〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 15th edition 〜〜
1 :
雨 :
2005/07/17(日) 16:51:02 ID:OO4WkUTo 【このスレッドの遊び方】
まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
1人1作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)
期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。
見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。
詳しいルールは
>>1-3 に。ルールを必ず読んで投稿してね。
【ルール】
1人1作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には、自身の名前・HNでは無く「詩のタイトル」を入れる。
1.投稿者に関すること
お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
HN所持者は、審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(但し、投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外は控える。
以上の規定を満たさない詩は無効となる。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にHN)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
2 :
雨 :2005/07/17(日) 16:52:10 ID:OO4WkUTo
2.審査員に関すること 審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。 審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。 審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。 任意で寸評をつけてくれると嬉しい。 審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。 ※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。 3.審査、集計に関すること 締切から約3日経った時点で、集計を開始する。 (審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。) 集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。 集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。 3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。 又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。 ・決選投票規定 延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。 最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。 この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。 (点数配分等は本投票に準ずる)
3 :
雨 :2005/07/17(日) 16:54:07 ID:OO4WkUTo
4 :
名前はいらない :2005/07/17(日) 18:18:00 ID:yVoFfaYd
4get
すみません。 嘘だと絶対に思ってしまうでしょうが、俺が傘を書きました。 役に立たない傘に心をつけてみると面白いかな、と。 さて。チャンプの件ですが、 鍵盤氏が脱落したというのもそうなんですが、 題を決めれないし、こんな奇跡が起きて勝てたような詩で チャンプっていうのは、どうも腑に落ちないというか。
6 :
名前はいらない :2005/07/17(日) 19:48:58 ID:ASW6V1wx
>>5 お題「入学」のときも似たようなことがありましたね。
「こんなつまらない詩がチャンプなんて駄目。辞退したい」
お題「駅」のときも、低得点だったために暫定チャンプが延長審査を
承認してしまい、poemを交えてスレは荒れてしまった気がします。
上手な作品=チャンプではありません。棚からボタモチのように、幸運な作者が獲得する
ものだと思います。「腑に落ちない」なんて言わずに、「傘」を支持した審査員は確かに存在
しますので、安心してチャンプを受け取りませう〜。
>>6 分かりました。。。
とりあえずチャンプを受け取ります。
8 :
名前はいらない :2005/07/17(日) 20:01:50 ID:ASW6V1wx
>>7 おk!
鍵盤氏の件については、残念ながらルール上失格、という処置だと思います。。
どのように梁山泊の経過を認識したのか定かではありませんが、ちょっと先走り
過ぎたのかな、って感じています。
9 :
名前はいらない :2005/07/17(日) 21:45:27 ID:cQijG0Hw
10 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 01:24:52 ID:C9vsWfWK
云ってみたいな、とりあえずチャンプ受けます。なんて、
11 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 01:34:20 ID:VXVXXOTQ
言っちゃえ言っちゃえ!
12 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 02:42:59 ID:/f5jTGN3
13 :
すぐる :2005/07/18(月) 02:45:29 ID:bQssHGDT
バネ優勝おめ!^^
14 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 04:52:43 ID:m/UOQvzI
春さん、キャクリツさん、チャンプおめ
15 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 12:47:36 ID:3+7nt3Eb
16 :
名前はいらない :2005/07/18(月) 22:08:47 ID:0dqWlfLm
最近、ここグダグダやね もうやめれば?腐敗しきってるよ
ああ、誰もインフォーメーションしてないのか。 お題は「セリフ」。 投稿の締め切りは7/25いっぱい(7/26午前0時)。 審査の締め切りは7/28いっぱい(7/29午前0時)とします。
18 :
名前はいらない :2005/07/19(火) 01:32:12 ID:bqVh/AJZ
腐敗を養分として咲き乱れよ花たち ではではミナサン いい詩をよましてネ
19 :
失語 :2005/07/19(火) 06:18:29 ID:rLZiZrF4
どこを探しても見つからない 新発明のひと言を見つけたい だけど頭が悪いんだ どこを押しても出てこない そのひと言さえ出てこない きっと心が弱いんだ ありがとう さようなら あたり前だとみんなは言うけれど そのひと言ではまとめられないよ 愛しています ごめんなさい こうしてあなたを前にすると やっぱりあなたは怖いのです
20 :
無風 :2005/07/19(火) 21:44:16 ID:11mlKHll
春先の午後、薄緑色のキャベツの葉の上で、 黄色い花は陽光を浴びて転寝をしていた。 一人の少女が鮮やかなそれに目を留め、静かに手を伸ばすと、 躊躇うことなく縊り殺した。 そして戯れであるような顔をして艶やかな黒髪に花を纏わせ幾度か頭を軽く振り、 傍らの小川に姿を映して、にっこりと微笑んだ。 彼女は今自分の小さく赤い指先が命の欠片をもぎりとったことなど全く知らず、 思っていたよりも黒髪に映える花の色彩に満足して笑みを零したのだ。 ああ、幸福であろう。 花はいずれ恐ろしい速さでその美しさを失うだろうが、 死を齎したのは優美な彼女の手であるのだ。 私は一瞬自分の思いが黄色い花のように縊り殺されることを想像し、 密やかに背を震わせる。 桃色の唇の口角を持ち上げ笑う少女はあどけなく残酷であり、まさに人間そのものだった。 恐らくは私の口から発せられると想像していたのであろう、 讃える響きを耳に出来なかった少女は首を傾げている。 細い黒髪から、つるりと滑り落ちた花にも気づかずに。 手折られた花に掛ける言葉を私は持たず、 手折るべきでない花に相応しい台詞を私は知らなかった。
音楽フェードイン。舞台は次第に明るくなる。(昨日の)夕暮れ時の公園のようだ。 上手にブランコ。二人の子供達が遊んでいる。少年Aと少女Bである。 下手では普段着の僕がベンチに座って、見上げている。 少女Aが、少年Aにささやく。 少女A「きっと明日は輝く日になるわ。 だからもう少し生きたいと思って頂戴。」 少年A頷いて、 少年A「うん、そうしてみるよ…。」 少女A「まぁ、うれしいわ。そんな貴方って素敵よ。そうだわ! 明日は、せっかくの休みですもの。どこかで遊ばないかしら?」 少年A「いいね! 父さんにも言ってみるよ!」 いい雰囲気である。 僕が機嫌が悪そうに立ち上がる。 僕 『あふれていくんだ。理想が!』 そう言うと僕は、舞台袖へと小走りにはける。
(昨日の)夜の公園。遠くでは野良犬が喧嘩している。 ブランコにパジャマ姿の、少年Aの父が泣いている。 酷く改造され、また酷く損傷したバイクの傍で1人で座りこむ僕は、 煙草をふかせている。 少年Aの父「う、うう…。どうすればいいんだ…!」 夜空を見上げる。星が美しく見える。一筋の流れ星。 藁にもすがる思いで願い事をかける。間に合わない。 少年Aの父、頭を抱えて泣く。 少年Aの父「あああ、、、どうして、どうしてお前は…」 僕、バイクのエンジンをかけようとするが中々かからない。しばらくして動く。 途端に響く、違法マフラーの音。 僕 『逃げられないんだ。現実から!』 そう言うと僕は、舞台袖に走り去る。
!!!!!綺麗で不細工な双子の女の子が(北から、南から)僕を見ている!!!!! 1人は親指を上に立てている!1人は中指を上に立てている! 1人は絹のパーティドレス!1人はジーンスにTシャツ! 1人は赤いハイヒール!1人は黒ずんだ運動靴! !!!綺麗で不細工な双子の女の子が(西から、東から)僕を睨みつける!!! お弁当を作ってみよう。 慣れない手つきだけど てるてるぼうずを作ってみよう。 懐かしさ噛み締めて 朝一で海へいってみよう。 帰郷に涙はいらないし せっかくの日曜日なんだから せっかく親子なんだから ブランコは子供達の友達 潮風は皆のお母さん そして そして? !日曜日の終わり!
月曜日の朝。公園。 小鳥がささやく。 人々が忙しく通学、通勤する。 ガチガチの服を着た僕も上手で朝ごはんを食べる 少年Aは父と共に通勤、通学する 少女A、走り寄っていく 少年A「 」 少女A「 」 少年Aの父「 」 挨拶を交わす三人 僕『 』 …相変わらず、双子の1人は親指を立て、1人は中指を立て続けている… そして、時間は先行しつづける。 僕達に即興劇を要求したまま。
ファックユー 「俺らは従わないぜ!」って その言葉さえセリフだったんだろう そうさ スクーターに乗って フレッドペリーに米軍コートを決めたその時から 俺はシナリオの中だったんだろう くたびれた俺のハートをぐしゃぐしゃと丸めて 1、2の、3!で放り投げる
たった5メートル程度のロマン そうであったとしてもだ そいつが描くクズ箱への放物線は 栄光への架け橋なんだって 俺は今、ただそれだけを信じてるんだよ すっごくピュアだろ? そうさ、 もう終わりにするんだ 見るもファックなこの部屋中に アナーキーって概念に則した、なんとも律儀なこの部屋中に 適当に花をばら撒きまくって サンタのクビを電飾で吊るしたら さぁ、台本に火を付けようぜ 愉快なパーティーの始まりだ!
貝殻の中で 「 」 こだまする 「 」 思い過ごしのような軽い頭痛 潮に取り残されぬようにと 急ぐくらいならば 動かなければいい そうだね? 僕には僕のヤドがある 誰も突き破れない 僕のヤドがあるんだ しかし
「 」 それは潮の満ち干に付き合うのをやめてから 「 」 セリフの無いセリフ 音の無い音 声の無い声 もうこの貝殻は駄目だ 新しい貝殻を探さなければ もう新しい貝殻はないよ あるいは見つからないよ もう大きくなる事はないよ 小さくなる事だってないよ だから新しい貝殻は見つからないんだよ 憂鬱
スナック菓子をパリパリと食べながら、 君となにかおしゃべりしたい。 でものり塩味のポテトチップスは、 歯を気にしなきゃいけないんで嫌だ。 よし、普通のうす塩にしよう。 コンビニで買ってきた。 すぐ食べ終わっちゃなんだから、 パーティー用のでっかいやつだ。 さて、飲み物も用意しよう。 ポテトチップスに合うのは、 炭酸だな。 なににしよう。 んー、無難にジンジャーエール。 そうだ、音楽も必要だな。 あんまり気にならない、センスのいいやつ。 日本語の曲じゃないほうが、おしゃれっぽいな。 よし、ボサノバのコンピレーションにしよう。 さっそく借りてきた。
うーん。部屋が汚いんじゃだめだよなー。 掃除しなきゃ。 おっと、エッチなビデオや本は押入れに隠しておかなきゃ。 やべえ、やべえ。 インテリアの本とかベッドに置いておこう。 うん、いい感じ。オシャレっぽい。 よっしゃ、後は彼女を呼ぶだけ。 誰を呼べばいいのやら。 「あほか」 「あ、愛してますずっと」
31 :
セ・リーグ :2005/07/23(土) 08:20:41 ID:VBfoYzvD
洗濯物になろうよ リクエストやまない! 深い水溜まり工場見学って 成長精子庭先犬小屋のデートスポット 旅行好きは言う ファミレスで二次会 先週選手に生野菜を リズムトルヒビ予定通り飲み干し 膨らませ飛ぶ夜を夜を待って三日月欠いたの誰だろう追い掛けて押し倒し眠りに落ちるようにシート少女シャツ垢抜け色変わるシャツが
32 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 15:23:01 ID:75pV279T
>19 失語 >20 無風 >21-24 策士、夢に溺れる >25-26 ママ、ターキーはまだかい? >27-28 ヤドカリの憂鬱 >29-30 来る日のひとりごと >31 セ・リーグ
33 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 16:45:42 ID:E5/W6PkG
亀の甲羅に乗っかって 幾千万年も昔の言葉でも呟こうか 星達がまだまだ輝きを失って無かった頃の 歌を一人で歌いあげようか それとも背の低い草原の中をで 遊牧民たちがあげた笑い声を まね一人で笑ってみようか それとも空き瓶に愛の言葉を吹き込んで 閉じ込めて海に流してみようか 私の声は七つの大陸と七つの海を 制覇していつか私が愛すべき人の ところへ届くだろう そうして最後にとっておきの セリフを彼女に言うのさ
34 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 16:47:13 ID:E5/W6PkG
>>33 題名は 名前はいらない で
中をで→中で です
35 :
名前はいらない :2005/07/23(土) 17:00:55 ID:E5/W6PkG
またもやミス・・・ まねて一人で笑ってみようか です
つーかまだ続いてんのかこの低級スレ 投稿者は馬鹿丸出しだし、評価人も1つの糞作品に3点出せば優勝決定。しかも後出しすればするほど有利になる欠陥ルール こんなんでチャンピオン取って自尊心維持か あーすごいすごい
地上30メートル極限状態 生死を分けるマイクと性癖 それでも君のハァートに届けと 僕の声 いいかよぉく聞け ムッチリぱんチラ初桃の君 もしもこのまま君が死んだなら 洗濯機の中の 三日三晩寝かせた君の き、き・・きみの ぱんてぃ(む、ムフフっ) しましま柄なし純白のソレ ちょっぴり黄ばんだ“純白”のソレ ゼロ距離射程で頬擦りですよ この鼻先でくんかくんかですよ その温もりと残り香を俺のサイトで余さず記述っ ふ〜っ、ふ〜っ、・・・っ! そう、君の昨日の晩ご飯は、きっとシチュー(ハァハァ・・・) そうさママが作った愛情一杯 あぁ、僕は、この僕様は 君が恥ずかしくて恥ずかしくて必死に隠さねばならないような ムッチリとした君のお尻が作り出す そんな君のぱんてぃのシミになりたい(はぁと) いや、きっとなる なってみせるっ よこせ脱ぎたてっ女子高生!!無駄に短いスカートの中 死んだ後から手ぇ突っ込んでやるっっ!!! ・・・ ・・ ・ 朝からパンチラ 高血圧 ブたれた頬は 内出血 朝から呼び出し 自殺志願者 ファッキン太陽 崖ップチ そして俺はそんな君を慰め諭す 国が雇った変質者
38 :
名前はいらない :2005/07/25(月) 00:41:21 ID:ORBRWKYC
あと1日
39 :
吠える流星 :2005/07/25(月) 01:47:38 ID:tz7bJ5wh
流れ星が移動を続ける 通る国を見下ろしながら 流れ星が国を渡る 67の流星群 彼らは国を憂いはするが 国のためには何もしない 彼らは国に文句を言うが 国のためには何もしない 愚かな民がいる国は 流星の言葉を間に受けて 流星の言葉に怒りを覚え 流星に言葉を投げ込むが 彼らはとっくに消えている 67の流星群 いつしか国の人はみな 彼らのセリフと豚の鳴き声 全く同じに見え始め しかたが無いので豚にした 豚にされた流星群 そんな事は気にせずに 今日も国々見下ろし歩く
40 :
帰る日 1/3 :2005/07/25(月) 04:36:27 ID:cJ9GE4P2
このよのぼくらにあいそつかしてきみ、さよなら 苦しくて、ほんのちょっと楽しいこともあってわたし、悲しかった そんなふうにぼくは空想もするけど、ひとつまったくわからないことが ひとつ 残されて 妊娠五週目だった きみ 知ってた? ノーワンイズイノセントとはよう言わん、けどね、 きみはぼくらを共犯者に仕立てて、すこしは笑えたでしょうか? さびしく首を横にふるきみ が 見えるよう 興味のないことだ、と、またきみを悲しい気持ちにさせた 誰の子だったの? とんだげすなぼくだ これであのコたちと楽しいかな、って かのジルドレはジャンヌ亡き後、青髭なんて呼ばれるぐらいに ぼくも気取ってみようか ひとりでいる海外は意外に誘惑が多い だから きみを最後に抱いたのは誰だったのか おたがいさまと捨て台詞もなしに こんどはぼくがきみを想像妊娠しようか
41 :
帰る日 2/3 :2005/07/25(月) 04:37:15 ID:cJ9GE4P2
きみの焦げた細胞をぼくの肝臓に移植すればパラサイトキミ、実際パラサイトだったきみ それを気に病んでいた でもお酒が好きで、たいへんうれしそうに猪口を唇につけるものだから ああ、ぼくはいま、きみの唇のやわらかさを硬くなった先端で思い出しているよ ぼくはお手製のDNAをチューブに詰めながら、フフフ、なんてね、 いったい、いつの記憶にすがってぼくは 過ぎない過去を脳にピンでとめて おかげさまでぼくの脳みそはハリネズミでこれ以上スペースがない。 検死官が言ったんだ、妊娠してたって。 試験管ふってたんだ、ぼくは知らずに。 きみのお母さんは知ってたよ、相手を。ぼくには名前を教えてくれなかったけど。 彼、すごく泣いてたって。奥さんと子供にはだまって、ひとりで葬式に来て、泣いてたって。 そのとき、ぼくは飛行機の中だった。 ぼくを脇役にして、彼は泣いていたんだ。冷たくなってても、着やせするタイプのきみの胸とお尻がまだそこにあるうちに ぼくは骨になったきみを見つめる。お母さんはぼくではなく、ぼくに出したお茶を見つめている。 お父さんはすまないと言ってくれたので、ぼくは、はあ、と返事しといたよ。 プロポーズ? しましたよ。カナダですが、いっしょに行きませんか? って、その直後はっきりと、 結婚してください、って。そしたらむくれっつらになって、いまはイヤですって言われて、そうかー、じゃあ、また今度、なんて ありえない勘違いをして、ぼくも でも、けっきょく、すべて アルバムに綴じられて
42 :
帰る日 3/3 :2005/07/25(月) 04:37:49 ID:cJ9GE4P2
いまは肩車した子供に言いたいだけ なあ、おまえ、いったい誰の子なんだろうね? 川風の吹く夕方、子供を肩車した散歩の帰り道、 今日の晩御飯はなんだろう、カレーがいいなあ、やっぱカレーだろ、なあ、カレーがいいよなあ? 街灯がともり、家々の灯りはついて、 どの家からもいい匂いがしていて、 その家の扉を開けるとカレーの匂いがして、やっぱりね、やったね、 それではいいですか? さん、はい、 ただいまー! と声をそろえて言う。 おかえりなさい。 優しい声がして、それで今度はぼくだけがもういちどだけ小さく、ただいま、と少しうつむいたまま言う。 ワンルームのすみっこで ただいま と声がしたら おかえり と返事をする。
―ん? この女誰やったっけ? 「えーと… ―うーん そうや。高校ん時同じクラスやったエーコやないか 「おおう、エエエーコやないか。おうお久しぃヒやな ―あかんあかん、俺なにどもってんねん。 「ほうや、あのとき以来やな。あはぁ ―懐かしいな、綺麗なったな、胸でかいな、いい匂いやあかん汗かいてきた 「あああ暑いなあ、ああどこか涼しいとこ、いやいやじ時間だいじょう……ぶ、か ―きょどったらあかんて、俺ちゃんとしいや、うわわ余計汗かいてきた、顔も赤いんやろな 「うんそうや、暑いんや、暑ない? コ、コーヒーでも飲まんか ―コーヒーどこかええとこなかったか、おいしいところ綺麗やな胸ぽよんぽよん見たらあかん 「え、どこやそれ。そ、そうなん。俺あんま飲まんけんコゥヒィ…… ―好きやないのに何でコーヒーやねん、おかしく思われ、でででも飲みたいな 「飲みたいんや、そうや、飲もう! いま飲みたいねん ―うわ、この角度から見てみぃすっごい谷間が見えとるで、うわうわうわ 「……あ! いや! ちがうぅ 別に そんな ―見たらあかんて腹減ったな揉みたいなどんな声出すんやろかコーヒー嫌いやええ声出すんやろな 「かかかかわいくなったな ―だだだだめやって、スラッと言わんとあかんのやこの手のもんはどないやもう 「いやいやいやべつに別にちゃうよ、お前リップサービスちゅうやつやんかリップや ―そうやリップやいい色や吸い付きたいな甘そうやな柔らかそうマシュマロや濡れてるで 「ホンマ柔らかそうやな ……ちがちがう胸やない違うがな、いやあれやがな、ほら
―こら、なに勝手に口走っとんねん、胸が呆れとる顔しとるやないか 「こら俺のせいちゃうで。 ……いやいやこっちの話や ―おおお前が変なこと言うから、腋の下すごい汗出てきたやないか、ぐっちょぐちょーのぐっちょぐちょ♪ 「そらお前が変なこと考えるからやろが、胸が唇がぁておいしそうやな、こっちも気にするやないか ―なに言うとんねん。涎垂らしとんのはお前やないか。うるさいエーコは黙っとれ 「そーやエーコは黙れ。なんや、胸胸つーて、ほら見ぃや、お前触れんやろ、柔らかいぞ ―アホアホアホ、やからお前はアホやねん。触っとんのは俺や。 「俺や。気ぃ狂ったか。じゃこれはどないやねん ―わー、お前なにしゃぶっとんねん。おま、おま、お前……痛っ 「痛いんわ俺じゃ。なに叩かれとんや、避けろや ―ええ乳やったええ乳やった痛気持ちええ乳やった舐めたいな舐めたいなまた舐めたいな 「おお俺も余韻に浸るぞ。ええ乳やったケツも良さそうやなもう見えんわケツも ええ乳やええケツや唇も、も、もっと描写せいやこれじゃ興奮できへんがなあほらしいわ 書け書けわっしょいわっしょいおっぱい担げるでジーンズに引き締まったケケケツあかんて 書いててあほらしいわそないなこと言うなや乳見せろや脱がせろや書けへん書けへん そないなこと書きたくないわもう書いとるがなそうやお前書いとるがなあかん警察きた お前呼んだんかほうや私が呼んだんやただで触るななに考えとんねんうわ違いますよ あかんあかん書くなや遅いがなもう書くんやめぇもう止まらん来たがな最後に嬲っとけ 止めんかお前ら黙れお前もか違うてなんで俺まで俺ちゃいますよ俺はかいてただけや
45 :
「演目教室」 :2005/07/25(月) 19:11:36 ID:6Gf4aBDJ
群がるカボチャ達が 乱れた観客席でなにやら叫んでる 演目は学校、スポットライトがワタシを射抜く なんだっけ ここでなんていえばいいんだっけ。 スポットライトはアイツラに戻る 袖にハケタ演劇家の舌打ちが ワタシの鼓膜の奥を震わす チョークの粉塵 腐った雑巾が転がる舞台 意思ある言葉 心の中ドロドロになるまで発酵させ におうにおう 腐ったカボチャと 檀上の演劇家たち 言いたい言葉は そうじゃなかった 舞台で踊るワタシタチは 一分の隙も見せられず あぁ、五時間目の終わりのチャイム 先生号令 今日の演目は終わります じゃあまた明日さようなら。
46 :
名前はいらない :2005/07/25(月) 19:13:31 ID:6Gf4aBDJ
>>45 あぁ題名まちがえた・・・
ごめん、「奇劇」で。
かたかたかたかた 白い箱の中言霊を追い 指で喋る かたかたかたかた 英語の文字列を指で叩き 別世界へも自由自在 この世界だと 自分の口は意味がない 何故だか指が重宝される 視覚△ 聴覚× 味覚× 嗅覚× 感覚○ こんな表も作れた 喋る事すら忘れた かたかたかたかた 気づけばサーバーに負担をかける ただの碇と化していた かたかたかたかた 「ニート」と呼ばれると何故だかムキになっている かたかたかたかた 自分が居るべき世界を見失ったから 自分=ニート 自分自身がニートだと認めてしまうと 三角からなにかが溢れた 喋る事すら忘れてしまった
48 :
入稿前夜 :2005/07/25(月) 20:11:59 ID:lj9efiqS
「 」 かぎかっこのなかに ぼくのきもちがあるんだね ふきだしのなかに かのじょのきもちがあるんだね ネームをきって エンピツ走らせ 消しゴムの山をつくりながら ふと 気がついたんだ きっとほんとうのことは 白い紙にのっかってるんだ 定規で引いた枠のなかじゃなくって 真っ白な原稿のなかに かぎかっこのなかは まっしろで ふきだしのなかも まっしろにして みんなみんなホワイトかけて まっしろにした 「 」
1〜3点うんぬんってのは作品の完成度、技術力より評価人の主観で優勝決まるちゅう事だよ それ以前に少数の評価人の判断で勝敗が決することに問題があるんだよ 例えば2点ちゅうのは「1点の作品より2倍良い」って事なのか?違うだろが 二人が3点同じ作品にいれたら優勝決定レベルだろ つーか点数くれてやる人間なんか感想に終始して「はい終わり」が大半じゃネーカ 後出し云々有利とかぁともかくこんなんで「この作品が優勝、一番!!おめでとう!!」が滑稽極まりないちゅう事よ そーだよなぁ bri ◆6A9b6VI2jk よ なんか言ったらんかヲィ
こぼれた灯火の脂があって はらはらと丹田に満ちるのは 末期の叫びか男の怒りか 奸臣 国賊 面汚し よし、ならば殺そう と佐門は言った 斬奸天誅死すべし と叫び 竹を割りつつ心胆寒し 我が事終わるは何時の日か 虚空に月の舞い落ちる 突!惰弱! 卑怯をば韮の如く抜き去りては 撃ちてし止まん 事誤れば我もまた 腹を屠って犬の餌よ 以って男子の意気と為せば 寒しも刀剣刺さるが如く 折りも夜にして声なく 正気丹田に満つる
>>49 無視されてるし、スレ違いなのに気にしない素振りのアンダバに萌え。
つーか評価人知的レベルの低い人間集まりだから意味ありげに投稿してれば点数獲得できんじゃん
チャンピオンになったよやったー!!&おめでとー♪で満足かwwww まるで高校生レベルだなwwww
こんなんマジメにやってる(イネーよな勿論)ゆぅならとっとと全員シネwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>51 議論スレのほーでなんか言われとるわ こっちから無視じゃボケ
53 :
セミの声 八月 :2005/07/25(月) 23:49:24 ID:I0YMdgI7
耳に跳び込んできた ナゼかあやまって仕舞う ごめんな 相手にしてるヒマないんだ ごめん そんな話は聞きけないよ すいませんが なんと言われましたか? 相手の顔見れば 聴かせようとしたわけじゃない ようだ
54 :
セミの声 九月 :2005/07/25(月) 23:50:57 ID:I0YMdgI7
人から好かれたり 慕われたり そんなことはなかった 嫌われているのはわかっても ナゼ嫌われるかは わからなかった 避けられるばかりで ワケは 聞かせてくれなかった ところが こんどは 耳に跳び込んできた ききたくもないから 聞き流し 適当にあしらって あやまった のが ちくりと気になる 良くある決まり文句で よく思い出せないが…… まあ いいや
55 :
失踪 :2005/07/25(月) 23:53:24 ID:AUzPXgrj
いつの間にか第八話 別に内容がわかってないわけじゃないけど 気が付くと第八話 転なんだよね 社会人になったって 何も変わらないと思っていた 昔その昔 ワクワクしてた一話一話が 今はもうローリング これきっとドラマがつまらなくなってるんじゃなくて 自分がつまらなくなってるんだろうな 寝たらまた朝ははじまっていて 起きて寝たらまた朝がはじまっていて もはや週末を待ちわびている くだらない毎日を覆す言葉が見つからない くだらない明日を覆す言葉が見つからない どんな言葉が起死回生させてくれるんだろう 最近自分の言葉でしゃべってないから まるで役者みたいだ
56 :
雨 :2005/07/26(火) 00:37:41 ID:BMrU47k2
はい、〆切の時間ですよぅ。 作品一覧。 >19 失語:ID:rLZiZrF4さん。 >20 無風:ID:11mlKHllさん。 >21-24 策士、夢に溺れる:ID:sb9455l5さん。 >25-26 ママ、ターキーはまだかい?:ID:D0zx7QR7さん。 >27-28 ヤドカリの憂鬱:ID:fGc7J6Mqさん。 >29-30 来る日のひとりごと:ID:mPG0AvR6さん。 >31 セ・リーグ:ID:VBfoYzvDさん。 >33 名前はいらない:ID:E5/W6PkGさん。 >37 「馬鹿とハサミと使い道」:ID:FXKQ/vjDさん。 >39 吠える流星:ID:tz7bJ5whさん。 >40-42 帰る日:ID:cJ9GE4P2さん。 >43-44 「やあ、久しぶり」:ID:tXfexKcYさん。 >45 「奇劇」:ID:6Gf4aBDJさん。 >47 電子世界〜ニート〜:ID:UFHEX5ZNさん。 >48 入稿前夜:ID:lj9efiqSさん。 >50 よし、殺そうと佐門は言った:ID:ULNZXyV+さん。 >53-54 セミの声(八月/九月):ID:I0YMdgI7さん。 >55 失踪:ID:AUzPXgrjさん。 以上、18作品です。
57 :
雨 :2005/07/26(火) 00:37:44 ID:BMrU47k2
はい、〆切の時間ですよぅ。 作品一覧。 >19 失語:ID:rLZiZrF4さん。 >20 無風:ID:11mlKHllさん。 >21-24 策士、夢に溺れる:ID:sb9455l5さん。 >25-26 ママ、ターキーはまだかい?:ID:D0zx7QR7さん。 >27-28 ヤドカリの憂鬱:ID:fGc7J6Mqさん。 >29-30 来る日のひとりごと:ID:mPG0AvR6さん。 >31 セ・リーグ:ID:VBfoYzvDさん。 >33 名前はいらない:ID:E5/W6PkGさん。 >37 「馬鹿とハサミと使い道」:ID:FXKQ/vjDさん。 >39 吠える流星:ID:tz7bJ5whさん。 >40-42 帰る日:ID:cJ9GE4P2さん。 >43-44 「やあ、久しぶり」:ID:tXfexKcYさん。 >45 「奇劇」:ID:6Gf4aBDJさん。 >47 電子世界〜ニート〜:ID:UFHEX5ZNさん。 >48 入稿前夜:ID:lj9efiqSさん。 >50 よし、殺そうと佐門は言った:ID:ULNZXyV+さん。 >53-54 セミの声(八月/九月):ID:I0YMdgI7さん。 >55 失踪:ID:AUzPXgrjさん。 以上、18作品です。
ぅあ、済みません二重書き込みになってますね。 それにしても…今日はまともに書き込めないですねぇ。
59 :
名前はいらない :2005/07/26(火) 12:19:10 ID:jF0nCa+t
審査age
60 :
名前はいらない :2005/07/26(火) 20:33:45 ID:7PMKEu8a
雨さんおつかれ*^^*ーー
61 :
名前はいらない :2005/07/28(木) 01:09:30 ID:a+hpNFgF
詩板だけ、ずっと人大杉なんだけど、どうして? 延長するしかないな・・・
63 :
名前はいらない :2005/07/28(木) 01:25:13 ID:wFa0IP0z
64 :
名前はいらない :2005/07/28(木) 01:29:03 ID:vR2QDASP
そうそう、無料でやれるんだしいい加減人大杉対策くらいやれっての。 飛ばされたページにリンクあるじゃん。人大杉人大杉って何度嘆いても何も進展しない。 見ててイライラしてくる。
65 :
名前はいらない :2005/07/28(木) 02:46:15 ID:sM24RkQ3
>>64 なるほど。
でも色んな人間がいることを理解してくれ。年配者だっているかもしれんし、コンピューター苦手な人だっているし、俺は2ちゃん初心者なんだよ。
【2点】
>>31 セ・リーグ
これ結構面白いんじゃないか?初読時は子供騙しかと思ったけど、再読すれば
するほど味が出てくるというか。すべてが中途半端、否、完璧ゆえの安定感か。
【1点】
>>25-26 ママ、ターキーはまだかい?
一直線に打ち上がる小さな球、頂上で火花、って感じ。夏はスカッと熱く逝こう。。。
点数を入れさせて頂きます。 【2点】 >25-26 ママ、ターキーはまだかい?:ID:D0zx7QR7さん。 【1点】 >20 無風:ID:11mlKHllさん。 >21-24 策士、夢に溺れる:ID:sb9455l5さん。 >37 「馬鹿とハサミと使い道」:ID:FXKQ/vjDさん。 >40-42 帰る日:ID:cJ9GE4P2さん。 >43-44 「やあ、久しぶり」:ID:tXfexKcYさん。 寸評は、雑談スレッド側に置いてあります。
…え、と。 「ななほし ◆lYiSp4aok」さんは、加点されないのでしょうか? 折角、感想を書かれているのに、勿体無いと思うのですが…。
では、集計結果です。 【4点】 >25-26 ママ、ターキーはまだかい?:ID:D0zx7QR7さん。 【3点】 >31 セ・リーグ:ID:VBfoYzvDさん。 【2点】 >21-24 策士、夢に溺れる:ID:sb9455l5さん。 >40-42 帰る日:ID:cJ9GE4P2さん。 【1点】 >20 無風:ID:11mlKHllさん。 >37 「馬鹿とハサミと使い道」:ID:FXKQ/vjDさん。 >43-44 「やあ、久しぶり」:ID:tXfexKcYさん。 以上、どなたか再集計と確認をお願いします。
まだ人大杉だね…。
>>69 おつかれです。オーケーです。
71 :
名前はいらない :2005/07/30(土) 00:25:10 ID:OlVbiVVA
お題は ?
72 :
名前はいらない :2005/07/30(土) 12:14:23 ID:bGIZppQz
ママ、ターキーはまだかい? チャンプおめ! つーか、お題はまだかい? ↓名乗りよろ!
73 :
ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY :2005/07/30(土) 23:42:45 ID:cujfIEvc
壷導入記念あげ
74 :
名前はいらない :2005/07/30(土) 23:44:50 ID:WN/wV2RD
糞導入天才あげ
75 :
名前はいらない :2005/07/31(日) 01:21:34 ID:NaSF94nf
ひと大杉で読むことも出来ない状態。最新50が開けない。 どうなってるの?? どこか、ひなん場所はないの?
76 :
暴走天使 :2005/07/31(日) 01:23:03 ID:I7WCD6et
ないね
78 :
名前はいらない :2005/07/31(日) 17:21:54 ID:wT8lGUXh
ママ、ターキーはまだかい?の作者さん 優勝してますよ
79 :
名前はいらない :2005/07/31(日) 22:25:38 ID:g+SAt5MV
>>78 詩板自体を読めないのかも。
436 名前:ピロリ[sage] 投稿日:2005/07/27(水) 03:29:50 ID:s+PpdgLR0
pc8
book3/ travel2/ that3
の read.cgi 停止。
これがまだ復帰してないんで、IEだとほとんど人大杉でハネられる。
80 :
名前はいらない :2005/08/04(木) 00:27:42 ID:JmFrIPvU
age
81 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/08/04(木) 01:20:50 ID:3ZlppgG3
え、と。 現在、優勝者の方が名乗られない(名乗れない?)状態で、 チャンプ決定から6日目になった訳ですが…。 これは、完全に私の独断なのですが、 「一週間」と言うのは、ひとつの区切りになると思うのです。 あと1日だけ待って、それでも名乗られない場合には 準チャンプのID:VBfoYzvDさん(大木人さん)に、次回のお題をお願いする、と。 この手筈でよろしいでしょうか? (勿論、異議がありましたら遠慮無く言って下さい。)
82 :
名前はいらない :2005/08/04(木) 02:44:33 ID:JmFrIPvU
いいと思うよ。
83 :
名前はいらない :2005/08/04(木) 09:35:45 ID:Yl16dt/Z
同意
84 :
名前はいらない :2005/08/04(木) 11:07:50 ID:IEj36dkF
85 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/08/05(金) 00:33:32 ID:lNlVabpP
…一週間、経ってしまいましたね。 本来、次回のお題を提出するのは、チャンプである 『ママ、ターキーはまだかい?』の作者、ID:D0zx7QR7さんの権利なのですが、 何等かの事情で、梁山泊にレスを書けない状況だと思われます。 なので。 お手数をお掛けして本当に申し訳無いのですが… 準チャンプの「大木人」さん、次回のお題を出して戴けませんか? 身勝手を承知の上で、お願いします。
86 :
大木人 :2005/08/05(金) 07:28:28 ID:3j2rwWlO
大木凡…じゃなく大木人です。 チャンプの方が名乗り出られなかったのは勿体ないですね…。 お題は「待つ」でお願いします。 ハチ公前な詩をどうかひとつ。
87 :
待つ 1/2 :2005/08/05(金) 21:46:56 ID:pNLEwIqr
赤い花の咲く 道の先に 僕の全部を 置いて参りました ただ ただ 今は 空っぽのまま 石段にぽつんと ひとりきりで 座っております 今は 空っぽのまま 石段の いつも座っていた 下から十一段目に お尻を ひんやりさせながら 僕は ぽつんと座っております 風が吹くのは 寒くて、辛いのですが 雨が降るのは とても、喜ばしく思います 貴女がまた、赤い傘を差し上げて 僕の一番好きな笑顔で どうぞ、と、おっしゃるんじゃないかと びしょ濡れの頭で、そんな風に考えるとき 僕は石段の ひんやりとした 素っ気無ささえ、好ましく思えるのです
88 :
待つ2/2 :2005/08/05(金) 21:47:45 ID:pNLEwIqr
おかあさん 僕は全部を 置いて参りました ただ、心の臓の、卑しく浅ましい場所だけは ひっそり持ったままでおります そして貴女のお宅のよく見える 二人でいつも座っていた石段から 夕餉の煙を眺めております いずれ雨が僕を押し流し、 赤い花の咲く 道の先にある 貴女のお宅の玄関先に、 くたりと 横たえてくれるのを 石段の上で ぽつんと 待っております
みなさん、どうもありがとうございます。 特殊な事情なので、今回は、締め切りを設けないことにしようかと思っ てます。 人大杉が解除された時点で、ぼくが登場して、締め切りの日時を宣言し ようかと思ってますが、どうでしょうか。 それまで待つ、ということで。まあ、シエスタでも楽しみましょう。
今更ですが作者です。 この度は本当にすみませんでした。 自分は2ch初心者なので人大杉になった時の対処がわからず、 またチャンプになるということもまさか無いだろうということで、まぁいいや、としばらく放っておいてしまいました。 お手数かけました。スレを止めてしまい申し訳ないです。 大木人さんがお題を出してくれたようなので、このまま続けてください。
91 :
名前はいらない :2005/08/06(土) 13:32:49 ID:upcOwCmh
>>90 おめでとーw人多すぎにもめげずにまた参加してね〜
92 :
「待ちぼうけ」 :2005/08/06(土) 13:46:21 ID:upcOwCmh
蒼い夜に世界が沈み ぼんやりと漂う午後の残像 子供のふりして遊んでる 瞼の裏で飛ばした紙風船 月とひそひそ語り合い 言葉は静かに浮遊した 月下美人が咲く頃に 待ち合わせしたバス停に 僕は薄い蒼の中 君が来るのを待ちぼうけ
93 :
名前はいらない :2005/08/06(土) 14:00:04 ID:0NULJjeM
>>90 やっとターキーの作者さんの登場かぁ。今日やっと書き込めたのかな?
あと1日待ってたら君がお題を出せたんだね。これまた不運なニアミス、、、、
94 :
名前はいらない :2005/08/08(月) 02:12:30 ID:oaSLmqn2
95 :
所以 :2005/08/09(火) 06:48:04 ID:p5QOVR6F
いつの日か母の胎内の情感。波に乗せてページをめくるように蘇る。 何も認める必要のなかった、暖かいまどろみに鼻を啜る我の姿に、 遠い原始の記憶の底が揺すぶられ、涙が溢れ零れる。 すべては思念の彼方で想像される生命の故郷から溢れ零れる。 黄昏ていた漂白の思いが、旅支度を始める。 我等の後から来るものよ、夜を徘徊し森羅万象の彼方に 星が明滅するとき、おまえが生まれて来るを知る。 立ち並ぶ偶然の仕置き、暗黒を掻い潜り、おまえが生まれ来る。 渦を巻く星雲の彼方より、ほうき星が大地に突き刺さり、 静寂に包まれながら大爆発を起こすとも、我はそれを聞く由も無い。 足音はジリリジリリとただただ沖へと向うのみ。 ああ、なんという夢、幻の、子宮峠の頂で、光彩離陸の儚さや。 後から後から生まれ来る者たちよ、必ず我等はおまえの誕生を待つ。
96 :
名前はいらない :2005/08/10(水) 16:29:24 ID:bE9dQuWf
狂歌 私は待っている 君が不死鳥になって帰ってくるのを 世紀の脱出マジックだ ああ、しかし心配だ そろそろ火を止めないと死んでしまうのでは? 皆、固唾を呑んで見守っているが…… 何の音沙汰も無く、静かに燃えている 声も聞こえてこない 否、 私には聞こえる 呼んでいるような気がする 「助けて」と なんてことしてくれているのだ 早く窯から取り出し給え 特製の木箱から、ほら、早く早く あなた達は皆気違いか、又は白痴か このまま放置して何が良いと言うのだ 見殺しにする気か? 帰って来なければ意味が無いだろう! 馬鹿 馬鹿 馬鹿! 燃えるべきは貴様らのほうだ! 死ね 死ね 死ね!
97 :
「待ちぼうけ」 :2005/08/10(水) 17:56:37 ID:j6dWYB2x
>>92 の待ちぼうけは取り消し辞退します。
すいません。
98 :
想い :2005/08/13(土) 15:24:36 ID:HZxrtYK5
待ちわびて 待ちわびて 待ちわびて 待ちくたびれて、何を待っていたのか忘れたころに 深紅の薔薇が咲いた。 私はすでに この花が咲くのを待っていたのかどうかわからなくなってしまっていたので うっかり花を摘んでしまい、 摘んでしまってから、途方もない後悔に襲われた。 花は私と会話を交わすために咲いてくれたのだった。 私は長い間、彼女が話してくれるのを待っていたはずだったのに 彼女が話を始める直前に摘み殺してしまったのだ。
99 :
名前はいらない :2005/08/15(月) 15:24:26 ID:4tT6botb
保守age
100 :
名前はいらない :2005/08/15(月) 15:27:57 ID:4tT6botb
orz age 100get
101 :
遠鳴り (1/2) :2005/08/16(火) 03:57:22 ID:DaDPvlSH
20時35分 その個人タクシーは池袋の喧騒を抜け 明治通りと早稲田通りの交差点付近で停車した 「空車」から「回送」へ つまらない意思表示だと初老の男は笑った 夕立過ぎて湿度が増した空気を肺へと送り込む 雨の匂い 夏の匂いだ 遠雷は男の霞んだ意識の中にもあって 今や捉えきれない面影を浮かび立たせた 何度同じ夏を繰り返しただろう 毎年、毎年、この時間、この場所で
102 :
遠鳴り (2/2) :2005/08/16(火) 03:57:52 ID:DaDPvlSH
ラジオも消した 文庫本も閉じた 報われないであろうことは承知で それがもはや自虐行為であることも承知で 心の嗚咽をを表情筋で誤魔化して 男は只々待ち続けた 不意に後部座席からノックの音が聞こえた 男は驚いて振り向いたが 立っていたのは派手な服装の女を連れた中年の酔っ払いだった 運転手さん、大塚まで頼むよ 時刻表示は21時01分だった 男は笑顔を作って頷いた 車内表示を「賃送」に切り替え その個人タクシーは明治通りを池袋方面へと引き返していった
103 :
梁山泊地下メッセ(1/2) :2005/08/16(火) 16:33:44 ID:4Trz08BZ
せいぜい 今回の北包囲網について 頭めぐらしとてください ヒント:梁山泊地下メッセ
104 :
梁山泊地下メッセ(2/2) :2005/08/16(火) 16:36:59 ID:4Trz08BZ
さてこれが最後のレスだ 今後北がこの空き缶以外で暴れたら 常に総攻撃を覚悟しとけよ シバンに地下メッセがあるのはジョーシキ 派手にやってるリーフ一味たちとは ラベルが違う面子ですよー ではホントにサラバ
105 :
名前はいらない :2005/08/16(火) 20:17:03 ID:4zfHJx9x
まだやってたのか欠陥ルールのコテの馴れ合いスレwwwwwwwwwwwww 3点貰ってチャンピオン気取り→自己満足wwwwwwwwww キモwwwwwwwwっうえwwwwっうえwwwwwww
アンダバも煽るなら議論スレでやってほしいもんだ。
え〜〜簡単に説明しますと投稿梁山泊の長く続いてきた不正が暴かれた格好となっております つまりココの常連コテ数人が「評価人」「投稿者」と分れ、そしてお互いに連絡を取り合い指示します そして知り合いのコテが投稿した作品に2〜3点を付けます そして優勝者を裏で操作してきました 残念なことに、その梁山泊スレの仕切りコテ&不正を行ってきた当事者達は今も沈黙を守り通しているのが現状です 只今不正に関わってきた人間の割り出し捜査中です 情報提供者も募っております 事件が解明されるまでこのスレッドには絶対に書き込まないでください
まあここは有力と言われるコテがかなり書き込むスレで、 ちょい前の休憩雑談スレで、メッセしているというのは読み取れたし 可能性が全く無いとは言えないな ただ、あれだ 頼むから議論スレに書いてくれないか?>あんだあ
111 :
江坂竹蔵(↑) :2005/08/17(水) 20:58:58 ID:6M5lQjgv
有力情報なので上げましょう
112 :
名前はいらない :2005/08/17(水) 21:01:50 ID:MLWEpJIo
議論は本スレで行わないで下さい
113 :
江坂竹蔵(↑) :2005/08/17(水) 21:30:26 ID:oUuiPPRk
>>111 のID6M5lQjgv君よ
おいらは、こっちには書き込んだ事が無いんだよ(笑)
水滸伝が嫌いだから見るだけにしてるんでね。
おいらの名前が気に入ってもらえたみたいで嬉しいけれど。
名前の由来も知らずに使うのはどうかと思うよ。
読み仮名も知らないだろうし(笑)
酉つけなきゃ煽られてもしかたない
議論スレに逝け
241 :会員No.37 ◆L4LyBSss3w [sage] :2005/08/17(水) 23:48:18 ID:ATMBxd5h いやもう、ファッキンでレズで不正取引採点者ですもの。怖いものナシですよ(笑) …あ、独身負け組だけど働いてますよぅ。
誤解を招く部分だけ取り出す姑息さwww
評価者&投稿者による談合が存在した事は事実です 今もこのスレの常連達は疑惑が風化されるまで身を潜めていることが現実です どーーーーーせこのスレの常連達はなにも言う事もあるまい 昔から名無し不利な試合が続いてきたらしいがもぅいいから終らせてしまえ
アンダバは巣にかえって暴れてくれよ。
121 :
名前はいらない :2005/08/19(金) 00:29:38 ID:eiG370ch
アンダーがんがれage
ごめんほったらかして。寸評だけでも、少しづつアップしていきます。
>>87-88 ライトな擬古調の叙情詩ですが、ことばの流れには瞠目すべきもの
があります。かいつまんで言えば、「すげえうまい」。綺麗なことばに流され
て、作者の本当に書きたかったものが曖昧になってるきらいはありますが。
>>92 辞退とのことですが、寸評だけでも。ノスタルジックで、しずかで、若
干ほのぼのしています。ただ、確かに、描写の一つ一つが軽くて、印象にあま
り残らないです。蒼をもっと強くイメージしてもいいのかも。
>>95 1行めが、すごい好き。その後の展開は、ゲーテが生誕した時の占星の
ような、大仰さを感じます。「金星がどこそこに位置して祝福し云々…」てヤ
ツです。感動までは行き着いていない印象。
>>96 『狂歌』というと、どうしても五七五七七のアレを連想します。前半の
展開は、しずかな異世界っぽい葬送も感じて、かなり面白いです。途中から、
文字どおり展開が狂っちゃうんですが、結構楽しめる違和感でした。
まだ投稿締め切りじゃないですよね?
