1 :
吾輩は名無しである :
03/01/23 14:04 2ちゃんねるの思想オタに英雄扱いされてゐる福田恆存氏 について語りませう。 でも今福田恆存を礼賛してる奴らって、2・3年後になると 「福田恆存なんて今時読んでるの?(ワラ」なんて言い出す んだろうなぁ・・・ 思想オタにとって重要なのは真理の追究じゃなくて、単に 自分のセンスの良さをアッピールすることだし。
2 :
トコノイタンハ ◆WfuO0J/v7s :03/01/23 14:24
2
じゃあ、思想オタは2,3年後には誰を礼讃するの? まさか松原正?(w)
>3 それはないでせう(笑)。 あれは単に一部の変わり者が有り難がってるだけ。
5 :
吾輩は名無しである :03/01/23 14:41
また荒れそうなスレたてやがって(w しかし大江ヲタの元気がないのですぐdat落ちかな。 大西巨人ヲタも北朝鮮みたいに自分のスレから出ないしな(w
6 :
吾輩は名無しである :03/01/23 15:21
田中美知太郎の自伝『時代と私』(戦後は書かれていない)によると 昭和14年くらいに福田恆存から毛筆で書かれた手紙が来て、その中で 田中の論文を褒めて、原稿の依頼をし、その後、田中の家に来た 福田が若い人だったので驚き、老成した青年という印象も持ったそうだ。 その時の会話で福田は「これから芥川龍之介について書く」と言ったそうだ。
7 :
吾輩は名無しである :03/01/23 17:00
福田って結構政治的行動を取ることあるよね。 かの「風流夢譚」事件の時には田中清玄に右翼を抑えるよう依頼したらしいし。
8 :
吾輩は名無しである :03/01/23 17:01
田中清玄の息子、早稲田の教授やってるよね。
9 :
吾輩は名無しである :03/01/23 17:09
真理の追究がなにより大事と顔を赤らめずにいってる時点で 1は思想オタ決定。
10 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/23 20:15
>>1 スレを建ててくれてありがとう。
いま「演劇入門」を読んでいます。
「人間・この劇的なるもの」とかなり内容がかぶっていますが、
こちらのほうがわかりやすく書かれているという印象を受けました。
同じ古本屋に「総統いまだ死せず」が2000円で売られていたのですが、
読んだかたはいらっしゃいますか? ぶっちゃけ戯曲として
(観るのではなく)読んで楽しめるのでしょうか。
太宰の「新ハムレット」や三島の「サド侯爵夫人」は今でも上演されて
いますけど、福田さんはないですね。やはり劇作家としてより、
批評家として名を馳せたひとなのでしょうか。
『老人と海』の日本語訳は、無駄が無くて素晴らしいと思います。
12 :
吾輩は名無しである :03/01/23 20:48
福田恆存の講演のテープを聞いた時、しゃべりがあまり流暢じゃかったんで、 意外な気がしたよ。文章からもっと切れ味鋭い話し方する人だと思って たんで。脳梗塞になる前だから、病気のせいじゃないはずだし。 江藤淳や入江隆則がしゃべりがうまいと書いてたんだけど。 小林秀雄は高い声で別の意味でびっくりした。
「総統いまだ死せず」を読んだことのあるひとはいないということか・・・ いや、もう少し待とう。福田さんはマジメな研究者だよね。ちょっと窮屈。 あの堅苦しさは創作の邪魔になったのではと素人判断。わたしがバカなせいか、 福田さんの文章はよほど緊張していないとわからなくなります。再読、三読して、 ようやく理解できる。時折、どうしようもなく寺山修司に逃げたくなります(w
14 :
吾輩は名無しである :03/01/24 17:42
>>13 すまんが俺も読んでない。
もしこれから読むにしても、たぶん批評で表された福田の思想を戯曲のなかに探し出そう
とするような読み方になって、純粋に創作物として読むことはできないと思う。
以前「ホレイショー日記」を読んだ時もこんな感じで、福田ファンとしては興味深いけど、
小説として面白いかどうかは正直わからなかった。
普段俺は美香ちゃんとは絡まないんだけど、シェイクスピアのスレに書き込んでいた
「人間・この劇的なるもの」の感想にはかなり感心したんでレスつけてみた。
他の本の感想も期待しているよ。
15 :
吾輩は保守反動過激分子である :03/01/24 19:09
福田恆存は、保守思想家としては3流以下。 それを持ち上げている最近の保守派は、もっとレベル以下。 福田って、デビュー作が、芥川だもんね。 恥ずかしくないのかよ。そのセンスの悪さ・・って感じ。 福田は、芥川の自意識のレベルでしか思考していないね。 存在と言うものがみえていないのさ。 だから、左翼と理論と理論で、ぶつかり合うだけ・・。 左翼が倒れれば、福田右翼キャラも倒れる・・・というわけさ。 時代に捨てられた、福田は、あわれだったね。 売れている保守思想家たちに、ヒガミネタミのガンとばしまくって・・・。 福田って、嫉妬深いから、三島由紀夫なんとももめてんだよね。 政治的に、きたない奴だ・・・と三島由紀夫は、言っていたよ。 福田なんて、すぐ、消えるよ。あれ、思想家じゃないもん。 単なる、小言コヴヘエだよ。横丁のうるさいオヤジ・・・。(笑)
>15 もう少し読み易い文章を書いて欲しい
小林秀雄と福田恆存をいっしょにすんなよ→→ヴオケ→→坪内祐三 おまえには、違いが、見えんのか・・ドアホウ(笑)→→坪内祐三
19 :
吾輩は名無しである :03/01/26 13:27
>17 福田恆存翻訳全集に入ってんじゃ
20 :
吾輩は名無しである :03/01/26 13:37
って入ってないや
21 :
吾輩は名無しである :03/01/26 13:58
>>15 15氏の文才には恐れ入った。「いないのさ」「というわけさ」などの
語尾の格好良さ!「3流以下」と辛辣に斬って捨てて、返す刀で
「最近の保守派は、もっとレベル以下。」と斬新な日本語を駆使して
同時代の知識人を全否定。「存在と言うものがみえていないのさ」と
あえて難解な表現で本質を突く。「小言幸兵衛」を「小言コヴヘエ」
と言い換えて林家こぶ平を想起させる、シニカルかつユーモラスな批判。
かつてこのような画期的な視点から福田恆存批判が試みられたことなど
あったでしょうか!15氏が万が一プロでないなら今すぐデビューすべき
であります!今日の論壇にはあなたのような才能が必要なんです!!
22 :
吾輩は名無しである :03/01/26 14:53
>>21 やめろ
>>15 は真性厨房だから、ネタが通じなくて俺は論壇に必要なんだ。
とかいいだすから、、、それはそれでおもしろいからいいかwwwwwww
23 :
田舎のプレスリー :03/01/26 15:02
→21 おらあ、プロ中のプロだがや・・・。 なんか、モンク、あっか・・・。このドシロウトめ? このイナカモン? あかんべえ? おまえのカアチャン! デベソ…ウ だはははははははははははははは。→ボーケ
24 :
ジャック・ダレダ :03/01/26 15:08
22→ ドシロウトは、だまって「マス・・」・書いてろ・・つーの。(笑) 論壇なんて、似合うか? おまえのクサレ・ウンコ・アタマに。 福田でも、読んで、トイレで頓死でもしな、、、、。はははは ミスター出遅れ・・・・。 ケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ(笑)
23、24 くやしい?ドシロウトの諸君? くやしかったらな、ウンコして、自分のウンコをなめてみなよ。 ウンは、自分の手でつかめ・・・つーの。わははは
26 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/26 15:13
スレタイからだめぽ。。。
このスレも、福田も、ウンコ・・・・・・(笑)
29 :
吾輩は名無しである :03/01/26 17:06
>>23 >>24 >>25 >>27 なんてセンスのいい書き込み!やっぱりあなたはプロだったんですね!
「田舎のプレスリー」 「ジャック・ダレダ」「金魚の糞」といった
名前だけで抱腹絶倒です。もっといろんなことを書き込んで
我々ドシロウトを楽しませてください!!!大ファンです!!!
30 :
吾輩は名無しである :03/01/26 17:31
↓何度読んでも惚れ惚れとする名文だ。 福田恆存は、保守思想家としては3流以下。 それを持ち上げている最近の保守派は、もっとレベル以下。 福田って、デビュー作が、芥川だもんね。 恥ずかしくないのかよ。そのセンスの悪さ・・って感じ。 福田は、芥川の自意識のレベルでしか思考していないね。 存在と言うものがみえていないのさ。
31 :
吾輩は名無しである :03/01/26 17:31
だから、左翼と理論と理論で、ぶつかり合うだけ・・。 左翼が倒れれば、福田右翼キャラも倒れる・・・というわけさ。 時代に捨てられた、福田は、あわれだったね。 売れている保守思想家たちに、ヒガミネタミのガンとばしまくって・・・。 福田って、嫉妬深いから、三島由紀夫なんとももめてんだよね。 政治的に、きたない奴だ・・・と三島由紀夫は、言っていたよ。 福田なんて、すぐ、消えるよ。あれ、思想家じゃないもん。 単なる、小言コヴヘエだよ。横丁のうるさいオヤジ・・・。(笑)
32 :
吾輩は名無しである :03/01/26 17:56
>>25 >くやしかったらな、ウンコして、自分のウンコをなめてみなよ。
>ウンは、自分の手でつかめ・・・つーの。わははは
スゲーッ。やっぱプロの人の文章は違うよな。幼児性を装った、
きわめて知的で、それでいて闘争的な、無駄の無い完璧な文章だ。
深い思想を秘めていながらも、それをヒューモアで包んで表現す
るなんて。なんか素人の自分との格の違いを感じて、落ちこん
じゃったよ、俺。
33 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/26 18:00
>>17 私用で四つの古本サイトを福田恒存で検索してみたけど、その本は出てこなかった。
>>14 以前「精神的貴族」時代に酔ってからんでしまったひとでは?
あのときはごめん。今日「演劇入門」を読了。感想はちょっと待って(w
「ホレイショー日記」はどのくらいの厚さなんだろう。
どうでもいいけど、遠藤周作が「深い河」でこの小説から引用している。
「ホレイショー日記」も「総統いまだ死せず」も古本サイトでは見当たらず。
まえにも書いたように、「総統」はある古本屋で2000円で売られている。
福田さんの自称「最高傑作」。読むべきなのかどうか・・・
34 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/26 18:01
35 :
吾輩は名無しである :03/01/26 18:06
「総統いまだ死せず」って全集に収録されてるんで今から読んでみます。 第八巻は「ホレイショー日記」と「龍撫で」しかまだ読んでないのよ。
>>35 もしかして豹変した煽りさんですか(w
「総統いまだ死せず」の感想、簡単でいいのでよろしくお願いします。
37 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/27 09:24
「演劇入門」 演劇の源はどの民族においても「祭礼」に行き着く。古き苦しい冬を鑑み、 同時に新しい収穫の春を祝う祝祭が演劇本来のすがたである。悲劇とは 前者(死にゆく冬)の象徴的表現であり、喜劇は後者(生の賛歌)の喜びを 直接的に表したものに他ならない。演劇によってもたらされるもの、それは カタルシス。つまりは日常の鬱積した感情を排泄することである。なぜ壮大な 悲劇を観たあと我々が笑顔で劇場を出れるのかという秘密はここにある。 悲劇では、登場人物が悉く必然的な死を迎える。これを観た観客は、己深くに ひそむ死すべき感情を刺激され、それを心地よく死に至らしめることができる からである。よって演劇は日常生活を営む上で欠くべからざりき「儀礼」なのだ。 あたかも死者を悼むあの葬儀のように。
38 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/27 09:25
さて、空疎な毎日に演劇は生の充実感を与えてくれるのだが、どのような演劇 からもカタルシスを得られるとは限らない。観客を主役とする演劇こそが 我々の必要としているものなのである。観客は積極的に演劇に参加しなければ ならない。笑ってもいい、泣いてもいい。役者が演じているように、観客も観客 という役割を十全に演じきったとき、その演劇は「全体性」を持ちうる。 ここが演劇が文学や映画と異なるところである。小説を読むというのは孤独な 作業である。それは全体から離れた部分としての自分を確認する行為でしかない。 映画も同様。こちらが笑おうが泣こうが、スクリーンの役者が変わるとでも いうのか。しかし演劇は違う。役者は観客の反応次第でどうとでもなる。 名役者にも、大根役者にも。そこに演劇の魅力が凝縮されている。日常生活では 部分に過ぎない我々が演劇を通して全体につながることができる――こんなこと が他の何で出来よう。だから演劇は必要なのである。そのために、すべからく役者 というものは、自分が観客の代表者であるという自覚を持っていなければならない。 役者はハムレットを演じるのではない。観客がハムレットを演じるのである。 観客の欲望を意識して、それに忠実に演技をできるのが名役者なのである。 戦後、日本では古来の伝統や習慣がみな破壊された。それをなくしては全体へ つながることができない、素晴らしき伝統や習慣が消滅してしまったのである。 全体なくして、相互の信頼感が得られるものか。全体なくして、退屈な日常を 乗り切れるものか。全体なくして、死ぬことができるのか。演劇は、全体へと 通じるための「祈り」なのである。演劇の復興なくして、堕落した精神が生の 輝きを取り戻せるはずがない。
40 :
吾輩は名無しである :03/01/27 09:38
>でも今福田恆存を礼賛してる奴らって、2・3年後になると 「福田恆存なんて今時読んでるの?(ワラ」なんて言い出す んだろうなぁ・・・ 思想オタにとって重要なのは真理の追究じゃなくて、単に 自分のセンスの良さをアッピールすることだし。 これは的を射ているね。文学の流れとは言えない、 別の流行り廢りで論じる兆候がある。 基本的にレスに煽り、嘲りを含まないと注目されないのが原因だと思われ。 誰かに褒められたくて、誰かを貶したくて2ちゃんねるをやっている人間が多いって事だ。 いうまでもなく、わたしもそれなのだが。
次の潮流に松原 一票。
坪内祐三『後ろ向きで前へ進む』。 福田恆存についてや「私小説とは何か」 の章が興味深かった。わたしは文学については、 坪内氏よりはるかにはるかに奥手ながら、 それなりに読んでいる作品や関心のありようが一致していた。
>以前「精神的貴族」時代に酔ってからんでしまったひとでは? 14だけど、俺は別人。その辺の経緯はROMってたから知ってるけど、俺はもうちょっと親切だよ。 37,38を読むと、かなり福田の思想を正確に読めてると思う。 福田の戯曲に関しては、前に言ったような事情でよくわからないけど、批評に関しては いくつか薦められるものがあるので、貴女の参考用にあげておくよ。 「一匹と九十九匹と」(これは必読!)「近代の宿命」「批評家の手帖」「芸術とは何か」 「チャタレイ裁判最終弁論」この辺が俺のお薦め。人によっては「平和論の進め方に 対する疑問」「常識に還れ」や「私の国語教室」をあげるかも知れない。 できたら福田自身が「私の血肉」と言ったD.Hロレンス「現代人は愛しうるか−アポカリプス論」 も読んで貰いたい。 ただどれも、ほとんど全集でしか読めないのがなんとも残念。
45 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:14
>>36 「総統いまだ死せず」読みましたよ。三島の「わが友ヒットラー」より全然面白かった。
「人間・この劇的なるもの」や
>>37-38 の福田らしい「劇の劇」であり、
現在にも通用するブラックユーモアの作品でした。ある意味タイムリーかも。
46 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:15
豚にマジレスするなよ…。
47 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:20
↑名文ですね。センスあるなぁ。
48 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:30
名前に矢印するなよ…。
49 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:37
↑名文ですね。センスあるなぁ。
50 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:38
引っ込みつかないんだろうな…。
51 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:41
↑名文ですね。センスあるなぁ。
52 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:44
hごrwほhごれhごrhごrhれ…。
54 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:49
hごrwほhごれhごrhごrhれ…。 ↑名文ですね。センスあるなぁ。
55 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:50
53で焦ったりしたんだろうな…。
56 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:51
↑律儀ですね。センスあるなぁ。
57 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:55
今度の工夫はいらないな…。
58 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:56
↑そろそろ夕飯食べるんで失礼します。
59 :
吾輩は名無しである :03/01/27 18:57
何を食べるか気になるな…。
終 了
61 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/31 11:39
ふう。ようやく文春文庫「日本を思ふ」を読了。レスが遅れてごめんなさい。
>>44 >ただどれも、ほとんど全集でしか読めないのがなんとも残念。
「近代の宿命」は上記の文庫に入っていたけど、もうだめぽ。。。
さっぱりわからない。馬鹿と言われようが、低脳と嘲りを受けようが、
わからないものはわからない。あれを読んで理解するためには、
相当のバックボーンがないとダメだと思う。この文庫の最初に入っていた
「日本および日本人」なんかはエッセイ調ですらすら読めたけれども。
62 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/31 11:40
というわけで、あくまでも読みこなせてはいないという前提の上で、 いまを生きている私たちがどのように福田恒存を読めばいいのかについて少々。 どうしても受け入れられなかったと申しますか、そこまでは言わないにしろ、 違和感を禁じえなかった枠組みが二つあります。第一は「西洋と日本」という対比。 どこにでもあるマクドナルド、あるいはハリウッド映画に象徴されるように、 現代の日本は完全にアメリカ文化の植民地になってしまったわけです。 もはや手のつけようがないぐらいに。第二は「知識人と大衆」という分類。 つまり知識人は大衆を教え導かなければならないという考え方です。大槻ケンジと 大江健三郎が仲良く百円で並んでいるブックオフに象徴されるように、あるいは 一億総評論家となってしまっているインターネットを見ればわかるように、 もはや知識人に対する信仰、もっと言ってしまえば知識や思想というものへの 畏怖が、国民的な共通了解として成り立ち得なくなっているのではないか。 以上、二つの違和感を感じたしだいであります。そして、いま福田恒存を 読むという行為は、ただひたすら現代日本へ愚痴を言いつづけるという結果に なりはしないか。それはもはや愚痴でしかなく、福田氏が生きていた時代なら まだ改善の余地があったかもしれませんけれども、いまとなったらもうどう しようもないことばかりです。それを意識しつづけるのは、ちょっとやり切れない ものを感じます。44さんはどうですか。窮屈じゃないですか。現代日本のどの ニュースを見たところで愚痴しか吐けないというのは。それで自分は違うのだと 優越感に浸るだけで済ませられるのならば良いのでしょうが、もしそう簡単に いかなかったとしたらば・・・
お前のレスなんかいらねーんだよ、いちいち出てくるな、バカ女。
64 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/31 12:04
>>45 >「人間・この劇的なるもの」や
>>37-38 の福田らしい「劇の劇」であり、
>現在にも通用するブラックユーモアの作品でした。
そうですか。2000円払っても読む価値があるか、むむむ(w
「人間・この劇的なるもの」は連続で三回読み直して、ようやく言わんと
いるところの外貌が見えました。わたしが今まで読んだ評論の中でいちばん
と言ってよいほど衝撃を受けた一冊です。
さて、小話。福田さんは口が悪いよね。
福田さんのあとにシェイクスピアを翻訳した小田島雄志というかたがいます。
前記の「演劇入門」は演劇学校の教科書を想定して編集したと「あとがき」
で書いていたのにも関わらず、それとは何の関係もない小田島さんの
シェイクスピア翻訳への悪口にわざわざ一章を割いたりしていたのが笑えた。
こんな男に英文学を教えられる学生は不幸だとか、こんな馬鹿を東大教授に
しておくのは税金の無駄遣いだとか、そこまで言うかと読者が引くぐらいに(w
末尾はこう結んでいる。いくら今の若い役者がバカでも、小田島訳と自分の訳を
比べたらどちらを口にしたいかは一目瞭然であろうと。で、結果はといいますと、
それから小田島訳の全盛期がきて(今でも続いている)福田訳のほうは
ほとんど舞台にのることがなくなってしまったという(w
ネットの感想を見ても、福田訳でシェイクスピアはつまらないものだと思い込んで
いたけれども、小田島訳でその楽しさに気づいたというのが大半。たまーに
熱狂的な福田訳の信者がいるけど。そう、わたしのように(w
怒られるのを覚悟でいうけど、あの偏屈さがかわいい。
実際「日本を思ふ」を読みながら何度か大笑いした。あと現代では差別用語と
されているものをやたら使う。「気違い沙汰」とか「妾根性」とか。
キモイ馬鹿女出てくるな、汚らしい。早く死ね。
66 :
吾輩は名無しである :03/01/31 12:09
>>65 美香にはきっついヲタがいて、下手なことを言うと通報されるぞ。
67 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/01/31 12:18
今から
>>37-38 を実地wで確認するために、
福田恒存訳「オイディプス王 アンティゴネ」(ソポクレス)
「サロメ」(ワイルド)を読みます。どちらも文庫で。
>>44 >できたら福田自身が「私の血肉」と言ったD.Hロレンス「現代人は愛しうるか−アポカリプス論」
>も読んで貰いたい。
このまえ某ブックオフで「福田恒存翻訳全集」ロレンス篇TUが売っていた。
買っておけば良かったや。たぶんもうないだろうな。悔しい。
68 :
吾輩は名無しである :03/01/31 12:21
身かは半可通のくせになんでここに出入りするの? 教えてもらおうという姿勢が欠けているのが痛々しい。
69 :
吾輩は名無しである :03/01/31 12:25
:::::::::::/ き ヽ:::::::::::: :::::::::::| ば じ み i:::::::::::: :::::::::::.ゝ か つ ら ノ::::::::::: :::::::::::/ だ に は イ::::::::::::: ::::: | な。 ゙i :::::: \_ ,,-' ――--、..,ヽ__ _,,-'' :::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ _,,...- :::::_|/ 。|。ヽ|-i、 ∠_::::::::: /. ` ' ● ' ニ 、 ,-、ヽ|::::::::: ニ __l___ノ |・ | |, -、:: / ̄ _ | i ゚r ー' 6 |:: |( ̄`' )/ / ,.. i '- `ー---―' / '(__ ) ヽ 、 ====( i)==::::/ ,/ニニニ :/ ヽ:::i /;;;;;;;;;;;;;;;;
美香が消え去るのを待っている良心的な2ちゃんねらーが大勢いるんだよ、 早く消えてくれ。
あぼーん
72 :
吾輩は名無しである :03/01/31 12:55
>>71 美香はこういうことをするから嫌われるのに。
心底わかってないというか、嫌われたいのかな?
それなら死ねとか殺すとか言われても甘受すべきだと思うが。
73 :
吾輩は名無しである :03/01/31 13:20
論壇誌で批判されたことを根にもち、 「田口ランディ盗作騒動」を捏造し、 2チャンネルを使って、恐喝的手法で、 「出版妨害」と「言論弾圧」に狂奔するネット汚物(ネット・ヤクザ?)→ 『大月隆寛』は マスコミのダニ? →マスコミから追放するために、 マスコミに通報し、その犯罪的手口をチクリましょう(笑) ネット・汚物=大月隆寛を社会的に抹殺する・市民会議(笑)
74 :
吾輩は名無しである :03/01/31 16:33
美香さんは「福田恆存と戦後の時代―保守の精神とは何か」土屋道雄 教文社 を読んだかな。実直なお弟子さんによる福田恆存入門で全体像を知るのにいいよ。
>>74 「福田恒存と戦後の時代(教文選書 ) 保守の精神とは何か」
土屋道雄 /日本教文社 1989/08出版 276p 20cmX14cm NDC:910.268
\1,553(税別) 入手不可
76 :
吾輩は名無しである :03/01/31 16:45
77 :
吾輩は名無しである :03/01/31 18:46
>>74 立ち読みだけだけど、
福田は食事のマナーがなってなかったことと奥さんによく『愛してる』
って言ってたことだけ憶えてる。
>>74 ほーい、機会があったら。本との出会いは気まぐれです。
レスつかないか。わたしなりに色々考えたつもりだけど。
まあ、いい。わたしはレスをもらうために書き込んでいるのではないのだから。
すべては自分の文学的成長(!)のために!
・・・・・・と強がるも寂しいあと二日で節分である。
ん?ひょっとして俺が何か言わないかんか?
俺は単なる福田ファンの一町人なんだが・・・。
>>62 に関しては、貴女は福田の言う事をマジに受け取りすぎだと思う。
言い換えれば、貴女のほうが福田よりマジメで、知識や思想というものを実体として考えすぎてる。
舞台の上に立つハムレットのように、福田は論壇という舞台の上で、「保守」という
ひとつの役を演じたんだな。無効なのは承知の上で。
福田の立場というのは、現代においてはどのような根拠もない虚構のもの。ただ人間
が人間たりえるためには、どうしてもこういった虚構が必要なんだな。例えば「神」
であったり「真理」といったような。
虚構を虚構と知りつつ、それを信じるような演戯を真剣にすることが、福田のモラリズム
の核心。あるところで福田が書いている「酔っていながら醒めているという、この
感覚が大事なのだ」というのはこういう意味だ。
じゃあなんでそういった虚構が必要かということについては、「一匹と九十九匹と」
を読んでくれ。間違いなく福田の最重要論文だと思う。
これで答えになったかなあ・・・?
80 :
吾輩は名無しである :03/02/22 08:27
落ちすぎ。あげ。
81 :
吾輩は名無しである :03/02/22 08:29
37 :アンチ☆ニヒリスト ◆a9ChINOVJ2 :02/11/23 16:47 off会参加希望メールは1通来ました。 ただ、その送り主の方は、学力が低く、スガ秀実氏の著作を理解しているとは 思われないので、呼ぶかどうか躊躇しております。 その方は学力が低いのですが、具体的にどう低いのか、例を挙げておきます。 その方は英文学専攻の大学生(3年か4年)なのですが、英単語の 「jargon((一般の人にはわからぬ)専門語)」も「sexist(性差別主義者)」 も、とある掲示板で他人から指摘されるまで知らなかったんです。 そのように自分の専門分野の事もよく知らないような低学力な方は、 今回のオフ会には基本的には呼ばない方針です。 ある程度、学力の高い方の為のオフ会にしようと考えております。 低学力の方の為のオフ会は、開催するとしても、また別の機会にしたいと 思っております。
82 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/01 00:13
お久しぶりです。さすがに全集をぜんぶ読む経済力も時間もないので、
今日は「日本への遺言」を再読、その流れでたったいま「ホレイショー日記」
を読み終わりました。全集の八巻だけ古本屋で安く購入できたのです。
しかし全集は読みにくい。重い・でかい・旧字体(w
さて人様の作品の悪口を言うのが大好きだった氏自身のの創作はいったい?
「ホレイショー日記」。どうなんでせう。
>>44 さんは福田氏の思想の反映として
しか読めなかったと書いていたけれども。わたしの感想? うーん・・・
大岡昇平とか初期の遠藤周作に似ているような気がしました。
大岡の「ハムレット日記」とは、どこか緊迫した心理描写が相通ずるような。
濃い。しつこい。自己を観察する眼を疑い、それすらも欺こうとする態度(演戯)。
自分、自分、自分。見ている対象が自分なら、主体も自分。
「ホレイショーとハムレット」と「わたしとシューラ」という鏡面構造。
こういうのを「文学」と呼んで重んじていた時代があったのかと思った。
ところでわたしがいちばん嫌いなのは夢の描写。夢を延々と書くのを好む作家が
多いけど、あれはどうしてなのだろう。読者は退屈で仕方がないのに(w
で、この「ホレイショー日記」も現実と夢が交錯するわけですが・・・
「劇が起こらない」ことがテーマのひとつであるわけで・・・
よく考えがまとまらない。一回送信。
83 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/01 00:22
シェイクスピアのような、ドタバタしたストーリー展開を予想していたんです。 しかし「ホレイショー日記」は「何も起こらないこと」を書いていますよね。 意識の流れを、わざとらしく。どうなんでしょうか。 狂信者の多い福田氏のスレッドですから、口が裂けても「つまらない」などとは 言えませんが。古いなどということも。おそらくわたしの教養の至らなさが、 氏の小説に刺激を受けない原因なのでしょう。 あすは戯曲をいくつか読んでみようと思います。 他人に厳しい福田さんのこと。さぞ素晴らしい戯曲なのでせう。 いまから明日が楽しみです。
84 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/01 07:40
ひと晩寝ていささか考えが変わった。 「ホレイショー日記」は福田氏そのものではないか? 小説の中で福田氏は「わたし」をホレイショーと同一視し、 ハムレットをガキ臭い・照れくさい夢想家であると断罪する。 「わたし」にはとてもああいう芝居がかったことはできないと。 うがった見方をすると、つまりは平凡な一紳士にすぎぬ「わたし」には、 父を叔父に殺された者の気持ちなどわかるはずはないということ。 自らの人生に劇的な要素を持ち得なかった者の述懐を、彼の僻みとまで 言って良いのかはわからないけれども。 誤解されるのを恐れずに書くと、福田さんの人生はつまらないわけです。 どこも劇的じゃない。当時としては恵まれた環境に育って東大をでて・・・ 結婚だって平凡なものだし、激しいのはただその言論のみ。 劇的な意識を持っていたとしても、決して劇的な行動にはでられなかった人間。 そんな彼が小説を書いたとしたら、どうしたってあの「ホレイショー日記」 になるしかない。良い意味でも悪い意味でも、福田恒存はホレイショーであった。 自らが主役として動き回る人間ではなく、脇役の観察者であることを本望とした。 やはり「ホレイショー日記」は福田恒存に書かれなければならなかった小説だと 思いを新たにしました。 問うてみる。きみはハムレットか、それともホレイショーか?
>>84 (自己レス)
「おまえは福田先生が国語問題で奔走したり、
劇団を運営したりという『行動』をしていたことを
知らないのかバーカ!」というレスが来そうなので(w
そういう行動はちっぽけでおもしろくないんです。
よど号をハイジャックしたり、切腹したりするのが
「劇的な行動」だと思うのです。
凡人はシェイクスピア劇でも見てカタルシスを感じていればいい。
そう福田氏は言っておられますが(w
86 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/01 15:18
「キティ台風」(旧字体出ない)を読了。福田恒存さんの戯曲ってどうなんでしょう。 みんな読んでいないような気がします。戯曲は馴れないと読みにくいから。 わたしが古本として買った全集第八巻も、およそ読まれた形跡がなかったです。 経験的には舞台を十回ぐらい見たら、だいだい戯曲を読みながら舞台へイメージを 変換できるようになると思いますが。 さて「キティ台風」です。 福田さんが言っています。自分はどんな作品でも誉めることができるし、 また同時にそのおなじ作品をけなすことだってできると。これは福田さんに 限らずみんなそうなんだと思うんです。どうしましょう。誉めようか、けなそうか。 誉めつつけなすというのは、確かにさもしい乞食根性に堕してしまう(w おもしろかったです。いくら女性が「うふふん」などと相づちを打とうが、 両親をともに亡くした姉弟がわすが一ヵ月後、すべてを忘れたかのごとく 明るく笑っている、そんな光景を見せられたとしても、おもしろかったです。 完成された作品。すべてがあるべきところにある戯曲だと思いました。 いずれも古典文学のどこかで見かけたことのある、演劇にはなくてはならない キャラを均等に配置して、ひとつの「事件」がさわやかに描かれていました。 演劇の王道という感じがします。シェイクスピア、トルストイ、チェーホフ等の 影響が随所に見られる、いかにも演劇的な戯曲です。途中でちゃんと人が死に、 最後は笑いで終わる、その形式美には感嘆したしだいです。だから50年後の いまでもちゃんと楽しむことができました。 と、こちらもいかにも感想文的なレスで「キティ台風」にレスをつけてみました(w
美香粘着きもい。
88 :
吾輩は名無しである :03/03/01 15:47
今月号の「諸君」 父 福田恆存について (明治大学教授・現代演劇協会理事)福田逸 進歩的文化人を洒落のめした父も、家では悪戯好きでユーモア感覚溢れる 遊び人だった 福田オタは本屋に走れ!
89 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/02 16:41
「総統・いまだ死せず」読了。 傑作。思想的戯曲。といっても思想をそのまま役者に喋らせているわけではない。 思想を物語に移しかえている。劇の枠組みが思想になっているとでもいうのか。 どこか創作の仕方が遠藤周作に似ているような気がするのはわたしだけ? 「劇は過去の事件の再現である」「現実と演劇の関係」「人間が劇的になる条件」 これらすべてが盛り込まれている。うまいなぁと関心した。 ヒットラーの替え玉のほうが本物のヒットラーよりもより本物だという考え方。 たとえばわたしだと、山頭火が好きなのですが、わたしのほうが本物よりも山頭火らしい ということ。じゃあ、山頭火はというと、彼は井月という俳人を愛好していたから、 彼は井月を演じていたということになる。 ヒットラー最期の場面。「後世にこの場を演劇として蘇らせたくないのですか」 というセリフには参った。これこそ演劇の根本を看破したものにしか書けない セリフです。いやいや、ほんと勉強になった。
90 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/02 23:23
たったいま「龍を撫でた男」「明暗」を読了。 前言撤回です。今までの福田氏への評価はすべて撤回、取消。 福田恒存はまごうことなき天才。ひとの悪口ばかり言っている頑固ジジイではない。 あんなにおもしろい戯曲を書けるひとだったとは。「龍を撫でた男」はまるで 山田太一を洗練させたような作品。ものすごく刺激を受けた。こういうものを わたしも書ければ、と。今年読んだフィクションのなかでだんとつ一番です。 「狂気−正気」をここまでうまく描写した(しかもおもしろく!)作品を わたしは知らない。この作品についてだれかと語り合いたい。読んだひといません? 「明暗」は野島伸司を深く文学的にしたような作品。あるいは火曜サスペンスの 最高傑作とでも。エンターテイメントとしても、そこらのミステリー小説に ちっともひけを取らない。ことばなし。「キティ台風」や「総統いまだ死せず」は どこか注文をつけたいような気分になったけれども。どうやったら、こんなに おもしろい戯曲が書けるのだろうか。福田氏の才能の前にひれふしたいような心持ち。 参った、参った。あ、だれも知らないだろうけど、宮本輝「避暑地の猫」に雰囲気が そっくりです。
91 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/02 23:34
「龍を撫でた男」「明暗」この二作は文学のブの字も知らないような若者 (たとえば渋谷で遊んでいる!)に読ませても、ぜったい楽しんでもらえる。 あ、戯曲はなれないと読むのが大変だから、演劇として見せたら、ですね。 文庫で出せばいいのにと思う。惜しむらくは旧字体。わたしは前後の文脈で なんとか推測がつくけれども、あの難しい漢字は読者からそうとう引かれる(w 福田恒存の戯曲なんてどうせ独りよがりの自慰作品だろうと思っていたら、 どうしてどうして。これはエンターテイメントとしての魅力も充分あります。 国語問題や批評活動などはうっちゃって、こういう創作を福田さんにはもっと やってほしかったです。思想オタクは正反対のことを主張しそうですけど(w ひとつ質問。全集に入っている戯曲の「堅□奪取」。 この□に入る漢字が旧字体(?)で読めません。だれか教えてください。
92 :
吾輩は名無しである :03/03/03 17:16
93 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/04 17:49
「堅塁奪取」 福田さんは精神医学に特別な興味を持っていたのでしょうか。 「龍を撫でる男」もこの作品も、キティなひとたちがうまく描かれています。 キチガイ、好きです。あの香ばしさといったら。もっとも人間らしい人間が 狂人だと思うのです。自らをある劇の主役にしてしまう=「関係妄想」なわけです。 「一族再会」 なぜか読んでいてシェイクスピアの「お気に召すまま」を思い出した。 これは舞台で観なければおもしろさがわからないと思う。そういう作品です。 テンポが非常にいい。先が読めるうそ臭いストーリーなんですけど、 そこらへんはどうなんでしょうかねえ。そんなことを言ってしまえば、 シェイクスピアの喜劇はみんなそうなわけで。 「芸術は現実よりも現実らしくなくてはならない」 「現実は芸術よりも芸術らしくなくてはならない」(「総統いまだ死せず」)
94 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/04 18:19
「億萬長者夫人」 まるで青年漫画雑誌の原作のようです。何しろお金持ちで頭が良くて空手四段の スーパー億萬長者夫人が主役なわけですから(w 「金持ち−貧乏人」「強者−弱者」 という対立構造から劇が生まれています。全集をすべて読んだわけでもないから、 偉そうなことを言うつもりはないのですけれども、福田さんのこういうところに ちょっとついていけないなぁと思うのです。つまり自らを強者と称するところが。 前スレのタイトルにもなった「精神的貴族」というのもそうです。まあ、 この劇が「強者・金持ち」の視点から書かれているという関連での話ですが。 福田さんはこう書いています。人間は成功した場合はそれが自分の自由な努力の 結果であると思うもので、反面、失敗したときにはそれがどうしようもない宿命の 結果だったと思うものであると。これがご自身にもあてはまるように思います。 恵まれた人生を歩んできた人間が自らを強者とするのは、どこか滑稽では? たとえば彼は決して子を事故で亡くした母の気持ちは理解できなかったように思うのです。 村上龍「愛と幻想のファシズム」を読んだときに感じた不快感と似たようなものを 「億萬長者夫人」から感じ取ってしまうわたしが、もし安易に「弱者だからだ」と 断定されるのならばそんな思想は犬にでも食わせたほうが良いのではないでしょうか。 「億萬長者夫人」。劇画調ですらすら読めました。こんな女いねーよ!なんて申しません(w でも、チビで虚弱体質だった福田さんのアニマを織部弥生に見るくらいの自由は 読者に許されてもいいのではないかと思うのです。微苦笑するくらいの自由は。
95 :
吾輩は名無しである :03/03/04 18:49
美香ウザイ
96 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/05 00:42
「解つてたまるか」 完全なる失敗作。「ぼくらの七日間戦争」以下。読むにたえない。 世間を風刺しているつもりでしょうが、ただの悪ふざけにしか見えない。 ご本人はさも(当時の)世相を一段上から笑っているかのごとくですが、 自分が笑われ者になっているのは気づかないようです。よくも、まあ、 こんな駄作を公演にかけられだものだ。「解つてたまるか」と主張する ことで、自分が日本でいちばん社会を「解つた」つもりになっているのが 痛々しい。何より退屈。こんなのは劇じゃない。老人の説教の垂れ流し。 大学教授も映画監督も人権団体も全学連も嘲笑して、何が言いたいの? はいはい、福田クンがいちばんですねってか(w いよっ、日本一! 福田氏の気持ちの悪いお弟子さんたちは、この劇を観てどう思ったのでしょうか。 まさかつまらないとも言えないでしょうし。その光景のほうが甚だ喜劇的であります。 まあ、こういう失敗作があるのも福田信者には氏が人間らしく感じられるのでしょう。 しかし、これを劇としておもしろいと思うかたがいたら、わたしはそのひとの美感を疑います。
97 :
吾輩は名無しである :03/03/05 00:56
>美香 なんかいっぱい書いてるね。これは冗談でやってるの? それともまじめに?
