1 :
名無しは無慈悲な夜の女王:
★荒らしの自作自演や陰湿な挑発、ID表示でも明らかな煽り書き込み等などはスルーを、反応した書き込みにもスルーを。
(反応すると削除依頼の妨げとなります。 荒 ら し の 名 誉 毀 損 書 き 込 み があっても却下されます)
上記の名誉毀損書き込みを行った、荒らしコテハンにどうしても我慢できない場合は以下のスレへ。
書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その8
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1142694486/l50 (「書斎馬神」は「ミステリ板住人」の別ハンです)
●スレを私有化し、日記代わりにする事や、スレ違いの講義なる長文、オリジナルシナリオなる長文などの書き込みは、
ご自身のサイトを作り、そこで行ってください。削除人からも警告されている行為です。
●未読の人のために、結末部分のネタバレは厳禁とします。
どうしても語りたい人はメール欄を活用してください。
いや、俺は立てたほうがいいって、言ってたんだ。
ヴィーナス・プラスX/シオドア・スタージョン
ジェンダーSF,もしくはユートピアSFとしては、今読むとやや古さを感じる内容。
だが、構成の妙がそれを補って余りあり、このタイプにありがちな退屈さを免れている。
SFパートの合間に現代の普通の家庭が描写されるのだが、
読み進めていくうちに、そちらの方こそがどこか狂っているように感じられていくのは、
読者の側が変化を強いられるからだと思われる。
衝撃の展開を経た後に訪れる、
恐ろしく突き放した、しかし絶望的ではない結末も良い。「彼ら」は今も待ち続けているのか?
8点
『エラントリス 鎖された都の物語』 ブランドン サンダースン
ある王国の王子が”変容”とよばれる呪い?に見舞われ、生ける屍となってしまい、
表向きは死んだとされたが、実際は”変容”したもの達を隔離する都市(エラントリス)に
捨てられてしまう。といった感じではじまるFTです。
隔離され荒廃した都市にて、生ける屍となり希望を失った人々を集め組織化し、
目的や誇りを与え、人々の生活環境を改善してく、都市サバイバル?の部分が面白かったです。
(なんか「ギャルナフカの迷宮」をちょっと思い出しました)
また、昔は魔法にて繁栄を極めたエラントリスが崩壊した理由、
昔は神のような超人に変わるための”変容”が呪いに変わった理由などを、
王子が旧い文献などから謎解きしていく部分も楽しめました。
さらに、この作品は、王子と結婚する予定だった同盟国の姫が、
婚約書の制約により未亡人として嫁いでくるが、
改宗を強要する強国からの危機に対し、右も左も分からない(王子の)王国で奮闘する、
宮廷陰謀パートも読み応えがありました。
最近よんだFTでは一番楽しめましたので甘めに付けて、9点。
7 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/14(土) 09:30:37
「進化論」異形コレクション・井上雅彦編
進化がテーマなのでホラーだけではなくSF寄りの作品も多い。私の好みから
べスト3を選ぶなら次のとうり。
上田早友里「魚舟・獣舟」
「火星ダークバラード」はまずまずの出来だったがこれはなかなかの秀作だ。
今年の国産短編SFの中でも上位に入ると思う。
平谷美樹「量子感染」
題名どうり量子論による進化(ていうか退化なんだけど)を描いてるんだけど
一種のバカSFだね。
八杉将司「娘の望み」
望みをかなえるために世界そのものを変革してしまうところが凄いね。
編者の井上雅彦の作品はたいしたことないね。というところで7点。
「とうり」「どうり」
9 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/14(土) 12:44:26
とおり
「どおり」に一票
文例: 井上雅彦の作品がたいしたことないのはいつもどおり
>>9 俺、Jane Doe Style使ってるんだけど、
一回開くと、絵が出たままになるんだよねえw
生きてたら@時間ほどしてレス死体と思います。
「プリズナー」トマス・M・ディッシュ ハヤカワ文庫
とりあえず読了しましたが、2号脱出の経緯がよくわからなかったので再読します
点数保留
「グリュフォンの卵」
マイクル・スワンウィック
たぶんSF
全編、ワケ分からない。
さっぱり意味不明。
租借は不可能でした。
収録されてる「ギヌンガガップ」は、なんとかテーマが見えたかな
2点
『スキズマトリックス』 ブルース・スターリング
この本は、たぶん5年・10年経っても再読したくなる本だと思う。
最初〜第一部までを読んでいる間は、
「こりゃ痛い本に当たってしまったな……」と思ってました。
『火星年代記』みたいに編年体だから、チビチビ読めて助かりましたがw。
でも、第二部〜第三部と読み勧めるうちに、尻上がりに面白くなってきたぁーーー。
読むスピード・量ともにどんどん増していき、最後は加速がついてゴールイン。
いやー、良い読書ができた。
この作品が1986年のヒューゴ賞にノミネートされたときは、
受賞作の『エンダーのゲーム』、その他に『ブラッドミュージック』もあったとのこと。
いずれ劣らぬ名作揃いだが、小説としては一番粗い『スキズマトリックス』が最高!!
読んでると詩的な表現に??? な点もあったが、最後は欠点も含めて楽しめました。
評価:9点
「分解された男」 アルフレッド・ベスター
右も左も読心術者が蔓延している世界で商売敵を殺すことに成功した社長と、彼を逮捕せんとする最高級の読心術
を持つ刑事部長の狐とタヌキの化かしあい。
ベスター自身がアメコミのスクリプトを多く書いてきた経験からか、文章でありながら非常に
「視覚的」「コミック的」な描写が印象的。「文章で読むコミック」というか。
裁判官マシンのモーズ老の描写は今となってはアナログすぎて笑うけどそこは御愛嬌。
ストーリーの壮大さでは「虎よ、虎よ!」のほうが上のような気はする。
ラスト近くの犯罪者と死刑制度の是非について述べられている部分にベスター
の思想がちょっと見えて興味深かった。
これから読む人は暗号文のくだりを注意深く読むといい。
解説には題名の「分解」についてのネタバレがあるので絶対先に読んではならない!
評価 8点
17 :
でへ:2006/10/21(土) 22:09:18
日本沈没 第二部 小松左京+谷 甲州 小学館
日本沈没の続編として、うまくまとめた力作
ラスト近くになって、前作で生き別れになった
二人も再会するし、「果てしなき流れの果てに」で、
ちょっと出てきたシーンも出てくる
でも、最後は急いでまとめすぎた
感じがします。
7点
18 :
でへ:2006/10/21(土) 22:29:01
SF魂 小松左京 新潮新書
言うまでも無いが日本SF界の第1人者
小松左京の自叙伝
小松左京に興味のある人とか、
SFマガジン創成期から80年代くらいまでの
SFの状況が知りたい人にはオススメ
雑誌記者の時代に湯川秀樹博士に取材した
時のエピソードなど、思わず、ニヤリと
させられた。
史料的価値もあると思う 8点
「海竜めざめる」 ジョン・ウィンダム
宇宙戦争と同じ侵略SF。
解説によるとこのテーマでは古典の一つとされているらしい。
ただし宇宙戦争と違って派手でわかりやすくはなく、淡々と地球侵略が進む。
侵略行為を受けてるだろうと推測できるものの、敵の正体も目的も一向に不明のまま物語
は進んでいく。
海から来る得体のしれない物体に一進一退を繰り返しつつも徐々に追い詰められていく
人類の姿が地味ながらも丁寧に描かれ読者も一緒に絶望へと導かれていき、
一応最後は希望へと繋げられているが読後も不安感が拭い切れない。
不気味さでは宇宙戦争よりも上だが映画にするのは難しいだろう。
8点
収容所惑星/A&B・ストルガツキー
陰鬱なディストピアが舞台だが、主人公がかなり超人的な力で活躍してくれるので幾分読み易い。
そんなスーパーマンがいくら頑張っても事態はたいして良くならず、逃避行もすぐに堂々巡りに陥ってしまう皮肉。
最初は客観的に訪れた世界を観察していた主人公が、だんだん革命に全身を投じていき、いつしか現地語の罵り語が
口癖になってしまっていたりするのも、哀しくもおかしい。
最も印象に残った場面は、辺境でほそぼそと暮らすミュータントたちと、彼らを組織して革命を起こそうとする主人公との静かなる対話。
革命のために真っ先に弱いものたちが犠牲になることの矛盾。「静かに死なせてくれ」という声が、重く響く。
8点
「プリズナー」トマス・M・ディッシュ ハヤカワ文庫
2回目読了しました。2号のことはよくわかりましたw
SF仕立てのスパイ小説、6号はジェームズ・ボンドみたくて
強くてモテモテでうらやますいと思いますた
7点ぐらい
<ハイペリオン>ダン・シモンズ
購入のきっかけはアマゾンの書評だが、全てこれでもかと言うくらいのベタ褒めである。
そして空前の大ヒットを記録した傑作SF長編とのことなので、これは読まねばなるまいと思って手にとった。
評判にやや構えてしまったせいか、文体や人称の変化球は逆にあざとい印象を受けてしまった感はあるが、
ぐいぐい読ませる勢いの強さは確かなもので、それなりに楽しめた。
物語そのものが「実在の詩人」に対する著者のリスペクトがベースとなっていて、全編にそれを感じさせるものがあるのだが、そんな詩的な地盤とは裏腹にタッチや流れは良くも悪くも超がつくほど説明的かつ漫画的。
印象としては確かに良く出来ていて面白いのだが、なぜか絶賛と言うまでにはいかなかった。
おそらく、あっと驚くセンスオブワンダーに欠ける印象を持ったからだと思う。いや、実は驚きはあって、私がそれを掴めなかっただけかもしれないが。
この先「没落」を読んだところで本ハイペリオンの価値がわかるのかもしれない。
とりあえず続編を読み進めようと思う。
「シャルビューク夫人の肖像」、ジェフリー・フォード、ランダムハウス講談社。
姿を見ずに肖像を描く、というずいぶんとまた呪術的な含みのある仕事の依頼から
話が始まり、ジェニーだのドリアン・グレイだのカーミラだのを連想させる。
だが実際のところ、主人公はモンタージュ作成めいた作業をしてるように見えてしまう。
依頼主シャルビューク夫人が語る身の上話は、いつどこで起きたか定かならない夢の
ようで美しく、シェヘラザードの伝統を汲むかと思える。
しかし呆れたことに、主人公とその友人は物証を求めて家宅捜索なんかやっている。
これらはカリカチュアとしてなかなか笑える。
他方では血の涙を流しての怪死事件が立て続けに起きたりしていて、その謎解きも
並行して話が進み、読者はたぶん退屈しない。
全体として趣向に富み、諧謔に幻想、怪奇風味も織り交ぜ上手くまとまっているが、
ふとした細部に奇妙で美しいイメージを鏤めた回想部分がとくに佳い。
しかしこの回想部分の扱いの軽さが実は気にくわないので、まあ6点弱。
どうでもいいが、これを読んで肖像画制作にまつわる話が食い足りない気がする人には
ゲゲゲの鬼太郎の陰摩羅鬼の回をお奨め。求めるものが得られるでしょう、多分。
>>22 オレの印象もそんなもんだった。
ベストセラー小説風味の歯ごたえは感じたけど、
この本を絶賛してる連中の気がしれないと思ったよ。
名作と言われると「うそつけ」と言いたくなるような出来ばえだと思う。
というわけで、「没落」はわざわざ読む気にはならなかったので、
続編読んで評価が変わったらぜひ教えてくれ。
えー、絶賛してる俺から言うと「ハイペリオン」は「〜没落」のプロローグ部分なんですが……。
没落が一つのSF小説で、ハイペリオンはその前フリ。本一冊分使った。
「一つのSF小説」じゃわからん。もっとキチンと書くように。
前ふりに、アレだけ大量の文字数を必要とする小説って、
どんなヘタクソな小説だよw
小松御大ワロスwwwww
>>27 ヘタクソに同意。
モルヒネ神父退場させてゴッドハンド復活させる意味が分からなかった。
ハイペリオンのラストは何だったのかと小一時間(ry
あと大森のキモさが異常。「ファウンデーションの誕生」とは逆のベクトルで神の領域を越えた。
>>22 この頃というかこのちょっと前から翻訳SFにヒットがなかったから、いきおいベタ褒めにな
ってしまったんだと思う。
イーガンなんかも褒めすぎだよね、あきらかに。”今世紀最高”とか言われても、比較対象
が少なすぎてピンとこないし・・・でもそういった盛り上げは必要なのかな〜とか。
またおまえか
お友達でスカ?
イーガンとシモンズのネタが出ると荒れて面白いな。
売れてるとアンチも多いってことで。
たとえパイが極小でも・・・。
荒れるといえば奴だが、最近来てないな。
とうとう入院かww?
呼んだ?
お前じゃない。
ガチャったらわざとでしょ?
かわいー
とりあえず感想を書こうや。
今も読んでるぜ、俺は。
おれだって読んでるぞ
ここってキングの感想書いていいのか?
いいんじゃね?
荒れそうではあるが。
だったらやめとく
今年何作目かの大作スペオペ新刊、ゴールデンエイジはどう?
スレタイにホラーが含まれてるんだから何の問題もないと思うが
>>43
キングの同一作品を十回以上読み返した人っている?
「シャイニング」はそのくらい読んでるかも。手頃。
それではお言葉に甘えて…
「第四解剖室」スティーヴンキング
原書では1冊にまとめられたキングの短編集を2つに分けた国内版の前半集。
Oヘンリ賞を受賞した作品が含まれるとのことで興味があり読んでみた。
序文あいさつが良かった。売れっ子になってもB級ホラーに対する愛情と、
創作スタンスに変わりのないことを書き綴っている。
名誉や評判等に気負いのなく、創作そのものにひた向きな作者の人柄が伝わる好感持てる序文だった。
全作品ホラーに留まらず、ファンタジー(ガンスリンガー外伝)や実話をベースとした伝記もの、
スパイ小説仕立のもの等も含まれ、著者の芸達者っぷりを1冊で味わうことが出来るものとなっている。
さて、Oヘンリ賞受賞作「黒いスーツの男」だが、普段のキング節と変わることなく
なぜこの作品が取り立てて評価されたのかわからないというのが正直な感想だった。
田舎町に住む少年が見た白昼夢(としておこう)の話であり、
釣りの最中に口から火を吹く化け物に脅かされて、絶叫しながら家まで逃げ帰るという話である。
笑えるほど思いっきりホラーではあるが、では読者を選ぶか、というとこれが万人が読んでも
まあいけるのではないか、共感を持ってもらえるのではなかろうか、というようなまとまりがある。
そこに綴られた真情というのは、母親への感情だったり、家族に対する思いだったり、
家族には直接伝えることのできない、少年の不器用ながらも誠実な思いが込められている。
私としてはまあまあ、とくにキングが好きというふうでもない他の人がこの作品を読んだら
どんな感想を持つのか興味がある。
短編集としての全体的な感想は、普通に無難でどれも外れはない。時間つぶしには良かったというところ。
おお、久しぶりに感想に感動した。
内容の分析に関して十分に納得しすぎて、
たぶん本じたいは永遠に手に取らないだろうけれども、
とにかくどうもありがとう。
>>40 あ い ね い あ 〜 〜 !!
好 っ き ゃ で 〜 〜 ! .
以上
>>54 アイネイアーが出てくるのはエンディミオンだろ。
だからがちゃは馬鹿って言われるんだよ。
俺、釣られた?
全部読むくらい好きちゅーことだな たぶん
それかただおちょくられてるだけ
>>52 確かにキングの短編は物足りないのが多いな。
アイデア自体は陳腐でも、分量と筆力で読ませるタイプだから、
短編だととんでもない愚作も結構ある。
でもその短編集はまだ読んでないから今度読んでみます。
>>55 はいぺりーろーだんはえんでぃみおんを読まずして語るべからず
「白昼の王 黎明の女王」イアン・マクドナルド、ハヤカワ文庫FT
作者はファンタジーの定石に唾吐いて挑発したつもりかもしれないけど、結局新たな魅力を提示できず、
結果出来あがったのは貧弱な幻視力をオタクっぽい小ネタで埋め合わせたような、弱々しいブロックバ
スター小説でした……印象。
第三章で出てくる日本刀とケンジュツでケルトの妖精と戦う女も、書かれたのが80年代ならいざ知らず、
95年の時点ではすでに「アリガチ」で「見飽きた」設定でしかない気がする。
「図書室のドラゴン」くらい徹底的にやってくれれば良かったのに。
あと、三部構成なのに、2部と3部がほぼ同じ内容の繰り返しというか、どっちか無くても殆ど成立するの
が無駄だと思った。
確かにイアン・マクドナルドは退屈な話が多いな。
文体にばかり凝って肝心のストーリーがウンコ
バリントン・J・ベイリー/ The Grand Wheel
宇宙の運命を賭けてギャンブル!という要約がほぼ字義通りなのが
ベイリーの恐ろしいところ。
ギャンブルの話だが、いわゆる賭博小説的な勝負描写は少なく、
むしろ確率論や「幸運」論が話の主軸となっている。
『永劫回帰』や『時間衝突』に比べればキテレツな奇想は控えめで、
ベイリー作品にしてはやや薄味なのかもしれないが、
一定確率で新星爆発が起こる呪われた銀河系とか意識を変革するゲームとか
勝てば不老不死になれる賭け(勝率は1/1000!)とかが容赦なく繰り出されるのは
あいも変わらずスゴい。
7点
翻訳しろ!
翻訳しても売れないからダメだ。売れるならとっくに創元から出ているはず。
>59
なんか最後の部ってブラッドプラスみたいな話だった記憶がある>「白昼の王 黎明の女王」
多分訳されても買わないな……
よっぽど好きな人だけ原書で読んでればいいんじゃないでしょうか。
これだからもう
ゴールデン・エイジ1(ジョン・C・ライト)
精神をコピって分身をどっか余所に送ってみたり、コンピュータの中に
保存したりできるようになってる。バイオテクも究極まで進んでいるらしく、
事実上の不死が実現している遙か遠い未来が舞台。
主人公はある日、自分が過去の一部の記憶を失っていることに気付く。
どうやら、過去に自分は人類の生存を脅かすような大罪を犯し、
記憶の一部を消されたらすぃ。失われた記憶を取り戻そうと調べ始める主人公。
だが……
独特のタームがほとんど説明抜きで大量に使われてて、最初のうちは
少し読みづらい。そういう点では、たとえばイーガンのディアスポラ
なんかと似た雰囲気はあるといえばあるかも。
ただ、似てるのは雰囲気だけ。父子の愛憎ドラマあり、妻との確執?やら
裁判やら。余計なタームや時代設定を取っ払うと実のところ、たとえば現代に
時代を置き換えても、ほぼそのまま通用するようなストーリーだったり。
この小説、壮大なスペオペ3部作の第1巻目らしい。主人公が苦境に立たされ
て終わるんだけど、それが「主人公の運命や如何に!?」みたいな定番の引きに
なってて、続きは確かに読みたくなった。
要するにイーガンを換骨奪胎して伝統的スペオペに仕立てた、
みたいな感じの3部作なのかなー。
「十億年の宴」 ブライアン・W・オールディス
「一兆年の宴」 ブライアン・W・オールディス,ディヴィッド・ウィングローヴ
最初のSF史とその続編。章ごとに中心となる作家やジャンルがあってそれを中心に沢山の作品や人が論じられている。
SFのイラストについて言及する際には真鍋博なんかも登場する。
考察を助ける独特の表現や豊富な引用が楽しい。お陰で読んだことがある作品もそうでない(未訳だったりとかの)作品も、全部が新鮮で面白そうに見えた。
特に、未訳のあらすじとか引用なんかが出てくるとwktkが止まらない。
「一兆年の宴」が書かれた時代には既にSFは暗黒時代に突入しかかっていたらしい。当時の状況もちょっと分かるようになっている。
>読書がマイナーなカテゴリになったとき、近過去さえもが忘れられる。
他にも<<リバーワールド>>の結末とか編纂された時代の基準からしても結構安全だった「危険なヴィジョン」とか、興味深い話題が次から次に繰り出されて退屈しない。
ただオールディスはことあるごとに『フランケンシュタイン』がいかに重要な作品であるかを熱弁しようとする。
これがちょっと邪魔な点を除けば最高におもしろい。
10点
70 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/25(土) 23:47:17
二つの宴、よいですね。
フランケンシュタインが
重要視されているのは
それが死体でできていること
死体の断片でできていることだと思うんですよ。
現代芸術・文学における
コラージュを思い浮かべさせられます。
たぶん、オールディスは、そういう観点からも
重要視しているのではないかなって思いました。
オールディスはイギリス人だからな
フランス人のヴェルヌやアメリカ人のポーに対抗したかったんだろ
「マルドゥック・ヴェロシティ1」冲方丁
とりあえず1巻目。前作スクランブルのネズミが気に入ったので読んでみた。
つくづく、ラノベとして萌えネズミのイラスト入りで出版されなくて良かったと思う。
スクランブルでは主人公たちの敵だと認識して読んでいた人物がこちらの主人公なので個人的にはやや感情移入しにくいけど、
豊かなイメージ、独特の語り口、暴力満載、
今のところは先を読み進めずにはいられなくとても面白い。
ただし、スラッシュ( / )多用の文体が読みにくく、見た目も気になる。
>>71 なら、別にウェルズでいいじゃん。
要するに人と違うことが言ってみたかったんだろうなw
それはともかく宴2冊は確かに最高。
まさにSF読みのバイブル。
続き(増補版)出ないかな〜
そろそろ本1冊分ぐらいの時間は経ってるよね
フランケンシュタインはSFの先駆けらしいからな
>>73 ウェルズだと、それならヴェルヌって話になるから
ああ、より古いところにってことね。
たしかに人造人間・人体実験物で
フランケンシュタイン→モロー博士→いろいろ
って流れはあるからな。
初カキコ♪
タウ・ゼロ
ポール・アンダースン(朝倉久志訳)
翻訳物SFは結構読みにくい作品が多いけど、これは比較的読みやすかった。
裏表紙の案内を読む限り、「どうやって光速まで加速するんだろう、どうやって
その後減速するんだろう」という好奇心から読み始めたけど、途中ヒューマンドラマを
延々やられて、「そんなもののためにSF読むわけねーだろ!」と、そういうところは
少しとばし気味に読んでました。つーか、仕方ないとはいえ貞操観念なさ過ぎw。
結末は意外でした、本当に。つーか、ここまでやっていいのか、これ?
コンピュータまわりは、かなりローテクな感じで固定されちゃってますね。
時代が時代ですけど。大きな違和感はそこくらいかな。
8点
うむ、少人数の集まりでフリー背クスを展開すれば問題勃発は間違いなし。
下手したら色恋ざたで殺し合いになりかねん。
状況をわざと混乱させるための無理やりな設定だな。
どう考えても最初から夫婦にさせた組み合わせで搭乗させるだろ。
それでも浮気問題は発生するかもだけど。
減速してみたら同じ事考えた奴が腐るほど居て……っていう黒いオチだと思ってたが、
ポールはそういう人ではなかった。
>>78 いやあ、同じ著者の「アーヴァタール」は「タウ・ゼロ」以上に
どろどろのフリーセックスもどきの愛やら嫉妬やらの描写がえんえん続く、
こちらも、閉鎖状況の宇宙船が少人数で放浪する設定とはいえ、どう考えてもやりすぎ。
単純に、フリーセックスドロドロがポール・アンダースンの趣味なんだと思う。
おなじドロドロ風味でも、ハインラインの「愛に時間を」は嫌な感じしなかったのになあ。
なんでだろ。
あ、ネタバレ無しって書いてたから遠慮したけど、そこまでかいて良かったのか。
>>79-81 もっとリアルにするなら、どこまでもドロドロになるとは思いますが、そこまでやったら
話が進まないのにページ数だけ食うばかりになるんだろうなと無理矢理納得させました。
つーか最後まであの人一人が立派な感じで、どんでん返しを期待してたのに裏切られましたw
終わり方も、「え、そこで終わり?まだページあるじゃん」とか思わされました。お仲間が
別次元から現れたり、そうでなくても合流したりするもんだとばかり。星野氏のマンガでしたか、
2001夜物語だったかな?そんな展開かと思っていました。全く違った…。
フリーセックス風味は、本当にやり過ぎかと思いました。スウェーデンを褒め称えてるような
冒頭の展開があったので、「あー、そう言う人かなぁ」と思うことにしましたが、日本人の観念
というか、たぶんフリーセックスを志向してる人以外が見たら、たぶんみんな違和感覚えると
思います。あそこまでとっかえひっかえする必要なかろうに…。
でもまぁ、中盤以降はスムーズに読めて、読みやすい作品だなとは思いました。比較的高評価。
スターソルジャーみたいなタイトルの、男女のガキとママさん宇宙人のお話よりはずっとマシ。
あれは読んでいてかなり苦痛でした。特にガキ二人ともが性格的に痛すぎて痛すぎて…w
たしかに82の言うとおりでほぼ同意だ。
まあ勢いはあったので、最後まで一気読みできるところが魅力かなあ。
もうどうせ駄目だからやぶれかぶれで行ってしまえ、という雰囲気になってきてからの展開は面白い。
しかしラストがあまりにも尻すぼみかつ日和見的なところで腰砕け。
こう書くとボロクソみたいだけど、悪い作品じゃないし、面白いことは確か。
無茶な面白さという意味でw
2001夜って、アンジェリーナジョリー似の超美貌の艦長が毎日代わる代わる船員とSEX三昧という話だっけ?
あー、そっちもあったか…。
失礼。想定してたのは、「(冷凍されてたけど)世代を超えて新しい星についたら
すぐに後続隊きちゃった」でした。現物が手元にないので、書名は違うかもですが。
>>81 > いやあ、同じ著者の「アーヴァタール」は「タウ・ゼロ」以上に
> どろどろのフリーセックスもどきの愛やら嫉妬やらの描写がえんえん続く、
あの時代のデフォルトだね。
タウ・ゼロは解説がモロネタバレだからまだ読んでない人は気をつけろ!
アレには殺意を覚えた。
この人を見よ/マイクル・ムアコック
中高生のころにムアコックの「剣と魔法」物は散々読み漁ってきたが、
ニューウェイブなムアコックは初体験。
カール・グロガウアーの懊悩に満ちたダメダメな半生は、歳を重ねてから読むとなかなか来るものがある。
Q.タイムマシーンが出来たら行きたい時代は?
A.ティベリウス時代のパレスチナ!
という即答っぷりと行動力は、和製私小説の四畳半的悩みとは一線を画したメガロマニアっぷりだが。
でも「何か」をひたすら探求する主人公が最後は世界のために身を捧げて死ぬ、という構造は
エルリックやコルムと同一でもあるのか。
8点
ネタバレすんなっつーの。
太陽の汗
神林長平
訳がわかりません。
オチついてるの、これで?
2点。
太陽の汗
神林長平
最低
0点。
「ミラーシェード」 ブルース・スターリング編
一応、サイバーパンクの有名な長編群は読んでいるが、
サイバーパンクについて勉強し直すために、
この著名なサイバーパンク・アンソロジーを手に取ってみた。
感想としては、「サイバーパンクの小説って幅が広いな」と思った。
「えっ、この小説もサイバーパンクなの?」って驚きが結構あり。
勉強し直して良かった……。
例えば、ルーディ・ラッカーの『フーディニの物語』に至っては、
SF小説なのかさえ疑問だった(小説自体は面白いけど)。
掲載短編の中で一番面白かったのは、
スターリング&シャイナーの『ミラーグラスのモーツァルト』。
タイムトラベル物だけど、自分が来た現在と繋がらない分岐した過去に対し、
ムチャクチャに色んなことをやってるのが面白かった。
今まで読んだタイムトラベル物だと、
自分が来た現在に悪影響を与えないために、
過去の扱いに対して繊細な態度を取る話が多かったけど、
この小説に関しては、まるで逆だった点が痛快だった。
評価:6点
>>92 感想のわりには評価は低めだね。
短編集だし、気に入らない、つまらないと思った作品があったならそれについても教えてほしいな。
「タイヨウのアセ」の不人気に嫉妬。
失礼。
90だが、あれはまるで夢の中の話のように、脈絡のない展開に
思えてしまって。まぁ斜め読みに近い読み方だったけどさ。
@ エド・レジス 「不死テクノロジー」 ―点
A 金子 隆一 「不老不死」 ―点
B チャールズ・プラット 「バーチャライズド・マン」 6点
↑今日ってゅか一週間ぐらいで読んだ本です。
子供の頃読んだE.E.スミスのスカイラークシリーズに
出てくる“純粋知性”ってのが印象に残ってて、
ソーヤー「ターミナル・エクスペリメント」みたいな
人格ダウンロードネタとかイーガン作品とかの情報形態人生?
とか興味あったんだけど、今年の6月にAが出たので
今頃3冊まとめ読み。
さすがに原著刊行が16年前の@と15年前のBは古くて、
@でのナノテクノロジー記述が現実には全然見通し立って
なかったり。Bで人格のダウンロード作業するとき脳を
薄くスライスして読み取る云々の描写は@で出てきた
と思うけど、プラットはナノテクには言及してなかった。
技術的なことは知rand prixでやり過ごすのか。
あと、販売上の制約?からか通俗的な家族愛の話に
しちゃったのには引いた。けど、それなりに面白かったし
なにより読みやすいので出たとき読んでれば7点。
「フリーゾーン」は出たとき読んでもつまんなかったけど。
ドク・スミスの“純粋知性(肉体無しの知的生命)”って
時代を先取りしてたかも、とか思ってたときもあったけど
(サイモン・ライトとかジェイムスン教授は脳はそのまま)、
Aを読んだら古い心身二元論ネタだったのかも。
97 :
続き:2006/12/08(金) 14:57:07
面白かったのは@で(文章がD.アダムズ「銀河ヒッチハイク」
みたい)感動したのはA。ノンフィクションだけど小説読んだ
みたいな感動。でも版元が大本教とか竹内文書とかトンデモ本
出してるとこなのは何故?そういえば金子さん
ソーヤー「ハイブリッド」解説の言い訳もしてたけど
誰もまあ、生活はたいへんだから良い本読めただけ
で感謝しとかないといけないのでした。
面白かったと評価してるのに1点とはこれ如何に?