まだ締め切りではないです。はい。
>>122 も疑惑を肯定するも否定する事もなく口を閉ざしたまま 残念ながらこれが今の現状のようです
低脳チビの低所得者 アンダバ様に意見するなんて恐れ多いからですよんww
127 :
偽証罪 :2005/08/21(日) 01:41:46 ID:hsYkftab
隈失せた十六夜の光を込めて 土よ 骨王よ 黄金の汀を歩け 俺は耐え た 鐘楼に重なる両眼の洞に 運命とでも呼ぶべき無が宿る時 美しく偽 証された 生と非生の鋭い韻律を 胸を破る鼓動のさざなみを 全ての偽 証を その痛みだけが明らかにする お前と橡の木の間の 裂傷は 闇を 恐れた夜が 黄色い毛糸の赤児を食べた 俺はお前を待つだろう お前は 俺であっただろう 知っている お前とお前は 捉われるものを失うことを もはやあらゆる映像の中に お前は普遍の無であるのだ 星散る川面は再び 言葉の無い叫びを放つ 亀裂のような五本の指を 俺の眉間へと伸ばし 過去が俺を 時を 貫いてゆく 人の形をした雨 が 熱い苦しみを寄せて いや 雨音に似た膿んだ裸体が 墨色の時の 奥底で静かに待つ 何を? 精緻に 若しくは貪婪に濡れた無を なお耐 えねばならないのか 恐らくこれは 供物なのだ 祈りとは 虚無に捧 げる信仰であり お前はただ待つことで 血を流し 指折り数える 未明の播種を落とす地平と 鏡合わせの曝れ髑髏を
128 :
名前はいらない :2005/08/23(火) 02:33:31 ID:ECRvh2X/
途中経過。
>>87-88 :待つ:ID:pNLEwIqr氏
>>95 :所以:ID:p5QOVR6F氏
>>96 :狂歌:ID:bE9dQuWf氏
>>98 :想い:ID:HZxrtYK5氏
>>101-102 :遠鳴り:ID:4Trz08BZ氏
>>127 :偽証罪:ID:hsYkftab氏
(尚、
>>92 :「待ちぼうけ」は取り消し辞退です。)
お題は【待つ】・〆切日はまだ未定です。
____
∧_∧ /__ o、 |、
(´・ω・ ) | ・ \ノ
( o旦o | ・ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
129 :
名前はいらない :2005/08/23(火) 02:46:49 ID:d9892CU8
早く学校始まんないかな。そうすれば厨房がいなくなって、人大杉も解除されるだろうに、、
130 :
死産 :2005/08/23(火) 20:28:41 ID:fnxPmM2q
死が待っているのだろうか いや違う 死に追いつくのだ 待ち受けているのはいつも言葉だった 生まれた時も 生まれる前も 生まれた後も
131 :
無題 :2005/08/23(火) 23:48:01 ID:zVQ7Gjtt
まだ僕がベルリンの壁だった頃 世界は何一つとしてまとまってなどいなかった 僕の片側では日は昇り たくさんのコスモスやガーベラを愛でていたけど もう片側では 日が沈み 花を愛でる暇など無く ただただ無骨な彫刻を彫る人たちで埋め尽くされていた ちょうど正午に僕の頭上には太陽があって 僕は片側だけに強く影を投げかける その影の下で まだ幼い恋人たちが手を握り合っていたのを 僕は静かに見つめていた 僕はいつもすべてのあらゆる物事の中心いたはずなのだけれども 僕には悪人であるとか善人であるという言葉はあたえられなかった 僕は境界線なのだから すべての物事の真ん中にいて横たわっている
132 :
無題2 :2005/08/23(火) 23:52:48 ID:zVQ7Gjtt
ある朝、僕がコーヒーの香ばしいにおいを嗅ぎながら 目を覚ますと 僕の片側では大声で誰かの名前を呼んでいる もう片側では誰かがそれに答えている 片側のにいたのは少年で 彼はオレンジを皮ごと噛んで それをもう片側にいる娘に投げた 娘は少年が齧ったオレンジに軽くキスをして それを少年に投げ返す 二人はそれから何日もりんごや梨を使って同じことをした ある日 少年が投げた手紙が僕の壁の上に落ちてしまい 僕はとても悪いことをしたと思ったのだけれども 少年が大声で何かを叫ぶと 彼女は泣きながら少年と同じ言葉を叫んだ
133 :
無題3 :2005/08/23(火) 23:58:33 ID:zVQ7Gjtt
それから二人は僕の前からは姿をけしたのだけれども だけど僕に近づいてくる人は絶えなくて中には落書きを していく人もいたし、僕の体に詩を書く人も 時には怒りをぶつける人も いくつかの正午が僕の上を通りすぎた後 僕は夜の歓声の中で目が覚めた 僕の周りには人だかりができていて 僕の上に上った人が僕の頭を強く小突く 僕が崩れ去った後、僕と同じように石でできた 彫刻の同胞たちも次々と壊されていった 僕が語れる話はここまでて ここから先の話は あの二人の少年と娘が話してくれるだろう そうそう僕が崩れ去った後 少年が書いた手紙はよっぱらいの親父に拾われて 今は恐らくその人に家にあると思う
〆切&審査は1ヶ月以上先です。それを承知の上で投稿しませう。
135 :
Re:Re :2005/08/27(土) 09:50:01 ID:HNgmSWQz
君を待った 僕は待った 途切れない明日も過ぎて行って 立ち止まって振り返って とめどない今日を嘆き合った 記憶だって 永遠になんて残らないものとおもい知って 僕はずっと掻きむしって 心の隅っこで泣いた そしてどうかなくさないでよって 高架下、過ぎる日々を 後悔してんだよって そう言い逃したあの日 繋ぎ合った時もあった ほどけない感情持ち寄って それが僕のすべてだった それもたった今 失くしたんだ 形だって 時が経って変わりゆくものとおもい知って 僕はずっと掻きむしって 塞がれた今日を恨んだ そしてどうかなくさないでよって 高架下、過ぎる日々を 後悔してんだよって そう言い逃したあの日 君を待った 僕は待った 途切れない明日も過ぎて行って 僕はずっと掻きむしって 忘れない傷をつけているんだよ 君じゃないとさ
136 :
Canopus ◆DYj1h.j3e. :2005/08/27(土) 19:50:20 ID:0dtdsnIy
>>98 初読では、失礼ながら、しょーもないと思ってたんですが、何度か読む
うちにシンプルな美しさに気付き、ビックリしました。ことばの選択に違和感
があるかなあ。シンプルでも印象的なことばを探したいですね。
>>101-102 内包するストーリーや登場人物の感情を極力抑えて、情景描写と
いうか、ほとんど状況説明のみで構成された詩。夕立ち後の遠雷と待つ男の構
図がいい味だしてるだけに、その味を持続させたかったところ。
137 :
名前はいらない :2005/08/28(日) 14:31:35 ID:r+oDchYa
138 :
名前はいらない :2005/08/29(月) 05:30:38 ID:2uZhpAmu
途中経過。 >87-88:待つ:ID:pNLEwIqr氏 >95:所以:ID:p5QOVR6F氏 >96:狂歌:ID:bE9dQuWf氏 >98:想い:ID:HZxrtYK5氏 >101-102:遠鳴り:ID:4Trz08BZ氏 >127:偽証罪:ID:hsYkftab氏 >130:死産:ID:fnxPmM2q氏 >131-133:無題1-3:ID:zVQ7Gjtt氏 (尚、>92:「待ちぼうけ」は取り消し辞退です。) (又、>135:Re:Reは既存作品でした。) お題は【待つ】・〆切日はまだ未定です。 ____ ∧_∧ /__ o、 |、 (´・ω・ ) | ・ \ノ ( o旦o | ・ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人大杉がようやっと解消されました。 投稿締め切りは、9/6いっぱい(9/7午前0時)とします。 つーことで、再開。
141 :
名前はいらない :2005/08/31(水) 17:48:25 ID:P3CpfSsI
∩___∩ | ノ ヽ / ● ● | アクマー! | ( _●_) ミ 彡、 |∪| 、`\ / __ ヽノ /´> ) ┌─→ ▲ (___)──/─(_/──┼─‐→ ┗━| / └─→ | /\ \ | / ) ) ∪ ( \ \_)
142 :
名前はいらない :2005/08/31(水) 17:57:52 ID:wR9RoJGl
街角の隅に横たわる猫 大きな欠伸をしながらユルリユルリと暮らしてる 人間の厳かな考えに大きな疑問を持ちながら。
144 :
名前はいらない :2005/08/31(水) 18:13:43 ID:P3CpfSsI
>>143 マルチなのは気にしないでくれ。
そろそろ終わる。
145 :
◆Gu..LhAqTI :2005/09/01(木) 04:57:30 ID:RfijkzAu
『待つ』 詩のろうどくの時に噛んだという理由により フランスかニューヨークの朗読会で切腹したい。 これは例え話なんだけれど 日本人が世界に、 自らの自主性により 何かを提示してはいけない というルールも制限もない パリやアメリカが助けを求めている時に 日本人は自分たちの村のなかの事件の責任のなすりつけあいばかりしているので 全体の利益にかなっていない。 世界中にこれだけ 耐え忍ぶ 『行為』を 行える民族がいるだろうか 日本最強の無法者を100人集めたら 世界にかつてないやさしい集団が出来あがるだろう 和を重んじることの大切さや柔でも礼でも 世界に誇れます。 あとはもう少しコップの水がある地点に達するまで
146 :
◆ALJ5HX0HE. :2005/09/01(木) 04:58:33 ID:RfijkzAu
待つ 猿は沈む夕陽を2000年間かそれ以上数えたという 感動しない日々には飽き飽きだ 刀を抜け そして全ての日本人は誰も切らずに駆け抜けろ
147 :
雫 :2005/09/01(木) 12:31:10 ID:EFPyhBv/
待ちわびた警鐘の響き ちかづくサイレン心拍数上昇 人工的なコンクリート震えている はにかんだつもりで痙攣した頬 遅すぎた出会い繰り返してたね れんげ色した思い出と記憶と るりの玉の涙を心の底の宝箱に がちゃりと鍵を閉めて閉じ込めて進む 必ず唯一の君は来る ずっと待ち続けていたのだから 来るまで胸の真ん中の玉座を るすばんしていた雫は溶けた
鐘が鳴る。 幾度も幾度も鐘が鳴る。 どうして、君の来るほうを、 ずっと見ているのだろう。 人の足音が聞こえる。 ざっざっざっざっ。 ほぼ諦めて俯いていても、ハイヒールの音を 聞き逃さないのは何故だろう。 ポケットの中、時々手を入れて、 中身を確かめたり、 吸殻を灰皿にすり潰しながら、 時計を見たり。 やがて、息を切らして駆けてくる君。 お決まりの会話を交わす。 「ゴメンね〜」 「遅いよ」 今度は、上手く渡そう。 この小さな箱を。
149 :
雫 :2005/09/01(木) 13:12:25 ID:EFPyhBv/
訂正。 失礼します。 >がちゃりと鍵を閉めて閉じ込めて進む がちゃりと鍵を閉めて封じ込めて進む
150 :
ロマンス :2005/09/02(金) 02:57:23 ID:WeSSRjHd
いつか来るさ、と つぶやきながら 君は待ってる ずっと待ってる めいっぱいの おめかしをして 君は待ってる 今日も待ってる くだらないこと 気持ち良いこと 何も知らない 知りたくもない 種を蒔くのは 連中の仕事で 君はいつでも いつか来るさ、と 君はいつでも いつか来るさ、と いつもいつでも いつか来るさ、と
つぶやきながら つぶやきながら つぶやきながら つぶやきながら さてさて今日は いったい何をお召しになるんでしょう いつになったら花は咲くのやら
152 :
名前はいらない :2005/09/02(金) 13:37:30 ID:o06BToTq
とりあえず、一回ageとく。 途中経過。 >87-88:待つ >95:所以 >96:狂歌 >98:想い >101-102:遠鳴り >127:偽証罪 >130:死産 >131-133:無題 >142:無題 >147:雫(>149で修正有り) >150-151:ロマンス あと、>145と>146の詩なんだけど、これ一つの作品なんかな? 同じ人物が(同一ID)1分差で投稿してるし、内容も繋がってるみたいに見えるけど、 何故かトリップだけが別なんだわ・・・ 無記名投稿云々はともかく、本人の意図を教えて欲しいな。 __ / ・ ・ヽ |U ω)<今ん所、12作か13作だゾヌ。 ヽ / ̄ LL
145と146は、とにかく同一人物なんだから、一つの作品として評価すべし!さもなくば、ニ作品の投稿となり、失格。
154 :
衝動 :2005/09/04(日) 20:55:05 ID:+seUfluV
三日月描いた暗い森の中で藻掻く羽虫 朝を待っているんだ シート倒して眠りに落ちるように 少女のシャツが軽く腕をなぜる 重なり合う生の証孕ませ泣く 校庭の向こうで工場が夢を作る 爪先立ちで朝日を待つ いつまで経っても硝子の靴は磨り減らない ラムネを飲み干しビー玉をしゃぶる 大人になるんだ
155 :
人を待つ者への誌 :2005/09/05(月) 02:24:07 ID:5uZS0pUQ
『待つ』! それは命である! 座して待つことは日本男児の嗜みである! あぐらをかいた膝に腕を乗せ!瞼を下ろし静かに呼吸せよ! 眠ってはならんッ! 睡眠は敵への対応がコンマ数秒遅れてしまう! ノンレム睡眠ならば致命的である!断固回避せよっッ!!! 今日静かに待てぬ軟弱漢の多いこと・・・ 彼奴等が寝入った際の討ち入りを恐れていることは疑う余地もないっ! いっそ死ねいッッツ!!!! 暇つぶしと称してそわそわと頭髪や所持品をいじるなど武士に非ずッ! 瞑想中は感じているのだッ!! 空気ッ!気配ッ!時間ッ!そして人生ッ!! 人生を感じる!それ即ち生である! ただだらだらと暇つぶしするのとはわけが違うわッ!! killing timeと言うが死んでいるのは己である! 思い人を待つ若者よッ! 落ち着けッ!貴様が焦っても待ち人は来ぬわッ! どっしり構えて共に待ってやろうではないかッ! カァー カァー 『よじごじゅうごふんになりました みなさんおうちにかえりましょう』 感ぜよ・・・これが人生だ・・・
156 :
まちあう土地 :2005/09/05(月) 11:42:21 ID:SvMQNL4W
擦り傷だらけの足や痣だらけの顔を見せ合う人々 抵抗でちぎられた空間に振動する放置された腐ったベンチ 飛び立った覗くものの無い曇り一つ無い窓が気の行くまま砕けた 血がアスファルトを砕くように地方都市を駆ける交通の中を吹く風と地べたを揺らぐ雲 頭の上にのしかかった夕日 無残に残った屍と 墓地を映し出す電気街から盗み出したテレビ そんな野朗に息が轟々の足枷 ひきあってできた引間を焦がすしゃぼんにつつまれた蝉の声 大らかなこの土地の夕べ
157 :
列車 :2005/09/06(火) 00:51:24 ID:CgmOCmsX
生きた町を背中に感じる 振り返ってはいけないのだ もう振り返れないのだ 背中の目は 悲しいくらい見える幅が狭く もう私のあの場所も見れない 嗚呼 白み 揺れ 蜃気楼のような人影 実態の持たぬ人影 それは人か 人の何か その群れなす中に 透明な私がぽつり 生きる町へと運んでくれる列車を待っている
158 :
列車 (2 :2005/09/06(火) 00:52:11 ID:CgmOCmsX
あの頃へ帰りたいと 何度思った事だろう 嗚呼 勇敢に 元気一杯に そう生きている人々は 自分の足元に何が蠢いているのか 自分の肩の上に頭の上に何が圧し掛かっているのか 全く知らないのだ 知れないのだ ある意味不幸と言える ある意味幸福と言える そしてそれを知っていた私は不幸であった ゆらゆら ざわざわ 若干賑やかになる人影 感情の持たぬ人影 それは喜びか 悲しみについてか 列車がついにやってくる 私に座る席は当然なく ただ立ち呆けて 景色が消えていくのを眺めている
米子駅を降りて 中海のどんづまりに向って とぼとぼと帰宅する いつもの裏道の垣根のわきに ヨネコがちょこんと座ってて 大儀そうに細い目をあけて にゃあと挨拶する 「ヨネコ」 わたしはその日はじめて口を開く 米子の商店街は 半分の店が潰れて もう半分の店がやる気も客もないまま佇んでる かわいた生臭い風のふく中海のどんづまりで そして猫ばかりがたくさんいた ヨナゴのネコだからヨネコ わたしが制服のスカートに泥を擦りつけられた日も 靴を隠されてはだしで帰った日も ヨネコはわたしを待っててくれてた
わたしとヨネコは 無言のまま 中海へ歩いていく 中海のどんづまりは波もないしずかな夕暮れだ ベンチにふたり座って その日 学校で起きなかった出来事 これからのふたりに降りかからないだろう悲劇 について 話す ヨネコはわたしの弁当の残りをはぐはぐ食べている 波も人もない 壜の手紙も屍体も なにも打ち上げられない 変化のない重たい日常 中海のどんづまりを わたしとヨネコはずっと眺めている すっかり夜になり 空の弁当箱を残して ヨネコは影もカタチもなくなってて 重たい腰をあげて 家路につく
今日〆切ですよーage
162 :
名前はいらない :2005/09/06(火) 22:41:50 ID:rTXZviek
あ、age
屈託の無い笑顔でロープをくれた 「これを使って渡るんだよ」と教えてくれた 目の前の小さなクリーク 軽くジャンプすれば越えられる距離でも あの頃の僕らは頼りないロープに 自分の全てを任せて飛ぶことが出来た 小さな自分を真ん中に置いて 色鮮やかな世界を見ることが出来た 「先に行くから見てて」と振り向いて 僕に見せた君の得意そうな顔 川辺の岩から離れるスニーカー スローモーションのように飛び立つ 見上げた先に太陽が 春の太陽が輝いていた よく日に焼けた君の腕が不意に しっかりと絡めいたはずのロープから離れた 水しぶきをあげて落ちてしまった君だけど 僕の方には戻らずに向こうの岸へ歩いていった あの頃の僕らは頼りない両手で 抱えきれないほど沢山の夢に酔いしれることが出来た 何が起こるかわからない明日に ドキドキしながら布団に入ることが出来た
そのまま向こうの岸で君は 僕が渡るのをただ待っていた 紺色のスパッツから伸びた脚のその膝から 真っ赤な血が流れるのが見えた あの頃の僕は今と変わらない どうしようもなく臆病な僕で 君の期待に最後まで応えられることはなかった ポケットの中にあったハンカチと絆創膏を ただ握りしめているだけだった いつまでも君は向こうの岸で 僕が渡るのをただ待っていた 紺色のスパッツから伸びた脚のその膝から 滴る赤が僕の目に焼きついて今も離れない あの頃の僕らは宝石のような毎日を 有り難がりもせず食い散らかすことが出来た そんな出来事があった帰り道さえ ふたりで笑って過ごすことが出来た 僕の絆創膏はポケットの中で皺くちゃなままだった 君の膝小僧にはもう瘡蓋が出来かかっていた 少し寂しそうな君の横顔を僕は見ないようにしていた
165 :
名前はいらない :2005/09/07(水) 00:03:28 ID:FIyzElmg
締め切りです。 >87-88:待つ >95:所以 >96:狂歌 >98:想い >101-102:遠鳴り >127:偽証罪 >130:死産 >131-133:無題 >142:無題 >145-146:待つ(コテ名記入だが一回目のはずなので今回に限り恐らくセーフ) >147:雫(>149で修正有り) >150-151:ロマンス >154:衝動 >155:人を待つ者への誌 >156:まちあう土地 >157-158:列車 >159-160:ヨネコといっしょに >163-164:君の膝小僧 審査締め切りは9月9日23:59:59
166 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/08(木) 07:44:44 ID:DkB6kKP3
ガキが寝ないせいで、早起きしてやってる…。
>>127 このスタイルの詩は書き慣れてる、て感じ。安定味を感じます。「何
もない」ってことを、さも「ある」ような世界の偽証、なんだろうな。ただ作
者でも未整理の部分があるんだろう、もう少しイメージが浮かび上がるもので
あってほしい。必死な描写は好感の持てるものではあるが。「何を?」の一言
は、腹がたつ。自分でグチャグチャにしておいて、それはないだろう。
>>130 「ぼくら、生まれた時から、すでに死んでるようなものだった」て概
念自体を詩にしたのかな。それだと確かに待ってるのは言葉、だろう。タイト
ルに強い違和感があります。
>>131-133 都市を隔てる普通の壁、の方がよかったんじゃないかな。旧東ド
イツでは、ベルリンの壁に近づく人間は、問答無用で射殺されてたんだから。
作者は多分若い人なんだと思う。ストーリーの運びは上手い。
>>142 ほんとかどうかはしらないけど、そんな時のネコって、「あー、生き
てるー」って満喫してるらしい。ヒトとネコの精神構造は違うから、「何やっ
てんだろう」という疑問は持ってるだろうね。ネコの擬人化、あるいは神格化。
>>145-146 私的な極論として考えるなら、かなり面白い。ただそれをそのま
ま「全ての日本人」とか妙な線引きをするから、おかしなことになる。大風呂
敷を広げるなら、「全ての人類」「全ての生き物」までやってほしかった。
>>147 漢字まで合わせた正しいアクロスティックは、好印象。「るりの玉」
は過剰な描写、「唯一の」は生硬、かなあ。全体に綺麗な描写に流された印象
はあるかも。もう少しリアルに標準を合わせたいところ。
>>148 普通の情景を、普通のことばで描写した印象です。この情景を無数に
増殖させたり、何か工夫がほしかったかも。
>>150-151 いつかくるロマンスを夢みるティーンエイジャー。過剰な描写を
排したことばの味わいは、心地いい。深い掘り下げがほしいところではあるが
この詩はこれでいい、とも思います。
>>154 2連めがマズいかも。これはティーンエイジャーではなく、ハタチ過ぎ
たアダルトチルドレンの表現かも。イメージのつながりは読んでて心地いい。
「もがく」「はらませる」は、熟読すると、意外といいね。通読性は妨げるけ
ど。
>>155 前半でも、書いてることの面白さは伝わってきますね、和尚の説話っ
ぽいなあ。だからこそ、最後の落としどころは、ぼくには違和感がありました。
残りは、夜に。間に合え、オレ。
170 :
葉土 ◆Rain/1Ex.w :2005/09/09(金) 11:11:14 ID:6G3iV3IS
ういーーっす!
>>156 何か悲惨な事件が起ったようだが、その規模も概要も不詳。誰かの死
がかかわっているようだが、それは世界において日常のくさぐさ。結局、この
「大らかな土地」には何も起ってないことが分る。こちらの言い分としては、
読者にこのような謎ときを必要とする詩は、面白いかどうか。
>>157-158 「生きた町」「生きる町」の対比は、印象的でよかった。作者の
心情が今ひとつピンとこなかったのは、ぼくが元気一杯に生きてるからなのか
なあ。「嗚呼」を多用する人は意外と多いけど、ぼくはあまり好きじゃない。
>>159-160 ぼくがどーしても引っ掛かったのは、最終連の「変化のない重た
い日常」。それを表現するために、今までガンバってきたんじゃないのか、と。
作者として、表現し足りない部分があったのだろうか。
>>163-164 最終の2連が、いいね。ここだけでも充分ポエジーを味わえる。
そこに到るまでの過程を、もう少し考えてみてはどうだろう。沢渡りの記述が
やや冗長に思われます。
本日〆切!忘れてたー。
>>172 可能なようだったら、ガンバって審査して下さい…。
ケコーン&雑談失礼。
えーと只今、地下メッセより連絡が入りますた。今回はコテ臭さ全開のポエムに乏しかった為、
固定斬りは中止しろ、とのこと。よって僕の出番は次回以降に繰り越しとなりますた(笑)
>>174 これから出かけるんで今回は無理、って言うじゃなぁ〜い。残念斬り!
176 :
☆キキ+キ゚Д゚♪ ◆8JINgFqdIE :2005/09/09(金) 20:49:14 ID:ip8Q9QnT
詩で遊ぼう、とわざわざ言うまでもなく、 この板は、そのまま「詩で遊ぼう」ですよ≧(´▽`)≦アハハハ
あのー、一度しか読んでないので気に入ったモノだけに勝手に 点数投下しときますね。。。 【1点】 96、狂歌 98、想い 127、偽証罪 145−146「待つ」154、衝動 以上、よろしゅうー。
178 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/10(土) 00:03:07 ID:sFNYNiP8
ありがとうございます。 『偽証罪』は4点ですね。後はOKだと思います。
180 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/10(土) 00:36:17 ID:AzsBL/B7
⊂⌒~⊃。Д。)⊃.。oO(ひと桁の足し算間違えてる…)
チャンプ:【5点】
>>101-102 :遠鳴り:ID:DaDPvlSH氏
準チャンプ:【4点】
>>127 :偽証罪:ID:hsYkftab氏
>>159-160 :ヨネコと一緒に:ID:Egjsq723氏
【3点】
>>87-88 :待つ:ID:pNLEwIqr氏
【2点】
>>96 :狂歌:ID:bE9dQuWf氏
>>154 :衝動:ID:+seUfluV氏
【1点】
>>98 :想い:ID:HZxrtYK5氏
>>131-133 :無題:ID:zVQ7Gjtt氏
>>145-146 :待つ:ID:RfijkzAu氏
以上です。
それでは。
「遠鳴り」の作者さん、次回のお題をお願いします。
181 :
名前はいらない :2005/09/10(土) 10:23:47 ID:V7edudDP
( . .) つ\ \ツンツン ピクピク ∪ ∪ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ←集計苦手な雨ぼうず (いつも間違える)
お題は「免許」 投稿〆切 9/17 23:59 審査〆切 9/19 23:59
審査〆切は、 9/20 23:59 でした。↑は間違い。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
203 :
無免許人生 :2005/09/12(月) 10:48:55 ID:VNmWTmqs
「先生!どうしたんですか!何を悩んでるんですか!」 「どうしたもこうしたもな、ネタがないんだよ!」 「ええっ!先生が!ウソでしょう?!」 「うるさいな!ウソついてる場合じゃないんだよ! 俺はなあ!もともと詩人の免許持ってないんだ!!」 「えっ!じゃあどうやって今まで詩人をやってきたんですか!?」 「ああ!?そんなの決まってんだろ!頑張るんだよ!頑張る以外なんかあんのか!?」 「じゃあ今度も頑張ればいいじゃないですか!」 「それができないから困ってんだろ! ああうっさい!お前みたいなキャラクターはこうだ!!」 「な!そんな殺生な!ぼくはまだnぎゃああああああ!!」 ビリビリッ 「ああクソッ!なんも浮かばん!うわあ!どうしよう!助けて!」 錯乱した詩人は机の引き出しを高速で出し入れしていた キレてパソコンのぶっ壊し感電死した …これがあなたの前世ですと占い師 僕は、前世でも才能がないモグリだったみたいだ、そうか 今の自分が原付免許3連敗中なのもそれはそれでしょうがないことなんだなあ あきらめ、なぜだか清々しい楽しい気分になって 帰りにパチンコを一勝負したけど5万負けた
ID:PT72aG6jこいつは、名無し専用ポエム大会を荒らした冗談の分からない厨房です。 スルーの方向でお願いします。
205 :
名前はいらない :2005/09/12(月) 11:22:47 ID:PT72aG6j
>>204 おいおい参加者だぞ。俺は。
スルーしたら問題にするからな。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
219 :
名前はいらない :2005/09/13(火) 00:19:17 ID:Bua0TdlH
ひとごろし ちょろまかした再改めの年貢米一斗ばかり だいじに抱えて帰る峠道 藪鳴らして出たは熊でも鬼でも おれとてト伝流派のはしくれの免許皆伝 それが 棒と鍬に背も頭もたがやされ 鎌で首ざっくり ぎざぎざの傷から流れ出すたましいと自負心も とんだなまくらでやんすぺえ と 投げ捨てられた腰のものでばっさり 蓬髪襤褸の いっそ寒山拾徳 かのときかれらが打ち捨てたおれの刀 赤錆びて 今 たれの手にある
220 :
219 :2005/09/13(火) 00:21:32 ID:Bua0TdlH
スンマセン 題入れ忘れましたorz 「口寄せ」で頼みます。
221 :
北 ◆FUCKcjokcg :2005/09/13(火) 00:45:54 ID:NwFKfnug
なんでオレのレスまであぼーんなの?
222 :
北 ◆FUCKcjokcg :2005/09/13(火) 00:50:38 ID:NwFKfnug
あ、失礼しました。オレのレスは雑談にありました。 勘違いでしたー♪
やめな
梁山泊、観戦および参加の皆様方へ いまスレッドが大変なことになっておりますがまずは落ち着いて ローカルルールに削除GLをご覧になり削除以来などを出し けっして過剰反応しないでください。 スルー奨励です。 荒らしにかまう香具師(ヤシ)は荒らしです ただいまのお題は「免許」 投稿〆切 9/17 23:59 審査〆切 9/19 23:59 以上アナウンスでした
226 :
免許の作者 :2005/09/13(火) 20:23:42 ID:exP+Uagv
大作なんで完成まで1週間はかかりそう……
>>245 20行ぐらいずつまとめて、それから投稿していったら?
テスト
229 :
キリ :2005/09/15(木) 00:51:35 ID:1ZkRwXi7
破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体 思想の脆いビルの壁面を掌の群れがけしけしと這う指は静止した跳弾の響き 在ることを免れながら在らざることを許され得ないホログラムと詭弁座標系による佇まいが愛しかった 模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿
230 :
キリ2/3 :2005/09/15(木) 00:52:55 ID:1ZkRwXi7
破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体 思想の脆いビルの壁面を掌の群れがけしけしと這う指は静止した跳弾の響き 在ることを免れながら在らざることを許され得ないホログラムと詭弁座標系による佇まいが愛しかった 模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿
231 :
キリ3/3 :2005/09/15(木) 00:54:21 ID:1ZkRwXi7
破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体破面体 思想の脆いビルの壁面を掌の群れがけしけしと這う指は静止した跳弾の響き 在ることを免れながら在らざることを許され得ないホログラムと詭弁座標系による佇まいが愛しかった 模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿模造漿
警官をしている先輩が言う。 沖縄サミットは ほんとにヒドい目にあった って。 わたしの好きな先輩。 今朝も早くから暑いのに 泥だらけの軽自動車で 沖縄のオジイとオバアが野良仕事に出かけていく。 先輩は本土からの応援で検問の立ち仕事で 沖縄のオジイをオバアを呼び止める。 狭い国道に列をなす泥だらけの軽自動車。 免許を拝見します。 オジイもオバアもこっちの質問にはちっとも答えず 「兄さんはどこから来なすったかい」 と口々に話しかける。 そしてどいつもこいつも免許を持ってきてないんだ。 そう 誰ひとりとして。 苦笑いの幅広い肩が小刻みにふるえる。 免許不携帯につき 先輩がたしなめると オジイは道端に坐りこんでタバコを吹かしはじめ ヤマトの若者よ こっちに坐れ 先輩を制して こんこんと説教をはじめる。 わたしたちは あなたが生れる前から 毎日毎日 こうして仕事に出かけている。 何十年も前から同じことやってるのに免許なんか持たん。 それなのにあなたたちは 今日 本土からやってきて 免許をみせろ と言う。
ヤマトの若者よ あなたたちがこんなことでは これからの日本は いったいどうなる。 若者よ こんなことではいかん。 もっと人との付き合い方をわかるようになれ。 驚いて その次怒って しまいには呆れる先輩を尻目に 沖縄のオジイとオバアは 同じ説教をして野良仕事に行ってしまう。 真夏の沖縄の狭い国道の真ん中で あっけにとられて突っ立ってる若いヤマトの警官たち。 免許は… あ 持ってないですか。そうですか。いってらっしゃい。 わたしの好きな先輩。 わたしの好きな幅広い肩は 心なしか昔よりまるくなったような気がする。 沖縄に行きたいな。またオジイとオバアに会いたいな。 先輩のニヤニヤ笑いに わたしは釣られて 行きたいね。いっしょに。 うっかり口をすべらしてしまい つぎの瞬間 二人して耳まで真っ赤にしてうろたえている。
234 :
雨ぼうず ◆L4LyBSss3w :2005/09/17(土) 02:20:30 ID:8Bu5eEha
途中経過〜。
>>203 :無免許人生:ID:VNmWTmqs氏
>>219 :「口寄せ」:ID:Bua0TdlH氏
>>229-231 :キリ:ID:1ZkRwXi7氏
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
__________
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|:::::| ̄ ̄8 ̄ ̄8 ̄ ̄|:::::|
|:::::| / /゙ |:::::| まだ4作品しか来ない…
|:::::| ∧_∧ ./゙ |:::::|
|:::::| ,.(・ω・` ) |:::::| キーコ
|:::::○ ○ノ |:::::| キーコ
_|:_/_<_<__/)_ |:::::|
(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ))) .|:::::|
 ̄|:::::| ̄ ̄ ̄ ̄ .|:::::|
.....,,,.,. |:::::|,,,.,.,.....,,,.,.,.....,,,.,.,...,.,|;;;::|,,,.,.,.....,,,.,.,...
投稿〆切は、9/17 23:59ですよぅ。
らっきょうはユリ科です 窓の外は曇り空です 気管支が腫れています 声はかけませんでした 生半可には信じられない お兄さんが胃拡張で、 胃拡張。 処方箋ごと飲み込むなんて! 片栗はユリ科ですが、 白玉粉の話をします 君の柔らかい耳たぶを、 そっと噛んでいいかい? 噛んでチューチュー吸ってもいいかい? チューチュー吸って地球を汚染してもいいかい? 汚染した跡に南天の樹を植えてもいいかい? その樹で家を建ててもいいかい? 落ちて腐った実も染料程度にはなるでしょうか? 法治国家ですから、 広く人権社会ですので これでも堅さの話し合いです 東京で会いましょう。 一緒に暮らすのは、 らっきょうの百合香です。 自然の豊かな土地がいいが、 声はかけられなかった、が正解の様な気がする。 アフリカの孤児を引き取りたい。 お兄さんが棒々鶏で、 黒く汚れた服を洗濯してあげたらきっと喜ぶ、 坦々麺ごと。
地続きのアフリカだけど、 飢餓よりニッポンの話をしない? チャウチャウは中国産だけど、 チャウチャウ言っているのは日本の西の方の愛しい人よ。 チャウチャウ言って桜の古株を切り倒し、ツマランと噛み捨て鈴蘭の苗を植えるのよ。 こんなことばかり言って狭い島の安いハコをドサ廻りの劇場公演だけれど、 でも、 これだけやれば、 もうそろそろ 僕だけの私の中で 日本語免許皆伝に近づいたかな 遠ざかったのかな? どっちでも良かったな。 すっこんでろ餓鬼と大人は 倍速で延々と廻り続ける秒針の裏で緩衝材を突き破って ひょっこりと顔を出した思想のエヴァーグリン、エノキ茸です。 ――そういえば 鈴蘭もユリ科でしたね。
いつの間にか車内は静まり返っています 閻魔様がおっしゃった道を引き返す列車です 血糊の渇いた洗濯物が通りの家々ではためいています 空は赤く、雲は燃えています 黒く固まった死者たちは語るべき言葉も忘れ皆足元をみつめるばかりです 僕の隣に前では報道カメラマンがシャッターに指をかけたまま虚ろな目をしています 彼の指が電車の挙動に揺られるたびに 一眼レフが焦点をひっこめたりつきだしたりしています 僕は冷えたコーラのことを考えました 教習所には古いコカコーラのベンチがあって その脇の自販機にはコーヒーとお茶ばかりが並んでいるのです 僕はそのベンチに腰掛け教習開始を待つ間 じっとり汗をかいて楕円の周回コースを眺めるばかりで コーラの不在を今日の今日まで思い返すこともありませんでした 渇きというよりは憧憬に近い渇望がせりあがってきます 僕は誰も居なくなった僕のアパートのことを思いました そこで枯れていくゼラニウムのことを思いました 僕とゼラニウムは非言語的な同質性を帯びていき 僕はたくさんの死者の中にありながら 同時に枯れていくゼラニウムとして生きていました 土くれになり水蒸気となり雲となりました 雨となり川となり瓶に詰められたコーラとなりました そうして僕は僕の中に帰っていったのです
238 :
滅却 :2005/09/17(土) 19:18:28 ID:Kw8huEgc
いつの間にか車内は静まり返っています 閻魔様がおっしゃった道を引き返す列車です 血糊の渇いた洗濯物が通りの家々ではためいています 空は赤く、雲は燃えています 黒く固まった死者たちは語るべき言葉も忘れ皆足元をみつめるばかりです 僕の隣に前では報道カメラマンがシャッターに指をかけたまま虚ろな目をしています 彼の指が電車の挙動に揺られるたびに 一眼レフが焦点をひっこめたりつきだしたりしています 僕は冷えたコーラのことを考えました 教習所には古いコカコーラのベンチがあって その脇の自販機にはコーヒーとお茶ばかりが並んでいるのです 僕はそのベンチに腰掛け教習開始を待つ間 じっとり汗をかいて楕円の周回コースを眺めるばかりで コーラの不在を今日の今日まで思い返すこともありませんでした 渇きというよりは憧憬に近い渇望がせりあがってきます 僕は誰も居なくなった僕のアパートのことを思いました そこで枯れていくゼラニウムのことを思いました 僕とゼラニウムは非言語的な同質性を帯びていき 僕はたくさんの死者の中にありながら 同時に枯れていくゼラニウムとして生きていました 土くれになり水蒸気となり雲となりました 雨となり川となり瓶に詰められたコーラとなりました そうして僕は僕の中に帰っていったのです
239 :
免じて許す。 :2005/09/17(土) 22:42:40 ID:e2Rgz7O5
粛々と かつて生命であった、屍の切れ端を押し頂く。 厳かに その生命を所有していたかの如く、肉塊を切り分ける。 からっぽの地面に描いた陣地 じゃんけんで決まる奴隷 夜空に浮かぶあの月は誰かの持ち物だから 無免許のまま、そっと覗き見る。
240 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/18(日) 00:18:40 ID:SojWAZmI
はい、締切りですよぅ。
>>203 :無免許人生:ID:VNmWTmqs氏
>>219 :「口寄せ」:ID:Bua0TdlH氏
>>229-231 :キリ:ID:1ZkRwXi7氏
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
>>235-236 :噛んでいいかい?:ID:ALQiwq/N氏
>>237-238 :滅却:ID:Kw8huEgc氏
>>239 :免じて許す。:ID:e2Rgz7O5氏
__________
(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( )
|:::::| ̄ ̄8 ̄ ̄8 ̄ ̄|:::::|
|:::::| / /゙ |:::::| …7作品ですよぅ。
|:::::| ∧_∧ ./゙ |:::::|
|:::::| ,.(・ω・` ) |:::::| キーコ
|:::::○ ○ノ |:::::| キーコ
_|:_/_<_<__/)_ |:::::|
(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( ))) .|:::::|
 ̄|:::::| ̄ ̄ ̄ ̄ .|:::::|
.....,,,.,. |:::::|,,,.,.,.....,,,.,.,.....,,,.,.,...,.,|;;;::|,,,.,.,.....,,,.,.,...
241 :
名前はいらない :2005/09/18(日) 00:19:06 ID:7xWStB7y
締め切りですね わずか7作品、、、 プププ
免許なんて書きづらすぎ
点数 1点 >229-231:キリ >232-233:免許不携帯につき >237-238:滅却 この1点というのは相対評価です。この三作の中で順番をつけることがどうしても出来ませんでした。 また、残りの作品もそれぞれよいわけでして、自分の中で点数入れた三作とそんなに大きい差がなかったので、 それで三作に1点ずつということです。
間に合うかどうか分らないので、超短かめ寸評と審査結果。 もしかすると感想スレッドに続きは書くかも。 2点 >239 『免じて許す。』 フェイトとチャンスの狭間に浮かぶ、カンビュセスの籤。 1点 >235-236 『噛んでいいかい?』 透明で沸点の低い怒りが内蔵されているんだと思う。 選外(みんなよかったぞ、今回は。) >203 詩人よりも漫画家のほうがしっくりくるような。 >219 ことばの面白さにストーリーが負けている。 >229-231 スティーヴ・ライヒの言語化?残念ながら新しくはない。 >232-233 陰のない笑顔、事象を映さない鏡。 >238 人間がコーラであることに、理由はいるのだろうか。
245 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/20(火) 01:09:57 ID:sv2YW0Gl
採点です。寸評は雑談側に。
【1点】
>>203 :無免許人生
>>232-233 :免許不携帯につき
以上です。
…作品が少ないから審査が楽、なんてトンデモ無い話で。
どれも選べない位粒揃いな、血を吐きそうな選択でした。
2作の採点が1点なのは「大きな差が無い」事だけが理由です。
1点 >235-236 『噛んでいいかい?』 脳味噌を洗濯してもらったような気がしました。それも洗濯機じゃなくて手洗い。
247 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/21(水) 00:03:32 ID:q83B6dfH
┌──────────
│はい、集計ですよぅ。
└──y────────
∧∧
(´・ω・)
/っ日~―‐-.、
(´ )
[i=======i]
【2点】
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
>>235-236 :噛んでいいかい?:ID:ALQiwq/N氏
>>239 :免じて許す。:ID:e2Rgz7O5氏
【1点】
>>203 :無免許人生:ID:VNmWTmqs氏
>>229-231 :キリ:ID:1ZkRwXi7氏
>>237-238 :滅却:ID:Kw8huEgc氏
∧,,∧
(;´・ω・)<…票、分かれたよぅ。
c(,_U_U 審査延長だよぅ…。
ほっといてゴメン。審査延長期間中です。 審査員経験のある人、審査員宣言を行った人、どしどし審査したって下さい。 締め切りは、9/24いっぱい(9/25午前0時)とします。 審査の追加がない時は、仕方がないので、上位3作品で決選投票をしましょうか…。
締めきり間違えた…。しっかりしろ、俺。 審査締め切りは、9/23いっぱい(9/24午前0時)とします。
250 :
雨 ◆L4LyBSss3w :2005/09/24(土) 08:57:29 ID:njwGhqS+
∧,,∧
(;´・ω・)<…誰も審査に来ないよぅ。
c(,_U_U
でも、正直な話『決戦投票』でこれ以上長引かせるのは嫌だな。
さっくりと次のお題に進む方が、潔くて良いよね。
そんな訳で。
「
>>239 :免じて許す。」は、私が書きました。リタイアしますー。
えーと。
今回のチャンプは、同点で2人。
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
>>235-236 :噛んでいいかい?:ID:ALQiwq/N氏
んで、お題の提出は、先着順になりますので
免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏にお願いします。
…これで、良いよね?
>250
雨さん、おつかれ。しかーし!
しょうがないなあ。短気は損気といいますよ。呑気で得したこともないけどさあ。
「免許不携帯につき」の作者さんがすぐに出てこれたらいいけども。
それから、「噛んでいいかい?」の作者さんにとったら、これはお題を出すチャンスを失ったことにもなるし、
まあ、歯がゆかったのは分かりますが、勇み足だったと思いますよ、めずらしく。
でも、こうなったので、
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
>>235-236 :噛んでいいかい?:ID:ALQiwq/N氏
のおふたりがチャンプ。
お題は
>>232-233 :免許不携帯につき:ID:0BfZhS4I氏
ということで進行続行。
サーバ落ち(というけど何のことかは理解してない)から復活したんですね。 ……みなさん、お疲れさまでした。 点こそ伸びませんでしたが、名無しの方も含めて、評が盛況で何よりでした。 こういう事態だと却って登場しにくいんですが、雨さんから「ねえ…はやくぅ。 うっふーん?。」とのことですから、しかたありますまい。 『免許不携帯につき』書きました。ありがとうございました。 次のお題は、「ふたり」でお願いします。 投稿締め切りは、10/1いっぱい(10/2午前0時)、 審査締め切りは、10/4いっぱい(10/5午前0時)とします。
うんうん、地下メッセで特定コテに対し「3点→優勝」と裏で操作してきた訳でしたが 不正が公になったので流石にもうその手段は取れなくなったようですねww 非常に良いことです これで名無しの人間にも優勝のチャンスがやってきましたからね これは梁山泊スレにとって大きな成長でしょう(^^)
254 :
名前はいらない :2005/09/24(土) 18:29:11 ID:Ti0xczwX
はいはい
255 :
名前はいらない :2005/09/24(土) 22:07:12 ID:f4O8MrCp
なんだかんだでアンダバ詩板大好きだものね。
256 :
名前はいらない :2005/09/25(日) 01:47:28 ID:wVz8yxOz
梁山泊スレが不正から脱却し健全なスレになった事実は賞賛に値します 連絡を取り合い「3点→優勝決定」の裏操作はコレからも2度と行われる事はないでしょう この俺様が断言します このスレの採点コテ達は沈黙を続けてきましたが 不正が明るみになり梁山泊の長く続いた不正に終止符が打たれました さぁ みなさんで称えあいましょう これは梁山泊スレにとって大きな発展です!!
まだ一作品の投稿もない
260 :
名前はいらない :2005/09/29(木) 07:23:27 ID:ODJ//xgz
ageとこ。 次のお題は、「ふたり」でお願いします。 投稿締め切りは、10/1いっぱい(10/2午前0時)、 審査締め切りは、10/4いっぱい(10/5午前0時)とします。
眩しいから 眩しすぎるから また目を閉じる また手を離す これが最後かしら 私が抱きしめれば抱きしめるほど あなたは強く強く光りだす 時間の経過に比例して あなたはどんどん大きくなる やがて太陽と見間違うほど 大きく 光る あなた これで何度目かしら ねぇ悲しそうな目をしないで あなたも悪いのよ あなただけを見ていたら何も見えなくなってしまう あなただけを見ているわけにはいかないの あなただけと手を繋いで 抱き合って そうしてるわけにはいかないの いつか あなたは完全に死んでしまう その時 私は絶望という名の涙を流すかしら
262 :
荷造り :2005/09/29(木) 14:17:14 ID:Zq3ujzWQ
三人でも五人でもおれはもうかまわなくなったので おれはひとりで荷造りをする 望みのままにかたちを変える未受精卵パックで出荷される 過ごした時間は永遠ではなかったとはいえ真実とても大切なものに むき出しのひび割れ どう? 鑑賞に耐えうる亀裂じゃないか ビリビリとときどき震える 元気ですか? 元気だとうれしいです ずっとなんて言葉は忘れて昔の部屋に置いてこようと思うんだ なんだかとてもいじわるしたいような気分ひさしぶり 思春期ちょっと手前の純粋な気持ちなんだよ 大きな声で叫びたいんだよ うんこちんこでべそ!
投稿したくないんじゃね
「月を見上げて」 月を齧り合ったっけ 君は「甘酸っぱい」と言って 僕は「ほろ苦い」と答えたっけ 月を齧り合ったのはいつもの丘の上で いつも僕が先に来てたっけ 遅れてきた君は早々と 僕を置いてまず パクリ と月を齧って 「今日もやっぱり甘酸っぱい」と答えたっけ 夏の暑い日には、月をガリガリと削って カキ月なんか作ってシロップをかけてたべたっけ 唇はもちろん黄色くなった それを見せ合って互いに笑いあったっけ 僕の中では月はいつも欠けている そうまさに君の歯型がくっきりとついた 三日月
君は誰? 君は僕だよね 君は僕で 僕は君じゃない ドアを開けたら 鏡 鏡 鏡だらけの迷路で 僕が ひーとり ふーたり たくさんいるよ まるで ミラーハウスみたいだね って 看板に「ミラーハウス」て かいてあったじゃん アヒャヒャヒャ ヒャ ハァ… 僕が 右手をあげると 君は 左手をあげるよ 僕が 目をまんまるくすると 君は 口が ∀ になるよ 僕の 耳が ぴくぴく動く ああ 君もまた んで 君は僕じゃないの? 僕は 君と 肩組んで歩こう 鏡だらけの 迷路を どこまでも行こう 僕が 立ち止まって どうしようもないDQNに 「オマエモナー」 て言う すると 君は ポッケから 米酒取り出し 「のまのま いぇ〜」
君は 僕じゃないの? 僕は 君じゃないの? ずっと歩いていたんだ 狭くて 広くて マターリ殺伐してて すぐに 逝ってヨクなる世界だったんだ カエレ! と言われて 帰らないヤツばかりだったんだ 厚化粧の女子高生が 図太い鼻声で 僕をビビらせる あ ノマねこー かわいくねー? かわいーのか かわいくねーのか どっちなんだよ 僕 モナーは その瞬間 ふたりになった ひとりでも じゅうぶん 迷っていたのに なんかへんなバイクみたいなのがプンスカいいながらとおっていった
267 :
阿吽 :2005/10/01(土) 13:22:45 ID:ni9SMY/s
きみは片頬を突きながらテレビを見ていて 私は寝転んだまま小説を読んでいて きみがふ、と首筋を伸ばす様に視線を左右させて 指先をくるくるっ、と擦る仕草を見せた 私は寝転んだまま右足を一杯に伸ばして きみの脇腹を親指で少し強めに突っつく 「禁煙。」 きみがちょっと恨めしそうに唇を尖らせて振り返る 私は知らん振りでころん、と背中を向ける きみは片頬を突きながらテレビを見ていて。 私は寝転んだまま小説を読んでいて。
268 :
二人鬼 :2005/10/01(土) 16:58:58 ID:C9XBO4OP
夕暮れの光が ぴらぴらと くさのうえで燃えあがる 色にだまされ つめたいはずのかぜが ちりりと肌を焼く 夕焼けの旬は秋ですねえ などと 背を丸めていうおとこが おなじこえで おれは鬼です と いった 鬼 とはまた壮大なイメージ みれば夕日に赤くそまって 紅蓮のほのおにたつ赤鬼 なるほど おれとはちがう おれのあしもとは影さして まだらに赤い色もうすぐらく さながら ちまみれの 幽鬼 鬼どうし 幽鬼のおれが軽薄にわらったが 赤鬼のおとこはわらわなかった 斜光でひだるまになりながら 意思のちからで それを ぬぎすてようとしていたのかもしれない
269 :
「朝の放屁」 :2005/10/01(土) 19:37:29 ID:4Vei0QOc
明け方の 夢うつつ ばふん 腸が活動し始めた音が聞こえる なさけない笑みがもれて 熟睡している夜中は ああいう音はでないもんね 不思議と 布団は別のほうがいいかな 男の人はいいなあと思う瞬間 揃って並べられたことのない靴 読んだことのない本が増えていく本棚 煙草の香り しめった紙に違う色の絵の具を落としたように 色がにじんで新しい色になっていく日々は ぽつんと落とした最初の輪郭も次第に曖昧で あえて分けようというのも馬鹿らしくなっていく ほんの少し甘辛い味付け 沢庵の銘柄 モルト 入浴剤 今日のニュース できあがっていく中間色は 泥のように濁っていくようでもあり 目が覚めるような色合いが出来上がるときもあり とり返しのつかない工程を繰り返して 二つとない紙を作っていく とりあえず、おならは我慢
270 :
名前はいらない :2005/10/02(日) 00:17:21 ID:onhaU1Tg
。 + . 。
,ィ ・ 。 *
☆ ゚ /´i ∧∧
i゙ ゚ゝ,(´・ω・`) <はい、審査開始ですよぅ。
! ー、ミ,;:っ日o ・ 。
゚ ゚ . ヽ,, `ー"'''',゙
`''--―'´
゚ ・。
☆ ゚ ☆彡 。
>>261 :Dreamer and Dream:ID:4T/P5JI2氏
>>262 :荷造り:ID:Zq3ujzWQ氏
>>264 :「月を見上げて」:ID:V8BRsR2K氏
>>265-266 :迷いネコ、モナー:ID:QNUPZFpm氏
>>267 :阿吽:ID:ni9SMY/s氏
>>268 :二人鬼:ID:C9XBO4OP氏
>>269 :「朝の放屁」:ID:4Vei0QOc氏
c⌒っ 'ω`)φ …今回も7作品ですよぅ。
寸評です。少ないながらも、投稿していただき、感謝、感謝です。
>>261 夢の中での世界ということなので、もっと何でもあり、にした方が、
詩が映えるように思われます。ついでに言うと、太陽と地球の関係は、そのま
ま美しい暗喩にとどめておいとくのは、いかがでしょうか。
>>262 同棲時代の終わり、てことかなあ。生産しない性、その亀裂、ある種
の開き直り、未練、そしてヤケクソ。破綻してるように見えて、結構考えて創
ってるよね。
>>264 月をいっしょに齧った、甘酸っぱくもほろ苦い思い出の、それ以上で
もそれ以下でもないんだよね、この作品は。単純な構図なので、読者を引き付
ける魅力がもっとほしかったところです。
>>265-266 時事ネタの詩は、時期さえ逸さなければ、かなり効果が期待でき
るんだよね。のまネコ問題って、エイベックスの登録取り消しで、一気に終息
に向って、ネットの時の移り変わりはえらい速いなあ、としみじみ思いました。
>>267 固定カメラで、長時間を一本撮りで撮影したような、そんな詩。簡潔
なことばが、この簡潔な構図を際立たせている。初読では「なーんだ」と思っ
ていたんだけど、読み返すと味が出てきたね。
>>268 いい感じのことばの安定感が、変ったシチュエーションをきっちりと
支えています。が、この作者には、さらに高次元のことばの高みを求めたい。
赤鬼の秘めたる炎の爆発を表現したい、かなあ。
>>269 この作品も、静かでシブいことば運びだよね。取り立てて言及するよ
うな欠点はないし、「ふたり」というお題も、よく消化されている。あえて言
うなら、最終連をおならで締めなくてもいいように思えます。
273 :
◆L4LyBSss3w :2005/10/03(月) 22:45:02 ID:8WtTNg2n
ぅあ、またしてもyournet規制です…orz
@携帯なので、寸評無しの点数だけで勘弁して下さい(泣)
【2点】
>>269 :「朝の放屁」
【1点】
>>264 :「月を見上げて」
>>268 :二人鬼
のまねこ問題、実はとても気になってます。
うろ覚えですが、確か昔「モナ・リザ」に髭を描いてオリジナルを主張した
(って言うか、“オリジナル”の意味を問うた)人が居たような。
採点です
>>268 二人鬼 2点
なかなか登場人物2人書ききるのは難しいのに
この詩は発話してる人(幽鬼)と「鬼です」と言い切った対象(赤鬼)の
ふたりが同じ価値を持って生きていると思います。
一番どきっとしたのは「おれは鬼です」という一言で、これは対象が語っている。
(しかも直前の形容は 背中を丸めているどちらかといえば控えめな男の姿なのだ)
で、発話しているほうは、自分の姿を幽鬼とどちらかといえば消極的かつ自虐的な
姿に定義した上で、赤く燃える赤鬼が”意思の力で脱ぎ捨てている”と
どこか羨望と恐怖を篭めた感情で書き出す。この両者の対比がドラマチックでした。
書いてはないのだけれど、男女であったのならエロスも含まれているのかもしれない。
っと、審査締め切りだね。 >268 二人鬼 5点 >269 朝の放屁 3点 >264 月を見上げて 1点 >267 阿吽 1点 確認もクソもあったもんじゃないけど、一応ご確認お願いします。 んで、これだけ書いたらぼくは寝ます。Have a good dream !
276 :
虫 :2005/10/05(水) 01:15:56 ID:ZWQC4KeG
二人鬼、書きました。 読んでくださった方へのお礼は後日雑談の方へ書きます。 眠い…orz 次のお題は「対話」で。 投稿締め切り10月11日24時(12日0時) 審査締め切り10月14日24時(15日0時) よろしくお願いします。
277 :
軋み :2005/10/06(木) 21:46:18 ID:MiS8D/qP
そう、もうこんな戯言はやめにして いくつかの長音と短音で構成された 音楽を奏でようじゃないか 君じゃない誰かが屋根の上で踊っている 僕はそれを見て笑いながら涙を流す 小さな水溜りの涙の中で数匹のオタマジャクシが 泳ぎながら死んでいくよ 僕は君の皮膚と筋肉の隙間に入り込んで 静かに音楽を奏でよう それは、今では歌われなくなった歌で誰もが 忘れ去ってしまった音楽で譜面なんてありゃしない それでも歌うんだろ そう僕は歌う それはこんな音楽で 悲しみに打ちひしがれた少女が神に捧げた歌なんだ だけど、その歌は神には届かなく その少女は、八月の夕立の中で雷に打たれて死んだよ 彼女の名前は、マリア
278 :
軋み2 :2005/10/06(木) 21:51:18 ID:MiS8D/qP
「そうさ、彼女の名前は、母という母の名前なんだ!」 見えるかい? 音でない音に世界が埋め尽くされていく様が 音でない音が、いつのまにか僕らを絞め殺すとき 僕らはあらゆるものを憎むだろう 絶望や悲しみなんて くだらないさ もう、絶望や悲しみは間に合ってるよ! そう、神に告げておくれ 僕は密告したよ 10月の秋空の下で ヒイラギの木に語りかけた
279 :
軋み3 :2005/10/06(木) 21:55:12 ID:MiS8D/qP
僕は残虐でない残虐を知っているし 優しくもない優しさも知っている それらはすべて、音でない音で 僕の後頭部をひどく打つ -三つの太陽が昇った 東から西からそして私から そしてそれらの太陽が12時 きっかりに僕の頭上でぶつかり合って 破裂した- それが、最後に僕が聞いた音楽だ
280 :
maps :2005/10/08(土) 15:22:36 ID:sCdQz8dv
像 は 結 ば れない されば 貯金箱になって じゃらじゃら音をたてて歩こう 大地がまるくないことを信じて
雑談に書き込んでしまいました…orz 審査員宣言するの、こちらですね。よろしくお願いします。
282 :
「階段の柱」 :2005/10/09(日) 14:01:44 ID:VU6RTMBh
ばんばんばんっ ばん 丸めた雑誌 ばんばん 何怒ってるの? ばん ご飯? ばん 待ってた? ばん ばん どかどか どかっ とん 「抱っこ」 ・・・・・・なんか恥ずかしいね。
283 :
深い溝 :2005/10/10(月) 00:39:09 ID:V/6bECKK
漆黒の宇宙に包まれて、 この箱がどの街のどこに位置しているのか、もう男は正確に言うことができない。 ただ流れに身を任せただけだ。 ピンク色のネオンに吸い込まれたのは沈黙が訪れたからだった。 柔らかな起伏を強くなぞり、お互いの骨格を確かめ合い、 男は深く沈んでゆき、女は高く昇って行った。 エアコンの換気音と、高速道の走行音だけが支配する静寂の合間だった。 男は明日の予定を考えた。 女は戻ることを考えている、男はそう思っていた。 何度、確かめ合うと言う仮想は繰り返されただろうか? 女は幸せな仮想を夢見ていた。信じると言うことを信じきれる世界を。 そろそろ、偽装は解かねばならなかった。またしても沈黙の果ての行為と言う言葉で。 小さなナイフが手紙の封を開くように、男の頚動脈を軽く引いた。 深紅の宇宙に包まれて、二つの横たわる棺がある。 一つではなく、どこまでも二つの棺なのだ。
284 :
名前はいらない :2005/10/10(月) 11:03:09 ID:RWTRr+wp
まだ4作品ですよー! 募集age
285 :
日々 :2005/10/10(月) 12:30:04 ID:crwnJH4+
搾りたての朝をパスし、 出がらしの昼にベッドから抜け出し、 見知らぬ番号に電話をすると知らない女ではなく知らない中年の男が出る おれは気にしない。セックスしようと言う Pardon? セックスしよう ガチャリと切られ、おれは音のしないように静かに慎重にじりじりと受話器を置き、 すばやく手を離す。完璧。受話器はまた元の場所に なにごともなく しんと静まり返っている。 背中を思い切り伸ばすと、ぼきぼきと骨が鳴って目尻に涙がたまった、あくびをして シャワーを浴び、 頭をかきながら今日はまた別の女の子と街を歩く タバコのヤニで汚れた歯を剥き出して 獰猛な孤独がゲハハと笑っている
286 :
願い :2005/10/10(月) 13:10:21 ID:nZ59fSoC
軽い存在には思われたくなくて 重い雰囲気を作ってしまった 見えない糸の上で成り立つ言葉は その表情さえもわからない 軽い存在にはなりたくなかったけれど 重い存在はもっと嫌だった 紡ぎ出す言葉に君の面影を見たい 最後の瞬間までも、 それを願っていたよ
287 :
受胎告知 :2005/10/10(月) 21:43:53 ID:ywHSkyiP
ちょっと待て俺にそんなことを信じろとはなんてこった 俺は正しい人だというんだなそうだ俺は結婚をやめたい だって子供がいるんだろあの子のふくらんだ腹の中 あんな若くてかわいい女がおれと結婚してくれるなんて 俺は舞い上がっていたよああ認めるよ考えなしだった 罠だ罠こんな髪もしょぼくなってきた独り身の俺を ひどいこと引っかけやがったなくそ馬鹿にしやがって 俺の初夜はどうなるんだ今まで誰にも言わなかったが あんたには言ってやろう俺はおろしてないまっさらの筆 童貞だ童貞なんだどんなに肩身が狭かったのかわかるまい 今までまっとうにつまりつまらん人生を送ってきた俺が やっと手に入れるところだった人並みの幸せをお前ら よってたかって台無しにしやがって聖霊だとかなんとか 俺は大工を継いで欲しいだけなんだよ民なんかどうでもいい この上俺に何をおっかぶせるんだやめてくれ重い重い 俺はかわいいあの子と幸せに暮らしたかっただけなのに あの子と 小さな家で そんでガキも生まれて おお うう 嘘だろうこの歳になってこんな博打をすることになるとは 皆が俺を寝取られ亭主と呼ぶのが今から聞こえるようだ なのにあの子もガキもまとめて面倒見なきゃなんないんだな ああくそこんな蛮勇俺の他に誰が持っているっていうんだ天使よ!
288 :
名前はいらない :2005/10/10(月) 22:37:05 ID:0d01G/T7
あと、○1日しかないよ。アゲ
289 :
対話 :2005/10/10(月) 23:30:00 ID:r3IHLR2D
うれしい このこなら だいじょうぶ すてきなひとだと うまくいかないから
290 :
名前はいらない :2005/10/11(火) 09:56:49 ID:oV9iBEzB
締め日age
僕らはアースモンキー 蓄積していく 頭に詰め込んで トゲがあったらどうするの? 削除!さくじょ!サクジョ! 何をするために生きてるの? スーパーアースモンキーA1: 私タチハ子孫ヲ増ヤスタメニ生キテイルノデショウ 宿命的な性欲 雪のように降り 中途半端に凍って 氷を一面にはり つもりやすい”下地”を準備している アーアー 僕らはアースモンキー スーパーアースモンキーA2: ノー ノー 僕ラハ”モンキーズ” オーケー? ねぇみんな聞いたかい 頭がパンパンに膨れ上がった連中は スーパースペースモンキーになったって スーパーアースモンキー B1: 空モ飛ベルノデスカ そりゃそうだろう なんたって宇宙へ行くんだから
292 :
名前はいらない :2005/10/11(火) 12:13:34 ID:87YOiMMt
おいおい、まだ9作品だぞ。 せめて10は投稿しようぜ、age
293 :
ぬくもり :2005/10/11(火) 14:24:30 ID:Ma1KXKlz
頬にてのひらを乗せる きみは煩そうに顔を動かす 小さなてのひらが 私のてのひらを押しのける 目覚めたばかりのきみは 瞳はきょろきょろしてて 私に目が留まると 顔いっぱいの笑顔を見せる わたあめのような 甘いにおいのする きみの頭に鼻を近づけ きみは手を伸ばして わたしの首に手を回す すこし高い体温 伝わってくる早い鼓動 まだ会話のできないきみと 皮膚と皮膚で会話する
294 :
名前はいらない :2005/10/11(火) 17:48:03 ID:fLuYYDc4
残りあと6時間age
295 :
cry :2005/10/11(火) 21:55:36 ID:Ux8hV2T9
愛情は満ちている 暖かさは溢れている あなたが小さな箱に 私を入れようとした事に お互いに気がついていなかった 歪んだ何かをぶつけあっていた 酸素が足りないみたいに 気持ちを拾い上げるのが 困難になっていった 愛情は満ちている 暖かさは溢れている だけど何も分からなかった 分からないものの上に 分からないものを重ねていった だから私たちの叫びは 意味のない只の音だった どれだけ重ねても 分からないまま私たちは泣いていた 泣きながら手を繋げば 愛情は満ちている 暖かさは溢れている 音は何も聞こえない 聞こえてこない
296 :
推敲 :2005/10/11(火) 22:02:41 ID:EwV9/892
手に馴染んだペティナイフ。 玉葱をさっと剥いて、水を張ったボウルに空ける。 おおよそのレシピは暗記しているけど 舞茸が特売だったり ちょっと濃い味付けが恋しかったり その度にちょっとづつアドリブも挟んで バターが弾ける。 香ばしい音を立てるフライパンから、ひとつまみ。 本当はコンビニ弁当でも構わない 誰の為にでも無い食卓 虚しくならない、と言えば嘘になるけど 鍋のふちに小さく泡が昇って来る。 溶き卵は煮立つ寸前を見極めて、廻し入れる。 キッチンで忙しく目を配るひととき ほんの一瞬、食材の声が聴こえた様な気になる 只の錯覚と言われても そして、出来上がりを丁寧に盛り付ける。 自分の為だけに作った料理、だけど、 誰かに食べてもらえたら、もっと嬉しい。 「いただきます。」
297 :
練り物ハンター ◆CNzCJKVCcA :2005/10/11(火) 22:24:06 ID:34Nqkm/J
モジモジあの〜 わし練り物を愛する事しか能の無い だらしの無い男なんじゃが ここで詩の一つでも書いてよろしいかの?
