スピノザ Part2

このエントリーをはてなブックマークに追加
1考える名無しさん
2考える名無しさん:2005/09/09(金) 19:02:02
関連リンク

スピノザ協会
www1.odn.ne.jp/gakuju/kyokai/spinoza.html
シュヴェーグラーの『西洋哲学史』から、スピノザ哲学の簡潔な解説を引用
www.ne.jp/asahi/village/good/spinoza.htm
スピノザの生涯・思想・参考文献
www.furugosho.com/precurseurs/spinoza.htm
Baruch de Spinoza●著作●参考資料
www.nakayama.org/polylogos/philosophers/spinoza.htm
ETHICA (Latin Text)
perso.club-internet.fr/glouise/
3考える名無しさん:2005/09/09(金) 21:28:45
3を貴方に・・・・・・・まごころを込めて
4考える名無しさん:2005/09/09(金) 23:13:10
スピノザの体系についてあまり論じられないことの一つ。
それは「神=無限の属性をもつ実体」という仮定からはじまっている
ということ。これはあくまで仮定にすぎないんだが。
5考える名無しさん:2005/09/09(金) 23:32:35
ま、相反する属性まで無数に持ってるんじゃどうしようもないわな。
何とでも言えるし、何も言えないとも言える。
富士山は美しい。&富士山の環境汚染はひどくなっている。
みたいなもんか。
6考える名無しさん:2005/09/09(金) 23:40:38
仮定ではなく定義
《Deus》という語をこれこれの意味で使いますよ、と言っているに過ぎない
むしろ仮定と呼ぶべきはそのような実体が「存在する」としたこと
言い換えれば属性を超越した処に「存在」を位置付けたこと
7考える名無しさん:2005/09/09(金) 23:49:27
属性と特徴の区別も付けられんようではエチカは読みこなせないな。
同じアトリビュートゥムという言葉を使っていても、中世までの偶有性とも違うし。
8名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:57:32
>>1
スレ立て何回か挑戦したけどダメだった・・・

スピノザが使う定義ってのは、仮定でも名目的なものでもなくて、
実在的なもの。書簡に出てくる(書簡は解説書風に読めて結構面白い)。
9名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:58:58
読んでてワロタ文章があったので写しとく。

ありあまるほど自由な時間のある人間は、たいてい悪いことを考えるものである。
『国家論』より
10名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:54:45
『エチカ』各定理の備考に挙げてある具体例の中で
任意の人物は「ペテロ」「パウロ」等と表現されているが
何だか微笑ましい。
11名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:47:35
>>10
そんなもん、スピノザに限らず、当時の常識。
日本で言えば「太郎」「次郎」みたいなもん。
12名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:46:31
>>6
なるほど
13考える名無しさん:2005/09/12(月) 00:53:56
手許にあるC.Ramondのスピノザ用語集 Attribut(属性)の項によると…

慣習的には特徴とほぼ同義に用いる。スピノザも初期はそうであったが後に「存在の本質だと思われるもの」の意味を与える
あくまで「〜だと思われる」なので、実際いくつ有るかは人間には分からないが、とりあえず人間に関係するのは思惟・延長の二属性のみ
神は完全な思惟(考えたり迷ったりしない→未来も必然)、無限の延長(すべての時空間)など全属性において完全性を有するものである

…とのことでした
この用語集は薄くて手軽に引けるのが有り難い
14考える名無しさん:2005/09/12(月) 14:52:31
属性の定義に、誰のものか分らない「知性」なる言葉が入ってるけどこれはいかに?
15考える名無しさん:2005/09/12(月) 15:19:01
その知性は「自明の理」に近いもので、本来は神の知性
理性を正しく用いている場合に限り、「神の知性の一部を分有する」という形で有限な人間のものになる
16考える名無しさん:2005/09/13(火) 03:15:41
「自己のの類において無限な」という形容をされるものは自然数やユークリッド空間のようなもの
という考えであってますか?というか一般に考えられる無限なものはすべて、このタイプということ
なんでしょうか。
17考える名無しさん:2005/09/13(火) 03:55:35
>>15
属性の定義において用いられるその「知性」も、エチカの後の議論を経た後には、
思惟の様態ということになるんでしょうか?ここは循環論法的なものということで
納得するべきでしょうか?
18考える名無しさん:2005/09/24(土) 12:19:51
ウィトゲンシュタインの言語ゲームというのは「無限」という言葉を使わずに、
スピノザの「絶対な無限」を表現しようとしたのかな?
19考える名無しさん:2005/09/30(金) 23:05:34
感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ
アントニオ・ダマシオ (著)
価格: ¥2,940 (税込)
−: 416 p ; サイズ(cm):
出版社: ダイヤモンド社 ; ISBN: 4478860513 ; (2005/10/28)
出版社 / 著者からの内容紹介
米国の著名な脳科学者である著者が、多くの脳障害・損傷患者の研究から導き出し
たのが、身体反応(=情動)を脳が受け取り感情を生みだすという考えです。これ
とほぼ同じ考えを持っていたのが、哲学者・スピノザでした。本書は最新の脳研究
とスピノザの哲学的思考がどのようにリンクし、同一の考え方に至ったのかを説い
た一冊です。


20考える名無しさん:2005/09/30(金) 23:14:54
脳も一つの身体。脳は感情が生まれる因果の連鎖の中継点に過ぎないね。
21考える名無しさん:2005/10/07(金) 22:14:45
今野健『スピノザ哲学考究普遍数学の樹立と哲学の終焉』入手
22考える名無しさん:2005/10/10(月) 19:01:17
上野のスピノザ入門また出るね
23考える名無しさん:2005/10/11(火) 18:20:13
>>22
詳しく
24考える名無しさん:2005/10/18(火) 01:29:57
◆◇現象学・再入門◆◇
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/philo/1113453465/

ここで『エチカ』の講読が始まるようだ。
25考える名無しさん:2005/10/28(金) 18:08:01
スピノザの哲学って荘子や般若心経と似ていますね。
26考える名無しさん:2005/10/28(金) 18:11:46
>>21
すげー
その電波本俺も持ってるw
27考える名無しさん:2005/11/10(木) 16:18:23
http://images-jp.amazon.com/images/P/4478860513.09.LZZZZZZZ.jpg感じる脳 情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ
アントニオ・ダマシオ
28考える名無しさん:2005/11/16(水) 00:10:40
/:::::::|/::::::::::|   ...|:::::|.i::::,,,---::::::::i:::::::i::::||:::iあっははは! なあに? この変なマンガ本の山は?
:|::::::::::::::::::::::i...ii  .i::::::ii::/.,,─-,,"ヽi:::::::i:::ii:::::|「おにいちゃん、もうダメッ……!!」って、何これ?
:i::,,-""""-::::i..i:i  |:::::::::::.i  .. i...i:::i:::::i:::ii:::::iあんた、いつもこんなの見て、その粗末なモノを一生懸命こすってるの?
i:i .,-""..ヽ::::ii:::i ..i"".. "..,,__丿ヾ:i::::i:::ii::::::|道理でイカ臭いわけだわ、このマンガ本。ページもガピガピだし。
i,,i |   ..|." ...i i         ...i::i::::ii::::::|どうせあんた、現実の女と寝たことなんてないんでしょう?
i::",,,ヽ ,,/   ii          ....i:::::i:::::::|こんな子供の裸見てオナニーなんて、人間として恥ずかしくないのかしらね。
::::::::""      i          ...|::::::::::::::i……あら、どうしたの。私に罵られて勃っちゃったわけ?
:::"        ..ヽ:::::::::::::      i::::::::::::::|幼女趣味だけじゃなくて、そっちのケもあるの? サイテーね。
ゞ        :::::::::.,,, --,,"    ,":::::::::::::|そんなサイテーなあんたは、せいぜいそこで一生しごいてなさい。え、何?
-".,,      --,,,"   ./    .,"::::::::::::::::l私にやって欲しいって? あっはははは、冗談でしょ? 私が? あんたのを?
::|::::ヽ       ."- .-"::::::::: /::::::::::::::::::::|誰がそんな汚いチンポに触ると思ってんの? 寝言は寝てから言いなさいよ。
::::i::::|:"--.,.,,,   :::::::::::::::::::::::::/:|:::::::::::::::::::::::iこうして見てあげてるだけで有難く思いなさい、ロリコン童貞!
::::::::::::::::::_,r-┤"--.,,,,,:::::::::::,-":::├、,:::::::::::::::::::lほらどうしたの。さっさと出せば? いつもやってるでしょ? あっははは!
29考える名無しさん:2005/11/17(木) 21:19:12
>>28
迷惑。
30考える名無しさん:2005/11/26(土) 23:33:35
>>9
亀レスだが『大学』にも似たような文があるよ。

小人閑居して不善を為す。至らざるところなし。
31考える名無しさん:2005/11/26(土) 23:36:48
意訳 「ひきこもりにろくなやつはいない」
32考える名無しさん:2005/11/30(水) 20:12:06
現代語訳「これだけは断言できる──2chの哲学版に深夜独りで貼りついているような輩どもは、世のためになるような事など何一つしていない。」
33考える名無しさん:2005/11/30(水) 20:13:49
34考える名無しさん:2005/11/30(水) 20:26:37
散歩してみれ↑
35考える名無しさん:2005/11/30(水) 20:37:21
>>33
やっぱり。絶対誰かがこのスレに貼ると思ったぜw


でもなんでこんな名前?
36考える名無しさん:2005/11/30(水) 21:27:47
駅+地下

まんまですがな
37考える名無しさん:2005/11/30(水) 22:06:29
>>36
orz


なんてひどいネーミングセンス。
38考える名無しさん:2005/12/13(火) 09:44:19
39考える名無しさん:2005/12/13(火) 22:51:19
スピノザの思想って、仏教に完膚無きまでに批判されているよね。

スピノザの様態論は、縁起と空の理論に通じる部分がなくもないが、
実体を措定している段階で、龍樹の思想に完敗。

まー幼稚なヘーゲルだカントだのプラトンだのに比べればましだけど、
こちらから見ると、いい線まで行ってるのに、結局、西洋思想の限界を
最も赤裸々に露呈した思想にしか見えないよね。
40考える名無しさん:2005/12/14(水) 18:34:05
>>39
アホ?
41考える名無しさん:2005/12/17(土) 16:51:47
>>39
天才!?
42考える名無しさん:2005/12/21(水) 08:56:10
いきなり定理2でつまづきました…

定理二 異なった属性を有する二つの実体は相互に共通点を有しない
証明 定義三から明白である。なぜなら、おのおの実体はそれ自身のうちに存在しなければならず
かつそれ自身によって考えられなければならぬから、すなわち、一の実体の概念は他の実体の
概念を含まないから、である。

定理2には「異なった属性を有する」とあります。
しかし「なぜなら」以降の論証は二つの実体が想定されれば必然的に全て適用されると思われます。
二つの実体は、ではなく、なぜ「異なった属性を有する」という説明が付くのでしょうか?
それとも実体は全て異なった属性を有しているといいたいのでしょうか?
43考える名無しさん:2005/12/21(水) 09:01:44
属性とは悟性の様態である。
44考える名無しさん:2005/12/22(木) 07:30:32
42です。

エチカ読んで考えててきづいたのですが、もしかしてスピノザは同一の属性を持った実体が
複数存在する可能性を少し考えていたのでしょうか?
定理五(同一属性を有する二つあるいは多数の実体は存在しえない)の証明においては
「もし単に属性にの相違によって区別されるなら、そのことからすでに、同一属性を有する
実体は一つしか存在しないことが容認される」
として、「存在しない」と言い切らずあくまで「容認される」と、我々の知性を前提にしてるように言ってるように思えます。
つまり同一属性を有する実体が二つ以上あったとしても、それを区別はできないことから、複数かどうかは知りえないのだから
一つしか存在しないことを容認するだろうということなのでしょうか?

だとしたら定理二でわざわざ「異なった属性を有する」と断りを入れた理由もわかるような。
同一の属性の場合には、定理二の証明は適用できないと考えていたのでしょうか。
そうだったとしても、我々には知りえないのだから考えるだけ無駄だと思ってたとか?
45考える名無しさん:2005/12/22(木) 21:33:58
白水社の哲学の現代を読むシリーズで
萱野稔人がスピノザを書くらしい。
出たばっかのドゥルーズの裏ニ書いてある。
46考える名無しさん:2005/12/22(木) 21:49:47
ドゥルーズの「スピノザ」読めばいいんでないの。
電車のなかで読んでたら最後のほうで涙止まらないほど感動した。
訳者もきっと涙なしには訳せなかっただろう。ドゥルーズはやっぱりいい奴だ、とおもた。
47考える名無しさん:2005/12/22(木) 22:28:37
確かに、ドゥルーズのスピノザの読み方は、
読んでいてすごく元気付けられた。
生の哲学としてのスピノザか。

たとえ、それがスピノザの読み方として異端だとしても。
48考える名無しさん:2005/12/24(土) 00:22:08
いや、異端じゃないよ。スピノザの関心は<生>にしかなかったのは、おそらく事実だよ。

それは、彼の著作や書簡の端々から構成的に浮かび上がる推定的事実だけど、単なる推理や憶測では、断じてない。

書かれた文字だけしか見られない解釈屋(ほとんどの哲学研究者)が、このスピノザの《魂》を見損なうのさ。
49考える名無しさん:2005/12/24(土) 20:05:04
生の哲学とか、変な用語持ち出してスピノザ回収するなよ
あと、おまいのなくもがなの研究者への言及は、コンプ抱えた低学歴じみてて痛い
50考える名無しさん:2005/12/24(土) 21:05:34
生の哲学なんて用語で回収してないさ。スピノザはベルクソンでもディルタイでもないのは明らか。
ただ彼が〈生〉に最大の関心を向けていたって言っただけ。
その指摘は、まさしくスピノザの哲学を「生の哲学」と名指ししたドゥルーズに、どうか言ってやってください。

研究者云々は、世に「最高学府」とか言われているところでスピノザとは別分野とはいえ「哲学研究者」やってたんで、
反省と自戒を込めて言っただけ。

何にご立腹なんですかね。
51考える名無しさん:2005/12/25(日) 02:41:04
アホ?
52考える名無しさん:2005/12/25(日) 02:49:40
天才?
53考える名無しさん:2005/12/25(日) 13:00:34
こんなのがもし東大の学生だとするなら、俺税金払いたくないな。
54考える名無しさん:2005/12/25(日) 17:29:54
こんな東大の学生にこそ、税金をちっとはくれてやるべきだろう。
むしろ研究者づらした税金のハイエナかウジ虫に過ぎない文系東大院生を一掃せよ!
55考える名無しさん:2005/12/26(月) 01:01:38

            o          o
            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
            / ということで   /
           / スピノザはもはや /
          / 終了いたしました /
           /          /
          /  ありがとう    /
         /  ございました  /
         /          /
        /    モナーより /
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
  ∧_∧   /          / ∧_∧
( ´∀`)/            /(´∀` )
(    つ          ⊂     )
| | |             | | |
(__)_)           (_(__)

56考える名無しさん:2005/12/26(月) 01:59:00
ずれすぎですよ
57考える名無しさん:2005/12/26(月) 19:08:36
       ,:::-、       __
      ,,r::::::::::::〈:::::::::)    ィ::::::ヽ
      〃::::::::::::;r‐''´:::::::::::::::::::::ヽ::ノ
    ,'::;'::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     l::::::::::::::::::l::::::::::●::::::::::::::●:::::ji
    |::::::::::::::::::、::::::::::::::( _●_)::::::,j:l  クマー!
    }::::::::::::::::::::ゝ、::::::::::|∪|_ノ::;!
.    {::::::::::::::::::::::::::::`='=::ヽノ:::::/     
    ';::::::::::::ト、::::::::::::::i^i::::::::::::/
      `ー--' ヽ:::::::::::l l;;;;::::ノ
【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です。
58考える名無しさん:2005/12/27(火) 03:10:02
スピノザ読みつつ村上龍読んでてさ、
「脳みそが豆腐みたいだ」みたいな描写を思い浮かべてね、
それも全部神の様態だなぁなんて思いながら便所に入ったらさ、
脳みそも俺もうんこも全部神の様態なわけでさ、
そうなるとあらためて人間が生きてる意味って自己満足なんだなぁって感じて、
でも手品の種を知ったらあえて騙され続けるしかないわけでさ、
俺もうどうしようかと思ったよ。偶然の産物ってわけでさ。
もちろん大体知ってて、それを求めてスピノザを読んだのではあるけれど。

でもね、スピノザを読んで、理屈を大体飲み込んで信じることができて、
最後の最後の最後の最後で、スピノザのスタート地点である、
最大強度の幸福それ自身を信じきることができないのって、
それってかなり不幸じゃないかな?

俺って読み方間違えすぎかな?
たしかに結構適当に読んでるのだけれど。どうかな、結構切実に。
でももうちょっと読んでからまたくるよ。真夜中に汚してゴメン。
59考える名無しさん:2005/12/27(火) 03:25:25
ごめん、偶然の産物はまずいね。
必然の産物なんだけどさ。
まぁでも俺(個人)は俺にとっては偶然じゃない?だから許して。

さらにごめん、暇だから続けるんだけど(駄文に興味ない人は流しておくれ)、
そういやスピノザを読んでていつも思い浮かべるのが
原典を読んだ事はないけれど(そのうち読みたいのだけれど)、
ハイデガーの書物が存在を直覚するための道であるっていう、
どっかの新書かなんかで出くわした言葉。
同じ意味でスピノザもハイデガーもある種の宗教書なのかな。
だとすると中の原理は信じれても、でも最終的なトコが信じれないんだなぁ。
スピノザ好きになったのは、
知性≒理屈で感情を乗り越えられそうだったからなんだけどね。
いやはややっぱり俺は感情に隷属させられてますよ。あぁどうしよ。

ところで大江健三郎がスピノザを読んでる理由って何か知ってる人いる?
たくさんの小説で全てが相互関係だみたいな思索の跡は垣間見れるんだけれど、
いまいち核心に至らない。
っていうかこういう究極的に自己中な人がスピノザを5年読んで何を得たのだろうと思う。
って最近の3部作はまったく手を付けてないから(近いうち読もう)、わからんのだけど。

最後にできれば知りたいのだけれど、
わりとスピノザを理解して、スピノザ的に生きたり小説なり哲学を書いたりした人間がいれば、
ゲーテとかニーチェとかそういうんじゃなくて、教えてほしい。
ちなみに俺から一人挙げるとモームという作家がおります。
スピノザを心のそこから理解するのって見た目無味乾燥なエチカを繰り返し読むだけじゃなくて、
そういう経験に祈るように親しむ=小説を読んでor映画を見て感動したりとかが、
わりと大切な気がするんだよね。

あぁ深夜にごめんよ。超書き方も考えてないし。すまん。それでは本当に去るとする。
60考える名無しさん:2005/12/27(火) 03:27:54
神社、仏閣板の者だが、スピノザさんの言う「自由意思は有り得無い」ってのも、それらしき語句が『般若心経』に書いて有る事に気付いた。
「無色無受想行識」
「無智亦無得」

自由意思が無いなら生きる事は無意味かと思いたくなるが、自分はその無意味であることを「意味」として生きて行こうと思う。
これがおれにとっての仏教であって、哲学だな。


♪無念の念を〜念として、行くも〜帰るも余所〜ならず、無相〜の相を相として、歌うも舞うも矩の声…

『白隠禅師座禅和讃』
61考える名無しさん:2005/12/27(火) 03:28:35
あーなんで科学は信じれるのにスピノザは信じれないのだろうね!!!
それではオヤスミ!!!
62考える名無しさん:2005/12/27(火) 03:39:25
スピノザは仏教の空の思想と似てるところはあるよね?
6358,59,61:2005/12/27(火) 03:46:39
レスがたまたまあったので最後に。

>>60
無意味を意味にするってさ、それはスピノザと違うよ。
俺は超適当な解釈だから、他の人が補ってほしいけれど、
スピノザはあなたの言う生きる意味の根拠を、
自由意志がない人間のさらに上位に置いている。
それは<神すなわち自然≒世界>を信じることが何にもまして幸せであるということ。
スピノザが自由意志はありえない、と言うのは、
単純に人間は外部の力によって自動的に動かされているだけだというような意味。
自由意志と思っているのは、外部の力による必然的なもので、
でも自分には(上のカキコの俺みたいに)偶然に見えるから、そう信じてしまうだけだよ、と。
だから、スピノザは言う。
外部依存的な人間では受動的で真の幸せなんかには辿り着けないから、
唯一絶対の<自然≒世界>こそを起点として全ての物事を捉える努力をしなさい、と。

神社仏閣板に行った事はないけれど、
(でも俺も日本人で仏教的だからスピノザ好きになった部分もあるのだけれど)、
スピノザは無意味であることを意味にする、というような考え方はしない。
それは悪く言えばあまりにも安易な考え。
なぜなぜなぜ?の理屈を完璧に積み上げていく。

もしよければスピノザを本当に神社仏教板的な観点で読んでもらいたいな。
俺自身、そのうちそちらにも手を出したいと思っているから。
そしてできればその般若心経を古文の苦手な俺も読める文章に訳してください。
6460:2005/12/27(火) 04:37:53
>>63
レス有り難う。まあ起きたら読んで欲しい。
先ず、スピノザと仏教が全く同じとは言わない。がよく似てると思う。
自分は仏教に則して生きようと思っている。しかし、実はそうすることはスピノザ的生き方にも繋がるのではないかと考える。
なぜこんな事を言うかと言うと、63さんのレスにあるスピノザのだした結論は仏教の悟りによく似てると思うし、
また、「無いから有る」と言った東洋的な考えも、無理に一言で言えば、「全ては一つで万物は相対的」と言いたいわけで、スピノザ汎神論にも一致すると考える。
取りあえず両者とも目指してるものにそう違いは無いと思う。
全く同じかは微妙だが…

因みに訳は、
「色(現象、物)も無く、受(感覚)も想(思い、念)も行(意思)も識(認識、知識など)も無い。」
「絶対知も無ければ絶対知を得る事も無い」
般若心経スレに行くと色々な解釈が見れると思う。

あと、スピノザ研究の際、独断と偏見でお勧めする哲学書がひとつ

つ『荘子』
6560:2005/12/27(火) 04:56:02
>外部依存的な人間では受動的で真の幸せに辿り着けない

この辺も共通してる。

「縁起でたまたま成り立ったこの身だが、主体性は失うな。失ったら元も子も無い」と禅宗の坊さんが言ってた。
禅宗は無心、無我を説くが、「無我を我」とするのと単なる埋没は主体が生きているかどうかで違うのだろう。

お釈迦様も言った。「天上天下、唯我独尊」
66考える名無しさん:2005/12/27(火) 21:26:29

            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
          / ということで   /
           / スピノザはもはや /
          / 終了いたしました /
         /           /
         / 300年以上のご愛顧 /
         /  ありがとう     /
         /   ございました  /
        /     by モナー  /
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
∧_∧   /            / ∧_∧
( ´∀`) /            / (´∀`  )
(    つ            ⊂      )
| | |              | | |
(__)_)             (_(__)
67考える名無しさん:2005/12/27(火) 21:30:32

              /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /
              /ということで         /
             /   スピノザは無事に /
             /  終了いたしました   /
            / 300年以上にわたる   /
            /     ご愛顧      /
           /  誠にありがとう     /
          /      ございました  /
          /                /
         /        byモナー   /
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
  ∧_∧  /                /∧_∧
 ( ´∀`) /                /(´∀` )
 (     つ               ⊂     )
 | | |                   | | |
 (__)_)                  (_(__)

68考える名無しさん:2005/12/29(木) 12:25:27
浅学ながらあえて仏教とスピノザの違いを考えるなら
仏教は神(梵)の概念をより正確に持つ人間(仏)に価値を置き、
仏の慈悲に期待する訳だがスピノザは人間の自由意志すら認めない。
仏教は仏を定義して仏のありようを決定できなかったが
諸々の生物相互の関係によって説明するスピノザの方が徹底的だと思う。
仏教思想、ならびにスピノザの専門家からは激しくツッコまれそうだが。
69考える名無しさん:2005/12/29(木) 13:17:34
> 仏教は神(梵)の概念をより正確に持つ人間(仏)に価値を置き、
> 仏の慈悲に期待する訳だが

ここは微妙。「神の概念をより正確に持つ人間に価値をおいた」のだとしたら、ある意味、スピノザも同じ。
慈悲に「期待」するのは、仏教でも、浄土系の思想に強く、禅宗の伝統ではそもそも期待などしないし、してはならない。

> スピノザは人間の自由意志すら認めない。

仏教も「一切」が縁起によって生起するとする点では、人間の自由意志を認めていないとも言える。主体性を認めるということと、行為の起点ないし起源としての自由意志を認めることは別で、それは、スピノザも仏教も同じ。

> 仏教は仏を定義して仏のありようを決定できなかったが

むしろ逆じゃないか。仏を定義はせず、仏の有り様(悟った状態または悟りに至るまでの手段)については、様々に語り、実践してきたのでは?

> 諸々の生物相互の関係によって説明するスピノザの方が徹底的だと> 思う。

生物相互というより、万物を空と縁起(=相互依存性)で語り尽くす点で、徹底性では仏教のほうが勝る。
7068:2005/12/29(木) 14:08:31
>>69
>むしろ逆じゃないか。仏を定義はせず、仏の有り様(悟った状態または
>悟りに至るまでの手段)については、様々に語り、実践してきたのでは?
実践した、というが日本、中国、東南アジアの仏教では活仏を認めてないわけで、
仏を実践したとは言えない。梵の概念を持った時点で仏を定義した、とは言える。
翻ってスピノザは生物がコナトゥスの元に相互に肯定的に生きることを決定できた。
双方とも実践的ではないがこの点でスピノザの方が勝る。
>生物相互というより、万物を空と縁起(=相互依存性)で語り尽くす点で、
>徹底性では仏教のほうが勝る。
しかし仏教は仏の有り様を決定できなかった。仏ならこうなさるだろう、
という理屈が通らない存在だからだ。(実践は出来ようがない)
スピノザの行う肯定も雲をつかむような話だが、そもそも哲学は具体各論ではない。
71考える名無しさん:2005/12/29(木) 15:00:28
仏の実践については、原始仏教も禅も行っており、「悟りを開いた人」という意味での仏陀をめざし、また、それに限りなく近い存在になっている人々の数は数知れない。たとえば、初期仏教の伝統を伝えるビルマやスリランカでは、仏の認識に至るまでの方法論は確立されている。

> 梵の概念を持った時点で仏を定義した、とは言える。

梵という言葉が、ブラフマンを意味していると捉えるなら、梵は仏の定義ではない。「梵我一如」などは、リグ・ベーダ聖典などに見られるバラモン教の思想であり、仏教ではない。

> 翻ってスピノザは生物がコナトゥスの元に相互に肯定的に生きること> を決定できた。
> 双方とも実践的ではないがこの点でスピノザの方が勝る。

コナトゥスを規定したことが、生物相互が肯定的に生きることを決定できたというが、生物相互が肯定的に生きる事を決定しているのは仏教も同じ。特にスピノザのほうに優があるわけではない。
双方とも実践的ではないという発言は、意味が不明。十分、双方とも、実践的である。

> しかし仏教は仏の有り様を決定できなかった。仏ならこうなさるだろ
> う、という理屈が通らない存在だからだ。(実践は出来ようがない)

「理屈が通らない」、「実践はできようがない」という意味がわからない。仏教は徹頭徹尾「理屈の宗教」であり(阿弥陀信仰と仏教を混同してはならないのは言うまでもない)、「実践の宗教」であるのは周知の事柄。様々な仏教者の社会活動がそれを証明もしている。

「スピノザの行う肯定が雲をつかむような話」だと思っているなら、スピノザについての理解が足りないし、「そもそも哲学は具体各論ではない」という通俗的な一般論は逃げ口上に過ぎない。
7268:2005/12/29(木) 15:22:49
荒れてきたので掻い摘んでレスするが、
>「実践の宗教」であるのは周知の事柄。様々な仏教者の社会活動がそれを証明もしている。
実践という論点を持ち出してきたのは69であり、自分はそもそも問題にしていない。
>「スピノザの行う肯定が雲をつかむような話」だと思っているなら、スピノザについての
>理解が足りないし、「そもそも哲学は具体各論ではない」という通俗的な一般論は
>逃げ口上に過ぎない。
スピノザについての理解が足りないのはその通りかもしれないが、
自分はその点について「具体各論ではないから問題にはならない」と主張している。
哲学は具体各論ではないし、仏教思想も各論的ではない。
(各論に展開する努力は否定しないし、
仏教思想から各論に合理的に展開出来るのであれば自分の主張は前提から崩れるだろう)
……まあ2,3日止まってたようなのでネタ振りのつもりだったが荒れてしまったな。
73考える名無しさん:2005/12/29(木) 16:30:12
そりゃ、あんたの書き込みスタイルに、
スピノザを正当に扱っていない様子がありありと見えるからだよ
7468:2005/12/29(木) 17:47:23
>スピノザを正当に扱っていない様子がありありと見えるからだよ
スピノザ中心に勉強しているわけではないのでそれは事実だと思うが、
そんな理由で批判されたくはない。
また、69・71もそんな理由でレス付けたりはしないだろう。
あくまでこちらの主張の問題点を批判しているのだ。
75考える名無しさん:2006/01/09(月) 04:51:09
エチカ読み始めた。
いきなりQ.E.D.Q.E.D.書いてて、なんか厨臭く感じたw。
まぁ、全部読んでみる。
76考える名無しさん:2006/01/09(月) 05:56:47
エチカって何だ?
エロチカの兄弟か?
77考える名無しさん:2006/01/16(月) 21:15:46
78考える名無しさん:2006/01/16(月) 21:16:18
age
79考える名無しさん:2006/01/16(月) 21:51:35
スピノザ最高!
スピノザの思想を小学生から、いや幼稚園児から教えるべき。
80考える名無しさん:2006/01/16(月) 22:52:08
>>79
間違いなく親御さんから苦情が来るだろうな。
スピノザ思想の骨子はとてつもなく簡単なのに受け入れるのは難しいよ。
81考える名無しさん:2006/01/21(土) 17:29:17
事態や文はスピノザの言葉では何に相当するんだろう?

事態が観念で、文は観念の観念かね……。
82考える名無しさん:2006/01/26(木) 23:10:58
自由主義的なスピノザと思想は大きく違うが棄教ユダヤ人として
マルクスなどにも少なからず影響を与えているのかもしれない。
83考える名無しさん:2006/01/28(土) 00:04:25
第41回スピノザ研究会のお知らせ

上野修氏著『スピノザの世界―神あるいは自然』(講談社現代新書)合評会
日時:2006年1月28日(土)、14:30開場/15:00開演/18:00頃終了
会場:東京大学駒場2号館(地図)3階308号室(京王井の頭線 駒場東大前駅徒歩5分)
評者:工藤喜作氏(目白大学)、入不二基義氏(青山学院大学)、吉田和弘氏(科学ジャーナリスト)
84考える名無しさん:2006/01/28(土) 00:12:37
駆動
85考える名無しさん:2006/01/29(日) 02:22:51
おわっちゃったのかよ
86考える名無しさん:2006/02/10(金) 16:48:53
チンポ太郎がエチカの読書会しているってさ。
でもなんで現象学スレ?
87考える名無しさん:2006/02/13(月) 13:28:50
>64=60 二三年ここにこなかったけれど、ハゲドウって、まだ使う?
使うのなら、ハゲドウ。荘子の「万物斉同」と、スピノザ=ニーチェ
=ドゥルーズ的な ALL IS EQUQL とは、無縁ではないの
でしょう。スピノザに風とか、飛翔というイメージを持つ人は多い。荘子
にも飛翔のイメージがある…。
雑然と言ってみれば、まず、仏教といっても「無記」から高度に思弁的な
立場まで、いろいろあるので、たんに一個人としてのスピノザと比べるの
では、さすがのスピノザもかわいそうかもしれない。しかし、因果のこと
わりを仏教が我有化するとしたら、それはまちがっている。スピノザは核
心に触れているのだから(そもそも仏教インド哲学の分派だ…)。
88考える名無しさん:2006/02/13(月) 23:05:00
>>86
全部読むと分かるよ。最初現象学をやろうとしたが付き合う奴がいなくて
読んでほしい本を公募したところ、エチカになったらしい。
89考える名無しさん:2006/02/17(金) 08:09:02
でも実際はほとんど集まってないな。
お前らも行けばいいのに。
90考える名無しさん:2006/02/23(木) 22:34:06
ヨベルのスピノザ買ったよ。高すぎ
91考える名無しさん:2006/03/01(水) 22:24:21
異端者の系譜って椰子ね。昔古本で買った。で、
デリダとスピノザについて論じてくれません?
最後のインタヴューで、自分は何たらのマラーノだと
言っていたような気がするのですけれど…
92考える名無しさん:2006/03/03(金) 21:09:30
スピノザの入門書でおススメありますか?
エチカで書かれてる内容は、国家論を読む上で必須でしょうか?
93考える名無しさん:2006/03/05(日) 22:37:35
↑ それは上野さんの講談社現代新書のでしょう。そのうち「エッセンス」の
方もでるだろうからよろしく。
94考える名無しさん:2006/03/07(火) 19:33:43
>>92
波多野精一『西洋哲学史要』のスピノザの頁はすんごく分かりやすかったよ。
http://www.michitani.com/books/ISBN4-89642-027-6.html
95考える名無しさん:2006/03/12(日) 17:36:26
上野修の『スピノザの世界』を読まないことには始まらないな。
96考える名無しさん:2006/03/16(木) 14:19:54
浅野俊哉 『スピノザ──共同性のポリティクス』 洛北出版
http://www.rakuhoku-pub.jp/index.html

スピノーザ、小尾 範治 『哲学体系』(名著/古典籍文庫―岩波文庫復刻版)
一穂社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861811090/ref=pd_ecc_rvi_2/249-0674203-5566738
97考える名無しさん:2006/03/25(土) 10:24:31
>>96
上の本、アマゾンでも予約可になったみたい。
ジュンクでは品切れだただよ。
98考える名無しさん:2006/03/28(火) 06:58:48
浅野俊哉「スピノザ」、漏れは旭屋でゲット。amazonなら、

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903127036/qid=1143288208/sr=1-2/ref=sr_1_8_2/249-0674203-5566738

まだはしがきしか読んでないけど、期待できそな予感。
99考える名無しさん:2006/04/09(日) 07:23:08
↑んなもん、bk1ならすぐ買える。
http://www.bk1.co.jp/product/2660100
100考える名無しさん:2006/04/26(水) 08:41:37
エチカを本屋でチラ見したところ、数学の教科書っぽかったんですが、
国家論よりはるかに読み難いですか?
101考える名無しさん:2006/04/26(水) 08:51:47
むしろわかりやすい。
哲学の本なんてほとんど読んだことない理系の俺でも、すらすらと理解できた。
って、理系だからああいう感じの書き方を簡単に理解できたのかもしれんがw。
102考える名無しさん:2006/04/26(水) 09:23:49
ファインマンは理解できなかったってさw
103考える名無しさん:2006/04/26(水) 21:25:31
アインシュタインは、かなり熱烈なスピノザの愛読者。
シュレーディンガーは、スピノザに好意的だったけど、
途中からスピノザは過激すぎて付いて行けん宣言。
104考える名無しさん:2006/04/26(水) 22:49:52
スピノザがじつはスファラディでポルトガル語かスペイン語しか喋れなかったの知って読み返してみたら、昔とイメージがかなり違ってた。
105考える名無しさん:2006/04/26(水) 22:55:43
必死なのも理系だから( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \.
106考える名無しさん:2006/04/27(木) 03:28:14
>>105
学歴板でやってください。
107考える名無しさん:2006/04/28(金) 02:32:14
学歴板なのも理系だから ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
108考える名無しさん:2006/04/28(金) 20:15:45
上野先生の「スピノザの世界」って知性改善論やエチカを読んでからのほうが理解できるよね。
109考える名無しさん:2006/05/04(木) 17:17:41
エチカ読んでて、(当然だけど)自分と考えが違うところが出てきてもにょる。
みんな、どういう風に読んでるの?
スピノザってこういう考えの人なんだ、ふーん、って感じ?
110考える名無しさん:2006/05/05(金) 11:03:32
はぁ?
111考える名無しさん:2006/05/05(金) 14:35:55
>>109
疑問だったり考えの違うところを変更しながらひたすら内容をトレースして、
自分專用のエチカを作ってみるとかはどう?
めちゃくちゃ時間かかるけど
112考える名無しさん:2006/05/05(金) 23:07:46
汎神論哲学の最高峰はエチカでしょ。
スピノザを無神論という人もいるが彼は深く神を信じていたね。
113考える名無しさん:2006/05/06(土) 01:58:14
すごく当たり前のことだけど、『エチカ』の叙述形式は、
引用定理や公理にすぐ飛べるハイパーテキスト向きでしょう。
スピノザ協会のリンク集を見れば、ラテン語原書や英訳版の
ハイパーテキストをUPしているサイトが紹介されている。
日本語版は無いけど、『エチカ』を正確に理解したいと本当に思うのなら、
自分で作ればいいんじゃないかな。
もちろん、頁を戻るのが面倒じゃない人や、記憶力がいい人、
頭のいい人はその必要はないだろうから、人それぞれだけどね。
114考える名無しさん:2006/05/06(土) 09:34:36
>>113
同意だが、「定理○○より自明」とか追って戻ってばかりで一向に読み進まなそうだな。
115考える名無しさん:2006/05/06(土) 21:17:55
っえ、みんなは戻って定理を確かめてないの??
116考える名無しさん:2006/05/07(日) 01:18:55
幾何学的な叙述形式を、読み手へのサーヴィス以上のものに見るか、
って問題ね。定理っていっても、数学でいう定理とはモノがちがう
でしょ? 面白いのはスコリーに集中するしさ。
117考える名無しさん:2006/05/07(日) 03:36:06
<div id="prop1">
<h3>Propositio 1</h3>
<div class="prop">
<p>Substantia....</p>
</div>
<div class="demo">
<p>Patet ex Definitione <a href="#def3">3.</a>...</p>
</div>
...
</div>