>>93 面白くなかったのは、ルイス・シャイナーの『われら人の声に目覚めるまで』。
他の作品は悪く無かったし、むしろ巧い作品が多かった。
でも微妙に芯を喰わない感じで、「面白い!!」までは行かなかった。
唯一の例外は『ミラーグラスのモーツァルト』だけだったので、6点。
でも、もうちょっと高い点数で良かったかも……(それでも7点が限度だが)。
ライダ・モアハウス 「アークエンジェル・プロトコル」
5点
うわっ、なんだこりゃ、駄目だぁ…
内容薄いのに本はやたら厚くてハードボイルドとしては
ノリ悪いしSFとしてはトンデモだしファンタスィとしては
ハンパだしロマンスとしてはキモイし。つまり「ティンカー」
と同系統なんでした。〈アメリカ私立探偵作家クラブ賞〉
とか〈ルビー賞〉って何なんだろ。SFじゃないけど同じ
ハヤカワのHMから出た「恋するA♥I探偵」の方が
30倍ぐらい面白かった。
そういえば前スレ
>>603でティンカーにハズミで7点
つけちゃったけど、2日間で読みきった「イリアム」
「カズムシティ」があまりにもタルかったので目先が変わって
面白い気がしただけで、やっぱり気のせいでした。
5点に訂正します。
>>98は
>>96へのレスですか?
漢数字の“一”じゃなくってブランクの意味でダッシュです。
ノンフィクションは点数つけられないので。
と言いつつ「馬に乗った水夫」に7点つけてたけど…。
もっとわかりやすく書きたまえ。
『廃墟ホテル』
デイヴィッド・マレル
ランダムハウス講談社
HRとして読んだら大失敗。
序盤だけは良かったけど…
個人的に3点
ホテル・ゴーストハウスものが好きなので、騙される予感がしつつ
読んだらやっぱりHRじゃなかった…。
ホラー風味のアクションです。
序盤は面白いです。展開が早い。雰囲気良し。
でもホラー好きには物足りないかも。
HRとサスペンスは明確に分けてほしいです(ハヤカワのように)。
説明文をHRじみた煽りをつけつつ、「ホラー」と書いてないのは
大抵サスペンスだとようやく学習してきました。
今年の『このミステリがすごい!』の20位内に入っていたので
たぶんサスペンス/ミステリ好きには面白いのだと思う。たぶん。
今日読んだんじゃないけど、このミスにランクインしていたのを
見たらムカムカしてきたので今頃感想書きました。初感想。
>>96 バーチャライズド・マンは、プラット自身が一時コンピュータヲタクだったことも
あって、1980年代のハッカー文化への共感という側面も色濃いんだろね。
権力の象徴たる正義の捜査官(普通の小説ならヒーロー)はボロボロで
シオシオのパーにされて、一般的には悪の権化であるマッドサイエンティストが
大暴れして勝つ。
最後は何となくハッピーエンドっぽいけどマッドサイエンティストの
思惑通り事は達成されちゃってるんで、実は捜査官は何もできず馬鹿に
されっぱなしで終わってる。
当時のハッカーはネオヒッピーとかそのあたりとも関連して
無政府主義的な考えを持つ人も多かったようで、コンピュータを通じてそれを
やってしまうというハッカー天国的なお話かもね。
ピアズ・アンソニイ 「名誉王トレントの決断」
3点
読む方も読む方だけど、作者も版元も
もはや惰性だけで出してると思います。
毎巻毎巻TV番組でよくやる“総集編”と同じ。
過去VTR流しながらときどきMCとゲストがコメント。
ストーリーも愛とか友情とかパンティとかいい加減うすっぺら。
未公開映像も一応OAしとくから、みたいな。
しかもこれが13年前の作品でまだまだ未訳があるとは。
でも、一番いけないのは
出ると買って読んでしまう意思の弱い自分なんでした。
カメレオンと続く数巻でやめとくんだった…。
ゴードン・ディクスン 「宇宙の勝利者」
6.5点
時間の無駄みたいなアークエンジェルとザンスの後で読んだら
児童書なのにスゴイSFに思えてしまいました。
もともとディクスン好きだった(ドルセイ、ドラゴンになった青年、
タイムストーム…ファー・コールってわけわかんないのも読んだけど
何故早川海外SFノヴェルズからハードカヴァで出たりしたんだろ)
ってのもあるけど、登場人物が類型的だろうがありがちなストーリー
だろうが面白く読めたのは、人間ドラマばっかりで文庫版1000p超
とかのSFが多過ぎるからかな。
でも小学校高学年ぐらいの漢字にいちいちルビがついてるのって
ものすごく読みにくかった…。
107 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/11(月) 22:09:27
人食い鬼を好きな奴にラノベをどうこう言う資格は無い
ポール・アンダースン 「タイム・カプセルの秘密」
5.9点(気持ちは6点)
「宇宙の勝利者」と同じ岩崎書店の児童向けシリーズだけど
原著刊行はそれより更に古くて朝鮮戦争やってるころの作品です。
ポストアーマゲドンものでストーリーはこれがテンプレかぐらい
ベタなんだけど、なぜか面白く読めてしまうのはひらがなだらけの
文章読んでると子供に返っちゃうから?
あと、訳者あとがきの人、核時代の幕開けにあたって反戦を
強く訴える云々って、知っててウソ書いてるだろ?
どう読んでも文明はテクノロジーを正しく使って
野蛮人供を征服しなければならないって書いてる本です
本当にありがとうございました。
マブダチのディクスンは生真面目そうな顔しといてところどころに
ユーモアしのばせる感じだけどアンダースンは白人男性至上主義的な
思想信条を前面に出しちゃうコワモテなとこがあって、
古いSF読んでない人が初めて読むとウザく感じるかもでした。
自分は「天翔ける十字軍」とか「大魔王作戦」とか好きな作家だけど。
ワロタ
フィリップ・リーヴ 「移動都市」
5.5点
シンプル極まる岩崎書店のシリーズ読んだ後だと
同じ児童書でも半世紀分の進化が良くわかるってゅか
メジャーリーグのSFがしつこくこまごまと人物/情景描写して
分厚くなっちゃたのにあわせて、ジュヴナイルまで370ページ超
の紙が必要になったってのはわかりました。
タイトルと〈創元SF文庫〉の暖簾だけで買ったら、
訳者あとがきで“児童書の賞ばっか受けてるからってナメんなよ”
って言われてもそこは畜生のあさましさ、“メドゥーサ”発射までは
ノリが児童ファンタスィのソレだし、画が先って感じのアニメの
ノヴェライゼイションみたいなストーリーだしで、ガッカリだよ。
早川ちゃんも宋元ちゃんも、ジュヴナイルは文庫内叢書みたいな
感じで外から見分けつくような装丁にして下さい。
クライマックスで視点人物(3人)をクルクル転換してサスペンス
盛り上げようとしてるのも読むの疲れてキツかったかも。
飛行船が空の主役(てゅか空気より思い航空機が無い)って
ジョン・クロウリー 「時の偉業」とか故 佐貫亦男の持論とか
思いだしました。
111 :
110:2006/12/14(木) 14:55:04
訂正;空気より思い…ってなんだよ?!
重い…の間違いでしたごめんちゃい。
>>110 これってジュヴナイルなのかな?
俺はラノベだと思って読んだから、
さほど違和感無かったけど。
113 :
110:2006/12/14(木) 17:30:13
対象年齢が少し上なのかな?
でもラノベにしてもジュヴナイルにしても後味悪いよね、結末。
ジュブナイルで苦い結末って珍しくないよ
7点以上付けた人いる?
117 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/16(土) 19:50:57
マイクル・スワンウイック「グリュフォンの卵」 3点
年間を通じて国外・国産共に不作だった今年のSF界、
あえて海外作品で1冊を挙げれば、不満足な点は多々あれどこの作品集であろう。
ただし、ナンバー1がどう贔屓目に見ても評点3とは、まさにトホホな状態ではあるが(w
そう言えば、先日、ブックオフで、ニワトリ頭でヨレヨレの風呂敷を下げた年齢不祥の
見るからにSFヲタらしき人物が本書を手に取ってしばらく見ていたが、
買わずに店を後にしたのを目撃した。100円コーナーではなかったことも関係して
いるであろうが、ファンのひとりとしてつくづく情無いものがある。
閑話休題、久しぶりに前回大好評であった収録作品全話講評を行ってみよう!
「ギヌンガガップ」
なんだかわけがわからない作品という感が強い。
わかり難さをもって良しとするようなサイバーパンクの悪影響がもろに出ている作で
あると言い得る。
「クロウ」
初期のロジャー・ゼラズニイ風な作だが、それゆえ世界観、小道具等にも格別目新しい
要素が無い作である。
「犬はワンワンと言った」
これがヒューゴー賞?という感が強い他愛もないファンタジー風作品である。
こういう作はシリーズで読んでこその面白さという気がする。
「グリュフォンの卵」
表題作ではあるが、あえて1作を選べば本作という意味程度しかないと思われ。
ロバートの「月は無慈悲な夜の女王」におけるボリューム感溢れる闘争を知る身には、
ちゃっちい物語と言わざるを得ないものがある。
「世界の縁にて」
これもかなりゼラズニイ風だが、マイクルの独自色を出すまでには至っておらず、
その域を出ていない程度の作。
118 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/16(土) 19:52:44
「スロー・ライフ」
小川一水の短編との類似性を指摘した評もあるが、小川作品の方がその独自のユーモアを
含めて完成度は高いように思う。
女性主人公に拘る傾向が見られるマイクルだが、漫画ちっくな本作のラストでは
そのヒロイン性が良い意味でも悪い意味でも際立っている。
「ウォールデン・スリー」
タイトルはあのソローへのオマージュか。
「ギヌンガガップ」同様に本作にもサイバーパンクの悪影響が見て取れる。
「ティラノサウルスのスケルツォ」
アンダースン作品を今風にした作という感じで、読み易くそれなりに楽しめるものの、
目新しさは無い。本作のオチは作家としてはある種の逃げに過ぎず、
仮に俺が担当であれば、雷のひとつもマイクルに落としていたかと思う。
「死者の声」
マイクルがハッピーエンド症候群ではないことがわかる一編で読み応えはある。
どこか古き良きジョン・W的ハードSFの世界を彷彿とさせるものがあるが、
これが狙いか。
「時の軍勢」
本作は60年代のエドモンドあたりを想起させる時間もの。
通俗に走り過ぎた感もあるが、懐かしいパルプマガジンの世界の香り漂う
面白く読める作ではある。
>>112 その辺境界はっきりしないけど、売るほうまでその辺でどう扱おうか悩んでいる感じの
カバー画とかが俺的にはいや
>>117-118 文章の構成の細かいことは、ずぶの素人なんでよくわからんが、
そう言う文体で書けるのは羨ましいわ…。
まぁミステリなんて読まないけど。むしろ結論を先にしって、そこに
至るまでの過程(映像作品等なら絵も音楽も含めてまるまる一つ。
だから世に言うネタバレなんざどこ吹く風w)を楽しむ邪道な野郎なんで
とまぁスレと関係ないレスだけで済ますのもなんなので、A.C.クラークの
イルカの島を読み出した。まだ冒頭だが主人公の行動が痛いのなんの。
すらすら読めるんだけど、読み進めようか諦めようか悩み中w
>>119 >売るほうまでその辺でどう扱おうか悩んでいる感じのカバー画
それって考えすぎじゃね?
>>120 荒らしはスルーでよろしく
自演かと思ったよw
123 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 06:35:19
>>121 まあ普通に会話してる分にはいいじゃん。あれこれ言う方が荒らしに見えるぞ。
あと、こうした書き込みは某所で逐一チェックされているのでご注意あれ。
>>123 > まあ普通に会話してる分にはいいじゃん。
なぜ?
以後123や125にかまう人間は全部このスレを荒らすのが目的なんで無視するよう
名無しで会話が続いていくように見せかけるのが悪質荒らしの手だからな
と、警告して俺も無視モードに戻る
なんと…120ですが、ここに来だして日が浅いからか、流れがわからず
申し訳ないorz
以後気をつけますです、はい。
>>127 このスレに限らないけど、書き込む前にテンプレは読んでおくべきだよ。
ミス住お帰り。最近来ないから心配してたぜ。
むしろ氏んでてくれれば良かったのに
131 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 14:48:36
>>127 くだらない忠告に耳を貸す必要はないよ。
これからも人を差別せず、書き込み内容で判断してレスを返していいんだよ。
荒らしってのは不思議とみんなアゲたがるよなw
133 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 16:14:15
と言って話しを脇に逸らすのも荒らしの常套手段だけどなw
失礼。テンプレは最初にみてたけど、頭に残っていませんでした。
>>131 そうですが、場が荒れない程度に空気を読めるよう気をつけますね。
お邪魔してるわけですから。
それはともかく、結局読みました。
イルカの島 アーサー・C・クラーク 小野田和子訳
さすがに元は数十年前の作品、テクノロジー的な描写は、今となっては
かなり浮いてますね。ジェットで浮上させる巨大船って一体…とか、災害時こそ
簡単な機材とバッテリーで動かせる短波帯なんかの無線だろとか、テープって
懐かしすぎとか、重要な薬品は分散して保管しろよとか、いろいろありました。
内容自体は、子供向けの作品かな?とも思える内容でした。
スラスラ読めるし、話全体がさっぱりしてるし。でも途中、宇宙船の話が出た時点で
かなり衝撃でした。このまま「地底旅行」みたいな雰囲気で行ってくれるのかとばかり
思っていたので、ここからハード寄りにいくの!?みたいな。もうページ残ってないのに。
まぁ結局、ある意味理想的な終わり方だったし、ある意味消化不良でもありました。
宇宙船の話、もう少しやってくれよと…。
(無茶苦茶軽いのを考慮に入れて読むなら) 7点
お話の背景に、凄く平和というか安定した世界があるっていうのは、
タウ・ゼロと似てますね。そう言う世界になればいいな…と思わされました。
相変わらずミス住の自演がウザイな
ミス板に引っ込んでりゃいいのに
258 名前: 書斎魔神 投稿日: 2001/06/21(木) 14:44
平成13年6月21日
厨房板 御中
ミステリ板住人
書斎魔神
ミステリ板壊滅作戦について
沈滞したミステリ板に厨房板の先生方の正義の一撃を
加えてください。
作戦日時 6月15日 夜8時開始
よろしくお願い致します。
作戦日時を間違えたので大丈夫だと思うんだが、上記の
内容と同趣旨の一文を廃墟ロビー、ラウンジ、電波お花畑
ヒッキ―、CCさくらのレス数の多いスレにカキコしてしまったら
恐くなった。わたしは一般書籍スレに避難するが、何か今から
取り消す方法があれば教えて欲しい。
マジで頼む
>>135 あれは発狂コテ
よって「ミス住」→「ミス狂」と呼ぼう
そんなふうに呼ぶようなシチュエーションを作らず、加齢にスルー
確かにミス住は加齢臭がするなw
イーガンの『ふたりっ子』を読んでるから待ってろ!!
>>136 こんなに愉快な人だったのかw
ハッ……いかんスルースルー
アホニダ
必死でID切り替えテストをする書斎魔神ことミス住センセイwwwww
>62 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 16:42:36 ID:UqXwPFw8
>test
>63 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 16:51:45 ID:UqXwPFw8
>test
>64 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 20:20:40 ID:UqXwPFw8
>test
>65 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 23:02:28 ID:qySXPfbK
>sage
>558名前: 書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日: 2006/05/15(月) 23:11:50 ID:qySXPfbK
ミス住来るとスレの伸びが違うwwwwwwwwwwwwwwwww
147 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 11:25:53
クリプトノミコンって、読んだ人います?
ここ数日、WW2パートだけ繰り返し読んでいるけど
ディファレンス・エンジンみたいにポストモダンな視線で
WW2情報戦史を再描写する(作者のあちゃらのHP)って書いても、
自分でもよく判らんなぁ。
とりあえずハッカー万歳とハッカーは太古の昔からいたという主張は面白いと思うけど
148 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 13:11:28
な、ミス住って面白いだろ。
巷間言われてるほど悪い人ではないんだよ。
>>146 あそこまでアホな奴もいないから、からかうのに丁度いいんだよなw
スル−出来ない奴も同等のアホ
151 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 20:49:19
>>149 大人のジョークってやつさ。
わかってやれや。
必死だなオイ
あんだけスレ建て荒らししといてジョークかよアホ
153 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 22:12:53
>>152 こんな辺境まで来てコテハン叩きをするとはおまいこそ必死に見えるぞ
てめえらふざけんな!いい加減感想書きやがれってんだ、バカヤロー!
だからまとめサイトさんが更新滞っっちまうんだ!なめんんじゃねーぞ!!
『エレニア記』第一巻「眠れる女王」
デイヴィッド&リー・エディングス
面白い!いいよこれ。世界観の基礎そのものは単純そのもので
新味もまったくない異世界ファンタジーモノなんだが、他と一戦を画してるのは
なんと言ってもキャラクターの造形にある。
馬と漫才する主人公スパーホークとその性悪馬ファランなど、軽妙な会話が楽しい。
http://www2.plala.or.jp/minming/fnt_at_dwn/fanta003.html でも指摘しているように、
「おまえたちは異世界の住民らしいが、私の目はごまかせないぞ。実は、おまえたちはアメリカ人だろう!」
いや、まったく。でも面白いので無問題。っていうか他のファンタジーがシャチホコばってるんやね。
自分は好き。10点
ガチャも氏ねばいいと思うよ
>>147 随分昔に読んだのでウロ覚えだが、そんな記述があったっけ?
>>158 おそらくだがパイプオルガン式多目的演算機のことと思わるる
160 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/20(水) 11:52:04
池上永一 ぼくのキャノン
どう見ても百年の孤独です、本当にありがとうございました。
五点。
ジャック・ヴァンス 「竜を駆る種族」
魔王子シリーズファンなのに、悪い予感がしてスルーしていた作品。復刊を記念して読んでみた。
残念ながら悪い予感は的中・・・むちゃくちゃ早い展開や悪役の魅力なんかは良かったんだけど、
戦いに終始してしまってせっかくの異世界を堪能できずに終わった感がある。
平民を主役にしてあちこち歩き回って欲しかったなぁ。
>>161 がーん、期待して買い置きしておいたのに…
世界の中心で愛を叫んだけものを読んだ
人間は狂気の中にあり、闘争の中で幸福を感じるんだなと思った
勝利すれば優越感感じられるからな
でも、愛がどうのこうのはわからなかった
この世の苦しみから、解放するために死を与えてあげたって事なのか?
よくわかんねーや
日本語翻訳が1冊しかないみたいだし
つーか気違い連発凄いな
あれは考えるのではなく感じる文章だと個人的には思う
2ちゃんねるって逆愛獣だよな。
狂気をここに呼び込むことで、ネットを清浄に保っている。
イーガン ひとりっ子 5点
詳細は後日
後日かよ
つまらなかったんならその一行で十分だけどな
5点なんだしw
5点か…
買うのどうしようかな
山田悠介 スイッチを押すとき 10点
詳細は後日
「ひとりっ子」の原題の「SINGLETON」という綴りをみて「JAVAか?」と思ったのは、
俺だけではないはず。w
>>171 > 「ひとりっ子」の原題の「SINGLETON」という綴りをみて「JAVAか?」と思ったのは、
> 俺だけではないはず。w
Javaしか知らない視野狭窄者の出現です!!
173 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/23(土) 20:23:22
今頃「イルカの島」を読んで喜んでいる奴がいる事実を知ると、
失笑を禁じ得ないものがある。
アーサー・C・クラーク「太陽からの風」 7点
新装版の60年代SF雑誌風の表紙を見て、「かっちょええ〜!」と絶叫したSFヲタ
も多いのではなかろうか。
60年代に書かれたアーサーの短編を集約したものだが、今読んでも十分に面白い
SF的アイデア満載(注 野村ではない(w )な作品集である。
御期待に応えて、収録作品全話講評行ってみよう!
「神々の糧」
映画「ソイレントグリーン」を想起させるオチ。
ハリスンの原作と本作はどちらが先行しているのだろうか。
「大渦巻U」
なぜにUかと言えば、Tはあのエドガーの「大渦巻」であり本作はそのスペース版という
アイデアの奇抜さで一気に読ませる。
「輝くもの」
クラーケンねたの海洋ものだが、怪奇性に走らず、アーサー作品らしくきちんとSF的
処理が施されているのが良し。
「太陽からの風」
宇宙空間で風?、しかもヨットレース?
ぶっ飛んだアイデアをそれなりに科学的考証で読ませてしまう力量はさすが。
174 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/23(土) 20:24:34
「秘密」
重力に比例して寿命が伸びるという発想は、まさに漫画レベルのアイデアではあるが、
シニカルなオチは効いているショートショートと言うてもよい長さの作品。
「最後の命令」
冷戦当時のアーサーの保守的な思想がかいま見える。
その意味では今読むと不快な小品である。
「Fはフランケンシュタインの番号」
自律的な性格を持った電話回線網をネットワークシステムに置き換えれば、
今でも十分に通用し得る面白いアイデアの短編である。
「再会」
白人至上主義を皮肉ったショートショート風。
人種問題が話題になることが多かった60年代だからこそ書かれた作と言い得る。
「記録再生」
シビアなオチのショートショート風。結局、グレッグやソウヤーが長編で書く
メーンアイデアをアーサーはこの長さでさらっと書いてしまうのが凄過ぎる。
「暗黒の光」
大掛かりなゴルゴ13かよな一編で楽しめるものがあるが、
オチではテロルというものの効果に対するアーサーの醒めた視線を感じさせる。
「史上最長のSF」「ハーバート・ジョージ・モ―リー・ロバーツ・ウエルズ殿」
発表年には2年の開きがあるが、2作でワンセットとして鑑賞すべきか。
ただし、マエストロの作とは思えぬパルプマガジンまがいの軽いアイデアとオチである。
「あの宇宙を愛せ」
宇宙に響き渡る絶叫というトンデモなアイデアとアーサー十八番のこれに関する
科学的考証。これは面白い。
175 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/23(土) 20:25:58
「十字軍」
明るい新星がわし座に集中している(当時)という天文学的事実から、
さらっとこれだけ書いてしまうのは、最早、努力を越えた才能の域の話かと思う。
「無慈悲な空」
ドラえもんの竹コプター強化版かよな話だが。
パワードスーツの開発により障害者に登山の可能性が開けて来た昨今、
さらにこのはるか先を行く物語として読めば非常に面白い。
ダイビングを趣味とし、「海底牧場」という海洋SFの古典を代表作のひとつに持つ
作者には海派のイメージが強いが、リアルで荘厳な山岳の描写は見事であり、
あらためて作家としての力量を感じさせるものがある。
雪ひょうカワイソ過ぎかも。
「中性子星」
短い中にこの作者らしい科学的薀蓄はあることはあるのだが、
なにせオチが落語(小噺)レベルの掛詞では、何も語る事は無いと言わざるを得ない。
「地球の太陽面通過」
キャンベル(注 スープではない(w )に先祖帰りしたかのような火星を舞台にした
コテコテなハードSF。
凡庸な作家なら枝葉末節を付け足して長編化しそうなアイデアストーリーだが、
短編で無駄無くあっさりと書いてしまえるアーサーはやはり凄過ぎである。
「メデューサとの出会い」
ネタばれしておくと、メデューサとはクラゲ(木星のクラケ状の生物が正確)である。
メーンは第一種接近遭遇ネタだが、アンチヒューマノイドな生物に知性があるのを示唆
しているのが本作の面白い点である。
ラストは、世紀の名作「幼年期の終り」に似た超越したクールなカッコ良さに溢れ、
泣きに走らないのがこの作者らしく強い印象を残す。
ただし、ネビュラ賞を受賞するほどの作であろうか?
この点で、第ニ席となったヒュ―ゴー賞の評価の方が本作に関しては妥当という気がする。
176 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/23(土) 20:41:04
今頃「イルカの島」を読んで喜んでいる奴がいる事実を知ると、
失笑を禁じ得ないものがある。
アーサー・C・クラーク「太陽からの風」 7点
これ笑うところ?
スルーするところ
178 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/23(土) 20:48:26
ミス住さん、さんくすこです。
ネタまで教えてもらってまるで読んだ気分です。
>>142はそろそろ読み終わったのかな。よかったら感想ぅpきぼん。
>宇宙空間で風?、しかもヨットレース?
>ぶっ飛んだアイデアをそれなりに科学的考証で読ませてしまう力量はさすが。
太陽風も知らんのかコイツ
もうこの板には来ないほうがいいよ
>>179 ……スマン、まだ前半の方に載ってる『ルミナス』を読んでます。
(以前に他の短編集で呼んでいるので再読。
その前に二編の短編を読んだが、微妙な出来でした)。
このスレの正常化のためにも、バンバン感想を書けるように頑張ります。
っていうか、他の人が書いたからって重複するからって
簡素書かないていうのは違うんだぞと。
このスレの意義はただ単に作品の紹介、というだけではなく、
一つの作品を通して、自身の「小作品」を読ませる機会でもあり、
またそれを楽しむ場でもあるのだ。心を文章に塗り込めろ。
つーかふたりっ子ってなんだよ!w
185 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/23(土) 23:23:09
>>180 今は常識でも初版当時は珍しかったということだろ。
なんでそうつっかかるんだよ。スレを荒らすな。
叩きがしたければ最悪行け。
ところでおまえらマナとカナ、どっちが好み?
両方、つまりマンナカ
中の人など(ry
正直いまだに区別つかんよ・・・どっちがマカでどっちがナナだ
Gイーガン ひとりっ子
「行動原理」「真心」
持ち味の疑似科学的論理展開は無く、SF的ガジェットを用いた習作って感じ。
導入に1作置くだけならまだしも、二つ並べられると鬱陶しい。
序盤で落とし方が見えてしまうのも難点。それぞれ2点、4点
「ルミナス」
再読になるが、やはり面白い。
チャンの「ゼロで割る」と似た題材だが、数学を現実のメタファーとして扱ったチャンと比べ、
数学をそのまま現実世界に叩き付けた力技がいかにもイーガンらしい。8点
「決断者」
これはどう捉えればいいのか、正直よく分からない。
最後のページを読んだ感じだと、「自己を客体化する」事への畏怖が語られているようにも思えるが…
「ルミナス」ともども95年発表だが、この2作にはサイバーパンク的、もっと言えばスプロールシリーズの雰囲気が濃いのは何故だろう。
5点
「ふたりの距離」
まず訳題が微妙だが、まあ仕方ない。
これも最初の2編と同様の掌編。イーガンにしては題材の扱いがあっさりし過ぎてる。4点
「オラクル」
これは失敗作と言わざるを得ないのではないかと。
特に多世界解釈がらみのSFネタは消化不良もいいところ。
連作未来史や複数のプロットが同時進行する長編から1つのエピソードを抜いてきたような感じ。
3点
「ひとりっ子」
イーガンにしてはネタの突き詰め方が甘い気がする。
量子コンピュータの「遮蔽」云々あたり特に。
導入のエピソードも必要性が分からない。
ストーリーテラーとしての微妙さは相変わらずだし。
5点
総評 5点
イーガンだと思わなければそこそこ楽しめる…かもね
正直言って期待はずれだった
イアン・マクドナルド『火星夜想曲』
一つの町を舞台にした群像劇。……正直評価しにくい作品である。
町の生い立ちから滅びるまでを描いた作品。町民はどことなくおかしな人々ばかり。
町から出てゆく人々、町に残り続ける人々、各人各様の主張を持ちつつ破局に向かって進んでゆくのだが、
正直、どの一人をとっても描写が浅すぎるのである。
極めてステレオタイプなキャラクターが集まり、葛藤せず、悩まず、淡々と自分の主義主張に従って
行動していくのみのメインストーリーは極めて味気なく、つまらなく感じた。
同様の理由により、キャラクターに対して感情移入もできなかった。
これだけだとどうしようもないシロモノであり、何で最後まで読んだんだ?という感じだが、そこはそれ。
ちゃんとこの小説にも魅力的な部分がある。
途中に挿入される、各キャラクターごとのメインの話にはあまり関連してこない小話。
これが実に不思議な魅力に溢れているのである。
火星一のスヌーカー・プレイヤーがチャンピオンを目指して戦い抜く話。
ギターで雨を呼ぶ話。
秘密の庭の探検の話。
海と陸と空のプレゼントの話。
ギャングと殺し屋の決闘、機械の神候補同士の激突……などなど。
ファンタジー風味の魅力に溢れたこれらのエピソードは非常に面白く読む事ができた。
メインストーリーから外れれば外れるほど面白かったのはご愛嬌といった所だが。
最後に。
ブラッドベリ「火星年代記」その他、火星に関するSF諸作品へのオマージュが随所に溢れていたらしい。
言われてみればその通りなのだが、個人的には全然気づかなかった。
SF読みとしてまだまだだという事か。
6点。
>>190-191 説得力ある辛口批評サンクス
やっぱり作品の集め方のせいもあると思うんだよな
山岸さんの「駄作は訳したくない」って老婆心は分かるんだけど、
その結果本としてのメリハリがなくなってる気がするよ。
前の本もそうなんだけど。
たとえば「行動原理」と「ふたりの距離」は
最初の短編集Axiomaticの中で読んだときは
かなりの傑作に見えたんだけど、
最近の作品と比べると物足りなく思われても仕方ないかも。
やはり「祈りの海」に入ってる
「ぼくになることを」とか「キューティ」と
並べて語るべき作品だよなぁ
どうでもいいけど
ミス住の感想、最近まともすぎてツマランな
フツーの人じゃん……w
俺はオラクルが2番目に面白かったな>一番はルミナス
>>193 >ミス住の感想、最近まともすぎてツマランな
どこの板に行っても相手にされないし
古巣のミステリー板ではこてんぱんにされていて
精神的にかなり追い詰められているからね。
だいたい、実際にはほとんど本を読んでいないくせに
ネットで誰かが書いたのを勝手に改竄&コピペして
さも自分の意見かのように書き込んでいたのが
精神的に余裕が無くなり、
ほとんどそのままコピペするだけになったから
まともになっちゃったんだよ。
スルーでよろ
以前、ミス住の、典拠探し、をやって見たけど、此処から丸ごと引用している、
というネタ元は、少なくともネット上からは発見できなかった。
彼は、一応は読んで、自分なりの感想を書いているのだと思う。
その感想を是とするか非とするかは、人それぞれでしょう。
198 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 07:03:22
>>197 同意。
ミス住に関してはアンチによる悪質なデマが流通してるから注意が必要だね。
>>197 ところがミス板では何度もネタ元が指摘されているんだよね。
だいたい読んだうえでの感想だというなら、それ以上に問題だし。
例えば主人公の性別間違えるなんてこと、普通あるわけないわなw
200 :
渚 水帆(作家&阪大のアイドル):2006/12/24(日) 07:49:34
201 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 08:00:11
↑とミス住が言っております。
185=198=201
おまえが最悪逝けっつうの。クソミス住さんよ。
>>201 同意。
自ら「ミステリ板住人」と名乗っている他板住人は出て行け。
>>180 普通の人の認識ではそんなもんじゃない?
