゃないかなあ。それが人間の、生命のもつ力だ。どんなに出来のいい
機械でも真似のできないこと。
時間はかかったけど、天馬博士はちゃんとそれに気が付いたんだ。成長もしない、自己主張
もしないロボットが相手だったのに。だから私は、彼は本質的には賢い人なんだと信じる。
いっしょに飲んだ友人たちには、とうとう同意してもらえなかったんだけどね。
参考文献:「鉄腕アトム大事典」沖 光正 (光文社 知恵の森文庫)
(^^)
477 :
無名草子さん :03/04/17 12:36
>>472-475 うひゃひゃ、湯河原猿なら、ご近所に生息しているマンネリ獣
フランケン御布施の「鉄腕アトムは電気羊の夢を見るか」の陳腐な
ネタをさらにパクってこんな話をほんとに書きそうですな。
478 :
無名草子さん :03/04/17 12:39
479 :
無名草子さん :03/04/17 14:25
>>477 お布施おじさんのアトム本に、マジでこの手のネタがあるんですか?
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
「それでも空は青い」 ---------------------------------------------------------------------------- 京都のホテルで、「バグダッド陥落」のニュース映像を見ていた。フセイン大統領 の銅像が引き倒される、あのシーンを何度も見た。 私はフセイン大統領に何のシンパシーも感じないし、彼がもっと早くに政権から降 りていれば、たくさんの人の命が助かったのにと思うと腹が立つ。だけど、彼の銅像 を引き倒して頭の部分を殴ったり転がしたりしているイラクの男たちを見ていたら、 ひどく塞いだ気分になった。嫌悪というんじゃない、もっとやるせない思いだった。 銅像を壊し卑しめていたのは、群衆とは言えないほどの小人数の男たち。銅像の顔 に巻こうとして引っ込められた星条旗は、誰がどこから調達してきたものだろうか。 あのシーンはアメリカによって「演出」されたものとの疑いもある、と解説者は言う。 銅像の頭をポカポカ殴っていた少年は、何を感じ、何を考えていたんだろう。 考えがまとまらないまま、電気を消して眠りについた。なにか夢をみたような気が するけれど、忘れてしまった。 翌朝の京都はとても気持ちのよいお天気で、満開の桜が春風に散っていた。京都の 友人と連れだって宇治まで足を伸ばし、平等院にも行った。川べりの桜も美しかった。 平等院を拝観して、鳳凰堂の解説をぼんやりと聞いていたら、人間は生きているう ちの行ないで「上の上中下」「中の上中下」「下の上中下」と、9ランクに分けられ ると言う。このランクで死後に行けるところが違うそうで、人間は自分にだけかまけ て普通に暮らしていたら、だいたい中の下か下の上あたりになるらしい。「大きなお 世話だ」と思った。 新幹線に乗って家に戻り、やれやれと荷物をほどいてニュースをつけると、再び フセイン大統領の銅像が引き倒されるシーンが映しだされた。 バグダッドでは警備が消えた政府の建物からの略奪が始まっていた。調度品をリヤ カーに積んで運び出している男たちの姿が、その夜のうちにも何度も映った。
深夜のニュースの頃には、略奪はだんだんと過激になっていて、略奪の後に放火を する者もいると伝えられていた。アメリカもイギリスも、現段階ではバグダッドの治 安維持のために動く気はなさそうだった。 以前、渋谷のガーディアン・エンジェルズを取材したときに教えてもらった「ブロ ークン・ウィンドウ理論」というのを思い出す。 窓の壊れた家には泥棒が入りやすい。破壊された地域では人間の良心が働きづらく なる。「すでに何者かに汚されているものなら俺がやってもいいだろう」と人間は思 うのだそうだ。犯罪をなくそうと思ったら、街を清潔に保ち、景観を整然と美しくす ることが有効だと言う。 ミサイルによって破壊された都市。壊滅した土地では人間の精神は荒むのだろうか。 アメリカは強く救済を迫る者であったがゆえに破壊者となった。これは、かつてオ ウム真理教がした「ポア」といっしょで、救済しようとする者こそが最も怖いのだ。 