「豊饒の海」4部作を語ろう

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1二十歳の墓標
若い私は「天人五衰」に限りないリアリティを感じました。
しかし、偉い評論家達は、「春の雪」を評価されているようです。
私には、今一つピンときません。

皆様いかがでしょうか?
私的には、天人五衰>奔馬>・・・・・・>春の雪>暁の寺
という感じなのですが。
2吾輩は名無しである:01/10/31 03:35
3吾輩は名無しである:01/10/31 03:35
春の雪>奔馬>天人五衰
で、暁の寺はクソ かな? 漏れ的には

いやあ、偉そうでスマン〜>天国の三島ゆきお
4吾輩は名無しである:01/10/31 06:45
3に大体同意。
だが、天人五衰はラストだけが異次元空間に迷い込んだような
異様な世界が突出している点、評価できる。曉の寺は、
どうしようもない。
5吾輩は名無しである:01/10/31 07:25
正に刀を腹に突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫亦と昇った。
6吾輩は名無しである:01/10/31 10:56
>>1
同意。これまで語られている三島像は「天人五衰」を無視して
いるのではないかとも思う。「偽物とは何か」がテーマになって
いて、それはまさに戦後日本の精神を問うているわけだ。
安永という少年はパロディのような存在で、そのことだけで
三島のパロディといわれる島田雅彦など足許にも及ばない。
つまり今日まで続く非文学的な価値観や虚無的な現代性すら
書かれていて、すでにプラスティックな質感のパロディ
(=日本近代)が論じられているのだ。
僕は4さんの意見に反対で、あのラストはいいけれども、
むしろ古典的な文学的価値にとどまっていて、むしろ、その
前の「天人五衰」の箇所の方が素晴らしいと思う。今もなお、
三島を侮れないのは、安永透を書いたからだと思う。
7吾輩は名無しである:01/10/31 11:25
読み終わった後の脱力感、虚無感すごかったな。
奔馬が一番好き。
8三島狂:01/10/31 13:06
第三巻は分からなくてもいい。
で、そこまでを一旦忘れてもらって第4巻を読むと、
それまでのことが凡て分かるようになってる。
――そう三島が言っていたが、
最後のカタストロフはまさに焦点がぴったり合ってるよね。
この第4巻の、風俗小説的味は三島のなかでも俺のもっとも好きなものだ。
葡萄パン、月と同系だ。
9吾輩は名無しである:01/10/31 22:55
>>4
 私の考えでは、『天人五衰』のあれは、一種の妄想だと思う。
 作者が、エンディングが近づいてきて、
「ここらで印象の強いものを持ってこなくては」と必死に考え、
急ごしらえでデッチ上げたもののようにしか思えない。

稚拙な構成力。。。

 大体四部作のそれぞれに序列を付けようという発想自体が
幼稚だと思うが。それぞれが集まって一つの作品を成している
というのに?
10吾輩は名無しである:01/10/31 23:01
>9
>大体四部作のそれぞれに序列を付けようという発想自体が
幼稚だと思うが
ここに関しては同意するが、

>稚拙な構成力。。。
あほか?むしろ自身の稚拙な読解力を額に汗を滲ませるほど
恥じるべきだな。印象の強さうんぬんなら、もっとショッキングな
終わらせ方があるだろ?
11>:01/10/31 23:16
春の雪が良かった。電話一本で何処にでも駆けつけてくれる友達。
そんな友人がいたらどんなに、、、、。
奔馬は右翼的。勢いがあり、まあまあ。ただ皇室との関係につき疑問。
寺は、外国の事でよく分らず。仏教は分らない。ゴールデン・チャイルド
のイメージ。
母親の髪型の話は、何頁に書いてあったのか気になる。教えてください。
五衰は、覗き趣味。そんな裁判官、今もいそう。
あざは何の目的で書いたのかなあー。三島さん教えてください。
やはり、春の雪がいいかなー。
全部読むの時間が掛かるけど、代わりに誰か読んで。諭してください。
12吾輩は名無しである:01/10/31 23:29
春の雪が最も評価されるのは、
三島由紀夫の女々しさが丸出しだからだよ。
松枝の軟弱のくせにプライドばかり高くて天の邪鬼でわがまま勝手で…
それでいて悲劇の美少年のように描かれているからね。
そこを批評家は鼻で笑いながら良いと言っているのだ。
この四部作に三島の人生や思想や文学を読み取ろうとしていないのだよ。
日本の未来とか日本人の美学とか輪廻とか生き様とかね。
主体的な思想(北朝鮮の思想ではないよ。意志、信念、美学など)を
持つ人間は危険であると決めつけて、
排除するように戦後は日本人に腑抜けになることを強制してきたから、
みんな去勢されたので、三島のような思い込みの激しい人間は
鼻につくのだよ。
奔馬を読んで三島の自決の不可解さが増したよ。
怖ろしい作品だと思うよ。「豊饒の海」
13吾輩は名無しである:01/10/31 23:35
>12
ふーん。逆に君のような読みこそ三島が鼻で笑うところではないかね?
君の論旨だと、三島の自死は「思い込み」の結果で、日本人に対して
「主体的な思想」を持つように呼びかけたわけだ。

あれだけダラダラ書かれた遺作が、最後のほんの何行かでまるでなかった
ことのように閉じられてしまった訳って何だろうね?歴史も何もない所って
どこだろうね?そんなところで一体どんな「思い込み」や「主体的な思想」が
成立するのかね。
14吾輩は名無しである:01/11/01 00:25
創作ノートに残されてる最初の構想では、安永徹は死んで輪廻が
完結するとなっていたことについて、皆さんはどう思いますか?
15吾輩は名無しである:01/11/01 00:42
やはり春の雪だけでよかったと思います
16吾輩は名無しである:01/11/01 00:46
小室直樹によると、自身の誕生日である1月14日に転生するために
11月25日に自決したんだそうだ。
で、「豊饒の海」はその伏線だとか。
17:01/11/01 02:21
>春の雪が最も評価されるのは、
>三島由紀夫の女々しさが丸出しだからだよ。
>松枝の軟弱のくせにプライドばかり高くて天の邪鬼でわがまま勝手で…
>それでいて悲劇の美少年のように描かれているからね

これは、三島由紀夫の初期作品によく出てくるタイプだと思うのですが、
今一つ我々の世代には、ピンとこないんですよ。
だって、こんな青年今いないですよね。
むしろ安永の透明な偽物ぶりや天人五衰の空虚な世界ってまさに「今」だと思うんですよ。
18:01/11/01 02:32
>14
やはり結末は、ああでしかありえないと思うんですよ。後彼の死に方も。
今我々が生きているこの時代を見れば、そういうことになるんじゃないでしょうか。

後、天人五衰と彼の自決は、セットで見るべきであって分離できないものだと思うんです。
あれほどの空虚な世界を描き出した後で、その世界を受け入れるのか、たった一人でも抗議するのか
彼ほどの人物ならそんなものが受け入れがたいのは当然だと思うんですよ。

評論家達は「三島の不可解な死」と言うけど、「三島の必然の死」だと思うわけです。
天人五衰の最後も「必然」だと思う。
19:01/11/01 02:38
>9

4部作それぞれで完結しているし、それぞれかなり色合いが違いますよね。
あんまり全体で統一して論じる意味がないんじゃないでしょうか?
20>13:01/11/01 02:41
>歴史も何もない所ってどこだろうね?

彼にとっての未来、我々にとっての「今」じゃないでしょうか?
思いこみかもしれませんが、そう考えるとなんとなく納得できます。
21男一匹!:01/11/01 02:45
>>1
なかなか煽ってるね。
22吾輩は名無しである:01/11/01 03:09
>20
それほど軽い意味ではない。「歴史も何も」ではない、
「何も無いところ」。「何も無い」←が、重要。

仏教→唯識論系経典、及び倶舎論が、ベース。
仏教でも「倶舎倶舎3年、唯識8年」と評される難解な思想で、
しかも瑜伽行の実践ぬきでは分かるはずがない、といわれる。
23吾輩は名無しである:01/11/01 09:55
>20
歴史も何もないって事は単純な過去未来という時間軸すら
成立しない地点でしょ?そこでの行為は未来に自身を仮託
する事なんてできないはずじゃーないの?
24名無し:01/11/01 21:56
ラスト綾倉聡子がなぜシラをきったかわからない。
25吾輩は名無しである:01/11/01 22:04
聡子がそらなかったら、弱長もそらなかったのでわ・・・
26吾輩は名無しである:01/11/01 22:06
「春の雪」を傑作だという人に教えて欲しい。このスカスカの恋愛小説の
どこが面白いのかを。
27nana:01/11/01 22:10
綾倉聡子…美しいんだか醜いんだか。(内面のこと)
28吾輩は名無しである:01/11/01 23:31
「聡子」は人格化してはならない、三島にとっての単なる「美」の象徴。
「金閣」と同じね。
29吾輩は名無しである:01/11/01 23:35
>26
俺は春の雪4作じゃ一番いいなあ。
昔1回読んだだけだから,よく覚えてね−けど
メソメソ恋愛小説って感じで、勝手に破滅していく感じもなんかいい
30吾輩は名無しである:01/11/01 23:39
ちょうどタイ旅行から帰ってきたばかりの頃、暁の寺を読んだ。
タイの美しさを知人に伝える言葉が上手く出なくて悔しい思いを
していたころ、三島は絢爛豪華な日本語でそれを語ってくれました。
しばらく三島の日本語にはまりました。

でも、彼には妙な倒錯で完結させる趣味があるのか、どうも
ついて行けないものを感じました。

でも、激尊敬です。
31吾輩は名無しである:01/11/02 00:42
>18 ほぼ同意
だいたい「豊饒の海」という題名からして一つのイロニーが含まれてるくらい
たから、最後の「お庭」にだって作者の性格から言っても何らかのイロニーが
あると考えたほうが自然じゃないでしょうか。
例えばあの「金閣寺」の場合でも最後は「お庭」的虚無が現れそこから立ち上がって
決行する。つまり行為のためにはどうしても認識が必要だった。でも「天人五衰」
では金閣寺のように行為で終わらしたりはせず、その代わり認識よりもさらに深い
「アーラヤシキ」を出してきて、金閣寺とはまた違う何となくすがすがしい、芭蕉
の夏の歌みたいなところで終わってる。その後に起こすあの恐ろしい行為と何か
関係があるのだとしたら、豊饒の海は作者が事件に突き進み最期の一躍に踏み切る
ためのバネに利用したとも考えられなくはないでしょう。要するに「ここには何も
ない、記憶すらない」という強力な踏み切り板をみずから作り、彼岸へ向かって
飛び込んだのではないかと、あの本を読んだ人なら誰しもが一度は考えるように
私もまた考えてみたわけですが、結局、事の真相など私には知る由もないのです。
32吾輩は名無しである:01/11/02 00:46
>>22 さんへ
貴方のレスだけ、次元が違うように見えます。まるで『豊饒の海』の中の
『天人五衰』がそうであるように。
33>23:01/11/02 01:23
いや、三島氏は、仮託なんぞしていないですよ。
ただ、「未来も過去もない」そういう時代が彼には、現前に見えていたし、それをああいう形で描いたのだと思います。
遅ればせながら、我々のような凡百にもいやおうなく実感されるようになったわけです。
34>26:01/11/02 01:27
石原氏も指摘されていたようですが、春の雪って彼の初期の小説を引き写したような感じがしますね。
全体としては、「あまりよく分からない・リアリティがわかない」というのが、実感ですが、最初の日露戦争の写真の描写など
細部は、関心させるものがあり、その辺の小説家の最高傑作くらいの価値はあるのかもしれませんね。
35吾輩は名無しである:01/11/02 01:43
「春の雪」「奔馬」は
川端康成が激賞。これ以上は無いほど絶賛の跋文、書いてますよね。
36吾輩は名無しである:01/11/02 02:01
また、私は、三島氏に対する最近の批評について非常に不満です。
三島由紀夫没後30年でいろんな評論家が批評を書いていましたが、
雑誌の冒頭に橋本治氏とかいう批評家が

「天人五衰を読んでも何故彼が死ぬのか分からなかった。」
「勲には、「他者」がない。アーラヤシキは「他者」であるべき。他者のいない。なんだか
 とても悲しい世界観である」
「三島から見たら、松本清張は、「大人の小説」に見えるだろう」

などほどんど噴飯モノのマヌケな批評を冒頭に載せてました。
この人は、どうやら三島氏と同時期に生きていた人らしいのですが、どこを見て生きてきたんでしょうか。
こんなのが批評家としてまかり通っている世の中は「天人五衰」に他ならないと実感した次第です。

まだ、若い人の批評の方がマシでしたね。
37吾輩は名無しである:01/11/02 02:03
川端曰く「200年に一度の作家」だそうだ。
確かにそうなりそう。「大作家」というのは彼以降現れないでしょうね。
38吾輩は名無しである:01/11/02 02:04
>36 さん
橋本治は、ダメでしょう。
この板の橋本スレを、チラと眺めただけでも、
駄目さは歴然じゃないですか?
39>38:01/11/02 02:07
ひどいですよ。一度お読みになって下さい。
何者なんですか?この橋本とか言う人は。
40吾輩は名無しである:01/11/02 02:24
橋本治スレ、見当たりませんねー。あまりにドキュソで
消えたのかも?>38
41色男no,1:01/11/02 02:34
大田出版から復刻版が出た宮谷一彦の「肉弾時代」を一度チェックしてみて下さい。
三島と思しき世界的大作家Mが魔界からの誘惑者となって、複数の女性達を愛の奴隷にしています。
橋本治は源氏供養(中公文庫)で現代小説で光源氏は三島と語り、瀬戸内寂聴が同意したといいます。
つまり、宇治十帖が天人五衰という事です。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/3183/
42:01/11/02 02:46
私は春の雪が好き。学習院、鳥居坂、松濤とかゆかりの有る
ものが出てきて親しみやすいし。
43吾輩は名無しである:01/11/02 05:51
>>31
>その後に起こすあの恐ろしい行為と何か
>関係があるのだとしたら、豊饒の海は作者が事件に突き進み最期の一躍に踏み切る
>ためのバネに利用したとも考えられなくはないでしょう。

ひとつ細かい反論入れさせてもらうとすれば、あれは恐ろしくも何ともない
ほとんど見世物に近いものだったということです。恐ろしいということなら
95年に起こった地下鉄サリン事件や、いま起こっているアメリカ同時多発テロの方が
数倍恐ろしいです。
そしてここではこの「恐ろしくも何ともない」というのが重要です。

>要するに「ここには何も
>ない、記憶すらない」という強力な踏み切り板をみずから作り、彼岸へ向かって
>飛び込んだのではないかと、

そして起こしたのがあの「恐ろしくも何ともない」行為であったのだとするなら、
三島氏はいったい何がしたかったのでしょう? さらに三島氏は自分のやっていることが
「恐ろしくも何ともない」、むしろ「滑稽である」ということに、果たして気づかなかった
でしょうか?

>結局、事の真相など私には知る由もないのです。

そう、事の真相など結局誰にもわからないのです。しかしそうやって謎として残すことも
全部、彼が仕組んだのだったとしたらどうですか?
44吾輩は名無しである:01/11/02 21:52
「豊饒の海」と「三島の自決」は切り離して語れないのだろうか?
思い込み激しい人が多くて無理っぽいね。
では私も…
「意志と行動は一致しなければならない」というのは、
陽明学もしくは文武両道の意味するところであり、
三島はそれを至上の美学としたのは承知の通り。
「切腹」という行動は確信があってのことであり、
それは「豊饒の海」でこね回される思想「輪廻」や「何もないところ」だったとしても、
それら(虚無的思想)を信じることも主体的な意志を意味するのでは?
三島自身は、日本や世界や人類の歴史が虚無だったとしても、あるいは虚無に向かって時代は動いていくとしても
「俺だけは存在した」という傲慢か、もしくは「俺は最初から存在しなかった。なぜなら君たちと同様に俺という存在も虚無だから」
というようなジレンマにも似たイロニーで人生を締め括ったのではと私は考えます。
三島の目から見て、現実とはこんなもんだよ…けれど俺は!
という存在表明のようなパフォーマンスだったのではと思います。
彼の死を謎にしているのは、彼の用意した陳腐な虚飾であって、
三島自身はまともに日本の将来や自分の人生に絶望して、
言うなれば「悟りを開いた」(藁)のではないでしょうか?
少なくとも自衛隊決起が不可能だったからって自決するはずないでしょう。
そういった時勢や大和魂の復活のようなものは全部、飾りだと思います。
「豊饒の海」では物語上、輪廻はあたりまえに実現しているわけで、
彼らは一様になんらかの意志を遂げられないまま死んでしまいます。
「意志を残す」ことは「意志もって懸命に生きたが、遂げられなかった」→
「意志を持って生きることが次の世代に影響して現れる」
ということを輪廻の実現だと考えたのではと私は捕らえています。
ちょっと無責任すぎるかもしれませんが、誰かが引き継ぐことを望んだのか、
後世に語り継がれることを望んだのか…
あの檄文を本気だとは思えませんが、「天皇陛下万歳!」それこそ虚無だと思えますしね。
イロニーだと思います。
スレ違いでスマソ
45吾輩は名無しである:01/11/02 22:02
百人いれば、百通りの読み解き方が可能…
そんな巨大な「?」を、極めて高い文学的質において造型してみせた、
そこがつまり、三島の凄さ。
『豊饒の海』とは『天人五衰』とは何なのか?←の、意見が
一つにまとまることなど永遠にありえず、しかも
その論争は、死後30年以上も経ってなお活発に行われるという事態、
これがつまり、三島の目論んだ、仕掛け。
46吾輩は名無しである:01/11/02 22:05
>>45
そう。そして、謎を永遠化する為には
そこに「彼自身の死」が不可欠だった。あの生首が
『天人五衰』の隣に並ぶことによってこそ、
その「仕掛け」は完成された、、、わけですな。
47名無しのオプ     :01/11/02 23:50
まあ、「暁の寺」は澁澤オタのための作品だからね。
48吾輩は名無しである:01/11/03 01:40
こうやって三島の存在は、どんどん大きくなっていくのだ・・・
49吾輩は名無しである:01/11/03 02:17
滑稽じゃないでしょ、彼の最後は。
三島氏が死んだ後のこの30年の方がよっぽど滑稽だよ。
そうやって偉そうに冷笑しているオヤジも滑稽だと思う。
50吾輩は名無しである:01/11/03 02:29
滑稽だなんて、言える奴が居るわけない、
自分の命を賭けて何かをやったことの無い奴には、何も言えない。
おめおめと日常を生きてる限り、
三島に冷笑されるだけ。
51吾輩は名無しである:01/11/03 02:37
>その論争は、死後30年以上も経ってなお活発に行われるという事態、
>これがつまり、三島の目論んだ、仕掛け。

うむ、三島に仕組まれたか??
52吾輩は名無しである:01/11/03 02:40
天人五衰の最後の空白は、神社の古神地をイメージした言われるが、
どうなんだろうか?
53吾輩は名無しである:01/11/03 02:47
死者に冷笑されてもぜんぜんへーき。
50は坊主か?
54吾輩は名無しである:01/11/03 03:55
>>43
なるほど、そういう見方も確かにできますね。
貴方が三島事件を「恐ろしくも何ともない」と仰るのは、オウム事件やニューヨーク
テロの時ほど動揺もなければ感銘(?)もない、したがって御自身に何ら影響を及ぼす
ところのものではなかった、という意味なのでしょうか。
わたしには三島事件の実際の記憶はないのですが、地下鉄サリンの場合もう十分電車
に乗るのが早ければ、霞ヶ関で連中のばらまいた毒を喰らっていたところだったので
一瞬ゾッとしましたが、トラウマになったふりをして会社をサボろうとは思っても後
の人生に影響するほどの恐怖体験とはなりませんでした。それよりもわたしにはあの
「七生報國」と書かれた白鉢巻の、軍服を着た男の映像のほうがはるかに緊張感のある
映画の一場面のようでもあり、その男が書いたという小説を読むことによって映像には
現れないあの部屋の中での行為をいよいよ恐ろしく想像させるです。
米国テロに関しては、よく言われるとおり「ダイハード」的な衝撃(ダイナミズム)を感
じると同時に、異国の神風の如きある種の諧謔、貴方の仰る「滑稽」の感情を抑えること
が困難なほど、痛々しくもありました。
三島事件、米国テロいずれにしても彼らは人に見せること意識していたのは間違いなく
その意味では「見世物」乃至「パフォーマンス」という言葉も妥当といえば妥当なので
ですが、さらに言うと、あの種の事件の実行犯、特攻隊員、ともすれば数多の一般の
自殺者たちでさえ見世物根性、すなわち役者意識なしでは到底その行為に至れなかった
という見方はできないでしょうか。
三島がよく使っていた「偽者」という言葉について、私はそう解釈します。
また死の謎に関しては、皆さんの仰るとおり本人によって仕掛けられたものであったと
しても、やはり謎は謎であり、その答えを三島だけが知っているとは、わたしには
まったく思えないのです。
55吾輩は名無しである:01/11/03 04:04
すいません。54は31です。書き忘れました。
56吾輩は名無しである:01/11/03 13:10
確かに彼は、戦後最大の「役者」ですね。
考えれば、彼は、特効隊員のみならず、226の青年将校、維新の志士、忠臣蔵、大阪夏の陣
と遡るパフォーマーの系譜に繋がるのかもしれませんね。
57>50、51:01/11/03 13:43
いつまでも死んだ者に冷笑されていても、かなわんな。
死人が生前仕組んだ策略の中で踊っているなんて、
考えただけでも胸くそ悪いわ。
三島君を、早く過去の遺物的作家にする方法はないのかな。
58>57:01/11/04 00:43
彼は、日本最後の「大作家」だったんで無理でしょう。
他に出てくれば別ですが、ここ50年くらいは駄目でしょうな。
59吾輩は名無しである:01/11/04 01:17
この小説って対照が多いな
春の雪の冒頭のセピア色の写真と天人五衰の最後の空虚な庭とか
60色男no,1:01/11/04 02:01
三島曼荼羅の細部には予兆としての全体が既に既知感的に宿っているような印象があります。
存在自体が帝都物語の加藤やターミネーターのようにSF的であり、未知との遭遇により人間存在の意味は更新され、
言い換えれば認識により世界は一変され、70年以前を地球幼年期とするような怪物でありえます。
三島は世界解釈の意志によって全てを語り尽くしましたが、ただ一つ彼の存在自体について何も語らなかった事が、
この怪物を増殖させる要因となっています。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/3183/
61吾輩は名無しである:01/11/04 02:56
「春の雪」が一番いいとおもう。
一言でいえばとてもチャーミングな小説ですよ、あれは。
62吾輩は名無しである:01/11/04 03:15
「禁色」ってヴォートランが絡んでるって本当?
63吾輩は名無しである:01/11/04 07:16
洞院宮の描き方がおもろいな。
地の文で最上敬語を使いながらも、視点には微妙に悪意がこもってて。
64吾輩は名無しである:01/11/04 09:22
>>1 若くない私も三島で残しておく本は
「天人五衰」(あと、「太陽と鉄」かなあ…)
赤塚不二夫マンガを息子と奪い合いで読む、
と書いた三島の、
グロテスクな悪意に満ちた「俗悪マンガ」として
二十年来愛読しちょります。
65吾輩は名無しである:01/11/04 19:44
『天人五衰』のラスト、月修寺の場面、聡子は本多に何を悟したかったのでしょうか?
66吾輩は名無しである:01/11/04 20:43
偉い評論家の言うことを無視すべきではないかと。
1さんの感じたことが、今の1さんにとっての正解
なんだからさ。それは、核心をついてるかもしれ
ないし、的外しまくっているかもしれんしね。
67吾輩は名無しである:01/11/04 23:23
安永は、透明なマガイものぶりが酒鬼薔薇聖徒やら「人を殺す体験がしてみたかった」つー団塊ジュニアくらいのドキュソ餓鬼
を思わせますね。たぶん彼らも馬鹿マスコミがもてはやすような内容をもっているわけではなく
うすっぺらな人間なんでしょうね。
高度成長まっさかりにこんなのを予想していたことが凄いとこだね。
68吾輩は名無しである:01/11/04 23:27
本多は、最後安永に勝つわけだが、これは何を意味するのか?
観察者が、マガイモノの行動者に勝つということか。
最後の庭のシーンは、観察者の諦念を表しているのだろうか?
諦念にうち勝つために三島氏は、行動したのか?

そうすると
真の行動者(三島)>観察者(本多=一般人)>マガイモノの行動者(安永)

なのか?
69吾輩は名無しである:01/11/05 00:59
よく戦後の日本は「奇跡的な復興を遂げた」と言われるけど、安永透は
その「奇跡」を象徴しているようにも思う。
戦後の日本人は確かに賢くなったし、そのお陰で金持ちにもなれた。
敗戦時のみるも無残な焦土と荒廃からしてみれば、なるほど奇跡的だしその奇跡は
賢さのなせる業であるには違いないが、しかし何かが足りない。ごく微妙に何かが
異なっている。つまりこれは、よくできたニセの奇跡、ニセの「日本」。
70吾輩は名無しである:01/11/05 01:11
偽の日本とか安直に言っちゃうと直ぐに本当の日本って
テーゼが浮上してきて、話が止まっちゃうよね。
何かが足りないと言う物言い自体に、「じゃあ、かって
満ち足りた時代があったのかよ?」と突っ込むのは
揚げ足取りでしょうか?
71>70:01/11/05 01:34
いや、確かに清顕も勲も時代に反抗したが、
戦後は、「本当の日本」という問いすら成立しない別の空間なのではないかと思う。
それが、未来も過去もない時代なのでしょう。
72吾輩は名無しである:01/11/05 02:13
>70
確かにそこが問題だと思いますよ。
少なくとも清顕や勲の時代まではそうだったと、本多は思ってたが
最後にきてすべては幻ということになる。
何かの本で「本当の日本を知っているのは我々の世代が最後」と
三島が言ってたけど、これと五衰のラストとの関係はどうなのか?
一言でいえばそれが「阿頼耶識」なのかな?とんでもなく乱暴な
言い方だけど。
73吾輩は名無しである:01/11/05 02:30
横レススマソですが、
そういった三島の認識自体が幻であって欲しいと、
私は思っています。
的外れのレスだったら、ごめんなさい。
74吾輩は名無しである:01/11/06 05:17
ジン・ジャンは、何故あんなにも精細がないのか?
前半のベレナスやタイの描写の神々しいばかりの描写と比べ後半は、つまらないですね。
75吾輩は名無しである:01/11/06 05:38
「春の雪」→宮中某重大事件
「奔馬」 →秩父宮擁立運動
は、解るとして、
「暁の寺」、「天人五衰」が解らない。

天皇(絶対者)への侵犯行為によって確保された
主人公の唯一性が、戦後社会の到来によって
失効した事は理解できるが、後半二部作の自壊作用がよく解らない。
特に「暁の寺」後半部分が。
76>72:01/11/06 05:38
いや、「すべては幻」というのは三島の回答ではないでしょう。

小説の中での「すべては幻」という本多(観察者)の至った認識に対して、
抗議のために1人立ち上がる三島(実行者)という構図だと思います。

皮肉にも、これでは芸術に対する行動の勝利となってしまいますね。
晩年、彼は、自衛隊の将軍に「文学は、もう捨てた」と言っていますし、
辞世もわざと下手に詠んでますからね。

小説のラストと彼の決起は1セットであって分けて考えるべきではないですね。
77>75:01/11/06 05:42
私も不思議に思っていました。
誰かが書いていたように勲を愛しすぎたゆえか、
単にジンジャンを魅力的に描けば、安永にスムーズにつながらない
という技巧上の話なのか?
7875:01/11/06 06:01
>77さん
いや、本当に解りません。
そもそも、ジンジャンが前世の記憶を持って
転生した事も不思議な話です。
前半二作の行為主義から後半二作の認識主義へとシフトチェンジ
しているのかもしれません。
「暁の寺」第一部で引用されていた、ヴィーコの循環史観が気になります。
79吾輩は名無しである:01/11/07 00:30
ベレナス最高
80吾輩は名無しである:01/11/07 00:54
ベナレスまたはヴァラナスィ。
8172=69:01/11/07 01:32
>76
一見、三島は仏教的相対論(霊魂不在説)を捨て、神道的絶対論(霊魂実在説)を
選んだかにも見えますが、実際には必ずしもそうとは言い切れない側面がある
と思います。まず第一に、若い頃から晩年に至るまで首尾一貫して輪廻転生乃至
涅槃という仏教思想にこだわり続けたこと、第二にその遺言で仏式での葬儀(身内)
を否定していないこと、第三に決起の日にちを自分の誕生日から逆算して四十九日
目としたこと(これは単なる偶然の可能性あり)などから言ってもあの行動が仏教
独特の考えである「空」を否定し対立するものだとは、考えにくいのです。
つまり、「すべては幻」的な唯識思想と「檄」に見られるような和魂信仰の二つを用意
した上で「意志は何も選ばない」という三島独自の哲学に身を委ねる意味で決起した
と考えるほうが、私にはより納得のいく解釈となるのです。
82吾輩は名無しである:01/11/08 00:41
三島の後期作品、「豊饒の海」「英霊の声」を評論する者が少ないのは、
近代小説の形式の沿っていないからなのだろうか?
どう考えても「金閣寺」などよりこちらの方が評価されるべきなのにね。
83吾輩は名無しである:01/11/08 01:10
難解だからだろう。
84吾輩は名無しである:01/11/08 01:55
あははははは、つくづく胴衣だネ→ >>45-51
85吾輩は名無しである:01/11/09 01:05
ラカンというフランスの精神科医が、
ジョイスはフィネガンズ・ウェイを書いて、
それが世に謎として広まった、ないし広まると彼自身が予測、ないし願望する
ことで、ジョイス自身の精神病の進行を防ぐ役割を果たしたと
言っていましたけれど、三島の作品にもその意味合いがあるんだろうか、
などと考えました。
ラカン等の考察を文献等で知って、実践に移した、とか(この辺
どちらが先だったのかよくわからないです。)
または実践したのだろう、と思わせようとしたのか、とか。
でも、彼の内面がオカマだったのだとしたら(ホモと形容するよりは、です。
処女作や彼の関係者の暴露本や心理学者へ宛てた手紙等の言動を読むと。)
剣道とかボディビルとか、右翼的な活動、というのは
彼自身の自然な欲求からは発生しない、かなり苦しいもの
だったのではないか、と思います。
凛々しいイメージを壊すいやらしい考えだとは思いますが、そう思いました。
86吾輩は名無しである:01/11/10 01:30
>85
でもないみたいだよ。
愛人に「ああいうの(仮面の告白)は、古い」とか
言っていたそうだからね。
87吾輩は名無しである:01/11/10 04:54
>85
福島章氏はそういう事を指摘していましたね。
ただし、「金閣寺」についてですが。
88吾輩は名無しである:01/11/10 05:09
>>85
肉体改造の、根源的な歓びを、まるで知らんやろ?
三島の特異さは、文筆家の中で唯一と思えるほど、「肉体」に目覚めたこと。
「性」という狭い範疇に止まらない「肉体」の世界に、
彼はタッチしたのよ。その辺りが、キー。
89吾輩は名無しである:01/11/10 07:15
>88
そこから発してる? 三島の唯識論は??
90>88:01/11/10 18:45
慎太郎の文学も肉体的だと思うが・・・
91吾輩は名無しである:01/11/10 21:12
天人五衰を誉める人は多いけれど、私には構成上の疑問がいくつかあります。
細かな点をあげる前に自分の印象ですが、「決起が近づく中、小説を終らせる必要
があり、要領よく書き上げた。一応ラストだけは丁寧に。」というような気持ちで
書いているようにも思えます。

例えば安永徹が慶子とクリスマスの夜に話をしてから、清顕の夢日記をいきなり本
多に借りて、程なく服毒するというのはあまりにも性急で不自然です。もっといろ
いろと書き込んだり、過程を踏んだりするのでは。変ないいかたですが、読者がつ
いて行ける最大速度で話を進めている感じです。それこそ三島の筆力と思います。

また、「春の雪」で登場した蓼科が「暁の寺」で改めて現れるような味の挿話が少
ないように思われます。例えば「奔馬」で登場した佐和という人物は蓼科の生まれ
変わりかとまで思うほど非常に味のある人物ですが、もったいないことに出てきま
せん。槙子はそこまでの味はないと思う。

そういう前世の証人足るべき人物がいないことが徹が「偽者」であるという印象を
与えるのかもしれませんが。結論としては私は「天人五衰」はメッセージはともかく、
作品の質としては前3作(特に始めの2作)には劣ると考えています。
92吾輩は名無しである:01/11/10 21:58
慶子が、安永に真実を告げる場面こそ三島の心の叫びなのではないだろうか?
偽物とは何でしょうか?
この世か?それとも戦後か?
これが問題でしょう。
93吾輩は名無しである:01/11/11 00:49
>>91
僕はその性急な感じが傑作感として感じておりますが……。
すべてが掌からこぼれていく感じがして。だって文章の分量は
同じくらいじゃないですか。座りの悪さ、確かさのなさ、も
狙いでしょう。それが傑作かどうか意見の分かれるところですが。
94吾輩は名無しである:01/11/11 17:36
直視したくないんでしょ、おじさん達は。
天人五衰は、憂国や英霊の声なんかとはレベル違いの完全な戦後否定だからね。
評価が分かれるのは、戦後を信じているおじさん達と信じていない若者の違いですよ。
95吾輩は名無しである:01/11/11 17:58
本多か円照寺に行くまでの道程の描写が凄いね。
もともと辛辣な描写が得意な人だけど、あそこは冴え渡ってるね。
96吾輩は名無しである:01/11/11 20:18
>94
戦後否定って何?もしかして、日本の第二次世界大戦後のいわゆる「戦後民主主義とその後の社会情勢」の
否定?
三島の持ち味である華麗で読者にある程度の教養を要求する高度に洗練された文体が「戦後」分かってもらえなく
なることを見越したという意味では>94に同意。つまり、わざと下手(というか性急)に書いて、戦後(?)の
荒廃した文化状況を反映したと。それは>93と近いセンスかもしれぬ。

>95
激しく同意。
97>96:01/11/11 21:04
後半もうまいと思うがな。
「本田を虐める安永」
「寺に行く道路」
「最後のシーン」
このあたり、最高。

愛人によるといい人だったらしいが、作品は、意地悪ね。
98吾輩は名無しである:01/11/11 21:20
「春の雪」を傑作たらしめているのは、
春画の場面だと思う。
あの醜さ、嫌らしさが薬味になって、
メソメソ恋愛小説になるところを救っている。
99吾輩は名無しである:01/11/11 21:23
「奔馬」は文体・構成の統一感で極まっている。
もう少し色付けがあれば大傑作になったであろう作品。
ただ、「神風連史話」の延々引用・本多の勲への超難解な
手紙などは、やりすぎ。
100吾輩は名無しである:01/11/11 21:50
>99

本多の手紙は長いけど、むしろ本多の人生の一番いい時の知性の高さを
感じさせて、私は好きでした。裁判官という人生の赤裸々の姿を客観的に見る
視線の涼しさを感じます。