298 :
名前はいらない :2005/10/11(火) 22:41:44 ID:EwV9/892
>>297 、練り物ハンターさん。
はい、参加は歓迎ですよ。
でもね、一応ルールが有るので、それに沿ってお願いしますね。
今回のテーマは「対話」。
締切りは切り10月11日24時(12日0時)、あと1時間と少しです。
それと、このスレッドは「匿名投稿」なんですよ。
名前欄に“詩のタイトル”を入れて投稿、という事になってます。
それじゃ、お待ちしています。
299 :
練り物ハンター ◆CNzCJKVCcA :2005/10/11(火) 22:47:14 ID:34Nqkm/J
300 :
蒲鉾と私 :2005/10/11(火) 22:59:29 ID:34Nqkm/J
色赤らかに染まり 風心地よくすり抜け 縁側に座する 猫と私 なあ、とばかりに妻君を呼び ビールと板ワサを注文に至 朧気な赤の色合いの中 鮮やかに艶やかな朱 いかがでしょうか? 私の歯ざわりは これが私の季節感です さあ、山葵で語感を洗い ビールでもいかがですか? ああ、と私は心無く返事し ビールの泡を髭に乗せる 猫が不思議な形で悶えている 土と交互に自らを引掻いて その蒲鉾には山葵が乗っているのだよ 私は妻君と蒲鉾に語りかけた
301 :
◆L4LyBSss3w :2005/10/12(水) 00:09:17 ID:te9MqiWc
はい、締切りですよぅ。 >277-279:軋み:ID:MiS8D/qP氏 >280:maps:ID:sCdQz8dv氏 >282:「階段の柱」:ID:VU6RTMBh氏 >283:深い溝:ID:V/6bECKK氏 >285:日々:ID:crwnJH4+氏 >286:願い:ID:nZ59fSoC氏 >287:受胎告知:ID:ywHSkyiP氏 >289:対話:ID:r3IHLR2D氏 >291:スーパー アース モンキー:ID:g0Jrkfyj氏 >293:ぬくもり:ID:Ma1KXKlz氏 >295:cry:ID:Ux8hV2T9氏 >296:推敲:ID:EwV9/892氏 >300:蒲鉾と私:ID:34Nqkm/J氏 以上、計13作品ですよぅ。 (~) γ´⌒`ヽ {i:i:i:i:i:i:i:i:} .(´・ω・`) <…寒くなったよぅ。風邪に注意だよぅ。 (::::::::::.r:) じ--J
302 :
名前はいらない :2005/10/12(水) 01:58:34 ID:f4tjOXeC
300は練り物ハンターの作品であることを俺は見抜いた! と言うことで、審査募集age
いや、誰が見ても明らかだろw うっかりミスは最初はOKなんだよな
いや、前後の関係で練り物って判るけど、 投稿作品そのものは規定通り書いてるよ。 何も問題ないと思われ。
305 :
名前はいらない :2005/10/13(木) 21:34:11 ID:zcyY6NHm
age
307 :
名前はいらない :2005/10/14(金) 11:11:36 ID:nA7pNLb4
審査締め、今日までですよー! 審査員はいっぱいいるに越した事ないですよー! age
採点
>>285 日々 2点
>>277 軋み 1点
>>280 maps 1点
次点だったのは、 「スーパー アスキー モンキー」 と 「蒲鉾と私」
309 :
@携帯 ◆L4LyBSss3w :2005/10/14(金) 19:20:43 ID:xp36y7Tq
済みません、今回も採点だけで勘弁して下さい…。
【2点】
>>282 :「階段の柱」:ID:VU6RTMBh氏
>>285 :日々:ID:crwnJH4+氏
【1点】
>>277-279 :軋み:ID:MiS8D/qP氏
>>287 :受胎告知:ID:ywHSkyiP氏
>>300 :蒲鉾と私:ID:34Nqkm/J氏
今はちょっと個人的な理由で、此処に顔を出し難いんです。
(…荒らされるのはやっぱり嫌だから、ね)
310 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/10/14(金) 22:57:39 ID:aQtGBzi8
>>277-279 軋み 3点
死にびっしり覆われた透明感、という感じ(意味不明でスマソ)
全体が音楽に集約されていく最後が見事です。
>>285 日々 2点
埃っぽい空気が匂うようです。最終連が剥き出しに思われて
1点マイナスですが、このぬるさは好きです。
>>289 対話 1点
安易に見えるけど、こうすっきり書けるのは
センスがいいのでしょう。きれいです。
次点
>>293 ぬくもり
こういうのって絶対書けないので。正直すぎるつくりが眩しい。
311 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 00:05:36 ID:eH77RQMm
はい、審査結果ですよぅ。
【チャンプ:7点】
>>285 :日々:ID:crwnJH4+氏
【準チャンプ:6点】
>>277-279 :軋み:ID:MiS8D/qP氏
【3点】
>>282 :「階段の柱」:ID:VU6RTMBh氏
【2点】
>>291 :スーパー アース モンキー:ID:g0Jrkfyj氏
【1点】
>>280 :maps:ID:sCdQz8dv氏
>>287 :受胎告知:ID:ywHSkyiP氏
>>289 :対話:ID:r3IHLR2D氏
>>300 :蒲鉾と私:ID:34Nqkm/J氏
以上です。
どなたか、再集計と確認をお願いします。
312 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 00:18:11 ID:xBKwXist
311さん、集計お疲れさま。結果確認しました。 「日々」の作者さんチャンプおめでとう! お題をどうぞ!
「世界でいちばんのおれやあたしへ」 でお願いします。
314 :
二人三脚 :2005/10/15(土) 07:26:34 ID:hMc37wZ8
外足、中足、外足、中足 朝もやの中、立ち昇る湯気 流れる景色は輝いて 君の鼓動がこんなに近い あなたの鼓動もこんなに近いわ 外足、中足、外足、中足 昼は遠い距離でも連動し合って たまには転ぶこともあるけれど それは痛みを確かめ合うため 外足、中足、外足、中足 夕焼けに長く伸びる影は一つ 揺れて揺らめいて 外足、中足、外足、中足
315 :
刹那を歌おう :2005/10/15(土) 09:40:46 ID:oEB0zs2l
朝起きたら大声を出す 鏡に向かって頬を撫ぜたら ボクサーのポーズをとって 首の骨を鳴らすんだ 冷蔵庫にはソーセージとトマトジュース お気に入りのジーンズ履いて 洗いたてのシャツはルーズに着込んで 地球の空気を精一杯に呼吸する 日雇い仕事はもう慣れたし アフターは彼女とセックスだし お気にのRPGはそろそろ最終局面だし 俺には遠い平原が見えるんだ 平和だって戦争だって、いいじゃないか まあ、なんだっていいのさ 帰ってきたらリンゴをかじり 大事にしているランの花に水をやる そして書き換えること99回目の遺書を書くんだ こうして俺は俺に近ずいてゆく
ありがとうございます。業務連絡です。 お題は「世界でいちばんのおれやあたしへ」 投稿締めきり10/22いっぱい(10/23午前0時) 審査締めきり10/25いっぱい(10/26午前0時)です。
317 :
煙 :2005/10/15(土) 12:10:01 ID:iIYyn4d/
俺は煙 行き場を無くした 存在価値を探して 雲の代用品にでもなればいいのか エベレスト辺りに着いたとき 俺は どこからどこまでが 俺だか わからなくなった もう充分らしい
318 :
己を己とし神を支配せよ :2005/10/15(土) 12:37:28 ID:hNTWtGl+
神様は線を引く 色んな所に線を引く 大地に線を引き 人に線を引き 身分に線を引く 俺の体を 六つに割き 七つに割き 百八つに裂いた 蒲鉾もそうだ ピンクと白に分けられ 二層になる 俺は引き裂かれても俺で 世界が分かれても俺で 人が引き裂かれでも俺で 正邪よ友に在れ 引き裂かれた俺よ 共に在れ 混沌こそ 俺 俺よ 全てを受け入れ 神への暗殺に向かえ 己こそ 己とし 世界を個々と支配し 個々とした支配の下に世界とし 色欲な俺よ 淫猥な俺よ 暴惹な俺よ 強靭な俺よ 脆弱な俺よ 精励な俺よ 勤勉な俺よ 怠惰な俺よ 粗忽な俺よ 陰陽をさらに混ぜ尽くし 斑になり その姿のまま 生きよ 生きた上 生きた形とし 世界を支配せよ
流 れ 星 新郎 と 新婦 沖合い 遥か 甲板の上 揺 め ら い て シャンパーニュの海
320 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 18:36:39 ID:8Hjcxqpd
今回、レベル高か! 梁山泊復活の兆し?
321 :
誕生 :2005/10/15(土) 20:35:11 ID:HznkHXhI
どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた この矢は何か? 中心から外へ 俺は十字架に磔られた? 幾億の競合の果てに出会った 螺旋を昇り、拡がる力 昼飯はそう、乳白色のラム肉を食おう 旋律はモーツァルトで 金銀の燭台、白く輝く食器 グラスの群れはまどろみつつ手招く 優しい女の声がする どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた 俺は光の中に立ちすくむ 行く先は放射状に解き放たれた ああ、幸せについて語ろうじゃないか 光よ、水よ、木々の梢よ
322 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 21:12:37 ID:q9bUupXf
318が誰かわかった!
323 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 22:56:21 ID:gZZU/nsO
深く深く 街から人々から離れてゆこう 水深20メートル、月明かりに到達 虹色珊瑚に触れる指先 コウォーフォー コウォーフォー アーアー 今、ここに僕はいます 高く高く 街から人々から離れてゆこう 海抜8000メートル、雲の上に到達 太古の化石に触れる指先 ジージー聞こえますか、聞こえますか? ハーハー 今、僕はここにいます
325 :
名前はいらない :2005/10/15(土) 23:48:40 ID:hCK5nMfL
>>316 21日(金)いっぱいまでじゃないの?
22日だと丸8日間になるよ。
カノさん、どうなのさ。。
327 :
きみに幸 :2005/10/16(日) 02:24:23 ID:RJhNrqI0
背の高いタンポポが咲いてるのはあの公園 海のそばのキャンプ場に フナムシがたくさんいたよ 七夕が近づいてきたから笹を買ってきた カササギってどんな鳥? じゃあウミネコってどんな猫? 馬鹿野郎 どっちも猫じゃねえ そんな季節に保育園の放された子供を思い出し 馬鹿な子供が増えないように祈りきり 花びんの置き場所に困って花壇にそのまま花を ぶちまけよう 花なんてただの植物だけど 食べられる気がするから不思議発見 君の席を発見 おれの言葉を貸そうか 高いけど おれは何もしないけどなんか貸そうか そのときは遠慮 帽子が似合わなくてもいいよ 頭蒸れるから おれの言葉を少し借りるなら きみに幸あれと すぐに肺をやられるから
今回、たった1日で8作品。 この調子だと60作品以上いくな。 って、そんな訳ないかw
"世界で一番かっこいい俺へ" なぁ、俺は世界で一番かっこいいはずだろ 部屋の隅でうろたえているなんて似合わないさ そうさ、泣くなboy 涙を拭え そして 立ち上がるんだ そうやって、お前はいつも俺を慰める なぁお前そうやっていつものように背中に背中に夕日を背負って 俺に手を差し伸べるんだろう そして、俺を引き上げたかと思うと ニヤリといつもの笑み そしてそれから 右手でガンを構えて 夕日を bang! bang! と打ち抜く そしてあんたは、 嘆くのには若すぎる と言って消えていくんだ
330 :
俺へ、混沌を止揚できるか、君は :2005/10/17(月) 02:44:32 ID:AQGxQ/Zh
ピラミッドから落下しながら、輝け、叫べ 太陽のブツブツと月のあばたが憎いって マグマの裂け目で生き残ったら、桃色進化だ スタヴローギンの黄色いチョッキに糞尿かけて ナメリカへゆくんだ、ハメリカへ 怒涛のカレドニア山脈、掘り出す御先祖 爆弾抱えたテロリストは神に犯され、神に射精する ああ、光る、光る、ネオンの爆裂! 大金持ちのルパン来世、金色のまぐわい 季節はめぐり、通風が輝く ビルの幾何学、交差点で一閃しろ! 俺の記憶が確かなら いっさいがっさいが交わり合うって、カアさん言った さて、青空に眩暈がしたら、秋を食むんだ ・・・また見つけたぞ、何を? 永遠を それは東大寺棍棒に仕込んだパープル真珠だ!
331 :
横切って、少年は男となる :2005/10/17(月) 08:51:45 ID:K3X6otnO
身体の底で子宮がぱくりと口を開けたとき、 動脈には不穏が、静脈には歓喜が、 血の色に混じり始め、 そうして意識は子宮に連結されると それは女に作り変えられる さよなら この鮮烈なるうろこに覆われた獣がふたたび眠りについたとき、 また逢いましょう、わたし おれは涙する。おれが涙を流すのに女は値する おれは男となり、女と対峙しよう 女にはそうするだけの価値がある おれの内部にあるものは衝動 おれの体内は力を宿しえない、それは衝動、衝動のみを抱え 自らの腕を使って外部から我が身を引き裂ききる力だけがおれを男にする 男となったおれは女と重なる場所にはもはや立てなくなる おれは少年ではなく、女は母ではない。おなじだけの質量を持つ他人、 自分の足幅で女のとなりに立つ
332 :
贈り物 :2005/10/17(月) 11:38:59 ID:ZxDDgeb5
箱 開 輝 歓 窓の外 星 涙♪
333 :
名前はいらない :2005/10/17(月) 14:12:01 ID:l0YuWpcu
中間報告。 >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 お題は「世界でいちばんのおれやあたしへ」 投稿締めきり10/22いっぱい(10/23午前0時)
334 :
名前はいらない :2005/10/17(月) 15:11:54 ID:3cwwT2Rv
>>333 314「二人三脚」315「刹那を歌おう」が抜けてるよ。
335 :
名前はいらない :2005/10/17(月) 15:14:15 ID:3cwwT2Rv
333は、集計苦手な雨さん?
336 :
コレクター :2005/10/17(月) 16:01:31 ID:vMstPHyb
無機質な物って、何んか、すかしてて、かっこいいよね 星の輝き、風のささやき、稲妻の鮮烈って言うか それにひきかえ、生き物って、何かこう間が抜けてるよね 猿の赤いケツ、鯉のパクパク、糞転がしって言うか でも、それが可愛さでもあるんだね 生きることへの必死さが表れてるんだね で、で、で、この俺なんだけどさ 顔はきもいし、禿げてるし、デブでぶよぶよしてるし 色は生っ白いし、救いようがねんだよな まあ、チンコはでかいんだけど、見た目がこれじゃあ、女は寄ってこないよね つまり可愛いかねんだけど、生きることへの必死さがあるかどうか探してみたわけ そしたら、あったんよ、これが! 俺が長年の趣味にしている昆虫採集、これだね この趣味のおかげで何度も海外に出かけてるし、友人も出来た 俺の部屋一面には集めに集めた標本がいっぱいなわけよ 中には、世界でも数匹しか発見されてない蝶ちょもいるんだ これはまさに俺の人生が歩んできた道、俺の人生の集大成ってやつだね こいつらをなくしたら、俺はもう死んだ方がいいし こいつらを見てるだけで、俺は幸せな気持ちになれるんだ でも、こいつら皆、死んじまってるんだよな 俺がこいつらの命を吸い取っちまったんだな 今も吸い取りつつあるんだけどね それで俺は何とか生きてるわけだからな 昔、俺をふった女を、この地下に埋めたみたいにね それはまあ、世界で一匹の俺だけの蝶ちょって言うかな 手放すわけにはいかなかったんだよね・・・
337 :
◆L4LyBSss3w :2005/10/17(月) 23:02:01 ID:SP/f+AmU
∧,,∧ ガッ Σ(ω゚´ ) <はい集計で…!! \ | と つ ____ Y ,)〜 / <日\ノJ / \ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || >314・二人三脚 >315・刹那を歌おう >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 >336・コレクター 〃⌒ヽフ゛ ____ / rノ <アホキャラが定着してるよぅ…(泣) / :o.;,()__)\ O_) / 。:・*゚ \ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||
338 :
孤高 :2005/10/18(火) 12:21:36 ID:mYm/xAo+
雨にも負けず、風にも負けず 田んぼや畑の真ん中で 役目などはある様でいて、ない 滑稽な、無為の優しさ それは不動の十字架 強靭さのひとかけらもない強さ それは長雨に濡れる哀しみ 太陽を受け止める喜び それは廻りゆく季節の 終わりなき指標、遠い眼差し それは大地の鼓動 虚空に溶けてゆく廃墟 それは置き去りにされた私 存在の、夢のまた夢 頭のてっぺんに赤とんぼ乗せて ずっと人々の歩みを見続けてきた 今日も、文明の原風景にそれはたたずむ 夕陽を浴びて、少し傾いで
妥協に組み込まれた毎日を 己の怠惰として吹聴するはどれほど楽か 妥協も怠惰も同義なれば 弁解の余地もない あの日みた夢 など 見た事もない夢を語り 今に見ていろ など 見当違いの恨みを述べる 届かぬものは酸いた葡萄として 競うこそは無意味であるとして 在るがまま為すがままとして 誤魔化しゆくこと 揺蕩い傍観すること
それは それは怠惰だ それは悪だ それは僕だ 悪は滅びるか跋扈するか 我は悪としされど堕つ事なく空見上げ 高く高く空見上げ 身を屈め飛翔に備える鳥のように 地に伏せ獲物を狙う虎のように 眈々として牙を研げ 高く高く空を見据えろ 悪でも 高く高く飛べると 己を以って証明しろ さあ
341 :
私の夢 :2005/10/22(土) 12:48:46 ID:wrd0lpE/
ころ ころ ころ 小さな卵 くる くる くるっ 点滅してる ころ ころ ころっ 亀裂は拡がり レモンのように街中に落ちた くる くる パカッ! E=mc二乗の衝撃波
今日、締め切りだよね。 今回、作品多めなので、募集sage
僕は自分が嫌いだ 少なくとも世界で一番僕が嫌いな人間である自身がある なぜって、それは僕が僕だから 誰よりも自分を知っているから 誰よりも自分のいやなところを知っている 僕の欠点はいやになるほどたくさんある だから他人に誇れるものはたった一つを除いて何もない じゃあその一つは何だって? それは僕が世界で一番僕を愛しているという自身 なぜかって? 自分のいいところも人一倍知っているから
>>343 すいません
誤植があったんで修正させてください
修正版
僕は自分が嫌いだ
少なくとも世界で一番僕が嫌いな人間である自信がある
なぜって、それは僕が僕だから
誰よりも自分を知っているから
誰よりも自分のいやなところを知っている
僕の欠点はいやになるほどたくさんある
だから他人に誇れるものはたった一つを除いて何もない
じゃあその一つは何だって?
それは僕が世界で一番僕を愛しているという自信
なぜかって?
僕のいいところも人一倍知っているから
345 :
名前はいらない :2005/10/22(土) 21:46:57 ID:I3VtEIxx
ラスト2時間前age
346 :
名前はいらない :2005/10/22(土) 21:54:35 ID:I3VtEIxx
ラス前集計〜 >314・二人三脚 >315・刹那を歌おう >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 >336・コレクター >338・孤高 >339-340・ >341・悪と僕 >344・世界で一番僕は・・・・・
347 :
名前はいらない :2005/10/22(土) 21:56:20 ID:I3VtEIxx
あっ、間違えました。ごめん ラス前集計〜 >314・二人三脚 >315・刹那を歌おう >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 >336・コレクター >338・孤高 >339-340・悪と僕 >341・私と夢 >344・世界で一番僕は・・・・・
348 :
名前はいらない :2005/10/22(土) 21:58:50 ID:I3VtEIxx
あっ、また間違えた。 >341・私の夢 うう、雨さんに突っ込みいれられなくなる・・・
「自画像」 短くすれば立ってしまう硬い髪が嫌いだった 小さな頃から二重瞼に憧れていた 太い眉毛と濃くなり始めた髭も鬱陶しかった 華奢な身体に生まれたかった 僕の瞳を覗き込みながら君の左手は描く 君の吸い込まれそうな黒い瞳に、僕の心は波立つ 全てを見透かされているような気分になった 君は、やさしく微笑んでいるように見えるのだけれど 「好きだよ」 どちらからともなくそう言った はにかむ様に君は笑った いや、笑ったのは僕かもしれない やがて出来上がった自画像は その瞬間の君の笑顔を切り取ったかのような 微笑を湛えていた 「好きだよ」 もう一度、僕は君に言う 右手にあった鉛筆を置いて席を立つ 手を伸ばせば届く距離に君はいた 僕も君も手を伸ばした 僕の右手と君の左手が静かに触れた 「好きだよ」
350 :
底 :2005/10/22(土) 23:17:53 ID:GZInuIa2
一日の終わり 常夜灯の冥いひかりに、細く長い息を吐く 枕元に散らばった本の数だけ遠ざかる笑い 手首に撒いたコロンの香気はとっくに擦れていて メイクを拭えばもう赤裸 未だに社会と折り合えない不恰好な猿が残される 窓に、月。 不器用と嫉妬のちっぽけで深い井戸から 高くたかく浮かぶ光を見る 窓に、月。 静けさで耳鳴りがする程に息さえ殺して 何か慈悲でも頂く様に光を味わう ちょっと毛羽立った毛布にぐるん、と包まって目をつむる 太陽を抱いた人には見えないあたたかさを持って ささやかに笑いながら。
俺はもうすぐ17になる 17、その響きを素敵だなんて、今まで意味不明な勘違いをおこしてきたが、よく考えてみれば17になることで増える喜ばしい特権なんてあるだろか 16のときはバイク、18ではエロビ、しかし17にはなにもない 大人とも子供とも認められない、都合よく扱われる不便な数 ひとつ年をとって、じいさんに近づいて可能性をまたひとつ可能性を失っていく 年寄りはみんな「若くていいな」なんて皮肉混じりに言うが、そんなこと言われるほど俺はもう若くなんかないと最近よく感じるんだ 俺には才能なんてものは何もないし 焦って、止まって、悩んで、嘆いて 平凡な人生の中で老いていく自分を思い浮かべては独り泣く 自分が特別だなんて思っていないが、できれば思いたい 自信はないくせにプライドが高いなんて、どれほど厄介な人間になっちっまったんだろう俺は 今は最高の自分になにか書けって言われても、こんなぬるポエムしかかけないけど いつか最高の俺になって、今の俺に手紙を書いてやりたい 17、まだ諦めるには早すぎるから
締め切り >314・二人三脚 >315・刹那を歌おう >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 >336・コレクター >338・孤高 >339-340・悪と僕 >341・私の夢 >344・世界で一番僕は・・・・・ >350・底 >351・数字を越えていく俺からおれへ 以上19作品
353 :
鏡 :2005/10/23(日) 00:41:07 ID:el8VLyV4
いま、思いついたので選考外にしてください。 血にまみれ 鏡のおれを 抱きしめる
349です。ルール失念してました(涙)名前欄に題名でしたね。 間に合うのならタイトル「自画像」でお願いします…。
355 :
名前はいらない :2005/10/23(日) 00:57:13 ID:qpAFPVwF
最終集計 >314・二人三脚 >315・刹那を歌おう >317・煙 >318・己を己とし神を支配せよ >319・クイーン・エリザベス >321・誕生 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >329・"世界で一番かっこいい俺へ" >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >331・横切って、少年は男となる >332・贈り物 >336・コレクター >338・孤高 >339-340・悪と僕 >341・私の夢 >344・世界で一番僕は・・・・・ >349・自画像 >350・底 >351・数字を越えていく俺からおれへ 以上20作品 349さんは、初めての過ちならセーフです。
>>353 惜しかったね。
今回、ダメダメ作品ばかりだから、間に合ってたらチャンプだったろうに。
357 :
名前はいらない :2005/10/23(日) 01:02:51 ID:yyQw/KDH
ハ ハ 今回20作品!豊作! ('(゚∀゚∩ ヽ 〈 ヽヽ_)
投稿が締め切られました いよいよ今日から審査が始まります 審査締めきりは10/25いっぱい(10/26午前0時)です。 さて、誰がこの 栄 光 をつかむのかッ!
359 :
名前はいらない :2005/10/23(日) 10:10:24 ID:NHu2hGnA
練り物ハンターと新月と雨とゼッケンの作品がどれか分かった。
360 :
名前はいらない :2005/10/23(日) 13:34:32 ID:DxGQdJ/m
>>359 作者当ても楽しみ方のひとつ。雑談スレにて回答を待つ♪
ちょっと個人的に気になった作品に点を入れさせていただきます 以前一回だけ点をここで入れたのですが今回も1点だけ 何ヶ月ぶりでしょうか、まずは気になった作品名とその感想を >319・クイーン・エリザベス 読んだ瞬間にすごい幻想的な風景が浮かび、胸にぐっと来ました シャンパーニュのフレーズから作者の歓喜の様子がつたわり さらに改行やスペースを巧みに使った視覚的な演出が壷にはまりました その流れ星の流れもすっとイメージしてしまい世界で一番の幸せものの二人を祝福したくなりました この作品に1点を入れさせていただきます
お待たせ。寸評です。
>>314 「世界でいちばんのおれ『と』あたしへ」の詩で、微妙にテーマから
外れているのはご愛嬌ですが、詩としての体裁は充分整っています。「外足、
中足」のリフレインは効果的でした。
>>315 読者としては「遠い平原」の内容がやっぱり気になるところですが、
刹那を歌ってるわけだから、チラと出すだけなのは仕方のないところかな。
>>317 煙だから、感情を排したのかなあ。行き場をなくしたから、上昇して
いくしかない、という論理は分るけど、到着した時点での立場さえぼんやりし
ているので、感慨は薄い印象。上手さは感じるけど、ね。
>>318 力強い決意の詩、ですが、正直すぎて面白みに欠ける、かなあ。
せっかく蒲鉾を登場させているので、最終連の後に、蒲鉾の決意など、ほしか
ったところ。
>>319 過不足のないレイアウトで、上手い。上空の流れ星は「はっきりいっ
てチガう」とぼくの頭の中の虫がツブヤいてるけど、幸福感を表現するために
は、仕方のないところか。二億円くらい出せばできるみたいだね、クイーンエ
リザベス号での結婚式。貸しきりなんだってさ。
>>321 「どこか深いところからグーンと来て、俺は貫かれた」が2回登場。
1回めと2回めの違いが、今ひとつしっくりこない。1回めは生、2回めは死か
な、とも思ったが。生の謳歌と、死ではない死の幸福、という図式。
>>324 自己愛的な世界一、になるよね、今の時代では。しんかい6500は水深
5000メートル級はざらに潜ってるし、宇宙ステーションミールには大気圏外で
人々が滞在してる。でも微笑ましくも分りやすい。
寸評の続き。
>>327 君にエールを送る、世界でいちばんの俺、かな。場面の切り取り方が
実に上手いなあ。ウォーターフロント(だかそれに似たところ)をぶらぶらと
歩く二人が目に見える。2連め以降は、なんか投げやりですが。
>>329 お前ってのは、俺の憧れるカッコいい鏡像、てことなんだろうなあ。
途中であんたに変るのはヘン、だな、やっぱり…。行動もどっちかというと、
カテゴライズされたハードボイルドさで、コミカルな印象だし、なあ。
>>330 これで何をコメントしろと(泣)。たぶんフツーの青空の下で繰り広
げられる、乱暴で無軌道なイメージの氾濫。この粗暴さで世界の2/3くらいは
描けていることと、通読すると意外とリズムがいいことに、感心した。
>>331 冒頭のメカニックな女の生成は、通常の男女の関係を超越する何かを
感じさせます。それだけに、途中から普通の男女の関係、自分と他人の関係に
収束してしまうのは、もったいないように感じました。
>>332 この手のネタ的な作品は、分りやすさが命。なのに、非常に分りにく
い。歓んでる人が箱をブン投げてるように見える。窓の外と涙の間に星が位置
してるのも、何が何やら。
>>336 キャラ作りはいいと思うけど、コレクター心理はあまりうまく出てな
いかなあ。それに多分、この手の人は、自分のこと「虫屋」て呼ぶぜ、多分。
モルフォ蝶とか、学名のついてない新種とか、も少し取材してから書いた方が
よかったのでは。
>>338 案山子の詩。肯けるところもあれば、大仰にすぎるところもある。静
かな印象はステキだけど、古臭い印象もある。案山子の詩だから、古臭くても
仕方ないかなあ。
364 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/10/23(日) 23:15:00 ID:xiE5l3Zi
>>327 きみに幸 3点
ガチャガチャした日常が愛しくなる。第二連が好きです。
「何もしないけどなんか貸そうか」に空気を感じました。
「いちばん」というお題なので、
何が一番なのか説明してしまった詩が多かったような…。
そうでない詩もありましたが。
ポジティブなイメージの「一番」が多かったので、
若い方が多いのだなと妙な感慨にふけりました。
>>364 他は点なしか。
虫 ◆Yh5.nC8OlA さんにとっては、327がダントツだったんだね。。
寸評です。読み違い等が有りましたらご容赦下さい。
…今回もまた、読み応えが有る作品が揃ってて、嬉しいやら胃が痛いやら。
>>314 さん。
簡潔でリズミカルな構成が、読み易さに繋がる良作だと思います。
ただ、「外足、中足」のフレーズと、情景描写の連が、何故か綺麗な入れ子にならずに
リズムを成していない場所があります。とても勿体無い。
>>315 さん。
これ、いいなぁ。正にお題を地で行く詩ですね。
だからこそ、「近ずいていく」「撫ぜる」等の、些細な間違いが気になります。
仕上げの盛り付けにも、ほんの少し気を使ってあげて下さい。
>>317 さん。
最後の一行がぴりっと効いた、上手い小品です。
が、抽象で全てを語ると、詩を自分の側に引き寄せる取っ掛かりが見付からないので
軽く「現実」とリンクする言葉を差し込んでも良かったかもね。
>>318 さん。
この力強さ、特に4連目の、自らの清濁を全肯定する叫びには圧倒されました。
無理やり挿入した蒲鉾の不自然さを差し引いても、充分に名作だと感じます。
うん、この詩、好きだよ。
>>319 さん。
文字を絵具代わりに描く試み、ですか。BGMは「ラ・カンパネラ」かな?
欲を言えば、もっともっと精緻に描き込んで欲しい。
>>321 さん。
受精と誕生の物語を、ひかり溢れる描写で包んだ作品なのですね。
ひとつだけ明示されていない「どこか深いところ」に居るのは、父なのか神なのか。
光が止んだ向こうも見たい、とは只の我儘ですね。
>>324 さん。
“自分探し”と言う流行を思い出しました。日常から離れて、本当の自分を見つける、と。
それは多分、今ここに居る自分の汚さを直視出来た時、終わるのだと思います。
雑踏の中で「今、僕はここにいます」そう思えた時に。
>>327 さん。
君では無く、きみ。思い出を繰りながら、なお軽口をたたく絆の深さ。
只のひとことも哀しさを滲ませない語り口が、尚更ゆっくりと胸に沈んでゆきます。
前半に煙草を吸う描写が有れば、更に最後のひとことが刺さるかも知れない。
>>329 さん。
理想のヒーロー像、多分に戯画化された自分の有るべき姿。
この乖離は、きっと“敵”の姿をまだ見出せていない事に由来するのだと思います。
見る事。疑う事。考える事。それを継続して欲しい、そう思います。
>>330 さん。
正も性も闇もひっくるめて投げ飛ばす、こんな詩に横からの言葉は不要ですね。
ただ言葉を楽しめばいい…って、言うのは簡単なんだけどなぁ。
あー、もう、悔しいったら。
>>331 さん。
丁寧に語られるイニシエーション。変化を受け入れる女性、“なろう”と言う男性。
作者は女性なのかな?女性視点の前3連に比べて、後半の筆致がほんの少し甘いです。
構成力は群を抜いてるし、重箱の隅をつっつく様な指摘なんですけど。
>>332 さん。
一幅の絵、それも水墨画の味わいです。
完結した作品なので横槍を入れるのは、と思いますが、「♪」は必要だったのかな?
>>336 さん。
映画「コレクター」を下敷きにした詩ですね。畳み掛ける話し言葉での記述と、
落とし所を読ませない迷走ぶりが、「気味悪さ」を見事に表現しています。
でもタイトルはなぁ…先読みされちゃうよ?これ。
>>338 さん。
「文明の原風景」、これを案山子に託して綴った叙景詩、ですね。
比較的軽い描写をぽんぽん、とリズミカルに並べて心地良い読み味です。
もう「雨にも負けず」は慣用句扱いなのかな。ちょっと複雑な気分。
>>339-340 さん。
力強いアジテーション、言葉の奥の熱量は相当なものだと感じます。
ただ、その単語が持つちから、鮮やかさに表現を託し過ぎている傾向があります。
単語の持つイメージは摩滅するものです。もっと、先へ。
>>341 さん。
とても愛らしい、面白い印象を与えてくれる一節です。
…でも、「世界でいちばん」が何か?がどうしても読めませんでした。
>>344 さん。
自分を好きになれるなら、それが一番な事なんでしょうね。
少し説明的になり過ぎた感じもありますが、シンプルで読みやすい詩だと思います。
お題からの飛躍が、きっと次の課題だよ。生真面目過ぎるから。
>>349 さん。
自画像を描く事で自己を肯定する、それは恋愛に似ているのかも知れませんね。
2連目と3連目の、永い時間を表わす改行。出来るなら、この行間に起きた変化をこそ
丁寧に描き付けてゆくべきだったかも。
>>351 さん。
17で若くないとわ(汗)いや、私も同じ頃はひどく焦っていた記憶がありますが。
目の前の数字、それ自体にはきっと意味など無くて、捉え方一つなんだよ。
言いたい事を押し出し過ぎて説明調になってるのが惜しいな、と。
配点です。
【2点】
>>327 ・きみに幸
>>331 ・横切って、少年は男となる
【1点】
>>315 ・刹那を歌おう
>>318 ・己を己とし神を支配せよ
>>330 ・俺へ、混沌を止揚できるか、君は
はぁあ、質・量共に豊作でした。
真っ白に燃え尽きました…♪
ハ ハ
みんなお疲れ様! ('(゚∀゚∩
ヽ 〈
ヽヽ_)
サイタマサイタマ! ハ_ハ 、 l ,(^( ゚∀゚)^) サイタマサイタマサイタマ! ハ_ハ (゚∀゚)- ) / サイタマ〜! ('(゚∀゚∩. l ` (_ノ _ノ ヽ 〈 ヽヽ_)
きみに幸か、いかにも2ちゃんの詩って感じだな
372 :
名前はいらない :2005/10/24(月) 16:45:27 ID:xXTGzU4r
審査員、がしがし募集♪ ハ ハ ('(゚∀゚∩ ヽ 〈 ヽヽ_)
寸評の残り。
>>339-340 マジでこんがらかってるんだけど、妥協や怠惰が悪であるならば
「牙を研いで高く空を見据える」のは、悪とは正反対の行為なんじゃないの?
それをまた悪だと言い放つ論理についていけない。
>>341 夢の氾濫だと思うんだけど、結構ダイナミックなイベントのはずなん
だけど、その表現がやたら簡素っすね…。
>>344 ふつうの若者がふつうに考えてることを、ふつうに書いた、文章。
も少しなんとかしたかったね。素直な感情は好感が持てるけど。
>>349 つまり、その…美化しまくったわけね。ナルキッソスの神話みたい。
敢えてシニカルさを抑えていると思うんだけど、それならば思いっきり耽美に
突っ走ってほしかったな。
>>350 不思議な感触だな。というのも、ぼくはこの作品の登場人物に、男性
でも女性でもない、ニュートラルな性を感じた。どっちかというと女性かな、
とは思うけど。あと、蜻蛉のような、存在感の希薄さも感じた。
>>351 いやー、若者のストレートな悩みだなあ。例えば「プライドが高い」
というけど、具体的にどんな感じでプライドが高いのか表現すると、広がりを
持てたように思います。
審査結果です。 心を奪われるまではいかないけど、「ちょっといいな」と思うのは多かった。 2点 >321・誕生 1点 >314・二人三脚 >324・深く高く、つまり遠く >327・きみに幸 >330・俺へ、混沌を止揚できるか、君は >338・孤高 >350・底 以上。
移動用のメモリースチィックを紛失してしまってショックを受けている葉です。
採点は
1点
>>327 :きみに幸
雰囲気がいい。ふうわり酔ってみたいと思わされました。
以上です。
俺も意外に321はいいと思った。ネタじゃなくポエジーがあると感じた。(自演じゃないよ)
377 :
名前はいらない :2005/10/25(火) 12:23:39 ID:BbHdqrm1
まだ審査できるよ!今日いっぱい。
378 :
名前はいらない :2005/10/25(火) 12:23:51 ID:btG0U7et
>>321 アナルセックスの快楽を描写してるとしか思えなかった。
(経験ないけど)
だからいいんじゃない?いろんな解釈ができない詩はつまらないよ
380 :
名前はいらない :2005/10/25(火) 23:10:59 ID:BbHdqrm1
今回もチャンプはゼッケンか
締め切り?
382 :
◆L4LyBSss3w :2005/10/26(水) 00:09:30 ID:YI2FMuq0
はい、集計ですよぅ。
【チャンプ:7点】
>>327 :きみに幸:ID:RJhNrqI0氏
【準チャンプ:2点】
>>321 :誕生:ID:HznkHXhI氏
>>330 :俺へ、混沌を止揚できるか、君は:ID:AQGxQ/Zh氏
>>331 :横切って、少年は男となる:ID:K3X6otnO氏
【1点】
>314:二人三脚:ID:hMc37wZ8氏
>315:刹那を歌おう:ID:oEB0zs2l氏
>318:己を己とし神を支配せよ:ID:hNTWtGl+氏
>319:クイーン・エリザベス:ID:XzcCpKE0氏
>324:深く高く、つまり遠く:ID:NBkOKLwW氏
>338:孤高:ID:mYm/xAo+氏
>350:底:ID:GZInuIa2氏
以上です。どなたか確認と再集計をお願いします。
383 :
名前はいらない :2005/10/26(水) 01:24:35 ID:WgwmVSyd
よろしいと思います。
384 :
名前はいらない :2005/10/26(水) 02:04:53 ID:KMP5v+NH
詩板は現在、女子供の世界だなw
385 :
名前はいらない :2005/10/26(水) 13:41:05 ID:hTc7SNz7
お題まだ〜?
どうも遅くなりまして 私が「きみに幸」を書きました 批評してくださったみなさん 梁山泊運営者の雨さん、 いつもありがとうございます。お世話になってます お題出させてもらいます たまたま野球を見ていて思いついたのですが、 「チップ」 これでよろしくお願いします
387 :
◆L4LyBSss3w :2005/10/26(水) 23:40:48 ID:V3BBFo++
_,,,......,,__ /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ (,, '"ヾヽ i|i //^''ヽ,,) .o゜*。o<ID:RJhNrqI0さん、おめでと! ^ :'⌒i i⌒" /⌒ヽ*゜* |(´・ω・) /ヽ )。*o ッパ |(ノ |つ ゛ ̄ ̄' ゜ | | えーと、次回のお題は「チップ」。 ⊂ _ ノ ""U 投稿締切りは11/2いっぱい(11/3午前0時)、 審査締切りは11/5いっぱい(11/6午前0時)でお願いします。 …あと、梁山泊に運営者なんて居ませんよぅ(笑)
388 :
名前はいらない :2005/10/27(木) 01:24:40 ID:T3Vuxedp
>>387 いいや、影でコントロールしてる運営者がいるぞ・・・
ちなみに、マン毛出てる。
389 :
名前はいらない :2005/10/27(木) 12:33:38 ID:amwFsNP7
_,,,......,,__ /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ (,, '"ヾヽ i|i //^''ヽ,,) ^ :'⌒i i⌒" |(´・ω・) |(ノ |つ | | ⊂ _ ノ ノノノ〜 プチッ "U ( >ω<) /∪ つ" これが雨たんのマン毛か・・・興奮してきた。 しーωJ
390 :
練り物ハンター ◆CNzCJKVCcA :2005/10/27(木) 12:40:00 ID:xEXbaAkx
>>388 ____∧∧
〜' ___( ,,+Д+ )<わしが、影の運営者のボスじゃ!
UU U U 知ったからには、覚悟は良いな!?
391 :
あるひと :2005/10/27(木) 23:04:02 ID:FCqkWu/K
寂しいの すごく チップを渡すとき 彼女の顔が そう言って 気持ちが伝わってきた でも ごめん 俺には 慰めることも 力づけることも 幸せにすることも できない そう考えることも 許されないのだよね なぜなら 俺は ごめん もうここには来られない 寂しさに 気づいてしまったから
あれはもう60年代が終わりを告げようとしていたあるホテルだ ウイスキーは匂いだけのままあたりをうろうろし クリスマスツリーのてっぺんの星は胴体を切り取られたように見えない血を流していた アジア系の禿た老人の荷物を運んだ 日本人かと思って彼の口の開くのを待ったがついぞ開かれなかった 部屋に到着して 当然 チップを待った 彼は首を傾げた 少々嫌ではあったが手を軽く差し伸べた 僕の掌にポンと置かれた物は コインじゃなかった 乾電池2本とクリップだった 乾電池 クリップ 乾電池 クリップ 乾電池 クリップ 乾電池 クリップ 2本の乾電池は鼻の穴から クリップは口から 僕の中へづかづかと入ってきた 彼はニタニタ笑っている
目を開けると乾電池がクリップの取り合いをしている 顔は(顔?)表情が全くなく 罵声も(声?)もあげず ただただクリップをお互いにつかんでひっぱっている 僕はポケットからレッドカードを出した 効果はない 何枚も何枚も出した 効果はない しまいに僕は泣き叫んだ 何が悲しくてクリップを取り合わなければならないのだと 僕はその時思う すると乾電池は爆発し 爆風でクリップは世界の外へと吹き飛ぶ スポン 2本の乾電池と クリップが 飛び出して 床に落ちた 彼はニタニタ笑っている 僕はというと靴を脱いで 頭にのせて 深く彼に礼をした もちろん靴が頭から落ちぬように ひどく冷静に
394 :
訂正 :2005/10/28(金) 03:02:34 ID:/QP8bIhN
>>393 の
> 顔は(顔?)表情が全くなく 罵声も(声?)もあげず
は
罵声も(声?)あげず
です。余計な「も」が入りました。
395 :
do ◆.VL7PXncWo :2005/10/29(土) 02:02:18 ID:dnloWGQn
審査員なっていいの?
396 :
名前はいらない :2005/10/29(土) 02:31:31 ID:1Cn5u6JW
do ◆.VL7PXncWo さん、どうぞどうぞ審査お願いしますよ!
ていうか今のお題なに?
TOEICの試験が始まってからぼくは 消しゴムを忘れたことに気づいて ちょっと茫然としてしまって 窓の外を見ると一面の曇り空で 濃淡のない鈍い空をことさらにまっしろな新品の消しゴムが ジェットで横切っていく ぼくはテスト用紙を前に頬杖をついて あんにゃろめ、赤いリボンを結んであげたかったのに 約束もしそこねたぼくは いまいましい気分?で見送った
400 :
tips :2005/10/30(日) 21:47:47 ID:ABgXcD19
らぶりー、と叫んだら 反吐が出るならぼくは川岸で かなしいうたを四十回ほどうたってやるよ コンビニでつぶやいたうたに きみがしらない語句がまじっているなら なんどでも意味を説明してやるよ かわいそうな、ばかなポーリーン 世界というせまい地平線の中で うだうだとかなしみにそまっている 世界なんてせまいところは いいかげんに捨ててしまえよ 部屋の中へ行こう 小さくベットと炊事場しかない しけったへやのなかで ぼくが築きあげた細部が きみがふみにじって瓦解していくのを ぼくはなみだをながしながら 逃さず見ていよう そして キス、キス、バン、バン
401 :
CHIP :2005/11/01(火) 03:27:36 ID:XLauymV4
目蓋の奥 森の発酵する苔の下 湖に流れ出る川面の反射 打ち寄せる死骸と泥に埋もれた浜辺 街路樹の表皮 オレンジに照らされた駐車場 ネオンテトラに降り注ぐブラックライト 二次元バーコードに暗号化されたURL 珪素に閉じ込められたDNA キャタピラに型押しされる土壌 凍土 風紋に彩られるモノクロームの砂 月明かりに破壊されるトルソ ヘビィローテーションの着メロ エスコートされるセレブレティ 腐敗する傷口の上でダンスする蛆虫の群れ 氷を溶かすアルコール中毒の息 巨大な掃除機に吸い込まれる牧草 差出人不明未配達メッセージ あまねく55億Hzの心拍は地形を変えていく
402 :
スーベニア :2005/11/01(火) 20:54:11 ID:ogF/p+f9
死ぬには早過ぎた 手元には置き土産が置かれている 包み隠さず 実体を把握するには それなりの強さが必要であった しかし、私は弱かった 私は、天国の人にチップを渡した 天国の人は言った 「あなたは、まだ若すぎる。弱さ、そう弱さを直視する強さが必要でしょう。」 私は、現実の世界にもう一度戻された 友達にチップを渡した 友達は、笑って私を受け入れてくれたよ 恋人に、チップを渡した 恋人は、優しく微笑んで抱いてくれたよ 死ぬには早過ぎた 私は、手元にある置き土産をそっと開けてみた 包み隠さず実体を見ることは 私を優しい気持ちにさせた だって、弱い強さは、弱いものを慰めてくれるもの 私は、天国の人にチップを渡した 天国の人は、こう言った 「あなたは、死ぬとしても、生きるとしても幸福な瞬間を得たのです」 私は、嬉しくなって、大切な人にチップをくばったよ そして、大切な人は、優しく私を抱きしめてくれたんだよ
403 :
チップ :2005/11/01(火) 23:23:57 ID:e0at0Nhm
それはうるさい蝿 さしのべられる手 すこしのおぼえ書 くりかえし通る道 さいころ
頭かゆいんですよう 鹿野センセと差し向い 鹿野センセは禿げてて中年で少しだけセクシーなきらきら瞳の脳外科医で 頭かゆいのにどうして脳外科なのかというと そんなら鹿野センセがいいわようピコピコ という 君の熱烈な推薦をいただいたからなのだが 「なに 頭かゆい ならば手術しなければ ぜひしましょう」 ちょっと待ってくれ どーして頭かゆくて手術やねん と反論するヒマもなく 鹿野センセがおもむろに取り出したトンカチで ピンピキ パカーン! 俺は気を失った 「手術は大成功でぇす」 ちょっ ちょいと なんで勝手に手術しとるねん 「『かゆくないチップ』埋めときましたよー」 丸刈りにされた俺の頭頂部には 親指大くらいの硬い突起が新たにできていて センセ チップてもう少し薄いんと違いますかー 出っぱってますよ これ 「あぶなかったです 手遅れになるとこでした」 いや 頭かゆくてどーして手遅れに あーあ 変なモン埋め込みやがって 「頭は1週間は洗わないでねー その後はチップ専用のコレでシャンプーしてねー お願ーいしまーすびょーんん」 オッさん!!これ!!「おクルマ用洗剤」て書いてあるやないか!!! 「まあいどううぅぅぅ あぁぁりぃ」 鹿野センセはセクシーに瞳をきらきらさせて (オッさん 眼が死んでないのはいいことやで) クラゲのようにゆらゆら揺れてるこっぱげ野郎で なんか赤塚不二夫と話をしてるような気分になって かなしくなって 会計をすませて帰った
というわけで俺は頭のかゆみを克服したのだったが チップは体に対する異物なわけであるから当然なんらかの副作用がある 俺の場合は まず 頭頂部をかるく押すと ぴよぉーーん と笛のような音が鳴るようになった 君はそれを ひとりテルミン と名付けて歓んだ 朝 目がさめると 君が俺の頭をおもちゃにして 伴奏つきで「あめふり りんちゃん」なんか唄ってる それはそれでかわいいんだが 頭は叩かれると痛いのでやっぱりやめてくれ 次には 俺は「マツケンサンバ2」が完璧に踊れるようになった 軽やかなサンバのステップは俺の両脚に完全になじんだ 俺は歌が下手クソなので ダンスの披露の場がないのが残念ではあるが バイト先で パートのおばはんたちにさりげなく自慢したところ なんと集計の結果 おばはんの85%が「マツケンサンバ2」を完璧にこなせることが判明した しかも『かゆくないチップ』なし でだ なんでだ 俺は驚愕の事実を びっくりした時にメモする「びっくりしたメモ帳」に 克明に記録した それから いや おかしなヤツだなんて思わんでくれ 実は な 犬とか猫とかと話ができるようになった それは君が夢みてたような面白いことではなかったよ 残念だが たとえば うちの猫 イノセントミルハウザー14世が 「めし」「ねる」「かゆい」しか言わないハードボイルド野郎とは知らなかったし あと あん時は最悪だったな 君の友だちが連れてきたシーズー 発情期のメス犬が あんなこと言うとは夢にも思わんかった
木とも 話をした 悠久の時のながれ っていうのかな 返事がかえってくるのに四時間二十分を要した 地球の声がきこえるようになったのはそれから間もなくだった 「かゆい」 ん? 「あーかゆい」 「そこやない あーもそっと上 かいてくれえ」 地球むちゃくちゃ痒がっとるやん そうだな お前の上で なんや判らんものが何千億もうようよ動いとるし お前のあちこちで 掘ったり突き刺したり爆発させたり しんどいわな いくら痒くても腕がないので掻くこともままならない地球の身の上を 俺は心の底から痛切に感じた そして知らず知らずのうちに 携帯のメモリー 鹿野センセのホットラインを ポチッと押したんだ 「なにぃ チタマかゆいぃぃ! しゅじゅちゅ しゅじゅちゅうぅぅぅぅ」 (フェイドアウト というより 驚いた俺が携帯を落っことしたのだが) あれから 鹿野センセとこは 休診の札がさがったままで どうやらチタマ用の『かゆくないチップ』を不眠不休で鋭意開発中らしい あんなこわれたオッさんに地球の命運が託されるのかと思うと うすら寒いものを感じるのだが 今までよりもマシになるような気もするから不思議なもんだ もうすぐだ 地球 かゆくない かゆくないから 安らかに眠れ
407 :
名前はいらない :2005/11/02(水) 00:21:02 ID:GXFvyxrI
tip of the fall. (秋が来て) 君の半身が通り来て tip of the fingers. (指の先)右の手のひらに痕跡を残す tip in the wind. (風に傾いで)暖かさに振り返っても tip off that ・・・・ (告げていくのは・・・)重なった日々は遠退いて 風が渦巻いた 炎の枯葉が追いかける 銀杏を拾う君の長い指 落ちたカーディガン もうすぐ帰れる 犬も待ってる 鳥にも餌を やれなくなってしまうね いいよ それは 仕方がないよ だって家に 帰るのだから 並木の秋の永いトンネルは 閉じてたちまち消え行こうとする 気流が留まり逆に向かい出す 熱ある時間が吸い込まれてく 生きる死ぬってさ 預け替えだね 君の声が手のひらに 揺れる残像を残そうとする その取替えっこが たとえ誰かの気まぐれとしても 呼吸は此処に聞こえてた 重すぎて息が止まりそうだ 重すぎて息が この胸に・・・・・・・ tip of life. (チップ・オブ・ライフ)握り締めて tip the scales. (君の重さ) 忘れない tip of life. (チップ・オブ・ライフ)今年も秋に 繋ぐ季節に
409 :
ワイルドタイトロープを歩け(1/2) :2005/11/02(水) 12:08:30 ID:ZxpIZfQr
ど真ん中の速球おあつらえ向き 喜んで強振すれば高めに浮いたかまいたち 悪夢に出てきそうな断崖絶壁 ピンと張られた一本の長い綱 バランスを取る棒など落ちてるはずもなく 振り向けば引き返す道は消えているお決まりのパターン 渡るしかないんだろ? 渡れという意味なんだろ? 渡りたいんだろ? 渡ってやろうじゃないかと思ってたんだろ? すべてがストレートに見えるから すべてのボールに手を出していく すべては錯覚だったと気づくとき すべての脳細胞を駆使して すべての運を天にまかせて ヨタヨタと足を震わせ歩き出す 酒も呑まずに千鳥足 下を見るなとわかってはいても 上を見るほどの余裕もありゃしない かすった かすったよな? かすったことにしてくれ
410 :
ワイルドタイトロープを歩け(2/2) :2005/11/02(水) 12:10:59 ID:ZxpIZfQr
落ちるのはシャクだから 立って歩けないのならしがみついてしまえ 手の平が剥けても握りしめて 不格好さらして一ミリでも遠くへ また来た 落ちるのは俺じゃない ボールの方だ 二本の太い指で挟んでいたはず 前へ飛ばせなくても とにかく当てて食らいつけ とにかく振って見逃しの三振だけはやめておけ とにかく片手でいいからぶら下がれ コツをつかむまでは粘ってみせろ コツコツ当てて時間をかせげ 向こう側が霧に包まれていたとしても 麻縄がささくれ立って手が血まみれになろうとも ど真ん中の速球用心深く されど思いっきり体をねじって
411 :
燻る火 :2005/11/02(水) 19:26:35 ID:Pn4MVJnM
賭けごとをした 半分の乾いた木 柔らかな焔が 小さく飛び越えることを こぼれ落ちる本 火炎を取り出さないで燃えて たばこが目を覚ます 心にとめること 中で焦慮する 払ってゆすって 不満がちいさな煙を出した 柔らかな熱が 次第に強くなって 火事になって 暗くなる 虚弱な焔 もうすぐ表面化する オレンジ色の 揺れる女体
412 :
Y.TAKEO ◆GL19takeoY :2005/11/02(水) 19:55:29 ID:6x2aHmXL
明日とくになにもないし審査員やらさせてくださいな
413 :
A Chipped Diamond :2005/11/02(水) 20:56:16 ID:spfFgV9C
疲れて帰る最終電車のホーム 模造ダイヤの欠片が落ちていて いびつな欠片 硬い光 揃わない面 接着剤 指に挟み、おしつぶす プチッと血の玉 ささやかな意地 ささやかな輝き いびつな欠片 かすかな光 チップ、チップ、チップ チップ、スキップ、チップ 駅裏の路地から猫が来る 彼女のしなやかなステップに 落ちた欠片がきらきら光る 気がつけば道はダイヤでいっぱいだ いびつな欠片 かすかな光 チップ、チップ、チップ チップ、スキップ、チップ 夜空の月の向こうから箒星がやってきた そっと夜空の大掃除 ぐるっとまわした箒の先に 落ちた欠片がきらきら光る 気がつけば空もダイヤでいっぱいだ
415 :
飛沫 :2005/11/02(水) 22:48:24 ID:vFoZ8TPK
ペットボトル 民族音楽のCD 通販雑誌 家から持ってきたCDプレーヤー 絞り終わった歯磨き粉のチューブ 下着は念のため紙袋に包んで 撒き上げて、撒き散らして 捌いたサンマの内臓と骨 チョコレートの銀紙がしゃりしゃり鳴る 解熱剤の箱が思ってたより多い 爪 抜け毛 くしゃくしゃと丸めたコンビニの袋の多さ 終わってしまった手紙も 撒き上げて、撒き散らして 残せるものは幾つも無いのに 残してしまうものは、こんなにも多い いつか いつか、止まる迄。
私はあなたにそっと合図をする それは最後のキス 新宿の雑居ビルのエレベータで 残酷な言葉は どちらから持ち出すか それすら賭け事みたいで 天秤に量ることしかできないのよね 言葉も 気持ちも 優しさも 全部裏目 あなたは私にそっと合図をした それは最後の証 ありがとう なんて陳腐で笑った 新宿駅の端のホーム 私は山手線に乗るの 黄色い電車を見たって 何とも思わない 電車に揺られる私 いつもと同じ 街に埋もれている
417 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/03(木) 00:06:37 ID:UYPtPkzt
はい、締切りですよぅ。 >391 あるひと >392-394(>394は訂正) 60's Tip >399 「ジェット消しゴム」「赤いリボン」 >400 tips >401 CHIP >402 スーベニア >403 チップ >404-406 地球かゆい >408 つなぎておけば >409-410 ワイルドタイトロープを歩け >411 燻る火 >413 A Chipped Diamond >415 飛沫 >416 tip a signal ∧,,,∧ 合計14作品ですよぅ。>/ ・д・ヽ し,^ ^ ^,,J ``) と,,_と,ノ) ;;`)⌒`) −=≡ .:,''"""゛"゛""~"∧∧ ≡≡≡;;;⌒`) −=≡ C..□,,□,,□,,□ (,,゚Д゚) <審査開始!! ;;⌒`)⌒`) ''と-と-と-つ-つ"つ
えーじゃ読んで勝手に感じた事を書きます
>391 あるひと
ここに入られない理由とチップの関連性が薄い気がする。
チップという現実味があるモノに対して情景・心理描写が軽いから入りにくい。
>392-394(>394は訂正) 60's Tip
クリスマスツリーの星の表現がいまいち分かりにくいがドロドロした感じを出したいのはわかる。情景を思い浮かべると笑えて面白い。
ただし、お題のチップというのが乾電池・クリップに占拠されて消されている。しめ方は爆発など混乱とは対照的で静かに締めてる。
>>399 「ジェット消しゴム」「赤いリボン」
>いまいましい気分?
いや、聞くなよこっちにふらないでくれっという感じがしました。
ぶっ飛んでいるのは好きなんですが、何処がチップにかんらんでるのか
俺には分からない。
>>400 tips
tips
[名] 1 チップ, 心づけ, 祝儀
[名] 1 先, 先端;頂上, 頂点, 頂
[名] 1 軽打(tap). 2 《野・クリケット》チップ.