>97 豚もおだてりゃ(以下略)。
99 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/10 05:27
>>97 最初は大真面目だったんですけれども、ここまでレスがつかないともはやギャグかと(w
だれも読んでないでしょうけど、いちおう最後まで書いておきまーす。
「明智光秀」
福田恒存版「マクベス」。史劇はつまらなそうと読むのを最後まで躊躇していた
けれども、読み始めたら意外におもしろい。最初の数行で「マクベス」だと気が
ついた。「マクベス」の翻案は、黒澤明の映画「蜘蛛の巣城」が有名ですけど、
それよりもはるかにおもしろい。そういえば明智光秀こそ、まさに日本のマクベス。
台詞回しがすてき。思わず声に出してしまいたくなるような言葉の美しさ。
音読すると気持ちのいい高揚感。みずからの言葉で行動を促していくのがよくわかる。
「有間皇子」
福田恒存版の「ハムレット」と言えなくもない(w しかしこれを「読む」のは地獄。
「観る」のならまだいいのだろうけれども。登場人物が多すぎて、なおかつ彼らの
血縁関係の複雑なことといったら。せめて系図くらいつけろと言いたい。日本史の
教科書なんてとっくに捨てている。何度も登場人物一覧を見返しながらようやく読了。
ストーリー自体は悪くないんですけど。
100 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/10 05:40
「蘇我馬子の陰謀」「大化改新」 むかしは民放でも、こんなにお堅いドラマをやっていたんですね。 どちらも1時間のドラマらしいけど、読むのには各1時間半かかりました(w たぶんこれを読んだひとは日本でも数少ないのでは? ただでさえ人気のない戯曲。 しかもテレビ番組用ですから。つらかったけれども、買った本はぜんぶ読まなければ 気が済まない主義(貧乏根性!)なので、意地で読み通しました。感想は「疲れた」。 それだけです。これは間違っても「読む」ものではありません。 というわけで、「福田恒存全集 第八巻」をすべて読了! なにか自分をほめてあげたいような気分です。厚い本を読み終わると爽快です。 ところで1冊を読むだけでも結構な骨折りなのに、この全集を全巻読了したひと なんて存在するんですか。プロの研究者さんは除いて。 どうせレスはつかないでしょうけど(w
福田恆存本人の戯曲って読んだ事がなかったのですが、 どうやら筒井康隆に通じるところがありそうな感じですね。 とくに「億萬長者夫人」辺りが興味をそそります。
102 :
吾輩は名無しである :03/03/10 06:09
>>90 実は漏れも福田恆存は批評家としては好きだったけど「どうせ批評家の
創作なんて悲惨なものなんだろう」という予断で劇は全然読んでいなか
った。
レビューありがとう。今度福田恆存の戯曲も読んでみる。
103 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/13 10:15
>>102 まだ読み終わらない?
忙しいのでしょう。仕方がない。
104 :
吾輩は名無しである :03/03/13 10:18
105 :
無学なバカ :03/03/14 00:22
全集未収録の『否定の精神』(銀座出版社)、読んだ人いる?
106 :
吾輩は名無しである :03/03/15 15:14
全集八巻は「ホレイショー日記」が退屈すぎて たいていの読者は後回しにするじょ。
107 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/15 19:44
>>106 そんなことを言わずがんがってくらさい。
ここに第八巻を読破した女がいるのに悔しくないのですか(w
「ホレイショー日記」は確かにいちゃもんをつけたくはなるけれども、
福田恒存訳の「ハムレット」を事前に読んでいれば決して退屈ではない。
はず、です。退屈ではなかった、です。
福田恒存もうだめぽ。。。
108 :
吾輩は名無しである :03/03/15 20:27
>1 福田恒存は俺が学生時代(1990年代前半)より読まれてるんじゃないの かな?ただ最近の保守派からではなく、現代思想系の奴に読まれているのは 隔世の感があるな。
110 :
無学なバカ :03/03/16 00:56
>>109 漏れも学生時代の90年代前半から読みはじめたクチ。 呉智英『読書家の新技術』の影響で、福田に勝つために読んだんだけど、 『人間、この劇的なるもの』を読み終えて、勝つとか負けるとか、そういう問 題じゃないと思うたね。
111 :
吾輩は名無しである :03/03/16 08:51
福田訳のシエイクスピアってそんなに悪いかね。 福田訳は使われないって書いているが、 そもそもシェイクスピアを何のアレンジもせずに上演している劇団 事態が少ないのではないか?それなら当然福田訳は使われない。 シェイクスピアの演劇で一番集客力があるのは浅利慶太だが彼は 福田訳で上演しているよ。ほかに昴もある。 福田訳が悪いって言ってる奴は今の学生じゃないだろう。相当の年増 だと思うけどね。
112 :
吾輩は名無しである :03/03/16 16:57
福田恆存は八代目幸四郎と仲がよかったが、翻訳であれ戯曲であれ、九代目幸四郎 や中村吉右衛門が福田作品を父の死後、自ら取り上げて演じたことはないはず。息 子たちから見れば、あまり魅力はないんだろうね。 劇団昴のある女優が「あの息子さんたちが福田先生の作品を演じてくださればいい のだけど」と話していたことがある。しかし、それは一体いつのことになるやら…。
113 :
吾輩は名無しである :03/03/16 18:32
演技力よりまずせりふを覚えろっていう 言葉重視の演劇観は大物役者に好かれはしないだろう。 福田の演劇論ではようするに役者は単なる駒にしかすぎないんだな。 福田の劇団はそもそも左翼系劇団はいやだっていう役者が 大同団結してできたようなもんだから、そういった劇団が 壊滅状態になった今とくに昴で演劇やる必要もないんだよね。
114 :
吾輩は名無しである :03/03/16 20:18
福田恒存は別に思想オタクの英雄ではないだろう。 それなりに高い社会的評価を受けている。 というか2ちゃんで福田恒存について論じているのは 今何歳なの?すごく興味がある。
115 :
吾輩は名無しである :03/03/16 21:26
:美香 ◆FE5qBZxQnw あなた早稲田大学出身なんでしょ。それで今何歳? ついでにどんな系統のサークルに入っていたか 教えて欲しい。それで俺はだいたいどの程度の顔 してるのか特定できる。 俺は今30歳で、就職後もずっと東京勤務だから 早稲田出身なら今現在25歳〜35歳くらいまでだったら どういう雰囲気なのかはは大体把握できる。 いや、別に個人のプライバシーを暴こうという意味 ではなく、この手の系統の女、ほとんど俺は早稲田で 見た事がないのでちょっと興味ある訳。
116 :
吾輩は名無しである :03/03/16 23:16
今日福田ジュニアの諸君の文章読んだが結構名文だね。 江藤をちくりと批判したが痛快。 俺としてはそろそろ福田ジュニアに論壇に登場してほしい。
117 :
吾輩は名無しである :03/03/18 05:31
ツネアリジュニア>>>>>>>>>>>>>デブ也
118 :
吾輩は名無しである :03/03/18 12:31
>>116 諸君の文章はジュニアの文章じゃないだろ。講演録だよ。
119 :
吾輩は名無しである :03/03/19 05:25
1は前スレのURLどうして貼っておいてくれなかったんだ? 誰か貼ってくれ〜
120 :
吾輩は名無しである :03/03/19 23:54
イラク情勢もにつまってきたんで 「日米両国民に訴える」を読みたいんだが入手方法誰か教えてくれ。
122 :
吾輩は名無しである :03/03/21 00:23
このスレをざっと見て福田先生の本が多方面の方々から読まれているのを 見てうれしく思います。 ただ、このスレの中で「解かってたまるか!」の評判が悪いのですが、 福田先生が創作した劇の中では実は一番観客が多かったのですね。 この作品の良さはキンキロウ事件という当時の時事ネタのパロディー なんだけどだから受けたんでしょうね。のりとしてはビートたけしの 時事ネタギャクと同じようなもんでしょう。 「龍を撫でた男」「総統未だ死せず」は賞はもらったが劇場にまで行って 見てみたいという代物ではない。
123 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/21 02:08
>>122 >このスレの中で「解かってたまるか!」の評判が悪いのですが
このスレというか、単に無学なわたしのつまらぬ感想です。
そうとう年配の方とお見受けしました。そうですか。
「解つてたまるか」は客に「受けた」のですか。貴重な情報、ありがとうございます。
わたしは現代の視点から、それも紙に書かれた戯曲だけで判断したので・・・
この「解つてたまるか」は実際の評論家(?)だかの発言をそのまま使った
とかで、かなり物議をかもしたのだと氏の「演劇入門」で知りました。
当時の福田恒存というのは、どれくらい社会的影響力があったのでしょうか。
オピニオンリーダーという感じか、それともやはり保守という立場から
あくまでもマイナーな存在だったのか。当時を知るはずもない20台のわたしとしては
気になるところです。
124 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/21 02:17
>>111 いまは世界の蜷川幸雄ですかね。シェイクスピアといえば。
さいたま芸術劇場で松岡和子の新訳とセットで37作品公演に取り組んでいます。
松岡訳はかなりいいです。戯曲は新しい日本語のほうがたしかに魅力的かも
しれません。個人的には悲劇は福田訳、喜劇は松岡訳が好きです。
どうにも福田訳の喜劇は物々しくなってしまい、喜劇本来の軽さが失われる
ような気がしました。あくまでも原語で読めない、いちシェイクスピアファンの
感想ということをお忘れなく。
>>113 >福田の演劇論ではようするに役者は単なる駒にしかすぎないんだな。
ご本人は「演劇入門」のなかで演劇とは役者が主役だと主張していますが、
実際のところ福田氏演出の演劇を見たこともないわたしにはわかりません。
>>114 わたしは25歳です(w
>>115 そういうのは雑談系のスレでお願いします。
125 :
吾輩は名無しである :03/03/21 10:32
>>123 昭和30年代〜昭和40年代前半頃、知識人で時事問題に対して 保守派(現実主義)の見地から評論を書いていたのは福田くらい じゃないかな? 三島由紀夫は右翼だし、江藤淳は全学連にシンパシーを持っていたし 保守派とはくくれるかも知れないが現実主義者とは言えない。 福田の当時の論壇での力は、当時生まれていなかった俺からは何とも 言えないが、当時の雑誌を閲覧したところでは雑誌のトップ評論を かざっていたとは言い難い。かなり地味な扱いだ。 ただ全共闘運動が終わった頃から保守派知識人が増えてきた、左翼か らの転向保守派知識人が増えてき、福田の筆力が落ちた頃から皮肉な 事に福田の保守派知識人としての評価はあがっていった。 しかし福田は昭和50年代から新手の保守派知識人と喧嘩して、論壇 から追放。 ただ現実主義的見地から時事問題を語るという当たり前のスタイルを 確立したのは福田だから、彼の論壇に対する影響力は今後もそれなり にあるのではないかな?特に諸君は発刊にあたって福田の影響力が大き いし福田自身が創刊号巻頭論文を書いているからな。
126 :
吾輩は名無しである :03/03/21 13:00
論敵らしい論敵がいなかったのが惜しいね。 当時は左翼とリベラル派の連合軍が、論壇でも大学でも圧倒的な力を持っていたから、 保守側からの反論なんて無視していれば自分達の権威は保てたんだよな。 丸山真男あたりが本気で噛み付いていれば面白いことになったんだが、「日本の思想」 や対談のなかで少し触れているだけだもんね。
127 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/22 03:05
>>125 レスありがとう。そんなに年上ではないみたいだ(w
論壇事情か。勉強になりました。論壇、論壇。いまもあるのか論壇は・・・
ところで最近、「どっちの文学ショー」をやっている。ひとりさみしく贅沢に。
福田恒存と寺山修司の対決です。保守と前衛で丸っきり違うようでいて、
どちらも「マルチ人間」(死語?)で戯曲を書いている。自分は何ものでもないと
ウソぶいているところはそっくり。で、寺山を読んでいると、どうしてか
赤面してしまう。恥ずかしいのです。それで思い返すのは福田恒存さん。
福田恒存ではそんなことはなかったと。かえって目新しい部分も多々あった。
いまは寺山修司に影響をうけた全共闘世代がすべてを破壊しつくしてしまったよう
に思うのです。既存の破壊を破壊することを安易に表現と結びつけた結果が
現在の状況ではないかと。そんな現代に福田恒存はとても新鮮に思えました。
わたしが理解できている程度など高が知れていますが(w
卑近な例ですが、季節の行事を大切にしていくことで、生の充実をはかろう
という考え方などはおもしろいなぁ、そうだよなぁ、なんて思うわたしがいて。
自己表現=個性などはどれもつまらぬ、という考え方も、団塊の世代と正反対で、
わたしには新しかったです。
>彼の論壇に対する影響力は今後もそれなりにあるのではないかな?
どうなんでしょえかねえ・・・
128 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/22 03:08
あーあ。やっちゃった。だれも読んでないだろうけど(w 10行目 訂正)→既存の価値を破壊することを安易に表現と結びつけた結果が 現在の状況ではないかと。
129 :
吾輩は名無しである :03/03/22 03:13
>>128 美香、そんなことを言っている場合か、テレビ見て見ろよ。
ちょっとは時代に添え寝しろよ。正義の名において人が死んでいるんだよ。
130 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/22 03:20
なんでベトナム戦争のときには若者が一致団結したのに、 今回はみんな白けているのだろうか。冥界の福田先生、教えてくださーい。 宮台先生に聞いたら、もっともらしい解答をすぐにくれそうだけど(w
131 :
吾輩は名無しである :03/03/22 03:39
>>美香 福田を読むなら、旧字体のほうがいいと思うんだが。
132 :
吾輩は名無しである :03/03/22 07:47
福田先生の提示された文学上、思想上の論点は数多いと思いますが、 保守派イデオローガーとしての影響力は今後も続くと思われます。 あともう一つは、崩壊した自我、分裂する精神をいかに統合していく かという自己統治学の思想として時代を超えて生き続けるような気が 致します。
133 :
吾輩は名無しである :03/03/22 11:09
美香 ◆FE5qBZxQnw へ そのなんていうんでしょうか、25歳の乙女の葛藤の中、寺山 先生のような無目的破滅志向の書物と福田先生の書物を並存して 読むことはいいことだと思います。しかし福田先生に興味を持たれて いるという事はやはり、自らの中にやどる安易な創作活動に対する 意欲というのでしょうか、そういった物に対する嫌悪、警戒といった 物を持っているという事であり本質的には平凡なる常識人であると思 われます。
134 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/23 21:35
寺山修司を読めば読むほど、福田恒存と正反対で笑える。
日常を破壊しようとした寺山に、日常を愛そうと努めた福田。
戯曲はいまのところ福田恒存が一歩も二歩もリードしています(w
>>131 新スレを建てたひとですか? 「私の国語教室」スレ。
>>133 常識がないからかえって福田恒存に惹かれていたのです。
わたしの生活なんてもう滅茶苦茶。アルコール依存に情緒不安定(w
ところでいつもマメにレスしてくれる133に質問。133でなくてもいいけど。
「どっちの友達ショー」(w 寺山修司ファンと福田恒存ファン、
友達にするなら、さあどっち? あ、男友達で。わたしは断然、寺山好きのほう。
福田ファンのイメージは役所とかに勤めていて、毎日、空の愛妻弁当とともに定時に帰宅。
風呂に入って食事。酒は嗜まない。テレビはニュースだけ。
それもニュースごとにぶつくさと文句を言う。日本は愚民ばかりだ、とか(w
135 :
吾輩は名無しである :03/03/24 23:53
美香 ◆FE5qBZxQnw へ 「一匹と九十九匹」という批評があるが、 この批評に共感して この評論を読んで俺は社会的に一匹なんだけど勇気づけられたと思う人は 大学院に行ったり、教師になったり、それすらなれない奴は2ちゃんで 言論活動をする。 俺は本当に俗世に染まった人間だがでもほかの人とは違った一匹を持って いるんだと思う人は エリートサラリーマンや官僚になるのではないか? というか大組織の中で生き抜いていくにはそういった発想がなければ 精神の安定が保てないだろう。 ただ両者とも日本は愚民ばかりだと思う事では一致している。 まあ俺は大学卒業後、海外で2年くらい働いていたので日本人は世界 の中では賢民の方だと思うがな。 男としては寺山のような奴はたまに会えば面白いが、毎日遊びたくは ないタイプだな。福田とはつかず離れずの継続した薄い友達関係はき づけそうなタイプだな。 あと蛇足だが、福田は「塹壕の時代」という講演(文春福田追悼号掲載) で寺山の劇団についてちょっとふれており、あんな物でも客が入る。 前衛は商売になってしまったら前衛でないと申しておりました。福田は 岡本太郎の家庭教師をやっていた事もあり(対談もやっている)おそらく 前衛芸術は一応チェックしていたのではないかな?
136 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/25 00:59
>>135 >大学院、教師、2ちゃんで言論活動(!)、エリートサラリーマン、官僚
うひょひょ。よくも、まあ、こんなにわたしが嫌いな人種をせいぞろいで(w
やっば福田ファンのひととはとことん肌があわなそうだ。権力志向。
何事も勝ち負けで判断しようとする。自分は他の大多数を導く人間だと思っている。
ダメなやつは嫌いである。努力しないからおまえらはそうなったのだから。
あー、やだやだそういう考え方をする人間は。↑で引用した職業(立場)は、
寺山的には賤業以外の何ものでもないんですけどね。もちろんわたしから見ても。
安定、優位、社会的地位、勝ち組、これらはつまらない人生を構成する要素でしかない。
残りの人生がすべてパーになってもいいからと、一瞬の夢に賭けるときの血の騒ぎ。
実際にその陶然とした興奮を体験できるひとは限られているけれど、少なくとも
それを味わいたいと思う気持ちだけは捨てない。そういう人間がわたしは好きです。
めったにいないけど(w
>寺山の劇団についてちょっとふれており、あんな物でも客が入る。
>前衛は商売になってしまったら前衛でないと申しておりました。
これにはよくぞ言ってくれたと喝采を送りたい。
今日「毛皮のマリー」という寺山の初期戯曲集を読み終わったけど、
前衛とやらのつまらないことといったらない。本人はその戯曲で社会変革
するつもりだったらしいからもう言葉もない。古くなった前衛ほど
みじめなものはないということがよくわかった。それに比して福田さんの
戯曲がどれほどおもしろかったことか。嫌いな「解つてたまるか」でさえ、
寺山の戯曲に比べたらおもしろく感じられます。
137 :
吾輩は名無しである :03/03/25 02:14
まあ、思想だの劇作だの前衛だの寺山だのと、そういう話もいいが、 お堅い印象の強い福田先生のニックネームでも考えようじゃないか。
>>136 漏れは無職で人格破綻してる負け組だが、福田先生の著作を愛読しとるぞ(藁)。 聡明なる美香嬢は『私の幸福論』を読んだのか、それが知りたいですな。 80年代の橋本治みたいな仕事もしてたんだよね、この人。 昨晩、本屋で河出ムックの寺山特集を立ち読みした。唐沢俊一の寺山論がおも しろかったから、ご一読をオススメするよ。 >>137 ハッピーマニアに出てくるフクちゃんで、どお? まぁ、生前は「ふくざつにあり」と呼ばれてたらしいけどね。
>>137 フクツ(不屈・腹痛)
すみやかに忘れてください。
>>138 『私の幸福論』は既読。鼻で笑った記憶あり。すまん(w
>河出ムックの寺山特集を立ち読みした。唐沢俊一の寺山論がおも
>しろかったから、ご一読をオススメするよ。
それそれ。買った。読了した。もちろんその部分も。レスありがと。
>『私の幸福論』は既読。鼻で笑った記憶あり。すまん(w 鼻で笑っちゃったかぁ〜(藁)。 アレ、他のコに読ませたら、「美人は得だ」ってとこだけ脳裏に焼き付いたら しく、「ねえ、あたしって美人?」と尋ねられ、返答に窮した記憶がある。
142 :
吾輩は名無しである :03/03/26 00:52
『批評家の手帖』は面白かったな
143 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/26 22:18
>「美人は得だ」
そこなのです。当時の価値観では「ブスはだめぽ。。。」と指摘するのが
新鮮だったのかもしれませんが、いま読むと、今更そんなわかりきったことを
言われてもねえ、何を意気込んで主張したんだかこのオッチャンはとなってしまう(w
いまは反対かも。つんくが「LOVE論」で女のコは顔じゃないと主張して、
それが新鮮で売れたようです。さすがに読んではいないけど(w
>>137 それは難しい。ニックネームねえ。福田恒存が自分は何者でもないと、
各方面で活躍したのって、結局、メディアにうまく乗るには不都合だったんです。
「ブルセラといえば宮台真司」のように、自分を明瞭に定義するものが
あったほうが読者にとってわかりやすいから。だから137さんがニックネーム
をつけようと言ったのは、今後福田恒存が残っていくかどうかという問題を
含んでいるのです。うまくニックネームをつけられたら大衆wにも浸透します。
144 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/26 22:21
宮台真司が「終わりなき日常」と現代をあたかも有史以来の特別な時期のように 評したけれども、いつの時代も日常なんてものは退屈なようです。つまらない生活。 くだらない学校通いに会社通い。同じことの繰り返し。劇的なことなど何もない。 大概のひとにとって人生という舞台で主役をはれるのは結婚式とお葬式だけ。 そこまでの認識は寺山修司も福田恒存も同じなのです。なら、きみはどうするか? ここからが違う。寺山は偶然性に賭けよという。つまらなかったらおもしろくすればいい。 周りにさざ波を立てていけ。他者と自らの肉体をもって「出会う」ことを薦める。 一方、福田恒存はあくまでも常識にこだわる。大人になれという。 つまり退屈な日常をやりすごす知恵を教えてくれるのです。季節の移り変わりや、 端午の節句、ひな祭りといった祝祭に目を向けることで人生に意味を持たせればいい。 どんな劇的な生活だって日常というものに呑まれてしまう。永久革命? 笑わせるな。 以上が、今までの「どっちの文学ショー」の途中経過みたいなものです。 さあ、ご注文はどっち?といく前にひとつ思ったことを。福田恒存ファンは 決して福田恒存を超えることができない。いつまでも福田恒存が最高峰の教祖で、 氏のてのひらで踊っているようなもの。でも寺山修司のファンは寺山を超えられる と思うのです。少なくとも寺山以上になろうという意志を持つことができる。 そう、わたしのように(w このスレの皆様は「ガキ臭い」とはなっから寺山の本なぞ手にも取らないのでせうか?
145 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/26 22:38
福田さんのことばで心に刻み込まれたものがあります。 「他人とつきあうのが下手な人は、自分とつきあうのが下手な人である」。 どこか忘れたけど、こんなようなことです。まさにわたしのことだと思いました。 そして絶望的になったというか、なんて冷たい思想なのかと愕然とした。 小林秀雄のことばに、 「人間は自分を通じてしか他者を理解することができない」 といったものがあるけど、両者はどみか通じているような気がします。
>>144 漏れは、フクちゃんを教祖とは思っていないし(フクちゃんは教祖と思われる ことなど最も嫌うだろうよ)、また、フクちゃんが後世に残るかどうかも興味 がない。おそらく、フクちゃんが書いてきたことは、国語問題を除いて、本な ぞ読まない人々にとって当たり前のことだろうから。 漏れは、寺山もどきを経過した後、福田の言うような生き方を望みつつも遂に 果たせず、廃人となった。 人生退屈なようでいて、その退屈を維持するのが大変なんだよね。 なるべく劇的にならないように生きたいと願っても、茶番劇のような人生を生 きちゃう人間もいるのよ、美香嬢。 寺山以上になろうとする意志、やはり若さってやつは威勢がいいねえ。 >>145 漏れが一番心に刻まれたのは、 「唯一のあるべき幸福論は、(中略)不幸にたへる術を伝授するものである」 ま、「終わりなき日常を生きろ」と似たようなもんだけどね。 「不幸にたへる術」て言葉は、「上手にワガママを貫く術」をも含んでるんだ なぁって思った。これも要は、付き合い方、演戯の問題なんだろうな。
147 :
吾輩は名無しである :03/03/27 00:59
フクちゃんとニックネームは決まったようでせうな。
148 :
吾輩は名無しである :03/03/27 01:04
美香 ◆FE5qBZxQnw へ イラク戦争膠着しているようだな。 ところで福田先生のフアンで福田先生を越えようと努力した方はいっぱい います。 例えば保守論客の西部先生は福田思想の知識人批判を現代社会では大衆が 知識人であるというすり替えで福田先生の知識人批判のロジックで大衆批判 をしています。 西尾先生はドイツ哲学や経済学を学びました。 福田豚先生は保田与重郎を持ち出してきました。 坪井先生は知的スノッブになりました。 現代思想でも柄谷先生は福田先生のハムレット論に対抗して意味という病 (マクベス論)を書いております。 かのように多くの批評家が福田先生をテキストとして更なる研鑚を重ねて います。 ただ人間論としてはどうなんでしょうかねえ。こればかりは好き嫌いなので 自分の感性にあったのが一番でしょうね。しかし最近私がひかれるいい人間 論はないですね。
149 :
吾輩は名無しである :03/03/27 01:24
>西尾先生はドイツ哲学や経済学を学びました。 西尾幹二が経済学を学んだとは初耳だが・・。
150 :
吾輩は名無しである :03/03/27 01:42
本人が政府の委員をやる前に半年間経済学を勉強したと言っていた。 これはマジ。 情報元は忘れたが。 ただ大学に潜って勉強したのか、 学者のレクチャーを受けたのか、 単なる独学なのかはわからないが…
>美香さん 相変わらず、恆存センセイとのぶつかり稽古、お疲れさん。 何に逆らってるか、どう逆らってるかの問題だと思うんだよね。 宮台と恆存センセイが似てるって言うけど、俺からすれば全然違う。 日常なんてほとんどが退屈の連続、っていう把握は同じでも 対し方は全く逆だろう。 それは、「私は大衆を信じないが、力としてなら信じる」という 彼の言葉に表れていると思う。 彼は、大衆から恣意的に意味を読み取って、自分の思想の補強にしたりはしない。 それは、都合の悪い、見たくない現実をパージすることのない、フェアな態度だと思う。 受け入れ難いものがあれば、彼は自分の言葉と観念の普遍性に賭けて、それに抗する。 その限界を知りながらも。 それが「勝てないけれど、負けない思想」だと思う。 無意識に現実になし崩しになることと、 意識してそれを引き受けることは違う。 保身と差別とプラグマティズムを基本に生きていくことを 人間の「ただの前提」として捉え、 同時にそのことに、いたずらに悲観したりはしない強さ。 それを受け止めつつ抗し、抗しきれないこともまた受け止めようとする誠実。 受け止めることを拒否して、闇雲に抗する姿勢は どこか、「実は馴れ合っている部分」を隠し、恥じているところがある。 恥でもないものを恥じているから、そこに嘘が必要になる。 寺山は面白いし、目の良さや発想力、行動力はすばらしいけれど、 思想としての信用というのは、俺には全く別のものだ。 現在では、この「なし崩し」に甘えることの方がずっと容易いし、 それこそが多数派の態度だと思う。
「人間そんなものだ」といってしまえばその通りだと思うけれど それに無意識、なし崩しであることに、俺のなかの「一匹」は耐え難い。 それが「弱さ」ゆえのことだったとしても 弱い人間がいかに強く、誇りを持って生きるかを考える時 はじめて思想が必要になる。 意志に筋通すことも窮屈だけど、無責任の影のズルも嫌なもんだよ。 これは個性とか役割の問題で、俺には二元論で考えることに到底無理がある。 君が、「カタいのはツマラン。でたらめだけど稚気のあるワルが好き」ってのは 全然かまわんと思うが。
153 :
吾輩は名無しである :03/03/27 17:48
5郎タソひさし鰤! 前の福田スレでも見かけたね。
154 :
吾輩は名無しである :03/03/27 18:18
美香嬢は、若い頃には誰にもあり勝ちな、 その自意識過剰ぶりといい、 いかにも生意気ざかりって感じで、 悪い印象は受けないけど、 物事を整理・分析する能力が高い故に、 自他に対する認識が、 いささか割り切り過ぎという気もするかな・・ まあ、その辺りも、本人が思っている以上に、 いかにも今時の女の子っぽくもあるし、 美香嬢の魅力であるわけだが。
155 :
&rlo; :03/03/27 19:00
なに言ってんだ。 美香は男だよ。
福田先生が多くの青年諸氏に読まれているのは嬉しいかぎりであるが、 福田先生が終わり無き日常を生きる処方箋を書いていたとは思えない。 むしろ日常生活を破壊し古き習俗や文化を軽視する戦後日本人に対して 警告を発していたのではないかな?だからこそ全学連紛争の時常識に 返れという評論を発表したのではないか? ただ現代の青年諸氏にとってはもはや戦後日本はまさしく自身にとって の習俗や文化であり、福田思想がそういう前提で読んでいるのではないか と思う。 終わり無き日常は慢性的不況によって崩壊しつつあるし、結婚し普通の 家庭を築こうと思っても築けない人が多い。これからの日本は各個人の 自意識が社会との交流を感じられず精神的に路頭にまよう、そういった 国になるであろう。 その時にこそ戦後混乱期の文芸評論全盛期において当時の若者達のバイブル 的存在になった福田恒存の著作活動が本格的に再蘇生されるような気がする。
仮に青年諸氏が今後物を書いて生きていく気があるのであれば、 是非福田先生の文芸批評をすべて読むべきであろう。 福田先生の文芸批評は作者、あるいは登場人物の欺瞞、自己正当化 を徹底的に批判している。ただ福田先生が何故そういった容赦ない 批判をしたかといえば、まず批判をしなければそういった自意識を 炙り出す事はできなかったし、彼の思想の中ではそれが必要だったの であろう。 それだからこそ、福田先生が批評で取り上げた容赦なく批判した作品に 出てくる人物達こそが、人間を表現するにおいて最適の人物像なの だと思う。 若い表現者達はこういった視点で福田先生の文芸批評を読んでみたら 有意義だと思う。
そうそう。 過敏な自意識を苗床にするナルシズム、 極端な理想主義や、それが反転した捨て鉢を、彼は鋭く指摘したけれど ある意味そういう形で逸脱してしかねないような人間を、読者として考えてた節があるし 現代人の陥りがちな隘路の事例としての、批評対象として見てただけじゃなく そこには、ある種の共感ゆえの、こだわりと鋭さがあったように思う。 メカニズムを良くわかってるゆえに、自覚を回避する不徹底な欺瞞を容赦なく批判するというか。 彼の、私小説に対するこだわりや(実際、かなり私小説好きだったみたいだし) 安吾への評価なんか見てると、すごくそう思う。 だから、本当に自己撞着に陥ってしまわない限りは 彼は美香さんのような若者を、決して嫌いではないと思うよ。 昨今の、狭い意味でのプラグマティズムを現実主義と短絡して 世界をその枠内で見切ったつもりになってるような 人間オンチの保守オヤジによって、印象がかなり歪められてると思う。
159 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/28 18:32
>>146 「加吉」(かときち)と読むのとばかり思っていたら「外吉」、あ、キチガイさんか(w
>なるべく劇的にならないように生きたいと願っても、茶番劇のような人生を生
>きちゃう人間もいるのよ
たとえばポローニアスにクローディアス王の役が振られてしまったように?
しかし誰によって? 最近、思います。わたしは劇的な人生を生きたいのですが、
どうやらわたしに割り当てられた役はオフィーリアではなく女中Aではないだろうかと。
なんのセリフも与えられず、ただそこにいればいい、あるいはいなくても
差しさわりがないぐらいの。主役でなくても人間は何かの役さえ演じられれば
充実した生を生きることができると福田恒存は言っていますが、わたしは主役がほしい。
しかめっ面をした吝嗇な演出家にどうやったら気に入られるのか。
簡単に言ってしまえば、寺山修司がハムレットで福田恒存がホレイショーなんです。
ハムレットは我がままし放題。狂ったふりをして適当なことを喋り散らす。
周囲のひとのほとんどを不幸にして、若いうちに死んでいく。一方でホレイショーは
誰からも信用され、ハムレットからも唯一の信頼に足る友人と評される。常識人。
内心はハムレットをバカにしていることなどおくびにも出さない。
最後も死ぬことが許されず、不幸に耐えながら事の顛末を伝えるために生き続ける。
寺山修司はうまくハムレットの役を振られたから成功した。同じく福田恒存も
ホレイショーの役をもらえたから活躍することができた。それだけのこと。
もし違う役が振られていたら、両者とも無名のままで終わっていたかもしれない。
さあ、きみの役はなんだろうか(w
160 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/28 18:40
>>148 イラク戦争報道で「平和運動」を見るたびに福田さんを思い出します。
平和自体に価値があるのではない、ただ何かを生み出すに都合の良い状態という
だけにすぎない。そんなことを思ってテレビを見ていると優越感に浸れます。
わたしにとって「思想」はその程度のものでしかない。
よく考えるまでもなく、思想であるひとを「超える」というのは何なのか。
よりメディアに露出したら超えたことになるのか、著作の売上か。
それとも熱狂的な信者の数、あるいはその質が問題なのか。世論を動かしたら
勝ちなのか。思想。言葉、言葉、言葉。大山デブコよ思想を圧殺せよ!
161 :
吾輩は名無しである :03/03/28 18:46
超えるっていうのは超越論的統覚Xの範疇でその彼を議論づけること ですよ。あるいは力への意思においての強者が弱者を自己の支配下とする欲望 から避けえることはできないという思想のことで超人的というのは この支配的な圧力をひたすら生の欲望に身をまかせ動物的に生きようとする 真のpowerのことです。つまり超えるというのは力でまさること。 生きる意志が痴呆的なまでに権力を凌駕するそのオプティミスムに あるわけです。
163 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/28 19:05
>>151 相変わらず固い。まいったな、レスが抽象的すぎてよくわからない。
>弱い人間がいかに強く、誇りを持って生きるかを考える時
>はじめて思想が必要になる。
思想は男のものだからわたしが思想嫌いなのは仕方がないのかどうか。
言葉にならないものを言葉にするのが詩や小説、戯曲といった文学作品だと思う。
思想(評論)は言葉になっているものに、流暢なレトリックをまぶした複製品。
歯が痛くても良い小説を読んでいたら痛みを忘れることができる。歯が痛いと
思想なんてどうでもよくなる。よけいに歯が痛くなるかもしれない。
他人の悪口だったら誰にだって言える。そこでわたしが福田恒存で注目する
のはやはり氏の戯曲なのです。5郎さんにレスを返せないなぁ、福田と寺山か、
うーん、などと思い悩んでいたら福田さんのある戯曲に「日常」をテーマにした
ものがあったと思い出し再読してみました。「龍を撫でた男」――。
>>162 読んで吹き出したけど、もしかしてギャグじゃなかった?
論争で負けたほうが自らの敗北を認めたことはあるのか。
ただ相手と周りが騒いでいるだけ。不毛だ。ガキのけんか。
さて、「龍を撫でた男」は福田さんの戯曲の中でいちばん好きなのですが、
>>美香さん >大山デブコよ思想を圧殺せよ! この発想が、まさに宮台的だなと思うんだな。 圧殺したいなら、自分でやってみな(笑) ツッコミが自動化しちゃってるような態度は不毛だと思う。 それに、実作の批評に対する優位とか、そんなことはこの際どうでもいいんだよ。 要するに、俺が言ってる思想っていうのは 一個の人間が一生をいかに納得して生ききるかっていう ただそれだけのことだよ。 もっと言えば、「思想」に携わってるつもりの個々の人間に目くらましされて 君が思想ってものを見誤っちゃってるんだ。 思想家が戦争をプラグマティズムで語ることが、他人事で欺瞞的。 だけど、誰だって他人を生きられやしないし、成り変われもしない。 背負えもしない。そのくせ吐く突き放した正論は、冷たく空々しい。 そうだろう。でも、それを回避できる人間なんていない。 だから、そんなことは唯の前提だ。 前提を誤魔化さず引き受ける恆存センセイ。 全体を拒否し、グルグル回り続ける寺山。 寺山の叙情を君は賞揚するけれど、言葉にならないものを言葉にしたというには 俺にはそれは大味すぎる。 (それは、恆存センセイの実作にも同様に思うことだけれど) それは、「大山デブコ」という自然に依存し、馴れ合うことで 九十九匹にとってのセイジを冷厳に認識し、 失せたる一匹を逃すこと無く引き受けることを、回避していたからではないか? 君が、書き割りのような認識で、無理に人間を類型に納めて 片づけたがっているように。
>>162 >ひたすら生の欲望に身をまかせ動物的に生きようとする
真のpowerのことです。つまり超えるというのは力でまさること。
生きる意志が痴呆的なまでに権力を凌駕するそのオプティミスムに
あるわけです。
とてもじゃないけど、俺はそんなに楽観的になれんなあ。
言ってる方も自分じゃ背負えなくて、土俗とか女とかを引き合いに出してきたりね。
これこそ、むしろ寺山的思想(?)じゃないか?
そのことの含むエグさや、老いなどによる体力の低下から
「負けていくこと」まで引き受けて(というか、そうとしかいられずに)
生ききっちゃうようなヤツ、好きだけどね。
(例えば映画で言うとそれは寺山じゃなく、神代辰巳あたり)
スレ違い失礼しました。
「龍に撫でた男」について書いたレス、5郎ちゃんに叩かれそうなので消しました。
>>167 :美香 ◆FE5qBZxQnw
遠慮なくどうぞ。
彼の戯曲読んだのずっと昔で、記憶の印象も薄い。
どうせまともなレスはできないから。
170 :
吾輩は名無しである :03/03/28 21:11
美香 ◆FE5qBZxQnwへ 福田先生の評論よりも戯曲に興味を持っている人がいる事を知って 驚いた。 「龍を撫でた男」は俺はとても日常世界を描いているとは思えなかったね。 記憶では、ああ言えばこう言うといったたぐいの登場人物がたくさんでてき てお互い話しがかみ合わない状態が続き最後になんか龍がててきてお終い という話しだった。「キティ台風」も同じような世界だった。 劇ってのは台詞を読んで次の展開を予想して読むという発想(劇に起承転結 を求める)で読むと見事に裏切られていく。特に福田劇は台詞の一言一言が シャープだからそのギャップが大きい。 俺は実際の日常生活は福田劇のように破綻した人間が永遠に不毛な会話をくり 広げているとは思えない。 両作とも昭和20年代に発表された作品なので、俺は敗戦間もない頃の 拠り所を失ったインテリの群れの 有り様をデフォルメしたらこのようなもんになるのかねとは思ったけど。 これ程まで乾いた世界を書いている福田が文芸評論の中では正反対に 非常に熱い。 個人的にはこういった精神分裂的気質を保ち続けながら特に自殺や破廉恥 沙汰を起こさずに社会生活を送れた福田先生はすごい人だと思います。
171 :
吾輩は名無しである :03/03/28 23:58
お福さんage
相当の福田マニアでも読んだ事はないと思うが、彼が東大卒業時に書いた劇作で「別荘地帯」というのがある。 なにぶんデビュー前の作品なので俺としては駄作というか習作と思うが、のちのちの福田の言論活動の核がつまているような気がする。 駒場の日本近代文学館にそれが収録された同人誌があるので福田研究家は是非読んでもらいたい。 劇作の中での主人公のせりふを以下書いてみる。(俺のスクラップブックのコピーより) 本当の俺って云う奴は言葉にならない前の奴なんだ、というより、まだ他人にも、自分にも気づかれていない秘密の領域なんだね。ところが一方俺はこの 領域をそれこそ絶対に残して置きたくない 弱い弱いというが、一体、そいつは、誰がきめたんだ?自分で、そう考えているだけの事じゃないか。そんな風に自分で自分を限定しちまっているんだ よ、彼らは。そうすればあとは何もしなくていいんだからね、こいつは怠惰をとおりこして緩慢だ。 あなたは知っていますか、愛する事が出来ないのに、いえども愛を願わずにいられない気持を?自分で愛する事もしないで、他人には自分を愛してくれと 叫ばずにいられない気持ちを 確かに僕は孤独だ、だけど、それは他人にない物をもっているからじゃあない。その反対なんだ、僕のような人間は何処にもある、だからそれを知っているか ら寂しいんだ。(中略)一体、僕のような凡俗が何で生きている必要があるあるんですか? 結局正面から凡俗に絶えられるものだけしか…。だが、(中略)、それが恥ずかしい程に寂しいんだ。 情熱、僕にはそんなものはない、あなたは情熱のために愛撫する、しかし、僕は何時でも愛撫によって、情熱を巻き起こそうとして来たんだ。 のちの福田思想のエッセンス、問題意識はつまっているが、福田マニアはこれらの台詞をどう思いますか?