SF映画でも、宇宙空間で爆発が起きて、
爆音が轟いたりするシーンは普通にあるし。
だから、宇宙空間で風? と思う方がより一段、科学的だと思う。
太陽風についての知識はさらにその後のこと。
206 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 11:02:00
>>204-205 同意。
知識が先にあってそれをひけらかすような態度ではビンテージSFは楽しめないと思うがなあ。
太陽風ってSF読みの間では常識の域じゃないの?
堀晃のSF大賞の本の表題作の題にもなってるし
208 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 11:39:07
宇宙空間でも音が伝わると思っている人が多いのだから、現状に合わせて物理法則を変えて欲しい。
209 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 11:57:50
>>207 今はね。かつては新鮮なテーマだったろうということだよ。
>>194 ここのレビューは「文句なしに亀田の勝利」並の説得力。間違ってるのは君だ
太陽風よりも太陽光圧のほうがずっと大きいよ
太陽風は誰も知ってるでしょ…
逆に、SF読みにとっても常識じゃないのって、なんだろう?
>>209 君は何か勘違いしていないか?
今は太陽風が常識だというのなら尚のこと、
それを知らない誰かさんは恥さらしだということになるんだけど?
それを承知したうえでの言葉なのかい?
>>213 スルーもできないのなら君も誰かさんと同じぐらい馬鹿だぞ
216 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 13:49:45
>>213 初版当時の新鮮さを受け止めながら今読み返すというのはありじゃないのかなあ。
>>185 >今は常識でも初版当時は珍しかったということだろ。
どこにそんなことが書いてあるの?
ここは「今日読んだSF/FT/HRの感想」のスレだよ
ミス住は今日読んだけど何故か感想は当時の事を書いたのだと?
言い訳見苦しいぞwww
>>216 どこにそんなことが書いてあるんで?
何でミス住がそういう風に書いたと言えるの?
お前がご本人ならともかくさw
さあミス住の顔真っ赤になってきましたwwwww
age、sageひとつで誰がレスってるのか丸わかりってのも
なんだかなぁ…w
空気読めない、ただの天の邪鬼なんだろうな。
SF板住人って本当にスルー出来ないんだな・・・
気違い構って楽しんでる自分が空しくないんだろうか
222 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 14:27:23
今頃「太陽からの風」を読んで喜んでいる奴がいる事実を知ると、
失笑を禁じ得ないものがある。
223 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 14:30:45
好意的に読むか悪意を持って読むか、それによって感想に差が出る罠。
悪意を持って(叩き)がやりたいなら最悪行けや。
俺たちに講義をするような人がこんなレベルのこと言ってるんじゃあ
好意の持ちようがないな
近いうちにこの板もID強制表示になるらしいね。
そうしてくれ
でもっていい加減頭の悪い荒らしをからかうのやめて放置すれ
>>223 じゃあ好意的にみてやるよ
ミス住は「今読んだSFの感想」スレで初版当時の感想を書いた、スレタイの読めないおバカちゃんってことだな
ミス住は来てないのに、ミス住が話題の中心になるとは、恐るべき存在感だな
↑ミス住ごときに釣られる馬鹿
ここまでアホだとちょっと気の毒になるな。
なんでバカにされる分かっていながら知りもしないSFの「講義」なんてするんだろう。
常人には理解不能だな。
ID導入賛成
ミス住の支持者の中の人が一人と分かってちょうどいい
232 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 15:53:04
>>231 ミス板見てみそ。
結局疑心暗鬼で荒れるだけだよ。ID導入には意味なし。
疑心暗鬼などといってるのは本人だけ。強制ID導入のおかげで複数回線を
使って荒らしている馬鹿の行動がくっきりと把握できるようになりました。
毎日毎日自演しまくりだから、ID自爆もやらかしますよw
↑またもやミス住をスルーできない馬鹿
荒らしに反応する人も荒らしです
つまり、今日SF/FT/HRを読んだ奴はいないんだな?
まあオレも読んでないんだが。
今ゲイルズバーグ読んでる
たぶん感想は書かないが
238 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 16:40:29
>>233 ミス板に帰れ。この板のルールに関して他板住人にガタガタ言われる筋はない!
この流れにほくそ笑んでいるのはミス住本人ですが何か?
おまいら手の上で転がされ杉wwwww
この板で明らかに他板住人なのは「ミステリ板住人」だな
ミス住はミス板へ帰れ
>>239 ミス住を買いかぶり杉
ただのアホが住民にからかわれて泣き喚いてるだけ
↑またスルーもできないアホ続出
おめえらなめんじゃねえぞ、お?
オレの親父マジで力持ってんだぜ?全員社会から抹殺してやるよww
誤爆?
俺の祖父もすげー力持ってるぞ。本気になれば余裕で銀河系消滅させられる
ミス住はこの板をSM板だと思って来たんだよ。
だからSFなんか読んだことも無いし
SFを理解することも出来ない。
そんなエロジジィなんか無視すりゃいいの!
みんな楽しそうだねw
そりゃあクリスマス・イヴだからねwww
250 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 23:06:56
>>240 それは違うでしょ。
まあそれはともかくコテハン叩きはやめること。ルール違反だよ。
あのソ連軍がアメリカ占領して大統領があっさり殺されてしまったりする怪しいSFかw
>>250 叩かれるのが怖いくせにコテやるなんてますます半端な野郎だな
254 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 05:30:55
>>253 いや怖いとか怖くないとかいう前にルール違反ですから。
掲示板はルールを守って利用しろやカスが。
つまり人をカス呼ばわりすることはルール違反ではないということです。
だからカス住のことをカスと呼んでも何の問題もありません。
256 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 09:47:27
>>255 ところがコテハン叩きは2ちゃんガイドラインにしっかりと明記されているルールなんだよな。
>>254は名無しに対してだからルールには違反してない。
この辺の線引きは2ちゃんでははっきりしてるよ。
それがいやならこの掲示板から出て行くしかないかなあ。
ところでクネクネはまだ生きてるの?
最近見かけないけど。
ではバカのカス住にも理解できるよう、アホに噛んで含めるように指導してやる。
◆2ちゃんガイドラインにしっかりと明記されているルール ────────────────┐
│お約束・最低限のルールって? │
│ 他人に迷惑をかけるのはやめようということです。。。 │
│ 必要以上の馴れ合いは慎しむとか、暴言や第三者を不快にする書き込みはしないとか │
└───────────────────────────────────────┘
256は、254は人をカス呼ばわりすることは「暴言や第三者を不快にする書き込み」だと断定しています。
ならばカス住をカスと呼ぶことは結して暴言ではなく、コテ叩きには該当しません。
カス住をクズと呼ぶのがコテ叩きならば
254はルール違反の「暴言や第三者を不快にする書き込み」をしたことは明白。
で、どっちをとる?
1.
>>254はルール違反の荒らしであり、嫌ならお前が出て行くか
2.カス住を能無しと呼ぶことはルール違反でないことを認めるか
選択肢はこれ以外にはないぞw
キチガイミス住の話はもういいよ・・・
バカに何を言っても無駄だから
>>258
スルーしろよカス
>>258 いちいち反論しなくてもいいよ
いくらカスが自演で自己弁護したって
このスレでそれに同意する奴はいないから安心しろって
ミス住は少なくともスレに沿ったレスしているよな。
シニカルなブラックジョークが失笑買っている感はあるが、それ以外はいたってまとも。
それよりも、ミス住に執着してる叩きのレスが著しくスレ違いだ。
もうこのへんでいいかげんストップしてもらえないか?
263 :
258:2006/12/25(月) 12:36:19
>>263 わかってくれりゃいいよ
以後ゲス住に関する話題は一切禁止ね
する奴ぁ自演として扱うということで>>all
266 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 15:03:17
いや、太陽風に関する誤解がまだ解けてないから、もうちょっと話しを続けるよ。
ミス住は当然太陽風のことは知っていたろう。それなりに物知りだからね。
ただ、あえて新刊時のアイデアの新鮮さ、斬新さを味わって呼んでみたら、
なるほど今読んでも読むに耐えるんじゃないかと、こう言いたかったと思うんだよ。
その意味で変な誤解がごちゃごちゃしてる原因なワケ。
あえてごちゃごちゃさせたいのも混じってるみたいだがナーw
ミス住自演乙
269 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 17:56:17
>266
誤解ならミス住本人が誤解を解くものだろ普通
他人のあなたが何でそんなに必死なんですか?
ほんとおまえら、呆れるくらいミス住好きだな
太陽風かぁ
子供の頃雑誌で未来のロケット予想図みたいなのがあって、それに核融合ロケットとか光子ロケットとかと一緒に太陽風ヨットって
のがあったのを思い出したよ
273 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 18:41:24
>>270 オールドSFを今あえて読むんだから、
>>272みたいな視点で読むのが当然。
ミス住もそうしているのは文意から明らか。
おまい読書しないだろ。どうせ最悪あたりから荒らしに来たアフォの一派なんだろうがw
274 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 18:50:36
あえてコピペするが
-------------------------------------------------------
270 :名無しは無慈悲な夜の女王 sage :2006/12/25(月) 18:04:53
>266
誤解ならミス住本人が誤解を解くものだろ普通
他人のあなたが何でそんなに必死なんですか?
273 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2006/12/25(月) 18:41:24
>>270 オールドSFを今あえて読むんだから、
>>272みたいな視点で読むのが当然。
ミス住もそうしているのは文意から明らか。
おまい読書しないだろ。どうせ最悪あたりから荒らしに来たアフォの一派なんだろうがw
---------------------------------------------------------
読書の前に普通の会話ができるようにしろよ
>>273よwwwwwwwwww
276 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 19:03:10
>>274も最悪から来た荒らしの一派なんだろうよ。
あっちでは勝手にミス住をスルーする祭りをやっていて
書き込めなくなってるから外に出て憂さ晴らし。
死ぬべき連中だよな。
過疎のSF板で構ってもらいたくなるほど
ミステリー板ってのは過疎ってるのかね
ミステリー板じゃ相手にしてもらえないからこっちへ来るんだろ
だってこれじゃあねえ
>276
最悪板の荒らしって何?
>>279 いつまでもコテに執着して叩いてるヴァカのこと。
281 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 19:39:49
>>280 同意。
自らを被害者と信じてるっぽいところが余計タチが悪い。
お前等があんまり構うから狂人の自演スイッチが入っちまったじゃねえかよ
こういう場で自演云々言っても意味はない。
実は俺が282だということでも通ってしまうからな。
アゲたりサゲたり大変ですねw
じゃ、ID制導入の議論でも始めるか
伸びてると思ったらまたこれか
いっそ今日読んだSF/FT/HRの感想スレの感想でも書こうか?
よその板のスレで何が行われているのかについて詳しい人が
この板のこのスレでスレの趣旨を無視した書き込みを続けている件について
288 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2006/12/25(月) 21:54:25
SFヲタよ、喪前たちはテクスト(「太陽からの風」)を熟読しているのか?
風=空気の流動であり、とすれば太陽風は「風」では有り得ない。
では、太陽風とは何か、アーサー記すところによれば、
太陽からの圧力(太陽から吹き出す輻射圧)ということになる。
(上掲書92〜93頁より)
この圧力の働きが、仮に宇宙でヨットレースを行なうとした場合に、
地球上における「風」と同様な働きをし得るということである。
ゆえに、「太陽風」とは象徴的なネーミングであって、「風」と「太陽風」を同一視する
ことは、「シカ」と「カモシカ」を同一視するに等しい。
今回の事から、
SFヲタには、春日大社で愛想を振り撒くシカを見て「漏れだけのカモシカキター!」
と喜んだり、田畑智子を見て「保田圭萌え!」とか絶叫している輩が多いと確信しますた。
ひとりっ子 グレッグイーガン
自分は数学や物理の一般向け解説書をよく読むのだが、イーガンはSF小説よりも
SFを使った数学解説書を書いた方がいいんじゃないいかと思った
題材は面白いと思うがストーリーや人物に入り込めない
どうも自分にはイーガンは向いてないようだ
5点
>>289 確かに今回のは解明される意識とかのラフスケッチという、まんま解説的な話もあったしね
ストーリー性とかは前2作の短編集には劣ると俺も感じたな
>288
全部お前のことじゃん
もしかしてそれで誤魔化したつもりなの?
大丈夫かお前?
>288
んなことはみんな知った上で話してたわけだが、今頃何言ってんだよ
アホ杉w
296 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 22:18:50
やっぱりミス住はわかってたんだね。
まあわからないと信じて叩いていたのは単なる荒らしだったことが明白になってよかったよ。
297 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 22:20:09
>>295 上記の上から2スレは現在書き込みを自粛wしてるようだから
書き込んだら荒らし扱いされると思うよwww
みんなこういう本性を出して欲しかったんだな>田畑智子を見て「保田圭萌え!」etc
よかったな期待に応えてもらえてw
イーガン、今度の本は軒並み低評価だな。
どっちみちほとんど既読作しか入ってないから買わねえけど
おいおい太陽風を風だと思ってたのは俺たち住民なんだってよ
こんなすげーアホな言い訳はじめて見たwww
302 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 23:08:50
最悪のコテハン叩き荒らしは出て行けよカスが。
ネタ(ミス住)にマジレスするのが混じるとこうなるという見本です
闇の左手
アーシュラ・K・ル・グィン (著)
小尾 芙佐 (訳)
http://www.amazon.co.jp/gp/switch-language/product/415010252X 「ええ!?じゃあエストラーべンって私の味方だったの!?」
「いや、最初っからそー言ってるじゃないか!?」
「いや、あまりにまわりくどいからわかんかったYO…ごめんな、いろいろと」
「…もういいよ」
こんなんじゃありません。そうじゃありません。感動作品です。お笑いはありません。残念ながら。
ハインリッシュユニバースの系統では後発となる本作品は、未来視の客観能力技術を保有する
惑星「冬」現地名「ゲセン」の両性具有人と地球人ゲンリー・アイとの心の交流と離別を描く
一枚の絵でありますです、隊長。
「言の葉の樹」がル=グィン作品の中では低レベルのような論著を目にするんだけど、
実はよくよく読んでみると、この本作品と被る部分が非常に多い。
「同工異曲」と言う意味には、肯定的な意味と否定的な意味が同時に存在する、
この光を差す「闇の左手」という作品と、言葉と文字により編み出される世界を描く
「言の葉の樹」は、この意味と同じく対を成す一つとして受け入れるべきだと思うんだ。
それにしても、ル=グィン母さんは「西に向かって日は昇る」だとか「後ろ向きに進むハリネズミ」だとか
逆説の逆語をよくよく用いるよね。よほど好きなのかひねくれてるのか。
319 ◆GacHAまで読んだ
憎悪に駆られ行動し
残ったものは焼け野原
残ったものはいちばん諌めな己自身
観てくれていたのは自分自身だけだった
観せていたのはこの有様。無様。
もちけつ
はいはい死ねばいいと思うよ
『夜の子供たち』 D・シモンズ
吸血鬼ネタ。
ハイペリオンシリーズがまずまずだったので、それなりに期待して読んだが、期待はずれだった。
東欧旅行の下手な旅行記に、現代医学による中途半端な吸血鬼解釈と、
ハリウッド映画風のご都合主義アクションをごた混ぜにした小説。
2点
310 :
309:2006/12/26(火) 02:27:21
あと、ダン・シモンズのファンに聞きたいんだが。
ハイペリオンに高い評価を与えている人は多いと思うが、
この小説はどう評価されているんだろう?
黒歴史?
シモンズは大作SF以外は別人のように力抜いてる、印象。
まあ、典型的なエンターテインメント作家って感じ。
シリアスなものを書こうとすると、浅さが露呈するような。
東洋人への偏見とか、ステレオタイプで独りよがりな正義感とか
いかにもアメ公らしいどうしようもない陳腐さがある。
そういや、アイネイアーが長々とした説教をぶつシーンには辟易した思い出が。
ダライ・ラマも感心してるんじゃねーよ!
基本的に三流作家。駄作しか書かない。
ハイペリオンもいろいろなSFからガジェットを剽窃した作品であり、本質的には評価に値しない。
でも個人的にハイペリオンは読んでて心から面白く感じてしまうので、しょうがなく褒めてます。
はいはいつんでれつんでれ
ハイペリオン
没落の「上」半分まで読み進めたけど、2ヶ月近くかかってる。
寝る前に読んでいるんだけど、ここ半分にいたるまで、どうにも展開が散漫かつ退屈で寝てしまった。
理由は重要人物らしき「僕」ことキーツの存在が、うやむやでとらえどころが無いからだ。
まあそういった、曖昧な謎を含んだ位置づけとして登場しているらしいので、それはそれでいいのだろうけど…
にしても、キーツの視点からの文章は退屈きわまりない。
半分にさしかかって、ようやく展開が急変し始めてきたんでやや面白くなってきた。
このまま怒涛の展開に突入してくれれば、これまでの自分の評価は変わるかもしれない。
昔、エデンの炎読んだけど微妙だったな
詳しい感想を書けるほど記憶が鮮明でないが、微妙だかグダグダだかそういう感想持った記憶がある
ダン・シモンズのを面白くないとか言うヤツはSF読む資格無し。
ていうか人間でいる資格も無し。死ねばいい。クソだな。
信者の怒りついに爆発。
320 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 20:01:23
ミス住がミステリー板で狂っているのは太陽風のショックのせいですかね?w
321 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 20:14:39
最新の科学知識を取り入れたSFなんて珍しくない、
それどころか積極的に取り入れるのが普通だしね。
しかもA・C・クラークだぜ?
コピペのなにが面白いんだか
何がコピペ?
ミス住喜々としてコピペしてる
禁断症状出てたからな・・・
325 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 21:22:42
マジで何らかの精神異常だね
空気読まずに投入
「ミッションスクール」田中哲弥
どだばたやりたいのは判った。しかしそれがどうした、といいたくなる作品ばかり
後書きには、電撃から放り出されたようなことを書いていたが、電撃の編集は、
正しかったとしか言いようがない。
10点中3点
「やみなべの陰謀」は面白いのか?
>>328 「MS」はやりたい放題すぎてバカのタガが
はちきれてるから、これから入ったのは良くなかったかもw
「やみなべ」は連作としてオチがついてるから結構面白い方だよ。
だと思う。
いや多分面白い。
面白いんじゃないかあ?
「ヤミナベ」は文句なしの傑作だった。
期待しすぎて「ミッション」は逝ってよしの出来ばえ。
>>330 同意
>>328 いや、編集は間違いだ。
電撃読者に迎合するようにしむけたんだ。だからああなった。
と邪推
伸びてると思ったらやっぱり……
伸びてると思ったらやっぱりガンダムオリジンか……
「太陽風」を話題にしている作品をはじめて読んだ時、
「太陽風」に興味を持って、色々調べてみたなぁ。
その途中で「太陽帆」についても調べていった。
その結果、色々なことを学ぶことができたなぁ。
この板の住人なら、こういうような経験をしていると思うけど、どう?
その話題はもう終ってるので・・・
感想書けよw
338 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/02(火) 14:09:54
>>334 そうだねえ。
きっとミス住もいろいろ考えたり感じたりすることがあったと思う。
じゃなきゃ、賢明なミス住のこと、ああいう書き込みはしないはずだからね。
>>334 そうだな。みんな学生時代あたりで興味を持って調べるだろうから、SF好きにとっては
常識だな。どっかの知ったか馬鹿以外は。
火星縦断 ジェフリー・A・ランディス ハヤカワ文庫
お正月は読書が進んで結構なことです(笑)SFサバイバルもの王道かと思いきや、実はハーレクインロマンスだったりする(笑)我々人類はホントにしょーもないな…とゆう一冊
テクノロジーに敬意を表して5点
341 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/03(水) 10:31:55
>>339 コテハン叩きはやめておけ。
ミス住はあえて太陽風をテーマにした古典を新鮮に読むという試みを披露しているだけだろ。
『ふたりっ子』 グレッグ・イーガン
うーん、率直に言って期待外れ。
まぁ事前の期待値が大きすぎたから、肩透かしを食った感じというか。
収録作品のうち、既に読んでいた『ルミナス』に匹敵する作品が、
唯一『ふたりっ子』だけだったのは意外だった。
それにしても、『ルミナス』は久しぶりに読んだが、面白い。
しかし、かつてSFがそれほど得意でない知人に、
『ルミナス』を勧めて読んでもらったことが有るが(無理強いに近い)、
割と酷いことをやったのかなw、と少し反省した。
ちょっと難易度が高過ぎたかもしれないw。
以下に各作品について簡単に感想。
『行動原理』、『真心』は凡作に感じた。
『決断者』は今回読んだ作品群の中で、最も理解できなかった作品w。
小説の最後に参考文献が載ってたが、あれを読んだら理解できるようになるのか?
『ふたりの距離』は、ジョン・ヴァーリィーの<八世界>シリーズを彷彿とさせる。
もちろん、イーガンの方がテーマを深く掘り下げているが、
個人的には男女の関係(?)に興味が薄いので、まぁそれなりに……。
『オラクル』は、過去を舞台にした改変世界ものだが、
元ネタの過去の事例に精通してないので、小説世界に馴染むのに時間が掛かった。
でも『ルミナス』、『ふたりっ子』に続く評価を点けてもよい作品だと思う。
『ふたりっ子』は、今回の短編集がハードSF寄りの作品が多い中(編・訳者の言葉より)、
既刊の『祈りの海』、『しあわせの理由』に入っていても違和感がない作品だと感じた。
個人的にあまり得意でない量子論ネタだったので、途中理解が至らない場所もあったが、
それでも“イーガンらしさ”を満喫できる作品。
評価 7点
>>341 どこにそんなことが書いてあるので?
仮に君の言うとおりだとしても、じゃあ他の短編集の感想も全部そうなのか?
今回、ハード寄りの作品多かったか?
どれもHSFとしちゃ中途半端で、どっちかっつーと文系寄りな感じがしたけど
>>345 短編集の中ではハード寄りなんじゃないの?
「イーガンは短編から入れ!!」って言うのは、
短編の方が長編に比べて、ハードSF含有率が低いからだと思う。
だからハードSF含有率で比較すると、
長編作品群>>>『ふたりっ子』>>>『しあわせの理由』>>>『祈りの海』
になると思う。
※『しあわせの理由』と『祈りの海』の順番が逆転するかもしれない。
ひとりっ子を賞賛する感想がいまだに無い件について
すいません、間違えました。
『ひとりっ子』を『ふたりっ子』と勘違いしてます。
ゴメンナサイ。
350 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/03(水) 20:16:12
>>344 状況場合に応じて行間を読むくらいのことはできないのかねえ。
「しあわせの理由」 グレッグ・イーガン
「ひとりっ子」未読なので、こっちを読み返してみた。
が…どうも駄目です。文系だからか?
「適切な愛」 素晴しい洞察力ですね。理性の勝利だ。おめでとう。
「闇の中へ」 これだけは普通に面白かった。異様な空間の感覚を味わえた。
「愛撫」 金持ちのやることはわからん!それが当たり前。
「道徳的ウイルス学者」 惜しい。オチが滑った。
「移相夢」 ラヴクラフトの方が怖いw。
「チェルノブイリの聖母」 イワシの頭も信心ですから。お好きなように。
「ボーダー・ガード」 量子サッカーと宝石、どっちかで一本書けばよかった。
「血をわけた姉妹」 かえって理系の人のほうがこういう変な考え(双子のことね)に取り憑かれてるような?
「しあわせの理由」 「スキズマトリックス」を読んだ後では…。何でも好きに調節すればいいじゃん、としか思えないorz
と言うわけで3点。
>>350 つ<空気が読める!>〜ひろゆき氏絶賛!2chねらー必携!〜
353 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/03(水) 23:34:04
>>352 大事なことは今この時にあえてクラークを読み太陽風に注目したという一点だと思う。
短い論考とはいえ、考え出すとなかなか深い読みがあるはずだよ。
357 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/04(木) 01:27:15
「移動都市」フィリップ・リーブ 東京創元社
最初は、宮崎アニメの雰囲気だと思いながら、読んだ。
過去に大災厄があり(戦争らしい)、資源、食糧が枯渇し、
都市にキャタピラのようなものを付けて移動し、強い都市が
弱い都市を破壊、略奪する時代。
地上にすむ反移動主義者の都市(彼らのすむ都市を静止都市という)や、
移動都市でも、あまり移動せず、 地上に田畑を持つ半静止都市など、
多様な形態の都市が、存在している。
ストーリーは、少年少女の出会いから、都市ロンドンの陰謀を
めぐる冒険行で、主人公のトムの成長と活躍が、楽しい。
時代背景の説明や都市の描写があまりうまくなく、固有名詞に
頼っているので、ロンドンの建物や地名に詳しくないと、
イメージを描きにくいところがある。
都市が略奪しあう経済的背景が、もっと描かれていればとも思った。
読み終えたときは、宮崎アニメのイメージは消え、イギリスの
伝統的な冒険ロマンに近いイメージが、残った。
で、何点よ?
>>357 話を聞く限りでは面白そうだな。
で、何点?
360 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/04(木) 17:40:59
>>357 つまらんこと聞いていいか?
「宮崎アニメのイメージ」っていうのがどうも俺の中で像を結ばないんだよなあ
どういうものを宮崎アニメのイメージとしてイメージしてるのでしょうか?
俺は通りすがりのものですが、
>「宮崎アニメのイメージ」
『一般人が自分の手で修理出来る機械を日常的に使う世界で、変に頑丈であきらめの悪い主人公達が、世界の危機とか個人的な危機とかにあうけれど、がんばってなんとかする話』
で如何でしょうか。
大陸学園
「サンティアゴ」マイク・レズニック
マジで完全に「西部劇の舞台を宇宙に移しただけ」のスペースオペラ。
文学的野心も斬新な科学的アイデアも完全に無視して、徹底的にエンタメに徹する姿勢と筆力は素晴らしく、
スペオペが少しでも好きな人なら誰でも一気に読めるんじゃないかな。
ただ、決闘シーンがイマイチ盛り上がりに欠けるのは難点。
なんでそいつが勝てたのか、みたいなのがよく分からない。
>>364 おお! 簡にして要を得た説明サンクス。
作品評はかくあらねばと肝に銘じつつ・・・
俺はスペオペ嫌いなので読まずにすみますw
同じくありがとう。
ちくしょう、読みたくなった。
検索したら結構前の翻訳なんだ。作者自体知らなかったな。
マイクレズニック
370 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/06(土) 01:30:10
>>369 > マイクレズニック
検索SFの第一人者ですね。
検索SFって何?
372 :
でへ:2007/01/06(土) 18:24:22
囚われの女提督ディヴィッド・ウェーバー(上)・(下) ハヤカワSF
マンネリを打破して、面白くなった。 7点
以下、ネタバレ
冒頭は、いつものパターンで、
ハリントン様、地位が上がると男もグレードアップですかい。(w
と思わず言いたくなる展開ではあったが、
シリーズ未曾有の危機(w、キャラがばたばた死ぬ、
おまけに、最後は、ここで終わっちゃうの? と言う新展開です、
最後に、「次巻の一部を抜粋、再構成」した予告編なるものまで
付いていて、サービス満点。
このシリーズのファンにはたまらんでしょう。
でも8点をつけるほどじゃないや
なんか「女囚、〜」みたいなニュアンスのタイトルがワロス
激しくつまらなそう
375 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/06(土) 20:59:39
357です。
すまん。点数忘れていた。
7点。
>>361 「天空の城ラピュタ」「ハウルの動く城」のようなイメージ。
ほぼ362さんのイメージ。
Charles Stross, "Accelerando"
高度に発達した科学は『不思議の国のアリス』と区別がつかない。
ってゆーか、『マッカンドルー航宙記』風味もあり。ぐだぐだと家族ドラマをやるあたりも。
リングワールドの玉座/ニーブン/早川SF文庫
グダグダとリングワールドの生態系と
プロテクターの野望についての描写が。
読みたいのはそこじゃ無いんだよ、ニーブン御大・・・
2点
カレル(&ヨゼフ)・チャペック「チャペック戯曲全集」
7点(気持ちは8点)
収録8作中“RUR”“マクロプロス事件”“白い病気”“創造者アダム”がSFです。
“アダム”は兄ヨゼフとの共作。
この板的には“RUR”が最重要、てゅか自分もそうは思うけど
“マクロプロス事件”こそSF読みにはオススメな感じ。
1998年に同じ版元から単行本で出たときは「メトセラの子ら」とか
「百万年の船」を先に読んでたので古くてタルイぐらいにしか思わなかった。
チャペックはジャンルSF成立期にそれとは全然無縁なとこで作品書いてたわけで、
実際オーウェル「1984」と同様外挿&シミュレーションが諸作品の主眼だし
センスオヴワンダーの意識とか無いだろうなぁ、とは推測できるんだけど
(でもオーウェルはウェルズ初期短篇群のファン、チャペックにとってウェルズは
憧れの英国知識人なので素養が無くもないのかな?草創期のSF雑誌も古い科学ロマン
の再録が中心だったみたいだし)今回読み返してみたら、人生論的議論を踏み抜いた
そこにはセンスオヴワンダーの深淵がパックリ口を開けて…
…るように感じられもしたんでした。
さらに“創造者アダム”は“絶対子工場”の流れを汲むスケールの大きいバカSF。
『否定のカノン』て何だよ?面白すぎ。
ユーモアを身上としつつも基本生真面目なヒューマニストであるチャペックだけど、
タガが外れるとスゴイんですの見本がこの作品。戯曲てゅか会話だけで進行する小説
みたいな感じなので《異色作家短篇集》あたりに入ってても違和感無い感じ。
379 :
蛇足:2007/01/09(火) 14:58:47
“RUR”は千野栄一(岩波文庫)、栗栖継(十月社)という偉大な先駆者による先行訳
(他にも邦訳あるけど、むか~しのは英語・ドイツ語からの重訳)があります。
“白い病気”も“白疫病”のタイトルで既訳あり(栗栖訳RURに併録)。
で、本書はなにしろ基本は生真面目なチャペック(セリフが全部演説になってるし)を
生真面目なうえ何かと主張のありそうな田才さんが訳してるので、読むとかなり重くて
蜜の中を航行してるみたいな感じ。やー、チェク語(現地音だとチェヒ語?)知らない
から印象だけど。
値段(一般的な映画・音楽DVDと同じ\3,990)は「馬に乗った水夫」と比べたら
妥当?てゅか良心的。ただ八月舎サイトで“限定小部数のため予約注文がお薦め”
とか脅してたのはちょっとカンジ悪かったかもでした(サイトからの予約だと出版前
に先払いでホントに出んのか?という不安と払い込み手数料注文者持ち)。
あと、今日読んだ、じゃ無くて昨日読んだ本なんだけど今日がチャペック誕生日なので。
で、結局つまんなかったと。
普段はミステリくらいしか読まなくて、
海外SF小説なんて恐らく十冊と読んでいない俺だが、
夏への扉(福島正実訳)とやらを読んだので感想書かせてもらう。
以下ネタバレ含。
何よりも、予備知識一切無しに読んだのが全くの幸いだった。
途中までSF的なギミックはコールドスリープだけだと思いこんでいたので、
触れられると思ってもいなかった伏線が回収されるさまは爽快の一語に尽きる。
そして物語は綺麗に終わるが、ちょっと強引かつ綺麗すぎやしないかとは感じた。
正確に過去に遡行したら宇宙にほおり出されることへ、
言及しながらもスルーしている事を初めとする、
タイムマシンの存在そのもののおあつらえさは無視しても、
過去に行くシーンなんかはギャグにしても微妙だし、
主人公の理想通りのヒロインはあまりにご都合的すぎる。
しかしまあ、面白かった。いや楽しかったと言うべきか。
全く素敵な読書体験でした。九点
マイルズカワイソス
レイ・ラッセル「嘲笑う男」
5.5点
中篇“サルドニクス”とショートショート16篇を収録。
“サルドニクス”もそうだけどこの叢書、煽られて読んでみたら
やっぱり古くてショボかった…みたいなのが大半なような。
古いけど骨董の価値は無いハンパさを愛するレトロ趣味の人向けの企画だった
かもでした。「特別料理」とか賞味期限切れじゃ?