その破壊した街を、今度はどうやって誰が再建するかでモメている。 独裁者から自由になったら、まず略奪が起こった。実は自由と平和は相性が悪いか ら、自由の国アメリカは戦争ばかりしているのかも知れない。治安のためにまた「武 力」で脅すことが必要になるのかな。壊された街の治安は、軍隊が入り、市民に銃口 を向けて警備をすることでしか維持できないのかもしれない。むなしいね。それでは 権力のトップがすげ替わっただけだ。 略奪や解放の歓声から少し離れたところで、生活をする人たちはじっと息を潜め、 せつなく祈っているのだろうか。いまはただ成り行きを見守るしかないたくさんの人 たちの、かすかなかすかな息づかいが、乾いた町並みの家々から漏れてくるような気 がした。
京都の街は美しかった。桜の香る路地には、打ち水がしてあった。その水に濡れた 石のしんとした美しさ。手入れのゆきとどいた家いえの庭、使い込まれた木造家屋の 整然とした美しさ。 街は暮らす人が作るものだ。その土地その土地に住まい暮らす人たちの日々の小さ な積み重ねが美しい街を作る。毎日、家の前の道路を掃除し、ゴミを拾い、水をまく。 ささやかに日々暮らしていく力こそが街を作り、人の心も育てていくのだ。 だけど、そんなものは一発の爆弾でこっぱみじんだ。作り上げるのには時間がかか っている。何世代にも渡って、家を守り、子供を育て、私たちは生きるための場を作 る。それを破壊することが救済のわけがない。壊れてしまった窓から吹き込む風は心 を冷えさせる。 それでも、バグダッドの空はすごく青くてきれいなのだ。青いセロファンを透かし て見ているかのような濃く深い青。そして光が溢れている。遠く離れた桜の京都と同 じ太陽の光がイラクにも降り注いでいる。 ヒロシマに核爆弾が落ちた朝、1945年8月6日8時15分は、雲ひとつない晴 天だった。夏の光と澄んだ空気のなかに20万人を殺戮する物体が落下してきたのだ。 かつて沖縄は戦火に巻き込まれ、多くの兵隊や民間人が海に身を投げ自決した。去 年、沖縄で海を見ながら、そのときの海も今と同じように真っ青で美しかったろうと 思い、ぐらぐらと眩暈を感じた。 地雷が無数に埋まっているカンボジアのジャングルは、滴るような緑の森で、鳥の 声と子供たちの呼び声がこだましあっていた。森はどうにも優しく美しいのだ。地面 に埋まった地雷など意に介さぬかのように。
地球上の生き物はすべて太陽から地上に降り注ぐ光や熱のエネルギーで生かされて
いる。だから私たちは、陽の光に慈悲を感じる。一方で、多くの人が死に、街が破壊
されるような悲劇の前後には、空もいっしょに泣いて欲しいとも思ってしまうのだ。
なにがあっても太陽は輝き、空も海も木々の緑も色あせることはない。それを慈悲、
自然の恵みと呼んでいいのか、と疑いたくなるせつない事実。人の死にも嘆きにも、
自然は悲しんだり立ち止まったりしない。地球は今日も回っている。宇宙空間のなか
で奇跡のように青く。
略奪があり、政権争いがあり、暗殺がある。そのようななかでも、静かに暮らす人
たちは、ひっそりと窓から顔を出し、壊れた家を直し、ゴミを捨て、食事を作り、家
の前をきれいにして、子供の下着を洗うだろう。
いざこざや、怒りや、憎しみや、嘆きに身もだえしながら、夜になると寝て朝にな
れば目が覚める。そして食べて働いて生きる。自分のことにかまけてせいぜい中の下
が下の上で、可もなく不可もなく、でも家族と友達を心配し、小さな街の一断片とし
て暮らすのだ。
私がそうであるように、青空の下で人は生きる。それがすべてだ。
参考(?):
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200304130900000000104973000