のなかでこの作品に似合うのは『心づけ』ですね。
かなり、ゆるい雰囲気作りなど読まされる作品です。読み手を逃がさないラブラブ感が冴えている。ラブラブ感を出す作品というのは
作者の自己満足で終わるパターンが多いがこの作品のゆるい雰囲気で上手く調和して許される作品。
>>401 CHIP
記憶の切れ端という感じですね。『CHIP』の意味を調べなかったら分からなかったですが なかなかテーマにそった優等生だと思います。
一つ一つの表現の発想の奇抜性なんかは素晴らしいと思います。
ただ、断片的なものをいくつか書いて一つの作品として何を見てほしいか?
というのが弱く感じました。
>>402 スーべニア
最初に読んだときにチップの意味がコンピューターのチップなどそういうのを想像して
読んだために分かりにくかった。タクシーの運転手に配るチップですね。
外国人の風習だからちょっと分かりにくい。
戻って来た時、最初に友達にチップを配った後に恋人に配るのが作者の人間性がでてます。俺が書くなら『三途の川の橋渡しの料金は六文』という由来を使って日本的に古めかしいものに仕上がってたかもしれません。
病院で死にかけて臨死体験をした人が無事に戻ってきて今まで出会った人に恩返しをするような心の温まる作品です。
>>403 チップ
これも記憶の断片系ですね。もっと方向を絞ってもらえると繋がりやすい。バラバラなら
バラバラで魅せるものが欲しいです。
本来の記憶というのはこのように断片的でよく分からないもので、それがたまたまくっついているだけかもしれませんな。
>>404-406 地球かゆい
えーわたくし普段ならこういう審査員は参加しないのです。
なぜ自分の作品を出していないのにも参加したのは、この作品があったから(仕事の休み)といっても過言じゃありません。
1番バカバカしいと思います。詩的なのかは分かりませんがバカバカしい見せ方が一つ一つ考えられてます。細かいネタづくり、『ピンピキ パカーン!』という効果音の陳腐さ、頭の痒みを抑えるためのチップというのがSF詩的です。
うちの猫の表現が良いためシーズーの部分がカットされているのが残念。
作品をピンク色したくないのなら『あんまりここで書くと18禁になるから残念だ』とか断り文句を書いてほしかった。作品のしめ方が綺麗なので深読みすると『ぼくたちが地球にできること』など環境テーマを感じさせられる。
長いものだが最後まで一気に読ます力がある良い作品でした。うん、ごちそうさま ありがとうございます。
>408つなぎておけば 炎の枯葉・銀杏を拾う 全力で秋がでてますね 俺にはちょっとわかりにくい部分がここ >並木の秋の永いトンネルは >残像を残そうとする 言葉使いですね。意味は分かるんですが ん?と感じます。 生きる死ぬの預け替え という表現は斬新に映りました。 ぜんぜん関係ないのですが、銀杏って『ぎんなん』というのと『いちょう』と読む事を初めて知りました。 >409-410 ワイルドタイトロープを歩け 一番最初のかまいたちが良い。野球のチップをテーマとして男の俺としてはわかりやすい。 緊張感の出し方、『玉の落ち』との引っかけ方が面白いと思う。 言葉の選びを作者が楽しんだのが分かる作品です。 >411 燻る火 薫製など作るときに使うチップという感じでよんだ。 >たばこが目を覚ます の部分がん?という感じがする。 削っている部分が多いので想像して繋げるのが疲れる作品だと思います。 >413 A Chipped Diamond カッテイングしたダイヤの欠片と夜空という感じの作品。 >チップ、スキップ、チップ ここを声に出して読むと間抜けな感じがでていい。 電車は最終で次の電車のダイヤはもう無いけれど空には一杯のダイヤ が輝いている。という解釈ができる。 >415 飛沫 俺にはタイトルから飛び散る水しぶきみたいのは読みとれるけど お題のチップが読みとれない難しい作品。 飛び降りるて散る自殺願望が感じられる。 >416 tip a signal 綺麗な作品。東京の電車事情を知ってると黄色い電車の意味が深く 読みとれる。良い作品だけどお題を使いこなしている感じはしない。
で、特に審査員の持ち点とか関係なく点を入れればいいのかな? そこらへんちょっと分からないので教えて下さい。
>>421 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。
3点は1つだけ(3点あげるほどでもないならなしで可)
2点はいくらでも(暗黙の了解でだいたい2つまで)
1点もいくらでも(ほとんどの作品に1点をあげるのも可)
>>422 どうもありがとうございます。
ちょっと用事が出来たので夜にでも審査結果書きます。
424 :
Y.TAKEO ◆GL19takeoY :2005/11/03(木) 19:47:50 ID:MRzEaG/h
えー俺はこんな感じでした。 >400 tips 1点 >401 CHIP 1点 >402 スーべニア 1点 >404-406 地球かゆい 3点 >409-410 ワイルドタイトロープを歩け 1点 >413 A Chipped Diamond 2点 どうもおじゃましました。
425 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/05(土) 05:26:47 ID:sUerGrIr
マジで間に合うかどうか分らないので、とりあえず採点のみ。 寸評は、できた分を、後から貼りまーす。 2点 >400 tips 1点 >401 CHIP >408 つなぎておけば 以上っす。
428 :
do ◆.VL7PXncWo :2005/11/05(土) 18:07:56 ID:1Wg34UJ1
429 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/11/05(土) 22:49:53 ID:whXqrsTJ
>>409-410 ワイルドタイトロープを歩け 2点
いろいろなタイプの詩があって楽しく読みましたが
するり、と読めてしまうものの採点はしづらい…
読解力がなくてすみません。
「ワイルドタイトロープ」は、一瞬のうちにぐるぐる
不恰好に惑う気持ちがあらわになっていて、一番
するりと読めなかった作品でした。
430 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/06(日) 00:10:10 ID:Qquh2vmP
はい、集計ですよぅ。
【チャンプ:6点】
>>404-406 :地球かゆい:ID:uoTaZ1T6氏
【準チャンプ:4点】
>>400 :tips:ID:ABgXcD19氏
>>402 :スーべニア:ID:ogF/p+f9氏
>>409-410 :ワイルドタイトロープを歩け:ID:ZxpIZfQr氏
【3点】
>>392-394 :60's Tip:ID:/QP8bIhN氏
【2点】
>>391 :あるひと:ID:FCqkWu/K氏
>>401 :CHIP:ID:XLauymV4氏
>>413 :A Chipped Diamond:ID:spfFgV9C氏
【1点】
>>399 :「ジェット消しゴム」「赤いリボン」:ID:r6y1K3Wj氏
>>408 :つなぎておけば:ID:chkMaLTQ氏
どなたか確認と再集計をお願いします。
431 :
名前はいらない :2005/11/06(日) 02:30:42 ID:jV0HZcxb
再集計、確認しました。 雨さん間違いありません。お疲れさまです。 「地球かゆい」作者さん、チャンプおめでとう! お題をどうぞ!
どうもありがとうございました。『地球かゆい』書きました。 次回のテーマは、『赤』でお願いします。 投稿締めきりは、11/13いっぱい(11/14午前0時)、 審査締め切りは、11/16いっぱい(11/17午前0時)です。
433 :
たぬちん。 :2005/11/06(日) 06:39:00 ID:v2xkN8P2
434 :
噴出しますよ :2005/11/07(月) 13:24:34 ID:PlXh0bd2
さばけまして 噴出しますよ イラ・イラ・イラと 被さったものは 埃でできた蜘蛛の巣のようだ 彼女が勝手に作った夕餉は 湯気も立てなきゃ匂いもしない 元からあるので そのままですよ 走る単線の茶けた鉄の横の方から ピラ・ピラ・プラと 季節の虫たち 照らされて揺れる綿毛の茎と 仲良く見えててそれほどでもない 涙ぐむけど 生きていますよ 無関係なことで騒いでる学校の 鐘が鳴ってる放課後のこと 埃っぽくてもほっとするよな 慣れた書籍の待ってる自室 みんな幸せになればいい みんな不幸になればいい とどのつまりはそんなこと 午後のリンゴパイ一切れ等分
435 :
名前はいらない :2005/11/07(月) 20:28:12 ID:WBIXs7c3
436 :
血路 :2005/11/07(月) 20:53:46 ID:aOEeH8KC
闇に支配を委ねた 躯は 器械(からくり)仕掛け 精神(こころ)は 妄執中毒(ジャンキー) 彷徨う 荒野(あらの)に 足跡を リスカの痛みと 罵倒の鎗で 紅く染まった 路,一つ 續く
437 :
血路 :2005/11/07(月) 20:55:09 ID:aOEeH8KC
續き 魔物にどやされ 血溜まりの中 胡乱な眼差し 投げつけて 先が視えない 明日を探し 今日も流離う(さすらう) 奇獣が一匹
438 :
名前はいらない :2005/11/07(月) 21:32:37 ID:kY11ybW2
彼の眼は常に赤くなっている 激しい憤りを感じているんだ 血を欲しているんだ だから血が廻っている物を その禍々しい眼で睨みつけるんだ 自分の欲望に対して見境無く行動に移す 自分に対しての憤りを 血は赤くて冷徹な味がするからだ 人間に酷似した味がするからだ 自分が人間だからだ。
439 :
似合う服 :2005/11/07(月) 23:47:16 ID:4w4XAL2U
あと少しで最強に 誰にも負けないほどになれたけど もう箱にしまったまま 開けることもないだろう 隣で赤い服来て 僕よりずっとうまく戦ってた そんな君が今日も 夢に浮かぶけど マンガや小説よりも もっと素敵な日々に思えた だけどこれからの未来はもう 君は横にいないけど 経験値をたくさん上げて どこまでも行けると思ってた そんな日々は今になれば もう昔のことで ただのゲーム 街の中 デパート回って 何かプレゼントって探したけど 君に似合う服なんて 一つも見つからなかったよ 箱にしまったまま もう二度と開けられることはないだろう
道路沿いにある窮屈な公園 草木の奥深くにある新大陸 夕焼けが照らす 赤く滲んだ世界 物好きなきみが誘っているのを見ました ぼくはだれも見ていないのを確認して そろりそろりと 近づいきます 少し迷って 案の定 連れて帰りました そこにあった道に従えられるように ダダダダーン とぼくは散弾銃をぶっ放し そのあと虚しくなってきみを殴ってしまいました ぼくは夕焼けに照らされて 成されるがままに赤くなっていたんです ただそれだけなんです
441 :
440 :2005/11/09(水) 02:53:57 ID:jyLyKLSF
今気付いた、、 ×近づいきます ○近づいていきます
最初は一匹の白い蛇 草の中からおずおずと顔をだした くすんだ目 かすかに浮き出る金色の縞模様 なめらかにくゆらすS字 羞恥の躊躇い 用意されている臨終の秘蹟 夜が明けた 人の子の鐘が鳴り響く 空を引き裂く鸚鵡の鳴き声 初夜の朝、窓に掛けられる朱染めのシーツ 童貞の幻想 たわわに実った乳房 男女の寝台の下より生まれる蛇たちが 幾千の夜の帳に隠れるように秘めやかに這い巡る 神の目よ、神の英知よ、神の御技に祝福を 奏でない旋律 赤いドレスを纏う醜女 打ち鳴らされる不協和音 密かに隠された暗い秘密 女が握り締めたナイフ 生まれない赤子 倒立した塔 老いた猿の夢が若者を狩り立てた 神の法を守る勇士たちが行進を始める 汝らは神の目なり 汝らは全てを知るものなり 汝らは全てを断罪するものなり 全ての汚物の甕の蓋を開け あらゆる隙間を通り抜け うとましく思う足に踏みにじられて、真紅に染まった蛇たちは ざわざわと ぬるぬると どこまでも道を覆いつくしていく 白い陽の光の下 紅に蠢く石畳 燃え上がる金色の紋様
443 :
予知 :2005/11/10(木) 02:33:49 ID:UjYpoQTz
僕が語り続けた夢を あなたが受け入れることができないのなら 僕が示し続けた夢を あなたがいつまでも信じられないのならば あか あか あかるい あか 血潮と朝焼けと夕焼けはどうやら似ている 朝の光は期待を表し夕の光は希望を示す 期待と希望で満たされた僕の肉体 唇を噛んだだけで原色はいとも簡単に流れ出す けれども血の海を見れば誰だって絶望的だ 量の問題なのかもしれないね きっと量の問題なんだろうね 小高い丘の上で空を眺めていたんだ 刻々と変わりゆく雲の色は桃色から赤を通り越して紫になった まるで震える僕の唇のような色になった 紫が紺色に変わる前に枯れ草を掃って立ち上がる 真下の町の信号機がさっきから止まれの合図を続けていて 遠くのビルの屋上で点滅するランプは輸血の点滴のようにポタリ、ポタリと 小さな赤は淋しげで見てられないんだ 大きさの問題かもしれないね きっと大きさの問題なんだろうね 今まで座っていたこの大地だって一皮剥けば ドロドロの熱い色が燃えたぎっているんだ もっとムチャクチャをやってみようか 腹を十文字に切り裂いて内蔵をえぐり出しあなたの鼻先にホラ、と突きつける それともグチャグチャにしてやろうか 心臓を手づかみにしてピクピク動くホヤのような固まりをギュッ、と握りつぶす どっちの体でも構わない どっちの滴りも同じ色 あか あか あかるくて らんぼうで それでもやさしい あか 噴火して 爆発して きらめく溶岩を冷たい夜空に撒き散らす
444 :
ジャケット :2005/11/10(木) 19:53:07 ID:I8LTK+JF
鼻毛、寝癖、髭、歯、爪、OK ジャケットも新調したし 靴も磨いた ハンカチも持った シャツもアイロンかけたぞ ごめんなさーい、まちがえちゃって おい、なにをどう間違えたら 1時間12分も遅れるんだ すっぽかされたかと思って怖かったぞ 少し遅いけど、昼ご飯にする? インド人はB型が多いんだって そうなの、やっぱりね 美味しかったね、さ、行こうか ねえ、これなに?シールみたいなの Mってかいてあるわよ? え?ジャケットについてる? やば、俺ずっとくっつけたままだった・・・ 何という失態!何という赤っ恥! おっかしーの!笑う君は素敵だ 俺は、俺はきっと青くなっていたに違いない
445 :
名前はいらない :2005/11/11(金) 04:33:38 ID:1i25B9GL
途中経過です。 >434:噴出しますよ:ID:PlXh0bd2氏 >436-437:血路:ID:aOEeH8KC氏 >438:無題(名前はいらない?):ID:kY11ybW2氏 >439:似合う服:ID:4w4XAL2U氏 >440(>441で修正):赤く滲んだ世界:ID:OWdMiCsA氏 >442:”汝ら、神とその法の勇士たち”:ID:hnWzkaz7氏 >443:予知:ID:UjYpoQTz氏 >444:ジャケット:ID:I8LTK+JF氏 今回のテーマは『赤』。 投稿締めきりは、11/13いっぱい(11/14午前0時)です。 γ⌒)~)_。♪ '''( ・ /♪ |(,,゚Д゚)っ <まだまだ作品募集中!! ヽ| っ ノ ♪⊂(.._,,,ノ U
446 :
河 :2005/11/11(金) 11:01:31 ID:NF7hm1KI
くちゃくちゃのシーツの上で 女の 長い脚を開かせて中心に片目を当てて覗き込んでみると 地平線がぐーんと伸びてて おっきな夕陽が西の川の向こう側に沈んでゆくところで 立派なぎざぎざを背負ったステゴザウルスがゆうゆうと陽炎の彼方へ戻ってゆく 滅ぶんだね? 地平線の向こうのすさまじい夕焼けを見た インド人と日本人のハーフでカナダ市民だという女がくしゃみして 夕陽がぶるんと震え、溶けて崩れて流れて落ちる I saw your grandfather. Really? ソレデ? それだけです。 その場所を軽く噛んでから女の身体をよじのぼり、 挿入すると そっと息を吐いた
赤池という名の赤くない池に 夕陽がぽつり 赤池は赤くないのです 夕陽が赤くないからです 幼いころなどは にんげんのたまもの の手 をかざす と赤いのは なぜ なぜ なぜ と訊きまわり 恒温動物だからという 凡庸なこたえに満足したのです ぽつり と言ったけれど 夕陽は実は大きくて じんわりと してきそうで 「ボーヨー」と呟やいたのです どうでもいいことで 実は呟いてないかもしれません そんな気持ちだっただけかもしれません
ダイトウリョウが 日本にやってくるらしいです 彼の持っている地図に 赤池 をかきくわえてやってください それでなにかが 変わるかもしれないし 変わらないかもしれないけれど 僕らなどは 二足歩行ですから 後ろをみることに慣れていないのです ボーヨーとしたものをおんぶしながら あるく気持ちは ダイトウリョウもいっしょです つまりは 赤池が赤くないぶん 夕陽が赤くないぶん 僕らは色んなものに嫉妬するのです
449 :
逆らえぬもの :2005/11/13(日) 09:37:35 ID:do2ry+QN
股の間から垂れている赤の量に 鬱蒼としながら水を流す あたしが雌だという 証拠 実感 こんなものはいらない 股の間から興奮して飛ばす体液 白い粘粘 ふき取って 塩辛い 体外に放出しなければならない機能 支配されている あなたは雄 混ぜましょう あたしとあなたの 赤 と 白 逆らえぬもの 雄 雌 本能 愛情行為自己確認 悦楽 愛情行為自己確認 悦楽 十月十日待てば 新しい赤が生まれる そんなものはいらない 営みなんてつまらぬもの 受精行為子孫繁栄 忘却 受精行為子孫繁栄 忘却 それでも理性など残さず 混ぜ合わせてしまう 赤 と 白 逆らえぬもの 雄 雌 本能
450 :
名前はいらない :2005/11/13(日) 18:54:13 ID:c7zsmEJV
今日までですよ! 募集age
451 :
60億色の赤 :2005/11/13(日) 19:17:06 ID:X8Yj4ZZt
それは僕らの中を駆け抜ける色 そして一人一人違う色を持つ 情熱の赤 それは踊り子に流れる 細かく刻む足音は まるで揺れる炎 喜びの赤 それは優しい女性にあふれる 暖炉の焚き火のように 僕らを包み込む 怒りの赤 それは悲しみの色でもある もうすぐ冬が来る この色の季節 休みの日の赤 それは子供たちの微笑みの色 計画を立てて一日をつぶすのもいい もうすぐ冬休み その色は人によって意味も異なり 僕に流れる赤も母に流れる赤もそれは異なる色で 混ざり合いながら今日も新しい赤がうまれる
452 :
その瞳 :2005/11/13(日) 19:33:18 ID:8iTHwDnR
その瞳によく映える赤。 キミの穢れ無き、その瞳に映るボクと赤。 穢れた事など見た事は無いだろうに。 キミの瞳に映るは、赤。 そしてキミの悲鳴が響き渡る。 響き渡って、反響して、消滅した。 キミの純白なココロに、ボクは傷つけよう。 それは最後にして、最初。 それは、最高にして最悪。 そしてまたキミの悲鳴が響き渡る。 キミの瞳に映るは、赤。 キミの瞳に映るは、ボク。 そして、傷つける。 ボクを、キミを。 そして、終わった頃には。 キミの瞳には、もう 永遠にボクは映らない。 赤が染み渡り、赤の彩で、部屋が埋め尽くされる。 またキミの悲鳴が響き渡る。 サヨウナラ・・と言えないボクを許して下さい。 サヨウナラ・・と言わせなかったボクを許して下さい。 サヨウナラ・・と言えなかったあの人を許して下さい。 そして、赤。
>Fileを解凍します.... >Passwordを入力してください >text >Passwordを入力してください >signe >Fileを解凍しました.
File:1(pass:無し) 彼らがポケットから手を伸ばした先に 机の上で並べられた指先があって 交互に動いてはお辞儀を繰り返していたから その先に向けられた目隠しの上で勝手に ありもしない文字列を伝えてみます ポケットの中に捕まえられない 赤いビー玉の行儀よさは この意欲のなさだけ暇つぶしとして 断熱材と一緒につぶしてみようかと思い こうして並べてみました 周りにあるどんなベクトルも またがないように通過していくことは 困難と言われるでしょうが それは見た目ほど難しいわけではなく 単に僕らは八方向しか動けない昔ながらの シミュレーションのようなふりをして ふりをするつもりだけでもいいので それが暗黙の了解であったのです 1つの文章は1つの流れ サイタサイタはサクラガサイタ 彼らは送り仮名とレ点の場所に法則を見出しては 予想を繰り返してきたのです 赤いビー玉は行儀がよく いつもレールの上に並んでいます
File:2(pass:text) でもやっぱり まとまりがないでしょう 少しずつ嘘並びな本当の出来事だけ 彼らと同じ土俵に上げてみても 同じ繰り返しで到達することのがらんどうな 空気の詰まった箱の中の人から 明日が何も見えないコンタクトレンズのせいにして 遊星観察さえ立ち止まったことを 目をつぶる言い訳にして 彼らが今日も進んで行きます 文句と紛争ばかりを両手にぶら下げて ビー玉の色を好き好きにして並べていくような 意味のある語彙だらけの夢を見たばかりに 向こうの赤い星が見えますか 目を潰さないように見られますか みな道具を使ってフィルターをかけて それでも好き勝手に絵に書き上げてきた星を 彼ら です すこし したの 増やした 泣いたり こんな風な わらったり 文字列を使い でもやっぱりまとまりがないでしょう 転がされたビー玉の中に書かれた文章でないと気遣っても
file:3(pass:signe) 彼ら1つの文章を好き好きに並べては 何も気づかれないようにしてみようと この作者が思ったとしても きっと皆の選択は限られてしまいます それでも今は意思なんてないだろうから こうやってドミノが並べられていくだけ そんな十六回目のスイングとファウルチップを繰り返し 目の前に赤い赤いアカイ花が見えます レールの上でビー玉を転がして 赤や赤ややっぱりアカイ花の模様から 飛び散って床をころがって もう順番がわからない けれど実は最初からわからない そんな花の数え方をします それでもその赤い花は幻視的な存在で サキノハカという黒い花と一緒にはやって来ず ぼくらはいくつかの送られた光線であったように また いつも吹き抜けるだけの風であったのです いえ あったはずなのです 呟きすぎて誰も気に留めないようにしても 粘土細工のように形作られながら 好きなように作られながら
>Fileを削除します.... > > > > >Fileを削除しました.
458 :
祝祭 :2005/11/13(日) 23:39:13 ID:3DcDR/mY
たちのぼる煙は 赤ければ 赤いほど いい この国が 燃えているようにみえるから ひとの心に 炎がともるように感じるから ゆっくりと歩調をあわせる 深山の鼓動 一閃のつんざく陽光が 石の積まれただけの聖地を遍照する あかあかと黒い太陽の裏側の顔に かざされる無数の腕たちよ 抑えきれない哄笑が湧きあがり 今 通り過ぎたビルの隙間に 灰になった ひとりの天才が たしかに 屹っていたのだ
459 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/14(月) 00:04:50 ID:yEl8kE4O
はい、締切りですよぅ。 >434:噴出しますよ:ID:PlXh0bd2氏 >436-437:血路:ID:aOEeH8KC氏 >438:無題(名前はいらない?):ID:kY11ybW2氏 >439:似合う服:ID:4w4XAL2U氏 >440(>441で修正):赤く滲んだ世界:ID:OWdMiCsA氏 >442:”汝ら、神とその法の勇士たち”:ID:hnWzkaz7氏 >443:予知:ID:UjYpoQTz氏 >444:ジャケット:ID:I8LTK+JF氏 >446:河:ID:NF7hm1KI氏 >447-448:赤池:ID:8obdtxLt氏 >449:逆らえぬもの:ID:do2ry+QN氏 >451:60億色の赤:ID:X8Yj4ZZt氏 >452:その瞳:ID:8iTHwDnR氏 >453-457:記号の風景:ID:ugciLsrs氏 >458:祝祭:ID:3DcDR/mY氏 ,r-、 /,,ム,ヘ ,,r,=/o"o'i,) <では、審査開始ですよぅ。 ( t''V_ソ_Vヽ ヘ ,! |:"':.| | | |: :.|コ ! |: :.|リ 'ーi┬i-┘ ´''´`''`
460 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/14(月) 22:46:23 ID:pM8ukVzc
寸評、行きます。
読み違い等有りましたらご容赦下さい。
>>434 さん。
不吉なにおいの「赤」を背景に隠して、淡々と成される描写。
軽いユーモアさえ漂わせる語り口に、尚更に虚無感を感じます。
朗読に耐えうる、優れた言葉のリズムが見事です。
>>436-437 さん。
尖った単語を並べれば尖った詩になる、と言うのは間違いです。
>>438 さん。
「彼」と「自分」の視点移動がもう少し滑らかであれば、と思います。
内側にこもった憤りの熱量は充分なのに、放ち切れてないな、と。
共感される事を前提にせず、丁寧に描写を重ねるのも必要ですよ。
>>439 さん。
語尾の「けど」に幾つかの違和感があります。
プロップが曖昧なままに詩を組んでしまった、そんな雰囲気です。
>>440 さん。
少ぅしシュールな味もある、まとまりの良い秀作だと思います。
1連目の後半、散弾銃のくだりはもう少し書き込めたかな?
>>442 さん。
絢爛豪華、という言葉が似合う見事な絵画だと思います。
ただ、様々なモチーフで構成された詩である為に、中心を貫く流れに
「赤」の持つ重みが足りないのがちょっと残念かな。
461 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/14(月) 22:46:56 ID:pM8ukVzc
>>443 さん。
赤というモチーフに対して、解剖学的なアプローチを試みますか。
狂気を含んだ連想で綴られた、たまらなく濃いスープの様な読後感です。
見事です。ご馳走様でした。
>>444 さん。
清涼感があって、さらっと読める掌編。気持ち良いです。
「赤」に“血”からの重い連想を綴る詩が多い中で、狙ったのかな?
うん、こう言う微笑んでしまう詩、好きです。
>>446 さん。
ベッドからの幻視。凄まじい距離の飛躍なのに、それを感じさせないのは
敢えて主観から突き放した、そっけなくさえ見える描写の賜物でしょう。
最高級の食材をダシに使うような力技に呆然とさせられました。
>>447-448 さん。
「ボーヨー」ですよ、ボーヨー。
…このセンスに最敬礼。
>>449 さん。
生臭い匂いを漂わせる目論見で選んだ視点、なのでしょう。
ただ、一つひとつの「雌」「白」といった象徴に裏打ちが無い分、生臭さが足りない。
もっと主観的にエグく粘っこい描写が有っても良かったかも。
462 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/14(月) 22:47:41 ID:pM8ukVzc
>>451 さん。
「60億」を俯瞰する視点は、同時に個々の血の隔たりをぼやけさせる事も有ります。
平均値としての人間像は、今此処に居る「私」を響かせるには少し薄いでしょう。
もっと、執念を。偏執狂な程の執念を。
>>452 さん。
殺人を描くには、狂気と臭気が足りない。もっともっと狂わないと。
>>453-457 さん。
ひととき読まれ、消され忘却されることばあそびのギミック。
劇中劇に似た構造が、切ない読後感を鮮やかに演出しています。Cool!
>>458 さん。
原初の鼓動を感じさせる、沸き立つような言葉です。
4連目での場面転換が少し唐突に見えるのが、ちょっと残念。
急いでたのかな?もっと練れる題材だけに、勿体無いな。
463 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/14(月) 22:48:11 ID:pM8ukVzc
配点です。
【3点】
>>447-448 :赤池:ID:8obdtxLt氏
【2点】
>>443 :予知:ID:UjYpoQTz氏
>>453-457 :記号の風景:ID:ugciLsrs氏
【1点】
>>434 :噴出しますよ:ID:PlXh0bd2氏
>>442 :”汝ら、神とその法の勇士たち”:ID:hnWzkaz7氏
>>444 :ジャケット:ID:I8LTK+JF氏
>>446 :河:ID:NF7hm1KI氏
…ふぅ。今回は重量感の有る作品が多くて、ハードな審査でした。
でも豊作ですよ〜。
審査募集age
465 :
名前はいらない :2005/11/16(水) 00:20:15 ID:lVSasoly
ちくしょー
審査結果です。
3点
>>434 実はかなりツボ。噴出しそうなマグマを覆っているのは、ごくごく薄
い表層で、それがどーでもいいような日常ばかりで、しかもなかなか噴出しそ
うにない。「涙ぐむけど 生きていますよ」が心を打つ。最後でまとめに走っ
ちゃったのは、やや残念。
2点
>>446 女性の肉体、現実だか仮想だか分らない夕焼け、滅亡の予感、セック
スのオルガズム、そうしたものがうまく溶け合って、ふたりの対話が生れる。
掌編ですが、唸るような上手さです。
1点
>>447-448 「赤は赤くない」という論理は、実はぼくも考えた。んで、この
詩のなかに、その論理の根拠が隠されているかというと、見事なまでに何もな
い。まさに「ボーヨー」と裏切られた感じ。けして悪い意味だけではなく。
>>453-457 「赤い」ビー玉である必然性が今イチなのが欠点ですが、ビー玉
は星であり、人であり、ことばでもある。それらが掌の上で転がるような、精
緻で無意味な表現が小気味いい。
以上っす。
467 :
リーフレイン :2005/11/16(水) 12:48:51 ID:zxaiCDeS
>>434 噴出しますよ
いらいらした、所在なさが伝わりますね。
午後の林檎パイ一切れ等分 とか なんか学生っぽい風景とかが
どことなくぬるい日常がかもし出していて、切羽詰ったような色をいい具合に中和しています。
>>436 血路
リストカッターの血迷い妄言という感じでした。
このなんとも時代がかって劇化したゴシックロマンがアイロニカルでいい味です。
全体を韜晦しちゃうようなユーモアをもう一ついれると深みが増すかもなあと思いました。
>>438 名前はいらない
人間って血がないと生きてけないんですよね。この頃ひしひしと実感してます。
>>439 似合う服
赤い服の彼女よりも ゲームに耽溺していた自分の思い出?赤゙が単なる
つけたしでしかなかったように思います。
>>440 赤く滲んだ世界
最初は捨て猫でも拾ったのだろうかって考えてしまった。。
あまり情景は分からないんだけども、変化する心象を閉じ込めたような作品ですね。
>>442 汝ら、神とその法の勇士たち
やっぱり、なんつか、モチーフが多すぎるんじゃないかな?
468 :
リーフレイン :2005/11/16(水) 12:49:22 ID:zxaiCDeS
>>443 予知
赤をイメージングしながら、段々激烈なモチーフへ移動。
てか、1連と2連があまり変化がないなあ。2連目のモチーフにもう少し工夫が欲しいかな?
爆発の力も少し足りない気がする。
>>444 ジャケット
血の滴るような詩が多かったとこなので、なんか心がなごみます。
>>446 河
エロいですね。。
さいしょの女の長い脚を開かせて地平線にみたてるとこがとてもいい。
一気に世界に広がってきました。
最後の連好きです。 このなんか、お仕事的な感じっていいですねえ。
”あ、そうだ、こんな感じだ”ってびっくりしました。
>>447-448 赤池
夕陽がぽつり というフレーズがとてもいい って思ったらあとで補足があって
「これ余分だよおお」っと思ってしまった。んだけど、ぼーよーとしたものを
どっかで表現したいんだと思うと ポツリから変化させないといけなかったのかなあとも
思います。 うーーん。 最初から狙い済ましたイメージを書いてしまうのと、こうやって
詩行の中で行きつ戻りつするのとどっちがいいかなああ。。これも味わいがありますね。
むしろ曖昧ななにかをゆるーーく伝えるにはいい方法かもしれない。
ボーヨーとしたもんもおんぶしながら歩く 雰囲気 好きです。
>>449 逆らえぬもの
血なまぐさい。。
>>451 60億色の赤
うーーん、こういうふうに羅列するのなら、羅列そのものにもっと味わいを持たせないと読んでるほうがちと辛いです。。
>>452 その瞳
これって、もしかして女子高生殺人事件じゃない?犯人の同級生は「無我夢中で覚えてない」っていってたらしいね。
>>453 記号
無作為にうつキーボードが詩を書くことの根本的な意味のなさの隠喩だとすると、
赤いビー玉は(あるいは赤いなにか)は詩のエッセンスなのかなっと思いました。
詩を書くことのとらえどころのない雰囲気がよくでています。
順番がわからない、けれど実はさいしょから分からない、そんな花の数え方 とか
サキノハカという黒い花とか 吹き抜けるだけの風とか とても好きです。
>>458 祝祭
戦争を思い浮かべました。激烈な破壊による浄化の炎への憧れ?
採点
>>446 河 2点
>>453 記号 1点
2点 >434:噴出しますよ 自分に無関係なことだけで成立している日常。満ちていく予感。 もっとも近しいはずの家族には、だから苛つき、 学校という狭い世界の知人たちにはもとから期待などしていない。 それでもどうしようもなく感じる怒りを伴う孤独は、 自分の匂いしかしない部屋でのみ忘れえる。 そこには他人の存在はない、部屋の外にいる幸せな他人と不幸な他人は等価であり、 部屋の外にいてくれる限り、彼らを愛することだってできる。 部屋にあるのは本とリンゴパイ一切れ。 そこには、たぶん、自分さえ、いない。 ゆえにすべて許す。 と、これだけだったら、うまいけどひきつけられはしなかったと思うけど、 「涙ぐむけど 生きていますよ」 この一行が、やたらステキ。この一行のために他の部分はわざとくすんだ描写にしてあるのかな。 1点 >447-448:赤池 「ダイトウリョウが 日本にやってくるらしいです 彼の持っている地図に 赤池 をかきくわえてやってください」 ここの部分、ずば抜けてると思うんです。
471 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/17(木) 00:19:11 ID:sqYQMQjR
では、集計です。
【チャンプ:6点】
>>434 :噴出しますよ:ID:PlXh0bd2氏
【準チャンプ:5点】
>>446 :河:ID:NF7hm1KI氏
>>447-448 :赤池:ID:8obdtxLt氏
【4点】
>>453-457 :記号の風景:ID:ugciLsrs氏
【2点】
>>443 :予知:ID:UjYpoQTz氏
【1点】
>>442 :”汝ら、神とその法の勇士たち”:ID:hnWzkaz7氏
>>444 :ジャケット:ID:I8LTK+JF氏
以上、どなたか確認と再集計をお願いします。
合ってます。審査の人お疲れ様でした。
>>434 「噴出しますよ」を書きました。
次回のお題は「初心」でお願いします。
投稿〆切は 11/23(水) いっぱい(11/24(木)の0:00まで)
審査〆切は 11/26(日) いっぱい(11/27(月)の0:00まで)
・・・で合ってますか?(汗 みなさまありがとうございました。
いのちには限りがあるけれど しょうがないよ おまえ、あたまわりぃなあってときのほうが倍はあるわけだから、 人の倍はもたつく計算じゃないか おまえよりもっとうまくやれる大勢の人たちが おまえよりもっとうまくたくさんのことをやってくれる から おまえはおまえで気の済むまで さよならを聞く回数が増えていくね その間にくやしい思いばかりが過ぎていくね それはおまえのせいだから 彼らのせいじゃないから おまえの歩みはますます重くなっていく だからって、おまえには何事か大事な使命を果たさなければならない義務があるわけじゃないし、 だからって、おまえにはおまえをかならず幸せにしなければならないという決まりもないし、さ みじめで貧乏でのろのろ歩み続けたおまえ、アノ世に持参する履歴書はできるだけまっしろで、死ぬときには ふふん、おれは何もしなかったなあ そう言ってやれ ずいぶんと歩み続けてきた果ての勲章はおまえがひとりで還るさみしさだけ そんな最後だったら、なんだかかっこいいじゃないか そのことさえ忘れなければ、それまではできるだけ、損か得なら 損を選びなさい
475 :
花嫁 :2005/11/21(月) 19:54:44 ID:FS+jOYF6
あたし明日、嫁ぎます。 (女が一人死にます) 父は戦場に送り出すかのようにオイオイ泣きます。 (あたし神風特攻隊?) 結婚式は和式です。 (白無垢は子供の頃からの憧れだった) 新婚旅行はハワイよ。 (彼はこの日、世界で一番優しいはず) 死刑囚が、最後の日の前日に、 好きなものを食べなさいと言われるように。 (そして、女は死ぬらしい) 芋虫が蝶に生まれ変わるように!
476 :
Beginners in the Moon :2005/11/22(火) 22:08:42 ID:WU3h+zTT
夜のまんなかで 立ち上がる兎のように 月に狂えたなら よかったのに 村のはずれから 丘の祠にむかうほそい道の両脇に 篝火が列をなす ゆっくりと 四つ脚の車輪が滑るように昇っていく ふっ と途切れそうになる あれは みずの音だろうか それとも ゆらゆらと炎に明滅する背中 あなたの 坂の軌道にさしかかる 月。 月へ行くのは誰もがはじめてだから あなたの背中を ずっと見つめている こんな月の下では 誰もが眠れる赤子だから 夜空がまぶしいふりをして涙を拭いていた 火の粉が大地を舐めるように這っていく (祠ヘト続キタル路ヤ 路ニ非ズヤ 月ノアワイニ続キタル 路ニ非ズヤ 橋懸リナリ 月ノ裏側ノ朱ニ染マル顔) 月が沈み 月を忘れ そしてはじめて昇る忘れられた月を浴びる あなたの背は翳になって もう視ることがない はじめての 月。
477 :
孵化 :2005/11/22(火) 23:05:03 ID:w7ZJGNVA
なんという光だろう 窓の外遠く 月に伸びる梯子を 少しずつ上り進む人影が明瞭に 壁にぴしりと映りこむ窓の桟が 光もろとも わたくしのたるんだ肌をすべりくらがりへ消える 見れば梯子はいまや室内にたちあがり 頂上は 闇にまぎれて天井へ 元の形がわからないほど傷の上に傷が刻まれたが そういえば 皮と肉をそいだ骨のわたくしは 刺すほどに こうこうと照らすものを手に入れたい 自分が自分であった初めから はたからはあれほど明らかな光を見失ったまま 足裏を横棒にこすりつける また間違えた道を いや 求める者にこそ見えない光もある 広がる天井に暗くたいらに嵌めこまれた戸 わたくしは はやくはやく 手に入れてそれをつまらないものにしてしまえ
478 :
初心者の心得 :2005/11/22(火) 23:35:11 ID:uZX9LY5a
何も知りません何もわかってません 本当に知らないのです本当にわからないのです 何ひとつ知りません何ひとつわかってません いいえひとつだけありました 何も知らず何もわからないということだけ 知ってますわかってますでもそれだけです 今夜は月が出ていますね 月のことなどまったく知らないしわかりません なぜあんなところに浮かんでいるのでしょう それでもとても美しい月夜なんです でもなぜ美しいと感じるのか知らないしわからない 見ていると自然に涙が出てきます もちろんなぜだかまったく知りませんわかりません 月とか夜とか美しいとか涙とか 言葉は知っていても意味は知らないわからない あなたはもしや知っているのですか それは辞書や図鑑に書いてある説明です それは家庭や学校で教わった説明です 月が岩でできていたり月が地球の周りをまわっていたり だからなんだと言うのです 何も言っていないのと同じじゃないですか 月があなたにとって何者なのか 月があなたにとって大切なのか そのことを知っていてわかっている人はおそらく…… どうか教えないでくださいすべてのものの美しさの意味を 絶対に教えないでくださいすべてのものとものとの深い繋がりについて
479 :
\_____________/ :2005/11/23(水) 01:46:32 ID:q5BLfU3E
V , v、ヘM 'リ"ノンミ/ソMv、 ソVvミ ヘ/Wv彡vV/ ミ∠ミ:: ミミ _ ミ::: ミ 二__, --、r'"___、 ヾ ト、::ヽ ミレ'"~ ,-,、 ! ! ' '" ̄ .ノ \ヾ:、 K/ー'~ ^~_/ ヽミ:ー‐‐'" ヽ i. !〉ー― '"( o ⊂! ' ヽ ∪ Y i ∪ ,.:: :二Uニ:::.、. l i .! :r' エ┴┴'ーダ ∪ !Kl .i、 . ヾ=、__./ ト= ヽ. :、∪ ゙ - ―- ,; ∪ ,! \. :. .: ノ ヽ ヽ. . .
480 :
拳 :2005/11/23(水) 17:48:52 ID:3tQitsDS
おそらく私は一人で墓に入る 薄っぺらな涙に送られて もの言わぬ骨として 先に逝った人達の傍らで眠るのだ 血も遺さず 言葉も遺さず うつし世の日照り雨のように ひそやかに消えてゆくのだ 墓の中 私は産まれたばかりの子供に還る 両の手を固く握り 口を大きく開け 突然の世界の重力に わけもわからず泣き叫ぶ あやす手にも なだめる声にも馴染まず ただ ただ 両の拳を奮わせ泣き叫ぶのだ ああ かつて産まれた日 私がその手に握りしめていたものは こころざし と いうものであったと思うのだが!!
481 :
雪 :2005/11/23(水) 20:56:58 ID:SSKeAJEW
珍しく雪が積もった日 足の裏でぎゅ、ぎゅと雪を鳴らしたくて いつもより断然早く玄関を出た。 まだ明け切らない空は重く重く灰色で バイクか自転車の轍が一条だけすらっと伸びていて じんわり爪先を凍らせながら歩く 音は無い。 どれ程願っても、踏んだ数だけ足跡は残ってゆく 踏み付けてひしゃげた雪を白く帰す事はできないね 睫毛の先にも結晶が乗って視界を遮る。 耳たぶが痛い。 汚してしまったものへの後悔も これから踏み躙るものへの畏れも ひといきに 飲み込んで ぱん、とコートを叩いて早足に事務所へと向かう 水が染みて重くなる運動靴 その気味悪い履き心地を甘んじて受け入れながら。
482 :
「食欲と初心」 :2005/11/23(水) 21:05:42 ID:qMvKNn69
ポテトチップスはいわない 初心忘れることなかれ 牛丼はいわない 初心忘れることなかれ 焼き鳥はいわない 初心忘れることなかれ ハンバーグはいわない 初心忘れることなかれ でも 体重計は確かに言った ミシミシッ・・・
483 :
名前はいらない :2005/11/23(水) 21:07:37 ID:W5AyC3ft
484 :
名前はいらない :2005/11/23(水) 21:32:43 ID:D6gQEuhD
精悍に星間を静観して生還した性感
485 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/24(木) 00:12:43 ID:D55RchfK
はい、締切りですよぅ。 >474:おれに役目があるとしたら:ID:oUWcuZ8O氏 >475:花嫁:ID:FS+jOYF6氏 >476:Beginners in the Moon:ID:WU3h+zTT氏 >477:孵化:ID:w7ZJGNVA氏 >478:初心者の心得:ID:uZX9LY5a氏 >480:拳:ID:3tQitsDS氏 >481:雪:ID:SSKeAJEW氏 >482:「食欲と初心」:ID:qMvKNn69氏 /: / : / : / : では、審査開始ですよぅ。 ∧ ∧ / : ______( ´・ω・)/___ : | つ/) /| : 〜| . | / | : ∪∪ / ,ノ : / ,ノ~ :  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ,ノ~ : |.,ノ~ 〜〜〜〜〜〜〜〜~
486 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/11/24(木) 01:15:12 ID:t0t7krPb
>>478 初心者の心得 2点
>>480 拳 2点
まったくタイプの違う二つの詩ですが、あー人間は万里独行だよなあと
どちらからも感じました。「初心者」からは積極的な自覚として、
「拳」からは現実を受け入れた諦念として。
>>474 おれに役目があるとしたら 1点
初心、にこだわるならよくわからなかった作品。
でも意図が集約する後半の力強さに脱帽。
488 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/25(金) 05:34:32 ID:fGw/itOh
規制発動中につき、点数だけで勘弁して下さい…(泣)
【2点】
>>476 :Beginners in the Moon
この不吉さと圧倒的な美しさに惹かれてしまいました。
【1点】
>>475 :花嫁:ID:FS+jOYF6氏
わざと左足で書いた絵の様な、単語ひとつにまで染み渡る違和感に。
>>477 :孵化
なによりも最後の連、最後の一行が値千金。
PCは規制中、携帯は壊れかけ(アドレスとかどうしよ…)
まさに四面楚歌な今日この頃 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
>>476 :Beginners in the Moon 1点
おまた。寸評です。
>>474 つらつらと、一見野方図にことばを連ねていますが、人生の哀しみが
垣間見えてくるようで、感慨深いよね。それだけに、少しハッピーな、人生論
的な締め方は、やや興ざめだったかも。
>>475 「結婚は人生の墓場」女性版、かな。それにしても(女が一人死にま
す)は、ゲキレツだと思う。結婚は楽しかったけどな…。雨さんのコメントが
すごくイカしてるけど、やっぱ違和感を楽しむ作品なのかもしれない。
>>476 うわー何だかよくわからんぞこれは。多分かぐや姫というより、葬送
の祭礼というか、儀式なんだろうな。死んで生れ変わる人、死んで生れ変わる
月。「橋懸リ」は、能楽の橋懸りのことかな。
>>477 誕生の前なのに、もう絶望してる、という図式かな。この作品も正直
いうとよく分らない。つまらないだろう人生への渇望というアイロニーが、心
を打つね。
>>478 上手いね。ただ4連めに軽い破綻があって、2連めの問いの応答になっ
てないです。4連めは、「月はなぜ浮かんでるか」ではなく「月はなぜ美しい
か」の答えの提示でないと、ね。
>>480 墓のなかでの赤ん坊、というモチーフは、意外と新しいと思う。ただ
あまり活かしきれてないかも…。普通の死と生の対比になってます。うがった
見方ですが、拳に握りしめているのは、香典返しの「寸志」、というシャレが
入ってるのかな…。
>>481 初心の比喩として、うまくまとめていると思う。ただ、淡々と寸止め
的な描写で書いていたのが、「汚してしまったものへの…」以下で、やや感傷
モードに入ってしまって、一種の緊張感が削がれたのが、惜しいです。
>>482 うん、意外と技巧入ってるよね。それにしても高カロリーだな…。最
後の「ミシミシッ」は、別のことばがほしかったかも。
審査結果です。意外と難しいお題だったね。 2点 >474:おれに役目があるとしたら 1点 >475:花嫁 >477:孵化 >478:初心者の心得
493 :
名前はいらない :2005/11/26(土) 18:07:58 ID:2riUviDW
すみませんが審査一部訂正します。
>>492 は、なしんこで。
3点
>474:おれに役目があるとしたら
2点
>477:孵化
>478:初心者の心得
1点
>475:花嫁
495 :
◆L4LyBSss3w :2005/11/27(日) 00:09:13 ID:rLpYGq3f
集計ですー。
【チャンプ:4点】
>>474 :おれに役目があるとしたら:
>>474 :ID:oUWcuZ8O氏
>>478 :初心者の心得:ID:uZX9LY5a氏
【準チャンプ:3点】
>>476 :Beginners in the Moon:ID:WU3h+zTT氏
>>477 :孵化:ID:w7ZJGNVA氏
【2点】
>>475 :花嫁:ID:FS+jOYF6氏
>>480 :拳:ID:3tQitsDS氏
>>481 :雪:ID:SSKeAJEW氏
以上、確認と再集計をお願いします。
※尚、今回はチャンプが2名となりますので、先着順と言う事で
>>474 :ID:oUWcuZ8Oさんが出題となります。
496 :
名前はいらない :2005/11/27(日) 00:41:34 ID:1qHZHkwa
上記確認しました。雨さん毎度乙です。 お二人チャンプおめでとうございます! 「おれに役目があるとしたら」作者の方、お題をどうぞ!
「おれに役目があるとしたら」を書きました。 次のお題は「続く何か」でお願いします。
498 :
願い事 :2005/11/27(日) 10:35:03 ID:fTZWMyDd
昔から四つ葉の詰め草には願い事が叶うっていう言い伝えがある 私の妹も四つ葉の詰め草が好きだった 病弱な体のくせによく病院の庭に探しに行っていた 余命が残りわずかなのも知らずに… 神様は不公平だ いるかどうかもわからないけど、それでも私の願いは叶えてくれなかった でもそれは公平なことだったのかもしれない、願いが叶わないのが現実なのかもしれない いつも、あの子は笑っていた 私にもいつも笑っていてほしいと話していた 忘れられない記憶、過ぎ去るとつらいくて悲しいだけの思い出…それでも人の繋がりは途切れずに続いてゆく どれだけ時間が流れても、「もう一度だけでも」と四つ葉の詰め草に私は願い事をしているのだろう 叶わぬ願いだと知りながら…
499 :
輪廻 :2005/11/28(月) 21:28:15 ID:juFwyZGG
暖かい ここはどこ 暗い でも暖かい 光が見えた 悲しんでいる人 何故だろう 見たことがあるような 辛くなってきた もう行こうか ここはどこ 輪廻だ
500 :
愛人回覧板 ◆OkhT76nerU :2005/11/28(月) 23:34:36 ID:zrJZB32S
「ほら、田舎の町内会みたいでしょ?マンションでこう集合意識無いって信じてたけどこれ見て」 シャワーが雨音に聞こえたのは二回目まで、晴れた日曜の床暖房に慣れた三回目。 日溜まり溶解物にパルファム名残を漂わせ、沈黙合戦の末。 興味本位では脅迫電話の主の罠、誘われてソウロウ。 「ああ、あなたの声ってパパそっくりね」 悩めるサイコロ箱ン中 二人して とめどなく滴り 乱れればいいよね ピンクのリボン幾重も掛けられれば プレゼントの包みで どこかに放置した時計がこっそり動いてる みたいで 二人して真新しい単細胞のゼリーオバケ作るように 包装紙の内から 破った裸でいたいよ 青いバインダー、A4サイズの表紙には部屋ナンバーと住民の名字が記載されており、ゴシック体に揃えられた文字が並んでいる。 味気なくただ。 性別を匂わす印は見当たらない、冷たい羅列が。 息を飲みよそ見している振りをしてるのがやっとね。
501 :
◆joNtVkSITE :2005/11/28(月) 23:41:53 ID:zrJZB32S
シルクレース撓む梔の花弁 ベールを足に頂戴 足も真っ白なまま並べてね 肝の太ももそっと 包み止める 片足だけ網タイツでさ 貴男から好きなように抱いてなんて ギンガムチェックな台詞 吹き出しの中の喘ぎ声聞きたくないから 野暮なこといっちゃ厭よ 貴男はここに座るの きりかぶの年輪内側から 白 桃 青 緑 黄 赤 繰り返し続いていくのよ 綺麗でしょ? 今 桃色の辺り わたしの人生 わたしのきりかぶは椅子になる さぁ座って か弱い子鹿のキングになってから ゆっくりね絹糸を解いて リボンがリボンじゃなくなるまで 駄目にして飾りじゃいられない姿にしてよ? 野心引き絞る ポーズ知ってるでしょう? あなたの好きでいい 「やっぱり違うわね」 性格、忘れました足の親指反り上げて忘れました。 携帯電話奇遇にもお揃いでね俺と。 何が?違いなど聞きたくもなく、バイブのまま床歩みだす携帯電話にお構いなくと、煙草が燻り燃え尽きる匂い。邪魔なソファーにマーキングした爪痕。
502 :
◆XVUp.wHBSo :2005/11/28(月) 23:43:48 ID:zrJZB32S
「ぜんぜん違うわね」 体、良くわかりません。 クリスタルの中で手間を省くよう、ひっそり息を止め燃え尽きる灰皿に無い灰を吹く。 紅茶のぬるさに溶け入る午後、窓からぬっと割り入る客人のタワー。 見覚えのある違う窓から監視されている何ものかに問う。 常に、偉大なるそして栄え滅びつつある循環に、そしてヤバいなはぐらかせない視線は。 回るのか否や。 リサイクル通信販売のチラシ、墓地分譲の募集、階毎の通路清掃当番ローテーション表、苦情についての注意書き。 意味無く関係無く捲れ上がって目に刺さる。 純白の上質紙にマッチ磨り付け火を生む目線。 いつでも生立ってジュィ芯に刻んじゃうのか。 わたし強引にね貴男の兄弟産めるわけよ 怯えてないわ 失うものなんてちょっと贅沢な暮らしだけ わたしがたった今決めたら済むことよ 貴男の子孫もこの世に存在させることが出来る 簡単よ ふふ チャイムも鳴らさず、ドアに鍵を差す音がする。 「回覧板にわたしたちの写真が貼られてたのよ、ひどい。悪戯だと思うけど、今日は気分じゃないのお願い電話出ないからって心配して日曜日こないでいいわ無理しないで」 夢であれ、回覧板を胸に抱き迫真の涙声。 現実であれ、ドア一枚の隔離今だけは。 今だけは。
503 :
500〜502まで :2005/11/28(月) 23:47:40 ID:zrJZB32S
初投稿にて名前欄はちゃめちゃになりまして 失礼しました トリップ消したつもりが違うトリップになってしまいました
504 :
名前はいらない :2005/11/28(月) 23:47:57 ID:LYI3WEm+
覚醒剤の売人・覚醒剤に溺れる人達・警察賄賂・未公開株詐欺の手口・・すべて実話です。
http://noa.yon.to/ 人気webランキング3位
私は、この時の出来事を、綾瀬署、捜査の高橋さんに
確認しました。
高橋さんは、確かに、誰か、Yに連絡した事実はあると、言っていま した。
警察(綾瀬署)は、Yに、前もって家宅捜査の情報を、流していたのです。
・・・詳細、覚醒剤を売る人達
事実かどうかは、わかりませんが、Yは、わたしが逮捕された時、自分が
逮捕される事をふせぐ為に、
ある刑事Tさんに100万円のお金を渡したそうです。
Yから聞きました。その証拠に、Yが話した事(T刑事に100万円のお金を渡したという内容。)、
すべてテープに録音してあります。
505 :
「着床」未来という返事 :2005/11/29(火) 00:19:00 ID:HS4c2nUA
人通りのない靄に包まれた通りの点滅信号が、 緊張と緩和を繰り返し朝が試験運転を始める。 朝刊を配る若者が履くスニーカーの滑り止めが 小石を拾う度に、希望の刻印をアスファルトに 刻み込んでゆくのを見た。 果てしない悪路を彼はぶっきらぼうに走る。 切り立つ岩山の崖に突き刺さる、孤独と聳える松のように走る。 過去も未来も理由に閉ざされている暗黒母体の闇の中、 大地を振るい立たせる希望の力は、 「いけるぞ!」 この一言に念じ続けることを、彼にさせているだ。
506 :
老夫婦 :2005/11/29(火) 00:39:32 ID:mnnuOu5a
道のむこうから 老夫婦がやってきた しっかりした足取りだ どちらからいらしたんですか? 夫が顎でさす あちらから?見えませんよ 振り返ると もう かれらは遠くにいて やはり しっかりした足取りで 小さくなっていった
あーいつもいいところで終わるんだよなあ ドキドキさせてハラハラさせてさあどうなる?という時につづきは来週 続くといえば線路だけども実際どこまでも続くわけじゃないだろう 終点は必ずあるはずだがどっこい行きっぱなしの列車もないわけで つまり終電は必ず始発となってまた走り出すからつまりは永久運動 同じところをグルグル回っていると見るかどこまでも続くと見るか それはその人それぞれのロマンの問題どちらも正しいし正しくない けれども正誤決められないならどちらでもいいわけでもちろん俺は すべては螺旋階段だと思いたい 垂直的思考は硬直してるが水平的思考も袋小路に突き当たる 変わらないものに美を見い出すのが伝統ならば 変わりゆくものに興奮を覚えるのは未来だろう 美も興奮も一度に手にしたい欲張りな我らが目指すものとは 歴史的連続性を保ったままの破壊的ゲリラ活動 産業革命ではなくルネッサンスを フランス革命ではなく明治維新を 今それぞれの地下に潜伏した工作員が息をひそめて 我らの決して途切れない連続した未来に次ぐ未来を つづく 成功したってみんなは気づかない なぜなら成功というゴールを隠しているから 風景に「つづく」のテロップさえ出しとけば 誰もが何が起こったのかさえ気づかない
進歩でもなく進化でもなく 衰退でもなく退化でもない 現状維持かといえばそれも違う くるりと一周まわれば元の位置 しかし確実に一段上がっている おい頂上は一体どこにあるんだい? ははは宇宙には上も下もないんだよ 見下ろす景色は遠くなり 見上げる景色も遠くなる おいそんなのに何の意味があるんだい? ははは意味はなくても動いているんだよ そして確実に続いているんだ あー来週までのお楽しみかあ つづきが待ちきれないよ早く日曜日の夜が来ないかなあ でもね今日と来週の今日はつづいているんだよ 来年の今日だってずっと大昔の今日だって 今日という日はずっと前から同じところにあって ずっと先にも同じ場所で無表情に突っ立ってる そんな動かぬ大木の先っちょにぶら下がって ほんの少しだけ風に揺れるブランコのようなものさ つづく
業務連絡、忘れてたなあ。 投稿締め切りは12/4いっぱい(12/5午前0時)、 審査締め切りは12/7いっぱい(12/8午前0時)とします。
510 :
「続く言葉」 :2005/11/30(水) 23:27:01 ID:rE5tChB5
この後に続く言葉を待った夜 帰り道 街の灯りは僕たちに優しい 自転車を転がす君の手のひら 手袋もせずに 広い駅前通りからいつもの路地に入る 沈黙は破られることなく続く たまに視線が交差して また離れる 苦い痛みさ 家の前でキスをした どちらからともなく 続く言葉は「また明日」 期待通りで期待はずれの 鈍い痛みさ 君と交わした言葉を思い出しながら歩く 風の音は僕だけに厳しい はぐらかされてしまった 今日もまた 君はずるいね あのときの僕の問いに続く答えが聞きたいよ 君の答えを知りたいよ 続く言葉は「また明日」 期待通りで期待はずれの 甘い痛みさ
これ以上破壊しなければ 母なる大地は 取りあえず 陽の塊を中心に廻っていく ほんの気紛れで 差し延べた行為も ドミノのように 優しさや 憎しみとして 何故か赤の他人まで 伝わってしまう どんなに 愛だ 怨んだと 垂れ流してみても いづれ鼓動も 停まってしまう 受け継ぎ どう感じ ただの人間として いかに逝きるのか 未だ見えない持続性
512 :
PINPORORIN :2005/12/02(金) 20:57:49 ID:3nc0yo0D
PINPORORINで夢覚めて こどもが国に帰るころ 有史以前、マリオが穴に落ちるような昔 蛙さわさわ独り言 夜遅く にこやかに (^-^)逃げましょうよ うん うん うん… うわべだけのエプロン姿 進化をやめたスクーターに跨がり 寒いだけのマフラー姿で泣き出す ぼふぼふ1mlの吐息・温もり Kitchenより鳴らす警報 「我は魔王であるぞ! 筒持て!猿を捕まえよ!」 5時のチャイムがPINPORORIN 皆さんお家に帰りましょ
513 :
暗闇 1/2 :2005/12/03(土) 17:13:42 ID:+MumJxAu
本当の暗闇を知っているかしら 午前2時過ぎ マチの明かりは消え失せ 薄い夜の雲が月に覆いかぶさる 星の微かな輝き 部屋のカーテンを閉め 電気類を全て電源をOFF だんだんと目が慣れてきてしまった ほんとうのくらやみをしっているかしら 暗い部屋の中 瞼をそっと閉じる 光を覚えていた瞳がやがて落ち着く チラチラな残光 違う これは瞼の裏を見ているのだ
514 :
暗闇 2/2 :2005/12/03(土) 17:14:27 ID:+MumJxAu
ホントウノクラヤミヲシッテイルカシラ 瞼の瞼を閉じる 二枚目の瞼を閉じる さーっ さーっ 目玉が黒色に支配されたかと思うと ねばねばした液体になってしまった ゆっくり1枚目の瞼を開ける ドロドロドロドロ ドロドロドロドロ そうだ これが本当の暗闇だ ソウヨ コレガホントウノクラヤミヨ 光は永遠に消え失せ 暗闇だけに見られ続けている
515 :
名前はいらない :2005/12/03(土) 23:54:22 ID:Xy/uR0rd
煌めく都会の イルミネーション 大時計 日付が変わるわ 急いで駆けてく シンデレラたちを なぜか冷めた目で 見送る私がいる 本当はすべてを 知っているのよ 気付かないフリして 抱かれるのよ 愛の道しるべ 遠い昔に見失って 今は樹海の中 迷い子ね私 むこうを向いて 煙草をふかすあなた 背中のほくろに 指を這わせながら オリオンも見えない この街は 私には眩しすぎるなんて ふざけて言ってみる 詩人たちは 死んでしまい 誰の言葉も 空っぽだけど せめてほんの一瞬 あなたの掌の温かさ 信じられたなら よかったのに・・・ 早朝の地下鉄は 人影もまばらで 逃げ遅れたシンデレラはいつも 愛を知らない 無限の迷宮 自分さえも見失って 泣いている
516 :
↑ :2005/12/03(土) 23:55:07 ID:Xy/uR0rd
タイトル「摩天楼」
現在11(10)作品 >498 願い事 >499 輪廻 >500-502 無題(?) (失格の可能性も) >505 「着床」未来という返事 >506 老夫婦 >507-508 『つづく』 >510 「続く言葉」 >511 『timed-release』 >512 PINPORORIN >513-514 暗闇 >515 摩天楼
お父さんはいつも小学校までぼくを迎えに来てくれます その日の帰り道 ぼくたちは子犬を拾いました おかあさん、飼ってもいいって言う? ぼくはおとうさんにたずねます たぶんね。父さんからもお願いしてみるから うん ただいまー 玄関を開けると、いつものようにおかあさんがエプロンで手を拭きながらスリッパをぱたぱたいわせて出てきます おかえりなさい。あら、子犬ね ぼくはちょっとどきどきしながら言います おかあさん、おねがいがあるんだけど おいしそう。煮込みがいいかしら? おかあさん、おねがいがあります、煮込まないでくださいっ! あら、焼いた方がいいの? お父さんは? おとうさんはすこし苦笑いしながら 食べずに飼った方がいいんじゃないかな? まあ! おかあさんは頬をちょっと赤くして わたしったら、食い意地張っちゃったわね。そうよね、もうすこし大きくなったほうが脂ものっておいしいわよね おかあさん、脂をのせないでください、おねがいします!