「神風連史話」は最初の方は三島っぽさがぬけてなくてむずがゆく、後半は
(わざと)素朴な文体に押さえて成功しているかんじ。でも確かにやや長い。
101吾輩は名無しである:01/11/11 21:51
age
102吾輩は名無しである:01/11/11 23:00
戦後出た作家でまともに読めるのは、三島だけだね
103吾輩は名無しである:01/11/11 23:04
大岡 大西 武田(コイツはちょっと古いがまあエエでしょう)
も良いんじゃナーイ?
104>103:01/11/11 23:14
大岡の、スタンダールごっこはやめて欲しかったね。
105吾輩は名無しである:01/11/14 01:46
kova
106吾輩は名無しである:01/11/15 00:36
>三島の持ち味である華麗で読者にある程度の教養を要求する高度に洗練された文体が「戦後」分かってもらえなく

三島氏以外に読者に「分かってもらえている」戦後作家がいるんでしょうか?
107吾輩は名無しである:01/11/17 15:15
msima
108吾輩は名無しである:01/11/21 21:05
アゲ
109固定オタク女:01/11/30 00:06
30代のための逃走人生読本
失楽園の向こう側/橋本 治


第45回 出たいけど出たくない
いま、再びの三島ブームを受けて、ハシモトが放つ「三島由紀夫文学から現代人が学び取るべき生き方論」。あの酒鬼薔薇事件も、何となく不可解な上司や同僚の言動も、「出たいけど出たくない」理論による、きわめて困った心理が作用していたのだった……。


現実と妄想の境目にあるもの
 私が31年前に死んだ三島由紀夫のことをふっと思い出したのは、
4年前に神戸で起こった酒鬼薔薇聖斗の事件の時だった。世間では
「中学生の男の子がそんな残酷なことを……」と驚いたが、私は別
に驚かなかった。三島由紀夫は1963年に『午後の曳航』という小説
を書いていて、その中では13歳の少年が、猫を殺し人を殺していた。
三島由紀夫の書いたものだから、この小説に登場する少年の殺意の
原因は、「貧困」とか「社会への恨み」というものに起因するもの
ではない。もっと観念的な、「死によるある美学の完成」というも
のだが、この作品は英語にも翻訳されたし、ハリウッドで映画化も
された。それはつまり、三島由紀夫の書いた「少年の中に存在する
殺意」というものが、いたって一般 的な「ありうるもの」として了
承された結果だろう。
110固定オタク女:01/11/30 00:08
そうでもなければ、この作品は人に受け入れられない。「この
小説に書かれたような“十三歳の少年の殺意”は、自分にも理
解しうるものである」という共通 理解がなければ、こんな小
説は『世界に通用する文学』にはならない。そして、「殺意を
持つ少年の話」を書くのは三島由紀夫だけではない。だから「
中学生の男の子が残虐な殺人事件を起こした」というそのこと
だけを取り上げて不必要に騒ぎまくることもないだろうと思っ
た。重要なのは、「こんな愚かな殺人事件を起こすのは、物の
分からない子供だけだ」ということで、「自分の中にも“殺意
を持つ13歳の少年”がいた」あるいは「いる」と実感する人間
が多くいても、それと実際の殺人は一つになんかならないのだ。
多くの人は、現実と妄想の境目を明確に理解している。愚かと
は、その境目を理解出来ないでいることで、現実と妄想の境目
を理解する人間は、自分と他人との境目も理解する。子供とい
うのは、自分と他人の境目を理解できず、それゆえにこそ、肥
大化した自分の妄想に巻き込まれてしまう。
111固定オタク女:01/11/30 00:09
教育というものは、本来、自分と他人との境目を理解させることから始まる。
三島由紀夫は昔の人だから、自分と他人との境目を十分に理解している。昔
の社会は、子供が妄想だけを肥大させて生きることを許さなかった。しかし
今では、自分の妄想を肥大させることを「自由」と勘違いしている人が多く
なった。これが許されると、「自分一人が人間で、後は虫けら同然」という
とんでもない世界観が生まれる。未成年者のとんでもない犯罪事件の増大は
その結果 だろうが、しかしいくら時代が変わっても、「自分の妄想だけを肥
大させて現実社会に生きる」なんてことはそうそう出来やしない。それをして
いれば、当人がおかしくなる。それをせざるをえないような不幸な状況があれ
ばこそ、仕方なしに妄想ばかりが肥大してしまうというのが本当だろう。妄想
を肥大させざるをえない不幸な状況というのは、すなわち「孤独」という状況
で、自分と他人との境目があまりにも強固にありすぎると、他人が見えなくなっ
て、妄想だけが肥大する。
112固定オタク女:01/11/30 00:10
それが「孤独」という状況で、であるならばすなわち、妄想とは
「自分が必要とする他人」の別 名であり、「人というものは他人
を求めずにはいられないものだ」ということにしかならない。い
たってシンプルな事実だが、しかし、こういうことさえも認めた
がらない人は多い。平気で「そうかな……?」などと言ってしま
う。「自分が他人を求めずにはいられない」という事実を素直に
認められないのは、「他人との間の溝」が人の孤独を作って、そ
の溝を埋める作業がいかに難しいかということの証明でしかなく
て、人というものは、困難を認めたがらないものなのだ。しかし
、いくらそれが難しいからといって、「人というものは他人を求
めずにはいられないものだ」という事実を斥けるのは間違い
113固定オタク女:01/11/30 00:22
「妄想」という名のクッション
 ずっと以前、「人間は自分の現実が壁にぶつかると性的逸脱
に走る」ということを言った。性欲とうものは「人間の中心に
ある無責任なもの」であり、と同時に「未来を提示するもの」
でもあるから、性欲というものは、意志とか理性とかいう質
の思考を必要とし要求するのだということも。人間はそんなも
ので、自分の現実が壁にぶつかり、人との間の溝が深くなって
しまったら、その孤独を癒すために、「妄想」という名の他人
を求めざるをえなくなる。性欲というものは、妄想を強化して
「自分は独り立ち出来る」と思いたがる暴君でもある。思考と
いう操り手を失った性欲は好き勝手な「他人像」を作り上げ、
人は、その妄想相手に勝手で矛盾したドラマを演じ始める。そ
れが性的逸脱で、「出たいけど出たくない、助けられたいけど
助けられたくない」はこの結果 でもある。「出たいけど出た
くない、助けられたいけど助けられたくない」はもちろん矛盾
で、それが矛盾になるのは、この途中――「出たいけど出られ
ない、助けられたいけど助けてもらえない」が抜けているからだ。
114固定オタク女:01/11/30 00:22
人間はそもそも困難が嫌いで、不可能な状況なんかと向き合っ
ていたくない。だから、そのいやなことが続くと、不思議な考
え方をしてしまう。それがつまり、「出たいけど出たくない、
助けられたいけど助けられたくない」という矛盾なのだ。自分
は現状に押し潰されているくせに、「自分は自分の現実を把握
出来ている」と思い込めば、こんな風にも考える。人間は、そ
んな風に思考の主導権を握っていたい生き物でもある。ある程
度の妄想肥大が許されるような「豊かさ」の中にいて、それに
慣れて、それがいつか壁にぶつかるようになる。自分と現実と
の間には「妄想」というクッションがあって、「壁」はその向
こうにある。そうなった時、「自分は壁にぶつかるような人間
ではない」と思えば、その責任者を“外”に探すようになる。
つまり、「自分は望まない道を選択させられた」という考え方
である。選択したのは自分なのだが、その選択を「望まなかっ
た」と思ってしまえば、それは容易に「望まない選択をさせら
れた」へと変わる。「自分は望まない選択をさせられた」と思
えば、自分の現状を否定することも出来る。そう思ってしかし
、その自分は、嫌悪する状況に養われてもいる。
115固定オタク女:01/11/30 00:23
ロクでもない状況の中にいる自分は、「ロクでもない状況に適
応してしまった自分」なのだ。「このままではいやだ」と思え
ば、「ここから出たい」と思う。しかし、「出る」ということ
は、自分が適応してしまった現実から得ているメリットを失う
ということでもある。救いがないのはいやだが、しかし、その
現状から自由になって、新しい現実の中で「無能」をさらけ出
すのはもっといやだ――そう思ってしまえば、「出たいけど出
たくない、助けられたいけど助けられたくない」になる。ミエ
っ張りの人間は、強情で厄介だ。

人は他人を求めずにはいられない。いられないからこそ、それは起こる!

はしもとおさむ
 
30代のための逃走人生読本
失楽園の向こう側/橋本 治


第45回 どこから出たい?
人間関係が(高度に?)複雑化してしまった現代日本社会。社会は安定し
たが、その住民である日本人は、その代償として、入り組んだ人間関係に
悩み、逃げ場を失っている。「こんなはずじゃなかった」と思い込むのは
必然なのだ。何故かと言うと……。
戦後、人は、より性的になったのか?
 『仮面の告白』でストレートに表現される三島由紀夫の
欲望は、「自分は男を愛する。そして、その男が他人に殺
されるところを見たい」という二段構えになっている。「
自分は男を愛する」は、「自分が助けられたいと思う相手
は男だ」ということで、その生育環境が「女しかいない世
界」だった三島由紀夫は、『仮面 の告白』の中で、それを
文学的に表明している。「文学的に表明している」というこ
とは、もちろん「ストレートに説明する」ではない。三島
由紀夫が文学的に表明していることを、「なるほど、そう
いうことか」と私が勝手に解釈しただけである。
118スレ違い>固定なんとか:01/12/14 02:05
ハゲしくスレ違い。治にひっついてすっこんでろや、厨房!
男の同性愛者の生い立ちを「女だけの世界」で説明する
ものは多いが、それで説明されるのは女への親和感――
つまり「女みたいに育った」ということだけで、それと「
男を求める」という方向付けはまた別 である。「男を求
める」ということは、「男」に代表される世界あるいは
社会を求めるということで、「女ばかりの世界」に育った
三島由紀夫が「男」を必要としたのは、彼が「女しかいな
い世界」から脱出して「男のいる世界」へ行きたかっただ
け――つまり、「男」である自分が「女しかいない世界」
で生きて行くことに違和感を感じただけの話で、「女しか
いない世界」に違和感を感じず、そこに留まったままの
120吾輩は名無しである:01/12/14 02:06
おまえって,
橋本治、本人?関係者か? イタ過ぎ〜〜。
121吾輩は名無しである:01/12/14 02:07
↑120は>固定〜〜〜バカへ
122固定オタク中宮:01/12/14 02:07
男はいくらでもいる。「女だけの世界から脱出したい」
という願望は、それ自体不思議でもなんでもないことだ
が、それはもちろん、今私がここで言っているだけの話
で、昔は「結構な大問題」だったのだろう。だからこそ、
三島由紀夫は『仮面 の告白』という小説を書いて、そ
れは日本文学史に残るような一作品となった。つまり、
「女しかいない世界から脱出したい」という欲望には、
「結構な大問題になりそうな要素」も含まれていたとい
うことである。「結構な大問題になりそうな要素」の一
つは性的な事柄で、「男なのに女の型にはめられている
のはいやだ」という欲望は、「性別 」に関わる欲望な
のだから、その欲望は「性的」なものになってしまう
123固定オタク橋本信者:01/12/14 02:09
――ただそれだけの話である。「それだけの話である」
と言うのは、2001年の私が言っていることで、三島由
紀夫が『仮面 の告白』を書いたのは、今から50年以上
も昔の1949年なのだから、そんな時代に「それだけの話
である」という断定はくっつかなかった。今でもくっつ
かないと思う人は結構いるだろうが、私にしてみれば、
「ただそれだけの話」である。1945年に第二次世界大戦
が終わって、軍国主義の抑圧に苦しんでいた日本人達は、
ストレートに「解放」を求めた。「性の解放」は、その
手っ取り早い表現である。「性的表現」や「大っぴらに
性を語る」がその時代になってやっと容認されたから、
ある男の性的欲望のあり方を語る『仮面 の告白』という
作品も登場しえた。
1945年からしばらく続く「戦後日本の性の解放」を端的に
語ってしまえば、「焼け跡にストリップがあった」である。
間的にぶっ壊れた既成の秩序が、それを許した。戦後の焼け
跡は、やがて復興へと向かい、それで人はより性的に自由に
なったかと言えば、そんなことはない。第二次世界大戦終結
から20年近くがたとうとする1960年代後半になると、「フリ
ーセックス」という言葉が改めて登場するようになる。つま
り、改めて「性の不自由」とか「抑圧」とかが問題にされる
ようになっていたということである。事を単純化してしまえ
ば、「戦後すぐの性の解放が1960年代後半のフリーセックス
を生んだ」ということになってしまうが、もちろん、そんな
もんじゃない。この間には、「性の抑圧」を作るある要素が
存在しているのである。
それがなにかと言うと、話はまた簡単で、「性的な自由」が
訪れた戦後は、焼け跡が広がる廃虚同然のところだった。だ
から人は、そこからの復興を目指す――つまり、従来通 りの
生活パターンへの回帰である。「従来通りの生活パターン」
とはすなわち、「性の抑圧を必須と考えるような従前通 りの
生活」なのだから、焼け跡からの復興を遂げた人達は、「衣
食足りて性的不満を思う」になるのである。性的な大っぴらは、
廃虚に近いようなところでしか起こらない。一度「人間らしい
生活」が始まってしまえば、その大っぴらは
厄介なものになる。「性的な関係」とは、つまるところ、
「人間同士の関係」なのだ。ろくな人間関係がない廃虚
の中で、人間関係のいざこざは大目に見られる。しかし、
廃虚からの復興とは、「めんどくさいことにもなりかね
い人間関係の再構築」でもある。そこではもう「性的な
大っぴら」は歓迎されない。それは、現実生活にさまざ
まな支障を起こしかねない。「人間関係の複雑」にもな
る。「廃虚からの復興」は、「独身から結婚へ」とおん
なじようなもので、「独身時代は好き勝手やっていたの
が、結婚してからはなにかに縛られたような感じになる
」というのは、そのためである。
127固定オタク女神:01/12/14 02:15
あなたを息苦しくさせている要因は?
 人はみんな「自分なりの結婚」を構築しようとするが、
「結婚する」ということは、「結婚して、既に結婚して
いる人達の社会の一員になる」ということなのだから、
そこでの「自分なり」が、周囲のあり方から拘束されて
しまうのも不思議でもない。「周囲から切り離された結
婚」というのは、「社会の中での確固とした孤立」みた
いなものだから、そんなに楽しいことではない。男はそ
ういうことには鈍感だが孤立した家の中で我が子への虐
待衝動を抱え持ってしまう女達にとっては切実だろう。
しかし、「周囲から切り離された結婚」が人並みの結婚
のあり方になってしまえば、それもまた「当たり前のも
の」として定着してしまう。
128固定オタク女神:01/12/14 02:16
。「1945年の性の解放から1960年代後半のフリーセック
スまでの20年」というのは「独身の自由が結婚の中で抑
圧に変わる時間」と同じなのだ。そこはもう、「大っぴ
ら」を許す廃虚ではない。周りとの衝突を気にする「達成
された復興」があって、その豊かさの中で、人はこっそり
と好き勝手をする。陰にこもったものは、大っぴらになれ
ず、救いようがない。大っぴらになっても、現実という壁
に撥ね返されて、やっぱり救いようがない。ということに
なって、ここにもう一つの「結構な大問題になりそうな要
素」が登場する。その残る一つの要素とは社会的な事柄で
ある。「
129固定オタク女神:01/12/14 02:17
。「男なのに女の型にはめられているのはいやだ」という
欲望は当然のこととして「この社会からの脱出」を願望
するものだが「この社会」とは「女しかいない社会」だ
けではない。それは「女達にそれを許している社会から
の脱出」でもある。男の稼ぎに依存して「女だけの社会」
を作っていられるのは「豊かな階層」で三島由紀夫はそ
の階層の住人だった。彼の「ここから出たい」は下層階
級への憧れでもあったのである。

あなたが脱出したいと切に思う、その現実の正体が、明らかに!

はしもとおさむ
130固定オタク女神:01/12/15 00:13
21世紀日本史
三島由紀夫教、橋本治信者に倒さる。
131吾輩は名無しである:01/12/19 12:58
この4部作って、夢オチということでいいんでしょうか?
132固定オタク侯爵夫人:01/12/19 18:25
 橋本治は・・・最後に「そんなお方はいなかった」と言うのは
女なんだぜ。女なんて現実的だから、自分ひとりさえ落ち着いちゃ
えば後は何もいらないって言う。そんな女に押し切られちゃうなん
てどうかと思うね。「あんたはいらないかもいれないが、俺は要
るね!」くらいのこと言うべき。」・・とか言う旨のことを。
出典『ロバート本』
  
133色男no、1:02/01/05 03:03
あなたが好き、きっと言える
ユーミンの最初で最後の恋人は避暑地で出会ったYOU ARE MY sunshine、あるいはいつでも強がる姿が好きな三島由紀夫その人だ。
写真でしか知らないから面識はないけど、六本木のキャンティで一番の遊び人、二度と戻ることのない素敵なグループのパトロン的存在。
ある日目覚めるとテレビジョンでは宇宙飛行士が月を歩いていて、初恋なくして恋はみな同じ、もう恋は始まらない、輝きは戻らない、
今、私が死んでもと思い直して、彼の存在自体をマスコミ等のセンセーショナリズムから守ってあげたいと一念発起、
前を行くあなたが素敵なシルエットになるまで、あなたにはぐれずについていけるわと、結婚して、
幸せはあなたへの復讐と思ったりもしたが、永すぎた春が終わろうとしているみたいだから、薔薇の封印は解かれるかも知れない。
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/3183/
134吾輩は名無しである:02/01/05 04:37
>>131
夢オチだけどほんとの夢じゃない
135kekkinuma:02/02/03 12:03
他のスレでも書いたのですが……。取り敢えずこちらでも。
新・『豊饒の海』解釈本を発見。私は読解本としては、ほとんど完成の域に達していると思っております。
柏倉浩造「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙 『豊饒の海』解読」(未知谷↓)」

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

書評↓

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html

 黒子(くろこ)と黒子(ほくろ)から展開される論理構成は見事というほかにない。
最後の「心心ですさかい」の解説は呆然とさせられます。
136kekkinuma:02/02/06 00:11
>>135の追補

最後の月修寺の場面は、唯識とは何の関係もないそうです。
60年間片思いした本多とそんなことつゆ知らなかった聡子との頓珍漢な問答にすぎないというのです。
だから聡子が「松枝清顕さんていうお方は存じません」というのは当然。
だって清顕は本多の幻想の分身であり、聡子が知らないのは当たり前というのですから。
「心心ですさかい」とは、文字通り「心心ですさかい」であり、それ以上でも以下でもない。
私達はついついこの大冊の最後に辿り着き、何かこの言葉に唯識的な意味を見出そうとするのですが、それこそ三島がしかけたどんでん返しの罠。
実は「心心ですさかい」は特にそのような高度な唯識的意味などなくほんの日常的な会話の中に差し挟まれた日常の言葉に過ぎないというのです。
だから唯識も何もあったもんじゃない、生身の現実に本多は向かい合い、敗れ去ってしまうのですが、それ故に最後の庭で本多は至福を味わうのです。
137吾輩は名無しである:02/02/06 04:30
春の雪が最高!
その言葉の華麗さに圧倒され、恋愛物語としても面白い。
あとの三作は、天人五衰の最後の部分を除いて、退屈。
138吾輩は名無しである:02/02/06 04:34
>136
>最後の月修寺の場面は、唯識とは何の関係もないそうです。

高校生? 受け売りしか脳がない?
139吾輩は名無しである:02/02/06 04:35
ホントの脳無しかも・・・
140kekkinuma:02/02/07 16:52
>>138
そ、高校生。これで、満足?坊や。
141吾輩は名無しである:02/02/09 21:30
142吾輩は名無しである:02/02/09 23:24
>>136
ファイトクラブみたいなオチだな、それw

去年の夏に大和帯解の円照寺にいった。
石の舗道がひかれたところなど当時から多少変化したところはあるのだろうが、
まったく天人五衰の描写のままだった。
ここではまさしく三十有余年は須臾の間なのだろう。
途中参道右手にあらわれた沼に枯れた松の大木が一本横たわっていた。
朽木が三十年以上も残っているわけはないから当然三島が見た松ではないだろうが、
なにか粛然とした気持ちになった。
143kekkinuma:02/02/16 23:55
>>142

>朽木が三十年以上も残っているわけはないから当然三島が見た松ではないだろうが

ウン? 30年くらい残るぜ。朽木にとって30年など須臾だし。まあ、環境にもよるけれど。
俺も帯解の駅から円照寺に行こうと思ったが、途中で恐ろしくなり、逝けなくなった。
144まめ:02/02/17 01:02
俺は奔馬に一票。これが突出していいって訳ではないが。
豊饒の海の中でどれが好きかって不毛な議論にしかおもえん。
145kekkinuma:02/02/21 19:05
 『豊饒の海』講義

『春の雪』で本多が清顕の脇腹に三つの黒子を発見した時、このように描かれている。
 
そんな黒子は、彼には友が不用意に打明けてしまった秘密のように思われて、直視することが憚られた。
目を閉じると、瞼の裏では却って強い白光を放つ夕べの空に、その三つの黒子が、遠い鳥影のように鮮明に泛んでいる。
やがてそれらのは羽搏きが近づいて、三羽の鳥を描いて、頭上に迫ってくるような気がする。(略)
 それは何だか清顕の肉の優雅を、裏切るもののように思いなされた。(三十二)

 この文章をよく読むと、三つの黒子も、その派生の三羽の鳥も、本多の瞼がオリジナルであることが分る。
全て本多の理智の中の夢であることが、具体的な物象の関連性を通してきちんと断られていることがわかる。
瞼とは「見る人」本多の武器、理智そのものなのだ。
とすると、黒子を持った転生の主人公たちは、全て本多の理智の産んだ幻想であることが説明されているのだ。
松枝も、飯沼勲も……。
詳しくは
>>135
に戻ってほしい。
146考える名無しさん:02/03/27 21:04
保全あげ
147吾輩は名無しである:02/03/28 10:51
388 :専守防衛さん :01/10/18 01:15
三島由起夫、最後の小説「豊饒の海」の原稿を渡し、市ヶ谷に突入した。
この小説は、4部に分かれ、最後の「天人五衰」は、簡単に言えば戦後民主主義と現代社会
の虚無を痛烈に描いた作品。

彼は、クーデターを起こそうと思ったわけではなく、「天人五衰」の世にたった一人抗議する
人間がいることを示したかっただけだろうね。もし、彼の呼びかけに応じ、クーデターを起こすような自衛隊員が
いるなら、それは「天人五衰」ではないわけでね。

決起の呼びかけに一人も反応しないアメリカの植民地傭兵、腹が減ったからヤジを飛ばすドキュソな自衛隊員
日和る将校、こういう茶番な風景がまさに「天人五衰」
しかし、こういう状況は、三〇年たっても何も変わっていないようだね。
148吾輩は名無しである:02/03/30 23:11
sss
149>147:02/03/30 23:13
そんとおりだなあ
150吾輩は名無しである:02/03/31 09:55
3つおほくろは何を示しているのだろうか
151吾輩は名無しである:02/04/06 03:54


●近代能楽集より「葵上」・「卒塔婆小町」
[日程] 2002年4月5日(金)〜 4月29日(月・祝)
[劇場]東京・渋谷PARCO劇場
[出演者]美輪明宏、宅麻伸  演出・美術:美輪明宏
[開演時間] 平日=19時 水曜・土曜・日曜・祝日=14時
[入場料] 7,500円(全席指定・税込)
152吾輩は名無しである:02/04/06 04:48
153吾輩は名無しである:02/04/06 05:39


『鹿鳴館』は、こちらです。
   ↓
http://www.nifty.ne.jp/forum/ftheater/topic/02-05/rokumei/top.htm


154吾輩は名無しである:02/04/06 16:06
もっと語れ
155吾輩は名無しである:02/04/06 16:14
クロニクルな小説はもう古いと思ったんですよ。
156吾輩は名無しである:02/04/07 00:58
「かくも永き片恋の物語 三島由紀夫のフラクタル宇宙 『豊饒の海』の解読 」(柏倉浩造著)
を超えてます。


  『春の雪』の小説構造可視 ―三島由紀夫『豊饒の海』の絵解き―
   (光華女子大学文学部教授 谷口 敏夫)

  三島由紀夫『豊饒の海』から、
  その第一巻『春の雪』をKT2システムで可視化し、
  それをクラスター分析によって検証した。
  転生{黒子{輪廻、夢日記}、{門跡、唯識}}の概念間構造が明確になった。

  続いて『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』と分析を予定し、
  ここ一二年内に可視化を終えるつもりである。

http://www.koka.ac.jp/taniguti96M/0/30/2001/Misima2001/Misima2001.html
http://www.koka.ac.jp/taniguti96M/0/30/2001/Misima2001/M200109.htm



157吾輩は名無しである:02/04/07 01:06
「豊饒の海」は数百年語り継がれる作品だが、コレを読むと三島の自決
に目がいく。そして三島の最後も数百年語り継がれるのだ。
158吾輩は名無しである:02/04/07 01:24
『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の小説構造可視
 ―三島由紀夫『豊饒の海』の絵解き―
   (光華女子大学文学部教授 谷口 敏夫)

分析・可視化が終わったら、ぜひ出版してほしい。
『豊饒の海』の読解も、完成の域に達しつつあります。
159吾輩は名無しである:02/04/09 20:43
映像化するなら、
「奔馬」の主人公飯沼勲は市川新之助がいいなぁ。キレる若者って顔。あの眼、あれは割腹する眼だよ。
でも、梨園の人って、現代劇の(特にTVの)台詞が妙に芝居がかってクサイんだよねー。
でもでも、やっぱ勲は新之のルックスで! 
160吾輩は名無しである:02/04/09 21:03
じゃあ「天人五衰」の透は窪塚洋介で。
161吾輩は名無しである:02/04/09 21:08
蓼科はきききりん←字忘れた
眞子は小嶺麗奈
そして本多は石橋蓮司の語り

どうだろう?
162吾輩は名無しである:02/04/09 21:12
久松慶子は美輪明宏以外に考えられないな
163>162:02/04/10 01:56
松坂慶子でもいいんじゃないか?
164吾輩は名無しである:02/04/10 02:21
Mishima: A Life In Four Chapters: Special Edition (1983年作品)
  (1985年カンヌ映画祭で最優秀芸術貢献賞を受賞)
製作総指揮 フランシス・コッポラとジョージ・ルーカス
監督・脚本 ポール・シュレイダー

三島由紀夫 緒方拳

劇中劇
beauty: 「金閣寺」  坂東八十助、佐藤浩市、萬田久子
art:   「鏡子の家」 沢田研二、李麗仙、平田満、横尾忠則、烏丸せつ子 
action: 「奔馬」   永島敏行、勝野洋

いまだに日本未公開なのが残念です。
165吾輩は名無しである:02/04/10 05:06
米国版DVD(発売日:2001/08/07)あります。
166吾輩は名無しである:02/04/10 05:45
でも海外のディスクって,リージョンがあるから日本国内のプレーヤーじゃ
再生できないでしょ?
167吾輩は名無しである:02/04/10 18:56
>>166
どうやら、ビデオと違って、
日本国内で販売されているDVD プレイヤーでは、
アメリカ製の DVD Movie は見ることが出来ないようです。
知らなかった・・・
168吾輩は名無しである:02/04/13 08:48
まあ、清顕も勲もジン・ジャンも透も、みんな三島そのものなんだよな。
169吾輩は名無しである:02/04/13 13:25
DVDレコーダーがあれば、コピーすれば見れるようになります。
リージョン1がリージョンフリーになるので、私はそうして見ています。
ビデオの場合はレンタル落ちでしか手に入らないと思います。
170吾輩は名無しである:02/04/14 15:34
>>161
蓼科は樹木希林! それサイコー!
個人的には、岸田今日子でもイケると思う。あのねっとりした節まわしで「お姫様」とか言ってほしいね。
171吾輩は名無しである:02/04/16 23:44
佐藤江梨子が週刊プレイボーイで連載しているコラム
「サトエリの読書日記-モテたいならこれ読んで」で
「豊饒の海」を取り上げてましたね。
172吾輩は名無しである:02/04/16 23:51
>164
以前レンタルビデオ店で借りて見ました。ちなみに場所は神戸です。

173:02/04/23 01:59
dd
174吾輩は名無しである:02/04/23 10:00
「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」。遺作『豊饒の海』の全てを解明。

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html
175吾輩は名無しである:02/04/23 11:01
>>171
なんて言ってた?
サトエリは村上龍も好きらしいぞ。
176吾輩は名無しである:02/04/28 15:52
昨日読み終わった
一巻読んだあと,別の小説を何冊か読んで
また一巻読むという読み方をしていたから
4巻読むのに1年半くらいかかった。

読み終わった後の脱力感がすごかった。
体かぞくぞくする感じがしばらく止まらなかったよ。

177吾輩は名無しである:02/04/28 16:47
俺もそろそろ読もうかな
178吾輩は名無しである:02/04/28 20:52
やはりこの4部作が三島の最高傑作だな。
「仮面の告白」とかは、一部の人間にはええかもしれんが、
この作品のように万人向けではないわな
179吾輩は名無しである:02/04/29 04:58
>>175
全文抜粋(週刊プレイボーイ4/30 No.18)
「サトエリの読書日記−モテたいんなら、これ読んで!」

『このページを始めて2ヶ月にもなると、いろんな人から「読んだよ」
とか、「最近、おもしろい本なーい?」なんて聞かれがち。
私だってそんな詳しくないので、そういう時は決まって逆質問。
「なにかおもしろい本なーい?」って聞きまくってます。

この間、テレビの現場でもそんな話をしていたんですよ。
そーしたら、山田五郎さんと話がはずむはずむ!
「1回目は高野悦子『二十歳の原点』か。俺も高校生の頃、読んだ。
泣いたわ。俺、関西やろ?土地勘もあるしな」
とか、博学の山田さんにいろいろ教えていただいたのでした。
当然、私は山田さんにも同じ質問をしたのです。
「山田さーん、これぞと思える本、なにかないですか?」
「そやな、やっぱり三島由紀夫やろな。そのなかでも、『豊饒の海』4巻。
特に第一部『春の雪』、第二部『奔馬』をすべての女性に読んでいただきだい!」
そう強く推薦されたので、さっそく私は書店に買いに走ったのでした。

『豊饒の海』。ひと言で内容は説明できません。でも、します。
本多という登場人物が、清顕という男の人の輪廻転生を見続けるという
話だそうです。というのも、私は第二部までしか読んでないので…
(すいません)。『春の雪』は清顕が主人公なのに、『奔馬』では
勲という愛国少年が革命を起こす話なの。関係なさそうでしょ?
でも、それが第三部以降、リンクするそうな。もちろん、ひとつひとつ
独立した話としても非常におもしろいとは思います。ちなみに、この
作品を書き上げて、三島さんは自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決をされた
という話を聞きました。

読後感。ああ、楽しかったっていうより、緊張に次ぐ緊張で
ちょっと疲れたっていう作品かもしれない。漢字も多いし。
疲れまくった頭で下北の書店さんを覗いてみたら、鈴木いづみさんの
『いづみ語録』を見つけ、3時間ほど茶店でボットウしてスッキリ
したのである。三島さんの文章は女性が好みそうな感じが一見するけれど、
私には思春期の男の子と長い時間、話をしているくらい疲れた。
なんでだろう?と考えた私。

私の読むリズムと三島さんの文章のリズムが合わないのが原因!?
決して嫌いな文章ではないし、吸い込まれるんだけど、妙に居心地
悪いみたいな。読んでいると、私の方が文章に急き立てられてハァハァ
過呼吸な状態になってしまうのです。でも、読むことを止められない。
心臓はバクバクする。あぁー…てな感じでしょうか。

あと三島さんってゲイチックな人だって聞くじゃないですか。
その片鱗はよく理解できましたね。だって、女の子の服装や髪型の
描写なんて2行半くらいで終わっちゃうのに、男の子なんて2ページ
にわたって描写しちゃうんだから!でも、一方でそのゲイチックな
部分が肉体的じゃないの。なんというか、寸止めな感じ。
快楽を徹底的に味わうんじゃなくて、その寸前で止めてしまっている
ニュアンスを感じるのです。ストレートに行動を起こせない登場人物たち。
そう考えてみると、三島さん自身も、ああいう最期を選んだんじゃなくて、
選ばされた感じすらしちゃう……のは私だけですか!?』
180吾輩は名無しである:02/04/29 05:06
サトエリって誰?
181吾輩は名無しである:02/04/29 05:20
182吾輩は名無しである:02/04/29 06:08
胸でかいね
183吾輩は名無しである:02/04/29 15:34
>>179
なんかサトエリのイメージかわった
結構頭よさそうな娘じゃないの

ここに書きこんでいる人から見たらドキュソな批評なんだろうけど
184吾輩は名無しである:02/04/29 15:50
プレイボーイの連載ってまだやってるんですか?
185吾輩は名無しである:02/04/30 12:14
やってます。ただし交代制なので隔週で
186吾輩は名無しである:02/04/30 12:59
>>183
いやいや。いま、つられて読んでまったが、
確かにその通り。かな〜り、頭よし。流されずに自分の視点を確保している。
いまどき珍しい。この板の三島関連スレに巣食っているDQN共に
読ませてやりたい(w。ただし、批評の域じゃない“感想”だな>>179
187吾輩は名無しである:02/04/30 15:15
>>179
わざわざサンクス。どこのスレで聞いたか忘れてたけど今偶然見つけた。
188吾輩は名無しである:02/05/01 23:33
文壇での評判が芳しくない「豊饒の海」の一般読者の人気の高さは不思議だな。
189吾輩は名無しである:02/05/02 04:33
>>179
>女の子の服装や髪型の描写なんて2行半くらいで終わっちゃうのに、
>男の子なんて2ページにわたって描写しちゃうんだから!