「イラク戦争が始まった直後からの写真映像です」 ある方のホームページを読んでいたらこのような記述があり、戦争で傷ついたイラ クの方たちの写真を並べたサイトの一つを知った。最近、さまざまな戦争写真、特に 戦禍で傷ついた人間を撮影した写真のサイトを、たくさん紹介される。 私が戦争の悲惨な写真を見るときはいつも、心のどこかで必死で「踏ん張る」感じ になる。非合理な暴力によって打ちのめされた人間の姿を見ると、身体のどこかにぐっ と力を入れて、心を揺るがされないように踏みとどまろうとする。 どうやら私は、自分で自分をかばっているようだ。写真によって感受性が痛めつけ られないように、自分の弱い部分が露出しないように、ぐっと踏ん張る。そうやって 自分の感情に無理をかけているので、ちょっとしんどいし、私のなかにはいくつかの 歪んだ感情が生じる。 たとえば、このような写真を私に見せようとした相手への理不尽な怒り。それが、 心のなかで小さく発火する。逆恨みもはなはだしいと自分でもわかっている。私が 私の意志で、好きで見た写真なのだ。 それなのに、ポッと一瞬の怒りが走る。私は見てしまったし、見てしまった私はど こか傷ついている。自分を守るために私は怒る。そんな怒りを、自分の心の傷に貼る バンドエイドの代わりにすることが、私にはよくある。 本当ならその怒りは、暴力を行使した人間、つまりアメリカ軍やブッシュ大統領に 向けるべきなのだ。なのに私は、ブッシュ大統領ではなく、この悲惨な戦争写真を紹 介した人に対して、微弱なものではあるが怒りを向けてしまう。そういう自分にがく 然として、ほとほと呆れ果てる。 私は相当に歪んでいるなあと思う。なぜ歪んでいるのかは、自分に問うしかない。
悲惨な戦争写真を見たときに、私のなかにはいくつかの感情がほぼ同時に起こる。 写真を見てみたい……という好奇心。見てしまったあとの罪悪感。同時に、その写真 によって傷ついている自分へのとまどい。ある種の恐れ。そして、その悲惨な出来事 が自分に起こったことではないという安心感と、さらに大きな罪悪感。そのような罪 悪感を私に与えた介在者への理不尽な怒り。 こうした感情の渦がおさまるのを待って、さらに自分の内面へと踏み込んでいこう とするとき、沸き上がるのは猛烈な抵抗感だ。 私には子供がいる。その子供と写真の中でケガをしている子供の姿がダブってしま う。自分の子供が爆撃を受けてケガをする……という妄想に否応もなくとらわれる。 受け入れがたい妄想が圧倒的なリアリティをもって迫ってくる。ものすごく怖い。子 供のことを考えると怖くてたまらない。 恐怖のために、もうそれ以上、写真の中のイラクの子供たちにシンクロすることを 避けようとする。その自己防衛の気持ちが過ぎて、写真に対していわれなき嫌悪感を 感じてしまうのだ。 私はなんて弱い人間なんだろうと思う。このようなことが自分の子供に起こったら ……という恐怖感のために、慈悲の心を持つまでに至らない。そして、自分を責める。 戦争写真を見て、慈悲よりも拒絶を感じてしまうような自分に堪えられなくて、なん とかうわべだけでも取り繕おうとする。 そしてステレオタイプの社会通念を選択し、「社会正義」に自分を寄り添わせるこ とで少しだけ安心する。でも、その安心はうそっぱちであることを私は知っている。 自分で自分を騙すことはできない。 だから私は、悲惨な戦争の写真を見たがっては、見て後悔し、落ち込み、傷つく。
カンボジアの地雷原のある村に行ったとき、地雷で足を失った子供たちと出会った。 私は目の前にいる子供たちに触れることができた。子供たちに起こったことはあまり にも不条理でひどいことだったけれど、それでも子供たちは、私と同じように生きて 呼吸し、笑ってもいた、遊んでもいた。 あのとき、私は拒絶感も嫌悪感も感じなかった。とても素直に一人の母親になって 子供たちといっしょにいることができた。リアルの力ってそういうことだ。 テレビで、そして写真で、戦争の状況を知ることができるようになったいま、実は その映像で私は、毎日ものすごく傷ついてる。気がつかないうちに、傷ついていたの だ。写真やテレビ映像を編集した誰かが、社会正義にのっとって悲惨さを伝えようと すればするほど、悲惨さだけが切り取られ、その映像は潜在的に私の感受性をめった 切りにしていく。 悲惨さを訴える目的の写真には、とても大切な情報が抜け落ちている。人間は何が あっても悲しいだけの存在ではない。もっと強く、もっと多様なのだ。 