〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 11th edition 〜〜

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関連リンク:
1st http://book.2ch.net/poem/kako/1020/10201/1020179950.html
2nd http://book.2ch.net/poem/kako/1024/10245/1024587538.html
3rd http://book.2ch.net/poem/kako/1028/10286/1028646675.html
4th http://book.2ch.net/poem/kako/1035/10354/1035479195.html
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6th http://book.2ch.net/poem/kako/1044/10445/1044550904.html
7th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1048872818/l50 (html待ち)
8th http://book2.2ch.net/test/read.cgi/poem/1054914970/l50
9th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1062344630/l50 (html待ち)
10th http://book2.2ch.net/test/read.cgi/poem/1069334282/l50
1〜42代目までのチャンプリンクへはここから ttp://mona.2ch.net/458/poem2ch.html (→詩板コテハン大辞典補完ページ)
現在の補完ページはここ ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/1299/

あなたもチャンプを目指してみませんか?

[このスレの遊び方]

まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
一人一作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)

期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。

見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。
>>2-3 次にルールを。ルールを必ず読んで投稿してね。
2名前はいらない:04/04/07 01:19 ID:Brpka0ue
[ルール]
一人一作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には「詩のタイトル」を入れる。

1.投稿者に関すること
お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
コテハンは審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(しかし投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外はやめましょう。
以上の規定を満たさない詩は無効となります。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にコテハン)は、はじめの1回に限り、セーフとする。

2.審査員に関すること
審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。
審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。
審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。
任意で寸評をつけてくれると嬉しい。
審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。
※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。

3.審査、集計に関すること
締切から約3日経った時点で、集計を開始する。
(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要です)
集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。
集計後、二人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
三人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。
3名前はいらない:04/04/07 01:20 ID:Brpka0ue
このスレには投稿、寸評、審査と週番による案内などをのせるものとし、
雑談、議論、感想などは下のスレにて行ってください。

【梁山泊スレ専用!】雑談・議論・感想スレ8
http://book2.2ch.net/test/read.cgi/poem/1077450546/l50
4前スレ740:04/04/07 18:26 ID:TU+VgKzm
遅れてすみません。お題、「髪」でお願いします。期限は4月15日。
5サラサラな髪が好き:04/04/08 00:17 ID:KqAmS4cf
さほど気にならない様な時間の中で
らしくない髪をいじる仕草
さっきから続けてる
らーめん喰った後からずぅっと
なきだした 僕の(ry

かさなる二つ
みだれる花
がさつな僕のやり方を
すきと言ってくれた
きっと きっと 言ってくれた
6黒髪:04/04/08 16:51 ID:QZdoLY+8
『黒髪』
汚らしい犬のように
行き交う孤独と孤独を掻き分けて喘ぐ私
新鮮な空気が欲しい

すり抜けて路地裏の静寂(しじま)に立てば
夜はひしめくしずくであり
ひとしずくの夜は髪の毛を滑り
先端で結びつく

それは気の遠くなる数繰り返され
しだいに性急にのびてゆく枝と枝
絡まりあい太る枝から
星を掴み取るために
さらに生えてゆく新しい小枝
小枝!
はりめぐらされたそれらの間を埋め尽くし
夜空を貪欲に食む葉
葉!!

もはや夜はざあざあと私に降りそそぎ
身動きのならない私は
ビルの群れに君臨する
黒々とした夜の大樹である

そして星明りの中
夜の中心で
私という一本の樹は
絶えることのない嘆息を
すがすがしい彼らの吐息を
暁の光がすべてを溶かし去るそのときまで
新鮮に呼吸しつづけるのだ
7長い髪のすきまに:04/04/08 19:05 ID:gTmMCshL
そういえば僕はずいぶん昔
君の長い髪のすきまに落ちたのだった
黒い髪と髪のすきまに
深い髪と髪のすきまに

そこは頭皮から分泌する皮脂によって保たれた
高温多湿の閉じた狭い空間だった
むせるような君の匂いと
むせるような髪の匂いと

君の長い髪に手足を縛られている
ためらいがちに初めて話しかけた時の君は
君の長い髪に心を縛られている
壊れそうなほど小さな声だったのに

そういえば僕はずいぶん昔
君の長い髪のすきまに落ちたのだった
君の匂いが満ちてゆく肺
君の血で編み朽ちてゆく髪
8朝の祈り(1/2):04/04/09 01:15 ID:siItTYcd
ポップアップでトースター
おとうさんはブラック
わたしは…まだダメ?
ハンカチ持った?
ほら、口のはし まだついてる

蹴たてて来る朝のよしなしごとにも
おかあさん
あなたが絶対に欠かさなかった儀式


こっちへおいで

ゆたかな髪だね

今日は水玉のぼんぼりにしよう

ほどけないよう、きっちりと

編み目が一つ増えるたび誇らしく
おとなになった気がした


わたしの髪を梳きながら
あなたはある日 言いました

本当に好きな人と、一緒になるんだよ
9朝の祈り(2/2):04/04/09 01:16 ID:siItTYcd
長電話で叱られたつぎの日に
あの子とお揃いのショートヘア
わが家の儀式は一つ 終わりを告げました

やがて
わたしの上にさまざまな人がとまり
いたずらに髪をなでたりして
そうして
通り過ぎてゆきました

ささくれて ブラックの苦さに慣れた朝
ある日
あなたはしげしげと目を凝らして言いました


あんた、白髪


あなたは
丸くなった背で
あの日のように後ろに立って
あの日のように髪に触れ
申しわけないほど丁寧に
一本探し出して抜きました

ほれ と
わたしの前にさしだすその手
ごめんなさい
唇を噛みしめ
顔をあげられない
10あのこは何も知らない:04/04/09 03:17 ID:bN2CMzhJ
神様が天の川を創造していたとき
近くを歩いていた少女の緩やかな髪を
手本にしたというのは
有名な話です

天の川が少女の美しい髪ならば
散見される星たちはエメロンのほのかな香りでしょう

少年は
母と 片思いのあのこによって
女の髪形を知るのです

世界がまだ夜の言葉だった頃
よりどころのない生き方たちが文化をつくっていきました
これは現在 クーデロアの街の片隅のごみばこに捨てられた
婦人向け雑誌の造物主はやはり婦人で
購入者もやはり婦人で 捨てたのはその家の執事です
彼女たちはみな
頭から薔薇を生やしたいのではないだろうか

というのは頭皮潜入探偵の推理です 夜から夜へと時代がひた走る

綺麗な髪の毛の老婆としての夜が
もう朝かと起き上がる時間に
少女はベッドで
すやすや寝息

老婆は言う「わたしもわかいころはもっと早寝だったものだ」と

幼少の頃 私はすべり台でなぜかいつも同じ娘のうしろで順番待ちをしていた
今思えばあれは こい だったのかもしれない
11髪を溶かして:04/04/10 03:11 ID:500g65J+
朝起きたら、私の美しい髪に
いやらしく指が絡みついていたものだから
私もう、今度という今度は憤慨して狂いかけたわ

いくら引っ剥がしてやろうとしても
固まって剥がれないものだから
私、これから、髪を溶かします

タライ一杯に注がれた薬品を
まるで首を傾げたように覗き込んでる
目が虚ろになるのは、寝起きだからかもしれない
じわじわ溶け出すのを待たなければいけない

指の皮が溶けだして、あぶくが立ち始める
苦しくてもがいているように見えて、私は可笑しくてたまらなかった

この時間は、後悔するには長すぎる
狂喜するには短すぎる
だからいい、だから、いい
美しいものたちは、もう全て汚されてしまった

だから、さよなら
12かなしみかみのけ:04/04/10 16:16 ID:dfEvPJI9
                 「おい、姉ちゃんさっき風呂入ったぁ?」
駈ける音
風呂上りのはだし、少し濃く汚れたカーペット

                 「入ったけど何よ」
髪を撫ぜる風景の
闇に溶ける黒

                 「髪の毛ちゃんと捨てとけよ」
ガサリ ビニール
美しさの犠牲

                 「うっさいわねーあんたが捨てればいいんでしょうが」
触れたくもない
私ではない

                 「自分の髪の毛なんだから自分で処理しろよー」
己の咎は末まで纏う

                 「捨てて落ちたら皆ゴミじゃない、一々そんなものに所有権とか求めてるんじゃないわよ」
放棄、ゴミ箱へ。
でもゴミ箱からゴミ袋へ移動させないと

                 「自分から離れたから処理しなくていいわけじゃないだろー。それじゃポイ捨てと同格だぜ」
己の咎はそしてまた咎を増やして

                 「髪の毛如きでうだうだうだうだ言うんじゃないわよ、ったく女の腐ったみたいな顔して」
女は腐るのか。髪の毛は腐れども

                 「じゃぁこれで水道管詰まったら姉ちゃんの所為だからな。」
悲しみ 髪の毛 幽かに 欠ける 欠いても 代わる 髪の毛 悲しみ
13男と秘密と喫茶店:04/04/11 00:05 ID:ufawzoVO
デイトが気怠い春の夕暮れ
お客ふたりに鐘の音ひとつ
いらっしゃいませお煙草は

(無言)がふたりを包み
間を埋める煙草の煙
味がわからなくなるじゃない
無駄と知っても百年目

男とふたりで喫茶店
給仕尻目にマルボロの
染み付く黒髪噛むわたし
一足先にあなたの味見
困惑顔の男笑いてまた一興
14老人の追懐:04/04/11 00:54 ID:XsnHnJay
陽だまりの中 佇んで 
今は僕の時計の針が午前12時をさすのを待っているだけ
何もかも霞んでいった 白黒の思い出を落としていった

けれど今でも覚えている
あの海に続く丘をのぼりきった 先に
見えた
見えていた
黒く長い髪の揺れる君が

あの頃は目に 入る物が
新鮮でいつも追いかけて 捕まえられないとわかっていなかった
何もかもが大きすぎた 傷ついたってその傷を気にはしなかった

あの時僕は声もかけられなかった
振り向いた君の顔が逆光で見えなかった
見えた?
見えていた?
黒く長い髪は風に吹かれていた


捕まえられなかった
手に入れられなかった
触れることも怖がって
得られなかった

ただ 今は
陽だまりの中 佇んで
時間を眺めながら目蓋の裏で君の髪に触れることを

あぁ
何もかも霞んでいった ただあの黒く長い髪だけは霞む事は無い
15:04/04/11 01:47 ID:+cgdDRfx
 毛の一種。人間の頭からうじゃうじゃ生えてくる。伸びる。
 人体が死んでも伸び続ける点で爪と似ている。血や神経も通
 っていないので、鋭いハサミで切っても痛さを感じない人体
 の一部。まれに腐乱した死体のも頭蓋骨に何本かの髪が残る
 動物の身を包む毛とは異なり伸び続ける。どの部位から生え
 た髪もほぼ平等に「成長」する。古来より女性の象徴。歌に
 もよく詠われた。現代では美容室などそれを整えるためのサ
 ービス業がある。毛髪産業は安定している。人によって色に
 違いがある。生えかたや癖もある。毛穴は無数にあり、抜け
 ても多くの場合は再びはえてくる。「にょきにょき」という
 音はしない。日本の夜。耳を澄ますと1億人の毛が生えてく
 る音がするかもしれない。不潔にしているとフケが異常にふ
 きだしたり蝨がわいたりする。うなじを舌で舐められたりな
 でらりたりするとワギナやペニスが紅潮し濡れることがある
 髪を剃りおとすのは一般に恥辱的行為とされる。体の部位の
 なかでもっとも植物的。生え伸び抜ける。異様に群生した芝
 のよう。美しい髪は鑑賞される。鬘やウィッグという人工の
 髪を飾りファッションをたのしむ。ミンクのように毛皮など
 にはされない。頭皮を剥製にして居間に飾ることもない。絨
 毯にもてきさない。抜けた髪はお守りなどにされる。和人形
 に使われることがある。髪を無理矢理抜くと先端に濁った透
 明の無着色の皮脂がつく。すこし湿っている。切り落とされ
 た髪の塊は箒ではけられる。さわると蕁麻疹がでて痒くなる
 髪は人間の鱗のなごりである。養分が必要で十分に与えられ
 ないと枝毛になる。海草類を食べるとよく成長する。髪自体
 は食べられない。燃やすと異臭がする。誰も自分に何本の髪
 の毛が生えているのかを知らない。水に浸すとスポンジのよ
 うに吸い込む。しらぬまに髪はよく伸びる。一人の人間の死
 ぬまでに生えた髪の長さを累計すると東京・沖縄間の距離を
 容易く越える。髪にガムをからめてしまうとなかなかとれな
 い。吐謝物をひっかけられるひっかけると耐えられない。髪
 は気持悪い。髪は美しい。髪はうごめく。髪は止る。
16「休日」:04/04/11 17:43 ID:u7HUmCT/

蓋し彼らの目当てはもっぱら
柩に詰められた処女の髪の毛だ
柩に誰が入れられたかなんて
頓と知らないのだから

もっとも処女達は
黄昏前に出掛けてしまって
そいつも随分前の話で
今となっちゃ「当て」なんて
これっぽちも無いのだけれど
墓石はいつも鱗の色に輝いて
そいで彼らは満足そうに
いつまでも頷いている


烏が鳴いていた
彼らの髪の毛は風に吹かれてさらさら揺れた

うたた寝しながら僕ァそれ眺めてた
17初恋:04/04/11 23:56 ID:aGuPKRV5
あの娘が髪を切ったんだ
なにかあったのかな

髪を結う仕草が好きだったのに
ちょっとがっかり

あ、でも
耳に掛ける仕草は変わらないんだ
もう掛ける髪は無いのに

そうしてむき出しになったあの娘の首が
こんなにも細く
白く
柔らかそうだなんて

知らなかった
18最高の売り物:04/04/13 23:34 ID:IWv/N4Y6

金メダルを質に入れたら20万金がなけれは
流れていく
質屋のおやじも悪気じゃなくて買いたい人を
つないでくれた
桜がきれいな夜だった
金メダル飾って使えばウン千万売ってしまえば
はした金
桜がきれいな吹雪だった頭が悪いなァ
髪の毛総毛立つ
ここで笑えば

けっきょく手元にゃ百万円
一山霞んで遠山桜
もれた吐息
売っても桜眺めて桜
力が抜けて
桜見上げた夜
19四月:04/04/14 20:50 ID:OXytL0ed
ずるりと肌を這う
表皮の長くなったもの

油の芳香がかすかに淀み
わたしは狂って
自分の裸身を美しいもののように錯覚する

祈りの形のままに腰をまげる虫が
わたしの樹皮をかきわける

この
長くまつわるもの
わたしの白骨をかくせ
何もないようで
あらあらしい命に満ちた春のがさやぶのなか
20名前はいらない:04/04/14 20:52 ID:6sgHtDL1
今日で〆切ですよー。投稿は4/14いっぱい(4/15午前0時)です!
21名前はいらない:04/04/14 21:25 ID:W4decJRK
age
22香る雨:04/04/14 22:43 ID:vsWXe2dE
窓打つ暖かなしずくに
刹那の ゆらぎが煌めいて

流れ落ちる溜息
いつわりにおびえてる 問いかけ

追憶のしもべを惑わす
憂鬱なささやき 雨音

四季の風に吹かれて 目の眩む姿をさらした

緑の谷に絡んだ 去年の枯れ色
忘れぬ
23名前はいらない:04/04/14 23:31 ID:m4bB3z88
髪を切りに行こう。
ボーイッシュにはもう出来ないけれど。

時々男の子と間違えられた。
男勝りという言葉は私のためにあったようなものだ。
今の私からでは想像出来ないと思う。

「お高く留まったもので。」

明日、髪を切りに行こう。
24soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/14 23:56 ID:RIIXEHyd
あともう少しで締め切りですよage
25ななほし ◆79/r/SDbu6 :04/04/16 12:00 ID:IwxQ1Qjc
 現在、採点期間 〆きりは? 18日一杯?? (19日午前零時だよね!)
 
26ななほし ◆lYiSp4aok. :04/04/16 12:02 ID:IwxQ1Qjc
 よくひねりの効いた力作揃いで、思いきって値切って採点〜

2点 >12 :かなしみかみのけ :04/04/10 16:16 ID:dfEvPJI9
 引っかかった髪の毛の悲しさは、家族のほのぼのあったかさ? テーマに読み取れる

1点 >5 :サラサラな髪が好き :04/04/08 00:17 ID:KqAmS4cf
 なんか感じさせる詩の言葉が読み手のなかで動き出すのかなぁ
1点 >6 :黒髪 :04/04/08 16:51 ID:QZdoLY+8
 汚らしい犬と言うのはかわいそうか? 立体感ある。
1点 >7 :長い髪のすきまに :04/04/08 19:05 ID:gTmMCshL
 面白い、落ちたのだった。……で詩の中に落ち込んだ。
1点 >8 :朝の祈り(1/2) :04/04/09 01:15 ID:siItTYcd
 前半の半分で筆を置くのもありかなァ……どうだろうほかの読者の意見は?
 鏡の前で自己・時間・自尊心を見るような、ちょっと平板だがスナップショット?
1点 >11 :髪を溶かして :04/04/10 03:11 ID:500g65J+
 難解だが緊張感が引きつけて読み通してしまった。
1点 >15 :髪 :04/04/11 01:47 ID:+cgdDRfx
 辞典みたいな面白さ。ちょっと不気味でゾクゾク?
1点 >16 :「休日」 :04/04/11 17:43 ID:u7HUmCT/
 詩の体裁はきっちりしているなぁ……で何がいいたいのか?

1点 >17 :初恋 :04/04/11 23:56 ID:aGuPKRV5
 彼女の白いうなじのスナップショット? 
1点 >19 :四月 :04/04/14 20:50 ID:OXytL0ed
 なんかよくわかる。本質を失った女性の象徴か?
27soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/16 17:04 ID:ETSX4qoe
2点
>>12 風呂あがりの姉弟の会話という日常的な場面。
    姉の髪の毛は何を比喩していたんだろう。
    考えても考えてもわからなかった。
    とても深い詩のような気がしてならない。
    雑談・議論・感想スレでネタばらし禿しくキボン

2点
>>7 エロイ エロイよ〜。全体的に今回のはエロイ詩が沢山ある気がするw
   こういうの好きですね。
1点
>>10 神話のような少し神秘的な雰囲気。
    
28日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/04/16 19:43 ID:zX+yV/3N
たまには採点に参加してみよう。ここ2,3開催分書いてないしね。

あとで理由が思いついたら寸評してみたいけどとりあえず気になった作品。
>>17
>>23
各1点
で、今思いついたので寸評。
上の方 上のレスにもある通り、スナップショットを心情に絡ませつつ素直に描いて
いて、すこし気持ちがいいと思った。
下の方 いろんな妄想が膨らむと思うけど、失恋の詩だと思えば一番素直に解釈でき
る。もしくはかって男勝りだったはずの自身がいつしか女に変質していて、ふとした
きっかけでそれを自嘲してみるといった詩とも読める。これつながりで、いつのまに
かおしゃれをするようになった自分を笑っているのだとすればちょっと深いかも。
そんな感じですかね。
29soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/16 23:54 ID:phnDmj7y
審査期間age
30名前はいらない:04/04/17 01:26 ID:mTi5DAV/
「東京足立区綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人」
我が国史上最も凶悪かつ残酷な事件
1989年、バイト帰りの女子高生が襲われ41日間監禁され50人ぐらいに強姦、朝から晩まで暴力と陵辱。
(主犯格は不良グループ5,6人)容赦無いリンチで、天井にも血が飛び散ってた。犯人らは後に何回殴ったかわからないと言っている
極寒の真冬に裸でベランダに出され、膣に直径3aの鉄の棒を何度も強引に突っこみ、
性器や尻穴を破壊。膣をタバコの灰皿代わりに。膣にライターを入れられ、点火し、火あぶり
鉄アレイを顔面や身体に投げ落とされ、顔に熱いろうそくをたらされ、陰毛を剃り、ライターで手足を焼き全身にオイルをかけ点火し火だるまに、
肛門に瓶を挿入、蹴る、無理やり立たせ、二人で左右から肩や顔に回し蹴りを数十発、
大量の精液、尿、牛乳、酒等を強引に飲まされ。シンナーを吸わされ、父親は死んだと惑わし
鉄球付き鉄棒で顔面や身体を数十回殴打、手拳での殴打、痙攣、硬直、口鼻等から多量の出血してもさらに殴打、火あぶり
女の子の悲鳴(絶叫)はとても人間とは思えぬものだった。
このことを知ってた人は計100人以上いるが誰も通報しない。そして最後の日は2時間にも及ぶリンチ後絶命した。

死体遺体は血だらけ、髪の毛はほとんど残っておらず、顔面は陥没、変形がひどく
頬は鼻の高さまで腫れており目の位置がわからないほど、全身や手足は多数のヤケド、膿み、殴打による損傷の跡
性器はヤケド、損傷等がひどい状態、陰部には飲料水瓶2本、入っていた。
被害者は殺害される前あまりの暴行に耐えかね、助けてではなく、殺して!と哀願した。

以下の内容は「全く」誇張されておらず、今から約16年前実際におきた事件です。
現在でも2ちゃんねる内(少年犯罪版、マスコミ版他)や各メディア、雑誌、書籍、ネット、テレビ等
この事件を風化させまいと大激論をかわされ、大きな話題と関心を集めています。
みなさんもこの他人事ではない事件を見つめ直してはいかがでしょうか。
ちなみに犯人は主犯以外全員出所している 
http://profiler.hoops.ne.jp/concrete.htm
http://www.starblvd.com/aoiryuyu/josikouseikankin.htm
31ななほし:04/04/18 02:17 ID:jbZcRp0c
 本日 〆きり まえ上げ〜 

 採点、参加して!! 国語の先生の気分かな? 
32名前はいらない:04/04/18 03:12 ID:01JR1sl4
>>30

加害者の心理状態として、被害者のことが人間として認識できなくなった
転換点というのがあるはずです。

その事件については詳しくないですが……。

おやすみなさい。
33採点期間最終日!:04/04/18 09:42 ID:v0OZzR04
テーマは「髪」。採点期間は本日一杯(4/18 24時まで)です。

>5  サラサラな髪が好き
>6  黒髪
>7  長い髪のすきまに
>8-9 朝の祈り
>10  あのこは何も知らない
>11  髪を溶かして
>12  かなしみかみのけ
>13  男と秘密と喫茶店
>14  老人の追懐
>15  髪
>16  「休日」
>17  初恋
>18  最高の売り物
>19  四月
>22  香る雨
>23  名前はいらない (※)

※無題?

以上16作品。今更ながらまとめてみました。
審査員の皆さんヨロシクお願いします。
34名前はいらない:04/04/18 20:55 ID:ZMWRR8tj
35Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/04/18 22:01 ID:WWMP0Ixr
今回で審査はたぶんお休み。
ネット環境が整い次第、またお会いしましょう〜。

>>10に2点。
前半のささやきが魅力的だったね。後半、脱線したように見えるのは、一本調
子の独白に終始してしまったためかも。

>>16に1点。
コメントがむつかしいよね。というのも、柩や髪や彼らが何を指すのかボヤッ
としているためなんだけど。「牧歌的な死、死をみている彼ら、彼らをみてい
る自分」ていう二重構造がよかったかな。

今回は、以上。んじゃ、ばいちゃ!
36soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/18 22:42 ID:piT0jA4Y
あと1時間ちょいで〆切age
37soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/19 00:16 ID:w6mjRFoc
>12  4  ←チャンプ
>5   1
>6   1
>7   2
>8   1
>10  3  ←準チャンプ       これであってる?
>11  1
>15  1
>16  2
>17  2
>19  1
>23  1
38名前はいらない:04/04/19 00:46 ID:8CiiJaRz
 チャンプあってます!  準チャンプはお二人ではない??
チャンプ 4点
>>12 :かなしみかみのけ :

準チャンプ 3点
>>7 :長い髪のすきまに :
>>10  あのこは何も知らない:

 確認、御願いします〜
39名前はいらない:04/04/19 00:53 ID:8CiiJaRz
 ちゃぷは確定だと思うので、>>12 の作者さま、お題と次の〆きりの宣言を〜

 コンゴラチュレーショーーン!! 
40柳橋 ◆nldbVy4wII :04/04/19 00:59 ID:JcuZ1Oni
お題は「海岸」 〆切は4/24 って事でよろしく。
41名前はいらない:04/04/19 16:40 ID:vbTyHyPA
波の打ち寄せる音。
季節外れの海を眺めて君は何を思うんだろう?

この景色を見てどれくらいの人が感動してるんだろう?
分からない。
何も思わない人も居るかもしれない。

僕は笑った。
君も笑った。
愛に満ち満ちたこの世界で生きていくためには何をしたら良い?
42線 1/2:04/04/20 17:13 ID:C7B9XA9v
輝きと陰りと
水と空気と
果てることのないざわめきと反復が
40億年の泰らかな静寂を
両手で包むように持ち
圧倒的な現し身でのしかかってくるのだ

フナムシが
テトラポッドのつぶつぶを
がさがさと這い回り

そのとき
僕は生えた苔をなめる蟲で

カラスは
消点まで陽炎ゆらめく防波堤で
きっちり整列してゴミをついばみ

そのとき
僕は太陽をつつく盲いた鳥だった
43線 2/2:04/04/20 17:14 ID:C7B9XA9v
そして波音の不意をついて身体は一枚となり
海と大陸の間に確かにある
限りなく細い細い隙間にすべりこんだ

僕はそうしてフラクタルなタペストリーであり
沈殿した白金色の種子であった

スピーカーで割れた声が
「春の廃屋の屋根に咲く花」と
がなるのを聴いていたし
飛行機が空に太い線を引いていくのを
確かに見ていた記憶が
頭蓋骨の裏側にこびりついている感覚はあるのだけれど
それはもはや海岸の遠いこだまなのだった
44名前はいらない:04/04/20 22:53 ID:06Kx11za
 レベル高いなァ。 この2作品たしかに海岸を感じるなァ
45ちいさな海岸線1:04/04/21 04:06 ID:iCUn/OGH
浜で遊んでいると
突然雨になったので
家に駆け込んだ

タオルで体をふきながら
庭に干したままの洗濯ものに気付き
外に出ようとすると
それを遮るように電話がけたたましく鳴った

まだ湿った手で受話器を握りしめながら
目に一杯の涙が
溢れでないように
影のしみついた天井を仰いだ
46ちいさな海岸線2:04/04/21 04:07 ID:iCUn/OGH
床に尻餅をついて
寄りかかった壁の向こう側では
いまも雨が降っていて庭を濡らし
そこからあやふやな海が広がっているのだろう
雨音に混じって波のくだける音がした

よせてはかえす波のように
目から
とめどない涙が溢れ
こぼれ、おち、
ちいさな海岸線が形作られた

庭には、
ぬれた娘の
赤いワンピースが
空色の物干し竿に
掛けられたままで
すこしも動かなかった
47私の海岸物語:04/04/21 13:32 ID:2972C9yU
陣痛の波が
押し寄せて
そして引いてゆく
さっきまで流れていた羊水は
堰きとめられている
代わりに汗が川のように流れてゆく
大きな 最後の波が押し寄せて
私の股の間から
可愛い私だけの海坊主が現れた
48海岸は招くよ:04/04/21 19:56 ID:xOSqJBKH
わあ
海だ
と海岸線を見るのだ
わあ
ひろいぞ
と驚いてしまうのだ
わあ
ながいぞ
と目で追ってみるのだ
わあ
およぐぞ
と浮き輪を持って向かうのだ
久しぶりの海
どこの海岸も僕らを待っているのだ
海であそぶ僕らを待っているのだ
49ナガレツキ:04/04/21 20:17 ID:w5ZUEhAH
ようやく見えてきた黒い波間から砂浜
揺れながら風まかせ波まかせ

ようやく見えてきた緑茶色の海藻
ちりちりと波に擦れて鳴く海砂

そのまま何度もくりかえす昼と夜
遠い海鳥と青白い月は笑う


ようやくうちあげられ風が吹いた夜
再び掴まれないよう寄せる波に

ようやく日は昇り黄金色に光る波
もう揺れない大地で乾きはじめる

寝ころんだまま冷えてゆく砂浜
肩口の砂ほろほろと崩れて

肩口の砂ほろほろと崩れて
50たいようのこうもり:04/04/21 23:24 ID:1Bx89oV5
伊能忠敬が歩き回った跡を辿ってみようと思った
上下に揺れる五月蠅い影に眩暈を覚えながら
穴の開いて骨の折れた忘れ物の傘を日よけに掲げるぼくの腕には蚊が止まっていた
おねえさんがやってきて、ぼくを抱きしめる
ぼくはもてるのだ
伊能忠敬が尊敬されたと同じくらいに、大人の女の人はぼくをほうっておかない

海岸線を辿っていくと、角が見えた
曲がろうではないか
傘の取っ手を振り回しておねえさんにさよならを言う
泣かないでくれ
ぼくは君を忘れないよ

角を曲がったら数字がついていた

出っ張っている岩の真ん中に数字が描いてある





海岸線にあったこれらの岩とその中の数字には、きっと何かが隠されているのだ
1、の描かれた四角い岩のすぐ後に、また曲がり角がある

おねえさんがなぜか追ってきた
そうしてぼくを抱きしめた
「落ちたら危ないわ」
「病院に帰りましょう」
おねえさんはきっと海の大きさに不安を抱いているのだろう
その気持ちはぼくにもよく分かる
51 海岸:04/04/22 13:16 ID:IF4PzhPM
遠くを見ていた
大きなものは近づくと見えなくなるそれでも精一杯
広く遠くを見ていた

走り出していた
そこから先には行けない

象が海に入っていく
おもいが浮かぶ
象に乗って海を渡るいい天気だ
この青い平原の向こうになにかが
あるのは知っているが
ここから先には行けない

何処へ行こうとしているんだ
誰が待っているとおもったんだ
衝動で走り出すなんて
危ない話だ
ひょっとすると分かっていなきゃいけないことしか
わかっていないのだ

遠くを見ていた
一点を見ていた
広い光っている一点を見つめて
涙がまぶしくてあふれてくる
海が青くて天気がいい
この幸せな気分は
なんだ?
僕は……
     ちっぽけな存在だ
52浜辺に座る:04/04/22 23:13 ID:vgbHnxV5
地上から黒点は見えやしないけれど
太陽から見たら自分は砂の上にかろうじて存在する一粒にすぎない

じゃりじゃりする頭を掻いたら、爪の中にたくさんの黒点を掴まえた
53君へ:04/04/23 02:19 ID:SURSkICI
さざ波に引かれ
消えてゆくのもいいだろう

私はここで待っていよう

次の地球で
君が生まれ出ずるのを

髪が波でなびき
白い毛布が透けて肌が見える
開かれることのなかった厚い瞼

失敗だった

けれど

次があるさ
次が
54海岸で(1/2):04/04/23 12:06 ID:h96iu5io
いつか消えると
知っているから
わたしは海へと
やってくるのだった
波うちぎわで
あなたの名前を
呼んでみるのだった
あなたの名を呼ぶ
わたしの声を
もしかしたらあなただって
聞いてみたかったのかも
しれないね
よせる波に
消してもらおうと
そっとなぞって
みるだった
いつかあなたに
渡せなかった手紙の
最初の言葉を
最後の言葉を
でもそれすらだって
全部は書けずに
砂も 指も
55海岸で(2/2):04/04/23 12:07 ID:h96iu5io
サンダルの足も
波にくすぐられて
そして終わる
あなたと
出逢ったのだろうか
別れたのだろうか
夏がすぎ
もう薄着では
ここには来られなくなって
やがて窓から
外をながめる
雪が降り
遠くなっていく記憶を
たまに抱きしめるのかも
しれないね
そしてまた
やっぱり海へと
やってくるのだろう
いつか消えると
知っているから
何度でも
手に入れたことのない
あなたを
忘れられずに
確かなものを
一度だって
手にしたことのない
わたしは
夏の終わりに
何度だって
消えていく
56「完全無法」:04/04/23 12:13 ID:GxGBMSro
 
   ち、地球が四角いよ
   そ、そうだね四角いね
   もう、あきらめることを
   選ぶしかないんかなぁ
 
   砂浜、めくれてる
   静かに、みつめてる
   日が落ちてゆく、水は何色
   また会えるのか、分からないのは
   何故だろう(んなもん知るかっ)

   黄昏、とけている
   急いで、とらえたい
   また落ちていく、水は塩色
   ただシナリオは終わらないはず
   そうだろう(だったら動けっ)

   ち、地球がまあるいよ
   ま、それが当たり前
   ところで
   ねぇ、お昼ご飯なにを
   食べたっけ?忘れちゃった
      
57TREASURE ISLAND(1/2):04/04/23 21:38 ID:DEbc+0tc
いいかげんでデタラメな地図 信じ込んで
宝島目指して船出した
クルーは希望 そして勇気という名の短剣一つ

気がつけば先に見えるは暗黒の雲
そうとう荒れてそうだ
不安の風 絶望の雨 とともにやって来た 
巨大な嵐  船は大きく揺れる
希望はいつの間にか船酔いで倒れこんだ

狂ったコンパス 信用して
輝く短剣見つめてる
きっとそれは切れ味抜群なんだ
笑顔を雨が濡らす

そして
海の中から聞こえてくる低い叫び声
そいつの正体は…
孤独という名の毒息吐くMONSTERがやって来た
この短剣で どうにかMONSTERを撃退
けれど短剣は毒息で随分 錆びついた
58TREASURE ISLAND(2/2) :04/04/23 21:44 ID:DEbc+0tc


誰だってきっとそうなんだ 
みんな自分の船 海に浮かべてさ 「夢」が一杯なあの宝島を目指してんだろ?
誰だってきっとそうなんだろ?
みんな戦ってるんだろ?何かしらと戦ってるんだろ?
みんな信じてるんだろ?

諦めの日差しが強く降り注ぐ
汗かきながら あたりを見渡せば 一面の海

  宝  島  の  海  岸  線     い  ま  だ  見  え  ず  


体調不良の希望を無理やり起こした
デタラメな地図より自分の脳内MAPの方がよっぽど信用出来る

狂ったコンパス 海に捨て
錆びついた短剣で指を切りつける
まだまだ切れ味は抜群だ
真紅の血が滴り落ちる
59海辺の者たち:04/04/23 23:54 ID:KeNuX21x

さかさまに眺める波頭の列が
流れる雲となって
どちらが空で海なのか
分け隔てない同一のものだと騒ぎ立てる

打ち上げられ、はずまないゴムまりみたに腐った魚と
水にも風にもなれないで息苦しい私が
この同じ海辺に居て
わたしたちは
誰とも分かれた ひとりぼっち

会えない 帰れない 忘れたい
水面を境界にして 元に戻らない
捨てたわけでもないのに
波に投げつけた物は 帰ってこない
60soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/24 00:17 ID:B9QhGjwx
〆切でしょ?
61名前はいらない:04/04/24 02:10 ID:9YkoksA9
審査期間は4/26いっぱい(4/27午前0時)まで。皆さん宜しくおながいします。
62名前はいらない:04/04/25 12:56 ID:rDkVe+ya
テーマは「海岸」。
審査期限は「4/27の午前0:00まで」です。

○投稿作品一覧
 >41 名前はいらない(タイトル?この場合ルール上どうなるのでしょうか)
 >42-43 線
 >45-46 ちいさな海岸線
 >47 私の海岸物語
 >48 海岸は招くよ
 >49 ナガレツキ
 >50 たいようのこうもり
 >51 海岸
 >52 浜辺に座る
 >53 君へ
 >54-55 海岸で
 >56 「完全無法」
 >57-58 TREASURE ISLAND
 >59 海辺の者たち

以上14作品。
僭越ながらまとめさせていただきました。(間違っていたら訂正よろしく)
審査員の方、よろしくおねがいします。
63名前はいらない:04/04/25 13:46 ID:U5JaJQ6S
 あ、もう審査期間なの? まとめた方乙〜
64夕方:04/04/25 17:12 ID:ECHgkx+K
波打ち際に立つ私の足が沈む

胸まで沈んだ時、私はこのまま消える不幸を嘆き
頭まで沈んだ時、私はこのまま消える幸せを噛みしめた

でも、そろそろ家に帰らないと
母さんが呼んでる
65>>64:04/04/25 17:15 ID:ECHgkx+K
あ、審査期間越えていた。失礼を
66 ◆WvShSU0mOg :04/04/25 17:45 ID:pf2rCuch
【3点】
>>50 「たいようのこうもり」
「海」という課題を受けての初めの1行が白眉。
その後のおねえさんとぼくの光景が美しいなぁと。ラストの傾いだ理解も切ない。
絵としてははまりどころですが、傘の描写は文字としてちとありがちな感が否めません。
個人的にはもう少し別の切り出し方を考えて欲しかったです。蚊も含め。
3連が少々物足りず、おねえさんのネタばらしの仕方がやや明け透け過ぎな気がしますが
全体の組み方の上手さと諸所の科白に参りましたの3点。


【2点】
>>56 「「完全無法」」
()で茶化してみせたり最終連で適当に流してみたりとシリアスに徹さなかったところを
すみません、減点の方向で。。 
始まりからポップテイストではありましたが、軽く終わらせるにしても
もっと手を抜かない方法があったのではと。
1、2連のシーンと"水は塩色"等のポエジーに2点。"シナリオ"の文字は代替が欲しかったです。


【1点】
>>47 「私の海岸物語」
タイトル、〆とふざけてはいるのですが、
序盤からの切り取り方の妙と静かな臨場感に1点。

>>51 「海岸」
"遠くを見ていた"、"走り出していた"、"涙がまぶしくてあふれてくる(以下)"等
食指気味の言葉の内に、ちらりちらり見える"象"などのオリジナリティとその画に1点。

>>59 「海辺の者たち」
空と海との関係、海辺の者たちと海との関係に共感、の1点。
どの事項も簡単に終了させ過ぎの感があり、もう少し深めていただけていればなぁと。
67ななほし ◆lYiSp4aok. :04/04/25 19:46 ID:U5JaJQ6S
 レベル高い! 採点がムズがしい! 言葉の音の詩の投稿が減ってきたかな? 

2点 >42 :線 1/2 :04/04/20 17:13 ID:C7B9XA9v
 広がりを感じるなぁ、いい感じ。言葉の使い方はもうちょっとかなぁ?
2点 >45 :ちいさな海岸線1 :04/04/21 04:06 ID:iCUn/OGH
 絵本を見るような悲しみが伝わってくる。ひとを悲しませてもしょうがない…??
2点 >47 :私の海岸物語 :04/04/21 13:32 ID:2972C9yU
 女性に感謝! ……??
2点 >48 :海岸は招くよ :04/04/21 19:56 ID:xOSqJBKH
 子供のような、絵本のようなたのしい海岸。……うみだーーー!!
2点 >49 :ナガレツキ :04/04/21 20:17 ID:w5ZUEhAH
 詩情がある。工夫も感じる。あとは…… 苦しんで悩んでくれ〜 ヒっヒヒ
2点 >56 :「完全無法」 :04/04/23 12:13 ID:GxGBMSro
 パワーがある。

1点 >41 :名前はいらない :04/04/19 16:40 ID:vbTyHyPA
 詩情はあるんだが……余韻が足りないかなァ   ……視点の動きだけ?
1点 >50 :たいようのこうもり :04/04/21 23:24 ID:1Bx89oV5
 なんか面白い。なつかしいような、旧いような……

1点 >52 :浜辺に座る :04/04/22 23:13 ID:vgbHnxV5
 浜辺の砂は黒点になるのか? 白か灰色ではないのか……? しかし、つめのあいだに入った砂は黒点のように黒く見えるのか? なやんだぁ〜

1点 54 :海岸で(1/2) :04/04/23 12:06 ID:h96iu5io
 詩情ある。愛してほしくなる。女性のイメージ? 愛したくなるイメージ???
68名前はいらない:04/04/26 23:13 ID:zL1Nlqhd
 〆きり直前 あけ〜 採点参加してくれ!
69夢ガ浜:04/04/26 23:44 ID:VCmsmcqs
ポケットの中には こぼれんばかりの白い砂
重くってなかなか 歩みが進まない
今日こそ捨てようって心にきめた海岸線
そこには 見渡す限りの白い砂ばかり
皆此処で 大人になるために不必要な物を
泣きながらバラ蒔いたんだろう
涙と水がまざり ほら しょっぱくなってる

波打ち際で僕の砂と皆の砂で「城」を作った
「こんな所で暮らしたかったの」
顔中が 僕の涙と皆の涙で しょっぱいよ

今にも崩れ落ちそうな 砂の城を見て
からっぽになったポケットが寂しいって泣いていた

さあ そろそろ歩きだそうか

僕等は 大切な物を捨てながらバラ蒔きながら
大人に なっていくんだろうか

さあ そろそろ歩きだそうか
7069:04/04/26 23:48 ID:VCmsmcqs
いそいで書いたから脱字多いわ、、、、
心に決めた海岸線→心に決めて来た海岸線
71 ◆WvShSU0mOg :04/04/26 23:53 ID:WkxLlWGu
>>70
急いでいたのでしょうなぁ、、、、
すみません、どうやら"審査期間"締め切り直前らしいですよ。
流れから察するに。
72soft ◆ZYsoftMCT2 :04/04/26 23:56 ID:6P/2YEmr
>>56に1点
>>48に1点

超特急のため点数のみ
>>69-70
投稿期間は既に糸冬了しますた。
というか審査期間すら終わろうとしています。
またの機会にどうぞ。
7369:04/04/26 23:56 ID:VCmsmcqs
かなりのミスをしました、ハイ
でもまあ内容はこんな感じって事で。ハイ
7469:04/04/26 23:59 ID:VCmsmcqs
えー12時までって書いてるのにぃっ、、、
もう、いけずぅ、初投稿なのにさぁw
75快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/04/27 00:40 ID:ifEGwMjR
5点>56:完全無法

4点>50:たいようのこうもり

3点>47:私の海岸物語
>48:海岸は招くよ
   
2点>42-43:線 
  >45-46:ちいさな海岸線
  >49:ナガレツキ

1点>41:名前はいらない
>51:「海岸」
   >52:浜辺に座る
>54-55:海岸で
>59:「海辺の者たち」
  

OK?
76快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/04/27 00:40 ID:ifEGwMjR
うぐぅおほっ! ズレマクリ スマン
77名前はいらない:04/04/27 11:59 ID:o7+XBKsH
 採点結果間違いありマセん!  って、採点参加者寡少杉!!

 コングラチュレーーション!  お題と〆きりの宣言を!! 

 >>56の作者さま  御願いします!!!
7856の地球さん:04/04/27 20:37 ID:c3JhPePG
あっ、テーマ決めちゃってもいいの?
とにかくビックリ!!皆さんどうもどうもありがとーございます。

では・・・・・次のお題は「死神」です。
〆切はこの場合え〜っと5/3でええのかな?
ワーオ、G・Wの最中だ。じゃ、死神にどうぞヨロシク☆
 
79:04/04/27 21:52 ID:BitVS8df
ザク ザク ザク・・・
今日も無言で鎌を振るう
一本一本丁寧にいとおしく刈り取っていく
ザク ザク ザク・・・
ガリッ
失敗した 
刃が欠けた
次は俺の番だと
新しい鎌を携え刈り取り始める
ザク ザク ザク・・・
次は丈夫な鎌を用意するとしよう
失敗を成功に変えられるくらい丈夫な鎌に
80し・に・が・み!:04/04/29 00:00 ID:cvVSlWhu
You really got me を
最初に聞いたとき
しにがみって聞こえたんだっけな たしか
81県立:04/04/29 21:18 ID:+PWTAD75
「生徒会長挨拶ッ!!!」

新入生諸君 入学おめでとう
君達は選ばれた子供だ

ある時 不自由な魚は死に絶えた
四足は頭がバカになり
災い鳥は羽をもがれ地に埋められた
そして人は子供が生まれなくなった

最後の子供は大人たちに守られたんだ

時間の凍結 魂の固定化 ドームへの幽閉
あいんなんたらって科学者の理論と
今は普通の魔法を使って

バカな大人は僕らを閉じ込めたのさ

先送りの楽観主義者のクダラナイ感傷
エイエンノイノチ オイナイカラダ 命への干渉

僕らはここで学ぶしかない

逆転確立0.000000000000000002%の

絶望的未来を回避する未来を・・・・

そして この地に再び呼ぼうではないか
死神の鎌をッ!!!!

拍手
82名前はいらない:04/04/29 21:20 ID:+PWTAD75
>>81のタイトルは
「県立じ・はど学園 入学式」です
83名前はいらない:04/04/30 10:39 ID:hHnUoGXv
>>79 それはそれでシャープなんだっけれど……、農作業しかうつっていないスナップ写真みたい。
なんか物足りないなぁ……どこから替わりが来たのか? 鎌だけかえたのか?
それとも、 ……周りでとちるのこけるのをじっと待ってる死神がいるのか? 見て取れないスナップだな
>>81 じ・はど学園  県立なの? む……そうか、ここで学ぶしかないのかァ……
84D&C:04/04/30 12:36 ID:c4Z3RZNt
医師が持つ金属の棒が死神の鎌に見える
母の意志で殺されるとしても。

母の腕にある点滴の管に
看護師が麻酔を注入し
大きく深呼吸をした母の意識は
俺とともに消えてなくなる
医師がそれを始めた
カンシで俺の命を刈り取る

たとえ望まれなくても
俺があなたの子供であった事実は
消せないから
わずかな命を
ありがとう、母さん
85死神気取り:04/04/30 12:38 ID:aq1EpvJW
田舎のお爺が癌で倒れたというのに
仕事を都合になかなか行けなくて
誕生日のプレゼントを送り
年賀状を送り
桜の季節を迎えた頃の一報で
車に飛び乗った
申し訳程度に高速を飛ばして
そうしてチラリとみたバックミラーに
死神の顔を見た気がした

お爺はそこにいて
お爺はもういなかった
僕は柱に沢山刻み込まれた黒い線を
見下ろす位置から向こうのお爺のようなものを
やはり見下ろしていた

空が異様に高くて
夕焼けが水田で揺られて
人は死んだら星になると言うのに
見え始めた星の数が違いすぎた

死神にすらなれなかったことを
今更後悔して
86最期:04/04/30 14:31 ID:pExF3oyJ
食べる物も溢れるほどあり
銃弾は遥か遠い国にて行き交うだけ
まるで此処は天国なのに
何故、私は死ななければならないのでしょう

未だ誰も成し得ない
死の淵にて死を告げる神が
何と此の身に言うのかを書き留めたい
私は死へ誘う其れに納得するのでしょうか

遣り残した事もこの世の未練も溢れんばかり
こんなにも足掻く私は無様だろうか
毎日まるで神様にすがる様に医者の袖を引き
愚行の日々を懺悔し延命の赦しを請う

それでも何処か悟っているのだろう
娘に妻にさり気に告げるは死後の話
通夜も葬式も要らない、骨はどこぞ静かなとこへ埋めてくれ
仲良くやれよ、金に困ったらアイツを訪ねてくれ
結婚するなら墓前に挨拶くらいはきてくれよ
もしシロが逝ったらオレと同じ墓に入れてやってくれ
寂しくて枕元に立ったときは怖がらずに話しの一つも聞いてくれ
何一つ残せなくてすまないが幸せだった

食べる物も溢れるほどあり
銃弾は遥か遠い国の話
まるであそこは天国だったのに
何故、私は死ななければならなかったのでしょう

嗚呼、神よ 私は納得がいかないっ
87名前はいらない:04/04/30 15:23 ID:/bBv3L+d
ポン ポン ポンと
小気味良く 
煙を吐いては人が死ぬ

手際良いね さすが慣れてる プロフェッショナル
人が嫌がる仕事を さも当たり前のように
えらいね すごいね 男だね
88勝利の女神:04/04/30 20:15 ID:kqkEcwHO
彼女はチャンスをものにする
100パーセント 確実に
チャンスのかけらを見つけては
確実に勝利をもぎ取るのさ

誰かの首を刈ったりはしない
断崖から突き落としたりはしない

最後に勝っているのは彼女
いつも勝利は彼女のもの
ぼくの魂は
今も彼女に
握られて
89明け方の色 1/2:04/05/01 01:31 ID:1RF/1Tav
いつだったか妹が
僕のことをママと呼んだ
僕はシニガミだよ
何度も言って聞かせて納得させた

ずっと昔の話で
妹は覚えていないだろうから
シニガミは死んだ
それから僕はずっと
腰が曲がったきりだ

おかしくて
どうにかなりそうで
ベッドで転がっているうちに
体がふっと軽くなった

僕が関わると駄目なんです
どうしても駄目なんです
90明け方の色 2/2:04/05/01 01:32 ID:1RF/1Tav
小さい頃に見た
赤と青との小さな諍い
溜池は汚くて
水というより僕の唾がほとんどなのに
妹は笑ってた

シニガミは死んだんだよ
好きだった人に何度も言って聞かせた
地球儀を噛み砕いて
かわりにボトルシップをもらった

色んな事を覚えているけど
泣いた数より笑った数の方が多いはず
だから残った涙で
溺死させたい

頭の中で地球が回る
ぐるぐるまわる
酒くさい涙を
止める事が出来ない
91憧憬:04/05/01 13:41 ID:3XoGCMxR
墜落した底は明るかった
明るくて眩しくて
ああ まるで アア マルデ


眩しくて白いシーツの上で僕は呟く

上昇した飛行機は落ちるべきで
墜落した僕は浮上すべきなのか
あの 首輪の様な轍は僕の首にあるべきで
あの 刻まれた刺青は僕の腕にあるべきで

眩しくて白い天上の下で僕は憧れる

僕の麗しき神様は
今日も僕だけを嫌ってる
92沈黙:04/05/01 18:51 ID:CELaUbK3
空を覆ってる
太陽はもう見えない
誰も上を見なくなった
まがいものの光に集まってる
何をしてても
どこにいても
ひしひしと伝わってくる
作りものの笑顔が夢を売ってる
見向きもしない
後ろに立ってるのをみんな知ってるから
肩にかかる手
首筋を伝う氷の感触
気のせいだって判ってても
なんの慰めにもなりはしない
食べるものがなくなった
灰色の雪が落ちてくる
氷が世界を塗り変えてる
93死ねない身体 (1/2):04/05/01 22:40 ID:zNAauIG8
インターネットで戦場の惨殺映像を見る
緊張しながら
音は消して見る

ナイフで切り離される首
自分の激しい鼓動を感じながら
「屠る」という言葉が浮かぶ
家畜の死と人の死を重ねる自分がいる

逃避かもしれない
激しい鼓動は続いている

グローバリズム経済の現実を批判する本の
レビューを見て涙ぐむ
システムに押し潰される人々は確かに存在する

胸が苦しい
涙が止まらない
つま先を抱えてうずくまる

思考と身体が乖離している
感情は身体を操る
日常は感情を覆い隠す

「屠る」という言葉が浮かぶ自分に傷つく
涙を流すのは生存への欲求ではないか?
涙を絞め殺せば死ねるだろうか
相変わらず宙に浮いた考えだと言われるだろうか
94死ねない身体 (2/2):04/05/01 22:41 ID:zNAauIG8

殺される人と自ら死ぬ人と
どちらが苦しいかということを
私は測らない

しかし身体の傷は
失われた命は
戻らないのだから

私は自分の復元力を呪うべきだ
人を傷つけたくないと思っているのに
書くべきでないようなことをなぜ書くか
殺人者のメンタリティーと同化して
サンプルを提出するほどの
自分しかないのなら

「激しい死に目が止まる人は
緩慢な死にも注意しなくてはならない」
95寓話:04/05/01 22:58 ID:a1jF50kq
ひまわりの顔をした医者が
メスを握りしめ
河川敷で
草野球をしていた。

吐く息は朝に溶け込み
内臓が飛び散ったままの白衣が
うす青くそまっていた。

ちかくの公園では
医者の息子が
父の高級ゴルフクラブを振り回し
ひつじたちを撲殺する遊びに興じていて
まだグラグラ揺れる乳歯を
揺らしてはしゃいでいた。

医者が勤めていた
半島の岬の突端にある病院では
カラフルな管を体中から蛸のように伸ばしていた患者たちが
硬く清潔な寝台の上に立ちあがり
むきだしの配管にビニール紐を結んで
強度をたしかめていた。
満面の笑みで。
96寓話:04/05/01 22:59 ID:a1jF50kq
まっくらな森の奥にある医者の家では
生理中の妻が
ポニー型の木馬にまたがって
近所の奥様連と談笑しながら
遊戯室を貫くつるつるの棒を
夫のペニスにみたてて
激しく擦り、
艶かしいため息を
檸檬ティーに吐いていた。

夏の終わりに吹く風が
ブランコを激しく揺らして
夜になると
帰宅した親子3人が
笠をかけられた
裸電球のひかりに浮かぶ
テーブルの上で
血まみれのひまわり(顔)を
物音一つたてずに
窒息するほど押し付けあっていた。

そのころ、
夜勤のナースたちは
病院裏の岸壁で
愚痴を罵りあいながら
死体を椅子にみたてて
腰掛け、
煙草を吹かしていた。
97寓話:04/05/01 22:59 ID:a1jF50kq
ナースたちは
煙草を吸い尽くすと
きょう死んだ患者たちを一体、一体
音頭をとりながら
暗黒の海に放りなげていた
ラベンダーが咲いた満月が
海面に口を赤く綻ばせていた。

日が明けて、朝になると
ナースたちの白衣は
丸められて
病院の屋上で燃やされていた。

もはや自殺する患者も
白衣を脱ぎ捨てたナースたちもいない
病院の駐車場で
ひまわりの顔をした医者とその家族は
円環になって手を繋ぎ
屋上を見あげ
いっせいに
枯れていった。

潮風に
翻弄されながら飛んできた
煤に汚れたビニール袋が
屋上の巨大な
喚起口に吸い付いて
病院が
崩れると
静かに
静かに
死神が訪れた
98XIII -死神- 正位置  1/2:04/05/02 22:33 ID:dGOywYn+

いつも すぐ側にいて
恋するように じっと 見つめている。

怒りや悲しみの中で平然を装わなければならぬ人
泣叫ぶこともなく ただ堪えているだけの あわれな人
諦めることも 甘えることも 己に許さない人
本当はやるせない気持ちでいっぱいの人々を
死神は 解放しようとする。

夜が明けるたび 毎日が死の連続であれば
常に 誕生の喜びに沸き返るだろう。
どんなにつまらないと感じる日々でも
永続する記憶は、振り返ると珠玉の思い出になっているのだ。

川の流れは途切れることなく続くけれど
一滴づつの水が 透明な
世界を内包する生命であるように
生きているということが
時間を紡ぐということが
死の連続で出来ている。
99XIII -死神- 正位置  2/2:04/05/02 22:34 ID:dGOywYn+

夜明けに生まれ
日没に死ぬ
目覚めるために 眠る
毎夜

毎世
生まれては 眠り
幾度も繰返して
ひとはそうやって生きて行く。

蒸発し大気に溶け 霧となって薄れる命も
箱の中に押し込められた命も
目的も見出せず 白昼を彷徨う虚ろな心も
ひと粒づつの輝く玉石であると気付かせるため
流れの節目に、死神は鎌を振り降ろす。

人々の苦しみに憐憫の情を抱き
けなげな生きざまに 恍惚として。
100オメガくん:04/05/03 00:02 ID:RBNhq6E2

死神になれないのはすでに分かっているから
せめてこれだけでも 死神を拝むこと、そして叶える言霊

街は壊れていく女優は老けていく
せめて俺だけでも まるでそう、指先ひとつの創世記

えがいてしまえ 静かな未来
崇めたままの 死神様へ
とどいてしまえ わくわくしちゃうよ

せめてもの仕返しがすぐにできると言うなら
君はいかないでよ 孤独にはなれないんだ、君に解って欲しいのは

人は崩れていく 自由はぶれていく
だから逝かないでよ 外はもう、結末書けない小説家

かさねてしまえ 密かな肢体
隠したままの 死神様よ
のぞいておくれ すぐすぐにでも

死神になれないのはすでに分かっているから

かなえてしまえ 綺麗な未来
称える白さ すべては正しい
意外と近い?わくわくしちゃうよわくわくしちゃうよ

   (おめーがくたばれ)
    
101名前はいらない:04/05/03 01:27 ID:+k6ecHZH
投稿期限日ですか?
102名前はいらない:04/05/03 07:36 ID:2FZ4lF90
〆切なの?
103名前はいらない:04/05/03 14:04 ID:Jo5sucnt
死神よ
夜よ
星はまだ
お前の言葉か

八人の死神たちよ
シモンズは神よりも多くの殺人の初めの死神と
有史以来ただのひとりも殺していない死神と
死と死と死に埋もれた一月の夜の死神と
ニートアの鉄鋼馬車を皆殺しの死神と
少女の純白を何よりも望んだ死神と
ゴルゴダの丘で唖を殺した死神と
嗚咽と慟哭の灯台守の死神
そして愛してから殺す死神

繰り返した多くの殺人の中で意識など最初から無かったバニー・シモンズの射殺劇
七人の死神たちは委ねられた運命を遂行する事が出来ず立ち尽くすばかりで
ただの人間としての警察官アーク・ウェルダーは昨晩のヒンキーパンクの夜の夢を想像中に
実弾をその手に真昼の真空のほこりを払うそれは単に誤射だったが二度目の決着でもあった

小鳩よ笑うな
朝が来るまで

知っているかい
夜に神は寂しすぎた
104名前はいらない:04/05/03 14:07 ID:Jo5sucnt
>>103のタイトルは「死神たち」です。書き忘れスマソ。
105死神よ鎌を振れ!:04/05/03 17:58 ID:dCVDue6e

死神よ炎と化して
鎌を振れ枯れた大地に
静寂を猛々しく
打ち砕き
焼き払え
地に埋もれ眠る生を
呼び起こせ鋭き鎌で
湧き上がる煙を黒く
渦巻かせ大気を脅せ
偽りの憐れみ焦がし
押し流す嵐となりて
巡り来る命のために
いま束の間の
死を振る舞え
106名前はいらない:04/05/03 19:36 ID:gV8iosCf
 〆きり数時間前 あげ〜
107こんにちは:04/05/03 20:21 ID:iBKA4ztU
死神さん こっちにおいで
僕はもう死にたくてたまらない

あいつもこいつも
あそこもここも
もうみんな嫌なんだ

死神さん 迎えにおいで
僕はもう生きていこうとは思わない

あいつもこいつも
あそこもここも
僕は見ていたくない


     空気を切りながら 真っ逆さま
     紐なしバンジージャンプ 
     お星様が見えた


死神さん こんにちは
死神さん こんにちは
108死神:04/05/03 21:57 ID:4mL18qZB
心の隙間という隙間にひっそりと
潜む死神 これではぽっかり開いた隙間なんて見えない
悲しみっていう青色すらすべて覆いつくす黒
空しさっていう白色すらすべて覆いつくす黒
寂しさっていう水色すらすべて覆いつくす黒
苦しさっていう土色すらすべて覆いつくす黒
もう見えない 何も
一筋の光すらも飲み込んで消してしまう あなたよ
死神よ
109出会い:04/05/03 22:19 ID:gV8iosCf

 会ってしまった
あれッ?
どうしたの
 涼しげな視線はちょっとそれて
 こともなげに言う
 冷や汗が浮かんで
 皮膚は真っ青に
 あわてて財布を
 かざした
どうだ!
なに?
 災難除けににもなる
 商売繁盛の
 お札を
 抜き出して
諸難退散!
……なんなの?
 うるさい
 死神だってことはわかってるんだ!
 あきれた様に
 ふんッと鼻をならして
 死神は言った
さよなら
110その手に掬うは迷える魂 1/2:04/05/03 22:38 ID:kAnV2p8j
死神が人殺しだ
というのではなく

死んでしまった彼を彼女を
死神は月明かりぼんやり連れて行くのでした

夜は誰も彼も寝静まって静かですので
背中に引っ付いて歩く人の啜り泣きがやけによく聞こえるのでした

孫の顔が見れなかったおじいさんがいました
倒産した会社の社長さんもいました
恋愛の果てに捨てられたという女性も
それから生きているのが嫌になったという青年はどう見ても年若でした

死神はいつも思うのでした
生きているのは苦しくて だから死ぬのだ
と思うと死神は哀れに しかし誇らしくなるのです
ちゃんと楽園まで連れて行ってあげようと思うのです
ところが
もう少しだよ
と言ってみんなを喜ばせてやろうと思う頃になると
みんな決まって後ろを振り向くのです
ややもすると子供のようにむずかって元のところに返ろうとするのです

111その手に掬うは迷える魂 2/2:04/05/03 22:39 ID:kAnV2p8j
死神がわけもわからずにいると中には
どうして無理やりに空の上までひっぱり込もうとするんだと
怒り出す人までいて
だって死んじゃったじゃないか
苦しんで苦しんで そいで死んだんじゃないかと
死神は言うのです
しまいには死神のほうが泣き出してしまいます

みんなあんまり死神にお構いなしに勝手をするので
死神は死神をやめることにしました
自分が悪いことをしているんじゃあないかと思いもしたからです
今度はもっと優しい人が来るといいねと
最後に死神は言いました

死神はとぼとぼと歩くようになりました
もうはつらつとした笑顔を見せることもなくなりました
気がつくとぼんやり外を眺めているので
仲間みんなが心配しました
死神はついに安らかに死ぬ人の顔を見ることがありませんでした

死神が人を殺すのではないのですが
誰も彼を天使とは呼ばないのでした
その日から楽園に昇ってくる魂はみんなきっちりと並んでいるのでした
112名前はいらない:04/05/03 22:42 ID:kAnV2p8j
110訂正
「返ろう」→「帰ろう」
よろしくお願いします。駄レススマソ
113おしゃべり:04/05/03 22:53 ID:tkiTVYd+
そこにいるのか知れないけれど
よければ話相手になって
お母さんが飾った黄色い花 
棚のはしに見つけたの
うまれてはじめて気づいたかも
それでとっても嬉しいの
さっきコップでお水をあげて
つちの匂いがしています
光もとてもあったかいし
絵を描くことにしましたよ
黄色い花のそのよこに
あなたの姿も書いたげるから
ちょっとでてきてくださいな

114200年後の定点:04/05/03 23:11 ID:bEIRolD3
いきるものは かならずしぬのだ
あれほどにふかく のぞまれても
くにのおおくが くろくうなだれ
そらが こえをあげてないていたとしても

どんなにさいのうに あいされたとしても
どんなにつよく あしげにされたとしても
いきるものは かならずしぬのだ
モーツアルトも  ビルゲイツも
ぬすびとも    みどりごも
おきなも      さくらも
ありも       そして
ぼくも

にひゃくねんののちにはおなじつちなのだ
そのことだけは いちばんたしかなことなのだ
そのことだけが ぼくらにあたえられた びょうどうなのだ

しにがみよ 
あなたのおかげで
にひゃくねんごのていてんから
やさしいまなざしを
むけることが
できる
こんなにもふかく
ねむることが
できる
115呼び声:04/05/03 23:45 ID:d6xW1DRK
ぴんとした針のようにトンネルに響く君の声
それを背にして僕は歩いた
深い緑の夜が口を開けて待っていた

後悔なんて知らない日々があった
川沿いの道の色が変わる頃
僕は子供でいることをやめた
僕の中で硬くなり死んでいく柔らかな心
大人になるということは誰かを傷つけることだ

挟んだ栞はそのままにしてある
僕はいつだって立ち戻ることができる
でもその上に積み重なるページはどんどん重くなっていく
それは固く張り合わさっているように見える

雨の土曜日が午後の部屋に満ちていく
軒下の洗面器に積もる雨垂れの音
遠い場所から泣き声が聴こえてくる
死んだ子供がドアをノックし続けている
僕はすっと息を吸い込む
古びた校舎の匂いがする

後悔の匂いだ

いつの日か僕はそっとドアを開けてしまうのだ
一夏の涼風のようにさっと風が部屋を抜け
薄いカーテンをはためかすだろう

全てのページは捲り上がり
君の声が甦る
あぁ
それは静かに死んでいく僕自身の泣き声なのだ
116投稿締切り まとめ揚げ:04/05/04 00:14 ID:QizMLMxg

>79   鎌
>80   し・に・が・み!
>81   県立じ・はど学園 入学式 (>82で補足)
>84   D&C
>85   死神気取り
>86   最期
>87   名前はいらない (※)
>88   勝利の女神
>89-90  明け方の色
>91   憧憬
>92   沈黙
>93-94  死ねない身体
>95-97  寓話
>98-99  XIII -死神- 正位置
>100   オメガくん
>103   死神たち (>104で補足)
>105   死神よ鎌を振れ!
>107   こんにちは
>108   死神
>109   出会い
>110-111 その手に掬うは迷える魂 (>112で補足)



※=無題?