>>172 貴重な情報ありがとうございます。 やはり『現代人は愛しうるか』の影響が濃厚ですね。
>>170 (172)さん
ありがとう。
うん。特に意外でも何でもなく、普通になるほどって思います。
おはようございます。 福田先生の創作活動が一つの公的コミュニティーで議論されるのは 2ちゃんねるとはいえ初めての事ではないでしょうか。すばらしい 事だと思います。私は福田先生の本は東京から転勤する際にすべて 早稲田通りのなじみの古本屋へ売り払ったので今現在一冊ももって いませんが、私のノートブックに「龍を撫でた男」「キティ台風」 についての読書感想文が書かれており、概略ではかのような事がか かれていました。 私達が日常生活をするにあたって他者と会話をするにあたり、私達 は他者と潜在的な面において連帯しているか、あるいは他者の発言 から他者の真意を汲み取る事を心がけるようにしている。しかしそ れが全くの幻想であり虚構であるならば、そして事実そうかもしれ ない、私達の日常生活はなんのつながりのない不連続な断片そのも のであり、私達の話す言葉は饒舌であれば饒舌である程、言葉の無 意味さを隠そうとするポンチ絵なのである。 福田恒存は戯曲の中で真実性、現実性を葬り去り、ただただ人々の 動きのみがあるという世界を表した。 安易に理想やリアルな現状を描く小説は不誠実な虚構そのものであり、 現実の生活から乖離しているが、そういった小説の営みを消去した福田 恒存の戯曲もまた虚構にほかならない。 かくして福田恒存の戯曲は喜劇としては成功したが、それに高い価値を つけるのはあくまでも福田恒存の文芸批評活動を前提とした留保付の 評価である事はいうまでもない。 とどのつまり福田先生のフアンには福田先生の戯曲はあまり評価されて いないし無視されているという事でしょう。
176 :
吾輩は名無しである :03/03/29 23:16
今日はもう寝ます。 皆さんで福田先生についておおいに語ってください。
177 :
吾輩は名無しである :03/03/29 23:48
137ですが、ニックネームはどうします?
178 :
吾輩は名無しである :03/03/30 07:32
ニックネームは 「良識ある精神分裂者」 でよろしいのではないか?
179 :
吾輩は名無しである :03/03/31 02:55
文庫で福田恆存の本っていささか少なすぎるような気がするね。 「私の幸福論」のような人生論だけじゃなくて、「芸術とは何か」や「人間・この劇的なるもの」 も品切れだし、ロレンスやワイルドの翻訳も品切れ多し。 福田さんの文芸評論家の評価できる作品の復刊を希望。 全集は高いからなあ。
180 :
吾輩は名無しである :03/03/31 09:14
あと10年待てば生誕100周年で秀雄御大のようにいろいろ出るはず と言ってみるテスト
181 :
吾輩は名無しである :03/03/31 09:25
現代人は愛しうるかの原語なんだったけ Can moder people love? でいいのかな 返事ください
ねえ「好き」ってなんだっけ?
>>181 『アポカリプス論』
「なほ題名の「アポカリプス論」も、日本の読者にはなじみのないことばなので、
出版社と相談のうへ改めた。商策のためロレンスの本意にそむいたわけではない。
気短な読者は、あるいは途中でこの本を投げ出してしまふかもしれぬが、
さふいふひとたちも最後の章だけは読んでもらひたい
―訳書の題名がでたらめでないことを諒解してくれるであらう。」
(まへがき)
こんばんは >>179 全集は2年前文芸春秋社に問い合わせた時いっぱい在庫あっ たのに。最近静かにブームなの?本屋が品切れだったら300 人劇場に行って買うしかないわな。 >>180 本人の誕生日よりもむしろ文芸春秋創刊90周年記念の方が イベントがあるんじゃないの。 70周年記念事業で翻訳全集が出版されたからねえ。 俺としては全集補巻を発行してもらって、全集未収録の批評、 「否定の精神」「アプレゲール敗退期」「考えるということ」 戯曲 「最後の切り札」「恋愛合戦」 対談 フジテレビ福田恒存の世相を切る を収録してほしい。
185 :
吾輩は名無しである :03/03/31 22:40
>>189 > フジテレビ福田恒存の世相を切る
DVDかビデオで本人を見たいね
>本人の誕生日よりもむしろ文芸春秋創刊90周年記念の方が
>イベントがあるんじゃないの。
がいしゅつだろうけど
『諸君名!』4月号でご子息が父をかたっていました
明治大学教授 福田逸
186 :
吾輩は名無しである :03/03/31 22:53
この福田スレは今までの福田スレと違って福田マンセーじゃないところ に大きな意義があると思う。 今までの福田スレはほとんど福田の本を読みこなして、福田論よりも 福田の私生活はどうだったという情報交換のたぐいが多かったから。 何かめいめいが福田の著作の批評や思う事を書いてスレ名は悪いが とてもおもしろい。 もう福田に関する情報は出回っているし未発掘の物はないだろうから むしろ今の青年達がどう福田を理解し読解し、何で福田に行き着いた のか、そちらの方に俺は興味がある。
突然失礼いたします。 タダでお金がたまるちょっとお得な情報をお教えいたしますので メールください内容を書いたメールを返信します。 騙されたと思ってお気軽にメール下さい。タダだし… 得はしますが、絶対損はしません! 何でそんなことただで教えるかって?それはメールの内容見ればわかります。 ホントに得だからとりあえずメール送ってちょ もちろんフリーメールで送ってきてもOK
189 :
吾輩は名無しである :03/04/03 22:22
晩御飯を食べる前にあげ
場末の本屋で 『日本への遺言』『日本を思ふ』(文春文庫) ハケーン
191 :
福田フアンの分析と傾向 :03/04/05 21:47
2003年現在生息者総数 西部邁→福田恒存 社会科学系 官僚、大手マスコミ、出版社 50% 松原正→福田恒存 右翼系 高校教師、大学院、無職 20% 生長の家系→福田恒存 親の影響 公務員、並サラリーマン 10% 呉、浅羽系→福田恒存 思想オタク 公務員、無職、引きこもり 5% 2ちゃん→福田恒存 悩める青年 引きこもり、文学志望者 5% 劇団昴→福田恒存 演劇青年 劇団構成員、中小出版社 5% 親が信者→福田恒存 親の影響 高校教師、公務員 3% 自力発掘→福田恒存 文学青年 高校教師、大学院、文学者 2%
>>191 >呉、浅羽系→福田恒存 思想オタク 公務員、無職、引きこもり 他に吉外がいることをお忘れなく。
193 :
吾輩は名無しである :03/04/05 23:10
>松原正→福田恒存 右翼系 高校教師、大学院、無職 最後の「無職」ってのに大笑いした。
福田恆存→松原正 はゐても、 福田恆存→西部邁 はゐまい。
195 :
吾輩は名無しである :03/04/06 15:20
恥ずかしいんですが俺「呉、浅羽系→福田恆存 」なんです。 自営業だけど。大学は三流私大です。 すいません。
196 :
吾輩は名無しである :03/04/06 15:23
197 :
吾輩は名無しである :03/04/08 23:17
非難措置
吉田健一が「あれだけの仕事をして 酒をのまずに済むとは驚異だ」てな 事を書いてましたね。後年には酒量が 若干増えたという話ですが体質は 下戸だったのでしょう。まあ、吉田が 飲みすぎなのですが。
でも何気に文芸春秋のサントリーウイスキーの広告に出ていた
200 :
吾輩は名無しである :03/04/12 00:00
>>193 無職(論客)とすると一層よいと思われ。
これ程まで俺的福田恆存ワールドが2ちゃんで猛威を振るった事はないでしょう。 もうここいら辺で『常識へ返れ』(原題 若者に引き摺りまわされてたまるか!) それではごきげんよう!
202 :
吾輩は名無しである :03/04/14 22:51
age
203 :
吾輩は名無しである :03/04/14 23:37
>>200 レスありがとう。そこまで書かなくても、分かる人には分かると思って、
あのカキコにしました。
204 :
吾輩は名無しである :03/04/17 22:46
松原スレに比べて、こっちは「旧かなづかひ」のウザイ連中が来なくて、雰囲気いい ね。社会的な常識のある人がカキコしてるのがよく分かる。
204よ 「旧かなづかひ」で惡かつたね。 「旧かなずかい」、「旧かなづかひ」、「舊かなづかひ」、「舊假名遣」。 おいおい、普通の「社会的な常識のある人」の假名遣だよ。 君は歴史から遲れたのか、それとも見放されたのか。それとも單なる阿呆、「たんあほ」か。
206 :
吾輩は名無しである :03/04/19 16:39
「たんあほ」って歴史的表現なのか? 正統的表現なのか? それとも単なる造語か?
207 :
吾輩は名無しである :03/04/19 17:27
ウザい
208 :
吾輩は名無しである :03/04/19 18:58
205の「月曜評論」ってコテハン、昔、松原スレでみんなから袋叩きにあって去 っていった無職の彼か? 人ちがいならゴメンね。
209 :
吾輩は名無しである :03/04/19 19:34
あれは叩きっていうよりは、教育的側面の方が大きかったぞ。 お前の言う事もわかるがもっと視野を広げろってね。
210 :
吾輩は名無しである :03/04/19 19:41
松原スレの「月曜評論」は本当に物言いが傲慢だったのを覚えてる。あいつ、松原 の教え子だったんだろ。教育者としての松原のイメージを悪くしていたよ、ああい う態度は。
211 :
吾輩は名無しである :03/04/19 20:11
別に松原の教え子すべてが「月曜評論」のような奴じゃないよ。 松原は単位取得が楽勝の部類に入る教授だったからね。
212 :
吾輩は名無しである :03/04/19 21:56
早稲田にいた友人から聞いたが、松原は講義でよく自衛隊の駐屯地に講演に行って来 たと一人悦に入ってトクトクと語っていたそうな。聴いてる側の学生たちはしらけき っていたってさ(w
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>>212 俺が實際に見た例だと、松原先生が教室に入つて來るまでは周りの友人たちと最後列で
どうでもよい話に興じてゐた學生が、先生の姿を見るや、「あ、俺、この授業だけは
眞面目に聽くからな」と言つて、居住まひを正した、なんていふ事もあつたぞ。
それに比べると、あんたの友人の早大生、最低だな。詰らなきや、切ればいいだらうに。
215 :
吾輩は名無しである :03/04/20 06:13
>>214 だと思う。俺は松原の思想は嫌いではないが、途中でサークル活動が いそがしくなってきたのでほとんど出席しなかった。それでも優が来 たような。 多分彼は出欠はとっていなかったような気がする。 彼は英文科の生徒からは変わった人だとはいわれたが、反面すごくお もしろい人と言われてたぞ。(おもしろいってのは授業内容ではなく 別の意味でね。)
独自の思想を持つ人が非常にエキセントリックなことはありがち だと思う。副島隆彦や谷沢永一だってエキセントリックで ヘンなことも言っているが、面白いところもある。
217 :
吾輩は名無しである :03/05/01 19:54
福田恒あり読むとすっきりする。人間外見なんか関係ない。心が美しければいい。とか ナンバーワンよりオンリーワンとかの言葉を聞くと ケッ! と思ってしまう人には おすすめと思うなぁ。
218 :
吾輩は名無しである :03/05/04 23:46
今私は戦後まもない頃に繰り広げられた日本近代に関する諸問題に ついての論争に興味を持っています。 もちろん今更近代とは何かとか不毛な議論に立ち入るつもりはあり ません。 近代に関する論争っていったいなんだったのか。 近代という言葉は抽象的なので、その意味付けを変える事によって、 日本人ってのは何なのかっていう現代でも通用する論点になると思い ます。 その一貫として福田恒存全集1巻を読み直そうと思っています。
219 :
吾輩は名無しである :03/05/05 00:25
>>218 頑張ってください。大事なテーマですね。
220 :
吾輩は名無しである :03/05/10 23:48
坪内祐三、諸君で福田訳アンティゴネを論ずる。 福田オタは書店へ走れ! 出来栄えは…(沈黙)
221 :
吾輩は名無しである :03/05/11 02:22
>>220 相変わらず、坪内サン、中身ないのね…。
>>221 相変わらず、中身ないのね・・って読んで言ってんの? 読まずに言ってんの? 何の具体性もないから、読まずに言ってるとしか思えないんですけど。
223 :
吾輩は名無しである :03/05/22 01:01
「一匹と九十九匹と」age
224 :
吾輩は名無しである :03/05/22 06:51
三島の自決が福田恆存に衝撃を与えたと、西尾幹二はいっているが、本当の所はどうなのだろうか。
225 :
吾輩は名無しである :03/05/22 07:08
三島の自決より三島戯曲の方が福田恆存に衝撃を与えた。敵わない・・・と。
226 :
吾輩は名無しである :03/05/22 07:11
227 :
吾輩は名無しである :03/05/25 07:27
柄谷行人って60年安保の頃、福田恆存を愛読してたらしいね。 「福田恆存は好きだった、それは批評精神があるからです。」 「もっと言うと頭がいいからです。」と言ってた。
228 :
吾輩は名無しである :03/05/25 15:25
>>222 そういう貴様のレスこそ中身なし(嘲
朝日のヨメか?
229 :
吾輩は名無しである :03/05/25 18:26
「福田恆存は好きだった、それは批評精神があるからです。」 「もっと言うと頭がいいからです。」 という発言は「批評空間」での福田和也との対談での発言です。 そもそも柄谷の方から福田和也に対して、「福田さんは福田恆存 はどう思いますか」って話しを振り、それに対して福田和也が黙 っていると上の発言が出てきたのです。 対談の全体から考察すれば、柄谷が福田恆存を誉めたのではなく、 福田和也を馬鹿にするダシに使っただけのような気がするのですが…
230 :
吾輩は名無しである :03/05/25 18:37
>>229 他にも出席者がいたから対談というものではないと思うんですが。
それとも、その場にいたんですか?
∧_∧ ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。 =〔~∪ ̄ ̄〕 = ◎――◎ 山崎渉
232 :
吾輩は名無しである :03/05/28 09:37
福田先生、人間とはなんと醜いのでせうか。
233 :
吾輩は名無しである :03/05/28 10:29
福田先生は、年末募金活動に参加するかどうか迷っていた中村先生に してもいいんだよとやさしい声をかけてくださったそうです。 どうして福田先生の直系門下はくだらない事で真剣にかつだらだらと 悩むのでしょうか?
234 :
吾輩は名無しである :03/05/31 11:04
台風4号が通過途中の今日だが、そういや福田恆存には 『キティ颱風』という戯曲があったことを思い出した。
235 :
吾輩は名無しである :03/05/31 16:17
当時は台風を1号、2号という呼び方ではなく、 キティ台風とかいちいち名前をつけていたんだよね。
>235 全部女性の名をつけたのが、可笑しい。いかにも女だよ<台風 ヒステリックで、一過性。
>>158 禿同
ところで、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)
このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。
画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。
この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。
いきなり変なこといいだしてスマソ・・
GBAと比べてみてどうなんですかね?(シェアの事は抜きで)
238 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/06/30 21:03
▲資本共産法▽ 職業安定所を国税庁に統合し、かつ公権力化する。企業面接を撤廃して雇用創出を図る。 備考:企業教育の必然性と人材派遣業の処分 ▲琉球国際認定規格推進▽ 同一国内でありながら、国籍と民族の固有化を尊重し、続けて北方領土問題にも取り組む。 ▲地域社会保護法案▽ 住民投票を公権力化し、地域社会の破壊を阻止する。 ▲教育改革法▽ 義務教育の数学・音楽・美術を廃止し、情報処理・脳神経学(精神学)・マインドコントロール手法(音楽・美術)を新たに加え、資本主義社会の虚弱性に抗する消費者層の暗黙的な社会主義化を目指す。 ▲予約売買法▽ 卸売り業者すべてに予約販売制を導入・義務化し、物資の流通を共産主義化する。
239 :
必ず文学業界の刑事責任を問います。 :03/07/01 01:27
●●●マスコミの「盗聴、盗撮」は許されるのか?その9●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 54 名前: かおる ◆31hpx6to 投稿日: 02/03/22 04:20 ID:SNZoz4gQ
作家を目指して勉強中の男のネタをねらって、盗聴盗撮のストーカー行為が
行われた。収集したネタと引き換えに利得を得た彼らは、作家の口封じに、
彼の情報から虚偽の危険人物を作り上げ、巷にうわさとして流布した。
作家を危険人物と認知した者達は、グループを結成し、監視体制を確立した
が、作家本人からの事情は聞こうとせず、監視と犯罪者に対する私刑は、延々
と行われた。
240 :
吾輩は名無しである :03/07/05 08:01
どなたか、「芥川龍之介と太宰治」読んだ方いませんか? 私読んでいて殆どわかりませんでした。 簡単に内容を解説出来る方いますか? けれど、他の福田の文章とは違うなあ、ということだけは分かりましたよ。 「私の演劇教室」だったっけな、「酔いながら醒めている」という事を言っていたと思うけど、 「芥川…」の文章は醒めてはいませんでした。なんだか意外な感じです。
241 :
吾輩は名無しである :03/07/05 16:37
茶川龍之介の歴史小説は詩的正義をめぐった 二律背反した世界を描いてている。 思想的には唯一絶対伸を見出だそうとしてつ いに見出す事ができなかった。そこに自殺の 原因がある。 おおざっぱに言えばこんな内容だったと思います。 芥川論を練り直してわかりやすく書いたのが「人間 この劇的なるもの」。 あと芥川論は戦後保田与重郎的フレーズを削除して 構成しなおしたので、発表時の内容は日本近代文学 館に行かなければわからない。
なるほど、解説ありがとうございます。 ますます「人間この劇的なるもの」が読みたくなりました。 でも売っていないんだよなあ。地元の図書館にもないし。 ちなみに私が読んだ芥川論は77年に第三文明社から発売された初版本です。 図書館で借りて、全ぺージコピーしましたよ。 そういえば、金子光彦の「福田恆存論」を今読み始めたところなのですけど、 その本で福田の芥川論に対する思いが書かれている文章を発見しました。一寸引用。 今の私には気に入らぬ文章である。また自分にも理解できぬ文章にぶつかる。 だそうです。それなら私が分からなくても仕方がないなあ、などと思いました。 でも福田はこの芥川論に愛着があるのだそうです。
福田の芥川論が福田の曲解だと批判する人は多い。 例えば吉本隆明は福田は茶川の歴史小説は二律背反の物語だと論じているの に対し、そんな作品はわずかではないかと指摘している。 俺もそう思うが、茶川論自体が福田の独自作品だと思えば気にはならないね。 あと、福田は芥川論の結末に芥川の自殺をもってきているわけだが、それは 茶川論を書くにあたっては妥当であると思うのだが、今まで絶対者への希求、 詩的正義といった思想的なことを書いているのに、突然茶川の自殺をせねば ならなかった自己の中に内在する宿命は出自の問題ではないかと、突然、 世俗的な話しになっていて、読んでいて論理的破綻を引き起こしている と思ったし文体のリズムも今まで良かったのが台無しになってしまったと思った。 もっともその辺の問題は人間この劇的なるものでは解消されていると思う。 ちなみに第三文明社ってのは創価学会の出版社なんだけど、福田がまさか池田 大作を崇拝したとは思えないが、結構この人は政治の世界では反共産主義の非 自民党勢力に期待をしていたみたいだね。 福田も戦前世代だから、保守反動思想家といわれながらも、先の大戦を引きお こす大きな要因になった政友会と民政党の流れを汲む自由民主党には、戦後も かなり長い間あまりシンパシーは感じていなかったようだね。むしろ自民党の 幹部が福田に擦り寄っていったのが真相なようだね。その変が江藤淳と違うね。
あと太宰治論は福田の思想をストレートに描いたものでは ないが、世間にあふれている太宰論の中で最も、太宰をほ めちぎっているというか、無理にほめる要素を探し出そう としているのもおもしろい。 俺は別に太宰フアンではないが、太宰のフアンに福田の 太宰論を貸して上げると、太宰の本質をついていると言って ました。 もっとも俺は太宰の作品はほとんど読んでいないので何とも 言えないんだけどね。
245 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/07/06 05:58
>>242 「人間・この劇的なるもの」は良書。
わたしも何度読み返したことか。
わたしもどれだけ本屋を探し回ったことか。
奥付(中公文庫)を見てみると「1999年12月15日11刷」。
だからまだぜったいどこかに残っているはず。
ところが二冊持っていたりするわたくし。
ブックオフに100円で売っていたので、悔しくて買ってしまった。
>図書館で借りて、全ぺージコピーしましたよ。
それいい。やろうかなわたしも。
たしか「作家とは何か」は薄かったはず。
神保町の古書店で見たことがある。金額はべらぼう。
でもじつはわたし芥川を読んでいなかったりするから・・・
福田先生の間違いといえば「演劇入門」のなかでのこと。
「オイディプス王」のような「不幸の連打」で終わるものを
ギリシア悲劇の典型として論じている(演劇の発生!)けど、
じつは違ったりする。
むしろハッピーエンドで終わるギリシア悲劇のほうが多いくらい。
論調がおもしろいから、どうでもいいといえばどうでもいい。
246 :
吾輩は名無しである :03/07/06 06:33
>245 「作家とは何か」ではなく「作家の態度」です。 福田恒存の処女作品です。したがって、当然重版されていないので 金額はべらぼうに高い。しかし各作家論ともその時点で既に推敲済 であり、全集第1巻の作家論と内容は全く同じです。 目新しい内容は、「あとがき」くらい。しかし、内容は父が亡く なる前に出版できなくて残念だという極めてありきたりの言葉。 ちなみに福田恒存全集は政経学部図書館で閲覧できる。俺は政経出 身ではないが、友達の学生証を借りて購入依頼を出した。 俺の記憶では政治思想のジャンルで購入許可が出たはずだ。
247 :
吾輩は名無しである :03/07/06 07:32
>>245 の美香さんは、ニーチェスレで話題になってる美香さんですか?
__∧_∧_ |( ^^ )| <寝るぽ(^^) |\⌒⌒⌒\ \ |⌒⌒⌒~| 山崎渉 ~ ̄ ̄ ̄ ̄
250 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 01:23
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
251 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 01:53
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
252 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 02:16
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
253 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 02:36
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
ttp://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
254 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 02:56
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
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255 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 03:15
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
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今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
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256 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 03:34
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
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今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
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257 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 03:50
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
ttp://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
258 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 04:07
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
259 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 04:22
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
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では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
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260 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 04:38
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
261 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 04:53
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
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では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
262 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 05:08
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
263 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 05:20
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
264 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 05:46
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
265 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 05:59
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
267 :
ごるごるもあ ◆753Z/RLFiY :03/07/20 06:11
日本の民主主義がサイレントマジョリティーによって支配されているのなら、大多数のサイレントマジョリティーは義務教育によって子供の頃から先入観を植え付けられた政治組織である。
大人になっても、真剣に新しい社会問題に取り組もうとする大人がいないのは当然である。
反面に、宗教問題に鈍感な日本人は、義務教育における平和憲法程度の社会倫理しか持ち合わせておらず、常に矛盾した倫理によって日本人独特のいやらしい未熟で異常な社会性を、世代間の教育的結果と感覚的相違さえも許容し、含有しているのだ。
一方のアメリカは、同じ理屈によって強力な右翼市民で埋め尽くされている。
今にも世界大戦が始まりそうなのである。
では一体、義務教育以外の方法で民主主義をコントロールする方法はあるだろうか?
現時点では、私は知らない。
不毛な妄信的・儒教的オカルト信仰宗教も、天皇制と数多く混在する。
http://darkelf.dip.jp/doubt/protest.html
連続投稿ご苦労さまです。
269 :
吾輩は名無しである :03/08/01 21:00
保全あげ
(^^)
中村保男『絶対の探求 福田恒存の軌跡』発売。
(⌒V⌒) │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。 ⊂| |つ (_)(_) 山崎パン
274 :
吾輩は名無しである :03/08/16 11:28
あげ
275 :
吾輩は名無しである :03/08/16 17:17
>中村保男『絶対の探求 福田恒存の軌跡』 内容はどう? 福田恆存の知られざるエピソードとか書いてあんの? 単なる全集の要約のようなもんだったら買わない。
>>275 積ん読にしといたが、
いまパラパラめくってみたら、
ヤッさんがフクちゃんと交わした会話や『アウトサイダー』を途中まで共訳し
たエピソードなども載ってるよ。
いま目に飛び込んできたエピソード。
恆存は「保守反動」呼ばはりされることしきりだつたが、本人はむしろそれ
を楽しむが如く、「憎まれ役を買つて出てゐます」と昭和天皇にまで諧謔まじ
りに報告に及び、ひいては、最晩年になつてからの先生に私の友人が「天下の
御意見番になつて下さい」と勧めると、言下に「そんな大それた者ぢやない」
と軽く重く去(い)なされたものだ。
ウシャ ウシャ ウシャシャシャシャ
277 :
吾輩は名無しである :03/08/16 21:33
昭和大帝との園遊会でのエピソードは聞いたことがある。 最晩年の頃の福田恒存のエピソードは興味がある(中村との個人的交流 には興味ない)ので、買おう。
278 :
吾輩は名無しである :03/08/16 21:40
>「そんな大それた者ぢやない」 と軽く重く去(い)なされたものだ 某評論家の弟子どもに聞かせたいお言葉
279 :
吾輩は名無しである :03/08/16 22:31
金子の福田恒存論を読んだ人いませんか? 読む価値有り? あと最近、新劇の歴史研究に関する本でよく福田恒存が出てくるよね。 大抵は三島由紀夫を裏切った悪者として書かれるんだろうけど。 でも俺的には劇作家としては、福田恒存のが三島由紀夫より上だと思 うけどね。
280 :
吾輩は名無しである :03/08/17 01:22
中村保男『絶対の探求 福田恒存の軌跡』を今日yahooで注文。 駄本でないことを祈る。
281 :
吾輩は名無しである :03/08/17 03:15
>某評論家 「月曜評論」で他の保守知識人を斬りまくっている御仁か? 確かにあの弟子どもはみんな感じの悪い奴が多いよな。
西部邁の「エコノミストの犯罪」も衝動買いしちゃったぜ♪
中村保男『絶対の探求 福田恒存の軌跡』20分で読み終えました。 内容ゼロ。 買ってはいけない本の典型例。
んじゃ買わない
>>285 というか既にネットで公開されている文章だよ。
287 :
吾輩は名無しである :03/08/27 20:14
中村保男の本が出たせいか分からないけど、 今まで購入出来なかった福田の本がいくつか購入出来るようになったよ。 「日米両国民に訴へる 日本の将来」 「中国はどうなるか 続・中国のすべて」 「憲法のすべて」 「中国のすべて 日本の将来」 あと、井尻千男の福田論「劇的なる精神福田恆存」も
288 :
吾輩は名無しである :03/08/28 18:15
『月曜評論』で連載されている「福田恆存と三島由紀夫」の内容が 知りたいです。どなたか教えて下さい。
>288 月曜評論系なら松原正スレに聞いた方がいい。
290 :
吾輩は名無しである :03/08/30 00:39
>289 ありがとうございます。そうしてみます。
あぼーん
292 :
吾輩は名無しである :03/08/30 00:58
>291 最低最悪糞コテのジエン自己宣伝コピペ。スレ汚すな、アホが
>>293 逆!w 「美香」=伝説のアホだとわかるコピペだろが。
先日福田恆存を初めて読んで強い感銘を受けました 2ちゃんねるにもスレあるのかなと思って色々な板覗いたのですが どうも福田恆存と2ちゃんねるの食い合わせは悪いようですね スレタイのせいでしょうか?ちょっと残念・・・
>>295 2ちゃんの福田恆存スレは既に全集読後済みの人が福田関係のマイナーな 情報を交換しあうところ。特に福田恆存について喧喧諤諤議論する場では ない。 あとスレ住民自体が少ないため気付いたら落ちていた(前スレがそうだっ た)ということがあるので荒らし行為も保全措置になるので半ば歓迎して いるという悲しい現実がある。
297 :
吾輩は名無しである :03/09/02 00:35
>情報を交換しあうところ いい言葉ですね。松原正の品性下劣な信者もいないし、良スレですね、ここは。
298 :
吾輩は名無しである :03/09/02 01:21
福田恒存が安吾をボロカスにやっつけている文はどこで読めますか? アホな質問ですが是非知っている方がおられましたら教えてください。
299 :
吾輩は名無しである :03/09/02 02:09
>>298 ボロカスにしたとは初耳。
太宰と間違えてない?
300 :
吾輩は名無しである :03/09/02 02:10
300
>>298 福田恒存全集1巻に収録されているが、別にボロカスにはやっつけ てはいない。 ボロカスにやっつけたのは横光利一と石原慎太郎の「太陽の季節」
>>299 いや、安吾の全集に乗ってた花田清輝論の序文に
「福田恒存という優れた評論家がいるのを今まで知らなかったが、
新聞記者が僕をメチャクチャにやっつけている彼の原稿を持ってきたので知ることができた。
新聞記者の皆さんは私がやっつけられるとムキになると思っているが
私はそんなにムキになる方ではないし、しかもこの原稿には論者に筋が通っているので
腹の立ちようもない」とかこんな感じの文を載せてたので。。
303 :
吾輩は名無しである :03/09/02 03:03
「人間・この劇的なるもの」が読みたいが絶版。。。 どこで売ってるのやら。。
304 :
吾輩は名無しである :03/09/02 03:06
>>303 けっこうブックオフとかで売ってたりする。中公文庫ね。
>>303 わしは一冊持っているのに、ブックオフ100円がいじましくてもう一冊買ったわい。
売ってやらんこともないがな。まあ、良書に見合う金額はもらいたい。
うんうん、千円でどーだい? 古本サイトで探してもなかなかないぞい。
……もちろん送料は別じゃからな(w
人間この劇的なるものは大きな書店を回れば必ずどこかに売っているはず。 坂口安吾は福田恒存を非常に高く評価していたし個人的な付き合いもあった。
少なくとも東京の書店にはない。 わしが探し回ったからな。 本屋があれば中公文庫コーナーにいそいそと足を向け。 見つけたときの感動といったら。 内容もすんばらしいもんじゃったわい。 人生の10冊じゃわな。
>>305 福田恒存から何を学んだんだ!えげつないぞ!;;
310 :
吾輩は名無しである :03/09/02 22:25
ふん、古書店回るから結構。 鼻糞ついてたらイヤだしナ。
住所・氏名を書く勇気があればただで送ります。勇気がなければがんがれ古本屋めぐり
>>310
福田恒存全集は東京都立図書館にある。 そこで借りて読んだらいい。 古本屋だったら早稲田通りの高田馬場〜早稲田大学の中間くらいの 場所にあるディスカウントストア付近の古本屋が保守系思想書専門 の古本屋が集中している。人間この劇的なるものがあるかどうかは わからないが福田恒存の著作が必ず一二冊はあるはずだ。 後、劇団昴に問い合わせてみるのもいい。在庫があるかもしれない。
あと文芸春秋社に直接全集の該当巻の購入を申し込んでもいい。
315 :
吾輩は名無しである :03/09/02 23:06
>>312 2ちゃんでできると思っているのか。しかも福田恒存スレなんてあと1年は1000いかんだろ。
>>313 東京都民じゃないので無理ぽ
>>314 一巻7000円は学生には高いぽ
福田スレはいい人多いね。こんなレスくる思わんかたよ
>>315 福田恒存の古本は単行本でも1500円から2000円くらいする物 が多いよ。だったら全集1冊買ったほうが安上がり。 あと福田恒存全集はだいたいどこの県立図書館にもあるよ。 なにしろ山形県立図書館にもあるくらいだからなあ。
>>316 良い人というより口開けてた鯉が喰い付いて来ただけ
福田恒存スレ2ちゃんねるの歴史 1.政治思想板にスレがたつ 2.旧漢字旧かなずかいを使う政治思想板の痛い奴から逃げるために 文学板に移動 3.文学板「精神的貴族 福田恒存」スレ誕生 4.保全措置を忘れて落ちてしまう。 5.誰かがこのスレを立てる。 スレ名は気にくわないがとりあえずここを福田恒存専門のスレにする。 6.美香という荒らしが乱入 7.美香に対してみんなやさしく接して追っ払う 8.そして現在またーり細々と継続中
「恒存」とか「かなずかい」とか書くなよ。 特に後者は、福田ファンとしては「痛い」ぞ。
中村保男さんも、西尾幹二さんも書いてゐますが、 福田恆存先生は、やはり晩年、思考が硬直化して しまつてゐたのでせうか。 それだから晩年、書かなくなつたのでせうね。 今、福田恆存先生の衣鉢を継ぐのは誰でせう。
誰も衣鉢を継がなくていい。 それよりも文庫をもっと出して欲しい。
福田氏が筆を置いた経過に関しては松原正氏が詳しい。
>>320 年代も書いて欲しいし2ちゃん以前の事も知りたい。
いったいいつ頃から君らはネットに参加し、掲示板に書き込みしていたの?
>>325 年代は20代から30代半ばくらいだと思う。
2ちゃん以前は福田恒存関係のBBSはなかったな。
ただ福田恒存・松原正・エロ本専門の古本屋が古くからネット活動をやって
たな。確か広島県にある古本屋だと思う。
ここは俺の個人的推測だが、
当初は西部邁・西尾幹二経由の福田恒存読者がスレをたてたと思う。
その後松原正経由の福田恒存読者が入ってきて混乱し
今は保守思想系の住民はいなく文芸批評家・劇作家としての福田恒存
フアンが集う場所になっている。
住民の大多数は俺を含めキティーです。
>>326 >住民の大多数は俺を含めキティーです。
はあ?ハーモニーランドにでも勤めてるのか?
ノアが与えてくれた♪
国際企業サンリオ提供の 2ちゃんねる 福田恒存スレ 協賛 ドナルドダック
329 :
吾輩は名無しである :03/09/08 00:22
台詞の投げ合いに緊張感があり、それでいて御可笑しく、芝居の雛形という感じの 作品 ( ´,_ゝ`)プッ
330 :
吾輩は名無しである :03/09/08 00:26
>その後松原正経由の福田恒存読者が入ってきて混乱し ホント、あの連中はろくなことしてない。無職のくせに威張り散らしている 奴もいるし。あいつら、きっともの凄い形相してるんだろうな。奴らのHP のBBS見たら、本当に気分が悪くなる。
あの連中て、他には?
>>331 191 :福田フアンの分析と傾向 :03/04/05 21:47
2003年現在生息者総数
西部邁→福田恒存 社会科学系 官僚、大手マスコミ、出版社 50%
松原正→福田恒存 右翼系 高校教師、大学院、無職 20%
生長の家系→福田恒存 親の影響 公務員、並サラリーマン 10%
呉、浅羽系→福田恒存 思想オタク 公務員、無職、引きこもり 5%
2ちゃん→福田恒存 悩める青年 引きこもり、文学志望者 5%
劇団昴→福田恒存 演劇青年 劇団構成員、中小出版社 5%
親が信者→福田恒存 親の影響 高校教師、公務員 3%
自力発掘→福田恒存 文学青年 高校教師、大学院、文学者 2%
=======
松原や松原読者を叩いているのは西部か西尾の読者だろう。
>>332 叩いているといっても「キモイ」としかいってないんだけどね。
>>332 これは名作だね。 俺はちなみに西部経由。今は西部嫌いだけど。
335 :
吾輩は名無しである :03/09/08 19:30
>>332 これは何度見ても傑作。しかし「松原正→福田恒存」のところの「右翼系」は間
違っていると思われ。松原はノーテンキな民族派を軽蔑している。語り口の激し
さでウヨと勘違いされるのかもしれないが。
それにしても、「無職」というのがオカシイ。何度見ても笑える。
どこが名作なのかわからん……
337 :
吾輩は名無しである :03/09/08 20:00
>>337 文芸春秋も福田恒存生誕100年になれば新潮の小林秀雄賞に対抗して
福田恒存賞をつくればいいのに。
選考委員は
佐伯彰一 西部邁 西尾幹二 松原正 河野多恵子
第一回受賞作は
坪内祐三 「2001」 小林よしのり 「戦争論 最終完結編」
303まだ見てるかな? 昭和文学全集の端本を探せ。1000円くらいである。この巻には 福田の他にも花田清輝とか竹内好とか林達夫とか入っててお買い得。
>>335 松原スレネタだな。あっちは誰もこないね。文学に関心のない方はあっちに
どうぞ。
>>332 生長の家系を説明してくれ。よく分からない。10パーセントもいるなら
ここにもいる?