現実は、もっともっと人を傷つけるけれども、救済もする。人間存在は複雑で、と てつもない力をもっている。悲惨な現実と、それでも生きようとする生命の現実が同 時に存在している。なにがあっても生きようとしてしまう人間の力、命の本質を写真 は伝えることができない。 爆撃で両腕を失ったイラクの少年の映像を、今朝も見た。その後で、これを書いて いる。私はあの映像を受け入れがたい。あの少年を受け入れられないのではなく、一 方的な情報と映像に傷ついてしまっているからだ。 あの子は日本の私のことなど知らない。私が一方的に毎日あの子をみているだけだ。 私は別世界からあの少年を見た。私は私の生活範囲のなかで近所の子供たちと関わっ ているけれど、その範囲を越えて、私のなかにあの少年が入ってくる。映像の力で。
この日本に住んでいても、生きるのは楽じゃない。お金という価値に縛られ、生き
ているだけでお金のかかるこの国で、生きていくのはたいへんだ。もっともっと優し
い言葉をかけあえたらと思う。
みんな、自分の辛さを抱きしめて生きている。誰だって。どんなに裕福で幸福そう
に見えたって悩みはある。苦痛はある。そして人はいつか死ぬ。
今日一日、生きた。そのことを褒めてくれる人がいない。それは悲しいことだ。こ
の国で生きることのしんどさもある。私が体験しているのはまさにそのしんどさだ。
よくがんばったね。そう友達みんなに言いたい。今日も一日、よくがんばって生きた
よね。
私は私の生を生きている限り私の悩みで苦しむし、その苦しみを受け止めてもらえ
たときに、他者への慈悲が生まれてくる。殴られ続けたら、責められ続けたら、傷つ
いて心を閉ざしてしまうだろう。
抱きしめて伝わってくる生きた人間のぬくもりのなかから、見知らぬ誰かへの慈悲
は芽吹く。世界へのゲートは、触れることのできる命のなかにあるはずだ。
http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200304171500000000104973000
489 :
無名草子さん :03/04/30 01:51
日記作家さん、↓のネタをエッセイできぼんぬ!
http://homepage1.nifty.com/obiobi/page/moso3.html -----------------------------------------------------------
小宮山書店前の鶏
神保町の書泉グランデ左横に小宮山書店つうのがあって、そこの店先に
かごに入れられた鶏がいるんですけど、相当昔からいるのでかなりの
老鶏だと思います。いい出汁が取れると思いますので、すずらん通り
沿いのラーメン屋辺りにでも持ち込んでガラスープを取ってもらいます。
鳥かごの前を何気に皆さん通り過ぎてますが、潜在的な知名度はかなり
高いはずですので、古本まつり等のシーズンに合わせた特別企画として
調理してしまえば集客効果はばっちりです。きっと神保町界隈を徘徊
している作家の方やライターの方が記事にしてくれるかもしれません。
あのまま天寿を全うし、一鶏として朽ちるならばいっそはなばなしく
その生涯を終えて、田口ランディ辺りにエッセイで取り上げられて
もらった方が本望ですよきっと。
-----------------------------------------------------------
電磁波 と 電波 ・岐阜県の山中に白装束の集団が現れ、木やガードレール、 果ては地面まで白い布で覆い、近隣の住民を不安に落としれ ていると言う話を知ったのは、朝のワイドショーでだった。 車もブルトーザーも、白く塗り、なんでも電磁波から身を守 るためだという。もっと、他に守るべきものがあるんじゃな いかと思ったが、検問までして他者を排除使用としている彼 らの表情は、マスク越しにしか解らないものの必死で、追い つめられていた。彼らのやっていることの一部は既に違法で あり、本来ならば警察が強制退去できそうな者なのだが、な ぜか警察は彼らを説得しようとし、どうやら、まだ逮捕者は 出ていないようである。そんな中で、彼らと「タマちゃんを 思う会」の代表の人物がつながっていることを知った。はっ きり言って「タマちゃんを思う会」も相当うさんくさく見え るのが多くの人々の気持ちだろう。アタシは彼らから強い電 波が出ているのを感じずにはいられないのだ。