っていう感じに作って、ロード時にhref="javascript:prev(def3)"っていう感じに置き換え、
Ajaxでhrefに入ってるidに相当する要素だけ拾って、ポップアップ風に表示っていうのが利用し易そう

まあ作るのにどれだけ時間かかるか知れないし、出来るかどうかも試してないし、やりたくもないけど
118考える名無しさん:2006/05/23(火) 16:48:46
小泉が今週の「週刊 読書人」にスピノザ関係本の書評を出しとったな
119考える名無しさん:2006/06/18(日) 20:14:55
今日の読売の読書欄にも書評のってたね、浅野俊哉『スピノザ』。

ちなみにこの人の奥さんは、いまNHKの朝ドラ「純情きらり」を書いている
脚本家の浅野妙子なんだそうな。
120考える名無しさん:2006/06/19(月) 09:52:47
永遠の相の下に見るというスピノザの思想は、一切を縁起の法則のもとにみるということと、同じですか?
それとも違う?
121考える名無しさん:2006/06/19(月) 15:13:35
>>119
読売の書評
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20060619bk07.htm
浅野俊哉「スピノザ 共同性のポリティクス」(洛北出版)
122考える名無しさん:2006/06/19(月) 20:07:29
実は同じ。>120
縁起は、一切の事物は固定的な実体をもたず、さまざまな原因(因)や条件(縁)が寄り集まって成立しているということ。
スピノザの場合、条件も原因(因)に入れちゃうので、一見、違うように見えるだけ。
様態レベルでは、一切の存在は、相互に依存しあって仮の姿として生成しているというスピノザの思想は、時間的・空間的相互依存性=縁起、縁起に依らない存在はない=空 という仏教思想の根本教理と重なる。

けれども、スピノザは、「実体」を立てますわな(笑)。
「それ自身において存在し、それ自身によって考えられるもの、すなわち、その概念を形成するにあたって他のものの概念を必要としないもの」という。
仏教はこんなものは容認しない。このような自立的存在は、いかなるものであれ一切認めない。
大日如来の存在やら遍在やらを言い出す密教系なら認めてしまうが。
中沢新一がスピノザ好きな理由は、そこにある。
123考える名無しさん:2006/06/20(火) 13:45:10
>>121
読売の書評は随分簡単だね
124考える名無しさん:2006/06/20(火) 19:38:13
スピノザ版で、縁起とか空とかっていわれてもな。

昔、空の哲学だったかを本屋に注文したときに、何日かたって、
「あ、ご注文の、そらのてつがくが入荷いたしました!」って、元気に電話かけてきた、
店員のねーちゃん、元気かな。
125考える名無しさん:2006/07/11(火) 16:51:28
上野修の「スピノザの世界」は素晴らしいね
単純に読みものとしてだけ見ても感動的でよかった
126考える名無しさん:2006/07/12(水) 00:02:13
>>125
詳しい人にはツッコミどころいっぱいらしいが、入門書として最高だと思う。
なによりスピノザを学びたいと思わせる構成だ。
127考える名無しさん:2006/07/12(水) 00:30:42
『スピノザの世界』は面白いよね
あれ読んでデカルト・スピノザ・ニーチェのラインをじっくり読みたくなった

ついでに、上野さんは7/29に『スピノザ―「無神論者」は宗教を肯定できるか』という入門書をもう一冊出すね
128考える名無しさん:2006/07/29(土) 12:12:30
>上野さんは7/29に『スピノザ―「無神論者」は宗教を肯定できるか』
>という入門書をもう一冊出すね
情報ありがとう。早速買いに行くよ。

この問題設定だと、一般的には「宗教・政治・哲学の分離共存」ってのが
スピノザの基本的立場だったと思うんだけど、上野さんなら面白い知見を
披瀝してくれるかもしれないね。
既存の宗教については、スピノザはある意味「二枚舌」で、『エチカ』なんか
では徹底的に否定的なんだけど、スピノザ的な無神論に耐えられる人は少数
だから、「信仰の報酬」を求めて「敬虔な生活」を人々がおくる限りにおいて
宗教も有益だっていう感じだったよね。
129考える名無しさん:2006/07/30(日) 22:43:49
上野さんの新刊買った。
『神学・政治論』にテーマを絞った本で、
入門本というより講談社新書の補完みたいな位置づけの本だった。
130考える名無しさん:2006/07/31(月) 21:31:50
スピノザって文化については論じたことないんですか?
131考える名無しさん:2006/07/31(月) 21:32:21
文化つぅか芸術。
政治・宗教に関してはいろいろ述べてたみたいだけれど。
132考える名無しさん:2006/07/31(月) 22:14:22
>>129
『神学・政治論』にテーマを絞ったってことは
『精神の眼は論証そのもの』での議論を一般向けに平易にしたってことかな?
それだとあんまり買う必要なさそうだなあ
133考える名無しさん:2006/08/01(火) 01:17:25
逆に初心者や「ついでにスピノザも勉強したい」って人には便利かも。
買ってみよう。
134考える名無しさん:2006/08/02(水) 00:34:34
>>131
文化/芸術一般について、スピノザはほとんど論及してないね。
いわゆる「美学」的な考察は無いと言っていい。
単に「精神=身体」衛生上の利点を認めているだけで、言い換えれば、
他人を害せず、飽きる(依存的になる)ことのない限りで、文化/芸術的な
ものを楽しむことは賢者にふさわしい生活作法だ、という感じ。
(エチカ第四部定理45備考)
逆に、音楽神秘主義(階音は神もこれを喜ぶ)的な考え方に対しては、
これを一笑に付している。これは多分、人間の感覚にとって快い秩序が、
神=自然=実体にとっても同様であるとは考えられない、ということだと思う。
135考える名無しさん:2006/08/06(日) 16:52:43
136考える名無しさん:2006/08/07(月) 02:19:09
上野さんのスピノザの世界、実体の定義が間違ってないかね。神即実体って感じで思いきって書かれてないような。
知性改善論読んでるけど、これ入門書なかったらワケワカメ。俺の頭が悪いのだろうけど。

137考える名無しさん:2006/08/07(月) 02:26:07
なにが?
スピノザにおいて実体は唯一神のみだよ。
138考える名無しさん:2006/08/16(水) 13:40:06
http://www.bk1.co.jp/product/2468185
これってどうよ。
一年前にでたスピノザ本だと思うけどまったく知らなかった。
139考える名無しさん:2006/08/16(水) 13:57:10
鷲田さんにスピノザ思想の異例さをお聞きしたのはもう20年も前のこ
とだ。鷲田さんさんはこうおっしゃった。「スピノザは、人間の幸福
はいかなる社会において可能かを徹底的に考え抜いた思想家だったが、
その時スピノザの頭にあったのは大衆である。幸福とはスピノザにとっ
ては、なによりも大衆の幸福でなければならなかったのだ」。スピノ
ザは、それゆえに希有な思考者(デンケン)と言われたのだと。
140考える名無しさん:2006/08/18(金) 17:32:53
ヴィゴツキー著《最後の手稿》
土井・神谷ほか訳「情動の理論―心身をめぐるデカルト、スピノザとの対話―」
定価3360円

141考える名無しさん:2006/08/19(土) 12:50:49
ハーツホーンも読まずに哲学を語る奴は痛いなぁ
142考える名無しさん:2006/08/25(金) 19:39:06
今いろいろ読んでるのですが、属性についていまいちピンとこないので
質問なのですが、結局最終的に人間が理解できる属性ってのは
思考の属性と延長の属性しかないってことなんですよね。

その限られた属性の中にも神の無限の知性、因果、法則(人間には完全には知りえないけど)がはねまわっていると。
んで最終的には延長の属性と思考の属性の一致を見るべし、もとは同じ神の実体なのだから。みたいな感じなのでしょうか。


それ自身でしか考えられないもの⇒属性

ほかに依存されるもの⇒様態 これって現物にあるものと解釈していいんですかね。

属性というのがまぎらわしいのですが 思考の次元と延長の次元って感じでとらえていいものやらいかんのやら
しかし結局 神即実体なわけで。それ自身でしか考えられないものってのが頭を悩ましますです。
・・・神の無限の属性・・・・。

ううむ、上で出てましたが、カントの悟性みたいに考えるといいのかなー。
力技で読んでるんですが、よくわかりません。誰か御教授をば。
143考える名無しさん:2006/08/25(金) 21:23:00
属性はそれ自身では考えることは出来ないよ。
144考える名無しさん:2006/08/25(金) 21:57:06
>>143
定理10
145考える名無しさん:2006/08/25(金) 22:19:05
属性がそれ自身によって考えられるのは実体の本質を表現している限りであって
属性それ自身の存在においては考えない、はず
146144:2006/08/25(金) 22:26:07
ああ、そういう意味か。
147考える名無しさん:2006/08/25(金) 22:26:22
属性って何?。本質あっての属性。?

色とか、肌触りとか、味覚、触感、情緒、弾力?。

>>142
チミのレスは、かなりー抽象的な悪寒がするなぁ。
148142:2006/08/25(金) 22:27:14
ドゥルーズ本を読んでたらなんとなし考え方が変わったのですが、まだもってよくわからん。

ひとまず神世界全部ありき(普通は理解不能というか元からあきらめろ人間)で
人間には一応身体(延長属性)と精神(思考属性)がある、と。
しかし このままではとうてい神の知性には近づけない。

そんなわけで

          延長属性  ‖ 思考属性 ‖ ここからまた別の属性として捉えてよいのかしらん????
       世界 = 身体 ⇒ 身体における観念 ⇒ 観念の観念 ⇒ 観念の観念の観念 ⇒∞
神の観念は結局はこっちに ‖イマギナチオ(表象) ‖ 無限知性   なんかウィトゲンシュタインの論理空間っぽいような

   ほいでこれ全部結局は神の実体なのですよ、ただ受動的に生きてたらイマギナチオで終わっちゃうよ
   頑張って能動的に無限知性で 世界の法則 神の観念を目指しなさい。そこには永遠の相が待ってますよってことかいなん。
それで結局勝手解釈で ドゥルーズ本読み進めてたけど、今度は抽象概念があーたらこーたらってワケワカメ。
ドゥルーズもすごいけど、いったいスピノザがなにをもってこんな体系創りあげれたんだか空寒い。
なんとなくウィトゲンシュタイン(こっちも勉強不足)に似てるような気がするのはイマギナチオで考えてるからだろう、いかんが。

           
149考える名無しさん:2006/08/26(土) 05:45:55
論理哲学論考ってタイトルは神学政治論をもじってつけられた。
150考える名無しさん:2006/09/01(金) 17:12:07
>>148
趣味で哲学書読んでて、
エチカ読んでツァラ読んで今論理哲学論考読みはじめたとこなんだけど、
スピノザもニーチェもウィトも、
世界への愛、肯定的(能動的感情)、死の超克(というより生のあり方の認識)、
という点で同じくらいみな純粋かつ近い方向性を持っていると想う。

ニーチェは説教臭い部分が多くて(でも自分ダメなのも自覚してるから好きだけど)入り込めなかったけど、
スピノザもウィトも読んでいるとその誠実さに涙が出てきそうになる。ってか出るよ。
俺はスピノザもウィトも信じ切れてないが、大好きだ。
ドゥルーズ本も大好きだよ。最高じゃないか。

言われてみれば論理空間=延長属性+思考属性と言えるかもね。
別の属性は人間には理解(語り)不可能=論理空間の外

本当に何であんな時代にスピノザはあんな考えができたんだろうね。
世の中よっぽどマジメに思い込みなく愛を持ってみてないと無理な気がする。
うわぁ面白い考えだなぁ。

でも148はわからんところをわからんっていってて素敵だね。
俺なんかわからんくても分かった気になってるよ、よく。今気がついた。はは
そして既出だが仏陀も前述三人にかなり近いと思うよ(仏教はまた別だと思う)
151考える名無しさん:2006/09/01(金) 17:15:48
ところで、スピノザニーチェウィト仏陀が仮に近いという俺の
ものすごく尊大勝手なる仮定がある程度近いとしたら、
その手の路線で物書いたり作ったりしてる人って誰がいるのか、
知っている人がいたら興味あるのでぜひ教えてほしい。
152考える名無しさん:2006/09/01(金) 17:36:03
スピノザの神即自然 ニーチェの運命愛 仏教の一切衆生悉有仏性
は、汎神論的な思想という点で共通するが・・・
ヴィトゲンシュタインは・・・
153考える名無しさん:2006/09/01(金) 19:13:47
ライプニッツとスピノザを比較したら、スピノザのが仏教的というのはまぁわかる
154150-151:2006/09/02(土) 04:27:32
>>152 >>153
レスありがとう。
少しスレ違いな内容で申し訳ないけれど、論理哲学論考から引用します。
中公世界の名著訳なのでよくないかもしれないし、
間省略しまくっているから怒られそうだけど、
でもどんなもんかは分かると思う。最後の数ページです。

6、362
記述されうるものは、生起しうるものである。そして、
因果法則によって排除されるべきものは、記述され
えぬものである。

6、4311
ところで、死は生の出来事ではない。人は死を体験
することはできない。もしも、永遠とは限りない時間
持続ではなしに無時間性のことである、と考えるなら、
現在のうちに生きている人は、永遠に生きていること
になる。
われらの生に終わりはない。われらの視野に限りは
ないのと同じように。
(4312も面白いのだが長いので省略)

6、432
世界は現にどのようなものであるか。このことは、よ
り高きものにとっては完全にどうでもいいことである。
紙は、世界のなかでは、みずからを啓示したまわない。

そして出てくるよ。
155150-151:2006/09/02(土) 04:28:29
6、45
永遠の相の下で世界を直感することは、世界を――
境界づけられた――全体として全体として直感する
ことである。
世界を境界づけられた全体として感ずること、この感じ
こそ、神秘的なるものである。

キターーーー
そしてこのように結語へと続く。

6、552
もとよりことばには出せぬこともある。それはみずから
を示す。それがすなわち、神秘的なるものである。

7
語りえぬことについては、沈黙しなくてはならない。


書きながら涙がちょっと出てきた。
やっぱいいよウィト。
156150-151:2006/09/02(土) 04:30:04
神変換間違いすまん。
全体としてx2も間違いです。
興奮しすぎた。
157150-151:2006/09/02(土) 04:34:46
俺にとっちゃ論理哲学なり思考や言語の限界なんか
ほんとーにかなりどうでもいいんだけど、
そして俺の果てしない誤読なのかもしれないけれど、
それでも俺はこうしてウィトを読むと、
単なる証明屋だと思っていたスピノザに
敬愛の念を抱いた瞬間と同じような気持ちになるんだ。

そして果てしない誤読だったら本当にごめんなさい。
158150-151:2006/09/02(土) 04:39:44
おおおってか6、45の註にこんなことが書いてあった!

以下引用

スピノザの合理主義的または理性主義的な神秘主義と、
ウィトゲンシュタインの論理主義的神秘主義(ひょっとし
たら神秘主義的論理主義)との異同は、改めて追求され
るべき、興味ある問題である。

ほらほらほら!!!
ってか俺、神秘主義好きだったんだね。
言われてみればそうかもしれない・・・。
はじめて知ったさ。
159150-151:2006/09/02(土) 04:42:40
てゆーかウィトすげぇ!!!
ちょっとスピノザからしばらく浮気してきます。
何度もスレ汚してすみませんでした。
また来ると思うけど、ではしばらく。

160考える名無しさん:2006/09/02(土) 07:19:29
チラシの裏
161考える名無しさん:2006/09/02(土) 17:05:40
お疲れ様でした
いてらです
162考える名無しさん:2006/09/07(木) 02:45:58
上で出ているウィトの6-431 6-432なんてまさしくスピノザの第3認識ですね。
『神の永遠の相の下に』確か野矢さんの『論哲を読む』にも言及があった気がする。
スピノザの属性のところで考え疲れたのでボサっとベルクソンやら宗教の本流し読みしたあとに
何気に買った岩波新書の『西洋哲学歴史』(熊野さん)と
上のながれで最近バサバサ出てるNHK出版のウィトゲンシュタイン本(入不仁さん)の本に
スピノザっぽいながれを発見したので書きとめておきます。

西洋哲学史はまだアウグスティヌスまでしか読んでないのですが、
第八章の 生と死の技法 にストア学派とスピノザひいてはカント、ニーチェまでの
影が落ちているという言及がありました、はっきりいって感動しました。
どうにもここいらはヘーゲル学派に印象がよかないようですが・・・(詳しいことはよくわかりませんが)
しかしこんなん読んでたらそこいらへんやらアウグスティヌスやらまで外せなくなって底なしな感がしてオソロシカー。
頭がおいつかないのでノンビリ読みすすめてますがかなり面白い本です、早く下巻出ないのかしらん。


163考える名無しさん:2006/09/07(木) 03:16:13
ほいでウィト本ですが、これはスピノザの単語は出てきませんが
入りから仏教の話に入ってます、こんな切り口のウィト本は読んだたことありません。
テーマ的にはウィトゲンシュタインの@独我論⇒A言語ゲーム⇒B私的言語って流れになっているのですが、

第二章以降はウィトゲンシュタインの真骨頂ってところなのですが
第一章はかなりスピノザな感がします、感ですいません、なんと言ってよいのやら
ゆるい独我論はスピノザの第@認識
いわゆる実在論(独我論、世界の論理)がスピノザの第A認識
その徹底が第B認識へって解釈は無理がありますねスイマセン。
しかし仏教的法(ダルマっていうのかしら、世界の法則)にウィトを近づけてるのってこの本くらいではないでしょうか。
スピノザと繋がるかは先走りすぎかと思いますが、ウィト⇔仏教的認識⇔スピノザって流れの一冊にでもなればと思いました。
上に出てましたが論理哲学論考ってタイトルは神学政治論をもじってるのって本当らしいですね。
ネットでしか調べてませんし、ムーアの進めでとは書いてましたが、しかしウィトゲンシュタインはスピノザは間違いなく読んでたのではないのでしょうか。
そこらへんどうなんだろ。
しかしこんな薄っぺらな本読むのにかなり時間かかる自分が情けない、しかしこのシリーズって私みたいな素人人間には向いてるかしらん。
これ見るといろんな人がいろんなもん無差別に出してるような印象が・・・哲学者の人って誰の本でも書けるのかしらん、脳みその造りが違いますな。
しかしま、こんな本を学者さんが研究の間ぬって書いて出版してるってのは本当にありがたい話だと思いますです。はい。

164考える名無しさん:2006/09/07(木) 22:21:08
岩波新書「西洋哲学史〜近代から現代へ」
9/20 に発売です。
165150-151:2006/09/09(土) 03:45:07
こんばんわ。下北半島まで青春18切符を使って行ってきたよ。
帰り道、ひたすら野矢茂樹『論理哲学論考を読む』を読んできた。
この読み方が正しければ、多少は理解できたと思われる。

そして自分の復習も兼ねてまとめ。
しかし圧倒的な読書スピードの遅さには、毎度だが凹む。
エチカなんか1日1時間て決めて読んで結構かかった気がする。
そういえば熊本まで青春18で行った数年前に、
生まれて初めて読んだまともな哲学者の著書が知性改善論だったなぁ・・・。
考えると、俺の考え方にも結構な変化があった。ま、若さだよね。

さて、それでは以下。超すっ飛ばしててごめん。
ウィトには怒られるだろうが、まぁここでは「感覚」が伝わればいい。
経験って言葉を多用したが、単純化するためにこれに詰め込んだ。
166150-151:2006/09/09(土) 03:45:40
0<私>は<私の経験>だけから成る
 (「<私の経験ではない>ものから成る私」はあり得ない)

1<私の経験の限界>は<私の語りうること>と一致する
 (語りうることとは、経験から構成可能なもののみ)

2<私の語りうること>は<私の世界の限界>である
 (一応なんとなく補足しておくと・・・
 2−1私の語りうることは私の経験から導出されるものだけである
 2−2−1真となる語りが現実の世界、即ち現実の世界である
 2−2−2可能な語りが論理空間、即ち私の語りうる世界である
 2−3私の世界ではない世界を私は経験不可能である
    (私の経験ではないものから成る私があり得ないように)

3<私の世界の限界>は<世界の限界>である
 3−1私の世界ではない世界を私が経験不可能であれば、世界は唯一つ、
    私の世界だけ。ならば「私」の世界と限定することは無意味となる
 3−1−1世界が唯一つならば、世界はあるようにあり、起こるように起こっている
 3−2人は死を体験しない。
 3−2−1死とは経験主体の消滅であり、
      経験主体の消滅を、経験主体が経験することはない
      言い換えれば、消滅した世界を世界は経験しない
      これは、あえて語るならば、世界の限界の外側での出来事である

4世界はあるようにあり、起こるように起こる
 4−1人はあるようにあることを感じることができるが、語ることはできない
 4−2あるようにある世界を感じることには幸福も不幸も善も悪も価値もない
 4−3幸福や不幸や善や悪や価値を生み出すのは生きる意志である
 4−4生きる意志が幸福かどうかを決定する

5無駄に語るな。その代わり意志を持て。そして幸福に生きよ!
167150-151:2006/09/09(土) 03:46:20
けっこー頑張ったつもりなんだけど、
自分でももはや何を書いているのか分からなくなる。数字の順にも特に意味は無い。
こういうのを書く人間って頭おかしいくらい天才だと今あらためて思った。
それでも理解できたっつー人は、どう間違ってるのかをつっこんでもらえたら幸い。

それで結論。

野矢の本を読んでから論考を読み直したわけではないが、
今のところ、スピノザとウィトが目指していた方向性は同じだと思われる。
端的に言えばこれらは「幸福」を目指した哲学。
俺は学の定義とかは全く分からないが、幸福を目指した哲学と言うのは、
もはや幸せとは何かの学、即ち倫理学であって、
それはエチカならばタイトル通り、議論するまでも無いことだし、
論理哲学論考でも上を見てもらえればウィトが目指した地点は明らかではないだろうか。
(たぶん明らかではないと思うが、俺には明らかだ)

ただ注意しなくちゃいけないと思うのは、
>>143が無理と言ったように、
そこまでの過程も近いという解釈には俺は同意しかねる、
というのが野矢の本を読んでみての感想。
目的が同じだから、当然接する態度や結論は非常に似通っていることはあり得る。
だが手持ちの武器が二人とも違う。
時代が違うから当然といえばそうなんだろうけれど、
それは哲学において決定的な事柄なんじゃないだろうか。

例えば永遠の相の下になんて言葉も、
結論として同じことを述べているとは言え、
引っ張ってくる場所が相当異なっているように思えるんだが、どうなんだろう。
168150-151:2006/09/09(土) 03:47:28
俺としてはやっぱりウィト好きだ、と思った。
そして後期の著作である『探求』や遺稿に関する本を読みたいとも思った。
たぶん、スピノザを好きになる人はウィトのことも、
興味深いかどうかはともかくとして、人として好きになるんじゃないかな。
ただしそれが何かの役に立つかどうかとなると、それは別なような気がする。

ウィトもスピノザくらいは読んでいたんだと思う。
だって、いくらなんでも読んでるでしょ、それくらいさ。
でも彼の方法において使える部分はあまりないんじゃないだろうか。
ほら、元気出せよ、ってくらいの応援を感じ取ることはあるにせよ。

ところで神秘主義って何だ。
語れずに感じ取ること、それが神秘主義なのかな。
つまり哲学の武器である「語り」を放棄しているから、という理由か?
それなら不完全な人間が全てを語りつくすことはできない、
という俺の基本的な主張は哲学と真っ向から対立するんだろうか。
語りの末に語ることができないという結論に至るのはアリではないのか。
それは語りを否定しているわけではないし、
そこまで行き着くだけでも十分に語りの意味があると思うんだが。

何でそれが神秘主義って片付けられるんだ?
そもそも語れてもてめーだけで理解してる多くの哲学は神秘主義と何が違うんだ。
哲学とは実感に訴えないと意味が無いとどこかの哲学者が言っていた。
論理的には正しくても、それが心に何も引き起こさないなら無駄だと。
神秘主義のほうがよっぽど実感に訴えるというのは、俺がそういう傾向を持っているからか。
でもスピノザを見にくるような奴なんて、みんなそんな気もするがどうか。
169150-151:2006/09/09(土) 03:48:06
ずーーーーっと気になってたんだけど、
哲学板(の特にこういう哲学者限定スレ)にくるような人って
大半がみんな哲学科関係の人なのか?
ログ読んでいても、
俺の書き込みなんかしない方がいい気が果てしなくするんだが、
まぁでもどうせ進まないし許してもらえると思って書くが。

俺の疑問が正しいとして、そういう人々は皆やっぱ幸福とは、死とは何か?
とか朝から晩まで考えてるのかね?いっぱいいるのかね?
俺もそういうところに行きたいわ。楽しいのかな。やっぱり苦しいのかな。

でも思うんだけど、
哲学の細かな議論していても、最終的には何を信じるか否かだよね。
そうすると細かな言葉尻とか追ってるのが虚しく見えるんだが・・・。
実際のところどう思ってるのかよくわからん。
まぁそういう細かなところまで追って初めて感じれるところが大きいのか。

しかしもう寝る。
スレ違いの、しかも駄文ですまなかった。ではまた。
170考える名無しさん:2006/09/09(土) 23:17:52
>>166
自分の考えをまとめられたメモとしてはとてもわかりやすいものだと思いますし
その書かれている内容にも納得しやすかったです、簡潔な言葉でよかった
171考える名無しさん:2006/09/09(土) 23:18:52
>>169
こういうのを名文って思う漏れはやっぱ非常識だべ
172考える名無しさん:2006/09/16(土) 02:30:43
ジルソンの『神と哲学』に出てくる次のフレーズ。「スピノザの宗教は、哲
学だけによって人間の救済に到るにはどうすればよいかという問に対する、
形而上学的に百パーセント純粋な解答である。」
173考える名無しさん:2006/09/16(土) 02:33:29
講談社の『本』5月号に上野さんが「スピノザから見える不思議な光景」
という短い文章を書いている。

 スピノザは「地球に落ちてきた男」を思わせる(とても地球人とは思
えんよ)。 スピノザは神を非擬人化すると同時に人間を非擬人化してい
る。スピノザの哲学は (「人間」的なものの籠絡からの)静かなデタッ
チメントの哲学だ。すなわち、われわれの身体が物質宇宙の一部分である
ように、われわれの思考も無限な思考宇宙 の一部分である。われわれに
思考があるのにわれわれがその部分である自然に思考がないとするのは不
自然である。われわれの中で事物自身が事物自身について肯定したり否定
したりするようになったとき、われわれの精神は「自動機械」となって、
自分のいる場所(自然)がずっと「神」であったとわかる。カメラが引い
ていくと、帰還した地球の故郷が実は惑星ソラリスの変様部分であるのが
判明するあのタルコ フスキー監督の「惑星ソラリス」のラストシーンを
思い出す。
174考える名無しさん:2006/09/17(日) 00:32:35
>>173
うわーいいねー。
上野さんってほんとにスピノザ好きなのね。
もっと本出してほしいですな。
175考える名無しさん:2006/09/18(月) 21:49:30
>ところで、スピノザニーチェウィト仏陀が仮に近いという俺の
>ものすごく尊大勝手なる仮定がある程度近いとしたら、

スピノザニーチェウィトまではよかったけど、仏陀で台無しです。
176考える名無しさん:2006/09/18(月) 22:24:51
なんか全然スピノザチックでないよ。w
177考える名無しさん:2006/09/18(月) 22:31:59
>>176
これもまた完全なる神の本性から必然に出てくる事象なのだ。
178考える名無しさん:2006/09/19(火) 03:14:32
釈尊の解釈したダルマ(法、この世の法則?世界の法則というべきかな)の採り方を
スピノザが捉えた無限知性と捉えるなら、あながち世界に対する考え方はまー似てなくもないような。
ただ、結局は釈迦はそのダルマ(因果ともいえるか)から開放されようとしたわけで、
逆に、スピノザはその法則に神の存在を認めてそちらに身を委ねようとしたところが完全に方向逆向きではあると思う。
かたや現世からの離脱、かたや現世の絶対肯定、世界に対する捉え方は似ているのではないでしょか。
179考える名無しさん:2006/09/19(火) 11:33:08
ちょwwww
この流れは俺の知ってるスピノザとは異空間にあるようだwww
180考える名無しさん:2006/09/19(火) 11:41:51
茶化すつもりはないが、ヴィトゲンシュタインは神を信じていたと言われてる。
スピノザは信じていない。そこに大きな違いがあるし、それは彼らの哲学の違いにも
繋がっているように読める。

まあ、なんだ、頑張れ。
181考える名無しさん:2006/09/20(水) 08:05:50
スピノザが信じていないのは、人格を持った神だろ?
神は信じていただろう。
182考える名無しさん:2006/09/20(水) 21:40:40
スピノザの神は残酷だな
183考える名無しさん:2006/09/21(木) 20:12:09
残酷じゃないよ
184考える名無しさん:2006/09/22(金) 04:21:49
そこに残酷さを読み取るのが浅はかだ、というのではないか。
まあ、残酷じゃないと言っても無意味な気もするが。
185桜子:2006/09/23(土) 23:57:32
182
残酷どころか愛に満ちてるよ。

過保護、偽善は一切しないが
186考える名無しさん:2006/09/24(日) 01:06:18
神を愛するものは自らが神に愛されることを望んではならない
187考える名無しさん:2006/09/26(火) 14:44:59
代西欧社会哲学の精髄―ヘーゲル、マルクスからスピノザへ (単行本)
鷲田 小弥太 (著)
¥ 5,250
503ページ
出版社: 彩流社 (2006/09)
マルクス的に解釈された西欧社会哲学との訣別と、スピノザ論によるその批判
をのりこえ、マルクス主義から反マルクス主義への展開=天界を自ら開示し、
思想と理論のバージョン・アップのあり方を示す。鷲田社会哲学を集成。



188考える名無しさん:2006/09/26(火) 14:57:04
www
189考える名無しさん:2006/09/28(木) 08:04:09
ライプニッツが割りと残酷な神という感じがするけれど
190150-151:2006/09/28(木) 10:02:43
自分で創り上げた神を
本当に信じていたのか否か。
それをスピノザに問うてみたい。

それこそ生涯を賭けてあそこまで到達して、
最後に、
高貴なものは稀であると共に困難である、

とか格好いいいいこと言って、

だって実は俺も到達できてないもん、

とか言われたら俺は気が狂う。
そこんとこはっきりさせてほしい。
191考える名無しさん:2006/09/28(木) 10:49:22
ただの倫理学なんだからそれでいいんじゃね。宗教じゃあるまいし。
192考える名無しさん:2006/09/28(木) 12:41:29
187は要注意だ。漏れは、5000円以上ムダにした。

だって、過去の論文(しかも自分の衆論まで!)を集めて、スピノザについては、
最初の1だけ。しかも、それはすでに持っている『スピノザの方へ』という昔
出た鷲田の本の再録だぜ!
193考える名無しさん:2006/09/28(木) 12:53:17
鷲田なんかの本買うからw
194考える名無しさん:2006/09/28(木) 13:30:50
さすが小弥太!
壮大な釣り!
195考える名無しさん:2006/09/28(木) 15:52:23
通報しますた。
196考える名無しさん:2006/09/30(土) 02:22:19
小弥太の本は図書館で読んでネタにしろ。
197考える名無しさん:2006/09/30(土) 18:44:12
やってくれたな、また小彌太
198考える名無しさん:2006/10/01(日) 10:44:03
ああやって、こうやった(小彌太)
199考える名無しさん:2006/10/03(火) 01:07:50
>>192
ご愁傷さまです
でも著者名見た時点で気づけと思うがなwwwww
200考える名無しさん:2006/10/03(火) 09:23:37
>198
(購入者)「誰だ、こんなことをしたのは!」

(著者。ぬけぬけと。)「ワシだ。こうやった」




・・・逝ってきます。

201考える名無しさん:2006/10/05(木) 04:39:26
教師「スピノザの『エチカ』の本質は何か、今度こそ熟考してみたまえ」
生徒「…叡智か」
教師「ようやくわかったようだね」

    ──ツゴリョーロフ『ロシア小咄集』(岩波書店)より
202考える名無しさん:2006/10/08(日) 12:29:57
ひさしぶりに書き込みを。
わしだのことは、論ずるまでもないこと。
釈尊とスピノザの関係について一言。
スピノザ好きは、彼の言ったことがすでに
仏教に先取りされていたと言われるよりは、そうで
ないと言われる方がうれしい。仏教好きは、西洋にも
似たものがあると言われるよりそうでないと言われるほうが
うれしい。どちらにも、公平たれと言っておく。
それにしても熊野の哲学史、読んだけれど、スピノザに冷淡だね。
上巻のおわりに、プロティノスと同様偏愛の対象になりやすいと
言ってるけれど、エティクス学科を出た人は偏愛していないらしい。
ま、プロの哲学やさんは、ドゥルーズは別だけれど、おしなべて
スピノザはライプニッツに劣ると思っているようだね。プロであり
ドゥルージアンでない熊野がスピノザを熱く語るはずはない…
203考える名無しさん:2006/10/08(日) 18:39:21
そりゃ、レヴィナスに入れ込んでいる人がスピノザを好きなはずはないわな。
レヴィナスの仮想敵はスピノザだもんな。
204考える名無しさん:2006/10/09(月) 11:58:13
スピノザはかなり実践的だよ。
営業の実践プログラムでもよくスピノザは引用されてるし。
205考える名無しさん:2006/10/09(月) 12:32:37
>>204
詳しく…
206考える名無しさん:2006/10/09(月) 12:49:12
感情に関する定理を実践的に応用することはできるな。
207考える名無しさん:2006/10/09(月) 16:49:59
暇なことあると碌なことしないな
208202:2006/10/13(金) 16:24:02
to 204
オオワダバクの兄さんに似ていたような気もする会田正人
によれば「全体性と無限」はスピノザ批判の書ではあるけれども
レヴィナスのスピノザに対する態度はそう簡単なものでもない
ということのよう。でも、熊の氏の態度はレヴィナスに入れ込んでるからと
いうよりも俺はプロだから、ってところから来ているのではないか?
209考える名無しさん:2006/10/14(土) 01:33:59
[332] 宇根康裕(うねやすひろ)君とのやりとりの文を載せます。私の「ヨーロッパの近代と、近代思想について」論です。
投稿者:副島隆彦 投稿日:2006/09/02(Sat) 07:35:50
http://snsi-j.jp/boards/sample1/89.html
1776年に創設した、神学者(宗教学者)のアダム・ヴァイスハウプトは、「カントに反対して、ジョン・
ロックの思想に賛成した神学者である」と説明されている。この一行の重さを分かる人は、ヨーロッパ近代
というものの重みが分かります。それが分からない人が、何を言っても無効です。 

ですから、日本人として、はじめて、私は、ついに、カントを読み解いた(読解した)のだろうと、思います。
どんな日本人を相手にしても、全て私が説明し尽くすでしょう。
ですから、理性と合理のユダヤ思想に、新教徒(プロテスタント)思想が、敗北したので、そのことを指して、
マックス・ヴェーバーが、『プロテスタンティズムの倫理と近代資本主義の精神』(1904年)を書いて、
このことを説明したのです。

それで、キリストの愛の思想を裏切って棄てた、ヨーロッパの「理性と合理」の知識人たちは、もはや、「愛」
は問題ではなく、「倫理」と「道徳」(すなわち、社会秩序、支配の正統性、体制の擁護)こそは大事だと、
思考(思想)の駒を進めたのです。

このとき、ヨーロッパ知識人たちは、「真理の探究と信仰(宗教)の研究」を諦(あきら)めて、ユダヤ思想
の本態である理性(リーズン)と合理(ラチオ)に総敗北したものだから、それで、お茶を濁すかのように、
「倫理と道徳」(これをカントは実践理性と呼んだ)の研究の方に逃れ出ていったのです。

ですから、スピノザは、「倫理学(エチカ)」を書き、カントは、倫理学の本である、『実践理性批判』を書
いたのです。 こういう大きなことが、ようやく私に分かるようになりました。私は、自分の人生の40年間
をかけて(15歳の頃から岩波文庫の青帯をずっと読んでいました)、この日本語と言う東アジアの一雑種
言語で、この大きな読解に成功しつつあります。
210考える名無しさん:2006/10/14(土) 09:26:32
(・∀・)デムパ!! そえしま キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
211考える名無しさん:2006/10/15(日) 07:09:33
>202 208
熊野の哲学史、スピノザだけにとりわけ冷淡だとは思わなかったな。
ただ読んでて面白くない。心を打つものがない。
各方面への配慮が多すぎて、自分が出てない。
灯台の助教授が業績のために作ったものだわな。調べて書いたことばっかだし。
ああいうのは、定年近い大家が、おもんぱかりなくおおらかに書くべき。
別にプロ意識とかそんなたいそうなもんじゃない。

もっとも岩波というのが、灯台卒研究者の業績作り同窓会誌発行所だからな。

>208
合田のレヴィナス理解は甘いね。確かに普通に考えられているよりは、
レヴィナスとスピノザは交差するところがあって水と油でもないのだが、
最終的に絶対に相容れないし、レヴィナスがコナトゥスの一面的な理解に
基づいてスピノザを執拗に攻撃し続けてきたのは疑えない事実。

レヴィナスっ子=生まれてきてごめんなさい。私がここにいるだけで、
常に・すでに他者からの審問に晒されているのです。
私は一生その十字架から逃れられず、永遠に完済できない負債を背負って
生きていくしかないのです。

スピノザっ子=生まれてきたからには、元気に力いっぱい生きるよ。楽しいことも
たくさんやって、人の喜ぶこともたくさんできるような人になりたいな。自分が
喜びに満たされることで、他の人たちも幸せになっていくし、他の人たちを幸せに
するようなことをすることで、自分も喜びであふれてくるんだもの。
212考える名無しさん:2006/10/15(日) 23:49:12
スピノザに惹かれるも実体概念やらなんやらかんやらがいまいちパッとつかめなくて、
もやもやしてて熊野の哲学史も読むもよくわかんなくて、デカルトで止まる。
こりゃもうしらん哲学なんてもんは俺にはわからんとか思ってたら、たまたま図書館でとってみたうさんくさい(すいません)
平凡社新書の八木雄二ってスコラ哲学の研究者の本読んだら一気に実体概念やらがパラパラ頭入ってきて
あわてて、本屋いって全部(新書三冊だけど)買って今精読中だけど、この人なにもん??
はじめて神学と哲学のつながりをひしひし感じてるのだけど、こりゃいったい。
なんかよくわかんね?神即実体?って実体って概念に疑問もつかたにオススメです。
213考える名無しさん:2006/10/17(火) 20:32:39
フロイデンタールのスピノザの伝記やっと見つけた。
460ページもある。
214考える名無しさん:2006/10/28(土) 14:42:14
スピノザとエピクロスの思想の近似関係を誰か説明しろ
215考える名無しさん:2006/10/29(日) 09:38:36
>>214
自分で調べろ
216考える名無しさん:2006/10/29(日) 18:00:52
>>214
俺の勉強のためにも今まとめてる少し待ってくれ。
おそらくストアと絡むはずだけど。デカルトが位置づけしにくい。
217214:2006/10/29(日) 20:19:54
いっとくけど別に大学のレポートとかじゃないよ。
俺は趣味で哲学やってるだけだから、細かな資料なんか示さなくてもいい。
単なる好奇心。
218考える名無しさん:2006/11/05(日) 06:20:58
スピノザは理性をどのように捉えているのですか?
219考える名無しさん:2006/11/05(日) 11:21:54
最高の能力
220考える名無しさん:2006/11/05(日) 17:01:00
自由意志と理性の明確な違いがわからん
逝ってくる
221220:2006/11/05(日) 17:03:15
理性もその原因が不明じゃね??
222考える名無しさん:2006/11/06(月) 01:01:50
少なくともスピノザにおいては全く違うだろ。
スピノザは自由意志という発想が人間を理性から遠ざける悪しきものであり、
神に内在する様態を理性によって正しく理解することで、憎しみや嫉妬におちいらずに
神への愛に目覚めるということになっている。
223考える名無しさん:2006/11/06(月) 01:28:52
>>222
サンクス。
レスの意味は、理論としては理解できるのよ。
でも、理性に従った行為だと思ってたことが、自由意志である場合がほとんどじゃね??
「理性」ってどこから出てくるの?
224考える名無しさん:2006/11/06(月) 05:05:55
その当たりの根源的な問題は、ドイツ観念論が問うてる。
とくにシェリングは、スピノザ的な体系を壊すことなく自由は擁立できると
いう主旨の議論をやってる。
自由意志とはちょっと違うけどな。
たとえばヒュームは理性なんて恣意的なもの(習慣)に過ぎないという主旨の哲学やってるけど、
スピノザあたりの時代の哲学者は理性に絶対の能力を付与して考えている。
今の時代の人間からしたら超能力みたいなもんだと思えばいい。
だって真の観念は神に内在してるから、真の観念を持ってるものはそれだけで
自分の観念が真であることを知るっていうんだぜ、ほとんど魔術の世界だ。

とはいえ、スピノザの定義する理性は簡単に打ち崩せるもんじゃない。
例えばユークリッド平面上で三角形の内角の和が180°であるという理性の声を
否定することはどう考えても出来ない。
175°の可能性や190°の可能性について論ずることがそもそも出来ない。
このことに何らかの絶対性を見るのはたやすいし、簡単に否定は出来ない。
225考える名無しさん:2006/11/07(火) 01:48:19
めんどくさければ一種の仮定だと考えればいいんじゃない?
延々懷疑論に陥ってるよりその方が建設的だし
226考える名無しさん:2006/11/07(火) 21:11:54
このスレを読んでたら、スピノザに興味を覚えて
「スピノザの世界」を読み始めているのですが、入門書なのに躓いています。

66ページの「巨大な思考のあるものが部分的にだけわれわれの精神を構成しているとき、
われわれは必然性の感じを失って非十全な観念を感じている。」って箇所なのですが、
巨大な思考はそれ自身で充足していて、真理の本体のようなものだというのに、
それが、部分的にだけ精神を構成するようなことが起こるのはなぜなのでしょうか?