>>332 呉、浅羽系の流れにおいては
別冊宝島の名著「保守反動思想家に学ぶ本」の存在が無視できないと思う。
いろいろとおかしな記述や単純ミスも多いが、
保守反動思想家について一冊ムックをつくろうというのは当時としては
すごく斬新なアイデアだったと思う。
俺は個人的には後ろの思想家図鑑のようなところで岡潔の影響力が
「もうない」となっていたのに笑った記憶がある。
追加。 小林よしのり、福田和也らを書き加えて新たなバージョンをどこかで 出してほしい。
>>343 ネタ的には松原スレでやって欲しいが、「保守反動思想家に学ぶ本」は俺も
十年程前に読んだけれども憤りながら読んだな。「キティ」系ならぬ「天下国家」
系(
>>191 のいうところの「右翼系」とはこういう意味だろう)者としては
当然の反応だろう。(ついでに
>>191 と
>>320 と
>>326 は同一人物ではないかと思う
がどうだろう?「かなずかい」はわざと書いているのだろう。日頃は歴史的仮名遣い
で書いているとみたがどうか。
>>338 も同一人物なのかはちょっと分からないなあ。
「キティ」系も装っているのだろう。)
思想家図鑑で四人の評者(呉以外は忘れた。余り興味ないけど)が「保守反動」
思想家を採点しているが、四人とも◎評価しているのは福田恆存だけだったよね。
呉は西部にどんな評価してたかちょっと忘れた。西尾はいたかな。勿論松原は
挙げられていなかったけど。
追加。
小林よしのり、福田和也、松原正、加地伸行、中村粲ら書き加えて新たなバージョン
を出してほしい。ここの住人にも出来そうだな。
>>191 、
>>343 どうだい?
追加
>>346 「福田フアンの分析と傾向 」と「保守反動思想家図鑑」だよ。
生長の家系とは今でもあるかわからないが日本青年文化会議(?)とか いう団体に入会して阿蘇山麓で合宿した奴のことです。
文學界の10月号に掲載された、 中村保男氏の新著に対する書評 読みました。 古屋美登里さんといふ方の文章 ですが、とても良いものでした。 福田恆存について読み込んだ人が 福田恆存について真摯に書いた文 章を正確に論じてゐるものだと 思ひます。 どんな内容かは、どうぞ書店で 御覧ください。 感想のみですが、あしからず。
スベルさんは月曜評論さん?
はい、さうです。
352 :
吾輩は名無しである :03/09/13 00:55
もしかして「スベル」というHNは劇団「昴」から採ったの?
いえ、会社の面接試験を受けても受けてもスベルのでスベルという コテハン名に変更しました。
スベル氏はトリップをつけてなかったんでネタにされてしまったな。
355 :
吾輩は名無しである :03/09/14 04:36
マツバラの取り巻きたちが内ゲバやってるな。
内ゲバの「ゲバ」ってなんのことだか知ってる? 知らないんだろうなあw 知ってたらそんな馬鹿なことは言えないもんなあw
ネタ系は松原正スレで、マジな話しは福田恆存スレで! 罵倒合戦は松原正スレで、またーり仲良くは福田恆存スレで!
福田恆存とて「またーり仲良く」は嫌つた筈だが。
359 :
吾輩は名無しである :03/09/14 20:12
ttp://www.uncle-dagon.com/profx.htm#rolens 訳者の福田恆存は個人的には共感できる評論家・思想家だが、
>翻訳者としては滅茶苦茶な誤訳で悪名高いので、
>彼の翻訳がどんなにひどくても驚いてはいけない。
>(ちなみに福田恆存はHemingwayの作品も翻訳しているが、
>勿論、こちらも誤訳とでたらめな訳が数え切れないほど盛り込まれている。
>要するに福田恆存・訳と書いてある本は信用する方が悪いのである。
かう書かれて、御存命だつたら福田先生は何と言ふのでせうね?
360 :
吾輩は名無しである :03/09/14 21:32
>>359 うーーん、たしかに福田氏の英語力については疑問が多いと思う。
老人と海も信じられないほど誤訳が多いという意見がある。
(氏自身が回想しているドルフィンの誤訳なんてマシなほう)
だが今の翻訳家は英語力はあがっても肝心の日本語力が衰えている
のではないか。
誤訳系のネタは英語板でやってください。
>>362 福田の誤訳ネタをここでやらんで何とする。
364 :
吾輩は名無しである :03/09/20 04:35
>>345 四人とも◎評価したのは、葦津珍彦もそうだったような記憶があるけど。
間違いかもしれない。
365 :
吾輩は名無しである :03/09/20 09:54
福田恒存は全員◎ 三上治 呉 スガ 高橋順一 葦津珍彦は ○ ◎ − ◎ です。 ちなみに 評価が高かった人は 柳田国男 ◎ ◎ △ ◎ 三島由紀夫 ◎ ○ ◎ ○ 江藤淳 ○ △ ◎ ◎ 西部邁 ◎ ○ △ ◎ 小林秀雄は ○ − − ◎ ーは判断保留Orデータなし △は部分的に学ぶ点がある
367 :
吾輩は名無しである :03/09/21 20:48
358がスルーされてゐるところに、このスレの良識を感じる。
>>良識を感じる。 ( ´,_ゝ`)プッ
369 :
吾輩は名無しである :03/09/22 00:43
福田スレで絵文字を使う奴は福田フアンでもないし松原フアンでもない。 単なる通りすがりの人でしょう。
>>単なる通りすがりの人でしょう。 これは /⌒ヽ / ´_ゝ`)失礼。ここ通らないと行けないので、ちょっと通りますね・・・ | / | /| | // | | U .U これを貼れといふ煽りか?
371 :
吾輩は名無しである :03/09/22 05:02
福田恆存はフクザツナリ!
福田恆存が『私の國語教室』において、この本を 「私が書くほかのものを讀まなくてもいいから、これだけは讀んでいただきたい。」 と書いてゐるのに、なぜ一部の自称福田ファンは國語問題を輕視するのだらうか。
373 :
吾輩は名無しである :03/09/22 19:29
>>372 中村信一郎が彼の著書で、そのことに触れてゐる。
test
376 :
吾輩は名無しである :03/09/23 00:22
>>375 『政治問題としての國語問題』(動向社刊)。松原正氏が「月曜評論」7月号所収
の文章で言及されてゐる。
…大多數の保守派文筆家たちは、福田氏のうち、例へば平和論については惜しみな
い讚辭を呈しても、國語論には沈默してきた。これにはそれなりの理由がある。論
を立てればその論を実行しなければならなくなるといふ理由である。…
以上は中村氏本人の文章からの抜粋。
>>376 國會図書館、及びamazonで檢索してみたのですが見つかりません。
何處で手に入れられるのでせうか。
378 :
吾輩は名無しである :03/09/23 01:30
380 :
吾輩は名無しである :03/09/23 01:55
>>379 それ。実質的に論文集でネツトや書店の取り次ぎの手続きの上で、豊氏が著者代表
になつてゐるかもしれない。こちらも記憶があやふやなままレスをつけて申し訳な
かつたです。「繪文字を使ふ奴」氏にも陳謝します。
382 :
吾輩は名無しである :03/10/05 17:25
> 松原正は自分が唯一の弟子だと錯覚したのかもしれない。しかし彼は福田先生の文章の癖>の強い悪い面だけを猿真似したエピゴーネンにすぎない。 .......... > 松原正は福田恆存の人生の最後に姿を現した「恥部」の一つであった。エピゴーネンに醜悪>はもっとも具体的かつ絵画的に、本人の代役となって立ち現れるものである。 > 福田論を書くときには松原正の存在を欠かすことはできない。勿論「恥部」として彼が福田氏>において果していた生理機能上の役割とその陰画としての存在をである。
383 :
創作ノオト ◆tXJlWVkLzY :03/10/05 18:14
西尾幹二はデリカシーのない奴ですね。 だから小林よしのりとか西部邁にこてんぱに論破されるのですね。
384 :
無「知部」な西尾先生 :03/10/05 18:15
思想と實生活の二元論を主張してゐる福田恆存なのだから、 人生の最初だらうが、最後だらうが、人格の缺點を論つて も、福田恆存の思想はびくともしないのです。 分りましたか、西尾君!
385 :
創作ノオト ◆tXJlWVkLzY :03/10/05 19:30
福田恒存は裏でぶっちゃけそんな悪さはしてないでしょ。 せいぜい西尾君ハモーン!とか癇癪をおこしたくらいじゃ ないの。 人格的欠点について書くのははそれが多くの人が納得する ほどのものならいざ知らずそうでない場合はむしろ書いた 本人の人格自体が疑われるからなあ。
386 :
吾輩は名無しである :03/10/08 13:01
>>303 「昭和文学全集27」はどうよ。
福田先生は、人間・この劇的なるもの」「一匹と99匹と」
「俗物論」「芸術とはなにか」etc。
江藤淳「成熟と喪失」、吉本隆明「マチウ書試論」「転向論」、
竹内好「魯迅」「近代の超克」、林達夫「共産主義的人間」
「歴史の暮方」。
などなど、思想オタにはたまらない便利な1冊ですよ。
387 :
桜もさよならも國語 :03/10/17 15:51
福田恆存は、林達夫に見出されたといふ話を聞いたことがある。 ところで、十一月に、福田恆存についての講演会が、 三百人劇場であると聞きましたが、どなたか詳細を知りませんか。
福田恆存って名前はなんと読むの?こうぞんでいいの?
389 :
吾輩は名無しである :03/10/17 18:50
でんもっこりとは読めないんですが・・・うぅ・・誰かたすけて・・・
391 :
吾輩は名無しである :03/10/17 19:18
だつねありでいいの?・・・堕恆存・・あ!つねありで変換できる・・・つねあり?!
私は「ふくだ・つねあり」である。
>>387 >福田恆存は、林達夫に見出されたといふ話を聞いたことがある。
これは、そのとおりですよ。
>ところで、十一月に、福田恆存についての講演会が、
>三百人劇場であると聞きましたが、どなたか詳細を知りませんか。
本当?? 三百人劇場のサイトにも出ていないようですな。
俺も詳細を知りたい。
395 :
吾輩は名無しである :03/10/20 02:36
396 :
吾輩は名無しである :03/10/20 02:37
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その9●●●
http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html 384 名前: 339 ◆jXLqadko 投稿日: 02/04/02 20:45 ID:dMwWsGe2
>>383 でもね、テレビやラジオなんて露骨だよ。すぐそこにいて見てる感じでしゃべられるし、
裏になにかあるなんてレベルじゃないよ、ホントに。ロコツ。だから、誰がどんな態度で
いるかをちゃんと控えて(チェックして)おこうと思っています。このアナウンサー、この
評論家、この司会者は何考えてるか、言葉のニュアンスからもどういうところで弱いか、
つまり嘘をつけないかがちょっとづつわかる。こちらも腰をすえてかかるしかありません。
897 名前: SF7 投稿日: 02/04/22 03:45 ID:dRa29X9q
朝日支局襲撃事件時効を前にして、4月20日、朝日の記者が大阪本社で会見し「
時効になっても犯人を追い求めていきたい」と怒りや悔しさを表明したそうだ。
それじゃ、糞制作会社にかっこうのネタを教えてあげよう。この記者達の会話を盗
聴して、彼らのトラウマ体験を逆さに脚色したドラマを作ったらどうかね? 記者
達が抗議して来たら、「まぁ、そんなに怒るなよ」と慰めるためのお説教番組を放
送すれば、解決するんだろ? 同業者同士の共食いは邪魔しないから、是非、放送
してくれ。酒の肴に、笑いながら、見るよ。
以前の俺なら記者に同情したかも知れないが、盗聴被害者である今、なんにも感じ
ないね。畳の上では死ねないと覚悟して仕事をやっている人は、新聞記者以外にも
たくさんいる。朝日の事件だけを特に悲惨だとは、俺は、まったく思いません。
福田恆存を読んでみた。おもしろい!! 小林秀雄や江藤淳や・・・に失望した後だったので、余計に楽しい。ふふふ。
どこかで、『人間・この劇的なるもの』を 復刊してほしいですね。 それと、松原正氏の解説もそのままで。 あれは、短いけれども福田の思想を的確にま とめてゐる。
399 :
吾輩は名無しである :03/10/22 15:22
>>398 絶版? それは惜しい。松原某の解説なんぞはどーでもいいがw
本文は復刊の価値がある。
『芸術とは何か』も復刊して欲しい。
人間・この劇的なるもの、、読み手ーーーーーーーーーーーー!!!
402 :
吾輩は名無しである :03/10/25 11:35
『人間・この劇的なるもの』 古本・新潮社版 読んだ。 ゆっくり読んだ。 じっくり読んだ。 面白かった。 皆さん坪内祐三さんの福田恆存論を どう思われますか?
404 :
吾輩は名無しである :03/10/27 01:54
オレ、演劇って、ぜんぜん良さはわかんないけど、なんでだろう? 今まで、いいのに出会ってなかったからか?オレ田舎の小都市在住。 でも、演劇してるやつって、貧乏でもなんかやたら仕合せそう。。。 劇団出身の俳優ってなにかしら、癖がありますよね。 何なんでしょう、祭り好きはほんと好きだから。そういう、一致団結 して、みんなと共歓できる装置なんでしょうかね。 非日常で感情を目一杯、表現できるからでしょうか?
405 :
吾輩は名無しである :03/10/28 01:09
11月18日[火]
sc恆存を語る――沒後十年に向けて
第一部 講演
講師:土屋道雄 谷田貝常夫 中村保男
第二部 琥、「人間・この劇的なるもの」他
琥、者:劇團昴 俳優 小山武宏
第三部 シンポジアム
パネリスト:中村保男 谷田貝常夫 土屋道雄
司會:佐藤松男 由紀草一
●開演 6:20 ※開場は30分前
●料金 受講料 一般2000円 (賛助會員の皆樣は1800円)
●チケット御豫約・御問合せ
現代文化會議事務局 03-5261-2753(午後7:00〜午後10:00)
※受講御希望の方は必ず事前に御電話で御豫約下さい。
ttp://www.bekkoame.ne.jp/~darts/pagej070.html
406 :
吾輩は名無しである :03/11/01 08:18
>>405 「アニヲタのことを想う会」の會員も來てくれよな。特に主催者。
お前の面がみてみたい。
407 :
吾輩は名無しである :03/11/01 08:19
>>405 「アニヲタのことを想う会」の會員も來てくれよな。特に主宰者。
お前の面がみてみたい。
408 :
吾輩は名無しである :03/11/01 19:48
アニヲタの顔ならすぐ分かるよ。髪の毛が薄くなった三流お笑い芸人みたいな顔した 男だよねw
>>408 キティちゃんがなんかいってるぞ、おい。ハローキティ
髮の毛の量と言説の當否はなんの關係もない。
>>410 激しく同感。その論理でいくと筑紫哲也の意見は実に正論ということに
なるもんな。
髪ばかり多いのは信用ならん。
413 :
マジレス人間 :03/11/05 11:35
みんなトリックを見よう!
414 :
マジレス人間 :03/11/05 14:17
ごめん。意味不明でした。
415 :
吾輩は名無しである :03/11/08 22:13
age
416 :
吾輩は名無しである :03/11/08 22:14
親愛なる新宿1区の選挙民諸氏に告ぐ! 今般の衆議院議員総選挙小選挙区においては、 ロ隹 ―― ネ申 に投票することを強く推奨する。 諸氏の投票行動については、当然、自由意思に基づく投票行動が憲法上も保障されているところであるが、 少なくも、マスコミ各社の出口調査があった場合には下記に従い諸氏のご助力を賜りたい。 【ルール】 ■投票行動はあくまで小選挙区、比例区共に自由意思で行う。 ■出口調査に遭遇したら、実態に関わらず 小選挙区は「又吉イエス」 比例代表は「公明党」 衆議院候補 世界経済共同体党代表 又吉イエス
417 :
吾輩は名無しである :03/11/10 00:31
418 :
創作ノオト ◆tXJlWVkLzY :03/11/11 21:31
私は美香QNWというコテハンを使って品性下劣の極限を描いているが、 こと福田先生のスレッドではそれをやったことはない。何故ならばわた しは福田先生の愛読者だからだ。 仮にある人を師匠なりと崇めるのであれば、仮に2ちゃんねる上でも師 匠を貶めるような品性下劣な罵倒を書きはしないだろう。その品性下劣 な罵倒の書き込みがあるのが松原正スレであり西部邁スレである。しか もその品性下劣さは私が美香QNWを使って描く品性下劣さに遠く及ば ない。 みじめなエピゴーネン達よ! 師匠の言説の真贋論争を繰り広げる前に、師匠の名を汚す事なかれ! やるなら徹底的に品性下劣の極みを描いてみたまえ!
419 :
吾輩は名無しである :03/11/16 00:22
>>402 超亀レスですが
>皆さん坪内祐三さんの福田恆存論を
>どう思われますか?
最低。これに限らず、坪内ってかっこつけてるだけ。中身はないに等しい。
ついでに中村保男の『絶対の探求』
一部ではけっこう評価高いようだが、これもどうしようもない代物。
「福田恆存神人説」だと? もうオカルトの世界。
てなわけで、本格的な福田恆存論はこれからだと思う。
>419 中村保男の『絶対の探求』の評価が高いのは彼は福田の弟子に徹している からだよ。 既存の福田恆存論は結局は福田恆存の言ってる事をコンパクトにまとめて さも自分の考えたことのように言っているだけ。 はっきりと僕は先生を神と思っていますと告白しちゃった方がまだ素直で 可愛いのです。
421 :
吾輩は名無しである :03/11/16 23:20
>>419 >本格的な福田恆存論はこれからだと思う。
近い將來、必ずや松原正先生がお書きになつてくださるだらう。
>>421 いや、松原氏本人に訊いたら「僕は福田さんと意見がすべて一致した。
一度例のSさんというところでなぜ実名(猪木正道のこと)
を出さないのか、と言ったことは
ある以外には異論があったことはない。だから回想録は書いても
福田さんを論じるつもりはない」とのこと。
423 :
吾輩は名無しである :03/11/16 23:46
>>419 なんで最低なのかもう少し具体的に説明して。
煽りじゃないよ。
教えを乞いたい。
424 :
吾輩は名無しである :03/11/16 23:50
>>422 素晴らしい情報サンクス! 松原氏が回想録を書いてくださることを祈って
やみません。
でも、その前に「夏目漱石 下巻」ですね。
425 :
吾輩は名無しである :03/11/17 13:49
>>423 私は419ではないが、具体的に説明なんか期待しないほうがいいよ。
坪内スレでも批判者はみんなただの悪口しか書いてないから。
私は坪内の福田恆存論は面白かったけどね。
なんたって坪内の福田恆存論読んだ時はまだ福田恆存は読んだことなかったからね。
無茶苦茶福田恆存読みたくなったからね。
入門書としての福田恆存論、マニアのための福田恆存論 前者はいっぱいあるんだが、後者が少なすぎ 後、応用発展バージョンは未だゼロ
カトリックのファンを自任していたね。 そういう宗教観を論じたものが少ない。 まあ、自分なりに考えるからいいけど。
>>425 俺も坪内の福田恆存論はすばらしい出来だと思う。
というか、今までの坪内の作品のなかで最も出来のいいものだと
思っている。様々な福田恆存論のなかでも屈指の出来だと思う。
これに比べると西部の福田論なんか糞みたいなもの。
429 :
吾輩は名無しである :03/11/18 11:59
福田恆存論に入門書以外のものは必要ないんじゃない? 内田樹にとってのレヴィナスがそうであるように、 ただひたすら福田恆存の作品を読めばいいと思うのだが・・・。 でも思想史というか、論争をまとめてそれをきちんと批評したのとか 読んでみたいなぁ。最近の谷沢永一以外で誰か書いてくれないかな。
福田論を書くような人って、批評対象とべったり同化してしまうようなタイプが多くて、 俺なんかキモくて読めんのよ。 そんな中ではまあ、磯田光一の福田論が適当な距離がとれていて良かったかな。 あと左側からの批判的な福田論もあってもいいね。
>福田論を書くような人って、 >批評対象とべったり同化してしまうようなタイプが多くて これには同感だな。だから松原正のように「俺は福田氏を論じる つもりはない」と言い切ってしまったほうがむしろすがすがしい かもしれない。坪内氏の福田恆存論も「論」と言うよりはむしろ回想録 だから、そこがよかったのかもしれない。 それから磯田の福田論は確かに良かったな。これも同感。
そんなに磯田の福田論はよかったか?あれも結局福田恆存ダイジェスト板 だよ。もっとも彼は吉本隆明についても同じようなダイジェスト板を書い ているが。 俺は福田論は基本的に柄谷行人に書いてもらいたい。 磯田も福田に関して結構実証研究をやっていたが、柄谷も結構久野誠なん かとのインタビューとかで結構戦前の福田について結構聞いたりして割合 実証研究している。意外に西部邁よりも柄谷行人の方がむしろ福田の実像 に詳しいかもしれない。 が、なんといっても人間福田恆存の実像を一番良く知っている人は西尾幹 二だろう。が、残念なことに西尾幹二にはそれを書く実力がないのよ。 基本的には俺は西尾幹二は好きなんだが‥。
433 :
吾輩は名無しである :03/11/18 22:57
>>432 柄谷は詳しくない。久野収の証言(「戦前の福田恆存君はニューディール左派同
様、左翼に近かった」云々)も信憑性に欠ける。実はこの久野の証言について、
戦前の福田を知る人にヒアリングをしたことがあるが、一人は言下に否定。もう
一人は「僕は左翼だったが、福田さんは左派という感じはしなかった」と話して
いた。ちなみに後者は、戦後、清水幾太郎が主宰した「二十世紀研究所」で福田
や清水、丸山眞男とも交流のあった人物です。
434 :
吾輩は名無しである :03/11/19 05:29
戸板康二はなぜ福田を蛇蝎のごとく嫌っていたんだろうか。
435 :
吾輩は名無しである :03/11/19 10:36
?
>>433 >僕は左翼だったが
以前どこかのスレッドにも同じ内容を書いてゐたやうですが、
これは、林健太郎ですな?
437 :
吾輩は名無しである :03/11/19 19:17
>>436 仰有る通りです。同じカキコを以前にも見られていたようで恐縮です。以後気をつ
けます。
林健太郎さんはどこかでそれを公にしていませんか? そうであれば基礎資料に使えます。 ちなみに福田恆存が「芥川龍之介論」を単行本化する際に、 保田与重郎的フレーズを削除したっていうエピソード知っていますか? 確か現代の眼発行の対談集で磯田光一がそう言っていたような気がし ます。
>>438 もちろん知っている。だけど、イロニーをアイロニーに
したという程度の話。そんなにたいした話だとは思えないよ。
それだけ‥? 磯田光一と戦後日本浪漫派の単なる勇み足ですか。 戦前の福田恆存については同世代知識人の回顧録の徹底的な読み込みと 所属した機関がどういった性質のものなのかを研究するしかないですね。
>>440 いや、福田恆存と日本浪漫派の関係を一番ほじくったのは磯田氏ではなく
谷崎昭男さんだね。
谷崎氏の文章は一番手ごろなのが文学界の福田恆存追悼号(1995年
2月号)で読めるから探してみたら。檀一雄の回想を引用したこの
文章に対してあなたがどういう感想を抱くかどうか。
う〜ん、確かに福田恆存は保田与重郎の批評も読んだであろうし、そこそこ 影響も受けたであろうが、そもそも戦前・戦後の文芸批評家はどこかしらで みな接点があるのではないか? 谷崎昭男氏は保田与重郎をどう評価してもらいたいのであろうか? ちまたでは福田恆存論よりも保田与重郎論の方が圧倒的に多いのであるが。 絶対平和といった話は論理としてはよくわかるが、個人的には賛同はできな い。
443 :
433(437) :03/11/20 00:35
戦前、雑誌の編集者だった福田について、保田が檀一雄らとの座談会で短く言及し ています。保田全集の補巻を参照のこと。 福田の「平和論批判」と保田の「絶対平和論」については、桶谷秀昭が「浪曼的滑 走」(新潮社)及び「昭和精神史戦後篇」(文春文庫)で双方を並べて論じていま す。桶谷は福田論を2つ書いていますね。
谷崎昭男氏は羽田闘争に参加したのか。 全学連が保田に傾斜するという転倒のパターンはわからないでもない。
445 :
吾輩は名無しである :03/11/22 21:13
戸板康二はなぜ福田を蛇蝎のごとく嫌っていたんだろうか >434 詳細きぼんぬ
新劇分裂劇もかかわっているし思想信条よりも感情的な問題じゃないのかな? 二人を山手出身と下町出身という形で対比させてみるのも面白いかもしれない。
448 :
吾輩は名無しである :03/11/23 00:36
竹村健一の前の「世相を斬る」は福田だったね。 落語協会脱退直後の円生との対談はよく覚えている。
449 :
吾輩は名無しである :03/11/23 12:51
>>445 松原正スレの611から621までのレスを参照のこと。
450 :
吾輩は名無しである :03/11/23 15:56
>>449 ありがとう。
そのスレを全部読んでみて、知らないうちに地雷を踏んでしまったのかと危惧しています。
ちょっとした好奇心から訊いただけで、ここを荒らすつもりはありませんので勘弁してください。
謝罪の言葉もしらじらしく聴こえるのはなぜなんだろう?
>>451 嫌な言い方だな。
そんなことは君の心の中の悪魔にでも聞いてくれよ。
453 :
吾輩は名無しである :03/11/23 19:45
>>100 :美香 ◆FE5qBZxQnw :03/03/10 05:40
「蘇我馬子の陰謀」「大化改新」
を読んでみたが結構面白かったぞ。
ところで福田恆存は自分の歴史観をこの作品に託したのかあくまで
エンタメとして書いたのかどちらなのだろうか?
「明智光秀」は明らかにエンタメで書いたものだとわかるが。
>>453 それはどうもです。
おそらくご本人にはエンタメと芸術の区別がなかったりかと。
わたくしはけふ福田先生訳の「ヘッダ・ガーブラー」を読了しました。
訂正→)おそらくご本人にはエンタメと芸術の区別がなかったかと。 なぜこのスレのひとは福田恒存の演劇活動を論じないのか。 文学と演劇を結びつけようとした最後のひとが福田先生なのです。
福田恆存はやはり文芸評論家として論じられるべき人であるが、 その全貌を描き出すためにはやはり劇作にも目を通す必要があ る。 文芸評論家としての福田恆存と劇作家としての福田恆存のギャ ップの埋め合わせをすれば骨太の福田恆存論が書ける。 但し、「解ってたまるか!」「億万長者夫人」については単な る時事批評の作品であり俺としては失敗作であると思っている。 「総統未だ死せず」も確かに着眼点は鋭いがやはり時事批評の 域を出ていないような気がする。 やはり福田恆存の劇作の真骨頂はキティーな人をありのままに 描く、乾いた笑いの世界でしょう。もっとも上演当時は健康的 な笑いの世界であったのかもしれないが。 「蘇我馬子の陰謀」「大化改新」の解釈は福田恆存を語るにあ たってかなり重要なファクターである。両作品は古代日本は異 文化をいかに受容したのかという日本文化論に直結する作品で あると解釈することもできるし単なるエンタメと評価すること もできる。俺の解釈ではエンタメの要素が強いのではないかと 思っている。ただ、エンタメとして考えれば抑揚感の無い作品 であり失敗作と言えるのかも知れない。
>やはり福田恆存の劇作の真骨頂はキティーな人をありのままに 描く、乾いた笑いの世界でしょう キティー台風って、キティーが大暴れする話か?
458 :
吾輩は名無しである :03/11/27 00:29
>>88 内容知ってる人いたら教えてください。m(__)m
459 :
吾輩は名無しである :03/11/27 00:54
「よく、自分の名前を間違えられますと、腹を立てる人がいます。 たとえば、芥川龍之介さんは「介」という字を「助」と書いてきた手紙は封を切らないで捨てた、といいます。 福田恆存さん―これはツネアリさんが正しいのでしょうが、「恆」という字が難しい。 ごく普通の「恒」という字を書いたのではご機嫌が悪いそうですね。 コウソンさんと読んでも怒りませんが、この「恆」を違った字で書かれますとどうもよくないそうであります。」 金田一春彦 『日本語の性質』より。
母から父についてあまり語るなと言われている。これが福田家の掟である。 父福田恆存はブロバリンを常用していた。 チャタレイ裁判の時は昼夜逆転しており、出廷するとき母が父をおんぶして 大磯駅まで運んだ。 但し戯曲有馬皇子を書く際に大和路を歩いて昼間に汗をかくことで昼夜逆転 の生活を解消。 三島由紀夫割腹自殺の時に父は極のつく思想は嫌いだと言った。 江藤淳の自殺について 同僚の入江さんが西郷隆盛、三島由紀夫、江藤淳の自殺について論じていた。 明治以来どんどん自死のスケールが小さくなっている。 昴のためにスポンサーになってくれる人がいれば嬉しい。父は原文兵衛のよ うな有力なスポンサーが高校時代の同級生にいたが自分の同級生にはいない。 というような話をしていました。
>>460 ありがとうございます!
家ではどんな悪戯していたとかは書いていました?
家ではユーモア溢れる人物だった。 父は子供の頃、糸のついた銭を道に置き、通りがかりの人が取ろうとする と糸を引張ってびっくりさせた。 それ以外の悪戯の話はしていなかったと思う。
>>462 夜分にレスありがとうございましたm(__)m
464 :
吾輩は名無しである :03/11/27 01:27
このスレは松原スレと違って、住人の皆さんの人間性が本当に素晴らしい ですね!
そういうのは胸に仕舞っておきなさい。不用意な。
466 :
吾輩は名無しである :03/12/02 00:57
福田恆存さんは天皇についてどんな事をおっしゃっていたのですか? なにぶん、著作が手に入らないものでよく分かりません。
467 :
吾輩は名無しである :03/12/02 03:50
初期福田恆存は天皇制はいずれは廃止すべきだと言っていた。 その後、「象徴を論ず」という天皇論を書き、天皇政はつま るところ王政と同じであり、王政が存続するためには王と庶 民のパイプ役となる貴族階級が必要であると述べている。が、 日本にとって天皇は文化的象徴だとか不可欠な存在だとは述 べていない。 晩年は天皇を天皇陛下とよぶ様になり天皇に対して敬意を払 うようになってきた。が、それは天皇制に対する評価が変わ ってきたのではなく素朴な皇室に対する敬意の感情を素直に 表現すればいいのではないかというスタンスに基づくものだ と思う。 福田恆存が天皇制に対する距離のとり方は微妙であり、この 距離感が崩れたものが左翼系ナショナリストであり国粋主義 者であろう。
468 :
吾輩は名無しである :03/12/02 04:40
三島さんの「裸体と衣装」を昨日のNHKアーカイブスで興奮した後遺症で、 読み返しているんだけど、福田恒在が出てくる面白い場面があった。 芝居の舞台裏でニューヨークから買ってきたお化けのお面を付けて三島さんが 色々な人を驚かせていた場面。 みんな「あっ」とか「きゃー」とか言うのに、福田恒在は全く無表情だったそうな。 それと、西尾幹二さんの福田恒在について書いたものは、みんないいですね。
「恒在」はひどい
471 :
吾輩は名無しである :03/12/02 22:14
>>467 ありがとうございます。
実はある左翼系の本の挿絵に福田恆存さんを右翼系文化人集団の一員と
小ばかにしたような表現がありまして、しかもそこに、「天皇陛下万歳」などと書いていました。
私は、いつ福田恆存さんが「天皇陛下万歳」と言ったのかと思い(内心間違いだろうと思いましたが)、
福田恆存さんの天皇論について知りたくなったと。
472 :
吾輩は名無しである :03/12/03 00:10
11 名前:名無しさん 投稿日:2001/02/21(水) 07:12 福田恆存 最晩年の発言(新潮45、平成元年) 「やはり戦争をやらないと駄目だ。米ソの両国の関係も、ソ連が 弱くなって軍事に金をかけられなくなり、アメリカもまた戦争を しない方向に動いている。ドンパチがあっても小さいし、リビア であったが二、三日で終わる時代である。一つには技術の向上で 日本でも人工衛星のようなものが打ち上げられるようになり、い まや地球は雨ざらし同然で、いよいよ戦争はできなくなってきた。 こうなると水は澱むばかりだろう。 12 名前:つづき 投稿日:2001/02/21(水) 07:16 「みなムカッとしながら黙っている。そのうち怒る気もなく なり、ただだらっとしているだけになる。腹が立ってもいつ も小さくなっている人間なんて頼もしくない。国も同じ。 武器も持たずに平然として、ただだらっと・・・そうなって しまった社会を見ていると嫌になる。たまには戦争をしなく てはいけない。」 13 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2001/02/21(水) 12:23 福田恆存「やはり戦後の平和主義というのは、日本人の性格、民族性にかなり密着した ものではないか、それがすぽっとうまく戦後のの政治主義的な平和運動と結びついちゃ ったのだけれども、本質的に日本人は平和民族であって、戦争中の残虐行為というのは 戦争になれない平和民族が狂乱状態で行ったのだということを・・・社会風潮が右旋回 すればやっぱり抵抗せずについていくから、また戦争が始まるであろうことは考えられ る、いいわるいは別としてですよ。」 福田や大島康正、林健太郎、村松剛といった当時の保守論壇は日本人の『動物的生命力の弱さ』 を再三指摘しているね。
473 :
吾輩は名無しである :03/12/03 00:12
上のような、晩年の発言をご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。
474 :
吾輩は名無しである :03/12/03 01:16
最晩年に自民・社会の合同政権のニュースをテレビで見て、涙が止まらなかったと弟子に語ったそうだ。自分のやってきた言論も無駄だったなあと・・・。
475 :
吾輩は名無しである :03/12/03 01:29
>>474 なぜ、自民と社民がくっついたら涙がでたのでしょうか?
すみません福田恆存初心者なもので、氏のどういう立場からそう思ったのかがよくわかりません。
そういう結果を招いた自民に悲しくなったのか、あるいは国民に?
476 :
吾輩は名無しである :03/12/03 01:49
それは与党に復帰したいという願望が主で決して自民・社会の間で政治理念の対決、葛藤から生み出されたものではなく80年代の国防論と同じく、単なる時代の流れ、迎合に対する最も醜い結果と福田氏には思えたからではないでしょうか。
477 :
吾輩は名無しである :03/12/03 01:51
江藤淳がアメリカ体験で右に寄ったと説を立てる人がいるが、福田恆存も、アメリ カでの見聞や体験がその後の文章に大きな影を落としている。
478 :
吾輩は名無しである :03/12/03 02:36
>477 それはないでしょう。福田恆存のアメリカ・ヨーロッパ体験記 「座りごこちの悪い椅子」ではアメリカ・ヨーロッパを日本とは 違う国だとよく認識しているし、江藤淳のような葛藤のアメリカ 体験記ではなくユーモアに溢れた外国訪問記に近い。 福田恆存がアメリカの政治なりに本格的に興味を持ち始めたの はアメリカ体験よりもライシャワー駐日大使、朴大統領との交流 が発端でしょう。福田恆存は外国体験で思想が変化することの無 い日本でも稀有な思想家でしょう。
福田さんって結局、民主主義者なんじゃないかと思うのよ。 社会主義や反国家主義と親和しがちな戦後民主主義者とは、民主主義の解釈が違ったんだろうけど。 アングロ・サクソン型の保守的な民主主義者と云えるんじゃないか? >477 江藤さんが右寄りになったのは、60年安保での左翼の振る舞いに失望したからでしょ。
480 :
吾輩は名無しである :03/12/03 20:08
>>478 さうかな。大岡昇平が埴谷雄高とのマラソン対談で、アメリカから帰つてきてから
福田が平和論批判を書いて、アメリカに貢献するやうになつたといふ旨の発言をし
てゐた。また、昭和20年代には批判的だつた天皇制についての発言が、30年代
に入つて「日本及び日本人」で大きく変はり、特に皇太子(現在の明仁天皇)ご成
婚の後で「象徴を論ず」といふ、その後の福田の天皇(制)論の基調をなす論考が
書かれるに到つた。福田のアメリカへの興味・関心のやうなものは、ライシャワー
やパク・チョンヒとの出会ひよりも、もつと早い時期に彼の内部で醸成されてゐた
と思ふ。
「神」「絶対者」「天皇」「アメリカ」をテーマにした福田論、いづれ書いてみた
いと考へてゐる。
朴正煕
482 :
吾輩は名無しである :03/12/03 20:28
483 :
吾輩は名無しである :03/12/03 22:33
平和論批判はアメリカ帰国というキーワードよりも「人間この劇的なるもの」 発表時と重なっているという点に俺は注目したい。福田恆存は「人間この劇 的なるもの」を書いて既に文芸評論家としての自分に及び文芸評論家という 職業の将来性に見切りをつけたんじゃないのかな?だからこそ文芸批評から 社会批評に向った。事実福田恆存以降の世代の多くの文芸評論家は文芸批評 よりも社会批評に力を注いでいる。 早見えの天才じゃないの?
484 :
吾輩は名無しである :03/12/03 23:12
こいうふ話はタブーなのかも知れませんが、このスレの方は 福田恆存さんがご存命ならイラク派遣に関してどんな事を言ふと思ひますか?
485 :
吾輩は名無しである :03/12/04 00:30
>>484 「完全武装で派遣せよ(=完全武装でないなら派遣するな)」だろうなあ。
西村真吾路線ではないか。
486 :
吾輩は名無しである :03/12/04 03:54
積極的には賛成しないだろうが、かといって反米もいわないし親米保守派 知識人の批判もやらないだろうな。 福田恆存は自分が積極的に発言したいこと以外はほとんど言及しないのが 特徴だからな。 反米を本当に語るならアメリカに関する基礎知識はやはり不可欠。確固た る基礎知識も無いのにレッテル貼りをするようなことは福田恆存はやらな い。
487 :
吾輩は名無しである :03/12/04 19:03
このスレ、文学板の中でも良スレだね。歴史的かなづかいで他者を罵倒する連中が 最近書き込んでいないせいもあって、有益な情報交換の場になっている。会社から 帰ってレスの数々を読むのが実に楽しい。
488 :
吾輩は名無しである :03/12/04 19:09
489 :
吾輩は名無しである :03/12/04 19:11
490 :
吾輩は名無しである :03/12/04 23:15
「象徴を論ず」は全集以外ではどの本で読めるのですか?
森英樹は?
492 :
吾輩は名無しである :03/12/05 00:50
「象徴を論ず」は文芸春秋80周年記年号に全文再掲載されています。 文芸春秋2002年2月号です。
493 :
吾輩は名無しである :03/12/05 01:31
494 :
吾輩は名無しである :03/12/05 01:43
単行本は既に絶版です(まああたり前か‥)。 福田恆存全集は大きな図書館なら大抵置いてあります。 もっともそれは福田恆存が偉大な人であるということではなく、 福田恆存全集が文芸評論家の最後といっていい全集だからです (と、某図書館の人から聞いた)。
495 :
吾輩は名無しである :03/12/05 01:48
>>494 古本屋をあたってみたいので、タイトル(全集以外で)だけでも教えていただけませんか?
重ね重ねすみません。
496 :
吾輩は名無しである :03/12/05 01:56
タイトルは知りません。 が、福田恆存の単行本はずっと新潮社から刊行されていたので多分新潮社 の単行本でしょう。ただし昭和34年に発表されたものなので古本屋に出 回っているかどうかは疑問です。昭和30年代は福田恆存絶の社会批評の 絶頂期にあたるので、ほとんど出回っていないと思います。
497 :
吾輩は名無しである :03/12/05 02:02
>>496 そうですか、ありがとうございました。夜分恐れ入りました。
498 :
吾輩は名無しである :03/12/06 13:28
ウリナラマンセー
タイトルわかりました。「常識に還れ」でした。
500 :
吾輩は名無しである :03/12/07 16:38
500GET!