以上21作品。テーマは「死神」です。
採点期間は通常三日間のようなので、
5/6一杯(5/7 0:00まで)でいいのでしょうか?
審査員の皆さん、よろしくお願いします。
117名前はいらない:04/05/04 00:21 ID:SP8hbSSG
>113  おしゃべり
>114  200年後の定点
>115  呼び声

これらも期限内では?>>116
118名前はいらない:04/05/04 00:50 ID:QizMLMxg
>>117 確かに期限内です。三作品の作者様方、失礼しました。
119名前はいらない:04/05/04 00:54 ID:QizMLMxg
見え難いと困るので、マトメし直します。

>79   鎌
>80   し・に・が・み!
>81   県立じ・はど学園 入学式 (>82で補足)
>84   D&C
>85   死神気取り
>86   最期
>87   名前はいらない (※)
>88   勝利の女神
>89-90  明け方の色
>91   憧憬
>92   沈黙
>93-94  死ねない身体
>95-97  寓話
>98-99  XIII -死神- 正位置
>100   オメガくん
>103   死神たち (>104で補足)
>105   死神よ鎌を振れ!
>107   こんにちは
>108   死神
>109   出会い
>110-111 その手に掬うは迷える魂 (>112で補足)
>113   おしゃべり
>114   200年後の定点
>115   呼び声

※=無題?

以上24作品。テーマは「死神」です。
審査期間は5/6一杯(5/7 0:00まで)ということで、
審査員の皆さん、よろしくお願いします。
120MUJINA:04/05/04 01:26 ID:EPzoYAcO
初めてこのスレを見て、レベルの高さに驚いています。
そこで、感想などを
<<81県立
 真の自由とは、死にある。ウーン、考えさせる。私のもっともお気に入りの詩。
<<84D&C
 感傷に走らないところがいい。
<<91憧憬
 作者の年齢が気になる。死への無邪気な憧憬は10代、20代を思わせるし、こなれた
表現は30代、40代のようでもある。
<<94死ねない身体
 最後の一連に同感。
<<95寓話
 露骨すぎる表現で、あまり好きではないが、読ませる。
<<98[―死神―正位置
 第四連「川の流れは―」はよいのだが、それをもっと詩的にイメージ化してほしかった。
<<103死神たち
 はっきり言って意味が良くわからん。何となく雰囲気のある詩。わからないのは、私の鑑賞力のなさかも。
<<111その手に掬うは迷える魂
 死神=天使のどんでん返しがおもしろい。
<<113おしゃべり
 うーん、こんな詩は絶対に私には書けない。黄色い花に死神の取り合わせが妙。
<<114 200年後の定点 
 死は平等。このリクツはこうした全かな書きをもって胸に響く。作戦成功。

121日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/05/04 03:10 ID:vLtX8FMU
暇なので総評と点数つけ。

「死神」というお題で暗くない、ゆうもらすな詩が書けるかどうかだと思った。
でもほとんどがお題につかまっちゃったという感じです。
で、それに見合った詩。
>>87
確かに男です。
>>110
どんでん返しよりも、死神が困っちゃうところがまあいいような気が。

に各1点。
>>100 もいいような気がしたけど、ちょっと狙いすぎかなあと。
>>113 は上に書いたような狙いには沿ってるけども、好みじゃなかったので。
こんなもんでしょうか。はい。
122なみなみお ◆mCFk32Woec :04/05/04 05:42 ID:0Xn4HD5k
85 :死神気取り :04/04/30 12:38 ID:aq1EpvJW
1点
89 :明け方の色 1/2 :04/05/01 01:31 ID:1RF/1Tav
1点
107 :こんにちは :04/05/03 20:21 ID:iBKA4ztU
1点
110 :その手に掬うは迷える魂 1/2 :04/05/03 22:38 ID:kAnV2p8j
1点
114 :200年後の定点 :04/05/03 23:11 ID:bEIRolD3
1点
115 :呼び声 :04/05/03 23:45 ID:d6xW1DRK
2点

「点数つけて」
今回100辺りまでは、正統派のどちらかというと重たい死神の詩が多かったのに対して、100以降、いっきに軽い詩が多くなったことが、おもしろかった。
それから、警句のような詩が多く、難解な詩も多く、すこし読みづらかった。
全体として形容詞をできるだけ少なくしてほしいなぁと思った。
123なみなみお ◆mCFk32Woec :04/05/04 05:46 ID:0Xn4HD5k
(感想)
>79オノマトペがよかった。ガリっていうところ。
>80空耳アワーにだしたらどうか。
>81難しい。0.0000000000000000002%じゃ駄目だろうか。
>84「わずかな命を/ありがとう、母さん」は重かった。計画的な子作りを。
>85泣かない僕に感情移入できました。ニューシネマパラダイス。
でも、どっちにしたって僕は死神にはなれない。と私は思うけれど。
>86最期のときという感じがしなかったなあ。とても落ちついているからだと思う。
だけど、本当に最期のときはこういう詩を書くのかもしれないとも思いました。
>87死神もサービス残業か!。
>88ちょっと意外性というか、そういうのが読み取れなく。勝利の女神。。。うーん。ごめんなさい。
>89-90(正直、読み取れないところがあったんだけれど。)
これは上手だ。ママとシニガミの背反を僕で止揚してるし、
「ベッドで転がっているうちに/体がふっと軽くなった」なんか、
なかなか書けるもんじゃないと思う。最終連も大衆的かつ静と動があっていい。
好きだ。(「赤と青との小さな諍い」がよくわからなんだ。色がいさかうとはどういうことだろうか。)
>91僕基準ですが、とってもおしい、いい詩だと思った。「繊細な音」を出したら、もっともっと引き込まれたやもしれぬ。
>92沈黙っていう言葉は、もっとも詩人らしい言葉だと思う。
この詩は、なんていうか、凄く現代的という感じがする。世界の嘘っぱちに絶望しもはや沈黙の抗議で街を歩いてるのかな。それで、世界が氷に閉ざされるという。作者は燃えている。と感じた。
124なみなみお ◆mCFk32Woec :04/05/04 05:48 ID:0Xn4HD5k
(続き)
>93死者の驕りを思い出した。
インターネットを介して、自分の魂の死(死ではないと思うんだけれど)をかんじ、
だけれど体や本能だけは、死ぬことができないという、悶々としたものが伝わった。
人間機械論とか、そういうものに興味があるような、、、。でも最後には、警句で終わるっていう。
>95-97上の詩に呼応するかのように、書くべきでないようなことを書いてる。
浅はかではあるのだけれど、医者というモラルをこてんぱんにしてるのはパンクを感じる。
陰鬱な感じがよくでていると思います。
>98-99THAT‘S死神!というかんじ。
けなげな人間を死神は好くという。。。ああ、生きるって無常だ。
>100なんていったらいいのか。。。よくわからない。。。
ごめん。。。「おめーがくたばれ」というのが響きましたよ。
>103セブンを思い出しました。
読んだけどわからず。ところどころ切れ味のある言葉があるような。
>105いわれなくても振るっちゅーねん!最後がいいね。
>107いいですね。死神ってさー、なんか、歩み寄ってくる感じするじゃない。
それが一番よく出てる。んでも、この詩にでてるくる死神さんは、どこかピンクパンサーっぽい。あのリズムでちかよってくる。
>108黒!黒!黒!
>109ちょっとワラタよ。
>110-111シザー・ハンズを思い出した。こういうの僕、好きです。優しい死神っていう。
嬉しくなっちゃう
>113死神にあまい誘惑!棚に向かって喋っている姿はちょっと怖いが。。。
>114わかりやすくて、ヴィジュアル的にも、よく。言っていることも、間違いなく。
哀しみがあり。寂寞があり。腐葉土のようなあたたかさのある。そんな詩。
はなしは変わるが、なんかさいきん、死もあやふやになってると思いませんか?
>115これは、朗読で聞きたい。きっとくる!きっとくる!
非常に奥行きのある、体積のある、緊張と弛緩のある、美しい詩だと思います。
「水面器に積もる」というのが面白く、また、初連で、ぐうと引き込まれました。
125MUJINA:04/05/04 12:30 ID:g2jOLasD
謹んで採点させていただきます。
<<81県立 3点
<<84D&C 1点
<<91憧憬 2点
<<94死ねない身体 1点
<<95寓話 1点
<<98[―死神―正位置 1点
<<103死神たち 1点
<<111その手に掬うは迷える魂 1点
<<113おしゃべり 1点
<<114 200年後の定点 1点
というわけで、今回もレベルが高かったように思います。この種の詩のサイトを
最初は馬鹿にしていたけれど、なかなかどうして、梁山泊という名にふさわしい
ツワモノぞろいでした。
私の独断でチャンピオンは81県立、準チャンピオンは91憧憬
両者の差はわずか。91をチャンピオンにしてもよいくらい。間違いない。



126名前はいらない:04/05/04 21:12 ID:0Xn4HD5k
審査期間age募集age
127大木人:04/05/04 21:34 ID:USy6hPPR
>MUJINAさん
せっかく採点してくださったのに申し訳ないのですが、
このスレの冒頭にあるルールを確認してみてください。
採点時には事前の申告&トリップの表示が必要となっています。
128MUJINA:04/05/04 22:19 ID:HDh5Avhq
締め切りに一時間半まにあいませんでした。残念。今回は採点をあきらめて、
次回にさせてもらいます。
それでは、今回の私の採点は無効ということに。陰ながら、81さん91さんを
応援させてもらいまさ。失礼。
129ななほし ◆k9WiFDM/7U :04/05/05 00:09 ID:2bPEkm1P

3点 >95 :寓話 :04/05/01 22:58 ID:a1jF50kq
 一番詩を読んだ感じがした。

2点 >98 :XIII -死神- 正位置  1/2 :04/05/02 22:33 ID:dGOywYn+
 やっぱり正攻法。……言葉のリズムが軽くもなく、重苦しくもない。…なぁ。
2点 >107 :こんにちは :04/05/03 20:21 ID:iBKA4ztU
 星が見えた……てぶつかっていたかっただろうなァ。でも一言で何か明るくなるなぁ

2点 >110 :その手に掬うは迷える魂 1/2 :04/05/03 22:38 ID:kAnV2p8j
 三てん、ふたりにするか悩んだ……前半鋭い! 


1点 >79 :鎌 :04/04/27 21:52 ID:BitVS8df
 すっきりしてるけどちょと物足りないか?
1点 >81 :県立じ・はど学園 入学式 :04/04/29 21:18 ID:+PWTAD75
 おもしろい
1点 >86 :最期 :04/04/30 14:31 ID:pExF3oyJ
 ……? 少年老い易く……かなァ。まあ、どうなるのか面白くて最後まで読んだ。
1点 >89 :明け方の色 1/2 :04/05/01 01:31 ID:1RF/1Tav
 ゴンドラの運河のように運んでいく言葉のさざ浪。視界は霧の中……
1点 >100 :オメガくん :04/05/03 00:02 ID:RBNhq6E2
 面白いんだが……。アイデアだけのような気がして……。

1点 >103 :名前はいらない :04/05/03 14:04 ID:Jo5sucnt
 8人の死神がイメージにならなかったので、感動もいまいち。神は昼間の存在は新鮮
1点 >113 :おしゃべり :04/05/03 22:53 ID:tkiTVYd+
 苦楽とか考えさせてくれる。考える余地が広がるか……??
1点 >115 :呼び声 :04/05/03 23:45 ID:d6xW1DRK
 生きてんのねぇ〜。生きてるから死神が見えるのねぇ〜
130ななほし ◆lYiSp4aok. :04/05/05 00:14 ID:2bPEkm1P
 書き忘れてしまったので追加!
今回、レベル高くて……採点難しかった!!
 読んでいてゾクゾクする作品ばかりで、読んでいるうちに考えの基準がゆらぐのを
経験した! こんなの初めてだ!! 面白かった!! 
131丸。:04/05/05 10:29 ID:/yizaL9E
採点できないですが、>>95 寓話はすごくよかったです。
怖いくらい読み人を詩の中の世界に入っていかせるような
すごくお腹いっぱいって言える詩だと思いました。
132シオン ◆poetsyov/2 :04/05/05 21:50 ID:SLYzLhBR
時間があったので久しぶりに審査させてもらいます。
でも批評は苦手なので点数つけた作品の感想だけ。
他にも気になる作品が幾つもあって、選ぶのに悩みました。

【3点】
>>110-111 その手に掬うは迷える魂 (>112で補足)
気弱な死神に惹かれました。

【2点】
>>98-99  XIII -死神- 正位置
神としての死神が尊く感じられました。
【2点】
>>115   呼び声
美しく静謐なイメージが浮かびました。

【1点】
>>93-94  死ねない身体
困ったことに納得してしまいました。
【1点】
>>95-97  寓話
口の悪い言い方ですみませんけど、吐き気がしました。
133名前はいらない:04/05/06 22:41 ID:u7dFCcez
審査終了まで



残り


60









134赤つづら:04/05/06 23:36 ID:CWDpfLW4
あなたのことがわからなくて
あなたの全てを知りたくて
飴のようにまばゆい瞳
あふれだすこそばゆい本能
全てこのまま冷蔵庫にいれておこう

赤いつづらにしまわれた
あなたのこと全て知りたくて
私はあなたを知りたくて
そのつづらを開けてみた


あなたの全てを知りたくて
あなたの体を裂いてみた
ラメのようなまばゆい血肉
止まらないこそばゆい本能
そうねちゃんと冷蔵庫にいれておこう

赤いつららは道しるべ
先にあるものは知りつつも
桜散るらむ大脳皮質
舞い絡む赤つづら
135soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/07 00:10 ID:uuyakxYp
〆切age
136名前はいらない:04/05/07 00:22 ID:LdPYKq6L
上位獲得はこのあたり? 他のひとも確認よろしく。

【7点】
>>110-111 :その手に掬うは迷える魂

【5点】
>>115 :呼び声

【4点】
>>95-97 :寓話
>>98-99 :XIII -死神- 正位置

【3点】
>>107 :こんにちは
137名前はいらない:04/05/07 00:25 ID:VX17I3Md
集計おつ 確認完了
138名前はいらない:04/05/07 00:43 ID:PjwZUs2s
集計乙。確認しました、間違いありません。
139名前はいらない:04/05/07 00:49 ID:PjwZUs2s
===================================================

第64回 梁山泊(死神)の結果発表!

チャンプは
  >>110-111 その手に掬うは迷える魂

準チュンプは
  >>115   呼び声
   に決定しました!

===================================================
チャンプの『その手に掬うは迷える魂』の作者様、
おめでとうございます。

次回の御題をよろしくお願いします。
140soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/07 00:52 ID:uuyakxYp
>>139
準チュンプワロタw

チャンプ並びに準チュンプおめ
          ~~~~~~
141名前はいらない:04/05/07 01:16 ID:YHjPklyC
 集計確認しました。ぜんぶ正確です。……でも、>125 :MUJINAさん残念でした。
 もっと採点参加者増えてほしい〜 チャンプ確定だと思うので、

 チャンプ >>110-111 の作者さま、次のお題と締め切りの宣言! 御願いします
1421未満から:04/05/07 20:06 ID:DfoFjveb
申告、遅れました。>>110-111の作者です。
思いがけず高評価をいただき、嬉しいです。
と、いうわけで謹んで次回のテーマを。
テーマ:『自分だけの』
〆切は5/15で。
よろしいでしょうか。
143俺のだ:04/05/08 17:59 ID:tp07sBLa
いだいた いだいた
誰かの気持ちを汲み取ろうとした
俺のがうまくやれるって自慢気だった

いたいだ いたいだ
気付かなかった バカだった
俺のがうまくやれるって自慢気だった

後悔だ 後悔だ
それしか残らなかった

それしか残らなかった


涙が出た
血も出た
色々出た
気持ちも 昨日の朝飯も出た
全部出して
かき集めて

大事そうに



いだいた いだいた

俺の気持ちだ  俺の全てだ
汚いのも汚いまま 俺の全てだ
144ふぬけたそらに:04/05/08 23:59 ID:BHxrHwTK

ふと座卓から飛び降りて
スリッパを履いたままに世間へ出た
太陽が笑っていた
へらへらと ふわふわと
自分は
理性の必要性をさほど感じなかった
整合されたものは
そこには存在し得ないからだ
しかし理性は付き纏うのが役割であると
どこかの
糞ったれ
偉人が
定義したせいで
今まで 生涯を通して
自分は満足に食うことも
頭を垂らして遊ぶことも
白昼に踊ることもできなかった

はち切れた糸の片方の端と端が繋がってたちまち自分の輪郭になった



145ふぬけたそらに 2:04/05/09 00:03 ID:g4wWs7qi

脳裏のかみさまが消えた
屁理屈が体毛となって僕を覆った
鼻の下が伸びて地球をひと周りした
二つの目玉は内側を向くように
極めて合理的に置かれた
笑いが止まらない
空を小鳥が並んで歩いている
よちよちと
歩いている
白目を剥いて
あはは、自分のちぎれた耳が落ちている
画期的な世の中

「あ、風景の中にしらけた影を見つけたよ、私は」

自分はへらへらとしながら
その影を思いきりぐちゃぐちゃにしてやった
指の感覚器の許す限りちゃぴちゃぴにしてやった
指先には生温かい感触があった
どろどろとしていた
感触は感覚器を感覚としてリレーの如く伝わり脳に届いた

自分は呟いた

( ああ、ついに私は、太陽になるんだな )

146ふぬけたそらに 3(終:04/05/09 00:04 ID:g4wWs7qi

少しずつ自分だけの世界が広がっていく 
快感のマカロニが永遠に道となってシェルターとなって繋がっていく
今や真に不必要だと判明した理性を捨てようと
マンホールの蓋をあけて歌ったのだった


「 宇宙にぃぃぃiぃiiiiiiiiぃ ひかりあれぇぇeぇeeeぇeeeeeeeeぇ 」


出来る限り、
         へらへらとしながら。 

147丸。 ◆0oMcn/GXMI :04/05/09 11:41 ID:cE1SV8mh
次回採点参加したいんですが、こちらでよかったのかな?
148楽団:04/05/09 18:47 ID:/pDm+jYq

「100ある0」

0000000000
0000000000
0000000000
0000000000
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0000000000
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0000000000
0000000000
149血の匂い:04/05/09 19:00 ID:HzzEHJ7V
狂気に染まり行く中で、衝動に任せて動きつづけた。
何時までも、何時までも。
求めているのは、混乱と快楽。

糸の付いた針をくわえ、傷口を塞ぐ。
血で血を洗い、紅に染まった体でまた立ち上がる。

狂気に染まり行く中で、衝動に任せて動きつづけた。
何時までも、何時までも。
求めているのは、混乱と快楽。

降り出した雨に濡れ、溶け出した赤。
辺りを見回しても何も無かった。
150寄生人:04/05/09 20:30 ID:T6mSQv6Q
初めての感覚
このおなかの中にあらわれた同居人
身体の内側から 自己主張するように
わたしの皮膚を押して
何かが盛り上がっている

今日病院で
エコー映像を見たよ
なまいきそうで
狭そうにもぞもぞ動いて
わたしの内側を蹴っていた

もう少しして
君が外に出てきたら
いろんな人が君を抱きしめるだろう
それまでは
わたしだけが君を感じかれるんだ
その優越感がもうチョット続いて欲しい

予定日まで
151二人重なった道:04/05/09 21:38 ID:TnwF4OIK
ふと立ち止まる
そして振り返る


あの時 坂を必死で駆け上がった
あの時 崖を前に絶望しても何とか登りきった
あの時のあの悲しみや不安は今も思いだせる

雑踏の中 ぽつんと一人で流した涙
それは雨になって 汚れた顔 洗い流してくれた

ねぇ あなたの道が僕の道と重なって
どのくらいの夜が過ぎていっただろう

あの時 夕日が初めて綺麗に見えた
あの時 丘から見下ろした街並みに見とれた
あの時 二人で見てた景色達を今も思いだせる

雑踏の中 もう一人じゃないと感じた
原因不明の涙が流れ出していた


立ち止まったまま
ふと考えた

もう戻る事は出来ない 振り返り見ていられるだけ
あぁ これが僕の歩んだ道だ

君が来た
手を繋いだ もう僕だけの道じゃない
二人重なった道をこれからも行く
152150:04/05/09 21:49 ID:T6mSQv6Q
すいません訂正です。
×わたしだけが君を感じかれるんだ
○わたしだけが君を感じられるんだ
153箱をめぐる省察@:04/05/10 00:11 ID:9V1aZpxT
緋色の刺繍で織り込まれた絨毯の上に
乱雑に置かれている
イスラム教徒が嫌うような偶像ども
 ワタシはアナタだけのもの 
 ボクはキミだけを愛すよ
 神の前で誓うエイエンノアイ
 そして 
 家族のため
 住宅ローンのため
 あくせく あくせく
 ワカホーリック
 それから
 マイカー,マイコン,マイホーム
 ルソーも嫌う私物化という物神崇拝
やつらは偶像が大好きで
何でもかんでも集めては箱に入れちまう
ここにはそうした箱で溢れかえっている
安っぽい包装紙にくるまれた
幾千,幾万もの箱
箱また箱
そうしているうちにも
またどこからか箱が運ばれてくる
同じような箱が上へ上へと積み重ねられ
バベルの塔は天上へ届くかという勢いだ
てっぺんのほうはグラグラして
危なっかしいったらありゃしない

154箱をめぐる省察A:04/05/10 00:27 ID:9V1aZpxT
傾きかけた箱の山のその下で
どいつもこいつも
これまたちいさい自分だけの箱を後生大事に抱えていて
ハムスターでも飼う少年のように
ときどき中を覗きこんでは
ニヤリと気色悪い笑みを浮かべる
鳴らないオルゴールの箱
それでもやつらには何かが聞こえるのか
必死に耳を当てている
あるいはやつらの棺桶か骨壷の箱か
ときどき揺り動かしては中身の感触を確かめている
やつらのいう幸福というものに形があるとしたら
おそらくこういうものだろう


155箱をめぐる省察B:04/05/10 00:48 ID:9V1aZpxT
わたしの箱はとうに誰かにあげてしまった
中に何も飼っておけなかったから
だいいち両手がふさがっちゃあ何もできやしない
それに
手で持てるぐらいの箱の中身なんか
たかが知れてるじゃないか
そして何より
わたしは容器というやつが面倒くさい
容器に形を決められるのが嫌なんだ
水は試験管に流せるが河は試験管には入らない
空気はビーカーに収まるが風はビーカーには落ち着かない
それでも容器は囲い込むことを止めようとしない
だからわたしは
試験管を壊したくなる
ビーカーを割りたくなる
そして箱は潰したくなる
特に後生大事に抱えているやつらを見ると
それを引っくり返し中身を暴きたくなる
それでさっきから箱が乗った絨毯の端を持ち
絨毯ごと引っくり返そうとしているのだけれど
どんなに息張っても絨毯ははがせない

156箱をめぐる省察C:04/05/10 00:56 ID:9V1aZpxT
それもそのはず
わたしの片足がまだ絨毯の上に乗っている
これではどう頑張ろうが
びくともしないわけだ
捨てたつもりが
囲うことへの未練をまだ断ち切れていなかったのか
誰か手伝ってくれ
周りを見回すが
みんな絨毯の上から降りようとしない
さてどうしたものか
片足を絨毯から降ろそうか
それともあきらめて
別の片足を絨毯の上に乗せて
みんなと同じ箱人間を決め込むか
わたしはハムレットにでもなったつもりで
しばし呻吟するのであった
157名前はいらない:04/05/10 05:20 ID:kOmDvMoL
私は外の光を受け入れられなかった
むしろ光が私を受け入れなかったのかもしれない
しばし自分と葛藤し、外の世界に飛び出す事にした
じりじりと刺すような視線
それは万物すべてから注がれていた
吐き気がした
どうやらこの私を形成している形がおかしいらしい
視線に刺され、薄れ行く意識の中で悟った

この視線は私だけに注がれているんだ

そしていまこの快感を留めておきたい衝動にかられた
気づくと駅のホームに立ってた
幾つもの視線が私を突き刺す

さぁ視線をもって私を射殺そうとするモノよ
この一瞬汝らの視線を我が物に
そして生涯忘れえぬ物として、その脳裏に焼き付けるとしよう

轟音と共に、私を形成していたものは消えうせ
そこにはただ、一点に注がれる視線のみ残った
158157:04/05/10 05:20 ID:kOmDvMoL
>>157 です。
題名は視線です。
159無題:04/05/10 06:37 ID:j9d2m5vB
ぽつぽつと秋のおと連れと共に
私の体からはきのこが生え
栗が実り
麦が風になびいた

そして
冬には
それらすべては枯れてしまい
私という私だけがここに残り
貪欲で傲慢な毛むくじゃらな生が寒さに震えていた

春のおと連れと共にまた私はつぼみをつけ花開き
夏には青々と私は生い茂った





160きしゃのたび(1):04/05/10 20:28 ID:lF9xkkio
さあそろそろ 引っ越す時間だ
持ちすぎた何もかにもを 
ひとつひとつと 捨てていくのだ
この手に持てる荷物はひとつ
たったひとつの 自分の・・・

所有とは 独り占めに他ならず
モズクガニのように 大量の 
ぼろを身に寄せ 大きくなったと錯覚すること

さあそろそろ 軽くなる時間だ
溜めすぎた情念を 太った思い出を
もっともっと そぎ落とすのだ

服は要らない 本も要らない
写真も ファイルも 携帯も 車も

あなたは わたしのものじゃない
わたしも 誰かのものじゃない
その子も どの子も 親のものじゃない
国のものじゃない 誰かのものじゃない
161きしゃのたび(2)(おわり):04/05/10 20:28 ID:lF9xkkio
思うことで 重くなるなら 感じることで 縛られるなら
何も思わず 何も感じず 早く早く生き急ぐのが楽

歩いていくのに 必要なのは
たったひとつの 自分の・・・・
まとわりつくのは 自分自身の・・・・・・

まごうことなき、生き物としての、懐かしい匂い

(否定できない、どこかにつながってる、土にも、空にも、
風にも、山にも、あの子にも、あなたにも、あなたにも、
明日は流れてはいない、でも昨日は固まってはない、
今しか、見えないものは、信じられない、この一瞬で
一体何を信じろと、息を吐ききったら、外に出られますか、
生きているものに会えたら、存在を実感できますか、
これを続けることが、何か実を結びますか、どうして、
まだ、言葉が出るのでしょうか、他人の役にも、
立たないこの日々、所業、でも、でも、でも、でも、)

全て捨てたら 引っ越す時間だ
持ちすぎた何もかにもを
いつになったら捨てられるのだろう
162他我:04/05/11 00:44 ID:h4E3TmTV
 
   街の夕暮れがほっぺに突き刺さる日
   ○が△や×にすりかわる日
   反省と後悔の区別がぼやけて
   泣くだけの塊になっても

   最後の手段を、始めの一歩と
   履き違えないでおくれ
   何度も何度も迎えるチャンスを
   見逃しただけのことだ

   死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな

   寛大な平原を見たけりゃ稼ぎな
   琵琶湖なら一人でもいける
   ナイフや酸素が告白してる
   手を伸べた先は誰だい  

   死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな

   俺の言うことが首に突き刺さるか
   俺と君とでは比べられないから

   いかないで
 
163無題:04/05/11 02:09 ID:CM1/J2Jk
水平線に向かって浅瀬を歩く

振り返るとたくさんの僕が倒れていた
ここまでくるのに何度自分を殺しただろう
数え切れない
どうすることもできなくて
何度も何度も泣いていた

自分の為だけに泣いていた

雫は地面を湿らせてやがて浅瀬ができていた
水平線の終わりはまだ見えそうにない

きっとそのうち全ては沈む
歩き続ける限り僕は僕を殺し続ける
涙が枯れることはない
164163:04/05/11 02:38 ID:BrVWyEIC
すみません訂正します。
×自分の為だけに
○自分だけの為に
165バイバイ:04/05/11 19:28 ID:ZKRXjhO3
明日 僕は電車に乗って
あのまちへ行くよ
夢に見たあのまちへ行くよ

今日はいい天気でした
丘から見えるこのまちは
とても綺麗で綺麗で

明日 僕は あのまちへ行くよ
一人きりだけど 大丈夫かな
みんないなくて 大丈夫かな

あぁ

みんなでよく集まったあの古風な喫茶店
今日のうちにコーヒー飲んでおこう
もう飲めないから

みんな心配ないよ
僕は平気だよ
みんないなくて 一人ぼっちでも 元気にやってみせるから

僕の場所はいつまでも変わらない
あのまちに行ったって変わりはしない
みんながいるこのまちが僕だけの 僕の 居場所だから

僕の場所はいつまでも変わらない
みんないつも通りバイバイって言おう
僕の場所はこのまちだけ だから
166自分だけのもの:04/05/12 05:58 ID:ddH6X8Gr
ささやかで、
忘れがたくて、
くだらなくて、
他人にはわからなくて、
こだわりがあるけど、
本当はなんでもない
取るに足らない
そんなもの

決して人に見せることはないし、
自分でも見たことがないのかもしれないし、
一生、気付かずに過ごすのかもしれない、
そんなもの

大切なもの、
自分だけのもの
ありきたりだけど
大切なもの
167リボン:04/05/12 19:42 ID:uTYObsTt



女はリボンをつけていく
男は名札を書いてゆく
女は身の回りにあるものを手当たり次第に梱包しリボンを巻いていった
男は受けとると即座に包みを剥ぎ取りゆっくりと名前を書き込んでいった
女は泣いたがその涙すら小瓶に溜めてやはりくるくるとリボンを結んだ
男はくるくるとリボンを解くとやはり名前を書き瓶にラベルを貼りつけた
女にとっていっそ持ち物をゴミ箱にぶち込んでもたいした違いは無かったかもしれない
男にとって愛を感じるのは名札を見る時だけだった
女はリボンをつけ
男は名札を書いた
男が嘘についたリボンを外している頃
女は死んだ
着物の帯は赤かった
男は女の死に名札を書かなかった
女の元にリボンは残ったのだった


168セイサク前のうんぬん:04/05/13 07:15 ID:jhwp7XFf
昔どっかの国のなんとかっていう偉いさんが
とっても素敵な言葉をこんな私達のために吐いてくれたんだって
私達のためじゃなかったかもしれないけど
まぁとりあえず
私達のためになったらしいよ

そんな言葉を受けて私が今やろうとしてることなんて
自己犠牲とか自己確立とか自己破産だとか
なんかそういう難しい言葉で表してみたり
いちいち四字熟語にする必要性も有用性も実用性すらわかんないけど
自分の気持ちとか形とか内容物とかそんくらいならわかるんだよ

あらせっかく作ったのに食べなかったの?
なんだ使わなかったのかいいものなのに。
こないだここ教えてあげたから解けたよね?

なぁんて

そうか 好きなんだね
私のこと好きなんだね
大切にしてくれてるんだね
全部私のためなんだよね
私すら私のものじゃないんだもんね

わかってる わかってる とってもよく わかってるよ
今からすることでしょう

ああ、思い出した

私の 私による 私のための  罪を作るんだっけ?
169soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/14 17:27 ID:YnBZwsNs
あと6時間半で投稿〆切ですよage
170「風速」:04/05/14 19:58 ID:ZgyFRiiy
靴音が朝からついてきて 天気は雲の中
水滴ゆっくり溶かしてマグカップで飲み干す
角砂糖のサーカスで半周だけ回転して
沈んだまま動かない 窓の外は歩かない

まばたきする間にいくつもの傘が傾いて
同じ時間をかけて右回りに回される
その上を君の視線が風速数mで走っていて
向こうの記念建造物にぶつかって壊れてゆく


緑色の旗が強く揺らされるからマークも見えず
太陽と一緒にいつのまにか千切れてなくなった

まばたきするだけの時間があっさりと通り過ぎていく
今日の雨のような速さで消えてしまったというから
このビルの上の風景を自分だけの夢と偽って
白い絵具で塗りたくってみたような窓ガラスたちは

全てを外へ逃がすよう意識を飛ばして
この風速が姿を消して マグカップの中が空になる


テレビ台の中で君の視線と僕のカップがぶつかっている
171無題:04/05/14 21:40 ID:h/KMGoCy
窓際で紙ヒコーキ飛ばす
温い風が 運んで ほら 落ちた
あの人 乗せたバスは
今は海の向こう

あたしは 溺れてしまったから
淋しがり 嘘つき
そんな子のくせに

どんな暮らしをして
どんな家具を置いているの

窓際で飛ばす紙ヒコーキは
いつも
犬小屋の前で落ちるの

あなたに書いた手紙を
引き出しの奥に
しまっておくの

明後日の朝頃
あなたの家には
小さな鍵が届くでしょう
172MUJINA ◇FJ2unionJK:04/05/14 21:48 ID:6RLwjh4F
今回こそ採点させてもらいます。
作品がたくさん集まり、楽しみです。
173全ての君よ:04/05/14 23:57 ID:a+1yNlmb
空にはひとりの少年がいて
消えたあの日の夢を飼う
まぶたにうつして言葉をえがいて
その時世界が夜になる

水辺にひとりの少女が座って
濡れたドレスを巻き上げる
こぼした涙は静かになじんで
海の最初の色になる

ひとりのようで孤独でないさ
銀白色の風見鶏
全ての君よ
それは僕だけのものだ

心の小鳩よ
全てのきみよ

よく見えるかい月が
あれは誰の恋だろうか
174MUJINA ◇FJ2unionJK:04/05/15 01:00 ID:Z0Lz2GhD
詩もたくさん集まり、盛況でなによりです。このスレを見ていると、ここに来ている人たちは、本当に詩が好きなんだなと、実感します。
熱気、というか、詩にかける思いが伝わってきて、私としてもよい刺激になり、
元気をもらっているという感じです。
さて、今回の感想を書かせてもらいます。>>145〜147 ふぬけたそらに
 ダリの絵を見ているようなシュールレアリズムの極致。というよりは、狂気の世界。狂人はもっとも詩人に近く、詩人はもっとも狂人に近い。たぶん、作者は最後は神になった。消費社会にあって最後まで消費されないもの、それはこの種の狂気である。作者に対して
最大限の賛辞を送りたい。
>>149 血の匂い
 この話でsexを読み取るのは短絡か? 血にこだわる作者の姿勢から、陰惨なまでに直接的な生を追求する作者の思いが伝わってくる。
>>150 寄生人
 このような感覚は女性のあなただけしか味わえないのがチトうらやましい。
>>157 視線
 万物すべてから注がれる吐き気がするほどの視線とは、どんなものだろう。そして、それを快感と感じる作者の感性の鋭さに敬意を表する。
>>160〜161 きしゃのたび
 まさに捨て聖ですな。仏教を感じる。捨てた末に感じる「生き物としての懐かしい匂い」を嗅ぐことができるのは、作者が覚者ではなく、詩人だから。作者は原点に立っている。
>>162 他我
 作者は重い実体験を抱えてこの詩を書かれているのは、心中を察するにあまりあるものですが、一言苦言を。他我という思い切ったタイトルを選ぶには、よほどの分析と覚悟が
必要です。そういう意味で、このタイトルは変えたほうがよかったのでは。
>>163 無題
 泣くな。殺した末、否定した末に見えてくるものがある。






175MUJINA ◇FJ2unionJK:04/05/15 01:06 ID:Z0Lz2GhD
>>166 自分だけのもの
 自分だけのものって何か。とうとう最後まで答えを明かさないところが、ずるい。
うまい。ずるうまい。
>>167 リボン
 「死に名札を書かなかった」というフレーズが気に入った。そう、死は誰も所有できない。
>>173 全ての君よ
 繊細でセンチメンタル! 澄み切った詩世界がストレートの語られているところの好感。
176道標:04/05/15 23:40 ID:28QH1aDA
さびしい田舎の山の中ポツンと
光が瞬かない
星とも見える小さな明かりは
誰のためでもない
小さな白い手灯りをともす
オレだけのオレだけの道標

私は心が読めるのと
意地張る男をほめたひと
毎日が途切れなく助けは来ない
ありそうな話は事の流れに
沿い運ばれて
読まれた心を何度でも何度でも
繰り返す
ささやかな後押しはオレと一緒に
馬鹿なオレと一緒に

うまく行きそで裏切られ
取り繕う
泣きそうな空の下残っていた
力がほんのり
やさしい思いやり
灯りをともした小さな手
振り返らなくていい
オレだけのオレだけの
  ……オレだけの
177投稿しめきり 集計です:04/05/16 00:24 ID:78gVjfez
>143 俺のだ
>144-146 ふぬけたそらに
>148 楽団
>149 血の匂い
>150 寄生人
>151 二人重なった道
>153-156 箱をめぐる考察
>157(158) 視線
>159 (無題)
>160-161 きしゃのたび
>162 他我
>163-164 (無題)
>165 バイバイ
>166 自分だけのもの
>167 リボン
>168 セイサク前のうんぬん
>170 「風速」
>171 (無題)
>173 全ての君よ
>176 道標

ちょうど20作品になります。テーマは「自分だけの」。
採点期間は5/18一杯(5/19 0:00まで)で。
それでは、審査採点よろしくお願いします!
178soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/16 01:45 ID:hL0o75dr
あ〜俺が〆切を一日早く勘違いしてたようだね。
今日から審査期間です。
179丸。 ◆0oMcn/GXMI :04/05/16 12:13 ID:qeJrQeXt
取り急ぎ採点だけでスマソ
>>166 自分だけのもの 2点
シンプルなんだけど、心の奥底に収まる詩。
>>167 リボン 1点
死人への敬い、命の尊さ、重さを感じさせる。誰も侵すことのできない領域。
>>150 寄生人 1点
題名見て怖いものかと思ったが、ほのぼのとしていてよかった。占有感は
やはり大きいのだろうか?

以上です。みなさまお疲れ様ですm(_ _)m
180名前はいらない:04/05/16 18:42 ID:Ml32G9AP
174〜175の「感想」は「寸評」に訂正させてもらいます。
でもって、寸評の続きです。
>>168 セイサク前のうんぬん
♪昔アラブの偉いお坊さんが で始まる西田幸子の「コーヒールンバ」っていう歌
を思い出した。キリスト教の自己犠牲(サクリファイス)を風刺的に導入している
(穿ちすぎか?)のは何となくわかるのだけれど、その先が読めん。他人の自分に対する
過度な干渉や意味づけに対して異議を申し立てた詩、とでも解釈していいのだろうか?
>>170「風速」
これも正直、読みきれていない。短い意識の流れを風速の隠喩で表現している。もう、それだけで
卓見。タイトルとして、バッチリきまっているんじゃないだろうか。窓の外と部屋の中の風景がシンクロ
しながら進んでいくところが、不思議な映画の映像を見ているよう。
 むしろ、過剰に意味を求めすぎないほうがいいのかもしれない。

詩を評価するって、難しい。わからない詩は自分の能のなさが試されているようで。
そんな堅苦しく考えないで、もっと楽しんじゃえって言われればその通りなんだけれど。
181MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/05/16 18:47 ID:Ml32G9AP
180は私です。
182丸。 ◆0oMcn/GXMI :04/05/16 19:42 ID:QhhkHVZP
>>180-181
採点はしないん?
183Z  ◆eBWUIXUMPI :04/05/17 16:15 ID:B1cAv+dU
審査に初参加です。すべて縦書き表示にしてから読みました。
寸評から書きます。第一印象に重きを置いて述べています。

>>143 俺のだ
悩み多き人は、生まれ変わり死に変わりしつつ、また生きていきますね。
その、死に変わった時のことを、書いていると思いました。
ところどころ表現が、ばらけている気はします。
しかし、作中の「俺」というのが、
作中の主人公だけのものには終わっていないと感じました。
完成度は高いと思えなかったのですが、普遍に、
少し手が届いている作品だと思いました。

>>144 ふぬけたそらに
こういう世界観は、わたしは嫌いではないのですが、
詩としては、ちょっとよくわかりませんでした。
短編小説として、読めたらよかったような気がします。

>>148 楽団
なるほどーと思ったのですが、わたしの解釈は、作者の意図とは
違うかもしれません。わたしには苦手な分野で、
楽しさがわかりづらいのですが、なるほどーとは思いました。

184Z ◆eBWUIXUMPI :04/05/17 16:16 ID:B1cAv+dU
>>149 血の匂い
まがまがしい感じの言葉が並んでいるのですが、
その逆の、理性的な感じを受けます。無感動な感じもあります。

>>150 寄生人
女性の神秘を、こういう感じで書くのが、わたしは好きではありませんで‥‥。
題名を見るよりはずっと、本文は素直な感じを受けました。
説明にほとんどが費やされていると思います。
四連目がちょっとおもしろいかなと思いました。

>>151 二人重なった道
詩ではなく、ショートストーリーかなぁと感じました。
「景色"達"」は、いかがなものかしら、とわたしは思うのですが‥‥。

>>153 箱をめぐる省察
‥‥よくわかりませんでした。
主人公がどこを向いているのか、作者の書きたかったものが何か。

>>157 視線
何が描かれているのか、よくわかりませんでした。
おとぎ話のなかには、よくわからないものも多いですが、
でもはっとするような、何かしらの真実みたいなものがあったりしますが、
この詩が、そういうものであるような感じはありません。SFかしら?
185Z ◆eBWUIXUMPI :04/05/17 16:18 ID:B1cAv+dU
>>159 無題
一読して、心に世界がひろがりかけました。だから残念に思いました。
ひろがりや静けさや、生のさみしさなんかも、もっともっと
えがけたのではないでしょうか。もっともっと感じたかったです。

>>160 きしゃのたび
いくつも、良いなと思うような、かっこいい言い回しがあって、
「ちょっと良いコラム」を読んでいるような、そんな感じを受けました。
でも最後の三連で、何だか分散してしまいました。
えがこうとする世界全体を見渡しながら進んでいく集中力が、
途切れたのかもしれない、と思いました。
「服は要らない」とありますが、その極端さが、"全てを"捨てられない
原因じゃあないかなぁとかいう感想は、ピントはずれでしょうか。

>>162 他我
死ぬな、というメッセージ。
絶望する人の心の、かゆいところに、というか痛いところに、
繊細に手が届いていると思いました。
胸を打たれました。が、「良い詩だ」という評価では、ちょっと違うな
という気がするんです。

>>163 無題
「僕」と書いたとき、それが作中の主人公だけの物語、
作中の主人公だけの心象風景ではなくて、
すべての人、すべての「僕」がそうである、というふうに、
書けたら、というのがわたしの思う理想なのですが、
この「僕」が、まだ「作中の僕」だけのものであるような気がします。
186Z ◆eBWUIXUMPI :04/05/17 16:20 ID:B1cAv+dU
>>165 バイバイ
ひとつのシーンをえがききっているという感じはしました。
読んで、良い気持ちはします。悪い気持ちはないです。
しかし詩情の有無を思ったとき、それは無いんじゃないかなぁと思うのです。

>>166 自分だけのもの
うんうんと、うなずきました。そうそう、そんな感じだーと。
作者が、自分の詩の代表作を集めて詩集を作るとき、
この詩は載せるのではないかなぁと、そういうことを思いました。
「ありきたりだけど」のところで、少し緊張感がゆるんで、そこがマイナス。

>>167 リボン
雰囲気が伝わってくるように思いました。
しかしちょっとよくわからない、わたしにはしっくりきませんでした。

>>168 セイサク前のうんぬん
パワフルさ(という日本語はないでしょうが)とユーモアが、
もすこしあったらなぁと思ったのですが、どうでしょうか。

>>170 「風速」
読んでいて、えがかれている世界ではなく、
これを書いている作者の姿が思い浮かんでしまいました。
最後の三連ぐらいでは、作者の姿が消えるのですが‥‥。
187Z ◆eBWUIXUMPI :04/05/17 16:24 ID:B1cAv+dU
>>171 無題
三連目まで、なんだか好きです。
ただその後が、よくわからなくなってしまいました。

>>173 全ての君よ
最終行で、違和感がありました。
童話のような感じがありましたが‥‥。最後の行は、説明でしょうか。

>>176 道標
おもしろかったです。
地に足が少しついていない感じが、作品のひろがりに、
難を与えてはいるような気がしました。
何か具体的な物や景色なんかを書けば、ひろがりが増したような
気がしますが、どうでしょうか。


採点です。

1点
 >>166 自分だけのもの

点無しですが、次点
 >>143 俺のだ
 >>159 無題
 >>162 他我
 >>176 道標

ありがとうございました。
188名前はいらない:04/05/17 21:01 ID:FntjnKJZ


審査期間age


189MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/05/18 02:11 ID:aB0bI1xl
謹んで採点させてもらいます。
145-147 ふぬけたそらに
166 自分だけのもの
170 風速
 以上2点

149 血の匂い
150 寄生人
157 視線
160-161 きしゃのたび
167 リボン
173 全ての君よ
   以上1点
 今回、「ふぬけたそらに」「風速」は一回目に読んだときは正直ピンとこなかった。
けれど、2回3回腰を落ち着けて読むと、タダモノではない、という印象をもつ様に
なったから、不思議です。詩はメッセージ性を重視する私の趣向から見て、「風速」
は好みではないけれど、印象詩というようなこの作品は他の作品にはない世界を構築できている
と見て、高いポイントになりました。自分の好みだけで判断すると、自分の詩の世界が小さく
なるような気がして…。

さて、今回も私はいくつかルール違反をしました。すいませんでした。
この場を借りてお詫びいたします。この採点を採用するか否かは、一任いたします。
それと、現在、審査員は3名、もし私の採点が認定となれば、2点をつけた私の独断と
偏見が影響してしまい、ちょいと、都合が悪い。これでいいんか、と思います。
みなさま方こぞって、審査・採点をお願いします。より多角的な視野で投稿のみなさまの
作品を評価するのが、せっかく書いてくれた人たちへのお礼になるかと思います。
以上。
190Z ◆eBWUIXUMPI :04/05/18 15:15 ID:PMcKrC4n
審査について、補足をします。

わたしの審査の基準の、一番は、「詩であること」です。
二番は、「書きたいものがあって書かれたものである、ということ。
書かれるべくして書かれたものであるということ」です。
もちろん、あくまでわたくしがどう感じたか、であって、
実は寸評も採点も、自分で自分の好みを語っているということに過ぎません。
また、裏の、真の一番は、「わたしの心がふるえたかどうか」です。

おもしろくても、好きだと感じても、レベル高い作品だと思っても、
でも詩ではないかなぁと感じれば、基本的に点無し。
また、詩ではあるなぁと思い、切実さ(深刻さじゃないよ)だって
あるなぁと思っても、作品としてはどうなのかなぁと疑問に思えば、
評価は低いです。
良さがわからない、というのも一つの評価で、心がふるえたというのでなければ、
または、ふるえてもそれが良いふるえでなければ、点をつけられません。

今回、1点をひとつ、点無しの次点よっつなのは、
次点のよっつに点をつけること、同列の1点にすることに違和感があったのと、
一位との差を、2点以上つけることにも違和感があったためです。


どの場所に居ても、好みに合わないなぁと思ったり、
自らを場違いだなぁと思ったりします。それで、
たまにはわたしの好みが反映されているところも、
あってもいいよなーと思い、参加させてもらいました。
真摯にやったつもりですが、MUJINAさんも同じく仰っていますが、
審査・採点をする人が少ないままだと、わたしも何だか申し訳ないです‥‥。

お気にさわった点がありましたら、ごめんなさい。実力の無い奴なんです。
長々と語りました。みなさんに感謝しています。
191構造 ◆/Cej999/v6 :04/05/18 20:17 ID:dB+YKW3t
>>153-156
箱をめぐる省察
2点

流石にコレに1点も入ってないのは
余りに酷いと思いますんで…
ま、個人的なアレですね。
192名前はいらない:04/05/18 21:19 ID:rlpahGPx




審査今日いっぱい。
急げー




193ame ◆yUHAxrOw2c :04/05/19 00:07 ID:pgGgt8Nd
すみません、雑談スレでお話したとおり、審査締め切りを1日延ばすことでお願いします。

改めまして、審査は今日いっぱいです。
194大木人 ◆KMcEIGIRgE :04/05/19 17:36 ID:Umv/UD7A
一日伸びてたんですね。
助かりました!

○2点
>160:きしゃのたび
颯爽とした印象がとても心地良いです。
ここまで態度が明確だと、こちらまで清々しい気分になって旅に出たくなります。
>170:「風速」
窓の外と部屋の中での、動と静の対比が素晴らしいと思います。
傍観者意識の中にかすかな心の動きが仄見えるようです。
>171:無題
イメージがとても明瞭な可愛らしい詩です。
80年代ポップスのような詩世界が新鮮でした。
>173:全ての君よ
詩の流れ、リズムが気に入りました。
自分の中にするっと言葉が入ってきます。
外国詩のような詩世界で、昔読んだリルケを思い出しました。

△1点
>153-156:箱をめぐる考察
世間の矮小さに辟易しながらも、それを振り切れないでいる己の姿…、何か分かる気がします。
>159:無題
静かな語りですが、木という主体に詩を読ませたことでシンプルさが逆に染みます。
生そのものにピントを絞り込んだ作者の潔さに1点。
>176:道標
言いたいことが充満しているなと感じました。
エレカシの宮本さんに曲つけて歌ってもらいたいですなぁ。
195ななほし ◆lYiSp4aok. :04/05/19 21:38 ID:XDj9YVtF
 レベル高くて! おもいっきり、値切って点付けしましたぁ!!

2点 >167 :リボン :04/05/12 19:42 ID:uTYObsTt
 なぜリボンなの? ……生まれてきてしまった。不条理?

1点 >143 :俺のだ :04/05/08 17:59 ID:tp07sBLa
 リズムのある詩になっている。いい感じ

1点 >144 :ふぬけたそらに :04/05/08 23:59 ID:BHxrHwTK
 ふぬけたそらに、……太陽になるんだな っていい。シーソーの支点みたいな
芯になってる。全体はちょっと読みにくかった。

1点 >159 :無題 :04/05/10 06:37 ID:j9d2m5vB
 唐突に救いという言葉を思い出した。ねぇ……聞いていいかな? 前回の批評で
「私の、救いにはならない」となぜ発想したの? 連想かな? ……今回は??
 人は自分の生きる意味を求めているんだろうねぇ。青山にも生きる意味があったら、
まして自分には生きる意味があるはずだと安心するんだろうか?

1点 160 :きしゃのたび(1) :04/05/10 20:28 ID:lF9xkkio
 なんとなくいい感じ……なんだけど。なぜ? きしゃなの???

1点 >170 :「風速」 :04/05/14 19:58 ID:ZgyFRiiy
 でだしから、風が強いのがよく感じられる……。
2点 >171 :無題 :04/05/14 21:40 ID:h/KMGoCy
 「風速」の風で紙ひこーきが飛んだような……カギひと〜つ届きそうな。
次元の界面を超えて……

 アクセス禁止対象になっていました。締め切り延長ありがと〜 (*^_^*
196ame ◆yUHAxrOw2c :04/05/19 23:40 ID:pgGgt8Nd
1日分の延期を使って自分も採点に参加、ということで。

3点
>144-146 ふぬけたそらに
できる限り、僕たちはへらへらとしながら、その空気だけのような存在として居座る。
ただ居座る、それだけの中でこの空間に漂う温かみを拾う、その表現がある。
その風景そのものはどこか崩れたものだけれども、それは悲観的なものではないこと。
なんとなく自分の好きな宮沢賢治の作品を思い出す。彼が物語で出している、すきとおった表情の人間というか。
今回の作品の中でチャンプを選ぶとしたらこれだった、ということで3点を。

2点
>153-156 箱をめぐる考察
構成として一番おもしろいのはコレだと思う。
そのあまりにも雑多な分裂気味のフラストレーションはどこに行くにも邪魔をされる、それが「箱」。
そしてその中にいる彼らが自分の足ごと転ぶまで、引っ張り続けなければいけない絨毯。
文章が分裂気味に書き綴られるが、その前の構成はきちんと、むしろ分かりやすく設定されている。
ただ、その意味では少々ストレートすぎるかもしれない。ちょっとした変化があれば嬉しかったところ、というわけでの2点。

1点
>168 セイサク前のうんぬん
自分にとっては苦手なタイプの詩だけども、所々のアイテムの置き方は上手なんだろうな、と思った。
ただ、やっぱり直線的なのはどうしようもなく。
これから手を加えてもっと良くなるかも、という1点で。


ではでは。
197名前はいらない:04/05/20 00:58 ID:A+Ay4/BD
審査締め切り?
198名前はいらない:04/05/20 01:41 ID:+5HPIcUV
上位10作品

6点
>144-146 ふぬけたそらに
5点
>153-156 箱をめぐる考察
>166 自分だけのもの
>170 「風速」
4点
>160-161 きしゃのたび
>167 リボン
>171 (無題)
3点
>173 全ての君よ
2点
>150 寄生人
>159 (無題)

確認を要請する
199なみおロック ◆mCFk32Woec :04/05/20 02:37 ID:CUe2CzPw
確認しました。
すべて◎です。

チャンプ
☆☆☆>144-146 ふぬけたそらに様

準チャンプ
☆>153-156 箱をめぐる考察様
☆>166 自分だけのもの様
☆>170 「風速」様

になります。

チャンプの144-146 ふぬけたそらに様は、御題を出して下さい!
おめでとうございます!
200名前はいらない:04/05/20 14:33 ID:jNacmGSp
200get
201ひしゃく:04/05/20 22:11 ID:HRRjIDnG
どうも、144-146 の ふぬけたそらに であります。
チャンプということで、う、う、嬉しい限りで。ありがとうございます。
ちなみにわたしは寄生人が好きでした。好きでした。はい。

では恐縮ながら、次回のテーマ。
テーマは 「エサ」 ということでお願いします。
〆切は5/27で。
202バクのえさ:04/05/21 09:24 ID:+K1rrdrd

おいしい夢はないかい?
おいしい夢はないかい?

苦しそうに眠っている人の夢が 僕の好物
最近は僕の好物が増えている まるまる太って大変さ

こっちの人は
上司に怒られている夢
あっちの人は
谷底へ落ちる夢
隣の家の坊やは
今日読んだ絵本のオバケの夢

みんなペロリと食べちゃった
ああ 美味しい
また太っちゃう

次の家の女の子
初恋の男の子と遊んでいる夢
ふたりで眠る人
仲良く同じ幸福な夢

僕の出る幕はない 食べたら おなか壊しちゃう
こんな夢ばかりなら 僕はスレンダーになるだろうなあ

おいしい夢はないかい?
おいしい夢はないかい?

203名前はいらない:04/05/22 00:46 ID:1tMvuwUu
餌くれ
さあくれ
餌クレ送れ
餌くれおくれ、
餌クレをくれ

くれよ送れよ
腐るよ餌クレ
待てよ
暮らせよ
餌クレ遅れ

暮れ
暮れ
日暮れ、
日暮れ
暮れ
、、、

くれた餌クレ
遅れた餌クレ
腐った餌クレ
おれさえ ささくれ、
くれよ
おくれよ
まどうておくれよ
まどうておくれよ
喰い逝くおれを
204名前はいらない:04/05/22 00:48 ID:1tMvuwUu
↑題は「そこらじゅうの犬のふうが」です。スマソ
205毎晩のシュー:04/05/22 19:32 ID:IAULyBkt
僕は毎晩シュークリームを買いに出かける
君はカスタードが嫌いなので
生クリームを使ったやつじゃなきゃだめだ
しかも皮がサクサクしていて
ボロボロとカスが落ちるようなやつ

買ってきたシュークリームは12個
ホントは15個必要だけど売りきれちゃってた
家に着くと君は座椅子に寄っかかってテレビを見ていた

僕は君のファスナーを開けて
シュークリームを渡した
お皿とフォークも忘れない
すると君はいつもの通りでクタリとなった
サクサクサクサクとシュー皮をかじる音が聞こえる

すこしするとサクサクは止まり
またビッと元のに戻る
「三つ足りないけどどうしたの?」
「売りきれてた。ごめんね」
「これは食事なのよ。おやつじゃないのよ」
「わかってるけど三つぐらいで変わらないだろ」


君は僕を吐き出した
あいかわらず君はカスタードが嫌いだけど
僕はあいかわらずカスタードが好きなんだ
206わたしは餌:04/05/23 13:29 ID:l5POum4a
食し終わると
背を向けて
ぐうぐうねている
私は君の食料でしかないんじゃないかと
かなしくなる
おなかがすくと
あんなにも激しく求めるのに

3時間が経過して
私の胸は
熱くじんとして
硬くなってくる
尖ってくる
先のほうがちりちりしてくる

君は目を覚ます
大あくびをして
私の胸をまさぐった
私の顔をみると
不適に笑って口をあけるのだ

私の息子は
私のことを
おっぱいに出る人としか
思っていないに違いない
207名前はいらない:04/05/23 23:03 ID:cycF5IDE
>>205
 う〜ん、なんか…… この先の実質サブステンシャル、隔靴痛痒なら、痒いという
共感のような。読み手の中に切れ目なくつながるインパクト言葉パワーが必要かなぁ??
208喰らい尽くせ:04/05/24 04:38 ID:b7opK4PH
喰らい尽くせ
残飯なんか踏みにじれ

気まぐれにちらちらと
目の前で踊る柔肉が
おれの勘を狂わせる

頭の先から
いっさいがっさい
喰らい尽くしてやる

おまえの溢れる返る血で
はじける肉で
艶やかに流れる髪で
おれは獣になれるんだ

おまえの血をくれよ
匂い立つ肉体をくれ
爪の先まで残さずに
おれの体に
大事にしまっておくからさ
「欲望って食べられるの?」
飢えた口元に理性は不要。
「食べられるの?」
気持ち次第さ。
「食べるって何?」
栄養補給。
「ふーん」
うん。
「・・・命って食べれるの?」


210現実と理想と:04/05/24 19:43 ID:asCCaLRe
まだえり好みするのかい 頬こけても
理想以外は口にしない 瞳だけぎらぎらと
気に入らなければ 手も付けず返す
誰もがそんな風に生きていけるわけ無いのに

君は信じている 愚かしいけれど そんな生き方が
君を望む場所へ運ぶと プライドを糧にして
僕は与えられた餌に 尻尾振ってありついてる
今日を生きる糧に 明日へ繋ぐ糧に

どうしようもなく惨めな姿晒すことも甘んじよう

君はあからさまに侮蔑を 嫌悪を投げかける
骨ばった腕を夢に伸ばして
僕はその時を逃さないように力蓄える 餌貪って
君と同じ夢に狙いを定め

僕はプライドよりも餌を糧に生きている
君の生き方に憧れている事も否めない

いつか手の届く所まで夢に近づいた時
僕は躊躇わずに 君を押しのけ 奪う
その骨ばった細い腕に理想を込めるなら
それさえ 折ってしまう事も仕方ない
君が望んだ生き方に敬意を示して 奪うんだ
211Virus:04/05/24 19:45 ID:Ard+bExZ
Vampires desire blood. そして俺には肉布団を
intercourse tonight , bite and eat each other
remixされたclone達が、僅かなパンを求めて争う
unaware of invader , die out in a moment
sasserとblasterが欲望を食い千切る −再起動−
212水面花:04/05/24 21:23 ID:j+JjXKl3

撒き餌はしないの。
勝負よ。

鉛のティアドロップ
紅い糸の先に、パールのイヤリング。
高かったんだから
よそ見しないで。

ちょっと惹いてみようかしら。
鼓動の波紋が、鏡面をゆらす。
もう、幼い姿じゃないわ。

爪の先はメレダイヤ。
引っ掛けてみるの。

デコイなんか使わない。
ちゃんと見て。
知らん顔してないで。

この唇は甘いわよ。
213Y氏の部屋/前編:04/05/25 00:06 ID:JKFqvSQu
 ずいぶんたくさん集まりましたね
私は虫籠に目を近づけた
するとY氏は目をしばたたかせながら真顔で言う
 これがニホンナリキンコガネ
 採るのは簡単
 何しろこいつは甘いものが大好きとみえて
 そこらへんに蜜壷を置いとくとたくさん入ってくる
 在来種なのに最近はハワイやオーストラリアにまで生息域を広げている
 同じ種がたくさん固まっているからすぐにわかる

  チロチロチロリロ パラパラリ フニャララ ホニャララ プルプルリ ソワカ

音に驚いて別の虫籠に急いだ
何か触角のようなものを立てて青白く光っている
光りながら羽根を震わせて鳴いている
 変わった鈴虫ですね
 スズムシではありません
 ホタルの仲間なんです
 名前はプルプルボタル
 鳴き声は日ごとに進化していますよ
 昼夜問わずどこでも鳴くから五月蝿くってかなわない
214Y氏の部屋/後編:04/05/25 00:28 ID:JKFqvSQu
取っておきのものがある、と言いながら
Y氏はさらに奥のビニールハウスに私を導いた
狭いハウスの中にいる虫たちは
互いに身を寄せ合って押し合いへし合いしている
白いのや黒いの 黄色いのもいる
それらが一箇所に集まってもぞもぞ動くたび
むせ返るような生き物の臭気がやってきて鼻腔にからみつく
 そろそろエサの時間だ
S氏は缶の蓋を開けひとつまみの塊を掌に握り
右に投げる
ザワザワと一団は一斉に動き
左に投げる
波に洗われる砂粒のように蠢き流れる
 こいつらは可哀想なムシなんです
Y氏がまだ手に持っている一塊を見て聞いて見る
 それはなんです
 エゴです
 あまりにうまいらしく
 食いすぎちまって
 腹をこわしてこのザマです
Y氏はポケットをまさぐって
ピンで止められたカフカムシの昆虫標本を取り出してみせた
215Y氏の部屋/訂正:04/05/25 00:35 ID:JKFqvSQu
後編
S氏は缶の蓋を開けひとつまみの塊を掌に握り
 を
Y氏は缶の蓋を開けひとつまみの塊を掌に握り
 に訂正します
216過度なグルメ:04/05/25 08:17 ID:bXI6zgJS
例えば君が、夢から醒めたと思ったら
またしても夢の中に居るとしたらどうだろう

今は夢の中の夢なのかそれとも
夢から醒めたほうの夢なのか

覚醒に向かっているのか
夢中に向かっているのか

現実もそんなものかもしれない
今此処がなんてたいした問題じゃない

その類いはすべて

世界のありとあらゆるものを食べつくしてなお
貪欲に食べ物以外にも欲情むき出しで
その口からヨダレをしたたらせてむさぼる

哲学者のエサなのだから
217名前はいらない:04/05/26 23:02 ID:LgxlPlpQ
 締め切り 25時間前あげ
自己処理不可能なほど エネルギーを抱え込む
そんな芸当は僕らにしかできないだろう
頬に溜まった垂れ下がる脂肪
機械で循環させなきゃ機能しなくなった濾過器官

もっと食べなきゃ も貯め込まなくちゃ
もっと美味いものを 美味いものを喰わせろ
食は量でなく 値段でなく 質である
芸術であり 崇高な文化である

          *
                *

熱波に揺らぐ夕日の中で 家族は今日もくつろぎ始める
感謝という言葉は知らないけれど
満たされた腹に幸せを感じる
愛着と生は 楽しく 流れ ゆらぎ 確かに立つ

決死で追い詰めた獲物は 
汗と涙のたまものだ
末っ子が獲物の角でやられた
でも悲しむ暇はない さあ家族よ 
存分に引き裂き 啜れ 喉を鳴らし
飲み下そう 食事は こうしていただくもの

          *
          *
交流とは 別の個 から 個へと 
エネルギーを 流し合うこと 魂の 留まらない やりとり 
時に 取引 時に ギフト 意思であれ 暴力であれ
全ては 押し込み 引き込み 混ざり合う 過程 
 
君よ 喰らうことを 否定するなかれ
他者をいただき 血にすることを 泣くなかれ
君が 完全であろうと なかろうと 既に 組成は不純だ

想念の 純度を上げる試みは 美しいけれど 
それだけで時は進んでいかない 
宝石は どこかには 存在するのだろう
そのことは僕も否定しない だけど
僕らには 本物の 区別はまだ無理みたいだ

流し合い 押し込むことに胃が揺れるなら
思う存分吐いてもいいんだ それでも何割かは
確実に 君の血肉となってくれている

否んでも 拒んでも 流れる時は止められない
喰らわれる日は 消去できない 
必ず訪れる その瞬間まで 誰も勝ち逃げはできない

がっかりしたかい
僕は この話を聞いたとき すごく この上なく
安堵したんだ 涙を流して 安心したんだ 
どうしてなんだか 分からないけど 
221食卓:04/05/27 02:51 ID:hQyU9ibS
お食べ泣きながら
喉を突っ込みなさい
あなたのためにとりわけたの
首を曲げてお食べなさい
見ていてあげる
椅子の上で
愛しい目をして心を込めて
大好き
大好きよ
本当に好きよ
あなたはちっとも言うことを聞かないけれど許してあげる
今日もきちんと食事をあげる
いい子だからお食べなさい
いい子だから 
222名前はいらない:04/05/27 02:55 ID:btOv+Hfc
∈(゚◎゚)∋
223 食物連鎖  A:04/05/27 14:12 ID:zSnPLsxb
オレはエサだ
海に差し出されたエサだ
エサだ
大地に置きざりにされた遺物だ

世の中に詰まらない物などないと
いうのは詐欺師のいうことだ
あなたは苦労してるのに
報われませんね
占い人は
レンズを覗き込む

立派な人たち理想の組織やってることは
強請りかタカリ見たいなモンじゃねぇか
金集め
なけりャ何にも出来ねぇ

貢献重視で楽しみな展開ナシなんてのは
ありえない
オレだっていやだ
その
ろくでもない展開だそのうえ
オレがエサになるなんて
とんでもねぇ

もっと何かになってる筈だった
昇る朝日のような
世の中に詰まらない物などないことを
きらきら輝いている
ぬくもりも日常
体は熱い
224 食物連鎖  B:04/05/27 14:14 ID:zSnPLsxb

相手を知って知って初めて
対策もある
エサだったとは
そう簡単には知ることができない
つらいから
そうか
それを餌に
つまらない世の中を生きてきたのか
225名前はいらない:04/05/28 00:07 ID:Y5ixUxu9
〆切ですね。
226名前はいらない:04/05/28 00:17 ID:Y5ixUxu9
テーマは「エサ」です。

>202 バクのえさ
>203 そこらじゅうの犬のふうが (タイトル>204で補足)
>205 毎晩のシュー
>206 わたしは餌
>208 喰らい尽くせ
>209 パンが無いならケーキを食べれば良いのに
>210 現実と理想と
>211 Virus
>212 水面花
>213-214 Y氏の部屋 (>215で>214の誤字訂正)
>216 過度なグルメ
>218-220 フィーディング feeding ; 餌やり、給餌のこと
>221 食卓
>223-224 食物連鎖

以上14作品。
審査期間は30日いっぱい(31日0:00)まで。(ですよね?)
鯖が落ちたり死んだり大変ですが、審査員さん宜しくお願いします。
227名前はいらない:04/05/28 02:10 ID:+gB3yvEZ
>266 おつかれ〜 意外と難しかったのかなぁ? 祭典が楽しみです。
228ななほし ◆lYiSp4aok. :04/05/28 04:56 ID:+gB3yvEZ
 採点させていただきます。今回は難しい採点でした。好み優先で……

3点 >205 :毎晩のシュー :04/05/22 19:32 ID:IAULyBkt
 この詩好きです。なんか切なくなる。愛を感じるが傷つきそう…

2点 >203 :名前はいらない :04/05/22 00:46 ID:1tMvuwUu
 暮れという字は墓という字に似ている。夕暮れお寺の金がなる。心の隙に影が…
 いぬのふう」って何のことだろう。

2点 >221 :食卓 :04/05/27 02:51 ID:hQyU9ibS
 日常の非常なのぞき……家庭を、……かなぁ

1点 >202 :バクのえさ :04/05/21 09:24 ID:+K1rrdrd
 なんか楽しい雰囲気を作り出せている

1点 >206 :わたしは餌 :04/05/23 13:29 ID:l5POum4a
 そうかぁ。母親はむさぼられるんだぁ。すねをかじられたり……するのかな

1点 >212 :水面花 :04/05/24 21:23 ID:j+JjXKl3
 つりなのか? 釣られるのか? 赤い唇はたらこのようにねっとり……かなぁ?
229名前はいらない:04/05/29 22:49 ID:qTsW3Swt
採点お願いします〜〜〜!!!
230シオン ◆poetsyov/2 :04/05/30 03:12 ID:XCYLuEcg
私も好み優先で。
でも取捨選択に悩んだので、思い切って2点はなしにしました。

【3点】
>>210 現実と理想と
こういう強さは好きです。

【1点】
>>202 バクのえさ
絵本の世界のように楽しそうでいいですね。
>>206 わたしは餌
母親ってこういうものなのかと、妙に納得しました。
>>213-214 Y氏の部屋
Y氏の正体が気になります。
>>223-224 食物連鎖
この人はこれから、のし上がっていけそうですね。
231soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/30 03:24 ID:yLZpoOVB
>>209 2点
題名がどういった意味なのか俺にはわからなかった。
しかし内容は満点。
会話で形成する詩は好きだ。

>>205 1点
日常的な物を書いたようで実は非日常的だと思った。
シュークリームが主食なんてねぇ。
このシュークリームは何かの比喩なんだろうか。
わからねぇから1点。
232名前はいらない:04/05/30 22:25 ID:QKBVJhWm
 締め切り2時間前上げ〜
233名前はいらない:04/05/31 00:13 ID:JiPfcm/N
 〆切でつ〜 ね?
234soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/31 00:20 ID:j7kLH8e9
>>233
そうでつ
235soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/31 00:26 ID:j7kLH8e9
>202    2
>203    2
>205    4  ←チャソプ
>206    2
>209    2
>210    3  ←準チャソプ
>212    1
>213-214 1
>221    2
>223-224 1


確認どうぞ
236名前はいらない:04/05/31 00:28 ID:JiPfcm/N
 採点者少ないでつ〜 集計間違えようもないと思う 確認よろしく〜おながい〜

3点 >205 :毎晩のシュー :04/05/22 19:32 ID:IAULyBkt
>>205 1点
@4てん

【3点】 >>210 現実と理想と
@3てん

237名前はいらない:04/05/31 00:39 ID:JiPfcm/N
235 :soft ◆ZYsoftMCT2 :04/05/31 00:26 ID:j7kLH8e9
 あ、ソフトさんお疲れ〜 ちゃんぷ確定ですね。
   コングラッチュレーーション!!