アタリハズレあるけどこの本の中では“アルゴ三世の不幸”がサイコーすぎ。
『黒い霊薬』を注射すると7日後には必ず死ぬ―逆に言うと7日間は
何があっても絶対死なない/死ねない―ってあんた…。
ジョン・C.ライト 「ゴールデン・エイジ 1 幻覚のラビリンス」
5点
話が無駄に長いのは「イリアム」etc.に通ずるものがあるけど
雰囲気は「コラプシウム」に近い?けどエンターテイメントであることを
わきまえてる両作品と比べると、読者の忍耐に甘えることを前提に
作者だけが自分の世界に入り込んで遊んでる感じでした。読者がみんな
>>68さん
みたいな良い人なわけ無いだろって。出版社が水増しを要求した「カズムシティ」
とは逆に本書が一冊本の導入部だった―作者の中では―のを3部作の1巻目
として出されたってところがまた(ちょっと前の早川ちゃんならこれをさらに
3分冊で出しかねなかったけど)。しかも内容が父子とか夫婦の愛っていう…。
マイクル・ムアコック 「夢盗人の娘」
5.5点
今さらナチが悪役って…。そりゃマホメットとか悪役にしたら、
ホメイニに死刑宣告されて地の果てまで追い回されたあげく勤務先の
大学構内で殺されちゃうかもだけど。
しかも一党そろってまんまステロタイプな描かれ方。ヘスの好人物ぶりを
際立たせる意図からだってのはわかるんだけど。
ハヤカワ文庫の旧版は全部読んでるし、今度の新版も読んできて
でもやっぱり馴染めないままのエルリック(本作からが新作分です)。
やたら立ち止まって考え事ばかりしてるわりには
最後いつもストームブリンガーがウナリを上げてすべてをブチ壊し、
…じゃなかった解決しちゃうし。悩める虚弱なヒーローって底浅すぎ。
マイケル・ムアコック 「夜明けの剣」
6.5点
ホークムーン&ダヴェルクのウェールズ珍道中な今作は
「ランクマーの二剣士」を軽くしたみたいなノリで期待を裏切らない面白さ。
エルリックの後で読むと思わず7点以上付けたくなるぐらい。
訳者の格の違いもあるのでは?とも思うけど(“耳触りが良い”とかって
白百合女子大学文学部教授的にはOKなんだ?)。
難渋なエルリックと軽快なホークムーンで作者がシリーズ書き分けてるんだから
素人には後者がウケるんだろ、とか言われそうだけど、
それってプログレファンが産業ロック馬鹿にしてるようなもんで、ほんとは
クラシカル演りたいムアコックが資金稼ぎのためにロックしてるだけっていう…。
ええい、誰もアイアン・サンライズ読んでないのかよ!
>>384 む、その批評文の文体には見覚えが・・・
「夢盗人の娘」 のエルリックは全然悩んでも虚弱でもなかったような・・・
むしろキンメリアのコナンっぽかったぞ。ノリノリでナチスぶっ殺す。
野蛮人てゅかなんかデーモニッシュな印象だったけど…?
390 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/11(木) 19:08:01
■ おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★
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391 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/11(木) 23:45:08
まとめサイト消えた?
392 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/12(金) 16:06:57
ハリコの虎見てちんちんおっきおっき
こ の 書 き 込 み を 見 た 人 は 三 年 後 に イ ン ポ に な り ま す 。
イ ン ポ に な っ て オ ナ ニ ー が 出 来 な く な る の が 嫌 な 人 は
こ の 書 き 込 み と 同 じ 文 章 を 三 時 間 以 内 に
違 う ス レ に 五 回 以 上 コ ピ ペ し て く だ さ い 。
五 回 書 き 込 ま な か っ た 男 子 学 生 が
書 き 込み を 見 た 後 三 年 後 に イ ン ポに な り ま し た 。
393 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/13(土) 13:25:31
394 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/13(土) 13:47:26
ガチャってニュー速にもコテ付で書き込んでたのか
コテで書くようなことかよコレw
84 名前: ◆GacHAPiUUE 投稿日: 2007/01/11(木) 23:19:15 ID:gxWU2rn10
>>79 ふっふっふ、見切ったぞ。
やっぱ頭がいい女性は胸がないのだ。
396 :
◆GacHAPiUUE :2007/01/14(日) 00:44:55
>>395 こんなスレで書いていいのか悩むが
自分はどこへ行っても同じトリップだ。なぜなら面倒だから。
無論、半角2次元板でも同じだ。
面倒なら名無しでいいじゃん
自己顕示欲だと正直に言えよ
普通はコテのつけ方すら知らないからな。
興味もないし。
つけようって思うだけでも普通じゃないよ。
なんだ?
>>398 でもな、そろそろ記名空間に慣れておいた方がいいと思うぞ。
閉鎖はネタだというのに
402 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 00:15:36
別に金を払ってコテハンなってるわけでもあるまいに、
一部の名無しがコテハンに過剰反応するのは、
日本的な同調圧力の一形態なのかね?
底が浅いよ。
コテハンだから過剰反応しているのではない
コテハン名乗ってデタラメ書くバカがいるから困っているだけ
そんなことも分からずに
「日本的な同調圧力の一形態なのかね?」
などと言ってるヤツこそ
底 が 浅 い よw
405 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 03:35:49
異常者が最後に残る。2chのコテハンでも実名強制のfjでも同じ現象が起きた
ことは実に興味深い。
ハイペリオン/ハイペリオンの没落
長かった…ようやく読了。
なにかと物議をかもし出している当作品だが、私には最初から最後まで合わなかった。
途中から嫌になって飛ばし読み。
あとがきによるとオーソドックスなスペースオペラだよ、とのことだけど、まあそう言われたらそうとしか言えない。
比較としてスタータイドライジングが上げられていたが、当作品と比べるなら私はスタータイドのほうが数倍好きだ。
最初に多くの絶賛のレビューを読んで、人の感想に影響受けやすい自分だから面白く読めること請け合い!
とたかをくくっていたものの、それとは逆にここまで駄目だと思ったのは初めてかもしれない。
ハイペリオンを一言であらわすと、地に足がついていない浮ついた作品。
細かいところを上げ出したらきりがないくらいだけど、ひとつあえて指摘するならば、
活劇アクションだったのが、後半とつぜん人口知能の難解抽象的な禅問答が始まり、その禅問答がこれまた馬鹿じゃないかと思えるようなあざとさ。
詩人を出したり宗教観を織り交ぜつつ、「愛」について語りたかったようだが、ごちゃごちゃ遊びすぎでさっぱりです!w
風呂敷を広げた群像劇(巡礼者たち他)の全てが散漫な印象。
ラストには意外性が少しあったが、まあそれもどうでもいいよってくらいご都合主義な収束。
出てくるもののディティールがダサすぎ。
超絶メタルマンや赤目針山の怪物はまだギリギリ許せるとしても、空飛ぶ絨毯だけは許せんwww
407 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 15:57:47
ミス住の書き込みはネットからはなくなりません。これからもお楽しみに。
>>404 バカな奴ならコテハンのほうがいいじゃん。スルーしやすくなる
というか全員コテにすればよいのでは?
>>409 > というか全員コテにすればよいのでは?
自分以外の全員ってこと?
>>410 全員といったら全員にきまってるだろうが。
お前は全員の意味を知らない池沼か?
412 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 16:43:23
>>409 そうですね。ではまずご自分からどうぞ。
>>412 はい、では次に同意されたあなたどうぞ。
415 :
全員コテ:2007/01/15(月) 19:15:30
416 :
でへ:2007/01/15(月) 21:48:47
時の眼 クラーク&バクスター ハヤカワ ハードカバー
「アーサーCクラークの2001年宇宙の旅を別の視点で見た」
と言うブランドをつけて、ハヤカワがハードカバーで出した
バクスターの作品
文庫で出るまで待っても良いと思う 7点
その程度だね
例によって以下ネタバレ
チンギスハン率いるモンゴル騎馬軍団と
アレキサンダー大王率いる軍団が
バビロンを舞台にして戦うのは
なかなか魅力ありました。
でも、あっけなく終わっちゃうんだよなあ、、、
その後をもうちょっと書き込んで欲しい
やっぱバクスターは小説下手だわ。
死ぬ前のハインラインは(クラークに比べると)
まともだったなあ、、、
クラークはいい加減絶筆、、、じゃ無かった、名前を貸すのは
止めて欲しいです。
宇宙のランデブーの続編以来、がっかりする話ばかりだわ
ランデブーの続編よりはマシだけど、、、
クラークの名前さえ無ければなあ、、、
時の眼 クラーク&バクスター
5点
冒頭は懐かしのマンネリタイムスリップ小説かと思いきや、
いちおう、ちょいとひねりがあった。エンタテイメント要素もあり、
それなりに読者サービスはやってる感じ。
基本的にオデッセイ物なんだけど……もういい加減秋田かな。
クラーク御大、そろそろ引退時かもなあ、などと思わせてくれた快作。
418 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/15(月) 22:11:11
そういうのは捨てハンというんだよ。
これからも名乗り続ける度胸があるんなら話しは別だがナー。
「エンデュミオン・スプリング」マシュ−・スケルトン、 大久保寛訳、新潮社
・児童文学ファンタジイ
・宝探しと謎解き
・対立勢力との争奪戦
・宝は強大な力を秘めた魔法の書物
と、いうような内容だが、いったいなにをどう描きたいのかが最も謎めいている。
子供ゆえの制約に行動を阻まれるシーンが多すぎ。
古書をめぐる探索と謎解きや争奪戦を描くなら、成人の研究者を主人公にしたほうが
よほど身軽に動かし易いはずなんだが、なぜ子供を主人公に据え、児童文学として書い
たのか判らないな、と考えつつ読み進む。
子供としての制約を逆手にとって盛りあげる描き方(カニグスバークやDWJあたり
が得意とするところ)もありだろうけど、そんな展開にはならないのだった。
とりあえずファンタジイ的要素を受け入れる人物として子供のほうがなじむと云え
なくもないが、魔法的な要素は本に文字が浮かぶ程度。ファンタジイである意義が感じ
られないまま話は進行し、結末に到達した。
魔法の書に浮かんだ言葉の謎解きがお粗末過ぎて泣けた。
ちょっとよかったのは、オクスフォードの図書館とターキッシュ・デライト。
巻末で作者が解題めいたことを語っている。
ここでも、グーテンベルグの活版印刷機発明の背景を解き明かす歴史ミステリか、
印刷という画期的な技術を一冊の象徴的な書物になぞらえた寓意ファンタジイか、
結局どっちつかずで煮え切らない。
2点。
>>416 ハインラインは獣の数字出した頃からもう読まなくなったな。自分。
やっぱ旬ってのがあるんだよな。
421 :
ミステリ板住人 ◆qzqKe0UO2g :2007/01/16(火) 11:29:30
>>405 fjの異常者どもに比べれば、ミス板なんて中途半端な雑魚だよな。
423 :
ミステリ板住人 ◆A4jsQTgi.Q :2007/01/16(火) 23:59:15
これも捨てハンではない
424 :
ミステリ板住人 ◆/QkCJpfbfE :2007/01/17(水) 02:14:33
捨てハンなものか
425 :
物理素人:2007/01/17(水) 10:47:41
「終点:大宇宙!」ヴァン・ヴォクトの代表的短編集。濃度の高いSFを楽しめる。
しかし、突出した衝撃はなかったため、91冊中の50位。
SF慣れしたため過小評価しすぎかも。気分によっては20位前後の順位でも遜色なし。
はずれなしの充実した短篇集なのはまちがいない。
以下、収録作
「はるかなりケンタウリ」 恒星間旅行もの。面白い。この挫折感は価値あり。
「怪物」 人類滅亡後、地球を探索に来る宇宙人の話。面白い。迫力あり。
「休眠中」 異星生物来襲もの。面白い。
「魔法の村」 火星で遭難する話。まあまあ。
「一缶のペンキ」 金星で遭難する話。まあまあ。
「防衛」 月対地球の戦争。面白いが、短すぎ。
「支配者たち」 催眠剤の話。まあまあ。
「親愛なるペンフレンド」 異星人との文通。面白い。
「音」 異星人と戦う少年。まあまあ。
「捜索」 二十世紀のSF@に収録されてた「消え去りし時を求めて」の改題。当然、面白い。
おい、ちゃんとコテハンつけてくれよw
終点:大宇宙!
「捜索」にある、時の迷宮(だっけ?)はいまだに俺の中で眠りにつくときのイメージ。
ありえないほど高い天井、果てなく続く廊下、そこに連なる無数のドア。
獣の奏者 1巻2巻 上橋菜穂子
ネタバレになるが昔超科学文明の引き起こした戦争が・・・
とか魔法文明が・・・とかいう設定は多いが
単なる賢い怪獣の力で文明が滅んだってのは新鮮だった
「タフの方舟」ジョージ・R・R・マーティン
センスオブワンダーはあまりない。が読み物としては面白かった。
ただし、環境エンジニアということばから連想する科学的高度なかけひきを期待すると、
失敗するだろう。そういう要素はない。
アイアン・サンライズ、マジで誰も読んでないのか。
>>430 年末年始で読んだよ。感想書いてないだけ。
余裕ができたらそのうち書くよ。
まぁ前作を気に入ったなら読めば良いんじゃない?って感じ。
ちなみに最後はどう読んでも次巻への引きで終わる。でも次巻はまだ書かれてないらしい。
つーか現代SFって面白いのあるの?
去年読んだ4000億となんとかスカイがどっちもあまりに駄作だったんで当分読まんとこ思ってんだけど
梅原克文「ソリトンの悪魔」
なんだこりゃ
設定は面白いんだが・・・・
登場人物すごい騒々しい。
四六時中泣き叫ぶ少女に、吠える母・・・冷静ぶっていながら気がつけば怒鳴り散らすそのもと旦那・・・
ってかどの場面でもだれかが激高してるよ。それが気になっちゃってどうにもならんわ。
性格が書き分けられていないっていうか、あれだけわめいたていた母親に落ち着けて言われるほど旦那
が途中から暴れたり騒いだり。なんだかなあ。
434 :
ミステリ板住人 ◆qzqKe0UO2g :2007/01/20(土) 12:18:59
おまいらちゃんとコテハンつけろや。
ちなみにオレ様はもう5年以上も継続的に使用してるし、
ミステリ板住人と言えば大抵通じるんだから、これを捨てハンと考える方が無理がある。
オレ様のレスを読みたくないヤシは専ブラを入れてNGワードにすればいい。
現代SFのおすすめはおれのネット小説だぞえ。
「自作小説を載せるスレ」の165を読んでくれ。
>>433 確かにつまらんかった。
娯楽小説マンセーを叫んでいる割に、
肝心の実作品があんまり面白くないって感じ。
ウォルター・ミラー/黙示録3174年
まさに愚行の繰り返しだな、、、、、
ヒューゴー賞受賞といってもこんな古い本読む人少ないだろうな。
>437 結構好きだよ。 ストロンチウムの雨より、おお、コバルトの雨より、おお、神よ、我らを守り給え!
あれが好きならコードウェイナー・スミス読むといいかも知れない。
黙示録は最後でずっこけたな。
ああやっぱりって。
なんでこんなのが傑作なのかよくわからん。
奴らはあの後も同じ事を繰り返すのかもな。
いや、あれがいいんじゃん。
そうじゃん。
そうそう。
世界が何度終わって何度始まっても問題なし。
>437,438
黙示録3174年もコードウェイナースミスも好きな自分は
ジョンクロウリーも好きだ。エンジンサマーとか。
まーどっちかというと純文学に近いからな
ターザン物のような分かりやすいカタルシスがないと
ダメな人には合わないだろうね
ひとりっ子/イーガン/ハヤカワ文庫
多世界解釈の憂鬱ってイーガンはマジで心配してるのか・・・
このテーマでは読者の共感は得られないと思うのだけど。
ただ小説としてはオラクルはオチも決まっていて面白い。
ルミナス、一人っ子、オラクル以外はオマケか?という感じの
ちょっと微妙な・・・ 8点
プランクダイヴ/SFM記念号
ついでに積み残してたプランクダイヴも読んでみた。
科学パートも人物パートも良くわからん・・・
本当に傑作なのかこれは。。。
軌道離脱/ハヤカワ
離婚歴があって息子が母方にいる45歳の俺にとっては
かなりぐっときた一冊。
ハリウッド的展開だが、それも小説としていい味出してる。
なんとなくサターンデッドヒートを思い出した。
なんとなく疲れてる人にはおすすめ。
>>433 それ半年前に読んだが、同じ事を思ってた。
ガキが騒がしすぎる糞ガキだし、母親はヒステリックだし、亭主は腑抜け逆ギレオヤジだし・・・。
その辺全部割り切って適当に読むことにして、どうにか読み切った。
もうよまねぇ・・・。
いま、ドクター・ブラッドマネーよみだした。
あー、これが、ギャグキャラというかキャラデザで全て台無しになってるような
あのSFアニメの元ネタかな?とか思った。
まだまだ序盤だが・・・この超能力、物質をどこから持ってきてるかとかの考証
あるのかとちょっと不安になってきた。
>>446 たしかサンリオ版ではプロットが崩壊したままだったから、えらく混乱した。
でもなぜか当時は好きだったんだな、ディックならなんでも好きだった。
>444
イーガンって、これはマジなのか?と思うところあるよね。
レイプされた女性二人が、「もうこんな事が二度とあってはいけない!」とか言って《宝石》を作った……という
エピソードにも愕然とした。
そんな動機アリかよ!みたいな。
449 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/27(土) 09:28:40
>>448 SFってそういう無茶苦茶な設定を楽しむためのものだと思ってました
450 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/01/27(土) 16:31:25
一柳廣孝編著「オカルトの帝国 1970年代の日本を読む」 1点
編著者を筆頭にした若手の学者による論考集。
一連のオカルトブームを通して、各執筆陣の専攻分野の視点から
70年代の日本及び21世紀への現代への連環を読み取らんとした論考集である。
「日本沈没」、横溝ブーム、映画「エクソシスト」、
「ノストラダムスの大予言」
(今だにSFヲタには信奉者が多いと聞く、とうに21世紀だというのにである(w )、
宗教書のベストセラー化、恐怖の心霊写真集シリーズ、水木しげるの妖怪ブーム、
つのだじろうの「恐怖新聞」、空飛ぶ円盤とコンタクティ、超能力ブーム…
取り上げたネタそのものははどれも面白く、企画の趣旨そのものも悪くはないのだが、
いかんせん、肝心のネタの処理の仕方に無理が有り、いたずらに遠回りで難解に帰す結果となっている論考が多いのが難である。
例えば、ディスカバー・ジャパン・ブームと横溝ブームのダイレクトな関連付けは、
いささか(繰り返し注意を喚起しておくが、伊佐坂先生ではない(w )強引なきらい
があるし、エクソシストやノストラダムス等の大ヒット関する時代検証はそれなりに
面白いのだが、そのバックグラウンドに関しては紙数の制約もあるせいか、
踏み込み不足の感を否めないものがある。
宗教書ブームに関しては、その歴史を敷衍するのみに終わっているやに見える。
本書に限らず、青弓社という版元のサブカル関係の出版物に共通したことであるが、
もっと一般読者にわかり易く、面白く読ませることに一工夫必要かと思う。
>>449 っていうか普通の設定の物語が普通に進行して普通に終わったらSFにはならないよね・・・
>>451 ちとスレ違いだが、2000年を越したあたりから、
昭和40年代ブームの盛り上がりを背景にして、興味の対象が、
当時と似たような状況になってるね。
ようするに当時ガキだった層が、社会の決定権者層になった、というに過ぎないんだが。
453 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/27(土) 19:21:52
>>450 いいチョイスだねえ。SFヲタはミス住の爪の垢でも煎じて飲んでおけ。
>>444 「ブラックホールを人物のメタファーに」なんていわれても
良く分からんよなぁ。スレ違いだがテッチャンの「ゼロで割る」
の解説も山岸曰く「数学が登場人物のメタファー」になってる
らしいが矢張りよく分からん。
455 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/27(土) 20:06:16
458 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/28(日) 14:18:29
「ふたりジャネット」テリービッスン短編集
これはシュールで一筋縄ではいかない代物だったw全部の感想書くのもアレなので気になったの2つだけ。
●著者の代表作「熊が火を発見した」
アメリカ全土で熊が火を扱うようになるという現象が起こり、主人公もそれを間近で目撃することになる。
熊がたいまつを抱えてボケーっと突っ立っているシーンなど、妙なとぼけた味わいがあって面白い。
登場人物の日常は養老院にいる母親への面会と甥っ子の面倒見る日々であり、熊現象など実はあまり関心がない。
ところがあることがきっかけで熊現象の中に飛び込むことに。
まるでコントに出てきそうな設定だが、根底にある家族関係(老いていく母、そして甥)の描写が
ごく自然でリアルであり、ラスト、主人公の日常関係と非日常の熊たちの生活が接点を持った瞬間に湧き出す
静かな叙情感が深く余韻となって広がっていく…
なんかもの悲しいんだけど、悲しみの中に「これでいいんだ」というような安心感が得られるような、なんともいえない読後感。
●「ふたりジャネット」
都会でバリバリやり手の編集者のジャネットと、田舎でのんびり暮らすジャネット。二人は幼馴染。
どうやら田舎のジャネットの住む町に有名作家が続々と引越ししてきてるらしい。
これはやばいです、かなりやばいです。
私は、これは出版界に憧れる田舎に住む二重人格の女が妄想の世界に住み、やがて分裂病を引き起こすというものと解釈しました。
めっさ怖い話です。
怖いけどやたら郷愁感に満ち溢れた、「いつか田舎に置き忘れてきた自分」みたいなものをにおわせます。
他、英国がアメリカに向けて移動するという話もあり、それも基本的には「家族」を根底とした、それはかとない「絆」を匂わす情緒が隠された味わいある作品。
この3作は連作だと思う。
これら情感に訴えるものとは対照的にトンデモ博士が出てくる正統派ギャグSF3部作も入っていたが、こちらも面白かった。
不思議現象の説明のために、やたら手書きの数式がでてくるのだけど、中に漢字が入っていたりして、なぜ漢字が数式に入っているのか説明云々w
絶賛とまでは言わないけど、とても楽しめた。
459 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/01/28(日) 17:43:46
有川浩「海の底」 3点
2005年の刊行時には前作「空の中」に続いてSFヲタを熱狂させた作だが、
とあるファンジンの「レガリスタン、萌え!萌え!」「漏れだけのエビラキター!」等
のアホなSFヲタの投稿を熟読すると、あらためて失笑を禁じ得ないものがある。
それはともあれ、過去のSF、パニック作品が完全にスルーして来た生存者に婦女子が
混じっていた場合に当然起こり得るべき問題(生理)について、
詳細な斬り込みを見せた点は女性作家の特性が活きているとは言える。
この点に限らず、60年代米国製B級SF映画や東宝怪獣映画を想起させるような
横須賀に襲来した巨大化したザリガニ(サガミレガリス)と警察&自衛隊の攻防戦よりも、
潜水艦内(避難先)における少年・少女たちと乗員2名の間に繰り広げられる
人間ドラマの方により焦点を置いて書かれているが、
(終盤の自衛隊出動によりレガリスはあっさりと駆逐されてしまう)
エンタメとして読んだ場合にはこの点をいかに評価するかであろう。
そもそも、レガリス巨大化の因が生息環境の変化(栄養の無制限化)によるものと
している点がトンデモであり、SFとして読んだ場合には科学的考証がこの1点のみと
いうのも弱い。
さらには、肝心の人間ドラマにしても、ジュブナイルという制約はあるのであろうが、
子供、潜水艦乗り、ネット利用者、警察・防衛関係者等々、メーンな登場人物全てに
共通する性善説的人間観は、リアルな状況を思うに綺麗事過ぎるという感が強い。
例えば、ネット利用者ひとつ見ても、2ちゃんねらーの極悪・アホっぷりを見れば、
その現実の一端が了解されようかと思う。
>例えば、ネット利用者ひとつ見ても、2ちゃんねらーの極悪・アホっぷりを見れば、
自虐はよくないよ。
アナンシ号の降下 ラリー・ニーブン&スティーヴン・バーンズ
創元推理文庫1986年
これは相当面白いです。
基本的には国際謀略ものの物語なんですが、宇宙空間のコマンドレベルの戦いって
こんな感じになるのかとそこはかとなくリアリティ(笑)がありやした
ガンバレ大山建設w
9点
ドクター・ブラッドマネー
フィリップ・K・ディック(佐藤龍雄 訳)
創元SF2005年
書いてることが全く難しくなく、というか難しい説明を一切端折っちゃってる
潔い一品ですね。超能力なんかの小ネタも、結局「そういうのが備わってます
・できます」ってだけ。さらには(たぶん)戦争に突入した理由すら端折って
しまっていて、もう何も考えず読むしかない状態です。
時代もあって何もかも古くさい感じがしますが、戦後の復興がメインですから
あまり違和感を感じなくて済むかなと思います。
身障者への差別語とか、共産圏へのそれとかがあまりに豊富なのは
ディックの意向なのか、そういう時代を描写しているからなのか?あんまり
作家のことを考えて読んだことがないのでわかりません。でもやっぱり
出過ぎだよな。
最初に書いたように、つっこみたいところはいくらでもありますが、
この作品はそれをやること自体無意味みたいなんで諦めます。
まぁ悪党が(だいたい)死んで良かった良かった・・・?終盤の突っ走り
っぷりが凄かったな。突然普通の平和な復興の話になったようだった。
奇形が豊富だったけど、人が死ぬところをあまりドロドロやらなかったのは
有り難かった。パニック物ってわけでもなかったし。
ちょっと変な心理描写が多い・長い感じはしたけど。
以上。7点
ディックは初めてか?力抜けよ
>462
>超能力なんかの小ネタも、結局「そういうのが備わってます・できます」ってだけ
ディックは大概そうだから
ハードSF的な設定を求めても無理
そーなんだorz
たぶんディックは初めてなんで、全然知りませんでした。気をつけます。
とりあえず、つぎはライトジーンの遺産でもよもうっと。
>465
初ディックがそれかw
初めての作家は代表作あたりから読んだ方が無難だと思う
ディック入門としてはやはりヴァリス?
いやぁ、今は適当に古本漁ってる段階だから・・・。
(翻訳SFって、たまに大量に100円になってるんだよね)
とりあえず(ほとんど名前だけだけど)知ってる作家さん優先で
見つけ次第2作品くらいずつ確保してます。
好きな作家さんが確定したら、それだけ追おうかと。
まぁそんなこんなで中古で買いためた翻訳SFが30くらい
積ん読になってますがorz
ブラッドマネーは、名前だけは知ってたんだよね・・・その場で代表作か
何かと疑いもせず買いましたorz
代表作「しか」読めないケースの方が多い
代表作すら読めないケースも…
つか血金博士はディック導入として全然ありでしょ
>>467 いやそれはどうかとw
単純に楽しむならパーマー・エルドリッチか流れよ我が涙、あるいは虚空の眼あたりが無難かと。
または短編集。
ヴァリスに付いていければ後はどうとでもなる>ディック
もしくは素直に羊
やっぱここでも、派閥(?)抗争はあるのねw
>472
俺は三十数年ほどSFを読み続けているジジイだが、ディックは好まぬ。
そういうものだろう。
>>473 自分も好き嫌いで言えば嫌いな方の作家ではあるな>ディック
「虚空の眼」「アンドロイド〜」読んで、どーも肌に合わないとは
思ったんだが、自分周辺ではファンが多いので、読まずに批判するのも
なんだし、と基本的な代表作は読んだ。
結論として、やっぱりダメだったわけだがw
翻訳SFってのはもっと殺伐としてるもんだからな。
古本ならクレメントあたりからいけ。
クレメントは「重力の使命」にくらべて
「20億の針」は読みにくかったな〜。
やっぱり、訳の問題かな?
ディックは、作者の問題意識を共有できなければ
どれもただの駄作でしかないだろうね
小説、物語としては雑だし、壊れてるのが多いからな。
たしかに、小説としては羊よりもブレラン2のほうが良く出来ていて面白い。
そういえば、巻末の解説にも、浪費家の妻の出費を穴埋めするために
濫造したから結構アレなのも多いとかかいてた。ブラッドマネーに。
ザップガンの巻末のディックの自己批評で自分でも何書いたのか意味不明って言ってたなw
軌道離脱 ジョン・J・ナンス ハヤカワ文庫NV
エンターテイメント小説としてはよく書けているし実際最後まで一気に読めるけど、とにかく保守、超保守!
共和党大推薦小説!NASA が腐ってるのも「小さな政府」指向を感じさせる!