・そもそも、すべての人間は大なり小なり電波を出している。 そして人はアンテナでもあるのだ。日常生活を生きていく中 で「気が合う」「気が合わない」「殺気を感じる」などと言 う言葉を使うことがあるが、それは他者から放たれた電波を 感じ取っているのであって、もちろん、その逆もありえるの だ。白装束の人々は電波を全て悪、もしくは有害なものとし ているようだが、実は電波には良い電波と悪い電波の二種類 があるとアタシは思っている。良い電波を受け取ったり、送 ったりしたのならば、心は幸せで、楽しい気分になることが 出来るのだが、悪い電波を受け取ると、嫌な気分になったり、 傷つけられたり、傷つけたりしてしまう。そう考えると、電 波を受けると言うことは「生きる」と言うことそのものの様 な気がしてならない。人生とは良いことも、悪いことも全て 平等に合わせて生きていく事なのだから。た、なると、彼ら は何に恐怖し、怯え、あんなに攻撃的になってしまったのだ ろうかと考えた。おそらく彼らは悪い電波を受けすぎてそれ を良い電波で中和することの出来なかったかわいそうな人々 なのではないのだろうか?
・白装束の人々の話ではないのだが、つい最近、街中で、強 い電波を感じることがあった。電波の発信主は22〜24歳くら いの背の高い女性で、綺麗な人だったのだが、電波をビュン ビュン出していた。その女性はJRの駅の前で、手当たり次第 に自分と同じぐらいの年齢の女性に声をかけ、無視されれば しばらく食い下がり、話が無理だとわかると、別の若い女性 を探しだし、声をかけていた。気になったアタシは物陰から その女性の行動を観察していたのだけど、私が見ている間だ けで10人くらいの別の女性に声をかけていた。その間、十分 くらいの間だった。アンケートを採る訳でもなく、ティッシ ュやチラシを配るわけでもない。ただ、話しかけ、そして話 が出来たとしても、話しかけられた方がものすごく迷惑そう な顔をして、会話はすぐに終わっていた。アタシはどんな話 をしているのだろうかととても興味があったのだけど、駅ビ ルの中であり、人通りも多いその場所では離れた彼女たちの 会話は聞こえなく、想像だけが膨らんでいった。
493 :
キリマンジャロのニホンザル04 :03/04/30 05:25
「私。レズビアンなんですけど、私のパートナーになって下 さいませんか?」 「今、AVの撮影中なんですけど、私のアソコに、今バイブレ ータが入っているんです。しかも、ぶっといバイブレーター なんです。そんな私を見てどう思いますか?」 「買い物しようと出かけてきたんですけど、財布を忘れて来 ちゃって、家に帰る電車賃もないんです、お金を貸してもら えませんか?」 「世界はあした終わるんです。私と新世界に逃げませんか?」 「あなたを幸せにする呪文を唱えさせてくれないでしょうか? ベンテラベンテラベンテラ」 などなどと、いろんな想像が浮かんだが、真実は解らないのだ った。そんな彼女の電波を色にたとえるならグレーだと思う。 白装束の人々がおそれる電波はブラック。良い電波は白。グレー の電波を放つ彼女の人生という者に興味がわいた。
494 :
無名草子さん :03/05/05 11:33
age
495 :
無名草子さん :03/05/18 08:26
あげ
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
498 :
無名草子さん :03/06/07 23:10
この部分、単行本(『旅人の心得』)収録にあたって、削除してしまってます。(w
―――
433 :無名草子さん :03/02/23 05:32
ランディ先生、ここからパクるのは、止めてね。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1044203572/319 > アルタイに行って驚いたのは、とにかくアルタイ人は日本人にそっくりなのだった。