501 :
吾輩は名無しである :03/12/08 22:53
「問ひ質したき事ども」という本の内容をご存知の方いませんか?
すみません。わかりました。m(__)m
503 :
吾輩は名無しである :03/12/09 01:10
「問い質したたき事ども」は、その名の通り保守派知識人をめった切りに した評論「問い質したき事ども」をメインとした単行本。福田恆存著作の 最晩年の単行本。福田恆存は何があってもこの評論を単行本として発刊し ようと相当の執念を燃やしたそうだ。 清水幾太郎の社会学批判・社会科学批判は今でも読む価値大!
504 :
吾輩は名無しである :03/12/09 17:55
最近、福田恆存さんにハマってしまい古本をネットで買い漁っています。 残念な事に福田さんの本は殆ど絶版になっていますよね。
ウリナラマンセー ウリミンジュクマンセー
「きのふけふ」は全集以外で何という本に収録されていますか?
509 :
吾輩は名無しである :03/12/18 04:56
>>508 潮出版社の『建白書』にあったと思うけど、間違ってたらすまん。
最近、文藝春秋社から出てた「日本を思ふ」(文庫じゃない方がいい!)にある
「偽善と感傷の国」読んたけど、この人だったらブッシュ支持するだろうなぁ。
>>509 ありがとうございます!注文してみます。
511 :
吾輩は名無しである :03/12/19 15:11
512 :
吾輩は名無しである :03/12/21 13:11
この人の思想を短く要約すると「悟りと、あきらめ」だろ
513 :
吾輩は名無しである :03/12/21 19:54
514 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :03/12/21 20:12
このスレ的に木下順二はどうですか。 知ってます? 福田恒存と同時代の劇作家・思想家。 シェイクスピアを翻訳したところまで同じ。 岩波文庫から出ている木下順二戯曲選を全四冊ヨンダ。 感想。福田恒存の戯曲のほうがおもしろい。 それなのになんで福田恒存の戯曲は岩波文庫にならないのか。 ふしぎです。
あたりまえだろ。
木下順二の鶴の恩返しはいいな!
>>514 論が大学時代に書いたという福田恆存論が西尾幹二インターネット日録の
“ふぉおらむ”というスレッドに掲載されている。
518 :
吾輩は名無しである :03/12/25 00:44
先月の話ですが、 大学の憲法の講義で「チャタレイ裁判」の話が出てきた時、思わず 「あっ!福田恆存さんが特別弁護人の・・・!」 と叫んでしまって恥ずかしかった(w。
>>517 ????
なんのこと??
読みますからリンクをはってください。
>>516 「夕鶴」です。木下順二というば「夕鶴」。
これで一生食べていくなんてまるで「僕って何?」の誰かさんみたい(w
もちろんレベルはちがいますが。
木下順二はいまどういう評価を受けているのか教えてください。
まさか新しいスレを建てるほどのことではないと思いますので。
全集もたくさん出ているしそれなりのかたなんですかね。
2ちゃん文学板で名前を聞いたことがないけれども。
→「夕鶴」です。木下順二といえば「夕鶴」。
521 :
吾輩は名無しである :03/12/28 12:42
先日、谷田貝先生のお話を伺って、改めて気づかされたが、 福田は、ルオーの絵が好きだったようだ。 うーん、分かるような分からぬような。
523 :
吾輩は名無しである :04/01/06 01:03
去年の事なのですが、大学である教授(50代)に 福田恆存さんを読んでいると言ったら、 教授「コウゾンさんは良いよ。丁寧な文章だしね。」 私「でも、今ほとんど絶版なんです。」 教授「そうなの?あの人の評論はいいのになぁ。最近の人は読まないのかなぁ?」 と、このように福田恆存さんにとても好意的でした。
524 :
吾輩は名無しである :04/01/06 04:14
test
525 :
吾輩は名無しである :04/01/06 14:01
>福田恆存さんを読んでいると言ったら なるほど。
528 :
吾輩は名無しである :04/01/07 23:00
恆存の部分を発音したってことはお前もコウゾン言ってたんちゃうんか? と言いたいんやろ。
>>528 いえ、私はきちんと「ツネアリ」って発音しましたよ。
教授もわかってわざと「コウゾン」って発音したんです。
伊藤博文を「イトウ ハクブン」ってワザと発音するひといますよね?
そういう類の教授なもんで。
530 :
吾輩は名無しである :04/01/07 23:33
>ワザと発音するひといますよね? なんで?
>>530 そういう人はいるんですよね。
福田恆存もイトウハクブンって読んだのが講演のテープに残ってる。
ちなみにそれを「有職読み」っていうんだけど、それ以上は御自身でお調べ下さい。
>>530 たぶん愛着を込めてじゃないかなぁ。と思います。
石原慎太郎も(愛着があってのことかは知らないけど)
辻仁成のことを「ヒトナリ」じゃなくて「ジンセイ」って発音するし、
吉本隆明好きな人は「タカアキ」じゃなく「リュウメイ」って発音する人多いです。
(もちろん、本当の発音を知った上で)
>>531 有職読みというのですか。それは知らなかった。
ありがとうございます。
調べたらこんなサイトがありました。
>また「有職読み」(ゆうそくよみ)というのは成功した人が元の名前ではなく、
>音読みで読まれる現象を指す。森有礼(ありのり)を「ゆうれい」、
>福田恒存(つねあり)が「こうそん」、水上勉(つとむ)など
>「べん」と呼ばれるようになればメジャーということだ。
>唐風、法名風にして威厳をつけている。『徒然草』の作者も法名の
>「吉田兼好(けんこう)」で知られているが、俗名は「ト部兼好(うらべかねよし)」とも、
>「吉田兼好(かねよし)」(先祖が京都吉田神社の社務職にあったことから)とも
>呼ばれていたはずだ。漢字が分かればよくて、読み方は二の次にする性癖が
>日本人にはあるから生まれたといえる。詳しくは高梨『名前のはなし』に
>「有職読みという名の音読」という項がある。
>ちょうど、俳優が「阪妻」「アラカン」「勝新」「キムタク」などがメジャーになって
>省略形で呼ばれるようになったのと似ているかもしれない
ttp://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/pen-name/
534 :
吾輩は名無しである :04/01/08 00:53
>532 辻仁成って、仕事の分野によって自分で読み替えてるんじゃなかったっけ?
535 :
吾輩は名無しである :04/01/10 01:06
今日、本屋で「理想の国語教科書」って本があって、 その中にシェイク・スピアの「リア王」が載ってたんだけど、 訳が福田恆存さんだったのでなんか嬉しかった。
536 :
吾輩は名無しである :04/01/11 01:08
名前音読みについては、小谷野敦のエセー(軟弱者の言い分だったか) にいろいろ書いてありましたよ。
>理想の国語教科書 「私の幸福論」の中の1篇が入ってるといいんだけどなぁ。
海を渡った日本語―植民地の「国語」の時間 川村 湊 (著)に 日本語教育機関に所属していた頃の戦前の福田恆存について若干論じられて いる。 福田恆存の文章はかつて国語教科書に採用されていたことがある。何かは忘 れたが‥。
539 :
吾輩は名無しである :04/01/11 13:40
衝撃! 福田恆存氏は創価学会の活動を肯定的に評価していた! 「現代文明に発言する」−創価学会員との対話− 志村栄一編 仙石出版 志村 そうすると、そういう新しい庶民の文化運動をどこからよみがえらせてい くべきなのかということですが、決して自画自賛ではありませんが、創価 学会が、都市化によってどんどん東京に来ている青年たちに郷土意識とい うか郷土に対する自信みたいなもの、あるいは祖先が培ってきた郷土の伝 統に対する誇りというようなものを、もう一度よみがえらせていくという ことを願って、さまざまな地域開発を行なっています。 また全国各地で、郷土民芸の紹介とか、若者の集いの意識を構築するた めに文化祭というものを、四十五年から四十六年にかけて、さまざまな形 で開催してきました。 それらと並行して、先ほど述べたような祭りの復活と再生を試みていま す。また地方には伝統文化を収めた風俗館というものをこしらえています。 (中略) このようなものがもっと国民規模において、一つの運動みたいな力となっ て出てくることが日本の本当の共同体というか、庶民文化を作っていくこ とではないでしょうか。 福田 それはいいことだし、ぜひやっていただきたいと思います。
540 :
吾輩は名無しである :04/01/11 14:46
確か福田は「庶民文化よ興れ」という文章(談話?)を、雑誌「潮」に寄せてゐた。 福田は劇団「雲」を運営していたから、創価学会とも団体鑑賞などで経済的な関係 があったかもしれない。ちなみに、名論「當用憲法論」も「潮」に発表されている。
541 :
吾輩は名無しである :04/01/11 14:47
>>539 それ、いつの話よ?だいたい、層化の発言自体は美辞麗句だから
福田さんもそれに関しては否定せんだろ。(平和論に関しては疑問だらけだが)
その当時、層化や犬作の悪名もまだ一般に知られて無かったんじゃないの?
昭和46年12月15日初版発行 創価学会員志村栄一と日本を代表する知識人との対談集 西欧近代と東洋思想 北沢方邦 現代文明をどうとらえるか 森本哲郎 人間と自然について 田中美知太郎 現代人と生命のリズムへの回帰 山崎正和 進化論と現代社会 今西錦司 人間はどこまで退化しているか 犬飼哲夫 なぜ土着思想に注目するか 上山春平 変革期における先駆者の思想 奈良本辰也 風雲を論ずるな歴史を論ぜよ 前田俊彦 原点としての牧口思想の意味 熊谷一乗 日本列島における琉球孤の意義 島尾敏雄 権力と抵抗運動 加藤周一 暴力と非暴力について 鶴見俊輔 宗教的危機からの脱出 ケネス・E・ボールディング 地域の開発と「新しい日本の祭り」福田恆存 総体革命と人間革命 長洲一二
>>542 どうも。
福田さんは層化に関して詳しく知らなかったんじゃないかなぁ?
今の一般的に知られている層化だったら、肯定的に見ないと思ふ。
それに、上の郷土意識云々の話は私も頷けるし。
まぁ、国民規模において、一つの運動みたいな力ってとこはチト恐い気もするが。。
545 :
吾輩は名無しである :04/01/12 10:23
今の20歳前後の人間はほとんど読んでない
546 :
吾輩は名無しである :04/01/12 11:12
東京キッドブラザースをアメリカ行かせたのはよかったね
547 :
吾輩は名無しである :04/01/12 11:15
東も柳にかかれちゃなぁ
暫く前、汚職で起訴された關谷代議士が病院から運び出されるのをテレビのニュースで見た事があるが、 群衆はその擔架に襲ひ掛からんばかりにして悪罵の限りを盡してゐた。 中年の女性もゐたし、若い人達も多かつた。それを見て私は暗い気持ちになつた。 汚職もまた惡いと決まつてゐることだ、感想や批評を求められても返答に窮する。 が、これだけは幾ら惡口をいつても何處からも文句が出ないと承知して居丈高になるといふのは、 やはりタブーに卑屈な弱者の劣等感が裏返しに出たものとしか思はれなかつた。 もしそれを公憤や正義感の發露と自他共に思ひ做すとすれば、僞善もここに極れりと言ふ外は無い。 −福田恆存 『僞善と感傷の國』−
美香は創価学会員(中年部)
550 :
吾輩は名無しである :04/01/18 13:41
また、別の大学の先生(70歳前後)に福田さんの話をしたら、 「ああ、ちょっと右よりの人ですね。」と言われた。トホホ。
551 :
吾輩は名無しである :04/01/24 23:19
今年で、福田恆存さんの十周忌ですかね。
552 :
吾輩は名無しである :04/01/27 00:45
俺は書店で『日本への遺言』をたまたま見かけて、買って読んだら その思想やシャープな文体に感銘を受けて 図書館で福田恆存全集を読みふけったんだよね。 福田恆存氏を生前から全く知らなかったのは残念だった。 坪内祐三も指摘していたけど、この本の題名は福田氏が言った様に 『言葉 言葉 言葉』の方が絶対に良かったと思う。 中公文庫の福田恆存の本は是非復刊して欲しいね。
554 :
吾輩は名無しである :04/01/29 20:50
福田さんってご健在だった当時は一般的な思想界からみて、ほとんど右翼扱いだったんでしょうな。 今でこそ、正論や諸君が読まれる時代になって言論界の風通しが良くなったけど、 当時の風潮の中でよくこれだけ闘ってこられたと思う。 そういう意味でも私は福田さんを尊敬しています。
555 :
吾輩は名無しである :04/02/01 01:17
556 :
吾輩は名無しである :04/02/01 02:21
福田恆存って唐十郎のことどう思っていたの? そこが知りたい。
557 :
吾輩は名無しである :04/02/06 14:39
>>556 唐十郎って佐川君書いた人だよね?あと、オオツルギタン(?)の親で
北の国から2002にも出てた人?
あの人、評論とかもやってたの?
558 :
あげ屋さん ◆P1AWcg9OTs :04/02/08 18:38
(・∀・)age!
あぼーん
「総統いまだ死せず」
神保に3800円でありますた。
今ボキはこのスレを
>>50 あたりまで読みました。
明日は150まで頑張ろうと思います。
日本を思ふ入手。 古本屋でやつと見つけました。
562 :
吾輩は名無しである :04/02/12 22:36
>>563 三茶書房ね。高い、高い。
「総統いまだ死せず」だったら1000円でよく見かける。
戯曲にしてはめずらしく出回っているのでは。
全集第八巻がお薦め。いろいろ入っていたから。
あと画像、見れない……。
565 :
吾輩は名無しである :04/02/24 00:04
福田恆存さんの文章の凄いところは今読んでも全然色褪せていないこと。 まったく現在でも通用する論だと思う。 勿論、内容によっては当時の世界情勢・世情ならではというものもあるけど、 それを差し引いてもやはり感心してしまう。
「藝術とはなにか」(福田恆存/「評論集1」新潮社)
→芸術とはなにか? なんて語れる時代があったということです。赤面もせずに。
こんなふうにふざけていると
>>561 に怒られてしまうから、ちょっとまじめになろう。
芸術の起こりは古代人の呪術にあると福田さんは話をはじめます。
ギリシア悲劇の時代(役者は神を演じるために仮面をかぶった、その意味)、
イエスの誕生(民衆は神のまえで仮面をかぶる=素顔の誕生)、
中世の教会主導のキリスト教世界(教会が舞台・演劇となる、ゆえの不毛な芸術)、
ルネッサンスの人間賛歌、シェイクスピア(人間を主題とする芸術の発生)、
近代の自我意識(神前の仮面はなくなった、しかし素顔ではいられぬ、小説の誕生)、
現代の孤独感(いくら小説を読んでも孤独が増すだけ、いま必要とされる芸術とは?)。
――と、こう芸術の歴史をふりかえって、福田さんは主張します。
芸術とは、自らを自然(全体)の一部と感じせしめるものである。
芸術とは、カタルシスである。日常生活でかなえられぬ夢の残滓を嘔吐せよ。
芸術とは何かを問うことは、生きるとは何かと問うのと同義である。
しかし現代の芸術はどうだ、現代の小説はどうだと福田さんは問題提起する。
映画など芸術ではない。なぜなら受け手の自由がまったくない。
絵画も音楽も文学も、鑑賞者の能動的な努力があってはじめて成り立つものである。
映画はすべてを表現するがわが行なう、鑑賞者は何もしなくてもよい、それは芸術ではない。
それでは人間が孤独になるばかりではないか。
現代の小説も同様。そこに書かれているのはつまらぬ自我ばかり。
小説を書くがわが賞賛され、小説を読むがわは作家にあこがれるだけ、これでは救われない。
ふたたび福田恆存は主張する。芸術はナルシズムではない、カタルシスである。
芸術とは精神の運動である、芸術とは精神のエネルギーの消費である。
芸術がどうして必要か。生きるためである。
人間は負けるとわかっている賭けにもあえて賭ける。
そこに生の快楽があるからである、そこに生の秘密があるのである。
芸術とはそのようなものです。
感想文か、ただの内容紹介か。そのどちらでもない駄文か。 読み間違えているところがあったら教えてください。しかし難解でした……。 「藝術とはなにか」(福田恆存/「評論集1」新潮社) →芸術の起こりは古代人の呪術にあると福田さんは話をはじめます。 ギリシア悲劇の時代(役者は神を演じるために仮面をかぶった、その意味)、 イエスの誕生(民衆は神のまえで仮面をかぶる=素顔の誕生)、 中世の教会主導のキリスト教世界(教会が舞台・演劇となる、ゆえの不毛な芸術)、 ルネッサンスの人間賛歌、シェイクスピア(人間を主題とする芸術の発生)、 近代の自我意識(神前の仮面はなくなった、しかし素顔ではいられぬ、小説の誕生)、 現代の孤独感(いくら小説を読んでも孤独が増すだけ、いま必要とされる芸術とは?)。 ――と、こう芸術の歴史をふりかえって、福田さんは主張します。 芸術とは、自らを自然(全体)の一部と感じせしめるものである。 芸術とは、カタルシスである。日常生活でかなえられぬ夢の残滓を嘔吐せよ。 芸術とは何かを問うことは、生きるとは何かと問うのと同義である。 しかし現代の芸術はどうだ、現代の小説はどうだと福田さんは問題提起する。 映画など芸術ではない。なぜなら受け手の自由がまったくない。 絵画も音楽も文学も、鑑賞者の能動的な努力があってはじめて成り立つものである。 映画はすべてを表現するがわが行なう、鑑賞者は何もしなくてもよい、それは芸術ではない。 それでは人間が孤独になるばかりではないか。 現代の小説も同様。そこに書かれているのはつまらぬ自我ばかり。 小説を書くがわが賞賛され、小説を読むがわは作家にあこがれるだけ、これでは救われない。 ふたたび福田恆存は主張する。芸術はナルシズムではない、カタルシスである。 芸術とは精神の運動である、芸術とは精神のエネルギーの消費である。 芸術がどうして必要か。生きるためである。 人間は負けるとわかっている賭けにもあえて賭ける。 そこに生の快楽があるからである、そこに生の秘密があるのである。 芸術とはそのようなものです。
>>566 無断コピペいくない……。
はられていたのに気づかなかった。
ふたつ並んで見苦しくてごめんなさい。
569 :
吾輩は名無しである :04/02/24 10:05
>日常生活でかなえられぬ夢の残滓を嘔吐せよ。 >人間は負けるとわかっている賭けにもあえて賭ける。 そこに生の快楽があるからである、そこに生の秘密があるのである。 芸術とはそのようなものです。 とはどこにも書いていない
570 :
吾輩は名無しである :04/02/24 17:44
571 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/02/24 20:42
>>569 おみごと! 弱いところがすっかりばれている(w
「藝術とはなにか」を読了して1割も理解しえたと思えなかった。
でも「古代」から「現代」までは簡潔にまとめられていない?
簡潔とは、いいかげんということの言い訳かもしれないけど。
あれを書いて自分の中でなんとか一本の線がとおった。
細い今にも切れそうな線、アイスキュロスから綿矢りさまで。
>>570 それと芸術=演戯の話もね。
ここはさっぱりわからなかった。
「仮面−素顔−神様−演戯」と「芸術」のライン。
だれかに教えてほしいものです。
福田恒存の評論は文章が音楽になっている。
「カタルシスについて」のところで思わず音読してしまった。
感情に訴えかける文章がじつにうまい。
わたしも真似したくなった。「〜〜ゆえんである」「ふたたびいふ」とか。
いま「人間・この劇的なるもの」を再読している。
もう四度目か五度目か。そのせいか6割くらいまでわかったような気がする。
>>571 古代人は呪術が実は迷信・非科学的なものであることを半ばわかっていな
がらもさもそれが正しい"かのよう”に執り行っていたのではないかなと最
初の章で述べているところが抜けています
573 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/02/26 12:46
「人間・この劇的なるもの」(福田恆存/中公文庫) →人間は自由など求めていないと福田さんはいう。人間が真に必要としているのは宿命で、 自らが必然のうちにいるというこの感覚のなかにしか生きがいはない。 自由か宿命か、偶然か必然か。 この二項対立のうちに人間を演劇を見るところ、その鋭さ、 わたしが福田恆存の評論にひかれるゆえんである。 若い成功者は己の成果を自由な行動(努力)の結果と思う。よもや運などとは考えまい。 一方で、老いたみじめな失敗者はすべてが宿命だった、他にどうしようもなかったと思うもの。 遺伝のせい、あるいは社会が悪いから、問題を必然にするのはいともたやすい。 が、どちらも自己欺瞞であると福田さんは冷たく言い放つ。 では、人間は自由か宿命か。ことは偶然に起こるのか、すべては必然なのか。 舞台を見なさいとここで演劇を持ち出してくる福田さんの慧眼には感服する。 舞台上の役者。かれはセリフをすべて覚えている、芝居の結末を知っている(宿命)、 だけれども役者はひとつのセリフをそれを知らぬものとして言う(自由)、 他にも言えた数限りない候補の中からさもそのセリフをいま選んだかのように言う。 名役者におなりなさいと福田さんはいう、人生で良い演戯をなさいという。 なぜなら生きるというのは何かしらの役を演じることに他ならないのだから。 だれもが主役になれるわけではないし、また主役を望むものばかりではない。 脇役でもいい、自らの役を演じきりなさい、そこに生きがいがある、そこにしかない。 毎日、ものごとはなんの脈絡もなくすべてが偶然にあなたに襲いかかる。 そこで大根役者にならぬにはどうしたらいいのか、きちんと演戯するためには? 劇の終わりを意識しなさいと福田さんはいう、 死によって舞台が完結することに思いをはせなさいという。 さて、思う。わたしに与えられた役は何か。 文学界のジャンヌ・ダルクか、平凡極まりない主婦か。 くだらぬ役ならわたしは舞台から降りるつもりである。 配役に命をもって抗義する。たとえそれがよくある役を演じることになろうとも。
574 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/02/26 13:44
「龍を撫でた男」(福田恆存/「全集第八巻」文藝春秋)*再読 →読むのは三度目。個人的には劇作家・福田恆存の最高傑作。 安部公房も三島由紀夫も木下順二もこれにはかなわない。読売文学賞も取っている。 余談だけど、学生時代の山田太一がこれを見るためにわざわざ東京にきたらしい。 主人公は、どことなく福田さんを思わせる中年の精神科医。常識人を自認し誇る。 いささか神経衰弱気味の妻と、その弟(無職でアル中)と同居している。 元旦、妻の友達の女優(舞台のように人生を生きるが信条)と、 その兄の劇作家(躁鬱病ぎみ)が精神科医宅を訪れることから物語は始まる――。 常識人は精神科医ひとり、周りはみんな、まあキチガイ。 おもしろくならないはずがない。 精神科医の語ることばはまるで山田ドラマのセリフのよう。 「(浮気するのは)小説や芝居じゃはでな役だけど、実生活ではいつでも 貧乏くじときまっている。家庭をばかにしちゃいけませんよ……、 現実をなめちゃいけませんよ……、それがどんなにくづれかかっているように見えてもね」 「人生は冒険じゃない。人生はくりかえしですよ。 たえず変わったことをしていたんじゃ、しまいには発狂してしまうよりしかたがない」 衝撃のクライマックスなんだけど、ネタバレになるから書かない。 全集を持っているひとに、ぜひ読んでほしいから。 ここのスレは思想オタばかり、もっと演劇人・福田恆存も評価されるべきとの思いもある。
福田恆存自身の喜劇について (理解できるかな?) 口角あわをとばして喋っている男ぶり手ぶりを見て、私たちはおかしいとお もう。が、私たちは日ごろ、そういうものを見て、あまり笑ってはいない。そ れが笑えるほどおかしいとおもうには、ひとつの条件が要る。 たとえば(諸君も一度こころみてみたまえ)汽車のなかや喫茶店などで、両 耳をとざして周囲を見わたすと、なにもかもおかしく映じてくる。さほど口角 あわをとばしているのではない連中にしても、その喋っている内容がぜんぜん きこえないと、その身ぶり手ぶりや表情がばかに目だって、妙におかしくなっ てくる。トーキーを見ていて、なにかの故障で急に音がきこえなくなったとき など、同様の効果がある。たしかにクレールは巴里子の口げんかを映すとき意 識的にこの手を用いた。 理由はかんたんである。話の内容は身ぶりや表情の補足をまって相手に完全 に伝わると同時に、その身ぶりや表情も話の内容という裏づけを待って、はじ めて気ちがいじみた様相からまぬかれるのだ。その両者の連関を絶ってしまえ ばすべてが異様にみえてくる。それは話とその身ぶりとの関係についていえる ばかりでなく、心理と行動、思想と生活、精神と肉体との関係についてもいえ る。 私たちはある意図のもとにある行為をする。が、それが結果としての行為か ら見て、どうしても本人の意図を信じられぬというようなことになりやすい。 「おれはこういうつもりだった」といくら強弁しても、世間の眼にはそう映じ ないことがざらにある。明治以降、西洋の思想や生活様式がはいってきて、 それがいつまでも表皮にとどまっていて、私たちの心理と結びつかぬため、こ とに敗戦後の混乱期において、その間隙は著しい。
そこでひとびとは、その内面的な心理と外面的な行動とを連関つけようとし て努力する。たとえ行為が意図を裏切っているようにみえても、じつはこうい う曲折を経て裏のほうでつながっているのだと説明しようとする。それはいち おう誠実な努力だといえる。過去の文学はいっしょうけんめいそういう努力を こころみてきたといえよう。が、へたをすれば、それは自他の行為の正常化で あり、自分は正しいと強弁することである。 それならいっぽうこういう手もありそうだ。作者は描こうとする人物の内面 をのぞくことを拒絶し強いて外面からばかり描こうと決心する。一切の強弁、 正当化、弁解を拒否する。外からみえたとおり、すなわち連関のないままに、 対象を綿密に描きこんでいく。そうすると、さきに述べたように、話の内容は きこえないで、口角あわをとばして喋っている身ぶり手ぶりだけが浮きあがっ てくる。 文章は正確で、端然としていて、誇張もなく、うそもなく、それでいて効果 はこっけいで笑いを誘う。不注意な読者は誇張しているとおもうかもしれない。 が、そういうひとは、耳をとざして周囲を見まわしてみるがいい。ウエイトレ スや車掌の動きまで無意味で、そこにままごと人生の喜劇が漂ってくるであろ う。 文学はたんにそれだけで終わりはしない。が、こういう見かた描きかたで、 ひとびとの笑いを誘発することによって、内面と外面とにどうにも連関の見つ からなかった私たちの生活に統一を与えるいとぐちが与えられるだろう。この、 いいかげんなところでこじつけの連関をつけまいとする作家の誠実さに風刺の 地盤がある。さらに、そういう外面的描写のために戯曲という形式はつごうが いいようにおもわれる。劇作家は外面だけで描いて、内面充実の役割をすべて 役者に期待できるからだ。そういう芝居においては、作者を生かすも殺すもま ったく役者の自由だ。
577 :
吾輩は名無しである :04/02/26 20:06
今ここの住民は思想オタクよりもむしろ政治オタクの方が多いです。 福田恆存スレで今まで劇作が話題にのぼったことは皆無です。 さらに福田恆存の3部作「芸術とは何か」「人間この劇的なるもの」 「批評家の手帖」のうち「批評家の手帖」の話題がのぼったことも 皆無です。「批評家の手帖」は福田恆存の言語観です。なかなか読み 応えがあります。
578 :
吾輩は名無しである :04/03/12 20:06
保守あげ
学生時代は福田恆存の作品は評論しか興味がなかったが最近福田恆存の 戯曲のよさが解るようになってきた。 福田恆存の戯はほとんど終戦直後のまだ日本の行く末がはっきりとして いない混沌とした時代にかかれたわけだが、その頃と現代の日本は似た 状態なのかも知れない。 福田恆存を評論と戯曲と分けて論じる人はやはり福田恆存をよくわかっ ていない人だと言わざるを得ない。
580 :
吾輩は名無しである :04/03/17 18:20
批評家の手帖は讀みたくても讀めない人が多いから、話題に上らないのでは? 「藝術とはなにか」「人間・この劇的なるもの」は、 まだ新刊で手に入るから讀むことが出來るけど。 私も批評家の手帖は讀んでゐない。
581 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/17 23:18
「批評家の手帖」読みたい……。 読了報告スレに読んだひとがいたけど。
582 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/17 23:20
福田恒存監修の「シェイクスピア・ハンドブック」(三省堂)を持っているひといる?
どんな感じ? 目次だけでも教えてくれると助かるんだけど。
>>579 そうそう。はげどう。
583 :
吾輩は名無しである :04/03/17 23:27
>>580 「藝術とはなにか」「人間・この劇的なるもの」って新刊で手に入るんですか!?
>>582 今見てます?
目次だけでもスキャンしてうpしましょうか?
見ているならレスしてください。
うpして直ぐに消します。
585 :
吾輩は名無しである :04/03/18 00:37
はっきり言って批評家の手帖はおもしろくない。 評論というよりかは言葉のアフォリズムかな。 何か考えようとするとき、あるいはこうして言葉を書きつけているとき、 私は自分の頭の中で、ほんの針の先ほどの微かな一点しか火が点ってい ないことを、そしてその周囲は完全な暗闇に領せられていることを感じ る 「批評家の手帖」より
586 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/18 08:13
>>584 ごめん。すぐ寝てしまった……。
>うpして直ぐに消します。
すごい機密情報みたい。もう遅いかな。でもできたら。
ネットでいまでているのです。まさか目次全部教えてくれともいえないし。
どうやらハコつきの本のようですね。1800円、高いのか安いのか。
明らかにすでに高いな。
>>587 定価を調べたら3500円だったから、そこまで高くはない気もする。
でもこれは著者が入江隆則というひとになっているから違うのかな。
584さん、できましたら定価も……。
>>588 今います?
定価は3500円ぐらいだったと思いますけど、
新品じゃあ何処にも売ってないと思いますよ。
俺は中古(おそらく未使用品)で5000円で買いました。
目次に関しては、やはり著作権の問題があるんで、あまり長い時間公開するのはよくないと思ったんで。
「シェイクスピア・ハンドブック」は共著。 監修・福田恆存 編集・入江隆則・臼井善隆・松原正・中村保男・喜志哲雄
591 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/18 10:41
>>589 います。よろしくお願いします。遅かったか。
>>590 ありがとう。喜志哲雄さんも書いているのか。
>>592 ありがとうございます。今から落とします。終わったらレスします。
>>592 終了しました。
取り急ぎご報告まで。
顔を横にしながら、
買おうかどうか検討中です。
>>595 ほんとありがとう。参考になった。
1シェイクスピアとその時代
2シェイクスピア劇について
3作品案内
4批評史と参考文献
700ページを越すのかこれで。
なんか福田恒存の味がでていない気がする。百科事典的で。
それで福田さんの文章は「まえがき」だけ。
今すぐ読みたい本ではないかな。机に飾っておく本という感じがする。
でもこの本はずっとなぞの探求本だったわたしにとって。
1年くらい探していたけど実物には遭遇できず。
たまに末尾の「参考図書」にこの本が載っているくらいで。
今回、ようやく手が届いたけどネットでは買わない。
どこかの古本屋で美品があったら買うかもしれないです。
スレを汚して申し訳ないのでちょっと情報を。
中公新書の「回想の文学座」(絶版)という本に
演劇人・福田恒存のことが書かれています。まだ読んでないけど。
ぱらぱら見た感じでは、演出中の福田さんは中学校の先生みたいなひとだったと。
なんでも気軽に相談にのってくれそうな。
著述に見られるようなぴりぴりした印象はまったくなかったらしい。
>>596 まえがきも見てみます?
一ページだけなんで、よければうpしますよ。
>>597 ほんと? 嬉しいな。
画質が悪くなってもいいから、
できたらそちらで90度回転させてください。
やりかたわからないからわたしのほうでは。
>>599 終了しました。
こんどは解凍しなくていいから楽でした。
回転もしてあって感謝です。
いまから読みます。
>>600 じゃあ消します。
お役に立てば幸いです。
読んだ。とすると、写真つきのあらすじ紹介がこの本の眼目か。 シェイクスピアへの道案内が目的ねえ。 わたしもう37作品読んでしまっているからいまさら。 といっても、もちろん翻訳を通してだけど……。 英文学者としての福田恒存の評価はどうなんだろう。 アエラムックの「シェイクスピアがわかる」なんて見ると、 ものの見事、福田の「ふ」の字も出てこないから笑える。 福田さんは馬鹿にしていたけど小田島雄志は嫌いじゃない。 このひとの訳はとても読みやすい。 バーナード・ショーの「聖ジョーン」を読むとき、 福田訳と小田島訳のふたつがあったけれども、 わたし小田島さんのほうで読んでしまったくらい。ごめんなさい。
>>583 「昭和文学全集27」で讀むことが出來ます。
他に「芥川龍之介1」「ロレンス1」「一匹と九十九匹と」「俗物論」
「小林秀雄の『考へるヒント』」「小林秀雄の『本居宣長』
が收録されてゐます。
他に花田清輝、江藤淳、吉本隆明、竹内好、林達夫の評論も載つてゐて、
これで4369圓なら、まあお買ひ得でせう。新字新かなですけどね。
604 :
吾輩は名無しである :04/03/18 19:02
ttp://www.iwanami.co.jp/hensyu/bun/top.html ★ 『日本近代文学評論選 昭和篇』に収録した筆者は次の通り(収録順)。 大宅 壮一 谷崎潤一郎 芥川竜之介 蔵原 惟人
中村武羅夫 平林初之輔 宮本 顕治 小林 秀雄
伊藤 整 杉山 平助 三木 清 中条百合子
横光 利一 正宗 白鳥 中野 重治 高見 順
萩原朔太郎 保田与重郎 花田 清輝 中村 光夫
石川 淳 河上徹太郎 坂口 安吾 平野 謙
福田 恆存 田村泰次郎 川端 康成 三島由紀夫
武田 泰淳 竹内 好 吉田 健一 十返 肇
今日奈良県桜井市春日大社にある福田恆存筆の万葉集の歌碑を見に行って きました。 恆存筆・福田恆存の印章(?)が記されていました。
>>602 あらすじ紹介だけが中心ですけど、
多少の解説もありますよ。
あ、日本語間違えた。
608 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/23 23:02
>>606 迷ったけど、いまネットで注文しました。
1年間以上ずっと探していた本ですから。
それにシェイクスピアの翻訳で福田氏を知ったので、
やはりこれは持っていなくてはと思い直して。
けどネットで注文するのって面倒。
商品の状態もよくわからないし、時間がかかるしで。
でもだいたいの内容はあなたが目次を見せてくれたからわかった。
ありがとう。それで買おうと思った。
今日、福田恒存「劇場への招待」を300円で購入。
「演劇入門」と半分以上、内容がかぶっているけれども。
近日中に読む予定なので、知った情報を書きにきます。
609 :
吾輩は名無しである :04/03/24 00:02
福田先生もあなたのような乙女のフアンを持って うれしくってなんのって‥
610 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/03/24 15:24
「劇場への招待」は落丁本でした。
それもいちばん読みたかった「戯曲文学の限界」というところを中心に15ページ。
この本からひとつ福田さんの言葉を引用。
「わたしはあらゆる論争において、ヒステリー症状など呈したことはない。
いつも論争のときは気軽に『にやにや』しながら書いてをります。
論争は私にとっては気散じでありますから」
吹き出した。「にやにや」だってさ、まるで2ちゃんねらーじゃない。
>2ちゃんねるの思想オタに英雄扱いされてゐる福田恆存氏(
>>1 )
これもそのひとつの理由かもしれないと思いました。
あと福田さんは評論でも戯曲でも常に七五調を意識しているとのこと。
氏独特の文章のリズム感にはいつも感服しております。
それと下卑た根性にも。福田さんってどこか卑しいところがある。
それを美辞麗句でラッピングしている、だからひとの感情を刺激する文章になるのかと。
けっして福田さんをバカにしているわけではありません。
自らの下卑た根性に真正面から向き合っていることが氏の文章からうかがえると言ったまで。
611 :
あびうきよ :04/03/24 21:13
>>610 ありがとうございます。美香さんのレビュー参考になります。
>『にやにや』しながら書いてをります。
福田恆存さんがこんなことを書いていたなんてw知りませんでした。
612 :
吾輩は名無しである :04/03/25 22:38
今日大原美術館でルオーの道化師の絵を見たよ。絵葉書も買った。 確かに福田恆存が好きそうな絵だね。 が、ルオーの絵の道化師は真面目な顔をしているがなんか造り顔のような 気がしますね。 笑顔を造る道化師は真面目な顔をしても造り顔になる。結局道化師には真 の顔なぞどこにもない。そう考えてみればそこなしの孤独と同時にシニカ ルなユーモアも描かれているような気がして、大変味わい深い絵です。 ただこの絵を部屋に飾りたいとは思いませんね。
613 :
吾輩は名無しである :04/03/28 07:05
>>459 >>「よく、自分の名前を間違えられますと、腹を立てる人がいます。
>> たとえば、芥川龍之介さんは「介」という字を「助」と書いてきた手紙は封を切らないで捨てた、といいます。
>> 福田恆存さん―これはツネアリさんが正しいのでしょうが、「恆」という字が難しい。
>> ごく普通の「恒」という字を書いたのではご機嫌が悪いそうですね。
これって、同一に論じられないだろう。「介」と「助」はぜんぜん違う。
しかし、、「恆」と「恒」は、手書きで書けば、ほとんど区別できないし
げんに、ご本人が書いたものでも、どっちとも取れるようなのもある。
むしろ、芥川龍之介が、「竜」とかかれたときにどう反応したか、
述べる必要があると思う。
なお、「助」については、確か芥川家に正式に養子に入るまでは、
こちらを使っていたんでは?
もし、そうであれば、龍之助と見るたびに、幼児を思い出して不快だったんでは?