巨大な思考の表象として、十全な観念だけではなく、非十全な観念が想定される時点で
その巨大な思考は真理である必然性を失っているように思うのですが・・・

間抜けな質問で申し訳ありませんが、どなたか教えて下さい。




227考える名無しさん:2006/11/07(火) 21:31:50
>>226
盲人と象の寓話を思い出してみよう。
228226:2006/11/07(火) 23:36:07
>>227
なるほど
像が巨大な思考で、盲目の人が非十全な観念ですね。

像は像として間違いなく存在しているのにも関わらず
盲目の人はそれを像だと認識する事は出来ない。
目の見える人には疑いようもなく像なのに。

あっそうか!
「光が光自身と闇とをあらわすように、真理は真理自身と虚偽との規範である」ですね!
巨大な思考が真理の固まりであれば、それが真理と虚偽の規範となる。
だから、巨大な思考の存在によって「われわれが真偽をちゃんと区別して感じる」ことを説明出来るのですね。
…読み直すときっちり書いてありますねorz

ありがとうございました。
じっくり読み進めて行きたいと思います。
229考える名無しさん:2006/11/10(金) 20:13:43
to 211
遅まきながら、レス・サンクス。
レヴィナスは太宰治だと。
スピノザは、しかしいわゆる生命力にあふれたというタイプの
人ではないでしょ? 「破門の哲学」を書いた人は、スピノザの死に様
(誰にも見取られず死んでいった)がいかにも彼らしいと言っていた。
彼のいう喜びは、ほとんど死の平静みたいなものだと思うのだけれど、
あなたの、そしてみんなの意見が聞きたいな。
230考える名無しさん:2006/11/10(金) 22:23:29
立て看板 設置させてください、<(_"_)>ペコリ

『  ☆彡 目も見えず、耳も聞こえぬお人が、桜の木に抱きついている。
桜を、見たい、聞きたい、と言う。
さて、どうやって桜を見せようか?

☆彡 坐禅と見性 四十六章 公案見性
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/psy/1161444933/
而二不二(ににふに)、不二而二(ふににに)、
二ではない(不二、ふに)、一の如し(一如、いちにょ)、それは、ほとけさま(さとり)のことです、どうですか、参禅していきませんか?
問う。
『 この場に坐したままで、30メートル先のローソクの炎を吹き消せ。 』
答える。     ・・・と。

☆彡沢木興道老師のなぞなぞ?

アメリカに 「我が妻は我が父の母なり、我が父は我が子なり、我が妹は我が孫なり」 という言葉があったそうな。

☆彡碧巌録(へきがんろく)第45則 趙州布衫(じょうしゅうふさん)

【本則】
禅僧「万法は一に帰す。では、一はどこに帰しますか」

趙州「私は若い頃、青州に住み、一領の布衫(実務着、サラリーマンなら背広と言うことかと)を作った。  その重さは7斤(4.2kg)もあった」

また、あるひと(ジャック、ラカン) 曰く(いわく)
「世界をキリストが支えている。キリストを聖クリストファーが支えている。では、その聖クリストファーを支えているのは何?」という謎々と同じかと。

‥‥……━★ 友好スレ

精神世界で癒される第16章仙界の癒し大混浴場(バトルなし)
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/healing/1162179911/
231考える名無しさん:2006/11/11(土) 06:19:39
>>229
『スピノザの生涯と精神』(学樹書院)に収録されている、
ファン・ローンの覚え書きなんかを読むと、わりと快活な印象ですね。
個人的には、面倒見が良くて、親切で、穏やかで明朗、というイメージです。
まあ、こういったことは、個人個人で違っていていいと思いますが。
232229:2006/11/11(土) 21:24:15
みんなサンクス。
to 231 もしよかったら何か一つ例を教えてください。
こちらの印象では、スピノザがたとえば陰湿でないウンコ話で
盛り上がれる人だったのかといえば、そうではない…
ガハハハって笑える人だったのだろうか…
やはり悲劇的精神の持ち主だったように思える。だから好き、
ってことなんですけれどもね。
233考える名無しさん:2006/11/12(日) 01:15:21
時代が時代で、やるべきを終えたら、
日向でぽかぽかしながら花の蕾が開くのを眺めたりしたかも・・・

蜘蛛バトルの逸話は何だったっけか・・・
234229:2006/11/13(月) 22:59:04
ひまな時には二匹の蜘蛛を戦わせて眺めるのを
好んだというヤツですね。悪口ではないのだけれど、やはり変人…。
「生涯と精神」、高いけど買うことにしました。
235考える名無しさん:2006/11/16(木) 18:42:41
スピノザってどこらへんが合理論なんですか?
すんません。ここしか適当な場所がないっぽかったんで…。
      ____        
    /      \      
   /         ヽ    
   |  ^   ^     |  
   | .>ノ(、_, )ヽ、    /
   | ! -=ニ=-  ′ 6 l   
.   ヽ  `ニニ´    ,-′   訴えるよカラヤン
     ヽ (((((( /ヽ    
     / |/\/ l ^ヽ   
     | |      |  | 
237考える名無しさん:2006/11/16(木) 22:39:57
>>235
まず最初に定義を置いて、そこからの演繹で
どんどん話を進めていくところ
238考える名無しさん:2006/11/16(木) 23:20:14
ま、経験論と合理論という二項対立は脱なんとかされるべき
であってね。スピノザのアプローチは経験論的だと
言ったジルさんもいるわけだし。
239235:2006/11/17(金) 02:58:22
彼の汎神論も合理論が導き出した物なのですか?
どうも汎神論からは合理論者と位置付けられている理由がよく分からなくて。
240考える名無しさん:2006/11/17(金) 19:34:44
汎神論が合理論から出たわけではないのではないのかな。
スピノザはおそらくデカルトの不備(目の前に見えてんのは幻なのかよ)
をなんとかしたくて汎神論って考え方を持ちだしたというか、そういう汎神論的考え方が元からあったのでなかろうか。
合理論ってのはその名前出すと経験論だって合理的ではあるわけで。さてわけがわからなくなってきた。
思うにイスラム経由のアリストテレス解釈(神の力?(形相?)は無機物にまでやどるってやつ)
が連綿とつながってスピノザまできてるのではないのかしらん。
しかしそれを本気でやってしまうと行き着く先は経験論までいってしまうし。

しかたない見えないもんは見えないもんだそれは神がやってんだ人間さまのあずかりしらね。
って力技で体系作りあげてるところが合理的っちゃ合理的か。
いやしかしエチカはいいね、これ読んでるとちょっと宗教的気分になるのは俺だけか。

スピノザのイメージは結構ノンビリ静かなイメージが俺にはあるなー。
エピクロス的というか、ストア的というか、しかし頭はいろいろとしっかり考えてるみたいな。
無口であんまり喋らないけど人の良さが伝わってくるみたいな。
そうでもないと誰も援助してくれないだろうし。
しかし貴族出身でもないから間違いなくお金に困りそうなもんだけどなんかあまり困ってるイメージがないのが不思議。
241考える名無しさん:2006/11/18(土) 00:08:48
保護者だったヤンデウィットって確か当時の最高位の権力者の一人だよ
それから、ハイデルベルク大学から招聘来るくらいだし、
思想で大影響与えられるくらいだし、今の日本でいう「芸能人」くらいの影響力とか、
支援を持ってたんじゃない?
知らんけどね
242229:2006/11/18(土) 20:40:19
ま、スピノザがつましい生活をしていたことは確からしいにせよ、
貧しかったとは思えない。超好況期の社会にいたことの恩恵を
こうむっていることは否定できない…
汎神論はいわゆる合理論から出てこないだろうね。
243235:2006/11/19(日) 02:19:10
>>237>>238>>240>>242
ありがとうございます。
汎神論に関しては、また別物と位置付けて良さそうですね。
244考える名無しさん:2006/11/26(日) 23:56:35
>フロイデンタールのスピノザの伝記やっと見つけた。
>460ページもある。
どういう性格のものですか? 学樹書院の高い本にあるコレルス
たちのと比べてどうですか?
245考える名無しさん:2006/11/27(月) 05:43:22
フロイデンタール(1839-1907)哲学史家ツェラーの門下。その研究生活のほと
んどをスピノザに傾注。代表作「スピノザの生涯の歴史」(邦訳なし)という資
料集。これは4つの部に分かれている。
第一部ルカス、コルトホルト、ベイル、コレルス、モニクホフ、によるスピノザ
の伝記が集められれいる。
第2部スピノザの家族とスピノザ自身についての役所の公式記録集。
第三部スピノザとその著作についての個人の意見や批判の記録。
第四部以上の伝記、文書、記録などに対するフロイデンタールの注解。
「これが今日においてもスピノザの生涯を知る上で不可欠の第一級のものとみ
なされているのである。フロイデンタールの学問的業績のうちで不朽のものと
みなされる所以である。」(工藤喜作)
「スピノザの生涯」はこれをもとにフロイデンタールが書き下ろして1904に出版。
1927年にゲプハルトが当時の新しい研究成果を註として付加して更訂する。これ
を第二版として、「スピノザの生涯」と「スピノザの生涯の歴史」を合わした
「スピノザの生涯と教説」を出版する。
工藤喜作の手により翻訳されたのはゲプハルトの更訂を経た第二版である
「スピノザの生涯」のみ。479ページ
出版社: 晢書房 (1982/02) ASIN: B000J7LW24
246考える名無しさん:2006/11/27(月) 12:07:06
>>245
とっくの昔に買えなくなってるね。
古本屋でもずっと探しているが見かけたことないし。

ちくま学芸、講談社学術、平凡社ライブラリー
どこでもいいから文庫版か廉価版で復刊して欲しいよ。
247考える名無しさん:2006/11/27(月) 21:34:53
みんなサンクス。
伝記的な事実は、まあ、知らないよりは知ってた方が
いいんでしょうね。
248考える名無しさん:2006/11/28(火) 00:40:39
ドゥルーズはスピノザのエチカでの議論よりも、スピノザがエチカや神学・政治論などで
前提としている考えを読み解こうとしてるように思える。

スピノザの著書そのものはそんなに難解でもないし、むしろ現代の論理学からすると
簡単に誤りを見出せると思うし、俺もいくつか「それはどうよ」って思うところはある。
でもそういった論理全体を貫くスピノザの考えに、ドゥルーズをして「読むたびに背中を突らぬかれる
一陣の風のよう」と言わせるものがあるんだと思う。
単純にエチカを理解してもスピノザは理解できない。
249考える名無しさん:2006/11/28(火) 23:48:51
↑ そうそう。付け加えさせてもらうと、Dは「前提としている考え」
の中でも特にグランド・セオリーでないところに注目するわけね。
ところでDのスピノザ講義のCDは、持っていますか?
250考える名無しさん:2006/12/01(金) 22:58:02
本日発売の『談』でスピノザの情動論が展開

http://www.dan21.com/
251考える名無しさん:2006/12/04(月) 23:17:23
vive asano!!
252考える名無しさん:2006/12/05(火) 01:29:48
スピノザとベルクソンでいじってくれよ頭ええ人よ。
スピノザってアホの子なのかしらん。
253考える名無しさん:2006/12/05(火) 02:10:43
ラッセルかキサマは
254考える名無しさん:2006/12/05(火) 15:30:31
http://hougaku.kanto-gakuin.ac.jp/modules/news/article.php?storyid=29
七日に小田原で浅野さんの話が聞けるみたい。でも小田原遠いな。
255考える名無しさん:2006/12/06(水) 17:05:05
ベルクソン自身がスピノザについては、あちこちでいっぱい喋っているじゃん。
読んでつなげられない?
あと、ハートのドゥルーズ本だったら結びつきがある程度わかるよ。
256考える名無しさん:2006/12/06(水) 18:47:37
>>255
講義本にのってるん?
257考える名無しさん:2006/12/06(水) 19:55:57
載ってるよ
258考える名無しさん:2006/12/09(土) 16:43:54
スピノザの神は、氷で出来た神だとベルクソンは言ってたよ。
259考える名無しさん:2006/12/09(土) 22:43:25
それは批判のつもりでなの?
260考える名無しさん:2006/12/12(火) 08:02:33
微妙
ベルクソンは、スピノザほど、思想の内容と叙述の形式の齟齬が著しい思想家もいないと言っていた気が。
261考える名無しさん:2006/12/12(火) 14:06:25
スピノザは力業でエチカをまとめたってことかな。
目的概念のなさはベルクソンに似てると思うけどどうなんだろ。
『創造的進化』と相性はすごくいいと思うのだけど。
時間概念についてはスピノザは薄いよね。まーエチカの倫理的な観点から見ればどうでもいい話なんだけどね。
262考える名無しさん:2006/12/16(土) 16:45:38
■12月のワイド版文庫
スピノザ エチカ―― 倫理学(全2冊)
畠中尚志 訳

これは、欲しい。
文庫だと小さいので書き込みしづらかったから。
ただせっかくワイド版つくるなら、一冊にまとめて
もらいたかった。
263考える名無しさん:2006/12/16(土) 20:07:02
永遠で無限なる神が直接無限様態を
産出するのは理解できましたが
なぜ間接無限様態が現れるのかイマイチ理解できません。

産出するのは直接無限様態だけで十分じゃないですか?
無限な神が有限な個体にも変状するというのはどうも納得出来ません。

264263:2006/12/16(土) 20:54:46
すみません
>>263の下2行は下記に修正です。。


様態は直接無限様態だけで十分じゃないですか?
仮に間接無限様態を認めるにもしても
無限な神が有限な個体にも変状するというのはどうも納得出来ません
265考える名無しさん:2006/12/17(日) 01:16:29
>>262
それは自分もほしいな。あとやはり一冊にまとめてほしいよね。
すこし値がはってもいいからさ。現物がみたい
266考える名無しさん:2006/12/17(日) 05:53:35
「エチカ」をワイド版で出すよりも「神学・政治論」を復刊してほしいな。
「神学・政治論」だけ持ってないので。
267考える名無しさん:2006/12/17(日) 07:48:26
>無限な神が有限な個体にも変状するというのはどうも納得出来ません。

スピノザは「有限な」個物とは言っていない。

>なぜ間接無限様態が現れるのかイマイチ理解できません。

間接「無限」様態と自分で言ってるじゃん。
268考える名無しさん:2006/12/17(日) 10:18:46
直接無限様態と間接無限様態は前に俺も悩んだ記憶がある。
なんだったかなー。割とシンプルな理由で納得できたと思うから、
少し考えればわかると思う。
269考える名無しさん:2006/12/17(日) 11:44:01
エチカの羅和対訳って需要あるかね。
270考える名無しさん:2006/12/17(日) 12:23:59
>>266
>「神学・政治論」を復刊してほしい

最近岩波文庫で復刊されてなかった?
271考える名無しさん:2006/12/17(日) 12:37:50
されたよ
272考える名無しさん:2006/12/17(日) 12:48:14
神=自然=世界=「私の外部」ではなく「私も含めた”この世界全て”」
273考える名無しさん:2006/12/19(火) 02:19:13
第7号 (2006) ISBN4-906502-96-02 本体定価2,200円 発売
--------------------------------------------------------------------------------

【巻頭言】

二つの神の違い . . . . . . 工藤 喜作

【論文】

コナトゥス概念の原理的諸相 . . . . . . 河井 徳治
18世紀末ドイツにおけるスピノザ復興 ――ヤコービとヘルダーのスピノザ「改」釈. . . . . . 佐山 圭司
スピノザのマイモニデス批判 ――中世ユダヤのメタファー解釈との関わりで. . . . . . 手島 勲矢
【インタヴュー】

スピノザ哲学への原理的アプローチ――河井 徳治氏に聞く . . . . . . 聞き手:桜井 直文、途中参加:手島 勲矢
【書評】

上野 修著『スピノザの世界』. . . . . . 宗像 惠
274263:2006/12/19(火) 12:10:27
>>267
定理28の証明においてスピノザは
神の永遠かつ無限なる様態的変状と
有限なる様態的変状を対比して説明しています。


それに間接無限様態と有限な個物は違います。
神→直接無限様態→間接無限様態→有限な個物

275考える名無しさん:2006/12/19(火) 18:23:40
個物は「神のある属性が有限で限られた存在を持つ様態的変様に様態化した
限りの神あるいは神の属性」(第1部定理28証明)

だから個物は神の変様なの。

それが「有限」と言われるのは、いかなる個物も、実体および
他の様態なしには存在し得ないという意味であって、
「限界を持って区切られた孤立した存在(外部なき存在)」
という通常の意味ではない。

だから、ここでの無限と有限は対立しないの。
276考える名無しさん:2006/12/20(水) 01:56:41
↑ 誤:(外部なき存在)
  正:(内部/外部という区切りを持った存在)
277考える名無しさん:2006/12/28(木) 04:38:02
エティカ

スピノザ著/工藤喜作編訳
中央公論新社
1月10日
税込価格:1,890円
ISBN:4121600943

エティカ(倫理学)と題されているが、スピノザの汎神論的体系が織り込まれた代表作。幾何学の形式に従って神と人間の本性を語る。

278考える名無しさん:2006/12/28(木) 04:49:36
スピノザ=科学教=原始仏教
279考える名無しさん:2006/12/28(木) 21:09:42
読みかえそうと思った矢先だ、訳がよくなってるといいけど。
買いか買わざるべきか。
岩波も別にそんな悪訳ではないのよね、文単位が基本短いから。
280考える名無しさん:2006/12/28(木) 21:14:12
>>278
ベルクソニアン??
道徳と宗教との二源泉ってかなりエティカ意識してる気がする。
そういや中公クラシックは中に要約文の紙が挟まってるわな、欲しか。
281考える名無しさん:2007/01/09(火) 21:40:27
>>277
本屋で見たけど、この本、旧訳のまんまじゃネ?
282考える名無しさん:2007/01/12(金) 06:46:45
『談』76号「情動回路」の浅野さんの話読んだが、面白いね。
スピノザ入門としてはうってつけじゃないかな。
283考える名無しさん:2007/01/14(日) 06:47:44
上野訳エチカ読みたしです。
284考える名無しさん:2007/01/14(日) 09:36:41
別に誰訳でもいいわな、正確で語句の統一がとれているなら
今度、っていってもいつだかわからんが、作品社から出る日本初の「スピノザ全集」は、
工藤が自分の訳を全面改訳して『エチカ』を担当するときいたことがある
285考える名無しさん:2007/01/15(月) 00:28:23
工藤訳は好かんなぁ。。。
286考える名無しさん:2007/01/16(火) 23:30:09
『スピ ノザ 神学・政治論 全2冊 上』 畠中 尚志 訳
〔予定定価 735円(本体 700円 + 税5%)〕 2007年2月21日 重版再開(1944年6月1日発行)

287考える名無しさん:2007/01/16(火) 23:56:07

『スピ ノザ 神学・政治論 全2冊 下』 畠中 尚志 訳
〔予定定価 798円(本体 760円 + 税5%)〕 2007年2月21日 重版再開(1944年6月1日発行)


288考える名無しさん:2007/01/24(水) 02:25:38
289考える名無しさん:2007/01/25(木) 19:32:07
290考える名無しさん:2007/02/06(火) 14:56:54
291考える名無しさん:2007/03/01(木) 18:43:36
292考える名無しさん:2007/03/06(火) 22:47:52
ヘーゲルは、この<私の意識>から出発して、それがいかにして世界を捉え得るかを考えた(そうしてそれに至る道として発見した方法が、弁証法)
スピノザは、この<私の意識>は基点でも原因でもなく、世界(=神=力)のもつれ合いが生み出す一つの<結果>に過ぎないと考えた

そんなヘーゲルがスピノザを理解できるはずはなかった、ってところでしょうか
293考える名無しさん:2007/03/07(水) 01:22:20
精神現象学 4.哲学的思索
「しかしながら論弁的態度に劣らず哲学の研究に対して障害となっているのは、
論弁もせずにもろもろの極りきった真理を持っていることに自惚れ、それらをさえ
もっておれば翻って吟味する必要はないと思い込み、却ってそれらを根底において
宣言し、またそれらによって判決し否認しうると信ずることである。」

スピノザはスピノザなりの方法で馬鹿について考えてたと思うけど、
ヘーゲルはもっと一生懸命、なんとかして馬鹿にも哲学ができるようにとがんばったと思う。
おいらは哲学者の想像の範囲外の馬鹿だから未だにさっぱり分からないけど。
294考える名無しさん:2007/03/07(水) 19:30:20
292も間違っているし、293の引用もスピノザを当てこすっているなら、笑止だ。

『エチカ』の<精神>という言葉を丹念に一部から五部までたどってみればよい。精神がいかにして、非十全な認識から十全な認識へと進化・変貌していくかが、
きちんと書かれているじゃないか。でなかったら、なんで『知性「改善」論』なんてわざわざ書こうとするんだよ。

スピノザの体系の幾何学的形式の外観だけで、「極まりきった真理を持っていることに自惚れ」うんぬんなどと言っているドイツ観念論のやつらは、
きちんと『エチカ』を読めていない。これ、昔から、有名な話。

独断的な断定を論難するなら、この言葉をそっくりヘーゲルさんに返してあげたい。
あんたの著作のほとんどが独断的断定で埋まってるでしょうが。

まあ哲学者の書いたものなんて、ほとんどすべて、293の言うような言葉が当てはまるのよ。
自分が正しいと思うから本にしているわけでしょう。

スピノザは、多少、それを厳密にやろうとしただけ。
295294:2007/03/07(水) 19:36:45
補足

スマソ。292は間違っているんじゃなくて、確かに合っているんだが、それだけじゃないでしょ、ってこと。
精神は、人間の通常の意識状態では受動なのだが、精神の能動に至り得る道もスピノザはきちんと示しているでしょってこと。
296考える名無しさん:2007/03/07(水) 22:34:45
無限の神をひきあいに出した哲学者って結局スピノザが最後だよね。
その前はストアだとかか、だからこそ哲学書でなくエティカ(倫理学)になりえた。

今の哲学者のやってることって結局なんか言葉を小難しくこねくりまわしてるだけな気がする。
哲学の数学化というか。なんなんだろうね、スピノザって。

ヘーゲル デリダ レヴィナス ここいらの二項対立の流れってスピノザとは相性悪そう。
まーこの矛盾が西洋哲学の醍醐味なんだろうが、わしゃスピノザが好きだわ。

297考える名無しさん:2007/03/08(木) 12:49:15
そこいらはやはり反対側の人だと思うよ。
ニーチェ、ベルクソン、プラグマティズム、ドゥルーズはこっちだと思う。
298考える名無しさん:2007/03/08(木) 13:51:52
 スピノザには、対立って発想がないもんな。強いて言うなら二項対立じゃなくて多項対立、連立多元方程式っつーか。
 精神と身体も対立してないし、実体と様態も対立していない。
 様態なんて、最単純物体が(っても最単純だから物体ですらないんだが)触発を繰り返すビーカーの中の化学物質みたいなもんだものな。
 内面性と外面性とか精神と自然というような通俗的な対概念では説明できないわな。

 といってヘーゲルが言うみたいな「静的な虚無の深淵」なんかじゃなく、一切が雲みたいに絶え間なく動いて変化しちょる。
299考える名無しさん:2007/03/08(木) 14:21:54
スピノザが好きと言いながら適当に哲学者を二つに分けて悦に浸っているおまえら
300考える名無しさん:2007/03/09(金) 02:51:19
対立で考える傾向のある哲学者と対立で考えない傾向のある哲学者を分けたからといって
二つを対立させていることにはならないと思ふ

差異を見いだすことと対立させることとは違う、というのがドゥルーズなんかの教えではなかつたか
301考える名無しさん:2007/03/17(土) 16:57:15
スピノザ哲学においては、
献身的自殺はどう解釈するんですか?

(ex.親が子のために死ぬ、お国のために死ぬ)
302考える名無しさん:2007/03/19(月) 10:59:42
>>301
それこそアホのやることってエティカには書いてあるような。
自殺はいかんですよって定義してあるし。
303考える名無しさん:2007/03/24(土) 00:51:06
命有っての物種(ものだね)
304考える名無しさん:2007/03/24(土) 00:51:20
命有っての物種(ものだね)
305考える名無しさん:2007/04/01(日) 20:51:34
佐藤一郎訳のエチカ読んだ人いますか?
306夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/06(金) 02:28:08
スピノザのラテン語朗読会やりたいんだけど参加者いる?

最終的に『エチカ』2ch訳を作るくらい読み込みたい。

ttp://www.thelatinlibrary.com/spinoza.html
307夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:18:57
パンクチエーション夢見

【定義】

I. Per causam sui intelligo id, cuius essentia involvit existentiam,
sive id, cuius natura non potest concipi nisi existens.

「自己原因」(causa sui)という用語で私が念頭においているのは、
その本質が実在性を含んでいるもの、
すなわち、その本性からして、実在しないとは考えられないようなものである。

II. Ea res dicitur in suo genere finita, quae alia ejusdem naturae terminari potest.
Exempli gratia, corpus dicitur finitum, quia aliud semper maius concipimus.
Sic cogitatio alia cogitatione terminatur.
At corpus non terminatur cogitatione, nec cogitatio corpore.

「自己の類において有限な物」(res in suo genere finita)と言われるのは、
同一の本性を持つ別の物によって限界付けられる物である。
例えば、物体は[自己の類において]有限であると言われる。
なぜなら、私たちは常に、より大なる別のものを考えているからである。
同様に、思考は別の思考によって限界付けられる。
しかし、物体が思考によって限界付けられることはなく、思考が物体によって限界付けられることもない。
308夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:31:09
III. Per substantiam intelligo id, quod in se est et per se concipitur,
hoc est, id cuius conceptus non indiget conceptu alterius rei, a quo formari debeat.

「実体」(substantia)という用語で私が念頭においているのは、
独立して存在しており、それ自体で把握されるもの、
すなわち、その概念が形成されるために、他の物の概念を必要としないものである。

IV. Per attributum intelligo id, quod intellectus de substantia percipit tanquam eiusdem essentiam constituens.
「属性」(attributum)という用語で私が念頭においているのは、
それを知性が、ある実体について、その本質を構成するものとして知覚するところのものである
(意訳*知性によってある実体の本質を構成するものとして知覚されるものである)。

V. Per modum intelligo substantiae affectiones sive id, quod in alio est, per quod etiam concipitur.
「様相」(modus)という用語で私が念頭においているのは、実体の「状態」(affectio)、すなわち、
他の中に存在しており、かつ、その他を通じて把握されるものである。
309夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:38:45
VI. Per Deum intelligo ens absolute infinitum, hoc est,
substantiam constantem infinitis attributis,
quorum unumquodque aeternam et infinitam essentiam exprimit.

「神」(Deus)という用語で私が念頭においているのは、
絶対的に無限なる存在、すなわち、無限の属性から成り立つ実体である。
これらの属性のひとつひとつが、永遠かつ無限の本質を表している。

Explicatio: Dico absolute infinitum, non autem in suo genere;
quicquid enim in suo genere tantum infinitum est,
infinita de eo attributa negare possumus;
quod autem absolute infinitum est,
ad eius essentiam pertinet quicquid essentiam exprimit et negationem nullam involvit.

説明:私は、「絶対的に無限な」(absolute infinitum)と言うが、
しかし、「自己の類において」(in suo genere)とは言わない。
というのは、自己の類において無限に多いものは何であれ、
私たちは、それに関する無数の属性を否定することができるからである。
しかし、絶対的に無限なものとは、その本質に、本質を意味するもの全てが属しているようなものであり、
かつ、いかなる否定も含まないようなものである。
310夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:49:27
以下、夢見のノート(といっても俺はスピノザ初心者なので注意!)

(1)id と res の差異
定義部分を翻訳して一番気に掛かったのは、スピノザが id 「もの」(中性名詞)と
女性名詞の res 「物」をどう使い分けているのか、それとも、使い分けていない
のかということだ。とりわけ、定義2の

Exempli gratia, corpus dicitur finitum, quia a l i u d semper maius concipimus.

例えば、物体は[自己の類において]有限であると言われる。
なぜなら、私たちは常に、より大なる別の も の を考えているからである。

という箇所である。
なぜ、

quia a l i a m semper maius concipimus.

なぜなら、私たちは常に、より大なる別の 物 を考えているからである。

ではないのだろうか?
311夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:54:27
(2)「その類において無限なもの」(infinitum in suo genere)はどんなものか?

例えば、「自然数」が考えられるだろう(この場合の「類」は「数」となろう)。
自然数は無限に存在するが、しかし、数で無いものもまた無限に存在するからである。

(3) concipioはどのようなテクニカルタームか。

concipioという単語は重要である。
というのは、conceptus(概念)がこのconcipereの過去分詞だからである。
しかし、conceptusの定義は1部ではまだ出てこないので、これは留保しよう。
312夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 00:56:58
>>310
訂正

quia a l i a m semper m a i o r e m concipimus.
313夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 01:02:17
やはりconcipioは重要なのでテニクカルタームとして訳語を選定する。

conceotus(概念)

なので、その原型、

concipere

は「概念化する」と訳す。
314夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/07(土) 01:03:57
すると、定義3は非常に分かり易くなる。

III. Per substantiam intelligo id, quod in se est et per se c o n c i p i t u r,
hoc est, id cuius c o n c e p t u s non indiget c o n c e p t u alterius rei, a quo formari debeat.

「実体」(substantia)という用語で私が念頭においているのは、
独立して存在しており、それ自体で 概 念 化 されるもの、
すなわち、その 概 念 が形成されるために、他の物の 概 念 を必要としないものである。
315夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/20(金) 23:16:23
VII. Ea res libera dicitur, quae ex sola suae naturae necessitate existit,
et a se sola ad agendum determinatur.
Necessaria autem vel potius coacta,
quae ab alio determinatur ad existendum, et operandum certa ac determinata ratione.

「自由な物」(libera)と言われるのは、自己の本性の必然性のみにもとづいて存在し、
かつ、自己のみで〔=他の物の影響を受けずに〕動くように定められている物である。
他方で、「必然的な物」(res necessaria)、あるいはむしろ、「強制された物」(res coacta)とは、
他の物によって、存在の在り方、および、動き方を、一定の定められた仕方で決定されている物をである。
316あほ:2007/04/21(土) 18:09:43
おお、オリジナル訳。このまま続くといいですね。
>>310
aliud なのは、中性名詞の corpus を受けてるからじゃない?
maius は、magnus の比較級の「中性」でしょ。
女性型だったら maior の対格の mailorem になるんじゃない?
317考える名無しさん:2007/04/21(土) 18:32:16
>>316 
mailorem じゃなくて maiorem ね。
318考える名無しさん:2007/04/22(日) 00:35:13
なんだかプロフェッショナルなスレになってますね。

僕はエティカ読みなおしまくってもよく理解できないアホなんですが、
特に最初の一部と二部で疲れます。肩がこるというか。
ひとまずスピノザにおいてはすべては最初に認識あり→そのあと感情発生って流れなんですよね。
どうも心身同一がすっきりいくようでなかなかいかない、あとストアと違って、感情で感情に勝つというか
コナトゥスでコナトゥスを上回れって感覚がなかなかわからん、第二認識に対するその感覚を共感って概念で捉えてよろしいのかしらん。

あと無限の観念も掴めそうで掴めないわ、なにか根本的(憶測ですが日本語的)に壁を感じるのは僕だけでしょうか?
逆にそこが魅力でもあるんですが、神を真剣に最後に語った哲学者って意味では、ほんとにスピノザが最後なんでないでしょうか?
にしてもなんでニーチェが共感すんだか・・・。どなたかお導きを。
319夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/22(日) 22:05:37
>>316
なるほど。これは納得がいく。ありがとう。

II. Ea res dicitur in suo genere finita, quae alia ejusdem naturae terminari potest.
Exempli gratia, corpus dicitur finitum, quia aliud semper maius concipimus.
Sic cogitatio alia cogitatione terminatur.
At corpus non terminatur cogitatione, nec cogitatio corpore.

「自己の類において有限な物」(res in suo genere finita)と言われるのは、
同一の本性を持つ別の物によって限界付けられる物である。
例えば、物体は[自己の類において]有限であると言われる。
なぜなら、私たちは常に、より大なる別の物体を考えているからである。
同様に、思考は別の思考によって限界付けられる。
しかし、物体が思考によって限界付けられることはなく、思考が物体によって限界付けられることもない。

aeternaの定義は難しいので、第8定義は時間がかかるかもしれない。
320夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/22(日) 22:11:39
ところでもうひとつ疑問がある。
中公クラシック版(工藤=斉藤訳)は、第2定義の

Exempli gratia, corpus dicitur finitum, quia aliud semper maius concipimus.
なぜなら、私たちは常に、より大なる別の物体を考えているからである。

の部分を、

「なぜなら、われわれは常により大きな別の物体を考えることができるからである。」

と訳している。
しかし、「できる」という意味にあたる単語(例えば、possumus)は、ラテン語原文には見られない。
また、concipimusは直説法である。これが接続法ならば、可能の意味が出てくるのだが・・・。

したがって、この箇所を原文に忠実に読むならば、私たちはある物体を考えているとき、
より大きな物体を 常 に 考えていることになる。これはどういうことなのだろうか?
321夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/22(日) 22:15:45
>>318
難しい^^;
私には答えられない・・・。
322夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/25(水) 20:53:41
VIII. Per aeternitatem intelligo ipsam existentiam,
quatenus ex sola rei aeternae definitione necessario sequi concipitur.

第8定義
永遠性という語で私が念頭においているのは、実在性そのものである。
但し、永遠な物の定義のみから必然的に帰結するように概念化される場合に限る。

EXPLICATIO : Talis enim existentia, ut aeterna veritas,
sicut rei essentia concipitur:
proptereaque per durationem aut tempus explicari non potest,
tametsi duratio principio et fine carere concipiatur.