>中国人よりも、韓国人よりも日本人にそっくりで、アルタイで撮影した写真を友人に
>見せると「うっそ、これ日本じゃないの?」と言われるくらい日本人にそっくりなの
だ。
> アルタイ人はとても日本人には親切だ。彼らも私たちが自分たちとそっくりなのが
>わかるのだ。そしてアルタイ人は自分たちが日本人のルーツだと思っていて、日本人
>を大変に歓迎してくれた。
予想スレの最初の方で、あれだけパクるんじゃねぇ!って警告がされてるのに。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1029236005/12 > そう言えば、アルタイの人たちって日本人みたいな顔をしてるな。遠くの親戚
>に久しぶりに会ったという感じ。だから、神様も日本の神様と似ているのかも
>しれない。そんな気がした。
> なぜかっていうと、そのとき私が思い出したのがアイヌのシャーマンである
>アシリ・レラさんだからだ。大地に根付いた神様への祈り。北海道とアルタイ
>という地理的には遠くの二点が、こんな近しい固有の振動をもつのは不思議だ。
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ∧_∧ ピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕 = ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
渋谷 長崎 ラプソディ 長崎で起きた幼児殺害事件の犯人と、渋谷の小六女児監禁事 件で自殺した状態で見つかった男には同じ臭いがする。これは 神戸児童連続殺傷事件の犯人である酒鬼薔薇聖徒にも感じられ る臭いである。ねっとりとした母親の、鼻につくような体臭。 彼らの成長過程に置いて母親の存在が中出ししたザーメンの様 にとろとろと垂れてきて生臭い香りを放っている様な気がして ならないのだ。子供を育てるのは難しい。それは親になった事 のある人なら誰でも解る。子供を育てている中で、寝ている子 供の顔が悪魔が笑っているように見える人もいるかも知れない。 よくワイドショーなどで子供のいないコメンテーターの女性が 知ったかぶりな教育論を語っている事を見る事があるが、そん な時アタシの中で何かがプチンと音を立てて弾け切れる。 「エラそうな事を言ってんじゃないわよ!」 思わずテレビに向かって叫んでしまい、我に返って娘を見る と、娘が怯えた目で私を見ていた。とほほほほ……
私も母親であるのだが、息子はいない。だから男の子の親に なると言う事は正直言うと解らないのだ。昔から「一姫二太郎」 などと言うことわざがあり、最初に手のかからない女の子を産 んで、子供を育てると言う事になれてから男の子を産んだ方が 良いと言う意味なのだが、そのことわざを見ても男の子を育て るのは何かと大変なのだと言う事がわかる。よくよく考えてみ れば、私の家もそうだった。私は親に何の手間もかけさせずに 育ち、会社を設立したり、直木賞候補作家として仕事したり、 結婚し、妻となり、母親となったりして、親の手をわずらわせ る事無く今までの人生を生きてきたが、兄は引きこもった末に、 死んでしまった。そう考えると、やはり男の子を育てるという のは大変なのかも知れない。女の子はどちらかというと男親に 似るという。女の子にとって女親は父親の愛情を独占できない ライバルであり、男の子にとってはその逆であるのだが、父親 の力が家庭で弱くなってきている今現在、男の子にとっては父 親はライバルとなりえず、母親にとって夫は、息子という新し い恋人を得た時点で、過去の存在になってしまっているのでは ないのだろうか?しかし、そう考えた上でも、3つの事件の犯 人達と母親の関係は特殊だとアタシは思うのだ。