     >>205 の作者さま、次のお題と〆切の宣言を〜
238脚立 ◆kT2/I1/dj. :04/05/31 00:56 ID:F3WUE9k1
キャハ!「毎晩のシュー」を書いた脚立です。
初チャンプ!うれしいです。恐縮です。
次のお題は、
「ぼくの(わたしの)お母さんお父さん」
で、お願いします!

〆切は6/7いっぱいで。奮ってご投稿ください。
チャンネルはそのまま!ステイチューン!
239名前はいらない:04/05/31 03:25 ID:8X0/P7qR
母が撫でたその手は妙に白かった
父のように青々と茂ってはいなかった
その白い手が私の頬の上で静かに呼吸するのだ
母の手は冷たかった
日頃から洗物や食事の支度で水に手を入れているせいであろうか
私は急に怖くなった
今私の頬を撫でている手は温かくないのだ
父の拳は火の塊だそれが私の頬を打つのだ 熱を持っていた
しかし母の手は冷たい 
これが女というものか

私は母の手をそっと遮り 横を向いた
母はそっと立ち上がり 部屋を出て行った
時計は12時を回り 父と母が小声で何かを話しているのがわかる
私も大人になったのだとその時気付いた

240Arrest:04/05/31 12:28 ID:zZHUYZLR
安いウィスキーの空瓶が
部屋の隅から出てきた
これのせいで母は出て行ったのに
これのせいで病魔に冒されたのに
これで寂しさを紛らわせていたのか

救急車で救急隊に任せられなくて
一生懸命心臓マッサージをしてるのに
冷めてゆくのがわかる
arrestしているのに意味がないと
動かないものを再生しようたって無理だと
父と母の関係が
戻らなかったことで知っていたのに

医師も死亡確認後も
人工呼吸器で動いている胸
祖母が息してるじゃないとつぶやいた
私の流した涙は
祖母のためのものだから
241ママンのアザラシ:04/05/31 16:57 ID:V4cLm/pg

ちょっと待ってママンのアザラシが大変

少ししんどそうだよ

病院に連れていってみようか

ねぇダディのアザラシはどんな感じ

そうかじゃぁダディのも一緒に

私のアザラシなら大丈夫だよ

ママンとダディのアザラシに愛されてるから

ただ私がちょっと病院へ行きたい

訳なんてないよ
そう思ったんだ直感ってやつ六感ってやつ
こんなに大きくしてもらって何を言ってるんだろうね
どんな子供だっていうのだろうね
子供かどうかも怪しいんだろうねどうしたんだろうね

愛されてない 愛されてる 愛されてない 愛されてる

金縛りみたいなものだよ
ちょっと疲れが溜まってるだけ
明日には良くなるよ明日にはまたママンとダディの
素敵なベィビィに戻るよ

だから今はそっと
時の流れにうぃぉわわせぃ
242キックゲーム:04/05/31 20:28 ID:mDo0q3Mt
パパがここを叩けというから
僕は内側から一生懸命蹴るよ
ママが痛いよやめてよというまで
だってパパは僕のこと感じるのは
こういうときしかないから

ママがおなかをなでたところを
僕は軽く2回叩く
何度でも繰り返す
ママに僕は賢いと
認めてもらうために

パパもママも
いろいろおしゃべりしてくれる
僕は外の世界は見えないけど
楽しい世界だって教えてくれるから
早くでたいよ
早くパパとママとおしゃべりしたいよ
243父、母、私:04/05/31 21:56 ID:lMAhbDMK
良好な家庭環境が それだけで幸せだったと
気付いたのは 
もう古い皮が半分脱げてしまった後でした

無償の愛という言葉は 何処かが現実離れしていて
どうしてそんなものを 
信じられるのかと思った事もありました

理由はどうでも良くて 例えば愛着 そんな事は
本当にどうでもいい
私なりの感謝と愛情とそして甘えを抱いています

幼い頃
例えば学校から今家が火事になってしまって
母さんが死んでしまったら
会社から帰る時に事故に遭ってしまい
父さんが死んでしまったら
そんなことが心配で胸が痛くなった事もありました

244父、母、私 続き:04/05/31 21:57 ID:lMAhbDMK
それでもどうにか今まで 振り返れば幸せに過ごせた
後半身分の皮が脱げるまでは 私は子供でいていいですか?
答えはわかっている ずっとお前は子供のままだって
そんな言葉が どうしてこんなにも
私を安心させてくれるのでしょう

後悔すべき事を連ねればきりがない 
こんな家に生まれたくなかった お金持ちに生まれたかった
死ねと 口にしてしまった事もありました
神様に感謝する事があるとすれば 幼い私の無思慮な言葉を
何一つ叶えはしなかった事 
そしてこんな私に愛情を注いでくれた 両親の元に生れ落ちた事

言葉は輪郭をなぞり 形にしても歯痒い 感謝だけでない気持ち
どうにかして返したいと思います そんな事望まない無償の愛でも
神様 もう一つ叶えて下さい 私が大人になって 形は変わったとしても
この幸せの根源が いつまでも変わらず続く事を
245ぬいぐるみ夜話(1/2):04/06/01 00:55 ID:ttcn8oEv
目を閉じて すうすう息を整えて
黄色いくじらと一緒に
すっかり眠ったふりをする

上手に寝たふりできたらば
わたしを運んで お父さん
自分でかける お布団よりも 
ふうわり足からかけてくれる
お母さんの お布団が好き

明かりが漏れる ひそひそ聞こえる 
何か悲しいお話なのかも 
どうしたの わたしが悪い子なの

246ぬいぐるみ夜話(2/2):04/06/01 00:56 ID:ttcn8oEv
部屋のドアをそっと開けると
明かりの眩しさに
目がしょぼしょぼになる

 ぽかんと食卓でこちらを見てた
 お父さんと お母さんは
 ちっとも悲しそうじゃなかった

 う う う 
 
目がしょぼしょぼだから
そのまま泣いた振りをしてみよう

どうしたの 怖い夢を見たの

うん うん怖かったの 泣いちゃったの
一人じゃ寝られないの トイレも行けないの

ふたりが笑っていたのを わたしは知らない
黄色いくじらは 月と一緒に
わたしが寝るのを待っててくれた
247名前はいらない:04/06/01 23:03 ID:whCCvF9g
××さんに100の質問。

――尊敬する人物は?
A.両親
――逆に関わり合いに絶対になりたくない人物は?
A.両親
248247:04/06/01 23:06 ID:whCCvF9g
失礼。題は「100の質問より抜粋」で。
249あまったれ:04/06/02 06:23 ID:kdKY4IUm
ぼくの嘘を
最期まで信じてくれた
おかあさん

誰も信じてくれなくても
おかあさんだけは
ぼくの言葉を疑わなかった

子供のころ
ぼくは
おかあさんの
よごれたエプロンの臭いが大好きだったよ

おかあさん
大人になって
ますますウソツキになってしまったぼくは
あなたが愛しい
あのエプロンで涙をぬぐって欲しい
ほんとうは
250父母へ:04/06/02 12:16 ID:YeDaIHq1
母よ もう一度だけ
屈んで靴を履く俺の背中に
晩御飯のおかずは何が食べたいのかを
うるさく繰り返し聞いてきて
なんでもいい、と無愛想な俺に
まったく作りがいのない子だと
むくれてほしい

父よ もう一度だけ
苦々しく目覚める朝に
仕事はいつになったら決めるのかと
ひろげた新聞の陰から聞いてきて
そのうちな、と誤魔化す俺に
いつまでもそうはいられないんだぞと
あきれてほしい

父母よ もう一度だけ
いまは閉ざされた寝室の夜半に
小声で言い争いながらもいつか途切れて
僕たちの子だからできが悪いんだなと
ああいう強情な所は私に似たのねと
ふたりそろって笑いながら
スタンドの明りを落としてほしい
251背中(1/3):04/06/02 19:01 ID:zEeaun/V
私は父の背中が大好きだった
毎日木屑にまみれて帰ってくる父が大好きだった
たまに父の働いている現場をみにいくと 
高いところを怯えもせずにひょいひょいとあっちへこっちへ飛び回り
その腕は迷うことなく次の手順を踏み
次々に作られてゆく工程
魔法のようにできあがる家の骨格
父の立てた家にすむ人が羨ましかった
あれだけ汗まみれであれだけ一生懸命造られた家は他にない
私は父のつくった家にすむのが夢だった
仕事が終わりビールをあけて陽気になる父も好きだった
普段は無口でいかにも職人風な父だが
お酒が入るとおしゃべりになり得意な唄を披露する
中学を出てすぐに弟子入りし苦労した話
それでもいかに今自分の仕事に誇りをもっているかと
顔を真っ赤にしておしゃべりする父が大好きだった
父が53歳の早すぎる死を迎えるまで
私は父の背中を見て育った
唯一無二の憧れの人の背中
252背中(2/3):04/06/02 19:06 ID:zEeaun/V
私は母の背中が大嫌いだった
出来のよかった兄や姉を溺愛し
出来の悪い私にはいつも背中を向けている母が嫌いだった
兄や姉のおやつの時間は一緒に食べるのに
私がおやつを食べ始めると途端に洗い物や晩ご飯の仕度を始める
私はシンクに向かう母の背中を見ながら独りでおやつを食べた
そして背中越しに父の祖母の祖父の愚痴を言い続けた
楽しいはずのおやつの時間は哀しいものとなり果てた
兄が姉が許されることも私には許されなかった
私の嫌いなピーマンは私が母の気に入らないことをする度に食卓にあがった
食べられないものを前にして泣きそうな顔をしている私の背中を優しくさすりながら母はこう囁いた
「好き嫌いしちゃダメでしょ。残したら『お仕置き』よと
けれども兄の嫌いなアスパラガスや姉の嫌いなセロリ
そして母の嫌いな鶏肉が食卓にのぼることは一度もなかった
253背中(3/3):04/06/02 19:10 ID:zEeaun/V
父が逝き
母の持病が悪化し歩くことさえ困難になった時
母の面倒をみたのは
良くできたお嬢さんだと褒められた姉でも
母から溺愛を受けた兄でもなく
末っ子で味噌っかすの私だった
姉も兄も毎月微々たる生活費を振り込んでくれるにすぎなかった
一日何度も母の粗相の始末をしおむつを取り替えるのも
夜中に起きてトイレにつれてゆくのも
すべてが私の仕事だった
そして私はそれに悦びを覚えていた
これまで決して私を認めようとしなかった母が
私に頼り甘え時に許しを乞う
私一人の母だった母は私一人のものだった
この状況を幸せと呼ばずに何と呼べば良いのだろう
そして今日も私は母のために食事をつくる
鶏肉がたっぷり入ったスープを
許してと目で訴える母の背中をやさしくさすりながら私はこう囁いた
「好き嫌いしちゃダメでしょ。残したら『お仕置き』よ」と
254シチューのしょうらい:04/06/02 23:14 ID:rUiTyICA
           「ボクはしょうらいどうすればいい?」

ええっと父は言いました
  「強くなれ。男は女に従う者だ」

そうして母は言いました
  「強くおなり。男は女を守る者よ」

先の事は置いといて
とりあえず強くなった方がいいらしいんだけど


強くなるってどうなればいいのか分からないから


           「強くなるにはどうすればいい?」

確か母は言いました
  「体よりも心を強くお持ち。男の戦いに挫けない心を。」

そうして父は言いました
  「体よりも心を強く持て。女の脅威に挫けない心を。」


その晩 母のリクエストのシチューが父の手によって食卓に並びました
その夜 ボクは世界の絡み具合をスプーンですくって食べました

とてもいい具合でした

                    それ位 世界は美味しく出来てるって事だといいのに
255:04/06/02 23:31 ID:xIhkEeqN

 自室を出て
 階段を下りると
 いつものように母が声をかけてくる

 優しげに話しかけるその姿は昔と少しも変わらないのに
 忍びよる老いがわずかに滲み出る

 まじまじと見つめれば
 白髪も増え
 艶やかだったろう肌の色も
 今は見る影もない

 老いの滲む瞳が
 あまりにも悲しくて
 もう 何も言うことができない

 ごめんなさい
 苦労をかけました
 私はとてもわがままで
 お母さんに迷惑ばっかりかけてました

 感謝の言葉も謝罪の言葉も
 母の姿を見れば陳腐に思えて
 不思議そうに見ている母に
 ただ 何でもないよと呟いた
256名前はいらない:04/06/03 23:59 ID:bnujyjfv


投稿期間age


257名前はいらない:04/06/04 00:28 ID:wbtyJODD
>シチューのしょうらい 
 ……にはやられた。 何か起きそうで……おいしい湯気が立ってるシチュー。
おすそ分けされてしまった。
   ……くそ面白くもない。楽しい一人っ子家庭の団欒なんて。
 ……ああ。
258父とは誰か 母とは誰か(1/2):04/06/04 00:32 ID:vnIYGef1
私の父は父権の法衣を翻すのが嫌いな、およそ父親らしくない父であった。
私が生まれてすぐ、父は仮病を使って結核療養所にさっさと逃げ込んだ。
サナトリウムの仲間と一緒に撮ったクリスマスパーティーの楽しげな写真を私たち母子三人のさびしい家庭に送りつけるような父であった。

父とは誰か 母とは誰か

私の母は、よいこと悪いことその他こもごも、私のすべてを受け入れてくれる聖母であった。
母親を癌で亡くした身寄りの無い、小学校の同級生のJ子ちゃんを一時預かったことがある。
そのとき、母親がふと漏らした言葉が今でも私の耳の奥にぶらさがっている。
―あのJ子ときたら、餃子が大好きときたもんで、子供たちより余計に食べてしまうものだから、まったく困ったものだね―

父とは誰か 母とは誰か
259父とは誰か 母とは誰か(2/2):04/06/04 00:46 ID:vnIYGef1
父は私にとって父以外の何者でもないはずのものだ。
しかし、私の父は父であることに居心地が悪そうな笑みを絶えず浮かべている父でもある。

だから私は本当の私の父を知らない。

母は私の母であるという、ただそのことだけに己を燃やして灯る蝋燭だ。
しかし、それは私の人格であるとか、人間性を認めた上での光明ではない。
たとえ私でない誰かが母の子であったとしても、母は私にしてくれたと同じように、その誰かのために己の芯をすり減らしただろう。

だから私は本当の私の母を知らない。

私にとってただひとりしかいない、私の父と母は本当は誰なのか、
私は知らない。

260手紙:04/06/04 01:13 ID:0aVK6w4P
いつも欝陶しそうに電話を切っちゃってごめんなさい
こんなにも空が高い町に配属させられて
僕の描いていた社会というものは違ったけれど
上司の皆さんが毎晩飲みに連れていってくれるから
あんな対応になってしまうのかも知れません
自炊は、だから全然出来ていません
でもね、こないだの健康診断の結果は良好でした

来週の土日に帰ろうと思って
ついでに父の日やから僕がこっちで覚えた
焼酎を土産に帰ろうと思ったけれど
やっぱりやめておきます
いや別に帰りの交通費が無いからとかと違うんで

いつも欝陶しそうに電話を切っちゃってごめんなさい
でも本当は切ったあと微笑んでいます
ありがとうね
ありがとうね

会社を辞めたなんて言えないから
事後報告できるように
ハローワークに通う男は
ポストの前に立ち尽くしていた

261名前はいらない:04/06/04 02:47 ID:WU4UWSc5
>>260

マジレスするけど、女の子は恋の為なら別人になるよ。
ジョーカーにつりあう人間になろうとして頑張ったんだと思う。
特に二十歳前後は変わるねえ。
ケンカのたえない夫婦
もう20年近く連れ添っているのに
まったく進歩のないケンカばかり
父は体は小さくてやせっぽっちですがすごい頑固者
母はぽっちゃりしたおなかをした大人気ないおばちゃん
私の誰よりも好きな人はこのふたりで
誰よりも嫌いな人もこのふたり
ボケた二人の面倒は
きっと兄貴に押し付けるだろうなぁ
ガンバレ兄貴〜

PS・親不孝な私に育ててくれてありがとう。
263名前はいらない:04/06/04 05:30 ID:M6U2liZv
>>261
誤爆かな。恋をすると男だって変わりますよ(笑)ふふ。
264名前はいらない:04/06/04 06:49 ID:cN2iG2Zj
そうだそうだ。恋して別人に生まれ変わるのは女性だけの特権じゃない!!男だって変わるのさ!!
265名前はいらない:04/06/04 10:28 ID:MEJw6Ons
ネズミだって!
266いつの日にか:04/06/04 22:40 ID:GTgNwI/N
一本の線
その周りに粘着質のカスが所々にこびり付いている
だが醜悪な臭いを撒き散らしている様子はない
それは微かに、本当に微妙だが小刻みに震えているように見える

まだ大丈夫だ まだ大丈夫だ いけるよ 問題無い

ピアノの琴線が低い唸りを漏らすほうに
その一本の線は弧を描いて始動した

低い唸り声と共にその振動する線の周囲のカスは赤みを帯びてきて
まるで生命の鼓動をその内にやどすように徐々に合体を始めた。

線自体も太くなっていき、その周囲には今やハッキリと肉質のフックラした塊が出現した
以前にも見たことがあるようなその懐かしいもの……

そのとき空腹だった自分の腹が低い唸り声をひねり出した
オレは思わずその今や明確な存在感をもつその塊にかぶり付いた

その瞬間
「はぁ…」
という溜息にもにた声が耳に響いき、ふとその線と塊の端を
延長線上にそって右に目で追っていくと

半開きのうつろな目がそこに見えた

「あぁ…またしても……またしても……」
その時、オレの口の中でその塊の破片が奥に挟まり
親知らずが痛かった
267気づいてくださいのテーマ:04/06/05 20:13 ID:MVcCLbiN
君の行列に
よろよろと並ぶ
君の行進を
そろそろと追おう

こっそりとこっそりと
僕は近づいて
今日は変装してきたから
ばれやしないだろう

君の胸に
踏まれた麦よ
刺され刺さられ

マジックの手伝いで
僕が見つけた
君の大事なペンダントは
まだ地下に
野菜といっしょに眠っています

君の行列で
よろよろしながら
君の行進を
そろそろと追いながら

気づかれた
268北の思い出:04/06/06 00:13 ID:9CnxcbUA
今では遠き思い出と
口に出してはみたものの
廃鉱見ては思い出し
うなぎを食べても思い出す

テレビを見るたび思い出す
新し物好きだったこと
近所の人がテレビ観に
日本酒片手に来たことを

土の中にて逝かれども
西海浄土へ行くものか
時折つぶやくその言葉
掛ける言葉も見つからず
ただただともに泣いた日々

病の床に伏す母は
我が顔わからず戸惑いし
兄の言葉でわが子かと
思い笑顔で挨拶す

悲しき日々も今昔
西海浄土で父母ともに
笑ってすごしているだろか
269誰も知らない  1:04/06/06 13:06 ID:+904VXHc

いつでも誰にでもあやまってる
どーもすいません
仕事はソツなくこなして
ウケもよくしっかりもらうモノ
もらってる
オレの自慢のオヤンだが
結局なんにもオレは知らんかったようだ

子供なんかアテにならないし
ワクワクしてる親の実像なんて
見せたくないし
ドキドキしてる姿なんて
みられたくもない

どうです?
皆さんの知らない父と母がいたんだとは
思いませんか
きっと父母だけのオレが育ってるような
蜃気楼の中あざやかに
270誰も知らない  2:04/06/06 13:07 ID:+904VXHc

ダメだな中途ハンパだな
甘いばかりの母親だなんてと
あまったれてた
やさしい母は心地よいのだが
世間の風は
防ぎきれるわけもない

オレの大好きなオカンなのはそれでも
甘えていれるからなのだ
だからって言って
目標なんてないし
母親の気持ちなんぞ聞いたこともない

だからきっと
オレの知らない父と母が
いるんです
父母だけの乳飲み子だった
オレが
いまもスクスク育っている今日の日と
同じように
溢れる光の明るい或る日
鮮やかな
蜃気楼のように

271人間失格:04/06/06 14:20 ID:ahy6Wl7I

ボクを愛してくれますか
ボクを守ってくれますか
ボクを抱いてくれますか
ボクを信じてくれますか
声にならない問いかけに
あなたは気付いてくれますか
答えなどない問いかけに
あなたは応えてくれますか
産んでもらえたそれだけで
感謝できないこのボクを
あなたは許してくれますか
それでも願いは同じだと
ボクを信じてくれますか
信じられないこのボクを
ボクを愛してくれますか
272神様サンキュー(1) :04/06/07 01:04 ID:7yfyna3B
神様サンキュー
僕をこの両親に会わせてくれて
神様サンキュー
僕をこの世に存在させてくれて

緑の残るこの街で僕は生まれた

こんな田舎は大嫌いだった
親の顔 見たくないこと
一度や二度じゃないし
友達の方が大事 
口ばっか達者な 嫌なガキだった

この街に背を向けてたから今があるけど

僕が顔を見せにきただけで
こんなに 喜ぶ人も他にはいないだろうし

面と向かって言えないから
心でつぶやくよ
神様サンキュー
神様サンキュー

273神様サンキュー(2):04/06/07 01:05 ID:7yfyna3B
この街はどんなときも僕の故郷

肩車してくれた景色とか
大人になったらお母さんと結婚するなんて
言ってた日もあったから

それを思い出せば
ちょっとは親孝行してやろうとか
思ってもいいかな なんて
スイカを切っている母と 枝豆を食べる父を見た

花火持ってる 僕の子供
きっと 大きくなったら 
僕みたいに 同じ事 思うんだろうなぁ

神様サンキュー
僕をこの子に会わせてくれて
神様サンキュー
僕をこの世に存在させてくれて

274除夜の鐘:04/06/07 01:23 ID:45IThZyb
『除夜の鐘』
今年ももう終わるね
あと 一時間もしないうちに
家族四人でこのお寺によく来てた
家族四人 大勢の人ではぐれないように
みんなで手を繋いで歩いた

きっと永遠に形のあるものなんて無いけど
まだ 僕が繋いだ母の手の温もりは この手に残っている

これからも 段々とあの時の家族四人は数を減らしていくんだろう
けれど みんなの心の中はいつだって ずっと今を忘れちゃいない 忘れない
さあ 早くこの階段を上りきろう
家族三人ともう一人 心の中で手を繋いで
ほら 見えた
もうすぐ 除夜の鐘が
275名前はいらない:04/06/07 01:46 ID:ghpYyHSo
 〆切でつ〜 ね? 
276名前はいらない:04/06/07 02:16 ID:DAF5PyeA
>275
>>238見ると今日一杯みたいだけど。
あと21時間40分。
277品種改良:04/06/07 02:35 ID:2chjPH3+
遺伝子でできた肺の奥までも
息を吸い込み泣いて
ふたつのDNAを震わせて
二種類のマザーDNA達は精神を殺しあって離れたのですが
では私のからだは
なぜ、互いに殺しあわないのでしょうか
などと思ったりもして

そんな日々もあったのです

不安な融合体を抱えつつも今は
雨が降ったら喜んで
青い空にも楽しんで
それなりにDNAは仲良くやっている模様で
終わったことは苦しいけれど仕方なくて
ならばせめて
せめて私のからだの中の父と母だけは
手を繋がせたままで歩かせてあげたい

要するにそういうことなのです

私が元気溌剌だ、ということは。
278インプリンティング鼠の子:04/06/07 12:40 ID:KUNIcDQ+
家族なんていねーよ
俺はトイレで産まれた
閉鎖された遊園地の腐ったトイレで
朝んなったらギャーギャー泣いてた
俺を発見した家なきじじいによると
便器には誰のだかわからない
古いうんこがとろけてたそうだ
初めて見たものが親なのならば
俺の母親はうんこだ
とろけた白カビみたいなやつだ
今でも駅のトイレに入ると懐かしい思いをする
俺の父親は青バエだ
今でも青バエだけは殺せないから
殺虫剤を握る手が「敵わない」と震えるから

何見るんだ
母鼠を割って産まれ来る俺の息子は
279きみのなかで:04/06/07 18:56 ID:wX9ipzJ5

 木漏れ日が注ぐ部屋で
 あなたを待つ温度はとても暖かい
 枯葉をついばむ幼虫は
 もうすぐ恋を迎えようとしている

    ○

 夢は希望に変わる
 希望は君の夢の中
 君が夢見る間隔を
 螺旋のように描く

    ○

 あなたのきれいな流線型
(君のきれいな流線型)
 おかえりから始まる
(ただいまから始まる)
 そんなあなたの泣き声で(君の笑顔で)

 世界は ゆっくりと目をひらく
280ミッドウェー:04/06/07 22:18 ID:bNtsg8h0
ミッドウェーでは誰も死ななかった
母の胸の中で息子は死んだ

誰かの中で死ぬということ
丘で花火を見るということ

歴史とは接触なく生まれてくるのか
時代とは接触なく死んでいくのか

子猫よ

子猫の愛した本棚

金糸で刺繍された表紙のアルバム

二十年前のある家族の肖像

父さん

あなたの涙を見たくはなかった

僕はミシガンの上空を滑りながら

それを忘れよう
281きおく:04/06/07 22:35 ID:T4L6s3Ug
父さん、いったいあなたはいつまで逆立ちをしているのですか、
窓の外では、うさぎさんが、時速80キロのスピードで世界から飛び降りたというのに
押入れの肉饅頭は、ついに、もうじき、底をつくでしょう
幼少の頃より僕の眼球同然であったあなたよ、
あなたの右手の肉圧は、僕の頬のこけた部分にゴキブリが棲むことを教えてくれた
あなたの小指は、昼間空を飛んでいて、夜になるとこっそり戻ってくるのでしょう
また歓迎のパンケーキを作って食べたいよ
しかし、今のあなたに捏ねる手がありますか
父さん、あなたは灰色を酷く嫌って、
近代文明に脳味噌を痙攣させられ、
ついに蔑みをも受け入れる永久の優しさを手に入れられたのですね
あなたが大好きだ、

―坊や、もう行く時間だよ、―

―はい、母さん―

父さん、さようなら、もう二度と顔も見たくありません、
愛しています、抱きしめないでください、

父さん、僕の父さん、逆立ちをおやめ!
282遺伝 1/2:04/06/08 00:00 ID:HOi6zxhO
おとうさんは おかあさんの旦那さん
おかあさんは おとうさんの奥さん

おとうさんも 男だし
おかあさんも 女だよ

おとうさんとおかあさんにとって
私はいつまでも こども

おなかすいたでしょ?
お金は足りてるのか?
また、フラフラ遊んでるんじゃないの?
髪の毛を切りに行ったほうがいいぞ
洋服も新しいのを買って
そんな携帯電話にジャラジャラつけないの
今度の土曜日は昼飯食べに来るだろう?
要らない荷物はいいかげんに捨てたらどうだ
使わないものあったら、うちの物置きに入れとけ
おまえ、もうちょっと楽になったらどうだ?
283遺伝 2/2:04/06/08 00:01 ID:HOi6zxhO
おとうさんも、おかあさんも、
若き日の青春時代とかいうのがあって
恋だとか、苦悩だとか、してきたんだ
お墓の下のおじいちゃんおばあちゃんも
お武家さんだった御先祖様だって、きっと
その時代のいのちを謳歌して
結婚して子孫を残してくれたんだ

私は、おとうさんとおかあさんに
繋がった こども
おとうさんも、おかあさんも、いつまでも
こども
284名前はいらない:04/06/08 00:03 ID:91TIQpky
〆切ー 審査期間は6月10日いっぱいですー
285審査期間告知age:04/06/08 01:02 ID:8MZkUoLm

>239     名前はいらない (※無題?)
>240     Arrest
>241     ママンのアザラシ
>242     キックゲーム
>243-244  父、母、私
>245-246  ぬいぐるみ夜話
>247     100の質問より抜粋 (>248で補足)
>249     あまったれ
>250     父母へ
>251-253  背中
>254     シチューのしょうらい
>255     母
>258-259  父とは誰か 母とは誰か
>260     手紙
>262     ここを見ることのないあんたら夫婦へ
>266     いつの日にか
>267     気づいてくださいのテーマ
>268     北の思い出
>269-270  誰も知らない
>271     人間失格
>272-273  神様サンキュー
>274     除夜の鐘
>277     品種改良
>278     インプリンティング鼠の子
>279     きみのなかで
>280     ミッドウェー
>281     きおく
>282-283  遺伝

以上28作品。テーマは「ぼくの(わたしの)お母さんお父さん」。
審査期間は6月10日いっぱいです。ヨロシクお願いします。
286名前はいらない:04/06/08 05:35 ID:qhX7N6Ni
まとめお疲れです。
今回は作品多いですね、書きやすかったのかな。

審査員さんも多数であることを祈ってage。
287山田 ◆jipx.wAXvs :04/06/08 12:49 ID:wlnOyC97
審査初参加です。

【3点】
>247 100の質問より抜粋
両親っていうものの存在を簡潔にうまく表現している。

【2点】
>262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ
読んでみてこういう家族なんだろうなぁというのが
一番具体的に浮かびました。
>251-253 背中
介護虐待を思い出しました。
優しくするべき状況なのに恨みをはらそうとする
キレイじゃないところがいいです。

【1点】
>242 キックゲーム
独自の視点が好きです。
>282-283 遺伝
5連目ありがちだけど、6連目の最後(まとめ)がよいなぁと思います。
288MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/08 23:48 ID:sIFFglZA
謹んで採点・審査させていただきます。
289MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/09 00:15 ID:AczZ8+Uv
>>240 Arrest
アルコールがご両親の不和を招き、お母様の人生を狂わせた、ということは
わかります。でも、最後の悲しい結末に至るまでの経緯はあまり詳しくは描かれて
いません。それでも、Arrest(逮捕)という言葉で、不和などという言葉では済ませられない
ご両親のただならぬ関係や、生きていることの意味―生の監獄に捕らわれている!―
がそれとなく暗示され、読者に衝撃を与えます。Arrestという重い言葉の響きに、生とは
かくも残酷なものかと、ただただ嘆息するばかりです。

>>250 父母へ
自分が怒られることで両親の愛情を確認することって確かにあります。それをウザイ
と思うけれど、やっぱり心のどこかで自分を気にかけてくれることがうれしいんですよね。
それを「もう一度だけ」と思う正直な心は私としても共感します。

>>251-253 背中
うーん、ホント継子物語の世界ですな。親に対する子供の復讐劇。最後の三連がキョ―レツ。
他の詩には見られない親子の心の葛藤が描かれているところを評価します。

>>254 シチューのしょうらい
異色の夫婦の関係が軽妙な会話で描かれています。「世界の絡み具合をスプーンで
すくって食べる」なんざ、そんじょそこらの詩人には書けない芸当です。
難しい描写やレトリック、超絶技巧を披露するのもいいけれど、やっぱり
こうした軽さの中に重い内容をさりげなく提示するのが本当のテクニックだと思います。
290MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/09 01:11 ID:Xcy4ay/3
>>260 手紙
社会でいろいろとつらいことがあっても、親子のつながり、ひととのきずながあるから
明日も生きていこうと思える。作者の詩人氏、がんばれ。
>>268 北の思い出
北、とは北海道の炭鉱街でしょうか。何か遠い日の人々のにぎやかな生活やいぶきが
想像されます。ご両親を囲む人々とのふれあい、思い出の日々を懐かしむ気持ちに
心がぬくみます。
>>281 きおく
六行目の「あなたの小指は―」以下は私の感覚にどんぴしゃフィットします。父は父である
前に悲しい、資本の労働者という宿命を背負っている。その象徴としての逆立ちする父。
忍耐と屈辱、倒錯した近代文明の価値観に冒され、人間疎外を必死で耐えている。
そんな父が惨めに思えながらも愛しい、というアンビヴァレントな感情。あなたの世界観
に私はいつも痺れてしまいます。
>>282 遺伝
いのちのつながりを感じさせる。最後の二行が気が利いている。

さて、採点です。

 ―2点―
 240 Arrest
 254 シチューのしょうらい
 ―1点―
 250 父母へ
 251-253 背中
 260 手紙
 268 北の思い出
281 きおく
282 遺伝
以上です。私は梁山泊にきてまだ新米ですが、今回投稿数が増えて、自分のことのようにうれしい。
291皮膚ヘタレ ◆.uQr7ysYjs :04/06/09 01:53 ID:NLvVaRGC
2点

>>280 ミッドウェー

1点

>>247 100の質問より抜粋
>>278 インプリンティング鼠の子
>>281 きおく

お題に対して、また一味違った見せ方が欲しい気も。
292わに ◆Wani6uvhK. :04/06/09 03:37 ID:bB0WavsX
初めての採点です。おねがいします。
私なりの評価をさせていただきます。
今回はすべてに点が入れたいくらいレベルが高い
それだけでなく投稿数も多く票が割れそうですね。


2点
・神様サンキュー>>272-273
 声に出して読むとリズムがよかった。
 それから読後感がよかった。サイダーみたいな味がしました。

1点
・ぬいぐるみ夜話>>245-246
 子供って一人で寝かされると目が覚めて
 こういうこと考えるてよね。たしかに
 最後の黄色いくじらが月と一緒に〜の部分が
 かわいらしくて好き

・シチューのしょうらい>>254
 父がいい感じですw
 私もこの詩で世界の絡み具合を味わった気がします
 改行の具合も詩の雰囲気に合っていますし
293名前はいらない:04/06/09 04:44 ID:PQVGWfOJ
立日心口未無
294名前はいらない:04/06/09 05:40 ID:AZw6d9no

意味がわからないよ、母さん。
意味を教えてよ、父さん。
295ななほし ◆lYiSp4aok. :04/06/09 13:15 ID:8Q+CIgNf
 面白いというか、感動的で、バーゲンセールみたいになったぁ〜
 採点者も多いようだし、集計たいへんかなぁ、……ごめん〜
 採点その1

2点 >250 :父母へ :04/06/02 12:16 ID:YeDaIHq1
 なんかずばり父母を詩に歌ってるかんじ。いいなぁ……
「いまは閉ざされた寝室の夜半に」<気持ちというかねらいはわかるが、ひねりの余地ありかなぁ?
2点 >260 :手紙 :04/06/04 01:13 ID:0aVK6w4P
 失業って、親兄弟に申し訳ないって、感じあるよね。しあわせなときは幸せって、
わからないのかもね。
2点 >262 :ここを見ることのないあんたら夫婦へ :04/06/04 03:07 ID:WBGt4e3f
 ひねりが面白い。いいかんじ、P.S. が言いたかったこととよくわかる。

1点 >239 :名前はいらない :04/05/31 03:25 ID:8X0/P7qR
 ちょっと定型的(あり聞き足り?)かなぁ 詩に力ある。<変換ミスおもしろ伊野でそのまま、ってタイプミスじゃん。
1点 >240 :Arrest :04/05/31 12:28 ID:zZHUYZLR
 見かけと違う涙……かなぁ、短いけどよく書けている。太宰治ならホンとは自分のために泣いていたのです。とか言うかも……。
1点 >241 :ママンのアザラシ :04/05/31 16:57 ID:V4cLm/pg
 あざらし一発アイデアモノ? 金縛り……のあたりから息切れか? タマちゃんも
大人になったらあまり話題にならなくなった。子供のうちは身をさらすのも不用意だったのかなぁ?
296ななほし ◆lYiSp4aok. :04/06/09 13:17 ID:8Q+CIgNf
 採点、その2 です

1点 >242 :キックゲーム :04/05/31 20:28 ID:mDo0q3Mt
 ほんき? で、蹴られると痛くないのかなぁ? 手でのパンチはあるの? ……わつうか、かるの?
1点 >245 :ぬいぐるみ夜話(1/2) :04/06/01 00:55 ID:ttcn8oEv
 言葉の使い方がうまい。子供の柔らかさ……ぷよぷよっとした感じ
1点 >251 :背中(1/3) :04/06/02 19:01 ID:zEeaun/V
 う〜ん。ある意味野心作なのかな?
1点 >254 :シチューのしょうらい :04/06/02 23:14 ID:rUiTyICA
 なんとなくありそうもない。現実感??
1点 >255 :母 :04/06/02 23:31 ID:xIhkEeqN
 ありがたいとかんじる。お返しできないのもかんじる。……かなぁ?
1点 >258 :父とは誰か 母とは誰か(1/2) :04/06/04 00:32 ID:vnIYGef1
 写真っていいですね。絵画ではいかにうまい絵でも、すっと、表現できない。
1点 >272 :神様サンキュー(1) :04/06/07 01:04 ID:7yfyna3B
 考えてみれば、感謝するしかないのかも……あらためて、ありがとうかなぁ?

297名前はいらない:04/06/09 17:37 ID:+jB/KMbX
age
298名前はいらない:04/06/10 14:25 ID:5Yi0YSPj
祭典age
299シオン ◆poetsyov/2 :04/06/10 21:20 ID:XqC49TzP
今回は色々な父母の姿が見られて面白かったです。
自分が成長するにつれて父母の姿も違って見えてくるんだよなぁと、
しみじみ考えさせられました。


【3点】
>>254 シチューのしょうらい
大人も子どももほどよく絡まって、とてもいい具合ですね。


【2点】
>>250 父母へ
うっとうしい父母のいる日常というのは幸せなのかも。


【1点】
>>251-253 背中
言葉が悪くてすみませんが、吐き気がします。

>>255 母
親が老いていくのに気づいた時って、なんか寂しいものですよね。

>>262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ
作者は素で書いているようにみえるけど、
なんだかんだ言っても普通に「誰よりも好きな人」と言えるのはいいですね。
300名前はいらない:04/06/10 21:25 ID:UeBy9qpO
300
301ame ◆yUHAxrOw2c :04/06/10 22:20 ID:O51i5EPp
どうにか間に合ったかな、と思います。

3点
>281 きおく
ここにある父親というものは全ての文明とかそういうものとして
考えてもおかしくないし、ただの父親を描いても特に問題はない。そういう絵。
ちょっとしたショートショートの投げ方のような締めは、
最初に戻って姿を確認させてくれる。その逆立ちの姿を。
意味はどうでもいいかもしれない。ただ、そのパーツを並べて、
空洞の観客にさせてくれるこの絵が、好きなのです。
というわけで、今回はこれに3点を。

2点
>247 100の質問より抜粋
どんな親なんだか。こういう一発ネタは楽しいので好きです。
惜しむらくは、いきなりの一発芸になってしまってることと、
もう1つは過去に似た作品が既にあったこと。
(第四十六回チャンプ「一部地域限定拡散し浸透し共感する意識調査」)
あれほどのインパクトとまとめ方を感じさせられはしなかったので、惜しくも2点。

1点
>254 シチューのしょうらい
素直に上手な詩だと思った。最後の見通し方が上手いまとめ方。
物語として構成がきちんとできてるのだろうと思う。
穏やかさゆえ、インパクトには欠けるということで、1点ということで。


ではでは。
302名前はいらない:04/06/11 00:26 ID:D9GujBxn
上位3位発表です

8点
>>254 シチューのしょうらい
6点
>>247-248 100の質問より抜粋
5点
>>250 父母へ
>>251-253 背中
>>262 ここを見ることのないあんたら夫婦へ
>>281 きおく

確認をお願いします
303soft ◆ZYsoftMCT2 :04/06/11 02:02 ID:RevwxWo4
>>302
恐らく間違い無しかと。
とりあえずage
304名前はいらない:04/06/11 02:48 ID:9JSOGDnB
 チャンプ  8点
 準チャンプ 6点 確認しました。集計お疲れ様でしたぁ〜

 わぁぁ〜、パチパチ おめでとう〜
  >>254 の作者さま、次のお題と〆切の宣言をお願いします〜
305柳橋 ◆nldbVy4wII :04/06/11 17:39 ID:XYnEbwUR
>>254 シチューのしょうらい 書きました 柳橋でりゅうきょうです。
>>257の書き込みを見てへぇ、一体どんな詩だいと思って見たら
    なんとてめぇの詩でありました。

審査員の方々、評価ありがとうございました。
これからも切磋琢磨致したく云々。

次のお題は「金」読み方はご自由に。
〆切りは6/16いっぱいでお願いします。

重複しますが、評価ありがとうございました。
306名前はいらない:04/06/11 18:24 ID:D9GujBxn
お題が第47回目とかぶるのですが、いいのですか
307シオン ◆poetsyov/2 :04/06/11 19:22 ID:HhpQofkA
>>306
チャンプの柳橋さんは、まだご質問を見ていないようですが、
雑談スレの方で御題の扱いを決めさせてもらいました。
ルール上「チャンプが御題を決める」と明記されているので、
チャンプの出題どおり、このまま続行しましょう。


次のお題は「金」読み方はご自由に。
〆切りは6/16いっぱいでお願いします。
308きんのひかり:04/06/11 23:55 ID:dk4565aB
這い進む川底は不快だろう
屍骸と糞便と微生物がぬるぬると纏わりつき
おまえを腐臭で覆う
それでもおまえは進んでゆくだろう

足裏を手を錆釘が裂き廃棄された釣針が貫き
大量の血膿を流させる
それでもおまえはあきらめずにゆくだろう

苦しみながらその道のりをゆくだろう
しかし力尽きておくられる朝には
炎に包まれるおまえに必ず崇高なひかりが宿る

膿みつづけた傷口から忍び込み蓄積されて王冠となり
おまえを讃えているのだ
それは水銀でもなく破傷風菌でもなくツツガムシでもなく
もっと別の

今はまだそれを知らずにゆけ
泥まみれのおまえを哀しみながらゆけ
しかし荼毘を見守る河原に
おまえの輝きが必ず満ちるのだ
精一杯辿った道が
309金の音 鐘の音:04/06/12 04:37 ID:lfs8w6UQ
キンコンキンコンキンキンコン         金金金金金金金
キンコンキンコンキンキンコン         金金金金金金金

幸せ知らせるカネキンコン           全てを知らせる金(鐘)金金
空を舞う鳥かなキンコン             いつかは堕ちる金(カナ)金金
皆笑顔の今キンコン               笑顔の裏の金(カネ)金金

キンコンキンコンキンキンコン         金金金金金金金
キンコンキンコンキンキンコン         金金金金金金金


               あれは何を知らせているのか
                 世界の終わりを知らせているのか
               あれは何を教えているのか
                 世界の狂いを教えているのか


キンキンコンコンキンキンコンコンキンキンコンコンキンキンコンコン

金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 金 


その音が響く限り
全てはきっと金で成り立っていた


キンコンキンコンキンキンコン
きんこんきんこんきんきんこん
金 金 金 金 金 金 金
キンコンキンコンキンコンコン…
310名前はいらない:04/06/12 14:22 ID:6Elu22+/
金がない

それのどこが悪いっていうんだ

ぼけが
311「金時」:04/06/12 14:33 ID:Va33kvhP
川面に映る千金色に
春色の花びらが滑り降りる
隣を歩く黒髪も
やわらかな日色に染まっている
茜色の夕日が
あの山の向こうに腰を下ろす
白い雲は淡紫に染まり
淵は金色に輝いている
偉大な音楽家の話したように
瞬間(とき)は千金に値する

312名前はいらない:04/06/12 15:24 ID:6Elu22+/
私は金貨を握っていた

この金貨がどこからどのようにして
誰の手を渡ってどの方角からどんな
道を越えて私の手の中にやってきた
かはわからない

そしてまた私がどのようにしてこの
金貨をどこから誰の手からどの場所で
どんな風にいつ手に入れたかはわからない

ただ
私の細胞の一つ一つが
今この
金貨の
安っぽい
鉄の味を
舐め

嘔吐を繰り返しているのだ

313拝啓 北の将軍様:04/06/12 16:50 ID:mUTJrpeK
アンニョンハセヨ
アンニョンハシムニカ
北の将軍様、あなたの電波に
チャンネルあってますか?

いつも気になってました

あなたの髪形
上からの映像がないからもしかして
てっぺん薄いですか?

あなたのおなか
臨月みたいに大きいけど
なんの武器を隠し持ってますか?

あなたの態度
やたらとデカいけど
こちらが謝って、いっぱい物や食べ物をプレゼントすれば
その態度改めるんですか?

アンニョンハセヨ
アンニョンハシムニカ
北の将軍様、あなたの電波に
チャンネルあってますか?
314殺すな!:04/06/12 22:57 ID:6WVJrz64
僕を殺すな!僕は26歳だ!僕を殺すな!
あらゆる転生のかけらをせおいながら
あらゆる純正のかけらをけとばしつつ、けっして純粋とは
いいようのないあの太陽に向かってさけぶことすら
できやしない潰れた感情を、潰れた蛙に例えながら
花びらが散る夜を、例えようのない夜を、
あらゆる比喩を排除した上で!はじけたガラスの欠片を
ひろいあつめることによって生じる傷あとを、決して名誉
や哀しみにむかっているわけでもないこの僕を殺すな!
僕を誘惑することをやめようとしないこのあらゆる世界に
向かって、金銭という純粋なる食い扶持に向かって
対抗しようとしない僕を殺すな!僕は26歳だ!僕を
生き延びさせろ!世界のあらゆる不正に対抗できる
わけでもない僕を、あらゆる事柄に適応するわけでもない
僕を!富よ、世間よ、決して僕を殺すな!夜に対して
不道徳な心臓の鼓動すら感じることのない僕を!あらゆる
感情に対して理性でもって、すべてよしとしたうえで
そして、対抗できず対処しようとする僕を殺すな!
僕は26歳だ!僕は花々を愛でることはしなかった、
僕は女性に対し尊敬の念も抱くことは無かった、母親に
対して赦しの感情を感じることも与えることも、父親に対し
すべて適応したうえで、崇敬という二重の王宮を与え
315殺すな!2:04/06/12 23:02 ID:6WVJrz64
ることもなかった僕を決して殺すな!神という存在よ、敬意に対して敏感なまでの
権威性を抱くくそったれにたいして服従すること無かった僕を殺すな!その権威に対し
一切の疑問を提示せず、僕には僕の領土がある、とばかりにあらゆる平坦な直線に
対しすこしの曲線という色気を与えてわずかな感情の残塊をひろいあつめひと、という
幻想を、愛すべき人という幻想を作成したあげく削除をくりかえし、永遠という玄宗を
削除しつづけた僕を殺すな、殺すな!殺すな、26歳を殺すな!
316名前はいらない:04/06/12 23:09 ID:o9Ape7Cn
玄宗??
317「男が女に与えうるもの」:04/06/12 23:17 ID:0Kbu+SNt
彼が恋をしたのは女だった。
恋により、女は賛美とときめき、束の間の夢を手に入れた。
彼が愛したのは女だった。
女は、情熱と男の肌、汚辱と畏怖、を知った。
彼が結婚したのは女だった。
女は信頼と家、子供と心配を手に入れた。
彼が彼の全てを託したのは女にだった。
女は墓と、責任と、金と、思い出を手に入れた。
彼が女から手に入れたもの
生きていくための理由だったのだ。

彼女が恋をしたのは男だった。
恋により、男は賛美とときめき、束の間の夢を手に入れた。
彼女が愛したのは男だった。
男は、熱く柔らかい肉体と、壊れた幻想、自らの傲慢さを知った。
彼女が結婚したのは男だった。
男は子供と家を得て。金と信頼を差し出して待つ事を覚えた。
彼女が彼女の全てを託したのは彼にだった。
男は実は全てではなかったことを知った。
彼女が男から手に入れたもの。
男の全てだったのだ。
318雅 ◆joTrwjtjUg :04/06/13 09:31 ID:Zk/0vrAA
審査員宣言しますー。
よろしく(´・ω・`)ノ
319「言葉」屋 (前編):04/06/13 11:15 ID:G1cXRdU9
「言葉を売ります」と書かれたプラカードを掲げて街角にサンドイッチマンが立っていた。そこに書かれている地図を頼りに路地裏に足を踏み入れた。
 麻雀店や中国整体、風俗店などが入っている雑居ビルの狭い階段を昇ると四階にその店はあった。中を覗くと、蝶ネクタイを結び白髪をきれいに後ろに束ねた老人がひとり、カウンターに座っていた。
 店主は私に向かって軽く会釈すると、その店の豊富な品揃えと品質の確かさをひとくさり述べた。
『日持ちしますよ。勉強しますから』
 そう言っておもむろにガラスケースから取り出したのものは、「永遠の愛」と箱に書かれた商品だった。箱の中には結婚指輪の真珠のような光沢を持った「言葉」が魚市場のイクラのようにきれいに粒を揃えて並べられていた。
『どれぐらい持つの』
『冷蔵庫に入れとけば三日ぐらい』

 次に取り出したのが「ぜったい」というブランド名の商品だった。「ぜったい儲かります」「ぜっだい合格させます」「ぜったい痩せます」と烙印を押された饅頭が、うまそうに薄紙に包まれていた。
 それでも私が買い渋っていると、『最近、入荷したばかりのものですが』と言いながら、店の奥から出してくれたのは、「癒し」というパッケージに入った錠剤だった。効能書きにはこう記されていた。
320「言葉」屋 (後編):04/06/13 11:45 ID:G1cXRdU9
 悲恋失恋胃痙攣。左遷リストラそうはさせん。夫の浮気妻の浮気、単なる浮気、本
 気の浮気―は浮気じゃない。不倫絶倫金輪際しません不倫の三輪車。将来の不安、
 現在の不満、過去の失敗、いつも必敗、失敗は成功のもと、でも必敗は何回やって
 も必ず失敗。顔の悩み、体の悩み、足の悩み、手の悩み、上腕二頭筋の悩み、そんな
 悩みあるか。心の悩みはみんなの悩み、悩みのないあなたはオツムが悩み。痔ろう早漏
 勘九郎、歌舞伎役者に大根役者、また旅役者が好きなのはうちのタマ。心の傷からタマ
 の昨夜の喧嘩の傷に至るまで 何にでも効きます。朝昼晩、三度三度の三度笠、三度笠は
 また旅役者、ああこれはさっきやった。三度三度の三々九度、披露宴での食前食後、食前
 のスピ―チが長い早く食わせろ。朝飯抜きは朝飯前、朝飯食べたら二度寝する妻。就寝前
 に起床後に、仕事中も勉強中も、一日に何度でも発情、じゃなかった服用できます。

『心が痛い、と言って最近お客さんが見えて、よくこれを買っていくんです』
 店主は目を細めながら言い、続け様に言う。
『あなたもどこか、痛い心がありますか』
『実は、私も十年来の心の痛みがありましてね。思い切って先日、手術で切除したところ、すっかりよくなりました。ご心配には及びません』
『それはよござんした。それでは、ほかに何かご入りようの「言葉」はござんせんか』
 なおもしつこく聞くので、私は仕方なく
『それじゃ、「永遠の愛」を50グラムください』
 親爺は素早く目方を測ると包みにくるんで「愛」を差し出した。
『保冷剤を入れときました』
 私は包みを受けとると五千円札でおつりをもらい店を後にした。
321「そりゃねえよ神様」:04/06/13 14:55 ID:/JO1SAhg

俺は声を張り上げる
力の限り声を出す

足の震えは気にしない
とっくの昔に諦めた
このまま何処かに逃げ出そう
そんな勇気は持っていない
俺はどうしてここにいる
自問自答は終わらない

俺は声を張り上げる
力の限り声を出す

カーン

来るんじゃなかったのど自慢
322なんとも人間らしい:04/06/13 17:27 ID:W0V7j/Od

「ほら、見てよ、この指輪、是非へレンに贈りたいなぁ。」
「随分と素敵な指輪だね。けれども派手過ぎないかい。ヘレンは気に入ってくれるだろうかね。」
「きっとヘレンは気に入ってくれるさ。ヘレン、いつか振り向かせるからね。」
「いいや、ヘレンは君には振り向かないだろうよ。ヘレンは君が贈り物ばかりしてくるからって、うんざりしていたんだ」
「そんな。何故だい?」
「ヘレンは、贈り物ばかりを貰っても、君の気持ちを少しも感じないらしいんだ。時には人間らしい愛を伝えることも必要なんじゃないかな。」
「ああ、ヘレン。何故僕の気持ちをわかってくれないんだ。この間別荘を買ってやった時は、喜んでいたように見えたのに。」
「時には愛だよ、ジョン。さあ、それより時間が無いぞ。電車に遅れてしまうかもしれないよ、急ごうぜ。」
「いや、いいよ僕はもう少し指輪を見てる。君はもう行けばいいさ」
「でも君は遅れてしまうよ。時は金なり、ってボスのパパだろ、いいのかい。」
「いいや、遅れはしないさ。僕も後から自家用ジェット機で向かうから。」
「そんなぁ、ああ、僕だけ遅れてしまうじゃないか!」
「人生、時に金なり。」
323なんとも人間らしい:04/06/13 17:29 ID:W0V7j/Od
>>322 申し訳ありませんこれ訂正させてください。これが作品てことで↓

「ほら、見てよ、この指輪、是非へレンに贈りたいなぁ。」
「随分と素敵な指輪だね。けれども派手過ぎないかい。ヘレンは気に入ってくれるだろうかね。」
「きっとヘレンは気に入ってくれるさ。ヘレン、いつか振り向かせるからね。」
「いいや、ヘレンは君には振り向かないだろうよ。ヘレンは君が贈り物ばかりしてくるからって、うんざりしていたんだ」
「そんな。何故だい?」
「ヘレンは、贈り物ばかりを貰っても、君の気持ちを少しも感じないらしいんだ。時には人間らしい愛を伝えることも必要なんじゃないかな。」
「ああ、ヘレン。何故僕の気持ちをわかってくれないんだ。この間別荘を買ってやった時は、喜んでいたように見えたのに。」
「時には愛だよ、ジョン。さあ、それより時間が無いぞ。電車に遅れてしまうかもしれないよ、急ごうぜ。」
「いや、いいよ僕はもう少し指輪を見てる。君はもう行けばいいさ」
「でも君は遅れてしまうよ。時は金なり、ってボスのパパだろ、いいのかい。」
「いいや、遅れはしないさ。僕も後から自家用ジェット機で向かうから。」
「そんなぁ、ああ、僕だけ遅れてしまうじゃないか!」
「人生、時に金なり。」

324なんとも人間らしい:04/06/13 17:31 ID:W0V7j/Od
>>322 >>323恥ずかしい・・・申し訳ありません二つとも訂正させてください。これが作品てことで↓


「ほら、見てよ、この指輪、是非へレンに贈りたいなぁ。」
「随分と素敵な指輪だね。けれども派手過ぎないかい。ヘレンは気に入ってくれるだろうかね。」
「きっとヘレンは気に入ってくれるさ。ヘレン、いつか振り向かせるからね。」
「いいや、ヘレンは君には振り向かないだろうよ。ヘレンは君が贈り物ばかりしてくるからって、うんざりしていたんだ」
「そんな。何故だい?」
「ヘレンは、贈り物ばかりを貰っても、君の気持ちを少しも感じないらしいんだ。時には人間らしい愛を伝えることも必要なんじゃないかな。」
「ああ、ヘレン。何故僕の気持ちをわかってくれないんだ。この間別荘を買ってやった時は、喜んでいたように見えたのに。」
「時には愛だよ、ジョン。さあ、それより時間が無いぞ。電車に遅れてしまうかもしれないよ、急ごうぜ。」
「いや、いいよ僕はもう少し指輪を見てる。君はもう行けばいいさ」
「でも君は遅れてしまうよ。時は金なり、ってパパの口癖だろ、いいのかい。」
「いいや、遅れはしないさ。僕も後から自家用ジェット機で向かうから。」
「そんなぁ、ああ、僕だけ遅れてしまうじゃないか!」
「人生、時に金なり。」

325キンパツのサトウくん (前編):04/06/15 05:45 ID:YyZaVw8i
ぼくのクラスにはキンパツの子がいます
外国人ではありません
サトウくんという日本人です
でも、けっこうキンパツがにあっていると思います

サトウくんは悪い子です
いきなり机をけり飛ばしたりします
みんなサトウくんをこわがっています

ぼくはサトウくんにお金をとられました
その前におなかを何度もなぐられました
がまんできなくてぼくがはいてしまうと
「きったねーな」
と言って今度はぼくの顔をけりました

そのサトウくんがこのあいだ
ぼくの大好きなヤマモトさんをぶちました
ぼくはゆうきを出してサトウくんに
「やめろよ」
と言いいました
ぼくはサトウくんにボコボコになぐられたあと
ズボンとパンツをぬがされました
ヤマモトさんにそれを見られて
とても恥ずかしかったです

サトウくんは万引きをします
自てん車もぬすみます
この前ぼくもやらされそうになりました
こわくなってぼくはにげました
サトウくんは
「いくじなし」
と言ってまたぼくをなぐりました
326キンパツのサトウくん (後編):04/06/15 05:46 ID:YyZaVw8i
そんなサトウくんがある日“しょうじょう”をもらいました
サトウくんの絵がコンクールでしょうをとったみたいです
「すごいことだぞ」
と先生がほめていました

その日からサトウくんはクラスの人気ものになりました
でもぼくは毎日のようにサトウくんになぐられます
たまにお金もとられます
でもまわりのみんなは前みたいになぐさめてくれません

どうしてなのかわかりません
コンクールでしょうをとると悪いことをしてもいいのかもしれません

ぼくは一度も学校を休んだことがありません
だれも見ていないところでも悪いことはぜったいにしません
でも先生はぼくに
「すごいことだぞ」
とは言ってくれません

いい人がいいことをするよりも
悪い人がいいことをするほうがいいみたいです

ある日ヤマモトさんとサトウくんがうわさになりました
バレンタインデーにヤマモトさんがチョコをあげたみたいです
ぼくはもらっていません
あれいらいヤマモトさんはぼくと目をあわせてもくれません

どうしてなのかわかりません
ひょっとしたらヤマモトさんはキンパツが好きなのかもしれません

ぼくもキンパツになろうかな…
327金色の畑:04/06/15 11:24 ID:uE4dL92K
土と生きる人がいる

春は緑の土の匂い

種を蒔き 茎は青く
共に育ち 共に眠る

愛情を注ぎ
思い通りにならない
自分と向き合う

空は高く 汗が吹き
共に耐え 共に伸び

日々自然を想う
逆らえない事を知る

花は咲き 穂が実る     
共に生き 共に笑う     
 
秋に小麦が揺れた

夕焼を浴びて
金色に輝く畑 

その景色を見て
無口なその人は
満足そうに目を細めた

328光陰1/2:04/06/15 11:31 ID:G21ncFvJ
実家に帰らずもう何年
「仕事が忙しい」
数え切れない同じ言い訳
そのたびに母の顔が遠くなった

―そういえば

電車の窓から見える
過ぎ去る田園風景に
子どもの頃を思い出した

母に手を引かれ
秋の風を求め散歩に出かけた
裏の土手を上がり
踏み切りの無い線路を越えると
見渡す限り黄金波打つ稲穂の海
土手を下り畦道を歩くと
くすぐられるような喜びが
風に促された囁きに包まれ
きらめく小さな世界で
浮かび上がった
329光陰2/2:04/06/15 11:32 ID:G21ncFvJ
長居しないつもりの小さな荷物は
故郷に友人の結婚式
母への電話は
「友達の結婚式があるけん」
で始まり
それで終わったような気がした
振り子電車は蛇行する

思い出に近づくにつれ
都市部から絶え間なく続く
見覚えのない光の列に
最後に残った母の顔を奪われそうで
目を閉じた

駅に降り立つと夜だった
ズボンの裾から襲い来る寒気に
靴下を引き上げようとしゃがむと
ざわめくネオンに姿を変えた
波打つ黄金の光に
影を消し去られていた

カタンカタンと遠ざかる
330('A`) ◆Manko.uYcs :04/06/15 15:06 ID:+Xu+rWZe
おまんこ★女学院 腐ったラジオ
おまんこ★女学院 最低のラジオ 何でもかんでも放送禁止さ
おまんこ★女学院 きたねえラジオ
おまんこ★女学院 政治家の手先 何でもかんでも放送禁止さ
おまんこ★女学院 バカのラジオ
おまんこ★女学院 コソコソすんじゃねえ
おまんこ野郎 おまんこ★女学院
おまんこ★女学院 腐ったやつだ
おまんこ★女学院 気持ち悪いラジオ 何でもかんでも放送禁止さ
おまんこ★女学院 きたねえラジオ
おまんこ★女学院 政治家の手先
おまんこ野郎 FM東京
バカ野郎 何が27局ネットだ おら〜 FM仙台 おら〜
おまんこ野郎 おまんこ★女学院
331名前はいらない:04/06/15 15:12 ID:2VavPwMT

「金」

詠み方はご自由に。
332みさちゃん:04/06/15 15:34 ID:fmIzxdPh

『おにいちゃん きんぎょってきんいろじゃないのになんできんぎょなの?』

とうの昔に捨ててしまったモノをいとこの子供に呼び起こされた

『おにいちゃん なんでゆきはしろいの?』
『おにいちゃん りんごってなんであかくなるの?』

"みさちゃん"は目にする全てが物珍しく
昔の私と同じ言葉が 同じ感情が沸いてくるらしい

今は触れることすらためらうカエルやセミだって
彼女にかかれば素手でわしづかみ
沢蟹に指を挟まれて 涙が出たってすぐ仲直り

夢の中で 自由に飛び回るような感覚で
等身大の彼女と語り合ったんだ

『おとうさん きんぎょってきんいろじゃないのになんできんぎょなのかしってる?』
『みさちゃん 金魚は昔から金魚って呼ばれてるんだよ』
『ちがうんだよ おにいちゃんにおしえてもらったもん!』
333クッキー:04/06/15 20:06 ID:J9mFZV1a
クリスマスツリーの形をしたクッキー
昔、彼女にあげようとしてさ

寝ないで焼いたなクッキー

その日も仕事が忙しくて、最終電車で帰ってきてさ
クッキー生地は冷蔵庫で寝かしたけど

寝ないで焼いたなクッキー

バリエーションを出すために、生地は2つに分けて
片方にはココアで色をつけましょう…なんて
昔、読んだ本に書いてあった事ちゃんと覚えているものだね

寝ないで焼いたなクッキー

もっと君の気を引きたいからとか、もっと素敵な自分を見せようとか
そんな事、考えられないような眠気の中
ただ、君と約束したからさ
本当なら金の指輪でもプレゼントしたいけど
お金もなくて、何もあげられない僕にできるプレゼント

密封性のある容器に入れないとシケってしまうんだよね
味見して3秒後に笑い出した君の顔を見て
その時はじめて失敗に気がついたよ

寝ないで焼いたなクッキー

昨日から雨が降り続く日曜日の朝
シケったせんべい齧りながら
なんとなく思い出してしまったよクッキー
334金曜日:04/06/15 21:19 ID:QYZ6x9Nt
金曜日。
一週間の終わり。
思わずベッドに倒れ込む。
どこまでも深く沈み込んでいくような錯覚。
「寝た?」
「いいや。まだ」
「そう」
幾度とも無く体勢を変える。
「ねぇ」
「ん?」
「明日何する?」
「分かんない」
「ちゃんと考えといてね」
「うん」

時計の針が12時を示す。
明日が今日になる瞬間。

「ねぇ」
返事は無い。
335まさにそれは:04/06/15 23:54 ID:lId6JIj0
何時からだろう この場所からの風景に
見慣れたのは いつもいつも この窓から見ている外を
かれこれ三年ぐらいになるだろう
僕はある日、事故に会い、病院での入院生活を余儀なくされた
入院生活がはじまった頃はいつも不平不満をもらしていた
こんな生活もう嫌だった
そんな感じで日々が過ぎていった ある日 ふと外を見たら
綺麗な太陽が見えた まるで金の様に美しい太陽が
そんな光景を見て 僕は戦おうと決意したこの怪我と
早く外に出て 走り回りたいから・・・
336馬鹿:04/06/16 00:10 ID:cyo6bawx
金をくれって 繰れって 上手くやれよ
足りない頭で だから 他にいかない
上手く儲けて笑えばいい 幸せなんだろ
業が透けて見える 醜いな

清貧を気取った方が人間的に上
飢えてるくせに 馬鹿みたいだ
所詮資本主義社会 持たないのなら
それは 他の人間の手にあるってだけ
持てないって認めろよ

殺し合えよ 馬鹿ども お前らの命なんて
この紙切れに等しい 何グラムだよ一体?