説明(案1)。というのは、このような実在性は、永遠の真理と同じように、
物の本質として概念化されるからである。
またこのため、このような実在性は、「持続」(duratio)や「時間」(tempus)によっては説明されえない。
たとえ、持続が、始まりも終わりもないものとして概念化されるとしても、そうである。

説明(案2)。というのは、このような実在性は、物の本質と同じように、
永遠の真理として概念化されるからである(以下同じ)。

ut...sicut...
ut以下とsicut以下、どっちを先に訳す?
323夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/25(水) 21:04:13
公理

I. Omnia quae sunt vel in se vel in alio sunt.
あらゆるものは、独立して存在するか、他のものの中に存在する。

II. Id quod per aliud non potest concipi, per se concipi debet.
他のものを通じて概念化されえないものは、それ自体で概念化されねばならない。

III. Ex data causa determinata necessario sequitur effectus,
et contra si nulla detur determinata causa, impossibile est ut effectus sequatur.
与えられた一定の原因から必然的にある結果が帰結する。
そして、反対に、もし一定の原因が何ら存在しないならば、結果が生じることも不可能である。

IV. Effectus cognitio a cognitione causae dependet et eandem involvit.
結果の認識は原因の認識に依存し、そして、原因の認識を含んでいる〔=結果から原因も分かる〕。

V. Quae nihil commune cum se invicem habent, etiam per se invicem intelligi non possunt,
sive conceptus unius alterius conceptum non involvit.
共通のものをお互いに全く持たない[複数の]ものは、相手方を通じて理解されることができない。
すなわち、一方の概念は他方の概念を含まない。

VI. Idea vera debet cum suo ideato convenire.
「真の観念」(ide vera)は、観念されたものと一致しなければならない。

VII. Quicquid ut non existens potest concipi, ejus essentia non involvit existentiam.
実在するものとして概念化されえないものは何であれ、その本質は実在性を含まない。
324夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/27(金) 00:01:46
PROPOSITIO I: Substantia prior est natura suis affectionibus.

定理1:実体は、その本性からして、自身の状態に先立つ。

DEMONSTRATIO: Patet ex definitione 3 et 5.

証明:定義3と5から明らかである。

----------------------------
注釈

次のようなことを思い浮かべればよい。
実体としての人間は人間の健康に先立って存在する。
但し、スピノザの場合、実体は神を意味している。


※この箇所の中公クラシック版は疑問。suisをnaturaにかけているように思われる。
325夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/27(金) 00:04:56
PROPOSITIO II: Duae substantiae diversa attributa habentes nihil inter se commune habent.

定理2:異なる属性を持つ2つの実体は、お互いに共通な属性を持たない。

DEMONSTRATIO: Patet etiam ex definitione 3.
Unaquaeque enim in se debet esse et per se debet concipi,
sive conceptus unius conceptum alterius non involvit.

これも定義3から明らかである。
というのは、あらゆる実体は独立して存在しており、かつ、それ自体で概念化されねばならないからである。
すなわち、一方の概念が他方の概念を含まないからである。
326夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/27(金) 00:08:23
PROPOSITIO III: Quae res nihil commune inter se habent,
earum una alterius causa esse non potest.

DEMONSTRATIO: Si nihil commune cum se invicem habent,
ergo (per axioma 5) nec per se invicem possunt intelligi,
adeoque (per axioma 4) una alterius causa esse non potest. Q.E.D.

定理3:お互いに共通なものを何も持たない物は、
その一方が他方の原因となることができない。

証明:もし物がお互いに共通なものを何も持たないならば、
それゆえに、(公理5にもとづき)、お互いに相手方を通じて理解されることもできず、
したがってまた、(公理4にもとづき)、一方が他方の原因となることができないからである。
327考える名無しさん:2007/04/27(金) 11:33:26
>>326
すいませんが、よかったら翻訳お願いしたい。
()部分とかすっきりして最高です。日本語上手。
思うにスピノザは下手糞が翻訳してるような気がしてしかたない。
ありゃ一部で全員挫折すんじゃねーのってくらいな気がしないでなし。
328夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/04/28(土) 16:17:16
>>327
そういっていただけるとありがたい。
できるだけ進めるつもりだが、最近体調が悪いので次回は遅くなるかもしれない。
329考える名無しさん:2007/05/02(水) 18:06:19
『スピノザの世界』を読んだだけの初心者です。
ちょっと、スレ汚しかもしれないですが、
真剣に答えてくれる方がいたら、ありがたいです。

スピノザは、能動力が増大することで、自己肯定感が強まるって言ってる。
私は、スピノザの証明していくところを呑んでいったんだけど、
ここでひっかかってしまいます。

というか、証明としては呑めるけど、実感ができない。
スピノザがせっかく、この証明が呑めるように、世界の在り方を説明してくれているのに、
それを呑んだとしても、やっぱり実感でひっかかる。

すーごい馬鹿げたこと言い出すみたいだけど、
すごく憧れる人がいて、その人に近づけない限り、幸福じゃないんです。
と、思ってしまうんです。その感情が、人の模倣だか、なんだか、
自分で自分に説明してあげようとしても、それでもなんでも、
憧れがねたみへと発展して、自己肯定はどんどん低下。
スピノザの証明がおかしくて実感できないっていうのじゃなくて、
自分のアホな部分が、スピノザの証明で解消されないのです。

みんなは、スピノザの言ってることをどういうふうに自分の中に消化しているんですか?
間違った理解になってるなら、それも教えてください。
330考える名無しさん:2007/05/02(水) 18:18:03
いや、ごめんなさい。
汚い文だなあww
スピノザの世界読んで、いいなあと思って、スレに来てみたら、
なんとなく、みんな真面目に色々言ってるので、
なんかアホなこと書いちゃいました。

でも、素敵な哲学は、それが素敵なほど、なんだか、自分が悲しくなる時があります。
という話でした。
331考える名無しさん:2007/05/02(水) 21:09:37
>>329
スピノザの証明→神の証明
神の証明≒自分の肯定、生きていることの肯定
(ここは五部にならないとリンクしにくいと思う)
神の愛≒自分という大アクロバティック展開

結局最初に神ありきだからね、スピノザは。
実感できるかできないか、こればかしは理解の問題ではないからなー。
最終的に信じるか信じないかってことだけだからね。


332考える名無しさん:2007/05/02(水) 23:36:38
世界は全て神

自分も神

嬉しい

こんな感じですか
333考える名無しさん:2007/05/03(木) 00:15:51
>>332
そんな感じ。
だから神の証明が自己肯定につながる。

ただ問題は世界を創造物としてでなく、そのまま神と認められるか。
こればっかしは既存の宗教教義でない宗教的感覚いるからねー、人に伝えられるものでもないと思うし。
なんというか、なんといってよいのやら。
その感覚を理性の目で証明しようとした、スピノザには恐れ入る、というかだから好き。
おかげでワケワカラン部分もあるけど、特に実体概念は日本語には馴染みにくいと思う。

トルストイの思想にその手の単純肯定宗教感覚に近いものを感じるわ。
この人は理性でなく感情の人だけど。小説家だし。
334考える名無しさん:2007/05/03(木) 00:59:35
329、330です。
>>332がまるで私みたいになっているww
IDでないとややこしいですね。
>>331(=333ですか?)スピノザのいう神なら、いると思えるんです。
それが自己肯定につながるということも、スピノザの言ってることをたどれるんです。
だけど、日常において、幸福感としてほとんど反映されない。
ってことは、やっぱり、私はその神を信じることができてないってだけなのかな?

でも、そもそもスピノザも、まず神を設定するのは、それを設定すると、世界がうまく説明されるからっていうのがあると思うんです。
そして、理性によっての理解が幸福へとつながっていくっていうことを証明として導いた。
だから、理性によっての理解が幸福につながるのなら、多分一応理性ではその証明を理解した私は幸福になってもいい気がするんです。
というか、それがスピノザの企ててくれたことのような気がする。
でも、スピノザは、みんなが賢者になれるとは思ってない。
つまり、私みたいな人間がいることも想定済み。

うーん、また何が言いたかったのか、忘れてしまった。こんがらがってます。
また、ちゃんと、頭に整理されて考えがまとまったら、書きます。

335考える名無しさん:2007/05/03(木) 01:07:22
そうそう。神を信じる信じないじゃなくって、
理性によるの証明の理解が、幸福へ導いてくれるものになるように、
スピノザは証明してくれているんじゃないかなと。
スピノザのやり方がだからこそ、好きなんだけど、
自分がスピノザのやり方を否定というか、無力にしてしまっている人間の一人であることが悲しく感じたのかな?

だから?知りたいと思いました。
みんなはどんな風にスピノザを受容?してるんだろうって。

…多分これが言いたかったのかな?
自分では分かりません。
336考える名無しさん:2007/05/03(木) 19:43:52
ア・プリオリな命題は存在しないと
火かき棒使いが言っていました。
337考える名無しさん:2007/05/04(金) 07:19:07
http://www.bbc.co.uk/radio4/history/inourtime/inourtime.shtml

BBCのIn Our Timeっていう教養ラジオ番組で今週スピノザ特集やってる
3人の専門家がスピノザについて40分ぐらい話すんだけど、英語が分かる人は面白いから聞いてみて
右側のDownloadからファイルを落とせます
338考える名無しさん:2007/05/04(金) 12:36:35
>>337
サンクス!
ここみるといろいろな哲学講義が公開されていて楽しいね。
英語の勉強にもなっていいよ。

http://www.bbc.co.uk/radio4/history/inourtime/inourtime_philosophy.shtml
339考える名無しさん:2007/05/04(金) 19:33:27
>>337
有益な情報どうもです!
それにしても、どんだけ教養あんだよBBCのリスナーって。

女性パネリストの落ち着きのないしゃべり方が印象的。
340考える名無しさん:2007/05/05(土) 17:17:29
>>337
>>338
d!

BBCってネットで無料で見れたり出来るコンテンツに力入れてるって聞いてたけど、いいね!
341考える名無しさん:2007/05/09(水) 14:12:27
だれかエチカの二次文献でいいの知りませんか?
日本語で。

ご存知の方いたら教えてください
342考える名無しさん:2007/05/09(水) 14:19:47
上野修のスピノザの世界
343341:2007/05/10(木) 00:16:45
>>342
ありがとうございます。読んでみます。


ちなみにどなたか
・スピノザ『エチカ』の研究―『エチカ』読解入門  福居 純 (著)  知泉書館
・スピノザ『エチカ』を読む  文化書房博文社
を読んだことある方いらっしゃいますか?
ひとつひとつ定理を解説してるのを探しているのですが。
内容がわかる方いらっしゃったら教えてください。
344考える名無しさん:2007/05/10(木) 14:04:55 0
test
345考える名無しさん:2007/05/26(土) 23:07:15 0
まだ読んでないけど、今月の岩波の「思想」に

http://www.iwanami.co.jp/shiso/index.html
346考える名無しさん:2007/05/27(日) 12:59:15 0
関東学院大学法学部卒のものですが、
浅野先生の講義はとても刺激的でした。
講義ノートは宝物です。
347考える名無しさん:2007/05/27(日) 19:00:34 0
御利益のない神ならば、いてもいなくてもどちらでもいい。
348考える名無しさん:2007/05/27(日) 19:10:10 0
大陸合理主義って、みんな(デカルト、スピノザ、ライプニッツ)

神の存在証明→自己肯定

みたいだけど、これってロジカルじゃないよね。
論理大好き人間が何故飛躍しちゃうの?
349考える名無しさん:2007/05/27(日) 20:17:03 0
デカルトとライプニッツは、単純に自己肯定なんかに行かないよ

スピノザの場合は、

万物は力であり、その力の生産的な供給源があるとしか考えられない。それを「神」と呼ぶことにする。(ゆえに神=力=自然=生産的能力)

人間も万物の一つ(様態)

そうである以上、自分の存在に固執する能力(コナトゥス=神の生産的能力の分有)を有する

って形で肯定しているわけで、べつに飛躍してないでしょ。
350考える名無しさん:2007/05/27(日) 20:24:20 0
>>348
デカルトの場合は

神の存在証明→良識の肯定

と思うよ。
もちろん、「無理がある」とオレも思うけど。
351考える名無しさん:2007/05/27(日) 20:42:06 0
>>349
神なんかいないんだよ。
352考える名無しさん:2007/05/27(日) 21:29:49 0
>>351
神=自然界
353考える名無しさん:2007/05/27(日) 22:07:24 0
>>351
「人格神」はいないってスピノザも言っているよ
ただ彼は、352が言うように、自然すなわち力すなわち世界全体を「神」と名付けたんだから、
神がいないってのは、「世界はない」、とか「自分は今いない」ってのと同じぐらい
不条理なのれすよ
354考える名無しさん:2007/05/27(日) 23:00:13 0
>>352
オレは全然わかっていないんだけど、

神=自然界

ならば、「神」っていう単語を使う必要はないわけで、
「神=自然界」といいながら、
「神」っていう単語を使うということは

神≠自然界

と思っているんだよね。
355考える名無しさん:2007/05/27(日) 23:12:55 0
単に自然というより、神と言った方がなんか深くてかっこいいじゃないww
いざと言うときの護身にもなるし。
356考える名無しさん:2007/05/27(日) 23:39:12 0
3=2+1

ならば、「3」っていう単語を使う必要はないわけで、
「3=2+1」といいながら、
「3」っていう単語を使うということは

3≠2+1

と思っているんだよね。
357考える名無しさん:2007/05/28(月) 00:07:15 0
>>356 勉強になりました。ありがとうございました。

「神と自然界が同じ」

ならば、「神」っていう単語を使う必要はないわけで、
「神と自然界が同じ」といいながら、
「神」っていう単語を使うということは

「神と自然界は違う」

と思っているんだよね。
358考える名無しさん:2007/05/28(月) 01:06:42 0
>>357
じゃあ君は二進法で計算すれば良い。
0と1であらわせれるんだから、2〜9までの数字など不要。
いや、こうやって書いている文字ですら、01で表現できるから不要なので、
0101100010101101001011101001011001010101011100010001111101010101
359考える名無しさん:2007/05/28(月) 06:15:18 0
>>358
スピノザが「神=自然界」というときの「=」の意味は簡単ではないよ。

「3=1+2」の「=」ではないし、
「少女=girl」の「=」でもない。

似てるのは
「少女=女の子」の「=」だけど、
そうならば、本当は
「少女≒女の子」
だよね。
だとすると、
「神≒自然界」になっちゃうけど、
こんないい加減なことはいわないよね。スピノザ先生は。

だから、オレはわかんなくなっちゃたわけ。
360考える名無しさん:2007/05/28(月) 23:49:30 0
Deus sive natura
361考える名無しさん:2007/05/29(火) 00:52:27 0
よくスピノザの思想は「神即自然」↑って言われるんだけどさ、
『エチカ』の中で、この言葉使っているところって、あったっけ?
362考える名無しさん:2007/05/29(火) 09:09:59 0
>>359
そういうこと書く場合は原典の箇所引用しないと。
363考える名無しさん:2007/05/29(火) 12:01:38 0
確かに。
>>359の言いたいことはわかるね。 論理的ではないというわけだ。

しかし、
「神とは○○である」というような主張は、
神を信じてない普通人にとってはいつも、
トンデモ主張であって、合理的なわけないよね。

哲学が、
「神」を持ち出したときは、
「信じる」か「論理的飛躍に目をつぶる」か
のどちらかは覚悟しないと読めないよ。



364考える名無しさん:2007/05/29(火) 13:36:31 0
>>363の主張には何の合理性も見出せない
365考える名無しさん:2007/05/29(火) 13:52:24 0
>>363
神の定義に関しては、『知性改善論』を読んでくれ。
スピノザの認識論?のような事が書かれているから。

まぁ結局は二階述語に引っかかるんだが。
366考える名無しさん:2007/05/29(火) 13:56:45 0
>>363は冷血な唯物主義者。
367考える名無しさん:2007/05/29(火) 18:26:30 0
この100年間ぐらいは>>363がいうよな風潮が哲学の主流だったかもしれん。

神がニーチェにより殺されたし、
ウィトゲンシュタインの「語りえぬものには沈黙せねばならない」で、
神に対して沈黙した100年だってのだから。

しかし、「スピノザのスレ」では無理してでも、神について語るべき。
神について語れる哲学は、いまやスピノザだけなのだから。
368考える名無しさん:2007/05/29(火) 18:45:09 0
>>361
「神あるいは自然」という表現が
『エチカ』第四章定理四の証明に見られますね。
369考える名無しさん:2007/05/29(火) 19:08:40 0
このスレでは
「神はいない」
なんて言うと袋叩きに会うんですか?
370考える名無しさん:2007/05/29(火) 21:09:03 0
>>368
おお、サンクスです

そのあたりをみると第四部の序言にもその表現があるね

このsiveという接続詞は、羅英でひくと or だけど、「即ち」と訳しておいていいんですかね
371考える名無しさん:2007/05/29(火) 21:17:41 0
>>369
いないでしょ。
「いる」と表現されるような人格的な神なんて。
372夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/05/29(火) 23:00:46 0
>>370
siveには普通に「すなわち」の意がある。

A vel B
A seu B
A sive B

は文脈に応じて全て「A、別名、B」の可能性がある。
373考える名無しさん:2007/05/29(火) 23:07:14 0
>>372
勉強になりました。ということは、「神即自然」という言い方は、スピノザの思想を要約したものではなくて、
スピノザ自身がそう言っていたって解釈が成り立つんですね。

ベリ、サンクスです
374夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/05/29(火) 23:15:06 0
>>373
個人的には

deus sive natura

というときの natura を「自然」と訳していいのかどうかが気になる。
375考える名無しさん:2007/05/30(水) 00:20:59 0
というと?
376考える名無しさん:2007/05/30(水) 07:55:18 0
教えてもらいたいんだけど、
「deus sive natura」の(日常語としての)意味は

1.神=自然
2.神 ? 自然
3.神 ? 自然

のどれ?


377考える名無しさん:2007/05/30(水) 08:01:47 0
>>376
スマン。なぜか「?」が出てしまった。

1.神=自然
2.「神 ⊆ 自然」かつ「神 ≠ 自然」
3.「神 ⊇ 自然」かつ「神 ≠ 自然」

のどれ?
378夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/05/30(水) 08:29:17 0
>>375
naturaというのは今で言う「自然」ではないからだ。
naturaというのは物事の「本性」でもある(第1章定理1参照)。

PROPOSITIO I: Substantia prior est natura suis affectionibus.

定理1:実体は、その本性からして、自身の状態に先立つ。



基本的に、現代の自然科学や自然界の「自然」とは違うと考える方がよい。
379考える名無しさん:2007/05/30(水) 11:39:24 0
>>378
同意。
どちらにしても、言葉遊びということだね。
380考える名無しさん:2007/05/30(水) 13:38:38 0
>>377
常識的には
1.神=自然
と思うが。
381考える名無しさん:2007/05/30(水) 20:15:12 0
コテハンて莫迦ばかりだなw
382考える名無しさん:2007/05/31(木) 01:18:57 0
コテハンなんかいたっけ
383考える名無しさん:2007/06/01(金) 07:29:04 0
>>378 naturaというのは物事の「本性」でもある(第1章定理1参照)。

だから、今風に言うと、
神=クオリア
だよ。
384夢見る者 ◆qg6Yj0tqSg :2007/06/01(金) 08:02:48 0
>>383
クオリアは表象(accidentia)。現代風に言うと、物事の本性は物質であろう。
385考える名無しさん:2007/06/04(月) 12:55:36 O
上野修『スピノザの世界』ってこのスレ的には評判どう?
386考える名無しさん:2007/06/04(月) 12:59:20 0
普通に好著
類書が少ないので貴重
387考える名無しさん:2007/06/04(月) 19:16:28 O
そうか。ありがとう。
388考える名無しさん:2007/06/06(水) 12:07:39 0
でも、読んだからって、「だからどうなの?」って本
『エチカ』の骨格をとってきて薄めただけだから
別に新しいことは何もない
389考える名無しさん:2007/06/17(日) 16:56:11 0
質問なんですが、

属性A・Bを持つ実体と
属性B・Cを持つ実体の関係ってどういうものなんでしょうか?

また、属性A・Bを持つ実体に対して属性Aのみを持つ実体はどう捉えればいいんでしょうか?


エチカを学び始めたばかりで、どうも良くわからないので、解説してくださる方が
いらっしゃったらよろしくお願いします。
390考える名無しさん:2007/06/17(日) 17:29:59 0
>>389
まず、人間(に限らず)は属性抜きの実体というものを認識できません。
実体は、あくまで、ある属性のもとにおいて認識(というか概念)されるものなのです。
つまり、同じ属性を持った2つ以上の違う実体というものは、原理的に言って概念することが不可能なのです。
ゆえに、
>属性A・Bを持つ実体と
>属性B・Cを持つ実体の関係
について言えば、これは属性ABCを併せ持つ1つの実体を概念上分けて語っているに過ぎないということになります。
>属性A・Bを持つ実体に対して属性Aのみを持つ実体
これについても同様に、属性ABを併せ持つ実体について、その内属性Aについて注目しているという以上のことは言えません。
391考える名無しさん:2007/06/17(日) 17:45:36 0
>>389
属性A(柔らか)・B(美味しい)を持つ実体(ケーキ)
属性B(美味しい)・C(冷たい)を持つ実体(アイスクリーム)

と思えばいい。
392考える名無しさん:2007/06/17(日) 17:53:31 0
実体は唯一のものでは?
393考える名無しさん:2007/06/17(日) 18:08:10 0
>>392
それは、(少なくともエチカにおいては)定理14で初めて導出されている。
394考える名無しさん:2007/06/17(日) 18:14:10 0
>>392
ケーキもアイスクリームも宇宙の一部と見るんだよ。
395389:2007/06/18(月) 19:26:53 0
良くわかりました!
ありがとうございます!
396考える名無しさん:2007/06/21(木) 22:05:23 0
第一部のとこで、有限なものはどうやって生起してくるの?
定理28は定理22に矛盾してない?
397考える名無しさん:2007/06/22(金) 17:39:58 0
無限を有限なるものの無限集合ととらえるとか、
有限なるものに様態化した限りの属性において生起するとか、
で解決したらいいんでないでしょうか、と素人が言ってみる。
398考える名無しさん:2007/06/23(土) 01:53:51 0
だれか、エチカの定理一覧がのってるサイトとか知りませんか?
399考える名無しさん:2007/06/23(土) 07:35:45 0
400考える名無しさん:2007/06/23(土) 19:29:24 0
 萱野稔人のスピノザ論まだ出んかいな、河出だっけ。
401考える名無しさん:2007/06/24(日) 10:03:03 0
>>398

>>263あたりから嫁。
402401:2007/06/24(日) 11:05:34 0
間違った。最初の安価>>396
403考える名無しさん:2007/08/02(木) 00:54:35 0
過疎ってるのでage
404考える名無しさん:2007/08/10(金) 23:02:52 0
安部能成のスピノザ論(岩波)を読んだことある方います?
古本屋で安く売ってたのでこれでスピノザ入門したいと思って買ったしまいました。
古すぎですか?
405考える名無しさん:2007/08/12(日) 22:23:25 0
第二部がわかりません。
定理32の「神に関係付けられる限り観念は真」って、
どんな観念も神に関係付けられてんじゃね?
偽なる観念って無くね?
406考える名無しさん:2007/08/13(月) 20:37:56 0
>>405
”私”の精神に変状した限りの神にとっての偽の観念→無限知性としての神の中での真の観念、ということでは?
我々は、いろいろなものを対象として、偽の観念を抱きまくるわけですが、その偽の観念の観念は真である、みたいな。

あと、至福とは、結局第3種の認識による自己満足だと思うのですが、エチカにおいて、それぞれ個々人の永遠の本質の
存在が証明されると同時に、その永遠にはどうやってもアクセスできないことも同時に証明されてしまっているような気がするのですが…
どのようなものであるか認識することはできないが、とにかく永遠である、そのことに満足するべきなのでしょうか。
407考える名無しさん:2007/08/15(水) 02:48:14 0
>>406
神に関係する限り、っていうのは無限知性としての神のことなんでしょうか。
観念はひとつで、それを私という精神を通してみたとき(?)には偽なる観念になりうる、みたいな。
観念自体は真(←これが神に関係する限りの観念)で、そこに私とかが関ってくるとおかしなことになる、と。
408考える名無しさん:2007/08/26(日) 00:58:59 0
これってどうよ。

渡辺義晴 著 / 渡辺顕治 編・解説『スピノザの社会思想』
http://karibane.sub.jp/
409考える名無しさん:2007/08/30(木) 12:06:24 0
国家・教会・自由

福岡安都子著

東京大学出版会
9月14日
税込価格:7,980円
ISBN:9784130361378

国家と教会、個人の領域について交わされた議論、
とりわけスピノザとホッブズの正典解釈に焦点を当て、近代の始原を解明する。
410考える名無しさん:2007/09/11(火) 14:49:29 0
落ちたスピノザのピスタチオ
411考える名無しさん:2007/09/11(火) 15:41:11 0
412考える名無しさん:2007/09/11(火) 21:18:33 0
ルイ、ミカ。そこに落ちたスピノザのピスタチオにこそ、神いる。
413考える名無しさん:2007/09/12(水) 02:22:49 0
上野さんのスピノザ本の合評会が聞ける。


http://www.let.osaka-u.ac.jp/philosophy/Radio/handaimetaphysica.html
414考える名無しさん:2007/09/12(水) 20:36:27 0
ピスタチオ食べながら聴くずら
415考える名無しさん:2007/09/19(水) 09:40:41 0
第二部定理8の矩形の例、意味が分かりません。
分かる人説明ぷりーず!
416考える名無しさん:2007/09/19(水) 17:11:38 0
なんだか適当に神様とかいう万能肯定材料作って
自分繋げた気になって喜んでるようにしか見えないんだが....
真理を求めた人ではないの?
417考える名無しさん:2007/09/19(水) 20:53:47 0
>>415

[…]たがいに交わるすべての(長さの等しい)直線の線分から成る[…]
が正しいですね。(岩波文庫版)

定理8で述べていることからすると、(矩形は面倒くさいので線分だけで考えます)
このページに、実際とは違って円だけが印刷されているとします。
DとEの位置に線分を引く(もっと言うなら、この円が印刷されたものとしてある延長属性において)と
考える(思惟属性において観念を持つ)ことは、可能ですよね。

で、現実に印刷されている線分DとEが存在する訳ですが、このDとEについての観念は、先程
頭の中で考えた線分の観念とは、価値が異なりますよね?(頭の中だけのものと、印刷されて存在するものと)

定理8では、存在しない個物は、それが現れうる属性の中で占める連結と秩序にそった位置に対応して、
思惟属性の中で観念として、他の個物と関連して見たときに、同じ位置に存在しなければならない、と
述べているのに対して、続く系では、思惟属性以外の属性において存在するようになった個物の観念は、
観念としてのみ存在していたときとは違った価値を持つ、ということを述べているのだと思います。

冗長な上に結局判りにくいような気もします、すいません。
418考える名無しさん:2007/09/20(木) 01:39:33 0
>>417
(;´Д`)<よ、よくわかりました!
419考える名無しさん:2007/10/13(土) 22:54:35 0
sage
420考える名無しさん:2007/11/11(日) 15:58:14 0
age
421考える名無しさん:2007/11/14(水) 17:23:12 0
エチカによれば人間は自由原因ではないので、
自分の言動は肯定できて素晴らしいのだけれど
付随的してすべての人間を肯定しなくてはいけないのでキツイ。
結局、今問題になっている社会保険庁や防衛省の悪も
財政破綻した夕張市のために頑張っている例のお医者さんも究極的には一緒だもんね。
422考える名無しさん:2007/11/14(水) 18:02:24 0
神じゃ! 神の仕業じゃ!
というのがスピノザ哲学の本質だからなぁ
キツイという感情もまた神の仕業。
423考える名無しさん:2007/11/14(水) 18:04:47 0
とはいえ、共同体のために働いているお医者様と
悪事を働いている役人共は能動-受動という正反対の関係にある。
424考える名無しさん:2007/11/14(水) 18:32:16 0
汎神論の神と、ギリシャ神話みたいな神を混同してないか?
同じ「神」でも完全な別物だぞ
425考える名無しさん:2007/11/16(金) 15:15:11 0
つたない理解力でエチカを読んだので
違うかもしれません。

>共同体のために働いているお医者様と
悪事を働いている役人共は能動-受動という正反対の関係にある。

理性(すべて必然と考える)で判断している限り「能動」で
感情(必然とは考えない)で判断している限り「受動」ではなかったでしょうか?

極端な話、政治家が理性で判断して賄賂を貰う場合は「能動」で
逆に、その場の感情でボランティア活動している人は「受動」フェーズな
生き方になるのではないでしょうか?
どうかご教示願えないでしょうか。
426考える名無しさん:2007/11/16(金) 22:07:35 0
>>425
スピノザにおける純粋な理性とは、私秘的なものを一切廃した、アプリオリなものだと思います。
また、スピノザの世界においては、全てが因果にのっとった必然であることは、ご承知でしょう。
よって、ここでいう理性的な人間とは、自分のなす行動の必然性を”知っている”人間のことであり、
かつ、その行動の最近原因が、その十全な観念を含めて自分という存在の範囲内にある時、能動なのだと思います。
”考える”という行為は、いいかえれば、自分のあずかりしらぬ外部の原因によって考えさせられている、ということでもあり、
あくまで受動だと思います。
427考える名無しさん:2007/11/18(日) 15:32:33 0
レスありがとうございます!
ネットカフェから書き込んでいるので遅くなってしまってすみません。
上野さんの「スピノザの世界」を読んで面白かったので
図書館でエチカを借りて読んでるのですが
自分の力で理解するのはなかなか大変・・・
説明していただいた文はプリントアウトして
よく考えて見ます。
ありがとうございます。
428考える名無しさん:2007/11/18(日) 19:58:47 0
>>427
上野さんの本の次に読むとしたら、阿倍能成「スピノザ 倫理学」(岩波書店 大思想文庫10)が
いいと思います。
題名どおり、エチカの解説に絞った内容となっており、エチカの初学者にとっては、定評のある
ドゥルーズの「スピノザ 実践の哲学」より優れているのではないかと思います。
エチカを初めて読んだとき、誰もが持つであろう疑問点(1部と2〜4部の不連続性など)についても、
良く解らないレトリックに逃げることなく、誠実に指摘し、考察を加えています。
戦前の刊行ですが、大抵の図書館には置いてあると思います。
特に稀稿本というわけではないので、古本屋でも比較的容易く見つかると思います。
(相場は¥500〜¥1000といった所かと)
参考までに。
429考える名無しさん:2007/11/20(火) 13:52:46 0
ありがとうございます、早速チェックします。
430考える名無しさん:2007/11/22(木) 10:40:41 0
そこへ私は、上野ぐらいしか読んだことがないのに、福居純のエチカ読解本に手を出してみる。
431考える名無しさん:2007/11/28(水) 04:44:48 0
三部の定理53で躓いているのですが、

なぜ精神は自己自身を観想するとより大なる完全性に移行するのはどうして?
432考える名無しさん:2007/12/03(月) 15:09:31 0
そもそも完全性っていうのがよくわかりませんが
433考える名無しさん:2007/12/04(火) 17:32:27 0
分からないことがあったら、それにずっと悩み続けるよりも
一度通読して、エチカ全体を俯瞰してみることをオススメする。

434考える名無しさん:2007/12/12(水) 22:29:00 0
スピノザの知的直観と西田の純粋経験は同じことでしょうか?
435考える名無しさん:2007/12/12(水) 23:07:00 0
両方の哲学に精通した人でなければ、容易に回答できる問題ではないと思う。
比較思想は、ある意味碩学が最後にとりくむ課題だから。
436考える名無しさん:2007/12/12(水) 23:10:01 0
>>434
目指すところは大差ないでしょう。
437考える名無しさん:2007/12/14(金) 13:54:55 0
スピノザがドイツ観念論の成立に影響を与えたのも直観知の問題が大きいのかな。
カント哲学との対比で。
438考える名無しさん:2007/12/17(月) 18:21:41 0
スピノザの属性って、依存と考えていいの?
生き物も物も、その存在に至るまでには何らかの原因があって依存してると、
宇宙全体のみが自己原因になってると。

めちゃ仏教っぽいんだけど。
439考える名無しさん:2007/12/17(月) 19:18:02 0
スピノザの言う属性は、他のものと区別するための概念。

440考える名無しさん:2007/12/31(月) 00:08:07 0
今年最後のコメントあげ
441考える名無しさん:2007/12/31(月) 17:13:01 0
スピノザは
真理とは、観念と対象の一致であることを認めていますが
真理を認識主体から独立したものと考える彼の真理論を考慮に入れるならば
この「一致」はどう理解されるべきでしょう。
442考える名無しさん:2007/12/31(月) 23:14:44 0
>>441
スピノザは45才で、突然死んだ。
質素な生活をして、ユダヤ教を棄教し、破門され、故郷を追放され、
知人の援助で、細々と暮らした。
どんな職業にもつかず、レンズみがきが趣味だったそうな。
彼の立論は今日のわれわれから見たら、
至極当然な、しかし、近代の自然科学の世界観までには至らない論だ。
過渡期の哲学者だったのだ。
観念と対象は一致するが、対象はあくまでも不可知な<物自体>
である。観念はじつはわれわれの表象であるから、完全な一致は論理的にありえぬ。
この場合の一致は確からしさと直観、そうある感じウルティマ・ラティオに過ぎない。
443考える名無しさん:2008/01/01(火) 19:06:04 0
>>438
そりゃそうだろ。仏教は知らぬ間に拝借されてる
444考える名無しさん:2008/01/05(土) 15:32:26 0
スピノザは自然は意味も目的もなく、三角形の内角の和が二直角に等しいのと同様に発生・・・・
と述べておりますが、自然界にみられる、動植物の進化や退化はどう考えたらいいのでしょうか?
考えてみたのですが
@環境に適合しようと動植物が変化(進・退化)
A動植物が変化(進・退化)するから環境が変化
B環境と動植物の変化(進・退化)は無関係、それぞれ違う時系列で
 発生しているけれど観測者にはおのおのが関係しているように見える。

どうでしょうか?
445考える名無しさん:2008/01/06(日) 02:11:02 0
@とAが意味も目的もなく、三角形の内角の和が二直角に等しいのと同様に発生
するのでは?
446考える名無しさん:2008/01/06(日) 02:44:28 0
合目的性は存在してないけど自己保存原則と最適化原則は生きてるから
@Aでいいんじゃないの
Bだとライプニッツかな
447考える名無しさん:2008/01/06(日) 12:50:13 0
コナトゥスについてですが、
スピノザは、エチカの中で明示的にはコナトゥスという用語を
使っていないようですが、なぜ、解説書では、コナトゥスという言葉で
説明されるのですかね? 初心者なのでよくわかりません。
448考える名無しさん:2008/01/07(月) 13:57:00 0
使ってますぜ

Pars tertia
DE ORIGINE ET NATURA AFFECTUUM
Propositio 7

Conatus, quo unaquaeque res in suo esse perseverare conatur, nihil est praeter ipsius rei actualem essentiam.

あとは翻訳の問題だと思います
ふつう努力と訳されている
449447:2008/01/07(月) 14:30:49 0
そうでしたか、有難うございます。
自分でも調べてみます。
450447:2008/01/07(月) 14:53:21 0
第三部
定理7 いかなるものでも自己の存在に固執しようとする努力は、
もの本来の生きた本質にほかならない。
(Propositio VII. Conatus, quo unaquaeque res in suo esse
perseverare conatur, nihil est praeter ipsius rei actualem essentiam.)

定理8 あらゆるものが自己の存在に固執しようとする努力は、かぎられた時間で
はなく、無際限の時間をふくんでいる。
(Propositio VIII. Conatus, quo unaqaequeres in suo esse perseverare conatur,
nullum tempus finitum, sed indefinitum involvit.)

>>448
確かに、そのとおりでした。
451考える名無しさん:2008/01/20(日) 21:22:47 0
前から疑問に思っていたのですが。
実体(神)の様態である私達は、万人が「能動」的な生き方が出来るのでしょうか?
エネルギー保存の法則みたいに「能動」と「受動」の総和は一定で
仮に私が「能動」「喜び」を求めれば、どこかで誰かが「受動」「悲しみ」を強いられるとしたら
エチカは倫理学としては大きな穴が開いてるように感じます。

※エネルギー保存の法則:『ある閉じた系の中のエネルギーの総量は変化しない』

452考える名無しさん:2008/01/20(日) 22:17:24 0
>>451
まず、総体としての神があります。
そこに一杯切れ目をいれて切断するとイメージします。
ある切れ目から切れ目までが、所謂個体(〜限りの神)です。そうした個体の内の一つが私達です。
そして、ある個体が私達の内に、それのとりうる原因から結果の系列が100%含まれている場合、
私達はその個体に対して能動するといいます(途中で切れてたりする場合は受動)。
例えば、道端で石ころを拾ったとして、それが十分小さければ、好きに放り投げることができますが
(能動)それを握り締めたときの感触とか、どこまで飛ぶかといったことは私達の力の外です(受動)。
上からもわかるように(?)私達と、本性において重なる(切断されてある範囲が重なる)部分が多い
ものほど、私達にとって有用ということです。
そして、最も私達と本性において一致するのは、同じ人間です。
但し、理性(第3種認識)に導かれる限りでの人間です。普通は、目先の衝動にかられて、お互い
諍いを起こしがちです。
ただ、お互いが理性に従うならば、それらの能動はよく調和し、ある者が(自然の秩序に従って)
己の勢力を伸ばせば、それに伴い、益々、他の者達にとっても有用な者となります。
おおむね、スピノザは上のように述べていたと思います。
詳しくは、エチカ第4部、特に付録をご覧ください。
453考える名無しさん:2008/01/21(月) 00:23:17 0
レス、ありがとうございます。
ちょっと、考え中です。
又レスします。
454考える名無しさん:2008/01/21(月) 01:14:38 0
筆がすべりました。”本性”という言葉は語弊がありますね。
確か、動物と人間は本性がまったく違うから、どんな風に利用してもかまわない、
というような記述があって(これもエチカの4部だったかな?)、動物愛護団体とかから
批判されてたような記憶が…
455考える名無しさん:2008/01/21(月) 02:07:16 0
>>452
おぬし、なかなかやるな。いい説明だったぞ
456考える名無しさん:2008/01/21(月) 06:05:23 0
1部定理16 神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で──言いかえれば
無限の知性によって把握されうるすべてのものが──生じなければならない。

つーのは、エネルギー保存の法則とは関係なく、ひたすら産出(てか、エネルギーの放出)があるってことじゃね。

3部 定義3 感情とは我々の身体の活動能力を増大しあるいは減少し、促進しあるいは阻害する身体の変状、また同時にそ
うした変状の観念であると解する。そこでもし我々がそうした変状のどれかの十全な原因であり得るなら、その時私は感情を
能動と解し、そうでない場合は受動と解する。

 だから、この身体の活動能力ってのは、エネルギー保存法則に関係なく、増大できるんじゃね。

とか、言ってみる。
457考える名無しさん:2008/01/21(月) 08:45:08 0
流れを読まずにお邪魔して申し訳ありません。。

スピノザの真理とは観念と対象の一致であるという一文について解説していただきたいのですが
彼の真理論を考慮に入れた場合この一致はどう理解すれば良いのかどなたか解説していただけませんか?