もう、この子ったら。反抗期かしら。うざいわ ぼくはもうすこしでぼくは泣きそうだと思いました おいおい、母さん、そんな言い方はないよ。自分の子に反抗期なんて言っちゃいけない。虐待家庭みたいじゃないか そっちかよ、と ぼくはちいさくつっこみをいれます 優等生づらしてちいさくつっこんでじゃないわよ、リアル消防のくせして おかあさん、そのとおりです。異存はありません じゃあ、どっちかに決めなさい。子犬を食べるの? あなたを食べるの? 二択! なんで!? おとうさんはぼくの肩に大きな手をのせると、言います おまえが決めなさい ぼくは逃げられないことを悟りました 子犬、子犬を、子犬を食べましょう、みんなで! おとうさんとおかあさんは顔を見合わせると、すこし安心したようにうなずき合いました それからぼくは子犬をおかあさんに渡し、ぼくは自分の部屋に入りました そして、晩ごはんができるまでの間、オナニーしました
>>517 >>500-502 無題(?) (失格の可能性も)
名前欄に
詩のタイトル #1
#2
#3 と入れたらトリップ化してしまったんです
タイトルは『愛人回覧板』
で一作品
失格でしょうか?
私はこのスレに初めての投稿で慣れないことしてミスりました
522 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/04(日) 12:55:43 ID:2HjoOEWI
>>520 さん。
あ、大丈夫ですよぅ。只のうっかりミスなので問題無しです。
(#1・#2・#3でトリップ確認済みです)
あと、詩が複数レスにまたがる時の表示は、「1/3」「3-2」のように
“全何レス中の何番目”とした方が分かり易いかも知れませんね。
523 :
名前はいらない :2005/12/04(日) 13:30:56 ID:XzLH/ddK
524 :
道端の鬼 :2005/12/04(日) 19:17:14 ID:W0etF7UW
道端で鬼に出会ってしまって、右手の手首から先をひきちぎられた。 医学の進歩もたいしたもので、再生医学という分野がある。数年前に 使われ始めた神経系の即効薬を使うと、損傷した部分の神経の記憶に作用して、 記憶どおりの形状に復活させてしまうことができるようになった。 ただ、時間制限のようなものがあって、神経の記憶は刻一刻と薄れてしまうので 形状が復帰できるのは、最長でも24時間以内の投薬が必要とされる。 通常2時間を越えると、奇妙な奇形がどこかにはいるようになる。 さて、ひきちぎられてしまった右手だが、やはり不自由なのでこの薬を使用する。 ただ、少々辺鄙な道で出合ったのと、暫く痛みで失神していたのが不運で、 5時間ほど経過してしまっていた。危惧していたとおり、私の右手には奇形が 現われた。人差し指が曲がったままで伸ばすことが思うようにできないのは、 リハビリでなんとかなると思うのだが、親指の先端1センチほどが3つできてしまったのには 閉口した。爪も3枚。ちょうど花のつぼみがみっつ付いたような感じで 3つの指先がぷりん、ぷりん、ぷりん とできてしまった。 整形を受けてもいいのだが、なんともなんともな気分である。 この夢のような薬が発売されてから、奇形の動物、人間が実は増えた。 安価であったこともあって、どうも実験に勤しんだ奴が多かったらしい。 件の鬼も多分その実験のあげくで、頭部の一部、あるいは人体のかなりの部分に この再生薬を使用してしまった誰かの成れの果てなのだと思う。 既に一部の宗教関係者からは、”悪魔の薬”と糾弾を受け始めていて、”人間は神の領域を 侵してはいけない”と古来から幾度も聞いたような台詞が世界中を走り回っている。
ぼくら 固く手と手をつないでいこう あるいは 夢中でさよならを交わそう ぼくらは若く ぼくらの素肌は 焼けつくような陽射しの下で 神様みたいにさらされている 武器もノートも見せかけだけの 舞台装置もいらない いらない ぼくら 胸を張り降参しよう それからぼくら さよならを交わそう 開かれた窓 読みかけの書物 ぼくはふたたび 白い椅子を夢見たりはしない 風船は割れたはずなのに おまえの青い網膜の裏側 オレンジジュースをまきちらしている ぼくの頭上を 黄金の太陽が 花粉にまみれて回転していく 「何度でも夏はよみがえる」
たれさがる空を 一枚一枚めくりあげている ぼくの中の少年よ 打ち上げられた海岸で まばゆいネオンの屋上で 照明の落ちたリングの上 または保健室のベットの上で ぼくは流れるぼくの鼻血から 甘い果実のような 死の誘惑を むさぼるように 嗅ぎとったものだ だから 降りつづく 雨に傘を投げ捨てる そんな風にしてぼくら 歴史のカレンダーをめくろう 永遠を読み飛ばすのには 一秒だってかからない これからぼくらの労役は 誠実さだけを求めて遍歴するのだ それでは さあ! 固く手と手をつないでいこう ぼくら 夢中でさよならを交わそう
527 :
一人酒 :2005/12/04(日) 22:49:58 ID:jVbKU9d8
一人じゃやりきれなくなった夜は 酒を飲んで何とか自分を誤魔化して 寝ちゃえばいいのに 変に目が覚えちゃって ぐちゃぐちゃ今まであったこと思い出して 若いなぁなんて妙な客観視 出会った人大好きだった人離れてった人離した人 たまにはメールしようか 覚えているかな なんて関係ないよ ありがとう酔っ払った俺 馬鹿だなぁ でも愛おしい俺 これからの人生も楽しみにしてる とか思って寝ようか おやすみ
528 :
芥子の実 :2005/12/04(日) 23:10:01 ID:zI3j2qGw
《1/2》 キサゴータミーよ 死した我が児を抱き 町を歩き続けた若き母よ 「芥子の実をください」 うだる熱気はいともたやすく 懐の柔肉を溶かしただろう 真白き布で被うとも 数限りなく蝿はまとわり たちのぼる腐臭に犬どもが 空腹の呻きを発しただろう ただれた我が児の再びの呼吸を まことに望んでいたのか 「芥子の実をください」 家々に芥子の実はあれど 家々には幾代もの人影が遺っている 「芥子の実をください。死者を出していない家のお方」 知っていたはずだ そんなものなど無いことは 歩きたかったから歩いたのだ 胸の中の愛しき者が 崩れ果て骨だけになろうとも 離したくなかったから離さなかったのだ
529 :
芥子の実 :2005/12/04(日) 23:13:47 ID:zI3j2qGw
《2/2》 「芥子の実はありません」 釈迦の思惑にしたがうキサゴータミーよ 私には今も 不安と絶望と焦燥と憤怒とやるせなさに追い立てられ 涙に涙を流し 腫れた足に血を引きずりながら 家々の戸を叩く 腐れた我が児を抱えたおまえが見える
腹の左下 少し寄ったとこで 鈍い痛みが私を襲う 同時に胸から揺さぶるような 酸っぱい衝動が私を見舞う 腹の具合?それ 悪いと言うより 悪いと言うより 何だか変だ 下るなら もっと 裏急後重と キリキリ来ても いいはずじゃない 変だ変だ こういう具合は 腹圧か愛か 足らないみたい? 一気に行け! ありゃ へなへなじゃーん ぐっと 踏ん張れ 何故来てくれん? ガスも出ないのか こりゃダメなのか グリセリンに頼るよな ヘタレは勘弁 左下から不思議な声が 来るのか来るのか・・・・・・・・・?待望のヤツは くるりっとしゃーん!! 何と細っちい我が娩出物 可愛すぎて涙が出るなり しかししかーしだ おっ まだ来るのか おっ おっ おおお まだまだ 来るのか おおおお これは 優にいつもの 2回分なり 3回分なり 5回分なり おーい 2日分? 見る見る容器は 黒々と 満ちる
しかし おかしい この後重感は こんな普通の 物で済むはずが おっおお それが その声なのか 左上から不思議な声が ・・・・・・おかしい もう 帰ったようだ そういうこともある不思議な夜だ 寝ようとするか 愛する妻は わたしの寝床が冷えてしまったと 湯たんぽを置き 待っているだろう くるりっとしゃーん!!!どしゃーん!ばしゃーん! おいおい ジョニー 前触れもなしは勘弁してくれよ 愛に包まれて 生きる喜びを十二分に知る 素敵な夜さ 妻よ 明日は お粥にしてくれ
532 :
名前はいらない :2005/12/05(月) 00:40:01 ID:L9HRCGMA
〆切 17作品 >498 願い事 >499 輪廻 >500-502 愛人回覧板 >505 「着床」未来という返事 >506 老夫婦 >507-508 『つづく』 >510 「続く言葉」 >511 『timed-release』 >512 PINPORORIN >513-514 暗闇 >515 摩天楼 >518-519 ぼくがおとなになったたったひとつの理由 >524 道端の鬼 >525-526 カレンダー >527 一人酒 >528-529 芥子の実 >530-531 愛の左下
まとめ、いつもありがとー。まんず、寸評から。
>>498 「妹を失った」という感傷だけで終ってるよね、話が。「人の繋が
り」は、四葉のクローバーを通して行われる、という狙いだろうけど、そこの
記述が、どうにも弱い。
>>499 死、そして転生の境界部を表現したんだね。それなりの感慨を与える
ことには、ある程度成功しているとは思うけど、エッセンスだけ抽出した感が
強いので、もうひと味、何かほしいところ。
>>500-502 仮想だか現実だかよう分らん昼下がりの情事の描写は、非常に巧
く書けていると思う。これだけの筆力がありながら、どうして回覧板の悪戯と
いう現実のパートまで、日本語を崩して、分りにくく書くんだろう。おかげで
構成の芯が通ってなくて、読みにくかったです。
>>505 着床というと、子宮に精子がたどり着く、競争率2億倍のアレを連想す
るんだが、それで正しいのかな…。そう読むと、「いけるぞ!」の気合が、山
中鹿ノ介的なカッコよさを、上手く演出している。ぱっと見は硬いけどね。
>>506 これは意外と面白い。好みとしては、もう少しシュールな味わいを出
してほしかったかも。この際だから、寓意性なんて全部取っ払っちまって。
>>507-508 格別新しいことや難しいことを言ってるわけじゃない。が、巧い
なあ。螺旋階段のとこなんか、感心した。弱点は前半。線路の記述は凡庸な比
喩に思えるし、ルネッサンスや明治維新を一言で片付けるのは、正直抵抗がある。
534 :
名前はいらない :2005/12/07(水) 01:02:37 ID:rhNxUoYm
今日中で審査〆切age
寸評の続き。
>>510 リズムいいね。懐かしい感じ。歌詞にするといいかなあ、と思って読
んでたけど、歌詞にすると、サビがないことに気付いた。サビの部分をつくる
と、グッと映えそうな気がする。キッチュな提案かもしらんが。
>>511 作者の根底に横たわる世界観はなかなか骨太に感じられるんだけど、
ことばを通して上手く伝わってないかも。はじめに地球を出しているのに、後
の展開で人間寄りの世界観になってるのも、気になった。
>>512 2〜4連めなんか好きだし、実像を結ばない世界の構築やイメージの拡
散は否定しないし、むしろじゃんじゃんやってほしい。ただ、肝腎のことば運
びが、どーにも散漫で中途半端に感じるね。
>>513-514 二つめの「瞼の瞼」が眼球を溶かしてしまった、というのは分っ
た。んで、「瞼の瞼」って、いったい何なのさ?という疑問だけが残る。
>>515 ありがちで表面的なイメージの羅列で、正直入り込んでいくものがな
いんだけど、意外と完成度は高いと思う。例えばこれがテレサテンの未発表曲
だったりしたら、爆発的に売れるのかもしれない。
>>518-519 軽妙なナンセンスは、ぼくは大好きなんだけど、それだけに、
ディテールの細かな狂いがすごく気になる。例えばお母さんの口からこぼれる
「うざい」「リアル消防」、子供を反抗期と言うのがなぜ虐待になるのか、な
ど。オナニーも付け足しに感じるしなあ…。
寸評、最後。
>>524 発想はいいと思うし、文章も滞りなく、書ける人であると思われる。
が、奇形が生じてこの後どうなるんだろう、と思って読んでたら、そのままで
終ってしまって、肩透かしを喰らった印象。少しもったいないかな。
>>525-526 これはいいね。やはりイメージの連続だが、ストレートな若さと
マッチして、読んでて心地いい。難点はタイトルが弱いのと、1連めの「胸を
張り降参」する対象がよく分らないこと。佳品です。
>>527 さてはこの詩、リアルタイムで書いたな(苦笑)。実は寝酒ってのは
体温が上がって寝つきが悪くなるらしいです。共感は一番だったなあ。
>>528-529 お釈迦さまのエピソードだけど、ここではキサゴータミーの哀し
みにスポットが当ってるよね。ぼくも、肉親を亡くした人は哀しむ権利がある
と思う。最近起った痛ましい事件の数々を思い出す。
>>530-531 何書いてんだ、いったい(笑)。それにしても「くるりっとし
ゃーん!!」は、ものすごい擬音だと思う。こういう宿便は女性のものだと思
ってたけど、男性にもいるのね…。タイトルが何とも微妙で、好きだ。
審査結果。 3点 >525-526 カレンダー 2点� >507-508 『つづく』 1点 >500-502 愛人回覧板 � >506 老夫婦� � >518-519 ぼくがおとなになったたったひとつの理由 >530-531 愛の左下 以上です。今回面白かったな、読んでて。
538 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/07(水) 19:57:42 ID:r+hX40My
今回は点数だけで勘弁して下さい…
【2点】
>>528-529 :芥子の実:ID:zI3j2qGw氏
あまり馴染みの無い「キサゴータミー」と言うモチーフでありながら、
説明的にならず、尚且つ人間の業にまで切り込んだ筆致が見事です。
【1点】
>>500-502 :愛人回覧板:ID:zrJZB32S氏
「おんなことば」の違和感がプラスに働いた力作です。
>>507-508 :『つづく』:ID:meBvXoLJ氏
饒舌さと「つづく」のフレーズが作るリズム感に。
>>524 :道端の鬼:ID:W0etF7UW氏
奇妙なSF風味。解説のリアリティがもたらす不吉さに拍手。
冷え込みがきついので、皆さんも風邪にはご注意下さい。
…いや本当に。
.『 ̄|
八 |
(_)⊥
:(;゙゚'ω゚' ):<ノドイタイ…
l⌒O⌒O⌒⌒l
| □囗□□ |
>498 願い事 冗長な口調が気になります。それこそ最初の2行と神様は不公平だという1行 の3行あれば事足りたのではないでしょうか? >499 輪廻 >ここはどこ 輪廻だ という言葉がどきっとしました。死後の世界じゃなくて”輪廻”とおいたところに 世界が広がる可能性を感じます。輪廻を現象としてではなく場所として捉えた という気がしました。できたらもっとイメージを展開させて欲しかったです。 >500-502 愛人回覧板 うまい。いや、もう、本当にうまい。で、なんともすごいことに内容は昼めろなんじゃあなかろうか? しかもなんだか複雑にどろどろした人間関係が垣間見えまする。。。 このギャップも凄い!! しかし、わかりづらい。実は事実関係を全部把握できたという自信がないのです。 >505 「着床」未来という返事 生命の誕生を意味する題に、詩文のほうは意志を持ってひた走る青年の姿。 精子を暗示さるわけだけれど、それをおいといて、このひた走る描写がいい。絶品です。 >506 老夫婦 寓話のような風景がとても心地よいです。(てか寓話なのかもしれないすでに) 奥行きが広がる良い詩でした。
>507-508 『つづく』 ああ、一人はこの「つづく」を使って書くんじゃあないかと思ってましたよおおお。 (実は自分でも考えてたし。) だけど、単純に最後に「続く」と書いて作品にするのじゃあなくて、「つづく」と 表示されたことの意味を深めていったとこがいいです。 ただ、物凄く整理されてない。だらだらと書いていったという印象がぬぐえません。 >510 「続く言葉」 うまくまとめてあるっていうのが第一印象ですが、その印象を越えるものがないのが残念です。 >511 『timed-release』 地球規模の展開からはじまって、人間関係にいっちゃうところがなんか大きさが 縮んでしまったような気がしてしまいました。 >512 PINPORORIN テレビゲームですね。。すごいほほえましかった。 >513-514 暗闇 本当の暗闇って実は知らない。ので、どうもぴんとこなかったんですよ。ごめんなさい。 >515 摩天楼 歌詞みたいですね。つか歌詞です。うまいです。うまいんだけど、ありきたりという 批判はまぬがれないなあ。いや、ありきたりではいけないということもないんだけど。。。
>518-519 ぼくがおとなになったたったひとつの理由 笑った、いやあ笑った、これって、お母さんがさ 「世話は自分で全部できますか?」って聞く場面のパロディだよね。。 食べるっていう語彙に変えるだけでものすごいシュール!!かつ なんとなくアイロニカルなもんまでかもしだしてて凄い!!現実の不条理性つか大人はずるいのだ。。 最後のオナニーもパンチが効いてると思う。やりきれなさが出てる。 泣きふせってしまうわけじゃあなくて ここはオナニーなんだよね。。また読ませてください。 >524 道端の鬼 示唆してるもんはわかるんだけど、はっきり書けばええやんか、ごまかすんじゃあねえよ とちょっとむかつきました。 >525-526 カレンダー 若さを感じた なんて書くと、年寄りなのがばれてしまうんだけど。 そんな感じの爽やかさが流れている詩でした。 >527 一人酒 いいですねえ、、実に素直で実感がこもってて。。 おやすみなさい とお返事してしまいそうになりました。 >528-529 芥子の実 子供の死というのはこういうものかもしれないと、あらためて思いました。 解かっていてもああしなくてはならない母の姿を 少し客観視のはいった哀れみで書き出して いて、とても良いです。 >530-531 愛の左下 いやあもう、実体験の裏づけに満ち満ちた、実にリアルな。。。。面白かったです。
採点 >518-519 ぼくがおとなになったたったひとつの理由 2点 >505 「着床」未来という返事 1点 >506 老夫婦 1点 >527 一人酒 1点 >530-531 愛の左下 1点 以上です。。
543 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/12/07(水) 21:47:22 ID:ULgMo5G/
>>506 老夫婦 2点
絶対に読み違えているんですが、自分は瞬時に変わる遠近に恐怖を
持っていまして、その部分をボリリと掻かれてしまいました。
来て去るのが老夫婦なのも、彼らが無言なのも、
「しっかりした足取り」で移動して行くのも恐ろしい。
>>500-502 愛人回覧板 1点
こんな台詞言う女はおらんだろう!と思いながらも
楽しく読んでしまったので。
「ぜんぜん違うわね」
体、良くわかりません。
という部分は自分には思いつかない展開でした。
次点
>>527 一人酒
自分を愛することは大事だけど難しいのに、自然体で
それを語る姿勢が好きです。
他の作品も読みごたえがあるものばかりでした。
みなさんお疲れさまでした。
544 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/08(木) 00:11:11 ID:HexEoczb
はい、集計ですよぅ。 【チャンプ:4点】 >506:老夫婦:ID:mnnuOu5a氏 【準チャンプ:3点】 >500-502:『愛人回覧板』:ID:zrJZB32S氏 >507-508:『つづく』:ID:meBvXoLJ氏 >518-519:ぼくがおとなになったたったひとつの理由:ID:zhcfz4Mb氏 >525-526:カレンダー:ID:r/ptzgOR氏 【2点】 >528-529:芥子の実:ID:zI3j2qGw氏 >530-531:愛の左下:ID:+js0gW91氏 【1点】 >505:「着床」未来という返事:ID:HS4c2nUA氏 >524:道端の鬼:ID:W0etF7UW氏 >527:一人酒:ID:jVbKU9d8氏 以上、どなたか確認と再集計をお願いします。
確認しました、オーケーです。
「老夫婦」書きました 次回のお題、「涙」でお願いします。
その女は泣いていた。 俯いているせいでその長い髪が顔を覆っている。 左手を目元に、そして肩は小刻みに震えていた。 すすり泣くという表現が正しいだろう。 ウワーンという、所謂号泣の類ではない。 傍らに男がいた。恋人だろうか? 滑稽なほどに狼狽している。 面白いのはその男が、周りばかりを気にしている点だ。 ここからは声は聞き取れないが、 「こんなところで泣くなよ。人が見ているだろう」 そんなことを言っているのが何となく想像できた。 どうしてこんなことになったのか。 そんなことを私が知り得る筈もない。 確かにあの男は頼りないを通り越して情けないが、 例えばその女が浮気をしてしまっていたとして、 その気持ちもわからないでもないが、 仮にそれが男に露見してしまったとして、 女は女で嘘をつき通せそうにない人柄に見えるので、 全てを話し、泣いてしまっているのではないかと、 私は想像を膨らましてしまったが、 万事、どんなことがあろうとも、 “どちらが悪い”などという二極論で、言い切れることなどない。
しかし女は泣いていた。 どんなことを考えて泣いているのか。 ここに至った過程ではなく、今、何を考えているのか。 それこそを私は知りたいと思った。 例えば先程の私の妄想の結果がこの涙だとして、 女は今、何を考えているのか。知りたかった。 男は公園のベンチから、女を無理矢理連れて行こうとしていた。 ほとほと困り果てた顔で、こう言った。大きな声だったので、聞こえた。 「何でお前が泣くんだよ。泣きたいのは俺の方だよ」 女のことを“お前”という奴が、私は嫌いだ。 女はまだ、顔を上げない。 肩もまだ、小刻みに震えたままだ。 しかし、私の見間違いかもしれないが、 女の口元がふと歪んだ気がした。“笑みだ”と思った。 その唇の間から白い歯が見えた。整った歯が。 嘘だ。 私は見間違いだと思った。いや、見間違いに決まっている。 私は女の、斜め後ろにいたのだから。 声も満足に聞こえないほど遠くに。 私は急速に熱い気持ちが萎んでいくのを感じていた。 きっとさっきの幻覚は、私の何かが彼女の内部を覗き込んだのだろう。 “女は嘘泣きをしている” それが私の結論だった。面白くもなんともない。とんだ茶番だ。 本気で狼狽している男が、さらに情けなく見えた。 私は座っていたベンチから腰を上げ、夕焼けに染まる公園を後にした。
翌朝、私は7時に家を出て職場へと向かった。 今日からまた5日間、退屈な日々が続くと思うと、 毎度の事ながらひどく心が重かった。 いつものように、駅へと向かう道の途中、公園を横切ると、 視界の隅に、数人の人影が見えた。 普段ならさして気にも留めずやりすごしてしまう光景だが、 私は少しだけ嫌な予感がした。 その場所が、私が昨日座っていたベンチの斜め前だったからだ。 その男は泣いていた。 ベンチの上に力なく横たわる女の前で。 女は静かに死に、男は号泣していた。 「何でだよ、何でだよ」と、うわ言のように繰り返している。 私の脳裏に、あの女の笑みが強烈に蘇った。 あれは私の都合のいい妄想が作り出した、そういう幻だったのか。 それとも女は“死んでこいつを困らせてやる”と、そういう意味で笑ったのか。 ここで獣のように吼えている、この男が殺したのかもしれないが、 女に目立った外傷はなかった。凍死かもしれない。 いやもう、全てがどうでもいいことだ。 私は自分という存在とその無能にあらためて失望していた。 私がもう少し長くあの場にいたならば、 あのとき感じた異常な空気を、 想像の域を出ないにも関わらずそれに支配され、 安直な理由付けさえしなければ、 もっと面白いものを見ることができたかもしれないのに。
「何でだよ。何でだよ。なあアンタ、教えてくれよ。なあ」 男は集まった人たちにすがっている。 この上なく醜い。情けないを通り越して、醜い。 私にも男はすがりついてきた。 「なあアンタでもいい、教えてくれよ。なあ」 初対面の人間を“アンタ”と呼ぶ奴が、私は嫌いだ。 周りの人たちは ―なぜだろう?― 泣いている。 どんなことを考えて泣いているのか。 あまり面白くなさそうなので、私は考えるのを止めて駅へと急いだ。 公園を出るとき、パトカーとすれ違った。 その向こうで、あの女が笑っていた。 私を見て笑っていた。 左手を目元に、肩を震わせて笑っていた。 朝日の中で、笑っていた。 どんなことを考えて笑っているのか。 「何でだよ」 口に出して言ってみた。自分とは思えないほど、情けない声。 『馬鹿野郎!』 男を馬鹿呼ばわりする女が、私は嫌いだ。 「馬鹿は“オマエ”だ!」 いつからだろう。涙が出なくなったのは。
551 :
にいちぇ ◆UQRl.WeFEk :2005/12/09(金) 03:36:08 ID:pVx0g5Pr
ここでいいのかな。一応このスレの
>>2 を読んでみた。
今度から点数つけまーす。よろしく。
552 :
薔薇は蝋細工 :2005/12/09(金) 08:09:15 ID:GK6LfjWs
(1) 全部嘘だ 日々爛々と咲き誇る嘘だ 従え果てるまで鉤裂いた月も、嘘にどっぷり漬かった、青醒めたまま醜態転がす。 只、埃塗れて浄化をせがむ月の行方探しに人間一人必要ではあったとしても。行方暗ました人など月は探しやしない。 池に飛び込み割れる月、音無し。 それを見やって頷き合った二人は何の罪もない水面に木馬を放り投げたのだった。 全部嘘だ 日々淡々と溶け落ちる嘘だ 枯れぬ癖に散らぬと嘆く言の花弁が乞う、云いました。 見境の無い窓は、ユウランユウラリ親指と人差し指で括ってしまえば人形劇の様だと。 宣い身深く、神妙な度合いで地に擦り付け許しを、恋う一人の女がおりました。 女の年の頃定か、知れず人知れず。 額しなだれる前髪、色濃く影を落とす色合いが陰気で妖艶な塩梅。 身勝手突っ返す嘘と、並べ立て申し上げて置きましょうと重ねたのは手。 今宵も歓談の酒蔵、女の話に聞き耳立てるのは、酒樽より漏れ酒を呑む、石壁の番人。 大蛇。 石壁飾る鱗、傷を負った見苦しい姿で這いつくばっている男。 誇るは鱗数、のみオロチ。
553 :
薔薇は蝋細工 :2005/12/09(金) 08:17:11 ID:GK6LfjWs
(2) 菱形の頭部、膝に乗せ女の話に聞き入る。 おとなしく股のカーブに身を委ねる大蛇がそこ、に。そこに。 幼少の時分 父に連れられて楽しめたのは遊園地のメリーゴーランドのみでした わたくしは末娘 撫で尽くされささくれ立つまで擦られる程の可愛がられようで 取り柄は家族の中で最も小さいという理由のみで 強く守られていたのだと気が付いていました 父は私をメリーゴーランドの馬車ではなく白馬に一人またがらせ 柵の入り口付近で煙草を腕を上げる為の飾りにして わたくしを眺めておりました ええ何時でもそうでした でも父は一度たりともわたくしと一緒に白馬には乗ってくれませんでした 淋しくてわたくしは泣きながら眩しい回転に恐れてはいたものの 白馬にしがみついて リンロンランロロリロラロリンのリズムに溺れること無く 回り続けるのが楽しくて夢中で 目蓋を閉じるのさえ勿体なく惜しんで 揺られ白馬にまたがっていたのです 今では父がロマンティストに思えるから不思議なんです 人前で白馬にまたがること 今では到底恥ずかしいばかりで躊躇してしまう メリーゴーランドの白馬 ニスの光沢が湿っているその背 足を揃えて座るようになってから 人前でまたがる行為に知らず知らず羞恥心を持った その日から わたくしは父が私を大切に思ってくれていたことを思い知ったのです
554 :
薔薇は蝋細工 :2005/12/09(金) 08:22:51 ID:GK6LfjWs
(3) 白馬は上下に動きながら回ります 幾千もの星の尾尻を掻き集めた電飾の彗 その幼少のわたくしが見た光は生まれたばかりの星となり 時を経て 隔てた距離に 移ろう 残像になって目の裏側から現れ今も光り煌めいております うっかり忘却のアルバムにしまおうとすれば わたくしさえ焼き尽くす青白い輝きで 目を見開いたまま天にその光を返してやるとその時に 父の声が聞こえるのです 「白馬には好きな人とお乗りなさい 白馬には好きな人とまたがりなさい」 と 明日になれば白々しく溶け落ちる様な薄い手の甲に黒子。 捨てた木馬を探しに女は、蔵から足早に出ていったのだが、朝間近な時の刻。 出会い頭、擦れ違い態、赤の他人様であれば良いのだが、新聞配達の自転車の凄い捩れ鳴き。 鶏の鳴きより響き良好に結構滑稽コケコッコウ、急ブレーキキュキキッと響いた所。 察するに女、足を使わずに走ったと察しは付くのでした。 嘘だ 全部嘘だ 日々悠々と反芻する嘘だ 力なく首を吊り上げ怯えながらも舐めているそのものが涙というものであると、大蛇が小さく小さく鳴いて告げている。 それだけは嘘でありえないのでしょう。 土に染み入る前に。 木馬が揺れていた場所で。
555 :
蜜柑 :2005/12/09(金) 08:27:28 ID:NtwTy3hK
「空の表情」 いつも青空は僕と同じ気持ちなんだ 雨の日も、風の日も、雪の日も僕の生き方を写してるようだ… 間違いも戸惑いも、全部本当さ 探していたよ、いつも君を… 別れることを選んだ二人 夕紅色の涙流れて、あの川辺で一人待ちぼうけ… 思い出と一緒に、心に刺さる夕紅の涙 全部忘れらたら楽なのに…このタバコの煙みたいに浮かんで消える ベランダからだけど、あの時間を思い出すよ… 投稿ですm(__)m ちなみにタイトルの読み方は表情(いろ)です☆
556 :
名前はいらない :2005/12/09(金) 12:44:00 ID:Rc21C4ih
デジカメで撮ったJPGなどの画像を自由にしゃべらせることができるサイトです。およそ5〜10分くらいで、無料で加工できます。
芸能人など著作権、肖像権ある画像を使う場合は個人的に楽しんでください。
また、オリジナル短歌も募集しています。
http://orico.blowup.jp
558 :
名前はいらない :2005/12/09(金) 14:01:36 ID:NtwTy3hK
555です、すみませんいつものくせで名前書いてしまいましたm(__)m 今回は参加辞退ということでかまわないです、申し訳ないです。
559 :
愛の涙 :2005/12/09(金) 14:56:10 ID:78z6aoyT
珍しく我慢してるの 啼くのを いつも堪えられず 逢える日が 近くても 芯から共鳴して いつの間にか 濡らしているから 啼いてしまうの でも 零して溢れても 我慢してみるわ もうすぐ至福が 待っているから…
テーブルの上の機関銃 記念碑を運ぶピアニスト 空席だらけの映画館 ぼくらは何度も地球儀をまわす 頬をかすめる花束の乱反射 やさしい言葉に顔をあげたら 直線だけで描かれる 3分半のsummer rain とらえきれない表情が 天使のようにめくられるとき ぼくはパラソルで偽装する あなたは水平線で髪を飾る 扉の向こうで止まる観覧車 右手に隠したレモンの冷たさ ポケットの中では青空が広がり ぼくの涙を注いでみたら さよならの代わりの虹を咲かせた 「ずっと私は世界を飛べない空だとばかり思っていた」 「きっと私は立ちすくむ自分をどこか遠くの方から見てばかりいた」 100年分の喝采が 飛行船の影に舞い上がり 水溜りを避けてぼくらはすれ違う その瞬間 ぼくとあなたは気がつく 止まない素敵な偶然に 虹の真下で会いましょう。
561 :
薔薇は蝋細工(2)訂正願い :2005/12/09(金) 17:07:45 ID:GK6LfjWs
>>553 (2)訂正m(_ _)m
× 柵の入り口付近で煙草を腕を上げる為の飾りにして
↓
○ 柵の入り口付近で煙草を腕上げる為の飾りにして
562 :
あやまる :2005/12/09(金) 21:48:02 ID:BLCC9Ect
とつぜんはじけたように大声で泣かれた これは初めてだ おどろいた 抱き続ければやむかと思ったが とてもそんな雰囲気ではなく 萎えたおれは身を離した え なに なんなの なんで泣くの どうしたの先生 さっきの女のことが心配なの あれは遊びだったっていったでしょ なんだよ急に なんだっていうんだよ 吠えるように泣き続けるこのひとに辟易して おれはそそくさと服を着る じゃあねと帰るそぶりを見せても 泣き声は大きくなるばかり さすがは教師 たいした肺活量だ 迷った末にベッドへ戻って腰をおろし ぽっぽと熱くうずくまる体に腕をまわした なんなんだよ なんなんだよ と 繰り返しながら 嗚咽にふるえる背をさすった 泣き疲れて寝入ったこのひとの ぐんなりしたはだかを毛布でくるみながら なんなんだよ ともう一回いってみて 気がついた ごめんなさい というべきだったんだ ずっと
563 :
Δ9 :2005/12/09(金) 22:17:31 ID:3DjBWnfY
脳の分泌開始で 陶酔 染色体xxとxyとオーディン神 ブランク 0.1 ∞を知らぬ通り 垂直に限りなく近い放物線を 先へ先へ 辿ります 永遠に旅させて 可哀想に 熱エネルギーと変わるを 待ちます
業務連絡、まだ…だったね?
お題は『涙』。
投稿締めきり12/16いっぱい(12/17午前0時)、
審査締めきり12/19いっぱい(12/20午前0時)とします。
>>551 にいちぇさん、よろしく。
1. 海と山にはさまれた 曲がりくねったその街は いたるところ赤土と石段だらけで 斜面を少し滑り落ちるだけで 良ちゃんの短パンの尻はオレンジ色になった 二百段の石段をのぼりきれば、その建物に行けるが 俺たちはそんな安易な道は選ばない 触れるだけで皮膚を切る野草の葉と戦いながら 山間の道なき道をゆき、裏から潜入するのだ 不思議な造りをした大きな屋敷は 数年に一度の賑わいに満ちていて 偵察行動から帰った良ちゃんは キンパツセクシーがいた!と興奮しきった声で告げた その屋敷が何なのかすら知らずついてきた俺が キンパツセクシーってなに?と聞き返すと 良ちゃんは真面目な顔で、片足を曲げてみせ ちょっとだけよー!と言ったのだ あんたも好きねえ!と俺はすかさず答え 俺たちは、草やぶの中で転げ回って笑った
2. いかりや長介が死んだ夜 俺は、書き直した伝票を差し出して 愛想笑いしていたかもしれない いかりや長介が死んだ夜 ぬるいコーヒーを出す自販機に軽く蹴りを入れ 休憩所の前でふくれっつらをしていたかもしれない いかりや長介が死んだ夜 俺は、子供と顔を合わせることもなく 缶ビールを飲んで寝たかもしれない 記憶すら残らないその夜 俺の頭が手ひどく叩かれることもなかったし 頭上からタライが落ちてくることもなく 子供たちが かあちゃんお腹すいたよー!と 憎々しげに叫ぶこともなかった 3. 舞台は回る 回る 歌手を乗せて 回る 回る ああ、もう終わりの時間だ 歯みがいたかー!とその男は怒鳴る よけいなおせわだい!と良ちゃんは答える 良ちゃんの身体は熱くて いつも小刻みに揺れている その振動が、よりかかったテーブルに伝わって ほら!こぼれたじゃないの!とおばさんの声がする
4. 米軍もすっかり少なくなってね それでもけっこうやれてはいるけどさ 一度こっちに帰ってこれないの? いや、もう家もないからなかなか… でもそのうち、必ず…じゃあ… そう言って、電話を切って10年たつ 幼なじみが行方をくらまして1年たつ つまらない借金で雲隠れだ 夢の中で、俺はうしろうしろーと叫ぶ しむらー、きをつけろー だって仕方がないじゃないか 俺たちにはもう、背後から忍び寄って 怖い顔して怒ってくれる人はいないんだ ドリフが解散したときからね 少年の良ちゃんは、そう言ってさびしく笑う
5. 定食屋の汚いテレビの中で 残されたメンバーはうつむいていた 志村よ、加藤よ、高木よ、泣くのはずるい 君たちはいつまでも笑っていなくては 熱狂的な午後八時はすでに遠く 赤土と石段でできた故郷は、さらに遠い 手洗いに立ったときに涙がこぼれ テーブルに戻りながらあわてて目をふいて 俺は若く輝かしい加藤茶のように 眉を動かし、にやりと笑い 伝票で落とそうな、と同僚に言った
570 :
寝所にて :2005/12/10(土) 12:51:33 ID:Nby7fMkS
死ぬも生きるも身ひとつのことなれば 不測の事態 いつ起こるやもしれず 何があろうと 悠然泰然 慌てふためき 見苦しき様の無きよう 日々是れ マメにつましく過ごさんと願えども いかんせん暢気 もしくは怠惰 あるいは悄然 まさかの豪胆 // 年新たなる時節において なぜにこのザマ 家人幾たり 玄関に打ち捨てられたる履物しめて九足 うち真夏のサンダルしめて四足 台風のさい骨折れし傘だらんと立ちて 折り目正しき新聞紙 チラシくわえたるまま積み重なる廊下は真白 // 控え座敷に置きし衣裳吊るせし衣裳の半袖目に痛く 羽根うっすらと埃まといし扇風機さらに痛く 寝所の畳 コミック雑誌書籍書類郵便物にて 坐して半畳寝て一畳を残すのみ 知識情報の混沌混濁目に痛く はなはだ痛く // 焦燥ひたひた湧きあがり 未開封郵便物のその一通 ゆるゆると口切れば まろびでる督促の文字 我が身ひとつのことなれど 金のことやら 金のことやら 金のことやら すなわち金のことで こころ落ちつけるはずもなく // 封書一通かたづきしのみで あとはただ金金金 金のことを考えて ぼぉと座れば 悠然泰然 ただひたすら こころ落ちつける場所ほしく こころ凭れる人ほしく 赤児のごとく無心に涙す。
571 :
雀の涙 :2005/12/10(土) 16:56:14 ID:VjKSsa+O
雀の親子を連れ 森を散策 突如現れた道路に 雀の子は潰れた 親雀は 空を舞い 一際高い声で なく 突然の雷雨 濁流 全ては流された 後には 卵の生き遣いが 一つ
572 :
>>570です :2005/12/10(土) 17:46:27 ID:Nby7fMkS
スペースと読点の差し換えは可か不可か、わからぬまま再投稿しております。 不可であれば無きものとして扱ってください。 ご迷惑おかけして申し訳ありません。
573 :
寝所にて :2005/12/10(土) 17:50:09 ID:Nby7fMkS
死ぬも生きるも身ひとつのことなれば、不測の事態いつ起こるやもしれず、何があろうと悠然泰然、慌てふためき見苦しき様の無きよう、日々是れマメにつましく過ごさんと願えども、いかんせん暢気、もしくは怠惰、あるいは悄然、まさかの豪胆、// 年新たなる時節においてなぜにこのザマ、家人幾たり、玄関に打ち捨てられたる履物しめて九足、うち真夏のサンダルしめて四足、台風のさい骨折れし傘だらんと立ちて、折り目正しき新聞紙、チラシくわえたるまま積み重なる廊下は真白、// 控え座敷に置きし衣裳吊るせし衣裳の半袖目に痛く、羽根うっすらと埃まといし扇風機さらに痛く、寝所の畳、コミック雑誌書籍書類郵便物にて、坐して半畳寝て一畳を残すのみ、知識情報の混沌混濁目に痛く、はなはだ痛く、// 焦燥ひたひた湧きあがり、未開封郵便物のその一通、ゆるゆると口切ればまろびでる督促の文字、我が身ひとつのことなれど、金のことやら、金のことやら、金のことやら、すなわち金のことで、こころ落ちつけるはずもなく、// 封書一通かたづきしのみで、あとはただ金金金、金のことを考えて、ぼぉと座れば、悠然泰然、ただひたすら、こころ落ちつける場所ほしく、こころ凭れる人ほしく、赤児のごとく無心に涙す。
(1/2) あなたがいなくなってから ずいぶん探しました 勇気ふりしぼって ここまで来ました お久しぶり わたしを覚えてますか お元気ですか 私は元気です、皆元気です あ 辞めたコがいます 新しく入ってきたコがいます やっぱり、指輪・・・ あの 聞きましたよ 再婚なさったんですね おめでとうございます 幸せ ですよね
(2/2) まだ わたしの笑顔 やさしそうですか ありがとう もう一度 聞けてよかった わたし あなたに 励ましてもらいたかったんです ごめんなさい こんなところまで来て 来なければよかったかな いいえ やっぱり会えてよかった 写真を いえいいんです さようなら お元気で さようなら わたしの 好きだったひと
576 :
寒 涙 前線 :2005/12/10(土) 19:59:06 ID:8qNQOqCt
空が突然泣き出した とても冷たくなってね 一粒はとても小さいのに 幾重にもまとわりついて離れないんだ 正直滅入ってしまって 僕までも泣きたくなったよ 何で泣いてるんだい? そんなに未来が怖いのかい? 先が見えないのが怖いのかい? 涙の一粒が凍り始めた 相当冷えあがってるんだね 一粒はこれまた小さいのだが ぶ厚く積もって埋もれてしまいそうだ そこまで何が悲しいのか僕は知らないけど ふと君の事を暖めたくなってきた だって僕さえもが寒くて仕方がないんだ 早く顔を見せてよ 雲で隠さないで
577 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/10(土) 22:12:54 ID:DJRJg+BC
はい、途中経過ですよぅ。 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 >552-554:薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏(>561で修正) >555:「空の表情」:ID:NtwTy3hK氏(辞退の必要は無いですよ?) >559:愛の涙:ID:78z6aoyT氏 >560:虹の真下で会いましょう:ID:9Ow616ez氏 >562:あやまる:ID:BLCC9Ect氏 >563:Δ9:ID:3DjBWnfY氏 >565-568:いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏 >570:寝所にて:ID:Nby7fMkS氏(>573で改行変更) >571:雀の涙:ID:VjKSsa+O氏 >574-575:好きだったひと:ID:a20Ve84R氏 >576:寒 涙 前線:ID:8qNQOqCt氏 。。 ∧ ∧☆。ノ。,,, _(⊂(・ω・` )⌒ヽつ_ 只今12作品ですよぅ。 |=======∪======| |yyyyyyyyyyyyyyy| お題は『涙』、締切りは12/16いっぱい(12/17午前0時)ですよぅ。 . |~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~| ======================
578 :
蜘蛛の巣 :2005/12/10(土) 22:28:05 ID:mqX6c/YK
入り口で右往左往 きみの視線が揺れる ハリボテみたいに脆い 付け焼刃の嘘が破られていく やっぱり 蜘蛛の巣の向こうは まだ綺麗なまま残っていた ゆっくりドアを潜ると 切り裂かれた声がした ピンクのバギー なかなか綺麗だ! はぐれ猿が不気味に笑っている きみの涙で 世界に激しい地割れが走る 化けの皮が剥がれて 三畳一間の狭い君の部屋は赤く染まる 汚してしまったら さぞかし引っ越しし辛いだろうなあ そんなことを考えながら 水鉄砲をばら撒いていた
579 :
反射する :2005/12/11(日) 02:53:57 ID:r4MMY1qj
テレビは捨ててしまったリモコンだけが残った僕の四畳半に 1から順にボタンを押し次に電源の赤いボタンを押し 両指の親指の腹で1471036912と押した 赤外線は行き場を無くして僕の四畳半を反射する そしてカーテンの陰に隠れた薄い沈黙そして僕のこどう 僕の四畳半は正方形なので左右対称が好ましい このリモコンは音量とチャンネルが右側に寄っていてよくない 僕は独りだがそれなら丁度半分に折りたためるんだ 独りはいい独りはいいんだそうだ蛍光灯を交換しよう前換えたのはいつだっただろう 埃が舞ったそして僕の乾いたコンタクトレンズに積もってそして思い出したそうあれは 蛍光灯を換える男の手それを支える女の手そして僕の不機嫌があったこの四畳半に 僕らはいつも不均等に並んでいた僕はそれが気に入らなかった 父がいて母がいたこの四畳半に僕は夜を持ち込んだそれは永遠に続く白夜なのだろう テレビと一緒に捨てた彼らの抜け殻は今どこにあるのだろう 僕は銃を構えるようにリモコンをこめかみにあてた 鏡の中の僕はそれを冷笑したんだろうあの時僕は泣いていたんだろう
>>579 3行目
×両指の親指の腹で
↓
○両手の親指の腹で
すんません。。
581 :
霜の柱 :2005/12/11(日) 03:53:04 ID:QvjB0m9n
ゆきはひらひらと 人を寒がらせ しとやかな霜の柱 身の丈が伸びるあの成長期の痛みが ひりり ぎぎぃ ひぃぃぃぃぃぃ、と夜通し泣き叫んでいた 男のいなくなった朝 皮膚も血も 凍り付いたまま 私は目をさまし 窓の外には 痛みに耐え抜いた 高くて固い霜の柱 それを眺めやり いくら 恒常的な無情さと 知ってても 声をたてないように ひとり泣きむせぶ やがて このからだも なにかとがったものを包み、溶かすんだとしたら それが それこそが わたしたちの 性(さが)
>>582 の訂正が、途中カキコになってしまったので改めて
>>581 下から四行目
「とがったものを包み」
↓
「ちがったものを包み」
に訂正。
失礼しました。
584 :
今日で終わり :2005/12/12(月) 00:34:54 ID:UJGPquti
今日で終わり このままじゃ無理 綺麗なお前が好きだから狂ってないなら願いさげ でも俺にはお前しかいないから 日本式のロシアンルーレット はじめようか 泣くなよ 初めは俺の番ね ズブリ 次はお前の番ね 俺は女に赤い包丁を手渡す ズブリ ど、どうして一撃で死ぬのよ やっぱりお前じゃなかったのかよ 春に恋した女の名は 低い声の憧れの君はなんて名前だった 「二つ道があるとするとあんたは100%間違ってる方を選ぶタイプね」 なぁいじわる言わないで 間違ってるなんて思った事ねぇよ なぁ忘れられない声の女はなんて名前だった 次は俺の番ね ズブリ 次も俺の番ね ズブリ もう 雨でも降れば良いなぁ
585 :
終着駅にて(1/2) :2005/12/12(月) 02:00:43 ID:dCQ1ZnY6
慎ましやかにひっそりと生きてきたワタクシではあります 消えようとする火が最後の最後に再び激しく燃え上がるように、心の底で燻ぶっていた思いがちろちろと赤く燃えてきたのです 思えば懐かしい初恋の人 若かりしワタクシは人並みの幸せを望んでおりましたのに、奇しくもその頃に出会ったのは胡散臭げな占い師でありました 抜け落ちた歯の隙間から風がしゅーしゅーと漏れるような音をたてて、占い師はワタクシの父にこう申しました 「この娘が生す子供は、成人すれば気の道が外れて、他人に多大な迷惑を嵩じることになるであろう」 父はその言葉にかわいい娘を愚弄する気かと激怒し、占い師を叩き出すように追い立てました しかし、聞いてしまったものは後の祭り、うら若き娘であった私の未来には重黒い霧が立ち込めたような気がしたのです 父が女のワタクシにも教育を施してくださったことで、ワタクシは我が身を自立させる法を身につけました ワタクシは本を読んだり、現実に存在する誰かを見立てて空想に耽る癖がございましたが、それはひとつの救いでもありました 風に揺れて香る花を美しいと感じ、昇る日に感謝し、廻る月とは会話を楽しむことができたように思いました ご近所に住む秀才と評判だった崇さんに恋心を抱きながら、ひとり夢見るだけで満足することを覚えました
586 :
終着駅にて(2/2) :2005/12/12(月) 02:06:59 ID:dCQ1ZnY6
年を重ねても心の中で想像される自分自身の姿は、いつまでも乙女のままでありました ワタクシは言葉も涙も、喉の奥に熱い塊として飲み込んで生きてきたのです 摩擦があれば枝葉を切り落とし、剪定しすぎて丸裸になってしまったかのような、そんな姿のワタクシではありました 今の願いはただひとつ、崇さんにこの思いを伝えたいということなのですが、今更という気がしないでもなくて 逡巡に心きりきりと揉まれ続けて苦しくて堪らない、そんな狂おしい気持ちもやはり飲み込んでしまうのでした 占い師の言葉を笑い捨てる勇気がなかった父とワタクシ 道を選んだのは父とワタクシ、いいえ、ワタクシ自身なのですから、飲み込んだ言葉はそのままに逝くが運命でしょうか 人知れず恋をして人知れぬままに逝ってしまうその前に、精一杯足掻いてみたいそんな気にもなるのでした ワタクシを愛してくださった父に報告できるのは、ワタクシの人生は可もなく不可もなかったとそんなところですが たとえ笑い話に終わろうとも、崇さんに「好きだったのよ」と伝えたい、そんな思いに駆られるのです いまだ決めかねるワタクシの人生、炎再び燃え上がろうとも
爬虫類にも涙腺はあるそうです 涙を流す爬虫類で有名なのは海ガメです 月夜の晩に浜辺で産卵しながら けども、あれは余分な塩分を体外に排出しているだけだそうです じつは涙はいつも流れっぱなしだそうです 海の中でも しょっぱい涙を流しながら すいーむと大海原を泳ぎながら 海の水がしょっぱいのは 海ガメがいつも泣いているからでしょうか ぼくは海ガメのことが好きになりました うれしくてもかなしくてもおなじように涙を流せるなんて すてきだ おなかへったな と 漂いながら 涙だけを流すのです 海はとても広くて 涙はすぐに見えなくなるのですが それでも
588 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/13(火) 03:33:19 ID:j1ecmcB2
今回、投稿多いなぁ…中間まとめ。 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 >552-554:薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏(>561で修正) >555:「空の表情」:ID:NtwTy3hK氏(辞退の必要は無いですよ?) >559:愛の涙:ID:78z6aoyT氏 >560:虹の真下で会いましょう:ID:9Ow616ez氏 >562:あやまる:ID:BLCC9Ect氏 >563:Δ9:ID:3DjBWnfY氏 >565-568:いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏 >570:寝所にて:ID:Nby7fMkS氏(>573で改行変更) >571:雀の涙:ID:VjKSsa+O氏 >574-575:好きだったひと:ID:a20Ve84R氏 >576:寒 涙 前線:ID:8qNQOqCt氏 >578:蜘蛛の巣:ID:mqX6c/YK氏 >579:反射する:ID:r4MMY1qj氏(>580で訂正) >581:霜の柱:ID:QvjB0m9n氏(>582-583で訂正) >584:今日で終わり:ID:UJGPquti氏 >585-586:終着駅にて:ID:dCQ1ZnY6氏 >587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏 ┌────── │現在18作品! └──v──── ∧,,∧ (,,・∀・)') 〜(,,っ ノ ┌────── │…どーせ「暇な人」ですよ。 └──v──── ∧,,∧ (,,-д-) 〜(,,,っcノ
胸の中で凍りついた涙の中では たくさんの芥子粒達がちょこまか と 盆踊りを踊っていて 中に火に身を投じて天に祈りを捧げた粒がいて 残された芥子粒達が一斉にみゃあみゃあ と 泣き出したんです おかあさんが流した涙は アノ子の心臓を突き刺してバーベキューにしてしまいました 小豚のはつ、黄金のたれ味 美味爆発です
590 :
雨 :2005/12/13(火) 14:22:27 ID:g6G+f6nK
石ころは立ち止まる 角の取れたその姿、彼の青春も過ぎたのだ それを見て雲は笑う 「何をしている大地の奴隷よ。体を滑らす涙は枯れたか。」 石ころは言い返す 「雲の分際で何を言う。貴様はいつでも空とべったりだ。見ているだけで吐き気がするね。」 あくる日、石ころは水に流されていた そして彼は思うのだ。「雨でも降ったのかな?」と
今どこにいますか? 寒くないですか? ウチより楽しいですか? もう苦しくないですか? ギューってしたい いつまでもギューってしていたかった 歩けなくなっていたのに キミはいつの間にかベッドを抜けだし 洗面台のすみでカラダを隠すように浅い息を繰り返していた その夜ベッドから転がり落ちたのも きっと死に場所を求めていたのだろう 次の朝 首もあげられないのに 眼でぼくを追いながら かすかにシッポを振ったのは サヨナラのつもりだったのだろうか 仕事が終わると もう意識もなくなっていたけれど それでも帰りを待っていたかのように わずか5分にも満たなかったが ぼくに時間を与えてくれた 「ありがとう… もうがんばらなくていいよ…」 この言葉に答えるように 頬を合わせたまま呼吸をやめた 抱き上げた彼女の首が垂れ下がるのが とてもイヤだった
神様 天国ってありますか? ワンコも天国にいけますか? いつか会えるときがきますか? お願い 最後までいい子だった彼女にギューってしてあげて ぼくの代わりにいっぱいご褒美のギューをしてあげて下さい うっすらと雪化粧をした砂浜を キミの友達がご主人様を連れ通り過ぎてゆく きっと墓参りなんかに行かないボクは 彼女の一番好きだったここを選んだ 話しかける 話しかける 静かに 優しく そして声が震えないように 独り言は悲しくはない キミが横にいないのがたまらなく寂しい 線香代わりに立てたタバコを 粉雪が濡らしてゆく 立てた襟のたもとから彼女のにおいがした
593 :
魚の涙 :2005/12/13(火) 23:46:40 ID:z5qH84yg
震えるような抱擁のあとで君はじっと天井の染みを見つめている 何について考えているのか僕にはわかるので目玉の大きなヤモリになった こっそり布団を抜け出して柱を駆け上がり天井に張り付いてみる その染みは間近で見ると達磨大師のようないかつい視線をギロッと投げる 木目が波紋のように広がるその中心にたどり着くと僕は口をパカッと開けて 互いの目玉同士の威嚇を続けてふと下を見れば君の目線は別の染みを追う そうやって染みと染みの間の木目の波頭を飛び石のように伝わっていくと いつしか煤けた滲みが一点にゴソゴソと集まってきて僕の行く手を遮るのだ 君の瞳の驚きと僕の目玉の怯えが共振して天井にはポッカリと暗く空虚な穴 換気扇に溜まった黒い埃のようにモワモワな輪郭をだらしなく歪めながら その穴は僕を呑み込み木目は波動となってブルブルと床の畳にまで達し 君は黄色い蛾となって舞い上がり僕と一緒に天井の穴に吸い込まれてしまう 僕は君を守るためにヤモリの本分を思い出して蛾の君をパクリと丸呑みする 暗闇のトンネルの壁にはグラジオラスの花が襞のように何重にも咲き乱れ そのムッとした香りに眩暈を覚えながらも必死に四肢をムササビの如く広げ 抗うわけではないが速すぎないスピードで濁流に吸い込まれていけば いつしか広い世界に出るのかと思いきや突如現れる行き止まりの壁に衝突 罠にかかったヤモリと胃袋の中の蛾はなんとか道を引き返そうと試みるのだが 後から後から押し寄せる蜘蛛の子供の大群がブリザードのように吹きつけて 息もできない手足も動かせないまさに磔状態のまま闇の肉壁にめり込んでいき このまま何万年も経てば化石になると思った時には本当に化石になっていて 発掘されるのを待っている自分が妙におかしくて笑い出すと急に地響きが聞こえ 周りの蜘蛛で出来た琥珀が砕け散る音が目覚まし時計のけたたましさで響き渡り ここは水の中のようなものだと初めて気づくとこの穴の正体もわかってくるわけで 天井の木目を泳ぐ魚は君の不安を吸い上げて涙を流して染みを作っていたのだと わかったつもりが結局水の中で泣いたところで自分にも誰にも気づかれないので 僕は自分の大きな目玉をヤモリらしく自らの舌でベロリと舐め回し掃除を終えると 気合を入れて涙の代わりに金色の鱗粉を撒き散らすのだ
ビル・エヴァンスのピアノの中にいる ロヒプノール 意識が弛緩している 部屋の電灯は闇に近い橙色 ジョン・レノンのメロディーは ついさっき どこかにいった いったいどこにいってしまったんだろう?? 夜の音色 ウッドベース なにも映さない窓 すこしまぶしい液晶に くゆるラッキーストライク
ギターに 写真 全て 静物 まぶたはゆっくり ゆっくり ひらいて とじては ゆっくり ひらく 考えることも 疑うことも いまは ベッドのぬくもりに眠る 私は 今は 泣いてはいない
ギターに 写真 全て 静物 まぶたはゆっくり ゆっくり ひらいて とじては ゆっくり ひらく 考えることも 疑うことも いまは ベッドのぬくもりに眠る 私は 今は 泣いてはいない
お題は『涙』。 投稿締めきり12/16いっぱい(12/17午前0時)、 審査締めきり12/19いっぱい(12/20午前0時) 今回の途中経過 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 >552-554:薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏(>561で修正) >555:「空の表情」:ID:NtwTy3hK氏(辞退の必要は無いですよ?) >559:愛の涙:ID:78z6aoyT氏 >560:虹の真下で会いましょう:ID:9Ow616ez氏 >562:あやまる:ID:BLCC9Ect氏 >563:Δ9:ID:3DjBWnfY氏 >565-568:いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏 >570:寝所にて:ID:Nby7fMkS氏(>573で改行変更) >571:雀の涙:ID:VjKSsa+O氏 >574-575:好きだったひと:ID:a20Ve84R氏 >576:寒 涙 前線:ID:8qNQOqCt氏 >578:蜘蛛の巣:ID:mqX6c/YK氏 >579:反射する:ID:r4MMY1qj氏(>580で訂正) >581:霜の柱:ID:QvjB0m9n氏(>582-583で訂正)
>584:今日で終わり:ID:UJGPquti氏 >585-586:終着駅にて:ID:dCQ1ZnY6氏 >587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏 >589: 「涙のソテー レアでお願いします」:ID:cbgDl72Z氏 >590: 雨 :ID:g6G+f6nK氏 >591-592 : ギューってしたい: ID:HVyyINks氏 >593: 魚の涙 :ID:z5qH84yg氏 >594 >596 : カーテン: ID:JHdgNEAG氏 現在、以上23編です。
テラオオスwwwww いい具合に沈んでたけどage
すめにしみいるこってがわ もるの箱根はケサランパサラン 総督の光栄にさらわらう神戸かな
僕が彼を初めて見たのは3月の弥生賞だ のちに英雄と呼ばれる彼を僕は本命には据えていなかった 馬券は当たった その時の彼は凄まじい勝ち方とは言えなかった 普通の追い込み馬 そう思った クラシックへと時が進むに連れ 普通という言葉を口にした自分が恥ずかしくなってくる 競馬は夢 馬券は現実 彼は夢も現実も叶えてくれることになる 時は過ぎて10月23日午後3時40分 彼は無敗の3冠に大手をかけていた もうまるで雲の上の存在 単勝支持率は80%を超えたという 8割の人間が勝つと信じたのだ
ゲートが開いた 馬群に控える彼を眺めながら 3000mの距離という不安 3冠の壁という不安 僕に二つの不安が降っていた 僕はびしょ濡れだった 傘を開いたところで仕様がない ザー ザー 雨音に似た雑音が響いていた 最後の直線 彼はやってきた アドマイヤジャパンに2馬身ほどに迫った瞬間 音が消えた 消えたんだ 彼と僕の間の人ごみも視線から消えた スーッとゴール板を駆け抜けていた
勝負が終わり 何かを取り戻した僕は 気付くと涙を流していた テンポイントの最後を人の口から聞いた 涙は流せなかった シンボリルドルフの無敗の3冠も人の口から聞いた 涙は流せなかった オグリキャップの有馬記念はこの眼で見た 幼かった自分は涙を流せなかった この涙は誰のため? 3冠ジョッキーとなった武豊のため? 記録に並ばれたシンボリルドルフと岡部幸雄のため? 勝ちきった彼のため? 違う この涙は同情や悲しみや悔しさを一切含んでいない この涙は今この瞬間を喜ぶものでも称えるものでもない そう 無限の可能性への これからのための 涙
604 :
失恋 :2005/12/16(金) 01:28:05 ID:35jLqTG8
涙袋の大きい目元が印象的な 背の高い女の人 更に桃色のハイヒールまで履いていちゃったりして 腰までの長い髪が歩くたびに揺れて あなたに触れる それをあなたは静かに受け止めて 時折笑顔を見せたりもする 階段を踏み外す 多分わざと それしっかりと受け止めるあなたの優しい腕 長い長い髪の毛が絡んで 侵されて行く感じ そして彼女は少し私の方を振り向いて 手で髪を梳かしながらくすりと笑った 悔しかったら髪を伸ばせと言いげに 私の髪は 彼女を真似する程の長さも 失恋をしてバッサリ切る長さも無かった どうしようもなくて しょうがないから とりあえず泣いてみた
605 :
穂 :2005/12/16(金) 18:31:10 ID:zgblGfPq
窓の明かり、薄墨色 赤ん坊の掌に載るくらいの小さな切符 目を閉じれば天井が回り座席が沈む 宮殿の回廊に反響する木霊のように 一時間に一本の下り路線が行きつ戻りつ、寄せては返す 切符を拝見 霧のような潮風に車体は線路の上できぃきぃ軋む 6両編成の空洞を抜ける錆色のスキール音 今年も田んぼでは米が実りすぎている 山間の窪みに トラクターの看板に 老人の曲がった腰に 呪いのように米が実っている 海に外灯がクラゲのように浮かんでいて いつまでも夕方 馬鹿みたい バカミタイ 海と山とを分かつファスナーが ごっとんきぃ ごっとんきぃ
606 :
帰ろう。 :2005/12/16(金) 23:44:51 ID:shjQLNUf
なぁ、かぁちゃん。 なんでそこで眠ってんねん。 病院のベッドは寝心地悪かろ? なぁ、かぁちゃん。 もう帰ろうや。 庭のざくろは今年もたくさん実がなったで。 せやから 帰ろうや。
な み だ
608 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 00:02:04 ID:8p5ODhfn
はい、締切りですよぅ。 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 >552-554:薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏(>561で修正) >555:「空の表情」:ID:NtwTy3hK氏(辞退の必要は無いですよ?) >559:愛の涙:ID:78z6aoyT氏 >560:虹の真下で会いましょう:ID:9Ow616ez氏 >562:あやまる:ID:BLCC9Ect氏 >563:Δ9:ID:3DjBWnfY氏 >565-568:いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏 >570:寝所にて:ID:Nby7fMkS氏(>573で改行変更) >571:雀の涙:ID:VjKSsa+O氏 >574-575:好きだったひと:ID:a20Ve84R氏 >576:寒 涙 前線:ID:8qNQOqCt氏 >578:蜘蛛の巣:ID:mqX6c/YK氏 >579:反射する:ID:r4MMY1qj氏(>580で訂正) >581:霜の柱:ID:QvjB0m9n氏(>582-583で訂正) >584:今日で終わり:ID:UJGPquti氏 >585-586:終着駅にて:ID:dCQ1ZnY6氏 >587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏 >589: 「涙のソテー レアでお願いします」:ID:cbgDl72Z氏 >590: 雨 :ID:g6G+f6nK氏 >591-592 : ギューってしたい: ID:HVyyINks氏 >593: 魚の涙 :ID:z5qH84yg氏 >594 >596 : カーテン: ID:JHdgNEAG氏 >600:無題:ID:7g/hihBc氏 >601-603:ディープインパクト:ID:H9KXhYKm氏 >604:失恋:ID:35jLqTG8氏 >605:穂:ID:zgblGfPq氏 >606:帰ろう。:ID:shjQLNUf氏 >607:無題:ID:NJFHAYnn氏
609 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 00:05:49 ID:8p5ODhfn
…合計29作品!! _,,.., γ´。rー、__ / (___,,) / (´・ω・) <大漁で御座います。 ,i' ヽ,,) |,,)
610 :
604 :2005/12/17(土) 00:26:42 ID:VnqJ9YdN
>>604 の4連目の3行目
言いげに⇒言いたげに です。
訂正遅かったかな…?