614 :
吾輩は名無しである :04/03/28 07:10
>>613 ついでに言えば、当時は旧字・新字は無いんだけど、
「竜」は、一般的にかなり使われていた。
615 :
吾輩は名無しである :04/03/28 08:48
ついでに言っとくと、村上龍の本名は、竜之介ではなく、竜之助。
616 :
吾輩は名無しである :04/04/03 18:01
何で、この人英雄なんだ? 生前は、反論に値しないから相手にされて無かっただけだろ。 それを、誰も反論しないから、僕ちゃんの勝ちと思っていただけと。 そんな人間をいまさら英雄視するなんて、世の中も変われば変わるものよのう。
618 :
吾輩は名無しである :04/04/09 00:18
>生前は、反論に値しないから相手にされて無かっただけだろ。 それは間違い。丸山真男なんかは福田とわからないように隠語で批判を していた。清水幾多郎もしかり。
羽仁さんは「犯罪を起こしても裁判によって判決が下るまではわれわれは 無罪なんです」と言つてゐますが、そのことを逆に言へば、裁判によつて誰 かが有罪と決るまでは、全国民が被疑者だと言ふことになります。 (「一読三嘆 当世書生気質 巻の一」) あまりの馬鹿馬鹿しさに反論する気にならんというのが、多少なりとも 法律をかじった者、いや、普通の常識を持った人間の答えと思う。 まあ当節の「常識を疑え」という題目を唱えれば、どんな馬鹿げた 主張にも免罪符になると思っている連中にはウケルのかも知れんがな。
620 :
吾輩は名無しである :04/04/13 22:44
621 :
吾輩は名無しである :04/04/14 00:45
福田恆存のニーチェを思わせる思考方法はいいよね。 評論家志望の人は研究すると良いと思う。
622 :
吾輩は名無しである :04/04/14 02:48
>>621 >>福田恆存のニーチェを思わせる思考方法はいいよね。
こいつに「思考方法」なんて無い。
まあ、「レトリック」はあるがな(別にけなしているわけではないよ)。
だから、こいつと直接話したヤツは、一瞬あっけにとられるわな。
(○○か、○○である。といった見え透いた二分法や、逆にいえばとかでも、
よく考えればおかしいんだけど、いきなり言われると反論しにくいな)
でも、書いてあることにそれほど中身があるわけではないから、
わざわざ反論文を書く気にもならない。意地悪爺さんの小理屈さ、と受け流される。
で、本人もそれで満足してたんじゃないの?
憲法についても、もうちょっと法律勉強してから書けよとは思うな。
ストレスでもた堪ってるの↑
625 :
吾輩は名無しである :04/04/14 13:40
劇団雲といえば福田恆存か?
626 :
吾輩は名無しである :04/04/14 13:40
ごめん 誤爆した
627 :
吾輩は名無しである :04/04/14 13:46
気にするな
628 :
吾輩は名無しである :04/04/14 21:37
>>621 どういふところが、ニーチェっぽいのですか?
629 :
吾輩は名無しである :04/04/14 21:50
福田恆存は、男のくせしてポルノに反対していたオカマ野郎。
630 :
吾輩は名無しである :04/04/14 22:29
>>623 福田恆存の日本国憲法批判論は宮沢憲法がターゲットです。
したがって、それ以降の憲法学者は福田のような日本国憲法無効論者
を視野に入れて論理を構築しているのです。
福田恆存(だけでもない)が論壇に登場するまでは、本当に宮沢憲法の
8月革命説なんかが何の疑いもなく通っていたのです。
623さんこそ日本国憲法学説論争史を勉強した方がよいでしょう。
631 :
吾輩は名無しである :04/04/14 22:31
>>629 福田恆存は、猥褻規制を撤廃すべきだと論じていました。
632 :
吾輩は名無しである :04/04/14 22:35
>>621 ニーチェ的思考や二元論で批評を書けるのは柄谷行人が最後だと思います。
これから批評をやるのならとりあえず福田和也のエピゴーネンになるのが
まずは無難でしょう。
ニーチェ的思考や二元論の果てに自然、絶対者、構造ときてほかになにが
あるのでしょうか?もはや批評の土台にするには古すぎます。
>>630 福田を買いかぶりすぎてるだろう。
むしろ逆だろ。帝国憲法との連続性如何から、日本国憲法無効論がおこり、
これに対する説明として、8月革命説が宮沢俊義によって唱えられ、通説となる。
以後、ずっと痛烈な批判にさらされてはいるが、今でも通説である。
「何の疑いもなく」どころか、憲法制定以後間も無いころから問題になっとるんだよ。
まあ、そんなことは良いんだ。
俺が言いたいのは、どんな説を立てるのも勝手だが、まともな議論をしろという
ことだ。
こいつの書く文章は、面白い。しかし、その面白さも修辞(狭義のレトリック)の
面白さなんだな。
まあ、本人がそれを狙っているんであれば、俺がとやかく言うことも無いと言われ
かねないが、別に俺は福田に言ってるんではなくて、こいつを英雄視するやつに言っ
てるつもりだ。
634 :
吾輩は名無しである :04/04/15 02:21
>>633 あなたは8月革命説の根拠、すなわちポツダム宣言の受諾によって日本は
国民主権原理を受け容れたというレトリックはおかしいと思いませんか?
当時の日本政府はポツダム宣言が国体の変更を求めることを認識していま
せんでした。それに対して8月革命論者は日本政府の無知に帰責事由を求
めているのですが、日本政府が認識していないのであれば、そもそもポツ
ダム宣言は日本国が連合軍との間で主体的・対等に締結した条約では無い
ことになります。したがって、占領下の憲法という批判には充分な反駁に
はなっていません。
後、
羽仁さんは「犯罪を起こしても裁判によって判決が下るまではわれわれは
無罪なんです」と言つてゐますが、そのことを逆に言へば、裁判によつて
誰かが有罪と決るまでは、全国民が被疑者だと言ふことになります。
確かにレトリックなのですが、(そもそも羽仁は法律学者ではないが)、
法律学における極めてシンプルな反対解釈です。
法学を学ぶ上においては教養分野の学問を抑える事も不可欠です。
635 :
吾輩は名無しである :04/04/15 11:40
確実なことなんてひとつもないじゃん。 たぶん、だから人間って確信ありげな言い方したり、確信ありげに行動したりするんだよね。 まあ、そうするのが好きってのは確かだろ。 つまりは、言葉や行動で、他人を支配しようとするわけ。 そういう支配のプロセスを通じて、曖昧なことがハッキリしてくるんだね。 意は似せやすく形は似せ難い
636 :
吾輩は名無しである :04/04/30 09:53
637 :
吾輩は名無しである :04/04/30 18:14
知らなかつた
638 :
吾輩は名無しである :04/05/06 01:58
639 :
吾輩は名無しである :04/05/06 22:45
>>638 福田和也は面白い講義するんだね。
彼の講義している英文学が彼の人生を裨益しているかどうかは別として。
関係ないけど、福田恆存はつくづく偉大な気がしてきた。
と書いていて、未だ恆存を殆ど理解していないのだが、
漱石や芥川や太宰が陥った苦悶を彼は克服しちゃった(と言って良いよな)
訳だからなあ。
640 :
吾輩は名無しである :04/05/06 23:26
>>639 克服したぶりっこしてる姿が
彼のうりであり、
本当に克服したかどうかは
問題ではない
641 :
吾輩は名無しである :04/05/06 23:53
福田恆存は克服したというよりは、彼らの陥った苦悩がいずれ虚妄なもの になり忘れ去られるであろうということを敗戦まもない頃から察知してい たところにその批評眼の凄さがある。 今夏目漱石の苦悩を学問上理解できても実感として体現することができる 人は果たして存在するのか?
642 :
吾輩は名無しである :04/05/06 23:55
苦悩の内容次第だな
643 :
吾輩は名無しである :04/05/08 17:21
いよいよ明日「福田恆存文芸評論集」講談社文芸文庫 発刊!
644 :
吾輩は名無しである :04/05/09 15:48
645 :
吾輩は名無しである :04/05/09 17:37
阿川弘之氏は文学界に福田恆存追悼の文章を寄せています。
646 :
吾輩は名無しである :04/05/10 07:29
647 :
吾輩は名無しである :04/05/10 22:36
紀伊国屋に問い合わせたところ12日に8冊入荷とのこと。 福田オタは本屋に走れ!
648 :
吾輩は名無しである :04/05/10 23:27
「つねあり」より「コーソン」って読んだほうがいいの?
ちっ、646は坪内が編んでるのかー、買う気無くすなー
650 :
吾輩は名無しである :04/05/11 15:22
今日本屋で見てきたよ。坪内の解説だけ立ち読み。
651 :
吾輩は名無しである :04/05/11 20:55
マイナーな作品ばかり集めているな。 「対面交通」は面白かったよ。
652 :
吾輩は名無しである :04/05/12 01:11
>>648 コウソンは「有識読み」です。まぁ、福田さんに愛着を持っている方はそう読む人が多いのかも知れません。
詳しくは
>>533 を。
654 :
吾輩は名無しである :04/05/12 02:36
高島俊男が週刊文春の連載で「福田恆存先生は『こうそん』と読ま なければ違和感がある」みたいなこと言ってたな。
655 :
吾輩は名無しである :04/05/14 22:19
『月曜評論』に「福田恆存と三島由紀夫」という連載がされていましたが、 読んだ方います?
656 :
吾輩は名無しである :04/05/18 00:32
翻訳全集第三巻に出てくる「見幻者」の読みが分かる方、お教へ下さい。
657 :
吾輩は名無しである :04/05/18 00:35
修正 出典は翻訳全集第三巻 ロレンスの黙示録論について です。
昔の辞典やら百科事典やら漢和辞典やら、色々引っ張り出したんですけど 結局、自分ではどうもできませんでした 仕方ないので他の方に連絡をとったところ、今日は無理とのことで 明日また連絡をすることになりました せっかくお約束していたのにすみません ちょっと、情けないです また分かり次第伺います
659 :
吾輩は名無しである :04/05/18 23:53
「見幻者」って「けんげんしゃ」じゃないの?
660 :
吾輩は名無しである :04/05/18 23:59
”illusionist”の訳だと勝手に思ってたけど違うの? 原文見てないけど。
普通なら幻視者だろうけどなァ。
662 :
吾輩は名無しである :04/05/19 00:40
「見幻者はこの彼岸の運命という課題ととりくまねばならなかった。 それはもはや預言の問題ではなく、幻覚の問題である。もはや神は そのしもべに、起るであろうことを告げはしなかった。起るであろ うことはほとんど告げ難きことだったのである。」
すみません、スレ違いといわれるかもしれませんが、 福田恆存って何て読むんですか? 坪内祐三の本を読んでいると出てくるのですが、 読めないんです。教えてください。
664 :
吾輩は名無しである :04/05/19 04:46
ふくだ つねあり
665 :
吾輩は名無しである :04/05/19 14:58
ふくざつなり
ふくざつな かれ
667 :
吾輩は名無しである :04/05/20 23:45
685 名前:名無しさん@4周年 本日のレス 投稿日:04/05/20 13:51 8LCUXd1/
>>681 金田一父子は国語改革の推進派だったのね。
で、保守派の福田恆存と論争したんだけど、
後にワープロの普及を目の当たりにして
こう↓反省している。
「そのころ福田君が言ったことで私が今『参った』と
頭を下げざるを得ないことが一つある。(中略)
これなら当用漢字の制限はしなくてもよかったし、
字体でも仮名遣いでも昔のままでもよかったのだ。」
(金田一春彦「福田恆存を偲ぶ」 THIS IS 読売 1995/12)
【訃報】"日本語を検証" 国語学者・金田一春彦氏が死去
http://news5.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1084943788/l50 より。
この時の金田一さんの記事全部読みたい・・・。
668 :
吾輩は名無しである :04/05/21 01:15
福田先生の覺書って全集以外ではどこで読めますでしょうか?
669 :
吾輩は名無しである :04/05/21 01:18
>>668 読めない。
670 :
吾輩は名無しである :04/05/21 01:44
671 :
吾輩は名無しである :04/05/21 20:51
高尊さん
672 :
吾輩は名無しである :04/05/23 21:06
福田恆存文芸論集 坪内祐三編 著者: 福田恆存 Amazon.co.jp 売上ランキング: 2,526 (5月23日現在)、 前日の30,000台から大幅にランクアップ♪
673 :
吾輩は名無しである :04/05/26 23:08
福田恆存さんの萩原朔太郎の評論ってどんな事が書いてあるんですか? 読まれた方いらっしゃいましたら教えてくださいませんか?
674 :
吾輩は名無しである :04/05/29 10:18
>>673 否定的な内容です。
萩原朔太郎の詩は翻訳語の詩だそうです。
675 :
エイチドット@喫煙中 :04/05/30 18:44
昨日までつねありさんだとばかり・・・
676 :
吾輩は名無しである :04/05/30 22:35
>>674 ありがとうございます。
私は萩原朔太郎も好きなのでちょっと複雑な気分ですw
677 :
吾輩は名無しである :04/06/02 23:47
三島由紀夫の年譜本(写真とかいっぱい載ってるヤツ)を観ていたら、 福田恆存先生と一緒に写っている写真が! 福田先生は三島由紀夫と仲が良かったんですね。 一緒になんか会を作ってたし。今度その本を借りてこよう。
678 :
吾輩は名無しである :04/06/03 08:54
たしか三島と対談もしているぞ。
680 :
吾輩は名無しである :04/06/03 17:45
>>677 アメリカに対する評価で対立したような気が…
>>680 福田さんはどちらかといふと親米で、三島由紀夫は反米ですかね?
682 :
吾輩は名無しである :04/06/06 21:35
福田の構想では日本は自由主義陣営の一員としてアメリカのアジアにおける 反共政策を肩代わりするというものであった。 日本がアメリカのアジア統治の協力機関となるという考え方は小泉政権の外 交政策と類似している。 だが、今アジアの脅威である中国は決して反自由主義陣営の国でもなければ アメリカにとって常に仮想敵国であるわけではない。 したがって、福田の構想は今でも通用するものでもあるが、もう一歩発展さ せてアメリカの動き次第で日本の対アメリカ政策も変わりうるべきだという 発想を加味する必要がある。 福田は米ソ対立の緩和、日本国内における革新勢力の後退した頃に、時代は 塹壕の時代に入った(誰が敵で誰が味方かわからない)と述べているが、今 の日本を取巻く国際情勢はまさしく塹壕の時代と言える。 福田門下では今西部は反米、西尾はアメリカ支持に回ったが、西尾のアメリ カ支持は無条件支持というわけではない(アメリカが日本に対して好意的で ある場合はアメリカ支持)ので、福田の構想に忠実で更に発展させて現実の 日本の外交政策において妥当であるのは西尾ということになろう。 松原正については知らない。
683 :
吾輩は名無しである :04/06/06 21:40
福田が実生活においては日本的なものを尊重していたのに対して 三島はアメリカの生活様式を好んでいた。 なのに、思想的には福田はアメリカに対して理解があり三島はア メリカに対して敵意を持っていた。 この矛盾は西尾、西部の対立においても見られる。 松原正については知らない。ただ松原正は旧字旧仮名を使うがパ ソコンオタクであるという矛盾はそのまま教え子である野崎氏に そのまま引き継がれている。
684 :
吾輩は名無しである :04/06/06 22:10
>>683 訂正
ただ松原正は旧字旧仮名を使うがパソコンオタクであるという矛盾は
そのまま教え子である野崎氏にそのまま引き継がれている。
→ただ松原正は旧字旧仮名を使うがパソコンオタクであるという矛盾は
そのまま教え子である野崎氏の旧字旧仮名を使うがアニメヲタクという
点にそのまま引き継がれている。
>>683 私は基本的にこのスレには出てこないようにしてるけど、今回は特別。
そう言う事書くと、ノズラー諸氏が湧いてくるので、控えたほうが良いですよ。
>682 >683 >684? 御丁寧な解説ありがとうございました。 松原正さんがパソコンオタクだということも初めて知りましたw
688 :
吾輩は名無しである :04/06/06 23:20
パソコンオタクと正字正仮名の何が矛盾するのかサッパリわからん
689 :
吾輩は名無しである :04/06/07 21:25
文芸論集、面白いね。全集未収録の「対面交通」でしたっけ。 今日出海の「三木清における人間の研究」を批評してた。
690 :
吾輩は名無しである :04/06/20 11:52
300人劇場で「コリオレイナス」を鑑賞した。 長いせりふを機関銃のように語る昴のシェイクスピア劇の演出方法は今でも 健在。久しぶりに爽快な気持ちになりました。 が、如何せんコリオレイナス自体が名作ではない。衆愚政治批判の寓話と解 釈するのがスタンダードなのだろうが、コリオレイナスの大衆蔑視の態度が 不徹底だし、母親の説得でローマとあっさり和解してしまうのはひどすぎる。 更に、それを泣き虫と罵倒され過去の栄光を振りかざし逆上するのは惨めに さえ思える。 「コリオレイナス」が今の人に受け容れられるか疑問だ。下手をすれば、「 俺はコリオレイナスの気持ちがよくわかるよ」「あたしはコリオレイナスの ような人間なの」といった勘違いナルシストのための愛撫劇のようになりそ うだ。
691 :
吾輩は名無しである :04/06/20 11:56
昴の観客層が高齢化している。若い観客はどうも演劇関係者のよう だ。後、拉致被害者の会系の人も多い。 昔は昴の観客層の中で政治色の強い人はわずかだったのだが、結局 観客が集まらないとそちらの方面の人に頼らなければならないので あろうか。
692 :
吾輩は名無しである :04/06/20 12:03
福田恆存氏行きつけの蕎麦屋にも行った。ガラガラだった。 おばさんに「福田恆存がよくここのお店に来たのですか?」と聞くと、 やや驚いた顔つきをしながら「ええ、福田先生はよくおいでになりま した。盛が好きでした。」と返事が返ってきた。 「由緒のあるお店ですね。何か特別の蕎麦を使っているのですか?」 と更に聞くと 「有難うございます。蕎麦は普通の蕎麦です」とのことだった。 一応記念に写真を撮った。(終わり)
>拉致被害者の会系の人も多い 初耳です。少し驚かされました。どういうつながりなんでしょうね。福田理事長 が拉致被害者やその家族を支持するメッセージを発しているのですか。
694 :
吾輩は名無しである :04/06/22 00:49
>>692 うぅ。行ってみたい・・・。とはいえ、東京方面でしょうから、どっちにしろ無理ですが。。
>>693 昴の主宰って現在は福田先生の息子さんがされているのですか?
>>694 はい、御次男が理事長を務めていらっしゃいます。演出家としても「道元の月」
などで高い評価を受けておられます。
>>695 ありがとうございます。御次男が理事長ですか。初めて知りました。
お顔を一度拝見してみたいです。
ところで、先日e-honで検索をかけてみましたら、
『日本への遺言』の文庫版まで在庫なしになっていました。
去年まで在庫はあったようですが、もう買えなくなっていてちょっとショックでした。
>>697 重ねてありがたうございます。
この方が逸さんですか。ご子息の活動については殆ど存じませんでした。
しかし、文章を見る限り御父上福田恆存さんの意思を受け継いで、歴史的仮名遣ひですね。
すこし、嬉しく思ひました。ところで、お顔は母方似なのでせうか。
福田恆存さんとはあまり似てゐないやうですね。
699 :
あびうきよ :04/06/28 22:38
今日、諸君(2004年3月号)の養老孟司さんの文章『わたしの憂国』を読んでゐて、驚きました。 思はず仰け反つてしまつたのですが、何に驚いたかといふと、以下の文章・・・ 「 ―私は最近、福田恆存を読み直しているのですが、昭和四十年に発表された「當用憲法論」という文章の中に面白い指摘があった。 現行憲法は「改正」できない仕組みになっている、というのです。(下略)」 まさか、養老さんが福田恆存さんを読んでゐるとは! 「今時、福田恆存を読んでいる人はなかなかいないよなぁ。」 と、少し寂しい気持ちになつてゐたのですが、あのベストセラー作家が読んでゐるとは意外でした。 なんだか嬉しくなりました。
ベストセラー作家はベストセラーばかり読んでベストセラー作家 になるわけではないのだが。 まぁ、嬉しいのなら良いか。
701 :
吾輩は名無しである :04/06/29 00:35
>>699 それはそうでしょう。当用憲法はあくまでも占領下における当面の用の ための時限的憲法であって、占領政策が終了したら当然廃棄されてしかる べきものですからね。改正のしようがありません。 もっとも8月革命と同じ理論で現行憲法を廃棄して新憲法を制定すると いう手段もありますが‥。
702 :
あびうきよ :04/06/29 01:13
>>700 違います。さういふ意味で言つたのではありません。
福田恆存さんはベストセラー作家ではないのは承知です。
もし、さうならば新品本が手に入らないはづがありません。
いえ、さういふ議論はどうでもいいのですが、私の書き方が悪かつたです。
ベストセラー作家が福田さんを読んでゐたから嬉しかつた。といふよりは、
養老さんが読んでゐたことが嬉しかつたと書くべきでした。
バカの壁以前からファンでしたから。
あと、売れた本がいいとは限りらないと思ひます。
むしろ、売れすぎる本はロクなものがないやうな気がするくらいです。
私が福田恆存さんを好きな理由の一つは売れすぎてゐないといふことですし(笑)。
>>701 8月革命説つて、宮澤俊義が言つてゐたやつですかね?
私も理想はそれをもう一回やる方法が良いと思ひますが、
現状はむづかしいでせうね。
704 :
吾輩は名無しである :04/07/03 13:57
>>700 確かに変な立場の文章だよね。
上から見下した物言いにとれるよ。
養老さんは君の知らない膨大書物を当然のように
読んでいると常人は認識してるからね。
705 :
吾輩は名無しである :04/07/03 13:58
706 :
吾輩は名無しである :04/07/03 14:05
膨大な書物を読んでるわりに養老のあのベストセラー本のひどさはなんなのだろう。
でも無職のウスラハゲの駄文よりはるかにマシだ。
確かに西尾の文章は駄文だ
709 :
吾輩は名無しである :04/07/04 06:34
西尾は、保守思想の原理を書いてない。時事評論ばかりだ。 したがって、 西部>>>>>西尾
生前の福田恆存と交流のあった編集者の人と食事をした。福田個人について「大 変謙虚で爽やかな人だった」と懐かしげな表情で語られたのが、とても印象に残 った。弟子筋の松原正や西尾幹二について話を振ると、どう答えていいかという 感じで困惑した表情になり、松原の弟子や取り巻きのネットでの言論活動につい て「ご存じですか」と聞くと、頷いてから「知らなくてもいいですね」とだけ真 顔で言われた。その嫌悪感に満ちた表情から、不愉快な思いにさせたことを悟り、 すぐに話題を変えた。
711 :
吾輩は名無しである :04/07/05 05:39
712 :
吾輩は名無しである :04/07/08 07:16
元老活動?
恒存って大して頭よくないでしょ。 森嶋通夫との防衛論争では罵詈雑言を連ねてるだけで、 どうみても恒存の負けだ。
714 :
吾輩は名無しである :04/07/10 21:33
>>713 森嶋通夫を読んでいるということはおそらく社会科学系の大学生か大学院生
と思われるが、師匠の学説から逃れられ無い硬直した脳が今なお日本の大学
で生産され続けていると思えば非常に憂鬱な気分になる。
715 :
吾輩は名無しである :04/07/11 00:09
森死魔ってでしゃばりのアホだよ。 経済学者としても三流。 まただ本出しているけど、だれからも相手にされていない。 黙って研究してればいいのにね。 さびしいのだろうね。
ここは一応精神的貴族のスレなので冷静に。 この前は羽仁五郎、今回は森嶋通夫と化石を持出してくる人がこのところ 多いな。せめて丸山真男くらいだせや。
>>716 精神的貴族って良い言葉ですね。福田恆存さんにぴったりだと思ふ。
ですから、716さんの言ふとほり福田さんのファンの方もさうあつて欲しひと思ふ。
冷静さを欠いた方が多いやうな気がする。
ところで、丸山眞男は
「現代日本の知的世界に切実に不足し、最も要求されるのは、
ラディカルな精神的貴族主義がラディカルな民主主義と内面的に結びつくことではないか」
と言つてゐますね。
福田恆存さんは精神的貴族主義だつただらうけど、少なくともラディカルではなかつた。
あてつけで言つたのだらうか。
森嶋通夫死んだね。夕刊フジで知った。
>>717 「ラディカル」は「過激」といふ意味の他に「根本的」といふ意味もある。
さういふ意味で福田はラディカルだと思ふ。
丸山の著作は殆ど讀んだことないが、
あてつけでもなんでもなく、
丸山はラディカルな知識人が日本にゐないことを憂へたのだらう。
多分福田自身も丸山以上に切實にさうおもつてゐたのではないか。
>>719 なるほど。さういふ意味もあるんですね。
納得。
721 :
吾輩は名無しである :04/08/04 02:00
722 :
吾輩は名無しである :04/08/04 16:31
723 :
吾輩は名無しである :04/08/04 16:35
724 :
吾輩は名無しである :04/08/04 16:37
725 :
吾輩は名無しである :04/08/25 23:01
先日、櫻画報大全(新潮文庫版)を手に入れ読んでいると、 福田恆存さんがイラストになっていました。 正確に言うと『皇紀二千六百三十二年大日本民主帝國論談地圖』という 文化人や政治人が百人程描かれた大きな図(風刺画)の中に福田恆存さんが載っていました。 キャンプションには 「これは最近の文化人、政治人、象徴人、および一般人の発言や動向をわかりやすく歪曲したものです」 とあります。福田恆存さんのすぐ横には羽仁五郎がいて、羽仁氏の吹き出しには 「警察力に頼るから学生は非常手段に訴えるのだ」とあり、 それに対し福田恆存さんは「学生がおとなしく勉強している所へ警察が乗りこんだ例がありますか。」 と言っています(吹き出しに書かれています)。 これが発表された当時は1973年でこの二人は学生運動について話しているのでしょう。 因みに、この大図の一番上には昭和天皇が描かれていて 一言「あ そー」と言っています。また両脇には現・天皇皇后両陛下と皇太子殿下が描かれていました。 実に見ごたえのある図ですが文庫版で文字が小さく見にくいことが残念でした。
726 :
吾輩は名無しである :04/08/27 09:55
727 :
吾輩は名無しである :04/08/27 21:47
728 :
吾輩は名無しである :04/08/28 20:19
ふんなもの、作る必要ナイッ。
729 :
吾輩は名無しである :04/08/30 19:24
>>722 >福田恆存歿後 10年記念―講演とシンポジウム
>日時:11月20日午後2時30分 ¥2000
>場所:サイエンスホール 地下鉄東西線竹橋駅より7分
>公開:福田恆存未発表講演テープ「近代人の資格」(昭48)
>講演:山田太一 一読者として
>講演:西尾幹二 福田恆存の哲学
>シンポジウム:西尾幹二・由紀草一・佐藤松男
ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/news.htm >創立四十五周年竝びに福田恆存先生歿後十年を記念する秋期講演會は、
>十一月二十日(土)午後に、日本倶樂部(東京都千代田區丸の内3-1-1、
>國際ビル8階)の大會議室で開催されます。演者は、松原正・早稻田大學名譽教授、
>小堀桂一郎・東京大學名譽教授(本會理事)、宇野精一・東京大學名譽教授(本會會長)です。
>講演後の懇親會も同所で開かれます。
分裂開催になるわけか。
730 :
吾輩は名無しである :04/09/01 09:39
どんどん分裂してください。(分裂病?)
>>729 分裂開催でいいんじゃない。前者には西尾ファンや「つくる会」関係者、後者には
松原読者や小堀ファンがそれぞれ足を運ぶんでしょ。福田の志という点では後者の
方が受け継いでいるのだろうけど、肩の力を抜いて楽しむなら前者かな。
732 :
吾輩は名無しである :04/09/02 03:35
雙方に義理立てしなければならぬ人もゐるのではないかなぁ。
733 :
吾輩は名無しである :04/09/02 03:39
それに松原キモオタとしては、西尾がどんな馬鹿な事を言ふか 聽いてみたい氣もするんだが。
分裂開催でよかった。だって西尾たちの集まりに松原の顔つきの悪い取り巻きたち がやってきて、質疑応答で場の雰囲気が悪くなるような質問されるなんて最低最悪 じゃん。キモメン、ブサメンは、日本暗部に行った方がいい。
松原や小堀の話も捨てがたいが、福田本人の未発表テープが聞けるから西尾たちの 集まりの方に人が行きそう。それ以外はたいして魅力なさそう…。
小堀より山田太一の話の方が面白そう
738 :
吾輩は名無しである :04/09/11 23:12:28
「由紀草一」(ペンネームに決まってるね)をgoogleで検索したら、 こんなプロフィールがあった。 >1954年茨城県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻 >修了。現在、茨城県高校教師。学校論、文芸評論、戯曲など多彩な >文筆活動を展開中。著書に「思想以前」(洋泉社)「学校はいか >に語られたか」(宝島社)「学校の現在」(大和書房)などがある。 それ以外に昨年「団塊の世代とは何だったのか」てな新書を出し、 「20世紀の戯曲・U」てので福田恆存「キティ颱風」を論じている模様。 福田恆存との関係など、彼に関する情報をお持ちの方、教えてください。
福田ファンの高校教員てロクなのがいないな。
西尾&山田太一の方に参加したいんだけど、なんか変な勉強会の勧誘とか されそうだな。氏名・住所不定で金だけ払って参加できないかな。
勉強会やら「つくる会」やらの勧誘は断固拒絶して、山田の講演や福田の未発表 テープを楽しめばいいんじゃない。「ご芳名をお願いします」なんて受付で言わ れたら「個人情報だから」と断れば済む話だと思うが。
由紀草一氏のことを調査してみたがどうやら哲学や思想好きの高校教師みた いだね。橋爪大三郎主催の勉強会とかに出席しているみたいだ。あと高校教 師の主催する文芸雑誌のようなもので執筆活動をしているようだ。 新しい歴史教科書を作る会と松原正とは接点はなさそうだから双方が変な取 巻きをつれてこないんだったら不快な思いをせずにシンポジウムを楽しめる かもしれない。
>>742 レスありがとうございます。ですが、
>橋爪大三郎主催の勉強会とかに出席しているみたいだ。
これ、「人間学アカデミー」のことなら、主催者は小浜逸郎氏だろうと思います。
>あと高校教師の主催する文芸雑誌のようなもので執筆活動をしているようだ。
これは「ひつじ通信」というやつですね。
HPがあるんで、これ以上興味が湧いたら自分で聞いてみますんで。
いや、せっかくお調べいただいたのにケチをつけるようになってしまって、まったく申し訳なく思います。
分裂開催なら、松原正の周辺の愚にもつかない取り巻きは来ないだろう。メデタシ メデタシ!
>>744 甘いね。工作員が一人二人派遣されて、お前のアホ面探索でもされるのでは?(w
あの新興宗教の信者みたいな奴らの中に、工作員を務めるような殊勝な人間 がいるのだろうか…。
馬鹿だなあ、工作員を立派に務め上げることに宗教的使命の達成感を 味はへるのだよ。そんなこともわからんのか。
全集第7巻の年譜はひどいね。論文の初出が分からないで(?)となっている のが多すぎる。特に敗戦後まもなくの頃の文章はいいものが多いので残念だ。
749 :
吾輩は名無しである :04/09/25 02:20:08
名前の読み方がわからん
ふくだつねあり または ふくだこうそん
751 :
吾輩は名無しである :04/09/25 13:13:10
福田恒存は、戦時中はどういうことを主張していたのかなあ。
>>751 あなたは無職で性格の悪いことで有名なアニヲタさんですか?
753 :
吾輩は名無しである :04/09/30 18:01:34
>>751 違います。
福田の評論をいくつか読んだけど、人間精神の本性からのアプローチがほとんどで、
そこでの結論が精神の安定のための心構えになっている印象を受ける。何か、この
超然とした態度が、戦争に対してどういう態度を取ったのかなと、興味がありまして。
754 :
吾輩は名無しである :04/09/30 18:02:25
755 :
吾輩は名無しである :04/10/03 14:19:09
『私の幸福論』の最後の章を読んで、疑問が浮かんだ。彼はまず、快楽を色々 分類した後、快楽とは個人的な迷妄だ、とした。で、今日「不幸」とされているの は、単に快楽が欠けた状態であるから、不幸のうちでなお幸福でありうる、と主張す る。不幸のうちでなお幸福でありうるのでないならば、快楽を求める戦いにおいて 絶対に勝たねばならず、救いが無いという。そして、神のような超越的なものを 信じるならば、たとえ快楽が得られなくとも、幸福になれる、と書く。 そして、最後にこう締め括る。 >まずなによりも信ずるという美徳を回復することが急務です。親子、兄弟、 夫婦、友人、そしてさらにそれらを超えるなにものかとの間に。そのなにものか を私に規定せよといっても、それは無理です。私の知っていることは、そんなもの がこの世にあるものかという人たちでさえ、人間である以上は、誰でも、無意識 の底では、その訳のわからぬなにものかを欲しているということです。私たち の五感が意識しうる快楽よりも、もっと強く、それを欲しているのです。その 欲望こそ、私たちの幸福の根源といえましょう。その欲望がなくなったら、 生きるに値するものはなにもなくなるでしょう。
756 :
755 :04/10/03 14:20:02
さて、私の疑問に話を進めよう。、引用2〜3行目の「そのなにものかを私に 規定せよといっても、それは無理です。」(以後、規定無理と略す)とある。 私の疑問は、規定無理をどのように解すべきか、である。 (1)規定無理を、信ずべき超越的対象は無い、と解する場合 信ずべき超越的対象を規定できないならば、そんのものは存在しない、という 解釈。そうすると、引用6〜7行目「その欲望こそ、私たちの幸福の根源と いえましょう。」とはいえなくなる。むしろ、信ずべき超越的対象を誰でも 欲しているのに、そんのものは無いのだから、万人は不幸に生きる他ない、 ということになる。 (2)規定無理を、信ずべき超越的対象は各国の伝統文化・宗教から 得られる、と解する場合 この場合、伝統文化・宗教の中の超越的対象は、自然科学との整合性が薄く、 おそらく存在しないだろうと思われてしまう。 (3)規定無理を、信ずべき超越的対象は各国の伝統文化・宗教から 得られるが、自然科学との不整合を無くすための修正をしてよい、 と解する場合 伝統文化・宗教の中の超越的対象の自然科学との整合性が無い部分を修正し、 超越的対象は遠い将来に自然科学的に確認されるだろうという可能性に賭ける立場。 しかし、その修正が、快楽(=個人的な迷妄)の支配下に入ってしまう。 (4)規定無理を、信ずべき超越的対象は、幸福を感じるためにフィクション として信ずるものだ、と解する場合 この場合も(3)と同様に、そのような目的論的な超越的対象の信じ方が、 快楽(=個人的な迷妄)の支配下に入ってしまう。また、そもそも、このような 信じ方は、本当に信ずべき超越的対象を信じていることになるのか、という疑問が ある。私たちが物理学の法則を信じるのは、それを信じたいからではなく、それが 信ずるに足る論理的経験的根拠があるからである。信じるために信じるは、おかしい のではないか。 個人的には、福田は(4)の意味で規定無理を書いたのだと思う。それはともかく、 福田は、「信ずべき超越的対象を規定できない」ということに、疑問を感じていな かったのだろうか。
>>750 コーソンではなく、コーゾン。もぐり発見。
759 :
吾輩は名無しである :04/10/05 00:34:38
コーソンだよ。指摘間違いカコ悪い
「こうぞん」も一概に間違いとはいえない。そういう発音をする人もいる。
761 :
吾輩は名無しである :04/10/20 11:56:08
福田恒存は、三島由紀夫の自決をどう考えていたのだろうか。西尾幹二によると、 三島の自決が福田の精神を壊した、と言っているけど
762 :
吾輩は名無しである :04/10/20 21:55:10
壞れたのは西尾自身。それを福田に投影してゐるだけ。
763 :
吾輩は名無しである :04/10/20 22:43:17
764 :
吾輩は名無しである :04/10/22 04:26:20
765 :
763 :04/10/22 12:16:48
766 :
763 :04/10/22 13:00:41
>>765 私が本物。それはともかく、福田は、三島の自決をどう考えていたの。
全集をちょっと見たけど収録されてなかったようだし。
767 :
766=761 :04/10/22 13:03:49
青春の福田恆存
769 :
吾輩は名無しである :04/10/22 17:56:24
全集覚書によれば、福田恆存は三島由紀夫自決の時大阪万博で演出の仕事 をしている最中であり、東京新聞から自決について感想を求められたが、 事実関係がよくわからなかったので「わからない」と答えると翌日「わか らない。わからない」とさも三島由紀夫が何故自決したのか「わからない」 かの報道をされたそうだ。
770 :
761 :04/10/22 19:16:39
>>769 ありがとう。探してみたら、全集六巻の覚書に三島自決関連の記述が
あった。以外に冷淡だね。三島自決について、まとまった論考はないのかな。
>もし三島の死とその周囲の実情を詳しく知っていたなら、かわいそうだ
と思ったであろう、自衛隊員を前にして自分の所信を披瀝しても、ついに
誰一人立とうとする者もいなかった。もちろん、それも彼の予想のうちに
入っていた、というより、彼の予定どおりと言うべきであろう、あとは死ぬ
ことだけだ、そうなったときの三島の心中を思うと、今でも目に涙を禁じ
えない。が、そうかといって、彼の死を「憂国」と結びつける考え方は、私
は採らない。(中略、憂国忌は、故人と親しかった人たちの単なる和合に
なっている。それに憂国忌という名前は相応しくない。)恐らく彼は自分の
営為を「失敗」と意識して死んで行ったのに違いない。エリオットが「オセロ」
について言っているように、その死は自分の「失敗」を美化するための
「自己劇化」だったと言えよう。
昭和天皇崩御からまもなく、産経新聞に「澱める水」という長い談話が 載り、その中で「もはや自衛隊にクーデターさえ望めない時代で、三島 由紀夫が生きていたら発狂する他なかっただろう」という旨の発言があ ったはず。 決定版三島全集に、三島が福田に書き送ったはがきが数点収録されてい た。まだ2人の関係が良好だった時期のもので、日米関係のあり方や文 学座の分裂をめぐって緊張した時期の手紙が残っていれば、どのような ものなのか、そちらの方が気になる。
772 :
吾輩は名無しである :04/10/22 20:36:37
>>772 取り巻きの無職が、すかさずって感じでつねw
774 :
吾輩は名無しである :04/10/23 03:06:35
>>773 レスの速さ、野嵜氏のストーカーが、「すかさずって感じでつねw」。
俺は772だが、うんざりするほど會社勤めしてゐる。
會社では、「そんなに會社にゐて御家庭は大丈夫なのですか」と
若い女性社員に心配されもする。税金も年金も滯り無く納めてゐる。
>>773 が書込むべきは、
「取り巻きが、すかさずって感じでつねw」
だらう。
仰言る通り、俺は「取り巻き」かも知れない。尤も、松原氏のではなく、
リンクを張つた評者、福田恆存さんの「取り巻き」だつた〈海〉氏のだが。
「取り巻き」と定職の有無はナンノ關係もない。
>>773 が「無職」にこだはるのは、
>>773 自身が「無職」だからだらう。
775 :
吾輩は名無しである :04/10/23 17:09:57
>>774 会社でも旧字旧かなを使ってるんですか?
常に使ってないなら趣味としての旧字旧かなに過ぎないと思うんですが。
777 :
吾輩は名無しである :04/10/23 17:34:24
>>776 馬鹿でも結構ですが真面目に聞いてるんです。
>>776 「常に使っていないなら趣味に過ぎない」っていう発想はどこから来るのかと・・・
仕事以外は人生じゃない、っていう人生観の人?