気付けよ 馬鹿ども いい加減さ お前ら
踊らされてんだよ 人生を賭けて 紙切れに
何枚集めれば 命と交換できる?

気付けよ 馬鹿ども 清貧を気取るお前らも
変わりやしねえ 価値観の底に業が見えるぜ
金がなきゃ生まれやしねえ 同じだよ

いい加減教えてくれ 俺はどっちだよ
金は欲しいけれど浅ましくはなりたくない
俺はどっちの馬鹿なんだ?
3371,000/g:04/06/16 06:49 ID:GGy3qib9
ぼくの身体として
日常のきれはしとして
なだらかな肩から
うすい胸板から
脂肪だらけの足から
肥大した頭から
あふれ出るぴかぴかの砂くず
変わらない景色
三つほどの山
ぼくは射精をしても
きっと崇められてしまうと思った
338まとわりつく輝き  1:04/06/16 19:56 ID:cW7n3ly4

歴史のなかで残った初めての飾りが
きらりと光る金のイヤリングとは
なにか訳があるのだろうか?

指輪とか手鎖とか首輪とか
手かせ足かせとは違う
飾りには
まずは
できなかったのだろうか?

輝きを失わない
金色
人間の力を感じる
まとわりつく
計測などできない力がある

339まとわりつく輝き  2:04/06/16 19:57 ID:cW7n3ly4
動きを少しずつ失っていく
人間が葦になって風にゆれ始める
雨に喜び日差しに感謝する
まばゆい金色
勝ち誇ったように輝きつづける

あり得ないことを
みとめるようになる
気持ちのいい朝だな
歌いたくなる
思い出が金色に
輝く

存在が輝く
金色の
残ったものが
生きた時代

証に
340Stay gold:04/06/16 23:01 ID:562CASqx
そこはろくに車も通らない
海へ続く細い県道に
寂しくたたずむポストの右
赤錆た街灯はやる気も無く
ぼんやり世界を照らしていた
そんな街灯にすら虫けらどもは集まりだして
あっちに行けよとでも言いたげに
ちらっと見た満月の方向に
街灯は綺麗な綺麗な蛾を見た

嬉しくなって街灯は
限界を超えて白く明るく
輝きを増したら蛾も近寄って来たが
いらぬ虫けらどももより沢山集まってきて
蛾はなかなか近づいて来なかった

やがてスタミナが切れて来たのか
チカチカ点滅が始まると
虫けらどもは舌打ちしながら離れて行った
その波にのまれてあの綺麗な蛾も
どっか行っちゃった
どっか行っちゃったよ

341Stay gold:04/06/16 23:05 ID:562CASqx
もう真っ暗な世界に俯き
もう真っ暗な自分に俯いていると
足元にもぞもぞ残ったフンコロガシ

ありがとう
ありがとう
心から嬉しくて
フンコロガシが街灯の体に絡み付く頃
雨が世界を流した
街灯の後ろで何も出来ずにいた
あの蛾も連れて

そこはろくに車も通らない
海へ続く細い県道に
寂しくたたずむポストの右
赤錆た街灯の真後ろで
キラキラ光る金の粉
もう照らされることの無い世界の中でも

342俺の詩:04/06/16 23:06 ID:hDazMSNC
ぜったい元の世界に帰って
もっとたくさんお薬ノンデ、きれいな世界をたああああああくさん見て、、
自分がそのなかの一部になってて、微妙に蠢いてて、それでいてなんていうか
しわしわ美しい?みたいな。
きゃっはははははっははははははは

ほんとハッピ^−っすよほんと
この世って最高
とろとろしててとってもおいしくて、きゅちゅってしてて。

もう、なんていうか、ぱらだいす????

そんなもんじゃない。
楽園なんて幻想。このよはどこだってパラダイスさね。
そうだろ?こんなにおいしいお薬も空気も宇宙だってここにあるんだから。

ほんともう描くのがめんどおうになってきたYA。
とろとろーーーーんになってくゆって、くちゅうってされたい

KI   BU    N

みんなかまってね〜〜〜音符音符音符 (・ω・)ノシ
343名前はいらない:04/06/16 23:31 ID:FfU8Tsni
↑マルチポストはダメだとおもうよ。

105 名前:名前はいらない 投稿日:04/06/16 23:11 ID:hDazMSNC
ぜったい元の世界に帰って
もっとたくさんお薬ノンデ、きれいな世界をたああああああくさん見て、、自分がそのなかの一部になってて、微妙に蠢いてて、それでいてなんていうかしわしわ美しい?みたいな。
きゃっはははははっははははは
ほんとハッピ−^っすよほんと
この世って最高
とろとろしててとってもおいしくて、キュキュってしてて。
もう、なんていうか、ぱらだいす????
そんなもんじゃない。
楽園なんて幻想。このよはどこだってパラダイスさね。
そうだろ?こんなにおいしいお薬も空気も宇宙だってここにあるんだから。
ほんともう描くのがめんどおうになってきたYA。
とろとろーーーーんになってくゆ
KI   BU    N
344不如帰より 金糸雀へ:04/06/16 23:32 ID:zhyfe9T4

鳴かぬなら如何にとやせん不如帰

問いかけは無垢な罠に似て
君ははなすとむじゃきに答え

人は笑う
金のメッキを剥ぐように
殺せず鳴かせず待てもせず
君は光秀
いじめられっ子の裏切り者と
無恥な言葉を突き立てる

けれど
君は詩人
鉛の盾のその奥に
真珠の心があればいい
傷つきやすい魂が
固く磨かれるその時まで

いつか金糸雀となって
忘れた歌を歌いだす
その時まで

君は君のままであればいい

いつか訪れる
その時まで
私は空で君を待つ

二人の歌を歌いながら
345Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/17 00:23 ID:sD61nx+N
しめきりっすね。お疲れさまでした。
審査期間に入ります。ぼくもやりまーす。勘が狂ってないか心配だけど…。

審査しめきりは6月20日午前0時(6/19いっぱい)ということで。
346Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/17 00:50 ID:sD61nx+N
寸評なぞおひとつ。

>>308 ダークダックスの『金色の道』を彷佛とさせるね。そこはかとなくリ
アルを感じさせるような細かい描写が印象的です。ただ、ややありがちな描写
ではあります。
>>309 うわっつらしかなぞってないのが、かえって成功していると思う。で
ないと、「世界の終り」「狂い」が白々しくなっちゃうから。そんなバランス
感覚が素晴らしいっす。何も主張しない面白さを感じました。
>>310 3行めはいらなかったかもなあ。悪くはありません。ただ「金がないの
は首がないのといっしょ」ということばもあります。
>>311 ぼくは「偉大な音楽家」が誰かわからないので、あまりこの詩を話せ
ないんだけど、色彩がふんだんに盛り込まれて絵画的な印象を受けました。
日常的な風景なんで、もっと緻密に愚直に書き込んでもいいように思われる。
>>312 鉄の味は血の味かもしれないね。血には鉄分が含まれているから。金
貨への強烈な嫌悪を表現したと思うけど、前半を読むかぎりでは、これは普通
の金貨に思えるんだよね。となると、その嫌悪も普通に感じちゃうんだよね。
347まとめ:04/06/17 02:17 ID:cu9Ano+K
>308 :きんのひかり
>309 :金の音 鐘の音
>310 :名前はいらない (※無題?)
>311 :「金時」
>312 :名前はいらない (※無題?)
>313 :拝啓 北の将軍様
>314-315 :殺すな!
>317 :「男が女に与えうるもの」
>319-320 :「言葉」屋 
>321 :「そりゃねえよ神様」
>324 :なんとも人間らしい (322-323訂正)
>325-326 :キンパツのサトウくん 
>327 :金色の畑
>328-329 :光陰
>332 :みさちゃん
>333 :クッキー
>334 :金曜日
>335 :まさにそれは
>336 :馬鹿
>337 :1,000/g
>338-339 :まとわりつく輝き  
>340-341 :Stay gold
>344 :不如帰より 金糸雀へ

以上23作品です。
348MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/17 07:48 ID:LI0bgCjF
先に寸評をさせてください。
>>308 きんのひかり
1,2連から続く「河底」というより、下水道を彷彿させる汚濁と腐臭のイメージ。これは
作者の実生活の辛苦か、詩作における艱難かは定かではないけれど、おそらく若さからくる苦しみ
かもしれない。だが、作者は知っている。その先にきんいろの崇高なひかりが見えてくることを。
そのときになって初めて、自分が辿ってきた道が下水道ではなく、「荼毘を見守る」ガンジスに似た
聖なる河であったことを知るかもしれない。

>>309 金の音鐘の音
言葉遊びと韻律の世界。拝金主義に対する風刺詩のようですが、ややストレートすぎるような
気がします。もうひとひねりあったらなあ。ただ言葉の表記や配列が視覚的に見せてくれ、
楽しく読ませてくれます。

>>312 私は金貨を握っていた
貨幣の流通を「嘔吐」という言葉に隠喩しているのは秀逸。ただし、「安っぽい」という
価値判断を含む言葉をじかに使ったのは、やや勇み足かなとも思います。

>>314 殺すな!
一読して荒削りな未完成、という印象を受けます。世の権勢や栄達におもねることなく
剛直に生きる、というメッセージが伝わってくる。言葉を変え、表現を変えて同じことを
叫んでいるだけ、という批判も来るだろう。だがしかし、叫ばずにはいられない何ものかが
感じられるのも確か。洗練されていない(失礼)がゆえ、作者のツバキやハギシリが聞こえてくる。
レトリックや構成面で洗練を経ると、作者の持ち味が減却されてしまうから、これでよい。
349わに ◆Wani6uvhK. :04/06/17 23:15 ID:v0bxOgYd
皆様お疲れ様でした。
今回も採点するのがつらい。みんな良くて・・・・
私は技術的なものはわからないのでインスピレーションで
つたないながら評価させていただきます。

【1点】
>>311 「金時」
きれいな光景が見えます。恋人と歩く幸せな光景。
それだけのことかもしれないけど、
そんな光景から切り取られた一枚の絵画のよう

>>319-320 「言葉」屋
詩という形態ではない語り口、でもとても詩的。
ちょっと漫画チックですけどね。
そんなところもイメージいっぱい降ってきます。
ところで私も手術で切除したい部分が・・・・・w

>>321 「そりゃねえよ神様」
四コマ漫画のようですが、このオチのためのテーマのように
すごいぴったり。完成したパズルみたいだ。

>>327金色の畑
懐かしいどこか。探していたどこか。帰りたいどこか。
こういう詩は既存で多くあるから難しいんだけど
難なく書きこなされていますね。
でも薄味で健康的すぎるかも。

>>344不如帰より 金糸雀へ
鋭い刀の切っ先みたいな奥行きを感じました。
すごう濃厚なかんじですが、後半ちょっと薄くなった感じ
「君は君〜」のあたりから。私だったらそれ以降は書かないかも
この辺は好みでしょうが。
350わに ◆Wani6uvhK. :04/06/17 23:17 ID:v0bxOgYd
つづき。
おきにいりです

【2点】
>>334 金曜日
やられました。短い会話の羅列。出来る限りシェイプされた言葉
それなのに二人の関係や、状態がなんだか目に浮かぶよう。
個人的にもこんなけだるい感じが好きなので2点入れさせていただきます
351山田 ◆jipx.wAXvs :04/06/18 03:17 ID:Z99YtPqf
【2点】
>>313 :拝啓 北の将軍様
お題に対するアプローチが面白い!確かに「金」!
3連目4連目は笑わせてもらいました。

【1点】
>>321 「そりゃねえよ神様」
テーマ曲が聞こえてきましたw

>>336 :馬鹿
資本主義の矛盾、という感じでよみました。
最後2行がよいですね。
352MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/18 07:41 ID:HAl+i6/c
寸評の続きです。
>>326 キンパツのサトウくん
小学生の言葉遣いで書かれた実験作。5連目の「いいひとがいいことをすることよりも/
悪い人がいいことをするほうがいいみたいです」がたぶん作者の一番イイタイコト。社会の
モラルのねじれや屈折した判官びいきを風刺しているのだろうけれど、こうした子供言葉で
書かれているほうが、説教臭くなくていい。そうした意味で実験は成功。

>>336 馬鹿
中野某の「清貧の思想」が昨今ブームとなりましたが、私はこの清貧という言葉が大嫌いでした。
だって、貧乏に清く正しいという倫理観を持ち込むことで、かえって銭カネへの執着が透けて見える
ような偽善を感じていたからです。でもって、作者もそこを鋭く指摘してくれていて、私としても
溜飲が下がる気持ちです。

>>342 俺の歌
「何じゃこりゃ」という最初のインパクトがゲージュツ的か否かの決め手とすれば、この詩は優れて
ゲージュツ的。2ちゃんねるの特性を生かした表現、表記が随所に散りばめられている。まさに、こんな
詩を待っていた。かなりトリップしてロレツが回らなくなっている意識を巧みに再現している。2ちゃんねる
界の前衛詩人の誕生を祝します。

>>344 不如帰より金糸雀へ
自分の詩を自ら「金メッキ」と言ってしまうほどの卑下。自らを血を吐きながら歌うホトトギスと呼ぶ
ほどの悲愴。けれど、作者は天高き金糸雀の場所に恋焦がれ、飛翔を憧憬している。まさに
ロマンチィスト!。そんな作者の姿にいつしか自身を重ねてしまう。
353名前はいらない:04/06/18 19:42 ID:YvNtJlF3
age
354MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/18 23:08 ID:EZF+HjBy
採点します。

【2点】
 314 殺すな!
    最初の9行が最高。未完成ってケチつけたが、ここの部分の完成度は高い。
 
 344 不如帰より金糸雀へ
    構成力、表現、レトリック、どこをとっても他の作品に比べ一歩抜けている感じ。

【1点】
 308 きんのひかり 
 309 金の音 鐘の音
 312 私は金貨を握っていた
 326 キンパツのサトウくん
 336 馬鹿
 342 俺の詩

 今回は文体面で実験的な試みが見られた作品がいくつかあり、楽しめた。もっと自由に!
355Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 11:41 ID:OsQ6jWCJ
マイペースでGO!

>>313 けっこうソツなくまとめていて、技量を感じます。ぼくらがテレビで
見る金正日のイメージそのまんまなんで、も少しヒネリがほしかったかも。
>>314-315 うん、いいね。真剣に考えてるその姿勢がたまらなくいい。ただ
少しマジメすぎるかも。周囲の事象に対することばがパターン化してる。潰れ
た感情を潰れた蛙に例えるオリジナルをもっと感じたかった。26歳を過去形で
論じるのも、35歳のぼくにとっては、微笑ましくも「違うだろ」と言いたい。
ひとつの青春だあね。
>>317 結婚を相関図みたいなもので表したかったのかな、つーのが感想。
人生のいろんな事柄をアイテム化して「信頼」「全て」のことばに図式化した
感じだね。それでも意外とごちゃついているもんだね。
356Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 11:59 ID:OsQ6jWCJ
>>319-320 途中の、詩中詩ともいえる効能書きは、ぼくは不要だったと思う。
売られている言葉がここでは主人公なわけだけど、効能書きの内容は、その言
葉にグサリと刺さらずに、並存してると思う。アイディアは好き。
>>321 のど自慢は、本選に出られりゃ大したもんだ。たとえそれがカネ一つ
であっても。変ったのど自慢を書いてみてもよかったんじゃなかろか。
>>324 カナーリ違和感を感じたのが、若い男二人が宝石店の指輪を覗いてい
る、という図。レッツイマジン。ほら、気持ち悪いでしょ。会話の落とし方は
嫌いじゃない。アメリカンジョークっぽいよね。

ひとまずオチ。
357ななほし ◆lYiSp4aok. :04/06/19 15:08 ID:/kqtemD+
 読んでいて楽しませていただきました。ご馳走様でした。説明できない雰囲気を
重視して(金の読み方しだい……の幅??) 点を配分しました。

3点 >328 :光陰1/2 :04/06/15 11:31 ID:G21ncFvJ
 ふるさとを訪ねて母に会わず帰る都会の寄寓……かな。

2点 >325 :キンパツのサトウくん (前編) :04/06/15 05:45 ID:YyZaVw8i
 切ないねぇ……。
2点 >327 :金色の畑 :04/06/15 11:24 ID:uE4dL92K
 想像するとまぶしくなる。……不思議だ。

1点 >308 :きんのひかり :04/06/11 23:55 ID:dk4565aB
 王家の廃墟ののろいのようなぬるっとした存在感。乾いた廃墟も夜の月にぬれて……
1点 >309 :金の音 鐘の音 :04/06/12 04:37 ID:lfs8w6UQ
 お金ってジェニ箱のなかに種セン入れとかないと、集まらないらしいね。タネ音かな?
1点 >311 :「金時」 :04/06/12 14:33 ID:Va33kvhP
 叙情的、おなかがすくまでの至福の夕暮れ……???
1点 >312 :名前はいらない :04/06/12 15:24 ID:6Elu22+/
> 私は金貨を握っていた
 金貨が鉄の味……この断片のチ切れ具合、密着軋轢……書けてなかったかな?
1点 >319 :「言葉」屋 (前編) :04/06/13 11:15 ID:G1cXRdU9
 買い物にきた男(?)の背中に背負ってるものが浮かべなぁ……
 っとして……天使の羽根だったりして。
1点 >334 :金曜日 :04/06/15 21:19 ID:QYZ6x9Nt
 週休二日? いいねぇ……いまだに土曜日が週末なんだ。
1点 >335 :まさにそれは :04/06/15 23:54 ID:lId6JIj0
 想像したら、……ちょっとダケまぶしかった。
358シオン ◆poetsyov/2 :04/06/19 17:40 ID:9Orb9r+M
投稿しそびれたので、せめて審査だけでも……
今回は色々な「金」の捉え方があって、楽しかったです。

【2点】
>>308 :きんのひかり
こういう信念を持って生きられる人は強いのだろうなあ。
>>327 :金色の畑
美しく穏やかな情景が浮かびました。

【1点】
>>309 :金の音 鐘の音
視覚的にも音的にも面白く、内容にも合っているのがいいです
>>313 :拝啓 北の将軍様
面白い。なるほど、こう来ましたか。
この手の電波を受信するために、自分が電波にならない所が、読みやすかったです。
>>321 :「そりゃねえよ神様」
笑えました。気持ちが良く分かります。
>>328-329 :光陰
少し切ない郷愁がいい感じです。
359Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 20:34 ID:1SaaSg+5
あと4時間か…。間に合いますように!(お祈り)。

>>325-326 ぼくらの頃だと中学の時にこんな話あったけど、今じゃあ小学生
がこんな感じなのね、オトロシイ…。展開や性格付けに甘さは感じるけど、内
容的にはいいんじゃないかな、あまり言うことはありません。
>>327 冒頭の1行と、最終2連、この6行だけでこの詩は充分成り立つんじゃな
いかな。その間の描写があまり印象に残ってくれないんだよなあ…。あ、でも
その6行は印象的。
>>328-329 「振り子電車」は面白そうだし、「影を消し去られる」のイメー
ジと合わせて、そこを膨らませてみたらどうかなあ。シチュエーションは充分
に伝わるんだけど、説明的な感じがする。
>>332 面白い発見だと思う。たださ、作者が「子供は自由な発想を持つ無地
のキャンパスだ」っていう枠内に収まってないかな。こういう展開はひとつの
パターンだよね。テーマはかなりいいんで、何かもったいなく思う。
>>333 この詩は朗読するとけっこうイケそうだね。ことばのリズムがよくて
読んですっと入ってくるよ。後は好き嫌いの問題だろうね。ぼくは最終連が好
き、あとの部分は普通。
360Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 21:06 ID:1SaaSg+5
>>334 文章で読むと味がでる詩、だね。ヤになるくらい何も言ってないし、
びっくりするような表現もないけど、ソツなくまとめられている。これも好き
嫌いが分れそう。
>>335 詩っぽくしようとして無理しているのがアリアリとわかります。この
際だから、自分の湧きあがる感情だけをガーッと書いてみたら。その後で削れ
るものは削りゃいい。
>>336 怒ってるなあ。ぼくは日本は世界でいちばん成功した共産主義国家だ
と思ってるんだけどね。そう考えると不思議と腹が立たなくなってくる。詩は
未整理な印象が強いですが、それだからこそ伝わってくるものもありました。
ま、後は「金持ちvs貧乏人」ではなく、「いい金持ち、悪い金持ち」の視点で
見るべきなのかな、とも思う。これは受け売りだけど。
>>337 これはようわからん。つまり体から金を産出するのがそのまんまなの
か、何かの比喩になってるのかなあ。「三つほどの山」って何なのか、それも
気になりますね。
361Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 21:28 ID:1SaaSg+5
>>338-339 イヤリングに感動して詩を書いて、そのイヤリングを貶めたくな
い、っていう感情は痛いほどよくわかるんだよなあ…。でもそれだと、単なる
讃歌に終わっちゃうんです。目の付けどころはいいと思う。
>>340-341 蛾ってキレイだよね。ぼく大好きなんだ。さて、場末も場末のキ
レイな光景がこの詩のキモですが、情景描写がまだ足りない気がする、あるい
はパターン化してるような気がする。描こうとしてる絵は好きだった。
>>342 大昔の発足当時のルールで「マルチポストはやめてちょーだい」って
のがあるんだよね。だから気を悪くしないで。ビミョーにKINで笑った。
改行は成功。「くちゅう」はいらんかったかも。もっと壊してもいいよね。
>>344 冒頭の句がいい。ホントにイイ。でもなあ、詩人ってそんな特別な存
在じゃないと思うんだよなあ。鳴かないホトトギスと歌を忘れたカナリヤのコ
ンビか…。ロマンチックだね。無精髭を生やしたオッサンがときめいてるよ。
362Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/19 21:39 ID:1SaaSg+5
さてと…。
こうして寸評をしている間に、たあくん(1歳)がわが家の壁いっぱいに落書
きをしてくれました。
ボールペンじゃねーかよ!!どーすんだよ、これ!!!

審査に入ります。

3点
>>314-315 なんつってもパトスだ。真剣なたたずまいだ。真面目すぎるきら
いはあるが、「殺すな」の畳句がいいスパイスになっている。
3点もってけ、26歳の作者クン。

2点
>>344 鳴かないホトトギスと歌を忘れたカナリヤのコンビがかなしくてねえ…。
胸がキュンとしちゃったんだ。だから2点。

1点
>>319-320 >>332 >>338-339 >>340-341
いずれも、目の付けどころや、描こうとする世界の良さを評価したい。
あとは、ぼく個人の好みもはいってるよ(はあと)。
363名前はいらない:04/06/20 00:36 ID:lw+O9CU5
上位発表です

5点
>314 殺すな!
>327 金色の畑
>344 不如帰より 金糸雀へ

4点
>308 きんのひかり 
>328 光陰

確認をお願いします。
364ame ◆yUHAxrOw2c :04/06/20 01:09 ID:2h+TWqzx
>363
確認しました。それで合っているようです。

ということは、三人同点の場合のルールにより、審査期間を2日延ばしての協議となるわけなんですが・・・。
第五十回の時のように、決戦投票という感じでいいですかね?
365Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/20 06:53 ID:Pppq/JRN
了解です。つーか、結果を確認しないで寝ちまったよ、ゴメン…。

決選投票にはいります。
審査員の方々はお手数ですが、候補作の3作に対して、任意の0〜3点をつけて
下さい。コメントは不要です。

「殺すな」2点。書いてることは実は誰もが感じてることで、大したこと書い
てるわけじゃない。後半に行くにつれて(というか大部分は)手垢のついた表
現が多々みられるようになる。構成も中野重治の「うたうな」に酷似してるし。
読めば読むほどアラが目立つ作品だけど、それでもぼくがなぜこれを推すかと
いうと、作者の詩を書く衝動というか、情熱を買ったんだよね。

「金色の畑」1点。ごめんねあまりいい点数あげられないで。やはり2〜8連の
薄さが気になります。詩は農作業にも似ていて、刈り入れまでの剪定やら雑草
取りやらが必要だと思います。「無口なその人」ってのがいいんだよね。そこ
で世界がパッと広がった感じ。

「不如帰より 金糸雀へ」2点。とにかく構図が気に入った。ホトトギスは鳴
くと血を吐くし、歌を忘れたカナリヤは西条八十の童謡だね、一応つまんない
補足です。気になったのが、ホトトギスとカナリヤのスタンスがほぼ同じに見
えてしまうこと。書簡を出すホトトギスと、それを受け取るべきカナリヤの、
キャラの書き分けができてはじめてこの詩は光を放つんじゃないかな。
366MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/20 08:06 ID:bWRFR/9V
決戦投票の採点をさせていただきます。

「殺すな」「不如帰より金糸雀へ」 ……2点
「金色の畑」           ……1点

「金色の畑」を詩作や子育て、日々の仕事の隠喩として解釈しようと思ったが、
無理があるようだ。となると農業の詩と読むのが自然だが、土や農業のもっと
深い部分まで踏み込んで書かないと表面的なもので終わってしまう。作者に農作業
の経験が有りや無しや。
「殺すな」「不如帰から金糸雀へ」は作者の詩作にかける姿勢や意気込みが伝わって
くるのがいい。「金」というより、「詩を書くこと」「詩を書く自分」というテーマが
しっくりする。そういう意味で「金」のテーマに肉薄しているか、と言われれば疑問符が
つくけれど、詩の内容で2点。
367MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/20 08:10 ID:bWRFR/9V
「肉薄」は「肉迫」の誤りww
368シオン ◆poetsyov/2 :04/06/20 20:33 ID:S5Jg7gYZ
決選投票採点させていただきました。
個人的に点数付け難くて、もの凄く悩みました。寸評は省略。ゴメン

3点:>>327  「金色の畑」
2点:>>314-325「殺すな」
1点:>>344  「不如帰より金糸雀へ」
369シオン ◆poetsyov/2 :04/06/20 20:35 ID:S5Jg7gYZ
>>368 すみません、「殺すな」のレスアンカー間違えました。>>314-315ですね。ゴメンナサイ
370soft ◆ZYsoftMCT2 :04/06/20 21:42 ID:HcnbDC96
同じく
>327に3点を
>314-315には2点を
>344には点入れず
371ウサギ歯:04/06/20 21:58 ID:8REQaZ+0
決選投票、私も投票させていただきます。

2点:>327  「金色の畑」
1点:>344  「不如帰より金糸雀へ」
0点>314-315  「殺すな」

3作品の中で差を付け投票するのは難しかったです。

372ななほし ◆lYiSp4aok. :04/06/20 23:18 ID:wt4Xazu9
 疲れから、採点参加できなかった……。
決選投票は、
  >327  「金色の畑」 に、2点 投票します。

 〆切ころに、にまたきます。ではよろしく!
373名前はいらない:04/06/20 23:23 ID:P3A7eArH
2ちゃんねら専用 メル友募集 掲示板!

http://jbbs.shitaraba.com/bbs/read.cgi/computer/8154/1061819320/r62
374大木人 ◆KMcEIGIRgE :04/06/20 23:33 ID:HNAK78cu
なんと、決選投票ですか!
前回の緊張感を思い出します。

私も審査に加わりたいと思います。

◎3点
>327 金色の畑
直球一直線な感動がやさぐれた心に染みました…。
人にとって真に黄金たり得るものは何なのか、深く考えさせられます。


2点:>344 不如帰より金糸雀へ
シャイな心の底に黄金の輝きを見出す作者の視点に暖かさを感じました。
ただ後半のバタバタとした締めが惜しいように思います。
2点>314-315 殺すな
何とも捨て身な詩ですね。
社会への埋没を余儀なくされる26歳という年齢にリアルな手触りを感じます。
375わに ◆Wani6uvhK. :04/06/21 19:32 ID:WsshQQN9
不如帰より金糸雀へ
に一票。

雰囲気がいいのと
構図のよさを評価。
感想は前に書いたので略


金色の畑
絵画のような雰囲気がとても好きなんだけど
主張がないというか、もう一歩前に出るようなところが欲しかったかな
作者の心を一振りスパイスに欲しかったな

殺すな
血の滲むような叫び。すごくストレートに心に入ってきますよね。
でもそれが金色の畑の逆で、自己主張が激しくって私は引いてしまった。
それが持ち味なんだけれど、好みとしか言いようがないかな。ごめんなさい。
376Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/22 01:00 ID:kUIJOahT
決選投票をしめきります。みなさん、お疲れさまでした。

【結果】

『金色の畑』15点
『殺すな』10点
『不如帰より金糸雀へ』9点

いちおう確認をお願いします。 
377MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/22 01:15 ID:1DPr+Wgp
>>376
合っております。集計、お疲れ様です。
みなさん、審査お疲れ様です。
チャンプ名乗り楽しみです。
378Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/22 01:48 ID:kUIJOahT
ありがとです。では結果発表。

チャンプ >>327 『金色の畑』
準チャンプ >>314-315 『殺すな!』

です。おめでとうございます。
『金色の畑』の作者さんは次のお題をどうぞ。
379山田 ◆jipx.wAXvs :04/06/22 02:24 ID:fd6fHeqf
「金色の畑」を書きました山田です。
初チャンプ!!ひゃ〜嬉しびっくりドキドキですよ。
評価人の皆様どうもありがとうございました☆★☆

次のお題は「手紙」でお願いします。
〆切は6/29いっぱいでよろしくです!
380正義君への手紙 2−1:04/06/22 09:57 ID:4tE1+ArL
戦争や旱魃、エイズやテロリズム
海の向こうではたくさん人が死んでいるというのに
いまさら詩など書いていられない
僕の目をまっすぐ見つめながら
告発するように君は言った
僕はそのとき何も答えられずに
沈黙に身を縛られるだけだった

君は世界の悲劇のすべてをひとりで背負うというのか
尽きることのない不幸の連鎖に最後まで付き合おうというのか
ああ、それはまったく
己の身を賭してダイスの7の目に賭けるようなもの
それは必敗の法則
それでも君は帝国と闘い、解放を勝ち取ろうというのか

贋物の言葉を暴きたて、弾劾し
本当の言葉
「パンのみに生きるにあらざる」言葉の啓示に預かろうという企ては
世界の悲劇、この世の不幸の前で無力か否か
遠くで爆撃機の音が聞こえる
少女の泣き叫ぶ声がする
僕の祈りは届かない
確かに君の言うように
慌てて十字を切ってみたところで
少女の頭上に迫った爆弾の軌道を変えることはできない
幼い死骸に手向ける言葉を探してみても
それが魂の奥底から出たものと言えるかどうか確言できない
死者の旅路に趣く少女への清めの言葉になるとはとうてい思えない

381正義君への手紙 2−2:04/06/22 10:04 ID:4tE1+ArL
僕ができることは
精一杯にできることは
賢治のようにおろおろと歩き
みっともなくも無様に取乱し、動揺を隠せず
ご飯粒のようにボロボロと
言葉にならない言葉を口からこぼし
そうしながらも
ザルを片手に慌ててそれを拾い集めては
なんとか懸命にその断片の模様を形にしようとする
そのことだけが唯一できる
自分にとって本当に精一杯のことなのです
言葉よりも饒舌な沈黙を保つより
沈黙よりも静寂な言葉を発することが
僕にできるすべてなのです
だから
それを察して
許してください
382レ・ミゼラブル:04/06/22 12:24 ID:GYiVxeXu
充実した日々を送っていた いつも変化がない
そんな日々だったけど 僕はそれが好きだった
しかし、ある時 事態は急転した
戦争という名の悪魔によって
日本は第二次世界大戦に参加し
米軍などと戦争を始めた
少しずつ 生活が壊れていき
人々に余裕がなくなっていった
活気にあふれていた町も
まるで気が抜けたかのように沈んでいる
毎日、怯えながら眠る毎日が続いた
子どもたちは学校で農作や竹やりでの交戦練習
妻は兵器工場での労働
私は自営業のパン屋をひたすら 続けていた
辛かった もの凄く辛かった
だけど 今を頑張って乗り切れば
いつか 報われると信じて頑張り続けた・・
しかし、世の中はそんなに甘くなかった
ある日の朝 ポストを覗くとそこには
赤い手紙が入っていた
383生肉:04/06/22 13:57 ID:PONm144e
うんこのたっぷりついた
ちり紙がそこへ落ちてゆく
ぼくの手を離れ
うじむしさんたちへの手紙

窓の外を仰げば 2004年の太陽
黄色い固形消臭剤くさい厠から こんにちは
1994年に出したラブレター 体操服に顔黒くみえた少女への
あれ以来出していない 人間への手紙
384誠意の肉筆厨房編:04/06/22 14:35 ID:zASDvx5s
お元気ですか、僕がこの前話した事は、変な意味ではなくて
…学校で今日も顔を見たのに元気かなんてヘンだな

前略  僕が
…どうして俺は僕という漢字がこんなにヘタなんだ
前略  僕がこの前
…あいつの事だ、この前ってどこの前よ位の事は言うな
前略  僕が先週の水曜日に話した事は
…会って散々話して最後の一言だけなんだよな
前略  僕が先週の水曜日会って最後に言
…「言」の横線がぜんぶ曲がってしまった
前略  僕が先週の水曜日会って最後に言った事は
…違う、決して言いたくて言った訳じゃない
前略  僕が先週の水曜日会って最後に伝えたかっ
…隠していたかった、でもあの時、君を見てたら
前略  僕が先週の水曜日会って最後
…最後なんてあまりにも縁起がわるすぎるじゃないか
前略  僕が先週の水曜日会って帰り際  
…もうあれから一週間も口をきいてもらえない
前略
…大事な君への手紙なのに略してどうする

また書き直しだ
どう書いたらもう一度楽しい君との時間が
取り戻せるのだろう
オッス!あれは冗談だから忘れてくれよな
…軽すぎる、それに冗談なんかじゃ

拝啓

385君のひかり:04/06/22 19:33 ID:BcCOTwRr
今は傍にいない君を
何度も
何度も
繰り返し読む
私の脳内に沁みていく
あたたかな
あたたかな
ひかりよ

やがて
この消印がセピアになっても
言の葉だけは生き続け
立ち止まる私を
見守ってくれるだろう

ありがとうのひかりをこめて
君の元へも届けよう
386あかいはこにあずけて 1/2:04/06/22 22:18 ID:J2BVgcHE
届いた?                  届いたよ

届いた?                  届いたよ

届いた?                  届いたってば

届いた?                  届いたって言ってるじゃないか

届いている?                届くさ

届こうとする?               届けようとしている

届けたい?                 届けたい わけじゃない
387あかいはこにあずけて 2/2:04/06/22 22:19 ID:J2BVgcHE
届く?                    届くだろう

届きそう?                 届くかもしれない

ただ それを しることは できないけれど
あかいはこにあずけて そうなればいいと のぞむの

届いた?                  届いたのだろうか

届いている?               届けられるのだろうか


届かない?                届かないかもしれない

届けられる?               届けてみせる

届けられない?             届けられない時もある

届いて 届いて              届けよう 届けるとも

届けるとも     届くとも      かならず

あかいはこにあずけて そうなればいいと のぞむの
へんじはもとめてないわ

届けばいい と
のぞむの
388いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :04/06/22 23:17 ID:5GmXk2RT
「遺言」

五枚目のレコードをかけおわったよ
塗り固められたコンクリートと太陽が擦れる音を
啄ばむ蟷螂の眼は自らの身すらも殺すだろう
例えば君のあらゆる葛藤からはじめる灼熱のサバンナの生存が
月を覆い隠しその精密な陰影の法則を駆逐したのなら
僕はもう意地になって君の頬を殴り続けるだろう
手が赤く染まったとしても夕日は沈んでいく
僕らは何一つだって買収することはできなんだ

君は言うだろう
僕を思い出して
君は泣くだろう
僕を憎んで
君は笑うだろう
僕を慈しんで

そして君は僕がいたことのある壁のない部屋の中で
椅子にもたれ6枚目のレコードをかけるだろう





389いかいか(浮遊系) ◆YffIGX9Bno :04/06/22 23:18 ID:5GmXk2RT
ぐはみすった
ということでこの作品は除外で
390天国の親父へ:04/06/23 02:39 ID:z3dqipzB
よう 久しぶりだな
調子はどうだい?
お前が今どんな事してるか言い当ててやろうか?
どうせ競馬新聞見ながら硬い顔でうなってるんだろ。
ははは、いつもそうだったよなぁ。
俺が物心ついた頃からさ
煙草吹かしながら競馬の予想してたもんなぁ。
何が面白いんだ?あんな物。
まぁそんな事はどうでもいいんだ。

そっちの暮らしはどうなんだ?ちゃんと一人でもやってけてるか?
もう長い事、俺はお前の写真しか見てないからさ。

そう言えばお前が俺を居酒屋に連れてった日。
俺は酒なんて飲めねぇよって言ってんのに
無理やり飲まされてさ。

うれしかったよ とても

なぁ、約束してくれないか?
俺がそっちにいく事になったらさ
また二人で飲もうぜ。
お前の好きな安い焼酎を。

あぁ、つい話が長くなっちまったな。
もっとさ、大事な、伝えたい事とか一杯あったんだけど。
それは俺がそっちにいったら話せばいいか。
長々と読んでくれてありがとうな。

それじゃあな、元気でな
391名前はいらない:04/06/23 15:13 ID:bC28k37o
”今日の僕より”

ケンカする気はなかったのに

ちょっとふざけただけなのに

あの子と約束してたのに

昨日の僕に手紙を出そう

”ジョーカーに惑わされるな”

告白しようと思ってたのに

謝ろうと思ってたのに

最後にしようと思ってたのに

明日の僕に手紙を出そう

”スペードのエースはいつ使うの?”
392目覚めず、されども:04/06/23 16:46 ID:lSt26+rF
君は、結ばれ、魚の目、並べて、
磯臭い、くそったれと、くそったれと、
僕は、ちゃぶ台の上、角の取れた心、
けっ、心の、断面図、丸くて
重なる、山積み、愛の、手紙に、
目覚まし時計、埋もれてしまった

目覚まし時計、埋もれてしまった

回るのは、扇風機、それと、季節と、
脇の下のわだかまり、庭の花びら、
胸の、風車、胸の、風車、
世界の、歯車、魚の、目玉、

胸の、奥の、風車、夜、風、心地よく、痛くて

飛んで、飛んで、回って、回って、
落ちる、ハエの、腐敗した、生涯、
舞い上がる手紙、それも落ちたら、
僕は、どこへ、落ちたら、いい、

僕はどこで回ればいいのだ

目覚まし時計、埋もれてしまった、
目覚めの声は、埋もれてしまった、
磯臭い、奴より、よっぽど、腐敗した、
心が、山積み、心が、山積み、

くそったれ、埋もれてしまった

実存の、棺、薄っぺらな、布に包まって、
散乱と、手を繋ぎ、床に、就こう
393道路とライト音:04/06/23 22:37 ID:GRft5HMz
ざぶとんさばかれて
白い雲がざぶん
夜のバイク音が
文字をたたいて うかんでくる
「       」
もう二度と言うことのない言葉だろう

笑顔は夜風に沁みいって
ほんのりとしていた
刻みこまれた息が
泡になって ライトをひろっていたよ
どんなにくり返しても
写真にすらならない記憶を
なぜかいつまでも 
待ちこがれ
待ちこがれている

白い息がざぶん
あの日のぞいた雲に 描かれていた言葉を
バイクがたたいて細かく叫んだ

紙一枚ほどにも残らない文字
ざぶとんは視界のふちでさばかれる
一度は通りすぎた色が
記憶のコップで浄化されていくように

バイクは平らな夜空を どこまでもかけぬけて
ヘルメットの先で消えた
394プロペラレター:04/06/24 21:02 ID:ef9VFLLI
プロペラ飛行機を机にして
ただ手紙を書き続けるだけの毎日
誰に宛てているのかさえ
もう僕には分からない
くすんだ空色の中で
色に飲み込まれ消えた人
粉砕された空の破片に
その身を貫かれた人
そして
この空を正視することなく
家に帰った僕
家の中の空には
あの小惑星と衛星が
飛行機雲のレールに沿って
あの壁紙の雲のように流れ続ける
いつからここにいるのか分からない
いつから手紙を書いているのかわからない
プロペラ飛行機を机にして
ただ手紙を書き続けるだけの毎日
誰に宛てているのかさえ
もう僕には分からない
395Blank paper:04/06/25 17:37 ID:RwA7F7Gd
ある日 私のもとに封筒が届けられた
その封筒の中には 手紙が入っていた
しかし その手紙は白紙だった・・
その手紙はいつまでも白紙だった
何時見ても 手紙は白紙で変化がなかった
何故なら もう書き手がこの世にいないからだ
だからこの手紙は何時までも白紙なのである

この手紙を送ってきたのは私の長年の友人だった
死ぬ前に手紙を郵便局に出しておいたらしい
そして 彼が死んだ際に私のもとに送られるようになっていた
彼が何のために白紙の手紙を送ったかはもうわからない

この白紙の手紙を貰った私は色々考えた
しかし 全然解からない

いつまでたっても解からない
もしかするとこの手紙には意味がないのかもしれない
彼がこの手紙を送ろうとしているところを想像してみる
もの凄く滑稽でそして 悪びれた笑顔をしながら
郵便局で手紙を出している姿が思い浮かんだ

彼はいつも 私を笑わしてくれた
もしかすると彼は死んだ後も私を笑わそうとしたのかもしれない
白紙という手紙で
396不定形、郵便要らず:04/06/26 17:47 ID:0r3f3Ksv
時間と空間と 言葉さえも越えて
狙いさえ定めずに 放たれた矢のように
彷徨い 射る的も得ず 果てたとしても
地に落ち 時を経て 君に拾われるように

想像すれば 素晴らしく素敵な事のように
広がっていく 例えば変質した紙に這う滲んだ文字
それが異国からの物で 君が拾ったとしたら?
いつから打ち捨てられたと知れない 砂浜に
太陽の美しい光を受けて 輝き 目に留まるビン
どこかの国のラベルにさえ心躍る その中の手紙

時間と空間と 言葉さえも越えて
狙い定め放たれた矢 馬鹿げた計画でも
彷徨い 的を射る時を待ち焦がれる
宇宙人に宛て 打ち上げられたカプセル

想像すれば 素晴らしく可笑しな話のように
膨らんでいく 例えばメッセージなんてなくても
それが宇宙人の存在を示し 君が拾ったとしたら?
どうやって返事を書こうかなんて 思ってみたり
或いは人間が打ち上げたカプセルを受け取った
宇宙人の気持ちが分かった気がする? それもまた手紙
 
397名前はいらない:04/06/26 19:44 ID:WFOSUVO3
画用紙いっぱいに
いろんなクレヨンちりばめて
全部の線がのびのびおおあくび
覚えたての文字がおどる
その真ん中で
ピンク色一色で書かれた
にっこり笑顔さん

あなたみたいね
さくらんぼみたいな
小粒だけど かわいいお顔
いまはおやすみしてるけど
ももいろのほっぺたと
くせのあるくりいろの髪の毛
真っ黒いまん丸おめめで もう一度私を見つめて

あなたの思い出でえがいた
七色の夢の続きを見ながら
あなたにお返事をかくよ
また逢おうねと
白くて小さな箱に一緒に詰めて
398397:04/06/26 21:09 ID:WFOSUVO3
↑題名書き忘れた。
「眠り姫へ」
399手紙:04/06/27 00:34 ID:VEZvoveC
手紙を読もう
  過去に出してた
手紙を読もう
僕はしっかり勉強して 大学に入って
大学を卒業して 一部上場の
会社に勤めた
遣り甲斐のある仕事を任されて
  毎日が矢のように過ぎていく
体にみなぎる力が溢れ出し 楽しくてしょうがない
恋人もできた
  夢のような毎日だ

ああ 若かったんだなぁ

きのうにもらった 手紙を読もう
一所懸命がんばって 貯金も
増えた 家族も増えた
これからは 少しは無駄使いも
してください
  泣かせることが書いてある

ああ 若かったんだなぁ

増えてくるものばかり
増えてくるものばかり 見ていた

ああ ……
400:04/06/27 11:43 ID:lRe5pI5/

大学へ受かり、下宿を始め、1年ほど経たころに、
母から届いた一通の文、
和紙の封書に、和紙の便箋、
思い惑うような躊躇いがちな墨の手が、
記し中身は、娘を気遣う、操を気遣う母の願いでありました。

ちょうど、恋人ができたとの報告をせし後で、
さぞや心配なすったに違いないと想えども、
このやくざな娘が男を知りしは、もはや記憶にないほど
かなたなことでありました。

泣き笑いが抑えきれずに、文に染みが残ります。

さぞや、かの母、娘に白い白い想いを願いしか。
いかで、この娘、黒い黒い日々を送りしか。

思いがけず気づかされたは、その黒さ、母に知って欲しかった。
娘の願いが涙になったでありました。
決して知らせて為らぬと誓いしことでありましたのに。
401Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/28 01:19 ID:xr+Ys9D7

三千人を擁する月面都市でヤツがただ一人の郵便配達人だった。
八の字マユゲのひょろひょろとした若い男でこっちの優越感を満たすような気
弱なオーラにつつまれている。郵便会社配給のぴっちりした制服の着たきりス
ズメで頼りなく郵便帽を頭にのせてそれがヤツをますますさえない男にしてい
た。

月に一度郵便物をのせた貨物船が到着する。月に2、3通の手紙に葉書にビデオ
レター。それを配達するのが一苦労なんだとヤツはこぼしていた。
いまどき手紙なんて過去の遺物で電話のほうが便利にきまってる。それでも届
く郵便物。月に2、3通の手紙に葉書にビデオレター。そいつらは高い電話代を
ケチったり行方知れずだったりどうしても電話がつながらなかったりでいわゆ
るワケありの連中だ。そいつらを捜しだしてしかも受け取ってもらうのが大変
なんだとヤツは八の字マユゲをいっそう下げてまばたきをくり返す。

ヤツの話に興味を示す酔狂はめったにいない。ここ月面都市では次から次へと
新しいニュースだの事件だの問題ごとだの噂だのでもちきりでヤツの仕事は些
細でちっぽけなものだった。俺たちはからかい半分でヤツの話をきいているよ
うなもんだった。

受取拒否も宛先不明も一度たりとないとヤツは呟いた。
一度もない?そう。
手紙は受け取ってもらわなきゃ。誰かが誰かにむけて書いたんだから。
ちょっと言えないような手段もつかって捜しだしてぶっとばされようがひっか
かれようが殺されそうになろうが「郵便でーす」とそこに居つづけるんだと。
呆れる俺たちを尻目にヤツは肩を落して目をこすって洟をすする。
手紙は受け取ってもらわなきゃ。
402『郵便配達人、走る』2/2:04/06/28 01:20 ID:xr+Ys9D7

こないだヤツを見た。過激派組織のアジトを軍がつきとめて踏み込もうとする
や華々しいニードル銃の銃撃戦がはじまってる最中に「郵便でーす」と間延び
したいつもの声でアジトに向かっていった。
軍はその手紙を見せろという。ヤツはかぶりを振る。
手紙は受け取ってもらわなきゃ。
ヤツは突如走り出す。ヤツは加速する。郵便帽が飛ばないよう片手で押さえな
がら。ヤツに向かって双方から放たれる銃弾をヤツは不思議な踊りをおどるよ
うにかいくぐる。加速する銃弾と加速するヤツとマッハをこえて月を七周半し
て八の字マユゲのまま加速する郵便配達人。
軍がとうとう爆薬をつかった。ふっとばされる過激派ふっとばされるヤツ。エ
アロックは素早く閉じて月面に投げ出されそうになる過激派の首領Gをヤツは
いささか頼りなくくるくる巻き込むように救けだして息も絶え絶えに手紙を渡
す。「郵便でーす」

手紙はおっかさんからのものだったらしい。
俺たちが興奮して話す下世話な噂ばなしをヤツはきいて目をこすった。
「ふうん」
403Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/28 01:22 ID:xr+Ys9D7
ガーン…。

>>401-402は無効でいいっす、面目ない…。
404名前はいらない:04/06/28 03:25 ID:F3R3A5Gl
受け取る受け取れ受け取らせる受け取らない受け取りたくない受け取れないうけと
見る見ろ見ない見たくない見られたくない見られない
送りつける送りつけろ送りつけない送りつけたくない送りつけられない送りつけられたくない
読む読ませる読ませろ読ませられない読みたくない読めない

手紙にはいくつもの物語があって
今日も僕は物語の断片をひもといている

書く書け書かせる書かない書けない書きたくない
わかるわかろうわからせるわからないわかりたくないわかり得ない
405『あともう少しだけ』 1/4:04/06/28 08:32 ID:aJY3VpkD
全開、夏ってかんじ
汗が止まらなかった
沸騰直前のやかんのよう
目に焼き付いてしまうような薄い服を着た人たちが街を占拠
僕を焼き尽くすような日差しがその日はなぜか心地良かった
早起きしすぎたセミが
『木陰の争奪戦が始まるよ』と寂しく鳴いていた
僕は待ち合わせの場所へ急ぐ
自転車のハンドルを握る手は
暑さと緊張でジットリしてたんだ

久しぶりに見る君の笑顔は
大人びてて僕をちょっぴり不安にさせた
406『あともう少しだけ』 2/4:04/06/28 08:34 ID:aJY3VpkD
あの頃の僕らはどこに行ったって毎日が楽しかった
喫茶店でいつものアイスコーヒー
ストローを噛むのが君の癖だったな
高校近くのジジ屋で買った安物のポップコーン
公園で足元にまくと鳩がどこからともなく飛んできたっけ

冗談言って君の肩をポンっと叩く
君も同じように笑いながら
僕のシャツの裾のほうを軽くひっぱるんだ
友達以外の なにものでもなかった君への
あの時抱いた恋心
僕の中で くすぶり続けた
君も僕と同じ気持ちでいてくれたのかい?

お互い故郷を離れて
会えなくなって ようやく決心させたんだ
決して壊しちゃいけない禁断の壁
ハンマーを握りしめた
407『あともう少しだけ』 3/4:04/06/28 08:36 ID:aJY3VpkD
全開、夏ってかんじ
汗が止まらなかった
他愛も無い昔話の最中
突然君はうつむきながら言ったね
『彼氏ができたんだ』って
君への想いを書き綴った手紙
ポケットの中で少ししわになった手紙
僕はポケットからそっと手を遠ざけた
僕はどんな顔をして君の前に座っていたんだろうか
気持ちが萎えた自分自身に感じる不甲斐なさ
なぜか少しホッとしている自分に腹が立った
408『あともう少しだけ』 4/4:04/06/28 08:37 ID:aJY3VpkD
あれから5年 手紙が届く
泣き顔が君とそっくりな赤ちゃんの写真入り

とっくに捨てたと思ってた感情にスイッチが入る
今も君の幸せを願う気持ちに変わりはないのだろう

色褪せて 手触りのザラついた
少ししわになった手紙
淡い恋心と君から届いた手紙をそこに加える
そして二度と開けることのない
机の引出しの奥のほうで
ひっそりと眠るのでしょう
409『たゆたう』 1/2:04/06/28 12:37 ID:t7wUechl
出せない手紙が部屋に満ちて
その上でぼくはぷうかぷうか浮かんでいるのです

もうすでに
窓は深く海中に沈み込み
かろうじて
外から聞こえてくる笑い声と
時折団地の向こうを走る電車の音で
まだ間に合うと自分に言い聞かせるのです

部屋は暑く
換気もきかないので
ダラダラと手紙に汗が染み込んで
滲んだインクで
濁った波間に揺れて
上部だけを僅かに覗かせた扉を
横目でぼんやり見つめていると
あの向こうには誰かが立っていて
ノブに手をかけているんじゃないだろうかと
不安に息を殺すのです
410『たゆたう』 2/2:04/06/28 12:37 ID:t7wUechl
聞いてください
それでもここは

どろりとした海中に潜ると
すぐに光は届かなくなり
腐ったような異臭に身を包まれますが
膝を抱えると
とくんとくんと体が揺れて
とても心地よいのです

聞いてください
それでもぼくは

いつか
手紙の海にすっかり溺れてしまう前に
扉を開けて欲しいのです
411悲しい手紙:04/06/28 18:54 ID:co5LHHOf
愛というのには縁がない
絶対来ないラブレター
いつも届くのは
かなししい手紙

愛のこもってない
中傷の文字
絶対来ないラブレター
思春期の夢はヤブレター

親の染色体のせいにし
世の中のせいにし
自分さえいやになる
次の悲しい手紙は
遺書か自分の死亡通知
412手紙を書こう:04/06/28 22:58 ID:IAzaK2Rm
手紙を書こう 大好きな人に向けて

下手な文字でいいんだ
気の利いた言葉とか言えたらいいけど
「ありがとう」 だけでも不器用な心は伝わるから

手紙を書こう 大切な人に向けて

メモ帳だっていいんだ
綺麗な便箋なんて用意できたらいいけど
「ごめんね」 って伝える事が一番大事だから

どんなに時代が便利になっても気持ちは伝えなきゃ
思い出す事ができるだろう 大好きな人 大切な人
普段思っていてもいえない事 たくさんある
距離が遠くても 懐かしく思う日がある

手紙を書こう そんな愛する人たちに向けて

君の気持ちが届くように
413「もうひとりのぼくへ」 (1/2):04/06/29 10:56 ID:1gh1ItMy
突然の手紙
驚いたでしょう
実はずっと前から
気付いていました
あなたに

ぼくの裏側で色々考えながら
ぼくを見ていたもうひとりのぼくに
ずっと気付いていました

ぼくはどうですか
楽しそうですか
幸せそうですか
そうでもないってこと
あなたは知っていますよね

でもごめんなさい
あなたにごめんなさい
こんなぼくが
あなたをつくってしまった
ごめんなさい

いつもひとりぼっちの時間は
あなたに任せっきりでした
悲しいことがあった日も
ぼくは拗ねて眠ってしまって…
いつもいつも
本当にごめんなさい
414「もうひとりのぼくへ」 (2/2):04/06/29 10:57 ID:1gh1ItMy
ぼくが寝ているとき
あなたが泣いていること
実はずっと前から
気付いていました
その理由も

悲しみしか知らないあなたは
自分を不幸だなんて思わないと
昔はそう思っていました

ぼくはどうですか
楽しそうですよね
幸せそうですよね
そうでもないなんて言ったら
あなたは笑いますよね

字を書けるのかはわかりませんが
いつかお返事を下さい
そしてまたいつか
今度はお話をしましょう
そしていつか
ひとつになりましょう

文字通り
あなたの悲しみは
ぼくの悲しみなのだから

いままで黙っていてごめんなさい
そしてありがとう

―もうひとりのぼくへ
415名前はいらない:04/06/29 18:36 ID:ouwHlF1W
クレジットカードの明細書
健康診断のお知らせ
同窓会の案内状
そしてあなたからのエア・メール

私という海岸に寄せてきたささやかな言葉たち

「庭の合歓木が葉を落とし始めました。
 その一葉が私に向けた私信のように感じられること、
 それだけでも幸せだと思うのです。」

ぬいぐるみのポケットを縫う時
白いお月様が見守ってくれていることの幸せ

猫が集まる廃船の眠り
貝殻から聴こえてくる旋律

人は誰しも未来に宛てて手紙を書いている
そう思うとき私は方舟の中にいる
416名前はいらない:04/06/29 18:37 ID:ouwHlF1W
>415は
「昼下がりの庭」
でお願いします
すみません!
417「Love letter」 1/2:04/06/29 19:15 ID:uzY8M5/Q
======================================

The 1st three-line love letter
「初恋」

僕は君とここで出会い
君と僕はここで別れる
四月になると他人になる君へ 「じゃあな」

======================================

The 2nd three-line love letter
「流れ星」

君に想いを告げた夜
地上に落ちる流れ星
僕は星に願いをかける  「明日天気になぁれ」

======================================

The 3rd three-line love letter
「ひとりぼっち」

机の上で微笑う君
携帯電話は鳴らないまま
今日が過ぎたらメールしよう   「ごめんな」 

======================================
418「Love letter」 2/2:04/06/29 19:16 ID:uzY8M5/Q
======================================

The 4th three-line love letter
「車窓」 

流れる景色を見つめながら
今だけ思い出に浸ろう
泣きやまなかった君へ    「がんばるよ」

======================================

The 5th three-line love letter
「笑顔」

懐かしい空気
セピア色だった街
かわらない君の笑顔      「ただいま」

======================================

The three-line love letter last talk
「Happy end」

真っ白な部屋
インクの匂いのする新聞
珈琲を煎れる君         「おはよう」

======================================
419Messege In A Poem.:04/06/29 20:36 ID:xj0plDHx

名前を知らないあなたへ
宛先のない手紙を贈る
行き場所のない想いがいつか
届くべき人へ届くようにと
しなやかなボトルに包んで
ネットの海に流してみる
夢見る詩人の戯れ言を
あなたは愚かと笑うでしょうか
それでも嵐の海原に
あるいは氷の岸壁に
漂うそれを見つけたなら
あなたは拾ってくれるでしょうか
固く閉ざした封印を
手慰みにでも紐解いて
あなたの心の片隅に
そっと置かせてくれるでしょうか
いいえ
応えは要りません
宛先のない手紙の主は
名前のいらない夢見る詩人
名前を知らないその人が
君ではないと知っているから
君よその手を差し伸べないで
割ったボトルの鋭さに
優しいその手を傷つけぬように
漂うボトルは漂うままに
波間で夢見て居たいのです
420瑞夫さん:04/06/29 21:12 ID:cseasTgd

土曜日の午後は絵本を抱いて、瑞夫さんの団地にいく。

瑞夫さんはいつも家にいて、
甘くてミルクたっぷりの紅茶をいれてくれる。

瑞夫さんの弱さを、わたしは見抜いている。
床を埋めた幼い手紙に、威嚇されて優しいこと。


俯せればカーテンの残像は、知らない音楽に揺れている。

裸足のつまさきが、猫みたいに動きはじめるのは、
タオルケットが滑り落ちたから。

蛇口から滴った水が途中から90度折れて、便箋を黒く濡らす。


不幸な家族なみに嫌いな夕方には縮んで、
うちに帰るとすぐに、手紙を書きはじめる。

いつもと同じ文面。

UFOの本買ってくれたから、全部秘密にしてあげる。
わたし、いつも起きてたんだよ。
みなさん何やってんですか?
手紙に文字を書いてんですか?
手紙に思いを託しているんですか?

そーんなまさーかねー
ハハハ

私の生まれた国では
手紙=トイレットペーパーですよ
何にも書かないでいい、流すだけでいい
むしろ流しきってしまいたいですね
日々の汚れを、体中についてしまった
こびりついた言葉や文字の垢を

手紙は読まずに捨てなさい
相手の狙いは貴方が死んだ時に残る
遺産だけですよ、きっと
相続税をいっぱい払って腹黒く笑いたいだけ
それでも
手紙を書き続けてしまうのですか?読んでしまうのですか?