3人の犯人が起こした事件はとてもショッキングでサディス ティクな事件である。殺害し、遺体を切り刻む。イタズラし、 傷をおわせ、高所から突き落とす。拘束し、監禁し、自らの死 を体験させる。ハードSの極地なのだが、私が以前に読んだ事の あるSM関係の本によると、人は本来SやMに偏ったりせず、ど ちらの性癖おも持ち合わせており、相手によって変わったりす ると書いてあった。だから仕事はSMクラブの女王様で、日夜来 店する客のM男にハードなプレイをしていたとしても、家に帰 ればご主人様がいて、従順なM奴隷になったりするというのだ。 渋谷の監禁事件の犯人は成人していて、収入もかなりあった 様なので、残りの二人と立場は違い、本人自身が死に、被害者 を殺害していないと言う部分で違いがあるが、神戸と長崎の事 件の犯人である少年達は、マスコミの報道などによると、過剰 なほどの母親からの愛情が伝わってくる。M的な性癖が無かっ たとしても、子供である彼らには母親の作った檻の中から逃げ 出して生きる事など出来るはずもなく(酒鬼薔薇聖徒は異常を 見せた為に、病院に連れて行かれて、医師の診断の上で、母親 の呪縛から少し逃れられたが、それまでの生活が彼の精神を蝕 んで行ったと言う事は、彼の犯した犯罪に寄って理解できるが) いつの日か、その檻から逃げ出す事が出来ると信じていたのか も知れないが、それが普通に生きていたなら叶わないと解った 時、彼らは壊れる事にしたのではないだろうか。 自分が壊れなければ彼らは生きて行けなかったのだと思う。
505 :
上田村アガリスク04 :03/08/09 06:04
長崎幼児殺害事件の犯人である少年の両親は、未だ彼らの息 子によって殺された幼児の両親に、犯人の親としての謝罪をし ていないと言う。少年の親戚が親の変わりに謝罪をしたいと申 し入れたそうだが、殺害された幼児の両親は。犯人の親戚の気 持ちを受け止めながらも、「まずは少年の両親に」と、親戚か らの申し入れを断ったと言う。アタシは犯人の両親の気持ちが なんとなく理解できる。もし、アタシの子供が同じような事件 を起こしたとして、おそらくアタシも、被害にあった人たちに、 謝罪をする事など出来ないだろうと思うのだ。端から見れば、 非常識で無責任かも知れないが、おそらくその時、アタシは混 乱していると思う。混乱していて何事も把握できない状態にな ってしまっていると思う。非常識と罵る人たちが世間にはあふ れかえるかもしれないが、その人達は自分が加害者の親になる かも知れないと想像できないかわいそうな人たちだ。事実を受 け入れる為に何ヶ月もかかるだろうし、もし謝る事で亡くなっ た被害者が生き返るというならば、土下座して顔の皮が剥がれ るほど顔を地面に擦りつけて謝るが、どんな事をしても死んで しまった被害者を生き返らせる事はできない。その事がアタシ をまた混乱させるのだ。どうやったら自分の息子が犯した罪を 謝罪できるのか?それを考えて両親は混乱しているのだと思う。
506 :
上田村アガリスク05 :03/08/09 06:06
507 :
NHK出版・す<す<ネットワーク編集部 :03/08/09 06:33
拝啓 田ロランディさま 暑中お見舞い申し上げます。 本誌にて大胆なエッセイの御連載をありがとうございます。ランディ先生の 御文章は、視聴者からいつも大変な反響があり、その対応に追われて責任ある 仕事をするのがいかに重要なことか、毎月実感させられている今日この頃です。 テキスト校了の直前に御入稿されるランディ先生の御慎重な執筆姿勢には いつも素直に感心させられております。望むらくは、御時間をかけて御執筆 しているのですから、もうすこし誤字脱字や執筆内容の事実関係の確認に 御手間をかけていただければ、編集部としては大変助かります。実際、読者 からの大量の指摘の大部分はその点に集中しておりますので。 さて、先生は大変お時間を賭けて玉稿を御執筆されておりますが、こちらの インターネットには本誌よりも格段に優れた原稿をお書きになっていることを 知り、正直言って驚きました。先生は3ちゃんねるでなく、2ちゃんねるから 途方もない原稿料でもお受けになっているのですか? これぐらいの熱意で 本誌テキストにもまともな原稿がいただけるとよろしいのですが。弊社に 勤めながらも、なんだか2ちゃんねるの編集体制が羨ましくなり、こんなことを 書いてしまいました。