611 :
新月てるあき ◆aglqL.ViKQ :2005/12/17(土) 09:24:13 ID:ui/n6ZIM
審査締めきり12/19いっぱい(12/20午前0時) リーフさん集計お疲れ様です
612 :
リーフレイン :2005/12/17(土) 09:27:17 ID:OE/fS3nm
>>611 書き間違い。。雨さんだよ。。
雨さんお疲れ様です。。
2つの作品に点を入れさせていただきます 2点 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 1点 >587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏 寸評はあとで雑談かこちらに欠かさせていただきます
615 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:00:57 ID:p701hVV+
それでは、寸評行きます。
読み違え等有りましたら、ご容赦下さい。
>>547-550 さん。
短編小説並みに構築した、背筋が寒くなる読後感の詩です。
只、筆を尽くした描写のほとんどが主観で、意外と情景描写が少ない気がします。
もっと鋭く削り出せたかも。
>>552-554 さん。
溜息が出る程濃密な描写。“嘘”のリフレインが印象的です。
敢えて筆を抑えず奔放に伸ばした言葉が、語りの白々しさを引き立てています。
ものがたりの凄み、だなぁ…。
>>555 さん。
空を題材に取りつつ、語りは自身の追憶に向かっていますね。
短い詩の場合、何処に焦点を当て、何を「切り払う」かが重要になります。
ちょっとフレーミングが大まかだったかな?
>>559 さん。
…えーと、これはまた直喩で(大汗)
ただ、Sexを読んでしまえば種明かしが終わり、なのは残念。
もう一枚、裏に暗喩が仕込んであると凄く面白いのにな。
>>560 さん。
眩しく詩的なフレーズで、だけど何を描きたかったのだろう?
どう言えば良いのか、“芯”が見えない作品です。
とても描写が素晴らしいだけに、どうにも戸惑ってしまいます。
616 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:01:55 ID:p701hVV+
>>562 さん。
一幕のエピソード。主観視点で語られる顛末。
淡々とした語りに、突然生々しく挟まれる「先生」が異彩を放っています。
効果を狙ったのか、それとも読み手に了解を強いたのか。
>>563 さん。
タイトルが読めません(汗)HNなのかな?
がちがちに硬質な単語で構成された恋愛詩に読めます。
でもこれ、「涙」を内抱しているのだろうか…?
>>565-568 さん。
リアルタイムで「ドリフ」を知らない私には、この感傷は半減するのかも知れません。
でも、それでも刺さる程深い、夢と熱狂の終わり。
あーもう、批評とか野暮だ。オトナ専門。大好き。
>>570 さん。
何て言うか、念仏じみた語り口で、なのに何処かユーモラスな詩ですね。
とっつきの悪さ(いや本当に)を越えるとわかる深い味わい。
既成のかたちを取らない、こんな詩も素敵だなぁ。
>>571 さん。
金子みすずを下敷きにした様な、一幅の詩、です。
9行目からの転調が、少し焦点をぼやかしたかも。
「生き遣い」は、息遣いかな?
>>574-575 さん。
最初の連での説明文、多分要らないと思います。
もう少し読み手の想像力を信頼してあげても良いんじゃないかな?
ひとり語りの切なさが効果的な作品です。
617 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:02:51 ID:p701hVV+
>>576 さん。
比喩として置かれた「君」の実像が、ちょっと掴み難いように思います。
色、匂い、痛みと言った「感覚」に基いた言葉では無いからかな?
頭の中身より、外のほうが絶対に広い。開こう。
>>578 さん。
良く読むとコレクター風味な、不吉さが面白い作品ですね。
肝心な部分を想像に任せる記述が、作者の熟練した手口なのでしょう。
穿った視点から見れば“オタクの受難”とも取れたり。
>>579 さん。
これは…構造だけなら「親殺し」と読める、のだけど、
息が詰まる程濃密な感情の奔流に、もう批評の言葉など継げません。
「彼らの抜け殻」この種明かしさえ蛇足に感じる程に。
>>581 さん。
とても抑制された筆致で、見事に芯を捉えた描写です。
ただひとつ、最後に収斂する言葉が「性(さが)」ではすこぅし弱いかも。
これ程の痛みを甘受するなら、いっそ「業」位強い言葉でも大丈夫だと思うよ。
>>584 さん。
日本式ロシアンルーレット…うわわ、何て発想なんだ。
なのに痛みを感じさせず、むしろあっけらかんとした読後感が心地良いです。
狂気って、案外こんな風に日常と地続きなのかな。
>>585 さん。
何だか背後に有る「封建」を語りたくなる様な、何処か時代錯誤な作品です。
読み手との「認識の土壌」に僅かなズレがあるのか、それが狙いなのか。
何にせよ、不思議な味わいのある語りです。
618 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:03:24 ID:p701hVV+
>>587 さん。
簡素で優しい文体、あっさりと載せた事実。
海ガメの涙が感傷を含まない事を言いつつ、語り部が感情移入するのが面白いです。
素朴な「ぼく」の語りに好感が持てます。
>>589 さん。
テーマが「涙」で“黄金のたれ味”って!これカッコイイ!!
3連目の飛躍が値千金で、うん、とっても面白いです。
言葉の「意味」を解体して再構成する試みに拍手を。
>>590 さん。
短い詩のかたちを取った寓話。簡潔に物事を伝えるには「たとえ話」が良いのかも。
それにしても、寓話にしては台詞がえらく生々しいですね(笑)
何だかネット界の「煽り」を暗示している様で、別の意味で考え込んだり。
>>591-592 さん。
タイトル通り「ギューってしたい」、この一言に全て尽きるのでしょう。
感傷と自分を切り離すのは難しい作業、なので、
何時か悲しみを客観視出来る時が来たら、もう一度同じ題を取って欲しいな。
>>593 さん。
疾走する悪夢、ひといきに話される圧倒的な質量。
これは、言葉を吟味するのとは逆のベクトルで攻め立てる手法なのかな。
引き込んで読むと、軽くトリップ体験の出来る作品です。
>>594-596 さん。
音楽を生活の一部とした人が読めば、きっとピアノの音が聞こえるんだろうな。
ゆったりとした律動がカーテンの様に揺らぐ、心地良い文章です。
只、最後の連で、何故か駆け足になったのが不満。リズムをキープして欲しかったな。
619 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:04:19 ID:p701hVV+
>>600 さん。
…えーと、敢えて「無意味」を狙ったのかな?涙、では無いよね。
>>601-603 さん。
正直、競馬は知らないのですが…崇拝に足るドラマだったのでしょうね。
語られる対象を讃える美しさ、でも、それが「普遍」にまで通じる言葉で有ったか、と言えば、
やっぱり現実の出来事に託す部分が大きい、範囲の「狭い」言葉、だと思います。
>>604 さん。
うわぁあ、この相手生理的に嫌だ(汗)何だか自分に引き込んで読んでしまいます。
ちょっと冷静に距離を取って、でも「彼女」の描写が鮮やかで、意味も無く凹みそう。
“とりあえず泣いてみた”この一言がリアルでもう。
>>605 さん。
言葉を尽くす、のでは無く、言葉を吟味する事で到達する境地。
匂いや気配まで伝わる程の切れ味に、ただ敬礼するばかりです。
「呪いのように米が実っている」これが陰鬱さの根本なのかな。
>>606 さん。
テーマ「涙」が読み手の涙腺を刺激するものであるなら、この詩が最高点です。
直接に涙を流す描写も、悲しみを表す言葉も置かなかった分、尚更。
泣かせる手法のツボを外さない、ある意味あざとい作品だなぁ。
>>607 さん。
落ちて散る涙を、そのまま言葉に表したのですね。
空白や改行、配置、いわゆる「間」を最大限に生かした作品です。
「秘するが華」、言わない事も表現になると勉強になりました。
620 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/17(土) 21:12:00 ID:p701hVV+
では、採点です。
…今回、応募数もそうだけど、「何でこんなに?!」って程傑作が多いです。
【3点】
>>565-568 :いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏
【2点】
>>552-554 :薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏
>>570 :寝所にて:ID:Nby7fMkS氏
>>579 :反射する:ID:r4MMY1qj氏
>>605 :穂:ID:zgblGfPq氏
【1点】
>>581 :霜の柱:ID:QvjB0m9n氏
>>589 : 「涙のソテー レアでお願いします」:ID:cbgDl72Z氏
>>594-596 : カーテン: ID:JHdgNEAG氏
>>606 :帰ろう。:ID:shjQLNUf氏
…済みませんこれ以上絞れません〜(泣)
_,,..,
γ´。rー、__
/ (___,,)
/ (´・ω・) <堪能しました。
,i' ヽ,,) |,,)
621 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/12/17(土) 22:19:01 ID:ssp2D23g
>>565-568 いかりや長介が死んだ夜 3点
>>570 寝所にて 3点
「いかりや長介」は、詩のつくりとして好きなタイプではないのに、
しかも共有できていない内容なのに、読んでいてすっかり参りました。
定食屋の安っぽい割箸たてが見えるようです。ピンクのやつ。
油臭さと一緒に、人の体温がむん、と匂います。
「寝所にて」は好きな詩。こういうのを書きたいけれど書けない詩。
履物の数のところなんか物悲しく飄々としていて羨ましい。
>>581 霜の柱 2点
ああまた自分的に怖い詩がキター(笑)。牧歌的なのに。
きっとファスナーが怖いのだと思います。
それが開けられたら、閉められたら、今までの景色と
まったく別の景色がにゅっと出てきそうで。
>>547-550 「涙」 1点
内容も文体も納得がいかないのに、所々の言葉づかいに
詩情を感じました。パワフル。
やー、読み応えのある作品ばかりでした。
すごいなあ、みんな自分の世界があるんだ、としみじみ。
あと、蛇足ですが
>>581 「霧の柱」は「とがったもの」の方が
想像力を刺激するような気がしました。ほんと蛇足でスミマセン。
622 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/12/17(土) 22:51:06 ID:ssp2D23g
うわあ間違えた!!!
2点は
>>605 の「穂」にあてたものでした。
「霧の柱」の方、ごめんなさい、失礼しました…m(..)m
出来たぶんの寸評、アップ。
>>547-550 ストーリー仕立ての作品は、ある程度の冗長さは必要である、と
ぼくは考えています。が、前半は1/3くらいに凝縮できそう。泣いてる場面、
死の場面、女と私の対話、の3幕ものとして考えると、分ると思う。
>>552-554 文体と表現方法に天性の「揺らぎ」とでも言うべきものを感じて
読んでてスリリング。反面、明らかな文章のアラも目立つ。読んでて引っ掛か
る所も多いね。大蛇の存在感が光芒を放つ。
>>555 冒頭の2行で、ハナっから引っ掛かりを覚えるね。「僕の生き方」が
ふたりの追憶そのもの、という人生にも、疑問に感じる。
>>559 「啼く」に、すごい違和感。馬だとイメージしたら、意外と面白く読
めたけど。でも、そんなんじゃないよね。
>>560 ことばの運びが、すごいきれい。かつスケールもでかくて、爽やかな
読後感です。気になるのが、最終連の会話で、いったん世界を自分の方へ引き
寄せてるんだけど、そこに至る「生きる」という伏線が足りなかったかも。
>>562 すべて説明すべきではないんだけど、複雑そうな事情を、簡単な描写
に終始させてしまったんです。だから最終の「ごめんなさい」が、何ら説得力
を発揮しない。
>>563 涙そのものの表現をしようとしたことは分りますが、1行毎に場面を
切り換えるんじゃなくて、例えば、零れた涙から始まって、涙の起源へと向か
う手法だったりしたら、読みやすかったんじゃないかなあ。
>>565-568 巧いね。ただ、3は若い人には分りにくいんじゃないだろうか。
ぼくん家は多分似たような家庭環境だったから分るけど。これは「土曜の夜に
友だちの家に上がり込んで飯を食いながらテレビをいっしょに観ている」図な
んだよね。観客のガキどものマナーの悪ささえも、今では懐かしい。
カノープス様━降臨━━(゚∀゚)━━━━!!
今日はここまで。
>>571 「雀の親子が森を散策」というのがどうにも納得いかなくて調べてみ
たら、作者さんの方が正しいのね…。巣立ち直後は、親雀が10日ほど付き添っ
て、子どもの面倒を見るらしい。無惨さがことばの簡潔さに相殺された印象。
>>573 私事で恐縮ですが、うちの弟、30半ばでフリーターで、築40年の借家
暮しで、家ん中ひっくり返ってて、丁度こんな感じ。気取ってるようで赤裸々
な感じが、いい。金は行動しない人間にはやって来ないよね、参考までに。
>>574-575 やってることはもしかするとストーカーに近いんだけど、作者の
人柄の良さが、いい人どうしの再会というシチュエーションにさせているんだ
ろうな、そんな感じ。
>>576 空の擬人化という切り口自体、目新しいものではないので、そのアプ
ローチには工夫が必要だったと思います。
>>578 登場人物が「君」と「きみ」なんだ。一人なのか二人なのか、少し興
味のあるところです。いろんなものを省略しすぎた感は否めないね。
>>579 自分だけに都合のいい左右対称の解釈、ていうのが面白い。左右対称
という名分のもと、テレビを両親を排除しながら、リモコンはそのまま。リモ
コンをこめかみに当てる行為も左右対称ではない(鏡はあるけど)。その身勝
手さがリアルでいいやね。
>>581 心象的には、和服の世界が似合いそう。ですので、そういったアプロ
ーチで創ってみると、効果的だったんじゃないかな。
>>584 陰惨でもあり、ナンセンスでもあり、といった効果を狙ったんだと思
う。ナンセンスの味が強いけど、それにしては「ズブリ」の描写が強くて、ど
っちつかずに陥っているかなあ。
残りは、夜に。
>>585-586 世界の設定、ストーリーの展開を、「何も起らない」方向にまと
めてしまった感が強いです。逼塞した感じはよく出ているけど、消化不良に思
えるのは、そのためか。
>>587 いや、それを言うんなら、人間だって瞳が乾かない程度の量の、涙は
出続けているわけで…。爬虫類うんぬんより、海ガメだけにしぼった方が、よ
かったかも。
>>589 2連めまでは、美しい惑星あるいはインナースペースを感じた。明滅す
る灯り、夜景。最終連で、プシューと世界が萎んでしまったなあ。
>>590 雲と石の対話という設定が、やや無理めに感じるのはなぜだろう。住
む世界が違うからだろうか。最終連は好きなんだけど。
>>591-592 この詩自体は、これでいいと思う。主観と客観のバランスがよく、
読みやすい。一方では、保健所送りになって「ドリームボックス」で処分され
る、年間16万頭のワンコのことも思う。その時になってもワンコという生物は
尻尾を振ってるらしい。
>>593 とっつきにくさはあるが、限られた空間に、時間をびょーーんと引き
延ばした、視覚を中心とした変容が、クセになりそうな面白さ。「水の中」
「魚の涙」に到る伏線の糸が細いのが、難。
>>594 >>596 ビル・エヴァンズのピアノトリオは、小宇宙。ジョンレノンの
ボーカルは、そこはかとない感傷。そんな位置付けでいいのかな。音楽を詩で
表すのはすごく難しく、彼らの魅力を引き出せてるとは言い難い。「夜の音色」
「静物」など、光ることばは、そこかしこにあるんだけど。
>>600 こってがわと箱根と神戸の関係が、よく分らん。分ったら、意外と面
白いのかもしれない。
>>614 の寸評
>547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏
起承転結なんかがしっかりしていて作者の技量のすごさを感じました
最後のくだりが特にすきです。
>587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏
個人的にすごく共感しました
特に後ろから3行目に
物事からいろいろと感じ取れるっていうのはすばらしいことだと思います
ラス前。
>>601-603 その涙は、現場にいたからこそ流せた涙であって、テンポイント
やルドルフやオグリと比較するのは筋違いだと思う。そもそもディープインパ
クトは、血統的に母系はヨーロッパ系で距離も持つし、相手に典型的なステイ
ヤーもいなかったし、負けるとすればアクシデントか気性的なものくらいしか
なかっただろう。事実1周めの第4コーナーでかかって、少しヒヤヒヤしたし。
ぼくがあのレースで感動したのは、2着のアドマイヤジャパン。彼らは間違い
なく勝ちに行ってた。
ともかく、インパクトにはキングジョージから凱旋門賞に行ってほしい。そこ
で勝って、はじめてぼくは泣くだろう。エルコンドルパサーの時のように。
>>604 はっきり言うと、桃色のハイヒールって、趣味悪い…。この描写から
は、魅力的な女性というより、アホな男を喰う長い髪のバケモノを連想させた
な、ぼくには。
>>605 これは後で。
>>606 これはザクロを選んだ、作者のセンスを買いたいです。死者やいなく
なった人には、ザクロがよく似合う。
>>607 うーん、例えばこれは、毛筆だとか絵だとかで表現するべき方法じゃ
ないかなあ、と思う。活字、しかも掲示板だと、やっぱり弱くなるね。
>>605 この作品に関しては、少し長くなります。この詩は、ある意味すげー
巧くて、同時にすげー下手。
情景描写のユニークさは群を抜いてて、基本的には海に面した農村の夕暮れと、
海沿いを走るローカル線と、低い山々、てな具合なんだけど、それがプラネタ
リウムや宮殿、波濤やら呪いやらクラゲやら、いろんなものに変容しないまま
重層していく。んで最後には列車がファスナーになって、世界をツーと分割し
て、終劇。いくつも膝を叩くような表現が畳み込まれて、ひとつの作品でいう
のは何だが、才能を感じます。
が、その素晴らしいイメージが、すべて単発。小さな切符のイメージはそのま
ま使い捨てだし、回る天井、沈む座席、宮殿の回廊だって、ここの情景にふさ
わしいかどうか、疑問。
中盤になって、農村と山と海の描写になって、ようやく世界につながりが生れ
てきたな、と思ったら…
「馬鹿みたい バカミタイ」
…めちゃくちゃじゃん、これ。このたった五文字に、世界のすべてを託すつも
りか?よしんば託すとしても、世界がまだつながりを見せてない内にこれをや
ったら、ツナギのないハンバーグみたいになっちまう。
まあ、今まで築いてきた、現実とも幻想ともつかない情景を「馬鹿みたい」と
笑い飛ばしたとしよう。じゃあ、最後の1行はいったい何さ?ということにな
る。さっき笑い飛ばしたことの繰り返しをやるつもりだろうか。
ぼくの評価としては、「ヒット15本もかっ飛ばして、ピッチャーはヒット2本
に抑える力投。でもダブルプレーとフォアボールとタイムリーエラーの嵐で、
2対3で敗け。監督ゲキ怒り」です。
…コーフンしすぎて、採点すんのすっかり忘れてた…。 審査結果です。 3点 >565-568:いかりや長介が死んだ夜 2点 >593: 魚の涙 1点 >547-550:『涙』 >552-554:薔薇は蝋細工 >560:虹の真下で会いましょう >579:反射する >590: 雨 >605:穂 以上。
631 :
にいちぇ ◆UQRl.WeFEk :2005/12/18(日) 22:03:32 ID:H9H5J1Ga
本当に寸評です。 >547-550 アイヘイトマイセルフ/ジョーンジェット >552-554 リゾラバ/爆風スランプ >555 ダウンバイザリバー/ニールヤング >559 ペイシェンス/ガンズ&ローゼス >560 月の裏で会いましょう/オリジナルラブ >562 個人授業/フィンガー5 >563 ビューティフルエナジー/甲斐バンド >565-568 いい湯だな/ドリフターズ >570 マネーチェンジスエブリシング/シンディローパー >571 すずめ/増田けい子 >574-575 好きになった人/都はるみ >576 スカイイズクライング/エルモアジェイムス >578 ノーノーボーイ/スパイダース >579 プルーヴイット/テレヴィジョン >581 性(SAGA)/世良公則&ツイスト >584 今度は私/ダイアナロス >585-586 終着駅/奥村チヨ >587 悲しきベイブ/タートルズ >589 まつり/北島三郎 >590 ギビングユーザベネフィット/ペブルス >591-592 夢の中へ/斉藤由貴 >593 ロボットラブ/リザード >594>596 不思議の国のアリス/ビルエヴァンス >600 そして神戸/内山田洋とクールファイブ >601-603 走れコータロー/ソルティシュガー >604 赤いハイヒール/太田裕美 >605 田園/ベートーベン >606 イッツオールライトマ/ボブディラン >607 なみだの操/殿さまキングス
632 :
にいちぇ ◆UQRl.WeFEk :2005/12/18(日) 22:33:05 ID:H9H5J1Ga
というわけで寸評を見ておわかりの通り、最高だったのが・・・
>>565-568 「いかりや長介が死んだ夜」をお書きになった方!
これについては山ほど書けそうだと思って狙ってたんだけど他の人からも褒められまくっているので俺は遠慮しときます。
ただひと言、マジで泣けた。そんだけ。全部伝わったし、痛いくらい気持ちが共有できた。そんだけ。何度も読み返して味わった。そんだけ。
最後の若い頃の加藤茶の笑顔が目に浮かんだ。そんだけ。仲本工事は仕事で特番出てなかったよね。そんだけ。・・・・・って誰か止めてくれい。
というわけでぶっちぎりで3点。持ち点が20点だったら20点全部あげる。100点だったら100点あげたい。
それくらい自分にとっては突出しておりました。だから本当は他の作品との差がありすぎるのでこれだけで済まそうと思ったけどケチだと思われるのもなんだから次点の作品に・・・
>>570 「寝所にて」の作者の方が次点です。一位との差を考えてしまったので1点ですがご勘弁を。
どうせだから三位の方にも1点・・・
>>606 「帰ろう」の作者の方。三位なので本当は0.5点くらいにしないと二位の方に悪いような気もしますが、サービスで1点あげます。
皆様お疲れ様でした♪良い作品が多かったと思いますです。
それでも「いかりや長介」には参った。俺が全員集合世代だからということもあるんだろうけど、世代を超えて伝わる詩だと思う。
しかし荒井注時代の記憶すら残っている俺には涙なしでは読めないほどのリアリティがあったのもまた事実。
実際、登場人物と同じ追悼特番を見ながら俺は泣いていた。遠い将来、志村が死んだら俺はショック死するかもしれない。
>>565-568 「いかりや長介が死んだ夜」 3点
今回はいい作品が多かったです。
だけどこれを読んでしまったら、どれを読んでも、ここに戻ります。
ここにある涙は、作者のための涙ではなく時代への哀切なのかもしれないと思います。
潔い涙だと思いました。
3点 >560:虹の真下で会いましょう 2点 >573:寝所にて 1点 >563:Δ9 >565-568:いかりや長介が死んだ夜 >574-575:好きだったひと >593: 魚の涙 >606:帰ろう。
635 :
名前はいらない :2005/12/19(月) 22:18:56 ID:Q/kc0TDO
636 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/20(火) 00:04:59 ID:OhE8u3OZ
はい、集計ですよぅ。 【チャンプ:16点】 >565-568:いかりや長介が死んだ夜:ID:BLtWBYsn氏 【準チャンプ:10点】 >570:寝所にて:ID:Nby7fMkS氏 【5点】 >605:穂:ID:zgblGfPq氏 【4点】 >547-550:『涙』:ID:1B+uzYNJ氏 >560:虹の真下で会いましょう:ID:9Ow616ez氏 【3点】 >552-554:薔薇は蝋細工:ID:GK6LfjWs氏 >579:反射する:ID:r4MMY1qj氏 >593: 魚の涙 :ID:z5qH84yg氏 >606:帰ろう。:ID:shjQLNUf氏 【1点】 >563:Δ9:ID:3DjBWnfY氏 >574-575:好きだったひと:ID:a20Ve84R >581:霜の柱:ID:QvjB0m9n氏 >587:子育てしない動物にも涙腺はあるそうです:ID:fB4wHe2T氏 >589: 「涙のソテー レアでお願いします」:ID:cbgDl72Z氏 >590: 雨 :ID:g6G+f6nK氏 >594 >596 : カーテン: ID:JHdgNEAG氏 以上、どなたか確認と再集計をお願い致します。
「いかりや長介」の作者です。みなさんありがとうございます。 投稿者が検算するのは気まずいのですが、誰もいらっしゃらないようなので… 計算してみました。 「寝所にて」の方の得点は8点じゃないかと。後は正しいと思います。
638 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/20(火) 00:56:14 ID:OhE8u3OZ
うわ!…まーたやっちゃった ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 済みません本っ当に集計苦手で…(泣) と、言う事で。 今回のチャンプは、「いかりや長介が死んだ夜」の作者さんで確定ですね。 個人的にも大好きな詩なので、嬉しい限りです。 それでは、次回のお題をよろしくお願い致します!
はい。 えー、チャンプになるなんて可能性をあまり考えていなかったので まとめサイトを見つつ慌てて考えたのですが… 多くの投稿があったほうが楽しい(審査員の方は大変ですが)ので なるべく書きやすいお題がいいんじゃないかと思いました。 というわけで、「旅」はどうでしょう。
640 :
旅 :2005/12/20(火) 21:05:58 ID:6V0VKHHr
ルイス・ルーベンスのことを知っているの恐らく世界中で私だけだろう。 なぜなら、彼は幼い頃の私の唯一の遊び相手だったし、彼の遊び相手も私だけだったのだから。 そして、この手紙はその友人へ出すはずであった手紙の下書きで、書いたのは三年前、未だに清書は書けずにいる。 ところで、幼い頃、誰かと星空を見上げて、星の数を数えたことがあるだろうか。 1、2、3と10までは簡単で、そこからが難関だ、100まで数え終わる前に、 飽きてしまい数え切れずに、眠ってしまう。そんな時、誰かが側にいたはずだ、 私の場合、それがルイス。ルーベンスで、彼は、綺麗な黒髪に、通った鼻筋、 そして、緑の瞳。そんな彼と友人になったのは、私が、父に与えられた絵本を読み終えたときに、 「どうだった?」という感想を突然投げかけられて以来。彼は、よく話をしてくれた。 カウボーイだった頃、商人だった頃、そして、リンゴの木であった頃、ハイビスカスの花であった頃の話を。 -戦地の話をしよう シケモクすらも、燃え尽きた,発光、発光、痕跡、傷跡の地平線に夕焼けが昇る。にじむ、そう滲む、世界は滲む、 拝啓、僕は今戦地にいる、Hello、Hello、僕の声が聞こえますか?TVの砂嵐の奥で、革命の声、あらゆる罵倒、 重油の香り、鉄の歩行者、敗退は許されない、鉄の壁、僕を阻む要塞の前において、倒れ行く同士達、 高度2000メートルの、上空から叩きつけられる、権力者の拳、見てみ見ろよ、あれが世界を滅ぼす閃光だ! 僕の名前は、ルイス・ルーベンス、肩書きは裏切り者、、、近代戦における見えない情報戦、そして、圧倒的な破壊、 僕の見ている大地には、草木はもうない、、前進が至上命令、、進化、、進化、 (染みたる)僕の「声」は染み渡る、いくつかの媒体を得て、「染みわたる」、表層的なロジックの背後へ、背後へ、 分裂、分裂、、増殖する自我、、 -向こう側へ
641 :
雨@携帯 :2005/12/21(水) 13:25:35 ID:Tuo/RoVp
はい、業務連絡ですよぅ。 今回のお題は『旅』です。 募集期限は12月28日(水)いっぱい(29日午前0時締切り) 審査期間は12月31日(土)いっぱい(1月1日午前0時締切り)ですね。 …うわ、一番慌だしい時期かも。大丈夫かな?
642 :
名前はいらない :2005/12/21(水) 16:01:45 ID:iJABp4dP BE:126208962-
雨さんがいるじゃないか
643 :
trip :2005/12/21(水) 18:41:30 ID:J2ALV0W7
トンネルの向こうはオーシャンブルー 原チャでブッ飛ばすぜ 国民三大義務なんて置いてけぼりだ oh shit!! 原チャはゲートにめり込んだ 後部座席で醒めてるお前は 道路で擦り林檎を演じている そんなの些細な事さ ブッ飛ぼうぜ 世界の果てまで 現実なんて置いてけよ 常識なんて吐き捨てろ ここから先はレッドゾーン てらてら光る赤い海 イカシテンゼ てらてら濡れるお前 アイシテンゼ 形はどれも不確かだがな そんな些細な事さ 現実なんて置いて ブッ飛ばそうぜ 空と海が混じるその前に その間が閉じる前に
○△月□×日 くもり きょうぼくはうちゅうをたびしました というか、うちゅうをつくりました! ぼくはかみさまかもしれないです (冬の寒い日に僕は宇宙を作った そして旅をした ハロゲンヒーターをつけて その輝きが太陽に見えたので 地球儀を持ち出して テニスボールや野球の硬球 ビー玉、スーパーボールなどを 惑星の並びに見立てて一直線に並べた うなぎの寝床の一間が宇宙で埋まった そこを何度も何度も歩いた 『宇宙って狭い』 あまり知識のない僕はそう思ったが 姉に教えられてこの倍あることを知った
僕は宇宙のある部屋とない部屋を往復した 太陽のまわりを惑星が回っていることを知って こんなトコじゃ回れないな、と思った 「じゃあ広いんだね、宇宙って」 ぽつりと発した言葉に姉は 「そうだよ、宇宙はとっても広いんだ この部屋なんてゴミみたいなもんだね」 こう言ってけらけら笑った 僕は「そうなんだ」と呟いて ひどく狭い宇宙を飽きるまで旅をした ハロゲンヒーターがやたら暖かかった ) ……とてもたのしかったです またやりたいなあ、とおもいました おわり
I keep singing them sad sad songs 彼女は熱烈に歌っていた Sad songs is all I know それは1998年の新宿 ひとつの時代が ぼくの指からすり落ちては砕ける まるで悪夢のような一年だった 見えない歯車に操られ ぼくはつぶやく ――さようなら、あまりに短いぼくらの夏の強い光よ! だからその時からぼくは 逃亡者であり追跡者であり そのふたつを繋ぐ まばゆい象徴の虹でもあったのだ 8月の焼けつく陽射しを浴びながら 着の身着のまま 大陸横断鉄道に乗りこんで ぼくは笑っていた あるいは泣いていたかもしれない 顔を上げると向かいの座席で ロシア人らしき若い女が グレアムグリーンの「スパイ入門」を深刻な顔して読んでいた そうしてすべては過ぎゆく 9月オハイオ 10月シカゴ そして真冬のニューヨーク! 8番街線はA−Train 足早に奏でるTicket to Ride 深夜の線路連結工事が終わると 場末のせまい酒場の窓が 踊り狂う天使たちの汗で曇るのが見えた ああ 徒労に終わった多くの労働と来歴よ ぼくは詩人の目をして 一人の娼婦が叫んだ「私は死にたくないの」 その声が 橋上の風に吹き消されていくのを ただぼんやり追いかけたりしていた そうだ グリニッジヴィレッジに雪が降ろうとも 若者はいつも陽光の下で死んでいくのだ だからぼくは春を待たずに アップタウンの勾配を下り 欲望という名の電車の窓から クエーカー教徒と革命家が 互いに手を取り合うのを眺めながら 一切の美徳を拒絶する それを唯一の美徳に生きていくのを誓うのだった
5月 エルサルバドルの造船所で ぼくは生ぬるいコロナビールを飲み干した 12月 ポーランドの首都ワルソーでは ショパンの亡霊に肩を叩かれた 1月のトバ高原に人影はなく 2月 マッジョーレ湖は凪いでいた やがていつの日か 過失のように透き通る チェニジアの夜をくぐり抜けたら 1940年 粉雪舞い散るオシフィエンチムで ぼくはぼくの正義を銃殺するのだ ぼくの右手の中で 空色のクレヨンが溶けていく ぼくの左手の中で 行為と想像力が釣り合っていく 絶望と悔恨の20世紀に産み落とされた はたしてぼくらは 血の詰まったただの袋でしかないのであろうか? 目を閉じると ぼくの内部のある中心点から ランベルト正積方位図法がひろがり ひとつの鮮やかな円周(サークル)を完成させては消えていく ぼくはDoo Wopを口ずさんでいこう 素敵な引用区を口ずさんでいこう それではローラ、そのろうそくを吹き消しておくれ ぼくは21世紀を駆け抜ける 花束のレシプロを夢見ているのだ だからローラ、Blow out your candle ――さようなら、そしてBlow out your candle, Laura!!!!!
648 :
失う旅 :2005/12/23(金) 02:14:55 ID:HeBNGXHF
ここは砂漠じゃない 砂漠じゃないが木々は疎らで 葉は緑を失っている 天候は悪くない 雨も雪も降ってないが太陽の位置も わからぬほどに曇っている 色のない風景 意味のない旅 従順なイエスマンに訊ねる 「僕は一人だね」 はい、そうです 「目的地などないんだね」 はい、そうです 「僕は誰だい」 はい 「僕はどうしてこう歩いているんだろう」 はい はい イエスマンの首を絞めて だらんとした体を地の上に置いた 火のついた飛行機が音も無く 右から左へ堕ちていった 国旗のようなマークが描かれている ああ そういえばここは 何という国の 何という所だろう 歩きすぎたせいでお気に入りの靴は穴が開いた
649 :
失う旅 :2005/12/23(金) 02:15:56 ID:HeBNGXHF
僕は色々な物を失いすぎた いつか僕は 身につけている服もなくし 穴の開いた靴もなくし この風景もなくし 辿る道は既になくし 行くべき場所は元々持たなかったのかもしれない 大地はひとつ風が吹くと吹き飛び そこに何が残るだろう 何もない 足元も天空もない その空間を 僕は旅するのか どうか誰か教えてやってくれないか 僕は僕の中にいるだけだと 僕の中の僕は わかろうとしないんだ
650 :
はてにいく :2005/12/23(金) 03:31:20 ID:28Q4IgV8
これからさきに ずっとまえから じっとすわってはてにいく はて、はてな はてへいくなら こういけと はてにいくなら こうせいと きいたあげくに なしたあげくに たおれこみ ひとつふたつ めをつぶり なにもみえない そのときに すこしのしろにはいいろや くろがまじってきえていく
651 :
快楽童子 ◆plhXCa4.HY :2005/12/23(金) 04:59:44 ID:DmfWDwUq
652 :
宇宙旅行へ行こう :2005/12/23(金) 13:29:07 ID:EfkRs5BT
君とつないだ 手を少しだけ 強く引きながら 僕は走った プラットホーム 今旅立つ汽車に 息を切らしながら 飛び乗ったんだ 見慣れた町に さよなら告げて 宇宙旅行へ さあ行こうよ オリオン座の 向こうにある 希望という名の 光を探して 子供のように 君はその頬を 真っ赤に染めて はしゃいでいるね 窓を流れる 銀河の夜景 全部かきあつめて 君にあげるよ 大きな夢と 少しの勇気 てのひらの中 僕らのチケット 君の知らない 何かがある ずっと続くよ 未来へのレール 汽笛の音に 掻き消されても 君に伝えたい 大好きだよと ひっくり返した おもちゃ箱さ 誰もがうらやむ 旅にしようよ
陽射しが軟らかな 或る昼下がり うとうとと 夢にもたれる… 逃れられない状況に 神経を尖らせ 他人を傷つける お返しに懸けられる言葉は 針になり突き刺さる 過敏な棘と針は きりきり痛む 抜く度,呻いて 弔いながら慰めながら 泪を零す 縋りつきたい背中は 虚像なのに 嫌われたくなく ましてやこんな 血達磨じゃ 振り向く訳がない
そんなハリネズミは 嫌だから… 月の裏側へ無数の棘を どうぞそっと埋めさせて… 棘と一緒に 凍りつきたいけど 夢ですら赦されず 溜め息が零れる前に そっとこの場を離れる 気持ちが軽くなった 気がするから 家に帰る前に 蒼き地球を抱き締めながら 雲間で鳥と戯れてみよう… 目を閉じれば 逃避という名の微睡み そう… 爪先だけのdolce vistaへ
655 :
道 :2005/12/24(土) 16:48:30 ID:d0safarx
車を替えた 小さな空色の車 前のとくらべれば中はかなり狭いけど それでも座席は四つある 急ぐ旅じゃない お気に入りのCDかけて お気に入りの珈琲かって 道ゆく景色に目をむけながら 国道を西へと走る 「ロープウェイで登るんぞ。 あんたも行こや」 あの人の声と 空白のままの納経帳をつみこんで 雲べりの寺を目ざして 反対車線に 大荷物せおった遍路が見える 白装束に杖ついて 《同行二人》 笠の文字もおそらくは杖 その昔 病得て家追われ 打ち棄てられた者達が住まった道 生きるために歩いた者達の足跡を 空色の車でたどってゆく
656 :
道(続き) :2005/12/24(土) 16:51:48 ID:d0safarx
座席四つもいらないけれど 疲れた時に全部倒して休めるのは 少しうれしい 急ぐ旅じゃない 帰る場所に 誰かを待たせた旅でもない 新しい車のアクセルを 足踏み気分で踏みこんで あれやこれや 語らうはずの話を思いながら 語った話を思いながら 雲べりの寺へと 雲べりの寺へと 《はるばると雲のほとりの寺にきて 月日をいまはふもとにぞ見る(雲辺寺御詠歌)》 CDにあわせて歌おう 同行二人嘘っぱちと毒づこう バカヤロウと声かれるまで叫んでやる 思い出もない車の中で 歩くことが生きることだった者達の 背を追って
658 :
師走 :2005/12/24(土) 20:53:25 ID:HyLeWcnA
遠い太鼓の音たてて 寒風吹き降ろし 杉が鳴る どおんどおんどろどろ まきまき 寒いベお客さん ゆぎ降ってねえからなおさらだべ 粕汁飲みんさい よぐ眠れっがら 白鳥はどこにいるのだろう 擦れ合い横なぎにしなう葦の中 それとも骨に空気をためて上空に (カンパッテヤツダベ テエシタコトネエベ サイベリヤノコトオモエバヨウ) 目 覚めて ぱたりと無音 息が凍りついた布団抜け出し うすら明るい玄関あけて 足指曲げて下駄をがつりがつり 木戸を開くと 旅の朝のけしき
659 :
まえあし :2005/12/24(土) 21:13:14 ID:fFC+3iM0
少し歩いた事があって 眠りについた事があって。 交差点には柔らかい死がぽつりぽつり 雪は降り方を勘違いしてた。 あの子が遠くをみていて、 僕はぞっとした。 やり方も知らないふりで ネジが回る音を聞いて。 「双六の真似をすればいいんだよな・・。」 「そうそう。」
660 :
猪 鹿 蝶 :2005/12/24(土) 22:10:44 ID:iirL3fzi
(1) 花を探して東北の景色、牡丹雪。 どこからともなくうろうろと雀の鳴き声が漂ってくるものの、瓦屋根に引っ掛かった厚みの為屋敷内に迄響かない雑音の類ではあったが、芯から冷え固まった松の枝雪、ボッサと揺らして走り去ったタイヤ跡だけが騒がしく静まり返った2005年の暮れに。 金あるところには一張羅も一日もんで腐り燃す程ありまして、金も。 年越しを優雅に還暦記念の温泉旅行にと充てた夫婦が留守にした家屋。三代続く宮造大工の魂が受け継がれているとは玄人にも計り知れない事柄でしょうが。 湯煙、吐き立つ泉に向かう旅人。胸ときめかせ浮かれ気分に、干柿吊した肝心な縁側の戸締まり肝心を忘れてしまうのは飼い猫の手柄で。 荷物を積み込む為に付いた足跡か、そこだけ黒泥砂利混じりのぬかるみになっている所に大小の足跡。 廊下の木目きっちり程よい感覚で天井を睨み、飛び上がってけのびする、目を付けたのは猫だけではありませんが。 漆塗りの縁から漂う特有の匂いが積もった雪。 猫も駆け上がり雪振るう板張りの筋に、ひゃっこい水が染み入り滲んで。 足を否応なしに止めさせる八畳の見事さ。 雪明かり揺らし縁側に付いた引き戸より見える菖蒲の池。
661 :
猪 鹿 蝶 :2005/12/24(土) 22:11:53 ID:iirL3fzi
(2) 職人の粋な洒落が息づく、襖の縁が見えまして。 引っ掻き爪、肉肌露な紅筋に光沢はないが。 塗りの施し様、所々そのような紅の溝がある縁。 黒髪より黒光り、黒豆の煮付けとも劣らない色、艶の襖の縁。 縁を生かす為であろうか、襖紙はのっぺらぼうの無地、ただの白紙で。 座敷には、同じ職人が手懸けたと思われる漆塗りの小さな文机があるのみで、なんとも殺風景な居間でありました。 襖の丁度上に当たる部分には木製の透彫りの木枠がはめ込まれており、柄の無い襖に貫禄を与えているこれもまた見事な彫り物で、見て取れる大雑把な造形では一面紅葉に芋の様な動物と角と足の見事な鹿が襖二枚分の右手に一頭左手側には二頭見て取れ。 芋の様な動物は、土から掘り起こされっぱなしすっ転がっている芋の図体で見事な浮彫りの中、臭みといいますかぶち壊しとも取れますものが右手角の隅に一体あるのみで。 不気味さは然程でもなく、滑稽な芋の図体、良く見ると丹念に「く」の字に捲れ上がった毛並みとも思える模様が掘り付けられており、その間抜けな姿、長い根がほさほさと足の位置に付いた滑稽さで動物に見え。 決まり切った美に引き付けられるのは初めだけ。その辺の微妙な心理を突いた芳しい香の中の臭みであることは間違いありません。この芋の様な動物が襖の上の浮彫りを尚一層繊細で且つ優美なものとして眺められると。 くるりと見渡せばそれ以外装飾といえるものは無く。 「何をぬかすか、みょうばんでも身に擦っとけこの御短小茄子」 「馬鹿こけ、きっと襖を火炙りにすれば出てくるんだよ」 「芋、鹿、ではなくありゃ猪だろが、イ、ノ、シ、シ」 「芋だろこりゃどう見ても薩摩芋!」 居間にて泥棒同士が鉢合わせしている物騒な年末。
662 :
猪 鹿 蝶 :2005/12/24(土) 22:13:27 ID:iirL3fzi
(3) 挙げ句の果てに鼻ぬっと突き合わせ、鏡餅体型、小太りの染み面初老が続け様に声を殺して風声でどしなりはじめる。「教養のない盗人など糞の役にもたたん物持ち帰り小銭チャリンチャリンやってるのが関の山だわ失せろこの」と。 「何だと?」と続けるのは惨めったら敷く痩せこけた若造か年寄りか見分けが付かない男。 イノシカチョウハイハイチョウハキセツゴトスガタヲカエルカラニシテ ホリツケナイデオクンナサレ オンナマゴニメグマレマスヨフニ 「芋、鹿、蝶!ときたか。ガッははぁっ互いに教養も無しだな」ついでに運も、金にも女にも見離されてと互いの身なりをじろじろと見やりながら口をつぐ見合う、白い四枚の襖を背に。 何にでも己の狭い範囲の知識で意味付けしなければ値打ちの定めようの無い事さえ、知恵の回らない泥棒が台所にてお節料理の重箱を開け摘み食いしているその頃。 襖の白に次々と溶けゆく。がらんと開け放たれた居間に無数の紋白蝶が飛び込んむ、冬の剣山より吹き上げる風散らし、誘われるよう。 他人様の家にて紅白歌合線に見入り、泥棒さえも戸締まり忘れて猫が見ている月向かい。 紋白蝶の大群も襖の白に寝静まり、栗きんとん頬張り涙する泥棒、寒気に廊下から足早に居間を見やればさわざわと。 薄暗い奥の居間に照明は無い。白い襖二つに巨大な蝶が薄ぼんやり浮かび上がっているではないか。 白い気配に感付きくわいを持ったまま、腹二段目の贅肉をつねる泥棒。対の側を見やる、痩けた頬に影を含ませ泥棒。 月明かり覗く丁度引き戸上に蝶形の刳り貫き。 過去から未来へと息づかせる生きた証も旅人と。 闇に飛ぶ蝶は雪国の大晦日に。夫婦の帰宅を待ちわびる泥棒、二人。 「芋鹿蝶でもぷっ」笑う、二人の泥棒が。
猪 鹿 蝶 :訂正
>>662 (3) 10行目
× がらんと開け放たれた居間に無数の紋白蝶が飛び込んむ、
↓
○ がらんと開け放たれた居間に無数の紋白蝶が飛び込む、
664 :
親心 :2005/12/26(月) 20:16:37 ID:JghgNHIv
あの子は本当にバカですよ 家にも帰らずまあぶらぶらぶらぶら 普通に仕事して普通に家庭を持ってくれればそれで満足だっていうのに それでいて本人は「こんな毎日が楽しい」って、返す言葉も無いですよ 育て方を間違えたのかしら? あんな子じゃなかったのに
明るい月夜に白線が 向こうの山まで伸びてゆく 車のライトが私を追い抜くたびに つま先でふらついていた影法師は 素早く反時計回りで私の背に隠れ 月と私が話し出すと こっそり私の前を また歩き出す 遠くで虫たちが鳴いている 向こうの山の中腹に 小さくポツリと灯がともる あぁ、母さんがまっている
666 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/26(月) 23:36:31 ID:XUX/MFNz
募集ageです〜。 今回のお題は『旅』。 募集期限は12月28日(水)いっぱい(29日午前0時締切り)となっております。 ☆ ┏━━━━━━━━━━━┓ 人 ┃ 12月 December 師走 ┃ ノ::oゝ +. ┠───────────┨ ノ;;;; ゝ + cγ ~''~~⌒'ゝ、 ,.*. ┃ 1 2 3 .┃ ノ(,,゚Д゚) Merry Xmas .γ''○ 。☆。:;,&ゝ ┃ 4 5 6 7 8 9 .10 .┃ .ノ(ノ; ◎;つ ( ゜。((゚ー゚*)) ;:*:ゝ ┃ .11 .12 .13 .14 .15 .16 .17 .┃ ノ..&, ,......ゝ 入○[>O<] 。,ソ ., ┃ .18 .19 .20 .21 .22 .23 .24 .┃ ヘニニニニ7 *'ゝ、<人>.,ノ' .+ ┃ .25 .26 .27 .28 .29 .30 .31 .┃ ∪~∪ '∪∪ ┗━━━━━━━━━━━┛
667 :
寿司食いねぇ :2005/12/27(火) 23:55:36 ID:w8K54KcT
どこから来たんだい 東京かあ そりゃまた遠いとこから はるばるこんな田舎まで ホントによく来たね 都会は嫌いってわけかい しかしね 田舎暮らしも甘いもんじゃない 夢破れた人間が戻ってきて 夢追いの人間もやって来る 仕事は少ない それなのに時間は余ってる 夢に未練があったり 夢がまだ転がってると思ったり そんな人間には耐えられない場所さ なんでここに住んでるのかって? それは夢なんかに興味はないからさ 夢さえ見なければこんな楽なところはない 空気がきれいで海は近い 渋滞もなければ満員電車もない それがあんたの夢なんだって? そんなの夢とは言えないな ただの当たり前さ 寿司でも食いながらよく考えてみな 十年くらいかけてゆっくりとね
668 :
シンプルに旅 :2005/12/28(水) 05:45:10 ID:Nkn1iCaa
二十億光年の旅は ただ様式美だけが天を駆け 人々の血と肉を飲み込んで ワアプ・アウト地点に吐き出してゆく 君の人形が植えた種のなか 圧縮された極限は根を伸ばし 揺りかごのように くうらり くうらり 死神の子を育てるだろう アッ、キミハ136aww14amain()916*astr"F/A18392350番地ノ住人ダネ 何進数の表記だったか 幽霊のように五三世紀の懐古趣味的ブラウン管へ突入したら 砂嵐と交接せよ 複製しないと脳味噌が腐るぞさあ発射まで二のマイナス三十二乗 すべて灰色になるまで 二十億光年の旅は きりきり巡っててっ巡りきりき きり切りきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきり きりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきりきり きりきりきりきりきりきりきりきり きりきりきりきり きり。 そして暗い日が来る
よっぱらったような空気を 置き去りにして、 どこかへ通じるバスへ (循環バスじゃあなく) 雪がチラツイテ コートが薄くて 靴も薄くて 世の中って寒いなっ と 思うだけでも家へ帰れる
670 :
「遠くへ」 :2005/12/28(水) 16:18:46 ID:cdb6+bkC
そういうつもりでカラダを使えば コトバよりはラクにたどりつける そんな場所もあるけれど そこにだってやはり、約束はなかった 一本の視線を共有する瞬間 それだけが魔法 魔法の時間をつぎはぎにつなげて おれだけが永遠になっていくのですか? そうです そうやってすべての人が ひとりで生まれてきて ひとりで還っていく 残されたのは永遠のひとりぶんの空白 です
671 :
雪だよピギー :2005/12/28(水) 19:03:58 ID:kyerqCnZ
明日朝の気温 週末の予報 いつ見直しても 雪は雪だなあ いつもだったら 機上の人に 好きな買い物や 土地の名物や 目新しい音 言葉 匂い そういう数々に ニューイヤーを言う 君もそろそろ 落ち着いたら? 落ち着くって 何が何かなあ 夜遅い店で ゆっくり飲むこと 街で歌ったり 笑ったりしないこと 子どもを子どもと はっきり分けて 言い切れないがと 語尾を濁すこと? 縦巻きの時間 型を思い出し 毎日 毎日 そして 毎日 自分を保つのは 至難の業だから いいこと考えたり するのは 次の 次の そして 次の 次? ガイドブックを手にしてた昨日 旅の窓口に繋いでいる今日 明日朝にはもう新聞止めて 水道締めて留守電入れて 年賀状なんかどうでもよくなる そうだそうだよ 旅に出ようよ
672 :
カニパン :2005/12/28(水) 19:44:18 ID:Cv7lTi9E
おいカッツォ またハナザァさんから電話が来た お前まだ帰らないのか お前何やってんだ ワカミはもう結婚したぞ お前は結婚したのか したならお前 親不孝者が ちゃんと出すところに届けを提出しないと認められない わかるか みんな心配してるんだ お前がどこにいこうとこっちは平和な国 しかしやはり年に一度はお前と会うのも悪くはないだろうと みんな思ってるだろう だからお前は今帰れないなら いつか適当な時間を見つけて帰りなさい ワカミやタラスに会うくらいなら時間も それほどかからんしサザサにも会ってやれ 今回はこれまで 気長に待つ間に誰か死ぬかもしれんし 今くらいがちょうどいい時期だと 誰かが言ってたぞ
俺の部屋のアパートの壁は薄い。 だけど隣の部屋に住む未亡人のばあさんは耳が悪いため、常に演歌を大音量で流している。 俺はそれのせいで眠りを妨げられたり、結構迷惑を被っているのだが、 未亡人のばあさんの顔が、 昔母さんと水族館で見た、ウーパールーパーにあまりに似ているため、 俺はばあさんの顔を見た途端なにも言えなくなってしまう。
ばあさんの演歌は俺が彼女とセックスしているときにだって例外なく襲ってくる。 演歌聴きながらのセックスは、なんでか 「おかあさんごめんなさい、ごめんなさい」って気持ちにさせられて、 いい歳してんのにばかだな、俺って、 母さんなんて俺にはいないのにって、 相当惨めな気分に追いやられる。 演歌聴きながら腰振り 腰振りながら演歌 セックスしながらごめんなさい ウーパールーパーに呪われたセックス 無心に帰ろうと必死な俺 おかまいなしな演歌 やっとのおもいで彼女の子宮に貼りつけた俺の遺伝子は恐らくウーパールーパー。 あぁ、なんておぞましい。
母さんは俺と水族館でウーパールーパーを見た半月後、俺を置いて家を出てった。 俺はそのときまだ幼かったため、母さんの記憶なんてほとんどないのに、 なぜかあの水族館で見たウーパールーパーの顔だけはよく覚えている 母さんもよく笑っていて、 その時話題の的だったウーパールーパーは少し気持ち悪かったけど、 次の日学校でみんなにじまんした。 まわりの反応おかまいなしで、 それから2週間は永遠その話ばかりしていた。 母さんの記憶 隣のばあさんの流す演歌 彼女との長いセックス 俺の残した遺伝子、ウーパールーパー。
676 :
灯台 :2005/12/29(木) 00:00:32 ID:Kppk1AQR
夕焼けとまじわり 灯りを放つ 挨拶もなく夜は始まるから 灯りを送る 送りつづける さっき港を出た船が 合図を鳴らす ボーッ… ボーッ… 天気は良好 波穏やかにして 航海日和り 今度はどこの 異国へ向かう 行っておいで 帰航を待とう 灯りを送る 灯りを送る 見守りながら 遥かの国の港から港 巡って帰る船が 汽笛をかえす ボーッ… ボーッ… ボーッ… 長い航路も あとわずか 久方ぶりの港まで 標が欲しいから ボーッ… ボーッ… 灯りを送る 灯りを送る 無事を喜び 夜を行き交う船たちは 万難克した強者ばかり 荒波幾万 漂流幾千 それが故にも 愛し海を渡ってゆくから 灯りを送る 送りつづける 見送り 出迎え 幾度なりとも 再び海が朝焼けに染められ 灯りを消して眠りにつけば この灯台に 異国土産の 海ゆく旅の夢が降る
677 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/29(木) 00:01:59 ID:IsBfGWYU
はい、締切りですよぅ。 >640:旅 ID:6V0VKHHr氏 >643:trip ID:J2ALV0W7氏 >644-645:コスモエッグ ID:rXeQcNFq氏 >646-647:世界は日の出を待っている ID:T/xIq9ct氏 >648-649:失う旅 ID:HeBNGXHF氏 >650:はてにいく ID:28Q4IgV8氏 >652:宇宙旅行へいこう ID:EfkRs5BT氏 >653-654:一刻… ID:jUs2uWP4氏 >655-656:道 ID:d0safarx氏 >658:師走 ID:HyLeWcnA氏 >659:まえあし ID:fFC+3iM0氏 >660-662:猪 鹿 蝶 ID:iirL3fzi氏(>663で修正) >664:親心 ID:JghgNHIv氏 >665:「終日の帰路」 ID:+9C4+CcK氏 >667:寿司食いねぇ ID:w8K54KcT氏 >668:シンプルに旅 ID:Nkn1iCaa氏 >669:なんとなく新しい傘が欲しかった日 ID:XpiQKPiP氏 >670:「遠くへ」 ID:cdb6+bkC氏 >671:雪だよピギー ID:kyerqCnZ氏 >672:カニパン ID:Cv7lTi9E氏 >673-675:ウーパールーパー ID:lZ1iHnco氏 >676:灯台 ID:Kppk1AQR氏 . . .:.:::::::::! .,! . 。 。||_||_||_ .:.:.::::::::::::| ;i| ゚ o 。 || ̄|| ̄|| ̄ :::::::::::::::::| | ゚ o ゜ ||==||==||== :::::::::::::::::| |____ ∧∧ ____.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ;;;;;;;;;;;;;;;;;|;i |三二三ニ r(´・ω・`) 三ニ|| では、審査開始ですよぅ。 ::::::::::::::::::::: ,/;;,,\っ旦o .:.::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::: (;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,) .:.::::::::::::::::::::::::
678 :
◆L4LyBSss3w :2005/12/29(木) 00:03:59 ID:oNnizrTc
…あ、
>>676 さんもセーフでいいよね?