登場する女性はバカかイヤな奴か役立たずか気のいいセクシーさんだけ、対する男はリーダーシップと包容力を兼ね備えた
ナイスガイ揃い……そして登場人物はほぼ100%白人……今時ハリウッド映画でもこれはちょっとないんじゃ……と思わせる
感じ。
それでもまあ、一気に読ませるエアポートノベル的技術はSFのジャンル作家とは一線を画したものがあるし、それでいて宇宙
に行けた感動も結構よく出ているし、まあ気軽に読むには悪くないんじゃないかな。
6点
ディックは貧乏で生活のために格安ギャラで書き飛ばしてたからな。
そのおかげでああいうアンバランスで、異様な作品世界が出来たわけだけど。
太陽の簒奪者 野尻抱介 2002年
ハヤカワ文庫JA
ファーストコンタクト物のスペオペです。
んで、なかなか良くできたエンターテイメント小説でもあると思いますた
主人公のツンデレ振りもいい感じですw
8点
砂漠の惑星 スタニスワフ・レム
再販されていたのを再読。
内容はやっぱりサイクロプス萌えで、レムにしては娯楽性が高いのがいいんだけど、それに加えて解説が良く出来てた
のが好印象。
再販モノの解説って、「この作者はSFジャンル内でこういう位置にいるんだよ!SFの歴史的にこの小説はこう評価され
ているんだよ!」みたいなオタク知識開陳とか、「私はこの小説にこう影響を受けました!」みたいな「お前の話なんか
どうでもいいよ!」と言いたくなるのが多いんだけど(具体的に言うと栗本薫)、この解説は書かれた時代背景とか作者の
他作品をひきながら、「この小説はこう読むのじゃ!」みたいに懇切丁寧に説明しているのが良い(ハードSFだと、この
アイデアはこういう科学理論に基づいているんだよ!みたいな有益解説が結構あるけどね)。
普段はもう益体のない、心底どうでもいい後書きばっかり書いている人なので、この理性的な解説は意外だった。
8点
>>485 そうかあ…
あの俺様節な文体の解説にむかついたんだが…人それぞれだな
炎の塔の剣士 ノーウェル・W・ペイジ 1939年
ハヤカワ文庫
大昔のヒロイックファンダジー、当たり前の話だが良くも悪くも古くさい。
主人公はとにかくマッチョで悩みはなにもなしw
万が一機会があれば読んでみればいいかも
490 :
でへ:2007/02/04(日) 10:14:50
ゴールデン・エイジ1 幻覚のラビリンス ジョン・C・ライト
ハヤカワSF文庫
遠未来の激しくテクノロジーが進化した世界、
異様な世界と、それを描写した筆力はなかなかのもの
まさに作品名どおりの「幻覚のラビリンス」的な
世界でした。
話はわりとオーソドックスで、異様な世界観と比較して
むしろ古典的な感じがします。
どこまでがヴァーチャルでどこまでが現実か分からない
世界が面白く、また単純なユートピアではなく、
オーソドックスな人間ドラマが展開する筋立てが
面白かったので、8点
続編が楽しみ、この設定だとなんでもありで、どんでん返しが
いくらでもできそう。
491 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/04(日) 15:50:36
「太陽の簒奪者」あたりを喜んで読んでいる奴には、思わず失笑を禁じ得ないものが
あるし、「砂漠の惑星」(過去ログに私の論考有り)にしても何を今更という感を強く抱く。
森見登美彦「四畳半神話大系」 3点
使用されているSF的ギミックはパラレルワールドねたのみであり、
2005年「SFが読みたい!」国内篇第10位にランクされた作とはいえ、
その実質、各話(全4話)はいずれも京都を舞台にした私小説のパロディ的世界であり、SF小説と把握するのは無理があると言わざるを得ない。
(「浮雲」に始まる伝統的な小説形態の現代的ルネッサンスを意図した作として読むと、
非常に興味深いものはある)
本作を「SFである」と強弁し、年間ベスト作品にまで祭りあげてしまうSFヲタには
デパートメントストアの屋上で誰にというにでもなく、「ガイア!」とか絶叫
しているような意味不明な輩に共通したキモさを感じざるを得ないのだ。
狂人ハルクのおでましだぁ!
見ちゃいけません!
蟻板で嗤われている模様。
よってもうすぐコピペが投下される予定。
でも無視のことね。
495 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/04(日) 17:32:32
ミス住さんのユーモア溢れるレスがないとこのスレも寂しいねえ。
こういうレスを見ると、自分の意見がないのかと哀しくなる
497 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/04(日) 21:00:25
>>496 > こういうレスを見ると、自分の意見がないのかと哀しくなる
神様、乙!
498 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/05(月) 16:39:42
>>491くらいじゃないの。最近のレスで自分の意見をきっちり言ってるのは。
>>496はもう一回読み直してみろや。
乙
496のレスが自分のことを言っていると受け止めるとは
自覚はしているんだなw
感想書こうよw
アレフの彼方 グレゴリィ・ベンフォード 1983年
ハヤカワ文庫
基本的にはガニメデ開拓物語なんだけど、早熟な子供の成長記録ぽいところもあります
こんな主題を持ちながらあんまり面白くないのは、淡々とお話が進んでいってサラリと終わる
カタルシス無さすぎなところにあるんだろうな
5点
最後までアレフが倒されなかったら神作品だった
白鯨みたいに。
503 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/07(水) 21:53:53
>>502 アレフはあまりにも竜頭蛇尾な存在だったすねw
アレフの表紙はアムロに見える
ライトジーンの遺産
神林長平 ソノラマ文庫
相変わらず、人物の独り言(?)が多すぎると感じるときもあるけど、これはこれで味だよね。
内容はかなりライトな感じでガンガン読み進められました。翻訳本にあるような難解な文章
とは無縁でしたしね。
8点
ライトジーンは神林作品のマイベストだ。
平井和正っぽくもあり石ノ森っぽいところがあったけど
祈りの海
G・イーガン ハヤカワ文庫
タイトル作のネタとオチがよくわからなかった。
その他の短編も何かの比喩暗喩で文明批評してるように思われるが、
自分はあんまりSFを読まないので作者の意図するところがもうひとつ汲み取れなかった。
点数保留。
>>507 今後もなんかSF読んだらレポよろしくね。
狐と踊れ
神林長平 ハヤカワ文庫
神林の処女作。今まで読んだ神林作品でハズレは「太陽の汗」だけなので比較的安心して読み始め。
「狐と踊れ」:ちょっと設定が強引かな。つーか麗子捨てるのか。直前まで関係持ち直させてたじゃないか。
「ダイアショック」:普通にベムハンター・ソードのネタとして出そうな雰囲気。これはこれで大変良いかと。
「敵は海賊」:ラテルが常識人なのか変人なのか・・・いや変人なのは知ってるけど。良いね。船の出番無かったけど。
「忙殺」:全然SFじゃない話なのかと思いきや、突然ハードなSFになった。いきなりの展開で、ちょっとついて行けなかった。
視点が1記者だから、ラプラスの細かい描写が足りなさすぎて物足りない。というか機械としてのラプラスの設定と、
時間を行き来というのが剥離してるようだけど、そのあたり読み直すのはきついし結局わからなそうなので諦め。
最後の1文、「こういう笑い方さえ〜」の方がしっくりくるかもとか思ったりもした。
8点
神林長平は日本SF界の至宝だね
>509
>ハズレは「太陽の汗」だけ
「迷惑一番」は読んだことないか。
光文社から出たやつはびみょーな作品が多い気がする。
まだですまだです。
知らぬが仏。
今日じゃなく先週読んだ感想だけど。
「幼年期の終わり」
A・C・クラーク
ハヤカワ文庫
以前創元文庫で読んで以来20数年ぶりの再読。
ラストでのカレレンの心のつぶやきの部分で、創元文庫では、
オーバーマインド(主上心)に命ぜられた仕事はするが、心までは従わない、
というような調子だったところが、ハヤカワ文庫ではかなり弱い表現になっていた。
原文を読んだことがないのでどちらが忠実な訳なのかはわからないが、
前者の訳の方が、神的存在と一体化した人類と、
個の精神の独立したオーバーロード、という対比がわかりやすかったと思う。
あえて点数はつけない。
514 :
名無しは無慈悲な夜の女王 :2007/02/10(土) 14:41:46
地球の長い午後/ブライアン・W・オールディス
ウォルター・ミラーの黙示録3174年の後に読んだが
最後でずっこけたという感じは「地球の長い午後」のほうだな
なんか「えっ これで終わりかよ」としか言えん
マンハッタン強奪 ジョン・E・スティス
ハヤカワ文庫
トンデモSF。ホラ噺だと思って読めば腹も立たないw
2点
516 :
514 :2007/02/10(土) 14:43:11
とはいえ読み直せば考えが変わることも多いんだけど
ティンカー ウェン・スペンサー ハヤカワ文庫
寝言は寝て言え
評価に値せず
>>517 あれはアメリカ人が書いたライトノベルです
>>518 ナルホド納得、そうおもえば腹も立たぬw
520 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/10(土) 19:10:45
筒井康隆「パプリカ」 6点
NHK少年ドラマ「タイムトラベラー」の原案「時をかける少女」に魅せられた読者
としては、この系統のシリアスなSF(科学的考証の程はひとまず置くとして(w )
が筒井堂作品の極一部しか占めないのは残念な感がある。
本作は七瀬シリーズと並び筒井シリアスSF路線を堪能出来る作、
斎藤美奈子嬢の解説にもあるとおり、二重構造の含みを持つ作であり、
第1部では脇役に過ぎないが、第2部の後半から唐突に活躍度を増す感がある
ラジオクラブというバーのマスター陣内とウェイター玖珂
の夢オチと解するのがストレートな読みであろうが、
(すると、いずれもどこかずれたキャラである登場人物たちの存在が腑に落ちるものは
あるのだ)まだ、何かあるようなないような、ここが本作の「肝」かと思う。
いずれにしろ、サイコミステリタッチの第1部から第2部における
筒井流のハチャメチャな大ドタバタ劇への変調は見事としか言いようがない。
一点、苦言を呈しておけば、断筆の因となった「無人警察」と同様な問題だが、
いかにもこの作者らしい過激さとは言えるものの、精神分裂病に関して一般に誤解を
招く表現が見られることである。
521 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/10(土) 19:14:40
「午後の恐竜」 星新一 7点
定期的に星作品を読み直しているが、作者の時事性を排する基本方針が成功し、
その面白さは普遍性を持っていると言い得る。
この作品集には、短篇と言うても良いほどの比較的長めのSS11篇が収録されている。
大好評な全話講評行ってみよう!
「エデン改造計画」
エデンの園を想起させる惑星でのテレビ番組とTVCMの逆転現象、
(CM見たさについでに番組を見る)
しかし、いずれは地球と同じ文明社会(?)となるであろうことを示唆して終わる
シニカルな作。
テーマ性は現代のネット社会でも十分に通用するものがあって面白い。
「契約時代」
行き過ぎたコンプライアンス社会への諷刺として今でも通用するテーマ性を持つ作。
ただし、契約の急増で印刷屋は大儲けというオチはぺーパーレスが進行する現代では古く
なってしまった感がある。
「午後の恐竜」
恐竜の正体は、死に際した地球における全存在のパノラマ視現象であったという壮大な
オチが秀逸。表題作となっただけあって、収録作品中の最高傑作であろう。
「おれの一座」
夢の演出者というアイデアが面白い。
もっとお色気とバイオレンスを加味すれば筒井ワールドとも成り得る作である。
522 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/10(土) 19:16:11
「幸運のベル」
保有していたベルが幸運のベルだったというオチが効いた一編。
「華やかな三つの願い」
デスノートのヒット等を念頭に置いて読むと、今でも楽しめる作。
悪魔がリーマンとなってしまうオチが楽し過ぎる。
「戦う人」
星作品らしくないディッシュ、ゼラズニイ等の作品世界を想起させるような
バイオレンス性に富む作。戦士であった老人が自殺を思いとどまるラストも意味深な
ものがある。
「理想的販売法」
面白いことは面白いのだが、優秀な企画開発部長が休職を命じられるオチは軽い落とし噺
程度の感じ。
「視線の流れ」
妖精らしきものは登場するものの、星作品らしからぬスレッサー風の現実的なオチを
迎える作。妖精もどきは主人公の妄想の産物?
「偏見」
女性死刑囚はろくろっ首。これだけのSS。
「狂的体質」
博士がハマグリになってしまうオチは漫画ちっく過ぎて、
作品集の最後を締める作としては頂けないものがある。
むしろカメレオン男、のどが性感帯になった男、核爆弾になった男等、
ストーリーの途中で出て来るアイデアの方が面白く、その後が気にかかるものがある。
「感想」じゃなくてオチばらしのあらすじでしかないのな、これ
小学生の感想文にはよくあることw
お前らスルーしろ
シね! チンポしゃぶりども!!
527 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/10(土) 20:33:13
ミス住は読書家だなあ。
いやー、ミス住来ると嬉しくてたまんねぇよw
529 :
でへ:2007/02/11(日) 15:28:59
ひとりっ子 グレッグ・イーガン ハヤカワSF文庫
表紙が気に食わなかったので、読むのが遅れた
悪い言い方をすれば、相変わらずのイーガン節
ルミナスは既読だったので除くと、
オラクル、ひとりっ子が面白かった
各作品ごとに評価すると、6-8点くらいか
総合点は、イーガンなので+1点して8点
(w
ひとりっ子の題名はもう少し訳を考えて欲しかった
最後のウィネペーゴ
著)コニー・ウィリス 訳)大森 望
この人の短編を楽しむコツは次の特徴を掴んだ上でそれを愛することにある。
1)登場人物は良く喋るが、お互いがお互いの会話を聞いていない。聞こうともしない。
2)やってる事と喋っている内容はまったく関係がなく、ともすればどちらかがどちらかに悪影響を与えてる。
3)キャラがどんどん増えてくる場合、作者もキャラ本人も含めて自分の立ち位置が誰もわかっていない。
その他、作品内で「自明の理」とされている内容はどんなムチャでもそれは正しいとして噺が進むなどなど。
この手の法螺はSFでは常套手段です。実にラファティです。
・女王様でも
女三人寄ればかしましいというが、5人も揃えば、もうこれはやかましいという物で。
作品内でつまびらかに列挙されているのは、男の知らん世界。月経についての知識というより、
苦情、愚痴、よもやま噺、エトセトラエトセトラ。「そんなわけないでしょ。少なくとも五千回にはなるはずよ。」
女性だからこそ描ける話として、かなり貴重でしかもS-Fだからこそ描ける噺なので実に痛快なのです。
―――俺は頼まれてもビッシュのような立場にはなりたかないね。よく耐えられたな…。
・タイムアウト
人間の時間認識を至上として、その時間エネルギーをどーこーしてタイムスリップが可能でどーしよーって言う話なんだが、
とてもタイムスリップ物には読めない。みのもんたがいつ出てきてもおかしくない。ワイドショー的。
どーしてメリケン人ってのはこーも身持ちが悪いのかしらね?いや、話半分に聞いてもだよ。おまえら仮にもキリスト教徒だろうがと。
そんな中でも主人公とヒロインの「純愛」が実に清清しくまとめられてて、実にハッピーエンド。傑作やんか。
―――続く―――
>>530 ・スパイス・ポグラム
アイリーン・ガン「遺す言葉」掲載の『スロポ日和』をコニーちゃんが書くとこーなるという話。
宇宙人「エアアロオフ」どもが小憎らしいくらい狡賢いので安心して読めます。
「喰えないペテン師め!あいつら、ぼくらの言うことを一語残らず完璧に理解してたんだ!!」そりゃ怒るわな。
主役よりも脇を固める端役たちをイメージするほうが楽しめます。ブラックラグーンのように。
・最後のウィネベーゴ
「ペーゴ」ではありません。
我々人間には感情があるが、実はそれを表現するには表情も文学も詩も歌もまったく足りなくて、
だから例えばカメラマンが描けない「表情」というのは常にしてある、
いや、だからこそ、『芸術』や『美術』というのは存在していて、『文学』やファンタジーやSFは存在しているのだ、と。
犬の心が表情に出ないのは、人の心が表情に出ないのは、だから表情筋の所為ではなく、それは表現し得ない永遠だからこそ。
それを得た時、そして、それを捨てねばならない刻、そこに生まれる新しい感情、それを哀惜というのです。
我々はこんなことを永遠に繰り返す。ぐるぐると、ぐるぐると。いつかは止まる振り子のように…。
「アイゼンシュタット」は携帯型Hiビジョン・テレビカメラと
ニコン辺りの一眼レフに付けたオート・セルフ・タイマーの合いの子のような存在で
そんな中途半端なギミックが今では実にレトロで新鮮に感じられます。
今じゃフィルムカメラの技法なんて知らない世代のほうが多いんだろうな―――…。
「短編の女王」をご堪能ください。これが面白くない、って言う奴はどんな頭してんだ?おっかしーんじゃないの!?
10点
『マーブル騒動記』井上剛 8点
第3回SF新人賞の受賞作品
「牛がしゃべれたら・・・」という感じのインプレで、まあたいしたことないだろう
と思って読んでみたら、そんな簡単な話じゃなく面白かった。思考を持つ準
主人公の牛が一番まともな考えかたを持っている。
終盤(最後以外)は少しテンポが悪かったが、全般的にテンポがよかった。
あうの携帯で、電子出版で読んだ。
銀塩カメラ世代のガチャは俺と同じ50代くらいということが判明…
失礼な、モノクロフィルムを手現像してた最後のウェネペーゴ族なだけだ。
537 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/12(月) 14:53:00
<逆転世界>クリストファー・プリースト 8点
時空のゆがんだ世界をひたすら邁進していく不気味な巨大移動都市。
なぜか木造7階建てのレトロな作りにもかかわらず原子炉を積んでるらしいと噂される移動都市。
世界はなぜゆがんでいるのか? 都市は止まるとどうなってしまうのか?
冒頭からいきなり異常な状況の世界に読者自身が身を投じられることになり、引き込まれる。
実にシンプルで明快な文体で読みやすく、都市社会の描写、都市外の世界の描写がすいすい
頭に入ってきて安心して読めた。
構成が親切で、節の間隔が短めにとってあるので読み止めるタイミングもとりやすい。
実に衝撃的事実が解明されるラストだが、世界の真実を知ってしまった主人公のいちまつのさみしさを残して収束する。
大どんでん返しではあるが、文中ところどころラストを漠然を匂わす描写が入るので、おおまかなところは
中盤くらいで読めてしまった。
でもその真実が何であったのかを知る具体的なラストはインパクトあった。
50代とかいるのかよ。
俺は20代だぜ。
50代はミス住くらいなものだろ
火星人の方法 ハヤカワSF
アイザック・アシモフ 小尾みさ・朝倉久志訳
まぬけの餌が一番面白かった。
「火星人の方法」:背景としての地球政治の方向性がちょっと強引かな。プロトン推進装置は概念としては
面白いけど・・・ねぇ?でも面白い。
「若い種族」「精神接触」:正直いって微妙。この手のは自分には合わないのかな。
「まぬけの餌」:オチがちょっと肩すかし食らった気がするけど、なるほどよく考えられてるなと思った。
でも実際には、そうはならんな。数十年前の発想なんだと思うと、しっくりくる。でも面白い。
8点
541 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/12(月) 22:11:51
>>526 そんな事言ってる人のちんぽに限って臭マラだったり。
個人的には好きだけどね、臭マラ。
10点
>>540 細かいツッコミで済まんが、訳者は小尾芙佐(ふさ)、じゃないかな?
>>542 つっこみ感謝。読めなかったんだよね・・・「み」ででないでない・・・と思ってて。
そういや、なんで「み」って読もうとしたんだろうかorz
でも、「ふさ」さんて珍しい名前じゃないかな。
ごめんなさいごめんなさい・・・orz
宇宙探査機 迷惑一番/神林長平 1986年
ハヤカワ文庫
さすが神林、天才は寝言でさえ面白い(笑)
マッドサイエンティストの駄洒落噺なんだけど、センスが上品だし宇宙戦闘機(笑)とかのディテールもしっかりしてるから最後まできちんと読めます
8点
神林は雪風の途中までしか読んだことないけど、会話が痛いのと描写がいかにもヲタくさくて引いてしまった。
他の作品はそうでもないのかな。
自分に合わない部分は流し読みでおk
それでも全体の雰囲気くらいは把握できる。
となり町戦争 三崎亜記
分類はSFでいいんだよね?これ
何かが起こりそうで起こらない、あるいは起こっているけど
主人公は(読者も)何もわからないという、そんな話だった。
あるいはこういうのが純文学っていうもんなんですかね
いちおう定義としてはこうなってるが?
当てはまっているなら純文なんじゃないかな
じゅんぶんがく3 【純文学】
[1] 大衆文学・通俗文学に対して、読者に媚(こ)びず純粋な芸術をめざした文学作品。
[2] 哲学・史学を含む広義の文学に対し、美的形成を主とした詩歌・小説・戯曲などの類。
>読者に媚(こ)びず純粋な芸術をめざした文学作品。
そうか俺の黒歴史ノートは純文学だったのか
>>549 ああそっち方面(ってどっちだw)の本だったんだ。
ただの筒井康隆のパクリだと思ってた。
>>547 いや、他の作品も同じだと思う。
読み手を選ぶよ神林は。
漏れは全然ダメ。
>>547 神林は引きこもり小説と割り切って読むべし。
主人公たちはたいがい適応障害を抱えながら生きている。
かれらは皆、いうなれば作者の分身みたいなものだね。
そう思って読めば、たとえまったく感情移入できなくても
「完璧な涙」あたりはこれはこれで一種の傑作に思えてくる。
今更で恐縮だが、星を継ぐ者を初読み中。ただいま中盤。
大変よろしい。さよならジュピターをむさぼるように読んだ時の事を思い出す。
あれから1年経ってないけどw
読了。
星を継ぐもの J・P・ホーガン 池央耿訳
創元推理文庫SF 1980年
まさにSF!だと思った。
宇宙に向かう時代背景は、やっぱり似通ってきてしまうのかな。
発展しすぎ・災害などで仕方なく・安定しすぎ・・・とか。本作は3つ目ですね。
あまりに安定しすぎた世界で、物語中で(リアルタイムでは)ただの一人も死ななかったのには驚いた。
「仕方なく」だった「さよならジュピター」の記憶がまだ新しいので、あれと比較すると世界観や人物描写が
あまりに弱いというか、捨て置かれてる感じがした。もっともジュピターの方は、それがくどかった気も。
この点は、鏡明氏による解説でも書かれていますね。ストーリーより、アイデア重視な構成だと。
大気圏内における飛行技術は、ちょっと訳がわからなくなってます。そんな高空でホバリングするような
余力、どこにあるのよとか。鉄材以外の資源のことが全く抜けているのとか。他にも重力ドライヴって何よとか。
月の話は、中盤では既にネタが見えていたので少しもどかしく感じましたが。最後にドカンと来ましたね。
というかエピローグのブツは・・・アレで良かったの?雑多な収集物の奥底に埋もれて〜みたいな終わりでも
良かったんじゃないかな?
9点
エピローグのブツって何だっけ思いだせんな
もう一回出して読んでみるか
ガニメデの優しい巨人 J・P・ホーガン 池央耿訳
創元推理文庫SF 1981年
大変よろしい。お気楽過ぎる設定だと思ってしまうが、「SFを読んでいる」という満足感ははっきりしてる。
以下疑問点。
・不信とか欺瞞とかいう感情は無いんじゃなかったっけ?
・これ、絶対にリアルじゃあり得ない地球・地球人の設定だな・・・
・免疫周り、かなり怪しいw
・遺跡船の解析不能な機械、トライマグニスコープとゾラックを直結して解析しないのか?
・その軽すぎる恋愛観、どうにかならないのか?
以上、8点
559 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/16(金) 20:14:53
>>556 をいをい、作家名を間違えるなよ。大事なことだぞ。
巨人たちの星 J・P・ホーガン 池央耿訳
創元推理文庫SF 1983年
ようやく三部作読了です。思いがけなく取れた連休利用とはいえ、ちょっと疲れました。
ヴィザーやゾラックの性格(?)の変化が面白すぎます。特にヴィザーの「糞喰え」には吹き出しました。
最後に大仕掛けが、バラバラと出てきましたね。宇宙から切り離すというネタは、ロバート・A・ハインラインの
「スターファイター」でも見た覚えがありますね。あれは別の空間を用意するんでしたっけ?忘れましたが。
時間移動への布石がまかれて終わったようですが、あの手のループ物は冗長な感じで読むのが少し
疲れますので、続編(?)があったとしても、すぐに買うかどうかは微妙なところ。
終盤の戦略ものの展開は、なかなかわくわくして読めました。著者もノリノリだったかも?
しかしコンピュータ含めて、ガニメアンの面々(特にガルース)の性格の変化は、後々悪い方向にも
話がいきそうで、不安を感じたりも。あのサイズの陰謀論にも少々閉口しましたが。まぁ面白いので良し。
以上、かなり満足なので、9点
>>559 えーっと・・・? また何か失礼しましたか? ジェイムズ・P・ホーガンと書くべきですか?
背表紙等でも、Jと略されるのはよく見ますが・・・。何かあれば、指摘してください。
>>561 気にしない気にしないw
さあもういっちょいこーwwwww
563 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/16(金) 23:02:25
>>561 ホーガンはいいんだけどねえ。
肝心の名前を間違えて略したらいかんわな。
>>561 ガニメデの〜はまだ積んでるわ。
いろいろ言われてるけど面白いのか。安心したよ。
案外評価高いな
ホーガンは量子宇宙干渉機、星を継ぐもの
ときて、最初のほうの展開同じかよ!とその後のシリーズを読むのやめちゃったんだけど
買ってみようかな
ホーガンは、難しい理屈をこねまわしたり、哲学的であろうとしたり、
抒情的なものを求めたりしない人ならば、十分に楽しめるエンターテイメントなSFだよ。
俺は、おなじ展開なのがホーガンのいいところだと思ってるんだが・・・w
ハッピーエンド嗜好だし。
造物主の掟が好き
まず創世記機械を読むべきだな。
あれくらいSFらしいSFはめったにない。
みなさん、読書記録のようなもの、つけてますか?
俺は、読書記録を書くぐらいなら家計簿を書く。
本の内容を忘れたり読んだかどうか忘れたら、また読めば良い。
「老人力」バンザイ。w
Palmに書いてた。五段階評価で。データが消えたので止めた。
573 :
でへ:2007/02/18(日) 00:05:46
キャプテン・フューチャー全集 全11巻
エドモンド・ハミルトン 創元SF文庫
待ちに待った11巻がようやく刊行され、
全部そろいました。
オススメは、1-5巻、7巻、11巻
5巻の月世界の無法者あたりから、少しパワーが落ちた
感じがします。
6-8点
でも11巻は、前半のスペースオペラな感じが薄れ、
違う雰囲気の短遍になっていて、一番よかった。
8点
キャプテン・フューチャーの作品自体を、今になって
復刊させたことに対しては、9点 特別賞
574 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/18(日) 13:33:58
ピーター・アクロイド「原初の光」
SFとしてでたものではないので読み逃がしている人もいるだろうがこれはウェ
ルズやステープルドンの系統に属する思索的イギリスSFの傑作だよ。
途中登場人物の意識の流れや狂躁的な会話が続くのでしんどいところもあるが
最後まで読めば話が宇宙的スケールにまで拡大する。
歯ごたえのある小説が読みたい人におすすめ。
9点
>>574 作家の存在も作品の存在も初めて知りました。
面白そう! 読んでみたい!