ちょっと面白い読み方なので気になったのだがどうも三島は
女性についての描写は極力故意に避けるようにしているらしい。

三島由紀夫『文章読本』より抜粋
P133人物描写−外貌
『〜そこで小説家のごく普通のやり方としては「彼女の眼は美しかった。
鼻は形がよく、小鼻がすぼんでいるのが貧しそうな感じを与えたが、
それがえも言われぬ清らかな、つつましさを感じさせた。小さめな口
からは子供っぽい小さく並んだ形のよい健康な歯がのぞいていた」
という具合に書きます。これを読む読者は彼女の顔がわかったような
気になりますが、実は少しもわかっていないのであります。ためしに
その顔を絵に描いてみたら、どんな顔になるか見当もつきません。
大体、眼の美しさなどというものは主観のちがいもあり、それを
どう描写しても描写しきれるものではありません。しかし小説の利点は
前にも申しましたように、読者の想像力を刺戟していつも想像力の余地を
のこして、その余地でもって作者の思うところへ引っぱって行こうという
技巧なのであります。

昔、アンドレ・カイヤットというフランスの映画監督と話したときに、
私がしきりに映画に対する小説の優越性と未来性を力説して、
映画には肥った女や、痩せた女が出てきて、如何に映画会社が美人だと
宣伝しても、それは美人ではないと思う頑固な観客を避け得ないが、
例えば小説だと、スタンダールの『ヴァニナ・ヴァニニ』のように
「彼女はローマ第一の美人であった」と書いてあるだけで読者は納得し、
彼女の美の前にひれ伏すではないかと言ったことがあります。
しかしそれは作者の態度、作者の資質によることであって、バルザック
のような夢想家であり、かつリアリストであった天才は、人間の顔に
ついてもその顔から受ける詩的印象を微細にわがまま勝手に描き出して、
それを読むわれわれはもう何のことやらわからなくなってしまいます。』
190吾輩は名無しである:02/05/02 04:38
p141人物描写−服装
『〜就中、重要なのは、女性の服装であって、明治までの小説には
女性の服装美に関する小説家の見識が、いつも示されなければ
なりませんでした。〜中略〜(尾崎紅葉『金色夜叉』の引用)

このように女性の服装美は小説家の教養の一部にもなり、また
小説に出てくる豪華な御馳走の一部でもありました。それは
かならずしも人物描写の必要不可欠なものではなかったが、
一時代の趣味のなかで、よい趣味と考えられるもの、帯の好み、
帯〆の好み一つでも、よい趣味と悪い趣味とが截然と分れていた
時代には、作中人物の良し悪し、服装に関するその人の性格的特色
などを、服飾描写によって容易に表現することができました。
と同時に、読者が小説の作者に求めた趣味の達人、生活の美学者
たることの要求にも応じて、作者はこのような生活の微細な部分に
まで自分の教養の深さを誇ることができました。

しかし現代のように趣味が雑多になり、よい趣味と悪い趣味が混同
され、服装そのものにも革命的変化がもたらされている時代には、
小説の中の服飾描写は、ほとんど無意味に近くなってきました。
例えばひとりの趣味人の着物の好みに関する次のような描写が、
現代では如何に時代離れして見えることでしょうか。
〜中略〜(横光利一『寝園』の引用)

しかし女性の服装が名称だけでも耽美的な和服の様式から離れて、
洋服全盛の時代がきますと、その洋服のファッション・ブック的
語彙の一例が、サック・ドレスとか、タイト・スカートとか、
それから生地や色合いにいたるまで、生半可な外国語の名称が氾濫し、
そういうものを、もし明治の小説のようにふんだんに小説中に
とり入れなければならないとしたら、何ページかが片仮名で
埋ってしまうことになるでありましょう。そこでわれわれは
小説を書く場合に、洋服の描写を避ける傾きがありますが、
洋服の描写に下手にこると、文章そのものまでが軽薄になって
しまう傾きがあるからであります。〜後略〜』

では何故男性の描写にこだわるのかというところを問いたい。問いつめたい。
191とん:02/05/03 12:15
さとえり。
やるじゃん。
胸だけでないんだね。
192吾輩は名無しである:02/05/05 19:34
「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」そして「豊饒の海」と言葉をつなげていくと、三島の人生観が自分なりにおぼろげながら伝わってきます。

 人ははかない命でありながら、いつか奔馬の如く自己から解き放たれるときが来る。やがて己の一生を悟り、天から知らされた五つの哀れみを持って豊穣の海へと旅立つ。

 三島はこんな「生きざま」を作家としての自分に重ねたのでしょうか。

193吾輩は名無しである:02/05/05 23:39
「春の雪」は恋愛小説みたいにしか思えなくてあまり三島らしくないと思った。
「天人五衰」の透の、選ばれた人間という認識が慶子によってずたずたに
くずれていく過程がおもしろかった。
194吾輩は名無しである:02/05/06 00:35
瞼の裏に日輪は赫奕とのぼつた。
195吾輩は名無しである:02/05/07 21:16
安永透は三島の自画像なんだろうか?
196吾輩は名無しである:02/05/10 15:08

「春の雪というにはあまりに淡くて」のくだりを読むと、いつも泣ける・・・・・・
 あの情景描写は美しすぎる
 清顕そのものって感じ
197吾輩は名無しである:02/05/18 02:21
21世紀の『豊饒の海』論はここから始まる。「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html

<注意>この本を読むと、従来の三島観がひっくり返され、人によっては酩酊、ふらつき感の副作用を伴うことがある。
198吾輩は名無しである:02/05/18 09:17
2ちゃんねるでは人気を誇る「豊饒の海」がアカデミズムでの評価が
低いのは何故だろうか?
解説ギボンヌ
199吾輩は名無しである:02/05/19 12:45
>>198
アカデミズムで評価が低いとというよりも文壇で評価が低いのが正解だろうあなあ。
文壇でこの小説を理解できる能力ある人間、いないね。
アカデミズムの世界でも色々な人が研究しているが、まだまだって感じ。
それよりも、こっち↓の方がはるかに挑戦的ですごい。


http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html

200200ゲット:02/05/19 13:08
『豊饒の海』の本多は一生、聡子に片思いをしていた。聡子=天皇。
最後の会話は、唯識とは無関係な頓珍漢な問答で終わる。
これは、実は「英霊の声」の「などてすめろぎは人となりたまひし」と同じ構造を持っている。
参考文献↓
「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

201吾輩は名無しである:02/05/19 13:20
クソ         普通         優良スレ
 ┝━━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━━┥
                 88彡ミ8。   /)
                8ノ/ノ^^ヾ8。( i )))
                |(| ∩ ∩|| / /   <ココ!
                从ゝ__▽_.从 /
                 /||_、_|| /
                / (___)
               \(ミl_,_(
                /.  _ \
               /_ /  \ _.〉
              / /   / /
              (二/     (二)
202>194:02/05/19 17:37
>瞼の裏に日輪は赫奕とのぼつた。

つまり、これは瞼の裏なのですから夢の世界で「日輪は赫奕とのぼつた」ということです。
詳しくは↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

203吾輩は名無しである:02/05/21 20:15
『春の雪』=旧暦の春 『奔馬』=夏 『暁の寺』=秋 『天人五衰』=冬
204吾輩は名無しである:02/05/21 21:11
『春の雪』=起 『奔馬』=承 『暁の寺』=転 『天人五衰』=結
205吾輩は名無しである:02/05/21 21:15
まだ他にありますか?
206吾輩は名無しである:02/05/21 21:18
『春の雪』=和御魂 『奔馬』=荒御魂 『暁の寺』=奇御魂 『天人五衰』=幸御魂
207吾輩は名無しである:02/05/22 21:03
『春の雪』=本多の青春の夢 『奔馬』=本多の青春の悔悟 『暁の寺』=本多の回春 『天人五衰』=本多の最後の幸福
208吾輩は名無しである:02/05/24 20:14
この4分作は、実は最初から最後まで、本多の、本多による、本多のための物語なのである。
         ↓


http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html
209吾輩は名無しである:02/05/25 00:47
qwetwqt
210吾輩は名無しである:02/05/27 10:50
世界は彼なしでもまちがいなく希望に溢れていた(『天人五衰』)
211吾輩は名無しである:02/05/27 21:11
清顕=本多 勲=本多 ジン・ジャン=聡子の面影 透=本多の内面
212吾輩は名無しである:02/05/28 01:03
【かくも永き片恋の物語  三島由紀夫のフラクタル宇宙 『豊饒の海』の解読】
     ↑
やたらと宣伝してるの若しかして著者自身?
213吾輩は名無しである:02/05/28 03:21
>>212

たは、見破られたー(藁)
どこも宣伝してくれんもんで。
読んで損しないから買ってけれー!
214吾輩は名無しである:02/05/28 03:23
・・・・・・・・・・・・・・。
215吾輩は名無しである:02/05/28 03:24
柏倉浩造さん?
216吾輩は名無しである:02/05/28 10:54
>>215

……のファンです。実は。
でも、この本、ホント面白いわ。
217吾輩は名無しである:02/05/29 20:12
age
218吾輩は名無しである:02/06/02 08:19
「俺は三島由紀夫の生まれ変わりだ!」と一時期勘違いした人はいませんか?おれみたいに
219吾輩は名無しである:02/06/02 08:25
>>218
アホだね
220吾輩は名無しである:02/06/03 21:56
>>218

いるよ。漏れもそうだ。しかも今でもそう思っているから始末が悪い。
221吾輩は名無しである:02/06/03 23:12
>>218
日本人に生まれ変わるより、
外国人、確率的には中国人に生まれ変わってるかもね。
222吾輩は名無しである:02/06/06 19:02
>>221
どういう確率計算ですか?
223吾輩は名無しである:02/06/06 23:48
>>222
世界の総人口約61億人
中国の総人口は12億9533万人。
5人に1人は中国人でしょ。
224今夜がヤマダ:02/06/07 00:06
このスレの三島マンセー書き込みの方々へ
豊饒の海4部作読んだんですね?
お寺の話が出てきましたね?
何宗のお寺でしたか?
そのお寺の思想はなんでしたか?
唯識の理解もなくて薀蓄たれてるけどさぁ・・・(w
>>200
これ、トンデモ本じゃん(w
225今夜がヤマダ:02/06/07 00:08
【かくも永き片恋の物語  三島由紀夫のフラクタル宇宙 『豊饒の海』の解読】

やばいって、この本(w

と学会推薦になりそうだぜ(w
きもちわるーい自己啓発セミナーと同じ匂いを感じますなぁ
226吾輩は名無しである:02/06/07 00:10
唯識といえば、「法相宗(ほっそうしゅう)」でしょう。
227吾輩は名無しである:02/06/07 00:18
>>218
夜中にゴキジェットにてゴッキーを追い詰めたとき、
ふとそんなことを感じた也
228今夜がヤマダ:02/06/07 00:48
>>226
そう!
法相宗!そのとーり!その寺に行くんだよね。
で、唯識思想を理解できていたのか?三島は・・・(w
そして唯識思想を理解できるのか?このスレの三島ヲタは(w
229那智大瀧:02/06/07 00:51
暁の寺読んで何となく分かった気分・・・。
230 :02/06/07 13:01
三島が何故11月25日を氏に選んだのか知ってるかい?
仏教では、49日間あの世をさまよってから生き返るといわれている。
そして50日目、つまり1月14日の自分の誕生日に生まれ変わるのを願っていたんだ。
三島の生まれ変わりがいるとすれば、昭和46年1月14日生まれのなかにいる。

それから唯識は教義のなかでも最上の難問とされ、一生を費やして研究している学者もいるぐらいだよ。
231吾輩は名無しである:02/06/07 23:03
数年前、NHKラジオで、「唯識」の番組やってたの聴いてたよ。
現代深層心理学との類似がおもしろかったね。
唯識がいかに深い思想か盛んに説いてたよ。
「唯識は、21世紀の常識である」とか言ってたね。

そうすると、「豊饒の海」は、21世紀も堪えられるね。
232吾輩は名無しである:02/06/09 09:03
唯識と輪廻転生とは、何の関係もないよ。
233吾輩は名無しである:02/06/09 12:21
>231
その人、関東学院大学院博士課程修了の方ではなかったかしらん。
学歴がどうこうとは思いませんが。
唯識なら東大大学院博士課程修了(インド哲学か中国仏教専攻)の方に
講師として語って欲しい。
世親を語れる学者さんは結構いるとおもうけどね。
234吾輩は名無しである:02/06/09 23:06
朝日投稿6月4日
『2点は入れすぎ 専守防衛精神で
(宇津田 史郎 岩手県79歳 無職)

待ちに待ったW杯日本戦がはじまり、私も中学生の孫とワイドテレビで観戦していた。
感動したのは日本選手の試合ぶりの見事さで、遠いヨーロッパから来た、
平和とワッフルを愛する国・ベルギーを相手に、
勝つことも負けることもなく試合を終えることができた。
戦争放棄を憲法に高らかに唄ってある日本の専守防衛サッカーは、
確かに見かけは派手ではないが、国際平和に貢献していることが世界中の人間に分かったことだろう。
それにも増してすばらしかったのは、
軍隊のない国・コスタリカからはるばる来られた名前も知らない審判で、
日本の特攻精神を諫めるかのような「そのシュートは誤射」という見事なジャッジ。
彼の勇気をもっと褒めてもいいのではないだろうか。

有事法制案で国会が賑やかな昨今、もしその法案が通るようなことになれば、
日本選手はサッカー・シューズを軍靴にはきかえ、威風堂々と3点、
さらに4点と攻めまくり、近隣諸国の反感を買うことだろう




235吾輩は名無しである:02/06/10 13:00
>>225
自己啓発セミナーってマインドコントロールする場でしょう?
全然関係ないというか、むしろ正反対やろ。むしろマインドコントロールを解凍する本に思えた。
あなた、本当に読んだの?
236吾輩は名無しである:02/06/12 00:25
この小説読むと、
なんか田代まさしが文学的に思えてこない?
237吾輩は名無しである:02/06/12 00:41
認識者=のぞき屋
238吾輩は名無しである:02/06/12 21:51
のぞきを文学と言わずして何を文学と言うのかああ!
239吾輩は名無しである:02/06/13 04:16
2冊や3冊の分冊になってない、
ハードカバー装丁で一冊に纏めた「豊饒の海」がほしい。
240吾輩は名無しである:02/06/13 04:26
田代も、"しんとしている庭"に辿りつくのであろうか・・・。
241吾輩は名無しである:02/06/13 05:56
三島が生きていたなら、田代を支持したろうな。
242吾輩は名無しである:02/06/13 19:19
>>241
内心はコソーリ支持しても、実際に会っていたら知らん振り。
243吾輩は名無しである:02/06/19 16:36
age
244吾輩は名無しである:02/06/22 20:49
春の雪
奔馬
暁の寺
天人五衰age
245吾輩は名無しである:02/06/22 20:56
「又、会うぜ。きっと会う。滝の下で」
246吾輩は名無しである:02/06/22 20:58
「ずっと南だ。ずっと暑い。…南の国の薔薇の光の中で…」
247吾輩は名無しである:02/06/22 21:14
ボールをゴールにシュートしたまさにその瞬間、日輪は瞼の裏にカクヤクと昇った。
248吾輩は名無しである:02/06/22 21:59
【『暁の寺』第一部】が、一番好きなんですけど、ヘンですかねぇ。
「ベナレスは、神聖が極まると共に汚穢も極まった町だった。」
「死を待つあいだ乞食をしている癩者の群が、・・・」
「あらゆる形の不具がおり、侏儒が跳びはねていた。」
「血や膿は、夥しい蝿によって、花粉のように運ばれていた。」
「・・・その排泄物、その悪臭、その病菌、その屍毒・・・」
「ベナレス。それは華麗なほど醜い一枚の絨毯だった。」
そんなベナレスに行ってみたいんですよ。
249吾輩は名無しである:02/06/22 22:53
>>247
貧血?
250吾輩は名無しである:02/06/22 23:44
2回読んだけど長すぎるのと、生まれ変わりのサイクルの短さがしっくり来ないのと(仏教的には正しいんだろうけど)、最後の場面のわからなさと、例の事件の本作への影響で面白いのか面白くないのか判断不能。
251吾輩は名無しである:02/06/22 23:47
面白いのか面白くないのかもわからないの?
252吾輩は名無しである:02/06/22 23:50
「それも心々ですさかい」
253吾輩は名無しである:02/06/23 04:34
「この日、大和平野には、黄ばんだ芒野に風花が舞っていた。
春の雪というにはあまりに淡くて、羽虫が飛ぶような降りざまであったが・・・」

あらゆる恋愛小説の中で、「春の雪」は、いまだに私の中で一等輝き続けています。
なかでも「春の雪」のヒロイン 綾倉聡子の美しさは完璧で、なんど読んでも惹かれます。

「冷たく見えるほどに高くはないが、象牙の雛のように整った形の鼻をした聡子の横顔は、
ごくゆるやかな流し目のゆききにつれて、照り映えたり翳ったりした。
ふつうは下品だと思われている流し目が、彼女の場合はかすかに遅くて、
言葉の端が微笑へ流れ、微笑の端が流し目へ移るという風に、
表情全体の優雅な流動の裡に包まれているので、見ている人に喜びを与えた・・・」

「私がもし急にいなくなってしまったとしたら、清様、どうなさる?」
この、ごくごく些細な事件こそが、後に続く情熱的な物語の発端となったのだ・・・
254吾輩は名無しである:02/06/24 00:37
以前、「週刊現代」誌だったと思うが、鶴田真由が雑誌のインタビュー記事の中で
「やってみたい役は?」との問いに、『三島由紀夫の「春の雪」。』と答えていた。
255吾輩は名無しである:02/06/24 00:43
>>254
すげぇ自惚れだーー。
256吾輩は名無しである:02/06/24 01:02
三上博史も松枝清顕の役をやりたかったらしい。

三上と鶴田のコンビか。もう年齢的に無理だな。
257吾輩は名無しである:02/06/25 03:20
ageる
258吾輩は名無しである:02/06/25 03:55
いや、鶴田がやりたがっているのは、蓼科かも知れんぞ。
まあ、蓼科には岸田今日子以外に適役は考えられないがな(藁
259吾輩は名無しである:02/06/25 09:00
三上博はちょと軽すぎ。

清顕はだれがいい?
聡子は?
本多は?
飯沼は?
パッタナディド達シャムの王子は?
260吾輩は名無しである:02/06/26 00:52
【綾倉聡子】
鶴田真由が、年齢的に無理なら、矢田亜希子がいい。
261吾輩は名無しである:02/06/26 00:53
映像化不可能
262吾輩は名無しである:02/06/26 01:00
松枝清顕にピッタリなのがいた、
小泉孝太郎はどうだ(藁
263吾輩は名無しである:02/06/26 01:02
もっと白い人を希望します
264吾輩は名無しである:02/06/26 01:03
小泉孝太郎なんか、ダメダメ

顔変だよ
265吾輩は名無しである:02/06/26 01:05
綾倉聡子は、
本上まなみ もいいかな、
でも演技下手なんだよな、ほんとに。
266吾輩は名無しである:02/06/26 01:12
ジン・ジャンは、藤本美貴できまり、
267吾輩は名無しである:02/06/26 01:17
「天人五衰」の最後の舞台・月修寺での綾倉聡子は、瀬戸内寂聴しかいない。
268吾輩は名無しである:02/06/26 01:25
『奔馬』の飯沼勲は、
歌舞伎役者の市川新之助がいい。
269吾輩は名無しである:02/06/26 01:52
>>264
俺もそう思う。
清顕の適役は有名どころではいないような
>>265
個人的には緒川たまきが適役だと思うんだけどね。
>>268
(日本語をちゃんと喋れる)ケイン・コスギとか・・・
270吾輩は名無しである:02/06/27 01:04
「私がもし急にいなくなってしまったとしたら、清様、どうなさる?」
「いなくなるって、どうして?」
「申上げられないわ、そのわけは」
いつもこれだ。
271吾輩は名無しである:02/06/27 03:46
272吾輩は名無しである:02/06/27 05:59
>>270
オナゴ全般のことを言ってるのか?
273吾輩は名無しである:02/06/27 12:15
清顕=えなりかずきでお願いします
274吾輩は名無しである:02/06/27 15:01
「春の雪」は1970年にテレビドラマ化されています。
清顕=市川海老蔵、聡子=吉永小百合

http://village.infoweb.ne.jp/~fwhj5337/Sy-list/tv-drama.htm
275吾輩は名無しである:02/06/27 15:42
なんかいまいちチープなラインナップだな。
276吾輩は名無しである:02/06/27 23:18
>>274
吉永小百合以外はクソだな
277吾輩は名無しである:02/06/28 01:21
ジン・ジャン・・・ウッピィ・ゴールドバーグ
278吾輩は名無しである:02/06/28 01:50
きみウーピー・ゴールドバーグどんな人か知ってる?
279吾輩は名無しである:02/06/28 03:50
『M』
【音楽】クロード・ドビュッシュー、エリック・サティ、
ヨハン・シュトラウスII世、リヒャルト・ワーグナー、
黛 敏郎「オリジナル曲」
【演出・振付】モーリス・ベジャール
【美術・衣裳コンセプト】モーリス・ベジャール
世界初演 1993年7月31日、東京文化会館
280吾輩は名無しである:02/06/28 04:00
日本の生んだ特異な作家、三島由紀夫の作品、精神、生涯に想を得て創作された、
モーリス・ベジャールによる東京バレエ団オリジナル作品。
 1993年7月に初演され、舞踊・演劇界のみならず、美術界、文芸界、思想界など、
さまざまなジャンルの人々からセンセーショナルな反響を呼ぶ。
同年秋のヨーロッパ公演でも、西欧諸国を代表するオペラハウスで
メイン・プログラムとして上演され、各地で絶大な興奮を呼び、称賛を浴びた。
 幕開きは波の音、潮騒で始まる。
ベジャールはギリシャの海で3週間、たったひとりの時間をもったが、
それがこの「M」の構想の核になったという。
 Mとは生の象徴である la Mer(海)、
さらに la Mythologie(神話)、la Metamorphose(変容)、la Mort(死)をも意味する。
そしてこの生から死への間に横たわっているのが、三島由紀夫の人生である。
海への憧れは、三島の終生を貫く志向であり、主題であった。
281吾輩は名無しである:02/06/28 04:02
海から生まれたこのバレエには、三島の代表作に想を得たイメージが織り込まれている。
『仮面の告白』『午後の曳航』『禁色』『鹿鳴館』『鏡子の家』『行動学入門』『憂国』
しかしベジャールは、ストーリーを語ろうとはせず、
息をのむ象徴的シーンが次々に展開されていく。
282吾輩は名無しである:02/06/28 04:03
真昼の海に、老女に手を引かれた小学生が現れる。少年時代の三島だ。
三島は祖母に溺愛され、彼女の影響を強く受けた。
つづいて"I―イチ"、"II―ニ"、 "III―サン"、"W―シ"と呼ばれる三島の分身たちが登場する。
その一人ひとりは言葉、精神、肉体、行動を表している。
シは目本語の死と同じ音であり、la Mortに通じる。
このシがあらゆる場面に現れ、三島の手を引いて死へ導く。
全編少年の三島が現れるが、これについてべジャールは、
'天才はいつも子供の心をもっている'と語っている。そして、もう一人の重要な役は、
エロティックであると同時に完全なる純粋性を備えた理想のシンボル、"聖セパスチャン"。
三島は終生聖セバスチャンに魅了されていた。
 三島の幼年時代は、風の強い日は外出さえ許されなかったほど虚弱だったが、
若くして国文学に長じ、やがて絢爛たる文体によって次々に問題作を発表する。
一方、戯曲にも手を染めて、この分野においても成功を収める。
やがて、貧弱だった肉体の鍛練に熱心になり、ボディビルや剣道、ボクシングで鍛え上げた。
ボディビルが完成されたころから『文化防衛論』や『行動学入門』『葉隠入門』などの啓蒙的な書を著し、
やがてプライベートな軍隊<楯の会>を作った。それと同時に、ライフ・ワーク『豊饒の海』に取り組む。
この『豊饒の海』は『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の4部からなる輪廻転生の物語である。
この魂の輪廻の物語を書いた三島は、必然的に死ななければならなかった。
三島が切り拓いた4つの河――<書物の河><舞台の河><肉体の河><行動の河>――は、
最後にこの『豊饒の海』に流れ込んだのだ。
 舞台は月面の海から自害の場へと移り、いつまでも待とう 君の帰りを'と歌うシャンソンか流れる。
そして潮騒が響き、再び劈頭の海のシーンへと戻ってゆく……。
283吾輩は名無しである は名無しである:02/06/28 04:04
端的に失敗作である。
その理由は論文にするのでまっておれ。
284吾輩は名無しである:02/06/28 04:04
三島は二ーチェの哲学に共感していた。ニーチェの永劫回帰は、三島の輪廻転生に通じる。
そしてまたアポロ的変幻とディオニュソス的陶酔、
あるいはアポロとディオ二ュソスの共存したギリシャ文化にも心を奪われていた。
彼の神話への執心、神話的モチーフへの暗好には根深いものがあり、
それはやがて彼をロマンティックな自己劇化、自身の生涯丸ごとの神話化に向かわせた。
またワーグナーにも心酔し、自ら原作、制作、監督、主演した映画「憂国」でも、
「トリスタンとイゾルデ」の"愛の死'"を用いている。
そして何よりも三島の最後の作品『豊饒の海』は、
ワーグナーの「ニーベルングの指環」を意識して書かれたふしがある。

ベジャールの「M」は、
古典と現代、東洋と西洋を結ぶ架け橋として希有な才能を発揮した三島由紀夫の魂を
いきいきと蘇らせたとともに、べジャールの宇宙観をも鮮烈に語っているのである。
285吾輩は名無しである は名無しである:02/06/28 04:22
だからそんな一般論に回収できるような小説は
たいしたことないのであって、
三島じゃなくてニーチェなり「トリスタンとイズー」なりを
読めばよいでしょう。
286吾輩は名無しである:02/06/28 04:54
【オペラ「金閣寺」(全3幕)】 
黛敏郎の手で三島由紀夫の小説「金閣寺」をオペラ化した作品である。
ベルリン・ドイツ・オペラの総監督のグスタフ・ゼルナーの演出のもとで1976年6月23日に初演された。
台本は同オペラのクラウス・H・ヘンネベルクの手で書かれたもので黛敏郎に作曲が委嘱された。
1991年3月にBunkamuraオーチャドホールでわが国の初演となる。
287吾輩は名無しである:02/06/28 05:35
<第1幕>
 幕が開くと、舞台の上には大きな箱(?)のようなものが。
まん中で2つに分かれていて、そのまん中から、
ホリゾントに映し出されている映像(金閣寺!)が見えます。
その箱の屋根というか、上にはぞろっと合唱団員が、黒子の格好で座っています。
その合唱からいきなり音楽は始まります。
言うなれば、合唱は、このオペラ全体の語り手であります。
合唱が重要な要素を占めるオペラであることは分かっていたことですが、
実際、合唱はとっても大事な要素だったと思います。
このずっと、最後まで出ずっぱりでひたすら、物語を語っていくのですから。
なかなか、出る方にしてみれば、大変ですね。

 そして主人公の青年僧、溝口が登場してきます。
原作では吃りということだったと思うですが、
こちらでは手に障害を持っていることになっています。
「金閣寺は焼かれなければならない」と言い、
以下、回想シーンになる、として物語が始まります。
様々な回想シーンが展開していくのですが、
まずは憧れの女性、有為子に振られるシーンがセンターで展開し、
と、下手側の箱(?)のようなものの扉がするすると開いて、そこに小さな部屋が。
ここで有為子が脱走兵と愛し合うシーンが展開します。
左右に小さな部屋みたいなものがあって、その中でいろんなシーンが展開していくわけです。
(つまり、合唱屋さんは、その部屋の屋根の上にいるわけですね。)
有為子は、一言も台詞を喋らず、裏切りを知った脱走兵に殺されてしまいます。
すると、今度は上手側の扉が開いて、母親が他の男と愛し合っているシーンです。
男の上半身を裸にして、その男に押し倒されて… 
彼女の「ハハハ…」という大きな笑い声とともに扉は閉まっていくのでした… 残念。
父親は、溝口に熱心に口説き、彼を金閣寺に連れていきます。
ホリゾントに映し出される金閣寺が印象的ですね。う〜ん、いい映像だぁ。
住職にも了承されて、ここで修行することになる溝口、
闇夜に、何故、金閣寺が美しいのか?と問います。
この金閣寺の美と、手に障害を持つ溝口のネガティヴな部分との対比というものが、
このオペラ全体を通じての大きなポイントになるところですね。
この辺りの歌唱も、すっごく説得力があったと思います。

 同輩の鶴川と南禅寺にやってきた溝口、
ここで若い士官と娘との密会(?)シーンを目にします。(舞台上では上手側の小部屋。)
娘は乳房を出して、その乳を茶の中に入れ、士官がそれを飲み干す、
というシーンになるはずですが、その乳を出しているところは、後ろを向いてしていたので、
客席からは、何をしているのか、いまいち、よく分からなかったぞ… 
この娘=有為子、士官=脱走兵という図式が溝口の中に出来上がり、
そこに、美の象徴としての金閣寺が浮かび上がり、
出征していく先=戦争が、金閣寺を焼き尽くしてくれることを期待し、
そのことを敢然と歌い上げて、1幕は終わるのでした。
288吾輩は名無しである:02/06/28 05:36
<第2幕>
 が、別に幕間があるわけでもなく、そのまま、引き続いて第2幕へと続いていくのです。
シルクスクリーンが降りてきて、前奏曲として、何ともおどろおどろしい音楽が始まります。
こんなのを聴くと、ああ、やっぱり黛さんの曲やなぁと実感しますね。
そして、戦争が終わったというところからこの幕の物語が始まります。

 いきなり出てくるのは、臨済録の一節。
「仏に逢うては仏を殺し、祖に逢うては祖を殺し、羅漢に逢うては羅漢を殺し、
父母に逢うては父母を殺し、親眷に逢うては親眷を殺して、始めて解脱を得ん」
という文句が、合唱で歌われます。
合唱の中に経文を入れるのって、これもまたいかにも黛さんらしい感じで、いいですね。
さすが、涅槃交響曲を書いてはるだけのことはありますね。
そして、これに応えて溝口、そんなことはできない!と否定します。
しかし、これは一つのテーマになっているようで、以後も何回か出てくるのです。
それに対する溝口の態度というものが、心境の変化というものを一番、端的に表しているのでしょうね。

 物語は淡々と進んでいき、米国兵とやってきた娼婦を溝口が踏み付けたこと、
そのことで問いただしにやってきた鶴川を溝口が騙したこと、そして、柏木の登場。
足を引きづりながら、いかにも遊び人風(?)という感じがよく出ています。
やがて、彼の引き合わせで、彼の生け花の師匠と出会う溝口。
南禅寺で見た彼女と知り、そのことを責めますが、彼女の誘惑にほだされて、彼女を抱こうとして… 
そして、燦然と輝く金閣寺、この美の前では、溝口は無力なのでした。女を抱けずに終わります。

 やがて、鶴川が自殺したことを知らされる溝口、その彼の頭上には、先の臨済録を唱える合唱隊の声。
これに応えて、彼曰く、仏を殺すんだ、祖を殺すんだ、羅漢も殺し、父母も殺すんだ、と。
できないと言っていたことを、乗り越えて、してのけるこることで、
自分をあらゆる束縛から解放せんとする、この心情、全く分からないこともないよなぁ、
…やっときた幕間…
289吾輩は名無しである:02/06/28 05:37
<第3幕>
 舞台の上は何も変わらずに、3幕です。
後は、もう、金閣寺に火をつけるところへと一直線、という感じなのですが、
最後の試練(?)として溝口に与えられるのは、鶴川の最後の手紙を、柏木から見せてもらうこと。
そして、生きるということについて、柏木と言い合い、彼は、美を憎む!とはっきりと言います。

 このオペラ一番の見どころとも言えるのが、ここから。
登場人物が一人一人、現れてきて、溝口に語りかけるのです。
父親が、母親が、有為子が(ようやく出てきたぁ!)、鶴川が、女が、娼婦が、柏木が、
それぞれ、勝手に(?)彼に語りかけます。彼に対する様々な非難の声が終わると、
それらはやがて、ひとつに収束していって、再び、臨済録の文句が、合唱によって響きわたります。
「仏に逢うては… 仏を殺そう!」とはっきりと
その意思を固めた溝口は、自分自身の解放を求めて、金閣寺へと向かっていきます。

 そして、金閣寺が火に包まれるのを眺めながら、やがて幕が降りてくるのでした。
290吾輩は名無しである :02/06/28 17:13
>>283
それは「豊饒の海」のこと?だとしたら失敗するのは論文の方だと思うよ。三島は死ぬことによってこの作品を成否の論の及ばないところに持ち出してしまったんだ。
成否なんて論じたら三島が笑うよ。焼けどするからよした方が良い。
>>286
「金閣寺」の構想手記読んだことある?すごく面白い。「金閣寺」の印象が変わるよ。必見。
>>278
じゃあ、陸上のなんとかイボンヌでどう?
松枝侯爵は、大泉アキラ。これは譲れない。
291吾輩は名無しである:02/06/29 00:29
何度も紹介するけれど、『春の雪』が好きな人は必見です。

http://www.koka.ac.jp/taniguti96M/0/30/2001/Misima2001/M200109.htm

292吾輩は名無しである:02/07/02 03:26
良スレage
語っても語っても語りたりない
293吾輩は名無しである:02/07/02 04:34
松枝清顕は藤原竜也とかは?どこか中世的な雰囲気を持ってる人がいい。
294吾輩が名無しである:02/07/02 07:18
キャスティングネタはもういいんじゃないの?
「豊饒の海」のユーモア表現について、思いつくまま列挙してみたい。

「春の雪」…筆頭に挙げるべきは「かつら」騒動ですね。明治の大高官が
「かつら」という思いつきに一喜一憂。笑えます。あと、清顕が聡子を
孕ませたのがばれたとき、祖母の豪快笑いで侯爵がオロオロする場面も。

「暁の寺」これはもう「覗き」夫婦の場面に尽きる。<しかし本當のところ、
二人は覗き屋の夫婦になったのだった>
あと、95歳の蓼科が生卵を飲み込む場面や、
<それは闇の中で濡れた微光を放ち、貪る者が貪られ、あからさまな懸引が
生まじめな顫動と相携へ、二株の湿った叢が接しては離れ、…>などは
ユーモアというより、グロテスクな意味合いの方が強いか。

「天人五衰」慶子が手旗信号旗についての感想をしゃべりまくり、透が<「Gは
黄いろと白の縦縞です」と、半ばヒステリックな、泣かんばかりの声で言った>
などという場面もつい笑ってしまう。

他にも色々あるでしょうが、「奔馬」にはそういうユーモアに溢れた描写が
思いつかない。何かありましたっけ? この巻の性格上ユーモアは場違いなのかな?
295吾輩は名無しである:02/07/03 23:13
「奔馬」にあったはず、たしか、
裁判の証言である老人が20年まえ勲を見たと証言して、(まだ勲は20歳でないのに)
傍聴人の失笑を買った場面。
本多だけは、ここで、勲が松枝清顕の生まれ変わりと確信するの。
296吾輩は名無しである:02/07/06 06:01
tre
297吾輩は名無しである:02/07/06 22:13
蒸し返しになりますが、聡子役を務められるのは原田美枝子だけ。
298吾輩は名無しである:02/07/07 19:38
ageage
299吾輩は名無しである:02/07/07 19:44
>>297
あまり…参政できず。
300吾輩は名無しである:02/07/07 20:16
今だ!300ゲットー−−!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄      (´´
    ∧_∧   )   (´´ (´⌒(´´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;
      ズザーーーーーッ
301ピンク板の 松枝清顕:02/07/07 21:42
僕は、堕落しきった、腐臭の立ちこめるピンク板が好きなんです。
そんなわけで、いつもここに転生してしまいます:

http://vip.bbspink.com/test/read.cgi/club/1019451492/l50

現世の世界の皆様も、ピンクの世界に転生しませんか?
302ピンク板の 松枝清顕:02/07/08 00:40
先日、ここのスレからピンク板に誤って紛れ込んできた人が
いたんです。だから僕もこっちの世界を知ることが出来ました。

こっちの世界は時間の進行が遅いですね。
3時間近くたってもこのスレあまり落ちていない。

『豊饒の海』は、現世の時間と輪廻の世界の仏教的時間が
同じ刻みで流れて行く、という前提で描かれていますよね。
死んだ後、生まれ変わるまでの仏教的世界の時間が、現世の時間と
同じ刻みで進んでいく、という前提なんです。

一人の語り部(本多)に、転生4回全部を語らせようとしたら、
そして1回20年としたら、どうしても、死んだらすぐに
生まれ変わらなくちゃいけませんよね。
僕は、こういう時間拘束のきつい窮屈な世界は苦手なんです。

実は、輪廻の世界の時間は全然違う刻みで流れているんです。
あれから三十数年後、僕はバーチャル世界に転生したんです。
そう、実体が何もない、自意識だけの世界。
ですから、もちろん勲は僕とは全く無関係。

僕は、バーチャル世界と現世とを結ぶ掲示板などを時々訪問します。
何故って、やっぱり現世はなつかしいですよね。
聡子とチチクリあった事なんて、時々は思い出します。
(実体は何もないのに、何故かボッキしてる、って感じるんですよね)
あの子、どこへ行ったんでしょうね。
どなたか知っていませんか?
(独創的な返事を期待しています)
303:02/07/08 21:10
聡子は時空間(ttp://www.girlnavi.com/jikukan/)を越えて
無我(ttp://www.muga.ne.jp/)の境地に居ます。
また逢いに行ってみようかな。
本多もときどきみえているようです。
304ピンク板の 松枝清顕:02/07/08 22:49
>>303
ウ〜ン、今ひとつですね〜。
僕は最近ピンクチャンネルに常駐してるんで、
この手のヤツは見飽きてるんです。

僕は、聡子は過去の時代に転生したんじゃないか、
と思ったことがあるんです。
よく、古文書なんかに訳の分からない記述があるでしょう。
アレは自分の前世を知った人が、未来の自分へ書いた遺書
なんだそうです。

もし聡子が過去へ転生したとしたら、そして彼女のズッと
後の子孫が僕だったりしたら、そんなことフト空想しちゃうんです。
まさに禁断のナンヤラですよね。


ところで、ピンクチャンネルにだって川柳なんかあるんですよ。
ttp://vip.bbspink.com/test/read.cgi/club/1014056538/l50
いろいろごちゃ混ぜで、怪しげなヤツばかりですが、
7月6日は『サラダ記念日』でワイワイやってました。
ttp://vip.bbspink.com/test/read.cgi/club/1022335126/l50
ワールドカップの時は、サッカーネタが流行りました。
ttp://vip.bbspink.com/test/read.cgi/club/1022891751/-100
ピンクチャンネルは回転が速いんで、すぐに下がってしまします。
五七五(七七)のカキコもあります。
文学板の皆さんの文学的センスでピンクスレにもカキコしてみませんか?
305吾輩は名無しである:02/07/08 22:57
>>302 >>304
ウ〜ン、今1000000000000000000 ですね〜。
ここを何処だと思ってる? 5億年前のガイシュツネタを得々と
書いてっと、ホラ憫笑の声が聴こえるだらうが、月夜の漣のように・…
306ピンク板の 松枝清顕:02/07/08 23:35
>>305
ごめんなさい、文章力はあまりないようですね。
307吾輩は名無しである:02/07/10 04:53
ガイシュツネタってどれのことすか?
308吾輩は名無しである:02/07/10 06:41
            __,,,,_
            /´      ̄`ヽ,
            / 〃  _,ァ---‐一ヘヽ
         i  /´       リ}
          |   〉.   -‐   '''ー {!
          |   |   ‐ー  くー |
           ヤヽリ ´゚  ,r "_,,>、 ゚'}  綾倉聡子役は、
         ヽ_」     ト‐=‐ァ' !   うちの雅子でどうだ
          ゝ i、   ` `二´' 丿
              r|、` '' ー--‐f´
         _/ | \    /|\_
       / ̄/  | /`又´\|  |  ̄\

皇太子様がこのスレに御興味を持たれたようです。
309ピンク板の 松枝清顕:02/07/10 20:43
いろいろご意見があるようですが、僕の『役』は、
宝塚のイメージで、女性にお願いできないでしょうか。
聡子とのラヴシーンなんて、ちょっと禁断ムードで
いいんじゃないかと思うんですが。

その昔、TV ドラマ西遊記で、三蔵法師の役を女性がつとめて
好評だったと聞いています。
僕の役はどなたにお願いしたらよいでしょうか?
310吾輩は名無しである:02/07/10 22:39
>>309
夏目雅子
311吾輩は名無しである:02/07/10 22:44
ジン・ジャン=アグネス・ラム
312ピンク板の 松枝清顕:02/07/11 07:21
>>310
思い出しました、ありがとうございます。
313農学部:02/07/11 10:44
ジン・ジャンは菊川怜ちゃんで。
314吾輩は名無しである:02/07/11 18:44
はぁ?もっと浅黒くなきゃだめ
315吾輩は名無しである:02/07/12 03:34
エー、結構いいと思ってんだけどなあ。
316吾輩は名無しである:02/07/12 04:47
ジン・ジャンは、
日焼けした上原多香子でどうだ
317ピンク板の 松枝清顕:02/07/13 17:38
ジン・ジャン=ジェシカ・アルバ

なんてどうでしょう?
318吾輩は名無しである:02/07/18 02:38
>>317
オマエも一応そんな名前を名乗ってんなら、とっとと夭折しろ。
てゆーか現場で熔接してるほうがお似合いかもな。
319ピンク板の 松枝清顕:02/07/18 06:46
>>318
学歴コンプレックスもあるんですか?
320吾輩は名無しである:02/07/18 06:48
クソスレ化してる
321ピンク板の 松枝清顕:02/07/18 20:21
>>320

>クソスレ化してる

それじゃ、ご自分で何とかしようとは思わないのですか?