そーんなまさーかねー
ハハハ、ハハハハハ・・・・
 
422手についた紙:04/06/30 00:04 ID:fxaJ/7zY
手についた紙がどうしても取れない
言いたいことは一つに足りない
なんだかいきおい余ってボールペンが便箋を突き破ってしまった

あなたとはめったに会わない
たまに出くわしておあいそ言ったり無視したり
それだけ

もう翌朝便とかバイク便とか自転車便とか
似たような人にいっぱい会って
いびつななにかを梱包するのにつくづく疲れた
一筆添えるだけのために小さな紙切れにいろいろ書いたりして

これは手についたまま漂っている
ぬれたティッシュペーパーのように
ぺったりと頭蓋の裏側に貼りついている
そのようにここに余っている心がある
運んでくれ

わたしに入れるだけのあなただ
たまには持ち去ってくれ
どっさりと
行ってくれ

もう梱包する気力も

423名前はいらない:04/06/30 01:00 ID:jWw6qKHY
 〆切でつね〜 ??
424MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/30 01:53 ID:+1RYOs3s
まずは寸評から参ります
>>384 誠意の肉筆厨房編
実際、本当に伝えたい人に自分の気持ちをそのまま伝えるということは難しい。
それに、言葉って意識すればするほど、それが白々しく見えてしまうもの。だから、
手紙を書くのも躊躇してしまう。そのへんの気持ちがよくかけています。読んでいて
うん、そうそう、と何度も頷いてしまいました。

>>386-387 あかいはこにあずけて
「届く」の五段活用。届けばいい、というのは手紙というより、気持ちが相手に伝わる
ということなんだよね、念のため。

>>392 目覚めず、されども
タイトルが示しているように、目覚めるでも熟睡するでもない、半覚醒の、夢うつつの
の状態。まさに恋の心境ですな。目覚まし時計、扇風機、歯車、風車、目玉―と続く、
丸い、円のイメージと、手紙、棺、布の四角いイメージの交錯。そして、飛ぶ、落ちる、回る
―これは夢の中で私たちが経験する浮遊感。同時にこれは恋の舞踏感覚でもある。そして、「磯臭い「
―この一筋縄ではない言葉遣い。磯の臭いはさまざまな海の生き物たちの有機物が発する特有のにおい―
精液や分泌物、排泄物、死骸の腐臭―それらがないまぜとなった、もの。つまり、すべての
いのちの生と性、生と死から由来する、なまなかではない生の本源的な核心から発せられるにおいに
私はエロスを感じた。作者は「強烈なエゴ」ほどの意味で「磯の臭い」と書いているのかもしれない
が、私はもう一歩踏み込んでそう解釈することで、この詩の深みを感じたい。
「散乱と手を繋ぎ/床に就こう」のラストにこの恋の幻惑を感じる。
425MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/30 07:53 ID:7JYsTx0l
>>388 遺言
はっきり言って意味がわからん。第1連の6行目と7行目のつながり以外は第1連は
皆目わからない。こういう詩はあえて意味をとらないで、イメージのつながりで読む、
という味わい方もあるのだけれど、レコード、コンクリート、太陽、蟷螂、サバンナ、月
など多用なイメージを並べても混沌とするだけで、作者の意図を測りかねる。誰か助けて。



>>394 プロペラレター
パソコンというプロペラ飛行機に言葉を乗せて詩を書くという営為。誰に宛てているのか、
それはわからない不安。でも、それはよく言われていれようなヴァーチャルな閉じられた
小宇宙ではない。必ず向こうには同じくすんだ色の空の下で色に飲み込まれた、粉砕された
痛みを持った人がいるのだから。なぜか、この詩を読んで私も励まされた気がした。

>>394 Biank paper
死者から届いた白紙の手紙―おもしろい発想なんだけれど、第4,5連がちょっと…。「意味がない」
「私を笑わそうとした」以外の結末を持ってくれば評価はグンと変わってくる。惜しい。

>>399 手紙
第5,6連目の「増えてくるものばかり/増えてくるものばかり見ていた/ああ……」が
この詩のミソ。人生の昇り調子のときのもう一面、得たものと同時に失ったものの大きさ、
深さを含意していて、それについてはあえて何も言及しない。そのことでかえって読み手に
委ね、内省させるとい手法も確かにある。この詩はその一例。
426MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/06/30 09:09 ID:7JYsTx0l
>>401-402 郵便配達人、走る
読後感は松本零士の銀河鉄道999にこんな話ありそう、それとプラス石森章太郎の
サイボーグ009.八の字マユゲの郵便配達人の愛嬌あるキャラで一気に読ませる。
このキャラ、絵になって出てくる。この回だけで終わらせるのは、ちょっともったいない。
シリーズものとして、またお目にかかりたいものです。

>>404 (無題)
これも五段活用。 昔、嘉門達夫の歌で演歌歌手の段田団(漢字はこれで合っている?)
の五段活用っていう歌があった。ダンダダン、ヂンヂヂン、ヅンヅヅン、デンデデンという
歌なんだけれど、なぜかそれを思い出した。

>>405-408 あともう少しだけ
遠いあの日の苦い思い出。誰にでも、私にも経験がある青春の一ページ。内容は普通だし、

とりたてて技巧も感じられない。詩というより、散文という感じ。でも、この詩を読んで
共感を持つ人は多いんじゃないか。えてして一人よがりな世界に籠もりがちな詩書きの中で
こういう平易で共感が持てる文章を書く、というのは詩の練習としていいんじゃないか。

>>409 たゆたう
ゴメン。392の「目覚めず、されども」を読んだあとなんで、この詩はそのエピゴーネンに
見えてしまう。作者の意図はさておき、海、手紙が部屋に満ちる、夢見心地など、イメージが
だいぶかぶっている。これは偶然なんだろうけれど、「目覚めず―」が秀作なだけに、だいぶ
損をしている。こうした投稿順の掲載ではなく、一斉に載せる雑誌の投稿のような形式であったなら
この詩の評価も決して悪くないのだけれど、うーん、難しい。
427改行多いと怒られた:04/06/30 10:01 ID:1Z8qVxJO
遅くなったけどまとめ。
テーマは「手紙」です

>380-381 :正義君への手紙
>382 :レ・ミゼラブル
>383 :生肉
>384 :誠意の肉筆厨房編
>385 :君のひかり
>386-387 :あかいはこにあずけて
>390 :天国の親父へ
>391 :名前はいらない(※)
>392 :目覚めず、されども
>393 :道路とライト音
>394 :プロペラレター
>395 :Blank paper
>396 :不定形、郵便要らず
>397 :眠り姫へ(タイトル398で補足)
>399 :手紙
>400 :母
428続き:04/06/30 10:01 ID:1Z8qVxJO
>404 :名前はいらない (※)
>405-408 :あともう少しだけ
>409-410 :たゆたう
>411 :悲しい手紙
>412 :手紙を書こう
>413-414 :「もうひとりのぼくへ」
>415 :昼下がりの庭(タイトル416で補足)
>417-418 :Love letter
>419 :Messege In A Poem.
>420 :瑞夫さん
>421 :あら、そうなの?でもここ日本だし・・・
>422 :手についた紙

※無題?
以上28作品。〆切は7月2日午前0時(でよいですよね?)まで。
審査員の皆さんよろしくお願いします!
429今日の僕より:04/06/30 10:21 ID:KWOJFgjw
ケンカする気はなかったのに

ちょっとふざけただけなのに

あの子と約束してたのに

昨日の僕に手紙を出そう

"ジョーカーに惑わされるな"

告白しようと思ってたのに

謝ろうと思ってたのに

最後にしようと思ってたのに

明日の僕に手紙を出そう

"スペードのエースはいつ使うの?"
430ごめんなさい再まとめ:04/06/30 13:03 ID:j2Kv2ZCt
>380-381 :正義君への手紙
>382 :レ・ミゼラブル
>383 :生肉
>384 :誠意の肉筆厨房編
>385 :君のひかり
>386-387 :あかいはこにあずけて
>390 :天国の親父へ
>391 :今日の僕より
>392 :目覚めず、されども
>393 :道路とライト音
>394 :プロペラレター
>395 :Blank paper
>396 :不定形、郵便要らず
>397 :眠り姫へ(タイトル398で補足)
>399 :手紙
>400 :母
>404 :名前はいらない (※)
>405-408 :あともう少しだけ
>409-410 :たゆたう
>411 :悲しい手紙
>412 :手紙を書こう
>413-414 :「もうひとりのぼくへ」
>415 :昼下がりの庭(タイトル416で補足)
>417-418 :Love letter
>419 :Messege In A Poem.
>420 :瑞夫さん
>421 :あら、そうなの?でもここ日本だし・・・
>422 :手についた紙

あと〆切りも7月2日いっぱい(7月3日午前0時)ですね。ミス多くてすみません。
431名前はいらない:04/06/30 18:11 ID:N6dHjUMe
採点あげ
432MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/01 00:07 ID:GVZ0BPpc
>>414 「もうひとりのぼくへ」
多重人格とか分裂症とか、自我の分裂というディープな内容かと一瞬思ったが、中身
はいたって穏当。その穏当すぎるところが私としては不満、かな。人間の表面的な人格
=ペルソナの奥に隠されたもうひとつのペルソナというテーマなんだけれど、いまひとつ
悲しみが響いてこない。もっとふたつのペルソナの間の緊張感や糾弾する内容であったなら、
気配も違ってくる。そうは言っても、これは私の嗜好。自分の趣味を押し付けちゃあいけない
ってか。

>>415 昼下がりの庭
6連からなるが、すべての連の内容、イメージ、技法がバラバラ(少なくとも私にはそう見える)。
最後の連で統合されるか、と期待するも、そういうわけでもなさそう。ただ、第3連や第5連、
とくに「猫が集まる廃船の眠り」という表現、ハッとするほど詩的だねぇ。ビンビンぽえじーを
感じるねぇ。前後の流れがこの部分を生かすようなスタイルになっていれば、最高点をつけられる。
大器の片鱗だけはしっかり見させてもらいました。

>>417 「Love letter」
内容はともかく、形式が変わっている。詩群の間に二重破線を入れ、詩群ごとにそれぞれ
タイトルをつける。いまや行き詰まりの感がある現代詩にあって、このような試みは十分
試してみる価値があることのように思う。チャレンジ精神を買いたい。
433ななほし ◆lYiSp4aok. :04/07/01 02:17 ID:0pavaQ5Y
3点 >409 :『たゆたう』 1/2 :04/06/28 12:37 ID:t7wUechl
 手紙がこんなにも危険なものとは……ガラスのような鋭さがある。泥沼??

2点 >383 :生肉 :04/06/22 13:57 ID:PONm144e
 すげぇきたなくないのが不思議? 白いうじがきれいだ……っとかくとむかつく。
 顔黒の娘も少女のほうがいいねぇ、この言語感覚、せいめい肉体派? ……かなぁ?
2点 >413 :「もうひとりのぼくへ」 (1/2) :04/06/29 10:56 ID:1gh1ItMy
 白鳥は悲しからずや、消えぬ影に語り掛ける……手紙 こそ悲しさ……かなぁ

1点 >417 :「Love letter」 1/2 :04/06/29 19:15 ID:uzY8M5/Q
 確かに新しい表現形式だと感じる。これ、2チャンネルのスレッド形式かな?
 アクセントのせりふでは「明日天気になぁれ」がよかった。
1点 >382 :レ・ミゼラブル :04/06/22 12:24 ID:GYiVxeXu
 赤紙、赤い手紙、死語になっていないですねぇ。あかがみもらうと祝ったんだよね
1点 >84 :誠意の肉筆厨房編 :04/06/22 14:35 ID:zASDvx5s
 若者の作文教室かなぁ?
1点 >386 :あかいはこにあずけて 1/2 :04/06/22 22:18 ID:J2BVgcHE
 コミニケーション取れる人、伝えられること、……でも、不安……かな
1点 >394 :プロペラレター :04/06/24 21:02 ID:ef9VFLLI
 伝えられない、正常な日常。毎日しっかり生きています。……かなぁ?

選外 >401 :Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/06/28 01:19 ID:xr+Ys9D7
 おもしろい。八の字眉毛が浮かんできた。
434MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/02 00:46 ID:j7IE83tl
寸評の補足です。
415 昼下がりの庭
何かこの詩、とても気になるので、再度、全体像を吟味させてもらいます。
ポイントは第6連目の「人は誰しも未来に宛てて手紙を書いている」というフレーズ。
第1連がその即物的な例。第3連が冬の訪れという季節感を出した例。そしてそのまま
作者の幸福観へと話題が移っていき、第4連につながる。この流れが第6連の「私は方舟の中にいる」
というキメ、つまり、生きとし生けるものと同じ時間を共有して生きることの幸せ、というテーマ
に収斂してゆく。先の寸評では全部の連がバラバラ、と酷評したけれど、ごめん、言いすぎ、もしくは
私の読みの浅さだった。それにしても、やはり構成面でもうすこし整理したほうがよさそうなのは
確か。なんか、展開が綱渡りのようで、でもそれがこの詩の魅力でもあるんですよね。なんか、よく
わかんないけれど、この詩を気に入りました。
>>409-410 たゆたう
これも前回の私の寸評はよく読めていなかった。
「手紙の海」はいろんなもののメタファーととれるが、私は、文字の世界、言葉の世界、
作者の頭の中の言葉の煩悩に苛まれる一方で、言葉と戯れることで孤独を癒す自我世界、
と取ってみた。部屋の外の世界=他者の世界への期待と不安の葛藤がうまく描かれていて、
いい詩じゃん。前回の寸評では392の「目覚めず、されども」との類比で言いがかりをつけたけれど、
ごめん。お詫びして訂正いたします。

ということで、今度こそ謹んで採点させていただきます。
 [2点]
 392 目覚めず、されども
 394 プロペラレター
 415 昼下がりの庭
 [1点]
 384 誠意の肉筆厨房編
 395 Blank Paper
 399 手紙
 405-408 あともう少しだけ
 409 たゆたう
 417 Love Letter
 以上、長々と失礼しました。
435シオン ◆poetsyov/2 :04/07/02 22:02 ID:LVXUME25
採点させてもらいました。
悩んだのですが、相変わらずの好み優先ということで。

【3点】
>380-381 :正義君への手紙
正義君の強さと僕の強さの対比、それぞれの純粋さが素敵です。

【2点】
>409-410 :たゆたう
題名どおり、矛盾した思いの渦に迷い漂うような雰囲気がいいですね。

【1点】
>384   :誠意の肉筆厨房編
僕の姿が目に浮かびます。
>405-408 :あともう少しだけ
友達以上恋人未満の幼馴染みって言うのは、良くある話ですよね。
個人的に共感を抱きました。
>417-418 :Love letter
断片的な三行詩を一つの流れとして巧くまとめた構成がいいですね。
>412   :手紙を書こう
読んでいたらスナオに手紙を書きたくなってきました。
>413-414 :「もうひとりのぼくへ」
「ぼく」を想像すると哀しくなってきます。
436雅 ◆joTrwjtjUg :04/07/02 23:18 ID:v/odzkPo
審査します。
【2点】
>>384「誠意の肉筆厨房編」
すげー笑いましたよ。
一人コントみたいで面白かった。
個人的にすげー好き。
>>385「君のひかり」
優しい言葉でやわらかな表現で、ほんの少し哀しい詩を書く感性がすごくステキです。
透明感溢れる詩。
ただ、印象が薄くなってしまいがちなので、もう少しパンチがあってもいいかな。
437雅 ◆joTrwjtjUg :04/07/02 23:19 ID:v/odzkPo
【1点】
>>380-381「正義君への手紙」
言葉のリズムとか前半と後半のバランスとかを考えれば、もっとよくなったかも。
>>382「レ・ミゼラブル」
最後の一行で「ああ!!」と思わされた。
もっと戦争の悲惨さが表現されても良かったかも。
そしたら、届かなくて良い手紙(つか、届いて欲しくない手紙)がもっと際立ったかも。
>>396「不定形、郵便要らず」
ちょっと余計な言葉が多くて、雑然とした感じになったのが残念。
一度「読み手の立場」に立って見直ししてみると少し違った感じになると思います。
>>405-408「あともう少しだけ」
なんか、泣きました。
個人的にスゲー好きかも。
>>409「たゆたう」
ちょっと泥臭い感じと、緊張感と、暑苦しい感じと…色んなものが交じり合ってる。
でも、その割りに凄くすっきりして上手にまとまってる。
その技量はすごい。
>>417-418「Love letter」
構成が面白い。
負けました。
短編連作小説のような試みですね。

ごめん。個人的な好み優先してしまいました。
438Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/07/02 23:29 ID:VF0PSqgH
今回、間に合いそうにないんで、採点のみ。
2点
>>409-410 『たゆたう』
>>415 『昼下がりの庭』
1点
>>392 『目覚めず、されども』
>>397 『眠り姫へ』
439名前はいらない:04/07/03 00:16 ID:0jPIpYEq
 採点期間  〆切でつか 〜 ??
440名前はいらない:04/07/03 01:01 ID:0jPIpYEq
  ちゃんぷ おめでとう!
   
3点 >409 :『たゆたう』 1/2 :04/06/28 12:37 ID:t7wUechl
1点  409 たゆたう
【2点】 >409-410 :たゆたう
2点 >>409-410 『たゆたう』
1点 >>409「たゆたう」        合計9点

 順ちゃんぷ おめでとう!
1点 >84 :誠意の肉筆厨房編 :04/06/22 14:35 ID:zASDvx5s
 [1点]  384 誠意の肉筆厨房編
【1点】 >384   :誠意の肉筆厨房編
【2点】 >>384「誠意の肉筆厨房編」    合計5点

 4点獲得作品

>417-418「Love letter」
>380-381「正義君への手紙」
>415 『昼下がりの庭』

 3点獲得作品

>394 プロペラレター
>413-414 :「もうひとりのぼくへ」
>392 『目覚めず、されども』
>405-408「あともう少しだけ」

 確認よろすくーー 
441MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/03 10:05 ID:SWD8LTir
確認遅れてすいません。OKです。
集計おつです。
442豆腐:04/07/03 11:33 ID:ryEsnbh6
『たゆたう』を書いた豆腐です。
評価してくださった皆様に感謝です。
初チャンプ、嬉しくて嬉しくて。
いや、ホントありがとうございます。

てなわけでお題は「庭」。
〆切は7月10日いっぱいでお願いします。
443布団:04/07/04 19:01 ID:kaY0UHEV
微熱が続く僕の庭は
目の前に広がる白い大地
小人たちが畑仕事をしているよ
僕にはお手伝いも出来ない
僕の身体は無力だから

頭が重くてうっすら目を開けると
眼下に広がる白い庭
ママの広げた玩具が広がる
僕だけのスペース
手を伸ばしても届かないけど

ある日訪れた来訪者が
僕を庭に連れ出した
とてもとても楽しかったけど
広すぎてもう元に戻れない
庭を見下ろす今までの位置まで
444猫の額 その一:04/07/05 00:43 ID:eF/Vdba0
うちの家には庭がある 
猫の額のような庭
猫の額の庭だけど
とても大きい木があるよ
親に名前を尋ねたら
とてもすばらしい木と言った
意味がわからずもう一度
親に尋ねてみたけれど
親は笑って取り合わず
書斎で小説読んでいた

とても大きくすばらしい
立派な木があるうちの庭
木の迫力に押されて
猫の額は窮屈そう
猫の額の大きな木
あまり大きくなりすぎて
隣の家まで根を伸ばし
やむにやまれず切りました
445猫の額 その二:04/07/05 00:44 ID:eF/Vdba0
うちの家には庭がある
猫の額のような庭
とても大きな木があった
窮屈そうだった猫の額
大きな木がなくったとて
猫の額は猫の額
大きな木がなくなったから
とてもさびしい猫の額
新芽を見つけた穏やかな日も
木陰で涼んだ暑い日も
焼き芋焼いた枯葉の日
空が広がる寒い日も
今では遠い思い出と
欅とすごした日々のこと
広い空見て懐かしむ
猫の額のような庭

水曜日には
お気に入りのアクアバイクに跨がって
積めるだけ積みこんだジャスミンの花束を届けに
海上に浮かぶ列車整備駅まで出かけていく

海に囲まれたプラットホームで
彼は私を待ってるだろう
明日やってくる海洋特急の準備に大忙しで
流れる汗と機械油にまみれて
彼は私に手をふってほほえむだろう

明日はマリーノ超特急がやって来る
海に敷かれたレールをしずしずとやって来る
停車時間は一時間 次から次へ迫りくる仕事を
彼はひとりでこなしていくだろう

エンジンの点検と調律 車輌のサビ落とし
滑車にこびりつく塩塊の除去 客車に機器に侵入するフナムシ退治
フナムシ退治にはジャスミンガスが有効で
それは彼の独自の研究成果で
私は毎週ジャスミンガスの原料を届けにいく

かつて駅には整備士がふたりいて
私の入り込めない硬い友情で結ばれていて
ある日ジャスミンガスの効能を管理局に報告した同僚は
めでたく上級技術職に転身して
彼はひとりになった

(だってさあ
 エラくなって迎えにいくなんて不可能だよ
 えっ 誰をって?)

たったひとつの彼のこだわり
それは
ジャスミンガスは使用前日につくること

ジャスミンを抽出している間に
私は彼の庭をのぞきにいく
武骨な駅舎の片隅に設けられた
こじんまりとした花壇に
ひと株の野バラが取り残されたように咲いている
色褪せた小さな花と乾いた葉っぱ
吹き荒れる海風のなか枯れずに咲いてるのは奇跡だった

(ここには潮の香りしかない)

葉っぱにしがみつくアブラムシをちくちく取りながら
私は野バラに話しかける ねえ 結婚しない?
私はあなたの助手もできるし
それからプラットホームでジャスミンを育てよう
海に侵食されたこんな世界だけど
この駅だけは花の香りでいっぱいにしよう
そしていつか私の子供たちが
広いジャスミンの庭ではしゃぎまわるそんな日を夢みよう

(マリーノ超特急の旅人よ もしあなたが
 海風のなかにジャスミンの香りを感じたら)

いつの間にか 見渡すかぎりの海に月がのぼって
私は今週も帰りそびれてしまった
明日は彼の助手をしよう ジャスミンガスも出来たし
彼もまんざらでもないふうで
実のところ海洋特急はいつ到着するのかわからないし
448ちいさな世界:04/07/06 06:29 ID:YhW6G76y
ここは柵で囲まれたちいさな世界

蟻が歩き
犬がその上を通り
その上をすずめが飛ぶ

外界と同じように
春が来て夏が来る
秋が来て冬が来る

ここは圧縮された自然界
草が生え
花が咲き
虫が来る

この庭というちいさな世界
たとえここでも
自然界の掟は消えない

蟻が、蜂の屍を運び
蜘蛛が蝶を食らう
449庭には2羽鶏がいる:04/07/06 16:24 ID:PZfivCWv
庭には 2羽 鶏が いる

今日はお祭りだったんだ
焼き鳥を食べたんだ

庭には 1羽 鶏が さみしそう

今日でお祭りは終わるんだ
ピンクのヒヨコを買った

庭には 1羽 鶏と 1匹のヒヨコがいる

庭には 2羽 鶏が いる

その日はそんなに遠くはない  
450小さな御庭:04/07/06 18:21 ID:58Tes2CH
さぁ早く 此方にいらっしゃいな
そんな所で見てないで
此処は空が広い

貴方に似合う花を差し上げましょう

嗚呼 只今
急ぐ街並みを抱く貴方を
そっと抱きしめる
広い空の隙間から
屋根と雀がそっと顔を出す

私の場所 私の世界

さぁ早く 其の綺麗に飾る柵を乗り越えて
此方にいらっしゃいな
451始まりは庭だった act1:04/07/06 21:42 ID:GSGVnsFE
ラ ラ ラ ラ ラ
歌いそして踊る少女がその庭に居た
それは遠い昔の出来事・・・
桜が散り 皆、春の行事が過ぎ去り
ほっと 一息を着いている時期だった。
僕はいつもどおり 家から飛び出し
僕にとってのお外という庭に遊びに出た
僕の家には庭などない ただのマンション暮らしだ
だから 本物の庭など見たことがなかった
あの場所で見るまでは

いつもと同じように家を飛び出した僕は
昨日より遠くまで遊びに行こうと決めていた
資金は朝 親にねだって調達してきた
これなら電車に乗って遠くにいける
地元の駅から電車に乗って 8駅先の駅に向かった
わくわくどきどきの一人旅 なんて子供心に思っていた僕が居た
目的の駅に着き 改札を通り抜け
見知らぬ 街へと歩を進める

僕は見知らぬ街をひたすら歩き探索を続けた
まだ見ぬ 何かに出会えるかもしれないと信じて
まあ 世の中 そんなにすぐ出会えるようには出来ていなかった
朝出た頃のからの晴天の空は もう紅く染まり始め
じわりじわりと夜へと向かっていた


452始まりは庭だった act2:04/07/06 21:43 ID:GSGVnsFE
急いで家まで帰らないとっと思った僕は駅に向けて走り始めた
幾つもの路地を曲がり 駅へと向かう途中で僕は見てしまった
庭で歌い踊る少女を・・・
まあ 少女といっても 僕と同じぐらいの年頃だと思うのだけど
紅く染まった太陽の光を背に受け 庭で踊る少女は綺麗だった
その時の僕はまだ 綺麗って言葉を心から使った事はなかったけど
今回だけは心から綺麗って言えると思う
僕はその場所で5分ぐらい 立ち止まってその少女を見ていた
それから駅に向かい 家に帰った
しかし 案の定 あの5分の立ち止まりが尾を引き
家に帰り着く頃には 回りは闇に覆われていて
親からはしこたま 怒られた僕
453始まりは庭だった act3:04/07/06 21:49 ID:GSGVnsFE
あれから 時は流れ
僕は少年から青年の階段を上り
甘く切なかったかもしれない 初恋を思い出していた
そんな事を考えている場所はとある街のある家の庭だった
僕はその庭の椅子に腰掛け のほほんとしている
誰かが話し掛けてきて 踊ろうと言ってきた
しょうがないなぁと 思いながら 差し出された手に
自分の手を重ねた・・・・・・・・

今となりで笑いながら踊っている彼女が
僕の初恋の相手だった
454神の庭:04/07/06 22:50 ID:mFKYfCaB
張り付いたような月と星空が
まるで有限の壁のごとく私を囲む

月に照らされた遠くの山も
沿岸の工場地帯のロウソク煙突も
工場の光で紫に光る雲も
公園の電灯に集まる蛾も
ライトアップされた桜並木も
兄と走ったが今は消えた運動場も
母と歩いたが今は消えた帰り道も
私が生まれた今は消えたあの部屋も
私が歩いている今生まれたこの道も

この空を外せば覗けてしまう
誰かの箱庭なのだろうか
455紫陽花が咲く庭で:04/07/07 01:45 ID:PgRMCdex
あの日 この庭で起きたことは
ぼくと君と紫陽花だけの秘密さ
君の白い水玉の傘も
ぼくの黒いブカブカの長靴も今はない

君の記憶が途切れた場所
紫陽花が咲く庭で

あの日 ふたりでながめたかたつむり
青い紫陽花の緑の葉の上
ゆっくりゆっくり這っていた
どこまでも憂鬱な灰色の空の下

あの日 この庭で起きたことは
ぼくと君と紫陽花だけの秘密さ
君の赤いピカピカの鞄も
雨にぬれた君の白い肌も今はない

君の笑顔が途切れた場所
紫陽花が咲く庭で

君とふたりで過ごした最後の日
あの夜 雲の隙間から月が見えた
黒い夜空に輝いていた
まるでぼくのしたことをゆるすように

あの日 この庭で起きたことは
今はぼくと紫陽花だけの秘密さ
君は今もこの庭に
今は赤い紫陽花の葉の下に
456てるあき ◆DDfwggPC.. :04/07/07 20:13 ID:HIYJCSn1
審査員立候補させてください
457ハリネズミのジレンマ:04/07/07 20:16 ID:F0OlrurT
苦笑。

四方を囲まれ、
四角い空を睨みつける。

そして、無機質な庭は冷たく、
はっきりとした拒絶を示していた。

鏡に映った人間は、病的で、
生気が抜け落ちていた。
誰?
458名前はいらない:04/07/07 22:04 ID:7ykXMQwk
  失恋

水色の朝

デンデン虫 ヌロッチョ ヌロッチョ 

やあ、こんにちは!!

デンデン無視
459完璧な瑕:04/07/07 22:17 ID:NrXVCewS

  息詰まる庭に撒かれた落葉の

   その一片に私はなりたい

460MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/07 23:11 ID:t2ACFpaM
月の王府にがまがえるの王子が住む
唐土(もろこし)の人が云う

月影が遍く方丈を照らす
石木や礫竹はその姿をいよいよ鮮明にする

昔、ある僧が和尚に尋ねた
「達磨大師はなぜ中国にやってきたのでしょうか」
和尚は答える
「庭先にある柏の木だ」

眼前には枯山水の白い礫砂
その一粒一粒は蛙卵を宿している
中秋の長き夜の楽しみは
卵が孵るそのときをひたすら待つ
461MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/07 23:13 ID:t2ACFpaM
やっちゃいました。
スルーしてください。
462花耶:04/07/08 00:11 ID:as5MEItW
「支えて、支えられて」

見上げればいつも大きな背中
みんなに頼られ尊敬されて
その出で立ちはまるで絵のよう

あなたは無口で無愛想だけど
ほんとはすごく優しくて
あなたはすごく冷静だけど
ほんとはすごく 心 熱くて

あなたといると霞んでしまいそう
その存在の大きさに
その誇り高い信念に
私の何が並びえるだろう

あなたを眩しく見つめていれば
ぎゅっと手を握りしめてくれる
するとトクンと伝わってくる
そして私は安心するの
不思議ね これでいいんだよね
463名前はいらない:04/07/08 00:26 ID:mlUpvrt2
>>462
誤爆?
464花耶:04/07/08 00:31 ID:as5MEItW
>>462
果てしなく誤爆・・・ごめんなさい。・゚・(ノ∀`)・゚・。
465花耶:04/07/08 00:56 ID:as5MEItW
「庭」〜雨の庭〜

水無月の雨は薄紫。
この空気の為に用意した音楽を部屋にかけ、
急いで庭に出て空を見上げれば、
漂う空気は紫苑に染まり、
緑の木々の間から覗く灰色の空からは慈しみの雨が降り注いでいる。

ボールを沢山出してきて庭に置けば、
雨音の合唱が始まる。
大きさも形も違うそれらから
沢山の音色が空気の五線紙に音符を描いていく。
しゃがんで目をつむって耳を傾ければ、
それだけではない、
葉っぱや屋根にあたったり、
ポタポタとたれる雨音まで聞こえてくる。

彼の人はこれを感じてあの曲を生み出したのだろうか。
彼の人は何を思ってあの曲を弾いたのだろうか。
それを思うと微笑まずにはいられない。
466名前はいらない:04/07/08 02:24 ID:lIG0gqjt
庭という庭が高揚し
そしてまた眼前に打ち倒れていくベトナム兵
ロッキングチェアーが風に揺れる

汗ばんだ指先が丁寧に詩集のページをめくっていく


467パクリ:04/07/08 04:50 ID:zjc/PcNF
破裂の人形

鉛の蜃気楼

阿修羅寺

三色の怪物

意志という名の船で

大日如来微笑む
468にわにはにわ:04/07/08 13:03 ID:JcHOtHXk
にわにわにわ
うらにわにわにわ
わにわには
はにわ
469名前はいらない:04/07/08 13:19 ID:XqpaLS61
これを広めるだけでアトピーが治る。
Kさん 好循環  Aさん 悪循環   <日本>
 (健康体)  (喘息)

1.(天国・霊界が喘息であるかないかを決める)
2.K 喘息でない人 A 喘息の人は
は体力がある    体力がなくなる

3.K 変化なし    A 行動力、五感(嗅覚)が鈍り感性が変化する。

4.K&A 天国・霊界は異常な感性の人間は本来人に迷惑をかけ
るから外に出てはいけないと思っている。
5.K 変化なし   A アトピーになる
6.K 正常な感性  A 外に出なくなりさらに異常な感性になる。
7.K 正常な人間   A 異常な人間(レッテル)
8.K&A 死  9.K&A      来世
10.K&A 天国・霊界は異常な人間は人に迷惑をかけるので行動
を抑制する必要があると思っている。
11.K&A 天国・霊界が喘息であるかないかを決める 12.K 喘息でない  A 喘息である
13.K&A    1.に戻る
これは事実。広めようぜ
解決法:寝て起きて、やな気分でも、続けるけること。
体力をつけると感覚が正常に戻り、
アトピーも快癒に向かう。 目安としてグランドを10週くらい。
あとはウォーキング 2.3時間を目安にウインドーショッピングや本屋めぐり
絶対に直す方法:
よく海外に行ってアトピーが治る話を聞くが、その場所場所に霊界が存在するので
海外に行くとほとんどの場合体力をつけると治る。 日本の中であっても、体力をつ
けると治るはずだが、 様々な理由により、日本の霊界の存在がばれてしまい、 この失態が明
るみになるので、治さないようにしている。よって、絶対にアトピーを治すには、 海外
に行き体力をつける。
http://life.2ch.net/test/read.cgi/atopi/1035703616/l50を参照
470それは大切な:04/07/08 23:51 ID:9UCSttLu
嵐の中 庭におかれし 石像
いつも 庭に佇んでいた 石像
生まれる前から そして 現在まで
この俺 家族 家 庭を見守ってきた
嵐の最中に俺はそんな石像を家の中から見ていた

心配だったのだ 壊れないかと
だけど 俺には見送る事しかできない
明日 また 何時もどおりの
庭の番人の姿を見たいなぁ
471「神様の庭で」 :04/07/08 23:54 ID:L49MH2x1
幼いときに買ってもらった絵本の物語みたいな夢ばかりみてた

パントマイムみたいに 見えないもの探してた
タンポポの綿毛の飛んでゆく先に奇跡があるはずと

イエスタデイ昨日を 問いかけた追いかけた
太陽の熱さ戻ってこないのか奇跡なんてないんだろう

神様の庭で水浴びしてたビーナスが
覗いてた神様に水をかけて
ノアの大洪水を起こしてしまってジーザスと
ノストラダムスが予言書を破り捨てた
 僕らは釈迦の手のひらで 神様の庭で遊ばされてる

いつもの杖を忘れた モーゼが海で溺れてた
人間の考えることや行く先は真っ暗だね

神様の庭でドラッグ売ってたアルパチーノ
覗いてた神様に声かけて
1グラムだけと売り飛ばしたこの世の中
こんなもんだろうと注射器取り出す神様
みんなは釈迦の手のひらで 神様の庭で遊ばされてる


幼いときに買ってもらった絵本の物語みたいにバカバカしくなった
472『向日葵』 1/2:04/07/09 07:53 ID:In1Vg6YL
植物なんて小学校以来育てたことがない
花屋の軒先に並ぶ向日葵の種を手にする
いつもじゃ素通りする店へ一歩踏み入れる 
花屋に入ったことなんてないから
鮮やかな原色に少しとまどう
種の袋の写真に心躍らせた

自分ちの庭なんて興味もない場所
ついさっき買ってきた向日葵の種を蒔く
昔 学校で習ったはずの記憶を頼りに
土を耕し ほぐし 等間隔に種を…
なんだこの感覚
もうその空間が愛しい
明日が楽しみになるというこの気持ち
忘れかけてた少年の心が蘇る
水を忘れずにくれなきゃ
473『向日葵』 2/2:04/07/09 07:53 ID:In1Vg6YL
仕事が終わって帰ってくると
日課のように庭に足を運ぶ
一番の早起きが土の塊を重そうにしてる
オレは少しにやけ顔でそっと手を差し伸べる
次の日には鳥に摘まれなかった子達が
元気に這い上がってきた

まだ小さな顔を太陽にしっかり向けて
日々信じられないスピードで成長していく姿は
オレを元気にしてくれることはあっても
悲しませることはなかった

愚直に天に真っ直ぐ伸びる姿
不器用にしか生きることができない自分に重ねると
これでいいんだと思わせてくれる

やがて見せるであろう鮮やかな姿
全てはその一瞬のために太陽に向かい伸びるというのなら
オレだけはその全ての過程を見ていよう

垣根のように茂る向日葵はもうじき花をつける
心の片隅に残る 君の好きな向日葵の前で想う
474意識のある庭1:04/07/09 18:51 ID:AO0Y7CVX
僕には世話をしてくれる
狭くて苦しい家に住む
女の人がいます

彼女は花を植えます ごく普通の花です
パンジーやらペチュニアやら
買ってきては植えます
最近僕は 手入れされる事が
ガーデニングと呼ばれるのを知ったので
何度も呟いてみたりします

植えるには掘らなくてはなりません
花と同じくらい普通の赤いスコップで
彼女は一生懸命穴を開けます
正直痛いので やめて欲しいですが
生憎僕には口が無いので
伝える以前の問題です
仕方なく僕は黙っています

ついでに 草抜きも嫌です
人間で言うならきっと
髪の毛なるものを引っこ抜かれるみたいなもので
昔はそんな拷問もあったと聞きます
壮絶です
ありもしない体がのた打ち回るようです
特に ストレス発散と名付けられた
勢いのある抜き方には 泣きそうです
実際僕は 叫ぶのですが
あくまで例えで 声など無いです
この時僕は 口が無くてよかった
と思うのですが
抗議できない事に 苛立つ事もあります
475意識のある庭2:04/07/09 18:52 ID:AO0Y7CVX
彼女は
そうやって痛めつけた僕を
自慢にしているらしいです
何故なら
必死で手入れしたからです
誰かに認めてもらいたいんです
僕は痛くても 彼女は何ともないし
それに 花があります
少なくとも花は綺麗です
お客が来ると
僕を見せに来ます
皆は
一応褒めていますが 僕は知っています
本当はぶっちゃけた話 どうでもいいんです
彼女にはガーデニングなど似合わないし
決して上手いとも言えませんので
そんな人の目は ひどく冷たいです
冬に撒かれる水に似ています
僕は そういう目を向けられるのは
霜ふる夜に似た辛さを感じるのですが
頑張って手入れしている僕が
こんな目を向けられていると知らず
見せびらかす彼女が すこし哀れなのと
ざまあみろ という気持ちが生えるのを
楽しく思うのです
それはまるで
人に飼い慣らされた従順な庭が
飽きられて荒廃していく様を見るようです
雑草に栄養を吸い尽くされて
打つ手も無く死んでいく庭を見るようです
僕はそんな楽しさを芽吹かせるのと同時に
密やかな憧れの花を咲かせるのです
476天体観測:04/07/09 23:12 ID:hwBE+D2F
空白とは言い難い面の上になるべく空白を頭に浮かべながら
崩れかけの3分の1拍子とそれを無視する右手が耳糞を丁寧にほじくり返して
空に投げつけたら神さまのおでこに反射して降ってきて
ノストラダムスの予言のことを説明して耳糞を再び追い返すと
空に散りばめる方向で神さまが和解を示したので僕の家の庭は
とてもとても素敵なプラネタリウムになったので
今夜僕はそのプラネタリウムで君を見つけようと思うだなんて臭いセリフを洗い流すために
パジャマを脱ぎ捨てて風呂場の蛇口を左向きに捻ったら愛が生まれた。
今夜僕は星を見ようと思います。
477不完全に気づいた時:04/07/10 01:52 ID:EKuEr4nC
ヌーディストビーチ 僕には恥ずかしいから
せめて壁の中で裸になる

開放感満喫 その後に眠るのは大好きな
香る花の匂いの中で

此処でなら いつまでも眠っていられそう
僕だけの庭で安らいだ

目を覚ますと 空行く鳥と目が合った
僕は完全に無防備で横たわる

何を思うかも知れない鳥にさえ羞恥を
感じる事が嫌だったけど

此処は僕だけの庭 壁に囲まれ守られる
何故裸であることに羞恥を抱かなければならない?

もっとリラックスしなくちゃ 


478憧憬:04/07/10 04:51 ID:d87vjyMw

浅くて幅広の石段が ほんの少し山にそって曲がりながら、寺へと続く。
色濃い木々に両側を囲まれ、参道が暗い。
その階段を20数段ほど上がった果てに、黒い質素な山門があり、
まるで額縁のように矩形に中の光景を切り出していた。

両側へ開かれた扉の向こう、
参道と異なり、広く敷地を拓いた寺内には陽が当たり、
白砂を敷き詰めた石庭が手前に置かれ、下からでは山門の額縁で区切られて、
他の構築物を見ることが叶わない。

暗い道を昇り、昇りて、彼岸の庭を垣間見る。
479Sweet time:04/07/10 12:44 ID:4hNkYI1f
まだら模様の光の中 
眠ったふりで深呼吸
初夏の匂いを含んだ風が
浅い眠りを誘ってくる

水の香りに導かれ
木々と戯れる君を見つけた
声をかけずに待ってみよう
たまには気づいて欲しいから

ちょっぴり不機嫌顔をして
両手をあげて大きく背伸び
振り向いた君は微笑っている
視線をそらし また背伸び

悪戯好きのこどものように
意地悪っぽく微笑う君
どうやら全部見抜かれている
まったく君にはかなわない
480つばさ  1:04/07/10 21:30 ID:PtiSXFDO
庭にいるから鶏と
ニワトリは呼ばれる 人がいるのはいいなぁ
小さな庭で我がもの顔でえばってる
ニワトリを無視してる犬もいる
のそのそ歩く猫もいる
飛び出せよ
その庭から


庭にいるからニワトリ
道にいるのはミチトリ
心充ちとるならシアワセ
寒〜いのも すべ〜るのも 真実は
高〜い 遠〜い 所にあるのさ

481つばさ  2:04/07/10 21:31 ID:PtiSXFDO


いっしょに飛ぼうニワトリ
翼なんかじゃあない空想の飛翔
いっしょに飛ぼうミチトリ
やっぱりこの人危ない人だ

いっしょに飛ぼうニワトリ
翼なんかじゃあない明日への飛翔
いっしょに飛ぼうミチトリ
英雄は 腕自慢 力自慢
何よりも勇気がある

やさしさに涙する小さな庭
目が眩む広さの景観も
遠い 青い 青天井
みんな空の下

いっしょに飛ぼうニワトリ
気持ちだけまず 飛び出せよ
その庭から
482幻想庭園:04/07/10 22:25 ID:PycFRa8H

昨日と今日の 境界線で

うろうろして

うとうとして

月光の中で 見たものは

黄金虫でした

あの緑色に輝く翅を 震わせて

月へと向かって 飛んでゆく

黄金虫でした
483苗木 1/2:04/07/10 22:53 ID:HroEUExK
巣作りに翻弄する蜂と戯れる7月の風
雲はなく目眩を起こしそうなほど空は高い
狭い庭にも木はいまだまばらで
赤茶けた土壌に大輪もない

なんて見事に殺風景
16の時に植えた木はとっくの昔に枯れ果て
片隅で恥かしそうに俯いている
青々と垣根を越えて広がる枝を夢見たあの木は
22の時に植えて20年何も変わらず
蕾を固く今にも折れそうで

一本くらい育てばいいと
両親と恋人と親友と時にはひとりで
植えた木々は――
484苗木 2/2:04/07/10 22:53 ID:HroEUExK
今また一人で木を植える
顧みることのなかった庭は荒れ果てて
満足に
思うが侭に
屹立させることは叶わないかもしれないが
それでも今度こそ
水をやり虫を取り観てやろう

台所の窓から妻が昼食に呼ぶ
「私もまた、パートをすればいいですし」
手を洗う横で妻が言う

28の時
妻と一緒に植えた木の横で
小さな苗木は
遮るものなく存分に日を浴び
どことなく頼りなくも誇らしげに
揺れている
485小さな庭の情事と朝焼け 1:04/07/10 23:05 ID:oYVLGcZv
海に浮かぶ一艘から放り出されるM

今は戦後最大級に揺れる時代
二人の男が人型の包みを持って
一人の女の大層な庭にやって来た

埋めるのかな
埋めるのでしょうね
フレンチドールが井戸端会議だ
それは野良犬が惹かれるパスポートである
ビザ無しかな
ビザ無しでしょうね
フレンチドールはもはや困惑気味だ

そうこうしているうちに
一仕事を終えた二人の男はライターを取出し
黙々と煙草の木の葉に火をつけたはいいが
真っ赤に濡れたナメクジが袖口から這い出し
男の指先をベロンベロンと舐め回した
486小さな庭の情事と朝焼け 2:04/07/10 23:12 ID:oYVLGcZv
おかげで
そりゃもう住民たちは絡み付くような熱に悶えるしかなかった

やがて炎は一人の女の体にも伝わり
昨夜初物を経験した彼女ならではのアイデアで
果汁100%ならではの勢いで

     ちょうどその時
      Mが海の底を叩いた!

二人の男は命の字が崩れたようにその場に倒れこみ
フレンチドールはすかさず受話器を取った
「大変です、手抜き工事です!」
そう、二人の男は皮肉なことに手抜き工事だったのだ
487小さな庭の情事と朝焼け 3:04/07/10 23:20 ID:oYVLGcZv
いたいけな少女が手の平で書き損じのラブレターを握り潰すかのように亀裂が走り
付近のハムスターは機を待ったのか、各々の弔い合戦を始めた
朝帰りのタクシーのメーターは誰も知らないところで1メーター増え
また遠くでは若いOLの腰の動きが激しくなった

土の中のそれはジャック顔負けの勢いでムクムクと隆起し
もう間もなく陽が昇り始める空を受けて
一人の女はいったん不思議そうな顔をしてから
その後、ゆっくりと微笑した
488Sky Fruits (1/10):04/07/10 23:30 ID:bLfsl8kg
背景は大きな太陽のおかげで
水色ひとつ

昼下がりの蒸れた暑さで
けだるくなった公園に立ち並ぶ
珍しくも無い ありふれた木々

 ふうふる

やわい風が吹き通り
疎らに揺れる色鮮やかな枝葉たち
茶色や緑色の彼らに全方位を取り囲まれ
産声あげる その隙間

 空へと直結した
 空気が走るトンネル
 透明に貫く光線

そこでは 常に形状を変化させながら
大小数え切れない『空』が実っている



僕は見た
果実を育むことの無い木々でほほえむ
晴れ渡る 瑞々しい空の欠片を

 名付けるならば
 スカイフルーツ
489Sky Fruits (2/10):04/07/10 23:31 ID:bLfsl8kg
空と空が隣り合うけど空々しく無い
みな親しげな笑顔のスカイフルーツ
サワサワサワ
とおしゃべりする葉っぱたちと違い
肉声を発さず 空(ソラ)だけど空(カラ)じゃ無くて
実のある心と心で 静寂を保ち会話してるのかな

今 僕が魅了されたせいか
吊り人形となって操られて
頭 両手両足が一本の木の根元に近づく
目の届く範囲で スカイフルーツが最も鈴なりの木だ

それはきっと 至近距離で
手に取るように まじまじと観察したくなった
というよりも
木によじ登り
本当に一つ 手に取って
頭上へ掲げ
力強く スカイフルーツを握りつぶし
頭髪から土踏まずまで その果汁のシャワーを浴びたくなったから
頬を湿らすであろう果汁も舐め ガラガラ痛む喉も癒したい

しかしどれもこれも
この暑さが原因で
そうでもなければ
こんなことを僕は
考えずに済んだ
はず



木陰に入った
490Sky Fruits (3/10):04/07/10 23:32 ID:bLfsl8kg
根元から見上げても
スカイフルーツは遠い宝石
幹から伸びる小枝も 手近に皆無
樹皮に爪を喰い込ませても
上へ上へと登るきっかけは作れず

汗を吸い続けるTシャツの重みで
乾いた地面は沼地のように陥没し
バランスを崩し
果汁の代わりに
僕の頬へ砂粒が
流れ込んできた



顔を地面から離し
汚れも構わず直立すると
周囲が異様にうるさく感じ
顎を上げれば 大きな太陽
あいつだ あいつのせいだ
苛立つ僕は左手の指五本をめいっぱい広げて
やかましいその丸みを覆い隠そうと
綺麗な水色の上へ載せてみた
とき

あることに気づいた

 僕の指と指の隙間
 発芽したばかりの
 空の果実
491Sky Fruits (4/10):04/07/10 23:32 ID:bLfsl8kg
 底辺を持たない
 縦長の三角形で
 まだ開放されたままの
 スカイフルーツとは呼べ無い
 未熟なものが四つ
 並んでる 

 空の中
 左右に何度 手を振っても
 地上へ逃亡せず
 僕の指の隙間に留まってる
 可愛らしいその笑顔



果樹園経営者の気分になって
おしべとめしべを受粉させるように
親指と人差し指の先端を 期待を込めて繋ぎ合わせると
円とも四角ともいえる 不恰好なスカイフルーツが一つ
空で 僕の指間で 成熟を迎えた

思いがけず スカイフルーツを手に入れた僕は
当初の計画通り 水分を求めて 果汁のシャワーを浴びるため
握りつぶそうと
手のひらに力を
込めようとした
492Sky Fruits (5/10):04/07/10 23:33 ID:bLfsl8kg
けれども
なぜか 力は一向に入らず
挙手したまま 銅像みたく凝固してしまった
唇は開いたまま動作せず 息はできるが
助けが呼べ無い





  ああ
  僕は
  この公園で佇む木に
  なってしまったのか
 
  あるのか
  無いのか
  わから無い
  ような
  スカイフルーツを
  人間の身体に寄生させたため
  自分は一本の木として
  生まれ変わったのか

  自分の姓は
  『木』から始まる
  珍しくも無い アレだ
  より相応しい容姿に
  落ち着いたのか
493Sky Fruits (6/10):04/07/10 23:34 ID:bLfsl8kg
  動物模様のバックを提げた
  幼稚園児らしき子ども達が
  僕に話しかけず
  前方を横切った

  僕の姿は
  見えている?
  彼らの目には
  自然の一部として
  映っている?

  中学生くらいの女の子が
  飼い犬に引っ張られて
  こちらへ向かって来る

  お尻をもぞもぞせたあの犬
  まさか 僕という木へ
  小便をしかける気じゃ?

「こらっルーシー」
494Sky Fruits (7/10):04/07/10 23:34 ID:bLfsl8kg
  リードはぴんと張られ
  首輪が抜けそうなほど
  躍起になって犬は前進する
  女の子の抑止は無視


「そっちには、木があるだけでしょ」


  隣の小部屋での野蛮な遊びが
  厚い壁から不覚にも漏洩したようだった
  音量は微々たるものだった
  しかしそのフレーズは
  僕の血液中へ不法侵入し
  体内を何度も駆け巡った

  ・・・そっちには、木があるだけでしょ・・・
  
  ・・・そっちには、木があるだけでしょ・・・
  
  ・・・そっちには、木があるだけでしょ・・・

  ・・・

  ・・

  ・

  赤の他人により
  遂に証明されてしまった
  本物の木なのだ
  僕という奴は
495Sky Fruits (8/10):04/07/10 23:35 ID:bLfsl8kg
  あはは!



   (風を切っている)

   (走っている ようだ)

   (それぐらい わかる)

   (どこへ行くのか)
  
   (それだって 知っている)

   (さあ ひねるんだ)

   (おもいっきり)





ばしゃばしゃばしゃー

顔面を叩く水流の冷たさで我に返った
スカイフルーツが破裂したんじゃ無い
水源は公園の一角にある上向いた蛇口
一分間ほどスピード全開で浴び続けた
496Sky Fruits (9/10):04/07/10 23:36 ID:bLfsl8kg
止水して辺りを見渡すと
さっき自分のいた場所――木陰で
犬が伏せして 隣に女の子がいた
彼女は僕と目が会うと軽く会釈をし
犬を連れ立って公園の出口へ歩いていった



相変わらず今日は暑くて困る
スカイフルーツを握りつぶせば
水分補給は常時可能だった
しかし僕はそうしなかった
できなかったんじゃない
しなかったんだ

僕はこの空想の果実を手にしたまま生きる

つぶそうと思えば つぶせるものを
一生一度もつぶさずに育ててみたい
一時の欲求で手放したくは無い


腕を垂れ下げたままの姿勢で
親指を人差し指の先端を繋いだ
勢いよく青空の中へ放り投げる

一つのスカイフルーツが実る
497Sky Fruits (10/10):04/07/10 23:36 ID:bLfsl8kg
思い通りの展開に満足すると
僕は蒸れたズボンのポケットへ

そっと それを仕舞いこんだ


 ふうふる


風が吹いていることを
すっかり忘れていた

どうでもいいな

ペッ

唾を吐き捨てた


僕の立ち去った数秒後 その跡で花が咲くことは無かった
数年後咲くことは あるのかもしれない
498名前はいらない:04/07/11 00:18 ID:XC9Ku0sf
>443  布団
>444-445  猫の額
>446-447  愚者の楽園(マリーノ超特急)
>448  ちいさな世界
>449  庭には2羽鶏がいる
>450  小さな御庭
>451-453  始まりは庭だった
>454  神の庭
>455  紫陽花が咲く庭で
>457  ハリネズミのジレンマ
>458  名前はいらない
>459  完璧な瑕
>465  「庭」〜雨の庭〜
>466  名前はいらない
>467  パクリ
>468  にわにはにわ
>470  それは大切な
>471  「神様の庭で」
>472-473  『向日葵』
>474-475  意識のある庭
>476  天体観測
>477  不完全に気づいた時
>478  憧憬
>479  Sweet time
>480-481  つばさ
>482  幻想庭園
>483-484  苗木
>485-487  小さな庭の情事と朝焼け
>488-497  Sky Fruits

全29作品。
499名前はいらない:04/07/11 00:18 ID:XC9Ku0sf
審査期間は7/11〜7/13いっぱい(7/14午前0時まで)です。
審査員の皆様、奮ってご参加くださいませ!(・∀・)
500MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/11 01:46 ID:qprr8mba
今回は、自爆してしまい、トホホとなりました。楽しみはみなさんの詩を読んで文章
を書かせてもらうことだけになりましたので、めいっぱい行きます。
まずは寸評から。
>>444-445 猫の額
猫の額と、大きな木の対比。小さな庭と、不釣合いな大きい木の話というふうに普通に
読めてしまう。それはそれでよいが、「大きな木」を何かの隠喩や象徴と読むことも可能。
大きな木については、「とてもすばらしい木」としか言及しておらず、余計な描写が一切ない
のがミソ。「大きな木」とぼかすことで、この詩に茫洋としたふくらみを持たすことができた。

>>446-447 愚者の楽園(マリーノ超特急)
この詩の作者の強みは独自の世界を持っていること。「海上に浮かぶ列車整備駅」などの
描写で、私たちが住む世界とは全く別のアナザーワールドに招待してくれる(「海に侵食された
この世界」とあるから、もしかしたら、温暖化が進行した未来の地球か?)。数日に一度しか
やってこないマリーノ超特急、一体どこからやってきてどこへ向かうのだろう? 非常に
ソソラレますな。今回はジャスミンガスの話が大半をしめていたけれど、もう少しこの列車の
由来や、アナザーワールドの中身を見てみたかった、というのは私だけのワガママだろうか。

>>454 神の庭
タイトルで既にオチがわかっちゃっている。タイトル、変えたほうがよかったのでは?
違うタイトルでも、最後まで読めば、自ずと想像できる。読者が想像する楽しみを残す、
というのが詩の技法、と私は個人的に思っております。苦言で失礼。

>>407 ハリネズミのジレンマ
タイトルは心理学の用語。他人を傷つける強い自我を持った青年が、他人と人間的な結びつき
を持ちたいと願う反面、強烈な自我によってお互いに傷つき傷つけられるのを恐れて、なかなか
近づけない、という青年期特有の心理状態をたとえたもの。第2・3連は作者の心象風景だろう。
それでも無機質な庭に降りていく勇気を持って! と自分自身にも喝!
501MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/11 12:35 ID:iPyZ+ShX
>>460  ミスった私の詩。ちなみにタイトルは「北山詩抄」

>>471 「神様の庭で」
第3連以下、想像がどんどん拡がり、これでもかと荒唐無稽が続く。ここまでテッテー的
に遊んでしまうと、荒唐無稽から奇妙な詩的情感が漂ってくる。第6連のアルパチーノの話
が私としては好きだ。構成面で一言。第1連と最終連の「絵本」は導入と結語で対応関係に
あるが、これは不要ではないだろうか。荒唐無稽、つまり倫理なき今の世を「絵本の世界」
と評しているのはわかるが、最終連の「バカバカしくなった」という作者の感想はグッとこらえて、
むしろこの感想を読者に言わせるように仕向けるのが、より高等戦術だと思うのだが、如何に。

>>477-478 意識のある庭
本当に庭がしゃべっている(これも一興)のかと思ったが、「それはまるで/人に飼い慣らされた
従順な庭が/飽きられて荒廃していく様を見るようです」とあるから、庭は作者=僕の比喩だとわかる。
それでは、彼女とは誰か。母親か。
ともかく、発想が奇抜でおもしろい。これに哀しみが加わってくるようだと、この詩も
いよいよ本物だ。

>>476 天体観測
シュールレアリスム、なんだろう。全体が2行で構成されている。一見、独りよがりの
ようで、ワケのわからなさがあるが、作者はきちんと計算している。最初の長〜い一文は
最後の短い一文、キメ台詞を引き出すための序詞、枕詞と考えたほうがよいのかもしれない。
耳糞が星になるあたりも、詩になるかそうでないものになるかのキワドイところを冒険し
ている。このへんをみるにつけ、作者は相当の確信犯、と読んだ。

>>478 憧憬
この詩は実景とみてもよいし、作者の心象風景とみてもよい。暗い道を昇って陽が当たった寺、
彼岸の庭にたどりつく展開は、むしろプラトン以来の西洋の天国を思わせる。
502MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/11 17:34 ID:Na5M97Xu
>>476 天体観測 の寸評の訂正。
「全体が長い2行で構成されている」は「全体が長い二文で構成されている」の誤りです。

>>483-484  苗木
庭に植える苗木とは、希望の謂いである。これは言わずもがな。第5連の妻の台詞の
カットインがいい。初心者は思ったことの一から十をすべて書こうとするけれど、
この詩は違う。さりげなく部分を提示して賢い読者に全体を想像させる手法をとっている。
この作者、かなり詩を書き慣れていますな。庭とは、人間の理想と現実。ひとは希望を
持たなければ生きてはいけない。詩を書くということもまた、一本の苗木を植えること
なのだろう。

>>485 小さな庭の情事と朝焼け
前編わからない。不思議な雰囲気をたたえた詩。タイトルの情事から牽強付会してみれば、
すべて性的なイメージがまとわりつく。「庭」「埋める」「火」「ナメクジ「熱」
「初物」「果汁100%」「工事」「ムクムクと隆起」など。それの極めつけが、
「Mが海の底を叩いた」。のぼりつめるだけでなく、底へ沈降するエクスタシーも
あるのだろう。この手の詩は意味を追いかけるより、イメージをどれだけ楽しめるか、
というのが本来の味わい方なのかもしれない。

>>488-497 Sky fruits
大長編力作。木の枝間に見える空間を果実に見立て、これをスカイフルーツと命名した
ところにオリジナリティーを感じる。そして自分の指でつくるスカイフルーツ。ここまでは
よい。ただ、その果実が熱さを癒す水分、果汁を求める心性にだけ直結している、というのは
どうか。もちろん、その後、自分が木になる展開につながるのだけれど、そこのあたりが
やや強引な気もしないではない。やはり、もう少し短く圧縮・整理したほうがよかったのでは。
着想がいいのだから、その切れ味を生かすには、詩は短ければ短いほどよい、というのは個人的な
意見。
503MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/11 19:26 ID:k/0ySOoy
今回は特に抜けた作品がないように思われました。やはり、「庭」というテーマは
奥が深く、難しい。よほど力量がないとテーマに遊ばれてしまう。逆にこのテーマで
遊びきった、471「神様の庭で」と476「天体観測」の2作品が印象に残りました。
それでは採点に移ります。
 [2点]
  471   「神様の庭で」
  483-484 「苗木」
 
[1点]
444-445 「猫の額」
446   「愚者の楽園(マリーノ超特急)」
  454   「神の庭」
  474-475 「意識のある庭」
  476 「天体観測」
  485-487 「小さな庭の情事と朝焼け」
  488-497 「Sky fruits」 
以上、勝手なことを書き連ねて、気分を害された方もおられるかと思います。
ひらにご容赦願います。 
504ななほし ◆lYiSp4aok. :04/07/12 02:00 ID:U0an9pYB
3点 >488 :Sky Fruits (1/10) :04/07/10 23:30 ID:bLfsl8kg
 長くて読みにくいけど、庭にいる植物の気持ちなんてこんなもんでしょ?

2点 >446 :愚者の楽園(マリーノ超特急):1/2 :04/07/05 23:33 ID:np9Cnou+
 砂漠も海洋も飲み水に事欠く過酷な世界だが海の世界の舞台装置、のんびりする。

2点 >474 :意識のある庭1 :04/07/09 18:51 ID:AO0Y7CVX
 先の読めるような書き出しに、さて、さて、……と読み進めた。
「人に飼い慣らされた従順な庭が」<ここでちょっとがくッ ときた。
 最後は、詩人のやさしさがあいまいに話を終わらせてしまったようだ。庭は苦しみ
持ち主はあざけられ。……なのに時だけが過ぎていく。この詩チェーションの終り方ではなかった。

1点 >443 :布団 :04/07/04 19:01 ID:kaY0UHEV
 小人が畑仕事を……あたりから、子供の病気だけじゃない胸騒ぎがしてくる。
 「ある日訪れた来訪者が」<この一行は興ざめ。仕掛けが見えてしまう。わかっていてもはこぼれていく。そんなフレーズを期待する。たとえを短直にいえば、おもちゃのねずみがウインクするとか……これもあんぐ……り、だが

1点 >444 :猫の額 その一 :04/07/05 00:43 ID:eF/Vdba0
 自分の庭を持ったことがない。畑も持ったことがない。はたしてこの詩の作者の庭はいまドンナ花が咲いているのかなぁ?? 

1点 >449 :庭には2羽鶏がいる :04/07/06 16:24 ID:PZfivCWv
 出ました庭鳥ネタ。呼ばれたら、締められた……か??