学校で習っているのですが難しくて詰まってます。勉強するためのとっかかりになるようなことでも構いません。
458考える名無しさん:2008/01/21(月) 14:20:02 0
>442
レンズ磨きはスピノザの職業だろ。
趣味じゃねーよ。
459考える名無しさん:2008/01/21(月) 14:36:57 0
年金たくさん貰ってたから仕事にしないでも食って行けたという説が有力
モーツァルトとスピノザの貧乏伝説は消えていく方向にあるかも

それはともかく
>>457
村上勝三編「真理の探究」所収の上野修論文にその辺の紹介があるから
読んでみては
460考える名無しさん:2008/01/21(月) 18:35:23 0
>>459
お返事ありがとうございます。図書館にいってきました
薦めてくださった本探しましたが見つけられず・・代わりに哲学の類の本を読んで回りました。

明日までにレポート形式で提出なので形にしたかったのですが難しそうですね。。

スピノザが言う神が万物の内在的な原因という主張から文章を組み立てられないかと思ってるんですが、
これは的外れでしょうか? 他に着眼点になりそうな部分があればご教授お願いしたいところです・・。 
461考える名無しさん:2008/01/21(月) 20:33:47 0
スピノザの真理論を考慮に入れるならば、観念と対称の「一致」は
どのように理解されるべきか
462考える名無しさん:2008/01/21(月) 21:11:26 0
>>460
現在の一般的な真偽概念についていえば…例えば、まず
私が〜をした。という文がまずあり(命題)、これが実際の私の行動と一致している場合は真、
そうでなければ偽といわれます。
噛み砕いていえば…ここで、私=a、〜をした=f(x)とおいたとき、
f(a)=1(true)ならば真、f(a)=0(false)ならば偽、といった具合です。
そして、xやf(x)それ自体は真偽値を持たないとされます。
それに対して、スピノザは物心並行論により、あるものについて、ではなく、
あるものそれ自体の観念=そのものの真なる観念、という立場をとります。
つまり、こうして思考している私達の精神が、そのまま私達の、今、ここにおける真なる観念であり、
その十全な把握は、現時点での私達としての存在を形成するさまざまな原因(肉体的・場所的etc)
の観念によってなされているとされます。(私としての限りの神ではなく、私を構成する諸要因に変状した限りでの神の観念)
ぶっちゃけていえば、あるものA(物質)の、思惟としての姿(形相)A'がAの真の観念であるということです。
(もっといえば、観念の観念A''、そのまた観念A'''といったかんじに、無限に進行するのですが…)
463考える名無しさん:2008/01/21(月) 21:56:00 0
>>456
>エネルギー保存の法則とは関係なく、ひたすら産出(てか、エネルギーの放出)があるってことじゃね。

延長属性では、素粒子が集合、分散(神の本性から)して
いろいろな物が発生、消滅を繰り返しているのだと理解していますが、
それならば実体(神)の中の素粒子の総量は一定の可能性がありますよね。

思惟属性ではどうなんだろうか?
逝ってくる・・・



464考える名無しさん:2008/01/21(月) 22:17:43 0
スピノザ入門したて&通りすがりの者ですが、とても勉強になります。ありがとうございます。
465考える名無しさん:2008/01/21(月) 23:15:08 0
第一部定理16の前あたりから。神を有限な物質と捉えるのは駄目だと。


 「神が人間のように物体=身体と精神とから成り、感情に支配される、と想像した
り」「物体的実体は神から創造されたものであると主張する人々がいる」。「しかし
彼らは神の真の認識からはるかに遠ざかっている」。なぜなら「神の本性についてい
やしくも考察したほどの人なら誰でもみな神が物体的であることを否定するからであ
る」。

 それは、「神の能力による創造」ということに無知だからである。

 「第一に彼らは、物体的実体が実体として部分から成っていると思っている」。だ
から、「もし物体的実体が無限であるなら、それが二つの部分に分割されるはずだが、
そうすればその各部分は有限であるか無限であるかのどちらかだ。前者なら無限のも
のが二つの有限なる部分から成ることになるが、これは不条理。後者(すなわち各部
分が無限である)ならある無限のものより二倍の大きさの無限のものが存することに
なるがこれも不条理」などと言って、神の無限性を否定する。

 こうした論拠は「物体的実体が部分から成るという仮定の上にのみ立っている」が
「そうした仮定は不条理である」。彼らは「無限なる量が測定可能でありかつ有限な
部分から成ると仮定する」という過ちを犯しているのだ。

 「すべてのものは神のうちに在る。そして生起する一切のことは神の無限なる本性
の諸法則によってのみ生起しかつ神の本質の必然性から生ずる。ゆえに神が他のもの
から働きを受けるとか延長的実体が神の本性に価しないとかいうことは、いかなる理
由をもってしても言うことができない――たとえ延長的実体を可分的であると仮定し
てもただそれが永遠かつ無限であることを容認しさえするならば」。

 ゆえに、次の定理がある。

 定理一六 神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で(言いか
えれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが)生じなければならぬ。
466考える名無しさん:2008/01/22(火) 00:20:35 0
あ、ごめん般若心経の「不増不減」のくだりとごちゃ混ぜになってしまいました。
勘違いです、忘れてください。
467考える名無しさん:2008/01/22(火) 01:48:49 0
>>462
難しくて、十分理解できたとはいえないのですが
文章を読み返している中で、自分なりの文章を組み立てることができました。

恐らく、理解が足りていない幼稚な文章になったとは思っていますが
自分なりにまとめられたことが少し満足です。

私の質問に付き合ってくださってどうもありがとうございました(*^−^*)
468考える名無しさん:2008/01/22(火) 06:06:50 0
般若の不増不減というのは、「人は、ものが増えたりするとか減ったりするとか言うが、
それは何かとの比較で言っている相対的概念に過ぎない。実相を正しく見るならば、
何かが増えているとも、減っているともいえないのだ」ってことだろ。

だから、エネルギーが「一定」ということも言えないんじゃないのか。「一定」とか
「保存」っていうのも、何かとの比較で出てくる概念だから。つまり、この一節は、
現実のエネルギー量について述べた言葉じゃなくて、現実についての概念批判だろ。

忘れてというのに、からんでスマン。しかしこれで言うと、スピノザも含めすべて
の哲学説が否定されてしまう罠(w
469考える名無しさん:2008/01/22(火) 18:51:44 0
>>441
>>461
大学の試験乙
授業で習ったとこしか出てないんだから自分で考えろ屑が
470考える名無しさん:2008/01/22(火) 23:20:03 0
般若心経は全然知らないですけど、ここでのカキコを読む限りでは、パルメニデスの思想に近いのでしょうか。
(有名なゼノンのパラドクスも、根本としての世界に変化は無い、という師の説を補強するために提出されたという話も
あるみたいですし)
まあ、哲学というか、形而上学については、カント〜ゲーデルの流れにおいて、言葉による概念操作の上でもそうだし、
スピノザが企図したような厳密な数学的手法においても意味が無い、とされたのでしょうが。
しかし、不完全性定理を証明したゲーデルにしてからが、人間の理性を超えた、完全な理性の体系の実在を確信していた、
というのも興味深いです。
471考える名無しさん:2008/01/23(水) 06:37:34 0
パルメニデスは、真の存在は在るもの(ト・エン)だけだとか言って、生成変化が在ることを否定した同一性の哲学の親玉だろ。
スピノザの実体は、産出的活動そのものを示す動詞のようなものだから、パルメニデスのように生成変化を否定してないよ。
472考える名無しさん:2008/01/23(水) 19:17:07 0
浅野先生の「スピノザ 共同性のポリティクス」読もうぜ。
473考える名無しさん:2008/02/03(日) 09:15:54 0
中公クラシックスの『エティカ』を読んだ人に聞きたいのですが、
畠中氏訳と比べてどういった点が違いましたか?
474考える名無しさん:2008/02/03(日) 12:28:05 0
わかんないですぅ><
475考える名無しさん:2008/02/03(日) 13:21:22 0
>>473
一見畠中訳よりもこなれているように見えて、実は結構いいかげん。
476考える名無しさん:2008/02/03(日) 17:32:54 0
>>475
「結構いい加減」ですか。ふむ・・・。
1800円ぐらいで買えるので、買って読めってことですね。
ありがとうございます。

もう一つ質問していいですか?
上野修氏の『スピノザの世界』を読んだんですが、この本で引用されてるスピノザの文章は
誰の訳か分かりますか? 『知性改善論』の畠中氏の訳とちょっと違っていたので。
上野氏自身が翻訳されているのでしょうか?
477考える名無しさん:2008/02/03(日) 20:57:55 0
>>476
「スピノザの著作からの引用は岩波文庫の畠中尚志訳を参考にしながら適宜手を加えた。」って
あとがき(P.193)に明記されてるでありんす。

みすず書房からでてる新訳はどうなんだろう?
478考える名無しさん:2008/02/03(日) 21:02:51 0
>>477
みすずの佐藤訳は日本語のセンスが独特だけど翻訳自体はかなり精確。
抄訳なのが惜しまれます
479考える名無しさん:2008/02/04(月) 02:23:05 0
まあでも畠中訳は正直いまの日本語としては辛いものがある
480考える名無しさん:2008/02/14(木) 10:51:47 0
作品社
★ 2008年5月刊行予定の本
『野性のアノマリー』  アントニオ・ネグリ  
杉村昌昭他訳  予価:3800円(税別)
http://www.tssplaza.co.jp/sakuhinsha/book/kinkan-info.htm
481考える名無しさん:2008/02/17(日) 13:47:04 0
このスレのPart1の過去ログをお持ちの方にお願いがあるのですが、
もしよろしければ下記のメアドに送っていただけないでしょうか。
すごく読みたいので、よろしくお願いします。

[email protected]
482考える名無しさん:2008/02/18(月) 04:31:13 0
ttp://f61.aaa.livedoor.jp/~sslogbbs/2ch.philo.1000.1000212326.htm


Part1はこれじゃない?面白そうな2ちゃんのスレのログを保存しているページだから見てみて。
1 名前:考える名無しさん :01/09/11 21:45
フッサールやハイデガーはまかせておくとして・・・
ここは一つスピノザでまったりと行きましょう。
483考える名無しさん:2008/02/18(月) 10:47:16 0
>>482
ありがとうございます。
484考える名無しさん:2008/02/18(月) 11:31:35 O
485考える名無しさん:2008/02/23(土) 20:39:29 0
 高名の名無氏、尊敬する友よ

 ただいま、畠中訳第一版のバニラの匂いのする『往復書簡集』を読み終わったのですが、
スピノザの入門書としては、上野氏の『スピノザの世界』より、こちらの方が良いのでは、
という感想を持ちました。というのは、私のような素人相手に、スピノザが自身で、
彼独自の概念を説明してくれるからです。しかし、岩波文庫では、もう売ってないのが残念です。

 来月、給料が入ったら、アマゾンで古本を買おうと思いました。

 p.s. なんでスピノザの訳は畠中氏ばっかりなの?



486考える名無しさん:2008/02/23(土) 21:05:38 0
>>485
廃盤になったのですか?
>往復書簡集
つい最近まで生きてたと思うのですが…
国家論だけ、まだ持ってなかったのですが、これも死んじゃった?
487考える名無しさん:2008/02/23(土) 21:16:46 0
アマゾン行ってみて、往復書簡集、普通に注文できるじゃん、と思って
他のを見たら、国家論が¥ 3,099よりになってて吹いた。
エチカ以外は軒並み死んだみたいですね。
給料入ったら、といわず、今の内におさえておいた方がよいのでは?
今なら中古で400円台からあるみたいですが、アマゾン持ちの在庫が0になったら、
10倍ぐらいになると思いますよ。
488考える名無しさん:2008/02/23(土) 21:22:23 0
>>486
いまアマゾンでチェックしてみたら、新品の在庫があるみたいですね。ごめん。

しかし『国家論』はどうにかならんのか、『政治論だろ』。
489考える名無しさん:2008/02/23(土) 21:59:23 0
そのツッコミは、しばしばきかれるものですね。
まあ、「悟性改善論」よりは、マシなのでは。
490考える名無しさん:2008/02/24(日) 02:30:20 0
>>488
そこ突っ込むんなら、むしろ畠中氏が politica を「政治学」ではなく「国家学」と訳したことの
是非を問うべき。
491考える名無しさん:2008/02/24(日) 11:53:51 0
畠中氏自身について知りたいのですが、簡素でも構わないので
そういうサイトがあったら教えてください。
492考える名無しさん:2008/02/25(月) 20:17:42 0
早速、アマゾンでスピノザ往復書簡集注文したので記念age 
情報ありがとう。
上のほうにあった安倍能成さんのスピノザ探しています。
493スピノザ未読:2008/03/07(金) 07:11:12 0
スピノザはまだ読んでいないので書き込みは10年早いのですが、教えてください。
神学・政治論で日本の出島のことを書いていると聞きました。
1600年代ですから、スピノザは日本をどのようにして知ったのか。
スピノザは江戸日本からどのような影響を受けているのか。
神学・政治論はエチカを書いてから緊急に書いたと聞きますので、日本を持ち出した神経はどうなのでしょうか。
494考える名無しさん:2008/03/07(金) 18:40:38 0
>>493
質問の意図がよく分かりませんが、私の知る限り『神学・政治論』で日本が引き合いに出されて
いる箇所は次の二箇所です。

  第5章 (岩波文庫、上巻、187〜188ページ)
   ……キリスト教が禁止されている国に住んでいる者はそうした祭式を差控えねばならぬ
   のであるが、それにも拘わらずその人間は幸福に生活し得るであろう。こうした例は日本
   において見られる。日本国ではキリスト教が禁止せられており、同国に住むオランダ人た
   ちは、東インド会社の命令によって、あらゆる外的礼拝を差控えなければならぬことなっ
   ている。……

  第16章 (岩波文庫、下巻、188ページ)
   以上の原理(引用者註:すべての人間は、最高権利者に約束した誓約に基づき、宗教に
   関する彼の決定と命令とに服従すべく義務づけられているという原理)は日常の経験に
   よっても確かめられる。キリスト教国の統治者たちは自分の国家のより大なる安全のた
   めには、トルコ人や異教徒たちと盟約を結ぶことを躊躇しないし、また自分の臣民でそこ
   に住んでいる者に対しては、人事あるいは神事に関して、彼らが明白に契約した以上の、
   あるいはその国家が認めている以上の大なる要求をしないように命じている。これは我々
   が先に述べたオランダ人が日本人と結んだ条約においても見られるところである。
495考える名無しさん:2008/03/07(金) 18:53:00 0
アマゾンで往復書簡集を注文しようとしたらあと一冊だった。
あぶなかったー。買い損ねるところだった。
しかし、何時間か待ってるんだけど、アマゾンの方からメールがこない。
ちと不安。
496考える名無しさん:2008/03/07(金) 19:06:49 0
密林ではよくあること
497考える名無しさん:2008/03/07(金) 19:10:33 0
>>495
岩波には一応まだ少しだけ在庫あるみたいよ。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/33/1/3361570.html
498考える名無しさん:2008/03/09(日) 02:20:11 0
今アマゾン見ると2点在庫ありになってるよ
499考える名無しさん:2008/03/09(日) 02:27:40 0
密林ではよくあること
500考える名無しさん:2008/03/09(日) 18:15:48 0
今日のぼやき「722」

副島隆彦の言うことは信じられない、などど逃げ回ることができなくしてやろうと思います。すくなくとも
私たちのまわり(周囲)にまとわりついて、私たちから知識、情報の泥棒をしに来ている薄汚い連中の脳に、
大きな真実のばい菌(ウイルス、virus ヴァイラス)を注入してやろうと思います。発病まで何年かかかる
でしょうが、それでも、私たちが見舞う真実爆弾は、「現実はこのままであり、受け入れるしか仕方がない
ものだ論者」どもの脳を侵蝕してゆくでしょう。ざまあみろ、ということです。
(中略)
過去150年間の、日本の政治知識人たちの、能力の低劣と、思わせぶりの嘘八百理解と、意味不明文をあり
がたがって、それで、「自分は、これでも、日本では政治知識人だ」と思いこめた、土人のまじない師たちの
哀れな姿の問題を、何とか、継承して、表に出して、そして、「少しでも克服する」ではなくて、本当に、
大幅前進させなければならない。これは、私の決意だ。私の人生に遺された重要な、コトバ研究の分野の仕事だ。
(中略)
急いで、弟子たちに、『政治思想の本の真実読み破りと、なめらか訳の技術の伝授』をやってしまいたい。
そうすれば、以後は、私の弟子たちが、すぐれた翻訳をやって、むずかしいがしかし定評のある外国書を
日本人知識層が、嘘つきではなく、知ったかぶりではなく、いいかっこしいではない、西欧の最先端思想
を自分だけ知っている、分かっている風の、だましの思想の嘘輸入がなくなる。これを、なんとしても、
はやく実現しなければ、いけない。
501考える名無しさん:2008/03/09(日) 18:17:31 0
私は、日本知識人として、己を失うまい、と心に決めている。己の立っているこの貧困なる知識の土俵が、
どんなに、東アジアの一種族としての劣悪なるものであるとしても、それは構わない、と腹を据えてきた。
しかし、嘘はつくまい、と念じきた。
この土俵と劣等な知識環境の中にあっても、知ったかぶりの高踏知識遊戯―即ち、やたらと気まじめぶった
学者の論文のこと。この知識環境で友人たちさえ読んでくれないような難解な文章を書くこと―はすまい、
決めてきた。日本の文科系の大学講師たちのほとんどは、アホである。
彼らの知識は外国に持ち出して、全く通用しない。言語の壁を横に置いたとしても。この書き方を、私は
これからもやめない。どんなに嫌われようが、煙たがられようが、やめない。
副島隆彦「日本の秘密」P43
502考える名無しさん:2008/03/09(日) 18:19:28 0
訳の分からない気取りで、わざと難解そうな文章を書く人は、どうせみんなから捨てられる。
このことは、肝に銘じておいたほうがよい。自分の仲間うちからも捨てられる。 日本の知識
業界は、長く1920年代からの、昭和初期の新カント学派と呼ばれる、「ドイツ哲学の学者達」の
悪弊に始まって、やたらと難解な文章を書くことが、偉い事だとだという巨大な思い違いをしている。
この病気は今でもなかなか治らない。本当は自分の頭が良く無いだけのくせに、そのことが周りに
バレたくないばっかりに、やたらと、象徴語と、ドイツ式観念語
(本当は禅用語を無理やり当てはめただけ。観念とか本質とか根本とか意識とか。約500語)
を使いたがる。 読んでいる方はいやになる。 だから、最後には捨てる。
私は、そういう、本来学者になるべきではないのに、学者になっている人たちの、どうしようもない
下手くそで、難解なだけの論文を、30代のこと付き合いでたくさん読んだから、
このことが、よく分かる。エリート銀行員か、官僚にでもなれば良かったのに。
こんなに自分に向かないことで苦しんで、しかも、こんな下手な誰も説得できないような文章を、
苦しみながら書いてると、あとあと大変だろうな。どうせ誰も読んで分かることは無いのだから。
50歳ぐらいで自分に絶望するのではないか、と、ひそかに、同情した学者の卵たちを私は
たくさん見かけた。
当たり前のことを、はっきりと書くことができない。 やたらとこねくり回して、それが
「するどい批評になっていなければいけない」と、勝手に思い込む。

副島隆彦「属国日本論を超えて」P35〜36
503考える名無しさん:2008/03/09(日) 19:45:23 0
今日になってもアマゾンからメールが来ないので、さすがにおかしいなと思って
アマゾンのサポートに電話したら、自分が登録していたメールアドレスが間違ってただけ、
という結果でした(笑)。

しかし、往復書簡集自体は明日か明後日に届く予定。
よかった、よかった。
504考える名無しさん:2008/03/11(火) 07:24:42 0
スピノザって前少し読んだけど、なんか精神について書いてて
なんか最小の単位の物体にも精神がある、見たいに書いてて
そこで萎えちゃった。
505考える名無しさん:2008/03/11(火) 13:02:30 0
その通りじゃないか
506考える名無しさん:2008/03/11(火) 14:00:37 0
エチカの一部と二部は自分には難解すぎてよく分からなかったけど、
分からないまま三部を読んでる途中で「ウォー!」っていう感じで
スピノザのまっただ中にいるっていう感覚になるんだよね。アレが不思議。
507506:2008/03/11(火) 14:26:22 0
というのが、自分がスピノザにはまった理由。

往復書簡集を読んでる途中だけど、ドゥルーズも『スピノザ 実践の哲学』で
とりあげてるブレイエンベルフとのやり取りは、迫力がありますね。
508考える名無しさん:2008/03/11(火) 19:26:22 0
新生児の国際的な男女比は105:100なんだそうです。
恣意的に産み分けている国もあるみたいなので
ほぼ100:100と考えてもいいのではないかと思います。
私の周りでは(男)3兄弟とか、(女)3姉妹なんていう家庭も結構あるので、
一つのカップルが出産する男女比が1:1という訳ではないみたいです。
例えば、私が隣のミヨちゃんと結婚して子供をもうけた場合
その子供の性別は、私の遺伝子(父、母、祖父、祖母・・縦系列の情報)
とミヨちゃんの遺伝子(縦系列の情報)の掛け合わせによって決まるのかな?
しかし全世界的に男女比がほぼ100:100になっているのを考えると
ミヨちゃんと結婚するのが、あらかじめ決定しているのか
あるいは、何か横系列でも繋がっているのかも知れません。
私たちは独立した「個」として考えがちですが(行動も思想も)
巨視的には全部繋がってるのではないでしょうか?
私たちは実体(自然)の中の様態と考えるのは非常に興味深いですね。
509考える名無しさん:2008/03/12(水) 03:25:07 0
>>504

スピノザはねいつも、

(1)神の外部に何かが在ると人間が勝手に仮定すること、
(2)神を人間が勝手に限定すること、

を斥けるの。

それを認めてしまうと、結局、「人間の観点から見た世界」の説明にしかならないから。

物体に人間と同じような精神は、もちろん、ない。人間と同じような精神があるという考えは、(2)の過ちを犯してしまうしね。

といって、物体にいかなる意味でも精神がないとすると、その物体は神の外部に在ることになってしまう。でもそれは(1)の誤りを犯す。

だから、どんな個物にも精神があるの。人間のものとは似ても似つかないものかもしれないけれど、少なくとも論理上はそうなるし、
その仮定を事実として認めない限り、世界を人間の都合の良いように説明しただけ=ただのお話になってしまうの。
510考える名無しさん:2008/03/12(水) 03:52:42 0
スピノザの体系ってのは、人間の独断を排すために構築された
一見、独断的に見える体系だってことは、
柄谷だったかも言っていた気がする。
511考える名無しさん:2008/03/12(水) 08:05:18 0
>物体にいかなる意味でも精神がないとすると、
>その物体は神の外部に在ることになってしまう。
なんで?
512考える名無しさん:2008/03/12(水) 09:20:56 0
神を原因とするものじゃないから。
513考える名無しさん:2008/03/12(水) 11:02:18 0
物体は神の属性のひとつである延長じゃなかったか?
それに人間の思考だって神の属性のひとつの思惟なわけでしょ。
だから神の外部だとか(スピノザはこんな言葉使ってないとおもうが)
なんかおかしくない?

で、精神はスピノザ的には身体に対する意識なわけでしょ。
それはいいんだけど、それが最小の物体にも存在するとなると
それはもうまともに考えるつもりはないんだなって思ったよ。
514考える名無しさん:2008/03/12(水) 12:16:59 0
ストア派以来物体は神の精神が息づいてることになってるから大丈夫
515考える名無しさん:2008/03/12(水) 12:41:32 0
心身問題というのがあってだな(ry
516考える名無しさん:2008/03/13(木) 07:40:45 0
513は、スピノザが、精神と人間精神とをそう厳密に使い分けていないの、知ってなくねえ?

人間の精神と同じようなものが物体にあるわけないだろ、ぐらい、小学生でもわからなくねえ?

神の無限の知性と思惟の属性と人間精神を混同してなくねえ?

しかも最小の物体を、何か砂とか原子とかクォークみたいな人間が知覚できる物体と考え違いしてなくねえ?

あと、スピノザに「まともに考えるつもりはない」とか言うのって、身の程知らなくねえ?

それと、「おかしくない?」と尋ねられているのは、むしろ自分のほうだって、気づいてなくなくなくねえ?
517スピノザ未読:2008/03/16(日) 07:48:28 0
先日はありがとうございました。問い合わせの目的です。この中に日本がでているのは象徴的ではないのか
くるのは、神仏と政治が分離している日本を知っていたものと思います。
それでヨーロッパ人も幸福に暮らせる。スピノザは父が貿易商で儲けて金持ちのユダヤ人街に住んでいたようです。石見銀山で儲けたのか。
自身も商人から。異教について話せる雰囲気はなかったことでしょう。そこで一言だけ言った。イタチの最後ッ屁。
将軍下賜の日本の絹の着物は評判だったようで、フェルメールは日本の着物を着た人物像を4枚も描いているようですし、レンブラントは和紙をエッチングなどの印刷に使っています。
この辺りの関係を知りたいのです、よろしくお願いいたします。
518スピノザ未読:2008/03/16(日) 07:52:53 0
先日はありがとうございました。問い合わせの目的です。この中に日本が
でているのは象徴的ではないのか。神仏と政治が分離している日本を知って
いたものと思います。それでヨーロッパ人も幸福に暮らせる。
スピノザは父が貿易商で儲けて金持ちのユダヤ人街に住んでいたようです。
石見銀山で儲けたのか。自身も商人から。
異教について話せる雰囲気はなかったことでしょう。そこで一言だけ言った。
イタチの最後ッ屁。
将軍下賜の日本の絹の着物は評判だったようで、フェルメールは日本の着物を
着た人物像を4枚も描いているようですし、レンブラントは和紙をエッチング
などの印刷に使っています。
この辺りの関係を知りたいのです、よろしくお願いいたします。
519考える名無しさん:2008/03/16(日) 10:15:18 0
日本語の勉強から始めようね
520スピノザ未読:2008/03/17(月) 06:59:39 0
 カントの時代、それはまだキリスト教の全面的な支配下にある時代であり、
カントの世界、それはキリスト教徒以外は人間であるかどうかが疑わしいと
される「世界」であった。と聞きましたが、スピノザの時代はどうだったの
でしょうか。
521考える名無しさん:2008/03/17(月) 19:56:51 0
>キリスト教徒以外は人間であるかどうかが疑わしい
なにげに今でもそうだよね。
ロックすらも同じこといってた気がするし。
いや、そこまではいってないかもしれないけど、それに近いこといってた。
ヘーゲルだって、歴史哲学講義をよめばひどいこといってるよね。
特に黒人について。

知ってるとは思いますが、スピノザの場合はユダヤですよね。
破門?されてレンズ研きして生計を立ててた、とかいわれた。
でも実はパトロンがいて、援助してもらってったってのはもう常識なのかな。
最近これについての本がでたんだっけ?
522考える名無しさん:2008/03/17(月) 23:01:12 0
>>520
ピエール・ベールは、キリスト教徒でなくても道徳的にすぐれた人間になることのできる
一つの例証として、『歴史・批評辞典』の中でスピノザをずいぶん持ち上げてるわけだが、
逆に言うと当時の世間の認識としては、非キリスト教徒であるということは、つまり非道徳的
人間であるってことだったんだろうな
523考える名無しさん:2008/03/18(火) 15:16:50 0
『神学・政治論』を買った。上下二冊、送料・手数料込みで4100円だった。
両方とも2004年版で、新古と言っていいような感じだった。
一冊当たり2000円ということになるけど、これは良い買い物だったのかな?
524考える名無しさん:2008/03/18(火) 15:27:39 0
それを聞くと「日本の古本屋」でこんなの見つけたとか口が裂けても言えない・・・
http://www.kosho.or.jp/servlet/top

神学・政治論 揃
スピノザ 畠中尚志訳 、岩波文庫 、2 、1952
全2(上下)、ヤケ、シミ、イタミ、上巻 表紙少・・・
高原書店 2,000円
525考える名無しさん:2008/03/18(火) 15:37:40 0
自分が持ってるのは2007年版…
ついこないだまで普通に買えたのに。
これを機会に、新かなに改めて欲しいものです。
哲学どうこう抜きにして、とっても面白い本だから、できるだけ多くの人が
読んでみるかという気になるように。
526考える名無しさん:2008/03/18(火) 15:39:58 0
岩波も最近お金が無くてやることがケチになってますからなあ
527考える名無しさん:2008/03/19(水) 17:30:20 0
すぐ品切れになるよね
528考える名無しさん:2008/03/21(金) 22:23:16 0
おお、また書籍の紹介ですね。
給料もらったら買います。
529考える名無しさん:2008/03/22(土) 00:12:22 0
>>528
「神学・政治論」なら、もし、近所に、それなりの規模の岩波文庫スペースが有るような
デカイ書店があったら、ネットで注文する前に覗いてみるのが吉です。
今だったら、まだ店頭在庫があるかも知れません。
530考える名無しさん:2008/03/22(土) 00:28:20 0
神学・政治論ってそんなに面白いの?
531考える名無しさん:2008/03/22(土) 00:33:00 0
この当時の習慣として政治体制論じる時は新約旧約まではなしをもどして
そこに典拠を求める、って方針で書かれているので正直だれる。
しかしそこをくぐり抜けて浮かび上がるメインの主張を拾っていくとそれなりに面白い
そんな本なので正直広く世間にオススメって感じではない
そういう習慣を踏まえた上で我慢して読んでくれるならオススメ
532考える名無しさん:2008/03/22(土) 01:11:29 0
聖書に典拠を求める、というか、聖書自身の典拠を問題にした上で、そこから抽出された要素を元に、
政治形態における共和制の優位と信教・学問の自由を根拠づける、といった感じでしょうか。

「[…]自由は敬虔と共和国の平和とを損なうことなしに許容されうるということ[…]自由が除去されれば
共和国の平和と敬虔も同時に除去されざるをえないこと[…]これこそ私が本書のなかで証明しようとした
主題なのである」
スピノザが「証明する」と言い出したら、本当に証明するのである。
(スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定できるか 上野 修)

上記の引用に興味が持てるようでしたら、「神学・政治論」は、充分に刺激的な本であると思います。
533考える名無しさん:2008/03/23(日) 17:31:37 0
スピノザの原書って何語で書かれてるの?
534考える名無しさん:2008/03/23(日) 18:34:56 0
ラテン語
いちぶオランダ語
535考える名無しさん:2008/03/23(日) 19:51:29 0
>>534
ありがとうございます。
原書で読むのあきらめます...orz
536考える名無しさん:2008/03/23(日) 20:22:04 0
むしろラテン語を勉強するチャンス。
537考える名無しさん:2008/03/23(日) 20:26:32 0
簡単なラテン語で書かれてるしな。

キケロとか全然読めないけど、スピノザは余裕のオレ。
538考える名無しさん:2008/03/26(水) 19:04:02 0
ラテン語のエチカ
http://www11.ocn.ne.jp/~mare/teigi.html
539考える名無しさん:2008/03/28(金) 15:51:40 0
いま『エチカ』の冒頭部分を読み返してるんですが、どうしても実体の唯一性というのが、分かりません。
どなたか、サルでも分かるように解説していただけないでしょうか?

厨は死ねとか言わないで・・・
540考える名無しさん:2008/03/28(金) 16:09:49 0
エチカを数学書と思って読みなさい。
そうすれば自ずとわかるでしょう。
541考える名無しさん:2008/03/30(日) 07:18:07 0
>>539
実体が2つあったら、どちらが本当の実体かわからなくなる。
からだよ。
542考える名無しさん:2008/03/30(日) 09:26:12 0
というかこの時代はまだ「ユークリッッド幾何症候群」が蔓延していたんだよ。
スピノザもそれに感染したんだ。
それだけ。
543考える名無しさん:2008/03/30(日) 14:01:45 0
>>539
実際に存在しているのは神だけであとは神が作り出した現象にすぎないってことかな
544考える名無しさん:2008/03/30(日) 14:22:07 0
「実際に存在しているのは神だけであとは神が作り出した現象にすぎないってことかな」

それはたぶん、ぼくには分を超えてる問題で、断言はできないけど、
ちょっと違うんじゃないっていうか、論証も参考文献も抜きの
ぼくの勝手な印象だけど、
スピノザがいわんとしていたところものを、いい表す言葉としては、
やや的を外した感じっていうか、ニュアンス的にだけど
180度、正反対の方向を向いてきる気がしないでもない気が、
545考える名無しさん:2008/03/30(日) 14:54:11 0
>>544
ごめん適当に書いた。
546539:2008/03/30(日) 18:54:44 0
>>543
僕の理解では、その「現象」というのは「様態」と呼ばれるものだと思っています。
僕が理解できないのは、なぜ神(実体)が一つでなければならないのかという点です。
547考える名無しさん:2008/03/30(日) 21:18:03 0
>>546
要するに、エチカ第1部前半の記述に納得できなかったということでしょうか。
もしそうなら、どこが納得できなかったのか、教えてください。
548考える名無しさん:2008/04/01(火) 07:16:12 0
>>546 無限だからじゃないかい
549考える名無しさん:2008/04/02(水) 17:59:42 0
神は全ての属性を持っているからだよ。
550考える名無しさん:2008/04/02(水) 18:21:28 0
すべての生き物はどこか似ているところがある。
それは神という唯一者が作り出したからってことかな。
つまり神=遺伝子ってことか。
551考える名無しさん:2008/04/02(水) 20:43:18 0
>>550
残念ながら全然違います
552考える名無しさん:2008/04/07(月) 17:50:40 0
知性改善論の冒頭部分に
「一方その享楽の後には深い悲しみがつづき、・・・」
とあるんだけど、これってオナニーのこと?
553考える名無しさん:2008/04/07(月) 22:13:23 0
躁鬱ってことかな?
554考える名無しさん:2008/04/07(月) 23:11:23 0
享楽(ハイ)に対して深い悲しみというのはローに向かう下降線っぽい。
555考える名無しさん:2008/04/08(火) 09:08:58 0
>>552
宴会とかで飲みすぎた翌朝の気分かな
酒が抜けるまで死にたい気分になる
556考える名無しさん:2008/04/11(金) 02:55:31 0
スピノザのwikiがひどすぎるw
557考える名無しさん:2008/04/22(火) 19:02:29 0
スピノザは人間に自由意志はないと言っているみたいだけど、
すべて必然で決められていると考えると、
無気力になってしまうような気がするんですが・・・
スピノザの人間の自由てなんなんでしょうか?
558考える名無しさん:2008/04/22(火) 19:03:02 0
スピノザは人間に自由意志はないと言っているみたいだけど、
すべて必然で決められていると考えると、
無気力になってしまうような気がするんですが・・・
スピノザの人間の自由てなんなんでしょうか?
559考える名無しさん:2008/04/22(火) 19:17:02 O
安心しろ。何も決まっちゃいないよ。自由意志はなくとも環境はどんどん枝分かれしていく。驚くほど先は決まってないよ。ただし人間は勘違いしているようだが運命は自分で変えられるわけじゃない。すべては他力(≠環境)のままに流れる
560考える名無しさん:2008/04/23(水) 12:24:34 0
エチカの注釈でいい本ありませんか?
561考える名無しさん:2008/04/23(水) 12:36:50 0
>>560
日本語で読めるのは
  (1) 福居純 『スピノザ『エチカ』の研究』
くらいしかないんじゃなかろうか。いい本かどうかは別として。

欧語でもいいんなら、英語だと、
  (2) Wolfson "The Philosophy of Spinoza"
仏語だと、
  (3) Gueroult "Spinoza"
独語だと
  (4) Robinson "Kommentar zu Spinozas Ethik"
あたりが妥当かな。ただし、(3) と (4) は第2部までの注釈なので要注意。
562考える名無しさん:2008/04/23(水) 13:08:55 0
>>561
ありがとうございます、参考にさせていただきます。
日本語で出てるのほとんど無いんですね、
日本のスピノザ研究者ってどうしてこんなに少ないんだろ?
563考える名無しさん:2008/04/23(水) 13:19:55 0
日本のスピノザ研究者は決して少ないわけではないよ
スピノザ学会がある程だから、それなりに規模は大きい。
ただ、他の哲学の研究者に比べ、あまり優秀でない人が集まっ(ry...