このスレは勉強になるなあ。
>>572 PDAってついつい書きっぱなしにして、バックアップを怠りがちなんだよな
おれもよくCFカードがいかれてデータパーになったことある。
577 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/18(日) 19:16:49
>>575 数年前に出たものだから図書館に行けばまだあると思いますが、かなり読みこ
まなければならない小説です。
風野春樹氏が褒めていたので読んでみたのですが、その紹介文はこんな感じ。
「生と死、宇宙と人間、そして時空のはじまりから終わりまでをひと飛びに
駆けぬける終末は下手なSFよりも遥かに壮大で感動的である。かなり大部の
小説だし、中には退屈を感じるところもあったのだが、すべてはこの宇宙的
規模の結末のためと思えば充分読む価値はある。
578 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/18(日) 20:11:09
ホーガンの問題がまだ片付いてないぞ。
先を急ぐなボケ。
終わった話。
つぎ、いってみようか。www
580 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/18(日) 23:20:08
書斎のTKO勝ちだな。
>>579でタオル投入ときたもんだw
なんか変な人が居座ってるけど、それはいつものことだから放置放置。
ここ、たいていSF小説ばっかりだよね。他の感想もあげてほしいな・・・
とスレタイをふとみて思っていたら、ここって漫画や映画もOKなのか・・・。
俺は「スルーしろ」と言っているんだ。そんな事も解らんのか580氏。
(579)
名前欄の存在を知らないのだろうか
<ストーカー>A&Bストルガツキー
なかなか入手できなく探しつつようやく手に入れることができた。
こういう苦労して手に入れた小説は手に持っただけでありがたみが出る>10点w。
何者かが、ある地域一帯に得体のしれない物質をばら撒き残して消え去るという設定に加え、
そのわけのわからない物質を火事場泥棒のようにして持ち去り金儲けする者たちの話だが…
中盤泥棒と学者がその物質について議論するくだりはとても面白かった。
結局人間のものさしで対象を評価することについての、見方の間違いについて学者は説くんだけど、
やはりその物質が何であるのかわからないんだよねえ。
人間がキャンぷで食い散らかしたゴミを蟻の視点で見たらどうだというのはなるほどと思った。
宝なのか毒なのかわからない代物にむらがる人間の探究心みたいなものもあるんだけど、
まあ、生活で食うために盗みやっているという主人公の気持ちはわからないでもない。
つい最近どっかの国に貨物船が座礁したじゃん。あれにわーっと人がむらがって
バイクやら何やらコンテナに積んであったものを全部持っていっちゃった。
あれを少し思い出した。
>>585 …まああれは保険会社やら警察から請求がくるわけだ。
あれはイギリス。インタビューを受けたおっさんが「俺たちは昔からこういうことをやってきたんだ」
と開き直ってるのをテレビで見たな。
まあ海にゆかりの深いお国だから、昔からいろんなものが流れ着くんだろうけど。
>>587
昔は流れ着いたものはもらって良いものだという社会慣習があったんだよ。
589 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/19(月) 12:05:22
>>581 漫画や映画はダメだよ。専用の板があるからそっちを使え。
容量潰しとして荒らし対象とみなされかねないと忠告しておく。
590 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/19(月) 22:58:02
>587
一種のカーゴカルトかな。
日本にはえびす神信仰という、「流れ着いたものは神様だ」という信仰がある。
と書いたら諸星大二郎が読みたくなった。w
エンダーズ・シャドウ/オースン・スコット・カード 1999年
ハヤカワ文庫
カードにとっては一粒で二度美味しい作品(笑)
ストーリーテラーとしては一流だから読み手を飽きさせず
上下巻を一気に読ませる力があります
宗教臭さもそれほどでもないし、前作エンダーのゲームよりも面白いかもしれません。
9点
タイタンのゲーム・プレーヤー/P・K・ディック 1963年
創元推理文庫
エイリアンとモノポリーで遊ぶお話ですw
ディックのものの中では比較的読み進んでいきやすいと思いました
SF的にはツッコミ所満載ですが、まーディックだからしゃーないとゆうことで。
6点
神への長い道 小松左京
徳間文庫 1989年
宇宙鉱山:小ネタだけど、同じ流れでいくつも作れそうなのに・・・少しもったいないかな。
飢えた宇宙:「ドッキリをやる気か?まさか・・・」みたいに頭を抱えて読んでたけど、結局・・・うーん。
どうだろう・・・ネタとしての組み合わせは良いと思うけど、やっぱ完全にダウトだろうと思う。というか
仕掛ける側がなんでホラー仕立ての一本なんだよと。というかいきなり女にトドメをさして吹いた。
まさに外道。最後は自業自得な気がする。
宇宙に嫁ぐ:読んで、一番ホッとした。というか、全然痛くない場合もあるし、逆に閉膣になってしまって
いるのとか、それに近いのとかは、今でも婦人科あたりの取り扱いなんだけどね。
星殺し(スター・キラー):エロ(特にホモ)描写が、もうどうにもならないくらいに鬱陶しい。別の方向性に
持って行っていれば、面白い話になったと思うけど・・・。
再会:地球って、どんなに氷が溶けてしまっても、そんなに水ないっしょ。地殻がどんなに動いても、
水量自体は変化しないから・・・。
神への長い道:ネタとしては好きだが、描写が鬱陶しすぎて相容れない。残念。
(ホモはもう勘弁orz つーか小松氏、エロ描写に何かこだわりでもあるんですかね?よく知らないけど。)
5点
ゴハンのまるかじり 東海林さだお
天才は不滅なり(笑)
10点
595 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/23(金) 07:46:29
アント二ー・バウチャー「タイムマシンの殺人」
名編集者、評論家として有名だった作者の翻訳初短編集。
すでに雑誌やアンソロジーで読んだものもあるが、中ではコメディータッチの
SFミステリの表題作、人狼テーマの愉快なファンタジー「たぐいなき人狼」、
ラブクラフトを思わせる「人間消失」、悪魔との契約テーマにそれぞれ趣好を
こらした「スナルバグ」「悪魔との陥穽」「編集者を殺せ」などが面白い。
このダークファンタジーシリーズはこの先チャールズ・ボーモントやC・L・ム
ーアの短編集も出るので楽しみなんだけど翻訳はちゃんとして欲しい。
マシスンの「不思議の森のアリス」は酷かったからな。
>>595 訳に文句をつけるなら、
どの箇所がどういう理由で誤訳であって、
正しくはどう訳すべきかをきちんと指摘すること。
無責任な印象批評は止めとこうや。
まあいいじゃないか。
598 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/24(土) 23:51:36
グレッグ・イーガン「ひとりっ子」 4点
ここ数年に渡ってSFヲタを萌えさせている作者の早川からの作品集第3弾であるが、
「祈りの海」「しあわせの理由」と比較して出来が落ちる作品群であるのは否めないもの
がある。
巻末の編・訳者あとがきを見ればわかるとおり、
大賞やランキング1位という作は少ないゆえ致し方ないことであろうか。
作品の趣旨が伝わって来ない邦題のセンスにも問題があり、
下記の如くすべきかと思う。
「行動原理」→「思想売ります」
ロバート・シェクリー風でグッドなタイトルかと思う。
「真心」→「永遠の愛…」
元の邦題では何がなんやら訳がわからんばい。
改題後は「…」部分が物語の含みを感じさせてグッドかと思う。
「決断者」→「百鬼夜行」
作品中で印象的に使用され、作品世界そのものを良く象徴しているこのワードを
タイトルに冠すべきかと思う。
「ふたりの距離」→「一心同体」
恋愛小説まがいなこの元の邦題もよくわからんばい。
内容そのものを端的に伝えるタイトルへと変更すべき。
「ひとりっ子」→「メカニックお嬢」
表題作だが、しょぼい邦題といい、全然萌えを感じさせない表紙といい、
いったい早川は売る気があるのかとさえ疑問を感じさせる。
ここは物語のワンシーンである全裸で鎖に繋がれた少女のアニメ風の表紙が妥当かと思う。
599 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/02/24(土) 23:53:02
では、以下に大好評の全話講評行ってみよう!
「思想売ります」
アイデアで面白く読ませる。読了後、現代の薬物問題を一考させるものもある。
「永遠の愛…」
まさにアンチ恋愛小説の感があるアイデアSF。
この作者もSFヲタの例には洩れず、女性には縁が薄かったであろうことを示唆
されるような作である。
「ルミナス」
学士号しか持っていないSF作家風情が、無理やりに数学をSFに持ち込んで失敗
した作。逝ってよし作品と言い得る。グレッグには小川洋子を読ませてエンタメに
おける「数学」の書き方を勉強させたいものである。
「百鬼夜行」
攻殻機動隊あたりを想起させるハードボイルド風の筆致で読ませる作。
「一心同体」
これも面白いアイデアストーリー。
「オラクル」
これもSF(多元世界ネタ)への数学ネタ導入の失敗作と言い得る。
とにかくわかり難いのがエンタメ作品としては致命的である。
「メカニックお嬢」
ちょい役でマリアという名の研究者が登場するのは軽いエスプリか。
物語後半のヒロインとなるヘレンにバトルの能力を付与すれば、
よりエンタメ性が増し、シリーズ化さえ可能だったと思うのだが…
乙
バカがいる。
相手するだけ無駄
ワロタ
狂ってるなw
スルーしろ
606 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/25(日) 18:00:47
面白い試みじゃないか。こういうのこそ真の批評と言うんだよ。
なんでもかんでもありがたがって受け入れるばかりじゃバカそのものでしょ。
w
いや、釣られてんなよww
SFを理解できないヤツのレスなんかスルーすればいい。
SFを理解できないヤツに付けられた応援レスもスルーすればいい。
ここはSFを理解できる人が「今日読んだSFの感想」
(FTやHRの感想も含む。)を書くスレなのだから。
w
笑わせてもらいました
はい次
俺は思うんだが、
「愛」だろ。やっぱり。
その人が愛しているかどうかが、問題なんだと、俺は思うんだ。そうだろ?
俺は断言できる。
俺は心の底から愛している。
613 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/25(日) 22:01:24
,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
iiiiiiiillllll!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!iiii,,,,
l"""",,,,,,,,iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,
|||||||||||!!!!!!!"""""""""!!!!!!!lll!!》
.i|||||~~~~ ___ ..!!!》!
巛/ ’,,,iiiiiiillllllll!!!!! iiiiiii,,,,,,,,, |
| """"≡ 。ヽ _ ""'|
.⌒”丶 . `_彡" ( °) |
(('.'). / " ⌒ 、.《 ~ヽ⌒' ヽ 屋上へ行こうぜ…
..'’、 ' ,,,!” ... ___) |
.ゝ ` ' ⌒_~ ⌒' | 久しぶりに…
| ~~ '___ |
.|.. ,,,,,二二二ミ, | キレちまったよ…
..| |
...|... "'!!!!!!!'" |
|、 ..|
..| へ ソ ....|
614 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/25(日) 22:02:07
人
ノ⌒ 丿
_/ ::(
/ :::::::\
( :::::::;;;;;;;)
\_―― ̄ ̄::::::::::\
ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)
( ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;人
/ ̄――――― ̄ ̄::::::::\
( :::::::::::::::::::::::::::::::::)
\__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
それ元ネタ何?何かキモインだけど…
ウルトラマンは正しいんだろう。怪獣にも都合があるんだろう。
でも、君達が踏んでいるのは、俺の町なんだ。
これも気持ち悪いな。すまない。
いや、なんか適度にワロスと悲哀が融合されてるかと。
怪獣と闘っている間にシリが破けたウルトラマン・・・
怪獣たちも、ある意味では社会の犠牲者なんだ
必死にキモイ書き込みしてるのがいるな
>>618 リアルで撮影の現場でありそうでイヤなんだが・・・
って、ウルトラマンってSF?
>>621 オープニングで「空想科学シリーズ」って出てくるぞ
「ウルトラQ」や「セブン」の方がSF要素は多いと思うけど
>>621 >リアルで撮影の現場でありそうでイヤなんだが・・・
それがあるんだよ。
しかも、完成されたフィルムの中に残っている。
ウルトラマンの第6話「沿岸警備命令」。
DVDを持っている人はVol.2に収録されているから確認できるよ。
第6話の22分45秒目あたりから22分54秒目あたり。
ゲスラと闘っていて態勢を立て直す為にいったん空に退避したウルトラマンが
もう一度地上に戻ってゲスラと対峙しているシーン。
お尻の割れ目あたりがちょっと割れていて中が黒く見える。
これは、ウルトラマンの中に入っている人が穿いていた海パンの色。
時間が短いので、スローで見ないと見落としてしまうけど、
スロー注意深く見るとハッキリとわかるよ。
DVD化にあたってフィルムをクリーニングし、デジタル化する時に
フィルムのキズやシミなどの部分をキレイにしてしまったことが
これを分かりやすくしてしまったんだw
それは海パンではない
ブラックホールだ
昆布じゃないの?
626 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/26(月) 11:49:21
所詮特撮の話ししかできないアホなSFヲタの正体見たりだなw
>>624 ブラックホールを打ち破るにはホワイトホールを使えばいい、とテリーマンが言ってた。
誰だよ暴走してる吉外は。
多分それはクレージーゴンだ。
福井晴敏「月に繭 地には果実」幻冬舎文庫
ターンAガンダムってアニメのノベライズ小説。
最近アニメ版を見てそのあまりのおもしろさに感動して、
いきおい小説版にも手を出してみたが、こりゃ駄目だ。
特に気に入らなかったのが女の性をやたらと強調しているところ。
所詮女には治めることが出来ないいうあざけりが全編に満ちていて、
それが原作アニメにあったキャラクターたち(女も男も)の魅力を削ぎまくっている。
「スカートをはいたままで治めてみせる」といったリリー・ボルジャーノンをいなかったことにしているあたり、
作者の意図なのかもしれないが。
ナノマシンだとかSF的な部分は強化してあるし、非常にマッチョな作りになっているので、
原作アニメを受け入れられなかった人にはむしろこっちの方がうけるのかもしれない。
でも俺は大嫌い。
632 :
275:2007/02/27(火) 18:21:36
>>631 まず、作者の名前に注意を払わなかった君の不注意だ
>>632 ん…それって、おまいが作者を地雷認定してるってこと?
地雷ではないよ、ちゃんと見えるんだから
635 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/27(火) 20:07:03
ジョン・スコルジー「老人と宇宙」
老人版「宇宙の戦士」ということなので、年寄りのまま戦うのかと思ったら
ちゃんと若返り処置を受けるんだね。若返ったとたんにみんなやりまくる
のは、これが人間の本能ってことなのか(笑)。
あとは普通のミリタリーSF。問答無用で異星人をどんどん殺すところはいい
ね。小型異星人の都市での戦闘の場面でゴジラが引き合いに出てるところは
なんか嬉しいね。
今月はなんか作品に悪い意味で裏切られてばっかりだったような気がする。
ジョン・スコルジー「老人と宇宙」ハヤカワ文庫SF
戦争に巻き込まれた老人が、老人らしさを生かしつつがんばる。
ネビル・シュートの「パイドパイパー」みたいな展開を期待していました。
……そんな俺の期待は開始150ページで裏切られました。緑!
どーせセックス描写も入るだろうな、でも老人だから心理的にねっとりと描写されるんだろうな、と思っていました。
……じーちゃん節操ないよ!
結局老人の意味は無く、普通のミリタリーSFです。
解説の人もちょっと困った模様でこじつけてあったけど、やはり老人にした意味はないっしょ。
ミリタリSFとしてはそこそこ。
6点。
ジョン・J・ナンス「軌道離脱」ハヤカワ文庫NV
一応SFだよね?宇宙旅行の話だし。
隔絶された環境だからこそ、人の絆の大事さを感じることができる。
そんな作品だと思っていました。
事実、半分くらいまではそんな話だったんです。
うらぶれた中年だったはずの主人公が、突然アメリカン・マッチョに変身するまでは。
後半の展開は、日本人としては意外の一言。アメリカ的ご都合主義、と言い切ってしまえばそれまでなのですが。
日本人の作家だったら絶対こういう展開、こういう話にしないだろうな…。
序盤は面白かったけど総合的には微妙。
4点。
まだ読んでる途中だけど、「沈黙のフライバイ」、なんか、凄く薄味っつーかこれちょっとどうよって感じのハナシが結構……。
広瀬正「エロス」
もしもあのときああしたらどうなっていたか…のパラレルストーリー
のはすが…期待していた肝心なドラマそっちのけで作者の趣味だけが暴走した感のある拍子抜けな内容ですた。
昭和9年〜15年の日本を解説するための歴史教科書のように、ストーリーとは関係なく当時の歴史的事件や
出来事が淡々と羅列される。
ラジオやTV、車、音楽の薀蓄が執拗なまでに延々続く(これも重要ではない)。
ラストの意外性(2つのパラレルワールドのうちどちらが私たちの世界なのか)
はまあまあだったが、蛇足とも思える説明を省けば100P以下でまとまる話だろうし、
実際話の筋とは関係ない、読まなくても困らない部分ばかりだったので飛ばし読みで事足りた。
大戦直前の日本の状況や生活の雰囲気をダイジェスト的に味わいたい人にはいいかもしれない。
本当は「マイナスゼロ」を読みたかったんだけど、これしか手に入らなかったので。
しかしこれ読んで「マイナスゼロ」を読む気失せますた。
639 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/28(水) 11:20:37
「エロス」のヒロインのモデルはやっぱ淡谷のり子なのかね。
堀晃「バビロニア・ウェーブ」
4分の3までは結構面白く読めたんだけど、結局の所一体なんだったのか明確な回答が得られぬまま
物語が終わってしまった。
SFには「なーるほど」と思わせられるもっともらしい嘘が無いと駄目な人なのでチョットがっかり。
物語中盤の微妙なホラー風味は結構いけました。
6点。
641 :
でへ:2007/03/01(木) 23:22:14
アイアン・サンライズ チャールズ・ストロス ハヤカワSF文庫
緊迫感のある展開と、やたらとコワイ悪役のおかげで
結構面白かった。
ガジェットが一杯で理解しがたい前作を読んだせいか、
続きとなるこの話にも違和感無く溶け込めた。
後半になってくると悪役がだんだんコワク無くなった
のが、ちょっと×
まあ、次回作につながるオチが、ちゃんと付いたので
よしとする。
7点
642 :
でへ:2007/03/01(木) 23:22:58
老人と宇宙 ジョン・スコルジー ハヤカワSF文庫
帯の文句からいって、トンデモな話かと思ったが、
まともな話だった、少しがっかり。
新兵の訓練風景は「宇宙の戦士」、
最後の手紙は、「終わりなき戦い」
いわゆる、新兵がベテランになってゆく、「成長の物語」
なのだが、老人の諦観をこめた視点から「成長の物語」が
語られてゆくのが、なかなか面白かった。
「終わりなき戦い」の後半の雰囲気っぽい
出てくるエイリアンや、ストーリーも無理が無く
しっかり作られている。
入隊したばかりのじーさん、ばーさんがXXしてXX
しまくったりして、、、
これは中高年向けのラノベかもしれない。
8点にしたいが、トンデモな印象がぬぐいきれないので、
7.5点
643 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/02(金) 00:01:23
老人と宇宙読んでる人多いな
年寄りの多い板ですから
簡素の重複は大いに結構毛だらけ猫灰だらけなんだが、
なぜに駄作の「老人と宇宙」なんだ…orz
>>645 逆に考えるんだ。自分が駄人だと考えるんだ。
老人と海、売れてるな。
何が売れるかわからんな
いやまあ「老人と海」は売れてるだろうw
有名だし、映画にもなってるし、比較的短いから
「とりあえず読んでみよう」って気にはなるんじゃないかな。
そうして考えてみると、「老人と宇宙」はタイトルの勝利かも知らん。
ハインラインのラザルスものとか
悪徳なんか怖くないとか
「老人SFフェア」と銘打って並べれば
売れるかもな。
創元だけど、延々爺さん婆さんばっかり活躍する、キム・スタンリー・ロビンスンのシリーズもお忘れなく。
ラッカーの「ソフトウェア」とかもお忘れなく。
眉村卓の「いいかげんワールド」もって出版社が違う_| ̄|○
>>650 をみて思いついたんだが、
「アルファルファ作戦」あたりを表題作にして
高齢者向きに「老人SF傑作選」を編んだらどうだろう。
655 :
654:2007/03/02(金) 19:51:41
だめなら「異形コレクション」の一冊でも我慢する。
656 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/02(金) 20:14:50
その前に架空戦記フェアやってくれ…
鉄の夢とか大魔王作戦とかプロテウス・オペレーションとか闇よ落ちるなかれとか地には平和を…とか東京ゲリラ戦線とか、
過去の名作(品切れ)だけでいくらでもやれるだろマジで。
神の鉄槌 ハヤカワSF1998年
アーサー・C・クラーク 小隅黎・岡田靖史訳
さすがに近年のだけあって、ガジェットに古くささはあまり感じられない。
翻訳SFでここまでスムーズに違和感なく読めたのは初めてかも。
艦長以外のキャラの掘り下げが少ないけど、これは逆に願ったりかなったりか。
しかしクルー達の最後の振る舞いに泣けた。本当に良い。
しっかし、これ本当にディープ・インパクトの元ネタ(?)か?雲泥の差じゃないか。
全く文句なし。ただしこれ以上に良い作品が出たときのために10点はおいておくとして、9点
老人SFといえば、ローダンシリーズもすごいな。
今320巻以上出てるんだよね。スゲーよな
神の鉄槌 ハヤカワSF1998年
アーサー・C・クラーク 小隅黎・岡田靖史訳
なかなかいいんじゃないか?
10点
『九百人のお祖母さん』というのもあったな
神の鉄槌 ハヤカワSF1998年
アーサー・C・クラーク 小隅黎・岡田靖史訳
やっぱりアーサー・C・クラークだよな!9点
なんでみんな鉄槌読んでるんだるんだるんだw
クラークってだけでスルーしてたが読んでみるか。
え・・・後の二人って、煽りみたいなもんじゃないの?違うの?
↑「666」は悪魔の数字です。
あなたには不幸が訪れます。
アホなスレになったなぁ
このスレでクラークは鬼門だからな
そーなんだ?
>>657だが、以後気をつける・・・orz
671 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/03(土) 18:46:20
石黒達昌「冬至草」 5点
東大医学部卒の外科医というスーパーエリートの手になる作品集、
医学者らしい独自な透徹感が冴え渡り、渡辺淳一(直木賞作家)がデビュー時の
作風のままSFを書いたとしたら、SFヲタには無縁な作家ではあるが、
南木佳士(芥川賞作家)がもしSF作家だったとしたら、こういった傾向のものを書いた
のではないかと思わせるものがある。
好評につき収録作品全話講評行ってみよう!
「希望ホヤ」
弁護士ダンは抗癌作用を持つホヤにより不治の病に侵された娘の命を救うことに成功
するが、ホヤを取り尽くしてしまったため、最大の協力者であった医師トムの命を
救えず、自身も病に倒れる…
雑誌「ニューズウィーク」はダンを「最愛の娘一人だけしか救えなかった男」と称した
のであった。
多くの作家(特に女性作家)なら、泣きの愛娘物語にしてしまうであろうところを、
医学者らしいクールでシニカルな結末が印象的だ。
「冬至草」
フリークスと称してもよいほどの魁偉な容貌を持つ民間の植物研究者半井幸吉が
読者に強烈な印象を与える作。彼の波瀾の生涯を描く短篇として書いても十分に読ませる
ものに仕上がったであろうが、(松本清張の芥川賞受賞作「或る『小倉日記』伝」を想起
させるものがある)
メーンストーリーは、その正体は吸血植物である冬至草そのものが主役と言い得、
これが地中での科学反応により原爆研究に利用されるという次第となる。
(作中にもあるとおり、いわゆる自然の原子炉)
672 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/03(土) 18:47:10
「月の・…」
一転、日常世界を舞台にしながらもファンタジックなストーリー。
月が右手に宿ってしまった男の物語だが、科学的なオチや決定的な医学的な説明も
無いままに終わり、この作者にしては異色作として記憶されるであろう作であり、
読者の好みによって評価が割れそうな作でもある。
「デ・ムーア事件」
また一転、いかにも医学者らしいハードSFである。
火の玉目撃が絡んだ連続死亡事件の顛末が、大月教授ならぬひとり医学者の報告文
という形で綴られてゆくという、瀬名秀明も書きそうなミステリタッチのスリリングな作。
短か目の作でありながら、ケネディ暗殺事件ネタ、フェアリーネタ等もあって
火の玉の正体が、幻覚作用を起こさせるウィルスと判明するまでの展開を面白く読ませる
ことに成功している。
「目を閉じるまでの短かい間」
SFは純文学足り得る可能性をいまだに失ってはいないとは思うが、
本作は人の生死を描いた純文学としか言い得ず、SFとは言い難い。
「冬至草」や「デ・ムーア事件」でも感じたことだが、作者自身はスーパーなキャリア
にもかかわらず、下積みの人間の様が活写されており、
こういった作を読むと、この作者の資質はやはりSFよりは純文学の方にあるやにも
思えて来る。
芥川賞候補作品でもあるし、本作を表題とし、メーンキャラである主人公(医師)の娘
の絵柄(萌え風で)を表紙にした方が、アホなSFヲタに対するセールスとしては
正解だったかと思う。
「アブサルティに関する評伝」
近年の科学界でも問題となっている実験データ捏造ネタ。
これも短い作ながら、謎の奇人科学者アブサルティ像が鮮やかである。
プロの科学者の直感による科学的真実の探究とプロセスであるデータの正確性、
どちらにより重きを置くのか、これは科学界における永遠のテーゼとも言い得る。
やっぱクラークって良いよな。
なんで苦楽が鬼門なんだ?
ひょっとして、このスレにはあれの他にも変なのが出没するのか?
675 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/03(土) 21:59:01
あれっ「陰湿な手口」って部分はカットなの?
つうか点数低い割にほめてる気がするが
なんなんだ。
釣り
『シャトゥーン/ヒグマの森』
これ抜群に面白かった!
350キロというヒグマの設定が怪物ホラーというジャンルンにしている。
5トンのマイクロバスを持ち上げ、トラを前肢の一振りで殺す。
すごすぎ。
人間が次々に殺されていくんだけど、その描写がひどく具体的で、吐き気がしてきた。
それだけリアリティがあるということだが。
韓国のあの怪物映画観るなら、こちらを読むほうをすすめるな〜。
ギャグなのかスリラーなのか判断しかねるなw
350キロも大きさがあるならバスどころじゃねーだろw
ゴジラも無理。
ちょっwwwそれデススターよりでかい熊wwwwww
683 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/04(日) 18:43:21
ディヴィット・ウェーバー「反逆者の月」
「老人と宇宙」よりはこちらの方が面白かった。月は大昔に破壊されて超巨大
戦艦とすり変わっていたとか、第五惑星も別の異星人に破壊されて小惑星帯に
なったとか、人類も異星人の子孫といったキワモノネタがけっこう真面目に描
かれてます。ホーガンの「星を継ぐもの」なんか好きな人なら、これも気にい
るかも。
主人公が典型的なマッチョなアメリカンヒーローなのは気にくわないけど、ア
クションSFとしてまずまず楽しめるものですね。
> 南木佳士(芥川賞作家)がもしSF作家だったとしたら、こういった傾向のものを書いた
> のではないかと思わせるものがある。
これにレスするのはいけないのかもしれないが、この記述にはそそられる。
これにレスするのはいけない
686 :
でへ:2007/03/04(日) 22:45:25
反逆者の月 デイヴィッド・ウエーバー ハヤカワSF文庫
懐かしいタイプの話でした。
ペリー・ローダンの10巻(日本語版で)くらいまでの話や、
(30年以上前)
初期のペリーローダンを書いた作家グループの一人、
KHシェールの書いた、「オロスの男」を
(25年位前)
思い出させる懐かしさでした。
目新しさはひとつも無い
(こんなもの)出すなとは言わないが、青背で出すのは
止めて欲しい
懐かしかったので、+1点して、6点
でも続編が出たら買うけど(w
老人と宇宙とこの本が2冊本屋に並んでいました。
帯の文句を2冊とも読んだらめまいがしました。
ハヤカワは、もう、(何を出版すればよいのか)何がなんだか
分からなくなっているのでしょうか?
週末、色々読んだのだが
先ほど見た「博士の異常な愛情」が全て消しさった。
名作だ!
>>686 あなたをしてそこまで言わせるかハヤカワ
>>686 ライトノベル読者からの誘導を計ってるんじゃないの?
まさか(ペ)への誘導とも思えんしなあ
それよりローダンを読んでる(た?)人が居るという事実に
大変な衝撃を受けているw
なんで?
>>691 ローダンを読んでいる人なんて実際には一人もいないってふつう思うだろw
>>692 そうか?
古手なら一度は読んでると思うぞ。
そりゃ、読み続けてる奴は少ないと思うけどさ。
>>686 禿同
漏れもローダンのにおいを感じた。
で、第一部はライトながらそれなりに楽しめた。
それ以降は・・・だめだ俺にはあわない。
第1巻から第2巻になると10%ほど読者が減る
第3巻はさらに10%...
ローダンの最新巻の発行部数からこの法則に則って逆算すると
第1巻の発行部数は人類の全人口を超えるという
つまり人類以外もローダンを読んでいるのだ
>>695 いまさらそんなことで驚くなよ
知らなかったのか?
マジレスすると、順番に読まずテキトーに飛び飛び
買うやつのほうが普通だから、そうはならないがな。
ローダンって、五十巻ごと(原本で)にプロットがリセットされて、
途中からでも、なじめるようになってるっいうけどな。
ローダンを一冊も読んだことのない俺だが
最新刊から逆にさかのぼって読んでいくと
結構おもしろいかもしれん
タイムトラベルみたいで
700 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/05(月) 18:13:57
ローダンを最初から全部読んでる人はどれくらいいるんだろう。鏡明はまだ読ん
でんのかね。ミステリ作家の二階堂黎人はずっと読んでいると言ってたね。
ミステリ作家でいえば我孫子武丸は全巻持っているようだ
読んでるかどうかは知らんが
一巻から読んでいたがいつしか読まなくなっていた。200くらいまではよんでたと思うが。
今考えれば、そこが中年の始まりだったんだろう。
今から読もうって猛者はいねーだろうな・・・
何巻くらいまでなら、読む価値ある?
最初のほうがもうぜんぜん入手できんからな
705 :
654:2007/03/05(月) 22:01:12
目の前に積まれても読む気がせん。
でもレティクロンのカバーには思わず跪きたくなった
ローダンの話題なぞ言語ローダン
キチガイはスルーで
喜国雅彦曰く「無人島にこれしか本が無くても僕は読まない」だそうだ>ローダン
712 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/10(土) 16:46:26
「シャトゥーン」をSFとのたまい(これが面白いと思ったら、SFオタには無縁な
作家であろうが吉村昭「羆嵐」を読んでみろ。まさに「慄然」という言葉が実感出来る
はずだ)、ペリー・シリーズで萌え上がるSFオタ、失笑を禁じ得ないと共に、
今回に関しては、幼稚園年長組の会話を見ているような微笑ましささえ感じた(w
イアン・マクドナルド「火星夜想曲」 0点
ガルシア=マルケス「百年の孤独」のSFバージョンを意図して得体の知れないものと
なってしまった壮大な凡作と言い得る。
本書を読了後、俺はウインドーを開けて叫んだ「これは漫画だ!」と。
漫画の世界はSF小説で書かずに、漫画で描くべきものなのであるが、
夜空に向かって「赤い星は漏れの故郷だ!」(注 それは月だヴォケ!、
しかしながら、火星には微生物程度しか存在する可能性が無いことを思うに、
この彼氏は自身の知的レベルを十二分に自覚しているとは言い得る)と
絶叫しているような輩(SFの読み過ぎによるものと思われ)を読者に想定して書かれたものなのであろうか。
713 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/10(土) 18:06:10
>>712 文章の中身なさ過ぎの上、へたくそとかいうレベルを超えた異様な文法の日本語・・・ひでー!!!!
714 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/10(土) 18:08:24
>>712 >夜空に向かって「赤い星は漏れの故郷だ!」(注 それは月だヴォケ!、
>しかしながら、火星には微生物程度しか存在する可能性が無いことを思うに、
>この彼氏は自身の知的レベルを十二分に自覚しているとは言い得る)
夜空に向かって叫んでいるのに「それは月だヴォケ!」?
赤い星と言っているのに「それは月だヴォケ!」?