1点 >450 :小さな御庭 :04/07/06 18:21 ID:58Tes2CH
 兄弟がいないから、兄弟の味は知らない。庭も除きこむだけで庭からの景色は見たことがない。そうか、……屋根と空が……見えるのか。
505てるあき ◆DDfwggPC.. :04/07/12 16:25 ID:65flWfSV
1点 >444 :猫の額
結構楽しい詩でした
りずむかんもあってよかったとおもいます
506てるあき ◆DDfwggPC.. :04/07/12 16:26 ID:GX0qBM/7
すいません、上のは誤入力です
タイトルのコピペミスりました
正しくは

1点 >449 :庭には2羽鶏がいる
です
この場を借りてお詫び申し上げません
507名前はいらない:04/07/12 17:13 ID:lYAuyX42
審査期間中age
508山田 ◆jipx.wAXvs :04/07/13 00:18 ID:3uVjBlWD
2点
>474-475  意識のある庭
「庭」というテーマに一番沿っているのがこれだと思う。
庭が喋っているのか、比喩なのか、作者の解説キボン。

1点
>446-447  愚者の楽園(マリーノ超特急)
RPGの世界みたいだな〜というのが最初の印象。
世界観がいいですね。
「庭」というテーマを考えると、ちょっと弱いかも。

>488-497  Sky Fruits
人間が木になる夢をみた、というのは誤解釈?
発想は面白いけど、長さがやはり気になります。
同じ事を言うなら短いほうがいい、と思いますね。

点なしで次点
>472-473  『向日葵』
書いてある内容は好きです。
表現に工夫が欲しいかな〜と思います。

>482  幻想庭園
切り取った風景はよいと思うけど、風景だけなので
作者の主張が入ると、面白くなるかな。
509Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/07/13 01:00 ID:/3zyKun9
取急ぎ審査を。

2点
>>482 この詩からエルンストの描く森を連想するのはぼくくらいなのかもし
れないけど…。ツボにはいってしまったのは確か。

1点
>>465 ルールはよく読んで投稿のこと。前半の冗長さは否めないが、最終の
3行がよかった。詩をひきしめています。
>>474-475 発想がいいよね。最終部、能動的な庭が少し弱いかも。
>>478 うん、シブい。実はよくある風景だったかもしれないね。
>>488-497 内容のわりに長すぎると思うんだけど、構成の妙があるよね。
ちょっとしたスパイスのような表現も、いい感じ。
510わに ◆Wani6uvhK. :04/07/13 15:30 ID:7lqaOLuD
簡単に採点させていただきます。すいません〜

>482 2点 雰囲気が良い。
     色が目に浮かぶような庭ですね
>454 1点 空は夢幻に広がっているのに箱庭だと感じる
     そのキモチは精神的な壁なのか?
     景色がだんだん私的になってゆく感じとリズムが私の好みです
>449 1点 庭といえばこれですねw
     なんていうかお約束の美、とでもいうべきか
     水戸黄門における印籠を出すシーンのような
     由美かおるの入浴シーンのようなかんじですよね
     予想できない驚きより予想範囲内の驚きのほうが効果的であると私は考えます
>468   なんだかわからないけどきになりました。
     わたしは逆立ちするとにわになるんだな〜とかかんがえました。
511名前はいらない:04/07/13 19:42 ID:cxQbG7fc
本日〆切age
512名前はいらない:04/07/13 23:33 ID:pE6a5sXz
角が立つのは自分も回避したい。梁山泊は2ちゃん内のゲーム。
それでも独り言としてつぶやいてみたい。

>簡単に採点させていただきます。すいません〜
この審査姿勢は正しいのかと。
513名前はいらない:04/07/14 00:06 ID:x0WcFVeu
 読んだ感想を、点数つけるひとが、気軽に参加してっぽいよ〜
 一番面白い、とか、一番気に入った、……なら、3点。あとは、それに比べて……
 採点すればいいんじゃないの? 
514soft ◆ZYsoftMCT2 :04/07/14 00:32 ID:LgqnnKpJ
一時期、俺を合わせて3人しか審査員がいないなんて事もあった。
どんな審査でもとりあえず審査してほしいと思うよ。そんなに敷居は高くないから。
515名前はいらない:04/07/14 01:20 ID:bl1C0eyX
採点期間 〆切でつね。
516グリーンブック ◆yCYysoyX.A :04/07/14 01:23 ID:wIN5R8ID
皆様お久しぶりでございます。上位2つのご確認をお願いします。

【得点表】

6点
>474-475  意識のある庭
>488-497  Sky Fruits

4点
>446-447  愚者の楽園(マリーノ超特急)
>482  幻想庭園

3点
>449  庭には2羽鶏がいる

2点
>444-445  猫の額
>454  神の庭
>471  「神様の庭で」
>483-484  苗木
517グリーンブック ◆yCYysoyX.A :04/07/14 02:11 ID:wIN5R8ID
誰もいないのかな?上位2つの自己確認を何度も行いました。間違いはありませんでした。
(もし間違いがありましたら、何か罰ゲームを致しますw)

では発表します!


★★★チャンプ★★★
>474-475  意識のある庭
>488-497  Sky Fruits

★準チャンプ★
>446-447  愚者の楽園(マリーノ超特急)
>482  幻想庭園


皆様おめでとうございます〜♪パチパチパチ〜♪
ではチャンプで投稿の早かった「意識のある庭」の作者さん、お題の提出をお願いしますm(_ _)m
518山田 ◆jipx.wAXvs :04/07/14 02:19 ID:bl1C0eyX
遅くなりましたが、確認しました。OKです。
集計乙です。
519グリーンブック ◆yCYysoyX.A :04/07/14 02:30 ID:wIN5R8ID
>>518
山田さん、確認ありがとうございます。お疲れ様です。
罰ゲームから無事解放されました(笑)
520名前はいらない:04/07/14 02:44 ID:x0WcFVeu
 集計お疲れ〜 ちゃんぷ、準ちゃんぷ あってます〜

 ブラウザクラッシュして参ってしまった、雑音出るのにはドキッときた。
 ブリブリ、バツばッ うるさい! こんなクラッシュ初めて。
521くみ。 ◆/DExt4SBtc :04/07/14 06:59 ID:caMvWz1X
うわぁ…まさかチャンプになっているとは…。
皆様有難うございます。m(_ _)m

>>508
私としては、庭が喋っているつもりです。

では次のお題は「最後」でお願いします。
522わに ◆Wani6uvhK. :04/07/14 07:16 ID:b3Cfrifa
>>512さま。ごめんなさい〜・そしてご指摘ありがとうございます
簡単にコメントを、という意味だったんです。
時間がなくて長いコメントが付けられなかったので・・・・
点数・採点は真剣に悩んでつけました。
ここでも自分の推敲の甘さ・言葉足らずな部分が出てしまいました・・・・

不快な気分にさせてしまい
申し訳ありませんでした。
523名前はいらない:04/07/14 17:32 ID:/Qj7g61u
投稿〆切は7/21いっぱい(7/22午前0時まで)です。皆さん奮って投稿しましょう!
524Endrollが見えない:04/07/15 16:56 ID:ogqsVgXF
まるでドラマのようだったので てっきり大どんでん返しがあると思ってた
あまりに悲劇的だったので ちょっとだけ現実を見失っていた

別にドラマだってハッピーエンドばかりじゃないけど
少しはハッピーな事もあるのかと信じてた


ドラマは
墓の前で泣き崩れ そして明日を見て進んで行く青年の後姿で終わるけれど

現実は
墓の前で泣き崩れ そして毎日を過ごして行くその過程がゆっくり流れる

終わりは遠い
とても遠い

だから君達は
全力で 汗をかきながら
絶壁へと走って行くのだね
その下が何も無い事を知っているから









まだ今日が何度もやって来るので最後も最期も見えない
525説教する男/1st:04/07/16 10:24 ID:Tgy24Zx7
お前たちはどこまで身勝手なんだ
私をピラトのところに売り渡しておいて
私との関係を問われると
罪が己に及ぶのを恐れて
知らぬ存ぜぬを決め込むとは
私が処刑されたあとになって
悔い改めても遅い

すべては真っ赤な罪贖感なんだろう
裏切った後味の悪さを誤魔化したい一心で
手前が人非人だってことを封印したいだけなんだろうが
そのためにはお前たちは何でもする
私が死後三日目によみがえったって?
ゾンビじゃあるまいし
あろうことか
香油を注がれし者、メシアに私を仕立て上げ
そのうえ
偉大なるソロモンの末裔だって?
笑わせるんじゃあないよ
そうやって人を祭壇に祭り上げ
手前は体よく司祭に納まって
聖人君主ヅラしようっていう魂胆か
手前らのやることは
すべて見え透いているんだよ

526説教する男/2nd:04/07/16 10:29 ID:Tgy24Zx7
さあ存分に食え
私の体をパンと思ってむしゃぶりつくがいい
ストローでチュウチュウ啜ったか
それとも
クリストファーのように首根っこから
かぶりつくか
私の血をワインと間違えて

たらふく食ったようだね
ヨハネパウロくん
君は食事のときもそうやって
重い宝冠を外そうとはしないのか
ホラ
口の周りが汚れているよ
ナプキンでちゃんと拭いて
527説教する男/4th:04/07/16 10:41 ID:Tgy24Zx7
お前たちをもう一度ここへ呼んだのは
ほかでもない
言っておきたいことがあるからだ
勘違いしないでくれ
私は神の子なんかじゃない
しがない大工の倅さ
それを何をトチ狂ったのか
世界じゅうの善男善女が両手をすり合わせ
私の前で膝まずく
いい加減やめにしないか
子羊たちをたぶらかすのは
俗塵で煤けた魂を
懺悔とかいうゴッコ遊びで
リセットできるって
奴らは本当に信じている
信じる者は救われるってか
好きにさせておけばいいさ
ただ
私の名前を騙るのだけはやめてくれ
それと
胸の前で十字を切るのは
あのときの苦痛を思い出す
ああ
古傷が疼く

お前たちは何回この私を裏切れば済むんだ
頼むから
私を静かに眠らせてくれ
528説教する男/Last:04/07/16 10:42 ID:Tgy24Zx7
お願いだ
食事が終わったら
自分の食器を片付けて
手をきれいに拭いて
ここから出て行ってくれ
すぐに
529兄弟:04/07/16 10:54 ID:CZYGM/+k
手を伸ばして 止まる
敵は2人
今食べてるものを
あわてて飲み込む
唾液が少なく
少し苦しい
眼光鋭く
お互いに
牽制しあう視線
自分の身体は動かない

争うのは
たった一個しかない
最後のお饅頭
530名前はいらない:04/07/16 12:45 ID:CzGoTKsS
「欧州の美女は幻影に過ぎず
あなたの自己処罰は痛々しい」だったかな?

531ドナルド:04/07/16 14:26 ID:KqK4Bmcl
ココ行けば良いよ。小説読んでみ。感動するから!!泣いたし(笑)
http://www.freepe.com/ii.cgi?1228love
532アトラスト:04/07/16 22:59 ID:gltyoiWT
始まりの時には
いつだってあの曲が聞こえてきた
ノイズだらけのその音は
いつだってあの静寂を作り出した

終わりの時にも
いつだってあの曲が聞こえてきた
静寂に支配された部屋の中で
いつだってあのざわめきを作り出した

最後の時にだって
いつだってあの曲は聞こえてきた
夕日に染まる廊下のガラス
寂しくなった駐輪場
季節はずれの桜並木の中で
あの子の背中を見送る時には
いつだってあのスピーカーから聞こえてきた
533最後の力:04/07/17 03:31 ID:J1QC78uX
頑張って生きたかい? 生きてないよね?
最後まで戦ったかい? 戦ってないよね?
ほら、握りこぶしをつくってごらんよ
君はまだ残してる

          最後の力を

涙は枯れたのかい? 枯れてないよね?
今日で終わりかい? 終わらないよね?
ほら、ちょっとだけ眠ってごらんよ
君にまた与えられる

           最後の力が

起き上がれそうかい? 簡単じゃないよね?
ぼくの声はきこえるかい? 聞こえてるよね?
ほら、まぶただけでも持ち上げてごらんよ
君の絶望を力に

           最後の力に
534一番最後に出来ること 1/2:04/07/17 19:59 ID:DoQthEpE
この世が無くなるとしたら
一番最後に何がしたい?
たぶん俺はこう答えるだろう
「考えたこともないからわからない」
ところがそんなことも言っていられなくなった
どうやら明日 世界は消滅するらしい
535一番最後に出来ること 2/2:04/07/17 20:00 ID:DoQthEpE
っておい どうするよ
何をしたらいいのかわからないぞ

とりあえず美味しいものでも食べておくか
・・・・・店なんて開いていないだろ
じゃあ自分で作るか
・・・・・不味すぎる
そうだ綺麗な風景でも見に行こう
・・・・・道路は大渋滞だろうな
しょうがない本でも読むか
・・・・・最後まで読めなかったら気になってしょうがない
寝るか
・・・・・最後ぐらい起きていろよ

・・・・・・・・・・・

あー!もう!わかったよ
何かをしようとするからいけないんだ
何もしない!それが一番
そんで鏡に向かって
飽きるまで自分の顔をながめてやる
どうせこの顔とも最後だしな
よし!決めた

           
   (一日経過)
 
     
「俺って以外と面白いな・・・」
 
...............ー消滅ー...............
536ラストスパート  1:04/07/18 06:45 ID:A786HMF9
彼の体は暖かくなっていた
まるでカイロのように

僕は白い息を出しながら駆ける
まるで蒸気機関車のように

駆けろ!
もうすぐ終わりなのだ
ゴールが見えないのか

全力で地面を蹴れ!
前のやつを抜け
ここは最後の直線

お前には見えるだろう
横を通り過ぎる電柱の群れが
ものすごい勢いで通り過ぎているだろう
そのペースで
537ラストスパート  :04/07/18 06:50 ID:A786HMF9
よし、抜いた!
もう少しだ
精一杯腕を振れ!
力強く突き進め!!

彼の体からは汗が吹き出た
まるでシャワーを浴びた後のように
彼は汗で濡れていた
538最後の日:04/07/18 12:43 ID:QWxc7kqh
目覚ましに手を伸ばす
カーテンを開ける
陽射しが眩しい
ああ 今日は最後の日

君が味噌汁を作る
ネギを刻む音
僕は朝刊を読む
ああ 今日は最後の日

「あなた、ネクタイが歪んでるわ」
「ん・・・ああ・・・」
「男はもっとびしっとしてないと」
ああ 今日は最後の日

「帰りはいつ」と訊かない君
本当は子供のように心細い
でも「ありがとうな」と微笑む
だって今日は君の夫でいられる最後の日
539満月に照らされた最後の言葉:04/07/18 17:37 ID:pqO6SHA1
円満な日々は長くは保たず
新月の姿で終わりを告げる
君に何をしてあげられたかなんて
天照大神にもわからなかったんじゃないのか
須らく無知を装っていたなら
僕さえ我慢すれば、君を傷付けなくて済んだのか
離れ離れになるけれど、どうかお元気で
またどこかで会っても声は掛けないで
最後は無言のまま 瞳は伏せたまま
後ろは振り向かず けれど前も向けず
のどもとから込み上げてくる感情を
言葉にできないまま 舞台は幕を閉じた
葉音がやさしく満月を奏でる夜のことだった・・・
540さようならグリーン:04/07/18 19:58 ID:mnQhsumf
オレンジ色の空 オレンジ色の砂漠
一体どこからどこまでが空なんだろう
とりあえずその真ん中の白いベッドに貼り付けられてる

10メートル先にマシンガン持った緑の軍人
天然パーマでやたらと頭の大きな 骨太で大柄な軍人
そのマシンガンで守られている気がするの 寡黙な軍人グリーン

私は彼を心でグリーンと呼んでいる 助けてグリーン
今日も列をなして男達がやってくる 助けてグリーン

私 この世で最後の女 一刻も早く次なる女を産み落とす使命
繰り返し繰り返される本当のピストン運動
粘膜はとうに擦り切れて何もないただの穴なの
ねぇグリーン 意味のある行為なんてもう何一つ無いの
舌も何の味も解らなくなるの 知ってる?グリーン

8001人目の男が女に乗った後でようやく孕み
パンパンにはった腹から赤い塊を産み落としました

希望に溢れた赤い子供 腹部には丸い空洞がありました
男達がその穴を不思議顔で覗きこんだ先に 死んでゆく女の景色

オレンジの砂になった彼女と白いベッドの側に 
アンバランスな枝を持つ一本の小さな木 
この世で最後の葉っぱを持つ緑色した小さな木 
541一日の終わり:04/07/19 03:39 ID:ifGI7QDQ
車窓より。

屋根瓦の上を夕焼けが歩いてゆき、送電線の上に寂寥(セキリョウ)が鳥のような輪郭をしてとまっている。
雲海を炙る、今日という活性の燃える歯車を押し終えた惑星は、劣化の時を迎え、ありとあらゆる知覚の延長には重たい時間がしがみ付き、ところ構わず錆がふつふつと涌いていた。

胸元に指先が伸びる。

→ON (sogar "apikal blend" /12K)

《エレクトロニカ is 音の桃源郷》のプチプチとはじけるノイズは擽(クスグ)りはじめ、項(ウナジ)を走る波頭に視界は溶解する。
それはまるで建築体の壁面に吹く量子嵐であり、集積回路を長い脚で歩くパルス蟲であり、金属板の上に彫られた阿弥陀模様を上下運動するのに酷似した体験であった。

物思いが使い古された因果の玉をついて拡散してゆく。

「そうか、ヒトは終わりを撒き散らして時間と空間の峰と峰を踏破してゆくのだ。
 レコードは再生を予期されており、再生された瞬間に終焉を予定されるのだ。
 だとすれば、拡張して、全ての行為が誘発するのは終焉であり、すなわち世界では何も起きてこなかったというのか!
「いや、少なくとも我々には繰り返しがある。それは希望の現身(ウツシミ)だ!

かねて聴き込んだ音楽渦の中心に巻き込まれながら視線をプレイヤーの輪郭(フォルム)に沿わせて、縋るように円周=輪廻の象徴を追い求め、その永遠の退廃の陰に雨宿りする。

やがて翻って再びなぞる視線の『始点』に至る思いにもう一度嫌な気分を再生したところで我が町へ到着。
流れ出すともう切迫感は人ごみに溶け出して霧散しまっているのだった。



こうしてヒトは生きているのだ
微かな首肯
胸中にひとつ
そして繰り返しを幾らか含んだ一日が、また終わる
542最後:04/07/21 00:31 ID:U9yzO1mk

ケガしたらつまらない
中途ハンパなら やめたほうがいい
自分の気持ちなんかわかってる
わかっていて ちがうから
ハラが立つし わかってないと考えちまう

わかって わかってるどうしようもない
わかっているんだよ

すれ違うのも 終わりになるのも
悲しいけれど
それはそれで
仕方がない

 物語の終わりには必ず望みが
かなう

違っていたら ガッカリだから
いい時間を
楽しもう
今を飛翔び越えて
明日はない
ただ
ただ
ただ
   今が続く
543さなぎ:04/07/21 01:16 ID:aGwlEOve
どんけつを走る駄目な奴が
今まさにゴールする寸前
それまでピーチクパーチクやっていた女どもが
頑張れだのあと少しだの
声援を送るのは多分
偽善からくるものだと思っていたから
ゴールしていた僕はふてくされて
ひと足先に給食に帰った

人は最も優れたものを好み
人は最も劣ったものを好み
そうして中途半端な僕たちは
所詮引き立て役に過ぎないのかもしれない
朝日は赤くて夕日は赤い
そうして真昼の太陽は
明るく照らせども見られない

ベストタイムが出たね
僕は認める
例え誰も気付かなくても

蛹を見ている
今蛹を見ている
サングラス越しに

この世は最初と最後だけじゃないから
だからこそ時は流れるように進んでいく
544名前はいらない:04/07/21 01:17 ID:ZjwQIzzY
これ、面白いよ。↓空メール
[email protected]
545救いは打ち込む草稿が残ってた事:04/07/21 11:42 ID:gcgWTdXl
費やした日々 それがどう報われるのか
そんな事 考えやしなかったけど

とにかく 締め切りは明日で 僕達は徹夜
テンションは限りなくハイ 或いは壊れて

何だって こんな事してるんだろうかなあ 
半笑い 取り合えず終わらせなきゃ眠れない

パワーポイントに打ち込む 打ち込む
プレゼンも考えなきゃって言う彼女に彼は
俺がするわけじゃないしだって 全くだ
出来上がったパワーポイントを使って組み立てろ
そんな風に過ぎた 新聞配達の音が聞こえ

鶏の真似をした彼 後1枚で終わる余裕
命取りだって知らずに 後一行で終わる 終わる

最後の行を変換しようとした時 暗転
停電 現実が想像を越えた瞬間に
終わりは 始まりに変わった 合掌
546水の夢の天辺で:04/07/21 11:54 ID:hLlKF3Cg

晴れたマスト
血色良いマスト
君が居なくなった舟

カモメも慣れたであろう逆光
スクリューにへばりついた髪の毛はふやふや

あやふやなあたま
ふやふやなあたま
天国には見えない
なんて滑稽なんだろう

「そっちの世界はどうだい?」
そう聞いてみたけれど
君は澄ました顔で空ばかり見ているから

 重力に沿って
 遠ざかる 君と二人で見るマスト

  なんだ、こんなものだったのか
547『7月18日(雨)』 1/2:04/07/21 12:40 ID:7eS5zeY6
降り始めた雨は僕をこの世界から
消そうとするかのように激しくなる
僕の声は雨音にかきけされてしまう
誰も聞いてくれないし答えもしない

『ぼくの存在っておいくらですか?』

スクランブル交差点の真ん中で立ち止まる
まわりは邪魔そうに しかし体に触れることなく
やがて僕は川の流れに耐える大きな石のようになる
信号が変わる
誰も僕には気付かない?
いや気付かないふりをしてるのか?
みんなこう思っているんだろう
他人に関わって損なんてしたくないのさ
クラクションもない
エンジン音と雨がアスファルトを叩く音だけの世界
僕はなぜか悲しくはなかった
期待するから絶望するとわかったから
本当に信じればいいものがあるのだから

『僕はここにいるよ』
548『7月18日(雨)』 2/2:04/07/21 12:40 ID:7eS5zeY6
降り始めた雨の最後の一粒を感じる
やまない雨はない
ずぶ濡れの体 人の目に自分を晒して何を感じた?
東京駅 故郷へ向かう最終の新幹線に乗り込む
目を閉じて暖かい耳慣れた言葉に包まれながら呟く
薄れゆく意識が妙に心地よかった
無いわけじゃない不安も今までとは違ったから
疲れたよ 少し寝ることにする

『さよなら』
549uhm...difficult :04/07/21 20:33 ID:/06Xi3sx
蛙の子は蛙。
井戸の中で空を見上げる。
そして、思い続けることにも疲れてしまって・・・

人生って楽しいことばかりじゃないね。




550まるで明日もあるかのように:04/07/21 21:59 ID:kNiWy8aR

とりたてて 涙もなく、
わざわざ残す 言葉もなく、
ありきたりの 一日を過ごし、
ありきたりの 挨拶を交わす。

電車がいつものようにやってくる、
この人が降りてきて、あの人が乗っていく。
たったそれだけのことなんだ。
551未処理:04/07/21 22:01 ID:qzppq9An

蠅が たかっている

まだ
死に切れていない 身体に

蠅が たかっている
552水戸黄門(最終回):04/07/21 23:01 ID:kaI2pksK
控えおろう
控えおろう
ここのお方をどなたと心得る
先の将軍
水戸密国侯にあらせられるぞ

ここで西洋の弦楽器の重奏が厳かに鳴ったような気がする
気にするないつものことだ
そしていつものように悪代官は命令するのだ
ええい斬れ斬ってしまえ
御老侯様を騙る不届き者じゃ

新しいカクさんは弱そうだった
あっという間に後ろから首を斬りつけられ
庭の玉石に転がる雑魚のひとつと化した
新しいスケさんは強そうだったが
悪代官の雇った用心棒の尾神一等に一刀両断にされ
上には上がいることを初めて知った
その頃には校門さまは
とっくに名もないエキストラに殺されていて
悪代官はとまどっていた

エピローグを儂(わし)がやれというのか

しかたがないので友美かおるを呼んだ
本日二回目の入浴シーンで締めた
553名前はいらない:04/07/22 00:00 ID:vG/eWNZm
ここに座り込んで 背中を丸めて
そうやって過ぎていった時間
昔は時の背中を必死に追った
今は影すら見えない

僕を後ろから抜き去っていく足音
自分だけが進めないでいる
今はその足音だけを頭の中に
集めている

どうだ これが僕の望んだ世界か
最後に見えた標識に一体何が書いてあったんだ
もう思い出せない
554名前はいらない:04/07/22 01:27 ID:Og3M/ld/
 〆切でつね〜 ???
555名前はいらない:04/07/22 07:34 ID:duJLR6+G
今回も力作21作品揃いました

>524 :Endrollが見えない
>525-528 :説教する男
>529 :兄弟
>532 :アトラスト
>533 :最後の力
>534-535 :一番最後に出来ること 
>536-537 :ラストスパート 
>538 :最後の日
>539 :満月に照らされた最後の言葉
>540 :さようならグリーン
>541 :一日の終わり
>542 :最後
>543 :さなぎ
>545 :救いは打ち込む草稿が残ってた事
>546 :水の夢の天辺で
>547-548 :『7月18日(雨)』 
>549 :uhm...difficult
>550 :まるで明日もあるかのように
>551 :未処理
>552 :水戸黄門(最終回)
>553 :無題(名前はいらない)
556名前はいらない:04/07/22 19:48 ID:GT5OiWKm
7月25日0:00締め切りであってますでしょうか?

ではみなさん。
採点のほうをどしどし行ってください。
557名前はいらない:04/07/23 01:56 ID:P78LFpWK
 7月24日いっぱいの、25日0時に〆切でつね〜

558MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/23 12:46 ID:HJ4VIGpf
寸評からいかせてもらいます。
>>524 Endrollが見えない
終わりなき日常を生きるにはどうすればよいのか?
宮台ではないけれど、これは'90年代以降、私たちが抱えた問題意識。だが、あえて
問う。「まだ今日が何度もやってくる」という確信はどこから来るのか。
明日自分が死ぬ、とは思えないにしても、一年後、五年後、十年後に自分が生き長らえて
いる保証はない、と私は強く感じる。そこらへんは年齢の差か、感性の違いか。

>>532 アトラスと
あの曲、って何だろう。それを書かないので余計に気になる。
3連詩で構成面で整いすぎているのが、私なんかは逆に平板に思えてしまう。
もっと破調があったほうが私的には好み。

>>533 最後の力
ひとを励ます詩、なんだろう。でも、絶望の淵に立っているひとに「ガンバレ」と
声をかけるとよけい辛くなることってない? むしろ逆に徹底的に地獄の底まで連れて行く
ような詩のほうが開き直れて癒される、と思う私はひねくれ者なのだろう、きっと。

>>534-535 一番最後に出来ること
私だったら、いつものようにこのスレ開いて、いつものように詩を読んで、いつものように
詩を書くだろう。

>>538 最後の日
やっぱりネギですか。友人の新婚奥さんが買い物かごに白いネギのをを覗かせている
のを見て、幸せそうだなあ、ともの凄くうらやましく見えたことがあります。
この作者は「ネギを刻む音」ですか。何か、同じ感覚が流れているなあ。
559MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/23 13:05 ID:HJ4VIGpf
>>540 さようならグリーン
感想・雑談スレで誰かが言っていたけれど、壮絶、というならこの詩がまさにソレ。
オレンジ―白―グリーン―赤。原色の強烈なイメージ。なーんか、環境破壊の末路
を歌っているような気がする。女=地球を犯し続ける男たちは文明の擬人化か。
アメリカのコミックのようなドライなタッチでカルカチャライズされた風景がいつまでも
胸い残る。

>>541 一日の終わり
一読して思ったのは、これは宮沢賢治だなあ。賢治の詩には地質学の硬質な理系言葉と仏語が
奇妙に同居しているが、この詩も4,5連目の「量子嵐」「集積回路」「パルス蟲」
「阿弥陀模様」「因果」と現代版宮沢賢治復活! という感がある。それとサイバーパンクっぽい
世界。さらに6連以下はテツガクの世界。作者独特の輪廻観が展開されるが、繰り返しを絶望や
ニヒリズムの陥穽に捕らえられることなく、「希望の現身」とするところは、「シジフォスの神話」
やニーチェの運命愛を思わせる。
ともかく、繰り返し=反復に生の本質、ポエジーの発生を見るところは私も大いに同感するところで
あります。
560グリーンブック ◆yCYysoyX.A :04/07/23 17:57 ID:HW8+9avF
審査しました。すべて1点でお願いします。

>534-535  一番最後に出来ること
けっこう好きな展開&脱力感でした。イイ感じです。最後の日は自分も適当に過ごします、たぶん(笑)

>541  一日の終わり
内容を正確に把握できませんが、妙に納得させられました(錯覚かもしれません)。なんでしょう、この感覚は。酔いました。

>552  水戸黄門(最終回)
残酷な中、最終連、なぜか素直に微笑です。名前の誤字(意図的な変換ミス)の意味を考えていたら、多少ブラックな気持ちになりました。
561MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/24 00:16 ID:myPDsUu2
寸評の続きです。
>>543 さなぎ
何気ない日常の瑣末な出来事を詩的な領域に引っ張り込んで考えてしまう作者の資質
が好きだ。第1連は実景だろう。普通の高校生はここでふてくされて、寝てしまうところ
だが、この作者は違う。「人は最も優れたものを好み/ひとは最も劣ったものを好み」と
鋭いニンゲン観察を見せ、「中途半端な僕たちは/所詮引き立て役に過ぎない」と
大部分の読者の賛同を引き出す一致点を提示する。そして、それだけにとどまらずに、
私たち凡人を「真昼の太陽」に喩え、さらには「蛹」へと飛躍させてしまうのだから。
この飛躍を読者はどう受け止めるか。賽の目は丁と出るか半と出るか。果たして如何に。

>>552 水戸黄門(最終回)
……ったく、しょーもない。……んでも思わず笑っちまった。座布団一枚。

謹んで採点させてもらいます候。
[2点]
>540 さようならグリーン
>541 一日の終わり

[1点]
>524 Endrollが見えない
>538 最後の日
>543 さなぎ
>552 水戸黄門(最終回) 
このスレのみなさんの詩の特徴は「まじめ」そして「ひたむき」というところにあるかと
思います。大変好感がもてるのですが、同時になにか物足りなさを感じてしまうのです。
もっと自由にふざけたり、狂ってみたり、踊ってみたらどうだろう。そんな詩が読みたい。
そういう意味でヒンシュク買うのを覚悟で投稿した「水戸黄門(最終回)」の勇気には脱毛、
じゃなかった脱帽します。
以上。失礼しました。
562名前はいらない:04/07/25 00:14 ID:i5ekCo5e
締め切りage
563名前はいらない:04/07/25 04:03 ID:1Yjv2aB0
  ちゃんぷけっていですね! おめでとう!!!

>>541 一日の終わり   3点

541 の作者さま 次のお題と、〆切の宣言! おねがいします〜
564名前はいらない:04/07/25 04:17 ID:1Yjv2aB0
 失礼、準チャンプの御二方、確認していて遅くなりました。

 準ちゃんぷ 2点獲得作品。

>541 一日の終わり
>552 水戸黄門(最終回) 

 間違えようもないと思いますが……。確認お願い〜です。
565名前はいらない:04/07/25 04:22 ID:8cUNDr10
えーと、>>2に以下のように記載されております。
> (審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要です)

現時点で審査員は2人なので、ルールに従い審査期間を延長します。
〆切は7/26いっぱい(7/27午前0時まで)です。
審査員のみなさん宜しくお願いします。
566Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/07/25 07:27 ID:BI5+1o+D
ごめん。理由は言いたくないけど、遅くなりまいた。
『真田太平記』の草苅正雄はカッコいいなあ…。

2点
>>541 ぼくはイナガキタルホをイメージしたなあ。いずれにしろ、現実のス
リットをちょいとこじあけて、裏側にあるものを見つめる感覚だよね。
ここで言いたいのは、こうした感覚はいわば詩の本流ともいえるものであって
ぼくはこの詩にものすごい既視感を感じた。といっても、もっとハッチャケた
ら、ワケわかんなくなるだろうけどなあ…。

1点
>>546 いい味だしてる。船とぼくと君しかいないのね。海も空も既にない。
>>552 ぼくはこういう詩がこれからの詩には必要だと信じて疑わない。
ただ名称のパロディが誤植にしか見えない。もっとコワせるはず。
567快楽童子 ◆plhXCa4.HY :04/07/26 22:19 ID:teicFnYT
【1点】
>538 :最後の日
>543 :さなぎ
568てるあき ◆DDfwggPC.. :04/07/27 07:23 ID:oqCKq1z7
集計結果

5点
>541 一日の終わり

3点
>552 水戸黄門(最終回) 

2点
>543 :さなぎ
>538 :最後の日
>>540 さようならグリーン

1点の作品は省略します
569てるあき ◆DDfwggPC.. :04/07/27 07:32 ID:oqCKq1z7
チャンプは
>541  一日の終わり
の作者さんです
つぎのお題お願いします

得票レス
>560 >561 >566


準チャンプは
>552 水戸黄門(最終回) 
でした

得票レス
上に同じ
570MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/07/27 08:24 ID:z5V0rYGq
集計乙です。確認しました。OKです。
チャンプさん、名乗りどうぞ。
571人形使い:04/07/27 10:06 ID:T0eIxQyb
次のテーマは「窓」
投稿〆切は8/3いっぱい(8/4午前0時まで)
572祈り:04/07/27 13:06 ID:0dfDIIkx

鶴を折った指も 折られた鶴も
テーブルの上から飛び立つことはなかった

握り締められ鶴の傍らで蹲った指
祈りだけが 一度身震いして飛び去った

午後の窓外は晴れている
ヘリの音が空気を揺らす

空のひびのような梢を少女は見上げた
そしてここにはいない鳥のことを思った
573家の窓の外:04/07/28 18:57 ID:uk0gEcIQ
家の窓から外をうかがう
相変わらず良い天気だ
風はなびく程度らしい
草がさらさらと揺れている

僕達が今、立っていたり歩いていたり座ってたり
そのいつも下にある地球だが
なんと60億の人間が地球の上にいるらしい

ある人間はせっせと働き
ある人間は床に寝そべり
ある人間は鉄の弾で人を殺す

574soft ◆ZYsoftMCT2 :04/07/28 18:58 ID:uk0gEcIQ
家の窓から見える外は
田んぼと畦道だけ
首をどんなに動かしてみても
窓は壁にある物なので180度しか見えない
しかも視力には限界がある

神様の家の窓は恐ろしく大きく
地球上の全てが見えるらしい
神様はいつもその目に地球を映している


家の窓から見える外で
例え数万人がドンパチやろうとも
僕はこの窓から見える景色を見続ける

僕にとってこの窓からみえる景色は
僕の絵なのだ
僕が手に入れた絵なのだ

神様がその目の中にいつも絵を映しているように
僕も見続けるのである

自分の思うようにならなくても
僕の絵だも
手放したりはしない


家の窓から外をうかがう
いつのまにか夕方だ
遠くに伸びる親子の影
僕はそれを見続けている
575soft ◆ZYsoftMCT2 :04/07/28 18:58 ID:uk0gEcIQ
あちゃー コテが入ったので辞退しまつ
576本当の言葉  壱:04/07/29 00:12 ID:ON8LU1Um
あなたは聞こえなかったのかい
春楡の梢の上で
さっきから山鳩がしきりに鳴いているのを
ズッポウ ズッポウ グルグル ズッポウ
もうずいぶんと前から鳴いているのに
気がつかなかったのかい

無理もない
あなたの周りには余計な音が多すぎる
車や工場や物売りの
いわゆる生産過剰性というやつで
不況を起こす音
会社に学校に病院に
肉屋に魚屋に八百屋に質屋に銀行に
彼氏の家に彼女の家に
借金しに行ったり 返しに行ったり
愛を語りに行ったり 離婚届の判を押しに行ったり
誕生祝いの贈り物を買いに行ったり 香典袋を買いに行ったり
たいした用もないのに
せわしく行ったり来たりする足音
そうした雑音が
窓の外から 
のべつ聞こえてくる


577本当の言葉  弐:04/07/29 00:19 ID:ON8LU1Um
窓を閉めても
部屋の中には
テレビの音や電話の音
壁にかかった時計の音
冷蔵庫や空調機の低周波音
その他もろもろ
耳障りな音が
(それに君の心臓の音もだ)
黴臭い空気とともに充満している

そんな物音
無聊を埋める草草の物音でわたしたちの生活は囲まれていて
わたしたちは
それらの音に気を取られすぎていて
わたしたちにとって
本当に大切なその音に
誰ひとり気がついていない
578本当の言葉  参:04/07/29 00:27 ID:ON8LU1Um
わたしたちにとってどうでもいい
それらの無用な音を
ひとつずつ
薄皮を剥がすように丁寧に
取り除いていってごらん
そうして
呼吸をとめて
静かに
臨終のひとがするように
目を閉じて
耳を澄ましてごらん
そうすれば
聞こえてくるよ
しっかり雨戸を閉めても
聞こえてくるよ
遠くの春楡の枝から
電話の受話器から
テレビからラジオから
耳もとで
遠くから近くから
至るところから
山鳩のゴロゴロ鳴る喉が
低く確かな声で歌う
ズッポウ ズッポウ グルグル ズッポウ
その鳴き声が
本当の言葉となって
あなたに語りかける
579本当の言葉  完:04/07/29 00:32 ID:ON8LU1Um
いいんだよ
いいんだよ
すべてを認める
すべてを許す
すべてがそのままの形で充足していて
ほころびなど何ひとつない
きみは世界の円弧の中で
心地よくすべてを委ねていればいいんだよ

わたしも あなたも
みな頷きながら
いま 見ているものを見
いま 聞こえているものを聞き
いま 感じる思いをそのままに受け止めて
自分が世界のすべてから
祝福された存在であることを知らされる
580すぼらズボン:04/07/29 02:12 ID:U21p/2TG

男のチャックは社会の窓

女のチャックは理科の窓

引き摺り下ろして突っ込みたい

深くて浅い大人の窓

581名前はいらない:04/07/29 02:13 ID:U21p/2TG
>>580 訂正:すぼらズボン→ずぼらズボン
582冬の朝:04/07/29 07:27 ID:sOKqRsUP
明らかに昨日とは違う
昨日よりも部屋が寒い

カーテンとあけると窓は真っ白
手で必死に窓をこすると
そこはもう銀世界
町中がかき氷に埋もれている

窓を開けると白い息
いつもよりも濃い

誰かが大福を重ねて
レーズンの目をつけている
空にはわたがしが浮かんでいて
まだかき氷は落ちてくる
壁がビスケットの家から出てきた小人は
雪合戦を始めたのだ

窓の外の雪をつかむと
手が真っ赤になった
583[fiction] 1/2:04/07/29 21:22 ID:yXRDiQlG
電気のつかない夕暮れ時の逆さまな空
名詞の数だけ開かれた窓の向こうに
鉛筆を転がして進んでは後戻りする

形容された全ての柔らかい眠たさを
放り投げてもう一度ドアを閉じるその部屋で
彼らが昔々の物語を気づかないまま挟んで
繋げては切り取って粉々にしてはしゃがみこむ

─目を閉ざされた水たまりをよけて
 映りながら笑う彼らの魂なんてなかったから
 顔なんて最初からなかったらもっと楽だろう─

レンズだけいくつも重ねて散乱した単語たち
ばらばらに並べて読み返す気持ちから無視される


勝手に突き詰められた空想はついでに消されて
記号と記号の間にしきつめられた白い繊維に願い事を
作り出された次の物語を勝手に組み込まれた
あなたの手書きの封筒

 ─誰かが誰かを絵描きのふりをして福笑いの代わりにする
  全ての方向から見えないものが支配する陰謀を
  気にして推理することの正しさを誰が確かめたらいいんだろう─

名前をつけられた名前のない子供たちが今日も空に浮かんでは
向こうの誰かを呼んでいると叫んでは一直線に行進している
584[fiction] 2/2:04/07/29 21:23 ID:yXRDiQlG

電気のつかない夕暮れ時の逆さまな空
名詞の数だけ開かれた窓の向こうに
鉛筆を転がして進んでは後戻りするだけ

ただ適当に新しいと言ってしまえば誰も気にしないから
みんなが目をつぶって振りかえって何も見ないままでいる
そんな空を映すのが好きでしたと笑っては
そういう窓だけ開けては閉じて

そういう窓だけ開けては閉じて
585サイレントボーイ:04/07/30 17:21 ID:mv4uJGlv
その少年は黙っている
そして静かにみつめている

暗い部屋の中でふたつの瞳を光らせながら
鏡のような窓に映る自分の姿を蔑みながら

その少年は黙っている
そして静かに涙を流す

その部屋の窓から見える世界を愛でながら
その部屋のテレビから見える世界を羨みながら

部屋にひとり
孤独を愛し

世界にひとり
孤独を憎む

その少年は何も知らない
何も知らないことを知らない

サイレントボーイ
彼はひとりか

サイレントボーイ
世界にひとりか
586おじいちゃんの額縁:04/07/30 18:36 ID:3lHW3EUD
白と黒の縁に彩られて
おじいちゃんは困った顔をしている
ママはお客さん相手にばたばたしてるし
パパはおじさんとコップ酒片手にむずかしいお話している
主役のおじいちゃんはただただ困った顔をしているだけ

動けなくなってからも
おじいちゃんとはいろんなお話してた
たまにこっそりお小遣い貰ったりもしてた
リビングと一続きになってた
おじいちゃんの寝てた部屋は
リビングの声がよく聞こえてた
だからパパとママの口論も きっと全部聞いてたんだね
動けなくてつらくてもじっと聞いていたんだね

おじいちゃんが何を考えていたのか知りたくて
そのベッドに横になってみた
窓からは切り取った小さな空と
もくれんが日差しに透けて金色で
まぶたの上を優しくなでてくれる

お葬式
僕はおじいちゃんの気持ちになってお昼寝をした
写真の中のおじいちゃんは
あいかわらず困ったような笑顔を見せてくれている
587windows:04/07/30 19:30 ID:vhw8u7GB
画面越しに国境を越え、
自らの手で広げていける世界。

まさに「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
机に据え置かれた鉄の塊。
スイッチ入れなきゃ漬け物石より性質が悪い。

さて、どこの世界に虎の穴に素手で飛び込む馬鹿が居るというのだろう?
使い方次第では自らの首を絞めかねないよ









588カップの取っ手はどちら側:04/07/30 22:17 ID:aCnYs0kU
遠いので
遠いので
遠いので まずは一歩進む事にしましょうか

遠いので
遠いので
遠いので まずは諦める事にしませんか

ダンダン壊れてイク世界もただとりあえずは見る事だけしか出来ないコトニキヅイテー
それでも彼ハコノ雨に奪われたヨウニ涙を流せずにイマスー

あたる雨に問いかけましょう
返して 返して 彼の感情の形を
晴れる空に投げつけましょう
どうして どうして 彼の思いの全てを
おまえらなんかに 渡さなければいけないのか

遠いので オイカケロ
遠いので オイツメロ
遠いので まずは一歩進む事にしましょうか

遠いので オイツイタ
遠いので オイツメタ
遠いので まずは諦める事にしませんか

返せ 彼の全てを 返せ
窓の中に返せ閉じ込められた返せ世界を返せ
返せ 返せ 返せ

「彼女はそうして暗く狭い部屋から出る事なく叫び続けるのです。」
589猥褻画像:04/07/30 22:21 ID:JT19Md6y
MDが机の上カチカチと音を立てて
コンピューターから音楽を取り込んでいる
どこかで誰かが何かのためにやった音楽

コンピューターからは別のコードも伸びていて
それはこの星を手のひらで握り締め
見知らぬ人の横顔を舐めてから帰宅する
 
プリンタがどこかでカタカタと音を立てて
個人主義の包容力を試すかのような卑猥な
写真や言葉や数値が並べ立てられていく

窓に映るのは誰かの裸 誰かの影
円やドル うな垂れる折れ線
ニヤニヤと見つめる自分の笑顔

株式研究所の机の上で
隣の岸さんの机の上で
砂漠の王子の机の上で

かつて人の心を奪ったものは、茜色の空に灯る雁の影ではなかったか
嵐の予感をはらんだ雲のかたちや風のにおい
かすかな音に顔を上げた牡鹿の、瞳の色ではなかったか
 
いま我々はJPG形式の
山道の草の茎の緑に
国家来賓のように手を叩いている

目の前にないのに目に見えるもの
この謎々の答えとなるものは全て
猥褻だ
590窓を隔てて:04/08/01 21:41 ID:DCZmtxzu
窓に掛けられたカーテン越しに漏れる光が揺れる
君のシルエット 望遠レンズ越しに見てた
最低だなと思う けれど 好奇心に勝てず

最初は淡い恋と 徒心だった 君の部屋が見えるアパート
引越し先を探してた僕にとって 駅からは遠くても
魅力的なロケーション そして 望遠鏡買った

毎日 毎日 君が帰って電気付けてから寝るまで
姉妹のいない僕にとって 一人の女性の生活は未知
退屈しなかった一週間 その先は下り坂

罪悪感は遅れて訪れた 良い訳がましく続けて
覗き続けた君の生活は 僕にとって女性への幻滅
そして育った嫌悪感 いわれの無い嫌悪を彼女に

学校で会う君は相変わらずキレイで 別人のよう
窓越しでは聞こえない声が現実感を添える
あれは君ではない? 君は此処にいる ではあの女は誰? 
混乱は収まらずそれでも君に笑顔を 恋慕を添えて

わからなくなる 僕は君を嫌悪し恋い慕う
こんなこと止めればいいと思うけれど
止めたとして今まで見知った彼女の生活をどうしよう
嫌悪 幻滅 そんなもの望遠鏡と一緒に捨ててしまえればいいのに
591「一言 言わせろ」:04/08/01 22:37 ID:xfJgFa1t
「春」ー桜の花弁がひっついて気持ち悪いんだよ

「夏」ー風鈴 うぜぇー

「秋」ー台風キターーーーーーー
    うわっ何か飛んできた! 割れるー!!!

「冬」ー真っ白で何も見えねぇ
    あっ!コラ 落書きすんな!


まったく、こんな劣悪な環境で働いているのに
誰も労ってくれないのはどういう事よ
俺がいないと困るくせにさ

必要だって言うのなら
態度で示して欲しいよな、態度で
どうも、扱いがぞんざいなんだよ

この際だから言い分を聞いて貰うけど
要するに、俺が言いたいのは

四角い空とか言って俺の存在をスルーするな
俺は落葉樹の引き立て役じゃないんだよ
ルージュの伝言は鏡に書いてくれ
別れのシーンの演出に使うな、悪者みたいじゃん

って、事だ解ったか!!!

・・・・・後、たまには拭いてください (特に裏側)
592小テスト:04/08/03 01:28 ID:4S765K/W

風を孕んだカーテンが
大仰な翼のように天井を舐める
雲の峰で爆ぜるのは
中年教師が吐き出す英単語
最前列で机にへばりつくあなたの
帆のような白いブラウスと
襞スカートの下の脹ら脛に欲情
兎穴に飛びこんだアリスはワンダーランド
あなたはどこへ着くだろう
答案用紙は白いまましたたかに回答
鉄柵は固く編まれたレースの喪服

593窓辺のぼくちゃん:04/08/03 02:54 ID:3maUUaWI
あーおーいーとーりー、あーおーいーとーりー
ぼんぼーやーじゅ ぼんぼーやーじゅ

みつめたままの あおいとり
ゆびでおしたら こけちゃった

あはん あはん おかん
ことり とり とり
しぬ しぬ しね

ぺんきくさい とり
かたい とり
へその ごま

ぱたぱたととびたい すをつくりたい
きょだいな きょだいな ぼくのゆめ
ひとこきゅう ひとこきゅう
まばたきがおいつかない

いつまでたっても あおいとり
いくつもいくつも あおいとり
ほら とんだ
ほら おちた
594593:04/08/03 02:58 ID:3maUUaWI
スンマセン。タイトルかえます
→「まどべのぼくちゃん」
595受け取って……:04/08/03 14:10 ID:HkSsLUYg

凍りつく星座の中
北の星がこの窓に映る
春がきて森じゅうが生きかえる
日がくるのを予言する

わかっていることを
あたりまえにまつ日々
わかっていることをただまつ日々

スケジュールが埋まらない
つめたい星
窓の陰が
あすの人たちが動き出す
時がくるのを……

あてないことをもう待たず
窓辺をはなれるときもくるからと
さわぐ胸もあすへの想い
ドアを出ている姿は窓のそと

凍りつく星座の中
北の星がこの窓に映る
春がきて森じゅうが生きかえる
日がくるのを予言する

あしたの人にいきも密かに
しじまの響きが
語り掛けて
いる
596海岸通りの窓辺より:04/08/03 14:35 ID:W9NCylvx
窓辺に咲いた 花も散ったわ
一つ季節が過ぎていく けだるい午後

優しい潮風 カーテンを揺らし
なぜか涙が音もなく 零れ落ちる

小さなテーブル 外した指輪の
輝きだけが美しく 私をはじく

砂に書いた文字 青春はいつも
波に流され砕けていく 儚いもの

海と空の青いキャンヴァス 鴎たちが飛んでいく
愛し合った時間は いつまでも綺麗な思い出
いつかまたあなたと 逢える日が来るのなら
ふたりもっと素直になって 窓辺の風に吹かれたい
597深海のソ・ラー:04/08/03 23:18 ID:wevIb51j
ソシドレミファソラー ソラッソラッソラッ ソ・ラー ソ・ラー

--良いじゃないか その軽やかな感じ--

そう?

ソシドレミッファソラソシッドレミファソラソシドレミファソラッ アンダンテふう ふふ

ソ・ラー ソ・ラー ソ・ソ・ソラー     ・・・   そら

お父さん そらって何?

--そら?何だろう 聞いた事あるような--

こないだトビウオさんが倒れてたじゃない あの変なヒレの珍しいの

・・・凄いよあのヒレ 僕も欲しい

--お前にはかっこいい光があるじゃないの ホレ 父さんと一緒の--

・・・うん あのね その時トビウオさん言ってたの

「そら・・・そらが見たい・・・
 青い 高い どんなに飛んでも届かない と どかな    い 」

お父さん そらって凄いものなんだよ

いつか僕も見たいよ

ソ・ラー ソ・ラーソシドレミファソ・ラー        そら
598名前はいらない:04/08/03 23:53 ID:qikSBxZn
0:00で投稿締め切りですよ〜
599審査期間告知上げ!:04/08/04 00:50 ID:3eNhen9b

>572   祈り
>573   家の窓の外
>576-579 本当の言葉
>580   ずぼらズボン (>581で補足)
>582   冬の朝
>583-584 [fiction]
>585   サイレントボーイ
>586   おじいちゃんの額縁
>587   windows
>588   カップの取っ手はどちら側
>589   猥褻画像
>590   窓を隔てて
>591   「一言 言わせろ」
>592   小テスト
>593   まどべのぼくちゃん (>594で補足)
>595   受け取って……
>596   海岸通りの窓辺より
>597   深海のソ・ラー

以上、18作品。テーマは「窓」。
審査期間は、8/6一杯、(8/9 0:00まで)です。

審査員の皆さん、ヨロシクお願いします。
600ゴメン、訂正!:04/08/04 00:52 ID:3eNhen9b

審査期間は、8/6一杯、(8/7 0:00まで)です。
601MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/04 01:13 ID:MSjjLSdv
とりあえずは、1編だけ寸評させてもらいます。いざ。
やっぱ、いの一番は、これでしょう。
>>572 祈り
一読してグッときた。引き込まれた。いい詩だな、ってみんな思ってるんじゃあないかい。
感想・雑談スレの反響も早かったし。
ポイントは2点。第3連の「ヘリ」と、第4連の「ここにはいない鳥」だろう。
まずは、「ヘリ」から。あえてこの詩にケチをつける人は、ここだろう。アンバランスや
唐突さ。必然性の問題。BUT。私は全然問題ない、むしろ、この「ヘリ」が飛んで
きてくれて、よかった、アリガト、と思う。
理由その一。
第1、2、4連の最後の「った」という脚韻から転調していて、「揺らす」と現在形で
書かれていることで、よいアクセントになっていると思う。このような破調があるから、
脚韻は生きる。
理由その二。
紙の折り鶴と金属のヘリとの対比。これは材質による対比ばかりでなく、ヘリを持ち出す
ことで思わぬ効果を生んでいる。それは、少女の祈り(その背後にある苦しみ、痛み)が
第1,2,4連の印象では、ややもすると物語や過去形で表記したことで、遠い過去の
の卑小な世界に後退してしまうところを、救っている。つまり、現在形でヘリが飛翔する
情景をカットインすることで、(作者の意図はどうであれ)これは、現代の、私たち
が生きるこの世界の現実に根ざすものという実感を呼び覚まし、「いま・ここ」と繋が
ってくる。
次に第4連の「ここにはいない鳥」について。
これは何かのメタファーとして作者は描いたのかもしれない(おそらく、そうだろう)。
だけど、たとえば、自分の理想像(病弱の自分に対して、健康になった自分)、あるいは
少女の恋人などの隠喩と読むのは読者の自由だが、私はあえてイメージを限定しない
ほうが、かえってこの詩の持ち味が生きる、と思う。
ともあれ、何となく書いたさりげない詩のようでいて、実は意識的にかはともかく、
細部にまで計算し尽くされた詩、内容はもちろん、技術的にも優れた詩と感嘆しました。
602NAJIMU:04/08/04 18:16 ID:J3ezld6N
とりあえずは、1編だけ寸評させてもらいます。いざ。
やっぱ、いの一番は、これでしょう。
>>580 ずぼらズボン
一読してグッときた。引き込まれた。いい詩だな、ってみんな思ってるんじゃあないかい。
感想・雑談スレの反響も早かったし。
ポイントは2点。第3連の「突っ込みたい」と、第4連の「深くて浅い」だろう。
まずは、「突っ込みたい 」から。あえてこの詩にケチをつける人は、ここだろう。アンバランスや
唐突さ。必然性の問題。BUT。私は全然問題ない、むしろ、この「突っ込みたい 」が突っ込んで
きてくれて、よかった、アリガト、と思う。
理由その一。
第1、2、4連の最後の「窓」という脚韻から転調していて、「突っ込みたい」と現在形で
書かれていることで、よいアクセントになっていると思う。このような破調があるから、
脚韻は生きる。
理由その二。
布の窓と欲の穴との対比。これは材質による対比ばかりでなく「突っ込みたい」を持ち出す
ことで思わぬ効果を生んでいる。それは、大人の願望(その背後にある苦しみ、痛み)が
第1,2,4連の印象では、ややもすると物語や過去形で表記したことで、遠い過去の
の卑小な世界に後退してしまうところを、救っている。つまり、現在形で「突っ込みたい」
情景をカットインすることで、(作者の意図はどうであれ)これは、現代の、私たち
が生きるこの世界の現実に根ざすものという実感を呼び覚まし、「いま・ここ」と繋が
ってくる。
次に第4連の「深くて浅い」について。
これは何かのメタファーとして作者は描いたのかもしれない(おそらく、そうだろう)。
だけど、たとえば、自分の理想像(病弱の自分に対して、健康になった自分)、あるいは
少女の恋人などの隠喩と読むのは読者の自由だが、私はあえてイメージを限定しない
ほうが、かえってこの詩の持ち味が生きる、と思う。
ともあれ、何となく書いたさりげない詩のようでいて、実は意識的にかはともかく、
細部にまで計算し尽くされた詩、内容はもちろん、技術的にも優れた詩と感嘆しました。
603名前はいらない:04/08/04 18:33 ID:h+JF09ls
>>602
言いたいことがあるのなら、はっきり言った方が良いよ。改編コピペなんてしないでさ。
604分析すると……:04/08/04 23:51 ID:7W9qofpJ
 二匹目のドジョウは二番煎じ、パロディに過ぎない。……ってかな?
605MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/05 00:52 ID:oI9CJ6cu
寸評の続きです。
>>586 おじいちゃんの額縁
つらく、悲しい、おじいちゃんの思い出。
寝たきりになったあとのおじいちゃんの気持ちにもっと肉迫して書きィーや、
とどこかのおっさんが言いそうだが、まあまあ、押さえて、押さえてとおっさんのゲンコツ
をグッと押し返す。「困ったような笑顔」とサラリと描写しているところが謙虚に真実を
衝いている。だって、おじいちゃんにしてみれば、それは辛い経験だったはずで、それを
本人以外が言葉にすると全部うそになってしまう。
第3連の「もくれんが日差しに透けて金色で/まぶたの上を優しくなでてくれる」
というところがいいね。これで、おじいちゃんも、いくらか救われる。こういう
さりげない描写に作者のいたわりが感じられる。

>>589 猥褻画像
ネット上に映る万物をわいせつ、と言い切ってしまう作者の感性がスゴイ。そー言われれば
なるほど、と妙に説得力がある。詩の本筋からはそれるが、第6連の「かすかな音に顔を上げた
牡鹿の、瞳の色ではなかったか」っていうフレーズが好き。たぶん、作者も私も
そんなに鹿を間近に見たことはないと思うけれど、こんなところにも、ワケの
わからない詩的な説得力がある。

>>591 「一言 言わせろ」
ウーム。これは前々回の「意識のある庭」の、それこそ二匹目のドジョウじゃあないでしょうか。
んでも、最後の(特に裏側)ってところ、チョー受けた。
606MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/06 00:41 ID:TmbhpbcA
意味や作者の意図がつかみ切れていないのだけれど、とても気になる詩が二つ。
>>584-585 [fiction]
最初の1行からしてわからない。
「電気のつかない夕暮れ時の逆さまな空」のイメージがわかない。
電気がつくのが当たり前の夕暮れ時。逆さまな空などあるわけない。
してみると、シュールか。あとのほうで「名前をつけられた名前のない子供たち」
とあるから、やはり意図的に意味を壊している?
「鉛筆を転がして進んでは後戻りするだけ」のイメージもいまひとつ来ない。
どこか一箇所カチンと当たれば、芋ヅル式に見えてくるんだろうけれど…。
何かとてもすごい詩の予感もするんだけれど、いまのところ私の限界です。すいません。

>>588 カップの取っ手はどちら側
第3連の言葉遣いやリズムは好き。この語尾伸び調で一貫して書いてくれたら、と思う。
タイトルが意味シンでおもしろい。でも完全にこの詩のよさがよみきれていない。
ちょっと悔しい。

さて、採点です。

[3点]>572 祈り
      短いながらもよくまとまった、完成された作品でした。ちょっとブルッときた。
[2点]>586 おじいちゃんの額縁
作者の暖かい眼差しが漂っています。
[1点]>589 猥褻画像
 これぞ詩人の感性。
 以上。
本当は>584-585[fiction]や>588カップの取っ手はどちら側 にも点を入れようか
どうしようか迷ったのだけれど、自信がないので今回はすいません。
それにつけても、もっと審査員が多ければこうした作品にもいろいろな角度から光が
当てられ、作品解説が聞けるのに。審査員にかつて名乗りをあげたみなさん。どしどし
寸評・評価お願いします。
607MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/06 01:05 ID:OnYw+xz2
何度もすいません。
>>584-585 [fiction]の「逆さまなな空」って水たまりのことなんですね。
いま気づきました。遅い…。(冷汗)。ちっとも読めていないので、もう一晩
たってから、もう一度皆さんの作品を読み直してみます。恥ずかしいったらありゃしない。
608名前はいらない:04/08/06 01:11 ID:43kHDBZl
詩って、理詰めで考えりゃイイってものでも、ないような。
パソコンを分解したらガラクタになるように、詩も分解したら、壊れて、使いモノにならなくなりそう。
609わに ◆Wani6uvhK. :04/08/06 23:03 ID:ZzULRQi0
結局「詩」って感性で勝負って部分が多いですよね。
感じたままの言葉の集合体って感じです。
その中でバランスをとったり出来るのがセンスなのかな?
変な前置きつけてすいません。
さて、未熟ながら採点させていただきます。

>584-585[fiction]はまさにそのセンスがいいというような気がします。
確かにばらばらにしたら何かわからないようなものでもまとめたら形づいてくる
繰り返し使う言葉の配置とかでも雰囲気が出てます。表現もセンスのよさが伺えます
私から1点差し上げます。ちなみにMUJINAさんの読まなきゃ私も気付かなかったです・・・・

>585サイレントボーイは短い中にすっきりとまとめられているけどもなんだかとても奥が深い。
その少年の心の世界なんだろうか。解釈によってはいろいろな方向性が見えるような気がします。
私から1点差し上げます。行間が想像できる実に私好みの詩です。

>572祈りは本当に完成された詩だなあ。くやしい。表現もきれいだし。
しかもお題出されて3時間で仕上げてます。職人ですね。
才能に嫉妬しつつ2点差し上げます。
610てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/07 08:32 ID:d1rfz8PF
>>565
に従い、審査機関を延長します
〆切は8/9いっぱい(8/10午前0時まで)です。
審査員のみなさん宜しくお願いします。
なお現在の順位ですが

一位 祈り           5点
二位 おじいちゃんの額縁 2点
三位 猥褻画像       1点
〃  サイレントボーイ
〃  [fiction]

となっております
では、引き続きこのスレをお楽しみください
611むこうの317 ◆317..n/Ke6 :04/08/07 13:58 ID:J3j0W7Dc
何か、審査員不足みたいなんで、久々(1年以上ご無沙汰でした)参加。
つたない駄感想ですが、雑談の方に投下してます。
あと、どうも絞りきれなくて、ゴメンナサイ、、、

3点
>>586 おじいちゃんの額縁

2点
>>572 祈り
>>589 猥褻画像

1点
>>582 冬の朝
>>588 カップの取っ手はどちら側
>>592 小テスト
>>595 受け取って……
612名前はいらない:04/08/07 23:54 ID:sDtAliM8
採点期間中につきage
613ななほし ◆lYiSp4aok. :04/08/08 12:06 ID:JyblbE9s
 いそがしぃぃくて、きてみたら際点者少ないねぇ。たのしいのを一番に採点した〜

3点 >591 :「一言 言わせろ」 :04/08/01 22:37 ID:xfJgFa1t
 面白い。華やかさ、物語ののある詩だ。楽しめる余韻かすごい。
 花びらがひっついて……布石として鋭い書き出し

2点 >572 :祈り :04/07/27 13:06 ID:0dfDIIkx
 すっきりまとまっていて、広がりがあり、よくイメーシが浮かんでくる。

2点 >597 :深海のソ・ラー :04/08/03 23:18 ID:wevIb51j
 動物番組や、海のグラフッィク映像なんか見ると、いわしの受難はチョー大変だ。
なるほど、広大な空と海の界面を飛べば捕食者から逃げられる……のがトビウオ?
 日の丸トビウオ金メダル……てのもあったなぁ。
 空を飛びたい……想いに込められた世界は雄大へん無量
614てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/08 13:21 ID:UgencI+N
六位 一点 サイレントボーイ
        [fiction]
        冬の朝
        カップの取っ手はどちら側
        小テスト
        受け取って……
615てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/08 13:23 ID:UgencI+N
すいません、上のは雑談スレへの
途中経過発表の書き込みの誤爆です
この場を持って謝罪します

うえのはと途中経過の誤爆です
616大木人 ◆KMcEIGIRgE :04/08/08 21:20 ID:QCfteDcZ
 ◎3点
>586 おじいちゃんの額縁
あ、あざとい!(誉め言葉)
むっちゃ好きですよ、こういう正攻法。
物言わぬ故人の言葉を拾う子供の視点はまさに詩人のそれですね。

 ○2点
>572 祈り
これを読んで真っ先に想起した言葉が「ヒロシマ」でした。
この時期ですし、サダコ像修復のニュースを聞いた後なので…。
もしかしたら「ここにはいない鳥」とは平和の暗喩?
だとすると個人的な「祈り」ではないのかもしれません。

>583-584 [fiction]
傍観者的立場と取り留めの無さが気持ちよい作品です。
私にとっての「窓」のイメージも、やはり夕暮れです。夕暮れには「ドア」よりも「窓」のスタンスが相応しい。
外と内とを繋ぐ装置ではあるけれども、自分の居る場所はあくまで内であるという感じでしょうか。
この作品における作者は「眺める者」であり、語られる物事は外の事象です。
問題は窓を開けるか閉じるか、それだけなのでしょう。

 △1点
>589 猥褻画像
「猥雑だ」と堂々と糾弾する作者の姿勢が潔いです。」

>580 ずぼらズボン
こういうスプリンターも好きです。ちゃんと詩になっていますし。
少し前に見た相田誠の現代芸術を思い出しました。

>592 小テスト
『鉄柵は固く編まれたレースの喪服 』
この一文に惹かれました。
617てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/10 06:51 ID:VlwSuR3n
審査締め切ります

結果発表

チャンプは >572 祈り です

おめでとうございます
得点は12点です

準チャンプは >586 おじいちゃんの額縁

得点は8点です

チャンプの方は次のお題おながいします
618てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/10 06:59 ID:VlwSuR3n
3位以下の順位

3位 4点 >589 猥褻画像

4位 3点 >583-584 [fiction]
       >591   「一言 言わせろ」

6位 2点 >592   小テスト
       >597   深海のソ・ラー
619てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/10 07:00 ID:VlwSuR3n
8位以下は省略します

この後の作品への感想
わたしが書きましたと言うなどの行為
などは雑談スレでおながいします
620GON ◆rOo2fYBBKk :04/08/10 11:22 ID:SnmnmtFN
次のお題は、直球で、『生・生きること』
期限は8/17いっぱい
621旅人よ:04/08/11 02:32 ID:4OToMonu
遥かな山脈が 空を割ってそびえる
雲は風と共に 駆け抜けてゆく
木々は大地を 強く深く抱き
光がすべてを 黄金に染めあげる

明日を探して 旅立つ人よ
今見るものすべてを 胸に刻め
君が身体を休める 大樹のように
深く地に根を張り 地上に安らぎを

旅することはいつでも 苦しいことさ
耐えることで人は 磨かれてゆく
峡谷を削る 大河のように
太く大きく 歩いて行くんだ
人生の旅路を
622趣味と実益:04/08/11 17:45 ID:ZcbsUWYm
構想もヴィジョンも無い。
別にどうにかしたいと思うわけでもなく、気付いたら夕暮れ。