スピノザ協会
http://www1.odn.ne.jp/gakuju/kyokai/spinoza.html
564考える名無しさん:2008/04/23(水) 14:06:42 0
>>561
仏語の注釈は Pierre Macherey のものも・・・いや、何でもないです
565考える名無しさん:2008/04/24(木) 16:36:36 0
ドゥルーズの『スピノザ 実践の哲学』は?
566考える名無しさん:2008/04/24(木) 21:38:51 0
>>565
「注釈」ってのが、ランニング・コメンタリーを指すのなら、該当しない。
567考える名無しさん:2008/04/24(木) 22:29:53 0
スピノザの蔵書ってどのようなものがあったかわかりますでしょうか?
プラトンは読んでなかったのかな?
568考える名無しさん:2008/04/24(木) 22:39:15 0
569考える名無しさん:2008/04/24(木) 23:38:08 0
>>568
読めなかったけど、ありがとうござしました。
570考える名無しさん:2008/04/25(金) 01:20:58 0
>>569
メンドくさいので、上で紹介したサイトで太字になってるのだけ拾ってくと、

フォリオ判
4. リプシウスの註解付きタキトゥス著作集   10. フラウィウス・ヨセフス著作集   11. スペイン語訳聖書
12. アリストテレス著作集第2巻『弁論術』   17. アウグスティヌス全集の抜粋集   23. ラビヘブライ語辞典

四つ折判
1. 註解付きヘブライ語聖書   3. カルヴァン『キリスト教綱要』(スペイン語訳)   7. デカルト『書簡集』(オランダ語訳)
8. 諸註解付きウェルギリウス著作集   10. デカルト『情念論』(オランダ語訳)   12. ケベード著作集(2巻本)
13. ケベード詩集   14. マキャベッリ著作集   17. グローティウス『贖罪について』   20. デカルト『省察/幾何学』
21. デカルト『省察』   21. ブレイエンベルグ『神学政治論』   23. デカルト『幾何学』   24. デカルト『哲学著作集』
25. デカルト『人間論』   34. モア『ユートピア』   36. ジェームス・グレゴリー『前進した光学(Optica promota)』
37. ゴンゴラ全集   39. モンタルバンのペレス『著名喜劇集』   54. ケプラー『年代順牧歌集』

八つ折判
6. マキャベッリ   7. ヒポクラテス   16. サアベドラ『模範小説集』   17. ペレス著作集   22. ユリウス・カエサル
24. セネカ書簡集(オランダ語訳)   31. グローティウス『神聖な事柄に関する最高統治者の権力について』
37. ベン・イスラエル『イスラエルの希望』   38. ホメロス『イリアス』(ギリシア語)

十二折判
5. ポール=ロワイヤル論理学   8. セネカ書簡集   9. ホッブズ『哲学綱要』   12. ボイル『流体静力学のパラドックス』
16. 小プリニウス『書簡・賛辞集』   17. セネカ『喜劇集』   20. オウィディウス   25. プラウトゥス   26. キケロー書簡集
30. ユークリッド   31. オウィディウス『変身物語』   35. ヴェルギリウス   39. タキトゥス   41. ゴンゴラ著作集
571考える名無しさん:2008/04/25(金) 08:24:03 0
>>563
あそこはたしか普通の人でも会員になれるっしょ。研究者の多さとは比例しないだろ。

日本の哲学会は、戦前からの伝統を断ち切らなかったんで、ドイツ観念論、とくにヘーゲル、カントの研究者が、
灯台を頂点とする国立大で学閥的に学会の多数派を形成してきた。カントやヘーゲルはもちろんスピノザにたいして
徹底的に批判的だし、スピノザの価値を認めようという人たちもいないんで、学部の段階でスピノザ研究を続けようと
しても、狂官から「それでは食えないよ」と諭されるケースも多かったという。

その上、スピノザの著作はほとんどすべてラテン語かオランダ語。ドイツ語をある程度やれば読めるカント、ヘーゲル
と比べても、最初から敷居が高かった。そこにもってきて、数少ないデカルト研究者ですら、スピノザについては、
「わからない。自分には指導できない」の一点張りの輩も多かったらしい。

だから、日本では数えるほどしか専門の研究者は出ていない。フランスなんかとは大違いだわな。

K藤が研究を続けられたのは、下村寅太郎という戦前から戦後にかけて活躍した希有な合理主義者で実力者の庇護
があったからだ・・・つーような話を、うちの指導教授からずっとまえに聞いた。
572考える名無しさん:2008/04/25(金) 09:24:37 0
>>571
>日本では数えるほどしか専門の研究者は出ていない。フランスなんかとは大違いだわな。

そうかね。そうは思わんな。
スピノザ協会の学会誌をみると相当数の研究者がいて寄稿しているようだが。
しかも殆どは大学関係者だし。

数的には決して少なくないと思う。デカルト、カント、ヘーゲル、現象学、分析哲学
を研究している人達よりは少ないだろうが、ライプニッツや中世哲学を研究している
人達よりは多いだろう。

ま、君の物謂いからすると、スピノザ協会にいる連中の大半は
研究者とはいえない輩ということなんだろうか。
573考える名無しさん:2008/04/25(金) 11:30:55 0
>>570
素晴らしい、ありがとうございます。
これを見るとデカルトを中心にローマ時代のものも読んでいたみたいですね。
デカルトはセネカの影響受けてたみたいだけど、
セネカの書簡集とスピノザの書簡集は傑作だと思います。
ストア派も運命は決まっていると言っていたけど、
倫理学はストア派の影響も受けているのかな?
マキャべリは読んだこと無かったから「君主論」読んでみようかな。
574考える名無しさん:2008/04/25(金) 14:16:27 0
現代語訳はまだかのう?
575考える名無しさん:2008/04/25(金) 20:53:00 0
↑何の?

569ではないがどうもありがとう>>570
576考える名無しさん:2008/04/26(土) 06:13:14 0
「国家的なるもの」 の再考 ネグリがスピノザからオミットする箇所をめぐって / 浅野俊哉

577考える名無しさん:2008/04/26(土) 14:29:25 0
ラテン語にちょと興味を持ったのですが、
とりあえず辞書と文法書と単語帳をそろえようかと思うのですが、
ラテン語の勉強にお勧めの本はありませんか?
スピノザの本でラテン語と英語の対訳になっているようなのはあるでしょうか?
578考える名無しさん:2008/04/26(土) 15:35:38 0
(羅和対訳)中村訳「スピノザ倫理学」山本書店
579考える名無しさん:2008/04/26(土) 15:49:12 0
日本語との対訳もでてたんですね、ありがとうございます。
580考える名無しさん:2008/04/29(火) 13:16:37 0
神についての会話 (1968年)
ヘルダー著
エディション: 単行本
在庫状況: 現在在庫切れです。


平易な対話形式によるスピノザ哲学の解説, 2008/4/23
とても平易にスピノザを解説していて驚いた。
これに勝る本はないかもしれない。対話形式が成功している。
(中央公論社『哲学の歴史7』にヤコービに批判され書き直した第二版との違いなど詳細な解説がある。これは初版の翻訳。)

第四の会話は汎神論論争を解説していて秀逸。
カントやヘーゲルにも参照されたハラーの詩を引用したり、ゲーテでなくクライストの詩を引用しているのも的確だ。
ヘルダーには、(カントに対抗するには)全体に哲学、文学、数学の未分化があるような気もするが、この本に関しては成功してる。

さらに、

スピノザ

ヘルダー

フンボルト

チョムスキー

といったアナキズムの流れを考える必要があるかもしれない。
解説もわかりやすいので、何とかこのまま文庫化できないだろうか?
歴史的証言として貴重だ。

581考える名無しさん:2008/05/19(月) 22:38:56 0
なるようになる、すべてはなるようになる
ただ人間はそれを愛しさえすればよいのだ

-ロマン・ロラン-

ロマン・ロランはスピノザ支持者?
582考える名無しさん:2008/05/19(月) 23:03:24 0
>>581
ロランは知らんけど、
同時代人のアランはスピノザ支持者だったよ。
583考える名無しさん:2008/05/19(月) 23:06:18 0
スピノザいいな、
スピノザ読んでからすべてを肯定できるようになってきた。
永遠の相のもとにすべては必然的な出来事なんだね。

ところで、スピノザの著作エチカくらいしか手に入らなくなってるんだけど、
スピノザの全集とか出る予定ないのかな?
584考える名無しさん:2008/05/19(月) 23:06:59 0
>>581
『スピノザの閃光』(L’Eclair de Spinoza )というエッセイも書いていることだし、
支持者といって差し支えないと思う。
585考える名無しさん:2008/05/19(月) 23:13:50 0
>>583
>>284によると作品社から出る予定だそうだけど、かなり先のことではないかな。
586考える名無しさん:2008/05/19(月) 23:14:29 0
>>583
岩波文庫でほとんどの著作が読めるからいいじゃない。
定期的に再販するし。
587考える名無しさん:2008/05/20(火) 00:59:26 0
神学・政治論はいい加減、改訳(現代語訳)して欲しいな。
旧字体はストレス溜まる。
588考える名無しさん:2008/05/22(木) 09:55:54 0
ニーチェの「この人を見よ」て自伝でニーチェが、

「必然的なことはわたしの心を傷つけない。
運命愛は、わたしのもっとも奥深い本性である。」

ていってたけど、
スピノザとニーチェの思想はけっこう近いの?
同じ系統だと考えていい?
589考える名無しさん:2008/05/22(木) 14:36:29 0
ニーチェがスピノザをかなり気に入ったという話はある
590考える名無しさん:2008/05/22(木) 14:45:21 0
フランツ・オーヴァーベク宛1881年7月30日付書簡
(理想社版『ニーチェ全集』書簡集1、書簡145)を読むがよろしい
591考える名無しさん:2008/05/22(木) 18:23:11 0
ドゥルーズもニーチェとスピノザの共通性を考察していたな。
両者の身体に対する認識が酷似しているんだとか。
592考える名無しさん:2008/05/25(日) 13:55:18 0
視線とか「まなざし」とか言い出すと大体、話はgdgdになるけどな。
文学とか哲学の人がそーゆーののメタファーに光学用語とか使うと
理科の得意な中学生なら間違えないような間違い平気で書くし、
じゃあそれはポエムで、文脈から推論しなきゃいけなくなって面倒くさかったりするからヤなんだよな。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/robun/bulletin38/38_mouri.pdf

↑でも「映画はネガに光を当てることによって投射される」とかあって。
ネガじゃねえよポジだよ。気取らないでフィルムって書きゃいいのに。

ふと「虚像 実像 実体」でgoogle検索してみて、最上位に表示されたのが、

http://www.satoshi-nitta.com/nemuri5/nemuri-852.htm

うあー。なんだこれ。
593考える名無しさん:2008/05/25(日) 13:57:52 0
コピペ野郎死ねよ
594考える名無しさん:2008/06/09(月) 23:27:03 0
>>588
「善悪の彼岸」では、こきおろしているが。
595考える名無しさん:2008/06/09(月) 23:53:02 0
>>594
その後のことじゃない?
「僕はほとんどスピノザのことを知らなかった」って言ってるし。
596考える名無しさん:2008/06/10(火) 09:32:08 0
597考える名無しさん:2008/06/11(水) 03:08:03 0
「悦ばしき知識」の後に「善悪の彼岸」が刊行されてるから
結局は、否定的見解に達したってことでいいのかな?
598考える名無しさん:2008/06/11(水) 13:52:37 0
スピノザは「自己保存」
ニーチェは「拡張」

パワーアップさせたということだろう。
599考える名無しさん:2008/06/11(水) 13:59:50 0
うまいこというなあ。
自分の思想は上位互換だから、もはやスピノザは必要なくなった、と。
600考える名無しさん:2008/06/11(水) 14:05:43 0
哲学の流れでいうと、
ヘラクレイトス
  ↓
ストア派、エピクロス
  ↓
スピノザ
  ↓
フォイエルバッハ
  ↓
ニーチェ

こんな感じなのかな、
みんな異端の哲学者達だけど、現代を超えているかも。
601考える名無しさん:2008/06/11(水) 14:11:47 0
裏西洋哲学史か。
現代では、分析哲学が表の流れを汲み、ポストモダンが裏の流れを汲んでいるってところかな。
602考える名無しさん:2008/06/12(木) 01:24:44 0
ニーチェの意志の哲学はショーペンハウアーかな。
603まりえ:2008/06/20(金) 00:00:36 0
すいません。スピノザの国家論(畠中尚志著)のなかの自由について
簡単に教えていただけないでしょうか?
604考える名無しさん:2008/06/20(金) 00:04:48 0
>>603
どこの大学のレポート課題?

あと、畠中さんは著者じゃなくて訳者だよ
605考える名無しさん:2008/06/20(金) 00:07:39 0
ほっぶすとつのつきあわせてるんだぜ
606考える名無しさん:2008/06/26(木) 19:54:45 0
デカルトの哲学原理はデカルト入門とし便利ですか?
607考える名無しさん:2008/06/26(木) 22:20:07 0
>>606
『エチカ』の幾何学的秩序(公理体系)を読みやすいと感じる人にとっては、最適なデカルト入門書です
608考える名無しさん:2008/07/04(金) 02:11:57 0
∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`) オマエモナー∞/1
( 1/∞ )  \_____
| | |
(__)_)

モ・ナ・ド
609考える名無しさん:2008/07/10(木) 10:11:02 0
白水社 『スピノザ入門』 ピエール=フランソワ・モロー/松田克進ほか訳 8/中 ¥1,103
610考える名無しさん:2008/07/16(水) 16:38:11 0
エチカをラテン語で読みたいんですけど、いい本ご存知の方いませんか?

羅和対訳のスピノザ倫理学手に入りそうにないのですが。
611考える名無しさん:2008/07/20(日) 05:46:10 0
>>610
ネットに転がってるから読みたきゃ勝手に読めばいい
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/works.htm?lang=E

書籍版でオススメなのはEssais叢書の羅仏対訳版
http://www.amazon.fr/Ethique-Spinoza/dp/202036056X
612考える名無しさん:2008/08/08(金) 01:38:59 0
スピノザの世界ってやつ難解だったけどなんとか面白く読んだ。
でもアマゾンレビューで簡単とか言われまくっててショック
613考える名無しさん:2008/09/07(日) 11:44:37 0
9月中旬発売予定
定価2415円(本体2300円+税)四六判
エティエンヌ・バリバール 著/堅田 研一・澤里 岳史 訳
《叢書・ウニベルシタス899》
真理の場所/真理の名前
ISBN978-4-588-00899-3 C1310
真理概念は従来、イデオロギーを非真理として排除し、この排除作用を前提に
して政治権力が成立していた。バリバールはこの真理と権力の結合をホッブズ
に見てとると同時に、スピノザを基にイデオロギーを真理の不可欠の要素とす
る思考を展開し、真理と非真理、つまり一つの真理と別の真理との共存を可能
にするデモクラシー主義的な政治体制を構想、バリバール哲学が凝縮された好
篇。〔哲学・思想〕
614考える名無しさん:2008/09/07(日) 13:33:46 0
遂に教育現場で相対論を否定の方向に!!!

http://ggm2.com/japanese/japanese-p5/index.html

400年近くも物理・科学の世界に君臨し、世界を大混乱に陥れた
ガリレイの相対性原理、アインシュタインの相対性理論が遂に破綻。
教育界でも相対論を排除する動きが出てきた。

物理の世界においては、あらゆる現象に対して一つの基準を
設けるという法則がある。例えば時間の基準、長さの基準、
重さの基準などである。基準はどんな場合でも一つであり、
二つ以上あってはならない。ところが物理の世界に一つだけ
二つの基準を設けた現象がある。それは速度の基準であり、
ガリレイが提唱した相対性原理である。間違いは自明の理で
ある。
615名無し:2008/09/20(土) 12:14:00 0
私は聖書研究をしていて、スピノザに関心があります。今スピノザ入門白水社を読んでいます。
私はスピノザの書物が発禁処分になった後、ライプニッツが交流があったことを消そうとした事が許せません。ライプニッツの裏切りを。
今日近日発売予定の野生のアノマリー日本語訳を予約しました。
初心者には、失敗の選択でしょうか?エチカは、いつか原書で読んでみたいと思っています。
私は変でしょうか?
616考える名無しさん:2008/09/20(土) 18:06:50 O
裏切り…?
ライプニッツは政治的な立場にも身を置いてたし…思想的な相違もあった。
オレはライプニッツも好きなんで…ただ哲学的な厳密さという点ではスピノザの方が深く掘り下げられているとは思う。

原文なら努力次第で絶対読める。
617考える名無しさん:2008/09/20(土) 23:57:21 0
スピノザって不思議な人物だよね、言葉に愛がある
デカルトは公開実験と称して街中で、生きた犬をテーブルに縛り付け
解剖し(麻酔なんてしない)、泣き叫ぶ犬を見て民衆が哀れに思いやめるように
説得したが「これは機械的な反応に過ぎない、無智な人たちだ」と嘲ったぐらい
愛の無い人だったのに。

618名無し:2008/09/21(日) 07:46:56 0
白水社スピノザ入門(モロー著)は、取説書?としてはよい本だと思います。
ただモロー氏は、哲学者ではなく、哲学史学者なので、自身の解釈的な読みが希薄
だと思います。フランソワ・ズーラヴィクビリのスピノザ論を読んでみたいと思っています。
619考える名無しさん:2008/09/21(日) 07:48:40 0
>>617
それはデカルトじゃなくてデカルト派の医者か誰かじゃないの?
620考える名無しさん:2008/09/23(火) 21:24:25 0
>>617 
あんな取りつく島も無いような記述なのにね
621考える名無しさん:2008/09/25(木) 18:11:11 0
フランソワ・ズーラヴィクヴィリさんの書、読んだ方、書き込みください。
622考える名無しさん:2008/09/25(木) 19:34:44 0
岩波『思想』10月号にスピノザ関連論文
http://www.iwanami.co.jp/shiso/index.html

〈徳〉をめぐる係争――シュトラウスの政治思想とスピノザ  浅野俊哉
スピノザの遺言  レオ・シュトラウス
623考える名無しさん:2008/10/02(木) 16:43:18 0
野生のアノマリー――スピノザにおける力能と権力
アントニオ・ネグリ 作品社 2008年9月30日
レビュー

待望の翻訳という言葉がこれほど相応しい本は珍しい。

英訳では削除されたドゥルーズの序文もうれしい。

ただし内容は、フランスのスピノザ再評価の後を受けているからある程度の成果はあるにしても、一言で言えば陳腐だ。

スピノザの『エチカ』から『神学政治論』への流れを、実体から様態への力点の変化、ユートピア主義から唯物論へ
の変化(『エチカ』内では2部と3部の間の断絶に対応すると言う)ととらえることで、ネグリは自らの政治主義に何
ら反省を見出さないですまそうとしている。

極端に言って、ネグリにとって、実体がブルジョアで、様態がプロレタリアートなのだ(属性は実体に従属するので
(p156)プチブルとでも言うべきか)。そして目指されるものはその転覆(p208)であり、二元論自体は変わら
ない。それならば、むしろ思惟と延長がプロレタリアートとブルジョアと見なされた方が、平行論というよりも
アンチノミーが維持されてよかったのに。

構成力への過信は生産中心主義にすぎないし、アナキズムの内実を再検討することなく(p441,476)コミュニズム、
つまり集合力の政治的使用にスピノザを援用することはたんなるポピュリズムにすぎない。こうした「欲望」の追
認(ネグリのそれはニーチェの力への意志が擁護として相応しい)はスピノザの意図するところではない。

無限と無際限の区別をしながら(p193)、そこに意義を見出さないネグリは(p197)、重要なポイントを見のがし
ている。
624考える名無しさん:2008/10/02(木) 16:43:43 0
野生のアノマリー――スピノザにおける力能と権力
アントニオ・ネグリ 作品社 2008年9月30日
レビュー

待望の翻訳という言葉がこれほど相応しい本は珍しい。

英訳では削除されたドゥルーズの序文もうれしい。

ただし内容は、フランスのスピノザ再評価の後を受けているからある程度の成果はあるにしても、一言で言えば陳腐だ。

スピノザの『エチカ』から『神学政治論』への流れを、実体から様態への力点の変化、ユートピア主義から唯物論へ
の変化(『エチカ』内では2部と3部の間の断絶に対応すると言う)ととらえることで、ネグリは自らの政治主義に何
ら反省を見出さないですまそうとしている。

極端に言って、ネグリにとって、実体がブルジョアで、様態がプロレタリアートなのだ(属性は実体に従属するので
(p156)プチブルとでも言うべきか)。そして目指されるものはその転覆(p208)であり、二元論自体は変わら
ない。それならば、むしろ思惟と延長がプロレタリアートとブルジョアと見なされた方が、平行論というよりも
アンチノミーが維持されてよかったのに。

構成力への過信は生産中心主義にすぎないし、アナキズムの内実を再検討することなく(p441,476)コミュニズム、
つまり集合力の政治的使用にスピノザを援用することはたんなるポピュリズムにすぎない。こうした「欲望」の追
認(ネグリのそれはニーチェの力への意志が擁護として相応しい)はスピノザの意図するところではない。

無限と無際限の区別をしながら(p193)、そこに意義を見出さないネグリは(p197)、重要なポイントを見のがし
ている。
625考える名無しさん:2008/10/02(木) 16:44:14 0

その点で、柄谷行人が『探究2』でしめしたスピノザ理解の方がよりコミュニズムに寄与しただろうが、、(柄谷
はカントにシフトを変えてしまった)。

ここに示された想像力は、反体制を気取った(状況に対して受動的な)所産的自然にすぎない。

対ホッブズ的にスピノザによる契約論の破棄を重視するのはいいが(p82,296,431)、新たな弁証法を(p82
で本人は否定しているが)、それもマルクスの『共産党宣言』ゆづりの弁証法(それは解放の幻想だ)をばらまく
のは犯罪的ですらある。

反ブルジョアの思想家をスピノザに見ている点は、イタリア人らしい斬新さがあるし、『国家論』をはじめスピノザ
の矛盾が現在もなお開かれているという認識は貴重なものだとはいえ、空虚な演説を聴かされたあとのような虚脱感
が残る。

なお、ドゥルーズの序文は「諸力の自発的な発展」(これはアナキズム以外の何者でもない)とニーチェ(スピノザ
の影響を受けている)に触れており、さすがだと思う。
626考える名無しさん:2008/10/02(木) 19:34:20 0
>>614
思考と時間

 思考は数概念を含む言語や学問の元である。そして、この論文は、結論を先に言えば、
 「時間の正体」を明かすものである。

人間以前の物の存在と思考

 哲学者のデカルトは、「われ思う故に我あり」を哲学の第一原理とした。しかし仮に、
 宇宙空間に自分だけが居て回りに何もないとすれば、思考や言葉など生じてこない。
 何事も相対的にしか分からない。従って、「われ思う故に相手あり」である。




開始5秒でKOされるボクサーみたいな議論だ。
627考える名無しさん:2008/10/03(金) 18:22:24 0
本日、アノマリー入手。
エチカを読みつつ、アノマリーに挑戦するつもり。
628考える名無しさん:2008/10/05(日) 02:22:58 0
>>624-625
知らない人が読んだら何いってんのかまったくわからんだろな
ソーカルの知の欺瞞じゃないがこういう文章は辟易する
629考える名無しさん:2008/10/05(日) 15:59:09 0
それだけで読める独立した哲学書って少ないかもね
630考える名無しさん:2008/10/06(月) 17:18:04 0
上野修がうちの大学に講義に来るらしい
楽しみだ
631考える名無しさん:2008/10/06(月) 18:16:53 0
エチカの二部が難しすぎてふいた
上野修の解説本よんだらさらに分からなくなったw
632考える名無しさん:2008/10/06(月) 18:35:08 0
>>630
それは羨ましい
昔上野さんが集中講義しに来て受けたけど、面白かったなあ
633考える名無しさん:2008/10/07(火) 17:59:09 0
現在、野生のアノマリー読書中。おもしろい。ネグリによれば、これは、聖書
であり、革命への書である。
このスレで書ける範囲で感想を述べさせていただければと思います。
634考える名無しさん :2008/10/07(火) 18:06:50 0
ネグリにしてみれば、スピノザでもロックでもなんでもいいんだろ。
革命オタクの戯言だ。
635考える名無しさん:2008/10/07(火) 22:30:13 0
アノマリーの帯、ネグ“り”(ひらがな)になってて噴いた。
気付いたヤツはいなかったのか…
636考える名無しさん:2008/10/08(水) 00:33:28 0
>>635
これ、実際に確認した。その場でのけぞるほど、かなりワロタ(w
637考える名無しさん:2008/10/08(水) 03:37:51 0
ネグるって言葉一応あるからな
638考える名無しさん:2008/10/08(水) 07:28:19 0
ネグり〜ネグるよ〜〜〜繰り返すあのポリリズム〜
639考える名無しさん:2008/10/08(水) 08:03:51 0
意外と人がいるんだなここ...
640考える名無しさん:2008/10/08(水) 08:23:18 0
>>635

左翼面した寝織部イデオローグに反感を持つ植字工さんの確信犯
641考える名無しさん:2008/10/12(日) 15:16:35 0
ネグりの書によるとエチカには、第一のスピノザと、第二のがあり、これを
どう解釈してあげるかがこの書を救う鍵になると思いました。

不勉強ものより
642考える名無しさん:2008/10/13(月) 19:24:00 0
連休の間に読み終えたが
こいつの本は、どれも何で空疎なんだ

後半なんか、アジ演説聞かされてるよう
6000円返せ

なんか、スピノザがかわいそうだわ
643考える名無しさん:2008/10/15(水) 07:06:30 0
そうおっしゃらずに、もう一回読んでみましょうよ!
スピノザのエチカ後半の定理とネグりのマルチチュードとやらとの関連性でも
私は考えてみたいと・・みたいと・・とりあえず思います。

でも高い本ですね。
644考える名無しさん:2008/10/15(水) 15:24:27 0
あのマリーに興味あるが
浅野さんスピノザ本のネグりのとこ読んでればええんちゃうん?て感じ〜?
645考える名無しさん:2008/10/15(水) 17:48:28 0
浅野×上野対談きぼん
646考える名無しさん:2008/10/15(水) 20:10:18 0
いいなあそれ
647考える名無しさん:2008/10/17(金) 19:58:15 0
浅野さんの著書ご紹介希望します。
上野さんは存じております。
648考える名無しさん:2008/10/17(金) 22:35:26 0
浅野 俊哉 「スピノザ 共同性のポリティクス」
649647:2008/10/18(土) 12:39:36 0
情報ありがとうございました。
650647:2008/10/19(日) 07:12:43 0
レオ・シュトラウスにも関心があるのですが、この学者はどういう人なんですか?
マキャベリみたいな人ですか?

またまた不勉強ものより
651考える名無しさん:2008/10/19(日) 10:06:47 0
>>647
こちらでどうぞ。
レオ・シュトラウスのスレッド
http://academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1127549084/

652647:2008/10/19(日) 13:22:00 0
>>651
ありがとうございました。
653毛皮のマリー:2008/10/19(日) 20:01:33 0
>>635
ネグれやネグれ。
654考える名無しさん:2008/10/19(日) 20:18:51 0
ねぐりのことですが(別に馬鹿にしているわけではありません)、
もっともっとほかの方のアノマリーに対するご感想・ご意見をお聞きしたいのですが?
655考える名無しさん:2008/10/21(火) 23:32:38 0
たまたま見つけたのだが、スピノザ協会のサイトって
検索でトップに来るODNのサイトだけでなくて、
NIIのサイト http://www.soc.nii.ac.jp/spinoza/index.html
もあるんだね。
なんでODN?って思うけど、NIIのほうがミラーなのかな。
656考える名無しさん:2008/10/21(火) 23:36:26 0
浅野俊哉著『スピノザ――共同性のポリティクス』とその後、合評会
コメンテーター:鈴木泉、水島一憲/司会:上野修
(2008年7月26日 /第48回研究会/東京大学本郷法文1号館)

これ行きたかったな
657考える名無しさん:2008/10/22(水) 21:54:08 0
浅野氏の書注文しました。楽しみです。でも、あわせて頼んだのがバデゥの
書です。 私は変わり者でしょうか?
658考える名無しさん:2008/10/22(水) 22:47:01 0
>>657
バディウをバデゥと打つところが変。
659考える名無しさん:2008/10/24(金) 15:24:32 0
筆問です。
@自然には醜・美、秩序・混乱はない。
A我々は自然の一部である。
B我々には醜・美、混乱・秩序がある。

なぜ?
660考える名無しさん:2008/10/24(金) 20:03:30 0
>>659
大前提:自然には醜・美、秩序・混乱はない。
小前提:我々は自然の一部である。
結論:我々には醜・美、混乱・秩序がない。
661考える名無しさん:2008/10/25(土) 05:15:50 0
ねぐりのアノマリーは、スピノザの時代(政治環境)を考えてみると
やはり、革命の書(ねぐりの専売特許)として読むべきでしょうか?

また、書かせていただきますが、ズーラヴィクヴィリ スピノザ論(2冊)
翻訳きぼうです。 原書で読むべきでしょうか?仏語ですが・・・
662考える名無しさん:2008/10/29(水) 18:55:01 0
>>661
読む必要なし。
663考える名無しさん:2008/10/30(木) 10:01:02 0
このスレにおけるネグリのネグレクトについて(w
664661:2008/10/30(木) 18:23:58 0
必要がないのは、原書?ズ−ラヴィクヴィリ自体?それともネグリを?

それとも わたし が 読む必要なしってことですか??
665考える名無しさん:2008/10/31(金) 20:22:07 0
第9号 (2008) ISBN978-4-906502-98-1 本体定価2,200円 発売
--------------------------------------------------------------------------------

【巻頭言】

<自己への配慮>をめぐって ――デカルトとスピノザ . . . . . . 齋藤 博


【論文】

なぜ直観知は必要なのか――スピノザの認識論の意義について . . . . . . 河井 徳治
【特集 1】誌上ミニ・シンポジウム:「17世紀人文学とスピノザ」

ヤコブス・ホイエル (1651-1689) とホメロス研究. . . . . . 久保 正彰
《レスポンス》ホイエルをめぐる三人の人物とスピノザ. . . . . . 上野 修
《レスポンス》スピノザの聖書解釈の特異性について――16・17世紀クリスチャン・ヘブライストとの関係で. . . . . . 手島 勲矢
【特集 2】 テーマ研究:「デカルトとスピノザ」

『哲学の原理』から『デカルトの『哲学の原理』』へ――物体の実在証明における「感覚」と「想像力」の役割について. . . . . . 村上 勝三
【投稿論文】

スピノザにおける生と死. . . . . . 吉田 量彦
【書評】

Manfred Walther (hrsg.), Die Lebensgeschichte Spinozas. . . . . . 工藤 喜作
大槻 裕子 著『ゲーテとスピノザ主義』. . . . . . 齋藤 博
渡辺 義晴 著『スピノザの社会思想―― 多数者の哲学を求めて』. . . . . . 森尾 忠憲
浅野 俊哉 著『スピノザ ―― 共同性のポリティクス』. . . . . . 水嶋 一憲
666考える名無しさん:2008/11/03(月) 05:43:38 0
スピノザへの静かなブーム来たり!
野生のアノマリー発刊
某TV「エチカの鏡」放映開始

これって、スピノザの大衆化ですか?
667考える名無しさん:2008/11/03(月) 21:28:54 0
よりによってドゥルーズが自殺したかと思うとげんなりする。
668考える名無しさん:2008/11/04(火) 06:14:59 0
>>666
残念ながらスピノザとは何の関係もないようだね。
タイトルだけ借りたんじゃない?
669666:2008/11/05(水) 21:38:21 0
おっしゃるとおりです。TV局のよくあるフレーズパクリです。
 
私事でいえば、やっと浅野氏の書を入手しました。それではまた。
670考える名無しさん:2008/11/07(金) 20:09:50 0
これはスピノザ哲学への筆問ですか?
こんなまとめーその人の価値混乱状況そのままの筆問では?
スピノザは醜も美も語ってない気がする。ぼくらがそれを読み込んでる。
ーーーー↓
@自然には醜・美、秩序・混乱はない。
A我々は自然の一部である。
B我々には醜・美、混乱・秩序がある。
671考える名無しさん:2008/11/08(土) 10:38:42 0
浅野氏のスピノザ論とネグり「野生のアノマリー」との関係ですが、
私見では、正直、「野生の・・・」は、読む必要なしと思います。高いし。
ただ、「帝国」については、触れていますが、「野生の・・・」については
触れていないと思いますので、どうしてもという方は、どうぞ。
勝手な意見で失礼しました。もっと読み込んでみよおっと。
672考える名無しさん:2008/11/09(日) 12:18:35 0
畠中訳エチカを読んだときは、アリストテレスの影響が強いのかと、
おもっていたが、そうでもなさそうだ。
673考える名無しさん:2008/11/10(月) 01:16:49 0
近世スコラ経由でのアリストテレスの影響はあるだろうけど、
スピノザはたぶんアリストテレスを読んでないだろう
674考える名無しさん:2008/11/10(月) 14:53:58 0
所蔵本のリストがあったよね
675考える名無しさん:2008/11/10(月) 15:06:59 0
>>568,570 で紹介されたリストによると、『弁論術』だけは所蔵してたらしい。
持ってるからといって読んだとは限らないし、読んだからといって持ってるとは限らないので、
あのリストから確定的なことは何も言えないと思うけどね
676考える名無しさん:2008/11/10(月) 19:15:36 0
野生のアノマリー読んだけど、スピノザ論って言うか、いつものネグリ本だったよ。
677考える名無しさん:2008/11/12(水) 19:05:02 0
では、ネグり は なし ということで。
678考える名無しさん:2008/11/20(木) 15:41:50 0
浅野氏の書、これから読みます。
679考える名無しさん:2008/11/20(木) 20:03:01 0
むしろ彼は、『喜び』にしか関心はなかった
幸福も至福も徳も『喜び』の追求のプロセスで実現されるべきものであり
彼の体系、すべての主張は『喜び』をいかにして実現するかをめぐっての試みだった
   by浅野氏
680考える名無しさん:2008/11/24(月) 21:35:57 0
誕生日
681考える名無しさん:2008/11/26(水) 03:44:56 0
>>628

わかりやすく言えば、
スピノザの無限の理解が肝だということをネグリが意図的に無視しているのに対して、
柄谷のほうがわかりやすく説明しているということ。(探究2を読んで下さい)。

エチカの第2部定理8備考(円内の任意の線であるDとEの矩形は無限に存在し得る)の説明は、一つの実体に対し
無限の様相がありえることをうまく説明している。
様相の実体への依存、これがネグリには不満なのだ。
しかしこれは単純に考えて公理系を共有する意志の現れなのだから無視できないはずだ。

最新の研究を一応踏まえている本だから、ネグリの議論が無効だということにはならない。
()内の頁数は是非参照してみてほしい。


682考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:35:10 0
どなたか、スピノザ哲学とネグり「野生のアノマリー」との関係について詳しく教えていただけませんでしょうか。

683考える名無しさん:2008/11/30(日) 19:45:28 0
>>624
ネグリにとって、実体がブルジョアで、様態がプロレタリアートなのだ(属性は実体に従属するので (p156)プチブルとでも言うべきか)。

スピノザにとって実体とは神ですよね。
実体がブルジョワということは、様態(プロレタリアート)の背後にある実体(原因)という意味で理解してよいのでしょうか。
684考える名無しさん:2008/12/03(水) 13:00:13 0
浅野氏の書を読んだ。浅野氏はアノマリーを読んでいるが、アノマリー論は
書いていない。ただ、未来への哲学と読み取っているだけだ。
685考える名無しさん:2008/12/09(火) 21:54:09 0
スピノザとカバラってどういう関係があるの?
ていうか、カバラって?
686考える名無しさん:2008/12/09(火) 21:57:49 0
Wolfson 読め
687考える名無しさん:2008/12/11(木) 21:50:01 0
アマゾンでスピノザ往復書簡頼んだらこんなメールが来た(・・)
読んだ人いる?
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4409030507/ref=pe_2112_10952112_pe_snp_507
688考える名無しさん:2008/12/12(金) 21:39:25 0
面白そうだけどそれなりのお値段だなあ>>687
689考える名無しさん:2008/12/16(火) 14:43:17 0
上野先生の講義は面白いなぁ
690考える名無しさん:2008/12/16(火) 18:37:42 0
>>689
阪大生?
691考える名無しさん:2008/12/16(火) 20:06:46 0
うらやましすぎる
692考える名無しさん:2008/12/17(水) 09:35:20 0
>>690
残念ながら、違います
たまたま講義にいらっしゃっただけですが、この機会にめいっぱいスピノザについて聞いてます

お酒も飲んだよ (・ω・)丿
693考える名無しさん:2008/12/17(水) 09:42:42 0
そうか集中講義期間だったな。今年は上野さん九大だっけ?
694考える名無しさん:2008/12/21(日) 14:53:30 0
スピノザとニーチェの関係は気になります。
スピノザは1182です。
695考える名無しさん:2008/12/22(月) 11:47:22 0
スピノザの言ってることって不可能な理想論に思えるんだけど、どうなんでしょう?
696考える名無しさん:2008/12/22(月) 12:30:38 0
>>695
具体的にどの部分が「不可能な理想論」だと思うの?
697考える名無しさん:2008/12/22(月) 12:52:33 0
スピノザ的にいえば、間違いや、不平、および理想も、
ただ人の意識にだけ浮上する、十全ではない観念みたいなものじゃないのかなあ。
おれが思い浮かべるスピノザのイメージとは──
自然は自然で他の有り様など想像できないほどのんびりやっており、
自然の一部である人も同様で、ただ意識だけが特権的に間違い、
空回りやってるだけですから、まあマータリいきましょうや
と言ってるオヤジだな。だもんで、理想はあまり出番なかった。
698考える名無しさん:2008/12/22(月) 13:04:31 0
○○○○の言ってることって不可能な理想論に思えるんだけど、どうなんでしょう?