月には微生物さえ存在していないことを思うに、
ミス住は自身の知的レベルを十二分に自覚していないなw
俺はウインドーを開けて叫んだ
全部コピペさ、ってね
吉村昭「羆嵐」を読んでみろ
Sキング「クジョー」を読んでみろ。まさに「慄然」という言葉が実感出来る
はずだ)、
719 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/10(土) 18:58:34
ミステリ板住人
【人名の無知】(敬称略)
≪肛門説≫ ≪正≫
穴戸大全 宍戸大全
天知五郎 天知茂
生島次郎 生島治郎
石松 市松(『必殺仕置屋家業』で沖雅也が演じた役)
板妻 阪妻(阪東妻三郎)
板妻 阪妻(阪東妻三郎)
内田百聞 内田百
エドガ―・ア・ランポー エドガー・アラン・ポー
お清 おせい(「必殺必中仕事屋稼業」等に登場する仕事屋)
霞一味 曇り組(「必殺からくり人」で花乃屋と敵対する組織)
加田怜太郎 加田伶太郎
加藤大介 加東大介
岸部梅安 岸谷(悟朗)
日舌 日下三蔵
サー A・C・ドイル
M・Rジエイムズ M・R・ジェイムズ
シゲル ドン・シーゲル
ジュリアーノ・ジエンマ ジュリアーノ・ジェンマ
シュンムペーター シュンペーター(創造的破壊を唱えている学者)
S・S Stephen Edwin King (スティーブン・キング)
S・スピルヴァーグ S・スピルバーグ
どんだけラーメン食べれば気がすむんだよww
■ おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★
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723 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 01:49:04
いやはや10年ぶり位に読んだSFが「反逆者の月」。
ちょっと出だしだけ読んで「よいかも?」と思ったのが運の月。
誰かも書いていたが「マッチョなアメリカンヒーロー」てのがガッカリ。
「星を継ぐもの」みたいな感動はないよ。
ところで皆さん「スキャナーダークリー」見ましたか?亀レスですが映画を観れば
原作を読まなくても良いくらい良く出来てます。
724 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 08:48:18
【言語の無知】
≪ミス住説≫ ≪正≫
石田金吉 石部金吉
今だ 未だ
言わざるおえない 言わざるを得ない
かって かつて
的を得る 的を射る
餅屋は餅屋 餅は餅屋
>>723 そのうちDVDで見ようと思っている。
でも、そんなにすごい傑作だったら劇場で見てみたい気もする・・・
>>725 劇場でやってたの渋谷だけだもんなあ……
しかもあっという間に終了しやがるし
遠くて見にいけなかった
727 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/11(日) 10:31:28
筒井康隆「家族八景」 7点
初読時には地味(特に筒井堂の作にしては)に思えたものの、
読み直すたびに「味」が出て来る感がある連作集。
「無風地帯」
一見平凡に見えた主婦がエスパーだったというオチが効いている第1話にして
シリーズ中の佳作、女性というものが本質的に持っているであろう恐ろしさを感じさせる。
「澱の呪縛」
物理的な不潔さではなくして、人間が持つ精神的な不潔さに堪えきれず神波家を去る七瀬
というオチが印象的。
「青春讃歌」
シニカルなタイトルがいかにも筒井堂らしい。
30後半の知的で裕福なアンチエイジング主婦の強烈な死を「感じる」七瀬、
愛妻の死にさえ「論理」を要求してしまうエリート官僚、
読み進めてゆくとシリーズ中では異色作だとわかるが、人誰しもが持つであろう
若さというものに対する苛立ちがビビッドに描かれており非常に面白い。
「水蜜桃」
自分をレイプしようとした定年退職者を精神崩壊させてしまう七瀬という展開が
凄過ぎる。さとるのお化けネタが非常に巧く使われており、あらためて筒井堂の
ストーリーテリングに感心、感心といったところか。
728 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/11(日) 10:33:21
「紅蓮菩薩」
これも女性の内面に鋭く迫った読み応えある作、
文庫本解説を担当した植草甚一翁は本作を収録作品中の最高作としている。
保身のためとはいえ母子心中を招く七瀬という展開は、前作以上の「凄さ」である。
「芝生は緑」
マンションの隣人である二組の夫婦が意図しないスワッピングまがいの危機に
見舞われながら、奇妙なハッピーエンディング(特に性的に)を迎えるというシリーズ中の異色作と言えるが、これも独自の面白さを持つ一編。
この話を悲劇としないのが筒井堂の凄いところかと思う。
「日曜画家」
人を図形で把握する画家というキャラが面白い。
一見、ストイックなアーティストかと思えた彼氏も単なる好色漢に過ぎなかった
というオチもシニカルで面白くある。
「亡母渇仰」
保身のためとはいえ、蘇生した老婆が火葬されるのを黙視する七瀬…
終盤のこのシーンは鬼気迫る迫力に富む。
人気キャラとなった七瀬だが、妙な続編無しでここで消えて欲しかったものである。
本書を読んで「ナナタン萌え!」とか、意味もなく絶叫しているSFオタには
出来得る限り早く死んで欲しいものである。
729 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 10:45:20
朝も早から七瀬読むなよ。
730 :
ミス住=書斎魔神:2007/03/11(日) 10:48:27
この書斎のパクリ論考は保存して周知すべきだな
323 名前: 書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日: 2007/03/10(土) 16:48:18 ID:qVBKgUKO
セオドア・ロスコー「死の相続」を読んだ。
遺産相続のため『嵐の山荘』に集まった一癖も二癖もあるメンツを巡り、
ジョン風のコテコテな連続不可能犯罪が、往年のパルプマガジンの作家らしい
血と暴力に彩られたハードボイルドタッチで語られてゆくという異色作、
舞台は暴動の気配濃厚なハイチ、ゾンビー伝説の影もちらつくという冒険色、
ホラー色も散りばめられた、これもまたパルプマガジン作家らしいサービス満点とも
言えるが、過剰とも言い得る舞台設定である。
ミステリの禁じ手の堂々たる使用は感心しないものの、棺のトリックや不可能犯罪(脳天に銃弾)の合理的説明等は、なかなか面白いので、このネタでこの手の作品のマエストロジョンにきちんと書いて欲しかったような気がする。
特別悪い作ではないが、あとがきの森英俊のオーバーな賛辞は逝ってよしレベル、
作家も作品もペーパーバック相当なレベルであり、
扶桑社ミステリ文庫や二見文庫あたりで気軽に読めば案外楽しめる作だったかとおもう。
325 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2007/03/10(土) 18:28:45 ID:S4rQmA9I
>>323 >ミステリの禁じ手の堂々たる使用は感心しないものの、棺のトリックや不可能犯罪(脳天に銃弾)の合理的説明等は、なかなか面白いので、このネタでこの手の作品のマエストロジョンにきちんと書いて欲しかったような気がする。
ここの文章、何故かやたら長い行ですよね。
どこかのサイトからコピペした文によく見られる現象ですけど、どうなんですか?
326 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2007/03/10(土) 19:10:56 ID:MPSaqGjH
>>323 ここのパクリじゃないの?
ttp://www.so-net.ne.jp/e-novels/hyoron/syohyo/271.html 327 名前: 名無しのオプ [sage] 投稿日: 2007/03/10(土) 19:27:13 ID:ZmC1Dqws
ほとんど同一の文があるなw
こりゃ偶然だでは言い逃れ出来んぜ
パクリ論考野郎でエセ読書人の書斎はこの板から消えろや
最近この馬鹿、ここで短編のオチをばらすってのを始めているんだな
要は感想はまったくかけない、ってことだわな
そろそろ筒井堂ってなんだよというコピペが来ますよ
>>731 感想なんてかける訳無いじゃん
だってパクリだもんw
>>731 90%が粗筋で、それ以外は「○○と思いました」というだけの
小学生の感想文と大差ないよなw
>>734 それは小学生の感想文に対して失礼でしょ
あれは小学生の感想文未満なんだから
736 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 13:38:59
書斎魔神とミス住が同一人物なぞという嘘はやめておけ。
わざわざミス板から荒らしに来るな。帰れボケ。
>>735 うむ。
あれは幼稚園児の落書きにすら到底及ばないな。
>>734 いや要するにだ、この板はミステリー板と違ってネタバレしても削除がないわけだ。
ということは短編のオチを並べるだけで未読者には嫌がらせとして充分成立する、と。
あいつの考えているのはそういうこと。だからむしろ感想文なんて不要なんだろうな。
オチが○○だ、という部分だけ書き連ねていけば荒らせるんだからさ。
739 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 17:41:51
>>738 ルールに従って書いているだけで荒らしじゃないだろ。
>739
でも、一般常識には従ってませんよね。
ここではSF板の誰でも知っている「シオドア・スタージョン」「吾妻ひでお」をふまえて、このように表現させて下さい。
「人間以下」
ネタばらしは避ける心ぐらいは良識として持っていないとな。
ルールで禁止じゃないからいいのだ、なんてのは馬鹿すぎる
ルールになければ何をしてもいいというのはヤクザの思考
743 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 18:33:52
>>742 そう思うなら2ちゃんには向いてないね。
どこか他に出て行った方がストレスたまらなくていいぞ。
>743
貴方がここを悪くしているのですよ?
貴方のような考え方をする人が。
>>743 それだとミス住がルール違反の荒らしだと踏まえた上での発言になるが
いいのか?w
荒らすつもりで来てるやつだからな
何を言ってもすごまれるだけじゃねえの?
ミス住はヤクザw
>出来得る限り早く死んで欲しいものである。
なんて平然と言ってるやつの理屈なんてめちゃくちゃに決まってるだろうに
お前ら釣られすぎ
750 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 19:06:17
>>745 ミス住はルールに違反してないよ。
だからミス住の書き込みは正当だし、それがいやなら出て行けってこと。
ほんとやくざと同じ
ミス住が嫌なら出て行け?
スレの占有はルール違反だがな?
753 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 19:17:46
>>752 ミス住を受け入れて共存すること。
それができれば出て行かなくてもいいよ。
で、なんで名無しなの?
ボーグかよ
ミス住死ね
ミス住と共存するくらいなら鳥インフルエンザと共存するほうがマシだなw
>>753 >ミス住を受け入れて共存すること。
>それができれば出て行かなくてもいいよ。
なんでスレに居るのにそんな条件を課されなきゃいけないんだ?
他板のバカコテの為に
759 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/11(日) 19:53:16
>>758 いやネタばれを認めるならそうまで言うつもりもないけどね。
お前らいい加減にスルーしろよ
>>759 ミステリー板でお前の荒らしを規制板に報告することが決まりそうだぞ
こんなとこで油売ってていいのか?w
>>759 結局条件を課してるんじゃん
他板のクソコテが出て行けばいいだろ
ほっとけって。
まとめスレに無視されてる時点で荒らし認定は済んでるんだから。
次スレのテンプレにネタばらし禁止とか、
ミステリー板に倣ってネタばらしはメール欄使用とでも明記するか?
本来ならこんな常識的なこといちいち書く必要はないんだけど、
アホがルールに無いなら何をしてもいいと言い出すからなあ。
>>764 管理人が賠償金を踏み倒す掲示板だからそんなもの
ブラッカムの爆撃機
ロバート・アトキンソン ウェストール (著)
宮崎 駿 (編集)
金原 瑞人 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/product-description/4000246321/ 嫌われもののブラッカム小隊が撃墜したのはなんの変哲もないドイツ夜間戦闘機だった。そのはずだった…。
軽妙な語り口と兵士独特のユーモアを交えて物語るのは、ちょっと不思議でちょっと恐ろしい事件だった。
本当に恐ろしいのは、なんなんだろう?ブラッカムの爆撃機に宿ったものか?それに怯える人間たちか?
はたまたこんなことを起こした戦争そのものなのか?…わからない。『敵』も『味方』もない。
最後に残ったのは友情だけだった。『敵』も『味方』もないただの友情。カックイー!!
他二作、とくに「チャスマッギルの幽霊」ってこれドラえもん時間パラドックス解決法じゃないか!?
ラストの転回が見事で、いやはやSFだわ!
…あの名作「スターメイカー」のオラフ・ステープルドンといい、イギリス人っていうのは心の奥底に
ファンタジーが宿っていて、それを極々自然に、哲学してみたり文学してみたりできるんだと思う。
アメリカ人はそれを見習って必死でファンタジーを魂にインストールしようと頑張って
その結果生まれたのがSF文学大系だったんだ。
本当になにげないファンタジー、児童書扱いはもったいない。
10点。
「弟の戦争」は面白かったが、他にはまだ手を出してないな…
あれもほぼ共感能力SFだよな。
おはようございます
ガチャ偉い!
名無し>>>>>>>ガチャ>>>>>犬>>>>>>ガムテープ>>>>>読んでない上にネタバレする狂人ミス住
伸びていると思ったらやっぱり
テンプレ案
「ミステリ板住人は致命的なネタバレを故意に連発する荒らしです。
未読の方が興を殺がれる恐れがあるので、読まずにスルーをお勧めします。」
うちの近くのブックオフに「チョンクオ風雲録」全巻キター!!
22世紀世界は全部中国だった。なんてクールなSF
でも半分が半額コーナー・・どうしよう・・ orz
773 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/12(月) 18:22:10
>>772 半分が半額じゃない!! 全巻が1/4額なんだ!!
スレ違い
>>173 > 今頃「イルカの島」を読んで喜んでいる奴がいる事実を知ると、
> 失笑を禁じ得ないものがある。
相手の年齢や読書遍歴も知らないくせに、よく今頃なんて言えるもんだよね。
真の読書人ならばとてもこういう台詞は吐けるもんじゃない。
肛門親方の視野がとてつもなく狭く、独善的であることがよくわかるレスだ。
しかもこのあと
> アーサー・C・クラーク「太陽からの風」 7点
と、改版の乾燥文を書いているのだから“話し”にならないな。
どうでもいいが随分と前の(4ヶ月も)レスを引っ張ってきて
ごちゃごちゃ文句をつける775もいい加減ウザイ。
ドンキホーテだな
そういや前にもコピペがあったな
アホコテに変なレスが付いてると思ったらコピペだった
コピペが酷くなってきたらこっちでも荒らし報告するか
まあ実際、ネタバレ禁止もない板だから、この調子でネタバレ際限なくやられたら当然「なんでもあり」あたりでも
いろいろ書かれるだろうしね。それ全部コピペされたらしゃれにならんからな
コピペがおきるようなこっちでも考えるべきではある
ってことで久々に元老院スレでも立てるか?
これ以上はここでやることじゃない
783 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/12(月) 21:17:43
SFはミステリとは異なり、ネタが割れたから楽しめないという性質のものではないけど、
論考の中で作品中の肝となるネタにどの程度触れるかってのは難しい問題だよね。
この点について、僕はSFオタ連中の悩みを十分に理解しているつもりです。
論考の基本線としては、このスレが滅多に初学者が来ることが考えられない
オタの巣窟ということを考慮すれば、
日本SF作家クラブ選定によるオールタイム・オールジャンル・ベストに挙がっている
ような作品を中心に、既に古典と化したような作に関してはネタばれも糞も無いと
考えたいと思います。
「新規刊行物を読む楽しみを奪うべきではない」との主張には一理あるやにも思うが、
俺は今はジェフリー・ランディスの「火星縦断」を読んでいるところだが、
本作などは昨年の刊行物ということを考えると、この新規刊行物ネタばれ自主規制に
該当するか否か、疑問なとこなんだよね。
まあ、この点に関しては話し合いの余地があるとは思う(私に対するレスには必ず
謙譲語を使用して作成すること)
頭悪い文章だなw
とにかく話題の中心になりたくて仕方がないんだねこのアホは
一言で言えば「ネタバレしまくって荒らします」ってことだな
まあ未読馬鹿なんでネタが尽きるのはあっという間だが
>>783 同意。
ネタばれ問題について核心をついたね。
ですます調だったり「だよね」で結んだり・・・
下手糞な文章だねw
>>783 > だよね。
> つもりです。
> 思います。
> なんだよね。
> 思う
文末を集めてみました。
本当に頭の悪い文章だw
校正(というより見直しだよねw)しないつもりならそれはお前の勝手だが、
バカにされ、軽蔑されても文句を言う筋合いはないぜw
改変コピペしたりそのままコピペしたりまあ今日はご機嫌さんだな、おい
この板はIDが表示されないからなぁ
>>790 自らのバカっぷりを曝け出すうえにわざわざ強調してどうするんでしょうね、あのアホはw
まあアホにレスするつもりはないから、謙譲語はおろか丁寧語さえ使う必要はないけどな
だからスルーしろって
反応すればキチガイの思うつぼ
795 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/12(月) 22:05:16
>>783 自分に対して謙譲語を使え、かw
自分で自分の器が小さいことを自白したなw
>>796と読み比べてみたけど、このスレには馬に釣られてる馬鹿がかなりいるな
798 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/12(月) 22:45:33
>>783 謙譲語って言葉を覚えたので、使いたくてしょうがないって感じだなw
しかも正確に理解してい辺りが、尚更ガキっぽい。
がちゃは偉いな。
まさに入れ食い。
楽しくって楽しくってやめられないんだろうな。
801 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/12(月) 23:07:06
>>800 反応している9割は他板のクソ荒らしだと思うけどね。
蟻板とか最悪でコテハン叩きを粘着して続けているバカどものことだが。
とりあえず、ここでレスするやつは1レスに月つきSF一冊の感想を入れることを提案する。
すれ違い多すぎ。
で、ぽこっと横にある本取ったら筒井の「佇む人」だった。
「佇む人」
短編集だけど、表題作について。
時代的に冷戦構造が多かったアメリカSFを
うまく日本の世相にまとめた短編だと思う。
アメリカではStanding Womanという題名で翻訳されたと聞く。
随分、意味合いが違ってくるなと最初思ったが
うん、これはこれでそういう見方もあるなと再読して感じた。
売れない小説家と水商売女の話をSFしてるとも読めるからだ。
昨今で言えばフリーターとキャバ嬢であろうか。
ちょっと自分でも拗ねた見方かな?とも思うが。
804 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 06:14:27
>>803 同感。
アホ住支持者みたいに本も読まない奴とは一線を引きたいね。
806 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 13:43:33
昨年からSF読み始めた若年なおらにはネタバレは致命的だお
>>807 普通の本読みにはその辺のことが理解できるからこそ
ルールにないからといってネタばらしするような真似はしないんだよ。
人のことなんか考えずに自分勝手にネタばらしするような某は
読書人の資格はないというこった。
だから気違いの話題は他所でやれって
810 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 14:03:24
>>807 専ブラでも使って自衛しろ。
それくらいの労を惜しむくらいなら2ちゃんから出て行け。
2ちゃん専用ブラウザをどのように使えばネタバレから自衛できるのか
きちんと説明してもらいたいものだね。
自演に構うなよ
それも自演だろw
「三十分以上過ぎた」
「ageとsageを使い分けた」
ってことで他人のフリをしてるつもりなんじゃね?
814 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 15:28:37
>>811 なんでも人に聞くなボケ。
初心者なら初心者板に行けやアホ。
専ブラを使う必要なんかない。
コテハンの名前が出てきたら問答無用でスクロールしてしまえばいい。
所詮まとめサイトにも無視されるような捨てレスなんだから、無視すればそれまで。
>>2にはネタバレ禁止ととっくの昔に明記されている。
それも守れん奴ぁ荒らしということで話は終わっているんだな。
スレ独自のルールに法的根拠はない。だから守る義務もない。
コテハン叩きはそれくらいにしとけや。
とageで書くヤシが現れるに500ペリカ。
818 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 18:50:59
>>817 まあ同意。
法的根拠とまでは大げさなことは言わないが、ネタばれも注意深くやればOKだろうね。
ここは大人の板だから、あまりごちゃごちゃルールで縛るのもつまらない話し。
スレのルールを守れない他板住人のミス住こそ出ていけやカス
>818
皮肉に同意する文脈の読めないバカw
ネタバレしなきゃ感想も書けないミス住は評者として三流以下だね
一流の人はそういうこともちゃんと気を配っている
>>820 つか皮肉にもなっていない
もっとヒネリをくわえなきゃなあ
大人ならルールに縛られんでもネタバレなんかしない筈だよね
>823
いい年して無職2ちゃん中毒のミス住にゃあそんな常識も良識もないんだよ。
825 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 19:07:50
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
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826 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 19:08:39
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / + 。 + 。 + *
∧_∧ / /
(´∀` / / + ./ 》〉 。 + 。 * 。
,- f | | ∧_∧
/ ュヘ | * ヽ ヽ ´∀`)_ 。 。
〈_} ) | ヽ _ヽ 〉
/ ! + 。 .| ({__〉 + ○ノ
./ ,ヘ | | | <ヽ |
ガタン ||| j / | | ||| ||| .| ,ヘ \ || |||ガタン i!i/, |i!ii ガタン
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827 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 19:10:01
┏┓ ┏┓ 巛 ヽ. ┏┓ ┏┳┓
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* | 〒 /⌒ヽ | 〒 ||| ,.へ´_|_ヽ ,-r、,r/」 f ||| ∧ ∧,.へ, 〒 ! /⌒ヽ 〒 !
| | ( ´∀`) | 人l ァ'`・ω・)〉/_ュヘ〈|7 | * (゚∀゚ `ァ ノ + | | ( 个 ) | |
+ | { | .| { .(__)、 ○〈_}ノ : | + O /:-一;:、 / /. | | ./ /*
ヽ ヽ | .|.ヽ ヽ (___) 、 〈 く/ ヽ__,」 + ) ミ;;★:;:;:;ミ/ / | |/ /
ヽ ヽ,, ´∀`) ヽ ヽ ´∀`)__ノ ヽ__) / ,ヘ | __,, '´ ̄`ヽ__ (・ω・´/ / (・∀・ / /
,.へ ■ヽ ヽ ー、 ヽ ー、 / / |. | ★((ハヾヽ,.べ, ミ三彡 f ,- f+
l ァ'^▽^) i ,rュ ', i rュ ', ||| ( 〈 .| .| ハ^ω^*`ァノュヘ | / ュヘ |
ヽ ○.| /{_〉,.へ∧ ∧{_〉 << \ ヽ .| .| O☆゙ _ノ_,} ) | 〈_} ) |
| 、 〈 | 〈 l ァ';・∀・) \ノ |_,,| ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ ! ||| / ! |||
||| l__ノ ヽ__)| ,ヘ. ヽ ヽ ○ヽ + |__ノ| ) `7゙(´〈`ー''´ | / ,ヘ | ガタタタン!!!!
また腹いせのAA荒らしかよカス住
非難されるのが嫌ならネタバレすんなアホ
非難も含めてとにかく誰かに相手して欲しい人なんだろう。
かわいそうだとは思うが、実際問題としてはウザイ。
精神障害者なんだろカイワイソウww
誰からも相手にされない孤独なオジサンなんだろうね
まああの性格では自業自得だが
>孤独なオジサンなんだろうね
50過ぎのジーサンらしいよ
いいから簡素よこせっちゅーねん
がちゃの言うとおりだぉ、こんなんじゃ感想書けないど
理屈はいい、簡素だ、私は渇望する、簡素を。贄をヨコセ
誰でも読んでいるだろうけど「老人と宇宙」の感想
俺の読み方が浅いのかもしれんが、いまいち。
1.SEXシーンは必要か?なんだかこの頃のSFには、必要無さそうなSEX描写が多いような気がする。
2.身体を緑にして光合成しても、たいして特にはならんだろ?服を着るんだし。
3.若返りにこの手が使えるなら、大量生産は出来ないの?
4.戦争に付いての意見も目新しい気がしない。
よって6点。
がちゃ?こんな感想でもいい?
837 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:03:14
>>833>>834 コテハン叩きがひどいからねー。
多分蟻板とか最悪から流れ込んでいるヲチャが荒らしてるんだと思う。
ネット廃人は溜まり場から出てきて欲しくないよね。
俺もコテハンになろうかな…
そんなに最悪板が嫌いならそこからわざわざコピペするなよアホ住w
840 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:20:04
>>839 最悪や蟻板は基本的にクソ以下だが、真面目な論考の材料もごくたまにある。
それは本来書かれるべきスレに書かれるべきものなんだよ。
単なる叩きと論考の材料足りうるレスをごっちゃにしちゃいけないね。
ここ何のスレ?
>>839 そうなんだよね。
いちいち蟻板や最悪板を引き合いに出して罵倒しているけど、
わざわざそういうとこを丹念に覗いているほうがよほど狂っているよね。
「涼宮ハルヒの衝撃」
よかった! 面白かった! 最高! ぞくぞくわくわくした!
楽しかった! 期待以上だった!
10点
844 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:28:39
.ノ′ } 〕 ,ノ .゙'┬′ .,ノ
ノ } ゙l、 」′ .,/′ .,ノ _,,y
.,v─ーv_ 〕 〕 .| .il゙ 《 ._ .,,l(ノ^ノ
,i(厂 _,,,从vy .,i「 .》;ト-v,|l′ _,ノ゙|.ミ,.゙'=,/┴y/
l ,zll^゙″ ゙ミ .ノ .il|′アll! .>‐〕 \ _><
《 il|′ フーv,_ .,i″ ||}ーvrリ、 ¨'‐.` {
\《 ヽ .゙li ._¨''ーv,,_ .》′ ゙゙ミ| ,r′ }
\ ,゙r_ lア' .゙⌒>-vzト .ミノ′ 〕
.゙'=ミ:┐ .「 ./ .^〃 :、_ リ .}
゙\ア' .-- ,,ノ| 、 ゙ミ} :ト
゙^ー、,,,¨ - ''¨.─ :!., リ ノ
〔^ー-v、,,,_,: i゙「 } .,l゙
l! .´゙フ'ーv .,y ] '゙ミ
| ,/゙ .ミ;.´.‐ .] ミ,
| ノ′ ヽ 〔 ミ
} } ′ } {
.| .ミ .< 〔 〕
.{ \,_ _》、 .{ .}
{ ¨^^¨′¨'ー-v-r《 〔
/⌒ヽ⌒ヽ
Y
八 ヽ
( __//. ヽ,, ,)
丶1 八. !/
ζ, 八. j
i 丿 、 j
| 八 |
| ! i 、 |
| i し " i '|
|ノ ( i i|
( '~ヽ ! ‖
│ i ‖
| ! ||
| │ |
| | | |
| | | |
| ! | |
ミス住とその自演の狂信者は荒らし。
蟻板や最悪板の住人が荒らしていることにしたがる無責任なゴミ。
以上がこのスレの結論。
ミジメな50過ぎの恥晒しなんか無視して感想をどうぞ。
847 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:30:42
人
ノ⌒ 丿
_/ ::(
/ :::::::\
( :::::::;;;;;;;)
\_―― ̄ ̄::::::::::\
ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)
( ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;人
/ ̄――――― ̄ ̄::::::::\
( :::::::::::::::::::::::::::::::::)
\__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
848 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:32:04
/ヾ
ゝイ丿
/ /
/ /
/ /
∧ ∧ / // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
シコ ( ゚Д゚)、 / /< ひゃっほう!
/ ヽ、 / / \______
シコ ( ) ゚ ゚/ヽ、/⊂//
\ ヽ、 ( /⊂//
\ ⌒つ /
(  ̄/ /
| |O○ \
| | \ \
| ) | )
/ / / /
/ / ∪
∪
849 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:33:01
_
/ jjjj _
/ タ {!!! _ ヽ、
,/ ノ ~ `、 \
`、 `ヽ. ∧_∧ , ‐'` ノ
\ `ヽ(´∀` )" .ノ/
`、ヽ. ``Y" r '
i. 、 ¥ ノ
`、.` -‐´;`ー イ
i 彡 i ミ/
} {
/ ) `\
/ /ヽ、 ヽ.
/ ノ ヽ. )
\ `ヽ { f
\ \ | i
ノ _> j キ
<.,,_/~ 〈 `、
`ー-‐'
850 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:33:44
γ'⌒ヽ . ∧_∧ γ'⌒ヽ
,i ii ____ ( ´∀`) ___ i ii
| (0) .|i===iuuσ======〃`ヽ 〈=======iっuiヾ=)) |i
. | |i . ゝ iγ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ/ ノ. | |i
ゝ、__ノ . / | ⌒ ィ `i´ ); `| ヽ、.ゝ、__ノ
i リ , ノ^ 、___¥__人 i i
i ,,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ヽ リ
`ー´~ \ヘ、,, __,+、__rノ .`ー´
)ゝ、__,+、_アノ
. /==┬─┬〈
| 、| |, |
/ :| |: |
レ :| | リ
/ ノ|__| |
| ,, ソ ヽ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
y `レl 〈´ リ
/ ノ | |
l / l;; |
〉 〈 〉 |
/ ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽnm
851 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:34:34
_
/ jjjj _
/ タ {!!! _ ヽ、
,/ ノ ~ `、 \ _
`、 `ヽ. ∧_∧ , ‐'` ノ / `j
∧_∧_ \ `ヽ( ´∀` )" .ノ/ / /`ー'
( ´∀`)  ̄"⌒ヽ `、ヽ. ``Y" r ' 〈 `ヽ
/ ) ヽ' / 、 `、 i. 、 ¥ ノ `、 ヽ∧_∧
γ --‐ ' λ. ; `、.` -‐´;`ー イ 〉 ´∀) ,-、、
f 、 ヾ / ) i 彡 i ミ/ / ノ  ̄⌒ヽ 「 〉
! ノヽ、._, '`"/ _,. '" } { ノ ' L `ヽ./ /
|  ̄`ー-`ヽ 〈 < _ ヽ. / `\ / , ' ノ\ ´ /
!、__,,, l ,\_,ソ ノ / /ヽ、 ヽ. ( ∠_ ヽ、_, '
〈'_,/ / / / ノ ヽ. ) i 、 ヽ
| | イ-、__ \ `ヽ { f _,, ┘ 「`ー-ァ j
l.__| }_ l \ \ | i f" ノ { /
_.| .〔 l l ノ _> j キ | i⌒" ̄ / /_
〔___! '--' <.,,_/~ 〈 `、ヾ,,_」 i___,,」
`ー-‐'
昔の骨太なSFを読んでみたいと思ってたら
古本屋で、これを発見。
早速購入して読んでみた。
とりなおし(リテイク) 8点
タイムマシンで歴史の大事件を撮影するテレビクルーのお話。
ハリイ・ハリスンの「テクニカラー・タイムマシン」を思わせるが
「テクニカラー〜」が「ぷらちなロンドンブーツ」だとしたら
こっちは「浅草橋ヤング洋品店」(ようするに、登場人物たちがねちっこくて
身につまされるのだ)。
猥談や浮き草稼業への矜持と愚痴、「もう勘弁して!」といいたくなるが
それと同時に「歴史と人類」、「量子論とタイムトラベル」といった
非常に思弁的なテーマが、サクッと語られるところも小松御大的である。
なんというか、無茶苦茶臨場感にあふれるタフな作品。
大阪夢の陣 10点
その続編。当たり前のことだが小松左京が続編を書いたら
それはただの続編では終わらない。
時間空間、を駆けずり回り、ついには…そこは読んでください、大満足(´∀`*)
黄色いねずみ 8点
高級住宅地に住む白人のザーマス奥様たちの間でささやかれる噂、
それは…
硬質な文体で展開される寓話、といいたいが
クライマックスで、これはやはり、人類を扱った「SF」なのだ、と思わされる怪作。
まるで東欧あたりの前衛作家が書きそうだが、最後の落ちのセリフで「小松さんだなあ」と。
寂の通路 6点
奥さんの不妊症に悩む主人公が、その原因を探ると、それは数十年前に
この社会から消えたはずの物質で…
細かく書くと落ちがばれるのでよすが(もうばれている気もするが)
小松御大のサイエンスの面は、この作品に一番濃く表れている。
と同時に夫婦間の感情など、文学的側面も非常に充実しており、やっぱり大満足(´∀`*)
知恵の木の実 8点
これは、ストーリーを語ったり、比喩を使えば、ネタがわかるというものなので
感想のみで。とにかく切ない。地球の生態系そのものを扱っているので
これも、ストレートなSF、大満足(´∀`*)
木静かならんと欲すれど 5点
小松御大らしき主人公の家族がとかいの喧騒を逃れようと田舎に引越すが…
メディア社会を扱った擬似イベント。
非常に出来はいいが、(SF的な)飛躍は少ない。
ただ題名といい、一種の私小説的側面もあるので、よくアンソロジーなどに
載っている(実は再読作品なのでした(´・ω・`)ショボーン )
最後の解説が豊田有恒氏。
「小松左京氏の魅力は、この作品に載ってる分だけではないし
よく誤解されるが小松氏には文壇ボス的な部分は一切ない!」
と大力説、結構なのだが、どうもこの本、太陽風交点事件で
SF作家達が早川から徳間への移動を終えた直後に出された本らしい。
そのため、奥付には、初出はおろか発行年さえ記されていな。
よって総合は7点、では続きは次回の講釈で<(_ _)>
amazon.co.jp"大阪夢の陣"
ホームの検索: "大阪夢の陣"に完全に一致する結果がありませんでした。
855 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/13(火) 22:57:44
コテハン叩き荒らしが自らAAを貼っていると見たw
こうやって冤罪をミス住になすりつけるんだから本当に悪質。
>>854 アマゾンで見つかるわけがない。
まあ、好きなだけネタバレでもコピペでもAAでも貼ってくれや。
まとめサイトじゃ鼻もひっかけてもらえないんだからw
>アマゾンで見つかるわけがない。
なんでなんでどうして!?