今回は22作品ですかぁ…賑やかで良いですねぇ♪
679 :
名前はいらない :2005/12/29(木) 00:07:01 ID:jNnmrpSr
募集期限は12月28日(水)いっぱい(29日午前0時締切り)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>676 は失格。1秒だろうが時間外は失格です。
−得点対象作品−
>640:旅 ID:6V0VKHHr氏
>643:trip ID:J2ALV0W7氏
>644-645:コスモエッグ ID:rXeQcNFq氏
>646-647:世界は日の出を待っている ID:T/xIq9ct氏
>648-649:失う旅 ID:HeBNGXHF氏
>650:はてにいく ID:28Q4IgV8氏
>652:宇宙旅行へいこう ID:EfkRs5BT氏
>653-654:一刻… ID:jUs2uWP4氏
>655-656:道 ID:d0safarx氏
>658:師走 ID:HyLeWcnA氏
>659:まえあし ID:fFC+3iM0氏
>660-662:猪 鹿 蝶 ID:iirL3fzi氏(>663で修正)
>664:親心 ID:JghgNHIv氏
>665:「終日の帰路」 ID:+9C4+CcK氏
>667:寿司食いねぇ ID:w8K54KcT氏
>668:シンプルに旅 ID:Nkn1iCaa氏
>669:なんとなく新しい傘が欲しかった日 ID:XpiQKPiP氏
>670:「遠くへ」 ID:cdb6+bkC氏
>671:雪だよピギー ID:kyerqCnZ氏
>672:カニパン ID:Cv7lTi9E氏
>673-675:ウーパールーパー ID:lZ1iHnco氏
680 :
676 :2005/12/29(木) 00:07:50 ID:Kppk1AQR
雨さんアリガトです。。。 滑り込み投稿申し訳ありません。。。
681 :
676 :2005/12/29(木) 00:08:49 ID:Kppk1AQR
あっダメでしたか。。。
感想・批評は審査員の判断によりますが 残念ながら得点の対象にはなりません。 ルールは守る事に意味がある事をご理解ください。
683 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2005/12/29(木) 15:18:31 ID:3d3NGWMW
>>672 カニパン 2点
どんなに時間と場所が離れても待っててくれる人がいるなんて
カツオは幸せものだ。たまには帰れよ。
>>655-656 道 1点
うーむ、個人的な好みを言いますと、前半の655だけでも
よかったような気がします。空色の車、という表現が象徴的だしきれい。
684 :
◆i4HecktchA :2005/12/30(金) 10:15:09 ID:maZcNzmV
今回は審査があんまり少ないように思うので自分も参加させていただきます。 【1点】 >644-645:コスモエッグ >648-649:失う旅 >667:寿司食いねぇ コスモエッグは子供らしい発想がとてもかわいらしく、「()」を用いていることで、詩としてのうまみも感じました。 ただ個人的な意見を言わせてもらえば、最終連はなくてもよかったかと思います。 失う旅は詩のつくりがとても好みです。こういう詩がかきたい。 寿司食いねぇ、リズミカル会話の中にでてきた夢の話にはぐっときました。
685 :
名前はいらない :2005/12/31(土) 10:42:32 ID:p8LQWoIt
一応審査募集age
686 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/01(日) 01:34:10 ID:FSbehroM
え、と。 審査期間延長のお知らせです。 流石に、年末年始は忙しい方が多くて(私も含め) なかなか審査をする余裕も取れない様でした。 (そんな忙しい中、点数を入れて下さった虫さんと◆i4HecktchAさんには 本当に感謝で頭が下がる思いです) なので、「梁山泊雑談・議論スレ」で意見が出た事もあり、 審査期間を、少し長めに延長させて頂く事に致しました。 延長後の審査締切りは2006/01/05(木)いっぱい(6日午前0時)です。 審査待ちの皆様、済みませんがもう少しお待ち下さいね。
謝れ誠意見せろ
ごめんなさい
689 :
名前はいらない :2006/01/03(火) 01:48:47 ID:cZvX+kJr
もう日付は3日なのに審査ないけど、大丈夫かな
心配かけてゴメン。出来たぶんの寸評を貼っときます。
>>640 ものすごく好きなんだけど、なんかもっと長編の方がよかったかも。
3、4連めでイメージが文字どおり切れてしまうね。
>>643 道路で摺り林檎は些細じゃないな、わははは。そっちを発展させると
吉とでました(かの神社おみくじより)。
>>644-645 昔、その遊びをやった覚えがあるよ…天王星あたりで、ものすご
いことにならなかった?宇宙のある部屋、ない部屋が、よかった。
>>646-647 なんかこの詩はデジャヴーがあるんだが、イメージの重層がそう
思わせるのかな。よくも悪くも、駆け抜けていく詩、だね。
>>648-649 イエスマンを殺す意義についてなんだけど、自己の肯定という最
後の部分を失う、という意味かなあ。不思議な味があるね。特に前半。
>>650 定型詩ふうに巧くまとめたと思う。ただ後半3連で、視覚に焦点をしぼ
っていってるのは、あまり成功してないように思います。
691 :
名前はいらない :2006/01/05(木) 00:10:16 ID:ak0HECAg
今日中で締め切りすっよ age
692 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/05(木) 02:27:49 ID:ccVVprmL
それでは、寸評行きます。
読み違い等有りましたらご容赦下さい。
>>640 さん。
圧倒的なイマジネーションと、饒舌を重ねた表現。
ただ、1連と2連以降の繋がりが、重量感のある表現に比して細い気がします。
輪郭線を描くのでは無く、色を重ねてかたちを捉える方法論は見事です。
>>643 さん。
事故現場の描写。軽さとスピード感が悲愴さを抑えて楽しく読めました。
欲を言えば、もう一枚奥に悲しみを置いても良かったかも。
>>644-645 さん。
詩の構造を意識した、二段構えの構成に巧さを感じます。
ただ、2006年の時点では、ほんの少し「ハロゲンヒーター」に違和感が有るかも。
懐古するには新しすぎるアイテムじゃないかな?
>>646-647 さん。
…歴史と旅行の書物を並べたような詩、です。
豪奢な修飾辞を削り去ったあとに、何が残るのだろう。
技術を尊ぶ玄人の方に点数を貰って下さい。
>>648-649 さん。
魂の放浪。前半のシュールさを秘めた描写がとても読ませます。
後半(レス649に入ってから)の説明的な文章は、少し蛇足かな。
もっと読み手に解釈を丸投げしても良いと思います。
>>650 さん。
具体的な描写が一切無い分、想像力を掻き立てられる詩、です。
声に出して読む事を前提にした様な、自然なリズムが美しいと感じました。
3連目「ひとつふたつ」、此処にもうひとつ読点が欲しかったな。
693 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/05(木) 02:28:28 ID:ccVVprmL
>>652 さん。
これは…音が付いた「歌詞」として読むべきもの、なのかな?
詩として読んだ場合、モチーフが過去に何度も詠まれ過ぎていて
求心力が失われた詩に思えます。
>>653-654 さん。
心理描写がメインの詩の場合、何処まで深く共感させるかがポイントになります。
赤裸になるべき場所で着飾るのは、逆効果に思えます。
>>655-656 さん。
弔いの唄。お遍路に題を取って、美しくまとまっています。
丁寧に描写されてゆく情景が、その裏に隠した喪失を際立たせて見事です。
旅の終わりに、その悲しみは昇華するのかな。
>>658 さん。
はぁ…描かれなかった「朝のけしき」の美しさに脱帽です。
充分な質量を持って書かれた寒さと、匂い立つ程濃い人間の気配があってこそ
朝の眩しさが深く伝わるのでしょう。うん、この詩、大好き。
>>659 さん。
説明過多な詩には萎える事が多いのですが、逆に足りな過ぎるのもどうか、と。
作者の内側では骨太に連結された言葉だとしても、あまりに断片化されていて
単一の詩としては散漫な印象を受けてしまいます。
>>660-662 さん。
饒舌、さらに饒舌。でも散漫さは一切無く、きちんと計算された構成です。
落語と幽幻を掛け合わせた様な、何とも不思議な味のするものがたり、です。
むしろ短編小説として読ませた方がしっくりくるかな?
>>664 さん。
親の心子知らず、をストレートに文章へ落とした感じの詩です。
只、ぼやきを越える部分が見えないのが残念。
694 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/05(木) 02:28:59 ID:ccVVprmL
>>665 さん。
とても詩情に溢れた、味わいの深い情景を切り抜く“目”を持っているのですね。
小手先のテクニックですが、改行や句読点を駆使して、読みに「リズム」を持たせる事を
意識すると、もっともっと深く読まれると思います。
>>667 さん。
一読して、何故か拭えなかった違和感。内容は充分練られている筈なのに。
理由は…口語体。語尾の「〜さ」等、実際の話し言葉と乖離したものが選ばれているから。
自身の扱うことばを、徹底して吟味するのも推敲だと思います。
>>668 さん。
有り得ない風景は、有り得ない言葉で綴る。圧巻です。
個々の単語が表す意味を超える作業は、生易しいものでは無い筈なのですが、
更に破壊を進めて欲しい、と願ってしまいます。
>>669 さん。
心象風景の断片を並べて、水彩画を思わせる風景を仕立てています。
ただ、きつく焦点を結んだ部分を持たない分、淡い印象で流れてしまうのが残念。
何処かに毒を仕込むのも一興かと。
>>670 さん。
言葉を削る、というのは、単に説明を減らす事では無い、
最も的確で簡易なことばを選択する、と言う事、なのですね。
透徹した諦観、堪能しました。
>>671 さん。
この詩で語られる「旅」は、表向きには行動力と開放を詠いながら
その実“逃避”の側面を色濃く滲ませる、多重構造の言葉です。
これは作者の意図なのか、それとも無意識なのかが知りたいな。
695 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/05(木) 02:29:41 ID:ccVVprmL
>>672 さん。
え、と、予備知識として「サザエさん」を知らないと成立し難い詩、です。
読み手に何処までの共通概念を求めるか、は常に課題として意識すべきもの、でしょう。
ぎりぎりのボーダーを読みきったのか、それとも外したのか。
>>673-675 さん。
これもまた「ウーパールーパー」と、鍵になる言葉が微妙な位置付けに有ります。
にも関わらず、充分に詩として成り立つのは、“ウーパールーパー”の持つイメージに
詩が依存していない、逆に、「母」を刷り込もうとさえする構造に有るのでしょう。
最後の一行が美しく決まり過ぎてて、かえって勿体無い気もしますが。
>>676 さん。(32秒差だったのにね。うん、本当に残念)
「異国」と言う、少しレトロな単語のチョイスが、良い香りを漂わせる詩ですね。
港に立つと分かるんだけど、汽笛にも様々な音色が有るんですよ。
「取材」なんて大袈裟だけど、自分の肌で感じる事は何より大事。
696 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/05(木) 02:30:18 ID:ccVVprmL
それでは、配点です。
目移りして選ぶのに困る、なんて贅沢な悩みなんでしょうか(笑)
【3点】
>>658 :師走 ID:HyLeWcnA氏
【2点】
>>660-662 :猪 鹿 蝶 ID:iirL3fzi氏
>>668 :シンプルに旅 ID:Nkn1iCaa氏
>>673-675 :ウーパールーパー ID:lZ1iHnco氏
【1点】
>>640 :旅 ID:6V0VKHHr氏
>>644-645 :コスモエッグ ID:rXeQcNFq氏
>>670 :「遠くへ」 ID:cdb6+bkC氏
(;;゚;;)
γ´。rー、__ 鏡餅…
/ (___,,)
/ (´・ω・)<今年が、誰もにとって良い一年であります様に。
697 :
名前はいらない :2006/01/05(木) 13:44:14 ID:c4JmHU9/
Canopusです。外部からの書き込みです。
>>652 「宇宙旅行」と銘打つ必然性がないように思えるけどなあ。というの
も各々の描写や視点を、ひどく身近なもので済ましちゃってるから。
>>653-654 ことば遣いにセンスを感じるね。こうした脳内補完的な詩は好み
じゃないけど、冗長さやことばの粗を減らしていくと、いい詩になりそう。
>>655-656 構成的には文句なしで巧い。ただ、ひとり旅と寺の対比が今ひと
つに思えるね。ここで語るべきは雲辺寺の歴史より情景描写だったかも。
>>658 小品としてよくまとまっている。3連めで夜の情景を際立たせた方が、
4連め以下の情景を鮮やかにさせそうだね。
>>659 不思議な魅力がある作品なんだが…タイトルが、詩のほんの一部分に
しか掛ってないように思えるね。「柔らかな死」も、余分な表現だと思う。
>>660-662 パラレルワールドだね、完璧に。やけに肉感的な屋敷、現代の言
い回しとは思えない、つくり物っぽい二人の泥棒。面白く読みました。
698 :
名前はいらない :2006/01/05(木) 13:45:17 ID:c4JmHU9/
残りは、夜に。間に合えばいいけど…。
>>664 行間や余白を読めるようなことば回しの工夫がいりそうです。今のま
まだと、あまり詩を感じないね。
>>665 うーむ…丁寧な描写だね。影法師の部分は、出来そうでなかなか出来
ない描写です。いい。最終4行は、凡庸だったかも。
>>667 結論を急ぎすぎたかも。寿司屋の大将が、初対面の人間にいきなり夢
について語るというのは、現実には起りにくいと思います。最終連は、いい。
>>668 二十億光年で連想するのは、やっぱ谷川俊太郎なんだけど…明らかな
繋がりはないように思えるね。SFチックだけど、世界はあまり見えなかった。
>>669 バスに乗ったと思ったら、次の瞬間には歩いてて、これもまた詩の為
せる業なんだろうけど、少し展開に無理を感じたかなあ。詩情は感じました。
>>670 人生そのものが旅のようなもの、ってんで、最終行が印象的です。そ
こに到るまでに、どうことばを紡いでいくか…苦心の跡が見える作品です。
699 :
リーフレイン :2006/01/05(木) 21:22:16 ID:JXSNVKaG
>>640 旅
今回は好きなタイプの詩が多くてちょと涎が。。
ルイス・ルーベンス という名前が何のオマージュになってんのかちょっと
わかんなかったのが悔しい。彼は実際には存在しない多分読書という形で
出合ったさまざまな人格や物事、私が把握していく世界の象徴なんじゃあないかと思う。
最初は善なる歴史を象徴していた彼が裏切り者へと形をかえ破壊と創造の化身になっていく。
この旅は、作者の心象風景というよりも認知世界の旅なんだろうな。
かっこよすぎっと思ったのは読み手の嫉妬です。。はい。
>>643 trip
道路のすり林檎でなんとも凄惨な絵が浮かんじゃったよ。。ほんとにアイシテルの?
もうちょっと長く読みたかったですね。
>>644-645 コスモエッグ
狭い部屋の中に作った宇宙
うん、これはいい感じでした。等身大の宇宙が無限にひろがってく快感。
全体に小学生口調を使っておもちゃ箱をひっくりかえしたような楽しさがあります。
>>646-647 世界は日の出を待っている
新宿っていう単語がなかったら、アメリカングラフティー。
世界をまたぐ壮大な旅。なんとなくアメリカ詩を読むような気分で読みすすんでたんだけど、。
ただどっか、上滑りな感じがするのは多分これ書いてるのが日本人だって思うせいか。。
(なんでローラなの?まあ、ローラでもいいけど。)
数学用語の使い方はおもしろいと思ったです。引用区は誤字?それとも狙ったの?
単発的に、いい感じの行があるんだけど盛り込みすぎっつか混ぜ合わせすぎで
おなか一杯になってしまった。。
700 :
リーフレイン :2006/01/05(木) 21:25:46 ID:JXSNVKaG
>>648 失う旅
だるい世界だ。僕の中の荒涼としただるさ。空間を破りたくなる。。
>>650 はてにいく
平仮名に賭けた詩。
はて、はてな、はてへいくなら
ってなあたりは上手いと思う。もっともっと遊んで欲しい。
>>652 宇宙旅行へ行こう
これ別に宇宙でなくていい。そこんとこで違和があってもったいない。
よくまとまった小品でした。
>>653-654 一刻
爪先だけのdolce vistaへ
この一行が良かったと思う。
>>655 道
お遍路さんと空色の車の融合が新しい感覚でよかった。自分の足で歩くわけじゃないんだよね。
今って本当はこうなんだなってあらためて感じました。
むやみに苦行になってないちょっとドライな感傷がきもちよかった。
>>658 師走
美しい。なんか久しぶりに音も情景も揃った詩情に浸りました。
>>659 まえあし
全然わかんないんだけど、何回も読んでみたくなる魅力があります。
なんかあっちの世界を垣間見たような怖さと好奇心が混在したような気分。
701 :
リーフレイン :2006/01/05(木) 21:28:18 ID:JXSNVKaG
>>660-662 猪鹿蝶
改行が邪魔、これはずっぱりつなげて書いたほうがいいと思う。
語りが面白くて、なんというかな、視点がどんどん飛んでいって、気の向くままに説明を加えてある
ぴっちり気分をあわせるのがかなりしんどいのだけど、逆にあわせてしまうと日本昔話か怪談話の中に
はいりこんだような気分になる。
家屋の描写が実に面白くて、あたしは、これどうも昔の料理屋(高級娼家)の家屋みたいだなって思った。
紅く染める格子戸とか、欄間や畳の遊び方が尋常じゃない。ただ、畳のへちってのは10年ごとに
変わってくから、2005年にいたるまでこり続けるのは並大抵じゃない。この豪奢な雰囲気と干し柿が
違和感。座敷に文机のみってのは無理な設定で、どっかに床の間に対応するもんが必要。
菖蒲は冬には葉を切ってしまうので、菖蒲の池と雪を重ねるのはまずい。
て、なんとなく細かいことが気になりながら読み続けてたんだけど。この妙な空間は面白かった。
白い蝶が舞うとこが実に幻想的です。
>>664 親心
書いてるのは子供のほうだろうなあ。。
自虐的な詩ですなあ。
>>665 「終日の帰路」
影の扱いが実にいい。この山道をたった一人で歩いてかえるのは
非常に不安だけど、、詩的です。
702 :
リーフレイン :2006/01/05(木) 22:02:29 ID:JXSNVKaG
>>667 寿司くいねえ
寿司やの亭主の一人語り。夢破れて山河あり。。。
>>668 シンプルに旅
そして暗い日がくるってのがものすごく説明不足。
なんせ詩の中で20億光年も使ってその果てなもんだからさ。そんだけ経ったらもうお腹いっぱいじゃん
って気がしましたです。
>>669 なんとなく新しい傘が欲しかった日
ちょっと手抜きなんじゃあないかな。
>>670 「遠くへ」
この孤独感はいいなあ。。
>>671 :雪だよピギー
なにげに楽天的な雰囲気がよかった。
>>672 かにパン
自虐的な人が多い。
>>673-675 ウーパールーパー
好きです。
>>676 灯台
歌を聞いているようなよい気持ちになりました。
定型ではないんだけど古風な趣がいいですね。
>>671 外の世界と自己の内面が巧くブレンドされてるね。ただ、内面は非常
によく書けているのに、外界の描写はあやふや。なので入っていきづらい。
>>672 「こっち側」と「あっち側」の世界の対比は魅力的なんだけど、それ
は仄めかすだけに終ってるのがもったいないなあ。
>>673-675 ぼくはアホロートルの世代。そのドーブツと世界との関りは若干
強引さを感じるんだけど、いい味を醸し出してるよね。
>>676 作者の優しさは伝わってきます。が、パノラマ的な名跡案内といった
印象で、ありがちな感傷に陥っているかなあ。
706 :
にいちぇ ◆UQRl.WeFEk :2006/01/05(木) 23:19:15 ID:PjCrYj/6
えっと、何度も何度も読みましたけど、全部に寸評などとてもできまへん。
てなわけで総評を。
まず読みにくい作品が多い。リズムが悪かったり説明不足だったり中途半端だったり。
そんなわけで読むだけで異常に疲れる。もっと読みやすい作品が増えるといいなあ、と。
前回と較べると今回はレベル低いと思った。ま、年末の忙しい時期だったからしょうがないよなあ。
ただ、前回の「いかりや長介」の3点を基準としてしまうと正直きつい。
かといっていきなり新春早々該当者なし、というのもなんだかなあ、と思うわけです。
そんなわけで悩んだ結果
>>643 に1点。
勢いがあって読みやすい。ちょっと破滅的だがカッコよさはある。
>>646-647 に1点。
ジャズの曲名とか知ってると楽しめる。冗長だけど読みにくくはない。
>>652 に1点。
宮澤賢治とか松本零士を思い出してしまうがとにかくリズムが良い。
>>664 に1点。
かわいい子には旅をさせよ、の格言を思い浮かべればニヤリとできる。
>>672 に1点。
笑えた。しかしカニパンの意味がわからなかったのでぜひ作者は解説して欲しい。
>>676 に1点。
読みやすかった。ボーッの繰り返しが良かった。
以上ということでよろ。
707 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/06(金) 00:25:44 ID:FNrNiYZU
はい、集計ですよぅ。 【チャンプ:6点】 >658:師走 ID:HyLeWcnA氏 【準チャンプ:5点】 >640:旅 ID:6V0VKHHr氏 【4点】 >660-662:猪 鹿 蝶 ID:iirL3fzi氏 【3点】 >655-656:道 ID:d0safarx氏 >672:カニパン ID:Cv7lTi9E氏 >673-675:ウーパールーパー ID:lZ1iHnco氏 【2点】 >644-645:コスモエッグ ID:rXeQcNFq氏 >648-649:失う旅 ID:HeBNGXHF氏 >668:シンプルに旅 ID:Nkn1iCaa氏 【1点】 >643:trip ID:J2ALV0W7氏 >646-647:世界は日の出を待っている ID:T/xIq9ct氏 >652:宇宙旅行へいこう ID:EfkRs5BT氏 >659:まえあし ID:fFC+3iM0氏 >664:親心 ID:JghgNHIv氏 >667:寿司食いねぇ ID:w8K54KcT氏 >670:「遠くへ」 ID:cdb6+bkC氏 >671:雪だよピギー ID:kyerqCnZ氏 >676:灯台 ID:Kppk1AQR氏 以上、確認と再集計をお願い致します。
708 :
虫 ◆Yh5.nC8OlA :2006/01/06(金) 01:43:00 ID:b8VlPr9o
雨さん集計お疲れさまでした。確認しました。 師走書きました。 次のお題は「痛み」でお願いします。 投稿12日の24時まで、審査15日の24時まで、でよろしいでしょうか。
709 :
時間 :2006/01/06(金) 06:43:26 ID:uEjEV+fF
粘りつくような蝉の声が いくらまとわりついたところで 君はその皮膚を捨てられない しわくちゃの鎧に防御されて ああ、安泰だろうともさ その手負いの心臓は 俺の故郷も行く先も 知らぬふりを通すというなら 死ぬに死ねず 血みどろのまま留まればいい それが必要なんだろう? 夕べの駅を電車が出た 歪な明暗が地面を駆けて 残された影法師はひとつ そんなに悲しい顔をするな 線路はやがて巡って帰る 傷口を裂く鉄の刃が いつか胸のうちに光るならば そのときは君を攫ってあげよう
710 :
つっかえた :2006/01/06(金) 08:23:13 ID:7Sz7zZv/
長い夜 名前呼ばれてた のけぞった 長い夜 うまくパズルが出来ない つっかえた 薄暗い部屋にも火が灯って 星は流した涙だって 気付いたら囲まれてた、小さな兵隊 風切り羽が輪をかいた あの子のおでこがつぅっとなる つぅっと目を細めて、すぐにいなくなる
711 :
蟻1 :2006/01/06(金) 17:44:25 ID:z68/m+EJ
ある夏の日、私は、蒸しかえった書斎から飛び出て、ベランダへと、いくつかの本を 抱えて非難した。これが、私にできる最大限の抵抗で、私達の運命は、余りにも、 多くのいうことを聞かない子供の様なものに取り囲まれている。かといって、叱りつける わけもいかず、言わずもがな、彼らに語りかける言葉を、私達は知らない。私達は、ただ ただ、受け入れるか、抵抗するかのどちらかで、彼らに言うことを聞かすことなんてできや しない。ベランダに飛び出て、地面を眺めていると、一匹にありがせわしく働いている。女王 蟻の命令か、はたまた、本能的なものかどうか知らないが、蟻は、人間の子供達が、零した であろうビスケットの欠片を運んでいる。蟻という生き物は、規則他正しく、生まれたときから、 すでに仕事が決定されており、それを放棄することはできない、つまり、生存と仕事が、常に 重なり合っており、私の様に、嫌だ、嫌だといって、先延ばしすることなどできやしない。 ところで、一匹の兵隊アリが、他の生物の侵略を今まさに受けようという時に、果敢に立ち向かい 、そして死んでいく時、蟻達は、涙を流すのか、または、叫び声を上げるのだろうか。いや、そうじゃ ないと、蟻にはそんな高等な、人間のような、脳や感覚器官はないと、しかし、もしも、蟻にもあった としたのならどうだろうか。
712 :
蟻2 :2006/01/06(金) 17:57:24 ID:z68/m+EJ
衛生兵早く!こっちへまわせ、第二歩兵師団は、右に!前面へは、私たちが行く。その間に、敵の 横っ腹をついてくれ!おい、また一人やられたぞ。早く衛生兵を!ここを抜かれるわけにはいかない! 俺達が踏ん張らないと後が無いぞ!働き蟻も、援護に回せ!ノンキにビスケットを運んで来ているお前 !援護に回れ!何とか押しかえせ! という具合に、なんとか敵を撃退したものの、多くの死者が出た場合、蟻達は、どういうのか。 先ほど述べたように、蟻達は、生存、いや、存在そのものと仕事、役割が、常に重なり合っており、 天職という形で、蟻達は仕事によって、自らの存在が意味を持っている。 多くの戦友を失ったが、我々は残った。つまり、我々は、一つなのだ!我々のうち一人でも、生き残る ことができれば私たちの勝ちだ!泣くな!私たちの友は、私たちのために、その身を犠牲にしたが、 しかしながら、彼らは、それが仕事なのだ。彼らに与えられた役割なのだ。彼らは、その役目を全うし 散っていったのだから、泣くことは無い。 つまり、蟻達に、部分というのは存在しえない。それは、同時に、蟻達は、常に全体へと投げ返されており、 蟻達は、生存に先立って、いや、存在に先立って、すでに意味があるのだ。
713 :
蟻3 :2006/01/06(金) 18:02:10 ID:z68/m+EJ
―痛み 蟻達が、痛みを感じる時、それは、蟻と言う種が涙を流すときだ。 種という全体が涙を流す時だ。 痛みは、全体へ染み渡り、極限まで広がり、そして、個々の蟻によって、その痛みは 見出される。蟻達が泣くということは、蟻という種が泣いているのだ。 つまり、彼らの痛みは、種の痛みだ。 ここで問いたい。 ―我々はどうだ。 そして、我々にこの問いが投げかけられる時、私は、痛みを知り、 プラトンの饗宴で語られたように、太古の昔、神によって引き裂かれた時の痛みを思い出すのだ。
714 :
名前はいらない :2006/01/06(金) 18:06:24 ID:HbCR4+pI
これを見たあなた!!ヾ(・ε・。) あなたゎこの1ヶ月以内に好きな人と両思い またゎ付き合っている子ゎすごくLOVE2になります!! それにゎこの文章をコピーして他の掲示板に3回別の掲示板に はればOK!!!たったこれだけであなたわぁ 最高の生活がおくれます!! ただしこれをしなかったら きっと両思いになることゎないでしょう!!(/□≦、) やった子ゎ今でゎ学校1のLOVE2カップルです!!
715 :
速い馬の流れ :2006/01/06(金) 18:49:43 ID:/R8bz8FS
点々と続く足音から 砂が震えおちる 罐が在る 錆びれた時間のために 手袋をはずし 薄いてのひらを差し出す 海は 速い馬の流れのそとに うちあげられた足音を 錆びれた時間のために
716 :
鈍痛_1 :2006/01/06(金) 20:31:41 ID:NeoDa3rZ
無意識に踏んづけた虫の数を想像して一歩も動けなくなってしまう あの子が元彼たちとしたあの事を思い出して瞬時に勃起してしまう 無駄に払った学費の総額を今の月給で割り算して呆然としてしまう と いうようなこと 俺を創造したのはどこのどの言語だ たくさんの物の価値について喧伝したのはどこの電通だ しかしそれらの価値よりも己自身にこそ価値があると 世間を誤解させたのはどこの詐欺師だ 自己実現のために仕事をしなければ真の社会人ではないと語ることは 自己実現のために殺人を犯す者とまったく同じ精神だと 知れ
717 :
鈍痛_2 :2006/01/06(金) 20:32:28 ID:NeoDa3rZ
ところで痛みについてだが 己=痛みとなるほどに痛まなければそれらは常に快楽に近い そして快楽であるからにはいずれ慣れるのである 童貞喪失時のときめきを忘れてしまうように 痛みはいずれ詩のテーマにもならなくなってしまうだろう 君が想像したのはどこのどの痛みだ 君はその痛みゆえに生きるのを自覚する 二足歩行でまっすぐ歩く 地下街で行き交う群集の誰とも肩をぶつけずにいることができる 期待される程度に動くことで生活もできる 本当は痛まなかったのに 詩を書く 書いたあとにしらふでオナニーすることができる
718 :
∞極∞楽∞鳥∞花∞ 〔1〕 :2006/01/06(金) 22:10:20 ID:a3ytGwz9
ポテッ ポテ 「あんた 好きな人の骨を舐めた事があんのかよ」 ポタ ポタッ 炎 成り行き任せに落ちる 蝋の雫 「私は生まれる何回でも何回でも」 舌先擦り付ける前戯 肌赤らませ 屈辱染みた影 深紅の水を吸って咲け ポタッ チック チッ 「砕いた骨を掌に擦り込み似ていない違う女を抱いたことがあんのかよ」 チク チクリ
719 :
∞極∞楽∞鳥∞花∞ 〔2〕 :2006/01/06(金) 22:13:53 ID:a3ytGwz9
忘却時空 未完のまま漂う無限 蜜蝋で型取った指の形 何処へ消え入る 姿 包む肉の棺 あなたを私から 奪う為に故に悉く 体の曲面這う 姿のまま視線の緊縛を欲するのも 水は渇き求め徒然 火は宿りを導き だから 「零れ落ちる零れ落ちる温もり指の狭間に咬んでいる闇に溶かして醜く」 終始無言 耳に向かって止まぬノイズ共振 唇から少しだけ外しそっと印付ける温もり 「何回でも何回でも私は死ぬそして悦楽を覚え」 繋いだ手と手 離すと光の破片のみが舞散る 苦痛じみた歪みの表情した 印シンボリック 縄目掻い潜る跡 「指で切り取った光に溶け 最も醜くそして零れ落ちる零れ落ちる」 溶解 芯を包んだ先に灯る炎 または 指で形を真似て 空へ放った蒸発 ポタッ ポタ 「絶頂」 ポテッ ポテ 「あなたは生まれる何回でも何回でも」 そして
720 :
男唾巖萎民 :2006/01/08(日) 00:50:16 ID:vVQpCk8x
おいしいよ どんどん食べなさい あっ、そのお皿取って おいしいね うわぁ、たっくさん 薬味はね、直前に切るんよ やっぱ色見が食を誘うよね イカ君 イカ君 うれしいな チョット炙っただけで出来立てみたい これ、最後の一枚、食べる? おいしいなぁ あらっ、食べようと思ってたのにぃ ひっ・・・ヒタカンラ! ろう口ろらか血ららけ 血ろ味
振り向いてなんて言えない 中継ぎだと薄々気がついてるから どんなに『好き』と 言葉を重ねても 本命のたった一言の 『好き』には完敗でしょう… 暇潰しなのかな? もちろん『うん』なんて うなずくとは思っていないよ 濁しながら すり抜けながら 見つかるまで このままなのでしょう 陰腹を斬って この恋に挑んでいるけど そんな事とは気がついていないだろうし 喩え気がついた頃には 息が絶えている
増えていくのは 手首の疵と人間不信 感じるなんて そんな優しい日々は 過ぎてしまった ぼんやりと理解出来るのは 不器用な自分が 相手をしていること 怨みはしない けれど突き抜けた この痛みは 死ぬまでこのまま…
太陽 月 そよ風に飲みこまれている 雲 陰影 道路のはてにちぎれて消える TV 地下水 真冬の夜の蚊取り線香 リュックサック 窓 よこぎる星は剥がれた瘡蓋
724 :
XO :2006/01/08(日) 09:33:32 ID:3WHb2Y0B
熱をもった手紙 一人ではない しかし二人でもない ささやきは 国境線をこえたとしても 決して届かない謎かけ 夢のなかの地図 夢のなかの日々 あたらしい黒板消しはかろやかに滑る 秘密の想い出 一週間ごとに 爪を切るように
725 :
XO :2006/01/08(日) 09:34:21 ID:3WHb2Y0B
”D線のきれたギターをつまびく”
726 :
XO :2006/01/08(日) 09:34:54 ID:3WHb2Y0B
知らぬ間に 去っていた夜 針 いかれた目覚まし時計 雲 陰影 青いカーテンごしの灯り 道路のはてにちぎれては消える 雨 真っ白な繁華街 眠ったネオンサイン 深い深い眠り しっかりと 口を 結ん で
727 :
XO :2006/01/08(日) 09:35:28 ID:3WHb2Y0B
”パーソナルコンピューターのカスタマイズ”
ボロン・ジ・ヤーが聞こえる 遠くの方から 朝日をともなって 言うべきことなど見つかりはしないけれど 言うべきことはおそらくなにもないのだけれど 携帯電話の電源をいれる そして 太陽も 月も そよ風に飲みこまれている 最後のことば ポストマンはもうこないから ―XO
729 :
XO作者 :2006/01/08(日) 09:54:32 ID:3WHb2Y0B
2番目の
>>724 の2連目の3行目、
「決して届かない〜」
を
「決して届きはしない」に訂正したいんですがルール上やっぱり駄目かな…
730 :
「夜明けの痛み」 :2006/01/08(日) 20:43:49 ID:/NskJpvT
眠りは深かったはずなのに 午前4時に青白く染まった部屋の真ん中で 僕は天井を見上げていた 懐かしい笑顔を懸命に反芻していたが 夢の記憶は 現実の空気の中で ドライアイスのように消えていく 別れ際、僕は彼女の健康を案じ 彼女は僕の夢を願った 最後まで笑顔のままで 見えなくなるまで手を振り合った 僕はそれなりに夢を叶えたし 彼女は幸せな母親になった これだけ素敵な別れ方をした恋人たちなんてちょっといない
731 :
「夜明けの痛み2」 :2006/01/08(日) 20:45:30 ID:/NskJpvT
夜明け前の 南極のような静けさの中で 体温の無い生き物みたいな部屋から ガラス越しに世界を見渡すと すべてが青かった まだ缶コーヒーが100円だった頃に さえぎる物など無い風の中で 夜明け前の海を理由も無く眺めて ささやか程度の温かさを 分け合って飲んだ事を思い出して 僕は急に恐怖に襲われた 大丈夫、大丈夫だよと僕は僕に呼びかける 確かに色んなものを失ったけど 失った分だけ得たはずだ 掌を二つ並べて 祈りのように見つめ続ける 早朝の不安定な空気が去って 小さな痛みが残った その痛みと 別れの君の笑顔が なぜ重なるのだろう きっと僕が夜明け前に目覚めたのは 夢よりももっと確かな場所で 君を思い出すため 多分それは後悔とかではなく もっと素敵な事だと信じよう 次にまたこんな夜明け前を迎えたときには 相変わらずな僕を笑いながら 痛みとは別の答えを探そう
732 :
空洞 :2006/01/08(日) 21:36:21 ID:b4uNkCn1
頭の端っこが痛い、ような気がする。 喉の奥ですーっと消えていくハッカ飴のように。 ちろちろと頭の中に響く鐘。 斜め右上から斜め左下へと噛み砕かれた。 どうしようもなく残った穴。 逃げ出そうにも知恵の輪が外れない。 誰も何もそれを埋められない。 痛い、確かに痛い。 誰かが与えてくれるセメントはもう待てない。 自分で流し込んだコンクリート。 心まで固まってしまった。
733 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/08(日) 23:15:47 ID:DKmziWF1
はい、途中経過ですよぅ。 >709:時間:ID:uEjEV+fF氏 >710:つっかえた:ID:7Sz7zZv/氏 >711-713:蟻:ID:z68/m+EJ氏 >715:速い馬の流れ:ID:/R8bz8FS氏 >716-717:鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏 >718-719:∞極∞楽∞鳥∞花∞:ID:a3ytGwz9氏 >720:男唾巖萎民:ID:vVQpCk8x氏 >721-722:be blurred:ID:GcwDwqyg氏 >723-728:XO:ID:3WHb2Y0B氏(>729で修正) >730-731:「夜明けの痛み」:ID:/NskJpvT氏 >732:空洞:ID:b4uNkCn1氏 ミ ミ:ヽ )) ⊂⊃ >┴< (( ミ:::\ . ミ::::) ⊂⊃ -( ゚∀゚ )- ミ::::::\ ミ:::/ >┬< >:: )ミ::../ 只今11作品ですよぅ。 ノ::: .(⌒─-⌒)__ 〜⊂二 ̄((´・ω・`)) ⊂⊃ ``U∧ ∧j テーマは【痛み】。 (´・ω・`) 締切りは2006/01/12(木)いっぱい(13日0:00迄)ですよぅ。 | uu' UU
734 :
痛み入りやす :2006/01/08(日) 23:59:28 ID:81u858XL
T 不肖、中島幸助、この節はアフガニスタン・タリバン政権の残党を名乗り 中央アジアの未来を担うべくロシアからの分離独立を目指す遠くはチェチェンの 武装勢力と結託し、まずはタジキスタン平和維持軍の壊滅作戦の筆頭に立ち 着実に成果を挙げつつあることをまずは御報告奉り候 地政学的には古の昔からの重要拠点であるにも関わらずアフガンの荒野、 未だにロシアや中国や米国といった覇権国家の手に落ちることなく残存せる 理由に附きまして湾岸戦争以前から着目されていた先生の慧眼には日々感服 致すと共に大国と国境を接していないという僥倖に感謝こそすれ、その喝破した 事実をせせら笑った売文家達には天誅を下してやりたい心持ち高まり候 けだし小生の役目これ即ちハートランドに介入する事で自滅の道を辿った ナポレオン、ヒットラー、石原莞爾翁を含む古今東西の平和運動家の衣鉢を継ぐ 大義名分忘れた事など御座いませぬ故、就きましては救国イスラム統一戦線 北部同盟の切り崩しの際に使用した天然ガスパイプライン建設費用の一部、 ラバニ派のハザラ人地下銀行にプールされた現金数億弗、存分に御引き出し 下さるよう「真腹腹時計」の三村様にお伝え頂きたく候 キリギスタン・ビシュケクにて 中島幸助 U 9日正午過ぎ、都営大江戸線本郷三丁目駅構内で小規模な爆発騒ぎがあった。 目撃者によるとホームレスのような風体の推定三十代の小柄な男が紙袋に ライターで火を点け、立ち去って間もなく破裂したという。けが人はなかった。[時事通信社] V マフトゥムグルの詩集をやっと手に入れました。トルクメニスタンの国民的作家です。 僕がアハル州に就いてからずっと探し求めていたものがやっと手に入りました。 しかしトルクメン語の書籍は見つからずロシア語で書かれたペーパーバックですので、 今の僕には読むことができません。(笑) とにかくもっと勉強してイスラム文学を極めて博士課程に進もうと思っています。 トルクメニスタン・アシガバットにて 中島幸助
スゥー…… ドスッ 痛み 鈍い痛み 鋭い痛み ケガは痛い 擦り傷 切り傷 なんたらかんたら それとも心のケガ? 私の家の 大きな道路の向こう側に 何とも言いようのない 普通の公園がある もちろん大きな道路であるから直接面してるというわけではなく 2、3軒の住宅は挟んでいるが 大きな桜が数本あり 丁度上の方が 2階の私の部屋から見える 春 訪れるモノへの期待と不安がシーソーを遊ぶ中で 春風に花びらを散らす桜花に見入っていた
郷愁 そういう物を私も感じるようになった 「過去はただ美しい」 新しい土地で新しく出来た友人の言葉だ 反論する気はない 盆でも正月でもないのに実家へ帰った 家族はいつでも暖かい 突然の帰省に酒だ酒だの大騒ぎ アハハハ アハハハ― 私宛への手紙が実家に届いていた 私の部屋で開けてみる 同窓会の誘いだ 懐かしい名前が連なっている 懐かしい 本当に懐かしい … 何故だろう どうして 何故 私はこの同窓会には行けない 行くことができない スゥー…… ドスッ 血が滲み出るように涙 ふと窓の外を見る そうだ 母が言っていたっけ あの公園の桜は切り倒された、と
汚れちまった悲しみに、とあいつが言った それは違う "汚れつちまった悲しみに" だ、全然違うさ 大して違わないだろ? 大違いだね、まるで違う そういう細かいところに囚われ過ぎて 大局を見失うんだ、お前はいつも そうやってあいつはいつだって 話をすり替えてくれやがる "汚レツチマツタ 悲シミニ"、声に出して言ってみろよ "汚レチマッタ 悲シミニ"、 じゃなく 汚レチマッタ 汚レツチマツタ 汚れちまった 汚れっちまった やっぱり大して変わらないぜ だいたいそれだけのことで あの中身に変わりがあるか? お前が言いたいことは いつも取るに足らない
俺は応えもせずに暗唱する 「 よごれっちまったかなしみに きょうもこゆきのふりかかる よごれっちまったかなしみに きょうもかぜさえふきすぎる よごれっちまったかなしみは たとえばきつねのかわごろも よごれっちまったかなしみは こゆきのかかってちぢこまる 」 汚れっちまった 汚れっちまった…… だから何だって言うんだ? 遮るあいつの苛立たし気な横顔に 一瞥をして外を見やる 今日も夕陽の見られそうにない 寒風に鳴く曇った空を睨む 「 よごれちまったかなしみに いたいたしくもおぢけづき よごれちまったかなしみに なすところもなく ひはくれる……」 あいつは負けじと続けてきやる そんな話じゃないってのに
俺は拳でこの胸んところを叩き おまえには届かないだろう、 俺の此処は 到底わかりはしないだろうよ、 俺の此処はよ 言葉すらも伝わらりゃしない さとれば落胆も通り越し、独り語りでやり過ごす 「 汚れつちまつた悲しみに いたいたしくも怖気づき 汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる」 握った拳は己に向かう 汚れっちまった 汚れつちまつた悲しみに…… 汚れっちまった いたいたしくも怖気づき…… 汚れっちまった なすところもなく日は暮れる……
740 :
視力 1/2 :2006/01/10(火) 16:18:50 ID:by0LYKeQ
最近 死体を見るのが平気になった 頭が割れた人間も 息絶えたねずみも 真っ赤な写真を見ても平気でいられるようになった そんな自分が怖くて仕方がなくて そんな写真を見せる誰かも怖くて 「人間はいつから赤い色が見えなくなったんだ」 と、震えた声で僕は叫んだ 盲目になったのはなぜだ そんな問いを投げかけた 「ゲームのやりすぎ」 とあっさり片付けるのは とても簡単なことだった
741 :
視力 2/2 :2006/01/10(火) 16:21:37 ID:by0LYKeQ
でもそれだけじゃないのだ いつの間にか僕らは赤という色を見なくなった 少なくとも日常では だから僕らは知らなかった 赤い色を 見えないんじゃない 感じられないだけ いつの間にか理性を失っている 誰かが死ぬ瞬間を僕は見たことがない だから怖くないんだ 僕ははらわたで苛立ちを覚えたけど 何もできないで 平気な顔をしてる
742 :
「SM」 :2006/01/10(火) 18:14:55 ID:BbYsOspo
ストイックマジソウル見つめてすてきメ〜ン おれなんか、おれなんか、どーせ、どーせ、 オレオレぉれオレオレおれオレオレおレォれオレおれ オレオレオレおレオレオレぉれォれオレおれオレおれ オレおレオレオレオレおれオレオレオレおれぉれォれ ビィィィィィィム みょうごにちに向けて放つ熱視線 春になりゃ濡れる雪だるま御開帳観音地獄開き マッハ山手線出口なし 薄き壁一枚乗り越えて おうおうと吹くジェット気流に身をさらせばたちまち粉砕さる さらば、我が細胞の結合 雪となりて降り ふと見上げたあなたの睫毛にひとひらとなりて乗り 許しを乞うには近すぎ 愛をささやくには軽すぎ ただただあなたが不思議そうな顔をして おれはすこし溶けて 繰り返すひとりサディズム 堂々と受けて立つかまえのおれは恥じらいに頬染めた仁王のごとし 夕陽しずむ水平線をのぞむ砂浜 振り返れば宇宙へと透きとおりはじめた空 寄せては返す波の音に暮れ、なみだ頬濡らすおれは ニ↑オ→ウ↓ の ご☆と★し? ねぇ、ニオウノゴトシ? ねぇ、 ねぇ
>>739 誤植訂正。 (五行目)
×言葉すらも伝わらりゃしない
○言葉すらも伝わりゃしない
以上、御了承願います。
744 :
新年の朝 :2006/01/10(火) 22:47:11 ID:2bvx37XK
暴力の歴史を綴れば世界史になるとか そんな私たちにも新年の朝はやってきて 雲たなびく空に なにやらまっさらな子供の気分で つつがなく、つつがなくと 祈りではなく呪文のようにつぶやいてみる あの国の正義くんもこの国の正義くんも 世界中の正義くんの母親はおんなじなのに 腕力や体格や気質のちがいが わんぱく坊主とよわむし坊やにしてしまう 正義くんは母親を振り返ることなどしないから 兄弟喧嘩はこれからもつづくのだろう 殴られたら痛いのに 殴りつづけるわんぱく坊主は 《人の痛いは百年堪える》を 大人の狡さでうたってる 世には 痛覚をもたない人がいて 痛みを知りたいために 人傷つけることもあるという 痛いと言ってもやめてくれない そんな話を思い出す 相手に伝わらない恐怖は なんと底知れない恐怖なのだろう!