これってどんな哲学者にもつかえるいちゃもんだよな。
699考える名無しさん:2008/12/22(月) 14:36:13 0
スピノザに限らずだが、テキストの該当箇所を挙げずに「〜な感じ?」と言われても。
700考える名無しさん:2008/12/22(月) 14:53:35 0
おれは>>695じゃないから想像で書くけど。
エチカの第五部「知性の能力あるいは人間の自由について」で、
「理想」っていうか、到達されるべき?境地みたいのが語られいるのは、
間違いないでしょう?スピノザはそれを「徳」と述べているけど。
いま岩波文庫を開きエチカの最後のところを書き写すと、
「さてこれに到達するものとして私の示した道は峻険ではあるように
見えるけれども、なお発見することはできる。……(中略)……
たしかに、すべての高貴なものは稀であるとともに困難である」
とあるのだった。どうよ。ぼくは高貴な徳を身につけられるだろうか、
と自らの胸に問うたとき、いや、それ理想じゃん、といいたくなる
誘惑にもかられるかな。
701695:2008/12/22(月) 16:01:14 0
具体的なこと何も書かないでスミマセン

人間って結局外部から影響されないのは不可能なわけだし、
それって能動はありえないってことじゃないでしょうか。
第三種の認識ってのは能動に繋がるわけですから、
第五部で言うところの神への知的愛も人間の自由も至福も徳も
全部手の届かない理想に思えちゃうんです。

文がわかりにくくてゴメンナサイ
702考える名無しさん:2008/12/22(月) 17:26:31 0
発見したことがすごいのだ。
703考える名無しさん:2008/12/22(月) 18:26:35 0
以上ピンスザのお言葉でした
704考える名無しさん:2008/12/23(火) 00:09:58 0
>>701
能動はあり得ないんじゃなくて、外部から影響されないのは不可能であるにもかかわらず、
能動があり得る、ってところがスピノザの思想のポイントじゃないのかな?

様態レベルの受動・能動じゃなく(確かに、そうした関係性からは逃れられないよね)、
様態という次元と異なる見方に移行することによって、一切が神の変様だと心底理解する、っていうのかな。

イメージで言うと、一切の現象は自分の思考や意識も含め、エネルギーの凝集・拡散とその反映に過ぎない
というような包括的な理解に入っていって(認識じゃないよ、「包括的な理解」だよ)、
そうしてはじめて、一切の存在をあるがままの形で純粋肯定するようになれる、みたいな。

手の届かない理想というより、スピノザは、「自分は真の哲学を発見したと確信している」とかって言っているんだから、
ある種の経路をたどれば、当たり前のことだし、誰でも到達できるって考えていたんでは?
705考える名無しさん:2008/12/23(火) 01:50:30 0
>>704
そう考えると、スピノザってやっぱり唯物論だよね。
「観念の秩序と事物の秩序の並行」ってのがあるから、厳密には唯物論じゃないんだろうけど、結局は機械論者なんだよね。
宗教的な機械論者って感じ
706考える名無しさん:2008/12/23(火) 18:09:32 0
個人的には、能動は
外部の観念を伴う結果(受動)を自己の中で了解することではないかと
最近考えてる
707考える名無しさん:2008/12/23(火) 19:16:47 0
スピノザのいう「自由」や「徳」や「第三種の認識???」といったものを、
到達すべき目標みたいに考えるのには少し違和感をおぼえる。
スピノザがいっているのは「自由」なら「自由」を考えた場合、
最高値の「自由」や最低値の「自由」といった、「自由」それ自体についての
上限や下限を見渡すことが出来るってことじゃないのかな。
上野修の「スピノザの世界」のP139あたりを、ちょうど今日、
読んでいたんだけどね。www こんな図が出てたよ。

自由
↑     ↑
│  (能動>受動)



│  (受動>能動)
↓     ↓
従属
708考える名無しさん:2008/12/23(火) 23:02:38 O
スピノザは仏教哲学に近似と思う
709考える名無しさん:2008/12/23(火) 23:08:19 0
仏教よりむしろ老荘かなあと
710考える名無しさん:2008/12/23(火) 23:22:05 O
自分を無にしてみると割合スピノザを理解できる
711考える名無しさん:2008/12/23(火) 23:25:47 0
>>707
しかし、受動の原因の第一種の認識と
弟二種・第三種の認識って絶対的な断絶があるよね。

結局第一種の認識で認識する以上、受動で従属に思える
というか能動ってどういう場合なのか・・・

712考える名無しさん:2008/12/29(月) 20:33:53 0
みんな1年間ありがとう。
来年もよろしくです。
713考える名無しさん:2008/12/29(月) 20:47:12 0
こちらこそ。
714F ◆Falconwvy. :2009/01/02(金) 19:21:53 0 BE:1200623257-2BP(1000)
>>670
》人の価値混乱状況
》秩序・混乱

どこに、進んでいけばいいかわからないから、そうなるということらしい。

将来の目標とか、どうしたいかとか。

それって何?と聞かれても答えられないが、答えられる引き出しがある人間かどうか。
715F ◆Falconwvy. :2009/01/02(金) 19:26:15 0 BE:514553235-2BP(1000)
そうじゃない人間は羨ましがられようとしているのか?。
自分が、そうしたいという方向に進んだことが、羨ましく思われることかどうかはわからない。

何事にもリスクがあるが、コミカルな子供に戻りたいのか?。

そういう風でもなく、何となく繁殖することは精神の劣化ではなかろうか。

人間は動物に劣る部分を意味している。
716試作:2009/01/03(土) 01:30:06 0
             2b様態
               /\
              /  \
             /    \
 悲しみ________/_2a属性__\________喜び
    \所産的自然 /   /\無限 \ 能産的自然/
     \   悪/___1実体\___\善   /  
      \  /\ 知/_/\_\愛,福/\  /    
       \/  \/ \神=自然 \/  \/
       /\  /\/_\/_\/\  /\  
      /  \/__\__徳_/__\/  \
     /  延長\   5自由/   /思惟  \  
  物体/身体____\___\/___/____精神\観念
            \  4道徳 /      
             \    /
              \  /
               \/
              3感情(欲望) 
1神について
2精神の本性および起源について
3感情の起源および本性について
4人間の隷属あるいは感情の力について
5知性の能力あるいは人間の自由について
717考える名無しさん:2009/01/03(土) 01:41:15 0
>>708

>スピノザは仏教哲学に近似と思う
>>709
>仏教よりむしろ老荘かなあと


『東洋の合理思想』(講談社現代新書)では、発生論のあるなしにおいて、スピノザは(東洋的だが)仏教とは
違うと書かれていたはずです。

また、インド哲学におけるヒンズー教と仏教の論争は歴史的にも面白く、西欧哲学における実在論と観念論の
対立に対応すると思います。
スピノザは実在論ですから、無理矢理あてはめればヒンズー教側につくことになると思います。
718考える名無しさん:2009/01/05(月) 02:29:03 0
ああ卒論が終わらない・・・
719考える名無しさん:2009/01/06(火) 20:38:35 0
スピノザやってる男の子で吹石一恵の猛烈なファンがいたなあ。
ここにいる人たちは誰が好みのタイプ?
スピノザ解釈においては、こういうな下世話な話を交えながらすすめたほうが実感わいていいなと思う。
720考える名無しさん:2009/01/06(火) 21:06:10 0
何の実感だよw
721考える名無しさん:2009/01/07(水) 15:28:53 0
一見なんてことない身近な例を出すことによって深い認識に達するわけです。
スピノザはどの季節が似合うかとか場所的にはどんなイメージだとか。
夜中にクリームパン食べながら読むのがいいのだとか。
722考える名無しさん:2009/01/07(水) 16:08:06 0
大好きなあの娘も、台所でひっくり返って死んでるゴキブリも
同じ神の変状だと実感しようぜ!
723考える名無しさん:2009/01/07(水) 16:57:56 0
ニーチェとクロソウスキーはよく読んだ。
般若心経は幼い頃強制的に暗記させられた。
いまでもわんこそばをみると思い出します。

クロソウスキーはニーチェのゲイ・サイエンスを訳したり、ニーチェ論を書いたりしてる。
一方でヴィトゲンシュタインの論考の仏訳もしている。

神秘家のクロソウスキーがスピノザについてなんか言ってたことって見たことがない。
マッド神父だからなのか、ローマ的多神教のほうへ行っちゃうからなのか。
「肉はおとり、言葉は風にすぎない」

724考える名無しさん:2009/01/07(水) 18:24:04 0
クロソウスキーならサド論でスピノザに言及してたけど

そんなの常識
725考える名無しさん:2009/01/07(水) 20:16:07 0
内容はドゥルーズと大差ないの?
726考える名無しさん:2009/01/07(水) 20:38:59 0
>>723は類まれな無知を示すレスである。
727考える名無しさん:2009/01/08(木) 13:07:47 0
スピノザって過激な一方で不器用な感じがする。でも暖かみを感じる。
728考える名無しさん:2009/01/08(木) 19:18:05 0
慎重なくせに過激よな
729考える名無しさん:2009/01/09(金) 13:58:40 0
モンスターエンジンの鉄工所ラップみたいな感じでスピノザ哲学のアクチュアリティをうたって普及できるくらいの芸がほしい。
アカデミックな論文とそういうのが平行してあればいいんだけどな。
730考える名無しさん:2009/01/10(土) 18:39:53 0
神即自然と生成の無垢って関係あるの?
731考える名無しさん:2009/01/10(土) 18:45:23 0
>>730
関係もなにも、日本神道そのものじゃんかよ。
732考える名無しさん:2009/01/10(土) 19:06:07 0
>>731
アニミズムと汎神論を混同すんなよ
733考える名無しさん:2009/01/10(土) 20:44:23 0
むしろアニミズム=汎神論じゃないの?
でもってどっちもスピノザとは違うんじゃ?
734考える名無しさん:2009/01/10(土) 20:55:19 0
あらゆる事物にそれぞれ別個の複数の霊的存在が宿っていると考えるのがアニミズム。
あらゆる事物をすべて単一の同じ神の顕現と考えるのが汎神論。
735考える名無しさん:2009/01/10(土) 23:37:34 0
「事物」が一個だけならどっちも変わらんね
736考える名無しさん:2009/01/10(土) 23:50:03 0
そりゃそうだ。そのせいで世界霊(アニマ・ムンディ)に関する教説とスピノザの汎神論が
ときおり混同されるわけだな。
737F ◆Falconwvy. :2009/01/12(月) 01:49:04 P
738考える名無しさん:2009/01/12(月) 21:25:10 0
アニミズムって八百万の「カミkami」であって「神God」ではないんでしょ。
739考える名無しさん:2009/01/12(月) 21:45:38 0
だれにでもかみさんぐらいはいるってか? 俺にはいねえよ。w
740考える名無しさん:2009/01/12(月) 23:07:34 0
ホルスト・ガイヤーって面白いよね。
741考える名無しさん:2009/01/13(火) 01:13:38 0
>>740
内容は面白そうだけど、訳がひどかったから読むのやめた
742考える名無しさん:2009/01/13(火) 21:06:50 0
スピノザ思想に近い少年コミックはないものか。
よくある友情・戦い・勝利の定式よりも情操教育にいいと思う。
743考える名無しさん:2009/01/21(水) 10:11:57 0
ニーチェだったらジョジョ6部が。
744考える名無しさん:2009/01/21(水) 14:59:38 0
エヴァは、

自我の牢獄という病(いわゆる第一種認識 w)

       ↓

アンチATフィールドの展開によるLCLへの生命体の解消(最も一般的な第二種認識 w)

       ↓

かけがえのない個体性の再確認(第三種認識 w)


と読めなくもない、ってか。。。。。。。w
745考える名無しさん:2009/01/22(木) 15:13:49 0
頭のいいひと、企画書をつくってみて。
タイトルとディティールに凝ってほしいな。
アニメ化なら音楽にも凝る。五感でベタに感じるスピノザ。
流行語大賞をねらいたいところです。
ボードリヤール下敷きのマトリックスよりはいいものを。
746考える名無しさん:2009/01/22(木) 15:15:54 0
エーコが記号論でバラの名前を書いたくらいの才がほしいです。
747考える名無しさん:2009/01/23(金) 15:23:37 0
>>745
vipでやればそこそこのクオリティで動画が作れるかも
748考える名無しさん:2009/01/24(土) 06:11:02 0
仏教の縁起との類似・差異の話は既出だけど、、
たとえばスピノザ哲学を数学的な比喩をつかって何かに例えられたりする?
749考える名無しさん:2009/01/24(土) 06:40:02 0
周縁がどこにもなくて、中心がどこにでもある円?
750考える名無しさん:2009/01/25(日) 05:28:49 0
スピノザ研究会
今日は、スピノザ研究会におじゃまして勉強させていただく。
中野さんの第1部定義7を巡るご発表と、須藤先生のスピノザとショーペンハウワー、ニーチェとの関係についてのご発表。
現象学からおそらく最も遠いところにいる哲学者だけに魅力的である。

751考える名無しさん:2009/02/02(月) 23:42:13 0
ドゥルーズから興味持って、エチカを読んでみようと思っているんですが、
おすすめの翻訳ありますか?
いろんなところから出ていて、迷っています。
752考える名無しさん:2009/02/03(火) 01:09:22 0
>>751
表現は硬いが岩波文庫が堅実。誤訳や脱落はほんの数箇所しかないはず。
他の訳は一見読みやすそうに見えて、意味の通らない訳し方をしてるところが多いため
あまり参考にならない
753考える名無しさん:2009/02/03(火) 01:12:09 0
>>752
ありがとう。これだけの古典であっても、脱落があったりするんですね。
とりあえず岩波文庫で買ってみます。
754考える名無しさん:2009/02/03(火) 01:46:48 0
あと、佐藤一郎訳(みすず書房、抄訳)も悪い訳ではないんだけど、
訳語が特殊すぎ。
755考える名無しさん:2009/02/05(木) 20:47:33 0
柴田寿子さん死去(東京大大学院教授・社会思想)
http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2009020500381
 
柴田 寿子さん(しばた・としこ=東京大大学院教授・社会思想)4日午後0時25分、肉腫のため東京都江東区の病院で死去、53歳。
長野県東御市出身。
葬儀は6日午前10時30分から東京都目黒区碑文谷4の21の10の碑文谷会館で。
喪主は夫紀彦(のりひこ)さん。
哲学者スピノザの研究で知られ、主著に「スピノザの政治思想」など。
(了)
(2009/02/05-15:11)
756考える名無しさん:2009/02/05(木) 22:58:12 0
>>755
また駒場の先生が早世か…
本当に駒場は教師にとって過酷なところだな。
757考える名無しさん:2009/02/13(金) 04:35:57 0
>>755
ええええええええええええええええええええええええええ
まじかスピノザの政治思想ちょー参考にしたのに
ご冥福をお祈りします
758考える名無しさん:2009/02/13(金) 15:25:07 0
岩波文庫全般に言えることだけど、あの印刷は独特の読みづらさがあるのが残念。
河出文庫あたりで新訳望む。
759考える名無しさん:2009/02/13(金) 19:42:31 0
新訳は上野先生でお願いします
760考える名無しさん:2009/02/25(水) 00:19:42 0
749はパスカリアン?

>759 北村想が、ウエノ先生は日本語下手っていってたけれど(ブログ参照)、
人のこと言えるのかねえ。

>754 エチカの終わりの文の彼の訳、直訳にすぎない?

761考える名無しさん:2009/03/10(火) 02:28:28 0
え、中公クラシックのは駄目なの?
あれで再読しようかと考えてたんだけどなー
762考える名無しさん:2009/03/13(金) 22:17:00 0
駄目ってことはないけどね。
何箇所かの訳文に(文語体的な判り難さを避けようとしたぶん) "筆が走った" 感の
意訳が見られるようで(※このスレの上のほうにも指摘がある)、だからと言って
全体的に酷いとは思わない。再読するには読みやすい文体だろうから、これはこれで
お奨めできるよ>>761
763考える名無しさん:2009/03/14(土) 17:26:18 0
『精神の眼は論証そのもの』って面白そうだなあ。

>>762
ありがとうございます。
764考える名無しさん:2009/03/20(金) 10:54:35 0
心身平行論の帰結として、もうひとつ興味深い観点が得られます。
それは、心身平行論が、ひとり人間にのみ適用される理由は全く無いと
いうことです。身体すなち物質と、精神すなわち観念は平行しているの
ですから、人間以外のあらゆる他の生物ならびに事物は、それに対応した
精神を持ちます。しかし、これは動植物や自然の事物さらには人工物を擬人化
するもの(アニミズム)ではありません。なぜならそれらの持つ精神は、
それらの身体の構成と働きが人間身体と異なっているのと全く同じ程度に
異なっていると考えられるからです。この考え方は、現代における宗教的問題
からバイオテクノロジー、さらには人工知能の研究などの問題について考える
場合に、非常に示唆に富んだものだと思います。

「人間そっくり」のロボット(鉄腕アトムみたいな)を作っても、その「精神」は
人間身体とそのロボットの身体が異なっているのと全く同じ程度に異なっている、
という訳か。
765考える名無しさん:2009/03/20(金) 13:23:09 0
「エロチカ」でググッてもエロサイトしか出てこん
766考える名無しさん:2009/04/16(木) 00:09:45 O
社会を変えるのに使えそうだと思うんだがなスピノザは
漫画家とかアートディレクターとかにスピノザ心棒者はいないのか
767考える名無しさん:2009/04/16(木) 11:24:15 0
「手塚」さん、「さいとうたかお」さん
漫画家で頭のいい人って多いのだけどね。

今日、本屋に寄ったら新東大生に勧める本でこんなのがありました。
小酒井敏晶 『責任という虚構』
http://www.arsvi.com/b2000/0807kt.htm

768あめのみやつ:2009/04/16(木) 11:59:06 0
人間はみんな一緒か?
769考える名無しさん:2009/04/16(木) 23:21:04 0
>>766
うーん、気持ちは分かるけど、スピノザ自身は自説で社会を変えよう
とは考えていなかったし、変わるとも考えていなかったと思う。
「国家論」では、妬みと復習に傾きやすい人間の性は変わらないから、
それでも社会が抑圧的なものにならない為にはどうすれば良いか、という
観点での考察をしているし。

スピノザは自身の哲学の正しさには確信を持っていたけれど、民衆には懐疑的で、
いかに巧みな(悪いことができないような)社会制度設計をするか、に心を砕いたという
印象がある。

「エチカ」でも第三種の認識に達する人は極めて少なく、またつねにその状態に
あり続けることは不可能だと言っている。

「真珠の首飾りの少女」の絵で、優れた伝記映画があったらいいな、とは思うけど。
770考える名無しさん:2009/04/17(金) 04:21:48 0
このスレを見て興味を持ち、
上野修「スピノザの世界」を読んでいるんだが、オモシロイね。
今までボンヤリ考えていたこと、感じていたことに輪郭が与えられて、
なんだか頭がスッキリしたように思う。

フッサールやハイデガーなど現象学辺りを適当に読んできたが、スピノザもいいっ。

次はドゥルーズ「スピノザ」を読む。
>>46のようにオレも感動するんだろうか。
スピノザって、とってもいいヤツだったような気がする。

ところで、ライプニッツがどんなことを言ったのか全く知らんが、
スピノザとライプニッツって、なぜかイメージがダブる。
名前もなんかカッコいいしw
771考える名無しさん:2009/04/17(金) 07:29:45 0
>>769 「耳飾り」だ
772考える名無しさん:2009/04/17(金) 07:55:57 0
>>771
指摘サンクス。「真珠の耳飾りの少女」の間違いでした。
あと「復習」は「復讐」ね(苦笑)
773考える名無しさん:2009/04/17(金) 21:38:40 0
>>766
> 社会を変えるのに使えそうだと思うんだがなスピノザは

その思いは分からんでもないが
下手するとその仮定で「スピノザ教」が出現しちまいそうな気もする
774769:2009/04/17(金) 22:15:40 0
でも、>>766さんが、どのような意味合いで、又はどういう風に、
あるいはスピノザ哲学のどういった点が「社会を変える可能性がある」
と考えているのか、その含意を説明してくれないと、いまいちピンと
来ないのも確かなんだよね。
775考える名無しさん:2009/04/17(金) 22:18:57 0
>>768>>764への問いかけだと仮定したら、
ヒントは「共通概念」
776考える名無しさん:2009/04/21(火) 02:26:34 0
文学作品でスピノザっぽいのってあるのでしょうかね。
777考える名無しさん:2009/05/06(水) 17:25:29 0
「アミ 小さな宇宙人」
778考える名無しさん:2009/06/02(火) 14:47:09 0
>>773
二十歳の頃にスピノザに魅せられてから10年後もスピノチストですが何か?
779考える名無しさん:2009/06/02(火) 16:21:18 O
元格闘
780考える名無しさん:2009/06/03(水) 15:46:03 0
スピノザ好きの文学者といえば?
781考える名無しさん:2009/06/03(水) 19:29:00 0
>>780 ゲーテ マラマッド 中島敦
あとカフカも好きだったらしい
782考える名無しさん:2009/06/03(水) 20:12:54 0
Gエリオット
783考える名無しさん:2009/06/03(水) 21:21:59 0
ロマン・ロラン、ボルヘス、コルベンハイヤー
784考える名無しさん:2009/06/03(水) 21:23:55 0
モームも "Of Human Boundage" とか書いてるくらいだから挙げていいだろう
785考える名無しさん:2009/06/03(水) 22:47:39 0
 
金色の靄、西日が窓を
明るませている。勤勉な草稿が
すでに無限をはらんで待っている。
何者かが薄暮の中で神を造る。
一人の男が神を産む。悲しげな眼と
黄ばんだ肌のユダヤ人である。
河が傾いた流れに乗せて
木の葉を運ぶように、時が彼を運んでいく。
気にすることはない。妖術師は怠らずに、精妙な
幾何学的な手法で神を彫り上げていく。
己れの病魔から、己れの虚無から、
言葉で神を造り続けていく。
最も豊かな愛が彼に授けられた。
愛されることを期待しない愛が。

『ボルヘス詩集』鼓直.訳より「バルフ・スピノザ」
786考える名無しさん:2009/06/03(水) 23:37:44 0
ロマン派への影響も大きい
ノヴァーリスとかコールリッジとか
787780:2009/06/03(水) 23:38:24 0
おお、やっぱりけっこういるんだ。ありがとう。ちょっとずつ読んでいってみる。
788考える名無しさん:2009/06/03(水) 23:54:14 0
文学者じゃないが偉大なるアインシュタインを忘れてはいけない
789考える名無しさん:2009/06/04(木) 01:25:12 0
ロマン派というと、ハイネもだね
790考える名無しさん:2009/06/04(木) 07:42:28 0
情況とかいう雑誌でスピノザの特集でたらしいんだが、みたひといる?
791考える名無しさん:2009/06/04(木) 21:13:15 0
ボルヘスはなんかドゥルーズっぽいなとは思ってたけど
スピノザの影も差してるのね
792考える名無しさん:2009/06/05(金) 08:24:17 0
ボルヘスはドゥルーズより四半世紀前の人間だぞ。
影響云々なら、ドゥルーズにボルヘスの影が差してると考えるのが自然だろ
793791:2009/06/05(金) 11:14:22 0
>>792
すいません、なんか書き方が変だったですね
794考える名無しさん:2009/06/09(火) 20:25:33 0
>>790
なんか予告はでてた、6月号の裏に。5月下旬発行とかって。
ホントに出たんか。
795考える名無しさん:2009/06/18(木) 12:07:23 0
他と比べると、中公クラシックスの訳が一番よい。
796考える名無しさん:2009/06/26(金) 08:07:10 0
>>790

ほれ http://situation.main.jp/

7/2発売だと
797考える名無しさん:2009/06/26(金) 23:58:19 0
>>796
がっかりした。
スピノザ特集じゃなくて、実質ネグリ特集じゃん。
798考える名無しさん:2009/06/26(金) 23:59:45 0
スピノザの政治哲学なんてやるくらいなら、マキャベリの特集でもしたほうがマシだと思う俺は異端か?
799考える名無しさん:2009/06/27(土) 00:55:06 0
そもそも近世哲学者の専門家が少ない日本で、
スピノザ特集なんて早々できないっしょ。
800考える名無しさん:2009/06/27(土) 16:58:12 0
出島 - Wikipedia
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E5%B3%B6

1670年頃 スピノザは「神学・政治論」に、出島のヨーロッパ人には幸福があると書いている。

>>494
> >>493
>    ……キリスト教が禁止されている国に住んでいる者はそうした祭式を差控えねばならぬ
>    のであるが、それにも拘わらずその人間は幸福に生活し得るであろう。こうした例は日本
>    において見られる。日本国ではキリスト教が禁止せられており、同国に住むオランダ人た
>    ちは、東インド会社の命令によって、あらゆる外的礼拝を差控えなければならぬことなっ
>    ている。……

もうちょっと長く前後の文章をお願いします。

キリスト教という倫理道徳が無くても、日本では立派にそれに相当する倫理道徳がある。
という意味か?
倫理道徳は、「そうした祭式」が伴わなければ成り立たないはずだが・・・
(キリスト教があるから、秩序・平和が保たれると、キリスト教教会が主張している?)
という意味か?

イスラムや仏教などの宗教は無視ですかw なぜ日本がいきなり出てくる。
マキャベリ「君主論」やルソー「社会契約論」の前提とおなじ匂いと考えてよいのか?

「こんな国あったらいいけど、あるわけないよねー・・・・日本があるじゃん!!ガーン」
801考える名無しさん:2009/06/27(土) 22:33:32 0
そういえば神学・政治論積んであるんだった、読まなきゃ
802考える名無しさん:2009/06/27(土) 22:36:30 0
>>801に期待
803考える名無しさん:2009/06/28(日) 17:16:22 0
>>800
出島の「ヨーロッパ人」って書いてあるだろうが。
その箇所ではスピノザは日本人の倫理の話なんてしてないんだよ。
804考える名無しさん:2009/06/29(月) 01:31:39 0
>>803 それは答えになっていない。
「日本人の倫理の」支配下にある出島に居住している「ヨーロッパ人」の話をしているのだから。
これが、「出島」だけにおいては、キリスト教の祭礼が例外的に日本国内で認められている、
程度の話なら、とりたてていうまでもない問題だから。

引用文章が短いから、よくわからんが、

「出島」ではキリスト教の祭礼を行えない。
祭礼を行わないかぎり、キリスト教の恩恵は得られない。
恩恵が得られなければ、キリスト教の倫理は行えず、
キリスト教の倫理が行えなければ当然、出島の「ヨーロッパ人」は不幸になるはずだ。
にも拘らず、「その人間は幸福に生活し得るであろう。」 それは何故か?!

の流れになるはずだ。
ということは、「ヨーロッパ人」は出島では、無倫理でいくか、日本の倫理で行動するしかないはずだ。
キリスト教の祭礼を行わなくてもキリスト教の倫理は行える、
という日本人的融通が利くのでは、この文章が無意味となる。
キリスト教徒的に、倫理がなければ動物と同じで、それはキリスト教的に耐えられることではない。
したがって、「キリスト教という倫理道徳が無くても、日本では日本の倫理道徳に従えば大丈夫。」
という結論にならざるをえない。
805考える名無しさん:2009/06/29(月) 01:46:38 0
付け加えるなら、キリスト教徒の地では、キリスト教徒には不幸な人と幸福な人が存在するが、
日本では、キリスト教徒でも、故郷よりも幸福になれる。幸福な部分がある。

という言い過ぎな捉え方もできる。
これは、実際に日本がより上だとか、スピノザがそこまで日本を評価していたのかどうか、という意味ではなくて、
(スピノザの日本知識がどの程度かは興味深い問題ではあるが)

マズゴミがすぐに「北欧では〜」「欧米では〜」などと言って日本をけなすように、
日本がよく知られていないことをいいことに勝手に理想郷化していう、
現代イタリアの「日本でならこの程度の地震くらい〜」のような、

知識人の褒められないジャポニズムであろう。
806考える名無しさん:2009/06/29(月) 09:32:01 0
>>804-805
何を勘違いしているか知らないが、スピノザはキリスト教徒ではないんだぜ。
だから、スピノザは「キリスト教の祭礼を行わなくてもキリスト教の倫理は行える」
と主張して何らはばかるところはない

実際、引用箇所の前後の主旨は、「祭礼」は人間の幸福のためには何の役にも立たず、
ただ国家に従順な人間を作り出すためだけに存在する、ってことなんだ

思い込みだけで論理の破綻した長文を書く暇があったら、図書館に行って
現物を読むことをお薦めするよ
807考える名無しさん:2009/06/29(月) 11:41:32 0
出島云々の件は神学で有名な「神への崇拝は外形的行為で表現する
必要があるか?」って論点でしょ。
必要なら、外形的儀式が禁止されてる地域の住人はどうすんの?
ってことになるが、スピノザは単に必要ないと言っている。
808考える名無しさん:2009/06/29(月) 20:45:37 0

そう、日本の倫理だの道徳なんか少しも関係ない。スピノザのたとえ話の場所が、日本である必要すらない。

少なくとも確かなことは、こんな厨房でも読めばわかる程度のことを、図書館に自分の足で行く労も惜しんで、
何日も掲示板で教えてちゃんしているような香具師が、
自分と瓜二つの鏡像である“欧米知識人の癖”なんぞを言挙げする資格など、ないってことだろよ。
809考える名無しさん:2009/06/29(月) 22:41:04 0
まあ要は、>>804-805
畠山訳の岩波文庫版を自分の目で読む程度の気概もないってことだな。
810考える名無しさん:2009/06/29(月) 23:17:22 0
>>806-808 やっと出てきた納得できるレスありがとう。
仕事が忙しくて図書館に行く暇がないから申し訳なかった。
なにしろいくらググっても、wikiの一文以上出てこなかったからww

>>806 >スピノザはキリスト教徒ではない
それはwikiでわかってた。ユダヤ人だよね。
でも、キリスト教徒に向って神学上の問題として語ってるだろうから、
こういう推測を立ててみたんだ。 >>807
それくらいウィキの引用の仕方はまずい。
>>808 >スピノザのたとえ話の場所が、日本である必要すらない。
 >>805 日本である必要すらない。のに、日本を出すのは、立派なジャポニズムだろう?
それに、wikiに引用したやつが、そう考えていたと思うか?
無知だの無学だのといくら謗ろうと、こう受け止めるやつはいくらでも出てくるよ。
哲学に興味のないやつを愚弄して心を済ませるよりは、
wikiの引用を訂正してくださいな。あらぬ誤解が広まらないためにもね。


まあ論理が破綻していようと、折れ的には予測してた前提が外れてただけだから、
こっちも腹立つけど、ブチキレレスが返ってきただけ長文書いた甲斐があったかな、と。

最後に、もう一度分かりやすいレスありがとう。
誤解の生まれぬよう、もう少し前後の文章追加していただけると有難い。
あと今度、図書館に行けたときに、スピノザ「神学・政治論」は探してみる。
811考える名無しさん:2009/06/29(月) 23:20:33 0
812考える名無しさん:2009/06/29(月) 23:39:08 0
wikiの「出島」の項目は IP=61.193.140.5 が勝手に書き足したみたいだな。
本人は良かれと思って編集したんだろうが、たしかにミスリーディングな書き方だな。

そもそも「出島」の項目にとって、スピノザが著作で言及したというファクトは全然重要じゃない
んだから、文句があるなら>>810が勝手に削除すればいいんじゃないかな
813考える名無しさん:2009/06/30(火) 06:24:46 0
> 日本である必要すらない。のに、日本を出すのは、立派なジャポニズムだろう?

必ずしもそうではないことは自分でお読みになればわかるでしょうね。

普通のジャポニズムの言説と違って、日本について何の理想化もしていないんですから。
814考える名無しさん:2009/07/07(火) 00:08:28 0
>>812
とりあえず、wikiは加筆訂正しといた。て、言えるものじゃないです。すいません。
そもそも自分が卒論に選んだのはマキャベリで、スピノザは門外漢なのですよ。
適当な文章を考えるには、また時間がかかるし、とても無理です。

以前、アインシュタインが「日本があってよかった」みたいな発言があって、
一時もてはやされてたけど、実は全くそんな発言は無かった。
誰か右翼な人の記述だったらしい、と落ちがついたことがあったので、
その二の舞は嫌だなぁと思って、ちょっと頑張ってみたわけです。

これの言いだしっぺも、誰なのか分かる日が来ますかねえ。
815考える名無しさん:2009/07/07(火) 01:54:18 0
>>814
氏んどけ
816考える名無しさん:2009/07/07(火) 22:40:41 0
>>801です 上巻読んでます
日本についての話は「祭礼・儀式は国家・社会を円滑に運営するための
手段、信仰を表現する記号のようなものであって、信仰そのものによって
得られる幸福とはまったく関わりがない。例えば日本国ではキリスト教が
禁止されており表だって祭礼を行うことは出来ないが…」という感じでしょうか。
…一七世紀にここまで言い切っちゃう人が現れたというのにわしら人類ときたら…
817考える名無しさん:2009/07/09(木) 14:28:05 0
スピノザと空海の比較研究とかないでしょうか?
818考える名無しさん:2009/07/09(木) 23:08:08 0
井筒俊彦あたりがやってそうなテーマではあるけど、実際にはやってないな
819考える名無しさん:2009/07/10(金) 12:09:01 0
空海はドゥルージアンやベルクソニアンも好む
前田英樹「言葉と在るものの声」篠原資明「ベルクソン」
のでもちろんスピノザの流れにはマッチする
820考える名無しさん:2009/07/10(金) 12:39:13 0
空海とは何だ密教とは何だそしてそもそも仏教とは何だという根本的なところなんだけど
最近復刊された津田真一「反密教学」を読むことを勧めたい
これは仏教学を超えて日本人が書きえた哲学書として一級品だ
著者のスタンスは井筒の世界宗教学的なそれに近い
821考える名無しさん:2009/07/12(日) 21:36:06 0
ちょっと調べてみたが面白そうだね。読んでみるよ。
822考える名無しさん:2009/07/12(日) 21:38:19 0
でも、誤解していたらごめんだけど、仏教を哲学に劣るものとか、哲学の一分野のように考えるのは間違っていると思うけど。
823考える名無しさん:2009/07/12(日) 22:46:11 0
キリスト教もそうでスピノザはもちろん現代までキリスト教と哲学の関係をどう捉えるかという問いは継続してるね
仏教(あるいは神道)も同じことが言える
キリスト教インド哲学西洋哲学等のそれぞれで考え抜かれた思考がほとんど同じ到達点に至ることはおおいにあり得る
井筒もそのような考え方でいたと思う
824考える名無しさん:2009/07/12(日) 23:21:56 0
津田本はまず論文初出が「理想」とかあの「エピステーメー」というところで仏教学者としてはすでに型破り
とは言っても第一人者である中村元の弟子筋でもあるんだけど
引用されるニーチェ・ショーペンハウアー・(ニーチェ的)ハイデガーからも哲学的には「意思」の哲学の立場だと言っていいでしょう
復刊に際して加筆された部分ではフッサールの「幾何学の起源」の問題にまでその思考が導かれてることが分かる
仏教書としては面食らうかも知れないけれど逆に仏教を通してこういた哲学者に新しい光を当てているような気がします
825考える名無しさん:2009/07/17(金) 19:13:36 0
wikiの出島の加筆が削除されてるね。
批判は封殺のようで。
826考える名無しさん:2009/07/17(金) 20:31:06 0
>>825
文句があるならノートに書けば?
827考える名無しさん:2009/07/17(金) 20:33:41 0
ってか、独自研究は禁止。
828考える名無しさん:2009/07/18(土) 02:53:56 0
削除された加筆ってこれのことか?