反逆者の月 デイヴィド・ウェーバー
雑談でもちょっと書いたのですがここでもちょっと書きます。
ハリントンのシリーズと比べてさほど見劣りはしません。作者買いで無問題。
ヒロインがツンデレなのでその方面の人にオススメ。w
月は実は巨大宇宙戦艦だった!という話なのですが、月の活躍が少ないのが俺的には残念。
「月の砲撃によりアメリカ大陸沈没」とか「月がロッシュの限界を超えて接近し地球が卵型に」とかを期待したのですが。w
改造手術を受けた人間が強力な火器とかで闘うシーンが多いですね。
月が正体を現すシーンで「幻魔大戦」を思い出したのは俺だけかな。
月に行って大きな力を与えられるという話でペリーローダンも連想しますが、ああはならないで欲しいものです。w
勧め所を間違った気がしますがとにかく8点
>>857 いつも思うんだがこういう無知を晒してるやつは
いい勉強になったんだから一言礼をいうくらいするのが
コミュニケーションってものなんじゃないかと思う。
数年前はけっこう普通に一言あったと思うんだが
最近は、レスのやり取りがすごく不毛に感じる。2ちゃん全体そうなってるな。
チラ裏失礼。
>>860 まあ説教めいたことはやめようや。基本的には管理人が賠償金を払わない掲示板なんだし。
嫌なら他にコミュニケーションの場所はいくらもあるんだしね。
>840
ここはいつからミス住に論考の材料を提供するスレになったんだ?
神林長平の「言壺」を読んでみた。
まあ、わざわざ読む必要もない内容だった。インパクトに欠ける。
SF大賞を受賞しているらしいが、たいしたことはない。
冗長ではないので、それだけは好感が持てた。
>>862 無味乾燥な感想を述べ合うだけでなく、適度にやり取りがあってもいいだろう。
言壺、たいしたことないに同感。
SF大賞受賞作に面白いのは少ないし
866 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 12:11:40
>>865 そうそう。そんな感じで。
やり取りのない感想文の羅列は避けたいよね。
コピペは通のやり取りとは言わんな
868 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 13:45:03
>>867 ちゃんと書くべき板に書けばいいんだけどねえ。
それがわからないバカのせいで、こっちに引っ張って来ざるを得ないんだろうなあ。
>>867 あんなの完全に無視しとけよ
何を言っても聞く耳を持ってないんだから
ところで、今更ながら故・ジェームズ・ブリッシュの
宇宙大作戦(スタートレック)の感想を書くのってダメ?
最近読み直しているもので…
>>869 個人的なこといえば、漏れは大おk
というのは、今、自分は、半村良を読み直してるんだが
当時とぜんぜん印象が違う。
いろいろ発見があって(・∀・)イイ!
でもなあ…半村良を今書くってのも…なあ…
871 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 16:19:55
どうしてミス住は嫌われるかなあ。悪くないのに。
>869
あれはめちゃめちゃ面白い。著者の筆力が凄い。
ラストは……まあどうでもいいケド
>871
ネタバレする
住民を侮辱する
「論考」はバカ丸だし
自己中
基地外
>869
スタトレいいんじゃないですか?
どうせクソコテが名無しで「今更スタートレックで喜ぶSFヲタ」などとからむでしょうが、池沼ですからほっとけばいい
875 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 18:38:29
嫌われたくなきゃスレのルール守れアホ
ネタバレするなら嫌われる覚悟くらいしとけ甘ったれ
こういう馬鹿な問いかけしてるから、尚更嫌われるのにね。
>>877 なんでもいいけどコテハン叩きは禁止な。
879 :
蒼き狼:2007/03/14(水) 20:30:39
小松左京「復活の日」
結末まで読んだがぜんぜん「復活」してねぇじゃん。
なにか申しようがあるなら申してみよ、春樹。
880 :
春樹:2007/03/14(水) 20:39:01
>>879 いや、あれは最後みんなで結束して復活しようぜと決意を固めるまでの物語なんだよ。
わかってくれよ頼むよ。
881 :
蒼き狼 :2007/03/14(水) 20:40:19
882 :
春樹 :2007/03/14(水) 20:41:17
素直でいい子じゃないか!
883 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 21:14:44
名無しで自演する偽コテハンは、いくら叩かれても文句いうなよw
自演の方は否定しないのかwww
886 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 22:32:17
>>885 それは否定も肯定もできないでしょ。
そういう聞き方をすること自体アホだと思われるぞw
>>863 そうか…自分は、まあ嫌いじゃなかったけどな。
「今宵、銀河を杯にして」のほうが好きではあったが。あれだ、「やわらか戦車」の先駆けだ、あれは。
でも、電脳だとか言語空間だとかはいぱーすっぺーしだとかに特化しすぎてとってもラーゼフォンな
最近はいただけないというか好かん。
889 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 23:19:20
982 名前:シンジ ◆jWP1GXWnOE 投稿日:2007/03/14(水) 18:08
>871 名無しは無慈悲な夜の女王 >2007/03/14(水) 16:19:55
>どうしてミス住は嫌われるかなあ。悪くないのに。
嫌われたくなきゃスレのルール守れアホ
ネタバレするなら嫌われる覚悟くらいしとけ甘ったれ
983 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 18:42
こういう馬鹿な問いかけしてるから、尚更嫌われるのにね。
984 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 22:22
書斎さんは嫌われる事も恐れちゃいないよ。
985 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 22:26
書斎さんミス板に来たよー
890 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/14(水) 23:22:19
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SFとラーメンに何の関係があるのだろうか。
982 名前:シンジ ◆jWP1GXWnOE 投稿日:2007/03/14(水) 18:08
>871 名無しは無慈悲な夜の女王 >2007/03/14(水) 16:19:55
>どうしてミス住は嫌われるかなあ。悪くないのに。
嫌われたくなきゃスレのルール守れアホ
ネタバレするなら嫌われる覚悟くらいしとけ甘ったれ
983 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 18:42
こういう馬鹿な問いかけしてるから、尚更嫌われるのにね。
984 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 22:22
書斎さんは嫌われる事も恐れちゃいないよ。
985 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! 投稿日:2007/03/14(水) 22:26
書斎さんミス板に来たよー
895 :
でへ:2007/03/14(水) 23:44:08
今更ながらですが、
冲方 丁 マルドゥック・ヴェロシティ
ハヤカワJA(全3巻)
やっぱりマルドゥックって今までの冲方作品と一線を
画した、なんか独特の世界になっていると、前作ほど
ではなかったけど思いました。
前作のような勢いある場面は無いけど、戦闘シーンは
まあまあ
カトル・カールっていう敵役が出てくるんだけど、
まるで子供が考えたようなナイスな姿が、なんか
ほほえましいなあ
仮面ライダーに出てくる悪役の雰囲気かなあ、
独特の魅力ある?キャラクター
7.5点
前作にかなり入れ込んじゃったので、+0.5点しました。
ってかとっとと報告しろよ
AAあらしのほうもだが
>>895 簡潔というより、「/」によって細かにぶった切られたような文章が、スピード感、同時多発的な場面の重層感を
表していて、今までに無い雰囲気を生んでいる。ただし、時には書割、まるで脚本そのままを読まされている感じも
した。終局は、作者が反吐もしながら書いたというのが伝わってくるくらい、虚しさに覆われている。そのくせ、登
場人物に事件を説明させてしまうのは、読む方としては肩透かし。ここは主人公にあくまで謎を解かせるべきじゃな
かったかな、折角、名前がボイルドなんだから。
登場人物のクリストファーってやはり名前からしてキリストを意識しているのだと思う。それを道化扱い・トリックス
ターとして見せることで、キリストの救済者としての性格を、作者は穿って見せているように思う。
面白いと言えば、面白いが、スクランブルにしてもヴェロシティにしても、仇役の性格・人物造詣が、話の重厚さに
対して浮いている。それだけが難点だな。
カトル・カール及び黒幕に一切魅力がないのが悲しいんだよなー。
あと、個人的には前作で語られた「ボイルドの過去」と接続する話の流れに無理があると感じた。
>主人公にあくまで謎を解かせるべき
,、ァ
,、 '";ィ'
________ /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、 __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
. : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l| またまたご冗談を
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ! ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙::: rー-:'、 / }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''":::::::::: ,...,:::,::., :::':、 _,,/,, ,、.,/ }
ヽ:ヽ、 /::::::::::::::::::::::::: _ `゙''‐''" __,,',,,,___ /~ ヾ::::ツ,、-/
`ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ- _| 、-l、,},,  ̄""'''¬-, ' ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. /
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,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙ ,,. ,r/ ./ ヽ. ,' '、ノ''" ノ
,、‐'゙ ン;"::::::. "´ '゙ ´ / ゙、 ,' /
' //::::::::: {. V /
/ ./::::::::::::: ', / /
. / /:::::::::::::::::. ',. / ,.、 /
マルドゥックって、何が面白いのかさっぱりわかんない。
1冊目で挫折してブックオフに5円で売っちゃいますた。
大丈夫だ。そのうち、挿絵のない本もちゃんと読めるようになるから。
>>870 ありがとうございます。
>というのは、今、自分は、半村良を読み直してるんだが
>当時とぜんぜん印象が違う。
>いろいろ発見があって(・∀・)イイ!
そうなんですよね。
私も最近読み直してみて、昔読んだ時とは印象が違っていました。
あと、昔に比べて読むスピードが落ちたことにも気がつきましたw
時間に余裕がある時に、感想を書いてみたいと思います。
産毛信者乙
906 :
でへ:2007/03/16(金) 21:02:23
>859
ヒロインがツンデレなのは同意
今から思うとトーラもツンデレでしたね
むかしのアメリカ映画のヒロインはみんなツンデレ
スーパーマンのヒロインもツンデレじゃなかった?
風と共に去りぬとかツンデレだったなぁ
>>909 > 風と共に去りぬとかツンデレだったなぁ
グイッと抱き寄せてブチュー
これでトドメ。
インディジョーンズのヒロインもツンデレだったな
リアルでツンデレな奴が居たら、蹴りを入れたくなるだろうな
913 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/17(土) 12:06:06
鳥のメスでさえツンデレ戦略とるというのに、おまえらときたら……
レイア姫もツンデレだなあ
>SF・FT・HRであれば漫画や映画でも可です。
1によれば映画でも良いらしい。
今日、「デジャヴ」を観てきた。TVでの情報ではアクション映画かサスペンス映画か解らなかったが、他に観たいのが無かったのでとりあえず観てみた。
これが、なかなか良いサスペンスアクションSF映画だった。
いろんなエピソード、シーンがとにかく伏線だらけで、そんな中、主人公のATF(アルコール・タバコ・火器取締局という良く分からないところ)捜査官のダグがフェリー爆破事件を調査するんだけど、こいつがFBIより優秀。(このあたりサスペンス映画)
そしてこいつが、必要以上に事件と被害者にのめり込んでむちゃをする。(このあたりアクション映画)
そして、SFっぽいのではなく『SF』。(ここがたぶんネタなので言えない)
ネット情報はネタバレばっかりなので、詳しく調べる前に観に行く事をお勧めします。
充分楽しめたんだが、二三箇所「おぃおぃ」と言いたくなる箇所があるので、8点
だまれ。
大きなお世話だな。
駄作じゃなかったら困るだろw
で、結局SFだったのね(それだけでもすんげえネタバレw)
でも来月の映画の日はパフューム見る予定だから行けません、ゴメン
俺は915です。
>がちゃ
駄作だったら駄作スレに書いたんですが、これがけっこう良かったんですよ。
がちゃが映画館に行かない主義ではないのならば、ご鑑賞をオススメしますよ。
ハラハラするしツッコミ所もあるし。
>919氏
解決策:シネコンにいって映画をハシゴする。というのはおいておいて。
俺はこの映画がSFだと知っていたら、迷わず観に行ったんですよ。そういう人もいると思う。
この映画の営業関係者はSFであることを隠したいんでしょうかね? そこの所が解らないんですよ。
で、この板の人にとってはSFである事は欠点ではないので、SFだと書いてもいいと判断しました。
でも「変な判断するな」と言われたら、いつでも「ごめんなさい」という用意があります。w
うーん。映画は原作の派生くらいにしておいたほうがいんじゃないかなあ。
棲み分けもある程度は必要じゃないかと思う。
>921,922
映画の感想スレに書き直してきました。
(915)
>>922 へえ、こんなスレあったんだね。
これはいいや、巡回リストに入れよう。ありがとう。
925 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/18(日) 16:02:06
ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」
セールス用の帯には火星繋がりでアーサー作品の「火星の砂」等が挙げられているが、
テースト的には、むしろ月を舞台にした「渇きの海」がパニック小説的側面においては
共通性を持つと言えるし、一番類似している古典はジョン・Wの「月は地獄や」であろう。
ただし、タッチ(注 南ちゃんが出て来る野球漫画ではない(w )は、
ぐっと現代風、クルーの中にDQNまがいの若者がいたり、
クルー同士に性的関係があったり等、最早、アーサーたちのストイックな世界観が
懐かしい感さえある。
作者は、MITで物理学の学士号と電子工学の学士号・修士号、ブラウン大学で固体物理学の博士号を取得し、NASA火星プロジェクトで下働き(ここは笑うしかないものが
あるが)をしているだけあって、火星に関する科学的な考察(砂塵嵐、プラズマ放電等々)は読ませるものがあるし、サバイバル小説としての意外性がある展開も面白い。
サバイブすると思っていた船長と若手のクルーが中盤で死亡し、(アーサーあたりなら、
ラドコフスキー船長が過去のトラウマを克服し精神的復活を遂げるという展開にしたのではないか、また、DQNな若者トレヴァー(実は弟のブライアンの成り済ましのうえに、
「機動戦艦ナデシコ」のルリルリと同様な出生の秘密が明らかになる)の成長談と
いう書き方も有り得る)、
当初は捨てキャラぽく見えたオタク傾向がある科学者ライアン(逆に終盤にかけては
船長に代わってリーダーとなり、その専門性を活かして大活躍する)や
女性クルー2人(こちらは当初はしたたかでタフに見えたエストレラが、
負傷後は意気消沈し、影が薄くなってしまうのが意外。
逆に一児の母であるターナ(黒人クルー)の存在感が増して来る)が共に
サバイブ(火星に残るエストレラの方は微妙な結末ではあるが)するのもやや意外だし、個性的で魅力あるキャラ、チャムロング(タイ人)の早々の退場(事故死)
は惜しい感がある。
926 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/18(日) 16:02:45
ただし、それなりのボリューム感はあるが読み難い作ではないものの、
ダン・シモンズあたりの影響だろうか、クルーの過去話(エストレラの場合は
まんまブラジル製アクション映画の世界)の挿入はうざ過ぎ、
ここを短くカッティングしてゆけば、もっと引き締まった印象の作と成り得たやもしれぬ。
なお、第2次火星探査隊のロケットが「ユリシーズ」と「アガメムノン」なら、
第3次のそれらは「ドン・キホーテ」と「ダルネシア」ではなく、
「ドゥールネシア」(岩波文庫の牛島訳)「ドルネシア」という日本人に馴染んだ表記
にして欲しかったものである。
ところで、誰かダート・ローヴァーとロックホッパーのAA作れや。
これは私からSFオタ諸兄に対する命令である。
927 :
ミステリ板住人 ◆0FE6khB7i2 :2007/03/18(日) 16:54:24
というわけで、「火星縦断」の採点。
少し揉めたが、7点が妥当なところか。
つまり「かなり面白い」という評価でいい。
「月は地獄や」って
関西か!!!
せめてググッてみて
題名のチェック位しろや
929 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/18(日) 16:59:52
930 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/18(日) 17:03:41
校正してもらわないと改行すら出来ない自称知識人w
>>928 それでジョークのつもりなんだよ
アホなオッサンはほっとけ
>少し揉めたが、7点が妥当なところか。
マサル会議でも開いたのかよ
マジでこいつクルクルパーだなw
934 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/18(日) 17:44:29
>>925 >「機動戦艦ナデシコ」のルリルリと同様な
うわ…
ルリルリだって…
キモヲタだなこいつ…
50過ぎたジジイがルリルリって
キモすぎw
ガチャじゃないが、本を読んだ感想を書け。別のモノの感想を書いてるぞ。
せめて映画の感想に留めてくれ。
完全にがちゃ>>>ミス住だな
がちゃはミス住に感謝しろw
939 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/18(日) 18:44:42
それを言うなら
> ただし、タッチ(注 南ちゃんが出て来る野球漫画ではない(w )は
もキモヲタw
普通は「あだち充の漫画」と言うでしょw
反逆者の月
すでに>683,686,723,859で語りつくされている艦がありますが、
単純なアクション小説です。
発生する事件は派手で悲惨ですが、描写は軽く、登場人物も
物事を深く考えているようには見えません。
気軽に楽しむには本当によい本でした。
ただ、宇宙戦艦や登場人物の名前で暗示されているのですが、
悠久に見える人類の歴史も、実はすごく浅薄なもんなんだよ、
という逆転した価値観には、かなり動揺させられました。
古いネタではあるのですが、俗物っぷりがただごとでないので。
バビロニアやエジプトの神々の名前とかだったね。なんとなく罰当たり。www
アメリカSFで登場人物の名前に「エホバ」を使ったのはあったっけ?
俺はもう寝るから確認しないけど、フレドリック・ブラウンの唯我論者の話であったぐらいしか知らないな。
とりあえず、日本人の名前にタマはないだろって思った。
ローダン意識してるのならすごいがw
あと、さらっと日豪同盟とかでてくるところはすごいと思った。
ひょっとしたら作者は知日家かもしれない。
944 :
でへ:2007/03/19(月) 04:14:13
移動都市 フィリップ・リーヴ 創元SF
よく出来たジュブナイル
雰囲気は宮崎アニメ
4部作、大人が読む創元SFで出版ということで、
どうしてもハヤカワのトリポッドと比較
してしまうが、
トリポッドはオトナも唸らせる「あざとさ」が
あり、ジュブナイルとしても良く出来ていた、
そして、イギリスの古い児童文学の雰囲気でした。
(ドリトル先生、ツバメ号とアマゾン号、ナルニア国物語など)
本書はジュブナイルとしては良く出来ているが、
新しい児童文学、「あざとさ」も無く、ロートルに受ける
要素は薄い。
ラノベさえ受け付けなくなっているおっさんには、
ほんの少しキツイ
トリポッドより子供向け 続編希望の期待も込めて
8点
万物理論 グレッグ・イーガン
読書することにとにかく集中力を要する。
あらゆる物事を難解、複雑、曖昧に表現し、分かりにくくすることが目的であるかのような内容に頭がくらくら。
最低でも、量子力学とひも理論の概略を知らないと理解することは不可能。
ガジェットは大ネタ小ネタのオンパレードでとても賑やか。ただし前述のとおり難解。特に最後の大ネタは
ものすごくイメージがつかみづらい・・・
宇宙消失はもう少しイメージしやすかったけど、この本は私にはチョット難解すぎました。
まさにハードSF。
6点。
イーガンはもっとベイリーくらいにはっちゃけてほしいな。
読んでて楽しくないもんな。
大したことないことを悩んで一人で深刻ぶってる感じがする。
悩んでいる対象に興味ない人間からすると、
下手な考え休むに似たりとしか見えない。
そうだよせっかくお金払うんだから楽しませてくれないと
949 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/20(火) 18:18:05
その点、ミス住さんの論考は心地よい愉楽をもたらしてくれるんだよね。しかも無料で読める。
これは感謝すべきことだよね。
(゚Д゚≡゚Д゚)
ホジホジ(´σ_` ) ポイ( ´_ゝ`)σ ⌒゜
そろそろ次スレか?
『万物理論』で青息吐息な人は『ディアスポラ』は止めておけ。
異次元世界の描写で、叩きのめされると思う。金の無駄。
『万物理論』が全然平気な人はトライしても良いかな。方向は
異なっているけど。
『万物理論』は古典的な「人気がない森で、樹が倒れた。音は
するか」という物の道理を、観測する人間に焦点を向けた人間
原理の現代版。
『ディアスポラ』は宇宙は結局、数学で記述できている。だから
結局は数学の探求が全てに繋がるという話。
煎じ詰めれば単純だけど、それをあの厚さにしている。そこが
キツイところでもあり、読む楽しみともなるところ。読みやすい
だけなら、みんなラノベで満足できる。ところがラノベで満足
できない人もいる。だからイーガンを読む人もいる。
こないだ新聞広告で「キノの旅」というラノベのある短編が掲載されていて、
初めて「ラノベ」というものを読んだんだが、読みやすいとは思わなかった。
一つ一つの動作をいちいち描いてる感じなんだよな。普通の小説なら
さらっと流すところをだらだらやって、心理描写や雰囲気のための隠喩が
抜けちゃってる感じ。テーマも中高生相手のあざといものとしか思えなかった。
まあ広告に乗せるために誰かが勝手に要約した可能性もあるし、
「キノの旅」の中でもあまり評価が高くない作品が載ってしまったのかも
しれないし、ましてやこれでラノベ全体の評価を下すわけにもいかないけど、
ラノベ=読みやすい小説ではないと思う。読みやすさってやっぱり読み手の
知識・好み・普段接する言葉に左右されるもんだよな。
>>953 俺はイーガン未読なんだけど、イーガンを読む楽しみ=読みにくさ、本の厚さってことでいいの?
ただ読みにくいだけ厚いだけの小説が評価されるわけないだろう
あなたはアホウですかい
『万物理論』は無駄に厚い。結末を活かすなら、全体の三分の一は削れる。
宇宙消失は、結構ガシガシ読めたけどなぁ・・・。
>954
>心理描写や雰囲気のための隠喩が抜けちゃってる感じ
それは、ハードボイルド小説ファンの俺としては、ちょっとイラッとするコメントだな。
俺もキノは気に入っちゃいないんだが、文句のつけかたを変えてくれないかな?w
そんなもん読んでるからだめなんだよw
そんなもんって、どんなもんだよw
>>955 それならイーガンの魅力を
>>953はきちんと書くべきであって、
意味もなくラノベを「読みやすいだけの小説」として引き合いに出すことはないでしょう。
こういうことをするからラノベスキーに訳の分からん喧嘩を吹っかけられたりするんだよ。
>>958 ごめん、固茹で小説読んだことないので、どこが逆鱗に触れたのか分からない…
ラノベヲタは何にでもつかかってくるな
それって一昔前のSFヲタと同じだと気づかんのかいwwww
一昔前じゃなくて今でも
文学板でラノベをブンガクだと認めろよと騒ぎ立てて
SF板でエスエフなんて読む価値ねえよと喚き散らすのが
最近のラノベ読みの流行らしい
一般的には、活字を扱った書籍全般を文学と定義しておりますが何か?
未だに一般文芸とは別に見られてるのは事実だからな。
中高生を対象に書かれた小説をご大層なものだと信じて
ハルヒで満足できる人はイーガン読まずにハルヒを読んでればいいがな。
ラノベは低俗だからな。
一般小説と同じにしてほしくないな。
ハルヒをハヤカワが出したら読んでやる。
そういうもんだ。SF読みのマナーなんだよ。
こっちとしちゃあ礼を尽くしてるつもりなんだ。
そこんとこが分かってないんだよラノベの連中は。
ほうほう
猫の地球儀がSFMのオールタイムベスト入りして、
SFへ帰属意識のない作家によって書かれたアラビアやマルドゥックが
SFファンやヒョーロンカに好意的に受け入れられたこのご時勢に難儀なことですな。
969 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 18:41:24
ラノベは読み終えたらゴミ箱行き
971 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 18:45:07
>>969 # 途中でポストしちゃった。
ラノベは読み終えたらゴミ箱行きという大学助手がいた。
本を読み終えたと思ったら、ポイとゴミ箱に投げ込んだのでゴミ箱をのぞき込むと
本の山。みんなラノベだった。
読み捨てというなら純文学だって読み捨てだ
とのたもうたのは山田風太郎だったかな
ジュブナイルとかヤングアダルトとか言われていたのが、今はライトノベル
と呼ばれているサブジャンルの本質だと思うけれど、その最大の特徴はリー
ダビリティ、面白く読みやすいということだと思う。なぜなら想定読者層は、
ジュブナイル、ヤングアダルトと同じ少年少女だからだ。普通は作者もそれ
を意識して書く。
しかし、少年少女向けの本を皆が皆、好むということは無い。なぜなら、皆、
少年少女で無くなるから。読者のほうが不向きになってしまう。例え、リー
ダビリティが高くても、読者が読みたいものが違うのである。人生とは、
人間とは、如何に困難な状況を生きていくかとか、深く考えるようになった
人は、面白く読みやすい話の裏に、作られた嘘が見えてしまう。そうなれば
最早読めない。そう変化した読者は読みやすいという基準に縛られず、読み
にくくても簡単に嘘が見抜けない話を読みたがる。読者に挑戦状を突きつけ
るような作品を読もうと思う。
ライトノベルの中には簡単に嘘が見抜けない作品もあるが、一部であって、
全部ではない。そういう例外は評論家とかいう人?にも受けは良い。
ライトノベルを読んで、何が悪いとか言う人がいても、その人の趣味だから、
蓼食う虫も好き好きで構わない。けれど、少年少女向けで、リーダビリティ
が高い=面白く読みやすいからと言っても、別の人がその作品に、作られた
嘘を見透かして、読むのを避けてしまうのを止めることは出来ない。
まあ、ライトノベルだからと言って、例外の大人が読める作品があることを
無視するのも、大人気ない。
だから、面白い作品があれば、大人を説得できる理由で、故に面白かったと
陳述することが大事。腹を立てても泣いても、俺が保障すると言っても、そ
れで他人がその本を読もうとは思わない。最悪、感想を書いた人間の品性が
疑われるだけ。
974 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 19:54:20
>>973 > ジュブナイルとかヤングアダルトとか言われていたのが、今はライトノベル
> と呼ばれているサブジャンルの本質だと思うけれど、その最大の特徴はリー
> ダビリティ、面白く読みやすいということだと思う。
違うと思う。一般的認識へのすり寄り。そうである、ではなく、そうだとみんな
思っているへのすり寄りだと思う。リアルを捨て、ウィッシュを選択したことだと
思う。
お ま え ら 感 想 書 け
オマエモナー
つーか、だれかそろそろ次スレ立てろw
ところで、「科学の終焉」みたいな本も、このスレで扱って良いですか?
980 :
でへ:2007/03/21(水) 22:38:27
こちらニッポン・・・ 小松左京 ハルキ文庫
30年ほど前に朝日新聞で連載した話。
当時新聞で読みました。
(ちなみに読んだのは高1のころ)
少し前に、プリーストの「魔法」を読んで、
そういえば、こんな結末の話、あったよなあ、、、
で思い出したのが、この話でした。
アマゾンで在庫があったので注文し、再読
ごくわずかを残し、地球上の人間が
一夜としていなくなる。
残った少数の人間が、どうやって生きていくかを
書いた話。
社会のインフラがどうなっていくか、天変地異が
起こったときはどうなるか。などをリアルに
シミュレーションし、書いてあります。
(この程度のことは御大として当然であるが)
ただし、最後が、ここで終わっちゃうの、、っていう
感じの尻切れトンボで、初読当時には、コレは
おきて破りなんじゃないか?と思うような
終わり方でした。
(今なら許せる)
再読し、比べてみると、プリーストの話は
コレよりはるかに謎で、面白い終わり方でした。
でも、この話は終わりを除いては結構面白いので
7点
981 :
でへ:2007/03/21(水) 22:54:37
>>980に追加
こちらニッポン・・・ は
プリーストの話とは、激しくタイプが異なるので、
(日本沈没に近い)
プリーストの話を期待して読まないでください。
がっかりする
>>953 個人的感想かも知れんが、俺の場合は
どっちかというと、ディアスポラのほうがはるかに面白くて
分かりやすかった。
理屈っぽさは似たり寄ったりでも、こっちは
はっきりした宇宙SFになっているからな。
現実から飛躍した気宇壮大な奇想ほら話として普通に楽しめるぞ。
遠未来の話な分、変に深刻ぶっていないし
万物理論は近未来が舞台で
関係ないアイデアがごちゃごちゃして未消化で、
キャラもキモくて、小説としてダメだった。
<汎性>だっけ? メインアイデアと関係ない
セックスの考察とか中途半端に手を出した割には
それで終わっちゃうし。
メインアイデアは面白いからもったいなかった。
オチも安易過ぎる。
次が出来たので、埋め。
984 :
名無しは無慈悲な夜の女王:2007/03/21(水) 23:56:06
万物理論は長編では一番下じゃね?
水増ししろとか色々言われたんだろうなぁ。。。
なんかSFオールタイムベストで、イーガンでは一番上になってて驚いた>万物理論
SF的大ネタでは順列都市、分かりやすさ・視覚的インパクトではやっぱ宇宙消失あたりが一番かなと思う。
順列都市は神だが、その他はどうにもこうにも
万物理論は究極のメタ小説
メタメタだけどね
ディアスポラが読みやすいのは、オムニバス形式のおかげもあるだろうね。
イーガンは構成力が乏しいから、長編は概して下手だと思う。
ちゃんと最初に計画を立てて書くのかしら。
万物理論は特に酷い。
出しまくった伏線をほとんどまともに解消していない。
アイデアのすごさだけで評価されている作品だと思う。
あれがいいって人は、アイデアさえすごければ
物語としての体裁はどうでもいいって人なのかしら。
素朴に不思議です。まあ蓼食う虫も何とかだし。
>>990 > 出しまくった伏線をほとんどまともに解消していない。
『百億の昼千億の夜』のことか〜♪
米英でのイーガンの評価は日本ほど極端に高くないよね
イーガンは周囲の評判から小難しいという印象があってまだ読んだことない。
ストーリーを楽しめないほどに、小難しいと思ったことはないなあ。
ただ万物理論みたいに、小説として破綻してるとつらいね。
最近家計の事情で、買う本への面白さの要求水準が上ってしまって、
そこまで著者に優しくなれない。
破綻しているというのがよくわからないな
むしろ神経質なぐらい無駄な描写はひとつもないと思うんだが
イーガンのことはイーガンスレでいいがん
とっとと埋めようぜ。