★産廃物&盗作屋・田口ランディ監視スレ Part46★

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319無名草子さん

 私は日本という国に住んでいる。日本に生まれたからだ。気がついたときは日本人
だった。でも、だから日本人なのかな。……というか、私が日本人である根拠という
のが、考えてみると案外といいかげんだなあと思うのだった。

 去年、アルタイ共和国という国に行った。シベリアのアルタイ民族はずっと国家と
いうものをもたない民族だった。国家をもたなくても生きられたんだ……とそんなこ
とにびっくりした。

 アルタイに行って驚いたのは、とにかくアルタイ人は日本人にそっくりなのだった。
中国人よりも、韓国人よりも日本人にそっくりで、アルタイで撮影した写真を友人に
見せると「うっそ、これ日本じゃないの?」と言われるくらい日本人にそっくりなの
だ。

 アルタイ人はアルタイ語かロシア語を話す。私はどちらもしゃべれないので、アル
タイではほとんど会話ができない。それなのにアルタイにいると、そこが外国という
感じがしないのである。「鈴木さん」とか「佐藤さん」と呼びたくなる人々ばかりだ
から。

 戻って来てからも、アルタイのことを思い出すとなぜかみんなで日本語をしゃべっ
ていたような錯覚に陥る。妙だなあと思った。

 アルタイ人はとても日本人には親切だ。彼らも私たちが自分たちとそっくりなのが
わかるのだ。そしてアルタイ人は自分たちが日本人のルーツだと思っていて、日本人
を大変に歓迎してくれた。

 で、アルタイから帰ってきてから素朴に「私ってなんで日本人なのかなあ」と変な
疑問をもってしまったのだった。日本国籍の「意味」について、である。日本人であ
るということは「日本で暮らして、日本の法律に従って、日本社会のシステムにのっ
とって税金を払っている」ということだ。