――けれど どれもこれも 私たちの正義くんで 正義くんの母親も私たちだから まっさらな子供の気分で つつがなく、つつがなくと 祈りではなく呪文のようにつぶやくのだ 新年の朝 雲たなびく空に そして 雲の果ての見えない空に
746 :
殺意について :2006/01/11(水) 06:34:42 ID:+I+ELpF9
3ラウンド開始早々 挑戦者の右まぶた上から血が流れだす 12月17日の後楽園ホール ライトフライ級 第7試合 俺はひとりB-7席に腰掛けて 一個の便器を頭に思い描いていた 便器の中では 鮮血の赤と精液の白が 混ざり合わずに澱んでいることだろう その傍らでは 剃刀を握りしめ立ちすくむ 俺の姿が見えることだろう 俺は日当9000円のブルーワーカーだから 欲情を水銀のように垂れ流しには出来ない 終業のチャイムが鳴ったとしても憎悪のラインスピードは変動出来ない リング上では 残り60秒の合図と共にラッシュが始まる なるほど 人を殴り殺すのもなかなか容易なことじゃない 徐々に高まる嗚咽に気がついて 思わず俺は両目を見開く するとチャンピョンの左ストレートが 挑戦者の顔面を的確に捉え それと同時に危険な角度で挑戦者の顎が上がるのが見えた 「もう堪えられない」 誰かが叫んだ あるいは俺が叫んだのかも知れない 3ラウンド2分33秒レフェリーストップ 興奮と疲労感の残滓が後楽園ホールを包みこみ始めると 俺は急いでリング近くまで駆け寄った 気を失った挑戦者の だらしなく歪んで垂れ流された 恍惚にも似たその醜悪な表情を見ていたら 彼に対して得体の知れない殺意を どうしても押さえることが出来なかったのだ
747 :
冬 :2006/01/11(水) 11:07:15 ID:NO0zDp8V
くすんだ空の色は後ろめたさの混濁で 大きな三角柱の輪郭線がいつものように浮かび上がって 捕まえた鼠の檻を作る 三角柱の4つの角はバランスがとれていなくて 通り抜ける音がハウリングしていた 風が通り過ぎていった道で 忘れ去られた少年が半ば道に埋まったまま腐り 串刺しになった小学生のランドセルが 防犯用の警官看板にかけられて ゆらゆらと、ゆらゆらと ”参加募集中”と書かれたビラが その看板の前を舞っていく 窓辺でピンクの飴をとりあげられた少女が 乾いた唇のままに 叶えられない約束を知り 凍った涙の壜詰めを売りだした かさかさとかさつく 泥まじりの雪が なにもかもを さえぎって 砂を噛むように 色を失って 物語がめりはりをなくし 安い値段をつけられて どんつくどんつく、経文を唱える太鼓の音が いやまして 大きく 陳腐な、どうしようもなく古臭い、すえたジャガイモのような 太鼓の音が 耳の中に 居座ってしまった
どうしようもなく切ない テレビドラマで犬が死んで泣く 何が死んでも悲しい全ての死が君に直結して 道端で名も無い君が死んでは積み重なる 夜に(かの)君を思って泣くけど私は絶対死なない 名誉が欲しいお金が欲しい愛して欲しい愛したい 君は私を「まったく油っこいなぁ」と言ったけれど 愛無しでは生きられない でも愛にがっかりしてきたこれからもがっかりしてやる 君にも正直がっかりしている私はこんなにも いつも通りに悲しくにこにこと笑いながら頭の中で悪態をつく 知らない人に笑顔で会釈して「良い天気ですね」と話しかけて 「昨日は寒かったですけれどね」と背中に聞きながらあかんべーをする スポーツクラブに行って隣り合ったおじさんに 「お姉ちゃん痩せてきて綺麗になってきたね〜。」と言われて 「本当ですか〜。目が悪くなってきたんじゃないですか〜」と答える バーカバーカと声を大にして泣きながら完璧なエアロビをしたい 悲しい夜は決まって夜驚症だった弟に会いたい もしも全ての言葉が文字通りで済むならば 夜に驚くなんて、なんて可愛いんだろう 大丈夫よ明日も夜は来るの 慣れるしかないのよ @ノハ@ (∩・д・)つ <頑張れ!弟! (( ( (⌒) )) (_ノ
飛行機事故で一人助かったメリケン人がひどいブス あなた一人助かってたまるかよ テレビ画面に向かって罵る 激しい怒りしか出てこない日は テレビなんか見ないにこした事は無いけど テレビくらいしか話しかける相手もいない 助けてくださいと12時のタモリに言ってみる いいともって言ってくれないだろうか でも誰も手を差し伸べてはくれないし くれたところで手を振り払っちゃう さあさあ今日も振り払おうぞ 私はまさに千手観音 しゅぱっ しゅぱっ どうか助けてください どうか助けてください どうか助けてください 熱弁を奮いながらストリップ始める私の肌色ストッキングにADが万札を捻じ込む テレフォンショッキングデビューは出演三十秒で中断されタモリが客席に叫ぶ 誰か次のお友達を! (私、まだキーホルダー貰っていないのに!)
ふにゃぁ完全な鬱だぁにゃあ と思っていたら血ぃ出た お母さんあたち血ぃ出た どこも痛くないのに血が出るのは 妙な気がずぅっとちているよ 生理が終わったらセックスしよう そして数えるフォアダイス ・・・の前にメールチェック 先日はかわゆいイラスト送ってくれてありがとう 君みたいにかわゆいね 君の○○を○○して○○して○○したい しても良いかな?良いかな? ○○の○○って何言ってんのあんた これ仕事でしょう? デザイナーってこうなの? 何をデザインしているの? かわゆいって言う人久しぶりに見たわ しかしまたかよ またなのかよ全く 私変態臭でも出してます? 件名 Re:君の○○を○○しても良いかな 本文 いいとも♪
751 :
銀針(1/2) :2006/01/12(木) 18:53:57 ID:tkunJKN+
光まどろむ昼過ぎに 左手に刺さる銀の針 後ろに立てる少女の持てる 無垢な笑顔の意のままに 一条の血が流れ出る 痛みはあれど傷はなく ただ驚きも理解も出来ず 冷たい空気を流しつつ されど目立てる金属針が このまま刺さるも納得いかぬ 抜かんと触れた刹那に走る 電撃に似た刺激痛 後ろを向きて少女に問うは 「これは恨みか呪える意思か」 喜び満つる顔で答える 「なんでもない」と唯6字
752 :
銀針(2/2) :2006/01/12(木) 18:55:07 ID:tkunJKN+
途方にくれて針を見る 銀色の満つ細き色合い どこかで見たと記憶をゆけば 左手の指 薬指 違う少女を忘れ去り 誓うは愛と約束の針 共通のもの 銀の輝き 一年前の白き日に 夢より醒めて25時 隣に眠る かの少女 誓いの記念 花束を 忘れてならぬと刻み寝ぬ
753 :
ねじれ 1 :2006/01/12(木) 23:24:45 ID:AIMySsJl
鎖骨の方から、子猫が鳴くようなさみしい音がして目が覚めた 気管支喘息のせいで、私は寒さの厳しいこの時期、あまり深い眠りに誘われることが ない 半ば無意識のうちに唸り声をあげながら寝返りを打つと 隣で寝ていたはずの彼が、部屋の中央に置かれた低いテーブルの前で、煙草を吸っているのが見えた 電気ストーブにぼんやりと照らされた上半身は、半そでのTシャツを一枚着ているだけだった 「そんな格好でいたら」 風邪を引く、といい終える前に 私の喉に住む猫が、痛々しさを感じるほどの声をあげて鳴いた すっかり咳き込んでいる私の方を、彼はゆっくりと向く 「お前、薬飲んだら」 全ての語句を同じ調子の低い声で言うものだから 私はその言葉の意味を理解するのにしばらくかかった 音もなく吐き出された煙が、橙に溶けていく 「ごめん、うるさかった?」 私が喉を擦りながら起き上がりそういうと 彼はそんなことはないと、やはり先ほどと同じ、抑揚の感じられない調子で言った 彼は普段から感情を表に出すことがほとんどないため、 何を考えているか私にもよくわからないことが多い 同棲して半年になる今だって、私は彼のことがいまだほとんど理解することができて いない
754 :
ねじれ 2 :2006/01/12(木) 23:27:37 ID:AIMySsJl
************ 女が喉を掻き毟るようにして起き上がると、 羽毛布団がやけに乾いた音をたてた ヒューヒューと虫の鳴くような音が、ワンルームマンションの俺の部屋全体に響き渡って、 女がこちらを凝視しているのがわかる 「なにかんがえてたの?」 「なにも」 女はよく俺にそう訝しげに聞くが、俺は今、本当になにを考えていたわけでもなかった 例えなにかを考えていたとしても、それは口にする程の内容もない話や、 軽々しい言葉に収まるようなものではない事柄だったりして、 俺が女の期待にこたえることは、ほとんどなかった 「そう」 女がまだなにか言いたそうにしているのが月夜に照らされ、俺の眼球に伝わる けれど女は音にもならない程度に唇を小さく歪ませただけだった
755 :
ねじれ 3 :2006/01/12(木) 23:29:37 ID:AIMySsJl
「腹、減ったかも」 厄介ごとを避けるように俺が煙草を灰皿に押し付けながらそう言うと、 女は妙に明るい声で 「あるもので何か作るよ」 と立ち上がった 「お前は?」 冷蔵庫の中を覗く女に俺は言う 女は俺と食事をするのを普段から極力避けて生活していた 「え、私はいいよ」 「なんで」 「なんでって・・・。 ほら、こんな夜遅くに食べたら太っちゃうでしょ?いいよね、太らない体質の人はさー」 微塵も羨ましさなど感じられない口調で女は勝手許の電気をつけた 「なんで」 女はフライパンを持ち上げた格好のままで、はたと動きを止めた 「なんで俺と飯食わないの」 大分遠のいた虫のが鳴き音が、回転させた電気ストーブの鈍い音と重なっていく
756 :
ねじれ 4 :2006/01/12(木) 23:35:46 ID:AIMySsJl
************ 「え、だからダイエット中だし」 「そうじゃなくて」 早口になってしまった私の言葉を、遮るようにした彼の言葉に冷静さは失われてなかったが、 その中には普段にはない怒りのようなものがあるのを私は微かに感じた 「なんでいつも俺と飯を食おうとしないんだ お前、家にいてもなんかしら理由つけて、時間ずらして食ってるだろ」 正直それは、私が一番突かれたくない部分だった 私は一人っ子で、両親が共働きだったために、幼い頃から人と食事を摂るという習慣がなかった そのためか、私は食というひとつの生活の基盤でもある部分に、自然と他人との距離を置くようになっていた それは友人、家族、恋人ですら例外ではなく、 人と食事をするのを極力避けるようにして生きてきたし、 たまの外食なんかでどうしても一緒に食べなければならないときはドリンクバー一杯で過ごし、 友人が無理矢理頼んだ自分の分のメニューが運ばれてきても、箸さえつけなかったこともある
757 :
ねじれ 5 :2006/01/12(木) 23:41:34 ID:AIMySsJl
「人と食べたくないの、ご飯」 彼は眉間にしわを寄せ、途端に怪訝そうな表情を浮かべた 「他人がいるというだけで、今まで当たり前にしてきたことなのに、いつもの部屋なのに 、 急に居心地が悪くなって、どうしたらいいかわからなくなるの」 けれど彼と生活するようになってひとつだけ変わったのは、 他人の食事をみるのが今まで程苦にならなくなったということ 私はフライパンを妙な体勢で持ち上げたまま彼の言葉を待った どれほどの時間が流れたのだろう 彼が口にしたのは私が予想もしていなかった一言だった 「俺、たまにお前の寝顔みてると首絞めたくなるんだ」
758 :
ねじれ 6 :2006/01/12(木) 23:43:53 ID:AIMySsJl
************ 「どういう意味?」 フライパンをゆったりとした仕草で置きながら女は言い、 俺は煙草に火をつけながらそれを聞いた 「たまにどうしようもなく大切な物を壊したい感情にかられることあったろ。小さい頃とか。 あれによく似ている気がするけど、もしかしたらもっと悪意のこもったものかもしれないし、わからない」 俺は本当に度々襲ってくるあの感情の実態がわからなかった けれどそれを今まで女にも他の親しい人間にも話したこともなかったし、 これから先も口にするつもりはなかった なのになぜ、今言葉として外に出てしまったのだろう
759 :
ねじれ 7 :2006/01/12(木) 23:46:17 ID:AIMySsJl
女は無表情で俺のあぐらをかいた足元を見てから 「いいよ」 「締めていいよ、私の首」 まるで子供のように汚れのない微笑みで女は確かにそう言った 俺は深く吸い込んだ煙を、ゆっくりと吐き出し、 虫の音が消えたことを確かめる 「じゃあ、飯。その飯、一緒に食おう。 それからにしよう」 女は俺が首を締めたいと言ったときの何倍も驚いたという顔で俺の顔を長いこと見つめてから、 無言でコンロに火をつけた 油がはねる音を聞きながら、 恐らく俺がこの女の首に、本当に手をかけることは生涯訪れないのだろうと考えていた
760 :
いたい :2006/01/12(木) 23:58:06 ID:9gDQJoUF
林檎を剥いていたら 指先が切れた ぷくっと血の玉が浮かぶ 指が いたい 忘れるほど かすかに いたい いたい 血の玉を舐め取って また林檎を剥き始める こわごわと いたい より こわい の ほうが いたい。
ねじれ*訂正
>>755 ねじれ3
最終行
×大分遠のいた虫のが鳴き音が、
↓
○大分遠のいた虫の音が、
762 :
いたい :2006/01/13(金) 00:13:31 ID:ad3NocYN
はい、締切りですよぅ。 >709:時間:ID:uEjEV+fF氏 >710:つっかえた:ID:7Sz7zZv/氏 >711-713:蟻:ID:z68/m+EJ氏 >715:速い馬の流れ:ID:/R8bz8FS氏 >716-717:鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏 >718-719:∞極∞楽∞鳥∞花∞:ID:a3ytGwz9氏 >720:男唾巖萎民:ID:vVQpCk8x氏 >721-722:be blurred:ID:GcwDwqyg氏 >723-728:XO:ID:3WHb2Y0B氏(>729で修正) >730-731:「夜明けの痛み」:ID:/NskJpvT氏 >732:空洞:ID:b4uNkCn1氏 >734:痛み入りやす:ID:81u858XL氏 >735-736:公園の桜:ID:GGdF+3Ve氏 >737-739:「なすところもなく日は暮れる」:ID:G1lEugKj氏(>743で修正) >740-741:視力:ID:by0LYKeQ氏 >742:「SM」:ID:BbYsOspo氏 >744-745:新年の朝:ID:2bvx37XK氏 >746:殺意について:ID:+I+ELpF9氏 >747:冬:ID:NO0zDp8V氏 >748-750:12時のタモリ:ID:Jezt3x2z氏 >751-752:銀針:ID:tkunJKN+氏 >753-759:ねじれ:ID:AIMySsJl氏(>761で修正) >760:いたい:ID:9gDQJoUF氏 ____ /...... γ''"""ヽ ||::: / / ゚ ▼) | ̄\ ( ゚Д゚)\<では審査開始ですよぅ。 | |: ̄U U ̄:|
763 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/13(金) 00:17:21 ID:ad3NocYN
…!!!
…はい、
>>760 は失格でお願いします。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃.。oO(…ヤッチャッター)
764 :
名前はいらない :2006/01/13(金) 00:40:03 ID:MAUDRA8K
760さん(笑)のコテばれは初回でしょ? 初回ならばセーフなのでは。
765 :
ikaika ◆YffIGX9Bno :2006/01/13(金) 19:58:13 ID:zWfIy1AV
気になった作品だけ軽い感想をつける。心を鬼にしていくぞ。
つーか、全体の感想は、お前ら、痛み感じないよ。
>>718-719 ヴィジュアル系、ゴスロリの世界を出ていない。語彙センスがはっきりいって、つまらない。
そんなのアンタ、ヴィジュアル系、ゴスロリサイトで一杯一杯ですよと、谷崎でも読み返して
もう一回やり直して来いと、おいこら、蝋とか、肉とか、深紅とか、ゴテゴテに放り込めば
いいってもんじゃない。放り込んで、煮えてできたものが、単純なドロドロで、オェーということを
考えたから、谷崎の「少年」のように、子供の遊びから、エロスを感じ取るような。
そういうのが必要だろう。はっきりいって、エロスやら、儚さというものにたいしての認識が
甘い。安っぽいしいなりんご的大正ロマン退廃なんてのももういらないって。
また、文体においても過剰装飾やるなら三島ぐらいやってもらわないと芸にならないし、はっきりって、醜い。
とにかく、谷崎や三島読んで、センスというのを一度見直す必要があると思う。これじゃぁ、まじでヤヴァイ
と思うよ。
>>723-728 いいねぇ。でも、オチ最悪。そんなオチねぇだろ!ポストマンとかさ。終わりになるにつれて
息切れしているっての。前半は、いい感じなんだよ。パソコンのカスタマイズあたりで、やめ
ときゃよかったのになぁと思う。前半は、すべてを、荒廃させていくイメージなんだけど、
カスタマイズって、、、、。とは思ったが、シンとした静かな、淡々と荒廃化させていくイメージ
は出ていたので良い。
766 :
ikaika ◆YffIGX9Bno :2006/01/13(金) 20:00:14 ID:zWfIy1AV
>>730-731 おしいねぇ。イメージや文体はよろしい。特にVはもっと魅力的な素材だと思うので、もっと展開
出ると思う。構成もとてもいいんだけど、もっと膨らませたはずだし、痛みなんて感じない。痛み
よりも、宝物を発見したような、小さな輝きを、または、太古のほこりをかぶった本のほこりをは
らいながら、なんていう、Vの素材のよさが光っている。
>>748-750 やられた(笑)三十路超えた窓際独身女の切なさがでております。かわいこぶってみたり、私も
女なんだからといってみるが、現状はそれを許してくれない。お世辞をのんきにふりまく周りに
疲れ気味。良いよ。
一点
>>723-728 12時のタモリ
血の出るような叫び、痛み、そういうのを感じさせてくれる作品がなかったが、
あえて点数を与えるなら、上記の作品しかないと思う。ということで、一点。
767 :
名前はいらない :2006/01/13(金) 20:11:07 ID:SOpQmWQh
>>766 おーい、その1点は「XO」のか?「12時のタモリ」のか?
768 :
ikaika ◆YffIGX9Bno :2006/01/13(金) 20:23:29 ID:zWfIy1AV
やぁ下線棒だよ<`∀´> 審査員として参加するのはこれで3回目かなレッツゴー テーマ「痛み」 傑作3点 良作2点 佳作1点 普通 凡作 駄作 ゴミ >709:時間:ID:uEjEV+fF氏 ---スピードスター賞1点 >710:つっかえた:ID:7Sz7zZv/氏 ---駄作 >711-713:蟻:ID:z68/m+EJ氏 「ベランダに非難」ww文章力も低すぎる、国語をやり直した方が良い >715:速い馬の流れ:ID:/R8bz8FS氏 ---駄作 >716-717:鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏 ---佳作1点 >718-719:∞極∞楽∞鳥∞花∞:ID:a3ytGwz9氏 ---ゴミ >720:男唾巖萎民:ID:vVQpCk8x氏 ---凡作 >721-722:be blurred:ID:GcwDwqyg氏 ---駄作 >723-728:XO:ID:3WHb2Y0B氏(>729で修正) もぅテーマがなんとでもとれ卑怯 シネ >730-731:「夜明けの痛み」:ID:/NskJpvT氏 ---普通 >732:空洞:ID:b4uNkCn1氏 ---凡作 >734:痛み入りやす:ID:81u858XL氏 ---ウンコ >735-736:公園の桜:ID:GGdF+3Ve氏 ---凡作 >737-739:「なすところもなく日は暮れる」:ID:G1lEugKj氏 自作の痛みは美しいか? >740-741:視力:ID:by0LYKeQ氏 ---お前童貞だろ? >742:「SM」:ID:BbYsOspo氏 ---ゴミ >744-745:新年の朝:ID:2bvx37XK氏 ---凡作 >746:殺意について:ID:+I+ELpF9氏 ---普通 >747:冬:ID:NO0zDp8V氏 ---駄作 >748-750:12時のタモリ:ID:Jezt3x2z氏 --- Bランク1点 >751-752:銀針:ID:tkunJKN+氏 ---凡作 >753-759:ねじれ:ID:AIMySsJl氏(>761で修正) どーしてお前らはテーマをそのままに尊重せんのだナス >760:いたい:ID:9gDQJoUF氏 ---普通 >709 >716-717 >748-750 この3作に1点
前回はバックレてしまいましたので、今回はがんばって審査させていただきます。
>>709 何度も読んだのですが、わからなさの残る詩。
この詩はもしかしたら
かなりいい詩なのかもしれない、という気もするのですが
やはり、私には混乱が残る詩です。
例えば初行に蝉の声が出てきますが、二行目以降
詩は蝉や夏や声や音に、まったく無関係に進んでゆきます。
これでは読者は戸惑うばかりです。蝉の声はなんだったのか、と。
そうやって言葉を投げ捨てて進んでいい詩というのもありますが
この詩の場合は、それは弱点じゃないかと。
詩行が変わるたび、新しい言葉が出てきますが
それぞれの言葉の間にうまくリンクが貼られていない印象です。
>>710 すいません。この詩も私には意味不明です。読解力なくて申し訳ない。
しかしこの、無造作に言葉を投げるリズム、あっさりした作りは気持ちいいです。
>>711 これは意味がわかりやすすぎる詩。詩は難しいですねえ。
どこかのブログに書いてあったら、これを詩だと思う人は少ないでしょう。
詩としてみるなら、8行目の「蟻という生き物は…」の前までは
全て不要です。日記やコラムとしてならマクラになるのですが。
余計なフレーズを削ってゆくと、少なくとも半分の量にできる気がしました。
そう感じさせてしまうのは、フラットなフレーズが並びすぎていて
読者の意表をつき、読者を緊張させる部分がないからだと思います。
蟻2の部分、蟻の兵士として戦い感じたこと、の部分だけを
取り出して掘り下げて詩にしたら、面白かったのに、という感想を持ちました。
>>715 小川国夫ですね?好きな作家です。
この詩は小川的な情景のスケッチという印象ですが
この作家を知らない人には訳がわからないんじゃないかと。
>>716-717 一読、禿げ上がるほど同意、と思わずうなずいてしまいました。
やや説教くさい気もしますが、シニカルなものの捉え方が爽快です。
前半、痛みといっけん無関係なことを語って
「ところで痛みについてだが」と、強引に本題にもっていってしまう豪快さが
この場合は効いてると思います。
よく見ると「鈍痛」という題も、考えられた題。
>>718-719 お恥ずかしい話ですが、大人の濃厚世界は、私の苦手ジャンルです。
が、少なくとも狙い通りの効果は挙げているのではないかと。
ただ、「前戯」「緊縛」「絶頂」といった言葉が
ムキ出しにすぎるような気が、個人的にはしました。
暗示的な言葉に置き換えたほうが、趣が出るのではないかと。
>>720 こういう小詩は個人的に好きです。
気持ちよく読ませていただきました。
>>721-722 ものすごくぶっちゃけて言うと
こういうテーマ、こういう風味の詩は
完璧に私の専門外です。申し訳ない。
なのでロクなことは言えませんが…
「陰腹を切って」の段落が面白いと思いました。
後半は、ちょっと詩行の足取りが乱れてしまった感じがあり
そこが少し残念。
772 :
名前はいらない :2006/01/14(土) 00:34:23 ID:l/Vg7jjh
う7y
>>723-728 これはいい詩ではないでしょうか。
しっかりしたリズム感、形式への鋭敏な感覚…。
力量を感じます。
あるいは、私にとって気持ちいいリズムをこの方が持っている
というだけなのかもしれませんが…。
ともあれ、この終末の風が吹く詩には感服しました。
>>730-731 たとえば3、4連目。雰囲気のある最初の二連のあと、過去の状況説明が
あらわれます。また6連目。詩句は、突然説明的になります。
詩は、イメージ喚起力のあるパートと、説明的なパートを交互に繰り返して進みます。
状況を描写する意図がまったくない詩は一人よがりになるのですが
ただ平板な言葉で状況描写した部分は、そのまま詩の弱点になる。
これが詩の難しいところであり
作者の発想や言葉への感覚が問われる箇所だと思います。
そういう意味では、この詩は技術的に垢抜けない部分を持っているのですが
ただ、その率直な語り口とテーマのあいだに釣り合いが取れていて
個人的には好感を抱きました。
>>732 これは手練れの詩ですね。
読者が共有できる感覚をしっかり自己把握してて
イメージをつなげながら、それを独特のリズムで表現しています。
ただ、イメージひとつひとつは「頭痛」から普通に出てくるものが多く
一作品としてはやや小ぶりになってしまっているな、と思いました。
>>734 こ、これは…。すいません。私には意味不明でした。
それしか書きようがなく…。中央アジアについて詳しいとわかるのでしょうか。
特に3つのパートのつながりがわからない。読解力不足で申し訳ない。
>>735-736 全体的に、言葉の扱いかたに、うかつな所があるような気がします。
例えば「アハハハ アハハハー」という擬音。
これは入れただけ損をするような二行です。
「擦り傷 切り傷 なんたらかんたら」というのも…。
なんたらかんたら、のところをきちんと表現するのが詩かと。
テーマ自体がごく真面目なものだけに、言葉の大ざっぱさが気になります。
>>737-739 正直にいうと、おまえのこだわりは取るに足りない、という友のほうに
味方したくなりました。というのは、中也がそう表記したことに
作者がどういう意味を見いだしているか、ということが
詩の中に具体的に描かれていないからです。
それはとても微妙なニュアンスですが、そこを自分の言葉で表現して
読者と共有しなければ
中也ファンの一部に「わかるわかる」と言ってもらえるだけの詩、で終わるかと。
>>740-741 素直な詩、という印象です。テーマも、語法も。
ただ、たとえば一行目が「最近」ではじまってしまっているあたり
いかにも作意がなさすぎる感は否めません。
第一行は詩の印象を決める非常に重要な場所です。
「最近」は削り、「死体を見るのが平気になった」と始めるだけで
印象がだいぶ変わってくるはずです。
全体的に、もう少し巧んで書くことも大事じゃないかと。
>>742 書き慣れているし上手い作者なんだと思います。
詩風というか芸風も確立してるっぽいですね。
ただ、この詩じたいは凡作かと。
>>744-745 非常に真面目な思想の真面目な詩。作詩法も手堅い。
ただ、「いかにも正月の新聞の詩欄に載ってそう」というか
授業中に書いた詩、という感じが、少しします。
詩のどこかに、破綻してもいいから、飛躍する言葉やイメージを
入れてみてはどうでしょうか。
>>746 こういうふうにタイトに言葉を連ねていくスタイルは、私の好みです。
長谷川龍生っぽい感じで好きですね。
作者の方は力があると思います。
でも、この詩に関していえば不完全燃焼で
もっといいものが書ける方だと思います。
>>747 質が高い詩だと感じました。イメージの喚起力はそうとうなものです。
日本の風景が持ってるみすぼらしさとか荒廃感とかがよく出てる。
ただ、作品としてみると、小さな傷があると思います。
それは最後のあたりで、耳という言葉が出現し
作者本人の影が出てきてしまっていること。
それまで徹底的に、風景を描いていたわけですから
最後まで、そのスタイルを貫いたほうがベターではなかったかと。
少なくとも、作品に余韻は出た気がします。
>>748-750 いいですねえ。洒脱で面白悲しくて。
素直に脱帽です。
技術論なんか、ぶってる場合じゃないほどいい詩だと思いますが
テクニカルな面でもすばらしいですね。
>>751-752 文語調を用いた試みは面白く、内容もきちんとオチがあっていい感じ。
しかし文語調を現代人が使うのは難しく
この詩もさほどこなれてはいないなあ、と思います。
七五調にこだわりすぎるあまり、八語の部分が浮いてしまっている。
特に二行目。「左手に刺さる銀の針」で、読者は七五調から一瞬頭が離れる。
詩の早い段階でそれが起きるので、詩全体のリズムに影響を与えてしまっています。
かといってここは、どうしても左手でなくてはならない。難しいですね。
「左手を刺す銀の針」とすべきだったのかもしれませんし、そもそも
七五調をもっと積極的にブレイクすべきだったのかもしれません。
あと、数字を英数で表記してるのはどうかと。
細かいことですが…。
>>753-759 この文体、この作品の密度は、詩のそれではないと思います。
あきらかに小説の文体であり、小説の密度です。
詩としてみれば、内容と比べてものすごく長すぎる。
率直に言うと、こういうスタイルの書き手は、なにも
ムリに詩を書かなくても、という気がします。
>>760 小味の効いた詩で、私は好きです。言葉に過不足がない。
たぶんこういうコンペでは不利なタイプの詩ですが
こういう詩がすっと書ける人はうらやましい。
で、採点ですが
2点
>>723-728 :XO:ID:3WHb2Y0B氏
>>748-750 :12時のタモリ:ID:Jezt3x2z氏
1点
>>716-717 :鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏
>>747 :冬:ID:NO0zDp8V氏
です。ちょっと点をケチってる気もしますが、3点を連発もできないので。
作者の皆様には「なにいっとるんじゃゴラァ」という方がたくさんいらっしゃると思いますが
なにとぞご容赦を…。
778 :
リーフレイン :2006/01/14(土) 14:00:57 ID:IgwD3hgP
>>709 時間
蝉の羽化を思い出しました。白い羽化の直前。
(親や故郷を?)離れて、自分のとこにくるようにいう男と、
捨てられないとこばむ女という構図でせうか?
昔は”女、三界に家なし”って言ったもんですが、今はさほどじゃあないです。
>>710 つっかえた
これはよくわかんない。印象を書いていったのだと思うんだけど。
痛みというよりも 違和感 のような淡いものを感じました。
>>711-713 蟻
説明が多すぎというか、詩というよかお説教を読んでるような
気がして少々だるかったです。
>>714 ?このコピペそのものはたしかにイタイ。
779 :
リーフレイン :2006/01/14(土) 14:01:36 ID:IgwD3hgP
>>715 速い馬の流れ
美しかった。
”痛み”というイメージから出発した心象風景。
足跡ではなくて足音 であることが 詩の背骨になっていてうまいです。
この単語で視覚的描写から心象風景へと詩が昇華します。
波打ち際の白い波を疾走する馬(時間)に重ね、
時間の足音から震えおちた錆びた時間(痛み)を静かに受け止める薄い手のひら。
>>716 鈍痛
”鈍痛とは”という主語が詩に冒頭にくっついてそうです。
一行一行が独立して意味があって、とても凝った詩になってます。
もりだくさんな内容で、それぞれ説得力がある。広告のキャッチコピーになりそうな感じ。
一番詩的だと感じたのは最後の2行でした。
この2行だけでほか全部消してもいいって思います。
780 :
リーフレイン :2006/01/14(土) 22:02:58 ID:IgwD3hgP
>>718-719 ∞極∞楽∞鳥∞花∞
谷崎風の淫靡な世界でせうか?エロいですね。
この擬音が少々気になって興を削いでしまうように感じました。
もう少し余韻のある音を選んでほしい。
とはいうものの、これはセックスを模しながらのリストカットの光景のようにも思います。
姿が浮かんでこない相方というのも淫靡かつ不気味です。
>>720 :男唾巖萎民
この題、なんて発音するんですか?なんか面白い音が隠されてるような気がする。
楽しかったです、、
>>721-722 :be blurred
>喩え気がついた頃には
これちょっと文法が変です。
陰腹斬って って はなから諦めきってますねい。
まあ、痛みってのあ、時間がたつと鈍化してくもんでっせ。どんなんでも。
あんまし後生大事に抱え込むモンじゃありゃせん。
>>723 -728 XO
印象詩。全体を通しての雰囲気はとてもいい。
だけど、個々の連が喚起するイメージが少々安易だなと感じます。
781 :
リーフレイン :2006/01/14(土) 22:03:41 ID:IgwD3hgP
>>730 夜明けの痛み
逃がした魚は大きかった?いややっぱり気のせいですよ。
逆の選択のほうがきっと後悔が大きい。
誠実に書き込まれていった言葉の流れにとても好感を抱きました。
>>732 空洞
”誰かが流し込んでくれるセメント”
うーーん、ちょっとなんかイメージがちがうような気がした。。
>>734 痛みいりやす
統合失調症の妄想ブログにもよめるし、もしかしてテロ小説?とも読めます。
平和運動家にあげられた名前がなんともかんともなんでやっぱしボーダーな妄想なんだろうなあ。
その場合Uがとても微妙で、ここだけ多分現実。
精緻な書き込みが気にいりました。読みやすいです。
すんません、気持ちが疲れてるみたい。
なので、審査結果のみ。
2点
>>748-750 12時のタモリ
やっぱ日常ではぼくらは痛みを回避しながら生きようとしていて、それでも襲
ってくる痛みってのは、こんな類の痛みなんだろうなあ。「分っとるぞ、演じ
ているぞ」的なスタンスは気に食わないけど、まあそれは些末事で、共感を覚
えました。…それにしてもフォアダイスを知ってるとは、タダモノじゃない。
1点
>>730-731 夜明けの痛み
多少美化された思いではあるものの、魅力的な内容だと思います。寒さに関す
る記述が笑っちゃうほど過剰だね。
783 :
名前はいらない :2006/01/15(日) 18:19:43 ID:4+D8oLMg
>>720 :男唾巖萎民
この題、なんて発音するんですか?なんか面白い音が隠されてるような気がする。
男唾巖萎民=ヲダヒワイタミ
784 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/15(日) 19:33:50 ID:EWCaDuGB
済みません、今回は点数だけです…。
【2点】
>>748-750 :12時のタモリ:ID:Jezt3x2z氏
この渦巻く情緒不安定は、只事では無いですね。
ちょっと弱ってる時に読んでしまったので、こちらの現実まで
嘔吐を誘うかたちに揺らぎそうでした。
【1点】
>>716-717 :鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏
理性で強引に引き出した、「痛み」の偏在。
>>746 :殺意について:ID:+I+ELpF9氏
濃厚な、過剰に濃厚な痛みへの憧れ。
>>747 :冬:ID:NO0zDp8V氏
最後の一行に賛否両論が有るかも。
携帯の件から、中々復活出来ないでス…
@ノハ@
(∩・д・)つ <頑張れ!自分!
(( ( (⌒) ))
(_ノ
785 :
リーフレイン :2006/01/15(日) 21:17:27 ID:YRC/w7Ep
>>735-736 公園の桜
後ろめたさがびしびし伝わってきますね。
桜が切られてしまったように、自分も変わってしまい、その変化はとうてい
昔の級友に理解してもらえるような(あるいは自慢できるような)ものではない。
スゥー…… ドスッ
という擬音は、桜が斧で切られた音というよりも、ナイフをなにかに突き立てる音に思われました。
義憤が伝わってこないので、自分への変化は自業自得と定義しているように感じます。
何故だろう、どうしてという問いかけで考察をやめているのはちょと物足りないです。
自己憐憫と桜の喪失を重ねるというのも どうもいただけない。。
>>737-739 「なすところもなく日は暮れる」
中原中也の詩はいいですね。
とはいえ、この詩そのものは 別に自分の汚れに言及してないです。
詩をいたずらにもてあそんで日が暮れていく詩人の姿が痛々しいかな。
>>740-741 視力
人間、いいものを見て、いい言葉を聴いて、いい人に触れて、何かを大事にしながら育たないとあかんそうで。。
あまり麻痺しないように気つけてください。
この詩は内容を読ませる詩だと思うのだけど、(言葉を楽しませるものではなくて)
視覚的な刺激に慣れてしまうこと(=現実性の欠如=想像力の磨耗)を
誰かが死ぬ瞬間を僕は見たことがない という一点に結論つけてしまうのはどうも異論が。。
あえていえば、自分にとって大事な何かの喪失を経験していないということかな?
786 :
リーフレイン :2006/01/15(日) 21:19:10 ID:YRC/w7Ep
>>742 「SM」
これ中盤部分、なにげに美しい。。この美しさをしっちゃかめっちゃかの詩形の中に
埋め込んじゃうとこが凄いね、、バランスも絶品。やってくれますよ。。
いや楽しくて素敵でした。
>>744-745 新年の朝
>つつがなく、つつがなくと
というのがいいですね
まあ、心配は耐えないんですよ。
自分が母のせいか、妙に母親を好意的にみてるとこが気になっちゃいました。
>>746 殺意について
緊張感のある文章です
ただ、なんというか最後の殺意が何故起こるのかが気持ちを合わせられなかったです。
>>747 冬
最後の改行2つ、いらないです。
787 :
リーフレイン :2006/01/15(日) 21:20:55 ID:YRC/w7Ep
>>748-750 12時のタモリ
いやもう、心の叫び?なんて軽々しく言っちゃいけないんだろうと。。
いい。 (涙。。。
>>751-752 銀針
微妙に擬古文がなりきってないので違和感を。。。具体的にあげれば、
「なんでもない」 納得いかぬ ”どこかで見た” ”違う少女”
”共通のもの” ”忘れてならぬ”あたりがちと流れが止まります。
ストーリーはオリジナリティがあると思いました。(ちょっとゴスロリっぽいけど)
>>753-757 ねじれ
女性が何故食事を一緒にとらないかの説明が彼に対して少ないので(地の文によって
読者は理解できるけれども、)彼氏のほうはきっとわかんないんじゃないかな
なのにかなり気持ちにそっているのでちょっとごまかされてしまった気になる。
話者の交代というのが一つの手法になってるんだけど、どうもこれは男性視点で
書ききったほうがいいような気がする、というのは話者の交代によって読者は
神の視点を有しているのだけど、最終場面で女性の心の内をあえてカットしてあるため、
そのメリットが少々なくなっている、これは男性視点によって女性の「首を差し出す
聖性」のようなものが理想化されポエジーを形成しているため、あえて女性側の心理が
カットしてあるのだと思う。だったらいっそ全部男性視点で書ききったほうが感情移入がしやすい。
>>758 雨さんのいたい
いつもお疲れさまです。。。これはもう事故ですね、そもそも面倒見の良い人だから
おきたんですよ。。ありがとうございます。
痛みの記憶がもたらす イタサ ですね。
最後の一行 もう少し工夫欲しいとこです。。。
789 :
リーフレイン :2006/01/15(日) 21:31:29 ID:YRC/w7Ep
790 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/16(月) 00:15:01 ID:A9AvrikO
はい、集計ですよぅ。 【チャンプ:10点】 >748-750:12時のタモリ:ID:Jezt3x2z氏 【準チャンプ:3点】 >716-717:鈍痛:ID:NeoDa3rZ氏 【2点】 >723-728:XO:ID:3WHb2Y0B氏 >747:冬:ID:NO0zDp8V氏 【1点】 >709:時間:ID:uEjEV+fF氏 >715:速い馬の流れ:ID:/R8bz8FS氏 >730-731:「夜明けの痛み」:ID:/NskJpvT氏 >742:「SM」:ID:BbYsOspo氏 >746:殺意について:ID:+I+ELpF9氏 以上、どなたか確認と再集計をお願い致します。
タモリすげww
792 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/16(月) 00:57:39 ID:A9AvrikO
…えーと、どうしようかな? このスレッド、残り容量がかなり少ないんですよぅ。 (残り30KB、多分20レスちょっとで終わっちゃうと思います) なので、チャンプの方が名乗り出て下さった時点で 次のスレッドに移行した方が良いのかなぁ…。
雨っちさま、お疲れさまです。集計は多分あってると思います。
私も(笑)算数苦手だけど、大丈夫っぽいです。移動、、、はどうしたら良いんだろう?
ひとまず、
>>748-750 「12時のタモリ」書きました。ありがとうです。
次のお題は本当はちょっと長くなるのですがひっくるめて「幸せ」で。
今ちょっと考えている事がありまして。
考えているというか、道歩く人に尋ねて回りたい気分なのです。
「君にとって今、一番の幸せ、とは何ですか?」とな。
突撃路上アンケーーート!でもしたい所ですが、何らかの勧誘と思われてもなぁ。。。
それに聞いた所で大した返事も出来ないんだよなぁ、きっと。。。
なので、「君にとって今、一番の幸せ、とは何ですか?」そう問われたと仮定して
質問通りでも、幸せを与えてくれる対象物の素晴らしさでも、
とにかく自分なりの表現法で詩にしてみては、もらえないでしょうか。よろしく。
お題 「幸せ」
投稿〆切は 1/23(月) いっぱい(1/24(火)の0:00まで)
審査〆切は 1/26(木) いっぱい(1/27(金)の0:00まで)
794 :
信じる人 :2006/01/16(月) 07:41:55 ID:U2WD/NFY
おもいきり 信じて信じて信じて 信じ尽くす 傍にいれば すべての人を信じる 信じる勇気が沸いてくる そんな気がして 探しつづける たった 一人
795 :
◆L4LyBSss3w :2006/01/16(月) 17:47:38 ID:S2B8GWy2
もう一点はどんなエゴを言ってもいい、と言う部分に対して。
あと、あなたは自分とたった100字程度の会話でコミュニケーションが取れているといいましたが、
他の評価スレなどではそれよりもずっとずっと短い語数での会話、評価がなされています。
そんな中でエゴを主張したところでまともな意見交換ができるのでしょうか?
今でこそ私とあなたでは共通認識をもって議論を進めていますが、
ちょっと前の
>>66 を読んだ時には、あなたの事をよく見る
「価値観の自由という考えにこだわるあまり思考停止した人間」だと疑っていました。
それと同じで、共通認識が得られなければ意見なんてただの一つの主観で終わってしまいます。
そういうのを良しとしてしまうと、
逆に共感か拒絶かの下級者思考を助長しているのではないでしょうか。
理解してくれるかどうかを省みずに何でもかんでも言っていい、とするよりは、
理解してくれる土壌を作った上での自由性の方が安定感があるように感じます。
>>65 にある根底にある個人の考え方を理解させた上での自由、と言うのは
そういう方向性に進むのを意識的に抑制していこう、という考え方からのもので、
決してエゴ放題の評価を禁じるような目的ではないのを理解してほしいです。
ただ、今のような書き方ではそういう誤解を受けるのもしょうがないですね。
その辺はもう少し考えないと、と思った次第です。
氷化スレから誤爆しました。 というか書き込めることにビックリ。
よし、俺も記念カキコだぜ
799
800
801 :
名前はいらない :2006/02/19(日) 13:43:49 ID:DJa3JQbV
chest
802 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 00:24:08 ID:qj9St3bF
邪魔スレ
803 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:10:40 ID:dkKRhC7B
/ // / \ |_L \ \ / /// \ | l_ \ ) / ( /.| \\\ \| | | /l/ ,-== =\ヾ| \ | / ! ! ( V ,--o、 l-o-L\\\ | ! ! !(__! \ \ | \ l\| , | \ } \l | l..o,.o) | \\ \ ^l ,-v-、_ / / | | \ <-l^l^lヽ/ /|___/| 私が殺めてしまいました。  ̄\ ヽ ̄/ / | )/\ / |\_  ̄ _/ | ̄^|\
804 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:36:23 ID:dkKRhC7B
/ // / \ |_L \ \ / /// \ | l_ \ ) / ( /.| \\\ \| | | /l/ ,-== =\ヾ| \ | / ! ! ( V ,--o、 l-o-L\\\ | ! ! !(__! \ \ | \ l\| , | \ } \l | l..o,.o) | \\ \ ^l ,-v-、_ / / | | \ <-l^l^lヽ/ /|___/| 私が殺めてしまいました。  ̄\ ヽ ̄/ / | )/\ / |\_  ̄ _/ | ̄^|\
805 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:39:25 ID:dkKRhC7B
/ // / \ |_L \ \ / /// \ | l_ \ ) / ( /.| \\\ \| | | /l/ ,-== =\ヾ| \ | / ! ! ( V ,--o、 l-o-L\\\ | ! ! !(__! \ \ | \ l\| , | \ } \l | l..o,.o) | \\ \ ^l ,-v-、_ / / | | \ <-l^l^lヽ/ /|___/| 私が殺めてしまいました。  ̄\ ヽ ̄/ / | )/\ / |\_  ̄ _/ | ̄^|\
806 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:40:44 ID:dkKRhC7B
/ // / \ |_L \ \ / /// \ | l_ \ ) / ( /.| \\\ \| | | /l/ ,-== =\ヾ| \ | / ! ! ( V ,--o、 l-o-L\\\ | ! ! !(__! \ \ | \ l\| , | \ } \l | l..o,.o) | \\ \ ^l ,-v-、_ / / | | \ <-l^l^lヽ/ /|___/| 私が殺めてしまいました。  ̄\ ヽ ̄/ / | )/\ / |\_  ̄ _/ | ̄^|\
807 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:48:15 ID:dkKRhC7B
ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (・ヽ.___/_ヽ. // .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党 ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (・ヽ.___/_ヽ. // .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党
808 :
名前はいらない :2006/06/06(火) 23:54:44 ID:dkKRhC7B
おっとココでスポンサー様からによるコマーシャルだ!! ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党 ↓続きどーぞ
809 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:04:37 ID:o10zezN6
おっとココでスポンサー様からによるコマーシャルだ!! ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう _ /ヾ;. `ヽ ゝ ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ (_・ヽ___/_ヽ// .. // .. ) 〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪ モソモソ がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党 ↓続きどーぞ
811 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:10:05 ID:o10zezN6
【このスレッドの遊び方】
まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
1人1作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)
期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。
見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。
詳しいルールは
>>1-3 に。ルールを必ず読んで投稿してね。
【ルール】
1人1作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には、自身の名前・HNでは無く「詩のタイトル」を入れる。
1.投稿者に関すること
お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
HN所持者は、審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(但し、投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外は控える。
以上の規定を満たさない詩は無効となる。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にHN)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
812 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:11:46 ID:o10zezN6
2.審査員に関すること 審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。 審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。 審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。 審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。 任意で寸評をつけてくれると嬉しい。 審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。 ※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。 3.審査、集計に関すること 締切から約3日経った時点で、集計を開始する。 (審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。) 集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。 集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。 3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。 又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。 ・決選投票規定 延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。 最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。 この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。 (点数配分等は本投票に準ずる)
813 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:28:15 ID:WvZT9cIu
, ⌒゛、...... ,ノ'~`ヽ ....''ヽ''') 「踏影心中」 The cage of a cherry tree.ヽ, ,,, iiiii:::;;/⌒`) ,,,,,....... It separated from me from crossroads and / , ';;: ̄゛`ヽ、 I lay down on the way. ...( ノ゛ .) /;;::: ´・ く> .ノ)、 Are someone's names cried for ? )`ヽ... '',,,ヘ./(^\ノ)''' Fall over meaningless. , ノ^ ヘ' ノ ヽ)ヽ\,\),,, ....,, It is made the sky / (ノ`/(/'' ノ ;;;;ヽ,,, ノ\)\`)\)、)ヽ,, which looked up / ノ(//`/,,/.... ヽ) ヽ)\)`\)ヽ)\,), at the excuse. straight. ,,(ノ/,,,/ノ (ノ'ヽ);;;; .....,,,, ) )ハ)ヽ),,,\)ヽ)ヽ)ヽ丿、,,,, It's intuition. /ノ ,,/ / (/ノ'ヽ)、 ヽ、,,,;;;;;;; 丿ヽ) (ノヽ)\)ヽ)\X)\)ヽ) I don’t continue / ノ(/,/,,/(乂,,/(/(ノ')丿ヽ(/,,,丿ハ)not understanding)丿\)''' 丿what was there, either. (ノ,(/(/'''' ミノ , ,(丿丿ハ\ヽThe side wind (ノヽ)\)which interrupts the sky. ,/,,/(乂丿 (ノリ\,,)ヽ,,,\)''The branch which)ノtilts a head. (/'''' ノ(,ノ\ヽノ\\)',,,A fingertip also flickers to a leaf. The black petal which follows丶ノ,,,\....\,,..\)\) the outline of a wind. It will be what why. ''⌒'' '⌒' ⌒''⌒'^ Recollections were / meaningless in front of the petal which dances and breaks up.
814 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:29:02 ID:WvZT9cIu
おぼえたての歌など口ずさんで待っていたのは何時 幾つの春か 水面に揺らぐ桜の花弁が薄紅色だと 耳掠める北風 瞳閉じて 歌い続けてきた歌を反芻する 桜よ桜 月に沈む雫 岐路に迷う事無く 桜夜 桜 睫囲む世界に戻ってくるそして そこには 間も無くの薄紅色が ,,,,....,,. , " ...:;;、 <ゝ・` .::;;ヽ. ,) ハ),,, l ',ヽヽ)..." ″.l lヽ彡) ,,,,....... (ノ| ...;;;l,彡\)(⌒ Y~ ⌒,) ,, (y) /丿 (ノ'、 ;;;;;;;;;; (ハ)\)ヽ..),⌒.、 (y) (⌒ヽノ)/ノ'ヽ、;;;;;;;;;;;;;;リノ\)'~`ヽ,,,,.... )~)/′/) (⌒''ー')/).ヽ,,爪爪/)ヽ) ヽ,> )))ノ⌒`.)/_) `ー::iiii),-、⌒ヽヽ)\\(ノ''( .... ''''ヽ_ノ (ノヽ( (ヽノ( )`);;; ゛ヽ...( ノ゛ .) (_./;;iiii(;;;;〉  ̄`ヽ ヽ)/_)'`ー'
815 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:29:52 ID:WvZT9cIu
○ | | | 〇 h \ O .| | × ! .!| !! | 〇 \ || | ! !|| !! || |! || |jj j|| | , ヽ!!| j !! |i|!.| | | o !|!!i| || !| || i . j jj.|,,丿 ! !!!|| ||| ! || |! || | ! ! | || | || iiijiijjjjjjjjj || | ii i j|| ○ !!|| |i | |! | ! ||| ! | .|| | ! | !!| | || | !!| |!|! || | ! | |! | !| ! | ! i| | | !丶 | |! |! i|| | | ! | |! | !| ! ! \○| ○ ! | | !|| | | | |i ! ||| !!| ! ! ! !! | | ! |!| |゜||! ! !! | | o | | | |i !| ||! ! | | ||i|| | !| | | || ! ! ノ | O ! |! i|| | |i | |!! O jjjjj| ||| !!!||!――――――○ jjjjjiiijijiiii iiiijjj | | ||! !!! | ! |||! !! | !|! |! ! ! !| | i! |!|| !|! !|!|!| !|| | || ! ! | !|| | ○――――!! | | |!| !!| !|!|! |!|!| ||
816 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:33:45 ID:WvZT9cIu
! |!|! |! ||! | | | |! |!|| | || | | | | ! | || | !| | | || | ○――――――|―― Theater of plasma television ―――――||―――○ | | || | | | !| | | | || | || | || || | ! | | || | | | | || || リモコンが見当たらない う その代わり 床には僕のではない携帯電話が転がっている わ 椅子の足が短く テーブルが長く 見える あ 真っ暗な画面 プチン あ 指で電源を入れると部屋に あかりがともる あ 錯覚と番組表の照らし合わせも あ 必要がない位に 全ての表情が 今日一日 あ 携帯電話とリモコンを間違えて 所持しているのであろう あ あなたと重なるけれど テレビが気に入っている素振りだけで あ 一向に隙を見せやしない あ 新しいテレビの扱いを ガサツ者でも丁寧にこなす様 あ 無邪気さで身動き出来ない様に 見えない砂塵のバリアで あ ありありと挑発されてるんだと思いたくて 画面に触れる あ あ 緑色の発泡する液体に ウイスキーがしみ込んだ あ
817 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:39:20 ID:WvZT9cIu
472 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! :2006/06/07(水) 00:24:03
梁山泊埋めて落とそうとしてるやつって梁山泊常連じゃね?
詩を投稿した事実を消したいんだよ
にちゃんに載せた証拠を消したいんだよ
つまりリアルで詩でなんとかなると思ってる甘ちゃん 違う?
473 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! :2006/06/07(水) 00:28:54
常連なら新しく出来たWikiに全作品が網羅されてるの知ってるだろ
ただの厨房なんじゃね。
一瞬銀の対角線?かとも思ったけど
474 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! :2006/06/07(水) 00:34:10
本スレ埋めて落としたくらいじゃ、消えないよ。
475 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! :2006/06/07(水) 00:35:54
>リアルで詩でなんとかなると思ってる甘ちゃん
本気で意味わからん。
476 名前:名無し戦隊ナノレンジャー! :2006/06/07(水) 00:37:02
>>472 その発想がまず分からん
818 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:41:25 ID:WvZT9cIu
469 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2006/06/06(火) 22:46:13 うわうわ これは真性の粘着さんだな。 470 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2006/06/06(火) 22:48:56 選集粘着(リーフ粘着) 騙り失敗例 23 名前: 名前はいらない 投稿日: 2006/06/01(木) 23:51:02 ID:0VFteaaR 「俺は高知を着ている」を書きましたが辞退させてください。 興味ないので。 | ↓ 28 名前: リーフレイン 投稿日: 2006/06/02(金) 19:34:58 ID:VOelT2rP cレールさん、カノープスさんありがとうございます。 途中経過です。 作業室掲示板にて、19さんと 俺は高知を着るの作者さんの了解いただきました。 メールにて、構造さん、Sさん、ボルカさん、藪鳩さん、北さんの了解いただきました。 雑談スレにて、江坂さん了解いただきました。 本当にありがとうございます。 471 :名無し戦隊ナノレンジャー!:2006/06/06(火) 23:34:55 ほかに名無し作品が決定したら、また偽物が辞退しそうな予感…。 こないだのはたまたま作者が見てた/元コテだったから事なきを得たが、 本人かどうか分からない名無しが勝手に発言しても、証明できないもんな。 最悪、詩板の一見さんかもしれないし。 そのへんになると、著作権も絡んでくるのか?
819 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:43:11 ID:WvZT9cIu
CMありがとう。 つづき↓ 銀の対角線さんは気にしないと言ってますが、発言には不快感があらわれてます。この状況が続くのはスレの住人にとっても悪影響です。 あなたが(連投がなぜいけないか)がわかるまで、一度自粛していただけませんか。これは提案です。 相手側を理解できないまま、投稿を重ねても、反対派を煽るだけで荒れた状況は変わりません。 自分と周囲の状況を考えたときに、自分にとっても周囲にとっても良いと思う方向を模索してください。 答えが出て、それでも連投は悪くないという主張があるのなら続けてください。その時は僕もスルーしましょう。 それ以上の関わりは僕にとっても必要のないものです。 以上。分かり切ったことをクドクドと書きました。
820 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:45:42 ID:WvZT9cIu
あのさ、おれも君たちの大嫌いな在日だが。在日3世。 別に嫌われようが何されようがこっちはどうでもいいよw 日本という国における「楽して稼げる職業」は在日・帰化人が握ってるし(笑) 金あるから在日でも日本人女とやりまくり。さらにはレイプしても全然バレないw あと数年で日本の参政権も取得できるし(爆) 俺達はもうお前達みたいに毎日毎日職業とか将来とか金の心配なんかしなくていいんだよw バックに総連や創価学会がついてるし、働かなくても行政から月20万の金入ってくるしねw 今俺達が考えてるのはもっと大きいこと。 いかにしてこの日本という国をボコボコにいじめ抜いてやるか、ってこと。 つまり、日本の中に、俺たち朝鮮人、韓国人の血を増やして在日を増やす。 んで日本人を少数派にしてその日本人をいじめたおす。んでこの国を乗っ取る。 今はもうその最終段階に入ってるわけ。 平和ボケした危機感ゼロのお間抜け日本人は気づいてないがw 例えば韓国ブーム。あれは在日が作ったって知ってる? あれだけ大規模なブームを作れるくらい、もう日本の中で在日の力は最強なんだよ。 自分達を地獄に導いてるとも知らずに毎日毎日テレビで韓国をヨイショしてくれる日本人w 韓国ブームのお陰で在日や韓国人へのマイナスイメージがプラスイメージになった。 そして日本人が韓国人や在日と結婚する数も圧倒的に多くなった。 つまりもうあと30年で日本は完全に在日主体の社会になるよ。 たった100万人に満たない在日に使われる1億人の日本人w お前ら糞日本人に一生地獄の生活を見せてやるよw どう?ムカムカする?(爆) でもせいぜい今みたいに2ちゃんで数十人ぐらいがチョン死ねって言うぐらいだろうね(爆)
821 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:47:59 ID:WvZT9cIu
あのさ、おれも君たちの大嫌いな在日だが。在日3世。 別に嫌われようが何されようがこっちはどうでもいいよw 日本という国における「楽して稼げる職業」は在日・帰化人が握ってるし(笑) 金あるから在日でも日本人女とやりまくり。さらにはレイプしても全然バレないw あと数年で日本の参政権も取得できるし(爆) 俺達はもうお前達みたいに毎日毎日職業とか将来とか金の心配なんかしなくていいんだよw バックに総連や創価学会がついてるし、働かなくても行政から月20万の金入ってくるしねw 今俺達が考えてるのはもっと大きいこと。 いかにしてこの日本という国をボコボコにいじめ抜いてやるか、ってこと。 つまり、日本の中に、俺たち朝鮮人、韓国人の血を増やして在日を増やす。 んで日本人を少数派にしてその日本人をいじめたおす。んでこの国を乗っ取る。 今はもうその最終段階に入ってるわけ。 平和ボケした危機感ゼロのお間抜け日本人は気づいてないがw 例えば韓国ブーム。あれは在日が作ったって知ってる? あれだけ大規模なブームを作れるくらい、もう日本の中で在日の力は最強なんだよ。 自分達を地獄に導いてるとも知らずに毎日毎日テレビで韓国をヨイショしてくれる日本人w 韓国ブームのお陰で在日や韓国人へのマイナスイメージがプラスイメージになった。 そして日本人が韓国人や在日と結婚する数も圧倒的に多くなった。 つまりもうあと30年で日本は完全に在日主体の社会になるよ。 たった100万人に満たない在日に使われる1億人の日本人w お前ら糞日本人に一生地獄の生活を見せてやるよw どう?ムカムカする?(爆) でもせいぜい今みたいに2ちゃんで数十人ぐらいがチョン死ねって言うぐらいだろうね(爆)
822 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:50:32 ID:WvZT9cIu
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823 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:53:29 ID:WvZT9cIu
824 :
名前はいらない :2006/06/07(水) 00:56:25 ID:hctfjnzp
825 :
名前はいらない :
2006/06/07(水) 00:57:41 ID:hctfjnzp