わたしは今秋には弊社を辞めて、Dempa2chに転職しようか と考えているところです。この際だから申し上げますが、先生は人の育児より 猿の御仲間を相手にボス猿ごっこをしているのが御似合いかと感じました。 今後もし弊社で「野生の王国」のテキストが出版されることがありましたら、 お仕事をお願いすることもあるかもしれません。遅筆と使い回しと妄想と盗作 だけは、直しておいて下さいませ。 それではごきげんよう。敬白 NHK出版す<す<ネットワーク編集部 〒150-8081 東京都渋谷区宇田川町41-1 kusukusu-net@NHK-book.co.jp
508 :
上田村アガリスク :03/08/09 06:47
>先生は3ちゃんねるでなく、2ちゃんねるから 笑った
509 :
無名草子さん :03/08/10 09:58
このスレは保存
あぼーん
512 :
無名草子さん :03/08/12 20:22
最高だなここ
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
515 :
文学板から :03/09/12 22:03
549 名前:吾輩は名無しである :03/09/12 21:13 今南関東の地震が予測されてるよね、あたしゃ不安で不安で不安で仕方ないよ。 オカルト板見ても予兆現象が多数報告されてるし、もうもうもうもう、あ〜〜〜〜〜〜。 ---------------------------------------------------------------- 550 名前:吾輩は名無しである :03/09/12 21:19 地震? ほえー。そうか。おい、お猿ぅ、もまえんち安普請だから、 気をつけとけよー。 ---------------------------------------------------------------- 551 名前:吾輩は名無しである :03/09/12 22:01 猿がメルマガで八ヶ岳で行なわれてる地震予知実験について、またデンパなエセ科学 ウンチクを書き散らすかもしれないな。 「奴が岳では天文台の人たちが最先端の技術を餅いて地震予知をしている。どうして 天文台なのか。それは電波望遠鏡で田離層の異常を見ると地震が予知できるからだ。 へえ、田離層って地下のマグマとつながってるんだ。すごいなあ。命の共鳴だ。 あたしも電磁波をキャッチできる。地震の前は落ち着きがなくなるだ。動物の深層心理 が地震を予知できるんなら、祈りで痔芯は止められるはずだ。関東大震災や神戸の地震は 住民が祈りを忘れたからに違いない」……とか何とかね。w
516 :
無名草子さん :03/09/14 22:26
517 :
無名草子さん :03/09/19 21:39
518 :
無名草子さん :03/10/21 19:54
厠ザルがHPの更新おくれを醜悪なパクリ言いわけで誤魔化すことのないよう、
盗作の標的になりそうなネタをあらかじめ貼っておく。(w
↓
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宇多田ヒカル5カ月ぶりにHP更新
歌手宇多田ヒカル(20)が久しぶりにメッセージを寄せた。18日に自身の
公式ホームページのメッセージを5月5日以来、約5カ月半ぶりに更新。
ファンに「こんだけブランク空けちまったよ! ひぃぃぃごめんなさい、
みんな!っていうかまだ見てくれてる方、いらっしゃるんでしょうか?
とりあえずこれを読んでくれている画面の向こうのそこのあなた!
ありがとう」と謝罪の言葉をつづった。
今年5月にロスで「マトリックス リローデッド」のワールドプレミアに
出席して以来、宇多田の近況は発表されておらず、現在は契約している
米アイランド・デフ・ジャムからの全米デビューへ向けて制作中とみられる。
CD発売は来年になる見方が強く「これからもっと内容を期待してくれー!!」
とコメントした
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-031019-0009.html
保守しとこう。