>というのは、全くの引用間違いで、スピノザはそのようなことは言っていないと、2chのスピノザスレで確認してきた。
>引用者には、釈明と陳謝を求めたい。
>スピノザ Part2
>academy6.2ch.net/test/read.cgi/philo/1126260045/

Wikipediaの記事ページは掲示板じゃないぞ
意見や批判(?)はノートに書こうな
2chには2chのWikipediaにはWikipediaのルールがある
829考える名無しさん:2009/07/20(月) 19:22:01 0
コメントアウトされてるだけで削除はされてないよ。
ttp://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%87%BA%E5%B3%B6&diff=26882636&oldid=26778786

ウィキペディアは方針に従えば誰もが編集できる百科辞典。
修正の必要があると思った人が要出典テンプレを貼るなり、反証の出典を示して訂正すればいい話。
議論が必要ならノートページでやればいいんだし、わざわざ本文に釈明だのと陳謝だのと
文句だけ書き逃げする厨行為はただの荒らしだよ。
830考える名無しさん:2009/07/20(月) 19:49:06 0
だから独自研究は禁止だってば。
Wikipediaは参加者が議論して内容を深めるという場ではなく、
既存の研究文献のまとめ。
831考える名無しさん:2009/07/22(水) 07:47:01 0
黙って削除するか要出典や独自研究のタグ貼ってれば良かったんじゃね?
どうしても一言文句を言いたくて我慢が出来ないならノートを使えば済む

ノートは問題解決の議論を行う場であって不毛な応酬をする場じゃないから
自分本位で汚すのは感心しないが
832考える名無しさん:2009/07/25(土) 01:22:24 0
>>816
当時の日本人のように、仏式で葬儀を行わなければならないとか、
踏絵をさせられるわけじゃないからね
833考える名無しさん:2009/07/25(土) 22:56:41 0
岩波もネグリ特集かよ
834考える名無しさん:2009/07/26(日) 08:25:16 0
ikiの間違ってるのは明らかなのに全く訂正されていなのね…
そのくせ批判はちゃっかり消してるし
835考える名無しさん:2009/07/26(日) 08:30:31 0
失礼、打ってる途中で書き込んでしまった


批判の封殺と誤記事の蔓延がwikipediaの実態だとしたら末期だな
836考える名無しさん:2009/07/26(日) 08:35:34 0
wikipediaはもともとそういう場所だろ。
837考える名無しさん:2009/07/26(日) 11:44:59 0
不満があるなら自分で書き直せばいいだろうに
何をしたいんだか
838考える名無しさん:2009/07/26(日) 12:27:51 0
Wikipediaで現状の学説に対して自説を展開するのは禁止。
要するにWikipediaは誤記事に対しては最初から許容している。
禁止されているのは自分で研究してそれを批判すること。
839考える名無しさん:2009/07/26(日) 14:21:26 0
Wikipediaは、一般人に対して、
真理らしきものを提供する場であって、
真理の探究は、各自でやってくれということだろう

自分の専攻や詳しい分野になると反論したくなる気はわかるが、
よく考えてみてくれ
他の分野で、たとえばWikipediaで少数説が通説と同様あるいは、
通説を圧して書かれている状況を
840考える名無しさん:2009/07/26(日) 14:46:05 0
Wikipediaスレでやれ
841考える名無しさん:2009/07/26(日) 16:27:55 0
>>837
“正しい記事”にしたいんじゃなくて、気に入らない相手をねじ伏せたいんでしょ
もしくは、自分の得意な分野で見下せる相手が見つかって嬉しいとか
842考える名無しさん:2009/07/26(日) 18:56:45 0
往復書簡集読んでみた
晩年の「あとどのくらい生きてられるか分かりませんが云々」で泣けた
843考える名無しさん:2009/07/27(月) 04:42:08 0
Wikipediaは百科事典の看板を掲げてはいるが、所詮は半匿名の住人が思い思いに書き捨ててる
便所の落書きみたいな物だからな。
情報の密度が偏ってたり、内容が間違ってるのは日常茶飯事。
どっかの権威あるお偉いさんが責任背負って作ってる、市販の百科事典とは違うさ。
844考える名無しさん:2009/08/03(月) 12:07:12 0
公開された場で事実と異なる誤記事を書いたならば、自ら訂正して謝罪を公表する
それが一般社会の共通ルールだと思うけどね
Wikipediaのローカルルールを声高に唱えて保身に精を出す前に、まずは社会に対する
己の責任を果たすべき
郷に入っては郷に従えという言葉を隠れ蓑にして、一方に局所的なルールを押し付けて
非難を封殺し隠滅するつもりなら失笑しか出ない
845考える名無しさん:2009/08/08(土) 06:15:33 O
知人から、スピノザの本を貰いました。岩波文庫9冊です。
せっかくだから読んでみたいのですが、どの順番で読むのが理解しやすいですかね?
ちなみに、今まで哲学はほとんど読んだことないです。
思想史みたいのとプラトン少しと他1、2冊くらい。
有名なエチカは難しそうな気がしたので、それは後回しでお願いします。
846考える名無しさん:2009/08/08(土) 16:52:28 0
知性改善論あたりからかね?
往復書簡集(あれば)はとりあえず最後でいいと思う
847考える名無しさん:2009/08/08(土) 17:26:34 0
エチカ以外読む必要ないよ
848考える名無しさん:2009/08/08(土) 17:42:14 0
『神学政治論』は現代語訳を出して欲しい。
上野の入門書がないと絶対読んでなかったぞ……
849考える名無しさん:2009/08/08(土) 19:47:00 0
>>845
迂遠だけど、スピノザ入門書から読んでみては?
上野修「スピノザの世界」やドゥルーズ「スピノザ 実践の哲学」が評判が良いようです。
まったくの哲学初心者と考えてよいなら、前者のほうがいいでしょうね。
スピノザ特有の哲学的用語に躓かないためにも、
入門書である程度のイメージを固めておくのは悪くないと思います。

それから「エチカ」へ。
850考える名無しさん:2009/08/08(土) 22:50:03 0
上野修さん「スピノザの世界」がいいと思います。
851考える名無しさん:2009/08/09(日) 00:33:14 0
>>845
岩波の9冊ってことは全集セットのやつか
10年ほどむかし、たまたま神田で函付きで見つけてすぐ金おろして1万で買ったな
若かりしときのもっとも幸福を感じた買物だった
今は「神学政治論」も「往復書簡集」も復刻されたからあまり価値がなくなったけどね

とりあえず「知性改善論」と「エチカ」で
他は興味をもったらでいいんじゃない
852考える名無しさん:2009/08/09(日) 00:50:14 0
『知性改善論』は未完だから、読んでも充足感は得られないと思う
853845:2009/08/09(日) 02:32:15 0
おお!こんなにたくさんレス頂けるとは!!
みなさん、ありがとうございます。

>>846
往復書簡集、あります。
>>847
そんなこと言わんといて
>>849
生意気いうようですが、解説モノは後に回したいのです。
大抵、1度読んだ本は何回も読み返す人間なので、再読の際に>>849さんおススメの2冊を読んでみます。
まぁ理解できなくなるのは百も承知ですが、分からないままで通読するのも好きなのでw
ご親切にどうもですm(__)m
>>851
イイ話ダー(´;ω;`)
そういう思い入れ、物凄く羨ましいです。
ちなみに、僕が貰ったのは全集セットでも函付きでもなく、ただ9冊の寄せ集めですw
発刊年度もバラバラなので、モノによっては旧漢字とかも混じってます。
>>852
未完の小説は妄想する楽しみが出来るので、それもまた良しです。
小説と違うのはわかってま

とりあえず、>>846さんと>>851さんの仰るとおり、知性改善論から逝ってみます。
みなさん。ホントにありがとうございました!
854考える名無しさん:2009/08/09(日) 03:00:20 0
こんなの見つけた

波多野精一 『スピノザ研究』 警醒社,明43.4
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40000086&VOL_NUM=00000

スピノ−ザ著,斎木仙酔評釈 『神』 明39.3
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40049450&VOL_NUM=00000
855考える名無しさん:2009/08/09(日) 05:28:50 0
とりあえず顔文字やめなさい
856考える名無しさん:2009/08/09(日) 16:31:36 0
ヲタク以外にとっては哲学なんて著者の主著以外読む価値殆どないよね
あでもプラトンとヘーゲルは別かもしれんな
857考える名無しさん:2009/08/09(日) 17:31:59 0

日本では、学問(サイエンス)というのは、欧米世界で評判を取った一流学者たちの仕事を、国内に紹介するというか、
泥棒というか、勝手に代理店を開くというか、華々しく輸入するというか、そういうことに過ぎない。これは今でもそうだ。
(中略)
アメリカでは「この本を私は、翻訳して出版しました」というのは、絶対に学問業績にならないのだそうだ。履歴書の作品
欄に、書いてはないらない。「絶対に書くな」と何人かのアメリカ人の友人に、私は忠告された。「いや、そう言っても、
この本を訳すのは大変だったのだ。日本では、翻訳するだけでも大変な業績になる。翻訳書が1冊あるだけで、学者だ。と
威張ってるのがたくさんいる」と私が、反論しても、絶対に聞き入れてくれない「恥ずかしいことだから、
止めろ」としつこく言われた。翻訳は研究業績にはならないのだ。「それはインフォマート(現地人の情報提供者)の仕事で
あって、学者の仕事とは、認められないのだ」と、強く言われた。
副島隆彦「属国日本論を超えて」P36〜40

日本では「政治思想」なるものはいつも断片的にバラバラに、前後の脈略なしに、適当に外側(欧米世界)から
翻訳文として押し寄せ、流れ込む。しかも、世界の知識人たちが理解している全体構図とは関係なしに自分勝手な
理解を国内に広める。そしてやがて棄て去り、次の新しいものにまた飛びつく。
「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」(副島隆彦 著 講談社)
858考える名無しさん:2009/08/09(日) 17:32:50 0
人は人生の年月の中で、五年、十年単位で、自分の考えが変わってゆく。その変わってゆく自分を、しっかりと
記録しつづけることだ。あのときは、ああ考えて、ああ信じていたが、今では、このように変わって、こう
考えている、と書くこと。なるべく正直に書くことだ。自分に向かってきちんと文字で書いて確認してゆく
作業をすることである。それが、知識、思想、学問なのだ。人間は年を重ねるにつれて考えが変わってゆく
生き物だから、それでいい。それが成長するということなのだ。だから知識、思想、学問というのは、何か
新しい知識を西欧やアメリカから持ち込んで、自分勝手に改造、変造して日本語で適当に売りさばくこと、
なのではない。
今の私は、このように考えている。だから私は、吉本の、「転向とは、人間が成長してゆくことだ」と
書いた転向論としての吉本の思想観を、今でも受け継いでいることになる。
昔の吉本はやっぱり偉かった。
副島隆彦「日本の秘密」P122

私は、長い間考えた末に、日本のようなアジアのはずれの国に、世界に先駆ける何か新しい優れた大思想など
生まれることは、ありえないのだ、という結論に到達した。三十歳ぐらいの時である。イギリス、フランス、
アメリカでまだ実現していないものが、日本ごときで実現するはずがないのだ。私は、人間社会のあり方に
於いて、こういう進化論者(時間進歩主義者)である。日本の知識人がやること、考えること、書くことなんか、
全て、一切合切、輸入学問であり、欧米知識人の猿真似である。そうでしかありえない。
奈良。平安時代も室町時代も江戸時代も、ずっとそうであった。ずっと歴代中華帝国で栄えた思想・宗教の
輸入学問であった。私にとって、これは、もう確信だ。
日本の伝統―それは、文化の劣性遺伝子だ、と吉本隆明が書いていた。あの頃の吉本だったら、
私は今でも信じている。
副島隆彦「日本の秘密
859考える名無しさん:2009/08/10(月) 01:15:15 0
阪神論
860ヴォートラン:2009/08/16(日) 14:42:46 0
>>857、858
輸入なしに思想はありえない。例えばフランスのデカルトなしにオランダのスピノザの思想は築かれ
なかった。プルタルコスなしにモンテーニュの思想は築かれない。ヒュームなしにカントの思想があ
りえるだろうか。輸入すること自体は間違いではないと思う。道元禅師は宋国で天童如浄から印可を
もらい嫡嗣となっている。仏教について少し知っている人ならわかるが、このことは並大抵のことで
はない。当時、韓国その他の国から多くの人が留学していた。西田幾多郎でさえ雪門老師から印可を
うけていないのである。日本に帰国後、永平寺には中国からの優れた留学生もいた。したがって優れ
た思想もあったし、優れた人もいたというべきだと思う。しかし地理的に問題があったし、ことばの
問題もあったため世界に知られにくいのであると思う。思想とはちょっと違うかもしれないが、映画
でいえば、小津安二郎、溝口健二、黒沢明の作品は世界でも最も高い評価を獲得しているし、現在世
界で活躍している優れた映画作家で、彼らの影響を受けずに作品をつくっている人を探す方がむづか
しい。映画はことばと地理の壁をのりこえやすいというべきか。
そもそも「人は人生の年月の中で、五年、十年単位で、自分の考えが変わってゆく」といっておきな
がら「転向とは、人間が成長してゆくことだ」と書いた転向論としての吉本の思想観を今でも受け継
いでいる」と書いたり、「日本の伝統ーそれは、文化の劣勢遺伝子だ、と吉本隆明が書いていた。あ
の頃の吉本だったら、私は今でも信じている」と書いたりしている。字義のとおり解釈するならば、
福島隆彦は「あの頃」から全然変わっていない、といわざるをえない。



861考える名無しさん:2009/08/25(火) 20:40:49 0
呑気なところで言わせてもらうけど、さっきまで、ザ哲学者の銅像や、
そこでなくなったという建物の姿なんぞを、画像検索で
あれこれと見ていました。わざわざザ・ハーグだリンズバーグだという
ところにゆかなくても、けっこう感動しますた…。
862考える名無しさん:2009/08/25(火) 20:50:12 0
建物はこれ以上ないくらい丁寧に保存しないと
お前が考えてるより限界をはるかに超えて超えて優しく
863考える名無しさん:2009/08/25(火) 20:52:41 0
間違って床抜けたりしたら親父から一生恨まれるぞ
864考える名無しさん:2009/08/25(火) 21:10:03 0
親父はすでにこの世の人ではありませぬ
865考える名無しさん:2009/08/26(水) 16:26:37 0
スピノザの思想ってオブジェクト志向みたいな図
にしたほうが分かりやすい気がするんだけど、
そういうサイトってない?
866考える名無しさん:2009/08/28(金) 12:56:34 O
スピノザの世界―神あるいは自然
http://www.amazon.co.jp/dp/4061497839/
867ヴォートラン:2009/08/28(金) 23:51:51 0
スピノザを知ったのは、カフカの日記か研究書の中に若いころ愛読していたと書いてあったことがき
っかけであった。カフカが崇拝していたゲーテも往復書簡集を愛読したことをあとで知った。哲学書
など読んだこともなかったが、優れた作家には(夏目漱石のいう)文芸の哲学的基礎がしっかりある
ものだと感じた。断言するが、カフカの作品はスピノザ哲学の理解なしにはありえない。ライフスタ
イルから文章の構造まで影響をうけている。
868考える名無しさん:2009/09/16(水) 14:20:00 0
イタリアを追われたネグリは、ガタリのもとに身を寄せつつ1977年にドゥルーズの肉声による講義をヴァンセンヌで聴いた。

「ジル・ドゥルーズの話を聞くことは、私の頭の中に根を下ろしていたものを一掃するようなものだった…
…私はこの講義をきっかけにスピノザ主義者になった」

ドッス『ドゥルーズとガタリ 交差的自伝』 309頁
869考える名無しさん:2009/09/22(火) 23:23:04 0
>>868
それじゃあ苦難に陥って、新興宗教に嵌った人みたいじゃん
870考える名無しさん:2009/09/23(水) 21:45:02 0
上手く言えないが思い込みの激しそうな印象ではある
871考える名無しさん:2009/09/26(土) 15:41:23 0
ドゥルーズの『スピノザ 実践の哲学』30頁に、
「スピノザは、希望も勇気さえも信じなかった。彼は喜びしか、洞察する視力しか信じなかった。」とあるけど、これをちょっと意外に感じました。

「希望」についてはその通りなんだろうけど、「勇気」に関しては、エチカ第三部定理59備考において、能動的な感情として評価されているように思っていたからです。

これはどういうこと?
単に、喜びが基本的感情で、勇気はそこから派生するものでしかないということでしょうか?
872考える名無しさん:2009/09/26(土) 21:29:25 0
退くべき時に退くということを知らない、いわゆる蛮勇のことかとオモタ
873考える名無しさん:2009/09/27(日) 23:21:55 0
>>865
ラカンの伝記に若いときエチカのタブローを壁に貼っていたという記述があって、
そのタブローを探しているのですが見つけられません。
どなたかご存じないですか?

(工藤喜作氏などの図解と違って、)
もしかしたらラカンが後年の欲動を図解したものに似ていたのではないかと考えています。
874考える名無しさん:2009/09/27(日) 23:25:57 0
>>873
工藤喜作の図式って、なにで見れます?
875考える名無しさん:2009/09/28(月) 15:21:57 0
>>874
中公クラシックス『エチカ』および世界の名著の断片的な図解群のことを言いました。
清水書院『スピノザ』にも「エチカの『基本構成』」なる、およそ以下のような図解?
(原図は縦書き)がありました。

       __________________
能産的自然=|神=自己原因=実体=無限に多くの属性|……思惟の属性……延長の属性
      |__________________|
       _______________
      |        |直接無限様態|         |運動と静止
      |様 |無限様態<       |……無限知性……< 
所産的自然=|態 |     |関接無限様態|         |全宇宙の形貌
      |の<             | 
      |世 |            |             |最単純物体      
      |界 |有限様態        |……有限観念……有限物体<
      |_______________|   ‖          |複合物体=個体
                         認識< 想像知    |  :  
                            |理 性    |無限に大きな個体
                            |直観知        ‖
                                      全自然
876考える名無しさん:2009/09/28(月) 16:23:33 0
サンクス!

いつも思うんだけど、スピノザの哲学をテーマにしたデジタルアートみたいなのがあれば、おもしろいのになぁ。
877考える名無しさん:2009/09/29(火) 01:17:00 0
>>876
>スピノザの哲学をテーマにしたデジタルアート

同感です。
フラクタルなどはある程度成功していると思いますが、、、、
以下(一例)のようなイメージを使った哲学もあり得ると思ます。。。
http://www.youtube.com/watch?v=-xHw9zcCvRQ&hl=ja
878考える名無しさん:2009/09/29(火) 20:16:55 0

 <現存するスピノザ著作集の中に、彼がセファルディー(スペイン系ユダヤ人) の母語である
ラディン語で書いた唯一の文が収録されている。それ は、『ヘブライ語文法綱要』[Compendium
grammatices linguae hebraeae]の一節である。ここでこの哲学者は、能動的再帰動詞の意味を、
ひとつの内在因の表現、つまり、作用者と受動者が唯一にして同一の人称で あるようなひとつの
行為の表現として説明している。
(略)
 第一二章で、スピノザは不定名詞(不定法は、ヘブライ語ではひとつの名詞として語形変化する)
がとる対応形の意味についても同じ問題に着手する。スピノザはこう記している。

「作 用者と受動者とが唯一にして同一の人称であるということは往々にしてあるので、ユダヤ人に
は第七の新しい不定法をつくることが必要だったのである。この不 定法によって、ユダヤ人は、作
用者と受動者に同時にかかわるような行為を言い表すことができた。つまり、能動形と受動形を同
時にもつわけである。…だから こそ、内在困としての作用困にかかわる行為を表現するような、も
うひとつ別の種類の不定法を発明する必要があった。…すでに述べたように、これによって 「自分
自身を訪れるものとして自己を構成する」[visitare se stesso]、あるいは「構成すること」、要
するに「訪れるものとして自己を提示する」(constituere se visitantem,vel denique praebere se
visitantem)が意味されるのである」。

 つま り、内在困が問題として呼び出してくるひとつの意味論的な星座こそ、哲学者=文法家スピ
ノザが数多くの例(contituir se visitante,mostrar se visitante, pasearseパセアルセ)によって懸命に
把握しようとしたものなのであり、内在性の問題を理解する上でそれがもっている重要性は、けっし
て軽視される べきではない。>
(アガンベン「絶対的内在」『現代思想2002.8』所収より)
879考える名無しさん:2009/09/30(水) 00:10:16 0
スピノザって秩序破壊の哲学だよね
880考える名無しさん:2009/09/30(水) 12:37:39 0
破壊してこなごなになった破片各々がまた自己原因
全体も部分も秩序は問題なしっ
881考える名無しさん:2009/10/06(火) 16:44:36 0
日本語で読めるお勧めのスピノザ研究本って、どういうものがあります?
882考える名無しさん:2009/10/06(火) 17:43:24 0
ちょっと古いし、研究本と言える水準のものじゃないかもだけど桂寿一の『スピノザの哲学』は好著だよ
883考える名無しさん:2009/10/06(火) 20:29:05 0
ヨベルの『スピノザ 異端の系譜』を読んでいるところだけど、
社会的・文化的文脈からのスピノザ哲学の生成が描かれていて、なかなかおもしろい。
884考える名無しさん:2009/10/06(火) 23:14:55 0
でもちょっと冗長じゃない?
縦軸・横軸は面白かった
885考える名無しさん:2009/10/07(水) 15:45:33 0
ヨベルのはたしかに冗長すぎるくらいだけど、当時のユダヤ人社会・文化についての記述は、
スピノザ絡みじゃなきゃ知ることもなかっただろうから、勉強になった。

あと、第3部定理46が、ユダヤ人としての己の境遇にたいするスピノザの感情が滲み出ているという指摘にも、思わずうなった。

これはよくある解釈なのかな?
自分はまだまだスピノザ初心者なので感心してしまったが。

因果の縦軸・横軸も、たしかに勉強になったね。

886考える名無しさん:2009/10/11(日) 10:49:57 0
岩波文庫のエチカは上下分かれてると持ち運びにめんどくさい
1冊にまとめてほしい
887考える名無しさん:2009/10/11(日) 12:25:32 0
持ち運びというより参照するとき面倒
888考える名無しさん:2009/10/11(日) 12:55:31 0
ハードブックからすると贅沢だろ
寝て読んでてウトウトすると顔に落下して事故だw
それでも洋書のハードブックに比べると小さいが・・・
889考える名無しさん:2009/10/11(日) 20:31:51 0
「差異と反復」は文庫で上下分冊されたけど脚注の頁ナンバーとかが単行本のままだとかなんとか
890考える名無しさん:2009/10/11(日) 21:02:28 0
ハードカバー版の表紙からして誤字があるからな、差異と反復は。
何版重ねても、あれ直らんし。
891考える名無しさん:2009/10/14(水) 19:03:34 0
「スピノザ エチカの研究」福居純
この本、読んだ人いる?
幾何学的形式を文章形式で表現しなおし、論証構造を具体的に明らかにした、
とあるんだが、9,450円を出す値打ちあるのかな?
892考える名無しさん:2009/10/15(木) 16:44:27 0
その値段だと図書館にリクエストするのが先だな
894考える名無しさん:2009/10/16(金) 09:30:45 0
日本語版もあったんだね、ハイパーリンク・エチカ。
これ、自分で訳しているのかな?誰?
895考える名無しさん:2009/10/16(金) 09:34:43 0
「精神的自動機械」というような表現をときどき見かけるけど、
これはスピノザが実際に書いた言葉?どこに書いてある?

それともドゥルーズの用語?上野修も使っていたけど。
896考える名無しさん:2009/10/16(金) 10:05:50 0
>>894
畠中訳をそのまま使っている。
訴えられてもおかしくないレベル
897考える名無しさん:2009/10/16(金) 20:46:38 0
もう著作権が切れているとかはないの?

898考える名無しさん:2009/10/16(金) 21:06:59 0
>>895 短論文。つまり当人の言葉。@岩波文庫。
899考える名無しさん:2009/10/16(金) 21:08:10 0
>>898
ありがとう。
900考える名無しさん:2009/10/16(金) 21:32:46 O

901考える名無しさん:2009/10/17(土) 07:43:01 O
みんなで見ないふり〜
http://www.youtube.com/watch?v=a7CDiJFOgB0
902考える名無しさん:2009/10/18(日) 10:52:46 0
上野さんの本を読んで神即自然は納得いきましたが、スピノザ哲学では
天使の問題はどのようになっているのでしょうか
903考える名無しさん:2009/10/18(日) 11:57:20 0
つーか、あの壮大なリンクの集積自体が天使的多様体の空間ですよね
世界観そのものが天使的といえる ような
904CAUTE:2009/10/19(月) 13:48:00 0
905考える名無しさん:2009/10/20(火) 10:06:26 0
ドゥルーズの『スピノザと表現の問題』はよいね。
1ページ読むのにすごい時間かかるけど、これぞスピノザ研究という感じ。
上野とかはスピノザの雰囲気を伝えるのがすごくうまいけど、
やはりエチカを読むうえでは、証明機械の細部にも入り込んでいかなきゃと思う。
906考える名無しさん:2009/10/21(水) 13:33:22 0
スピノザを読むってある意味賭けだよ
ひょっとしたら大外れかもしれないんだから
大はずれか、大当たりか、その中間はないってかんじ
907考える名無しさん:2009/10/21(水) 20:23:17 0
エチカの場合 "宗教書" として読むならそうなるだろうね。
908考える名無しさん:2009/10/22(木) 19:53:12 0
神秘的直観の系譜なのはたしかだろう
909考える名無しさん:2009/10/25(日) 04:00:31 0
テレビ見てたら、茂木健一郎が「すごいエチカ」ですよ、と言っている番宣を見て、イラッときた。

910CAUTE:2009/10/26(月) 03:42:28 0
スピノザ『神学・政治論』
   宗教の目的:服従13
         /\
     ___/__\___自然6
    | 預言者ーー表象力2|
    | /法4ーー契約12、17
    |/ ______ \|    
    / |奇蹟6   | \
 マイモニデス7     | |\
 (超自然的力)_____| | \
 /__|__________|__\
    |____理性15__|
   国家の目的:自由20

スピノザ『国家論』
      目的:平和安全1:6、5:2
悪\ \ \ \    / / / /善4:1
恐怖\ \ \ \民主制11 / /希望3:3
   \ \ \ \/ / / /
 4:3\ \ \貴族制8〜10(8:27くじ引き)  
 4:4 \ \ \/ / /
 越権行為 \ \君主制6〜7  2:19、  3:6
  最高権力4:1\/ 権利(法)3:5 、理性3:7
________\__/_______________
自然状態、自然権 \/ 
3:2      本性,本能1:7、6:1
911考える名無しさん:2009/11/01(日) 01:57:05 O
過去、ここまでやり込む人が居たか?
それは彼のプレイを見ればわかる。
912考える名無しさん:2009/11/08(日) 23:25:18 O
DLにとってSPがたとえばその汎神論によって魅力的な
のではなかったことを考えてみたらどう?
913考える名無しさん:2009/11/09(月) 09:03:05 O
スノピザ
914考える名無しさん:2009/11/10(火) 23:05:29 0
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20091109bk08.htm

柴田さん、亡くなってたのか。知らんかった。
915考える名無しさん:2009/11/18(水) 19:31:22 0
上野修「精神の目は論証そのもの」をザーっと読んでみた。
わかんない所も多々あったけど面白かったよ。次は精読してみる。
916考える名無しさん:2009/11/19(木) 23:27:36 0
あの スピノザ哲学でホロコーストとか貧困問題を切るとしたらどうなんの?
917考える名無しさん:2009/11/19(木) 23:49:15 0
ホロコースト=感情の模倣は止められない。妬み、恐怖、憎しみの連鎖は双方を滅ぼす。
それでも死にたい奴は死ねばいい。弱い立場の方は全知全能を尽くして逃げろ。

貧困問題=市民社会は可能な限り個々人が潜在的に持つ能力を伸ばせるように制度設計を
するのが、ひいては当の社会の安全・持続に繋がる。貧困にあえぐ人は、創意工夫を凝らして、
欲望を抑制し、自己の能力を伸ばす方途を探り、そこに金を使え。周囲に流されるな。
918考える名無しさん:2009/11/20(金) 12:14:01 0
あの スピノザ哲学でセクハラ問題を切るとしたらどうなんの?
919考える名無しさん:2009/11/20(金) 13:48:50 0
弱い立場の方は全知全能を尽くして逃げろ
920考える名無しさん:2009/11/20(金) 16:16:06 0
あの ドゥルーズのシネマをベルクソンベースじゃなくてスピノザベースで書きかえたら
どうなるんでしょう
921考える名無しさん:2009/11/20(金) 19:41:18 0
質問は3つ目から有料になります
922考える名無しさん:2009/11/20(金) 20:06:53 0
お礼はあとでたんまりと だからよろしく
923考える名無しさん:2009/11/20(金) 20:18:35 0
「代金はお答えを聞いた後に必ずお払いします 聞いた後は尽くすわ(佳苗)」
924考える名無しさん:2009/11/20(金) 20:53:17 0
認識においては、善悪も美醜も有益有害も事物の本性を表現しないのであり、
全ての事物は単に完全である。実践においては、コナトゥスの命じるところに
より、有害なものから徹底的に距離をおくこと。但し、他者をいたずらに軽蔑し、
怒らせてはいけない。無知な人々であっても、人間であり、時に助けになるからである。

つまり、ヤバい奴、うざい奴には紳士的に接しつつ、距離を取る、というのが
スピノザ的処世術。荒らしには反論せず基本スルーで、レスする際には丁重に。
(実際、書簡集を読むと、スピノザは相手が人間的に弱いほど、丁寧に相手をしている)
925考える名無しさん:2009/11/20(金) 21:28:55 0
今東光の人生相談での応対はスピノザ的には どうなんでしょう
926考える名無しさん:2009/11/20(金) 23:04:45 0
3つ目の回答に対するご入金が遅れています。ご入金状況をご確認ください。
927考える名無しさん:2009/11/21(土) 07:49:16 0
有害なものから徹底的に距離をおくこと
928考える名無しさん:2009/11/21(土) 07:56:19 0
弱い立場の方は全知全能を尽くして逃げろ
929考える名無しさん:2009/11/21(土) 08:54:25 0
佳苗さんは警察に捕まりました
930考える名無しさん:2009/11/22(日) 13:06:23 0
スピノザの世界観ではサドの法と侵犯は成り立たないですよね
むしろフーリエとのほうが相性がいいように思われるのですが
931考える名無しさん:2009/12/04(金) 05:05:23 0
932考える名無しさん:2009/12/09(水) 16:46:23 0
the dying person’s organized energy might bubble into a new universe created in that person’s image
933考える名無しさん:2009/12/19(土) 06:30:15 0
スピノザで卒論書いてるけど第三種の認識のところは本当難しいね…
具体例や実体験を用いて説明することができないし…自分の理解の浅さを痛感させられる
934考える名無しさん:2009/12/28(月) 21:00:35 0
タイトルに惹かれてConversation with Spinoza っていう小説を読んだんだけど
スピノザが人生に失敗した禁欲主義者みたいになってたorz
935考える名無しさん:2009/12/29(火) 21:03:16 0
労働の苦しみから解放されたい・・・

スピノザ的に勇気の出る言葉をください。
936考える名無しさん:2009/12/30(水) 01:47:28 0
精神が悲しみを感ずる限り、精神の認識能力すなわちその活動能力は減少されあるいは阻害される。
したがって働く限りにおける精神にはいかなる悲しみの感情も帰せられえない。
帰せられうるのはただ、働く限りにおける精神にも関係する喜びおよび欲望の感情のみである。
937考える名無しさん:2009/12/31(木) 16:13:09 0
人間は暇だとろくなことしないから、働いた方がいい
みたいな文章がエチカにあった気がするw
938考える名無しさん:2010/01/01(金) 15:38:27 0
936
今年は、スピノザを深く研究してみます。
ありがとう。
939考える名無しさん:2010/01/04(月) 13:57:42 0
スピノザって結局すべてをうけいれよ的便利な世俗宗教でしょ?
940考える名無しさん:2010/01/04(月) 22:26:44 0
神は尊し されど恃まず
941考える名無しさん:2010/01/10(日) 00:11:24 0
スピノザにちかい仏教って中論でおk?
942考える名無しさん:2010/01/10(日) 00:16:57 0
密教
943考える名無しさん:2010/01/14(木) 20:43:28 0
スピノザって男女の性差とその諸問題についてどう考えてるの
944考える名無しさん:2010/01/14(木) 20:53:27 0
近くて深い川がある
945考える名無しさん:2010/01/14(木) 22:27:03 0
ものとひとすらそう区別しないから、男女差もあんま区別してないんじゃね?

だとしたら大問題
946考える名無しさん:2010/01/16(土) 15:11:35 0
質問者
近年1歳児に売春させてた親がいました
この1歳児はどうすればよかったのでしょうか

スピノザ「全知全能を賭けて逃げろ」
947エチカ他ラテン語サイト:2010/01/24(日) 02:25:24 0
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/works.htm?lang=E

BENEDICTI DE SPINOZA

E T H I C A

ORDINE GEOMETRICO DEMONSTRATA

ET

IN QUINQUE PARTES DISTINCTA

IN QUIBUS AGITUR

I. DE DEO.
II. DE NATURA ET ORIGINE MENTIS.
III. DE ORIGINE ET NATURA AFFECTUUM.
IV. DE SERVITUTE HUMANA SEU DE AFFECTUUM VIRIBUS.
V. DE POTENTIA INTELLECTUS SEU DE LIBERTATE HUMANA.

http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethplan.htm

http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars1.htm
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars2.htm
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars3.htm
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars4.htm
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars5.htm

http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethindex.htm
948エチカ、ラテン語/日本語:2010/01/24(日) 02:54:43 0
E T H I C Ahttp://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/works.htm?lang=E
エ チ カhttp://nam21.sakura.ne.jp/spinoza/

I. DE DEO.http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars1.htm
1神についてhttp://nam21.sakura.ne.jp/sspinoza/#notee1

II. DE NATURA ET ORIGINE MENTIS.http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars2.htm
2精神の本性および起源についてhttp://nam21.sakura.ne.jp/sspinoza/#notee2

III. DE ORIGINE ET NATURA AFFECTUUM.http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars3.htm
3感情の起源および本性についてhttp://nam21.sakura.ne.jp/sspinoza/#notee3

IV. DE SERVITUTE HUMANA SEU DE AFFECTUUM VIRIBUS.http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars4.htm
4人間の隷属あるいは感情の力についてhttp://nam21.sakura.ne.jp/sspinoza/#notee4

V. DE POTENTIA INTELLECTUS SEU DE LIBERTATE HUMANA.http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/ethpars5.htm
5知性の能力あるいは人間の自由についてhttp://nam21.sakura.ne.jp/sspinoza/#notee5
949考える名無しさん:2010/01/25(月) 22:01:57 0
あの本の薄さには好感をもつが、なんか肝心なところで論理的につきつめずに開き直られてそうで
そこが嫌といえば嫌
950考える名無しさん:2010/01/27(水) 07:13:26 0
とにかく、だれか新たなスレを立ててくださいな。
951考える名無しさん:2010/01/29(金) 01:24:22 0
まだ50レス分もあるじゃん
952考える名無しさん:2010/01/30(土) 21:23:22 0
スピノザって女をいったいどう定義してんの?
953考える名無しさん:2010/01/30(土) 23:45:35 0
本読めばいいだろ
954考える名無しさん:2010/01/30(土) 23:50:15 0
知る限り定義してない。
955考える名無しさん:2010/02/01(月) 16:11:21 0
やってないよね?性差の問題はどうなんのって思う
956考える名無しさん:2010/02/01(月) 19:11:26 0
スピノザのイメージ論ってどうなの
非十全な表象は対象と一致しないとかそんなん?
957パラレルワールド:2010/02/15(月) 09:39:54 0
スピノザにおける心身問題:上半身と下半身は基本的に異なった造りになっています。
958考える名無しさん:2010/02/15(月) 09:44:11 0
ほう それはどういうわけで
959考える名無しさん:2010/02/20(土) 20:39:10 0
北半球には格差はあるが南は平等に貧しいのです
960考える名無しさん:2010/02/24(水) 07:17:49 0
スピノザの女性観については、ぜひ国家論の最後のところを見
てみて。かなり驚くと思うよ。「スピノザもまた、時代的制約
から完全に自由でなかったのである」ってなことかねえ。
961考える名無しさん:2010/02/24(水) 20:55:16 0
うむ。
962パラレルワールド:2010/02/24(水) 21:55:16 0
umu。
963考える名無しさん:2010/03/02(火) 23:22:49 0
むしろ問題は誰が自由なのかということだろ
964考える名無しさん:2010/03/03(水) 09:24:58 0
自由な人など一人もいない
965考える名無しさん:2010/03/03(水) 12:05:23 0
スピノザって音楽で言うとバッハですか
966考える名無しさん:2010/03/03(水) 19:52:04 0
フラクタル・ミュージック
967考える名無しさん:2010/03/03(水) 20:12:18 0
バッハ=デカルト
ヘンデル=スピノザ
968考える名無しさん:2010/03/07(日) 10:30:04 O
スピノザの無限て球面幾何学だよな。書簡集の図とかわかりやすいけど。
リーマンやカントールやヒルベルト持ってくるとわかりやすい。難しいことは何もない。
ヒルベルトの幾何学基礎論。

無限を手前に持ってきて。アリストテレス的な数える無限否定して。

上野修もドゥルーズも多くの学者も基本押さえてないから意味不明になってる。

可算無限の上の否可算無限持ってくるのは、そもそもなんでそんなことやるかって、
超越否定して、超越的な理由持ってきて人々に殺し合い強いる宗教や思想を否定するためだし。
新教、旧教はじめとする争いの真っ只中のわけで。
公理主義によって天下り的、超越的な思想の押し付け否定。それが何よりで身体論とか第三種認識とかはどうでもいい。
969考える名無しさん:2010/03/07(日) 12:18:40 0
いやー身体論はダンスにもっていくとおもしろいんじゃない?
スピノザ哲学をダンスに変換するとどんな動きだろう
970考える名無しさん:2010/03/07(日) 13:02:09 0
たーみねーたー
971考える名無しさん:2010/03/07(日) 18:02:53 0
スピノザの原典で標準的な校訂版は何になりますか?
972考える名無しさん:2010/03/07(日) 18:55:18 0
今でもゲプハルト版ですか?
973考える名無しさん:2010/03/08(月) 22:48:04 0
>>967 バッハ=デカルト ヘンデル=スピノザ
バッハとヘンデルはおないどしね。
ハイドン=デカルト
モーツァルト=スピノザ  
ベートーヴェン=ライプニッツ
これ、正解。
>972 die Ethikについては、レクラム?
974考える名無しさん:2010/03/08(月) 23:23:25 0
好き嫌いの問題かもしれんが
なんか納得いかん
975考える名無しさん:2010/03/08(月) 23:29:25 0
バッハって、メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」を
取り上げてくれるまで忘れられてたんだっけ?
そういう意味でバッハとスピノザは似ているかも。
976考える名無しさん:2010/03/09(火) 01:45:12 0
>>972
Gebhardt 版一択
977考える名無しさん:2010/03/09(火) 14:13:49 0
バッハの透明感はスピノザと通じるものがある
絵画ならフェルメールかな
978考える名無しさん:2010/03/09(火) 14:15:03 0
ヘーゲルはワーグナー
ハイデガーはマーラー

すけべは底なし
979考える名無しさん:2010/03/10(水) 07:36:35 0
フェルメールはスピノザとご近所さん(だが、親交はなかったみたい)、
レンブラントはスピノザがファンだった可能性が無きにしもあらず。
980考える名無しさん:2010/03/10(水) 07:37:43 0
あと、フェルメールとスピノザは同い年だね。
981考える名無しさん:2010/03/10(水) 07:44:54 0
マーラーは実際に聴いてみるとハチャメチャで爆笑を堪えられない。
引用、コラージュ、街のノイズを聴いて「これがシンフォニーだ」つうくらいだから、
ポストモダン的な音楽美学の先駆。指揮者としてもベートーヴェン再評価を始め、
現代のコンサート・レパートリーを作ったとも言える。晩年は、アイヴィスまで演奏しようと
していたんだから、恐れ入る。
982考える名無しさん:2010/03/10(水) 08:00:21 0
>フェルメールはスピノザとご近所さん
レンブラントと間違えてないか?
フェルメールはほとんどデルフトから出なかった
確かにハーグとデルフトは近いが、違う街に住んでて「ご近所」というのも何だか

983考える名無しさん:2010/03/10(水) 15:21:27 0
ベートーベンは頭でっかちの体育会系の大学生

哲学者ではだれにあたるかは知らん
984考える名無しさん:2010/03/10(水) 15:22:31 0
スピノザってたしかに偏愛の対象になりがちだとは思うけど、
アカデミックの分野では本当に評価されてるの?
985考える名無しさん
スピノザってとくに秀才ではないよね