ここは文学板。言語能力が全てを支配するところだと
思っていましたが、言語能力が無い方がいらっしゃるので
驚いています。
322吾輩は名無しである:02/07/18 22:07
スレにも五衰があるのでしょうか?
最初の頃はよかったですね
とにかく役の話はやめましょう
323吾輩は名無しである:02/07/18 22:11
ピンク板の松枝清顕は安永透
324吾輩は名無しである:02/07/18 22:21
飯沼・父
325吾輩は名無しである:02/07/18 22:38
>>320, 323, 324
オイオイ、ちゃんとした文書けよ。笑われるぞ。
326吾輩は名無しである:02/07/18 22:40
327吾輩は先輩である:02/07/18 23:45
320,323,324は問題外としても,このスレは
受け売りが多すぎる。
○○はこう言った,××はああ言った,というような
虎の威を借りる者ばかりだ。

他人の文章の物真似,批評の受け売りばかりで,
自分の言葉を書いていない。
というよりも,自分の言葉という概念がそもそも
出来上がっていないのだろう。
これでは中学生の読後感想文だ。
馬鹿にされても仕方がない。

自分の言葉で書けなければいつまでたってもただの読者だ。
ものを書く側にはなれない。

将来物書きを志すのなら,せっせと書いて投稿して,
批評を受ける事をお奨めする。
何事も経験が重要だと思う。
328吾輩は名無しである:02/07/18 23:56
色男に逝ってやれ。
329吾輩は名無しである:02/07/19 00:44
>>328
ちゃんとした文章を書けよ。たとえ2チャンネルといえども,
ここは文学板だぞ。書けなかったら添削してやる。
330吾輩は文学板を憂う:02/07/19 08:24
ここは、本当に文学板か? まともな文章を書けないヤツがいるな。
(若干1名だけのようだが)

>>305 のように、ここを何処だと思ってる、と言ったまではよいが、
肝心の「ここ」らしい文章が書けず、ピンク板にまで馬鹿にされ、
この後は1行しか書けなくなってしまっている。

頼むから、ちゃんと書けるヤツが書いてくれ。文学板らしく!!
331吾輩は名無しである:02/07/21 16:42
21世紀の『豊饒の海』論はここから始まる。「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html
332吾輩は名無しである:02/07/25 05:32
「俗世の結びつきなら、さういふものでも解けませう。
 けれど、その清顕といふ方には、本多さん、
 あなたはほんまにこの世でお會ひにならしやったのですか? 
 又、私とあなたも、以前たしかにこの世でお目にかかったのかどうか、
 今はっきり仰言れますか?」
「たしかに六十年前ここへ上った記憶がありますから」
「記憶と言うてもな、映る筈もない遠すぎるものを映しもすれば、
 それを近いもののやうに見せもすれば、幻の眼鏡のやうなものやさかいに」
333吾輩は名無しである:02/07/25 05:39
1.垢まみれの衣服
2.萎んだ頭の花飾り
3.脇から流れ出る汗
4.身体から出る臭気
5.落ち着きがなくなる
334吾輩は名無しである:02/07/25 06:11
人間は生涯にインドと出逢える人と出逢えない人がいる
335吾輩は名無しである:02/08/01 21:55
http://www.healing.co.jp/mishima/misanq04_2.html
  ↑
「三島由紀夫作品、私の好きなこの一行」を募集しています。
「豊饒の海」のなかにも、
あなたが魅了された、心に響いた一行はあるはずです。
どしどしご応募ください。
336吾輩は名無しである:02/08/07 20:49
『春の雪』と『奔馬』の主題は、
「日本文学小史」や「文化防衛論」でいうところの「文化意志」の問題である。
天皇制度の秩序にしっかりと守られた堅固な世界と、
その後の、天皇の威光が失われた無様な世界との対比が、
「豊饒の海」の柱なのだ。
337吾輩は名無しである:02/08/07 21:17
『春の雪』のなかで、一番使われている用語は、どれでしょう?
@言葉
A感情
B聡子
C清顕
D恋
338吾輩は名無しである:02/08/07 21:19
やっぱりCだと思うな
339吾輩は名無しである:02/08/07 21:21
正解です。おめでとう。
340吾輩は名無しである:02/08/10 04:12
【ACMリーディング・シアター4「近代能楽集」】
●2002年10月5日(土)・6日(日)、12日(土)・13日(日)
演目:『葵上』『熊野』
作: 三島由紀夫
演出: 子安真(ACM)
●ACM劇場 / 水戸芸術館演劇部門
メールでのお問い合わせ: [email protected]
お電話でのお問い合わせ・ご予約:029-225-3555 ( 9時30分〜18時、月曜休)

【サド侯爵夫人】
●2003年5/26(月)〜6/11(水)
作:三島由紀夫
演出:鐘下辰男
●新国立劇場(東京・新宿)(2003年3/30から前売開始)
341吾輩は名無しである:02/08/18 01:17
「春の雪」好きは、鎌倉文学館(旧前田侯爵家鎌倉別邸)に行け、
342吾輩は名無しである:02/08/19 19:46
age
343吾輩は名無しである :02/08/23 15:44
>「日本文学小史」や「文化防衛論」でいうところの「文化意志」の問題である。
もっと詳しく教えてくれ
344吾輩は名無しである:02/08/27 03:49
このスレ、ありきたりで、退屈で、つまんね〜。
ピンク板の 松枝清顕 をもう一度呼ぼうか?
345吾輩は名無しである:02/08/27 03:53
軽薄ファソのオナニー開陳スレ。
346吾輩は名無しである:02/08/27 04:14
折れ今デリヘル呼んだ。オナニーはしないぞ。結果聞きたいだろ。
347吾輩は名無しである:02/08/27 04:50
男なら本番まで持ち込め。
それができない奴はこれからも不遇な人生だ。
348吾輩は名無しである:02/08/27 04:55
>>347
明日まで待て。もうすぐ来るだろう。赤坂LIPのRRだ。
349吾輩は名無しである:02/08/27 04:56
ビデオカメラ仕込んどけ。俺はそれでオナニーしてる。
350349:02/08/27 05:06
新宿の…名前は忘れたが…2万プラスタクシー代で、
女に本番をお願いしたらアッサリOKしたところがあった。
調子に乗って次に友達とで二人呼んで混じり合ったよw
351吾輩は348である:02/08/28 00:53
よかったよ。E-CUP、揉み応え十分。
昔、「豊作ダ〜」って喚いた作家いたらしいけど、豊饒の海だったね。

最初、普通に乳を揉んだりしてから足を開き、正上位で挿入。
締まりは、まあまあ。うー、うーーーーーーム、快感。

次に騎乗位になって、少し室内を明るくして鑑賞。
前屈みになってもらって、垂れてきた乳房を鷲掴み。
少し強く掴み過ぎて、イタイッて言われてしまった。

最後はバックから乳を鷲掴みにしながら逝った。
シャワーで汗を流して一休み。

2回目はフェラでスタート。69して、十分起ったところで今度は騎乗位。
後はだいたい最初と同じ。

最後の時間帯だったんで、7時近くまでいた。
おきまり通り、メルアド交換の後また今度ね〜、でお別れ。
結論: ヨかったよ。
352吾輩は351である:02/08/29 00:50
>>347>>349>>350
こんどお前らの番だ。実体験を写実的に、文学的に
書け。いろいろと経験はあるんだろ。

このスレの主旨から若干外れるが、マア少々のことは大目に見て、
名文を書いてくれ。
353吾輩は名無しである:02/09/02 11:25
21世紀の『豊饒の海』論はここから始まる。「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html
354吾輩は名無しである:02/09/02 18:25
ageda
355吾輩は名無しである:02/09/03 21:35
age
356吾輩は名無しである:02/09/04 22:47
ageage!
357吾輩は名無しである:02/09/05 21:23
age age ばっかりで,何も書かないじゃんか.
桃色カキコでもイイから何か書けよ.

>>351 『豊饒の海』って,桃色で書くと
すご〜っくイヤらしいね.
三島本人は『月の海』だなんて解説してたけど,
ホントはこのイミだったりして.
358吾輩は名無しである:02/09/10 10:16
age
359吾輩は名無しである:02/09/11 19:01
>>357
原題は「月の宴」
360吾輩は名無しである:02/09/12 00:50
>>359
原題?
361吾輩は名無しである:02/09/12 21:11
>>360
三島が構想段階で考えたタイトル。
月光姫(ジャン・ジャン)、月修寺、その他いろいろな場面で月が登場する。
362吾輩は名無しである:02/09/12 23:41
『豊饒の海』とは、本当に「カラカラの海」か?

1998年3月NASAは、月の両極付近に氷が存在する可能性が高いと発表しました。
氷の存在すると考えられている地域は、北極で広さ10,000〜50,000平方km、
南極で5,000〜20,000平方kmに及んでおり、
クレーターの土の中に0.3〜1%の割合で氷が含まれるとすると、
氷の総推定量は1000万トン〜3億トンと予想されました。
さらに観測と分析を続けた98年9月、
この予想を大きく上回る総推定量60億トンの氷が存在すると発表しました。

しかし1999年7月、ルナー・プロスペクターを南極に衝突させ、
その衝突によって水蒸気の煙が上がるのではないか、と期待されましたが、
水蒸気は検出されませんでした。さて本当に月に氷があるのか?
363吾輩は名無しである:02/09/13 00:36
ウーム、ヤッパシ濡れている可能性高いのか。
364吾輩は名無しである:02/09/13 01:30
>ルナー・プロスペクターを南極に衝突させ、
>その衝突によって水蒸気の煙が上がるのではないか、と期待されましたが

指入れしたんだが濡れ方が足らず、上手く入らなかったんで
潮吹きはみられなかった、ってイミだな。
365吾輩は名無しである:02/09/13 21:19
       ∧_∧
      (´∀` ) いかで手弱女のごとき振る舞いあらんや!
    /⌒'   ~ `)
    (  く ノ | イ
    ヽ,_'ァ   , .|
      ノヽ ._λ_ )
     ./   ノ|  ノ
     ( -く  |ー(
     \ └,.| .)
      ,┘/ (__)

366吾輩は名無しである:02/09/13 22:07
神風連史話は、どう読んでもタリバンにみえてしまう・・・
367吾輩は名無しである:02/09/22 11:07
1、豊饒の海-俗世に骨抜きにされる気魂

豊饒の海4部作全部読んだ人はいるのだろうか?読んだ人だけ読んでください。読みかけの人は読まないほうがいい。
かなり私的な解釈なので。

転生の4人とホンダの関係
キヨアキとイサオは自分の魂のままに生き(死に)、ジンジャンはナルシズムと倦怠に死に、
トオルは偽物であることを見抜かれて気狂いとして生きる。
それを見ていたホンダは、青年の頃は毅然とした男だったが老いに従い俗世にまみれて頽廃していく。
この頽廃した男ホンダが、転生かもしれないトオルの、自身選ばれた人間と思っていたトオルの、
監視者であると信じ世界を手玉に取ることを信じていたトオルの心を見抜いていた。
そのことによってトオルは自己を喪失してしまう。
頽廃した監視者ホンダに、選ばれた監視者の魂が砕かれてしまったのだ。

彼らを包む時代背景
キヨアキとイサオの生きた時代は伝統、慣習、時代背景の厳しさなど、窮屈で、がんじがらめで、
自由ではない時代。逆に言えば、確固たる規範のあった時代。その中で、確固たる意志を
持ち、反逆することは容易だと言える。その後、ジンジャンの時代は戦後で、ぼんやりした倦怠があり、
確固たる意志など必要なくなった。さらに、トオルの時代は何でもありといわんばかりの時代である。
反逆する相手も社会規範もない時代においては、監視者ではいられない。
なぜなら監視者も監視されるのだから。社会や時代の外側に身を置くことはできないのだ。

続く
368吾輩は名無しである:02/09/22 11:07
2、豊饒の海-俗世に骨抜きにされる気魂

選ばれた人間と、そうでない俗世の人間の差
俗世の人間と選ばれた人間の差は明確だが、現代は選ばれた人間が容易に俗世の人間に砕かれる時代なのだ。
選ばれた人間なんていない、確かにそう思えるが、スポーツや数学的な天性の才能を疑うことは出来ない。
三島文学もそういう境地に思える。けれど、人間である以上、みな同じなのだ。という意識は誰にでもある。
テレビを点ければいい。現在、テレビに出ている人たちは、まるで動物のようではないか。
政治家、芸能人、ニュースキャスター、みんな、一般人よりもバカで、常識はずれに思える。
テレビを、鑑賞ではなく、我々は観察している。
クソもミソも一緒の時代。それこそ、ミソであることが臭いと言わんばかりの勢いで、クソ人間どもが、
偉そうに、自分の犯した罪を、武勇伝のように語って悦に入っているではないか。
少なくとも、テレビに映っている人間よりも、自分の方が選ばれた人間だと思っているでしょう?
どこにも特別な場所も、人間もいない。マスコミはそう思わせる装置として機能している。
選ばれた人間と、そうでない俗世の人間の差はない。スターもヒーローもいない時代である。

三島の決断
三島は、時代の進展における頽廃の中で、最後の悪足掻きのように、選ばれた人間として生をまっとうしようと思ったのではないか。
その実現方法が、日本という格式にのっとった死にざまだったのだろう。

三島の死後
さらに、天人五衰の最後で三島は自身の死にざまも無化し、浄化しているのだ。聡子の一言「心心ですさかい」によって。
選ばれた人間、意志を持ちそれを実現しようとする強い魂も、腑抜けた俗世の拡大によって骨抜きにされ溶解してしまう。
意志を持った人間は、まるで思い込みが激しいだけの、いじけた自己中にように追いやられてしまう。
三島はその現実に、死をもって抵抗し、なおかつ、その抵抗の動機と無意味さを豊饒の海で語っているのだ。と、思う。

以上、長文スマソ。煮るなり焼くなりいかようにも…
369コギャルとH:02/09/22 11:11
http://tigers-fan.com/~pppnn


女子中高生とHな出会い
  ロリロリ児童とHな?
  2チャンネルで超有名
370吾輩は名無しである:02/09/22 12:07
安永透は、酒鬼薔薇聖斗そのものだね。
371吾輩は名無しである:02/09/22 12:57
>>370
というより「午後の曳航」だろ。
透はむしろドメスティックヴァイオレンスの方じゃないか。
372吾輩は名無しである:02/09/23 23:13
傑作。
373吾輩は名無しである:02/09/24 00:04
サカキバラも偽物だね
奴をもてはやした連中を含めて
374吾輩は名無しである:02/09/24 10:40
>>368
>さらに、天人五衰の最後で三島は自身の死にざまも無化し、浄化しているのだ。聡子の一言「心心ですさかい」によって。

というよりもね、聡子は本当に知らなかったんだよ。清顕のことを。あのくだりの前後をよく読むと、本当に知らなかったとしか思えない。
だって清顕は現実には存在しなかったんだから。
本当は本多は自分が聡子を愛していたことを死ぬ前に告白したかっただけなんだ。
じかに言えないから清顕を捏造しただけなんだ。
375吾輩は名無しである:02/09/24 20:26
夢オチ、ですか。創作においては、禁じ手のひとつではないかと……
376コギャルとH:02/09/24 20:29
http://tigers-fan.com/~pppnn

http://sakayasan.net/zjjj1/

ヌキヌキ部屋に直行
  コギャルとヌキヌキ
  全国地域別出会い
377吾輩は名無しである:02/09/24 20:53
ただいま「春の雪」がどの書店でも売ってません。
間違いなくリニューアルだね!!
378吾輩は名無しである:02/09/24 21:00
「仮面の告白」の表紙は、変な石の彫刻ではなくて、
セバスチャンの殉教がよかったように思うぞ。
「春の雪」の表紙は、どうなるのかな?
379吾輩は名無しである:02/09/24 21:03
「奔馬」の表紙もカッコ悪いから変えてくれ。
380吾輩は名無しである:02/09/24 21:05
「暁の寺」の表紙もカッコ悪いから変えてくれ。
「天人五衰」の表紙もカッコ悪いから変えてくれ。
381吾輩は名無しである:02/09/24 21:47
>>375
最初から夢と転生の物語と断っている場合は禁じ手ではないかと。
382ピンク板の松枝清顕:02/09/26 01:54
私は(当然ですが)、全4巻の初版本を持っています。
村上芳正氏による初版本の装幀は気に入っています。

なお、天人五衰初版本のカバーは三島瑤子未亡人の作品です。
383吾輩は名無しである:02/09/26 03:59
没後20年の時に発売された「豊饒の海」4冊の装幀もよかったぞ。
384吾輩は名無しである:02/09/27 00:07
私わりと新潮文庫の、タイトルと三島由紀夫だけの活字オンリーの
表紙って好きなんだけど…。てゆうかアレじゃなきゃイヤってくらい
好きなんだけど。下手な絵が描かれるよりずっと良い。
「天人五衰」と大きく活字が並んでる姿を想像するだけでぞくぞく。
今自分が持ってる豊饒の海4巻の表紙、変な絵が気に入らない…。
385吾輩は名無しである:02/09/27 00:36
三島由紀夫って作家の名前が入っているだけで十分だったんだよなあ。
386吾輩は名無しである:02/09/27 00:43
新潮文庫「春の雪」の表紙に書いてある短歌の様なものは、
綾倉聡子が松枝清顕に宛てた恋文の一節なんですよ。
「雪の朝のことを思うにつけ、晴れ渡ったあくる日も、
 私の胸のうちには、仕合せな雪が・・・」(121ページ)
あの有名な、雪が降ってる中での人力車での密会デートのあと書いたの。
387吾輩は名無しである:02/09/27 00:44
>>382
それがどーしたなんぼのもんじゃ、
って、ホントにいくらぐらいなんだろ<古書価格
教えれ。
388吾輩は名無しである:02/09/28 12:44
本多は、決して襖一重というほどの近さではないが、遠からぬところ、廊下の片隅か一間を隔てた部屋かと思われるあたりで、幽かに紅梅の花のひらくような忍び笑いをきいたと思った。
しかしすぐそれは思い返されて、若い女の忍び笑いときかれたものは、もし本多の耳の迷いでなければ、たしかにこの春寒の空気を伝わる忍び泣きにちがいないと思われた。
強いて抑えた嗚咽の絶たれた余韻がほの暗く伝わった。そこですべては耳のつかのまの錯覚であったかのように思われだした。(春の雪)=「かくも永き片恋の物語」より=

ここでナゾナゾ。本多が聞いたのは聡子の忍び笑いだったのでしょうか、忍び泣きだったのでしょうか?
389吾輩は名無しである:02/09/28 18:53
>>388
ナゾナゾは、わかんないんですが、
この場面は、本当に好きなんですよ。
雪が降ってる中での人力車での密会デートの場面と同じくらい好き。
390吾輩は名無しである:02/09/28 19:18
スキンヘッドの聡子もなんか魅惑的ですよね。
391ピンク板の松枝清顕:02/09/29 00:04
>>387
ちょっとPINK板でトラブルがあったので返事が遅れました。

私が持っているのはズバリ新品、古書ではないので古書価格は
分かりません。

昭和四十五年七月五日 印刷、昭和四十五年七月十日 發行
定価六百六十圓 (暁の寺)
と書いてあります。今でも六百六十圓だったらいいですね。
(一部旧字が出ませんでした)
392吾輩は名無しである:02/09/29 12:08
>>388
忍び笑いでage
大体、この本はもてない男のうらみつらみの物語なんやろ。
そんな男、笑われるに決まってるやんけ。(藁
393吾輩は名無しである:02/09/29 13:18
>>391
2年前アミューズと言う雑誌で三島の初版本特集が組まれていたけど、
それによると「春の雪」が6千円、「天人五衰」が1500円だと。

394吾輩は名無しである:02/09/29 19:56
>>388
忍び笑い泣きだったのでしょう。
あまりに可笑しくて涙がでちゃうことってあるよね。

おい、388、はやく答えおしえてくれ。
395吾輩は名無しである:02/09/29 20:13
笑っているのだとしたら、それは清顕に対してなのか、本多にたいしてなのか?
396文学ドキュソ:02/09/29 20:18
旧仮名遣いでどうぞ。

本多は、決して襖一重といふほどの近さではないが、遠からぬところ、
廊下の片隅か一間を隔てた部屋かと思はれるあたりで、
幽かに紅梅の花のひらくやうな忍び笑ひをきゐたと思つた。
しかしすぐそれは思ひ返されて、若い女の忍び笑ひときかれたものは、
もし本多の耳の迷ひでなければ、
たしかにこの春寒の空氣を傳はる忍び泣きにちがゐないと思はれた。
強ひて抑えた嗚咽の絶たれた餘韻がほの暗く傳はつた。
そこですべては耳のつかのまの錯覺であつたかのやうに思はれだした。
(春の雪)=「かくも永き片戀の物語」より=

397吾輩は名無しである:02/09/29 20:23
本多=三島なので、三島に対して笑っているんだよ。
「あなたには、松枝清顕みたいな本物の恋などできないでしょう」って笑ってるんだね。
398吾輩は名無しである:02/09/29 20:35
実際、三島は、本物の証明をしなくちゃならなくなったんだよね。
399吾輩は名無しである:02/09/29 20:42
安永透=ニセモノ=現代の日本人
日本人は、ほんとに戦前と比べてまったく別の民族になっちゃったもんね。
こんな身代わりの早さは、世界史上の珍種だよ。他国なら絶対にあり得ないよ。
400吾輩は名無しである:02/09/29 20:57
原因は、はっきりしてるんですよ。全部サヨクが原因です。
        ↓
@ 徴兵した政府が日本軍兵士など我々国民の祖先に何一つ感謝のできない国。
@ 感謝するどころか、徴兵した政府が我々国民の祖先を「グンブに騙された愚者」「騙した悪人」と決め付ける国。
@ 役人が我々国民の祖先を「グンブに騙された愚者」「騙した悪人」と決め付けた教育を行う国。
@ ナンキンダイギャクサツなど、こういう決め付けのための嘘八百が教育現場でまかり通る国。
@ 公共媒体が我が国の祖先の冤罪捏造に情熱を燃やす国。
@ 外務省官僚や政府が我々の祖先に冤罪を着せて、その冤罪をネタに外国に土下座外交を繰り返す国。
@ つまり政府が国民の気持ちより外国の政府の利益を重視する国。
@ 政府が我々国民の子孫から大量の資産を毟り取って、支那など外国にばらまく国。
@ 政府がまともな危機管理もできず、膨大な災害犠牲者を生み出し続ける国。
@ 大量の日本人を拉致されてなお、政府が何一つ外国による諜報活動を取り締まれない国。
@ ミサイルを発射されてなお、政府が発射した国に米援助をする国。
@ 政府がテロリストの要求に従い続け、国民が恰好のテロ標的になった国。
@ こういう大人を見続けて誇りを失った子供が凶悪犯罪や援助交際を行う国。
401吾輩は名無しである:02/09/29 21:02
サヨクってのは、日本でしか見られない病理集団ですから、
1)サヨクという現代日本に巣食う病理を人々の知ること
2)現代日本には本人が気づかないうちにサヨク洗脳される危険性があること
3)サヨクという現代日本に巣食う病理の除去方法を考察し、人々に提起すること
  が、大事ですね。
402吾輩は名無しである:02/09/29 21:11
>>388
おい388、はやく答えおしえてくれ。
403吾輩は名無しである:02/09/29 21:17
            __,,,,_
            /´      ̄`ヽ,
            / 〃  _,ァ---‐一ヘヽ
         i  /´       リ}
          |   〉.   -‐   '''ー {!
          |   |   ‐ー  くー |
           ヤヽリ ´゚  ,r "_,,>、 ゚'}  
         ヽ_」     ト‐=‐ァ' !   はやく答えを・・・
          ゝ i、   ` `二´' 丿
              r|、` '' ー--‐f´
         _/ | \    /|\_
       / ̄/  | /`又´\|  |  ̄\

皇太子様が「388のナゾナゾ」に御興味を持たれたようです。
404吾輩は名無しである:02/09/29 21:20
右翼に通報しよう
405吾輩は名無しである:02/09/29 21:21
もう通報したよ
406吾輩は名無しである:02/09/29 21:28
右翼の高性能PC(対政府&思想control)ならIP判明するしな
407吾輩は名無しである:02/09/29 21:32
そうだね
そしてプロバイダーを恫喝してm
408吾輩は名無しである:02/09/29 21:34
アメリカの「地球レベルの盗聴システム」(←名前忘れた)の方がおっかないぞ
409吾輩は名無しである:02/09/30 03:24
「豊饒の海」という作品は、三島が白旗あげちゃった現れだと思うのだけどナ。
文学者たる自分の分身=本多と、三島が恋して止まなかった行動者の象徴=勲

三島自身、「エロティシズムとは自分が絶対になれないものへのあこがれ」と
いっている。文弱であった自分の「ますらをぶり」へのあこがれは文学的には
解消できないことは誰よりも彼自身がよくわかっていてあのラストシーンに至った
のではないのか?で、用意した自決で強引に解決を図った。

俺は「憂国」以後の作品群はアカンと思うナ。評論は非常に優れたものを
残したけど、小説は彼の実生活と行動にリンクして語られるものばかりで
文学作品としての評価はまともにされてないし、またできないのだと思う。

彼の自決を政治的にどう評価するかはともかく、文学的には破産してたと思うヨ。
410388:02/09/30 18:42
正解=忍び笑い。
というより「豊饒の海」(実際はカラカラの嘘の海)のタイトルのとおり、この物語は二重性で貫かれている。
常識的にはもう二度と清顕に会えない聡子の忍び泣きと読者は誤解してしまう。
が、実際はザインとしての本多の片思いであり、ストーカーのように付きまとう本多を聡子が忍び笑いしていたという残酷な物語、というのがこの本の説。
清顕はゾルレンとしての本多に過ぎず、それは最後の聡子の「清顕さんというお方は存じ上げません」という言葉の謎解きになっているというのだ。
411吾輩は名無しである:02/09/30 20:45
>>410
凄い解釈ですね。  噂に聞く、清顕は実在しないって説ですよね。
412吾輩は名無しである:02/09/30 20:50
>>409 小説は彼の実生活と行動にリンクして語られるものばかり
「小説は彼の実生活と行動にリンクして語られるものばかり」のどこが評価できないのか?
例えば、
「自分の天才の全てを生活に用いたが、作品には自分の才能しか用いなかった。」
と言ったオスカーワイルドは、
いまでも劇的な生涯そのものが作品とともに分析されてますよ。
オスカーワイルドの人生を大きく変えた3つの裁判記録などは、
ワイルドの素晴らしいユーモアのセンス、キレの良いウィットが存分に楽しめます。
裁判記録なのにですよ。止めが「獄中記」です。
これは同性愛の罪で懲役二年の判決を受けたワイルドが牢獄から
その相手であるダグラスに宛てた書簡集ですが、当然これは文学作品ではないですよね。
でも十分に芸術作品として評価されてますよ。
三島由紀夫やオスカーワイルドのタイプは、
単純なテクスト論は通じないように思うんだがどうだろうか?
413吾輩は名無しである:02/09/30 23:02
>>384
そういう人、多いと思う。三島、というとアレ、みたいな。
414吾輩は名無しである:02/09/30 23:52
清顕が存在しなかったというのは説としては面白いと思うけど、賛成はできないなあ。
素直にスゴイ美少年がいたと考えていいんじゃないかと思ってるんだけど。
415吾輩は名無しである:02/10/01 00:36
            __,,,,_
            /´      ̄`ヽ,
            / 〃  _,ァ---‐一ヘヽ
         i  /´       リ}
          |   〉.   -‐   '''ー {!
          |   |   ‐ー  くー |
           ヤヽリ ´゚  ,r "_,,>、 ゚'}  
         ヽ_」     ト‐=‐ァ' !   本多繁邦はストーカーなの?
          ゝ i、   ` `二´' 丿     真面目そうなのに……
              r|、` '' ー--‐f´
         _/ | \    /|\_
       / ̄/  | /`又´\|  |  ̄\

皇太子様が「388のナゾナゾ」に御興味を持たれたようです。
416吾輩は名無しである:02/10/01 05:11
>>367
>>368
「俗世に骨抜きにされる気魂」とありますが、
「俗世」の反対は「神聖」ですよね。
西洋キリスト教社会では、その「神聖」をGodが担っているわけですけれど、
Godの概念がない日本で、まかりなりにも「神聖」に相当するものを探してみると、
どうしても「天皇」しか見つからないんですよ。残念ながら。
「豊饒の海」で言えば、
「春の雪」〜「奔馬」と「暁の寺」(第2部)〜「天人五衰」には断絶がありますよね。
「暁の寺」(第2部)〜「天人五衰」には、「天皇」の文字がただの一度も出てきませんから。
つまり「天皇」がない日本(「暁の寺」第2部〜「天人五衰」)では、
世界でも稀に見るほぼ完全な世俗社会になっちゃってるんですよね。
もっとはっきり言うと世俗社会=薄められたサヨクですから、
立ち腐れかけている日本を立て直すには、もはや保守思想の復権しかないんですよ。
417吾輩は名無しである:02/10/01 06:08
内閣改造したって、
やはり皇居での認証式がないとしまらないよね。
これも神聖な儀式だからね。
戦後の世俗社会の中で、
なんとか世俗社会から脱している瞬間だよね。
418吾輩は名無しである:02/10/01 18:13
>>415
恐れながら殿下、真面目で一途な男ほどストーカーやのぞき男になりやすいのでございます。
419吾輩は名無しである:02/10/01 21:17
豊饒の海を読むにあたって、大乗仏教(特に唯識論)についてみなさんはどれだけ
知っていましたか?わたしは全く知りませんでした。
420吾輩は名無しである:02/10/01 23:01
>>419
唯識は、仏教の深層心理学と言ってもよく、
こんなものが日本に千数百年も前から伝承されていたわけですから凄いですよね。
欧米の精神分析なんか、たかだか約百数十年前に確立されただけですから。
ただ残念ながら肝心の日本人が唯識のディープな世界に気付いてないんですよ。
と言う私自身もよくわかんないんですけれど…
421吾輩は名無しである:02/10/01 23:40
「春の雪」
取寄せ不可、在庫切れ、絶版、重版未定等により、
お取り扱いいたしておりません。
どうなってるの?
422吾輩は名無しである:02/10/02 00:43
春の雪はどこにでもあるぞ
423吾輩は名無しである:02/10/02 22:04
>>408
確かエシュロンじゃなかったけ?
424ピンク板の松枝清顕:02/10/03 00:48
>>411
私が存在しなかった、という解釈は特に凄いものではありません。
昨年評判になった映画 A Beautiful Mind
http://www.uipjapan.com/beautifulmind/
を見ると、現実にも有り得るであろうと理解できます。

なお、映画では「統合失調症」(旧名 精神分裂症)となっていましたが、
統合失調症で「幻視」が現れる例はあまり知られていないそうです。
ナッシュの病名についてはかなり疑問があります。
425388:02/10/03 13:19
>>424
誤解しているよ。統合失調症とは全然関係ない。
本多=清顕なんだから。
426吾輩は名無しである:02/10/04 20:00
>>384
カバーを外せば、真っ青な表紙に「天人五衰」が光ってイイ!。

奔馬の表紙はすごくかっこええね。あの漢籍、どういう意味なのか知らんけどね。
427ゆうらん:02/10/07 19:52
 はじめまして。
 私は『豊穣の海』の中では奔馬が一番好きです。(でも、勲の身内だったら、テロ決行を知ったら、家から出さないと思う。槇子の立場だったら勲をかっさらって逃げちゃうと思います)
 ですが、一つ言わせてください。
 ずばり、豊穣の海のラストは
 「夢落ち」
 だと思います。
 夢落ちって、今は(70年当時でも)卑怯な禁じ手ですよね。(だって、夢だったって言えばなんでもオッケーなんですから)
 私は三島作品には好きなものもあります。(豊穣の海自体もトータルでは嫌いではありません)
 でも、この「夢落ち」だけは評価できません。
 みなさまどうお考えになりますか
428吾輩は名無しである:02/10/07 20:15
>>427
だから、「夢落ち」じゃないんだってば!!
単に破綻しているだけ説から、本多=清顕の清顕不在説までいろいろあるが、
三島由紀夫が、「夢落ち」なんてしないでは一致していますよ。
安心してください。
429吾輩は名無しである:02/10/07 20:52
やはり最大の難関は、「暁の寺」第一部の唯識論だね。
誰か分かりやすく解説してくれないかな。
430吾輩は名無しである:02/10/07 21:05
>>427
やっぱり言うことが女性だなあ。僕的には春の雪・奔馬がベスト。
431吾輩は名無しである:02/10/07 21:20
本多がベナレスで見た「究極のもの」とは?
水牛がこちらを見た瞬間のくだりの意味は?