780 :
吾輩は名無しである :04/10/23 18:16:26
>>778 なぜ仕事では使わないんですか?旧字旧かなのほうが正しいなら
使えばいいじゃないですか。使わない理由は何ですか。
>>780 俺は
>>774 氏じゃないから、
>>774 氏が仕事で使っているのかどうか知らない。
あと、俺は学生だから、仕事で歴史的仮名遣いを使う機会は無いなあ・・・
バイト先では日本語で文章を書くことが殆ど無いから、歴史的仮名遣いを使うかどうか迷ったこともないけど、
履歴書は新仮名遣いで書いた、様な気がする。
普通の人は仮名遣いの問題に関心なんかないだろうから説得しようとも思わないし、
奇人だと思われて働けなくなったら困るから、何処でも歴史的仮名遣いで通そうとは思わない。
ただ、歴史的仮名遣いの方が優れているとは思っているから、
私的な文章(ネットへの書き込みは違うけど)は殆ど歴史的仮名遣いかな。
多分
>>780 さんも学生なんだろうけど、バイトとかすれば
途中で書き込みを押してしまった。失礼。
多分
>>780 さんも学生なんだろうけど、
バイトとかすれば「常に歴史的仮名遣いで貫く」っていうのが難しいっていうことがわかると思うよ。
783 :
吾輩は名無しである :04/10/23 19:25:18
>>782 私は社会人ですが、正字歴史的仮名遣いで書くべきだと思って
いませんので、職場でも私的な場でも新字新かなしか使いません。
正字歴史的仮名遣いのほうが優れている(あるいは正しい)と
考えている人はなぜ常に使わないのでしょうか。
現実社会で実用的に使えないと考えているなら、それは趣味と
しての旧字旧かなに過ぎず、戦後の国語改革に反対した論者達とは
まったく異なるう立場ではないでしょうか。
現実社会で使えば「奇人だと思われて働けなくな」るような表記法
のどこが優れているのでしょう。
>>783 人によって歴史的仮名遣いの実践の度合いは違うでしょうね。
国語問題協議会に所属している人達は普及活動なんかもしているのかも知れないけど、
俺はそこまでしようと思わない。
ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~kokugoky/ 俺が「常には使わない」理由は上で述べた通り。
国語問題に関心を持ちそうもない人を説得しようとも思わないし。
貴方が言語活動における現実社会を会社勤めに限定していることが不思議だ。
人生では会社勤め以外の時間の方が長いのに。
785 :
吾輩は名無しである :04/10/23 20:13:22
>言語活動における現実社会を会社勤めに限定している 私的な場ではない公的な場の例として挙げているだけです。 限定しているわけではないし、時間の長さは何の関係もありません。 現代においては私的な場でしか使えないと思っているなら、 女子高生がメールで使用する特殊な表記法と変わらないのではないでしょうか。
いや、公的な場でも使っている人は何人もいるよ。 某弁護士なんかは歴史的仮名遣いで書類を書いているみたいだし。 ただ、俺は今の所はあちこちで摩擦を起こそうとは思わないからやってないだけでね。 別に歴史的仮名遣いだけが人生でもないし、 普通の生活も維持しなきゃいけないんだから、 ある程度妥協してもいいんじゃないかと思う。
俺の書き方が悪いのか、論点がよくわからなくなったのでちょっと整理する。 「歴史的仮名遣いを公的な場で使わないなら、その仮名遣いは単なる趣味に過ぎない。」 っていうことでいいのかな? 歴史的仮名遣いの支持者達は、公的な場で使いたいと思っているだろうけど、 俺の様に、公的な場での立場が弱い人はそんなことをしたら潰される可能性があるから、 現実的には出来ない場合も多いと思う。 「戦後の国語改革に反対した論者達とはまったく異なるう立場」 「まったく異なる」っていうのは言い過ぎだとおもうけど、彼らと立場が異なるのは当然 国語問題の専門家では無い普通の人が歴史的仮名遣いを実践しようとしているわけだから。
788 :
吾輩は名無しである :04/10/24 00:13:29
専門家と素人という意味の立場の違いではなく、現代ではもう公の場では 使えない、国語改革以前には戻れないという前提に立っている点で、共産 主義者と共産趣味者のような立場の違いがあると思うのですが。 普及活動によって将来的には職場で報告書や企画書を旧字旧かなで書ける ようにしようと本気で考えていないなら、やはり趣味でしかないと思います。 正字歴史的仮名遣いの支持者には「保守の立場にありながら新字新かなを 使うのはおかしい」などと言う人もいますが、現代において正字歴史的仮名 遣いを使うのは保守思想ではなく単なる懐古趣味ではないでしょうか。
789 :
吾輩は名無しである :04/10/24 01:18:15
>正字歴史的仮名遣いの支持者には「保守の立場にありながら新字新かなを >使うのはおかしい」などと言う人もいますが、 問題は、福田恆存を襃め讚へておきながら、福田が「他のものは讀まなくて もよいから、これだけは讀んで欲しい」と力を注いだ歴史的假名遣の論攷を 無視する「保守派」知識人たちがゐる事。文化の根幹たる言葉を保守せずして 一體何が「保守」かと福田は問ひ續けたのだが。 遠藤浩一のやうな若手でも出來るのだから、文壇・論壇政治學的にも、 歴史的假名遣の實踐は、福田支持の年輩の「保守派」なら充分可能な筈。 まづはその邊りから「普及活動」を始めるしか無い。それをやらないのは、 單に政治次元での「保守」にしか興味關心が向かないからだらう。 別に福田の論すべてに贊同しなくてもよいけれど、福田が生涯訴へ續けた この問題を素通りするのは、禮儀からいつても、をかしい。この點は贊同 出來ないと思ふのなら、徹底的に批判するのが筋といふもの。この前、 西尾幹二が『諸君!』でそれをやる、と豫告してゐたが、讀んでみたら、 屁つ放り腰の批判にすらなつてゐなかつた。來る「歿後十年」講演では、 一體どんな「福田恆存の哲學」を論ずるのだらう。
「国語改革以前には戻れないという前提に立っている」っていうのは誰のことなんですか? 少なくとも俺は一発逆転はあり得ると思いますけどね。 簡単ではないでしょうけど。
791 :
吾輩は名無しである :04/10/24 02:35:47
>>790 一発逆転なんかありえないよ どーやって一発逆転すんのさ
793 :
吾輩は名無しである :04/10/25 00:32:58
●福田恆存歿後十年記念――講演とシンポジウム――
日時――平成16年11月20日(土)午後2時30分開演(会場は2時)
会場――科学技術館サイエンスホール(地下鉄東西線竹橋駅7分)
特別公開――福田恆存未発表講演テープ「近代人の資格」(昭和48年)
講演――西尾幹二「福田恆存の哲学」/山田太一「一読者として」
シンポジウム――西尾幹二、由紀草一、佐藤松男
参加費――2000円
申し込み――電話(03−5261−2753 *午後5時〜10時)
または電子メール(氏名、住所、電話番号、年齢を明記=
[email protected] )で、
現代文化会議まで
794 :
吾輩は名無しである :04/10/25 00:59:08
795 :
吾輩は名無しである :04/11/01 23:14:02
旧かなは、その論理性からいっても使うべきと言う主張は わからんでもないが、 旧字(正字)が、わからんな。 中国の文字だから、わが国で康煕字典にこだわる必要もない。 また、伝統というならむしろ漢字使用法はルーズであったな。 古い文書を見れば、俗字・略字は当たり前で、当て字もよく使ってるな。 俺個人は、将来的には漢字を廃止した方がいいと思うが2,3百年かかるかな。
手書きと活字を一緒くたに考へる阿呆↑
797 :
吾輩は名無しである :04/11/01 23:31:44
>>796 福田は、手書きでも正字を使ってたんだろ?
それに、明治のころの書物を読めば活字でも、
俗字・略字はよく使われているよ。
>>797 明治の活字は、俗字が混じることはあっても基本的には正字ですが。
799 :
吾輩は名無しである :04/11/02 22:47:00
福田は今回の人質殺害についてどう思うのだろう
死人に口無し800ゲット!
801 :
吾輩は名無しである :04/11/03 23:42:13
正論最新号にJUNIORの文が掲載されてる
802 :
吾輩は名無しである :04/11/07 17:36:58
803 :
吾輩は名無しである :04/11/07 18:50:00
解説は誰が書くんだらうね。
坪内裕三あたりじゃないだろうか・・・鬱
ついでに ファニー・ドゥルーズ&ジル・ドゥルーズ夫妻の 『情動の思考 : ロレンス『アポカリプス』を読む』(朝日出版社・1986) も文庫に入れてくれないかなあ。
806 :
吾輩は名無しである :04/11/11 20:28:30
>>805 福田恆存訳のロレンス「死んだ男」がオマケについてる本ですね。
本文自体は短かすぎて文庫にはならないでしょう。
もともと仏版『アポカリプス』の序文だし。
807 :
吾輩は名無しである :04/11/11 20:41:25
>>795 最後の一行でズッこけた。まだいたか「かな文字論者」。
山本夏彦を読んで 「この人の文章は気味が悪い。虚無の深淵を覗き込んでいるようだ」 と言ったらしいね。面白い。 確か山本七平に関してはほとんどスルーしてた気がする。 思うところでもあったのだろうか。
何かで読んだけど、イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」が話題に なっていたころ、お弟子さんとの集まりで「日本人とユダヤ人」の中の 文章を取り上げて、それが翻訳されたものではなく日本人が書いたもの であることを明晰に証明してみせたらしい。 ユダヤ人の振りをして文章を書くような人は福田恆存は嫌いだったんじゃないかな。
810 :
吾輩は名無しである :04/11/13 02:56:29
「芸術とはなにか」「人間・この劇的なるもの」「作家の態度」を 文芸文庫かちくま学芸文庫で復刊してほしいですね。 坪内さんが解説でもいいからさ。(笑)
坪内の解説なんかイラネ
812 :
吾輩は名無しである :04/11/13 15:29:22
誰の解説ならいいのさ?
入江隆則氏がいいのでは。御次男の福田逸氏とも御交友が深いと聞く。
814 :
吾輩は名無しである :04/11/13 22:26:01
山田太一がいい。政治色がなくて知名度があって一般読者向け。
815 :
吾輩は名無しである :04/11/13 23:27:13
あーだから 黙示録論にドゥルーズの論文つければベスト
>>814 太一は臭くないだけで、色はついてるぞ。
この人、まだ生きていたとしても 昨今の町村合併ブームの情けない新市名を聞いて憤死するんじゃないかな、と。
818 :
吾輩は名無しである :04/11/20 02:06:28
今日はちょうど福田さんの十周忌の命日ですね。
>>813 入江隆則『見者ロレンス』は、愚作。
『日本における英国小説研究書誌』にて森晴秀によって学問的に批判済み。
8頁に及ぶ完膚無きまでの検討は必見。
8頁に及ぶ→13頁に及ぶ 「著者の日本語訳には、構文の誤認、動詞の法や時制、修飾語句のかかり方、語句や単語の、それぞれ読み間違い、「抄訳」と断らないで飛ばした訳多数、あるいは引用した場所の誤記多数など、一定の傾向が見受けられる。」
>>819-820 早速圖書館で讀んだ。英語の原文を引きつつ譯文を批判してゐて、
これでは反論の餘地が無いと思はれる。
入江隆則はもう駄目です。
ほう
宇波彰が福田恆存に師事してゐたといふのは意外だった。
わたしが『契沖』のソフトを入れていないと何か言論の真摯さと関係があるのか? by総合学としての文学
確かに、門下生の中でも宇波だけは毛色が違ふよな。
解説は松原正に書かせるべき、 入江ごとき愚者に書かせるべきではない。
828 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 04:50:06
読書感想文。 「私の國語教室」(sc恆存/文春文庫) →積ん読すること1年以上。 日本語ってなんだろうという文脈で今回ようやく読むことができた。 内容を要約するのには1行で足りる。 現代かなづかいは間違っている、だから歴史的かなづかひを使へ! よく福田信者がいうこと。 福田恆存先生は一度も論争で負けたことがない、うんぬん。 けど勝ち負けでいうなら、福田恆存は負け負けじゃんと思う。 いまどこの雑誌、どの媒体で歴史的かなづかひなんて使っている? その意味するところは、福田恆存の完全敗北に他ならない。 福田恆存はいう、じぶんは職人の家で生まれた、だから江戸庶民の気質があるなどと。 なら、福田さん、庶民にもわかる言葉で本をお書きなさい。 声を大にしてそう言いたい。 じぶんをして平均的と称するのはどうかと思うが、 少なくともわたしはそれなりに本を読んできた。読書になれている。 が、この本の主張がさっぱりわからない。 おまえがバカだからと言われることでしょう。 ならと言い返したい。なぜバカにもわかるような本を書かない? 歴史的かなづかひの正統性を証明したい? 福田さん、日本語を使うのは学者や役人だけではございませんよ。 あなたの言葉は私たちに伝わらなかったのです。 あー、こーゆー本読むと、ぶっ壊れた日本語を使いたくなるうー^^;)
829 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 04:52:29
「私の幸福論」(福田恆存/ちくま文庫)*再読 →先日の福田恆存歿後十年記念シンポジウムにおける山田太一の講演を聞いて、 ようやくなんとか福田恆存との距離が取れるかなと思ったわけでありまして。 と申しますのも、福田恆存という文筆家は強烈な輝きをはなっており、 べったりどっぷり福田先生マンセーと土下座するか、頑固じじいと完全無視するか のどちらかしかないような、そんな二者択一な事情が読者にはございます。 (余談ですが、あのシンポジウム、まるで新興宗教の集会みたいでしたね) 山田太一は福田恆存をチェーホフに比します。 なんでも福田恆存自身がどこかでじぶんは日本のチェーホフだと言っていたそうです。 いろいろな意味合いにおいて、福田恆存は冷たいひとではなかったか。 人間にも政治にも実のところは完全に絶望していたのではないか。 何にも期待しない、あきらめている、すべてのものに距離をおいている。 福田恆存に会ったことのない山田太一はそう推測する。 だが、と続ける。それでも福田恆存は発言しようとする。 断念の奥底、絶望のきわみから、言葉を発する。 それがあたかもチェーホフのようだ、山田太一はそう言ったように思います。 シンポジウムの翌日、教育テレビでチェーホフ「かもめ」を見る。 愛読していたこの劇がじつに福田恆存の世界であったことをそのときはじめて気づいたのです。 福田恆存の著作より、この「かもめ」のほうが福田恆存らしい、などと とんでもないことを思いました。 「私の幸福論」。最初に読んだときは、何を古臭いことをと失笑した覚えがあります。 しかし、今回で三度目。ああ、福田恆存、いいことを言ってるなと思うわたしであります。
830 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/10 05:02:47
あのシンポジウムで山田太一、 トルストイとチェーホフの話をしていたね。 ふふん、この(聴衆の)中でどちらも読み込んでいるのはわたしだけ♪ などとひそやかな優越感に浸ったわたしは勘違い女? 西尾幹二というのは恥ずかしい男だね。 シンポジウムまで名前すら知らなかったけど。 西尾さん、どいつはダメだ、あいつもダメだ、そればっかり。 ぜひ壇上の氏へ鏡をお貸しして差し上げたくて……。 何よりいけないのは、話がつまらないということなんです。 ふつう悪口って、いちばん話がおもしろくなるのにね。 よほど人間がつまらないのでしょう、西尾さん。
西尾幹二は壮年女性層に人気があるよ。 これは俺のそうあって欲しいという願望ではなく俺の中の情報分析センター がはじき出した結論だ。 今、つまらない人間が受けている。月並みな冒険、奇抜さよりも西尾幹二の ような意固地な真面目な人間が受けている。 な、美香君、時代は刻々と動いているんだよ。インターネットメディアとい う一応今現在最先端のメディアの使い手でありながら、世事の最新動向を読 めていないぞ。
832 :
吾輩は名無しである :04/12/10 07:09:58
美香君はまだまだ甘いな。あくまでビジターなんだな。自分がこの演壇に 立つに値する人間、そういった人間にならんと這い上がる気構えが無い。 政治・文学・思想をやっている奴なんて実生活が不遇な奴らばかりなんだ よ。君だってそうだろ。 しかしプロフェッショナルの創造者はそういった人達に救いを与えるため に、どんなに気持ち悪く思っても、異様に思っても、演壇に立って演戯し なければならない。 美香君はいつまで客席にいるつもりなのかな。そろそろ前へ向って進もう。 それがじ・ん・せ・いというものではありませんか。
>>803 結局、高橋英夫でしたね。
最近彼は西尾幹二に、以下のやうに評されたばかり。
http://nishio.main.jp/bbb/sr2_bbs/sr2_bbs.cgi 評伝 福田恆存 の作業について 2004/12/02/23:39:45 No.38
総合学としての文学
今日手始めに「批評の精神」高橋英夫 講談社文芸
文庫の「福田恆存論」を読みましたが、これは大変な
作業になりそうです。
文学さん へ 2004/12/02/23:57:35 No.39
西尾幹二
いろいろの人の福田論を読む必要はないでしょう。まして高橋なにg
つずき 2004/12/02/23:59:29 No.40
西尾幹二
なにがしは無関係なひとです。
383 :創作ノオト ◆tXJlWVkLzY :03/10/05 18:14 西尾幹二はデリカシーのない奴ですね。 だから小林よしのりとか西部邁にこてんぱに論破されるのですね。 385 :創作ノオト ◆tXJlWVkLzY :03/10/05 19:30 福田恒存は裏でぶっちゃけそんな悪さはしてないでしょ。 せいぜい西尾君ハモーン!とか癇癪をおこしたくらいじゃ ないの。 人格的欠点について書くのははそれが多くの人が納得する ほどのものならいざ知らずそうでない場合はむしろ書いた 本人の人格自体が疑われるからなあ。
836 :
吾輩は名無しである :04/12/11 13:07:41
ttp://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20041121 >これは決して、日本的な思考法ではない。
>現実においても、人生を諦念し、花鳥風月と無常観に生きるのでなく、
>宿命に向き合うことによって、確固たる自我を打ちたてようとした。
>>829 は、山田太一が強調してた、ここの部分の重みが分かってない。
ただ福田をチェーホフになぞらえたところで安心したいみたいだけど、
それは「歓楽極まりて、哀歓多し」って文学観に甘えてる
あなたの側の都合でしかないんだよ。
松原正なんてワダヲタの一部以外誰も知りません 藁藁
836はどうしてこんな馬鹿なことを書くのか。 新しい読者に対しては寛容に接しないとな。 「君のレス、すごく新鮮な視点だよ」とかさ‥。
別に「新しい讀者」でもないんだが<美香
841 :
吾輩は名無しである :04/12/12 00:13:58
今、西尾幹二インターネット日録のオバサン保守の連中を叱り付けている。 爽快だ。
それあ、あんたは爽快かもしれんが、以前の松原正「批判」と同じやうに 全く批判になつてゐない。あんた、本當に論爭下手だね。少しは野嵜氏を 見習つたら?w どうせまた酒の力に任せて書き捲り、次の日になつたら頭を下げる事に なるんだらう。 いや、そもそも、あんたに限らず、あそこ掲示板には、捨て科白を吐いて 退散したにもかかはらず何時の間にやら舞ひ戻つて來る厚顏無恥な手合が 多過ぎやしないか。
そもそも福田恆存の思想の系譜に連ならんと志すものが 正字正假名を使用せず、新假名を使ふことに甘んずるとは 一體どう云ふことなのか。 まさに「問ひただした事ども」である。
844 :
吾輩は名無しである :04/12/12 01:01:47
馬鹿だなあ。俺は論争なんかしてないよ。馬鹿オバサンのやっている サイトを潰すためだよ。あたりまえのことだが、サイトは投稿禁止に することは可能だ。 あそこのオバサンが保守系サイトを無茶苦茶にしたのは明らかだろう。 それに、さ、俺、馬鹿と論争する気ないし。 後、843、恥しいからやめろよ。 確かに福田恆存は偉大な人物だ。でも、福田恆存の思想の系譜に連な らんとするのは得策ではない。 今戦後の文学者でまともに論じられていないのは福田恆存くらい。 将来文学的センスのある奴が福田恆存をかっさらっていって君の思っ ている福田恆存という神は消えるだろう。
>将来文学的センスのある奴が福田恆存をかっさらっていって これ、自分の事を言つてゐるのか?(大笑
846 :
吾輩は名無しである :04/12/12 01:15:46
>>845 まあ俺といいたいところだけど俺じゃない。
修士論文レベルではかなり福田恆存論は発表されているよ。
それにさ、美香のチェーホフと福田を結びつける、いわばいかにも
文学部出身者らしい人の話の方が発展性があるしね。
847 :
吾輩は名無しである :04/12/12 09:22:11
西尾幹二のサイトを叩けて爽快だったね。 西尾幹二は別におかしいことはいってないと思うよ。まあおかしいと 思うのは大東亜戦争に関する論考かな。大東亜共栄圏という思想自体が 西田幾太郎が適当につくったいかがわしい物だし、アジア解放といって た奴も戦後革命!革命!と叫んでた奴は同じだしね。同じ人間が大東亜 戦争を遂行し同じ人間が戦後民主主義を礼賛したという基本的事実を無 視してはいけないな。 だけど西尾幹二は思想家でもなく文学者でもなく政治評論家だろ。 それだったら、政治的道具として大東亜戦争をアジア解放戦争だったと 見做して論を展開するのは間違ってはいないんだよ。
848 :
吾輩は名無しである :04/12/12 09:26:12
まあこれから西尾幹二もぴしっとなるんじゃないかな。 俺は政治評論家としての西尾幹二はかっているから、これからも頑張 ってほしいと思うよ。
849 :
吾輩は名無しである :04/12/12 09:34:10
福田恆存については、もう、西尾幹二に論じてもらう必要は無いだろう。 俺も昔からおかしいと思ってた。なんで、福田恆存をまともに論じた奴 はいないんだろうって。まあ保守的政治スタンスから取り上げること自 体がタブーだったんだろう。が、もう戦後文学史の中でまともに論じら れていない響力が大きかった文学者って福田恆存しかいないんだよね。 と考えていたらやっぱり福田恆存の研究をしている奴はいるね。
みか5さいとかいうコテハン(男)が講演会について書いてるところ誰か持って来てやるといいよ。 美香のはそのパクリというか、行ってないはずなんだ。
べつにいいじゃん
ここは個別の作家スレだからコテハンの話題は雑談スレでお願いする よ。ここではコテハンの話題には乗らないよ。
853 :
吾輩は名無しである :04/12/12 09:50:46
福田恆存は戦争中に全く浮ついた好戦的なこと言っていないしね。 戦時下における文学者の態度というテーマでスポットライトを浴びるかも しれない。
854 :
吾輩は名無しである :04/12/13 02:57:44
>>853 福田恆存については、戦前、保田與重郎の影響を深く受けて、日本浪漫派の近くにいたという話と、
柄谷が言っているように、ニューディール左派の立場だったという話と、両方あるよね。
これ、どっちが正しいのかな。
俺の考えでは、福田恆存が日本浪漫派に近いなどとは、とうてい信じられないんだけど。
855 :
吾輩は名無しである :04/12/13 03:07:03
>>854 福田恆存が戦前日本浪漫派に近かったという説はもともと谷崎昭男の論。
根拠は発表時の「芥川龍之介」が日本浪漫派の言葉遣いを多用していたから。
しかし実際はイロニーという言葉を多用していただけでとても日本浪漫派に
近いとはいえない。
一方柄谷の論は、久野誠から聞いたもの。根拠はおそらく福田は戦時中、
丸山真男・清水幾太郎と一緒に勉強会を主催していたからだと思う。この
説は林健太郎が口頭で2ちゃんねら〜に対して否定したらしいが、林健太
郎は戦時中はマルクス主義者だったので、いわゆるマルクス主義者でない
近代主義者の思想の差異をどこまで把握していたのか疑わしい。
個人的には、中村保男の福田論では、福田の支持政党は社会党→民主党→
自民党と変遷していったそうだから、ニューディール左派説が正しいと思う。
続き ニューディール左派説もまた極端な説のような気がするが、戦時中、日本 よりもアメリカの方が思想的に優れていると思っていたのはほぼ間違いな い。保守陣営の人からは怒られそうだけど。
>>856 ×久野誠→○久野収
それと「根拠はおそらく福田は戦時中、丸山真男・清水幾太郎と一緒に勉強会を主
催していたからだと思う」は、
>>856 氏は敗戦後の二十世紀研究所のことを念頭に置いて
カキコされていると推察されるが、福田が清水といっしょだったのは太平洋研究会。
「ニューディール左派」云々は久野の主観によるものだろうが、戦前戦中、福田が
当時としては思想的に進歩的な位置にいたことは確かだと思う。
福田と保田、さらには福田と日本浪曼派の関係については、保田の遺族や周辺の人た
ちの証言を聴くと、もっと深く双方の、日本の近代についての論考を比較しなければ
ならないと思わされる(例えば保田の「文明開化の論理の終焉について」など)。戦
前の福田は特に保田と小林秀雄の批評の行方に注目していたはずだが、双方と距離を
保ちながら自己の思想を深化させていき、それを敗戦後花開かせた。戦後は小林との
交流が小林の晩年まで続いたが、保田との交流も続けられ、土舞台の顕彰行事で保田が
福田に講演を依頼した手紙が残されている(しかし講演は実現しなかった)。保田の没後、
福田は保田全集に推薦の言葉を寄せたが、そこで「(保田の)批評はおのづと歌を目ざ
してゐる」と書いていた。徹底的に散文的で和歌とは縁遠かった福田だが、この言葉は
保田の文学と生涯を考えるとき、実に保田の本質を突いたものだと思う。
859 :
吾輩は名無しである :04/12/14 09:55:52
ねらーのスタンスに一番近いな、この人。
ネラアの方々とは違ふのではありますまいか。
「藝術とはなにか」(sc恆存/「評論集1」新潮社)絶版*再読 →不立文字ということばがある。 真に大切なことは文字・言語によっては伝えられないというほどの意、 禅のことばである。 いきなり芸術とは何かなどと問われても、たいがいのひとは困ってしまう。 不立文字とでも答えるのが精一杯。まあまあ、肩の力を抜いて、 と問い手にあいまいな作り笑いをして場を和ませようとするのがわたしたちだ。 悪いもんか。日本人であるゆえんである。 が、福田氏はそれをよしとしない。 まず芸術の起源について検証し(古代人の呪術にあるという)、 つぎに芸術の効果を明らかにする(カタルシス)。 以上、二点を踏まえたうえで福田氏は現代の芸術に苦言を呈する。 その理想とする芸術のありようはギリシア悲劇にあるという。 寸分の狂いもない、わずかの隙間さえも許さぬ力強い論調である。 しかし、その主張が強ければ強いほど、こちらにやりきれぬ思いが残る。 それはコンプレックスだ。福田氏が論じるのはギリシア悲劇であり、 イエスキリストであり、シェイクスピアである。どれもこれも、あちらのもの。 ここで読者の感じるコンプレックスをそのまま筆者に投影するのは誤りか。 福田氏は西欧への強烈なコンプレックスからこれを書いたのか。 否である。というのも、日本には明治まで芸術はなかった。 外来語、アートの訳語を芸術に決めたのが誰かは知らない。 が、そのとき初めて日本に芸術なるご大層なものが輸入されたのは確かだ。 だから福田氏が「芸術とはなにか」と問う以上はこのような書き方しかできない。 本書により、舶来高級品「芸術」なるものが明らかにされた(としよう)。 孤独な現代人はみなが一様にその苦悩を解消せしめる芸術を必要としている、 そう福田氏は主張する。ここがわたしのはつまずく地点である。 不立文字の国民、日本人はほんとうに福田氏のいう「芸術」を必要としているのか。 わたしは芸術なる語をある種の照れ笑いを伴わずして使うことができない。 え、そんなガラじゃないよ、てへへ、芸術なんてガラじゃないです……。
「人間・この劇的なるもの」(福田恆存/中公文庫)絶版*再読 →読んだのは6回目。それでも、わからないところがある。 そういうのは、もう時代的なもので一生わからないのかもしれない。 この本が書かれたのは、革命だなんだとまだ日本に元気があった時代だから(昭和30年)。 本書の内容を無謀にも一行でまとめてみる。わたしのほかできまい。 ――人生はお芝居(のごとくではなく、お芝居そのもの)でございます。 ここからあらゆる方面に話をすすめていくという、スタートでありゴールがここ。 もう一度。あなたの人生はお芝居でございます。 ゆえに本書は人間論にして演劇論。一冊で二冊分の内容、お買い得なのです。 三度目は簡潔に書くことにして、人生=演劇と確認します、よろしいですか。 すると、あらふしぎ。 人間=役者、出生=配役、死=閉幕、運命=脚本、神=演出家、なんてことが明らかに。 もうちょっと、お付き合いを。 結婚式=見せ場、ワイドショー=劇中劇、えーと、それから……。 いっしょに考えてください。 とにかく、いいですか、あなたは役者(人間)です。 だから自由ではありません。なんらかの役を演じなければなりません。 かといって、なんの役でも演じられるわけではない。 不満はせいぜい演出家にでも抗議してください(演出家と相談=キリスト教)。 けっしてまわりの役者に不満をぶちまけてはいけません(=犯罪)。 じゃあ、あなたの役者(人間)としての楽しみ(生きがい)はどこにあるか。 役を十分に演じることにあります。 主役ではなくても、たとえ脇役でも演じる楽しみというものが必ずある。 役者はみずからの役を味わい尽くすことに喜びを感じる。ちがいますか。 しかし役者稼業も楽じゃあない。うまく演ずるためには工夫がいる。 だから良いお芝居(シェイクスピア劇)を参考にしましょう。 だって演劇は人生そのものなんでしょう。 とここで「人生=演劇」とスタートした話が、 ぶじ「演劇=人生」と一回りしたわけでありまして。 かなり私見を加えましたが、まあ、こんなことを言っているのでは?
863 :
吾輩は名無しである :04/12/14 20:41:24
「黙示録論 ちくま学芸文庫」の解説は意外や意外、高橋英夫だったね。 しかも解説の主体がロレンスじゃなくて福田恆存。 完全に福田オタをターゲットにした売り込みだね。
864 :
吾輩は名無しである :04/12/14 20:46:14
美香も「黙示録論 ちくま学芸文庫」D・Hロレンス 福田恆存訳 を買って読めば? 俺はアマゾンで注文したが、中村光夫のほとんど絶版に近い本と併 せて注文したから、おそらく届くのは来年になるだろう。
865 :
吾輩は名無しである :04/12/14 21:59:13
そういやあ、東大教育の修士論文で「福田恆存の教育思想」ってのがあっ たな。福田オタは着実にアカデミズムに入り込んでいる。それはいいこと だ。
指導教授は、ひよつとして藤岡だつたのか?
867 :
吾輩は名無しである :04/12/15 01:09:43
黙示録論は読みにくいよー。最初と最後だけ読めばいいような。
>>867 だつて三分の一が聖書の訳注だもん。福田の序文だけでいいんじやないかな?
ところで解説の高橋某つて誰?
彼等は他人のうちには「有るもの」だけを身、 自分のうちには「無いもの」だけを発見したがっているのだ
私も福田先生のファンですが、美香さんの感想文は興味深いです。 これからも是非書き込んでください。。
>>844 お前、頭がおかしいんじゃないのか?
松原批判も腰砕けだったしな!
「評伝・福田恒存」とやらは書き終わったのか?
872 :
吾輩は名無しである :04/12/27 23:10:22
西尾論文「福田恆存の行動を学べ」、これはシンポジウムの時の講演に比べれ ば随分マシになっていた。 もともと行動家福田恆存というテーゼは西尾講演の前の山田太一が語っていた んだけど、別に山田太一は、福田恆存にならって政治的行動を起こせとは一言 も行ってないのよね。この辺が西尾が政治評論家ではあるが決して思想家・ 文芸評論家にはなりえない由縁なんだろうな。 講演では、ロレンスの否定した「黙示録」は外教である、ロレンスはキリスト 教価値体系の一部しか批判していない、しかしニーチェはキリスト教全体を否 定した、っていう自分はニーチェ研究家なんだぞという自尊心むき出しの発言 が大幅に改稿されていたね。これは正しい改稿だ。 どっちがキリスト教を根源的に否定したなんか、あんまし福田論には関係無い ことだからね。ただ改稿しても西尾論文にはロレンスの求めた有機的結合とい うテーゼは抜け落ちている。 この抜け落ちは結局、行動=政治活動という安直な発想に結びついてしまうん だな。 ただ政治評論家としての福田についてはまあそれなりに秀逸な論文ではあると 思いました。 しかし、どうしてこの人は福田だけでなくロレンスもシェイクスピアも全部 政治に結び付けてしまうのだろう、そのようにしか読解できないのだろう。 まあないものねだりは仕方が無いかな。
>>872 しかし西尾も可哀相な奴だよな。お前(總合學としての文學)の事を
自分に頗る好意的な愛讀者と勘違ひしてゐるらしいから。
西尾掲示板へのアクセス禁止が解けたら、ここでのお前の書き込みを
あちらにコピー&ペーストしてやつたらどうかね?(笑
福田恆存を讀むならば、讀むべきは政治論ではなく人間論であらう。 所詮、政治論など好事家氣取りの政治屋もどきが好むもの。 さういふものとは徹頭徹尾福田恆存は無縁なものである。 福田恆存に人間論を世界觀をそして哲學を學ぶべきだらう。 いや學ばねばならぬ。 そこにこそ眞のそして本當に我々が學ぶべき福田恆存が見えてくるのである。
福田恆存の舊著(新潮社・1962)は代作だつた。いま單著として増補復刊。
国語問題論争史
著者: 土屋 道雄著
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/?bibid=02512077&aid=ex 税込価格: \5,040 (本体: \4,800)
出版:玉川大学出版部
サイズ:A5判 / 430p
ISBN:4-472-40315-3
発行年月:2005.1
■内容説明
「常用漢字・現代仮名遣い」といふ戦後の国語国字改革は誤りではなかったか。この問題をめぐる明治以来の論争をたどり、美しい日本語とは何か、正しい日本語とは何かを問ふ。
----------------------------------------------------
■著者紹介
昭和10年長野県生まれ。昭和35年より16年間、国語問題協議会主事を務める。元横浜創英短期大学教授。著書に「漢字の常識が身につく本」「ことばの常識辞典」など。
>>874 政治も人間の営みの一つだろうに。政治を語っても人間論を展開出来るだろ。
未だにプラトンが読まれ議論されているのは何故か考えた事あるの?
877 :
吾輩は名無しである :04/12/29 02:43:12
坪内祐三の「福田恆存論」(早稲田の卒業論文)と「江藤淳と福田恆存」 を読んだ。 前者は福田・清水論争が勃発していた頃の論文、とにかく福田を擁護せね ばという心意気を感じた。後者は結局は保守派論客としては福田恆存の方 が江藤淳より上だってことを言いたいわけね。ただし自分が福田恆存の最 後の弟子(?)といったなんというのかな特権意識みたいなものを感じち ゃうね。 しかしどうだろうか。確かに清水も江藤も未だそれなりに単行本が売られ ている。でもその理由は二人ともアカデミズムの中の人だから大学の授業 でテキストとして使われ続けているから絶版にならないだけなんだよね。 だから、清水・江藤が本当に福田恆存よりも読まれているか、熱狂的フア ンがいるかといえば疑わしい。 それに清水も江藤も死後急速に影響力が落ちた。清水全集は実質奥さんが 編集した自費出版だし、江藤淳にいたっては全集すら刊行されていない。 そう考えれば福田恆存は常に異端者ではあるが、決して文壇・論壇から抹 殺されちゃったわけではないんだよね。福田恆存フアン、これは保田與重 郎フアンにも言えるが、とかく正当な評価がなされていないといった鬱積 した感情を持っているのは確かだ。 でも結局人の魂にふれる作家・評論家はどんなに不当な評価を受けようと も結局未来へ引き継がれていくものなんだよ。
>>877 >清水全集は実質奥さんが
>編集した自費出版だし
いや、娘だよ。いい加減な知識で臆断するなって。
福田恆存全集だって全集とは名ばかり。 存命中にやったものだから本人の意志でカットされた重要な著書・文章が幾らもある。 そんなところは小林秀雄の惡い所を見習ってほしくなかったね。 郡司某に編輯させたのも感心しない。
>>879 >本人の意志でカットされた重要な著書・文章が幾らもある。
例へば?