俺は楽しかったなぁ。

623一本の木  1/2:04/08/11 19:44 ID:y7/vyQVb

世界のどこかに
一本の木がある。
ごくありふれた、どこにでもあるような木だが、
それは、一人の老女が心をこめて育てあげ、
春には白い花を咲かせ、
夏には深い緑の木陰をつくり、
秋には実をたわわにつけ、
冬には、枝のなにがしかを、
暖をとる糧にと提供してくれた。

老女は、枝を整え、肥料をほどこし、
土をほぐし、虫をとり、わらをひき、
水を運んだ。

秋にはその実で10瓶のジャムを作り、
そのジャムは世界中で待ちわびている
たった10人の手へと運ばれていった。
624一本の木  2/2:04/08/11 19:45 ID:y7/vyQVb

やがて、老女の骸が木の根元に埋められた時、
木は自分が老女の生命そのものであったこと、
そして、そのことを 人 に伝えたいと想った。

その春、木は自分の花びらと葉を、
精一杯の思いを込めて、
街の雑踏の中へ吹き落とした。

真珠のように白い花びらと、つややかな深緑の葉に
一人の青年が眼をとめ、拾い上げた。
周りを見渡してから、そっと手のひらにのせ、
深いため息をついた。

木もそっとため息をついた。

やがて、青年は、ひとつの詩を書き始めたのだ。
”世界のどこかに一本の木があった。・・・・・・”
625:04/08/11 22:20 ID:aoXyFANR
蝉の死骸があって
すぐ傍に蝉の抜け殻があった
耳を澄ますと蝉の鳴き声が聞こえた

蚊取り線香にやられて
畳に落ちた蚊の死骸
家の近くの公園の廃タイヤ
その中にたまった水の中の
無数のボウフラ
夜寝ていると耳元で蚊が飛んでいる

蝉の鳴き声が無くなった
蝉の抜け殻と死骸の数が同じになった
蚊の羽音が無くなった
蚊取り線香をタンスにしまった

家の近くの公園
土を掘り返した
たくさんの蝉の幼虫がいた
廃タイヤにたまった水の中
ボウフラが大きくなってた

夏休みの宿題の朝顔は
もう枯れていた
すぐ傍に新しい朝顔の芽が生えていた

10年前に死んだ父ちゃんは
墓石の下の骨壷の中で…
626園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/12 06:15 ID:UYOF8KOE
審査員したい
627声盗人/koenusubito 1:04/08/12 10:55 ID:17Je0Mwm
彼らは一様に笑顔を糊で貼り付けて
私のところにやってくる
やってきては躊躇うことなく奪ってゆく
私の声を
心地よく響く歌声を

毛深い手を喉元から差し込み
数珠つなぎになった言葉の珠を引きずり出してゆく
ひんやりとした手の感触があばらをかすめた
 GYA!
悲鳴をあげるそばから
その声も残さず奪ってゆく

私の穂倉はからっぽだ
それでも多くは望まない
一握りの言葉の糧があればよい
それなのに
こうした願いも叶わぬのか
結ばれた手から
一本一本
私の指を力づくで引き剥がし
こじ開け
てのひらに残った一粒の麦さえ奪い取ろうとする

私にとって他人は
みなそうだった
私から去るときにはみな
空の鞄を満杯にして
心底の笑顔で帰っていった

628声盗人/koenusubito 2:04/08/12 11:08 ID:17Je0Mwm
声が失われた私に残された最後のもの
珊瑚の海の砂浜で
波に洗われた角貝でつくられた小さな笛
鯨の歌声のように
遠く遥かな大洋にさえ届こうかという
長い旋律を奏でる笛
これだけが
私に残された唯一のものとなってしまった
この笛を吹くことでしかもう
聾唖の無聊を慰めることはできない
この笛の音色だけは
誰にも奪われない
奪われたくない
ほんとうに
この笛だけが私を証しする
最後の raison d'etre であってほしいのです

唇を押し当て
空虚の穴に息を通わせることの歓び
こうしているときだけが
私がわずかに私でいられるひと時なのです

それでもあなたは私からこの笛を――――

629滑り台の上から夕日を見たことねえか:04/08/12 13:56 ID:cHGsjBSu

  俺にはみんな救われたそうに見える


  何からだ

  何なんだ

  お前らの生はお前ら以外の生の十分の一だ

  ちなみに

  自信持って言うが

  四度だけ言うが

  俺はここにいるぞ

  俺はここにいるぞ

  俺はここにいるぞ

  俺はここにいるぞ

  みんな何がしたいのかは相変わらずわからねえが

  ここには俺と世界のふたつしかねえぞ
630名前はいらない:04/08/12 14:23 ID:f1KE+8FB
園川 ◆nWfXpQxHHMさんが審査員に加わりました。

( ・∀・)っ旦~
631園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/12 23:02 ID:/TeIHaRQ
~旦(゚ω゜=)ドウモ
632:04/08/13 00:12 ID:4Wwb2z7G
血だらけで飛んでいく

あんなに幸せ垂れ流して

美しいな

俺は早くここから抜け出したいのだ
溜まった雨水に腰まで浸かってもがいている
飛んでいったお前とカルデラに取り残された俺
溶岩が足裏に焼き付けた生の衝動が忘れられない

もっとも足はすでに無い
しかし走りたいのだ
腕だけは振り続けるのだ 

生をイメージしては
イメージに殺されながら



今すぐお前を捕まえなければ
633Moving:04/08/13 02:41 ID:GP6UM4j/
改札に七時ね

例えば道で転んで膝小僧を擦り剥いた時に
皆が皆治る時間は別々のように
例えばお腹一杯食べたとして
皆が皆消化される時間は別々のように
ひとりひとり自分だけの時間を持っているのに
誰が決めたかも分からない時計を基準に
僕等は他人に合わせていける

今日の待ち合わせは僕にとって
この世界に出てきてから
120163542分目の出来事で
あなたにとっては
120186248分目の出来事で
そうしてずれることはない
きっちりと平成16年8月12日午後7時と言えば
正確にふたりはそこで会う

その誰かはすごいと思い
少し怖くも感じる
僕もあなたもムービングウォークに乗っていて
あなたのと僕ので進みたい速度は
多分違うのに一緒にされている

今宵はしゃぎすぎて出来た靴擦れに
消毒液を塗っている時便意をもよおして
トイレで力強くふんばっている時に
何事も無いぐっすりのあなたの寝顔が見えて
不思議だった
634金魚帯:04/08/13 02:44 ID:XXZ9yz3n
小さい頃
父の手に引かれていった
お墓参り
着せてもらった浴衣がうれしくて
絞りの金魚帯
揺らしてはしゃいでた

そのお墓に父を収めるとき
白い粉がさらさら さらさら
お墓の下にこぼれていた
大人になった私は
はじめて着た黒い着物で
じっと黙ってそれを見ていた

お盆休みにお墓参り
父はどこかで見ているのかな
妹と弟と三人で
灯りをゆらして
逢いに行くよ

生きている頃にはいえなかった
感謝の言葉を伝えに
635雨音:04/08/13 15:19 ID:3a+n+YcN
空から降り注ぐ雨がぼくの顔を濡らす
空を見上げたぼくの顔が濡れていく
涙と混ざりあった雨はそっと頬をつたい
冷たくなった道路へと落ちていく

過ぎ去った季節を懐かしむこと
楽しかったことを思い出すこと
ただ、それだけが
今のぼくにできること

旅立つ君にはできないこと


通りかかったコンビニで安い傘を買った
どこにでもある安物のビニール傘
街を歩くと同じ傘がやけに目に付いた
雨があがるとそこらじゅうに捨てられていた

失ったものを噛みしめ生きていくこと
大切な人を想い涙すること
ただ、それだけが
残ったぼくにできること

旅立つ君にはできないこと


どこまでも続く陰鬱な空は
今日という日の象徴か

黒い服の集団が
列を成す
636メメントモリ(死を想え)@:04/08/14 01:01 ID:SpUWnvv+
この日が私に手渡されて
豪奢にも太陽など昇らされて
さてどこに出かけようか
出会い別れるもよし
勤勉も 遊惰も 静思も 意想外も
または 星々見上げて風嗅ぐも
畏れに目を見張り喉を鳴らすもよし
これはすべて私の日

この日が彼女からもぎ取られて
入れ替わりに無が彼女の元にやってくるが
死んだ彼女にはもう闇という言葉も思い出せない
あの歌も聴こえず あの人に触れられない
行けない 話せない 泣けない
この不自由は何なの? この無力は何なの? 
怯えることすらできない私は何なの? 私はいないの?
637メメントモリA:04/08/14 01:03 ID:SpUWnvv+

いないのだ
死は人をいなくする
寝付かれぬ子供のようにちゃちな畏れであっても
今一度私たちよ 生と死の中間の大人たちよ 死を想え
そして生きだすわけだお前らよ ただ生きるだけの者たちよ
もう一度あの歌を聴き もう一度あの人に手を伸ばすための手をいま 伸ばすのだ

人間社会が有効なものの使い方をマニュアル化して手渡してくるけれど
これは個人の意味、個人に繰り返す日々
個人は社会の成員であり人権は公共の福祉による制限もありうるけれど
それも個人の意味、ここにある喜びから遠い

見ろ
新たな意味で耳掻きが日を受けている
彼女が死んだ世界 彼女が消え失せた世界で
彼女が燃やされてもう彼女じゃないものが墓石の下でちり積もって
墓は枯れた花を抱き墓は生い茂る雑草に抱かれ
その 遠い墓地の風景さえ内包したこの世界で そしていま私の前で ここで
耳掻きが日を受けている
638敗北:04/08/14 07:57 ID:1xN6DwIL
たった一言で傷ついて
滝のような涙を流して
その耐えられない苦しみのせいで
自分は窓から落ちようとした

生きるのが辛かった
馬鹿にされ続けた日々
たった一度の衝撃で
ガラスのハートは割れました

悔しさからにげようと
甘かった自分の考え
友のビンタで見つめられた
自分のおろかさと命

ここで死ぬのが怖いというおびえ
そして死んで逃げようとした自分
自分は負けた
いじめっ子にも
自分にも

逃げちゃいけない
人生の苦から
639敗北 2:04/08/14 08:01 ID:1xN6DwIL
鉄のように重い物を
紙みたいに軽く考えた
自分の敗北
640いきてますせんせい:04/08/14 12:24 ID:V0PEzDkH
はなくそほじりながらみらいえいごうこうやっててれびをみながらせんべえをくって
はらをかかえてわらってそんでもってどこかのくにでだれだれがしんだとかどうでも
よくてちかくのばばあがごうとうにころされたとかもしょうじきどうでもよくてくちをぽかんと
あけたままけつをかきながらひとことおれはいきてるとかいっとけばきっといきてるんだろうな
とかおもいながらときどきおんなをだいてさんだんろんほうをふりかざしててあたりしだいばか
をろんぱしてにやにやわらっておれさまてんさいとかいいながらまちをかっぽしてきがくるった
とかいわれながらいづれか夜のベンチの下でひっそりと眠るのです
641放浪航海日誌(1/2):04/08/15 01:09 ID:Y4HciTxd
ぼくの目的地は いつも部屋
旅立つ船は どこへも行かないけれど
確かに星々の煌くむこうへ 暗闇を消して行くようだった
恋もした
ページの数だけの 甘い戯れをした
ティッシュペーパーに染み付いたぼくの子らは
けっしてどこへも行かないけれど 甘い夢のレトルトパウチ
ありがとうと微笑みかけると 空いた口の底に酸っぱい金色

生きるとは 死んでいないこと
生身でなくとも そこにいること
おおきな月は見ないで モニターのむこうに月をめざすこと

ぼくの目的地は いつも部屋
街はいつでも 通りすがりの道
誰にも声はかけられたくないけれど
誰にも声をかけられないと淋しくて
偶然見つけた 一人歩きの背中美人
声かけられるまで 追って歩いた
部屋で寝たときは べつの女だったけど
生の胸が上下するさまを見つめるのはいつもおなじ安らぎ
イヌみたい
選択肢が出現する 入力画面が出現する
あなたのなまえは?

生きるとは 忘れられていないこと
本名でなくとも 名前のあること
呼んでくれるひとがいて 答えてくれる自分がいること
642放浪航海日誌(2/2):04/08/15 01:10 ID:Y4HciTxd

目的地は いつも部屋
そのうちすべてに飽きて することなくなって
目的地にずっといることに気づいた
星々も 恋人も 消えてしまった
ぼくの名前も消えてしまった
目的地にずっといることの退屈さに
気晴らしはすべて夢だったと
気づけば開く 船への憧れ
ほんとうの世界への ほんとうの船!

生きるとは 絶望をしること
そこから新たに 船を漕ぎ出すこと
せむしの男に そっと後ろから打明けられること

でもその船はどこへ行っても部屋ですよ と

ぼくの目的地は いつも部屋
結婚しても 子供が出来ても
彼女らを 彼女らの望むところへ
おもちゃの港へ 海のレールで導きながら
ぼくの目的地は いつも部屋
643名前はいらない:04/08/15 01:30 ID:sMfrwEG4
>>623 :一本の木  1/2
 メルヘンですね。理屈ではない。考えればなんということのない情景。
 しかし、木の思い、それを受け止める詩人。そして、やさしいおばあさん。
 ……理論では老婦人は思い出されることはないだけど。そんなことはなくて、
 ああ、おばあさんのことを木は伝えることができた。……とメルヘン
644駐車場の砂利の上:04/08/15 15:12 ID:PppdCeyJ

小虫は小さきゆえに胸張れる
ドタドタと
駐車場の砂利の上
必死に命を揺らす虫けらよ
じきにここには車が来るぞ
お前より大きくてお前の生をまるで意に介さぬものが

そもそもからこの世の何一つがお前の生に無関心
そう車輪止めをひっかくなよ
じきに来るぞ
お前を踏みにやってくる 
お前より硬い殻がありながら
お前の命の欠片も持てぬカタマリが

それでも
ここにいるのか
生きている場所がお前の陣地か
そしてここでつぶされることをすらお前は笑うつもりか
ならお前がここの王か
誇られる命というたったひとりの王か
645これが僕の生き方なのです:04/08/15 20:18 ID:lXWxIJkF
トランク片手に飛び乗った
聞こえてくるのは行き先知らせるアナウンス
でも気持ちはすでに雲の上なのだ
エアポートはまだまだ先なのにね

視界が開けるハイウェイ
開放感で気持ちが軽くなっていく
地図を広げて夢の中へ
素敵なハプニングが待っているんだ

ロンドンに着いたらロースト・ビーフを
フィッシュ&チップスも欠かせない
歴史にふれる 街を感じる
知っている人は誰もいない
そこは自由が形になった場所

12時間後の自分に話してみる
たぶん今の僕とは違うから
ちょっぴり格好良くなった
そんな自分になっているはず

窓の向こうに滑走路が見えてきた
さあ 夢が始まる瞬間だ
646生きてる感じる:04/08/15 23:43 ID:sMfrwEG4

 突然、男が(女が)35cmに近寄っていたとき
647ペコンペコン:04/08/16 01:14 ID:8ouEbO0C
飲み干したビールの空き缶で作られた道を行く
一歩踏み出す度に空き缶は甲高く鳴き
ペコンペコンと俺は歩く

時折銀色に鈍く連なっていた道が途切れていることもある
乱雑にも的確に途切れた道の先は
砂利が波打ち
疎らに揺れる雑草の緑が宵に見る提灯の灯りのように
寂静に俺を惑わすのだ

くそったれ
道の突端に胡坐をかいて俺はビールを飲む
枯れたビールの空き缶を放り出すと
それはコロコロと転がり道の先端に連なり
俺に諾う証のように最後に一滴垂らすのである

おそらく俺は酔っている

後背に累々とした空き缶の骸ひとつひとつに
時には涙を落とし撫でてやりたいと思い
また時には小便をひっかけてやりたいとさえ思うのだ

酔っている

嚥下するビールの苦さに倦んだとしても
空き缶が成す行程に冷灰を見たとしても
ペコンペコンと人事のように鳴らし続ける

俺は酔っているのだ

喜び哀しみ 栄枯盛衰
巡り巡って 堂々巡り
物事万事 塞翁が馬
風が吹く日にゃ
桶屋がもうかる

え〜んや こぉりゃ ほいさっさ
え〜んや そぉらぁ おっとっと

急げばつまづくこともある
つかんだ馬糞に金の粒
楽しい時には笑えばいい
悲しい時には泣けばいい
笑いは長くは続かない
涙も長くは流れない

え〜んや こぉりゃ ほいさっさ
え〜んや そぉらぁ おっとっと

どうせこの世は堂々巡り
さめればただのうたかたよ
わかっちゃいるけど
やり切れない
わかっちゃいるから
わり切れない
せめて一夜の慰めに
月でもつかみんでみたいもの

え〜んや こぉりゃ ほいさっさ
え〜んや そぉらぁ おっとっと

踊る足取り 綱渡り
生き活き逝くる生き地獄
天国臨めば空しき空よ
夢幻に浮かぶクモの糸
頼りすがってみましょうか

え〜んや こぉりゃ ほいさっさ
え〜んや そぉらぁ おっとっと

肥えたセレブも乞食のガキも
死ねばもろとも土になる
せめて足ある今のうち
らせん階段 上ってみよう
らせんの絆 つなげておこう

え〜んや こぉりゃ ほいさっさ
え〜んや そぉらぁ おっとっと
650日々雑感 1/2:04/08/16 18:44 ID:3XAUVVm0
息が できる 有難さ
排尿 できる 有難さ
痛みを感じる 有難さ
わたしは 今生きている

      *

わたしを見ないで
見たりしないで
手を伸べて

誰もが向かう 
ただの変化と
なのにどうして
遠ざかるの

肌も変わる
顔も変わる
匂いも息も何もかも
それでも わたしは 
今 ここに

どうしてみんな
わたしを見ないの
わたしの向こうの
世界を見るの
651日々雑感 2/2:04/08/16 18:44 ID:3XAUVVm0
手を伸べて
わたしに触れて
連れて行ったりしないから

怒ってごめんね
泣いてごめんね
身体が別のものに
なっていく

それでも触れて
わたしに触れて

最後まで言葉は
聞こえているから
行かないで
わたしが行くまで
傍で笑って
 
      *

息が できる 有難さ
排尿 できる 有難さ
痛みを感じる 有難さ
わたしは 今日も生きている
652「つるぎ」:04/08/16 19:07 ID:45CqtytP

しずしずと 雪が降る
とおい 遠い 冬の日
消毒液臭いこの部屋が
見慣れたはずのこの部屋が
ボクの知らない部屋になった
雪化粧した眠り姫
それを囲った沈黙の木々
どうして君はしゃべらないのだろう
幼いボクには解らなかった

生意気は天性 わがままも天性
それでも初めて授かったお姫様
妹という名のお姫様
今は小さな壷に入っています

おかしいのです
あんなに走り回っていた君が
どうしてあんなに小さく収まっているのだろう
おかしくて可笑しくて 不思議な気持ちなのに
ボクの頬を
水が伝うのです 伝うのです

理解できない不幸と理解した後の不幸
幼きボクよ お前はどちらを選びますか



悲しみが襲ってきたのは
数刻の後

653「つるぎ」:04/08/16 19:07 ID:45CqtytP

神様
天寿を全うした安らかな寝顔と
初恋すら知らぬ者の散り逝く泣き顔と
あなたは等しく“死”というけれど
私には理解できないのです
私の心が
あなたの授けたこの摂理を拒絶する

狂うことで救われる道があった
忘れることで流れる日常があった
それでも刃向った
目の前の階段を踏み外し授かる平穏に
この心が刃向った
生をあきらめ授かる笑顔
幼きままに哲学せねばならぬ運命
己が一生を賭けずに救える命が何処にある
己が一人の幸せに何の意味がある

神様
私には貴方を討ち破る剣がある
たとえ摂理であろうとも
齢七つの少女の日記に“生きたい”と溢れさせることが
アナタの定めた平等ならば
我が一刀のもと斬り伏せる
過去と知識を指先に宿した白衣の武士
人を切り裂きそれでも尚人を護る剣
悲しみとは過去への逃避に非ず
“今”在る生を切り開く
一振りの“つるぎ”ナリ
654名前はいらない:04/08/18 00:52 ID:7mbIbk66
〆切ですね

>621 旅人よ
>622 趣味と実益
>623-624 一本の木
>625 生
>626-627 声盗人/koenusubito
>629 滑り台の上から夕日を見たことねえか
>632 魂
>633 Moving
>634 金魚帯
>635 雨音
>636-637 メメントモリ(死を想え)
>638-639 敗北
>640 いきてますせんせい
>641-642 放浪航海日誌
>644 駐車場の砂利の上
>645 これが僕の生き方なのです
>646 生きてる感じる
>647 ペコンペコン
>648-649 らせん階段 つなぐ夢
>650-651 日々雑感
>652-653 「つるぎ」

以上21作品。テーマは、『生・生きること』
審査期間は8月20日いっぱい。で、よろしいか?
655ななほし ◆lYiSp4aok. :04/08/18 04:55 ID:2YWAee+c
 多くの詩が、ちょっと空回りしているような印象。共感できる詩を選んだ。

2点 >622 :趣味と実益 :04/08/11 17:45 ID:ZcbsUWYm
 俺は ……っていうのがミスマッチで、共感。

2点 >623 :一本の木  1/2 :04/08/11 19:44 ID:y7/vyQVb
 特別な視点はうれしい。……見てくれる人がいる。それはきっと詩人みたいな。
たとえ詩を書かなくても……詩人のような人かなぁ

2点 >647 :ペコンペコン :04/08/16 01:14 ID:8ouEbO0C
 酒飲みなら、こんな心境おぼえがある……だろうなぁ。同情すれば涙が浮かぶような。
 泣きもしない。酔いつぶれもしない。缶ビールの酔っ払い。よっていると「自覚。」
 何をお払いするのか? そんな酔いでいいの? 
656園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:23 ID:51jGxF1N
相対評価で上位3作品を選ぶという形にした。
ナルシスティックなものや破綻してるものは排除した。

3点 >>640 「いきてますせんせい」 的確な技巧で詩の言葉を発見した
2点 >>641 「放浪航海日誌」 詩人の世界認識が詩的言語で上手く纏められていた
1点 >>627->>628「声盗人/koenusubito」寓意性の解釈という過程が素直な鑑賞を妨げるが上手い。

寸評

>>621 「旅人よ」
ステレオタイプな詩想、陳腐な言葉。
脈絡が一本道の割りに破綻しているのが気になる。
例えば二連目、それまで旅の持つ動態的なイメージから突然
>君が身体を休める 大樹のように
>深く地に根を張り 地上に安らぎを
と何の合図もなく静的なイメージに変化したり、展開が乱暴で、
読みやすいようで読みにくい。

>>622 「趣味と実益」
二節目の短い詩行が鮮やかなのは、
脈絡の説明的な展開を放棄して詩の言葉の力を信じたから。
タイトルのつけ方も然り。好感は持ったが、しかし短さを納得させるだけの力は感じられない。

>>623 「一本の木」
「世界のどこか」とか、「枝のなにがしかを、暖をとる糧にと提供してくれた」
という言葉から来る鄙びたイメージから
「街の雑踏」への飛躍を保障する準備が整えられていないため、
変な眩暈が起きる。「世界のどこか」=「詩人の内世界」から、「街の雑踏」=「現実世界」
という構造を明確化する言葉があれば素晴らしい詩になったかもしれない。
657園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:25 ID:51jGxF1N
>>625 「生」
淡々とした断定調の連続は無常感を表現するのに効果はあるが、
描写に気を使わないと情景が理解しにくくなる。
描写の省略を構成の力で補う意図は感じられたが不足してる。
蚊、蝉、室内、屋外の視点の移動をもうすこし丁寧に描いてほしい。

>>627 「声盗人/koenusubito」
言葉が剥ぎ取られ言葉以前の世界へ追い詰められていく様の描写を通して、
社会的に規範化された言葉から実体を通して得られた生きられた言葉への蘇生を表現し、
さらに言葉=存在という形而上的次元への飛翔をも描いてる。
しかしそれが寓意的に語られてしまい、端的に言って、分かりにくいと思う。
読者は暗喩を理解していくという形で読み進めてしまうのではないだろうか?
そのような言葉は解釈されるべき詩的記号ではあっても詩の言葉と言えるかどうか疑問。
暗喩を使うと美しくはなるが頭で解釈しようとしてしまう、暗喩を使わなければ美しくならない、
ここを超えていく事が作者の課題か。

>>629 「滑り台の上から夕日を見たことねえか」
ある抽象的な確信が、虚ろな他者に向けたメッセージなのだろうが、
良くわからない。存在論的な驚きや一種の宗教的な自我の目覚めを
実体を解さず直接的に描きたかったのかもしれないが、言葉が思いを担いきれていない、

>>632 「魂」
三節目までの美しさはこれぞ詩の言葉といった感じ。
詩人の意図から解放されたイメージが自律的に確かな存在を示している。
作者の手つきを感じないものだけが美しい。
これは普遍的な見方ではないかもしれないが、
美しい詩とは意図や細工を感じないものだというのは本当だろう。
それが意図と技巧の完成の極にしか出現しない物なのだとしても。
この作品は、四連目以降、カルデラ=桎梏、
足を失った死すべき俺と解放された魂、生という図式的な暗喩に陥ってしまって残念。
658園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:27 ID:51jGxF1N
>>633 「Moving」
公共性、社会性を桎檻として捉えた詩なのかと思えば
非連続的存在の連続性への驚きを表現しているようにも見える。
多分後者なんだろうなあと思うが、一連目の直喩は個々の能力の差に還元される現象で、
正確に出会えることの不思議やそれを調節する見えざる手への畏怖の表現としては噛み合わない。
おそらく消化や治癒にかかる時間の差で、
流れている時間の個別性から存在の非連続性まで表現したかったのだろうが、分かりにくい。

>>634 「金魚帯」
女性のファッションが自分は大好きだ。ファッションそのものもだが、
女性にとってファッションとは自身を支配する思想そのものではないだろうか。
その思想のなかで輝く女性が大好きなのである。
この作品では一連目では着せてもらうことによって心がうれしさに動くのだが、二連目では
悲しい出来事によって着せられる。着ることと心が動くことの因果関係も感情の動きの向きも逆になる。
これは女にとって服を着るとは生きることだということを表現しているのだと、僕は読んでしまう。
しかし客観的に見れば、日常的言葉づかいが淀みなく流れていくのは心地いいとしても、
行分けの体裁を取っているだけの散文にすぎないんじゃないかという気がする。
詩作品としては評価しにくい。好きだけど。
細かいが三連目、父という言葉はそれを聞く他人の存在を意識した表現であるにもかかわらず
逢いに行くよ、というプライベートな空間をつくる言葉づかいになっているのが気になる。
意図的なものだと思うが成功していない。歌詞っぽい。

>>635 「雨音」
悲しみにとどまることを肯定しているのかと思えばそういうわけでもない。
ただ悲しみに留まっているだけである。かといってそれが悪いというわけではなく、
ある種の美しさがある。うそ臭いドラマがないからである。
しかし雨に打たれた「ビニール傘」の比喩の意味が
五連目で「失ったもの」に限定さてしまうように読めるところに違和感を感じる。
雨、涙、それを受ける自分、そしてビニール傘からはもう少し広い意味が感じられるからだ。
最後の連、とってつけたような詩句がせっかく見えなかったわざとらしさを
感じさせてしまうのが残念。
659園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:28 ID:51jGxF1N
>>636 「メメントモリ(死を想え)」
二連目と三連目で何らかの思想を説明しているのであろうが良くわからない。
四連目でそれまでの空想的、観念的で大仰な物言いから急に現実社会に視線を移すが、説教臭い。
抽象的、装飾的な言葉だけが唯一この詩に詩のような雰囲気を与えているのだが、
それが剥ぎ取られたとき、説教くさくなってしまうのは、つまり説教であるという事なのだろう。
語彙の転調は意図的なものなのだろうが、美しさを感じない。
全体的に言葉使いが生硬で、自分の物になってない言葉を無理して使っている印象を受ける。
大仰な物言いと、ちぐはぐになっている。

>>638 「敗北」
人生、命を軽く考えていた自分のドラマを綴っているのだが、
詩として他人に読ませる物にするには、それだけでは足りない。
作者にとっては切実なのかもしれないが、
見慣れた言葉を並べるだけではその切実は伝わらない。

>>640 「いきてますせんせい」
現代的な退廃を自覚した魂のあきらめと開き直りと苛立ちと反抗、
そして悲しみを塗りこめた白い壁、を前にしたもがき。
この詩のような平仮名のみでの無表情な表現は、
あざとい綺語や飾言の拒否であり、それは今の時代にありがちな
ちっぽけな自己陶酔や安手の感動、作り物のドラマを否定する静かだが壮絶な、
そして誠実な戦いなのだ。その戦いの果てに、ちっぽけで貧相だが確かな何かを詩人は手にする。

>夜のベンチの下でひっそりと眠るのです

それまでの平仮名で記された空虚な世界から、男は意味を、生を、詩を取り戻すのである。
詩的なるものを現代に蘇らせる試みだと読んだ。そつなく纏まっているし、好感を持った。
660園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:29 ID:51jGxF1N
>>641 「放浪航海日誌」
現代における生の在り様を上手く纏めてる。内向化した世界認識に、
情報機器によってもたらされた外部、そしてそれをもとに構築された夢想的世界。
それに倦んだ人間が、外部世界へ、それもまた私の見る夢であることを自覚しながら、
同時に自分だけの夢想的世界をも捨て去らず、両者の統一されたような世界を生きていく。
これはけっこう重要な存在論的な認識で、新しい世界観を切り開く切り札みたいなもの
だという気がする。その認識が詩の新しい形態を生み出してくれればなおいいのだが。
この詩には詩的なイメージが用いられることに必然性がある。
夢想的世界とはそれ自体がイメージによって構成されているからだ。
詩的イメージがそのまま夢想的現実なのだから、暗喩⇔現実の解釈という作業が不要で、
展開されるイメージと読み手が純粋にのびのびと一体化できる。

>>644 「駐車場の砂利の上」
ようするに、俺は社会的にはちっぽけな存在だが懸命に生きていて、
それは肯定されるべき価値なんだよということだろうが、ありきたり。
表現もありきたりで、弱者のうっとおしい居直りのようにさえ感じられてしまう。

>>645 「これが僕の生き方なのです」
一連目から受けるのは、これは詩なのだろうかという印象。散文を行分けしただけに思える。
全体を見てもただの描写で、詩というより歌詞。リズム感とかっこよさが狙いなのだと思うが、
それだけでは詩としての良さというものを感じられない。

>>646 「生きてる感じる」
>>640の作品もそうだが技巧が情報化し商品化しているような現代においては、
それらの作り物の言葉の否定からしか本当の言葉は生まれず、
生の実感めいたものも、消費され尽くした夢想的な物語にではななく、
日常の中から切り取られたリアリティに頼るしかないのだろう。
夢想性と装飾性の否定という現代的な文脈において、これは全く的確に詩であるようだ。
好感は持ったが、でもこれは入り口だ。ここから展けていく世界を見たい。
661園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/18 15:32 ID:51jGxF1N
>>647 「ペコンペコン」
消費される生としての空き缶といったところだろうが、
この暗喩を基礎に全体が上手く組み立てられている。
完成しているとは思うがこの先に行くには冒険が必要だ。
色々新しい事を試みてもらいたい。

>>648 「らせん階段 つなぐ夢」
円還構造を螺旋構造に変革しよう、
平面的世界から抜け出そうという事なのだろうが、
そしてそれは日常的な言葉を超えようとする詩の本質そのものなのだが、
この作品自体にはそのような冒険を感じないので退屈である。

>>650 「日々雑感 1/2」
さっぱりわかりませんでした。主観的に過ぎるのか、そういう詩なのか。
情報量が少なくて視覚的にも意味的にも像を結ばなかった。
死による別離の恐怖を描いているのかとも思うがよくわからない。
>誰もが向かう 
>ただの変化と

>わたしの向こうの
>世界を見るの
この辺りが特に分からなかった。

>>652 「つるぎ」
妹の死の衝撃と志の芽生えがメス=つるぎという比喩を軸に上手くまとめられている。
現実を直喩によって埋めていく方法と直喩のイメージはありきたりだが
語られている内容の切実さは伝わる。でも語り口がなんだか臭い。
実はナルシスティックな詩。

以上。全体的に書きなれてない、生硬な印象を受けた。詩想的にも退屈なものが多かった。
勢いのあるものや、変な作品も読んでみたい。
662Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/19 00:32 ID:2NSeXf2K
うーん、勉強になるなあ。
園川さんの後だとちょっとやりにくいけど、ぼくはぼくなりに。

>>621 旅を人生に模したんだと思うけど、もっと身近な旅から風呂敷広げて
もよかったんじゃないかなあ。「遥かな山脈」とか「明日を探す」とか、正直
肩が凝るなあ。
>>622 ぼーっとしてるのが趣味か…。いい趣味だ。わりと上手いと思うし、
密度も濃いと思う。1行めは無造作すぎるかな。
>>623-624 最終部がいいね。「木があった」と、完全なループにしなかった
のは、なぜ?静かな感じはいいけど、前半の冗長さは気になります。
>>625 生と死の点景、かな。死骸のすぐ傍に新しい生がもう育っているとい
う構図を淡々とだが丹念に書いてると思います。最後が面白そうなのに、そこ
を強調させるような工夫がみられなかったのは、残念。よくなりそう。
>>627-628 喉に手を突っ込まれて声を奪われる構図は面白いなあ。ただねえ、
声盗人の顔が見えてこないんだよねえ。悪意から盗むのか、必要だから盗むの
か、ただもう無邪気に盗ってっちゃうのか、そこらあたりだけでもはっきりし
てほしかった。
663MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/19 00:34 ID:yNGuEoEC
いつものように寸評から参ります。
>>623 一本の木
タルコフスキーの映画(タイトルは忘れた)を思い出した。
いわゆるリドルストーリーの構造をとっている。第4連が説明調になってしまった
ところが難点。そのため、小説っぽくなってしまった。原因―結果の因果律で筋だて
をつくるよりも、もっと筋を壊して、人が木なんだか、木が人だかわからないような
人木一体の不思議世界を構築したほうがよかったかも。と言っても、これは私の流儀。自分の作法
をひとに押し付けてはいけないと思います。ごめんなさい。

>>632 魂
タイトルと第7連の「魂」を別の言葉に置き換えて隠喩や象徴で表してみたらどうだったろうか。
第6連の「生をイメージしては/イメージに殺されながら」ってところがイイ。ちょっと
きた、ね。

>>633 moving
第2連で作者がイイタイコトをそのまんま語ってしまっている。時間の流れって、
本当は個人個人違うよねって、言われてみればほんと納得。でも、表現がストレート
すぎる。これをもっとひねって、ねじって、まるめて、コネコネしないと…。
でも最終連で一発が出た。即物的でお下劣な表現だけれど、だからこそ羽根が生えて
詩的に飛翔している。特に靴擦れをもってきたところがスゴイ。うーん、唸ってしまった。
超具体的で即物的だからこそ、これは容易に隠喩にも転化するし、象徴のもなりうる。
最終回逆転ホームランですね。

>>634 金魚帯
この情景を映像にするとしたら、衣装はやはり金魚帯以外ないですね。あり得ない。
俳句でいう「季語が動かない」っていうやつです。これって作者の経験? もし
創作だとしたら、センスいいっすね。
664Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/19 01:01 ID:2NSeXf2K
もうちょいやってから寝る。

>>629 ぼくはこれ、結構好き。自信にあふれる根拠のない宣言がいい。タイ
トルに滑り台入ってるんだから、詩のなかにも滑り台からの情景を入れたほう
が、よくないかい?
>>632 冒頭の3連が、とにかくいい。存在しない脚で走り続ける姿も、いい。
最終はストンと落としすぎてるきらいはありますが、これはこれでいいかも。
むしろ4連めで説明調になってるのに違和感を感じます。
>>633 もちょっと整理すると面白くなりそうなんだけど…。みんながみんな
ムービングウォークに乗ってて、しかも設定速度がムリヤリ同じになってる、
そんな構図は好きなんだよなあ。
>>634 ぼくはちょっと分らないんだけど、お盆の墓参りって夜にやるの?3連
めの「灯りをゆらして」が気になって…。揺れる金魚帯との対比だっつーのは
分るけどね…。
>>635 別れの描写かなあ。ぼくは失恋と読んだんだけど、それを表に出さな
いところは上手いよね。「旅立つ君」「残ったぼく」「コンビニ」「黒い服の
集団」といった小道具がつながんなくて、かなりの違和感を思いました。
665名前はいらない:04/08/19 06:48 ID:4zmu9WUW
審査中age
666名前はいらない:04/08/19 07:06 ID:4zmu9WUW
666
667名前はいらない:04/08/19 18:38 ID:RKS/f/Ns
審査中age
668わに ◆Wani6uvhK. :04/08/19 21:48 ID:1ExXDTyU
失礼します。採点させてください。
今回もいい作品ばかりで困りました。

>623-624 一本の木  1点
10瓶のジャムのくだりがすき。こういうところってなかなか思いつけませんよね

>646 生きてる感じる 2点
たったこれだけ。それが逆に想像力をかきたててる気がする。それだけ力のある一行だと思う

>652-653 「つるぎ」 1点
きれいな詩。しろがねの研ぎ澄まされた悲しいつるぎ。
669Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/20 00:01 ID:1dgiYUUA
寸評するぞう(ふにゃあ)。

>>636-637 パワーは感じます。が、見事にごちゃついている。思想というよ
りもむしろことばのごちゃつきだね。4連めとか、おそろしく説明調。2行めの
「昇らされる」ってことばとか、面白いんだけどなあ。
>>638-639 うーん、深刻なテーマなんだけど、皮相的な感を拭えないなあ…。
大丈夫、こころなんかなくても、生きていけます。
>>640 せんせいは宣誓かな、先生かな。最終の3行が好き。でもなあ、痛快と
まではいってないような気がする。
>>641-642 うん、上手い。特に前半は身近なところで世界を広げて、とても
いい感じ。後半で少しまとめようとしたのかなあ。前半の茫洋とした印象が弱
くなってしまったのは惜しい。
670Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/20 00:13 ID:1dgiYUUA
>>644 一寸の虫にも…ってヤツだよね。微妙なんだけど、命に対してやっぱ
り肯定的なんだよね。そうなると古臭く説教臭くなっちゃうんで、思いきり否
定しちゃってもよかったかも。
>>645 作者にとっての軽みはうかがえます。その軽さが生き方ってことなん
だけど、読者にとっては、もっと軽くないと飛んでいけないかも。
>>646 これはなぞなぞだな。うん、きっとそうだ。んで、なぞなぞも多分、
詩なんだろうな。うん、きっとそうなんだ。
>>647 アレナスの『めくるめく世界』では、メキシコシティは、飲み干され
た空き瓶の上にたっています。酔う御参照のこと。空き缶の頼りない存在感が
いいね。発想はかなりいいセンいってると思うよ。
671Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/20 00:35 ID:1dgiYUUA
>>648-649 うーん、囃しことばのみに終始すると、ことば遊びに見えるなあ。
どこかで転調が必要だったかも。肝腎のことば遊びも、遊びきれていないよう
に思われます。
>>650-651 はじめは尿路結石の詩かと思ったら、まるで違うんだよね(ごめ
ん)。何だろなあ、消えゆく瞬間のゆらめきみたいな、そんな生の讃歌だと思
うんだけど、冒頭と最終、タイトル、本文それぞれが噛み合ってないと思う。
>>652-653 ビートたけしのおっ母さんが95歳で死んでさ、たけしヲンヲン泣
いてるんだよ、いい年して。ぼくはこれにも共感する。あなたの詩にもぼくは
共感する。
672Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/20 00:42 ID:1dgiYUUA
審査結果です。

2点
>>641-642『放浪航海日誌』 やっぱり上手さではこれがピカイチだと思う。
特に前半の茫洋とした世界は上手く書けている。「生きるとは」の繰り返し
もグッドだけど、当たり前とはぐらかしをもっと徹底させてもよさそう。

1点
>>629 作者パワーを感じたので。
>>632 光る行間に。
>>647 空き缶の存在感がなんとも希薄で、そこがいい。
673MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/20 07:51 ID:yRhCVU1t
>>636-637 メメントモリ
視点がコロコロ変わるのは、わざと? 第1連―1人称、第2連―3人称、第3連―
神人称?(変な言い方、神n視点ということ)。もし、あらゆる詩を多角的に描きたい
ということなら、2人称がないのは方手落ちでは? やはり、第4連が説明調になっている
のが難点。でも、第5連で「耳掻き」が登場。はっきり言って、私には「耳掻き」の意図
するものはわからない。わからないが、この部分もやはり、即物的→詩への飛翔、という
ありかたが当てはまる例となっている。それにしても、不思議な「耳掻き」だ。

>>640 いきてますせんせい
タイトルから考えると、小学生を意識しての平仮名書きなのだろう。でも、それだけではあるまい。
平仮名部分は比喩も改行も詩的レトリックは何も使っていない。それだけに、丸裸のムキダシになった
意味(これも即物的!)だけがポーンと提示される。だから、鮮烈に意味が(あるいは音が)
伝わってくる。そして最後に「夜のベンチの下でひっそりと眠るのです」と、初めて漢字書きで
詩的なイメージでしめくくっている。それまで平仮名書きの「見せダマ」があるから、決めダマの
ストレートの詩的威力が倍加して感じられる。百戦錬磨のピッチャーですな。
最後の部分は単純に「ホームレスのぼやき」というオチと取ってもこれもまた一興ではあるが。
内容は、作者の独白のようでいて、読者の私にも当てはまり、ハッとさせられる。いや、日本人の
多くが、どこかの国で誰か死んでも、近所のお年寄りが強盗に殺されても、自分に関係ないと
無関心ではないか。そういう意味で思いっきり風刺詩、といってもいいのだろう。
674MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/20 08:12 ID:yRhCVU1t
>>641-642 航海放浪日誌
生きること、という大仰なテーマに対し、大袈裟な解答を持ってこず、軽く雑感ふう
に綴っているところの味わいがある。「目的地はいつも部屋」ですか。個人的には
これに反発がある。私は常に「船への憧れ」を抱き、「漕ぎ出」したい、と思っている
から。けれど、これは極めて冷静で的を射たオトナの指摘であるからこその反発なのかも
しれない。結局、狭い閉鎖空間の人間関係に閉じていくことしかできないのですね。

>>647 ぺコンぺコン
ペーソス、というのかな。酒飲みのペーソス。この作品も生きること、というテーマ
に対して軽くいなしているように見える。だが一筋縄ではいかないところがある。
第7連。どういう気持ちで酒を飲んでいるか具体的に書かずに、ただ累々とした空き缶
だけですべてを語らせているところがイイ。ここらへんが熟達者の書きぶりを感じさせる。

>>650-651 日々雑感
「排尿できる有り難さ」というところに川上弘美の小説や俳句を思い出した。川上のように
あざとくなく、ピュア―に表現しているところは素直に好感持てる。でも、第1連、あまりに
ストレートすぎるんじゃないかな。少しひねりが欲しい。でも、こうした有り難さに
気づいているだけ、めっけもんです。

>>652-653 つるぎ
最後の3行「悲しみは過去への逃避に非ず/”今在る生を切り開く”一握りの”つるぎ”ナリ」
がいいね。つらい経験を経て、この境地に到達できた作者に対し、敬意を表します。
675MUJINA ◆iXws.WGCLY :04/08/20 08:24 ID:yRhCVU1t
謹んで採点させていただきます。
  【2点】
  >640 いきてますせんせい
  >641-642 放浪航海日誌
  >647 ぺコンぺコン  
  【1点】
  >623 一本の木
  >632 魂
  >633 moving
>650-651 日々雑感
  >652-653 つるぎ

今回、おもしろいと思ったのは寸評でしばしば指摘した即物的小道具のあれこれに
改めて気づかされたことです。「靴擦れ」「耳掻き」「空き缶」…これら日常の
どうってことないモノたちに実は詩的世界へタイムスリップする入り口があったとは。
私自身これから詩を書く大きなヒントをもらいました。作者のみなさん、ありがとうございます。
以上。
676てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/21 07:24 ID:NGp2Xtt5
集計結果発表します
今回のちゃんぷは

>641-642 放浪航海日誌  6点

おめでとうございます
チャンプの方、次回のお題おながいします

準チャンプは5点の
>640 いきてますせんせい
>647 ペコンペコン
です
677てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/21 07:29 ID:NGp2Xtt5
4位以下の順位

4位 4点 >623-624 一本の木

5位 2点 >622 趣味と実益
       >646 生きてる感じる
       >652-653 「つるぎ」
>632 魂

9位 1点 の作品は省略

念のため確認おながいします
678てるあき ◆DDfwggPC.. :04/08/21 07:32 ID:NGp2Xtt5
第74回梁山泊において以下の投票を行います
希望する制度を書き込んでください

【投稿者強制審査員制度】
【チャンプ獲得者強制審査制度】
【現状維持、強制審査反対】

梁山泊参加者は詩の投稿後
自分の投稿作品名orレス番号を名前欄に入力して投票を行ってください
(梁山泊で詩作できない参加者は審査員用のHN&トリップで投票可)

詳しくは雑談スレで
679イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/21 09:42 ID:l1qr0V/B
「放浪航海日誌」書きました。ありがとうございました。

では次のお題は「角」でお願いします。

次回、俺も審査員やります。
もちろん強制されてやるわけじゃなく。
680夢の中へ(実演です):04/08/21 11:22 ID:jlT0XyCQ
タバコ屋の角を曲がると
そこは 一面の 金メッキでした
681夢の中へ(実演です):04/08/21 11:23 ID:jlT0XyCQ
【チャンプ獲得者強制審査制度】
682名前はいらない:04/08/21 23:35 ID:wokB81lA
季節を折るだけ
私は指を折った

夕暮れは靄を超えて
夜を呼び

夢を紡いで
背骨が寝返りをうたせる

そうやって
私のこの一本の角は
シクラメンのつぼみと一緒に
空へ向かって伸びていく

紅葉の中
貴方はそっと私の一本角にキスをした

一本角はいつものように静かに
私の頭上に鎮座し
私を静かに
急速に
鋭くなっていく

同時に私は
鈍く
徐々にだが
老いを深めていく

紅葉の中で            
私の角は
彼女のキスを受けて
赤らんだ
683名前はいらない:04/08/21 23:37 ID:wokB81lA
>>682
題名  私の角

私の頭上に鎮座し
私を静かに
吸って
急速に
鋭くなっていく

に訂正

推敲のさいにぬけてしまいました、、、。
684つるつるかくかく:04/08/22 03:52 ID:5GWvmQqf
丸はつるつる
角はかくかく

丸を削れば角ができて
角を削れば丸になる

つるつるでもかくかくでも
あなたはあなた

つるつるでもかくかくでも
私は私

形は見えるもの
中身は感じるもの

形なんて簡単に変わる


685つるつるかくかく:04/08/22 04:09 ID:5GWvmQqf
【現状維持、強制審査反対】
個人的にこれに一票。

↓は個人的に1回実験的で、やってみて面白そうかな〜と思う。
【投稿者強制審査員制度】

審査数確保って言う意味ではいいかも。
【チャンプ獲得者強制審査制度】
686負け試合:04/08/22 22:32 ID:p+SbqOYU
おかしいよなあ俺
容姿だって性格だって
A子のほうがいいなあって思っていて
実際付き合ってみたらそれはそれは
楽しくてしかたないのだけれど
時々振り返る
容姿も劣るし性格もキツい
どうしようもないB子
おかしいよなあ
おかしいだけだと思うよ

自慢の彼女なわけですよ
愛想もいいしそれでいて俺には
むっちゃ甘える
超かわいい
猫みたい
大好き

おかしいよなあ俺
こうして二人で飯食べにきて
割り箸割った時に思い出す
つのつの〜って言って近づいてくる
馬鹿なあいつの汚い笑顔
牛みたい ふふっ

687負け試合:04/08/22 22:33 ID:p+SbqOYU
あかん俺あかん
あかんこれはあかん
忘れろ忘れろって念じても
近づいてくる馬鹿な牛
刺せ!マタドール!
刺せ!マタドール!
やったぜしとめた
しとめちゃった間違えて

今は何故か俺のおかん
今はB子が俺のおかん
試合に勝って勝負に負けたね

チャンプ強制参加に一票
688イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/23 07:02 ID:qBGIiRLn
>>680
《お題》角を曲がったら意外なものが見えることあるよね。
《作品》「書き出し」でしかないと思う。
コレ以降を読者の想像力に委ねるにしては、茫洋としすぎ。
とめどない広がりをせめてタイトルで誘導してほしい。お前の夢なんぞ見えるか。
金メッキはおもしろい。

>>682-683
《お題》角じゃないほうがいいような気がする。
《作品》普通に詩らしい詩だと思う。ここでまず減点。
言葉はよく選ばれ、展開もよくまとまっているので加点。
「貴方」が「彼女」に変わるのは時の流れの表現か。
わかりやすいし、吸われて紅葉していく人物の描写にはゾッとするものさえある。
でも、角じゃないほうがいい気がするなぁ。

>>684
《お題》その使い方なら、角のほうをクローズアップしてほしいとも。
《作品》うーんわかりやすいが、説明的。おもしろくないっす。

>>686-687
《お題》小道具としてしか使われていない。
どーせなら闘牛よりボクシングでもしてくれたほうがナメた感じでよかった。
《作品》
>やったぜしとめた
>しとめちゃった間違えて
↑ここ爆笑。
他には特にいいたいことはないです。
689ツノ銀 1/2:04/08/24 00:33 ID:g3WKQtAU
曲り角をのんべんだらりと曲ったところで
ユニコーンに出くわして
「ほら ブツだよ」ツノを一本わたされた

ユニコーンっていったらあれだろ
女のそれも処女しか相手にしない
17歳ギラギラ童貞くんみたいなスケベエ馬で
それがなんでオレなんだよって訊きたかったけど
そいつの眼ときたらちょうど
共産党を非難する石原慎太郎のそれみたくイッちゃってて
怖くて何もいえずにもらっちまった

こないだヤギのシッポをつけて歩いた時は
あまりにハマってたらしくて誰も笑ってくれなかった
これワシントン条約にひっかかってねえだろうな
という危惧はあったが
この際だからツノをおでこの窪みに取り付けた

ぴったりだった

ツノは重いからふんぞり返って歩く
ツノは月に引っぱられて波のようにうねる

間もなくテレパシーが届く オーヴァ オーヴァ
こちらナポレオンボナパルトです オーヴァ
ヤツはパリのディズニーランドで勤務中だという
着ぐるみは暑くて重くてたいへんだと流暢な博多弁で話す
ヤツはツノを通信販売で買ったんだと
オレのツノ入手の経緯を話すと思いきり羨んだ
690ツノ銀 2/2:04/08/24 00:34 ID:g3WKQtAU

オーヴァ 鬼の幼い兄妹が泣いている
寒くて腹へって道に迷ってあたりは地雷が埋まってて
汚染されたヒトの肉しかなくて妹の顔は土気色です
だれかなんとかしてくださいいもうとだけでもたすけてください
たちあがるげんきさえもうありません
オレは全人類を代表して詫びをいれた
ごめんな 多分サンダーバードは
ツノ生やしてない金持ちのボンボンしか助けないんだ
だいたいオレが助けにいったとしてお前らオレを喰っちまうだろ
鬼はヒトを喰わないってそんなの信じられるか

トナカイとか龍とか
そのほか全世界のツノ愛好家たちのテレパシーが飛んでくるが
オレは正直そんなのどうでもよかった

お前とテレパシーがしたかった
お前ツノつけてくれるかなあ
ツノつけていっしょに歩いてくれるかなあ
お前におでこの窪みあったかなあ
月にツンツン引っぱられて

と ビッグニュースが入ってきた
地球がツノさしたんだと
誰がイタズラでさしたんだよ地球のおでこってどこなんだよ
イルカと泳ぐエコロジー野郎のようにわくわくして
地球とテレパシーしてみたんだが

うん まあ 詳細をここに書くのはちょっとはばかられる
ひとつだけいえることは
地球ちょっと頭よくないみたいだ
691ツノ銀:04/08/24 00:35 ID:g3WKQtAU
現状維持に1票。
692:04/08/24 01:53 ID:ikRTmaK7
まるで流れ星のような一直線に
何の脈略もなく(感覚的にはあまりにも不自然だ!)
その特異な点は現れた
蛙はその異様さに顔をしかめたが
ぼくは多分ちがったろう

まるで山手線のような等間隔に
ローカルな不思議は(顕微鏡で覗いてご覧よ!)
グローバルの中に埋没していく
蛙は気味悪がったが
ぼくなら胸をおどらせたろう

それは正多角形の単純な美しさ
693:04/08/24 01:54 ID:ikRTmaK7
現状維持に一票
自由を尊ぶ詩人に「強制」ということばは似合わない
694角の白い手さん:04/08/24 06:48 ID:hDinFqLi

ふわふわの体 壁にあずける

生えはじめる たくさんの手

握手してまわる

はい ハンドクラップ 1 2 3

 う ん 良 い 感じ

背中掻いてー もっと 上

 う ん 気持 ち 良い

おっと 
いつまでたってもかゆい古傷
これは僕だけのかゆみだよ
掻きむしってうまれる血
はやくカサブタになぁれ

そしてバイバイする 

 バ イ バ ー イ

・・・それじゃ おいでおいでだよ

そうそう 
優しく横に流れるように 二、三回 

あ そこの角の白い手さん 首のナイフ取ってください
695角の白い手さん:04/08/24 06:50 ID:hDinFqLi
「現状維持」
696夏厨:04/08/24 12:56 ID:H4hgi6eK

嫌いなものはたくさんあるくせ
ぼくはこの夜 いまの自分が好きなのか嫌いなのかもわからないでいる

でも
そのくせ人に好かれたいと思っているぼくのことなら嫌いだ
いつでも人に好かれたいと思っているやつらはみんな嫌いだ

いつかぼくは
そのいつかのぼくを全て引き受け
いつか住む世界を全部好きになり
ぼくに ぼくとこの世界を与えたものに感謝するだろう

その可能性をたたえてるから未来のぼくははっきりと好きだ

ぼくは 違う景色を見ながら 今とおなじ場所にいるだろう
二丁目の角の電柱のたんぽぽが咲いたのも見ないで
国境を越えることに頼って広い世界を夢見るやつは嫌いだ

ぼくはぼくが受け持つ 半径数キロメートルの開けた未来が好きだ

この蝉の音の 響く路地の 
日の光 乱反射するアスファルトの 
空 
耳の後ろを通り抜けていく 少し強い風の
697夏厨:04/08/24 12:58 ID:H4hgi6eK
【チャンプ強制制度】
698名前はいらない:04/08/24 22:07 ID:ikRTmaK7
締め切りは28日いっぱいで良いでしょうかね。
699イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/24 22:47 ID:vIHkNFWj
>>698
俺、今計算してたんだけどわからなかった。
教えてくれてありがとう。

ということで、締め切りは28日いっぱい。
28の午後23:59分まで。
ですよね?

お題は「角」で作品募集中です。
700イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/24 23:30 ID:vIHkNFWj
>>689-690
《お題》まさに角がテーマになっている。
掘り下げ方も深くて多角的でおもしろい。
《作品》読み始めた時は「へた?幼稚?」とか思ったけど、
じつは凄く書きなれてるね。テクや衒学を抑えて多くの読者に歩み寄ってる。
>ツノは重いからふんぞり返って歩く
>ツノは月に引っぱられて波のようにうねる
↑リアルで感心した。
オチをわざと内緒にしたのもリアルだし、読者が入り込む余地があっておもしろい。
ただ、「趣味は読書です」みたいな人が書いたっぽい常識的な嘘臭さはあるかなぁ。
「読書に人生狂わされてハッピーです」みたいな破天荒さは欲しいかも。
まぁ、俺の好みだけど。

>>692
《お題》角の形について書いた……のか?
《作品》直線の次は円(というか等間隔性?)、と形について描写して、
蛙と自分との感想の差異について触れて、最後に正多角形、と数学みたいに……
なんだか整然としすぎた表現で曖昧なものを取り扱っているような気がした。

>>694
《お題》壁と手をまず出しといて、角の白い手さん、という流れはおもしろい。
《作品》マンガみたいにコマを追って読んでいく感覚は楽しめた。
でも最後の一行はどう読んでもわからなかった。

>>696
《お題》「二丁目の角の電柱のたんぽぽが」がなければ、
俺は勝手に「角」を想像して読んだだろう。つまりあれ邪魔。
現在ある「角」を丸くすることへの希み。
《作品》うまいと思う。しかも一途でソウルがある。
このスレが「青春のポエム・コンテンスト」だったら文句なしにグランプリに推したい。
最後のどこまでも連れて行くような余韻のもたせ方もうまい。
701イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/25 00:28 ID:BMmDZMQv
>>680
雑談スレの625-626読んでタイトルの意味わかった。そういうことか。
本スレでやるなよ紛らわしいな(笑)。
702名前はいらない:04/08/25 11:15 ID:29f08utB
誰でも投稿!
ブラッと立ち寄ったあなたも投稿してみませんか?

ルールは簡単、
お題に沿った詩を書く(今回のお題は「角」です)
(お題に対する解釈は自由です)
名前蘭に作品の「タイトルを入れて」投稿してください
一人一作品、オリジナル作品に限ります

投稿期間は8月28日いっぱい
投稿期間を過ぎると審査期間に入り、投票によりチャンプ作品を決定します。
入賞作品は別サイトに歴代保存されます
703名前はいらない:04/08/25 11:34 ID:g+1E+Jp8
現在、梁山泊では以下のような投票を実施しております
3つのうち、希望する制度を書き込んでください

【投稿者強制審査員制度】
【チャンプ獲得者強制審査制度】
【現状維持、強制審査反対】

梁山泊参加者は詩の投稿後
自分の投稿作品名orレス番号を名前欄に入力して投票を行ってください
(梁山泊で詩作できない参加者は審査員用のHN&トリップで投票可)

詳しくは雑談スレで
704ななほし ◆lYiSp4aok. :04/08/25 13:05 ID:xJZ5zDH/
【チャンプ獲得者強制審査制度】  罰則はなし、というか効果なし……だが。
705intersect -夏- 1/2:04/08/25 19:37 ID:SOwFIKfA

太陽はどこまでも沈みようがないので
椅子と同化して溶けていきそうな 


右足のつま先の前にレールを跨いだカメラ
回る車輪と一緒に垣根を飛び越えていく犬を追う
信号のある十字路はいつでも遮られた視界の外で
彼ら二人が仲良くボールを持って駆け寄ってくる

窓の内側の視線は時々どこも見ていないようで
かごの中ではねるノートが光を跳ね返している
足元は少しだけゆらめいた空気の中で
アスファルトは四方八方に存在証明を振りまく

 眠らない昼も朝も夜もその次の角を曲がっては
 踏み出した次の秒でトラップばかりのステージが始まっている

てんでばらばらな動きをしている人形たち
彼らの声とよく似た色のついた行進をしている
向こうの塀から次々と現れては次の塀の前で消えて
種々のボールだけ残していくので

躊躇して足を置いていく慎重なスクーター
自転車の形をして割り込んだ電気信号も次の赤で止まる

706intersect -夏- 2/2:04/08/25 19:37 ID:SOwFIKfA

 気温の下がらない地面から上空までのスケールの中で
 手旗信号を再開した地点からもう一度始める
 全ての循環を気にしないで列は動きを制限していく
 多かれ少なかれ友人たちはみな右から左へ


時間は気にしないで分針だけ気にして
上から下へあくびの中で数えられる
ここが少し下がった視線の高さで
椅子に同化した右手が不規則に動いて

 眠らない昼も朝も夜もその次の角を曲がっては
 踏み出した次の秒でカウントが増えるステージが始まっている


太陽はどこまでも沈みようがないので
椅子と同化して溶けていきそうな
消えていきそうな
707intersect -夏-:04/08/25 19:38 ID:SOwFIKfA
【現状維持、強制審査反対】
708「僕の世界」:04/08/25 20:03 ID:xPWtRD8E
パパはお酒を飲んで
ママはそんなパパをなじる
大きい声が響く中で
僕は部屋の角で体育座りをしている

毎晩の景色
平手と悲鳴と飛び散ったおつまみ
割れたグラスを
手を切らないようにかき集める

大好きなパパとママ
そこにいるのは違う人たち
僕は耳をふさぐ
僕は目を閉じる
僕は口を閉ざす
部屋の角で体育座りで

大好きなパパとママが
いつもにこにこしている世界
部屋の角の小さな僕の脳裏にしか
優しいパパとママがいない
709「僕の世界」:04/08/25 20:09 ID:xPWtRD8E
【チャンプ獲得者強制審査制度】
梁山泊が活気づく方法ならなんでもいいんです。
現状維持でも活気付くなら。
710王の手:04/08/25 22:13 ID:2GRkfXgo
歩兵が撥ね飛ばされる音を合図に
敵陣が突っ込む
こちらの準備はもう少し
もう少しだ

一手ずつ 一手ずつ
彼らが動く度 音がする
ドクン ドクン
必死になって機能している

味方は消え
敵は数多
徹底的な状況に神を思うも
意味は無いと知りただ偶像に想像のストレートを叩きつける

もう少し
もう少しだ

この勝負逃げ切るか
この勝負追い詰めるか
知っているのは風船の中の水だけで
破裂した真実は結果に染まる

さぁ勝負の曲がり角
決戦はこの角で決める

さぁ命の曲がり角
俺を守る為に生まれた角
俺が手を伸ばせば
彼は全力で戦うだろう
711王の手:04/08/25 22:13 ID:2GRkfXgo
【現状維持】
712交差点:04/08/26 07:39 ID:5ZkzQstV
誰もがここを通ってきた
人生の交差点
この角をどっちへ曲がろうか
それは僕次第

どっちに曲がろうとも
必ず最後は終わりが来る
ここは絶対に間違いが許されない
間違えて曲がったらその先は崖です
車ごと奈落の底に落ちます
713交差点:04/08/26 07:39 ID:5ZkzQstV
【現状維持】
714イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/26 22:43 ID:IhY11U/8
>>705-706
《お題》サビにちょっと使われてるだけ。交差はあんまり感じない。
《作品》夏の逃げ水みたいにぼんやりとしている。

>>708
《お題》スミに性質が生まれている。
《作品》淡々とした描写がかえって悲しみを伝えている。
教科書通りによく書けました、それだけにつまらない。
「スミにいる僕」よりも「僕のいるスミ」をもっと強調したほうが
よかったかなという気がするようなしないような。

>>710
《お題》飛車でもいい。
《作品》将棋の角は来ると思った。
しかし期待を裏切らず、そのまんまじゃ、つまらん!