432吾輩は名無しである:02/10/07 21:21
少年時代、勲は僕の想像を超えた人物造詣だったね。
あれは印象深かった。
433吾輩は名無しである:02/10/07 22:10
>>431
焔は煙を含み、煙は焔をおおい、時あって焔があかあかと姿をあらわしてあたりを睥睨し、時あって渦巻く煙に包み隠された。
 そのときだった。聖牛は、人を焼く煙をとおして、おぼろげに、その白い厳かな顔をこちらへ向けた。たしかに本多のほうへ向けたのである。


こうした濃紺の夏富士を見るときに、本多は自分一人でたのしむ小さな戯れを発見した。
それは夏のさなかに真冬の富士を見るという秘法である。濃紺の富士をしばらく凝視してから、突然すぐわきの青空へ目を移すと、目の残像は真白になって、一瞬、白無垢の富士が青空に泛ぶのである。
 いつとはなしにこの幻を現ずる法を会得してから、本多は富士は二つあるのだと信ずるようになった。

上の二つの文章を読み比べてくれ。
聖牛も、炎の中に現れた。人が炎を凝視して視線を移せば必ず残像が残る。
つまり、本多は同じ秘法でもって「究極のもの」を見たんだよ。つまり、存在しない幻を現実のものとすることを。
434431:02/10/07 22:16
>>433
なるほど・・・
435吾輩は名無しである:02/10/10 13:47
「天人五衰」の本多と透の出会いは、本多の少年時代との邂逅でもあるんだね。
三島自身、晩年「10代への回帰」って言っていたもん。
436吾輩は名無しである:02/10/10 17:49
本多のような高校生が果たして今いるのだろうか。
透の出来損ないなら沢山いそうだが。
437吾輩は名無しである:02/10/10 23:59
透は30年前の高校生だよな。現代の透はもう40代か。
438吾輩は名無しである:02/10/12 19:04
>>427
三島は言葉の人。「豊穣」なんて間違えているようではねえ。
439吾輩は名無しである:02/10/12 22:20
絹江の話し方は相当知性を感じさせるよね
440吾輩は名無しである:02/10/15 17:18
>>439
狂人って知性がないとなれないんじゃない?
441吾輩は名無しである:02/10/15 20:44
本多が三島の自画像の一つ、だとしたら、本多のような高校生が今いないのは当然だと思われ。
今、日本に三島のような作家はいないからねえ。
442吾輩は名無しである:02/10/16 00:13
三島は突然変異だからね、規格外だからそこいらの秀才がいくら背伸びしてもムリ。
443吾輩は名無しである:02/10/16 22:25
皆さん、「豊饒の海」は世界の文学史に残ると思いますか?
444吾輩は名無しである:02/10/16 22:41
>>443
「豊饒の海」の基盤となっているのは、仏典の中でも超難解とされている
『倶舎論』と『唯識論』。出家して仏典研究と修行三昧の僧たちでも
「倶舎倶舎3年、唯識8年」と言われる。
小説としての一般理解なら『春の雪』『奔馬』あたりは
翻訳してもそれなりに浸透可能だろうが、『暁の寺』『天人五衰』や
4部作全体としてならば、誰か仏典に沿った読解を異教徒らにも
わかるように易しく、英語で解説しない限りは無理だろうな、理解自体が。
・・鈴木大拙のような人物で、文学的センスも兼ね備えたヤシの登場が
待たれるところ。…ん? 誰か挑戦してみるか? さっさと
PCの前から立ち去って、まずは禅寺で修行だな、10年くらいw
445吾輩は名無しである:02/10/17 00:16
欧米ではフロイトに始まる深層心理が教養として浸透しているので、
唯識は深層心理と関連付けて紹介するのがいいと思うよ。
唯識におけるマナ識が、個人的無意識に対応し、
アーラヤ識が、いわゆる集合的無意識に対応するって紹介するのよ。
446横レス:02/10/17 00:30
>445
そーゆー安易すぎるドアホな牽強付会が、禅や仏教を甚だしく誤認させる因。
仏教>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>>>>心理学>>>>>>>>>精神分析
チンケな知識ひけらかすな、厨房が、恥を知れ。
447吾輩は名無しである:02/10/17 03:35
本当に似てるよ、フロイト、アドラー、ユングなんかの意識構造のモデル。
特にユングの心理学ね。
448吾輩は名無しである:02/10/17 21:54
でも、三島自身は精神分析を軽蔑していたんだよね。
自分には無意識なんてないなんて嘯いていたし。
449J:02/10/19 08:05
初書込み。
4作それぞれの中では、『春の雪』が小説作品としては最も出来がよい、に一票。
小説はまず小説としての形・技法の完成度を問うのが私の趣味だし。
(だから三島では金閣寺を評価してる。このスレの多数派とは趣味が違うかな。)

終りは夢落ち、と言われるとガックリする。
夢落ちではないよ、幻想的だけれども。
認識の終末の風景---豊饒に見えた世界が実は虚無だという---にたどり着いたのだと読んだ。
『豊饒の海』は、天文学者により月面の平地に付けられた実在の「地名」で、
なんてったって月面だからね、豊饒という名を持つのに、空気も無い寂しい場所。
結末の虚無は、暗黒ではなくて、エントロピー的、熱的な死とでもいうか。
いや、死というより、死後か。

あと、源氏物語との関連を忘れず論じてほしいね。


450吾輩は名無しである:02/10/19 08:09
「欧米ではフロイトに始まる深層心理が教養として」はすこし疑問。
やはり教養の高い人はあまりフロイトなんて信じたらいけないんでしょうね、
かの地でも。
451吾輩は名無しである:02/10/19 10:02
「深層心理が教養」というのはよくわからないが、欧米では精神分析が結構日常的な
風景のなかにあるみたい。
あっちの現代小説読めば分かると思うけど。
452吾輩は名無しである:02/10/19 11:46
>欧米では精神分析が結構日常的な風景のなかに

精神分析を含む心理セラピーにかかるのが日常的なのは、
主にアメリカの都市部だけでしょう?あと、新らし者好きの
フランス人か何か?
まあ、トピックから離れるのであまりこの議論はやめときましょう。

でも、精神分析と唯識論は直接関係ないなあ。
この2つにまで共通点を認めるなら、全ての心理学や認識論は
全部ひとくくりになってしまうね。
フロイトの精神分析って神経症研究だから、
芥川あたりの作品を読むのにはアイディアが参考になりうるけど、
三島の文学にはあまり使えないだろう。
そもそもフロイトなんて三島自身がいかにも馬鹿にしてそうな感じだな。
453吾輩は名無しである:02/10/19 11:50
>>452
三島には「音楽」という中篇があるじゃないか。
454吾輩は名無しである:02/10/20 00:48
>>453
をを、懐かしいタイトルが出てきたのぉ!『音楽』堪能しますた、その昔w
455吾輩は名無しである:02/10/21 18:52
>>453
「音楽」は本気で書いた小説でなく、どちらかといえば商売用でしょ。
456吾輩は名無しである:02/10/21 18:56
 待っているよん!
(・∀・)!!
457吾輩は名無しである:02/10/21 19:00
今月の文学界でエイミーが三島の小説で「音楽」が好きとかいってて、ハァ?って感じ
458キャロルくん:02/10/21 19:21
まず、最近わたしが敬愛する・・・・先生の          
芥川竜之介関係のサイトをここに紹介します!           
ぜひ、見てくださいね!
http://www12.brinkster.com/uhikaru/akutagaw.htm    
そして、私のスレで、
不思議な国のアリスに関することを何でも書き書き。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/books/1034769192/
 
待っているよん!
(・∀・)!!
459野村萬谷斎:02/10/21 23:47
音楽、懐かしいな〜。かすかな記憶だけど、確か映画になったな。
ついでに思い出した、『おわりの美学』(だったかな?)。
女性週刊誌に口述筆記で書いたものだったが、軽妙で気に入っていた。

記者が口述筆記したものを清書したら、全く書き直す必要がない
文章が出来上がっていた、という伝説の方が有名になった。
460吾輩は名無しである:02/10/22 03:07
>>455
書き手が自分の名で発表する以上、本気でないもんはない
461吾輩は名無しである:02/10/22 04:44
「音楽」おもしろいよ
462吾輩は名無しである:02/10/22 05:06
おもしろいよね〜。
463吾輩は名無しである:02/10/22 17:56
ふつーにね。
どうでもよくね?
464吾輩は名無しである:02/10/26 19:34
>>443
少なくとも今世紀中は埋もれちゃうのじゃないの。
あのアンコールワット遺跡のバイヨンがジャングルに埋もれちゃったように。
465吾輩は名無しである:02/10/26 20:08
>>459
うむ、太宰も名作の多くが口述筆記。全くの言い淀みも書き直しもなく、
書き終えればそれがそのまま決定稿だった<口述筆記した編集者や妻談。

三島は・・・多分その太宰の逸話を承知していて、
自分も「伝説」を残す必要があった、、、仕掛けたんだろうな多分。
本来三島は、自分のペンで書く体質の作家、トーマス・マンの律儀な
仕事振りを見習い「銀行員のように仕事をする」ことをモットーにした。
会合で遅くなっても10時頃にはスッと席を立って帰宅。それから朝まで
執筆した。暁闇から睡眠、昼前に起きて食事、そして空手や剣道や
ボディ・ビルや・・に定期的に通い人々と会い精力的に「世間」と交わった。
だが、深夜の執筆時間が、本性をあらわす至福の時・・・。ペンが好み。
466吾輩は名無しである:02/10/26 20:16
↑(続き)だから口述筆記によって残った「伝説」は、ちょとした
悪戯心で太宰の向こうを張ってみせたんだろう。勿論、太宰と同様に
三島も口述筆記で淀みなく完成稿が書ける、当然。両者、揺るぎない
自分の文体をもっていたから
467吾輩は名無しである:02/10/26 20:24
三島はエセーだけだけどね
468吾輩は名無しである:02/10/26 20:47
>>464 「アンコールワット遺跡のバイヨンがジャングルに埋もれちゃったように」
いいたとえだが、
三島由紀夫の「癩王のテラス」の舞台は、
アンコール・トムのバイヨンだぞ。
469吾輩は名無しである:02/10/27 22:23
アンコール・ワットは、140年前に、
フランス人博物学者アンリ・ムオが再発見するまで、
密林の奥深くに眠り続けていたのである。
「この寺を見ていると魂はつぶれ,創造力は絶する。
ただ眺め,賛嘆し,頭の下がるのを覚えるのみで,言葉さえ口にでない。
この空前絶後と思える建造物を前にしては,在来の言葉ではどうにも褒めようがないのである。」

「豊饒の海」は、必ず『唯識』と共に甦る。
470吾輩は名無しである:02/10/30 21:07
実は三島自身が「癩王のテラス」を作る際、世話になったカンボジアの専門家に「豊饒の海」は「私のバイヨンです」と手紙に書いているんだよ。
471吾輩は名無しである:02/10/30 22:16
>>470
正確には、
死の一ヶ月前に学習院の恩師清水文雄氏にあてた書簡に
「この小説こそ私にとってのバイヨンでした」
とありますね。
472吾輩は名無しである:02/10/30 23:17
豊饒の海は非常に時代を写した小説ですから、時代が変われば今のような生々しい感動がなくなることはあるかもしれません。
ただ、当分時代は変わりそうもありませんが。
473470:02/10/31 09:52
>>471
おお、そーだった。記憶違い指摘、禿げしくthanks
474吾輩は名無しである:02/11/01 00:37
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/philo/1035051867/l50
    ↑
2ちゃんねる哲学板でも唯識の議論があるね。
「豊饒の海」は、必ず『唯識』と共に甦るよ。
475吾輩は名無しである:02/11/01 02:49
>>474
まず『唯識』が新たな装いで甦る、脳科学の最前線から誕生する
認知哲学によって、新しい「言葉」=「理解への鍵」が呈示され、
仏教の枠を取っ払ったアプローチが可能となる。もとより
『唯識』の内実は不変だが、そこへ肉迫する方法が普遍性を帯びるということ。
そのとき、「豊饒の海」もまた、新しい「言葉」で読み解かれ、
新しい時代に甦る。

三島が最終的に望んだのはそれ、時と共に常に再生し甦るという方法で、
永遠に生き続ける物語・・・・・
凄い「仕掛け」だ罠w
476>472:02/11/04 17:09
保田よじゅうろうが、
戦後の文学は、ほとんど価値がないが、
ただこの作品だけは数百年語り継がれると
予言したそうだ。
477吾輩は名無しである:02/11/04 17:49
なぜか玄人には受けが悪い4部作
なぜだろうか?
478吾輩は名無しである:02/11/04 17:51
鏡子の家の焼きまわしだから
479>478:02/11/04 17:57
どう見ても違うぞ
いいかげんなこと言うな
480吾輩は名無しである:02/11/04 18:29
出口裕弘さんの「三島由紀夫・昭和の迷宮」が書き下ろしで発売されました。

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104102032/ref=sr_aps_b_/249-8190865-8526732
481吾輩は名無しである:02/11/04 22:32
「豊饒の海」が三島文学の集大成なら
「椿説弓張月」は三島歌舞伎の集大成です。
「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」が初めて歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/)に登場します。
十二月大歌舞伎 12月2日から12月26日 夜の部(午後4時30分開演)
11月15日 電話予約受付開始
11月17日 切符引取・窓口販売開始
482吾輩は名無しである:02/11/05 05:29
「豊饒の海」が三島文学の集大成、
「椿説弓張月」が三島歌舞伎の集大成、
そして、
「サド侯爵夫人」こそ三島戯曲の集大成です。
2003年5月26日(月)〜6月11日(水) 新国立劇場で上演します。
483吾輩は名無しである:02/11/07 21:24
唯識の空でもってこの世は空とするのは、根本的におかしい。
なぜなら、空は存在しないから空であって、この世は確実に存在するのだから。
識のみが存在するというのなら、識を担保するのは何か。それは物だろう。故に
唯識=唯物
それも心心ですさかい。
484吾輩は名無しである:02/11/07 21:57
仏教は魂の存在を認めないんだから唯物だよね。宗教なのに唯物なんだよ。
唯識も宗教の教義というよりむしろ心理学なんじゃないかなぁ。
485吾輩は名無しである:02/11/07 22:31
「黒蜥蜴」  ル テアトル銀座 
3月5日ー30日 水、土、日、PM 2:00 平日PM 6:30
江戸川乱歩原作、三島由紀夫脚本、美輪明宏演出、主演、
明智探偵は高嶋政宏さんで上演されます。
前売り開始は12月15日です。入場料S¥10,500 A¥8,400
486吾輩は名無しである:02/11/07 22:59
479 :>478 :02/11/04 17:57
どう見ても違うぞ
いいかげんなこと言うな

>>479
有名な話だぞ。
そげんこと言うな

しかし焼きまわしじゃなくて、焼き直しだよね。
まあ、まわしても差し支えないけど。

三島スレばかりあがってくるなあ。
487吾輩は名無しである:02/11/07 23:49
唯識=唯物
これ常識だよ。唯識を担保できるのは物しかないんだよ。
空即是色色即是空とはそういうことだ。それ以上でもそれ以下でもない。
「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html

まあこの本ではアラヤ識なんぞ所詮三島の小説の小道具に過ぎないことが喝破されている。
三島はもちろん唯識も輪廻転生も本気で信じていたわけでない。
自分の作品のみが永遠になりうるときわめて現実的戦略で死んだわけだ。
488吾輩は名無しである:02/11/08 00:00
>>487
修行し直して来い、
比叡山で10年、荒野山で10年、それでも足りんようだなどーもw
489吾輩は名無しである:02/11/08 00:02
>>487 アラヤ識なんぞ所詮三島の小説の小道具に過ぎないことが喝破されている。
ちょっと昔、「知」の欺瞞 ってあったけど、
三島の唯識も、ファッショナブル・ナンセンスだったらイヤだな。
でもまぁポストモダンの言説とちがってこちらは芸術ですから・・・逃げ道ありますけど・・・。
490吾輩は名無しである:02/11/08 09:24
>>488
荒野山とは俺んとこかと空海いい
491吾輩は名無しである:02/11/08 12:58
>>488
20年修行すれば確かに悟りの境地に達するのであろう。
しかし、それは修行者の脳髄に化学的変容が生じたということであって、外界世界が微動だにしていないことは言うまでもない。
世界は厳然として存在し続けるのである。空や唯識は所詮脳髄内での知の戯れなのである。
492吾輩は名無しである:02/11/08 21:23
>>491 ・・・世界は厳然として存在し続ける・・・所詮脳髄内での知の戯れ・・・
それでいいんじゃないかな。急進的社会変革の実験は20世紀で終わったんだし、
21世紀は、自己の内面をディープに探索してもいいんじゃないの。
キリスト教、イスラム教なんかと比べて、唯識の方が断然奥深くて、面白いよ。
493吾輩は名無しである:02/11/09 11:25
>キリスト教、イスラム教なんかと比べて、唯識の方が断然奥深くて、面白いよ。

面白いだろうが、前者2つとの決定的違いは、唯識がセンズリだということ。
494>487:02/11/09 18:52
アホか?
比べるならむしろ唯識は、独我論だろ
そもそもそういう主観客観の区別を最終的には否定するのが
唯識なの
495吾輩は名無しである:02/11/09 19:21
2ちゃんねらーが好きな「豊饒の海」は、実はトンデモ駄作
及第点は、「春の雪」のみ。それも若いころの
作品の焼き直し。
後は三島のオナニー。構成も弱い
転生なんているSF的妄想も痛い

これ文壇の常識
反論があるなら言ってみろ
496吾輩は名無しである:02/11/09 19:24
いいじゃん。豊饒の海書いて死んだんだから
497吾輩は名無しである:02/11/09 19:26
あたた
498「豊饒の海」は駄作:02/11/09 19:36
文壇の常識
499吾輩は名無しである:02/11/09 19:37
だから何?
500吾輩は名無しである:02/11/09 19:38
500                   
501吾輩は名無しである:02/11/09 19:39
三島はクライストよりもオナニーの回数が多かった。

これ医学界の常識
反論あるなら言ってみろ
502吾輩は名無しである:02/11/09 19:41
「私も甚だしましたが」ってどっかに書いてたな。オナニーのこと
503「豊饒の海」は駄作:02/11/09 19:44
文壇の常識に反論できない三島氏んじゃ哀れ
504吾輩は名無しである:02/11/09 20:28
>>495  転生なんているSF的妄想も痛い
確信犯なんだからいいじゃない。
三島本人が、「お爺さんがどうした、その息子がどうした、そのまた息子がどうした、
 などという年代記には、もう古臭くて飽き飽きしているんです。」って言ってるんだから。
小説の外枠に輪廻転生という型を設けて、その鋳型の中に、
自分の言いたいことを流し込んでるわけでしょう。それでいいじゃない。
505吾輩は名無しである:02/11/09 20:49
ランディは『新潮』で吉本ばななと対談してるんだよ!
これが「文学」じゃなくて何だというのさ?
出てけと繰り返してる香具師は最近の「文学」の何たるかを根本的に
理解してないと思われ。『新潮』なんて雑誌、たぶん部数一万も逝ってないぜ!
純文学だもん。そして犯罪。これ重要ね。友人を傷つけて平気なユウミリといい
盗作を揉み消してもらった平野といい、新潮社は今後幻冬舎の後追いで、犯罪つか
「アウトロー」で商売することにしたんだよ!「黒い報告書」の復活とかさ。
『新潮45』なんて今や見事に犯罪実話雑誌じゃん。
新潮社のその路線に田口はもうぴったりなんだよ。これが最新の文学なんだよ!
わかった?わかったらもう出てけなんて言うなよな。このスレは現代日本における
「文学」の、最新の、しかも顕著な一傾向を論じてるんだからさ!
506吾輩は名無しである:02/11/09 20:50
ランディは『新潮』で吉本ばななと対談してるんだよ!
これが「文学」じゃなくて何だというのさ?
出てけと繰り返してる香具師は最近の「文学」の何たるかを根本的に
理解してないと思われ。『新潮』なんて雑誌、たぶん部数一万も逝ってないぜ!
純文学だもん。そして犯罪。これ重要ね。友人を傷つけて平気なユウミリといい
盗作を揉み消してもらった平野といい、新潮社は今後幻冬舎の後追いで、犯罪つか
「アウトロー」で商売することにしたんだよ!「黒い報告書」の復活とかさ。
『新潮45』なんて今や見事に犯罪実話雑誌じゃん。
新潮社のその路線に田口はもうぴったりなんだよ。これが最新の文学なんだよ!
わかった?わかったらもう出てけなんて言うなよな。このスレは現代日本における
「文学」の、最新の、しかも顕著な一傾向を論じてるんだからさ!
                    
507三島信者反論しろ:02/11/10 13:09
2ちゃんねらーが好きな「豊饒の海」は、実はトンデモ駄作
及第点は、「春の雪」のみ。それも若いころの
作品の焼き直し。
後は三島のオナニー。構成も弱い
転生なんているSF的妄想も痛い

これ文壇の常識
反論があるなら言ってみろ

508吾輩は名無しである:02/11/10 13:22
文壇は知らんが、川端、大江、保田は誉めてたな。

あと最後の「天人五衰」まで読んだ人って意外に
多くないんじゃないかな。



509>508:02/11/10 13:54
それはご挨拶みたいなもんだろ
だいたいどう誉めていたんだよ?
510吾輩は名無しである:02/11/10 15:00

”三島由紀夫氏の最後の四卷本の小説は、小説の歴史あってこの方、
 何人もしなかったことを、小説の歴史に立脚した上でなしあげようと
 したのであろう。そういう思いが十分に理解されるような
 大作品である。・・中略・・
 三島氏ほどの天才が思っていた最後の一念は、皮相の文学論や
 思想論に慢心している世俗者よりも、そういうものと無縁無垢の人に
 共感されるもののように思われる。その共感を言葉で云い、文字で
 書けば、うそになって死んで了ふような生の感情である。”

保田興重郎 「日本の文學史」





511吾輩は名無しである:02/11/10 16:19
文壇の常識=世界の非常識
512吾輩は名無しである:02/11/10 16:28
>>494

唯識に物が担保されていないとしたら、主観客観の区別なぞ生まれようがないではないか。
唯識を認識する識は誰のもの?誰とは何? 主観客観を区別しない唯識なんぞ知のお遊び事よ。
513吾輩は名無しである:02/11/10 17:02
>>508
おまえは目が見えんのか? >>1-507を読め、とっくにガイシュツじゃわw
514>512:02/11/10 19:10
まずおまえは「唯識三十頌」を読め。
話はそれからだ。
しったかはやめろ
515吾輩は名無しである:02/11/10 19:13
「春の雪」は改版されて、文字が大きく(ぁ→あ)なりました。
とっても読みやすくなりました。表紙も落ち着いたシックなものに変わりました。
516吾輩は名無しである:02/11/10 19:21
唯識三十頌はあまりに簡潔にまとめられすぎてるんで、
素人が読んでもちんぷんかんぷんでわけわかんないよ。
誰かに手解きしてもらわないとね。
517吾輩は名無しである:02/11/10 19:24
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒らしがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレを続けることに賛成。荒らしが一人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになると思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
518吾輩は名無しである:02/11/10 19:25
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒らしがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレを続けることに賛成。荒らしが一人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになると思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
b
519吾輩は名無しである:02/11/10 19:26
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒らしがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>c碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレを続けることに賛成。荒らしが一人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになるhと思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
520吾輩は名無しである:02/11/10 19:26
昨夜遅くの書籍板では、わずか2時間ほどのあいだに何と40発言もの「ランディスレは
文学板から出てけ」荒らしがあったのに、なぜ、それを午後とか夜の七時八時台に
やんないの?>碁石タン やっぱ一人しかいないんでそ?
家族と夕御飯食べたりテレビみたりしてる時間ならそれは無理だと思うけど。
関連してここのスレを続けることに賛成。荒らしが一 人なら、どちらかが
荒らされてても片方はダメージ少ないから。(そもそも文学板から出てけ、
書籍板でやれと言いつつ、その書籍板を荒らすってどういうことよ?出てって
ほしいというなら、その行き先に手を出したら駄目でしょうが?世の中何でも
自分の思い通りになると思わないほうがいいかもね。命令して支配して当たり
散らすのは自分の家族ぐらいにしておけば?)
521吾輩は名無しである:02/11/10 23:06
>>514
読まん。暇がない。読まなくても大体想像がつくものは読まん主義だ。
大体、古典はその時代には偉大でも時を経て陳腐になる。
なんだこんなこと大げさに言いやがって、なんて出くわすのがたまらん
522色男no、1:02/11/11 01:37
三島は「太陽と鉄」において、文武両道という彼独特の二元論哲学を開陳していますが、文学としてはロマン主義であり、思想行動においてエロティシズムを具現する媒介として肉体が浮上して言葉に拮抗します。
古林尚との最後の対談でも、戦後、ロマン主義を憎悪してむりやりに自分を新古典派のように規定して「潮騒」なんか書いたが、全てを理性で統御できる日本にまだない古典主義を実現できると思ったのは間違いで、
年とともに十代で受けた感情教育が芽をふいて自分がロマン主義者である事を認めない訳にはいかなくなった、と語っています。
文学は相対的なもので最終的に責任という観念はなく、とにかく生きて完成を目指して洗練されるべきものだとして、作家として自殺する事を否定した三島には、文学とは異なる第二言語としての肉体によって、
道徳的な自殺という事を考えたようです。
エロティシズムは超絶的なもの(三島はそれを天皇と呼んだ)に触れる事で真価を発揮し、この世の最も残酷なものの極地の向こう側にその真骨頂がある、としていますが、
人は直ちにバタイユなどの神学的論考を経由して、血の海に浮かぶ聖痕(スティグマ)のような観念に到達する事でしょう。本物の血を流せるのは文学ではなく、肉体に他なりませんからね。
http://laspara.tripod.co.jp/
523吾輩は名無しである:02/11/11 03:12
>大体、古典はその時代には偉大でも時を経て陳腐になる。

時を経ても陳腐にならないから古典は偉大なんじゃないの?
524吾輩は名無しである:02/11/11 08:44
唯識というのは、子供の時代に帰るということだ。アニミズムの焼き直し
525吾輩は名無しである:02/11/12 00:23
>>522
書く場所間違えてるそ
526吾輩は名無しである:02/11/12 00:24
>>522
自分のHPにすっこんでてくらはい
527吾輩は名無しである:02/11/12 20:10
確かに間違えてるな。
豊饒の海じゃなくて憂国だろ。
最高の秩序、つまり絶対者である天皇に裏側から到達するってやつだろ。
528吾輩は名無しである:02/11/12 21:42
春の雪はどこに行けば買えるのでしょか?
第2部以降買っちゃったのに第一部がみつかんないです
529吾輩は名無しである:02/11/12 21:44
どこにでもあると思うが・・・
530吾輩は名無しである:02/11/12 21:48
>>528
「春の雪」新潮文庫は改版されて、文字が大きく(ぁ→あ)なりました。
書店によってはまだ置いてない所もあるようです。
531528:02/11/12 22:13
>>530
さんくす
夏に渋谷ブックファーストに買いに行ってたまたまないかと思い2〜4購入。
けど、どっこも売ってへん!!
帰省して紀伊国屋本店行ってもないし困ってました。
532吾輩は名無しである:02/11/13 01:24
第4回三島由紀夫アンケート
ぜひご応募ください。
http://www.healing.co.jp/mishima/misanq04_2.html
533吾輩は名無しである :02/11/14 05:14
『豊饒の海』は本多と清顕に代表された対極的な諸観念を、聡子になぞられた唯識論で包括する、いわば二等辺三角形の構図を持った作品だ。
つまり、それらがかつてそうだった様に、物語の形をとる、新古典主義に則った現代風の経典と言えるんだ。
それだけに問題なのは、何故三島が最期のモチーフに仏教を選んだのか、また、精神の最終的自由意志としての死、あるいは肉体による超越としての死所に
何故仏教を選んだかということだ。

それから唯識=唯物っていうの、生まれて初めて聞いたよ(w
仏教はどこまでも唯心。確かに物の存在を認める部分はあるが、それは西洋的な実存的存在ではなくて、
知覚的な存在認識だよ。いかなる存在をも保証しないのが唯識の根幹なんだ。
だから大団円で聡子は存在というものを否定したんだ。そしてそれはこの作品が経典だということを物語っている。
534吾輩は名無しである:02/11/14 20:34
>>533 大団円で聡子は存在というものを否定したんだ。
このラストシーンは日本文学史上最大の謎です。
中上健次なんかは、完全に破綻してるって言ってたが、誰がこの謎を解くのか?
答えは、「暁の寺」の前半部分にあるはずなんだが、わけわからん…
文学版フェルマーの定理だ。証明不可能な問題の代名詞だな。
535吾輩は名無しである:02/11/14 22:10
>大団円で聡子は存在というものを否定したんだ。

否定なんかしてるわけないじゃないか。知らんものを正直にしらんと言っただけなんだよ。
なぞでもなんでもない。俗人=本多を相手にそんな唯識哲学をこれ見よがしに開陳すると思うか?
中上は要するに三島に降参したんだよ。

>誰がこの謎を解くのか?