881 :
吾輩は名無しである :04/12/29 10:06:09
黙示録論 ちくま学芸文庫 D・H ロレンス (著), 福田 恆存 (翻訳) 書籍データ 文庫: 363 p ; サイズ(cm): 15 出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480088873 ; (2004/12/09) Amazon.co.jp 売上ランキング: 281 凄い売れ行きだね。
福田恆存先生が要らないとお考へに成つたのだから、カットされた 論文、文章の類はまつ度く不必要なものだと考へねばならぬ。 福田恆存先生の全集を讀まんとする讀者はそれを忘れてはならぬ、 いや此のことをしつかり心の中に刻み附けておくべきだらう。 それこそが福田恆存先生の御高著を讀むものの嚴しき義務であり 喜ばしき權利でもあるのだ。
883 :
吾輩は名無しである :04/12/29 13:47:22
173 :美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 12:10:05 「演劇入門」(福田恆存/玉川大学出版部)絶版*多読 →何度読んでもうならされる。 この本はわたしの読書人生を変えたといっても言い過ぎではない。 ストリンドベリ、オニールといった劇作家に出会えたのもこの名著のおかげ。 生まれてこの方(おっと年齢は秘密だ)まったく演劇に関心をもったことが なかったわたしがこうまで(絶版)戯曲あさりをするようになるとは。 この入門書がどれだけ演劇の魅力、深さを教えてくれたかわかるというもの。 それゆえ一時期、芝居鑑賞にこったこともあった。 だけど、だめ。観劇はわたしの趣味にはならず。 理由は多々ある。役者オタがうざい、上品ぶってるのがいや、チケットが高い。 しかしそれらもこの最大の理由に比べたら足元にも及ばない。 演劇は観客よりも舞台にあがっているひとのほうが楽しそうだから! ひとが楽しんでいるのを見るために高いお金をはらうのは道理にあわない。 よってわたしは戯曲専門へ。福田恆存も言う。 へたな舞台を見せられるくらいならじぶんで戯曲を読むほうがましだと。 演出も配役もこちらの想像力でなんとでもできる。 なにより戯曲は小説と比べて、読者が創造に参与する余地がより多く残されている。 読者はあたかも建築作業のごとくセリフを積みあげて芸術という城を完成することができる。 わたしが戯曲を好きになったゆえんである。
884 :
吾輩は名無しである :04/12/29 13:48:20
178 :美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 12:57:56 「日本への遺言 sc恆存語録」(中村保男・谷田貝常夫編/文春文庫)*再読 →哲学、思想のたぐいはアレルギー体質なんだけど(宗教は別)、 なんで福田恆存だけは平気なんだろう、じんましんが出ないんだろう。 考えてみるとふしぎだ。じゃあ、逆に考えてみたらどうだろう。 なにゆえ哲学、思想を忌み嫌うのか。 難しいから。というより、わざと難しく書いているように思われるから。 哲学、思想に何ができる? と思ってしまうのは青臭いの? 低脳なの? 歯が痛いのひとつにしてもどうにもならないでしょ(宗教ならまだ祈ることができる)。 なんか哲学、思想って、悩み事がないひとがわざわざ悩んでるという気がするんだ。 だから嫌い。うん、ここでなぜ福田恆存は別なのかすこしわかってきたかも。 福田恆存の思想は地に足がついている。生活感があるとでもいうのかな。 読了してすぐにスーパーへお買物に行くことができる。 わかるかなこの感じ? だめ? ならごめんなさい。ぺこり。 今回、福田恆存を再読していたく感銘を受けたくだりは理想への処し方。 現実ってひどいよね。人間はみんな薄汚くて、自分勝手で。 政治だってそう。外見のきれいごととは裏腹の私利私欲ばかり。 恋愛もおんなじ。みんなでバカみたいに恋愛賛歌(イブは何をしますか?)。 かように現実は醜く汚い。 しかしここで現実なんてこんなものとシラけないのが福田恆存流。 かかる現実は現実として認め(逃げない、つまり現実主義者)、 それでもあえてなお理想をもつ、理想を失わない(理想家)。 かといって現実を理想と一致させようと四苦八苦する(理想主義者)わけではない。 未来永劫、現実と一致することがない理想だからといって何が悪いものか。 むしろそのような到達不能の理想こそ真に信ずるにたえるものではないか。 福田恆存は現実主義者にして、なお理想家たらんとした。 この姿勢、見習いたい。
>>882 しんじゃだね
けんきゅうしゃじゃないねっ
886 :
吾輩は名無しである :04/12/29 13:49:06
181 :美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 13:29:18 「日本を思ふ 人と思想シリーズ」(福田恆存/文藝春秋)絶版 →コンパクトな文庫版じゃなくて、古本屋で購入したもの。昭和44年出版。 文庫版には入っていないものを中心に拾い読みをした。 日本を思ふ、ずいぶん大きくでましたね。 論客ということばがぴったり。いまじゃ死語になっていますが論客。 福田恆存さんがいまよみがえってテレビを見たらと考えてみるとおもしろい。 予測する。心臓発作を起こしてすぐさまあの世へ逆戻り! なんせ飯島愛が大きな顔して日本を語っていますから(「サンデージャポン」)。 ああ、見てみたいな。福田恆存さんが心臓発作を起こす直前の顔。 かなり笑えると思う。笑うだと失礼なとあなたは怒るかもしれない。 ええ、笑うですとわたしは断固主張する。 もう笑いしかないんですよ、笑うしかない。 いま若手作家が「日本を思う」なんて本を出したらギャグですから。 まだはっきりとはつかめてないからメモ書き程度に。 福田恆存の思想ってほとんど宗教では? 福田さんのいう「全体なくして個があるものか(=全体の存在を信じる)」 というのは、もうほとんど、そのう、一歩手前というか……。 福田恆存愛読者も「信者」ってことががいちばんぴったりくるし。
887 :
吾輩は名無しである :04/12/29 14:19:03
183 名前:美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 13:59:37 「オイディプス王・アンティゴネ」(ソポクレス/福田恆存訳/新潮文庫)*多読 →古典というだけで、ずいぶん損してるんだろうな。 うん、わかる。だれだって先生から読みなさいなんていわれたら、ねえ。 だけど、これ、やばいって。やばいほど、残酷陰惨、出版を差し止めなくていいの? 残忍な犯罪者が逮捕されたあとホラー映画の影響だとか言われることがある。 え、と思う。どんなホラー映画よりこの「オイディプス王」のほうが怖いと思うけど。 路上で肩が触れた程度で実父を殴り殺すオイディプス王。 かと思えば、実母とセックス三昧。4人も子作り、お盛んですな。 その事実を知るや、オイディプス王はもう何も見たくないと両目をじぶんでつぶしてしまう。 目からだらだら血を流しながら愛娘ふたりを抱きしめる。 PTAのみなさん、こんな本を子供に読ませちゃいけません。 東京都も都条例ですぐさま「オイディプス王」を有害図書指定すべき! いつものことだがお役所の怠慢には憤懣やるかたない。
888 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :04/12/29 14:30:38
>>887 それはコピペ不要。
というか、自分でコピペするからいいのに。
微妙に文章を変えたりしたかったのに(以前はしていた)。
無粋なことをするものでR
鰯の調教が出来ていなかった、と(失笑
鰯けなげじゃん。 美香に気に入ってもらおうと(失笑
正字正假名を使へないばかりか、福田恆存先生の思想の根幹、眞髄、眞意を理解 出來ないとて、心の中で煮えくりかへるジエラシイから 福田恆存先生の眞の愛讀者を「信者」呼ばはりして誤魔化さんとは 情けなくて涙も出てこないとはこのことである。 一體、この國の正義はどこへいつてしまつたのだらうか。
>>886 俺は福田先生は全体を感じた経験、絶対者(神)との対話を経験したことが
あると思うよ。まあ良く言えば至高体験悪く言えば幻想だな。
俺はそういう経験が無いからなんともいえないが、福田先生がそうであると
感じてしまうということは、やはりまあ巫女的心性があるんだと思うよ。
美香QNWだってそうじゃないか。だから「人間この劇的なるもの」を何度
読んでもカタルシスしちゃうんじゃないかな?
ちなみに「人間この劇的なるもの」という題名は福田先生自身が付けた題名
ではない、「新潮」の編集者が付けた。ここからは主観批評なんだけど、福
田先生ご自身は「人間この劇的なるもの」よりも「芸術とはなにか」の方が
自分の精神の深淵を語ったと思っているようだね。
福田先生はロックフェラー財団主催のアメリカ・ヨーロッパ留学の前に、 帰国したら、「夏目漱石」「森鴎外」「三島由紀夫」、歴史批評をした いと小林秀雄・中村光夫との対談で語っていた。 もし内灘闘争に関する知識人の平和運動に巻き込まれなかったら政治評 論家福田恆存は誕生しなかったのかもしれない。 しかし歴史批評で福田先生が秀作を発表できたとは思わない。時代の流 れの中でドンキホーテでありながら徹底的に醒めた視点を持ち続けた福 田先生にとってやっぱし政治評論がこの社会を舞台として演戯するに一 番ふさわしい姿だと思う。
西尾幹二のインターネット日録での俺の福田先生に関するロビー活動のおか げで、西尾幹二は福田先生に対するコンプレックスが解消されたと思うし、 福田先生について本格的に論じようという決断をさせたと思う。 それが諸君二月号130枚の分量だけは大作の「福田恆存論」を生んだと思 う。 西尾論文で唯一秀逸な部分は、みんな民主主義や自由、平等、平和が絶対的 でないことはみんな知っているということ。しかし、大学アカデミズムの駄 作論文、馬鹿なテレビコメンテーターな偽善はいっこうに直らない。みんな、 大学教授やテレビコメンテーターはそういう存在であるから仕方が無い、む しろ彼らの役目はそれである、つまり現実世界と乖離しているところが彼ら の良い所と思っている人が多い。 福田先生の思想が万人に受け容れられたのではない。民主主義や自由、平 等、平和を礼賛すること自体が揺るぎ無い社会権力になったのだ。そして女 子学生なんかはそんな夢想的な大学教授が好きなんて倒錯起こしている奴が いっぱいいる。 こういう状況を破壊し無効化してしまうには結局ネットしか手段はないんだ よね。
>>880 『全集』のあとがき讀めば? 收録する/しないについて福田自身が語ってゐたぞ。
語られてないものでも例へば、以下の著書等が未收録の筈。
『平衡感覚』福田恒存(真善美社, 1947)
『白く塗りたる墓』(河出書房, 1948)
『否定の精神』(銀座出版社, 1949)
單行本未收録のまま埋もれた新聞・雜誌掲載の文章は山ほど。
896 :
吾輩は名無しである :04/12/30 01:23:59
>>891 ねえ、この書き込みギャク?釣り?
まさか本気ってことはないよね。
>>896 正字正仮名を使う人を騙った変な書き込みがたまにある。
何故891は何故福田恆存の福(ふく)が旧字じゃないのか不思議だ。 名前だから、旧字旧仮名論者じゃなくても本来旧字を使うのが正しい表記 なのにね。
「福」の正字はJISに入つてゐないから、Mac等の端末では表示出來ない。
機種依存文字といふものの存在を知らないのか?
>>898
>>898 名前だけ正字にするなんて無意味なこだはり。署名だけでなく文も正字にしなくては。
でなければ、暴走族が好んで畫數の多い漢字を塀に書き取りするのと變らない。
905 :
森英樹 :05/01/01 13:00:33
>>902 ,
>>903 ,
>>904 反応が早いですね。はい。松原信者ですよ。僕は。西尾先生には個人的に旧恩があります。
あと正字正仮名論者さん、すいません。僕は酔っ払わないと正字正仮名を使いません。
>総合学としての文学=創作ノオトさんへ
ミッドナイト・蘭さんが戻ってきて欲しいってさ。
あと「吾輩は名無しである」を青文字にするには、どうしたらいいの?
ここもつまらん
907 :
吾輩は名無しである :05/01/02 11:24:58
>>905 西尾サイト感想掲示板は崩壊寸前でしょう。
古い投稿者から新しい投稿者へバトンタッチできる気配が全く無い。
こういう状態が続けばまず西尾氏自身が感想掲示板を読まなくなる。
西尾氏自身が読まなくなればその他もろもろの知識人・出版社の連
中も読まなくなる。そうなればあそこにオピニオンを投稿する意義
ってのはなくなるね。
てなわけで俺はあそこに戻るつもりは無いというか戻る意欲は沸か
ないね。
ただ毎日チェックはしているよ。変な事書かれても困るしさ。もは
や俺にとっては西尾掲示板は閲覧するものじゃなくて監視対象なん
だな。
後、俺は松原正の本なんか一冊も読んだ事はないよ。福田の本はほ
とんど既に古本屋に売り払っているから実はもう10年くらい本格
的に読んだ事は無い。
福田論を書くといったが、近代日本思想史の骨格たり得るだろうと
いう憶測の元に言っているだけであり、実際に読み返して骨格たり
得ないと判断すれば書かないというか書けない。
まっ、そういう訳なんで頑張ってください♪
908 :
吾輩は名無しである :05/01/02 11:38:09
追加で書くならば俺もう西尾氏にダイレクトに連絡するツールを持ったの で、本当に書きたい物があれば、本当になんか提言したいことがあれば、 西尾氏自身に直接手紙とか資料集を送付するよ。 まあそれが良き書き手と読者の関係じゃないかな。
909 :
!omikuji!dama :05/01/02 18:17:43
恒存全集はもう手に入らないんでしょうか。
新刊書店に頼るな。古本屋と圖書館を使へ。
911 :
よく見るコピペ :05/01/06 00:18:36
企業の倒産喜ぶ僕は 就職活動不戦敗 イラク人質叩いた僕は 自分で自分を監禁中 マスコミ嫌いな僕の口癖 新聞ネタも俺調べ 日本の伝統褒めてる僕に 今では来ない年賀状 韓国けなす僕の自慢は 日本国籍保有それだけ 親戚うざいと言ってる僕は 未だに要求 お年玉 市民活動嫌いな僕は ネットで思想の言論活動 日本の過去を賛美する僕 自分の現在ほぼ終わり 弱肉強食説いてる僕は 何をやってもいつも負け 個人主義とか叫ぶ僕 一人で出来ることは自慰だけ 女をくさす僕に 今までまともに彼女いたことなし 板の自治好きな僕 生徒会とか町内会は参加せず 左翼を叩く僕にとっては 社会の助けもっとも必要 集団主義を説いてる僕は 体育の時間じゃ いつもカス 主婦を攻撃している僕は 家事手伝わないパラサイト 高卒けなす僕の年収 納税額彼らに比べて 低すぎる ボランティア見下す僕と 付き合うことはボランティア 他人に説教している僕は 自動車教習一回怒られ不登校 靖国神社参拝する僕 クリスマス元旦空白スケジュール ネットじゃ強気で威張る僕 面接とかではいつもオドオド 同人女が嫌いな僕は ネットでブログでチャットも大好き 暴走族とは違う僕 働きもせずネットで日の丸振り回し 公務員リストラしろと要求する僕 親が相談それは保健所 氏ねとか言ってる僕には聞こえる 家族みんなの同じ台詞が 田舎が嫌いと言う僕は うわさ話や足を引っ張ることが大好き 少年犯罪厳罰要求している僕は ウィニーやってゲームコピー 女子高生の援助交際むかつく僕は エロゲー内で幼女をレイプ 銀行員の給料下げろと言ってる僕は 借りたものとか返してない 電車のケータイにらむ僕 老人いても席を譲らずずっと寝たふり 障害者嫌いな僕は 人生の障害物走いきなりこけて以来そのまま 日本の技術誇りにする僕 単純作業のバイトですらもまともにできず
>911 語呂悪いなあ。いじって直したいけど、コピペなのか……。
913 :
吾輩は名無しである :05/01/08 09:44:55
このコピペを作成した奴の思想信条を暇だから探ってみよう。誹謗中傷の対象とされる思想を大雑把に概観する。 企業の倒産喜ぶ僕は(新自由主義経済) イラク人質叩いた僕は(自己責任論) マスコミ嫌いな僕の口癖(マスメディア批判) 日本の伝統褒めてる僕(文化・伝統保守主義) 韓国けなす僕の自慢(タカ派外交政策) 親戚うざいと言ってる僕(反家族主義) 市民活動嫌いな僕(反市民運動) 日本の過去を賛美する僕(文化・伝統保守主義) 弱肉強食説いてる僕(新自由経済) 個人主義とか叫ぶ僕(個人主義) 女をくさす僕(性的道徳主義) 板の自治好きな僕(集団主義) 左翼を叩く僕(右翼) 集団主義を説いてる僕(集団主義) 主婦を攻撃している僕(後の文章からして夫婦役割分担論) 高卒けなす僕の年収(学歴主義) ボランティア見下す僕(反福祉主義) 他人に説教している僕(道徳・倫理主義) 靖国神社参拝する僕(大東亜戦争肯定・擁護論) ネットじゃ強気で威張る僕(特に思想性無し) 同人女が嫌いな僕(反文学主義) 暴走族とは違う僕(社会秩序復権論) 公務員リストラしろと要求する僕(新自由主義経済学) 氏ねとか言ってる僕(特に思想性無し) 少年犯罪厳罰要求している僕(社会秩序復権論) 女子高生の援助交際むかつく僕(性的道徳主義) 銀行員の給料下げろと言ってる僕(保護主義経済批判) 電車のケータイにらむ僕(技術至上主義批判) 障害者嫌いな僕(反福祉主義) 日本の技術誇りにする僕(愛国主義的技術論)
914 :
吾輩は名無しである :05/01/08 09:51:56
「家族」について「個人と集団」について「技術」についての捉え方に 矛盾をきたしているな。確かに「個人と集団」の関係、「科学技術」の 功罪を論じるのは難しいからね。
そのコピペは改変されたりするのを見たこと無い。 語呂も悪いし、面白くない。 流行るコピペは見た人が面白いと感じ それを別のスレに貼って改変されたり ネタにされて成長していくんだけど それは本当に一部の人のみが繰返して貼る コピペ荒らしみたいなもんだな。
>>915 いや、発想自体は面白いと思うんだけどね。
「つくる会」以降増えてきたヲタウヨをからかいたいのはよくわかる。
ただ、語呂は悪いなあ、冗長だし。
語呂が悪いコピペは中身も見る気がせんから それ以前の問題だ。 出来の悪いコピペは嬉しそうに貼りまくるもんじゃない。
918 :
吾輩は名無しである :05/01/11 16:54:39
このコピペ面白いよ。語呂も悪いとまでは言えないし。 面白くないコピペは普通無視されるのにいちいち反応 してるとこ見ると痛いとこ突かれたんだろうな。
>>918 普通に無視されてるだろ。
こういうスレだからわざわざ突っ込んでるんだな。
ネタも切れたことだし。
920 :
吾輩は名無しである :05/01/16 11:52:14
今日の読売新聞朝刊、橋本五郎の政治ワールドで、吉田満とともに引用されて いるね。
921 :
吾輩は名無しである :05/01/17 02:24:26
>>920 漏れはあの文章には、違和感を感じずにはいられなかった。
あの文章は、先人に比べてはるかに自由になったかのように見える私たちが、
本当に自由なのか、ということを問うてるわけでしょ。
それを、極限状態の記憶を持つ吉田満を持ち出すのが、果たして妥当なのか。
それから、「人間にとって自由とは何かを考へる場合」という条件書きをしている
福田恆存の説は、果たしてこの問題にとっての適切な引用なのか。
「現在の自由についての思考が貧困だ」ということの引用に使うのは適切だけど、
「我々は本当に自由なのか」ということを問うのに、この二つを出すのは、
かなり無理があると思うけどね。
922 :
吾輩は名無しである :05/01/28 00:20:39
保守思想再生のためにage
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1107310385/l50 47 :吾輩は名無しである :05/02/06 18:15:03
スガの「一九六八/一九七〇――そこで始まったこと」(『1968』序論)に
「わかってもらおうと思うは乞食の心」ってリブの標語が引かれてる。結論にも。
ところで金嬉老事件も1968年の2月だった。
金嬉老事件をモデルに作られた戯曲が福田恆存の「解つてたまるか!」である。
『解つてたまるか!/億萬長者夫人』新潮社、1968年10月刊行。
で、だ。
スガにはいっぺん福田恆存を論じてみてほしいが、どうか。
>>924 柄谷でさえ福田について本格的に論じるのに躊躇しているくらいだから、スガ
には到底そんなことができるわけが無い。
福田の政治的党派性、つまり保守主義は現在でも今なお思想系保守派論客の思
想の骨格たり得ている。そこが保田與重郎や江藤淳との違いだ。
まだまだ日本の文芸評論の世界は政治的党派性の拘束力とタブーは根強い。
君の方がよほど政治に固執してるのでは。
>>925 福田を政治的党派性から読んで保守の領袖みたいにしても面白くならないのに。
>926 >925は、福田を党派性から読め、って言ってるんじゃなくて、 福田を党派性と切り離すことが不可能だ、って言ってるんじゃないの? 俺も、福田を評価したくはないな。評価するなら、同じようなことを 言ってるもっと党派性の薄い人探すよ。 逆に言うと、福田の仕事をうまく拾って福田色・党派性を薄めてくれる ような人がいればいいんだが。
>同じようなことを >言ってるもっと党派性の薄い人 そんな人は、存在しない。 福田で我慢しろ。前期福田恆存ならまだいいだろが。 我慢できなきゃ坪内祐三程度にでも期待せねばならなくなるぞ。 「思想系保守派論客」の福田論など読むに値しないが、福田そのものはまだしも評価できるし。
いないのか。誰かやってくれないものかねえ。拾う価値はあるんだから。 福田本人は拾えない。おまけについてくる思想臭が強すぎて、 今以上に日本に馬鹿が増える。
思想臭→党派臭に修正、スマソ
なんだ党派臭って。 具体的になんのことを言っているのか不明。
福田本人に黨派性があるとしたら、自分の主宰した劇團くらゐなものでせう? 保守派の愚劣な連中が寄ってくるのは福田そのものとは別だし。
933 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:07:14
929 名前:吾輩は名無しである :05/02/11 14:45:53 いないのか。誰かやってくれないものかねえ。拾う価値はあるんだから。 福田本人は拾えない。おまけについてくる思想臭が強すぎて、 今以上に日本に馬鹿が増える。 こういうレスポンスがつくところが、まあ福田恆存がなかなか評価され ないことだろうな。つまり福田恆存の保守思想にはロマンが無い。 保田にとっての日本の伝統、三島由紀夫の天皇、江藤淳の国家はロマン 主義。江藤の場合はリアルポリティクスとロマン主義の混合体かな。 ロマン主義者は仮に右翼、又は左翼であろうとも、それは文学であると して一定の理解・肯定をすることができるが、福田恆存でそれをやるの が難しい。 それと 福田恆存が特定政治党派の強い支持を得ているのはまああたりまえのこ とだ。何故なら福田恆存は政治・社会を批評するときにはロマン主義( 言い換えればこれは文学なのである)といった逃避弁を置く事を一切拒 絶したから‥。 政治的には保守派に組しないが、福田恆存を肯定的に論じるには、まあ 文芸評論家・劇作家としての福田恆存を論じ、政治・社会評論家として の福田恆存はその是非よりも生き方、言論スタイルを論じるという方法 があるかもしれないね。
>福田恆存が特定政治党派の強い支持を得ている 得てないよ。どこの政党が相手にするかね。
935 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:16:21
自民党の森派じゃないか。 最近の自民党は保守派政党としての色合いを色濃くしているからね。
>>935 福田恆存のテクストに従って何か政策が実行できるとでも? 馬鹿馬鹿しい。
938 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:28:21
憲法改正・歴史教育・国語教育とかいろいろあるだろ。 というか936こそさ、スガとかはいうにおよばず、柄谷・浅田でも 本格的な政治評論やれば左翼認定されて終わりだぜ♪ だからこそ柄谷とは湾岸戦争では文学者としての反戦アピールとかし たけどイラク戦争では黙ってたんじゃないのか? 馬鹿馬鹿しい。
福田の政治的提案なんて非現実的で今の時代にはもう実行不能だよ。
具体的にはどれが非現実的?
941 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:35:40
939 :吾輩は名無しである :05/02/11 19:31:43 福田の政治的提案なんて非現実的で今の時代にはもう実行不能だよ。 さては読まずに言っているな♪ 福田恆存の政治的提案で非現実的なのは当面の用の日本国憲法を排し 大日本帝国憲法を復活させることと、正漢字正仮名遣いの復活くらい じゃないかな? しかし大日本帝国憲法の復活はまああり得ないだろうが、憲法改正は ほぼ近いうちに確実だろうし、正漢字正仮名遣いも復活しないだろう が、国語の復権は叫ばれているよね。 まあ薄められた福田恆存思想が今の日本社会では主流じゃないの?
「教育改革に關し首相に訴ふ」とかさ。
>>941 それだけ非現実的なのがあれば、もう十分では。駄目駄目ぢゃん。
944 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:40:10
ということは943は左翼ってことでいいのかい。いまどき左翼なんか はやらないぜ。民主党でも若手は憲法改正論者だよ。国語教育の復権は 福田のかつての論敵だった金田一学派ですら唱えているところだぜ♪
話を戻すと、自民党の森派なら森派が、福田恆存を讀んでその政策の實行を目指してゐる事實があるのかね? 單に政治家個々人が私生活で愛讀したりするだけなら意味無いぞ。
946 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:43:00
>>945 そんなこといったら文学者なんか誰も現実政治に影響を与えちゃいないよ♪
思想家もしかり。
>>944 なぜ政治嫌ひを左翼と決めつけるんだ? それこそ党派的思考に囚はれすぎぢゃないか。
948 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:44:30
>>945 ああ、御免、左翼と思った。心の病の方か。まあ頑張って、人生♪
それじゃまた♪
>>946 その通り。言論、ことに文學なんぞ現實政治には無效だ。
福田恆存といへども同樣。それを無理に政治的黨派に關係づける方がをかしい。
>944 流行りで物を考えるのが福田の保守主義なのかw まあ、スレタイどおり、まさしく流行りでウヨごっこしてる 思想オタの英雄ではあるわけだが。
ほんと、馬鹿馬鹿しいな。安岡正篤ぢゃあるまいし。
952 :
吾輩は名無しである :05/02/11 19:57:55
950はウヨサヨのウヨを使っているから左翼の方だね。 俺は20年以上一貫して保守主義者だよ。ひらたくいえば西尾幹二 とか西部邁とか現役なら好きだな。 というかさ、そのウヨサヨって言葉自体が島田雅彦とかいう三流の 作家もどきがつくった「サヨク」という言葉が発祥の恥しい言葉っ て気づけよ。 まあ、君もこうやって文学板にいる以上、真面目に文学・思想やっ てると思うからさ‥。 頑張って、わが国のこと、世界のこと、人間のこと、神のこととか、 真理について、自由について、宿命についてとか一杯考えてくれ。 俺はマジメに悩んで考える方を応援するぜ♪
なるほど、952みたいな愚劣な「保守主義者」(自称)が寄ってくるなら
>>929 のなげきもわからんでもない気がしてきた。
954 :
吾輩は名無しである :05/02/11 20:10:34
953よ、なにを持って愚劣というのかな? その辺のところをきちんと論証できないのはまだまだ駄目だぞ。 自分自身の思考を緻密であり、至高なものになるように、常に研鑽すること、 こりゃあ、大切なことだと思うぜ。
自分に批判的な意見を述べる者はすぐ「左翼」にしたがるところが愚劣だな。
>>954
956 :
吾輩は名無しである :05/02/11 20:16:29
じゃあ、955はなんなのさ! 自分の政治的党派性をきちんと答えられない奴こそがまさしく愚鈍・ 愚劣な奴だな♪ なんていうのかな、文学やっている奴はそういうところで逃げるん だよな。だから文学は下等学問なんだな。
957 :
吾輩は名無しである :05/02/11 20:22:31
まあみんないろいろディスカッションしたり悩んだりして真理や構造を 発見してくれ。それじゃまた♪
ひとの「政治的党派性」ばかり気にする固執ぶりが一層愚劣だな。
>952 「ウヨ」「サヨ」は、まさしく三流俄か思想オタを表現する語として あるんだよ。例えば君のような。 つーかこの国のことなんかどうなろうが知るか。
960 :
美香 ◆FE5qBZxQnw :05/02/11 20:47:17
こほん♪
福田恆存先生の御高著を讀まんとする志を持つものは まず第一に思想の左右の色眼鏡による目の曇りを 拭ひ去らなくてはならないのである。 さう云ふ福田恆存の愛讀者としての嚴しく神聖な義務さへ 心得てゐないものがこれほど多くいるとは全く歎かはしい事である。
>まず第一に まづ第一に、の誤り。 >これほど多くいるとは これほど多くゐるとは、の誤り。 「歎かはしい」のは御自分のことですね。これは揚げ足取りではないですよ。
「♪」は創作ノオト=総合学としての文学。 こいつはもう何も語ることは無いのだ! 御愁傷様…。
政治に固執しても一向に構わないじゃないか。 政治だってコンピューターがやってるわけじゃねーんだから!
966 :
吾輩は名無しである :05/03/14 00:41:57
11 名前:国家や天皇ごとき卑しいものを立ち入らせてどうする 投稿日:05/02/26 17:20:41 VUt8iClu
羽仁五郎議員(歴史学者)が、議会での発言において、
神がかり的な教育勅語の奉読風景を思い起こさせつつ、「この(教育勅語の)ため、国民があることを正しいことであるか、
間違ったことであるか…自分で判断する習慣を失うことが非常に有害であった」と批判したことは注目される。
http://zenkyoto68.tripod.com/kyoikucyokugo01.htm 彼がそれについて、ある高校で講演した際、「羽仁先生は教育勅語は非常に有害なものであったといわれるけれども、
あれに書いてあることは、兄弟は仲良くしろ、父母は大事にしろ、夫婦は愛し合えということだし、
少しも間違っていないじゃありませんか」という質問を、ある教師が寄せたという。
これに対して、羽仁は、相手が数学の先生であったので、
「それじゃあなたは『朕思うに三角形の内角の和は二直角である』というふうになってもいいんだね」と尋ねたという。
「それはちょっと違う」と口ごもったところへ、羽仁は次のように答えたという。
三角形の内角の和が二直角というのはたしかに正しい。
しかし、その上に『朕思うに』がつくと問題は別になってしまう。
『父母に孝に、夫婦相和し、朋友相信じ…』というのは、三角形の内角の和は二直角というのと同じようなものだ。
そして、これらの道徳を守れと天皇が命令しているのだ。(和仁廉夫『歴史教科書とナショナリズム』)
教育勅語は、天皇(朕)が国民に対して「我が臣民」「なんじ臣民」「朕の忠良の臣民」などと臣民の語を繰り返し、
天皇が一方的に命令する形式をとっている。
天皇を神とし、国民はそれに仕える「臣民」に位置づけられ、「兄弟・夫婦は仲良くする」ことまで天皇が命じるものである。
これは確かに、先の衆議院決議や羽仁五郎がいうように、
国民の基本的人権を侵害し、主権在民の原則に反するものであろう。
国家や天皇ごとき卑しいものを自分の中に平気で立ち入らせてどうするんだ。
市民なら、誇りを持て、ひとりで立って歩けよ
22 名前:文責・名無しさん 投稿日:05/02/26 19:24:23 lm4s8/Sh
>>11 29 名前:文責・名無しさん :05/02/26 19:01:20 ID:RVj/HP0X
なつかしいな。
これに対して、福田恆存が「教育勅語を受けて夫婦が戦々恐々
相和したとでもいうのですか」とからかい、さらに
「それなら、『マッカーサー思ふに日本国民は恒久の平和を
念願し、交戦権を放棄すべし』といってできた現憲法は?」
「精神的な呼びかけより、法である日本国憲法のほうが
重大な問題でしょう」と一刀両断、羽仁は逃亡した。
今、福田全集でも読めるよ
この上の福田さんの発言はなんというタイトルの論文なのか、 ご存知の方いらしゃいましたら教えていただけないでしょうか?
>>967 すると福田は、現在の日本の状況に、かなりの責任があるわけですね。
法は人間が作るものであり、人間はまさにその精神の活動で文化を
創造するわけですから。
時代性を考えれば、福田の意見に反論できないのも無理はないし。
反骨の文化人という役割を福田はまさにその論ずる演劇として演じたわけだ。
970 :
吾輩は名無しである :05/03/19 21:03:11
971 :
吾輩は名無しである :05/03/19 21:18:11
よく考えれば福田恆存の戯曲で一番現代にフィットした風刺劇は 「解かってたまるか」かもしれないね。 さすが浅利慶太は目のつけどころが違う。 こういういいかたも失礼だが、今福田恆存の戯曲をもっともうま く演出できるのはご子息の福田逸さんではなく浅利慶太じゃない かな? 劇団四季はミュージカルでアホなオバサンからたんに巻き上げる だけでなくその金使ってきちんと芸術活動をしているんだな。 一般大衆層と知識層を区別した活動するなんて、まるで消費者金 融の武富士みたいだね。
972 :
吾輩は名無しである :05/03/19 22:53:12
「解かってたまるか」はこのスレ、特に美香さんには酷評されてますね。
973 :
吾輩は名無しである :05/03/20 00:40:58
「解かってたまるか」は金嬉老事件直後に実際に上演されたところに意義が ある。 この手の劇はライブで見なければ評価できないね。
劇団死期からのお願い 今度の「分かってたまるか!」ですが、福田恆存戯曲の読者に多くみられる、 顔つきの悪い素人劇評家の入場及び観劇をお断りさせていただきます。
特に総合学としての文学=創作ノオトさんはお越しにならないで下さい。
>>972 うん、あれ戯曲はつまらない。
演出wとやらで変わるのかもしれないけど。
「解かつてたまるか」。
いかにも評論家が書いたって感じ。
みなさん阿呆ではありませんか、わたくしはわかっております、わからないということを。
それを衆愚のみなさまにお伝えしたく、この舞台を提供したわけでございます。
――そんな感じの戯曲だった。とにかく読んでいて不快だった記憶がR
そろそろ1000だね。
荒らしをふせぐためにここは単独スレをやめ外部からの風も入るように、
「福田恆存と木下順二と山崎正和のスレッド」なんてふうにしたら?
はい、ええ、罵倒されるのはわかっています、取り下げます、ああ、こわいこわい。
978 :
吾輩は名無しである :2005/03/22(火) 20:51:16
福田恆存作の戯曲は実はまだ見たことが無い。 今回は盟友浅利慶太の演出だろうから、ほぼ福田恆存ワールドが再現される のだろう。 福田恆存の戯曲の中で、まあ一番大衆受けしそうなのは「解かってたまるか」な じゃないかな? 後は「総統未だ死せず」も受けるかもしれない。インターネットワールドが リアルワールドを席巻している現代社会を見事に予言した作品だ。が、リメイク が必要だな。
979 :
吾輩は名無しである :2005/03/22(火) 23:30:04
「龍撫で」演ってほしいんだけどなー
980 :
吾輩は名無しである :2005/03/23(水) 00:51:30
今まで1000レスポンス消化できなかった福田恆存関連スレッドもついに 本スレッドで悲願の1000レスポンスを達成しようとしている。 関係者各人感無量だろう。 1レスが2003年1月23日。おそらく今現在文学板で現役で稼動してい るスレッドで最古参だろう。2年以上にわたって文学板に君臨し続けたこの 底力には恐れ入る。 このスレッドは福田恆存スレでもあるが、文学板の歴史の地層図でもないか? 文学板初心者の方は是非1レスポンス目から全部概観して欲しい!
981 :
吾輩は名無しである :2005/03/23(水) 22:45:24
劇団四季の「解かってたまるか」のホームページの200字コメント見てい るとレディーばっかだね。最近のレディーは知的好奇心が横柄だから、股広 げて台詞をメモる奴がでてくるかもしれないな。 そういう連中をターゲットとすれば、やっぱし浅利慶太が「堅塁奪取」や 「龍を撫でた男」「明暗」じゃなくて「解かってたまるか」をセレクトした のは正解だと思うよ。 ジュニア逸さんは、この今の日本で「コリオレイナス」をセレクトすること は決してミステイクではないんだがやはり演出、いや、宣伝の仕方が下手だ ったんだよな。
好奇心が横柄?
>最近のレディーは知的好奇心が横柄だから、股広げて台詞をメモる奴がでてくるかもしれないな。 これは、平成16年11月20日「福田恆存歿後 10年記念―講演とシンポジウム 」に 参加出席した某コテハンの感想:発言内容から論が引用しています。 当時の文壇バーなどにログがあるはずです。
事務所の文献考証甘そうだなw
>福田恆存歿後 10年記念―講演とシンポジウム(平成16年11月20日) >公開:福田恆存未発表講演テープ「近代人の資格」(昭48) このテープでいちばんだいじなところは 「シェイクスピアは たいしゅうをたのしませようとして かいた それは アリストテレスの詩学をやぶるものであった」 というところでした
福田恆存のそつろんは 58ページからなる D.H.ロレンスろんです
987 :
吾輩は名無しである :2005/03/24(木) 02:11:32
「唯一のあるべき幸福論は、不幸にたへる術を伝授するものである」 というフレーズのある著書のタイトルをご存知の方、お教え下さい。
>福田恆存歿後 10年記念―講演とシンポジウム(平成16年11月20日) >講演:山田太一 一読者として 山田太一は『私の幸福論』福田恆存をしたじきにして ふくだのみりょくを かたりました 313 :みか5さい ◆NGaQPY3pmc :04/11/22 00:21:30 山田太一のこうえん「ようてん」 福田のみりょくとは ふかいていねんのもと(=すべてはむなしい) かんだいなひとのもつつめたさを(福田じしんのことでもR) そのいやらしさをもわかったうえで それでもなおはつげんし、しゅちょうしていくエネルギーでR すべてをわかってみこしていて それでもこうどうする そのエネルギーはすごい そこがぼんじんとはちがう そして そのうらにはふかいていねんがR じょうきほぼノーバイアス(山田はそういった) バースレにかいてある1〜10(じけいれつ)は みか5さいのメモにもすべてRがあれではわかりにくいとおもふ
>>987 『否定の精神』というひょうろんのなかのいっせつだそうです
(これ かきこむとちゅうで パソコンおちましたw)
>福田恆存歿後 10年記念―講演とシンポジウム(平成16年11月20日) >講演:西尾幹二 福田恆存の哲学 にしおは ふくだのひょうろんかつどうを ときに へんねんたいで ひもときながら よういしてきた ふくだのテキスト(ぬきだし)をよみあげ かたり 福田恆存を 「ちてきさいこうすいじゅんの かくめいかであった」と ひょうしました いんしょうてきだったのは かたりながら ふくだを「し(師)」とよぶことです
にしおのこうえんを わかりにくいと いうひとがいたけれど そんなことはない せいしょとマルクスとウェーバー、それにロレンスをあるていど よんでいれば そのひのこうえんには ついていけた にしおは 「ひょうざんのいっかく」をあらかじめのレジュメに はなしながらも はなしながら ほかのひょうざんを ひきよせ はなしながら どんどんふくらんでいくタイプ (すくなくとも そのひのこうえんでは そうであった) よていになかったであろう ひょうざんを ひきよせ ぶつからせ へやをちらかすように こうえんを とっちらかして いくのでR
>>985 何言ってるんだかぜんぜんわかりません。
まず、ありはギリシャの人でBC300レベル。しぇは17世紀の人。
しぇの英国でもラテン語は必須科目でしょ。基礎はまずギリシャ。
ありの試論は完全に復元されていないから論破しようにもできない。
さらに、弁論、哲学、都市計画の重鎮で、体系化、文化の伝承に大きく貢献
しているありと、しぇを比較するってのは、発想自体がミスマッチ。
イデオロギの比較だったらまったくナンセンス。1800年も開きがあるんだぜ。
綿谷が紫式部を破るものであったってほうがまだまとも。
福田がDQNか>985がいいかげんか、さあどっちだろうw
思想オタの英雄ねえ...
993 :
987 :2005/03/24(木) 07:38:49
>>989 ありがとうございました。
助かりました。
994 :
吾輩は名無しである :2005/03/24(木) 08:16:52
「シェイクスピアは たいしゅうをたのしませようとして かいた それは アリストテレスの詩学をやぶるものであった」 そこまで断定口調では言っていないと思うよ。 ただシェイクスピア劇はそれまでの劇のセオリーを壊すものであっ たとは言っていたね。
995 :
吾輩は名無しである :2005/03/24(木) 08:19:21
後、西尾の講演では大正教養主義もキーポイントだったね。
996 :
吾輩は名無しである :2005/03/24(木) 08:39:00
997 :
吾輩は名無しである :2005/03/24(木) 08:52:26
福田恆存を 「ちてきさいこうすいじゅんの かくめいかであった」 なんて言っていたか? 「大正知識人の系譜につながる人であり、大正知識人に死刑宣告を下した」 と言っていたと思うよ。
語るに落ちるな。
>>992 何を見當外れな衒學をやつてをるのか。
古代ギリシアのアリストテレスそのものではなく、
中世から引き継がれたアリストテレス詩學の權威が問題になつてゐるのも察せられないのか。
もう1000になったのでせうか。
1001 :
1001 :
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