>>712
《お題》カド。
《作品》1連目読んですっとばそうかと思ったけど、
2連目が結構おもしろい。どっちにしろ終わるんだけど、
間違ったら即落ちちゃうのね。シュールだぁ。
715赤い角:04/08/27 16:44 ID:ZeCHONhE
終わらない夜の中を一人の少年が歩いていく
顔につけた 角の生えた仮面
自分の顔を隠したつもり
自分を自分の身を守るつもり

声をかける人 優しく触れる人
みんな
その角の生えた仮面で
突き刺していった

返り血 仮面に何度も
世界は赤黒い
「目が見えない 何も見えない」って叫んでた


不安と疑心の独り歩き


終わらない夜などないんだと少年は気付けない
顔につけた 角の生えた仮面
君は何を守っていたの
君は何を得たというの
自分自身?それは勘違いだ

今日も少年は歩いていく
もしその角が折れたらどうするつもりなの
誰もいない所へ逃げていくの?
今だって逃げてるのに
716赤い角:04/08/27 16:45 ID:ZeCHONhE
「現状維持」
717能書き:04/08/27 18:11 ID:0Xjph1Dk
バカヤロウと怒鳴られて
使えねえなと罵られて
自分のことすら信じられなくなる
何をやってもうまくいかず
必要とされる場所がわからない
それでも生きることが好きで
なり振りかまわず組織にしがみつく
もう傷をつけるところすら見つからない
擦り切れ悲しい様を晒す
痛みにすら鈍感になっていた

机の角に頭ぶつけて死んじまえ
世知辛い世の中を生き抜くよりは簡単だろう
呟くあなたはアメリカ大統領と同じだ

僕は未来をを手に入れるため
極限まで感情を押し殺す
捻じ曲げられた固定概念
原理主義と何ら変わらない
信じた思想を守るため
若者が疑問を持たず銃を乱射する
権力は悪と決め付け楯突く
気付くとアルカイダと同じだった

それでも生きることが好きで
守るべきものがあるから
傷つけあう

巨人軍が好きで
野球選手が夢だった
あの頃の自分に戻りたい
718イタチ小僧見参! ◆8rr1u/54T2 :04/08/27 23:49 ID:ZaoQLtKC
>>715
《お題》角の生えた仮面かぁ。なんか凄絶なもんが見えたな。
《作品》ストーリーと寓意性についてのみ見るとおもしろいものがある。
語りかけの口調も相手を「少年」とすることによって、エラソーさが軽減されるね。
ことばについては意味の奴隷。まぁ、そういう詩なんだからいいけど。

>>717
《お題》カドが立つ、のカド。そのまんま。
《作品》特に3連目、硬い抽象的な言葉がそのまんまポンと使われてる。
これは言葉の意味に依存した自動的な表現ってやつですか?
テーマに関してはノスタルジー。もう戻れないんだから前を見ろと、なんか。
719名前はいらない:04/08/27 23:53 ID:ZaoQLtKC
あと約24時間で投稿締め切りです。

お題は「角」。
「かど」「すみ」「かく」「つの」その他、
「角」からイメージしたものなら何でも構いません。

どなたでもご自由にご投稿ください。
720名前はいらない:04/08/28 00:36 ID:FmZ56Tft
現在、梁山泊では以下のような投票を実施しております
3つのうち、希望する制度を書き込んでください

【投稿者強制審査員制度】
【チャンプ獲得者強制審査制度】
【現状維持、強制審査反対】

梁山泊参加者は詩の投稿後
自分の投稿作品名orレス番号を名前欄に入力して投票を行ってください
(梁山泊で詩作できない参加者は審査員用のHN&トリップで投票可)

詳しくは雑談スレで
721角部屋(1/2):04/08/28 01:29 ID:ufxxPjwT
ほら、そこに見える茶色いマンションの
エレベータを降りて左に曲がって
ベージュ色のドアを4つやりすごしたら
見えてくる301号室
そこが俺の住み家
誰もが羨む角部屋さ

一緒に暮らしている人はいないさ
夕飯はいつも外食かホカ弁さ
むさくるしい男がひとりで住まう
ゴミと洗濯物で埋め尽くされたこの部屋だけど
南と東に面した
誰もが羨む角部屋さ

ベランダは当然広いし、日当たりも良好
でも東側のベランダから見えるのはラブホテルで
南側のベランダから見えるのは共同墓地だ
生と死、いや、性と死か…
なかなか面白い対比じゃないか?

墓石の前で涙を流す若い男と女を見て
“きっとあいつらも隣のラブホ使ったことあるんだろうなぁ
だってこの辺にあるラブホってここだけだし…”
暇な日ベランダに出てぼんやりとこんなことを考えてる
俺って変な奴かな?

そうそう、変と言えばさ
一週間前に隣の302号室に住んでる奴がさ
屋上から墓地に向かってダイブしやがったんだ
何考えてるんだろうなぁ
本当に変な奴だったんだよ
引越しの挨拶以来一度も顔合わせてないけど
722角部屋(2/2):04/08/28 01:30 ID:ufxxPjwT
そいつは仕事もしてなかったみたいだし
いつもエアコンの室外機は回りっぱなし
ほら、隣のベランダだから聞こえるんだよ
誰かが訪ねてきたところも見たことないし
とにかくずっと部屋にいるみたいでさ
今流行のひきこもりってやつ?

俺、自分が幸せだなんて全然思わないけど
奴に比べればいくらかマシなのかもなーなんて
不毛な考えなんだけど
そんなことを思うんだよね
やっぱり俺も変な奴かな?

将来の夢や希望はないけれど
仕事はとりあえずはあるし
親友かはわからないけど
ダチっぽいのは何人もいるし
もう何年も彼女はいないけど
昔は隣に見えるホテルだって何回も使ってたんだ
いや、それより何より今だって
誰もが羨む角部屋暮らしだぜ?

あれ?
俺、何かあまり奴と変わらない気がしてきちゃったな…
違うと思うんだけどな…
そう、違うよな
何と言っても
角部屋暮らしだし、さ

「そんな奴は世界中にごまんといるんだよ!」
何て野暮なツッコミはやめてくれよ?
わかってるから。
723名前はいらない:04/08/28 01:31 ID:ufxxPjwT
【現状維持、強制審査反対】
724恋の崖っ淵:04/08/28 14:42 ID:4ScG8Ui8

待ってくださいよ〜
ただ見ただけで 恋に落ちれる頃
あったかもしれないが……

もともと 彼女を決めるなんてムリがあった
サムイってキャラは ホッとかれるばかりで
角はあっても ひっかかることこはない

待ってくださいようぅ
ほらすぐ顔に出す
見ているほうは 読めるから 楽だけど
なんとなく横にいるだけで オレは楽しかった
尖がったツノ あなどれないけど

               やぶ蚊がぷーーン
            夜風がふぁ〜
花火がどーーン
 
待ってくださいよ〜
ただ見かけただけでは とてもほれられる頃とは
ちがいますよぉぉ
まってくださいようぅ
サムイってキャラって どういう意味ですかァ
彼女が横向くけど 角度はびみょうですよぉぉぉ
725逆境の角にて:04/08/28 16:09 ID:4AqCT8BV
彼は、職場の同僚だ。
彼は、よく彼の上司に怒られている。
人よりも、少し、物覚えが悪いということから
ことばに嘲りを含んでいることも、ある。
職場の他の人から
少し馬鹿にされているような感じもする。

しかし
彼は、彼の妹と共に暮らすお金を稼ぐことに
必死だ。
彼は、人よりも長い時間を働いている。
彼は苦労をしている。
その事を彼は、他の誰よりも、知っている。
彼は、彼自身が頑張って生きていることを、
誰よりも知っている。
それで良いのだと思う。
苦労をすること、それ以外にできることなど、ない。
彼のような人こそ素晴らしい。
彼のような心に私もなりたい。
私は辛いことがあると、いつも、
彼のことを思い出すのだ。
726名前はいらない:04/08/28 16:28 ID:ui4PD6sv
[お願い]
#みなさん投票をお願いします
#審査員不足を発端とした、今後の審査体制を決定付ける投票です
#「投票欠席」は梁山泊参加者として、無責任だと思います
#投稿するという事は、審査して頂くわけですから、審査員に対して敬意を払う意味でも、
#現在実施中の「審査体制についての投票」に参加してください
#審査員に立候補してください、とは言いません
#せめて投票をして、自分の意思を明らかにしてください
#よろしくお願いいます

[告知]
現在、梁山泊では以下のような投票を実施しております
3つのうち、希望する制度を書き込んでください

【投稿者強制審査員制度】
【チャンプ獲得者強制審査制度】
【現状維持、強制審査反対】

梁山泊参加者は詩の投稿後
自分の投稿作品名orレス番号を名前欄に入力して投票を行ってください
(梁山泊で詩作できない参加者は審査員用のHN&トリップで投票可)

詳しくは雑談スレで
727回る社会と砂のツノ:04/08/28 20:09 ID:2hMXQRMi
たけしくん

たけしくんは砂あそびがが好きなのね

それもたけしくんの立派な個性だと思うわ

でもね 今はみんなでお遊戯する時間だから

ちょっとこっちへ来てくれないかな

ねぇたけしくん聞いているの?

たけしくん たけしくん

しょうがない子ねぇ でもそれもたけしくんの立派な個性よね

ところでたけしくん

それは何を作っているの?


角を作っているんです これであいつらを刺し殺してやるんだ


まあ!
でも それもたけしくんの立派な個(以下略

 
728727:04/08/28 20:10 ID:2hMXQRMi
【投稿者強制審査員制度】
729「記憶のかけら」:04/08/28 21:45 ID:E8+QfN7f
真っ赤に染まる街の匂い
深夜の静寂の匂い
早朝の舗道の匂い

突然甦る記憶がある
いつもは忘れていて
頭の片隅に追いやられ
思い出そうともしない記憶
でも突然甦るのだ

その記憶は何気ない平穏な過去
取り立てて楽しくもなく苦々しくもない
当たり障りのない過去の記憶

でもなぜだろう
ふとしたきっかけで甦った記憶に
1秒前の自分が別人に思える
そんな不思議な感覚にとらわれるんだ
そして優しく癒してくれる
まるで包み込むように

今日も しとしとと降る雨の匂いで甦った
優しい記憶に包まれている僕は
窓辺でずっとやまない雨を見ている
730「記憶のかけら」:04/08/28 21:45 ID:E8+QfN7f
【現状維持】
中心に立って注目浴びて 華やかに 光差す方へ
角から見てた 三角コーナー もたれ易いだけが利点
憧れが形を持つのは それを成す意思と行動
いつからか 少しずつ中心に寄って
そうなれるように 自分を変えていった

立ってみると意外と疲れた 華やかに 光差す場所
皆が笑ってくれた 僕を必要としてくれた 願った通りだった
角から見てる彼が 僕に憧れてくれるかなあ
そんなこと 考える余裕はあまり無く
皆が思う僕を作り 維持するのに精一杯

中心は居心地が良いのか 悪いのか 判らなくなった
楽しいと思うし 気も使う 僕は根アカじゃないんだ
そう気づいた 遅すぎるけれど 残念ながら根は変わらない
だからって塞ぐ必要ないし 角で世界を作るのも嫌だ
中心にいたい けれど 僕には角が心地よかった気がした

どうしようか これから

732続き:04/08/28 22:09 ID:hnpClPxy
角って結局囲い込まれた世界の中にしかないんだよね
中心から遠くても 割に近くても 同じ一つの部屋の中
自分が開いていれば 繋がる距離 角にいても
もたれ易いし疲れないし その気になれば中心にも行ける
角も中心も知っているから僕には抵抗無く其れが出来る

なんだ そうだったんだ

指定席は角でも たまに中心に行ってもいいんじゃん
勿論行けるならって事でも 繋がった世界の中だし
面倒くさけりゃ声だけかけるよ 大きな声出せば届く

なんであんなに中心だけが輝いて見えたんだろう
そりゃ俺が角しか知らなかったからか 馬鹿馬鹿しい


【チャンプ獲得者強制審査制度】
733日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/08/28 22:15 ID:KJxgXSnP
はい一言寸評。

>680 眩しそう、というかなんで金メッキっていうと
なんでまた金歯だけを思い出すんだろう
>682-683 ピンとこない、というか指を祈ったってなんだ
ろう
>684 すぐに変わったらいいのになあ
>686-687 何に対して負けなのか、というか勝ち負けの
前提になってる価値観みたいなものがなんだか知らない
けど気に入らないのです。
>689-690 普通に楽しかったです。宇宙も少し頭よくな
いのかなあ。私が頭よくないのも当然かも。
>692 括弧内メッセージがかわいらしいと思ったです。
>694 ハズシ方がちょっと定番ぽいかな。
>696 素直で好き。
>705-706 なんか理屈っぽ。
>708 わかりやすいけどそれだけ? というような気は
する。
>710 巧いような気はする。
>712 車に乗れていいなあと思った。私はいまだに自転
車がせいぜいです。でも自転車にも乗れない人もいるし
なあ。
>715 いいじゃないですか逃げられるうちは。
>717 居酒屋な気分。
>721-722 あるがままを認めつつ。
>724 落ちれる頃、っていうのはいいかも。
>725 私もそれでいいと思います。詩としてはともかく。
>727 ひねりほしいかなあ。私もあんまりひねりないけど。
>729 不思議な感じの描写を、もっともっと!
734It’s show time:04/08/28 22:25 ID:YbOfZynT

誰もが俺のトリコ

乱反射する眼鏡の奥の  
ニヒルな笑いに気づいたかい?


君はもう
寡黙な相棒が吹く

気の抜けたラッパ音を 

聞いたかい?


むふふふふっ

さぁ 今日も
世間のご婦人方が哀願する

俺のショウタイムの 始まりさ



「私は角淳一です。あなたはどなたでしょうか?」


                          
  ちゃららんちゃんちゃんちゃん ちゃちゃらららりららん   
                             
                               ぷいーぷいーっ
735It’s show time:04/08/28 22:59 ID:YbOfZynT
【現状維持】
736日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/08/28 23:25 ID:KJxgXSnP
>>734
誰だっけ?と思って検索したら納得しましたです。
だぶん関西限定なんだろうなあ。
737トリケラトプス:04/08/28 23:51 ID:U/uoI5jV
天を睨んだ。

降ってくるウルトラマンに痛みを教える気だ。
738トリケラトプス:04/08/28 23:55 ID:U/uoI5jV
自分は何もせずに
他人にやらせといて
「救世主」とか祭り上げる奴らが気に入らないので、

【現状維持】

嘆くならまずお前がやれよ。
739日雇いくん ◆HIyaTOiQcI :04/08/29 00:09 ID:6b41Sh5l
>>737 わあ豪気だなあ。平気で降ってくるし。

以上全作品寸評終わり。
じゃあ696さんに1点差し上げますです。後の人よろしく。
740イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/29 00:13 ID:3nWpKxBu
>>721-722
《お題》角部屋。
《作品》小説になさい。

>>724
《お題》おもしろい。
《作品》おもしろい。何がおもしろいのかはわからない。

>>725
《お題》角=辛い時
《作品》くどい。あと、俺は彼のような心になりたくない。

>>727
《お題》たけしくんの顔が見えた。
《作品》詩というよりはコント。(以下略)はよかった。

>>729
《お題》なし。強いていえば記憶の片隅。
《作品》わかりやすい。しつこい。わかりきっている。流し読み向き。
741Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/29 00:16 ID:hxn8DkBT
イタチさん、日雇いさん、投稿の皆さん、お疲れさまです〜。
審査にはいりまーす。
審査の締め切りは8/31いっぱい(9/1午前0時)でーす。
742イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/29 00:31 ID:3nWpKxBu
>>731-732
《お題》華やかな中心と地味な角。
>角って結局囲い込まれた世界の中にしかないんだよね
↑なるほどね。納得はしないけどひっかかるフレーズだった。
《作品》最初は芸能界の詩かと思った。
自分の経験を絶対視してるっぽいのが青臭い。
抽象的な表現で意味に広がりをもたせようとしているが、
具体的な寓話にしたほうが作者と作品に距離が生まれて
青臭さを軽減できたかも。

>>734
《お題》角淳一?
《作品》知らん。
でもなんだかどんなキャラかわかるような気はした。

>>737
《お題》ただのツノ。
《作品》ひどすぎ。。。

それではおやすみなさい。
743名前はいらない:04/08/29 08:36 ID:Y+LLj5gC
>>738 トリケラトプスさん
何か不愉快な事があるために [現状維持]を推しているのですか?
あなたは毎回チャンプを獲得しているのでしょうか? はたまた 梁山泊の常連投稿者でしょうか?
憤慨した様子で[現状維持]へ一票投じた意味が ぼくにはイマイチ理解できません
>自分は何もせずに
>他人にやらせといて
どうしてこんな事が言えるのでしょうか? 投票に参加されている可能性だって 当然あるはずです
審査体制に疑問をお持ちの方なら 「何もやらず」という事は無いように思われますが
>嘆くならまずお前がやれよ
直接審査へ参加しない理由の一つは 「審査=他人に点を与える」なので
自身のチャンプや準チャンプが 目に見えて遠のくためでしょう
現行審査体制の問題点は 専用雑談スレにて散々書き込まれています
こういった隙間のある審査体制を改正するための 「投票」だったのはないでしょうか?
もう一度繰り返しますが あなたが[現状維持]を推した意味がわかりません

よろしければ 専用雑談スレで詳しくお話を伺いたいです
744名前はいらない:04/08/29 11:06 ID:hUtasFsF
[投票結果]

【投稿者強制審査員制度】
1票

【チャンプ獲得者強制審査制度】
6票

【現状維持、強制審査反対】
12票

*投票不参加者*
>>682 名前はいらない
>>717 能書き
>>724 恋の崖っ淵
>>725 逆境の角にて
以上4名

多数決により 12票を獲得した【現状維持】が 以降の梁山泊に継続して採用されます
投稿者の皆様 お忙しい中 投票にご協力してくださり 誠にありがとうございました

これにて審査体制投票を終了したいと思います
投票結果に対しての御意見や御感想は 専用雑談スレにてお願いします
745名前はいらない:04/08/29 18:03 ID:BDqjgw5W
682-683 :名前はいらない
684 :つるつるかくかく
686-687 :負け試合
689-690 :ツノ銀
692 :角
694 :角の白い手さん
696 :夏厨
705-706 :intersect -夏
708 :「僕の世界」
710 :王の手
712 :交差点
715 :赤い角
717 :能書き
721-722 :角部屋
724 :恋の崖っ淵
725 :逆境の角にて
727 :回る社会と砂のツノ
729 :「記憶のかけら」
731-732 :「一つの部屋、一つの社会、一つの世界」
734 :It’s show time
737 :トリケラトプス

 以上21作品  審査員の皆さん、よろです!
746わに ◆Wani6uvhK. :04/08/29 20:08 ID:vXLaPzmF
現状維持と決まったようですね。
これをきっかけに皆さんの意識が高まり、審査員が増えることを期待します。
私も未熟者ながら毎回審査に参加することで、自分が磨かれているような・・・・そんな気がします。
他人の作品をじっくり見ることはとてもためになりますよ。

長い前置き失礼しました。
審査させてください。
>686-687 :負け試合
「超かわいい 猫みたい 大好き」
ありきたりの言葉って思う人もいるかもしれないけど、すごく気持ちの伝わる言葉だって思う
この部分がいいなぁ〜
この作者の実体験なのかな、幸せが伝わってきます。
この幸せモノに「1点」差し上げます

>689-690 :ツノ銀
「ツノは重いからふんぞり返って歩く」「流暢な墓多弁」などなど。
こういう言葉を使う才能に嫉妬します。
角が電波受信のアンテナだっていう発想も悔しい。
そして地球を頭が悪いというラストも秀逸。才能ある作者へ「2点」差し上げます
747わに ◆Wani6uvhK. :04/08/29 20:17 ID:vXLaPzmF
>712 :交差点
すごい深いものを感じる・・・
「必ず最後は終わりが来る」
「ここは絶対に間違いが許されない」
重要な人生の曲がり角。一番お題にぴったりハマる詩だと
私には感じられました。「1点」差し上げます


>721-722 :角部屋
3連目が面白い。角部屋の二つのベランダからそれぞれみえる生と死
こんな発想は凡人には思いつきません。
そして私のかなり好みです。「2点」受け取ってください

>731-732 :「一つの部屋、一つの社会、一つの世界」
角から見た中心と、中心から見た世界。僕の感情の移り変わりが
なんだかいいですね。共感できます。「1点」どうぞ。
748園川@代行お願いしてます:04/08/29 22:34 ID:yKV+nk8I
>>692 角
1連目、「まるで流れ星のような一直線」
2連目、「まるで山手線のような等間隔」

これらが一体何を指しているのか。何も指していない。
言葉が内包される意味だけによって、自立して存在している。
つまりここにある言葉は一切の叙景を拒否しているのだ。

1連目、「何の脈略もなく(感覚的にはあまりにも不自然だ!)
     その特異な点は現れた」
2連目、「ローカルな不思議は(顕微鏡で覗いてご覧よ!)
     グローバルの中に埋没していく」

特異な点は特異な点としてのみ現れたのであり、
それはどのような特異な点でもない。ただ「特異な点」なのだが、
それがどのように「流れ星のような一直線」に現れるのかというと、
やはりその如何には問えない。ただ「何の脈絡もなく」「現れた」のだ。

言葉は自身に内包されたあらゆる意味を利用して、
次の言葉を召喚する。山の手線という語の円形のイメージ、
ローカルという言葉の音韻、それらによってグローバル
という語新たな語が飛んでくる。
言葉の連鎖反応だ。視像や概念などの明滅する
諸表象は、「一直線」「グローバル」「特異な点」「ローカルな不思議」
という骨格をなす言葉に導かれ、最終行に現れる純粋な言葉の結晶。
「それは正多角形の単純な美しさ」だ。

問題は二つ、ます言葉は情景からきれいに分離されているか。
叙景の拒否を志向する言葉は実は半分は情景に足を掴まれていろうであり、
(この詩の場合は夜空の情景)纏わり付くノイズが邪魔をしてないか。
最終行の求心力は十分か。正多角形の単純な美しさを謳えるほどの
純粋さは獲得されていないのではないか。
749園川@代行お願いしてます:04/08/29 22:37 ID:yKV+nk8I
>>686-687 負け試合
試合に勝って勝負に負けた。闘牛の喩えからは
意地悪に見れば便利な女を孕ませてしまい結婚したという
構図を連想するが語り口から判断するに、
まあ幸せなのだろう。
ただ試合と勝負という言葉にそれぞれ対応する意味が
はっきりしないという部分が少し気になる。

>>708 「僕の世界」
例えばこの作中の子供が実体験を書いたとして
(そのような構造の作品だが)こんな作品になるか。
本当に苦しんでいる子供がこんな風に書くか。
これが作者の実体験だと仮定しても、
こういう工夫のない書き方ではなにも伝わってこない。
実体験を書くという行為自体に作家にとってのドラマはあるだろうが、
それが作品の表現として現れてこないと読者にはなんの感興も湧かない。
ただ実際は切実な経験の記述というのは工夫の意識なんてなくても
自ずと生々しさは伝わるという気はするが。
伝わらなければ本当は切実ではなかったということだ。
なんにせよ甘いのである。

>>710 王の手
隠喩や音韻の使い方が中途半端。
スペクタクルとしても面白くない。

>>712
人生訓話をずらすこと。
それだけなのだがそれがそんなに面白いことだろうか。
ただ、ラスト2行で多少は読み手の心を開く。
750園川@代行お願いしてます:04/08/29 22:40 ID:yKV+nk8I
>>717 能書き
>それでも生きることが好きで
>なり振りかまわず組織にしがみつく
どうもよく分からない感覚だ。
生存することが好きで=死にたくなて、ということなら分るが。
それはそれとして、4連目の受け取り方でこの詩が決まる。
アメリカ大統領やアルカイダから抽象される否定的な要素を
自分自身にも見ているのか。それは「守るべきものがあるから傷つけあう」
という言葉で肯定され得るものなのか。
それとも自己の正当化の為に戦争や紛争を持ち出したのか。
だとすれば幼稚な世界観だと言えないか。
能書きというタイトルがそれを自嘲しているのか。よく分からない。

>>721-722 角部屋
連の構成が展開に貢献している。
ただ隣の住人の描写に移行してからそれまで展開されてた
生(性)と死の風景がほったかされ、
最終連では自分と自殺した隣人との対比のみに収束するので
前半が詩全体に貢献しない。
現代的な、なんとなくの生の不安をなんとなく語り、
その奥に潜むものとの対決もなんとなくのままやりすごす。
>>694の作品と同じスタンスをきちんと描いてる。
身の回りの風物の描写に使用される言葉と語り口のバランスが良く
口語調に必然性がある。
ただ締めの2連の無理で安易なまとのせいで全体が壊れるのが残念。

>>724 恋の崖っ淵
言葉を省略しすぎで意味が分らない。
叙景を意図しない主観の表白と取ることも出来ない。
全体が間延びしてるため2連目と4連目の転調が決まらない。

751Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/08/29 23:37 ID:hxn8DkBT
審査結果です。

2点
>>694『角の白い手さん』 壁にたくさんの手が生えてるだけでも面白いのに、
なんだかわけのわからんコミュニケーションまでとってて、上質なパントマイ
ムを観てる感じで、いいねえ。書き出しが説明不足のうえに、なんだか浮いて
ると思った。

1点
>>692『角』 この詩はもう1連足りない、という印象。1連めは点と線。2連め
は線的イメージ。で、もう立体かよっ!て感じなんです。もっと平面を明らか
にすべきではないでしょうか。蛙のくだりはなんらかの寓意を含んでいるので
しょうが、よくわかんなくて単調に感じます。でもなんか惹かれたな。
>>696『夏厨』 気に入らなかったのはタイトル。この内容に2ちゃん用語はい
らんでしょう。構成としては未熟なものを感じるものの、まっすぐでまっしぐ
らで、いい。
>>705-706『intersect -夏』 夏の陽射しでカゲロウだか蜃気楼だか、そんな
ぼんやりとした世界でのくさぐさの交流(というか交差)はよく書けていると
思う。ただ、表現をぼかしすぎて、言いたいことまでぼやけてしまってます。
あと、交差にややこだわりすぎかなあ。そのためにちょっと単調な印象でした。
752園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/30 00:37 ID:IvCT3DvX
規制解除されました

>>725 逆境の角にて
言葉の重さと事柄の重さにアンバランスがないため好感が持てる。
叙述に破綻はない。リズムのつけ方も纏まっている。
語りが端正なので誠実な品がある。
しかしここまで直球だと僕みたいな人間は
なんだか上手く騙されたのかと不安になる。

>>727 回る社会と砂のツノ
個性の尊重という言葉に対する風刺より、
個という言葉に逃げ込む閉鎖的な心のありようを感じた。
個人的な、とか主観的な、とか言う言葉が本来の意味を奪われ
逃げ口上として使われるのをよく見かけるが、
この保母にも接触を拒むそのような心のあり方をしている。
どこまでが意図としてあったのかは分らないが、そう感じた。

>>729 「記憶のかけら」
力点の置き方がずれていないだろうか。
四連目の感覚が支配する世界こそが詩なのだが
この作品は他の連にその匂いが至ってない。

>>734 It’s show time
昔、自分の冠番組のタイトルを連呼する狂気と虚無の権力者横山ノック
を主人公にした短い散文を書いた事があるがそれを思い出した。
この作品は余白の生む不気味な淡白さをもっと生かした方が良い。
753イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 :04/08/30 00:47 ID:83CKc0r6
>>682-683「私の角」1点。安易だがゾッとしたところはあったので。
>>689-690「ツノ銀」2点。好みではないがカルチャーセンター的上手さあり。
>>696「夏厨」2点。好みではないがしゃべり場的情熱と丁寧さを感じた。
>>712「交差点」1点。ラストのちょっとした意外性に。
>>715「赤い角」1点。傷つきやすいので傷つけられない少年を遠くから傷つける。
>>724「恋の崖っ淵」2点。めちゃくちゃだけど好みだったので。
754園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/30 01:15 ID:IvCT3DvX
>>684 つるつるかくかく
5連目、形と中身の意味の深度が全て。
「つるつるでもかくかくでも」自分は自分だという
言葉から、形というものが社会の中での記号性のことだと分り、
それだけではつまらない。

>>694 角の白い手さん
最終行で首に刺さったナイフが
もてあます古傷の痛みと共に秘匿された悲惨の存在を暗示する。
この得体の知れないふわふわとした内界と現実をつなぐ鍵が
ナイフなのだろうがもっと直接的に刺殺された女の夢=死の世界
と取ってもいい。
想起を拒絶する悲惨な記憶への接近の試みと読みたい。

>>696 夏厨
真っ直ぐな所信表明を斜めから語ること。含羞。
ずらす事により読者の心を開くことを狙っているのは分る。
前半の他者への依存の嫌悪感と後半の夢想性への決別の関連
をもう少し重層的な構造の中で納得させた方がいいかもしれない。

>>715 赤い角
抱えられた問題の底浅さと表現のインフレーションの齟齬。
レトリックとしてしか存在しえないこの通り魔は、
現実に起きる惨劇に何を思う。
自己防衛としての暴力というのは分るのだ、
だがこれも>>708と同じで甘すぎるのである。

>>737 トリケラトプス
面白いが物足りない。
ウルトラマン、トリケラトプスという言葉の配し方は良い。
755soft ◆ZYsoftMCT2 :04/08/30 18:08 ID:00pb8Gvh
途中結果
>689-690 :ツノ銀  4

>696『夏厨』 3

>694『角の白い手さん』 2
>712 :交差点  2
>721-722 :角部屋  2
>724「恋の崖っ淵」 2

>682-683「私の角」 1
>686-687 :負け試合  1
>692『角』  1
>705-706『intersect -夏』 1
>715「赤い角」 1
>731-732 :「一つの部屋、一つの社会、一つの世界」  1

756名前はいらない:04/08/30 23:32 ID:iNdKvMV9
>>755 訂正

>696『夏厨』4
757園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/31 14:52 ID:+uqkxwpK
>>682 私の角
紅葉の森に待つ女の下に伸びる角はアニマを求めて伸びるファルスだ。
睡眠という、意識と無意識の結合。
そこにまた角へのキスという性交の象徴=結合の象徴が重ねられる。
男が老いていくのは死もまた結合の象徴であるからで、宗教的には神の下への帰還
として描かれる。こうして女の待つ紅葉の森は夢であり逢瀬の場であり神の御座であり、
三位一体の結合の象徴となる。象徴に表象されるものは永遠である。
この作品は性交、睡眠、死という3つの永遠の象徴がきれいに重なり1枚の絵になっている。
詩というもう一つの永遠の枠に。ただ、構図はきれいだが
絵としては今一。この絵の完成にはもっと豪奢で高雅な語の駆使が必要だった。
ただ題材と構造の獲得した得体の知れない清淵さは魅力的。

>>689-690 ツノ銀
夢想を回遊する精神の死に場所はやはり世界の中心にいる「おまえ」の膝の上なのか。
最後は世界までもが鳴動する、しかし振動は韜晦のうちに秘匿される。
世はなべて事もなし。展開が弱くて謎が立ち上がってこないから
作品は再び夢想の海に還ってゆく。持っていき方が下手なのだ。
それならポップな綺想にもっと破壊力を、そして語りにもっと毒を、と思う。

>>731-732 「記憶のかけら」
説明的に過ぎる上に叙述がくだくだしくて疲れる。
まず散文ですっきり書くことから始めたほうがいい。
リズムも音韻の整調も崩れてる。
758園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/31 14:54 ID:+uqkxwpK
>>705 intersect -夏-
省略、意味の侵犯を駆使し詩行の中を揺らめく不定形の風景たち。
デッサンを破った色彩の運動。氾濫する言葉の水彩画。
滲みあう色彩は遠目には整調されたもう一つの遠景を浮かび上がらせる。
僕にはこの詩はそんなあり方を目指しているように思えた。

係ってゆく対象を曖昧に置いた言葉の連なりは視線を横滑りさせ結像を容易に許さない。
さらに言葉は互いに意味を変形し合う。色彩の侵犯により解体された形態の海。
読者の錯乱した視野のなかで色彩は気ままな自己主張に耽る。
写実の意図からはぐれた言葉の主張とは、己の美しい響きやイメージに陶酔する事であり、
他の語と融け合い言葉としてしか有り得ないもう一つの世界を創造することだ。

破壊された風景のノイズの中で、
いかにして風景を構成していた言葉は自己を保存しうるのか。
叙景によって叙景を破壊するという言葉の自傷行為は言葉の自殺になりかねない。
自らもデッサンと共に流れてしまってはそこに残るのはただ色彩の混沌だけだ。
混沌に抗うのは言葉の自己主張=新たな像の結節というもう一つの秩序だが
この作品ではノイズの方に気が取られる。

しかしそれ以上に破壊と保存、再結節の深度、配し方に不要な曖昧さがないか。
深度の多様性、そして所々保存されている文脈、その配列に意図の存在を感じられない。
だから不要な茫昧が生じる。
もちろん水彩画的曖昧さが欲しいのは分るが、絵として曖昧になってしまっている。
退屈と紙一重の安定した連構成の額縁は、絵の具の氾濫を区切る道具なのだろうが、
額縁だけでは水彩は容易に定着しない。ただ、最初から意味に立ち入らず
遠目に単語の姿を眺める分には単語の美しい輝きを感じられて快い。
茫洋とした遠景に鮮烈に浮かび上がる点景という意味ではこの作品は成功しているが、
点景がもう一つの不思議な遠景になるにはもう一段深い構造の意識が必要だと思う。
759園川 ◆nWfXpQxHHM :04/08/31 14:56 ID:+uqkxwpK
選出
3点>>705 「intersect -夏-」 文字としてしか存在しない美しい風景。
2点>>682 「私の角」 資材は貧弱だったが図面は上手く引かれていた。
1点>>692 「角」 崩れたラインストーンリング。台座はシルバーの。

まず、描写の省略が乱暴な作品が多い気がしました。読み取りにくい。
構成という面で気になるのは、最後無理に纏めようとして説明的になったり
決めようとして破綻したりする作品が多いこと。
特に物語性のある作品の最終部のまとめは最も退屈なパターン。
内容的なことではやはり感傷というものは書き手の余程の誠実さがないと
読めるものにはならないんだなあという事を思った。

>>754
>角の白い手
女ではなく男でしたね。失礼しました。殺されるのは女という固定観念があるんだなぁ・・・。
760むこうの317 ◆317..n/Ke6 :04/08/31 18:46 ID:2rdOTFFj
点数のみ投下逃げ失礼。

[3点]
>>729 「記憶のかけら」

[2点]
>>708 「僕の世界」

[1点]
>>682-683 私の角
>>694 角の白い手さん
761ななほし#:04/08/31 21:44 ID:FLQ1FYtx

 全部に配点するか、やめとこぉかぁ、迷いましたぁ。気がついた(目に付いた)
というか、好みで、意識に流れ込んできた作品に1点配点しました。

2点 >684 :つるつるかくかく :04/08/22 03:52 ID:5GWvmQqf
 完成はしていないと見るが、詩を書こうとしているかなぁ?
2点 >725 :逆境の角にて :04/08/28 16:09 ID:4AqCT8BV
 角というお題……の詩なんだろうなぁ。
2点 >731 :「一つの部屋、一つの社会、一つの世界」 :
 よく考えている……詩かなぁ?

1点 >686 :負け試合 :04/08/22 22:32 ID:p+SbqOYU
 詩というよりは、大人の童話? 童話も詩のひとつのカ太刀ではあろう……
1点 >689 :ツノ銀 1/2 :04/08/24 00:33 ID:g3WKQtAU
 童話+叙事詩+ナンセンス+教訓? ……で、角であるのは、ナンセンス?
1点 >696 :夏厨 :04/08/24 12:56 ID:H4hgi6eK
 地球でも、見える距離があって、丸い地球に死角ができる。だから高く上りたがる人もいる……かなぁ?
1点 >712 :交差点 :04/08/26 07:39 ID:5ZkzQstV
 アイデアだけ、……もっと搾り出せぇ〜
1点 >717 :能書き :04/08/27 18:11 ID:0Xjph1Dk
 これも角かなぁ? 
1点 >721 :角部屋(1/2) :04/08/28 01:29 ID:ufxxPjwT
 今回、角というお題だから、うらやまシィ〜〜と突っ込んでみる
1点 >729 :「記憶のかけら」 :04/08/28 21:45 ID:E8+QfN7f
 角という字がない、……使っているからといってお題を消化してるともいえないが。

762ななほし ◆lYiSp4aok. :04/08/31 21:46 ID:FLQ1FYtx
 >761はタイプミスです 
763名前はいらない:04/08/31 22:23 ID:6qk6blfU
本日審査〆切age
764soft ◆ZYsoftMCT2 :04/08/31 23:19 ID:TX1uUbue
>>721-722 角部屋 3点
なんだか気に入った。
口調が日常的でありながらとても詩的だと感じた。

>>708 僕の世界 1点
自分にも似たような経験がある。
夫婦喧嘩ってのは嫌なもんだ。軽いトラウマだ。
765てるあき ◆DDfwggPC.. :04/09/01 07:09 ID:eCcwJ+6u
集計結果発表します
こんかいは21作品中17作品に点が入っていました
かなりハイレベルな戦いだったようです

優勝は 721-722 :角部屋

準優勝は 689-690 :ツノ銀

おめでとうございます
優勝した角部屋の作者の方は
お題おながいします
766てるあき ◆DDfwggPC.. :04/09/01 07:18 ID:eCcwJ+6u
3位以下の結果

3位 4点 696 :夏厨  705-706 :intersect -夏
      682:私の角 729 :「記憶のかけら」

7位 3点 731-732 :「一つの部屋、一つの社会、一つの世界」
       694 :角の白い手さん 712 :交差点
708 :「僕の世界」

以下省略
767てるあき ◆DDfwggPC.. :04/09/01 10:56 ID:0WlgRUuc
11位 2点

684 :つるつるかくかく
686-687 :負け試合
692 :角
724 :恋の崖っ淵
725 :逆境の角にて



16位 1点

715 :赤い角
717 :能書き
768名前はいらない:04/09/01 11:51 ID:1SykPq1N
チャンプは合ってますが、準チャンプは間違っていますね。


>>739
>じゃあ696さんに1点差し上げますです。

>>751
>1点
>『夏厨』

>>753
>「夏厨」2点

>>761
>1点 >696 :夏厨


上記のように、5点獲得しています。
よって準チャンプは2名です。

再度発表しましょう。


優勝は
721-722 :角部屋

準優勝は
689-690 :ツノ銀
696 :夏厨


以上でOKだと思います。
769てるあき ◆DDfwggPC.. :04/09/01 13:33 ID:pIqvugHU
すいません見落としたところがありました
確認ありがとうございます
770ねむい ◆yYGM98H44I :04/09/01 18:35 ID:T7X7LoAR
「角部屋」を書きましたねむいと申します。まさか優勝できるとは…。
本当に嬉しいです。
審査員の皆様ありがとうございましたm(_ _"m)&皆様お疲れ様でした。

次のお題は「夜」でお願いします。
771てるあき ◆DDfwggPC.. :04/09/01 20:53 ID:OBlkcNvr
作品投稿期間は
9月8日午後24時(9日午前0時)までです
772湖を渡る風:04/09/01 21:24 ID:TLuNAz0k
悲しみを 湛えた水面
月明かり 深く差し込む
あなたは風になり 湖の私を
どうか優しく 抱きしめて

あなたが 水面を揺らす
気が付けば 熱を感じて
波はうねりになり 穏やかな月夜を
夏の嵐に 変えていく

風と波 ひとつに溶け合い
少しずつ 高まっていく
思いは溢れ出し 岸辺の砂を
濡らしてしまう 恥じらいながら

あなたは風になり 湖の私を
どうか優しく 抱きしめて
773Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/09/01 23:53 ID:ESgb6Dlw
あわわ、ちょっと遅れた…。皆さんオツ&オメでした。
このスレはいっぱいになるので、ここで終了。
新スレを立てますので、以降はそこでお楽しみ下さい。
774Canopus ◆DYj1h.j3e. :04/09/02 00:05 ID:Pl/xS5rQ
新スレ立て完了。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1094050579/l50
以降、ここで遊んでね。
775廃墟探検家:04/10/20 22:47:00 ID:QNGFHdN6
そして誰もいなくなり
残るは詩人の歌のこだまだけ
オドルナライマノウチ
776soft ◆ZYsoftMCT2 :04/10/31 06:28:47 ID:GP8KsoZc
そして 誰も いなくなった
777名前はいらない:2005/05/03(火) 19:51:39 ID:EVxbxLrs
777げと
778糞猫◇ ◆OkusoCATRg :2005/05/06(金) 12:13:40 ID:8Y+NoNOd
てすと
779名前はいらない:2005/06/05(日) 04:03:06 ID:7NYyxXi8
現行スレ

〜〜欲と虚栄! 激しくまみれた糞尿泊 14th edition 〜〜
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1110970910/
780名前はいらない:2005/06/05(日) 06:50:43 ID:LQ5wtKdK

レス895で512KBだったとは
まさしく天恵
山口百恵
芸能人のことだから
いまではすっかりおばあさん
なんだろうか?
安室みたく?
ともかくそういうことだったのね
781名前はいらない:2005/06/05(日) 07:11:49 ID:LQ5wtKdK

ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません!

ホスト219.117.238.user.rb.il24.net

名前: 名前はいらない
E-mail: sage
内容:
test


こちらでリロードしてください。 GO!
分からないことがあったら2ちゃんねるガイドへ。。。

アクセス規制・プロキシー制限等規制は、2ちゃんねるビューア を使うと回避できることがあります。
自分で解決してみよう! 書き込めない時の早見表


だからおまいはだいきらいなんだってば
いちいちでてくんなっつの
ぬあにが2ちゃんねるガイドへだあ?
自分で解決してみようだと? 
ふざけるな!!!
ところで すこしは戦闘能力 ついたかい?
あの本と あの映画で?(プ
素人の芽はごまかせても
この板の住人
わけてもコテハントリップ以外には
はなからかなわないのだよ
782名前はいらない:2005/06/05(日) 07:27:28 ID:LQ5wtKdK

さあとっとと10th edition、datへ捨てとけな
512KB
きちんと作品で埋めたからね

おまいに言ってんじゃねえよ
むかしみたく おまいでもいいけど
こいつはFOX★に言ってんだよ
キャップ付けてっから そう見えるわけだが 生きてんの?
削除板とかにいるキャップ付きコテなの?
それかただFOX★って 書いてあるだけ?
まあどっちだっていいやな
とにかく仕事しとけ
783名前はいらない:2005/06/05(日) 07:43:29 ID:LQ5wtKdK

おっととっとこりゃ一応失敬
といっておくべきかな?
read.cgi 受け持ちだったのね
そしてもし取引関係オンリーでの2ちゃんねるとのおつき合いの人だったなら
百歩譲ってお詫び申し上げます。
でももし「中の人」だったら
百歩譲って前言即刻完全撤回だけに留め置きます。

ところでみっともないよ その帽子

>>FOX★



784名前はいらない:2005/06/05(日) 07:59:49 ID:LQ5wtKdK

ところで悪いことは言わない
袂を別ったあいつと組め
巨万の富というにはいささかおおげさかもしれないが
そしてだから言っているのでも断じてないが
なんにせよあいつはただしく活き金のなかにいる

ともかくいろんな意味でそのほうがいい
ぜったいにそうしたほうがいいって
会った事無くったって
ここを踏み台にここをネタに
喰らいついていくが賢明ってものだ
またそんなふうに拓くものだ
cgi が泣いているよ
世間の喧騒とはうらはらにね

785名前はいらない:2005/06/05(日) 09:05:44 ID:UKJI6HCG

ということで
前スレにて無事目的完遂
んじゃこれで
そして前スレからここまで読んでくださった方こころからありがとう
インプロヴィゼイションとはいえ
もっと高みへいくとおもっていたのですが
まだまだぜんぜん修行不足でした
かなり痛感しましたです

ところで梁山泊、そんな一面があったのですか
だとしたら私はまったくのダークホースだったわけですね?
まったくのクリーンヒットだったわけですね?
いやー だったらおもいがけず いまごろますます二度うれしいです!
まるでイチロー気分ですねー

ではいつか
おたがい詩も書けるセレブになって
どこかのパーティ会場でお会いしましょう
さようなら


786名前はいらない:2005/06/05(日) 09:39:14 ID:KPuGX7Ix
現行スレ

〜〜欲と虚栄! 全員まみれて糞尿泊 14th edition 〜〜
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1110970910/
787陽と蟹と ◆6P3vWUZtcI :2005/06/05(日) 17:09:17 ID:NBnnKchj
虚栄という言葉に何を託してるのかは知らないけど、
競作スレが欲にまみれてるのはごく自然なことではないの?
あなたのその糾弾もあなたに欲があってこそのものでしょ?
788名前はいらない:2005/06/06(月) 06:57:55 ID:tffx0iT9
梁山泊は
狭い場所だから
欲も虚栄もないとか
言うヒトがいる
それが間違い
スケールの問題ではないからだ
欲や虚栄は
広大な場所にだけ
あるモノじゃない
手狭な場所にだって
当然のように
存在するのだ
生物(人間)のいるところ
そこには必ず
欲や虚栄がある
人間とは
罪深き生き物なのだよ
それを否定する姿が
醜いと
言っているのだ
789名前はいらない:2005/06/06(月) 07:00:19 ID:tffx0iT9
てか
この問題は
終了したはずだ
専雑スレを読め
790名前はいらない:2005/06/06(月) 07:16:14 ID:tffx0iT9
10th editionの最後を
詩で埋めてた奴の
目的は
いったい何だったのだ?
こっちの方が
激しく気になるだろ?
リサイクルが投下されて
何か
不都合でも発生したのか?
否、そうとしか思えん
リサイクルに出てくる登場人物を
洗いざらいピックアップしてみるか?
彼らの中に
ポエム乱射で10thを容量オーバーさせた
今回の犯人が
いるかもしれん
もしくは、コピペ・コラージュで構成された
レス数20以上の長編詩を
忌み嫌う人物の仕業だろうか?
謎だ
791名前はいらない:2005/06/15(水) 03:24:05 ID:VTUp+UIQ
俺は今このスレの延命に貢献している
ああそうさ 貢献しているのさ

今日も上司に怒鳴られたんだ
きっとボクは大バカ野郎さ
スレを盛り上げる方法なんて
これっぽっちもわかりゃしない
でも一つだけわかっているのは
ボクがこのスレを好きだってこと

もう朝がやってくる
夜の足音が遠ざかっていく
ただ これだけは言わせてよ
ボクがこのスレを好きだってこと
792名前はいらない:2005/06/23(木) 23:47:21 ID:AD+P7cw8
>>785
さよならとか言いつつ、まだ詩板にいるんだろ?10thを詩で埋めたのはなぜだ?
793 ◆eOK8lbWydc :2005/07/19(火) 01:23:18 ID:9c0sK39t
test
794名前はいらない:2005/07/21(木) 00:52:52 ID:1EMhl8Eq
795名前はいらない:2005/07/23(土) 15:16:00 ID:Oj1TFas3
796  ◆UnderDv67M :2005/07/23(土) 21:26:55 ID:9Q1BIRBf
つーかまだ続いてんのかこの低級スレ 投稿者は馬鹿丸出しだし、評価人も1つの糞作品に3点出せば優勝決定。しかも後出しすればするほど有利になる欠陥ルール


こんなんでチャンピオン取って自尊心維持か あーすごいすごい
797むこうの317 ◆317..n/Ke6 :2005/07/23(土) 21:30:36 ID:MI/Azeiw
>>796
そもそも、梁山泊とセン5って、スレの進行に関わる主旨自体全然違うと思うんだけど、
どうしてそこまで干渉するほど気にするのかが俺には理解できんな。
広い場所を提供してもらってんだから、いろんな遊び方があっていいと思うんだけども。
798名前はいらない:2005/07/23(土) 23:14:18 ID:n3cVMuZN
アンダーバーにマジレスカコワルイ
799むこうの317 ◆317..n/Ke6 :2005/07/23(土) 23:15:57 ID:MI/Azeiw
あぁ、なるほど、マジレスしちゃいかんコテなのか、彼は。
800名前はいらない:2005/07/23(土) 23:17:35 ID:n3cVMuZN
800ぐげろぉ
801名前はいらない:2005/08/16(火) 01:17:06 ID:4Trz08BZ
366:08/15(月) 10:02 Q1WG/feP せいぜい今回の北包囲網について頭めぐらしとてください。ヒント:梁山泊地下メッセ
802名前はいらない:2005/08/16(火) 01:18:02 ID:4Trz08BZ
378:08/15(月) 10:26 Q1WG/feP さてこれが最後のレスだ。 今後、北がこの空き缶以外で暴れたら常に総攻撃を覚悟しとけよ。 シバンに地下メッセがあるのはジョーシキ。 派手にやってるリーフ一味たちとはラベルが違う面子ですよー ではホントにサラバ
803名前はいらない:2006/02/19(日) 13:40:28 ID:DJa3JQbV
chest
804  ◆UnderDv67M :2006/05/11(木) 00:21:42 ID:6c0l35bm
ぼーくはすーてきーな あおーむしー♪
はをいっぱーいたべてー ちょーになるー

ぼーくはすーてきーな あおーむしー♪
おーきいめーだまーが こーわいでしょー
      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
   (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ
805名前はいらない:2006/06/06(火) 09:19:55 ID:qj9St3bF
あげ
806名前はいらない:2006/06/06(火) 23:09:39 ID:dkKRhC7B
/ // / \  |_L \ \
     / ///    \ | l_ \   )
     / ( /.|      \\\ \|
     |  | /l/ ,-==    =\ヾ| \ |
    / ! ! ( V ,--o、   l-o-L\\\
    | ! ! !(__!           \ \ |
    \ l\|     ,       | \ }
     \l  |     l..o,.o)     | \\
       \ ^l    ,-v-、_    / / |
        | \  <-l^l^lヽ/  /|___/| 私が殺めてしまいました。
          ̄\  ヽ ̄/  / |  )/\
         / |\_  ̄  _/  | ̄^|\


807名前はいらない:2006/06/06(火) 23:35:52 ID:dkKRhC7B
/ // / \  |_L \ \
     / ///    \ | l_ \   )
     / ( /.|      \\\ \|
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       \ ^l    ,-v-、_    / / |
        | \  <-l^l^lヽ/  /|___/| 私が殺めてしまいました。
          ̄\  ヽ ̄/  / |  )/\
         / |\_  ̄  _/  | ̄^|\



  
808名前はいらない:2006/06/06(火) 23:38:53 ID:dkKRhC7B
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          ̄\  ヽ ̄/  / |  )/\
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809名前はいらない:2006/06/06(火) 23:40:05 ID:dkKRhC7B
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          ̄\  ヽ ̄/  / |  )/\
         / |\_  ̄  _/  | ̄^|\





   
810名前はいらない:2006/06/06(火) 23:41:50 ID:dkKRhC7B
/ // / \  |_L \ \
     / ///    \ | l_ \   )
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    / ! ! ( V ,--o、   l-o-L\\\
    | ! ! !(__!           \ \ |
    \ l\|     ,       | \ }
     \l  |     l..o,.o)     | \\
       \ ^l    ,-v-、_    / / |
        | \  <-l^l^lヽ/  /|___/| 私が殺めてしまいました。
          ̄\  ヽ ̄/  / |  )/\
         / |\_  ̄  _/  | ̄^|\







  埋めるの協力汁

811名前はいらない:2006/06/06(火) 23:47:20 ID:dkKRhC7B
ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある
にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう
      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
   (・ヽ.___/_ヽ. // .. // ..  )
      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ

がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党

ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある
にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう
      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
   (・ヽ.___/_ヽ. // .. // ..  )
      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ

がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党


  
812名前はいらない:2006/06/06(火) 23:55:49 ID:dkKRhC7B
おっとココでスポンサー様からによるコマーシャルだ!!



  ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある
にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう
      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
   (_・ヽ___/_ヽ// .. // ..  )
      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ


がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党



↓続きどーぞ






  
813名前はいらない:2006/06/07(水) 00:05:20 ID:o10zezN6
おっとココでスポンサー様からによるコマーシャルだ!!



  ぼくたちにはちょうちょうになるけんりがある
にんげんたちによるたいりょうぎゃくさつにこうぎしよう
      _
    /ヾ;. `ヽ
   ゝ  ● ノノ⌒//⌒//⌒ヽ
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      〃〃〃~~u^u^u^u^^'∪  モソモソ


がんばる子どもたちをみんなで守ろう! あおむし党



↓続きどーぞ








   
814名前はいらない:2006/06/07(水) 00:06:55 ID:o10zezN6
銀の対角線さんへ
本スレ783の返信です。
連投について考えるいい機会かも。その前にまず、猿や馬鹿という中傷発言をやめてください。それらの発言が入ると表面上しか受け取れず、真意に触れないのです。
 意見交換に必要な事柄だけ話していきましょう。
 783の質問ふたつ。連投やマナーについて発言する住人について。
 筋合いがあろうがなかろうが、発言する自由は誰にでもあります。重要なのは中身で、なぜそう言われたのか、言われた側は意味を考えなくちゃいけません。
 逆に質問しますが、詩を読んで、かつ評価しなければ意見できないという理由の方に疑問を感じました。それはなぜですか?立場に関係してくるものなのですか。
 このスレは評価する人が居なければ成り立ちません。だから評価人は投稿者より偉いと思われがちですが、評価をしているからといって上から物をみたりしているわけでもありません。
 そしてこのスレは評価人だけじゃなく、投稿されてくる詩と評価のためのスレなので、投稿者と評価人は平等だと考えています。
 これは個人(僕)の考え方なので押しつけるつもりはありません。
つづく↓

  
815  ◆UnderDv67M :2006/06/07(水) 00:06:58 ID:nFM8eVue
ここのスレッドは機能していません、意味がないので以下のスレッドに登校し直して下さい


〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 17th edition 〜〜
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/poem/1146641980/l50

816名前はいらない:2006/06/07(水) 00:07:46 ID:o10zezN6
続き↓
 質問2の評価することに対して、の答え。
いいんじゃない。基本誰が評価してもいいスレなんですから。それとも、内容についてでしょうか。

本スレ>779 のレス
 >スレのバランスが崩れることに対して何が嫌なのか
 これは本スレ766と768で述べていますが説明が足りなかったでしょうか。
 未評価の蓄まりすぎの何が悪いかというと、未評価が蓄まりすぎている状態で、皆一斉に連投をはじめたらどんな結果になるでしょうか。
 投稿が自由だからといって、好きなだけ投稿してしまうと、評価されないどころか目さえ通して貰えないものまで出てきます。
評価されなければこのスレの機能が果たせてないということで、このスレはどうなるかと思いますか?人減る?増える?未評価抱えたまま進行?では1000到達して、次スレ建てるときに未評価はどうなりますか?
 今までは大半が次スレに持ち越されて評価されていました。というのも、評価する側も投稿された詩をできるだけすべて評価したいという願いから生まれた結果です。
 評価人も詩を書くし、ひとつひとつ大事にしてくれているからではないてしょうか。未評価まとめしてくれている人も同様に。
まだつづく↓



  
817名前はいらない:2006/06/07(水) 00:08:41 ID:o10zezN6
つづき↓
 その思いは投稿者も一緒じゃないでしょうか。自分の作品を評価してもらうために投稿しているのだから。
 だから未評価蓄まっているときは、他の人にも配慮して控えれば、評価されない詩がなくなり、すべての人に評価が行き渡る事ができる。こうは考えられませんか?
 マナーというのは決められたものではなく、その人個人が持っているモラルのことです。モラルとは他人への気遣いの事です。
 連投を認めてしまえば、評価されるのは全部ではなくて、数打った内の『どれか』だけになってもいいという事になります。
 しかしそれは、この住民の総意でしょうか。あなただけが良くても評価を心待ちにしている人にとってはそうじゃないでしょう《重要》
 公共物を使用する時は、公共の物のマナーがあります。家のなかでは自分一人なので、やりたいようにできますが、
大勢が利用するサイトのスレにおいては、少なからず自分と、周囲の人に気を配らなくてはならない。
 本人が迷惑をかけていないつもりでも、一般的な事で不快に思った人がいるならマナーは守られていないことになる。
(また、迷惑がかかっていない事と、マナーの違いについてもあるのだが、一先ず於いて、興味があれば話そう。)
 



   
818名前はいらない:2006/06/07(水) 00:10:42 ID:o10zezN6
【このスレッドの遊び方】

まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
1人1作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)

期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。

見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。

詳しいルールは>>1-3に。ルールを必ず読んで投稿してね。

【ルール】
1人1作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には、自身の名前・HNでは無く「詩のタイトル」を入れる。

1.投稿者に関すること

お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
HN所持者は、審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(但し、投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外は控える。
以上の規定を満たさない詩は無効となる。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にHN)は、はじめの1回に限り、セーフとする。
 
819名前はいらない:2006/06/07(水) 00:14:16 ID:8qvHlZ6C
2.審査員に関すること

審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。
審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。
審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。
任意で寸評をつけてくれると嬉しい。
審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。
※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。

3.審査、集計に関すること

締切から約3日経った時点で、集計を開始する。
(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要となる。)
集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。
集計後、2人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
3人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。
又、延長期間を過ぎても3人以上の同点者がある場合、決戦投票を行う。
・決選投票規定
延長期間を過ぎ、且つ最高得点者が3名以上の場合にのみ行われる。
最高得点者のみを対象とし、延長期間終了時より2日間の日程で再審査を行う。
この場合、以前に投票を終えた審査員の再投票も許可される。
(点数配分等は本投票に準ずる)
  
820名前はいらない:2006/06/07(水) 00:15:22 ID:8qvHlZ6C
関連リンク:
1st http://book.2ch.net/poem/kako/1020/10201/1020179950.html
2nd http://book.2ch.net/poem/kako/1024/10245/1024587538.html
3rd http://book.2ch.net/poem/kako/1028/10286/1028646675.html
4th http://book.2ch.net/poem/kako/1035/10354/1035479195.html
5th http://book.2ch.net/poem/kako/1039/10396/1039625248.html
6th http://book.2ch.net/poem/kako/1044/10445/1044550904.html
7th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1048872818/l50 (html待ち)
8th http://book2.2ch.net/test/read.cgi/poem/1054914970/l50
9th http://book.2ch.net/test/read.cgi/poem/1062344630/l50 (html待ち)
10th http://book2.2ch.net/test/read.cgi/poem/1069334282/l50
1〜42代目までのチャンプリンクへはここから ttp://mona.2ch.net/458/poem2ch.html (→詩板コテハン大辞典補完ページ)
現在の補完ページはここ ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/1299/

あなたもチャンプを目指してみませんか?

[このスレの遊び方]

まず、お題が出ます。
皆さんには、そのお題をテーマにした詩を投稿してもらいます。
一人一作品で、期限は約1週間です。
(名前欄には、「詩のタイトル」を入れてね!)

期限日の24:00が締め切りです。
審査員による審査の結果、その期間のチャンプが決まります。
チャンプには次のお題を決める権利が与えられます。
そして、またチャンプを目指して投稿開始!
という具合に遊びます。

見事チャンプに輝いた作品は「歴代チャンプ作品」として残されていきます。
>>2-3 次にルールを。ルールを必ず読んで投稿してね。
  
821名前はいらない:2006/06/07(水) 00:16:23 ID:8qvHlZ6C
[ルール]
一人一作品の投稿で、期間は約1週間。期限日の24:00が締め切り。
※名前欄には「詩のタイトル」を入れる。

1.投稿者に関すること
お題をテーマとした詩を投稿する。
名前欄にはHNその他ではなく、詩の題名を書き込む(匿名投稿制)。
コテハンは審査結果が出るまでは作品を投稿した事をほのめかしてはならない。
(しかし投稿した作品について名無しで会話することについては禁止しない。)
投稿後の訂正は、単純な誤脱字・誤変換以外はやめましょう。
以上の規定を満たさない詩は無効となります。
遅刻は審査対象外。うっかりミス(名前欄にコテハン)は、はじめの1回に限り、セーフとする。

2.審査員に関すること
審査員は必ずトリップをつけること。投稿締切前に宣言すれば誰でもなれる。
審査員の仕事は「自分の気に入った作品をチャンプ候補として挙げ、点をつけること」のみ。
審査員はチャンプ候補と次点候補を選ぶことができる。該当作品なしでもOK。
審査員はチャンプ候補、次点候補に任意の点を付ける(上限3点)。
任意で寸評をつけてくれると嬉しい。
審査員の作品投稿もOK。ただし、自作品をチャンプ候補に推薦するのは不可。
※過去に審査員をやった事がある人は、以後宣言なしで審査投票してもよい。

3.審査、集計に関すること
締切から約3日経った時点で、集計を開始する。
(審査期間は変更の場合もあり。審査員は最低3人は必要です)
集計して最高得点をあげたものがその週のチャンプとなる。
集計後、二人が同点であった場合、双方チャンプとし、お題は投稿の早かった者が出すこととする。
三人以上が同点であった場合、審査期間を2日間延長し、協議を行う。

  
822名前はいらない:2006/06/07(水) 00:17:41 ID:8qvHlZ6C
823名前はいらない:2006/06/07(水) 00:19:06 ID:8qvHlZ6C
さらにつづき↓
 周囲を考えずに自分の行動のみを良しとすれば、それは自己中心的と受け取られてもしかたのない事である。
>シカトできないほど嫌なのですか/何が憎たらしいのか
 僕は銀の対角線さんについて何の感情も持ち合わせていません。憎たらしいなどと思ったこともありません。
 自身、荒らしではないとおっしゃってますが、人の警告をわからないからといって理解しようとせずに無視し、連投をやめないことで反発が起き、スレが荒れています。
 自覚がなくとも荒らしに関わっていれは原則的に荒らしです。
 (文句やくだらないことを言ってる人たち)の事を荒らしだと言っていますが、彼らから言えばあなたが荒らしということになっています。
 僕はどっちもとっちくらいにしか思っていません。
 互いに荒らしだと思っている両者の反応、誹謗中傷の含まれる発言は、どちらも聡明なものではありません。一言言いたい気持ちもあるでしょうが見苦しいだけ。
 そして連投を続けるかぎり、連投やめての反応はなくならないと断言できます。


  
824名前はいらない:2006/06/07(水) 00:21:56 ID:WvZT9cIu
不定期興行 コテチャンピオンを決める大会 お気軽にいらしてネ♪

【トーナメント方式】
1on1 で闘うトーナメント戦。エントリーの早い順にシード権を持つ。
シード権=お題提出権。一試合に1人か3人の審判がつき、ドローなし。

【 参加資格 】
コテハン又は捨てハン + トリップ付けられる人( 名前の後に#とabc任意の文字 )

【 優勝者特典 】
チャンピオンの名誉,次大会第 1 シードの権利( 辞退可能 ),次大会委員長の責務( 進行役 )

【 流れ 】
@.大会委員長が大会開催と審判員募集の【 告知 】をする。
A.  〃   が〆切りの【 告知 】をして大会審判員の【 発表 】をする。  
B.  〃   が参加者募集の【 告知 】をする。〆切りの【 告知 】をする。 
C. トーナメント表の【 発表 】※大会委員長または有志により。  
D.大会委員長がシード者のお題募集の【 告知 】をする。〆切りの【 告知 】をする。    
E.   〃   が一回戦開始の【 告知 】をする。トーナメント参加者の投稿開始
F.   〃   が〆切りの【告知】をする。各審判へ勝敗判定依頼の【 告知 】をする。
G.各審判が各試合の勝敗と寸評を行なう。
H.大会委員長が各試合の判定をまとめた勝敗の【 発表 】を行なう。 
I.以後、決勝戦までD〜Hを繰り返す。

※この大会は約1週間から2週間で閉幕させたい。大会自体は月に一度開かれればいいと考える。
全ては大会委員長に任せる。詳細は>>2-6を読んでください



  
825名前はいらない:2006/06/07(水) 00:23:03 ID:WvZT9cIu

宅間守に惹かれることがヤバイってのは分かってる。
ヤバイもクソもない もう 終わっているんだ。

つまり俺は、なんとかしようなんて これっぽっちも考えてない。
ただ恨み言を言ってるだけの終わった人間だ。
だから批判も励ましも精神論も法律も何の意味もない。

ただ 周りの奴がウザくてしかたない。
俺はすでに終わっている。ゆえに誰が嫌おうが嫌われようが
知ったことじゃない。

ただ、すべての人間が 心底 大嫌いだ、 故:宅間兄貴を除いて。


宅間守に惹かれることがヤバイってのは分かってる。
ヤバイもクソもない もう 終わっているんだ。

つまり俺は、なんとかしようなんて これっぽっちも考えてない。
ただ恨み言を言ってるだけの終わった人間だ。
だから批判も励ましも精神論も法律も何の意味もない。

ただ 周りの奴がウザくてしかたない。
俺はすでに終わっている。ゆえに誰が嫌おうが嫌われようが
知ったことじゃない。

ただ、すべての人間が 心底 大嫌いだ、 故:宅間兄貴を除いて。

  
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宅間守に惹かれることがヤバイってのは分かってる。
ヤバイもクソもない もう 終わっているんだ。

つまり俺は、なんとかしようなんて これっぽっちも考えてない。
ただ恨み言を言ってるだけの終わった人間だ。
だから批判も励ましも精神論も法律も何の意味もない。

ただ 周りの奴がウザくてしかたない。
俺はすでに終わっている。ゆえに誰が嫌おうが嫌われようが
知ったことじゃない。

ただ、すべての人間が 心底 大嫌いだ、 故:宅間兄貴を除いて。


宅間守に惹かれることがヤバイってのは分かってる。
ヤバイもクソもない もう 終わっているんだ。

つまり俺は、なんとかしようなんて これっぽっちも考えてない。
ただ恨み言を言ってるだけの終わった人間だ。
だから批判も励ましも精神論も法律も何の意味もない。

ただ 周りの奴がウザくてしかたない。
俺はすでに終わっている。ゆえに誰が嫌おうが嫌われようが
知ったことじゃない。

ただ、すべての人間が 心底 大嫌いだ、 故:宅間兄貴を除いて。