もう解かれているよ。このスレでも紹介されているよ。
536吾輩は名無しである:02/11/14 22:21
>>535 俗人=本多を相手にそんな唯識哲学をこれ見よがしに開陳すると思うか?
甘い。本多は、戦時中に唯識哲学を研究してるぞ。相当な知識を持ってるはず。

>>535 もう解かれているよ。
解かれてない。
537吾輩は名無しである:02/11/14 22:39
>>535 俗人=本多を相手にそんな唯識哲学をこれ見よがしに開陳すると思うか?
むしろ、短い対談で聡子は、本多が唯識の相当な知識を持ってるのを察したからこそ、
ただ一言、清顕の存在を否定して、本多に自力での唯識理解へ促したんだよ。
538吾輩は名無しである:02/11/15 03:47
「豊饒の海」の外伝を書いてもらいたかったな。
聡子の出家後の物語なんかおもしろそうでしょ。
ジンジャンを主人公にしたインドのお話もおもしろそうだね。
539吾輩は名無しである:02/11/15 03:57
天人五衰の透じゃなく本物の転生者のお話とか。
(ただし、透がにせものの場合ね)
540吾輩は名無しである:02/11/15 07:23
仏教は経典多すぎ。解説書しか読んだことない。唯識むずかしすぎ…
541吾輩は名無しである:02/11/15 21:37
>>536 >>537
あのなあ、よく読んでみろ。
聡子は本多が唯識の勉強していたなんて知らないし、本多もそんなこと聡子に言っていないだろ。
どーしたらそんな解釈できるんだよ。
542吾輩は名無しである:02/11/15 22:37
>>541
知っていようと、いまいと、聡子は自分の役割を果たしただけじゃないか?
そうじゃないと「春の雪」で仏門には入ったのも最後に登場するのも
意味が無いじゃないか
君 文学と現実の区別ついてる?
543吾輩は名無しである:02/11/16 00:47
>>541聡子は本多が唯識の勉強していたなんて知らないし、本多もそんなこと聡子に言っていないだろ。
だから、
「…短い対談で聡子は、本多が唯識の相当な知識を持ってるのを察した…」
と推測したわけなのよ。
544吾輩は名無しである:02/11/16 02:43
再び帝京で自殺
865 名前: 名無しの帝大さん 投稿日: 2002/11/12(火) 23:46
12時過ぎじゃ、もう落ちてたと思う。
12時ごろに八階の授業終って、弁当買ってあそこの前通ったけど、もう青シートあったし。
その10分後ぐらいにはテープ貼られてたし。
落ちたのは、11:00〜12:00の間だと思う。
http://jbbs.shitaraba.com/study/bbs/read.cgi?BBS=382&KEY=1014211987&LAST=100

【社会】脱税で帝京学園元会長を逮捕
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1036572579/
【社会】合格を寄付金で優先・・帝京大
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1037046545/
帝京大学の過去の犯罪特集・1
http://choco.2ch.net/news/kako/1015/10154/1015445145.html
545吾輩は名無しである:02/11/16 18:52
>>542
つまり、この小説は安物の三文小説と言いたいわけだな(w
546吾輩は名無しである:02/11/16 19:38
>>545
小説っていうものに偶然はない、全てが計算された必然で出来ている。
まして三島となれば尚更だ。
文学を現実的感覚で読むのは、オソマツとしか言えないな(ww
547吾輩は名無しである:02/11/16 19:41
2ちゃんねらーが好きな「豊饒の海」は、実はトンデモ駄作
及第点は、「春の雪」のみ。それも若いころの
作品の焼き直し。
後は三島のオナニー。構成も弱い
転生なんているSF的妄想も痛い

これ文壇の常識
反論があるなら言ってみろ
548吾輩は名無しである:02/11/16 21:28
>>547 転生なんているSF的妄想も痛い
確信犯なんだからいいじゃない。
三島本人が、「お爺さんがどうした、その息子がどうした、そのまた息子がどうした、
 などという年代記には、もう古臭くて飽き飽きしているんです。」って言ってるんだから。
小説の外枠に輪廻転生という型を設けて、その鋳型の中に、
自分の言いたいことを流し込んでるわけでしょう。それでいいじゃない。
549吾輩は名無しである:02/11/16 21:49
>>547
おまえ、しつこい
550吾輩は名無しである:02/11/17 10:50
>>546
>小説っていうものに偶然はない、全てが計算された必然で出来ている。=文学を現実的感覚で読む

なんですけど。(www
551吾輩は名無しである:02/11/17 15:50
文学というものは大衆の生きる力、その力強さ、魂の叫びを描くべきではないか。
そしてそれは「外部に開かれた」ものでなければならない。
この点から見ると「世界のミシマ文学」は、所詮彼個人の「閉じられた知的オナニズム」
にすぎない。

2ちゃんねらーを始め一般読者や外国人の読者が多いということも彼の文学
の幼稚さや単純さを示すものであると言えよう。
言い換えれば、春樹やばなな程度の「大衆文学」であることをはからずも
示しているといえよう。
552吾輩は名無しである:02/11/17 18:23
>>551
じゃあ、誰の文学が「大衆文学」では無いわけ?
あなたの意見だとそういう風に感じてしまうんだけど


>2ちゃんねらーを始め一般読者や外国人の読者が多いということも彼の文学
>の幼稚さや単純さを示すものであると言えよう。
論理的で納得のいく説明キボン
553吾輩は名無しである:02/11/17 19:30
>>550
君にはおてあげだよ。あまりにトンチンカンなんで(wwww
554吾輩は名無しである:02/11/17 19:55
文学というものは大衆の生きる力、その力強さ、魂の叫びを描くべきではないか。
そしてそれは「外部に開かれた」ものでなければならない。
この点から見ると「世界のミシマ文学」は、所詮彼個人の「閉じられた知的オナニズム」
にすぎない。

2ちゃんねらーを始め一般読者や外国人の読者が多いということも彼の文学
の幼稚さや単純さを示すものであると言えよう。
言い換えれば、春樹やばなな程度の「大衆文学」であることをはからずも
示しているといえよう。
555吾輩は名無しである:02/11/17 20:02
553は卑怯なやりかたで逃げましたね。
あなたの負けです。
556吾輩は名無しである:02/11/17 22:07
>>555
あーあー  負けだ負け。 君の考えに負けたんじゃなくて、君に負けたよ(wwwww
557吾輩は名無しである:02/11/17 22:10
>>556  認めなくても負けですよ。
558吾輩は名無しである:02/11/17 22:15
>>555
君にピッタリな人を紹介するよ >>554だ!
せいぜい仲良くやってくれ

それとも同一人物かな(WWWWW
559吾輩は名無しである:02/11/17 22:19
恥の上塗りですね>>558
560吾輩は名無しである:02/11/17 22:19
君たちもそろそろマジメに大江健三郎を読みなよ。
いつまでも三島じゃ笑われちゃうぞ。
561吾輩は名無しである:02/11/17 22:20
いや、小松左京を読めよ。
いちばん売れたんだから。
562吾輩は名無しである:02/11/17 22:23
大江ヲタがいますね
563吾輩は名無しである:02/11/17 22:31
>>560
 「サド侯爵夫人」 観てから文句言えよボケ。
大江の代表作ってなんだよ。
「金閣寺」「サド侯爵夫人」より世界で通用してるのあるか?
大江は代表作がないんだよボケ。

http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/browse/-/283155/ref=gw_br_bo/103-6283747-5247855
    ↑
アメリカで三島と大江のどちらが売れているか、
「amazon.com」の「Amazon.com Sales Rank」で売上ランキングを調べてみろ。
三島が売れてるんだよ。大江なんて話にならないんだよボケ。
564吾輩は名無しである:02/11/18 09:51
>>553
君は「現実的感覚で読む」ということを誤解しているようだ。
まともな文学研究者はみなそうしているんだがね。
565吾輩は名無しである:02/11/18 10:16
『サド侯爵夫人』を観たことあるが、
はっきり言って安部公房の戯曲の方が数段優れている。

というよりそろそろマジで563がうざい。
論旨ずれまくり。同じことばっか。聞く耳もってない。
566吾輩は名無しである:02/11/18 23:14
>>565
おまえが、「論旨ずれまくり」なんだよ。
ここは、『「豊饒の海」4部作を語ろう 』だろ。
安部公房、ハァ? おまえ、頭からダンボール箱でも被ってろ。
567吾輩は名無しである:02/11/20 10:59
おはようございます。私が無色男no.1です。
静めないでage
568吾輩は名無しである:02/11/20 11:05
三島のスレがなぜ文学板に……
569吾輩は名無しである:02/11/22 12:13
三島のスレがなぜ哲学板に・・・・・・

http://academy.2ch.net/test/read.cgi/philo/1028352457/l50
570吾輩は名無しである:02/11/22 14:15
三島なんてまだ読んでるの?
571吾輩は名無しである:02/11/22 19:18
>>570 三島なんてまだ読んでるの?
残念だけどね、三島に対する需要は不滅なの。
              ↓
十二月大歌舞伎 12月2日から12月26日 夜の部(午後4時30分開演)
    椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
    が初めて歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/)に登場します。

『黒蜥蜴』  東京公演   ル テアトル銀座
[公演日程] 2003年3月5日(水)〜2003年3月30日(日)
解説→ http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
日程→ http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/moreinfo.html
572吾輩は名無しである:02/11/22 19:18
>>571 需要じゃないよ、ごみ処理だよ。
573吾輩は名無しである:02/11/22 19:23
三島?
くすくす。いまどき中学生でも鼻にもひっかけないよ。
574吾輩は名無しである:02/11/22 19:27
>>572 需要じゃないよ、ごみ処理だよ。
「ごみ処理」がまだあったぞ。
   ↓
2003年5月26日(月)〜6月11日(水) 新国立劇場にて
『サド侯爵夫人』  作:三島由紀夫  演出:鐘下辰男
・・・出演者・・・
ルネ (サド侯爵婦人)・・・・・・高橋礼恵
アンヌ(ルネの妹)・・・・・・片岡京子
モントルイユ夫人(ルネの母親)・・・倉野章子
シャルロット(モントルイユ夫人家政婦)・・・中川安奈
シミアーヌ男爵夫人・・・新井純
サン・フォン伯爵夫人・・・平淑恵
http://www.nntt.jac.go.jp
575吾輩は名無しである:02/11/22 19:47
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
[最悪]【廃処女】美香【酒飲豚】
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1037959913/
ついに念願の馬鹿身かの罵倒、watchスレです。
全ての身かについての話題はこちらでお願いします。
ここ以外で身かの話題が出た場合は板違いですので、あしからず。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
        
576ナガシマ:02/11/22 23:18
三島由紀夫は永久に不滅です
577吾輩は名無しである:02/11/22 23:39
長嶋茂雄が、野球界のスーパースターならね、
三島由紀夫は、文学界のスーパースターなの。どっちも不滅ね。
578吾輩は名無しである:02/11/23 00:00
10代前半で脳細胞が死滅した女は
↓みたいなワケのわからんスレ立てるような人間になるんだろうな。
http://piza.2ch.net/log2/book/kako/959/959705620.html
579吾輩は名無しである:02/11/23 00:05
みんな『黒蜥蜴』見てよ。おもしろいんだって。ほんとだよ。
おもしろくって、「脳細胞が死滅し」ちゃうよ。
「ワケのわから」んくらい感動しちゃうよ。
580吾輩は名無しである:02/11/23 00:39
test
581無色男no,1 :02/11/23 13:09
みなさんこんにちは、私が無色男です。
三島の自刃は一言で言えば、唯識の破壊にあります。三島は常に唯物と唯識の境界線上に生きていました。
文武両道とは唯識唯物両道ということです。
唯識思想は基本的に無境の世界を合わせ鏡の理論で説明します。しかし、肝腎の合わせ鏡そのものは説明できないのです。
思念、認識とはこの合わせ鏡、認識する自己を認識する自己を認識する自己・・・・・・・・・のとめどない永遠の繰り返しによって成立します。
三島が認識の地獄、自意識の地獄と言っていたのはそのようなことなのです。
それにいらついた三島は突破口として自刃しかないと悟るのです。
ここを突破せねば永遠は訪れないであろう、と。
ここでいう永遠とは二重の意味があります。
それはきわめてニーチェ的なもので、
1.文字通り時間的永遠
2.時間が停止し、その瞬間が永遠になる。時間よ止まれ、君は美しい、てやつです。
三島は文学を残すことによって1の永遠を確保したうえで、自刃によって2の永遠を獲得しようとしたのです。
1が文、2が武であることは言うまでもありません。
知られているように三島は少年時代、2の永遠の瞬間を味わうことに失敗し、何としてでも2を渇望し続けていたのでした。
奔馬と、天人五衰の最後の一行はともに2の永遠を表現しているのです。
582吾輩は名無しである:02/11/23 14:01
時よ止まれ、お前はあまりに美しい…

なんでかしら? うちの近所に「東京ゲーテ記念館」があるの。
だから、ゲーテって近所のおっさんって感じなの。
ちなみに、このおっさんってのが三島は嫌いみたいで、
ゲーテよりシラーが好きだと言ってたよね。
583吾輩は名無しである:02/11/23 21:20
>時よ止まれ、お前はあまりに美しい…
1972のミュンヘン・オリンピックの記録映画のタイトルがこれでしたね。
584吾輩は名無しである:02/11/23 22:14
時よ止まれ、お前はあまりに美しい…

11月25日で没後32年になります。

「多磨霊園」 10区 1種 13側 32番(平岡家之墓)
585吾輩は名無しである:02/11/23 22:20
>>582
西ヶ原銀座の喫茶店ナイルはまだやってますか?
586退廃的耽美世界、美的恐怖恋愛劇:02/11/23 22:42
2003.1.29〜2.9 江戸川乱歩展「蔵の中の幻影城」
http://www.city.toshima.tokyo.jp/oshirase/70th/kinenjigyou/3-30-2.html
      ↓
2003.3.5〜3.30 『黒蜥蜴』東京公演
http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
587吾輩は名無しである:02/11/24 01:01
>>388

その引用部分だけしか読んでないけど、そこから解釈すると、
「すべては耳のつかのまの錯覚」だったというのが本当だという解釈も
成り立つように書いてある。

笑いであり、あるいは泣きであり、あるいはなにもない。
588吾輩は名無しである:02/11/24 01:12
>>433

三島と禅が関係あるかは知らないが、禅好きの自分がその聖牛のくだりを
読むと、禅の十牛図の見牛というイメージを持つシーンだな。

牛=禅者が追い求めるもの
それを見つける、またそれに見つめられるという感じかな。

「人を焼く煙をとおして」っていうのは死体を焼いてるのかな。聖なる物に死が付きものってイメージかなぁ。

あぁ読みたいけど漢字難しいなぁ三島。
589吾輩は名無しである:02/11/24 01:34
>>474

へぇ〜細かく見て行くと違うんだね。ユング心理学と一緒にしちゃまずいか。
インド哲学は深すぎて分からんし。

そもそも精緻な学問的思考なんてないからなぁ自分は。大ざっぱだから。
乱暴なくくり方しかできない。
590吾輩は名無しである:02/11/24 01:46
天皇の本質は文化天皇です
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/min/993722005/
591吾輩は名無しである:02/11/24 01:49
おれ草薙の剣持ってるけどいくらで売れるかなあ
592吾輩は名無しである:02/11/24 16:41

age
593吾輩は名無しである:02/11/24 16:43
あげ
594吾輩は名無しである:02/11/24 19:33
>>585 西ヶ原銀座の喫茶店ナイルはまだやってますか?
びっくりしたなぁ〜。 まだやってるよ。(笑
商店街の一番奥だよ、ふつうは気が付かないんだけど…(笑
595吾輩は名無しである:02/11/24 22:29
改訂版が出ているようなので、文字のでかい本は嫌だから
改訂前の本を集めようと探しています。今日は「春の雪」を見つけました。
ゆっくりと三島の本を集めようと思っていたのに、酷いよね。
596吾輩は名無しである:02/11/24 23:59
いやいや近代能楽集なんか字が小さくて読みにくいね。
はやく改訂版だしてほしいの。
597三島由紀夫:02/11/25 00:10
庭は夏の日ざかりの日を浴びてしんとしている・・・
  昭和45年11月25日「豊饒の海」完。
598吾輩は名無しである:02/11/25 00:30
>>597
日付はそうしたのだが、8月頃には完成していた。
原稿は決行当日、
市ヶ谷へ向かう直前に自宅で編集者に手渡す予定だったが
編集者がちょと遅れた。結果的にはそれも幸いした。
599吾輩は名無しである:02/11/25 00:31
ラストシーンの素晴らしさは、万人が認めるところですね。
____               
春の雪  \____               /
        奔馬   \____ 天人五衰|     ↑面白さ
                 暁の寺 \___/
600吾輩は名無しである:02/11/25 00:32
今だ!600ゲットォォォォォォォォ!!!      (´⌒(´;;;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄       (´´;;
     ∧∧   )      (´⌒(´ (´⌒(´;;;;
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;  (´⌒(´
      ズザーーーーーッ
601吾輩は名無しである:02/11/25 21:57
前のほうで話題になってた、
小室 直樹 (著)三島由紀夫が復活する
が書店で売ってたぞ。復刻されたみたい。
でもね、表紙が悪すぎ…もっと考えろよ…。

602吾輩は名無しである:02/11/25 22:06
http://shopping.yahoo.co.jp/images/books/07/eb/31058998.JPG
     ↑
これこれ、表紙が悪すぎ…もっと考えろ…(笑
603吾輩は名無しである:02/11/25 22:28
豊饒の海なんて第一部を半分読んで、それきりだよ。おもろくなかった。
福田和也あたりが子供向けとかに短く書きなおしてくれないかな。
604吾輩は名無しである:02/11/25 22:39
>>603 豊饒の海なんて第一部を半分読んで…
「春の雪」がわからない?
女優の鶴田真由が雑誌のインタビューで
「やってみたい役は?」との問いに、
『三島由紀夫の「春の雪」。』と答えていた。
君は、もう一回、読んでみろ。
605吾輩は名無しである:02/11/25 22:47
「春の雪」は、きれいな小説ですね。今でも時折読み返します。
606吾輩は名無しである:02/11/25 22:47
釣る玉湯ってアフォですね
607吾輩は名無しである:02/11/25 22:48
>>602
画像保存して友人達に送りますた
憂国忌age
合掌
608吾輩は名無しである:02/11/25 22:49
>>605
あんな気味が悪い作品をキレイってあんた……
精神科逝きなされ
609吾輩は名無しである:02/11/25 22:51
鶴田真由は聡明できれいな人ですよ。
綾倉聡子みたいな感じですね。
610奔馬:02/11/27 03:30
>小室直樹によると、自身の誕生日である1月14日に転生するために
>11月25日に自決したんだそうだ。
>で、「豊饒の海」はその伏線だとか。

今年の憂国忌でも講演の中で出てきた話です。
611吾輩は名無しである:02/11/27 22:14
>>610
小室 直樹 (著)三島由紀夫が復活する
今、読んでるところ。
憂国忌没後30年に参加したとき、生の小室直樹氏を見たよ。
それから、西尾幹二氏にサインもらっちゃった。
612吾輩は名無しである:02/11/27 22:39
去年もいたけど、今年はいなかったね。
誰か”三島由紀夫と「天皇」”を持ってる人いる?
その最後に書いてあるけど、転生する説を小室直樹は否定しているよね。
今年の憂国忌で堤氏は転生するためだとか言ってたけど、誤解してるよね。
「仮面の告白」起筆日>吉田松陰の命日>転生
の順だと思う。
613吾輩は名無しである:02/11/27 22:53
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31058998
http://shopping.yahoo.co.jp/images/books/07/eb/31058998.JPG
    ↑
現在、発売中の「三島由紀夫が復活する」と
「三島由紀夫と天皇」は同じ内容ですよ。
614吾輩は名無しである:02/11/27 23:08
知ってるよ、そんなこと。
615吾輩は名無しである:02/11/27 23:23
第三十三回「憂国忌」
    ↓
http://www.nippon-nn.net/mishima/32th/index.html
616 :02/11/27 23:23
617吾輩は名無しである:02/11/29 09:56
あげ
618吾輩は名無しである:02/11/30 05:27
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619吾輩は名無しである:02/12/01 00:56

十二月大歌舞伎 12月2日から12月26日 夜の部(午後4時30分開演)
    椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
    が初めて歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/)に登場します。
620吾輩は名無しである:02/12/02 00:04

今日が、初日です。「椿説弓張月」 
621吾輩は名無しである:02/12/03 15:20
>ラストシーンの素晴らしさは、万人が認めるところですね。
                              天国

____      ___       /
春の雪 \____/暁の寺\第二部 / \       /
      奔馬  第一部 \__/ \天人五衰 /↑面白さ
                  \___/


622吾輩は名無しである:02/12/03 21:46
>>621
     めちゃくちゃな図だな…   
623吾輩は名無しである:02/12/03 22:12
                           天国(市ヶ谷)

____      ___       /
春の雪 \____/暁の寺\第二部 / \        /
      奔馬  第一部 \__/ \天人五衰 /↑面白さ
                   \___/


624吾輩は名無しである:02/12/04 04:33
                                          天国(市ヶ谷)
                                              /
____          ___                         /
春の雪 \____/ 暁の寺 \ 第二部 / \             /
      奔馬        第一部  \__/    \天人五衰   /↑面白さ
                                   \___/
625吾輩は名無しである:02/12/04 11:53
なんかわらってしまった
626吾輩は名無しである:02/12/04 11:54
月の研究をしています
アンケートにお答え頂ければ幸いです.
よろしくお願い致します.m(__)m

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/6273/
627吾輩は名無しである:02/12/05 05:44
12月2日から12月26日
十二月大歌舞伎 夜の部(午後4時30分開演)
椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
歌舞伎座(http://www.kabuki-za.co.jp/
628吾輩は名無しである:02/12/05 15:24
                                        天国(市ヶ谷)
                                              /
____          ___                         /
春の雪 \____/ 暁の寺 \ 第二部 / \             /
      奔馬        第一部  \__/    \天人五衰   /↑面白さ
                                   \___/
629吾輩は名無しである:02/12/05 15:26
な、なぜだ?(・ω・‘)
630吾輩は名無しである:02/12/06 17:47
>>630
あ、直っている。
な、なぜだ?(・ω・‘)
631吾輩は名無しである:02/12/07 18:31
>>630
>>629だろ
632吾輩は名無しである:02/12/07 22:23
天人五衰こそ最高

透を描くことによって、彼は予言者となった。
633吾輩は名無しである:02/12/07 22:28
>>629
あれ、また壊れている。
な、なぜだ?(・ω・‘)
634吾輩は名無しである:02/12/07 22:29
?
635吾輩は名無しである:02/12/08 01:08
      __......,,,,......._
   /         ヽ       \从人从人从人从人从人从//
.  /             \.    ≫                 ≪
. /                !    ≫                 ≪
.|      ノノ__ノノ|_ノ|_ )   ≫あたしは清顕の生まれ変わりよ≪
|     |./  -‐   '''ー | /    ≫                 ≪
.|     ノ    ‐ー  くー |/ _  ≫                 ≪
. \  )  ´゚  ,r "_,,>、゚ ヽ/っ))) //Y∨Y∨Y∨Y∨Y∨Y∨Y\ 
  ヽ_」      )‐=‐ァ'  i\/
    ヽ .n   ` `二´' .丿.ノ
    ./.n| |nnー---‐´´゚ヽ/
   /〔1__/。 ァィコ 。.゚|.| 愛子さまがこのスレに御興味を持たれた御様子です
   | /   |\゚.。。。。。。。゚/ .|
   \___/   ̄ ̄ ̄  ノ
    |    ヽi___/./  ̄\
    /    /    \i/   |
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    \__|   彡 (_/
   (⌒   )
636吾輩は名無しである:02/12/09 21:41
>>635
 そういや、三島が美智子様とお見合いしていたというエピソードがあったな。
637吾輩は名無しである:02/12/09 21:58
そういうエピソードを知ったあとで、「春の雪」を読むと…ムフフ
638吾輩は名無しである:02/12/12 22:16
女優の鶴田真由、結婚…ショック。
「春の雪」のヒロイン、綾倉聡子は、もう無理…
639吾輩は名無しである:02/12/14 00:25
来年の春、帯解にある円照寺に行きまーす。
640吾輩は名無しである:02/12/15 02:18
今日12月15日(日)から前売開始です。
「黒蜥蜴」(2003年3月5日(水)〜3月30日(日))
http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
641:02/12/15 02:33
いーねー。
642:02/12/16 23:28
もうちょっと安ければなー
643吾輩は名無しである:02/12/17 21:45
目の前でいっしょうけんめい役者が演技してるのよ!
644吾輩は名無しである:02/12/17 23:09
またしても、コカコーラ age
645吾輩は名無しである:02/12/19 04:35
NHKの第49回「名作をポケットに」は、
三島由紀夫「仮面の告白」です。
http://www.nhk.or.jp/sendai/top/meisaku/PocketM059.html

旅人:女優 緒川たまき
放送日: 
BS2      2002年12月19日
Hi-Vision   2002年12月21日
Hi-Vision   2002年12月22日
BS2      2002年12月22日
646吾輩は名無しである:02/12/19 04:58
「春の雪」のヒロイン、綾倉聡子は、
緒川たまき で決まり!
647 :02/12/19 05:15
たまきによる官能朗読キボン
648吾輩は名無しである:02/12/19 05:37
650吾輩は名無しである:02/12/21 22:33
三島ってほんと筆まめだな
651吾輩は名無しである:02/12/22 01:40
今の作家は書簡なんて残してないんだろうな。
作家ですら手紙なんて書かないよね。
といっても、メールじゃねぇ…
652吾輩は名無しである:02/12/22 02:14
今の時代そもそも、そいつの書簡を読みたいと思うような作家がいない。
653吾輩は名無しである:02/12/22 02:17
レター教室いいよね。
654吾輩は名無しである:02/12/22 02:19
いま、「青の時代」を読み終わりました。
解説で西尾かんじが「数ある三島の作品群の中で
問題作でも傑作でもない」と言っていたのが分かる気がしました。
でも嫌いじゃないです。割と面白かった。
また明日別なの買ってきます
655吾輩は名無しである:02/12/22 02:25
>>654  また明日別なの買ってきます
小説もいいが、ぜひ三島戯曲を堪能してもらいたい。
   「黒蜥蜴」(2003年3月5日(水)〜3月30日(日))
   http://www.parco-city.co.jp/play/kurotokage/
「黒蜥蜴」は完全にエンターテイメント作品なので絶対に退屈なんかしないよ。
656吾輩は名無しである:02/12/22 22:10

12月26日(木)までだよ!

   「椿説弓張月」  歌舞伎座( http://www.kabuki-za.co.jp/ )
657吾輩は名無しである:02/12/22 23:20
綾倉聡子萌え
658吾輩は名無しである:02/12/23 23:20
白縫姫萌え
659吾輩は名無しである:02/12/23 23:25
雪の朝の人力車の中での清顕と聡子の接吻イイ!
660吾輩は名無しである:02/12/23 23:26
聡子役には中山忍か若村真由美希望
661吾輩は名無しである:02/12/24 00:05
聡子=緒川たまき 決定!!
662吾輩は名無しである:02/12/24 00:09
緒川たまきってなんか広末のなりそこないみたいで嫌。

華族つながりということで高木美保を推挙します
663吾輩は名無しである:02/12/24 00:16
そうそう、高木美保がいた。
小林よしのりの「わしズム」に載ってたよ。
知的で綺麗でいいな。
664吾輩は名無しである:02/12/24 00:19
お昼のメロドラマ「華の嵐」での演技は伝説ですからね
高木さんは。ちょっと歳喰ってしまったけど
665吾輩は名無しである:02/12/24 12:03
第4回三島由紀夫アンケート(応募期間は来年の1月31日まで)
http://www.healing.co.jp/mishima/misanq04_2.html
666吾輩は名無しである:02/12/24 19:05
春の雪読んでて清顕がむかついてしかたない
667吾輩は名無しである:02/12/24 19:08
美男子とデブ女のカップルを街で見かけるとこの作品を思い起こす
668吾輩は名無しである:02/12/24 19:46
聡子はデブ女かね?
669吾輩は名無しである:02/12/24 20:39
デブ女は、絹江だよ。
670吾輩は名無しである:02/12/24 20:45
やっぱり天人五衰の主人公も生まれ変わりですかね
最後は女と共に堕落していく
20歳の時は彼だけは生まれ変わりでなかったと
思っていたが、30過ぎて考えが変わった。
671吾輩は名無しである:02/12/24 20:49
追伸、あそこまで堕ちていったらもう生まれ変わって来ることは
ないでしょう。鏡子の家でも一人だけ助かった人がいたけど、
その逆説で堕落していた男に救いを見るんです
672吾輩は名無しである:02/12/24 21:37
晩年の聡子は瀬戸内寂聴ですね。
673吾輩は名無しである:02/12/24 22:15
クリスマスに春の雪読むのもおつだね
674吾輩は名無しである:02/12/25 00:32
春に雪ふってるとき読むのだ。
675吾輩は名無しである:02/12/25 00:33
うち、雪降らないとこなんですけど
676吾輩は名無しである:02/12/25 00:38
あー
雪の降る朝に人力車の中で聡子みたいな子と接吻してー
677吾輩は名無しである:02/12/25 00:40
雪がふってる、雪がふってる、って頭の中でイメージするのだ。
678吾輩は名無しである:02/12/25 00:41
聡子みたいな娘がいないのだ
イメージしても
679吾輩は名無しである:02/12/25 00:45
パッタナディド殿下アゲ
680吾輩は名無しである:02/12/25 00:49
転任午睡は三保の松原で嫁
681吾輩は名無しである:02/12/25 12:47
聡子役には井川遙しか居ないといま閃いた
682吾輩は名無しである:02/12/25 12:58
>>681
三島の魂を思えばソニンの姉なんて血統からして問題外。
聡子は意志が強くてアンニュイなおねいさん。
そんな女といえば…十年後のヨッシーに期待。
漏れが映画撮るよ。清顕は十年前の稲垣メンバーで。
683吾輩は名無しである:02/12/25 13:06
聡子は酒井和歌子か松原智恵子
清顕は田村高広
これで頼む
684吾輩は名無しである:02/12/25 13:12
>>682
多分そういう答えが来るだろうとは思った
でもたまきんじゃいやなの!
685吾輩は名無しである :02/12/25 17:25
>>682
ひ〜ちゃんは5年後あたりが一番いい頃と思う
686吾輩は名無しである:02/12/27 23:29
綾倉伯と蓼科
綾倉伯と蓼科
綾倉伯と蓼科・・・
ぉぇ〜
687吾輩は名無しである:02/12/28 01:16
>>672
やめてくれ、あんな出たがり屋
688吾輩は名無しである:02/12/28 12:08
今、「春の雪」を読み終わりました。
書店が閉まらないうちに奔馬を買いに行ってまいります
689吾輩は名無しである:02/12/28 16:50
書店を4軒はしごしてようやく「奔馬」を見つけてきました。
今から読みます
690吾輩は名無しである:02/12/28 17:16
>>689
がんがれ
691吾輩は名無しである:02/12/28 23:25
「奔馬」の中に挿入されている「神風連史話」がおもしろい。
大衆作家が書く歴史小説とは全然違うんだ。
692吾輩は名無しである:02/12/29 00:18
ほんとうは「暁の寺」前半がいちばんおもしろいんだよ。
693吾輩は名無しである:02/12/29 11:32
どうも「春の雪」の激しい悲恋を読んだ後では
「奔馬」の前半は退屈ですね
694吾輩は名無しである:02/12/29 17:20
奔馬は「神風連」を越えるまでが疲れるね。
同志を募り始めるあたりからグッと動き出すんだけどね。
695吾輩は名無しである:02/12/30 04:39
冒頭の裁判所のシーン。
勲との出会いのシーン、美しい三輪山。
そして「神風連史話」。
なんで前半が退屈なんだ? そんなはずないぞ。
696吾輩は名無しである:03/01/07 01:25
 この日、大和平野には、黄ばんだ芒野に風花が舞っていた。
春の雪というにはあまりに淡くて、
羽虫が飛ぶような降りざまであったが、
空が曇っているあいだは空の色に紛れ、
かすかに弱日が射すと、却ってそれがちらつく粉雪であることがわかった。
697吾輩は名無しである:03/01/07 01:55
 「春の雪」「奔馬」「暁の寺」まで改版されました。
 文字が大きくなってます(ぁ→あ)。
 「天人五衰」も、まもなく改版されるでしょう。
698吾輩は名無しである:03/01/07 15:10
実際、このスレで全巻読んだ人はどれほどいるのだろうか?
漏れは一気に読んだわけではなく、間にいろいろ他の小説も挟みつつ、
一巻ずつ読んで、全巻読むのに5年くらい掛かったよ(w
だから、たまに記憶の曖昧な部分を読み返したりするんで、
それはそれで良いと思うのだけどね。
すると漏れの場合、全巻の繋がりを確認しようとしてしまうので、
本多を中心に読み返すことになってしまうんだけど、
その結果「春の雪」は他の巻と違い、本多が中心でないぶん、
特別に感じるようになる。風花の凍り付くような可憐さそのもの。
「奔馬」も好きだが、本多がなんとなく目障りで、いない方が良い気がする。
もっと脇役で、それこそ清顕にしたように勲のテロを援助してあげるくらいが良かった。
しかしその辺が、俗の規律にまみれながら本多が堕落していく様子を表現しているので、
暁、天人の複線になるのだけれど。
とにかく勲のストレートさが本多のせいで表現しきれていない気がする。
ホンダのブレーキは強すぎる(w
勲だけを追って読んでいくと、奔馬は唯一シリーズの中で絶望的ではない方向に
突き抜けている感じがして良いと思うんだけど。
感じ方は人それぞれだと思うが。
699○伏線:03/01/07 17:48
「天人五衰」の本多と、
「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の年を喰ったタネン。

ダブって見えるのは俺だけですか?
700吾輩は名無しである:03/01/07 17:54
700 
701吾輩は名無しである:03/01/07 22:59
>>698
それでも本多繁邦が一番好きだな。ほんとに本多は、おもしろい人ですよ。
702吾輩は名無しである:03/01/08 11:31
三島と同世代の盟友、文芸評論家・村上兵衛氏死去。合掌。
703吾輩は名無しである:03/01/08 12:18
>>702
えっ、村上兵衛ってまだ生きてたのか!
704吾輩は名無しである:03/01/08 16:19
春の雪の新しい装丁はなんだかがっかり。
前のほうがよかった。
贈答用に買いだめしとこ。
705吾輩は名無しである:03/01/08 22:43
たしかに春の雪の装丁はよかった。
本文中の手紙の文章が引用されてるのもいいセンスだった。
706吾輩は名無しである:03/01/09 07:29
>>704
>贈答用に買いだめしとこ。

おんなじ事考えてる人がいてちょっとうれしい。
「豊饒の海」って4巻まとめて大切な人にプレゼントしたくなる本ですね。
707704:03/01/09 13:32
>>706
わたしも同じ考えの人がいらして嬉しいです。
大切な人にぜひ読んで欲しいけど
読書好きの人じゃないと長すぎて投げ出しそう
708吾輩は名無しである:03/01/10 19:59
>>702
村上兵衛氏は故三島夫人の遥子さんに「三島さんって結局死にたかったから死なれたのでしょう」と訊いた。
夫人は「ええ、そうですよ!」とつっけんどんに答えられたという。
村上兵衛。享年79歳。三島が生きていれば間もなく78歳。
709吾輩は名無しである:03/01/10 23:48
78歳の三島は見たくない。
賛否両論あるが、やはりあの絶妙のタイミングで死んでよかった。
710吾輩は名無しである:03/01/11 12:06
>>708
でもね、遥子さんは立派ですよ。一切マスコミの取材には応じなかったからね。
手記なんかも全く出版してないしね。日常生活がどうだったとか。
というのも先日NHKで中上健次の夫人と娘がテレビで
ベラベラくだらないことしゃべってるの見てうんざりしたからなの。
711吾輩は名無しである:03/01/11 23:20
今、奔馬読んでる途中で、息抜きに読んでるレター教室読み終わりそうなんですが
何か他に息抜きに読めそうなもの無いですか。
712吾輩は名無しである:03/01/12 05:18
『命売ります』ちくま文庫
目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。
必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ…。
危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくない…。
おもしろそうでしょう。
713吾輩は名無しである:03/01/14 08:55
誕生日記念age
714吾輩は名無しである:03/01/14 16:24
『小泉首相が靖国参拝』
首相はこの日の参拝について
「三島由紀夫先生の誕生日ですしね。新たな気持ちで平和をかみしめ、
 2度と戦争を起こさないということで参拝したい」と理由を説明。
参拝に当たっては「小泉純一郎として」と述べるとともに、
「年一回だけだ」と述べ、今年の参拝は今回限りとの考えを示した。
715吾輩は名無しである:03/01/14 16:26
   ↑
冗談ですよ。念のため。
716吾輩は名無しである:03/01/14 23:41
精神分析学の授業で気づいたのだけど、
「奔馬」って‘エス’のことですよね。
フロイトは、自我とエスの関係を 馬とそれを操る騎手に例えていますから、
「奔馬」とは、ずばり三島由紀夫の欲動なんですよね。
717吾輩は名無しである:03/01/15 23:37
三島由紀夫の欲動というよりも、“日本の若者”全体の欲動と思いたい。
718吾輩は名無しである:03/01/15 23:51
むしろ、ユングの集合的無意識か。
でも、人類全体ではなく、日本人のみに訴えてるから、ちょっと違うかな。
719吾輩は名無しである:03/01/16 16:03
天人五衰は強烈な皮肉だと思う。
高貴な魂(清顕=恋、勲=正義、ジンジャン=淫靡な怠惰)を抱いたまま、
野心を果たせずに死ぬ運命の輪廻から透を開放し、生き延びさせるために、
俗にまみれさせ高貴な魂を汚そうとする本多の発想。
それは、高貴に生きる(死ぬ)ことが悪で、自堕落になっても生き延びることが、
どんな理由があろうとも善であるという一般常識であり、
それに対する三島の反発がネチネチと読みとれる気がする。
なんと言っても、俗にまみれさせる方法というのが「礼儀作法を身につけさせること」というのは、
皮肉意外のなにものでもないと思う。
社会のなかで、卑しくなく、高貴になろうと努力すればするほど俗にまみれてしまうという皮肉。
三島は高貴に生きよう(死のう)としたのだろうか?
しかし、高貴と言うにはほど遠く、当時の世相(俗)にまみれ切って自決した気がしてならない。
それとも当時の世相が求めていたものが高貴な生け贄で、それを三島が引き受けたのだろうか?
720吾輩は名無しである:03/01/16 21:36
今日地元の本屋(大きめ)、2件回ったけど春の雪がなかった・・・
これから読書家になります。
721吾輩は名無しである:03/01/17 00:07
天人五衰は、当初予定していた分量の半分くらいになったようですが、
本当はどんな話にするつもりだったのか知りたいです。
特に結末が全然違うと聞きました。興味あります。
722山崎渉:03/01/20 02:00
(^^)
723吾輩は名無しである:03/01/21 01:35
本多と聡子が深夜自動車で東京に帰る場面が好きだ。
聡子のことを、もう「他人の女」なんだと苦い認識するところが。



724吾輩は名無しである:03/01/21 07:49
海水浴の前に、赤い褌姿で体操する清顕と本多が微笑ましいです。
725吾輩は名無しである:03/01/21 12:20
ジャオピーとクリッサダ殿下が鎌倉の大仏を遠くに見て
ひざまずいて礼拝するところがイイ
726吾輩は名無しである:03/01/21 12:45
>>716
違うと思う。三島は精神分析を嫌っていた。むしろ、↓の方が可能性として高い。

<三島が『小説とは何か』で絶賛した国枝史郎の『神州纐纈城』の城主が患っている病名が「奔馬性癩」である。その患者の指に触れた者は忽ち感染し、介抱する者もたちまち癩者となる。
この病名自体は架空なのだが、医学用語で「奔馬性」とは、「急速に悪化する」という意味である。
 『奔馬』という題名にこめられた意味は、勲という純粋行為に生きる人間は、ある時点で急速に悪化し死ぬ運命を持っているということだろう。>(「かくも永き片恋の物語〜三島由紀夫のフラクタル宇宙〜『豊饒の海』解読」より↓

http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-021-7.html

http://www2u.biglobe.ne.jp/~BIJIN-8/fsyohyo/s_kakumo.html
727吾輩は名無しである:03/01/23 19:21
(・ω・`)
728吾輩は名無しである:03/01/23 22:24
この本出たときに読んだ。既出かと思うけどテレビドラマで吉永小百合と
海老蔵がやったのが懐かしい。
新之助ぐらいの年だったと思うけど彼よりふくよかな貴公子だった。

三島の世界は浸ると陶酔感があるけど、家族が嫌がる。何か違う世界に逝って
いて、冷たい感じになるとだと。
729吾輩は名無しである:03/01/23 22:27
728の最後、「冷たい感じになるのだと」の間違い。失礼。
730吾輩は名無しである:03/01/25 01:23
age
731吾輩は名無しである:03/01/28 22:09
先日、月修寺のモデルとなった、奈良は帯解の円照寺に行ってきました。
バス道からお寺まで延々と続く砂利道。
周囲にひろがるひなびた田園風景を横に見つつその道を歩くと、
本多や清顕も同じ景色を見たのだろうか、と感慨もひとしおでした。
お寺の中を拝観することはできませんが、ぜひまたゆっくり訪れたいと思わせる場所です。
732吾輩は名無しである:03/01/29 17:39
>731
羨ましい。
やっぱり作品の中に出てくるみたいに、壮麗な門構えで、車回しがあるような寺だったんですか?
でもなんでその寺をモデルに選んだんだろう。。。
733吾輩は名無しである:03/01/30 11:08
>>723
>聡子のことを、もう「他人の女」なんだと苦い認識するところが。

そう。本当は本多が聡子に思いを寄せていたんですよね。
後の「暁の寺」で蓼科に図星をつかれ、本多がうろたえるところが面白い。
734(・ω・‘):03/01/31 19:37
(・ω・‘)
735吾輩は名無しである:03/01/31 20:24
タマちゃん?
736(・ω・‘):03/02/03 08:05
age
737吾輩は名無しである:03/02/03 11:00
輪廻天昇
738吾輩は名無しである:03/02/06 15:12
私はそれぞれ同じ位面白かったなー。いっきに全部読んじゃったもん。
ただ「暁の寺」だけは前半ちょっと難しくて全部は理解できなかった。
というより半分も理解できたかどうか…?やっぱり最後の聡子の言葉と
「唯識」は繋がっているのかな。
門跡の最後の言葉「それも心心ですさかい」は巧いなぁ。
「どうにでも解釈して下さい」って事だよね。
こういう結末で良かったのかも。読んでる最中より読んだ後の方がすごく
楽しい。空想は広がるばかりです。。。




739吾輩は名無しである:03/02/06 19:20
今や9時15分から三島先生がNHKに生(嘘)出演されます。
740吾輩は名無しである:03/02/06 20:46
嘘じゃないよ。三島の映像は必ず出てきます。
741吾輩は名無しである:03/02/06 20:47
生だったら骨だろう。
742吾輩は名無しである:03/02/06 20:48
>>741
骨だったら生じゃないだろう?
743吾輩は名無しである:03/02/06 22:06
ナレーションが重なって最初の方がよく聞き取れなかったぞ、NHK、ゴルァー
744吾輩は名無しである:03/02/06 22:11
自分も葉隠の作者と同じように畳の上で死ぬことになるだろう、て韜晦か
745吾輩は名無しである:03/02/06 22:16
三島もすごかったけど横山大観ageにしとこ
746吾輩は名無しである:03/02/06 22:20
あのころの三島は充実してたな
747吾輩は名無しである:03/02/06 22:23
最初のは「春の雪」を書き始めたころ。
川端との対談は「奔馬」を書き終えたころか「暁の寺」を書き始めたあたりか。
748吾輩は名無しである:03/02/06 22:24
41歳ごろだから、ちょうど「春の雪」を書いている時期だね。
749吾輩は名無しである:03/02/07 08:21
41歳の三島ってまだ少年の面影があったね。
だけど、市ヶ谷で演説していた三島は既にオッサン化していた。
たった4年でエネルギーを使い果たし、急速に老けていく自分が恐ろしくなったんでないか?
750吾輩は名無しである:03/02/07 23:12
オッサン化…恐ろしいです。
751吾輩は名無しである:03/02/08 00:26
藤原定家が読みたかった…。
752吾輩は名無しである:03/02/08 21:08
あの番組で三島は川端を持ち上げていたけど、本音では老いさらばえた川端を醜悪に思っていたのではないか。
753吾輩は名無しである:03/02/08 23:32
ノーベル賞をとった川端康成が、
三島の結婚式の仲人や築地本願寺での葬儀委員長だったんだから、
海外向けの伝記を書く上では華やかだよな。
あらゆる意味で三島は海外向けだな。
754NHKの三島見たけど:03/02/09 13:25
41才の三島の若々しさにビックリ。ほとんど青年の顔立ちだよ。
それが2年後には急速にオッサン化して老けてるのにも驚いた。
自殺の原因の一つに「老醜嫌悪」が挙げられてたけど
実物見ると説得力あるなぁ・・・。
755吾輩は名無しである:03/02/09 16:58
「春の雪」もうちょっとで読了なんだが。
…うーん。いいのかな?でてくる人間、緊密に、ガッチリ纏まってて、隙がないよね。
演劇的というか、人間の、内面と行動が一体化してるなとは思ったなー。思わせぶりと
かが無いんだよ。やっぱり一番注意をひかれるのは文章だよなー。事物の形容が、ほとんど、
マニエリスム。真似したいとか考えちゃ絶対ダメだ…なんて思いながら読んでる。
756755の続き:03/02/09 17:30
だけど構成が緊密と思うと同時に「ゆるいなー」と思っちゃうね。
これ読む前「金閣寺」読んでたんだけど、迫るもんがあったよ。
モデル小説だったからとかそんなこと関係ない。
なんだろうこの空虚感は。
読み終わったあと改めて考えよう。
757藤原定家:03/02/09 17:46
この小説では大神大社と三輪山が出てきたところに大きな意味がある!
758藤原定家:03/02/09 18:29
この小説は日本書紀と仏教書を読んでいないと分かりにくい

初心者には訃音という短編がわかりやすくておもしろい!
759吾輩は名無しである:03/02/10 01:21
>>754
同感。2枚の写真を並べて論文書けそう。
760吾輩は名無しである:03/02/10 22:04
「豊饒の海」って「空虚の海」なんでしょ。
この小説読んで空虚感感じないようじゃ失敗作ってことになる。
761吾輩は名無しである:03/02/11 00:24
月にはウサギが住んでいますが、
「豊饒の海」は、ちょうどウサギの右耳にあたります。
顔の部分は「静かの海」になります。
762吾輩は名無しである :03/02/11 08:17
ロケットをぶち込んで地下を調べたら水分があって、
湿っていました。
ロケットが地中に入った後、ジワジワとヌレてきます。
残念ながらまだピストン運動が出来るロケットは開発できないのですが。

NASA
763吾輩は名無しである:03/02/12 01:40
↑スレ汚し
764吾輩は名無しである:03/02/12 23:56
夜夜、孤独に読んでる本を何処かで誰かが読んでるっていう感覚は不思議なもの。
みんなは四作のどれの何ページあたりを読んでる?

俺は「奔馬」の三十六章あたり。
765吾輩は名無しである:03/02/13 00:02
「暁の寺」前半の印度が好き。ベナレスあたりがいいね。
766吾輩は名無しである:03/02/13 00:12
一見、「豊饒の海」もいろいろ議論されつくされたようだが、
いまだに肝心の唯識をしっかり解説してくれてる評論はないね。
まだまだ「豊饒の海」は謎だらけです。
767吾輩は名無しである:03/02/13 00:32
>766
唯識を解説してあげようか?
768吾輩は名無しである:03/02/13 22:10
最高の相対主義です
769吾輩は名無しである:03/02/13 22:10
やめとけ無理無理。
770吾輩は名無しである:03/02/14 23:05
>>767
そんじゃそろそろ解説してもらおうか
771吾輩は名無しである:03/02/14 23:17
>>767   ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 唯識の解説まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \__________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/
772吾輩は名無しである:03/02/16 12:53
唯識の解説は不可能です。
唯識を考える主体そのものが唯識として否定されますので。
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774吾輩は名無しである:03/02/17 08:22
PKO
775bloom:03/02/17 08:26
776吾輩は名無しである:03/02/19 23:46
ageda!
777吾輩は名無しである:03/02/20 01:51
sagetoke!
778吾輩は名無しである:03/02/20 01:59
こんなスレがあったのれすね。

この小説は、三島の圧倒的なすごさを実感させられた思い出の作品れす。
ラストも衝撃的でした。
私の中では日本文学史上最強の作家だと思っております。
779吾輩は名無しである:03/02/21 00:36
懐かしい。高校の夏休みに読んだよ。
一巻の松枝のお坊ちゃんと、聡子(だっけ?)が
雪の中を人力車に揺られて行くところ。
車の小窓から降る雪を見ているあのシーン。
私の頭上では蝉が鳴いていたのに、寒くて鳥肌が立ったのと、
雪の匂いを一瞬かいだような気がした。あの不思議な感じは忘れられない。
780吾輩は名無しである:03/02/21 02:32
「暁の寺」は凄い、と言う人はいないのか。本多のインド体験を追体験したい。
781:03/02/21 02:47
これって、レズビアンなんだよね。
タイの王室からクレーム来なかったのか?

バンコックに4年前行った時は、もう運河なんかほとんどなかった。
782吾輩は名無しである:03/02/21 02:57
浜崎あゆみは、タイ政府の「ルビー大使」です。
ウボンラタナ王女と謁見。
「頑張って」と激励された浜崎は「親善のお役に立てれば」と笑顔。
783吾輩は名無しである:03/02/22 14:53
暁の寺に逝ったが、とにかく暑かった。
あそこに立つと理性なんて溶解してしまう。
784吾輩は名無しである:03/02/23 18:18
「豊饒の海」を執筆中の三島は「藤原定家を書きたい」って口癖の
ように言っていたのを編集者が聞いている。三島の定家を読みたか
ったな。腹切りはその後でもよかったのに。森田必勝に捕まったの
が、日本文学の不幸だった。
785YOSHIKI:03/02/23 18:47
私も面白いスレを立てたので諸君も是非来てくれたまえ。

http://news3.2ch.net/test/read.cgi/news2/1045471623/l50

永遠の命を手にした■慎太郎クローン■が
次期総理に向けて始動したぜ!
石原は「自分に代わって■慎太郎クローン■が首相になって
大日本帝国を再建する。」といっているらしいが、本当かよ?
詳しくはこのHPに書いてあるぜ。
そして巨大地震を起す■謎の巨大コンドーム=神■の
謎を知りたければ、このHPを見ろよ!

http://www12.brinkster.com/uhikaru/a&w.htm
786吾輩は名無しである:03/02/23 19:06
>783
うらやましい。暁の寺行きたいです。ベナレスにも行きたいです。
787吾輩は名無しである:03/02/25 16:53
昨晩のマイケル・ジャクソンのインタビュー番組見たけど、なんとなく三島的だな、と思った。
キンピカ趣味、少年愛、しかもマイケルは「永遠に生きたい」と、三島の最後の言葉と同じ台詞吐いていた。
788吾輩は名無しである:03/02/25 18:53
同感。三島自身も雑誌のアンケートで、
「生まれ変わったらなりたい人は?」に、
エルビス・プレスリーって答えてるくらいだからね。
789吾輩は名無しである:03/02/25 18:55
なんだそれ
790吾輩は名無しである:03/02/25 23:22
>>787
肉体改造も同じだな。
791吾輩は名無しである:03/02/26 04:16
今のマイコーは、白人に分類されるのですか?(笑
792吾輩は名無しである:03/02/27 01:51
今さっき「春の雪」読み終わった。
すごい。やっぱすごいね。
いつも読書日記つけてるんだけど、何を書いていいかわからんくらいだ。
793吾輩は名無しである:03/02/27 02:04
その感動がさめないうちに日記つけてね!
794吾輩は名無しである:03/02/27 08:12
「春の雪」は、とてもきれいな小説ですね。
きれいな形容詞がいっぱい出てくる美しい文章です。
795吾輩は名無しである:03/03/01 20:55
Never Landって、お伽の国という意味だね。
マイケルは永遠に少年でいたいと思っている。
三島も晩年、10代に回帰したいと言っていたね。
796吾輩は名無しである:03/03/01 23:07
80歳のマイケルジャクソンも見たいぞ。
現在、化け物になってるブリジットバルドーみたいになるな。
797吾輩は名無しである:03/03/01 23:32
フローベールなんかを読んだ後に「春の雪」などを
読むと、その文章の端正さに驚愕しますね。
一文一文がよく練られていて、建築で言えば
壮麗なネオバロックかルネサンス様式の大聖堂のようです。
798吾輩は名無しである:03/03/02 15:54
>>796
マイケルってもう既に化け物になっていないか?
799吾輩は名無しである:03/03/02 18:56
化け物というよりいつのまにか白人になってました…(笑
800吾輩は名無しである:03/03/02 18:59
三島さんは生きていたら馬になると思います。
801吾輩は名無しである:03/03/02 19:47
>>800

ほんと、三島さんは馬という動物をこよなく愛していたんだよね。
802吾輩は名無しである:03/03/02 21:39
猫も好きみたいです。だから「午後の曳航」では愛情を込めて入念に解剖してましたね。
803吾輩は名無しである:03/03/04 10:49
三島とマイケルの決定的違い

三島・・・・・音痴で運動神経ゼロ
マイケル・・・リズム感抜群、運動神経の塊
804吾輩は名無しである:03/03/04 12:05
こんなスレを見つけました↓
http://piza.2ch.net/log2/book/kako/959/959705620.html

議論に負かされて感情的になった馬鹿女がスレを立てたのでしょうか。
馬鹿が更に馬鹿に拍車をかけていてみっともないですね。
どちらにしても卑怯な人間だということは確かです。
805吾輩は名無しである:03/03/04 19:00
>803
岸田今日子さんによると、ゴーゴーバー(ディスコを当時こう呼んでた)で、
三島氏は、モンキーダンス(音楽に合わせて腕を上下に動かすだけ)ですら、
ひとりだけリズムがずれてたと証言してます。
806吾輩は名無しである:03/03/06 04:41
天人五衰読了。
しかし第二巻までと第三巻後半からの異様な変わりばえはどうなん?
あれは物語から小説への反転だと理解していいのかな?
807吾輩は名無しである:03/03/06 07:24
最終原稿を書いた日が11月25日なんだよね
808吾輩は名無しである:03/03/06 11:58
>>806
「物語から小説への反転」という意味が俺にはよくわからんが……。
あのあたりから三島の心境が変わっていった、という見方もできそうだな。
「自分が死ぬため」に、物語を「崩壊」に導いていったと。
もともと『豊饒の海』の連載が終わるのは1年以上後の予定だったのだから。

>>807
もう少し前にあの結末は書いてあって、当日の朝に日付と署名を入れただけ、
という説もある。いずれにせよ、新潮社に原稿がわたったのは11月25日。
809ピンク板の松枝清顕:03/03/06 23:04
>>807 >>808
天人五衰の最終章については、このスレでも何度か
語られていますが、これが書かれたのは8月です。
最終章を書き上げたとき、いつ切腹するかということを
決めたそうです。
これから後は、最終章までの話を埋めていくという作業
だったらしい。
天人五衰の最終章が際だつのは、このような経緯も影響
しているのでしょう。

原稿を新潮社に渡したのは 808氏が書かれた通り
11月25日の朝です。

以上の出典は、天人五衰初版本(昭和四十六年二月二十五日)
に付いていた

対談 佐伯彰一 村松剛
『認識と行動と文学』
−−−<豊饒の海>四部作をめぐって−−−

です。
810吾輩は名無しである:03/03/06 23:45
天人五衰に付いては、丸山明弘さんが、青年将校霊が
乗移って書いていたとか言っていたわ。
信憑性はしんねーけど、死ぬ間際に会っていた人の貴重な証言
811吾輩は名無しである:03/03/07 00:17
それは、「英霊の声」だよ。美輪さんが言ってるのは、
812吾輩は名無しである:03/03/07 00:20
そそ、かの有名なあのフレーズ
「などてすめろぎはしにたまひしや」だったか?
813吾輩は名無しである:03/03/07 00:39
「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまいし」だよ。
814吾輩は名無しである:03/03/07 00:41
あっそっか、神からヒトになったんを歎いたわけやな
815吾輩は名無しである:03/03/08 23:17
花盛りの森のラストと天人五衰のラストが同じなのに感動した。
最後は完全に十代に戻ったんですね。
816吾輩は名無しである:03/03/10 21:10
他の三部作は大体1年半かけているのに天人五衰は、半年程度しかかけていない。
何らかのものを犠牲にしたのだろうなあ。
817吾輩は名無しである:03/03/11 06:52
★★★★★★★★★★★★★★★★★★重要★★★★★★★★★★★★★★★★★
反日デモに参加した国会議員・岡崎トミ子(http://page.freett.com/clip/tommy/)を
擁する民主党の党是は、国民固有の権利である参政権の切り売りだった!!!

<民主党の基本政策、1998年3月25日より>
http://www.dpj.or.jp/seisaku/kihon/seisaku.html
>選挙制度
>国民の声をよりよく政治に反映するため、一票の格差の是正を徹底すると
>ともに、選挙制度を不断に見直す。政治に参加する機会を拡大するため、
>選挙権・被選挙権年齢の引き下げ、在外投票制度、定住外国人の地方参政権
>などを早期に実現する。

民主党の幹事長・岡田克也は保守系の政治家と思っている人、ちょっとまった!
岡田は、国民固有の権利である参政権を切り売りしようとしているぞ!!
政治家の政策を見ないでイメージで投票すると、票をドブに捨てることになるよ。

<「産経新聞 10/2より [ 報道2001 抄録 (フジテレビ系 10月1日放送分)]
外国人参政権で自民・谷津議員「付与」慎重にあたるべき」より>
http://www.hirasawa.net/problem03.html
>岡田氏「参政権を与え、開かれた国にしていくことは国益にプラスだ」
>岡田氏「(国防など)極端なケースを取り上げて議論すべきではない」
>岡田氏「参政権がほしいなら国籍を取れということは、人権にかかわる」
818吾輩は名無しである:03/03/11 22:32
>>816
>他の三部作は大体1年半かけているのに天人五衰は、半年程度しかかけていない。
>何らかのものを犠牲にしたのだろうなあ。

天人五衰では、「安永透の日記」の部分なんか、本来なら入念な筆致でちゃんとした小説に
なっていたはずの部分だよ。
「楯の会」の活動や自決準備に追われて、とてもその余裕が無かったんだと思う。
逆に言えば、実質4〜5ヶ月の執筆期間で、よくあれだけの作品が書けたものだと思うよ。
819吾輩は名無しである:03/03/13 14:03
誰か宛の手紙で、三島は天人五衰を「恐ろしい勢いで筆が進んでいます」と書いていた。
死をスケジュールに入れた人間の鬼気迫る集中力なんだろな。
820吾輩は名無しである:03/03/15 07:36
実は「豊饒の海」、あれすべて夢と幻なんだよ。
天人五衰の最終章を除いて。
821吾輩は名無しである:03/03/15 08:22
>>820
全て本多による聡子への片恋が見せた幻という説ですか?
822 :03/03/15 11:35
>>821
別に聡子に恋してなくてもいいだろ。
どこかで聞いた聡子の評判だけで十分。
823吾輩は名無しである:03/03/15 11:55
聡子がボケちゃっただけという説はどうだろう
824一説には、:03/03/15 23:15
聡子のモデルは、(三島が見合いした)美智子妃殿下という説もあるね。
「春の雪」で、特に興味も無かったのに「貴族に嫁ぐこと」が決まってから
途端に聡子に対する思慕が募る松枝清顕は、三島自身の隠喩らしいよ。

これが本当なら「豊饒の海」全体の読み解きにかかわってくる大問題だと思うけど。
825吾輩は名無しである:03/03/15 23:23
>>824
やっぱり個人的にはその見方に賛成できないな。
確かに「合歓の花」が聡子に関するところ(たとえば月修寺)で出てきているのが
その根拠とする人もいるけど。

美智子妃殿下にヒントを得たことはあっても、隠喩とはうがちすぎだと思う。
どうなんだろうね。
826824:03/03/15 23:36
確かに、確証は無いけど傍証はあるよ。
村松剛によると、晩年三島は「春の雪」について、
「あれは、”私小説”なんだ・・・」とポツリと漏らしたらしいからね。
827吾輩は名無しである:03/03/20 00:03
美智子様というよりも若いときの恋愛体験が大きいのじゃないの。逡巡して成就しなかたことが。
828吾輩は名無しである:03/03/22 16:04
見合いといっても正式な見合いじゃなかったらしいぞ。
829吾輩は名無しである:03/03/26 23:36
豊饒の海、の構想は、いったいいつごろから三島の頭に浮かんだのでしょうか。
もちろん公言や、遺稿からしか判断できませんが。
830吾輩は名無しである:03/03/28 03:19
誰か829の質問に答えてくださいよー
831吾輩は名無しである:03/03/28 05:42
三島は若い頃から「世界を解釈し、包摂するような小説を書きたかった。」らしいですよ。
832吾輩は名無しである:03/03/28 06:45
輪廻転生については25歳頃のノートにすでに構想があったそうです。
それをすっかり忘れてたが35歳頃からアイデアが復活してきたみたいです。
833吾輩は名無しである:03/03/28 11:44
「豊饒の海」というタイトルは、いつから頭にあったんだろう
834吾輩は名無しである:03/03/28 11:47
「豊沃の海」でも良くない?
835吾輩は名無しである:03/03/28 13:07
新潮社の文庫が新しく読みやすくなったのがうれしい。
836吾輩は名無しである:03/04/01 10:17
age
837吾輩は名無しである:03/04/02 14:49
age
838吾輩は名無しである:03/04/03 09:46
新潮社の全集買った人います?
創作ノートがどうしても読みたい。
5,800円って、買いですかね?
839吾輩は名無しである:03/04/06 23:39
新潮文庫の三島由紀夫写真集買った
840吾輩は名無しである:03/04/07 02:52
シンチョウ文庫の表紙が変わったね。前の薄紫のがいいよ。今のは西村京太郎ぽくてやだ。
841吾輩は名無しである:03/04/07 03:23
ミシマユキオが、仮面の告白を書いたときに既にカラマーゾフの兄弟を
読んでいたのならば、豊饒の海というタイトルはその時すでにに考え出されたはずです。
何故なら、からまぞー に
は、それらしい名詞が何カ所か出てきます。
本人は全く否定するでしょうが、三島・太宰は共に、ドストエーフスきぃ
の影響を色濃く受けていますね。
842吾輩は名無しである:03/04/07 20:08
>>838
全巻買ってるよ。
読むためというよりも飾りとして。
もちろん読んだことが無い作品は読んだけどね。
843吾輩は名無しである:03/04/08 08:44
>>841
「豊饒の海」の構想段階でのタイトルは「月の宴」だったんだけど
844吾輩は名無しである:03/04/09 13:13
>>841
>ミシマユキオが、仮面の告白を書いたときに既にカラマーゾフの兄弟を
読んでいたのならば、豊饒の海というタイトルはその時すでにに考え出されたはずです。

前段と後段の繋がりが意味不明(論理の飛躍がある)。三島は『仮面の告白』執筆時に既に『カラ兄』読んでたが、
だからといって、その時点で『豊饒の海』のタイトルが考え出されたとは言えないだろう。
読んだ時点以後ならいつでも可能性があるのだから。読んだ時点以前に考え出されたことは否定できるだろうけども。

>本人は全く否定するでしょうが、三島・太宰は共に、ドストエーフスきぃ
の影響を色濃く受けていますね。

ドストエフスキーの影響を受けていない作家なんて存在しないだろう。
もっとも、影響の度合い、意識の程度には違いがあるだろうけど。
埴谷がもろに影響されているのは明らかだが、三島はそれ程影響(意識)されていたとは思われない。
最近だと、春樹なんかがかなり影響されている。
845吾輩は名無しである:03/04/12 09:39
>>841
>それらしい名詞が何カ所か出てきます。

もっと具体的に教えてよ。文字通り「豊饒の海」なの?
846吾輩は名無しである:03/04/13 14:45
PKO
847吾輩は名無しである:03/04/14 22:01
なんとしてでもこのスレを1000にたどりつかせねばならぬ。
本多が月修寺を目指したように。
848吾輩は名無しである:03/04/14 23:54
図書館で英訳本を見つけた。
「spring snow」「runaway horse」「temple of dawn」
「decay of angel」
849吾輩は名無しである:03/04/15 20:47
>>847
あと151レスがとっても辛そうだ。
850吾輩は名無しである:03/04/15 23:07
1000に達する時は恐らくは夏の日盛りの日で、蝉が鳴いているのであろう。
851吾輩は名無しである:03/04/15 23:14
>>842
>埴谷がもろに影響されてるのは明らかだが

なーんかひっかかる物言いだなw ドストを踏まえてない作家はいない、
という程度のことだわな。埴谷の哲学小説は、監獄の中だったから
熟成された、砂糖なめながら…。哲学は独居でないと胚胎も伸展もしない。
852吾輩は名無しである:03/04/16 00:18
[奔馬]の飯沼(息子)は、ケイン・コスギ希望
853吾輩は名無しである:03/04/16 00:50
聡子=中江有里 でお願いします
854吾輩は名無しである:03/04/16 19:44
確か中谷美紀が役のためなら坊主頭になっても良いとどこかで言っていた。
855吾輩は名無しである:03/04/17 16:08
>>852
明る過ぎる。

本多繁邦=ダーク・ボガード
856吾輩は名無しである:03/04/18 01:35
「春の雪」の松枝清顕→嵐の松本潤
「奔馬」で、飯沼息子が惚れる年上の女→鈴木京華
「天人五衰」の、安永透→成宮ひろき
857吾輩は名無しである:03/04/18 01:38
創作文芸の三島模倣スレと一緒に挙げるのはやめろ。
858山崎渉:03/04/19 22:51
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
859吾輩は名無しである:03/04/21 16:04
The sea of fertilityという訳語なんかぬるくないか?
860動物A ◆MeEeen9/cc :03/04/21 16:45
THE SEA OF GOOD HARVEST

じゃあこれでw
861吾輩は名無しである:03/04/21 17:48
>859
ぬるいもなにも、
月にある『豊かの海』の学術名じゃなかったっけ?
862吾輩は名無しである:03/04/25 23:17
>>861

学術名はラテン語じゃなかった?
863bloom:03/04/25 23:17
864吾輩は名無しである:03/04/26 11:52
>>838
全巻購入中につきage。
てか、自分の好きな作家誰か一人の全集くらい、ケチらずに買おうぜw
865吾輩は名無しである:03/04/26 11:56
>>784
「神になろうとした男の物語」
「芥川の『鼻』の逆のモチーフ」
とかいった言葉を残しているね。
866吾輩は名無しである:03/05/04 21:47
>>865
ソースきぼんぬ
867我輩は名無しである:03/05/07 19:54
ttp://www.chitanet.or.jp/users/stern/tuki-umi.htm<月の海の名前

これによると「豊かの海」はMare Fecunditatisになってる
マーレ フェカンディタティスと読むのか?
868吾輩は名無しである:03/05/07 20:39
>867
それはラテン語ではないよ、きっと。スペルがちょっと違う。
「春の雪」の最後には、
Mare Foecunditatisというラテン名の邦訳が「豊饒の海」です、ってあるよ。
869我輩は名無しである:03/05/08 22:29
ラテン語がようわからんのだが
ぐぐってみたところFecunditatisとFoecunditatisと両方ある
「豊か」と「豊穣」の違いか?
形容詞格か?
ラテン語の変化って所有格の語尾変化しか知らないんで
Mareがラテン語で海なのは間違いない

なんししても英語はやはりThe sea of fertilityだな、つまんないけど
870天人五衰:03/05/08 22:37
天人五衰にリアリティは必要ないでしょ。むしろそれを否定した、予感に満ちた文章が、聖書で言う黙示録のように、衰微しつつ、今に生きているように思う。

871吾輩は名無しである:03/05/15 16:35
漏れは今、午睡後の時を過ごしている。
872我輩は名無しである:03/05/15 20:22
リストラ?ヒッキー?
873吾輩は名無しである:03/05/15 20:48
学生ぴょん
874オリジナルノイズ ◆KJQVF4h9Ug :03/05/17 18:22
昼ごろ読み終わったよ。諸毒で、ボー膳。声も出ねえ。
暁の寺、推敲してねーだろ?そこに三島の俗な欲を感じて親近感感じたな。
あれは文章が間違いなく破綻しててさ、それは創作と私生活との混交を
容易に暗示させるだろうw?わざとそういうところに読み手を誘導させる
のが「俗」なんだw
あと最終巻、月修寺の場面、聡子と本田とのやり取りな…。俺は三島の切
腹と同じ地平でアレを読んだ。つまり主体を放棄して全てを解釈に委ねる
という。つまりあらゆる解釈を等閑に付すという処理だ。
俺は三島由紀夫の切腹は決して主体的なもんじゃないと思うから。
自殺ってのは主体的な死のようだけど、実はギャクだからよww
875我輩は名無しである:03/05/18 12:28
なんかのミスで三島が切腹せずに生き延びてしまったら・・・と
考えると戦慄する。
876吾輩は名無しである:03/05/18 12:34
>>875
魅死魔幽鬼翁 と名乗り、憎々しい老大家になって
さんざ嫌がられながら世にはばかってやるんだ・・・と本人が何かで
語っていただろう。
877吾輩は名無しである:03/05/18 13:28
>>869
それ両方とも合ってる。
ただの異綴だ。
878我輩は名無しである:03/05/18 18:10
>>877 thanx
879吾輩は名無しである:03/05/19 09:34
>>855

いっそ晩年の本多は大滝秀治では?
880我輩は名無しである:03/05/19 20:35
飯沼オヤジ→緒方拳
881吾輩は名無しである:03/05/20 16:52
www1.ocn.ne.jp/~jupiter2/uni3.htm
ここの解説はなかなか秀逸だぞ。
同意するか反論するかは心心だが。
882我輩は名無しである:03/05/20 20:14
トランスパーソナル心理学による分析という着眼点は秀逸だが
もうちょっと読みやすい文を書けないもんか・・・
それに追記の部分、本多の再度の月修寺詣でにおける「登頂のモチーフ」は
すでにユルスナールも指摘しとるがな
883吾輩は名無しである:03/05/20 21:36
>>881 力作サイトだ、うpありがd。そのサイトから…

>トランスパーソナル心理学では、自分を捨て、本当に求めるものを
>徹底的に求めることが、真の自己への目覚めの道だという。

て、"禅"なわけです、元々。唯識が敷居が高すぎるから、とっつくには
手頃な足場かもだが<トランスパーソナル心理学
それにしてもなぁ。わざわざと思わんわけでもない。

>もし、三島が女性だったら――子供を産めたら――あんな行動を
>とらなくても良かったのでは? とも思います。

それは女性だから言えるセリフで、産めってもなぁ…。女性は
出産が禅機になるから座禅する必要がないそうだが。・・負けまつ。
884吾輩は名無しである:03/05/20 21:39
(続き)>>881
「豊饒の海」の読解視点はガイシュツで別段新奇なものは無いが、
自分の言葉で丁寧に語っていて、好感がもてる。
ふっと思い出したが・・

「…○○○○○の世界は、・……(略)……結局、
衆生のドラマを演じる哀れな俳優が同時に
『高みにいて一部始終を見ている自分』でもあることを、(略)教える…
 われわれはわれわれ自身をどうすることもできない。
だからこそ、その真理を生まれながらに感得していた○○○○は、
可能なかぎり高みから鳥瞰する物語の創造器械になり切った。そして、
このような物語のことを、かつては哲学小説ないし教養小説と呼んだので
ある。 ・・・・」

↑これは荒俣宏の手塚治虫「火の鳥」の解説文。(○の中は手塚まんが&
手塚治虫)…こうしてみると、生前の手塚治虫が
三島をライバル視したというのも、なるほどと思えたり
885吾輩は名無しである:03/05/22 13:11
川端康成が豊饒の海を絶賛していたそうですが
その文章って今でも読めますか?
886我輩は名無しである:03/05/23 21:15
「川端康成全集」かなんかに入ってない?

三島も「雪国」絶賛した文章残してるけど陰では悪口言い放題だったんだと。
もうあのころ川端は書けなくなっていたのもあって
「雪国」は途切れ途切れにいろんな雑誌に発表された。
全部まとまった時点で編集やゴーストライターがかなり手を加えて読めるものにした。
(三島も一口くわわってるという説もある)
ああいう文学者同士の(しかも師弟関係の)誉めあいってのはそのままとらない方がいい
887オリジナルノイズ ◆KJQVF4h9Ug :03/05/23 22:25
川端⇔三島書簡集読んだか?
川端がノーベル賞とったら文通がプッツリ途絶えたってのがな。。
哀しさと笑いが半々てとこか、つか、痛いな。。
888吾輩は名無しである:03/05/23 23:29
川端は、三島の死後、どっかホテルで夜中に職員さんを三島と勘違いして、
「ギャー!」とか驚いて部屋の中逃げ回ったらしいよ。
889我輩は名無しである:03/05/24 00:20
「豊穣の海」を高く評価したほとんど唯一の人は、川端康成だった。
「ニューヨークタイムズ」のフィリップ・シェーブコフ記者の質問に答え
川端は「三島ほどの作家は100年か200年に一度しか出ない」といい
『豊穣の海』を傑作と激賞した。
だが、川端を唯一の例外として、はっきりと誉める人は名を知られる人々の中では
皆無であった。これは実に日本的な現象で、三島は文壇に無視されながら、さりとて
公然と批判もされず、つまり黙殺されたわけである。

「三島由紀夫ー死と真実」ヘンリー・スコット=ストークス
234ページから
890吾輩は名無しである:03/05/24 01:09
>>889
川端康成は、「春の雪」「奔馬」の単行本発刊にあたり
新潮社から跋文(推薦文)を書くよう頼まれた。その為に両巻を通読し、
その完成度に驚愕したらしい。
わざわざ三島本人にも、
「無上の感動にてまことに至福に存じました」
「この御作はわれらの時代の幸ひ誇りとも存じました」…と
信じがたいほどの絶賛のハガキを出している。(昭和43年10月16日付け)
 
そして、そのハガキを投函したまさにその翌日に、
川端の元へ、日本人初のノーベル文学賞授賞の知らせが届いた。
受賞インタビューに応えて、川端は言った、
「第一に、日本の伝統のおかげ。第二に、翻訳者のおかげ。
第三に、三島君のおかげ。(三島が若過ぎたから自分に来たという意味)]

当時文壇の天皇とも評された川端の、気弱とも思えるこの↑発言は、
「春の雪」「奔馬」に圧倒された直後だったせいと思われる。
発売された初版の腰巻には、川端の推薦文が刷り込まれたが、
文学史上に残るほどの超絶賛ぶりに人々は「ノーベル賞をもらって
点が甘くなったんだろう」と評した。
「春の雪」「奔馬」は発表時から評価が高かったが、
川端のこの大絶賛の前には、誰の批評も賛美も消し飛んでしまった。

それから2年後、三島は死に、「新潮 ー三島由紀夫追悼号ー」に
川端は、自分の前言を翻すような一文を載せることになる・・・


891890:03/05/24 01:17
>>890 は以前、この板のどこかにも書いた内容(既に消えたスレかも?)
前に見た人は、スルーしてくれ。
892我輩は名無しである:03/05/24 03:53
「暁の寺」「天人五衰」じゃ大絶賛なんてそもそも不可能だからな
893吾輩は名無しである:03/05/24 06:22
>>1  ←は、「天人五衰」に限りないリアリティを感じて評価してるぞ。
894吾輩は名無しである:03/05/24 10:20
村上春樹の初期三部作は「豊饒の海」をモチーフにしてるってホント?
895我輩は名無しである:03/05/24 20:37
阿頼耶識の長々しい解説に萎えた
舞台背景の説明だけで息切れした感じ
896吾輩は名無しである:03/05/24 20:43
>>894
初期三部作じゃなくてねじまき鳥三部作のことでしょ。
輪廻転生をモチーフに。
多分、本人は全然意識してないと思うけど・・・w
897オリジナルノイズ ◆KJQVF4h9Ug :03/05/24 21:55
ねじまき鳥、どーだったんだろ?
スレ違いだけど。
分厚いし、読んだと同時に大したことないと判断し、
売っぱらっちゃったな。で、最近買いなおしたけど
嫁ねえんだよなw
なぜか「雨宮中尉」だけが鮮明に記憶に残ってて、
あと全部忘れちまったww
898吾輩は名無しである:03/05/24 22:15
1、2巻を通読しただけなら川端も誉めるだろうな。
さすがに文章構成力の衰えは隠せないのだが、
川端にとっては却って評価すべき事だったと推測できる。
ようするに三島にとっての衰えが川端にとっては成長だった、と。
しかし3巻以降の壊れかたは三島はもちろん、
川端にとっても容認出来ないだろう。
1、2巻で激賞した分残り2巻の展開は川端にとっては予想外の事で
さながら馬糞でも掴まされた気分だったのでは?
899我輩は名無しである:03/05/25 00:04
軍隊ごっこにのめりこんで世間の笑いものになってる三島に
「まだ文芸の世界でやっていけるじゃないか、あらためて戻って来い」の
エールのつもりだったのかも
900吾輩は名無しである:03/05/25 00:54
>>894
久居つばきの本読んだ?
「ねじまき鳥の探し方」からのネタだと思うが。
901吾輩は名無しである:03/05/25 01:15
綿谷昇のモデルは三島由紀夫であるって珍説だね。
その本、本屋で立ち読みした記憶がある。
902_:03/05/25 01:19
903色男NO,1:03/05/25 20:26
「豊饒の海」3,4巻をめぐる評価の変遷とその創作ノートについて、少し詳しく取り上げてみる事にします。まず、創作ノートですが既に「新潮」(1971年1月臨時増刊号)に一部が掲載され、後の未公開部分を含むノートは山中湖村の文学館に収められたという事です。
このノートは豊饒の海読解の上で重要な資料となる事は言うまでもありません。「天人五衰」の最後の場面について、ノートでは以下のような構想になっていました。
「本多はすでに老境。(中略)ついに七十八歳で死せんとするとき、十八歳の少年現れ、婉然、天使の如く、永遠の青春に輝けり。(中略)思えば、この少年、この第一巻よりの少年は、アラヤ識の権化、アラヤ識そのもの、本多の種子なるアラヤ識なるし也。
本多死なんとして解脱に入る時、光明の空へ船出せんとする少年の姿、窓ごしに見ゆ。(バルタザールの死)」
この構想が実際に完成された「天人五衰」とは結末が大きく異なっていると解釈されて来た三島文学の研究史というものを前提として、考察をすすめてゆく事としましょう。
904色男NO,1:03/05/25 20:32
それからというもの、3、4巻は文壇の無理解にさらされ、失敗作の評価さえなされていたと言ってもいいでしょう。澁澤龍彦の1986年の対談での発言を引用しておきます。
「しかし、不思議だねえ、あの四部作。「豊饒の海」の結末が、変わったんだよ。」
「うん。それも一つあるね。(色男註:対談相手出口裕弘の輪廻転生が成立しなくなった、という発言を受けて)それから、<透>というのが変な天使みたいになって飛び立つっていうんだね。そういうふうに創作ノートに書いてあるわけだ。」
「おれがそれを、「三島がある時点で計画を改めた」と書いたら、野口武彦がそれを引用して、いい文章を書いているけど。三島は何でもとにかく、最後から出発するみたいな人だったのに、それが途中で変わった。」
「あれで初めて、三島文学の中に<現実>が入ってきたんじゃないか。」
澁澤は文学のみならず三島の全生涯において、巨大な寓話的観念世界の住人であった三島に初めて現実が訪れたのだといい、ほとんど取材ノートそのままのやせ細った「天人五衰」は現実との遭遇によって破綻し、
現実に出会った事によって本多が最後に京都から奈良までを車で移動する描写が変に鮮明で写実的即物的によく書けている、逆説的に言えば幸福な破綻であると言っています。
これはそれまでの三島美学を評価してきた者の非常に典型的な側面を表した発言になっていると思います。つまり、ある種の三島シンパというのは文学的に文体至上主義であり、形式主義を重んじた伝統を最優先する系列に属する作家として
三島を愛好しているのです。それは明治以降の自然主義などの素人のまごころ主義(?)に対立するものとしてあり、澁澤が指摘するところの観念の肥大のない天人五衰の車移動の描写というのは、他ならぬ
自然主義的描写だったのです。川端の評価もこのような文体論的なものであり、三島が最後の小説をして彼の愛読者を裏切るような傾向を如実に示したという事が、一つの事件としてありました。
http://laspara.tripod.co.jp/
905色男NO,1:03/05/25 20:35
この澁澤の対談の翌年には研究史の転換を象徴する、四方田犬彦の「貴種と転生」が発表される事になります。以下、少し長くなりますが引用文をお読み下さい。
「三島の他の長編と比較して、小説作品としての「天人五衰」の評価は、これまでけっして高いものではなかった。主人公の本多繁邦と安永透の関係が実生活における三島の同性愛の苦悶を
表しているといった幼稚な感想から、作者が政治的行動に執心するあまりに文学的創作欲の減退が露呈しているという素朴にして穏健な風評まで、実にさまざまな評言が寄せられてはきたものの、
物語論的な観点から作品の内的構造そのものが論じられる機会は、最近になるまでまことに少なかったといえる。
三島が後の世にまで語り継がれる事になるであろう自決を急がなかったとすれば、「天人五衰」は「それの書かれるべき時点の事象をふんだんに取込んだ追跡小説」として、一九七一年末に完結予定であった
という作者本人の弁が存在している。さらに加えるなら、それは当初は阿頼耶識の権化たる天使的少年の出現による本多の幸福な死によってハッピーエンドとして完結する予定であったこの作品が、
途中から大きく構想が変えられたため、唐突にしてきわめて晦渋な終わりを見せている事実は否定できない。」
小説は執筆しながらも、まさに作中人物が自立性を以って動き回り作者の意図を裏切って着地点を見つけるべきだという考えがある訳ですが、三島はよく知られているように最後の1行が決まるまで
書き出す事は出来ないという事を公言して、通説に対立する創作技術を遂行していたといいます。
最初に創作ノートで終わりを確定しながらも、その構想を裏切って異なる作品に着地点を見出した「天人五衰」を三島唯一の小説と評するものまでいます。物語論的内的必然性から実際の天人五衰に
着地したという解釈の可能性は疑えませんが、創作ノートそれ自体が実際の天人五衰を現しているというのは、やや牽強付会の感が否めません。
http://laspara.tripod.co.jp/
906色男NO,1:03/05/25 20:38
みなさん、こんばんは、私が色男です。
「豊饒の海」創作ノート及び昭和四十五年八月十日ー取材ノートが、決定版三島由紀夫全集の第14巻に収録され、2000年の一月配本予定となっています。
三島のドナルド.キーン宛書簡(1970年9月3日)に次のような記述があります。
「四巻の分け方は、第一巻「たわやめぶり」第二巻「ますらをぶり」第三巻「とつくにぶり」と来て、第四巻に該当する「ふり」がないのに困惑。第一巻和魂、
第二巻荒魂、第三巻寄魂、第四巻幸魂、と分けたほうがよいかもしれません。殊に第四巻は、甚だアイロニカルな幸魂で、悪(自意識の悪)が主題ですが、最後の最後の本多の心境は、
あるひは幸魂に近づいているかもしれません。(略)「天人五衰」は今ものすごい勢ひで書き進んでいます。この全巻を外国の読者に読んでもらふとき、はじめて僕は一人の小説家とみとめられるであらうと、
それだけがたのしみです。」
年譜によると1970年8月11日、キーンを下田に招き、天人五衰の最終回原稿を示し、この事は新潮社の人には言わないでと口止めしたので、キーンは遠慮してしまい、そのまま原稿を読まずに返してしまったという事です。
その前日には清水港で海の場面の取材をしていますから、原稿は前後して、夏頃には完成してあったというのです。
ここで注意すべき点は、三島自身が天人五衰によってはじめて小説家として認められると書いているところですね。澁澤解釈はおそらくこのあたりの事情を彼なりの表現で語っているのだと思われます。
http://laspara.tripod.co.jp/
907色男NO,1:03/05/25 20:40
澁澤は三島文学の特徴として日本では珍しい観念小説の書き手である、という点を指摘しています。通常、三島が現実にコミットして社会的な主題を扱ったとされる作品も、澁澤によれば新聞の三面記事的日常が寓話に
なっているものとして見られている訳です。暁の寺最終回の脱稿が1970年2月20日であり、この作品の完成によって作品外の現実が紙屑になったと「小説とは何か」に書いています。1月頃には、まだ定家で書きたいと
言っていたようですが、その資料を収集していたような形跡は見つかっていません。
http://laspara.tripod.co.jp/
908色男NO,1:03/05/25 20:42
澁澤の小説の「小説性」の問題は1991年には、青海健の次のような整理へと到達しています。
「「物語」的な完成度という点では第一、二巻に譲るとしても、この作の「小説」的な問題性はむしろ本多が主人公となる第三、四巻にある。この認識者の自意識の記録が物語るのは、
本多とその自意識すなわち言葉との格闘であり、言葉を最終的に征服しようとたくらみついに言葉からの逃走を企てるに至る悲劇的な道程である。」
「「戯曲の法則を強引に小説の法則へ導入」することで出来あがった転生の物語が第一、二巻であるなら、第三、四巻は、戯曲的な「本能的」な形式を放棄してはじめて成立可能となる小説である。
前者を”成功作”と見なすのは、三島文学の本領をあくまで「自然で自明な形式感」にあるとする一種の形式主義に拠る。」(「三島由紀夫の帰還」 青海健 小沢書店2000年より引用)
このような小説観は浅田彰の次のような言葉に通じます。
「物語の精緻な偽物を書き続けた人ではあるけれども、いわゆる小説は一回も書かなかったのではないかという気がするわけです。(略)「豊饒の海」は、もしかするとその唯一の例外ではないか。」
(「天使が通る」浅田彰 島田雅彦 新潮社1988年より引用)
小林秀雄が金閣寺を小説ではなく詩であるといい、小説であるならば放火後の主人公を描かねばならないとして三島の魔的な才能を絶賛した事を受けたかのように、水上勉は金閣炎上を書いています。

http://laspara.tripod.co.jp/
909吾輩は名無しである:03/05/26 01:42
ねじまき鳥は巻数が増えるとページが増える。
豊饒の海は巻数が増えるとページが減る。

春の雪は400ページくらいあるのに天人伍衰は250ページ程度で物足りなさを感じた。

>「豊饒の海」創作ノート及び昭和四十五年八月十日ー取材ノートが、
>決定版三島由紀夫全集の第14巻に収録され
その14巻の本文は計400頁程度で、あとの半分は制作ノートが占めていた。
「三島、やる気あんのか」とオモタヨ。
910吾輩は名無しである:03/05/26 01:48
澁澤は単なる三島オタ
911山崎渉:03/05/28 08:55
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
912吾輩は名無しである:03/05/30 20:44
>豊饒の海は巻数が増えるとページが減る。

文学の衰亡を描いたのだから、これでいいのだあ。
913吾輩は名無しである:03/05/30 22:45
>>911


                 Λ_Λ
                 ( ´Д` ) クルナッテ   Λ_Λ 
   Λ_Λ         /    ,\      (´Д` ) イッテンダロ
   ( ´Д`) ナンドモ     | l    l |     /    ,\ 
  /    \        | .;|;;:。;:,:、| ;|    ..,. | l    l |
  | l    l |     ..,. ., ヽ '゚;_。:_;./ /;-゚;・,。:゚;:.゚|;;|.   | ,|
  | |    | _|。.:_::゜。-.;.:゜;/_ン∩ソ/\;;:;.:.。:  ヽ '゚;。_ / /
  ヽ \_ .。'゚/   `。:、`;゜::;.:、,:゚;: .:..゜:: ゚。:..;: /_ン∩ソ/\ 
   /\_ン∩ソ\    ゚ ;:゚..゜:: ゚。:.:.:゚; ゚ ;:゚..;゚;  /  /`ー'ー'\ \
.  /  /`ー'ー'\ \    ゚ ;:゚..゜:: ;。:.:.::゚。;:;.:ヽ  <     / /
 〈  く     / /    ゚ ;:゚.。゜:;゚;゚.。.:`;:;.:.。 \ \    / /
.  \ L   ./ /     .;.:.;.∧_∧ ;:゚.゜:: :  .〉 )  ( .く,
    〉 )  ( .く,     ゚.;゚ (;  ^^ )ウワァァン(_,ノ   \.`)
   (_,ノ    .`ー'     ;:〔~∪ ̄ ̄〕 :゚.;.:;
                 ◎――◎  
914吾輩は名無しである:03/06/09 07:23
豊饒の海,ねじまき鳥、
どちらも不思議な感覚に襲われた。
これが共通項??
915吾輩は名無しである:03/06/11 22:54
>>909
創作ノートと制作ノートの違いを教えてください。
916  :03/06/12 00:37
一年前ぐらいに読み始めて、昨日読み終わった。最後の、聡子が出てくる場面は
妙に懐かしかった。安永透には驚かされたよ、帝国信号って名前の会社で働いてる
時点で本物だと思ったのに、やはり贋物だったか!戦後を生きる、安永透が贋物
だったという時点で、やはり三島は予言者だと言える。本多は結局、最後まで本物を
見つけることができなかったが、読者だけにジン・ジャンの生まれ変わり、つまり
4番目の本物を自衛隊市ヶ谷駐屯地で見せてくれるとは・・・物凄い小説だ。
917色男no、1:03/06/13 01:19
916さんの読みは面白いですね。万物を包摂する世界解釈の小説のテクスト内部にはついぞ
本物の天人は現われない、つまり本物の天人を言語化する事は出来ないと言う、自己言及の不可能性。
私も以前に「盗賊」で同様の論旨を展開した事があります。
三島の意識は現在に密着し、未来は自分とは無関係であるというんですから、偽者の内面生活には割りと冷淡で
あのような叙述になったのかもしれません。「天人五衰」は三島から見て近未来小説ですから。
その未来こそが現在でもある村上春樹は三島からクミコを奪回しなければならない。
http://laspara.tripod.co.jp/
918吾輩は名無しである:03/06/13 01:22
そうですか、やっぱ三島関連で、渋沢も
919吾輩は名無しである:03/06/13 07:57
>>916
特に最後の一文、感動した。ありがとう。
920吾輩は名無しである:03/06/22 02:04
ageagea
921吾輩は名無しである:03/06/22 05:16
「春の雪」再読してるんだが「話者」が皇族やタイの王子達に敬語使っているのは変じゃないかい?
922吾輩は名無しである:03/06/22 07:32
話者が皇族に敬語を使わなかったらどんなに読み手が不愉快になるかは
朝日新聞が証明してますよ。話者が敬語を使っても変じゃないよ。
923吾輩は名無しである:03/06/24 01:56
『豊饒の海』は、実は4部作ではない。三島の命が永遠であるならば、第7部まで書く事が
可能な作品である。いわばこれはヨハネ黙示録の「7つの封印」に対応する作品なのだ。
「第七の封印」が解かれたとき、初めて「全き円」が完成し、輪廻転生の物語は完結する。
しかし、紀元2000年を、時代の一区切りとしたとき、封印はどう考えても「3」までしか
開けることができない。それを見越して、三島は4部作としたのだろうと思われる。
(注:「7つの封印」の鍵は、7本をセットにしないと使えない)

三島が『豊饒の海』を執筆したとき(太平洋戦争の終結とともに)、既に「第一の封印」は
解かれていた。(三島は「1」の鍵を発見し、所有していたのだ)「第二の封印」を解く者
が誰もいなかったので、物語を完成させるため、三島は自らの死をもって、「第二の封印」
を解いた。三島が開けた「第二の封印」の鍵を託された人物は、三島の遺志に従って、
「第三の封印」を解くべき人物(ジン・ジャン)に封印の鍵を預けた。そして、彼女が
「第三の封印」を解いたことを確認すると、自らの名を、目印となる「三」に変えた。

三島は、「第三の封印」を開ける人物が誰かは想像もつかなかった。だから三島の描いた
ジン・ジャンには精彩がない。三島の知っているどのような女性も、ジン・ジャンの
イメージには当てはまらなかったからだ。しかし彼の友人たちは、注意深くジン・ジャン
を探し出し、若い彼女の教師となって指導し、彼女が「第三の封印」を解くことができる
ように尽力した。彼女は女性であるために名前に「玉茎(陰茎)」を持っていた。

そして30年前、「ジン・ジャン」によって、「第三の封印(月の封印)」は解かれたのだ。
924吾輩は名無しである:03/06/24 01:57
「ジン(jinn)」はアラビア半島で古来から信じられている霊的生物である。不可視の精霊
であるが、人間や動物、魔物の姿をとるとも言い伝えられている。「ジャン」は言うまでも
無く「ヨハネ」である。既に一つめの使命を果たした「ジン・ジャン」は、「第四の封印」
を解く人物、転生した「清顕」を見つけ出し、確実にその鍵を渡すだろう。それはもちろん
「透」ではない。彼女は「清顕」の師となって、彼に封印を開ける力を与えるだろう。
しかし、それは、新しい物語、三島が書くことのできなかった「第5部」の物語なのだ。
第5部は、「第四の封印」を解く物語だ。それは「金星の封印」と呼ばれるだろう。
そしてその鍵は「蒼ざめた馬」である。

『豊饒の海』第5部は、21世紀の幕開けと共に、既に始まっている。自分には、もう、
この話を書くだけの時間はない。だから、今、ここに書いている。もしもこれらの話を
正しく読み取ることのできる人がいたら、是非、「第5部」を書いて欲しいと心から願う。
もしかしたら、転生した三島が、このスレを密かに読んでいるのかもしれないが…。

もはやこの物語は「秘密」ではない。全人類が享受すべき「ロマン」なのだ。
もう戦争や流血はない。「美神」が顕現し、その凄絶な美が「舞台」を得て、人々に至上の
快楽と喜びをもたらす、そんな物語になるはずだから…。
925吾輩は名無しである:03/06/24 03:39
幕間の物語『天人五衰』(これはダミーだ、気をつけろ!):読解&曲解の鍵

1)天体(オクターブ)の法則:
  「ド・レ・ミ」(ファ)「ソ・ラ・シ」「ド」
  (『天人五衰』は半音の「ファ」にあたる。)

2)エメラルド・タブレット:
  我々は、「3・4・5」「6・7・8」そして「9」と創られた。
  (第一グループ最後の「3番目」と第二グループ最初の「4番目」の間には、
   明らかにインターヴァルがある)

3)3・6・9(ミロク)の法則:以下の数式に注目
  1998=3×666:獣が世に出てくる日 (3番目の封印が解かれたとき、善悪の概念が
  逆転し、ルシフェルは既に悪魔ではなく、本来の「最高位の天使」へと転身している。
  ルシフェルは、この年、姿を顕した)

補足:不死の一族は、転生した子供が成年(20歳)に達するまで、一族のものであることを
告げてはならないというルールがある。これが守られなかった場合、子供は夭折してしまう。
(吸血鬼伝説は、これが形を変えて伝わったもの)…いや、怖くない、怖くない!
926我輩は名無しである:03/06/24 23:29
このヨタ噺をまだ聞いてなくちゃなんないのかい?
927吾輩は名無しである:03/06/25 07:08
第5部は、荒俣宏「帝都物語」みたくなりそうだな。
928吾輩は名無しである:03/06/25 21:56
またグルジェフ厨ですか・・・
929吾輩は名無しである:03/06/26 08:53
帝都物語よりは面白くなりそう
厨房時喜んで長々と読んでいた幻魔大戦が
美しい星あの薄っぺらい一冊にも及ばないとは!
930吾輩は名無しである:03/07/01 22:35
もう夏だ。終わりの季節だ。このスレも。
931細江直矢 ◆DjjhnUajcs :03/07/01 23:06
●●●マスコミの 「盗聴/盗撮」 は許されるの?その9●●●               http://natto.2ch.net/mass/kako/1016/10165/1016527634.html
61 名前: 投稿日: 02/03/22 05:06 ID:SNZoz4gQ
>>58
時代背景も、あると思う。
バブル崩壊で行き詰まっていた世間は、打開策を欲していたが、創造性に
乏しい日本社会は、IT化と称して通信設備に投資するくらいしかできな
かった。やがて情報がステータスに影響することに気が付いた一部の人間
は、不正手段を使ってでも情報で優位に走ろうとする。
 盗聴情報が文化を創り、文化が経済を刺激し、バブル崩壊の傷を癒す。
盗聴機は、情報黄金時代を裏で支える安価なスコップなのだろう。

384 名前: 投稿日: 02/04/02 20:45 ID:dMwWsGe2
>>383
でもね、テレビやラジオなんて露骨だよ。すぐそこにいて見てる感じでしゃべられるし、
裏になにかあるなんてレベルじゃないよ、ホントに。ロコツ。だから、誰がどんな態度で
いるかをちゃんと控えて(チェックして)おこうと思っています。このアナウンサー、この
評論家、この司会者は何考えてるか、言葉のニュアンスからもどういうところで弱いか、       
つまり嘘をつけないかがちょっとづつわかる。こちらも腰をすえてかかるしかありません。
932吾輩は名無しである:03/07/04 07:55
春の雪時代の松枝家の模型が欲しいな。
そんなんあったら買う奴いるだろう?
933_:03/07/04 08:03
934吾輩は名無しである:03/07/04 17:54
>932
聡子のフィギュアがほしい。清顕と人力車に乗ってる場面がいいな。
935吾輩は名無しである:03/07/05 01:14
金閣寺で茶碗に母乳を入れてる場面のフィギュアがほしい。
936吾輩は名無しである:03/07/05 07:13
憂国のチョメチョメしてるシーン造ってくれ。w
937吾輩は名無しである:03/07/05 07:20
本多繁邦がジン・ジャンを覗いてて妻の梨枝に見つかって振り返ってるシーン。
938 ◆wmxP/NHJxA :03/07/05 07:41
(´-`).。oO(・・・http://zetabbs.org)
939吾輩は名無しである:03/07/05 10:04
大河ドラマで豊饒の海やってほすぃ
940吾輩は名無しである:03/07/05 11:37
あ〜あ、文学板もここまで堕ちたか…世も末だわなw<939
941吾輩は名無しである:03/07/05 12:01
お前ってホントバカだな↑
942吾輩は名無しである:03/07/05 12:55
お前ってホントバカだな↑


943吾輩は名無しである:03/07/06 05:45
お前ってホントバカだな↑
944吾輩は名無しである:03/07/06 08:01
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 次の人ボケて!!  |
 |_________|
    ∧∧ ||
    ( ゚д゚).||
    / づΦ
945_:03/07/06 08:02
946吾輩は名無しである:03/07/06 08:05
↑大いにワロタ
947吾輩は名無しである:03/07/07 20:54
ん?どしたん?
948吾輩は名無しである:03/07/08 20:18
あと53。がんがれ。。。
949吾輩は名無しである:03/07/10 00:24
AGETOKUYO!
950山崎 渉:03/07/15 09:04

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
951吾輩は名無しである:03/07/16 05:48
金の白鳥って何だよ。
952吾輩は名無しである:03/07/16 08:36
透って三島本人だろ
953吾輩は名無しである:03/07/21 04:28
954吾輩は名無しである:03/07/23 20:01
海外からの観光客向きにデザインされた仏教趣味
955吾輩は名無しである:03/07/29 20:59
本多が聡子に会いに行ったのは何月何日?
956吾輩は名無しである:03/07/29 23:02
☆★☆三島由紀夫etc関連スレ☆★☆ http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1059056046/l50
●●三島由紀夫「午後の曳航」●(())● http://etc.2ch.net/test/read.cgi/employee/1057900828/l50
三島由紀夫って馬鹿みたいに死んだねw http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058931089/l50
三島由紀夫「美しい星」はオールタイムベストSFだ! http://book.2ch.net/test/read.cgi/sf/1056469173/l50
三島由紀夫の首 http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1058856149/l50
●読書の部屋●三島由紀夫「午後の曳航」● http://etc.2ch.net/test/read.cgi/hikky/1057899170/l50
【芸能】うほっ!いい写真・・・三島由紀夫の未公開写真が26枚発見、一般公開へ http://news2.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1057852794/l50
【三島】三島由紀夫について語りませんか【由紀夫】 http://book.2ch.net/test/read.cgi/book/1058356865/l50
957吾輩は名無しである:03/08/05 07:40
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 | 次の人ボケて!!  |
 |_________|
    ∧∧ ||
    ( ゚д゚).||
    / づΦ
958吾輩は名無しである:03/08/10 22:02
このスレをラストのように夏が終るまでに終らせるか?
それとも11月25日までもたせるか?
959吾輩は名無しである:03/08/11 01:13
月光姫に噛み付いたコブラは去年の憂国忌で話に出た緑色の蛇であるとしか考えられない。
そのことが頭から離れない。
960吾輩は名無しである:03/08/11 13:55
緑色の蛇=ドル札説?
961吾輩は名無しである:03/08/11 19:11
>三島由紀夫って馬鹿みたいに死んだねw

本人も馬鹿みたいに死にたいと思っていたんだからいいじゃないかw
962_:03/08/11 19:12
963_:03/08/11 19:15
964山崎 渉:03/08/15 09:47
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
965吾輩は名無しである:03/08/16 09:59
>>964
                 Λ_Λ
                 ( ´Д` ) クルナッテ   Λ_Λ 
   Λ_Λ         /    ,\      (´Д` ) イッテンダロ
   ( ´Д`) ナンドモ     | l    l |     /    ,\ 
  /    \        | .;|;;:。;:,:、| ;|    ..,. | l    l |
  | l    l |     ..,. ., ヽ '゚;_。:_;./ /;-゚;・,。:゚;:.゚|;;|.   | ,|
  | |    | _|。.:_::゜。-.;.:゜;/_ン∩ソ/\;;:;.:.。:  ヽ '゚;。_ / /
  ヽ \_ .。'゚/   `。:、`;゜::;.:、,:゚;: .:..゜:: ゚。:..;: /_ン∩ソ/\ 
   /\_ン∩ソ\    ゚ ;:゚..゜:: ゚。:.:.:゚; ゚ ;:゚..;゚;  /  /`ー'ー'\ \
.  /  /`ー'ー'\ \    ゚ ;:゚..゜:: ;。:.:.::゚。;:;.:ヽ  <     / /
 〈  く     / /    ゚ ;:゚.。゜:;゚;゚.。.:`;:;.:.。 \ \    / /
.  \ L   ./ /     .;.:.;.:゚.;.:;;:゚.゜:: :  .〉 )  ( .く,
    〉 )  ( .く,     ゚.;゚ :゚.;.:;:゚.;.:;:゚.;(_,ノ   \.`)
   (_,ノ    .`ー'     ;:(⌒V⌒)
                 ( ^ ^ )<ウワァァン
             ⊂(    )つ
                 (_)(_) グチャァァ
966ピンク板の松枝清顕:03/08/16 10:33
このスレもあと少しで1000に到達しそうですね。おめでとうございます。

ここまで2年近く時間がかかってるんですね。
私がピンク板からここに紛れ込んで来たのだって1年以上前。
ピンク板だったら最短1週間以内で1000まで逝くのに。
やっぱり時間の流れが違うんですね、アインシュタインさん!
967色男no、1:03/08/16 11:01
漱石においてさえ、近代人の分裂、両義性の問題はあったんだよねえ。明治20年代から近代文学の内面が現われ出てきた訳で、柄谷行人も同時代において乃木将軍の殉死さえアナクロニズムと見られた、とどこかで言ってたよ。
物語批判は性格なんか近代の問題じゃない、内面は基本的に分裂を孕むもので、一貫した性格を描写し得ないところにジャンルとしての小説の近代性があるんだ、というこの30年来耳にたこが出きるほどに繰り返された言説があるね。
それでね、三島は小林恭二なんかの見るところによると、骨がらみの二十世紀最大の近代人と言う事で、三島作品は内面と性格の対話劇なる批評空間で、二項対立が統一されようとする物語批判なんだね。認識と行為とかいうやつね。
文学の次元でこんな事やってる人が生活の次元で「性格」足らんとするんだよね。江藤淳とか慎太郎とか同時代の付き合いあった人たちは、偽者だよと楽屋裏を暴露しようとするけど、福田和也みたいな切腹以後の世代は、
内面の不在証明に成功した一個の「性格」を見る訳。この「性格」が厄介なシンボリズムで、政治的リサイクルを失効化させようとする人は、三島の性的人間の側面をフォーカス、フライデー(覗いて)して、切腹以前の分裂を
呼び戻そうとする。漱石には脱活字世代にアピールするような「性格」もなく、胃潰瘍に吐血するようなモダニストの内面しかない訳。大衆にアピールできなければ革命は成功しないよ。ナチスでもそうだけど、
メディア操作するようなシンボリズムがないとね。
三島の革新性とは、もはや文学が自明のものではない領域において、大衆動員する演劇的空間を創出した点につきる。
http://laspara.tripod.co.jp/
968ピンク板の松枝清顕:03/08/17 02:30
文藝春秋九月特別号 というのを買ってきた。
日本の黄金時代 千九六四−七四 というのを見ると、
三島割腹事件が得票数一位だった。
懐かしい出来事の『証言』。
お盆休みの一日、夜中まで読んでしまった。







オット、歳がバレてしまった。
969吾輩は名無しである:03/08/20 21:22
このスレをラストのように夏が終るまでに終らせるか?
それとも11月25日までもたせるか?
970吾輩は名無しである:03/08/20 23:15
1 :二十歳の墓標 :01/10/31 02:31
   ↑
スレたてたのそろそろ登場しろ!! 二年前か。もう忘れてるかな。
今では「春の雪」の良さもわかってるはず。
971吾輩は名無しである:03/08/20 23:16
「素人思い出フォトシリーズ3」の別アングルバージョンです。
今回は手持ちカメラでの撮影なので接写が多く迫力満点。
生理中のセックスは本当にエグイ。
無料ムービーあるよ。
http://members.j-girlmovie.com/main.html
972吾輩は名無しである:03/08/21 06:41
数年ぶりに「春の雪」読み返してるんだけど、やっぱ凄いね。
今二十四章、二十五章まで読んだけど、
百人一首の巻物広げて幼時を思い出しながら、終には、
「今こそ僕は聡子に恋をしている」までの清顕の心情の流れがヤバイ。
改めてゾクゾクした。
973吾輩は名無しである:03/08/21 17:49
ぼくは人力車のシーンが好きです。日本文学屈指の名シーンだと思います。
おじゃまむしの本多も好きです。
974吾輩は名無しである:03/08/21 19:08
>>973
漏れも人力車好きだ。
975吾輩は名無しである:03/08/24 01:17
清顕=米倉涼子 でお願いしまつ
976吾輩は名無しである:03/08/24 02:24
>975
いやいや、
サン・フォン伯爵夫人=米倉涼子 でお願いしまつ
977吾輩は名無しである:03/08/24 02:33
いやいや、
ジン・ジャン=米倉涼子 でお願いしまつ


978吾輩は名無しである:03/08/24 03:18
http://61.211.239.178/~fan/ya/ryoko/ryoko027.jpg
 ↑
いやどう考えても、サン・フォン伯爵夫人=米倉涼子 でお願いしまつ
ルネでもいいけど・・・。
979吾輩は名無しである:03/08/24 03:35
>>972
休暇中にマタ〜リ読み返したらいいだろうな・・ヒマないが
980吾輩は名無しである:03/08/24 04:26
ジン・ジャンは地黒の美人じゃないと。
981吾輩は名無しである:03/08/24 06:32
あ!
ジン・ジャンとタトゥの黒髪キャラ似てる!
982吾輩は名無しである:03/08/25 00:46
このスレは宮本武蔵のスレでつか?
983吾輩は名無しである:03/08/25 14:35
市川 新之助は、「奔馬」の勲にぴったりイメージが合うんだがな。どうだろうか。
984吾輩は名無しである:03/08/25 16:29
冗談でしょ?
985吾輩は名無しである:03/08/25 16:40
「奔馬」の勲には「三島由紀夫」がピッタリくる。
986吾輩は名無しである:03/08/25 17:03
てゆーか、当時の評論家って皆サヨクだろ?
有無を言わさず三島の作品にケチを付けたいだけだよ
987吾輩は名無しである:03/08/25 18:17
>890
おイ、どんな一文を乗せたんだ? 気になるんだけど


988吾輩は名無しである:03/08/25 18:37
安永透=ニセモノ=現代の日本人
日本人は、ほんとに戦前と比べてまったく別の民族になっちゃったもんね。
こんな身代わりの早さは、世界史上の珍種だよ。他国なら絶対にあり得ないよ。

何故ありえないことが起こったかというと、一国の国民の大半が信仰していた宗教の教祖が戦後占領軍に脅されて「インチキですた」とラジオで公表してしまったからだろうね

989吾輩は名無しである:03/08/25 18:38
三島信者はイタイタしいな

社会不適応者の集まりなんだろうけど
990:03/08/25 18:48
性格悪いね。
991吾輩は名無しである:03/08/25 23:53
>>987

>一文を乗せたんだ?
>気になるんだけど
992吾輩は名無しである:03/08/26 23:01
↑折れも気になる
993吾輩は名無しである:03/08/27 15:01
勲タソの、
「僕を拷問して下さい!今すぐ拷問して下さい!」
に萌えました。
994吾輩は名無しである:03/08/27 16:22
安永透は偽者なんかじゃないと思う
995吾輩は名無しである:03/08/27 17:31
>>992
わしも気になる。
996吾輩は名無しである:03/08/27 17:35
1000番は6時以降だな。
997吾輩は名無しである:03/08/27 17:36
新スレは必要か?
998吾輩は名無しである:03/08/27 17:37
いや、いらない気がする。
999吾輩は名無しである:03/08/27 17:37
三島スレは多いので、オレは立てない。
1000吾輩は名無しである:03/08/27 17:38
じゃ立てない。では、他のスレで会おう。
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